ファンタジーで友情なTVアニメ動画ランキング 87

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のファンタジーで友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月29日の時点で一番のファンタジーで友情なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.4 1 ファンタジーで友情なアニメランキング1位
マギ(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1681)
9772人が棚に入れました
秘宝が眠るとされる謎の遺跡「迷宮(ダンジョン)」が出現する不思議な大陸を旅している少年・アラジン。
彼は旅の中で出会ったアリババと共に秘宝を手にするため、「迷宮(ダンジョン)」攻略を目指す。
その中で生じる様々な出会いと別れを繰り返す中で、アラジンは自らの宿命を知ることになる。

声優・キャラクター
石原夏織、梶裕貴、戸松遥、小野大輔、木村良平、櫻井孝宏、細谷佳正、森久保祥太郎、堀江由衣、大久保瑠美、羽多野渉、杉田智和、藤原啓治、水樹奈々、瀬戸麻沙美、花澤香菜、小野賢章、福山潤、森川智之

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

冒険ファンタジーアニメってワクワクしますね♪♪

このアニメの元になったのは、あの有名な物語集「アラビアンナイト」(千夜一夜物語)です!ヾ(*゚∇^*)ノ

主人公は不思議な笛を持つ小柄な少年アラジン!
もちろん「アラジンと魔法のランプ」から!

もう一人の主人公の迷宮攻略を目指している少年アリババは「アリババと40人の盗賊」から!

その他にも「船乗りシンドバードの物語」のシンドバッドなどアラビアンナイトの世界の登場人物が個性豊かに登場してきます!!

物語もこれぞ冒険ファンタジーと言えるぐらいなストーリーです!!

朝アニメなのでお子様向けと思い気や大人も楽しめちゃうのが良いです d(⌒o⌒)b♪

アラビアンナイトは完全大人向けな映画に出来る物語もあればアラジンのようにアニメ化して楽しめる物語もあったりで、原作も物語次第で更に面白くなると思うのでそっちにも期待です♪

2期制作決定しているのでまた楽しみが増えました♪

投稿 : 2024/05/25
♥ : 56

cross さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

清々しい位に王道な冒険ファンタジー。ここまで王道だと逆に新鮮味すら感じられる。【総合評価:86点】

2012年秋から2013年冬。
全25話、2クールに渡って放送された作品で2013年秋には第二期も決定しています。

放送中には視聴をしていなかったのですが、過去の作品を何本か試しに視聴していてこの作品を見逃していた事に後悔しました。
原作は週刊誌の少年サンデーにて現在も連載中らしく、購入を現在割りと真剣に検討中です。


大まかな概要としては……

『ジンの金属器』と呼ばれる宝を探して大陸を旅をしている少年アラジン。
が出現する不思議な大陸を旅している少年・アラジン。
御者のアルバイトをしながら、宝が眠るとされる謎の遺跡『迷宮(ダンジョン)』を攻略し大富豪になることを夢見ていた青年アリババ。
この二人の主人公が偶然出会い、様々な出会いと別れを繰り返す中で、アラジンは自らの宿命を知り、アリババもまた自分の過去と運命に立ち向かいながら成長していく。

まぁ、大雑把ではありますが、こんな感じです。



この作品の主人公である二人は共に『千夜一夜物語』、俗に言うアラビアン・ナイトの物語から名前が採られている。
そんな些細な所から少しだけ興味を持って、視聴してみると非常に面白くて25話一気に視聴してしまいました。

この作品、世界観は非常に広大で尚且つ設定もしっかりしていますが、正直、目新しさと言うものは無く、悪く言えばありきたりな王道冒険ファンタジーですね。
中途半端に組み込まれた王道は『ベタ』だとマイナスに感じることもありますが、この作品においてはその王道を突き詰めていった感じで逆に好感が持てました。
王道に王道を重ねた冒険ファンタジーは逆に新鮮味があって、単純にワクワクさせられますし、熱い展開も盛りだくさんでした。
物語の進行も、迷宮編、草原編、盗賊砦編、バルバッド編、シンドリア編と全25話の中でテンポ良く進行していたし、物語にメリハリはあって見易かったです。
どのエピソードもそれぞれに見所があり、キャラクターの魅力を存分に引き出せていた印象があり、25話を通して非常に安定感がありました。
一番の尺を使っていたバルバッド編は、アリババが自分の過去と運命に向き合い、全力でもがきながらも成長していく姿が描かれていて非常に良かったと思います。

作画に関しても個人的には結構好きな部類でキャラデザはとても気に入っています。一気に25話を視聴できたのも作画のレベルの高さと言うのは大きかったと思います。
結構な数のキャラクターが登場しますが、それぞれ確りと特徴を持っていて、演じる声優もキャラクターの雰囲気にマッチしていて、魅力的なキャラクターが非常に多かったです。

個人的には主人公の一人であるアリババはお気に入りです。
物語を通して弱さや脆さが強調されがちでしたが、その中でもゆっくりではありますが着実に成長していた本当に好きなキャラでした。
あとは登場回数は少なかったですが、練白瑛(れん はくえい)と練紅玉(れん こうぎょく)も地味に好きでした。

そして、この作品で気に入っているのはOPです。
前半の「V.I.P」、後半の「瞬く星の下で」
どちらもこの作品の王道ファンタジーな世界観に非常にマッチしていて、映像面との融合でかなり素晴らしい出来だったと思います。



中途半端な王道ではなく、王道に王道を重ねた冒険ファンタジー。
このご時勢、逆に新鮮味のある物語で非常に心くすぐるものがありました。
2013年の秋には第二期も決定していますので、興味のある方は今の内から視聴しておいて損は無いと思います。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 46
ネタバレ

泉 時雨@ゆーたくん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

続編に期待!!

アリババというネーミングに少し笑いましたw
アリババ・アラジン・モルジアナ3人衆が大好きです^^

特にモルジアナが好きで将来アリババと結ばれそうだなとか思ってます!
また、途中で出てきた紅玉も
{netabare}シンドバッドに恋をしていて{/netabare}可愛いですね。

2クールなので疲れたのか、
前半にすべて力を入れていた感がありました。
後半から展開や作画は悪くなっていたので・・

ということで続編も決定しているらしいので
これからに期待しましょう^^

音楽は前半(1クール目)のOPが好きです。
マギそのものを表した歌って感じ!


~25話~(最終回)
{netabare}無事アリババはまた光へ戻ることができました。

最終回は気合が入っていたのは感じられましたが、
まだ疑問に残っていることがあることも事実ですね。

そこは2期が決定しているらしいので、
続きに期待しましょう。

新キャラも最後出てきて楽しみです^^

こういう感じKの時と同じですねw


それにしても、シンドバッドさんかっこいいですね。
闇も持っているのに、光の立場にいる。

あれでしょうか、闇を受け入れて前へ進んでいるからこそ
光があるみたいな。

シンドバッドさんの魅力さがわかった気がします。{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 23

87.2 2 ファンタジーで友情なアニメランキング2位
灰と幻想のグリムガル(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (1955)
9396人が棚に入れました
薄暗い森の中、わずか2体のゴブリンを相手に苦戦を強いられている6人の少年少女がいた。
盗賊のハルヒロ、暗黒騎士のランタ、神官のマナト、戦士のモグゾー、狩人のユメ、魔法使いのシホル。
彼らには、ほんの数日前、暗闇の中で目覚めてからの記憶しかない。
自分たちが、どうしてこの世界――『グリムガル』にいるのか、わけもわからないまま、彼らは見習い義勇兵として歩み始めた。
ここで生きるために――。

主人公・ハルヒロがある日突然迷い込んでしまった世界・グリムガルにおいて、“生きるために”過酷な環境や仲間との絆に向き合っていく様を描いた青春群像×ファンタジー作品。

声優・キャラクター
細谷佳正、吉野裕行、島﨑信長、落合福嗣、小松未可子、照井春佳、関智一、浪川大輔、安元洋貴、能登麻美子
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

主人公最強の対極、リアルな異世界ファンタジーバトル

原作未読。キャッチさんからの紹介で視聴。

ゴブリン相手に四苦八苦するような6人組の弱小パーティの物語。
主人公最強ではない、リアルな設定の物語です。

主人公たちの成長があまり早くないので、特に前半はテンポが悪く感じるかも。
個人的には、4話区切りで物語が大きく転換していく、バランスの良い構成に高評価。
{netabare}1~4話は、物語の世界観の説明とマナトの死。
5~8話は、メリイの加入とマナトの敵討ち。
9~12話は、メリイの昔の仲間の敵討ち。{/netabare}

作画は水彩画のような街並みと、最後まで乱れなかった人物の描画はお見事。
バトルシーンも迫力があって、とても良かったと思います。

キャラには私の苦手なタイプが一人・・・。少しマイナス評価。
空気の読めないお調子者は苦手なんです。
しかも口が悪い。性格もイマイチ。
この嫌な感じが『SHIROBAKO』のタローみたいだと思っていたら、やはり同じ声優さんでしたか。

続きも見てみたいと思える作品でしたので、第2期を期待したいです。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 94
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【鑑賞日記・完】RPG愛、そして……ゴブリン愛に満ち満ちたファンタジーアニメ

原作ライトノベルは七巻まで購読中。

☆総評

かつて『Wizardry~ウィザードリィ~』等の古典的ロールプレイングゲームにおいては、
物語はクリエイターからプレイヤーに一方的に下賜されるものではありませんでした。
自作した様々な種族、職業のキャラクターでパーティを組み、
ヒットポイントの削り合いに一喜一憂しながら、
冒険者たちのストーリーを夢想したものでした。

その為、プレイヤーの中には過剰とも思われる妄想力を膨らませる者も現れました。
『Wiz』についても、例えばゲーム雑誌投稿コーナー「ウィザードリィ友の会」に、
俺達が考えた冒険ネタを持ち寄る猛者達が実在したのです。

単なる数字の増減に過ぎないRPGに、時間を湯水の如く投入するに止まらず、
その上、物言わぬ自作キャラ達の妄想ストーリーを爆裂させる。
さらには個々のモンスターの“人間ドラマ”まで展開する。
端から見れば正気の沙汰ではない、恐ろしくマニアックな試みw
けれど、テーブルトークRPGのコンピュータ上での再現たる、
ビデオゲームのRPGにおいて、妄想こそ王道でもあったのです。

本作はそのスピリッツの継承を存分に感じられる作品です。

正直、これがリアルな青春……だとは私はあまり思いません(苦笑)
24時間ネタ全開の暗黒騎士や、クレッシェンドゥゥゥ!な義勇兵なんて、
現実世界にはあまりいないでしょうしw

ただ、本作にはファンタジー世界に放り込まれた少年少女が、
どんなことを感じ、生きていくか……。
膨大な量の妄想とその成果たる心理描写が積み重ねられています。

その結果として普段あまり冒険に出ない視聴者の中にも、
リアルな人間ドラマという感想を抱く方がいて頂けたなら……。

昨今、進化が著しいロールプレイを重視した海外製RPG等の隆盛と併せて、
あの時、繰り広げた俺達の妄想も無駄でなかったのだなぁ……。
と、妙な感慨に耽ることができるのです。

☆声優に“芝居”をしてもらうためのアフレコ現場改革

本作のアフレコ現場では、まず監督からキャストへの方針説明等から始まり、
その時々のキャラクターの心情や、それを声で表現するため入念な打ち合わせが重ねられ、
声が当てられていったそうです。

……当たり前じゃないか?と思われるかもしれませんが、
これが当たり前じゃないのが、依然、地位向上半ばの声優業界の惨状でして……(苦笑)

基本、台本だけ渡して、一人一人、声当てて、問題なければお終い。
酷い現場になると「テキトーに声当てとけばいいよ」と投げやりな有様w

これだと、声優たちが一発でOKをもらうために、
味付けの濃い萌えイケメンキャラボイスを当てる、反射神経は発達しても、
一人の人間を“芝居”で表現する演技力の向上など望むべくもない。

こうした声優業の現状に対する監督の問題意識が、
本作の声優の“芝居”からは存分に感じることができました。
結果、二次元世界の中に人間を感じることができた。
という視聴者が出てきたのも必然だったと言えるでしょう。

6月のファンイベントでは声優陣が朗読劇を披露する演目もあるとのこと。
声優の“芝居”の力を磨く、大変素晴らしい試み。どんどんやって欲しいです。

☆(K)NoW_NAMEとフィルムスコアリングについて

本作は主題歌、挿入歌、BGMに至るまで(K)NoW_NAMEという一つのアーティスト集団に、
一括して任せる方式を選択。

さらに、あらかじめある劇伴からシーンに合わせてチョイスする
連続テレビアニメで通常とられる方法ではなく、
シーンに合わせてBGMを制作するフィルムスコアリングを採用。

一見、無思慮にフルでごり押ししているだけに思われる挿入歌も、
スタッフから場面の内容と求める音楽の方向性を(K)NoW_NAMEに伝えた上で、作曲されたもの。

そのため、例えば四話挿入歌は二番があれば五分超になりそうなバラードですが、
尺に合わせて一番からそのままラスサビに突入し、三分台にまとめられ、
反対に七話及び八話の挿入歌はアップテンポですが、五分を越えるなかなかの大作に仕上がっています。

この方式を貫くのはかなりしんどかったと思います。
事前にシーンイメージを伝えるためには、作画工程の前倒しが必要でしょうし、
その上、本作はアフレコでも丁寧に時間をかけている……。

序盤、歌だけで声がほぼ消滅したのは、この辺りの工程管理の切迫によるものでは?
という個人的な疑惑が払拭できませんw

私は気が付きませんでしたが、中盤ではキャラがホバー移動する謎作画もあったとか(苦笑)
スタッフのみなさん本当にお疲れ様でした。

音楽担当者ともコミュニケーションを密にして丁寧にアニメを製作しよう
という方向性は評価したいです。

☆声優・落合福嗣について

キャスト発表時は話題作りのネタとしか思えなかった、
三冠王の息子の主要キャラ・モグゾー役起用。

声を当てるのは上手くないですがw
善意で捉えると、濃い口のキャラボイスを提供する既存の声優とは違う、
人間モグゾーと“どーも斬”の表現を追求した結果だとも思います。

もっとも、福嗣さんも声優事務所の振るい落としを兼ねた養成課程に身を置く、
“ちゃんとした声優”のステレオタイプをなぞっていますし……。
単に新人でギャラが安かっただけとも考えられますし……。
或いは、朗読イベントでモグゾー役がリアル世界に出てきた場合、
中の人がマナト役の島﨑信長さんに匹敵するイケメンだった時の
観衆の困惑がスタッフの頭をよぎったのかもしれませんw

ちなみに原作では“若干のろいが頼りになるくま”とキャラ紹介されているモグゾー。
そう言えば、福嗣さんは今期『霊剣山』でも格闘クマ役などで出演されていましたw

男性声優もアイドル化が定番化する昨今……。
体型から違う福嗣さんには世代屈指のクマ声優として生き残る芽があるのかもしれませんw
この声優業……ただの金持ち息子の道楽では終わらないかも。そんな予感もします。


以下、鑑賞日記。途方もなく長いので折り畳みw
{netabare}

「ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ」

原作一巻目及びアニメ第一話のこのサブタイトルにピンと来てしまった、
例えばゲーム初挑戦がゲームボーイ版『Wizardry~ウィザードリィ~外伝Ⅱ・古代皇帝の遺産』だった、
私のような古参の冒険者には、ほぼ視聴が義務付けられた作品w

以下、私の期待が迸った、勇み足な長文w

{netabare} サブタイの元ネタはその『Wiz』シリーズより。
法外なお布施を巻き上げたカント寺院が唱える蘇生呪文、
「ささやき-えいしょう-いのり-ねんじよ!」から来ています。
(で、失敗して灰になろうが、ロストしようが、医療ミスは一切認められず、
前金もビタ一文返金されず、「まいそうされます」の一言で済まされますw)

『Wiz』シリーズは序盤が本当にキツいゲーム。
軌道に乗れば、大魔神を一撃で屠れるようにもなりますが……。
それまでは追い剥ぎにあっさり殴り殺されるw
少し体力がついたと思ったら忍者や修行僧に首を飛ばされるw
ボルダック商店はぼったくりw
など難行苦行の連続w

原作はそんな古典的ロールプレイングゲームにおける
パーティ育成の苦しさを、現実的なシーンに落とし込んでどう伝えられるか……。
腐心した大変RPG愛に満ちた小説です。

で、本作の主人公パーティーの特徴を一言で申しますと……。


 弱 い !!


華やかな英雄譚など始まる気配すら感じない、圧倒的な弱さw
ろくに射撃もできない狩人に、
クセのあるスキルを使いこなす頭もないのに上位職業に就くイタイ奴……。
唯一回復役兼リーダーは多少頭が切れますが、
厳しさが足りない背負い込み屋で、戦闘はいつもギリギリw
もし私がこのパーティーで『Wiz』で冒険に出ろ!と言われたら、
ファーストエンカウントで全滅させる自信がありますw

というより、リーダー以外は『Wiz』基準では冒険者の水準にも達していませんw
訓練場のキャラ作成にて、ポイント不足でダンジョンに挑んで全滅する以前に、
プレイヤーにリストラ、消去されるレベルw
或いは、序盤、多数の捨てキャラから初期装備を剥がして足しにする金策要員w

実際、原作ではこうした要素をストーリーにしたシーンもあり切なくなりますw


個人的にはRPGは行ける!と思った時が一番危ない。
一寸先は地獄、全滅、灰、ロストwという
古き良き時代の素敵なゲーム文化を再生し得る期待のアニメです。
でも一方で、原作の地道なレベル上げを映像化し、
今のプレイヤーに伝えるには、一工夫も二工夫も必要だとも思います。

原作は主にラノベらしいキャラの掛け合いで、
重苦しさ一辺倒にならず、リズムを作っていましたが、
テキストレベルでは、会話でも良くても、
エンタメ映像としては盛り上がりが不足する懸念があります。

その辺りを制作のA-1 Picturesがどう料理するのか。
スタッフは違いますが、『ソードアート・オンライン』を、
時系列整理しアニメ化成功に導いたスタジオの経験値がどう生きるかが注目点。

『灰と幻想の~』のメインタイトルもまた、ベニー葉山氏による、
初代『Wiz』のノベライズ『小説ウィザードリィ~隣り合わせの灰と青春~』が元ネタだとのこと。
そしてベニー葉山氏は上記の私の初ゲーム『ウィザードリィ外伝Ⅱ』のシナリオ担当でもあります。

そんな浅からぬ縁も感じながら、主人公と一緒に苦行したいw
2016年冬の期待作です♪{/netabare}

各話感想{netabare}
第一話{netabare}
早速A-1の時系列整理スキルが炸裂。
元々展開の遅めな原作に無理に鞭を入れずに、
回想も活用しつつ視聴者の集中力を持続させる作戦に出た模様。
集中力維持の工夫は、水彩画風の背景や、
小動物の描写や、キャラの細かい仕草からも実感できました。

そんな中でも最初の戦闘シーンで、しっかりと伏線の強調がなされていました。
RPGにおいて、序盤のパーティーでは大変危険なことを、
この人はやってしまっています。

具体的に触れるとネタバレになるので言いませんw
ロープレ経験者なら分かるとは思いますが……。
後のお楽しみ。クイズということでご勘弁下さいw

それを最初にさりげなく、後々伏線として生きるように、
しっかりと描けている。

後の展開に期待が持てるいい滑り出しでした♪{/netabare}

第二話{netabare}
評価の分かれそうな回となった印象。

ゴブリンをやっとで倒した壮絶な描写があった後は、
歌をバックに夕暮れの日常が淡々と続く……。

私はこの雰囲気も好きですが、人によっては退屈しちゃうかもw

ただ一つ心に留めておいて頂きたいのは、
立ち上げ直後のパーティーは生き残りのため
もっと沢山のシビアな思考が必要であるはずということ。
情報収集しかり、金策しかり、編成しかり……。
なぜそれが見えてこないかというと、リーダーが全部抱え込んでいるから。
もっとメンバーと情報共有してもいい所ですが、このリーダーはみんな一人でやってしまうタイプらしい。

今回も間接的にそういう描写がありました。

ミュージックビデオでまったりできるのも、
呑気に覗きの悪徳(ヴァイス)を積めるのも多分リーダーのお陰w

そのことを頭の隅に置きつつ、今回の所は頭空っぽな主人公が眺めるグリムガルの風景を楽しんでおきましょう。
{/netabare}

第三話 {netabare}
ゴブリンの寝込みを襲って、パンツ新調を画策する(笑)
全くもって華がない底辺パーティw

けど、私にとっては『Wizardry』でヘタレ冒険者だった頃の、
ノスタルジーを存分に感じられる良回でした。

ちょっと乱戦になれば死人が出る序盤は、
“モンスターは まだ こちらに きづいていない”
と来たらガッツポーズをして殴りに行き、
逆に奇襲を食らったら頭を抱えてリセットボタンの確認をしたものでしたw

というより、最初の方は基本的にパーティより、
人数の多い群れとは対峙しませんでした。
ゴブリン五匹だったら逃亡とか(苦笑)
情けないくらい懐かしすぎて笑えてきますw

さて1話でつかみ、3話で飛ぶか叩き落とす……。
今期もこの黄金パターンを守るアニメも多い中、
淡々と伏線張りと雰囲気作りに3話を消化した本作。

実はまだ原作1巻の途中w
1話1巻のペースでぶっ飛ばし原作ファンを戸惑わせる作品もあるかと思えば、
こういうスローペースの作品もある。

人の歩むペースは様々ですねw{/netabare}

第四話{netabare}
かつて私が『Wizardry~ウィザードリィ外伝Ⅱ~』にて、
最初にロストしたキャラは前衛の要の戦士でした。

少しレベルが上がって、探索距離を伸ばした頃に、
蛮族からのクリーンヒットで想定外の大ダメージを喰らって死亡。
生命力は高めのはずでしたが、蘇生は叶わず灰から消滅に至りました。

不意の一撃でキャラが消える。

あまりの衝撃に、何だこのクソゲーはw
と悪態を付きましたし、心が折れかけましたw
結局、その時は育成プランも見通せず、パーティを作り直しました。
で、次のパーティも中盤行き詰まり、クリアに至ったのはパーティは3つ目w

この頃になると、あの時、彼がロストしたのは何がまずかったのか分かるようになりました。
油断した頭で、彼を集中攻撃を受けるポジションに、貧弱な装備で立たせ、危険に曝していましたw
冒険者を十数人おじゃんにして、やっとあの頃、私は青かったと述懐できるようになったのです(苦笑)

ですがグリムガルは生きた人間が暮らすファンタジー世界。
ヒーラーロストの致命傷を喰らったからといって、ガラガラポンでやり直す訳にはいかない。
リーダー交代、欠員補充などに取り組む以前に、
不運な悪夢に襲われたと落ち込んでいる残されたメンバーには酷な展開。

ですが、この世界で生きていくためには、喪失に至った原因をもしっかりと糧にして行く必要があります。
本作は彼の死亡フラグが目立っていましたが、実はそれを経験則にしていくための伏線もしっかり仕込まれています。

そういう意味では、本作の物語は、ここでようやく始まったと言えます。
だから、唐突な死や、長歌に面食らっているプレイヤーにも、
こんなのクソゲーだと投げ出さずに、懲りずに挑んで欲しいなと願います。

『Wiz』もグリムガルもロストしてからが本番です。{/netabare}

第五話{netabare}
苦節四話。ついに正ヒロイン(私の脳内世界でのw)メリィちゃんが登場♪
しかも、中の人が安済知佳さん!

