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「91Days(ナイティーワンデイズ)(TVアニメ動画)」

総合得点
76.7
感想・評価
825
棚に入れた
3921
ランキング
671
★★★★☆ 3.7 (825)
物語
3.8
作画
3.6
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

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91Days(ナイティーワンデイズ)の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

思ってたのと違った。

オープニングではもっと退廃的で狂っててヤバイ感じのアニメかな〜と思ったけど、そうでも無かった感。ただ、コルテオ……平和的に退場かと思ったら(^^;なんかどのキャラも自業自得なので感情移入できんかったな。

投稿 : 2016/12/04
閲覧 : 185
ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

見ごたえがあった

見ごたえがあった 最初からハマったが 9話 10話 あたりは めちゃ はまった
ラストもいい・・ ああいう 終わらし方は 本当にいい!

投稿 : 2016/11/22
閲覧 : 243
サンキュー:

5

ネタバレ

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

Retaliation

エンディングに至るまでの過程が意外だった
正直面白かった。

投稿 : 2016/11/22
閲覧 : 300
サンキュー:

7

ネタバレ

あさがお さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

世界観がいい
ちょっとおしゃれ
音楽がまた雰囲気を出している

復讐がお話しの根本なんだけど、男の友情や野心も絡む

OPでネロが銃に手をかけて撃つか…って、ところで目元がけいれんする
初めて人を撃とうとするときに引き金をひけるかどうか
そこでその人がこの先、銃を扱えるかが決まる
MONSTERで言っていた
アヴィリオがその一線を越えるかどうかのシーン
うまく表現ができないのだが心を動かされた
復讐に燃え人間味がなくなって行くアヴィリオのまだ人間らしい表情

復讐のためにも家族のように育った友人をも手にかける
そこまでして…とも思うが、家族を殺されたらそのくらいの気持ちになるんだろうか

最後、ネロがアヴィリオを撃ったのかは各々の想像に任せる
あなたはどちらだと思いますか

投稿 : 2016/11/13
閲覧 : 174
サンキュー:

6

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

復讐のはじまり(Day1 - 4)

他人との交流を断ち、アヴィリオと名を変えて孤独な生活な送る青年アンジェロのもとに1通の手紙が届く。
そこには7年前に彼の両親と弟を惨殺した犯人としてヴァネッティ・ファミリーのヴァンノ、ネロ、そしてファミリーの頭領であるヴィンセントの名が記されていた。
アヴィリオは3人に復讐するため、故郷のローレス(LAWLESS)に舞い戻る。

ローレスの街では、マフィアのヴァネッティ・ファミリーとオルコ・ファミリーが禁酒法をかいくぐり、酒の密輸売買でしのぎを削っていた。
アヴィリオの幼馴染コルテオはマフィアへの協力を拒みながら、細々と密造酒を作って生活していた。
コルテオの密造酒の質が高いことに着目したアヴィリオは、マフィアが経営するバーにコルテオの密造酒を卸そうと提案する。

渋るコルテオを伴ってマフィアが経営するバーにアヴィリオが向かうと、そこではヴァネッティ・ファミリーのネロとヴァンノがオルコ・ファミリーからくすねた酒を売りつけようとしていた。
しかし、ネロたちの行為はオルコ・ファミリーの知るところとなり、オルコ・ファミリーのファンゴがネロに懲罰を与えるために店にやって来る。
アヴィリオとコルテオは機転をきかせて、ネロたちと共に店から脱出することに成功し、この功績によって、コルテオの酒はヴァネッティ・ファミリーに納めることとなる。

ヴァネッティ・ファミリーに入り込んだアヴィリオに復讐の機会はすぐに訪れる。弟分のトロンコをファンゴの部下であるセルペンテに殺されたヴァンノが敵討ちを始めたのに乗じて、アヴィリオはヴァンノとセルペンテが相討ちになったように見せかけてヴァンノを射殺する。

しかし、アヴィリオがネロに報告に行っている間にセルペンテの死体が奪われてしまう。
自分にヴァンノ殺害の疑いがかけられるのを避けるため、アヴィリオは必死にセルペンテの死体を探し、連邦取締官のスクーザの手にあることを突き止める。
アヴィリオとネロはセルペンテがまだ生きているかのように偽造し、ファンゴを呼び出して殺害しようとするが失敗する。
そして、ネロがオルコ・ファミリーと独断で抗争を開始したことに一帯を牛耳るドン・ガラッシアが激怒し、ネロはほとぼりが冷めるまで旅に出る。
同行したアヴィリオはネロが漏らした言葉から、家族を襲撃した犯人は3人の他、手紙に記載されていないもう1人の人物が加わっていたことを知る。


ヴァネッティ・ファミリーの内紛(Day5 - 7)

やがて、ヴァネッティ・ファミリーとオルコ・ファミリーは和解するが、和解の条件はネロの殺害であった。
戻る場所を失ったネロに対して、アヴィリオは、これまで対立してきたファンゴに接近するよう話をもちかける。
ファンゴは独断専行が過ぎて、オルコ・ファミリーから事実上追い出され、独立勢力を築いており、ネロが交渉できる唯一のマフィア有力者となっていたためである。
アヴィリオの尽力もあって、ネロとファンゴは一時的に共闘し、ファンゴがネロ達を匿う代わりに、ネロとアヴィリオはオルコ・ファミリーのドン・オルコを生け捕りにし、ファンゴのファミリー乗っ取りに協力する。

だが、このままではファンゴに飼い殺しにされると考えたネロとアヴィリオは、ヴァネッティ・ファミリーへのネロの復帰を画策する。
そして、ネロが家族への愛情を捨てきれていないことがネロの復帰の妨げになっていると見たアヴィリオはネロと弟のフラテが争うよう仕向け、ネロに敵対する勢力を一掃した。
ネロはヴァネッティ・ファミリーの支配権を手にするが、この抗争で、ネロは多くの家族と部下を失ってしまう。失意の底にあるネロにアヴィリオは「今日からは俺が兄弟だ」とささやく。


コルテオの受難(Day8 - 10)

そのころ、ローレスにデルフィという連邦取締官が着任する。
デルフィはマフィアの買収に応じず、密造酒の摘発を行い、ネロの密造酒工場も捜索する。
苛立つネロに対してアヴィリオはデルフィの家族を殺害して、デルフィの捜査意欲を削ごうと提案するが、それを耳にしたコルテオはアヴィリオに苦言を呈する。
しかし、アヴィリオは聞く耳を持たず、金を渡し「もう俺に関わるな」と突き放す。
怒ったコルテオは、ローレス・ヘブンの名で市場に出回っている密造酒のレシピを手に入れるために接触してきたファンゴにネロに関する情報を流し、ネロ暗殺計画が実行される。
しかし、暗殺は失敗に終わり、ヴァネッティ・ファミリーでは、情報を流した裏切者探しが始まる。
やがて、窮地に立たされたコルテオはファンゴに呼び出される。
ファンゴは「別ルートから密造酒のレシピを手に入れたので、お前は用済みだ」とコルテオに伝え、ネロに裏切者の正体を明かすと脅し、コルテオをいたぶる。
追い詰められたコルテオはファンゴを殺害した。

ファンゴ殺害後、コルテオは逃亡を企てるが、身柄を拘束され、ネロの前に連行される。
コルテオはネロ暗殺計画に荷担した理由と背後関係をファンゴ、ヴァネッティ両ファミリーの構成員から厳しく尋問されるが、決して口を割ろうとはしなかった。
アヴィリオは見かねて、コルテオ救出に向かうが、コルテオは姿を消してしまう。
やがて、アヴィリオのもとにコルテオから電話がかかってくる。
話の内容は「明日、電話するまでにアヴィリオがネロを殺さないと、僕(コルテオ)が殺される」というものだった。

翌日、ヴィンセントはこれまでの自分のやり方を誤りと認め、ネロに頭領の座を譲ることを宣言した。
ドンを失ったファンゴ・ファミリーもネロの軍門に下り、ネロは強大な力を手に入れる。
その夜、アヴィリオはネロがラグーザ一家襲撃に参加したが、そのときは誰も殺せなかったことを本人から聞き出す。
ネロと別れたアヴィリオはコルテオの監禁場所を突き止め、コルテオ救出に向かう。そして、アヴィリオの前に、手紙の送り主が姿を現す。

