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「オッドタクシー(TVアニメ動画)」

総合得点
87.2
感想・評価
635
棚に入れた
2109
ランキング
159
★★★★☆ 4.0 (635)
物語
4.3
作画
3.8
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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オッドタクシーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

群像劇の良作、だが「バッカーノ!」の続編のが見たい。一挙放送に合わせて。

 全く期待しないで見始めたが、しっかり立っている群像キャラ、会話の妙、犯罪を中心したサスペンスと謎で引っ張る力が充分にある良作でした!。隠れた良作として今後も語られるかも。


 伏線回収と謎の解明は尺をとられるが、1クールで収まるスケールにちゃんとなっているので大きな破綻はなく大成功とまでは言わないが、かなり上手に風呂敷を畳み、かつ全部畳まないでオープンエンドにする上手さがあるのは見事。なにより白川さん萌え。終盤スーパーウーマンになってきたような気もしないでないが。


 そしてこっからは謎になってた部分のネタバレの話と、こうだった方が良かったなぁ〜話です。


 正直謎の部分はあまりこちらの予想を超えてくるものはなかったので悪くはないが、まぁまぁという感じ。もっと捻りがある展開を期待してる気持ちもあったのだが…。殺人の犯人が和田垣さんなのはわかってたが、割とそのまんまな動機だった。それにしても、この部分は最後に持ってくるべきだったろうに。


 ラストも不安な後味エンドなら、「これからタクシーに乗るね」って言った後にタクシーに向かう和田垣さんの後ろ姿で終わる締め。逆に勧善懲悪ラストなら、知らずに乗ったタクシーが真犯人が和田垣さんだと知ってる小戸川で、ラストは振り向いて和田垣さんの方、ひいては画面のこちら側に向かって笑顔で「どちらまで?」と小戸川が言って締めた方がえがったような。


 それとボスのクロちゃんがなんで育英事業やってるのかと動機の部分が微妙な感じだったのがなぁ…。てっきり小戸川の両親と関わりがあるとかだと思ってたが。そして一番感じたのが、人間の姿にみんなが戻るのはラストの方で点景的に流していって、最後に小戸川の姿…とかの方が味わい深かったんじゃ。


 こうやって書いていくと不満ばかりのように思われるかもしれませんが、面白かった作品だからこその愛のムチであって、面白くない作品ならここまで書く気力は全然湧かないのだ。春アニメは期待して見始めた作品が、最後まで見たら正直ガッカリという傾向があったので本作は癒やしな存在であり続けてくれて感謝です。それにしても、不穏な形で終わるというのは「タクシードライバー」オマージュではあるな。

投稿 : 2024/01/05
閲覧 : 1122
サンキュー:

45

ネタバレ

gafa1234 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

41歳厄年!わかる重なるトラブル。

私も厄年は酷かったー
オドさんには共感するよ!笑

自分の厄年エピソードと共通項いっぱい・・・
(私はドライバー業ではないけど)

勤め先のボスに振り回されてトラブル続き、自分も期待してない仕事で謎のバズり、ボスの取り巻きから無理難題ばかり、更に倅のイジメ被害も学校に隠蔽されて、どっから湧いてきたか精神病んだ旧知の人から被害妄想で脅迫されるわ、いろいろ重なりボロボロで潰れた途端、ボス命令で行った仕事が世間の大バッシング受ける痛恨!周囲からは何もかもの責任を押し付けられたりと、もうメチャクチャだった。

実際に身の回りに起きたものは、大人の嗜みとして特定材料は書かないと心得ているが、とにかくオッドタクシーの登場人物には親近感。ほんと分かる。

そんな厄年を通じて、理不尽と自己顕示欲と承認欲求は「トラブル生産」と「身に覚えのない噂」と「多方面の八つ当たり」を呼ぶと、あらためて痛感。

ただ、厄年で再発見した良いこともある。

理不尽に立ち向かう勇気を持てた自身への納得感、そして共に困難を協力した伴侶の有り難さ、多方面で共闘したくれた「まとも」な友人の存在。

本作のラストシーンを見て、倅をいじめたガキもこんな感じの「自己中」だろうな、と続くトラブルへの匂わせを受けて、自分も心を引き締めるのであった。

厄年3人組、仕事エピソード、小学校3年、メンクリ、見ていて共通項は尽きないけど、とにかく「後ろめたくない生きかた」をしてれば、大体なんとかなる。

と、書いてて思ったが、自分もお疲れ様でしたー

会社と学校とメンヘラはやっぱ公的機関に通報しよ。

投稿 : 2024/01/01
閲覧 : 37
サンキュー:

2

ネタバレ

あと さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:----

東京の街の人々の群像劇。傑作ミステリー。

街に暮らす人々がみんな動物の顔をした世界観で生きるタクシー運転手が主人公で様々な客を乗せていくことで物語が進行していく群像劇。脚本と台詞回しが秀逸でした。もうどんどん引かれますし、伏線も色んなところにしかれていて完璧で、無駄が全然なかった。

キャラクターは動物になっているのでポップで可愛い感じなんですが、中身はもうドロドロで何が裏で動いているのかわからなくなって怖くなる、色々なことが同時に展開していくミステリーで、いい感じにイヤラシさがないのでとっても見やすいですし、可愛いキャラクターたちに愛着も湧いて楽しめました。かなり中身があるアニメで、後半の展開も怒涛でした。様々な謎があるアニメで、その回収の仕方も凝っていて、匂わせ方も、最終話に至るまでの感情の寄せ方も良かったです。

{netabare}
そして最後……。ああ、こういうことだったのか、いやでもまだ回収できてなくないか、と思わせておいたところで裏切ってくるとは……。とっても衝撃的でした。~ {/netabare}いやあ、これだけの内容があるとは。どんでん返しとも言える内容で期待以上の出来でした。声優さんの演技もリアリティ重視のこの世界観にマッチしていてよかったです。1クールアニメでずっと楽しめるアニメのベストの一つ。

投稿 : 2023/11/03
閲覧 : 75
サンキュー:

