幼なじみで部活なおすすめアニメランキング 14

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの幼なじみで部活な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月16日の時点で一番の幼なじみで部活なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.3 1 幼なじみで部活なアニメランキング1位
ハナヤマタ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1074)
5100人が棚に入れました
容姿も普通、頭も普通、美術や体育……何だって普通。そんなフツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。おとぎばなしに出てくるような“ヒロイン”に憧れて、いつかこんな世界から連れ去ってくれる誰かを待っていたが、中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」 突然の出来事に戸惑うなるだが、異国の少女ハナに導かれ、次第に『よさこい』という非日常の世界へと踏み出していく。まだ子供だけれど、ちょっぴり大人。花々しい少女達の物語が今、幕を開ける――。

声優・キャラクター
上田麗奈、田中美海、奥野香耶、大坪由佳、沼倉愛美、豊口めぐみ、小山剛志
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いろはにほ♪ぱーっとぱーっと晴れやかに♪

OPがいい!!^^
そして、よさこい踊るために、目標に向かって動いていく
なる達にとてもワクワクします。

ハルの声いいなぁ^^

■なんで「ハナヤマタ」?
{netabare}
・・・って思ったけど、主要なメンバーが

・ハナ・N・フォンテーンスタンド
・関谷なる
・笹目ヤヤ
・常盤真智
・西御門多美

・・・で、それぞれの名前を一文字ずつ取ると・・・

・ハナ・N・フォンテーンスタンド→ハ
・関谷なる→ナ
・笹目ヤヤ→ヤ
・常盤真智→マ
・西御門多美→タ

ってことなんですかね??これって仲間が増えていく順番にもなるのかな??
{/netabare}

■第3話
{netabare}
店長さんノリがいいですね~^^
後半の見どころは、ハナ×ヤヤでした。
生徒会長さんは・・・DQNですね(笑)
{/netabare}

■第4話
{netabare}
これ、もう完全に告白(笑)
もう結婚しちゃえよ~^^

セリフはもっとシンプルな方がいいですね
今回は結構クサイセリフオンパレードでした(笑)
{/netabare}

■第11話
{netabare}
コミュニケーションしなさすぎ・・・
ちゃんと話せば解決できるのに
というツッコミが満載でしたが、ハナちゃんがいない状態で
来週一体どうなる!?どきどきです。
{/netabare}

■第12話
{netabare}
最終回はOPなし
よさこいでOP回収してました^^
ナルが合流するタイミング、EXCELLENTでした♪

ストーリーは茶番ちっくなところは否めませんね。
とくに第11話はナルが普通に親と会話してればこういう展開はまず
あり得ないし。

部員集めも話数を取りすぎてしまいました。。。
肝心のよさこいは、OPでの踊りシーンが一番GOODで
残念ながら本編ではOP以上の踊りは観ることができず。。。

とはいえ、OP、EDはぶっちぎりで今季No.1でした^^
DLできるのが何か月も前から楽しみでした。
歴代でも、かな~り良いOP、EDです♪
サビ部分は超アツイ!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 58

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラを愛でましょう(*´∀`*) 

高知県の伝統的なお祭り『よさこい』を題材に
女子中学生たちの青春を描いた作品。
全12話。
原作は『まんがタイムきららフォワード』で
連載中の漫画。


舞台を高知県ではなく神奈川・鎌倉に設定する辺りは
ご当地作品としてハネる事を狙ったんですかねw

そんな鎌倉の風景・景色ですが、丁寧に描かれいて◎♪
『よさこい』を中心に色彩豊かで華やかさのある
作画、キャラデザはとても綺麗な仕上がり具合でした。

OP、ED曲も作品の世界観をしっかり表現した名曲♬

若いヒロインたちはとても魅力的♪
中学生の揺れる感性・感情が描かれているシーンが多く
爽やかさや甘酸っぱさ、頑張る姿がとても好印象(*´∀`*)
声優陣も若手を多用。
……こっちは“今後に期待”ですかねぇw

さて、良かった所を挙げて来ましたが
作品を視聴しての1番の感想、残念ながら不満です。

キャラそれぞれの掘り下げに一生懸命になるばかりに
期待していた『よさこい』を踊るシーンが少なすぎるッ!!
ここは大いに不満が残るマイナスポイントo(`ω´*)o
せっかくの綺麗な世界観を生かし切れず…という印象で
決して悪い作品ではないだけに、とても残念でした。



総評として
『よさこい』シーンに不満は残るも
キラキラ輝く女子中学生たちに元気を貰える作品。
キャラ重視での視聴であれば充分楽しめると思います♪

続編があるのであれば、ぜひ『よさこい』にスポットを当てた
ストーリー展開を期待したいです(*´∀`)




《キャスト》
関谷 なる(CV.上田 麗奈)
ハナ・N ・フォンテーンスタンド(CV.田中美海)
笹目 ヤヤ(CV.奥野香耶)
西御門 多美(CV.大坪由佳)
常盤 真智(CV.沼倉愛美)
常盤 沙里(CV.豊口めぐみ)
大船 勝(CV.小山剛志)



《主題歌》
OP
『花ハ踊レヤいろはにほ』/チーム″ハナヤマタ″
ED
『花雪』/smileYinc.(第1話~第11話)
『花雪(チーム″ハナヤマタver.″)』/チーム″ハナヤマタ″(第12話)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ぱーとぱーと晴れやかに咲かせましょう花のように♪

原作未読 全12話

引っ込み思案で気弱な性格で中学生の関谷 なる(せきや なる)は、アメリカからの留学生のハナ・N・フォンテーンスタンドに「よさこい」を一緒にしないか勧誘されます。心の中では変わりたいと思っているなるは思い切ってハナと一緒に「よさこい」をすることになりました。ハナから始まり、なるから広がり、同級生で親友の笹目 ヤヤ(ささめ ヤヤ)、先輩で幼馴染の西御門 多美(にしみかど たみ)、多美の親友の常盤 真智(ときわ まち)5人の「よさこい」部のお話です。

「よさこい」がベースですが、練習はあるもののメンバーを集めることをお話の主軸に持ってきており、メンバー1人増えるごとに1つのエピソード(2話ぐらい)あるので感動した良い場面も多々ありましたが、もう少し踊っているところを観たかったですね。
{netabare}
最終話の演出は良かったですが、こちらももっと踊っているところを観たかったです。(「けいおん!」1期の最終話を思い出しましたw){/netabare}

キャラデザは、目の部分が特徴的で好き嫌いが分かれると思います。

「よさこい」は詳しく知りませんでしたが、華やかですね。

作画も淡い色使いが多くお花を特徴としているので綺麗でした。

好きなキャラは、明るくいつも元気なハナちゃんです。声も合ってましたね~

「よさこい」を題材に、中学生の青春を描いたお話です。日常系が好きな方にはオススメです^^

OP/ED どちらも好きな曲です。OPは元気で華やかさを、EDは仲の良さをそれぞれ作画も良かったですね。

最後に、この作品はタイアップやコラボレーションが多いですね。異色なのは車のメーカーFIATで各キャラをモチーフとしたデザインで華やかな雰囲気となってます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 52

66.5 2 幼なじみで部活なアニメランキング2位
ステラのまほう(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (413)
1796人が棚に入れました
高校の入学式の日、夢中になれることを探して部活PRの展示を見て回る新1年生の珠輝。幼なじみのクラスメイト・裕美音はイラスト部に入部して楽しそうだけれど、珠輝は何をしたいかわからなくて……。
同人ゲームを作る部活「SNS(死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン)部」の机でパズルゲームをプレイした珠輝。迷った末、新入部員になることを決めます!プログラマで部長の2年生・椎奈、シナリオ担当の2年生・あやめ、BGMと効果音の担当、2年生・歌夜の3人と一緒に、ゲームを作る日々が始まります。

声優・キャラクター
長縄まりあ、村川梨衣、小澤亜李、悠木碧、前川涼子

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

柔らかい作画が心地よい作品

原作未読。最終話まで視聴。

まずは、柔らかい作画に高評価。
物語のフワフワ・ほのぼの感と合わさって、作品全体を優しく包み込む感じが心地よい。
ただし、物語は後半、はーちゃんの登場から個人的には微妙な展開。
好みが分かれるんだろうけど、ほのぼのコメディ要素を求めていた私にとっては、正直あまりシリアスになられても・・・。

物語はいわゆる日常ほのぼの系。
作画担当なのに、キャラに似合わずハードボイルド調のおじさまの絵をかくのが得意な主人公をはじめ、一癖も二癖もある女子高生たちが同人ゲームを作るお話。
キャラもしっかり立っていて面白かった。

OPの曲調とムービーがお気に入りです。何かワクワク感をあおられて高評価。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 43
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

デジタルなかわいさ

正直今期のアニメの中でダントツに好きです。
誰かのために考え行動する優しさ、辛い時の心の動き、人の優しさを察し感じる言葉、関係性。そのどれもが、私の心に響いてきます。

【物語】
女子高校生がゲーム制作サークルに入部し同人ゲームの制作をしていくお話。
好きなことを出来なかった・見つけられなかった人には響く1話でした。
【作画】
やわらかくて良いですね。
【声優】
村川梨衣さん、悠木碧さん、小澤亜季さんなど、若者向きに人気な方がそろってます。
そして主役は長縄まりあさん。私は六畳間の侵略者が大好きなんですが、ほんとうれしいなあ(涙)
【音楽】
音楽というよりはOPEDの映像の話なんですがOPのドットキャラ絵が可愛すぎる!
EDの映像も曲とかけてドットが浮かんでいるデジタルな海なのか、デジタルな宇宙または空を表現しているように見えました。(四角いドットから星に変わるのも星空という感じです)EDの曲は長縄まりあさんが歌っています。
海の中に漂う浮遊感、大きな海の中で少し切なさを感じる孤独感。海の中で灯りのように光るデジタルな海の中の星が、転調によりキラキラと輝く星へかわり輝きだす高揚感。いやあ、見返すほど味がある。
たまきの様々な感情をイメージさせるようなところがありますね。5話を観た後にじわじわと効いてきました。お話の余韻を響かせるようないい曲です。


【キャラ】
どのキャラもみんな好きですね。
その中でも関あやめちゃんがなんとなく好きです。
いやでも、ゲーム音楽に詳しそうな藤川歌夜ちゃんも良い!

【ゲームを制作するアニメといえば?】

ゲームを劇中で制作する作品といえば、「涼宮ハルヒ」では少し触れてますよね。
負のベクトルを持った作品なら「NHKにようこそ」とか笑
最近では「少女達は荒野を目指す」「NEW GAME!」でしょうか。
私は見たことが無いのですが「ディーふらぐ!」「 冴えない彼女の育てかた」「 さくら荘のペットな彼女」「 超次元ゲイム ネプテューヌ」等もゲーム制作をしているようです。

【ゲーム音楽は聞きますか?】

ゲームにおいて、音楽はとても大事ですよね。
オーケストラでの壮大な曲や、チップチューンの色あせない名曲、様々なゲーム音楽がありますよね。
チップチューンの原曲をアレンジでオーケストラでの演奏がされたりしますが、「原曲のほうがいいなあ」なんて思うことが多いです。

【本田たまき】
{netabare}
今作品の主人公ですね。
5話で歌夜と音信不通になった時のセリフが印象に残っています。
『どうして…部長さん…関先輩…藤川先輩を信じてあげないんですか』
『私たちみんなで楽しく一つのもの作ってきたじゃないですか…』
(あれ…なぜ藤川先輩だって頑張ってるはずだって確信できるの?みんなで楽しく作ってきたってほんとに言えるの…?)
『それでも…それでも私は藤川先輩を信じたいです…』
辛い状況下で歌夜がBGMを作れず逃げてしまったと思う先輩たちに対して、
たまきは不安の混じった疑問をなげかけました。ゲーム制作はいつも楽しいという幻想的なイメージがあったかもしれない。たのしく一緒にやってきた仲間に疑うことはないと思っていたかもしれない。たまきの理想と現実の乖離ですね。それでもたまきは歌夜を信じたかった。それはたまきの弱さでもあり、たまきの根本的な部分に存在するやさしさの現れかもしれません。(人を疑うことを知らないというのは、弱さでもあり、優しさでもあるのかもしれません)
{/netabare}

【即売会、いったことないなあ】
{netabare}

同人音楽や、同人漫画の即売会って行った事ないなあ。クリエイターの最前線?やマニアックな世界を見たことのない人にとって、そういう面白さもこの作品にはあるかもしれませんね。

でも周りが皆上手くて、自分の作品が小さく見えて、この場に居ていいんだろうか?早く帰りたいなんて思うことはだれでも経験した事のある気持ちかも知れません。だからこそ、たまきが会場で気落ちしたことがすっと分かるのかも。

いわゆるジャケ買いというやつでしょうか?ゲームのイラストを見て買っていく人は。私も、一般ゲームでジャケ買いをすることがよくあります。という事で雰囲気で買ってくれる人には、仲間意識を感じます。しかも同人ゲームの会場となれば、お宝を発掘するような、もしくは未開の地を開拓する楽しさがあるんだろうなあと羨ましさを感じます。

今週(6話)も情感を感じれて良かったです。藤川さんの「私の事、かばってくれたんだって?」に茶化した感じのない雰囲気を感じて、グッと来るセリフです。

部長さんが元部長さんとの日々をどう思っているのかも感じれたし。(そしてあえて言葉にしないのも素敵です)

たまきがこの部活に感じる楽しさというのを最高のきらきらとした笑顔で表現したあのシーンも良かった。

{/netabare}

【ボードゲーム】
{netabare}

ボードゲームは将棋やオセロも入るのですね。
私は人生ゲームを、テレビゲームでプレイしたことがあるくらいです。モノポリーを持っているんですがルールを知っている人がいない(笑)
人狼ゲームや、お邪魔物はボードゲームに入るだろうか?

作中では幼き頃のたまきが、ゆみねと遊ぶ為にボードゲームを作ります。ゲームを遊んでもらえて楽しんでもらえることが素敵だ思う気持ち、SNS部に入ろうと思った時の気持ちのきっかけの話でした。

私には、たまきがゆみねと友達になる為に頑張って、ゆみねを笑えるように変えてくれて、外との繋がりを作れるようになり、そして一度中学は別々になっても高校生になった今でもずっと友達で居る二人に涙。特別な親友ってたまきは言っているけど、より強くそう思っているのはゆみねのほうかもって感じました。

今週は藤川さん可愛かったなー。

もうこれが今期の私の一番好きなアニメです。6話までこんなに楽しめたのは今までにないくらいです。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

OPのドット絵でワクワクしたことで、年齢を痛感したw

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
きらら系らしいほんわかとした絵柄やストーリー。ゲーム作りを題材にはしているが、あくまで部活レベルなので、決して難しくない。ぼ~っと眺めるのに適したアニメです。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ただ懐古的なだけですが、ドット絵のゲームは好きです。要は、「足りない分は想像力で補え!」という感じで、小説的な広がりがあるんですよね、ドット絵には。漫画と小説の中間な感じ。もちろん、華麗なグラフィックのゲームを否定するつもりはないですが、共に良さはあるということで。復刻版のファミコンも売れてるみたいですしね♪

ゲーム制作アニメ、といっても「NEW GAME」のようにプロの現場を見せるのではなく、高校の部活動で「同人ゲーム」を作るという話。設定的には「少女たちは荒野を目指す」に近いけど、「しょこめざ」はガチの商業目的でしたが、「ステラのまほう」は、もっと真っ直ぐに、爽やか?にw「あくまで部活」の範囲内で頑張る感じが良かったです。

ゲームのクオリティも、「あくまで部活」という趣旨から外れないもの。初めて作ったゲームがノベルゲームというのも現実的で、それは「しょこめざ」と一緒でしたが、動機が全く違うのがおもしろい。

この「あくまで部活」感は、作品を通して徹底していたと思います。部活の傍ら、バイトや塾に通ったり、授業中にキャラデザしてたら普通に注意されたり、制作日程にテスト週間考慮したり。

そんな中でも、「ステラのまほう」完成間際のドタバタには緊迫感があったし、マスターアップの瞬間には感動もありました。

きらら原作なんで、当然、日常系によっていますし、基本はキャラを見せるアニメなんでしょう。

個人的に好きなのは、椎奈です。ネガティブゾーンに入った時は鉄板で笑えましたw というか、珠輝、あやめ、歌夜、裕美音も含め、すべての人物に「ちょっとした闇(病み)」の部分があるのは、本作の特徴でしょうね。勿論、笑える範囲のものですが。

構成的にも、山場を1つ越えマンネリしそうな辺り(8話)で爆弾を投下(水葉を登場)させるなど、構成としても良かった。原作連載中ですし、これは2期を期待できるかな?