某吹奏楽部でトランペット吹いて「特別になりたい」とか「関係ないですよね」とか……。
高所から投げ下ろしてきたその声で、
メリィちゃんのツンツン通り越して、魔法障壁の如く取り付く島もない。
そんな態度取られたら、クリティカルヒットで悶え死んでしまいますw

と、取り乱すのはこの辺にしてw
マナトならどうしたか?そう考え始めたことで、
盗賊君がようやくリーダーに……そして、主人公としての道を、
好むと好まざるに関わらず歩み出した……。
第五話で改めて、ようやく物語が始まったと実感♪

主人公限定の特別スキル?ラッキースケベも回って来て、
いよいよハルヒロ君の時代ですw

もっとも本人はプレッシャーで死にそうですが(苦笑){/netabare}

第六話{netabare}

その昔、ロールプレイングゲームにおいて体力と魔力は、
自動回復する無限エネルギーではありませんでした。

『Wiz』の序盤から中盤戦に至っては、
気休め程度の効果しかない、数発分の回復魔法とポーションを、
節制して冒険を進めなければ、待っているのは全滅でした。

反面、ダンジョン攻略には中毒性もあります。
レアアイテムがドロップすればもっと奥に行きたくなる。
もっと強敵を倒して己の成長を証明したい。

こうして浮き足立ち、魔力のコスト管理と帰り道の確実な確保を怠った時、
魔力ガス欠による灰とロストの災厄が降りかかるのです。

本作原作小説『~グリムガル』、特に序盤の巻は、
このありがちな冒険者による失敗を現実感を持って再現した切り口が白眉。
そのポイントをアニメ版スタッフも熟知しています。

一話感想で私は序盤パーティーがやってはいけないことを
クイズとして勿体ぶって、はぐらかしましたがw

答えは冒頭、マナトがシホルのかすり傷を“一応”治療したシーンでした。

こんなHPが1ポイント減っただけで回復するような甘い管理をしていたら、
立ちゆかなくなることは目に見えています。

そして魔力ガス欠は最後、マナトが失われる決定打となったのです。

このことを残されたパーティが……。
よくある中級冒険者の壊滅を経験したメリイも自覚し、向き合って、
糧として乗り越えられるか否か……。

データー上の経験値だけでなく、プレイヤー経験値による成長をも物語として落とし込んでいく……。
このRPG愛に溢れた仕掛けに気が付いた時……。
私にとって『~グリムガル』が気になる小説から好きな作品になった瞬間でした。
{/netabare}

第七話{netabare}
「来る日も来る日もゴブリンゴブリンゴブリンゴブリン、
雨の日も晴れの日もゴブリンゴブリンゴブリンゴブリンゴブリンゴブリン」

話が進まない……。との批判も何のそのw

パーティの地道な再建と成長。
同じく地道なメリイちゃん攻略?が描かれる今回。

自分はパーティがもの凄く進歩した回だと感じました。

そう感じるのはきっと、私がかつて冒険者として、
数十分かけてやっとレベル一つ上昇するような、
時間の無駄使いを価値ある人生だと思う、
悪い感性を培っていたからだと思いますw

膨大な時間をかけてパラメーター1ポイント上げることに喜びを感じるか、
膨大な会話を重ねてメリイちゃんにパンを分ける偉業を達成したことに喜びを感じるか。

ニコニコ動画で視聴していますが、
放送後の評価が上がって来たのは、
単純に作品が地味な積み重ねを表現する描写が優れているというだけでなく、
ロールプレイングゲームに対する価値観の面で、
大分ふるい分けが進み、精鋭が生き残って来たw
そんな印象も抱いていますw
{/netabare}

第八話{netabare}
かつてロールプレイングゲーム(RPG)において、
敵、特にボス、イベントモンスターが壁となりパーティが挫折した時……。

プレイヤーは再戦に向け、相当な遠回りを強いられます。
ストーリーは一旦休止にして、パーティの再編成、装備の見直し、
自分たちを苦しめた攻撃パターンに対する対策。新たなスキルの習得。
そして、経験値稼ぎがてら、雑魚を相手に新攻撃パターンの試運転……。

こうした修正を経て、たどりついた奴へのリベンジ・マッチ。
あの時、有り金はたいて買った装備が、前回は耐えられなかった攻撃を受け止め、
新スキルの連動が奴の取り巻きを狩る。
壮大な物語より何より、これまで通用しなかった強敵に、
再構築した作戦が、はまっていく感覚……。
確かな手応えを感じ、思わず拳を握る……。
頭の中で、何らかの脳内物質が分泌される、この瞬間こそ、
RPGはゲームとして輝きを放つのだ。

ハルヒロたちも復讐戦に向け、タンク役の兜を値切り倒す等、
膨大な時間をかけて、この地に舞い戻って来た。

さぁ、時にゴブリンスレイヤーと揶揄されながらも、
仲間の仇討ちに執念を燃やしてきた、この底辺パーティの意地!
とくと見届けよ!
{/netabare}

第九話{netabare}
安全に冒険するルーチンワークを確立した場所から次の階層、エリアに進む。
『Wiz』のような古のRPGにおいてはこの判断にも勇気が必要でした。

何しろキャラが死んだら消えたりするわけですw
そろそろ強くなった気がするから、お試しで次に行って腕試しなんて、
生半可な覚悟では決められませんでした。

ましてや、例えば、仲間の首を斬り飛ばしたアイツがいるような……。
かつて進出して失敗したエリアに改めて挑戦する場合は、
尚更、決断は重たいものとなりました。

その場合、プレイしない時間は思考を整理するのに重要で、
どんな準備が整えば、次へ行けるのか……。
対策が組み上がり自信がついたらプレイに挑む……。

こうしたプレイしない間(ま)も含めたゲームプレイという
思い出を勝手に持っている自分にとっては、
今回の休日回もとても好感が持てる良回でした。

もはや……というより最初からそうですがw
自分にはこの作品はハマり過ぎて、客観的な評価は難しいですw
{/netabare}

第十話{netabare}
個人的に『~グリムガル』でアニメ化による
恩恵を一番受けたキャラはランタだと思います。

欲望に忠実、口も悪いw行動も身勝手w
でも彼なりにパーティのことは考えてはいるらしい……。

このことは原作でも言及されてはいましたが、
それをテキストベースで十分に理解する為には、行間を読み取る根気が必要でしたw
だからランタについては平坦な展開に起伏を与えるウザキャラ。
ていうかホント……ウザいw
という原作評価も少なくありませんでしたw

けれどアニメになって作画による表情やCV吉野裕行さんの声が付くと流れが変化。
スタッフのキャラへの入れ込みようはランタについても凄まじく、
アフレコでも“ちっぱい”の発音一つに監督、原作者交えた
話し合いが持たれる力の入れようw
これにより人間ランタの表現の深みが格段にレベルアップしました。

今回もランタは、死の前ではみな平等などと憎まれ口を叩くわけですが、
仲間と死別した時、もの凄く悲しい表情をしていたのもランタでしたし、
ゴブリン殺害の初悪徳(ヴァイス)を積んで、
一番、精神ダメージが顔に出ていたのもランタでした。

今回の自分の奇行?についての言い分にしても、
吉野さんが抑揚を付けて主張に哀愁も含んだ感情を乗せることで、
彼の立場もより理解できた気がしました。

その効果なのか……アニメ化して以来、特に中の人を中心に、
なんだかランタ好きが増えている気がしますw
これは暗黒騎士ギルドの門を叩く義勇兵が急増しそうな勢いw
アニメスタッフ・キャストの皆さんも
素敵な悪徳(ヴァイス)を積んでくれたものですw
{/netabare}

第十一話{netabare}
その昔『Wiz』の教会で蘇生失敗したキャラはロストし埋葬されましたが、
ダンジョンで全滅したパーティの救出が遅れた場合でも、
一定確率でキャラクターがロストしました。

彼らの死体は一体どこへ行ってしまったのでしょう……。

これを巡って当時、諸説妄想されネタになりました。
一番多いのが迷宮の壁に埋め込まれダンジョンの一部となった説。
次いで魔獣に噛み砕かれ跡形もなくなってしまったという説。

……そして一番考えたくない説として、
かつての仲間がゾンビなどのアンデッドとして
モンスター化したという説も囁かれました。

アンデッドの王が人間の世界を圧迫するという設定の
『グリムガル』の世界ではこの一番考えたくない説を取りました。

そして『Wiz』同様、かつての仲間であろうが、
死体のなれの果てを浄化できるのは神に仕える職業のみ。
震える心を押し殺して、役目を全うした神官に拍手を贈りたい。

そしてらしくない格好いい最期を見せようとしている暗黒騎士……。
勇気ある死によって完成する彼の武勇伝を、
今、何としても全員で阻止しなければならない。

……俺もランタがアンデッドとして蘇るなんてまっぴらゴメンだぜw
{/netabare}

第十二話{netabare}
最終回にして、ついに私の大本命w使い魔・ゾディアッくん登場!
口を開けばダメだ、無理だ、死ね、死ね、死ね……毛虫、毛虫、毛虫w
その他は主の血まみれのランタの周りを浮遊するだけw
うん!素晴らしいw全くもって役に立たんww

でも、ここまでネガティブなムードを煽られると、
目の前のくそったれな現実までギャグになってくる不思議w

ピンチになるとランタがゾディアッくんを呼び出すのは、
終わってる状況を乗り切る彼なりのメンタルコントロールなのかもしれませんw

で、注目のキャストが聞き慣れない方だったので調べてみると、
佐藤結良くんという子役だとのことw

未来ある子供に死ねだの、無理だの
無邪気にネガティブワードを連発させるなんて、なんて悪い大人たちなんだ!(苦笑)

……福嗣さんとモグゾーよりシンクロ率が上なのがじわじわ来ますがw


ともあれ、憎まれ口を交わしながらも、
矢や魔法が尽きたら報告しあえるようになったこのパーティ……。
毒舌に隠された本音を読み合えるようになったこの仲間たち……。

……ホント、いいパーティになってきたよw
{/netabare}
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 82

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

苦難と成長、別れと出会い。数少ない2期希望な異世界転生もの。

当たり前のこと、即ち王道をちゃんとやるとこんなに面白い。


異世界転生?


苦難と成長、別れと出会い、こういったRPGな世界の基本をしっかり抑えてるのになんで異色な感じなんだろうか?。それは即ち…(以下略)。


テンプレじゃない専門チームが彩る世界の淡い美しさ


中盤すぎがクライマックスだった感はあるかな


面倒くさい美少女ランキング上位なメリィ


チームのみんながちゃん生きたキャラとしてしっかり立っている心地よさ


転生系の他のはもういいからグリムガル2期希望


痛み、それは悲しいが成長を促すもの

投稿 : 2024/05/25
♥ : 35

84.2 3 ファンタジーで友情なアニメランキング3位
リトルバスターズ!(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2409)
13018人が棚に入れました
あの,一番辛かった日々。毎日ふさぎ込んでいた日々。そんな僕の前に,四人の男の子が現れて,僕に手を差しのばしてくれたんだ。「強敵があらわれたんだ! きみの力がひつようなんだ!」そう彼らは訴え,僕の名を訊いた。「…なおえ,りき」「よし,いくぞ,りき!」一方的に手を掴んで,僕を引きずるように走り出す。「ね,きみたちは!?」転ばないように必死についていきながら,そう訊く。「おれたちか? 悪をせいばいする正義の味方。ひとよんで…リトルバスターズさ」歯をにやりと見せ,そう名乗った。ずっと,そうして彼らと生きていたら,僕はいつの間にか心の痛みも寂しさも忘れていた。ただただ楽しくて…いつまでもこんな時間が続けばいい。それだけを願うようになった。

声優・キャラクター
堀江由衣、たみやすともえ、緑川光、神奈延年、織田優成、やなせなつみ、すずきけいこ、若林直美、田中涼子、巽悠衣子、徳井青空

Key’s さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Refrainを見てから見直してほしい・・・

あらすじ

主人公・直枝理樹は、幼馴染である棗恭介、
その妹である鈴、同じく幼馴染の井ノ原真人、
宮沢謙吾と共に全寮制の学校に通っていた。
彼等は昔、何かを悪者に見立ててそれを成敗する
正義の味方「リトルバスターズ」を結成し、
色々なことをしてきた。

両親と死別し塞ぎこんでいた理樹にとって、
自らを外に連れ出し広い世界を教えてくれた
その存在は大きかった。
時に無茶苦茶で考えられない行動をする彼等に
巻き込まれながらもそのことを楽しく感じて
彼らと一緒にいた理樹は、
「ずっとこの時が続いたらいいのに」と考えていた。

ある日、3年生である恭介が就職活動から帰って来た。
理樹は「リトルバスターズ」の4人に、
「昔みたいに何かしよう」と持ちかける。
それを聞いたリーダー・恭介は近くに置いてあったボールを拾い上げ、宣言するのだった。

「野球チームを作ろう。
……チーム名は、リトルバスターズだ!」

そこからリトルバスターズとしての
新しい物語が始まる・・・



感想

このアニメは青春と友情のお話
友達(基本女の子)の悩みを
主人公の理樹は解決するというのが
1期の主な話である


まず最初にいうと僕は
このアニメの原作のゲームを全部やっていますし
Key作品はほとんど好きな僕が
特に好きな原作のゲームはこのリトルバスターズです♪

もちろん期待してたんですが
やっぱり京アニじゃないということで
少し不安だったんですが
思ったほど酷くはないと思う

原作のあの長い話を
良く24話で上手くまとめた方だと思う
及第点はあげられるレベルだと思う

原作を知ってるかどうかで評価は変わると思う
アニメから入った人は
やっぱり所々分からない所があり
(それがRefrainへの伏線なんですが)
他にも尺の都合でちょっとカットされてる所もあり
キャラの掘り下げが足りていないと思う
最終回も知らないと意味が分からないかも

でもこの作品はRefrainからが本編というか
1期はほとんど全て伏線を張っているような
段階なので2期を楽しみにしててください

Key作品によくある奇跡の演出なんかも
今回もありましたがその意味が分からなかった人も
2期のRefrainを見れば
なるほどと理解できるように出来ているので見てほしい

それにBGMはほとんど
ゲームのオリジナルとアレンジなので
基本音楽はやっぱりいいです
そこはKey作品らしいですねw
OPとEDも好きだったな特にOPが好きだった

それに基本ゲームと
声優が変わってなかったのも嬉しかった
理樹とささみの声優は民安さんじゃなくなったが
その方が民安さんの負担も減るし
掛け合いもちゃんとできるし
なにより声が合っていたので良かった♪
美魚の声優の河原木さんは妊娠中だったので
出れなかったですが代わりに出た巽さんの声でも
違和感なく見れたしRefrainでは
河原木さんに戻るので嬉しいです♪


最後に何度も言いますが
2期のRefrainからが本編なので
アニメから入ってつまんないと思った人も
途中で見るのをやめてしまった人も
2期のRefrainを見た後で
この1期を見直すと評価が少しは変わると思います
なので是非1期を見てない人も見た人も
Refrainを見て欲しいと思います♪

投稿 : 2024/05/25
♥ : 133
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

リフレイン10月放送決定キタ━(゚∀゚)━!

リフレイン公式サイト
http://www.litbus-anime.com/
泣きまくれるんですねわかります。
いやぁKey史上最高に好きなのでもう期待値∞です。
早く見たいいいいいい!!!!


□関連URL
http://litbus-anime.com/ 今までのリトバス公式
http://litbus-anime.com/refrain/index.html リフレイン特設
http://www.litbus-anime.com/ リトバスリフレイン公式

クラナドから正妻を引いて青春と人数増量って感じでした。
2期に大いに期待出来そうです。

無駄な記憶が無ければもっと楽しめたかもしれない。
クラナドの事を知らない状態でとか色々記憶を消したフラットな状態で
見ることが出来たらもっと感動出来たんだろうと思います。
歳を取るって本当に嫌なものだなぁと思ってしまいました。

2期が終わったら点数調整改めてしたいと思います。

しかし今回は惚れるキャラがいなかったなぁ…
強いて言えば西園さんがましって感じかなぁ

──────────────ゲーム感想────────────

我慢できなくてゲームやっちゃいました。
マジで最高でした。クラナドよりこっちの方が全然好きです。
最高に青春であり最高の仲間でした。
2期のリフレインは完全に青春でしょうねっていうかそっちが本編ですね。
1期見てハーレム系とか思った方は是非とも2期に期待して欲しい。
超青春物語がリフレインでは始まるので期待して欲しいです。

アニメとゲームでの印象の違い
こまりちゃんの印象とクドの印象が全然違った。
それと見た目が凄い違うのが三枝。
まったく違うと言っても良いくらい違うけどアニメのほうが断然良い。

まぁアニメはじっくり見てなかったせいもあったのか…
ただアニメのほうが全員可愛く見える。
このアニメは本当にリフレインまで見ない事には評価は出来ないものだと思います。
1期を見たなら絶対2期も見て下さいね!
待ちきれない人はゲームをやってくださいね!
泣ける度合いで言えばクラナドの方が高いかもしれないけれど、リトルバスターズはリフレインで全ての期待に答えてくれる物語です。
いやぁ本当に良い話しでした。
ってか無茶苦茶好きになっちゃいました。
ゲームを終わってからもアニメを何度も見返してしまいました。
ゲームではリキ(主人公)以外の視点もあるので超お勧めです。
同じシーンを何度も繰り返しますが、視点が違うのでその時思っていた事等が詳しく伝わってきてとても感情移入しやすい形になっています。
強いて言うなら主人公の声を全編フルボイス化して欲しかった…

これぞ青春物語ですね!
2期でどの程度何処がどう採用されるかかなり不安ですけど期待したいです><
BEST10が入れ替わるアニメ確定。
2期が終わったら書き換わる予定です。
────────────────────────────────

アニメ見ながらコメント的なノリでメモった感想は↓

ニコニコで1話見ておっこれはまさか青春物語が始まるのか!?
何かワクワクするじゃんどうなるんだろう!
きっと面白いものが見れるに違いない!おっ野球か!いいね!
そしてメンバー集め…あれ?女の子?あぅあぅぁ~^q^?
なんか変だと気付いたのでググったらなんと…

18禁恋愛アドベンチャーゲーム…えっ… あっ…

おいっ俺の青春を返せ!
いや違うな…
おいっ俺の期待を返せ!

謎のあぅあぅぁ~キャラがイライラする^q^
しかしコメントもあってかツッコミが入るので面白いかも
あれ?実はこまりちゃんいい子だったのか!?

{netabare}老人ホームでご奉仕とか素晴らしい子じゃん!
うーんしかしこの声受け付けないなぁ…
やたらと切ない儚げな話ばかりする子だなぁ…そして謎の猫の死体。

グッときました。一気に引き込まれました。

昔のお兄ちゃん…もうなんかこの辺から涙腺が…
画面が見えなかったんですよコメント的な意味で!
いや違うか…
目から汗が止まらない…{/netabare}

あぅあぅぁ~とか言ってスイマセンでした;;
もう二度とそんな事言いません( TДT)ゴメンヨー
{netabare}こまりちゃん{/netabare}ルートでしたね。

────────────ここから7話──────────────

雰囲気は一気に変わり明るい展開に!あれ…
なんかまた続々と女の子が増えていく…

{netabare}風紀員がエンジェルなんとかの主人公っぽい見た目の…二木さん!
三枝さんやんちゃだなぁ~っと思ったらチョロインだったのか…
なんだこの白い帽子の帰国子女どっかで見た事あるような…なんとかインデックス!
能美さん犬だったのか… しかしクドリャフカってなんだよ!
西園さんなんかどっかのKEY系の天才少女系!?
佐々美さん@がんばらない

ナルコレプシーってなんぞ!?何が起きた…
なんか思わせぶりだったけどすぐ起きてんじゃん。同じ日なんでしょ?これ…

う~んどれもこれもどっかで見たようなのと同じような感じだなぁ…
しっかし一気に増えたな女の子ばっか…{/netabare}

やっぱりハーレムアニメだったのか
ここまでキャラ紹介ばっかでしたね。ってかキャラがやたらと多くね!?

────────────ここから10話──────────────

{netabare}西園さん{/netabare}ルートかな

{netabare}なんかほんとどっかの天才少女ことみちゃんっぽいなぁ…
あれなんのアニメだっけなぁしかしまぁなんだ眠い…
ってあれそういやいつ野球するんだよこのアニメ…
サッカーのほうが好きだから別にいいんだけどさ
Pちゃん…なんだろうこの取ってつけたような感じの話は…
だんだん忘れていく設定なんかうる星やつらの映画で同じようなネタあったような
いやあれは違ったかな他にもなんかあったような
双子?影が無い…二重人格だったのか幻覚障害だったのか{/netabare}

なかなかいい話だったなぁ…

────────────ここから15話──────────────

なんだこののっけからのホモ展開…
っと思ったら今度はハーレム展開…


今回は{netabare}三枝{/netabare}ルートかな

{netabare}なんだこの茶番裁判…切れた…
風紀委員長と三枝は髪の毛の色が同じだけどなんかありそうな予感と思ってたらやっぱりか…

3Pしたって事?両方と同時期にやってたって事?なんかよくわからんのだけど
なんなんだこの糞設定… ってか犯罪者親父が恭介にしか見えない件
糞設定のせいで入り込めない…ってかこれまた女の子の分裂話…こっちは本物か…
なんか色々設定がありえないだろう{/netabare}

あれ…? 目から鼻水が止まらない… あれ…? なんか鼻水まみれに…
何を言ってるかわからないだろうけど俺も何を言ってるのかry
むっちゃクチャいい話しじゃねぇか馬鹿野郎!

────────────ここから19話──────────────

おいおいこまりちゃん設定がおかしくね?アホの子じゃなかったのか…
モブがクズすぎて清々しい

{netabare}クドは天才なのか馬鹿なのかわけわからん
言語が苦手な割に並行宇宙論とか矛盾してないか?
っと思ったら特化型の天才だったのか
{/netabare}
いい仲間になってきたな!青春だ!
あっあれ?なんだここで終わりか。

20話

{netabare}さささささ ささみ ざざみ さささささ ささっさささ
おいっ「さ」ばっかじゃねぇか!わけがわからんぞ
ってか印象うっす{/netabare}

どうやらルート分岐なくなったのかな…

────────────ここから21話──────────────


{netabare}クドリャフカ{/netabare}ルート

{netabare}喋り方が凄く凄く…
いやいやいや脱ぐなよそりゃ無いわ引いたわ。
まぁ所詮18禁ゲームだもんなぁ
昆布食いたい… っておーい話が急に壮大だな!
星空を見ながらあれはデブルックスってこの演出どっかで見たぞ
なんとか語のやつじゃねぇか!
ロケットェ… ちょっとこれはわざとらしい展開に…
のめり込めない…

22話

唐突に思い出したなぁ 牢獄ってなんだ…
お母さんがロボティクスなんとかの萎みたい
シリアス場面なのにいちいち人数多いのに吹きそうになる
また同じ時間を?また?まただと!?おい恭介何を知っている!
急にざーさん登場!電話のシーンはリーディングしゅーくりーむか?
ニプーハニピアー いつの間にか凄い引きこまれてた

23話

おいおい話が壮大だなぁ暴動とか いきなり大爆発…
鎖に繋がれて急に陳腐になっちゃった…
また同じ時間を… 一体何が… は?え??えっとなんで鎖が取れたの?
なんで裸マント!?え?なに?いつ脱がされたの?色々イミフすぎる…
え?日本に着いてる?は?なんだこれ… ママン結局どうなったんだ?
完全に理解不能なんですけど…{/netabare}

────────────ここから24話──────────────

{netabare}すっかり忘れてた謎の手紙…これが超展開の鍵なのか?
手紙の主… 白猫… 初めて見た絵本…
悩みが晴れた小人さんたちは消えていく…
なんかエンジェルなんとかみたいな匂いがしてきた。

25話

謎の絵本は一体… いきなり野球の試合ってどういう事?
練習いつの間にやってたんだよ!そうか画面凝視してなかったから
俺の知らない所で練習してやがったのか!
飛び降りても死なない…だと…!?なんですかこの壮大な茶番激は…
やっと青春らしくなってきたなぁ

最終話

えっとけんごのキャラ壊れすぎてつまらない…
最終回のノリってやつなのかこれ
結局まともに野球やったの最後だけじゃないのか?
まぁ世界の秘密は2期リフレインに期待ですね!
エンジェルビーツ臭がプンプン漂ってくる…{/netabare}

────────────ここまで────────────────

アニメ好きな人は皆知ってるのかな?ラジオ番組がある事を…
最近知ったばっかでまさか08年からずっとラジオやってたなんて全然知らなかった。
「ナツメブラザーズ!」「リトルバスターズ!R」
近頃聞いてます。ハマってます!
※変態しかいないラジオですので要注意!!
ネタもいちいち古いので30以上の人向けな感じがしてならないw

某サイトでコメント見れるので一緒に見ると盛り上がるかと…
なんか内容がぼちぼちエロい事もしばしば…
露骨なエロと言うよりは恭介の策略にハマる鈴。
恭介が自らエロボイスも豊富!
16回目はエロすぎてやばいので要注意ww

男向けでもあるし、恭介ファンにとっても腐女子にとってもかなり満足出来る内容になっている気がします。
いやぁ実に面白い!男も女も恐らく楽しめる。
ヒロイン役はエロゲ声優ばっかなんですね!
声優もちゃんとエロ枠と一般枠があるのは知りませんでした。
民安ともえ(鈴)のファンになりました。
緑川さん(恭介)は声だけはずっと知ってたけど調べたらこんなに私の知っているアニメに出てたとは…
なんか過去の記憶が全てつながった気がしました。
この人面白いわw

※ってか露骨な下ネタまみれですwもうエクスタシー付けろよレベルw
緑川さんあんた天才だよ!罠にかける天才すぎるって!
爆笑したよ本当にw

「ナツメブラザーズ!(21)」になってからはぶっ飛ぶすぎてヤバイですねホントにw
酒飲みながら見てると素晴らしく美味しい酒の肴になりますね!
やこちゃん(クドリャフカ)が可愛すぎてヤバイヤバイやばい!!!
年上の女性を可愛いと思ったのは今まで生きてきた中で初めてかもしれない。でも結婚してらっしゃるようなので旦那さん羨ましすぎる><仲良くいつまでも暮らして欲しいです!


現在も続いてるラジオ番組↓「リトルバスターズ!R」
http://www.onsen.ag/program/litbus-r/index.html

近頃アニメのラジオにハマりすぎてアニメ本編が捗らない(;´Д`)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 45
ネタバレ

カルマるかIS さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

J.C.STAFFの本気(最終話までの感想&各キャラ√考察)

         ~各キャラ愛称チェック~
第十九話の最初にでてきた内容をかってに愛称ということにして作りましたw

~目玉焼きにかける調味料は?~

1、ケッチャップ      2、塩コショウ

3、醤油          4、マヨネーズ

5、醤油とコショウ     6、ソース

7、何もかけない 七個のうちどれかを選んで下さい

~結果発表~
{netabare}1のケチャップを選んだあなたは「子毬」との愛称がいいですね。甘いお菓子を食べればいいことあるかも

2の塩コショウを選んだあなたは「美魚」との愛称がいいですね。若山牧水の短歌や本を読めばいいことあるこも。

3の醤油を選んだあなたは「クド」との愛称がいいですね。犬とじゃれあったり平行宇宙論の勉強をすればいいことあるかも。

4のマヨネーズを選んだあなたは「葉留佳」との愛称がいいですね。ラッキーアイテムとしてビー玉をもっていればいいことあるかも。

5の醤油とコショウを選んだあなたは「鈴」との愛称がいいですね。たくさんの猫とじゃれてみんなに名前をつけてあげればいいことあるかも

6のソースを選んだあなたは「姉御」との愛称がいいですね。全国学力テストで一桁になればいいことあるかもw

7の何もかけないを選んだあなたは「真人」との愛称がいいですね。筋肉をつけまくってムキムキになればいいことあるかも{/netabare}



このアニメはKeyというゲームブランドの第六~七作目のゲームをアニメにしたものです。僕的にKeyのアニメにはそれぞれコンセプト?といいますか題材があると思って見ていました。
「CLANNAD」には「人生」
「AIR」には    「家族」
「Kanon」には  「奇跡」
のようなものを題材にしてるのかなと思います。もちろん今作のリトルバスターズにもあると思います。それは「友情」です。「青春」と思う方もいると思いますが僕はこの「友情」を意識しています。人それぞれ自分の感じるように見てくれればよりいっそうリトルバスターズを楽しめるはずです!
今までのKeyのアニメと違う点が一つありそれはアニメーション製作会社が「京都アニメーション」から「J.C.STAFF」に変わってしまったことです。今まで京アニに見慣れた方は抵抗が強いと思いますが大丈夫です!とてもうまくまとめられていて面白&泣けます。

      
         ~製作スタッフ紹介~
企画者は「麻枝准」さん。麻枝准さんの紹介だけは少し長めにさせていただきます。お付き合い下さい
麻枝准さんはKeyを人気ゲームブランドにした人物であり泣きゲーを作った第一人者とも言われています。 麻枝准さんのすごいところは、ゲームシナリオライターのほかに脚本や作詞、作曲もやっておりほとんどの製作に関わっています。「麻枝准」さんの企画したアニメはリトルバスターズのほかに「AIR」「CLANNAD」の作品があります。知る人ぞ知る名作ばかりです
企画ではないのですが「Angel Beats!」の脚本も書かれています。

「原画」は「樋上いたる」さんと「Na-Ga」さんです
「シナリオ」は「麻枝准」さん「樫田レオ」さん「都乃河 勇人」さんで後1~2人いらっしゃったと思いますが忘れてしまいました。ごめんなさい
「音楽」は「麻枝准」さん「折戸伸治」さん「戸越まごめ」さん「MintJam」さんです。上と同じく...本当に申し訳ございません

         ~OP&ED紹介~
OPは「Little Busters! ~TV animation ver~」
作詞、作曲とも麻枝准さん 編曲がMintJamさん
歌手がRitaさんです

EDは「Alicemagic~TVanimation ver~」
作詞が都乃河 勇人さん   作曲が折戸伸治さん
編曲がMintJamさん  歌手がRitaさんです

なんかすごい長くて見づらいレビューですいません。忘れてしまったり誤りがある可能性もあるのでまた再更新します


~葉留佳√考察~{netabare}美魚とは違い複雑すぎる内容が少ないからここでは内容の補足と原作との違いを中心的に書いていこうと思います。(前回と少し違う書き方をするので見にくくなるかもです。)

1~真実を知っていることで見える違い~
まずは原作プレイ組としての言いたいことですね。初視聴の方は葉留佳に必要以上に強くあたるかなたに少し怒りを覚えたかと思います。もちろん僕も最初にやったときはそうなりました。だけど真実をしってから見たこのアニメは最初とはまったく違う思いが生まれ、感動が二倍になりました。何回も言っているのですが、もう一度葉留佳√を見直してください。今の状態でスッキリした方も多いでしょうがそれとは違うよさが見つけられますよ^^

2~かなたが葉留佳に強くあたる理由とは?~
まあ、最後まで見た人は答えが見つけられてると思いますがアニメでちょっと薄くなってる場所があるので補足します。
この二人は時期跡継ぎを決めるために比べられてきました。なにをとっても全てを葉留佳の上をいくかなたは一つだけ「卵料理」は出来ないと嘘をつき葉留佳に「希望」をあたえます。だけどそれだけでは葉留佳の精神がもたないと思ったかなたは「自分を憎ませる」ことで生きる理由を葉留佳に与えました。アニメであったように本当はかなた自信そんなことはやりたくなかったけど大切な「妹」を失いたくないがために何十年間も同じことを続けました。自分が絶対にやりたくないことをやらなければ救えない。なんて理不尽なんでしょうね。

