UNISON_SQUARE_GARDENで漫画原作なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのUNISON_SQUARE_GARDENで漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番のUNISON_SQUARE_GARDENで漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.2 1 UNISON_SQUARE_GARDENで漫画原作なアニメランキング1位
血界戦線(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1197)
6991人が棚に入れました
異界(ビヨンド)と人界とが交差する変わり果てたニューヨーク、「ヘルサレムズ・ロット」。深い霧に閉ざされ、様々な勢力と様々な種族がせめぎあう危うい均衡の上に浮かぶ街。
クラウス率いる「秘密結社ライブラ」は、いつ破れるとも知れぬ世界の均衡を守るために様々な事件へと挑んでいく。

声優・キャラクター
小山力也、阪口大助、中井和哉、小林ゆう、宮本充、銀河万丈、折笠愛、内田雄馬、大塚明夫、石塚運昇、宮野真守、藤原啓治、緑川光、石田彰、釘宮理恵、水樹奈々、沢城みゆき、各務立基、こおろぎさとみ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

光に向かって一歩でも進もうとしている限り、キミの魂が真に敗北する事など、断じて無い!!

今回は去年(2015年)話題となったアニメ、そして個人的には2015年アニメ内で1番だと思っている作品、『血界戦線』について書いていきたいと思います。
私のつたないレビューで恐縮ですが、読んで下さる心お優しい方はどうぞお付き合い下さい。

まずは簡単なあらすじから
かつてニューヨークと言われた街は、「大崩落」という超常災害によって異界と人界が交差した結果、超常日常・超常犯罪が飛び交う地球上で最も剣呑な緊張地帯、「ヘルサレムズ・ロット」となった。
そんな街でいつ破れるとも知れぬ均衡を守るために秘密裏に活動する者たちがいる。
クラウス・V・ラインヘルツ率いる「秘密結社ライブラ」
彼らはさまざまな能力を駆使し、異界の住人と日夜戦っていた。

主人公、レオナルド=ウォッチは半年前の事件で異界のものに遭遇し、自らの眼をよこせと迫られる。
かろうじて、眼を奪われる難からは逃れたが、結果、妹のミシェーラが対価として視力を失ってしまう
妹を救う術を求めて彼はヘルサレムズ・ロットを訪れた。
ライブラの新人と間違われたことをきっかけに、妹の視力を対価として異界のものから与えられた「神々の義眼」の力で事件を解決し、レオは正式にメンバーの一員として迎えられる。
彼は、クラウスらとともに様々な事件(あるいは異界ならではの日常)へと足を踏み入れていく事になるのだった。

同時期、院内墓地に訪れたレオのもとに自らを幽霊と名乗る少女が現れる。
彼女の名はホワイト
不思議でどこか活発な少女は次第にレオと心を通わせていく事になる。
後にホワイトの兄、ブラックとも出会い、3人は良好な関係を築いていく
そして、少しずつ距離を縮めていくレオとホワイト
しかし、彼女達の背後には自らを絶望王と名乗る少年の姿があった。
彼、彼女の正体、絶望王と名乗る少年の目的、3人の関係、そして彼らが思う真意とは…?
全てが明らかになった時、ヘルサレムズ・ロットに1つの大きな嵐が吹き荒れていく。
主人公レオは大切な人々を救うため、前へと歩き続ける。
血闘で結界を守る、秘密結社ライブラの血界戦線が今、始まろうとしていた…


ここからは私の個人的感想を書いていきたいと思います。
私が全話観終わってまず感じたのは、このアニメはスタッフに愛されて作られた作品だったんだなあという暖かい気持ちです。
随所に作品愛のちりばめられたアニメだったなあと観終えてからは改めて思う事が出来ました。
そもそも、観始めたきっかけといえば、私の好きなバンド2大巨頭、BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENがOPとEDを担当していた事、内藤先生の前作『トライガン』の大ファンだったからという本作の内容とは全く関係のない理由
まあ、『トライガン』の作者だから、一定水準を満たす位には面白いだろうなと舐めて考えていましたが、正直に言います。
シナリオ、キャスト、演出、音楽、作画、どれも他の同時期のアニメと比べて軒並みずば抜けていました。
最終話を観終えてからは感動で彩られた大きな余韻と上手く収まったという気持ちの良いすっきり感、そして、少しの寂寥感を感じた数少ないアニメです。
まさに感無量でした。
初めて観た時のワクワク感、躍動感は今でも忘れられません…
アニメスタッフの皆さん、ホントにありがとうございました!!

さて、私がこの作品を観続けた理由は他にもあります。
一番の理由は主人公、レオナルド=ウォッチの魅力に取りつかれたからです。
このレオという少年、本当に普通な男の子です。
普通に優しくて、普通に明るく、普通におせっかいな少年
人並みに正義感も強く、仲間思いで、誠実な、極めて普通の少年なんです。
作中でも、「普通」という言葉はよく使われていました(主に彼に対してだけ)
しかし、彼のその人間性は「普通」という言葉では片づけられない程、片づけるには失礼すぎる程、高潔で勇敢です(『血界戦線』のキャラもレオに対してそのように考えています)
他のライブラメンバーのように戦闘に役立つ特殊能力は持っていないし、大人びた考えも持ち合わせていない。
性格はすこぶる良いけど、頼るとしたら少し力不足かなと抱く人もいるかもしれません。
しかし、このアニメを最後まで観ると必ず思います。
真にホワイト達を救う事が出来たのはレオナルドしかいなかったな…と。
一気に視聴してみると、なるほど、改めてそうだと思わせるだけの説得力がこの作品にはありました。
また、ホワイト、ブラック、絶望王のオリジナルキャラクターも作品の雰囲気を壊す事無く、むしろ原作に登場してくれないかなと思わせてくれる程です。
実際、最後のシーンでは私もレオと一緒に涙を流してしまいました…
物事に説得力を持たせるのが一番難しいとされるサブカルチャーにおいて、ここまで思わせてくれた『血界戦線』は実は凄い作品ではないかと思います。
主人公、レオが大切な人達を救うため、非力な自分に何ができるか模索しながらも前へ進んでいく最終話の姿は必見です。
最高にクールだぜ、トータスナイト!!
最高に輝いているぜ、トータスヒーロー!!

上記の反応からも分かる通り、このオリジナルストーリー展開は私個人としてはとてつもなく楽しめました。
短編集のようなテイストの中に1つの軸となす長編が隠されている構成のアニメは他にも多く観てきましたが、これも他の作品とご多分に漏れず素晴らしい出来だったと思います。
ミシェーラの光を頼りに元気に生き延びているレオ
誰にも頼れず、闇に支配されながら生きるホワイトとブラック
希望と絶望で比較された2つの対比関係には私も非常に考えさせられました(もしかしたらレオナルド兄妹も一歩間違えれば…?)
勿論、原作通りの話も同様に面白く、ごちゃごちゃでどたばた、異常が日常のヘルサレムズ・ロットの世界、存分に浸れました。
しかし、1つだけ注意点を
このアニメを見る際は絶対に流し見では駄目です。
話が理解できなくなりますから…
まあ、内藤作品では細かいことは考えたらだめですけどね(笑)

さて、以上でレビューを終えたいと思います。
レオという「リトルブレイバー」がもたらした一世一代の頑張り物語、どうかじっくりと堪能してください…
共に最低で最高な日々を過ごしましょう!!


人の歩みを進めるのは、希望ではなく意思
人の歩みを止めるのは、絶望ではなく諦め


PS.
この後、観る方々に1つ、忠告を
これから観るであろう1話をよく覚えておいて下さい。
今後の彼自身を見つめていく上ですごく重要な回なので…
後に最終話と比較する事で、彼の本質をさらに感じられることでしょう…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ハローとグッバイ、音楽と監督についてのメモ書き 【65点】

TRIGUNの内藤泰弘原作、異界と人間界が交差する街を生きる若者と仲間たちの活躍を描くアクションドラマ。


■総評
「ひょうきんだけど熱くて格好いい」漫画を、新進気鋭の松本理恵監督+BONESが「スタイリッシュでカッコイイ」アニメに仕上げた作品。
全体を貫くストーリーはあるものの、短編連作映画的に楽しむのがオススメかも。
正直、各話ごとの満足度の振れ幅は大きいように思えます。
最終2話、{netabare}オリジナルキャラに関するクライマックスも、結末に至る流れはやっぱり分かりづらさが先に立つ印象。
反面、クラウスに救われた少年が今度は双子に希望を見せ手を差し伸べる、という骨格はとても綺麗にまとまりました。
何より、レオとホワイトのコンビに愛着湧いちゃってた身としては、EDの曲名が沁みるぜ……
世界に立派な挨拶を叩き付けた少年が、一方では少女にさよならを言わないといけないの、綺麗な〆だからこそ寂しさが募ります(´・ω・`){/netabare}
物語以外では、良質な音楽と画作りが醸し出す雰囲気は非凡なものがあり、特に中盤5、6、8話あたりはいつまでも、何度観ても浸れる出来。
一点豪華主義的なので、割り切れる方はどうぞ。


■音楽関連、OP・EDとか
{netabare}ぶっちゃけ音楽とOP・ED映像目当てだけで1クール完走できるんじゃってくらい、素晴らしかった。

まず劇伴、ジャジーな曲が中心で徹頭徹尾オシャレ。
演奏はウェストコーストジャズ的な抑制を感じさせつつ、ボーカル曲が多いせいか華やかな印象も強くて。
画面を邪魔せず、かつ意識の底にしっかり音符を刻んで場面を盛り上げてくれる、理想的なバランスだったと思います。
最近無意識に口笛で吹いちゃってたりするのよね。
難しい音楽わかんない人なので、キャッチーなCatch Me If You Canがツボです。

OPは、なんでもありな街・ヘルサレムズロット自体が影の主人公である作品らしく、町の夜明けから始まります。
その街で、当初は雑踏を行くモブ、演劇で言えば観客の一人にすぎなかったレオ。
そんな彼が突如舞台に引っ張り上げられ、周囲の圧倒的個性・強さに臆し、守られながらも、一人画面中央に屹立し、仲間と共に舞台上で優雅かつ茶目っ気たっぷりにお辞儀するまでになる。
まさに、一人の臆病で勇気ある少年のHello, World!を体現したOPでしたね。

そしてなんといってもED、至福の約90秒間。
私の文才じゃ魅力を伝えられないので、内藤先生もツイートしてたあるブログのポストを貼っておきます。
 ub-text.lsxilo.com/diary_log/320150417
とりあえず、5話のEDへの入りはもう、ね、恍惚となったよ。
いつかドライブインシアター、行ってみたいですね。{/netabare}


■松本監督についてメモ
印象論だけど、短編映画は長編よりも監督の色がくっきり出る気がする。
原作からして短編連作っぽさのある本作、アニメは松本理恵監督の個性が大きく発揮された作品になったのでは、と思い、松本監督の特徴と思われる部分をメモ。
と言いつつ、プリキュア観ない人なので松本作品2つ目なんです、と予防線張っとく。
{netabare}
画面構成とか
①ロングショットの多用
 少年漫画だと見開き大ゴマ顔面ドアップで処理しそうな場面もロングで飄々と流し、スタイリッシュな雰囲気に。
②逆光・影の中の光の多用
 光を背負って立ったり、暗い画面全体の中で一部が眩く輝いたり。
 画面全体が金属的光沢を感じさせ、京騒戯画と同じくコントラストは強いですね。
③独特の間やテンポ
 会話、場面転換における、シュールとも間延びとも言い難い、微妙な間の取り方。
 結局は「ヌケ感」の入ったスタイリッシュさに繋がる。
 ただ、前作はもっとリズミカルにアップテンポだった記憶があるので、脚本家さんの色かも。
④浮遊感のあるアクション
 立体的な動きがお好きなんでしょうか、最終話の戦闘は浮遊感+ヌルヌル作画で酔いそうな感覚すら覚えた。

物語とか
①家族
 京騒戯画も一つの街を丸ごと巻き込んだ家族の仲直りの物語でしたね。
 近くにあって遠いもの、でも欠けたら生きてけない、そんな距離感が共通すると思う。
②主人公視点の強い群像劇
 原作はもっと、ライブラ構成員一人一人の活躍を描く連作短編風です。
 アニメは主人公レオにフォーカスした造りで、やはり群像劇だけどコトの印象が強い前作と共通。

ということで、全体的にシンプルかつ強烈な画面構成(と“大人”な音楽)に乗せて、レオの成長物語とホワイト・ブラックの家族の物語をスタイリッシュに描き切ったアニメ。
プロットは軽妙洒脱ながらも画面の情報量が多く(たまに読みづらい^^;)、その勢いがそのまま少年漫画的な熱量、少し泥臭いかっこよさに繋がる群像劇風の漫画。
二つの血界戦線を比べてみるのも、楽しいかもしれませんね。 {/netabare}


【個人的指標】 65点

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

甘くて苦くて目が回りそう…なんです♪

『甘くて苦くて目が回りそうです…♪』

心地よくてカッコイイ!!
気分が上がって何度も聴いてしまう…
そうです、中毒性…あり!ってことです♪

文頭を飾ったこの言葉は私が一気に心を掴まれてしまったED「シュガーソングとビターステップ」のフレーズです♪

これまで例外なく作品の中でアニメソングに出会っていましたが今回は逆になりまして・・・

アニメソングの甘い誘惑に誘われて視聴を決めたのです。
OPとED共に素晴らしい楽曲と映像に仕上がっています。

もしお時間がありましたら是非曲だけでもどうぞ
とオススメしたいのです。
ハイ、こちらです。
ED ;「シュガーソングとビターステップ」
OP;「Hello,world!」

EDではキャラクターが思い思いのダンスを披露していて私も踊りだしたくなるような楽しさが溢れた映像
楽しいリズムとビートに病みつきになりました~!


