王子で秘密なおすすめアニメランキング 10

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの王子で秘密な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番の王子で秘密なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.0 1 王子で秘密なアニメランキング1位
ACCA(アッカ)13区監察課(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (823)
3662人が棚に入れました
13の自治区に分かれた王国にあある、巨大統一組織"ACCA(アッカ)"。
かつてクーデターの危機により結成されたACCAは、国民の平和を守り続け100年が経とうとしていた。
ACCA本部の監察課副課長 ジーン・オータスは、「もらいタバコのジーン」の異名をもつ、組織きっての食えない男。
飄々とタバコを燻らせながら、13区を廻り不正がないか視察を行っている。
そんなジーンを見つめる視線、不穏な噂と――おやつの時間。
ジーンの平和な日常は、ゆっくりと世界の陰謀に巻き込まれていく!

声優・キャラクター
下野紘、津田健次郎、悠木碧、諏訪部順一、遊佐浩二、大川透、緑川光、安元洋貴、田中敦子、後藤ヒロキ、上田燿司、前野智昭、八代拓、宮野真守、上村祐翔、中尾隆聖、石塚運昇
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ローマは一日にしてならず、ぢゃ

原作未読


{netabare}“Kokuouheika 99 saino tanjoubi"

ローマ字かよ!{/netabare}

原作はナツメ、監督も夏目、OPAメロはケツメ(?)。OPが終ればおやつの時間。だいぶぬるめの立ち上がりでした。


黒基調のサムネと番組タイトルから受ける印象はなんか固そう。
そんな視聴前の先入観なんてどこ吹く風。オシャレでかっこよくて、でもどこかしら抜けてて、そしてたばことスイーツに満ち足りたお話でした。地上波再放送をきっかけに、途中から配信に切り替え一気に観ました。全12話です。

あらすじ:もともとは別々の国だった13の国が統一されたという経緯のある土地でクーデターが勃発。それを国王は各地方に高度な自治を認めることで平定。13区に分けられたドーワー王国のそれから99年後の世界が舞台です。平定後に発足した“ACCA(アッカ)"と呼ばれる組織の監察課に勤める職員ジーンオータスが主人公の物語。監察課というお役柄全国を飛び回ってます。そして降って湧いたクーデターの噂を耳にするところから物語が動き出し、徐々に巻き込まれていくというサスペンス系統に分類されるであろう作品です。
それでこの所属組織ACCAがなかなかパンチが利いていて、警察・消防・医療その他公共性の高い各分野を一手に担ってる強大な組織なんですが、、、
不採算でも畳めないですよね?収入源はどうなんすかね?そもそも民間に治安組織の手綱を握らせたらダメじゃん、それじゃ傭兵とか民兵じゃないですか(笑)
この設定のせいで第一印象が良くありません。企業(サラリーマン)なのか公共組織(役人)なのかで見立てが変わるからです。公に奉仕する公僕が組織の論理との狭間でどうバランスを取るのか?が面白いのに民間組織設定だと無理が生じるはずなんです。{netabare}案の定、組織の性格上かなんなのか民間ならではの営利目的な描写を匂わせることもなく、いや描くことが出来ずに役人寄りの展開で推移したのでだったらはじめから公務員でいーじゃん、と思いました。{/netabare}
またクーデター解決(鎮圧?)手段が各区の自治の担保って、それってクーデター成功と同義では?としっくりこなかった序盤です。

些末なことでしょう。が、大概そんな些細なところが没入感を削ぐものです。
イケメン二人が主役級。5長官がイケボ揃い。そして毎度のおやつタイムにオシャレな雰囲気。うーん、女子向けかな?
男子には妹(ロッタ)か本部長(モーブ)をあてがっとけば安パイだろうよ。
というアニメかと最初は思ってた節があります。まあそれも最初の2,3話くらいのこと。回を重ねる毎に面白くなっていきました。


なぜなら、ちょっと冗長そうに見えて実はテンポが良かったから。
{netabare}第1話がいい例でしょう。最初の視察地ファーマス区訪問がAパートで終了。だいたい初回なら1話丸々使ってもいいところをそうしません。{/netabare}
ゆったり進んでいるように見えて、原作全6巻のラストから逆算して12話を作りこんだのが容易に想像できます。これは完走した後に振り返ったり2周めいくとわかるかも。伏線やミスリードの宝庫だったりするのです。

“クーデターの首謀者は?目的は?”

この物語のストーリーラインの軸はクーデター騒ぎにかかる人の動きです。謎を提示し情報を小出しにしながら興味を引かせ、その横でおいしそうなものを食べてるロッタちゃん(CV悠木碧)を眺めて楽しむ感じ。シリアスと日常パートの按配が良く、テンポの良さも加わって飽きることはありません。
各区もさすが高度な自治を実現してるだけあって区毎の性格がまるで違います。バラエティに富む各区を眺めることも毎度の楽しみだったりしました。政体でいえば都市国家の集合体みたいな感じかしら?アメリカの州よりも独自性が高く、昔のドイツやイタリアのイメージに近いです。
名残が残っているのはイタリアでしょう。ヴェネツィアはもともと国だったと教科書で習った方も多いかと思います。イタリアも州毎の独自性やプライドが高く、サッカー代表アズーリよりもおらほの町のチームが大事みたいなところがあって、このへんの歴史的経緯も比較文化の観点で面白かったりしますが、本作のドーワー王国はそんな国家です。

いつも通り脱線したところで話を戻すと、キャラも脇役含め棲み分けが出来ていて名前もすぐ覚えられました。キャラ紹介は省略ね。


起承転結のある物語は“転”からが勝負だったりしますが、『ACCA』の場合は、その前段も退屈しませんでした。
そしてお待ちかね{netabare}の第8話{/netabare}。わりと早めにバカでかい“転”がやってきます。これ自分がこれまで観た中でもトップクラスの“転”の回です。テンポよく進んで詰め込まれた情報が一気に繋がる感じ。そしてまだまだ明かされない謎を残しつつ結末に期待をもたせる神回でした。
これまだ観てない人いましたらお薦めですよ。残り話数で上乗せしていき結末も納得できる終わり方。ほんと12話あっという間とはこのことだと思います。


以下、ネタバレ所感
■二度おいしい作品
完走してからもう一回リピートしたくなるのではないでしょうか?
{netabare}・「こっちは30年間見てる」(ニーノ第2話)
・第3話の成人祝賀パーティーって孫を一目見たかっただけなのね
・同じく第7話のケーキ屋さんお立ち寄りも孫とお話ししたかったのね
・りんごのケーキが最後出てきて泣きそうになった。ニーノぉ~(第8話){/netabare}
視点をジーンやロッタではない他の誰かに移して鑑賞すると見え方が変わります。

■クーデター騒ぎへの落とし前のつけ方
予想が当たった人も驚いた人も納得の終幕かもね
{netabare}我こそは正義!の推進力は強いものがあるものの、一番やらかすタイミングでもあります。路線がすでに出来上がっている中でのどんでん返し。痛快でした。{/netabare}


思えば、作品を彩ったスイーツ群もバラエティに富む各自治区の描写もサイドストーリーと思いきや、結末を迎えた後に振りかえると意味を持ったものが多くありました。
原作の出来が良いのでしょうか。予想の展開を心地よく裏切られながらハラハラドキドキ、良く練られた良作だったと私は思います。


■オマケ
アッカについてのあれやこれや。
{netabare}私事ですが趣味でイタリア語やってた時期がありました。ビジネスには全く役に立ちませんが、現地のトラットリアで意気投合しワインの一杯を奢られるくらいの実力があった時期があります。
でこのACCA。イタリア語で“H”の読みがアッカなんです。アルファベットで8番目。やけに気合の入った第8話を観了後、一人にやっとした次第です。スタッフの遊び心だったら素敵ですね。

それと、スペイン語やイタリア語などラテン語由来の言語ではHを発音しないものも多く、イタリア人は大の苦手。転じて“H”は取るに足らないもの、なくてもいいものといったニュアンスも。作中のACCAの置かれた立場を表してるかのようです。

最後にもう一つ。中田英寿というイタリアで活躍したサッカー選手がいました。愛称は『ヒデ』。現役の頃は『ナカ~タァ』で現地で通じたものですが、日本では何て呼ばれてんだで返した時に、彼らは『イデ』になっちゃってました(笑)
その彼の現地での情報発信のメルマガだったかがたしか『H(アッカ)』だったと思います。彼の性格からして、自分を取るに足らない者だなんて謙遜するはずもなく、「ちゃんと『ヒデ』って呼べや!」なんでしょうね、きっと。{/netabare}


{netabare}ムールのワイン蒸し(ベルギー)、チーズフォンデュ(スイス)、ドーワーのお城はドイツのあの有名なお城かしら?…といったヨーロッパの装いと、ハレ区は東洋、フラワウ区はアラブとさしずめ万国博覧会みたいなアニメでしたが、自分が抱いたイメージはなぜかイタリアでした。また行きたいな。{/netabare}



-----
視聴時期:2019年4月~6月 地上波再放送 


2019.06.18初稿
2019.12.09配点修正 +0.2

投稿 : 2024/05/04
♥ : 64

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

静かにゆっくりと進んでいくストーリーは、密室で立ち昇る紫煙のよう…

この作品の原作は未読です。正直最初は視聴を迷いましたが、悠木さんが出演される事を知り視聴を決めた作品です。

物語の舞台はドーワー王国…元々は国王による独裁制の国でしたが、かつて発生したクーデターを機に13の地区による自治制に生まれ変わった国が舞台となっています。

もう一つクーデターで変わったのは、ACCAと呼ばれる民間組織が立ち上げられた事です。
このACCAは、各自治区の運営状況をチェック…つまり監視する業務も行っており、この物語の主人公であるジーン・オータスはその監察課の副課長を担っています。

この監察課の仕事は個人の業務配分量が極端に異なっており、オータスは乗り物嫌いな課長に変わって全13区の監視状況を視察に行くという監察課の中でもハードワークを日々こなしています。

ACCAの業務は基本的に各自治区に身を置き、その地区に密着した仕事を基本としているので、各自治区を飛び回っているのは監察課だけ…
完走して振り返ってみると、これも立派な伏線でしたけれど。

物語の序盤は正直展開が良く分からない…が本音でした。
オータスが各自治区を視察して回る…そして各自治区は文化、生活、環境が全く異なっていて、どの地区もオータスへのねぎらいともてなしを欠かしません。

それだけ監察課が持っている力は絶大である事の裏返し…
まぁ、オータスが上層部に対して虚偽の報告をするとは思いませんが、万が一不正が発覚でもしたら、当該地区にとって有益な事は一つも無い事は間違いありませんので…

それにオータスは物腰は柔らかいものの要所で目が利くんです…
若くして監察課の副課長にまで上り詰めた理由の一つなのかもしれません。

もう一つ、この物語の舞台の特徴は、煙草が極めて高価な価格で売買されているという事です。
具体的な金額は分かりませんでしたが、趣味嗜好の範疇を超えていて富裕層にしか楽しめないモノになっているとの事でした。

それなら喫煙シーンはさぞかし少ないのでは…と思いきや、オータスが愛煙家なので喫煙シーンは結構な頻度で画面から流れてきます。
そして少し違和感を感じたのは、オータスが喫煙する煙草は人からの貰い煙草が多いんです。
富裕層の娯楽と化した煙草も1本だけならそう高くはないのかもしれません。

ですが、本当の愛煙家なら喫煙する煙草はちゃんと自分で買わなきゃ…と思ったのも事実です。
私は煙草は吸わないので、煙草に高額の税金が課せられても生活に変化は無い…と思っていましたが、この作品を視聴して思ったのは、必ずしも生活に変化が生じない事は無い…という事です。

本当の富裕層しか楽しめなくなってしまったら、喫煙人口が激減してしまいます。
個人的には昔に比べると圧倒的に値上がった印象がありますけれど…
喫煙人口の減少に伴い、税金の収入も比例して下がる事になります。
そうなると、これまで煙草の税金を投入していた部分に穴が開いてしまう事となり、結果的に非喫煙化の人たちにも影響が生じる可能性がある…という構図です。

でもこの作品で印象的だったのは煙草ではありません。
一つは結末に向けたあっと驚く展開と…妹のロッタ嬢です。

あっと驚く展開は本編でご確認頂きたいと思いますが、ロッタ嬢の魅力は是非伝えておきたいところです。
ロッタ嬢のCVは悠木さんなので、演技には期待だけしておけば全く問題ありません。
天真爛漫で少し危なげで思わず手を差し伸べたくなるようなキャラを見事に演じられています。
スイーツが大好き…お兄ちゃんに出張のお土産にパンをおねだりするくらいパンが大好き…
そして何より兄妹ともなんですが、どちらも優しく思い合っているのが手に取る様に伝わってくるんです。

この兄妹の事を考えると不思議な事もあるんです。
例えば、住んでいるのは高級セレブマンションの最上階…
ACCAは民間組織なので、公務員より給料は良いのかもしれませんが副課長クラスでそんな場所に住めるか…と考えると答えはクエスチョンです。

それにオータスもイケメンですが、ロッタ嬢の可愛らしさは群を抜いている上、佇まいも気品に満ち溢れているんです。
そんな二人の魅力の理由も本編で明らかになっていきます。
結構見どころの多い作品だったのではないでしょうか。

1クール12話の作品でした。
完走した最初の印象はとにかく痛快だった…という事です。
やっぱり世の中には完璧な筋書きは無いんだ…
仮にあったとしてもそれが実行できるかはまた別の問題なんだ…
そんな事を感じさせてくれる作品だったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

