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「劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring song(アニメ映画)」

総合得点
82.9
感想・評価
242
棚に入れた
1282
ランキング
338
★★★★★ 4.3 (242)
物語
4.2
作画
4.7
声優
4.3
音楽
4.3
キャラ
4.3

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劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring songの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

罪も愛も顧みず 春はゆく

 前回の1,2章は無料放送で視聴しましたが、今回の映画に関してはちゃんと映画で見ました(2020年の10月くらい)!初めて一人で映画館に行ったのでとても良かったです。

 今回の話の目的は「風呂敷をたたむ」ことにありますね。前回までの話で間桐家の恐ろしい家庭事情や桜の狂気などがひしひしと語られ、とにかく「承」と「転」が目まぐるしかったです。しかし今回は「結」、話を終わらせるための話でした。だからこそ今回は2章とはまた別の面白さがあったのが良かったです。

 内容としては聖杯の正体の説明、聖杯戦争の始まりについて、また前回の黒桜を止める、聖杯を破壊する、といったところです。

 見所は、まず士郎の覚悟が決まったところですね!前回、アーチャーから受け継いだ左腕の包帯をとって開放し、「ナインライブズブレードワークス」、つまりバーサーカーの持ってる巨大剣を複製してバーサーカーを倒す!というところ。今まで煮え切らない態度だった士郎の覚悟が決まりましたね。

 そして、圧巻のバトルシーン!ライダーVSセイバーオルタのところです。前回のバーサーカーVSセイバーオルタのバトルは、迫力は半端じゃなかったですけど、一方的な攻撃だったんです。でも今回はちゃんと攻撃が二転三転しており、さらにカメラワークとか、ライダーの特殊能力とかが光ってて、面白かったです。
 今までのルートでかませ犬扱いだったライダーが、今回あふれんばかりに魔眼なりベルレフォーンなりめちゃくちゃ強さを発揮したわけです。カッコ良かったですね。

 そんなこんなで、言峰との戦い、最後の聖杯破壊でイリヤの犠牲により戦いは終結。そこでアイリスフィールがイリヤを迎えてくれるシーンはグッときました。

 最後の、士郎が復活するシーンは最初は謎でしたが、解説を読んだらなんとか理解できました。そもそも昔のアニメって解説があまりなくどんどん話が進んでいくので、これくらいならまだ親切な方かな、って思ってます。

 ちゃんとハッピーエンドでした。Zeroから続いてた因縁を解決してくれた。士郎と桜はちゃんと一緒になれた。あとライダーも生き残ってた。最後は大団円エンド。とてもスッキリしました。

 「シンエヴァンゲリオン」、「逆襲のシャア」と同じような最後を飾るにふさわしい、良いラストでした。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/02/28
閲覧 : 329
サンキュー:

16

ネタバレ

御宅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最高傑作の最高傑作の最高傑作

Fateシリーズの全てをぶち込んだ最強の作品です。
作画はもちろん、戦闘シーンでの劇伴のタイミングなど、スタッフ陣の方々に心からお礼を申し上げたいですね。
最後のシーンで、士郎を見る桜が「私を愛してくれた先輩の身体はもう偽りなんだ」と言わんばかりの目をしていて、抱かれたことのある桜だからこそ、最後の身体が作り物ということへの感じる心情は、凄まじいものだったんだろうなと。それがあの一つのシーンだけで感じ取れる。もう本当に完璧な終わり方でした……

投稿 : 2022/01/05
閲覧 : 534
サンキュー:

6

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

長い割にね

{netabare}
戦闘シーンが派手なんだけど、早すぎて何が起きているのか。
打ち合いが多すぎてどれが重要な戦いなのかイマイチよく分からなかった。
桜ルートって聞いてた割にイリヤが重要視されてて、急にキャラが死んだり復活してたり。
1本目はお気に入りだし、2本目も気持ち悪い感じで終わっちゃって最終章には期待してたけど、中身が良く分からないまま、結論だけ知った感じになってしまった。{/netabare}

お気に入りのシーンは{netabare}士郎が「俺、今何て言った?」と言った時のポン引きの演出。決まってた。{/netabare}

残念だったのは{netabare}桜の後ろ姿の食い込みが激しかったところ。全部では無かったけれど一部。真面目な話をしてるのにそこにしか目が行かなくなるからやめて欲しい。{/netabare}

投稿 : 2021/12/12
閲覧 : 295
サンキュー:

3

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これにてFate/StayNight全ルート映像化完了

これまでのFate/StayNightアニメはすべて視聴してきています。
桜ルートの最終章、当然視聴です。
原作通りの最後なのか、UBWのようにちょっとアレンジ入れちゃうのか
色々期待します。

【作品概要】
 万能の願望機、聖杯を巡って7人の魔術師が争う。
 HFは間桐桜のルートの物語。

【作品に対する感想】
 というより、TypeMoonの作品との接点がもう20年になるのか…
 何もかもが懐かしい…
 そういった思いが去来しております。
 月姫で那須きのこさんの異常に分厚い設定、独特の世界観に引き込まれ
 Fate(2004)には胸を躍らされたものです。 
 当時はこれがすべてアニメ化されるなんて夢にも思ってませんでした。

 桜ルートの物語の終着点が納得できるかどうかは別にして
 映像化にあたっては文句のつけようがない3部作だったと思います。
 特にバトルの描写は尋常じゃありません。

1)物語
 ➀桜を許せるか
  桜が許せるか否かで物語の終わりの納得具合が変わると思います。
  虐待を受け続け、尊厳を踏みにじられ続けた桜。
  {netabare}
  ジジイ殺害…ジジイに関しては桜に与えた苦痛の対価として命を
        支払っても不足していると思います。万死に値します。

  慎二殺害…個人的にはコイツも情状酌量の余地なくGo to Hell。

  凛殺害未遂…まあこれに関してはお互い殺し合いだったんですしね。

  一般人大量捕食…これはあかんでしょう。殺害相応の因果があるなら
          まだ情状酌量の余地がありますが、
          関係ない人巻き込んだらあきまへん。 

  以上より、凛との和解は良いんですけど、大量虐殺の罪を贖うことなく
  普通に生活しているのはどうも納得がいかないんですよね。
  {/netabare}

 ➁セイバーの立ち位置
  Fateの各ヒロインのルートで大きく立ち位置が変わるセイバー。
  概ねセイバールート(deen版)…士郎はセイバーと共に最後まで戦う
  凛ルート(UBW)…キャス子にセイバーが囚われ、いない状態で戦う
  桜ルート(HF)…セイバーと敵として戦う
 
  徐々に状況が悪化してますね(笑
  特に無尽蔵の魔力を使い放題の黒化したHFのセイバーはまさに最凶。
  Fate全体を通じての対比が面白いです。


2)作画
 HFの中ではやはりここでしょう。
 「セイバーオルタ VS 士郎&ライダー」
 ワカメがマスターだったせいでこれまで映像化されたルートでは
 全然活躍できなかったライダーですが、
 最後の最後で超絶美麗に描き切ってくれたスタッフに感謝です。
 {netabare}
 セイバールートでは「約束された勝利の剣」の前に「騎兵の手綱」は
 消し飛ばされてしまいますが、HFでは士郎の「織天覆う七つの円環」
 との合わせ技で打ち勝ちます。いやもう、熱過ぎです。
 {/netabare} 
 

3)声優
 原作FateはCVついてませんで、アニメ(DEEN版)で
 初めてつくことになるんですけど、2006年の事ですから
 もう15年経つんですよね。
 さすがに経年を感じます。

4)音楽
 なんといってもEmiya(VSセイバーの時に流れてた曲)ですよ。
 宝具の撃ち合いと言えばこれですよね。
 
 正直曲単品でいえばあんまり好きではないんですよ。
 ノイジーだし、SEみたいな曲ですし。
 しかしクライマックスで何度も聞かされてると
 「キタぁああああああ!」って否応なしに血が湧きたつんですよね。