手紙の送り主と会見したアヴィリオは、送り主の思惑に乗って復讐を進める代わりにコルテオの解放を要求する。アヴィリオはネロからシカゴのドン・ガラッシアの下にローレス・ヘブンを届けるという役割を与えられており、アヴィリオは自分が乗る船に変装させたコルテオを同乗させることで、コルテオをローレスから脱出させることに成功する。
アヴィリオはシカゴに寄る途中に、自分がローレスを離れている間に住んでいた下宿にコルテオを匿う。

何食わぬ顔でシカゴから帰ってきたアヴィリオに、ネロの腹心・バルベロは疑いの目を向けていた。
バルベロは密かに調査を続け、アヴィリオがシカゴに向かった日にコルテオも波止場にいたという証言を得る。
バルベロはアヴィリオをネロのもとに召喚し、尋問を開始しようとするが、そこへコルテオが現れる。
コルテオはアヴィリオの危機を耳にして、潜伏先から戻って来たのだった。
ネロはコルテオを尋問するが、コルテオは「ネロ暗殺計画に荷担したのはアヴィリオをマフィアの世界から足を洗わせるためだ」と証言し、アヴィリオとの共謀を否定した。
ネロはアヴィリオとコルテオの2人だけを部屋に残し、アヴィリオにコルテオを射殺するよう命じる。
ラグーザ一家殺害事件の日に兄弟の契りを結んだことを互いに確認しながら、アヴィリオはコルテオを射殺した。


復讐の結末(Day11 - Day12)

ヴィンセントが心血を注いで建設したオペラ劇場のこけら落としに参加するため、シカゴからドン・ガラッシアと、その甥のストレーガが駆け付ける。
ヴィンセントやネロに友好的にふるまうガラッシアとストレーガだったが、2人はヴァネッティ・ファミリーに見切りをつけていた。
ガラッシアは自然にヴァネッティ・ファミリーは行き詰ると見てアヴィリオの引き抜きを画策するが、ストレーガは一気にヴァネッティ・ファミリーを乗っ取ろうと、ヴィンセントの側近のガンゾを抱き込んでいた。

こけら落とし当日、ガラッシアとヴィンセントそしてネロを警護するデルトロをガンゾの部下が殺害し、アヴィリオがヴィンセントとネロを殺害する予定だったが、デルトロの殺害に手間取っているところをバルベロに発見され、アヴィリオはバルベロに監禁される。
ガンゾはバルベロを殺害してアヴィリオを逃がし、駆け付けたネロを間違った方向に誘導することで、アヴィリオのヴィンセント殺害を助けた。
しかし、アヴィリオが射殺したのは、ガラッシアだった。
ストレーガは報復としてガンゾを射殺し、部下にヴァネッティ・ファミリーの殲滅を命じる。
目の前で必死に守り続けたファミリーが崩壊していく光景を目にし、ヴィンセントは「全てが無駄ごと」と呟いて息絶える。

その後、ヴァネッティ・ファミリーはアイランドに立てこもり、ガラッシア・ファミリーと銃撃戦を繰り広げる。
一方、ネロはアヴィリオの居場所を突き止め、彼を拉致し、2人で再び旅に出る。
道中、アヴィリオが「復讐をすれば生きがいが取り戻せると思ったが、何も残らなかった」と言ったことにネロは「お前を信じてたんだぞ」と怒りと憎しみを浴びせるが、アヴィリオは「だったらなんであの時(7年前)殺さなかった」と泣き叫んだ。
その後、アヴィリオは海の見える場所に行きたいと願う。
海辺に着いたとき、「お前を最後まで殺さなかったのは、お前を殺したくなかったからだ」と言って、前を歩くアヴィリオにネロのリボルバーが向けられ、銃声が響いた。

投稿 : 2016/11/12
閲覧 : 165
ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

評価が難しい・・・

幼いころに家族を殺されて
一人だけ生き残った主人公が
復讐をしていくお話です。


復讐物は大好物なんです。
だって、話の内容がすごく単純じゃないですか!!

ある人物(超悪役)によってすべてを奪われた主人公が、
そいつを貶めるために近づき、
味方となるような人物を一人一人消していって・・・
少しずつ少しずつ首を絞めていくような様子とか、
悪役がもがき苦しんでいく様子を見て、
「け、ざまぁねぇな」
と思ったりとか(性格悪いww)

最終的には復讐って後味が悪いものだよね?
ということで着地しつつも、
復讐相手の苦しむ様子とかを見て、
ちょっとスカッとする感じがすっごく好きなんです。


ただ・・・
この物語を最終話まで見て、
この物語を復讐物とくくっていいものなのかどうか・・・。


{netabare}
別の物語の本の話なんですが
「家族とは一緒に死ねるひとのこと」
というセリフがあったんですが、
なぜかこの物語を表すセリフのようにも感じました。


幼いころに
目の前で家族が全員殺されてしまった
アヴィリオにとって、
一緒に死ねなかったことは、
生きていること以上につらい出来事だったのかもしれない。

だから彼は死んだように生き、
手紙をきっかけに、復讐に走ることにより、
自分が生きている理由、生きていてもいい理由を
見つけたようにも感じます。

もしかしたら彼は、
復讐の途中で死ぬことになったとしても、
それはそれでいいと割り切っていたのかもしれません。
それくらい彼は「自分が生きている」ことを
恥じているようにも悔いているようにも感じました。


復讐物の主人公って、
もっとこう、復讐に対する熱い感情を内に抱えながらも、
表面上ではにこにこしている・・・というような
激しい一面を持っていることが多いのですが。
(だからこそ復讐を成し遂げることができるのですが)

アヴィリオに関しては、
そんな激しさがほとんど見受けられなかったんです。
自分の見方が拙かったのかもしれませんが・・・


だから
彼は、もしかしたら死にたいのかな?と
ふと思ったんです。



そうすると最後までネロが生かされていた理由が
なんとなくわかるんです。



ネロはアヴィリオの復讐相手の一人でありながらも、
幼い頃のアヴィリオが逃げたときに、
子ども(アヴィリオ)を撃つことができなかったと独白しています。


そんなネロのファミリー(親友や家族)を
一人一人奪っていき、
ネロが傷つき、すべてを失い、
その黒幕がアヴィリオであることを知った時、

ネロに今度こそ
自分を殺してもらおうと思っていたのではないかと・・・。
そんな気がしました。


ネロと関わることにより、
彼に殺してもらいたいと思うほど、
アヴィリオはネロという人物を
信頼し、好感を持っていたんじゃないでしょうか。


ものすっごく、いびつな話なんですが・・・。



復讐の結末が見え始めたころには、
コルテオを逃がそうと画策しているようでしたし、
(ただ、誤解からコルテオは・・・)
自分が生きてコルテオと再び家族のように暮らす未来は
アヴィリオの中にはなかったんじゃないかと・・・。

だからこそ、コルテオのラストの行動には
さすがのアヴィリオの感情も動いたように感じたし、
それにより、復讐→殺してもらうという図式を
完成させるために、踏ん切りがついたようにも感じた。


手紙の送り主であるヴィンセントに対しても
特になんの執着もなく、あのような結末だったのかな?
結構あっけなかった。


全ては、
「あの時」のやり直しをしたかった
アヴィリオの悲しい行動だったのかもしれない。

死を覚悟した人ほど怖いものはないですよね。
彼の目的を果たすために、
どれだけの人が命を失い、混乱を巻き起こしたのか・・・

{/netabare}


この短い話数で、ここまでの内容をブチ込み、
そして完結させたのはすごい。

終始暗い話ではあるし、
人がどんどん死んでいくし、
その割には意外と単調な感じなんです。

だから途中で切ってしまった人の気持ちも
なんとなくわかるんですが、
最後まで見て初めてアヴィリオの行動理由とか、
「今考えるとあの時の会話は・・・」
とか見えてくるものもあり、
ラストまで見てよかったと思えました。

あと、なんといってもOPの
TK from凛として時雨の
頭がくるってるようなあの独特な曲が
この物語にものすっごくあっていた!!