そして物語ですが私の大好きなジャンルSFです。

舞台は世界で最も危険な都市。

主人公の少年はふとしたきっかけで世界を救う秘密の組織と出会い、そこから物語が動き出します。

アニメだからこそ堪能出来る非日常の光景!
規格外キャラクターたち!(たまにちょとキモチワルイよ)
胸騒ぎが止まらない緊迫感!
華麗なアクションで魅せます…よ!

そう、この世界の均衡を保つために戦う姿がスリリングに描かれていて私を熱狂させるのです。
けれど、それだけではありません。
人びとの苦悩や葛藤を映し出したドラマも折り込まれているのです。

予測出来ない!そんなSFと人間ドラマが絡み合って展開していく作品でした。
{netabare}
個性が抜群のキャラクターが集結
メンバーとのコミカルなかけあいも必見です。
また、クスリと笑いを誘う要因に必ずザップが絡んでいるのは…お約束ですか?

私のお気に入り回は2話あります。

・ネジ君とレオとの友情回
公園のベンチに仲良く肩を並べる二人。頬をピンク色に染めて幸せそうに4個のハンバーガーを均等に食べるネジ君…うん、ホントに可愛すぎです♡

思わぬ事件が起こりお互い記憶が消えたはずなのに、それでもまた二人は出会う…種族の垣根を超えた友情は見ていて心を動かされ、時にホロリとさせられました。

・レオ&ホワイトのデート回♡
世界救済の戦いの行方も気になりますが、
レオとホワイトの関係がどのように進展するのかも興味が尽きないところでしたね。
5話では心の距離が縮まり
身体を寄せてレオの肩を抱き寄せるホワイト
映画のワンシーンのようでとってもロマンティック
エンディング曲が存分に気持ちを盛りあげるように流れ出します。
その一瞬で私の心は取り込まれて曲と共にこの作品で一番お気に入りのシーンとなりました。

エンディングに使われている「シュガーソングとビターステップ」は、あにこれユーザーさんの2015年の曲ベストに多くランクインしているんですよね。
遅まきながら私も曲と出会い。
今回ストーリーに付加されたことで心に何倍も残る曲となりました。

エンディング映像は赤い緞帳にスポットライトがあたり結界キャラクターがダンスのステップを踏み、楽しいステージを作り上げるのです。
中盤にミステリアスなホワイトの憂いを含んだ視線の先に映る映像が印象的でしたね。

また、作品の世界観をピタリと表現したオープニング曲「Hello,world!」に合わせてレオの成長がドラマチックに美しくつづられていきます。
「ハロー どうも 僕はここ」
成長し駆け上ったレオ。メロディと伸びやかな声とが相まって開放感が溢れる大きなスケールで魅せるのです!!
最終話を観た後にこの映像を見返してみると胸が熱くなってしまいました。

~レオの軌跡~
深い絶望を抱えていたレオがこの街でライブラに参加して試練を乗り越えることで希望の光が見えて、同時にメンバーとの間には強固な絆が生まれましたね。

絶望の淵を這い上がり、自信を手に入れたレオがブラックとホワイトの明かされた過去に終止符を打つために後押しをします。
それはレオが成長するために大きな意義のあることでした。

エンディング、私にとって愛着のあるキャラクターになっていたホワイトとの別れには寂しさを感じましたが、皆にとってはこれが良い幕閉めだったのだと信じています。
{/netabare}
原作ではホワイトとブラックは登場しないとのことで、これからチェックしてみようかなと思っています。
感想レビューはいずれ、まんがーれに投稿しますね。

血界戦線の新作アニメ「王様のレストランの王様」も期待値大で視聴しようと思います♪


マーマレード&シュガーソング

ピーナッツ&ビターステップ

甘くて苦くて 目が回りそうです♡

南南西を目指して パーティーを続けよう

世界中を驚かせてしまう 夜になる

I fell 上々 連鎖になってリフレクト♫

投稿 : 2024/05/04
♥ : 60

81.4 2 UNISON_SQUARE_GARDENで漫画原作なアニメランキング2位
ボールルームへようこそ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (605)
2447人が棚に入れました
やりたい事もなく、進路に悩む中学3年生・富士田多々良はある出来事をきっかけに現役のプロダンサー仙石要と出会う。

仙石に連れられ、小笠原ダンススタジオへ足を踏み入れた多々良は、初めて社交ダンスの世界に触れ、同級生の花岡雫の真摯な姿にショックを受ける。

煌びやかに踊るダンサー達の映像に魅せられた多々良は、再び小笠原ダンススタジオへ向かい…

声優・キャラクター
土屋神葉、佐倉綾音、岡本信彦、森川智之、富田健太郎、諸星すみれ
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

自分にはアイシールド21が近いと思える

原作の9巻ぶんはやり切った感じ。原作はちょっと見た程度だが、画力が高く、アニメでもそういった作画が反映されていた。原作者は体調が優れないようで、ストックが貯まりにくいみたいだが、結構面白いと感じたので、また、アニメ化してほしい。

踊りは作画があると静止画より分かりやすく、迫力がある。

個人的にはアイシールド21のように感じた。主人公の富士田多々良はヤンキーの標的になりやすい男。そこを長身プロダンサー仙石要に助けられる。花岡雫を仲間だと思って追いかけたために、ダンススタジオに来てしまっただけだったが、無理に勧誘されて嫌々競技を始めるけれど、才能を発揮する。周囲の注目の的になる。

作品の後半で競技会において、悠木碧の声がぴったりで千夏と中学生時代までのパートナーで千夏に恋愛感情に近いような感情を持っている甲本明、兵藤マリサの元でダンスを学ぶ社会人でかつて師事していた先生のオールドスタイルで勝てなかったことから自暴自棄になってトラックに跳ねられ、背骨を折りダンスから遠ざかっていたが復帰し、オールドスタイルを極めることに執着する釘宮方美とそのパートナー井戸川民絵の心理描写もしっかりされていた。その葛藤を描いていてよかった。

多々良のバイト先の喫茶店の娘であり、千夏とは小学一年からの付き合いで、中学生時代までのパートナー。カップル解消後、なにかと千夏を挑発するような振る舞いと嫌味な言動が目立つ。現在のリーダーは峰。
本心は千夏に強烈な憧憬と愛情を抱き、競技ダンスに積極性を見いだせなかった時に「明は頑張らなくてもいい」と言われたことがトラウマになっていた。以後、千夏に構われたい一心で挑発するような態度を取っていた。都知事杯でダンスを競ってから次第に素直に千夏に関わるようになっていく。

岩熊 善徳

女性キャラクターが魅力的で全員スタイルがよい。多々良と最初にパートナーを組んだ真子は素直で可愛いし、この娘で推しは決まりかなと思ったけど、次にパートナーを組んだ千夏もじゃじゃ馬ながら、ツンデレな感じが好き。雫は最初だけ怖いのかと思わされたが、基本的には優しい性格で、主人公に厳しく当たることは少なかったように思う。長身長髪の美女で仙石のパートナー本郷千鶴も暴力的な面もあるけど、まさにダンサー。

この作品を見て、競技ダンス良いなあと思うけれども、やっぱりしんどそう。金スマで世界大会に挑んでいる企画とかを時々見るけれども、練習も大会も過酷そのもの。よくそんなに踊れるなあと尊敬している。トップレベルになると年収3000万くらいらしいけど、衣装代で結構持っていかれるし、夫婦でペアを組んでいるところは競技を少しでも離れると上のクラスに戻るのが大変だから子作りは諦めることも多いとか。

男女でお互いのパーソナルスペースに入って競技を続けるわけだから、続けていれば好きになるのは必然かも。{netabare}真子は主人公のこと好きそうな雰囲気出していたし、千夏とは何度も衝突しながらも優勝決まった後は、キスしていたし。それだけではなく、仁保友親は番場可憐のことを牛とか罵っていたのに、抱き合っていた。{/netabare}

OP
10% roll, 10% romance 歌 UNISON SQUARE GARDEN
Invisible Sensation 歌 UNISON SQUARE GARDEN
ダンスの動きとアップテンポな音楽がよい。この方たちはよくアニソンを歌ってくださるので、聴く機会が多い。
ED
Maybe the next waltz 歌 小松未可子
Swing heart direction 歌 小松未可子
1曲目は多々良が色々と踊っている。2曲目は多々良と千夏の微妙な関係性を表していて、作品にぴったり。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話(Heat.1):小笠原ダンススタジオへようこそ
やりたい事もなく、進路に悩む中学3年生・富士田多々良はある出来事をきっかけに現役のプロダンサー仙石要と出会う。仙石に連れられ、小笠原ダンススタジオへ足を踏み入れた多々良は、初めて社交ダンスの世界に触れ、同級生の花岡雫の真摯な姿にショックを受ける。煌びやかに踊るダンサー達の映像に魅せられた多々良は、再び小笠原ダンススタジオへ向かい…

第2話(Heat.2):兵藤清春
小笠原ダンススタジオでレッスンを受けることになった多々良。だが、覚えが悪く、上達するのはいつになるやら…。そんな中、初めて連れて行かれた試合の会場にて、多々良は雫と、彼女のリーダーである兵藤清春のダンスを目の当たりにする。その迫力に圧倒された多々良が、次の日、余韻に浸りながらスタジオに向かうと、なんと兵藤清春本人と遭遇。でも、そのイメージは試合の時とはどこか違っていて……。

第3話(Heat.3):ワルツを踊れ
仙石らに連れられて、三笠宮杯の会場へとやってきた多々良。兵藤・雫ペアの踊りに圧倒されながらも、未知なるダンスの世界に思いを馳せて心がうずく。そんな中、スタンダード2次予選を前に兵藤が姿を消してしまい--?

第4話(Heat.4):ダンサーズ・ハイ
姿を消した兵藤の代わりに、初めてフロアに立ち、何とか一曲を踊り切った多々良。その多々良と雫のダンスを目にして胸に火がついた兵藤は、仙石の制止を振り切り、次の種目に出場する。いつもと違い、凄まじい気迫で情熱のタンゴを踊る兵藤。その目は多々良を見据えていて--!?

第5話(Heat.5):パートナー
小笠原ダンススタジオに突然やってきた、赤城賀寿&真子の兄妹カップル。兄の賀寿は兵藤が出場停止となった隙をついて雫とペアを組もうとする。雫がOKの返事をしたことで、練習を始めた2人。一方、多々良は取り残されてしまった真子と一緒に…?

第6話(Heat.6):ライン・オブ・ダンス
真子を放って兵藤のかわりに雫とカップルを組もうとする賀寿。そんな賀寿に真子を認めさせ元のカップルに戻すべく、多々良は勝負を挑む!! しかし、いざ真子と組んで練習を始めてみると問題続出で……!?

第7話(Heat.7):天平杯
多々良と賀寿の決戦の場、天平杯。初めてのエントリー試合に緊張を隠せない多々良だが、同じように緊張しながらも微笑みを浮かべる真子の姿に気合を入れ直し、フロアへの一歩を大きく踏み出す。一方、多々良たちの踊りを見て賀寿にも火が点いた!多々良たちは一次予選を勝ち抜くことはできるのか--!?

第8話(Heat.8):現実
天平杯準決勝。試合で4種目続けて踊ることが初めての多々良は、早くも体力の限界が近付いていた。その様子を見た仙石は、バリエーションを止めるようにと声をかける。他の選手達とのキャリアの差にショックを受ける多々良。そんな中、その場に現れた兵藤が多々良へ放った一言は…

第9話(Heat.9):花と額縁
いよいよ決勝戦。多々良は真子の「額縁」になる決意をもって、決勝のフロアに臨む。決勝最初の種目はワルツのソロ演技。真子を「花」とするために「額縁」に徹する多々良のダンスは、いつしか会場を魅了していき……。多々良が出した、「花」と「額縁」の答えとは--?

第10話(Heat.10):ボルテージ
多々良と真子の演技を目の当たりにした賀寿は、ダンスを始めた幼い日から今日までの出来事を思い出す。真子にせがまれて初めてダンス教室を訪れたこと。ジュニア大会の表彰式で、ある人物から嬉しい言葉をかけられたこと。やがて成長し、真子以外のパートナーと組むように勧められたこと--。そして今、雫とカップルを組む賀寿は、雫とのダンスに大きな手応えを感じていた。だが突然、集中の糸がプツンと切れて、上手くリードできなくなってしまい……!?