1

ネタバレ

カール さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

承認要求が強いほどサンキュー獲得に必死な説

「動物さん大集合よ~♪」
そうやってお子さんと一緒に視聴すると、

脅迫、暴力、美人局、遺体処理、殺人など、
世の中の黒い部分が
ドロドロ出て来るものだから、

「ちょっと早かったかな~」
と、親御さんは慌てて、
アンパンマンの動画にチェンジする。

「見てくれだけで判断してはダメ」
という、
お子さんの情操教育にも
もってこいの本作品。

内容はといいますと、
個人タクシーの一般ドライバーが、
ヤクザのいざこざに巻き込まれながらも、

洞察力と皮肉めいた会話術で、
悪党どもを一網打尽にするお話。

テレビの2時間サスペンスでも
やってそうな内容ですが、
2時間では収まりきれないボリューム。

一応13話で解決していますが、
所々腑に落ちない点や、
そもそも話の締めが不穏な感じ。

すっきりしたい方は、
「劇場版見てね」という、
いわゆる「あのね商法」丸出しですが、
TV版だけでも十分楽しめると思います。

ただ、こういった作品は、
明確に表現しないことで、
考察というかこじつけし放題なので、
人によって話の深みも増していきます。

例えば、
本作品の真犯人でありラスボスの
和田垣さくら。

アイドルオーディションに落ちても、
「グループに入れろ」と直談判。
一見すると自信家で行動力の化身なのだか、
その反面、異常なまでに自己肯定感が低い。

-ずっと母親に迷惑をかけている。
私なんか何の取り柄もない。
消えてしまいたい……-

同一人物とは思えないほど、
気持ちの振り幅が大きい。
こんなふうに彼女を作り上げたのは、
一体誰なのか?

最も怪しいのはやはり母親である。

-夢破れたお母さんからしたら、
あんたは眩しい。
どんな手を使ってでも、
夢を叶えなければいけない-

親からの教訓にしては、
なかなか物騒なことを言っていますが、
実際に娘は、
物騒な手段で夢を叶えてしまいます。

そういえばもう一人、
自己肯定感が低いのに、
目立ちたがり屋がいましたね。
SNS中毒でドブを追っていた樺沢太一です。

あっさりと返り討ちにあい、
その流れからなぜか、
ドブからカウンセリングの体をした
誘導尋問がなされます。

ドブの言葉通りに内省し動機を語る樺沢。

-注目されたかった……-

項垂れる樺沢にドブは更に深掘りします。

Q.どうして注目されたいのか
A.他人から認めてもらいたいから

Q.なぜ他人から認めてもらいたいのか
A.自己肯定感が低いから

-自信が無いから、
自分で自分を認められない。
そのくせ、
自己愛だけは人一倍強い-

ドブの言葉に感化された樺沢の本音は、

-こんな自分が大嫌いで、
消えてしまいたい……-

和田垣さくらと同じことを言っています。
そして、
彼女も樺沢同様に「目立ちたい」
承認要求モンスター。

こんな樺沢が抱える問題に対し
ドブの応えは、

-不特定多数ではない、
自分が信じられる、
尊敬できるメンターを探せ。
評価の軸があればブレない。

それが難しければ自己承認。
自分で自分を認めること-

樺沢はドブからの教訓に目が覚め、
過去を精算し新しい評価基準を模索します。
ただしそのセミナー料として、
全財産をドブに差し出すのですが。

樺沢にとってドブは、
メンターではないにしろ、
完全にドブに操られているのは明白です。

では同様に、
自己肯定感が低くて目立ちたがり屋の、
和田垣さくらはどうなんでしょう。

彼女の軸は全くブレません。
殺し屋でもない普通の女の子が、
「消えてしまいたい」と呟く彼女が、
夢のために躊躇せず人を殺すのです。

彼女は全て自分の意志で動いていたのか。
それとも、
メンターの言葉で操られていたのか。

実行犯は和田垣さくらですが、
この事件は本当に、
彼女一人の犯行なんでしょうか。

「どんな手を使ってでも
夢を叶えてみせる」
次のターゲットを決め、
スマホ越しに母親へ伝える彼女。

そんな娘の言葉を聞く母親の心情は、
一体どのようなものなのでしょう。
下手すると
この物語が根底からひっくり返る。

夢見る少女のサクセスストーリーは、
夢破れた母親の復讐劇へと変貌する。

果たしてその真実は!



続きが気になる方はサンキューしてね♪
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


ありがとうございました。

投稿 : 2023/09/23
閲覧 : 98
サンキュー:

1

ネタバレ

ララフェル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ネタバレ厳禁のアニメ。

可愛い絵。
変わったキャラ達。
全てに隠された伏線の回収。
最終話まで見るべき。

投稿 : 2023/09/14
閲覧 : 61
サンキュー:

2

ネタバレ

ウィスタリア さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まさかの結末!

キャラが動物だからどんな事件起こしてもいいのか?人間だったらやばいな…と思いながらがら見ていたけど、まさか最終回に全てがひっくり返されるとは…。しかも結局本当の犯人つかまってないし。小戸川狙われたままだし。でも怖いのは苦手なので、動物のままでよかったです。OPがめっちゃ好き。

投稿 : 2023/09/13
閲覧 : 68
サンキュー:

1

ネタバレ

ゆーしゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観たい

最後までミステリー

動物ミステリー。
色んな登場人物出てきて最後まで面白くみれました。
主人公に感情移入しにくい分、途中で折れそうになりますがw
後半の回収は完璧で、そのへんの作画が綺麗なアニメよりキレイにまとまって完結してます(*´꒳`*)

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 72
サンキュー:

1

ネタバレ

fBAtg62143 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

群像劇として面白かった。

個人的に今まで面白かった群像劇アニメは成田作品位だったが、この作品はそれらに負けない位ストーリーや個々人で動く各キャラの繋がりや様々な伏線が終盤で綺麗に回収されて行くのは非常に楽しめた。
また各キャラが動物であることもキャラへの理解を手伝うだけでなく、多くの登場人物が登場する群像劇において、誰が誰か分からなくなるのを防いでいて良かった。

個人的に少し気になったのが2点。
1点目は終盤も終盤、主人公を中心に1箇所(というにはちょっと広いが)に集うシーンが今まで群像劇として各キャラの行動を丁寧に描いて来た本作においてこのシーンだけは、何故全員そこに集まった?となった。
2点目はTV放映版しか見てないのでラストのシーンが中途半端に終わるのが気になった。
どちらもラスト付近なのでちょっと詰めが甘いように感じた。

