聲の形(アニメ映画)

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「聲の形」

よみがな:こえのかたち

上映開始時期:2016年9月17日

このアニメの感想・評価 593

2017.08.21 00:30 頑張って見る蔵の評価 | 観終わった| 4が閲覧 ★★★★☆ 4.7 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 4.5  作画 : 5.0  声優 : 4.5  音楽 : 5.0  キャラ : 4.5

「通じ合う」とは何か

主人公の石田将也は小学生の頃、恐れ知らずのガキ大将で耳に障がいのある少女・西宮硝子の補聴器を何度も破壊するなど残虐ないじめを加え、やがて耳を負傷させる。その出来事がきっかけで今度は、主人公が虐められるようになる。やがて彼は人の顔や声を判別することをやめ心を閉ざす。
高校生のある日、彼はとある決心を決め過去に向き合うため彼女に会いに行く。


聴覚障がい者が物語の中心に描かれていることで、激しい批判も受けた本作。

実際は、萌えキャラ化した障がい者とのラブストーリーではない。
コミュニケーション、「通じ合う」とは何かについて正面から向き合った作品だ。

主人公と西宮硝子は劇中で旧来のクラスメートとも再び接するようになる。
登場人物の間では『あの頃』の認識に齟齬があってぶつかり合う。
小学生の頃は上手く「通じ合う」ことができず、やがて拒絶した。
しかし、高校生になった彼らは「通じ合う」ことを衝突を繰り返しながら会得する。

自分の言葉は必ずしも相手に正しくは伝わらない。
相手の言葉は自分が心を開かなければ伝わってこない。
しかし、正しく通じ合えたならとてもうれしいことだ。

本作品はキャラクター、演じる声優、脚本から
「通じ合う」ことの尊さを表現しようという熱量が感じられた。

作画において特に印象的に感じた点は、心を閉ざした主人公の心象風景をアニメーションでの表現を十分に生かして描かれている点だ。
音楽は決して物語の前面に出てくることはないが、物語の心情描写を的確に支えていて素晴らしいものがあった。

単なる娯楽映画ではなく強いメッセージを持った作品だ。

 サンキュー(1)
2017.08.20 23:01 Robbieの評価 | 観終わった| 26が閲覧 ★★★★☆ 4.4 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 4.5  作画 : 5.0  声優 : 5.0  音楽 : 3.5  キャラ : 4.0

ビックリした

所詮、流行りものだろと思って観てみたが素晴らしかった。
まず、なんといっても早見沙織さんの演技が素晴らしかった。
また、京アニだけあって作画も素晴らしかった。
満点は、付いてないがストーリーとキャラももちろん良かった。
ただ、キャラは好感が持てるキャラばかりだったが、行動原理が少し分かりにくかった。
主題歌は良かったが、BGMが悪目立ちしている箇所があったため残念だった。
とにかく考えさせられる作品だった。
劇場まで観に行けばよかった...

 サンキュー(3)
2017.08.20 13:06 shino73の評価 | 観終わった| 336が閲覧 ★★★★☆ 4.1 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 4.0  作画 : 4.5  声優 : 4.0  音楽 : 4.0  キャラ : 4.0

美しい人

60年代のロックアンセム、
THE WHOの「MY GENERATION」がオープニングを告げる。

小学校回想。
退屈な毎日を単なる好奇心や面白半分で、
耳の聞こえない少女を虐める主人公。
徐々にエスカレートする虐め。
あまりにも度がすぎて学級裁判となり、
自分がクラスから断罪され孤立する。
保身の為、主人公を売るクラスメイトたち。
罪人の烙印。
どこにでもある無自覚な悪意。

弱いのはしかたがないけど、
ただその弱さを自分よりさらに弱い者になすりつける。
正当化される弱さ、悪意の同調圧力。
ヒロイン硝子の心は何度死んだんだろうか。

{netabare}どのシーンよりも心を掴まれたものがあります。
それは小学生の硝子が持つ筆談ノートでの何気ない日常です。
そのノートに言葉を綴り、
必死に周りとコミュニケートしようとするその少女の姿に。
拒絶され、からかわれても、けなげに笑おうとする少女の姿に心が震える。
少女の「ごめんなさい」がこれほど響くとは。{/netabare}

高校生現在、2人の再会。
償うこと、許すこと。
{netabare}自分のせいでバラバラに、
壊れてしまったものと向き合う硝子。
自己嫌悪と後悔の狭間で揺れ、
他人から目を伏せて生きる主人公
これは現代の罪と罰なのか。{/netabare}