第11話(Heat.11):評価
決勝最終種目、クイック・ステップ。多々良は仙石から伝授された特別バリエーションで、天平杯のラストダンスに挑む。 しかし、体力の消耗と共に多々良の足は重くなっていき、初心者ゆえの技術不足が露呈してしまう。 それでもなお、多々良の一挙手一投足が審査員や観客たちの目を引きつけてやまない。 それは、純粋に「見てもらいたい」という一心で踊る多々良の感情が、見る者に伝播していたからだった…。 天平杯、ついに決着!

第12話(Heat.12):出会い
春。無事に高校生となった多々良だが、1日目から不良に絡まれてしまう。そこへ助けに入った上級生は、なんと賀寿だった。意外な形で再会を果たしたダンス仲間と共に幕を開けた多々良の新生活。当面の目標は、雫が留学を延期した1年以内に、また同じフロアに立つことだ。そして仙石を観に東京ダンスグランプリの会場に赴いた多々良が、偶然出会ったのは…!

第13話(Heat.13):お見合い
多々良は後楽園ホールでクラスメイトの女子にバッタリ出会う。教室では社交ダンスをダサいと言っていた彼女が、何故ダンスの競技会を見に来ていたのか? 次の日、意外にも彼女のほうから話しかけてきたが、ダンスではなく仙石組のルックスが好きなだけと言い放つ。さらに仙石組のサイン目当てで小笠原ダンススタジオまでついてきたという彼女=緋山千夏に、多々良は振り回されるばかりで……。

第14話(Heat.14):結成
パートナーがなかなか見つからない多々良は、千夏と踊ったことをきっかけに自分のリードへの自信を失いかける。そんななか多々良は、バイト先のカフェの娘・明も競技ダンスをしていることを知る。しかも明と千夏はジュニア時代に女子同士でペアを組んでいた仲だというのに、今はどうにも険悪な様子。なんと明への対抗心から、千夏は多々良とカップルを組むと宣言してしまい……。

第15話(Heat.15):じゃじゃ馬ならし
マリサにずるいと言われたことが頭から離れない多々良は、千夏とのカップル練を断ってまでマリサのスタジオを訪ねる。そこではノービス戦で優勝した釘宮達がレッスンを受けていた。多々良は釘宮と組んで踊ることになったのだが、まともなリードをすることができない。逆に釘宮の力強いリードには逆らえず、いいように振り回されてしまい……。

第16話(Heat.16):四本足
マリサに黙って、静岡で行われるグランプリにエントリーした多々良&千夏ペア。兵藤組や赤城組の不在を知り目的を見失いかける多々良だったが、むしろ兵藤たちがいないことで千夏とのダンスにより集中できるようになっていた。マリサの教えを反芻しながら踊る多々良と千夏。バランスを崩した千夏を支えようとした多々良は、ふと違和感を覚える。気持ち悪いような、心地いいような、その感覚の正体とは--?

第17話(Heat.17):表現者
東京都民ダンススポーツ大会A級戦。そこで優勝することをマリサに命じられた多々良と千夏。しかし、大会直前にも関わらずふたりの関係は最悪にこじれてしまう。そんな中、なんと兵藤が多々良たちのサポートをすることになった。兵藤は多々良が抱える“問題”を指摘。どうやら「踊り以前の問題」らしいのだが……。

第18話(Heat.18):背番号13
いよいよ都民大会に臨む多々良と千夏。「負ければカップルを解消する」という覚悟のもと、無名ながらも優勝をめざす二人の踊りは、徐々に審査員や観客たちの注目を集めるようになっていく。相変わらず踊るたびに口論を繰り返してばかりだが、本気でぶつかり合う多々良たちの様子を見守る兵藤と賀寿。そして兵藤には何か思うところがあるようで……。

第19話(Heat.19):敵(ライバル)
多々良&千夏組が二次予選でフルチェックを取る一方で、明たちの組はチェックをひとつ落としていた。私の今のライバルは多々良だからと、勝ち誇ったような顔を見せる千夏に明は苛立ちを覚える。リーダーの峰とも息が合わず、明の焦りは募るばかり……。全力でダンスに向き合っている千夏と「別にダンスが好きなわけじゃない」と言いながらもダンスを続けている明。対照的な二人の出会いは、小学生の頃にさかのぼる。

第20話(Heat.20):友達
千夏への複雑な思いを抱えながら、今日までダンスを続けてきた明。しかし、千夏と多々良がぶつかり合いながらも懸命に踊る姿を見て思い出す。「ダンスは心から楽しむものだ」という、かつての恩師から聞いた言葉を--。次の瞬間、フロアには心からの笑顔を見せて踊る明と峰の姿があった。一方、多々良はインターバル時に清春から「肩甲骨を剥がしてやろうか?」というアドバイスを受け…⁉

第21話(Heat.21):扉(ドア)
兵藤からのアドバイス、もといストレッチを受けた多々良。体の可動域を増やすことで、釘宮の大きさに張り合える…はずだったのだが、多々良は動きすぎる自分の体をコントロールできない。フロアを見つめる明も、雫も、多々良のリードの変化に気づいて不満や不安を覚えるなか、兵藤は多々良の変化についていこうとする千夏の学習スピードに注目していた。

第22話(Heat.22):リーダーパートナー
兵藤に受けた筋膜リリースの影響で動きが大きくなりすぎている多々良に戸惑いながらも自分たちの形を探そうとする千夏。二人の踊りの変化は観客席や審査員の目を引きつけ、競技中、他の選手をいっさい視界に入れない釘宮の目にもはっきりと認識されるようになっていた。観客からの拍手を受ける多々良の急成長を前に釘宮は、恩師との出会い、そしてダンスに苦悩した日々を思い出すのだった。

第23話(Heat.23):伝統と進化
富士田組は準決勝4位で決勝に進出。結果を伝えようと千夏を探す多々良のもとに、なんと仙石から電話が...。そして、ついに迎えた決勝の舞台。仙石の言葉を胸に、カップル結成以来ぶつかってばかりだった千夏と手を取り合ってフロアへと足を踏み出した多々良は、ワルツを踊り始めたとたん、今までにない不思議な感覚に襲われていく--。 一方、ワルツから全開で飛ばしていく釘宮組。2組の勝敗の行方は!?

第24話(Heat.24):ボールルームへようこそ
決勝3種目めのヴィエニーズ・ワルツは、男女が交互にリードの役割を演じるという、富士田組に似合った種目。一方、4種目めのスロー・フォックス・トロットにおける優雅さの表現は釘宮組に分があった。片やダンスを始めて間もない新人、片や10年選手という2組の対決は、どちらが優勝してもおかしくないほどハイレベルな戦いになっていた。ついに迎える決勝最終種目、クイック・ステップ。多々良と千夏はどんな踊りを見せるのか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「はじめの多々良」からの脱却

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
超王道なスポ根作品です。序盤は完全に「はじめの一歩」ですね。まあ、パクりじゃなく王道という事で(汗)

しかし、特に2クール目からは「ペア競技」「男女の関係性」など独自の色が出て来て、加速度的に面白くなっていきました。その辺が「はじめの多々良からの脱却」です。

競技(社交)ダンスという、あまり身近ではない題材を用いているので、初めて知ることは多く、導入系としても楽しめる良作です。

また、レビューでも触れましたが、特に2クール目のOPとEDは素晴らしい。OPには、2017秋の「ベストOP剣道部賞」を差し上げます(なんじゃそりゃ)w 映像と歌詞(フレーズ)の噛み合わせも良いし、基本的に、「UNISON SQUARE GARDEN」さんが好きなんでしょうね♪

(作中、「社交ダンス」ではなく「競技ダンス」という言葉を使うのは、多分、制作のこだわりなんだろうから、それに準じます)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
競技ダンスは、間違いなくアニメと相性の良い競技。流れる動きと音楽は、漫画にない要素だから。

1クール目は☆3.0、2クール目は☆5.0って感じでした。

まず1クール目ですが、まあまあの出来だったなと。作画は基本的に良いし、キャラデザをしっかりと原作に寄せている辺りは好印象でした。肝心のダンスは、悪くはないけどもっとやってほしかったな~。上半身は滑らかで良いんだけどね。(特に後半は)全身が入るシーンは止め絵が多くなったな~と思いました。同じダンス系で、「ユーリ!!! on ICE」レベルをイメージしてた私が悪いんだけどね。

11話は少しがっかりしました。天平杯入ってから(7~10話)は止め絵も多くなりましたが、そこは問題なかったです。「ユーリ」は逆に、予選から動かしすぎてマンネリ化しちゃったわけで、ポールルームはそこら辺分かってて、ラスト前の11話でガッチリ競技ダンス魅せるのかなぁと思っていたから。

ところが、11話も止め絵が、というか心理描写が多すぎて、熱さは多分にあったものの、ダンスという点ではもの足らなかったなと。まあ、原作読んでてストーリーとか知っちゃってる自分と、アニメから入った方では求めるものが違うだろうから、しょうがないんだけど。

けどやっぱり、連続心理描写の後に、1分くらいで良いから音楽とダンスだけ(台詞なし)でガッチリヌルヌルと魅せる場面があっても良かったと思います。せっかくのアニメーションですし(作画も力ある方々っぽかったし)。

良かったのはとにかく、真子ちゃんの可愛さですね~。それが1クール目の一番の印象でした。

さて、2クールですが、新ヒロインの「ちーちゃん」が出てきたことで、物語が大きく動きます。一部では、「タラシの多々良」と言われる多々良君wが、いよいよ本妻を定め、本格的に競技ダンスに向かい合っていきます。

この「ちーちゃん」が抜群に可愛く「なってきます」。最初は、(真子ちゃんがメチャクチャ可愛いかっただけに)「このヒロイン、何なん?」と、あえて反感を抱かせるようにしながら、(16話目あたりから)徐々にちーちゃんの魅力を引き出していく構成に感心。アニメには珍しいタイプの「勝ち気なメインヒロイン」。でも、弱い部分もちゃんとあって、自分的ヒロインランクでもかなり上位w 弱メンタル時のちーちゃん、可愛いよね♪ 最終話のほっぺにチューでヤられた男共は多いはずw

サブキャラも良かったです。釘宮さんのベテラン感というか、師弟関係は熱かったし、民絵さんの大人な感じも素敵。明の歪んだ感じも、ライバル時はウザかったけど、過去編を経てギャグ要員になってからは可愛く感じました。ある意味、兵藤くんと雫を温存したのは上手いよね、これからガッツリ絡むわけだし。

唯一の不満は、2クール目で真子ちゃんの影が薄くなったことだけど、ここは、今後に期待だね! いよいよデレ始めたちーちゃんと、タラシの多々良君の間に割って入って、恋愛面での(爽やかで可愛らしい)三角関係を期待したい! 真子ちゃんと明が共闘とかしたら楽しそうだね、利害が一致してるしw

肝心のダンスは、やはり絵で魅せるというより、心理描写が多く、もはや哲学にw やはり、「ユーリ!!! on ICE」は特殊な例だったのだなと。ほんと、最終話の2分で良いから、心理描写ナシの台詞少なめで、音楽と躍りだけで、競技ダンスの魅力をガッチリ伝えてほしかったです。

序盤こそ、「はじめの一歩」の完全なるオマージュだったけど、やはり、「男女ペア競技」という特性を生かした、恋愛要素や、ペアとの衝突や一体感など、「らしさ」を出し、完全に独自の世界を切り開いてくれましたね。素晴らしかったです♪

最後に、2期のOP、EDは共に素晴らしいものでした。音楽、映像、共に激しく情熱的なOPは、このアニメの競技面の魅力を。柔らかく温かいEDは、人間関係面の魅力を伝えているのでしょう。秀逸でしたね~。UNISON SQUARE GARDENさんは、聴かせたいフレーズを響かせるのが上手いですね~。

〔まとめ〕
△序盤の、「はじめの一歩」感
△ダンスシーンの止め絵の多さ
○競技ダンスを知れる
◎真子ちゃんが可愛い
◎ちーちゃんも可愛い
○釘宮さん渋い
△2クール目で真子ちゃん空気
◎OP、EDの良さ
{/netabare}

【余談1~ 社交ダンスといえば? ~】
{netabare}
私的には、競技(社交)ダンスといえば「ウリナリ社交ダンス部(TV番組)」ですね。あれで知識を得ました。私より上の世代なら、「Shall we ダンス?(映画)」でしょうか? 今は、金スマの、キンタロー。さんで少しブレイクしましたね。てな具合に、これまで何度か流行を作ってきた競技です。

んで本作。アニメというより、原作(漫画)がブームを作っていますね。漫画って裾野が広いから、これで競技人口が増えれば良いですね♪
{/netabare}

【余談2~ はじめの一歩との相似点 ~】
{netabare}
まあ、挙げればキリがないんで、アニメ内で特にあからさまなところだけ(以下、はじめの一歩のネタバレも含みます)。

