マスコットおすすめアニメランキング 39

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのマスコット成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2022年12月03日の時点で一番のマスコットおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.1 1 マスコットアニメランキング1位
メイドインアビス 烈日の黄金郷(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (291)
1030人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。 どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。 「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。 そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。 アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。 ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。 リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。 深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。 リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。 ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。 そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。 リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。 しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、一同は深界六層「還らずの都」へと進む。 そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している「成れ果ての村」が存在していた。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

胸糞感が度し難し!冒険家には「呪い」という名の祝福とルサンチマンの「叫び」を手向けとして贈りましょう…

世界観には独自性があり、濃厚、壮大、広大のこってり豚骨風味。
本作は他を圧倒する底力、潜在力を持っていると言えるでしょう。
そして音楽面も文句のつけようもなく、{netabare}特にedの「味噌&ロイド」の曲は世界観にベストマットしてるものと認めざるを得ませんが、、
如何せん!{/netabare}どうにも度し難い!!のは、この「胸糞」展開であります。

●総評
{netabare}
独特の世界観や雰囲気には目を見張るものがあると言えますが
それに対してストーリーの評価となると残念ながら巧く機能していないような印象を受けました。

よって最終的に物語評価を更に下方修正いたします。

「烈日の黄金郷」のヒロインかつ主人公はプリンセスファプタでありました。
故に彼女の復讐物語が成就すべきであることも、彼女の復讐物語に正義があるのも
大いに納得がいくところでありますが、それに対してアビスの真のヒロインかつ主人公であるリコは
成れ果て村の住人との交流があり、親近感が生まれたことによりファプタの復讐を阻む立ち位置に
あるはずなのにもかかわらず、残念ながら存在感がまるでありませんでした。

本来の主人公であるはずの彼女の見せ場と言えば
笛吹くか、脱糞するしか、なかったような気がいたします。

プリンセスファプタの戦闘力が異常に高すぎたため、人間であるリコに対抗手段がまるでなかった
というのもファプタにバランスが片寄り過ぎたという問題に繋がりますが
それ以上にリコであれ、レグであれ、ファプタの復讐劇を止めるだけの動機や
正義みたいものを示せなかったのがかなり大きかったような気がしました。

正義の天秤がファプタの復讐劇に片寄り過ぎたなら、住人皆殺しの大量虐殺完遂
こそがハッピーエンドみたいなおかしな話になるようにも思います。

リコやレグは住人たちを守る側の立ち位置でもっと自己主張なり、自分の思いを
復讐の姫にぶつけることにより天秤の均衡を自らに引き戻すべきであり
復讐の正義が圧倒したままの状態では物語に「葛藤」は生まれず
それなら姫と旧知のレグも復讐の手助けをすべきということに
なり兼ねないのでは?という話になります。

本作のヒロインVS本シリーズの真のヒロインが正面からぶつかり合うことで生まれるはずだった
「葛藤」を巧く描けなかったのは痛恨の空振りであったと判断いたします。

べラフの記憶を利用してヴエコとファプタを結びつけるというやり方は便利で合理的ではありますが
ヴエコとファプタの人間関係をなにかしらのエピソードでもって個別に描かなかったのも
なんだか物足りないような印象を受けました。

二人の直接的関係性についてほぼ何もないような状態で最後にヴエコとの別れが来たとしても
そこに何かを感じろというのは無理な話に思えてなりませんでした。

ファプタを主人公扱いする気持ちが強すぎてレグやリコとの本格的な対立、激突する状況を
躊躇ったために、救済措置としての「デウスエクスマキナ」を安易に発動させたのも
美味くないように感じました。

「デウスエクスマキナ」とは主に悲劇などに使われる手法で「機械仕掛けの神」を意味します。
ファプタがリコに対して危害を加えようとした時にそれを阻んだ「ガブ」はまさに
文字通りの「張りぼての神」でしたが、住人皆殺し以外に解決方法がない
プリンセスの復讐物語の結末をアビスの原生動物の突然の乱入により無理やり別の方向に曲げ
復讐物語を有耶無耶にしたことも同じ手法を安易に繰り返したように見えて仕方ありませんでした。

物語において「デウスエクスマキナ」を安易に多用し過ぎるとそれは
ご都合主義の「張りぼての神」に転じて、興醒めすること甚だしいという
オチに成れ果てる運命にございます

総じてストーリー性は弱く「ベルセルク(蝕)」のオマージュも却って逆効果で
劣化版ベルセルクであるところのただの雰囲気アニメに過ぎず
ストーリーも1期に比べるとかなり落ちるだろうという結論に至ります。{/netabare}


最終話を見た後に極めて個人的な感想を言うならば
{netabare}ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかも不明で
何とも言えない宙ぶらりんのままにスルリと閉幕がやってきたような
そんな印象が強かったような結論にございます。{/netabare}

●ヴエコ・イルミューイ・ファプタ
この3人のうち{netabare}いずれかに感情移入できればそれなりに楽しめたのかもしれませんが
感情的には断念してる当方としましては、3人の関係性を頭で分析することがやっとできた辺りで
限界点を迎えてしまい、残念ながらそれ以上のものを本作から感じ取ることはできませんでした。

ヴエコは自分と同じ絶望の闇を持つイルミューイが愛おしく思え、そこに希望の光を見出しますが
イルミューイにとってもヴエコは唯一無二の特別な存在であったようです。
イルミューイの意思と思い出を受け継いだプリンセスファプタにしてみても
ヴエコには思うところが色々あったのでしょう。

成れ果て村の崩壊とともにプリンセスの復讐物語も終わります。
そこにどんな「価値」があったのか?を見出すには
恐らくヴエコが抱えた絶望を体現する必要があるようにも思われますが
キャラに対して親近感が湧かない時点で当方には
それを語る資格がないということなのかもしれません。{/netabare}

●「お【日】様みたいな匂い」という言葉から思い浮かんだある仮説
原作ファンの方が指摘していたこの言葉とそれについての解説にインスピレーションを受け
思い至ったものは{netabare}「ベルセルク」{/netabare}でありました。

{netabare}終盤におけるプリンセスファプタの復讐戦の展開はベルセルクの「蝕」に酷似していたのは
偶然ではなく必然で、意図的にオマージュを踏みに行ったようにも考えられます。
蝕とは「(皆既)【日】蝕」を示し、また「食」には「食べる」という意味合いもあり
ガンジャ隊御一行もイルミューイの子供たちも村の住人も「食べる」というキーワードで
その関係性が結ばれているのも意図的なもののように思われます。

ガンジャ隊は鷹の団であり、ヴエコはキャスカと(性的虐待事案も含め)
どこか似ているように思います。
鷹の団団長のグリフィスのキャラ性は、べラフとワズキャンとイルミューイに
3分割されたような形になっているような気もいたします。

グリフィスにはべラフのようなクールさ、ワズキャンのようなリーダーシップとカリスマ性
そしてイルミューイのような無邪気で純粋な面をすべて兼ねそろえたような特徴があります。

またレグの火葬砲はガッツの義手砲と似ており、ヘルメットも少年時代のガッツが初回の登場シーンで
被っていたのが印象に残っています。

レグは黎明卿たちにより片腕を切断されますが、ガッツも「蝕」での激闘の末に片腕を失います。

「蝕」の背景には「日蝕」があり、その際に行われる降魔の儀では生贄が捧げられますが
ベルセルクでは鷹の団、本作では成れ果て村の住人がそれに当たると考えられます。

降魔の儀がとり行われる周辺地域と外界には境界が生まれることにより隔てられる状況も
成れ果て村の障壁によりファプタが容易に侵入できないような様子と一致しているようにも見えます。

以上の事から「お日様みたいな匂い」という言葉には、ベルセルク「蝕」
のオマージュを示唆する意図が込められていたのであろうという結論が
導き出されるわけであります。{/netabare}

●覇王の卵と妖怪大戦争
{netabare}本作がただの雰囲気アニメという指摘は激辛の評価でありますが
前回から続く妖怪大戦争展開が、もしかしたら厳かで重々しい本作特有の世界観を台無しにしてしまうことになりはしないか?という懸念を抱かずにはいられません。

プリンセスファプタの復讐劇はベルセルクの蝕みたいな状況になってしまいました…
同じダークファンタジー作品なので両者がなんとなく似てるのはまぁいいとしましょう。

ヴエコから始まりファプタに至る物語。
もしかしてファプタの名付け親がヴエコなのか?とも考えましたが、そうではなく
べラフを媒介にして記憶のバトンを渡すことによりヴエコとイルミューイとファプタの関係性が
とりあえず繋がるという流れだったようです。

それを受けて視聴者の視点からファプタの復讐劇に感情移入ができるのか?という話になりますが、
個人的にはそもそも「子作り」というワードで繋がれたヴエコとイルミューイの関係性に対して
共感できる要素が何もなく、そういうわけで、結果ファプタの復讐劇にも特に感じるところは
何もないというのが本音であります。

妖怪カオスの状況を打開する可能性を持った最後の切り札=レグは眠ってしまい…
プリンセスファプタと成れ果て村住人プラスアビスの原生動物が入り乱れる妖怪大戦争は
更に激化し、事態は混沌を極め言葉を失ってしまうような情況であります。

降ればどしゃ降りの雨で、どうやらプリンセスファプタは不死身体質らしく
もりもり食べて華麗なるグレートリセットを成し遂げますが、
ある意味ゲゲゲの鬼太郎みたいなプリンセスの雄姿を見て思い至った結論は
物語の評価を下方修正しようというオチでございました…{/netabare}

●プリンセスの証明
{netabare}ファプタが何故にプリンセスであるかと言えばイルミューイの娘だからですが
イルミューイがプリンセスの由来となる事情について少し深堀りしてみたく思います。
イルミューイとは不可侵海域の孤島に住む原住民の「子供」であります。
重要なポイントはイルミューイの背中には刺青があるということです。
原住民が刺青してるのだから、そこにシャーマニズムとの関係性が
あるのではないかという推測が成り立ちます。

そしてイルミューイのあの「目」ですが、焦点が定まってないような
虚ろな目をしてたりするんですが、その理由として2つくらいの要因が思い当たります。

1つはやや危うい話になりますのでここでは詳細に触れませんが2つ目の理由と大雑把に言えば
同じようなものなので、それについて言及するとそれは「トランス状態」を暗示してるのでは?
ということであります。
シャーマニズム文化圏に属するシャーマンはトランス状態に入ることにより幽体離脱や降霊術を
可能とする聖職者階級の種族であります。

シャーマニズムと言えば縄文文化やアイヌ文化(ゴールデンカムイの大ババも刺青あります)
に繋がる要素も含みますがもう一つの特徴として挙げられるのはピアスなどの装飾品と
密接な関係性をもつということです。

イルミューイが飼っていた小動物が死にその骨でヴエコがネックレスを作り彼女に渡しますが
彼女はそれを大いに気に入ります。
一見して悪趣味な骨で作った首飾りなどはまさにシャーマニズムに関係する
装飾品以外に考えられないと思います。
そしてベルセルクの「ベヘリット」みたいな「欲望の揺籃」も
シャーマニズムに関連する装飾品という風に考えられなくもないような気もします。

イルミューイの文化圏においては彼女の母親がそうであるように子作り大推奨の考え方が主流
でありますが、このことは縄文文化においても同じような特徴があると言われております。
イルミューイにまつわる文化的傾向と世界各地に分布する諸文化の特徴を比較し導かれる答えは
「シャーマニズム」の一択しかないという結論になります。

イルミューイの正体とは即ち、「シャーマニック・プリンセス」ということになります。

「ベヘリット」がグリフィスのもとにあるべくしてあるように
「欲望の揺籃」もイルミューイのもとにあるべくしてあるのは
彼女が「シャーマニック・プリンセス」であり、それを使える
資格があったからということを表し、
(シャーマニズムという)闇の中に「光」=イルミネーションをヴエコが求めたのも
イルミューイこそが「シャーマニック・プリンセス」であることの証明しており
コンパスの針が闇の中(の光)を示したこともそれを裏付けるものと推測いたします。

そしてシャーマニズムの「シャーマン」とは「呪術使い」とも言い換えることができますが
「呪術」の「呪い」とは「アビスの呪い」に繋がる概念なんだと推測できます。

ダークファンタジーにしてもファンタジーにしてもその世界観と密接に絡んでくるものは
「剣と魔法」という要素になりますが、本作においては魔法の代わりにシャーマニズムや呪術が
重要な鍵を握っているように思われます。

ちなみに「子供」の「供」とはお供え物を意味しますが、
そういう文化圏に属する最下層民は時に大変残念な扱いを受けることもあるようです。{/netabare}

底知れぬ大穴=「アビス」とは何であるについても上記の仮説を前提に考えれば
答えは導けると確信いたします。

障りのあるヴエコの真相について晒します
{netabare}この物語はヴエコから始まり、イルミューイに繋いで、最終的にファプタに
バトンが渡る展開となっております。
よってまずヴエコとは何であるのか知らずには先に進めないというのが道理ではないでしょうか。

しかしながらヴエコというキャラには放送コードに引っ掛かるような類の問題があったため
制作サイドとして自主規制をかけざるを得なかったような事情があったのではないかと
推測いたします。

そのような自主規制という判断自体は適切だと思いますが、その副作用として
圧倒的多数の視聴者には真相が伝わらなかったという可能性がかなりあるものと思われます。

7話におけるイルミューイとヴエコの会話からヴエコの真相を解き明かすキーワードを抽出するならば
「交尾」「不妊」といった言葉に妙な引っ掛かりを覚え、
そこには重要な意味合いや含みを持たせているのではないかという予感が立ち上がります。

1話におけるヴエコの回想シーンでは孤児のヴエコを引き取った「酷くろくなものではない男」が
登場しますが行為の主体者であるところの「この男」に関係するキーワードを抽出すると
「事の度に聞かせてきた」「使い古しのお前でも」という言葉が検出されます。

「事の度」の「事」と「使い古し」もしくは「使い古す」は同じような意味合いを持ち
要するに「交尾」を意味するものと解釈できます。
更に問題の回想シーンでその男は高熱の炎で焼かれた鉄棒を用いて
サディスティックな変態性癖を示すかのような行為に走り、
その被害を受けた結果として「不妊」体質になったのではないかという予想が成り立ってしまいます。

このようにかつてヴエコが性的虐待を受けていたことが判明するわけですが
ここで更に注目すべきは時間軸と時間経過であります。
「交尾」の話はガンジャ隊に入り黄金郷に到達した後、あるいは現在進行形で
繰り返されているのだということがイルミューイの証言から明らかになるのですが、
それを裏付ける台詞がないか探してみると
1話の黄金郷を目指す旅路の船上にて行われたべラフとの会話の中に
「売り物にもならない醜い体」「お世話するしかできない私」というものが見つかります。

「醜い体」とは「交尾」を暗示しますが、「お世話」も「交尾」を暗示する言葉で
あろうことが結論として導き出されます。
ガンジャ隊のお世話係とは隊員の性的な部分もお世話するという意味合いも含まれており
結局ヴエコとは本作の中では性奴隷のような扱いを受ける極めてコメントし辛いキャラ
であるというのが真相だったというオチであります。

自主規制はしたがヴエコの真相を探る手掛かりを制作サイドが完全に抹消することはしなかったのには
恐らくヴエコがイルミューイに加担していく動機についてはどうしても伝えたかったという
制作側の意図がその背景にあったのだと推測いたします。

ヴエコが「お世話係」になることを最終的に決定する権限があるのは
ワズキャンであり、決定権がなくとも反対しなかったのはべラフであり
他の隊員にとっても「お世話係」については重宝したものであると予想できるからこそ
ワズキャン他とヴエコの関係性はかなり微妙なものがあり
最終局面でヴエコがガンジャ隊かイルミューイかの2択を迫られた際に
イルミューイに傾くことについての動機付けの要因になったことについての
一定の理解は得られるのかもと言えなくもなさそうです。{/netabare}

●プリンセスファプタ{netabare}暴れる妖怪大戦争!?{/netabare}
しかし当方の感情は途中で断念してるため、一切感情移入ができておりません…
一番まともなレグしだいで、なんとか頭はついていけるかもですが
10話を見たが完全に何もなかったというのが個人的感想です…

「美しさとは【目】だ」
1話で三賢のべラフが口にした言葉は{netabare}伏線{/netabare}だったのでしょうか?

{netabare}胸糞感や基地外感が{/netabare}強烈すぎて個人的に感情移入できなかったキャラ選手権【ワースト10】
{netabare}
1位 イルミューイ
2位 ヴエコ
3位 ファプタ
4位 マアアさん
5位 リコ
6位 ナナチ
7位 ベラフ
8位 ワズキャン
9位 マジカジャ
10位 レグ
{/netabare}
その理由
{netabare}まずレグは本作において一番マシでニュートラルなポジションであります。
三バカトリオの一角で天然ボケな部分もありますが他と比べたらかなりマシに思えます。

基本的に「成れ果て」の外見が苦手でして、グロカワ系キャラを好意的に捉えることができませんが、マジカジャには知性と紳士的な姿勢を感じるので「成れ果て」の中では一番マシに見えます。

ワズキャンは本作においては最上級の基地外キャラな面を有しており、
黎明卿に通じるところありますが、カリスマリーダーだからこその決断だと理解はできます。
成れ果て化しなければもっと好意を持てたかもしれません。

ベラフはクールで一番常識的?なキャラのようにも見えますが、その一方で人間味に欠けており、
そういう意味では隊員中で一番成れ果てに近い存在だとも言えそうです。

ナナチは見た目が緩すぎてかなり苦手です。本作において緩キャラや緩いパートが多用されるのは、
展開に「緩急」つけるための作為であると予想されます。
その効果は確かにあるとは思えますが、それにしてもあまりに多用されると
緩パートまみれで食傷気味になってしまいます。
三バカトリオの突っ込み役的立ち位置で突っ込み役は貴重な存在ですが
突っ込みの切れが悪いようにも思え、残念ながら好感は持てません。

リコは究極の天然ボケキャラで無神経鈍感、面の皮がやたらと厚く、基本的に空気読めない人です。
彼女得意の脱糞シーンが象徴するように?将来大物冒険家になり得る大きな器を持っていますが、
天才とバカは紙一重という言葉通り紙一重過ぎて感情移入するのはほぼ不可能です。

究極の緩グロキャラがマアアさんです。
見た目も声も行動パターンも不快でなんだか気持ち悪いものを感じます。
ボディに2、3発ぶちかましてやりたい衝動が抑えられません。

トップ3の一角=プリンセス・ファプタの真の基地外性!?
それが発揮されるのは10話以降なのかもしれませんが、血は争えないという言葉通り
イルミューイの性質を多分に感じられ、自分の腕を引きちぎる野蛮性があったりとか、
その反面レグに対しては度し難い程にデレデレするようなそのすべてのアンバランスさに対し
感情的対応が全く取れません。
この空気が読めない自由奔放さは主人公のリコに通じるところありますが、
このプリンセスには突っ込み役不在のため制御不能で、さじを投げたくなります。

本編のストーリーテラーであり、表のヒロインであるのがヴエコですが
彼女もかなりの天然ボケ傾向あり、過去にトラウマ体験した割に
繊細さに欠け大らか過ぎて肝っ玉も強靭です。
強靭化とは狂人化を意味するのか?と思えるほどにスーパーサイヤ人化したような印象を受けます。

このキャラには厄介なところがあり、見た目は成れ果ての中では一番マシにも思え、そういう意味では
べラフやワズキャンよりはまともな人間性を有していると言えそうなんですが、
残念ながらイルミューイの考え方をあっさり受け入れ、英断を下したワズキャンと対立
してしまうように行動原理に明確な理由がないような側面が見受けられます。

彼女にとって最大の価値がイルミューイというならば、
トラウマの元凶である「ジュロイモーの残像」的装置は顕在化しないはずではないでしょうか?
彼女の性格を踏まえて考えてみると、彼女にとって
イルミューイこそが大事(=闇に差し込む一筋の光)ということならば、
他のものは対価として支払っても構わない、いかなる犠牲を強いる覚悟も既にできていると捉えるべきであり、そうであるならその時点で過去のトラウマは克服できていると考えられませんでしょうか?

百歩譲ってトラウマは完全には克服してないというならば、ヴエコのまるで被害者意識が欠落
したようで繊細さに欠ける、あの鈍い性格は何でしょう?という話になります。
キャラ設定が混乱してるのか何なのかは不明ですが、兎に角何がしたいのか意味不明で
感情移入できないことだけは確かです。

結局ヴエコとは真のヒロイン(イルミューイ&ファプタ)を引き立てるだけの補完キャラにすぎず
ストーリーテラーは偽ヒロインであったというのが当方の見解です。

※すべては7話のイルミューイとヴエコの会話の中に忍ばされていたようです。
時間経過を正しく押さえ、二人の会話を注意深く聞いてみると矛盾するような要素が
出てくるのですが、その矛盾を解消するような答えを見出せればヴエコの「役割」が見えてきます。
7話の会話から1話に戻り再検証するとそれに気がつきます。

あまりにあれ…なので、物語の評価を下方修正いたします。
{/netabare}

堂々たるトップオブ{netabare}胸糞基地外{/netabare}クイーンはイルミューイです。
イルミューイの{netabare}何が気持ち悪いのか冷静に考え直してみて気づいたのは{/netabare}あの「目」です。
あの目にどんな意味があるのか考察してみるとなかなか厄介な話になりそうですが・・・この続きはいずれ致します。

個人的には7話が過去最高に胸糞感が度し難く、{netabare}こみ上げた具が
尻の穴から内部爆裂してしまいました。
とは言え「途中で断念した」いうのはちょっとした「シミュレーション」ですが、
その意図するところは今回で断念した人が意外と多かったでは?みたいな、
ある種個人的な見解に元づくものです。{/netabare}

何故ヴエコの性格態度に納得できないのかについて{netabare}もう一度思いを巡らせた後に気づいたことは
時間経過と急激な環境変化により、もはやヴエコは昔のヴエコではなくガンジャ隊の三賢の一角を
なす指導者的存在にスケールアップしてるという話であります。
黄金郷に憧れていた時期のブエコと実際に黄金郷に辿り着いたブエコは別人格と言えるほど
急激な進化を遂げたということなんだと思います。

もしも日常生活がデッドオアアライブの繰り返しみたいな環境に置かれたら過去のトラウマに
囚われてる暇なんてあるわけないというのは確かにその通りであり納得はできます。
そのように思い8話を見たら、確かにその理屈を手堅く固めにいってるような要素を
多分に感じることができました。

本作の原作者はなかなかに計算高く、よって最後まで事の次第を見守らず評価を下すのは早計であり、独断専行的な感想を抱くのは愚かであることについては一定の理があると思います。

とりあえず、いままでの展開については十分理解可能です、頭では…
頭では理解はできるのですが、如何せん感情がついていけず
頭では8話までついていけてるのに、感情的にはダメらしく
感情的には7話で断念、ギブアップしてしまったというのが個人的な実情あります。

ブエコとガンジャ隊ご一行は急激な環境変化に適応し、メンタルは超人級の強度を有する
化け物みたいな存在に進化を遂げたようですが
メンタルが並みの人間レベルでしかない当方にしてみると理解し難い違和感や戸惑いを覚えた
という感が強く、およそ凡人と超人では価値観の乖離が惨過ぎてそのギャップを埋めることには
ある種の虚しさを感じるだけというのが個人的な話のオチであります。{/netabare}

心と頭をざっくり断絶させる末恐ろしい作風は天才的でもある
と言える一方で狂気さえ覚えてしまうような問題作であるため、
敢えて注意喚起させて頂きたく思いました。

(思いっきり蛇足ですが、{netabare}日本の平和憲法特に憲法9条
というのは現実逃避のロマンチストが妄信してるような類のものと個人的には考えていました。
しかしながら自分という存在がおよそ凡人でしかないという真実を知った今となっては
「現実逃避大いに結構!」というのが自分の信条であります。
本作において見た目は子ども、でもメンタルは超人!?みたいな主人公にその他の
メンタル強靭キャラが敷き詰められている理由としては、冒険者とは強靭なメンタルを持って
しかるべきという信念が背景にあるものと推測いたします。
個人的な趣味嗜好の話になりますが、「俺強系」の作品が苦手の当方としましてはメンタル面における「俺強系」にも抵抗があるらしく、あから様と言えるほどのメンタル強靭設定に対しても
生理的には受け付けないということが判明しました。
メンタルが超人級の冒険者になるよりも平和憲法の幻想に酔ってるだけの臆病者の夢想家
である方が遥かにマシな人生であるというのが、極めて個人的な人間的生き方の結論であります。)
{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 5
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

欲望の果てに

【紹介】
メインドインアビスの1期→劇場版→烈日の黄金郷の順番で、劇場版を見ていないとストーリーが飛んでよくわからない部分が出てくるので劇場版視聴必須です
とても設定が細かくわかりづらい話なので、自分なりにストーリーの本筋と各キャラについてまとめました、
下のほうにネタバレタグでとじてありますのでよろしければご覧ください
【感想】
期待通りのデキでとても面白かったです、録画をためて最初は3話くらいまでと思ったけど面白すぎて最終話まで止まりませんでした
とても設定が複雑で難解かつ新キャラクター達の考えが独特でわかりづらいしなかなか心の内が語られないのでちょっとわかりづらい話になっています

グロいシーンや鬱な展開、作者の変な性癖は1期よりも多いし濃いけど、ここまで見てきて「そういう作品だ」と知っているので一期の時ほどのショックはなかったかも
※作者の変な性癖は相変わらず度し難い・・・
{netabare}
それから今期はほぼ一つの層の一部(村の中)だけで話が完結するので、未知の領域に足を踏み入れる恐怖とワクワク感という1期の特徴は薄く、
呪いが届かない安全さがあるのでこれまでに比べて格段に何が起きるかわからない恐怖は弱かったです
冒険の面白さよりもアビスの秘密に迫る内容が中心なので、この作品を最後まで追うか追わないかの分かれ目になる作品になるかも

話の作り方がうまくて、ガンジャ隊の足跡とリコ達がどう重なるのか興味を引かれながら視聴していきました
丁寧に作りすぎて1クールまるまる費やすのはどうかと思うところはありますが、丁寧に作られている分キャラクター達の掘り下げがいっぱいされていて
よりアビスの世界観に没入することができて私はとても満足しています

欠点をあげるなら、謎をぼかしすぎたせいで繰り返し見てもよくわからないことがいくつかあることです
{/netabare}

【烈日の黄金郷のストーリー簡単なまとめ】
とても複雑でわかりづらいため、簡単にまとめてみました重大なネタバレばかりなので視聴後にご覧ください
わたしの解釈が間違っているかもしれませんので参考程度にみてもらえれば
{netabare}
リコ達が6層に到達するよりもずっと大昔、まだ探窟家の町ができる前に故郷を追われた者たちで結成したガンジャ隊が黄金郷を求めアビスの6層に到達しました
6層で拠点を作り、飲み水を確保しましたがその飲み水は飲んだ者に種?のようなものを産み付け寄生する「水もどき」が混ざっており、
唯一の水源であったため危険と承知しながらも飲み続けるしかなかったガンジャ隊の一行は次々と倒れていきます
この時、ブエコと青髪の少女パッコヤンは倒れた仲間達を看護する役だったみたいです

そんな中、リーダーのワズキャンは願いを叶える異物「欲望の揺籃」を子どもで邪念がないイルミューイに使い、イルミューイの願いである子どもを産むことを叶えたけど
※揺籃とはゆりかごという意味です
その子どもは一日しか生きることができず、生まれては死ぬ我が子を見て毎日涙を流していました
ところがこの生まれてきた子どもを生きたまま刻んで食べることにより、「水もどき」の症状を改善させる効果があることを発見したワズキャンは隊員に飲ませて無事窮地を脱しました
この時、隊の頭脳担当であるベラフはこの行為に罪悪感を感じて精神に異常をきたして自己嫌悪にさいなまれていきます

ワズキャンの野望はそこで終わらず、2個目の欲望の揺籃をイルミューイに使い、2個目の効果でイルミューイはどんどん人ならざる姿に変貌して巨大化していきました
この巨大化したイルミューイが「成れ果ての村」の正体で、村は彼女の体内でした、たぶんアビスの呪いが村では発生しないのはイルミューイの体内なので力場がないのでしょうね
そして巨大化したイルミューイの中に入ると、「自身の欲望の形」に変化します、これが村にいる「成れ果て」の正体でした
自己嫌悪に陥ったベラフはイルミューイに許しと裁きを乞い、一番に彼女の中に入っていくとガンジャ隊のメンバーは次々とイルミューイの中に入っていき、成れ果ての村ができあがりました
このときブエコはそのような非道な仕打ちをすることに反対して自殺しようとしますがそれをワズキャンに阻止されてイルミューイと深く繋がった場所に幽閉されました
たぶんワズキャンの目的は、故郷を持たない自分たちの故郷を作ることで、仲間達もこれに同意していたのだと思います

さらに3個目の欲望の揺籃を使ってイルミューイは最後の子になる女の子を村の外に生み落としました、これがファプタです
ファプタは村の人々にとって信仰の対象で「決して滅びない価値の化身」「成れ果ての姫」と呼ばれ崇められていました
※なぜ信仰していたのかはよくわからないけど、水もどきで苦しんだ窮地を母のイルミューイが救ってくれたから?でしょうか?
ところが彼女の目的は村を破壊してイルミューイを開放することと、村人の殲滅でした
でもファプタは村人とは逆で、村に入ることができません、だから記憶を失う前のレグと村に穴をあけてもらう約束をしました

リコ達が到達するよりも前に、劇場版の重要人物ボンドルドが成れ果てになり永遠の命を持つミーティを連れて6層の探索に来た時に
ベラフはミーティを欲しがって交渉したけど断られて、ベラフは自分の体の一部と記憶を代償として差し出す代わりにミーティの魂と体をそのまま複製しました
この複製を発見したナナチは自分を代償にミーティを開放?することをベラフに要求してこれに応じ、ナナチはミーティとともにベラフのところで眠りにつきました
これを助けようとしたリコはワズキャンから情報をもらって封印されていた三賢の一人「ブエコ」を訪ね、ベラフとの交渉材料を探します
レグはファプタとの約束を果たすかわりに、ファプタの体の一部をもらい、それをリコに渡します
レグは約束を果たすか迷うけど、村に襲来した化け物を退治するためにやむを得ずアビスの常識を書き換える砲撃?を発射し、ファプタが中に入ってきて村人の殺害と吸収を開始します
それを防ごうとしたレグと戦い、そこに6層の化け物も襲来し、ファプタが獲物に手を出すなと戦いを挑むも集中攻撃を受けて倒れます
穴があいたことで村が崩壊しはじめ、ベラフは記憶を取り戻し、自らの記憶をナナチに継承し、ファプタはベラフを吸収することでその記憶を知ります
ベラフから得た記憶からイルミューイの人間だったころの楽しかった思い出に触れ、憎しみ以外の感情も知っていくファプタは
わずかに残った村人を招集して吸収、残された村人は抵抗することなくこれに従いました
この時、ワズキャンによってどこかに連れ去られたブエコはどこに行こうとしたかはわかりませんが階段を上ってる間にアビスの呪いを受けて成れ果てになりますが、
途中で?ブエコと仲が良かった隻眼の少女パッコヤンがブエコを階段から下に投げて助けて消滅していきます(アビスの呪いが発生したのもパッコヤンが消えたのも村崩壊の影響)
本当にこれで良かったのか迷いながらも目的である村の破壊を達成
レグは彼女を仲間に勧誘しましたが、「考えておく」と言って別れて2期は終わりです
{/netabare}
【気になるキャラクターについて考察とか感想など】
{netabare}
★マアアさん
すごく可愛い!
特にぬいぐるみを清算で奪われたときの「まああー」って泣いて懇願する姿がとても愛くるしくてたまらないです!
すごくかわいそうなのに不謹慎ですが最高に可愛かった

本名わかんないけど、お尻が汚くて排せつ物の匂いがするって言われてて
これって成れ果てになる直前まで水もどきの下痢の症状に苦しめられていたんじゃないかな?って思うんですよね
それから作者の性癖で女の子にやたらと排泄させたがるので、可愛いぬいぐるみが好きで自身もぬいぐるみみたいな姿なことから
たぶん女の子だと思います、そうだとしたら一人だけお尻汚い設定にされててホントかわいそう・・・
でも、欲望が具現化した姿ならなんでそんな苦しい状態を引き継ぐのでしょうか? 謎です

怪力なのは成り果てになる前の願望でしょうか? 最初にメイニャを乱暴につぶしてしまったのがよくわかりませんし、リコになついた理由もよくわからなかったけど
元々が女の子なら、歳が近いリコと友達になりたかったのかもしれません

★マジカジャ
ガンジャ隊の一員ではなく、人間ですらなく、正体は「におい」だそうですが、謎すぎてどこから突っ込んでいいかわからないキャラクター
いい人なのはわかったけど、においってどういうことなの・・・
最終話前の特番で、彼の足音は5種類の効果音を合わせて表現しているのだとか!並々ならぬこだわりを感じますし、スタッフに愛されているキャラクターということがわかりますね
わたしもすごく好きなキャラクターで、消えてしまったのが残念

★ワズキャン
子どもを産めない体で村を追放されたっていう深刻な悩みを理解していて、やっとかなったと思ったら子どもを産ませては取り上げるというあまりに非道な行いには怒りしか感じません

イルミューイにしたことは極悪非道です、仲間を助けるためならまだ理解できたけど村を作るために利用したのは言い訳できないと思う
それでも先を読める力があって、隊長で、アビスの極限状態で全滅の危機に瀕していて、一人の犠牲でみんなが助かって願いも叶うことに気づいたら実行してしまうのも無理ないのかな?
彼の狂気じみた行動もアビスの呪いって言えるのかも?
そう思うとやったことが最低な割に憎みきれないキャラクターでした
ところでなんでブエコを連れ去ったのでしょうか?

★ベラフ
もっと利己的なキャラクターかと思ったらワズキャンと違ってイルミューイへの非道な行いで良心の呵責にさいなまれて精神に異常をきたすまっとうな人でした
ガンジャ隊の中では最初の印象から一番よくなったキャラなので好きになりました

彼の謎は、ミーティを欲しがった理由
永遠の命を持っていることを知っていたとして、彼が欲しがる動機がわからなかったですし、ナナチが欲しがった時に対価でそばで眠らせた理由も不明です
彼の行動が一番謎が多いかも


★ブエコ
ブエコはただの人間のままだと思うけど、生きていくための栄養はどうやってとってたの?
最後はどこへ行こうとしてたの?動かなければ成れ果てにならなかったのに

★パッコヤン
とても可愛いキャラクターだし、最後にブエコを助けたシーンが良かった
もう少しブエコとの絆がわかるシーンを入れて欲しかったかも

ブエコと仲が良かったのはわかるけど、リコ達が来る前に探しに行こうとしなかったのでしょうか? 記憶を失っていたのかもしれませんけど

★イルミューイ
・願望を形にするのに、人間には見えない子を産んでるし一日で死亡しちゃう理由は? 最初からワズキャンが水もどき対処のために願いをゆがめていた?

★ムーギイ
ブエコのことを知らないみたいなので、ガンジャ隊ではないのでしょうね、言葉を話せる理由が気になります

★ジュロイモー
村がブエコの記憶をもとに作り出したってあったけど、村の正体がイルミューイなら大好きなブエコの嫌がるものを生み出す理由がわかりませんし、
ジュロイモーの元の人の性格を考えたら、なんで村の守護者みたいなことやってるのかもわかりません、このキャラはなんで?って思うことばっかり
{/netabare}

【よくわからなかったこと】 {netabare}
・「清算」のシステムがどういったものかわからないし、価値の基準もよくわからなくて、リコがメイニャを心の底から大事に思ってるのはわかったけど
マアアさんが可愛いものに想っている価値もマアアさんにとって人生で一番大事なものじゃないの?って思って、リコにとってメイニャって人生で一番大事なものには見えないから
リコにとってのメイニャの価値よりマアアさんにとってのかわいいぬいぐるみの価値が劣るっていうのはよくわからなかった
・イルミューイの産む子が水もどきに効くのはなんで?
{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 30
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

マアアさんのお尻が汚い笑

今期一番印象に残っているのはマアアさん。
かわいいぬいぐるみが好きなうえ、ピンク色で見た目かわいいゆるキャラ。「まああ」しか喋らず癒し系な雰囲気。ガチャ〇ンにも見える。
なんといっても一番の特徴は後ろ姿が描かれた際の汚いお尻笑。丸出し笑。乾いたうんちを優しくしたみたいな臭いもするらしい。
メイニャを気に入り抱きしめると、力加減がわからなかったのか「プヂュッ」っと押し潰してしまい、メイニャは左目とお尻の内側が飛び出してしまった。
あああメイドインアビスらしさ全開の展開を早速見せつけてくれる。作風になかなか慣れなくてここでもう心折れそう。{netabare}幸い、メイニャは軟体動物だったのか圧を逃がすために飛び出しただけで命は無事だった。一安心。{/netabare}
マアアさんはリコの「価値」であるメイニャを傷つけて「精算」を受けてしまう。これまた残酷で辛い。{netabare}大切にしていたぬいぐるみと右腕と左目の周囲の皮膚が無惨にも剥ぎ取られて無惨な姿になったが、右腕と皮膚は色は変わってしまったものの再生した状態でリコとメイニャが危険な成れ果てに連れて行かれた際に姿を現して、強烈なパンチで撃退。メイニャのお尻の無事まで確認してくれる優しさ。{/netabare}
「まああ」しかしゃべれないから本当の名前は不明だが、リコが「マアアさん」と命名して終盤まで手を繋いだり、抱き着いたりして行動を共にす
ることに。臭いは慣れか?


