聲の形(アニメ映画)

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「聲の形」

よみがな:こえのかたち

上映開始時期:2016年9月17日

このアニメの感想・評価 443

2017.05.25 01:07 scandalshoの評価 | 観終わった| 46が閲覧 ★★★★★ 5.0 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 5.0  作画 : 5.0  声優 : 5.0  音楽 : 5.0  キャラ : 5.0

障がい、いじめ、生と死、そして母の愛

原作未読。
劇場でも視聴しましたが、いろいろと考えさせられることの多い作品だったため、繰り返し視聴してからレビューしたいと思い、BD購入後のこのタイミングでレビューします。

【初めに】
この作品は多くの方に見て欲しい作品です。
高校生の恋愛物語なんかじゃありません。
障がい、いじめ、生と死、母の愛・・・。重いテーマを次々と投げかけられる作品です。
そして、見終わった後、色々と考えさせられる作品です。

様々な思いの中で、少しずつ成長していく石田将也、西宮硝子、西宮結絃、そして植野直花が見どころです。

【物語】
これだけ重いテーマをよくも2時間の枠に収めたな!と感心するくらい良くできていると思います。
時間の都合上、少々強引な展開もありましたが、それをマイナス要素とするのは酷でしょう。

【作画】
京アニですからね、全く問題無いでしょう!(笑)
特に花火のシーンは鳥肌ものでした。

【声優】
なんといっても早見沙織さんでしょう。
硝子が言葉を発する度に鳥肌が立つほどの怪演。
{netabare}小学生のころ、将也と取っ組み合いの喧嘩をした硝子が発した言葉が、最初に劇場で視聴した時には理解できませんでした。
BDで繰り返し視聴をして、『頑張って!』と聞こえた時には感動しました。{/netabare}

将也の少年時代を演じた松岡茉優さんに賛否があるようですが、私はとても良かったと思いました。

【音楽】
THE WHOの「MY GENERATION」は良かった。
aikoの主題歌は好みが分かれるかも・・・。

【キャラ】
「植野直花」
一見、理に適っているようなことを言ってはいるが、実は一番自分勝手・・・に見えるキャラ。
高校生になった硝子の立場から見れば一番の敵キャラだし、『嫌い』って人が多いだろうな?
実は私もそうだったし・・・。
それだけに、最後の{netabare}手話{/netabare}には感動した。
良かった。ちゃんと成長してるじゃん!

「将也の母」
私の印象は、子供には甘いけど、責任感の強い母親。
{netabare}硝子いじめの謝罪の際、片耳から流血しながら、声も荒げずに「明日からいい子にするんだよ、ね」は衝撃的だった。
硝子の母と植野の喧嘩を止めたシーンも良かった。{/netabare}

「硝子の母」
私の印象は、子供に厳しく、だけど誰よりも子供を愛する母親。
{netabare}重度の聴覚障害のある硝子を普通学級に通わせるとか、小学生には酷なんじゃないかと思った。
しかし、硝子は聴覚に障害があるだけで、知能に障害がある訳ではない。
愛娘の将来の事を考え抜いて出した、苦渋の決断だったんだと思った。

それは、後のシーンからもうかがえる。
高校生になった将也が硝子を一緒にいるところを見かけると問答用無用にビンタ。
そして、硝子を責める植野にも問答用無用にビンタ。
愛娘を守るためには手段を選ばずに全力で立ち向かっていく母親の姿だと思った。{/netabare}

【最後に】
極力ネタバレ無しでと思っていたんですけど、結局ネタバレだらけになってしまいました。スミマセン。
ネタバレついでに、最後に少しだけ付け加えたいと思います。

{netabare}この作品を視聴して、本当に色々なことを考えさせられました。
【障がいを持つ人とどう接するのが正解なのか?】
本作の硝子のように聴覚障害を持つ人との接し方。
将也や佐原のように手話を覚える?
  それができれば一番いいんだろうけど・・・。
  現実には、手話を知らない人が多いんじゃないかな?
  もちろん私もその一人。
「大きな声でゆっくり話せば分かるんだから」と言った植野。
  これも決して間違いではないと思っている自分がいる。

