選挙おすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの選挙成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月19日の時点で一番の選挙おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.1 1 選挙アニメランキング1位
恋と選挙とチョコレート(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1835)
10606人が棚に入れました
生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、幼馴染の住吉千里とともに食品研究部(ショッケン)の部員だが、大した活動もせず堕落した日々を過ごしていた。そんな時、次期生徒会長有力候補の東雲皐月が「無実績部活の整理及び廃止」を提案し、ショッケンは廃部の危機に陥る。部員たちは知恵を出し合い、現生徒会長・毛利夜雲の助言を受け、裕樹を対立候補として立候補させようとする。裕樹も次々と浮き彫りになる学園の「問題点」を知り、出馬を決意。かくして裕樹は無謀な選挙戦を、そして学園に潜む陰謀と戦うこととなる。

声優・キャラクター
中村悠一、中村繪里子、門脇舞以、今井麻美、水橋かおり、浅川悠、儀武ゆう子、緒方恵美、いのくちゆか、藤村歩、石松千恵美、真田アサミ、榊原ゆい、遊佐浩二、水島大宙、鈴村健一

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

偏見で判断しないで欲しい作品 ※追記5&6話感想

※追記5&6話感想

私は原作プレー済みなのですが、やはり全てのルートが詰め込まれてますね(^_^;)
改めて1クールじゃ足りないような・・・
今回あえて言うならみいちゃんの回だったかな(*´ω`*)
みいちゃんの気持ちがとても複雑で本当に痛いです(TT)
しかしアニメ版のキャラデザインは可愛いですね(*^_^*)♪








原作がアダルトゲームということで、原作を知らない方々にかなり偏見を持たれていますが、原作のシナリオは全てとは言いませんが面白いです。
選挙ネタですが、そもそもの立候補理由(廃部撤回)とは違う、後に浮上してくる理由の方が物語の核になっていたりします。各キャラクターとの恋愛やそれぞれが抱える問題も泣けるところは泣けるゲームです。
その原作を1クール予定なので各回詰め込みになってはいますが内容的には面白いと思います。
面白く無いと必要以上に罵っている方々は、全クリせず途中で投げ出したか、そもそもプレーしたこともないのに偏見だけで判断されている方。
又はプレーしたけど、難しい話になった途端に眠くなってしまうような方々ですかね(^_^;)。
原作の評価みたいになってしまいましたが、アニメ版もこれから期待できる作品だと思います。断言できるのはアニメの評価が最終回以降でも低迷の場合はアニメ制作スタッフの力不足とうことです。それだけ原作はそれなりに良いシナリオだということです。長文失礼しましたm(__)m

投稿 : 2024/03/16
♥ : 49
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

フ・・・やっぱ、ありがち学園ハーレム

原作  アダルトゲーム 未プレイ

全12話

エロゲーだけあって、ヒロインみんなが主人公の事が好きなんだけど・・・訳もなく、ただ好意があるだけの設定なので、なんか感情移入できなかったし、面白くなかったかな・・・。

キャラデザ、映像は綺麗です。
女の子はみな可愛いかった。

ただ、ヒロインの1人、東雲 皐月(しののめ さつき)は、「アマガミss」の 森島 はるか にそっくりだったのが気になった!  (^^;

ストーリーは・・・
自分が入っているショッケン部(お菓子食べてお茶するだけの自堕落部)を失くさない為に生徒会長に立候補し、選挙活動します。
最初の動機は不純だが、段々とそれなりのマニフェストを掲げます。

途中、ヒロイン達とのからみがある・・・
と云う感じです。

{netabare}
1話で、扇橋香奈が生徒会総務部の陰謀を見つけ、証拠を握るも、車にはねられてそれっきり・・・それ以降11話まで放置状態。
忘れるわ! ^^
{/netabare}

総評
ストーリーは、まぁ、こんなもんかな? 自分的には魅力を感じれなかったです。

ヒロインの女の子達は可愛いので、好きなキャラ&声優がいれば楽しめるかも。

個人的には、木場 美冬 役を演じる声優の水橋かおりさんの声が好きなので楽しめました。^^

学園ハーレムものが好きな人にはオススメ。 ^^


op:「シグナルグラフ」 歌 - Annabel
ed:「風のなかのプリムローズ」 歌 - Ceui

エンディングの 「風のなかのプリムローズ」は好きでした。(●´ω`●)
CD購入

投稿 : 2024/03/16
♥ : 55

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

裏を持つ学園という世界で少し苦いビターチョコが・・・

spriteから発売された恋愛シュミレーションゲーム

を原作とする作品です。全12話、原作未プレイ。


総生徒数6千人を超える巨大な学校「私立高藤学園」に

通う主人公大島裕樹は幼馴染の住吉千里と食品研究部に

所属していました。次期生徒会会長有力候補で

財務部長の東雲皐月が「無実績部活の整理および廃止」を提案し

ショッケンは廃部の危機に陥る。皆で知恵を出し合い、

話し合った結果生徒会長選挙に出馬してはとなった。

主人公大島は最初は渋っていたものの学園の問題点が次々に

浮き彫りになり、出馬を決意する。

そうして無謀とも言える選挙に向けた活動を始めるのだった・・・


こういった恋愛シュミレーションゲームは共通ルートから

後に各ヒロインのエピソード(ルート)といった展開が

多いのですがこの作品はそういった部分が軸となる生徒会長選挙

で戦っていく糧や主人公の意志に関わってくるような

感じのものでその軸をあまりぶらさずに展開が進んでいくように

感じました。(その軸に沿った何かしらの(例えば特定の

ヒロインやハーレム)ルートだったのかもしれないが・・・)


そしてその軸に沿って見えてくる学園の裏社会に対しての

主人公の心境の変化や主人公の周りにいる人たちの関係性が

軸にの周りにパテで肉付けして、膨らみを形作り、

そういった裏に対する正義へといくのかなと思わせつつ

当初の目的である生徒会長選挙で勝ち部活を存続させる

をずらさないところが良かったです。

(主人公だけはよくブレていたように思えるが・・・)


なのでパラレルワールドのようになって他のヒロインが

空気になるとかルートに入る度に半分リセットされるといった

ところが無くて良かったように思います。

(物語全体として比較的主人公に近い人物であまりスポットの

当たっていないキャラいたのですが・・・)


まあとにかく割と筋を通してブレの少ない展開の作品

だったように思います。まあ目立たたない娘もいたのですが

中心となるヒロイン達との交流みたいなのはしっかり

出ていたのではと思います。

軸の入った展開で最後まで楽しく見れたと思います。

(その分なんとなくこうなるだろうっていうのは予測が

ついてしまったりしましたがw)

◆個人的点数評価 81.851点

投稿 : 2024/03/16
♥ : 41

75.5 2 選挙アニメランキング2位
新 HUNTER×HUNTER(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (955)
4648人が棚に入れました
くじら島で暮らす少年・ゴンの夢は、幼い頃に別れた父と同じ「ハンター」になること。世界中に散らばる、財宝、秘宝、珍品、珍獣……「未知」への挑戦に命を賭けるプロハンターになる決意を胸に旅立つゴンは、同じハンター試験合格を目指す受験生のクラピカ、レオリオ、キルアと出会う。超難関で知られるハンター試験を見事突破し、「世界一のハンター」になれるのか!? ゴンの奇想天外、壮大苛烈な冒険の旅が、今始まる!!

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キメラアント編以降はよく頑張った方

あとは見てません(笑)

まあ、ハンターハンターのファンだったらキメラアント編のアニメ化が見たくて見ていたものでしょう。

リメイク、リブートしたアニメって考えてみたら、これと「鋼の錬金術師」ぐらいですね。(あとベルセルクか。。)

今、また連載再開されましたがベルセルク並みの遅さはあれだけの構成を考えるのは一人じゃ到底無理で、普通「約束のネバーランド」みたいに作画と原作分けます(笑)

尋常じゃないことをやっていると思ったほうが良いでしょう。

普通の漫画家は、「キャラクター」を立てるために「物語」を作りますが、「ハンターハンター」や「鋼の錬金術師」は、「物語」のために「キャラクター」を配置しているんですね。そこが一番の要です。実社会においても、「人間」個人が主体で社会を形成しているのではなく、「社会」に「人間」がいるわけで、人間の主体の「擦れ」「や「溝」を描いているところがほかの漫画家より数段クールな訳です。家族だろうが、恋人だろうがみな他人でしかないってなわけですね(笑)

文学とは、それを読むことによって自分自身を見つめ直す装置なのです。人間、無謬だと思ってる人も多いわけですから。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 18

阿部あいす さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

愛が足りない。

前の作品の方が、何百倍も愛に溢れた作品でした。
なんでここをやらないの!?という悲しさでいっぱいになり、2話で見るのをやめてしまいました。
明らかに話を進めるためで、話を面白くしようとしているようには思えないです。

レオリオの声優が藤原啓治、ゴンとキルアの声優はHUNTER×HUTERファン、とのことでちょっと期待していましたが…
前作を意識しすぎているところや、藤原啓治が活きていないところが残念です。

新しくHUNTER×HUNTERのアニメやるって噂になったとき、前作の声優さんたち皆悲しそうだったなー……。
キャラソンもいっぱいだして、ミュージカルもやって、代表作として10年やってきたんだもんね。

たしか、前作で5話かけてやった話を1話でやってしまったんだったと思います。
しかも前作でアニメ用にアレンジしたものをそのまま使ってるし。
今作を1話見た後に前作を5話見ましたが、話の深みや面白みがまったく違いました!
前作の方がキャラが生き生きしてます。
今作を見るなら、絶対に前作をもう一度見ます!!