群像劇として凄い面白いという評判だけは聞いていて、再放送時に実際に見てみると、ラスト付近に気になる所はあるがそれでも評判通りに面白い作品だった。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 70
サンキュー:

3

ネタバレ

ラスト さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観れば観るほど引き込まれる展開

鑑賞する前はこの作風でサスペンス?ほのぼの系のアニメじゃないの?って思っていたのですが、期待をいい意味で裏切られましたね。
タクシーに乗る乗客一人一人が物語全体に大きく関わっていくようになっている主人公を中心とした物語には強く引き込まれました。この作品はサスペンスですが、物語の真相が気になって仕方なく、どんどん次の話を見たくなりましたね。声優の配役、演技も素晴らしかったです。キャラクターも、アニメ作品ではありながら、どこか現実味のある感じで親近感がわきました。おすすめしたい作品です。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 62
サンキュー:

4

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ひとりひとりが主人公。

【概要】

アニメーション制作:P.I.C.S.、OLM Team Yoshioka
2021年4月6日 - 6月29日に放映された全13話のTVアニメ。

監督は、木下麦。

【あらすじ】

家族がいない41歳独身の個人タクシー運転手の小戸川宏。
彼は東京住まいで渋谷や新宿などで客を乗せている。愛想の無い彼は、
ときには行きつけの居酒屋でママを相手に会話しながら飲み食いをしている。
また、不眠症であるのと小戸川の目に見える世界が他人と全く違ってるため、
個人病院に通院している。友人が少ないながらもそれなりに楽しく生きている。

その小戸川のタクシーの乗客であるいろんな職種の人々、そして小戸川自身が、
ニュースで報道されている練馬の女子高生失踪事件に絡んで、
繊維を束ねたロープのように繋がっていくのだった。

【感想】

ミステリーで引っ張って物語の続きが気になるタイプの群像劇。
面白いこと言ってやろうとのくどい台詞回しがやや鼻につく傾向がありますが、
そこを否定しちゃうと作品の良さも全否定になってしまいますね。
お笑い芸人を多数起用したネタだらけの軽妙な会話が持ち味のアニメですね。

シュールさが強めの会話の何気ない一言、背景にある小物が実はこうだったなど、
伏線がいたるところに散りばめられていて、それが回収されていくのは、
考察好きのアニメファンにウケそうなスタイル。

擬人化された動物のビジュアルで『100日間生きたワニ』かよ!?
と最初は敬遠しそうになりながらも、
実際に観てみたら全く違っていて、チュンソフトの『街』『428』みたく、
学生やアイドルなどの芸能人や警察の人や反社など登場人物のひとりひとりが、
それぞれの人生の主役であって、それぞれの視点で物語があって、
繋がりのあったり無かったりする個々のキャラクターの決断や偶然が、
相互に作用して複雑に積み重なってラストまで繋がっていく、
ヒューマンドラマとサスペンスでありネタバラシのターンでは衝撃の展開もあります。

また、最終回のクライマックスに該当するアレが『街』のラストの花火と役割が一致していて、
脚本の此元和津也氏は、『街』をプレイしてないですか?と断定しそうになりますね。

動物の擬人化キャラのアニメですが、仮にリアルな人間を描いてる作画でやったら、
18歳の小娘に入れあげて金持ちだと嘘をつく41歳の貧乏な禿げたオジサンの話であるとか、
事件の真相に迫る回想シーンでのエグさとか、見るに堪えない部分が一部にありまして、
デフォルメ化された動物のビジュアルだからこそセーフであったりでして、
また。キャラクターが人間でなくて動物であることにも意味がありまして、
その種明かしからの不穏さを残すまでのエピローグの構成が上手かったと思います。

本編を見てるだけでは解らない部分もある御都合主義的さも部分的に存在する脚本ですが、
そこは小説やオーディオドラマなどで補完すれば良いのでしょうか?

拾った拳銃で人を撃っておいて銃刀法違反と殺人未遂に問われることもなく、
社会復帰してるキャラがいたり、
作中ではスルーされているのですが、来年の4000万円近い所得税が待っていて、
支払い能力が無いとネットで考察されているキャラがいたりでして、
現実と照らし合わせると、この終わり方で良いのかな?と思わないでもないですが、
小戸川の物語の終わり方としてはめでたしめでたしで順当でしょうか?
と言いつつも最後の最後で不穏さを残すシーンで終わり、その続きは映画までお預けですけどね。

個人の好みで言うとキャラデザで一見敬遠しがちですが、
懐かしのサウンドノベルみたいな構成のストーリーを、
アイドルとファンの距離感の近さとかソシャゲ中毒者の凶行などの、
令和の世相?をネタとして絡めてまとめあげた良作ではあると思います。

未見の人がいましたら予備知識無しで予測不可能な状態で楽しむのが良いと思いました。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました

投稿 : 2023/06/18
閲覧 : 180
サンキュー:

41

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

どちらまで?

 全13話。

 いや~思ってた以上に面白かったです!本格的なミステリー・サスペンスでしたね。可愛らしい動物のデザインに反して、中身は結構ダーク。ファンタジーの世界ではなくあくまで現実に即しています。

 一応主人公は小戸川さんなんですが、本作はいろんな人に焦点を当てた群像劇となります。色んな人がいますが、彼らに共通しているのが「承認欲求」ですね。いいねをとるために、バズるためにあらゆる手段を取る人、婚活アプリで出会った人に虚勢を張る人、皆に認められるために10万円の消しゴムを買おうとし(失敗しましたが)、アプリに500万円以上課金したり、、、人間の闇を垣間見たような気がしました。

 あとは駆け引きがスゴイです。小戸川さん、ヤクザに対しても物怖じず交渉を持ちかけてきて、的確に情報を引き立てる、、、一見平穏を望む男に見えて大胆なハートを持ち合わせてますね。

 最初色んな人が様々なことをしていますが、それが一つに繋がっているのがスゴイですね。最初に示された女子高生失踪事件から始まり、それから小戸川さん、アイドルたち、ヤクザ、柿花、剛力、白川さん、、、などなど、最後にすべてがつながる感じが爽快でした。そして爽快と共に恐怖や闇も増していくという、、、