深界六層がメインで今回は冒険譚ではなく、村を拠点に話を繰り広げる。
ヴエコの過去回想から本作は始まる。
もともと孤児で屈強な里親のジュロイモーの思い出を聞きながら犯される映像は衝撃。相変わらず安定の酷い話!!
{netabare}
逃れて決死隊ガンジャに入隊して船に乗り、栄養不足やら嵐やらでメンバーをかなり減らしつつたどり着いた島の穴に潜っていく。お互い子供を産めない体であることに共感したのかイルミューイも連れていくことに。ヴエコの役割は体調の優れない隊員の看病をすること。また、交尾の臭いがするということで男性の下の世話もどうやらしているようだ。
ヴエコは水もどき症状を発症したイルミューイを救うために欲望の揺籃を使用し、イルミューイは赤ちゃんを生むようになり、ヴエコを含む決死隊ガンジャはそれを食べることで水もどき症状が治った。なんだかんだでイルミューイ自体が村になった。ヴエコはイルミューイから大切な赤ちゃんを取り上げて見殺しにする行為を続けることの葛藤に苦しみ自殺をはかるも、ワズキャンによって阻まれてドグープ(目の奥)に囚われてしまった。成れ果てにはならないまま、送られてくる信号を通して成れ果て村の様子を見ていた。{/netabare}

あと気になるのは干渉器というロボットのようなもの。元々は何体かいたようだけど、深界六層・還らずの都にはガブールンのみに。{netabare}イルミューイの最後の子供であるファプタと行動を共にする。ある意味育ての親。母の体の中には戻れないという設定はなるほどと思った。そして、最後は住人全員死滅してるやん。やりすぎでしょ。{/netabare}干渉器はアビスの層をまたいで移動することはできず過去には各層に配置された干渉器が通信で情報交換を行っていたらしい。今後の物語にも関わって来るのかなあ。

久野美咲さんの演技はかなり力入っていた印象。かすれ声になるほどの大声なかなか出せないのでは?
見終わって 相変わらずグロというか残酷描写が多くて辛い。成れ果ての造形も可愛いものもいるけど、うーん。


OP
かたち 安月名莉子
ED
Endless Embrace MYTH & ROID。
挿入歌
GRAVITY Arnór Dan
Kevin Penkinという方が音楽に携わっている
楽曲はまさにメイドインアビスという感じ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴「アビス」。その不可思議に満ちた「アビス」へと挑戦する冒険者たちは、次第に「探窟家」と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街「オース」に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。ある日、記憶喪失のロボット・レグと出会い、共にアビスへ潜ることを決意したリコ。旅の途中でリコの命を救った「成れ果て」のナナチも仲間として迎え、さらにアビスの奥へ――。3人は深界五層でのボンドルドとの壮絶な戦いを終え、ついに“二度と帰ってはこられない”と言われる深界六層「還らずの都」へとたどり着く。そこには、成れ果てが独自の価値観を持って暮らす「成れ果ての村」が存在していた。


1. 羅針盤は闇を指した
黄金郷を求めて旅する決死隊「ガンジャ」。隊の一員・ヴエコが持つ「星の羅針盤」を頼りに未開の地の航海を続けていた。ある日、激しい嵐がガンジャ隊の船団を襲う。次々に他の船が波にのまれていく中、羅針盤が屹立していることに気づいたヴエコ。隊のリーダーであるワズキャンにすぐさま知らせたその時、嵐の向こうに島が現れる。ようやく辿り着いたその島で、ガンジャ隊は見渡す限りの巨大な大穴を見つける。

2. 還らずの都
ボンドルドとの壮絶な戦いを終え、リコ・レグ・ナナチは二度と帰ってはこられないという「絶界行(ラストダイブ)」の末、ついに深界六層へと辿り着く。見たことのない建造物や生物を興味津々で観察するリコ。再び孤児院の仲間たちに手紙を書いて伝報船を飛ばすが、目の前で巨大な原生生物に邪魔されてしまうのであった。そんな中、探窟を続けるリコたちの背後に怪しい影が忍び寄る。

3. 成れ果て村
何者かに奪われたプルシュカ(白笛)を探すうちに、知性を持った「成れ果て」たちが棲む不思議な村に辿り着いたリコ・レグ・ナナチ。戸惑う3人は、住人の一人・マジカジャから「村の案内をする」と声を掛けられる。警戒しつつも、白笛の在りかを知っている様子のマジカジャの後をついて行くと、村の工房で成れ果てが白笛を削って加工していた。レグは慌てて止めようとするが、リコはプルシュカが嫌がっていないと感じ取る。

4. 友人
レグの前に、成れ果ての姫と呼ばれるファプタと謎めいた人形・ガブールンが姿を現す。ファプタはレグのことを知っている様子だが、レグは記憶が曖昧ではっきりと思い出すことができない。一方ナナチは、お腹を壊したリコのために、村の市場で水と果物を探す。マジカジャから村での取引には「価値」が必要だと教えられ、自分にとっての「価値」とは何かを考えるうちに「ミーティ」のことを思い出すが…。

5. 秘匿
マジカジャから「ミーティは三賢のべラフが使っている」と教えられたナナチ。べラフの部屋へ向かうと、そこにはお別れをしたはずのミーティの姿が…。取り乱すナナチに、べラフは「何を欲してここに来た?」と問いかける。一方ファプタと別れ、村へ戻ろうとするも道に迷ってしまったレグ。原生生物のリュウサザイに執拗な攻撃を受け、苦戦を強いられていたところをガブールンに助けられる。

6. 呼び込み
自分自身を「価値」として売ってしまったナナチを取り戻そうとするリコ。「両目か、両足か、臓腑の半分か」とベラフに対価を迫られる。悩みながらも意を決するリコであったが、マジカジャが「何とられてもおわり」と寸前のところで止めに入る。さらにナナチも「ほっといてくれ」とミーティから離れようとしないため、マジカジャはリコを外へ無理矢理連れていくのであった。その矢先、原生生物のオオガスミが突如、村に襲い掛かる。

7. 欲望の揺籃
決死隊「ガンジャ」の生き残りだと明かしたヴエコは、「成れ果て村」の忌むべき成り立ちについてリコたちに語り始める。かつて「還らずの都」へと辿り着いたワズキャン率いるガンジャ隊。黄金郷を見つけたという喜びもつかの間、昇降による異形の呪いのせいで地上に戻ることができないことに気づく。隊員たちは「黄金郷で最初の民として生きていこう」と決意するが、食糧と水場の確保に難航する。

8. 願いの形
「水もどき」に侵され、次々と倒れていくガンジャ隊の面々。ついにヴエコも発症するが、ワズキャンから与えられた“香ばしいもの”を食べて回復する。同様にベラフも回復していたが、“香ばしいもの”を食べてしまったことを深く後悔し、精神を壊していた。動揺するヴエコを、ワズキャンは落ち着いた様子でイルミューイの元へ連れていく。そこでヴエコが目の当たりにしたのは…。

9. 帰還
ナナチをベラフから取り戻すため、レグはファプタに「一部が欲しい」と話をする。すると“ある約束”を果たすことを条件に、ファプタは迷いなく自らの体の一部を引きちぎり差し出す。心配するレグをよそに、“不滅”であるファプタは平気な様子だが、血の匂いにけものたちが狂い出してしまう。レグは急いで「成れ果て村」に体の一部を持ち帰るが、どうしてもファプタとの“ある約束”を果たすべきかどうか答えを出せず…。

10. 拾うものすべて
レグの火葬砲で「成れ果て村」へと入れるようになったファプタが、復讐を誓い乗り込んでくる。村が破壊されていくなか、眠っていたナナチが目覚める。ベラフは自らの価値と記憶を託してナナチを解放するが、境界線を越えると「ミーティは消える」と告げる。ミーティと再び別れてリコとレグのところへ向かうか、留まってミーティと一緒に留まり続けるか、ナナチは選択を迫られる。

11. 価値
ファプタの笑顔や泣き顔など、記憶の断片が蘇りつつも、依然はっきりと過去を思い出すことができないレグ。暴れ続けるファプタを止められないまま、攻撃を受けて気を失ってしまう。レグとの戦闘を終えたファプタはさらに怒りの矛先をリコに向けて襲い掛かるが、ガブールンが身を挺して止めに入るのであった。ショックを受けたファプタは、怒りが収まらず再びリコを襲おうとするが、そこへ現れたのは…。

12. 黄金
原生生物との激しい戦闘を続けるファプタの代わりに、レグが戦いを引き受ける。ファプタと村人たちに対話をさせるためであった。ファプタが“村人を食べ尽くして村を崩壊させ原生生物を倒す”と告げると賛同する村人たち。一方、呪いによって成れ果てとなったヴエコは、ファプタに母親イルミューイの記憶を伝えて息を引き取る。崩壊した後に残ったのはリコたちとファプタのみ。レグはファプタに仲間にならないかと誘う。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 15

64.6 2 マスコットアニメランキング2位
デ・ジ・キャラット(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (93)
500人が棚に入れました
『Di Gi Charat』(デ・ジ・キャラット)は、ブロッコリーが展開するキャラクター企画『デ・ジ・キャラット』を元に、TBS系深夜番組「ワンダフル」内で放送された『デ・ジ・キャラット』シリーズにおける初のアニメ作品。

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

意味不明な世界をどう解釈するか。

あずまんが大王が日常系の起源だとすると
こちらは萌えの起源だそうなw詳細は不明ですが。
萌えのトレンドを意識させた意味で起源かもしれません。

本作は実在するお店、秋葉原のゲーマーズのマスコットキャラとして戦略販売していたアニメだそうで、オタクの生態を描きながら萌えというワードをメインに展開されているのだが、内容はかなりカオス。5分だか3分だか忘れましたが、OP曲に役半分の時間を使いしかも凝っているという謎配分。

萌えるのかと聞かれたら萌えないこともない、萌のトレンドを前面に打ち出しながら、終始意味不明な新世界に連れてってくれる。先日あいまいみーっていうこれまた新世界アニメ(仮)を視聴していつも感じることは、日常系でたまにある新世界系(仮)にたまにでくわす楽しさときたら、アニメやめらんねーと心底感じさせてくれる。

新しいものを見たときの自分はこれをどう理解すればいいかとか?どこに面白みを見出すのかとか?タネを明かすように観るのも面白いし。いわゆる何だこれは!と見るのも一つだと感じる。

現代美術を目の前にして、よく分からないんだけど何かを感じとったり。例えば一見1次元に見える絵が三次元に見える角度があったり、影に見えるところが、光に見えたりするメタファー(隠喩)を汲み取るまなざしって大事な気がします。

明らかに世界が壊れているんだけど、これを意図して作っているモノだと捉え、壊れた整合性のない黄金比みたいなものをどう自分は解釈するのか、ここに美学を感じます。アニオタになる前は萌えとかが、異様に感じたように、理解出来ないものをどう解釈するかって、案外怖い事かも知れない。でもオタクになったからには、本作のような作品の周波数もキャッチしようとすること自体が本作の楽しみ方なのかもしれないと私は感じます。

_

萌えの起源なんてもっと昔からあるハズ。本作が特異なのはオタクの生態を過剰なまでに描き切り、でじこというキャラクターを通して萌え文化を知らしめたのではないでしょうか。

でじこは、猫耳、尻尾など当時の萌えアイテムを全装備させたようなキャラなのでwとある方に伺った所グッズなど、アニメ単体より、ゲーマーズのマスコットとしてグッズなり、なんなりで流行っていたらしいです。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 36

Tnguc さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ある意味でアキバの生き写しとも言える歴史的な作品

~
 1999年の深夜に放送されていたTVアニメ。本作で登場するキャラクターは、ロリ体系に大きな目、あざといネコミミにメイド服、そして特徴的な語尾といった、今となってはステレオタイプなキャラクターばかりであからさまにオタクをターゲットにしているが、現代のアニメキャラクターみたいな愛玩的な可愛さはなく、むしろ不条理なコメディーが下地にあるためにキャラクターはみな電波気味。基本的にこの勢いの良さだけしか取り柄がないが、1話5分程度なのでなんとなく許せる。一般的に萌えキャラの起源は、「新世紀エヴァンゲリオン」や「美少女戦士セーラームーン」、「カードキャプターさくら」などが取り挙げられるが、あくまでもそれらはキャラクターだけのレッテルであり、作品自体はロボットアニメや少女アニメの体裁があった。しかし、意図的に萌えだけを押し出した作品は、この「デ・ジ・キャラット」辺りが始まりだと思う。そんな萌え文化の黎明期を代表するこの作品には、単なる懐かしさだけはない哀愁が漂い、それは、セーラームーンを観ても、カードキャプターさくらを観ても、決してこの寂しさを感じることは出来ない。これほどまでに当時のオタク文化を想起させる作品は、おそらくない。舞台が秋葉原であることや、まだアングラ感のあったゲーマーズやブロッコリーのCM、そして秋葉原のアイコンだった本シリーズの主人公・でじこなど、まだ秋葉原が「アキバ」だった頃の空気を感じ取れるこの作品は、面白いとか面白くないとかの言葉だけでは言い表せない、二度と取り戻すことのできない思い出の寄る辺が、僅か1時間も満たない16話の中に鮮烈に閉じ込められている。まるで、20年前に撮影された秋葉原の風景を切り取ったフィルム写真のような、素朴な貴重さが込められている。

個人的表示:★★★⭐︎⭐︎(3.0点)

投稿 : 2022/12/03
♥ : 4

蒼い星 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

見終わったにょ!

TBSの深夜番組「ワンダフル」の一枠を使って放映されたことから、
「ワンダフル版」とも呼ばれているそうです。
1回あたりOP含めて4分弱、全16話のショートアニメです。

宇宙人の、でじことぷちこが秋葉原にあるアニメショップ・ゲーマーズでアルバイトをしている日常不条理コメディで、
真田アサミさん(でじこ役)と沢城みゆきさん(ぷちこ役)がメインを演じたデビュー作でもあります。

昨夜に見終わったのですが、正直つらかったですw
毎回毎回が意味不明過ぎる展開…波長が合えば面白いんでしょうけど…。
作画が酷い!ギャグアニメに潤沢な予算なんて求めてないし省エネ作画にもある程度は理解あるつもりですが、
それを通り越して毎回崩れすぎてて『プルンプルン天国』状態?持ち味とか言ってるレベルじゃありません!
でじことぷちこの声が非常に似合っているのですが、
今でこそ名優の沢城さんですが当時は新人の中学生だけあって、ただのロリ声声優ですし、
全体でも南央美さんや置鮎龍太郎さんなど声優さんの名前の割には、いざ聴くと、ぱっとしないキャスティングでした。
主題歌は、奥井雅美さん。作中のBGMは可も不可もなくってところでしょうか?
キャラの評価…不条理とシュールさが売りなんですけどツボに入りませんでした。

暇つぶしにはなりますが、お金を払ってまで見る作品じゃないですね。無い無い尽くしの環境で頑張ったんでしょうけど。
ファンの方には本当に申し訳ないですが、正直言って長所を見いだせない作品でした。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 25

85.9 3 マスコットアニメランキング3位
甘城ブリリアントパーク(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2691)
14466人が棚に入れました
主人公・可児江西也は、転校してきた謎の美少女・千斗いすずから、いきなりマスケット銃を突きつけられ、デートの誘いを承諾させられた。いすずに連れられやってきた場所、そこはダメ遊園地として悪名高い甘城ブリリアントパーク(甘ブリ)だった。

声優・キャラクター
内山昂輝、加隈亜衣、藤井ゆきよ、川澄綾子、野中藍、白石涼子、相坂優歌、黒沢ともよ、三上枝織、津田美波
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

再建よりトリケン

訳ありテーマパークを再生する物語。


丁寧に分かりやすく設定を紹介してくれた第一話。
もはや廃墟と化したテーマパークを再建していくストーリー。
万人に受け入れられやすそうな題材でハズレる気がしません。

いすず他メイプルランドの住人との楽しい日常が描かれながらも
可児江くんの過去や両親の事も絡みつつ話が進み
再建した暁には人と魔法の国が繋がる夢のある良い話になっていく予感がします。

京アニですし作画やキャラの魅力は太鼓判ですし非常に楽しみです。

※2話感想{netabare}
パークの置かれている状況説明と可児江くんがやる気になる回。

いやぁ可児江くん煽るねぇ。天才子役という過去も輝いてきました。
憎まれ役に成りつつも救うってのはヤキモキするけど応援したくなる良い設定。
…夢の国住人居酒屋もシュールで楽しかったです。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
再建に向けて基本対策&宣伝開始回。

再建条件が経営黒字ではなく来演者数だけなのが変だなとは思っていたけど、
『3ヶ月間終日30円』という暴挙に。
…期間限定ならともかく、これは完全にやりすぎです。
採算や利益を考えなくても良いって条件になってしまったら何でもありで
「経営再建」としての見所が薄れ正直つまらなくなってしまった気がします。
他の点は試行錯誤が面白いだけにどうにか成らなかったものか…。
せめてコロッケ軸に…とかで採算はとって欲しかったです。

そして受付のマスク警備員さん怪しすぎる。怖い。(^_^;)
素性分からないけど実はお偉いさんとか可児江くんの関係者とか裏がありそうな気もします。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
いすずは不器用だけど頑張り屋さんだぞ!と紹介する回。

まずはキャスト同士の信頼が無いと再建どころじゃないですからね。
互いに苦手な事はあるけどフォローしあってみんなで頑張ろう!
ここまで各話テーマを絞って判りやすい内容です。

流行に乗って、いすずの壁ドンも観られましたしね。
次回は怖ゎ~いリュウが出そうですが、怖くない方に一票です。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
資金を求めて洞窟探索!

採算度外視路線が気に入らなかったけど、一応は考慮している様子。
財宝で解決はちょっと安易だな…とは思ったけど
結局お宝といえるのはドルネルのオタクコレクションしか無く、
ツッコミ所はありつつも経営で何とかする路線に戻って来た様子。
まぁ、そう来て貰わないと夢の住人コメディで終始してしまい
ストーリー的にはつまらなくなってしまうので良い傾向に思います。
スタジアム、コロッケ、豊富なタレント陣等、磨けば光る素材はあるので
頑張って欲しいですね。
資金難は続くし、姫は浮かない顔だし、謎のそら豆も出て来てまだまだ多難な様だけど…。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
人手も不足で募集&面接回。

お金の次は人手。
先週クレープ屋が接客不向きの土偶(コダイン)だったのはそういう事でしたか。
面接の方は完全にコメディというかギャグ路線。殆ど出オチっぽい。
割り切って楽しめたけどストーリーとしては無為な1話かな。

次回は水のトラブルかな!?
色々あってもサマーランド的な有用なものになるのかな?
AV嬢のマザー牧場的なのも見えてますし
ゆくゆくはもの凄い総合レジャー施設になりそうですね。

…って、いつの間にか本日の来場者8000人超えてるし
一ヶ月も時間飛んでるじゃん!?
もう、なにからツッコんで良いのやら…。(^_^;)
(前回、ドルネル個人の宝で一ヶ月の経費が持つ無理な設定を飲みこんだのに
その期間すら過ぎてるんだものなぁ…。)
ストーリー的なものは期待するな!って事なんだろうなと
判ってはいるけど淡い期待くらい持ちたいんだよぉ。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
かいぞくがあらわれた→たたかう→かいぞくがなかまになった回。

完全にギャクコメディの様相。
新人キャストも適材適所で個性が出てましたし深く考えずに観れば笑えて楽しい回でした。

ただし経営再建ストーリーとして観ると
キャラを増やして間延びさせてるだけなのでツッコミ所満載です。
ご都合主義で結果オーライにはなったけど、
みんなで努力して知恵を絞って掴む感動の成功ルートは絶たれた気がします。
可児江くんの演技力や読心スキルも形を潜めちゃってますし、
嫌われ役設定もとっくに飛んでいてストーリー構成の再建はもう無理かな。

前回の来場者数は何かのミスだったのでしょうか?また激減してますが!?
キャラは可愛く良いんだけど話が無茶苦茶なので不満が残ってしまいそうです。
{/netabare}

※8話感想 {netabare}
病気の可児江くんの為にみんなで替え玉登校回。

いすずはまだ学校行ってるなら替え玉しちゃ自分が欠席になっちゃうじゃん。
マカロン授業サボったら替え玉にならんぞ。
ティラミー外道。モッフル地雷剥き出し&哀愁。
…等々、ギャグ回にツッコんでも不毛と悟りながらもツッコミつつ楽しんでしまいました。
それにしてもココの所脱線して戻らない…。(ってか、脱線が本線になりつつある。)
意味ありげだったスタジアム活用法を見い出すまで一月半掛かってるんですが大丈夫なの?
{/netabare}

※9話感想{netabare}
バラバラな踊り子四人娘が困難を乗り越え心を一つに回。

意外と策士なラティファちゃんの
お約束の「絶対押すなよ!?」から始まるバラエティー番組のまんまな30分でした。
アニメで堂々とバラエティーやっちゃう度胸は買えます。いやはや自由ですね。
それでも京アニなら許せてしまう楽しさと可愛らしさがありました。
しかし最後の試練、答え(回避方法)が見えてたら自己犠牲にならない様な気が…
まぁ、ま~るく収まったなら別にいいんだけどさ。
でもその前に踊りが苦手なコボリーは息が合う云々以前に適正が致命的かな。(^_^;

赤字問題は大きなツッコミ所ですが集客に関しては、もうすぐ夏休みだし
9000人/日で後21日、残り13万ならトラブル無ければ行けそうかな!?
…お約束の「無ければ!?」ですが。
ただ、ラティファの浮かない顔や言い種から推測すると達成しても何かありそうですね。
お庭の花の木が関連していそうですけど…。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
ラティファに掛かる呪いが明かされ
それ知った可児江くんは集客達成に向け更に拍車をかける回。

盛況なパーク内の様子が描かれ、
脱線している内にも状況が改善されて良い方向に向かっていると思っていましたが
やはり集客目標は厳しい模様。
…毎回、下手に集客カウンター表示されるので行けそうなペースだと錯覚していました。
行けるペースなのと作中の状況が矛盾しちゃってて頭の中がおかしな事に。
前回そして作中内でも9000人ペースなのに今回のカウンターは482!?
あてにもならない壊れたカウンターなら止めちゃえばいいのに…。

ラティファの呪いの一つのアニエス確保はパークを存続させれば何とかなりそうですが
毎年記憶と共に体リセットの呪いの方は内容がキツい。
また忘れてしまうのかと思ったら憂鬱にもなるよな…そりゃ。
庭の木が解決の鍵にはなりそうな気はしていますが果たして?

次回は可児江くんの集客の策が炸裂でしょうか?
スタジアムが満員になる様な事が起こるといいのですが。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
最後の切り札はプロサッカー記念試合誘致。
キャストも不休で追込みをかけ、動員数クリア出来るはずだったが…回。

や~っと、スタジアム活用してくれました。
5万のマンモススタジアムだったことに驚いたり
せめてもう少し前に市民解放やら球技教室やら出来たろう!?
とか色々思っちゃうけど、遅蒔きながらようやく本線に戻ってきた感じ。

こうやって皆で知恵を絞り
可児江くんの能力や精霊のファンタジー要素と組み合わせた経営回復路線なら
もっとストーリーの評価も高くなったんだけど、
結局、維持費や採算度外視で無料(30円)や売却という裏技というか反則的な
お金の力で解決しちゃってるのはやっぱり引っかかってしまう物があります。

それでも、お約束的ながら動員数が後少し足りない状況やラティファの未来など
気になる要素があり最後まで楽しめそうではありますけど。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
集客達成&ラティファの呪い回避で大団円回。

解っていた事ですので『ご都合主義』という概念はこの際スッ飛ばして、
気持ちの良いハッピーエンドを晴れやかに楽しみました。
最後は嫌味だった地上げ屋さんが30円払ってくれて達成!
というのを予想していましたがそこはハズレ。
悪ガキ三人衆がココで来ましたね。これで良いのか悪いのか…。

地上げ屋さんの方は実は悪い魔法使いというオチ。
今回は消えましたがまた来年やってくるのかな!?
霧散してうやむやですが呪いは回避され、まずは一安心。
伏線だった庭の樹には美しい花が満開で文字通り華を添えてくれました。

通常料金に戻しても集客を保つにはまだ課題がありそうですが
可児江クンもいますし、今のキャスト達なら大丈夫でしょう。

終わりかと思えばもう一週オマケがあるのは嬉しいクリスマスプレゼントです。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
みんな揃って楽しくPV制作回。

既に肩の荷が降りているので各キャラの素顔や横顔を気軽に楽しんじゃいました。
アイロンスカイダイブはすご~く昔に見た記憶が!
コダイン結局終始動かず喋らずかよ!
ドルネルまた集め始めてるじゃん!
ってかプロモーションしてねぇ!

な~んてツッコミながらも無事楽しい時を過ごせているキャラ達を祝福し
楽しい印象でこの作品を観終えることが出来ました。
{/netabare}

【総評】
経営再建のストーリーとしての魅力は3話で崩壊し
キャラモノとして割り切ろうとしましたがやっぱりストーリーへの期待も引きずってしまい
完全には楽しみ切れませんでした。
(苦悩の詳細は毎話感想チラッと見て頂ければ。)
全て分かった上で2周目以降を観れば完全なキャラモノとして楽しめそうな気もするので
繰り返し観ると真価が現れるアニメかも知れません。
ただキャラの数が多く幅広い反面、掘り下げは甘かったりムラがあったりで
どうやっても「深さ」では満足は出来ないと思います。
主役である可児江くんやいすずの生活や心情ですらも、もう一掘り欲しかったです。

京アニらしい作画でバラエティ豊かなキャラを広く楽しむ作品。
ストーリーの事は考えれば考える程、酷なものなってしまいますので割り切りが必要です。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 74
ネタバレ

麦茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これはパーク再建アニメではありません

【これはパーク再建アニメではありません】(2015.1/7)

あらすじ的には、倒産寸前の甘城ブリリアントパークをよくいるヤレヤレ系の主人公が頭脳を駆使して再建していく・・・ というものでしたが、蓋を開けてみれば全然そんなことはありませんでした。

序盤はまだ良かったです。

時間制限があり、目標があり、正直この設定のまま復興系のゲームにできるんじゃないかと言うくらいのボリュームは感じました。
他人の心を一度だけ読める能力や、回数制限付きでパークの悪い評判(客の記憶)を消せたりといった魔法も本当にゲームっぽくて、この手のジャンルに手を出したことがある人なら、それだけでも気になるほどの魅力はあったと思います。

そして物語は事情を聞いた主人公の叱咤激励により、士気を失っていた従業員を奮い立たせ、再建に向けて大きな一歩を踏み出すワケです。この演説を聞いた後のワクワク感は今思えば凄まじかったですね。
ここから一体どんな熱い展開・ドラマが待っているんだろうと期待が高まりました。

問題はその後ですよ・・・。

まずこれらの設定。はい、ストーリーの中でほどんど触れられません。忘れた頃に主人公の読心能力が出てくるくらいで、あとはおざなりに目標人数が各話最後にカウントされる程度です。
これは本当にもったいないと思いました・・・。最初に私が感じたボリュームはどこへ行っちゃったんでしょうか。

そしてストーリー。これはもはやパーク再建アニメというよりは日常系ギャグアニメですね。序盤の時点で私がへんな期待をしていたのが悪かったのかもしれませんが、結構な肩透かしを食らってしまいました。と言うか何故アレで来場者数が増えてるのかかなーり不思議でしたw 目標人数の設定はどうやら形だけだったようです。

従業員は相変わらず文句ばっかりだし、基本不真面目(天然?)にギャグ満載で経営しているにも関わらず、唐突に思い出したかのようなパーク存続云々の話を無理やり入れてくるし・・・。
挙句の果てには「{netabare}パーク再建には姫様の命が掛かっている{/netabare}」とか言い出すンですよ!?w しかもそれを従業員は知っていたとか。これにはもう冗談かと思いました。知っててあの態度で、知ってて間際になって焦り出すってどんだけアホなんですかw

物語に「緩急」をつけるのは良いんです。

むしろ、この作品でやりたいことはこっち方面のドタバタコメディだと思いますし。ですが、私が他作品でも言っているように色んなことをやろうとしすぎなんですよね。ギャグだけで良かったじゃないですか。なんで中途半端にシリアス入れるんですか。そんな安っぽいシリアス入れるから内容があやふやになってしまうんです。

ここらへんの温度差が、うまく調和できていないんですよね。
別に色々やるのは構いません。ですがやるならキッチリやってください。
中途半端な内容では逆効果でしかないんです。

本当にただそれだけ、そこのみがこの作品唯一の欠点であり、物語の評価を3.0にした最大の理由です。
心の底から残念でした。

まあ実質最終回の12話に限っては、あれはあれで目標人数の件や閉園後に蟹江くんが皆に放った言葉含め序盤以降久しぶりに感動できましたが、そのあとに待っていた姫様の呪いの一件がまっっったく腑に落ちなくて全て台無しにされました。
ギャグアニメなので一応許せはしますが、本来ならばあれはゆゆゆの最終回と並ぶくらいありえないと思います・・・w
その{netabare}直前までの涙{/netabare}はなんだったんだよ!{netabare}ハッピーエンド{/netabare}でも全然良い、むしろそっちの方が好きなまでありますが、そこに至るまでの過程をちゃんと視聴者に納得させる展開にしてください。視聴者を振り回すことと意表をつくことは全く違いますからね。

まあ色々と文句はありましたが、従業員が勢揃いし、

{netabare}「ようこそ!甘城ブリリアントパークへ!」{/netabare}

と視聴者に向けて放つような、最終話のキッチリとした締め方を見たときには素直に満足することができたので、それなりの評価はさせていただきました。

こういう、ところどころ魅せてくる良いポイントを見ていると、ホンットに惜しく感じてしまうんですよね~w

良アニメの壁は高いです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、ここまで内容についてボロクソ書いてきましたが、全部が全部ダメかと言うと決してそんなことはありあません。

ギャグにかけてはさすが「フルメタル・パニック」の原作者ということだけあってかなりの力量を感じます。
もう本当にクッッッッソ面白かったです。

特にあのゲッスいマスコットたちね。こんなに笑ったのは今期初めてでした。その中でもティラミーが圧倒的で、CV:野中藍さんの演技も相まって、それはもう凄まじい威力を発揮していたと思います。そしてあの顔芸・・・。

そんな私が選ぶ最優秀回は「8話 恋心が届かない!」。

いや~、入れ替わり回にハズレなしと勝手に思ってるんですが、これはその中でもまったく非の打ち所がない完璧な内容でした(ちなみに10回ほど見ました)。
もう主人公役の内山昂輝さんが、各キャラの特徴を捉えた本気の演技を見せてくれただけで大満足だったのですが、それでは終わらずに、各ゲスコットたちの個性を十二分に活かしたコメディ展開まで用意してきてくれるという周到さ・・・

オチもかなり上手い具合で、この回だけで評価をすれば物語は文句ナシで5.0にしますね。
それほど面白かったです。


先にも書きましたが、こういう面白い話を見ていると、ほんとに何でシリアスを持ってきちゃったんだろうな~と惜しく感じます。まあ、物語が始まらないのである程度根底となる筋道が必要だとは思いますけども・・・。
このレベルなら、パーク再建なんて最初からやらないで、適当にギャグを混じえた日常系のお仕事アニメをしてくれてるだけでも最高評価をあげれたと思います。

私の口癖みたいになってますけど、別々に見たらどちらの要素も面白いんです。

シリアスはシリアスで、おざなりな部分はあるにせよ、いすずの悩み話やピンチの場面で頭がキレる主人公の格好良さ、姫様関連の話も及第点にはなっているんです。それでもやっぱり、後はその「混ぜ方」になってきちゃうんでしょうね~。どうしてもここで引っかかっちゃうアニメが多い気がします。
そこがしっかりしていないと、作品内でどんなにキャラが真面目に取り組んでいようと、どんなにキャラが過酷な状況の中にいますアピールをしようと、それが全部茶番になってしまうことに何で気付かないのでしょうか。

そんな薄っぺらいシリアスを演出するくらいなら、最初からもう開き直ってギャグだけに突っ走ってくれたほうがまだ好感が持てます。中途半端なことをして悪戯に良い部分の足を引っ張る必要はないんです。
私も性格が悪いので、敷かれたレールの上を走らされた挙句「はい、ここで泣いて!」的な展開はまず好きになれません。そこについては、甘ブリが本来狙っていたであろう「笑いあり、涙あり」を目指す姿勢は悪くはないと思います。

ですが、この「笑い」と「感動」が上手く融合できていなければ元も子もありません。
お互いが干渉しあって、お互いの良い部分を消し合っていては意味がない、むしろ余計なんです。

何度もしつこいようですが、それほどこの作品に対して惜しく感じてると思っていただければと思います。まあこの話はここらへんにしておきましょう。


最後になりますが、上述したように、ギャグに関しては他の良作アニメにも引けをとらない面白さなので、もしもストーリーのちぐはぐさを気にしないで見れるのでしたら、必見の価値アリだと声を大きくして言うことができます。私も途中からはギャグだけを楽しんでいたので、それで十分見れると思いますからね。それと大事なのは8話ですよ!序盤で切っちゃった人も8話だけは見て欲しいです!

感想を書いていて思ったのですが、自分で思っていたよりもこの作品を楽しんでいたんだな~と今頃になって気付きました。まあそんな感じのアニメだと思ってくださいw

それでは、ご来園ありがとうございました。
最後までお付き合いくださり感謝致します。

(追記・・・)
3話のラティファ様の水着姿には麦茶も思わず前かがみでした。
うーん、この脇。とても良いと思います。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 38
ネタバレ

のあ☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

唐突だけど可児江西也君、次の日曜日わたしと遊園地に行かない?

『あらすじ』
可児江西也は千斗いすずに半強制的にデートに誘われる。
当日向かった先は、錆びれた遊園地である「甘城ブリリアントパーク」。
乗り物はボロボロ、ゲスト(客)は少ないし、キャスト(従業員)はやる気ないし、マスコットキャラクターは嫌な奴・・・というなんともひどい有様だった。
可児江西也は千斗いすずによって支配人に会わせられ、「支配人になって欲しい」と頼まれるのだった。

『キャスト』
可児江西也 cv:内山昂輝
千斗いすず cv:加隈亜衣
ラティファ・フルーランザ cv:藤井ゆきよ

『各話感想』
感想というより、ただ思ったことをたらーっと書いてるだけかもです。なのであんまり参考にならないかと思いますが、こんなこともあったなーというふうに、流す感じで見てやってください<(_ _)>

一話「お客が来ない!」
{netabare} 出だしから驚かされました。女の子に銃向けられたら私失神します、はい。

そして、さすが京アニ!作画に文句のつけどころがありません。いえ、文句つける気などはなっからありませんよ!?w

木の妖精のコボリーちゃんが可愛い・・・っ!

夢の国・メープルランド。なんじゃそりゃああああああー!
え!?魔法?はい!?
という感じでしたが、面白そうなので視聴決定!です。{/netabare}

二話「時間がない!」
{netabare} あの性格悪そうなマスコットキャラクター、姫様にとってはおじさまなの!?w姫様の前ではイイ子でしたね。 いったいどっちが本当の姿なんだろうw

頭の良い男子っていいですね。可児江くんの顔とか冷めた性格とかタイプなんだけどな~ ナルシストってとこがもったいないw まあ、完璧人間ななんて存在しませんよね?笑

ん!? ちょーーーっと待ったぁ!
モッフルって靴はいてるの?w居酒屋のシーンで吹きました(笑){/netabare}

三話「テコ入れが効かない!」
{netabare} 羊・・、じゃなくて、えっと、そう!マカロン。適応能力が高いの、ぜったいこの子でしょ。たまに・・じゃなくて、よく顔面崩壊してますがw

んー、こんな変な宣伝されたら行きたくなくなるような・・
可児江くんはいったい何を考えてるの?
「1000人より1001人を呼ぶためだ!ダンッ(机をたたく音)」
おおっ!って思いましたw
三話の冒頭で「何を着てもかっこいい・・」とか言ってたやつに言いたくないけど、かっこよかったよ、うん。{/netabare}

四話「秘書が使えない!」
{netabare} 幼稚園児たち怖いよぉ((((;´゚Д゚)))

支配人代行(可児江くん)の実力がぱないw なんだか安心して見れますね(笑)

いすずちゃん・・ 相手が反論しようとしたら銃で黙らせるのやめようか・・
でも、不器用?ないすずちゃんも可愛いよ。(不器用で片づけちゃっていいのか?w)
とにかくふぁいてぃん! そして、いすずちゃんお疲れ様!w{/netabare}

五話「お金が足りない!」
{netabare} お金が足りない!・・私もです!、というのは置いといて。

そういえば、可児江くんって人の思ってることが分かる、っていう魔法授かってましたよね? 全然出てこない・・・というか今まで気にも留めてなかったです、すみません。

洞窟の中の迷宮・・
これアトラクションにしちゃえばいいじゃんwって思ったの私だけですか?え?危険すぎる??

あ!魔法使った! 魔法の存在が出てくるのが一歩遅かったら、絶対忘れてました。

え!?ちょい、ホントにアトラクションだったの?w

なんだか今回はいろいろ驚かされました(笑){/netabare}

六話「人手が足りない!」
{netabare}女の子が・・・っ、女の子が、増えたぁぁぁー! それにしても、キャラが増えていくだけで話がまったく進みませんね(笑) 人手は大切だとは思いますが、入場人数の方は大丈夫なのでしょうか・・・?

なんだか今回は一話が短く感じました。{/netabare}

七話「プールが危ない!」
{netabare} いすずちゃん!棒読みだよ!?「まぁ、許容範囲」そうなのか?

さすがモッフル!と思ったら、モッフルの妄想だった・・・!wこれにはホント笑いました(笑)

みごとにイベントのように扱いながらしゃべる安達ちゃん。モッフルたちの言葉が通じているとは・・・!さすがAnimare Video、略してAVのナレーターさんですね(笑)

サメのしゃべってる言葉、聞き取りづらいです・・・w {/netabare}

八話「恋心が届かない!」
{netabare}出だしでいすずちゃが「可児江くん、可児江くんっ!」と呼ぶところがありましたが、それが「羽生くん、羽生くんっ!」と聴こえてしまったのは私だけでしょうか・・・?笑

可児江(マカロン)「あー、平気、平気。ちょっと特異体質なんだろん。」
土田さん「そうなんだ。良かったー。」
に、本気でビビって目を剥きました(笑)

それにしても、なんだかあっさりと?モッフルとラティファ様の関係が暴かれてしまいましたねww{/netabare}

九話「チームワークが生まれない!」
{netabare}今回は4人の妖精の回ですね!いやぁ~、それにしてもコボリーちゃん可愛い!ぷぅって!ぷぅってしましたよ!?