原作・前作が好きすぎるだけに、かなり残念。
おもしろく作って欲しかった!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 10
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

蟻に生まれ、人に死す

観終わったって…いや、まだ終わってないだろ!
そう思うのが普通です。もちろん選挙編も楽しみです
しかし…しかし!135話が終わった時点で

「観終わった……!!」

そう言いたくなるほどの素晴らしさでした。フェイタンの母国語が日本語のセリフ逆読みでダサっ!と思ったのなんて完全に帳消しです。

旧ハンターハンターを見ていたので、昔のOPの良さや声の違和感に囚われて途中まで視聴していませんでしたが(なぜかジョネス回だけは見た)
ついに蟻編がアニメ化されると聞いて見始めました。

漫画で読んだときも蟻編はナレーションがやたら多い印象でしたが
アニメだとさらにでした。しかし、ハンターハンターの戦闘におけるコンマ数秒の駆け引き、それがもたらすスピード感を壊さないためには
変に解説役を用意するよりよかったのかもしれませんね。

また蟻編となるとピトーの可愛さや、ゴンさんの圧倒的存在感が話題に上がりやすいですが
私は蟻編の主役はやはり王をおいて他にいないと思います。
以降、王の軌跡を振り返って行きます。

王と盲目の少女
{netabare}
すべての生物を統べる蟻の王として生まれた彼が
コムギと出会い、軍儀を通して人に成る。

 選民までの余戲としてさまざまなゲームを攻略していった王。王宮に招かれた各ゲームの国内プロたちは、どんどん強くなっていく王に敗れ、命を落としていきました。ある者は王の底知れぬ成長力や、その異形・自分の顛末に恐れを抱き自殺をするほど…
そんな時に国内発祥のゲーム軍儀の世界王者であるコムギと出会うのです。
 彼女は目が見えず、王や護衛軍を前にしても今までの人間のように恐怖することはありませんでした。第一印象が恐怖でなかったことは互いにとって大きかったと思います。
そういえば、ドラゴンボールでもありましたね。
世界中の人々が怖れる魔人ブウ。しかし目の見えない少年は魔人ブウのことを知らず、目を直してくれたブウのことをヒーローのように扱います。
ブウは少年の「カッコイイんじゃないかな」という嘘偽りない言葉に純粋に喜んだり、かと思えば少年が欲しがっていたミルクをあげるためにおじさんを牛乳に変えてしまったり…(少年にとっては知らぬが仏)
殺さずに少年と別れた後、見つけた街は一瞬で吹き飛ばしたり…。
善と悪、どちらにも向かいうる存在として描かれていたのは王と共通していますね。

 腰は低いが物怖じしない、そんなコムギと対戦を重ねていくうちに
王は自身に負けない彼女の成長力、軍儀の才能、そして軍儀に対する並外れた覚悟を知り、初めて個の人間に興味を抱きます。しかし、コムギに名前を尋ね返され、答えられなかった王。その後の護衛軍との問答、殺そうとしていたはずのコムギを助けたあたりは完全に人と蟻の狭間で揺らいでいましたね。色合いはまったく違えど、ハーフの方が自身のアイデンティティに悩むことと似ているように感じました。
『余はこいつをどうしたいのだ…!?』
『余は何者だ…?余はいったい何の為に生まれてきた…?』
これらの疑問が生じたのは彼の中に人間らしさが芽生えた表れだと思います。

 
{/netabare}

頂上決戦
{netabare}
いよいよ蟻と人類の存続をかけた戦いが始まったのだけれど、皮肉にも一番初めに犠牲になったのは人間のコムギでした…
このとき王の表情が描かれなかったのは気になりますが、そこがいいです。歴戦の強者であるネテロ・ゼノが動きを止めてしまうほど…。悲しみに溢れていたのか怒りはなかったのか…人それぞれ、表情を想像する余地があります。
所作からもわかるように優しさ・慈愛に満ちた表情だったのではないかと思います。
その後、毅然とピトーにコムギの治療を命ずるときの表情は紛れもなく王でした。ああ…王だと思いました。ピトーも涙するわけだ。この二つの表情を見ることができたらプフの言動も大きく変わっていたでしょう。
 コムギを気遣い、場所の変更を提案する王。大切な人を傷つけた敵に怒りを向けることもありませんでしたね。
  最強対最強のバトルは凄かった。余戲としてコムギと繰り広げていた軍儀の戦いがここで活かされてくるとは!
軍儀をやっていなければ、百式観音のあらゆる方向から繰り出される攻撃を攻略できなかったかもしれませんね。
↓のネテロ会長のセリフは作中でも特に好きな名言です。シャバの肉がつかめる、俺でなきゃ見逃しちゃうね、もいいけどこのセリフには敵わない

いつからだ……?
敵の攻撃を待つ様になったのは、一体いつからだ
敗けた相手が頭を下げながら、差し出してくる両の手に
間を置かず、応えられる様になったのは?
そんなんじゃねェだろ!!オレが求めた武の極みは
敗色濃い難敵にこそ、全霊を以て臨む事!!
感謝するぜ、お前と出会えたこれまでの全てに!!!

かっこよすぎる…闘う者が常に求めているもの、己を奮い立たせる強者。
それは会長だけでなく、コムギもそうだったはずです。世界大会でも無敗の王者だった彼女は王に出会うまで自分の内に眠る真の実力を出せずにどこかくすぶっていたのではないでしょうか。それこそちはやふるの忍ちゃんのように。
しかし、王と出会えた。
自分が本気で戦える相手に。
王との軍儀は彼女にとってとても楽しかったはず。王は対戦者として、ネテロ・コムギを幸福にしたと思います。
 ただ軍儀における王とコムギの力関係とは逆に、戦いではネテロが死力を振り絞っても王に勝てなかった…。武闘家としての負けを認めたネテロは約束通り「メルエム」と王の名を告げ、その後自決し発動させた薔薇により王を道連れにします。武闘家として完敗した後、人間として人間の悪意(しんか)で倒すってのが展開としてすごいですよね。ふつう主人公が受け継ぐとこですよ!?
ゲンスルーの能力といい、ハンターハンターは爆弾にちゃんと致命傷を与える力があるのがいいところだと思います。旅団編もそうですが近代社会とファンタジーのバランスが好きです。
まあ最終的に虫が殺虫剤で死んでしまうと考えると哀愁が漂いますが…
{/netabare}

狼がもたらす救いの一言
{netabare}
爆発によって瀕死の重傷を受けたメルエムを癒す二人の姿は文字通り「献身的」でしたが今までの雰囲気と比べて異質でしたね、グルメ番組みたいで。蟻編における数少ない笑いどころだったのかな。
 爆発のショックで記憶に異常が出たメルエム。これを好機とプフは王が蟻の王としての道を歩めるようにいろいろな画策をします、が残虐性が戻りそうな寸前のところでウェルフィンが奇跡の一言を発します。
童話だとやたら嫌われ者で悪役なオオカミですが、ハンターハンターにおいては素晴らしい役割を果たしました。ハンターハンターの考察サイトで見た「ウェルフィン=well fin.善き終りをもたらす」という解釈には鳥肌が立ちました。
 この一言により王は記憶を取り戻し、反逆者であるウェルフィンに向かい
可能なら人として生きよと言い、事実を隠していたプフは自らを慮ってのこととして不問にします。揺らいでいた王はここで完全に人となるのです!
ピトーにコムギの治療を命じていた時にも感じましたが、彼を表現するには「人格者」という言葉がまさにふさわしい。
{/netabare}


世界で一番美しい瞬間
{netabare}

薔薇の毒により、自分の命が長くないと悟った王は
最期をコムギと過ごしたいと願います。
王を前にしてのパームの戸惑いはゴンのピトーに対するそれと似ていました。敵として殲滅すべき蟻、そのトップが人間側より人間らしいことを言っているのですから。蟻は残酷で危険、だから倒さねばならないという使命感が揺らいだことでしょう。むしろコムギを人質として利用しようとしていた自分たちの方が醜く思えても仕方ない、それくらい真っ直ぐな王の言動にパームは条件付きで膝を折ります。
 そうして二人は再会し、最期の時を過ごします。自分が犯されている毒は感染するものだと告げても、コムギはメルエムとともに居ることを望ん…ああヤバイ泣きそう
 コムギはこれまで軍儀の実力以外、自分に存在価値はないと思って生きてきた。親にそう言われて生きてきた。こんなに優しくされたの初めてだと言っていたし、最も人として扱ってくれた相手がメルエムだったのかも。
軍儀を通した交流で互いにとってなくてはならない大切な存在になっていたんですね、きっと。
死んだと思われた帥を孤立させる戦法「ココリコ」
奇跡の復活を遂げた王を彷彿とさせます。そうして、その傍らにはコムギが…
メルエム「全てを照らす光」という意味で女王が名づけたわけですが
王にとってのメルエムはコムギ、コムギにとってのメルエムは王だったんですね……
「このために生まれてきた……」二人にとって、それは世界で一番美しい瞬間だったでしょう。いつか私もそう思える瞬間に出会えるだろうか

ラストの「メルエム…」と敬称を付けずに呼ぶシーンは、負傷したコムギを抱える王の姿と対比的になっているんじゃないでしょうか。あの時の王はきっと 今のコムギのような、慈愛に満ちた表情をしていたのだと私は思います。

二人の最期を見終えた時には、私もパームと同じ表情になっていました…。
結果的に人間側は勝利を得ましたが、本当に幸いだったのは…{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 13

68.7 3 選挙アニメランキング3位
城下町のダンデライオン(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (840)
4434人が棚に入れました
現代の日本そっくりな王国を舞台に、王族として生まれた9人の兄弟姉妹を描くファミリーコメディ。

町中の監視カメラによって生活の模様がTV放送されているという状況下で、重力操作や分身といった特殊能力を持つ一家のドタバタが展開される。

声優・キャラクター
花澤香菜、茅野愛衣、木村良平、石原夏織、村瀬歩、松井恵理子、小倉唯、勝田詩織、鈴木愛奈、松本大、ゆきのさつき、相坂優歌
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

庶民派王家は子だくさん

どうみても文化は現代日本が舞台ながら
皇居や皇室ではなく、ディズニーランドのお城のような王宮があり
王族が国を統べるというファンタジー。

王族の者は例外なくなんらかの超能力を持ち、
王位継承者は王族の中から国民投票で決めるという。
民主的で王族同士も仲良しで骨肉の争いとは無縁のよう。

ダンデライオン(Dandelion)は英語でタンポポのこと。
城下町のタンポポでは、パッとしないので
和洋折衷のタイトルで正解だと思います。

視聴しようと思えたのは、シリーズ構成が
ヒットメーカー吉田玲子さんだから。
けいおん、ガルパン、マジェプリ、のんのんびよりなど
数々の作品を生み出した方でいつも注目してます。

1話目の脚本も吉田さん担当で
9人兄弟のキャラクターと特技を上手く伝える手腕は流石でした。
いろいろツッコミたくなるところあれども
とりあえず9人兄弟全員に魅力は感じられた。

監督は、ショートアニメの恋味パティスリーを担当した
秋田谷典昭さんでまだ無名でこれからが勝負かなといった方。
監督と吉田さんとの相性はどうなるかに注目。

声優も花澤香菜さん始め実力派人気声優さんばかりで安心です。

王族がなぜに王宮でなく
普通の一般人と同じ住居エリアに住み通勤するとか
意味はありそうですがまだ1話目だし説明不足も仕方ない。
今の所はそういったツッコミ所はスルーします。

原作は4コマ漫画で既刊2巻まで。
そんな限られたネタをどう料理するのかも興味あり。

<第1回~第3回>
{netabare}
4コマ漫画原作らしい、2話が2つ、3話が3つと変則的ながら
1話の中で細かくお題を区切って日常の小ネタで笑いを誘うタイプ。
侵略イカ娘などと同じ構成ですね。

3話までずっと吉田さんの脚本。
キャラの立て方が絶妙な点が吉田さんの素晴らしいところ。
微笑ましい兄弟愛と間抜けな展開の可笑しさが
思った以上に楽しい。

悪人も出てこないし、
ツッコミ心を一旦忘れてゆるりとした日常描写に浸れる人向け。
安定した微笑ましい世界。
これなら最後まで観れそう。

王族の皆さま、いい人ばかり。
兄弟思いで他者にも優しい。
特殊能力あってもどっか抜けてるので人間味豊か。
選挙に勝つために自己PRには執心すれど
策略で競争相手を蹴落とすという発想がないのが
育ちの良さを感じられていい。
櫻田家の皆さんが国民に愛されるのも頷けます。
{/netabare}