6)ここ残念
 ➀ライダーが高身長を気にするシーンカット
  クールビューティーのライダーがぽろっと零した本音が
  すっごいかわゆかったんですけど…。
  Hollowで語られてますが、ライダーが生前だった時代では
  イリヤやセイバーのようなちっちゃい女性がもてはやされたそうで、
  姉に散々身長のことでイビられてトラウマになってるそうです。

 ➁メガネライダー既出
  HFのEDで初出だったかと思いますが、メガネ&私服姿ライダーは  
  初見では想定外の破壊力に驚いた記憶があります。
  (凛も思わぬ伏兵みたいなこと言ってた記憶が…)
  衛宮さんちの今日のごはんで先に出てしまっていたのがもったいない
  と思ってしまいます。
  
  あーライダーの私服姿を見たら、HollowAtaraxiaもやっぱり
  アニメで再現できないかなーって思っちゃいます。
  ランサーの兄貴大活躍ですから。いろんな意味で。
  構成無理やろ…と思わなくもないですけど、涼宮ハルヒの憂鬱みたいに
  すればなんとかなるのかなー。


7)ナイス改変
{netabare}
 青崎燈子?
  エピローグのホムンクルスのくだりで、どっかで見た人が登場。
  那須きのこワールドの1作品、恐らく「空の境界」のレギュラー人物ですね。
  最高位の人形師の人形に移植されたなら、
  ほぼ士郎に戻れたことに関してある程度の説得力はありますね。

{/netabare}

投稿 : 2021/04/20
閲覧 : 218
サンキュー:

12

ネタバレ

アスク さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Fateシリーズの最終章

Fate/stay night [Heaven's Feel]

Fate、やはりこの作品はすごい。普段萌えアニメで女の子が可愛いことをしてるときににちゃあと俺はなっているのだが大変なことにこの作品ではアクションシーンにちゃあしてしまった。そしてイリヤを見てまた萌萌にちゃあしてしまった。にちゃーにちゃーさせまくってくれるこれはもう卑怯な作品だ。物語としては士郎の”人を助けることに幸せを感じる”と言峰の”人を絶望させることに幸せを感じる”という点がそれぞれの戦い、最後には男の勝負、殴り合いでぶつかり合っていてとてもおもしろかった。またイリヤと士郎の関係というのは見た目によらずイリヤの方が年上であるため士郎がいう兄貴は妹を助けるということが最終的には逆転の関係になるっていうところもすごく感動して、桜ルートってのはボツになったイリヤルートもたされた桜+イリヤにスポットが当てられて救われる話というのもよく伝わった。本当に最高だった。この作品で大事にされている殺してしまったことの償いというのは結局生きていくことと結論が出たけど、そこらへんをきちんと納得できる主張にするための物語は助けて終わりだと少し弱いかなとは思った。まぁFateは厨ニエロゲ作品だからそんぐらいでいいんだよ。エロくてかっこいいだけでFateとしては100億点満点
制作会社:ufotable
Ufotableさんには感謝しかないですわ…監督は
須藤友徳って方なんですが空の境界 未来福音の監督もやってらっしゃたりします。未来福音はまじでめっちゃ好きです。是非見てください。
音楽:梶原由紀 梶原さんはまじで天才ですね。コーラス風で神聖にしたてたり、ライダーがぬるぬる走り出すもう原画使いすぎて気持ち悪いシーンにギター調のBGMいれてきて盛り上げるみたいに本当緩急がついて最高でしたね。あつすぎて汗がすごい出ました。またAimerさんの歌も良かった。なにより思うのは桜の時期に見たかった、その一言だ。まぁDVD発売してるしもう叶うんだけどね。
好きな話→2章 ワクワク感とか見た後のやばさは2章が一番あったかな。あと主題歌の中毒性がやばい
好きなキャラ→そりゃもう、イリヤに決まってますね。頭撫でるシーンとかもう可愛すぎた。照れ顔がエグい。え?UBWのギルガメッシュvsバーサーカーのシーン見ろ?タヒねよ。俺は何も見ていないからね。
声優→まぁなにより注目するのはセイバー(cv川澄綾子)の「シロウ・・・?」でしょうね。すぐにあー正気に戻ってるんだろうなってことに気づけたしすごいと思います。あそこは辛かったね。

投稿 : 2021/04/03
閲覧 : 217
サンキュー:

1

ネタバレ

avQov43862 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

表現力は素晴らしいのだが...

作画や演出・演技は素晴らしく、間違いなくハイクオリティと言えるアニメ
なのは間違いないが、一章、二章で士郎と桜以外のキャラクターにあまり
触れてこなかったために、「劇場版HFは士郎と桜にフォーカスした物語として
作られるのか」という固定観念を生み出してしまった。

このせいで、三章に来て主旨がずれ、士郎と桜以外のキャラクターがメインに
なってしまったために、全く別のアニメを見ているような違和感に駆られて
しまうのが惜しい所だ。

HFのなるべく多くをアニメ化することを望んで見るのか、二章までの主旨が
気に入ったので見るのかで評価が非常に分かれる作品だと思う。

投稿 : 2020/12/19
閲覧 : 186
サンキュー:

0

ネタバレ

はる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

誰がなんと言おうと神アニメ

Fateシリーズの中で一番好きな物語でした!
特にライダーvs.セイバー戦は前作を超える歴代アニメ史上最高のクオリティーだったと思います。
制作陣の作品愛が観てるこちら側にも伝わってくる程に繊細で迫力満点でした。
最終章は映画館で4回観たんですけど、全然飽きることなんてなくて「また観たい!」「もっと観たい!」と何度でも観たくなるくらい芸術的な美しさがありました。
1つ不満があるとしたらIMAXでも放映して欲しかったな〜くらいですかね笑
いや〜ほんとIMAXで観たかった
それはさておき最高でした!この作品は他の作品と比較云々じゃなくて至高の域に至っているんだと思います。
これは真似ようにも真似できないだろうなー笑
ほんと神!

投稿 : 2020/12/03
閲覧 : 177
サンキュー:

3

ネタバレ

mm7 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

春になったら2人で桜を見に行こう

DEEN版からずっとFateファンです!原作もプレイ済。
10年以上ずっと待ってた景色が観られて感無量でした!
ちょっと時間が空いてしまいましたが、感想を残しておきたくてレビューをば!

やっぱりHFの終盤はstay nightのラストだけあって、熱いシーンばかりですよね。正直、この作品を劇場で観られたことが嬉しくて、開始10分から泣いてました笑


桜の「姉さんはヒーロー」って言葉の意味が分かってると序盤からもうダメで...( ノД`)

是・射殺す百頭( ナインライブズ・ブレイドワークス)が来るのもわかってるから士郎がジャージを脱いだだけで目から汗が...笑
オルタvsライダー以降のシーンは言うまでもなく...(号泣)




本作はシリーズ通しての「聖杯戦争」についての真実が語られます。しかし、原作未プレイの方にはかなり分かりづらかったような印象ですね。観に行った友人達から「あれはどういうことだ!?」という連絡が沢山来たので、まとめてWeb会議で説明したのが楽しかったです。魔術と魔法の違い、そして、第三魔法 天の杯(ヘヴンズフィール)がどんなものかを理解していないとラストは理解が難しかったみたい??古参としては大満足でしたけどね!!某人形師が一瞬映ったところとか最高でしたよね!笑

まあでも奈須きのこ作品は、そういう良く分からんところを色々と考察するのが楽しいのであって、コンプリートマテリアル等で補完するのもアリかなと思います!