①競技を始めた流れ。
一歩→弱気な主人公がいじめられたところを鷹村(日本チャンピオン)に助けられ、無茶な課題(葉っぱをジャブで10枚とる)を課せられ、根性で達成したから。

多々良→弱気な主人公がかつあげされたところを仙石(日本チャンピオン)に助けられ、無茶な課題(一晩中踊らせる)を課せられ、根性で達成したから。


②ライバルの存在
一歩→同じジムにいた同学年の宮田は、幼い頃からプロボクサーだった父を目指して、努力を重ねていた。周囲からは天才と呼ばれる。ある日一歩と試合をすることになり、素人である一歩の強打がアゴを揺らし、敗北し、心に火がつく。一歩をライバルと感じるようになるが、肝心の一歩は宮田を憧れの人と尊敬している。性格はクールで言葉は少ないが、実は熱い。イケメン。

多々良→同じスクールにいた同学年の兵藤は、幼い頃からプロダンサーだった母を目指して、努力を重ねていた。周囲からは天才と呼ばれる。ある日、兵藤の代わりに多々良が試合をすることになり、素人である多々良のダンスをみて心に火がつく。多々良を意識するようになるが、肝心の多々良は兵頭を憧れの人と尊敬している。性格はクールで言葉は少ないが、実は熱い。イケメン。


③実家の生活によって自然と培われた素養
一歩→幼い頃から実家の釣り船屋を手伝い、船に揺られてきたことで、ボクシングに必要な強靭な足腰や並外れたパワーが身に付いていた。

多々良→幼い頃から実家で、祖母に相撲実況をしていたたことで、ダンスに必要な観察眼や洞察力が身に付いていた。


④第2のライバルは熱血漢
一歩→大阪にいる千堂は、バリバリの関西弁とイケイケの性格の熱い男。一歩ばかりではく宮田にも噛みつく猛獣のような性格。

多々良→群馬にいる賀寿は、バリバリの上州弁とイケイケの性格の熱い男。多々良ばかりではく兵藤にも噛みつく猛獣のような性格。


⑤第3のライバルは暗黒系
一歩→「死神の鎌」とも言われる間柴了。性格的には、暗くて陰険で粗暴。長身を活かしたアウトボクサー。でも、実は良い人だったりする。

多々良→怪我から復帰した元一流選手の釘宮さん。性格的には、暗くて陰険でオラオラな感じ。長身を活かしたクラシカルなスタイル。でも、実は純粋にダンスに向き合っている。

⑥試合に臨む姿勢
一歩→基本的に、ボクシングが大好きで真面目で素直な性格。試合においては、会長から習ったことを全部出しきろうというのが基本スタンス。

多々良→基本的に、社交ダンスが大好きで真面目で素直な性格。試合においては、仙石に習ったことを全部出しきろうというのが基本スタンス。


、、、他にもまあ、試合中に飛び交う心の声と汗とか、山ほどあります。

私は個人的には「王道作品は基本的に似るもの」「仮に多少パクってても、おもしろければOK」というスタンスですか、流石にここまであからさまだと、、、ねぇ。同じマガジンだし、良い、、、のか?

まあ、レビューでも書いてますが、後半にいくに従って個性が出てきたから、結果的には良いんだけどね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
始まりは完全に、はじめの一歩だな。ヒロインがいるかいないかの違いはあるけれど。

2話目
社交ダンス、折角の魅せ処、止め絵を多用するんかい(汗)

3話目
お婆ちゃんに対する相撲実況で、知らずにダンスに必要な眼を養ってきたとか、まんま、はじめの一歩(苦笑)

4話目
完全に宮田と一歩ですやん。そして千堂。若干やり過ぎな気が……。

5話目
この男女のニヤニヤは、はじめの一歩にはない部分だよね。多々良と真子のカップル好きなんだよね♪

6話目
真子ちゃんマジ天使w 皆が(多々良に)かまってくれるのは、圧倒的な天才だから(汗)

7話目
真子ちゃんマジ天使w ああやって、縦長テントで着替えるんですね、社交ダンスって。方言聞き取れんw 怒った真子ちゃんも、マジ天使w 教わったこと全部って、また、はじめの一歩。

8話目
もうこの二人がカップルでええやん。身長も近いし。

9話目
もうこの二人がカップルでええやん。兵藤倒せや、そのまんまw

10話目
サッカーじゃなく、キックベースw 止め絵ばかりで、作画力温存? 次で爆発させるなら、それでも良です。

11話目
ここがダンスの見せ処かと思ったけど、心理描写多すぎたな。心理描写の後で良いから、1分くらい、音楽と躍りなしで魅せてほしかった。

12話目
あ、2クールなんだ(アニメの事前情報は入れないので)。これ、原作ストック使いきるつもりだな。マコちゃんがブラをつけたってやつ、名シーンw メガネっ娘、良いよね~。

14話目
売り言葉に買い言葉w 正式カップル誕生やね♪

16話目
チーちゃん、キャラが良くなってきたね♪ 人間模様が良い感じになってきた。マコちゃんに、もっと恋愛面で積極的になって、ラブコメに参戦してほしいな~。

17話目
弱メンタルのチーちゃん、可愛いw しゃべりっぷりに下ネタが重なるw マコちゃん、強くなったな~。ダンス界のロジックに、タタラがどう対応するかだな。じゃじゃ馬チーちゃん(笑)

18話目
家族ネタ、面白かったw ちーちゃん、あれだけ家族に愛されてるのは、「良い子」の証w タタラの覚醒。

19話目
過去編。キャラに深みが出てきましたね♪ 女子の嫌な感じがグットです♪ 完全に、一歩からは脱却しましたね♪

20話目
明、面倒くさ過ぎだろw なんか、変顔が多い回やな。バナナ、アホガールの再現かな(笑) 兵藤のバスタオル、なぜ女子巻きw 明が良いキャラになってきましたね。

21話目
二人の心象世界。ドア蹴破りw

22話目
釘宮さんと国枝さんの師弟関係、良いね。派手な新世代に対抗する、クラシカルなベテラン。好きな立ち位置です。

23話目
真のユニゾンなんてない、だからこそ面白いってことね。なんかもう、スピリチュアルな世界だなw

24話目
また少し、一歩かな? でも、キッチリと競技ダンスの魅力に言及してましたね。「僕を見ろ!」に、魂を感じたな。ヤバイ、ちーちゃんのチューに、萌えたw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 48
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『ちはやふる』『ピンポン』等《実在競技もの》が好きな人にお薦め

本サイトで割りと評判が良かったので試しに視聴してみたところ、第1話から第11話まで、ほぼノンストップで見切れるほどの特筆すべき面白さでした。

内容的には、競技ダンスが題材ということで、同じく競技かるたを題材にした『ちはやふる』や、卓球を題材にした『ピンポン』が好きな方ならば、まず問題なく楽しめる作品と思います。

※因みにこの3作は、いずれも原作マンガ付きで、なおかつ競技中の選手の動作や感情が笑っちゃうほどゴテゴテとした過剰な演出で彩られる点が妙に共通しています(※この中でも『ピンポン』が一番過剰で本作はその次くらい)。

但し、本作の問題点は前半のシナリオが綺麗に完結した後の第12話から先の展開で、ここで主人公の少年が{netabare}高校に進学して新たなダンス競技のパートナーと出遭う{/netabare}のですが・・・何なの?この3番手ヒロイン???

前半を盛り上げた{netabare}1番手ヒロイン(雫)と2番手ヒロイン(真子)が、後半ではほとんど壁の花になってしまい、自己主張の強すぎる3番手ヒロイン(千夏)が無駄に暴れまわって{/netabare}、個人的にはすっかり本作の面白さを台無しにしてしまった気がしました。
そして、終盤の第19話以降にしつこく挟まれてくるシナリオの本筋とは余り関係ないサブキャラ達の過去回想シーンの嵐・・・

←こんなことをしてシナリオを散漫にしてしまうよりも、せっかく前半で盛り上がった、{netabare}雫×真子、多々良×清春(ないし賀寿)という4-5人の才能ある少年・少女たち{/netabare}のその後の技量の進歩と互いの関係性の変化を素直に描き出していけばよかったんじゃないの?

きっと、ここは原作マンガどおりの展開だったとは思いますが、個人的には本作は、前半と後半とで面白さが極端に上下した作品となってしまいました。

《まとめ》
原作者わかってないなあ。
面倒くさい第1ヒロイン(アスナ)や、最初からフラグ立たないことが確定してる第3ヒロイン(シノン)じゃなくて、もっと直葉(第2ヒロイン&妹キャラ)の出番を多くしてくれぇ!!!!
え?それ別のアニメ?失礼しました笑。


◆パート別評価

前半(第1-11話まで) ★ 4.4
後半(第12-24話まで) ☆ 3.6
--------------------------------
併せて        ★ 4.0


◆後半に出てくる“違和感”について、少しだけ考察

本作の後半で、主人公の少年(多々良)とパートナー(千夏)が、盛んに「違和感が~」と叫び合ってますが、これって

競技や学芸などで、ブレイクスルー(行き詰まりの突破)の予兆となる感覚の変調

・・・のことですね。
身体の感覚は明らかに今までとは異なった領域に突入しているのに、頭脳の方はそれを論理的に把握できていなくて困惑している状態が、途中までは割とよく描き出されていると思って見ていました。
一応、ここで競技者に関する一般論を述べると、

<1> 感覚的把握に優れる天才型 →コピー対象がいないと頭打ちになってしまうが、優れたコーチが付けば早く/大きく伸びる
<2> 理論的把握ができる秀才型 →競技者としては伸びるのが遅く苦労することが多いが優れたコーチとなり得る(とくに天才のブレークスルーを指導/誘導できることがある)

・・・で、本作の主人公(多々良)は{netabare}一度見ただけで先輩たちの演技をフル・コピーできてしまったり、「額縁になれ」というたった一言のアドバイスをそのまま完璧に実行に移せる辺り{/netabare}、明らかに《天才型》です。
そして、天才であるがゆえに、{netabare}身近なコピー対象のいない千夏とのコンビで初めての深刻な壁にぶつかってしまう(※釘宮&井戸川組も、赤城組も、清春&雫組もタイプが違うので参考にならない){/netabare}のですが、そこからのブレイクスルー(大飛躍)の過程を、余り工夫もなくグダグダと引っ張り、なおかつ突破できた理由も“何となく感覚が掴めた”程度の説明で終わってしまった点にガッカリ。

前半(第11話まで)を個人評点 ★ 4.4 くらいで見終えて、後半(第12話~)の期待値を高く上げてしまっていただけに、残念さが半端なくなってしまいました。

それでも、全体的に軽い印象で終わってしまった『ユーリ on ICE』(※こちらも実在競技もの)よりは個人的にずっと楽しめました。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
演出過剰気味な所がちょっと気になるけど、掴みは十分。
・第2話視聴終了時点
感覚的に対象の動きをコピー出来る才能←個人的にはかなり羨ましい。
・第7話視聴終了時点
清春ロシア系クォーター?だったんだ・・・
・第9話視聴終了時点
ここまでシナリオにほぼ緩みなし。初の★★(優秀)回。
・第11話視聴終了時点
前半の切りとしてなかなか上手い結末(2度目の★★回)。
・第16話視聴終了時点
違和感は競技者の技術的ブレイクスルーの兆し。
・第19話視聴終了時点
ここで明と千夏の幼少時からの関係をもって来たのはやや冗長でピンボケ×
・第22話視聴終了時点
ここでさらに釘宮の過去話で脇道に逸れるのはただの尺稼ぎにしか見えず×
・第23話視聴終了時点
釘宮のパートナー(井戸川)の過去話まで入れるのはピンボケもいいところ×{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      竹内友(『月間少年マガジン』2011年12月-連載中)
監督         板津匡覧
シリーズ構成・脚本  末満健一
キャラクターデザイン 竹内友(原案)、岸田隆宏
音楽         林ゆうき
アニメーション制作  Production I.G{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ボールルームへようこそ (2017年7-12月) ===========

 - - - OP「10% roll, 10% romance」、ED「Maybe the next waltz」 - - -
{netabare}
第1話 小笠原ダンススタジオへようこそ ★ 富士田多々良(中3)のダンス事始め
第2話 兵藤清春 ★ 東京中央ブロック大会見学(花岡雫&清春組)、清春のシャドウ目撃、多々良のシャドウ
第3話 ワルツを踊れ ★ 三笠宮杯(アマチュア日本一決定戦)、清春負傷、多々良の競技デビュー(替え玉出場、即興) ※展開の強引さは×
第4話 ダンサーズ・ハイ ★ 清春の怒りと本気(タンゴ)、清春ダウン・6ヶ月出場停止、清春来宅と多々良への託し事、ラスト赤城賀寿(高1)&真子(中2)登場
第5話 パートナー ★ 初のカップル練(真子)、真子のペア申し込み、新ペア成立(賀寿&雫、多々良&真子)
第6話 ライン・オブ・ダンス ★ 多々良の非公式戦勝負申し込み(対賀寿)、仙石の個人レッスン開始、真子からの電話、フロアを読む力開眼
第7話 天平杯 ★ 両組のデビュー戦(ワルツ、ダンス)、賀寿&雫組との実力差、フロアでの衝突、兄妹喧嘩、特別審査神・兵藤マリサ(準決勝開始)
第8話 現実 ★ 多々良の体力不足露呈、清春のアドバイス、決勝進出、雫の全力宣言、真子の額縁になる
第9話 花と額縁 ★★ 決勝開始、多々良&真子ソロ演技、真子開花
第10話 ボルテージ ★ 賀寿&雫組ソロ演技、賀寿のリードの乱れ、全員競技、雫の本気、最終演技(クイッックステップ)
第11話 評価 ★★ 多々良の実力不足・悪目立ち、感情の伝播、結果発表(7位、ボールルーム・クィーン真子) ※演出がややクドイい点は×{/netabare}