Progress さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

オシャレな駆け引き

たまにはこういう作品もいいですね。

【どんな作品】
一言で言うならオシャレ。
甘い物やジャンクフード。お酒とたばこ。
主人公は推理力というよりは洞察力が鋭い。自分の事は抜けている。
主人公は大きな陰謀に巻き込まれていく。

【OPから溢れ出るオシャレ感】

この作品の魅力といえば、なんと言ってもオシャレなOP。

オープニングテーマは「Shadow and Truth」
作詞 Konnie Aoki / 作曲・編曲 高橋諒 / 歌 ONE III NOTES

ONE III NOTESというユニットはメンバーの高橋諒氏がACCAの世界観にインスパイアされ「ドーワー王国にもし人気バンドがいたら」というイメージで結成されたユニットだそうです。

最高に乗れる華麗なライミングからの、力強くカッコ良い女性ボーカルへの受け渡しがオシャレな心地良い曲です。

そしてOP映像のカッコよさも語らなければいけません。
この映像、実は伏線があったりすることが回を重ねるごとによく分かります。構図からある人物は重要になってくることが示唆されています。回を重ねると映像に変化があるので、気になる方はチェックしてみてください。

キャラクターの個性もOPで良く表しています。
ジーンならタバコと、制服・・・でしょうか(どのシーンでも仕事をしているという印象です)
ニーノならカメラとバイク
ロッタはケーキと、その姿にハートを射抜かれる男(笑)
他にもACCA監察課の局員が可愛くおやつを食べる姿や、ACCAの5長官と呼ばれる男達の生き様を表したような姿が印象的です。5長官のシーンとその時の曲歌詞とシンクロすると、ドーワー王国に何かしらの不穏な争いがあるようにイメージ出来てゾクっとワクワクしてきます。

【もらいタバコのジーン-登場人物の個性が良く出てる】
さて、この作品は登場人物の個性が魅力的です。

ジーンに関していえば、この世界ではとても高級品である「たばこ」を吸っていることです。それを人目を憚らず吸っていることからいえる彼の性格は、あまり人の目を気にしない。どこか抜けている。そんな彼が「最近、誰かに見られている気がする」という違和感を感じるのは、相当な人数の注目が集まっているという意味として捉えられるかもしれません。

「もらいタバコ」という言葉からも、彼はどこかでタバコをもらっている。裕福な誰かとつながりがある。つまり、それを見たジーンを知っている人は、彼の人間関係にミステリアスな部分を感じてしまうのが、ジーンの魅力なんだと思います。本人は聞かれないだけで、秘密にしているわけではないのが「ぬけている」(笑)
そして、1話の彼は、洞察力が鋭く、監察課に向いている。仕事は真面目だし、寡黙にこなす。ですが自分の事となるとどこか抜けているところがあるので、そのギャップも魅力です。

他の人物についても少し話しましょう。
ジーンの妹であるロッタ。「お菓子」が好きで、楽しそうに食べるその姿に純粋さを感じます。
ニーノはジーンの友達。「カメラ」が好きなのか、良く持ち歩いていますが、彼の職業や立ち位置を良く表している物だと思います。



【ジーンを取り巻く人間と陰謀-オシャレな会話劇】

ジーンは1話で5長官にある嫌疑をかけられ、密かに監視対象とされます。
その嫌疑はドーワー王国を揺るがす計画の物なのですが、ジーンは果たして疑いを晴らす行動を出来るのか?ジーンの知らないところで密かに彼の人間性を探られ「ジーンに嫌疑をかけたのは誰?」「計画の中心人物は?」という猜疑心が常に視聴者の心にあるのが、この作品の魅力です。
オシャレな会話劇に、腹の探りあいや察しあいが含まれ、視聴者を作品の深みへはめさせていきます。

ジーンは色々なドーワー王国の自治区をめぐり仕事をこなすのですが、そこから見えてくるドーワー王国の情勢、自治区による人間や状況の違い等も、世界観にはまる要素になっています。

【最後に-余韻が残る良い作品です】
この作品は再視聴して話の流れを再確認したいことが多いです。
裏で誰が何をやっているのか、登場人物の立ち位置がどうなっているのか。
作品を見ている途中で考えたくなる作品です。
タバコが取り上げられがちですがあくまでそれはジーンを表すキーワードでしかなく、話の中枢である「国を揺るがす陰謀」の影に期待感を膨らませながら、作品全体に感じる大人びた雰囲気を楽しんでいる作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

68.7 2 王子で秘密なアニメランキング2位
スクラップド・プリンセス(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (271)
1769人が棚に入れました
ラインヴァン王国の王女だったが、マウゼル神より下される預言により“16歳になった時世界を滅ぼす猛毒”と告げられた幼い王女は秘密裏に処分されるはずだった…。
しかし、助けられ15歳にまで成長していた。パシフィカと名付けられた王女は、生存を知った王国軍と教会に狙われることになり、血の繋がらない兄・シャノンと姉・ラクウェルと共にあての無い旅に出る…。

声優・キャラクター
折笠富美子、三木眞一郎、大原さやか、近藤隆、川澄綾子、水島大宙、水橋かおり
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作を尊重しながら、アニメ版として完成度も高い

2003年4月~10月放送のTVアニメ。全24話。

実は原作もアニメもリアルタイム組だったりします。
ストーリーもテーマも一貫していて、良いキャラクターも多く、完成度の高い作品という印象です。

原作はうろ覚えですがそれなりに長くて、ドラマガの読者層にあわせて男性向け、ハイティーン向けにバトル、エロ、グロ要素も結構あったと思います。人気作だったので(引き延ばしとまでは言いませんが)脇にそれる話もそれなりにありました。全体的に派手で勢力図も複雑で、万人向けではなかったと思います。(イラストレーターもエロで主に活動している人だったはず)

アニメ版は全体的に優しく爽やかな印象になり、SF要素が若干難解であることを除けば、割と広い視聴者層に受け入れられやすくなっています。
ストーリーのまとめ方や様々な要素のブラッシュアップのし方からも、原作を尊重しながらアニメ独自の方向性を貫いたと感じます。
個人的にはアニメ版の方が好みかな。

今回かなり久しぶりにDVDBOX引っ張り出したんですが、「あれ、こんなに地味だったっけ?」とw
ストーリーはスケールが大きいのですが、とにかく地味です。そしてそこがイイ!

まずキャラクターデザインから地味。原作の絵は服飾デザインが少しエロティックなので女性キャラクターはかえって良いバランスになってます。
キャラクターの可愛さ格好良さはよく出ていました。
作画は大変そうな所もたまにはありましたが、全体的に崩れる所はなかったと思います。
感情表現を表情よりも仕草や行動に頼る少し珍しい作風で、それに加えて表情も小さな動きに留まっているのに豊かです。よく見てないと見逃しかねないかも?
演出も良くも悪くも地味です。

音楽はOP、ED、BGMどれも作風に合っていて、使い方も抑え目で心地良い。

配役も良かったと思います。どの声優さんも自然な演技で、その辺りは作品の方向性に合わせている印象。
特に女性陣の演技が皆自然かつ個性的で、キャラクターに合っていて楽しいです。

【ストーリー】
舞台は剣と魔法の世界、ダストヴィン大陸のラインヴァン王国。
マウゼル神の託宣により「16歳になったときに世界を滅ぼす」とされた〈廃棄王女〉は、15年前、生れ落ちたと同時に秘密裏に殺されたはずでした。
しかし彼女は命を救われ「パシフィカ」と名づけられ、養父母と義理の姉兄に育てられ、15歳になっていました。
その生存を知った王国とマウゼル教は彼女を殺そうと刺客を差し向け、父親が殺されたことをきっかけに、三兄弟の逃亡の旅が始まります。

【キャラクター】
パシフィカ…廃棄王女。誰に対しても裏表が無く、自分の立場に悩みはするものの基本的に前向き。シャノンに対しては生意気ですぐに手が出るが大のお兄ちゃん子。
シャノン…義理の兄。ラクウェルとは双子でシャノンが弟。剣の達人。普段はやる気ナシだが妹を護りたいと思う気持ちは本物。割と悩む性格なのか、色んなことを割り切れずに本編内で一度思い切りへたれてました(まあ状況的に仕方ないか)。
ラクウェル…二人の姉で魔法の達人。常におっとりしているが三兄弟の中では一番大人で、精神的に二人を支える。どんな事をしても妹を護ると誓っており、時にえげつない戦法を取ることも。

【作風】
{netabare}
状況としては結構深刻なんですけど、パシフィカの気持ちの強さと明るさ、良好な人間関係や日常の穏やかさがそう思わせません。

行く先で出会う人達はパシフィカを疎ましく思うばかりではなく、友達になったり、いきなり一目惚れしてプロポーズしてきたり、敵だったのに本人の気持ちの変化から助けてくれるようになっていたり。

日常描写にもかなり尺を割いています。それこそ最終回手前まで食事やら洗濯やらw
逃亡生活の緊張感の中にこういうシーンが入ってくるのが好きですね。
(あと何故か地味に馬の描写が入ります。レオの白馬がカスール家の馬車馬の片方にアプローチかけてて可愛い。ラストで子馬が産まれる!って言ってて和みましたw)

戦闘シーンは対人の接近戦とドラグーン対ピースメイカーのバトルがあり、どちらもこだわりが見えました。
対人戦の方はシーン自体少ないですが、ただ剣を打ち合うだけでなく、牽制や足払いやなど殺陣のような駆け引きが魅力です。
ドラグーン戦は派手さはないですが、読み合いやエフェクトの表現などわかりやすく工夫されていたと思います。
{/netabare}


【パシフィカの成長と答え】
{netabare}
ラストでパシフィカがシリア・マウゼルに言った「私も姉兄のためならなんだってすると思う。でも、皆が自由に選べない世界は何か違う」という答は長い旅を経験して成長したから言えたのだと思います。
ラストでレオを男性として意識しはじめているのも含め、姉兄離れの第一歩かなw
記憶はないとは言え、フューレとの一件は(ストーリー全体からすると無くても成立しますが)パシフィカを成長させたと思いますし、レオがパシフィカへの想いと彼女を守るという決意を強くする良いエピソードだったと思います。

フォルシスとの兄弟仲も良好そうで何より。
{/netabare}

設定などは重い部分がありますが、綺麗にハッピーエンドを迎える心が暖かくなる作品です。
映像で語る部分が多いのでじっくり観るのが好きな人にお勧めです。(2016.1)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

うぃず さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

捨て猫王女の前奏曲

最近、2000年代前半のアニメが心地好いみたい。
現在に比べるとキャラクターデザインに違和感が....なんて部分も多々ありますが、この時代に於けるアニメのキャラクター、ストーリー、音楽等、他には無い物を生み出さそうとしている気位の高さが伝わってくるのです。

こちらの作品からも笑いや涙を沢山貰いました。
そして.....ちょっとだけ寂しくなってしまうのはきっと愛着を感じていたからかもしれません。

------------------------------------

16歳になると「世界に災厄をもたらす」と予言された事を発端に処理された筈の「廃棄皇女」(凄いネーミング....)と称された「パシフィカ」(CVは現在「リトル・ウィッチ・アカデミア」でロッテ役をされている折笠富美子さん)と彼女を守る義兄妹「シャノン」(CV:三木眞一郎さん)と「ラクウェル」(CV:大原さやかさん)が様々な刺客から逃れるべく荷馬車で旅を続けて行く冒険ファンタジー。

世間の人々は「廃棄皇女」が噂により苛まれた恐怖の存在である事は知られています。ただそれが具体的にどういうものなのかはパシフィカ自身も疑問を残す所でもあり、なかなか明かされません。

逃亡を続けてきたパシフィカが求めたものは何て事のない平凡な日常生活。
セリフを聞いても判ると思いますが、パシフィカの口調はいかにシリアスな場面でさえ、凡庸かつ無邪気な可愛らしさで溢れています。

後半「王都ザウエル」篇に入ると、とある理由からパシフィカが生き生きしているのです。それまでに味わう事が出来なかった平凡な幸せを謳歌している姿にこちらもホッコリ。でも、その幸せは一過性のもの。現実との落差はとても大きく、とても辛く、感傷的に成らざるを得ません。しかし、そんな状況に陥ってしまったのにも拘らずパシフィカはまだジョークを言うのですよ。
なんて逞しい娘かしら。笑 

そしてシャノンの格好良さ!
名セリフのオンパレードですよ。

いずれの話も練り込まれた演出には感心するばかり。
特に吉田玲子さんが脚本を手掛けた19話には涙腺崩壊してしまいました。

キャラクター的に全員がボケ役という状況なので、
ギャグも「クスクスッ」ってな感じであっさり気味ではありますが、
そこがまた登場人物各々の関係性を窺わせる様で微笑ましい。
*個人的には17話の似顔絵シーンが大好き♪

後半にかけてはパシフィカとの交流で培ってきた各キャラクターが抱いた思いが如何なく描写されます。それは喜怒哀楽を経た心強さとは表裏一体の脆さを孕んではいるのですが。

あと、ゼフィリスが可愛いです。(ボソッ)


EDは伊藤真澄さんが担当。(嬉!)
毎話ごと物語の余韻を引きずる様にフェードインされる不思議な歌声とメロディに酔いしれ、現実に戻る事を拒んでいる私......そんな不安と期待が入り交じる名曲ですね。

本当に素敵なファンタジーアニメでした。
「うたわれるもの」が好きな方も良かったら是非~

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

papa0080 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

え?何コレ面白い

特に見る物がなかった時に友人と何か見るアニメないかねぇ?
そんな感じでとりあえず見た作品、全く期待してなかったのですが予想外に面白かったです

16歳になると猛毒(いわゆる災厄)をもたらすと言われる王女が実は生きていて
その王女を守るため血のつながりのない兄と姉が同行する逃亡劇
王女パシフィカはその由来から廃棄王女と呼ばれている

旅を続ける際、様々なエピソードがあり、なかなかどうして面白い
笑いあり、感動あり、涙あり、ツボをきちんと押さえている
まさかこんな適当に選んだ作品が自分の中でアニメBEST100に入るとは思いもしませんでした

廃棄王女と知れれば周りから恐れられ、生きている事が発覚すれば追手をかけられる
その中においても明るく振る舞うパシフィカはとても無理をしている様にも見れた
何とか自分を保っていられるのは血の繋がりもない兄と姉が居たからだと思う
と、同時に何も出来ずただ守られているだけの状況は辛かったんじゃないだろうか

兄と姉は何故そこまで他人でもある、しかも廃棄王女を守るのか
それは彼女が本当にただの女の子だからかもしれない
何も悪い事もしていない、ただ生きているだけで憎まれる、15歳の妹
たとえ予言があろうが、長年ともに生活した家族を殺される
納得出来る物じゃないのは多くの人は理解出来るのでは
でも、しかしそれが全く関わりのない他人だとしたら・・・

もしかしたら自分は災厄が起きるかもしれないなら、殺して欲しい
なんて思ってしまうかもしれない自分が少しいやになります
そんな事を考えさせられる重い物語でもあるなと思いました

逃亡中、廃棄王女とわかると多くの人が恐れ憎んだが、中には違った反応を見せる者も
明るく振る舞うただの少女、その事を理解してしまった人達はどういう選択をするのか
16歳を迎えた時、何が起こるのか、曖昧だが恐ろしい物でもある事実に対しては?