映像の迫力、美しさは敢えて言うまでも無いと思います。
自分の大好きな作品が、最高の形で最後まで映像化されたこと。須藤監督を始めとした制作陣には本当に感謝です。
実は2章の次回予告で満開の桜が映っただけで既に泣いていたのですが、やっぱり実際にEDとして観るともう本当に感慨深くて。Fateをずっと追っていた青春だったなあ、と。

鑑賞後は映画館の前のベンチで30分くらい動けませんでした。
ファンとして本当に本当に幸せな時間でした。

BDが楽しみです!!

投稿 : 2020/11/18
閲覧 : 170
サンキュー:

4

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「女性の視点」が入っていることが鍵

16年という長きに渡るシリーズ化で着々とファンを拡大し、アダルトゲームといういかにもオタク的なコンテンツから、現在はTVシリーズ化、映画化、ソシャゲ化という流れの中で「魔法少女まどかマギカ」に次ぐ、「ポストエヴァンゲリオン」的な作品へと変貌した「Fate」の最新作にして最終作となります。

コロナウイルスの影響で4ヶ月間の延期期間が存在するものの、作品自体のクオリティーを上げるにはちょうど良い期間ではなかったのかと思います。


本作は男女共に支持され大ヒットを記録していると聞いて、以前にも話しましたが、もはやアニメや漫画は「女性客」を入れないと採算が取れないと言われている昨今。本作は非常に女性に対して訴求するシーンが多く有り、「美少女戦士セーラームーン」や「少女革命ウテナ」的なセンスも垣間見れる作品だったので、非常に観客に「女性」が多かったことも特徴的だと思います。

元々は男性向けのアダルトゲーム原作の「一介のヒロイン」としての立場でしかなかった遠坂凛や間宮桜の心の掘り下げの仕方が「少女漫画」的であり、ラストシーンも非常に「女性視点」で描かれているため、いつもの「Fate」シリーズとはちょっと見方が違ってくる作品でした。特に美少女達の戦闘シーンは明らかに「セーラームーン」や「ウテナ」的なセンスを入れていて、美少女が非常に見栄の張った「格好良さ」が際立っていました。所々に「歌舞く」シーンがまるで踊っているように見えるので、「セーラームーン」や「ウテナ」的なシーンだと思います。

最近の少年誌の読者層の半分は「女性客」だといいます。

なので、「鬼滅の刃」をヒットさせたユーフォーテーブルだけに「女性」層もターゲットに入れていることでしょう。そして本作は見事にその課題をクリアしている気がしました。

そして、描かれる視点が序盤の主人公の衛宮士郎から、本作でのヒロインの間宮桜に移動したことが最大の注目点だと思います。なので一応主人公の最終決戦があるのですが、ポイントはそこに置かれていなく「その後の2人がどうなったのか?」というアフターエピローグに意識を集中していることに、ただの男性的な作品ではなく、男女に受けるポイントとして仕掛けているのだと思います。

作画も男性的なエロチックなシーンは最小限に抑えて(一応サービスカットはあることはある)、キャラクターの掘り下げに全力を注いだことが今回の大ヒットに繋がったのだと確信しました。

しかし。。。。

苦言を呈せば、まだ「ポストエヴァンゲリオン」的な作品でしかなく、庵野秀明はもちろんのこと宮崎駿や押井守、新海誠、湯浅政明のような監督の作家性というのは感じなかったので、秀作ですが期待以上のモノは見れなかったことが残念に感じました。

投稿 : 2020/11/02
閲覧 : 350
サンキュー:

15

ネタバレ

yJnkd27391 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ファンが望んでいることを全てやってくれた

やはり3章の見所といえば、バトルシーン。特にバーサーカー戦、セイバーvsライダー戦、桜vs凛、史郎vs言峰でしょう。原作をプレイした人ならいつかこれが映像化しないかなぁと待ち望んだシーンだったと思います。1章からそうですが、ユーフォが作る戦闘シーンは凄すぎて息をするのを忘れてしまうくらい画面を食い入るように見てしまいます。今回も戦闘シーンは自分が頭の中で想像していた作画を遥かに超えた作画で素晴らしかったです。 {netabare} 特にバーサーカー戦の史郎とアーチャーの演出は最高でした。劇場版のEmiyaアレンジが聞けて感無量です。さらに、バーサーカー唯一の台詞にも痺れました。また、ライダーvsセイバー戦の作画は本当に凄く、宝具のぶつかり合いのシーンは息が出来なかったです。作画レベルはぶっちぎりで高く、今後もこれを超える作画を見る事は当分の間、出来ないと思います。ただ唯一残念なのは、セイバーにとどめを刺すシーンは、多少のセイバーとの日々のフラッシュバックがあっても良かったかなと思いました。監督はあの時点では覚悟を決めていたと話していたので納得はしました。その後の凛vs桜、史郎vs言峰も想像以上でまさにこれを見たかったんだとずっと思っていました。こうしてレビューを描いていますが、正直この映画は、見れば説明などなくても感じ取れることがその全てだと思います。見ればキャラクターの思いなど全て伝わると思います。それがこの映画の凄い所だと思います。声優さんについてですが、特質して触れるならば、下屋さんの演技は物語全体を通して迫心の演技だったと思います。舞台挨拶でも演じているのが精神的に本当に辛かったですとお話されていましたが、それが納得出来る、想いの籠った演技で、まさに桜そのものになっていたと感じました。主題歌の「春はゆく」も聞くだけで泣きそうなってしまうくらい3章にピッタリな曲だと思いました。最後の終わり方も想像していた通りで素晴らしかったです。 {/netabare}

投稿 : 2020/10/24
閲覧 : 188
サンキュー:

4

ネタバレ

hyoi さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

悲壮感に襲われた作品

 正直このヘブンスフィールの三部作は歴代でもTOPのほうで悲しくつらい作品だったと思う。特にこの三章はきつすぎた。

 かるくあらすじを言うと、闇落ちしてしまった桜や蔵健が聖杯を呼ぶカギであるイリアを殺すためにイリアを奪おうとし、それを士郎たちが守るという話です。

 辛さもあったが今回の作品の見どころは戦闘シーンだったと思う。本当に戦闘シーンがすごかった。まず、史郎対闇落ちバーサーカーの戦いで、普通に史郎がぼろ負けすると思ったのに、史郎がアーチャーからもらった片腕の霊気を開放してギリギリバーサーカーに勝っていたのがすごかったし、戦闘描写がかっこよすぎました。

 次にかっこよかった戦闘描写は凛対桜の姉妹対決がかっこよさと悲しさがすごかったです。正直この戦いも桜が圧倒すると思ってました。でも、結果はむしろ凜が圧倒して桜にとどめを刺すところまで行ったのですが桜のことをやっぱり家族だからと殺すことができませんでした。そこで桜の意識が戻り凛と仲直りするところで、桜にとりついていた闇の部分が凜を刺し殺しました。もう闇うざすぎてはらわた煮えくりかえりそうでした!!

 次の戦闘シーンでかっこよかったのは史郎対言峰です。やっぱりなという感じでした。最初は史郎に味方していた言峰でしたがやっぱり敵になり史郎と戦うことになりました。言峰の力はフェイトゼロを見ている人なら知ってると思うけどそこら辺のサーバントよりも全然強いです。でもそんな言峰と戦い瀕死の状態で史郎が勝ったところはかっこよかったです。

 そんな戦闘シーンの中で、最もかっこよかったのがライダー対セイバーの戦いが自分の中では最高にかっこよかったです。特に作画にも力を入れていたと思うし、最後の反故の打ち合いでは鳥肌が抑えられなかったです。しかも最後はライダーが勝ったのがすごかったです!!!