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 話の切れ目(主人公が高校進学) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - - - - OP「Invisible Sensation」、ED「Swing heart direction」 - - - -
{netabare}
第12話 出会い ☆ 多々良の高校進学(千夏との出逢い、賀寿先輩(高3))、雫の期限付き多々良待ち発言、仙石&本郷千鶴組プロ演技観戦
第13話 お見合い ☆ 多々良&千夏のカップリング、兵藤の競技会復帰、グランプリ志望
第14話 結成 ★ 千夏のジュニア時代(リーダー)、多々良の喫茶店バイト始め(甲本明との出会い、千夏との鉢合わせ)、多々良&千夏組の初コンペ(従わないパートナー、準優勝(D級昇格))
第15話 じゃじゃ馬ならし ☆ 多々良と正反対のリーダー(釘宮)、兵藤マリサの忠告、ラテン世界チャンプ、兵藤ダンススタジオへの移籍、内緒のグランプリ・エントリー
第16話 四本足 ☆ 静岡グランプリ本戦出場・違和感・棄権、マリサ軽井沢別荘での特訓
第17話 表現者 ☆ ブラインドダンス・レッスン、二人の全力のぶつかり合い
第18話 背番号13 ☆ 東京都民ダンススポーツ大会A級出場、違和感の再来
第19話 敵(ライバル) ☆ 明の過去~現在までの千夏とダンスに対する感情推移
第20話 友達 ☆ 峰吾郎&甲本明組の好演、兵藤のストレッチ、準決勝
第21話 扉(ドア) ☆ 釘宮&井戸川組との対決、千夏の演技の変化
第22話 リーダーパートナー ☆ 多々良の演技の変化、二人の演技の調和
第23話 伝統と進化 ☆ 決勝進出、仙石からの励まし電話、釘宮組の立て直し
第24話 ボールルームへようこそ ☆ 多々良の1年間の成果、多々良&千夏組優勝{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)10、☆(並回)12、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.0

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

86.8 3 UNISON_SQUARE_GARDENで漫画原作なアニメランキング3位
3月のライオン 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (753)
4053人が棚に入れました
羽海野チカさんが「ヤングアニマル」(白泉社)で連載中のマンガを原作としたTVアニメの第2シリーズ。前作は2016年10月~2017年3月に放送され、東京の下町に暮らす孤独な高校生プロ棋士・桐山零と彼を取り巻く人々との交流を描き、幅広い層に好評を博した。監督は新房昭之さん、キャラクターデザインは杉山延寛さん、アニメーション制作はシャフト。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏、石田彰、玄田哲章、阪口大助、中村悠一、東地宏樹、大塚明夫、岩田光央、大塚芳忠、悠木碧、西明日香
ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

単なる娯楽を越えて世の中に貢献しているTVアニメは滅多にない

☆☆物語&感想☆☆

1期は物語としてはややスローペースながらも、
零という人物とその人間関係、将棋、棋士というものを、
非常に丁寧かつ細やかに描いてみせたのがとても印象深かったが、
2期は更にこれまで登場した人物との関係性をより深く描くこととなった。

部活、新人王~記念対局、棋聖戦といった将棋に関わる部分と、
零との関わり、そこに登場する人物に於いても、
これまで同様充分観ごたえのある珠玉の人間ドラマを観せてくれたが、
やはり、それ以外の約半分近い尺を費やした、
{netabare}ちほ、ひなたのイジメ{/netabare}が2期のメインとなったのは明らかだった。
感想は長くなるので、主にこの問題に関する部分に関して書こうと思う。
以下どれくらいネタバレになるのか判断しにくいので、続きは隠させてもらいます。
{netabare}
自分はこの作品が現代のイジメ問題に、
誤魔化し無しで真っ向から挑みアニメ化したことについて、
文部科学省とのコラボレーションという後押しもあったとはいえ、
本当に心からよくやった、快挙だと思っている。
何故なら誰もが経験する学校生活の中で、イジメほど身近で深刻な問題は無いはずなのに、
イジメ被害の側面を取り上げる作品はあっても、
本気でこの問題に具体的に取り組み、
視聴後に観た者に光や救いをもたらすようなものはなかったからだ。
それは何故か?答えは簡単、そんなものを作ったとしても「売れない」から。
内容が優れていても「売れない」作品をアニメ化出来るのは、
「TVアニメ」としては現在のところ実質NHKくらいだろう。

もちろん、イジメを描いたTVアニメがこれまで無かったわけではない。
長らく「日本アニメの良心」として作り続けられていた世界名作劇場シリーズの、
「小公女セーラ」などは、数十話に渡って虐げられる様が延々と繰り返されるという、
視聴者にもひたすら忍耐を強いる内容で、
本作で描かれるイジメに比べると遥かに過酷なものだったが、
当時は作品数が少なかったことや、放送時間帯に恵まれたことが幸いし、
セーラの決して絶望しない強い心や忍耐力は多くの人の胸に刻まれることとなった。

「小公女セーラ」は今でも時代を越えた名作であるのは言うまでもないが、
作品の中で描かれた「忍耐」や「決して絶望しない強い心」は、
80年台という時代としては、ある種の美徳であったように思うものの、
現代は価値観も変化し、必ずしも忍耐自体が美徳ではなくなったように思える。
そのような時代背景をふまえて考えると、「小公女セーラ」は現代人にとって、
もはや視聴後イジメ被害からの光や救いをもたらすものでは無くなったのかもしれない。

本作で取り扱ったイジメ問題に関して、
当初は綺麗なご都合主義でまとめるようなものであれば、酷評するつもりでいた。
しかしながら、作品中で描かれたものは、イジメの発生経緯~終息まで、
被害者、加害者のみならず、親、教師、周りの人間まで、
全ての言葉がこれでもか、という本音で、
現代のイジメが生々しくリアルに描かれていた。
(今は携帯が有るので、もっと陰湿かつ複雑になっているだろう)

その中に原作者の本音というか問題提起とも受け取れるような言葉も、
最後に担任を任される教師の口から出たような気がする。
「イジメの加害者が、謝って済むというのはおかしい。
加害者は自ら行った事に関して、それ相応の責任を追うべきだ」
といった感じの内容だが、自分も確かにこれには同意する。
被害者はイジメが終息した後も、ずっと心の中の傷は消えることはないのに、
加害者が何の罰も責任も負わないというのは、明らかにおかしいし、
イジメが減らない要因の一つでもあるように思える。

作品中で林田先生が、
「いじめにはどのケースにも当てはまる100%の答え、解決法はない、だから難しい」
と言っていたが、少なくとも解決の糸口はいくつも提示されていた。
その中でも最も重要と思えたのが、シンプルでいて実際は一番難しいかもしれないが、
「本人だけで抱え込まず、周りの大人に相談すること」だ。
先に上げた「小公女セーラ」のように強い人間ばかりではないし、
一人で抱え込んでしまうことで、
結果的に自ら命を経ってしまうような最悪のケースが起こっているのだから。
(実は自分の姪っ子も過去に小学校でイジメにあっていたのだが、
親を含めた周囲が努力することで解決することが出来た)

でも、実際はひなたの担任の教師のように、
現実を見ずに向きあおうとしない教師が多いのも事実だろう。
あの担任の教師は最悪だったが、その言葉にも同情する余地はあった。
今の教師も日々必死で教師自身が追い詰められ、
休職に追い込まれるようなことも珍しいことではない。
(神戸であったように、教師間でもイジメがあるような昨今である)
それでもやはり、とにかくイジメられている子供は、
周囲の大人に救いを求めるという事が本当に大事だ。

結果的に学年主任の教師が非常に優秀だったことと、ひなたの強い心があったからこそ、
イジメは解決に至るわけだが、たとえ100%の解決法が無かったとしても、
本作を観た大人や教師が、被害者、加害者に対してどう向き合っていくべきなのか、
林田先生や学年主任の教師の行動や言葉の中に、
学ぶべきものは本当に多かったと実感している。

イジメは当事者だけの問題ではない。
傍観者も間接的な加害者であるとも言える。
自分の子供が将来当事者になる可能性だってある。
全ての人が何かしら本作を観て学ぶべき所があり、
本当に観る価値のある内容だと確信している。

作品中、ひなたは零によって助けられたが、
零もまた、ひなたの「私のしたことは絶対に間違ってなんかない」
という言葉によって救われた。
(その真意は直後には語られないが、43話で零の口から語られている)
過去にイジメ被害に遭った人にとっては、
内容が本当にリアルであるぶん余計に目を背けたくなると思うが、
ひなたの言葉によって、零のように救われた気持ちになる人も少なからず居ると思うし、
是非これからでも観てもらいたいと思う。
{/netabare}
物語がまだ途中のものに5点を付けるということはやや躊躇われるところもあるが、
視聴後に於いて、人の考え方や生き方を変える可能性すら持った作品、
ましてや本作は、大げさに思われるかもしれないが、
間接的にでも人の命をも救う可能性すらあるという意義を鑑みると、
5点を付けることに躊躇する理由はないと判断した。

☆☆声優☆☆

キャスティングに関しては、1期から、もう完璧過ぎるというか、
よくこれだけの実力者&適役を集めたなとつくづく思う。
演じられる声優さんの方々も、本作の台詞には本当に演技のし甲斐があるというか、
声優冥利に尽きるんじゃないでしょうかね、この作品は。

上手い声優が全身全霊でぶつかって応える様は本当に心が揺さぶられる。
一言一言に魂が宿ったとも言える台詞は随所にみられたが、
中でも花澤さんの {netabare}「私のしたことは絶対に間違ってなんかない」
「こんな所生きて卒業さえすれば、私の勝ちだ」{/netabare}
千葉繁の{netabare}「よくやった、胸を張れ」{/netabare}
もうこの場面の演技で普段滅多にこの項目に付けない5点を付けても良いなと思えた。

そういや2期の最終話で登場した幸田母役に島本須美(ナウシカやもののけ姫)さんを起用し、
敢えて1エピソード丸々ほぼ止め絵での語りのみで聴かせたのはさすが、圧巻だった。

☆☆キャラ☆☆

人間というものを昨今のアニメでこれだけリアルに丁寧に描けている作品がどれだけあるだろうか、
そう思わされるくらい、この作品のキャラ描写と存在感はずば抜けている。
どの人物も主人公であるような錯覚、感情移入を覚えるが、
これはキャラそれぞれに圧倒的な説得力を持った台詞の深みと重みがあるから。
本当にこの作品は毎回名言が多すぎる。

シリアスな人間ドラマを、ある意味極限まで突き詰めている作品のため、
キャラ描写、存在感が弱かったらお話にならないが、
1期から引き続いて、やはりこの項目でも点数を引く気にはならない。

☆☆作画☆☆

自分の意見は少数派かも知れないが、贔屓目なしに、
2018年に観たTVアニメの中でも本作の作画は特に凄いと思って観させていただいた。

1期から変わらない極上の淡い水彩画タッチの背景は味わい深く、
キャラの輪郭が背景から浮かないセル画調の質感の相性は抜群で
派手なアクションはないものの、普通は動かさないような所で、
作画枚数を増やしてCGのようなシームレスなスローモーションで、
表情や髪の毛とかをヌルヌルと動かしてみたり、
かなり芸の細かいことを地味ながらやっている。
で、そういうところからユーモアのある場面には、
デフォルメの効いた全く違った作画で急に変化させてみたり、
本当にかなりの労力が掛かってるなと感じる。
キャラの表情の変化をこれだけ丁寧に描いた作品は滅多に見られない。

で、これだけなら通常は4.5点くらいの評価にするところ、
シャフトならではの表現力というか個性が出ているところが素晴らしい。
(別に自分はSHAFT信者でもファンでもない)
単純に美しい作画なものは色々あるものの、
映像に制作会社の個性までしっかり表現できている、
というのはなかなか並みの作品ではお目にかかれないところ。
EDなんかは予算の関係もあって、大抵静止画だったりするもんですが、
この作品はここぞとばかりにセンスを見せつけてくる。