第11話は、問題提起をぶつけてくる良回。ここまで「あくまで部活」を貫いた本作に、「部活なんかやってどうすんの?」という、どストレートの質問をぶつけてくるなんて、素敵w 「私が絵を描くことに何の意味があるんだろう?」ってなんか、アイデンティティーの確立という、どストレートなテーマですね。結局その問題提起は明確な答えを出さず、あいまいに流しましたね。でも、そんなもんでしょう。答えがでないからこそ、楽しめるんだしね。

最終回、コミケにはリアルでは一回も行ったことないけど、数多のアニメで観ているから、初めて行っても何とかなるかも……って、甘いか(笑) ラストはまさかの水着回w 椎奈の水着姿に、珍しく普通に萌えた(笑) なるほど、絵を描くだけでなく、ゲームを作りたいって、なんか良いな。これはある意味で、完全分業化されたプロの世界である「NEW GAME」にはなかった発想。未完成で不完全で発展途上の「部活動」だからこそ描ける世界。うん、続きを観たいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42

70.4 3 幼なじみで部活なアニメランキング3位
ツルネ ―風舞高校弓道部―(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (258)
1042人が棚に入れました
「弦音」=ツルネ。矢を放ったときに鳴る弦の音。射手にとって美しい弦音を響かせることは喜びであり、その美しい音は人の心をとらえて離さない。同一人物が、同じ道具を使ったとしても同じ弦音を発することはできず、まさに一期一会。一射一射が、一生に一度の<出会い>と<別れ>である。鳴宮湊にとって、弦音が全ての<出会い>の始まりとなった……。果てのない弓の道を歩み始めるのは、若葉のように瑞々しい高校1年生の少年たち。彼らは弓道を通して一生に一度、かけがえのない経験をし、<仲間>を手に入れていく。

声優・キャラクター
上村祐翔、市川蒼、鈴木崚汰、矢野奨吾、石川界人、浅沼晋太郎、小野賢章
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

弓道の所作や音、放たれる矢の美しさ

アニメーション制作 : 京都アニメーション
監督:山村卓也、シリーズ構成 : 横手美智子
キャラクターデザイン:門脇未来、総作画監督 : 丸木宣明
原作;綾乃ことこ

凛とした佇まい。
弓をゆっくり引いていくときの緊張。
矢を放つときの解放感、そして弦の音。
弓道という私にとっての未知の世界。
一連の動作には武道としての美しさがある。

弓を引いたときにタメが利かず、すぐに離してしまう
弓道ならではの「早気」という症状。
そんな心の問題によって弓道を諦めてしまった主人公が、
再び弓の世界に戻り、指導者の滝川雅貴や
仲間とともに競技を通じて自分を取り戻してしていくストーリー。
自社でアニメ化作品の原作を募集して文庫化する
京都アニメーション大賞の第7回小説部門審査員特別賞受賞作。

序盤の展開には引き付けられるものがあった。
弓を引いて矢を放つときの弦音(つるね)に魅せられ、
弓道を始めた鳴宮湊が早気にかかってしまい、
苦悩するところから物語がスタートする。
ある日の夜、近所にある弓道場で美しい射(しゃ)を
見た湊は、そこにいた滝川雅貴とともに
風舞高校の弓道部で再び弓を引くことになる。

弓道を行うときの所作がとても丁寧に再現されていて、
新鮮に感じた。私は弓道についての知識は
全くないが、一連の動きは美しい。
動画などを使用して、忠実に動きを作ったのだろう。
アニメならではの正面から矢が放たれた絵や
矢の回転などの動きには魅せられた。
カメラも多彩に動き3Dならではの楽しみがあったと思う。

ただ、物語全体を見渡してみると、散漫だったのは否めない。
{netabare}湊の早気の克服、海斗という異端と部活としての団結、
静弥のわだかまり、藤原愁との約束、
雅貴の祖父への復讐などがバラバラに感じられ、
なぜか1本の物語として感じられなかった。{/netabare}
原因のひとつとして考えられるのが、
弓道としての技術的なポイントや心構え、
面白さが物語のなかできちんと活かしきれていないことだ。
色々な問題の解決が、弓道とつながっているように感じられない。
この物語は湊の早気がひとつの根幹にあるのだが、
それが、あやふやな形で解消されるため、
どこに視点を定めて観ていけば良いのかよく分からない。
男性部員5名と雅貴との関係性がいちばんの見どころとして
ストーリーを展開したつもりだろうが、
私にとってはリアリティを感じることができなかった。

また、キャラクターの造形の浅薄さも気になった。
特に海斗という人物像だが、私はこのキャラクター自体には
リアリティがあると思っている。
というのも、ごく身近に性格の近い友人がいたからだ。
ただ、このタイプのキャラクターが現実に生きていくためには、
周りに対する気配りや自分に対しての厳しさを
普通の人以上にしっかりと持ち合わせていないと、
その性格を全うしていくことなど不可能なのだ。
それをやっていても、一部の人々からは大きな反感を買ってしまう。
私は海斗が他人にばかり厳しく、自分には甘いところから、
ただの記号的な人物にしか思えなかった。

そして、おそらく多くの人が感じているだろうが、
双子が意味もなく風舞の部員に嫌がらせをしてくる
あり得ない展開は必要なかった。
しかも彼らは強豪校のレギュラー。
昔からの知り合いならまだしも、
初対面の弱者をいきなり蔑んでくるやつはいないし、
武道をやっている人間として考えられない行動だ。
{netabare}その後にひとりが早気になるという、
ドラマに何のプラスにもならない展開にしたのも陳腐だ。{/netabare}
これを今クールの『風が強く吹いている』と比べると違いがよく分かる。
同じように主人公に執拗に絡んでくる他校の生徒がいるのだが、
こちらのほうは、全体の物語にきちんと組み込まれ、
心のある人間として描かれているため安定した話になっている。

弓道という今までに取り上げられなかったスポーツを題材にして、
その魅力を伝えてくれたが、ひとつのドラマとしては、
多くの部分で引っかかりを感じてしまった。
所作や動きの美しさなどには好感を持っただけに残念だった。

京アニのマーケティングとしては
Freeの後を継ぐ、完全な女性ターゲットの作品。
女性視点ではどう映ったのだろうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 54
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

弓道を求道するに能はず

2019.01.26記


原作未読 全13話


『進撃の巨人3期』⇒『ツルネ』⇒『ピアノの森』と連なるNHKアニメ放送リレー。
進撃の頃から災害報道・選挙特番といった公共放送らしい理由による放送回スキップの影響で、2018年10月22日 - 2019年1月21日と中途半端な日程での放送となりました。進撃観てなきゃ危うく見逃しちゃいますよ。一方で一通り他作品が終了してからクライマックスを迎えるのは悪いことではないかもしれません。


出身の高校に弓道部があったり、家内も高校では弓道部だったりとそれなりの縁を感じたことが視聴動機。なにより袴姿というものは美しい。

弓を引いた時の音“弦音(つるね)”を聞いて弓道を始めた少年が、中学時代に“早気(はやけ)”イップスの一種に罹り一時期は弓を置いてしまう。そんな青年鳴宮湊が、新設の弓道部の仲間たちと再生を図っていく友情物語です。

言うほど京アニ制作はトリガーにはなりませんでした。むしろ男子5人組が主軸で、武道を扱って『Free!』みたいなのを見せられたら敵わんな・・・という不安が強かったと思います。
どういうことかというと、男子同士のあっさりとした友情物語と、心・技・体の一致を目途とした武道の世界との相性の悪さを気にしてたのです。もちろん京アニが自身の過去作をトレースせずに、ユルめの友情物語とは一線を画す物語を製作するという選択もできたと思いますが・・・

その不安は的中します。

なお作品自体は“不可”ではありません。
・マイナースポーツを扱っている。ルール説明があり競技の理解に繋がっている。
・所作や型は綺麗。動作の前後含めて弓を引く姿に違和感がなくリアリティが保たれている。このへんはさすが京アニといえる。
・締めも前向きさを感じさせる良い纏め方。
小さく纏まった感じでした。実力者京アニが弓道をそれなりに取材をして持ってる引き出しを流用しただけ、といったところでしょうか。“型”を突き詰めた描写がないことで競技の根っこの部分が最後まで伝わらず、無難過ぎて“弓道である意味”を見出せませんでした。素材の物珍しさで興味を引いたはずなのにもったいないという印象です。


“弓道である意味”を作品に期待することは求め過ぎでしょうか?

武道(柔道、空手道、剣道、相撲、弓道、合気道、なぎなた)に共通するのは、単に技術を磨くだけでなく、人としての成長をめざすことにあります。“競技の勝敗だけではないよね~”自分が武道をしていなくても広く日本人に共有されてる概念になるでしょう。
なかでも弓道は相手との接触がなく、より自分の内面と向き合うことでの心の在り方に重きを置いてます。ここで見せられるはずだった凄味が決定的に足りない。具体的には、
1.弓道と一体化したようなキャラが不在
2.鍛錬している姿が欲しかったなぁ

Mr.弓道みたいな弓道と一体化したような超越キャラがいても良かったのに。候補となる藤原愁はそれに及びませんでした。{netabare}幼少期の湊との関係が伏線にはなってたものの、{/netabare}強さの源泉に触れる描写はなかったと思います。マサさんも初登場が悪くはないんですが、{netabare}主人公そっちのけで葛藤するキャラと化し、それが物語の肝だったりするためツッコむのも無粋な話と理解しつつ、{/netabare}もっと超然としていてほしかったなと思います。佇まいだけなら桐先高校の主将さんはいい雰囲気でしたね。むしろご老体3人組が最も具現化されていて、なんだかなぁといった感じでした。

鍛錬している姿も同様です。人間関係に重きを置き過ぎておざなりになっていた領域でした。
{netabare}部に入る入らない、弓道するしない、反目するしないの群像劇をやってるうちに6話から大会が開始して・・・{/netabare} 競技の魅力を伝える暇がありませんでした。競技の難しさを早気という素材を通じて訴えかけてくるものはあったものの、いかんせん“足りない”のです。


先入観が邪魔してる可能性はあります。ここまで全て、私の武道への期待値に対して“足りない”といっただけの話です。気にしなければ気にならないでしょう。
朝青竜の勝ち名乗り後の雄叫びや、柔道国際大会で優勝した日本人選手のガッツポーズやくだけたインタビューにひっかかりを感じなければ、全くの杞憂かと思います。繰り返しますが、全13話。ほどよく纏まっている佳作ではあります。

なまじクライマックスの攻防が良いだけに、そこまでの段階の踏み方に素材(弓道)を活かしきって欲しかった。
細かいところでは、小野木海斗のイライラ設定も底が浅いし、千一・万次兄弟も高校部活ではあるまじき悪態のつきっぷりと、武道を嗜む者のメンテリティとして私にとってはそうとう違和感があったのは事実です。キャラの良し悪しというよりも、「これだったら別に他のスポーツ例えば水泳でもいいじゃない」ってことなんだと思います。


会場に日本人が入ると空気が変わる。国際大会で畏敬の念を持たれる存在。それが柔道における日本人である。こう喝破したのはスポーツライターの金子達仁氏でした。
諸説あるものの、スポーツマンシップを超えた柔道家としての矜持あればこそ、ラシュワンは山下の右足を執拗に攻めることはしなかったのです。
競技は違えど、〇〇道と名のつくものに通じる精神の一端でも垣間見えればまた違った見方もできたでしょう。取材はしたけど表層しか見てなかったのか、またはエンタメする上で敢えて削ぎ落としたのかはわかりません。
道場に飾ってあった『礼記射義』に触れてくれても良かったのに。

なんか悔しい。もったいない。

実力者こそチャレンジャーでいてほしいと思う次第です。
期待の裏返しってやつですね。ちょっと概念的な感想でしたが読んでくれてありがとうございます。



※以下おまけ

■そっち方面に振り切っても良かったのに
弓道部の多くは先輩が後輩を一人面倒を見る“師弟子制度”を導入しています。新設で同級生同士の風舞高校は厳しいとしても、伝統校桐先高校では導入してても良かったのにそういった描写はありませんでした。
どうせ作風から腐だ腐だBLだ!言われるんだったら、そっち方面に振り切る材料があったのですが、さすがにそれはやり過ぎ?

■モブ?
白菊さん。
{netabare}下僕Tシャツの男どもへの頼み方が板につき過ぎてたり、大会での全外しや、不遇の女子部員のなかでは印象に残るキャラクターさんでした。{/netabare}

■弓道キャラさん
そういえば弓道部キャラって女子のイメージが強いですね。静謐さだったり凛とした強さを備えた子って感じ。

{netabare}『艦隊これくしょん -艦これ-』加賀、赤城
『アイドルマスターシンデレラガールズ』水野翠
『ラブライブ!』園田海未
『ちはやふる』大江奏(仮){/netabare}



----
2019.07.03追記
《配点を修正》



視聴時期:2018年秋期(ややズレありのリアタイ視聴)

そういえばNHK放送リレーは『ピアノの森』⇒『進撃の巨人3期の後半』の進撃全10話をもって通常スケジュールに戻りそう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

NHKらしい堅実さは感じるけど「さすが京アニ」感はしないです。(作画は演出的な意味で並)

タイトルのツルネは「弦音」から。

原作はKAエスマ文庫から刊行されているらしい(←未読)ので、ある意味京アニ自前ストーリー作品ですね。

前クールの同枠の放送作品の放送日時変更(1週遅れ)の余波を受けて、たぶん放送開始が当初予定よりも1週遅れてます。ということでこのレビューを書いている時点では2話目まで放送済みです。

作品タイトル通り高校の弓道部を舞台にしたお話で、主人公は中学時代まで弓道をやっていたが、ある事情で高校では弓道の断念を考えていた鳴宮湊(なるみや みなと)。

湊が入学した高校では弓道部が活動を休止しており、その復活を目論む森岡富男(トミー先生)との出会い、そして同じ中学校で弓道部だった幼馴染の竹早静弥(たけはや しずや)など、この2話目までで主だったキャラクターと思しき人々が続々と登場。

弓道部には女子もおり、男女とも公式試合への個人戦でのエントリーを考えていますが、当面の話としては5人揃えて団体戦にエントリーできるのかといったところですね。

わりと王道的なスポーツ青春物になりそうな気配ですが、ストーリー的な意味でどの程度の出来になるかは今のところ何ともいえません。まあ、途中で切らずに最後まで観るのは観そうです。

作画は、「普通に良い」レベルのような気も。でも、弓道場とか射法八節とかちゃんと描いてるから本当は「凄く良い」んでしょうね。

いわゆる「萌え絵」系統のキャラクターデザインではないので、女性キャラの人気はあまり出ないかも(まあ、それはそれでかまいませんが)。

2018.11.19追記:
第5話まで視聴終了。実は武道なりなんなりをある程度経験したことのある人にとってはストーリー的には結構面白くなりつつあるのですが、そんなのはニッチなターゲットなのでたぶんそろそろ飽きられて切る人が増えてくる頃なのではないかと思う今日この頃。

作画の方は、背景の綺麗さとか動作の正確さという意味ではたぶん「良い」のですが、所作や表情による感情表現やコンテ割り、演出によるシーンの意味付けという意味では別に良くないですね。単なる「絵の綺麗なアニメ」だと思います。

そのあたり、同じ京アニが制作している近年の作品である『響け!ユーフォニアム』や『小林さんちのメイドラゴン』からはかなり劣っているんじゃないでしょうか。この差はおそらく監督および演出を担当している人の実力差なのだと思われます。

この辺りの作画や演出で2018年秋クール最強なのは、私の目するところでは『やがて君になる』です。ここから大きく見劣りしているあたりが「さすが京アニ」感がしないという当初からの感想につながっているんだと思います。

※レビュー更新時のタイトルで「作画は演出的な意味でダメ」と書きましたが、ダメは言い過ぎなので「作画は演出的な意味で並」に修正しました。

2019.1.21追記:
第13話(最終回)を視聴終了。女子部員は不要とまではいわないのですが、3人の区別を積極的につけようと思うほどの魅力は発揮しきれずに終わった感があります。

悪い意味で予想を裏切らないストーリーでしたので、その意味では凡作だったといえます。

武道やスポーツ的な共感がないと退屈に感じてしまい、全話完走が難しいかもしれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 47

72.2 4 幼なじみで部活なアニメランキング4位
もういっぽん!(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (205)
493人が棚に入れました
『週刊少年チャンピオン』にて大人気連載中! かわいくアツい、柔道ガールズ・ダイアリーがTVアニメ化! 柔道はもう卒業(おしまい)! 高校では彼氏作って甘酸っぱい三年間を送るんだ。 日焼けすると道着が擦れて痛いし、寝技で髪の毛抜けまくるし、寒稽古つらいし、鼻血は出るし、骨折するし失神するし、たいして強くなれなかったから、もうやらないって決めたの。 だから……だから思い出させないでよぉ。 この”一本”の、気持ちよさ。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

自分史上最高で十二分に熱い柔道アニメ

蒸し風呂のような夏の暑さに耐え、氷のような畳の上の寒稽古にも耐え、
日焼けした肌が柔道着に擦れる痛みにも耐え、鼻血に骨折も乗り越え……。
稽古を重ねても大して強くなれなかった柔道は中学まででオシマイにして、
高校では彼氏を作って青春するんだ。

一度は競技引退を決意した主人公少女・未知らが、再び柔道に打ち込んでいく。
『少年チャンピオン』連載中の同名コミック(未読)のアニメ化作品。


【物語 4.5点】
世のスポ根物の激しい能力インフレを眺めていると、思考がバグって、
全国制覇、将来プロやオリンピック以外の部活は無価値なのでは?と錯覚してしまいがち。

ですが本作は、もう一度、柔道をやってみたい。
あの娘と一緒に、もういっぽん。
インフレばかりに頼らなくても、自分たちなりに青春すれば部活は十分に熱いことを証明する、
私のような凡俗にも共感性の高い内容。

例えば8話の博多南戦。{netabare} 古豪復活を願い力んで校名を連呼しプレッシャーをかけてくるOBの檄を、
温かい“なっちゃん”コールに変えた五郎丸 冴と未知の一戦。{/netabare}
名門校の伝統継承、規律を叩き込む人間教育以前に、
自己実現の一助となるのが部活動のあるべき姿という一理を感じました。


主人公・未知の柔道もやる、だからと言ってパフェも海も彼氏も諦めないという姿勢も、
この場合は散漫ではなく、青春への貪欲さとして評価できます。
未知の中学時代の先輩たちも彼氏持ちばかりとか、
最近のこの手の女子部活物には珍しい肉食ぶりも一周回って新鮮でした。


構成としては、{netabare} 金鷲旗大会{/netabare} にて、現状の自分史上最高を表現した所で一区切り。
作品の主旨は伝わったので、ここで終わっても良い気もしますが、
私としては{netabare} “大型新人”南雲の試合デビュー{/netabare} は見てみたい気持ちもあります。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・BAKKEN RECORD
タツノコプロが2019年に設立した新興レーベル。

“柔道をちゃんとやる”ことを第一に、試合シーンにソースを集約。
駆け引きの肝になる組手の迫力などの再現性。
回り込みなど多彩なアングルからの撮影による臨場感。
作画の注力が高熱量の柔道描写として結実。

一方で日常シーンはミニキャラの“生首”でしのぐなど、
オンオフの切り替えを統率し、1クールを無事完走。

ただ、率直な感想として、全体的にもう少し枚数があれば尚良かったという欲は残りました。
最後、念願の{netabare} 海水浴{/netabare} にしても止め絵中心で、全力出し切って倒れ込みました~って感じで清々しいような、無念なようなw
今後の戦力充実による底上げに期待したいスタジオです。


