「聲の形(アニメ映画)」

総合得点
86.5
感想・評価
1231
棚に入れた
6002
ランキング
147
★★★★★ 4.2 (1231)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.1
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聲の形の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

wen hao さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一部有深度的作品

这是一部非常有深度的作品,不管是人物的塑造,还是剧情的深度,他的主题并不是表面的校园欺凌,而是男主经理过女主那种遭遇后感同身受的成长,我看了很多遍,每次给我的感受都不一样,唯一的缺点就是作为一部独立动漫电影人物塑造不是很好,特别是配角川井的塑造,但是作为一部电影,这些缺点问题也不是太大,推荐。

投稿 : 2020/05/25
閲覧 : 24
サンキュー:

1

sekai さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

感性が合わない

唯一好感を抱いたキャラクターが「植野直花」のみであり、よくあるいじめの風景を2時間見せられた以外に何も感じなかった
感性が合わないとしか言いようがない

投稿 : 2020/05/19
閲覧 : 10
サンキュー:

0

ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

賛否ある点もあるでしょうが、良作です。

あんなにひどい扱いをされた相手に恋愛感情的なものを抱くもの?というご意見があることも承知をしています。絶対に理解できないという意見もごもっともだとは思います。

しかしながら、私は劇中のキャラクターが表現している感情はそのまま受け止めたいと思う派です。
自分自身の経験からも「そういうことが絶対にない」と言い切れない・・・。

なので、作品の流れは流れとして否定せず、受け止めた上で、
やはり見る価値のある作品だと思います。

そして特筆すべきは、やはり西宮硝子役の早見沙織さんの力量でしょう。
全体のセリフ量はそう多くはないと思いますが、表現力という意味ではすごかった。

作画もとてもきれいでした。

キャラクターも個性的で、
好き嫌いは出てくるでしょうが、キャラが立っている故かもしれません。
ちなみに私は「川井みき」が苦手なタイプですw
「植野直花」はキツイところはありますが、意外と苦手ではありません。
「永束くん」は、こんな親友が欲しかったですねぇ。

ちなみに私は、原作連載時から、正確には最初の読み切りの回から
この作品を知っており、コミックスも全巻購入しました。
連載時にも、様々な意見があり、ちょっと問題作っぽく話題になったことも記憶しています。
原作全巻を読んだうえでも、アニメ映画版はよくまとめられており、作品として納得できるものでした。

同時期に公開をされていた、某大人気作のおかげで、ほんの少し陰になってしまったかもしれませんが、本当にいろいろと考えさせられる良作だと思います。(某大人気作も、私は好きです。爽快感というか、スカッとスッキリとする感じについては、こちらの作品よりも上を行くと思っています)

あとこれ言うとまた、別の意味でお叱りを受けそうですが、
硝子はなんとも魅力的なキャラクターだと思います。
なんか愛らしいですよね。

投稿 : 2020/05/19
閲覧 : 30
サンキュー:

6

参考厨 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見る価値は十分にある

考察はあまりしていませんが
耳が聞こえづらい少女へのいじめのシーンや登場人物の心情がとてもリアル表現されていて驚きました。
全体的には重い話ではありますが今まで自分がやってきたことを見つめなおせることができましたし手話のシーンで毎回考えさせられましたね。

投稿 : 2020/05/12
閲覧 : 23
サンキュー:

3

ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

伝えることの大切さ 傍にいる人の大切さが伝わる作品。

〇物語 放映時期:2016年9月~
あらすじはあにこれを参照ください。

傷つけて 壊して そんな自身も嫌いになった少年が
すべてを諦めかけたところから始まります。

自信のない少年が色々な出会いを通じて人との繋がりの大切さ
信頼関係を築くことの難しさを学んで成長していく過程を描いた作品o。.。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇作画
牛尾憲輔さんのBGMと入野自由さんや早見沙織さんたちの声が
京都アニメーションの描く画と上手く溶け込んでいてバランス最高でした♪

〇キャラ
同級生やその家族といった狭い範囲での物語ですが
登場人物一人一人の性格やクセ 立ち位置などがハッキリしていて
まるで十代版社会の縮図のように感じます。

その中で物語の中で一番変わった主役の石田君について一言
{netabare}
自殺を実行しようと心が闇に飲み込まれても
出来ることはまだあるよって そんなメッセージに感じます


事件が起きるまでの幼少期はお調子者
そして現在は卑屈で不器用 それが石田君のイメージ

自分勝手な罪悪感を持つ彼
最初は安っぽくて苦手でした

学生特有の周囲に同調を求める空気の中
迷いながら もがきながら
飾らない言葉で必死に伝えようとする姿は心に響きました


彼の過去を清算してゼロからやり直そうとかじゃなく
過去を背負ったまま社会と向き合っている姿が印象深かったな


そして最後の”かお×”がめくれる場面で
感情が高ぶり人の目も気にせず涙を流す姿に
思わず胸が熱くなりました○o。.。
{/netabare}

〇音楽
主題歌はaikoが歌う”恋をしたのは”
優しくて心に響くバラードですよね 

aikoさんって歌うの難しいですよね!
上手に歌える人ほんと尊敬します♪

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって

考えさせられる場面が多いのに気付けば129分経っていました

繊細で難しいテーマなのに
青春らしい熱くておバカな場面もあってわたしには絶妙なバランスでした

それに加えて心に響く音楽と耳に心地良い声が上手く調和しているし♪
色々書いたけど やっぱり京アニの青春作品は最高!!

素敵な時間をありがとうございました♪


☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇最後に
何度も視聴したら新しい発見が見つかりそうな作品
今より少し大人になったらまた観たいです!!


以上 最後までお読み下さりありがとうございます。

投稿 : 2020/04/21
閲覧 : 76
サンキュー:

29

ネタバレ

保見川 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

道徳アニメではなく恋愛アニメに近い

~
 聴覚障がい者へのイジメとその加害者を取り巻く不安定な青春劇を描いた本作には、ジェンガのようにいつ倒れるか分からないハラハラとした感覚が、強い圧力で充満されている。まばゆい陽光の中、ゆるやかな日常に張りつめる均衡が、不安でたまらない。そこには、未熟なコミュニケーションの連鎖によって周囲を傷だらけにしてしまう不器用な青年たちが、己すらも傷つけながら、どこかにある青春の答えを見つけ出そうと、もがき溺れていく様子が痛ましい程に描写され、観ている者も呼吸を忘れてしまう。そんな自らが蒔いた茨の道から、逃げ出したり、拒絶したり、否定したりすることで自分を正当化しようとする中で主人公・石田だけは自分の犯した罪と向き合っていく。さまざまなトラウマを、ときには手を取り合い、傷を痛み分けながら進む石田たちの青春劇は、いびつな愛の形であるものの、なぜか美しかった。しかし、なぜ石田は心を入れ替えることができたのか、なぜ西宮は石田と友達になってくれたのか、なぜ友達は石田を迎えてくれたのか、なぜ西宮の母は石田を許したのか、そういう一番大事な経緯は驚くほどに明言化されず、イジメや障がい者といったテーマに反して道徳的要素は殆ど描かれていない。結局のところ、京アニが得意とするハイクオリティ美少女アニメと何も変わらなかった。この作品で描かれたホンモノは石田の母が持つ我が子への無償の愛だけな気がする。

個人的評価:★★★☆☆(3.0点)

投稿 : 2020/04/18
閲覧 : 218
サンキュー:

20

ネタバレ

画王 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

声だけじゃダメなんだ

 登場人物の掛け合いの一つ一つに意味があり、それらすべてが作品のテーマにつながっていく、脚本・演出・作画ともに見ごたえのある作品です。本作を読み解く上で重要になる、聲と声の違いに注意しながらあらすじを辿ります。
 硝子のヘラヘラ笑顔(by植野)や会話ノートは、聴覚障害で周囲の会話を聞き取れないことから生じる、不安を表す聲です(※1)。友達や先生がその不安の聲に気がついて、硝子をフォローできる余裕があれば、イジメは起こらなかったでしょう。聲に気づかなかった結果、声を使える将也と友達は、声を使えない硝子に苛立ち、ディスコミュニケーションによるイジメ(無視)を始め、将也がそれを暴力に近いイタズラにエスカレートさせます。一方、罪悪感から免れたいイジメ友達は将也に全責任を押し付け、イジメの標的を将也に変えます。イジメられる対象になった将也は、やり場のない怒りを硝子にぶつけ喧嘩します。自分の感情を行動で表現する、怒りの聲です。硝子も自分を理解してくれない悔しさを将也にぶつけましたが、将也が硝子の聲(不安や悔しさ)に気づくことはありませんでした。
 数年後、高校生になった将也は、硝子に謝罪するために再会します。手話を習得し、大切な会話ノートを返してくれた将也に自分への理解を感じた硝子は、友達になりたいという将也を受け入れます。そして、自分のために友達と再会させてくれる将也の行動やユズルが話す将也の姿から、硝子は優しい聲(泣かせたくない)を感じ、将也を好きになっていきます。話すことや聞くことが不得手な硝子は、人の心情を頭で理解するのではなく、心で感じ取ることができるのです。
 しかし、イジメの呪縛は残酷です。将也と友達は、罪悪感に苦しみながら、過去に犯したイジメについて口論(あなたのこういうところがよくない)を始めます。イジメ友達が良心の呵責を共有している時点で、イジメた側の問題は解決しているのですが、みんなが自分の罪悪感から免れるためにお互いの人格を否定しディスり合います(オマエが悪い)。みんなが自分を守るのに必死で、イジメられた側の硝子の気持ちを気にとめる人は誰もいません。ここでも、ディスコミュニケーションを生み出しているのは、皮肉にも、声を使えない硝子ではなく、声を使える将也と友達です。憔悴し友達を拒絶する将也に対して、硝子は何も言えずに泣いていました。自分はみんなを不幸にすると思い詰め、ある覚悟をしていたからです。
 養老天命反転地のデートシーン。将也は硝子の切ない表情に、イジメていたときの表情をダブらせます。将也は硝子の表情から、不安や悲痛の聲を少しだけ感じとれたのです。しかし硝子は、ここから一気にフラグを立てていきます。
 そして、クライマックスの衝撃のシーン。バッドエンドかと思った瞬間、将也の決死の祈りが聲になって硝子の心を動かします。あそこから生還できるのは現実ではありえない奇跡で、回収の仕方がアニメならではの卑怯さです。しかし、硝子が訴えたかった心の叫び聲(不安や悲痛)と、あるがままを見ただけで(祈りの聲を感じて)、そのものの本質を洞察できる硝子の能力を、視聴者にわかりやすく伝えることできるのもアニメならではです。(よい子は絶対にマネしてはいけません、アニメを愛する者の掟です。)
 硝子は、倒れた将也のために友達再結集にむけて行動します。将也が教えてくれた聲(行動)を使って、自分の思いを伝えるために奔走します。その過程で、わだかまりのない硝子の聲を感じることができた友達は、イジメの呪縛から解放されていきます。わだかまりがないというのは、あらゆる聲を感じ取ることができる硝子が、みんなの気持ち(良心)を一番理解していたということです。そして、イジメた側がイジメられた側の気持ちを理解しなければ、イジメは解決できないということです。
 硝子が見ていた夢は、友達に対する不信や憎悪を感じさせない、楽しい小学生時代です。実際はそうではなかったのですが、硝子はそうできるという可能性を友達に感じているのでしょう。そうなるために自分は将也を必要としていると気づいた瞬間、硝子は目を覚まして鯉の橋まで走り、将也を失うかもしれない喪失感に号泣します。それにしても、硝子を心配する将也が、意識不明から目覚めて硝子のもとに駆け付ける行動力はスゴイです。ここまでくると、ハッピーエンドに向けてやりたい放題です。
 自分の気持ちをストレートに表現できる将也の行動力、鯉を愛で、花火を目をつぶって感じることができる硝子の感性(話したり聞くことができなくても、ありのままを心で感じる)、異なる聲を感じることができる2人が惹かれ合うのは自然でしょう(友情ってのは言葉や理屈、それらを超えたところにあると思うんだby永束)。そして、究極かつ同一の目的である生きることを、お互いに手伝ってほしいと思い約束します(※2)。
 文化祭のシーンで、あの植野が硝子の不安を感じ取ってツッコミをいれ、硝子が手話でツッコミを返すコミュニケーションは俊逸です。ラストで将也は、硝子から教わった大切なこと「聲を感じる」ために心を開きます。聲には様々な形があって、人を理解するには声だけでなく、いろいろな聲を使い感じ取ることが必要なのでしょう。
 初見はいろいろキツイところがあって感傷的になりますが、あらすじを知って冷静にセリフを追えるようになると、いろいろな解釈ができるので面白いです。

 ちなみに、竹内先生がクズすぎます。手話に興味を示さない、校長の前で将也を吊るし上げにして、指導してまーすポーズ、硝子が転校して「ヤバいのがいなくなってよかった、っと」。この手の達観した顔して先生やってる奴は多くいますが、文科省がこの作品とタイアップしたことに驚きです。立て続けに2人も転校していくクラスがあったら、今だとPTAが騒ぎだしてアウトだろwww。成長できないまま大人になっちゃた教育者も、将也と硝子を見習えってことなのかな。

追記
※1. 原作のネタバレ本では、友達になりたいという希望を表す聲という設定らしいですが、希望には積極的な行動を伴う必要があると思うので不安としました。
※2. 原作では、硝子本人が鯉の餌やりは自分が必要とされているようでうれしいと語っているそうです。しかし、映画ではそのセリフがカットされていて自分がそこまで深読みできなかったため、おそらく原作と映画で解釈を変えていると考えて鯉を愛でているとしました。映画冒頭で、鯉が泳ぐ水面に波紋が広がるカットがありますが、それは鯉を愛でる心象に聲が響いて広がっていくという描写だと思います。「a point of the light, the shape of voice」は、心に唯一存在していた一点の光(自分の聲)が、いろいろな聲によって光輝き満たされることで、生きる希望になっていくという意味でしょう。

投稿 : 2020/03/20
閲覧 : 80
サンキュー:

7

ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

早見沙織の演技は素晴らしい

この作品は、大今良時氏の漫画「聲の形」を
原作としたアニメ映画である。
アニメ映画を通じて、原作を知ったため漫画に関しての詳しい
コメントはできない。
ちなみに、酷評気味に書いてあるため
この作品が好きな方は見ないことを推奨する。

改めて見直してみると、かなりの長文になってしまったので
渋滞時の時間つぶしや、寝付けないときの道具に活用するか位の
心構えで見て頂ければ幸いだ。

あらすじに関しては、他の方がレビューを書いているので
それを参照したほうがいいだろう。ここに書かなくても
知っている人は多いだろうし。

京都アニメーションが制作しているということもあり、
作画にはとても気合が入っている。また、演出部分に関しても
こだわりを感じられる。私自身、ここ最近の京アニ作品を
見ていなかったということもあり、どこが良いのかピン
と来ていなかったが、安定と信頼の京アニと呼ばれる
理由が分かったような気がする。

植野は、ぶっちゃけ好きなキャラクターではないが
硝子をいじめた側の人間の中では、高く評価している。
なぜ、硝子をいじめるようになったのかを本人に直接
ぶつけている描写があったからだ。自分がいじめていたことを
きちんと自覚し、尚且つ2人きりで向き合った行動は凄いと思う。
だからといって、彼女が過去に犯した行為は許されるものではないが。

書いていて、余り気持ちのいい物ではないが、いじめた側
の人間の描写は丁寧に描かれていたように思う。小学校時代の
石田は、クズと言われても仕方のないレベルだし、植野や川井が
やってきた行為もかなり悪質である。
島田や広瀬は、植野や川井の行動に便乗した形で、いじめの
ターゲットを変えてきている。

特に悪質なのは川井というキャラで、八方美人的な性格が強い上、
自分の都合のいいように解釈するという危険人物。硝子をいじめた
自覚がないというのが厄介なもので、都合が悪くなれば他の人間を
巻き込もうとする悪癖も兼ね備えている。尚、原作では
「心底気持ち悪い」と鋭い指摘を受けており、
それにはかなり参ったらしい。当たり前だが。
川井の様な人間と出会ってしまった場合は、警戒する必要
があるなと常々感じた。

一番の原因は、竹内という悪徳教師が存在していたことだが。
教師がいじめを止めないとどうなるかというのを示したという
意味では成功した作品だと考えている。
とりあえず、竹内の様な教師は一刻も早く解雇して欲しい
ものだ。顔も見たくない。

この作品において、私が一番評価した点は、ヒロイン西宮硝子
を演じた早見沙織の演技力である。ヒロインが、先天性の
聴覚障害を持つ少女だということも相まって
演じるのはかなり難しかったと思われる。最後まで、きちんと
演じきった彼女は本当に素晴らしい声優だと誠に感服した。

ここから先は、気になった点を述べる。
定期的に、足のみが挿入されるシーンがある。一回や二回だけ
なら気にならなかったがかなりの頻度で使用されたので、
気持ちが映画からそれてしまった。
よくよく調べたら、山田尚子氏がよく使用する技法であること
が判明した。彼女によれば、「人は足に一番感情が表れる」とか。
なるほどね。確かに、足の動きは心情に反映されているのは
的を得ていると思うし、その演出自体は良い試みだと思う。

それにしては、余りにも足の出番が多いような気がするが。
彼女にとっては、足が本体で、顔がアシストという考えなのだろう。
もしや、足フェチではあるまいな?まあ、これは私の戯言なので
流石に違うと思うけど。

尺不足かなと感じる部分が見受けられた。まず、気になったのは、
主人公の中学校時代である。なぜなら、中学校時代の石田を少し
見せただけで、終わってしまったからだ。
高校生時代をメインに描いているとはいえ、もう少し中学校時代
の彼を描写して欲しかった。

尺の都合で一番割を食らってしまったのは、真柴 智という人物だ。
彼は、高校編で登場する石田のクラスメイトであり、川井の恋人
として位置づけられていた。見終わった後、彼について
調べていたが、いじめを受けた過去があったのが分かる。
しかも、竹内という悪徳教師が主人公とヒロインに言い放った
侮辱を見て、水をかけた正義感あふれる人物である。

本来ならば、ある程度真柴にも焦点を当てなければならない
のだが、130分のアニメ映画では限界が来たのだろう、彼に
ついての描写が完全に省かれているのだ。
そのため、川井についてくるだけのマスコットにしか見えず、
彼に対して感情移入することが出来なかった。ぶっちゃけ、
無理して彼を登場させる必要はなかったのでは?まあ、
今更こんなことを書いても仕方ないが。

主人公が、いじめのことを引きずるのは分かるし、硝子
に過去の事を謝りたいというのもかろうじて理解できる。
だが、「友達になれるかな?」とはどういう風の吹き回しか。
いじめられた側は、いじめた側の人間の事を骨の髄まで覚えているものだ。
いじめられた側は許すどころか、激怒するに決まっている。
むしろ、二度と顔を見せるなと一蹴するだろう。ふざけるのも
大概にしてもらいたい。

ただ、それ以上に理解できないのは、いじめられた側の
人間である硝子が主人公を許すどころか、恋愛感情を
抱いてしまっているのだ。これは一体どういうことなのだ!?
まあ、百万歩譲っていじめを許せたとしても、恋愛に辿り着く
というのはかなり不自然で不気味に見えてしまった。
末恐ろしい恐怖は正にこのこと。