ED後のイラストは毎話異なった人気漫画家を起用するなど、
こちらも毎回バラエティに富んでいて楽しませてくれた。

☆☆音楽☆☆

この項目は1期の点数から0.5点下げました。
OP,EDは曲自体に関しては文句はないものの、
やはり1期と比べてしまうと、アニソンとしてみた場合に劣ると感じたのが理由。
でも後半のOPに関してはイジメが解決してからのその後、
晴れやかさと新たな一歩を感じさせる曲調で心地良かった。

作中BGMに関しては1期から相変わらずで、このBGMのせいで何回泣かされたか。。
いや本当にBGMだけなら満点に値する素晴らしさ、生音への拘りも感じられるし、
曲数の多さも特筆モノだが、やはり予算の掛け方も違うんだろう。
シリアス~コミカルな場面、それぞれにとても印象深かったです。


恐らく2期の内容あってのアニメ化実現だったのかもしれないけど、
いつの日か続編が作られることを心待ちにしたいと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

▒▒▒ ⇒ムフ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由とはd(ゝω・´○)

原作が好きだし、アニメもキレイに作ってくれるてるので大好きです♪

何もかも好きなんですが、特に…

あかりお姉ちゃんがたまりません(*´Д`*)
理想なんです♪

現実には、こんな人いないだろうなぁorz

芸能人で考えてみると…

映画で役をやってた倉科カナ…
(;-ω-)ウーン胸大きいけどフワフワ感がなぁ…

外見が似てそうな筧美和子かな…
(;-ω-)ウーン性格が違いそう。

声優で外見が1番好きな茅野愛衣…

これだ!(゚∀゚)
あかりさんの中の人だし、言うことなし♪
結婚して体つきがもっとフワフワになれば、あかりさんに近づいていきそう♪ԅ(¯﹃¯ԅ)グヘヘ


それはさておき…

特にこの2期は「イジメ」が取り上げられてて、色々考えさせられます。

今から、「イジメっ子がイジメをしていた事を自覚できない理由」を述べていきますが、壮絶なイジメを体験をされた方は見ないで下さい。気分を害するだけの内容なので(〃・д・) -д-))ペコリン


{netabare}
【イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由は…】
{netabare}
「ただのコミュニケーションとしか思ってない」
からです。

えっ?と思われるかもしれませんが、イジメっ子にとってはそんなもんです。

さらに…

「かまってやってる」「してやってる」という思いがあると、もっとイジメていた事を自覚できません。

イジメ以外にも…

パワハラ、セクハラ、モラハラ、等の〇〇ハラスメント。
DVやストーカーをやってる奴らも、ネットで影で誹謗中傷してる奴らも…


ただのコミュニケーションとしか思ってません。

※ここでは上の行為を行ってるものを「加害者」
被害にあってる方を「被害者」とします。
{/netabare}

【何故コミュニケーションとしか思えないのか】
{netabare}
いろいろ理由がありますが…
・自己肯定感のため
・相手とそういう事でしか関わりが持てないから
等があります。

だから、ただのコミュニケーションなんです。


「自己肯定感のため」だけなら、少しは罪の意識があるかもしれません。

怖いのが、「相手とそういう事でしか関わりを持てない」というのは罪悪感が持てないのです。

もしかすると高揚感を持ってしまう場合もあり、「加害者」はエスカレートしていきます。

これが多数からのイジメやネット炎上などになると、拍車がかかってエスカレートしていきます。

「加害者」が「ただのコミュニケーション」としか思っていないような「悪意のない悪」ほど、タチの悪いものはないと思ってます。
{/netabare}

【相手とそういう事でしか関わりを持てないのは…】
{netabare}
これはイジメっ子にもイジメられっ子にもあてはまります。
悲しいかな、それ以外の関係性が持てないのです。

もし、趣味や盛り上がる事で関係が持てたのなら「イジメ」は発生しません。

イジメもそうですが、ネットで「荒らし行為」をしてる輩もそういう事でしか、誰かとからめないんだと思います。

「加害者」全般にもいえる事ですね。


「コミュニケーション」はお互いが楽しかったり気持ちよかったりすれば、「いい関係」になりますが…

イジメやネットの荒らしや〇〇ハラスメント、特にストーカーが一方的な快楽のためだけに行ってる行為は「加害者、被害者」という関係になってしまいます。

加害者側は「ただのコミュニケーション」被害者側は「イジメ等」と相反した思いなので、泥沼化していくんだと思います。
{/netabare}

【日常の一部である無視】
{netabare}
人との関係性で相手に興味がなかったり、イジメとかタチの悪い相手などに関わりたくない「無視」というのがあります。

「イジメ」より多いであろう「無視」も人との関わり方(コミュニケーション)だと思ってます。

イジメやパワハラなどを、わかってて無視をする「自覚のある無視」は罪悪感を感じるかもしれません。

でも…

ネットでよくみる「こいつとは関わりたくないなぁ」というような「自覚のない無視」はいつも発生してるので罪悪感もなにも感じません。

これは一つの「防御反応」だと思いますが、「無視」という行為は誰もがやっている行為であるといえます。


ネットで日常的に行われてる「自覚のない無視」によってコミュ等をやめていく人も多いと思います。
これはコミュ力がない「無視されてる人」に原因があるので致し方がないと思いますが…

イジメやパワハラと共に行われている周りからの「自覚のある無視」は、被害者の方にとっては、たまったものではあまりません。

「イジメ」からの辛さに「無視」が加わることによって辛さが何倍も何倍もふくれ上がってしまうからです。


「無視」してる人の中には「イジメられっ子」が可哀想だと思って声をかける人もいますが、本作品のように「イジメられっ子」が受け入れられる事はなかなかありません。

受け入れられる可能性が高いのは、その「イジメられっ子」に興味がある人だけだと思います。

ひなたのようにね♪
{/netabare}

【イジメはこの世から消えないと思う…】
{netabare}
私は…

イジメ=コミュニケーションだと思ってるので、世の中から消えないと思う。

悲しいけど…


あえてイジメにあわない方法としてあげるとしたら、


「コミュニケーション能力を高める」

ことぐらいしか思いつかないorz

でもコミュ力を高めるのが、とてつもなく難しいのですorz


では、コミュ力を高めれない人はどうすればいいか…


「魅力を高める」

でしょうか。

「魅力を高める」のに効率的なのが、「何かに特化して夢中になる事」をあげたいです。


アニコレならアニメの知識を、豊富に持ってるユーザーは「尊敬」や「憧れ」の対象になって、他のユーザーから近寄ってくれる可能性が高いです。

一つの作品に特化するのもいいでしょう。

趣味でもスポーツでもなんでもいい!
興味持った事を長年突きつめると、そのことだけには自信を持つ事ができ、相手を蔑む行為さえしなければ「魅力のある人」になれます♪
{/netabare}

【芸能人や著名人の中にはイジメにあった人が多くいます…】
{netabare}
特に「指原莉乃」と「さかなクン」を尊敬しちゃいます♪

指原は中学時代に「イジメ」「引きこもり」の経験があるそうですが、極度のアイドルオタクだったおかげで辛いのを乗り越えれたみたいです。

モー娘か他のアイドルか忘れましたが、ネットで好きなアイドルを叩く荒らしと戦いまくってたそうですww

指原に魅了されてしまうのが、年々とキレイになってるなぁと思うからです。

バラエティでも過去のことをよく話しますが、暗さもイヤミぽさも感じません。
凄いスキルだと思います♪

時々みせる闇の部分が、私はとっても好きですけどねww


「さかなクン」もイジメにあっていたそうです。

さかなクンはイジメにあってた時に「魚の世界と似てるな」と思ったらしいです。
以外全文↓
{netabare}
広い海へ出てみよう

東京海洋大客員助教授・さかなクン


 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。

 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
{/netabare}

さかなクンを最初みた時は「ウザイキャラ」だなぁと思ってましたww

私は魚類というか水生生物全般が好きなので、さかなクンの豊富な知識に魅了されちゃいました♪

他に沢山の方がイジメや辛いことを経験されてます。

イジメで辛い思いをされてる方も一度は、好きな芸能人著名人+「イジメ」とググってみてはいかがでしょうかd(ゝω・´○)
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

将棋の世界に生きる者たちと下町の家族の物語…青春&人間ドラマの傑作

【開始前】
なんというタイミングでしょうか、今年、中学生プロ棋士が話題をかっさらいました。藤井君には零のような重さは感じませんが(あってほしくない…)、将棋に注目が集まったのは間違いないです。このタイミングで放映されますから、一期以上に注目が集まりそうです。

原作既読。一期の面白さに一期の途中で原作をむさぼり読んでしまうという始末…ドラマ系の作品が好きな人には満足いく作品だと思います。さらに、原作を活かしきって、上乗せするシャフトの演出も見事としか言いようがありません。それとNHKだからこそ、この作品が映像化されたと確信してます。

さて、二期。ほのぼのとしたスタートしました。{netabare}これはこれで良いのです。ここから二期は重くなりますから。重すぎてついていけなく人もいるかもしれませんし。それからかの名人の話も。{/netabare}この作品のテーマは桐山零が人間らしく生きることと、棋士として成長することです。そして、零の周りの人々が零にどう関わって、彼にどんな影響を与えていくのか、ここがとても面白いのです。時おり見せるクスッとする演出は重くなりすぎないためには必要なものだと思います。
二期も一期以上に期待しています。絶対に面白いです。

【後半スタート】
前半は{netabare}ひなたのいじめ問題が軸になる重い展開でした。ひなたの苦しみ、負けないと立ち向かう姿は涙なしには見ることができません。一方で、零は人との繋がりを覚え、棋士として成長していく様子が描かれました。なにかのために戦う、これまで零には無かった感情です。
いじめ問題のクライマックスが後半の1話で描かれました。いよいよ解決に向かっていきます。そして、桐山は棋士としてもうひとつ階段を上っていきます。そして、島田の話も来ることでしょう。これも熱くなります。{/netabare}
この作品の良いところは、対戦する騎士も魅力的に描かれている点。後藤もそうだけど、山崎の話をきちんと入れてくれたはさすがとしか言いようがないです。あの話も最後泣けてくるんですよね。本当に原作を大切にしてくれる良いアニメです。最後まで楽しみたいと思います。

【最終回を終えて】
原作自体、完成された作品です。その原作以上にすることなく、原作を潰すことがない、つまり、原作とアニメがイコールの関係性を保ち続けた素晴らしい作りでした。各エピソードがとにかく面白いのが「三月のライオン」という作品です。アニメにしても大丈夫か?というところ、例えば棋匠戦とか、本当に期待以上に描いてくれました。

二期はひなたのいじめ問題、名人との対局、棋匠戦、ひなたの受験と、怒濤の重い話が連続しました。ときおり、ギャグも入れて重すぎないようにしていますが、そうしてもズッシリくるエピソードです。

(ひなたのいじめ)
{netabare}二期の中心となったのがこのエピソードです。原作読んでいても本当に胸くそ悪くなる展開です。その中心人物である高城とその親、投げ捨ててしまった担任、見知らぬふりのクラスメイトに腹が立った人も多かったことでしょう。
いじめついては零が林田先生に相談した時の先生の言葉が大きな前ふりになります。「いじめで検索すると(中略)どこにも100%の解決方法は載ってないんだ」これです。そう、漫画といえど、いじめを取り扱ったときにはその答えをどう導きだすのかが大事。羽海野チカはこの問題をどう解決しようとしたのか。

ひなたの性格、ひなたを大事に思ってくれる周りの人々、置かれた状況。そして最後の切り札が国分先生と本気になった学校。これらから導いたのが三月のライオンにおけるいじめ問題の解消だったと思います。そして、三月のライオンが優しいのは高城を絶対的な悪にはしないところ。この子の心の底を見せ、その子の行く先を国分先生がとことんまで付き合うところを描いているのが本当に良いです。また、学校を出ていってしまったちほの行く末、いじめが起こす問題の大きさを実感させてくれました。{/netabare}

(名人との記念対局)
{netabare}見た雰囲気だけでただ者ではない感、まさにカヲル君のような不思議な存在感を醸し出していた三月のライオンの最強棋士である宗谷。中学生プロデビュー棋士としても零と比較されますが、人の形をした何か的な存在だった彼がなぜその雰囲気を作っていたのかが分かるストーリーでした。やっぱり宗谷も一人の人間だったことがわかり、零の棋士としての成長も垣間見えた良いエピソードでした。

舞台のひとつとなったのが仙台。駅からどこに向かっているのかがよく分かり、本当にきちんとロケーションしているんだなと実感。{/netabare}

(焼け野原)
実に三月のライオンらしい、見ごたえ抜群なエピソードです。この作品の良いところの一つが、キャラの誰もが主人公になってしまうくらい濃いキャラ設定。
{netabare}このエピソードの中心は柳原棋匠66歳。このエピソードまでは会長とおちゃらけしている場面が印象に残る程度の脇役。が、この話では一転、最年長A級棋士の化物として存在感を発揮します。悲願のタイトルを狙う島田8段との対局は地味で、タイトル戦として盛り上がらないと言われていたのが、二人の命を削るような一手一手に引き込まれていきます。柳原棋匠の心の声がどんどん重くなり、また、熱くしていきます。
その背負っているものの重さ、場面描写は作品中、ナンバーワンの名場面。島田8段の過去も1期で描写しているだけに、どちらにも肩入れしてしまうほど熱い話でした。なんでも、本当は島田8段がタイトルを獲る話を作る予定だったのが、書いているうちにこの流れにしたのだとか。この機転が利いてすごいエピソードになったということみたいです。正直、主役になりそうにないような人まで熱くしてしまうのがこの作品の良いところで、男の中男の漫画と言われるゆえんです。{/netabare}