本当に大好き!!

ラストまで見ることができたのは、
あのOPがあったからこそとも思います。


やっぱりアニメのOPって重要だよなぁと
改めて感じた。

投稿 : 2016/11/02
閲覧 : 284
サンキュー:

17

ネタバレ

Derp さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

設定良しだが物語がついてこない

20世紀初期のギャングの話で、禁酒法をかいくぐって酒を密売してる組織が舞台。

主人公はマフィアに家族を殺されていて、復讐のために組織に近づく。

ファンゴ以外は皆リアリティ重視のキャラクター。
デザインも迎合していない感じが◎

バッカーノよりずっと重めでバイオレンスな物語。

雰囲気十分だが、物語の面白さがついてきていない感じ。特に後半。
「頑張ってマフィアのアニメ作りました」という努力感が出てしまっているのがよくない。もっとこなれた感じで作って欲しい。

実写作品ですが、ゴッドファーザーとかブレイキング・バッドとか見たら犯罪組織を扱った作品の面白さってのがわかるんじゃないでしょうか。

こういう作品をオリジナルでやろうと思った気概は高く評価したいです

オープニングは結構好きでした。

投稿 : 2016/10/27
閲覧 : 175
サンキュー:

3

ネタバレ

クラウド★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヤバイ!マジで面白かった!

笑いが少なく、内容のある作品。
頭空っぽでは、見れません。
最近のアニメに多い内容のない作品と違い、
テンポがよく淡々と話が進んでいきますが、
とても繊細で丁寧に描かれています。

家族を殺された主人公が一通の手紙をキッカケに
復讐へと身を落としていく内容ですが、
復讐者の組織に友人と潜り込みながら、
次々と復讐を成し遂げていく主人公。

その主人公と復讐相手の一人である組織ボスの息子との
友情と復讐で葛藤する主人公。

最後の方になると泣ける内容。

投稿 : 2016/10/21
閲覧 : 238
サンキュー:

3

ネタバレ

みかん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

それぞれの複雑な心情が絡んだヒューマンドラマ

どうしてもこの作品の感想が書きたかったので登録。あらすじはすっ飛ばしてネタバレやキャラの心情を中心に自分の解釈を書きます。内容が深く、色んな考え方ができるので間違っているかもしれません。あくまで個人的見解なので、参考程度に。

◆「急かすなよ。ものには順序がある」とアヴィリオが隣の席を見た謎
{netabare}これに関しての考察はあまり見かけなかったので一応。ここでの順序とは人を殺す順序。隣の席を見たのでまず隣の席の人間を殺す。ヴィンセントとネロの隣の席はデルトロとバルベロ。まずデルトロを殺し、その現場をバルベロに発見させる。さらにガンゾの名前を書かせた手紙を見せることにより、後から呼ばれたガンゾがバルベロを撃つ。{/netabare}

◆アヴィリオとコルテオの友情①
{netabare}「だって俺達、兄弟だろ?」1話のアヴィリオの台詞。
この時点でアヴィリオは復讐しか頭になく、コルテオは利用するために必要程度にしか思ってなかった気がします。根拠としては、友達の母が死んだことを知っても、それに関して気休めの言葉をかけようという気もなく、床にタバコを落として踏んでいますので。また、セルペンテの死体が消えた時、「お前じゃないよな?」と少なからず疑いました。その後もまるで子分のような扱いです。…たとえ昔からの友情が残っていたとしても、極力マフィアに関わりたくないと思っていたコルテオを言いくるめてファミリーに入れるくらいには軽かったでしょうね。

7年間で荒んでしまったというよりかは、コルテオの「僕たちは今日から兄弟だ」という言葉がアヴィリオの心には届いていなかったのではないでしょうか。7年前、コルテオの家を出る時には既に2人の気持ちはかけ離れたところにあり、その間には溝ができていたと思います。だからこそアヴィリオは「だって俺達、兄弟だろ?」と残酷なまでに作った笑顔をコルテオに向けれたのかと。7年前のあの台詞が軽い気持ちで吐いた言葉じゃないなら、もちろん俺の復讐に協力できるよな?という半ば脅迫にも感じられる言葉でした。 {/netabare}

{netabare}それでもコルテオはアヴィリオを献身的に友として思い続けていました。小さい頃の話に戻りますが、ろうそくの火を消すシーンがありましたね。“熱くない”という話は知っていても、いざやろうとしてみると怖くてできない。そんな自分を助けるようにさっとアンジェロが消します。そういう彼の勇敢なところにコルテオは憧れているような表情をしていました。さらにアンジェロは消したことはなかったと言う。アンジェロが自分の話を信じて何てことなしにやってのけてしまうんだから、本当に慕っていたんでしょう。「兄弟だ」と言ったのもコルテオの心からの言葉だと思います。だから最初こそ復讐に否定的でアヴィリオを止めようとしました。が、自分の言葉をまったく聞き入れてくれなかったので諦めて協力します。 {/netabare}

{netabare}そんなコルテオでしたが、アヴィリオがネロと2人旅する方向に話を持っていき、ライターに火をつけた時に垣間見えた笑顔にはさすがにゾクッとしたような表情を見せました。昔の優しい面影がなく、本当に復讐のことしか考えてないアヴィリオに恐怖を感じたんでしょうね。{/netabare}


◆ネロとアヴィリオの友情(ネロ視線)
{netabare}ネロはアヴィリオの頭の良さや度胸を気に入っていました。あとはアヴィリオが向ける鋭い目(まぁ憎しみなんですけど)をじっと見つめて強い意志か何かを感じ取ったような表情をしたり、一番買っていたのは悪餓鬼のような性格の“よさ”(アヴィリオの運転で看板持ちのお兄さんが轢かれかけ、「気を付けろ下手糞!」と煽られた仕返しに帰りにわざと同じことをした一件)でしょうか。また、子供たちが帽子にお菓子やボタンなどを入れて笑っていた様子に、「いつも無表情なのにこんな顔もできるんだな」と少年らしさも感じていたと思います。{/netabare}

◆ネロとアヴィリオの友情(アヴィリオ視線)
{netabare}アヴィリオも同じように、一緒に過ごしていく中でネロの人間性に惹かれていきます。2話で既に友情が芽生えはじめていたように思います。ネロといるアヴィリオは少年らしさがでるというか、アヴィリオという仮面を被っているけどアンジェロっぽさが出るんですね。小さく笑顔を見せたり、ジャグリングの練習もしたりと。コルテオといるとどうしても自分は毅然としなければいけないんだ、と肩を張ったような態度でいるのでネロといる方がまだ自然体で入れる気がして楽だったのではないでしょうか。

もちろん憎しみも切り離せないので、後にその2つの感情に葛藤しアヴィリオは苦しみます。「すぐに(死んでいった弟に)会わせてやるよ」や「気持ちを込めたからな(ネロ・ヴァネッティ。この時を待っていたの台詞)」もありました。口では憎しみの籠った台詞を言っていましたが、あれは戒め的な意味で、自分に“復讐心を忘れるな”と言い聞かせていたような気もしました。{/netabare}

◆2人の友情に対するコルテオの心情①
{netabare}ネロは色んな人から好かれています。自然体でいて人気者、といった感じでしょうか。社交的で、非常に尽くされるタイプです。しかしそれとは逆にコルテオは尽くすタイプ。どんなに相手のことを想って尽くしても、相手は自分と同じくらいには想ってくれません。

アヴィリオがネロと帰ってきた時に、俯き気味ではありましたが心からの笑みが覗いて、とても驚いていました。7年ぶりに会って以来、コルテオには一度も見せてない笑みだったんでしょうね。コルテオは誰よりもアヴィリオのことを知り、友として思っていたのですごくショックだったと思います。よりにもよってアヴィリオが一番心を開いたのは自分ではなく、短い期間過ごしただけのネロだったので。仇の相手の隣に居場所を見出すなんて皮肉な話ですね。「復讐するんじゃなかったの?」と思わず尋ねてしまったのも、それに対する嫉妬でしょうね。それは後にわかります。 {/netabare}