<第4回~第6回>
{netabare}
この作品は9人兄弟すべてが主人公と言えそう。

キャラが多いため、吉田玲子さんのように
細やかな目の行き届いたキャラ描写が上手い脚本家でないと
つまらなくなる話だと思います。

実際、第4回と第5回は吉田さんが担当でなかったことがマイナスに作用。
以上は男性脚本家が書いたせいか、どこか大雑把で詰めが甘い気がしました。
そのためネタ的には面白そうでも、
キャラにあと一歩の所で愛着持てない分満足度は低かったです。

ところが吉田脚本の第6回は、
9人兄弟すべての長所と短所が上手く織り込まれてるだけでなく、
その回の中心キャラの人間味を、ピンポイントで上手く引き出せる。
やはりヒット作連発の吉田さんの実績は伊達じゃないです。

自然な台詞、丁寧で繊細なキャラ描写がいいです。
女性脚本家らしく、キャラに対し優しさと愛情を感じられ安心できる。
また、視聴者が感情移入する落としどころを熟知してらっしゃるなぁ、と感心しました。
{/netabare}

<第7回~最終回>
後半は、各回のコメント書きます。

★第7回「王様は心配性/シークレットアイドル」
{netabare}
第7回は、高山カツヒコさんの脚本でしたがいまいち。
自分は高山さんのシナリオとは相性良くないみたいです。
『アルノドア・ゼロ』ではシリーズ構成を担当した方ですが、
アルノドアでも最後のまとめ方にかなり不満が残ったことを思い出しました。

キャラの描き込みが吉田さんより浅い気がします。
そのため、ギャグもいかにも笑いを狙ったようにしかみえず、
あざとさを感じてかなり白けました。

王様は、町中に住んでる以上、子供に対し大らかでないと不自然。
今回の過保護ぶりは、極端に言えば子供を王城に軟禁するくらいでないと違和感があります。
大袈裟な警護体制で生まれるギャグもありきたり。
こういうのはこの作品には合わないと思います。
{/netabare}
★第8回「佐藤さんが悩んでいる/王様の寄り道」
{netabare}
吉田脚本でした。
落ち着いた、地に足の付いた脚本だと思います。
こういう脚本は、声優さんたちも自分の演じるキャラに感情移入しやすいんじゃないでしょうか。

「佐藤さんが悩んでいる」
能力が暴走してしまうブレイクアウトというイベントはあくまでサブとして、
メインは修と花の恋の行方に、茜が真面目に絡むお話し。

真面目な流れで、意外な所でフッと落とすギャグはあざとさが無い分、
爆笑とはいかずともとても微笑ましい。
修と花のカップルがますます好きなり、茜同様に自然と二人の恋愛を応援したくなります。

そして、前半も好かったですが、後半がとても素晴らしい!!
9人兄弟姉妹の両親である、国王夫妻の馴れ初めが描かれましたが、
今迄で一番好きな話です。

「王様の寄り道」
短い話なのに、国王夫妻の魅力が凝縮してたと思います。
なぜお城に住まないで街中の一般庶民の中で暮らすようになったのか。
言葉の説明なんかなくても夫妻の意図がしっかり伝わってきました。
この両親の元で育てられれば、皆いい子に育つだろうと素直に思える。

いままでほとんど表立つことなかったお母さん。
自分的に、この一話だけで櫻田家の最も魅力あるキャラに昇格です。

両親の背中を見ることで成長し、一皮むけた修。
ちゃんと前半とリンクさせた話でとても温かい気持ちになれました。
だけど、花は凍りついちゃったというオチがww

残念なのはこの話は、8話では遅すぎ。3~5話あたりに入れて欲しかった。
せめてクール前半だったらリタイア組をもっと抑えられてたかも、です。
{/netabare}
★第9回「スカーレットブルーム/お姉ちゃんの誕生日」
{netabare}
今回は広田光毅さんの脚本。広田さんは第5回でも担当で
そちらはいまいちだったけど、今回はなかなかいい。

「スカーレットブルーム」
茜の人柄の良さが存分に発揮されたエピで楽しい。
彼女のお人好しで抜けたキャラが可笑しい。

今迄、彼女のおどおどしたところがずっと好きじゃなかったけど
今回は、彼女に自信が表れ、成長を感じさせるお話しで
ようやく彼女のキャラに魅力を感じられました。
さらに、茜の将来のために一芝居する兄弟姉妹たちが微笑ましい。
また察しの良い国民ばかりで、メディア含めて茜のためにひと肌脱いで
騙された振りをしてくれるとは、素晴らしいお国柄ですね。

「お姉ちゃんの誕生日」
人と人との温もりが伝わるいい話でした。
この作品は、第7回にあったような狙ったギャグを入れないで、
今回のような、キャラの飾らない人柄からにじみ出る可笑しさの
ほのぼの路線が相応しい。
こんな脚本と演出なら安心して楽しめます。
ここでは自然に滲み出る、茜の間抜けさにクスッとさせてもらえました。
{/netabare}
★第10回「さーち☆らいとの行方/兄貴面するお兄ちゃん」
{netabare}
苦手かと思われた高山さんの脚本でしたが、今回は落ち着いていていい感じ。
さすがに終盤ともなると脚本家の皆さんのチームワークにまとまりが出てきたみたいです。
前半後半共に、キャラの内面性を丁寧に描けてたのが好かった。
いろんな人間関係の心の距離が、思いやりや優しさで縮まっていく様にほっこりしました。、
{/netabare}
★第11回「さようならスカーレットブルーム」
{netabare}
最終回含め原作から完全離れたアニメオリジナル回。
最終回前編と言ってもいいのでは。
いろいろあって、国王選挙に向けて自分に出来る最善を見つけた様子の櫻田兄弟姉妹。
唯一、茜だけはまだ吹っ切れてないよう。

今回は、茜の幼少期のエピで過剰な監視カメラ設置の理由が明確になり、
彼女のトラウマの源をしっかり描いてくれてたのがとてもいい。
茜は正義の味方願望が子供の頃からあったんですね。いい娘や~。
また今回のトラブルのおかげで、
茜の恥ずかしがり屋で人見知りという最大の弱点を克服したよう。
一皮剥けた茜は素敵です。
{/netabare}
★最終回「王冠は誰に輝く」
{netabare}
やはりトリは吉田脚本。
飛行船のトラブルにちょっとわざとらしさがあったのはいまいちでしたが、
ほのぼの、すっきり上手く纏めて下さいました。
選挙も、無理なく適材適所で収まったし良回でした。
めでたしめでたし~
{/netabare}

<全話観終えて>
最後の二回で伝わったこと…
櫻田家は、王に誰が選ばれようと誰一人として欠けてはいけない最強チーム。
唯一無二の最高のロイヤルファミリーでしたね。
彼等が一丸となれば、この国の未来はずっと明るく安泰なんだろうと感じられた。

前半は、迷走を危惧するほど不安定な感じがありました。
しかし後半は、安定した面白さがあったと思います。
秀作とは言えませんが、なかなかの佳作だと思います。
最後まで観た甲斐がありました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 25

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

三女受難アニメ

三男六女、特殊能力を有する王族ファリミー九人集が国王選挙を戦う話。
なんていったら殺伐ですが、このアニメ、あくまでほのぼのコメディーです。

主人公はシャイで引っ込み思案、三女の茜。
シャイネタを引っ張りながら、最後まで突っ走った感じです。
スカート穿き忘れ事件が面白い。
このアニメ、三女をいたぶるアニメと化してました。
花澤さんの声がまた超可愛い。
こんなアワワワキャラをさせたら天下一品です。

私のお気に入りは、五女の光。
金髪ってこともあり、やっぱり可愛い。
それに明るく真っ直ぐな性格。
まさに私好みですな。

最終話の長男修の台詞がカッコいい。
花「私、しあわせかも」
修「悪いな、俺の方がもっと幸せだ。」
今度、使ってみよおっと。
って、そんなシチュレーションになるかなあ?

投稿 : 2024/03/16
♥ : 49

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

王様(になるの)だれーだ!

原作未読 全12話

特殊能力がある王家の一族が、次期国王を国民投票で選ばれることになってしまい、その資格がある櫻田家の王様の子供達9名の選挙選の模様を描いたコメディ作品です。

ヨーロッパの宮殿ようなものがありながらその他の部分は日本のような世界で、櫻田家は王族でありながら普通の一軒家で子供達も普通の学校に通っている日常生活を送っています。

観ていると全然王族のような感じはしません。(監視カメラやSPはついているようですがw)

9名の兄弟姉妹はみなさん仲が良いのですが、やっぱり年の近い兄弟姉妹とさらに仲良くしているところがありますね。

遥と岬ペアが好きでした。

選挙ということですが、各兄弟姉妹によって温度差があるようです。お互いに足の引っ張り合いみたいなことはなく、協力し合ったり選挙活動を応援したりと争っていますがみなさん仲が良いですね。

また、それぞれの兄弟姉妹に対する思いやる気持ちを描いていました。

各キャラのことを1話ずつ(または1エピソードずつ)掘り下げていますので、全員紹介できて感情移入しやすかったですね。

全体的にほのぼのとしていますので、日常系の作品が好きな方にはオススメです。

OPは小倉唯さんと石原夏織さんのユニット「ゆいかおり」が歌ってます。EDは小倉唯さんが単独で歌ってますね。どちらも可愛い感じの曲です。

最後に、さていったい誰が王様になるのか?観てのお楽しみです^^

投稿 : 2024/03/16
♥ : 43

75.0 4 選挙アニメランキング4位
PSYCHO-PASS サイコパス 3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (435)
2186人が棚に入れました
「正義」は、新たな世界を切り開く。 魂を数値化する巨大監視ネットワーク・シビュラシステムが人々の治安を維持している近未来。シビュラシステムの導入後、日本は海外との交流を断ち、長らく事実上の鎖国状態にあった。2120年、開国政策により変革の刻が迫ろうとしている。変わりゆく世界で、犯罪に関する数値〈犯罪係数〉を測定する銃〈ドミネーター〉を持つ刑事たちは、犯罪を犯す前の〈潜在犯〉を追う。

声優・キャラクター
梶裕貴、中村悠一、櫻井孝宏、大塚明夫、諏訪部順一、名塚佳織、沢城みゆき、佐倉綾音、日髙のり子、宮野真守、中博史、田中敦子、日笠陽子、森川智之、堀内賢雄、矢作紗友里、関智一、野島健児、東地宏樹、伊藤静、本田貴子、花澤香菜
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

看板だけでいつまで商売できるだろうか

やらかしたかもしれない

こうであろうと頭の中にストックされてる情報と大なり小なりズレが生じております。

“観るべきなにかしらをスルーしてないだろうか?”
“これまで観てきた本編の重要箇所を見落としてないだろうか?”