「絶対に触らないで下さいね!?」の時点でもう、触ってしまうフラグが立ってしまっているというね・・・ でも、このおかげで団結力も上がったみたいだし、結果オーライですね!w{/netabare}

十話「もう打つ手がない!」
{netabare}居酒屋の店員のたかみちゃん・・・。名前が付いてる上に名前をたくさん呼ばれている・・・ということは、これから遊園地にかかわっていく逸材!?(※私の勝手な憶測ですw)

姫様が倒れたとき、それよりも、火が!油が!消して!と真っ先に思ってしまいました^^;

七月三十一日まで、あと十日!!?{/netabare}

十一話「これでもう心配ない!」
{netabare}取引先の四人が全員眼鏡なのが地味に気になりました(笑)こういう人たちって眼鏡ばっかりなんですか?w

キター!ハプニング!嬉しくないけど!
ハプニングってあんま好きじゃない(みんなそうですよねw)ですけど、この手のアニメはいろいろ見てきたので、もう慣れましたよ!?
どんと来い、ハプニング!そしてずばっと解決頼みましたよ、可児江くん!{/netabare}

十二話「未来は誰にもわからない!」
{netabare}やっぱりこうなるよね。たかみちゃん出てきたし。でも最後の三人は想定外でした。この子どもたちはこのためにいたのか(笑)

この作品は可児江くんの成長物語でもあったんですね。

ていうか、ラティファちゃん可愛すぎます(真顔)
可愛いからこそ、ありきたりの展開でも良いと感じましたw{/netabare}

十三話「PVがつまらない!」
{netabare}サービス回ですね(笑)
十二話で綺麗にまとまっていたので、ちょっと残念。これはOVAにするべきなのでは・・・と思いました。

キャラが個性的な方たちばかりで、この人たちの意見を聞くのはまったく参考にならないかとw
それに誰も気づかない、という・・・

いろいろともったいない^^;
まあ、面白かったですけどねw{/netabare}

*この作品の魅力
・作画が綺麗
・キャラが可愛い
・きちんとした目標がある

*残念に感じたところ
・生かされていない部分がたくさんあった({netabare}可児江くんは確か子役だったはず。また、魔法のこと。{/netabare})
・十三話の必要性

生かされていない部分が目立ったのは事実。
でも、全体を通して面白く見ることができたのも事実。

そんな作品でした(笑)

投稿 : 2022/12/03
♥ : 36

88.4 4 マスコットアニメランキング4位
ARIA The ANIMATION-アリアジアニメーション(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1784)
9414人が棚に入れました
ARIAシリーズ第1期のアニメ作品。地球(マンホーム)出身の水無灯里(みずなしあかり)は、一人前の水先案内人(ウンディーネ)になることを目指し、AQUA(アクア)へやってきた。現在は先輩のアリシアと猫のアリア社長のいる ARIAカンパニーで、半人前としてゴンドラ漕ぎと観光案内の練習をする日々を送っている。
ネオ・ヴェネツィアの優しい風景の中、成長していく灯里とその周りの人々の四季折々の生活を描く。

声優・キャラクター
葉月絵理乃、斎藤千和、広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、皆川純子、川上とも子、水橋かおり
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

《優しい心配りのできる人になる》舞台装置の抜群に素敵な大河ファンタジー

あにこれに来てまもなくの頃に視聴して、終盤かなりの感銘を受けた名作『カレイドスター』の監督を務めた佐藤順一氏の、もう一つの長編監督作品(ただし原作者は別)で、本サイトにも絶賛者の多い名作アニメ、という事前情報に興味を惹かれて一気観してみました。

3期54話(※のちOVA2が追加されて計57話)と長く、作品世界に自分の気持ちが入り込むまで少し時間がかかりましたが、第1期の終盤以降(第11-12話~)は、ネオ・ヴェネツィアという本作の舞台装置が醸し出す《特別な雰囲気》を心地良く感じるまでに変わり、第3期を見始めた頃には灯里たちの姿をまもなく見終えてしまうことを惜しく思う作品になりました。

最終回手前に決定的な《神回》がドカンとやって来る『カレイドスター』と違って、本作は、最初から最後まで割りと淡々としたストーリーが続く構成ですが、特に第3期の第5話({netabare}藍華&晃の才能と努力のエピソード{/netabare})以降は、心に響く良エピソードが続いて、それまでのストーリーが次第に収束していく様を堪能できる平均点の高い作品、という印象を受けました。

後述するように、私個人としては、本作は絶賛するほどの評価とはなりませんでしたが、爽やかな余韻の残る良作に巡り会えたことを素直に喜びたい気持ちになりました。


◆作品内容
{netabare}
(1) 主人公の少女(灯里)が、プリマ(観光都市ネオ・ヴェネツィアの花形職である「通り名」付きのゴンドラ操舵手兼観光案内)になる夢に向かって、親友となる2人の少女(藍華、アリス)と共に、明るく研鑽に励み、(特に心の)成長を遂げていく話である、と同時に、

(2) 灯里の憧れである花形プリマの先輩(アリシア)が、彼女にバトンを託す話、そして藍華・アリスそれぞれの先輩である花形プリマたち(晃、アテナ)も、後輩たちの成長を確りと最後まで導いていく話、でもある。{/netabare}


※表の主役(視点人物):
{netabare}ウンディーネ(ゴンドラ操舵手兼観光案内)見習いの灯里(あかり、15~16歳)視点で進む話が多いが、同じく研修仲間の藍華・アリスが灯里に代わって視点人物を務める話も多い{/netabare}

※裏の主役(話のキーとなる人物):
{netabare}灯里の先輩であり花形プリマであるアリシア。また藍華・アリスそれぞれの先輩である晃・アテナが裏の主役を務める話も多い{/netabare}


◆作品/期別評価

(1) 第1期  ★   4.1 (2005年)(13話)
(2) 第2期  ★   4.4 (2006年)(26話)
(3) OVA1   ★   4.2 (2007年)(1話)  
(4) 第3期  ★★  4.6 (2008年)(13話+特別編1)
(5) OVA2   ★   4.0 (2015年)(3話)  ※サイドストーリー
---------------------------------------------------------------
  総合   ★   4.4      (計57話)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ     天野こずえ(『月刊ステンシル』2001年3-11月連載“AQUA”、
                『月刊コミックブレイド』2002年4月-2008年4月連載“ARIA”)
監督・シリーズ構成 佐藤順一
脚本        吉田玲子(計18話)、藤咲あゆな(計15話)、浦畑達彦(計7話)、岡田磨里(計4話)、
          佐藤順一(計3話)、竹下健一(計3話)、布施木一喜・竹下健一(計2話)、
          布施木一喜(計1話)、平池芳正(計1話)
音楽        Choro Club feat. Senoo
アニメーション制作 ハルフィルムメーカー{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
ёは怪奇あるいは幻想的なエピソードが入る回

=========== ARIA The ANIMATION (2005年10-12月) ===========
{netabare}
Navigation.1  その 素敵な奇跡を…  ☆ 灯里(あかり)&藍華(あいか)でアイちゃんを案内する話
Navigation.2  その 特別な日に… ☆ アクア・アルタ(満潮)、「姫屋」所属の藍華(あいか)&晃(あきら)回
Navigation.3  その 透明な少女と… ★ 天才少女アリス回、暁さんの浮島に行く
Navigation.4  その 届かない手紙は… ★ё 首に鈴をつけた謎の少女(アミ)のビデオレターを届ける回
Navigation.5  その あるはずのない島へ… ☆ 無人島で合宿する話
Navigation.6  その 守りたいものに…  ★ 「オレンジぷらねっと」所属のアリス&アテナ回
Navigation.7  その 素敵なお仕事を… ★ 新婚夫婦同乗で晃さんの実地訓練を受ける話
Navigation.8  その 憂鬱な社長ったら…/その イケてるヒーローってば… × アリア社長の冒険
Navigation.9  その 星のような妖精は… ☆ 伝説のプリマ(グラン・マ)の家に教えを乞いに行く話
Navigation.10  その ほかほかな休日は… ☆ 温泉回、冬支度
Navigation.11  その オレンジの日々を… ★ アリシア・晃・アテナの研修時代の話
Navigation.12  その やわらかな願いは… ★★ё 過去の世界に行く話(アクアの町の水路に初めて水が来る)
Navigation.13  その まっしろな朝を… ★ё サン・マルコ広場での年越し、初日の出と新年を迎えての願い{/netabare}
----------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)6、☆(並回)5、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


=========== ARIA The NATURAL (2006年4-9月) ===========
{netabare}
第1話  その カーニバルの出逢いは… ☆ё カサノバの仮面(ケットシー)と猫たちに出会う話
第2話  その 宝物をさがして… ★ 宝探しをしていてカフェ店長と出会う
第3話  その 流星群の夜に… ☆ 藍華&アル(重力制御技術者の少年)回
第4話  その ネオ・ヴェネツィア色の心は… ★ 郵便配達を手伝う話
第5話  その 雨の日の素敵は…/その 春にみつけたものは… ★★ё 伏見稲荷(狐の嫁入り)/廃鉄道の脇の桜を見つける話
第6話  その 鏡にうつる笑顔は… ★ アリス回(勇気を出して社内のパーティに参加)
第7話  その 猫たちの王国へ… ★ё 水路で迷子になり再びケットシーに出会う回
第8話  その ボッコロの日に… ☆ 暁さんがアリシアさんに贈る赤いバラの話
第9話  その 素顔の星たちは… ★ アリシアさんの心に灯る小さな炎を知る話
第10話  その あたたかな街と人々と… ☆ 藍華&アリス目線で灯里の良さを考える回
第11話  その 大切な輝きに… ☆ ムラーノ島のグラス工房から荷を運ぶ話
第12話  その 逃げ水を追って…/その 夜光鈴の光は… ☆ё 夏のふとした出来事
第13話  その でっかい自分ルールを… ★★ アリス&アテナ回
第14話  その いちばん新しい想い出に… ☆ ARIAカンパニーの彩色パリーナを作る話 
第15話  その 広い輪っかの中で… ☆ 暁・アリシア・晃の子供時代の話(出逢いの喜び)
第16話  その ゴンドラとの別れは… ☆ё 新人の時からお世話になった船の話
第17話  その 雨降る夜が明ければ… × この回は脚本が少し安直(第16話の繰り返しシーンが多い)
第18話  その 新しい自分に… ☆ 藍華&晃回(藍華が伸ばしていた髪を切る話)
第19話  その 泣き虫さんったら…/その 乙女心ってば… ☆ 藍華の病欠日(アルのひと言)
第20話  その 影のない招くものは… ★★ё 聖ミケーレ島の怪談、ケットシーに助けられる
第21話  その 銀河鉄道の夜に… ★★ё ケットシーからの招待チケット
第22話  その ふしぎワールドで…/その アクアを守る者… × 性別入替の話、暁さんの少年時代
第23話  その 海と恋と想いと… ★ 老夫婦と海との結婚式の話
第24話  その 明日のウンディーネに… ☆ 晃さん回(プリマの心構えを説く話)
第25話  その 出逢いの結晶は…  ☆ レデントーレ祭に皆を招待する話(花火の夜)
第26話  その 白いやさしい街から… ★ アリシアさんと一緒に雪球を転がす話{/netabare} 
----------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)4、★(良回)7、☆(並回)13、×(疑問回)2 ※個人評価 ★ 4.4


=========== ARIA The OVA 〜ARIETTA〜 (2007年9月) ===========

全1話 ★ 4.2 ※ARIETTA(短いアリア、小詠唱、そよ風・・・の意味)、{netabare}アリシアさんと鐘塔に登る話(プリマになることの不安と決意){/netabare}


=========== ARIA The ORIGINATION (2008年1-3月) ===========
{netabare}
Navigation.1  その やがて訪れる春の風に… ☆ いずれ来る世代交代への心の準備
Navigation.2  その 笑顔のお客さまは… ★ 灯里を指名した婦人客を案内する話
Navigation.3  その こめられた想いは… ☆ 新しい伝統づくりの話(アンリさんのチョコ)
Navigation.4  その 明日を目指すものたちは… ★ トラゲット(渡し舟)回(プリマ昇格試験の話-あゆみ・杏・アトラ)
Navigation.5  その おもいでのクローバーは… ★★ 才能と努力(藍華&晃回)
Special Navigation  その ちょっぴり秘密の場所に… ☆ 聖マルコ寺院のバルコニーから見る夕暮れの景色(暁さん)
Navigation.6  その 素敵な課外授業に… ★ アリス回(アリシアさんが決して叱らない訳を聴く話)
Navigation.7  その ゆるやかな時の中に… ★ グラン・マからARIAカンパニー創立の話を聴く話
Navigation.8  その 大切な人の記憶に… ★ アリス回(好きと不安、アテナさんの記憶喪失)
Navigation.9  その オレンジの風につつまれて… ★★ アリス特例でプリマ昇格
Navigation.10  その お月見の夜のときめきは… ★ 藍華回(アルと井戸に落ちてしまう話) 
Navigation.11  その 変わりゆく日々に… ★★ 晃から藍華への通り名提案、アリスと灯里・藍華の関係
Navigation.12  その 蒼い海と風の中で… ★ 藍華プリマ昇格、灯里のプリマ昇格試験
Navigation.13  その 新しいはじまりに… ★ アリシアさんの寿引退、ラストにアイちゃん{/netabare}
----------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)8、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6


======== ARIA The AVVENIRE (2015年9月)(OVA2) ========

全3話 ★ 4.0 ※視聴済、再視聴後改めて評価する予定。


◆本作の特に感銘を受けた点と、幾らか幻滅した点

◇感銘を受けた点

基本シナリオがオーソドックス(正統的)で、過度にご都合主義的だったり、お涙頂戴的な安直さに流れてしまうことがほぼないこと。


◇幾らか幻滅した点

基本シナリオは正統派を貫いているにもかかわらず、作画・脚本のレベルでは、肝心のところで、ギャグ風の絵柄に切り替わって何だか誤魔化された気持ちになってしまう点が凄く不満でした(例えば、第2期の第18話で、{netabare}藍華の髪にバーベキューの火がついて大変なことになった後のシーン{/netabare})
おそらくマンガ原作どおりなのでしょうけど、『四月は君の嘘』でも指摘したように、こうした描写は作品の“格”を落としてしまっているように感じました。
ギャグで誤魔化さずに、ここは正攻法で描き切って欲しかったです。
そういえば、「恥ずかしいセリフ禁止!」という文句も、余りにも便利に多用され過ぎていて食傷気味に感じてしまうことが、特に序盤は多くありました。


◆その他、個人的な留意点

◇とくに『カレイドスター』との比較から

{netabare}同じ花形職の世代交代に関わる成長物語でも、

(1) 『カレイドスター』が、「レイラ→そら」という単線形の話だったのに対して、
(2) 本作は、「アリシア→灯里」、「晃→藍華」、「アテナ→アリス」という、より厚みを持った三重線形の話であり、

かつ

(1) 『カレイドスター』が、現・新のスター間、あるいは新人スター間の、①ライバル関係や、②厳しい練習過程や、③派手なバトル展開、を描き出すところに、少なくとも終盤までは重点が置かれていたのに対して、
(2) 本作は、先輩プリマ間や、見習いウンディーネ間、あるいは先輩と見習いの間の、①相互的な気づき・思い遣り、や、②そうして気づきあった優しい心の伝え方、を過不足なく描き出すこと、に焦点が当てられているように思えました。{/netabare}

→以上から、
(1) 『カレイドスター』は、第50話という圧倒的な《神回》に向けてドラマチックにストーリーが展開していき、そこで受ける瞬間的な感動が非常に大きな作品、と評せるのに対して、
(2) 本作は、1話1話をじっくりと味わって鑑賞していけば、特に中盤以降の節々に細かいながらも意外な感動を沢山発見できる作品、と評することができるのではないかと考えます。

私個人としては、(1)のタイプよりも、(2)のタイプの方がどちらかというと好みなので、作品全体の評価としても、(1)『カレイドスター』の4.2に対して、(2)本作を4.4とより高く評価しました。


◇ただし、本作は1:n関係の「扇の要(かなめ)」の役には盲目かも?

{netabare}本作は、1:1関係での理想的な心配りのあり方、自分の思いと相手の思いを互いに犠牲にせずに上手く重ね合わせていくための心の持ち方、あるいは何気ない日常の中でささやかな幸福を見つけ出す心の持ち方、などを絶妙に描き出した良作と評することが出来ると思います。

ただ、私個人としては、1:n関係での「扇の要(かなめ)」となるような人物の描写が本作からは抜け落ちているような感じが多少気になりました。

例えば、ARIAカンパニーのような「アリシア→灯里」の1:1関係で完結する団体ならともかく、姫屋やオレンジぷらねっとのような多数の人材のいる団体では、きっと本作の藍華(※姫屋の跡取り娘)のようなキャラは、1:n関係での扇の要(かなめ)の役を(少なくとも将来的には)務めることが期待されるはずであり、その期待を果たすに足る《特別な心のあり方》があるはずです。
(※例えば、『アイドルマスター』で765プロの12人のアイドルたちの結束の要となる役を務めた天海春香のような。→私が『アイドルマスター』の評価を本作より高い4.7とする理由){/netabare}

以上が、私が本作を、他に類例のない《特別な雰囲気》を持った良作と評価しながらも、個人的は今一歩とした理由です。

*(2018.8.28 第3期とレビュー内容をスィッチ)

投稿 : 2022/12/03
♥ : 19

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルなし

原作読了済。
いつもの日常から素敵を発見していく温かな物語。

葉月絵理乃, 斎藤千和, 広橋涼が良き。
葉月絵理乃演じる灯里がおっちょこちょいな感じとか兎に角最高。

アニメで動きつくのもグッド。
アリシアさんボイスが原作での想像通りで癒し癒し。大原さやかさんありがとうございます。あらあら あら
晃もええな。皆川純子ボイス。
アテナじゃなくてウテナの川上とも子ボイスも最高。早逝が悔やまれますな。

声優と楽曲が神。

OP
ウンディーネ 歌 牧野由依
forest mixも
ED
Rainbow 歌 ROUND TABLE feat. Nino
挿入歌
バルカローレ アテナのカンツォーネとして
シンフォニー 歌 牧野由依
Just For You 歌 ROUND TABLE feat. Nino
主題歌が神。ずっと聴いていられる心地よさ。ウンディーネの柔らかくゆったりしたメロディと牧野由依の綺麗な歌声。たまらん。アニメ見なくてもこの曲だけでもよい。
ROUND TABLE feat. Ninoの楽曲も良き。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
惑星改造によって生まれ変わった水の星「アクア」。その観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、ウンディーネ(水先案内人)を夢みてマンホーム(地球)からやってきた15歳の少女、水無灯里を主人公に優しくてちょっぴり切ない物語が広がります。


第1話 その 素敵な奇跡を・・・
水の星「アクア」。その観光都市ネオ・ヴェネツィアで、一人前のウンディーネになるため日々修業を重ねている水無灯里。そんな彼女の前に、ある日「ゴンドラに乗りたい」という女の子が現れます。でも、灯里はまだ半人前の身、一人でお客さんは乗せられません。しかし、お客ではなく「今から友達だから」と女の子は超強引。しぶしぶ灯里はゴンドラを漕ぎ出しますが、何故か女の子はつまらなそうな表情ばかり。灯里は、大好きなアクアを少しでも好きになって欲しいと、女の子に語りかけるのですが・・・。

第2話 その 特別な日に・・・
アクア・アルタ。それは、本格的な夏を前にして起る、風物詩みたいなものです。街中が水で満たされ、街にはいつも以上にのんびりゆったりとした時間が流れます。この時だけは、さすがのウンディーネたちも開店休業。ゴンドラには乗らず、歩いて買い物に出かけた灯里も、いつもと違う視線から街を眺めちょっと嬉しい気分。でも、そのせいか道を間違い、突然の雨に降られ・・・。そしてなぜか、藍華の部屋でお茶をすることに。

第3話 その 透明な少女と・・・
半人前のウンディーネ、片方だけ手袋をつけている(シングル)の灯里と藍華は、一日でも早くその手袋を取って一人前になるため、今日も練習に励みます。でも、そんな二人の横を、一隻のゴンドラが軽々と抜いていきました。そのゴンドラを操っていたのは、まだペア(両手袋)のアリス。ミドルスクールに通っている彼女は、月刊ウンディーネでも取上げる天才少女。でも、そんな彼女にも、ちょっとした悩みがあったんです。それは・・・。

第4話 その 届かない手紙は・・・
ある日の夕方、翌日の朝食の買い出しに出かけていた灯里が、不思議な鈴の音に誘われ入った路地。その奥には、夜光鈴を吊るした木々と何匹もの猫、そして、ひとりの少女が立っていました。「手紙、届けてくれる?」。星を越え、瞬時に届く電子メールが主流となった今でも、人の手を介して届けられる手紙=郵便が残されたアクア。でも、その手紙に書かれた住所は、そんな郵便配達のウッディーさんでも届けられない場所でした。

第5話 その あるはずのない島へ・・・
白い羽根をいっぱいに広げたカモメと、水面を何度も跳ねるイルカたち。灯里は、いつもとは違う風景の中にいました。そう、そこは青一色に囲まれた場所、海。灯里は、つい先日届いた手紙に記された小島へ向け、ゴンドラを進めていたのです。その手紙とは「ネバーランドへの招待状」。子供の頃、絶対あると思っていた場所へいけるなんて・・・。灯里はこの招待を楽しんでいました。差出人が不明なのが、ちょっと気になるんですけどね。

第6話 その 守りたいものに・・・
灯里はアリスとの練習中、とても美しいカンツォーネを歌うウンディーネとすれ違いました。ゴンドラを上手に操り、観光名所をきちんと説明するのは当然ですが、そこに歌が加われば、お客さんをもっと素敵な気持ちにしてあげることができるはず。でも、アリスはちょっと不機嫌そう。どうやら、灯里に相談したいことがあるみたいなんです。そんな、アリスが灯里を連れられて来たのは、オレンジぷらねっと。ここに何があるのかな?

第7話 その 素敵なお仕事を・・・
今日は特別な日。アリシアさんと同じ3大ウンディーネのひとり、晃さんによる実地指導を受けられるんです。いついかなる時も、お客さんをもてなす心を忘れない。それが晃さんの信条。それを生で、晃さんが実際にお客さんをガイドする姿まで見学できるなんて、滅多にない機会です。灯里だけでなく、藍華やアリスも、晃さんの仕草ひとつひとつに感心しながら、チェックしまくり。学ぶことは、いくらでもあるようです。

第8話 その 憂鬱な社長ったら・・・/その イケてるヒーローってば・・・
「アクア」では、青い瞳の猫は幸運の守り神と言われています。水先案内店では、そんな猫たちを店の社長にして、仕事の安全を祈願しているんです。ARIAカンパニーの社長も、そんな猫のひとり。日頃から、とっても大切にしてもらっています。だから、今日はお手伝い。大掃除に忙しいアリシアさんや灯里を少しでも助けようと、洗濯物に、机の整理、夕飯の支度だってしちゃいます。出来が良いかどうかは、わかりませんけどね。

第9話 その 星のような妖精は・・・
灯里、藍華、アリス。まだ半人前の3人の目標は、一人前のウインディーネ、プリマになること。でも、その先には、水の3大妖精・・・アリシアさんや晃さん、そしてアテナさんのようなウインディーネのトップになる、そんな夢があります。でもでも、それ以前、30年以上も業界のトップに君臨した伝説の大妖精がいたんです。グランドマザーと呼ばれるその人が創立した会社、じつは、それがARIAカンパニーだったんです。

第10話 その ほかほかな休日は・・・
アクアにも冬がやってきました。寒いのが苦手な灯里は、朝起きるのにもちょっとだけ頑張りが必要です。藍華やアリスとの練習中の話題も寒さばかり。そんなある日、アリシアさんから暖炉に使う薪を拾いに誘われた灯里は、葉を落とした木立の中で、ぽわんとした白くて丸い雪虫を見つけました。本格的な冬の訪れを告げる雪虫たち。灯里はそんな雪虫と一緒に休日を過ごすことにしました。それは、ほかほかでぷかぷかな一日なのです。

第11話 その オレンジの日々を・・・
寒さも増し、鉛色の空から雪が舞い落ちるようになりました。ゴンドラの上でも、毛糸の帽子とマフラーは必需品です。そんな日の練習後に嬉しいのは、アリシアさん特製生クリームのせココア。とても美味しいし、身体がとても暖まるんです。藍華もアリスも、そんなココアを薦めてもらえて嬉しそう。嬉しいといえば、今日は、晃さんとアテナさんが遊びに来ていました。3大妖精がいっぺんに集まるなんて、ちょっと凄いかも。

第12話 その やわらかな願いは・・・
街が真っ白に染まった日。いくらネオ・ヴェネツィア一番の人気といっても、こんなに寒くてはゴンドラに乗って街を観光しようという人は少なく・・・ARIAカンパニーも開店休業。思いがけないお休みをもらい、灯里はアリア社長とお出かけです。日頃行くことのない、水路から離れた場所にある観光スポットが今回のお目当て。それは、開拓時代に作られたネオ・ヴェネツィアで一番古い橋。いろんな人の思いを、往来を支えた橋でした。

第13話 その まっしろな朝を・・・
灯里がアクアに来て、2度目の大晦日です。ネオ・ヴェネツィアでは、家族でクリスマス、大晦日はみんなで年越しが主流。だから、街中のみんなが外に出かけてとっても賑やか。灯里も、アリシアさんに藍華にアリスに晃さんにアテナさんなどなど一同で、"みんなで年越し"です。でもふと見ると、アリア社長がどこかへ行くようです。このままじゃ、みんな一緒じゃなくなる。その後を慌てて追う灯里ですが・・・

投稿 : 2022/12/03
♥ : 5
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

でっかいまったりです。

恥ずかしいセリフの多い作品だけど、
その分心に残る言葉が多くて心に刻みきれないw

あまりハマるキャラクターはいないけど
常にまったりした雰囲気が心地よくて観ちゃいますね。
絵が苦手で後回しにしてた作品なので途中で断念するかな〜
と思ってたら最後まで観れました‪(*ˊᵕˋ* )

作中で水先案内人の事はウンディーネと呼ばれていて、
何で水先案内人がウンディーネなのかな〜って調べたら
ウンディーネは四大精霊の内の一つで水を司る精霊だとか。
水繋がりで水先案内人の事をウンディーネにしたのかな?

{netabare}
◆Navigation.1【 その 素敵な奇跡を・・・ 】

出会った瞬間から友達宣言する
アイちゃんのメンタル強いなぁ〜。
ハッキリした性格で素直な憎めない可愛い子♡

嫌いなものを好きになるって、
人間できてないとなかなか出来ることじゃない。


◆ Navigation.2【 その 特別な日に・・・ 】

まだ2話目なのに既に「恥ずかしいセリフ禁止ー!」で
お馴染みとなりつつある藍華が中心の回。
ツンツンした偉そうな面もたまにあるけど
常識の範囲内で全然イヤにならない性格。
老舗の水先案内人店〚姫屋〛の跡取り娘らしく、
その姫屋に所属する水の三大妖精の1人である晃と
少しゴタゴタして藍華が姫屋を出ていきそうになったけど
次の日仲直りすることが出来て一件落着。


◆Navigation.3【 その 透明な少女と・・・ 】

オレンジぷらねっとに所属する
まだ見習いではあるけど実力を持つアリスが登場。
無愛想に見えて実は優しい(*´`)
大きなお世話の事を「でっかいお世話」と言うの可愛い。

アリスは灯里に誘われて一緒に案内練習をするが、
灯里がサラッと話す内容に対して
頬を赤らめながら「恥ずかしい、、セリフ、、」
って言うシーン好きでした。
どうやら灯里は恥ずかしいセリフを
何の気なしに無意識で発言する人なのかもw

サラマンダーもカッコイイなー!!
もみ子の発生源はここだったのかw


◆Navigation.4【 その 届かない手紙は・・・ 】

アリスがみんなと打ち解けてきてて、
灯里がいなくても藍華と2人で登場するところとか
良かったねぇ〜ってなっちゃう( ᵕ ᵕ̩̩ )
むやみやたらに「でっかい」を使うのは謎だけど、、
でっかいカッコイイですってなにwww


◆Navigation.5【 その あるはずのない島へ・・・ 】

アリシアと晃による
灯里、藍華、アリスの海で特訓回。

今まで何気なく聞いてたけど
アイちゃんとのメールのやり取りがすごく良い。
灯里の事を思いやってる返信がいつも素敵!


◆Navigation.6【 その 守りたいものに 】

アリスは右利きで、
左手が不甲斐ないから左手キャンペーンを始める。
これを真顔で言って真面目にやってるから面白いw

この左手は実はこっそり支えるように役に立っていて、
人も同じで左手のように影で支えてくれてる人が
いるという事を実感させられるお話でした‪(*ˊᵕˋ* )
相手とちゃんと向き合えばちゃんと分かる、と。


◆Navigation.7【 その 素敵なお仕事を・・・ 】

何をするにも遅い!という言葉は
自分に当てはまりすぎてグサッと来たな〜(꒪꒳꒪;)

ハネムーンで来てる夫婦を乗せて
晃の訓練を受ける灯里、藍華、アリス。
こういう実戦形式のシーンは初めてで厳しさがよく分かる。


◆Navigation.8

【その 憂鬱な社長ったら・・・ 】
大掃除の役に立てないアリア社長のかまちょ劇場でしたね。

【 その イケてるヒーローってば・・・ 】
ヒーローに憧れるアリア社長がヒーローコスして
正体がバレないように人助けしようとするんだけど
ことごとく正体を明かされ続けてしまう。
可愛らしくて白いぷよぷよボディのせいだねっw


◆Navigation.9【 その 星のような妖精は・・・ 】

藍華のセリフが長ければ長いほど
ケロロ軍曹の日向夏美にしか聞こえなくなってくるw
藍華のハッキリした性格と夏美が似てるから
どうしても同じに聞こえちゃうんだろうな( ˊᵕˋ ;)

季節は秋。
灯里、藍華、アリスはARIAカンパニーの創設者である
伝説の妖精グランドマザーに会いに行く。
行った先でそのグランマから栗拾いや芋掘りを頼まれ
灯里とアリスは秋の収穫と秋の味を楽しむけど、
藍華だけは修行に来たはずなのにと素直に楽しめない様子。

グランマはなんでも楽しむことが大事と伝える。
苦しい事とか悲しい事とかは人生をもっと楽しむための
隠し味と思ってなんでも楽しんでしまいなさいと。
全てを楽しむことが出来れば1番のウンディーネになれる
と教えるグランマの言葉は素敵だったな〜


◆Navigation.10【 その ほかほかな休日は・・・ 】

季節は冬、温泉回。
こんなにドキドキしない入浴シーンは初めてだw
お風呂上がりの牛乳は宇宙共通なんですね(*´`)

私も温泉大好きだけどコロナ禍になって1度も行けてない、
癒しの好きな事を我慢しなきゃいけないって
とても悲しいことだから早く落ち着いてほしいな。
我慢する事が多くなって自粛生活が長い分
消費できるアニメの本数は格段に上がったけどねw


◆Navigation.11【 その オレンジの日々を・・・ 】

雪が降る中でのゴンドラは寒そーーーっ!!

三大妖精と灯里と藍華とアリスが揃う。
アリシア特製の生クリームのせココア美味しそう♡
一人暮らしじゃなければ
私も家に生クリーム常備したいな〜‪(*ˊᵕˋ* )

三大妖精になる前のアリシアと晃とアテナが
一緒に練習する回想シーンがあったのは嬉しい。
「食べてすぐ横になっちゃダメ。
  変なとこに入るから、、腕とか。」
って晃に忠告するアテナの不思議性質いいですねw

三大妖精と呼ばれるようになった3人は
今では集まって会うことすら難しくなったけど、
「あの頃は楽しかったじゃなくてあの頃も楽しかった」
って言えるようにしてるの良いなぁ〜
灯里と藍華とアリスもそうなれるといいね(*´`)

この話トータルして藍華が
「恥ずかしいセリフ禁止ーーーっ!!」って叫ぶとこ好きw


◆Navigation.12【 その やわらかな願いは・・・ 】

これは灯里が過去のアクアにタイムトラベルしたのかな?
それとも迷い込んでこうなったのかな?
まだ水で満ちてない世界で
その日アクアに水を流し込むことに成功する。
「私たちやっとこの星で
  生きていくことを許されたような気がするわ」
などと口にする大人たちの中に
灯里やアテナやアリスと見た目が似ている人がいる。
そこが今のアクアの始まりだという事以外は
よく分からないまま終わってしまった \(ᯅ̈ )/

最後に、猫は過去と未来を繋ぐ動物と言われているから
アクアでは猫を飼う人が多いという話を聞いて
アリア社長が一緒にいたから過去と繋がったのかな。


◆Navigation.13【 その まっしろな朝を・・・ 】

年の終わりと始まりのお祝いは街の人達が集まり、
灯里にはサプライズでアイちゃん登場♡
1話で登場して以降、
ずっと声だけのアイちゃんだったから嬉しい!!

アクアに来てからまだ2度目の大晦日で
こんなに沢山の人達に囲まれる灯里が羨ましいですね(*´`)
私もこんな風に人気者な人生でありたかった、、w

どんな人との出会いも大切にする灯里だから
今の素敵な環境が出来上がってるんでしょうね。
全員集合のいい終わり方でした!!

ただあまりにもまったりしている作品なので
心には優しいけど眠くもなりましたw
2期も観たいけど刺激も足りないですし他の作品で
少し時間を置いてから2期突入しようと思います。
{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 5

78.2 5 マスコットアニメランキング5位
ましろ色シンフォニー -The color of lovers-(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1471)
8278人が棚に入れました
ごく普通の中流家庭の人々が住む「新市街」と、裕福層が主に暮らす「旧市街」の二つの区域から成る町「各務台 (かがみだい)」。
新市街に住む少年「新吾」が通っていた「私立各務台学園」が、経営難に陥ったことで旧市街の名門女学校「私立結姫(ゆいひめ)女子学園」、通称「結女(ゆいじょ)」への統合が計画された。試験期間として設けられた仮統合前日、選抜生徒のメンバーとなった新吾は、いつもの様に迷子になった妹の「桜乃」を迎えに行き、彼女を連れた少女「愛理」と出逢う。

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

癒し猫発見d(=^‥^=)b ニャッ!

■「ましろ色シンフォニー」ってどんなアニメなのかなぁ(゚∇゚ ;)エッ!?
高校生のピュアな恋愛を描いたストーリのようですね!
それと、原作の・・・ゲロエ・⌒ ヾ(*´ー`) ポイッって感じの作りになっているみたいですね♪
久しぶりに綺麗過ぎるほどの純愛ストーリーが見れるのでしょうか?(^ー^; )"~サア?
英語版タイトルで「Pure White Symphony」なので、「ましろ色」って「まっしろ」って事でいいのかな?
無垢で、純真な、ピュアな恋愛をどのように見せてくれるのでしょうね♪
 
ちなみに舞台背景は旧市街と新市街が混在する各務台[kagamidai]っていう街なのです。
旧市街にあった共学の高校が、経営難で閉鎖することに・・・アラアラ('-'*)マアマア
そのため、新市街の私立結姫女子学園に生徒を受け入れてもらうことになるのですけど、まだ仮統合なので一部の選抜された生徒達だけが試験的に結女に通えることになるのでした♪
そんな新しい学園生活で、きっと新しい恋が生まれていくのですね♪
 
 
■「ましろ色シンフォニー」と出逢った日の日記((φ(~∇~*)
やっぱりこの手のアニメはキャラがみんな可愛いですよね(⌒^⌒)b
でも、ちょっとキャラデザが似通っていて個性が薄い印象ですね!
第一印象は髪型とか髪の色で判別するようなイメージだったのでもうちょっと個性的にしても良い印象を受けました。
ところが一人だけ・・・じゃなくって一匹だけ愛嬌を振りまいている個性豊かな生物がいたのですw
その名は「ぱんにゃ」
猫の様なのですけど、鳴き方が「うりゅ~♪」って鳴くんですよ(*´∇`*)
あぁ~こんな所に癒し猫発見なのです♪
なんだか「ぱんにゃ」だけで十分満足できちゃいそうなので、この作品は完走決定です∑('◇'*)エェッ!?
 
ストーリーは何となく安心できるようなベタな展開になるような予感がしますね♪
まっしろな恋心がどんな色に染まっていくのでしょうね。。。o(゚^ ゚)ウーン
まさかのドロドロ展開で「ドス黒シン腐ォニー」なんてならないでしょうけど(*゚v゚*)ププ
この作品には特に奇抜な展開は求めてないので、爽やかな恋愛感と心温まるピュアラブな展開を存分に見せて欲しいと思ってます♪
 
 
■総評
久しぶりに良い純愛ラブストーリーに出逢えたって感じでしたぁo(*^▽^*)o~♪
主人公の新吾くんの立ち振る舞いはとってもよかったです(o^∇^o)ノ
キザすぎず優柔不断でもなく、細やかな目配り気配りができるので協調性もあって、こんな好青年を女の子は放っておかないですよね(・-・*)ヌフフ♪
新吾くんはどんな女の子とラブラブ街道まっしぐらなのかなぁって思いながら毎話楽しく見させてもらいました♪
そして最終的に新吾くんが、新しい学園生活を前向きに考えられるきっかけを与えてくれた女の子の事を、最終的に好きになったのは、アタシσ(゚-^*)的にはとっても自然で納得できる綺麗なハッピーエンドだったと思っています!
 
また、癒しのオーラ全快で、いつもヾ(@~▽~@)ノホヘーってさせてくれた「ぱんにゃ」はただの癒し系キャラでは終わらなかったですね♪
「ぬこ部」って部活の設定も物語の良いアクセントになってたなぁって思いました(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
まだ見ていない人は「ぬえ部」って∑(-x-;)ナ、ナニッ?って思うかもしてませんけど、その活動内容と「ぱんにゃ」の存在は「ましろ色シンフォニー」っていう作品に個性という色を付けてくれていたように思えます((゚ー゚*)ンダンダ
 
恋愛って十人十色で色んな感情や表情を見せてくれるものですけど、「ましろ色シンフォニー」では前向きな恋愛模様を中心に描かれていましたね♪
恋と好意の微妙な気持ちや、好きと伝えられない恋心、などなど・・・
もちろん、恋叶わずに辛い思いをする子もいる訳ですけど、気持ちの切り替え方なんかの描き方も、あっさりし過ぎず、うじうじし過ぎずの絶妙なサジ加減で描かれているのが印象的でした♪
 
またそれ以外では、「ありがとう!」って言葉がとっても印象に残ってるんですよね♪
さりげなく使われているのですけど、気まずい雰囲気の関係の中でも「ありがとう!」って言えるって大切ですよね(^-^)
そういった言葉を上手に使って心情描写がなされているのもこの作品の印象を良くしていたと思ってます♪
 
派手な演出や展開など、刺激を求めて見るようなアニメではないので、綺麗な純愛ストーリーを見たいなぁって思ったら是非見て損はない作品だと思います♪
σ(・・*)アタシが泣かされたキャラは・・・もちろん「ぱんにゃ」でした♪o(=´∇`=)o


■MUSIC
OP曲『Authentic symphony』
 【歌】ちょうちょ
 神様のメモ帳の「カワルミライ」に続く2ndシングルですね♪
 歌い方に飾り気はないのですけど、心にストレートに響く美麗で可愛い歌声がいいですね♪
 疾走感がある楽曲で着々とファンを増やしてる感じですねv(´∀`*v)

ED曲『水彩キャンディー』
 【作詞・作曲・編曲・歌】marble
 ましろ色シンフォニーにぴったりなナンバーですね♪
 色鮮やかな恋愛模様の甘く切ない気持ちを歌いあげてましたね(*^_^*)
 かなりキャッチーな曲ですけど飽きが来なさそうでこの中で一番好きかも♪
 marbleは、たまゆらの第4話で「やさしさに包まれたなら」を挿入歌として歌ってたんですよ♪
 
挿入歌『さよなら君の声』
 【歌】美郷あき 
 この曲聴くと紗凪ちゃんの失恋シーンを思い出しちゃいますq(T▽Tq)
 「こんな悲しいなら出逢わなきゃよかった」って歌詞が胸に突き刺さりますw
 ストレートな歌詞としっとりとした曲調で切なさをかもし出しているナンバーです♪
 

2011.10.17・第一の手記
2011.12.24・第二の手記(追記:■総評)
2012.01.09・第三の手記(追記:■MUSIC)

投稿 : 2022/12/03
♥ : 68

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

素敵なタイトルですね!

恋する少年少女に贈るピュアラブストーリー。

◆この作品の概要は・・・
経営悪化になったお嬢さま学校が経営を立て直す為に他の学校の生徒を実験的に編入。
今まで女子高だった学校に主人公の瓜生新吾など男性生徒も入ってくることになるのだが、そこから繰り広げるピュアなラブストーリー。

◆タイトルがとても素敵ですね・・・
ましろ色とはどんな色でしょうか?
『女の子は何色で男の子は何色か?
女の子は赤?男の子はなんだろう、よくわからない。
何色かをした女の子、何色かをした男の子、そんな2人が出会ったらその間は一体何色なんだろう?
きっとまだ真っ白。
設えたばかりのキャンバスのようにこれからの色をしている。
だからきっと恋の色は白い色。
2人の色で染めてゆける無垢で純真な白い色。』
第1話冒頭に流れるこの素敵なフレーズからも、とても純粋な展開が期待されます。

◆第1話視聴・・・
登場する女の子達がみな抜群に可愛いですね♪
元はエロゲ原作なので、てっきり最近流行りの第1話に過剰なおパンツ描写を持ってくるようなアニメかと思っていましたが、ちょっとだけサービスシーンがあったぐらいで、あとはそのような描写は全くありませんでした。
ピュアストーリーと銘打っているだけあって、このまま素敵な物語になるといいですね♪

◆前半視聴・・・
元々女子高だった学園に別の高校の生徒が編入する事によってどう周りと打ち解けていくのか?
女子ばかりの所に男子が入りどう打ち解けていくのか?
このあたりの描写はなかなか良かったと思います。
注目すべきは瀬名愛理の瓜生新吾に対する態度ですね!
瀬名愛理が初めて出逢った時に見せた爽やかな笑顔とは一変、学校ではツンツンした態度を見せますが、この先2人がどう仲良くなっていくのか楽しみです。
良い感じのツンデレぶりが期待できそうですね♪

◆後半視聴・・・
私このレビューで素敵なピュアな作品で期待できると記載してしまったので、もしエロ路線に走ってしまったら赤っ恥だー(///o///)ゞと危惧しておりましたが、そんな心配は全く無用でした^^
純粋なラブストーリーであると共に動物愛護の展開へ。
ただラブよりも動物愛護の描写が大きくなっていきます。
そして終盤は恐らく誰もが『なんだとーーーーーーーーー』と声を上げた事でしょう^^;
もちろん私も上げました^^;
ちょっと私的には納得のいかない複雑な展開になってしまいましたが、ぱんにゃの可愛らしすぎる姿に胸がキュンキュンしっぱなしだったのでこれはこれでよし(*'-')b OK!
おそらくぱんにゃを前面に出したかったからこういう展開になったというところでしょうか。
とはいえ、恋が成就する人もいれば恋が叶わなかった人もいます。
ありきたりな表現ですが、恋愛というモノは甘いモノだけではない、失恋から学んで立ちあがって強くなっていく。
この作品の恋愛観についてはデレデレな恋愛描写よりも、むしろその裏に描かれた恋が叶わなかった側の描写の方がとても切なく丁寧に描かれていて心に残りました。

◆声優陣は・・・
瓜生新吾 : 水島大宙(コードギアスのロロ・ランペルージ)
瀬名愛理 : 小野涼子(俺たちに翼はないの玉泉日和子)
瓜生桜乃 : 後藤麻衣(恋姫†無双の劉備)
天羽みう  : 力丸乃りこ(To Heart2の小牧愛佳)
アンジェ  : 壱智村小真(11eyesの広原雪子)
乾紗凪   : 吉田真弓(俺たちに翼はないの渡来明日香)

投稿 : 2022/12/03
♥ : 55

ks さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

PCゲームのアニメ化の模範的な成功例です!

原作プレイ済み!全ルートクリア済み。

思いのほか、悪くないです。絵にそんなに違和感もないし
さらに原作から声が変わってないのは嬉しかった!

第一話
掴みとして悪くないスタートを切って安心した。
女の子が可愛くて生き生きしてると思う。
続きが気になる良い所で終わらせたので初見の方も次回が観たくなるでしょうね。

第二話
環境はあまり良くない状態からの生活は見てて可哀想と思うけど、元が女子高なのだからああなるのは仕方ないのかな?
自分だったら心折れますね間違いなく。瓜生君は(主人公)良い子だな。しかし、瀬名 愛利は手ごわそう…。頑張れ!瓜生!

第三から五話まで
瀬名が可愛い感じにデレテきてやばい…。恋する乙女になってきた!「瓜生は他の人とは違う…。」最初出会ったときからこうなるなんて誰も予想がつかなかったでしょう。
え?そうでもない?ゴホン。
とにかく面白くなってきた!アンジェもまた変化しつつあるようで。さて、瓜生はアンジェの頼みを受け入れるのかな?
受け入れたら…ルート確定?

六話
どうやらアンジェは勝手に上がりこんだ様子。食事にお風呂に添い寝か…。うらやましい。けれど瓜生は人畜無害な子。手を出しません。いえ、違います。出せません。彼はそういう人なのです。展開は少しオリジナルを交えてきましたね。原作ファンなら色々と違いに気づけるかも?
瀬名はもうベタ惚れだ。一緒に風呂だと?二日つづけて女の子と?もう勘弁して下さい。

七話
ぬこ部のお話っていうか、乾のお話がメインでした。
原作をPCとPSPどちらもプレイした私からすれば、やっほおおおおおおお!!!でした。可愛いすぎて死ねる。
ココア買ってきたけど、素直になれず、渡せずじまい。王道だけど、いい。むしろいい。
新吾君モテすぎwwwwワロタwwwワロタ…。




最終回の前

終わりまでレビューを書くつもりはなかったのですが
あの展開を見て書くしかないと思い、こうして書いてるのですが…。いや、まさかの展開でしたね。ほんと。
新吾が頬を染めてる時点で予感はしていたのですが…。

私は乾が大好きなので、正直ショックすぎて言葉が出なかったです。これ以上書くとあの人の事を書いてしまいそうだ。
また最終回で…。

最終回。

私はぱれっと(ましろ色の制作会社です)はあえてこの展開にしたんだと思います。
前半と中盤で愛理やアンジェ、そして紗凪。この三人の可愛いさをだしてファンを獲得しつつ、更に私のような原作組も満足させつつ最期にみう先輩で終わらせる。

こうすることにより原作組ではない方は見ていく中で好きなキャラが出来てくるはず。
その上でそのキャラと主人公が恋人にならずに終わる。原作が気にならないはずありませんね。
もちろん原作組も十分に楽しめる展開になっていたので問題なし。あのインパクトは当分忘れられないです。

もともとPCゲームやギャルゲーのアニメ化は新たなファンを増やしたり、ゲームを買わせるため等が理由ですが、ここまで計算つくされていたのは驚きです。

ここまで書いておいてなんですが、あくまでこれは私の想像です。考えすぎかもしれません。
ただゲーム自体は面白いしやって見てほしい位なので、別に困るわけではないし、むしろ嬉しいくらいです!