3~じゃあアニメと原作ではなにが違うの?~
大きな内容としてはほとんど変わらずに再現されていたかと思います。最後の写真といい伝えるべきことは伝えてありました。けど唯一大きく違うのは理樹の関わりでしょうかね。アニメでは「友情」メインなのでたくさんのメンバーが関わっていましたが、原作では理樹が本当に一生懸命葉留佳のために協力をして時には仲間と協力し問題の解決をしていました。かなたの腕の傷についてですが、気になる方も多いでしょうが二期があったときにかなた√をアニメ化する可能性もあるので伏せておきます

4~三枝昌が葉留佳に真実を伝えなかった理由~
アニメではここも薄かったきがしました。まあ、きずいてる方もいると思いますが結論から言うとかなたと葉留佳の二人で行ったからです。ほとんど内容として出てこなかったもう二人の親と決めてあったようです。もしかなたと葉留佳の二人が「一緒」に聞きにきたらそのときは真実を伝えようという決まりでした。だけど葉留佳は最後に聞くのを断りました。それはもちろん真実をしってもなにもないからです。もう恨むこともやめたのでそれを聞いたところで変わらないときずいたんでしょうね。結局どっちがどっちの子供かはあかされていなかった気がします

とまあ、このくらいでしょうかね。今回も長々とすいませんでした。また気がついたことがあったら追加しておきます
(前回も言ったとうりあくまで僕の考察なので信じすぎにはきをつけてくださいね^^){/netabare}


~美魚√考察~{netabare}ここではあまり美魚√に関心がもてなかった人、持てたけどあまり意味が分からなかった人に僕なりに考えた美魚√の解説をしていこうと思います(わかりにくい部分が多いかもしれませんが僕なりにがんばるつもりなので多めにみてください)
まずはアニメの中でもあったセリフなどの伏線回収をしていこうと思います。重要な部分やセリフは「」で囲みますね。

「終わりの始まる場所」これは前回の第十三話のタイトルですね。この物語の始まりとなった場所である海辺、それが「終わりの始まる場所」ということです。美鳥と再開し美魚が消える場所。美魚はここを自分が消えるべき場所であり、美鳥と入れ替る場所と決めていたんでしょうね

「風に乗り 白い翼で 君と行く 青の狭間の 常夏の島」美魚が短歌コンクールに応募したものですね。この短歌から感じてほしいのは美魚は優勝しようと応募したのではなく今の自分の気持ちを短歌にこめています。じゃあ、なにが言いたいの?ということで部分的に解説します。この短歌は第十二話での美魚の気持ちを表しています。「風に乗り 白い翼で」これはそのときに見た紙飛行機をたとえたものですね。順番がかわりますが「青の狭間の 常夏の島」同じときに理樹と美魚が行きたいと言っていた場所であるハワイを指していますね。次がもっと重要な「君と行く」このセリフに本当の美魚の気持ちがでています。理樹は美魚が「白鳥」のように一人になりたいと思っていますが、このセリフから分かるように「君と」いわゆる理樹やリトルバスターズのメンバーと一緒にいたいという気持ちがでていますね。

「白鳥は 哀しからずや 空の青 うみのあをにも 染まずただよふ」若山牧水の短歌であり美魚√の最重要の鍵でもあります。この短歌はなにものにも染まらないでたった一人で海にいる白鳥の切なさを歌っています。美魚もそのようなセリフをよくいうかとから上のように理樹が勘違いをしていて、物語を複雑にしています。この短歌の「白鳥」のたとえを「美魚」ではなく「美鳥」に変えてみて下さい。そしたらだいぶ謎が解けてくると思います。ここからは美魚の視点でいきますね。美魚は美鳥という存在をなにもない世界においてきてしまったことをとても後悔しています。このことがあってから孤独の白鳥である「美鳥」と変わってしまおうと思い始めます。そしてその入れ替わる場所は海辺。つまり「終わりの始まる場所」と繋がるわけです。

最後は「美鳥」と「美魚」そのものについての解説をしていきますね。子供の頃のおとなしい自分ではなく、自分にたりていない明るい心をもった美魚が自分自身で作りだしたもう一つの自分というものが「美鳥」という存在にあたります。「美魚」と「美鳥」の二人がそろうことで本当の自分と認識していますところが日がたつにつれて「美鳥」の存在が「美魚」の心の中から消えていきます(病院にいっていたことから精神安定剤のような薬を打っていたのかもしれませんね)そして完全に「美鳥」を忘れてしまったことにより二人で一つだった関係が崩れてしまい、不完全な自分になってしまったから「影」がなくなってしまいました。「美鳥」を消してしまったという罪を感じている「美魚」は孤独の白鳥は自分がなるべきで、「美鳥」はこの世界にいるべきなんだと理解したことにより孤独になろうと願い続けることになります。海辺で消えようとした「美魚」を理樹は「生きよう」という強い思いにより消えるはずの「美魚」を助け出すことに成功しました。「美魚」と「美鳥」がちゃんと一つになることで最後にみせた「笑顔」を取り戻すことができたわけです。

もう一つだけ言い忘れたことが一つあったので追加します
「善意と悪意」これを言わずに美魚√は語れませんね。アニメではあまり強調していませんでしたが原作ではいい方向に進むか悪い方向に進むかを決める重要な部分になります。まず、この「善意と悪意」というのは簡単に言えば「美鳥」の言葉を信じるか信じないかです。「美魚」のいる場所を海辺と教えてくれた「美鳥」の言葉を善意と取った理樹はその言葉を信じて海辺に行き「美魚」に会うことができました。この部分をおろそかにしてしまったのはちょっとマイナス点ですが本当の真実を知ることでそういう矛盾や疑問を解いてくれればなによりです

(決め付けてるような部分がおおいですがあくまで僕自身の解釈なので信じすぎるとまったく違う部分もあると思うので気をつけてください。とても見にくくなっていますが自分なりの解釈もまぜて本当の意味で理解してくれるとありがたいです{/netabare}

最終話「最高の仲間たち」視聴しました~{netabare}言葉にはできないような気持ちが今ものすごく高ぶっています。とりあえず半年の間スタッフのみなさんありがとうございました。個人的に大満足です。まあ、こういうのはおいといて感想ですね。理樹がリーダーになりポジションや作戦を悩んでる理樹を見て助けの手を差し伸べる女性キャラのやさしさはいいものでした。理樹自身あまり気付いてないけど助けられたから助け返しその助けられた人は本当に感謝しているということも理解できたと思います。いつもだったら困ったら恭介に相談し解決していますが今回は自分の力で解決できましたね(女性キャラの手助けはさっきも言ったとうり理樹が救ったから救い返されたので理樹自身の力といってもいいでしょう)理樹の生長が見られたということです。一期目はとてもさわやかに終わり気になった方もいるとおもいますがCパートで「リフレイン」というのがでてきましたね。簡単に言えば二期であり、リトルバスターズの答えです。そしてリフレインこそが本当のリトルバスターズの始まりでしょう。言い方が悪いかもしれませんが一期はリフレインのための伏線です。ここまでのつなげ方がとてもうまかったこともあり早く続報がこないか待ち遠しいです。一期にちりばめられていた気になるところはリフレインを見て解決してみて下さい
とりあえずここまでお疲れ様でした!ありがとう!リトルバスターズ最高!{/netabare}


第二十五話「最後のひとり」視聴しました~{netabare}今回は感動、笑い、熱血ととても詰まっていましたね。最後の謙吾がホームランをうつシーンは書き方を変えてたしゲームだと簡単に打っていたけどアニメでは古式に大切なものを伝えるために諦めずにがんばっていた謙吾には胸を熱くさせられましたね。リトバスのいいところのひとつとして女子キャラだけではなく男子キャラもしっかりと目立てているところですよね。むしろ男子キャラがめっちゃかっこいいというのが一つの特徴であるとも思えます。このあとの野球もきになるでしょうがやはり物語の真相も気になっている人も多いでしょうが一期はそろそろおわってしまいそうなので寂しいですね。次回も熱い展開に期待です{/netabare}


第二十四話視聴しました~「鈴ちゃんが幸せならわたしも幸せだから」視聴しました~{netabare}今回は鈴と子毬が主役てきなポジションにいた回でしたが物語の核の部分を少しずつついていました。子毬といるときの鈴の笑顔は本当にほほえましいですね。さらに今回は子毬の助けをかりながらも一人で課題を解決するという鈴自身の成長を感じました^^最後の屋上のシーンの演出はスタッフに本当に感謝です。最高の雰囲気のなか子毬らしさを前面におしだし重要な伏線もしっかりと残していたので文句のいいようがありませんでした。次回は誰もがきにしていた野球の試合っぽいです!新キャラもでてくる可能性が高いのでとても楽しみですね{/netabare}


第二十三話「あなたの大切なもののために」視聴しました~{netabare}あ~なんか惜しかったな。さすがに複雑すぎるクド√をうまく再現するのは難しかったようで、雰囲気は本当によかったのですが内容が少しかけている気がしました。アニメしかみてない人もそうですがゲームをやった人からみても「ポカーン」としてしまう場面が多かったです。しかしここで解説をしてしまうと物語のネタバレも含んでしまうので今回は√考察ができないのが残念です。このアニメが完全に終わってからみればクド√は今の状況よりも解決できますが他の人の考察なども見たほうがいいかもです。(絶対に今の状況で考察などは読まないでください。)そろそろ最終回がまじかです!いつ野球やるの?と思っていますが気にせずにいきましょう!{/netabare}


第二十二話「わたし、必ず戻ってきます」視聴しました~
{netabare}「悲しい思いをするくらいなら辛いことから逃げてもいい」これは鈴の考え 「この先に悲しいことがあっても辛いことに立ち向かうべき」これは理樹の考えとクドの答え。みなさんはどちらが正しいと思いますか?そんなことはその状況にならないとわからないですよね。だけど、そういう考えをこのクド√では感じてほしいのが僕の願いです。
今回も話の作り方は文句のいいようがないできでした。それぞれのキャラにそれぞれの思いがあり、クドを思う気持ちがうまく現れていました。話のスケールがおおきすぎて感情移入がしにくいという人はもっと簡単に考えてください。仲の良い人が自ら辛い道に行こうとしていたらなんと声をかけますか?理樹も言っていたとうり言葉にすることは簡単です。そういう思いと照らし合わせてみるのもいいですよね。次回も楽しみです{/netabare}


第二十一話「50ノーティカルマイルの空」視聴しました~{netabare}
クド母がロリロリしてましたね~クドのメイドも可愛い~とか思ってたらあれですよ...クドと理樹が外で喋ってる場面は雰囲気のつくりかたとBGMがよかったと思います。来週からはクドの鬱展開が始まりそうです。クド√はいろいろとややこしいのでがんばってほしいですね{/netabare}

第二十話「恋わずらいをいやせ」視聴しました~{netabare} 鈴がめちゃくちゃ可愛い。いや、くちゃくちゃ可愛いですね!今回はいつも以上に演出をがんばっていましたねw日常回としては相当レベルが高いきがしました。ゲームでは描かれていなかった相川の顔と鈴が佐々美にメアドを聞き出すシーンがあったのでうれしかったですね。次回からまたクド√に戻るみたいですね。次回も楽しみです{/netabare}



第十九話「きっと、ずっと、がんばるのです」視聴しました~{netabare}なんかクドがちゃんとでる回は作画とシナリオからものすごい本気を感じますね。製作側はぜったいにクド推しですねwテストのときに「雨のち晴れ」の印すとがながれたのはうれしかったですね。
なんだかんだでいい回でしたがところどころにちりばめられてますね。ちゃんとクドが年下ということを説明していたし、はるちんとかなたが一緒に勉強というとてもほっこりな場面もありましたね。マークシートのずれは結構あるあるですよね。僕もわからない問題を飛ばして次の問題を進めてくとつめて書いてしまうことがありましたがさすがに気付きました。姉御は本当にかっこよくてまさに姉御!ってかんじです。今回のMVPははるちんですね。あの場面でいっしょに補習をうけるやさしさは一人がつらいことを知っているはるちんだからこその行動ですね。今回のオリジナルエンドはとてもよかったと思います。とんちんかんなクドも大好きだー!クド√に入るかと思ったらここでいったん休憩でだいぶ前にやった課題の話ですね。あんまり覚えてない人が多いんじゃないかな?次回はまさかのささささささささ(笹瀬川佐々美)の再登場ですw次回も楽しみですね{/netabare}



第十八話「答えは心のなかにあるんだ」視聴しました~{netabare}
~ひとりが辛いから二つの手をつないだ。
ふたりじゃ寂しいから輪になって手をつないだ~               
                 byリトバスOPより
リトルバスターズのOPの歌詞であるこの部分はもっとも葉留佳√に関係するきもしますね。ひとりじゃつらいときは葉留佳とかなたの二人で乗り越え、それでも寂しいなら家族や仲間といっしょにいよう。葉留佳も言っていたように自分の居場所でありとっても簡単な答えだと思います。
今回のエンディングのもって行きかたといい原作をも亮がする完成度だと思います。もっとちゃんとした感想は√考察の場所で喋りますね{/netabare}     

第十七話「誰かにそばにいて欲しかったんだ」視聴しました~{netabare}胸が苦しくなりもうやめてあげてほしいと思う方が続出しそうなくらいとても重い話でしたね。最後の引きがとてもよかった印象を受けました。双子の入れ替わりトリックは「ひぐらし」でもありました。この二作品を見て思ったのは双子のキャラは声優が同じことがありますが瞬間てきに声を変えるのは本当にすごいことですよね。この話に終止符を打つであろう次回がとても楽しみです。
ここからはリトバスの原作ファンとしていいたいことを言っていきます。美魚√でも言ったように恋愛が出来ないから友情メインで進んでいるアニメバージョンですがこれもまたいいですよね。真人や恭介のちょっとした言葉一つ一つにとても心を打たれます。次の感想でも言うと思いますがこのはるちん√が終わったらもう一度見てください。新しい視点でみれるかと思いますよ。{/netabare}


第十六話「そんな目で見ないで」視聴しました~{netabare}今回から僕の一番好きなはるちん√突入ですね。話数が少ない分やはり展開が速いですね。たぶん原作未プレイの方はついてこれてないと思いますがここで喋るとうっかりネタバレ発言をしてしまいそうなので難しいところは√が終わってからまとめることにします。今のところ順調にきているので個人的に一番の難関であるはるちん√をどうアニメらしくするかが期待ですね{/netabare}

第十五話「ムヒョッス、最高だぜ」視聴しました~{netabare} 濃厚なホモ&百合回でしたが個人的には「ムヒョッス最高だぜw」の一言です。ゲームだと理樹視点だったぶん原作組も初視聴の方もおおいに楽しめたんじゃないでしょうかね。OPとEDの映像にも変化があって胸が熱くなりましたね。美魚√が終わってからちゃんとOPもEDも美魚の日傘をちゃんとけしていて細かいところまで気を使ってくれたことに感謝です。今からちゃんと感想書いていきますね。シリアスが終わってお疲れ回をかねたリトルバスターズの女子メンバーの日常的な一面がきれいにでてました。美魚もちゃんと和のなかに入って楽しそうにしていたのでほほえましいです。理樹と恭介のホモ疑惑はおいといて新聞紙ブレードをここに組み込んできたけど違和感なく進んでいき、おもしろいネタをが満載のちょう豪華で大満足です。こういう日常からのシリアスが本当に弱いんで心してかかろうと思います。次回からはまちにまったはるちん√です!個人的にめっちゃ好きなのでこの短い話数でうまくまとめれるかが大きなポイントになってきますね{/netabare}


第十四話「だからぼくは君に手をのばす」視聴しました~{netabare}恋愛がないから少し心配していた美魚√でしたが完璧なまとめかたで感動しました。作画も10点演出も10点まとめ方も10点でもんくなしの満点でした。原作未プレイの方の反応はどうなんでしょうかね。少しポカーンとなる部分もあったと思いますが、時間があれば十二話あたりから見直すの良いかもしれませんね。雨のち晴れも最高によかったです。次回はちょっと一休みでお泊り回でしょうね、とっても楽しみです{/netabare}


第十三話「終わりの始まる場所へ」視聴しました~{netabare} 今回は突然のファンタジーで驚いた方がほとんどだと思います。美魚によく似た美鳥この二人の関係がとても気になる回でしたね。今回の回にそれぞれ10点満点で点をつけると、作画が4点 演出8点 まとめ方10点でなかなかよかったと思います。次回も楽しみです{/netabare}


第十二話「無限に続く青い空を」視聴しました~{netabare}完全に美魚ルートにはいってきましたね。僕の大好きな「さらば諭吉っ!」のネタをやってくれたのでとても満足ですw美魚の腐女子っぷりもみえて、なおかつちゃんと他のキャラを立たせるところでたたせて全員がしっかりと印象に残りました。そして最後の引きがなんといってもうまかった!本当に次回が楽しみですね{/netabare}


第十一話「ホラー・NO・RYO大会」視聴しました~{netabare}今回はメンバー全員がめちゃくちゃ可愛くて最高の回でした。みんな騒いでリトルバスターズらしくて、クドの犬耳も再現されていて鈴と子毬の仲がだいぶよくなっていたのでほほえましいかぎりですw
なんといっても今回一番可愛かったのははるちんですね
怖がっておびえてるはるちん最高でした{/netabare}


第十話「空の青 海のあを」視聴しました~{netabare}今回はまちにまった美魚回でしたね
声優が変わってたけどまあ、あまい違和感もなくさらに可愛さに磨きがかかってたのでよかったです。
これでやっとリトルバスターズのメンバーがちゃんとでてきたので話が進むと思ったら今度は肝試しに1話つかうっぽいのでこのスピードでいいのか心配ですね{/netabare}


第九話「学食を救え!」視聴しました~{netabare}今回は前回と同じく神回でしたね
原作プレイの人も楽しめるオリジナルもあったし、もちろん原作のミニゲームもあって誰もが楽しめてよかったと思います。キャベツ定食やゼリーだらけになった思い出がよみがえりましたねw{/netabare}


第八話「れっつ、るっきんぐふぉーるーむめいとなのです」視聴しました~{netabare}今回は完全にクド回でしたね
もう可愛すぎて死ぬところでしたwパジャマのシーンはとくに破壊力抜群でした。だけどクドが入団テストやるときにもっとドジをやってほしかったですね。なんか全て完璧みたいになってたから
西園さんは声もよかったしめちゃくちゃ可愛くなってたのでよかったですね{/netabare}


第七話「さて、わたしは誰でしょう?」視聴しました~{netabare}今回ははるちんがメインの回でしたね
まさに青春!みたいな気もしましたが、笑いが多くとてもおもしろかったです。「クズ」のやりとりをやってくれたので個人的には満足です
動くはるちんは想像以上に可愛かったですね。くるくる回っている姿が多くもっと動いても全然いいですね。
二木はだいぶ声が変わっていてびっくりです
次回予告のクドの破壊力は絶大でした。たった10秒くらいでもやばかったので、次回は萌え死にそうですねw{/netabare}


第六話「みつけよう すてきなこと」視聴しました~{netabare}これこそがJ.C.STAFFの本気ですよ。
本当に素で泣けました。話数が少ないぶんぐだぐだになって原作と比べて残念なことになるかとおもいましたがなんにも
心配することなくて、たった三話でここまでまとめれたことにとても感動です。
リトルバスターズのメンバー全員とても思いやりにあるいいやつらばかりでこれが青春だなと思い、原作では表せなかった部分もしっかりと見れて本当によかった
ゲームでは子毬がもっと鬱状態になり理樹がもっと悩んでいたところをアニメでは他のメンバーが積極てきになり悩んでいる理樹を恭介が背中をおしていて友情メインでしたがそれが大成功だったと思います。
もっともよかったと思うのは鈴で「何かできることがあるかもしれない」と言って学食を後にしたとき鈴のお盆の上にカップゼリーがあったのがお気づきでしょうか。鈴はカップゼリーが大好きなんですよ、そりゃあ親友がああなったらそんなことしてる場合じゃないけど、それでも心に伝わる部分があると思います。そんな何気ない一シーンでも伝わるものがあるということです{/netabare}



第五話「なくしものを探しに」視聴しました~{netabare}今回は子毬の過去を少しだけ明かしたシリアスな回でしたね
たぶん人は日常のゆったりとした雰囲気から突然のシリアスに弱いんでしょうね。少し展開が速いでしょうがこのぐらいでやらないと終わらない可能性があるのでこのまま進んでいきそうですね{/netabare}


第四話「幸せのひだまりを作るのです」視聴しました~{netabare}まちにまったクドの登場です。思ったより出番が少なくてとても残念ですwまあそれはともかく子毬ルートに突入しましたね。視聴者を置いて行っているきがしますね。感情移入がしずらいので少し心配ですね{/netabare}


第三話「可愛いものは好きだよ、私は」視聴しました~{netabare}姉御にはるちんの登場。ゲームと比べてキャラが可愛くなりすぎてやばいですね。姉御の入団テストが省略されたのは残念ですね。次回はやっとクドがでてきますね{/netabare}


第二話「君が幸せになると、私も幸せ」視聴しました~{netabare}ついにこまりが登場しましたね。やっぱりこれは完成度が高いですね。BGMなどもゲームどうりでしたし、笑わせるところはしっかりと笑わせにきましたね
ちゃんとバトルに負けたら称号がもらえるという設定もかわってないんですねw次回は姉御がでてきます。早くクドをー{/netabare}

第1話「チーム名は…リトルバスターズだ」視聴しました~{netabare}第一話の感想はとりあえず名言の紹介をしておきます(少しちがうかも)
1 鈴に神なるノーコンの称号を与える
2 猫も棒から落ちる
3 こいつ馬鹿だ!
4 んまっ つぁ ちょぎっ!{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 43

84.9 4 ファンタジーで友情なアニメランキング4位
ARIA The ORIGINATION[アリアジオリジネーション](TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★★ 4.3 (1142)
6211人が棚に入れました
ARIAシリーズ第3期のアニメ作品。水の惑星アクアの観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、主人公の水無灯里は水先案内店""ARIAカンパニー""で一人前のウンディーネ(観光案内専門の女性ゴンドラ漕ぎ手)を目指し、日々努力している。業界のトップウンディーネであるアリシアや人間並みの知能を有するアリア社長、ともにプリマ・ウンディーネを目指す藍華とアリスなど、たくさんの人たちに支えられ、灯里はプリマ・ウンディーネへ道を歩んでいく。

声優・キャラクター
葉月絵理乃、斎藤千和、広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、皆川純子、川上とも子、水橋かおり

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

究極のフィナーレ・最高のストーリー・至福のひとときをありがとう♪私にとっては満点以上です!!

●「ORIGINATION」まで辿り着いたことに感謝して・・・
「ANIMATION」「NATURAL」「ARIETTA」とARIAの世界観を堪能したきたみなさん、もうARIAの魅力は十分に感じているのではないでしょうか?
ARIAの監督さんの「佐藤順一」さんの話によると、本当は「NATURAL」で完結する予定だったとの事でしたね。
ARIAを愛するファンの人達の後押しにより、原作を手掛けてくれていました「天野こずえ」さんが原作でも完結させると言う事と、それを受けてアニメ制作では異例の原作と平行して続編を制作してくれたという経緯があったのですね♪
当時からのファンの方々、そして制作に携わったすべての人に感謝したい気持ちでいっぱいです!
灯里ちゃん達と共に、「ネオ・ヴェネチア」で育まれてきた気持ちが、「ORIGINATION」という形となって出会うことが出来たんだと、私は思っています♪
 
●心が満たされる感動と、最高のフィナーレと出逢って・・・
灯里ちゃん、藍華ちゃん、アリスちゃん、とっても仲良く過ごしてきた「ネオ・ヴェネツィア」での日々♪
アリシアさん、晃さん、アテナさん、そんな後輩ちゃん達を温かく見守ってくれた素敵な先輩達♪
変わらないと思っていた日々にも、ゆっくりと灯里ちゃん達の成長とともに変わっていきましたね♪
「シングル」から「プリマ」への夢に向かって過ごしてきた日々を私も一緒に見守って来ました。
だからこそ、灯里ちゃん達の事を自分の事のように想い、感じることができましたよ♪
灯里ちゃん達が出会った人々が、みんな素敵な人だって事も、水の三大妖精と呼ばれている大好きな先輩達を心の底から尊敬していることも、「ネオ・ヴェネツィア」が大好きだっていう気持ちもね♪
そんな、灯里ちゃん達とお別れするのは、とっても寂しいですq(T▽Tq)
でもね、その先の物語は、今なら私の心の中でも見えるような気がします。
そして、心の底から『ありがとう』と言いたいです♪
 
★私が愛してやまないアリスちゃんへ・・・
アリスちゃんが涙を流すなんて珍しいですね。でも私もアリスちゃんと同じくらいたくさん涙を流しましちゃいました♪
「ORIGINATION」の中のアリスちゃんは、とっても輝いていましたよ♪
そして、いつの間にか大人の顔つきも出来るようになっていましてね。とっても凛々しいです♪
一番驚かされたのは、アリスちゃんの歌です♪
「カンツォーネ」はアリスちゃんは苦手なはずなのに・・・アテナ先輩からしっかり「カンツォーネ」を引き継いでたみたいで、アテナ先輩の顔も相当びっくりしてましたね♪
声優さんの広橋涼さんがとってもがんばって「カンツォーネ」を歌ってくれたのは大感謝です♪
そして、色んな表情を見せてくれたあなたの事は一生忘れられそうにありません。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。
 
■MUSIC♪
河井英里さんと共にARIAシリーズにたくさんの素敵な曲を提供してくれた「窪田ミナ」さんの事をちょこっと触れておこうと思いますね(o^∇^o)ノ
実は佐藤順一監督とは「カレイドスター」や「ケロロ軍曹」といった作品を一緒に手掛けているんです♪
そんな窪田さんは作曲家や音楽プロデューサーであると共に、ピアノニストでもあるので、本作品でもシンセをうまく使ってARIAらしい曲を提供してくれてましたね(*^o^*)
青い空、水の流れや風の音、草木や花の香りをイメージさせてくれる曲はどれもARIAの世界観にピッタリで大好きな曲ばかりです♪
そんな窪田さんは国際共通言語のエスペラント語を使えるエスペランティストでもあるみたいですよ!
アリスちゃんが歌ったカンツォーネ「ルーミネス エテルネ」の歌詞にエスペラントが使われてるので是非これを機会に覚えてみるのもいいかもですよ∑('◇'*)エェッ!?