なお当方の視聴遍歴は以下

・PSYCHO-PASS1期(全22話)
・PSYCHO-PASS2期(全11話)
・劇場版PSYCHO-PASS(劇場版)

感じたズレはこちら↓

{netabare}・いつのまに霜月が課長になっとる?
・いつのまに常守が収監されとる?
・移民て何?鎖国政策とってたと思ってたのに
・外務省とは新たなプレイヤーですね
・六合塚さん執行官じゃないのかい?{/netabare}

不安になりました。例えるとしたら、交差点で「青色=渡れる」と覚えてたのが「そこ青じゃなくて紫だよ」と指摘されたような戸惑いがあって、人物や組織相関の修正を強いられます。
なお3連作『Sinners of the System』と1期の新編集版は未視聴です。
すんなり入れた方は無問題として前提や前後関係の把握に時間とられちゃったのは私だけではないかもしれませんね。
実際は見落としというより3期で初披露の“変化”だったみたいです。


で、この事案。
良いのか悪いのかシリーズものの整合性を保とう、みたいな配慮は希薄なのかなと思ってしまいました。プロセスを端折り過ぎという意味でですね。

 『シビュラに支配された超管理社会』

この強烈な設定さえあれば脚本はわりと自由にやりましょう!が見え隠れする3期でした。餃子の王将が各店舗オリジナルメニューを認めてるようなもんですかね。
2期で提示された“集団的サイコパスの是認”を受けて次どうか?が繰り広げられるのだろうと密かに予想してたものですが、全くといっていいほどそれが無かったため、さらにその思いが強くなるわけです。

一見否定的な見方しかできなさそうですが、良く出来た設定を活かしていろいろ試すことが出来てるとも言えます。今回でいえばメンタリストというかサイコメトラーみたいな主人公の投入がそうでしょう。少なくともTVシリーズの主人公が1期から3期までで各々違いますもんね。

・TVドラマを意識した1時間の各話構成
・魅力的なキャラが織りなす群像劇
・とはいえ1期2期の旧作にも配慮はしてる

これはこれで有象無象の凡作の海の中では魅力的に映る作品のひとつ。
なんだかなぁと悶々とするところはあっても小言は期待の裏返しみたいなもんでしょう。もっとオイラを楽しませてくれ!



そしてレビューはこれでおしまい。作品が極めて中途半端に終わっているので評価しようがないため。

{netabare}いわば起承転結の転で終了。1時間枠実質16話分の尺を取りながら一応の区切りをつけて続編は劇場で!というわけではなく、完全に途中でぶった切っているので不満が残ります。{/netabare}

{netabare}『彼方のアストラ』のように放送中の1時間枠を効果的に使っていたり、
『鬼滅の刃』のように区切りをつけた上での劇場版誘導なら見える景色も違ったろうにこれだと好感度ダダ下がりです。{/netabare}


それにそろそろ“免罪体質”だけで乗り切るにはつらいかもよん。
類似のアニメ作品もないですし、設定を活かしながらキャラを入れ替えて『相棒』みたいなご長寿シリーズを担ってほしいなと期待はしてるんです。
せめてシビュラ前夜的な設定の『絶対零度』よろしく第4シーズンくらいまではいってほしいですね。


いつの日か某課長が常守おばあの落とし前をつけるその日まで、しっかり視聴を続けるつもりです。

・・・結局、、観るということです。やれやれ…



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

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2020.01.08 初稿
2020.07.31 修正

投稿 : 2024/03/16
♥ : 54
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101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

より刑事ドラマ寄りに最適化された3期目

【物語 3.5点】
TVアニメ2期で刑事ドラマ風の路線へ傾倒していった感のある本シリーズ。
3期では実写連続刑事ドラマでも多い1時間枠になり、傾向はさらに顕著に。

22世紀鎖国日本というSF要素も“開国”により後退。
外国人労働者を認知、受け入れ拡大に舵を切った
現代日本にタイムリーなネタも提供する。
その他、{netabare}宗教と政治と都知事選、アスリートとドーピングなど。{/netabare}

グローバル世界とつながり、罪をもゲーム化して希釈し、
無自覚化する21世紀型の巨悪も息を吹き返す。
その権化たる「ビブロスト」と公安局刑事課一係らとの対峙がメインストーリーの軸。

一方で、この状況に対する「シビュラシステム」の真意は語られず……
というよりシビュラ中枢には、今回ほぼ出番がない。

世相を反映した一つ一つの事件を解決していくうち、
裏で蠢く巨大な陰謀が姿を見せていくシリーズ構成も連続刑事ドラマ風。
そして、{netabare}巨悪との対決は劇場版で!という伝統の投げ技まで決まるw{/netabare}


【作画 4.5点】
上々。道中、人物に謎の輪郭変動?はあったものの、
概ねCGもバランス良く交えて22世紀日本を再現。

見所は1時間枠になり長尺化したアクションシーン。
警棒、締め技なども乱れ飛ぶバーリトゥードでエンタメ性十分。


【キャラ 4.0点】
“メンタルトレース”により事件対象者になり切り捜査を進展させる監視官・灼(あらた)。
ロシア系帰化移民として開国日本の縮図も体現する炯(けい)。二人の新バディコンビが軸。

灼は能力者同然の“特A級メンタリスト"であり、
さらに{netabare}免罪体質者{/netabare}でもあり、
必ずしもドミネーターの執行判定に従わない言動も含めて、
シビュラをSF設定もろともスクラップにしかねない危険な主人公。
にも関わらず彼を監視官にしたシビュラの意図も現状見えず……。
旧来からのファンにとっては不安要素になり得る。

そこへ溜飲を下げさせるように登場する朱(あかね)や狡噛(こうがみ)らの旧メンバー。
ズルいよ。


私のMVPは自称エースから中間管理職へクラスアップ?した霜月課長。
口は悪いが、情は厚い。24歳にして、息子たちを叱咤し見守るおっかさん風の人当たり。
歯ぎしりが聞こえてきそうな、伏魔殿・外務省との交渉などにも感じる名物上司の可能性。


【声優 4.0点】
豪華。CV.梶裕 貴さん&中村 悠一さん演じる新コンビは
公安局の同僚である以上に幼馴染み。
人物設定を理解した役者により、異なる性格の相互理解も含めた、
兄弟じみた腐れ縁が滲み出ている。

公安局のオッサン成分もCV.大塚 明夫さんの執行官が新たに供給され、
哀愁溢れる境遇の吐露を通じてシビュラ社会に毒を浴びせる。


一方の黒幕の方も、
{netabare}CV.宮野 真守さん演じる気鋭の新“コングレスマン”が、
CV.中 博史さんの老紳士やCV.田中 敦子さんらベテラン陣に挑む。{/netabare}
こちらも世代間抗争含めた?不穏なムードを醸して上質。


【音楽 4.0点】
BGMは引き続き菅野 祐悟氏が担当。
メインテーマはバイオリン属よりギターを強調したアレンジで
刑事ならではのアクション&執行シーンで威力を発揮。

OPのWho-ya Extendedの「Q-vism」がスタイリッシュなロックサウンドの中に
監視社会下の葛藤を込める。
新人の主題歌抜擢自体も、主役一新の制作方針と合致。

EDはCö shu Nie(コシュニエ)の「bullet」。
表現力豊かな女性ボーカルがゲーム感覚で罪を重ねる黒幕を
運命を切り開く意志を込めた銃弾で狙撃。


【感想】
『PSYCHO-PASS』はシリーズを重ねるにつれ、
時系列は22世紀の先へ進んでいるのですが、SF要素の後退によるものなのか、
段々、21世紀に巻き戻っている感じが、私にはどうしてもしてしまいます。

現代日本が直面する課題も貪欲に取り込んで、
本作では鎖国設定まで捨てて、タイムリーヒットを狙うのは良いのですが、
これ別に22世紀じゃなくても出来るネタなのでは?と捻くれた私は感じてしまうのです。


今後はどうかシビュラさんにも、もっとお出まし頂き、
もう少しSFとしての矜持も見せて欲しい。

22世紀でも何故か健在だったタピオカ(笑)を眺めながら、
未来を夢見る私なのでした。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 32
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

亡霊的キュビズム

ProductionI.G制作、SF×サスペンス。

豪華な布陣は劇場版の水準であろう。
集大成を目指す制作陣の意気込みを感じる。

新人執行官アラタはメンタルトレースなる、
高度な共感特殊能力を持ち犯罪者を追撃する。
彼の正義は新たな世界を切り開くのか!?
{netabare}大勢が加担し、誰も罪の意識がない、
詐欺的な犯罪では色相が曇らないという。
メンタルハザードと跋扈する街の魑魅魍魎、
見えざる巨悪との戦いが開幕した。{/netabare}

5話視聴追記。
物語に厚みが増し俯瞰的な視点が必要になる。
{netabare}ビフロストのコングレスマンの真意は!?
シビュラに反旗を翻す構造主義者なのだろうか。{/netabare}

最終話視聴追記。
事件はさらに複雑化し社会の暗部が露呈する。
それぞれが幾多の動機に支えられ命を削り合う。
{netabare}殺意なき殺人の連鎖、差別を生む社会への告発、
重厚なシナリオが緻密な絵で描かれている。
黒幕であろうビフロストの謎や、
過去の因縁が劇場版に持ち込まれ、
ここだけは残念な結果に終わりました。{/netabare}

入り組んだ複数の視点、正義の解体、
{netabare}最終話のタイトルは「CUBISM」である。{/netabare}
ここに全てが集約されている。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 47

68.9 5 選挙アニメランキング5位
バビロン(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (364)
1117人が棚に入れました
「その啓示は、静かにそっと訪れる―」東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め――?