【キャラ 4.5点】
主人公の園田 未知。いっぽん“みち”
ワクワク柔道少女ぶりの熱が方々に伝播して、
廃部していた柔道部の復活、強敵(とも)との熱い青春が展開する、
典型的な競技の魅力布教型の部活ヒロイン。

未知と遭遇する仲間や強敵(とも)もまた、各々が柔の道に挑む個人的な事情や信念を抱えており、回想、モノローグでの解像度アップも良好。
その胸の内をキャラ間では、ひけらかさずに、秘めた感情の一端を試合でぶつけ合うのみ。
多くを語り合わぬまま、未知を中心に輪が広がっていく。
この適度な距離感が心地良かったです。

その観点から私は地味に2話の早苗がお気に入り。
{netabare} 未知とまた柔道やりたいと言い出しっぺの早苗が、実は両親と高校では勉学専念を約束。
早苗が悩みを未知に打ち明けぬまま、自力で両親を説得し、柔道部に入部する。
未知はそのいきさつを何も知らないし、詮索してこないけど、いつも通り笑い合って取っ組み合ってくれた。{/netabare}
この安心感、安定感。
私は柔道苦手だけど、このアニメなら行ける!と確信した回でした。

青葉西柔道部メンバーの中では“秘密兵器先輩”こと姫野紬も印象的。
顧問の夏目と二人三脚で培ってきた引き出しをフル活用して猛者に挑むシーンはグッと来ました。

中学時代のわだかまりを晴らすように、闘志をぶつけ合う氷浦永遠と天音恵梨佳。
未知を{netabare} 「パフェ泥棒」{/netabare} と目の敵にして絡んでくる妹尾。
など学校間のライバル関係も上々。

ただついに終盤、王道スポ根キャラが来たか!と思ったら、
{netabare} 強豪・立川学園顧問・犬威のスパルタ指導は外面で、
素は青西の顧問・夏目先輩を慕う乙女だったという、{/netabare}
まさかの百合事案?にはズッコケそうになりましたがw


【声優 4.0点】
技名連呼して指導を食らうw主人公・園田未知役の伊藤 彩沙さん。
身体能力が高い未知を事あるごとに剣道に引きずり込もうとする南雲安奈役の稗田 寧々さん。
ムードメーカーとなる明るいボイスも作品を彩りましたが、
“ちゃんと柔道をやる”意味で貢献したのが、体力勝負を印象付けた各キャストの荒々しい息遣い。

特に滝川早苗役の安齋 由香里さんのゼェゼェ言いながら、寝技で食い下がる演技は泥臭さがありました。


ライバル役には他作で主役級も務めてきた猛者も数多くキャスティング。
一人挙げたいのが錦山高・堂本恵役のファイルーズあいさん。
78キロ超級の重量級太めボイスもいける芸域の広さを再認識しました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は成田 旬氏。
王道のピアノやギターなどで表現する青春のキラキラ感。
特にストリングスのフレーズが美しい「青春の記憶」は純度と高揚感を併せ持ったバランスの良さで重宝され作中多用。

OP主題歌はSubway Daydream「Stand By Me」
ゆるいボーカルで漸次前進していくバンドソングが作風にマッチ。
余談ですが本曲も収録されたアルバム「RIDE」を、マイペースで上げて行きたい時に流したりします。
「ケサランパサラン」とかゆ~るゆるで良い感じです。

ED主題歌は青西柔道部メンバーによる「いっぽんみち」
“みち”で韻を踏む前向き青春ソング。
OPよりは前傾姿勢ですが、やはりここも目標設定や進捗を過度に求めず慌てない感じ。



【1話感想】柔道の気持ち良さをアニメーションで伝えようとする意欲を買いたい

長いので折りたたみ。
{netabare}
主人公・園田 未知(みち)……中学では大した結果は出せなかったが、驚異の柔軟性を持ち、ときおり理解を越えた返し技を繰り出す。

氷浦 永遠(ひうら とわ)……未知の中学最後の対戦相手。組み付いたら引き剥がせない握力の強さなど柔道選手としての能力は十分だが、奥手でメンタルに課題がありそう。

滝川 早苗(さなえ)……おっとり三つ編み眼鏡っ娘。未知と中学時代に2人だけの柔道部をやっていた友人。

南雲 安奈……中高共に剣道部。未知の運動神経を見込んで執拗に剣道に誘い込もうとする。


何かキッカケ一つ、指導一つで開花しそうな才能も秘めたキャラ。
加えて廃部同然からの青春という滑り出しと、キャラも設定も変哲のない部活物との印象。

惹き付けられたのは柔道の描写。
組み手にしても、私はゴチャゴチャと袖を掴み合う地味な駆け引きとの印象でしたが、
選手視点で描き込まれた組み手は、ボクシングかよwと軽く恐怖心を覚えるくらいのスピードと迫力。

この緊張感の中で立ち技や寝技をかけたり、返したりする。
そりゃ、玉のような汗かいて、ゼェゼェと息も上がるわと納得。

未知の柔軟性にしても、永遠の怪力にしても、言葉だけでなく、
回り込んで臨場感を出すカメラワークも含めて、
アニメーションでしっかり魅せて伝えてくる姿勢が好感できます。

未知の、柔道の気持ち良さを思い出させないでよ~との実感が、
視聴者も映像体験で共有できるのは大きいです。


一方で、作画は常に高カロリーというわけではなく、止め絵で凌ぐシーンも。
日常会話パートで、ちびキャラ顔の掛け合いでつなぐ演出はチョット苦手です。

1話にしてこれだと、中盤辺りで作画の息が上がる場面もあるかもしれません。


けれど、動かして題材の魅力を伝えてこそのアニメーションと再認識できた上々の初回。
今期アニメの“もういっぽん”としてオススメしたい作品です。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

じわじわくる良作柔道アニメ

埼玉にある青葉西高校女子柔道部を中心に、柔道を頑張る子たちを描いたお話。原作未読です。

初見ではスポーツものにしては日常多いな、ちょっとテンポ悪い?とか思いながら見てたんですが、中盤あたりから面白く感じてきて、終盤はすごく楽しみな作品のひとつになってました♪

スポーツアニメでよくあるのが主人公か同じチームにすごい人がいて、対戦相手もどんどん強くなっていくみたいな展開が多いイメージがあるんだけど、「もういっぽん!」はちょっと違う感じ。

氷浦という強い子はいるんだけど、それは要素のひとつでこの作品の面白さはそれだけじゃなくて。

勝ち負けもだけど、対戦相手も含めた彼女たちの柔道や試合に対してのそれぞれの想いのぶつかりあいが丁寧に描かれてるところがとても好きでした。負けても清々しいところとかも。

試合に勝てたときの最高に嬉しい気持ち。
負けたときのとても残念で悔しい気持ち。
みんなで励ましあって応援して頑張ったあの雰囲気、あの気持ち・・
部活の合宿は大変だったけど同時にとても楽しかったこととか・・
この作品を見てたらそんなことも思い出したり。

それから、主人公たちの青葉西高校だけじゃなくて、他の高校の選手たちも丁寧に描かれていて、同じように一生懸命頑張って、嬉しくて喜んだり、悔しくて泣いたりして、でも試合後は知り合いになって仲良くなったり・・そんなところもすごく好きでした♡

あと柔道の試合の動きなど、作画もよく動いてたと思うし臨場感あったところも良かったです。

最終話見てから、もう一度ちゃんと見たくて2周目鑑賞してみたんだけど、2周目のほうがこの作品の良さがすごく伝わってくる感じがしました。ほんと、じわじわきますねー。
2周目見ててあらためて感じたのが、この物語って氷浦が実質主人公だなぁって。
おどおどしてた氷浦が柔道と仲間たちと出会って少しずつ変わっていってチームのみんなと心をひとつにして試合を頑張る姿にちょっとうるっときちゃいました。。

もちろん、底抜けに明るいムードメーカーのおかげで彼女に引き寄せられるように柔道部メンバーが揃っていったりと、園田もいいキャラでしたね。

ちょっと残念だったのは1クールで終わったことかな。
すごく面白くなったきたところで終わっちゃって、南雲が試合するところも見たいし、原作も22巻までとストックも十分みたいなので、ぜひぜひ続きやってほしいですね!!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こういうアニメ大好物なのです。笑

今期のお楽しみ作品第3位(ブルーロック・ダンまち)
4位は弱虫ペダルです。

1クールの中でしっかりと着実に成長して行きました。

あらすじ
中学3年の大会で柔道を終わりにしたつもりの園田未知と親友の滝川早苗。
高校に入ったら中学最後の試合に一本取られた相手(氷浦永遠)と遭遇。
内気な氷浦は負けても元気な園田と柔道がしたいと思って同じ学校に入学していた。(ここだけは無理やり設定かなぁ)
ここから高校1年生3人の柔道部が始まり幼馴染と先輩が絡んで本気で柔道部が動き出し、そして大会へ!
それぞれの思いが純粋で観ていて清々しくてまぶしかった。

自分たちは一生懸命やってきた。
一生懸命やってきたから悔しいのは当然。
自分の試合が終わってもチームの試合は終わっていない。
みんなで進んできたのだから次の人のために応援をしよう。
自分らしくできることをしよう。

こういうアニメ大好物なのです。笑

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

67.9 5 幼なじみで部活なアニメランキング5位
球詠(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (251)
668人が棚に入れました
埼玉県、新越谷高校。この春入学した武田詠深(たけだ・よみ)は、そこで幼なじみの山崎珠姫(やまざき・たまき)に再会する。中学時代、受け止められるキャッチャーがいないために鋭く変化する「魔球」を投げられず、野球への気持ちをあきらめかけていた詠深。だが、強豪チームで実力を磨いていた珠姫は、詠深の変化球を受け止めることができた。幼い頃の約束を果たし、再びめぐり逢った二人は、クラスメイトの川口姉妹や仲間たちと共に停部中の野球部を復活させる。目指すは全国!新生・新越谷高校野球部の挑戦がここから始まる――。

声優・キャラクター
前田佳織里、天野聡美、野口瑠璃子、橋本鞠衣、永野愛理、北川里奈、富田美憂、宮本侑芽、本泉莉奈、佳村はるか、白城なお

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

原作の絵は綺麗

女子高校野球部の話、面白かったので原作読んでみたい

暴力事件が起きて廃部寸前だった部活に大量に経験者(しかも即戦力)が入るのはちょっと強引すぎるかな?
でも部員集めして終わるアニメよりはいいのかも?

キャラクターはふわふわしていてアットホームな野球部だけど、野球の動きや練習などちゃんと野球しているのがいいですねー

作画はかなりひどくて顔は頻繁に崩れるし、身体のバランスもおかしい。
原作の絵はかなり良いのでもったいない

キレすぎる変化球一つと平凡なストレートだけではちょっと厳しいかな?

でも右バッターの顔に当たりそうなくらいの位置からアウトコースの地面スレスレまで落ちる球、たぶん120cmくらい落ちてる
こんな魔球をちゃんと制球できたら打てる人ほとんどいなさそう

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

スローカーブを、もう一球

鋭い変化球が持ち味の武田詠深。
高校で幼い頃にキャッチボールをした仲の良い山崎珠姫と再会する。
過去の不祥事により活動自粛していた野球部を再興する事となった。

”あの球”と魔球のように強調されていますが、球種はカーブ。
曲がりながら落ちる。
所謂、ドロップと呼ばれる球種ですね。
確かに初見では打ちづらいです。
ストレートとカーブの2種類。
ヤマを張ったら打ち崩せそうです。

ストレートとカーブの2種類で全国を目指すのは難しいと思います。
しかし、球種が少なくても球威があれば全国へ行けます。
怪物・江川卓。
作新学院で甲子園に出場。
大学を経て、プロ入りした名選手です。
江川の球種も基本的にストレートとカーブの2種類。
詠深と同じですね。(ツーシームと速いストレートが加わりますが、まだまだ習得中なので)
球種が分かっていても、江川の場合、打ち崩せません。
何故なら球威が違うから。
ストレートの球速も150キロを超えていたと言われています。
まだ投手の分業制が確立せず、エースに負担をかけていた昔の野球スタイル。
江川の全盛期は高校との噂もあります。
球種が少なくても全国へ行ける例として江川を挙げてみました。

一番、気になるのは作画。
しかし、今回の新型コロナウイルス騒動。
世界中の人々が家の中に籠った生活。
仕事が停滞してしまい、仕方が無いと割り切りましょう。

その他で気になった所。
選手が半袖・短パン。
暑い夏があるので半袖は理解できます。
問題は、短パン。
インナーを着用しているとはいえ、スライディングなどの接触プレイを考えると危険ですね。
サービスシーンと考えられるのかもしれません。
しかし、神聖な?スポーツでの出来事。
ラフプレーは無いにしても、安全を考えると
膝を覆うようなユニフォームを着用したほうが良い気がします。

私は高校のスポーツは大人の事情だと考えています。
例えば野球。
高校の場合、多くの人が甲子園を目指します。
そこに付け入る隙が。
甲子園に行ったら1試合、約3時間はテレビ中継されます。
子供が少ない少子化時代。
子供の絶対数が少なくなっているので、複数の学校で野球部を作っているところもあります。
甲子園で全国中継されたら宣伝効果抜群。
特に私立高校だったら特待生制度もありますね。
強豪校に入学して大学や社会人などの将来の事も考えられます。
人気プロ野球選手になったら学校も有名に。
学校側は金の卵を確保したいわけです。

まだまだアマチュアの域を出ない高校野球。
勝ち負けだけが全てではありません。
勝ちたい気持ちは重要ですが、一番ではありません。
頑張った・努力したという事実は不変。
結果にこだわるのであればプロの世界。
高校スポーツの範疇外です。
楽しめなくなったらスポーツではありません。

『球詠』を視聴して野球を楽しめるかどうか。
2回戦で当たる強豪校に対して、司令塔の芳乃はネガティブ思考でしたが……
女性が野球をすること自体、珍しいです。
その目新しさが長く続くかどうか。
「女子野球」という名称自体が差別用語になるのかもしれません。
甲子園は高校生の憧れ。
グラウンドで流した血と汗と涙が努力の証。
その結晶が大きくなる事を願います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「野球」的には面白いんじゃないかな?(「きらら」としてはどうなの…?)

まんが原作を未読で、アニメ化作品である本作を観ました。

きらら系作品にありがちな人間関係とか、「カップリング」的な要素は間違いなくあるにはあるんですけど、個人的には野球自体を描く場面、つまり練習や相手チームの偵察、あるいは試合中での作戦やバッテリーと打者の駆け引きとか、そういう部分が面白かったと思います。

作画的な不評の声(キャラクターデザインとか、CGで描かれた野球のプレイ中の動作とかに関するもの)はちらほらと聞こえてはきたのですが、野球要素がそこそこ充実していたので観るのに苦痛とか、そういうことはありませんでした。

同じ時期に『メジャーセカンド2』とかも放送されていて、同じ野球を扱った作品ということで作画や演出が比較されたりもしたのですが、質としては『メジャーセカンド2』が全体的にハイレベルだったとはいえ、こちらは放送予定を落とすことなく完走するなど、それはそれで優れた点もありました。

ただ、野球作品として観るならお勧めはできるんですけど、「まんがタイムきらら」ブランドに期待する要素を求めて本作を観たら、それはどうなんだろうという感じではありました。

まあ原作の販売促進という意味では、原作の良いところは出せていたし大会途中とはいえそれなりにキリの良いところで最終回だったので、悪くなかったんじゃないかと思います。

面白かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36

71.4 6 幼なじみで部活なアニメランキング6位
MIX(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (172)
583人が棚に入れました
舞台は「タッチ」と同じ「明青学園」。「タッチ」の主人公「上杉達也」の伝説から約30年、今、運命の兄弟が物語の扉を開く・・・親の再婚によって、血は繋か?らないが誕生日が同じ、双子?の兄弟となった「立花走一郎」と「立花投馬」は、明青学園・中等部の野球部に所属する 中学2年生。走一郎は捕手、打者として活躍。投馬は「ある理由」から三塁手を務めているが、人並み外れた投手の才能を隠し持っていた。走一郎の実妹て?、投馬とは血の繋か?らない義理の妹「立花音美」も中学に入学し、2人の周囲はなにやら騒か?しい。やか?て高校に進学する2人は、甲子園の土を踏むことが出来るのか・・・

声優・キャラクター
梶裕貴、内田雄馬、内田真礼、花澤香菜、高木渉、井上喜久子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ものすごくいつものあだち充であった

原作未読
放送時間は土曜17:30!久々の深夜外アニメかもしれません。


「タッチと私」という題ならいくらでもいけるのですが我慢!
あの『タッチ』と比べてふんちゃらかんちゃらみたいなレビューにならないよう可能な限り気をつけます。ペコリ


あの上杉達也/和也と朝倉南の物語から30年後。視聴動機は説明不要の世代です。おいっ

・前期後期のOP『イコール』(sumika)『VS』(ポルノグラフィティ)歌詞の端々にあだち作品を彷彿させるワードが!
・各話サブタイトルは作中の登場人物のセリフ。鉄板です。
・ナレーションの天の声に反応できるキャラ達
・お待ちかねの作者いじり


 ものすごくあだち充であり
 安定のあだち充である


あだち作品特有の少し長めにとった会話の間であったり、思わせぶりな言葉のキャッチボールだったりは健在というかよく表現されており、そこはわかってるね~という話でした。
オールドファンには懐かしく、知らない方には新鮮に映ると思います。

なお、ありがたいことに本家『タッチ』の視聴を前提としません。もちろんセルフパロディ満載ですが知らなくてもまたは後追いでも問題ないでしょう。


あらすじ省略。『H2』『クロスゲーム』野球はもちろん『みゆき』『ラフ』『陽あたり良好!』etc

どれか一つでもあだち作品に触れていればすーっと入っていける本編。キャラの名前が変わっても相関が変わっても流れてる空気は一緒でもちろんこれは誉め言葉。この味は先生以外出せないものでしょう。