◆アヴィリオとコルテオの友情②
{netabare}フラテを撃った後、ひどく辛そうにしていたネロ。アヴィリオが「今日から俺が兄弟だ」と声をかけました。自分がかけられた言葉を他人に安売りできるんですから、やっぱりコルテオとの友情は薄い気がします。この作品は友情の作品なので変に思わないので欲しいのですがわかりやすく例えるなら、普通他人から受けたプロポーズの言葉を、そのまま自分が平気な顔して違う人に使えるか、ということです。もちろんコルテオは2人のやり取りを聞いていますから、すごく複雑な気持ちだったと思います。デルフィの件でアヴィリオに「すっかりマフィアが板についてきたじゃないか」と皮肉を言ったのも、そのことに対するちょっとした仕返しでしょうね。この時からだんだんコルテオの精神状態は不安定になってきます。 {/netabare}

{netabare}アヴィリオはそんなコルテオのことも知らず、金を渡して「もう俺に関わるな」と言いました。この時の台詞はコルテオをこれ以上巻き込まないため、というよりはコルテオの精神が限界であることを悟ったからだと考えました。マフィアの世界は厳しいので足を突っ込めば命の保証はありません。今までに死にかけたこともあったので、今更“巻き込まないため”というのは綺麗に解釈しすぎな気がします。だったらなおさらファンゴにすがる前、小舟で「お前だけ逃げろ」と解放したはず。「お前が巻き込んだんじゃないか」と本心をぶちまけたコルテの台詞はもっともでした。今まで流されるがままに従ってきたコルテオがそんなことを言ったので、アヴィリオもようやくコルテオのことを考え出した気がします。というより、その台詞によってどれだけコルテオが自分のことを思ってくれていたのか気付いたんじゃないでしょうか。 {/netabare}

{netabare}しかし2人の空いた溝が埋まる前に、コルテオがファンゴにネロの情報を売りました。自分の7年前かけた言葉を安売りされたこと、復讐すると言っているのに仲良くしているように見える2人、今まで献身的に協力してきたにも関わらず、札束を渡されあっさりと切り捨てられた自分。相当ストレスを溜め込んでいたので魔がさしたんだと思います。引き返せなくなり、ファンゴを殺すところまで堕ちました。結局そのことがネロ達にバレて殺されることに。一見表情には出していなかったアヴィリオですが、後でテーブルを蹴ってイライラしていました。自分が巻き込んだせいで幼馴染みが殺されるんですから、やりきれなかったと思います。 {/netabare}

{netabare}チェロットに「何でファンゴさんと手を組んでネロを殺そうとしたんだ」と訊かれた時には、すべてを悟ったんでしょうね。そこからこっそり助けようと働きかける様子がありました。手遅れになってから幼い頃築いた友情を取り戻したということでしょうか。結局コルテオとネロ、どちらを選ぶかという選択を迫られますが、一晩考えた結果、アヴィリオは時間までにネロを殺さなかったとしても、コルテオは殺されないという推察をしたんじゃないか、と解釈しています。{/netabare}

◆アヴィリオとコルテオの友情③
{netabare}そしてコルテオこっそり船で逃がすことになりました。アヴィリオがコルテオに「似合ってる」と微笑みかけたので、ここで友という認識があることをお互いに実感したんじゃないでしょうか。その後アヴィリオの住居に帰り、一緒に幸せのひと時を過ごします。アヴィリオがシカゴに行くのを見送る時なんかも2人とも笑っていました。まるで幼い頃に戻ったかのようでした。コルテオとしては学校なんて行けなくていいからそのままマフィアを抜けて2人でやり直したい、新しい生活を送りたいと思っていたに違いありませんが、アヴィリオの復讐心はどうしても消えなかったんですね。その前日の夜、一人酒をしていたアヴィリオに背を向けベッドで目を開けていた顔は、そのことに気付いていたからだと思います。{/netabare}

{netabare}ところがコルテオを逃がしたことがばれて、アヴィリオの命が危ないという電話が来たところでコルテオは戻ろうとします。アヴィリオの家賃を回収していたおばさんもアヴィリオとの付き合いをやめた方がいいのでは、とさりげなく提案しますが、コルテオがどこか寂しげに言います。「僕は…僕はアイツの兄弟なんです。ずっと、何があっても」7年前、コルテオが「たった今から“僕達”は兄弟だ」と言ったのに対し、ここでは“僕は”になってるんですね…。自分だけがそう思っている、と思っていたからじゃないでしょうか。コルテオはあの日の言葉通り、ずっと兄弟として接してきた。今でこそ友という関係に戻れたものの、1話でのアヴィリオのあの様子からその言葉は届いていなかった、つまり自分はそう思っているけど、アヴィリオはそうじゃなかったと思ったからあえて“僕は”と言ったんじゃないでしょうか。{/netabare}

{netabare}バルベロはアヴィリオとコルテオは「グルだ」と言いましたが、何故そう思っていたのかが小説版では詳しく明かされているみたいですね。アヴィリオに危険が及ばないように復讐のことは伏せ、「僕はアヴィリオを救い出したかった。こんなくだらない所から」と言ったコルテオの言葉は、彼の本心だったに違いありません。バルベロに向かって「アヴィリオが邪魔なんだろ。ネロの右腕の座を奪われるのが」と言ったのは、ネロとアヴィリオが仲良くなる光景を見て嫉妬した自分と投影していると思います。もちろんバルベロもそう思っていたんでしょうが、それだけではありません。{/netabare}

{netabare}結局アヴィリオがコルテオを撃つことになり、コルテオは友のために死ねるなら、とコルテオはすべてを受け入れていたようでした。「もう邪魔する奴はいない」と言った邪魔する奴の中に、自分も入っていたのだと思います。一方でアヴィリオは、「復讐するためにここにいる…。それは終わってない」と再び自分に言い聞かせるかのように言っていました。ここで復讐をやめ、自分のやってきたことがすべて無駄だったと思いたくなかったのかもしれません。今更引き返せませんし、一度マフィアに足を踏み入れた時点で幸せな未来はなかったと思いますが。苦しむアヴィリオに、「だって僕達、」とコルテオが幼い頃からやっていた仕草を見せました。これは2人の間にだけ伝わる別れの挨拶だったんですね。アヴィリオはコルテオが次に言葉を紡ぐ前に撃ちましたが、恐らくその後に続くであろう“兄弟”という言葉をコルテオの口から聞きたくなかったのかもしれません。代わりに「だって俺達、兄弟だもんな」とアヴィリオが紡いだことによって、2人の友情がやっと繋がった気がしました。「すぐに会えるさ」というのはアヴィリオが腹を括り、死ぬ覚悟ができたということでしょうね。それにしてもコルテオの幻覚を見て話しかける姿はとても痛々しかったです…。{/netabare}

◆ネロがアヴィリオを撃ったかどうかの解釈
{netabare}率直に言います。私は視聴者にお任せしたエンドとは思いませんでした。ネロがアヴィリオを撃ったということで自分の中ではすっきりしています。話の流れ、心情、描写などすべてを考えた上で「生かす」という道にはどうしても辿り着かなかったからです。あぁ、これも1つの考えなんだろうなぁと読んでいただければ、と思います。{/netabare}

①描写
{netabare}砂浜の足跡です。ネロが陸側を、アヴィリオが海側を歩いていました。最後の最後に映し出された足跡は、何故かネロのものがアヴィリオの先を行っています。そしてその足跡は波によってかき消されてしまいました。これは2人の命が消えることを表し、アヴィリオは死ぬけどネロはそれより少しだけ長生きできた(後にすれ違ったガラッシアの車の追っ手に殺される)ことを表している、と考えられます。また、気になるのがアヴィリオを殺す時の景色の描写。小説ならどんより曇った空や海が暗い様子は普通、明るい未来(生存)へとは繋がりません。この作品はどうもそう言った描写が丁寧に描かれているのであそこもこだわっていると考えるのが普通です。{/netabare}

②最終話の次回予告
{netabare}ネロのナレーションで『ここは最果て、地獄の入口。後にも先にも道はなし。さぁアヴィリオ、すべてを終わらせよう』 これはまさにアヴィリオの人生をあの砂浜で終わらせようと言っているかのような口ぶりです。後にも先にも道はなしと続いているのでなおさら。同時に、やはりネロも追っ手に殺されるのではないかというエンドも匂わせていますね。{/netabare}