この作品はいい出来でした!それは間違いありません!
見てない方は是非!

投稿 : 2022/12/03
♥ : 31

68.5 6 マスコットアニメランキング6位
けんぷファー(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (913)
5424人が棚に入れました
ごく普通の男子高生・瀬能ナツルはある朝、突然目が覚めると女になっていた。
覚えのない性転換に愕然とするナツルだが、追い討ちを掛けるように臓物アニマルのハラキリトラから「ケンプファーとして戦え」と告げられる。一切事情が分からないまま、戦いに巻き込まれていくナツルの運命やいかに!?
幼馴染・生徒会長・メガネっ娘の相棒など、美少女満載のバトル入り学園ラブコメディー。

声優・キャラクター
井上麻里奈、堀江由衣、名塚佳織、阿澄佳奈、中島愛、野村道子、田村ゆかり、水樹奈々、能登麻美子、内海賢二
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

性転換、声優アニメネタ、ラブコメ、バトルなど多彩な要素を持つアニメ

主人公は瀬能ナツル。

佐倉楓からもらった臓物アニマルシリーズの腹切りトラのぬいぐるみを貰ったことから''けんぷファーに変身''出来るようになる。しかしけんぷファーは女性にしか認められないので男のナツルは変身している間は女性に強制的になる。けんぷファーになる資格は''モデレーター''に認められた女性。

モデレーターの説明は11話にある。

けんぷファーに変身すると特殊能力や武器が使え身体能力も格段にアップする。

学校は男女共学だが男女を隔てる環境が兎に角厳しい学校。男女は別校舎になってて図書館などの教養スペース以外はセキュリティー、鉄壁などが隔てている。

兎に角いろいろ詰め込んだアニメ。

性転換、臓物アニマルたちは野村道子、水樹奈々、能登麻美子、田村ゆかり、今は亡き内海賢二さん、など豪華声優陣、そしてナツルを巻き込むラブコメとけんぷファーバトル。

しかし、バトルはあまり無くひたすらナツルとのお決まりの主人公が鈍感の進展の無い過程を楽しむラブコメ、それもTV版にしてはエロい部類のラブコメ。もちろん無修正のblu-ray版はもっとエロいです。

ひたすらラブコメやデート回が多く、やっとけんぷファー絡みで動いたのは7話。しかしまたデート回。

やっと話が進展したのが9話。

そして全12話ということでもちろん、完結はしません。しかも本編は11話で終わりで俺たちの戦いはこれからだと言わんばかりの終わり方、そして最終回は本編とは関係のないOVA要素が強い第12話です。

けんぷファーバトルの説明はすこしあるのですが、臓物アニマルの正体や黒幕の人はどうしてそうなったのとか、バトルによる勝ち負けは一切ない進展しないけんぷファーバトル。シュベアト、ゲベアー、ツァウバーなどドイツ語がなにかの複線なのかとも思いましたが一切説明なし。

風呂敷を畳きれなかったアニメの代表という位置づけです。

銃や剣や特殊能力のバトルはあるが血は一切でない勝ち負けのないものですのでバトル要素は薄いです。アニメの題名にもなっているけんぷファーバトルは二の次のラブコメネタアニメでした。

あまり物語に集中しないでラブコメやネタを気軽に見れるアニメでしたので、これはこれで面白かったアニメでした。作画も安定して綺麗で、絵で見ても視聴し甲斐のあるアニメです。

自分的に気軽に見れるアニメの仲間入りです。しかしすこし過激なシーンもありますので一人で見るに限ります。

{netabare}
しかし、このアニメは絵はすごい気合が入っていますね。臓物アニマルの擬人化、しかもアイキャッチのみの使用でのいろんなキャラ(ミクとか)などキャラデザの無駄遣いがすごいと思いました。

11話でけんぷファーや重要な説明があり佐倉楓がモデレーター(洗脳?それとも宇宙から来たモデレーター本人?)で白のけんぷファーが動き出したところで終わるのでが、物語要素は好きなので、ラブコメだけではなく物語の進展も見てみたいアニメです。

しかし本当このアニメはラブコメ要素が濃いアニメだと思います。題名のけんぷファー要素の説明が11話のそれもたった30秒くらいのざっくり説明ですからw


11話の楓のセリフで

楓「あなたは最後には女であることを選ぶわ」←女に変身するのは過程で最終的には女性で性別を固めるってこと?全男性消滅作戦?原作を見ていないので意味深な終わり方でモヤモヤしました。

臓物アニマルのアイキャッチ擬人化で一番かわいかったのが火炙りライオンです。しかし声が内海さんなので破壊力(可愛さ、衝撃さ)が半端ないですw

そして多彩な女性キャラが魅力でした。幼馴染で主人が好き、性格変換、ドS会長などなど。。。M属性の私には堪らないキャラ達でした。

特に雫会長には一回詰ってもらi。。。

2期。。。はもうないのでしょうが続編期待です。そういうことなら何年まっても続きが見たいアニメですね。でも内海さんが亡くなっているのでそこは続編絡みで悲しいことです。




{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 7

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

けんぷにゃー!

仁義なき戦い!!


自己言及してかないと忘れ去られる赤と青の代理戦争設定
物語性なんてほとんど皆無なんじゃないですかね
11話の喜びの歌が流れた辺りは、いったい何事かと思いましたよ
12話とか全編そんなんですよね、疑問が次から次に湧いてきますが一切解決に至らない
なんですが、謎の中毒性があるんですねこのアニメ
臓物アニマルで言うところのハツが勝手に惹かれてしまう、何故なんでしょう

にゃんこいと同日同時間帯にやってましたね、仁義なき戦い!
9話がどちらも水着回だったりと恐ろしいほどシンクロしてますね
原画に東横桃子が入っとるー
吉原達矢氏です、大きく構えた芝居と舐め回すカメラワーク、見てて気持ちがいいですね
にゃんこいにも原画で入ってましたので、仁義なきtってことでもないか同一人物だし
制作はNOMAD、全体的にはちょっと怪しいかも、7話の鏡像が反転してない作画とか

原作の希望通りな神掛かりキャスチング
堀江由衣、田村ゆかり、水城奈々、能登麻美子
そしてしずかちゃんや2代目ワカメでお馴染、野村道子御方
しかもほっちゃん以外全てぬいぐるみ役だと、なんという声優の無駄遣い
これだけ揃えたとあって声優ネタも豊富です
6話「なぜかお風呂好きの女の子になっていてメガネをかけた少年とロボット(ry」7話「いっぺん死んでみる?」12話「少し頭冷やそうか・・・」他
10話は宝庫でしたね、ゆかりんのラジオネタとか奈々様の阪神ネタとか能登さんのCMネタとか
主人公・瀬能ナツルですが、割と性転換ものって声変えますよね
井上麻里奈さんは芸域も広く男の子役でも結構馳せてるから問題は無いかと思われ
まぁ難しいところですが、元が男なので割り切って見れますね
11話では野村道子さんの旦那様にして大手賢プロの代表取締、にしてラオウの内海賢二さんも出演なさってます
予告では夫婦掛け合いが見えます
えーそれから、名塚さん、祝・ご結婚!

 三    (^o^)   これはきっと
  三   <( )>    両想い~♪
 三    //

  (^o^)   三    見方によれば
 <( )>  三    両想い~♪
   \\  三

OP「あんりある♡パラダイス/栗林みな実」
ED「ワンウェイ両想い/瀬能ナツル・沙倉楓」
どちらも可愛らしい良い曲たちです
EDアニメーションは有名な腰振りEDです、靭帯痛めるんじゃないかってくらいの振り具合ですが癖になります
曲も、ワンウェイ妄想してく~♪の高くなる部分とかかなりツボ入ってます

やはりこのレベルになると、声優がキャラを持ってっちゃうのが如実に顕在してますね
最終回見て特に思いましたが、いやしずかちゃん声のナツルは外して、基本違和感がないんですよね
声優アニメということをここでも認識、まぁ好物なんですが
とりあえず二重人格の美嶋紅音ちゃんブヒイイイイイイイ
白のけんぷファーの4人とか、キャラ付け適当すぎるw
新聞部のKYぷりはいただけませんでしたね、あぁいうノリは
楓とは一体なんだったのか、モデレーターとの関係は明かされず仕舞いですか
てか瀬能ナツル(男)はあれだけ詰め寄られてチンピクのひとつもしないとは


まぶらほの築地俊彦氏のラノベ原作
2期というか特別編が決定しましたね、地上波でも放送されます
キャラは可愛いですしネタアニメ好きの人は見て損なしです
”ある朝目覚めると巨乳の美女になっていた”
なんてことになるかも分かりませんからね、なった時のために是非・・・?

投稿 : 2022/12/03
♥ : 3

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ケンプファーといってもモビルスーツじゃないんですよ~

原作は既読で視聴しました

主人公の瀬能ナツル(せのうなつる)くん(♂)がある日突然ケンプファー(ドイツ語で戦士)のなつるちゃん(♀)に変身してしまうというお話です

かわいい女の子がたくさん登場して
ケンプファーに変身するのですが
実はケンプファーになれるのは女の子だけ

なのに
男の子のなつるくんもなぜかケンプファーに変身して
しかもかわいい女の子になってしまいます

他の女の子のほうはというと
変身すると性格が攻撃的になり
凶暴になるわ
ハイテンションになるわ
Hぃくなるわ
冷酷非情(この子は元から)になるわで

お話の内容が
ラブコメ
ハーレム
美少女
バトル
百合
虐待(個人的主観です)
SM(個人的願望です)
MS(ネタです)


てんこ盛りの
お祭り状態になるのは必至です

原作を先に読んでから視聴したのですが
これだけの要素を盛り込んで
原作12巻分を
1クールのアニメ作品にするなんて

観ている間
お話が収まりきるのか心配でしたが
実際収まりきってませんでした

なにより
この作品の最大の鍵となる
ケンプファーの謎に迫るお話については
ほとんど触れられていなかったのが
非常に残念でなりません


一方で
印象的だったのは
「臓物アニマル」というぬいぐるみの声優さん

原作者さんのお遊びなのか分かりませんが
原作では声の主を声優さんの個人名や出演作品名を挙げて紹介しているのですが
本作品では本当にその通りの声優さんがあてられてました

なかでも
なつるくんの家にいる「ハラキリトラ」の「野村道子」さんと
「ヒアブリライオン」の「内海賢二」さんの共演がよかったですね
(※内海さんについては2013年6月13日に永眠されました)

野村さんは「ドラえもん」の初代(テレ朝版)「しずか」ちゃんの声の人
内海さんはいろいろありますが
個人的に印象に残っているのは「ドラゴンボール」の「神龍」かな?
一番最近のものでは「銀の匙(Silver Spoon)」にも出演されてますね

そして
実はこのお二人
ご夫婦だったというのは驚きでした
正直この作品を観るまで知りませんでした
11話の次回予告ではご夫婦で共演までされてます


こんな大御所声優さんをご指名で起用して
他にも
豪華な声優さんがたくさん登場してて
太っ腹~(ギャラって高いのかな?)

っていうか
こっちに費用掛けすぎてしまって
主軸のほうにお金が回らなくなったから
こんな中途半端な結末になったんじゃないの?
って思うくらいです

最終回は
メインのお話とはほとんど関係のない
臓物アニマルくんたちを主役にした
おまけのエピソード回になってしまって
とても不満の残る内容でした


原作はとてもいいお話だっただけに
ちょっともったいない内容でしたね

投稿 : 2022/12/03
♥ : 21

71.1 7 マスコットアニメランキング7位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (968)
5154人が棚に入れました
イリヤは穂群原学園に通うごく普通の女の子。ある日、飛来してきたカレイドステッキの人工天然精霊マジカルルビーによって、強制的に契約を結ばれ、魔法少女プリズマイリヤになる。本来のカレイドステッキの持ち主の魔術師・遠坂凛に命令され、冬木市に眠るというある危険なカードの回収の手伝いをすることになる。

声優・キャラクター
門脇舞以、名塚佳織、植田佳奈、伊藤静、高野直子、松来未祐、杉山紀彰、七緒はるひ、宮川美保、伊藤美紀、伊瀬茉莉也、加藤英美里、伊藤かな恵、佐藤聡美
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

長期に亘る外伝アニメ化シリーズの礎を築いた偉大な?ロリ作品

『Fate』シリーズのイリヤが魔法少女に!?
外伝漫画シリーズ(未読)のアニメ化作品の第1期目。


【物語 4.0点】
単体で観ると、どぎついロリ成分と、マニアックな萌えに時々むせ返りそうにはなるもののw
『Fate』を魔法少女物の王道に置き換えた、まずまずのスピンアウト。


ですが、その後、4期『~3ドライ!!』+劇場版まで視聴した上で振り返ると、
優秀な1期目だったと評価がアップします。


ロリっ娘コスプレ趣味に訴求した「クラスカード」設定も、
『~3ドライ!!』までにこのシリーズなりの「聖杯戦争」として、
ある程度説明が成され。

美遊の過去も『~雪下の誓い』にて判明。


その上で本作を観ると、
イリヤの弱気で泣き虫という平凡な魔法少女属性についても、
冷徹な魔術理論に基づいた『Fate』の世界観に対して、
理論をひっくり返す奇跡をもたらす魔法少女像が追求されていると分る。

ライバル魔法少女・美遊の、
不器用で、ボッチになりがちだけど寂しがり屋な属性についても、
理由を知った上で再確認すると、いじらしくてニヤニヤできる。

など、この1期は後で壮大な展開を上乗せしても崩れない土台となるよう、
考え抜かれているな~と感心します。


一方で、肝心のイリヤの正体など、謎も多く、
シリーズは未だ底を見せていない。


私のツボ:{netabare}第四話にてイメージだけで空を飛んでしまうイリヤと、
物理法則に基づいて足場を築いて空を“跳ぶ”美遊。
による性格の違いの明確化。{/netabare}


【作画 3.5点】
描き込んだのは、入浴多めなイリヤちゃんの、
透き通った小学生の白肌だけじゃない!

シリーズ通じて、高橋 賢氏をアクション作画監督に据え、
戦闘シーンが熱い『Fate』ブランドに寄与している。


【キャラ 4.0点】
ここは魔境・深夜アニメ。女児に夢と称して玩具を売りつける必要がない。

それを良いことに?視聴者に魔法幼女萌えを煽るロリコン・ルビーさん
&生真面目な毒舌でキャラを貶める・サファイアさん。
両・魔法ステッキが大放言w


その他、“年増ツインテール”こと遠坂凛
VS“高慢ちきな金髪縦ロール”ことルヴィア
のギリギリ魔法少女舌戦。

より“お兄ちゃん”属性に拘束された衛宮士郎。

実は高校より小学校教師の方が似合っている?藤ねえ。

などなど『Fate』キャラを絶妙に壊し、ファンの腹筋を攻撃w


一方、イリヤ同級の小学生たちもやがて、
元気属性は無邪気過ぎてアブナく、
“腐る”女子は朽ち果てて{netabare}BL{/netabare}の沼にハマっていくことになるが、
本格的に壊れるのは2期『~2ツヴァイ!』からで、
1期は種蒔きのクール。

ただ、最後は、{netabare} 魔法少女ペアの濃厚接触
→地球より重た過ぎてドン引きする二人の友情(※一方通行){/netabare}
で締めくくり、波乱の次期に向け助走は十分で、
“大きなお友達”だけに向けて暴走する方向性が確定w


【声優 4.0点】
イリヤ役は本編と同じく門脇 舞以さん。
時に、ロリ特有の気の遠くなるような情けない高音域をかすれさせながら、
平凡な日常をぶち壊す各種ハプニングにツッコむ。

けど、やる時は涙を堪えて、勇気を振り絞るピュアな女の子を熱演。

(この外伝に慣れてしまうと、バーサーカーを引き連れている方のイリヤちゃんは、
一体、どこで道を間違えたのだろう?と悔恨してしまいますw)

美遊役の名塚 佳織さんも寡黙で、時にズレた真面目発言を重ねるなど
周囲がボケ通し、ネタを提供しまくるので、ツッコむイリヤ役の負担は大きいw


その他、本編からのキャラ役も含めキャストはシリーズ通じてほぼ不動。

それだけに、「カレイドステッキ」サファイア役・松来 未祐さんの早逝は、
ポッカリ穴が開いたようで、返す返す惜しまれます。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は加藤 達也氏。明快なメロディーでギャグと魔法戦に無難に対応……。
と行きたい所ですが、問題は曲名。

「少女の日常」に「少女のじゃれ合い」。「少女、絡まる」に「少女よ星になれ」
と全曲名に“少女”を付す執念で、ロリアニメのアイデンティティーを確立w


『Fate』と言えば処刑用BGM「エミヤ」。
数あるバリエーションの中でも実は本作の「少女進化!」が私のお気に入りだったり。


OPはChouChoの「starlog」。他に挿入歌も一曲。
後に4期『~3ドライ!!』のOPも歌う。
『イリヤ』とは『ガルパン』に次ぐ縁の深さ。


EDは声優ユニット・StylipSの「Prism Sympathy」が、
小学生イリヤのキラキラした日常を既成事実化。

(因みに、後に、この曲が再起用された『~3ドライ!!』4巻付属OVAの運動会ダンスは、
ロリコンを即死させる危険な宝具らしいので、該当者は絶対観ないようにw)

投稿 : 2022/12/03
♥ : 25

tachibana さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

実はFate 全部見てないんですよね~

何がいいか、もちろんopです。w
素晴らしいメロディーのこのopはChouChoさんの『starlog』です。
いや、もう。何と言えば伝わるのか分かりませんが、Chouchoさんには珍しい(?)アップテンポ(?)な曲でテンションがあがりますよね!
このアニメを見始めてopがChouChoさんだと分かった瞬間、視聴が決定しましたww(元々ChouChoさんのファンだったので)
9話の挿入歌「kagami」もこのChouChoさんが歌っており、テンションが上がり、一回転して感動しました。(笑)

ここで、少しChouChoさんの曲のステマ(?)…………もとい紹介をしておきたいと思います
ChouChoさんは
『カワルミライ』(神様のメモ帳op)
『authentic symphony』(ましろ色シンフォニーop)
『ハルモニア』(空の軌跡ed)
『優しさの理由』(氷菓op)
『DreamRiser』(ガールズ&パンツァーop)
『空と君のメッセージ』(翠星のガルガンティアop)
などの曲を歌っていらっしゃいます。(正確には『優しさの理由』より前は「ちょうちょ」という名前)
是非聴いてみて下さい!おすすめです!!
ん?紹介になっているのか、これ?

因みに二番の途中で「彼こそ~~」って言っているように聞こえる部分(笑)は「kaleidoscope」って言ってます。
kaleidoscopeの意味は「万華鏡」です。
どーでもいいですか、そうですか。

edは………………普通の良edです。
StylipSが歌っている『Prism Sympathy』です。コレ聴いて寝るとよく寝られそうな気がします。(適当)
作詞はこだまさおりさんが担当しています。
こだまさおりさんについては『氷菓』のレビューにでも書きたいと思います。

さっきから()とか「」とか『』とか打ちすぎて疲れました。
どーでもいいですか、そうですか。


疲れたので、そろそろ本編のレビューを書きたいと思います。(笑)

最初に言っておきますが、この作品はFate/stay nightや、Fate/Zeroを見なくても全然ついていけます。
まあ、ぶっちゃけギャグアニメみたいなもんなんで、気楽に見ればいいと思います。(笑)
イリヤの性格とかが変わっていても無視です。いやー並行世界って便利っすねー(棒)


さて内容ですが、このアニメのストーリーを表すのにぴったりな二文字があります。
ズバリ!
『王道』
です。これに尽きます。

このアニメはとにかく魔法少女もののテンプレストーリーをそのまんまなぞっています。
なので、「面白くないと思う人もいるんだろうな~」という感じでした。
しかし、友人の言葉を借りると、「王道だから強い」のです。
テンプレというものは言わば完成されているので、ある程度は満足できるんです。そこにないのは意外性だったりするわけですが。(杖が喋ったりするのもな○はさんで見ちゃいましたしねww)
あとこのアニメの特徴はとにかくあざとい!
「あ〜狙ってますね~~~(・。・)」
みたいな構図、シーンが多いこと多いことww
もう少し自重して、もっとやって欲しかったです。(錯乱)
まとめると、
・魔法少女ものが見たい
・Fateのキャラが見たい
・ロリ成分が欲しい
・ChouChoさんのopを聴きたい
なんて人なんかは見るといいのかもしれません。


ここで豆知識なんですが、これでもかっ!というほどあざとかったイリヤちゃんについて。
実はこの作品がやっていた2013年夏期にこのアニメの主人公(イリヤ)の中の人、門脇さんがこの他にもう1作品主人公を務めていました。(幻影ヲ駆ケル太陽の太陽あかり)
当時、私は門脇さん大丈夫かな~って思ってましたね。

知ってるだって?そんなもん関係ねぇ!!
オチ?そんなもんねぇよ!!(`・ω・´)

幻影ヲ駆ケル太陽のopも超良作ですよ~!!
どーでもいいですか。そうですか。

最後に、
今回のレビューは特にグダってましたが、最後まで見ていただき、ありがとうございました。
m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

投稿 : 2022/12/03
♥ : 6

あしすと さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

自分はB級アニメが好きなのだということをつくづく実感しました(笑)

現在放送中のFateを、1期も含めてハードディスクで寝かせているのですが、それ以前のシリーズを全く見たことがなかったので、ここ数週間で頑張ってFateシリーズを一気見しました。

疲れましたw

実は最新シリーズはまだ見ていないのですが、それはFate/stay nightのルート違い版でしょうから、現時点でFateシリーズの世界観自体はだいたい分かったと言ってしまうことはお許しを(笑)


それで話を戻しますが、自分はFateの中ではこのプリズマイリヤが一番好きでした。

その理由が、タイトルのように自分が「A級アニメ」よりも「B級アニメ」のほうが好きだからです。





以下、例によってプリズマイリヤのレビューではなく、私個人のアニメの趣味嗜好の話題になりますw


まず、私がどのような作品を「B級アニメ」と考えるかですが、結論からいうと
・【物語重視】のアニメがA級、【キャラクター重視】のアニメがB級と考えています。
・つまり、キャラが【あざとい】作品がB級ということです。
・極端なことを言えば、主要キャラをハゲでデブのおっさんと大阪のおばちゃんに置き換えたとしても面白い作品ならA級、そうすると面白くなくなるならB級です(笑)

あ、もちろん、A級B級の基準は人それぞれだと思いますし、そもそもそういう分類をしない人もいるでしょうから、この分類は一般的なものではなくあくまで私の個人的なものと思ってください。

また、A級のほうがB級より優れているということではありません。
アワビやらフカヒレやらの中華料理フルコースと、ラーメン餃子チャーハンセットがあったとして、どっちのほうが料理として優れているというわけではないと思いますし、さらに言えばそもそも比べるものではないでしょう。


で、そんな中で私は、迷うまでもなくB級アニメが好きだという話ですw

Fateシリーズの中では、stay nightとZeroのいわゆる「本編」はA級でプリズマイリヤがB級ですね。

自分にとってのこの作品の一番の魅力は、魔法少女やらバトルではなく、イリヤのツッコミ可愛いところでしたw

なんていうか、イリヤはツッコミの言葉のチョイスが上手いキャラだと感じたのです。

いじられツッコミ型という意味での同タイプキャラとしては、自分がかなり好きなキャラとしてトリニティセブンのリリス先生が思い浮かぶのですが、むしろイリヤのほうがツッコミのバリエーションが豊富だった気がします。

近々作ろうと思っているBEST10の「ツッコミキャラランキング」では、イリヤはかなり上位にランクインしそうな気がしています。(…といっても、それは私のさじ加減ですが 笑)





余談ですが、同タイプ設定の作品ならやっぱり自分はB級のほうが好きかなぁと思います。

結城友奈(まどマギは未視聴)とプリズマイリヤだったら前者はA級、後者はB級だと思っていて、個人的にはイリヤのほうが好きですし、
私がこよなく愛するストブラはB級ですが、アニメ化範囲内では設定が似ているのは事実であろう禁書はA級(B級寄りではあるがA級だと思っています)であり、もちろん個人的にはストブラが神アニメですし(笑)、
最近の話題作品ならSAOはA級(これもB級寄りではあるがA級かな、と)、ダンまちはB級という感じですが、アニメとしてはおそらくSAOのほうが好きかもしれないんですけど、原作に進む可能性が高いのはダンまちのほうという気がしています。


ま、例によって脈略のないレビューでしたが、これは仕様ということでお許しください(笑)

投稿 : 2022/12/03
♥ : 13

65.4 8 マスコットアニメランキング8位
長門有希ちゃんの消失(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (713)
3563人が棚に入れました
これは、少し内気な普通の少女、長門有希の物語

「涼宮ハルヒ」シリーズのスピンオフ作品が、5年の時を経て、ついにアニメ化!
「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」のぷよが描く話題作がついにアニメ化!!
長門が、初めて…恋をしました。

劇場版アニメ「涼宮ハルヒの消失」の世界をベースに展開されるもう一つの「If」の物語。

声優・キャラクター
茅原実里、杉田智和、桑谷夏子、後藤邑子、松岡由貴、白石稔、松元惠、小野大輔、平野綾
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

まぼろしのSOS団

ハルヒを観ていた自分としてはまたあのキャラたちの声が聴けただけでもうれしかったけど
長門有希が普通の人間の設定なのはいまひとつ。
しかも皆、普通人ばかりでどう盛り上げていくのやら。

★第1話「大切な場所」
{netabare}
<初回のネタはいまいち>
キョンの顔が丸みを帯び柔和になって落ち着いた包容力の増したキャラに変わってました。
長門有希はもう完全な別人。
色々萌え要素盛り過ぎてあざとさを感じてしまう。
ハルヒシリーズ観たこと無い人にこれ受け入れられるんだろうか?
そんなことしか思い浮かばない。
{/netabare}
★第2話「もろびとこぞりて」
{netabare}
頭切り替えてハルヒ本編と比べるのは止めてもうしばらく様子見しよう。
<無双、朝倉涼子>
有希の部屋に朝倉涼子がいて家事なんかしてると
『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』のあちゃくらりょうこを思い出す。
朝倉涼子って、シリーズごとに振れ幅がもっとも大きいキャラ。
母性本能が強く女子としての基本スペックが高いのはというのは共通してるけど。

ハルヒでは、早期退場のヒール役
ハルヒちゃんでは、いじられ役
有希ちゃんでは、一番頼りになる親友役
個人的にはハルヒちゃんのチビキャラ、あちゃくらさんが一番好きです。

台詞のある涼宮ハルヒが出てきて平野ヴォイスに触れたことで
ようやく視聴継続意欲が湧いてきました。
{/netabare}
★第3話「涼宮ハルヒ!!」
{netabare}
<フーっ…やっと役者揃いましたので評価少しアップ>
キャストの皆さんも昔の勘を取り戻して本調子になった感じ。
ハルヒと絡むことで蘇ったキョンのツッコミとキツメの表情。
やはりキョンはこっちのほうがしっくりくる。
皆を振り回してこそのハルヒ。
キャラとしてブレてないハルヒはやっぱり輝いている。
ハルヒ登場により、キャラのデザインと色彩設定の変更の違和感が強くなってきた。
小泉は、イケメンと言うより優男度がまし、ハルヒは体型と顔もシュッとスマートに美人度はグッとアップ。
しかし京アニ版のおてんばな少女の面影が消えてしまったのは痛い。
京アニ版のアクのあるシャープなキャラデと色彩の方がハルヒには合うと思う。
淡い色調の美術設定もハルヒのキャラの濃さのおかげで違和感。
もっとカラフルで色鮮やかな京アニの世界が恋しい。
京アニ版ハルヒの世界と比べるの止めようと決めたのに無理だった。
朝倉涼子とSOS団(今作では文芸部&書道部)メンバーの絡みは過去なかったと思うので新鮮で興味あり。

3回目にしてようやく最後まで見届けると決めました。
{/netabare}
★第4話「Be my Valentine」
{netabare}
<主役の影が薄すぎ>
今回一番良かったのはキョンとハルヒの川での絡み。
キョンの包容力に触れ、ハルヒもキョンに恋心が芽生えたようだ。
やはりハルヒとまともに向き合えるのはキャンしかいないんだということがよく解る。
ヒロインであるはずの有希が、いろんな意味で弱すぎなのが痛い。
傷つきやすくガラスのように脆く、サポーターなくして何もできないのが歯痒い。
今回の最後は、有希が哀れで切なかった。
今後、恋のライバル、ハルヒにどう立ち向かうのか。
キョンとの絆はどうみてもハルヒの方が上回ってるのに勝ち目はあるのか。
<不満と違和感>
ハルヒがいても、周りの女性キャラは彼女のノリに全く付いていけず
巻込まれ、振り回されることもないので、コメディとしてかなり退屈。
ハルヒいない場面ではさらにしょぼい。
笑いや萌えを狙った演出には虚しさしか感じられない。
谷口のシーンも浮いてて笑えなかった。
朝倉は、もう高校生とは思えず。
あの落ち着きようは、30歳以上にしか見えない。
キャラの中の人の実年齢までも自然に滲み出ててしまってる。
そして、ずっと気になったのは部室に有った緑のカエルの被り物。
はるひ&はるひちゃんの憂鬱で、みくるが被ってたシーン思い出すけど、
悪目立ちすぎてこの作品では、浮いてて邪魔に見える。

今回観て、オリジナルのハルヒの憂鬱の世界観と設定があって初めて輝く
有希、朝倉、鶴屋、みくる、なんだとしみじみ思います。
頼りがいのない有希、マスコットとしてハルヒにいじられることないみくるは
気の抜けたビールやコーラみたいなもの。
超能力も未来人も宇宙人もいない世界では、
朝倉、鶴屋のオーバーなバトルモード時の演出に違和感が生じてしまう。

あと今回感じたのは、淡い色調の美術設定とか、以上のように諸々違和感あるのは、
実はこちらが異空間の仮想世界でハルヒ本編が本物の世界だと暗示させているかもと。
そうなると今シリーズ最後に、それ相応のオチを期待しちゃいますがどうなんでしょう。

とりあえず現時点では、ハルヒとキョンの今後の展開しかあまり興味が湧かないですね。
{/netabare}
★第5話「彼女の憂鬱」
{netabare}
いつの間にか、他校の制服のまま堂々と北高に居るようになったハルヒと小泉。
そうなると、有希、ハルヒ、キョン、みくる、鶴屋、朝倉だけの世界が増々強調されますね。
部室以外の校内の彼等の周りにはモブキャラすらほとんど居ないし。
今回は、ウケ狙いのオーバーな演出は控えめな印象でそれほど気にならず。
有希もそんなにやわじゃないようでちょっと安心。
ハルヒとキョン、以前のシリーズより性格丸くなったせいか、朝倉同様、
中の人の実年齢が滲み出てるのはちょっといただけない。
それにしてもヴァレンタイン・イベントのエピソードに2回も掛けるとは。
依然面白いとは思えないけど、ハルヒと朝倉が打ち解けてきたようで、
以前のシリーズになかった構図がちょっと新鮮でした。
{/netabare}
★第6話「Over the Obento」
{netabare}
入校許可証を取得して着々と北高文芸部に自身の拠点を構えるハルヒ。
自分用の椅子と机を用意して三角錐をドンと置いた瞬間が一番良かったシーン。
結局ハルヒ観たさに視聴継続してるようなもんです。
その他の描写は車窓を通り過ぎる景色ぐらいにしか感慨がわかないのが、ちと寂しい。
次回、団長ならぬ本部長さまのご活躍を期待。
{/netabare}
★第7話「ねがいごと」
{netabare}
長野旅行で善光寺参り。平和だなぁ~。
有希ちゃんの煮え切れなさと大食い。
朝倉の異常な過保護ぶり。
鶴屋のずっと続く無意味なハイテンション。
みくるのあざとい天然さ。
同じパターンで7話続いて延々お約束のギャグばかり。

さらに5人の輪の中に他の周りのキャラが絡むことも一切ない。
意外性という言葉が無縁の作品。
こんなんばかりじゃ飽きます。

唯一の救いの存在だったハルヒも今回はどうも痛いばかりで冴えません。

キョンもいまいち。
駐輪禁止にチャリ止めて撤去された元祖ハルヒと違い
こちらは何事も穏便でいろいろ中途半端。
ただ、CV杉田智和さんはサービス精神旺盛な方なので
アイスの件とかアドリブぶち込んでそう。
確証はありませんが、他でもたまにアドリブっぽい台詞がある気がします。

今回一番思ったこと。
リンゴバター味のポテチあるなら食べたい(^_^;)

次回、ハルヒの謀りごとには興味あるけど、
この調子じゃ…期待しないでおこう。
{/netabare}
★第8話「涼宮ハルヒの謀」
{netabare}
大塚明夫さんの無駄使いが過ぎます。
通りすがりのメイドさんもここでは地味に。
古泉の言動は意味不明でキモイ。
キョンの放置とか、みくるのあざとい弄りとかギャグも寒い。

風呂入って食事してちょっと遊んでまた風呂入って…。
予想通り、面白いイベントは相変わらず何も起きません。
物語性はほぼ皆無。
キャラを愛でれない人は完全な置いてけぼりになります。

お見合い風呂って本当にあるようです。
スポンサー紹介テロップに実際の写真使ってました。
前回もそうでしたが、長野の名産紹介と観光のPVですね、これは。
{/netabare}
★第9話「その手を…」
{netabare}
モブすらいない完全な7人だけの世界。
星空と宇宙の描写は綺麗でしたね。
萌えや笑い狙いの演出は自分には相変わらずいまいち。

ただ、長門が交通事故に遭う次回からが今作のクライマックスなのかな。
今までの平穏で安心な世界から緊迫感ある世界に一変するのか?
ギャップを上手く引き出せたら作品の評価上がるかもです。
{/netabare}
★第10話「サムデイ イン ザ レイン」
{netabare}
雨の中、交通事故避けようとして
転んで手とおでこに擦り傷を負った長門。

それがきっかけで別人格降臨。
どうやら宇宙人長門の人格がこの世界の長門に憑依したようだ。

ハルヒ、小泉、みくる、鶴屋は出番なし。
教室シーンで久しぶりに国木田、谷口登場。

今作でまったくギャグ&萌え演出のない異色さ。
ずっと降り続く雨の中しっとり静かな緊張感漂うシリアス調。

でもキョンは鈍感にも気にせず長門に普通に接する。
しかしさすが朝倉。警戒して「あなた誰?」と長門に問う。

10話目にしてようやく物語らしくなりました。

やはりゲームより本好きの、
片言しか話さない長門のほうがしっくりきます。
次回が楽しみです。
{/netabare}
★第11話「長門有希ちゃんの消失 I」
{netabare}
実質的にキョン、長門、朝倉だけの世界。

街中や校内の喧噪が一切存在しない。
教室内の台詞あるキャラは国木田、谷口のみでガヤもなし。
外の休憩所のキョンと朝倉の会話シーンでは学校が無人のよう。

今回長門視点の心の独白多く、宇宙人長門にとても共感できた。
いかにも演技っぽく、こちらの有希ちゃんを演じる長門もちょっと面白い。
朝倉の優しさや思いやりもよく伝わった。

全体的にコメディをセーブしたことにより
キャラに感情移入しやすくなりました。
今回もハルヒ、小泉、みくる、鶴屋は出番なし。
結局以上の4人は、今作では
コメディリリーフ以上の存在になれなかったようですね。

今回、初めてエンディングの歌詞と映像の意味が見えてきて
ちょっと切なさが残りました。

次回、明示されてないけど最終回でしょうか?
いずれにせよゴール間近。
果たしてどんな決着を付けるのか、楽しみです。
{/netabare}
★第12話「長門有希ちゃんの消失Ⅱ」
{netabare}
キョンと長門、図書館に試験勉強に行く。
二人だけの空間。
今回はほとんどがキョンと長門の会話と長門の独白。

キョンと長門が初めて出会った回想シーンに
キョンの妹が今回初めて一言のみで登場。
「キョンくーん、本届かないよー」

今の有希の中で元の有希の記憶が蘇り始め
切ないシリアス展開を予感させる流れ。

ネットで調べると16話もあるらしいですね。
せっかく物語が動き出したもののテンポが遅すぎて飽きてきました。

ハルヒの消失が劇場版だったように、
これも劇場版ででまとめたほうが良かったかもしれない。

今回、過保護な母親と化してる朝倉の出番が少なかったことで
前回以上にまったりと落ち着いた回でした。

今の雰囲気では、浮足立った有希の演出とかあざとさしか感じられない。
いまいちしっくりこないです。

BGMが落ち着いた管弦楽のみ。そこだけはとても良かったです。

だらだらとした間延び感があって集中力が殺がれてきましたが
ここまできたら最後まで完走するつもり。
{/netabare}
★第13話「長門有希ちゃんの消失Ⅲ」
{netabare}
別人格有希がもうひと眠りで消えてしまい
元の人格に戻ることを覚る。

そしてお世話になった朝倉には心の中で別れを告げ
残された時間を読書に没頭する。

時間切れ間近な夕暮れ時、キョンから電話。
そして電話で想いを告げる…。

今回は、ピアノ中心のBGMでとても効果的でした。

そして、別人格の有希にすごく感情移入できました。
今迄で一番良かった。

今回がこの物語の一つのピークだと思いますが、
あと3話もあります。どうまとめるのでしょうか。
{/netabare}
★第14話「彼女の戸惑い」
{netabare}
夢で語りあう二人の有希
双方分りあえ、別人格は安心して消える。

7月7日 七夕
すべてが平常に戻り久しぶりに7人が揃った。
空も青いし、校内の喧噪も蘇る。

4年前の 七夕
ハルヒにはキョンに対し忘れ得ぬ思い出があった。

ハルヒとキョンの初めての邂逅。
初対面にも関わらず、
強引にハルヒはキョンを自分の行動に付き合せる。

それは、共に夜の校庭に忍び込み
宇宙人へのメッセージを書くこと。

強引かつ意味不明な行動に拒絶することなく
付き合ってくれたキョンは
ハルヒにとっては唯一の理解者であり救い人。

キョンは自分をジョン・スミスと名乗り
お互い本名を知らないまま別れた。

4年後の再会。
ハルヒは、以前川に河童探しに行った時に
今、目の前のキョンがそのジョン・スミスだと気付いていた。

七夕、相変わらずキョンは、そのことをすっかり忘れている。
「相手が覚えてないのにいちいち意識してるんだから」と
長門に対する心情を吐露するキョンに複雑な思いを抱くハルヒ。


キャラの心情を深く振り下げることができてる分、
前回に続き今回も良いです。

その分、鶴屋とみくるは
台詞も二言三言で存在感希薄で半ばモブ化。
しかたないですね。

4年前の中学1年のキョンの声、
杉田さんでは違和感あり過ぎなのが残念。

そして朝倉は有希を甘やかせ過ぎ。
いつも流させるままの受け身の有希にも問題あるが
ひとこと言いたい。
「洗濯くらい自分でさせなさい」と。
{/netabare}
★第15話「彼の迷い」
{netabare}
ラブコメに必要不可欠のお約束の夏イベント。

今回は海も山もあり、水着にスイカに肝試し。

次回はサブタイトル「花火」。

やはり皆さん、浴衣でしょうかね。
ついでにお祭りの縁日が加われば完璧。

もう捻りも意外性も一切期待しないほうが無難かな。
もう最後まで観た気分でお腹一杯。

夏イベント一通り網羅して
なんとなく皆ハッピーで締めくくられそう。
まさにラブコメ夏の見本市。

今回、かなりがっかりです。

この作品を楽しんでる人、ごめんなさい。
自分は白けるばかり全く楽しめなかった。

一言でいうと「中途半端」。
リビルドとしてもパロディとしても。

ハルヒの憂鬱抜きで
単体のラブコメ作品としたなら最低。

評価更新しました。
今回で評価下げざるを得ません。

{/netabare}
★最終話「花火」
{netabare}
<いろいろうやむや、なんとなくハッピーエンド>
なんなんだ~これ。
せめて長門とキョンが正式に付き合い始めるというラストならよかったのに。

なまぬるい今作らしい最後でした。

いつか面白くなって欲しいという祈りにも似た気持ちで
観続けましたがようやく完走。
でもほとんどが退屈のお話だったので全16話は長かった―。

最後は、前回予想できた展開と締めくくりのまんまで苦笑。

前回がっかり済で、最終話は期待値ゼロだったので
虚しい気持ちは残れども、全話観たこと後悔する気も起きず。
すべての話含め、録画を観返すことは二度とないと思います。
{/netabare}

<全話観終えて>

全話の感想を一言でいうなら「冗長」
1~3話、4~6話、7~9話のそれぞれの3話分を2話に短縮して合計6話、
10~14話の5話分を4話に、15&16話の2話分を1話に短縮。