実はこの作品、ホラー物だったのではあるまいか?まあ、
それはそれで興味深いものに仕上がりそうだが。
私が硝子と同じ立場の人間だったら、
絶対許せないし、確実に恨むのだが…。
「人間って… 面白!!」とどこかの死神が呟きそうな展開ではある。
終盤で、硝子が自殺を図るのも唐突すぎて頭が追い付けなかった。
これは、人間は弱い生き物だよということを比喩したのだろうか。
原作の場合は、どうだったのかかなり気になるところだ。

ラストに関しても、自分にはしっくりこなかった。いじめた
人間への免罪符という風にしか見えなかったからだ。
これを劇場で見ていたら、激昂していたのかもしれない。

この作品が、いじめを題材としているということも相まって
視聴者の生まれ育った環境にかなり左右されるアニメ映画だと感じた。
いじめの教材として見るならありだと思う。

ここからは、聲の形は苦手だけど、
ホラー物は好きだよという人に向けて。

{netabare}
怪怪怪怪物!という台湾制作の青春ホラー映画を視聴した。
恥ずかしながら、自分は動画サイトで知った口だが、
かなり評価が高く気になっていたものの、
他の作品に意識を向けすぎて、一時期は
この映画の事をすっかり忘れてしまっていた(笑)

他の作品が目的でレンタルビデオへ立ち寄ったのだが、
運よくこの映画を思い出せた上、在庫があったことを確認。
この機を逃すと見れなくなると判断し、借りることを決めた。

聲の形と同じくいじめを題材とした作品で、
主要人物がいじめっ子いじめられっ子の関係にあり、
悪徳教師が登場する等といった共通点はある。

だが、いじめられっ子がいじめに加担したり、化け物に
ひどい仕打ちをする、後半は惨劇が続いていくといったように、
全くの別物といっていい。
また、衝撃的な結末を迎えるため、耐性がない人が見るとかなり
精神的に来るものがあるだろう。

思い返して直に感じたのは、やはりいじめられっ子がいじめっ子に
恋愛感情を抱くのは余程の事がない限り不可能であるということ。

怪怪怪怪物!におけるいじめの主犯格は、想像以上の外道
として描かれており、机に悪質な落書きをする、首を絞める、
挙句の果てには、いじめられっ子を自分の所有物としか
認識していないので、他の人間が手出しすると
徹底的な制裁を加えるという有様。

また、いじめられっ子も自分がターゲットにされたくない
という一心から徐々にいじめっ子のグループへ加担
していくように。いけないことだと分かっていても、
こういう行動を取るのはやむを得ないと思う。
いじめられっ子の担任が、かなりの悪徳っぷりなため
それを助長している。

(これに関してはどっちもどっちだという見解だが)
両親の事を思い切り侮辱されたいじめっ子は、悪徳教師に
対してもきっちり報復をする。報復の仕方は
残虐かつ卑劣であるのだが、それ以上に恐ろしいのは
いじめっ子を含む他の人間は笑って写真を撮るだけなのだ。
いじめをここまで徹底的に描いた作品は中々ない。

この作品を通じ、人は環境や立場によって怪物のような
悪人へと変貌してしまうのだという事を学んだ。
人によっては反感を買うだろうが、仮にこういった
状況へ自分がなってしまったら?誰一人として味方がいない時、
正義を貫き通せるだろうか?非常に難しい問題だと私は思う。

自分としては、非常に見ごたえのある作品であることに間違いない。
ホラー物が好きで、尚且つこの作品に興味を持った人は一度視聴
してみてはいかがだろうか。かなりお勧め。
{/netabare}

投稿 : 2020/03/18
閲覧 : 348
サンキュー:

28

けいぴぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自分が京アニを知った作品

イジメの加害者の石田と被害者仲良くしてるのが
違和感ある人が多くいるようですが、

DV男が彼女を攻撃した後に反省してしおらしくなって
急に優しくなるせいで女も別れきれないのと同じ様な感じで、

DVカップルの関係みたいになってるのではなかろうか?
しょうこは石田のムチ(小学校時代)とアメ(高校生になって現れた石田)の
ギャップに翻弄されてるようにも見えなくもないし、

高校生の石田は色々あって自信を失って
しおらしくなっているが、
小学校時代のいじめっ子の石田が彼の本性なのだろうか?

今後二人が正式に付き合ったり結婚したりしても
石田のムチの性質が出てこない事を
祈るばかりです ナム

実は何を隠そうこの作品で
京都アニメ-ションの存在を
知りました。
けいおんや涼宮ハルヒ等の作品自体は
知ってはいましたが
京アニの作品という認識はなく、
2000年代に自分は社会人になり
アニメとは少し距離を置いてた時代に
京アニさんが
日本のアニメ文化を牽引して
くれていたんですね。
この作品を観た後に
けいおん、涼宮ハルヒ、クラナド、ユ-フォ等の作品も拝見いたしました。
今後も良い作品を期待しております。

投稿 : 2020/02/24
閲覧 : 212
サンキュー:

17

511 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

よかった

なかなか

投稿 : 2020/02/12
閲覧 : 125
サンキュー:

9

よし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても難しくとても良い作品。

人間の闇部分を露骨に描いた作品で、とても感動する作品。上映された時期が君の名はとかぶらなければ、もっと話題になっていたと思う。

投稿 : 2020/02/08
閲覧 : 50
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

伝える事の大切さ

将也の視点で物語が進みますので、登場人物の人間関係も分かりやすかったです。心理状態を表した×マークが特徴的で、気持ちを伝える事の大切さ、孤独な状態から周りに打ち解けて、×マークが消えていく過程を楽しめました。
二人のロマンスは、生きている意味を持てず、自傷行為をする硝子の心理を理解しないと、彼女はどうして、いじめられていた将也に惹かれたのか分からず、初めて観た時は 原作は未読でしたので、難しかったです。
家族や本人、周囲に居る者といった、障害者に対し色々な角度でみる事が出来ました。
大人より小学生の方が視野が狭く 他人に気が回らない分、傷つける事が多い。興味と偏見によるいじめをリアルに表現されていたので観るのが辛かったですが、受け持ったクラスの生徒に対し、無頓着な教師に、怒りを覚えました。
豊かな個性を感じさせる登場人物も物語に深みを増していました。中でも、植野と川井が印象に残りましたが、この二人も なにがしか成長した所を最後は見せていました。

投稿 : 2020/02/02
閲覧 : 34

ぴょんち さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

身近にあることだからこそ共感し、何度観ても涙を流してしまう、心抉られ洗い流す作品

誰もが一度は経験したことがある、学校生活で起きる身近なことがら。
そんな事柄から、主人公やヒロイン、その周りの人たちが色々な後悔、葛藤、自己肯定と否定の狭間で戦いながら、人との関わりを通して成長していく物語。

元々漫画のお話しですが、そのテーマ、お話しが元々すごくよくできていて、深く、映画化をワクワクしながら待っていたお話しでした。
アニメ映画として動画や聲の命を吹き込まれ、心理描写がとても繊細で、丁寧に描かれていて、心に迫るものがあります。
京アニの美麗な作画も、山田監督特有の心の表現の仕方も、さすが!と言いたくなる表現力の素晴らしさには眼を見張るものがあります。
作画、表現、音、声優さん、全ての作り込み具合から、それぞれの作り手さんの愛を感じる作品でもあります。

私自身、障がい者の方と関わる勉強もかじったりしていて、実際に色々な施設に通ったこともあるのですが、ヒロイン声優の早見沙織さんの演技は本当に自然な演技で且つ感情表現の豊かさは、京アニの豊かな表現と相乗効果でひとつひとつの演技が心に響きました。

今回はたまたまヒロインが障がいをもった女の子でしたが、障がいの有無に関わらず、誰しもが学校、社会の生活の中でこういった経験はあるはずです。
いじめる人、いじめられる人、おもしろがっていじめに加担する人、恐怖から加担する人、点数稼ぎをしようとする人、傍観者、助けたいと思いつつなかなかできない人。
色々な立場での経験があることと思います。
その経験から、それぞれに思い、悩み、感じ、考え。
時を経て、成長していきます。
アニメですがアニメやドラマ、というよりも人と人との関わりと成長をリアルに描いた作品だと思います。
あるよね、こういうこと。と。
悩んだり、考えたり、そこからその人ごとの成長があったり、そんなこと、あったよね。
苦しいことを乗り越えた「今」だからこそ、ぶつかり合って正直に話し合えた「今」だからこそ、一緒に乗り越えた「今」だからこそ、笑って話し合えることってあるよねって。

こんなにも人に寄り添い、深く響き、考えさせられる作品と出会ったのは初めての経験でした。
心を突き動かされるとはこのことだなと。
元々大好きなアーティストがお勧めしていた漫画作品で、映画化される前から漫画も読んでいたのですが、映画上映も何度も観たくなり、初めて3回も通ったり、初めて1人での鑑賞もしに行ったりと、本当に大好きな作品で、その度にお話しを知っていても涙を流してしまう作品です。
心が洗われる名作だと思います。
その大好きなアーティスト、aikoの歌「恋をしたのは」も観終わった後、涙に滲み、震える心を綺麗に洗い流し、暖かく包み込んでくれます。

好きなアニメ5本の指に入る作品。
人の心や成長を描く作品が好きな方には、是非観てほしい作品です。

投稿 : 2020/02/01
閲覧 : 50
サンキュー:

8

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

京アニと良い原作

いつ以来だろうか京アニ作品で涙を流したのは…。「君の名は」で荒んだ心を癒してくれたからだろうか?、長年の持論だった京アニは良い原作と組めば面白い作品が出来るという考えを大肯定してくれたからだろうか?。それらもあるかもしれない。しかし、なにより作品自体が持っている力に唸らされた。