OP曲『スピラーレ』
 【作詞】河井英里 【作曲・編曲】窪田ミナ【歌】牧野由依
 ユーフォリアがイタリア語で「幸福感」であるのに対してスピラーレは「螺旋」という意味なんですね♪
 繰り返し巡る構造の螺旋ですけど、決して同じ道を辿らない様は、彼女達の成長をあらわしてるのかなぁ(^ー^* )フフ♪
 とっても癒される曲ですね♪
 
ED曲『金の波 千の波』
 【作詞・作曲・歌】新居昭乃 【作曲・編曲】保刈久明
 実はこの曲がARIAの中で一番好きかもしれません(ノ´▽`)ノ♪
 保坂さんのギターと新居さんの澄んだ歌声が幻想的でARIA3期のEDにピッタリです(*^-^)
 誰かのことを~♪強く思う時~♪かかげた手のひらに~♪愛がとまる~♪
 歌詞も素敵です(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ

ED曲『鳥かごの夢』
 【作詞・作曲・歌】新居昭乃 【作曲・編曲】保刈久明
 こちらも新居さん保刈さんコンビの提供曲ですね♪ 
 ウクレレの音色に新居の素敵な歌声はあの名場面を思い出させます!
 ねえ!ねこさん?って話しかける姫屋の頃のグランマの貴重な場面ですね♪
 
 ※新居さんと保刈さんは2011年に「RuRu Chapeau」って言うバンドを組んで、
  2011.11.23にバンド名のアルバムを発売するみたいですよ!興味のある方は是非w
  
ED曲『ウンディーネ』13話
 【作詞】河井英里 【作曲・編曲】窪田ミナ【歌】牧野由依
  ANIMATIONでコメント済みのため省略♪
 
挿入歌
 『バルカローレ』   ★ANIMATIONの挿入歌でコメント済みの為省略
 『七色の空を』    ★OVA ARIETTAのOP曲でコメント済みの為省略
 『明日、夕暮れまで』 ★OVA ARIETTAのED曲でコメント済みの為省略

挿入歌『横顔』
 【作詞・作曲】伊藤利恵子【編曲】桜井康史、伊藤利恵子【歌】牧野由依
 灯里ちゃんとアリシアさんの名場面で使われた名曲♪
 もう説明がいらないですねw 涙なしでは聴けない危険な曲ですw
 
挿入歌『ルーミス エテルネ』
 【作詞・作曲・編曲】窪田ミナ【歌】広橋涼
 大好きなアリスちゃんが歌ってくれたカンツォーネの曲なのです♪
 窪田さんが曲をすべて手掛けてくれている私にとっての神曲ですw
 前半パートはエスペラントの歌詞で後半はその日本語訳の歌詞なのです♪

 Vesperrugo, fluas en ondetoj.
 Gi estas kiel la kanto, bela kanto de felico.
 Cu vi rimarkis birdojn, portanta afableco?
 Super la maro flugas, ili flugas kun amo.
 Oranga cielo emocias mian spiriton.
 Stelo de l'espero, stelo lumis eterne,
 Lumis eterne.
 
 夕日が沈み 流れるさざ波
 それはまるで無垢な幸せの歌のよう
 鳥たちは優しさを運ぶ遣い
 海を越え飛ぶよ 愛を風に乗せ
 心ふるえる黄昏の空に
 永遠(とわ)に輝く希望の星よ
 ルーミス エテルネ

2011.07.10・第一の手記、一部誤字訂正
2011.11.18・第二の手記(追記:■MUSIC♪)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 106

逢駆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

~至純至高~

はじめてあなたと出逢って
たくさんのはじめての人と出逢って
いろんなはじめての場所へあなたと出掛けて
あなたから数えきれないほどたくさんのはじめてを貰いました
この先どんなに時が過ぎて街や人やわたしが変わっても
わたしの大切な想い出の中にはいつもあなたがいてくれる
それはいつまでも消えることのないわたしの宝物です―――――


癒しと感動に包まれたARIAシリーズの第3期、テーマは『はじまり』
紡がれてきた物語の集大成といえるラストを飾るのに相応しい作品。たくさんの幸せに包まれて心の深い深い奥底まで幸せで満たされたとき全身が震えました。“心が震える”という言葉を改めて実感しました。


今作は今までの優しい空間は維持しつつも、これまでとは違う“時間の進行”と“新しい変化”が描かれていた点が印象的でした。
ずっと練習に励んできた灯里も、もうすぐ手の届くところまできたプリマ(一人前のウンディーネ)昇格。
そしていつまでも一緒のように思えた藍華やアリス、アリシアさんともずっと同じではいられない。
助け合いながら同じ道を歩いていたけれどここからはお互いの道を歩いていかなければならない。
寂しいかもしれない、不安かもしれない。
でもだからといって永遠のお別れなんかではなくいつでも心は繋がっている。
別々の道を歩んでいてもその繋がりは切れることはない。
もし自分が困ったら助けてもらえばいいし
誰かが道に迷ったのなら一緒に悩んだり、導いてあげたり、ときには寄り道したりすればいい。
決して一人ではなく、この先の未来はきっと素晴らしいことで満ち溢れている。
これから今が『はじまる』んだよ!―――
未来に向かっての確実な変化が今までとは違う新しい感動を生みだしていたのではないかと思います。
“水の三大妖精”から受け継いだものを灯里たちが自分たちなりに開花させる日もそう遠いことではないかもしれません。

そして、ARIAを素晴らしくする欠かせない要素のひとつは何といっても音楽です。
全シリーズ通して、OP曲はすうっとARIAの世界に誘ってくれて、ED曲は物語の余韻にじんわりと浸らせてくれる素晴らしい曲ばかり。どの曲も流されていたシーンが鮮明に思い出されるほど印象に残っていてとても愛おしく思えました。泣きたくなるほど幸福な音楽はたくさんの人に癒しを与えていたと思います。


フィナーレということで前作、前々作と比べて趣旨も少し変わっていた今作。
今までは夢見ていただけのプリマ。
しかしそこがゴールではなくむしろそこから歩んでいく道こそが大切だということ、
プリマの苦悩や現実、プリマになれずに消えていく人もたくさんいるということ、
道はひとつではなく他の道を選ぶこともできるということ、
どんな道を選んだとしてもその先にある幸せな未来を思い描くことが大事だということ…
夢が現実になることで見えてくる光と影を見事に描ききった素晴らしい物語でした。


AQUAという星、ネオ・ヴェネツィアという街はとても温かかったです。それは住んでいるみんなが温かいから。一人の温かさが隣の人の温かさを生み、それは巡り巡ってAQUA全体の温かさになっていました。何度でも観たくなる理由は、きっと何度でもARIAの温かさに触れたくなるからです。
癒されたい方にはぴったりの作品。そして、今何かに悩んでいたり心が立ち止まっている方がいれば是非見てもらいたい作品でもあります。
日々を素敵に過ごすためのヒントをきっとたくさん教えてくれます!

優しく見守ってくれる街とともにたくさんの素敵やたくさんの奇跡、たくさんの想いを伝えてくれたARIA。
これからもずっと色褪せずに自分の心に残るだろう作品となりました。
このレビューを見られた方が肯定でも否定でも、少しでも何かを感じていただければ嬉しいです。
ARIAに出逢えた奇跡に心より感謝を込めて・・・Tanto grazie!
                         (たくさんの素敵をありがとう!)


この作品のやさしさが たくさんの人の胸に届きますように―――――

投稿 : 2024/05/25
♥ : 84

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

その素敵な奇跡を・・・  【ねこ's満足度:100pts】

たくさんの素敵を届けてくれたARIAシリーズ。ついに完結編です。
相変わらずの優しい雰囲気そのままに、今回はテーマが若干変わります。
何気ない日常の中に宝物を見つけてきた前作までとは違い、
今作は若きウンディーネたちの未来への希望や不安な想い等が綴られていきます。

今まで夢でしかなかったことが現実として近づいてくる。
そのために越えなければならない高い壁。それぞれの悩みや心の葛藤。
果たして彼女たちは無事『プリマ』になることができるのでしょうか?
そんな彼女たちの師匠である三大妖精たちとの絆や、
三大妖精たちの彼女たちへの愛情の深さにも感動させられます。

そして終盤9~13話はシリーズの中でも最高のお話が続きます。
1期1話から3期8話までの計48話(OVA含む)を観てきた人にだけの、
とっておきのご褒美のような『素敵』の連続。
特に最終回は感動感動また感動です。
わたしはこんなに素晴らしい最終回を観たことがありません。号泣しまくりでしたw
そしてラストシーン。1期からずっと思い描いてきた場面がそこにありました。
とっても幸せな気持ちになれる、最高の名シーンだったと思います。

この世界は素敵で溢れている。
そんな当たり前なんだけど気づきにくい、とても大切なことを教えてくれた作品です。
今はただ②ARIA製作に携わったすべての人々に感謝感謝☆
てなわけで、文句無し!初の☆5つです!!(・ω<)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 85

87.3 5 ファンタジーで友情なアニメランキング5位
色づく世界の明日から(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1132)
4831人が棚に入れました
物語の始まりは数⼗後の⻑崎。⽇常の中に⼩さな魔法が残るちょっと不思議な世界。主⼈公の⽉白瞳美は17歳。魔法使い⼀族の末裔。幼い頃に⾊覚を失い、感情の乏しい⼦になった。そんな瞳美の将来を憂えた⼤魔法使いの祖⺟・⽉白琥珀は魔法で瞳美を2018年へ送り出す。突然、⾒知らぬ場所に現れとまどう瞳美の視界に鮮烈な⾊彩が⾶び込んでくる…。

声優・キャラクター
石原夏織、本渡楓、千葉翔也、市ノ瀬加那、東山奈央、前田誠ニ、村瀬歩
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アズライト

色が見えない少女がタイムスリップするお話。

1話
{netabare}
主人公の月白 瞳美は色覚異常で周囲と馴染めません。
周囲が夢中になれる風景であったりを共有できない。
人と馴染めない分、周囲のイメージと違って、瞳美は純粋。
本作がテーマとして扱っている「色」について、
色が見えないから、哀しい、と言うわけではなく、
哀しいから、色が見えないように感じました。
母親との別離、年数の経過、友人の欠如、そういったことから色が見えないのかな。

瞳美は魔法なんて大嫌いという。魔法使いという自分の家系に対するものか、「一人でも大丈夫」という魔法を使ってしまう、自分の心の弱さに入り込むからだろうか。
葵 唯翔の絵(デジタルで・・・)により、瞳美の世界に色が戻る。

今作が瞳美の色を取り戻すためには、何が必要であるのか、それを追っていくことは必要でしょうね。
その中で、心が純粋で脆い瞳美の、細やかでいじらしい感情の動きを期待しています。

サブのポイントとしては、自分の元々持つ、魔法使いと言う血筋や、一人でも大丈夫となってしまった現状で友人の存在について、どのように肯定していくのか、と言う部分を重視してます。

それにしても、瞳美の髪が銀色なのは外人の血でも入ったのだろうか。琥珀ばあちゃんもしくは瞳美の親は外人と結婚したのかな(笑)
キービジュでは、色はそんなに銀色じゃなかったから、アニメ的表現だろうか。
{/netabare}

2話【モノクロ】
{netabare}
二話で多用された瞳美のモノクロの世界と色のある世界の一瞬の切り替え。

モノクロ写真は、色、という情報が抜け落ちて、過去の事象(写真の中に収めた物)をみています。
その時、私は、写真を取った時の時間の流れよりも、自分の生きている時間の流れが、はやいような気がするのです。
なので、瞳美の世界は、私の生きる時間とは少し時間の流れが違うような、そういう錯覚を覚える印象を受けました。

また、色のある世界から、モノクロの世界に変わるシーンは、私の感じる世界がこう見えて、瞳美の世界がこう見えてしまうのか、そういうショッキングさが感じられて、瞳美の抱える色覚障害というものが、瞳美に与える影響の大きさを納得してしまいましたね。

{/netabare}

3話【暗示】
{netabare}

今回は瞳美に対して暗示によってどうなるか、というアプローチがなされていましたね。
ポッキーを杖代わりにした時も(ポポッキーとかいってたかな?)、
曾祖母である瑠璃が「初心者はこういうものをつかったほうがやりやすい」
という事を言っていましたね。
つまり、魔法使いのオールドなイメージ、大きな帽子に杖を携えたような、そんなイメージで、なりきった気分になったほうが使えるということかもしれません。
それは、私は魔法が使える、という思い込み、自己暗示を掛けやすくなるための一つの手助けでしょうね。

そのほかにも、水色の星砂を撒いたので水の上を歩けると思い込んだ瞳美の思い込み、
人に色が見えないことを隠す理由にある、他人への思い込み、
モノクロ写真なら自分にもできるかもしれないという、希望のような思い込み、自己暗示。

彼女が色が見えないことや魔法が使えないことは、彼女自身が自分にアレができるコレができると思い込めるような自己肯定によって、解決されるのかもしれません1ね。


{/netabare}

【魔法が解けるとき】
{netabare}
二話で瞳美が「魔法なんて大キライ」という言葉を、前篇と後編で使い、その心境の変化を、表情や声色で表しましたね。
この言葉を自己暗示のように繰り返していた瞳美。
「一人でも大丈夫」という言葉の小さな魔法、思い込みのように、この言葉も小さな魔法なのかもしれません。
それが二話の後半で言った「魔法なんて大キライ」という言葉はどこか魔法が解けかけたような…そんな印象になりました。
{/netabare} 

4話【世界】

{netabare}
一人のか弱い少女のお話と見ていましたが、世界との向き合い方、セカイ系っぽいお話をするかもしれません。
「魔法の力を与えてくれたこの世界に恩返しがしたいの」
そういった60年前のババ…(ゲフンゲフン)琥珀は、瞳美からみて、大人に見える、もしくは先を見ているように見えたでしょう。

琥珀が作品中で悩みであったりとかを抱えるかどうかは、作品の最終回に深く関わってくるでしょうね。

琥珀は世界を肯定しており、作品世界の理の一部である「魔法」を肯定しています。
つまり、瞳美は、世界の理である魔法の力を有していながらにして、否定していることが、色が見えない原因になっているのだと、今回感じました。
潜在的な瞳美の魔法の力が琥珀の魔法によって引き出されたことからも、彼女の心によって色が見えないことを、彼女の中に内在する魔法が作り出しているのでしょう。
でもそれって…少しおせっかいな世界かなと、思いもするんですよね。

また、写真部の皆の恋や物語も平行して進んで言っていますが、一つ一つの物語に意義があり、それぞれの物語が最終的に帰結する場所へ意味があることを期待させて頂きます。

{/netabare}

5話【魚】
{netabare}

今週は写真部の女性メンバーのあさぎの恋を回収する話も絡めてましたね。
あさぎの恋が、あさぎを成長させる要因として作用する方向に持っていったのは素晴らしいと思います。
ただ、主人公である瞳美をあさぎの成長の間接的な原因としたポジションにおいたままだったため、瞳美とあさぎの距離は縮まっていないことが気がかりです。

さて、今回は瞳美が葵に渡した星砂(懐かしい思い出の星砂)、それをつかうことによってあおいが金色の魚を見るという展開がありました。
ひとみが魚をみたときは、あおいのデジタル絵を見たときです。
つまり、星砂が魔法の類であるならば、あおいのデジタル絵は、別の魔法がかかっているのかもしれません。それは、あおいが絵に込めた思いが、魔法として絵にかかっているということであってほしいですね。


{/netabare}

6話【写真】

{netabare}
今回は色々転換点になりそうですね。

まずはあさぎの恋ですが、部長との関係を「小学生時代の関係のままで良い」から、変えたいと思ってあのように部長の手を振り払った。あさぎの拙さが残るコミュニケーション方法にとても青春を覚えますね。

次に、あおいの絵の中に瞳美が入ってしまったことについて。
情報が多いので整理しましょう。
①絵の中に入る時、アズライトがモノクロの世界で光っているように見えた
②絵の中の奥には、死んだ金色の小魚、死んだ大きな金色の魚がいた。
③瞳美が絵の中の奥で立っていた場所は瞳美曰く「荒れた場所」
④絵の中には渦まきが中心にあるような湖(もしくは海)があって魚はそこにながれた。
⑤渦巻きの中心に行こうとする魚を、網のような物を持って捕まえようとしていた人がいた。
⑥絵の中の事を聞かされたあおいは、なにか思うことがありそうだった。

では、内容を考えてみましょう。
まず①については、絵に入ったのは瞳美の魔法によるものであるという事の裏づけでしょうね。アズライトは魔法の力を増幅させるような意味合いを持ち、それを描いたものです。
②について、これについての疑問点は誰の心の内を描いたものであるのかという事。
これはあおいの心の内を描いたものであるのか、それとも瞳美の中なのか。
というのも、⑥のようにあおいは自分の絵に対しての迷いを描いているように見えつつ、後半で瞳美に色が見えるようになるとき、彼女の心の変化によって大きい魚の状態が変化することがあることが、この描写の疑問点です。
この疑問点については保留しておきたいですね。④と⑤を理由として解釈すると、小魚はあおいの心のもの、大魚は瞳美の心のものであるかもしれません。

③番についてですが、瞳美があおいに、瞳美のために絵を描くから見てほしいという言葉で、荒れた場所に色がついたことから、瞳美のポジションを表現したように見えます。

さて、絵の中についてはこれくらいにして、瞳美の世界に色がもどったことについて考えます。
あおいの干渉によって瞳美の心が変化したために色が見えるようになった、ということは、誰が見ても間違いないでしょう。
なぜ色が見えるようになったかについては、色が見えるようになったとき魚が登場したため、色の見える見えないは魔法の関係していることは明らかかと思われます。
色が見えるようになったときに死んだ大魚が金色になり蘇った事については、瞳美の心の中での変化をえがいたものでしょう。
あおいの干渉というのが、「君のために絵を描くから、君に完成した絵を見てほしい」というのですが、魔法を作り出しているのは瞳美であるために、瞳美の心の内がいまどうなっているのか、という事が重要なのです。
色が見えないのは瞳美が世界を肯定できないせい、と以前書きましたが、
あおいの干渉で、瞳美が世界に肯定できるものが出来た、と考えると、
おのずと今後の展開が見えて来るような気がします。

それと、魔法写真美術部が仮装をして写真を取りにいったとき、瞳美が道のブロックの写真を取っていることが非常に印象的に見えました。
その残った写真は他の人が見ればただブロックを取っている物にしか見えないかもしれない。ですが、写真を取った瞳美がその写真を見れば、この時どういう思いで写真を取ったのか、他に心躍るような景色はそこにあったのに、ブロックを取った理由。写真という映像を保存する媒体が、人の記憶や感情を呼び出す装置になるというのが、とても面白い描写でした。

{/netabare}

7話【好き】
{netabare}
今回は胡桃回でしたね。個人的には胡桃に共感をもてた良回のだけれど、進路の話と捉えるととたんに面白くないと感じる方もいるかもしれません。
私は今回は、「好き」を強く意識させられる回だったと感じています。
その「好き」とは恋愛感情におけるものではなく、物事に対しての「好き」ということ。

物語を考える前に、少し胡桃の状況を整理しましょう。
①胡桃は人生をかけるほどの好きなものが無いことに悩んでいる。
②胡桃の姉が好きなものを仕事にしたことをすごいと思いつつ、①の自分と比較して、劣等感を感じている。
③劣等感を感じていた胡桃であったが、千草によって自分の好きをあせらずに見つけることを気付かされた。


私が共感を感じたのは、胡桃の姉への感情。姉へ尊敬を見せていると同時に劣等感にさいなまれている彼女に、未発達な高校生としての悩みとして適当であることを感じました。
物語としてのこの悩みへの解決について、千草という部内でも胡桃に近い存在であり、お調子者的な性格である事が、よい解決を迎えた理由だと思います。

私なんかは胡桃に対し、自分は自分、他人(姉)と自分を比べるな、と、彼女の好きが見つからないことに対する回答とは別の頓珍漢なことを言いたかったのですが(まあそれは、胡桃の姉に対する劣等感に対しての意見なのですが)、千草は、ひとによって好きの度合いは違う、好きなものはいつか見つかる、あせることはないと、いつもの調子で言い、胡桃を救い上げました。これが胡桃の側にいて、そして高校生であり、お調子者である千草の考え方であり、登場人物の性格の提示がとても上手くいっている回だと思われました。


ちなみに「ヴィーナスの重荷」というタイトルから、荷物を置いて、走りだす胡桃や千草のシーンを考えると、ヴィーナス=胡桃であり、胡桃にとって、好きなものがなければならないというような、足かせのような考え方を重荷と考え、それを置いて走り出すことが、胡桃の悩みの解決シーンとしてさわやかさを演出していましたね。

{/netabare}


8話【光】
{netabare}
さて、いよいよ来ましたね。今まで世界を祝福してきた琥珀のアイデンティティを脅かそうとする展開が。

瞳美の「(未来に)帰りたくないなあ、ここにいたいなあ」という発言が琥珀の気持ちを大きく揺り動かしました。

では、琥珀がなぜその発言で動揺してしまったか。
琥珀は、世界を自分に魔法を与えたことを肯定しており、感謝しており、恩返ししたいと考えています。
その恩返しの手法として、魔法で人を幸せにしたいということで、人の願いを魔法で叶えるために、魔法の勉強にまい進してきたわけです。
瞳美に対しても、いつか帰りたくなるだろうと思い、自分が未来から送ったこともあり、その願いを叶えるために、時間遡行魔法の練習を積み上げていたわけです。
しかし、瞳美の今の思いは異なりました。この時間にいたいという瞳美の願いに対して、モノローグとして「私は魔法で人を幸せにしたい、でも魔法で人を幸せにするのは本当に難しい」と語ります。
琥珀の中に流れた感情を整理しましょう。
①瞳美が幸せだと思うことを叶えてあげたい。
②未来に帰すことは瞳美の幸せだと勝手に思っていた(瞳美は未来に帰りたい?という琥珀の問いは、琥珀自身なら帰りたいと思うエゴイスト的質問だった)
③瞳美のここにいたいという気持ちを、全肯定できない。
④瞳美のこの世界に留まらせることは、瞳美のためになるのか、それとも、幸せになるのか
つまり、琥珀は瞳美は元気になったら帰りたいだろうという、琥珀視点で考えていたのですが、そうではなかったため、瞳美を幸せにする方向性が見えなくなってしまったことが、動揺した理由だと見ています。

この状態に入ったことで、琥珀は瞳美の幸せにすることがどういうことか、自分が魔法で人を幸せにしたいと思っていたがその具体的方法を考えるようになるのはかもしれませんね。
その過程の中で、現状魔法写真美術部のグループの中で誰に支えられることなかった琥珀が、グループの中でのやり取りを通して変化していく展開が見られるんじゃないかと期待しています。

そして、その問いの中に、琥珀が上手くいっていない時間遡行魔法に必要なものが存在しているんじゃないかなと、考えるばかりです。


さて、本筋以外の話から読み解きますが、今回では瞳美の取る写真が雰囲気が変わった事を部内の皆に指摘されていましたね。光の意識が出てきたと。
この作品は色づきを大事にすると共に、光による煌きが重要視されていますが、それを強調するのと同時に、光の当たらない闇の部分を見ることもあるということです。

以前の瞳美は、「光なんていらないという写真が多かった」と部内の人間から言われています。では、瞳美がどこを見ているか、という視点で考えると、部内の人に色が見えないことを告白していない時は、彼女は闇を見ていました。それが告白後は、光を見ている。

つまり、瞳美が今の時間にいることで、色が見えるという希望の光に囚われているならば、光の当たらない闇の部分は、瞳美の目に入っていないもの、魔法写真美術部に依存し、彼女の自立という部分の視点が、瞳美には見えていないという指摘が、琥珀の動揺のシーンにはあるのかもしれません。



追記です。ここからは、琥珀という登場人物について、やはり考えなければだめだろうということを感じています。
私の琥珀に対するイメージは、本音をぶちまければ酷いものですが、
瞳美に対する、私は経験あるからわかるよ感
琥珀の大人びた仕草についているニセモノ感
思春期を経験していないかのような家族との関係
まあ、他にもいろいろ言いたいのですが、それは上記のものと類似事項になりそうなので控えます。
上記のものからもわかるように、琥珀を非常に大人びて見せていますが、素人目にもわかる、うそ臭さ。
この感情を悪いように考えるのではなく、製作者の意図するものだとしたら?
現に8話、あの冒頭で琥珀が「世界にありがとうといいたい、世界に恩返しすることに決めた」なんて、普通の人ならありえないほど世界を最初から肯定するわけです。意図して一般人と乖離、もしくは他の登場人物との差を示しているようにしか見えません。
つまり、この8話から、琥珀の性格が、周りの高校生と乖離しているように見せきったところから、いやいや、彼女にも、弱くて、同年代の子に支えてもらいたい事や変わる事ができるんですよって事を示してくれるんだと、期待しています。
{/netabare}

9話【時間】
{netabare}
今週を告白回と捉えるか、ショウ回と捉えるかそれが問題だ!
はい、ということで、今回はショウ(部長)という人に焦点を向けた回だと思っております。
一番印象深いシーンはあさぎと一緒にショウが撮った写真を見ながら会話するシーンで、ショウが写真で取ったその時間について語っているときです。
日々流れていく人の営みを眺めて、その日常を肯定、愛おしいと思っているのではないかと感じさせてくれます。
同時に、その写真が瞳美と一緒に行きとったものであり、ショウが瞳美を意識していることからも、未来に帰ってしまう瞳美に対する、今一緒にすごしている時間が一瞬かもしれないという辛さを含んでいることも伺えるのかもしれませんね。
{/netabare}


10話【友達】
{netabare}
意外にもあさぎと瞳美のすれ違いはすぐに終わりましたね。
あさぎと瞳美の距離感が埋まっていないことは以前の回に書きましたが、今回の事でかなり近づいた事から、方向性は間違っていません。ただ、物語の構成として、重大なことに見せかけて次の回であっさり解決させてしまうのは、正しいのか、少し疑問です。

さて、今回瞳美の親について、触れられました。
瞳美がショッキングな出来事により色が見えなくなったことは、1話で書いたときにも触れましたし、作品内で瞳美自身が色が見える時期があった事は匂わせていました。
幼少期の瞳美を置いて出て行ってしまった瞳美の母親、ようはネグレクトというものですが、この出来事は母親だけが問題ではないことは、あおいが瞳美を励ます時にいったとおりです。瞳美の母親がネグレクトした原因は、様々な原因に寄るものです。
今回のネグレクトの事案について、琥珀自身はどう考えているでしょうか?
魔法の力を与えてくれた世界に感謝したい琥珀、その琥珀の子供は魔法の力を有さない。という事は、琥珀の子育ては、容易ではなかったはず。
世界に祝福された人間が、祝福されていない人間を育てるようなものです。
どこかで琥珀とその子供の歯車が食い違い、子供の性格に影響を与えたと考えます。瞳美という子供が母親に自分の魔法の力を見てもらい喜んでもらおうとすることに、喜びの感情を得られなかったとするなら、それは瞳美の母親の人格を形成した環境に原因があります。
正しく、いや、100%正しいなんて事象は存在しませんが、もし魔法が使えない母親が、魔法が使える子供が喜んで使う姿を見たときに、その母親が経験してきた、魔法が使えなくて苦しんだ経験を、子供は経験しなくて済むんだと、安堵と喜びを覚えるのが、ゆがんでいない人間です。
そのゆがみがこの瞳美の母親には存在し、周囲の環境、親である琥珀を含め、そういったところからネグレクトの芽は生まれているのだと感じました。
瞳美が色が見えなくなったのが母親のネグレクトだけが原因とするなら、ネグレクトするような母親を作ったのは、琥珀だという事が言えますね。

そしてその話題について、作品内で琥珀に自分の子がネグレクトをする未来が打ち明けられるか?という疑問が出てきます。
シュタインズゲート曰く、世界線の収束により、そのことが伝えられても、琥珀は瞳美へのネグレクトの発生を止めることは出来ないでしょうね。
もしくは、タイムパラドックスの回避のために、そのこと自体が伝えることが出来ないという事になるかもしれません。伝えたらネグレクトが発生しなくなるので、瞳美が過去に来る未来がなくなり、過去にいる瞳美は消滅もしくは帰還するかもしれません。