 最終話まで見て、、、最終話が素晴らしかった。これって実写のドラマでもいいんじゃね?って途中思ってましたけど、最終話まで見て、あ、これってアニメが一番いいわ、って思わせてくるあたりが素晴らしい。動物のデザインにも意味があったんですね。
 そして最後のシーンもグッド。一見平和に戻った、、、かと思いきや、、、?ゾッとしました。ああいう不穏なラスト、なかなかお目にかかれないです。一昔前のホラー、ミステリーの海外映画のような、含みを持たせたラスト、大好きです。

 本編も良いんですが、ラジオもおすすめです。本編をより一層深めてくれるので。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/03/25
閲覧 : 512
サンキュー:

48

ネタバレ

ペンギン丸 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

カポエイラ

面白くて一気見した。台詞回しが独特でツボにハマる。なんとなく池袋ウエストゲートパークっぽさを感じた作品。
ホラー映画みたいなラストも好き。秀作でした。

投稿 : 2023/03/05
閲覧 : 93
サンキュー:

4

ネタバレ

はろい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あにこれが無かったら一生観なかったようなアニメです。

まず絵の雰囲気から観る気がしませんが、80点以上は一度は試そうという気持ちでみました。

ラスト以外は好きで面白いですが、ラストの部分をオチとして物語の評価をつけるとしたら、★0.5ぐらいにしたいぐらいです。

気になって映画のラストも観ましたが、あの流れを最後に持ってきた事が不快です。


多分、他の人も書く感想だと思いますが、雰囲気は伊坂幸太郎です。

参考になるか分かりませんが、
・フィッシュストーリー
・重力ピエロ
・ポテチ
は好きです。

・アヒルと鴨の
・グラスホッパー
・ゴールデンスランバー

は好きではありません。

投稿 : 2023/01/16
閲覧 : 201
サンキュー:

6

ネタバレ

yut さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

ストーリーがうまくまとまっていて面白かった。いろんなキャラが現代のいろいろな問題に直面し、それが最後ひとつに繋がる感じ。白川さんがかわいい。

投稿 : 2022/11/11
閲覧 : 71
サンキュー:

4

ネタバレ

pino さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

まともなのは

ゴリラの医者だけですな。

ホモサピは結構出番がある割に
大して重要じゃないからいらなかったのでは。

サスペンス的には面白かったけど
結末がイマイチだったので物語の評価はプラマイゼロで。

投稿 : 2022/10/25
閲覧 : 118
サンキュー:

4

ネタバレ

なばてあ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キレイはキタナイ、キタナイはキレイ

ネタバレせずに見られた自分はとても幸せだったと思う。

とてつもなく出来の良い作品。クライムサスペンス+ハードボイルドなストーリーはきわめて上質で、1秒ごとにしっかりとした質料を積んでいく。伏線を丁寧に敷き詰めつつ、それらを最終話のとあるシーンですべて一気に回収する。良く出来たハリウッド映画的なウェルメイド感。

敢えて難をいえば、なぜスタッフはこのストーリーをアニメーションというメディアで再現しようと思ったのかという疑問がずっと脳内を回り続けることくらい。それはでも、1秒ごとに感動させられるということで、煩わしくもあり、嬉しくもあり、という感じ。

そのウェルメイドなストーリーを、このオフセット感あふれる、もしくはリミテッド味満載な作画で綴るからもうたまらない。たとえば『{netabare}攻殻機動隊{/netabare}』的な作画で仕上げることもできたと思うけれど、そうしなかったことが正解としか。なぜなら{netabare}このストーリーと作画のズレさえも伏線になっているから{/netabare}。

プレスコ特有のタイム感でセリフのいちいちが気持ちいい。なんとなく『{netabare}じゃりン子チエ{/netabare}』を想起したけれど、それはたぶんわたしだけではないだろう(理由は明白)。ともあれ、芸人さんの台詞回しが心地よくて気持ち良くなってしまって、ついついとお話が進んでしまうのに慌ててしまうほど。

劇伴もOP、EDも抜かりなく。とにかくどこを切り取っても破綻しないクオリティコントロールに舌を巻くほか、ない。とにかく{netabare}白川さんがかわいくて{/netabare}しかたなさすぎる。オトナなアニメ。ちゃんとこの作品がおもしろいと思える自分になれていて良かったなあと心の底から安堵する。なんだか褒めちぎってばっかりだけど、致し方なく。

衝撃:★★★★★
独創:★★★★★
洗練:★★★★☆
機微:★★★★☆
余韻:★★★★☆

投稿 : 2022/09/20
閲覧 : 142
サンキュー:

6

ネタバレ

maki3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:----

良い感じにまとまったストーリー

色々なキャラが入り混じった群像劇のような作品
キャラの絡め方が上手く面白い
バッカーノとか好きなら見るといいかもしれない

いい味をしたキャラが多い
ドブとシラカワがお気に入り
キャラ同士の掛け合いも面白く特に「新大阪の喫煙所」がめちゃくちゃツボった
妙に高い語彙力&ボキャブラリーと突っ込み力のあるオドカワも面白い

何気に芸人二人の声優としてのスキルが高く非常に良かった

ストーリーとしては完全に解決はしておらず続きは劇場版で
といった終わり方をしてモヤっとするのが残念
配信されたら劇場版も是非見たい

投稿 : 2022/08/23
閲覧 : 154
サンキュー:

5

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もしリアルタイムで観ていたら、

多分数話で切っていたでしょう。
ふざけたような絵柄に、無愛想で共感できない主人公、どいつもこいつもクセがあって好感が持てないキャラたち、私の好みじゃないラップ系のOP&ED…。
それでも私が最後まで観れたのは、アニコレで本作が良くできたミステリーだと分かっていたから。ありがとう、アニコレ。
で、評判に違わぬ良い出来でした。あちこちで勝手に動いているキャラ達がうまく一つのストーリーに絡まってくる構成力の高さが見事です。
前述のようにキャラたちは皆クセが強く、客に対して常に無礼な主人公、承認欲求のウザいカバ、見え張って婚活するサル、職場から薬を盗むナース、売れないくせに態度デカい芸人、悪党とズブズブの警官、ぶっ壊れの廃課金野郎、美人局をする小娘、ラップがウザすぎる小悪党など、どいつもこいつも死んでどうぞという奴らばかりです。ですが、最後には皆落ち着くところに落ち着いて、ああ良かったねと素直に思えました。
そんな中で、ダブという悪党がかなりオイシイキャラでしたね。本作の面白さは彼に依っている部分が大かも。
ミステリーとしては、なんかすごい偶然が重なりすぎているような気がしますが、まあ面白かったからOKでしょう。本作最大のトリックは、本筋とあんまり関係ないような気がしますが、それも面白かったからOK。雑な感想でスミマセン。ストーリーの発端である女子高生殺人事件の真相が適当な感じだったのはちょっと残念。