以上の合計で、全11話程度の尺で必要十分な内容だったような印象です。

原作1巻だけ試しに読みました。
今作は原作に忠実なようですね。
原作自体が自分に合わないと感じ、それ以上は読めませんでした。

そして個人的に今作の長門有希を全く好きなれなかったのが
話に入り込めない一番の理由。

原作からは、かけ離れる話ですが
今作の長門は、もう少し主体性があり、
文芸部部長らしさも多少なりともあったほうが
作品が引き締まったと思います。
ゆるふあ系でもいいんですが幼稚すぎた。

しかもゆるふあ系として、
みくるとキャラが被ってる部分が多く
みくるの影がかなり薄くなってしまった。

はるひちゃんの憂鬱の
完全なるパロディとして徹底している3頭身キャラの長門なら、
長門が本ではなく、ゲーム好きである設定は活きてる。
しかし今作では無意味だったし、むしろマイナスな設定に感じた。

朝倉は長門に構い過ぎだし、
他のキャラ達の接点も希薄で7人が仲良くする必然性も感じられず。
人間関係の不自然さが際立ってしまった。

声優さんも、確実に年輪を重ねてる感が半端無く落ち着き過ぎ。
なんか同窓会に立ち会ってる気分。

音楽の使い方とか一部いい所もありましたが
誰にもオススメできない作品でいろいろ残念。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 28
ネタバレ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

過ぎてしまえば笑い話になるってもんですよ

2015年4月~ TOKYO MX、BS11他にて放送
全16話 (原作未読)

公式側も謳ってる通り今作はスピンオフというよりもリビルド(再構築)の色が強い作品でした。
従来のシリーズのキャラクター達はそのままに原作にあるSF(少し不思議)要素はほぼ排除され
代わりに恋愛を強く押し出しており、それに合わせて長門有希は恋する純情乙女の”長門有希ちゃん”にジョブチェンジした日常ラブコメ作品。

しかしと言うべきか、やはりと言うべきか、京アニ時代に比べて線が柔らかく全体的に薄味気味なデザイン
背景は平凡の粋を出ず、建物のパースがおかしい箇所が結構見受けられたので作画面で見劣りする点。
そして1話でキャラクターの口からラブコメという単語が出るほどラブコメ一直線に押しすぎた点。
ハルヒに関連するものはほぼ網羅しているディープなファンと私みたいに長門が動けば何でもいいやという厄介なファン以外は
中々受け入れがたく、間口の狭い作品になってしまったのは勿体無いなぁという印象。


グダグダと雑感
{netabare}
序盤からキョンと長門を中心にコメディに寄りながらも微笑ましいやりとりにニヤニヤ。
しかし2話で朝倉さんのガチな態度を見せて恋愛方面はしっかりやりますよという示唆を感じ
ハルヒも登場しキョン、有希、ハルヒの三角関係もあるか?と思わせるような演出もありドキドキしながら見てました。
結果としてはハルヒがクッソ大人の対応で一歩引いた形になってましたけど。
原作からして対外的には常識人の面は持ち合わせてましたけどここまでしっかりとした対応をとれるなんて意外でした。
顕著だったのが5話の朝倉さんマジギレシーンと有希とのやりとり。
自分の主張は曲げずに、それでも相手をしっかり立てることが出来るっていう原作とはまた違う魅力が描かれていました。
それ以降のハルヒと朝倉さんが二人でいるシーンはお互い違った面を見せ合うような
それでいて本音で語りあえる相棒のような、新鮮で魅力的な関係に昇華していて良かったです。
それ故に良くも悪くも(いや全然悪くはないんだけど)ハルヒの魅力がフィーチャーされすぎて
相対的にただ可愛いだけで受け身な有希ちゃんの魅力が薄まってしまった感があるのは残念な部分。

そしてストレートに魅力を伝える実直な演出が目立ったのも本作の特徴。
あえて本家のタイトルそのまま使った第10話「サムデイ イン ザ レイン」では本家の情緒的な雨の日の雰因気を再現しつつ
作品の方向性をガラッと変えていったのをはじめに
こもったような声のエフェクト、もうひとりの人格の記憶を追体験する純白ワンピースの長門。
本家以上にじっくり描いていた図書館のシーンなど(ハイペリオンを手にとる長門にニヤリ)

12話で直ったメガネをかけるのを拒否したシーンは否が応でも入ってくる本来の”有希ちゃん”の記憶と
今後訪れるであろう”消失”の未来、この世界に残っていたいという未練から来た本心の現れ。
人間味が薄く、ヒューマノイド・インターフェース的な描かれ方をしていた彼女が見せたエゴのような描写がすごくえげつなくも切ないシーン。

それを受けての13話。執拗にJKアピールをする朝倉さんとの会話で自分の本心に気付き赤面するシーンは本作で最高のカットなのは間違いなし。
告白の直前まで読んでいた「星を継ぐもの」がこの不思議な出来事に終わりを告げて本来の日常ラブコメに戻りますよって示唆なのも細かいです。
告白直後のキョンの唖然としていた顔のカットがすごく印象的。
誰かのために全力疾走するキョンは「ハルヒの消失」以来なので、そこの対比として見るのも面白いです。

そして言わずもがなEDの演出。
水面の反転。キャラクターのシルエット。そして13話のみ歌手名のテロップが長門有希(CV:茅原実里)表記になっている所。
歌詞の内容も実は別人格の長門を歌っていたっていう有りがちだけどストレートに良い表現。
細部にまで手の込んだ演出で最初は平凡だと思った曲がすごく良く聞こえるようになりました。

歌詞といえばED「ありがとう、だいすき」の2番Aメロの歌詞

なにも望まないなんて やっぱりそれは嘘ね おなじ景色感じて ああ歩きたいの

これは涼宮ハルヒの消失の主題歌「優しい忘却」の冒頭の歌詞

望むことは何? わたしが問い掛ける なにもいらない 嘘ではなかった

に対応しています。想像ですけど「ありがとう、だいすき」は「優しい忘却」に対するアンサーソングなのでは?と
そう考えるとまた違った印象を持つと思います。
とにかく本編の演出のおかげで印象がだいぶ変わったので是非フルVerで聴いてほしい良曲です。{/netabare}


【総評】
京アニ版の構図、演出、キャラ描写にいたるまで最大限のリスペクトを感じつつ
10話から13話までの話はかなり本格的な恋愛ドラマを展開させていたり
原作ではありえなかったキャラクター同士の絡みも見れたりで
ハルヒシリーズを知っている人は一見の価値ありな一作。

13話以降はさすがに冗長さを感じてしまったけれど
丁寧で誠実な演出が目立つ良作でした。

最終話の”あの話”はようやく公式側でネタにしてきたかぁと時の流れを感じました。

1話までの感想
{netabare}皆さんご存知『涼宮ハルヒの憂鬱』の1エピソード『涼宮ハルヒの消失』
それのさらにスピンオフにあたる『長門有希ちゃんの消失』

最初は『涼宮ハルヒの消失』内で主人公のキョンが選んだ
ありえたかもしれない未来の一つを描いているものだと思っていたんだけど
どうやら完全に独立したパラレルワールド的な世界観のよう
しかし『ハルヒの消失』の経緯を知ってる身からすると
なるほどなぁ…なんて思ったり

とにかくおおかたのパブリックイメージとは全く異なる長門有希
いや、長門有希ちゃんが今作の主人公

急に起こされて「にゃあっ!」なんてリアクションとっちゃったり
キョンが読書してる横でゲームやっちゃったり
手が触れただけで顔を真っ赤にしちゃったり
ターキーに思いを馳せてよだれを垂らしちゃったり

そんな長門有希ちゃんには最初かなり違和感が・・・
う~ん・・・
まぁ・・・

これはこれでいいかぁ!なんて思ってしまいました
普通に可愛かったし
有希ちゃんが部室でクリスマスパーティーをしようと
在りし日のハルヒと同じ行動をとっているのも面白かった


しかし、ハルヒシリーズのキャラを知ってる前提の作りは
完全新規には少し辛いものがあるかも
当初は朝倉涼子が狂言回しというかメタ的な視点で説明してくれるのかと思ったけど
朝倉本人ががっつり物語に関わってきたのでそういうのも無く
というか朝倉涼子は本編より好きかもしれない


個人的には上々の出だしで満足満足♪
キョン特有のニヒルな語りが無いことに一抹の寂しさを感じながらも
コテコテすぎないライトなラブコメを安定して見せてくれる良作になりそう

毎週あーだこーだ言う作品でもないと思うので
また全話視聴後に感想書きたいと思います
ではでは


個人的には1話で"あの方”の出番が結構あって嬉しかったにょろ{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 33

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

長門有希ちゃんの笑顔が心に染みました・・・^^;

この作品は、「涼宮ハルヒシリーズ」の公式パロディで、本作と同じ作者の漫画「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」に登場するキャラクター・長門有希を主人公としたスピンオフ作品との事です(wikiより)。

ハルヒシリーズは視聴済ですが、「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」は未視聴です。
この作品のタイトルを知った時、ハルヒシリーズと関連がある事は分かりましたが、キャラ設定でハルヒちゃんが用いられているとは夢にも思いませんでした^^;

でも、登場人物の設定が原作から大幅に変更されているので、初めからその設定を受け入れれば、難なく作品に入っていけると思います(私自身がそうでした^^;)。

この作品の主人公は、長門 有希ちゃん。
有希ちゃんというと、無口・・・無表情・・・窓際での読書・・・そして宇宙人というイメージが思い浮かびますが、この作品における有希ちゃんは、ほぼ真逆・・・
言葉数はそれほど多くはありませんが、表情豊かで恥ずかしがり屋でゲームが大好きな普通の人間なんです。
原作のイメージを強く持っていると、あまりの設定差に違和感を感じると思いますが、個人的にはこっちの有希ちゃんも有り・・・だと思いました^^

物語としては、北高文芸部に所属する部長の有希ちゃん、キョン、朝倉 涼子を中心とした日常が描かれています。
キョンが文芸部の扉を開けると・・・セッセとゲームに勤しむ有希ちゃんの姿があり、世話好きな朝倉さんと3人で他愛もない世間話で放課後を過ごしています。
そして、時々朝比奈 みくるさん、鶴屋さんといった懐かしいメンバーも文芸部に顔を出して・・・といった感じで物語が進んでいきます。
設定が大きく変更されたキャラが多い中、朝比奈さんなんかは人間である事以外は原作からほぼ変わらないため、原作を知っている方は懐かしさを感じられると思います。

ですが、別の学校から涼宮ハルヒと古泉君が文芸部に顔を出すようになってから、ハルヒならではのドタバタ感が顔を覗かせ始めます^^

最初は有希ちゃん一人しかいなかった文芸部・・・勇気を出して伝えたいことを伝えてから、気がつくと多くの人が文芸部に出入りするようになった事を考えると、最初の一歩を踏み出すことの大切さを感じずにはいられません。

でも、有希ちゃんの心の中には朝倉さんしか知らない大切に閉まっている想いがありました。
本当は伝えたい想いです。
勇気を振り絞って何度か実践を試みた事もありました・・・
でも、あとちょっと・・・というところでいつも邪魔が入って断念・・・がパターン化していたように思います^^;

表情をコロコロと変える有希ちゃん・・・
視聴を初めて感じたのは、有希ちゃんの周りに溢れている優しさ・・・
何気無い日常の中に彼女を包み込むような温かさが感じられます。
そして、その温かさが堪らなく気持ち良いんです。
こうしてキャラ設定にすっかり違和感を感じなくなり、むしろこっちの方が・・・と思い始めた矢先、事件が発生しました。

幸いにも事件による肉体的ダメージは殆どありませんでした。
けれどホッと胸をなで下ろ・・・す訳にはいかなかったんです^^;

目にしたのは懐かしい言動・・・

それに触れる事ができて、嬉しい気持ちは先行しました。
けれど、直後に例えようのない違和感で胸が一杯に・・・^^;
これまで積み重ねてきた優しさと温かさ・・・
きっとこれらはこの世界線にしか存在しないモノなんだと思います。

懐かしい言動には何の罪もありません・・・
突然の事態に一番ビックリしたのは本人でしょう・・・
それでも自分なりにこの世界の人とモノに触れ、違和感の理由を知り、自分の気持ちに気付く事ができました。
そして、ようやく自分の気持ちに確信したのですが・・・時間は待ってはくれませんでした^^;

本来のあるべき形に戻る・・・

起こることはただそれだけ・・・
なのに、何でこんなにも切なく寂しい気持ちになるんだろう・・・
電話の一言・・・私は涙が止まりませんでした^^;

本当に大切な思いって中々伝えられません・・・
時には相手から声を掛けて欲しいなどと夢みたいな事を願ったりしてしまいます・・・
きっとそういう時・・・態度や顔に出てしまっているんでしょうね^^;

それでも夏祭りの夜・・・意を決して手を取りました。
手を取るという事は選択する事・・・
選択するという事は、選ばれた人と選ばれなかった人がいるという事・・・

選ばれた人の驚き・・・より、むしろ選ばれなかった人の言動が堪りませんでした・・・
金魚すくいをしていた彼女は振り返って精一杯の笑顔・・・のつもりだったんでしょうけれど、無理しているのがバレバレで・・・それでも一生懸命笑顔を作っている彼女・・・そんな彼女にもう涙で目の前が何も見えなくなってしまいました(;_;)

オープニングテーマは、北高文芸部女子会の「フレ降レミライ」
エンディングテーマは、茅原実里さんの「ありがとう、だいすき」
ノリノリのオープニングもしっとりとしたエンディングも、どちらも良い曲だったと思います。
特にエンディング・・・友人からエンディングの映像が変わっている事を聞き、早速チェックしてみました。
本編との繋がりが違いとして表現されている構成になっていて良かったと思います。

1クール16話の作品でした。原作パロディのスピンオフという位置付けでしたが、ところどころに原作を感じさせる展開や場面があったりなど、ストーリー以外にも楽しめる要素が盛り込まれた作品だと思いました。
原作は未だ続いているようなので、エンディングはアニメオリジナルだと思いますが、しっかり纏まっていたと思います。
久々にハルヒの世界を満喫できて良かったと思える作品でした^^

投稿 : 2022/12/03
♥ : 26

73.4 9 マスコットアニメランキング9位
舟を編む(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (653)
2881人が棚に入れました
三浦しをんさんの小説「舟を編む」が原作。

玄武書房に勤める馬締光也(まじめ・みつや)が、辞書編集部で新しい辞書「大渡海」を編集することになる……というストーリー。定年間近のベテラン編集者、日本語研究に人生を捧げる学者、徐々に辞書に愛情を持ち始める“チャラ男”など個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、神谷浩史、坂本真綾、金尾哲夫、麦人、榊原良子、斎藤千和、日笠陽子
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

色盲の人に色という概念を伝えるにはどう説明したらいいと思いますか?

原作は三浦しをんさんの同名小説。2013年には実写映画化もされたそうです。

辞書の編纂者として抜擢された、生真面目かつ※1エキセントリックな印象の馬締光也(苗字はまじめと読む。そのままじゃないか‥!)と、その同僚で、いかにも世渡り上手な軽~い印象の西岡正志、二人青年を中心に描くお仕事の物語の様です。

耳に心地良い言葉と言うのは簡潔な表現である事が多いもの。アニメとか映画を見ている時に、台詞を聞き逃したり、見逃したりする時、そんな場面には必ずと言って良いほど、独白や会話の中に耳慣れない表現や珍しい単語が含まれるものです。

複雑に入り組んだ言葉の連なりにはそれを口にする人の個性や心情が如実に表れ、時として人物描写をより精彩のあるものとして際立たせますが、一方で不明瞭な表現と取られてしまう可能性を多分に含んでおり、視聴者にとっては優しく無い表現とも言えます。比べるべくもありませんが、それよりもずっと酷いのは、簡潔に表現出来る事柄を難解な言葉で表現するという行為で、これは不合理この上無く、またひどく滑稽なものです。

辞書を編纂するという行為は上記の真逆。言葉の持つ本来の意味、精髄をいかに簡潔な言葉で短くまとめるかに重点が置かれた作業と言えます。

誰が読んでも理解出来る文章を作るというのは簡単な様で難しいもので、誰々だったらどう解釈するのかな?とか、子供だったらどう思うのかな?とか‥、出来得る限り他者との隔てを無くす必要があります。自身を他者に投影するのではなく、他者を自身に投影しなければなりません。独り善がりの表現は禁物なのです。

ブリキ男は過去に知人から「※2色盲の人に色という概念を伝えるにはどう説明したらいいと思う?」と質問された事がありますが、難しい質問だなぁと思った後、ちょっと想像力を働かせて、色盲の人になったつもりで考えてみる事にしました。すると自然と視点は変わり、色という概念を形状や濃淡などの視覚的な認識の一種として広義に解釈する事によって、どうにか説明に至る事が出来たのです。皆さんは"色"をどういう言葉で説明しますか?

作中にて馬締さんが"右"という言葉に与えた定義、これも同様で、"箸を持つ手"や"心臓の無い方"では不十分。左利きの人にも、心臓が右にある人にも、万人に分かる"右"で無くてはなりません。彼の"右"に与えた明瞭な表現、お見事でした。本編にてご確認下され。
{netabare}
馬締さんの"右"の定義、良く考えたら宇宙空間とか他の天体上(系外惑星とか自転していない星とか)では通用しませんでした(汗)壁掛け時計を正面から見据えた時の3時(左なら9時)の方向という言葉で端的に表せますが、エレガントではないですね‥まぁ宇宙で"右"の項引く人なんて皆無でしょうが‥(笑)
{/netabare}
2話の感想とあれこれ
{netabare}
「大渡海」編纂の志、とても崇高なものですが‥優れた辞書があっても言葉の海をすいすいと渡れるのはその辞書を持っている人に限る‥。値段張りそうだし‥。今ではオンライン辞書もかなり役立つし、こういう辞書手に取る人は限られるのかも‥。タウンページの配布とか毎年いらないから、5~6年に1回でもいいから、税金使って各家庭に一冊ずつ国語辞典の配布して欲しいとか思ったりしました。

ちなみに私が今良く使っている国語辞典は「明鏡国語辞典[携帯版]」。2003年出版の定価3000円のやつですが、今だったら中古で何と200~300円程度で手に入る! 古いからってあなどれない、中々のスグレモノなのでオススメです。常にネットにアクセス出来る環境をもっていないので、割と重宝しています。

本はあれこれ読んでいるけど人付き合いの下手な私は、馬締さんに他人とは思えない様な親近感を抱きました。見守っていきたいと思います。
{/netabare}
3話の感想
{netabare}
どんな男だって、夜ベランダで突然女性と出くわしたらびっくりするだろうと思いますが、朝玄関先で会ってもあからさまにたじろぐとは、馬締さん、どういう学園生活を送っていたのだろう? ちょっと気になりました。何というか、好きな子にばったりと出くわした時の高校生並みの反応‥。

作中で描かれた様な一目惚れを推奨する描写は、私的には手放しでは賛同はしかねます。周囲の人達も馬締さんの恋愛に関して全肯定で、当然の様に応援するし‥。なんかサザエさんとか、ちびまる子ちゃんとか、大衆向けアニメで描かれがちな本質の良く見えない恋愛観を見ている様でした。‥本をたくさん読んでいる人って、人の事を良く観察する癖が付いたり、懐疑的になったりする事が多いから、もうちょっとユニークな価値観を持っているのでは? とか思いました‥。

松本先生の辞書編纂に対する姿勢。恋愛も含め、視野を広く持つ必要があるという意見には納得‥でも終幕のテロップの恋についての説明が微妙‥。

「人を好きになり、いつまでもそばにいたいと思う気もち」

"いつまでもそばにいたい"って、相手の事がある程度分かってくればそうなると思いますけど、知り合ったばかりの片思いの段階では、話したり、顔を合わせるのが恐かったり、逃げ出したい気持ちになる事だってあると思います。大雑把過ぎる印象を受けました。

わたしが恋の項を書くとしたら「主に異性に対して抱く病的な好意、または独占欲。」とします‥が、こんな冷たい言葉で綴られたら恋という文字が可愛そうですね(汗)
{/netabare}
4話の感想
{netabare}
今回は西岡さんの有能さが発揮されるお話。この人もまた馬締さんに負けじと劣らず仕事熱心な人でした。「大渡海」編纂中止を阻止すべく奔走します。初回の印象からはとても想像出来ない機転と行動力を見せてくれました。適材適所とは正にこの事。誰かに出来ない事を誰かがやる。そうやって上手いこと歯車が噛み合う様に、人間関係が絡み合ったら世の中もっと円滑に回るのに‥。理想的なチームの一端を見た様でした。

でも西岡さんのやった様な会社の利益に関わる独断専行をしたら、現実ではどうなるのだろう? 私には分かりません。作中の人物の台詞にある様に「ただでは済まない」事になったりして‥。

続く馬締さんと香具矢さんのデートのシーン、偶然と、半ば強引に引き合わされた二人ですが、言葉の分かる異性と会話出来るって事は嬉しい事ですよね‥。二人を応援したくなる周りの大人たちの気持ちも何となく分かってきました。(大人の癖に何を今更‥)

そしてお約束の最後のテロップ、今回は「漸進」でした。

「漸進」の「漸」の文字は水の流れを切って徐々に導き通す事を意味し、そこから「だんだん」とか「次第に」という意味に変わっていったそうです。

作中では「立ち止まらず、少しずつ進む事」とありますが、前回の「恋」に続いてかなり淡白な表現という印象‥。導き通すという所が欠けていますが流れる水のイメージは感じられるので無難な解釈なのかも知れません‥。

言葉の意味を端的に表現する事は辞書編纂において重要な事だとは思いますが、要約が過ぎて本質から外れた意味を持たせると、言葉の精度が落ちてしまう気がします。かと言って複雑過ぎると編纂者の主観が強くなってしまう‥馬締さんの様に活字に耽溺した者のみが持つ微妙なバランス感覚が必要な様です。

「鏡の国のアリス」に登場するハンプティ・ダンプティは、言葉に給料を払えば、その言葉に好きな意味を持たせる事が出来ると豪語していますが、そんな話も少しだけ思い出してしまいました。

※:エンディングの語釈は「三省堂国語辞典」を参考にしている様です。シンプルな語釈で有名な辞書だそう‥。わたしは持ってません(笑)
{/netabare}
5話の感想
{netabare}
馬締さんの恋文は試金石の様なものかも知れませんね。受け入れてくれる人がいれば運命の人、そうでなければ縁が無かったという事‥。自分を偽ればいつか必ず綻びが生まれて後々大変な事にならないとも限りませんので、意外と相手の心を確かめる懸命なやり方なのかも(笑)

揺蕩う(たゆたう)‥ゆらゆらとゆれる。説明これだけでいいんでしょうか? これじゃあ"ゆらめく"と同じ気がします(汗)
{/netabare}
6話の感想
{netabare}
一目惚れに近い感じの馬締さんもそうですが、恋文なのか何なのか分からなかったのに、伝わってきた真剣さだけで「好きです」って言ってしまえる香具矢さんにもちょっと軽薄な印象を受けてしまいました‥。現実ではそうやって付き合い始める人も多いかも知れませんが、ちょっとこの物語にそぐわない恋愛の描き方だった様に思います。お互いの事をまだ良く知っているわけでも無いのに、決断が早過ぎて思慮深さに欠ける印象を受けました。

共振‥前回に続いて他の語に簡単に置き換えられてしまう語釈でがっかり。共鳴と置き換えても差異が全く無い表現でした。言葉を扱う物語なのだからこういう細かいところにも気を使って欲しい気がします。
{/netabare}
7話の感想
{netabare}
大渡海の執筆依頼を受けていた小田先生の原稿が届くお話。

小田先生、伝えられた執筆容量を無視している上に、馬締さんにダメ出しされまくり‥。この人、名声とかはあるのかもしれないけれど能力は甚だ疑問でした。それに人に土下座させて喜ぶ人の精神構造って、小中学生とかのいじめっ子並みに幼い気がします。要はどっちが偉いかという事を確認して喜ぶおばか思考‥。視野が狭い人の様です。

元々商売としての意義は見出せない大渡海編纂なんだから、権威は無くとも若い人の中から優秀な人材を探すべきだった気がしないでもないです。最初から足手まといにしかならないこんな人に頼まなきゃいいのに‥とか思ってしまいました。でも現実ではコネとかで物事が進む事は良くあるので、ある意味リアルな描写なのかも知れません‥。

馬締さんと西岡さんコンビの「西行」修正シーンは、この作品ならではの面白さを見出せて大満足でした。文字の海の中で戯れる二人の姿は素敵なおもちゃを与えられて喜ぶ子供の様でした。

「遍歴する人、流れ者」という拡大解釈を追記するに至った動機については、西岡さんの「この意味を載せれば心強く思う人がいる」という情に偏った意見に依存しますが、客観性をそれほど無視した選択ではないとも思われたので好感が持てました。

ただ今回の山場、西岡さんの小田先生へ向けた止めの一言「地球のコアより固く、マグマより熱い」という大仰な表現については蛇足気味で、あまり心に響きませんでした。こういう"してやったり"な展開自体わたしは好きではありませんが、最後の台詞がバトルものにありそうな大見得なのでさらに残念。人物や作風にそぐわない気がしました。
{/netabare}
8話の感想
{netabare}
馬締さんと香具矢さんいつの間にか結婚してる(笑)というのは置いといて。

終幕近くのシーン、辞書編集部に新しく入ってきた岸部さんの"右"の説明が1話の馬締さんのものと同じだった点には作為的なものを感じました。性別の違いも経験の違いもあるし、あれこれ違っても良かろうと思われました‥。違った説明を考えるのが面倒なのと、それに続く西岡さんの「君、辞書向いてるよ」という台詞を言わせたかっただけの様に邪推してしまいました‥。

お約束の終幕の語釈について、今回は"編む"でしたが、「文章・歌などを集めて本にまとめる」との事。編むには当然他の意味もあるので、いくつかある語釈の内の一つだとして、それでもかなり雑な印象を受けました。

先ず文章と歌という語が並列に扱われているのがおかしいのと、用例もそれに合わせて「辞書を-」となっている所に強引さがあります。

"など"と入っているので文章という語と用例の辞書からは離れて、歌と並べて記すなら"物語"とし(他に"思想"とかもあるけれど‥)、文章という語は完成品を指す語なので後に置くのが適切かと思われます。二つ例を挙げると‥

「物語、歌などを集めて本にまとめる。」

「物語、歌などを文章にして本にまとめる。」

となりました。まぁ、いつもながら要約し過ぎな気もしますけれど(汗)
{/netabare}
9話の感想
{netabare}
前回に続き製本までの流れを描くお話。

西岡さんのいたずらは端的に馬締さんの性格を伝えようとした試みかも知れませんが、ラブレターのコピーを無断で読ませるって結構ヒドイ気が‥。西岡さんだからしょうがないんですが(笑)

松本先生の"言葉を大事にする"の説明シーン、内容そのものはなるほどと思わせるものでしたが、先の恋文の話の続きとしてみると、流れが間逆の方向に進んでいる様で若干の違和感がありました。馬締さんは例の恋文の中で言葉を大事にしていたのだろうかと‥。

後半、あけぼの製紙の宮本さんが岸辺さんをデートに誘うお話と予期せぬトラブルのお話がありましたが、ドラマ部分はやはり、毎度の取って付けた感があり馴染めませんでした。後者については編纂作業にPCを導入していれば回避出来たかも知れない問題なので、辞書編集部の頭の固さに閉口(汗)作業効率も格段に上がるでしょうに何故そうしないんでしょう‥理由は不明。

文章について、専門書など特定の読者層を想定して編まれた本と違って、辞書やこのレビューの様に、不特定の読者に向けた文章というのは平易な文体を心掛ける事は元より、多くの人にストレス無く読んでもらえるよう、専門用語、難解な表現は極力避けて綴られねばなりません。かと言って平た過ぎる文章には面白みが無いし、情報の詰まった文章というのは面白いもの。やはりバランスが肝要‥。

万人に理解されうる文章にする為には語彙を限定せねばならず、そうすると必然的に表現の幅が狭まり、大まかな意味は伝わっても精密さの欠ける曖昧な文章となってしまいます。逆に馬締さんの恋文の様に知力を総動員して綴った文章では理解が困難になる可能性が生じます。

言葉は生き物と作中にありましたが、その生き物を使って生き物である人間に意志を伝えるという難しさ、今もまたひしひしと感じるブリキ男なのでした。
{/netabare}
10話の感想
{netabare}
大渡海に"血潮"が抜けていたので再チェックというお話。

これまでのお話で既に語られた、未だに用例カードの集積をデータベースとして利用しているという設定にも驚きましたが、今回の24万語の手作業によるチェック作業もかなりきつそうでした。作業量もさる事ながらヒューマンエラーによる問題が次々と出そう‥。時代設定が現代であるという事も相まってPCを利用せずに行う人員を動員しての力技にはやはり前時代的な印象がありました。

日本では辞書などの手書きデータの電子化は80年代あたりから着々と進んでおり、1985年三修社によって発売された日本最初のCD-ROMコンテンツ「最新科学技術用語辞典」を皮切りに、翌々年1987年には「広辞苑第三版CD-ROM版」が発売されていたとの事。当時富士通のワープロ専用機(価格が200万円位もしたらしい)のソフトとして利用可能だったそうです。

現場の事など何も知らないわたしとしては、上記の流れからすると電子化作業は現在ではとっくに完了している様にも思えてしまいますが、実際の所はどうなんでしょう? 近い未来に紙媒体の印刷物自体が無くなる事など、まずあり得ませんが、作業効率の向上や生産コストの削減という観点からすれば、電子化は必然の成り行きとも言えるので、今回の様な時代錯誤とも言える非効率なやり方にはどうしても疑問を抱いてしまいました。

終幕の語釈については特に思う所が無いので今回もはしょります。
{/netabare}
11話の感想
{netabare}
後半の松本先生の死、「大渡海」初版刊行のお話はエピローグ扱いと受け取り、私は前半の松本先生の家の縁側のシーン、延いては荒木さんと真締さんが駅のホームで言葉を交わすシーンをこの作品の終幕と受け止めました。

松本先生の話によれば、日本では辞書編纂に公金が使われた例は皆無との事、それゆえ権威付けや支配の道具として使われる事も無いという‥。以前私はこのレビューで"タウンページの代わりに辞書を配って欲しい"と考え無しに綴ってしまった事がありましたが、いつもながらに浅知恵でした。

日本では一般的な書に関しては、人権侵害や著作権の侵害による出版の差し止めを除き、検閲が禁止されているため、法制度上の発禁は原則として存在しないというのが建前だそうですが、菊タブーだの鶴タブーだのという、いくつかの言論の禁忌に当たるものも確かに存在し、それらを避けなければならない暗黙の了解もある様です。報道についてはその傾向が特に顕著だそうな‥。責任の所在はマスコミ自体にあるそうですが、暴力的なものも含め様々な圧力が掛かる中で公正な記事を書くというのも難しい事なのだと推察されます。

言葉によって綴られる文章の内容については言うまでもありませんが、言葉そのものにまでその様な規制が掛かってしまうと、さらに窮屈この上ない社会になってしまいそうですね‥。松本先生の懸念はもっともな事だと思いました。

「大渡海」出版を待たずして逝ってしまった松本先生でしたが、生前に自分の仕事を引き継いでくれる荒木さん、真締さん、西岡さんを始めとする何人もの人たちと出会えた事は幸運であったと思います。「循環する命の営みほど我々にとって励みになるものはありません。」と話した松本先生は、辞書作りには完成が無い事を誰よりも深く理解してました。世には辞書編纂に限らず様々な未完成品が存在しますが、個人の死により永遠に未完となるものもあれば、引き継がれ完成に至るものもあります。松本先生は引継ぎ先を、命のバトンを渡すべき相手を見つけ、心安らかに息を引き取っていった事でしょう。結果よりも過程に意味があると常々考える私はそう信じます。

人の命もまた、廃れ編み直される辞書の如きに死に生まれ行くもの‥。定まった目的に向かって進む事も時として大事ですが、毎日を悔いなく過ごす様に努める人生の方にこそ真に尊いものがあると改めて教えられたブリキ男なのでした。
{/netabare}

主人公の馬締さんの声を演じるのはサイコパスの槙島聖護役でも有名な櫻井孝宏さん。西岡さん役は、こちらも言わずと知れた人気者、神谷浩史さん。それにしても馬締さんど~りで堂に入った話し方をする訳で‥紙の本とはよほど相性の良い方の様です(笑)朗読とかドラマCDとかの語りが好きな方なら櫻井孝宏さんの淡々とした言葉運びを耳に心地良く感じる事でしょう。

起伏のあるドラマを期待出来る様な作品では無いと思いますが、台詞そのものと落ち着いた作風に魅力を感じました。目に楽しいねこさん作画、丁寧なお料理描写も相まって、最後まで飽きずに視聴する事が出来そうです。

最後まで観終えて、一足飛びで目まぐるしく進む展開には戸惑いを覚える事もありましたが、辞書編纂というお仕事の一端、それに掛ける人々の情熱、真摯さの伝わってくる素晴らしいドラマだったと思います。

アニメのキャラについつい敬称を付けたがるわたしですが、それも極々自然な事と今更ながら確認出来たアニメでもありました。松本朋佑というキャラに対しては"松本先生"と言う呼び方以外は考え付きませんでしたもの‥。本作の落ち着きのある作風を根幹から支える、自ずと敬意を抱きたくなる好人物でした。


※1:奇人、変人と訳される事もあるあまり有り難く無い言葉? 女性名詞"不思議ちゃん"もこれに含まれるらしい。

※2:知人は白と黒しか知覚出来ない全色盲を指していた様でした。

※:"舟を編む"と言う言葉、ちょっと不思議な響きですが、編む様にして作られる舟は実在します。私が知っている限りではアリュート・インディアンの作る伝統的な船"バイダルカ"がそれに当たります。無数のパーツを何本もの紐でしっかりと結わえ付けて作られる、剛性、柔軟性を備えたカヌーで、"バイダルカには間接がある"とまで称されています。

アニメとは全然関係ないけれど、ケネス・ブラウアー著「宇宙船とカヌー」に詳しい描写がありますので、ご興味が湧いた方は是非ご一読を。素晴らしい書です。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 56
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「超エモい」は、「マジヤバイ」であり、「いとあはれ」でもあった。

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
辞書作りに邁進する社会人にスポットを当てた、オンリーワンの作品。ノイタミナらしく、大人で、静かな魅力があります。

原作既読。アニメはかなり丁寧に、原作を大切しつつも、アニメーションとしての良さを出そうとして作られていた印象です。このアニメの出来自体にはなんの不満もないんですが、それでも言いたい。

「原作を読んでほしい」

レビューでは、その理由や、原作との印象の違い
アニメの感想などをざっくばらんに。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
日国(にっこく)と聞いて、何を思い出しますか?

そこで、「日本国語大辞典」という貴方は、さては文学部(もしくはよほどの国語好き)ですね(笑) 

「日本国語大辞典(日国)」は、全14巻(本編13巻・別巻1)、50万項目、100万用例を収録し、別巻には漢字索引、方言索引、出典一覧を収録する、日本最大級の辞書です。

あの重厚感のある深緑色の辞書は、学生時代にだいぶお世話になりました。小説を読んでいて、分からない言葉が出てきたらとりあえず日国を引く。今思えば、不思議とネットや電子辞書は使ってませんでしたね。身近に図書館があったのもあるけど、やっぱり私は、紙の本が好きなんですよ。未だに、電子書籍には手を出せてませんし。

という私にとって、元々興味があった作品。ただ、原作を読んだとき、「アニメにする必要はない」と思ってはいました。明らかに実写向き。それはアニメを観た後でも変わらないのだけど、それでも本作をアニメにする価値があるとすれば、

「なんか、良いよな、社会人」

と、子供達(高校生~大学生)が観て感じてほしいということかな。「職業に貴賤はない」という言葉があるけれど、働くことの楽しさ、やりがい、眩しさ。それを感じてほしいな~。

辞書編集なんて、本当に地味でこの上ない仕事を、ちゃんと熱く格好良く描けています。

子供達(小中学生)は別に良いんだけど、大学生くらいになってまで(実力も実績も努力も足りないのに)、「プロ野球選手になりたい」的なことを思っている、オシャレなところ、花形なところ以外は仕事だと思っていないバカがいますよね、いっぱい。

仕事なんてのは、(どんなものでも)必死にやっていくうちに段々面白くなっていくものだし、真剣にやっても何も面白さを見出だせないなら多分、自分が面白いと思っていたことを仕事にしたとしても、次第に楽しめなくなってくる人だと思いますよ。

だからこのアニメで、特に西岡を観てね、良いな~と思ってほしいな~。大人も充分に楽しいんですよ、人生は。

さて、原作好きからして、アニメとの違いだけど、細かなところは置いといて(以下は原作ネタバレありです)、

①西岡の活躍が増して、馬締めの心理描写が減った。
②佐々木さんが明るい

かな、気になったところは。

原作は小説媒体だけに、心理描写が厚い。特に馬締。

原作は掛け値なしに馬締の物語でした。

静かに、しかし情熱と拘りをもって辞書を作ります。香具矢への恋慕(ちなみに原作だと、香具矢が夜這いをかけて童貞喪失で、恋文の返事が夜這いというのはインパクトでかかったけど、不思議と魅力的なヒロインだったんですよね)、西岡との友情が、地味な作品を彩ります。

ただ、馬締は元々寡黙なキャラクターだから、会話文を拾っていけば、アニメのように少し薄味になってしまいますね。まあ、それを補うように西岡が原作以上に格好良く描かれていましたけど。

あと、佐々木さんは、原作だともっと地味で、居るのか居ないのか分からない、熱量もそこまで感じないんですよ、途中まで。だからこそ、少ない決め所をバチっと決め、契約社員だけれど熱意をもった仲間なんだよなという感じがして、好きなキャラでした。

アニメだと、口数が増えたというか、明るくなったというか、正社員感っていうか。

まあ、だから嫌ってことではなく、「アニメにしようと頑張っているな~」と、生暖かく観ていました。

岡崎体育さんのOPも、正直アニメの世界観には合ってないです。作中で文字が乱れ飛ぶような演出もあらましたが、それら全て、この地味な作品を、なんとかアニメーションの枠の中で表現したいと、制作の頑張りを感じました。

それでも、私が「原作を読んでほしい」としたのは、この作品最大の魅力が、三浦しをんさんの紡ぐ、透き通るような文体、日本語のリズムにあるからです。これは、上手く言葉にすることができず、ましてやアニメでは表現しきれない「小説の強み」と言える部分なので、実際に原作を読んで頂くしかない。

よくアニメ化される有名な小説家といえば、森見登美彦さんかなと思いますが、彼の、少し酔ったような、非常に個性的な文体(も勿論好きですが)とはある意味真逆で、とてもシンプルで読みやすい。スッと心に入ってくるような、透明感がありました。言葉の流れに無理がないから、小説の世界に没入できる。

この小説を読んだのが4~5年くらい前ですが、その年に読んだ小説としては一番楽しめました(ちなみに、この本の前に、「スクラップアンドビルド」「火花」と話題作を読んでいましたが、あの2作はあくまでアイディア賞であって、文章の上手さという点では、あまり感じませんでしたね。ただ、本作が楽しかったからその直後に読んだ「風が強く吹いている」では、ちょっと稚拙というか、そこまで美しい日本語の流れを感じなかったので、三浦しをんさんが本来持っているものというより、本作までに成長されたのかなと思いました)。

やっぱり、1クールのテレビアニメに一番向いているのは、1巻で完結している小説なんじゃないかなと思いました。小説原作のアニメ、もっと増えて欲しいです。

レビュータイトルにしたのは、最近読んだ新聞の記事から引用。当たり前だけれど、言葉は変化しながらも、人の心には変わらない部分がある。それを端的に表現しているなと思いました。

ただ、SNSや交通機関の発達により、言葉の変化はこれまでにない速度で進んでいます。これから、どこに行くんでしょうね、日本語は。

日本語を愛する立場としては、世界の中で1国しか使っていないこの小さな舟が、英語という大波に飲み込まれて沈没しないことを、切に願っています。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
作画は綺麗だな。渋い、小説より地味なアニメってどうなのだろう(笑)

2話目 ☆4
言葉は舟、全くの同感。追いやられたのではなく、残った。恋愛模様は、なんか思ってたのと違うな~。

3話目 ☆4
童貞は、辞書作りの障害(笑) 何気に、松本先生、好き者だよな(笑)

4話目 ☆4
デート。2周目(笑)

5話目 ☆4
なんか、良いよな、社会人。そう、子供達に思ってほしい。Cパート、このコピーのシーンが実は重要なシーンになるとは、、、誰も分からないよな(笑)

6話目 ☆4
実は必要とされてた、喜び。童貞卒業シーンは、描くのかな?