 最後に一番印象に残っているところは言峰との戦いに勝利した史郎が暴走した聖杯(本当はアンリマユ)を止めるために命を投げ出そうとした瞬間イリアが出てきて史郎に有難うと伝えて史郎の代わりにいけにえとなって聖杯を止めました。そのシーンでイリアに号泣したのも束の間ですでに瀕死だった史郎も消えてしまいました。そこからは全部あいまいに描かれていましたが自分の予想ではあの時史郎も死にその魂だけを持って史郎の人形に魂を入れて史郎を生み出したんだあと思います。

 この言い方では全く伝わらないと思うので是非見てみてください

投稿 : 2020/10/07
閲覧 : 227
サンキュー:

6

ネタバレ

Milla さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

完璧なエンドだった。

原作のHFルートは未プレイで二章から一切ネタバレを見ずに見たが本当に良かった。
戦闘シーン、音楽、作画などどれも最高だった。

投稿 : 2020/09/10
閲覧 : 161
サンキュー:

4

ネタバレ

ドウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

君に幸あれ

第一章から最終第三章まで、どの章も高水準に面白くとても満足のいく作品でした。
劇場版の続編ものの作品で、自分の中でここまで高水準に安定して面白かった作品は珍しいですね。自分のアニメ視聴経験の中でいつ以来でしょうかね。
 ただあらかじめある程度Fateの知識がないとついていけない部分があり、初心者にはハードルが高い作品でもありました。
出来ればTVアニメの『Zero』と『[Unlimited Blade Works]』は観ておきたいです。

Fateシリーズの『stay night』や『Zero』なども含めて大きな見所としては、
「聖杯戦争」という願いを叶える「万能の願望機」と言われるものを巡る戦いの中で、その人の観念や思想が見られるのが面白いですね。
 そして観ていて引き込まれるバトルシーンが凄いです。
『Heaven's Feel』では第一章~第三章まで全ての章で、TVアニメシリーズ以上と言っていい程の激闘が観られます。


第三章の物語の本編ですが、 {netabare}最後の方で凛が桜に「幸せ?」と聞いて桜が「幸せ」と答えるシーンとか、後で思い返して涙ぐましいと思いました。
恐らく精神的な意味でも肉体的な意味でも戦いの後遺症がある中で、ハッピーエンドみたいでしたけどハッピーとは言い切れない感じがありましたね。

本編後の世界の桜には、どれだけ「人間」が残っていたのでしょうか。
また士郎にはどれだけ「人間」が残っていたのでしょうか。
2人はどれだけ長く生きられるのでしょうか。

私はこの作品を観た後に、どこか別の世界線では桜が本当の意味で平凡に幸せに産まれて生きて生涯を全うして欲しいと、そういう世界があって欲しいと思いました。
それはイリヤに対しても、切嗣に対しても、他のどのキャラに対しても思うことかもしれませんが、この作品を観た後には桜に対して特にそう願いましたね。

桜に幸あれ {/netabare}

胸がスカッとするような話しではないですが、この作品に出会えて良かったです。

投稿 : 2020/09/03
閲覧 : 231
サンキュー:

8

ネタバレ

どこぞのメイドラゴン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

先輩に叱られたかった桜

1章2章以上のアクションシーンは興奮を通り越して唖然
アニメ勢だったので若干の駆け足は感じたものの、2時間一切の雑念なく見れる作品も中々無いだろうなと思う

てっきり桜のみのルートと思っていましたが、これはイリヤルートも含んでいたんですね。最後の大聖杯の中での母との再会には本当に心打たれました。
ラストシーンは本当に筆舌に尽くしがたい複雑な気持ちになりました。ただ桜が笑って「幸せ」と言うことができるようになった、これだけで十分なハッピーエンドなのでしょう。そこから流れるAimerさんの「春はゆく」もとても良かったです。
少しも抜かりのない至高の最終章でした。

投稿 : 2020/09/02
閲覧 : 146
サンキュー:

4

ネタバレ

なばてあ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

熾天を押し込める七つの円環

[Ⅱ.lost butterfly]のレビューの続き。

劇伴は「むだに」荘厳な梶浦音楽。とにもかくにも「重み」をゴリ押しするのだ、・・・とでもいうように、シナリオと作画と背景と撮影と音楽と音響が一致団結している。見事に統率の取れたプロダクションで、完成度はきわめて高い。わたしは原作の一番の魅力は「重たさを出そうとして出し切れていない脇の甘さが、不思議な風通しの良さにつながっている怪我の功名感」にあると思っていたので、昨今の「Fate界隈」のバブリーな全面縦深攻勢には、すこしだけ白けてしまう。たとえば『{netabare}Fate/EXTRA Last Encore{/netabare}』は神前音楽で、それはやっぱりおもしろい効果を発揮していた。もちろんあちらとこちらでは、同根であっても異なる世界観と言われればそれまでなのだけれど。

CV的な観点でいうなら、ワカメが退場してから、やっぱりちょっとトーンダウン。神谷さんはやっぱりすごくて、あまりにもすごすぎるので、他のCVと比べて浮きすぎてて、ワカメの嫌味というスパイスの効き具合が圧倒的。その意味で[Ⅲ.spring song]はすでにクライマックス後の物語とさえ言えるのかも。もちろん半分は冗談だけれど。神谷さん以外の声優陣はもう安定安心の出来で、全員がしっかりとキャラクタに奉仕する演技。ワカメだけが、ワカメから神谷さんがだだ漏れになっていて、それが良い方向に機能していたのだけれど。その文脈でいうと、ワカメと切嗣の掛け合いが見たかったな。。。そんな与太話は措くとして、セイバーオルタがとどめを刺される直前、士郎の名を呼ぶ声はちょっと忘れがたい響き。あれは名演技だし名演出だった。

[Ⅲ.spring song]のハイライトはその「ライダー&士郎 vs セイバーオルタ」のバトルシーンであることに異論を差しはさむ余地はないだろう。この劇場版シリーズの日常芝居を絶賛してやまないわたしではあるが、ことこの第三作に限れば、それを押すことができない。[Ⅰ.presage flower]のようなしっとりとした日常シーンがあまりないこともある、・・・というかそれが大きい。[Ⅲ.spring song]が「大感動を呼び起こすフィナーレに相応しい大作」という世評を否定するわけではないけれど、ちょっと[Ⅰ]や[Ⅱ]と比べると、大振り感が否めない。ただ、すべてのバトルシーンのなかで、わたしは[Ⅲ]のライダーの描写がいちばん好きだ。圧倒的な戦力差。一撃くらってしまったら即敗北。その絶対的不利の状況下でほのかに見える勝ち筋をたぐり寄せるために自分にできるすべてをやるという覚悟は、あまりにもうつくしく、凜々しい。

このあたり、原作のテキストもかなり熱の入った描写だったけれど、あのほとばしる熱量がそのまま作画的情報量に還元されている。洞窟内の限定的な空間を、空間としてフル活用するライダーの作戦が、きちんと伝わるレイアウト。そういう意味で[Ⅱ]の広大な野外で戦った「バーサーカ vs セイバーオルタ」の描写は、無限の空間が想定されたがために、逆説的に「空間感」が減少していたにちがいない。ボリュームは限定されて始めて、ボリュームとして機能する。だからこそ、わたしは劇場版『heaven's feel』における最高のバトルシーンに[Ⅲ]のこれを推す。縦横無尽に飛び交いながら、すこしずつダメージが蓄積していくライダーの姿は、感動的で、正直、本作でわたしが一番泣いたのは、この場面だった。ライダーかっこいい。次に好きなバトルシーンはおなじく[Ⅲ]の「綺礼&イリヤ vs アサシン」だったりする。アインツベルンの魔術はなぜだか涙腺にクル。