投稿 : 2022/07/09
閲覧 : 168
サンキュー:

5

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

たくさんのミステリーとファンタジー

『オッドタクシー』(ODDTAXI)は、P.I.C.SとOLMの共同制作による日本のテレビアニメ作品。2021年4月から6月までテレビ東京ほかにて放送された
『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ』のタイトルで2022年4月1日に劇場公開予定。配給はアスミック・エース。テレビシリーズのスタッフやキャストが再集結し全13話を小戸川に関わった登場人物の証言という形で再構成するほか、最終話の後日談も描かれる(wikipedia)

あにこれ2021年春のテレビアニメランキングで長らく一位だったVivyを抜きいつの間にか一位になっていた作品(2022年4月4日現在)。
本作品は伏線ものであり、一話から最終話まで完全にプロットを組み込まれた作りとなっている。舞台はやや箱庭でご都合主義的な展開も少なくないが、ここ最近の伏線ものの中ではかなり良くできた部類であると言える。

主人公の小戸川宏はセイウチのタクシードライバー(41歳)。舞台は概ね彼の視点を通して描かれることになるが、厳密に言うと彼の視点外のものも彼の視点に合わせられている。未視聴の方なら「何?その変な言い回し」と思われるだろうが視聴済みの方にはわかってもらえると思う。(ネタバレ扱いのレビューなので核心を避けるつもりは無いが、とりあえず今は婉曲的な表現に留めておこうと思う。)
個人的にはセイウチがオッド何とかとも呼ばれていることをうっすら知っていたため改めて調べてみるとodobenusというのがセイウチ科の標準属の名称のようだ。セイウチそのものの学名はOdobenus rosmarusで、小戸川が「odokawa」なのも彼がセイウチなのもこれに合わせられている……のだと思っていたら、終盤にoddの意味の方だという事が明らかになった。というかタイトルの時点でよくみたら「ODDTAXI」……ただまあ、全体の構成から言っても彼がセイウチなのは語呂合わせによるとは思う。

小戸川はかなり寡黙で孤独なタイプだが、それでも友人と呼べる人物がいる。その一人が医者の剛力歩……え?「あゆむ」って言うの?彼……ねえ君はもう~友達じゃな~い♪――いや、「友達だからだ!」。逆に言うと友達より大事な人でもない、そちらの方は白川さんに任せよう(願望)。
とは言いつつも剛力は親友レベルの行動力で小戸川を救おうと尽力するわけだが、一方でもう一人の友人である柿花の方は小戸川の方が助ける展開となるのだから面白い。友人の数自体は少ない小戸川だが、ちゃんと「持ちつ持たれつ」の関係性を築けている。
そのもう一人の友人である柿花英二の方は、まあわかりやすいうだつの上がらない中年で、考え方も実に短絡的。逆に言えばそれぐらい人生を追い込まれてると言っていいのかもしれない。マッチングアプリで自分を高めに設定する……というのはあるあるなのだろうが、虚像の自分で18歳相手にプロポーズしようと思える度胸はある意味中々のもの。結果的に借金をこさえて怖いお兄さん達に追い回されるわ、狙ってた子が美人局(つつもたせ)で命まで取られかけるわと散々な目に合う。それにしても美人局って命まで取られる展開になるの?怖すぎなんですけど。

この二人はともかくドブこと溝口恭平と小戸川が過去にどういった関係だったかは作中では(多分)明らかにされていない。今度映画化されるそうなのでその時に明らかになる可能性はある。かなりやり手のチンピラで警察ともパイプを持つわ銀行員すら従わせてるわのチートキャラ。相当のワルだが一方で最低限の筋は守るという憎み切れないキャラ設定でもある。白川さんがハマったのも正直わからなくもない。一方で何故彼が一匹狼を気取ってるのかよくわからない。ヤノなんかより遥かに人望ありそうなんだけどな。それにしてもドブの由来って、まさか溝(ミゾ)口から来てる?

登場人物達の関係性はかなり複雑に入り組んでいるのだが、その中でも田中一は作中のジョーカー役として場をひっかきまわすと同時に締めてもいる。彼はほんの些細な偶然の積み重ねで小戸川の命を狙うことになるのだが、彼の名前を見ても本質的にモブ属性のキャラでも何かを起こせる、ということが言いたかったのかもしれない(現実の田中一さんごめんなさい)。ただわからなかった点が二つ。一点は彼がどうやって三矢ユキ(唐揚げ)と関係性を築いたのかということ。もう一点は、どうやってお咎めなしで社会復帰できたのかということだ。この辺も映画で回収されたらいいなとは思う。

キャラによって名が体を表す場合とそうでない場合があるのは気になった。先述した田中一などはわざと特徴のない名前にしたのだと思うが主要キャラで言うなら柿花英二、これはちょっとわからなかった。柿とサルという事で「さるかに合戦」辺りと関係ありそうな気もしたけどあまり関連性を見つけられない。柿の花についても色々調べてみたが、存在が地味なことぐらいしか関連性があるようには見えない。そもそも何故わざわざ「シロテテナガザル」なのか。ただの猿ないしはテナガザルじゃダメだったのか、地味に気になるところではある。

ミステリーキッスの二階堂ルイ、市村しほ、三矢ユキ……順に2,1,3なのは単に立ち位置左から順にということなのだと思う。一方で和田垣さくら……さくらは所謂「やらせ」な感じがするが和田垣に意味はあるのだろうか、これも少し気になるところではある。