 ものすごくあだち充であり
 安定のあだち充である


私にとって『タッチ』は昭和でアニメに触れ、平成でコミックをむさぼり読んだ作品です。
連載終了してから数年経ってるとはいえ、部室に置いてある単行本をたまにめくりながら、ガチで甲子園を目指していた球児でした。

あれから20年ちょっと。令和の時代に続きの物語を拝めるのは感謝しかありません。現実の甲子園で応援曲の定番となった岩崎良美『タッチ』。アニメでは逆輸入されて主人公の妹がアルプススタンドで吹いてます。西村勇役の中尾隆聖さん。『タッチ』からの30年越しの継続登板です。ナレーションの日髙のり子さんと合わせて感慨深いものがあったことは想像に難くありません。もう歴史的文化遺産でいいんじゃなかろうかってくらいです。

{netabare}中尾さんが次の回に登場する際の予告で、「顔がパンのに殴られるアニメ?7つのボールを集めるやつ?」とさらっと内田真礼さんが煽ってたのがツボでした。{/netabare}


あの、朝からダラダラ再放送のアニメを見て過ごす夏休み。それと似たようなことを今年の夏は再体験することが出来ました。

{netabare}すげー中途半端なところで終わった気がしないでもないですが、このもやっとした後味もあだち節の一環です!と言ったらまるで信者だな、こりゃ(-_-;){/netabare}


『タッチ』ファンは必見。懐古趣味的にもアリ。
深夜アニメに食傷気味な方にも新たな南風を送る全24話です。



視聴時期:2019年4月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.09.29 初稿
2020.04.12 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

SB千賀投手のテイクバックが気になる今日この頃

<2019/5/12 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

原作未読。
第6話まで見終えました。
あの名作青春野球漫画「タッチ」の30年後が舞台なのだそうです。


中学生の立花三兄妹、兄の走一郎、弟の投馬、妹の音美と、そして6話で出てきた大山春香を中心に進む
野球と青春と恋愛と軽いコメディを軸としたお話(たぶん)


と言いましても私。
実はタッチ、よく知りません。
アニメ観てないし、原作は和也が亡くなるところぐらいまでしか読んでない。
顛末はなんとなく想像つくけど、というぐらい。

なので「タッチ」の後継と言われても本作にはあんま興味湧かなかったんですよね。

ところがです。
いざ観始めたら意外や懐かしい既視感がそこかしこに・・・

本作「MIX」はどうやら「あだち充作品の集大成」のようです。

「タッチ」はもちろん、あだち充御大の過去の人気作「みゆき」「陽あたり良好」「ナイン」などを彷彿とさせる設定やエピソード、細かなガジェットなどなどエッセンスが散りばめられてる印象。
(上記の三作は既読です)

それも熟練・洗練され具合良く混ぜられてる。
だから「MIX」なのかな。

三兄弟のキャラクターも関係性もあだち作品らしく丁寧に深掘りされていて、そして魅力的。
ストーリーもゆったり進みながらもメリハリ効いてます。

これは面白くなりそう!!


ところで最近福岡ソフトバンクホークスのエース千賀投手の投球フォームが気になります( ・∇・)

テイクバックの時に右手の甲が三塁側向いてるんですよね。
普通のオーバースローピッチャーと逆。

ちなみに投麻の右手の甲は一塁側向いてました。

気になるわー( ・∇・)

<2019/10/6 追記>
昨晩は千賀投手が打たれて負けちゃいましたね。
ちなソフバンファンというわけじゃないです( ・∇・)

さて最終24話まで観ました。

徹頭徹尾あだち充でしたね。

野球のシーンでの投馬のピッチングの凄みを間接的に演出する他キャラの言動とか
日常の何気ない会話ややりとりにほんのちょっとヒネリを加えるところとか
ラブコメとか
サービスシーンとか 笑

全部30年前と変わらない。
もはや老舗名店の味

ラブコメなんてついつい「◯◯と◯◯」の組み合わせを応援してしまったり
そうしたカップリング(専門用語( ・∇・))を楽しみやすいのも、らしさ満開。

もちろん世代の人には超おススメですし。
そうでない人も絵柄とテンポが大丈夫ならおススメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

あだち充はショート好き

あだち充ヒロイン総選挙、ヒロインの顔同じ…
ってちょっと話題だったけど。

ヒロインの基本ヘアースタイルはショートかショートボブ。
妹キャラ、主人公に一途のいじらいし系。
岸本かすみ(陽当たり良好)・若松みゆき(みゆき)・中里美夏(スローステップ)・月島青葉(クロスゲーム)古賀春華(H2)

もう1つのヒロインタイプ
肩まで掛かるセミロング系
お姉さんキャラ、才色兼備系で主人公の面倒見がいいタイプ。
中尾百合(ナイン)・鹿島みゆき(みゆき)・浅倉南(タッチ)・雨宮ひかり(H2)


主人公もだいたいタッチの上杉達也顔で才能が埋もれてるキャラ、出来のいい弟がいて弟に隠れてる…
長男の物悲しさがw

父親はちょび髭、ポンコツ系。
母は天然でおおらかな人が多い。
買ってる犬はポッチャリ、だいたい名前はパンチ。
主人公の友人は太ってるキャッチャーで主人公の良き理解者。
同級生に調子のいいお茶らけ系キャラ、H2の木根タイプ。
主人公のライバルはやたら男前で完璧な男子。

あだち充テンプレに今回どこまで当てはまってる?


視聴完了
他の方のレビューでも触れられてる様に、Theあだち充のアニメ。
アニメとしては途中で終わった…

野球漫画だけど野球描写はファジー(雑)で日常や恋愛描写がメイン。

30年前は日常描写メインのスポーツ漫画が当時は無かったので受け入れられた。
当時無かったラノベなど新しいコンテンツが増えたから、若い人に今のあだち充が受け入れられるか微妙かも。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

59.1 7 幼なじみで部活なアニメランキング7位
もしドラ(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (551)
2108人が棚に入れました
都立高校の弱小野球部マネージャーとなった川島みなみは経営学の大家・ドラッカーの著書『マネジメント』を手に、そう宣言した。すべては入院してしまった親友・宮田夕紀に感動を与えるために。だがこの野球部は問題が山積みだった。言いたいことが部員に伝わらない監督、レギュラーであることを疑問に思う俊足外野手、キャプテンであることを悩む四番打者、そして監督への不満を抱えたエースピッチャー。みなみの目の前には多くの難題が立ちはだかる。野球部にとっての「顧客」とは? 部員のやる気を引き出すための自己目標管理とは? マーケティング、社会貢献、高校野球へのイノベーション。『マネジメント』に書かれた企業経営や組織論のエッセンスを高校野球に応用し、みなみと野球部員達は甲子園に出場できるのか?

声優・キャラクター
日笠陽子、花澤香菜、柿原徹也、陶山章央、津田健次郎、浅沼晋太郎、仲谷明香、細谷佳正、中西英樹、赤澤涼太、内匠靖明、平田絵里子

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

正直、面白くはないです…。

アニメ化前に原作は既読でした。実は原作も面白くはないです。(←じゃあなぜ、お前は観た(笑)?)

原作は「ドラッカーの著書『マネジメント』を初心者向けに解説するために、高校野球の部活の運営に当てはめたストーリーを作ってみました」的な本です。本書自体が後にコミカライズされましたが、そちらもほぼ原作小説に忠実なストーリーだったはずです。病弱な友人とか、そんなお涙ちょうだい設定はいらんのや…。

本書が初めてだったかどうか定かじゃないですが、本書の後に同じようにちょっと小難しい有名な実用書を解説するために小説やマンガ仕立てにした作品が雨後の筍のようにたくさん出た気がします。

作品がそんなバックグラウンドを持っていたせいか、本作はNHKの企画で製作されたのでした。キャラクターデザインはコミック版準拠だったように記憶しています。かなり原作に忠実に作られていますが、原作が面白くないので面白くありません。ただ、原作の内容を知りたくて「アニメなら頭に入りやすい」という向きにはお勧めできます。

野球部の部活が舞台となりますが、間違っても野球のシーンに期待してはいけません。グラウンドの作画とか、パースがおかしいし噴飯ものでした。まあ、ストーリーを追うのに支障は出ませんけどね…。

何で観たか思い返してみると、単に「原作もつまらないながらも読み通したし、話のネタくらいにはなるかもしれないから観てみるか…」程度の動機だったような気がします…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ノーバントノーボール作戦について

ベストセラーのアニメ化。
ドラッカー理論を高校野球で解説したアニメです。

ドラッカー理論の解説については可もなく不可もなくです。
ストーリーについては平凡で、結末は予想可です。
にも拘わらず少々泣いてしまいました。

私は趣味が被るため、野球アニメは敬遠しています。
このアニメについては、日笠さんと花澤さんの共演と、キャラのかわいさにより視聴しました。

ここでひとつプロ野球について。
このアニメで出てくる「ノーバントノーボール作戦」。
細かい駆け引きで成り立つ野球では、一般的にはありえない作戦です。
でも、私はこの作戦が好きです。

勝負の世界では勝つことは重要です。
しかし、プロ野球はエンターテイメントです。
勝つことを重視するあまり、大事なことを忘れているような気がします。
高度な技術を魅せることがプロ野球の至上と思うので、敬遠やバントのような作戦は見るに堪えません。
このような作戦をとることは個人的には興醒めで、やめてくれと思います。

アニメの感想の方が少なくてすみませんでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

みなみと親友と野球とマネジメンと

面白かったです
10話構成と、わりと短いほうですが
テンポよく最終回まで持っていったなという印象です
簡単に言えば無駄な部分が少なかったって感じです
どの話も楽しめたことは評価出来ると思います

正直、ついこの前までこの作品がアニメ化されてるの知りませんでしたw
前に世間的に話題になった作品だったので名前は知ってましたが
映画は観てないですがアニメは良かったと思います

けっこうマネジメントについての説明は多かったです
ドラッカーの「マネジメント」買う日が来るかなぁ…
ラノベがかなりたまってきてるので無理か笑
いや、それ以前にお堅い書物は苦手でした。ヘ(≧▽≦ヘ)

azusaさんの歌声を久々に聴けたのも良かったです
アマガミ以来かな?
透き通った声が私好みの歌手さんです

野球を中心とした笑いあり涙ありの青春ものです
意外にコメディ要素多かったです
野球の試合も熱く、全体的に楽しむことができました
もう少し評価されても良いのかななんて思ってます

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

69.6 8 幼なじみで部活なアニメランキング8位
BAMBOO BLADE バンブーブレード(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (641)
3801人が棚に入れました
室江高校の剣道部顧問、「コジロー」こと石田虎侍は、その日の食事にも困る貧乏生活の日々を送っていた。そんなある日、高校時代の先輩である石橋賢三郎から練習試合の話を持ちかけられる。それも、石橋が顧問を務める町戸高校剣道部に勝ったら、石橋の実家の寿司屋で「1年間寿司食べ放題」という条件付で。即諾したコジローだが、5対5の練習試合をするには、室江側は部長の千葉紀梨乃以外は受験引退したか幽霊部員という有様だった。

コジローは翌日から早速、5名の女子部員を揃えようとアテを探していたところ、ある女生徒が竹ぼうきで難無く複数のボール(と教頭)を打ち返すのを目撃。何としてでもその女生徒を剣道部に入部させようと試みる。

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

剣道少女

スポコン一直線ではないけど、某バンドアニメみたいに練習しないでお茶飲んでばかりでもない。
悪く言えば中途半端。ただ個人的には、適度なユルさと真剣味・熱血のバランスは絶妙でした。
部員集め、練習、他校との練習試合に合同合宿、大会での試合・・・などを通じて
キャラの成長が描かれます。部活モノとして真っ当なストーリーと言えるでしょう。

原作では顧問のコジローが主人公ですが、アニメの主役は5人の剣道少女。
コジローのドラマもありますが、アニメでは5人を見守る立場にいる事が多いです。
動きのあるアニメで少女5人を全面に押し出すのは良い判断。華やかですもんね^^

声優のキャスティングも良かったです。
タマちゃん役の広橋涼の熱演、ダンくん役の石田彰のフリーダムな演技などは見所。
一番驚かされたのはキリノ役の豊口めぐみですね。
ブラックラグーンのレヴィの印象が強かったもので・・・これぞプロ。声の幅ホント広いですわ。

珠姫「ブレイバーは・・・家族です(キリッ 」
タマちゃんマジオタク少女w 谷口悟朗監督を尊敬してるなんて好感持てますねw
なお、これはアニメ版のみの設定(谷口監督と縁のあるスタッフが多いので。原作では宮崎駿)
まあタマちゃんはアニオタというより、特撮オタなんですけどね。
それにしても劇中劇「ブレイドブレイバー」がプッシュされまくり。ちょっとしつこかったかなw

物語後半はオリジナル展開。あまり評判は良くないんですが、個人的には違和感なかったです。
特に24話の内容は素晴らしいの一言。聡莉のミヤミヤへの台詞には感動させられました。


剣道シーンでは迫力ある掛け声もあって、剣道の魅力はそれなりに伝わって来るし
何よりキャラがとても魅力的な作品です。部活モノとしても間違いなく良作の部類。



・余談、本編とは関係ない話

そうそう、放送当時に本作の制作会社であるAICの内部資料が流出する事件がありました。
各話スタッフ編成表、各話予算とその内訳、キャスト選びの際の声優に対する評価・・・
などが詳細に記されており、なんとも生々しさ全開でございます。
スタッフや声優の評価欄で酷評されてる方もいましたし・・・

ちなみに資料によれば、バンブーブレードの1話の制作費は955万。
割りと平均的ではあるんですが、この平均自体が安いんですよね。
役職によって格差は当然ありますが、特に原画・動画担当(アニメーター)は悲惨。
アニメーターは薄給だと言われますが、改めて非情な現実を思い知らされました。
DVDがヒットしても中間搾取が酷く、アニメーターにはほとんど還元されないようですし。

この流出事件は、視聴者に業界の過酷な現実を知って欲しいがために
スタッフが意図的に流出させたんじゃないかと勘繰ってしまいますね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

剣道をとおして

剣道が中心の物語です
いわゆるスポ根ですね
青春って感じで観てて気持ちのいい作品となっています
この剣道というスポーツをとおして、
登場人物たちの様々な面での成長が
わりと丁寧に描かれていた印象です

・味方にかなりの実力者がいる
・日本伝統の競技
・青春系
などという意味では少しだけちはやふるに似てるかもです


この成長していく登場人物たちですが、
かなりの個性派集団です
剣道部の面々は顧問含め(というか主人公格)、
観てて楽しい連中で視聴者を飽きさせないはずです
キャラデザがかわいらしいところも魅力的ですね

キリノ可愛いよキリノ


EDの「STAR RISE」は
歌詞の『I'm calling the Star Rise』が
『あんこ入りパスタライス』と聞こえることで
アニソン好きの人にはけっこう有名ですね

そのせいで陰に隠れがちなOPですが、
こちらもなかなかの良曲だと思っています


なかなか楽しめた作品でした
普通に感動できて普通以上に盛り上がる展開
いい話でした


追伸
私もあんこ入りパスタライス食べてみました
結果。。残念ながら普通に美味しい

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

勧善懲悪?スポコンコメディー

スポコンコメディー時々戦隊ものアニメ。
要は、たまちゃん超可愛いアニメです。
たまちゃん、最強。
たまちゃん、淡々。
たまちゃん、熱血。
声が広橋涼さんというのも高ポイントです。

5人の女子部員が徐々に集結。
でも、{netabare} 最後のメガネドジッ娘は2クール目からです。
この娘、いちいちドジッ娘なので、ある意味すごいです。{/netabare}

OP曲は女子部員5人で歌われています。
私の大好きな広橋さんが歌うとは希少価値。
あの歌唱力で・・・プッ・・・
失礼しました。
でも安心して下さい、広橋さんの声は聞こえてきません。
消されているのかな?
ED曲は・・・あんこ入りパスタライス・・・もたれそうです。

次回予告は必見。
必ずクスッときますよ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

69.5 9 幼なじみで部活なアニメランキング9位
ましろのおと(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (193)
609人が棚に入れました
「俺の、音――」伝説的な腕を持つ、津軽三味線の奏者・澤村松吾郎。彼を祖父に持つ少年・澤村 雪は、祖父の死をきっかけに、三味線を弾けなくなった……。"好きな音"を失い、アテもなく上京する雪。キャバクラで働く女性「立樹ユナ」に助けられた雪は、ライブの前座として津軽三味線の演奏を披露することになる。雪は、様々な出会いを、想いを三味線の音色にのせて弾く。自分の音を、自分の想いを探しつづけて――

声優・キャラクター
島﨑信長、細谷佳正、本田貴子、麻生智久、宮本侑芽、近藤玲奈、岡本信彦、鈴木達央、梅原裕一郎、畠中祐、三上枝織、梶裕貴、落合福嗣、谷口夢奈、高柳知葉、木村匡也、逢田梨香子、柿原徹也
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

北東北最後のとりで

注) 読み返してみたら内容にあまり触れてないのに気づく。どうかご容赦をば…
原作未読


「僕らが冬の曲書くとなぜか“乗り越えて”“克服するぞ”って色が強くなってしまう(笑)」

『My Desire~冬を越えて』リリース直後にラジオでそう答えてたSLTの佐藤竹善氏は青森の出身。
お隣岩手県民の自分も妙に納得したのを覚えてます。思い浮かぶは厳しい冬が似合う土地柄。雪中行軍といえば八甲田ですし、やはり上野発の夜行列車をおりたら雪の中だったり北へ帰る人の群れはみんな無口でいてほしかったりする私です。

そして三味線。幼少期に近所を回っていた石焼き芋やさんは松村和子「帰って来いよ」がBGMでした。私の冬の記憶。
似たような構造で同じ三本線でも津軽の三味線と沖縄・奄美の三線では見える海の景色が全く違うんですよね。見た目や材質が違うとかさほど問題ではありません。背景となる風土が違うのです。
たぶん三線での『津軽じょんがら節』、三味線での『安里屋ユンタ』に違和感を感じることでしょう。その流れで三味線は津軽の人、三線は島人に演ってもらいたかったりする気持ちわかります?
その地方のエトスが詰まっている楽器がアニメ作品の中でどう扱われているかは見所だったりします。

結論↓

 津軽海峡の波しぶきが見えるアニメ

私にとってはこれだけで充分かしら。原作者の方は八戸出身らしいですね。なんか納得しました。
正直演者の津軽弁は微妙に違和感あったけど、イギリス英語/アメリカ英語ほどではないというかケンタッキーとテネシーの違いくらいの範疇には収まってるので気にせず。皆さんお疲れさまでした。

音と合わせて登場人物。特に青森に所縁のあるキャラたちに共通する

 強情っぱり加減

がいちいち頷ける感覚。そのまま“ごうじょっぱり”と読むわけでしてその字面でお察しください。揃いも揃ってこんなん不器用なのばっかりしかいないのも好印象でした。


音を取り扱うアニメはぱっと思い浮かぶ限り良作ばかりです。アプローチも種類豊富。
作るほうも大変でしょうが本作なりの創意工夫をあえて指摘するなら“風土”です。だいたいここまで述べてきた通り。
和太鼓・和琴など冠に日本がついてるのはいくつかあれど“津軽”みたいに一地方を指してる楽器はそうそうないでしょう。そりゃ濃ゆいわけです。特定エリアに絞られるわけですから。濃ゆい題材を濃ゆいまま表舞台に出した感じ。
OPにもEDにも三味線の音が組み込まれてますし、EDの加藤ミリヤさんなんて歌唱中にそこはかとなく濁音いれてませんでした?