ラストシーンに瞳美が過去に来た理由を考え始める描写があります。
瞳美は自発的に過去に来ていないという事を含めると、過去の琥珀にその理由を尋ねるところから始まるかもしれません。
しかし、未来の琥珀は「いけばわかるわ」という言葉から、誰かに教えてもらうようなことではないことであるのは明確です。
個人的な考えですが、写真部の人間との会話の中から考えると、この写真の時はこんな事があったよねということを思い出せる、だとか、非常に仲間内での出来事を重要視している事が伺えます。
瞳美が写真部の友達たちと共有した時間の中から、過去に来た答えは瞳美自身により導かれるのではないかな。

それと、今回の見所は、瞳美が泣きじゃくりながら、自分に怒っているシーンですね。ないている内容についてはいいとして、悲しんだり怒ったりする感情の爆発が、瞳美には必要なんだと表現してくれたシーンでした。
つまり様々な感情が彼女の世界の色付きを形成してくれるということなのかもしれませんね。
{/netabare}

11話【琥珀】
{netabare}
他のレビュワーさんのレビューを見る限りでも、良い印象ではない回であることは確かです。
私も、この回について、違和感が感じた事があるのでそれを整理します。

まず、前回までに何も触れていない時間魔法に対する世界の修正力がいきなり出てくる。これは単純にダメですね。
つぎに、前回で過去に来た意味を瞳美が考え始める描写があったが、今回はそれに全く連続性が無い。
これは個人的な感想に入るかもしれませんが、琥珀のおしつけがまさMAX。世界が瞳美を消しちゃうんだからしょうがないといって、グループの意見を納得させることを1話の中で消化するという、急ぎ足で無理やり話をまとめた感を出しています。瞳美の意思と、琥珀の意思がまだ反している演出があるところは、まだ琥珀に期待したいですね。

そして、瞳美とあおいの恋愛については、紙飛行機を追いかけていったら、二人が出会うのはまだわかるけれども(あおいの元へという魔法がかかっているため)、あった瞬間抱き合う、そんな関係まで発展していたっけ?という、物語の急変ぶりにショックを受けました。

この11話で残念なのは、やはり琥珀について、舞台装置化してしまいそうな不安が残ります。
今回の琥珀は、時間魔法が成功させることができるかどうかについてばかり不安にしていて、瞳美の心に気づけていない、瞳美がここに来させた意味を考えていないという描写であればいいのですが。つまりこの回を、琥珀の失敗回と捉えて、来週が琥珀の成長回と期待できなくはないわけです。
もし、本当に琥珀が時間魔法をするだけの存在であり、瞳美の心を考える友達のポジションを持っていないなら、琥珀は物語の舞台装置であるという、残念な役回りしか与えていなかったという評価になってしまうでしょうね。


前回の感想で、タイムパラドックス回避のために、瞳美が消滅・もしくは帰還するかもしれないということは書いたけど、今回とは全く文脈が違います。琥珀がネグレクトを発生させないようにしたら、瞳美が過去にくるか?という文脈で話しました。

今回出てきた世界の修正力は、二つの発生の理由が考えられます。(作り手のご都合というものを排除した場合)

まず、琥珀が過去に行かなくて済む未来になったから働いた、というのが物語を良心的に見た場合の感想になります。

次に、琥珀の言ったとおり、本当に世界が元通りの世界にしようと修正するために発生したという理由。こちらが本当になると、魔法という力に向き合って、変化してきた瞳美の成長を描いてきた物語が、なかったことにすべきという力であるわけですが、この方向で本当に物語を進めるか不安ですね。
好意的に見れば、瞳美の取り巻く世界は瞳美を祝福しているようには見えないわけです。しかし、琥珀は自分に力を与えた世界を感謝しており、瞳美に対してあまりにも残酷な運命を突きつける世界に対して、世界を愛する琥珀が、世界に何を思うのか、それが気になりますね。


{/netabare}

【幸せ】
{netabare}

瞳美の色が戻った時、母親と見たときの花火や、過去に行く直前に見た花火を思い起こさせて、とても色彩のあるシーンでした。

琥珀については魔法の神様に瞳美がもう少しこの時間にいることを神頼みしたり、未来に変える直前に瞳美に謝っていたりと、琥珀の無力感が際立ったいました。
同時に、瞳美の心に生まれた気持ちを、「それって幸せってことなんじゃない?」と、言い当ててしまう辺り、琥珀は大人なのか、それとも若者なのか、微妙なポジションに立っています。

今回、「幸せ」が宿ることで、瞳美は色が見えるようになったような、そういう印象を受けました。母親と一緒に見た花火の時は、瞳美のなかに幸せがあったのでしょう。1話に瞳美が「誰かと見ても楽しめない」といった沈んだ気持ちを吐露する場面を拾ってきたのが幸せを強調していました。
その為、やはりストーリーの中で、瞳美の変化を出した表現というのは、作品を見る人に大きな感動を与えてくれたと思います。

最終回への次回予告が「私の色は何色なんだろう」という一言で、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」を思い出して、空気も読めずクスリとしてしまいました。

それと、先週から引き続いた瞳美とあおいのハグについて、今週見ればわかるとおり、まだ瞳美もあおいも自分の好意を伝え切れていないように見えました。あのような熱いハグをしておいて恋人関係まで発展しない所が、この二人らしいですね。

最終回を前に少しおさらいといいますか、拾われているかわからなかった描写について。
あおいについて。最初に瞳美があおいの絵の中に入った時、大きな渦の中心に導かれる魚と、それを捕まえようとする影。この描写はあおいの悩みを含んでいたと考えるのが良いでしょうね。あおいの悩みが解決されたと同時に、この描写が示していたことは提示されたのだと思います。
あの金色の魚は、あおいが幼い頃に書いた絵ですが、瞳美との関係は、最終回、明らかにされるのでしょうか?楽しみですね。

それと私がずっとイメージしてきたこの作品の作品像について。
OPの映像で、魔法写真美術部のメンバーが揃って同じ方向を見て並んでいるシーンがあります。同じ時間を共有し、様々な悩みや青春を共に助け合い語り合い経験し、そして繋がりが強くなった友達を得ることが、この作品に求めていたことでした。
だから、琥珀だけが、その輪の中に入りきれていないのが、はがゆかった。
私は、琥珀がもっと魔法写真美術部に、精神的に心をおいてほしかったのだと思います。魔法がうまくいくように、部の皆の協力を得る、ではなく、琥珀自身のメンタルに仲間の存在があって欲しいと思い続けていました。

最終回、どのような物語になっても、私はこの作品を好きでいられると思います。

{/netabare}

13話 【色】
{netabare}
ほぼすべての伏線の回収回なので、非常にすっきりした部分が多いですね。
まず、色について。今作品は陰影による表現を活かしていましたね。光によって照らし出される明るい色と、その光によって生まれる暗い色。明るい色も暗い色も、どちらも併せ持って自分を好きになってほしいと、あおいは瞳美に言い残しました。それは、色とは、瞳美の持つ様々な感情の部分であり、それを肯定することで、瞳美は自分を好きになれる、もしくは母との離別に対する後悔や自責の念に向き合うことができるのだと感じました。

次ですが、未来の琥珀が人生の後悔について語ります。彼女が近くの人を幸せに出来なかったこと、このことについては、琥珀の娘について、魔法が使えないことについて、親族からの目から守ることが出来なかったことや、そして瞳美についてもそれによって色を見えなくしてしまったこと、その後悔が含まれていましたね。
つまり、作品内で17歳の琥珀という人間が成長しない理由は、
60年後にようやく過去の後悔を吐露する未来が決まっていたからでしょうね。
つまり、琥珀が家族に対して省みる力は、60年前の琥珀にはなかった。琥珀が60年前の時点でただの青年であった事を示したのではないでしょうか。

以下、最終話で気になった事。
魔法写真美術のお別れの言葉を言い合うシーンがリアルすぎる。
あおいの絵だけ色が見えることの理由。ずっと好きだった絵本だから、ということなのかな。世界を肯定しているか、の話と絡めると、あおいの絵、または絵本の中の世界が瞳美は幼い頃から好きだったから、色が見えたのかな。

色が見えるようになった理由。これは瞳美の気持ち、世界に色が溢れているという、世界に対して好きになれること、この辺りの問題提起を解決してくれたと思う。
60年後の琥珀が仕掛けた魔法が、琥珀の気持ちを汲み取る魔法であった事。今の琥珀には気持ちを汲み取る力が欠けているので技術的に無理というより人間的に無理なのだろう(ちょっと琥珀に厳しすぎる見方かな?)。



{/netabare}

まとめ
{netabare}
技術的なことや芸術的なことはわかりません。わかりませんというのは、人によって美しいと感じるものは人それぞれだと考えているためです。
特定の色に弱い色覚障害を持った人に、その色を美しいよねといっても、共感が得られない疑問にぶつかってきました。華やかだよね、という言葉ひとつとっても、それぞれの華やかへの定義が違う事に悩んでいました。

この作品において私は、モノクロによって強調された世界であったり、日の当たり方、世界の時間の流れによって作り出された美しいワンシーンであったり、人の感情が抑えきれない時の姿を、直感的に美しいと感じることは出来たと思います。(ただ、私は作品内で色鮮やか、といわれるシーンの一部が、何が素晴らしいのか、よくわかりませんでした。それが人と私の違いだと思います。)
どうやったらこの作品の作画を述べることができるのか、ずっと考えてきました。
ですが、私はアニメの技術的なことは素人であり、直感的に感じた事を、何かしらの言葉にするしかないという考えになりました。それは、美しいと感じた時の感情、喜び、ときめき、わくわく、そういった私の中から生まれる1次的な感情を、性格の違う他人にロスなく伝え、共有したいと考えました。それらの感情を得た時に初めて、作画が良いと、言うことができるのだと私の中での定義ができました。時には、感情が異なりぶつかり合うこともあるけれども、その事象ですら、私はこの作品では悪いものだとは思わなかったです。それは押し付け合いではなく、相互の感情への理解によって生まれるのだと感じています。

この作品は、仲間と共有する時間、時間そのものは世界にある物として、その時間の中で共有した感情の愛おしさを、感じさせてくれる作品でした。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 60
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

全13話+“60年”の時の重みに思いを馳せてみる

2019.01.02記


P.A.WORKSによるオリジナルアニメ


前評判の良さとキービジュアル。数年前旅行で訪れたお気に入りの街“長崎”が舞台とあって、スルーする理由が見当たりません。
“眼鏡橋”“グラバー園”観光スポットもそうですが、地味に“石橋”行の路面電車や“思案橋”の信号機なんかも懐かしいですね。また行きたいです。
そして1話EDクレジットに島本須美さんの文字が! 断念する理由も無くなりました。


最初から最後までただひたすら美しい作品でした。作画や音楽だけではなくストーリーもです。棘の無いやや起伏に乏しい物語は物足りなさという弱みと裏返しでしたね。

見える風景がモノクロになり、自分の殻に閉じこもっている月白瞳美が主人公。「高校時代のあたしに会って・・・」と説明もそこそこに祖母である月白琥珀の時間魔法で60年前の過去へと飛ばされた後、高校生の琥珀とその友人たちと交流を重ねていくお話になります。
魔法/魔法使いが社会に受け入れられているのはファンタジーで、その魔法も私たちが想像するような仰々しいものではなく、“頭がすっきりする”“そこにない風景が見える”“ちょっと物体が動く”といったもの。祖母琥珀が使った時間魔法は上位魔法で習得難度が高いという設定はあるものの、普段使いの魔法は他愛のない、琥珀に言わせれば、

“日常を彩るサプリみたいなもの”

であり、魔法が全面にでてくるかというのとはちょっと違い、綴られた物語は高校生の青春です。
・なぜ祖母の琥珀(77歳)は孫の瞳美(17歳)を過去に送ったのか?
・なぜ瞳美は色を失ってしまったのか?
謎というほどではないかもしれませんが、{netabare}『瞳美が色を取り戻していく物語』{/netabare}作品のテーマとなります。


繰り返しになりますが、ただひたすら美しいです。

OP「17才」ED「未明の君と薄明の魔法」、2018年秋クールの中でも群を抜いてました。OPED両方とも一話たりとも飛ばさなかった唯一の作品です。
{netabare}最終話で「17才」イントロ流れた瞬間、歌詞の「虹がかかるよ」が頭に浮かび涙腺が・・・ 二番も良い歌詞です。{/netabare}
{netabare}モノクロから始まり、街灯のオレンジ色から街の夜景へと繋がるED画も神秘的でやなぎなぎの曲調もしっくりきます。{/netabare}

高品質な作画も最後まで安定してました。夕暮れ、夜景、太陽の照り返し、光の滲み具合。色使い・彩度の加減は下手な劇場版より綺麗かもしれません。モノクロと豊かな色彩の対比が物語の柱でもあるため、気合が入ってました。
{netabare}序盤第2話:夕暮れ時の校舎の風景作画は引き込まれました。岩崎良美「青春(タッチED)」がよく似合います。※年寄りは付いてきてね。{/netabare}
それと舞台が長崎ということで背景作画のハードル上がってたんじゃないかしら?
少しばかりの平地を除いて丘・山そして海。小高いところに建造物が立っている坂が多い街。風景絵が田舎なら青空+雲、都会なら定規でひけるビル群とかで済みそうなところが、そうはいきません。特に夜景は、空の黒と山間の黒そして海の黒とに区別つけた上で、適度に生活の灯りを散らさなければなりません。路地は曲がりくねった石畳ですし、作画班はほんとにお疲れ様でした。


肝心の物語は薄めです。キャラも心情描写をしっかり見せるわけでなく物足りなさを感じるほど。どちらかというと心象風景を見せる感じ。いかんせんヒロインの瞳美がわかりづらいし反感買いそうなキャラ。作画だけの作品なのね…残念、、、途中までの印象です。
風向きが少し変わったのが{netabare}11話と{/netabare}終盤で、最終13話の出来が良かったので少し考えをあらためました。
{netabare}この物語は、途中経過や最終話の締め方も含めて、いろいろ余計なものを付け加えると野暮になってた気がします。むしろあの程度と抑えめで良かった。{/netabare}


■最終話を観終わって ※以下ネタバレタグは視聴済みの方向け
良く出来た最終回です。そこに至るまでの過程に起伏があればさらに良しとしたことでしょう。ただしちょっと待ってください。これって完走後に、

{netabare}『瞳美が2078年に戻ってからの魔法写真美術部員の60年を想像して補完する』楽しみが残されてますよね。{/netabare}

全13話で完結というより描かれてない空白部分がむしろ重要で、そこの受け取り方で評価が別れるんだろうと思います。

{netabare}60年後、瞳美と魔法写真美術部員との再会がなかったことが空白部分を考えるきっかけでした。物語の舞台が2018年。自分に置き換えても2078年には生きていないでしょうから余計にそう思わせるのかもしれません。
瞳美が去った後、琥珀は、唯翔は、あさぎは、胡桃は、将は、千草はどんな人生を送ったのでしょう?瞳美がやってきたことでどんな変化を彼らにもたらしたのでしょう?

●琥珀:魔法の能力に目覚めた幼少期から「私は魔法でみんなを幸せにしたい」が信条だったのに、一番近しい人たちを救えなかったことは身を引き裂かれる思いだったことは想像に難くありません。娘の失踪と孫が色を失った理由はそれぞれその時に知ったのではないでしょうか?10話で瞳美は唯翔にだけ事情を話してますが、あの唯翔が琥珀に話すとはどうしても思えないのです。
瞳美が帰る時に自分の時間魔法の未熟さを実感して、以降腕を磨こうと研鑽を重ねただろうし、そのために最適な伴侶を選びました。瞳美がいなくなった後になぜ未来の自分が瞳美を遣わしたのかを考え続けた人生なはずです。
孫が帰還し一緒に母を探すと言ってもらえてどれほど嬉しかったことでしょうか。
「幸せになっていいんだよね?」孫から言われた時に70年越しの琥珀の思いが報われた気がしました。

※12話での瞳美「あれ?おじいちゃん?」の控えめリアクションが微笑ましい。
※年齢って英語でLEVELと表記するかは知らんが、「あんたはまだまだよ」的なエールは三つ子の魂百までの茶目っ気を感じる。すなわち“LEVEL17 vs LEVEL77”

●唯翔:瞳美は唯翔から、唯翔は瞳美から大事なものを受け取りました。彼が愛する女性に対してできること。“色を失った理由を直接聞いた(10話)”“魔法の中で幼少期の瞳美に会った(10話)”“幼少期一冊だけ色が見えてた絵本があったと直接聞いた(8話)”
「あの時俺が小さな瞳美に伝えたかったこと 自分を閉じ込めてほしくなかった 諦めないでほしかった」
必ず瞳美に届けたかった執念の絵本だったはずです。唯翔なら爺さんになって再開し思い出話に花を咲かせる気などさらさらなかったでしょう。進路も絵の道には進んだでしょうが、職業替えしたかもしれないし、結婚したかもしれないですが些細なことだと思います。
心を閉ざした“小さな瞳美”に伝えたかったことを伝える役目を果たした時に彼がどんな表情をしてたのかを想像するととても切ないものがあります。

※墓参は瞳美一人でした。琥珀が気を利かせたのだと思います。もしもお世話になった曾祖母ら月白家の墓なら琥珀は一緒に行ったでしょう。

●あさぎ-将くん:占い外れたみたいでなによりです。 “うさぎさんは犬さんのとなりに立って海のにおいをかいでます”

●胡桃-千草:不明。だけどお似合いでした。{/netabare}


{netabare}色を取り戻した瞳美はどんな人生を送るのでしょう?
最終話EDで、同級生二人に自ら声をかけ、その一歩を踏み出した瞳美。この二人、髪の色とかリアクションからしてどこかしらあさぎと胡桃らしき面影がありましたね。きっと孫娘なんでしょう。
彼女らは第1話で、浴衣姿で瞳美に声をかけてた二人でもあります。両シーンとも彼女らは瞳美に親しげです。受け取る瞳美側の心の持ちようが第一話と最終話では違うという対比にもなってます。{/netabare}


{netabare}“葵”“琥珀”“山吹”“あさぎ”“胡桃”“千草”、全て色を表す言葉。六色がもたらすものは、これまで“誰にも愛されてないと感じた夜”を幾重にも重ねてきた少女の心を溶かしました。物語としてはこれで万事めでたしめでたしです。
さらに、瞳美が色を取り戻す前の彼らと過ごした半年の時間でさえ、月“白”と合わせて七色の虹は架かっていたのです。この七人にとっての色褪せることのない大切な時間でした。唯翔が絵本を通して瞳美に残したかった想い。未来でも笑ってられますように、と。{/netabare}

やはり、美しい物語でした。
空白の60年間に想いを馳せると時の重みに切なさや愛おしさを感じる良作です。


しかしよくよく考えると、夏休みの最終日に宿題をあわてて片付けたと言えなくもない。



-----
2019.06.13追記
《配点を修正》


未来のお話って別世界の話として見る向きがあったのですが、本作は現在との繋がりを強く意識させるものでした。2078年には自分は退場しているはずでしょうが、孫かひ孫あたりの世代に自分の想いは伝わっていて、って素敵だと思ったわけです。

加点しときます。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 91
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

色々な事を想像させてくれるエンディングが光る作品

P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。

魔法使いの家系で色覚異常の少女が、祖母の魔法で、60年前の過去に飛ばされて・・・。

【まずは高評価ポイント】
何はともあれ、『エンディングが良かった』というのが率直な感想。
多くを語るのではなく、視聴者に想像させてくれるエンディングが高評価です。
{netabare}
2078年のKOHAKU LEVEL77から2018年の琥珀に届いたメッセージから始まるエンディング。
{netabare}《重度のネタバレを含みますので、未視聴の方は飛ばして下さい!》
{netabare}瞳美は唯翔のお墓参りに行った。
瞳美が学校で話しかけた2人組は、2018年の魔法写真美術部員の親族。
2078年の写真美術部員の中にも親族がいる。
琥珀おばあちゃんと一緒にお茶している人=おじいちゃん=貸本屋の一柳さん。
(こう考えると、第12話で琥珀から一柳さんを紹介された時の瞳美の表情も絶妙ですよね!){/netabare}
{/netabare}{/netabare}
これが私の予想です。
予想というより、こうであって欲しいという願望に近いかも知れませんけど(笑)。

作画はとても良かったです。
特に背景。
色を題材にした作品ですから、ここがイマイチだと、おかしなことになってしまいますからねぇ・・・。


【問題点を少々甘口で】
まずは、序盤。主人公・瞳美がとても暗いこと。
そして、写真美術部員の個性が薄いこと。
これらのせいで、第4話に琥珀が登場するまでの物語が、あまりにも味気なさ過ぎる。
{netabare}
序盤は、薄暗い灰色のイメージ。
中盤は、徐々に明るくなるイメージ。
終盤は、恋愛要素も加わり、更にカラフルなイメージ。
{/netabare}
例えば、こんな演出だと思えば理解出来なくないけど、それにしても序盤が暗すぎる(笑)。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 74

87.0 6 ファンタジーで友情なアニメランキング6位
夏目友人帳 肆(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (1865)
10910人が棚に入れました
現在テレビ東京で、TVアニメ第3期『夏目友人帳 参』が放送中の『夏目友人帳』のTVアニメ第4期の放送が決まった。 放送時期は2012年1月から。タイトルは『夏目友人帳 肆』。2008年7月放送のTVアニメ第1期『夏目友人帳』と2009年1月放送の第2期『続 夏目友人帳』は1クール放送、1クール休み、1クール放送の分割2クール制作だったが、今回のTVアニメ第3期と第4期も分割2クール制作だったようだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、木村良平、菅沼久義、諏訪部順一

ふこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高の作品。

私は80本くらい、アニメをみてきましたが、
そのなかでも、NO.1の作品です。

夏目君とニャンコ先生がとってもかわいいです。

波が激しくなく、とっても安定しているので安心してみれます。

この四期は、主に夏目くんの幼い頃の思い出をテーマとしていますね。


個人的に、他の方のレビューをみてみると、マンネリ化しつつあるのかな、と思うのですが、

細かいところに、まだまだ未回収の謎があるので、五期にも期待しております。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 14
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

夏目君の強さと優しさの根源を見た4期だった

ずっと見守り続けてきた夏目君の心模様とその成長振り。
個人的には、妖怪と人間とのせつない恋模様やつながりのエピソードや、
彼を兄のように見守る名取さんの接し方が好きだったりしたけれど、
本作では、今までの中で一番、夏目君自身が描かれていたと思う。

振り返ってみると。

1期では妖怪が見えてしまう彼と、さまざまな事情を持つ妖怪との
出会いや別れを描き、両者の距離感やわだかまりが少しだけ解けて。

2期では妖怪への理解を示せるようになってからの、
夏目君の周囲の人間との接し方と考え方の変化を。

3期では妖怪を祓う祓い屋の存在と主張を色濃く盛り込み、
夏目君の祖母の形見である友人帳の存在意義も少し変化を見せ、
彼の用心棒でもあるにゃんこ先生のほうにも、彼に対する変化が見られ・・

そしてこの4期では、夏目君自身の過去をこれまで以上に克明に描き、
彼の人間的なやわらかさ、穏やかさ、やさしさの根源を見せるとともに、
友人帳がなくても、しっかりと結ばれている妖怪たちとの絆が描かれていた。

こうして整理していくと、
妖怪と人間のバイパスになっているにゃんこ先生の存在は大きく、
先生の存在なくしては、やはり夏目君の今はなかっただろうと思う。
と同時にもうひとつ大きな存在は、夏目君を引き取ってくれている藤原夫妻。
彼らの真の愛情は、夏目君が本来持っていた穏やかな性格を思い切り引き出させた。
そして、その大切な日常を宝物のようにしている夏目君に、
観ているこちらも、何気ない日々のしあわせに気づかされたりする。

「癒し系妖怪アニメ」とよく表現されるこの作品だけれど、
僕はそれだけじゃないと思っている。
そこからもっと踏み込んだ、本当の癒しって何なのか、本当の幸せって何なのか。
最後の連続3話は、特にそれをテーマとし、親戚の女の子の家庭と、
奇跡と言っていいほどに良い子に育った夏目君とを対比させていた。
{netabare}
人の哀しみや憎しみを食べて成長する妖怪に憑依されてしまった彼は、
傷つき過ぎた過去の記憶を最後まで消すことなく、
むしろ「あの痛い記憶があってこその今が大事なんだ」と確信し、
にゃんこ先生の助けを借りずにそこから乗り越えて自力で目覚めた。
そしてそこには、清々しくさらにひとまわり成長した夏目君の姿があった。

夏目君の最初の不幸は、「妖怪が見えてしまう」という、
祖母のレイコさんから受け継いでいるものも確かにあるけれど、
まず、幼いうちに両親が亡くなってしまったこと、
それと妖怪が見えてしまうことで、親戚中をたらい回しにされたことにある。

でも、妖怪にも人間同様にいろいろいるもので、ある意味人間よりも純粋な
妖怪たちと関わるようになったことで成長できた部分も多く、
いまや友人帳など使わなくても妖怪たちとの約束事は守られ、
学校での友人たちとも同じように友情で結ばれ、
それらが夏目君をしっかり支えている、っていうのが嬉しい。
そして、レイコさんが成し得なかったことを、
孫である夏目君が実現させているということも、感慨深い。
{/netabare}

結局は相手が何であろうと、理解と友情があれば道は開かれるのかもしれない。
ただ、理解するとか、友情を育むには、ある程度のリスクや時間は必要で。
だけど、誰のせいにすることもなく、何を憎むこともなく、
目の前のものを真摯に受け入れ、消化していける能力というのは、
何にも代え難い人間の強さとなり、人生を変えていけるのだと思う。

夏目友人帳という作品の最大のテーマはおそらくそういうことであり
僕はいつもそこに深く共感している。

原作もずっと読んでいるので、アニメ版もずっと続いてくれたらと切に思うけれど、
視聴者によっては、マンネリ感を感じたりして、少々刺激が欲しいところかもしれない。
{netabare}原作では 祓い屋の的場一門と名取周一のことをさらに詳しく描き、
夏目君にもう少し踏み込んでくる内容に発展していっているし、{/netabare}
なにしろ友人帳が今後どうなっていくかを見届けないと。
というわけで、やっぱり5期も大いに期待してしまうのだよね。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 83
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

にゃんごろうとの記念撮影いいなぁ~(ノ´∀`*)

■夏目友人帳 肆 を見る前に(*^_^*)
いよいよ4期目突入の「夏目友人帳」!!
また夏目くん達やにゃんこ先生に会えると思うと嬉しくなっちゃいます(o^∇^o)ノ
今までの「夏目友人帳」なら特に前回までのストーリーを知らなくっても全然問題なかったんですけど、今回「肆」は「参」を観ていないと理解不能になっちゃうかもしれませんね♪
夏目くんの直感から危険な存在と察知している的場一門当主こと的場静司との因縁を是非知った上で本作品をご視聴することをおすすめ致します。

今回の最大の見所は・・・

「的場一門」 vs 「夏目軍団」(にゃんこ先生、名取さん、他・・・)

といった構図だと思うので今までの癒し重視の内容からストーリー性に富んだ内容になると思うので、今までに無い「夏目友人帳」を見れるかもしれませんね♪


■夏目友人帳 肆 に出逢った日の日記ヽ(^◇^*)/ ワーイ
いきなり何やら不穏な空気が漂う内容の一話でしたね!
的場一門といきなりの接触となったわけですけど・・・
さすがのにゃんこ先生もいきなりゴミ箱に( ´∀`)つ ミポイッってされちゃいましたねw
今までの「夏目友人帳」とはひと味もふた味も違うんだからねって宣言しているかのように思えました
☆-(^ー'*)b
妖怪や人とふれ合うことで成長してきた夏目くんの周りには、いつしか掛け替えの無い仲間や家族が出来ていましたね♪
そんな家族や仲間を守るために戦う夏目くんや、そんな夏目くんをよく知る数少ない仲間達が、的場一門との対立にどんな結末を向かえるのでしょうね(-""-;)ムム・・・
「肆」は今まで以上に楽しみにしながら視聴できそうです(*^_^*)