伝えることの難しさ、
ただ素直に生きることの難しさ。
犯した罪はいつ許されるのでしょうか。
そもそも許されるものなのでしょうか。
どうか幸せになって下さい。

心の美しい人になりたい。
今はただそう願います。

 サンキュー(59)
2017.08.19 03:02 miki0908の評価 | 観終わった| 23が閲覧 ★☆☆☆☆ 1.0 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 1.0  作画 : 1.0  声優 : 1.0  音楽 : 1.0  キャラ : 1.0

原作、映画どちらも

原作、映画どちらも嫌い。
いじめられた人がいじめた人と和解、恋をする流れは非常に不快ですね。
あれはいじめではなく立派な傷害事件です。
昨今のストーカー犯罪はこういう思い込みや、
ワガママな人間が引き起こしているのでしょう。
風景もただ綺麗でキラキラしているだけ、
人物の心理描写に至っておらず、ストーリーを語らせる描写ではないです。

個人的に手話を勉強しているので興味があり、漫画、映画を見ましたが、
これならギャングスタのほうがよっぽど障がいや、ディスコミュニケーションを
上手に扱っていると思います。

 サンキュー(1)
ネタバレ
2017.08.19 00:26 YwJje43950の評価 | 観終わった| 35が閲覧 ★★★★☆ 4.9 評価対象: 聲の形(アニメ映画) 物語 : 5.0  作画 : 5.0  声優 : 5.0  音楽 : 4.5  キャラ : 5.0

もう何周かしたいところだけど

繰り返し2回観た。山田尚子監督作品なんで、2周目は演出に注視しつつ。あと何回か観たいところだ。
追記:計4回くらい観た。

西宮の心情は彼女の周りにも、こちら側にも伝わりにくいけど、石田と同じく、とにかく自己否定が過ぎるという事を、改めて意識的に前提として観ると、各場面で読み取れるものも増えたり変わったりするね。
これはいろんな場面でそうだけど、個人的には、石田が共に遊園地に行った人達それぞれに”ヒドいこと”を言って、みんなが去ったあとの西宮の表情とその気持ちが特に。
西宮に、みんなが言ってる事、言われている事が聞こえてるかどうかは知らないけど、いずれにせよ石田から友人が離れていった、この状況は理解出来ているでしょう。
(追記:聞こえてないだろうね。橋の上での会話が始まった直後くらいの遠い場所からのカットで、西宮は結絃に、手話で、指降って状況の説明をとお願いしてるよね。結絃は目を逸らす。)
石田は全部自分が悪いと言うが、このとき西宮もまた、この状況になったのは自分のせいだと思ってしまうんだね。
石田も西宮も基本的に、他人を責めない、というか責められなくなるくらい自分が嫌いで、自分のせいにする。
1周目なんか、みんなが去ったあとの西宮の向ける目を見て、石田のことを少し攻撃的な目で見てんのかと思ったけど違うよね。
なんで勘違いしたんだろうと考えると、もしかしたらこれは石田の感情かも分からないね。ここの感想は、3周目には変わってるかもしれないし確信的になるかもしれないし、微妙なところ。でも西宮の表情を見て、何かしら思ったはず。
追記:別に攻撃的な目線だと思ったって事はないのでは。

もう一つ、他の場面の話。
今作の最後の、植野の西宮に対する”バカ”という手話が”ハカ”になってしまっていて〜、というのは有名な話だろうけども、確かに西宮の仕草はそれを教えようとしてるな〜と2周目で思った。
1周目なんかそんなん分からなかったけど、言われてみればそうだ。
西宮が伝えようとしている事を、私はキチンと受け止められてなかったわけで、これが作品のテーマであるコミュニケーションの難しさというものだろうと思われた。
この作品において西宮の心情や言いたい事を理解するのは難しく、しかし、だからこそリアルだ、というのは受け売りだけども、確かに。

植野について、まぁ別に嫌いだなぁと思ったなら嫌いでもいいけど、この作品において、それだけでは済まない重要人物だね。って思うんだけどうまく書けないなぁ。
例えば観覧車の中での会話なんかは、西宮が、『自分の事が嫌い』と言って、それで全て自己完結してしまって、植野の言いたい事が、耳の聞こえる聞こえないという問題でなく、伝わらない。
今作品において、重要なシーンじゃないかと思うんだよな。
そこに至るまでに西宮の持つ障害はおおいに関係してるだろうけど、ここ観覧車内ですれ違ってしまっている理由は彼女の持つ障害そのものでない。
ここにあるのはもっと人間の内的な部分の問題であって、またコミュニケーションの難しさなんだろう。
他のシーンでも語る事の多いキャラだと思うけどここでは上の例で終える。
自分の中で彼女についてまだ考えが纏まってない感もあるからね。
あと、植野って石田に好意持ってる?それは今も続いてる?微妙なところだ。
石田の自転車の後ろに突然乗ってきた植野。大きい道路を挟んで反対側に西宮を見つけて、その後の彼女の一連の行い。
どう見たって嫌な奴だけど、山田尚子監督の演出を手掛かりにその心情を読み取る必要があろうと思う。ここらへんは、3周目、4周目だなぁ。
個人的に、”たまこまーけっと”の、みどちゃんを思い出させるキャラだなと思う。声優が同じだったりするけども。
追記:この記事の最後に載せているインタビューを読んだんだけども、やはり好きなんだね。そう思うとやはり切ない人だよなぁ。まるでみどちゃんの様だという感想は、外れてないな。
植田の想いが通じる事はもう無いんだろうな。西宮さんとは今後、良き友になれるのかもしれない。
かつての石田と結絃の関係と、西宮と植田の関係は似ている、というのはどこかのブログで読んだことである。