バトル物としては少々物足りないかもしれませんが、人間模様は大変面白い
視聴した時、重い物語ながら不思議と重苦しく感じなかったのは
パシフィカのキャラによる物なんだな~と思いました
萌えとは遠いキャラですがとても好感のもてる女主人公です、記憶の中でですが・・・

正直評価される程の作品ではないかもしれない
それでも自分の記憶に残っているのは、後半のある話がとても印象深いものだったから
正直全てを覚えていなくて、見たのは何年も前なのにそこだけは今でも鮮明に思い出せます

一般的に評価は低いと言われるかもしれませんので、期待せずに見てください
ただ色んなアニメを見てきて、内容全部忘れちゃった、てへっ☆
とはならなかった作品なので個人的にはおすすめです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

64.2 3 王子で秘密なアニメランキング3位
リボンの騎士(TVアニメ動画)

1967年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (38)
148人が棚に入れました
サファイア姫は王子として育てられているけれど、本当は女の子。天使のミスで女の子の体に男の子の心が入ってしまったお姫様が誕生してしまったのです。そのサファイアは世継ぎのいない王国で男の子として育てられますが、大臣たちはサファイアが本当は女の子であることを暴こうとします。そんな王国にはびこる悪に黙っていられずに、サファイアはリボンの騎士へと変装して正義の剣をふるうことになります。そんなサファイアの恋と冒険を描いた少女漫画のアニメ化で、これが日本で最初の少女向けテレビアニメーションとなりました。

声優・キャラクター
太田淑子、貴家堂子、小林恭治、新道乃里子、塩見竜介、武藤礼子、雨森雅司、北川智恵子、納谷悟朗
ネタバレ

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

僕の見る夢は秘密だよ

原作で、サファイア王女の瞳に星がキラキラってのはこの作品が初の技法だってことで
知られる作品ですね(゜ω゜)
 
天使チンクのいたずらで、男の心と女の心を持って生まれてしまったシルバーランド王国の王女
サファイアの物語。
 
{netabare} 王国には王位を男しか継げないという法律があり、王子として公表され、男として
育てられたサファイア。
そんな彼女を不憫に思った国王は、王位継承権を男女どちらにも認めるという
公布書を作成した晩、実はサファイアが女ではないか?といぶかしむジュラルミン大公によって
拉致され、公布書を暖炉に投げ込まれてしまう。

ジュラルミン大公は国王の従兄弟であり、法律が改正されず、サファイアが
女であると証明できれば、息子のブラスチックに王位継承権が移るからである。

サファイアは、政敵ジュラルミン一派と戦うため「リボンの騎士」に変装し
様々な危機を回避するが、ついには女性であることが暴かれ、王妃とともに
塔に幽閉されてしまう。

国王失踪から、一定期間が経てば、プラスチックが国王として即位できるのだ。

はたして、シルバーランドの命運やいかに? {/netabare}
 
ところで、作品に登場する天使「チンク」モデルはやっぱりティンカーベルですかね?(´ω`)
ティンカーベルの愛称は「ティンク」だし、衣装はピーターパンに酷似してますもんね(´ω`)
 
神様にもお手本はあるんですね(´ω`)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

巨匠や重鎮達の頂点に立つ【漫画の神様】

巨匠や重鎮達の頂点に立つ【漫画の神様】の
代表先のひとつですね。
王位が継げるのは男に限るというシルバーランド王国の掟が
存在するために、
主人公・サファイア王子は実は女であるが世間の目を欺くために
男の姿をしているという設定。

かの神様の記念館が宝塚にあることからも
この作品が【宝塚歌劇団】に関係がある事は容易に想像が付く。
神様は幼少の頃親しんだ、タカラジェンヌに感銘を受け
この作品を生み出した。

今思い出せば設定だけでなく、主題歌を含めた
全体のイメージもズカっぽい
ちなみに私は神戸生まれにも関わらず、ズカへの
関心が少し薄い、、、当然私は【阪神】沿線の人間。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男の娘じゃなくて男装女子(*´∀`)

中性的な子が好きなルーツはここかも?w

手塚プロのアニメで
「海のトリトン」「ジャングル大帝」
と並んで好きですね~

当時の虫プロはウォルト・ディズニー作品の
影響が大きくて、リボンの騎士も随所に
作画やキャラデザ、背景などにカラーが出てました。

漫画は3巻しか出てないのもあり、
アニメ版、52話が1話完結型で制作され
本編の悲劇的なストーリーはほとんど無いです。

アニメから入ったため、漫画を読んだときは
結構ショッキングでしたねw

今では珍しくない女性主人公。
先駆け的に「魔法使いサリー」があり、
テレビまんがとしては2作目の作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

70.7 4 王子で秘密なアニメランキング4位
アルスラーン戦記 風塵乱舞(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (513)
2731人が棚に入れました
聖マヌエル城での戦いから一ヶ月。パルスでは未だ終わりの見えない戦乱が続いていた。ルシタニアの侵攻によって生じたパルス国内の隙を突き、ペシャワール城砦に攻め込む遊牧国家トゥラーンの軍勢。パルスの兵たちは懸命に持ちこたえているものの、圧倒的な数の敵を前に、もはやその命は風前の灯。しかしそのとき、一迅の黒い風が戦場を駆け抜け、トゥラーン兵たちを次々と切り伏せる。続いて響く、涼やかで力強い「ヤシャスィーン!」の声。アルスラーンとその仲間たちが、帰ってきたのだ。

声優・キャラクター
小林裕介、細谷佳正、浪川大輔、花江夏樹、KENN、坂本真綾、沼倉愛美、羽多野渉、内山夕実、梶裕貴、稲田徹、玄田哲章、斉藤壮馬、日野聡、茅野愛衣、櫻井孝宏、津田健次郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まぁ、全8話なので覚悟はしていましたが…

この作品は、アルスラーン戦記の続編に位置する作品です。物語に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

王都エクバターナを奪還するため、着々と力を付けてきたアルスラーン一行…
その破竹の勢いは増すばかりです。

ですが、その一方で不穏な空気の密度と混沌さも増してきたように思います。
牢に閉じ込められているアンドラゴラス…自らを正統なパルス国王であると主張を続ける銀仮面…

力を付けているのはアルスラーンだけではなく、黙って囚われ続けているアンドラゴラスではありません。
この作品ではずっと燻っていたこれらが一気に爆発して動き出す様が描かれています。

きっとそれぞれ自分の本分があるのだと思います。
それでもやはりアルスラーンに肩入れしながら視聴する事しかできませんでした。
優しさ溢れる判断には甘さがあるかもしれない…けれど、それは真っ当に立ち直る機会を与えてくれているから…

今のアルスラーン達には司法がありません。ですが、相手の事を深く考え裁量する姿を目の当たりにすると良い国王になるとしか思えませんし、そんなアルスラーンの人格だからみんながついてくるのだと思います。

アルスラーンの周りには。騎士以外に色んな人がいます。
身分や職業に拘ることなく分け隔て無いのも、彼の魅力に拍車をかけています。
しまいにはとんでも無い人までアルスラーンを訪ねにいくのですが、これは本編でのお楽しみ…
アルスラーンの人となりによるモノなのですが…個人的にはこういう展開は大好物です^^

一方、どうしても解せない事もあります。
物語の中でアルスラーンはアンドラゴラスから勅命を受けるのですが…何故あんな仕打ちの様な勅命を出さなければならなかったのでしょう…
エクバタール奪還に向け、アルスラーンの貢献度は決して小さくはありません。
それなのに…
その真意は今回も結局分からず終いでした。

王族の内紛でもめているのは、パルスだけではありません。
もめているのはルシタニアも一緒でした。

でも…人の欲って、何故こうも際限が無いのだろう…
そりゃ「無い」より「有る」方が良いものってたくさんありません。
けれど、ここで実際に争っているのは一般の人より遥かに良い暮らしをしていて、富も権力も十分過ぎるくらい持った人たちばかり…
きっと使え切れないくらいの富と権力を持っているにも関わらず、それでも欲しがってしまうのは何故なんでしょう…
人は富と権力を持てば持つほど卑しくなっていく生き物なんでしょうか…
こんな中だからこそ、アルスラーンの気高さが眩しく見えるのかもしれません。

オープニングテーマは、藍井エイルさんの「翼」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「blaze」
オープニングとエンディングとも平成の歌姫なんて何と贅沢なんでしょう…
もちろん、どちらの曲も文句なしに恰好良いです。
唯一気になるのは藍井エイルさんの体調でしょうか…
調子が良くないとの事でしたが…早く快方に向かう事を祈念しています。

全8話の作品でした。この変則話数を聴いた時から覚悟はしていましたが、
これから物語は最高潮を迎える…の直前で終わってしまうのは、やはり残念でなりません。
三つ巴の真っ向対決…無茶苦茶続きが気になって仕方ないです。
それに個人的にはエトワールの今後が気になります。
続編の制作…楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

lll1 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

なんだこれ

 原作小説、漫画は読んでません。テレビアニメのシーズン1は視聴済みです。
 銀河英雄伝説と同じ作者ということで期待してましたけど、まぁ、面白くないです。

 何からつっこめばいいのか分からないので、ネタバレにならない部分から。
 まず、音楽。本編中に流れるサウンドトラックが残念。盛り上がる場面で流れる曲が同じ。もっとサウンドトラックを充実させてほしかった。次に主題歌。もっと作品の舞台に合わせたOP,ED曲を使うべきだと思う。NHKの大河ドラマでパフュームの曲を使ったらどうなるか・・・最悪でしょう。主題歌を作風に合わせることで、この作品の印象がだいぶ変わると思う。

 声優については、特に言うことないです。

 次に作画。作画は控えめに言っても悪かったと思います。戦闘シーンの迫力のないこと。CGのレベルの低さと相まってとても残念。戦闘シーン以外でも手抜きに感じられるシーンが結構あった。

 登場人物は、現実味が無いです。この作品は楽しい・魅力的・素敵と言ったようなファンタジーの部類ではないと思ってました。あくまでも架空世界での現実・リアルを描くような作品だと。けれど、現実味が感じられない。そのせいか、この世界に全然入り込めない。魅力を感じない。

 ストーリーにも触れたかったけど、何言ってもネタバレになる気がしたので。ふせて書きます
 ↓以下ネタバレ
{netabare}
 ストーリーの都合の良いこと。ダリューン、ナルサスがいればどうとでもなるだろこれ。危険なシーンにおいても、まるで緊迫感がない。
 せっかく、アルスラーンが独りになる展開があったのに結局合流。アルスラーンが独りになってからのストーリーに期待したが、期待外れ。これじゃストーリーに変化がない。

 港町ギランでは、頭の良い設定のシャガードが出てきますが、本当に頭が良いのか疑問。まぁ、ナルサスの策によってアルスラーン側が勝つことは容易に想定できたけど、アルスラーンにも苦戦している様子・シーンなどがほしかった。

 最後に、イノケンティス王が刺されるシーン。このシーンは本当に呆れた。別に笑うシーンでもコメカルなシーンでもないのに、刺されて「痛いのじゃ、痛いのじゃ」。なんでこんなコミカルなセリフにしたんだろうか。意味が分からない。
{/netabare}
最終評価は 3 / 10点です。正直2点です。しかし、最後まで視聴はできたので3点にしました。
 シーズン1の最初の頃の面白さは、どこにいったんだろうか。本当に残念な作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3期が来るまでは、観なくてもいいかもね。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
アルスラーン戦記の2期ですが、全8話とかなり短いです。ラストも正直、かなり中途半端に終わっており、「打ち切りじゃないか」と噂されたほど。どうやら、色々な事情により、最初からここで切る予定だったようです。

内容は別につまらなくないんですが、結構、欲求不満になっちゃうので、3期が(あるかは知りませんが)決まってから観るか、原作や漫画で完走する気があるなら観ても良いかなという感じですかね~。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
思ったことは、「やっぱり、戦争モノなら、仲間は男が多いのが普通だよな~」と。

いや、男尊女卑とかじゃなくてね、普通に考えれば、肉弾戦であれば、一部例外を除いては、女性よりは男性の方が強いでしょ。なでしこジャパンですら、男子高校生にボコられるわけですし。

もちろんアニメだから、一部強キャラの女性キャラもいてほしいし、キングダムみたく軍師的な立ち位置ならOKです。が、昨今のなろう系みたく、「冒険者パーティー、主人公以外全員女性」みたいなのは、凄く冷めるんですよね。そんなわけないやん、みたいな。

本作の男率の高さに、逆に新鮮さを覚えてしまいました。

原作は、中学校の時に読んだので完全に記憶にないんでふが、本作の展開で一番残念だったのは、アルスラーンが父王から疎外され、1人旅立たされた時、仲間が皆ついてきたこと。あそこは、ある意味、アルスラーンの自立として、1人の力だけで新たな人間関係を築き、仲間を5万人集め、その後、再集結してほしかった。

あそこで皆ついてきちゃう過保護っぷりにより、イマイチ、アルスラーンに魅力が出ないんだよね。周りのキャラの方が格好よく見えちゃうもんね、主人公よりも。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

62.7 5 王子で秘密なアニメランキング5位
シュガシュガルーン(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (65)
475人が棚に入れました
魔界に住む2人の少女、ショコラとバニラ。親友でも有り、魔界の次期女王(クイーン)候補のライバルの関係にある2人は人間界にやってきた。理由は人間のハート( = 自分への想いの結晶)をより多く集めてクイーンになる試験をするためである。

しかし人間界に行ってみると、魔界ではバニラよりモテたショコラがバニラに逆転された上に、謎の少年ピエールに一目惚れ。奪われたら永遠に魂をなくすと言われる唯一無二の魔女のハート。ショコラはそれを守ることができるのか?そしてクイーン試験の結末は…?