 いじめや障害が関わってくると聞いて、「桐島~」のような嫌~な感じがあるのかと覚悟していたが、京アニ風味ということもあるのかそこまでハードではない。それでも学校という空間における同調圧力とか、屑みたいな先生とか、やたら二次元では綺麗で素敵な場所として描かれがちな学校という場所の裏面もちゃんと描いているのが偉い。現実的であれ、とは言わないが一面的で薄っぺらい理想化より遥かに優れている。

 まず絵的な魅力が凄い!。流石の京アニクオリティーな撮影、美術の妙が、良質なストーリーと立ちまくりなキャラと合わさることで素晴らしいハーモニーを奏でている。透き通る水の輝き、画面を彩る小さな花の瑞々しさ、田舎やファンタジーな状況などに場面を持ってこなくてもこんなに美しい背景が出来るじゃないか!。ありふれているような、現実的で、実在感のある場所を、強化されたより美しい現実のように描く。これって新海さんがやってきた事のような…。

 キャラたちも脇の人物まで含めて絵的にも、キャラの内面的にもしっかり立たせる努力をしているから思わず好きになってしまう。それとやはりプロの声優さんって上手いなぁ~と感心させられた。特に悠木さん演じるユズルちゃん。最近どちらかというと低い声のキャラにシフトしがちな悠木さんで、ここまでハマっているのは初めて(男の子だったらもっと萌えたんだけどなぁ~)。

 ストーリーに関しては、未熟だった主人公が、試練を経て成長するという王道の型をしっかり描くのがいかに重要かよくわかった。未熟で、不器用で、でもそれを自覚して努力しようとしている主人公だからこそ共感できるし、その成長も感動的になる。特に顔を上げず、周りの声も聞こえないという主人公の状態は、私のような駄目人間には痛切に響く。隙の無い脚本か、と言われれば正直多少不満点もあった。メガネの美人ちゃんが反省しないのはどうかなぁ~とか感じたが、一番は主人公、特にヒロインがちゃんと自己肯定をすることができるシーンが欲しかったという点。でも、それらなど些細な問題にすぎぬ。主人公が、ヒロインが、脇役が好きになり共感できるから、最期のシーンで次々に映るみんなの姿を見て、主人公と同じくポロポロと涙が零れてくる。ベストクラスの傑作!。

投稿 : 2020/01/27
閲覧 : 91
サンキュー:

21

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

子供の頃の我のぶつかり合いでのトラウマ、高校生になってもう一度ぶつかり合って一体やり直せるのか。心が痛くなったりハラハラもさせられたりてんこ盛りの作品でした。でも皆が前を向いてなくてもいいと思う自分にとってはちょっと違和感を感じました・・・

投稿 : 2020/01/02
閲覧 : 52
サンキュー:

2

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

再視聴は難しい

原作未読なので勝手な妄想。
きれいな絵と好きな声優が出ていれば完走出来ていた頃に、もちろん感動もしたがそれだけじゃない色々な何かが湧いてきて整理する必要に迫られた事を覚えている。

この映画の主張的な役割は永束くんと植野さんが担っていると思う。
永束くんはチビでちょいデブで天然パーマと見た目で非常に劣っているように描かれているが、誰よりも精神的に自立しておりいつも正しい事を言う。
植野さんは小学生の頃から間違え続けてきたが、最後の最後に「手話を覚える」という事で変化した気持ちを行動で表現した。
人間は間違える事があるが、それに気付いたらまず自分で自分が間違った事を認めるところからじゃないと、間違えたレールをひたすら走り続けるのだろうと思う。
植野さんは遅かったけど自分でそれが出来る人になった。
担任と委員長は地獄に落ちてしまうね。
石田は自殺に向けた生活を過ごしたのだろうが「生」への執着すら感じた。
いじめていじめられて後悔して懺悔して孤独になって…そのぐらいじゃ自殺できない。
西宮さんは純愛映画にすり替わってしまうのではないかと思う程顔が可愛い。

早見沙織は素晴らしかったし、一部酷評されている松岡茉優も祭り上げられて調子に乗ってしまっていた石田をうまく演じていたと思う。
評価項目の声優、作画、音楽の3つに関しては技術的な事は分からないので、素人の主観です。

この作品は実写化もされていて教育素材になっているとか。
youtubeでさわりだけ見られる。
現状いじめを犯罪として処理するなら、それに対応した新しい法律を作るしかないんだと思う。

石田が橋から自殺しようとした時、奇しくも花火の「音」で思いとどまった出だしが印象的。

投稿 : 2019/12/08
閲覧 : 97
サンキュー:

8

竜児 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

2018年7月1日視聴 86点。

Netflixで視聴。

投稿 : 2019/12/01
閲覧 : 54
サンキュー:

1

shitasama さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

近年まれに見る感動作?

同じような時期にやっていたあのアニメより断然良かった、重いとか言う感想もある様だけど、途中でやめないで最後まで見てほしい、それでも駄目と思うようなら( ´-`)
まぁそこは人それぞれなので、とにもかくにも感動し、何回見ても考えさせる作品でした

泣きたくなると見るのだけど、あまり製作会社の事は気にしないで見る方なので今気がついたのだが…
京アニだったんだな…
こんな良いものを作れる会社にあんな事をした犯人…本当に許せないな

投稿 : 2019/11/24
閲覧 : 173
サンキュー:

13

ぎゃん (・ワ・) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

イジメをするものはイジメをしていると自覚してない奴が多いからイジメはなくならない。

聴覚障害の女の子がヒロインの話です。

アタシの小学校時代は障害者差別がかなりヒドく、いじめる者が数人いて、それを煽る者と多数の傍観者だけが存在してました。止める者など一人としておらず、先生ですらほとんど見て見ぬ振り。
このアニメのイジメとアタシの時代の障害者イジメはびっくりするくらい酷似しており、昔を思い出しショッキングでした。
当時は興味なく傍観していたのですが、今の道徳感をもって客観的に突きつけられるとその残虐性に心が痛くなりました。傍観も罪の意味が今ならわかります。

最後はハッピーエンド的な感じだったので少し物語の評価を下げさせてもらいました。リアリティ高めのイジメを描いたのなら、最後もリアルにバッドエンドなり、喉の奥に何かが残るような微妙な感じにして視聴者に何かを訴えかけるような終わり方にしてほしかった。

リアルではいじめられた子がその加害者達とハッピーエンドなんてありえないのですよ。ハッピーエンドにして喜ぶのはイジメられた事のない人間の脳みそお花畑モードなのです。
このアニメもヒロイン硝子の顔面偏差値が高いかわいい子だったからハッピーエンド成立したんだろって思ってしまう。

あと声優は早見さんの演技はすごかったです。リアル過ぎてちょっと心が痛くなりました。ただ松岡茉優はいらない。主人公(小学校時代)の声が一番下手ってのはやっぱ違和感。こいつのせいで少し評価を下げました。

と愚痴はこのくらいにして、
それを除いたらストーリーもしっかりしてるし、映像もさすが京アニと言わんばかりの美しい作画です。
この作品を見て少しでもイジメ・差別の類いがなくなればなと思います。

みんなちがってみんないい・・・by金子みすゞ

投稿 : 2019/11/21
閲覧 : 141
サンキュー:

17

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1人1人のみんなはふつうの人だけど集まったみんなは別の「人たち」

公式のあらすじ
{netabare}
“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。
ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。
彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。
しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。

やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。
“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。
これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語――。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:『聲の形』大今良時(講談社コミックス刊)
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:西屋太志
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:石田奈央美
設定:秋竹斉一
撮影監督:髙尾一也
音響監督:鶴岡陽太
音楽:牛尾憲輔
音楽制作:ポニーキャニオン
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:映画聲の形製作委員会(京都アニメーション/ポニーキャニオン/朝日放送/クオラス/松竹/講談社)
配給:松竹
{/netabare}
キャスト{netabare}
石田将也:入野自由
西宮硝子:早見沙織
西宮結絃:悠木碧
永束友宏:小野賢章
植野直花:金子有希
佐原みよこ:石川由依
川井みき:潘めぐみ
真柴智:豊永利行
石田将也:(小学生)松岡茉優
{/netabare}


感想のタイトルはにゃんがイジメられてたとき思ってたこと。。

にゃんは中学くらいのときかな?思ったけど
1対1だったらただのケンカでしばらく口をきかなくっても仲直りできるのに
みんなそんなふつうの人たちなのに集まるとおかしくなるみたい?って

でも、何かで見たら(たぶんTVのバラエティ)それってほんとで
集団心理とか群集心理ってゆうみたい

1人でコスプレは恥ずかしいけど
みんなでだったら恥ずかしくなくなるとか。。
みんなになると変わっちゃうみたい

感想
{netabare}

おはなしは
イジメ、恋愛、友だちとか家族かな?

おはなしを時間で分けると
はじめの30分くらいが小学校のおはなしでイジメ
次の30分くらいが高校で2人が再会して仲よくなってって
次の30分くらいで小学校の同級生のイジワル植野さんとあって
さいごはハッピーエンドな感じかな?



にゃんはすぐにイジメられる方だったからよく分かるけど
イジメのおはなしはすごく合っててその通りみたい


はじめは転校生の耳が聞こえない女の子に
みんな話しかけたりしてよかった。。って思ってたんだけど
だんだんみんなと合わなくなってきてイジメ。。イジメ。。イジメ。。
見はじめてすぐなみだが止まらなくなっちゃって見てるの苦しかった。。

見てて何となく分かるんだけど小学生の将也クンってツンデレ。。
って言っちゃうとかわいいキャラみたいだけど
ホントにいたらただのイジメっ子で近づきたくない。。


でも、将也クンが逆にいじめられはじめたところはかわいそうだった。。

友だちとか先生まで敵になっちゃって。。

でも、にゃんも先生にいじめられたことがあるから分かる気がする
先生に質問したらうまく伝わらなくってどなられて
ちがうって言っても聞いてもらえなくってプリントにまで書かれて。。

でも、その先生って理由は分からなかったけど
それからしばらくしてお休みして学校に帰ってこなかった。。

亡くなったってゆうお知らせもなかったから
今思うとヒステリーみたいでノイローゼか何かだったのかも。。


このおはなしの先生もいい先生じゃなかったけど
先生だってきっと幸せになりたいって思ってて
でも、思い通りにならなくって
そのイライラが弱い生徒のところに行ったのかも?