(零とひなた)
二期の主軸の一つが零とひなたの関係性。二人とも大切な人して繋がっていきますが、それは恋ではありません。見ていると、いったいいつ意識するんだよというくらいもどかしいのですが、羽海野チカは単純に恋人として繋がることはさせませんでした。ここがポイント。
{netabare}零はひなたに心が救われました。そこで零はひなたを守ると心に誓います。勝ち進んで対局料で解決しようとしたり、普通とはズレた考えでも零がこれまで持てなかった感情です。ひなたもまた、零の思わぬ行動に傷ついていた心が癒され、彼を信じます。どこからどう見ても良い関係なんですが、あかりやじいちゃんからは零が男としてひなたと関係を作ろうと見られていません。「だって、零ちゃんですもの」「だって、ぼうずだぜ」がより、この二人の関係を表しています。
原作ではこのあと、また一つ大きく動くのですけどね。{/netabare}

作画と演出はシャフト丸出しの良いものでした。というか、原作そのものがシャフトの演出にピタリと合うものですけど。中の人は全員、キャラを演じきった素晴らしいものでした。というか、この人以外にはあり得んという当てはまりすぎな配役です。特に花澤さんは泣く場面が多く、難しかったと思いますが、ひなたが彼女で本当によかった。そう思います。

原作、アニメとも名作と感じる素晴らしい作品です。人間ドラマ、青春ドラマとして見ごたえも抜群です。この系統が好きな人は1、2期ともに見てほしい作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42

68.6 4 UNISON_SQUARE_GARDENで漫画原作なアニメランキング4位
夜桜四重奏 ハナノウタ(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (755)
4514人が棚に入れました
あの世とこの世の間に存在する桜新町では、次々と奇怪な事件が頻発していた。ツンツンしつつもすぐに凹む“ツンヘコ”町長のヒメ、ヒメを支える秋名、妖怪サトリのアオ、半妖で言霊使いのことは、4人組が事件解決に挑んでいく。

ヤスダスズヒトのマンガ「夜桜四重奏」はテレビアニメ第1期、OVAと2度アニメ化されていて、今回のテレビアニメシリーズが3度目のアニメ化。

声優・キャラクター
福圓美里、梶裕貴、藤田咲、沢城みゆき、小野大輔、戸松遥、又吉愛、茅野愛衣、桑谷夏子、松本さち、田中理恵、大久保藍子、関智一、加瀬康之、高垣彩陽、いのくちゆか、水原薫
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

妖怪、半妖が共存できる街。摩訶不思議なハチャメチャノリ。

全13話

焼き直しで前期未視聴で問題ないと聞いたが話がよくわからないまま進んだ。登場人物が多く誰がどんな人物で妖怪なのかなかなか入ってこず。面白そうな雰囲気はあるが、キャラも悪くなさそうだが…。不思議なほど面白くなかった。7話までわけがわからず進みようやく理解してきたがたいした盛り上がりもなくラスボスとの対決が終わった・・。2期あるのかな。

はちゃめちゃなノリが苦手なのが大きいかもしれないが、その中ではギリギリ完走できたかな。
姫が町長である意味あったのか?わかりづらくなっただけで、必要なかったように思えてならない。

{netabare} あちらの世界と融合する事の重大さが今一つ伝わらない。
敵の正体とその目的が不明の為に危機感を感じないまま進む。7話でようやくわかって来たが、それまでは妖怪がどうこうより、町長である話が重要かのようだった。姫が町長である意味を感じないのに強調されても。
「事件」頻発ってあるけど何の事件が起こってるのかさっぱりだった。
敵の目的も町長選の為の汚い手を使った人がいるくらいしかわからんかった。話も根本は面白いんだけど持ってき方があんまりにもだな。9話からやっと面白いと思ったけど、う~んやっぱり終わりが面白くなかった。あと・・妹の存在も微妙。何であんなに鬱ってたのか不気味。手品の域を越えすぎだし妖怪にしか思えん。 {/netabare}

舞台
人間と妖怪が共存する桜新町。

登場人物
{netabare} ヒメ:高校生。町長である事の責任を強く感じている。らしい・・・。
恭介:姫の秘書で目付役。正体は鬼の18歳。本気になるとツノが生える。秋名と幼馴染。シスコン。
桃華:恭介の妹(正体は鬼。16歳。)
小姫:ヒメの従妹。隣町の町長に立候補。
秋名:真人間。比泉生活相談事務所の所長。チューニングのお役目を継ぐ家系。
アオ:心を読んだり精神干渉出来るサトリ。比泉生活相談所の所員。15歳。動物の耳。
ことは:言葉を物質化できる言霊使い。半妖。比泉生活相談所のバイトで高校生。メガネっ子。
じゅり:桜新町の唯一の妖怪医だがエロそうなナース服を着ており町のアイドル。

リリィ:桜新町に迷い込んだ迷子の少女。
{netabare} 雄飛:桜新町の区の区長で、その区の土地神。。少年の様な外見の推定年齢200歳以上。
八重:雄飛の妹。土地神。
マリアベル:雄飛の付き人。22歳。元人間で一度死に生き返った人造人間。不死。
館林水菜:桜新町の住人の双子の片割れ。5歳。吸血鬼と人魚のハーフ。人魚の血が濃く水に浸かると成長する。血、水、日本酒が好き。
館林火菜:桜新町の住人の双子の片割れ。5歳。吸血鬼の割合が濃く血を飲むと成長する。水菜とは正反対の性格で大人しい。
観月獅堂:警官で館林姉妹の保護者。怪力?
東 鈴:ラーメン屋(宝々蘭・ほうほうらん)の住み込みバイト。15歳。不死人。
円神:桜新町で起こる奇怪事件の黒幕。かつて人柱にされた円陽の子孫。七郷を使い二つの空間を繋げようとしてる。この世で唯一あの世を知っている。
{/netabare}
元老院:妖怪を監視し人間を守る組織 {/netabare}

{netabare} 1話
{netabare} ノリが何となく面白そうだけど・・。とりあえず様子見。 {/netabare}

2話
{netabare} パンツとか微エロ入ってるけど許容範囲内。面白くなりそう。 {/netabare}

3話
{netabare} いつもマフラーしてる、おやつにラーメン摂取しすぎな子・ヒメが主役かと思ってたけど、事務所の所長が主役なの?ヒメかなぁ?
妖怪が本来住むべき世界は少し違う時間に存在していて、そちらだと老いず、不死身。今の世界だと老いて死ぬ事もある。あちらに帰すチューニングの役目を担うのがアキナ(男で事務所所長)だけど、妖怪でも能力を抑える何かを身につけていれば見た目は人間だし友達だし、世界がいいところかわからないし、チューニングすると消えてしまうから殺人と同等だと本人は思っているからしないみたい。とりあえず設定が少し判明した。
絵は好きだし色使いも好き。雰囲気はすっごく面白くなりそうなんだけど、ここまで人物もほぼ理解出来なかったし、今でも少しわかっただけ。つかみどころがなくて3話見てる間も切ってしまいそうな勢いだったけど、今後に期待して継続。 {/netabare}

4話
{netabare} チューニングや、妖怪の世界とこっちが同一化され元々いる妖怪達に影響が出るかもな話が20分のうち5分程しかない。関係なさそうに見える町長の話や桜が咲いたことに危機感なくエロ日常回が延々と続く。町長である部分を何故そんなに強調?姫と呼ばれる女の子が、親から受け継いだだけ。 {/netabare} {/netabare}

あらすじあにこれの
{netabare} あの世とこの世の間に存在する桜新町では、次々と奇怪な事件が頻発していた。ツンツンしつつもすぐに凹む“ツンヘコ”町長のヒメ、ヒメを支える秋名、妖怪サトリのアオ、半妖で言霊使いのことは、4人組が事件解決に挑んでいく。 ヤスダスズヒトのマンガ「夜桜四重奏」はテレビアニメ第1期、OVAと2度アニメ化されていて、今回のテレビアニメシリーズが3度目のアニメ化。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

ARENO さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

みれば絶対に好きになる!キャラクターたちに注目!!

~☆要素☆~
妖怪×人間×半妖×共存×バトル


まず、基本情報から(^^)/
夜桜四重奏~ハナノウタ~は、2006年に放送された夜桜四重奏~ヨザクラカルテッド~のリメイク版です。
声優こそ変わらないものの、こちらの方が絵柄もストーリー構成も親しみやすいと思います。
個人的には、ハナノウタのほうが好き♪
原作はヤスダスズヒト。デュラララやデビルサバイバーのキャラ原案などで携われている方です。

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・--・-・-・-・-・-・-・

上記の通り、ヤスダスズヒトさんを意識されたのだろうと思われる点が
アニメにたくさん隠されています。
たぶん、デュラララを知っている方なら、にやにやできるところが
多いはず!!たとえば、あるキャラがデュラに出てくる誰かさんに
そっくりだったり。あと、OPでは夜桜のある人物の行動がデュラの某有名キャラを連想させるワンシーンがあったり…それがなんと、2つのアニメで同じ声優さんが演じられているんです!(偶然?)


ストーリーは、かなりおもしろかったですっ(*^-^*)


ただ、問題点は少しあって…
まず、1話から4話ぐらいまでは、はっきり言って面白くないし、
意味不明な点も多々。
たとえば、話のつながりがほとんどないので(4話までは)ストーリーが
単調だったり、キャラが使う技にも慣れるまでは分かりにくかったり
するかもです。


でも、5話からは、話に一気に深みが増してぐんと面白くなる
ので、そこまでは辛抱してぜひ視聴し続けてほしいと思います!!


5話から7話までは、ストーリーのテンポもよく、バトルシーンなど
登場人物1人1人の活躍がすごく楽しめます!
町民を守ろうと奮闘するヒメちゃんがかっこよかった♡


それから、8話以降はじゅりさんの姉妹話に泣かされました。
それから、元老院でのやり取り。
秋名がヒメのマフラーつかんで引き寄せたシーンには
きゅんと来ました( *´艸`)
ただ少し残念だったのは最終話ですね~。
もう少し、ギンと秋名のはっきりした決着が見たかったです。



あと、私がこのアニメで好きになったのは、キャラクター達です!
全話視聴後には、本当にみんなお気に入りになりました♪

個人的な感想ですと、ビジュアル的にはアオが好き(*^^*)
ちょっと天然っぽかったり、言動とかいちいちかわいいです!

でも、やっぱり全体的に見ての一番はヒメですかね~。
戦っているときはかっこいい、でもいつもは恭介を困らせてばっかで
大食い、泣いたり笑ったり自由なところが好き。
そういえば、最終話のエンドロールのお祭りシーン。秋名と並んで
いたときのヒメがすっごくかわいくて印象に残ってます。


区長も謎キャラだから面白いし、ことはも頼りになるキャラ♪
りらも、悪役のように見えて最後にはお姉ちゃん思いの妹でよかった!

忘れちゃいけない秋名も!
比泉家とお役目のことで苦悩してましたね。
ちなみに、私は普通の秋名よりも、力を使った副作用で
髪の毛が伸びたバージョンのほうがいいな~って思ってました。
(最終回のはやりすぎだけどww)


あーそうだ、問題点その2!
パンチラとかがちょくちょく出てきます。
まあ、許容範囲だと思うのであまり過敏にならず、ちょっと
目をつぶってストーリー重視でお願いしますm(__)m
(もし、そういうのが苦手な方は!)