③ネロの立場
{netabare}ネロはマフィアのボスです。あそこでアヴィリオを許して生かしてしまうのは、死んでいった仲間達のことを考えれば有り得ません。{/netabare}

④アンジェロという名前
{netabare}アヴィリオの本名ですが、イタリア語で天使という意味を表す言葉です。これは偶然ではありません。他の人達も調べてみるとちゃんと意味があります。フラテなんかはネロの弟でしたが、兄弟という意味です。そう考えてみると、復讐に囚われ堕ちてしまったアンジェロは堕天使になり、ネロが“友”としてアヴィリオを殺すことでようやくその苦しみから解放され、アンジェロとして家族やコルテオのいる天国(空)へと還ったと考えることもできます。{/netabare}

⑤話の流れ
{netabare}焚火のシーンでアヴィリオとネロが腹を割って話し合いましたね。そこで今までは無表情に近く可愛げのない奴だと思っていた子供が自分の前ではじめて感情的になり、「俺をあの時(7年前)殺しておけばよかっただろ」と涙を流してアンジェロの一面を見せます。大人びてはいるけどアヴィリオだって本当は普通の子供だった。弱さを見せ、人前で泣くことのできる子供だったのに、7年前自分達のやったことがアヴィリオという復讐に生きる男を作り出してしまった。過去を振り返り、今までどれくらいアヴィリオが苦しんできたかを知ります。アヴィリオが寝静まった後暗がりにあったネロの顔が月に照らされた描写は、憎しみという暗い感情を捨て、アヴィリオを友として撃つ覚悟ができたということなのかなと思いました。そして最後、二人の間では直接的な死の会話は一切交わさず、お互い心が通じ合っているかのようにアヴィリオはネロを追い越すと姿勢を真っ直ぐ正して歩き、ネロは黙って銃を構えました。制作の方がどうもマフィア関連の映画などが好きみたいなのですが、この時のアヴィリオの行動は銃を構える相手に姿勢を正して背を向けるというのは相手に的を狙いやすくさせるため、という洋画でよく使われる演出です。こうした何も言わずともお互いやることはわかっている、みたいな流れが2人の強い絆を描いているように思えました。ネロは人を殺しておいて最後パイン缶を見て何で笑えるんだ、と思うかもしれませんが、憎しみを捨てアヴィリオを友として撃ち、苦しみからやっと解放してやれたことで7年前の落とし前をつけたことが笑える理由の根底にあるんだと思います。そう考えると、パイン缶はもしかしたらアヴィリオへのお供え物かもしれませんし、憎しみによって色褪せることはなかった2人の思い出(友情)の象徴なのかもしれません。{/netabare}

~話の始まりから終わりを全体的に見てみると~
{netabare} そもそも始まりはネロが銃弾を外したことなんですよね。ラグーザ一家襲撃が初仕事で「人を撃つのが怖かった、誰も撃てなかった」と語っているので、当時は情けないながらも人を殺せなかった自分の不始末から始まったのだから、自分が撃って終わりにするのが美徳です。自分のケツは自分で拭く(始まりも終わりも自分の銃弾)。{/netabare}

{netabare}また、「今なら撃てるだろ?あの時の子供を」と言ったアヴィリオの台詞。どうしてあんなことを言ったのか、と考えた時にこの最後のシーンの伏線だった思っても筋は通っています。7年前の再現をするならば、あの時怖気づいて撃てなかった子供を、ネロが目を逸らさずにしっかりと見据えて撃つことに意味があるのではないでしょうか。{/netabare}

◆アヴィリオとネロの友情
{netabare}ネロはアヴィリオを撃つ前に、「生きることに理由なんていらねぇ。ただ生きるだけだ」と言いました。殺すつもりなら、どうしてアヴィリオに生きる道を示すような言い方をしたのって思った方もいるかもしれません。それについて私が考え方は二つあります。{/netabare}

{netabare}一つ目に、ネロがバルベロに「アヴィリオの生きがいは俺が与える」と話していた台詞の回収という線です。もしこちらだとすると、演出の上で“こうなってしまった以上、もう何もかもが遅い”という虚しさを強調し、ヴィンセントやアヴィリオの言った「すべてが無駄ごと」という台詞がより際立ちます。{/netabare}

{netabare}そして二つ目に考えられるのが、焚き火のシーンでアヴィリオがネロに「復讐をしても何も残らなかった(もちろん、生きる理由も)」と言ったことへの返答だという線。あの時ネロはヴィンセントと同じく「すべてが無駄ごと」と言ったアヴィリオに「そんな言葉で片付けるな」と感情的になって怒りをぶつけていたので、冷静になった今、生きる気力を失っているアヴィリオに改めてきちんと伝えておこうと「お前はああ言ったが、」というニュアンスで言ったのかな、と。{/netabare}

{netabare}何しろアヴィリオがすべてを失ったように、ネロもアヴィリオによって多くのものを失っていますので。アヴィリオが「7年前のあの日、お前が俺を殺してれば…」と言った言葉には、殺してればの後に“お互いこんなに苦しまなかったのに(=いっそ殺してくれていればよかったのに)”という言葉を補えそうだと考えると、あの時点で2人は似たような境遇にあるので、その前のネロの「何で俺を殺さなかった」と言う台詞にも、同じニュアンスが含まれているように感じました。まさに生き地獄というやつです。結果アヴィリオは復讐という目的でしか生きられませんでしたが、同じ境遇に立たされたネロは、撃ち殺す前に自分なりの答えをアヴィリオに伝えておきたかったんだと思います。{/netabare}

可能性としては後者が近いと思いますが、他にもっと考え方があるかもしれません。

そして最後に気になるのが、アヴィリオの「俺がお前を殺したくなかったのは、殺したくなかったからだ」という台詞。

{netabare} ここで例え話を挟みます。今から世界が滅びるとして、あなたには昨日喧嘩した友達がいました。最期だと言うのに、仲直りもしないまま大事なことを伝えず死ぬでしょうか?…回答は人それぞれですが、私ならきちんと「ごめんね」と謝っておきたいです。きっと後悔しますから。

最後まで自分と向き合おうとしてくれたネロだからこそ、アヴィリオも死ぬ前に本音を打ち明けようと思ったのではないでしょうか。焚き火のシーンでは「苦しめるため」なんて答えちゃってますからね。最後までネロが誤解したままアヴィリオを殺してしまえば、自分の見る目なさ故にファミリーを壊滅させてしまったということや、自分の一方通行な友情だったという悲しみ故にネロは救われなかったかもしれません。もしネロが撃つのを躊躇ったのがあの一言のせいであったとしても、きっとそのおかげで撃った後の彼の心は軽くなったんじゃないかな、と思います。{/netabare}

こんなに考えさせられた作品にはもう二度と会えないかもしれません。このような素晴らしい作品を制作してくださりありがとうございました。

投稿 : 2016/10/18
閲覧 : 118
サンキュー:

7

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アニメ大好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ドラマ的アニメ。考えれば考えるほど奥が深い作品だとわかる。

もしかしたら「薄い内容だなぁ。最終回も意味がわからなかったし」と辛辣な評価をする人がいるかもしれませんが、色んな方の考察を読むと非常に奥が深い作品であることがわかります。視聴者の考察ありきの作品なので何となくで見て終わってしまうだけならこの作品の良さは5割程しか伝わっていません。「わかりやすく面白いアニメ」が好まれる時代ですが、みなさんが仰る通り、このアニメは完全に大人向けです。

{netabare}何より一番面白いと思ったのは人によって話の捉え方がまったく違うところ。ネロはアヴィリオを撃ち殺したのか?また、撃ち殺したとすればそれはバネッティファミリーの1人の“ドン”としてなのか、それともアヴィリオの“友人”としてなのか…etc 挙げればキリがありません。途中までの解釈が違えば、少し違った色の出る話になります。

また、それを考える時にヒントになるのがキャラの細かい表情(目の動きなどにも注目)、さりげない行動、景色の描写など。焚火の火が消え、ネロの顔が月明りに照らされる描写はその時の彼の心を表していたように思えました。