大事なことは相手の立場に立つことだと思う。
ただ、優しく接すればいいというわけでもないのだと思う。

【これって「いじめ」ですか?】
いじめがダメなんてことは、誰しも理解していることだと思う。
だけど、どうだろう?
『私の職場(学校)ではいじめなんてありません!」
そう断言できる人は少なくないと思う。だけど、
『誰かを無視したり、悪口言ったりとかありません!』 
そう断言できる人がどれだけいるだろう?
悪口・陰口くらいなら、恐らく多くの人が身に覚えがあるのでは?
『悪口・陰口くらい誰でもやってるよね?このくらいならいじめじゃないよ』

それではなぜ、佐原は不登校になったのだろう?

【母親の愛ってすごい】
将也の母、硝子の母。
タイプは全く違うけど、子供に対する愛情と責任感の強さは計り知れない。
謝罪のためにピアスを引きちぎった将也の母親。
同じく謝罪のために、公衆の面前で土下座をした硝子の母親。
どちらも本当に立派だと思った。

そして、何より、自分の身の回りの人に同じようなことをさせてはならないと思った。{/netabare}

 サンキュー(27)
2017.05.24 21:36 shino73の評価 | 観終わった| 178が閲覧 ★★★★☆ 4.2 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 4.5  作画 : 4.5  声優 : 4.0  音楽 : 4.0  キャラ : 4.0

美しい人

60年代のロックアンセム、
THE WHOの「MY GENERATION」がオープニングを告げる。

小学校回想。
{netabare}退屈な毎日を単なる好奇心や面白半分で、
耳の聞こえない少女を虐める主人公。
徐々にエスカレートする虐め。
あまりにも度がすぎて学級裁判となり、
自分がクラスから断罪され孤立する。
保身の為、主人公を売るクラスメイトたち。
罪人の烙印。
どこにでもある無自覚な悪意。{/netabare}

弱いのはしかたがないけど、
ただその弱さを自分よりさらに弱い者になすりつける。
正当化される弱さ、悪意の同調圧力。
ヒロイン硝子の心は何度死んだんだろうか。

{netabare}どのシーンよりも心を掴まれたものがあります。
それは小学生の硝子が持つ筆談ノートでの何気ない日常です。
そのノートに言葉を綴り、
必死に周りとコミュニケートしようとするその少女の姿に。
拒絶され、からかわれても、
けなげに笑おうとするその少女の姿に心が震える。
少女の「ごめんなさい」がこれほど響くとは。{/netabare}

高校生現在。
2人の再会。
償うこと、許すこと。
{netabare}自分のせいでバラバラに、
壊れてしまったものと向き合う硝子。
自己嫌悪と後悔の狭間で揺れ、
他人から目を伏せて生きる主人公
これは現代の罪と罰なのか。{/netabare}

伝えることの難しさ、
ただ素直に生きることの難しさ。
犯した罪はいつ許されるのでしょうか。
そもそも許されるものなのでしょうか。
どうか幸せになって下さい。

心の美しい人になりたい。
今はただそう願います。

 サンキュー(32)
2017.05.24 12:05 うざっしーの評価 | 観終わった| 208が閲覧 ★★★☆☆ 3.6 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 3.5  作画 : 4.5  声優 : 3.5  音楽 : 3.5  キャラ : 3.0

言葉じゃないと伝わらない。言葉は声でも手でもいい。

ツタヤでBD版をレンタル。BD版は7本、DVD版は30本くらいあったw「聲の形」でこれだと「君の名は。」が恐ろしいなw

内容は有名な聾唖者がヒロインの漫画作品の映画化。
見終わった結果は、同じくいじめがテーマの「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」の方が内容がまとまっていて好きかなと思った。聲の形は中盤から話が散漫になってストーリー性が若干薄れていると感じた。後半はあまり個性が無いキャラクターたちの群像的になっているのが良くないのかもしれない。