他の樺沢太一は明確に「カバ」だろうし、警察の大門兄弟はまあ、過去の名作刑事ドラマの大門刑事から来てると思われる。白川美保は白衣ナース兼アルパカだろうし剛力歩はゴリラ(場合によっては本当に例の歌の歌詞をオマージュしてる可能性もある)だろうが、残りはほとんど関連性が見当たらない。原田タエ子、今井旬、山本冬樹、関口東吾それにホモサピエンスの二人……ちょっと自分ではわからなかった。ひょっとしたら大門のように何かの作品のオマージュなのだろうか?ヤノは何となくハリ(彼はヤマアラシ)と矢がかかってる感じがするが……

登場人物が皆動物の姿で描かれているのは最初は作品をマイルドに見せるためだと思っていたのだが、実はちゃんとした理由があったことは素直に驚いた。確かに作品を見ていると何故柿花の後姿がわからないのだとか、親子で種族が違うのは何故かといった謎描写は仕込まれていた。白川にアルパカはあんただけと指摘した時もスルーされていたとか色々あった。お笑いコンビ名が「ホモサピエンス」なのも人間がいない世界だからと思い込ませるミスリードも大したものだと思った。

本作では声優としてお笑い芸人が多数採用されているが、個人的に発見だったのはお笑いコンビ「ホモサピエンス」役のダイアンがやけに上手だったことだ。津田の方はアニメに向く声だなというのは元から思っていたが、むしろ西澤の方がハマッていたのは意外だった。技術的な事云々より声質や間の取り方がちゃんとサマになっていたのだ。古くで言うと「じゃりン子チエ」のテツ役をしていた西川のりおのような奇妙なハマり役だった。一方で樺沢太一役のトレンディエンジェルたかしや原田タエ子役の森三中村上はよくある芸能人が声役やってみました的で、ある種の味があったと言えなくもないが正直作品としてはマイナス要素。もっとも彼等芸人からしたら声優として貶されても痛くもかゆくもないというか、むしろ褒められる方が屈辱ぐらい思ってそうではあるが。

本作品はたくさんのミステリーとファンタジーに彩られている。場合によっては、公園を掘って銃を発見する人もいるかもしれない。10億当たる人やカリスマインフルエンサーになってモテる人もいるかもしれない。ずっと韻を踏むことに執心するヤクザもいるかもしれないし、本当に人間が動物に見えてる人だっているかもしれない。ただ一つだけ、しがない40代のおっさんのために命懸けで助けてくれる20代美女ナース、これだけはぜ~~~ったいにありえないことだからおじさん達は期待しちゃダメだよ!あるとしてもそれは美人局だからね!

投稿 : 2022/04/04
閲覧 : 197
サンキュー:

12

ネタバレ

やまだいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エンディングまで切るんじゃない

待ってほしい。オープニングで切るには早い。
確かに最初に見た時は、なんだこの動物アニメは? 謎アニメ化作か? と思うかもしれないがそうではない。

主人公は人間のタクシー運転手。見た目動物なのは主人公がそういう精神的な疾患を抱えているからそう見えるという理由がある。
それを絡めながらも、メインとなるのはクライムサスペンスとでも言うべき悪人達を交えての金を巡る攻防戦だ。
複雑に張り巡らされた伏線に、大勢の思惑が交錯する人間ドラマ。主人公の人が動物に見える疾患も単純なデメリットではなくメリットになることもあるのが楽しい。
次回への引きも強く、早く次を見たくなってくる。

完成度も高く、最後まで崩れない。お勧めの作品です。

投稿 : 2022/02/19
閲覧 : 237
サンキュー:

7

ネタバレ

napi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全てがいい!

絵、ストーリー、声優キャスト、キャラクター、ジョーク、全てが良かった。最後の最後、どんでん返しも。間違いなく2021年マイベストです。

投稿 : 2022/02/03
閲覧 : 165
サンキュー:

3

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

二日連続の衝撃に負けた

放送時は見ていなかったが、めちゃくちゃ面白いと聞いて視聴。こういう会話系サスペンスは好みなので毎話毎話楽しんで見れた

普通に物語を展開しながら、真っ当に伏線を張り、真っ当に回収していく作品
洋画の"伏線回収が凄い!"とか、"どんでん返しを謳ってる系"って「実は最初からこうだったんだぜ」ってのが多かったので、逆に新鮮だった

↑これ、最終話見る前にウキウキで書いてた感想。見事にひっくり返されたね。マジで気付かなかった。これもまた「実は最初からこうだったんだぜ」系でした。でも、この作品は、途中に出てきたキャラを使い捨てすることが全く無く、ここまで繋げてくるかと思わせる作品だった。しかも、その繋げ方が、サラッと張っていた伏線を1からセリフで説明させずとも理解しやすい形で自然に介入させたりと、とても上手い仕様だった。その点では、後出しとも言われかねない「実は最初からこうだったんだぜ」系とも一線を画すと思う

余談
※とあるデビッド・フィンチャー作品のネタバレあり
{netabare} この作品の最終話を見る前日に『ファイトクラブ』を初見した。めちゃくちゃ面白かった。そして次の日に『オッドタクシー』を見た。自分の今目の前に写ってる物がホンモノかどうか疑わしくなりました {/netabare}

ここまで手放しで褒めてたけれど、正直「最終話見るまでに書いた感想」の熱のまま最終話を見終えたかと言われれば微妙

まず、ラストの真犯人の存在
自分は、矢野のマッチポンプ辺りを予想してたけれど、矢野は予想よりもずっと小物だった。それまで、ヤクザ関連で色々と起こっていたと思ったら、実は一人の少女の手のひらの上でしたってなんか釈然としないかな
もちろん、これも謎として物語の一つにしっかりと組み込まれて、車内カメラの映像とか、タクシーにGPSを仕込んだ犯人とかの伏線があったけれど、ヤクザ関連と一人の少女のスケールの違いとなると、小さく見えるのはしょうがない。それを黙らせる伏線がアレばこういう意見も出なかったかもしれないけれど、監視カメラに関しては、ラストにチョロっとだけだし、そもそもちゃんと写ってるかも不明。GPSに至ってはかなり運ゲーかましてるように思える

そしてラストの後日談も、終始小戸川を狙ってた奴も何故か普通に社会復帰してるし、漫才コンビも普通に復活してるしと、特に銃持って暴れた奴は何でラスト自殺しそうだったのに、普通に生きて普通に生活してるのか読み取れなかった
良いラストではあったけれど、そこらへんのモヤモヤがあってイマイチ締まらなかった