■総評
予想に反して的場一門との決着は今回もお預けでしたけど、夏目友人帳らしいハートフルな展開が盛りだくさんで「肆」も大満足でした♪
可愛さに磨きがかかったにゃんこ先生と、人や妖怪との絆を深めてきた夏目くん。
シリーズ1作目からずっと見てきているからこそ感じられる事がありました。
夏目くんと周りの友人や家族、妖怪達との間柄の微妙な変化がとっても微笑ましく思えてくるのです♪
はじめの頃の夏目くんの優しさは、自分から遠ざける事で人に迷惑をかけまいとするようなものでしたので、相手に届きづらい優しさだったのかもしれませんね。
でも少しずつ他人の心に触れ、優しさを受け入れることで、本当に他人を思いやるという意味が理解できてきたように思えます。
そんな夏目くんに向けられる仲間達の表情がとっても印象に残りました♪
そんなひと回り成長した夏目くんをそっと見守ってきた藤原夫妻の包み込むような笑顔☆彡
身近な友達で一番苦悩を理解してくれている田沼くんの気遣いやクラスメイト達の楽しげな表情☆彡
「なっつめっさま~」って夏目くんと絡むことがとっても嬉しそうな妖達☆彡
そして夏目くんを一番側で見守ってくれていた頼りになる用心棒のにゃんこ先生(斑)が最期み見せた誇らしげな横顔☆彡
夏目くんは本当に良い仲間を得ることが出来ましたよね♪

そんないつもの仲間とはちょっと違った視点で綴られてとっても新鮮に感じたエピソードもありました♪

的場一門の七瀬さんと、夏目くんの親戚の娘で蒼井三世子ちゃんのエピソードです!
{netabare}
七瀬さんといえば老齢でちょっと地味なキャラってイメージでしたけどだいぶ見る目が変わっちゃいました♪
いつか夏目くんと分かり合えたらいいなぁなんてちょっと思っちゃいますよね(*^_^*)
それと夏目くんと三代子ちゃんとのエピソードでは、夏目くんの成長した姿を見ることが出来ました!
「大丈夫、君の家族を取ったりしないよ」
夏目くんが言ったこの一言で三代子ちゃんもΣ(・o・;) ハッ!と気付かされていましたね♪
この言葉を選択して伝えることが出来た事に成長を感じ、多くを語らない夏目くんらしい優しさを感じた名シーンでした(*^_^*)
{/netabare}

人の温かみに触れ、人を頼っても良いことを知り、妖からも一目置かれる存在になった夏目一門当主夏目さまw
レイコさんとも名取さんとも違う道を歩んでいくであろう夏目くんの物語をもっともっと見ていたいものですね☆彡
次回作がとっても待ち遠しいです(✿ˇ◡ˇ)人(ˇ◡ˇ✿)


■MUSIC♫
OP曲『今、このとき。 』
 【作詞・作曲】恵梨香【編曲】浅田信一【歌】ひいらぎ
 8枚目のシングル。千晶と恵梨香からなる女性フォークデュオ♪
 フォークサウンドにデジタルロックチューンした聴き心地の良いナンバーです!
 等身大の歌詞が心にストレートに刻まれます(^^♪

ED曲『たからもの』
 【作詞】こだまさおり【作曲】神前暁【歌】河野マリナ 
 化物語・偽物語でも作曲を手がけていた神前暁さんといえば分かりやすいかなぁ!
 それと、Aチャンネルの「Morning Arch」から続いて2ndシングルとなった河野マリナさん
 神前暁さんは歌い手の良さを引き出すのが上手ですね♪
 河野さんのほんわり優しい歌声とバラードがC=(^◇^ ; ホッ!とした気分にされてくれました♪


2012.01.21・第一の手記
2012.06.18・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 41

76.4 7 ファンタジーで友情なアニメランキング7位
マギ The Kingdom of magic (2期)(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (911)
5826人が棚に入れました
迷宮ザガンを攻略し、シンドリア王国での宴を満喫するアラジンたち。
そこでアラジンはシンドバッドから、『三人のマギ』について聞かされ、シンドリア王国のマギとしてレーム帝国に行くことを持ちかけられる。
アラジンはその言葉に対し、自分はシンドリアのマギではないと微笑む。

宴の中、アラジンはアリババに、この世界を終わらせないことを誓う。
「……でも、僕はこれからどこに向かって進めばいいんだろう?」

声優・キャラクター
石原夏織、梶裕貴、戸松遥、小野大輔、木村良平、櫻井孝宏、細谷佳正、森久保祥太郎、堀江由衣、大久保瑠美、羽多野渉、杉田智和、藤原啓治、水樹奈々、瀬戸麻沙美、花澤香菜、小野賢章、福山潤、森川智之、松岡禎丞、逢坂良太、井上喜久子、チョー、柿原徹也、日野聡、坂本真綾、阿澄佳奈、高垣彩陽、谷山紀章、宮野真守
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

大陸全土を巻き込む壮大なストーリー&マギの好きなキャラクターランキング

原作は少年サンデー連載は未読
マギ1期視聴済み


「マギ」という作品は作者曰くアラビアンナイトで知られる「千夜一夜物語」を
ベースにした作品だということです。

登場するキャラクターはアラジン、アリババ、シンドバッドは
アラビアンナイトに登場する人物としてとても有名ですね。とにかく魅力的な
キャラクターが勢揃いしています。

1期から続く2期、1期視聴は必須です。

TVアニメ第1期に続くストーリーの第2期は舞台を魔法使いの国
「マグノシュタット」に変えています。

主人公のアラジンが魔法技術の習得と闇の金属器の謎を解明するため
マギという立場を隠し、マグノシュタット魔法学院の生徒として入学します。

同じ頃アリババも修行をしにレーム帝国の闘技場に来ていた。
お互い別々の場所で順調に道を進んで行こうとしていた。

{netabare}
後半に向けて物語はマグノシュタットとレーム帝国の戦争へと移っていきます。
レーム帝国のシェヘラザードの理想は魔法ではなく人の力で国を発展させること
マグノシュタットのモガメットの理想は少数の魔道士たちの力で国を発展させる
こと。この思想の対立ですね。一般的な正論はシェヘラザードでしょうが
結局ティトスを取り戻すという口実を使いマグノシュタットに侵略する戦争を
始めるのはレーム帝国なんですよね。
どちらの思想も間違いとはいえないので、異文化の者との共存の難しさを
考えさせられました。

ここからの展開が凄い。
レーム帝国からはファナリス兵団も出てきてそれに対抗するため、
アラジンが覚醒したり、アリババが登場したり。更にそこに煌帝国も現れる。

結果堕天したモガメットは暗黒点を呼び出し、練玉艶 (れんぎょくえん)が
アルマ・トランのマギと衝撃の事実が発覚する。

金属器使いたちが一斉に集結し、それぞれが魔装化して依り代に向けて
極大魔法の連射。

これだけの金属器使いたちの総力戦は圧巻です。絶望的な力を持つ依り代に
対し争ってた皆が力を合わせて立ち向かう。

依り代を破壊しようとするが、しかし全く通じない。この絶対絶命の中
駆けつけたのはシンドバッド率いる七海連合。


もうこの男に持っていかれました!七海の覇王登場!
この世界が生んだ 奇跡!!「第一級特異点」シンドバッド!
シンドバッドの「バララークサイカ」巨大な落雷が依り代へ

七海連合の凄まじい力に絶対絶命のピンチを回避することに成功しました。

出番が少なかったモルジアナも到着。アリババを助ける。
またモルジアナにお姫さま抱っこされています。

ただ、金属器使いたちが集結する中、1人だけ戦いに来なかった白龍。
暗黒面に堕ちたのでしょうこの後の展開が気になります。


アラジンとアリババとモルジアナの3人が揃い3人の拳タッチ!
それぞれ自信に満ちた表情ですね。


シェヘラザードが次のマギを自分では無く、ティトスを迷わず指名
したのが素敵でした。また生まれて来れて良かった。
{/netabare}

原作が進んでからまた3期という形で彼らに会えますように。終


●ランキング
マギの魅力的なキャラがこれだけ勢揃いしたので気になる世間のランキングを
いくつかまとめて集計してみました。

【キャラクター人気ランキング】
1 位
アリババ・サルージャ

2 位
ジャーファル

3 位
シンドバッド

4 位
ジュダル

5 位
モルジアナ

6 位
練紅覇

7 位
アラジン

8 位
ティトス・アレキウス

9 位
練紅玉

10 位
練白龍

アリババさんすごい人気なんですねジュダルちゃんの人気は嬉しいです。

【これは私の好きなキャラクターランキング】
後であにこれbest10に。。
1 位
練紅覇

2 位
シンドバッド

3 位
ジュダル

4 位
練紅玉

5 位
練紅炎

6 位
モルジアナ

7 位
アラジン

8 位
ティトス・アレキウス

9 位
アラジン

10 位
アリババ・サルージャ

魅力的なキャラクターが本当に多いです。ジュダルちゃんはアクセラレータ系で
気に入っています。練紅覇は迷いなく1位です。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 24
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

心の辛い部分に刺さりますね

Ⅰ・Ⅱ期再放送で視聴しました。
当初は絵的に子供向けアニメと思って録画だけしてましたがⅠ期後半より人間模様がメインになりました。
特にⅡ期に入ると{netabare} アリババ・モルジアナ・アラジンと心の弱さを強さに変えて行きました。
20話以上あるのでそれぞれの成長させる過程は非常に良かったです。
マグノシュタットでは人間の心の醜い部分に対する問題提議。
学長の話には同情の気持ちが沸いて来ちゃいました。{/netabare}
なかなか熱い話で非常に楽しめました。
EDも相乗効果を出していると思います!
これからスピンオフ作品も次回作も観て行きたいと思います。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 7
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大好きな人たちと笑い合える世界のために、強くなりたい。

マギの2期です。

2期を見る前に1期の視聴は必須です。
1話は何の振り返りもなく始まります。

1期も楽しめましたが、
2期も怒涛の展開でわくわくと楽しめました♪

キリのいいところまで進むために、
だいぶ無理して詰め込んでいる感じもしましたが。笑

2期は全25話です。


● ストーリー
“ダンジョン”と呼ばれる迷宮が突然現れた世界。

ダンジョンを攻略した者には、そのダンジョンの支配者であるジン(魔人)が宿る金属器(きんぞくき)を手に入れることができる。

自分が何者なのかということや世界の謎など、
今までわからなかったことがだんだんわかってきたアラジン(♂)。

アラジンは魔法の勉強をするために、
アリババ(♂)は自分の金属器(きんぞくき)を使いこなすために、
モルジアナ(♀)は故郷に帰るために、

それぞれが新たな目的地への出発を決意する。


1期も面白かったけど、
王道の展開を恐る恐る辿るような少し不安定な印象がありました。

だけど、2期の面白さには安定感がありました。
どんな冒険が待っているのだろう?というわくわくを素直に感じることができました♪

さらに、ジンを宿す金属器や、それを使いこなす金属器使い達がバンバン登場して、バトルも盛り上がる!

強い人たちがどんどん集まってくるわ、戦う相手も強すぎるわで、
途中からちょっとぽかーんとなってしまいましたw

特にラスト2話は展開詰め込み過ぎで、
なんとかギリギリ終わらせましたという感じでしたw

確かにキリのいいところで終わったけれど、
個人的には詰め込まれ過ぎて少し不完全燃焼。

後日談もしくは3期が欲しかったなー。

メインディッシュで終わってしまうより、
最後はデザートでホッとしたかったという感覚です。笑


≪ 並行して進む物語 ≫

7話からは3人がそれぞれの目的地に向かうため、
物語も3つに分かれます。

強大な力を持つ煌(こう)帝国の話も絡んでくるから、
正確には4つぐらいのストーリーが並行して進んでいます。

1つずつでも濃いストーリーになりそうなのに、
ちょっとずつ進めることでいろんな味で飽きずに楽しめる^^

全く交わらないと思うそれぞれの話が、
3人の絆でつながった時、この作品の本領発揮だなあと感じました。

やっぱりこの3人は一緒がいい♪


● キャラクター
これまで登場したキャラ達も安定していますが、
新たなキャラもたくさん♪

たくさん登場するのに、
それぞれにちゃんと魅力があるのがいいね。

今回の私のお気に入りは煌帝国の皇子&皇女たち♪

1期でも登場していた練紅玉(れんこうぎょく)は、
2期になってさらに魅力が増して大好きなキャラに♪

強いし乙女だし純粋だし、
なんて可愛い姫さんだこと^^

登場したものの、君は誰?状態のキャラもいるし、
まだまだ掘り下げてほしいキャラもたくさん。

恋心とアラジンの顔の広さが世界を救うんじゃないかと思うぐらい、アラジンは誰とでも仲間になる天才です♪


● 音楽
【 前半OP「ANNIVERSARY」/ シド 】
【 後半OP「光-HIKARI-」/ ViViD 】

どちらもこの作品と合う前向きな雰囲気の曲です♪

シドの曲とマギは相性いいですね^^

1期同様、曲とアニメーションの合わせ方も好きです。
後半OPのアニメーションはネタバレが多すぎた気がしますがw

最後にはこういう展開になるのねーって、
新しいOP始まった瞬間にわかってしまうのは、どうなのw


【 前半ED「エデン」/ Aqua Timez 】
【 後半ED「With You/With Me」/ 9nine 】

「エデン」は神曲ですね。
今回一番お気に入りなのは、この曲です。

後半EDは、戦いに向かう勇ましさとの相性がよかったです。

本編と一緒にこの曲が流れる展開は盛り上がりました。
テンション上がったー!


● まとめ
内容に関しては大満足です。
私は1期よりも2期の方が好きでした^^

ただ、十分に回収できていない伏線や気になるところも多いのが引っかかるー。
{netabare} モルジアナは何をしていたのか、白竜はどうなっちゃうのか、など。 {/netabare}

まだまだ彼らの冒険が終わる気配がないだけに、
3期がないのが残念(´;ω;`)

それでも十分原作が人気な理由はわかりました。
面白かったです^^

投稿 : 2024/05/25
♥ : 14

93.6 8 ファンタジーで友情なアニメランキング8位
小林さんちのメイドラゴン(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (1691)
8097人が棚に入れました
朝、会社に出ようとしたらドラゴンがいた。
茫然とする小林さんの目の前で、そのドラゴンは角あり尻尾ありのメイド服を着た美少女へと変身した。
トールと名乗るそのドラゴン娘は「今日からメイドとして働かせてください!」と申し出る。
どういうことか分からず尋ねると、昨夜酔った勢いで小林さんが家に誘っていたようだった。
「人を雇う余裕はない」と断る小林さんだったが、会社に遅刻してしまいそうな時間だと気づき―。

声優・キャラクター
田村睦心、桑原由気、長縄まりあ、高田憂希、高橋未奈美、小野大輔、中村悠一、加藤英美里、後藤邑子、石原夏織
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ケチのつけどころが見つからない・・・

原作未読。最終話まで視聴。

【初めに】
京アニとしては、「日常」以来の漫画原作の作品。
俗にいう「京アニ顔」を見れないのは寂しいような気がしていたが、そんな寂しさを軽く一蹴してしまう良作。
「らき☆すた」、「けいおん!」、「日常」と、『京アニ×漫画原作』は相性が良いのかも知れない、と改めて痛感。

【物語】
ドラゴンと人間の織りなす日常ほのぼの系。
人間の世界に妙に馴染んでいくドラゴンたちを愛でる作品かと・・・。
漫画原作特有のテンポの良さが心地良かった。

ちょろゴンずの1人、エルマに対する扱いの悪さが私のツボでした。
{netabare}初登場はずいぶん遅かったし、以降もロクな出番がなかったし・・・。{/netabare}

【作画】
最近の京アニにしては珍しい手書き風の作画が、作品全体を包み込む優しい雰囲気とマッチしており高評価。
トールのしっぽの動きが、トールの感情を上手く表現していた点が目を引いた。

『京アニ顔』の特徴に一つである『瞳』は、本作でも活きていた。
「目は口ほどに物を言う」細かい感情表現までこなす瞳の力は健在だった。

【声優】
カムイ(長綱まりあさん)の声は絶品だと思った。
滝谷(中村悠一さん)の通常時とオタクモードの時の演じ分けは、さすがだと思った。

【音楽】
OP、EDとも良曲。

【キャラ】
ドラゴン、メイド、ロリ、ネトゲ、オタク、巨乳、貧乳etc・・・。
こうやって書き出すとキャラの渋滞が凄くひどい。
しかし、これこそがこの作品の魅力の1つかと・・・。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 131

レオノジョウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

まさにチュチュイェイな作品です! (意味わかりませんよねw)

上のタイトルどうでしょうかw小林さんちのメイドラゴンのタイトル表記にまねして書いてみましたwさてこの作品のお話なのですが、このメイドラゴン自分は今季一番面白い作品で間違っていないと思います!。比べていいのかわかりませんが今期は去年の冬アニメのなかでもベスト3に入るほど人気だったこのすば2がありますが、正直今期はどう考えてもこの作品のほうが完成度も高く良質な作品です。このすば2もおもしろいのこの作品には日常系アニメの大事なところがほとんど入っていて、癒し、可愛さ、面白さ、賑やかさ、雰囲気の良さ、そのあたりだとどれをとっても今季一だと思います。まだ見ていない方はこの作品を見れば改めて京都アニメーションってすごいなと思えるんじゃないでしょうか。とにかくみればこの作品好きになること間違いなしです!見終わった直後にはopでつかわれているようなチュチュイェイな気分になりますw。是非今期アニメで満足できてなくてメイドラゴン知らないよーって方は見てみることをお勧めします。ちなみに自分はカンナが一番好きですw。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 9
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

京アニによる ちょろいドラゴンを楽しめる作品です。

あらすじ。
本物のドラゴン(♀)がメイドになって小林(♀)さんを慕うお話。
他にも異世界からドラゴンが来てドタバタ?まったり?生活を行います。

私的なこのアニメのキャッチフレーズ。
「好きな人には好きと伝えたい」 かな。
相手へのアプローチはそれぞれ。
相手と一緒にいたいという気持ちは共通。
だけど、そんなに深く考えなくてもいいんだよ。
的な楽しいアニメです。

キャラが京アニっぽくない感がありますが、最後まできれいな作画はさすが京アニです。


最後まで観て{netabare}
最後の1話でトールの父親が来て連れ戻しに来た。
これは少しつまらない展開でした。
原作未読ですが最後まで日常を貫いてほしかったなぁと思います。{/netabare}

エルマの無駄遣いはある意味清々しい!

全てのキャラに独特な愛嬌が伝わります。
再度見ても楽しいですねぇ チュチュイェ!

以下視聴途中コメント

3話まで観ました。
このアニメ癖になります。
トールやカンナが可愛いのはともかく、
小林さんの行動で(身の回りの)すべてが廻って行くところが面白い。
ドラゴン達は本当は基本的に人間が嫌いという設定もこれからどのくらい反映されて行くのか。そして人間を理解してゆくのかと、いうところも見どころかなと思っています。

8話にしてやっと出てきたエルマ。
OPにも出ているのに一向に出てきませんでしたが
エルマは間違いなくいじられキャラ。

9話の運動会ではエルマ存在感出してくるのかな。
でも、何となくルコアの揺れ具合がメインになるような気が。。。
キライじゃないですけどね。。。。← ↖ ↗ →

投稿 : 2024/05/25
♥ : 89

80.6 9 ファンタジーで友情なアニメランキング9位
ロクでなし魔術講師と禁忌教典(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (932)
5075人が棚に入れました
魔術と科学が共に発展した世界――ルヴァフォース。
魔導大国・アルザーノ帝国の南部に位置する「アルザーノ帝国魔術学院」はこの世界で最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎である。
およそ四百年の歴史を有するこの学院は魔術の道を志す全ての者の憧れであり、学院の講師や学生たちも自信がその輩であることに誇りを抱いている。

この由緒正しき学院に突如として赴任してきた非常勤講師、グレン=レーダス。
「お前らに、本当の魔術ってもんを教えてやるよ」
《ロクでなし》と呼ばれるこのオトコの破天荒な授業が、今はじまる。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、藤田茜、宮本侑芽、小澤亜李、高橋広樹、喜多村英梨
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

とことんテンプレにこだわった作品かな?

原作未読。最終話まで視聴。

「これでもか!」というほど、どこかで見たような展開がひたすら繰り返されます。
しかし、この作品の面白いところは少し『ずらして』いるところ。
第1話から思わず突っ込みまくりでした。
{netabare}『って、負けんのかい!』みたいな感じで・・・。{/netabare}

ヒロインが{netabare}『銀髪だと思わせておいて実は金髪・・・、と思わせておいてやっぱり銀髪でした』{/netabare}みたいな展開も良かった。

そう考えると、この作品はズバリ「魔術系コメディ」。
敵キャラのクソっぷりも心地良い、この作品の感じは嫌いではなかったです。

そういえば、最後まで{netabare}禁忌教典(アカシックレコード){/netabare}について、あまり語られなかったなぁ。
何か、まだ火種がくすぶっている感じだし{netabare}(っていうか、根本的には、まだ何も解決していないような気が・・・){/netabare}、第2期とか考えているのかな?

投稿 : 2024/05/25
♥ : 42
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

魔術戦? いえ、肉弾戦です。

■話数
全12話

■ロクでなし魔術師の教師生活
暗い過去をもつ魔術師が学校の先生になって生徒を導きつつ事件に巻き込まれる話。

ライトノベルではよくある物語だが、少し違うのは主人公が全然最強じゃないってところ。
確かに凄い技能はあるがそれが主人公に相応しいかと言われれば疑問だ。
しかし、そのおかげで主人公・グレンが必死なのは伝わってくる。
そーいう意味では確かに主人公だった。
内容はシリアスとコメディが3:4ぐらい。
軽く見る分にはちょうど良かった。

■服装がいい!
キャラも良くも悪くもライトノベルっぽい。
ライトノベルが好きな人ならよく見かける感じのキャラたちだ。
ラノベが好きなら普通に楽しめると思う。

バトルシーンは正直そこまで激しくはなかったけど、いいシーンやかっこいいシーンは何度もあった。

■総評
ザ・ライトノベルといった作品だった。
めちゃくちゃ面白い訳ではなかったが、つまらないと途中で切るレベルでもなかった。
こういったジャンルが好きな人なら観てもいいんじゃないかな?
まぁ、嫌いな人は嫌いそうだけど……
私は普通に面白かったよ!


↓↓↓各話の感想↓↓↓
{netabare}
1話の感想 ★★★★ 4.0
ロクでなし登場
{netabare}
システィの気持ちは分かる。
エリート校にこんな適当な先生きたら、そりゃ怒るな。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
やっと真面目に…
{netabare}
グレンのトラウマのせいで冷静な判断が出来てなかった。
グレンもまだまだ子供どねー。
真面目にすればいい先生だな。
師匠はいい人だな、惚れる。
ルミアは王女だったのか!?{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
ルミア奪還なるか
{netabare}
グレンの本気は強いのだろうか。
3流魔術師にしては強いが…
あと、マナ欠乏症のグレンの肌の色キモすぎ。
ルミアは異能持ちのチート野郎だったのか…
{/netabare}

4話の感想 ★★★☆ 3.5
大会!
{netabare}
まず、話の展開が急で驚いた。
前回のルミアの件は何だか有耶無耶にされた気分。
システィのうざさが半端ない。
嫌いなタイプのキャラだわ。{/netabare}

5話の感想 ★★★☆ 3.5
ルミアの悩み
{netabare}
ルミアが騒動に巻き込まれすぎだろ。
それより、あの青髪のお馬鹿な子かわいい。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
ルミアを女王の御前に
{netabare}
やっぱり。ルミアは先生のこと全部知ってたんだな。
だから、最初から信用してた、と。
愚者の〜しかグレンのいいとこないよな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
転入生
{netabare}
リィエルが可愛すぎる。
でも、そんなリィエルも何か過去を抱えてそう。
{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
リィエルの悩み
{netabare}
人工呼吸のシーンがエロい!
なまめかしくて良かった。
あと、リィエルの血濡れが異常。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
リィエルを説得できるか
{netabare}
結局、シオンは殺されちゃったんだね。
そして、リィエルだけが残ったと。
ところで、シオンの固有魔術とは一体何だったんだろう?{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
婚約者
{netabare}
グレンのかつての想い人セラ。
呼び名が白犬って……
システィが白猫だし重ね過ぎじゃないか。{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
魔道兵団戦
{netabare}
グレンは過去が過去のため、過敏に生徒達には自分のような道を歩んで欲しくないと思ってるんだな。
セラについて、まさかシスティ本人に話すとは。
少し意外だ。
ボコボコにやられたが、まだ秘めたる力をあるのか!?
私的には無さそうだが……{/netabare}

12(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
結婚!?
{netabare}
ヤル気モードに入ると目が細くんるんだな。
話は面白かったが、グレン先生弱くない??
確かに元々そういう設定だったが、わざわざシスティを助ける準備をしたのに対してそれも活躍していなかったし……
主人公らしく隠された力がなくて少しがっかり。
タイトルのアカシックレコードが出てきたけど、ほぼなにも分からなかった。
タイトル詐欺が甚だしい。
原作ではここから物語の核心に近づいていくのかな?{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 15

マダオ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2話で化けた。主人公最強好きにはたまらん

これ面白いな!2話で化けたわ。主人公のキャラがいい!1話視聴時はあれ?ガチで弱い系?コメディだけのクソアニメか?って思ったけど強くて安心した。これでやっと俺の視聴枠に入った。
近代では訳の分からん人種(萌えるだけの豚)が湧いてるからこういったハーレム、主人公最強枠が肩身の狭い事になってますが、好きな人はこういうアニメ大好きなのでもっとこの手のジャンルのアニメ作って欲しい。
俺的には今期ナンバー2くらいの作品。ちなみにナンバーワンは進撃の巨人。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 8

78.6 10 ファンタジーで友情なアニメランキング10位
七つの大罪(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1465)
8684人が棚に入れました
いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。絶大なる魔力を有し、人々から敬われ、時に恐れられる存在<聖騎士>に守られた『リオネス王国』。王国の王女エリザベスは、たった一人国を離れ、
ある者たちを探す旅に出ていた。それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切り、全聖騎士を敵に回した罪人たち──<七つの大罪>。たどり着いた一軒の酒場で、エリザベスは店主を名乗る少年・メリオダスに出会う。それは、彼女と<七つの大罪>たち、そして世界の命運を一変させるとびきりの冒険の始まりであった――!
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

侮りがたし日5|ョ∀・´)…感動スペクタクル大作!!!