さて。

総括するとすれば、結局のところ、「開き直って居直ったファンサ」 の是非ということになりそう。月厨であれば、これ以上のご馳走はない。20年追いかけた古参にとって、この劇場版三部作を鑑賞することは福音以上の福音、もはや被昇天にも比せられる経験だろう。『FGO』バブルがあったからこそ実現した物量作戦は、そのことごとくが実効的に機能し、すばらしいフィナーレを迎えたのだった。・・・と、頷けるヒトと小首をかしげるヒトを分断してしまう装置が、コレである。わたしは新海誠はそこまで支持できるわけではないけれど、すくなくとも新海作品が、そのときどきの時代に向き合っていることだけは肯定せざるを得ない。もちろん、アナクロニズムは即「悪」というわけではない。全然ちがう趣だけれど『{netabare}天気の子{/netabare}』、それからテレビアニメでいくなら『{netabare}SSSS.GRIDMAN{/netabare}』などはアナクロ感満載であり、けれどもそのアナクロ感が逆説的に時代を射貫く企みとして機能していた。でも、本作は、ちがう。「良いものは良いのだ」と開き直った居直りのもとに、古色蒼然とした作品を彩度高めの極彩色で上塗りした作品である。

結果、彩色層はたしかに美麗。けれども、構造や構成自体の古さは覆い隠せていない。わたしは『{netabare}Unlimited Blade Works{/netabare}』の士郎には、じつはちょっと、現代性があったと思っている。士郎の空しさ、士郎の虚ろさ、士郎の哀れさには、いまというこの瞬間にも、しっかりと刺さる射程があったと思う。それはむしろ「Fate」が世に出た20年前にはなかった射程である。あの綺礼ばりの否定神学の問いただしの結果「・・・でないもの」としてしか定義できない自己の持ちようというのは、どこまでも弱く情けないけれど、だからこそ、このご時世でもちゃんとわたしたちのなにかに着地する感触があった。けれども『heaven's feel』には「・・・でないもの」という否定神学的手続きが排除され、代わりにその位置に据えられたエンジンはメロドラマである。そしてこのメロドラマは、『{netabare}天気の子{/netabare}』のそれとは完全に出力が異なる。その出力の多寡の差は「閉じられ/開かれ」という条件に帰せられる。クローズドサークルでメロドラマをやったところで、セカイ系のセカイたる広がりは得られないという当たり前の事実、である。

わたしが言いたかったことはだいたいこんなところ。劇場版『{netabare}エヴァンゲリヲン{/netabare}』シリーズと、劇場版『heaven's feel』シリーズは、上記の文脈でとても似通っているのかもしれない。それぞれ快楽と愉悦はたしかに充ちている。けれども快楽と愉悦に広がりが、ない。本作は月厨としてのわたしと、アニヲタとしてのわたしを分割してくれた作品で、その分割の経験はとても刺激的で、しんどかったけど、興味深くもあった。ひさびさにアニメでちゃんとモノを考えられた気がするし、これからも月厨は続けていきたいし、その観点とアニヲタの観点を混ぜることはしないようにしようとも思えた。そういう、ニッチな狭い小さな場所で、わたしはこの作品を賞賛するのである。

衝撃:★★★☆
独創:★★
洗練:★★★★☆
機微:★★★★
余韻:★★★★

投稿 : 2020/09/01
閲覧 : 218
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3

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パンデラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

stay night シリーズ堂々の完結

HF1章2章とも劇場で観て遂に完結。
アニメはfate/zero、fate stay night /UBWを視聴済み。原作未プレイのにわかですが、スゴイとしか言いようのない出来でした。

・アニメ制作ufotableについて
作画、音楽、演出どれをとっても最高で文句のつけようのないアニメでした。「鬼滅の刃」しかり今一番勢いのあるアニメ制作会社じゃないでしょうか。とにかく戦闘シーンの作画枚数が気になる。

・印象に残ったシーンについて
印象に残ったシーンはあげればキリがないですが、ひとつ挙げるとすると聖杯に願う終盤のシーン。
桜を焦点に当てているがイリヤもまたヒロインのひとりという今作。最後イリヤの「生きたい?」というセリフから士郎の「生きたい」と言うシーンは号泣ものでした。今まで聖杯戦争に関わったマスターや切嗣の思いなど全部ひっくるめて、誰かのための正義のヒーローであった士郎が自分のために願いを使うということ。今までにない士郎のあり方があって素晴らしいシーンでした。

・間桐桜について
桜ファンの方には申し訳ないですが正直あまり好みではなかったです。しかし3章で溜まったものを掃き出してさらけ出したことで人間くさいキャラということで認識が一変しました。好きになりました笑

・戦闘シーンについて
とにかくカッコいいに尽きます。特にライダー&士郎vsセイバーオルタはアニメ史に残る名バトルでしょうね。過去作品からサーヴァントで最弱なのではと思
われたライダーがバーサーカーを倒したセイバーオルタとやり合う胸熱展開。第2章のバーサーカーvsオルタを越える戦闘はないと思ってましたが勝るとも劣らない圧巻の戦闘シーンでした。

色々書きましたが、超クオリティで限られた尺でここまで綺麗に超(長)大作を終わらせた完璧で素晴らしい作品でした。

投稿 : 2020/08/23
閲覧 : 230
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3

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on さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かった!…という感じではない

私はスタジオディーン版のセイバールートのアニメ化を見ているぐらいでそこまでFateに詳しいわけでもなければ思い入れがある訳でもない。勿論1章・2章は見ているが。

3章がようやく公開された。確か3月予定だったがコロナの関係で8月まで伸びてしまった。ファンからすれば待望の最終章だったのだろう。私がファンと違うところがあるとすれば3章見る直前に1章・2章を急いでみた点だろう。

作品のファンは新作までにする事は見返したり、自分の中で作品と向き合いストーリーやキャラクターを愛していく物だ。今回私にそれはなかった。感動までいかなかったのはそういうところなのだろう。内容も考えさせられるテーマだっただけに

桜が幼少期から虫に体をイジられ精神的にも肉体的にも我々の想像など到底及ばない苦しみを味わっているのは間違いない。あれほどの苦しみがあれば力を得た時に、何をしても許されてしまうのではないか?倫理的にいえばダメなのだろうがそう考えが過ぎるのも人間なのだと私は思っている。

これを書いているこの時もこの作品から何を得たのか?言語化が出来ない自分がいる。キャラクターが自分の中で育っていればまた違ったのかもしれないが。

セイバールートで見た士郎は、まさに主人公という感じのキャラクターだったがHeaven's_Feelの士郎は少し印象が違った。オルタに対してお前は邪魔だと言い退ける士郎は彼の今までの正義の味方からは離れている気もしなくない。イリヤの問いに生きたいと答える士郎は士郎らしくなかったと思う。

だが、それがHeaven's_Feelなのだろう。現実はこうなのだということなのだろうか。やはり言語化は難しい。

投稿 : 2020/08/21
閲覧 : 191
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4

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ぺぺりん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後まで全力疾走

最後まで全力疾走 

もう少し掘り下げたほうがわかりやすいなど思う部分はありましたが
尺的に厳しい中うまくまとめていると感じました。

鳥肌もののスピード感、迫力のある戦闘の作画・音楽

短くも気持ちが入っているセリフや動き
本当に細かい(いい意味で)
{netabare}
オルタの最後の「シロウ」
イリヤの「おねえちゃんだから」
ついてこれるか~のアーチャーと士郎のやりとりからのアーチャーのやさしい顔

ずっと冬っぽい?作画から最後 一気に作画が明るくなり桜舞う季節 
バックでAimerさんの「春はゆく」が流れる演出 
3部完結の締めくくりにふさわしいED演出だったと思います。 
{/netabare}

しょうがないとはいえ桜の季節にに上映できなかったのだけが残念で仕方がない

とにかく劇場で観ることをお勧めできる作品です。

投稿 : 2020/08/19
閲覧 : 168
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8

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勅使河原 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