7話目 ☆4
彼女の足の短さを笑顔で見られるのは大事だよな。西岡、良いキャラだよな~。「はい、遅れないように行きます」の、真面目な文体は、西岡が本気で自分を見てくれたことに対する返答だよな。上手い。

8話目 ☆4
13年後。岸辺さん。まあ確かに、この部署にきたら引くよな(笑) この「ヌメリ感」って、印象深いな~。松本先生見ると、泣けてくるな。

9話目 ☆3
ラブレターのやつ、5話Cパートの伏線回収。原作ならもっと、グッときたのだけれど。

10話目 ☆3
う~ん、ここまで楽しかったとなるのは、やや違和感。

11話目 ☆5
間に合わなかったのがな。松本先生の手紙、というか、遺影の前にある日本酒から、少し泣いたな。
{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 23

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゆっくり

三浦しをん原作。読んではいない。
辞書制作に携わる出版社の社員の物語。人生の多くを費やし、ゆっくりと完成させる辞書だけにゆったりとした話の展開。時間がとんでも歳をとって見た目が変化する以外はそこまでの変化はない。

主人公がこれまたゆったりとした人で時間が経過しても香具矢との関係も出会った当初のままという感じ。それはそれで良い。

作中に挟んでくる教えて!じしょたんずは色んな有名辞書が擬人化して辞書豆知識を教えてくれる。

OP
潮風 歌 岡崎体育
ED
I&I 歌 Leola
Leolaの歌は初めて聞いたけど、EDにぴったりなゆったりとした曲だった。


1. 茫洋
辞書編集部員の西岡は、街の本屋でとある営業マンのお粗末な仕事っぷりを目撃する。それは、西岡も勤める玄武書房の社員である馬締(まじめ)という男だった。一方、辞書一筋のベテラン編集者・荒木は、定年を前に後任者を探していた。そんな荒木に何気なく馬締の話をする西岡。すると荒木は突然立ちがり、足早に営業部に向かった。突然の訪問者に戸惑う馬締は、荒木からの『言葉』に関する質問に自分なりの答えを語る。その瞬間、荒木は馬締のセンスを見抜き、辞書作りに向いていると確信する。そして、その場で馬締をスカウトするのだった---。

2. 逢着
辞書編集部へ異動になった馬締は、荒木や監修の松本先生の辞書作りへの情熱を知ることになる。編纂途中の中型辞書・『大渡海』への想い、そしてなぜ新しい辞書を作り続けるのか……。そんな馬締は、彼らの期待に答えることができるのか……という不安に襲われていた。しかし、下宿先の大家・タケさんは言う。「頼ったり頼られたりすればいいと思うよ」そんな満月の夜。下宿先のベランダで、馬締は美しい女性と遭遇する---。

3. 恋
馬締が、タケの孫娘・香具矢に恋をしたことが発覚。そこで辞書編集部の一同は、香具矢が板前修業をしている店を訪れることに。西岡の雑談にも程よく答えながら、真剣に料理と向き合う香具矢に見惚れる馬締。彼女もまた、辞書作りと同じ長く困難な道を極めようとしているのだ。帰り道、西岡と馬締は語る。馬締は、場を作るのがうまい西岡を尊敬していた。そんな馬締を変な奴だ…と呆れる西岡は、これから面白くなるかもな…という期待も感じていた。しかしそんなさなか、西岡は『大渡海中止』という噂を耳にしてしまう---。

4. 漸進
社内で噂される『大渡海中止』の動きを阻止すべく、辞書編集部は西岡発案の大胆な策を実行する。一丸となって奔走する一同。そんななか西岡は、今までにない生き生きした表情を浮かべていた---。数ヶ月後。久しぶりに休日を取った馬締は、タケの後押しもあり香具矢と二人で出かけることに。二人は観覧車に乗り、東京の街を見渡した。そして、料理への情熱を語る香具矢。感動した馬締も、自分なりに想いを伝えようとするのだが……。その夜。馬締は香具矢へ想いを伝えるべく、手紙を書き始めた---。

5. 揺蕩う
局長に呼び出された西岡は、『大渡海』続行の条件を言い渡される。それは、別の辞書の改訂と、西岡の宣伝部への異動だった---。辞書作りへの情熱を感じ始めていた西岡はショックを受ける。しかし、『大渡海』の見本刷りを見て喜ぶ編集部員たちや、既に条件である小型辞書の改訂作業を始めている馬締。そんな彼らを目の当たりにし、「異動までに俺ができることは全部やる!」と意気込むのだった。一方、恋文が完成した馬締は、勇気を振り絞り香具矢に手渡した---。

6. 共振
恋文を渡した翌朝、香具矢に遭遇した馬締は思わず逃げ出してしまった……。その日の昼、今後の対策について話しあう編集部員たち。そこで、西岡が自身の異動を告白する。衝撃を受ける一同。西岡さんが……と呆然となる馬締は、不安に襲われつつ帰宅するのだった。その夜、恋文の返事を香具矢に迫る馬締。絶対今日中に聞けと西岡から助言を受けていたのだ。しかし、動揺した香具矢は部屋に戻ってしまった。振られた……と肩を落とす馬締。しかし、恋文の文面を再確認してきたという香具矢は、馬締へ想いを告げる。「私も、好きです」---。

7. 信頼
大学教授から上がってきた原稿に問題が見つかり、西岡と馬締は修正案を作成する。そのなかで馬締は、大渡海には西岡が必要だと改めて感じる。そんな馬締に、西岡は力強く語る。たとえ離れても、お前をフォローし続けると---。数日後。修正に激怒した教授から連絡が入り、西岡は一人謝罪に向かう。露骨に不機嫌な態度をとる教授。しかし西岡は機転をきかせ、教授に今後の協力を約束させる。大学を後にした西岡は、晴れやかな表情で新たな道を歩き出した。そして馬締も、新たな決意を胸に一人作業を続けていた---。

8. 編む
13年の月日が流れ、新たな社員・岸辺がやってきた。しかし、入社以来ファッション雑誌を作ってきた岸辺は、なぜ私が辞書を……という悶々とした思いを抱えていた。そんななか岸辺の歓迎会をすることに。そこで馬締は、岸辺が「言葉を大事にする人」だと言う。しかし理解できない岸辺は、自分に辞書作りは無理だと店を飛び出してしまった……。そんな岸辺と遭遇した西岡は、ある質問をする。それはかつて、荒木が馬締のスカウトを決めた『言葉』に関する質問だった。岸辺の答えを聞いた西岡は、微笑みこう言った。「君、辞書向いてるよ」翌日。辞書編集部には、率先して仕事をする岸辺の姿があった---。

9. 血潮
新たなスタートを切った岸辺は、松本や馬締との交流のなかで、『言葉』や『辞書』についてより理解を深めていく。そんななか総仕上げの作業が始まり、並行して『大渡海』専用の紙の開発も続けられていた。来る日も来る日も机に向かい、黙々と作業をする一同。そして季節は移り変わっていく---。約一年が経過し、とうとう紙が完成した。そして同時に、営業や宣伝といった他部署との打ち合わせも重ね、日に日に大渡海の完成に近づいてく。そんなある日、重大なミスが発覚してしまう---。

10. 矜持
抜けている単語が見つかり愕然となる編集部員たち。そこで馬締は、24万語全てのチェックをやり直すと決断した。そんな矢先、松本が入院してしまう。焦る馬締は、いち早い『大渡海』の完成を目指し、黙々と作業を続けるのだった。そうして、編集部員とアルバイトたちの壮絶な合宿生活が始まる。昼夜問わず作業を続け、限界まで働き続けた。馬締は他部署との打ち合わせなどもこなしつつ、かつての自分を振り払うかの様に作業に没頭した。そして時は流れ……とうとう全ての再確認が終了した。西岡も駆けつけ歓喜に湧く一同。こうして、『大渡海』の完成が迫ってきたが---。

11. 灯
馬締と荒木は大渡海の刷り出しを手に、松本の自宅を訪れた。嬉しそうに紙に触れる松本。しかし松本は告白する。食道に癌が見つかったのだ……。そして初春を迎えた頃、とうとう『大渡海』の完成が目前に迫る。そんななか、編集部の電話が鳴り響く。それは、松本の死を知らせるものだった---。『大渡海』は完成し、華やかなパーティが開かれた。そんななか、荒木が取り出した手紙を読んだ馬締は涙を流す。そこには、松本からの感謝の言葉が綴られていたのだ---。そして……桜舞う春の日。馬締と香具矢が歩いている。馬締は、松本の言葉をかみしめながら、辞書作りについて思い巡らせている。「僕らはくり返し、舟を編む」香具矢としっかり手を繋ぎ、馬締は歩み続けるのだった---。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 5

69.6 10 マスコットアニメランキング10位
魔法少女育成計画(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (650)
2728人が棚に入れました
ソーシャルゲーム「魔法少女育成計画」には、何万人かに一人の割合で本物の魔法少女になれるという噂が存在していた。
幼い頃から魔法少女に憧れていた中学生、姫河小雪もゲームをプレイするひとり。
ある日、いつものようにゲームをプレイしていると、マスコットキャラクターのファヴが突然、小雪に語り掛け、本物の魔法少女に選ばれたことを告げる。

声優・キャラクター
東山奈央、沼倉愛美、佐倉綾音、内山夕実、花守ゆみり、井上喜久子、日笠陽子、水瀬いのり、松田利冴、松田颯水、西明日香、新井里美、早見沙織、小林ゆう、緒方恵美、日高里菜、間宮くるみ
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

個性的で魅力的なキャラは多かったものの肝心の主人公が・・・

スノーホワイト:種崎敦美
ラ・ピュセル:田所あずさ
ねむりん:黒沢ともよ
カラミティ・メアリ:大橋彩香
プフレ:後藤沙緒里
シャドウゲール:種田梨沙
ディティック・ベル:村川梨衣
ラピス・ラズリーヌ:小澤亜李
レイン・ポゥ:麻倉もも
ポスタリィ:大森日雅
袋井魔梨華:日高里菜

アニメ化より1年前
魔法少女育成計画のドラマCDが発売され
アニメ化の告知がされました
上のはドラマCD版のキャストです
子役時代から黒沢ともよファンをやってる身としては
当然押さえるしかないないわけですが
そのあと無情な宣告が・・・

TVアニメ版はキャスト総入れ替え
しかも基本的にアニメ版の方が人気の高い声優さんが多いわけです
ねむりん役はともよちゃんからゆみりちゃんにコンバート
これはあれですか?
花守ゆみり>黒沢ともよってことですか!?
いえまぁゆみりちゃんが嫌いなわけじゃなくて
むしろ毎週もぐこみゅ聞いて公録行ったりしてたくらいには好きなんですが
なんだか複雑な心境です・・・
アニメでもちゃっかり別の役もらってる日高里菜もいることだし
別の役でもいいからともよちゃんを使ってあげてほしかった・・・

なんて話はどうでもいいとして

魔法少女育成計画という題名
魔法少女という単語にファンシーな響きを感じる人は
もはや深夜アニメの視聴者にはほとんどいないでしょう
魔法少女リリカルなのはシリーズや
魔法少女まどか☆マギカの影響で
もはや魔法少女と名の付く深夜アニメとあれば
むしろハードな展開をイメージする人の方が多いのではないでしょうか?

この作品も16人の魔法少女たちが生き残りをかけて戦うサバイバルアクション
最近の魔法少女モノの流れを汲んだ
運命に翻弄される魔法少女たちの過酷な戦いを描いた作品です

心優しい中学生の少女が
腹黒いマスコットに騙されて魔法少女になり
命がけで戦わされるというあたりは
魔法少女モノの中でもまどか☆マギカの影響を大きく受けているようです

しかし実際にそれ以上に色濃く影響を受けていると思われる作品は
高見広春のバトル・ロワイアルでしょう
デス・ゲームというジャンルをメジャージャンルとして確立したこの作品は
近年のあらゆるデス・ゲーム系作品の祖と言っても過言ではなく
このジャンルで勝負すること自体影響を受けている証拠ですから
当たり前の話であるとも言えます

そもそも古今東西ありとあらゆる作品が
何らかの他作品の影響を受けて作られており
影響を受けていること自体は非難されるようなことではありません
バトロワにしても死のロングウォークの影響が良く論じられますが
それがバトロワの価値を毀損することにはなりません

ただの二番煎じで終わるか
アニメ史の一里塚となれるかどうかは
その作品ならではに魅力を打ち出せるかどうかにあると思います
そしてこの作品にはそれが十分にあったと思います

{netabare}アニメ開始と同時に大きな話題を呼んだのは
魔法少女(男)だったラ・ピュセル
ラ・ピュセルという単語はジャンヌ・ダルクの異名として知られており
おそらく颯太君的にもそのイメージで命名したのでしょう
実際はフランス語で乙女とかその程度の意味の普通名詞で
ジャンヌ・ダルクそのものを指し示す単語ではないのですが
まぁ颯太君中学生ですしね
乙女の名を冠した魔法少女が変身前は男というのが
これは男の娘の一種なのかいやむしろトランスジェンダーだろう
といった感じでかなり話題になっていました
話題になりすぎました

1クールで16人を急ぎ足で殺して回らなくてはいけない
という制約の中で一人一人の掘り下げを頑張っていたと思いますし
最後まで見ればラ・ピュセルショックがピークの出オチアニメではない
とはっきりわかると思います
魅力的なキャラはたくさんいたのですが
デスゲーム系作品の宿命で
そのほとんどが次々と退場していって
最終話まで残るのはごくわずかなキャラだけになります

お気に入りキャラの退場で興味を失ってしまった層は
その先の展開を見てすらくれません
大きな話題になったラ・ピュセルがあまりに早期に退場したことで
話題性が大きく減ってしまったように思います

本来なら親友の死の影響を一番受けている
主人公のスノーホワイトが
ラ・ピュセルの死を乗り越えて
しっかりと物語を牽引していかなくてはいけなかったんでしょう

終盤まで生き残ったキャラの中で
スイムスイムなんかはなかなかのサイコパスっぷりで
かなりいい悪役キャラだったと思うんですが
そのスイムスイムを倒したのはリップルでした
さらに諸悪の根源たるファヴを倒す際は
スノーホワイトの能力で弱点を読み取って倒したかのように見えて
読み取った際にはもうすでにリップルがその方法で倒そうとしていて
結局スノーホワイトがあの場にいなくとも
同じ結末になったことは想像に難くありません

トップスピードを失ったリップルは
復讐のために戦いを挑み
ルーラを失った(自分で殺したんですが)スイムスイムは
自分がお姫様になるためにルーラの教えを忠実に守ります
つまりトップスピードやルーラは退場しても
物語に強い影響力を持っていたわけで
魔法少女としては死亡しても
そのキャラクター性は別のキャラクターを媒介に
作品内で生き続けているわけです

それに対してスノーホワイトは
ラ・ピュセル、ハードゴア・アリスと
自分を慕ってくれる相手を2回も失ってなお
本質的に何も変わっていません

この手の作品としては戦いを通した主人公の成長を描くことが
一つのポイントになると思うのですが
一連の事件の中で最後の最後まで
スノーホワイトはほとんど傍観者でしかありませんでした

それがエピローグで突然成長後になっていても
はっきり言って描写不足以外の何物でもありません
それがそのまま主人公の魅力不足につながっており
魅力に乏しいキャラがデスゲームの終盤に残って
無駄に尺を取ってしまいっていることが
作品自体をあと一歩物足りないものにしています

製作陣もその辺の弱点に気が付いていたからこそ
OP主題歌をもう一人の生き残りであるリップルの方に任せたのだと思いますが
それでもまだもう一味足りなかったかなぁという印象です{/netabare}

全体的にレベルは高く最後まで楽しく見れました
この作品ならではと言える魅力はあったものの
名作・傑作と呼ぶには少し届かないでしょう
この手のジャンルが好きな人にはお勧めできますが
万人向けとは言い難いアニメでした

おまけ
{netabare}キャラソンライブ行ってきました
キャラソンライブとは言ったものの
キャラソン9曲+OPEDの11曲しかないこともあって
歌が終わった後はひな壇形式っぽい
キャスト陣全員参加のトークパートだったのですが
むしろそっちがメインなんじゃないかってくらい
いろいろ面白い話が聞けたので
覚えている範囲で載せておきます

スノーホワイト(東山奈央)&
ラ・ピュセル(佐倉綾音)

ウエディングを意識した純白の衣装に身を包む二人
あやねるの男装はわりとガチでイケメンでした
「この恰好見た日高が女の顔になってた」とは本人の談
日ごろから百合営業に精を出すあやねるですが
さすがに抜かりないですね
しかし女体化して魔法少女になった少年役の女性声優が男装していると
もう何が何だかw

あやねる「今日は結婚式あげられてよかった!すぐ離婚だけど」
なおぼう「えー?ひどい!」
あやねる「だっておまえに三途の川を渡らせるわけにいかないだろ!」
まぁ離別じゃなくて死別だけどね

ハードゴア・アリス(日高里菜)

最初キャラソンはスノーホワイトとデュエットになる可能性があったらしいですが
結局一人で歌うことになったちゃんりな
彼女だけは歌が終わった後
ラジオ生放送のためトークパート欠席でした
残念!
エジソンのせいか・・・
もっとあのゴスロリちゃんりなを見ていたかった

リップル(沼倉愛美)&
トップスピード( 内山夕実)

キャラクター的にはこの二人大好きで
中の人的にもこの二人は好きなんですが
ぬー「OPでCDデビューまでさせてもらって感謝してもしきれない
これから曲を歌うたびにこの作品を思い出してもらえると嬉しい」
ゆみさん「実況でトップスピードが死んだときたくさんの人が悲しんでくれて
キャラクターがすごくみんなに愛されているのが伝わってうれしかった」
などなどコメントが優等生過ぎてイベント的にはあんまり面白みはなかったなぁ
まぁ悪役やギャグっぽいキャラと比べて
キャラのイメージを壊さないようにコメントすると
面白くしにくいってのはあるかも?

ルーラ(日笠陽子)&
スイムスイム(水瀬いのり)

早期の脱落者たちが出番が少なかったことを嘆いていて
最終的にだいたいスイムスイムのせいだ!という話になって
いのすけ「私はルーラの言いつけを守っただけだよ!私はお姫様になりたかったの!」
ひよっち「スイムスイム様たくさん回想していただきありがとうございました。おかげでギャラが・・・」
揉み手でスイムスイムにへつらうルーラさんw
脱落の速かったルーラですが
回想シーンが多かったおかげで
出番は終盤までたくさんあったんですね
たぶんルーラもこのくらいプライドが低かったらもっと生き残れたことでしょうw

ミナエル(松田利冴)&
ユナエル(松田颯水)&
たま(西明日香)

ミナユナはオーディション時は
一人で二役やる予定になっていて
松田姉妹は一つの役を取り合うライバルとしてオーディションに向かったそうな
そして妹の方に先に合格の電話が来て
横で聞いていた姉は複雑な思いで「合格おめでとう」
と声をかけて「あんたもやるんだよ!」と返されたそうです

ちなみにレコーディングで歌っているときは
「聞こえてくるのが自分の声なのか相方の声なのかよくわからなくなった」
なんて話をしてました
一瞬そんな馬鹿なwと思いましたが
マイクを通して聴いた自分の声ってなんか違和感ありますよね
マイクを通した自分の声より相方の声の方が聞きなれていれば
そういうこともあってもおかしくないのかな?

たま役のあっちゃんは人を殺す役は初めてだったとのこと
でもオーディションではスイムスイムもうけていて
逆にいのすけはたまも受けていたらしいので
もしキャスティングが逆になっていたら
はじめてにして大量虐殺していた可能性も!?

ねむりん(花守ゆみり)

なぜかルーラ一味に交じっての登場
スイムスイムをそそのかしたある意味黒幕という扱いなのでしょうか?
歌ってる最中に眷属(雲型のアクセサリ)を落っことすw

オーディションの時はマネージャーに
すぐ死んじゃいそうなキャラを狙おうといわれて
見事にねむりんを射止めたそうです

カラミティ・メアリ(井上喜久子)&
マジカロイド44(新井里美)

新井里美がリアルイベントに出てきて
しかもステージ上で歌まで披露する・・・
こんなイベントめったにないぞ!?
と思ってたらめったにないどころか
声優人生17年間で初だそうです
「もうアフレコとかじゃ全然緊張しないんですが、今日は緊張して眠れませんでした」
そしてそのしゃべり方をマネする17歳(おいおい)
こんなマネできるのもこの人くらいだな

ちなみに17歳(おいおい)のオーディションの決め手は
あのドスの利いた「クルクルリン」だったそうですw

森の音楽家クラムベリー(緒方恵美)

ライブの時イヤモニ付け忘れてそのまま歌ったそうな
普段自分のライブでそういうのつけずにヘッドバンギングしてるので
ついつけないで出て行ってしまったらしい

トークパートでは進行役をやっていたので
逆にあんまり自身のお話を聞けなかったのが残念

シスターナナ(早見沙織)&
ヴェス・ウィンタープリズン(小林ゆう)

はやみん「デビューの頃からよくしてもらってるゆうさんと一緒でうれしいです」
小林画伯「…」うしろからはやみんに抱き着く
公認百合カップルなのはわかるけどそこまでべたべたしなくてもw

パンフの自己PRページにはみんなファヴの絵を描く欄があるのですが
この二人の絵はヤバイですね・・・それぞれ別の意味で

ちなみにいろんな人がオーディションで複数の役を受けていて
あやねるなんか全部うけたらしいですが
はやみんはシスターナナだけしか受けなかったそうです
確かにぴったりな感じですね

全体的にかなり豪華なメンツで
よくまぁスケジュール合わせたなぁという感じ
あるいはイベント日程まで最初から決まってて
イベント出演が条件でのオーディションだったのかもしれませんね
会場もアンフィシアターというアニメ系イベント会場としては最上級の場所で
キンブレRAVEを使った無線制御で色彩自動切換えもきれいでした
というわけでかなり満足度の高いイベントでした!
ぜひまた開催してほしいですね
{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 27
ネタバレ

魂がBITCH♡ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【最終回】真実は如何に

監督:橋本裕之 (代表作ごちうさ)
構成・脚本:吉岡たかを(代表作、四月は君の嘘、今期WWW.WORKING!!)
キャラクターデザイン:愛敬由紀子(代表作、四月は君の嘘)
アニメーション制作:Lerche(がっこうぐらし!など)
プロデュース:ジェンコ

※総評は数日後にします。

今回アニメ化されたのは
『魔法少女育成計画』(このライトノベルがすごい!文庫)宝島社
です。
原作小説既読。

物語の内容は同じ地区にいる魔法少女を半減させるためサバイバルゲームをさせます。

第10話からルール変更。
{netabare}生き残り7人。更に4人に減らします。{/netabare}

なお、7話以後は原作がどのように描写されているかに着眼して記述していますので、先々まで相当のネタバレを書き込んでいます。
一応、一回のクリック、タップでは見えないようにしていますけど、閲覧の際には注意をして下さい。

(公式より)
かわいいキャラとシリアス展開でギャップを狙っているようなことを公式には書かれています。

{netabare} 最初から主人公のスノーホワイト(だと思う)の死体が出てくるんですけど・・?
ついでに男の娘ラ・ピュセル(変身して少女)も登場です。
スノーホワイトとラ・ピュセルは幼馴染でラ・ピュセルがスノーホワイトの教育係とコンビを組むところから物語りの展開がはじまります。
3話くらいまでは日常展開するのでしょうか。

魔法少女を管理するQBみたいなキャラ、ファヴが登場しますけど、なにかと物語りのキーを握っていそうです。
登場キャラが多いのでグダグダにならなければいいんですけどね。

4話は本作では珍しくルーラを中心にキャラの掘り下げを行っています。
実はこれ目的はルーラではなく、スイムの掘り下げで物語の根幹にかかってくる大掛かりな伏線です。
放送終局で明らかになるでしょう。{/netabare}

最近のジェンコプロデュース作品は感動系が多かったので忘却していましたけど、グロ鬱アニメの代表作『エルフェンリート』もジェンコでしたね。
『エルフェンリート』の再来と鳴り物入りで宣伝していた『極黒のブリュンヒルデ』が消化不良でしたので、本作でグロ鬱のリベンジを図ったのかもしれませんけど、出来としては『極黒のブリュンヒルデ』にも至っていないでしょう。

橋本監督は本作の前にダンガンロンパ3未来編の絵コンテを1話担当しています。
原作上はダンガンロンパ3ほどゲーム的なストーリーではないですけど、本作もダンガンロンパ3同様のザバイバルアクションですので、同作品からイメージングして演出を進めたのは否めないようですね。

それが故に、魔法少女が死ぬことの意味に対し伏線を張らず、したがって多数の視聴者にダンガンロンパ魔法少女編と印象付けてしまったのは失敗でしたね。

第2話メモ
{netabare}魔法少女をクビになると、現実世界で死ぬ設定。
ふむふむ、こうきたか。
さして伏線も張らずに、分かりやすくダークな展開にしてたな。{/netabare}

第6話メモ「殺しまくることが目的化したのか」
{netabare}率直に。アホらしくて観ていられん。
私は原作ゲームはやっていないので、純粋にアニメとして観ているが、殺し合いストーリーの場合、キャラに何らかの感情移入が生じないと視聴者の脳内に物語は生まれない。
2話で殺人だから、キャラの掘り下げを求めるのも矛盾してはいるな。
要は記号としての魔法少女(今回死んだけど、男の娘もいたが)がもがき苦しみ殺し合うシリアスシチュエーションをゲーム脳で楽しめと、そういうことだな。

グロい殺人ゲームを繰り返すだけならダンガンロンパやコープスパーティと何も変わらない罠←古っw
原作小説を読んだから言えることもあるけど、あまりに人の心を安く見積りしてはいないか。

個人的には殺し合いという事象のモラルや倫理観はどうでもよく、既にまどマギで魔法少女物のアンチテーゼを体験している身としては、殺人が目的化した【薄っぺらいダークファンタジー】をこれでもかと見せつける製作側の奢った態度が気にくわない。
よしんば、まどマギ超える気概で作り込んでいるなら未だしも、原作読んだ限りでは足下にも及ばない。

物語性を考えずただのグロアニメと思えば観られんこともないが、こんなアニメに業界の貴重なリソースが食われているかと思うと、そっちの方が情けないな。{/netabare}

追記。
本作の舞台モデルは原作者遠藤浅蜊氏の出身地上越市のようだが、アバンでマジカロイドが新潟県には存在しない「Seicomart」のパロディー「Saicomart」から登場するシーンがあったので調べてみた。
北海道ではセブンイレブン以上に存在するコンビニだが、北海道外では埼玉と茨城だけ。
パロディーとはいえ「Seicomart」そのもので、OPかEDで提供や協賛のクレジットはない。
ほとんどが上越のなかでアバンだけロケ地が北海道とは思えないので、埼玉、茨城かそれとも勝手に使っているのかな?疑問だ。

第7話メモ
原作完読です。
これ以後原作のイメージ補完の目的で視聴している。
{netabare}鬱展開はまだまだ続くが、ハードゴアアリス登場から描写のグロさが半端ないね。
てか、断首されても、カラミティメアリに銃でグチャグチャにされても死なないとか、不死身設定もトンでるw
主人公のスノーホワイトが怖がるの無理ないが、主人公が登場しても空気化が半端ない。
登場人物も多すぎるからね。

さて、今回はリップルの過去回想があったけどフラグなのかな?
カラミティメアリからの呼び出しは・・トップスピード半年の秘密とか、まーあれだが、原作通りなら次回は相当凄惨なことになる。

魔法少女を減らす為に
キャンデーの数→殺し合い→?
この作品、伏線と回収の間隔が短いから分かり易いのだけが長所だなw{/netabare}

第8話メモ
まぁ今週もお約束グロ描写と死者累々。
グロはもうスクイズさえかわいく思えてくるw
{netabare}今回、過去帳に記載されたのはヴェスとユナエル。
ヴェスはシスターナナに化けていたユナエルを壁に叩き潰して殺し、ミナエルを攻撃中に背後にいたスイムスイムに右手を切断されるが、このシーンはグロい。
ヴェスの死因は出血多量。
既にウイッキーでネタバレ編集されていてワロタ。

妹を殺されたミナエルはすっかり闇落ちだが、キャラがキャラだからさして変わったように思えない。
スノーはアリスを怖がっているけど、スノーは自分自身の善行を忘れているのか?

次の9話まで原作6章。
6章ではその他トップスピード、メアリ、シスターナナ(自殺)が地獄流し。生き残り7名。
次話はトップスピードの秘密暴露でお涙頂戴となるのかな?
トップスピードの秘密はボカしておいたがネタバレが結構書かれているw
お察しのとおり妊娠だぽん。

ついでにメアリはリップルに殺されて、トップスピードはスイムに殺されるんだぽん。
シスターナナの自殺はどうやって描かれるのかも気にはなる。
9話タイトル、ルール変更の意味は更に4人まで減らすということ。
スイムとその仲間(たまとミナエル)は本人含めて3人だからなぁ。
さて、最後の生き残りは単純に3+1となるだろうかw{/netabare}

第9話メモ
取り敢えず原作通りに進行しています。
今話のネタバレは第8話で記述済みです。
{netabare}とうとうメアリーがアンチマテリアルライフルまで使いだした。
モノはロシア製KSVKだろうけど、イゼッタ並みに上手に作画されていたな。
しかし、どこからそんな武器調達してくるのだかね。
魔法少女にライフルやグレネードで、思わずまどマギのほむらを思い出したw
いろいろと設定パクリ過ぎじゃないの。

メアリとのバトルで尺を使い、トップスピードとシスターナナの描写が雑だったのはいただけないな。
原作ではナナの自殺動機は克明に描写されているが、アニメだけではヴェスを失い悲嘆にくれての自殺のような誤解を招きかねない。

物語の基軸がチープである分、エモーショナルなシーンの演出にはもっと力を入れないとダメ。
ま、登場人物の数もだが、原作を掘り下げるなら2クールは必要な作品だが、1クールで纏めるなら構成と演出に相当の工夫が必要だが、監督も脚本も本作には向いていたとは思えない。

生き残り。
1.スイムスイム
2.スノーホワイト
3.たま
4.ハードゴアアリス
5.ミナエル
6.クラムベリー
7.リップル{/netabare}

第10話メモ
wikiがまだ未編集。
というより、顛末部分が全部編集されているのだが。
苦情でも入ったかな。
しかし、原作の表現はそれ程どぎつくはないが、冗談抜きにアニメは魔法少女や絵柄に騙されることなく、けっしてこの作品は子供に観せない方がいい。衝撃が強すぎる。
{netabare}さて、今話で、クラムベリーの立場であるマスターの意味と魔法の国の計画の一部を明らかにしてきた。
「魔法少女人材育成計画」
今話で読み取れる「育成」の意味は皆で考えてみるべし。

そして、今話のほとんどはハードゴアアリスのエピソードだが、ミナエルとユナエルのエピソードもある。
つまり、エピソードをやるということはフラグだが…。

アリスの目の隈はなるほど、そういうことか。
おいおい!遺書は穏やかではないが、いや、でも、これ、いくらJCでも辛すぎるだろう…。
しかし、父親が母親を殺した殺人犯だの、鬱極まる設定を容赦なくぶつけてくるな…。

アホの双子ミナ、ユナは大学生だった。
ほんの少しでもエピソードをやってもらえるだけマシな扱いかもしれないが、魔法少女の本分を忘れ、遊び半分に人を殺したり、キャンディーを強奪して自分達だけが生き残ろうなんてのは甘いのではないか。

スノーホワイトとアリスの関係が明らかにる。
スノーホワイトは自分の善行でアリスを救っていたことを知り、アリスとの絆が深まった。
しかし、アリスはスイムに殺される、変身前に…。
ミナエルがアリスの人形に化けてアリスの住処を突き止めたということ。
なお、アリス殺害シーンは衝撃的かつ悪趣味であり、視聴要注意。
スイムがアリスを襲う刹那、ファブのナレーションで「一般人に正体を知られたら、魔法少女はその資格を失うぽん!」は11話の伏線でもあるのでお聞き逃しなく。
次にスイム一味はクラムベリーの始末にかかるが、ここで返り討ちに遭い、たまが負傷しミナエルが殺される。死体はグロい。

まぁ、原作の通りに進んではいるが、今話で2名死亡とは尺の関係で急いでいるようだ。{/netabare}

第11話メモ
この回では、10話メモに記述したファブのナレーションが伏線となる意味が活きてくる。
{netabare}「魔法少女は仲間同士であっても人間の姿をみせてはいけない」{/netabare}はルーラの教えでもあり、{netabare}スイムはルーラの教えに従ってたまを殺す。
この伏線に感づいたかな。
クラムベリーが失神して魔法が解けた幼女スイムの姿を見て、トドメを刺すのを一瞬躊躇った隙に、たまの穴あけ能力で殺されてしまったね。
マスターのクラムベリーを殺したスイムがマスターとなったが、さてさて・・

はい。今週は原作からの予想の通りクラムベリー(たまに殺される)とたま(スイムに殺される)が南無阿弥陀。

twitterやブログなどでも、スイムの冷酷非情さを批判している向きが多いけれど、4話を観ていないのかな?
幼女に大人の倫理観の適用は無理だろうし、子供の残虐さとは呵責がなく天然なんだ。
(参考)WHOの精神疾患の分類ではスイムのような性格「行為障害」という。{/netabare}

最終回メモ
{netabare}あはは。終わってしもうた。
結果は原作の通りだけれど、原作ではクラムベリーとファブの出鱈目がバレて、ファブは魔法の国に粛清され、魔法の国の使者がスノーのもとへファブ達の悪行を詫びるのだが、魔法の国のことは詳しく描かないで終わった。
原作ストックもあるし、多分2期をやるだろうから、魔法の国のことは次期だな。
生き残り。
スノーホワイト、リップル。{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 45
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

残酷に残虐を加える二重の重い物語…最後まで見ることができるかを試されるアニメ

可愛い魔法少女に得体の知れない物体、某魔法少女アニメの雰囲気を醸し出すこの作品。でも、こっちの方がより鬱っぽい気がしてなりません。どう展開していくのでしょうか。

3話まで
{netabare}人気スマホのゲームで適正がある子が選ばれて魔法少女になるという、突拍子もない設定。しかも、男子も可という。主人公は純粋に人助けをしたいという理由で魔法を使い、人助けを行います。新人でもあっという間に営業成績ナンバーワンに。そこへ得体の知れない物体が悪魔の発言「魔法少女増えて容量オーバーなので減らすね」…なんだそれは?

「営業成績悪い奴はクビね」…何年前の企業だよ。はじめに引っ掛かったのはねむりんという悪い夢から救う魔法を持つ少女。のんびりいい子で、現実に帰ろうと先を見始めていた矢先、心臓麻痺で帰らぬ人に…ベッドで手を降ろすシーンの残酷なこと…

クビにならずにいるには頑張るしかない状況。が、クビ=死の実態を知る。得体の知れない物体がまたもや悪魔の発言「死んじゃうぽん」「仕方ないぽんぽんぽんぽん」…もはやかのQBを超えた悪魔っぷり。さらにバージョンアップという、生き残るには何でもやってしまえという通知。次回から生死を賭けたバトル・ロワイアルが始まります。

これ、誰も救われないんじゃなかろうか…どんどん人減っていくし。生き残っても失ったものが大きいだろうし。回が進めば愛着のわくキャラもいるだろうし、そのキャラの「死」を見なきゃいけなくなること必至です。スノーホワイトとラピュセルの幼なじみコンビ(中身は男女)がいい感じだ。でも、ラピュセルは消えそうなフラグ立ってるよね…
ねむりんの現実は24歳…そうだ、設定はスマホのゲーム利用者だったな。男もいるし、きっと子どもいる女性もいそうな感じがします。ますます残酷な話になりそう…{/netabare}

6話まで…
{netabare}ねむりんの次に犠牲になったのはルーラ。社会人なりたてのこれからの子。が、自分に自信が有りすぎて上司と衝突。それだけ自信があるなら自分で起業した方が良いのにとも思う…が、出来ないんだよね。そこがミソだと思った。それは自分より弱い立場の人間しか従えないところからも、実は弱い人間であることが分かってしまいます。花見の席取りでスマホゲームに興じているのは可愛かったけどね…まさかの裏切りでアウト。裏切ったスイムスイム、電波です。が、実はスイムスイムの本体はねむりんが夢で焚き付けてしまったというオチ、ということは子ども…とんでもないものを残していきましたね…

魔法少女たちの裏側が明らかになってきました。カラミティはキ⚪ガイとか、シスターは百合とか、マジカロイドは家に帰るのが嫌な状況とか、クラムベリーが裏ボスとか。さらに謎の16人目登場。

そして次の犠牲者が…ラピュセル…クラムベリーのキチ⚪イ性格によって、そうちゃんが、そうちゃんがぁぁぁ…。死にたくないの本音、無惨すぎる死…スノーホワイトの騎士が死んじゃダメだろう…。さらにスノーホワイトを殺せという命令に従ってしまったアンドロイド子の死…立て続けかよ‼ スノーホワイトに近づいた彼女は斬られても死なない?なんなの?で次週。

ファブは鬼畜どころが化け物です。えげつなさはQB以上。
まさかのラピュセルの死…。序盤に退場とは意外すぎ。でも、その話、あっさりしすぎではないかと。スノーホワイトにとっては大切すぎる相手。絶望の思いが上手く表現できていない気がしました。後、クラムベリーの中の人は裏ボスや裏ボスの役似合います。が、自分が見たいのは弱々しい男の子。なんとか緒方さんを救ってよ、庵野監督~{/netabare}

9話まで
{netabare}脱落者が増えていく。カラミティはマジカロイドを殺ったハードゴアアリスをこれでもか、これでもかというくらいに殺ります。さすがに硫酸コンクリート詰はいかがかと…それでも生きてるアリス。不死身では誰が殺ろうにも無理だろ。
シスターは仲間募ろうとしても、本気なのはスノーホワイトのみ。スイムスイムのものとへ行くが、まさかのウィンタープリズンが双子の片割れ連れて退場。
リップル、トップスピード過去と今を知りつつ物語は気違いメアリ対リップルの戦いへ。
メアリの昭和丸出しの変身に度肝抜かされ、精神の弱さにイラつき、リップルがヤバイ展開に。が、間一髪トップスピードが救い、コンビで気違いを撃破。喜びも束の間、トップスピードが変人スイムスイムに…なんと、妊婦さんを子供ともとも道連れに…
気違いの犯した惨劇をスノーホワイトとアリスは懸命に救助するが、その背後には変人スイムスイム軍団の刃が…スノーホワイトの心の声を聞く能力に救われて次回へ。

残酷な天使の…じゃなかった、残酷すぎるバトル・ロワイアルが続きます。悪魔のマスコットはさらに追い詰めます。当然のようにクラムベリーが糸引いているのでしょうけど。
死のシーンが残酷すぎる。ねむりんの手がだらんに続いてシスターの首吊り足元液流れは強烈です。スイムスイムの残虐性、実際はこどもなんだよなぁ…なんてことをさせるんだこの作家陣は…。作っている側も気違いだと思う(誉め言葉ではない。){/netabare}

12話(最終回)まで
{netabare}スノーホワイトが絶望しているところを慰めようとしたハードゴアアリス。しかし、その想いは伝え切れなかった。次にスイムスイムに狙われたのはアリス。双子の片割れがアリスの素性を知り、素のところを狙うという、もはや単なる殺人である。登校中に斬られるアリス。人前では変身できない…その声がスノーホワイトに届く。駆けつけるスノーホワイト、命を落とす瞬間、アリスがなぜスノーホワイトに拘ったのかが明らかになる。アリスは以前、カギを落として立ちすくんでいたところをスノーホワイトに救われた中学生だったのだ。スノーホワイトが本当の魔法少女なんだと伝え、絶命する…。
スイムスイムの勢いを感じ、クラムベリーが動く。クラムベリーこそ、この殺人ゲームのマスターであり、叩くことを望んだ。スイムスイム一行がクラムベリーと戦うが、双子の片割れが簡単に殺されてしまう。苦戦するスイムスイム。気絶して変身が解かれたスイムスイムを見たクラムベリーは躊躇する、そこにいたのは年端もいかない小学生だったのだ。その躊躇が命取りだった。タマが傷をつけ、そこを開いてクラムベリーは上半身が吹っ飛び絶命する。気絶したスイムスイムをタマが心配するが、気づいたスイムスイムはタマを殺す。魔法少女は素性を知られてはいけないという理由で…
スイムスイムを許せないリップル。スノーホワイトと会い、スイムスイムを殺ると告げる。もう止めて欲しいというスノーホワイトに、リップルはスノーホワイトに憧れていたことを告げる。
スイムスイムとリップルが戦う。腕が切り落とされ、苦戦するリップル。武器を振るった瞬間、落雷がスイムスイムを直撃する。そこをリップルがスイムスイムを落とす。そしてスイムスイムは少女の姿になり絶命する。リップルもまた倒れる。生き残ったのはスノーホワイトだった。
鬼畜なファブはスノーホワイトにマスターになるように願うが、心の声が聞こえるスノーホワイト。ファブがなんのために焦っているのかも理解した。発信器を壊そうとするスノーホワイト、しかし簡単には壊れない。心の叫びがアリスの残したアイテムを動かし、リップルが立ち上がる。リップルは発信器を壊し、ファブは消える。全てが終わった。
後、スノーホワイトは強くなるためにリップルと格闘を訓練していた。

主人公のスノーホワイト、何だったんだろう。なんで彼女が主人公だったのか、よく理解できずに終わった感じです。アリスとリップルからスノーホワイトこそ魔法少女だということを伝えられたが、この物語においては純な魔法少女は異端でしかなかったということを言いたかったのかな?{/netabare}

残酷な物語でした。よくもまぁ、可愛いキャラを次々と殺人に巻き込んだものだ。これがやりたかったんだろうけど、視聴者には伝えきれなかったように思います。これは作り手側の問題だと思いますが、個々の背景をもっと丁寧に描いていれば全然違ったかも知れません。背景が薄いから殺人ゲームだけがクローズアップされてしまったように思います。スノーホワイトにしても、なんのために主人公だったのか、最後まで理解できませんでした。単なる殺人兵器化としたスイムスイムの残虐性、嫌なやつかと思ったルーラの優しさ、ウィンターとナナとの関係性、カラミティの残虐性、トップスピードのリップルに対する気持ち、深く描けていたらもっと人気が出たかもしれません。

あとはファブですよね。これほど考えのない鬼畜はなかなかいません。もっと残虐な最後を遂げてほしかったよ、この鬼畜は…と思わせるところが狙いか?