◆原作コミック 全24話 原作未読
◆ジャンル アクション ファンタジー


絶大なる"魔力"を有し、人々から敬われ、時には恐れられる
存在(聖騎士)に守られた国「リオネス王国」
王国の王女『エリザベス』はたった一人国を離れ、ある物たちを探す旅に出ていた!
それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切り、
全騎士団を敵に回した罪人たち―〈七つの大罪〉
たどり着いた一軒の酒場で、『エリザベス』は
店主を名乗る一人の少年『メリオダス』に出会う!
それは彼女と〈七つの大罪〉たち、そして世界の命運を一変させる
"とびきりの冒険"の始まりであった― (あらすじ公式サイト引用)


簡単な相関図_((Ф(・ω・`)コンナカンジカナァ!???w
スマホだと変なんなるかも´・ω・)ω・`):

          
           凸リオネス王国凸
     
       【§聖騎士§】(甲冑着た強いヒト達)
        (民衆から敬われ、恐れられる存在)
   探してる                 魔神の力を利用!?
    ↙                         ↘
 王国王女        ↑↑↑         〈∮魔神族∮〉(滅びた!?)
『エリザベス』      【VS】     不思議な魔力を有した怪物?
  探してる       ↓↓↓          ↗
(一緒に旅をする) ↘            魔神の力と関係あり!?
            【†七つの大罪†】       
         かつて王国を裏切った!? 者たち   
       『メリオダス』『ディアンヌ』『バン』
      『キング』『ゴーセル』他 +『ホーク』(豚)



14年10月~15年3月まで放送された王道アクションファンタジー
作品ですが私も毎週楽しみに視聴させて頂きました!!

というかここ最近のこの日曜5時枠作品は侮りがたしΣヾ(゚Д゚;)ノ

中々の超感動スペクタクル大作に仕上っており
私大変夢中になってしまいました(๑→‿ฺ←๑) ♪

どこか中世ヨーロッパの景観を描いた様な世界観に
魔力や、魔法などのファンタジー要素が加わって
コレぞ王道たる魅力の所以と言いますか…

そこに息をもつかせぬ熱いバトルアクションに
それぞれのキャラの想いが重なって
この戦いは負けられない!! 仲間を救う!!
大切な…大切な存在(ヒト)の為に…

そう…その幾多となくおとずれる感動秘話に胸熱必死!!!
なのであります。゚(゚´ω`゚)゚。


そんな中でも私がとても胸熱で大好きになったキャラ、及び彼(彼女)らの
エピソードをまじえてBEST③形式で書きしるしてみました!!



*・゚゚・*ヽ(*゚∀゚)ノ*【このキャラ良かったよ!! BEST③】*ヘ(゚∀゚*)ノ*・゚゚・*:

―第③位―

『ディアンヌ』

巨人族の『ディアンヌ』はその可愛らしい容姿と気取らない
真っ直ぐな性格が好印象✩
だけども、と、とても体が、その… で、でっかい(*/ω\*) でも~
それがまたいい味出していて、ホント、ピュア(嫉妬深いw)で魅力的な女のコ♡
CV:悠木碧さんの声、演技もピッタリでした♪
彼女の優しさとういか人柄の良さには多くの方が共鳴したことと思います!

なんといってもあの{netabare} 『キーラ』の弟さん(子ども)を助けるシーンは
とても胸熱、名シーンでお涙必死かと…。゚(゚´Д`゚)゚。!!

そこから、『キーラ』&『ハウザー』が聖騎士を裏切り
『ディアンヌ』を助ける胸熱展開も大変良い(*>ω<)bイイ!!
『キング』との幼い頃の素敵なエピソードも、微笑ましくとっても◎ {/netabare}



―第②位― 

『キング』

妖精王 ハーレクインこと『キング』はその純心で一途な性格と
見てくれが変化するギャップや、常に眠たげな表情で枕を抱いて宙に浮いている
癒し系な雰囲気もさることながら、やはりその優しすぎる彼の
魅力にコレまた夢中になった方も多勢いらっしゃる事かと思います!!

なんといっても、 {netabare} 疲弊した『ディアンヌ』を全魔力を使って防御の壁(バリア)
を使って『ヘルブラム』の攻撃から守るシーンは最高に胸熱(*>ω<)b
というか、か、カッコ良すぎます!!  コノコノォ(〃´Д`σ[キング]qw

『ディアンヌ』との…切ない…過去のエピソードや
旧友『ヘルブラム』とのエピソードも思わず涙の垂れ流し状態に。゚(゚´Д`゚)゚。{/netabare}




―第①位―

『ホーク』ちゃん (豚’`ゥ(*´(00)`)’`ゥ)

残飯処理騎士団 団長こと『ホーク』ちゃんは
本作のマスコット&イメージキャラクター トコトコトコ(((っ´(00)`)っ♪

残飯の量を増やしてもらうことに日々命をかけている―w

戦闘能力は皆無だが…
なぜか!?w 自分のコトを”最強の戦士”と思い込んでいるw
喋る豚として本作では基本ツッコミ担当!?
『バン』からはこれまたなぜか!? 師匠と仰がれる存在!!
何かと上から目線で口は粗いが全く持って憎めない、
愛嬌が抜群の魅力的キャラ♪*

ハラハラバトルの合間に終始、笑いをもたらしてくれる点も◎!!

というか、私途中まで、ずっと『ポーク』ちゃん(pork)かと思ってましたが…
『ホーク』ちゃんだったのですね(ノ∀`;)w

そんな『ホーク』ちゃんに、 {netabare}まさか…最終回前話にて
まさかの豚ちゃんにお涙頂戴させられてしまうコトになるとは…。゚(゚´Д`゚)゚。
紛れもなく彼(彼女?)は1人の勇者であり、真の漢の姿そのものでありました―!!!!

「あんな気のいい奴を… よくも… くそがーーーー!!」

途中『ホーク』と仲違いする展開になってしまっていた『バン』の
あの一言が全てを物語っていましたネ… (つω・`。){/netabare}



他キャラの皆さまも大変、個性的かつ魅力的でしたが(*>ω<)b
今回は私のツボによりハマった3名(匹)を抜粋しご紹介させて頂きました!!


ただ『団長』『バン』『ゴーセル』の3人はどこか…
不死身過ぎでw バトル中もなんだか、まだ全然本気出してない感が強く
特に『団長』&『バン』は常に余裕感(隙)が出ているというか…w
元より『バン』は不死身属性を持っているせいか…

大事なバトルシーンにてやや緊迫感が損なわれてしまった感が…・ω・*) ソーッ

ただその”強さの底を見せない”雰囲気というか…
そこが本作の特徴であり、興味を注がれる面白さであるゆえ
後々恐らく色々と解き明かされる上で大事な
要素の一つなのであろうと私は勝手に思っております✩

それでも最後の方の局面は ハラハラ|ョ゚Д゚。))))ドキドキで
最高の盛り上がりを見せてくれました!!

とにかく視聴前、私が期待していた以上に大いに楽しむことができました!!

終わり方も、続編に期待を含ませた見事な締め!!でしたので、
さらなる彼らの冒険の続きが描かれる日を心待ちにしたいと思いますヽ(*´∀`)ノ

投稿 : 2024/05/25
♥ : 52

てんてん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

七つの大罪のセクハラシーンについて

2期まで全部観終わった。素直に面白い。3000年という時間や天使、魔神、妖精、巨人、聖騎士などファンタジーのワクワク要素がまさにてんこ盛り。これでもかというほど楽しませてくれる。
またキャラ作りが素晴らしい。登場人物それぞれのパーソナリティーや背景がしっかりと描かれており単なるファンタジー以上に骨太な内容になっている。

特に主役の七人はそれぞれにファンがつくと思わせるほど魅力的だ。ビジュアル面からはディアンヌの存在が大きい。巨人の女の子の存在は、七人のグループショットになった時とても楽しい絵柄になる。このアニメが魅力的な大きな要素になっていると思う。

そうした中、実に残念なのは主人公のセクハラ。せっかく感情移入しても肝心なところで出てくるセクハラシーンが夢をぶち壊す。ドキドキしているところを一気に不快な気持ちにさせられるのには正直参った。

3000年という時をかけてエリザベスを愛するという壮大なロマンもオヤジ臭く薄汚いセクハラ行為のおかげで台無し。このキャラ設定は極めて下賎なセンスだと言わざるを得ない。

想像だが、原作者と編集者に「少年漫画だから少年が喜ぶシーンを盛ろう」という意識があったのではないか。セクハラで少年が喜ぶだろうという作り手の意識が卑しい。女の子が好きな少年は健康だ。しかしセクハラが好きな少年は不健康だ。

そもそもセクハラが気持ちがいいのはやっている本人だけであり、観ているのは気分が悪いだけだ、創作側はなぜそんなことがわからないのだろうか。

日本のアニメは世界クオリティーだと思う。7つの大罪も十分そのレベルに達している。
世界中の少年達に勧めたいと思うのだが主役をセクハラキャラにしてしまったせいでそれが叶わないのが実に残念である。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 4
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

だから、ファンタジーはやめられない♡

豪快かつ爽快な冒険ファンタジーはいかがですか…?

世界をまたにかけた冒険
繰り出される派手な特殊攻撃!
バトルは目が追いつかないほどのスピード!
そして、何でもありの大乱闘~
私の胸の心拍数「ドキドキ」…とまりませんでした♡

「王道」って言葉がピタリ!
旅をして、仲間と乗りこえて、ちょと…恋があったりして…?
単純明快だけどやっぱりワクワクしてしまうんです…
…わたしは好き…ですね♪


これは…古(いにしえ)の物語…
この世界には『七つの大罪』という七人のお尋ね者がいました。

王国を取り戻すため、世界にバラバラになってしまった七つの大罪を、主人公とヒロインが探しだす冒険ファンタジーです。

旅の先に待ち受けている様々な謎が衝撃の連鎖となり、回を追うごとに目が離せなくなるのです!

私はもう大人ですが「旅、冒険」という言葉を聞くと今でも心が踊ります…

物語には冒険で味わえるドキドキワクワク成分がいっぱいです♡

また、私がこの作品の一番の魅力だと思っているのはキャラクター+マスコット(ブタのホーク)です。
アニメマスコットNo.1になりました♡
{netabare}
型破りで志がブレない個性的キャラクターばかりが登場し魅力的です。また、声優も豪華です。
メリオダス、キング、ギルサンダー、ディアンヌ(順に、梶裕貴、福山潤、宮野真守、悠木碧)

そして愛すべきキャラクターの一部を紹介します。

・ホーク
言葉を話せるブタさん。七つの大罪のアニメのマスコットキャラクター…かつ残飯処理係(笑)トントコ、トコトコ×2が本当に可愛い♪♡仲間思いで情に厚い男(ブタ)。バンとの掛け合いが好き♪

・メリオダス
一番謎が多い七つの大罪の団長。その強さは無敵?はじめは変態キャラに見えましたが実は一途。セクハラするのも大切な一人にだけ。

・エリザベス
王女様。ロングの銀髪が目をひきます。戦闘能力は0。戦う力はありませんが、その強い意志はメンバー1かもしれません。

・キング
とにかくギャップ男子。見た目の変化(ポチャおじさん、美少年)だけではなく、妖精王としての威厳あるキング、ディアンヌの前で照れて可愛いキング。両方とも魅力的です。この作品で一番のお気に入りキャラです♡一途なキングの恋愛を応援しています!

・ディアンヌ
巨人族の女の子。ブラウンヘアーのツインテが可愛い♪大きすぎる自分を気にしたり、嫉妬したり一番女の子っぽくピュアな性格。自分を「ボク」っていう悠木ボイスに癒されます♪

・ゴウセル
ゴウセルワールド全開♡独特の感性の持ち主です。実は二番目にお気に入りキャラです。戦闘中でも関係ない、いつも冷静で淡々としていて変わらない表情もツボ…
それからギーラとはどういう関係なの?
怪しく目が光っていたよ~

予想のつかない掛け合いが楽しいです!
七つの大罪同士の関係は一筋縄ではいきません。いざという時に裏切ることだってあるのです…
そんな仲間関係や交錯する皆の思惑が予想外で驚きの連続でした。

また、緊迫した空気の中に割って入ってくる可愛いホークの行動に癒されたり、メンバーのケンカするほど仲が良い掛け合い、恋の要素もあったりとシリアスな中に思わずニッコリ~♪としてしまう息抜きシーンがいくつもあり癒されました。

試練を乗り越える度に心も成長していく、ストーリーは冒険ファンタジーの定石通り…とはいえ、このバトル&ストーリーの世界は様々な因縁が渦巻いているので、最後まで飽きることなく見れました♪

今回は謎を多く残し余韻を残す形で終了しました。
七つの大罪の新たな旅に期待したいです…
{/netabare}

最後にOPいきものがかり「熱情のスペクトラム」
大好きになりました!

鳴りやまぬ 愛をさけぶよ

すべてを抱いて ここにいるんだ ひかりはそこにあるよ

ゆずれない 想いを架けて 希望の果てを 僕は生きるよ

夢をつないだ 君と…

投稿 : 2024/05/25
♥ : 78

79.3 11 ファンタジーで友情なアニメランキング11位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (901)
4998人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

悪くないかな…。→ まともな戦記物で、面白い!(…ので原作買った。)

ライトノベル原作(電撃文庫刊)。既刊10巻なので不人気ではないはずですが、私は未読です。
→ 面白いので原作を買って読み始めました。現在既刊10巻すべて読了。(2016.10.1)

契約した精霊がパートナーとして各キャラについています。主人公のイクタは、同郷で名家の娘っぽいヤトリが仕官のために都へ上るにあたって、試験でヤトリを助けたり引き立て役になったりするために同行します。

途中で同じ試験を受けに行く人たちと一緒に乗った船が難破して…、ということで後は書きませんが、とりあえず主人公は軍師・参謀タイプです。

そういう設定で1話目から有能そうに見える主人公はなかなかいない気がしますが、イクタはちゃんと有能そうだったので視聴継続して完走しました。

かなりちゃんとした戦記ものです。

本作は主人公のイクタ以外の、「騎士団」を始めとする周辺キャラが魅力的です。原作では敵方も魅力的ですが、アニメ化範囲では顔見せ程度の感じで「続きが知りたければ原作で」になってしまいますね。

…作画は、崩れというよりは動きの点でちょいちょいダメっぽいですが(笑)。
2016.07.30追記: 力の入れ処をわかっているようです。これは大丈夫そう。

全13話で原作3巻まで+後の巻からの幼少期回想エピソードを消化しました。

原作はかなり長い話になりそうで、アニメ化部分はいわばプロローグみたいなものです。

2017.12.12追記:
原作は13巻に到達。もうすぐ終わるっぽいあとがきでした。そういえば原作ではわりと重要人物である気がするトリスナイ(カトヴァーナ帝国宰相)って、アニメではキャスティングされていないどころか、ロクに名前も出てこないですね…。

続編が作られれば登場するとは思うんですけど、まあアニメ化された範囲では名前は出ていても事実上出番はなかったですからね…。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 58
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

内容の詰まった戦記物でキャラクターを見るのも楽しい

2016年夏アニメ。ライトノベル原作、全13話の戦記物です。
原作は2巻途中まで読了。ペースとしては原作3巻までのアニメ化のようですね。
原作より全体的に地味な印象に作られたアニメというのも珍しいかも。

キャラ物と戦記物のバランスの良さが良いですね。これは原作の良さでもあり、きちんとアニメにも反映されていると思います。
原作からのカットや短縮が沢山あるだろうと思っていたのですが、原作の内容もかなり詰まっているのであまりカットしていませんね。全13話でストーリーをキリの良い所まで進めるためにどうしても詰め込み気味になってしまった印象。
カトヴァーナ帝国の斜陽ぶりがわかりにくくなっていることと精霊の活躍が少なくなっていること、軍事関係のシーンが少なめになっているのも勿体無い点ですが、原作の進み具合からしてここしか切りようがなかったと思われます。
必要な情報を言葉での説明に頼らない(あるいは尺のために削らざるを得ない)ため、繰り返し視聴する人向きだと思います。

キャラクターは全体的に個性がわかりやすくイクタ以外のメインキャラクターが皆常識的なので、かなり見やすいと思います。人間関係もさっぱりしていてとても印象がいいです。
イクタは女たらしだったりと癖のある性格で、何話か進まないと良い所がはっきりと出てこないので苦手な人は苦手だったようですが、私はとても好きですね。{netabare}「人材の適材適所」という考えがイクタ本人にあるため、汚れ役を引き受けることが多くて痛々しいシーンもあるのですが、そこが良いバランスになっています。{/netabare}

キャラクターの配置も上手で、完璧系キャラと成長型キャラの両方が味方におり、それぞれに抱える問題・はっきりした美点欠点が設定されているため、誰にも感情移入できるし、好みのキャラクターは見つけやすいと思われます。

精霊も可愛くて好きですね!
見た目はちょっと癖がありますが動きや仕草が可愛らしく、主人に対する献身が健気ですし、物語に必要な存在として大切に描写されマスコット然としていないのが好印象です。……ねじまき要素は原作でも大分後にならないと出てこないという話。それはちょっと残念です。

キャラクターデザインに原作イラストよりずっと地味な絵柄を選択したのはチャレンジだったと思います。
でも堅実な世界観を作るという明確な意図が感じられて面白いですし、それぞれ良し悪しはありますが、個人的にはマシューのキャラクターがしっかり嵌っているのはアニメ版の絵柄だと思います。

戦闘シーンに作画全力投球というのが徹底していて素晴らしいです。接近戦に力が入るのは勿論ですが、長距離狙撃のシーンも本当に丁寧な作画ですし。
他の部分も常にきちんとしていて、コンテ演出も常に安定していて映像面で違和感は全くありませんでした。

OPは絵と歌詞の意味が物語が進むにつれ分かって行く作りで、最後まで見るととても感慨深かったです。じわじわ嵌って行きました。

{netabare}
第5話で子ども時代のイクタのヤトリに対する「君がいないと僕怪物に食べられちゃう」の台詞が色々想像させられますね…怪物とは狼の群れなのか、他の何かなのか。
むしろ人間を襲撃したものの返り討ちにあい、群れを崩壊させられた狼達のほうが喰われた側という描写なのが意味深です。
狼たちも幼少のイクタとヤトリも、戦った理由は生き残るため。弱肉強食ならぬ弱肉弱食とでもいうべき構図がやりきれない。
(※「弱肉弱食」という言葉は何年も前にどなたかのブログで見かけました。ブロガーさんのことも内容のことも今ではうろ覚えなのですが、酷く象徴的なこの言葉が忘れられません。)

人間もまた、正常な感性を持ち泥を被ってでも誰かを守ろうとする人(リカン中将、トァック少佐、カンナ、デインクーン)ほど腐った国に、あるいは周囲の大きな意思に喰われ飲み込まれていきました。
主人公であるイクタでさえ相手を納得させる言葉を用意することで自分の意志に他人を巻き込んでいくのですが、そこに理性と誠意があるからやりきれないものにはならずに済む。
他者と関わり合いながら生きていく上で人は「喰らわずにいられない存在」なのかも知れませんが、喰うか喰われるかの関係にならずに済む方法も、イクタの生き方によって明示されているのが良いなと思います。

第9話「ささやかな面目の行方」での食堂のシーンは正直その時は笑って見ていたんですが、「戦士」「勇者」にさらには「騎士」と次話で「ケダモノ」という言葉が飛び出したことで、人間のサガと理性、第5話で示された喰うものと喰われるもの、第8話「いつか、三度目に」から繋がる守りたいものと守れないもの、と明確にテーマ性が纏まっていく興味深い構成になっていると感じました。
……まさか伏線なんて思わなかったよ、あの猥談シーンw 考えてみれば尺がカツカツなんだから無意味なシーン入れるわけ無いですねw

「戦士」と「勇者」を飾らない自分だとすれば、「騎士」は他者にいかに誠実に向き合うかという理想を自分自身に課す在り方なのではないかと思います。
そして「ケダモノ」は自分のために他者を食い荒らすことに抵抗感を持たない存在。それは仔のために人間を襲った狼にさえ劣る在り方です。

シャミーユが願う国の在り方は、国を人に見立てるならば「騎士」に近いものなのでしょうね。しかし、シャミーユは自身の目的のためにイクタを喰らい飲み込もうとしています。敗戦国の軍事最高責任者なんて、正しく“すり減らされて捨てられる英雄”であるのは間違いないのですから。
イクタにとっては大事な存在(ヤトリ)を喰われないために逃げ出すか、人を喰らうばかりでない国を作るかという二択になるわけですが、どちらにせよ、仲間や身近な人が喰らわれる可能性は非常に高い酷な選択です。

イクタとヤトリの信頼関係を象徴する演出として二人の背中合わせの構図が一貫して強調されてきましたが、向かい合うシャミーユとイクタは全く正反対の関係性なのですよね。喰うか喰われるかという緊張状態にさえ見えてしまう。
第1話からずっと見て来たこのOP、本当によく出来ているなと思います。
{/netabare}

他の人の感想にもあるとおり、先がすごく気になる作品になってしまいましたが、本作単品でも十分に楽しめるようにはなっています。
色んな理由で1クールでの構成が難しい作品だったと思われますが、ヤスカワショウゴさんのシリーズ構成凄く良かったです。
物語の入り口という形にはなってしまいますが、気になる人にはオススメします。(2016.11.17)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 20

エイニス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

主人公最強

主人公最強系アニメです
個人的には主人公最強系の中ではかなり良い作品だと思います

理由は明確です
ちゃんと理由がある強さだから
潜在能力が〜だとかそういう類の理由の強さではない
それって最近無かった設定なので
どこがどう最強で、どうしてなのかとか
そういう部分で楽しめるからです

あとはそうですね
アニメだからと全てがハッピーとかじゃなく
光だけでなく影もきちんと描かれてるのもいいです

それと個人的には重要な事ですが
女の子だけで物語が構成されてるとかじゃなく
カッコいいオッサンとかも登場するのもオススメです
すごく重要な要素です!!!

現時点は10話まで見たところですが
良ければ参考にして下さい

投稿 : 2024/05/25
♥ : 6

73.9 12 ファンタジーで友情なアニメランキング12位
鋼殻のレギオス(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1003)
7307人が棚に入れました
時の果てとも言うべき遠い未来。世界は“汚染物質”に覆われ、大地の実りから見捨てられていた。
人の住めない荒野には“汚染獣”と呼ばれる異形の怪物たちが闊歩し、人類は、それ自体が意識を持ち、歩行する自律型移動都市(レギオス)の中で暮らしていた。
互いの存亡を賭け、《都市》と《都市》の間で繰り広げられる戦い。そして天を覆い、地を埋め尽くす巨大モンスター“汚染獣”の群れ。数ある《移動都市(レギオス)》の1つ 「学園都市ツェルニ」にやってきた少年・レイフォンは、入学式で他生徒の起こしたトラブルに巻き込まれ、ツェルニを守る“第十七小隊”に入隊するはめになる。ところがそこは、とんでもない“落ちこぼれ部隊”だった!

隊長として小隊を率いる猪突猛進少女のニーナ、無口な少女フェリ、やる気のないナンパ男シャーニッドなど、個性的な“第十七小隊”のメンバーに囲まれた、レイフォンの新たなる学園生活。そして過去を語りたがらないレイフォン自身と、《移動都市》に隠された秘密とは……。

声優・キャラクター
岡本信彦、高垣彩陽、中原麻衣、谷山紀章、子安武人、阪口大助、高橋美佳子、大亀あすか、仙台エリ、緒乃冬華、飯島肇、小清水亜美、鳥海浩輔、鹿野優以、諏訪部順一、桐井大介、渡辺明乃

nmx さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

【アニメ史上初の、リメイクをお願いしたい!!】

【アニメ史上初の、リメイクをお願いしたい!!】


原作における、
世界観やストーリー、舞台設定は
とてもよくできていて
またキャラの登場数も多くそれだけ物語の世界に幅を感じさせ
キャラクターの魅力もあってすごく楽しめる作品。


・・・・・のはず、だったが



アニメの構成・ストーリーは、
かなり原作負けしており

アニメではこの広く面白い世界観が伝えられず
(25話でまとめきるのは実質無理だろう 笑)

がっかりな出来になっているのが
すごく残念。


自分は最初アニメで
鋼殻のレギオスを知り、
「原作のが面白い!!」と
聞いて読んでみたが
確かに面白く、すべてあっさり読破してしまった。
(17巻もあり今も続いているのだから、人気は確かだろう)



何が言いたいかというと、

アニメで「鋼殻のレギオス」という作品を見切ってしまうのは
とてももったいない。

という、警句を発するべく
レビューを書いた。

主人公レイフォンの圧倒的強さには
見ていてすっきりするものがあり、
それに裏打ちされた
暗い過去、闇にも見ごたえがある。

そして個人的に
ツンデレなフェリが一番いい。 笑

オススメできる作品である。



アニメに関しては

アニメ史上初の、リメイクをお願いしたい!!