声優・キャラクター
松本まりか、井端珠里、小西遼生、津田健次郎、八十田勇一、横山智佐
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヴァルプルギスの夜に魔女は集う

『なかよし』連載の安野モヨコ氏(※庵野秀明氏の奥様)の原作マンガを、吉田玲子氏がシリーズ構成し、吉田氏を始め金春智子氏・高橋ナツコ氏といった錚々たる女性脚本家が各話脚本を担当した2000年代の魔法少女アニメの名作、という定評が気になって視聴してみました。


◆「魔法少女」というより、そのままの意味の「魔女」アニメ?

一般に「魔法少女(magical girl)」というと、日本のありふれた学校に通う小学生から中学生(※まれに高校生)くらいの普通の少女(※実際には「伝説の~」の転生者だったり、特別な因縁で魔法の素質を備えていたりするのですが・・・)が、ある日ハプニングに遭遇して、そのとき現れた謎のマスコットに誘導されて「魔法少女」に変身する(または能力が発現する)・・・という展開が主流と思います。

でも、本作の場合は、ヒロインたちが最初から普通の少女では全然なくて、{netabare}魔界の将来のクィーンになる資格を賭けて、意図的に人間界に降下した{/netabare}、そのままの意味での「魔女(witch)」たちであり、彼女らを取り巻く関係者や敵対勢力たちも全員、(外見はともかく)最初から普通の人間とは全く違う存在として設定されている、という点で、一般にいう「魔法少女」アニメとは区別しておく必要がある、とまず思いました。

そして、ヒロインたちがそもそも普通の少女ではない、ということから、魔法少女アニメを視聴し始めて通常は間もなく生じるヒロインたちへの親近感といったものが、本作の場合は生じ難く、いかにも少女受けを意識したらしいちょっと尖ったキャラクター・デザインへの苦手意識も併わさって、(少なくとも自分の場合は)視聴の当初は見続けるのがちょっと辛い作品でした。


◆それでも、シナリオの見事さに次第に惹き込まれていく《感情描写系》の良作

ヒロインたちが普通の少女ではない、ということは、彼女たちが{netabare}「人間たちのハートが見えて、その見えたハートのゲットを目的とする」存在{/netabare}・・・ということに典型的に表現されています。
ようするに彼女たちは、『魔法少女まどか☆マギカ』のキュウベェが魔法少女たちの魂を回収して廻るのと同じ要領で、{netabare}人間たちのハートを回収して廻っている{/netabare}ので、その設定だけから見ると、私としては余り見てて心地よい作品とは思えなかったのです。

・・・そうやって一話一話の出来の良さ自体は評価しながらも、蟠(わだかま)りの気持ちを持ちつつ視聴を続けていったところ、2クール目の終わりに差し掛かる第22-23話に至ってようやく、ヒロインたちが{netabare}「ハートを獲るより大切なこと」に気付き始めて{/netabare}、いよいよ先の展開が気になってきました。

そこから第43話(※タイトルにした「ヴァルプルギスの夜」の魔女集会の回)までは、見応えのあるシリアスな心理劇が続いて目が離せなくなり、視聴し始めたときには思ってもみなかった嬉しい誤算になりました。


◆途中で期待してしまった分、終盤のまとめ方はちょっと残念

上記の第43話視聴終了時点までなら、個人評価 ★ 4.3 以上を付けようと考えていたのですが、その後のラスト8話は、そこまでの視聴で期待値が上がってしまったせいか、今度は思いがけずショボイ結末にちょっとガッカリ。
放送当時、連載中だった原作マンガ(※終盤の評判も良いらしい)の結末がまだまだ見えない段階で、強引にアニメ化企画を進めてしまったツケが、ここで出てしまったのかも知れませんね。

それでも全体として、視聴を始める前の予想を大きく超えて楽しめた作品だったので、個人評価は ★ 4.0 とちょい高めの点数に決めました。
今後、さらにもう一周すれば終盤の展開への感想も、また変わってしまうかも知れませんね。
それだけの魅力のある作品だと思います。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
「ハートは奪うもので奪われるものではない」→他人のハートをゲットする、というコンセプトの作品か?
・他人のハートが見える、ということで『彼女がフラグをおられたら』(フラグが見る少年の話、2014年)にちょっと似てると思った。
・第4話視聴終了時点
一話一話の脚本が良いと思った(これって《恋愛の達人》アニメ?)。
・第22話視聴終了時点
男子のハートを攻略していく展開は面白いのだけど、もう一歩踏み込んで考えて、そうやって発生した恋心を「魔法で摘み取っていく」という行為は果たしてどうなの?という点が、ここまで来て気になってくる(←「魔法で解決しても何にもならない=それは本当の解決ではない」という魔法少女アニメ最大のお約束のテーマ)
・第23話視聴終了時点
そう思っていたら、次の第23話で、ようやくショコラ&バニラが「ハートを獲るより大切なこと」に気付き始めて、いよいよ先が気になってくる。
・第25話視聴終了時点
ようやくシリアス展開に入り始めた感じ(魔女が魔法使いにハートを獲られたら・・・になってしまう、という設定が明らかになる)
・第26話視聴終了時点
ようやく半分を見終えたが、本作は典型的な《感情描写系》作品なので、視聴に注意が必要で、思っていた以上に視聴に時間とエネルギーが必要になってしまっている。
・第28話視聴終了時点
初の本格シリアス展開。
・第39話視聴終了時点
いよいよ鬱展開に突入。
・第43-44話以降は、オグル・ロワイヨーム両者の戦闘となるが、ここからの展開はイマイチ。{/netabare}


◆(※参考)ハートの色(・・・人の感情によって様々な色で発現する)
{netabare}
① 黄色   →ビックリした時、通称ピス(おしっこ)、一番安いハート(第1話)
② オレンジ→心がときめいた時(第8話)
③ ピンク  →はっきりした恋心の証(第3、28話)
④ 真紅   →愛情の証(第27話)
⑤ 漆黒   →嫉妬の証(第8話)
⑥ 緑    →友情の証、オレンジよりも高価(第9、33話)
⑦ 青    →尊敬の証(第35話)
⑥ 紫    →エッチな気持ちになった時{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      安野モヨコ(『なかよし』2003年9月-2007年5月連載)
監督         ユキヒロマツシタ
シリーズ構成     吉田玲子
脚本         吉田玲子、高橋ナツコ、金春智子、池田眞美子、長谷見沙貴、丸尾みほ、吉村元希
キャラクターデザイン 安野モヨコ(原案)、大竹紀子
アニメーション制作  studioぴえろ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
*付きはアニメ・オリジナル回(全部で28回→28/51=約55%)

============== シュガシュガルーン (2005年7月-2006年6月) ===========

- - - - - OP「ショコラに夢中」、ED「月の向こうの世界」 - - - - -
{netabare}
第1話 チョコとハートの流れ星 ★ ショコラ&バニラ人間界へ、萌黄学園入学(小5、10歳)、ハート集め開始
*第2話* かえるとねずみのラブバトル ☆ 謎の美少年ピエール(中等部生徒会長、14歳)、使い魔(デューク、ブランカ)
*第3話* 新聞部とつげきインタビュー ★ 西谷君の恋心、消える恋と消えない友情 
第4話 魔法のリップは恋の予感 ★ 真鍋(学級委員長)の演劇熱、心に思ってることを口に出せるリップ
*第5話* ドキドキハラハラ!!家庭訪問 ☆ 占いブック、幸子先生来訪と偽ロビン騒動
*第6話* ハートを狙え!恋のフェンシング ☆ ピエールとの賭け、魔界の掟、ピエールVSショコラ 
*第7話* ショコラ、女王候補失格!? ☆ 元老院査問会、女王の資質、氷雪のプリンス ※キャンディ女王&ショコラのお爺登場
*第8話* レディな気分のバカンスデート ★ ピエールの別荘招待、ショコラ大人のレディに変身、恋心の発生と嫉妬 
*第9話* 緑のハートがくれたもの ☆ 同級生アキラの飼い犬捜し、緑のハート
*第10話* ロビンに学べ!ラブラブ大作戦 ☆ ショコラ&バニラのTV局潜入
*第11話* 恋より大切!?友情魔法 ★ 白鳥さんの恋愛相談(バニラ)
*第12話* ショコラ、ネコになる!? × ※お約束の動物変身回(とくに見なくてよいと思う・・・) 
*第13話* 輝けハート!女王候補試験 ★ 女の子の虹色ハート獲得競争(中間試験)、女王のプレゼント(箒)、ピエールの馬車
第14話 魔法使いの転校生 ★ ウー&ソール中等部転入、テニス対決(ピエール、百利香)、黒く冷たい影
*第15話* あべこべマカロンで大混乱!? ★ ※お約束のヒロイン入れ替わり回だが、二人の気持ちが語られる点は〇  
*第16話* ショコラ、アイドルになる! ☆ 魔女ナイツ、魔界から来た先輩ココナッツ(ココ)
*第17話* おじい襲来!恋のダンス対決 ☆  
*第18話* 超こわ!ハロウィン肝試し!? ★ 百利香の招待、憎しみのノワール(黒い)・ハート
*第19話* 使い魔ブランカのちっちゃな恋 ★ チーズ店主へのブランカの片想い
*第20話* ショコラピンチ?かわいい魔女志願 ★ 同級生・滝川クリスの妹ソフィアの心を癒す話
*第21話* 魔法のティーカップは夢気分 ★ ピエールの夢の中へ(雪と氷の世界)
*第22話* ショコラ&バニラ恋の三角関係? ★ 堅物の優等生(篠原先輩)のハート攻略作戦
*第23話* 走れ走れ!友情リレー ★ ハートを獲るより大切なこと
第24話 バイバイ、ハートの髪飾り ★ オグルの気配、本当にショコラを思ってくれる人(サッカー少年森山君)、夢のプレゼント
第25話 ピエールの秘密、手帳の秘密 ★ 敵対する魔界の一族(オグル)、ショコラのママのアドバイス、ピエールの揺さぶり
第26話 クリスマスには恋するハート ★ X'mas会で同級生の森田&マユの恋を後押しする話
第27話 小さなハート、まっ赤なハート ★ アキラの従兄弟ミハル(4歳)と過ごすお正月、真紅のハート(愛情)ピックアップ
第28話 危ない!水族館デート ★★ 漆黒のハートの刈り手、ショコラ陥落寸前、デューク大活躍 
第29話 魔界創世紀、オグルの秘密 ★ クグロフ先生の結婚式(魔界一時帰還)、オグルvs.ロワイヨームの真実の歴史{/netabare}