黒板ドン!したのって、きっとパワハラだけど
となりにいたえらい先生も止めなかったんだから
先生だって大人だってたよりにならないから
イジメられても誰にも相談なんかできないよね。。

だから死にたくなるんだって思う。。


そのあとの高校編はいろいろあったけどしばらく楽しかった
2人が仲よくなって、親友ができて。。って

結絃クンはちょっとびっくりしたけどいい子だったよね^^


でも、後半に入って植野さんが出てきてから
またイジメにもどったみたい。。


だんだんおかしくなってきてイヤなことばっかりつづいて
硝子が飛び下りたところはほんとにショックだった。。

これで硝子が死んじゃったら将也クンはどうすればいいのって?
ほんとのほんとに心配だった。。


にゃんは硝子の気もちで見てて
死のうって考えた気もちが分かるから
にゃんでも死にたいって思うんじゃないかな?って思った

ただ、飛び下りとかリスカはこわいなぁ。。硝子は勇気あるなぁ。。って
あと、みんなにイヤな思いさせちゃうかな?とかって


あと、にゃんが死ぬんだったら断食がいいかなって思う

知らない人多いって思うけど
断食って3日目くらいからおなかがすかなくなってきて
1週間たったらずっと食べなくってもいいかな?ってなる

それで何だか自分が清くなったみたいな気がして来て
誰かが何か食べてても
ふつうの人がペットがエサ食べてるの見てるみたいな
自分とは関係ないなってゆう気分になってくるの^^

ただ、家だから親が気がついて止められちゃったけど。。


植野さんは観覧車で言い訳して硝子を責めてた「親にチクって。。」とか

でも、硝子はチクってないよね。。
チクってもみんなは自分のこと好きにならないって分かるし
かえってうらまれたりするだけだから。。

それでも小学校の時のことは硝子もちょっと悪かったのかもだけど
観覧車のときは別にきらいだったら近づかなかったらいいだけで
わざと近づいてあなたがきらいとかってゆうことないって思うし

将也クンがイジメられたのだって植野さんの方がわるいのに
ぜんぶあなたのせいだ。。みたく言って
硝子は自分が悪いってはじめからあやまってるのに
ぜんぜん聞いてないのは植野さんの方なのに。。

さいごは分かり合えたみたいだけど
自分のこと責めるより相手を責める植野さんはイジワルだなって思う


でも、にゃんだって植野さんみたく言われたら
やっぱり自分のせいなんだって
植野さんのゆうとおりにできない自分が悪いんだって思っちゃいそう。。

だから人から何か言われたらごめんなさいしか言えないって思う


なんだかさいごはみんな分かりあえてハッピーエンドでよかった。。

でも、ふつうはこんなおはなしみたいにうまくいかないよね。。
って思ったにゃんはイジワルなのかも?


植野さんとも分かり合えたかな?
これから友だちにもなれるかも?ってゆういいおわり方だった

でも、にゃんもそうゆう時ってあったけど
ちょっと仲良くなったって思ってよろこんだら
またきらわれたりして。。
またおちこんだり。。ってリアルだとなるんだよね。。


-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-


差別みたいなおはなしかな?って思ったけどそんな感じじゃなかったし
イジメはどうしたらなくなるか?みたいなおはなしでもなくって
なんとなーくハッピーエンドっぽく終わって
ホントによかったのかな?ってちょっと思った


将也クンと硝子は
死ぬほど苦しい思いしたんだからハッピーエンドでよかったんだけど
小学生でイジメたりしても高校生になったらハッピーエンド。。って
そんなかるーい感じでおわってもよかったのかな?って


イジワルなこと書いちゃってごめんなさい。。


でも{netabare}麻薬をはじめておかしくなった人がいたとして
まわりの人がその人が苦しんでるの知って
分かってくれて協力してくれてお友だちもできて
さいごはハッピーエンド♪

ってゆうおはなしだったらいいおはなしみたいだけど
ほんとにそれでいいのかな?って。。


別に死んで終わったら感動するとかじゃないけど
そうゆう時ってほんとは自分もまわりの人もキズついて
さいごは不幸で終わることの方が多いみたいだから

麻薬にたよっておかしくなったのに
さいごはハッピーエンドになるんだったら

苦しい時は麻薬くらい吸っても
とちゅう死にたいくらいいろいろ苦しんでも
さいごはみんなが助けてくれて幸せになりますよって言ってるみたい。。

{/netabare}かな?って


あと、永束クンは変わらなくってさいごまでいい友だちでよかった☆
将也クンに何かしてもらおうなんてぜんぜん考えてなくって。。

でも、ほかの子はふつうの人だったみたい

将也クンだって悪いって思っててもモンク言ったりしてたから
言いわけとかモンクとか言っても友だちなのかな?

にゃんは友だちがいなかったからよく分からないけど
そうゆう相手はいたことあったけど友だちだったのかな?
イジメられたりきらわれたりしても友だちだったのかな?

やっぱり友だちってよく分からなくって。。

{/netabare}
でも、泣いたり楽しかったり心配したり考えたりって
見てよかったおはなしだった☆


リアルじゃ、ゼッタイなさそうなおはなしだから
キライな人も多そう。。

でも、いろいろ考えれるからおすすめだと思う☆彡


投稿 : 2019/11/18
閲覧 : 511
サンキュー:

106

まさき さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

原作と比較して

原作(漫画)は既読で今回この作品を観ました。
尺の関係からか映画オリジナルストーリー追加と原作のシーン削除が
されてました。
原作の方が微妙な心情が丁寧に描かれておりこちらの方が好きなため
評価はやや低めです。

投稿 : 2019/11/17
閲覧 : 88
サンキュー:

6

ネタバレ

ウル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かったですがちょっと尺が足りない感じがしました。(心理描写)1クールアニメだと変わってたのかも。

映画自体は楽しく観れます。
これは間違いないです。

ただこの映画の一言で言えないメッセージ性があります。
いいところはとことんいいし感動出来ました。

ただ悪いところもいくつかありました。

{netabare}まず小学校の先生の対応が悪い意味でやばすぎる。
何故無理矢理歌わすのか。そしてみんなの前で将也決めつけてをしかるのか。個人的に呼ぶかそれか知ってるならこうなる前に止めろよと思う。

小学校からいきなり手話教室のシーンに飛ぶのですがここに将也の心理描写があればなと思いました。
いつか硝子と話す為に来ているのはわかりますけど唐突すぎてびっくりします。
あと何故ノートをあのタイミングで持っていたのか?そして返したのか?ちょっと理解出来ませんでした。
持っていたのはここに硝子いるのを知っていたからだとするならそこちゃんと描いてくれないといきなり飛ぶのでここもびっくりします。
そしてあのノート初めて再会初日に渡しちゃだめでしょ。
あとでわかりますが硝子は小学生のとき死にたいって言うぐらいに傷付いていたのにそれをえぐるような行為を仲良くなる前にわたすのはちょっと理解できませんでした。
それだったら後半将也が硝子に謝るタイミングで渡して謝るほうがよかったんじゃないかな?
それとあっさり硝子と将也が仲良くなるところです。こんなに傷付いた硝子がいきなり将也と仲良くなるのに違和感を感じました。
もうちょっとここを丁寧に描いててくれたらよかったと思います。
遊園地で昔の友達に会うシーンみたいになる方が説得力があったと思います。
それで何度も何度も会いに来る将也とようやく会話して打ち解ける方が個人的には納得できました。

あとゆづるが何故学校行かないのかも気になりました。ここも丁寧に描いててくれたらなと。
公園いてた理由もはっきりとはしないですし。
{/netabare}

悪いとこ今書きましたがいいところは将也が過去を反省して一生懸命なところはすごく好感をもてます!感動もしました。そして硝子も変わろうとそして周りのみんなも!{netabare}将也が落ちて意識不明になったときに昔の将也も死んで生まれ変わったのかなと思いました。全てが全て元通りって訳じゃないですけど少しづつ良くなっていってみんなの顔を声を聞けるようになったラストは感動しました。あと上野もなんだかんだ手話覚えてたり、長塚は相変わらず良いやつだったり井川はなんだかんだ折り鶴作ってたり、佐原さんは主人公と似てますよね。下ばかり向いていた彼女も正面を向くようになりました。{/netabare}

ただタイトルにも書きましたが尺が足りていないせいか無理矢理なところ納得いかないところも多いです


そこだけが残念かなと思いました。
原作では他の登場キャラクターも結構深く掘り下げているらしいので1クールアニメでも見てみたかったですね。

投稿 : 2019/10/06
閲覧 : 129
サンキュー:

16

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

悪が存在しなければ 善も存在しないとは…

私は
人に(故意に)意地悪しません。
人の悪口も言いません。

何故なら
『ブスになりたくないから』単純明解です(笑)

だからなのか
この作品を観ながら 本当に嫌な気持ちになったし、怒りで気がおかしくなりそうでした。

冒頭
高校生の将也君が
『過去の贖罪』のため 自殺をしようとします。

でもね
あからさまに『死の支度』をする人は
死ねません。

その行動で、将也君の弱さ、意気地のなさが露呈しましたね。

(本当に、自ら死を選んだ人は
誰にも気づかれないように…突然居なくなるから…)


THE WHOの音楽にのせて、
やんちゃな将也君の小学生時代に舞台は変わり、

聴覚障害をもつ硝子ちゃんが転入してくるのですが


この担任の先生、酷くないですか??