うーん…難しい…

ちょっとよく分かんないことが多くて難しかったです。


①Ⅱではあんなに再生してたバーサーカーが士郎の攻撃ですぐ死ぬのはなぜ

影に取り込まれてしまったバーサーカーvs士郎の戦闘シーンは圧巻でした。
この作画力は確かに脱税でもしないと成し得ないでしょうね笑
しかし気になったのは、士郎の攻撃ですぐにバーサーカーが死ぬ点です。
Ⅱではセイバーオルタとやり合ってズタズタにされながらも何度も再生してたんですが、今回はあっけなく死にました。
影に取り込まれたら再生能力も奪われるのでしょうか。


②士郎の一刺しで桜に取り付いてた聖杯の中身だけが攻撃を受けて消滅したのはなぜ

士郎の一刺しは見事桜の豊満な胸の谷間に命中してました。よくやった。
しかし桜の身体に短剣が刺さるわけですから、当然本体である桜の体も傷つくのかと思いきや聖杯の中身だけが成敗されていました。
その一刺しまでは、物語シリーズの妖刀心渡みたいな武器で攻撃するのかなと思ってたんですが…。


③序盤から桜は危険な状態だったのに、stay/night UBW では一切その片鱗が見られないのはなぜ

原作fateが3つのルートを持つノベルゲーであることを理解した上での疑問です。
3つのルートは同じ初期設定から3つの可能性に分岐したもの、という解釈だったので、どうも納得がいきませんでした。
平行世界として考えるべきなんでしょうが、どうも納得いきません。


④イリヤはどこから入って来たの

まさかのリアルファイトで切嗣を倒しいよいよ聖杯の門を閉じるという時に、初代アインツベルンの格好をしたイリヤがどこからかやってきます。
一体何処から来たんでしょうか。
なんで腹話術で喋ってるんでしょうか。


⑤士郎は結局生きてたのか死んでたのか

エピローグ的な凛のモノローグの中で士郎は死んだっぽいことが離されてますが、直後に士郎が平然と生きています。
どういうことなの。


⑥結局、士郎にとっての正義って何

Ⅲでやっとこの問題に答えが出ると思っていたのですが、出たように思えませんでした。
zeroでは問答の末に切嗣が「誰かを助けるということは誰かを助けないということ」という結論に達しました(確かそうだったはず…違ってたらすみません)。
しかしⅢでは士郎は正義の味方になるというテーマが一切揺さぶられることなく一貫していたので、ずっと抽象的なままで腑に落ちませんでした。



というようなことがずっと引っ掛かっててもやもやしたまま見終わりました。
ですが私は一回しか見てないので、もしかしたら作中にちゃんと説明されていたかもしれません。もしそうだったら申し訳ないです。
自分でも細かいところを気にし過ぎだとは思っています。


あととても違和感があったのが、士郎がアーチャーの腕を使おうとするシーンのBGMです。
アーチャーが「俺についてこれるかな」みたいなことを言ってる時のBGMがノリノリ過ぎて笑ってしまいました。
短距離走のアニメ見てるみたいでした。
BGMが悪いというよりは使いどころが悪いような気がしました。
それ以外の劇伴はとても良かった。
まぁ私は生粋の梶浦信者なのでどんな曲作っても神曲と言うんですけどね。

fateは面白いんですが、好みではないのでこの点数です。
ゴリゴリの主観で評価してるので異論は一切受け付けません。
参考にもしないでください。

<追記>
レビュー後にHFの解説を見たら、やはり説明不足な点が多かったです。
特に原作をプレイしていないと分かりづらい要素があり、それは一つのアニメ作品として完結してないのでやはりストーリーの評価は☆3.5とさせてください。

投稿 : 2020/08/19
閲覧 : 174
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2

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kenkenpa さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

作画は素晴らしい、作画だけは

この作品は桜の見方によって賛否両論はっきり分かれるので
俺は否の見方しちゃったから戦闘シーンやら表情とか細かいシーンにも力入れられててアニメの完成度は最高峰と言っても過言ではないと思うが
シナリオとして受け付けられなかった

桜を救いたいか否かが全てで
救いたくないと思ってしまった俺は衛宮すらも恋に溺れた盲目野郎みたいな見方してしまって全然楽しめなかった

やっぱりヒロインは闇落ちも罪もやりすぎちゃだめだね
お前何人殺してるんだよ、心神喪失は無罪放免ってか?ふざけんな!遺族はそんなの納得しねえよって思ってしまったよ

まあ鉄心ルートで走ってくれたら評価は爆上がりだったんだがね

単純に俺がひねくれてるだけだなw

投稿 : 2020/08/17
閲覧 : 227
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2

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テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

幸せになるまでの物語

今回は最終章との事で最初から初っ端な全力でしたね。
力を得たさくらは正直強かったですね。
最初の庭での戦いに誰も勝てないのを見てこの圧倒的な戦力をどう対峙するの?と思いながら見ていました。

イリア救出シーンでの逃亡戦ではかなりスピード感がありましたね。
イリヤのワイヤーのシーンはカッコよかったです。
私の衝撃だった初のシーンはバーサーカvs士郎でしょうか。
アーチャーの腕の力を使う。
それは宝具を具現化する代わりに諸刃の剣でもありました。
ただ、士郎が走ってアーチャーを追い越したシーンではアーチャーを士郎が超えたと言う解釈でいいのかな?
表現が凄く綺麗でした。
バーサーカ撃破後にバーサーカが喋ったのにビックリしました。

私、Fateシリーズってまともに見たのは士郎主役の話しとZEROくらいなのでw

さくらのシーンではゾウゲンの真の姿がw
お爺様小さいw
他のアニメのセリフをパクとするなら、かぐやの「お可愛いこと」でしょうかw
さくらちゃん一撃でお爺様に復讐完了

次はライダー&士郎vsセイバー
この戦闘は迫力が今作1番の力の入れようではないでしょうか?
ライダーの目隠しを外した能力は反則級に強く前作にでバーサーカすら防戦一方だったあのセイバーを一時的とは言え押さえ込みました。
石化を気合で解除するセイバーもセイバーですけどねw
今回は士郎にも耐える事がありました。
それはライダーがどんな窮地に置かれようとも動かないです。

士郎にとって誰かが傷つくのは見たくない。
だから、いつもは無駄でもなんでも飛び出して守ろうとするそれをしないのは士郎にとってもかなり重い枷でしかない…でも、それが勝つ為の1手であり、さくらを救う一手。
士郎が救いたいのは、ライダーでもセイバーでもなく、さくら…

作戦は成功しセイバーのエクスカリバーの一撃を士郎が防御して攻撃力を削ぎ落とした所をライダーの宝具がセイバーに一撃を加える2人だから得られた勝利。

トドメの士郎の一撃を加えるシーンの前に私にはセイバーが元に戻ったような表情をしました。
戻ったのか情に訴えたかは解りませんが士郎の決意の哀れの一撃でした。


次は、さくらvs凛

2人は姉妹です。
何も無ければ幸せに過ごせた姉妹。
でも、魔術の血がそれを許さなかった。
宝石剣、秘宝中の秘宝だそうで圧倒的な力を見せます。
それは凛の才能と秘宝だからこその力。
後、凛が宝石剣を振るうと出る光が綺麗でしたね。
でもアレ剣?飛び道具にも見える気もw
さくらをその剣の力で追い込む

自分が手に入れた力以上の力を持つ凛に思いっきりの言葉をぶつける。
自分の辛かった過去…人間扱いされずに誰も助けて貰えない…心の片隅の僅かな希望の実の姉の凛すら助けには来なかった…助けには来なかったけど…自分の目の前の姉は自分を殺す為には来ているのだから…

正直、さくらの過去は悲惨な物です。
あの家で行われて来た事は許される事ではない…憎悪や憎しみ苦しみが今の結果なのだから…

でも、凛はそれらの言葉を一言で一掃します。
「だから何?」
この一言を皆さんどう感じましたか?
冷たいですか?酷いですか?