声優・キャラクター
中村悠一、櫻井孝宏、小野賢章、M・A・O、堀内賢雄、興津和幸、宝亀克寿、置鮎龍太郎
ネタバレ

みゃー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

胸糞アニメの一言で切り捨てるにはもったいない

野崎まどによる小説原作、原作は未読
あらすじはネタバレになるので割愛

真っ先に申し上げたいのはこの作品、気軽に知り合いに勧めるのは絶対にやってはいけないということです。

多くの人は言います。
ただの胸糞アニメじゃねーかと。
見て損した、時間を返せと。

たしかに気持ちはよく分かります。
広げた風呂敷をことごとく置き去りにしてしまうわけですから。

そういう部分が苦手な人は絶対に見ない方がいいです。
でも好きな人はどんどん引き込まれると思います。

演出も秀逸ですしメインキャストによる怪演には圧倒されます。
{netabare}特に7話にはそれらがふんだんに詰め込まれていたと思います。{/netabare}

興味のある方は道中で感じる自分なりの主義や主張は一旦脇に置いて、純粋にサスペンスアニメとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

ちなみに原作は未完なので早く続きを出してほしいものです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 13
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shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悪の凡庸さについて

原作野崎まど、REVOROOT制作。

東京地検特捜部の正崎善は、
製薬会社日本スピリの新薬アグラスを巡る、
不正事件を追ううちに奇妙な書面を発見する。
{netabare}紙一面を埋め尽くすアルファベットの「F」、
血で書かれたその書面が物語を急展開させる。{/netabare}
緻密な物語と絵が知的好奇心を刺激します。

徐々に明らかになる不可解な人物関係、
{netabare}不審な関係者の死に繋がり始める政治家の影。
その政治の世界では開発発展が進む、
東京都西部を統合した新域域長選挙が始まる。{/netabare}
政治家による性接待も描かれ、
なかなかに引き込まれる演出である。

秀逸なのは不思議な女性の存在だ。
魅惑的なその容姿に私は虚無を見ている。
彼女の存在が物語の鍵を握ると予言しておこう。

最終話視聴追記。
原作と違った結末にどこも否定が多い。
{netabare}とにかくCパートが余計な混乱を生む。
謎は依然として謎のままである。{/netabare}
善と悪の課題の細部にもっと早く切り込み、
対話の先に議論を深めて欲しかったですね。

{netabare}生物の遺伝子は極めて利己的に振る舞う。
これぐらい勢いで言って良いのだから。{/netabare}

悲しみ半分、しかしもう半分は、
翌週を楽しみにしていた私もいました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 62
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ばびょろ~ん

原作未読


最終回終了後Amazonレビューが荒れたらしい。
これリアタイだと7話までやって翌週から再放送回スタート。11/18をもって8話リスタート12/30まで1か月以上足踏みするという斬新さ。結局翌1/29にフィナーレを迎えた全12話です。
秋期出遅れた私にとっては皆さん方とほぼ同時期に迎える唯一の作品でした。

サイコスリラーとかホラーサスペンスに分類される本作。
現実世界寄りの実写映えしそうな作品です。そして本作に出てくるキャラの一人。ゆきのさつきさん演じる“曲世 愛(まがせ あい)”がこれがもう強烈な個性を放ち魅了されます。この彼女一人をもってキャラ評点満点を与えて良いくらいの逸材。
ゆきのさつきさん存じ上げない方でしたが、ベテランで憑依型の演技をされるとか。その評通りの怪演でした。

これからの方向けには以上です。
荒れたということは裏を返せば感情が揺さぶられるストーリーをたった1クールで楽しめるということになります。キャラは強力っす。


なんかあれみたいです。
朝ドラきっかけで結ばれてイクメンイメージで好感度保ち早数年。
{netabare}※ここまでが第7話。最終話手前って話もあり。{/netabare}
しかし蓋を開けたら「誰のおかげで(怒)」「奥さんかわいそう」「とにかくサイテー」のフルボッコ。
{netabare}※最終話の畳み方でミステイク{/netabare}

パブリックイメージが良ければ良いほど明るみになるあれやこれやでものすごい反動がくるあの感じ。
前半期待値との落差で「かわいさ余って憎さ百倍」的リアクションが大半を占めてしまいました。一方で「そこまで言わんでも」といった立ち位置も理解できます。
置き換えると我々視聴者は当事者ですからね。奥さんの気持ちになってどうジャッジするかってことなのでしょう。


なお、、考察はしかけといて止めときます。

 {netabare}“匿名動画少年の家族構成はさすがに事前に調べるもんだろうよ”{/netabare}

どシリアス物語なのにしょうもないアラが見える箇所複数。

 {netabare}“冒頭に自殺薬を巡るetc持ってきてフェードアウト”{/netabare}

広げた風呂敷を畳めず、結論を導くパーツが揃わない。

自由闊達すぎる作風なので、あまり自分の頭が整理仕切れてないというのがその理由です。
わりと好きな作風でしたのに。そのため月日が流れて復縁を迫られたら断れる自信がありません(適当)。




※オマケ

■いや~その場所はw

1.{netabare}ANAインターコンチ@溜池
:第1話で文緒が尾行して突き止めたホテルはリアルでもなじみ深い場所です。確かに政治家の利用は多い場所でよく見かけますね。官邸も近いです。{/netabare}

2.{netabare}同じく1話で出てきた病院
:そのモデルの病院でこの間手術して入院して現在通院中なんですけど(笑)
:麻酔で昇天しちゃってとかマジ勘弁っす 
:これから処方箋注意深くチェックすることにします{/netabare}



視聴時期:2019年10月~2020年1月   

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2020.02.01 初稿
2020.07.17 修正

投稿 : 2024/03/16
♥ : 58

69.9 6 選挙アニメランキング6位
ログ・ホライズン 円卓崩壊(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (197)
992人が棚に入れました
ある日突然、人気オンラインゲーム『エルダー・テイル』の世界に、数万人のプレーヤー『冒険者』が閉じ込められた!モンスターや魔法がリアルに存在する異世界で人々は混乱し、冒険者の街『アキバ』は秩序を失っていた―人づきあいの苦手な青年・シロエもそんな冒険者のひとりだったが、意を決したシロエは盟友の直継、アカツキ、にゃん太らとギルド『ログ・ホライズン』を結成。さらに、持ち前の知略を武器に冒険者の結束を呼びかけ、自治組織『円卓会議』を立ち上げ、街に平和と安定を取り戻す。この『円卓会議』を中心に、ゲーム世界のもともとの住人である『大地人』との交流も進み、筆頭貴族コーウェン家の令嬢・レイネシアがアキバに赴任するなど、冒険者と貴族や商人、一般市民などとの外交や取引も活発化していく。しかし、冒険者たちが異世界に飛ばされた『大災害』から1年が過ぎ、つかの間の繁栄を享受していたアキバの街には、新種のモンスター『典災』の襲来や東西の貴族どうしの権力闘争、冒険者間の格差・思惑の違いなど、多くの火種がくすぶり続けていた。そして、ついに冒険者の結束の象徴『円卓会議』に決定的な危機が訪れる…

声優・キャラクター
寺島拓篤、前野智昭、加藤英美里、中田譲治、山下大輝、田村奈央、松井恵理子、柿原徹也、藤井ゆきよ、原由実、高垣彩陽、久野美咲、伊瀬茉莉也、葉山いくみ、井上麻里奈、櫻井孝宏、名塚佳織、村川梨衣、下野紘、後藤ヒロキ、岡本信彦、日野聡、西田雅一、中村悠一
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

6年ぶり3回めですから

原作未読 2014年ぶりの3期め


自分は最近参加した後追い組です。これまで1期25話+2期25話ともはや大河ドラマ。
みなさまのNH…じゃなかった、、、モンスターが巣くう渋谷の放送局から大陸(中国)にネットワークを繫げる2期最終話。その最終話との繋がりを感じない3期第1話だったため、直近視聴組の私でさえ脳のシナプスが咄嗟には繋がりません。

せめてアバンやAパートでおさらいさせてくれよ!と長期ブランクを意識させるのが6年という時間。

 いや待てよ…その構成ができなかったのかもわからん

この6年の間に『○○から国民を守る党』が国政進出していろいろバレてきたり、実はサーバーを大陸だか半島に置いてましたーとてへぺろした企業が問題になったりと、〝魑魅魍魎放送局が大陸と繋がっている”描写は無かったことにしたかったのは想像に難くありません。作品の内容と同様に現実世界でも政治的力学が働いたと邪推してます。

冗談はそれくらいにして本題です。
お話の繋がりについて序盤は面を食らいますけどそのうち繋がるものは繋がります。むしろこれまで50話休まずOPを担当してきた“デラッベィ♪”が聴こえてこないことにこそ断絶を感じさせます。OP曲変わりました。EDもYun*chiさんの声じゃないのが違和感あったりで始まりと終わりが締まりません。新OPEDの良し悪しとかではなく馴染むための時間が足りてないと感じます。このようにエンジンかかりきらない1クール12話である前提で3期は楽しみましょう。
連続性の演出は重要でして、仮に内容がイマイチでもお約束の担保でファンの目はごまかせるのです。

そうしてごまかせなかった物語の中身。サブタイトルにもなってる『円卓崩壊』ネタはもとより、{netabare}レイネシア姫の婚姻ネタ等の{/netabare}3期になって初出のネタが、過去50話でそこそこ広げた風呂敷にさらに被せてきたのがわかりづらさを助長してる印象でした。

わかりづらいなら整理してしまえ!と自分なりに観点整理だけはしときます。

■2期まで踏まえて3期の注目点

・帰りたい冒険者。残りたい冒険者。
 ⇒{netabare}それほど深掘りせず。{/netabare}
・冒険者と大地人のパワーバランスは変化するか?
 ⇒{netabare}よくわからない。{/netabare}
・現実世界へのアクセスする鍵が出てくるか?
 ⇒{netabare}ほぼ触れられず。月に行けばなんとかなりそうってとこ止まり。{/netabare}
・ミナミは?
 ⇒{netabare}政略結婚の仕掛けでちょい出。いよいよ次のクールでGOTOミナミになりそう。{/netabare}
・カナミは?
 ⇒{netabare}いわゆる大陸案件。クラスティの記憶を奪い英雄エリアスを制御してた仙女の動機が不明。{/netabare}
・恋の行方は?
 ⇒{netabare}シロエ周りはどうでもいいかも…{/netabare}
 ⇒{netabare}五十鈴とルディ。クラスティと姫。戻れる人とゲーム限定の人。これきっと切なくなる。{/netabare}

これだけだとふっ散らかってるんですけどね。そうはいっても楽しめました。
前半の政治劇と後半のバトルと按排の良い配置です。イデオローグに依らず意思決定プロセスが明快。そしてポイントをそれなりにおさえてる政治劇がお気に入り理由なため前半はこれまでの蓄積関係なく楽しんでました。それらにかまけてるうちに大陸で物語が進行してたり、2期で謎の存在だった“古代種”について追加情報出てきたり、特に不満はございません。


よくぞ3期を作ってくれました、でお釣りがくる作品だとは思っているので個人的にはそれだけで充分。
ついでに、、、同じ続編を匂わせるでも“新たな謎をどーぞ”だった2期の終わりよりも“いよいよ核心へ”な今回3期の締め方のほうが好感を持てます。


なんせ6年ぶり3期めですから。
これは2016年の履正社6年ぶり3回目の夏の甲子園出場とまんま一緒です。そして3年後4回めの出場で全国優勝しとります。
2021年4月現在、続編未定ですがプラス3年くらい気長に待ちますよ。奇しくも大阪だし(笑)



※ネタバレ所感

■さすがはアインス様!