聴覚障害をもつ子が転入する事の説明をまず事前にすべきだと思うのですが…
いきなり
『自己紹介して』と、硝子ちゃんに言った時
私の怒りメーターはMAXになりました。

今の『学校』はこんなに酷いのですか?

そこから、目を背けたくなる描写が続きます。
痛々しくて、なさけなくて、残酷です。

硝子ちゃんは…きっと
自分が虐められることよりも、虐めの『標的』が
他のクラスメイト(将也君)に代わった事の方が
辛かったのではないでしょうか?


硝子ちゃんは転校し、

舞台は再び高校生に戻るのですが、
中学生時代が抜けてます。中学生時代の将也君は?

まぁ、良いとして、

虐めた事、虐められた事をずっと引きずって
『死の支度』の最後が、硝子ちゃんに逢って、謝罪をする事…

全く成長していない将也君 なんなんだろう?(笑)


硝子ちゃんは 多分
『過去』は『思い出』として大事に自分のものにできているのに

それにも気づかないで
自分の気持ちや 考えを 押し付ける将也君。

あげくに、また小学生時代のクラスメイトが出て来て、(その人達も全く成長していない)

もう地獄絵図です。



硝子ちゃんは立派に生きている


もう、そっとしてあげて。

それが、私の感想です。



自分語りを少し。

私は、心ない出来事で 1年半くらい『失声』した事があります。

一生懸命、喋ろうとしても、声が出ないのです。
そのうち、話す気持ちもなくなりました。

主に『筆談』でコミュニケーションをとっていましたが、不自由ではなかったです。ただ、

『ありがとう』を 声で伝えられない事が、辛かったのを覚えています。

今思うと、
良い経験をしたと 本当に思います。


長くなりました。
読んでくださり、本当にありがとうございました。



あ、
この作品を観る前に、原作読んでおきたかった!です。

投稿 : 2019/10/03
閲覧 : 651
ネタバレ

ツークツワンク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

硝子という聖人

心に響く場面(小学校のリアルないじめシーン)があったものの全体としてどうなのかなぁという感想

小学生時代の将也のいじめがえげつなさ過ぎて冒頭の自殺シーンは因果応報というか、理解できなくはないけど共感はできない
小中といじめられたなら高校くらいは少し離れた学校に通うとかしても良かったんじゃないかな
罪から逃げないっていう解釈だと自殺未遂とは繋がらないので、地元の高校に通う時点で生きるのを諦めてたのだろうか

硝子に謝るために手話を練習していたのは分かるけど、真っ先に謝ろうとせず大量の悪口書かれたノートを返すのは理解に苦しむ
過去のトラウマを抉るだけのノートを渡すとか鬼畜か
悪口が書かれたページくらい消しゴムで消すか破っておけよと
硝子が聖人だから許されてるけどどういう想いでノート受け取ったんだろうと疑問
将也のことが好き過ぎて盲目になってしまい、昔のノートを手話を交えて返してくれるなんて素敵だとでも思ったのだろうか
最初は拒絶されて段々と~といったステップも踏まずにいきなり赦されるものだから拍子抜けしてしまい、将也の贖罪が薄れて見える

硝子は自分の存在のせいで両親も離婚し、転校したことで将也がいじめられるといった経緯もあって全部の罪を背負い込み自殺しようとするのだけれど
障害者=聖人っていう安易な見せ方もこうなると疑問に感じる
エンタメだから良い面しか書かないにしても、全てを赦せる聖母レベルで人間味が全くないとなると障害者を美化し過ぎなんじゃないのかなって穿った見方をしてしまう
全部私のせいですからと背負い込む自己犠牲的人間がいないわけでもないのだが……
リアルないじめを描くのとは対照的に、あまりにも硝子が純粋無垢の聖人という点が歪に感じてしまう

観覧車での植野は罪を背負った硝子にトドメをさすのだが、そんなことも知らず硝子の母が土下座して謝るシーンは辛い
最後開き直ってる感あるけどお前の責任だぞって一番言いたい

尺の都合で描けないのは仕方がないけれども川井も大して改心した様子もなく、島田についても後で仲直りするかもね程度の投げっぱなしなので気持ち良く終われたという印象はない
コミュニケーションがテーマなのだから最後は全員と和解して綺麗に終わって欲しかった
植野とは最後に対等なコミュニケーションが取れたとしても前述の理由があるため謝罪くらいはしないと納得がいかない

川井のゾッとする気持ち悪さ、いじめの描写、小学校の先生など妙なところでリアリティを追及する割には硝子の存在がファンタジーになってしまったことと、気持ち良く終われる最後ではなかったので残念
障害=罪、障害者=聖人のような見せ方も実際の人から見たらどうなんでしょう

ただ早見沙織の演技は凄かったと一言だけ付け加えたい

投稿 : 2019/09/30
閲覧 : 83
サンキュー:

4

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

怪獣のバラード

「障がい者」はいない方がいいと聞いて

「障がい者と呼ばれる人がいない幸せな世界」が来るといいなと思う人と,

「うっとうしいし,福祉のために税金は取られるわ,迷惑だわ」と思う人の二通りいると思います。

これは一種の踏み絵です。将也は自分の弱さを,さらに弱い者の硝子に,投影していじめたんだと思います。障がい者バッシングの心理はここにあります。

硝子と雅也の偉い所は,反省するとともに,相手を受け入れていくところだと思います。

劇中にちょっとだけ出てくる「怪獣のバラード」は障がい者の本音を歌った歌です。(知っている人はかなりの通)

あと車いす名乗っている人だけが,障がい者じゃないことを強調して締めくくりたいと思います。

投稿 : 2019/09/29
閲覧 : 80
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

考えるきっかけになれば

レビューを書くのが難しい作品です。とりあえず感じたことを羅列します。

西宮さんが聾唖学校に行かずに普通の小学校に通わせたのは、普通の子と同じように通わせたいとの考えかもしれませんが、西宮さん本人がそれを望んだのでしょうか?
また、通わせることにしたとして、転校前にちゃんと学校側とどうすべきか話し合うべきだったのではと思います。
母親はなんとかなると思っていたのでしょうか。
担任が何もせず普通に自己紹介とか朗読とか普通にさせてるし、音楽教師も普通に歌わせようとしてるのはひどいなと思いました。

もちろん、いじめた石田たちはもちろん、悪口を言ったり笑って何もしなかった周りの奴らも悪い。子供って無邪気で残酷だから、時には平気で人を傷つけたりする。
子供の時に受けた心の傷は容易には消えない。

西宮さんはそれでも友達になりたくて手話で話しかけ、ノートで会話しようとします。こんな天使みたいな子いるんだろうか。

石田くんは西宮さんの補聴器を壊したことをクラスで糾弾され、それがきっかけでいじめられていきます。そして母親が西宮さんの母親に補聴器の弁償金を渡しながら謝っている姿を見て自分の犯した罪を意識します。
例えば石田くんがいじめられなかったら、はたして石田くんは西宮さんに会いに行ったのでしょうか。そのまま会いに行くことはなく、中学でも誰かをいじめていたかもしれません。
人間ってこういうきっかけがないと自分のしていること、相手の気持ちに気づかないものなのかもしれません。

石田くんは過去に自分のしたことを償おうとします。戸惑いつつもそれを受け入れる西宮さん。どんだけ天使なんだよ西宮さん。。
しかし上野さんにお前のせいで石田くんと友達の関係が壊れてしまったと聞かされて、西宮さんは自殺しようとします。

自分がいなくなればと考えたんだろうけど、自分が死ぬことで傷つき、悲しむ人がこの世界には必ずいることを忘れちゃいけない。
この世に不必要な人なんていないと私は信じたい。

石田くんが西宮さんに「生きるのを手伝ってほしい」と話すシーンはじわっときました。西宮さんは必要とされてるんだとちゃんと伝えられたから。

ラスト、石田くんの周りの人たちの顔についていたバツ印が剥がれます。石田くん自身も閉じていた心を開いたということなんでしょうか?

この作品は見る人によって見方や感想が分かれると思います。でも、この作品を見た人それぞれが障害やいじめについて考えるきっかけになればいいなと思います。

投稿 : 2019/09/23
閲覧 : 155
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

聲の形 レビュー

どういう切り口で話したものかと、様々な視点で語られる近作品。
登場人物たちに感情移入するような作品でもあるし、聴覚障碍について知る作品でもあります。社会問題を語れる作品という向きもあります。

私もいろいろと感想を考えましたが、上記の3つの性質とアニメーションとしての感想の範疇にしか収まっていません。
そこで歯がゆさもあったのですが、上記の性質ごとに感想を残しておこうと思うに至りました。

まず、1次的な感想「感情移入」については、
石田の罪に対しては共感できるところがあったんですよね。いつ謝るんだ、許されるな、逃げるな、救われるなという視点はずっとありました。
高校時代の石田の視点は、自己への罪の視点です。西宮の視点は許しの視点。

こういった、視聴者が登場人物の誰かの立場に立てるような構造になっている事が、様々な視点での感想を生んでいるんだろうと。

それは、小学生時代の、クラスでの役、いじめっ子や、いじめられっ子、傍観者、加担者等の、どこかに当てはまる人物を出して、どこかに視聴者がはまるような構造にしています。そして人物それぞれが、罪悪感を感じていることを描くことで、重ね合わせた人物の罪が自身の罪への意識を刺激するから、良くも悪くも擁護的になったり批判的になったりするのでしょうね。
それは、西宮といういじめられっ子、という人間が感じている罪悪感に対して、否定或いは肯定によって自己を擁護・批判する感想や、石田といういじめっ子が抱いた罪悪感に対して、肯定・否定することによって自己を批判・擁護する感想など、役が持つ罪の意識に対して、視聴者自身が持つ罪への意識や理解によって、様々な感想が生まれるんでしょうね。
かつ、クラスの中での役というのは、小中高の中で大小有れど変化が3回あり、複数の役を演じた経験から、作品中の複数の役に共感するから、複雑に考えることができるのでしょう。