- - - - - - - - OP(変わらず)、ED「デート☆デート」 - - - - - - - -
{netabare}
第30話 オグル宣戦布告!ハート工場危機一髪 ★ 第二回中間試験、オルグの使い魔来襲
*第31話* お騒がせ魔女・ワッフル登場! ★ ウーの追っかけ少女(8歳、小3)、ピエールの申し出、ショコラの自問自答
第32話 ショコラ、チョコにこめた想い ★ ヴァレンタイン・デー回、バニラの義理チョコ、ショコラの気持ちを封じ込めるチョコ
*第33話* 友情のハート、大切な想い ★ 気の合う悪ガキ三村君、友情は楽しくてハッピーなのに恋は苦しくて切ない・・・
*第34話* ショコラとバニラと夢の星 ☆ 二人の幼少期
*第35話* ワッフル、女王様になる! × 魔界通販の落し物ティアラ騒動 ※ただのギャグ回(見なくてもOK)
*第36話* おじいを止めろ!ばあやの(秘)大作戦 × ショコラの祖父のバカンス ※同上
第37話 黒いハートとオグルの罠 ★ グラシエ大尉来訪、ピエールの招待、拒絶、迷宮と黒猫、傷心のバニラ
第38話 ピエールの誘惑、引き裂かれた友情 ★ 生徒会長選挙 ※バニラの心情推移の説得力がイマイチ×
第39話 誕生、オグルのクイーン ★ 嫉妬心の発生、バニラ闇落ち、悲しみの種を撒く
第40話 嫉妬の黒い針 ★ 高村先輩(海南中)の好意、仕組まれた嫉妬
第41話 バニラと対決!秘密のスパイス ★ ウーの優しさ、バニラの混乱
第42話 ショコラ・ピエール、ふたりきりの冒険 ★★ 偽の海水浴場、忘れられた通路、二人の記憶
第43話 ヴァルプルギスの夜への招待 ★ 魔女の集会、クイーン候補お披露目、オグル来襲、謎のレディ
第44話 ママからのメッセージ ☆ オルグとの戦争の危機、シナモンの手帳内容 
第45話 ピエールの策略、バニラのハート ☆ バニラのノワール集め加速、身体の異変(2つのハート) 
第46話 ココア砂漠の魔女・アンブル ☆ マンドラゴラの花捜し
第47話 凍った記憶、ピエールの過去 ★ 銀色ベリー捜し、ショコラとピエールの出遭い
第48話 ノアールと友情の涙 ★ ピエールのピンクのハート、バニラ救出、フィルトレ(ノアールを浄化する者)、闇の大公 ※問題解決過程が安易な点は×
*第49話* クイーン最終試験、開始 ☆  
*第50話* ユニコーンからの課題、試される心 ☆ 闇の大公グラース復活
*第51話* 輝くハート!次期女王決定 ☆ ピエールのハート浄化 ※この手の魔法もの長編のまとめ方としてはイマイチ{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)31、☆(並回)15、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

もぐもぐ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

安野モヨコ♡

安野モヨコさんの絵がすごく好きで、シュガシュガルーンの漫画は私が小学校の時からとっても大事に何回も読んでいる漫画です!☆
バニラが持ってるものと似ているものをお母さんにおねだりしたのをすごく思い出す笑
とにかく、世界観が本当に好き♡
魔法少女作品で一番はこれでしょ!ってかんじです。私のなかで
でもでも、アニメも良いけどやっぱり漫画の方が私は断然好きなので、シュガシュガルーンは漫画で見てから、アニメ見て欲しいなってかんじです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

にわとり。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

色合いが素敵。にゅん

魔女ってところにすごく惹かれて
幼い頃の私は無我夢中で
毎回見てた気がする

恋愛のお話しなんだけども
友情をとるか勝利をとるか
それとも命と引き換えに恋愛をとるか

子供のアニメにしては内容が
すばらしいですね

最終的にはみんなに平等であり
みんなに優しい人が幸せになるものです


ショコラのツンデレな感じと
バニラの純粋な感じ。

みんなちがってみんなイイ!\(^o^)/

ショコラだいすきだよおおお!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

71.4 6 王子で秘密なアニメランキング6位
神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (260)
1147人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年─── 新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした 壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展 王都は《人》に富をもたらす 王都復興の糧として奴隷となる《魔》 消えゆく信仰心により力を失った《神》 均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――

声優・キャラクター
諸星すみれ、梅原裕一郎、吉野裕行、井上剛、森田成一、沢城みゆき、岩崎ひろし、森久保祥太郎、潘めぐみ、坂本真綾、間宮康弘、小野賢章
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これを力作と言わず、何を力作と言うのだろうか?

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
ここまで壮大な王道ファンタジーはなかなかお目にかかれません。前作を含め、ソシャゲRPG原作の中では最高傑作ではないだろうか?(2017夏現在)

絵もキャラもシナリオも音楽も良い。ほどよい笑いに恋愛要素もある。

一応2期にあたるが、前作から引き継いでいるのは設定とキャラがメインで、ストーリーは2期から観ても問題ないので、「2期から観ても面白い」「1期から観るとさらに面白い」という理想的な2期だと思う。

バトル、ファンタジーが好きなら間違いない力作です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の主人公のニーナ(序盤)は、「イケメンを見ると見境なくデレてしまう」という、アニメの女主人公としては珍しい設定だった思います。普通なら、こんな男好きキャラはアニメ視聴者層からはそっぽを向かれるかと思います。

つか、(性的興奮で強くなる女子という)設定だけなら、「魔装学園H×H」と変わらないのに、なんだろうね、この差は(笑)

ニーナは、確実に可愛らしい。

それは多分、ニーナの男好きが、「性格」ではなく、「性質」(竜人としての体質)だからだと思います。基本的には純情だしね。だから、しょうがないと許されるんですね。

あと、作画の力も大きいと思います。近年、ソシャゲ原作アニメは、神作画の代名詞のようになっていました。例えば、前期(2017春)の「GRANBLUE FANTASY」の美しい背景や、今期(2017夏)の「活撃 刀剣乱舞」の圧倒的なバトル作画などは記憶に新しいです。本作の1期目も、やはりヌルヌル動く戦闘シーンは圧巻でした。もちろん、本作も背景、バトルと素晴らしいのですが、それ以上に、人物の表情に力が入っていたと思います。コロコロと目まぐるしく変わるニーナの表情は魅力的で、活発なニーナらしさが際立っていました。こういう、「地味だけど大切な神作画」は非常に好感がもてました。

ストーリー的には、神と人間と悪魔という三種族の争いという壮大な物語。その中で縦糸となる、人間の王とドラゴン娘との恋愛ストーリー。

なんて真っ直ぐなファンタジーなんだろう。ここまで王道な作品は安っぽくなると台無しなんだけど、そんな不安は一度もなく、シリアスもニヤニヤも笑いもバランス良くある作品です。

また、1期のキャラと2期のキャラの住み分けも抜群です。基本的に、「1期が人気あったから、2期が生まれる」わけで、2期を観ている中には1期のファンが多くいますよね。しかし、1期のキャラをそのままメインに使うと、(1期が綺麗にまとまっていればまとまっているほど)蛇足感やマンネリに陥りやすい。そこで、新キャラをメインに据えて2期をやるというのは良くある手法だけど、これ、かなり難しいバランス感覚が求められると思います。1期のキャラが強すぎると2期のキャラが空気になります。2期のキャラが強すぎると1期のファンから叩かれます。1期のキャラを全く出さない(もしくはカメオ出演程度だ)と期待はずれと言われます。(余談ですが、アークザラット2(ゲーム)をプレイした時、ほぼ前作のキャラしか使わなかったことを思い出しましたw)

その点、この作品では、「ニーナ」「シャリオス17世」「ムガロ(エル)」といった2期の新キャラをメインにストーリー展開させつつ、要所要所では「ファバロ」「カイザル」「アザゼル」「リタ」「バッカス」「ジャンヌ」といった1期の人気キャラクターが活躍する(いわゆる、オイシイ役)展開が良い感じです。また、「ケルベロス」などがちょい役で出てくるファンサービスも嬉しいですし。やっぱり、ニーナが魅力的なことがデカいけれど、理想的な2期の作り方だと思います。ここまでバランス良くやった2期というのはあまり記憶になく、制作の手腕は称賛されて然るべきでしょう。

テーマ性に関しては、やはり種族間差別、そこから透けて見える人種差別問題でしょうか。差別主義的なアザゼルやガブリエルやシャリオスと、博愛主義的なニーナやカイザルやムガロ。双方に言い分があって、しかもある程度の正当性がある。ただ、差別主義的なアザゼル(悪魔)にはカイザル(人間)やムガロ(天使)の存在が、シャリオス(人間)にはニーナ(竜族)の(他種族の)存在が大きく、自らの主張の絶対性を失っているのが人間味があって良かったです。とりあえず、全編英語にして、ホワイトハウス(トランプ大頭領)に送り付けてやろうw

心理描写も巧み。例えば18話で、ニーナが自由に竜化できるようになったことに対して、「なぜ、今更……」と涙を堪えるアザゼル。そこには、「あの時(7話で)、竜化していれば同族が死なずに済んだ」というニーナに対する怒りと、「そもそもニーナに頼るしか無かった」という己の無力さに対する悔しさ、「愛されることを知ったから」というニーナの言葉で、「自分はニーナを利用しようとしていただけだった」という後悔の入り交じる、複雑な感情が表現出来ていました。圧し殺したような声(声優さんの名演)と、(泣きそうで)細かく揺れ動く表情(神作画)もあいまって、印象的なシーンになりました。

ラストも、なんというか、感動しました。「世界と愛する人のどちらを選ぶか」という選択で、「世界を選んだファバロ(1期)」。「愛する人を選んだニーナ(2期)」。多分、どちらも正解で、どちらも不正解なのでしょう。それは、「世界を一時守れたが愛する人を失った(1期)」と、「世界を一時守れたが、愛する人の目と声を失った(2期)」の結末が示しています。まさに、ビターエンド。ムガロやカイザルの死亡(カイザルはゾンビ復活)と併せても、後味は決して良くはない。が、最後の「視力を失った英雄王と、声を失ったドラゴン娘が月明かりの中で踊る」なんて、あまりにも「物語りすぎる」ものを見せられては、なんか無理矢理感動するしかないです。ニーナの満足そうな笑顔を観ていると、まあこれで良かったのかもなとも思いますね(笑)

一応、3期への含みは持たせましたが、正直かなり満腹だし、満足しています。3期は、あったら(いよいよ完結編だろうから)凄く楽しみたいですが、ここで終わりでも充分満足ですよ♪

制作の皆さん、お疲れ様でした♪
{/netabare}

【余談~ 神界が、あのアニメのあの場面に似てません?(笑) ~】
{netabare}
ムガロやバッカスが捕らえられて(軟禁されて)いた空間って、「WWW.WORKING!!」の「バレンチヌス様」の空間に似てませんでしたか(笑)? なんか、不思議な図形とか浮いてましたし。まあ、同じっ神様だから別に良いんですけどねw
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
神撃のバハムートって確か、神・悪魔・人間 の三つ巴の争いが世界観だったっけ? 主人公の少女は竜族なのか。

2話目
ロケットパンチw 悪魔が奴隷になっている現状には同情するけど、それって元々、悪魔が「力による支配」を行っていたからで、その力が及ばなくなったら、立場が逆転するのは自業自得では?

3話目
それ、HUNTER×HUNTERでゴンがやってたよねw ファバロ、どっかで出てくるとは思っていたけど、ニーナの師匠だったか。

4話目
嘘が下手な男は信用できるという風潮。純情色ボケ女主人公が成り立つのは、それが性格だからではなく、性質だからですね。

5話目
ラブコメの波動w しっかし、ニーナの表情豊かだな~。

6話目
ニーナの表情、本当に豊かだね♪ 地味だけど良い作画の力の入れ方だ! アザゼル、交通事故やんw アザゼルに見つめられても赤くならないニーナ。これ、本当の恋を知ったから、アザゼルにデレなくなって、奇襲失敗するノリだな!

7話目
アザゼル、良いヤラれキャラに(苦笑) ギャグとシリアスのバランスが良いね。

8話目
剣3人による三つ巴って、結構珍しい。アザゼルの男泣き、格好良いな。バッカス達が幽閉されている空間、少しだけ「WORKING!! web」の「聖バレンチヌス様」がいた空間に似ている気がするんだけどw ファバロ、来たね!

9話目
なんか分かんないけど、明日です(笑) しかしこの二人、髪型が普通なら、格好良いなw

10話目
宗教色あふれる回だったね。処女受胎や洗礼などをモデルにしてるんだろうね。

11話目
誰にとっての平穏かをはっきり話さないから、嘘はついてないよね。

12話目
鉄球を使った戦闘。昔、KOFにチャン・コーハンっていたよねw

13話目
荘厳な音楽。戦いというより、戦争だね。

14話目
まさかの野沢さんw ジャンヌの弱さ、素敵なエピソード。

15話目
エル、いい感じで狂っていそうだね。絶対正義と絶対悪は近いものがあるしね。

16話目
ニーナ、あのバカ明るい感じ、良いわ~。壁ドンw 前作オッサン三人衆もいい感じ♪

17話目
ニーナの無駄な変装w なるほど、悪魔だから捕まえなくて良いと、自分に言い訳できる笑顔ね♪ 2度目のデート回。なんか、目的を果たして両目失明して、最後はニーナと竜の里でひっそり暮らすという、08小隊的なラストかな?