作中で嫌いになるなら川井さんでねえの?と思いもした。しかし、多くの人が気付いただろう、彼女の態度こそ極一般的なものであるわけだ。
きっと小学生石田の言う通り、彼女も陰で悪口みたいな事を言っていたんだろう。でも川井さんの『私はそんなこと言ってない』も本当なんだろう。
イジメを見ても注意はしないし直接関わらない。表面上優しい。
それでも、無自覚の精神的暴力をふるい、そして差別している。私だって、正直な話、西宮の第一声にギョッとした。
その時感じた異物感こそ、イジメの種である事はお分かりでしょう。
追記:生き方の上手い人だよな、石田とか西宮とか、植野と比べて。

2周目が終わった時点で残った疑問は、西宮が自殺を決めたのはどのタイミングだったろうということだ。見逃してしまっているようである。
西宮母の誕生日以前のどこか?
花火大会での別れのときの西宮の手話が、『ありがとう』だったのが印象的だ。
追記:ばあちゃんが死ぬ前のシーンで、結絃は夢を見るよね。寝てるばあちゃんに引っ付いてる結絃が見た夢の中で、小学生時代?の西宮は苦しそうな顔で、結絃に対して何か手話をする。あれは、『死にたい』と言ってるんだね。気付いてみると、確かに劇中でこの手話に関して説明はあるんだね。具体的には、西宮が自殺を測ったシーンよりも後、結絃が部屋の写真を剥がしているシーン。
自殺を決意したタイミングを直接示すわけではないけど、この夢は西宮の心情を示唆してはいるよね。
西宮はこう思ったんだ。劇中でも西宮が言ってるとおりだけど、自分と居ることで石田は不幸になると。自分が石田と居ることで、石田は彼の周りの人間から拒絶されてしまうのだと。
西宮が見える範囲にいると、石田は、加害者として扱われてしまうからね。
そういう意味で、西宮は自身がいなくなれば、と考えてしまう。
西宮は、石田に連れられてデートしていたとき、どういう気持ちだったろう。
そういう事を考えながら本編を観ていると、やはり、花火大会の夜、病院での出来事、それぞれのシーンが、よりこちら側の心にくる。

蛇足ではあるけれども、これもまた強く印象に残っているので書いておく。
結絃は可愛いかったね最高に。
初めて制服姿を見たとき、いや、その場面での事情を考えれば、少し不謹慎ではあるんだけども、いやぁ、
あぁあぁあぁ〜〜〜〜〜〜って、なったんだ。
追記:西宮の妹だと発覚する直前くらいのシーン、石田が結絃に西宮の耳の件で拒絶されたとき、いつも人の顔にバツつけるのと同じように傘で結絃の顔が見えないように遮ったでしょ。
結絃がこの後、石田の言葉を受けて結絃のほうから傘を持ち上げて視線を合わせるわけだ。この一連のシーンは物語上においても重要なシーンだろうけど、それ以上に、持ち上げてこちらを覗き込む結絃の可愛さったらないでしょ。なかろうもん。

追記:バッハの練習曲インベンションが、映画最後の文化祭に入るシーンまでの各場面で少しずつ弾かれているらしい。"練習曲"であることがキモ。
インベンションもう少し聴き込んでから観ると、もう少しここらへんが体感できるかもな。

メモ:『聲の形』音楽・牛尾憲輔インタビュー
http://a.excite.co.jp/News/bit/20161008/E1475063249559.html

BGMの曲が特徴的な映画だったけども、作品のコンセプトに沿った作りなんだなぁ
メモ:牛尾憲輔インタビュー 山田尚子監督とのセッションが形づくる音楽
https://www.google.co.jp/amp/s/s.animeanime.jp/article/2016/09/16/30521_2.amp.html

 サンキュー(4)

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