とことんエスニックを楽しんだ良作でした。


{netabare}実は三味線より第2話梅子が唄う『津軽小原節』に最もびっくらこいた記憶がある。{/netabare}



※余談

■青森県民よスマン!

ちょい偏見はいるけど青森新幹線開通はたかだか10年ちょっと前ですよ。
都会からの往来がないので手つかずの東北が残ってるイメージ。いやバイアス?もとい偏見!?

例えばTHEヨーロッパ的な景色がフランスやドイツの旧西側よりもチェコやハンガリーのほうに色濃く残っているように津軽地方には北東北の濃ゆいものが残ってる気がするのでした。
今は夜行列車に乗らずとも新幹線一本で行けちゃいますのでぜひぜひお越しくださいな。


■日本のラテン語

以前、秋田弁がフランス語に似てる~って検証してる番組を見たことがある。
それを受けての以下体験談だが、、、

ヨーロッパをぶらり一人旅してた時、イタリアはヴェニスの水上ゴンドラで青森出身の子と同席したことがある。
目的地一緒で話が弾み、そのうち調子に乗ってずうずう弁でのやりとりに発展し盛り上がってたら途中乗車してきた日本人に

 「Could you take my picture?」

と英語で話しかけられた。

 「Sure」

と快諾し、「はいチーズ」でパチリ。今思いだしてもだいぶシュールですね。



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

-----

2021.06.20 初稿
2022.05.20 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

津軽三味線の演奏に引き込まれます♫

[2021.6.19]
最終話を見終わりました。
中盤以降は三味線甲子園の話になって、この音とまれみたいだなーって思いながら見てて、悪くはないんだけど、このまま優勝とかして終わりはつまらないなぁって思ったり。。
で、最終話なんですが・・すごーく良かったです!ビター展開好きの私も満足でした♪
この物語は雪くんが自分の音を探し求める旅なんだなーって。
雪くんの音は澄んだ綺麗な静かな音。色に例えると白。だから真っ白な音=ましろのおと。
大会の結果は・・{netabare}そして勝ちたいと悔しがり、嗚咽を漏らしながら泣く雪くん。
梅子にとっては残念な結果だったかもだけど、この甲子園は雪くんにとってとても大きなものを得られたんだと思います。{/netabare}
すごく続きが気になるところで終わりましたけど、2期あるのかな?
原作読んじゃおうかな・・27巻もあるけどw
※12話の感想も下にちょっとだけ書きました。

[2021.4.18初投稿]
原作は月刊マガジン連載みたいですが未読です。
作者の羅川真里茂さんは青森出身のようです。

春アニメの視聴作品を物色してた時は、サムネの男の子が暗そうだし、津軽三味線のお話?って感じであまり期待しないで見た作品でした。

澤村雪(さらむらせつ)は弘前の高校生。
津軽三味線の名人で憧れだった祖父の澤村松吾郎(さわむらまつごろう)が亡くなり、自分の音を探すために東京へ行くけど・・

絵は綺麗でいいですね!
舞台は弘前と東京。弘前といえば、ふらいんぐういっちを思い出します。
結構津軽弁でしゃべってるけど大丈夫かな、と思っちゃいましたけどそれも含めてなかなかいい雰囲気です。
キャラデザもクセがなくて好きですね。

なんといっても良かったのは津軽三味線の演奏シーン!!
演奏を聴いていると、なんだかどんどん引き込まれていく感じです。

お話自体もとても面白いし、これは今期の中でもおすすめしたい作品です☆
ちょっと原作読みたくなっちゃいました。

[2021.4.20追記]
原作コミックを2巻まで軽く読んでみました。
演奏ももちろんですが演出がいい意味で渋い感じに変わっててアニメのほうが好きかも。
2話の時点でコミック2巻ちょっとと、カットされたシーンも多く進行ペースもわりと早いんですが、うまく編集し直して良い作品になっていると感じました。

以下、各話の感想です♫

【第一話-寂寞】
{netabare} 雪のシーンが綺麗。
ユナさん親切すぎ。というか強すぎ。
自分をきちんと持ってる子みたいだしやりたいことが見つかればいいよね。
雪くんの津軽三味線すごく良かった♫
配信で見てた子はあとで登場するのかな。
ラストはちょっとギャグっぽくて浮いてたようなwって誰?{/netabare}

【第二話-林檎の花】
{netabare} 個性的な女性は梅子さんといって雪くんの母親なんですね。
梅子に促されて、雪くん演奏と梅子さん唄の競演が始まる。
うわ!唄も本格的っぽくてすごい!
そのおかげで下宿先が見つかって良かった♪
東京の高校に転入した雪くん。
同じクラスの前田朱利(まえだしゅり)が1人で津軽三味線愛好会をやってて。
雪くんの兄の若菜が東京に。
兄弟の距離感がなんかいいな。優しいお兄さんだね。
兄弟で競演した演奏がこれまた素晴らしいです♫
ED見てわかったんですが、この作品オリジナル曲みたいで題名が「アレ」だそうですw{/netabare}

【第三話-驟雨】
{netabare} 朱利さんと一緒にいる子って1話で配信見てた子?
朱利さんが聴いてた祖母が口ずさむ曲を聞いた雪くんは松吾郎の曲に似てると感じて。
祖母の前で演奏して欲しいと頼むけど、雪くんに弾けないといわれて。
青森から来た津軽三味線の神木清流(かみきせいりゅう)のライブ演奏を聞く雪くん。
雪くんに興味を持った神木から、何か弾くように言われて弾くけど、どういう音を聞かせればいいか分からなくて。
雪くんって芸術家肌というか、繊細なんだね。難しいな。
でも、とても大切なことでやらなきゃ後悔するんだったらやります、と朱利さんに言われて松五郎の曲を演奏したいと思う雪くん。{/netabare}

【第四話-春の暁】
{netabare} 青森から送ってもらった松吾郎の「春暁」のカセットテープ。
朱利さんたちと一緒にいた矢口海人(やぐちかいと)にテープの再生をお願いして、矢口宅で聴く雪くん。
でも松五郎のように弾きたいと練習するけどなかなかうまくいかなくて。
永森雷(ながもりらい)に言われた「シンプルであることの良さ」をヒントに、松五郎の音をひとつひとつそぎ落としてシンプルな自分の春暁にしようと思う。
雪くんは朱利さんの祖母の前で春暁の演奏をはじめる。
昔疎開先で聞いた若い頃の松五郎のことを思い出すおばあちゃん。
必死に生きるために津軽三味線を弾いていた松五郎。
松五郎の優くて生きる勇気をくれた音色と同じようなものを雪くんに感じて。
松五郎の魂はしっかりと雪くんに受け継がれているんだと。
なんだか見ててちょっとうるっとしちゃいました。
津軽三味線愛好会を朱利さん、雪くん、山里結(やまざとゆい)さん、矢口くんの4人で活動することになりそう。
それを聞いた雪くんの母親の梅子が津軽三味線甲子園を企画するみたいだけど、青森の雪くんをライバルと思ってる女の子とかも絡んできそうで今後の展開が楽しみです♫{/netabare}

【第五話-合奏】
{netabare} 初心者ばかりの津軽三味線同好会。
雪くんの演奏に感動して少しでもそれに近づきたいと話す朱利さんの言葉。
それは雪くんが松五郎に抱く気持ちと同じような気がして。
顧問が連れてきた神木清流と雪くんの合奏・・・今回もすごく良かったです♫ {/netabare}

【第六話-原郷】
{netabare} OP変わりました・・けど前の曲のほうが三味線入ってたし合ってたような。。
青森に合宿に来た雪くんたち。
聴いてくれる人の反応がなによりの教え、人に聴かせなければ自分の音は見つからない。
松五郎が語った話を聞いて個人戦に出る気になり雪くん。
朱利さんや矢口くんの話も盛り込みながら、全員最後まで合わせて弾けるようになるお話の流れは良かったです♪
ちなみに青森市のは「ねぶた」、弘前市のは「ねぷた」です。{/netabare}

【第七話-風】
{netabare} いよいよ始まった津軽三味線甲子園!
青森の人って独特のイントネーションあるから、なんとなくわかるんだよね。
雪くんって自分の気持ちを表に出さないから矢口くんのイライラもわかる。
でも優勝したいって気持ちは同じなんだって分かってよかった。
けど自分中心なとこは相変わらずなのね(-.-)
団体戦やって個人戦も、となるとそれだけで1クール終わっちゃうかも。{/netabare}

【第八話-音叉】
{netabare} 青森のマイマイのチームの演奏、さすがって感じ。
すごーく雪くんを意識しちゃってるとこも面白いです。
いいキャラしてますね♪
梅園学園が優勝しておしまいって展開はちょっとつまらないので、もうひとひねりの展開を期待します。{/netabare}

【第九話-風花】
{netabare} 梅園学園の演奏、とても良かった!
雪くんがスタンドプレーすることなく、みんなの音を大切にしながら演奏してたのも。
そして結果発表。
うん。物語の展開としては良い結果だと思いました。特別賞もらったし。
メンバーみんながすごく悔しい思いをしてる姿にじんわりきました。
それだけ頑張ってやりきったという思いがあるということだから。{/netabare}

【第十話-山嵐】
{netabare} 青森の赤飯って甘いんですね♪ちょっと食べてみたいかも。
雪くんの父親ってあの人だったなんてちょっとびっくり。
だからマイマイはあんなにライバル視してたのかな。{/netabare}

【第十二話-ましろのおと】
OP、前のに戻りましたね♫やっぱりこっちのほうがいいな。
雪くんの演奏をスマホで見てるユナさんが一瞬写って元気そうで良かった。
感想は上のほうにだいたい書いちゃったので。。
今回みたいな苦味のあるビターな展開は物語に深みが出ていいと思います。
雪くんの今後の成長がとても楽しみに感じたところで1期は幕を閉じましたね。
できれば2期やってほしいけど、津軽三味線という地味な題材だけに厳しいかもですねー。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

音楽と映像の親和性が初心者には嬉しい、津軽三味線アニメ。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
「高校生の部活モノ(和楽器)」ということで、おそらく、多くの視聴者が比較するだろう「この音とまれ!」との比較を、自分もしてみたいと思う。

個人的には、

①ストーリーの深さは互角で、共に○。この音は群像劇で、ましろは一人称小説的なため、好みは分かれると思う。

②(恋愛面含めた)キャラクターの良さなら、この音が圧倒的に良い○。ましろは△。

③音楽的な表現なら、この音は○で、ましろは◎。どちらも良いがましろに軍配。

ということで、総合評価は両作共に☆4。この音はバランスのとれた良作であり、ましろは音楽的な表現や苦悩に特化した良作であると言える。

レビューでは、本作の、特に音楽的に良かったと思う部分を書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
自分は岩手県の生まれであり、お隣、青森県の津軽三味線は幼い頃から身近にあった。ニュースとかで音色を聴く機会も多かったし、なにより数年、津軽三味線の本場、弘前市に住んでいたしね。

その上で言わせてもらえば、「三線(沖縄)の方が圧倒的に好き(笑)」。

なんか、魂が震えるんだよね、三線の音色(HYとかBEGINとか、沖縄民謡とか、全部好き)。穏やかで柔らかい響きは、南国の景色とよく似合う。一方、津軽三味線の張り詰めた緊張感と力強い響きは、雪国の景色とよく似合う(実際に演奏方法も全く違い、津軽三味線は打楽器に近い性質を併せ持つ)。

私が津軽三味線より三線を好きなのは、単に私が雪国出身で、雪景色の美しさだけでなく、雪道の運転や雪かきの大変さを嫌っちゅう程知っていて、南国に憧れがあるから(とはいえ、住んでみれば南国には南国の大変さはあるのだろうけどね)。

津軽三味線は、雪国を表現する楽器。

ということを感じるくらい、本作の津軽三味線の演奏と、アニメ演出はスゴい。色々な音楽系のアニメの中でも、ここまで、「音色」「解説台詞」「映像」に親和性を感じる作品は、そうない。

音楽のプロの方々なら、「音」だけで「色」を感じられるのだろうけれど、私のような素人には、「言葉」と「映像」があって初めて感じられる。アニメが総合芸術であることがよく感じられる作品だったと思う。

冬景色には、きちんと冬っぽい音が鳴る。春の訪れも音色で感じる。松吾郎風(雪の前半)の演奏には、老獪さを感じ、雪本来(後半)の演奏には若いエネルギーを感じる。サブキャラもそう。お利口さんとその反抗期が音色で分かる梶貴臣の演奏。スリ上げを多用する荒川潮の演奏。1つとして同じ演奏はなかった(唯一の不満は、皆がベタ誉めする松吾郎の演奏を聴きたかった。雪に似ていて、雪とはレベチの演奏ってやつを)。

これを、曲そのもののを変えて表現するのは難しくないが、「津軽じょんがら節」という(課題曲の)1曲のみで表現しきるには、かなり高い演奏技術が必要だろう。そういう意味では、本作の最大の貢献者は、津軽三味線監修の吉田兄弟さんと、演奏の葛西頼之さんや柴田雅人さんなんじゃないかと思っている。

また、(原作由来だからということもあるかもだけど)あえて1曲のみで表現しきったことで、「津軽三味線の奥行きの深さ」を伝えることもできていた。たった3本の弦でこれだけの違いを生み出せる、凄い楽器だし凄い曲だと思う(これができたのは、「じょんがら節」という、展開が大きく演奏者の個性を引き出しやすい楽曲だからという視点もあり、さすが津軽三味線の圧倒的な代表曲だと思った)。

てか、冷静に考えれば、アニメで同じ曲を3話も弾き続けるって、かなりチャレンジングだよな。決断した監督も偉いと思う。

この感じなら、2期も期待できる。部活動編はここでスッパリ切り、個々を深める展開になるのかな。

海人はサッカー(夢)への再挑戦。雷先輩は複雑っぽい家庭環境の解消と就職(咄家の演奏)。雪は勿論、自分の音を探す旅。

更に、海人×結×朱利の三角関係と、雪×朱利×舞×桜の四角関係の解消。まあ、海人と結、雪と朱利の組み合わせになるだろうけど、ワンチャン、海人と朱利、雪と舞の可能性もあるかな?(笑)

という具合に、本作に足りていなかった群像劇的要素や恋愛要素は今後、、、「伸び代ですね!」(笑)
{/netabare}

【余談 ~「じょんがら」と発音すると、東北訛りの練習になるw~】
{netabare}
東北方言の特徴に「鼻濁音」というものがあります。

鼻濁音とは、日本語で濁音の子音を発音するとき鼻に音を抜くものを言います。特に、「が、ぎ、ぐ、げ、ご」のガ行を「んが、んぎ、んぐ、んげ、んご」というふうに、鼻の方へ抜いた発声法です。通常の「が」は「Ga」で、鼻濁音の「が」は「nGaA」になると書けば、分かりやすいでしょうか。

現代の日本人で、この鼻濁音を発音できるのは、2~3割にとどまり、その多くが東北、北陸地方の人です。(ちなみに、この鼻濁音は中国語では多用されるので、大学の中国語の時に、「発音が完璧」と誉められましたw)

我々東北人は、語頭は「Ga」で、それ以外は鼻濁音のがぎぐげごを使います。つまり、「学校」は「Ga kko 」ですが、「小学校」は「Sho nGaA kko」になります(笑)

私も今回初めて気付きましたが、「じょんがら」という言葉は、「ん(n)」と「Ra(アの母音)」で「が(Ga)」を挟む言葉なので、普通の人が「じょんがら」と発音しても、鼻濁音っぽくなる言葉なんだと思います。

ちなみに、本作の声優陣の津軽弁ですが、「ほぼ全員微妙」でした(苦笑) 主人公の澤村雪役の島﨑信長さんは宮城出身ということで、下手ではないけど、津軽弁とは微妙に違うな~と感じてました。まあ、☆3か4。後は、わりと(津軽弁としては)下手くそで、☆2か3な。特に、澤村梅子と田沼総一は違和感あったな~。圧倒的に上手かったのは田沼舞 役の三上枝織さんです。まあ、青森出身で、ネイティブですもんね(笑) 皆さん、プロなので鼻濁音とか基本的なことはできていましたが、特に文末のイントネーションが微妙に違ったり、濁点をつけるのがちょいと少なかったり、多分、地元民にしか分からない微妙な違和感です(笑)

本来はこれ以外にも、「ザ行」も特徴あるけど、それはまたどこかの機会に(笑)

さあ、「じょんがら」を連呼し、君も東北弁マスターに近づこう! 何のメリッドもねぇけんど(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
津軽三味線。女優かアイドルか分からんが、その卵が、リスク犯して見知らぬ男救うためにチンピラ殴り、泊めるって、絶対にないだろう。ガチの本物の才能との出会い。依存。津軽じょんがら節。津軽三味線の絶対的代表曲だな。まさかの加藤ミリア(笑)

2話目 ☆4
民謡、上手いな(笑) この親子ユニット(笑)、人気出そうだな。なんか、素敵だな、家出息子に手厚い比護(笑) 全国3位で、東京で三味線教室開いたらそれなりに儲かりそうだけどな。

3話目 ☆3
部活になるのね。しかへる、というド津軽弁もそのまま使うか。完璧主義から、1歩を踏み出す。そたらはんかくせぇ(そんなに中途半端な)奴、死ねぇ(笑) 

4話目 ☆3
生きてる?(笑) バアちゃん、語るな~。

5話目 ☆4
こういう、初心者系の部活モノはよくあるけど、いつも思うのは、「皆、よくそんなに熱くなれるよな」ということ。自分はやらされてた剣道だったし、本気でやってたのは、全国がリアリティな目標となってから。初心者なのにあんなに一生懸命になれるのが凄いなと。

6話目 ☆3
OPが6話で変わるのか。ねぶた囃子はちゃんと音にしてほしかったな、こういうアニメだけに。

7話目 ☆3
大会。頭突き(笑) まあ、オール1年である程度いければ、2年後には優勝見えるやな。

8話目 ☆3
素人には大歓声、プロにはイマイチか。戦う前に負けセリフ(笑) 

9話目 ☆4
なんかもう、この音止まれ、だな(笑) 団体は団体の演奏からの個人技。熱い展開だな。集団催眠か(笑)  え? 未成年だっけか(笑)

10話目 ☆4
そうだよな、北東北の赤飯は甘いから(笑) 子供か(笑) 自分勝手な親2人。同じ曲を何十曲もはキツいな(苦笑) 古典の中の異端。プロ向けってことだよな。めっちゃ棒読み(笑) 確かに、少しの雑さは感じる。上手いよな、再現。

11話目 ☆3
演奏の途中でぶった切るのは、どうだろう? こうなると、松五郎の演奏も聴きたいよな。雪が似ていて、雪とはレベチの演奏ってやつを。

12話目 ☆4
ここで初代OPは良いな。もはやファザコン。慕情。やる気にさせるためか。まだ真っ白な音なのね、雪のように。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

69.7 10 幼なじみで部活なアニメランキング10位
ダイヤのA(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (648)
3413人が棚に入れました
もう一度、あのミットに投げ込みたい‥・・。捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!