18話目
ニーナが自由に竜化できるようになったことに対して、「なぜ、今更」と涙を堪えるアザゼル、良いね。そこには、「あの時、竜化していれば同族が死なずに済んだ」というニーナに対する怒りと、「そもそもニーナに頼るしか無かった」という己の無力さに対する悔しさと、「愛されることを知ったから」というニーナの言葉で、「自分はニーナを利用しようとしていただけだった」という後悔の入り交じる、複雑な感情が表現出来ていました。圧し殺したような声(声優さんの名演)と、(泣きそうで)細かく揺れ動く表情(神作画)もあいまって、印象的なシーンになりました。

19話目
突き放す優しさ? 自らの弱さを切り離したい? 質の良い、ロミオとジュリエット。シンデレラ。ニーナはニーナで、「私ならなんとかできる(シャリオストの心を変えられる)」って思ったのでしょうね。

20話目
ドラゴン対ドラゴンのガチバトルって、結構珍しいよね。アザゼルとソフィエル強え~。つかラスト、衝撃だぁぁ。

21話目
エル、死んだか。ジャンヌの顔が怖い、、、。でも、子供を殺されたらそうなるよな。アレサドロ君、漆黒兵は伊達じゃない。盛り上がってきましたね。種族間の全面戦争、熱い。

22話目
ジャンヌに息子がいることは、オフィシャルにしていいの? 処女受胎だと知らせないと求心力落ちそう。ジャンヌ正論。王がエルを狙わなければ死ななかったわけだし。バハムートさん、堂々たるラスボス感w

23話目
ルシフェルの母艦、オーラシップっぽい(笑) アレンサンドロ、死に様がまた、やるせないな。黒騎士の登場シーン、格好よすぎるだろw ここでネクロマンサーの本領発揮(笑) いや、カイザル死亡は予想外。

24話目
なんかもう、物語りすぎて、感動。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー

ゲームはしてない


1期に続いて2期を観たという流れです。1期が面白かったので特に抵抗なく。。。

1期全13話(総集編的なの1話込み) 2014年10月~
2期全24話(こっちは総集編無し)  2017年4月~

掘り出し物です。

Cygamesさんの数少ない一社提供のうち一つ。肝いりの2クールの割には話題にならなかったのかな? その頃アニメ観てないのでよう知りません。
レビュー・感想数207件(2019.02.06時点)は同期の作品の中でもTOP20にも入り込まないながらも、得点では地味に8番手くらいにつけてるというあにこれの評価です。同期に『月がきれい』『エロマンガ先生』『進撃の巨人2期』とあるなかで健闘してるように見えます。
観た人はそこそこ満足したと思われる客観評価。私も同様でした。
さて、、、、

・ゲーム原作かよ?
・〈神〉?〈悪魔〉? ファンタジー系はちょっと・・・
・1期逃してるのでスンマセン

安心してください。

“ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー”

でした。・・・いや・・・まあファンタジーなんだけどさ。ラブストーリーであり冒険活劇であり成長物語であったりと毎話Bパートの引きの良さもあって、2クール分一気に観せる力のある作品でした。
ソシャゲ原作特有のグダグダなところもなく、主人公が1期と変わるので、2期から参入しても問題は無さそうです。

1期でのファバロ、カイザル、アーミラ、リタを中心とした物語から10年後。ダークな世界観はそのままに2期の主人公をニーナ(CV諸星すみれ)にバトンタッチして、話は進んでいきます。
このニーナ、これあくまで私の思い込みですが、ヲタ受けしないヒロインさんです。少々イケメンならすぐ赤くなる恋愛体質に見えてしまう彼女は早々にビッチ認定されてしまいそうww
それも数話経てば霧散することでしょう。どんな娘かというとあれです。寝ちゃいけないって思うと眠くなっちゃう的なアレ。こちらは本編でお確かめください。彼女については表情が多彩というか喜怒哀楽で何パターンあるんだというくらい作画班が良い仕事してます。

繊細な“心情”を描写してのラブストーリーとは毛色が違う、“感情”を全面に出したり押し殺したりの全力投球ヒロインはとても好印象でした。
ちょっと脱線すると、全力投球ヒロイン設定は意外とリスクって高いです。さじ加減を間違えると

1.躁鬱の“躁”状態に見えてしまう
2.一歩間違えればコミュニケーション障害
3.ドジっ子空回りキャラみたいな型にはめたくなる誘惑に勝てずブヒる層以外が離れてく

この手の女の子でおバカっぽく見えないようにキャラ設定を組んだ製作陣の勝利だと思います。


そんな彼女のラブストーリーの行方と、“成長”物語が、けっして能天気じゃない世界で繰り広げられることになります。

能天気に見える女の子が能天気じゃない世界で能天気のままいられるのか?
能天気でいられないならどんな覚悟を決めたのか?

前半のほっこり回が進んでいる中でも忍び寄る不穏な影が徐々に濃くなっていく中盤あたりからはニーナの笑顔も違った意味をもってきます。このへんは親目線ですが、彼女の成長が頼もしくそして周りの救いとなってくるのです。
そして最終話を観終わると、序盤うっとうしく思った(かもしれない)彼女の能天気さを思いだし、

能天気が能天気でいられる世界がいいよなぁ・・・平和が一番!

ひと回りして“アリ”な娘さんと思える満足の全24話でした。くどい。。。


肯定的に捉えた本作の世界観については1期レビューで触れてますのでよろしければそちらを。


2期からOK!とのたまいつつ、物語を深掘りするならやはり1期からの視聴をお薦めします。1期は1クールと手に取りやすいしこちらも単体で楽しめる仕上がりですよ。
とりわけ重要局面で取った選択。旧主役ファバロと2期主役ニーナとの対比は“なにが正解か誰にも分からない”この世の真理を露わにしてました。やはり主役は主役でした。
ここでは触れてない脇役たちにも主役を食う魅力的なキャラに事欠きませんのでお気に入りをぜひ見つけてみてください。


物語は1期より複雑です。〈神〉〈悪魔〉の二項対立の末、「そうきましたか・・・」の1期だとすると、
2期は〈神〉〈悪魔〉の上に人間が立っちゃったかも、という斬新な種族相関からスタートします。
現実世界でもパワーバランスが崩れた時に戦争は起こるもので、まさに2期の舞台がそれ。極限の状態で人(※本作の場合神も悪魔も)は試されそして輝きを放つのです。


OPは1期から続くラウド系ロック。EDは米津玄師とのコラボで名の売れたDAOKOを配置。前半ED「拝啓グッバイさようなら」は地味ながらクセになる良曲です。

 
ソシャゲ原作の中では群を抜いて完成度の高い本作。言われなければゲームが母体とは気づかないでしょう。あらためて思います。

逆宣伝になるような粗悪品を濫造するくらいなら、しっかりアニメアニメしたものを作ってほしいな。よっぽど宣伝になるはずです。



※オマケ

■ジャンヌダルクは蜘蛛が苦手
ちやほやされた後は落とされる。本邦マスコミの得意技ですが、これをどさらにどでかいスケールでやられちゃったのが歴史上のジャンヌダルクであります。
{netabare}10話の母息子回の余韻が冷めない11話で、{/netabare}蜘蛛が苦手というエピソードを挟んできました。史実ではジャンヌを登用したシャルル7世の跡継ぎルイ11世のあだ名が“蜘蛛”だったとかなんとか。
王室に対しては恨み骨髄でしょうねww


■ジ○リっぽいと言えなくもない
表情筋がよく仕事をする巨匠の作品と似てるな~と思っていたら、{netabare}12話トロッコの脱走劇。{/netabare}どこぞの有名冒険活劇で見たことあるアクションシーンを堪能できます。


■声優“野沢雅子”のお仕事
2クールめ初っ端の14話に登場しました。人間国宝にしてよいと思う。


■サブタイトル“Virgin souls”
本作タイトルを冠した{netabare}第17話の{/netabare}サブタイトルです。
「次会えたら私のなすべきことを伝えよう」この回からクライマックスに向けてエンジンが吹かされる重要回です。
なんですが、ニーナが洞窟池の中に入ってって身を隠してから竜に変身してましたね。みだりに変身すると着ていた物を破壊しちゃうから、律儀に彼女は見えないところで衣服を脱いで変身したんだろうと妄想。
こういった恥じらいは大事です。気にも留めない振りをする男側の度量も試されます。


-----
2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.2


視聴時期:2019年2月頭

続編で面白さが継続しているのはたいしたもんだ。それも主人公を変えてたりするのに。
ダンスシーンはこれまで観たものの中でもトップクラスでしたね。



2019.02.07 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

バハムート復活による世界崩壊かを免れてから10年…均衡を失っていく世界で「人」「神」「魔」それぞれの正義が交錯する…。

この作品は「神撃のバハムート」の続編に位置付けられています。
物語は1期から10年後の世界…そこで、新たな物語が紡がれていくので、この物語から視聴しても話は通ると思います。
ですが、1期から登場するキャラへの懐かしさや言動の理由など、前期から視聴するとより一層深掘りできるので、しっかりこの作品に入り込んで視聴されたい方は前期からの視聴をお勧めします。

1期から10年後の世界…即ちバハムート復活による世界崩壊を免れてから10年の歳月が過ぎた世界…
1期でバハムートに立ち向かった時には「人」「神」「魔」の隔てなく手を取り合って世界の崩壊を防ぎました。
それなのに、この10年で世の中は色々変わってしまっていました。

一番変わってしまっていたのは、均衡が崩壊してしまったこと…
いいえ、正しくは「人」が「神」「魔」との調和を破壊したこと…

その破壊がもたらしたのは、いびつに歪んだ世界…
「神」は信仰心を失い、人の奴隷に墜ちた「魔」が虐げられる世界…
バハムートを阻止した時、一体誰がこんな状況を望んだろうか…
でもこの流れに「神」も「魔」も抗えず時間ばかりが過ぎていました。
この状況にはもどかしさを感じずにはいられませんでした。

もう一つ変わった事といえば、1期の主人公だったファバロが弟子を取った事でしょうか…
この2期はファバロの弟子…ニーナを中心に物語が動いていきます。

1期は1クール12話でしたが、今期はたっぷり2クール全24話の構成…
兎にも角にもどっぷり作品に浸かって視聴する事が出来るだけじゃなく、その視聴スタイルそのものの心地よさが堪らないんです。

最近…自分でも多いと自覚していますが、今回は2曲目のオープニングに色々持っていかれてしまいました。
その格好良さは思わず息を呑んでしまうほど…
曲も格好良いんですが、オープニングアニメーションの構成が鬼懸かっているんです。
特に静と動…静寂と躍動のバランスが曲調と絶妙にマッチングしているのだから堪りません。
ヒッポ君の引く馬車に颯爽と乗りしっかり前を見据えたニーナ…格好良すぎです。

ニーナの日常パートがあまりにも穏やかだっただけに、堰を切ったように動き出す「動」の部分は衝撃の連続だったように思います。
ニーナにとってこの物語の紡ぐ時間は決して優しくなかったと思います。
仄かな灯りが無かった訳ではありません。
でもどんな逆境に立たされてもニーナの顔から笑顔が消える事はありません。
彼女の笑顔と持ち前の明るさが登場人物に…そして視聴者にどれだけ元気を与えたことか…

でもこの物語で苦しみを人一倍味わったのは、きっとムガロちゃんでしょう…
ムガロちゃん…何も悪い事なんてしていません。
でも「生きる」選択を余儀なくされたムガロは流す必要の無い血を沢山流し、失う必要の無いモノを失って…
いくら信仰力が失われたとしても、こんな小さい子供が受ける仕打ちではありません。
でもニーナと出会って変わったのではないでしょうか。
本人を取り巻く状況が変えた一面もあると思いますが、自ら変わった面も絶対にあると思います。

たくさん遠回りをしてきました。
やっと全てが元通りになると思いました。
少なくてもムガロは本来愛されるべき人から寵愛を受けなければいけない、と思っていました。
それなのにムガロを待ち受けていた運命はあまりにも残酷過ぎ…

私の涙腺は壊れているので、状況を推し量るにはあまりにも不適だと自覚しています。
でも、この出来事から受ける辛さはきっと本物…
だって、どんな時も笑顔と明るさを忘れないニーナの感情が爆発したくらいですから…

そうなると次の展開は…予想通り激しい激情の場面です。
でも当然の事で当たり前の発想だと思います。
もし私がその立場だったらきっと同じことをしたから…

でもこの作品のタイトルには「バハムート」が刻まれていて、それは2期になっても健在…
これが何を意味するのか…
少し考えれば分かる事ですが、事の顛末は是非本編でご確認頂ければと思います。
最後の最後で1期から視聴してきた人にとっては最高のプレゼントが受け取れたのではないでしょうか。
ほんの一瞬…不意を突かれましたが、気付けて感じる事が出来て良かったと心底思います。

オープニングテーマは、SiMさんの「LET iT END」と、THE BEAT GARDENさんの「Walk This Way」
エンディングテーマは、DAOKOさんの「拝啓グッバイさようなら」と「Cinderella step」
オープニングの「Walk This Way」とDAOKOさんの2曲がお気に入りでした。

2クール全24話の物語でした。
壮大でファンタジー作品としての出来栄えは最高峰と言っても過言では無いと思います。
原作ゲームの作品はこれまで数多く輩出されてきましたが、ここまでの完成度の高い作品はそうお目にかかれないと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

53.9 7 王子で秘密なアニメランキング7位
エンドライド(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (150)
667人が棚に入れました
エンドラと呼ばれる地球の裏側の世界を舞台にしたファンタジー。前向きで明るい普通の中学生・浅永瞬が不思議な水晶の力でエンドラへと迷い込み、エンドラの王子・エミリオと出会ったことから物語は動き出す。

声優・キャラクター
小野賢章、増田俊樹、美山加恋、大橋彩香、高橋広樹、鳥海浩輔、伊藤静、内田雄馬

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「思い」の詰まった物語…だったと思います。

この作品はオリジナルアニメだったみたいです。レビューを書くためwikiをチラ見するまで全く知りませんでしたが、初めは何となく視聴を初めて…ヒロインのアリシアの可愛らしさに惹かれて…しばらく視聴していくうちに伊藤静さん、悠木さんも出演されて…振り返ってみると視聴して良かったと思える作品でした。

この物語の主人公は中学3年生の浅永 瞬…両親との3人暮らしで仲の良いごくありふれた家庭で彼は育ってきました。
父親の誕生日を家族で祝うため父親の経営している会社に瞬は迎えにいくのですが、社長室に保管されていた石に触れた途端、全く見覚えのない場所に飛ばされてしまったのです。