私には一理あると思いました。
誰かの苦しみを理解するのは難しいからです。
例えば、当事者が辛い想いをしていたとして、周りの人が100パー気持ちを理解するのは無理だからです。

周りの人が考えるよりも当事者は絶対にそれを以上に辛い想いをしているからです。
話を聞いて感じる辛さと実体験をして感じる辛さは同義にはならないと思うからです。
だから、簡単に下手な言葉を掛けられないと凛は感じたのかもしれませんね。

凛はさくらに最後の攻撃をします。
決着を付ける一撃…さくらを殺す一撃…全てを終わらせる一撃……
地面に血が滴り落ちます。
凛の血です…彼女は負けたのでありません。

殺す覚悟をした凛はさくらを見て殺せなくなった…姉妹だから…妹だから…お姉ちゃんだから…いつだって先を歩いてしまうお姉ちゃん。
過去の回想で、さくらはポーカーで強い役を作ります。
誇らしげにカードを並べるさくら、凛の手札は彼女を上回る役で出すか悩んだ凛の姿。

凛だって頑張っていた過去を知る。
自分が頑張れば、さくらには負担はないと頑張っていた結果それは、さくらを救えない結果にだった…でも、今は違う…さくらを救える男がいる…そう決意した男がいる。

過去のさくらはどうしても誰にも救えない…
でも、今目の前にいる女の子は…泣いて苦しんでるさくらは救えるそんな希望があるから凛は一撃は入れられなかったのかもしれません。

凛を倒したさくらは正気に戻ります。
そこに覚悟を決めた士郎が現れます。
士郎とさくらの会話には見せられるものがありました。

兄とお爺さんを殺してしまった彼女…それは許せない事でだから自分は助からなくていいと。
ただ、士郎はそれでも救い出す「当たり前だ奪ったからには責任を取れ」これは、さくらにのみ許される言葉ですね。

本来なら人の命を奪うのは許されない。
これがさくらの考えでもありますね。

確かにそうなんだけど…さくらに関しては明らかに両方とも正当防衛だと思うんですよね。
だから、士郎は責任を持って生きるようにさくらに言うんだと思います。

そして、1作目でいいました。
「私が悪い事をしたら叱ってくれますか」
士郎はさくらにお灸を据える。
マユとの縁を切る事が出来るルールブレイカーを…さくらを解放した士郎は歩きだす。

アーチャーの腕で残り僅かしかない命を振り絞りその先に居たのは言峰でした。
正直、後ろであれだけの事があって背中を向けて座ってたって考えたら笑ってしまいそうになりましたww

ここからは士郎vs言峰の殴り合いなんですが、先程まであれだけの戦闘を見せられた後なんでショボく感じてしまいました。
大切な戦いなんですが迫力に欠けますね。

ラストはマユとの戦い…士郎はアーチャーの腕でトドメを指すつもりですが感じてしまう。
次に力を使うと限界がくると…その先に待つのは死です。

士郎はそれを恐れてしまう。
死は誰にでも訪れる平等な物です。
でも、自分の一寸先の死を悟って何人が恐怖を感じられずにいられるだろうか…
士郎を怖さが襲う。

そこを救い出したのイリヤでした。
彼女は自分を引き換えにマユを消滅させようとする…士郎に本心を聞きながら「生きたい?」と…士郎は必至に「生きていたい」と告げる。
自分の気持ちに正直に…でも、それはイリヤを失うと言うこと、それでもイリヤは最後まで笑顔でやるべき事をする。
妹としてではなく…姉として。
私はイリヤは犠牲なったのではなく母のそ元に帰ったのだと思います。
最後にお母さんが迎えに来ていたし。
そうであってほしい。

一方、士郎は消滅してしまいます。
ラストに凛とさくらが各地を歩き回り凛が何かを見つけ、さくらが抱える鳥籠が光りだす。
ここは私には理解出来なかったけど、魂?か皆んなの士郎の記憶を集め器を見つけて転生させたって感じかな?
色々調べたら色々な仮説が立てられてましたが、真相はいかに。


そして戻る日常。


ラストに凛がさくらに幸せかを問うシーンがあります。
私がこの映画で感じたのは…

さくらの過去は辛い物で苦しい事や逃げ出したい事の毎日でした。
その時は周りは敵だらけだったかもしれない苦しくても生きて行けば、いつか士郎達の様に手を差し伸べてくれる人が現れる。

今この時だって現状が辛い人が沢山いると思います。
その苦しみは長い様に見えるし光が見えないかもしれない…それでもいつかは必ず味方になってくれる人が現れる…

さくらの様にいつかは幸せだと答えられる日々はきっとくる。
そう思える映画でした。
私がこのレビューのタイトルに込めた想いはそこにあります。

物語の最後のシーン。
さくらと士郎が満開の桜の方に歩くシーンから二人の歩幅が同じ歩みをするシーンが印象的でした。

投稿 : 2020/08/17
閲覧 : 237
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12

ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ここに完結!

まず一言、本当に素晴らしかった。
長い物語であるヘヴンズフィールの話をここまで綺麗にまとめたのは素晴らしの一言。


これは衛宮士郎という男が、皆の正義の味方ではなく、間桐桜という一人の女の子のためのヒーローになるお話。

導入はシンジの死。そこに士郎と臓硯が会合。シンジの死は臓硯の保険だった。桜が覚醒するための。


桜は先輩である士郎にみてほしい。その目的のためならなんだって行う。士郎を殺してでも。
自分の中の感情同士で葛藤する桜はなんとも人間らしかった。


イリヤが拐われてからの奪還シーン。

言峰と士郎の共闘。

言峰はアサシンと臓硯との戦闘。彼らの過去はなんとも言えなかったです。


士郎とバーサーカー。士郎がアーチャーの腕を使う。ついてこれるかじゃねぇ、てめぇの方こそついてきやがれ!
ここの言葉とシーンは鳥肌立ちました。ついにこの言葉がきけたと!士郎の覚悟がきけた!


桜の臓硯からの解放。臓硯もかつては素晴らしい魔術師であったのに、どうしてでしょうね…


セイバーとの対決。ライダーと士郎の共闘。もとい我慢比べ。今までの、別ルートの士郎なら味方の危機に立ち尽くすなどできないはずだった。しかし、桜を救うため、そのためならば彼は非情にもなる、それがヘヴンズフィールの士郎。
邪魔なセイバーを消す。最後の瞬間、士郎の名前を呼ぶセイバー。簡略化されてしまいましたが、ゲームでの選択シーンだと士郎にはかなりの葛藤があります。助けるか、剣を振り下ろすか。当然、助けようとすると失敗。凛がやられてbadエンドです。
今まで助けてもらったセイバーに止めをさす士郎、覚悟の表れです。
士郎とライダーの宝具…かっこよかった。

凄まじい作画でした。鳥肌ものの戦闘シーンです。


凛と桜。ここでは姉妹の境遇の違いが比較されています。桜はもののように扱われ、飼われていた。痛くて痛くてつらかった。そんな自分よりお姉さんが何より羨ましかった。
そんな凛が力を手に入れた自分を更に卑下する。妬ましくてたまらなかっただろう。でも凛も彼女自信葛藤していた。桜を救えない。自分が辛ければ彼女にも良い…そんなことを思いながら対決する。

そして結局、桜のことが大好きな凛は、士郎のことを言えないくらい甘かった。
後は士郎に託す。


桜と士郎の互いの気持ちのぶつけ合い、それでこそわかりあえるのかもしれません。
桜を救うルールブレイカーの模造。士郎流石だ

最後の戦闘。士郎と言峰。覚悟のぶつかり合いでした。


イリヤのお姉ちゃんだから。
バーサーカーのシーンでは士郎がお兄ちゃんをしていて、ここでは恩を返すようにお姉ちゃんになる。
涙がでました。ボロボロになり、イリヤの名前さえ思い出せなくなった士郎に、イリヤの言葉が記憶を呼び覚ましました。

士郎を救えて、アイリさんにも会えたのかな…

願わくばイリヤルート!