それと、「~かよ」「~じゃねーんだから」みたいな90年代の洋画を彷彿とさせる会話を行っていたけれど、それをツッコミで説明してるのはザ・日本の寒いコントみたいな感じで自分は嫌い

良い作品ではもちろんあるけれど、そこまで話題になってないが故の過剰な持ち上げを少し感じた作品
大どんでん返しは確かに全く予想出来なかったけれど、ネタの箱が開けられてタネが明かされてみれば、よくある8.90年代のクライムサスペンス映画の設定で、見慣れていたと言えば見慣れていたことはある
そこの展開一発勝負の作品では無く、中盤までの会話劇にも魅力があった作品だというのももちろん分かってるけれど、前半 中盤のこのキャラがここに繋がってくるのと驚かされてとても楽しめて好きだったからこそ、ラストの大展開に期待するのも当たり前という事で

この作品は、キャラとキャラの横の繋がりと会話劇を楽しむ作品で、あまりどんでん返し どんでん返し言われない方がいいと思う

さいごに

{netabare}
個人の問題で、これを主旨にして語るのも作品に対して申し訳ないので控えたかったので最後にぼやくけれど、正直この作品をそこまで好きにならなかった理由をハッキリ言ってしまえば、最終話視聴前に『ファイトクラブ』を観てしまってその衝撃と比べてしまった。これに尽きる
オッドタクシーの感想なのでこの映画について語るのもアレなのだけれど、とにかく全部面白い。仲間が集まっていくワクワク感 集まってさあ何をするからの急展開

二日連続でどんでん返し系(しかも結構似てる)を見てしまったが故に優劣を自分の中で勝手に付けてしまって、このような感想になったのだと思う

※上記した感想を全て否定するわけではもちろん無く、ラストの展開に満足していないのも、世間の評価よりも自分の評価は低いというのも事実である。然は然り乍ら、こういった感想になった一部の要因として考えるものを挙げただけ
{/netabare}

投稿 : 2022/01/24
閲覧 : 243
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12

ネタバレ

ほらいぞんちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アニメである必要があんまり感じられない

ネタバレになりますが!アニメであるからこその表現だなーと思えたのは最終話だけというか、最終話みてあーまあアニメだからの表現だなーと思えた。
それまではドラマでよくない?ドラマだとしたら内容かなりチープじゃない?と思ってみてた。

ダイアンのふたりが声優として起用されていたり、音楽をVaVaやPUNPEEが制作していたりと挑戦的な作品ではあるとおもいました。
世界観もいまどきというか暗めで嫌いじゃない終わり方。
普段アニメ見ない若い人とかサブカルに興味がある人が見るぶんは楽しめると思います。

投稿 : 2022/01/16
閲覧 : 144
サンキュー:

3

ネタバレ

ももも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見る前に感想を見てはいけない系のサスペンス/ミステリー

面白かったです。

ストーリーとして、主人公の小戸川は特に何かに追われるというわけではありません。
群像劇的な見せ方というか、各人の視点で伏線っぽいものをばらまきながら全体の話がゆっくりと進んでいきます。
が、それぞれに視聴者が引き込まれるような強烈なイベントがあるわけではなく、物語の勢いというか、見るに当たってのフック的なものが薄いので、途中気持ち的にちょっと間延びしたりもしました。
が、最後に繋がるカタルシスはかなり良かったです。

キャラデザ、作画。
色々意図があってのオタクっぽさがない絵柄なんだとは思いますが、これも逆に人を選ぶ気がしました。
{netabare}海外反応で「最終話で実写化するかと思ってた」ってのがあったんですが、それをやったらたしかに突き抜けてただろうなぁ。{/netabare}

声。
声優がどうのこうのはあんまり気にしないんですが、本作ではお笑い芸人とがっつりタイアップし過ぎで、演技が下手上手い以前に中の人のカラー的なものが出すぎてしまってる気がしました。

最後のあれは流石に気になりますね…。
二期があるとしたらサスペンスミステリーじゃなくてサスペンスホラーになりそう。

投稿 : 2022/01/16
閲覧 : 187
サンキュー:

11

ネタバレ

カモミール さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3
物語 : 2.0 作画 : 1.5 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

ラッパーのキャラが最悪

お笑い芸人を声優にしているせいか、棒読みが目立つ。ラッパーキャラは何言ってるのか分からなくて最悪。会話がやたらと長かったり説教じみてたり、アニメーションの動きもあまり無い。

投稿 : 2021/12/19
閲覧 : 270
サンキュー:

1

ネタバレ

ハルジオン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ただのアニマルアニメではない!

全ての人物が重要人物になる新しい作品でした!
ここ最近見た中では1番面白いと思います!

投稿 : 2021/12/14
閲覧 : 168
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8

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

世にも奇妙なわくわく動物ランド

世にも奇妙な物語の長編のような感じでした。

簡単な動物擬人化
簡単な背景
国営放送でおにぎりが誰かに食べられたとかゆるい話で1話終わるような作画
しかし内容は
893
地下アイドル
ネトゲ狂い
美人局
東京湾へ死体遺棄。。
こっちの方がIWGPのアニメ版じゃんと思うほどの
現代病まつり
しかし、作画がそれを柔らかくする。。巧み

軽い気持ちで観てましたが、2021春で最後には一番楽しみになっていたアニメ

声優も、ダイアンのユースケが聴きごたえあるなぁと。
てか主人公。。有馬公正なのか
全然わからなかった
最終回の子供の頃の声は流石に有馬公正だったけど
花江夏樹さんすごいなぁ

待ち望んでいた最終回
このお話の中で数少ない常識人?常識人動物だった小戸川が一番おかしかったとは。。
ちと衝撃でした。。そして人型モード、怖い系(^_^;)
『お前が一番おかしかったやんけ』とホモサピエンスの柴垣に突っ込んでほしかったw


いろいろ絡めていくところは宮部みゆきさんの小説、たまに出るエグさは乙一さんの小説のようで
最後のバッドエンディング?になる?も含め
いい作品でした
持ち前のカンとのらりくらりの知恵でグッドエンディングになってることを祈ります