そして背景知識を知っていればもっと楽しめるという工夫がなされているのも面白いですね。例えばゴリアテがでてきてアヴィリオがパイン缶を投げたシーンは、ダビデがゴリアテを倒す時に投石具を用いたという旧約聖書を連想した方もいるかもしれません。アヴィリオがダビデに例えられていると考えてみると、1話で出てきたローレスの教会のステンド・グラスはダビデとヨナタンの友情を表し、それをアヴィリオとネロに当てはめることができるのではないでしょうか。

あと一番感心したのは、このアニメは他のものと比べて圧倒的に魅せ方がうまいというところ。ドラマ性のあったシーンの1つ目に、アヴィリオがコルテオを撃ち殺す場面が挙げられます。殺された家族の復讐のために生きている“兄弟”を撃ち殺すことになったアヴィリオの心情は計り知れません。コルテオが「これで邪魔する者はいなくなる」と言ったのは自分のことも含めてなんでしょうね。その後の「だって俺達、」という言葉に続いて1話で出てきたジェスチャーを出してきたのは良かったです。間もあけずアヴィリオが撃ったのはコルテオの口から“兄弟”という言葉を聞くと辛くて撃てなくなりそうだったからかな、とも思いました。

2つ目のシーンに、アヴィリオが「だったらあの時俺を殺してればよかったろ」と泣いてしまうところ。あの一言にアヴィリオの7年間の辛さが集約されており、ネロが“先に引き金を引いたのは俺達だった”と過去を振り返るところですね。ネロが死に場所を求めるようにどうして自分だけ殺さなかったのか、とアヴィリオを責め立ている。それはあの時自分だけ生き延びてしまったアヴィリオも同じだったんでしょうね。今までツンツンしていたキャラがあんな風に泣けるのを見てアヴィリオはまだたったの15歳なんだ、と実感しました。{/netabare}

どんなアニメにもそれぞれの良さが必ずどこかにあるものですが、この作品はアニメというよりドラマ的に見た方がいいかもしれませんね。

投稿 : 2016/10/14
閲覧 : 161
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9

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chariot さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

しっかりと練られたストーリーと全体に漂う哀愁が秀逸な作品。

オリジナル作品、全12話。

アメリカの禁酒法時代(1920~1933年)を舞台とし、家族をマフィアに殺された少年・アヴィリオの復讐劇を描いた作品。


とても面白かったです。
復讐の対象者の情報を得てから闇雲に突っ走るではなく冷静に策を練り、完遂に至るまでの91日間。
「あと何日」などの説明はないのですがタイトルの「91Days」がこの期間を指し、序盤の会話の中で建設中の劇場の完成まで三ヶ月という事でフィナーレがオペラ劇場のこけら落しになるであろう事も理解出来る訳です。

無駄のない洗練されたシナリオとキャラ。
復讐に燃えながらも計算高く、立ち回りの上手いアヴィリオ、優しく穏やかでアヴィリオを本気で心配する親友コルテオ、復讐対象でありながらアヴィリオを信頼してしまうほど人のいいマフィアの若頭ネロ。
しっかりとした性格付けが出来ている為に状況に応じての彼らなりの葛藤が伝わりやすく、マフィア映画によくある「けじめ」のつけ方や個々の思いの深さに切なさを感じながら観終えられました。


一番好きなシーン。
{netabare}最終話の「だったら俺をあの時殺していれば良かっただろ」とアヴィリオが泣くシーンです。
復讐に囚われ、それしか生き甲斐を見出せなくなったアヴィリオのただただ辛いだけの7年が、一人だけ生き残ってしまった悲しみが、誰にも見せられず抑えていた本音が、溢れ出す…。
捻りはないのに非常に重く突き刺さるシーンでした。{/netabare}


最後の結末は?
散々ドンパチやってバンバン人が死んでいる作品なのに肝心な結末はぼかして終わってます。
人により結末の捉え方は違うかと思います。
僕なりに一番納得の行く結末は
{netabare}アヴィリオはネロによって殺され、ネロはガラッシアファミリーによって殺された、です。
まず僕には復讐者は死をもって償うべきという個人的な信念があります。
ハッピーエンドは認めません。
(まあ、この死はアヴィリオにとっては望んだ形だと思いますが)
ネロは先に挙げた好きなシーンで自分が撃てなかったせいでアヴィリオが苦しみ続けて来た事を理解しているので、殺したくない気持ちはありながらも過去を精算し解放してやる意味も込めて今度はしっかり引き金を引いてやったのではないかと思います。
またネロの方はかなりの憶測ですが、最後にガラッシアの追手と思われる車に見つかっていますのでそう遠くないうちにドン・ガラッシアの敵討ちに遭うので生存の可能性は低いと思います。
助手席にある缶詰(アヴィリオの好きなシロップ漬けパイン)を見て笑うシーンは追手に気づかれ死を悟り、もうすぐ自分も解放される、あの世で逢おうぜ的な笑みに思えました。{/netabare}


やや補足が欲しい点。
{netabare}ストレーガやガラッシアのアヴィリオに対する高評価の理由がうやむやに。
シカゴにローレス・へブンを持っていく任務で会っているのは解るけど、当時のアヴィリオはコルテオの逃亡を助ける事に全力で、ストーリーもそっちがメイン。
それほど多くの時間を割けない中でどうやってドン・ガラッシアたちに気に入られたのか…
やっぱり何かしら復讐の事を伝えたのだろうか?
普通に考えるとそこから足がつくかもしれないと思うけどアヴィリオから見てガラッシアもヴァネッティの崩壊を望み、上手く踊ってくれると確信出来たのだろうか?
オルコに正体を明かした事もあったし、何かしら計算が成り立てば身バレも辞さないようだが…{/netabare}


まとめ。
ネタ回と思われる4話とファンゴのような面白味のある存在以外、終始重い雰囲気があります。
復讐の物語なので面白可笑しく観られる物ではありませんし、マフィア絡みなのでエグイ死に方もあります。
けれど悲しみの中で生きている少年の闇と中盤まで伏せられた真実とそこから加速するラストは見応えもありとても面白かったです。
ハッピーエンドにはなりませんが、きちんと筋の通ったストーリーで魅せられる作品でした。



おまけ。
このやり取りがなんだか上手い。
{netabare}オルコさんのラザニア回。
部下「ドン・オルコにも食べてもらいたかったな」
ファンゴ「そりゃ無理だ、お前らがたいらげちまった」
部下「これで終わりか、残念だ」
ファンゴ「おかわりはあるぜ」
・・・・。
怖いよね、これ。
オルコが食う分はもうない=おかわりはないと解釈した部下たちにおかわりはあるというファンゴ。
「たいらげちまった」のはオルコが食う分のラザニアじゃなくてオルコ入りのラザニア……
怖いわぁ………。
こういう笑えないブラックジョーク。。{/netabare}

投稿 : 2016/10/14
閲覧 : 243
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20

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ハヤブサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

復讐と殺し合いの先に求めたものは、どこまでも広い海と子守唄の様な波の音‥

視聴完了
ハードボイルド‥感傷や恐怖などの感情に流されず、目的のためには、冷酷非情で妥協しない‥その隙間にある涙や溢れる感情こそが‥人という性なんですよね‥最後までぶれず一徹に描かれており、素晴らしかったと思います。
全てを失っても、生きる事が辛くとも、生い先短くとも‥‥腹は減るし、眠くなるし、朝はくる‥
‥最終話のアヴィリオとネロの逃避行で流れたELISAさんの歌が、強いウオッカの様に心に沁みました。2人の姿からは、カリオストロのオープ二ングばりに、哀愁漂ってました‥復讐を果たして終わりでなく、アヴィリオとネロがこれから先も、業を背負いながらも生きていこうとしていかなければならない姿‥海のシーン含め、その後の2人を通じて「生きる」という事の虚しさや素晴らしさが描かれていた本作は傑作だったと思えます。ここら辺はハードボイルドものの醍醐味ですね‥要はツボでした。
最後に、海と足跡バックのEDもよかったです‥その後の2人は‥どこかで生き残るかもしれないし、やられているかもしれない‥そんな事は誰にも分かるはずもないし重要じゃない‥そう最後をボカした辺りも、徹底してハードボイルドの世界を表現し得ていたと思います。そのこだわり様も嬉しかったです。
こういう頑固一徹硬派な作品をもっと観たいと思います。