最後の日常もこれで終わりなんだ…そう思わせてくれる、切なくも嬉しい感じでした。

唯一、桜がちゃんと救われるルート。素晴らしかった。


簡略化されている部分もありましたが、最高でした。ありがとう。

投稿 : 2020/08/17
閲覧 : 181
サンキュー:

7

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デルタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

序破急を体現した傑作

3部作全体を通しての評価となります.

本作はFate Stay Nightのヘブンズフィールルートを映像化した作品です.自分は原作ゲームも持っていますが,あえてUBWルートまででプレイを止めて,ストーリーを知らない状態で本作を見に行きました.

アニメ作品の劇場作品としてはこれ以上ないくらい完成度の高い作品だったと思います.時にバトルシーンでは第1部のアサシンvsランサー,第2部のセイバーオルタvsバーサーカー,第3部のライダーvsセイバーオルタのバトルシーンが劇場で見た時に目を見張るような迫力で口が開きっぱなしでした .ufotableさんが作るType Moon作品はどれも絵が綺麗でしたが,本作の作画のクオリティはFate/zero,空の境界をさらに越えるものだったと思います.

本作の中で自分がすごく印象的なキャラクターとしてイリヤがいます.イリヤはFateルートでもUBWルートでもあくまでバーサーカーのマスターとして登場しますが,本作は士郎との「姉弟」としての関係性や「アインツベルンの聖杯」としての側面が濃く描かれています.{netabare} 最後のイリヤとの別れのシーンは涙が止まらなかったです.3ルートの中で中々生き残れない彼女ですがアイリに最後抱き上げられるシーンを見て少し安心しました. {/netabare}

本作は3部作を通して1章で謎の影の存在をほのめかし,2章でその影の正体が{netabare} 桜であること{/netabare}明かされます.そしてそれらをまとめて3章で結末へと導く「序破急」の構成になっており,話の展開としてもゲーム未プレイの自分としてはどんどんと引き込まれる構成でした.

Fateの事前知識があった方が楽しめる作品なので,Fate/stay night[UBW]やFate/zeroを見て面白いなと思った方は是非見てみてください.

投稿 : 2020/08/16
閲覧 : 224
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4

ネタバレ

セイギ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人生最高傑作、120点

PC版で内容を知った上での視聴でしたが、監督が本当に上手くまとめて下さりました。
特に、テメェの方こそ着いて来やがれ!!で鳥肌が立ち、イリヤ…イリヤ…!!で号泣しました。
本作では作画、音響、魅せ方全てにおいて圧倒させられました。声優の方々の熱演、息遣い、床を踏む時の音のリアル感(体重によって音の厚みが違うなどのこだわり)も流石だなぁと。
以下、感想殴り書きです。
バトルシーンも言峰vs真アサシン・臓硯では、教会を舞台に言峰が戦いながら回想シーンが流れましたが、八極拳使いではなく聖職者だったなぁと思わせられる闘いで新鮮でした笑
セイバーオルタvsライダー・士郎は、スピードと火力のぶつかり合いで画面が動きまくり作画班には脱帽です。言葉は少ないながらも目線や息遣いで対話しているような印象を受けました。最後の士郎がトドメを刺すシーンで、「シロウ」とセイバーが素に戻るところは夢から醒めたように感じ、それを士郎が躊躇なく刺したところには覚悟を感じました。あそこのシーンをあえて流れるように作ったのは、士郎が覚悟してきたのを体現しているのかなと感じました。
言峰vs士郎は、本当にボロボロの2人が泥臭く殴り合うという人間らしい血みどろ戦闘で信念の強い者が勝つなという感じでした。
今作では、姉妹愛もテーマとして描かれている。
桜が触媒なしで召喚したライダー(メデューサ)は、史実ではステンノ、エウリュアレと2人の姉と共に過ごす妹であったが最後は怪物ゴルゴーンとなり2人を殺してしまいました。桜も姉がいて、聖杯の影(中身)を取り込み怪物に成り果てようとしています。そんな似た境遇からライダーは、桜を自分と同じ結末にはしたくないという想いを感じました。悔しさで掴んだ腕から血が出るほどだったと。凛は、姉だけど姉らしいことは出来ていないと思い魔術師の姉という冷酷な部分が見られました。自分の中で姉という像が分からないからイリヤに姉ってどういうもの?という質問に無視ではなく答えられなかったのかなぁと。実際、戦闘でも桜の11年貯めてきたものを全て冷たく魔術師らしく返答していました。しかし、私の中ではアレは桜の境遇こそ可哀想だとは思うがこうなって良いことにはならないということを伝えたかったのかな?という印象でした。事実、桜に最後トドメをさそうとした時に、凛は「あ、ダメだ」と最後の最後で桜を殺せないことに気付きました。こんなシーンから魔術師になりきれない凛の優しさと、優しく抱きしめるところで姉になれたなという印象でした。(うっか凛とか言ってはいけない)
イリヤについては本作でかなり好きになりました。可愛い。妹という印象が強いイリヤでしたが、後半は姉らしく士郎を精神的に支えていました。士郎に対して、士郎は何も悪いことしてないのに!!という言葉がありましたが個人的に凄く刺さりました。この世の理不尽さ、悪いことはしてないけども辛いことは起こる、そう感じました。(人生辛いなって)
とにかくこの映画は情報量が多く、一度で覚えきれないのでもう1度見てきます笑

投稿 : 2020/08/16
閲覧 : 217
サンキュー:

4

ネタバレ

ルカワ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

最高のアニメ映画でした!!
完結に相応しい内容、クオリティでした!!

投稿 : 2020/08/15
閲覧 : 154
サンキュー:

2

いのり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/28
閲覧 : 0

ぴす さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/22
閲覧 : 1

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/29
閲覧 : 2

ニキータフルチショフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/01
閲覧 : 1

challia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/31
閲覧 : 1
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劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring songのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring songのストーリー・あらすじ

「俺は、桜にとっての正義の味方になるって決めたから」少年は、真実からもう目を逸らさない。少女を救うために。自分の選んだ正義を貫くために。魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が万能の願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。その戦いは歪んでいた。ひとりの少女――間桐 桜は犯した罪と共に、昏い闇に溺れてしまった。桜を守ると誓った少年・衛宮士郎は遠坂 凛と共闘し、「聖杯戦争」を終わらせるため、過酷な戦いに身を投じる。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者として、その運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して己が悲願を叶えようとする。「だから──歯をくいしばれ、桜」激しい風に抗い、運命に挑む少年の願いは、少女に届くのか。終局を迎える「聖杯戦争」──。最後の戦いが、遂に幕を上げる。(アニメ映画『劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring song』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2020年8月15日
制作会社
ufotable
公式サイト
www.fate-sn.com
主題歌
Aimer『春はゆく』

声優・キャラクター

杉山紀彰、下屋則子、川澄綾子、植田佳奈、門脇舞以、伊藤美紀、中田譲治、津嘉山正種、浅川悠、稲田徹

スタッフ

原作:奈須きのこ/TYPE-MOON、キャラクター原案:武内崇
監督:須藤友徳、キャラクターデザイン :須藤友徳/碇谷敦/田畑壽之、脚本:桧山彬、美術監督:衛藤功二、撮影監督:寺尾優一、3D監督:西脇一樹、色彩設計:松岡美佳、編集:神野学、音楽:梶浦由記、制作プロデューサー:近藤光

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