OP,EDはどちらもとってもいい曲で、iPodに入れて
よく聞いてます♪

特にOPは聞いてるだけで元気になれる曲!
UNISON SQUARE GARDEN の歌う「桜のあと」
おすすめの1曲です


それから、声優紹介!!
秋名役、梶裕貴 ・ことは役、沢城みゆき ・恭介役、小野大輔・
・アオ役、藤田咲 ・桃華役、戸松遥 ・リリィ役 茅野愛衣

などなど!!すごーく豪華!
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

このように、見ているうちにストーリーもキャラも大好きになっちゃう
作品です。
そんなのアリーって突っ込みたくなる部分もちょっとありますが、
それも一緒に楽しんじゃってください(^^)/


ぜひ1度、観てもらえたらなぁ~っと思います!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

2度目の正直

漫画原作。
同作者が関わったアニメ化作品としては、『デュラララ!』があります。
デュラララ!は小説原作で、夜桜四重奏の作者のヤスダスズヒト氏はイラストを担当。
だから内容が似るという理屈にはなりませんが、キャラ立ちが抜群によく、特定の主人公だけでなく全登場キャラにドラマを持たせる作風。アカ抜けした洒落た雰囲気などは何故か通じるものがあります。

じつは、夜桜四重奏の名を冠するアニメは以前にも存在しており今回が初のアニメというわけではありません。
お、アレの2期が今更か?
と、このアニメが発表されたときは一瞬思いましたが、蓋を開ければ続編ではなくリメイク。
前回は色々と微妙だったので、リメイクになるのも納得ですが(^_^;


大まかにザックリと一言で表現するなら、”妖怪バトルもの”といって差し支えない本作。
人間と妖怪とが共存する町で起こる、様々な事件がストーリーとなります。
野望や陰謀、裏組織や町を取り巻く歴史など、舞台背景や設定などはそれなりに用意されていて、要所要所でそれが明るみになり物語が動いていく構成。
ですが、本作の主軸はその謎や事件を追うことではなく、そこに暮らすキャラ達の人間ドラマが中心になっています。
主人公格は町長を務める女子高生と、妖怪を別世界に送り出す能力を持った一族の青年ですが、この2人の物語だけでなく、様々な事情を抱えた人間&妖怪達が何を思い、何を悩み今に至っているのかを、日常のエピソードと発生する事件を通して描いています。
このへんがリメイク前の前作との違い。
前作は1クールにまとめて納めるために多少原作をイジって、一つの大きな事件を中心にした構成になっており、事件解決で物語が畳まれている。いわゆる王道的なバトルものの体。
一方の本作は原作準拠。バトルや事件も発生しますが、数話で決着する短編エピソードの集合体といった形態です。

一長一短はありますが、このスタイルのほうがサブキャラを活かすには合っています。
根底にはシリアスで重いストーリーが流れているんですが、エピソードが分割されている事と、日常パートが比較的明るい雰囲気なので視聴してて鬱な気分になることは少ない。ガス抜きが上手く出来ています。
この、いい意味での軽さは前は感じられなかった良さ。
パンチラ、というよりパンモロといった方が正しい下着の見せ方も然り。
ああもアッサリと露出されると、エロさはあまり感じないッスよね。まあ、それでも目はいっちゃいますがw
パンツの柄や色もキャラの個性に富んでます(〃'▽'〃)


各人の個性や能力のバリエーションの広さも手伝って、バトルは結構な見応え。
よく動くし、見せ方にも迫力があり映像的な出来としては高い水準だと思います。ただ、物語の内容のせいでイマイチ爽快感に欠けるのが難点。
結局、大騒ぎした戦闘の割には結末が曖昧でスッキリしない。
敵を調伏しない場合、主人公側の活躍に圧されて敵が撤退していく、というのはバトルの決着の基本ですが、半笑いで余裕を持って退却する敵の姿なんか見せられてもモヤっとするだけです。
この作品、そんなのばっか。
原作が連載中だし伏線を残したいのは重々承知していますが、おかげで視聴終了しても”終わった感”がまったくありません。
ちゃんと続編が作られるならそれでもいいですが、このまま2期がないとしたら?・・・・
オリジナル要素を入れてでも区切りを付けたリメイク前の方が、まだ誠実な作り方だった、とも思えます。
アニメ出来も、キャラの魅力も、こっちの方が上なのは間違いないんですが、難しいところです。


ともかく、続編ありきの作品。
本作だけだと「序章」といったところ。
いろいろとバラ撒いて終わっているだけなので、もし2期があるなら、その時に合わせてご覧になった方がよろしいかもしれません。
さすがに、3回目のリメイクはないでしょうからw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

74.0 5 UNISON_SQUARE_GARDENで漫画原作なアニメランキング5位
血界戦線 & BEYOND(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (401)
2133人が棚に入れました
かつて紐育と呼ばれた街は、わずか一晩で消失した。そこに出現した街「ヘルサレムズ・ロット」。濃い霧の向こうに広がる「異世界」と現世を繋ぐこの地は、さまざまな思惑を持った者たちが跋扈する、「地球上で最も剣呑な街」へと生まれ変わった。そんな混沌とした街の均衡を守るべく、人知れず活動続ける者たち。ブレングリート流血闘術を使う強面の紳士、クラウス・V・ラインヘルツをリーダーに、顔に傷を持つクラウスの右腕・スティーブン、銀髪のチンピラ、ザップ・レンフロと半人半魚のツェッド、不可視の人狼、チェイン・皇と隻眼の淑女、K・K。そして「神々の義眼」を持つ青年レオ……。騒動が巻き起こるとき、そこには必ず秘密結社・ライブラが姿を見せる。路地に響き渡る狂騒と、不埒な怪物たち。愛すべき深淵と、繰り返すカタストロフィ。終わることのない日常茶飯事が今、再び幕を開ける。そして、さらにそのBeyondへ……。

声優・キャラクター
小山力也、阪口大助、中井和哉、宮本充、小林ゆう、緑川光、折笠愛、銀河万丈、宮野真守、藤原啓治、内田雄馬、水樹奈々
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

異常がこの街のBGM

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
厨二系バトルものとして、かなり完成度が高い作品。個人的には1期よりも更に好きでした♪

レビュータイトルは、1話の次回予告から。この作品に、あの街に、ぴったりだと思ったので。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ノリと勢いで我々視聴者を圧倒してくれた1期は、主人公のレオ君の物語でした。アニオリ展開を交えつつ、かなりクオリティの高い「痛格好良い」作品となっていました。

一方、2期にあたる本作は、レオ君の所属する組織、「ライブラ」の面々を主役にした、サイドストーリーの集合体のような構成になっています。1期では、「なんか分からないけど格好良くて強い人達だな」と思っていたライブラの面々のキャラが深まり、作品にグッと深みを与えていました。

でも、最終話(2話またぎ)ではちゃんとレオ君を主人公に据え、熱いバトルで彼の成長を見せてくれるというニクイ展開に感心。視聴後にこんなにスッキリするアニメも珍しいです。

個人的に、圧倒的に面白かったのが10話のK.K回。つかK.K、そんなキャラだったんかい(笑) コメディ要素が強くて素直に笑えたし、その中に熱いバトルや切ない展開もあり、何度でも観たくなる良回でした。あぁ、人妻に萌えてしまった(笑)

他にも、スティーブンの黒(恐)格好良さも最高だし、チェインの残念な乙女さも最高でしたね♪

このように、サブキャラが深まった一方で、メインのストーリーは全くと言ってよいほど進行しませんでした。

もし3期があるのなら(絶対あってほしい!)、足場は固めたと思うので、いよいよ「血界の眷属」との本格的な対決や、「ヘルサレムズ・ロット」の真実など、ストーリー的にも魅せてほしいな~と思っとります!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
御新規様に翻弄感を味わってほしくて、あえて説明省いてるのかな? グロいな~。ギャグにはしてるけどね。相変わらずの厨二感。まあ、突き抜けてるからいいけどね。ドタバタの中でキャラ紹介ですね。EDが一番に期待されるなか、次週に持ち越しですか。歌だけ聞かせてワンクッション作戦?

2話目
過去編含め、なかなか面白い。ラブ臭?(笑) 新キャラ、活躍しそうだね、医者だし♪

3話目
ザップ、ダメ男w 乳首をとるなや。ホームパーティなんて、別世界の出来事。あっ、半分別世界かw ヤバい裏社会。スティーブンの怖さ、格好いいな。バーのクダリ、チェイン可愛かったが、その後の生首電球は怖かったわ。てか、Cパートw

4話目
次長死ね~w 1期以来の登場w チェイン、片付けられない女だったのかw 汚部屋をスティーブンに見られたくないという乙女心が、現世との楔。良いね♪

5話目
ギルベルト回。底が知れないな。ガンダムとか乗ったら戦況を変えられるな(笑) 最後、誘い断るんかいw

6話目
良くわからんかった。相手は小者なのに、なんか大袈裟な悪事ができるの? 虫は偶然?

7話目
ツェット回。相手によって怒り方変えんのかよ。は格好良かった。

8話目
レオの友達系の話、好き♪

9話目
ちゃんと落ちまで決まっていて良かった。

10話目
タチコマかな?(笑) スティーブン、腹黒いわ(笑) K.KがKOされてるw 父親、メッチャ良い人がやん(笑) K.k、メッチャウケる(笑) こんなキャラだったんかい(笑) 結末も良い。娘を見て、一瞬動きを止めたブラッドブロード。歌も良かった。

11話目
2話跨ぎ。アニオリっぽい? 分かんないけど。

12話目
熱いな~。レオ君の純粋な肉弾戦。クラウスさんの必要以上の強力な攻撃にも、心が震えた。ここまでおちゃらけた作風の2期も、最後は熱い展開で閉め、異常な日常に落とし込む。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

具体的にどこがどうとは説明できないけれど前作より好き

<2017/12/27追記>
最終回観終えました。

新八演ずるレオが最後頑張った。
神々のメガネが大活躍。

やっぱり一期よりはっきり良いですね。
何やってるかわかるし、お話がスッと頭に入ってくるし。
原作が良いので素直に楽しめました。

キャラクター一人一人の掘り下げも嬉しかった。
(つか一期では原作のそういう回をほとんどやらないで、絵ヅラでカッコ良さそうな回だけやってた印象が)

というわけで感想を一言で言うなら「監督って大事」でした。

<2017/10/14初レビュー>
前作視聴済みです。

かつてニューヨークと呼ばれた深い霧に包まれ化け物が跋扈する街「ヘルサレムズ・ロット」が舞台です。
なんとなく「ザ・ビッグオー」な感じ。

そんな「ヘルサレムズ・ロッド」での化け物どもと秘密結社ライブラの闘いを描いています。

主人公のレオは{netabare}「神々の義眼」と呼ばれる特殊な眼{/netabare}を持つ少年。この街に住み、ピザ屋の配達の傍、秘密結社ライブラで働いています。
中の人は新八です。
なのでツッコミキャラです。
メガネの代わりに{netabare}神々の義眼{/netabare}です。
そして弱いです。

ライブラの他の面々は皆桁違いに強く、技の名前を熱く叫びながら敵を一撃で屠っていきます。
シャイニング・フィンガー的なノリで。

でもレオは例外。
新八なので弱くてヘタレです。
皆に助けられながら、時折根性見せたりもします。
そんなところも新八っぽい。

見どころはちょっと不思議でおしゃれでクトゥルフな感じの世界観と熱いバトル、そして時々新八他が見せる根性だったり人情だったり。
こういうのかなり好きです。

特に今期は良い。

前作はただでさえわかりにくい世界観やシナリオを尚更わかりにくく仕上げてる。
繰り返し観てもなかなか頭に入ってこなかった。

今作は具体的にどこがどう違うとか説明できないのですが、一回でするっと入ってきました。

監督替わったせいだろうな 笑

<2017/10/20追記>
第2話を観て
また新キャラ出てきました。
色気ゼロな感じの女医さんルシアナ。
三年前にクラウス達が出会った時は立ち寝で爆睡してました。

そんなルシアナさんとクラウス達は{netabare}三年ぶりに再会。
新八と大怪我して全身の骨が砕けたザップと一緒です。
再会したルシアナさんは分裂できるようになっていました。
分裂すると子供になっていきます。
でも合体するとお姉さんっぽくなります。

そんなところへ血の眷属(吸血鬼)がペットを連れて襲ってきます。
クラウスが新八と連携して撃退。{/netabare}
そして今日のMVPはザップなのでした。

こう書くとさっぱり分からないけれど、なぜかすんなり頭に入ってきました。
面白かった。

<2017/11/19追記>
評価デフォルト3にしてましたが、今期も半分超えたので評価値付けてみました。
現時点では4.3!
やっぱ前作より全然面白い!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

ZORRRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

各キャラパートみたいなのが良かった。

【ストーリー・キャラ】

引き続き色々激しいアニメですが、1期に比べて裏表のないストーリー展開でした。
安定すぎるライブラメンバーのおかげで敵が小物に見えますね。
もちろん、ピンチ!な展開もありますが、みんな強すぎて謎の安心感があります。

上にも書きましたが、全員でなくとも各メンバーパートのような回があったのがすごく良い。
1期で薄かったり、途中参戦のメンツが引き立って活躍してました。
そのおかげか、各キャラまんべんなく登場といった2期でした。
主人公の妹も1期では出番がなかったですが良いところで登場。
しかしながら、他の王とかも出てないしまだまだ続いていきそう。気になる~

最初から比べると主人公がだいぶ成長してるのも見どころ。

個人的にお気に入りはチェインとスティーブン。可愛いしかっこいいし見惚れる。
色んなキャラの良いところが見れた2期はとても良かったです。


【音楽】

元がNYシティなわけですが、ノリの良いラップ調なBGM(日本語ですが)だったり、
なんとな愉快な雰囲気だったりに非常にマッチしていて良かった。

個人的にはOPは2期、EDは1期が好みでしたが、相変わらず曲がいい。


【他】

1期も同じようにレビューしましたが、激しいノリと展開ながら非常にバランスが取れていて見やすい。
ギャグ要素は少し減ったかも知れませんが、戦闘含めて見どころ満載でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
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