以下は初回所感
映画を観ているかの様なはじまり‥独特な世界観を巧く創り出していて‥すぐ惹きこまれました。
無駄な言葉は要らない‥ハードボイルド的で好みです。アビィリオもカッコいいです。
‥これから正義も悪もない‥過酷な復讐劇が始まっていきます‥
EDがELISAさんなのも嬉しかったです。

投稿 : 2016/10/13
閲覧 : 249
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23

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お嬢さん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文句なしの名作。一度や二度見るだけじゃこの作品の良さは伝わらない。

この作品の素晴らしいところは至るところに仕掛けが施されており、それがきちんと何かしらの意味を持っているところです。見つければ見つけるほどその細かさ・丁寧さに圧倒されます。それに気付けばよりいっそう楽しめることは間違いありません。言葉ですべてを伝えるのではなく、描写でほのめかすことにより間接的に伝え、色々と考えさせてくれるアニメでした。まるでアニメが視聴者を選んでいるかのような作品です。

最終話を視聴した後、まず思ったのはよくもこんな作品をたった12話で綺麗にまとめたなぁ、ということです。もっと直接的に感情を表す台詞を増やしていればキャラクターに愛着がわいていたのかもしれません。感情移入するようにするならば、もっと登場人物に焦点を当てたエピソードを増やした方がよかったのかもしれません。

しかしこのアニメはこれでよかったのです。手紙の送り主は誰か、という重大な謎があったのでキャラに焦点を当てて感情を吐露させるなどネタバレになってしまいます。では登場人物それぞれの感情は全く表現されなかったのか、と言われればそういうわけでもないのですが。

また、視聴後みなさんが悩まされるのが最終回の謎ですね。ネロはアヴィリオは撃ったのか否かということです。これどっちにもとれるんじゃない?と最初は思ったのですが、話の流れやキャラの心情を考えたところ、どうしても1つの道にしか行き着きませんでした。最後に映した足跡の描写も、視聴者に与えられた考察材料だと思います。この作品は基本的に無駄な描写がされていないので脚本家さんがTwitterでおっしゃられていたように、“言わぬが花”ということなのでしょう。

あと面白いのがこの作品の話のタイトルはどれもシェイクスピアのマクベスに関係していることですね。その中でも最も有名だったのは最終話『汚れた空をかいくぐり』。“綺麗は汚い 汚いは綺麗 綺麗は汚い 汚いは綺麗 さあ飛んで行こう 霧の中 汚れた空をかいくぐり”ってやつです。

この台詞の解釈も結構人によって違うんですよね。しかし私がこの作品に合っているなと思ったのは“優しくて綺麗なものは誰にでも支持されるように思うけど 実際のところ人はブラックなものに飢えていて 汚いものは綺麗なものと同じくらい求められる。ハッピーエンドなストーリーを求めつつも 嫉妬やウソ、残酷な描写を除いただけの単なる綺麗事では 人は満足せず、退屈な話だと感じる生き物だよ”といった解釈でした。

コルテオが読んでいた本、「THE WASTE LAND」。T・S・エリオットが書いた長編詩で「四月は一番残酷な季節だ」という冒頭の一節で有名です。1話では雪が降っていました。それを見てコルテオがアヴィリオに「もう4月なのにね。おやすみ、あ、じゃなかった、誕生日おめでとう!」と言ったんですね。自分の誕生日に家族が皆殺しにされたなんて、本当に残酷な季節だなぁって思いました。こういう細かい仕掛けが上手い作品です。

私が挙げたものはほんの一部の考察にすぎないので、気になった方は探してみるといいですよ。

以上より、大人向けで考察の捗るアニメだと思いました。1話からマフィアや人の名前が出てくるので世界史が苦手だった方はなかなか覚えられないかもしれません。けれどそれで視聴をやめてしまうのは勿体ないです。このアニメは思っているより深く、その良さは見つけた人にしかわからないと思います。そういう意味での視聴後2週目からが本番ですね。近年にはなかなかない、心に深く残るアニメでした。

投稿 : 2016/10/12
閲覧 : 186
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10

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101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

絶品!ラザーニア♪

イタリアはナポリのパスタ料理・ラザニア。
パスタだけでなくミンチ肉、パルメザンチーズ、バターを多層的に積み重ねた、
イタリア料理店の実力を評価するには絶好のメニュー。

チーズの溶かし具合、バターの加減……。
こだわり出したらマフィアも海原雄山や味皇様になりそうな中毒性がありそうですw

「ラザニアってのはハーモニーだ。算数じゃねぇ。足したり引いたりしただけじゃ答えは出ねぇ」

もはや芸術の域w一介の料理人では歯が立ちませんw

組み合わせる素材も選りすぐりたくなるラザニア。
ミンチに使う豚の飼育法にも探求の余地があります。

スペインのイベリコ豚も最高級になると、エサもどんぐりのみというこだわりぶり。
さらには山梨県にはワインを与えて飼育した豚肉のブランドまで存在します。

本作でも登場した毎晩、高級ワインや脂身たっぷりの食材で肥えた豚はまさに、
絶品に相応しい逸材と言えるでしょう。

加工処理の際、余計な異物が混入してしまったのが残念でしたがw
うまい!と時めいたマフィア幹部たちの論評は率直な感想であると思われますw


戯言はさておき、本作は実に毒のスパイスが効いた、マニアックな渋味がたまらない良品でした。

マフィアや犯罪が絡むお話にはハードボイルドだのノワールだの、
色々、格好いい名称が付けていますが、
結局、それらは終わってる男たちの物語。場合によっては始まってすらいない。
酒やタバコ、ラザニアに逃避し、それらを病的にまで格好付けて論評して、詩人を気取るか。
或いはこの惨状を如何に皮肉を込めて自嘲し、ブラックユーモアで笑い飛ばすことができるか。
このジャンルの出来は、男たちの減らず口にかかっているわけですが、

本作はその点、よく捻くれていましたw
鑑賞中、毒を求める私のハートをねじったセリフを思わずメモってしまいましたw

例えば、
「葉巻ってやつはな、煙を吸うんじゃない。時間を吸うんだ。よく考えろ」とか、
「渡ろうぜ。冥府に至る嘆きの川を」とか、
「知ってるか?酒に咽せると生き残れるってよ」とか、

んなもん知るかよwと突っ込みつつ、いつ遺言になってもおかしくない、
男たちのセリフを噛み締めて、毎回、哀愁に浸ることができました。


適宜、光が差す、人間味を垣間見せる展開もベタですが良かったです。
ま、どーせ、光を凌ぐ闇で一掃されるのは目に見えているわけですがw
影は光が強いほど一層、暗く輝きますからね……(苦笑)


個人的にはラザニアを見る度に思い出すであろうw
なかなか優秀な毒物でございました。


【一話感想】これは純度の高い毒物w

{netabare}
星★は暫定評価

定期的に毒物を摂取しないと生きられない尊氏にとっては、
毒を求めてあにこれを彷徨っていたところ、
レビューで誘い込まれた本作は大好物なテイスト。

マフィア、復讐、アメリカ禁酒法時代と揃えば、ろくな事など起こりようがありませんw

登場人物も裏社会に入り浸りすぎて、いい感じで人間やめちゃってますw
そんな真っ当な人の営みから取り残された感を表現したいという制作姿勢が初回から随所に滲み出ています。

彼らの空っぽな精神の行く末を見守りたいと思います。 {/netabare}

投稿 : 2016/10/09
閲覧 : 392
サンキュー:

41

ネタバレ

まるU^p^U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

渋い

アニメ的な
「その展開あり!?」とか大どんでん返し!!みたいな展開はなくて、
主人公の非情さと情の間でゆれる感じとか
いい意味でリアルだなーと思った。
昔のアニメより、最後どうなったの?って考えさせるアニメが
増えたなと思うんだけど
このアニメもそのタイプ。

さいごどうなったんだろーう

投稿 : 2016/10/08
閲覧 : 173
サンキュー:

3

ネタバレ

ゲイリー・ビアッジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不完全燃焼

洋画をアニメ化したって感じ。ファンゴが最高だったのにあっさり死んじゃったのが残念。ラザニアの話は良かったが、最後までこれといった盛り上がりがなかった。OPと作画がよくて雰囲気は好きだった。

投稿 : 2016/10/05
閲覧 : 217
サンキュー:

4

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まああ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ふつう

まあまあです。

投稿 : 2016/10/03
閲覧 : 148
サンキュー:

2

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しゃけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

クライマックスは!