{netabare}ヒロインの硝子がいじめられるシーンでコミカルな劇伴を流してるのは、いじめてる側は軽い気持ちでやっていて本当の悪意はないということを示しているのだろう…って書いている自分に虫唾が走るが、いじめっ子の視点も描かないと片手落ちであるのも確か。後半でも植野がいじめる側の主張をしている。
将也がいじめられるシーンでは一転して暗い曲だが、これはいじめてる側が罪人を制裁するという正義の名の元に行っていることを示しているのだろう。

この作品の最大の特長は、中盤から主人公の将也以外のほとんどの人物の顔に×印がついていること。せっかくの京アニ作画なのに、顔をマークで覆って記号化してしまうのは思い切った演出だと言える。でもBDのメニューで×無しモードが無いか探してしまったw
この×印の意味は将也が後で言うように「みんなの顔をちゃんと見ているかどうか」を表していて、×印が無い人物だけが将也がまともに話せる相手ということになる。
すぐ人のせいにする川井が途中から×がずっと無くなるのは最初意外に感じたが、内罰的な将也にとっては、自分のことを責めてくれた方が楽なので、川井は将也にとってむしろ好都合なありがたい存在ということなのだろう。
逆に自分でなく硝子ばかりを責める植野は、自分に好意的でも将也にとっては迷惑なので、ずっと×印がついたままということなのだろう。ただ植野は再会した時は×印がなかったので、将也は心の奥底で植野に好意を持っていたのかもしれない。

硝子のキャラクターは、右の頬を打たれたら左の頬を出す天使のように描かれているが、乙武洋匡氏が言っていたように、障がい者にまるで聖人君子のようなレッテルを貼ってしまっているとも言える。
ただ、この作品は後半で植野が硝子を偽善者だ、ちゃんと話す気が無いと断罪して硝子の非を描いているので、この点についてはカバーできていると思った。
なおAURAはいじめられるヒロインの良子の側にも明らかな非があるので、話によりリアリティがあると感じた(良子が学校で制服を着ていないといういじめる側の大義名分もある)。

なお他のアニメでは言葉じゃなくても伝わる、みたいなシーンがよくあるが、この作品ではそれは全く無い。手話でも文字でもいいから伝えないと人は理解しあえない。この主張はいいと思った。{/netabare}
…ほとんどネタバレタグになってしまったが、突っ込んだ話を避けると語るには平凡な内容の作品ということなんだろう。

作画については申し分なし。でも「響け!ユーフォニアム」の方が凄かったと思う(TVアニメなのに…)。
遊園地の遊具のCGはしょぼかった。手描き作画が良すぎるとCGが浮いてしまうのだろう。

 サンキュー(16)
ネタバレ
2017.05.23 00:02 千石の評価 | 観終わった| 14が閲覧 ★★★★★ 5.0 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 5.0  作画 : 5.0  声優 : 5.0  音楽 : 5.0  キャラ : 5.0

タイトルなし

たくさんの事をこの映画で再度学ぶことができました。

見終わった後、すぐにでも誰かにこの気持ちを伝えたいような気分に

なりました。大切な物はすぐ近くにある事そして、友情の脆さ、命の尊さ。

1時間ちょっとの映画ですが、内容がギュッと濃縮されていて本当に素晴らしかったです。

 サンキュー(1)
ネタバレ
2017.05.22 22:16 岬ヶ丘の評価 | 観終わった| 10が閲覧 ★★★★☆ 4.2 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 3.5  作画 : 4.5  声優 : 5.0  音楽 : 4.0  キャラ : 4.0

本当の聲を聞く

原作既読。原作はコミックですが先に読んでおいた方が作品の色が分かりやすく、映画の方もすんなりと物語に入り込めると思います。原作にしかない場面も多くあるのでおすすめです。また非常に重たいテーマを扱っている作品でもあるので、事前に心の準備が必要という人(自分もでした)にも原作も手に取ってもらいたいです。