声優・キャラクター
逢坂良太、島﨑信長、花江夏樹、櫻井孝宏、細谷佳正、浅沼晋太郎、小野友樹、浪川大輔、森田成一、岡本信彦、下野紘、羽多野渉、松岡禎丞、檜山修之、内山夕実、東地宏樹、鳥海浩輔、梶裕貴、前野智昭

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

野球っていいね!!カキーン!""( ・_・)_/彡° ヾ(゚○゚;)アァ・・・

どんな話かと言いますと、
野球のスポ根ですW

野球のマンガだから、メジャー見たいなアニメ?
と思うかもしれませんが、

私は、メジャーと違ったまじめな野球のアニメだと思います。

メジャーは、どちらかというと、
野球以外にも、学校生活の様子も入れてきて、
ちょっとほのぼのした話ですが、

ダイヤのAは、ガチな野球アニメです。
本当の高校野球を見てる感じでとても面白いです。
メジャーよりも試合内容が深くて、
「どきどき」、「わくわく」しながら楽しんで見ることができました。

野球をやってる人にとっては、ダイヤのAの方が面白いと思います。

自分は高校野球が好きなので、ダイヤのAの方が好きです。

ですが、メジャーも好きです。

どちらも面白いので是非みてください∑d(≧▽≦*)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Stand and fight!

原作未読 全75話

田舎の中学校で投手として頑張ってきた主人公の沢村 栄純(さわむら えいじゅん)がスカウトされて野球の名門である青道高校に入部して監督や先輩、ライバルなど練習や試合を通して成長するスポ根王道作品です。夏の甲子園予選大会がメインとして描かれています。

沢村くんは明るく元気でとにかく騒がしいwので好き嫌い分かれそうですね。喜怒哀楽が激しいですw

好きなキャラは、滝川・クリス先輩です^^ 沢村くんとのやりとりは何度も感動しました。

敵も味方も強烈で個性的なキャラばかりなので、75話と長丁場でしたが間延びせず毎週楽しめました。あっという間でしたね。

熱い熱い作品です。最後はいい感じで終わりました。すぐに2期が始まります。新生青道高校野球部の活躍が楽しみですね^^

OPは、一番最初の曲「Go EXCEED!!」がこの作品に合っていて好きですね^^
EDは、一番最後の曲「FINAL VICTORY」が好きです。作画もみんなそれぞれピースしているところがいいですね。個性が出てますw

最後に、栄純とは真逆の性格のライバル降谷 暁(ふるや さとる)くんも負けず劣らず面白いキャラでしたw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「おーし、おし、おし、おぉーしっ!」

この作品の原作は未読です。振り返ってみると2013年の秋アニメとして放送が開始されてから1期の終わりまでで6クール計75話と、随分息の長い作品だったと思います。
そして引き続き第2期が放送される、という事はよっぽど人気のある作品なんでしょうね^^

でも、それも納得できます^^
今はワールドトリガーも視聴しているので別ですが、日曜朝の番組の中で個人的には群を抜いて面白かった作品だと思います。

この物語の主人光は、ピッチャーの沢村栄純・・・中学の時に素人同然の同級生たちと野球の試合に臨むのですが1回戦で敗退してしまいます。
でも、たまたまその試合を見に来ていた高校野球の西東京地区名門・青道高校のスカウトが沢村の投手としての天性の資質を見抜き、彼をスカウトするのです。
中学の皆んなとの野球は大好きだった・・・けれど、もっと強くなりたい、という気持ちと仲間の後押しもあり青道高校で野球を続けることを決意して、物語が動いていきます。

物語は激戦区である西東京地区で優勝し「甲子園に出場」するという単純明快なストーリーなのですが、名門と呼ばれる学校の練習の厳しさ・・・厚い層におけるレギュラー争いの熾烈さ・・・
「野球が好き」「レギュラーになりたい」は皆んな同じ気持ちです。
でも、その気持ちだけじゃ夢は叶わないため、夢を引き寄せるため皆んな死に物狂いで練習するんです。

沢村は、そんな野球漬けの世界に飛び込んできたんです。
中学の時とは何もかもが違う野球漬けの世界・・・
そこで、全力で野球と向き合うことを知り・・・己自身について身を持って知っていくことになるのですが、この場面は涙無しでは見れない場面でした^^
一流の名門校だけあって、素晴らしい素質を持った選手がひしめき合っています。
そんな中、教育係としてクリス先輩が沢村の面倒を見ることになったのですが、クリス先輩の一言一言・・・とても重いんです。
反骨精神旺盛の沢村は、クリス先輩の言葉の意味も重さも全く理解していませんでした。
でも、それを知る機会が訪れた時、彼が取った行動は・・・?
私はこの二人のやり取りに号泣でした^^;

こうして甲子園出場に全てを掛けて臨んだ地区大会・・・
激戦区だけあって多くのライバルが行く手を阻みます・・・
沢村1年の夏・・・地区大会の結果はどうだったのでしょうか・・・
気になる方は是非本編をご覧下さい。

1期全75話とボリュームのある作品です。
ストーリーが単純なので、レビューとして書けることも限られます。
高校野球が好きで・・・選手の熱い気持ちが好きで・・・時間に余裕のある方にはお薦めできる作品だと思います。
引き続き、2期の方も視聴していきたいと思います♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

69.3 11 幼なじみで部活なアニメランキング11位
きみの声をとどけたい(アニメ映画)

2017年8月25日
★★★★☆ 3.6 (115)
517人が棚に入れました
湘南・鎌倉の海辺の町を舞台に繰り広げられる、少女の悩み、葛藤、夢、そして届けたい“声(想い)”の物語。
将来の夢が見つからず少し焦っている16才の少女・行合なぎさは、幼い頃に祖母からきいた「コトダマ」言葉には魂が宿るという話を、ある出来事により信じている。
ある日、なぎさは何年も使われていないミニFMステーションに迷い込み、軽い気持ちでDJの真似事をする。すると、放送されたコトバは 思いもかけない人に届いていて―。

声優・キャラクター
片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子、神戸光歩、鈴木陽斗実、三森すずこ
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

これぞ王道の青春感動映画!こういうのが見たかった!/レビュー追記(8.31)

女子校生達がラジオ局を復活させようとする話。
見ててスッキリできる青春映画の良作でした。
(以下ネタバレほぼなし)

( 'ω'o[総括レビュー]o
{netabare}
ことだまとラジオを巡る青春物語。
(詳しい内容は自分で確認推奨)

全体的に分かりやすい展開で、最後まで飽きずに視聴出来たと思います。
キャラの性格も個性豊かで、ちょっとクッスっとしたりうるっとしたりの連続で楽しかったです。

その他にも全体的によく出来ていると思ったのが「音楽」
ラジオ局の話なのでもちろん色々な挿入歌が出てくるのですが、全てを曲が素晴らしかったです。

特に良かったのが最後の曲。
詳しい内容はネタバレになるので言いませんが、皆の思いが重なってからのあの曲は完全に涙腺をやられましたね。

少し不満を言うとすれば、ラジオ局の復活課程をもう少し詳しく描いて欲しかったかなーと思います。

まとめとしては、いい意味での王道の展開で最後にはしっかり泣かしてくれる。普段アニメをみない人にも遠慮なく勧められる良作でした。

是非1度劇場へ!{/netabare}

総合点数【86点】

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

言葉には、魂が宿っているんだよ。ちゃんと声に出せば、その願いは叶うの。

たまたま手に取った作品だったので
高い期待はしていなかったのですが、

見てみると、
個人的な好みにハマった作品♪

新人声優発掘育成企画
「キミコエプロジェクト」と連動していて、

本作のメインキャラ7人のうち6人が
プロジェクトのオーディションでの合格者で、
この作品がデビュー作です。

だけど、下手だとか素人っぽいとか、
そんなマイナスな印象はまったくありませんでした。

90分ほどの作品でした。


● ストーリー
高校2年生の行合なぎさ(ゆきあい なぎさ)は、
言葉には魂、“コトダマ”が宿っていると信じている。

たまたま雨宿りをした喫茶店。
閉店して誰もいない店内にあったのは、ラジオスタジオ。

ラジオDJの真似事をしたつもりが、本当に電波が飛んでいて、
ラジオ番組「アクアマリン」のDJの娘・矢沢紫音(やざわ しおん)と出会う。

「アクアマリン」の元DJであり、紫音の母である朱音(あかね)は、
12年前に事故に遭い、それ以来昏睡状態が続いていた。

ラジオを通して朱音さんに呼びかけることを提案したなぎさは、
仲間と共に「アクアマリン」を復活させる。


言葉には魂が宿っている。
“コトダマ”を信じ、言葉を大事にしている主人公・なぎさ。

なので、
自然と“言葉”がテーマとなっています。

どんな気持ちでも、
言葉にすると、それは力を持つものになる。

いい言葉も、よくない言葉も…。

友だちが友だちの悪口を言う、
そんな姿を見たくない。

どうせ口に出すなら、
叶えたい願い事を。

そんな前向きななぎさの言葉、
私にはたくさん響いたよ^^


≪ みんなでラジオ番組を作る! ≫

ラジオ番組でトークしたり、
オリジナル曲を流したり…。

そういうのが新鮮で、わくわくしました♪

女子高校生のひと夏の物語としては、
十分な展開と盛り上がりでした!


● キャラクター
キャラの作画は少しクセがあるかな?
あまりかわいいとも、きれいとも言えません。笑
(作画が悪いわけではないのだけど…。)

口がωとなっているのも、好き嫌いがあるかも。

なぎさのキャラには合っていたと、私は思いますが♪

メインキャラの声優さんはほとんど新人さんということでしたが、
皆さんお上手だったと思います^^

特に主人公のなぎさ役の片平美那さんの演技が自然体でよかった♪

なぎさの台詞には、
何度かうるっとさせられました(´;ω;`)


● 音楽
メインキャラによる挿入歌が
たくさん使用されていました。

どれもいい曲でした♪

特に山場の挿入歌がよくてですね…(´;ω;`)

音楽担当は松田彬人さん。
BGMは優しい曲が多く、印象に残ったものが多かったです♪

映画で聴いて惚れたので、
すぐにサントラ手に入れました(`・ω・´)


【 挿入歌「Wishes Come True」/ メインキャラ7人 】

山場で流れました。

曲もいいし、
曲に合わせて涙をこらえながら歌う紫音にこちらが涙(´;ω;`)

クライマックスの盛り上がりは、
間違いなくこの曲の力が大きいです!

音楽の強い力を感じました。


【 ED「キボウノカケラ」/ NOW ON AIR 】

メインキャラ7人のうち、
新人声優6人によるユニットです。

明るくて、この作品のEDにふさわしい曲だと思います♪

この曲好きだな~^^


● まとめ
90分という、やや短い時間だからか、
展開に無駄がなくて思い切りがあり、よかったです♪

まっすぐななぎさに引っ張られて、
重い話も重すぎず。

正直ストーリーはベタな流れで、
展開もありきたりではありますが、

挿入歌がとてもよかったのも手伝って、
私はこの作品の雰囲気好きでした♪

映画公開時にはそれほど話題にならなかったけれど、
知らない人が多いのはもったいない作品です!

言葉にできる強い想いは、きっと叶うはず。

言葉の力を信じて、
前に進む勇気をくれる作品でした^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

コミュニティFMを舞台とした高校生の物語…清々しいほどの青春ストーリー

この作品を劇場で見ることはありませんでした。機会があれば見に行こうと思っているうちに、あっという間に公開終了してしまったという感じでした。「よりもい」を見て、同じマッドハウスの青春ものなら面白いのではないか、そう思い、レンタルで借りてみました。

結果、見て全く損はない作品だったというのが感想です。

とにかく強引で、ガンガン進んでしまう展開。しかし、これは青春ものを90分で収めるための処置であり、映画なら当たり前にあるものなので気にしません。
90分で主要人物たちの背景、関係性、心情、問題の発生にその解決と、とにかく詰め込んでいます。その分、物語に重みはなくなっています。が、話が進んでいくうちに登場人物たちの会話や思いの丈に入り込んでしまい結局夢中にさせてしまう魔力がこの作品にはあります。さすがは「言葉」の力を押した作品だと思いました。

6人の主要人物、なぎさ、紫音、かえで、雫、夕、あやめ、乙葉が街角にかつてあった喫茶店のミニFM局を夏休みに復活させて、それぞれが抱えている問題や悩み、青春のぶつかりといったものを、放送を通じてクロスさせていく話になっています。
先にも書いた通り、かなり強引な設定と進め方なのですが、とにかく爽やかで気持ちの良い感じを受けます。また、湘南が舞台なので、すごく背景が綺麗で見ていて心地が良いです。よりもいもそうだったけど、マッドハウスの描く背景は登場人物たちをより魅力的にさせる何かがある気がします。人物線を白にしているから尚更そう感じるのかもしれませんが。

これだけの内容だったら1クールの作品として成り立たせることもできたんじゃないのかなという気もします。舞台裏は分かりませんが、「よりもい」とこの作品は同じ次期に発想されて、内容もある程度固めながら話を進めていくうちに映画とTVに分けたと。そうでなければあの詰め方はできない、そんな気がしました。

青春ものとしては佳作だと思います。ただ、ストーリーにプロセスや積み重ねを重んじる人は見ない方が良いと思います。自分みたいに流し見ているうちにはまってしまい、最後になにかを感じる人にお勧めします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

62.8 12 幼なじみで部活なアニメランキング12位
やくならマグカップも(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (130)
323人が棚に入れました
脱サラした父親とふたり、幼い頃に亡くなった母の故郷、岐阜県多治見市に引っ越してきた豊川姫乃とよかわひめの。母の母校に通うことになった姫乃はクラスメイトの久々梨三華くくりみかに誘われ、一緒にある場所へ向かうことに。向かった先は陶芸部!そこで初めて母が伝説の陶芸家であったことを知り、姫乃は陶芸の世界に引き込まれていく―。陶芸部のムードメーカー 久々梨三華。いつも部室に入りびたっている個性派女子 成瀬直子。有名な陶芸家の祖父を持つ、陶芸部部長 青木十子。個性豊かな仲間たちと繰り広げる、明るく楽しい陶芸ライフ! 陶芸に魅せられた女子高生たちによる、ゆるかわ陶芸ストーリー!