 2話ですね、それ以降だんだん失速している気がします。
 田舎マフィアの話というところがどうしても感情移入しずらいところでもういっそのこと主人公がこっそり暗殺していくじゃなくて「Let's Partyだ」とか臭いセリフいって銃撃戦で皆殺しにするくらいのやんちゃな作品がよかったです。
 気持ちの入らない作品はこんなにも歯がゆいと思い知らされるいい作品でした。
 キャラデザ作画は好きです。
 

投稿 : 2016/10/03
閲覧 : 183
サンキュー:

3

ネタバレ

がぁべら♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

本格派マフィアドラマ

禁酒法時代、マフィアが牛耳る街。そんな街に住む少年・アヴィリオは、ある日突如両親と弟を皆殺しにされてしまう。 そして7年後、復讐のため、友であったネロを手に掛けるべく、アヴェリオの「91日間」が始まったというストーリーです。
--------------------------------------------------------------

絵やキャラは見やすいデス。
大人向けの作品だと思います。
今までにない感じで、興味を惹かれ、見始めたのですが、結構深い話だと思います。全体的にゆったりとした流れデス。家族の復讐のために生きてきたアヴェリオが、ネロの側近の地位を確保しつつ、謀略を駆使して、ネロの親族や側近を排除していくんですが、やりきれないというか、何か切なさを感じます。後、親友であるコルテオを殺さざるを得なくなった時も複雑だっただろうと思います。復讐を果たしたアヴェリオは、最後はネロと海へ向かうのですが、あやふやな感じで終わっていて、その後が気になります。

投稿 : 2016/10/02
閲覧 : 181
サンキュー:

6

ネタバレ

※アニをた獣医師() さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

今期のアニオリ

結構重い内容、内容としてはマフィアの抗争と主人公がそれに復讐する、ただ話がややこしくてわからないところも多かった。まあ、でも最後ネロが主人公を殺すのはやっぱりなって思ってた

投稿 : 2016/10/01
閲覧 : 183
サンキュー:

5

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ニャンキチ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全ては空しい事なのか・・・。

 禁酒法が施行されていた1920年代の頃。一人の青年によるマフィアの復讐劇のお話。ドタバタした「バッカーノ!」とは違って全体的に暗く重苦しいです。

 マフィアの洋画的が好きな方は良いかもです。

{netabare} 最終話の海のシーンで 寄せては戻る波が、物語の全てを洗い流していくかのようでした。私だけだと思うのですが、海の映像に関して もう少しリアルに近い波の海を求めてしまいました。

  ネロが撃った弾が アヴィリオの空虚な魂を解き放ったのか…。{/netabare} 後でいろんな方のレビューを見たいと思っています。  

投稿 : 2016/10/01
閲覧 : 216
サンキュー:

17

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北山アキ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:途中で断念した

物語的な快感不足

6話まで観て
キャラの掘り下げ不足のままプロットだけを淡々と進行させるスタイルなので、
ここで断念。

2話まで観て
2話はコーエン兄弟の「ミラーズクロッシング」を意識しているシーンが
所々にあった(森とギャングの組合せ、命乞い、死体確認)。
ただ、あのコーエン兄弟の圧倒的にスタイリッシュな映像美が無いから…

「ミラーズ~」は復讐譚ではなく友情ものなので比較対象として適切とは言えないが、、
比べてみると、2話時点での物語的弱さも目についてしまう。
それは、あっさり殺しちゃうところ。{netabare}
「ミラーズ~」の主人公はそこにジレンマ(ただし、殺人という行為に対するものではない)を抱えている。
そして、その選択が物語を展開させ、キャラや人間関係の深みに繋がっていく。
一方で、こちらは今のところストレートな復讐譚なので、そのジレンマが無い。
かと言って、復讐と遂げるカタルシスがあるわけでも無い。
このまま行くと超展開プロットで挽回しない限り単調で奥行の無い物語になりかねない。
萌え感を出さなければ良い物語になるとか、大人向きだってわけではない。
雰囲気だけで中身の無いまま終わる例も多い。
萌えの無いハリウッド映画だってほとんどは稚拙な物語だし。~ {/netabare}
まだ、始まったばかりなので、もう少し様子を見たい。

投稿 : 2016/08/13
閲覧 : 179
サンキュー:

3

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タッキー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

復讐アニメ

ギャングに家族を殺された男の子が少し大きくなって復讐をするって内容。
同時間帯に録画したい番組があったのでリアルタイムでの視聴でしたが、1話視聴して、もういっかなと思い継続断念しました。
また評価が高いようなら再視聴を考えます。

投稿 : 2016/07/13
閲覧 : 171
サンキュー:

2

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agraz19976 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

復讐する前に親父を恨め

タイトル的には91日間の復讐劇というところが題材でしょうか。
1話で既に復讐の根本的理由がはっきりしており、マフィア相手にどう欺くいていくのかというのが焦点というか今後の楽しみになりそうですね。

しかし、主人公の親父はどういう理由でマフィアと絡んでいたんだろうか?
その真実次第では復讐劇に変化が生まれるかも??

(1話)
まず、アヴィリオとネロの関係が複雑すぎるなこれ・・・
殺し合いとかsるんじゃねーの?とか思ってしまう。アヴィリオはネロを利用しようとしてるんだけど、ネロも何考えてるか分かんない。立場が逆転するようなことがあれば最大の敵になるかも。

投稿 : 2016/07/11
閲覧 : 163
サンキュー:

3

ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

一通の手紙から始まる復讐劇

1話{netabare}

子どもの無茶ぶりって時たま怖いですよね~w
目の前で兄弟と両親を殺されるって惨いよな~
あと主人公結構適応力あるなー

プロローグからの始まりが映画みたいで(・∀・)イイネ!!
アンジェロ容赦ないなw
そういう方が好きだけど(*’ω’*)ノ
復讐のための行動力ってすごいな

オルコファミリーのファンゴもっと容赦なさそうだな(。▰´▵`▰。)
アンジェロもファンゴもなかなかだな~
コルテオのお酒の知識(・∀・)イイネ!!

ネロ近くにいた~!!

{/netabare}

投稿 : 2016/07/09
閲覧 : 222
サンキュー:

6

ぴょーこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/16
閲覧 : 0

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 0

笑わない猫。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/08
閲覧 : 0

keiyooo さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/11
閲覧 : 11

ふててん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/10
閲覧 : 1
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91Days(ナイティーワンデイズ)のストーリー・あらすじ

ある誕生日の晩、少年の幸せな生活は突然終わりを迎えた。マフィアの抗争により、目の前で両親と弟を殺された少年アヴィリオ。7年後――差出人不明の一通 の手紙を読み、静かに嘲笑うアヴィリオ。その手紙をきっかけに、彼はローレスの街へと舞い戻る。そして幼馴染のコルテオと再会し、ヴァネッティファミリー に密造酒を卸そうと持ちかけるのだった。(TVアニメ動画『91Days(ナイティーワンデイズ)』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2016年夏アニメ
制作会社
朱夏
主題歌
≪OP≫TK from 凛として時雨『Signal』≪ED≫ELISA『Rain or Shine』

声優・キャラクター

近藤隆、江口拓也、小野大輔、斉藤壮馬、津田健次郎、西山宏太朗、中村悠一、櫻井孝宏、山路和弘

スタッフ

監督:鏑木ひろ、シリーズ構成:岸本卓、総作画監督・キャラクターデザイン:岸友洋、音楽:海田庄吾

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