〝ズ”ではありません。〝ス”であります。もともと戦闘系ギルドだったのに役場の福祉課みたいになってたギルド〝ホネスティ”の親分。英語だと正直・誠実を表す〝honesty”とさもありなんなネーミングです。無能なだけでいい人たちなんよね。
残念ながら「さすが!」とはならずに、ビリー・ジョ○ルのサッチャロンリワードのほうでした(謎)。

{netabare}サブタイトル『円卓崩壊』の引き金となったアインスのご乱心。重要エピソードです。

これがまた根が深くて興味深い。
内輪の問題解決に外部の力を取り入れて崩壊に至った例は数知れずまさに今回のもそれ。貧すれば鈍す。窮すると最善手に見えてしまうのです。
問題そのものも「貧民に利益を分配してくれ」でしょ? 当然通るものではないところで彼が取るべき選択肢は「分配への対価を示すこと」または「分配がアキバに資することの証明」でした。前者は権利と義務をセットに考える基本のお作法。後者は公共福祉のあるべき姿とのマッチング作業。

そんなやれることせずにひとっ飛びで〝体制が悪い”の結論に至るところがダメよね。

 「もっとこう…話し合うこともできたはずだ」byシロエ

西が大地人と冒険者をがっちゃんこした統治機構をもっていて、冒険者オンリーしかも強制権のない自治組織のアキバ界隈から見ればロールモデルになりうるのが隣にあるのにアインスさん辛抱しようよ、と思うのが本音です。やったことだけで判定するならアインスは残念極まりない人物です。


ただアインスの動機は納得感あり。
それに彼のみならず皆政治家ではなく元はゲームプレイヤーですから判断ミスすら〝致し方なし”とある意味リアルです。
もとがゲームですから大なり小なり弱肉強食な文化が浸透してた前提だったと仮定しましょう。それが仮初めの快楽空間(ゲーム)から実際の生活基盤へと変化する転送を経験して秩序が必要になりました。その象徴が〝円卓会議”です。
ミノリとトウヤがそうであったように低レベル冒険者の搾取問題は1期それも早い段階から。そこにNPC(大地人)の貧困問題も付加されます。それに円卓メンバーは俗に言う勝ち組なわけでしてアインスとは見えてる景色が違ったことでありましょう。
つまり見落としてた部分を拾う者がこの世界には必要であったのです。{/netabare}


導き出される結論は
〝動機は真っ当。手段が不当”ということですよね。


{netabare}額に汗水垂らして頑張った成果を「チャラにしてちょ?」と要求してるのと変わりません。提案ではなくタカリでしかないのに、困ったことに本人は善行をやってるつもりなのでタチが悪いのです。{/netabare}
{netabare}一方のシロエだって駄目なもんはダメ。選挙で思いっきりバ○デンしてましたもん。「法律に書いてないでしょ?」でロジカルお化けが横行すると人心は荒廃します。なんか胸のすくエピソードみたいに仕立ててましたが、やったらあかんやつです。{/netabare}


■オマケ

・{netabare}LV65問題は未解決{/netabare}

・{netabare}レイネシアの母親への啖呵が小気味よかった。
 「お母さまが歩めたかもしれない道を進みます」{/netabare}

・{netabare}カナミ:3歳の子供にこの世界を見せてあげたいとのこと。発想が斬新。
 アカツキ:「主君」呼びと女子力どうこうの連呼がなんともかんとも。
 ミノリ:一番まともそうなのが中学生?と最ロリなんですよね。告白は少女漫画展開でした。
 大阪の女:関わっちゃだめですよ。屈折しててそのうち手首切りそうです。

 あと嫁レース参加者いましたっけ?シロエの周りにまともな女子がいないと思います。{/netabare}



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ視聴 

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2021.05.01 初稿
2022.02.13 修正

投稿 : 2024/03/16
♥ : 31
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

待ちわびてました

<2021/4/10 追記>
先日完走しました。
楽しかったんですが、1クールだとちょっと短く感じますね。
その分消化不良だったような。
原作のストックもそこまではないだろうし仕方ないのかな。
OPED曲はちょっと残念。
特にOPは「database」が大好きだったので。

それとけしかけられたとはいえ意外とあっさりと{netabare}ミノリがシロエに告白{/netabare}、そして意外にあっさりと{netabare}シロエがお断り{/netabare}するという。
おそらくシロエもちゃんと気がついてたんですね。
アニメ・漫画・ラノベ界隈では朴念仁を貫き通す{netabare}ラブコメ{/netabare}が跋扈しておりますが、本作はそこら辺、物語としてしっかりしてて好感持てます。

いよいよ次は{netabare}ミナミ{/netabare}へ、ですか。
次回作が待ち遠しいです。

<2021/1/24 追記>
1/31(日)0:55〜Eテレで1〜3話の再放送するそうです。
見たかったのに見逃してしまったという方は是非。

<2021/1/13 初投稿>
始まったばかりですがとりあえず評点つけておきます。

一時は続編絶望的なんじゃないかと思っていたぢけに喜びもひとしお。

ついに3期が始まりました。
レイネシア姫の婚姻話から始まり
オネスティの不穏な動き
そして、物語の確信に迫るピースのカケラの情報が・・・

良い感じで始まって参りました。

OPは1期、2期のマンウィズ「database」からついに変わってしまいましたね。
そこはやはり寂しい。

ところでそのOP最後の方。
ログ・ホライズンのメンバーが並ぶ後ろ姿。
一番右の二人は誰なんだろ?

<2021/1/20 追記>
第2話視ました。
うわ、なにこれ。
面白い。
楽しいアキバの街ライフが、気がついたら状況変わってるとか。
やっぱ、これ好きです。

あと、リ=ガンの声。
誰が継ぐんだろうと気になってましたが、藤原啓治さんとかなり違うんでびっくりしました。
も少し寄せてくるかなと思ってたんですが。
そして、藤原さんがもういないんだな、と思うと哀しくなりました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 27
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

NHK大河ドラマ「円卓崩壊」

【物語 4.0点】
1クール尺の三部構成。
{netabare}①<ヤマト>における<大地人>の地政学を背景にした<円卓会議>の崩壊と刷新。
②<中原サーバー>における<古来種>とクラスティの動向。
③上記<ヤマト>情勢も遠景にした<典災>と<古来種>が絡むアキバレイド。{/netabare}

<大災害>によるゲーム内世界の現実化という事態にいち早く向き合ったシロエが
「異世界を舐めている」と始めたギルド<ログ・ホライズン>及び<アキバ>統治のための<円卓会議>
だが事態の進行は加速度的かつ深刻であり、既存の<円卓会議>が限界を迎える前半部。

シロエたちのこれまでの活動が、
かつて<ハーメルン>から救済した<冒険者>たちの成長として結実する後半部。

従来のやり方では通用しない無力感もあるが、
これまでの道のりも無駄じゃないと噛み締めることもできる。

この3期に向けて、1期、2期で予習・復習した方が良い過去話は?……全部。
とスタッフが言明している通り、内容は著しくファン向け。
ここまで付いて来た視聴者には報いる要素が敷き詰められている。


【作画 3.5点】
作画ソース量は並で、それを終盤のレイド戦周辺に集中する作戦。
結果、{netabare}ウロコパワーで絶対無敵なトカゲ大王w{/netabare}など怪獣バトルじみた?
まずまずのレイドシーンなどが再現。

一方、惜しいのが政治劇中心となった前半部。
もっと表情を描き込めるだけのソースがあれば、
駆け引きのシーンを深化できたはず。
終盤の人間ドラマでは表情筋が効果的に機能していただけに、
余計に悔恨が残りました。


【キャラ 4.0点】
<典災>と<古来種>の存在が一層、重要になる本作。

プレイヤー=<冒険者>の、住民のNPC=<大地人>等に対する優位性の一つとして、
ゲームプレイを通じて、世界を外側から捉える神に近い視点を有し、
システムにも精通していた点などが挙げられる。

が、<典災>はより上位のシステム権限の如き異能を通じて、
<冒険者>にバッドステイタスを付与。
<古来種>はゲームサービス開始初期からの記憶を明かす。

<冒険者>に対し知識と能力の優位を前提にした従来のやり方の限界を突き付ける。

シロエ、アカツキ、ミノリの三角関係にも進展がある3期。
と言うより、{netabare}そこが白熱して、ラストのレイドボスが割と空気にw
決着後、労う女子の友情良かったです。
安易に囃(はや)し立てたことを謝罪する五十鈴とかグッと来ました。
真の女子力?思い知らされました。{/netabare}

【声優 4.0点】
原作からセリフを厳選して、声優の演技に託す部分も多いという本シリーズ。
今作では、ミノリ役の田村 奈央さんの揺れ動く乙女の心情表現などにも一層、磨きがかかる。

従来の声優陣が盤石の演技をする中、
藤原 啓治さんの逝去により、リ=ガンを代役した多田野 曜平さんも、
渋味を増した彼なりの賢者ぶりを披露。

あとは<典災>エレイヌス役の五王 四郎さん。
御年73歳のいぶし銀ボイスによる{netabare}「汝ら崇敬の対象をもつや!?」{/netabare}との煽りが、
妙に脳裏にこべり付いていますw


【音楽 3.5点】
劇伴は高梨 康治氏の続投。やはり駆け引き中心の序盤は大人しいが、
戦闘シーンが増える終盤に向け、シンフォニックロックを集中砲火♪

OP主題歌はBAND-MAID「Different」
ついに変更になったOP。
ガールズバンドのハードロックと共に流れるOPアニメーションは引き続きストーリーダイジェスト型。
毎度、2回目の“Let's go it`s show time”に合わせて
ポーズを決める魚顔のマルヴェス卿に吹き出してしまうのは私だけでしょうかw

ED主題歌は大城 美友さんの「ブルー・ホライズン」
こちらも歌手交代により、くすぐったい恋愛ソング→
伸びのあるボーカルによる心地良い応援ソングに。


【感想】
2期まで私は<ヤマト>は<大地人>の5つの文化圏の境界が
明確に確立された地域だと思っていました。
が、本作を見て、西国でかつての権力は衰えたものの、
古王朝の権威は保持している<神聖皇国ウエストランデ>が、
東国の<自由都市同盟イースタル>の勢力圏及び<冒険者>の街<アキバ>に対しても、
任官などを通じて影響力を及ぼすことができる。
中世日本の朝廷と幕府の二重支配の如き複雑な構造が、
局地に波乱をもたらす、誠に厄介な火薬庫だと理解して、私は興奮していますw
面倒臭いのサイコーですw

そんな<ヤマト>情勢をも利用して難局を乗り越えるシロエには、
名家の当主より“東の外記(げき)”なる律令国家じみた栄誉ある称号?が与えられました。
これは<ミナミ>の“西の納言”濡羽と対を成す構想とのことですが、
3期では、そこまでは進展しませんでした。

アニメ3期をもって、原作web小説書籍化以来のメディアミックス体制も一旦、畳まれるという『ログホラ』
“東の外記”と“西の納言”とのアニメでの再会。私は気長に待ってます♪

投稿 : 2024/03/16
♥ : 19

60.3 7 選挙アニメランキング7位
AKB0048 Next Stage(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (180)
746人が棚に入れました
芸能禁止の時代、危険を顧みず、ゲリラライブを送り届けるアイドル達がいた。
そう、彼女達の名は「AKB0048」。
地球滅亡直前まで、伝説のアイドルとして輝き続けた「AKB48」。
その名を襲名するという形で受け継いだ超銀河アイドルチームの物語。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1期に続き、作画・シナリオとも見事だが・・・ラスト4話だけ滑り気味の残念作。

第20・21話でピークが来てしまい、ラストの印象が今ひとつになってしまった点が非常に残念で、第1期より若干評点を落としてしまいました(※それでも個人評点 ★ 4.3 と私の中ではなかなかの高評価)。