声優・キャラクター
田中美海、芹澤優、若井友希、本泉莉奈、真山亜子、石川界人、小川真奈
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

萌え土ラ チャンネル

※ショートものはデフォルトの評点を3.5にしてます。
原作未読


作品には視聴のお作法みたいなのありますけど本作はメイン(の声優さん)を覚えることに尽きます。

 豊川姫乃(CV田中美海)
 久々梨三華(CV芹澤優)
 成瀬直子(CV若井友希)
 青木十子(CV本泉莉奈)

主人公姫乃さんが亡母の地元岐阜県の多治見市に父と移り住み、そこで陶芸に出会うというもの。
女子高生がみんなで○○をやってみた…の陶芸版かと思いきや、まあそんなに離れてはいませんが、それほど知見が深まることはありません。焼き物をモチーフにゆるゆるふわふわ(だけ)する感じ。

 Aパート:アニメ
 Bパート:声優さんたちの多治見探訪

蓋を開けたらとっても斬新な構成。戸惑いはありつつもこれはこれで楽しんじゃいましょう。とりあえず毛色の違うABパートについては以下

■Aパート

チュートリアル要素はあまりなく知的好奇心をくすぐられることはありません。ろくろの回し方・器の成型のコツ・金継ぎなどの修復方法…いっさい触れることはありません。よって退屈。
だがしかし制作会社が“日本アニメーション”というのはレアかもしれません。あの世界名作劇場みたいに土日夕方が主戦場な老舗さんです。なかなかどうして懐かしい匂いがします。


■Bパート

これはどうなん!? こちらアニメ観る気満々だったりするから需要と供給が嚙み合ってないです。
だがしかし皆さんコート着てたり半袖だったりとわりとマメにロケをしてたのねエライわってのがあって、毎回しっかり見届けてました。行くかどうかもわからない岐阜の一地方の地元情報です。



私が観たのはリアタイでなんですけど、これが配信に回ったらBパートってどう扱われるんでしょうね。
それはさておき全くもって物足りない25分なのでおススメはしません。

だがしかし(本日3回め)、日本アニメーションさんプレゼンツな作品だったり、手作り感のある実写パートだったり、が妙に安心するっちゃ安心する感あります。
これは中部日本放送(CBC)と地方局が主管とお聞きし至極納得しました。実家帰った時にご当地番組やご当地CM観てるのと似たような感覚なんだと思われます。
{netabare}地元岩手だったら、柴柳二郎キャスターが原稿読んでたり、やけにパチンコホールのCMが多かったりするみたいなアレです。{/netabare}


キー局のそれなりのクオリティなのを見慣れてると地方局制作ものは見劣りするのは当たり前。
これはこれで楽しみ方があるんでしょう。結局最後まで観ました。

※なお、CBCテレビ公式の『燃えドラch』はめっちゃ面白いです。キー局『報ステ』でまともな解説をしてる川上憲伸氏がめっちゃくだけてるのです。現役時代の野武士みたいなイメージは皆無。地方局の良さってこういうところなんだよなぁ~



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

-----

2021.06.22 初稿
2022.05.22 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ゆるキャン、放課後ていぼう日誌、にはなれないかな。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
岐阜県多治見市を舞台に、女子高生がゆるく陶芸にハマっていくアニメ。

実質、15分のアニメで、後半15分は声優さん達の多治見市紹介番組。

多治見市に本社がある歯医者さん関係の会社がメインスポンサーになり、地方自治体と協力して作った、町起こしのフリーペーパーが原作だそうで。

その制作背景には好感を持ちますし、応援もしたいのですが、それとアニメの評価は別ですしね(苦笑)

個人的には、陶芸にも多治見市にも興味がなかったので(笑)、少しは詳しくなれて良かったです。

ただ、低予算感は否めず、趣味導入系の作品としては、可もなく不可もなくといったことでしょうか。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
こういう、「趣味導入系」のアニメは好きです。

ゆるキャン(ソロキャン)も、放課後ていぼう日誌(釣り)も、思わず始めようかと思うほどでしたし(でも、始めないw)。

他にも、「ハナヤマタ(よさこい)」や「いわかける(ボルダリング)」、「放課後さいころ倶楽部(ボードゲーム)」、「恋する小惑星(天文学)」「たまゆら(写真)」、「ステラの魔法(ゲーム作り)」「ライフルイズビューティフル(ビームライフル射撃)」等々、類似を挙げていったらキリがありません。

これらのアニメが成功するかは、「真摯さ」と「丁寧さ」だと思っています。

その競技(趣味)のもつ魅力に対し、真摯に向き合い、良さも悪さも全て含め、きちんと丁寧に描写していくこと。

例えば、前クールの「ゆるキャン(2期)」で好きなカットがあって、主人公のリンがバイクで発車する時、しつこいくらいちゃんと後方確認をするんですよね。キャンプの面白さを伝えるのは当然として、そこに付随する危険さとかもちゃんと細やかに描写していく部分に、「真摯さ」「丁寧さ」(視聴者に対する誠実さと言ってもよい)を感じました。

「放課後ていぼう日誌」も、この辺は優れていましたし。

じゃあ本作はどうかというと、やや「美しい側面」を前面に押し出し過ぎかなとは思いました。陶芸にしても、多治見市にしても。

そこにやや、リアリティの欠如を感じ、趣味導入系としては中の中、作画が下で、更に実質ハーフアニメですから、総合評価は下の上って感じかな?

1話~4話くらいまでは、結構ちゃんと面白くて、特に、父親の茶碗のクダリは良かった。父親の反応はリアルであり、陶芸に対して真摯で丁寧だった(☆4つくた)。ああいう、オーダーメイドで作れるのって、「日用品」としての陶芸の良さだよな~と。10話からの展示会も、「芸術作品」としての陶芸の見せ方も良かった。

8話からのワケワカラン、ファンタジー回を作るくらいなら、4話や10話(座布団の試行錯誤)みたく、ちゃんと陶芸を丁寧に魅せて欲しかったし、先輩サイドの「本格的に渋い陶芸」も、より丁寧に魅せてほしかったな。

たまたまですが、先日、「プロフェッショナル仕事の流儀」で、「孤高の陶芸家 辻村史朗」を観たのですが、本作と真逆の作風でした。「美しい側面2割、厳しい側面8割」(笑)

もちろん、「女子高生陶芸家」と「世界的に評価される孤高のプロ」は両極端ですが、そのどっちもがバランスよく描ければ、アニメとしては更に深みが増したように思います。

「陶芸」って面白いジャンルだと思うから、これに懲りず、どっかの制作会社で30分枠でもう一度観てみたいですね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なかなかシリアスな設定を明るく紹介している。母親の遺作を持っていくにしては、もう少し、大事に梱包しろよ、と思う。

2話目 ☆3
ちょっと説明くさいな。あと、街ブラという、ち報じの「欲」を感じるな(苦笑)

3話目 ☆3
ムダなサービスカット(笑) サンタのマグカップ、アイディアは良いけど、洗いにくそう(笑) 

4話目 ☆4
形あるものは必ず壊れる。これ、大事な考え方だと思う。本来、こういうオーダーメイドできることや、相手のことを思いやる気持ちで作るのが、陶芸の良さだよな。茶碗、かなりダサい(笑) そこで、もっと上手くなりたいってのは良いね。

5話目 ☆3
今回は、多治見市(岐阜県)回というところでしょうか。ホタル。わりと地元にいたから(笑) あの「食べられるモザイクタイル」は、ぜったい、画板になる和菓子(ビスケット的な物)と、接着剤になる和菓子(チューブ状のもの)を1セットで販売し、自分でモザイクアートを作ってから食べられる、「お菓子の家形式」にした方が売れるだろうと思った(すでにあるかもしれないけど)。画板のサイズも大中小にして、モザイクタイルも、基本の「色ミックス」の他に、各色をバラ売りするとか。もしくは、「太陽と海辺の景色セット」みたいに。まあ、レゴの売り方と同じ発想だね。

6話目 ☆3
あんなにデカイ陶器、どうやって焼いたのかな。本当にあれ、あるのかな?

7話目 ☆3
ガンタンク(笑)

8話目 ☆1
水着を見せたいだけ? この作風でファンタジーぶちこむのは愚策でしょ。

9話目 ☆2
陶芸しようぜ。

10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆3
ラスト、これはこれで悪くないけど、先輩の話にもちゃんとケリをつけて欲しかったかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

美濃焼を広めるための地域活性化プロジェクト

公式略称は「やくも」です。

アニメの公式ページから情報をたどることができますが、陶芸の街である岐阜県多治見市とそこで作られている美濃焼を広めるための、地域活性化プロジェクトがベースになっているらしいです。

原作コミックは当該地域でフリーペーパーとして配布されているらしく、PDFとしてダウンロードして読むことができます。

放送枠は30分ですが、番組としての構成は:
アバンタイトル+OP主題歌 → アニメ本編 → 実写パート → ED主題歌

となっていて、アニメが放送されるのは実質前半だけです。
(ただし最終話のみ特殊EDでCパート相当あり。)

「陶芸」というテーマのニッチさや実写パートの是非などで、本作の評価はかなり割れるかも?

あとジャ○アントロボぽい何かや「パパ上(うえ)」といった台詞など、キャラが女子高生なのに「お前はいったいいつの生まれだ」とツッコみたくなるような描写がちょくちょく挟まれるのを見過ごしたり我慢したりできるか否かも評価を分ける要因になるかもしれません。

実写パートはメインキャスト4人(田中美海・芹澤優・若井友希・本泉莉奈)による多治見市内の紹介や作陶体験、作った食器を使うための料理などになっています。

ストーリー的には高名な陶芸家だった多治見出身の母を持ちながら、父が脱サラして喫茶店を開くために多治見に引っ越してくるまで陶芸とはほとんど縁がなかった主人公の豊川姫乃が、近所に住む同級生で小さいころ一緒に遊んだこともある直子(成瀬直子)、同学年になったククリちゃん(久々梨三華)、そしてククリちゃんと陶芸部をやっているトウコ先輩(青木十子)とともに、初心者ながら陶芸の楽しさに目覚めていくといった感じです。

キャラクターデザインにクセがある感じですがキャラの動き、釉薬独特の色合い、背景など総じて作画全体のレベルは高いです。

「綺麗な絵のアニメを観たい」というだけでいえば、本作は2021年春クール随一なのかも。

あと、メインキャストが歌うOP主題歌「扉を開けたら」が、局長はカントリーっぽくてのんびりした感じだけどわりと芯の通った歌詞で私は結構好きです。ED主題歌は、まあ普通?

第2期製作が決定したそうで、多治見市としてはかなりガチでの取り組みなのかもしれません。

余談:
株式会社プラネットというところの提供でテレビ放送していて、アニメ視聴層と何の係わりもなさそうな「Dental X [R](デンタルテンアール)」という歯科医用の診療データ管理システムのCMをやっているのが謎すぎる(笑)。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25

76.4 13 幼なじみで部活なアニメランキング13位
黒子のバスケ(第2期)(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1010)
6358人が棚に入れました
誠凛高校バスケ部は、ウィンターカップでの『キセキの世代』との全面戦争へ向けて、激しい練習を積んでいた。
そんなある休日ストリートバスケの大会に参加した黒子たちは、会場で火神のアメリカ時代の兄貴分
氷室辰也と出会う。
かつて共にバスケを学び、技術を競い、決着をつけられないまま別れてしまった因縁の相手に対し、
煮え切らない態度を見せる火神。そんな火神だが・・・?
さらにそこへ、氷室と同じく陽泉高校バスケ部に所属する『キセキの世代』紫原敦が現れる。


声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、浜田賢二、江口拓也、井上剛、三木眞一郎、木村良平、保志総一朗、小野大輔、鈴木達央、諏訪部順一、中井和哉、折笠富美子、鈴村健一、谷山紀章、神谷浩史、甲斐田ゆき、武田幸史、石川界人、須嵜成幸、嶋村侑

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

みんなの想いを背負ったエースは絶対負けない!!

黒バス第2期! 原作は読み進めてる真っ最中です。
3期に間に合いませんでしたがあとちょっとなので放送回には間に合うかな・・。

アニメ2期。
赤司くんの登場にココロ踊りました♡
性格やばい・・^^;
でもかっこいいです。黒バスで1番好きですー。
さらに言えば帝光中メンバー(キセキの世代)が好きです。

なんて思いながらチラチラ映る赤司くんを・・じゃなく・・
桐皇戦観てましたっヾ(●´□`●)ノ

ストーリー的には良くも悪くも想像通りでした。

桐皇戦すごかったです。観てる側も疲れる^^;
そのくらい魅せられた試合だったと思います。
この試合終了後から青峰くんも結構好きなキャラになりました。


一個気になったのはVS陽泉との戦いが思ったより短く感じました。
桐皇戦が長かったからかな??

第3期ではいよいよ洛山でてきますね。
赤司くんがたっぷり観れたら嬉しいです。(たっぷり堪能中)

スポーツのアニメっておもしろいなーって改めて思えた作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 48

momomax さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

めちゃくちゃ楽しみです♪→くぅわぁ~~~(≧ ≦)Ω ♪***やっぱイイ!!

黒子&火神、誠凛高校を応援!!
どんなプレイが見れるかな☆

声フェチmomomaxとしては
神谷さんの赤司 征十郎がどんな活躍をするか
楽しみで仕方ありません。

試合は燃えますよね~~!

イケメン揃で女性好みとは思いますが
男性はどう見るのかレビューが気になります!!


----☆追記☆-----
いよいよ始まりました!!(*^_^*)

絵は綺麗だし、キャラは魅力的だし!
試合やバスケシーンの躍動感が好きです。

キセキの世代(特に赤司征十郎!!)との戦いに
ワクワクo(^^o) (o^^o) (o^^)o
ドキドキ(((((*^o^*)♪
楽しみで仕方ありません!!

2期スタートで、可也気に入っていたのだと実感!
この作品は間違いが無い。
安心して観れます。

---☆追記☆----
やっぱり試合は燃えますね!!
誠凛バスケ部は良いチームです。
他のライバル高校もそれぞれのカラーがあって
魅力的です。

3期早く観たいな!!
赤司の活躍が楽しみです。

この作品はmomomax溺愛アニメですよ!o(*^▽^*)o~♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

さんちゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

バスケと言う名のバトルアニメ

戦うバスケ。
高校バスケ界の征服を企てる悪の秘密結社「奇跡のセダイ」の
戦闘員でやられ役の黒子テツヤは、ある日命からがらアジトを脱出して
仲間を得て共闘して、自分を追い出した組織に復讐するって感じのアニメですね。
黒子テツヤは戦闘員時代培った、影の薄さを最大限発揮して敵の背後に忍び寄り
一撃必殺急所を狙い撃つミスディレクションや、目の前の相手の視界から突然姿を消して
一瞬で距離を詰めるバニシングドライブと言った攻撃力は高くないものの、
その脇役力を活かし油断した主人公に致命傷を与える大変小賢しいキャラ……なんて事は勿論
無いんですが、近いものはある。

バスケというよりバトルバトルしてますね。
奇跡の世代の、負け知らずの強さが生み出した弱肉強食的な思考、
またそれを前面に押し出しデフォルメしたような揃いも揃って人を見下すような嫌な性格。
一度でも試合で負ける事で改心するなんて、ご都合展開が分かりやすくてとっても面白い。

王道ここに極まれり。
これとかワンピースは少年漫画の見本に近い構成です。
ワンピースは好きじゃないし、さすがにワンパターン・話の引き伸ばしが目立つけど、
黒子のバスケと似た所が沢山あります。
奇跡の世代って、要するにワンピースで言うところの七武海とか四皇かなと。
奇跡の世代の反則的強さって、要するに悪魔の実の能力かなと。
倒した敵と仲良くなるっていうのも似ているし、悪魔の実の能力に打ち勝つのが
覇気じゃなくて黒子のバスケの場合ゾーン(笑)なんでしょ。

黒子のバスケの作者に脅迫文送られるほど流行ったぐらいだから、
一般ウケが良いアニメっていうのはある程度型にはめる必要がありそうだ。
2期で結局赤司君の能力が明らかにならなかったけど、人気が沸騰した事に調子づいて
奇跡の世代全員倒して綺麗に終わらず、幻のセブンマンとか出してこなきゃいいけどなー
って思ってます。

あ、私原作未読なんで3期にはとっても期待しています。
だから、ネタばれしないで!絶対しないでっ!
ネットで目にしそうになっても回避し続けなきゃならない日々がもう少し続きそうです。
あんま感想になってないけど皆知ってそうだし別にいいか (´д`)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

61.7 14 幼なじみで部活なアニメランキング14位
ささめきこと(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (197)
1287人が棚に入れました
優等生の村雨純夏は中学からの友人、風間汐に想いを伝えられず、悶々としていた。\nそんな二人のまわりには、食欲旺盛なブラスバンド部員・鳥追きより、少女ファッション誌読者モデルの朱宮正樹、蓮賀朋絵と当麻みやこの仲良しカップルなど、個性豊かな面々が集まっていく。\nある日「放課後を女の子だけで楽しく過ごす部を作ろう」という話になって…!?