そこは暗い洞窟の中の様な場所だったのですが、その中の牢獄に一人の若者が幽閉されていたのです。
その若者の名はエミリオ…この物語のもう一人の主人公でした。
エミリオは投獄されるに値する十分な悪意…現王を憎み復讐するという明確な意志を持っていたのです。
こうして波乱に満ちた幕が上がり…物語が動いていきます。

瞬がエミリオと出会った場所はエンドラという地球の内側に広がる世界でした。
瞬はエンドラで様々な人々と出会います。
エミリオの幼馴染であるヒロインのアリシア…
エミリオの教育係で研究者のパスカル…
革命軍「イグナーツ」を率いるデメトリオとそのメンバーたち…

でも一番びっくりしたのは「ズー族」の存在…
なぜなら彼らにはエンドラの動物の血が混ざっている事が一目で分かる容姿…
確かにパッと見は怖いイメージもあるのですが、実際に話をするとそんな悪いイメージは簡単に払拭できるくらい義と忠に熱い民族でした。

それなのに「ズー族」だからといって蔑められ、過酷な重労働を強いられてきました。
同じエンドラで生きる民なんです…
確かに見た目の違いはありますが、それは彼らに辛く当たる理由にはなりません。
だからこそデメトリオらイグナーツが立ち上がった訳ですが…

でも、地球の裏側に別世界が広がっている…という設定はとても面白いと思います。
昔から「北極には地底に繋がる穴がある」「ナチス・ドイツは地球空洞説を信じていた」
などという話題がありましたから…

中でも個人的に興味を持ったのはアメリカ海軍のリチャード・バード少尉のお話です。
彼は地底の世界で眼下に広がるジャングルを見ただけでなく、写真まで撮ってきていたんです。
その写真には「のどかな田舎の風景」と記されていました。
この世界観…正にこの作品とマッチしているんですよね。

実際に地底に別世界が広がっているかは分かりません。
でも存在の可能性を物語に活かす点が普通のファンタジー作品とは一線を画していて面白いと思いました。

一方で物語の方は結構シビアな展開の連続です。
「復習」「革命」といったキーワードが浮上する時点で決して穏やかではないのですが…
とにかくたくさんの「思い」の溢れている作品でした。
本懐を遂げる事のできた思い…
行き場と一緒に失って…後から想像する事しか出来なかった思い…
本当の事が言えなかった思い…

今は仮初めの状態…でもそれが悪いだけでは無いと思います。
真実を追い求める事だけが幸せじゃない…
だって思いを伝えたら仮初めの状態が終わってしまうかもしれないのだから…
終焉をみんなが望んでいる訳ではないのです…
たくさんの思い…気になる方は是非本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、LUNA SEAさんの「Limit」
エンディングテーマは、藤巻亮太さんの「go my way」と中村一義さんの「世界は変わる」
クロムクロでGLAYが出てきた時にはビックリでしたが、正直LUNA SEAの方がよりビックリでした。
確か解散したんじゃ…と思って調べてみたら、2010年から活動を再開させていたんですね。

2クール計24話の作品でした。しっかり腰を据えた物語の構成は良かったと思いますし、終わり方も個人的には好きでした。
レビューではもう少しアリシアの可愛らしさについて触れようと思っていましたが、結局殆ど触れず終いになってしまいました。アリシアのCVは美山加恋さん…この作品がアニメ声優初挑戦との事でしたが、「ももへの手紙」の主人公である宮浦ももを演じられていたみたいですね。
「ももへの手紙」は未視聴の作品なので、今後視聴するのが楽しみになりました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今春、俺だけのアニメ候補になりそう。(俺も見ないアニメになりそう

あんまり評判よくないですね。
コメントありのレビューも数件しかないし。

バトルシーンがあっても盛り上がらないし、
動くと絵柄が微妙な感じになるのはなんでだろうか。

話しとしては、まだ2話までしか見てないからわかりませんが、
子供のころに読んだ神話であるとか冒険話に近い雰囲気で、
無理のないストーリーになりそうです(おもしろいとは言っていない)

地上で暮らす人がエンドラと呼ばれる地下の世界に紛れ込んでしまい、
その地下世界こそが神々の住む場所だった~。

神界が天空じゃなくて地下なのは、
今後の何かにつながりそうですね。

神様もそれなりの地位のある神になると、自身の体内から
家宝具とよばれるアイテムを取り出して使えることがあります。
(誰でももっているわけではない)

主人公は人間なのに偶然からでも家宝具を扱えるようになりますが、
生まれからして何か秘密が隠されているのかもしれません。
(実は王家につながる神様の子だったとか)

とまぁ、想像だけで書いていても、なぜかほとんど正解に
なりそうな恐ろしさを感じるのでやめますが
見ようと思えば見られる話しなのは間違いないです。
ただ、年齢対象が限られるっぽいのかな。

個人的な感想としては、よくしゃべるタイプの主人公なんで
そこをもう少し押さえてほしいですね。
ちょっとうるさい。

テイルズオブジアビスのルークもそうですが、一昔前の主人公って
うるさいくらいに怒鳴って会話するのが当たり前なところがあって、
喜怒哀楽がオーバーなキャラが多かった気がするのはなぜだろうか。

以下ネタバレで

4話まで~ 無計画すぎる王子様に付き合わされる主人公が不憫すぎる
{netabare}
王子の身分ながら現国王を襲って切りつけてお尋ね者になってしまってエミリオと、
そのエミリオの脱獄を手伝って以来、逃避行に付き合わされる瞬。
とりあえず幼少のころに勉学を教えてくれた元宮廷博士のもとにいき、そこから
反体制派の救世軍に身を寄せるところまできました。

エミリオの怒りはそれはそれとして、瞬からしたら迷惑なことだらけですよね。
何も知らずに地上からやってきて、質問に答えてくれるのがエミリオだけだった
てのはあるんでしょうけど、それでいろんな敵に追われて戦って、ほめられるどころか
罵られてバカ扱いされてと、これっぽちもいいことがないんですがw
もう別行動でいいんじゃね?という気も~。

ヒロインぽかったアリシアも置いてけぼりくらってるし、このアニメはどう転ぶのかわかりませんね。
来週にでも唐突にエミリオが王様になってても驚きませんw

基本、エミリオは無策。逃亡者の身だから仕方ないのかもだけど、その割りに悲壮感ないし
毒づくだけで建設的な試みがひとつもないし、見ていて盛り上がれるところがないなぁ~。

てか、エミリオと瞬がいつまでたっても仲が悪くてケンカばかりしてますからね。
それもわめく系。
これでは会話もおもしろくならないし、どこが見所なのかな。
夕方放送なので少年向けなのかもですが、うーん。

反乱軍として活躍しはじめるまでの我慢?とは思っても、そろそろ限界かもw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

ろれ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

序盤で切った人もったいない

内容は王道ファンタジーもので、昔休日の朝にやってたアニメみたいな雰囲気があります。
エロもないし萌えも適度なので普通に朝でも大丈夫な内容だと思います。

で、私はというと剣や魔法で戦うといったファンタジーものはマジで嫌いなんですけど、OPがLUNA SEAだったので見ました。
今の若いオタクはLUNA SEA知らないかな?

2000年末に一度終幕したんですけど、2007年に一夜限りで復活して、2010年ごろに完全復活したバンドで今ではちょいちょいライブやってます。

2000年末の終幕ライブは東京ドーム2daysだったのでµ'sがよく比較されてましたね。(他にも共通点が多々あり、「µ's=LUNA SEA説」も浮上したほど)
07年の一夜限りも東京ドーム。
10年は東京ドーム3daysで3日目はチケ代無料。
そのあとは武道館6daysなんかもやってます。
ここまで書けばいかに化け物バンドかがわかるでしょう。

ちなみに今年はたまアリ2daysです。
本編でもライブの告知がされてましたね。


やっとここから感想やら書きます。
序盤はクソ&クソでLUNA SEAの無駄遣いだったんですけど、話数が進むにつれて面白くなり、後半から終盤、ラストにかけては結構な盛り上がりを魅せます。

なんといっても最終話がよかったです。
個人的にああいう終わり方には弱いです。

このアニメに関しては途中で切った人のレビューはあまり参考にしないほうがいいかもしれない...。

と言っても超絶めちゃくちゃ面白いというわけでもないので単純に「個人的に好き」という意味で評価が高いだけです。

お、「OPの歌が下手」と言ってる人が。
確かにOPの「Limit」はLUNA SEAにしてはキーが高いので張り上げた感じになってるからそう思うのも仕方ないかな。
というかRYUICHIの声、歌い方自体好き嫌いがわかれるのでなんも言えねぇな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

60.3 8 王子で秘密なアニメランキング8位
ウルトラマニアック(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (37)
301人が棚に入れました
中学生の立石亜由は、クールで後輩の女子生徒に大人気だが、本当は憧れの架地哲士に気に入られたくて、彼好みの女性を演じているだけだった。そんな彼女のクラスに、佐倉仁菜が転校してくるが、実は彼女はマジックキングダムからやって来た魔女っ子だったのだ。ひょんな事から、亜由は仁菜の秘密を知るも、2人は仲良くなる。仁菜は亜由を手助けしようと、魔法を使うが、いつもドジばかりで、亜由は仁菜に翻弄されっ放し。物語は、亜由と仁菜を中心としたマジカル学園コメディ。

声優・キャラクター
堀江由衣、神田朱未、神谷浩史、千葉進歩

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

天然系嫌いだけど・・良いコンビです♪

ドジっ子とクールビューティーの秘密?

クールで後輩女子からもモテる・・
立石亜由(堀江由衣)

明るく素直で・・ドジな天然ボケ・・
佐倉仁菜(神田朱未)

二人には人に言えない秘密がある・・
そんな二人が出逢って秘密を共有したら
色々な事が起きたり巻き込まれたり・・
ラブコメ要素も程良く入った感じの
魔女っ子アニメかな。

人(特に好きな人)の前では・・ついつい
意識してキャラ作ってしまったり・・
憧れの人の好みに合わせようとしたり^^;

クールに振舞っても実は凄く臆病な亜由・・
ドジだけど明るく前向きなニナと出逢い、
翻弄されつつも互いに刺激を受け成長して
いく物語。

学園ラブコメだったり、ニナの世界の騒動
に巻き込まれたりで賑やかな感じ。

最終話近くは特に涙が零れるかも・・

恋愛絡むと物語の評価を高くしてしまう・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ママレードボーイと同じ原作者の作品

この作品は「ママレードボーイ」と同じ原作者の作品なんですが、
因みに内容的には古き良き魔法少女的な作品なんだけど、
日常ドタバタ劇が中々楽しく見られたのと、
それと仁菜と亜由のキャラも非常に可愛くて、
この作品に付いては本当に知名度が低いけど隠れた良作だったと思います。

【評価】

65点・2B級

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

lg さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

-感想-

鑑賞回数:1回 ※評価はしてません。

【総合】
----------
 大分前に見たので内容はうる覚えです><
 近いうちに再度鑑賞したいと思ってますー。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

68.5 9 王子で秘密なアニメランキング9位
サクラ大戦 活動写真(アニメ映画)

2001年12月22日
★★★★☆ 4.0 (81)
414人が棚に入れました
1996年の発売以来、ゲームファンからもアニメファンからも強い支持を受け続けているファンタジック・アドベンチャー・アニメーション初の劇場公開版。昼は「帝国歌劇団」の人気スタア、そしてひとたび帝都に危機が訪れれば秘密部隊「帝国華撃団」のメンバーとなり悪と戦う乙女たちの華やかな活躍を描く。同時上映は「デ・ジ・キャラット 星の旅」「あずまんが大王」「スレイヤーズぷれみあむ」。
 太正十五年、12月の帝都。元星組隊長のラチェット・アルタイルなる女性が帝国華撃団花組に配属される。それは紐育華撃団設立準備のための措置だったが、彼女のワンマンぶりに花組の面々はとまどいを隠せない。同じ頃、アメリカのDS社では政治家・田沼と結託し帝国陸軍に無人霊子甲冑ヤフキエルを売り込もうと画策していた。ある日、いつものごとく “降魔”と戦う花組の前にヤフキエルが突如現れ、圧倒的な強さで降魔たちを蹴散らしてしまう。陸軍での正式採用も決まったヤフキエル部隊は以来快進撃を続け手柄を一人占めしていくのだが……。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「サクラ大戦」初の劇場版…19年前に上映された映画とは思えない程のクオリティを見せて貰いました。

この作品の原作ゲームは未プレイです。
テレビ版に引き続いての視聴となりましたが、公式HPに「いま、世界最高の水準のスタッフによる夢のプロジェクトが幕を開けます。」と記載されていましたが、この文言の神髄を思い知ることになりました。


大正15年、帝都東京は西洋文化と日本文化が入り交じり、街には蒸気電話、蒸気自動車、
地下には蒸気鉄道網が敷設され、独特の文明が築き上げられていた。
しかし、この一見華やかな舞台の裏側には、"降魔"と呼ばれる
異形の怪物が跋扈する闇の世界が潜んでいた…

通常の軍隊、警察では到底手に負えないこれらの怪物から帝都を防衛すべく、
闇と戦う秘密部隊「帝都歌劇団」が組織された。

だが、驚くべくことに、隊長を除いた全てのメンバーは華もはじらう乙女たちであった。
彼女たちは、昼は帝都の人気スタア、「帝国歌劇団」として大帝国劇場で華やかに舞い踊り、
一度、帝都に危機が迫ると「霊子甲冑」に身を包み、
「帝都歌劇団」として加齢に戦う戦士たちである。

花組の隊長である大神中尉を巴里へおくりだした、さくらたち花組のもとへ
元星組の隊長ラチェット・アルタイルが配属される。
合理主義で個人主義のラチェットと隊員たちの確執が深まる中、
帝都は謎の降魔軍団の出現に脅かされていた。