2次的な感想「聴覚障碍」で言えば、コミュニケーション方法の一つが失われることによる、意思疎通の遅延、人間関係への影響です。
聴覚障害によって起きる意思疎通の問題に対し、様々なアプローチの提供、例えば、ノートに書く、手話を話す、表情で伝える。それらアプローチに対する結果の提示。結果は、情報の伝達速度、習得の簡便さ、正確な伝達力など、様々な評価基準によって示されていきました。
そして、コミュニケーション方法の一つを持っていないという事荷よって起こる事象を、西宮がコミュニティから疎外されるという結果を示しました。ここでいうコミュニティは、聴覚を持っている小学生のクラスです。コミュニティの障碍の許容というのを考えるには、小学生が許容を知っているかという問題があることで、考える必要性をあまり感じません。
つまり、聴覚障害によってコミュニティへの参加へのハードルが上がっている事を知ることで、聴覚障碍者への理解が深まる作品だと思います。


3次的な感想は、人間関係の中でも社会と接続された、いじめという問題につながっていきます。ここからは、映像的に不快だと思ったものも、敵としての表現だったではなく、何故必要だったのかを理由を考えなければいけません。

この作品における小学生時代のいじめ問題から展開される、「誰が悪い論」は、視聴者を誘導する意図が感じられます。そこから得られる作品構造は、登場人物としては被害者、被疑者、共犯者、傍観者、部外者等であります。そこで行われる行為は、暴力行為、非難、謝罪、罪の擦り付け、罰の執行(私的制裁、リンチ)などです。
誰が悪い論において、行為のほとんどは相手への自分から行う行為であり、行為を受け取った側は相手を自身の解釈で理解します。「この人は自分が嫌いである」と。

そして、相手からのいじめ行為に敵意を感じない、この枠に収まらないような人物が「西宮」です。彼女の論理は「自分が悪い論」です。なぜ西宮がそういった性格になったかはわかりませんが、彼女は自身に対してコンプレックスがあり、友達の意味は自分を受け入れてくれるような素敵な存在であったわけです。それによって、石田たちから受けるいじめ行為に対して、理解しようとはしなかった。彼女が友達への理想を崩さなかったために起きた、相手への無理解。

しかしここに落とし穴が存在します。いじめられっ子となってしまった「西宮」の性格を考えないこと。いじめられっ子が全て西宮のような性格をしている、とは言えないことです。西宮の「自分が悪い論」を持っているような人間でもなく、友達という理想を抱いているわけでもない。そんな人が、西宮の事を理解せず、こんな人はいないと、西宮の存在を否定することこそ、人への理解をできない現れではないでしょうか。
それもこれも、作品中の登場人物ほどに、他者を理解するという事を、世間は考えていないのが原因だと思います。
西宮と意見者の境界があいまいである事、西宮の性格を理解するという、本作品のテーマかつ魅力の部分を丸ごと切り捨てた意見が発生するのも本作を考える上で興味深かったですね。

つまり、西宮の個性を理解することというテーマと、いじめというテーマから読み解けるのは、相手を理解することを考えるというメッセージが、この作品に込められているのだと思います。


最後にアニメーションとして、こういう風に見せるのは面白いな、と思った点に、雑感を書かせていただきます。

①目線、目の美しさ。
 冒頭のシーンで小学生の植野の目線(目の動き方)が印象的。
 京アニという事で言えばけいおんの秋山澪の「don't Lady」を使用したEDの目線の細やかな動きに代表されるように、目線が非常に重要視される。
 また、ヴァイオレットエヴァーガーデンのように、繊細な目の光彩の描きは、京アニの武器であり、最近のアニメでも意識がある。
②顔にでっかくついた×マーク。
 ①で指摘した京アニの武器、目の美しさ、細かさをあえて隠すという、演出的だと感じた。
 周囲に×がついていないときは、石田視点ではなく、視聴者視点となる。視点の切り替えによって、感情の起伏を引き出している。

③登場人物の様々な目
 ①に書こうと思ったが、一応分ける。
 石田は三白眼、女性陣は京アニ特有の美しい目、島田は死んだ目、永束は何と言えばいいか、漫画的。
 そして印象的なのが、真柴。敵かと思うようなにやついた目。信用できない目。しかし、これが最大のポイント。島田もそう。
 死んだ目であろうがにやついた目であろうが、それは印象でしかない。
 作中の登場人物が真柴や石田をどう思っていたかはあまり語られないが、視聴者に信用できない印象や、心が死んでいるような印象を与えさせた。
 しかし実際のところ、真柴はそんな人を馬鹿にした人間でもなかったし、島田も心が死んでいたわけではなかった。
 目の描写によって人間性を描いてはいるが、それが全てではないという、パーツで見る事の不完全性があった。

④石田の目線、下向き
 石田視点でみた人物の脚の描写が多い。これは石田の塞ぎこんだ状況下での目線を示している。だから何だというわけでもないが、一応石田という人物の理解になる。

⑤心理的距離の表現
 印象的なのは、飛び降り前の西宮、石田の花火を見る河川敷のシーン。
 この時の石田と西宮の、実際の距離以上に距離を感じる、心理的な距離の表現が描かれている。
 ほかにも、そのシーンの対比として近づいたりするシーンや、登場人物のパーソナルスペースの距離を感じる描写がいくつかある。
 人が理解している物かどうかによって、またはその人の元々持つ性格によって、パーソナルスペースはその距離が変わる。


⑥聴覚と視覚の関係 
 石田の耳の塞ぎこみ。耳をふさぐという表現について。高校生になっても周りの声が自分の悪口を言っているかもしれないという理由で耳をふさいだ。
 この時の周りの描写に注目した。描かれるのは口元であり、目線は描かれない。
 目線はもしあってしまったら、怖いのだ。自分の悪口を言っているかもしれない人の方向は怖くて見れない。聞き耳を立ててしまう。
 しかし、実際は石田と関係のない話を周りはしている。それに気づかないのは目を見ていない、視覚を使っていないからだ。
 つまり、石田が聞き耳を立てている事によって感じる被害妄想は、聴覚だけわかる物事の不完全さや受け手側の心の持ちようを示している。

⑦ アニメーションの嘘 
人が好意を示したりであったりとか、そういった微妙な表情は実際の顔だと受け取りにくい。
裏で何を考えているかわからないような顔もしばしば。
今作では目と目を合わせて西宮と石田が話す機会が多い。逆に目を合わせないときは本音を話していないという描写もある。
その中で表情から相手の好意を自然と読み取るということを意識的に映像で見せている。ここが嘘というか、誇張だ。意識的に強く表情が焼き付けられるように絵を作っている。
表情という視覚情報をコミュニケーションのアプローチとして提示していた。

⑧石田のリハビリ
石田の目線が下向きである事、耳をふさいでいる事は前述した。この行為の意味は視覚による表情情報と、聴覚による会話情報を得る事を拒否していることを意味している。
この事実から得られることは、彼の視点から見える×は、石田にとって情報を遮断している対象のマークであるという事だ。
ラストシーンで耳をふさぐことをやめた事からも、彼の心のケアが描かれている事は間違いない。

⑨聴覚の代替方法としての手話
 本作では手話によって会話が進行するシーンがある。
 石田がいちいち手話を言葉にするところがリアルでないという考えもあるが、手話を分からない視聴者を物語から置いてけぼりにしないために、やむを得なかった部分がある。
 手話を見せることによって発生するのは、手の描写である。
 手を移しつつ、顔を見せておかねばならない。顔の表情が重要だ。
 印象的なのは、西宮の母、基本無口に近いが怒るときはもっと無口である。
 無口でも状況や表情で怒りは伝わるのものであることがよくわかる。
 聴覚障碍である西宮とのコミュニケーションは手話であるが、実際のところ、表情によって手話に含まれる意味を補完している。
 アニメーションや漫画であるがゆえに、意識的に表情が強調されている。現実はもっとよくわからない顔の方が多い。
 公共放送の手話を見るとかなり表情豊かに表現している。
 西宮の顔の表現によって物語の進行を悟らせるシーンもある(告白の前、飛び降りなど)。

⑩それでも自分の声で伝えたい西宮
非常にショッキングなのは、西宮の声。
言葉を発するときに音程がばらばらであったり、言葉の伸びがおかしかったりする。

小学校の音楽の授業で歌わせるのは流石に配慮が足りなすぎるのではないのか。
西宮の告白シーン「好きです」が「月です」に聞こえてしまうのも難しい。
耳が聞こえないのに言葉で思いを伝えたいと思う西宮のその時の考えには非常に興味が湧く。なぜ、適切に伝えられる手話であったり、ノートであったりを使わなかったのか。割と私はサイコパスなのでわからない。わからないからこそ、難易度の高い方法で伝えようとした西宮が魅力的であると言い訳しておく。


まとめ
この作品でシビアでセンシティブな感想が沢山生まれてきたわけですが、人それぞれの過去の経験に基づく個性を引き出すような作品であった事、登場人物に感情移入をすることで深く強い感情を込めた感想が生まれる事。いじめ問題を通して人の理解することとその手法を考えさせる事、そのような意味で、私は非常に意義の深い作品だったと感じています。