物語は人によって解釈や評価が別れやすい内容だと思います。聴覚障がいやいじめといった難しいテーマ、複雑な人間描写などこれまでエンターテイメントとしてのアニメがあまり突っ込まなかった、あるいは突っ込めなかった核の部分を丁寧に描いていたと思います。
私のこの作品への第一印象は、ヒロインが聴覚障がいをもっているといった難しい題材をよくアニメにしようとしたな、という純粋な驚きでした。ただその後原作を読み、映画を視聴していく中でこの作品の訴えかける本質的なメッセージを少しですが理解できたような気がします。

確かに本作は聴覚障がいをもったヒロインと出会った主人公が彼女をいじめ、彼もまたそれが原因で学校で孤立し、最終的に死を考えるようになる。そこから二人が再開し物語が展開されていくわけなので、「障がい」というのは本作の大きな要であり重要なテーマではある。ヒロインの言語発声、手話など一つ一つのシーンが非常に繊細に描かれており、取ってつけたような話題目当ての安易な設定で扱っているわけではないことも伺える。アニメーションで障がいのリアルを描くという意味での映像的な価値は非常に高いと思います。

しかしそれ以上に大切なメッセージは個人的には、「人と人がどう向き合うのか」という万人にとっての本質的なテーマだと感じます。人と人が繋がることの難しさを描く上で、ヒロインは重要なキャラクターだと思います。ヒロインは人間誰しもが感じる人と人が付き合う難しさや苦しさを描くうえで、普遍的で核になる部分を担っており重要なキャラです。
人間は皆不完全ですし、私は人間は健全や障がいといった枠に簡単に線引きできるものではないと考えています。そのうえでヒロインの存在が作品のテーマ性を別の角度から考えるきっかけになるのかなと感じました。

また主人公の将也も過去にヒロインをいじめていた経緯から評価の別れる部分もあるかと思いますが、個人的に大切なキャラクターだと思います。将也が周囲から孤立しているときに周りの人間の顔に×マークがつく演出はとても印象的でした。これは将也は体に特に不自由はなく自由に物を見て、声を聴くことができます。けれど他者のまなざしや本音からは常に目を背け、耳を閉じてしまっている状態と解釈すれば、彼もまた誰かの本当の声を聞くことができない一人の男の子。誰かの声を聴くということはヒロインにとっても主人公にとっても、とても大切で難しいことなのかなと思いました。

その他キャラクターに関しては特に植野や結弦は重要なキャラクターで、色々な意味で物語や人間関係に踏み込み、物語の厚みを増してくれたかと思います。植野の言動は一見乱暴で無理解な側面もありながら、障がいとは何か、人の繋がりとは何かを深く考えされられる重要なキャラクターだと思います。また永塚君も将也にとって大切な友達で、重たい人間関係の中でそれを軽く感じさせてくれる明るくいいキャラクターでした。

演出面ではかなり重たい物語を扱うわけで難しさは相当あったと思います。作品のもつ本質やメッセージ性はそのままに、より多くの人に見てもらえるように全体的に優しく淡く柔らかい光の演出が目立ち、ときに明るい場面効果を用いながら映像としてどう表現するかと試行錯誤しながらも、物語と真摯に向き合っている誠意を感じました。

本作のラストは原作の最終回とは異なりその前の場面で締めくくられていましたが、映画としては綺麗なまとめ方だったと思います。尺の都合という部分もあるとは思いますが、それ以上に一つの作品としてこの作品をまとめあげるならここか一番いい場面だという結論だと思います。文化祭の場面将也の周囲の人の×マークが全て剥がれ、彼らの表情や声が聞こえる中、涙しそれを拭う主人公の姿がとても印象的でした。主人公が一歩踏み出した瞬間だと思います。

物語に関して細かいことを言えば、ヒロインは主人公に好意をもつ展開がやや急であったり、一部のキャラクターが十分掘り下げられていないといった思いもあり、満場一致で素晴らしい作品とは言えない部分も正直あります。
ただそれ以上にこの作品は恐らく実写ではなかなか世に出にくい種の作品かと感じ、漫画やアニメーションという媒体だからこそ表現できた部分が多々あったと思います。数ある媒体の中でアニメーションだからこそできる表現やメッセージを模索し、今後のアニメーションの可能性を広げていくという意味で重要な転換点になる作品だと感じました。

 サンキュー(5)

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