度重なる失態を繰り返す花組に対して、帝都不要論が囁かれる中、
リーダー不在の花組に未曾有の危機が迫る!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

視聴を始めて直ぐに気付くこと…
それは圧倒的なまでの映像美です。
テレビ版の視聴後に見たからかもしれませんが、動きの滑らかさも半端無いんです。
現在のアニメとクオリティに遜色がない…
これって、19年前では相当なことだったと思います。

そしてもう一つ気付くのが、テレビ版より花組所属隊員が増えていることです。
元々花組は以下の6名で構成されていました。

真宮寺さくら(CV:横山智佐さん)
神崎すみれ(CV:富沢美智恵さん)
マリア・タチバナ(CV:高乃麗さん)
アイリス(CV:西原久美子さん)
李紅蘭(CV:渕崎ゆり子さん)
桐島カンナ(CV:田中真弓さん)

そしてこの劇場版から加わったのが以下の2名です。

ソレッタ・織姫(CV:岡本麻弥さん)
レニ・ミルヒシュトラーセ(CV:伊倉一恵さん)

この2人は、元はエリート集団と言われた星組に所属していたメンバーです。
だから一時的に花組に星組が集結した形となった訳です。
星組は花組より先行して結成されましたが、故あって解散となりました。
どうして星組が解散となったのか…
この物語の顛末も見どころの一つだと思います。

そしてこの物語のもう一つの幹は、花組の存在を脅かす正体不明の人型蒸気の登場です。
この招待不明の人型蒸気の一番の脅威は無人で稼働できることだったんです。
機械は壊れたら直せば良い…
ですが、人間はそういう訳にはいきません。
一時は絶体絶命のピンチに追い込まれる花組ですが、そこから彼女たちの獅子奮迅の活躍を目に焼き付けて欲しいと思います。

主題歌は、帝国歌劇団による「劇場版・奇跡の鐘」

上映時間85分の作品でした。
凄い作品を見てしまった…という思いと大団円のエンディングに大満足です。
気持ち良く視聴させて貰った作品でした。
引き続き「サクラ大戦 神崎すみれ 引退記念 す・み・れ」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

真写動活的漫浪正大

ゲームとして大ヒットしてOVAやTVアニメ等を
中心に様々なメディア展開で人気の作品かな。

大正浪漫を感じさせる時代背景にスチームパンク
を取り入れて戦隊ものとして描かれている様です。

歌劇団の歌で始り主だった人物が登場・・さて?
ここから何が始まるのかな?等と漠然と予備知識
等が無い状態で視ても楽しめる作品でした。

淡々と進む展開の中でも鍵となりそうな人物等や
メインキャストのイメージが徐々に理解できる様
な優しい構成になっています。

所謂複線の見せ方が王道で、あ?何か起きそう?
とか、この人胡散臭いな・・とか後半に結ぶ布石
になるシーンでは?等と楽しませてくれます。

何か起きる・・此処から大きな展開が・・そこに
スチームパンクなメカデザインは・・可也はまる。
レトロな雰囲気とか・・そういうレベルではない。
この構成も演出もメカデザと見事な描写で活かされ
世界観を強烈に印象付けて魅せつけてくれます。

キャラデザは少々安定しない?と思う部分や挿絵
等と若干ギャップを感じますが・・
キャラのイメージ等は良く出ていると思います。

声優は正直巧いとは感じませんでしたが・・
作品のイメージを台無しにするとかキャラの印象
を壊す様な事は無く、概ね役処の雰囲気は感じた。

音楽も世界観に合った雰囲気で効果的に使われ、
効果音等も映像を巧く引き立たせている。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

漆黒メイド さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

サクラ大戦で一番見るべきアニメ

サクラ大戦の世界観は「歌」にあり!
最初に「歌」があってその後物語りがある形を作りたかったと話ていた。
作者の王子と作曲家の田中公平先生の世界がこの映画で分かりますw
なんといっても冒頭が歌から始まり華やかなサクラの世界が広がるのです。
ワクワク感がハンパないですよ!( *'ω'* )
見るべき順はOVA>映画>テレビって感じですね。
もし、まだサクラを知らない方はPS2版の「サクラ大戦~熱き血潮に~」
をプレイしてみてください。最初はゲームをやった方が絶対いいです。

OVAは初期のサクラ大戦も見れますし、明るく華やかなで楽しいサクラが見れて面白いです。

TV版は全体的に暗く、戦闘方法も改変せれていて、ゲーム版の魅力が薄れている印象ですね。最大の霊愛とかよりヒロインのさくらがメインで頑張る話なので
もし、サクラの世界観を知るのならゲームをやった方がいいです。
クリアは難しくないですよ。
TV版は25×30=750分で約13時間ほどなのでゲームクリアは10時間もいらないです。

映画版はドンと1&2のキャラが来ますが話は面白いので見て損はないかと思います。
ゲームやって映画をまた見ても楽しいと思いますよ。一緒にサクラファンになりましょう!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

56.1 10 王子で秘密なアニメランキング10位
西の善き魔女 Astrea Testament(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (57)
368人が棚に入れました
女王制の国グラールの北方、辺境の地セラフィールドで生まれ育ったフィリエル・ディーは15歳になり、伯爵家の開く舞踏会に参加することを楽しみにしていた。舞踏会の日の朝、幼なじみルーンから渡された青い石の高貴なペンダント。このペンダントがきっかけで、フィリエルが実は女王家の姫であることが判明する。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

過去より未来♪

2006年4月-6月TV放映された。全13話。
1997年9月荻原規子作の小説を元に制作されたTV版アニメ。
貴種流離譚・恋愛・冒険譚の様なSF風ファンタジー。

あらすじ。
女王制の"グラール国"の北方、辺境の地"セラフィールド"で
生まれ育った15歳の少女フィリエル・ディー。

彼女は、生まれて初めての舞踏会の朝、幼馴染の少年ルーン
から青い石の高貴なペンダントを手渡される。

それはフィリエルの父、天文学者ディー博士が彼女に託した
品だった。そして、このペンダントが切欠で、高地の村娘の
フィリエルの日々は一変してゆく。


感想。
それ程古い作品ではないけど何処と無く古い印象を受ける。
序盤早々に王の家系であるという事実から一気に謎が深く
なっていくパターン。陰謀に翻弄されつつも真実に迫る・・
スリリングな展開も多い。EDを視ると何となくSF風異世界
モノのような雰囲気がでている。SFについては触れない。

異端の文献云々というこの世界観に大きく関わる謎を秘匿
した世界があるという謎を解いていくのだけれど・・
13話では厳しい尺で何とか要点だけを纏めた感じで展開は
可也強引な感じ・・それでも世界観は可也好き。

中盤は学園パートを含め緩急のある展開。
主人公のキャラがある程度活きて重苦しくはならないけど
結構シリアスで暗く陰湿な感じの展開が多い。

此処から様々な国との争いや"西の善き魔女"の本当の意味
を知るまで矢張り短すぎる・

作風からいってキャラデザとか音楽とか全体的に雰囲気は
良い感じで・・特に可も無く不可も無く。動きのある描写
が結構あるので動きが悪い作画には少しガッカリ。

8話以降・・愈々大きく動くのだけれどこの周辺で大きな
区切りのエピソードで12話1クールにすれば・・ルーンや
他のキャラにもう少し掘り下げができたような気がする・・

いきなりの竜退治や1話めの吟遊詩人の伏線を此処でという
のが・・物足りなく・・後は竜退治の派手なバトルや戦乱
のバトルアクションに西の善き魔女?異端の謎?
残り4話で?・・壁の外の世界?ん~・・学園生活の意味も
ヴィンセントやイグレイン等の再登場で良い感じだけど掘り
下げは少し物足りない・・。学園パート後2話位欲しい所。

龍やユニコーン云々はこの手のファンタージーお決まりの
パターンで如何にもな展開。

その後の話数が足りなすぎて一気に締めくくった感じ。
3度視ても矢張り此処もっと頑張って拡げて欲しかった・・



フィリエル・ディー:折笠富美子
「消えた第二王女」エディリーンとディー博士の娘。
琥珀色の瞳に赤金色の髪。俗称「あかがね色の髪の乙女」
何時も自然体で感情が表に出やすくのびやかな性格。
運動神経は抜群だが、料理と裁縫の腕は今ひとつ。

ルーン:平田宏美
ディー博士の弟子。フィリエルの幼馴染で弟の様な存在。
黒髪に煙水晶のような瞳。度なし黒ぶち眼鏡を掛けてる。
非常に人付き合いが悪い。フィリエルに妹の様に接する。
チェスの腕前は天才的で、計算能力が非常に高い。

マリエ・オセット:藤村歩
村の大地主オセット家の末娘。フィリエルの同級生。
栗色の巻き毛に青い瞳。快活な性格。徒名は「妖精娘」

アデイル・ロウランド:斎藤千和
北部有力貴族ロウランド家の養女。フィリエルの従姉妹。
オーガスタ王女の次女で次期女王候補のひとり。
周りを穏やかにさせる雰囲気を持つ一方で芯は強い。

ユーシス・ロウランド:谷山紀章
アデイルが育てられたロウランド家の長男。
ルアルゴー伯爵の実子で次期伯爵。生真面目な性格。
赤い髪にはしばみ色の瞳。近衛師団の優秀な騎士。

ロット・クリスバード男爵:石田彰
ユーシスの友人で王立学院時代からの付き合い。
亜麻色の長髪に緑色の瞳。冗談好きで陽気な性格。
グラール王国最年少の爵位保持者。


ルアルゴー伯爵:土師孝也
グラール王国の北部に位置するルアルゴーの当代伯爵。
ユーシスの父。アデイルにとっては養父。

レイディ・マルゴット:唐沢潤
ルアルゴー伯爵夫人。ユーシスの母。アデイルの養母。
薔薇の栽培を趣味としている。上品かつたおやかな婦人。
グラール王宮の女官の地位も持ち、情報収集等を行う。

レアンドラ・チェバイアット: 田中理恵
アデイルの姉。南部の有力貴族チェバイアット家の養女。
プラチナの髪に漆黒の瞳。次期女王候補のひとり。


ヴィンセント:恒松あゆみ:トーラス女学校の生徒。
フィリエルと同じ最高学年。学校一の秀才で、文芸部長。

イグレイン:斎賀みつき:トーラス女学校の生徒。
剣術の達人。背が高く雰囲気も大人っぽいが、実際は年下。

シザリア:能登麻美子:トーラス女学校の生徒。
ラヴェンナ:幸田夏穂:トーラス女学校の生徒会長。
リティシア:中村千絵:トーラス女学校の生徒会副長
ヘイラ:大原さやか:トーラス女学校の生徒会副長。

ケイン・アーベル:古澤徹
ヘルメス党の事務方を束ねる男性。
偵察や暗殺などの荒事も担当。

コンスタンス女王陛下:野沢由香里
フィリエル、アデイル、レアンドラの祖母。白髪に青い瞳。
グラール国女王。グラール国女王は星仙女王とも呼ばれる。

バード:小川輝晃
女王陛下直属の吟遊詩人で年齢不詳の青年。

ライアモン殿下:中田譲治
コンスタンス女王陛下の末子。フィリエルの叔父にあたる。
男子は王位を継げない為、現在はリイズ公爵となっている。
女性しか継げないグラール王国の継承制度に疑問が有る。

メニエール猊下:小宮和枝
傍系王族で、現在は大僧正の地位にあり発言権も強い。
高齢の女王陛下の代理を務め各儀式を取り仕切る事が多い。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

この巻き込まれ感はいい巻き込まれ感な感じがする

王国の外れも外れの辺鄙な片田舎で暮らす娘が、城の舞踏会へ出かけたことをきっかけに激変する人生!

父と母は何者だったのか?
宝石に隠された出生の秘密!
異端とはなんぞや?
禁忌とされる昔話の数々
姿を消した父はどこへ・・・

意外にも読めないストーリーで楽しめました。

おきゃんな田舎娘が実は高貴な生まれで~というパターンはありふれたものなんですが、そこで城での権力闘争にまったく巻き込まれずに(巻き込まれそうになっても華麗にスルー!)かと思えば、余計なことに巻き込まれてトラブルを招くという~。

それでもテンポよくみせてくれるのはヒロインの男前なキャラ立ちなんでしょうね。
変なバイタリティの塊のポジティブ志向で、がんがん前のめりで突き進んでいくのは赤髪の白雪を彷彿させます。あ、タイトルで魔女ってありますが、魔法は使えないと思ってください。そこも意外!

時折みせる純情系な素の表情もなかなかよかったです。本当に大切にしている人をみつけたとき、それが遅すぎたと気がついたシーンはドキリとしました。

てか、ヒロインのフィリエルの周囲の人たちってのが、けっこういい加減なんですよね。

特に物言いに品のない王子(悪い人ではないけど軽薄ぽいし、すぐに決め付けてかかる言動)とか、失踪癖のあるお父さんとか、自分はいない方が…とか思い込み激しい幼馴染とか。あ、全部男の人だw いま気がつきましたwww ともあれ、この作品の女性は皆強くて輝いてます♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

Takaさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ごった煮感

「もっと評価されるべき」から検索。

女王制な国で次期女王を争う話で、異端とよばれる研究をしている人々は、
虐げられてる的な話?

・BL小説を書く女王候補
・女装
・百合学園
・キモデザドラゴン

ファンタジーというより、ごった煮感と、
ストーリーが急展開過ぎてついていけなかった。

もっと評価できなかった…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ページの先頭へ