声優・キャラクター
高垣彩陽、高本めぐみ、加藤英美里、清水彩香、原田ひとみ、斎藤千和、牧口真幸
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

親友と恋人、想いは同じなのかもしれない

原作は、いけだたかし氏による漫画作品。

<おもな登場人物>

■背が高くスポーツも学力も優秀な村雨純夏(すみか)
■純夏の親友でおっとりしたドジっ子の真性レズ、風間汐(うしお)
■クラスメイトのキョリちゃん
■百合小説好きの蒼井あずさ
■レズカップルの蓮賀朋絵と当麻みやこ
■わけあって女装し、ファッション雑誌の読者モデルをしている男子、朱宮正樹
■女性名のペンネームで百合小説を書く作家。


<作品への感想>

舞台を女子高ではなく、あえて共学高校にしたことで、
同性を好きになるということがごく普通の日常にもよくあるということや
男子の存在が気持ちの比較パターンとしてわかりやすかったり
恋する感情は異性愛と何ら変わりないということ、
結局はみんな同じ人間という生き物であることを理解しやすくしていたと思う。

また、風間は「同性が好き」という想いを特に隠し立てすることなく
学校でもカミングアウトしていて、それが周囲からもわりと自然に
受け入れられていたのは良かった。

時折入るやや過剰とも思えるコミカルな展開は、
話を湿っぽくせずに済んでいたものの、
男子から見た女子だけの世界への希望的観測値が
薄かったので好みは分かれるかもしれない。

この作品と続けて観た『青い花』と比べると、
こちらはキャラデザも含め、少年漫画的な演出が多く
主人公の村雨の視点も男性目線でしかなかった点が、
男性視聴者にはその感情がわかりやすくても、
女性視聴者の中には不快に感じる人もいるかもしれない。
でも彼女のように、好きな相手を男性的な立場で愛したいと思う人も
実際にいるから、そのあたり・・二次元作品としての百合モノというジャンルと
リアルなレズビアンとのボーダーライン的存在かもしれない。

個人的には、百合小説好きで同人誌も発行している、蒼井が
{netabare}いつのまにか村雨に惹かれていることに気づきつつ、
彼女の本心を知って退く心理描写に、{/netabare}
じわっとくるものがあった。
地味なキャラデザは仕方ないにしても、蒼井の繊細な心の動きが
痛いほど伝わってきて、一番感情移入できた人物だった。

含みを持たせるラストに関しては、賛否ありそうだが
さわやかで良かったと思うし、その後の彼女達を視聴者がいろいろに
イメージしやすいように終わってくれたのかもしれない。
ただ、あまり悩んでる感じがしないところはリアルさに欠けてた、かな。

ちなみに、「ささめきこと」という言葉は
囁くこと、ひそひそと話す。ひそやかに噂話をすること、という意味らしい。
でも、タイトルだけでイメージしていた雰囲気はなく
噂話をしている中に本人が入って行き「本人に聞いたら?」と
堂々としている前向きの明るさが心地良かった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

感想/アニメに置ける感情移入のパラドックス/同性結婚に対する社会的概念(オルバーマンのスピーチ)

私のアニメ歴史を塗り替えた作品。
個人的に感情の変化をもっとも繊細に描くのは恋愛物語で、その中でも「とらドラ!」と「青い花」が傑出している。
本音を言うと、この両作を超えることは難しいと思っていたのだが、「ささめきこと」は「青い花」に勝るとも劣らない良作だった。

音楽、声優、作画、キャラクター、そして物語。それら全てが抜群のバランスで「ささめきこと」の世界を構成している。
派手でもなく豪華でもない。しかし、見事に調和された作品内容は無駄を削げ落として、「死」さえも「美」に移し変える日本の伝統芸能にも似ている。

これほど洗練されて一貫性を保った作品も珍しい。

そして何よりも人間感情ドラマとしての表現が秀逸だ。
人間の心の中を表現する方法はいくらでもある。表情、行動、言動。
如何に視聴者に感情移入して貰えるかは以上の方法を駆使して、視聴者のリアルワールドと共鳴することができるかどうかに懸かっている。

「ささめきこと」は繊細な表情で細かい感情の変化を表現することに成功している。視聴者は手に取るようにキャラクターの感情を読み取ることができ、どっぷり「ささめきこと」の世界に浸かれる。

個人的にこの作品を特に引き立てているのが清浦夏実のOP「悲しいほど青く」だ。
歌詞やメロディー、透き通った声も素晴らしいが、OPの映像が気に入った。空を見上げるように上を向くキャラクター達。その姿はとてつもなく自然体で、見ている私を心の底から清らかにしてくれた。

この作品は是非「青い花」とセットで見て貰いたい。きっとあなたの心を純粋な感情で穏やかにしてくれるだろう。

■アニメに置ける感情移入のパラドックス
{netabare}
この作品ではキャラクターが画面の真正面に写ることが少ない。あったとしても、それは視聴者に向けてではなく作品内にいる誰かに向かってだ。

それは「ささめきこと」の世界がアニメ内で完結していることを意味するのと同時に、視聴者という存在の一切の介入を許可しないことも示唆している。

それが「ささめきこと」のキャラクターが自然体に見える秘密だと思う。演技染みていない。一つの現実をアニメという媒体を通して視聴しているような錯覚を覚える。つまり、感情移入し易い。


これがヒロインなどの可愛い笑顔を真正面から写すとどうしても視聴者に訴えかけているように思えてならない。

視聴者に入り込みやすいように、アニメと現実の境界線を暈そうとする行為は、逆にキャラクターが擬似感情を演出しているように思え、感情移入する妨げになることが「ささめきこと」を視聴すれば理解できる。
{/netabare}

■同性結婚に対する社会的概念
{netabare}
さて、この作品は百合の話な訳だが、皆さんは同性愛に対してどのような考えを持っているのだろうか?
アメリカは同性愛に対して寛容だと思われているが、案外そうでもない。今まで大変な戦いを強いられてきた。

私が住んでいるカリフォルニア州では一度同性結婚が法的に違法とされた。
その時、ニュースキャスターであるオルバーマンがしたスピーチは感動的であり、アメリカの人権と自由の歴史を象徴するような素晴らしい内容だ。アメリカの同性愛についてちょっとでも勉強したことがあるなら誰でも一度は聴いた事がある有名スピーチの日本語訳をここに貼りたいと思う。

同性愛に偏見が少しでもある人や同性愛について今まで考えたことの無い人は是非この文章を読んで欲しい。


{netabare}
最後に、お伝えしていたとおり先週カリフォルニアで可決された提案8号のことについて特別コメントをします。同性カップルが結婚する権利を廃棄する、というものです。同性婚問題に関する均衡がこれで揺るがされました。全米で、です。

前置きとしてわたしの基準を言います。これはエールを送っているのでもなく、駆け引きをしようとしているのでもなく、そして本当は単に提案8号のことでもありません。わたしにはこの問題に関して個人的な思い入れもありません。わたしはゲイではないし、自分の家族親族の中にゲイがいるかと考えると、ずいぶんと範囲を広げても考え込んでしまうほどです。近しい友人や同僚たちの中に彼らの暮らしにいまも影を落とすこの偏見と闘っている者がいる、という私的なエピソードもありません。

しかし、そうではあっても、この投票はひどい。ひどすぎる。なぜならこれはエールでも駆け引きでもなく、人間の心の問題だからです。もしこの言い方が陳腐だと言うならば、そう、陳腐で結構。

もしあなたがこのプロポジションに賛成票を投じたのなら、あるいは賛成した人を支持する、あるいはその人たちの表明する意見を支持するのなら、わたしはあなたに訊きたいことがある。なぜなら、ほんとうに、わたしには理解できないからです。どうしてこの問題があなたに関係あるんですか? これはあなたにとって何なんですか? 人と人との関係が長続きもせず一夜で終わってしまうような時代にあって、ここにいるこの人たちはただ、あなたたちが持っていると同じ永続性と幸福のチャンスを欲しいと思っているだけです。彼らはあなたに対し、あなたの関係を否定したいと思っているのじゃない。あなたたちからなにものかを奪い取りたいわけでもない。彼らはあなたの欲しいものと同じものを欲しいと思っているだけです。この世にあって、少しばかりでもさみしくなくいられるようなチャンスを、です。

それをあなたは彼らにこう言う──だめだ。そういう関係では結婚は許されない。ただ、行儀よくしているならば、きっと似たようなものなら。そんなに問題を起こさないなら、あるいは。そう、まったく同じ法的権利をあなたたちは彼らに与えようとさえするんでしょう。すでに彼らが持っていた法的権利を奪い取るのと引き換えに。彼らを取り巻く世界はいまも愛と結婚に重きを置くくせに、しかしあなたたちが言うのは、ダメだ、きみらは結婚できない。もしだれかがあなたは結婚できないと断じる法律を成立させたら、どういう気持ちですか?

ずっと聞いているのは、結婚の「再定義」ということばです。もしこの国が結婚を再定義してこなかったなららば、黒人は白人といまでも結婚できていないはずです。1967年時点で、16の州がそれを違法とする成文法を持っていたんです、1967年に。

この合州国の次期大統領になる人の両親は、彼らの息子がいずれこの国の指導者になろうと成長しているそのときに、この国の3分の1近くの州では結婚できなかったのです。いや、もっとひどいことがある。もしこの国が結婚を「再定義」してこなかったなら、黒人のある人々は他の黒人ともいまも結婚できていなかった。それはほとんどの人々が見逃しがちな、われわれの悲しむべき奴隷制度の歴史の最も冷酷な部分の1つです。なぜなら奴隷は所有物だったから、彼らは法的には夫にも妻にもなれなかった。あるいは母にも子供にもなれなかった。彼らの結婚の誓いは違うものだったのです。「死が汝らを分かつまで」ではなく、「死が、あるいは売り渡される距離が、汝らを分かつまで」だった。奴隷間の結婚は法的には認められていなかったのですから。

そう、ちょうど、カリフォルニアの結婚が今日、もしゲイならば、法的に認められなくなったのと同じです。

われわれの歴史の中で、世間に強いられて異性と結婚したり、偽装結婚や便宜上の結婚や、あるいは自分でもゲイだと気づかないままの結婚をしてきた男女は数知れません。何世紀にもわたって、恥と不幸にまみれて生き、自分自身と他人への嘘の中でほかの人の人生を、その夫や妻や子供たちの人生を傷つけてきた男女がいるのです。それもすべては、男性は他の男性と結婚できないがため、女性が他の女性と結婚できないがためなのです。結婚の神聖さのゆえなのです。

いったいそんな結婚はこれまでいくつあったのでしょうか? それで、そんな結婚がいったいどれほど結婚の「神聖さ」を高めているというのでしょうか? むしろそれは「神聖さ」をかえって無意味なものにしているのではないのか?

これは、あなたにとって何なのですか? だれもあなたに彼らの愛情表現を信奉してくれとは言っていません。しかしその愛を、人間として、あなたは、祝福しなくてよいのですか? 世界はもうじゅうぶんに不毛なのに。

愛は追い込まれています。希望もまた。わたしたちを前進させてくれるあの貴重で数少ない感情が、劣勢にあるのです。あなたたちの結婚は50%の確率でしか続かない。どんなに思っていても、どんなにがんばっても。

そうしてここに、その50%の見込みに、そのがんばりの可能性に、そしてその思いを持てることの希望に大喜びする人たちがいるのです。世界に蔓延する憎悪や無意味な分裂や正当な理由もなくいがみ合う人々を目にしながら、これがあなたの宗教があなたに命じた行為なのですか? これまでの人生やこの世界やそのすべての悲しみを知った上で、これがあなたの良心があなたに命じたことなのですか?

人生というものが、むしろ不幸や憎悪の方を味方して、私たちみんなの拠って生きる平等な機会を何度も何度も揺るがしがちだと知っているくせに、それでもこれが、あなたの心があなたにこうしろと言っていることなのですか? あなたは結婚を聖なるものにしたいのでしょう? あなたはあなたの神を崇め、その神が体現するとあなたの信じる普遍的な愛というものを栄光に包みたいのでしょう? それなら、幸せを広めなさい。このささやかで、象徴的で、意義のある、一粒の幸せを広めてください。そういう幸せを求めるすべての人たちと、それを共有してはどうですか。だれか、あなたの宗教的な師でもいい、然るべき本でもよい、そんな幸せに反対せよとあなたに命じているものがあるとしたらなんでもいい、それをわたしに教えてほしい。そうして、どうしてその教えと、もう1つの教えの、両方をあなたが同時に信じていられるのかを教えてください。「自分が為してほしきものを他人に為せ」という教えです。

あなたはいま、あなたの国によって、そしてたぶんあなたの創造主によって、どちらかの側に立つようにと言われています。あなたは、政治の問題ではなく、宗教の問題でもなく、ゲイとかストレートとかの問題でもなく、どちらかに立つように求められているのです。何に基づいて? 愛の問題によってです。行うべきことはただ立つこと。そうしてそのささやかな愛の燃えさしが自身の定めを全うすことができるようにしてやることです。

べつにそれを手助けする必要はありません。拍手を送る必要もない。そのためにあなたが戦う必要もない。あなたはただ、その火を消さないようにしてほしい。消す必要はないのです。最初はそれは、あなたの知らない2人の人間のあいだの愛のように見えるかもしれない。あなたの理解できない、さらにはきっと知りたくもない2人の人間の愛です。しかしそうすることはあなたの、仲間の人間に対する愛の残り火なのです。なぜなら、私たちにはこの世界しかないのですから。その中でほかの人がそれをこそ頼りにしているのですから。

この10日間で、こともあろうにこのコーナーを、ある殺人犯裁判での弁護人クラレンス・ダローの、慈悲を求めた言葉で閉じるのは2度目です。

しかし彼の言ったことは、この問題の核心にじつにふさわしい。

彼は裁判官に向かってこう言っています。「わたしは昨晩、昔のペルシャの詩人オマル・ハイヤームの強い願いについて読んでいました」と。「それはわたしの想像しうる至高の希求としてわたしに訴えかけてきました。それがわたしの心の中にあったなら、そしてそれがすべての人々の心の中にもあったならと願わざるを得ません。彼はこう書いています;故に、我が名は愛の書物(the Book of Love)の中に刻みたまえ。あの天上の記録(Book above)のことは関知せず。我が名が消されようが、好きに書かれようが、ただしこの愛の書物の中にこそは、我が名を記したまえ」
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16
ネタバレ

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

きれいな世界観と美しい曲たち。若干惜しいところはあるけど、良い作品です。

これはずいぶん前に観たものなので、見返してからレビューしようと思っていたのですが、たぶんもう一度観るのは辛いものがあるのでレビュー書いておきます(苦笑)


「ささめきこと」
ってなんか意味深な気がしたので調べてみたところ、古文なのかな?
ささめくこと、ひそひそ話し、ささやくことってありました。

最近のアニメって難しい造語だったり変なタイトル多いですけど、これはきれいな言葉を使ったタイトルですね。
それで高感度アップです^^

「言の葉の庭」とか「ちはやふる」のような美しさを感じます。


たしかに、ひめごと的な要素はありますよね。
今のアニメでこそありきたりな世界観ですけど、百合ってやっぱり受け入れられないのでしょう。
特に女性からは・・・。

男性としては嬉しい世界なんですけど^^;

これを何の予備知識もないままに観る人も少ないと思いますし、逆に百合世界なんかはそれを知ってから観る人が多いと思いますので、伏せないで書いていきます。


さて、冒頭一話からこの作品の肝心の要素が出てきます。

主人公の女の子の友達が、他の友達がいる前でカミングアウトするんですよね、自分は女の子しか好きになれないって。

その子としては特に気負ったものではなく、当たり前の感情表現とか会話としてそれを言っちゃうんですけどね。


でもそこからこの物語がいろんな意味で展開していきます。

ここからは若干のネタばれになっちゃうので興味ある人だけ読んでください。
{netabare}

主人公の女の子、村雨 純夏ちゃんは風間 汐ちゃんっていう、自分が同性しか好きになれないってカミングアウトした少女のことが、実はすきなんですよね。

でもそれを素直に言えない。

自分が告白して、それが実る確立が高いとは言えないって思ってるから、悶々とした気持ちをずっと持ち続けて、汐のことを応援とかしちゃうんですよね。
{/netabare}

こういうそれぞれの気持ちがあった上で、ストーリーは展開していきます。
時にドタバタで騒がしい喜劇であり、でもそのすべてに霧のようにもやがかかっている、切ない気持ち。

その切ない気持ちが痛いほどに伝わってきて、この作品が良いものになっているのだと思います。


まあ、中にはそういうことを感じさせないような一見お気楽で自分の道を行ってる人がいますが。

ではキャラを紹介しておきます。
{netabare}

村雨 純夏(むらさめ すみか)-高垣彩陽さん
本作の主人公で身長が175センチもある大きな女の子。
空手の有段者で性格も男っぽいところがあって不器用。
実は汐のことが好きなのに、それを言い出すことができずに、何かにつけて空回りしてしまうところがあります。
それがまた可愛らしくて切ないんですけど。
cvの高垣彩陽さんは、機動戦士ガンダム00、true tears、デュラララ!!、など多数で活躍されています。
それに歌もものすごくうまいです。
TARI TARIなどで歌っていますね。


風間 汐(かざま うしお)-高本めぐみさん
本作のメインヒロインというべき存在です。
可愛い女の子が好きで、それを公言しています。
本人は純夏に気があって、それを人に話したら気持ち悪いって言われて、それ以来そういうことを口にしないようにしてるんですよね。
おっとりして気が弱い感じの女の子らしいと言われる性格ですね。
cvの高本めぐみさんは、WHITE ALBUM、いつか天魔の黒ウサギ、咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A、などに出演されています。


鳥追 きより(とりおい きより)-加藤英美里さん
主人公たちの友達でムードメーカー。
いつも何かを食べているような子で、はっきりした性格。
本作で重要な役割を占めていたような気はしません。
覚えてないだけかもしれませんが。
cvの加藤英美里さんは、らき☆すた、物語シリーズ、ゆるゆり、など多数で大活躍されています。


朱宮 正樹(あけみや まさき)-清水彩香さん
本作では最もよく出てくる男子生徒。
純夏のことが好きで、女装では女の子よりもきれいな男子。
頼りないところがるんだけど、ここ一番はかっこよかったりします。
cvの清水彩香さんは、ほとんど出ているものがわかりません、すみません。


蓮賀 朋絵(はちすか ともえ)-原田ひとみさん
本作が賑やかになっているのはこの女性に起因するところも多々あるのかもです。
もろ百合で、いつも宝塚の男役のような話し方をし、振る舞いもそういう感じで、みやことは彼女同志。
cvの原田ひとみさんは、ひだまりスケッチ×☆☆☆、バカとテストと召喚獣にっ!、Another、などに出演されています。


当麻 みやこ(たえま みやこ)-斎藤千和さん
本作のヒロインの一人のような存在で背の小さなお嬢風の女の子。
実はお嬢様ではなく、毒を吐く性格の持ち主で朋絵の彼女。
朋絵が男っぽいタイプなのでこちらが彼女というのが正解だと思います。
cvの斎藤千和さんは、物語シリーズ、ゆるゆり、魔法科高校の劣等生、など多数で大活躍されています。
{/netabare}

ここまでが主要な人物ですが、まだ他に魅力的なキャラが登場します。

早見沙織さんや、竹達彩奈も素敵な演技を見せてくれます。


オープニングテーマ「悲しいほど青く」
作詞 - 清浦夏実 / 作曲・編曲 - 窪田ミナ / 歌 - 清浦夏実

エンディングテーマ「虹色ポケット」
作詞・作曲 - 佐々倉有吾 / 編曲 - 山本隆二 / 歌 - 清浦夏実

挿入歌「すぐそこにみえるもの」(第9話)
作詞 - 西直紀 / 作曲・編曲 - 窪田ミナ / 歌 - 清浦夏実

のどれも良い曲でした。


これが美しい作品である要因であることに間違いないです。


この作品は完全に百合の世界で「青い花」に似たところがありました。
「青い花」よりもアップテンポなギャグなどがあったところが違いましたけど。

なので、それを好まない人はまず観ないほうがいいと思います。

そういう世界が好きな人は観て損はないはずです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12
ページの先頭へ