キャラデザインは好きでした。可愛かったと思います。中の人たちは豪華でしたね。緒方さんがなんの違和感もなく魔法少女しているのが驚きでしたが、本当に幅の広い声優さんです。それと東山さん、今期は大活躍でしたね。忙しすぎて体大丈夫なのだろうか?

残酷な話が続いて重すぎなんですが、なんとか最後まで見ることはできました。話題性は一番だったかもしれません。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 42

64.4 11 マスコットアニメランキング11位
紅殻のパンドラ(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (353)
1825人が棚に入れました
先進国では、一部ではあるが、サイボーグや自律ロボットが一般に出回り始め──
戦争や災害をはじめ、世界はあらゆる災厄に覆われ、救いをもとめて人々がさまよっていた時代。
これはそんな時代に──全く関係なく、『彼女が、彼女に出会う物語』

声優・キャラクター
福沙奈恵、沼倉愛美、田中敦子、森田順平、松田颯水、村川梨衣
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

TEXHNOLYZEのカウンター作品 と言えなくも無い(汗)

 思うところ有ってテクノライズを再視聴してて、若干設定面では差異はあるしその視点と未来への展望は対極では有るものの肉体の置き換えという部分に関しては意外と近い作品だなと感慨深いものを感じたので点数見直します。
片や理想郷、片やディストピアの極みですが比較すると結構面白いですw
セナンクル島{netabare}(後のオリュンポス){/netabare}
と流9洲{netabare}(統括第九小地獄){/netabare}とか。
もっとも対比ならば流9洲じゃなくて地上かもですが・・・

島の通信障害による混乱と、流9洲のオベリスクの機能停止とか。

 全身義体(無機質サイボーグ)とシェイプスの表現の差に至っては、作り手のビジョンの違いが明確すよね。
士郎作品は最早人の姿に固執しなくなった時代のサイボーグに関してもブリアレオスや双角等とても愛嬌が有るデザインなのに、シェイプスなんて虫の腹みたいなのがぶら下がった骸骨すもんね。とても不快なグッドデザインだと思う。
(ジェイムスン型サイボーグの阪華精機社長とかも攻殻にゃ居ましたが、葉巻吸う姿がラブリーですしね)

んで福音と違って、ある意味スタンドアローンの極みとも言える櫟士w


 テクノライズは記憶の外部化・自我の境界云々に関しては物語には盛り込まれてないですが、紅殻は電脳化・義体化と言うテクノロジーに対して(戸惑いはありつつの)とても前向きで希望を感じさせる世界観が私は最高に心地良かったんですよね。その点では無二の作品なのは間違い無い。
そこは士郎正宗作品全般の事であって紅殻の特色ではないかもしれませんが、其処を示唆する表現は多分に盛り込まれていた作品であったにも関わらずほぼスルーされちゃってるっぽいのがこの作品の不幸と言うかw
{netabare}
 10歳で肉体を失った少女が元の肉体の動かし方を捨てて「しっぽをふるように」「はねをはばたかせるみたいに」全身義体に対応し、「はじめてものをみるみたいに」システム補助無しで情報の海にダイブしてゆくこの時代では常識を外れた驚異の適応者と言う側面。

「初めて歓迎してもらえたよ」「私は私を(両親以外から)もらったの」
最先端の技術で社会や周囲のおかげで"生かされている"現実と負い目。常にロボットと間違われる疎外感。

 そしてクラりんから問いかけられる"力の行使と持てる者の義務"
未来を作れってのは士郎正宗作品にはよく出てくる言葉ですし、攻殻新劇場版のラストでも引用されてた部分ですが、この作品にもきちんと盛り込まれている。
{/netabare}

 汲み取ろうと言う気さえあれば、哲学的とは言わないけど十分中身の有る作品だと思うんですけどねぇ。まぁこの手の意見は多勢に無勢なのは判ってるつもりですが。
パンドーラデバイスのアクセスのシーンがエロくて気に入らないという事ならば、ドラえもんの四次元ポケットにのび太が手を突っ込んでると置換えて見る事をお勧めします。

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以下、視聴時のレビューです
{netabare}
最終話視聴。
 アニメとしての総合的な質と言う点では、正直駄目な作品とは私も思ってます。お勧めもしません。
ですが個人的には今期一番楽しませてもらった作品でした。本放送中の期間に何度も繰り返し観返した作品は久しぶりですし、原作も何度も読み返しちゃいまして。正直見る気の無かったARISEの円盤買う切欠にもなりましたし。

 設定面も士郎正宗作品に馴染んでいないと"あぁ"とすら気付けない所も多々ある為、攻殻→アップルシードに連なる作品では無く単独の作品として見た場合は面白味の無い話と思われるのも止むを得ないかと。
"光学迷彩では無く熱光学迷彩"とか、クラりんのナイフ夜龍・灰虎の"MADE IN P.I.A"の刻印とか、普通はスルーしちゃうと思います。そもそもクルツの背後にポセイドンが居ると言う点ですら、士郎作品観てなければ「何ソレ?」で終わっちゃうでしょうし

 絵に関しても残念すね。低予算だったでしょうし、名和監督自身がCGを生かしたメカ物作品の経験が無くて色々と相談しながら作ってた旨を公言してますもんね。アクションのスピード感も欠けてるし、かんたんクラりんとは別にマンガ的記号に頼ったとこも多い。
そこは個人的には止むを得ないかなと割り切って観てましたが、それ以上に残念だったのはコメディとしての印象を左右する大事なシーンを再現しきれなかった点が多かった。代表的なのがフィアーの目前での変身シーンの"場違いな面白さ"をクルツの怒りと部下の赤面だけで済ませちゃった点とこですかね。
日常系等で女の子をかわいく見せる点では手練れだったであろう制作側の良改変も有りましたから、痛し痒しのトコは有ると思いますが。猫王子のトコは良かったですね。「耳に触っていいニョ」のトコは声優の沼倉さんが声変えたのもあってバカバカしくて良かったかと。

 原作とのラストの展開の差異の大きさは正直残念でしたが、制作時期的に原作無しの状態だった訳でその点を加味すれば無難に纏めたかなと思います。
距離を置いて見ればアニメとしてのクオリティも高くは無く、中盤の昔の魔法少女モノみたいな部分が無駄回に思えても仕方のない1クール内の構成の悪さから世間的に低評価も止む無しですね。やはりニッチ過ぎたと思います。
本来ここでの評価点を付けるとすれば低くすべき作品とは思いますが、個人的な思いで高い点付けちゃいます。


原作と比較しての不満点ですが

・福音の全身義体故の世間に対する引け目がさほど表現出来ていなかった。
原作もけしてその点に関しては表現は多くないですが、アニメでは誇張すべき要素だった気がします。全身義体の可能性の裏の側面として"高度なメンテが有ってこその体"という社会への感謝と恩返しが福音の社会への貢献と世界平和への願いの根の一つですので、表現が皆無では無いですがもっとアピールすべきだったかなと。

・クラりんの福音に対する認識
原作では事件の終息後に、福音との共同作業が自分の計算上は不可能な事を可能とした事に戸惑い「・・・ありが・・・とう・・・」とやっとデレるんですよね。アルゴリズムでは生まれ得ないノイズとしてゴーストの発生を匂わせている。
アニメのラストも悪くないですが、クラりんのアンドロイドとしての書き方がかなり人寄りかなと。福音も本来彼女たちには目の洗浄液でしかない"涙"を流して泣きますし。
多分、制作側の方々はあまり士郎正宗作品思い入れは無い気がします。
福音達を尾行してたゲルツェコマの光学迷彩を"熱光学迷彩"と言わせた件はweb上でも色々指摘されてましたし。私もアレは台詞のミスだと解釈しました。

・ロバートとの共闘と太鼓の達人・キノコとタケノコを描けなかった。
アニメの制作時期的には原作と併せる事が出来なかったのは止むを得ないんですけど、やはり原作では福音のチート能力の最大の見せ場でしたしロバートが事態収束の当事者の一人としてこそ前段の繋がりが生きたと思います。

福音「これだーーーーーって、私の何かが囁いたんですよーーーー!!」
クラりん・ロバート・クルツ:「お前は一体何を言ってるんだ・・・」

をアニメで見たかったんですよね。福音役の福さんもキャラにマッチしてましたし。
このアニメをコメディとして観るかSFとしてシリアス多めで見たいかは個人差有るかと思いますが、私は終始コメディで通して欲しかったです。


実は今期アニメに関しては、コレにご執心過ぎて他のアニメがかなり印象薄いです。私、かなり趣味が変かもですねw

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10話視聴
 正直、残2話だと原作通りにクルツとの決着迄を消化するのはかなり厳しいような。公式HPにもアニメのオリジナルの展開になる様な事書いて有りましたが・・・
OPから予想すれば目だけ書かれてたランドメイトとの戦闘は要れるでしょうし、当然クラりんへの電子戦闘支援も外さないでしょうから。
描かれていない福音のシステム補助無しでのシステムのハックを削るのだとしたら、一番攻殻らしいシーンだけにガッカリかも。11話のサブタイからすると外さないでしょうが(汗)
 個人的には原作終盤の展開が好きだったもんで、あのヒドいオチも含めて原作に忠実にやって欲しかった気はします。

それにしてもニッチなアニメすね、ホント。好みにカスリもしない層が多いのも止むを得ないというかw
私は今期手をつけたアニメでは、質は別の話として一番好きです。

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8話視聴
 今期の一番のお気に入りですので、何故かマメに書きたくなっちゃうと言うか。今期は他にいい作品いっぱいあるのにコレが一番好きな自分は変わり者だなとは思うんですけどね。恐らく円盤の売り上げも撃沈でしょうから、私は買う事にしましたw

 こういう各話の内容の書くのって個人的には好きじゃないんですが、ちと判り辛い回だった気もするので敢えて。流し見でなければ判る程度の事ですが、この作品の場合真剣に観て貰えてない可能性高そうですし(汗)

・火災の原因はクルツのハックで"くしゃみした"ブエル(大)の荷電粒子砲。
もしかすると敢えて火災とラストのシーンの関連の表現は次回に回したのかもしれませんが、人によっては紐付けできなくて訳ワカメにしか見えないような。
ブリ(ドカーン)のノース君の着ぐるみがなんで突然燃えだしたのも、原作ではこの時点でちゃんと火線が絵に描かれてるんですけど・・・・

・デパートの売り物だった耐火布をクートゥリエのスキルで袋にしてその袋に入って身を守り、周りが見えない袋の中から電動カートと携帯ゲーム機と自らの機能を利用して視覚情報では無く音響情報(エコー)を視覚化する事で移動。

・取り残された子供に、全身義体(サイボーグ)の福音は自らの体内残留分の酸素で人工呼吸。
福音は脳だけ生身ですので、本来必要な酸素は脳の維持分のみで済むため僅かの酸素しか必要でなく1話も含めこのような過酷な状況で1時間程活動が可能。
しかし、そのわずかな量を通常の人間に供給したため急激に残量が減った。
クラりんはアンドロイド(ロボット)なので酸素が無くても活動が可能の筈(1話は海底でタンク背負わず調査活動)
ただアニメでは酸素ボンベで吸引してましたね。原作ではクラりんは吸ってるシーンは無いんですが。多分ミステイクかなと。

・耐火布の袋に風船用のヘリウムガスを貯め、地上にダイブ。
そのまま地上に落下するにはロバートが言ったように速度が出過ぎだったが、議長のリムジンの屋根に着地した事で変形のエネルギーを利用して緩衝した。でも原作ではその前に建物の壁を蹴る事で減速もしてるんですよね。

 通常の人間では無理だがサイボーグである福音とアンドロイドのクラりんだから出来る事(可能性)とは何かがこの作品の総体のキモの一つであり、その意味でわざわざ他の"料理の鉄人""ジャグリング"等の「便利だね~」程度のスキルを前半でやって"人形遣い"とこのエピソードを話の山場のクルツとの対決の直前にこのエピソード持ってきたんだと思いますが。
 けど、流石に1話の短い尺で原作の絵の情報量を全て詰め込むのはこのエピソードに関しては苦しいかも(汗)
ブリ(ドカーン)の突撃インタビューや議長の抱えた"大きな問題"のシーン自体は話の本筋には無駄ですが、彼の政治家としての暗部の表現のシーンでもあるので削れなかったんでしょね。

 クラりんのロジカルで合理性を優先する思考と福音の人間的行動原理の話でもあった回でしたので、ラストのクラりんが自らの判断を誤りだったと認めるシーンを原作より長めにしたのは好印象でしたです。

 初期の原案でも阪神淡路の被災者である体験からか、基本的な緊急救命を盛り込んだ作品にしたいと言う思いは有った作品らしいので、ある意味本作らしい回ではあったのかもですね。
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7話まで視聴
 相変わらずアニメとしてのクオリティはアレだと思いますが、私的には今期のアニメで何度も繰り返し視聴してるのはコレだけでして(汗)
原作も読んじゃったので今後の展開も判っちゃってるんですけどね。
恐らく大半の方が何の面白味も感じないと切ってるんでしょうし、その気持ちも判りますホント。
この作品を脳内変換してでも楽しむ気持ちでいないと、アホらしくなると思います。今期だと小麦ちゃんRに近いかもしれませんねw
この後8話の火災の話以降は結構派手な展開なんですが・・・
もちっと金掛かった作りならばとも思わないでもないんですが。

 この作品のせいで久しぶりに士郎正宗熱が上がっちゃったもんで、14年発売のPIECESGem01買っちゃいまして。
本作に関しても言及されてまして、別にアニメのネタバレには当たらないと思いますが
やっぱりオリュンポスに関連してましたw
初期設定ではオリュンポス形成の初期実験の物語として設計されてたそうでして。もっともマンガの六道氏がそれを使うかは別な話なんでしょうけど。
7話の福音のお勉強のシーンでの講師のお話もよ~く聞くと、士郎正宗ファンなら「やっぱりそういう時期ね」と納得なんですよね。

webで見ましたが日常系が多い名和監督自身は自らこの手のSFは畑違いと思われてたとの事で、実際魔法少女モノ風にアレンジする事も視野に入れてたみたいですが・・・
にしては意外と士郎正宗の原案と言うものを大事にされてるんだなと感心したのと共に、であればこそ士郎正宗のマンガのテイストが感じられるんだなと納得しましたです。もちろんマンガの六道氏が有っての作品だと思いますが、"アニメの攻殻"という商売に染まってないカドカワと制作会社で作られた事の福音なのかもですね。

士郎正宗の読み物なんて攻殻2.0巻読んで以来なんですが、PIECESGem01読んでアニメの攻殻って色んな意味で色々有った作品なの知って「あぁなるほどね」って感じでして。正直、押井版も含めアニメとしての出来は別として"コレ、士郎正宗じゃねぇよね"と言う違和感感じてたのは私だけでは無い筈。
 紅殻のパンドラと言う作品が変化球なのは間違い無いですが、こういう形でもテイストを継承した作品が出てきてくれた事が嬉しく思います。

もっとも、今でも士郎正宗って名だけでときめくなんてのは古い世代だけなのかもですが(汗)
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意外と原作に書かれて無い部分足してたりするんですね。

原作は現時点7巻でフィアーとの戦闘のクライマックスで、これでほぼ一区切りかと思ってたんですが。
OP見てて気付いたんですが、クルツの背後にフィアー以外の目が光ってますよね。ラストに更にもうひと山作るって事なんでしょうか?(汗)

 個人的には今期のアニメで一番好きで観返すのも多いんですよね。
別に賛同求めはしませんがw
アニメの1作品としての出来云々で言えば低評価なのは納得なんですけど、個人的にはこういうのツボなんすよね。

世界でこの時点で10人と居ない適合者の福音が"肉体の代替品"に留まらない全身義体のその可能性をパンドーラデバイスと言う"最高のスキルの取り込み"で更に広げるってプロットが正に士郎正宗というか。電脳化が世界を変える新技術と言う認識は有っても未だ倫理的に抵抗の残る時代と崑崙八仙も劇中で言ってましたし、私は今となっては大昔の本のアップルシード・データブックの年表読み返したりして楽しんでます。
本作の段階では連合・米帝の大戦中の様ですが、ムンマ教国の台頭の時期且つMMによる"日本の奇跡"の前なのかなと思って観てるんですが。劇中の宿題の職場訪問のエピソードで浮遊MM云々なんてセリフも有りましたしね。
セナンクル島って意外とオリュンポスの原型だったりするのかな~とか思ったりして。ガチの士郎正宗ファンの方の見解聞きたいすね。
 んで、そんな士郎正宗の世界の中で繰り広げられるサイボーグの福音とアンドロイドのクラりんのユルい百合とブエル(小)の暴走というギャップが堪らないw
フィアーとの戦闘ですらアレですしね。
 士郎正宗のお膳立てだけで楽しめる人にはナカナカな御馳走だと思うんですが、そうでない人にとっては雑な三流以下でしかないというニッチな作品というかw
 
 別にクラりんのデフォルメで作画リソース節約は私は気にしてないんですが、義体の関節部分を線足しだけで済ましちゃってるのが残念なんすよね。
もうちょっと手間かけて欲しかったとは思います。2ndGIGの素子の少女時代と見比べるとガッカリ。
作画金掛かってたら個人的には円盤迷わず買ったんですが・・・

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 面白そうなんで原作読みはじめましたけど、士郎正宗自身が自分の作品の色では今時はウケないからと六道氏にお任せって感じなんすね。マンガ本編と士郎正宗のあとがきのテイストの違いが変な感じw

部分義体に出来る事の限界と全身義体の可能性の違いとかってアップルシードの頃から書いてたし、スキルの外部記憶化というパンドーラデバイスとの相性の良さなんて要素もとても士郎正宗っぽいすよね。
(そいえば無彩限のファントムワールドでも3話で外部化された記憶・体験の共有ネタやってましたね)
崑崙八仙の傘下の企業の名前もメガテク・セブロとかお馴染の社名出てきたり、マンガの方では福音がヘカトンケイルシステムの実験させられてたりするし。
そういう懐かしさもあって、なんか個人的には好きなんすよね~。

 自称"魔界の哲学者"ブエルも五本目の脚がイイ味出てるし、かわいい全身サイボーグとロボットのコンビでユルい感じってのも個人的には好きなんでその気に入った気持ちを評価に反映します。

まぁ明確に"彼女と彼女の出会いの物語"と深~い話じゃ無い事は明言してますし、客観的にアニメの出来として観れば切る人多発なのは納得ですんで私もお勧めはしないですけどねw
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 個人的にはなんかカオスな出来が楽しい気がするんですよね。お勧めはしないし多分切る人多発だろうけどw

絵も動きも雑だし変なアニメなのは間違い無いんですが、意外とドミニオンのマンガにテイストに近い気はします。コンフリクト編じゃなくて初めの方ね。SFベースのドタバタ劇と言う点で。
まぁ本作品自体の原作は士郎正宗では無い訳ですが、マンガのドミニオン・オリオンが有りの人は別に抵抗無く見れると思いますけどね。

何度もくどいですが、お勧めはしません(汗)

士郎正宗というとアニメの攻殻・アップルシードというイメージの人は耐え難いかも。
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 攻殻以前との話ですので、古い世代の士郎正宗ファンなもんで個人的には期待しちゃうんですけど最近はエロばっかですしねw
全身義体(無機質サイボーグ)の黎明期のお話みたいなので、希望としては攻殻→アップルシードの流れに繋がるミッシングリンクがちょっと埋まる作品だと最高にうれしいんですが・・・多分ふつうに萌えですね(汗)

まぁ別にかわいくて面白ければOKかなと。
1話目の印象は絵は崩れないけど、電車や船等のオブジェクト動きがイマイチすかね。{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 26
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

stodio五組最新作!今回もゆりゆりしてます!でも実は・・・

攻殻機動隊のスピンオフ作品です

・・・と聞いて興味が湧いた人は残念ながら向いていない可能性が高いです
おそらくレビューで呪いの言葉を吐露することになるでしょう

逆に攻殻と聞いて硬派なSFはちょっと・・・
と敬遠しようとする層のほうが
どちらかというとこのアニメに順応しやすいと思うのですが
そういう人たちは0話で切ってたりするんじゃないでしょうかね?

原作士郎正宗とか攻殻機動隊スピンオフとか
そういった情報よりももっと端的にこの作品を表すステータスは
レビュー題の通りです

咲の製作中に母体のGONZOが吸収合併された際に独立
以来Aちゃんねる、きんもざ。ゆゆゆと
ヒットさせたアニメはどれもソフトな百合描写を含むものばかり
今回もその流れを汲む作品で
そこにSFバトル的な味付けが添加されていると思えば
まぁ大体この作品の大雑把な方向性がわかると思います

しかし、主人公の七転福音(ねね、以下福音)は事故の影響で全身義体で
脳核以外は全て機械になっています
ヒロイン(?)のクラリオンはもともとアンドロイドなので
そこに萌を見出すのは
俗にいうピグマリオン・コンプレックスにあたるのでしょうか?
さらにくらりんには猫耳メイドとかいう属性までつけたられており
さすがにいろいろやり過ぎ狙い過ぎに感じる面は否めず
そういう意味でレベルの高いというか適合者を選ぶ作品なのは確かです

しかし二人の機械設定のおかげで
湯煙規制0のシャワーシーンや下着描写
さらには、くらりんの股間に福音が指を挿入するシーンが毎週のように流れたりと
生身の人間だったら絶対NGなレベルのシーンが
堂々と放送されているのにはびっくり
パンツじゃないから(以下略
的な発想ですね
こやつら天才か!

もし仮に誰かがこれに性的過ぎると苦情を入れようものなら
その人は自分がお人形に欲情する変態さんだと宣言しているようなものです
昨今。アニメの肌色が厳しく規制されるなかで
これだけ全裸の女の子を堂々と描くアニメはなかなかありません
よく理解していない人から見れば福音もくらりんも人形かもしれませんが
クラリオンはともかく福音は歴とした人間の女の子ですからね!

いやしかし、よくよく考えてみると福音は本当に全裸と言っていいのでしょうか?
全身義体というのはいわば究極のウェアラブルPC
つまり本来の彼女の全裸は脳核だけの状態であり
全身義体を着ているのだと考えることもできます
だとすると全裸どころか
フルメタルアーマーもびっくりの鉄壁の防御で
彼女の裸はガードされていることになります

はたして義体は彼女そのものなのか?
それとも義体を身に着けているだけなのか?
これは非常に難解で哲学的な命題でもあります
すなわち自分と世界の境界線は何処に線引きされるべきなのか?
はたして自己とは一体何なのか
人類はいまだにこの究極の問いに普遍的な解答を見つけることができていません

古来人類は、精神と物質をはっきりと分離せずに考えていました
万物に魂が宿るとする日本のアニミズムでは特に顕著ですが
それは日本に限ったものではありませんでした
近代科学はその二つを無理やり引きはがすことで
現在の物質文明を築きあげてきましたが
ここにきて精神もまた物質世界の一部としてメスを入れられる時代が到来しつつあります

その一つが脳波入力インターフェイス
つまり心の中で念じるだけでいろいろなデバイスを操作できる装置です
実際に脳波でキーボードを入力したり、ドローンを飛ばしたり
といった実験にはすでに成功しており
一部は実用化されています
しかし、この装置の扱いはなかなか難しく
何も練習せずともすんなり動かせる人もいれば
幾ら練習しても全く動かせない人もいるようです

作品世界に話を戻しましょう
こちらでも似たような話が出てきたのを覚えていますか?
発展途上の技術全身義体
福音は世界でも希少な成功例
適合者(アデプタ)の1人だそうな
幼いころに難病を患い電脳化し
10歳の時事故に巻き込まれ両親を失い全身義体となった彼女
機械の身体を自分の身体と認識し駆動する能力は
生きるため全てを奪われた少女が
生きていくために身に着けた、たった一つの希望です

11話で彼女は {netabare}自己の定義をさらに拡張し
基地のシステムをも自身の一部として取り込んでしまいました

あるけどわからない・・・昔と同じだ

わからない

わたしがあるけどわからない

1からやり直したらいいんじゃないかな?
1番初めの最初の最初から

生まれて初めて体を動かすみたいに
生まれて初めて物を見るみたいに

近くて遠いたくさんのきらきらした何か

なんだろう?一度にたくさん見えてるのに全部わかる
{/netabare}
彼女の世界認識は自他の境界が極めて曖昧
あるいはそもそも存在しない主客未分の状態にあるようで
拓美もそれをどこまで見抜いているのかわかりませんが
「福音ちゃんの世界観は興味深い」
と評しています

このアニメを低俗で悪趣味な萌アニメだと思っている人達がいるようです
悪趣味な萌アニメという部分に関しては何も返す言葉はありませんが
これだけ科学的・哲学的に最先端の話題まで踏み込んだ作品を
低俗の一言で片づけるのは
受け手の見識が低すぎるだけのように思います

実際には作り手サイドにそんな深遠な主張などなく
私の個人的見解というか無理やりなこじつけただけの妄言ではなないか?
と疑っている方もいるかもしれませんので
11話のアレが作品の主題であるという証拠を上げておきましょう

もともとこの作品はGHOST URNの題名で士郎正宗が企画し
攻殻ARISEのキャラを登場させ
ARISEの数年後を舞台にした作品となる予定でしたが
企画そのものがいったん没になり
再始動する際に色々な変更点が加えられ今の形となりました
GHOST URNという単語はこの作品のルーツであり
物語の核心に最も近い部分です
そして11話のサブタイトルが
「心の在処 -ゴーストURN-」であることを考えれば
このアニメが精神と身体の関係をメインテーマにしていることは
だれの目にも一目瞭然ですね

しかし、硬派なアニメファンの大半は
11話までたどり着かづに脱落するか
低俗なクソアニメと決めつけてちゃんと見ていないでしょうし
逆にこの作品をメカっ娘たちの繰り広げるレズレズアニメ
として観ている変態紳士の皆様方は
そんなメッセージ性をそもそも求めていなかったりで
どれだけの人にこのテーマが届いているのか
正直疑問に思うところではありますねw

投稿 : 2022/12/03
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「世界平和は小さな親切の積み重ね」

この作品の原作は未読ですが、原作が士郎正宗さんである事、「紅殻」と「攻殻」の読みが同じことから何か関連はあるんだろうとは思っていましたが、それ以上突っ込む事はしませんでした。
後から「攻殻機動隊」好きな友人から教えて貰いましたが、この作品は「攻殻機動隊」より時代設定は前なんだそうです。
それでも「全身義体」のキャラは登場しますけれど^^

この物語の主人公は、脳以外の全身を義体化した七転 福音(ナナコロビ ネネ)。
彼女は遠い親戚である崑崙八仙 拓美(コロバセ タクミ)に引き取られてセナンクル島にやってきたところ、ウザルという女性科学者に遭遇し・・・いきなりブエルと呼ばれる巨大兵器の暴走トラブルに巻き込まれてしまいます。

でもそこで福音はウザルが製造した戦闘用アンドロイドであるクラリオンと運命的な出会いを果たし・・・物語が動いていきます。

物語は大きく2つの流れで動いていきます。一つは福音とクラリオンの日常パート・・・もう一つは巨大兵器であるブエルを我が物にしようとする輩が秘密裏に動いていくパートです。

ブエル絡みの展開は、身体の各部を義体化した敵との白熱したバトルやいかにも電脳系・・・という感じで物語が進んでいくので、こちらも息を呑む感じなんですが、個人的に圧倒的な面白さを感じたのは日常パートです。

「夢が世界平和」という福音は自己犠牲も厭わないスタンスで人を助け、それをクラリオンがサポートする・・・一つ一つの出来事は大きいことばかりではありません。中には命の危険を賭して人助けを行ったりする事もありましたが、公園での炊き出しの手伝いなど些細な事でも心が温かくなるような一幕を見る事ができるんです。

でもセナンクル島の住民は決して善人ばかりではありません。
例えばこの時代、アンドロイドは高価なモノとして盗難事件が起こったり・・・
福音とクラリオンは全身義体・・・きっととんでもなく高価なんだと思います。
それでもそんな悪党に屈する二人ではありません。
詳しくは本編で確認頂きたいと思いますが、キーワードはパンドーラデバイスです^^

セナンクル島に住むのは善人ばかりでは無い・・・と先述しましたが、ちゃんと善人も住んでいます。根が素直で正直な福音の周りに集まるのは、心優しい人達ばかり・・・

義体って・・・部分的でも動かすのが難しいんだそうです。
全身が義体化された身体を普通に動かしている福音はきっと過酷な訓練と調整に耐えてきたんだと思います。
皆んなが福音の様に義体を動かせる訳ではありません。
でも、病気やケガで身体の機能の一部を失って・・・これまでと同じ様な生活が送れなくなる・・・
それが義体を使うことで日常が取り戻せるなら・・・頑張りたいと思いますよね^^
福音の分け隔てない優しさも相まって、そういう「これからの人」に対し福音は希望だったと思います。

一方、物語の中で良く分からなかったキャラもいます^^;
一番分からなかったのが、福音の遠い親戚である拓美ちゃんです。
まず彼女の口調・・・これまで様々な口調を聞いてきましたが、語尾に「〜だや」を聞いたのは今回が初めてだと思います^^;
「何故、だやなの・・・?」
正直言いにくいと思います^^;
それに普段の生活において出不精なのかそうじゃないのかが不明ですし・・・^^;
でもクラリオンへの足枷は・・・クラリオンにとっては厳しい条件でしたが福音の事を思う親心なんだろうな・・・と思いました。

色々書きましたが、基本的に福音とクラリオンが普通に可愛いので、愛でながら視聴していると30分なんてあっという間に過ぎてしまう・・・そんな作品だったと思います^^

オープニングテーマは、ZAQさんの「hopeness」
エンディングテーマは、七転福音、クラリオンの「LoSe±CoNtRoL」
EDの制作もZAQさんでした・・・OP、EDともZAQさんらしい曲だったのではないでしょうか^^
リフの曲調がちょっと難しいけれどサビが抜群に格好良い・・・そんな印象です^^
個人的にはEDのサビのメロディが好みでした^^

1クール12話の作品でした。「こうかく」の文字が変わるだけで作品の雰囲気が全く別物になっていましたが、この作品も毎週の視聴が楽しみでした。
「ガール・ミーツ・ガール」の物語・・・良かったと思います^^

投稿 : 2022/12/03
♥ : 20

65.1 12 マスコットアニメランキング12位
不機嫌なモノノケ庵(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (347)
1678人が棚に入れました
ある日、妖怪に憑りつかれた高校生・芦屋花繪(あしや はなえ)は偶然見かけた連
絡先を頼りに、妖怪祓いを行う「物怪庵(もののけあん)」を訪れる。そこにいたの
は不機嫌そうな主・安倍晴齋(あべの はるいつき)だった。わけあって、そのまま
芦屋は物怪庵の奉公人(アルバイト)として働くことに。
芦屋と安倍の妖怪祓いコンビと妖怪たちの物語が幕を開ける。

声優・キャラクター
梶裕貴、前野智昭、高垣彩陽、大谷育江、日笠陽子、橋本ちなみ、諏訪部順一、立木文彦、一条和矢、てらそままさき、谷山紀章、大西沙織、飛田展男、西村知道、三石琴乃
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

現世と隠世、であいとわかれ、再会の物語

本作において現世(うつよ)とは我々人間の住む世界、隠世(かくりよ)とは妖怪たちが本来いるべき世界という意味の様です。初回から受難続きの高校生の芦屋花繪(あしや はなえ)と妖怪祓いの高校生、安倍晴齋(あべの はるいつき)の二人を中心に、現世から隠世へと旅立てない妖怪達の起こす不思議な事件と、もう一つの世界"隠世"そのものを描く物語の様です。

キャラデザやOP、ED曲を、見たり聴いたりする限りでは、"これはもう女子向けの作品"という印象を受け取られる方も多かろうと思いますが、内容はゲゲゲの鬼太郎の活劇描写を大幅に取り除いた感じで、xxxHOLiCや夏目友人帖などの作風に近いかと思われます。

妖怪の関わる不思議な事件を安倍さんとその奉公人の花繪君が解決していくのが、初回から3話までのパターンでしたが、4話、5話では安倍さんとハナエ君が現世と隠世を行き来するという変わった展開もあり、紋切り型の描き方にはならない模様。2つの世界を交互に描く物語になりそうです。

私は初見では隠世を冥界の様に捉えてしまい、そちら側の世界が描かれる事は殆ど無かろうとか、現世での妖怪払いが中心のお話になるのかなぁとか思っていましたが、嬉しくもあっさりと予想は裏切られ、モノノケ庵の世界観にすっかり魅了されてしまいました。(でも少し肩透かし、隠世回は9話終了時まででは先に述べた2回のみ、ちょくちょくあると私的には面白いのですが‥。)

現世が人や動物の住まう世界ならば、隠世は正に妖怪の住まう世界。隠世の住人の殆どは妖怪の様です。浮世絵を思わせる雲や岩肌、植物などの描写、色彩の表現は異世界感たっぷり。こういった描写は他作品、例えば京騒戯画とかにも見受けられますが、モノノケ庵における、あえて緻密さを廃した描写は、より絵の中の世界という印象を強めていて、うつし世と夢の境といった趣です。安らぎと不安が綯い交ぜになったおぼろげな雰囲気は隠世独特の空気となっていたのではないでしょうか?

毎回ユニークな妖怪が登場し、目を楽しませてくれるのも妖怪好きには嬉しい見所です。中でも1話から登場のモジャは見た目ほぼ毛玉な妖怪でありながら、表情豊かでとてもかわいいです。人間も妖怪も感情の機微がそこはかとなく丁寧に描かれていた様で好感が持てました。(でも花繪君、驚くシーン多すぎ(笑)

以下は各話の視聴感想など
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~1話~
{netabare}
「妖怪になっても人に尾を振ったり、芸を見せたり、でもその内に気付くんだ‥。誰も自分を見ていない事に‥。」という台詞について。

妖怪でなくたって、自分が誰にも見てもらえないと思って一人ぼっちになってしまう事は往々にしてあり得る事です。孤独が長く続けば、多分それによって受ける苦痛に麻痺してしまって、寂しさすらも薄らいでいくものだと思います。慣れって素晴らしくも恐ろしいものです。ですが、ひとたび誰かに見てもらって、その優しさに触れると、作中の※モジャモジャの様に、そこに依存してしまう気持ちが芽生えてくるのも分かります。妖怪とか子供だったら許せるけど、大人だったら相手の迷惑になる様な甘え方しちゃダメですね‥。

それでもモジャが花繪君に見てもらった時の喜びは、長らくの間がらんどうだったブリキ男にはよ~く分かりました。

※:花繪君に取り憑いた妖怪。容姿からモジャとかモジャモジャとか呼ばれている。
{/netabare}
~2話~
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ギギギの親分登場。親の、子に対する責任、心配などの想いが描かれていました。親子の間柄でなくても、親しくしていた人と言葉も交わさず離れ離れになってしまう事はとても悲しい事です。説教染みているという程ではないですが、ちょっとだけ80年代の教訓を含んだアニメを観ている様な気分になりました。もしかしてお話の構成が古めな感じかも? でもそこはかとない温かさを感じました。
{/netabare}
~3話~
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花繪君、初仕事のお話。今回の依頼人はお地蔵様の様な姿のミツチグラ様。

お寺の娘の藤原禅子ちゃんが登場し、物怪庵の正体も少し明かされ、作品の雰囲気が少し賑やかになりました。物怪庵は茶室そのものが妖怪なのだという。まるで悪魔くんの家獣みたいです。掛け軸を使って意思表示も出来る様で、顔文字まで‥!※どこかで見た気が‥。

お寺が大好きな禅子ちゃんですが、お父さんからは寺を継がせる気はないと言われてしまう。でも花繪君との会話を通じてお父さんの遠まわしの思いやりに気付けた様です。

※:双星の陰陽師に登場する面白キャラ鈩(たたら)、こっちは顔文字だけなのでさらに不思議。
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~4話~
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安倍さんと花繪君、隠世へ行く。2話で少し触れられていた隠世にある薬屋"亀薬堂"を訪ねます。亀薬堂の女主人とそのお手伝い、コウラ様とシズクちゃんが登場。二人とも中々に濃いキャラです。コウラ様はちょっとだけxxxHOLiCの佑子さんを思わせました。シズクちゃんはイモリの妖怪でコウラ様に心酔している様です。両者とも軽くダークなオーラをまとっておられます。

そして花繪君には思わぬ再会が‥。
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~5話~
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モジャ再登場、でも勇敢な行動の末、怪我をしてしまう。子供とか小動物とか、力の弱いものが痛め付けられる描写というものは、いつ見ても嫌なものです。

そして隠世の大物中の大物、三人の権力者の内のお一方、立法様現る。その名の通り隠世のルールを作っている人で、シズクちゃんのお兄さんでもあるらしい。他二人の権力者、司法、行政という人(妖怪?)もいるという。3人とも本名ではない様です。とても落ち着いた耳触りの良い低い声と物静かなたたずまいが美しい(男だけど)。でも結構奔放なお人らしい。

それにしてもコウラ様、立法様まで薬の材料にしたがるなんて節操ないなぁ(笑)さすが妖怪‥。まぁ、立法様を始めとしてモノノケ庵に登場する男性キャラ、皆容姿とか声が綺麗なのでコウラ様の気持ちも芥子粒くらいなら分からないでも無いですケド‥。

終幕、立法様のお許しが下り、花繪君ともう一匹が正式に安倍さんの奉公人に‥ここにモノノケ庵トリオ?カルテット?が結成される。安倍さんの前のモノノケ庵の主についても少しだけ触れられていました。来週からはもっと楽しくなりそうです。
{/netabare}
~6話~
{netabare}
今回の依頼人は人面ウナギの様な姿のマンジロウ、ある指輪を探して欲しいという。人面ウナギと言うと聞こえが気持悪い感じですが、外見的には割と可愛いです。でも喋り口調は江戸っ子気味。

アベノさんはこれまでに指輪の捜索を3回も試みたが、見つからなかったという。今回はハナエ君もお手伝い。前回の怪我が癒えてないので一緒に手伝う事は出来ませんでしたが、奉公人としてモジャも付いて行きました。

そしてまたしてもハナエ君の不思議な力?の一端が垣間見える。前回モジャを傷付けられた時に発現しかけた手に宿る力と何らかの関連があるのだろうか?とも思われました。

終幕、お礼を言って貰いたいからとか恩を着せる為とかじゃなく、物事の顛末を知る、知らないでは、出来事の印象に大きな違いが生まれます。結果だけ分かっても不思議な事が起きたものだ‥と感じるだけなので‥。マンジロウの想いをおばあさんに伝えようとしたハナエ君の行動は軽率ながらも優しさに満ちていました。

あと気になった事を一つ。冒頭の物怪庵さんの掛け軸に映す文字について、いつもながら女性的で柔和な感じがして和むのですが、"ありがとうねハナエ"という言葉が意味深でした。アベノさんに付いて隠世へ行ってくれた事についてお礼を言いたかったのでしょうか? 他にも込められた想いがあるのかも知れません。
{/netabare}
~7話~
{netabare}
禅子ちゃん再登場。犬らしきものに噛まれて付いた腕の歯形とあざ(何かの文様みたい)について知りたいと言う。歯形もあざも自分にしか見えず、それどころかあざが付いて以来、妖怪も見える様になってしまったらしい。

禅子ちゃんの腕に付いた歯形と文様が呪いの一種だとしたら、もののけ姫の主人公アシタカが受けたタタリ神の呪いと似た感じで、妖怪の力の一部を取り込んだという意味合いがあるのかも知れません。だとしたら素で妖怪の見えるアベノさんとハナエ君は半妖怪か何かなのでしょうか? アベノさん、人間という言葉に妙に反応するし‥。

新キャラ、ヤヒコも登場し、今までのお話には無い緊張感が‥。お話は次回に続く様です。
{/netabare}
~8話~
{netabare}
人同士でも長らくの間離れていると、相手の心が別れた時のままであるのか不安になるもの、ヤヒコはアベノさんのたった一言で疑念を払拭出来ました。信頼しているのだから一言答えが返ってくれば満足だったのでしょう。良い話だったと思います。