※なお、各話評価は第1期のレビューを参照。

--------------------------------------------------------------
※以下、以前のレビュー。

このアニメは、私の感想では、第1期の第1話冒頭から全く外れなしの面白さで、第2期の半ば過ぎまで一気に見切ってしまえるような見事な躍動感に溢れています。
さすがにこれは外れかな?と途中まで思っていた第18話(真琴回)ですら、ラストでそれまでの退屈さを導線にして一気に引っ繰り返されてしまい、まんまとこのアニメ屈指の優良回と思わされてしまうような面白さでした。

本当に、第21話までは、絵もストーリーも視聴者を全く飽きさせない巧みさで、各話の平均点は、同じアイドルを題材としたアイマスよりもずっと高いと思います。

ところが、{netabare}なぜか、このアニメのラストに来る2つの大イベント(主役2人の襲名イベント・センターノヴァ化イベント)の前振り的なイベントが発生する第20話・第21話で、面白さのピークが来てしまい、肝心のメイン・イベントの印象が薄くなってしまうという、少し残念なことになっています(アニメ制作中にAKB48自体のメンバー構成に色々変動があったので悪影響が出たのかな?)。{/netabare}

ここがラストで評価が急上昇するアイマスとの違いとなっています。


◆物語のアクセント(キララ発生回)
{netabare}
第1期
・第1話 智恵理(正確には発生ではなく智恵理に付いてきた)
・第12話 友歌
・第13話 凪沙

第2期
・第15話 美森
・第18話 真琴
・第20話 彼方
・第23話 織音etc.
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 22

モモンガ喪中 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

十分面白い!75~80点のクオリティーはある

まずアニメファンはAKBが嫌い。AKBファンはアニメを観ない。

従ってこの作品は不当な評価を受けていると思います。

マクロス・ラブライブ・アイマス・などと比べても決して劣るものではなく、ラブライブに対する高評価があるんであればこの作品に対しても真っ当な目を当てるべきだと思います。


一人の少女が夢を見つけ友達とともに切磋琢磨して自分自身がその夢そのものとなってゆく。

父親=常識・世間との確執そして自立がテーマとなっており、
戦闘というシーンも古い囚われた考えや人たちを自分たちが開放するという事なんだろうというふうに映るので奇異ではありません。

子供はアイドルもアニメも大好物。
だから姪に見せてました。
非常に感動し毎週楽しみに観ていました。

海外でも普通に人気があるそうです。
AKB=秋豚=金の匂い 

それはそれです。
それだけの理由で完全にスルーされているのが残念でなりません。

金の匂いのしない娯楽なんてものはありません。
そこに少しの良心が在ればよいのです。
その良心は間違いなくこの作品には在ります。
それを是非見つけて下さい

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人気の無さに泣けてくるが、本編ではマジで泣ける(85点)

全13話。(分割2クール目、14話~26話)
TVアニメオリジナル。

個人的満足点:85点
アニメ系統:SFアイドルサクセスストーリー

リアルAKBは好きでも嫌いでもないのだけれどもAKB商法だけは嫌い。
新たなAKB商法か?って感じで、このアニメもかなり斜めに構えて視聴していた。

なんて1クール目の時に言っていたのが懐かしくなった2クール目。
そういうわけで1クール目未視聴ならそちらからどうぞ。
http://www.anikore.jp/review/309813/

やや設定に無理があるようだが、そんなことはどうだっていい。
基本はライバル・友情といった熱い要素が魅力。

リアルAKBの総選挙なんか知ったことじゃないが、このアニメの総選挙の熱さは素晴らしかった。
別に思い入れのあったキャラでは無かったのだが、観ていて思わず泣いてしまった。
{netabare}みもりの選抜入りは鳥肌ものだった{/netabare}

中盤も1クール目でスポットが当たらなかったキャラにもスポットをあてて熱いお話を繰り広げる。

個人的には彼方の出番が減ったのが少々残念ではあるのだが、それでもいいと思わせる勢いがあった。
{netabare}ぶつぞうのエピソードはお気に入りだ。おっさん熱すぎるぜ{/netabare}

最終話付近もなんだか設定が無理矢理感満載だったにも関わらず、熱い展開に熱い歌をかぶせられて泣いてしまった。
基本、熱い展開に歌のコンボに弱いのではあるが。

また、1クール目ではかなり下手だったAKB声優陣だが、2クール目に入ってからは少しずつ上手くなってきた。
唯一1人は微妙だったが、それでも最終話あたりにはそれなりになってきた気がする・・・・多分w

今期ではラブライブが結構人気だったが、個人的にはこっちのほうを推したい。
(ラブライブも良かったんだけどね。後半の熱さが足りない)

熱いお話が好きならオススメ。


と、まあ一人で推してみるわけではあるが
つまり、何が言いたいかというと

もう少し人気あってもいいと思うんだ、マジで。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 19

58.2 8 選挙アニメランキング8位
アイドル事変(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (129)
541人が棚に入れました
MAGES.原作の二次元アイドルプロジェクト。アイドル議員たちが、みんなを笑顔にするため、歌とダンスでニッポンを変えていく物語。各県代表の個性的なアイドル議員が登場!

舞台は現代の日本によく似た、パラレルワールド的な[ニッポン]。一世を風靡したアイドル議員旋風から十数年、新潟出身の元気っ子・星菜夏月がヒロイン党から新人アイドル議員としてデビュー!

環境汚染、ごみ問題、待機児童、汚職事件…山積みの問題に取り組む夏月たちアイドル議員の前に、政権与党・楼凱党が立ちはだかる。楼凱党からの度重なる妨害工作にもめげずに、活動を続けるアイドル議員たちが、やがてこの国に奇跡を起こす――。

声優・キャラクター
八島さらら、渕上舞、上田麗奈、Lynn、久保ユリカ、仲谷明香、吉田有里、赤﨑千夏、山本希望
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

これは政治アニメですか? それともアイドルアニメですか? いいえ、ギャグアニメです(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
まず、このアニメで一番してはいけないのは、「矛盾点にツッコム」こと。

大切なことは、「ギャグアニメだと割りきる」こと。

そうやって気軽な気持ちで眺めることができれば、なかなか楽しめるアニメですw

アイドルが議員をするという設定は面白かったかと。ただ、被選挙権は25歳からだから、アイドルとしてはもうBb……ゲフン! まあ、そんな細かいことを気にする方は見ない方が吉ですね。なんたって、ギャグアニメですから(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
政治をバカにするな!

と、いう怒りが全っ然わいてこないのは、リアルの政治家も政治(国民)を小馬鹿にしている印象があるからでしょうか(苦笑)

どうせなら、楼外党のトップを小泉さん(過去の首相)のパロじゃなく、安倍さん(現役の首相)のパロにするくらいの気概が欲しかったな(笑) そして、学校の誘致問題を扱うとか(笑) トランプさん(現役米国大頭領)まで出してるわけだし。やはり社会風刺というのは、中途半端(保身を考えるの)ではなく、時の権力者に噛みついてこそ、価値があると思うし。

設定はおもしろかったけど、作風的に生かせていないと思いました。個人的には、「クニミツの政(漫画)のアイドル版」のようなアニメを観たかったです。日本が直面する問題を、アイドルならではのアクロバティックな方法で解決してほしかったけど、まあ、現役の政治家にもできないことが、いちアニメ制作者にはできなくてもしょうがない。私も(矛盾なく効果的な解決法は)思いつかないしね。

ただ、流石に「それ、政治家の仕事か?」「つか犯罪じゃん」と思うのが多くて、私のような屁理屈をこねるタイプの人間には、合わないのでしょう。政治家の一番の仕事は、「法律をつくる」ことなんだけどね。

まあ、苦言を呈するならば(呈してもしょうがないけどw)、アイドル議員が、「アイドル議員」なのか、「議員アイドル」なのかだけど、むしろ前半の方が、「アイドル議員」って感じがしたかな。後半は、政治家としての知名度や政治闘争を、アイドルの集客に利用してた感もw

(私は基本的にシリアス好きですが)どうせ(ギャグアニメ)なら、無理にシリアス追わないで、前半のノリのまま総理大臣まで倒し、日本を救って欲しかったですw

実際、7話目までのおバカ展開している時は3をつけていましたが、8話目以降のシリアスパートで、評価をひとつ落としました。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目(選挙w)
テーマとしては、目新しいね。多分、政治アニメではなく、普通にアイドルアニメやるんだろうなw 楼凱党って、「老害」ってことだよねw あとどうでもいいけど、筋肉痛でテーピングして、なんか意味あるの? 湿布だよね、普通w

2話目(不法投棄)
勉強会、ちゃんとやっている方向でいくんですね。え、え~! ビンタって、現役議員が傷害罪はマズイんじゃ……。そして深夜の不法侵入……。いや、死ぬやろ……。握手券商法は笑ったw 不法投棄の現代アート化は、根本的な解決にはならんな。

3話目(動物の虐待?)
これ、青島や田代島の方が観たらどう思うんだろうね。猫の被害が大変とも聞くけど。かなりぶっ飛んだ話でした。もはや、まともに解決する気がないな(笑)

4話目( )
水着回。半端ない雑さw たこ焼の売り方は笑った、ありゃ売れるわ(笑) いよいよ、( )内に書くこと思いつかないくらい、政治が関係ないw オチは笑った。

5話目(女性の社会進出・待機児童)
いや、狂言誘拐、犯罪だから。ホームアローン? 警察、無能過ぎ(笑) てか、あそこに巣が見えてるなら、煙とかいらんよ、袋でサッととればオケw

6話目(教育問題?)
稲川淳二(笑) どうせなら本人に依頼したら? やってくれそうだけど(笑) 銅像(笑) 今更飲酒程度のコンプライアンス気にするんかい(笑) 伊藤博文がグローバル化に反対しとる(笑) 最後の国会議事堂の歴史を絡める答弁は良かったかな。

7話目(税金の無駄遣い)
スタジアム建設反対って、建設会社じゃなく、行政に言わないとダメでしょ(苦笑) いや、建設会社と政治家なんて、誰よりも蜜月でしょ(嫌味)。いや、だから、公共事業の計画を一企業が勝手に変えられないでしょ。

8話目(アイドル議員の功罪)
マスゴミ感が出てたな。編集って、ホントにメディアの暴力につながると思う。ただ、マスコミの言葉にも一理はあるし。アイドル議員、連立組むのは良いけど、政策や理念が共通してるの? いや、スタジアム建設前に仕入れ増やすってw

役不足、を正しい意味で使ったのは良いが、これまでの展開的に不自然な言葉(今まで使っていた言葉と違いすぎ)。監督の「俺、皆が間違う役不足の正しい意味知ってまっせ」アピールがウザく、逆に頭悪く感じた(邪推なら、ごめんなさい)。

9話目
アイドル議員で総理までいった人いるんか。アイドル議院禁止法は、流石に無理があるでしょw 法律には詳しくないけど、色々とひっかかりそう。

10話目
超党派、というが、アイドル政党間の政策の違いがまったく見えないが(汗) あと、アイドル議員禁止法案ですが、アイドル議員の定義が難しそうだな。

11話目
シリアスパートですね。お~、素晴らしいくらいのご都合主義w うんうん、このアニメはこのくらい突き抜けてる方が良いよ!