【思考メモ】

いくつかの試行錯誤した感想の名残です。
{netabare}
【西宮を通してみた、他人への理解】
西宮視点から作品構造を見ると、西宮自身と他人があり、他人には友達というカテゴリがあります。ここで「誰が悪い論」と比較を考えながら、西宮と他人、友人の中でどういう行為が行われるかを考えます。西宮から他人へは、友達になりたいという努力行為(一方的な自分を理解してほしいという行為、後述する)、西宮から友達というのは、願望はありはすれども、何をすべきか、西宮自身もわかってはいません。(西宮には友達がいなかったため)
一方で、他人から西宮に行われる行為はどうでしょう。他人は「誰が悪い論」の世界のみからきていると仮定し、他人から受ける行為は被疑者によるいじめ行為だけに限定し、人の理解度、というパラメータを設定します。西宮は他人への理解度が低くても、人を信用している。そのため、相手がどんな人間か理解しなくとも、友達になろうとする。
小学生時代の石田などは、他人への理解度が低いと、信用していない。信用が低い相手(西宮)から優しくされたりすると、不信感により攻撃性が発現する。相手がどんな人間か理解しなくては、友達になれない。

そこから推定するに、他人から西宮に行われるいじめ行為は、反応を見たい理解をしようとする行為となる。
自分がやられて痛いと分かる、嫌だと思う言葉を投げつけるなど、自分の中で理解している感情を西宮の中に見つけるために行っている。彼らはアプローチに対する反応を待っており、暴力に対しては暴力を望んでいる。

つまり二次的なアプローチ論に戻るけど、いじめ行為が相手を理解するアプローチの一種として、子供たちは手法の倫理性を無視して暴走してしまうのかと考えてしまいましたね。

しかし、その暴力的アプローチは、西宮にとってどう映っていたか。
石田が自分で黒板に書いたひどい言葉を、黒板から消した行為に西宮は、ありがとうと書いたわけですから、ひどい物に対して酷いという感情を持っているわけです。暴力的アプローチによって、彼女の他人への理解はどうなったか?
世の中の人がこういう事をするひどい奴ら、ではなく、世の中の人に嫌われてしまっている自分という、他人に理解されない自分が嫌いだというのです。これが彼女の問題であり、自殺願望となる原因。(植野の西宮が私を理解してくれないという発言は、こういった文脈の中にあると考える)西宮にとって他人への理解はどうでもよく、自分を理解してくれる人が友達という、他人を見ていないという問題が浮き上がってきます。
しかし西宮の問題は、石田らが行ったいじめ行為の悪質さから増幅される、「誰が悪い論」で西宮は悪くないという考えに潰されがちなのですが、植野のセリフの文脈や西宮の自殺問題から考えるとどうしても作品が示しています。

【雑感的メモ~なぜ普通の学校に西宮を通わせたか?】
私が感じた疑問は、なぜ西宮は聲の高校に通わなかったか。という事。
西宮が普通の高校に通う事で、あまりに聴覚障害に理解のない子供たちと接しなければいけないこととなった。同じように聴覚障碍を持つ人の中で過ごせば、同じ悩みを持つ理解ある人々と出会ったはずである。片親である母親の経済状況なのだろうか?いずれにしても、この設定の謎は本筋を語るには必要のない謎だと思う。しかし、この転校がなければ、本作品の物語は始まってすらいない。

【メモ内での1次評価】
物語の評価としては
・石田と西宮は似た感情を持っていたという二重性。
・小学校の中で起きるいじめを扱い、登場人物に役割を与えたことによる、幅広い人々に受ける物語の没入感
・聴覚障碍を扱ったことによる意義

映像的な評価としては、
・登場人物の心理を表現する視点、表情、演出などのアニメーション。
・美しい表現をあえて隠す演出。
・映像のイメージで作られた情報を疑わせる問題提起。



【メモ】
作品構造を考える初期メモです。

・物語は小学生時代と高校生時代がある。
 小学校時代は最初の10分程度で、高校生時代における登場人物達の物語が主になる。
・小学校には、いじめられっ子(西宮硝子)といじめっ子(石田将也、およびその他クラスメイト)がいる。その他に傍観者(川井)がいる。
 後に高校生活に登場するクラスメイト達は、全員が自分が変われることを願っている。
 ここでいじめ問題に話題を持っていかれ、変わる必要があったのは誰かという話になってしまうことが多い。

・転校してきた西宮は聴覚障碍が理由でいじめられている。
 ここから聴覚障碍者についての話題に持っていかれることが多い。
 が、声と耳というコミュニケーション方法の問題となっている。
 
・西宮に対するいじめ発覚後、いじめっ子である石田はいじめられっ子になる。
 西宮が小学校を転校できたのは親の力によるものである。
  西宮のいじめ発覚と転校の時間にズレがあることが、西宮へのいじめ発覚が転校の直接的トリガーでないことを示す。(この時転校のトリガーを持つのは親である)
   石田がいじめられ始めた事に気づいた西宮が、自分のせいであると考えたために、母と妹に「死にたい」といったことが、母親に転校により環境を変える事を決断させたトリガーとなっている。
    西宮について、強烈な自己批判によって自殺願望が生まれている。
     強い自己批判性についてを、西宮が「ごめん」と伝えるたびに、植野は批判している。
      ラストシーンで植野が西宮の「ごめん」を理解することによって、西宮の自己批判性を個性として作品が落とし込んでいる。


・西宮が死にたくなった時に、妹は自身の素晴らしいと思った写真を家じゅうに張り付けている。
 しかし、西宮にとっては世界が美しいかどうかは問題ではなかったため、石田の交友関係の崩壊による二度目の自殺願望が発生してしまう。
    
・高校生になり、石田は周囲に対し塞ぎこむ。
  周囲が自分の事を批判しているという意識からである。
   これは世界が美しいかどうかではなく、自分が受け入れられない存在であるという意識が生まれたためである。
    西宮の自殺願望と動機が一致しており、石田も自殺をしようとしてしまう。
   西宮飛び降り時に石田は、全ての自分の特殊な行動を逃げと自己評価しており、自殺は逃げであるという事である。
    つまり、西宮の飛び降りをまた逃げであり、彼女には逃げたい罪悪感を感じるものが存在した。
     しかし、石田に助けられることによって、石田のこわれてしまった交友関係を再構築する方向に変わる。
      石田が死んでしまうと思わせる夢を見た西宮は思い出の橋に駆けていく。(身を案じるならなぜ病室ではなく橋なのか?)    

・石田は手話を習うために手話教室を訪ねようとしたところ、高校生の西宮と出会う。
 ここで石田からの友達になってほしいで涙を流す西宮。
  小学生時代に友達が欲しかったという願望が叶ったためである。
   石田が永束に打ち明ける友達とはという悩みからも、友達についての意識が向けられている。
    西宮の飛び降り、ひいては石田の交友関係崩壊への罪悪感は彼女の友達への意識が強い所から来ている。

・その後石田と西宮は交友関係を持つことになるが、植野によって心を乱された石田は、塞ぎこみによって友人を傷つけて、独りぼっちをえらんでしまう。  

{/netabare}   

投稿 : 2019/09/11
閲覧 : 122
サンキュー:

34

ネタバレ

yuki7 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

全体的に青みがかった色調と、丁寧な音楽が耳に残って印象的です。
OPでいきなりMy Generationが流れてきてワクワクします。
入野さん、悠木さんらはこういう繊細な役やらせたら抜群でしょうし、何より早見さんが素晴らしいの一言に尽きます。

投稿 : 2019/09/09
閲覧 : 65
サンキュー:

4

たいが さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメの表現の限界に挑んだ作品

初めて映画館でみたとき、あまりの良作に驚いた。
「君の名は。」メインで映画館に行き、おまけで「聲の形」を観ただけだった。
結果を先に言うと「君の名は。」の印象が全く無いほど「聲の形」が凄まじく名作だった。

それでも、あの時ならオール星5にはならなかっただろう。
なぜ今オール5の評価を与えたのか、それは原作を読んだりインタビュー等を聞いて、認めざるを得なくなったからだ。

あまり文章を書くのが得意で無いので多くは書かない。
まずキャラひとりひとりが生きている。キャラそれぞれが暗い面を持ち、良い意味でクズで、適度にイラついて、生き生きしている。
表情の細かな変化は実写さながら。先生の表情や態度は必見。
まず1周素直に楽しんだのであれば、2周目を見てほしい。

youtubeにある京アニ公式のメイキング動画等観ることもオススメ。
あれ観るだけで大分印象が変わる。

最後に、三者三様意見はあるが、私はこの作品で一番の被害者は主人公の将也だと思った。

投稿 : 2019/08/05
閲覧 : 129
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少し重い作品

本作のストーリー内容ですが、大人の見解からすると、子供時期特有の無邪気さイコール残酷さの描写がどうしても心痛める箇所も有り、又ヒロインの感受性は私個人としては、計り知れない領域なので、主観的な評価はすべきで無い作品だと思います。
ただアニメ映画としてのポテンシャルは、言うまでも無く最高レベルです。鑑賞後に流れるaikoさんの歌声は、余韻を更に増幅させるもので、このような起用は本当にセンスを感じさせます。
ストーリーは、考えさせられる内容でした

投稿 : 2019/08/03
閲覧 : 88
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聲の形のストーリー・あらすじ

聲の形」は、聴覚の障害を持つ少女・西宮硝子と、彼女へのいじめに加担していた過去を持つ少年・石田将也の物語で、2人の衝突や再会を通して、孤独や絶望、愛などが描かれている。(アニメ映画『聲の形』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2016年9月17日
制作会社
京都アニメーション
主題歌
aiko『恋をしたのは』

声優・キャラクター

入野自由、早見沙織、悠木碧、小野賢章、金子有希、石川由依、潘めぐみ、豊永利行、松岡茉優

スタッフ

原作:大今良時(講談社コミックス刊)、 監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:西屋太志

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