後半は鳥妖怪ジョウマツとアンモ姫の恋のお話。散々皆が苦労して心を砕いても、アンモ姫の気まぐれで結局振り出しに戻ってしまいました。ジョウマツ報われぬ‥。いっその事アンモ姫なんかうっちゃって別の相手を探した方が良いかも知れない。ジョウマツには多分無理だケド‥。

そろそろ隠世回が観たいと思ってしまいますが、次回も現世。でもモジャが出るので楽しみ。
{/netabare}
~9話~
{netabare}
今回も依頼解決のお話。依頼主の横柄さへの反応に、アベノさんとハナエ君の度量の違いが、ところどころに見えてしまうお話でした。アベノさん、これでもハナエ君と同じ16歳。経験値の違いも大いにあると思いますが、人間に対する無関心さも手伝っているのかもしれません。でもそういった厭世的な性格もハナエ君のおかげで徐々に変わりつつあります。今後の両者の成長に期待。

モノノケ庵の依頼解決のお話は今回に限らず、今のところ全て、バトルなどに寄らず言葉で解決する点に好感が持てます。隠世回は待ち遠しいけれど、モジャも頑張っていたし、満足のゆくお話でした。
{/netabare}
~10話~
{netabare}
今回は依頼のお話ではなく異変のお話。突如として巨大化したヤヒコ、その原因を探っていく内にノボウという妖怪に出会います。

ノボウさんは一つ目の案山子の様な姿の妖怪。自分と似た姿をしている本物の案山子を親しみを込めて友人と呼びます。でも相手はただの案山子、何も答えてはくれません。

私は中学生の頃にたった400円で買った肥後守ナイフを今でも身近に置いているのですが、このナイフ、すこぶる役に立つもので、工作に使えるのはもちろんの事、野菜やハーブの収穫、パンを切ったり、郵便物の梱包を解いたりと縦横無尽に活躍するのです。さすがにナイフに話しかける事はしませんが、このナイフを紛失してしまったら私は悲しむでしょう。新しいのを買えば?とかそういう問題ではないのです。何百回も研ぎ、何千回も役に立ってくれ、刻まれた思い出と共に魂の様なものがナイフに宿るのです。このナイフを見るだけで様々な事が思い出されます。それは自分の記憶を分けたもの、外部記憶装置としての性質さえ帯びてくるのです。ナイフが死ねば自分の一部も死にます。

なので私には作中のノボウさんがただの案山子を"友人"とした事、その案山子を助けられず失った時の悲しみも手に取る様に分かるのでした。でもこれはモノのみならず、人に対しても言える事です。強く愛しているものがいなくなった時、人は自分の一部を失います。また、強く愛しているものを傷付けてしまった時、深い後悔が残ります。そうなった時、その悲痛を補おうと人は癒しを求めますが、それが何であるかはひとによりけりです。人であったり、動物であったり、あるいはモノであるかも知れません。でも、もしいつまでも傷が癒されなければ心は沈んでいくものです。ノボウさんのいる泥沼みたいな所に‥。

作中では幸いな事に、ハナエ君とアベノさんがノボウさんの悲しみを補ってくれました。たった一言でも救われる、そういう事もあるのだと改めて考えさせてくれる、救いの見出せるお話でした。
{/netabare}
~11話~
{netabare}
今回の依頼人は盲目の妖怪トモリさん、モノノケ庵に代理としてやってきた猪柄嶽夕日滝翁神(いのがらたけゆうひたきおぎながみ)こと翁様の案内で、アベノさんとハナエ君はトモリさんの元を訪れます。

隠世払ってもらう事を望むものの、現世への愛着を持ち続けているトモリさん。彼女への思いやりから、ハナエ君はまたも無謀な優しさで自分の視力(妖怪を見る力だけ)をトモリさんに渡してしまいます。トモリさんはハナエ君の視力を借りる事で自らの視力を取り戻せるらしいのです。

かくして妖怪を見る力を失ったハナエ君ですが、いつまで経っても視力は戻ってきません。そんなハナエ君に対し「お前はやめろ」と冷たくはねつけるアベノさん。しかし一方で解雇は保留という言葉も‥

後半、隠世に再び足を踏み入れたアベノさんですが目的は不明、私にはハナエ君の視力を元に戻すのが目的なのではと思えました。でも戻せる保証は無いから何も言わないというのが、アベノさんなりの優しさなのかも知れません‥。

今回に引き続き次回も隠世回、ギギギの親分も再登場する様です。

毎回目まぐるしく物語が展開するのではなく、時たまにこの様な波が起きる運びというのも味わい深いものがあります。
{/netabare}
~12話~
{netabare}
現世と隠世に分かれてそれぞれに行動するアシヤ君とアベノさん、アシヤ君の行く先は禅子ちゃんのお寺、ヤヒコの力を借りて視力の回復を試みる様子。一方隠世のアベノさんは立法様との会談を経て、オタマジャクシホン(笑)によるシズクちゃんからの連絡を受けて、向かう先は亀薬堂、そこでアシヤ君を慕う妖怪たちの思いを組んで、彼らの助けを借りる形でトモリさんの居所を突き止めます。

結局のところ、事態は殆ど進展せず、間延びした感じの、内容の薄いお話という印象でした。楽しみにしていた隠世回であるだけに少し残念‥。

あとちょっと気になったのが、立法様の"じゃない?"とか"したの?"という語尾。オネエ言葉っぽく聴こえてしまい妙な違和感が‥。前回と比べて印象がかなり変わってしまいました。物腰柔らかな青年の様な、老人の様な、捉え所の無い雰囲気が浮世離れしていて、そこはかとない威厳があったのですが‥

最終回に期待したいと思います。
{/netabare}
~13話~
{netabare}
隠世回でカピバラ妖怪ゴイチダといざこざが起きた時に発現しかけた力については最後まで触れられる事はありませんでしたが、今回のお話でアシヤ君の妖怪を見る力について一定の解釈が与えられました。

誰にも見てもらえなかったモジャにとって、アシヤ君は最初に見てくれた人、これまでアシヤ君と関わってきた他の妖怪たちよりも一層深い愛情があったのでしょう。アシヤ君に見てもらえなくなったモジャの寂しい想いはアシヤ君にしっかりと伝わりました。

見てくれる人の想いが伝わって、その人の事が見えるようになるというのは妖怪話じゃなくてもありそうな事‥。素直に感動出来るお話でした。

妖怪(ほぼ)総出演、物怪庵さんの優しい人柄?もまた一つ垣間見れて、正に大団円という形できれいに下りた終幕でした。
{/netabare}

妖怪物語にありがちな活劇描写やギャグ描写などが殆ど無く、人や妖怪のもつ優しい気持ちが素直に語られる心温まる作品でした。

新たなお話の幕開けを期待したいアニメです。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

モジャかわいすぎです…

この作品の原作は未読ですが、第1話を視聴してハマってしまいました。初見で物語の内容だって全然分からないのに…1話目から涙が溢れた作品でした。

この物語の主人公は、高校1年生の芦屋 花繪…彼は妖怪や幽霊の存在を全く信じるタイプではありませんでしたが、とある時、モジャモジャな妖怪に憑りつかれてしまうのです。
これで否応なし無しにこれまで見えなかった存在を信じる事になるのですが、突然色々と見え出したり彼の体調が一変したのはそれからでした。
毎朝学校に向かうものの、体調不良によって教室までたどり着けず保健室通いの日々が続く事となってしまいました。

そんな時、花繪は妖怪祓いの安倍 晴齋と出会い、憑りついた妖怪のお祓いを依頼するのです。
教室までたどり着けない日々を送るのは誰だって辛い…だからお祓いをお願いするのはごく自然な発想…

でも、なんでモジャモジャ妖怪は花繪に憑りついたのでしょう…
憑りつく相手ならきっと星の数ほどいたでしょう。
それでもモジャモジャ妖怪は花繪を選んだんです…
これが何を意味するのか…

ヒトに限らず地球上で生きている生命体は、当たり前ですが見えないモノには反応できません。
そしてこの世は見えないモノに気付けない存在だらけ…
本当は存在しているのに…気付いて貰えなければ、それは存在しないのと同じこと…

安倍は憑りついた真相を続けます…そしてこれまで妖怪が必死だった理由が明らかになった時、もう目から涙が止まらない状況になっていました。
花繪が妖怪に対する考え方を改めたのもタイミングが絶妙…
そして元に戻ったモジャモジャ妖怪の愛くるしさ…半端無いです。

真っ白でまん丸で…口がないので喋らない代わりに、ちっちゃい3つ並んだ尻尾と表情が、しっかり気持ちを代弁してくれています。
頬を赤く染めながら、ちっちゃな尻尾がフリフリしている姿…もう堪りません。
妖怪全てに…という事は決してありませんが、このモジャには間違いなく萌え要素が含まれていると思います。

見えざるモノが見えるようになった花繪は、安倍が主となっている物怪庵の奉公人として安部の妖怪祓いの仕事を手伝うようになります。
相手は妖怪…仕事も順風満帆に進む訳がありません。
ある時、訪れた花繪のピンチに真っ先にやってきて、圧倒的体格差も気にせず相手に突っ込で大怪我しだのもモジャでした。

妖怪と心は通じ合える…言葉が交わせるかは重要な問題じゃないんだ…と思いました。

そんな風に感じられる妖怪はモジャだけではありません。
現世で困っていて隠世に送って欲しい妖怪の殆どは、みんな義理堅い存在でした。
物語の終盤、花繪がピンチに陥った時、これまで花繪が接してきた妖怪は、進んで助けようとしてくれるんです。
そんな時でもモジャの献身さは頭一つ突き抜けていましたけれど…
ほんと、モジャ凄いです…だってそこまで尽くす義理だって無いのに…
どうしてそこまで出来るんだろう…

そんなモジャを見てきたから…最終話で頬を赤らめて尻尾をフリフリしながらコロコロ転がっているモジャが堪らなく愛しい存在になりました。

オープニングテーマは、The Super Ballさんの「トモダチメートル」
エンディングテーマは、芦屋花繪&安倍晴齋の「扉のむこう」
とにかくオープニングが大好きで、2度ほどカラオケで歌いました。
原曲キーが少し高いんですけど好きな曲です。

1クール13話の物語でした。もちろんモジャ以外にも魅力的なキャラは登場してくれます。
けれど、振り返ってみるとやっぱりモジャがこの作品の中で一番可愛い存在でした。
可愛い物の怪が見たくなったら…お勧めできる作品だと思います。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

とにかくトゲがない。登り坂も下り坂もまさかもないw

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
モノノケ達との穏やかな交流。優しい世界観。私は観てないのだが、夏目友人帳に近い作風なんだそうで。

まあ、イケメン達がいっぱい出てくるので、そっちが好きな人にも、良いんでしょうね(別に男が視聴しても不快感なく観られます)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤は楽しめましたが、中盤以降、飽きがくる展開に。これを、マンネリと捉えるか安定感と捉えるかかは、人それぞれかな?

萌えという要素は皆無な作品。それは良いんですが、萌えに代わる、癒しとか感動とか燃えもなくて、もおえぇわ、という感じになった(汗)

2期があったとして、あまり観ようとは思わないかな? モノノケ庵のこととか、謎はまだあるけど、これ以上の展開もなさそうな気もするんで(でも今、2期観てるw)。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
第1話
癒し系のアニメかな? なんか、良い感じの話だった。モジャは可愛かった。まあ、EDにも出てくるし、また登場するんでしょうね。

第2話
親父キャラ好きとしては、オヤビンは好きなキャラ。しかし、女子が出てこないね(笑)

第3話
ようやく、女子が出てきたが、子供ですね~(笑) もののけ庵の掛け軸は、なんか好きです♪ NHKの「グレーテルのかまど」の竈を思い出す。今回の解決の方法も一捻りあって、なかなか良かったです。

第4話
掛け軸の血、ウケたw しっかし、女子率が低いw モジャ、やっぱり来たね~♪

第5話
陰世の動かない、浮世絵のような背景は、不思議な世界、時間が止まったような感じを出すのに適してますね。芦屋の秘密が気になるな~♪

第6話
江戸っ子うなぎ、可愛いw ちょっとウルッときた。年配の方には、妖怪より幽霊の方が納得できるかもね。確かに私も、もし亡くした肉親だったら、幽霊でも会いたいしね。

第7話
貴重な女子(禅子)が、ちゃんと再登場♪ 阿倍のヒミツが、次話あたりに明らかに? まあ、まえおきてきな回でしたね。

第8話
ヤヒコは、「人間と妖怪はいくら似ていても根本的には違う」ということを表すには良いキャラでしたね。ドダバタっとしてる間に終わった。芦屋の成長を示すための回かな。

第9話
妖怪の為に祓う、というスタンスを再認識させた回かな。依頼者の娘の演技はわざと? リアル下手? ラストもよく分からないな~。

第10話
案山子と溶解の友情物語。一見、陳腐な内容にも思えるけど、物だって長年大切にされれば魂が宿っても不思議じゃない本作の世界観の中ではアリかな。いつも通り、心の温まる良い話でした。ただ、あまりにストーリーに変化がなく……キャラも愛でられず……陰世回がMAXだったかな?

第11話
いや、初期化って(笑) ようやく、話が展開しましたね。アベノの冷たい言葉は優しさだって、アシヤさんそろそろ分かってやろうよ。

第12話
オヤブンはじめ、過去キャラ勢揃いして、大団円へ……という流れ。THE 定番って感じやね。

第13話
アシヤは、徹頭徹尾、良い奴でしたね。謎は謎のまま、の最終回。まあなんか、予定調和でしたね。
{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
♥ : 29

79.6 13 マスコットアニメランキング13位
劇場版「SHIROBAKO」(アニメ映画)

2020年2月29日
★★★★☆ 4.0 (309)
1483人が棚に入れました
いつかアニメーション作品を一緒につくろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後、5人はそれぞれアニメーション制作に携わる。宮森あおいは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づき、「自分が本当にやりたいこと」を考え始めていた。一方、日々の仕事に葛藤を抱きながら過ごしていたあおいは、新企画の劇場用アニメーションを任され、「今の会社の状況で劇場用アニメーション制作を進められるのか?」と不安を感じる。はたして、劇場版アニメーションの納品は間に合うのか――!?

声優・キャラクター
木村珠莉、佳村はるか、千菅春香、髙野麻美、大和田仁美、佐倉綾音、山岡ゆり、葉山いくみ、米澤円、井澤詩織、田丸篤志、松風雅也、中原麻衣、吉野裕行、小林裕介、檜山修之、こぶしのぶゆき
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

成長したあおい達の姿に感激。ただし、製作視点だとホビロン。

テレビシリーズで人気を博した『SHIROBAKO』の劇場版であります。
放映終了から五年も経っていたわけで、
ファンにとっては『待ちに待った』一作ではなかろうかと。


公開日は2020年二月末日。
世間がコロナコロナと右往左往している時期(緊急事態宣言は4月7日)で、
タイミング的には苦しい状況というか、
すべり込みセ-フと言えなくもないけどアウトと言えなくもない、
実に微妙な時期でのお披露目となりました。

それもあってか興行収入は4億400万円と、
深夜アニメの継続作品としては「まあまあ」レベルで落ち着くことに。
まあ、受け皿の狭い作品ですからこんなものかと言えなくもなく。
(ちなみに『大ヒット扱い』してもらえるのは興収10億円からです)


内容的にはテレビシリーズの正統的続編で、
時系列としては、前作から四年後ということになります。
テレビ版を見てない方は丸ごとおいてけぼり。潔い。

主人公の宮森あおいは制作ラインプロデューサーに出世。
前社長のミスで落ちぶれに落ちぶれてしまった武蔵野アニメーションを、
ムチャぶりされた劇場版の制作で立て直す、みたいなお話です。


テレビ同様、制作現場の熱い『こだわり』は健在ですが、
あおいが出世しちゃったことに伴って、
モノづくり以前のスタッフ集めや、『制作』ではなく『製作』的な場面が増加。
また、チュ-トリアル的な色合いが薄まって、
たくましくなった業界女子たちのドラマ要素が前面に出てきています。

  その分「あるある50%」だったテレビ版と比べると、
  こっちは「あるある25%」みたいな感じになっています。
  うわ、マ〇ルさん出てんじゃん、とか、
  狭い業界ネタは随所にありますが、そんなもん、まず伝わんないと思われ。


結論から言ってしまうと、僕の個人的な満足度はBランクです。

ストーリーで『製作』マタ-が増えた関係上、
  いやいや、おかしいだろそれ
と思わずつっこみたくなるような不自然展開が気になって、
お話に没頭できなかった次第です。
業界ものとしてリアルさに欠けるって言うか……まあそれは後述します。

  ただ、それは僕がたまたま狭い範囲の仕事を体験していたからに過ぎず、
  世間的には「あんた何さま?」的意見ではないかと。

制作とか製作とか難しいことはどっちでもいい、
前作が大好きで、登場人物が進化して頑張っている姿を見たいんだ、
そういう方限定なら、Aランクでも問題ないかと思います。
{netabare}
 テレビ版でまだまだひよっこだった旧上山高校アニメ同好会の五人は、
 みんなそれぞれに逞しくなって登場。
 その若手プロフェッショナルとしての仕事ぶりだけでも一見の価値があります。

 それだけでなく劇場版制作が決まってから、
 かつて『三女』を作った仲間たちが
 一人、また一人と現場に帰ってくるところは見ごたえ充分。
 てか単純にうれしい。

 そして、そのスタッフかき集めに奔走するあおいが、
 めちゃくちゃ逞しく、かつ、めったにいないほど有能になってます。

 テレビ版では新人制作進行だった佐藤・安藤も強キャラに進化、
 僕が大好きなベテラン制作進行の矢野エリカも安定のしたたかさ。
 しかし、いつまで入院してるんだ矢野のお父さん。


作画も役者さんのお芝居も、さすが劇場版というか、高レベルで安定。
モノづくりに対する真剣姿勢も充分に共感できますし、
オ-ディションや劇伴打ち合わせのシ-ンなんかは相当にリアルな出来かと。

ミュージカル仕立てとか殴り込み演出とかは、
はっちゃけ過ぎというか、
そういうので尺とらずにもっと制作現場見せてよと思わなくもないけど、
  エンタメとしてのメリハリが……もごもご
とか返されたら「まあいいですけど」と言えなくもない、こともない?
{/netabare}

そういうわけで、
前作をふつうに楽しめたら方なら延長線で、しかもけっこう新鮮に楽しめる、
ファンサービスとして優良な一本に仕上がっております。

ただ、尺の関係かチュ-トリアル要素がほとんどないため、
なにをやっているのかチンプンカンプンな方もけっこうおられるのでは。
  これ、どういう立場の会社の人なの?
  いきなり出てきたこの人、なにをする人なの?
みたいな感じですね。逆に、全部わかる人ってかなりすごい的な。

お仕事アニメっでそれってどうなのよと思わなくもないですが、
前作ファン限定のサービス作品と考えれば、
まあ仕方ないなと思えたり、そりゃ興収五億いかないわと思えたり。


いずれにいたしましても、
前作が好きかそうでもないかが明確な分水嶺になる作品でありまして、
未視聴の方、まずはテレビ版をご覧になっておくんなまし。


***************************************************************


ここからは僕ごときの浅薄な経験と知識による、
本作品で「はあ?」とか思わされた部分のご紹介になります。

正直、自分でも「僕って何さまよ?」とか思いますし、
ふつうにアニメを見る段にはまず必要のないムダ知識の「ひらけかし」ですから、
興味のない方は、無理してご覧になること全然ありません。

ふん、まあ読んでやらんこともない、という寛大なお方のみ、
ネタバレを開いてやってくださいまし。
{netabare}

その一 武蔵野アニメーションが傾いた理由が『ありえない』

 発注したメ-カ-側で企画が通っておらず制作中止、という話ですが、
 八話まで作画インした状態でそれはありえないんです。
 というのも、そのタイミングならテレビ放映枠が『確定』していますし、
 放映枠をおさえるのは制作会社の仕事じゃないからです。

   じゃあ、どこがテレビ局に話を持ち込んだのか、
   放映間際に企画をぽしゃらせて穴埋めをどうするのか、
   そんなの制作会社に責任押しつけて逃げ切れる話じゃないわけで。
  
 そもそも製作委員会、つまり出資体制が確定しないと、
 制作予算どころかOP・EDの楽曲すら決められないんです。
 もちろんエンドロールにクレジットもできません。
 八話制作インということは最低でも二話まで完パケになってるわけで、
 どうやって作ったんだという話です。

   1970~80年代、テレビ局又は一社が制作費丸抱えの時代はともかく、
   ほぼ100%が製作委員会形式になった2010年代においてこれはないです。
   現実的に作れないんだもの。


 さらに、オリジナル作品だから他の出資者と組み直そうというのが、
 キャラ原案者が降りた会社の紹介だから道義・権利上できないって……
 正直、意味がわかりません。

   道義的には、話をぽしゃらせた会社が他を紹介するのが筋の案件です 。
   そこまでの誠意は示さないとしても、
   キャラ原案を流用することを妨害する理由はありません。
   だって自社商品に関係のない、オリジナル作品なんですから。

   もちろん、そのキャラ原案は『作品のために』描かれています。
   作品のために書いたキャラ原案をその作品で使うのだから、
   権利上の問題が発生する余地がありません。


 というわけで、もっと深いウラ設定があるのなら話は別ですが、
 作品から得られる情報で判断する限り、
 ムサアニが負債丸抱えで作品をオクラ入りさせる理由が『ない』んです。 

 ムサアニが傾いてないと本作のストーリー自体が成り立たないわけで、
 そこはやっぱり、もうちょっと丁寧に描いて欲しかったな、と。
 たとえ泥臭くなったとしても、
 そこをきちんと描かないと作品全体が『ウソ』になってしまいますから。


その二 『げ~ぺ~う~』がねじ込んでくる根拠がない

 武蔵野アニメーションは、あくまでも製作委員会の『下請け』です。
 万が一『げ~ぺ~う~』に対し製作委員会がドジを踏んでいたとしても、
 善意の第三者であるムサアニには一切関係ありません。

 そして、同じく制作の下請けだった『げ~ぺ~う~』には、
 保護されるべき著作物は、PVの映像と音声しか存在していません。
 🄫はタイトル名ではなく『映像の著作物』であるPVにかかっています。

 おまけに、契約書には契約解除条項が明記されていて、
 制作の実態・進捗が見事なほどそれに該当しちゃっています。
 また、その進捗なら制作費もほとんどかかってないわけで。

  つまり、この件は
   ① 相手方に金銭的な負担・損害がほとんど発生していない。
   ② 自分のものだと主張する『権利』の実態がない。
   ③ 契約解除に異議申立をすることができない。
  という、ほったらかしといても問題ないレベルのちゃちな難癖なんです。

 制作サイドがおたおたするのはわからなくもないですが、
 権利処理のプロであるべき製作がそんなんじゃ『あかん』わけです。
 このぐらい、電話一本でカタつけろよ、と。

   確かに、わけわからん難癖をつけてくる輩がいる業界ではあります。
   僕もそういうの一度受けたことがありますが、
   弁護士に回すことなく電話でさくっとカタつけました。
   そのぐらいふつうにできなくて、なんのための『製作』ですか。

 相手方に乗り込むのも、あおいが行くのは職制上おかしいですしね。

 そもそも、こんな話を制作サイドの耳に届けることがナンセンス。
 制作が心置きなくはっちゃけられるよう、
 こういう問題を陰でつぶして回るのが製作の仕事なわけです。

 ということで、申し訳ないけれどここのくだりは、
 討ち入りという『プロットありき』のちゃち演出としか思えなかったです。
 こういう対応をする人が現実に『いない』とは申せませんが、
 それは、言葉を飾らず言えば、その方のレベルが低いだけのことで、
 わざわざ映画にするような話ではないと愚考いたします。


その三 『第三飛行少女隊めでゅーさ』をどうやって放映したのか

 序盤に、ムサアニがテレビ版後編で制作した『第三飛行少女隊』の続編、
 他社が元請けになった『第三飛行少女隊めでゅーさ』が映されます。

 前作が持っていたシリアスさやドラマ性は皆無、
 ふつうに腰が抜けるようなエロ萌え作品に変貌を遂げておりまして、
 いかにムサアニが真摯なモノづくりをしていたかを逆説表現しているわけですが……

   これ、どうやって原作者承認とおしたの?

 原作者の野亀武蔵って、作品に『こだわり』を持つキャラ設定でしたよね。
 それも、ただこだわりが強いだけでなく
 前作『セーラー服とF3』でぐちゃぐちゃ改変されたトラウマがあるという話で。

 だからこそテレビ版『SHIROBAKO』で、みんな悩まされたわけであります。

 ところがこっちは、似ても似つかぬ、きゃぴきゃぴ萌えエロ系。
 こんなの、原作者が承認しないのはもちろんだけど、
 その原作を売りたい版元が許可するわけないじゃないですか。

 まあ、売れるか売れないかわからないド新人の作品や、
 版元やアニメ制作側に何も言えない気弱な作家センセイならあるかもです。

 だけどテレビ版の流れで考えたら、
 作家も作品も版元からかなり大事にされている状態なわけでして、
 限界まで崩しても『ふもっふ』ぐらいなのではあるまいかと。

 これが通るんならテレビ版の熱いやり取りが『ウソ』になってしまいます。
 いくら演出の一環とはいっても、
 前作との整合性がとれない権利処理ってのは、僕的にはホビロンです。
{/netabare}

そういうところを加味すると、
僕的なおすすめ度はどうしてもBランクになっちゃいます。
製作面でのリアリティが乏しすぎますから。

  ただまあ、昭和は確かにこんな感じだったらしいです。
  マジですか、というずさんな話や、
  大損こかされた話、笑うに笑えない話もいくつか耳にしています。

  だけどその反省があって、いまの権利処理体系があるわけです。
  制作を『いま』のリアルに寄せた映画を作るのであれば、
  もう少し製作にも現実味を持たせた作品にしてくださいな、と。

  2010年代でこれっていうのは、ほとんど時代錯誤の領域です。

まあ、万年人材不足の業界ゆえ、
こういうのが絶対に『ない』とは言い切れないんですけどね。
でも「あるある」なんて言ったら製作の人怒るんじゃないかなあ。

みんなゼニカネにはけっこう慎重ですよ、余裕がないだけに。

投稿 : 2022/12/03
♥ : 24

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

いやフィクションだから絵空事には違いないんだけど・・・あと今一番気になっているのは「みゃーい」いらなくない?ってことで・・・←みゃーいはいらなくない!って話

2014年秋期~2015年冬期にかけて2クールに渡って放送された、あの“アニメを制作するアニメ”の『SHIROBAKO』が劇場アニメになって帰ってきた!
正直登場人物多くて前作のあらすじとか説明するのダルいんですけど(爆)これだけは言わせて欲しい!
『SHIROBAKO』の登場人物ってアニメ制作に携わる人々の最少人数しか描かれてないんですよ!
つまり1人たりとも欠けてはいけない人達しか描かれてないんです
だから登場人物多過ぎ・・・と退かずに真摯にこの作品のキャラ達と向き合って欲しいんですよ、僕は!


ムサニこと武蔵野アニメーションが制作した『第三少女飛行隊』の完結から3年4ヶ月後
とある事件がキッカケで下請け制作会社に逆戻りしてしまったムサニ
宮森あおいはムサニのラインプロデューサーに
安原絵麻はフリーランスの作画監督に
坂木しずかはローカルテレビのアニメ関連番組のリポーターに
藤堂美沙はスタジオカナブンのメインアニメーター格に
今井みどりは新人脚本家に、それぞれなっていた
成長しているようで、停滞してもいるよう・・・どこか惰性で日々を過ごしてしまっている面々だった
ところがある日、宮森は元ナベPこと渡辺から新しい仕事の話を持ちかけられる
「今のムサニで劇場をやるとしたら、どうする?」
背水の陣に立たされたムサニに舞い込んだ、あまりにも大きな劇場用アニメ映画制作の依頼
苦悩する宮森、ロロとミムジーの問いかけに、彼女は大きな決断をするのだった・・・


さて、僕は本当に『SHIROBAKO』という作品が好きでして、何故か?と問われれば【アニメが好きなのと同じくらいアニメを作ってる人達が好きだから!】です
アニメの制作者と、アニメを制作することに、最大限の愛を捧げたアニメが『SHIROBAKO』だからなんです
しかしそれと同時に、『SHIROBAKO』は僕が思うところの“理想のアニメ制作現場”とは違う、ともテレビシリーズの頃から思っていました
基本的に『SHIROBAKO』って制作進行やプロデューサーである宮森の目線で描かれるわけです
つまり現実の制作会社で言うところの、P.A.WORKSの堀川社長、或いは今回の劇場版で言えば相馬P、彼等が思い描く理想像というのが色濃く反映されている作品と言えます


じゃあけみかけが言う“理想のアニメ制作現場”ってどんなんだよ?wと思われたことでしょう
それはずばり、クリエイター目線で理想的な環境、です
これについては長くなってだいぶ『SHIROBAKO』から脱線してしまうので、また別の機会に語りたいと思いますが、奇しくもこの劇場版『SHIROBAKO』と並行して今期には『映像研』というテレビアニメが放送してるのが面白いですよね
ずばり、クリエイター目線で描かれているのが『映像研』なので、両者を比較していただくのが手っ取り早いので強くオススメします


ところで、『SHIROBAKO』には無駄な登場人物など一切登場しないと前述しましたが、今作で追加された新キャラ、みゃーいこと宮井楓
ぶっちゃけキャラ表が公開されてから実際に本編を観た後に至るまで、「正直コイツいらなくね?」って疑問がずっと頭の中を巡っていたんですよ、僕は
そんなこんなでずっとレビュを書けずに今日までいたんですが、3回ほど映画をリピートしてやっと分かりましたわ
『SHIROBAKO』は堀川社長、つまりラインプロデューサー目線だって前述しましたよね?
ラインプロデューサーって仕事は、クリエイターと製作委員会に挟まれるいわば中間管理職のような立場でして、残念ながら味方になってくれる同じ立場の人に乏しいんです
そこは今作の宮森も同じで、人を使う側の立場に立ったはいいが自分を助けてくれる人はいない・・・という一見して順風満帆でも実は天涯孤独の様な立場として描かれてるんです


で、そこでみゃーいの登場です
彼女はメーカープロデューサーのアシスタントで宮森と同性で同世代?としてより宮森に近い立場で接してくる
単純に気の合うビジネスパートナー、の様でもありますが、実はこの関係、凄く大事で“制作者”と“製作者”の隔たりを無くすためには彼女達の様な親密な友好関係が必要なんです
これ、堀川社長に対するインフィニットのナガッチョこと永谷さんの立場を体現したキャラってことなんですよ


知らん人の為に解説すると、インフィニットは「こーゆーアニメ作りませんか?これ原作にしてアニメ作りませんか?この人スタッフに連れてきたらどうですか?製作委員会はウチが集めますよ!」ってアニメ制作をプロデュースする会社です
アニメは作らない、でもこのインフィニットが無ければ世に出なかったアニメの数は無数
特にP.A.WORKSとは切っても切れない縁と言っても過言では無いでしょう


実際のところ、劇中でみゃーい自身が何か作品を生み出すキッカケを作ったり、孤軍奮闘する活躍を観せるワケではありません
でも宮森1人では到底辿り着けなかったであろう作品完成への道筋には、確かにみゃーいという人間の力が必要だったわけです
自分1人では無理だけど、誰かが助けてくれれば無理難題でも乗り越えられる
これが堀川社長が思うところの“アニメ制作の理想像”ってわけです


まあ肝心のナガッチョ自身の容姿は【げ~ぺ~う~の社長役のモデルにされてしまっているんですけどねwww】(爆オチ


ところで「明日に向かってえくそだす(逃亡)」から始まった『SHIROBAKO』が「明日に向かってヨーソロー(出発)」で終わるのって、エモくないですか?

投稿 : 2022/12/03
♥ : 18
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

職業ものとして破綻、カタルシス無し、5人もヒロインも描けず。

 TV版で描かれなかった5人組の成長物語かなあ、と思って2022年6月の今見てみました。

 これは厳しいなあ。前半は武蔵野アニメーションがどれだけ悲惨かの説明でした。中盤がスタッフ集め。とにかく10カ月でアニメを作るという緊迫感がまったくありません。同窓会を見せつけられている感じです。それが目的の劇場版でもあるんでしょう。ファン向けの作品としては成立している可能性はあります。

 そして、私が勝手に思っていた5人のアニメ同好会のカタルシスを期待したんですけど…これどうなんでしょう?まあ、TV版からいってこの設定は邪魔でしかなかったわけですけど…

 大人の世界の仕事として、10カ月でアニメを作れる戦略がありません。むかしのアニメの一部を活かせるという理由もなくはないですけど、これが無いのでまったく映画として機能しません。宮森はどうやって10カ月で?そして個々の奮闘もまったく描かれないし。

{netabare} そもそも10カ月ですら通常の2年に対して無茶なスケジュールだと散々言っておいて、3週間前にできて作り直しって…
 これ出来が一番よかったTV版の前期の全否定ですよね?みんなで力を合わせれば2年を10カ月にできるよ!という風にしか見えません。

 大人が全然描けてないです。TVシリーズは実在の人物を取材したんだと思いますが、だから面白みもありましたが、今回はそういうものがないので、リアリティ云々ではなく、職業ものとして完全に破たんしています。

 契約で1回目の納期でもめたときに取るべき対処を後回しにして、ドラマを作ってますけど悪い奴をギャフンと言わせる以上のものがないです。そもそも契約不履行ですのであの時すぐに損害賠償の裁判を起こすレベルの話です。本来、監督一人で出かけて門前払いとか…法務と弁護士と相談して内容証明ですよね?普通は。
 で、それを放置して2回目もめるって…前回のTV打ち切りの反省が全然いかせて無いですね。あの優秀な総務の女性は何をやっていたのでしょう?

 それと、ミュージカルとか心象風景とか、内容に厚みがあれば活かせるんでしょうけど。そう。ヒロインの宮森に全然感情移入できないんですよね。彼女が何に苦労しているかまったく不明です。
 気合いで作る、気合いで人集める。ガッツポーズして私がんばります?

 作画の遠藤さんの奥さんとのくだり、要りますか?他に描くべきところないでしょうか。5人組の話が無いのに?
 脚本の悩みの部分は?キャッチボールして解決?

 で、完成した劇中劇があのレベル?こんなすごいのを作ったのか、という感動がまったく持てないレベルです。少なくとも本編よりも映像が良くないと駄目でしょう。
 あのキャラデザ、作画、エフェクトのアニメを実際に劇場公開して話題作になると考えたんでしょうか。ここがすごければまだカタルシスになるんでしょうけど。

 で、最後は5人組のショットで終わる?うーん、うーん、うーん…他にも欠点は上げられますが、まあ、もういいです。 {/netabare}


まとめます。

 契約不履行で話を作っているがリアリティがない。1回なら業界あるあるなのかもしれませんが、制作中止で社長やめていて、で、また文書にしないで他社ともめて…さらに、そこでもう1度放置してって…監督はトラウマになるレベルだったんですよね?
 人集めがメインで、それぞれにミニエピソードをくっつけているけど、細かすぎてどうでもいい。
 5人組どうなった?この話が幹に見えて全然幹になっていないので視点がブレブレ。
 ヒロインは何をがんばっているの?ヒロインが10カ月で完成させる作戦は?この作戦のプロセスがストーリーの幹になって、カタルシスになるのが映画だと思うんですけど。
 劇中劇の出来がひどすぎる。

 と、言ったところです。
 
 一応名作ということらしいので、どこかにいいところはあるのかもしれませんが、私は拾えませんでした。ファンはうれしいかもしれないし、同時代性で盛り上がりから外れているせいかもしれません。

 そもそもアニメ映画制作の話をアニメ映画でやる以上、それなりの覚悟も矜持ももって世に送り出すべきでしょう。本作の話だとなんだ、そんな温い世界の話なの?そんな適当にアニメって作ってるんだ…ということになってしまいます。
 テーマ性、エンタメ性、センスオブワンダー、職業ものとしてのウンチク。どれをとってもほぼ0点です。評価点は2.5点ですが、作画でかろうじて3点/100点というところ。ゴスロリ作画の人がいたので加点して9点/100点かなあ。

 ポンポさんとか映像研とか見た後だと余計に…

投稿 : 2022/12/03
♥ : 14

61.9 14 マスコットアニメランキング14位
ななついろ★ドロップス(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (183)
1200人が棚に入れました
石蕗正晴は、ごく普通の高校2年生。ところがある日、怪しいジュースを飲んでしまい、日が沈むと羊のぬいぐるみになってしまう体質となる。
元に戻るためには、星のしずくを七つ集めて作る薬が必要だと如月先生に知らされる。しかも、星のしずくを採るのは選ばれた人間にしかできない。偶然にも秋姫すももの許に降り立ち、すももは星のしずくを集めることになった…。


声優・キャラクター
野島裕史、結下みちる、後藤麻衣、清水香里、松岡由貴、谷山紀章、高橋広樹、黒河奈美、日野聡、久保田恵、あおきさやか、本井えみ、井上和彦、伊藤美紀
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

エロゲー原作《萌え萌え&純愛系》魔法少女

←シナリオはそこまで酷くない(むしろ感動系かも?)

◆いとうのいぢ氏キャラデザ原案《魔法少女×マスコット少年》の純愛もの

本作は2006年4月発売の18禁恋愛アドベンチャーゲームが原作で、キャラクターデザイン原案が同時期のラノベ原作アニメの大ヒット『涼宮ハルヒの憂鬱』、『灼眼のシャナ』と同じく「いとうのいぢ」氏となっています。
そのため、両作に比較してキャラの萌え絵化が激しいとはいえ、

(1) ヒロイン(兼主人公)の少女 → 『涼宮ハルヒ』のサブヒロイン(朝比奈みくる)似
(2) ヒロインの親友の少女    → 朝比奈みくるの親友の少女(鶴屋さん)似
(3) ヒロイン相手役の少年    → 『灼眼のシャナ』のサブキャラ(池速人)似

・・・となっていて、シナリオ的にはレビュータイトルのとおりですが、個人的には、それよりも先ずは『ハルヒ』『シャナ』のアナザー・ストーリー的な楽しみ方ができてしまいました。
(※そういえば、『ハルヒ』に朝比奈さんが魔法少女のコスプレをさせられてハルヒに散々弄(いじ)られる映画撮影の話がありましたね。)


◆初っ端の印象は「なんじゃこりゃ?」ですが・・・見慣れてくると、そこまで酷くない内容です。

『ハルヒ』の朝比奈さんは県立北高の2年生という設定ですが、本作のヒロイン(秋姫すもも)は星城学園2年というだけで、作中にはそれが同学園の中等部なのか高等部なのかの説明が一切ありません。

彼女の余りにも初心(うぶ)で引っ込み思案で騙されやすくて子供じみた性格を見てると、「この子、どうみても中等部だろう?」と思うのですが、彼女の同級生である親友(撫子さん)や相手役の少年(つわぶき君)の言動を見てると、どうも高等部っぽいし・・・数学の授業で黒板に書かれている数式・グラフも高等部っぽいし・・・??

・・・ということで、見始めの頃の違和感が半端ない作品なのですが、そこはエロゲー原作だし考えても余り意味ないかも?と諦めて視聴していくと、次第に慣れてくる不思議・・・。

因みに、《魔法少女もの》にはヒロインに魔法の指南をしたり魔法を使って何をすべきか指示を与える小動物型のマスコットが付き物ですが、本作の場合は、ヒロインの同級生の少年が、何かの手違いで夜間だけ強制的にマスコットになってしまうという設定になっていて、ちょっと珍しいなと思いました。

そして、本作には「First love that enompasses you」(※直訳すると「貴方をすっぽりと包み込む初恋」)という副題がついていて、全12話という限られた尺の中で、あまり脇道をせずに、このヒロインと相手役の少年との純愛ものとして一本筋を通したシナリオとなっていることで、意外にもスンナリと楽しめて多少の感動も出来た作品となってしまいました。

《まとめ》
エロゲー原作&萌え絵・萌えキャラで敬遠する人も多い作品だろう・・・とは思いますが、シナリオ的にはむしろ少し前までサンリオ企画でテレビ東京で放送されていた『ジュエルペット』シリーズ、とくにその最大のヒット作となった『ジュエルペットてぃんくる』にちょっと近い作品だった気がします。
(※こう書くと同シリーズのファンの方に怒られそうですが笑・・・少なくとも、ヒロインは同作のヒロイン=桜あかりちゃんと、かなり似ていると思う)
・・・ということで、戦闘系の魔法少女ではない、萌え萌え&純愛系の魔法少女ものを試しに見てみたい方には、意外とお薦め出来る作品かもしれません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
マスコットが実は普通の人間、というのは珍しいかも。
・第2話視聴終了時点
すもも&撫子は、まるで『涼宮ハルヒ』のサブヒロインの一人・朝比奈みくる&彼女の親友・鶴屋さんコンビみたくて笑。
因みに、主人公の初年は『灼眼のシャナ』の主人公(坂井悠二)の親友・池速人に似てる気がする。
・第9話視聴終了時点
第1話に描かれたつわぶきの事故の犯人が確定。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作         @ピース(ユニゾンシフト:ブロッサム(2006年4月原作ゲーム))
監督         山本天志
シリーズ