12話目
超展開w 無茶苦茶なとこが良いねw サーフィンって、あれ?野外ステージって丘の上にあったよね、とか、どうでも良いw これでナニがドウ解決するのかはよく分からないけどw
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 23
ネタバレ

こた さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

星菜夏月は面白い子だけれど、ストーリーとしては結局最後まで何も起こらなかった……

*全部観終えて。
{netabare}爆死コースだと言われるのも納得。
だってそれ相応のストーリーと予算のかけ具合なんだもの(-_-;)
もっと早く見切れなかったかなぁ……。アニメはなんでも観ればいいってものじゃないわ。時間は有限。{/netabare}

☆個人的なハマり度
(※あくまでも目安です)
★ピーク
1話☆☆
2〃☆☆☆
3〃☆☆
4〃☆☆
5〃☆☆☆
6〃☆☆☆
7〃☆☆☆
8〃☆☆★
9〃☆
10〃☆
11〃☆
12〃☆


(前回のレビュー)
一話で悟った。
これはクソアニメw
まずキャラデザが微妙すぎ。原作は知らないけど、とりあえずアニメの絵ははっきり言って良くない。
作画はOPはまあまあ頑張ってると思った。けどストーリー上では予算ケチってるな~って感じ。髪も全然靡かないし(笑)
最後は歌とダンスで聴衆を虜にして解決~って、あまりにも展開もチープ過ぎww
でもこの作品のメインの子?星菜夏月ってキャラがいい子そうだし、とりあえず2話だけ観とくかなーって感じでC= (-。- )

実に、今期は面白いのが多い。ガヴリールドロップアウト、幼女戦記、このすば2期、小林さんちのメイドラゴン、バンドリ(うーん(-_-;)w)、うらら迷路帖(うーん(;'∀'))、おまけに再放送で四畳半神話大系、有頂天家族。
視聴継続を考えたものだけでもこれ程あるので、正直すぱっと視聴切りしたいところであった。

で、2話視聴。
内容は議員になる覚悟がどうたらで、成り行きでバンジー対決。
崖の上からバンジージャーーーンプ→ {netabare}途中縄が切れる→「もうひどいよ~(○`ε´○)プンプン!! 」(どうやら川に落ちて助かったらしい)っておいwww相当高かったぞwwwもしかして幽霊ってオチか?wwwクソワロタwww3話まで観よう{/netabare}

その後も、星菜夏月という子には不思議な力が感じられ、なぜか惹きつけられる。天真爛漫、ドジっ子、食いしん坊、どこでもいそうなキャラである。
一話で、この子には人を惹きつける特別な力があるのよ~と過剰演出してたけど、なんだかあながち間違っていないように思えてきたw

曲はOPもEDも良いと思う!OPは耳から離れないw

散々小ばかにしながら観いたので、ちゃんとレビューを書いて陳謝しなければならないと思った(;'∀')
現在8話まで視聴!
おっと、ここにきて謎の盛り上がりを見せてきてますねw( ̄▽ ̄;)wどうでしょう、途中からでも視聴してみます?w
この際、最後まで見届けることになるでしょうね(^-^;最終回まで観終えたら評価更新するかもです。ではまたヾ( ̄ー ̄ゞ))

追記:
{netabare}9話糞だった(;´・ω・)次回に期待{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

つんく♂プロデュース楽曲

スマホゲーム「アイドル事変」の世界観をベースに作られたらしいアニメ作品。ゲームはプレイしたことはありません。

OP/EDはかの「モーニング娘。」で有名なHello! Project(以下、「ハロプロ」)のプロデュースをしていたつんく♂さんの楽曲提供です。

声帯を切除して人口声帯にする手術をしてからはハロプロの音楽プロデュースからは離れていたとの話も聞いています(詳しくは知らないんでこれは間違っているかも)が、楽曲提供をするような復活を本作品で果たしたのであれば個人的には嬉しく思います。

作りとしてはわりと普通のアイドルアニメですが、アイドルが国会議員をやるというのが本作品のウリなんでしょうか。被選挙権とか作中世界でどうなっているのか良くわからないですが、そこはツッコまずにしばらく楽しんでみようと思います。
→ 一応「現代日本によく似たニッポン」的な感じで、現実の公職選挙法のことは考えなくても良いみたいですね。

主人公は新潟の補欠選挙で当選した星菜夏月(ほしな なつき)、そして夏月とユニット「With(ウィズ)」を結成する既に2回当選の鬼丸靜(おにまる しずか)、そして夏月が所属する「ヒロイン党」の党首である近堂幸恵(こんどう ゆきえ)といったメインキャラが1話で紹介されていました。

作品コンセプト的には、他のアイドル議員もいるようです。アイドルアニメではライブシーンが重要なんだと思いますが、わりと良かったんじゃないでしょうか…。

#「新潟からスカウト」って設定に何か既視感があると思ったら、元「モーニング娘。」(7期メンバー)の久住小春だ…。

2017.5.23追記:
観終わっていたのに、素で更新を忘れてました…(笑)。

「歌は命!」
「歌は愛!」
「歌は希望!」
「歌は神秘!」
「歌は元気!」

…って、違う違う(笑)。という訳で、某シリーズとはまた別の意味で良くも悪くも「歌って踊ればすべて解決」な強引さがありました(笑)。

政治はまあ…、あまりやってないですよね…。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 22

64.7 9 選挙アニメランキング9位
ガンスミスキャッツ [GunSmith Cats](OVA)

1995年11月1日
★★★★☆ 3.5 (19)
87人が棚に入れました
愛銃Cz75で戦う賞金稼ぎのラリー・ビンセント、ボム・フリークスのミニー・メイたちを描いた同名の園田健一原作コミックのOVA作品。ストーリーはオリジナルで、運び屋ビーンのコンビを組みやっかいなトラブルに立ち向かい、原作の硝煙臭いストーリーをそのままにシカゴを舞台にガンアクションが展開される。もちろん、コミック同様の銃の運用に対する徹底したリアリティも見逃せない。また本作に登場するパーシー警部は、2004年より続編としてコミック連載がスタートした「GUNSMITH CATS BURST」で登場し、OVA版のリボーンと思われる展開が話題を呼んだ。

JBさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

スウィーパーじゃないんだよねコレが・w・

原作にはないオリジナルエピソードで
このアニメは、ほぼファン向けに作られていると
言っても過言ではないかもしれません。
原作を知らずに見ると、間柄やラリー達の職業が
バウンティーハンターだって事もわからないと思います。
やってる事は、スウィーパーですがね・・・=w=
なにはともあれ!銃火器の精密な描写!そしてなにより、
マニアなら喉から手が出るほど欲しいと思う
67年製シェルビーコブラGT500!くぅ~っ・・・たまりません!!
マニア心をくすぐられる!Σd(゚∀゚d)イカス!
走行可能な現物なら1億6千万・・・下手すりゃ2億はいくだろうなww
まぁドノーマルで355馬力のV8エンジンなんて化物、
日本で走らせるにゃ酷ってもんだけどね・・・
 
ちなみに、アメリカではバウンティーハンターという職業は実在します。
96年に起きた事件以後、バウンティーハンターに対する法改正が行なわれ
今では、そんなバンバン銃は撃てないし殺しもNGになってますが
ちゃんとしたライセンスを必要とする職業なのです・w・b
元刑事とか元軍人って人がほとんどですがw

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

昔は珍しい女性バディものガンアクション。作画・演出が高水準です。

 さて、女性バディものというのは00年以前にはかなり少なく、すぐ思いつくのが本作とダーティーペアくらいでしょうか。アニメだとこの数年後にNOIRノアールが出てきます。本作自体は今ではかなりマイナーな作品にはなると思います。

 昔は感情移入する相手先が同性だったので、この手の「(少し)大きなお友達」向けのコンテンツでは女性主役は少なかった気がしますが「リコリコ」が出ている今、かえって違和感がないのかもしれません。まあ要するに「リコリコ」からの連想で女性バディもののレビューです。

 OVAということで手書きアニメの丁寧な作画を楽しみたい人には一見の価値があります。
 キャラは下着シーン満載ですが、生々しいデザインではないのであまり気になりません。残念なことに2作目、3作目と作画の丁寧さが失われていく感じです。アニメ技術・絵柄の美しさを観賞するなら1作目がダントツに優れています。
 2作目は良いと思いますし、3作目も決して悪くはないですけど、この時代のまだ作画が丁寧だったころのアニメ作品としては特筆するほどではないという感じです。
 ですので、作画の点数は低めです。1作目だけなら文句なく5点満点です。

 本編については、ストーリーは映画的テイストですがありきたりです。ただ、アクションアニメのベースとしては90分弱に程よい刺激でまとめられていました。テーマ性の薄い娯楽作品として見る分には、そこそこ面白いと思います。

 またアニメとして演出や作画に見るべきところが多く、カーアクション、ガンアクション、情報活動、日常のそこここに工夫があり、アニメ映像として楽しめました。
 00年以降に登場する少女ガンアクションものと比較しても遜色ないし、この作品の1作目の丁寧さはかなりの水準だと思います。

 多分アメリカが舞台ですが、非常にアメリカ的雰囲気も出ていました。黒人、白人のヒロインですがやっぱり顔と髪型は日本人でした。
 キャラデザは椎名高志(ゴーストスイーパー美神)とか昔のガイナックスというかそんな感じの80~90年代のエヴァ以前のオタク絵の雰囲気です。
 キャラの性格造形はヒロイン2名とも内面は見えませんが、この手の娯楽作品としては必要十分だと思います。キャラ付けはちゃんとできていました。本来はマンガ原作だったそうでバックグラウンドが分かってくると、違う見方になるかもしれません。

 サブスクではもうないのかもしれませんが、機会があって視聴しました。手書きOVAの味わいを楽しめました。

 追記 やっぱり2作目のカーアクション、ガンアクションはすごかったので作画評価あげます。あと、もう1回みたら思ってたより面白かったです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

細部描写がしっかりしたポップな女版「シティーハンター」?。

 とにかく銃周りや車などの細部の積み重ねが世界に魅力をあたえている作品。こういう作品は、話がどうとかテーマがどうとかな大袈裟なもんじゃなく、ありきたりな話をどうセンス良く語るかに尽きる。ベタ気味だが可愛いキャラも良い。昔でまだ萌えとか言われる前の作品の温かみがあって漫画漫画してる良さがあるキャラデザは好き。


 ガンアクションもカーチェイスも一見ド派手だけど、下手な人がやるとアニメでも実写でも冗長で平板になってしまう。その点、本作は基本的なアニメーション技術の確かさがしっかり出ていてグッド。あと、昔の作品は声優さんも充実してる。「リコリコ」もこういう女版「シティーハンター」みたいな話ならまだ良かったのに…。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3
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