カポエラ。。だいぶツボでした(≧∀≦)

※追記
YouTubeに各話毎のミニオーディオドラマが上がってますね。
色々遊んでていいですね💡

※追記
2週目観ました
会話劇としても面白いですね
YouTubeのミニドラマはおまけかと思ったらアニメで描かれてない情報がありますね。
んー、やるなぁ。。改めて良い作品だわぁ

※追追記
てYouTubeまだ更新してるし(2021/11/22)
白川さんとカポエイラが。。。

投稿 : 2021/11/22
閲覧 : 394
サンキュー:

19

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

サスペンスというやつですね

毎回どこか不穏な引きで終わり次回が楽しみなアニメでした。そういえば最近こういうのなかったですね、面白かったです。ミステリーキッスいいなと思ったらひかりちゃんとばななちゃんでした。

投稿 : 2021/11/15
閲覧 : 254
サンキュー:

9

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

B. ネタバレ注意 – 小戸川の無事を願います

P.I.C.S原作のオリジナルアニメ

タクシードライバー・小戸川(おどかわ)がワケアリな客を乗せたことで事件に巻き込まれていく


<メモ>
再放送とかの視聴前にどんなアニメか知りたくて「あにこれ」を見てる方がいたら
やめた方がいいです
前情報なしで観た方が絶対面白い

タクシー運転手と乗客の淡々と過ぎる日常のオムニバスアニメという
最初の印象がまさかこんな最終回になるなんて
見返すと1話から伏せんだらけなんですね
剛力が「俺は何に見える?」と聞いてたり、どんらく師匠の消しゴムだったり
今井の「三矢さんダンスの切れ悪くなった」というセリフとか宝くじ買ってるシーンとか
押し入れに入ってる何かは伏せんではなくミスリードなんでしょうが
人間と動物の区別がつかない小戸川にとっては不安だったでしょうね

記憶に障害が起きる原因も戻る原因も車が海に飛び込むことで
小戸川の車が海に落ちるシーンを見て他の登場人物が自分の過去と被せるのが良く出来てる

ニセ三矢を乗せた小戸川はどうなっちゃう?
知覚失認が治った小戸川がニセ三矢の顔を思い出せないとしたら危ないよね
YouTubeのオーディオドラマを聴いたらタエ子さん殺されちゃった可能性があって怖
伏せん回収して綺麗に終わったと思ったのに敢えて謎を残すのすご過ぎ

アニメに声優さんじゃない人を使うのは好きではないのですが
ムーさんはじめ違和感ありませんでした


<主要登場人物>
・小戸川宏:花江夏樹
個人タクシー運転手のセイウチ 41歳

・剛力歩:木村良平
剛力医院の院長のゴリラ 41歳

・柿花英二:山口勝平
清掃員のシロテテナガザル 41歳

・白川美保:飯田里穂
剛力医院の看護師のアルパカ カポエイラ 28歳

・ドブ:浜田賢二
チンピラのゲラダヒヒ 39歳 黒田の部下

・今井:酒井広大 キャバクラのボーイのスカンク ミステリーキッスの熱烈なファン 宝くじで10億当たる
・田中:斉藤壮馬 ゲーム会社に勤務する会社員のピューマ
・黒田:黒田崇矢 マレーバク
・ヤノ:METEOR ドブの後輩で黒田への上納金で競い合ってるヤマアラシ
・タエ子役:村上知子 小戸川の馴染みの小料理屋「やまびこ」の女将
・大門兄弟: 昴生/亜生 双子の警察官のミーアキャット

ミステリーキッス
・二階堂ルイ:三森すずこ トイプードル
・市村しほ:小泉萌香 三毛猫
・(疑)三矢ユキ:村上まなつ 黒猫
・山本:古川 慎 マネージャーのキツネ


<ストーリー>
擬人化した東京に似た街が舞台
家族がいない独り身のタクシー運転手 小戸川は今日も客を乗せる

ワケあり客を乗せたことで
女子高生行方不明事件
指名手配犯ドブの捜索
剛力医院の薬物横領
ドブの拳銃紛失。。。
トラブルに巻き込まれていく


21.8.30

投稿 : 2021/10/17
閲覧 : 251
サンキュー:

16

ネタバレ

菊門ミルク大臣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そう来たか!って作品

こんなの別に実写でやった方が映えるし何であえて動物でやってるんだろう
って思ってました。
結果的にこれは実写不可だしアニメだから違和感なく最後までやれたんだろうなと思います。

疑問だった部分に対して「そう来たか!」と思わせられたので
物語の評価を5にしましたが、実際の物語の内容については
けっこうツッコミどころある気はします。

なので設定全振りというのが正しい評価かもしれません。

終盤急にもう一つのサイコパスな物語が明かされてそちらも気になる所ですが
何故バレないのかちょっと謎。

投稿 : 2021/10/16
閲覧 : 189
サンキュー:

6

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オッドタクシーのストーリー・あらすじ

平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す看護師・白川、いまいち売れない芸人コンビ・ホモサピエンス、街のゴロツキ・ドブ、売出し中のアイドル・ミステリーキッス…何でも無いはずの人々の会話は、やがて失踪した1人の少女へと繋がっていく。(TVアニメ動画『オッドタクシー』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年春アニメ
制作会社
P.I.C.S. / OLM
公式サイト
oddtaxi.jp/

声優・キャラクター

花江夏樹、飯田里穂、木村良平、山口勝平、三森すずこ、小泉萌香、村上まなつ、昴生、亜生、ユースケ、津田篤宏、たかし、村上知子、高井佳佑、フェニックス、浜田賢二、酒井広大、斉藤壮馬、古川慎、堀井茶渡、黒田崇矢、汐宮あまね、神楽千歌、METEOR

スタッフ

企画・原作:P.I.C.S.
監督:木下麦、副監督:新田典生、脚本:此元和津也、キャラクターデザイン:木下麦/中山裕美、美術監督:加藤賢司、色彩設計:大関たつ枝、撮影監督:天田雅、編集:後田良樹、音響監督:吉田光平、音響制作:ポニーキャニオンエンタープライズ、音楽:PUNPEE VaVa OMSB、音楽制作協力:SUMMIT, Inc.、音楽制作:ポニーキャニオン

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