それに値する作品である。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

観た時期ってのも大事だよね、アニメって(汗)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
主人公が無双して、ハーレムで、閉ざされた世界で、なんか外敵がいて、学園を舞台に小隊でバトルしてる。

、、、と、スゴくありがちなラノベ原作アニメな感じです。が、かなり古い作品であり、当時としては、既視感は少なかったんですよね(むしろ、自分的には、この作風は、この作品が初めてだったような)。

ISを酷評しているくせに、なぜ本作が☆4なんだと問われれば、「先に観たから」「これを観た時はアニメ若葉マークだったから」としか言えないかも(汗) 私は、「いつ観たか」という、思い出補正を排除しきれない、ダメなレビュアーっすね(苦笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
全ては、中途半端に終わってしまったラストの展開に不満が残る。

が、それ以外は楽しめた。

好きなキャラは、フェリ・ロス。嫉妬深くてロリで先輩で表情死んでるのにたまに豊かで、萌え度は高かった♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 17

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フルアクション系のアニメとしてはなかなかです^^

アクションアニメは、どうしても戦闘シーンなどでアラが
目立ってしまうケースや飛ばし飛ばしでストーリー構成を
省きがちな所が多かったりするのですが、レギンスに関し
ては原作が完結していないにも関わらず、だいぶ忠実な
ストーリー展開でありつつ、最終話までしっかりとまとま
っている辺りが原作を読んでいた者としては嬉しい出来で
した^^

全体的なスケールの大きな作品で、続きを残すような終わ
り方は原作を読まれていない人にも「読んでみようかな」
という気持ちにさせてくれる内容で、ファンの気持ちを
かなり汲み取ってくれているあたりに感動です。
物語としてはオリジナルな展開もしっかりと盛り込まれて
いて、アニメとして楽しむにも良く途中で浮気することな
く全編立ち止まらずに観ることが出来ました^^

投稿 : 2024/05/25
♥ : 1

79.9 13 ファンタジーで友情なアニメランキング13位
FAIRY TAILフェアリーテイル(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1148)
6870人が棚に入れました
世界中に幾多も存在する魔導士ギルド。そこは、魔導士達に仕事の仲介等をする組合。

立派な魔導士を目指す少女・ルーシィは、ひょんな事から火を食べ、火を吐き、火を纏う滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)ナツと出会い、ナツの所属するギルド「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」に加入する。しかしそこは、ルーシィの想像を超えた荒くれ者が集まるギルドだった。

問題児だらけの「妖精の尻尾」だが、ルーシィとナツは順調に依頼をこなして行き、次第に魔導士としても成長していく。

声優・キャラクター
柿原徹也、平野綾、釘宮理恵、中村悠一、大原さやか、辻親八、小野涼子、岸尾だいすけ、喜多村英梨、伊瀬茉莉也、小西克幸、浪川大輔、柴田秀勝

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「妖精に尻尾はあるのかないのか? 永遠の謎、故に永遠の冒険」

この作品の名前は前々から知っていました。でも、175話というあまりの話数の多さに完全に腰が引けてしまい、手が出せずにいた作品でした。

ところが、2014年春アニメからこの作品の「新作」が放送される事を知り、「新作だったら、これまでとの関係は無いのかな?」と考え4月を迎えた訳ですが・・・物語の内容が思い切り前作からの続きである事が発覚した瞬間・・・しばし呆然としちゃいました^^;

「よし・・・175話を制覇しよう^^;」
と決意し、視聴の準備を進めゴールデンウィークの全てを掛けて完走しました^^

私は、1話見たら止まらなくなる系の作品をよく一気見する事があります。
でも、175話の一気見はこれまで経験した事がないので、頂上の見えない登山を永遠と続けるような気持ちで恐る恐る視聴を始めましたが、そんな不安は序盤で完全に吹き飛んでしまいました^^


この物語の舞台には、同じ志しを持つ魔道士が集まって結成された「ギルド」という組織があります。
このギルドは、所属している魔道士に仕事を仲介する役目があり、世界中に数多くのギルドが点在しています。

その中の一つに「妖精の尻尾(フェアリーテイル)」というギルドがあります。
このギルドは、普段皆んなが気軽に集まれる・・・まるで我が家の様なアットホームな雰囲気の空間で、所属している魔道士一人一人が気兼ねする事なく様々な時間を過ごしている・・・そんな場所であると共に、この物語の主人公とその仲間が所属しているギルドでもあります。

ルーシーは、見習い精霊魔道士・・・でも将来は立派な魔道士になる夢を持ち、ギルドを探していた際、火を纏ったり吐いたりする事のできるドラゴンスレイヤーのナツと運命的な出会いを果たします・・・
ナツは、ルーシーの憧れていた「フェアリーテイル」に所属する魔道士でした。
ルーシーのギルドに対する思いを聴いたナツは、ルーシーの手を引いて・・・ここから「壮大」という言葉では表現できない程の冒険物語が始まります。


2009年10月〜2013年3月にかけて175話という膨大な話数が放送された訳ですが・・・これほどの長寿番組になる理由が、物語の序盤で分かります。

ナツやルーシーを始めとするフェアリーテイルには、手を変え品を変え様々な危機や苦難が訪れます・・・
ギルド存続の危機も一度や二度ではありません・・・
でも、危機や苦難を乗り越える度に強くなっている仲間の絆・・・助け合いの心・・・
そして、自分の所属するギルドを絶対の誇りとしていて、ギルドや仲間を守るための一体感が半端無いんです・・・
加えて、一人一人が抱えるこれらの熱い思いを爆発させながら繰り広げられるバトルシーン・・・

絆の強さ・・・仲間を思いやる気持ち・・・これらの熱い気持ちを感じる作品はたくさんあります・・・
でも、こんなにも気持ちの強さを感じられる作品に・・・私は初めて出会ったように思います^^;
そのくらい、衝撃的な作品でした。

そう思う理由も分かっています・・・たくさんの物語が紡がれるのですが、1クール以上を使って一つの物語が描かれているのです・・・物語も、登場人物の心理状態も、しっかりと深掘りされ丁寧に作られています・・・
そのため、垣間見える皆んなの成長ぶりを感じつつ、物語に没頭できるんです・・・
登場人物への思い入れも大きくなるのは、ある意味当然なのだと思います。

最近、宣伝的な意味合いを兼ねて完結しない中途半端な状態の作品があるのが実態ですが・・・
それに反して、腰を据えて制作して頂いているという事は嬉しい限りです^^


話数の分だけたくさんの登場人物が出てきます・・・フェアリーテイルの皆んなはそれぞれ格好良いです^^
でも一番の推しは、やっぱりヒロインのルーシーです(//∇//)
元々持っている彼女の優しさ・・・そしてフェアリーテイルに入って皆んなから学んだ勇気・・・
着実に成長を遂げていく彼女に、色々と持って行かれてしまって・・・今も持って行かれっ放しです(//∇//)
物語の中で、彼女も色々なピンチに遭遇するのですが・・・その度に胸を痛めながら視聴していました^^;
今後の彼女の活躍に期待したいと思います。

175話あるので、完走するには時間が掛かります。
でも、時間を掛けた分だけたくさんの感動が得られました・・・
声優陣も超豪華です・・・完走して今期の176話目に物語が繋がった時にはある種の達成感を感じる事ができました^^
視聴して良かったと思えた作品にまた出会う事ができました♪

投稿 : 2024/05/25
♥ : 27

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

4年目に突入しちゃいますか。

『FAIRY TAIL』は漫画原作、長期放送作品の魔法・アクションファンタジーアニメです。長期作品アニメの中で私が唯一視聴している作品でもあります。


主観的には原作の内容にしてもアニメにしても十分面白く楽しめる作品だと思うので、『RAVE』と比べずに観て欲しいです。

この作品は戦闘シーンが内容の多くを占めていますが、その戦闘一つ一つになかなか良いストーリーが組み込まれており、また王道作品的な展開のためスルスル視聴が進む事と思います。そういう私も、この作品のエドラス編までをほぼ数日で視聴してしまいました(笑)
アクションシーンが多いと言う事で戦闘自体に飽きてしまうのではないかと思われますが、王道展開故に敵も段々強くなっていくため、悪く言えばマンネリ化とも言えますが、それでも毎度その先の、時には予想を反する展開にワクワクしてます。
アクションだけでなく、単純にストーリーも楽しめます。仲間や元々敵として闘った人達との出会いと別れ、数々の巨大闇ギルドとの闘争劇、数々の魔法とその演出や迫力、アースランドという世界の事情など、かなり長い期間続いているので挙げれば切がありません。個人的にはルーシィ関連の話も楽しめました。
ちなみにこのレビューの時点では『大魔闘演武編』を放送中。

放送時間が午前中という子供が主に観る様な時間帯なために子供向け作品だと思われがちですが、ハヤテのごとく第1期目にしろ、現在のONE PIECEにしろ、大人でも十分楽しめるアニメだと思います。つまり、面白いアニメに午前中も夕方ゴールデンタイムも深夜も関係なく面白いモノは面白いと言う事なのです!!

まぁ、あずにゃん似のウェンディやハッピー役のくぎゅボイス、最近あまり聞かなくなったあーやボイスが聞けるという個人的趣向が視聴を駆り立てている&継続させているというのもありますが(笑)

序盤はあまり白熱した戦いには為りませんが、特に20話を超えた辺りから熱中で出来る様に為ると思います。
そんな私のオススメアニメは声優陣も結構豪華です。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 21

青雲いっちー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

99点

こりゃおもろいわ

俺はアニメで第1話見てあんまおもんないなって

そっから見てなかったのですが

キッズステーションでたまたま1話からやってたので

なんとなく見始めてみるみるはまっていきました!!

そんで地上波でも見始めて

ちょうどエンドラス編始まったとこだったので

そっからず~っと見てます!


とりあえず個人的には、

1番感動するのは15話!!

1番おおおお!!ってなるのは66話・67話!!!

もちろん他にも捨てがたいのが山山山ほどありますが

絶対後悔しないはず!!

ワンピースぱくってるとかストーリー浅いとか

言ってる人いるけど、全然ぱくってないし、全然深い!

1番いいところは挿入歌半端ねぇとこかな

投稿 : 2024/05/25
♥ : 11

85.7 14 ファンタジーで友情なアニメランキング14位
Dr.STONE(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (756)
3299人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚める。「石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がってやる!」。絶体絶命の状況で、千空は仲間を探し、世界を取り戻すことを決意する!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、佐藤元、中村悠一、市ノ瀬加那、沼倉愛美、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

はーすげー!へーすげー!の連続

原作未読


JUMP案件全24話。
謎の石化ビームで人類が活動を止め3,700年。いにしえの時を越えて石化が解けた一握りの人類が科学の途絶えた地球でその科学の知識を駆使して失地を回復していく物語。
主人公はどんだけ幅広く深く網羅してんのよ!なスーパー理系高校生の石神千空(CV小林裕介)。見た目は下仁田ネギを擬人化してオーケンのメイクをしたような感じ。ジャンプっぽいデザインです。そして同級生の高校生ら数名。

『戦国自衛隊』だと現代兵器を信長時代に持ち込んで大暴れとなりますがこちらは持ち込み不可。3,700年ほったらかしだとさすがに文明は絶えて石器時代以前の原始時代かのよう。
同期の『本好きの下剋上』のように現代の頭脳を持ったまま後進文明に乗り込んで「無ければ作ればいい」を試行錯誤するのに似てます。『JIN』も同系統でしょう。そしてさらに文明がないところからスタートするのが本作なわけですからこのテのものでは最難関ハードル。ちょっとワクワクします。

それと自分幼稚園の時でしょうか。世界名作劇場『ふしぎな島のフローネ』から漂ってきた匂いと同じものを感じます。OPもEDも覚えてます。木の上の家は憧れでした。
つまりあぁそういうことか。原体験からくる刷り込みがどうやら自分にはあるようです。
イキリ主人公が教育上どうかとは思われど、少年少女が“科学の面白さ”に触れる良い機会になるやも。


 {netabare}オイラ文系でラッキー?{/netabare}


化学ならびに物理の理系科目に不案内なため、アニメで描かれている試行錯誤の産物が乾いたスポンジに水が浸み込むようにすーっと入ってきます。

{netabare}パクチーとライムなんかでコーラ作れんの?マジでスゲー!{/netabare}

信じるかどうかは俺次第 キリッ なんす。

そして前半のOP「Good Morning World!」がすこぶる良い。なにが良いかって作品にばちっとハマる感覚。久しぶりです。ピストルさんっぽい声質もしっくりくる良曲です。


障害ももちろんありますよ。
文明を起こそうという主人公らを妨害するのは野生の肉食動物や自然の猛威だけかと思いきやそう簡単ではありません。
アンチ文明の敵対する勢力もわりと序盤から登場し、主人公らの前に立ちはだかります。まあバトル要素ですね。


 科学の試行錯誤+バトル要素


このバランスが崩れず2クール完走でした。原作が続いているので続編期待な感じでの終幕。
大袈裟でしょうが“人類の叡智”の触りを感じるのにちょうどよい良作です。ごちそうさまでした。



※オマケ

■“霊長類最強の男”獅子王司ってどうよ?

あらためてこうして見るとすごい名前ですね。さてこの方について
好きですか?嫌いですか?どんなキャラだと思いますか?
私はちょっと受けつけないですね。作者の術中にはまってるのかもしれません。

1.{netabare}動くゴールポスト

敵視する対象が最初は“我欲にまみれた汚い大人”。ピュアな若い連中のみ石化解除しようともちかけ、それを千空に拒否されることで対立の芽が生じました。描かれてませんが、「お前らが年くったらどうすんだ?」と疑問符が浮かびます。
それがいつの間にか“科学を信奉し文明を起こそうとする者”へと。考えが深化したとみるよりゴールポスト動いてんじゃんとみてます。でさっそく作中でツッコミが入りました。途中出会った集落の科学?青年クロムについて千空が言及「俺を殺しても次が出てくる」と。まさにその通りなんですよ。
そのため獅子王司の目指す未来は破綻が約束されてるようなもんです。{/netabare}

2.{netabare}ポル・ポトと変わらん

毛沢東と迷うところですがこっちかな。最初は知識階級だけだったのが順次粛清対象が拡大して…
力で押さえつけるしか方法がないので、この世界で肉体での戦闘力に秀でた司が首領ポジションにいるのがしっくりきます。原作未読の戯言ですが、司陣営でそのうち粛清が始まることでしょう。{/netabare}



■スイカ役の高橋花林さん

超個人的なつぶやきです。
この方1年前の迷作『ソラとウミのアイダ』で主役張られてた方です。すでに多くの方の記憶から消え去っているかもしれない作品ですね。
新人でおそらく初めてゲットした主役級の配役があれでと。そのことをもって高橋さんの今後を案じる旨をレビューで書く、という余計なお世話極まりないことをした記憶があります。
こうして、再会できたのはなによりです。ぜひ頑張ってください。



視聴時期:2019年7月~2019年12月 リアタイ  

------


2020.02.07 初稿
2020.07.19 修正
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/05/25
♥ : 68
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悠大で悠久な物語

<2019/12/22 追記>
全24話見終えました。

面白かったー!

科学の蘊蓄だけでなく、
文明がほぼ原始の世界というだけでなく、
現代に在る科学の凄みだけでなく、
逆転の発想で「今は過去からつながっていて、そして未来に続いていく」ことまでも実感できてしまう。

『悠大で悠久の物語』

ハリウッドが狙ってきそう 笑。

ここは無理があるんじゃないの?という部分ももちろんありますが、そこは架空のお話。
気にしないで見れたモン勝ちです。

二期があるとのことで今から楽しみです。

<2019/7/11 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

原作未読。
あにこれのあらすじ紹介だけで期待値上げてた作品ですが・・・面白いやんけ( ・∇・)

ざっくり言うとタイトルの通り
「ララーシュタインのような髪型した少年が科学でファンタジーに挑む」
と言う感じかな。

ララーシュタインってなに?と言う方は是非、画像検索してみてください。
ついでに言うとこのララーシュタインさんが登場する作品。
OP曲はグラムロックの名曲ですよ。

閑話休題

さて本作、ちょっと変わってる印象です。

普通、物語の分類で
ファンタジーと言えば「科学的裏付けの全くない空想」作品で。
SF(Science Fiction)と言えば「科学的裏付けがあったり、あるように思わせる空想」、 つまり科学と空想が入り混じった作品なのですが。

ところが本作はどちらとも言い切れない。
強いて言えば
「Science(科学) &(そして) Fantasy(空想)」
で「SF」かな

科学的裏付けが全く感じられない現象に対して
めちゃくちゃ地味な科学的考証の積み重ねで立ち向かう。
ScienceとFantasyの二つが融合せず、お行儀よく隣り合ってる印象です。

地味なウンチクも多い。
そう言うの好きな人にはぴたっとハマると思います。

例えば理系のアニオタの私とか( ・∇・)♪

自分は今期、「ヴィンランド・サガ」「炎炎ノ消防隊」「コップクラフト」と並んで注目しております。

<2019/7/15 追記>
2話目観ました。

炭酸カルシウムの4番目の使い道が意味ありげで気になるー笑。

そして新キャラ登場。
獅子王さん。
濃いですねぇ。
{netabare} 空飛んでる鳥を木の上から飛びかかって捕まえちゃったよ、この人 笑。
チート武力{/netabare} 担当だそうです。

さあこれで3人。
人間、3人集まると派閥が生まれるというような言葉がありますが、もしかしたらこれからはそんな展開なんでしょうか。

獅子王さんの発想は昨今の{netabare} 世代間の断絶{/netabare} のようなものを表してて面白いです。

でも、それを是としたら{netabare} ジャンプのような商業誌には載せられなくなってしまいます。
というわけで主役のララーシュタイン、もとい千空さんはかっこよく反発して、{/netabare} 引きへ・・・

でもですよ。
ちょっと思うんです。
もし{netabare} 獅子王さんの考え方に千空さんが同調して物語が進んだら・・・
結局、若い世代同士が新しい利権を奪い合って理想郷なんてできないってことがわかってEND{/netabare} とかSFっぽくてそれもありかなーなんて 笑。


ところで全く話は変わりますが。
他の方のレビュー拝見してて{netabare} 「石化してるのが表面だけならなんで中身の生物は何千年も生きてるの?」{/netabare} というような疑問を複数見かけました。

そこはファンタジー部分だから、と私は飲み込んでおります。
それ言い出したら、{netabare} 石化したら息できなくて数分で死ぬじゃん、という話だし。
仮に呼吸できたとしても水も食料もなければ一週間ももたないし。{/netabare}
そこら辺はファンタジーなんじゃないですかね。

<2019/9/3 追記>
9話まで観ました。

アニメでも映画でもドラマでもなんでもそうですが。

登場人物に対して「なんでそこ気がつかないの?」とツッコんでる自分いませんか?
それは俯瞰して見てる視聴者だからこそのツッコみな訳で。
物語を進める上での重要な部分ほど気がついてくれない。
それが物語の面白み。

ところが、たまにそういうのが極端に少ない作品もあります。
デスノートとかそうですよね。
登場人物が賢いので先の先、裏の裏まで読む。
ところがそれでも裏かかれちゃう。
で、そこが面白かったりする。

本作もデスノと同じ匂いがします。
千空さんはもとより、獅子王さんもかなり思慮深く用心深い。
お互いに裏の裏の裏を掻きあってもう痒いところもないくらい。

もしかしたらデスノの系譜と言える作品なのかもしれないですね。

デスノのようなイケメンいないので女性人気は覚束ない感じですが、理系男の私はハマってます。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 53
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

紡がれ、途絶え、繋がる

[2019/12/15 V1]
[2019/12/16 V2 追記・修正]

原作については、週刊少年漫画誌連載であるということ以外何も知らず。
こんな物語が、いま、少年漫画誌に掲載されていることに安堵を感じる。


最初の3話でいったんDropしていました。ですが、よく見る海外Reactorさんたちがこぞって応援していたのを見て視聴を再開しました。最近は本当にReaction動画を見るためにアニメを見る傾向が強くなっています。

6話以降は本当に楽しかった。23話は、どうしたのそれっていうくらい走った感じを受けましたが、それ以外はおおむねよいペースだったと思います。回の跨ぎ方が秀逸で、どうしても次の話が見たくなる構成になっていました。キャラデザは最初のころは違和感を感じていましたが、すぐに慣れました。後半に入って少々作画が荒れる場面もあった感じがしましたが、崩壊までは程遠く、十分な質が維持されていたと思います。

本当に楽しめました。


最初に数少ない難癖(?)からやっつけたいと考えます。

{netabare}
===スタート時点ですでに老害・司
{netabare}
正直、敵役としては魅力が薄いなぁ・・・・少年誌の悪いところがここに出たかな。

ま・・・僕自身も社会にでたての若い世代からは老害認定されていてもおかしくない程度には年取ってるんですがね。とはいえ「ケッ、あの老害が」と思う側でもあるわけですよ(強硬に主張する)。

以下、老害予備軍(候補生?)の悪あがき

{netabare}いろんな形で「老害」ってあらわれると思っています。そんななか、僕自身が気を付けようと心掛けていることがあります。それは「自分とは異なり、かつ、それを理解することも共感することもできない考え、思い、感じ方をする人が必ずいる」と考えることです。「いるかもしれない」ではなく、「必ずいる」です。同時に、自分自信が他の誰かにとっての「理解し得ないもの」だとも考えるようにしています(大事な一文忘れてた。。。)。

僕が見てきてしまった老害ライクな方々に共通していたのが「自分の視点・思考・嗜好がすべてであり、人間共通であると思い込んでいる」ように見えたからです。同じ我を通すでも、自分と違う視点を意識しながらのそれと、そうでないものとでは軋轢の大きさが段違いだ、と思っています。
{/netabare}

で、だ。司くんよ・・・・・きみの「気持ち」はわからんでもないがよ。
なにより君も年は取るんだろ?その時どうするの?
{/netabare}

===唆るのは勝手にしろ、だが、100憶パーセントはやめろ。
{netabare}
癖の強い千空の言い回しは、最初のころは面倒に思っていました。でも、慣れました。次の一点を除いて。

何かとの比較において100憶%はありうる。が、千空がいうそれは可能性や確率として絶対=全体であることを意味している。なので「100%」を超えることはない。千空ほどのものがなぜこんな言い方を・・・・。ま、後半に入るあたりではどうでもよくなっていましたがね。
{/netabare}

===ご都合・・・いや、いいよいいよ。
{netabare}
おそろしくご都合展開。だけどこれは仕方がないかな。
村民も復活人も、とんでもない奴らしかいない・・・いや、いいよいいよ、少年誌だし、楽しかったし。
3700年カウントし続けた(想い続けた)わけだが、脳はそんな長い間エネルギー補給なしで保てるものなのかな。それとも、これが「石化」の謎につながるのだろうか。ここがだるい言い訳にならないことを願う。
[追] っていうか、文字どうした。創始者たちもなぜ「文字」「読み書き」を早々に諦めた?まぁ、その場合は創始者の面子からして日本語って選択肢は消えるなぁ・・・妥当な線は英語かな。創始者の子供たちの主言語がいつ日本語に切り替わったのかも不確かだな({netabare}白夜が百物語の構想をしているシーンで「日本語で良い」「あなたの母国語を知りたい」的な話があることから、その時点で白夜たちが交わす言葉は英語もしくはロシア語だったはず。{/netabare})。ちょっと「言葉」「文字」に関するところが甘い感じはする。何か理由があるのかな。
{/netabare}

{/netabare}

まぁ、こんなところです。



以下、僕なりの推しポイント。

「一歩一歩問題解決へとくさびを打ち続ける、揺らがぬ信念」。

6話でコハクが千空に対して言った言葉です。
多分これを聞いた時点でこの作品を気に入っていたんだと思います。

===科学の1側面(だけ)を描いている。だからこその描かれ方。
{netabare}
さて、この物語ですが。。。口悪くいうならば千空による「コロンブスの航路確認」の連続です。もちろん、足りない設備、材料を補うための試行錯誤はあるのだと思います。しかし、基本的には科学史をたどる道程であり、石化前に得た科学知識に基づく再発見・再発明です。

科学を正しく知り、用いることは重要ですが、科学にはそれまでになかった知を紡ぎだす役割もあります。

学生時代に「巨人の肩の上」という言葉を教わりました。科学・研究に携わる者の心得(?)だそうです。曰く、巨人とは人類の積み上げてきた知識・技術の全体を指し、その肩の上に当代の科学・研究者がちょこんと座り(立つ?)今までより少し遠くを見渡しに行く。そしてその科学者もまた巨人の一部となっていく。これが人類200万年の知の発展をあらわすメタファーなのだそうです。

この物語の主人公である千空も、巨人の肩の上に乗って少し遠くを(あるいは、だいぶ遠くを)見渡しに行く、つまり、新たな知を紡ぎだす側に立つはずだった人物なのだと思います。残念ながら謎の石化によって、千空がその肩の上に乗るはずだった巨人が消えてしまい、千空自身が「起き上がる巨人そのもの」になってしまった。彼の死はそのまま人類の200万年の知が瓦解することを意味する状況の中で、彼はどう思って日々を過ごしたのか、少し気になります。一人の少年に押し付けるには、たとえそれがあんな人物だとしてもあまりに荷が重い。

あくまで僕の主観ですが、この点はきっと原作者も気を付けて描いているのだと思います。凄いのは「科学」「人類200万年」であって、千空自身がすごいものであると称賛されることはなかったと記憶しています。コハクが千空を褒めるのは、千空自身の判断、考え方や行動であって、千空と「科学」は別物として描かれているように感じました([追]{netabare}とはいえ、千空の考え方、判断の仕方こそが科学の賜物だともいえる。その点では千空=科学も成り立つ部分があります。{/netabare})。また、千空含め自らを「科学使い」(科学者ではなく)と称しているのもその表れなのでしょうか。

この描かれ方は、とてもよかったと思う。


これを踏まえて、あえて物語全体に難癖をつけるなら「科学」とともに「哲学」も巨人の根幹をなすものなんだよ、と言いたいです。

{/netabare}

===だからこそのクロム
{netabare}
途中から主役がすげ変わったのかと思うほどでした。

200万年の巨人が倒れたとしても、3700年の巨人の肩の上に乗るものがちゃんといる。この描写、というより構図に痺れました。彼がなしたものは、我々から見れば「コロンブスの新大陸発見」に等しいものですが、3700年の巨人の視点からなら間違いなくコロンブスの卵であり、発見だったのだと思います。当代の科学者であり、エンジニアであるクロムが中盤以降は本当に頼もしく見えました。

{/netabare}

===サポートキャラのサポート力の高さ
{netabare}
コハクはもっとヒロインヒロインしていくのかと思っていましたが、全然そんな感じではなかったですね。それが良かった。科学の応援者、千空の理解者として機能していたと思います。

スイカはお役に立ったんだよー。千空のお役にも、物語のお役にも立ったんだよー。

ゲンはお話を通して僕の中で大きく育ったキャラクターでした。現代科学・工学を見知っているが故に状況説明役として完璧な立ち回りができたと思います。彼自身の心の動き、行動もかっこよかった。彼がいることで、千空・クロムだけでは生み出せないドラマを引き出したし、千空の内面を代弁することもできたと思います。

カセキの爺様は、出オチレベルでキャラ設定が見えてしまいましたが(OPのおかげもある)、クラフトマンシップはいつも人の中にあるのだな、と素直に思ってしまいました。まぁ。。。舞台装置としては最重要キャラですけどね。この人いないと中盤過ぎてからの工作はもうどうにもならない。

親父の話は、、、とてもよかった。くそう、よかったよ。

{/netabare}

===いずれもよかった OP/ED x 2
{netabare}
特にOPが印象に残りました。

曲もですが、OP映像が前後半ともに凄くよかった。
構成としては、作中のキャラクター像が見て取れるカットと、作中のキーポイントとなるシーンでつながれていました。
クール開始時点で、キーポイントのシーンがあそこまで形になっている(転用元がOPかもしれないけど)制作工程のゆとりが、作品にも表れていたように思います。
最終話で、ようやくOP構成が全部明らかになったときはちょっとしびれました。

前半OPはただ不気味に描かれていたゲンが後半OPでは一転してかっこかわいらしくなっていたり、後半OPのクロムが千空と対等に描かれていたり、前後半間の変化も楽しめました。

カセキの爺さま、ばかかっこいい。

{/netabare}


2期、楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 50

67.5 15 ファンタジーで友情なアニメランキング15位
八犬伝ー東方八犬異聞ー(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (415)
2354人が棚に入れました
5年前、突然謎の疫病が広がり、大塚村は周囲の村々に飛び火するのを防ぐために焼き尽くされることになった。
信乃、荘介、浜路の3人は生き残り、村はずれの教会に保護されて静かに暮らしていた。
事件以来、信乃は年を取らなくなり、荘介は犬に変身するという特殊な能力を持つようになっていた。

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

主人公も美形で可愛いし!みんな美形揃い!特に瞳がキレイ!(^з^)-☆

いや〜緋色の欠片振りの美形揃いかな?(o^^o)
里見八犬伝って物語をちょっと知ってたので、このアニメはどんなもんかとちょっとだけ下調べしてみました。
イケメンとか、美形とか書いてたので、もうそれに誘われてとにかく観ることにしました。
まぁ〜ほんとに出で来る人みんな美形で、キレイだったり可愛いかったり(^^)
特に!瞳が綺麗な絵にうっとりします!よくこんな風に描けるもだと感心!

キツネちゃん達と住んでる金髪ショートのイケメンさん!わ〜瞳が輝いて美しい!(^з^)-☆
美しいもの、綺麗なものって、嫌いな人は普通いませんよね!
アニメもそうです〜綺麗に越したことは有りません(^^)

でもこのアニメは美しい物だけではなく、妖怪?まやかし?の類いが出でくるので、かなりグロテスクで気持ち悪く、目をそらしたくなる場面もありました。(^^;;

STORY展開も早く、コミカルだったり切なかったり、ファンタジーなバトルシーンなどなど、飽きる間もなく進んでいくので、あっと言う間に13話(最終話)まで観てしまいました。
続きの14話は続編2期になります。
これもまた楽しみです(^^)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 2

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かわゆくてカッコイイ~(*^ ^*)

登場人物の魅力が際立つアニメです♪
美少年・美青年ばっかで、基本女性にウレシイ感じですが、美少女たちのかわゆさも際立っています。
作画もキレイなので、とにかく目が潤うアニメでした♪♪

物語の舞台は「帝都」、時代は明治・大正辺りかな?
蒸気機関車が走っていて、和服と洋装が入り混じっています。
でも主人公の服装は今ドキの小学生(見た目13歳;)で、街の雰囲気は中華街、主な宗教はキリスト教と、かなり仮想世界ぽいです。
好きだなぁ、こーゆー世界観♪

帝都にはおどろおどろしい妖が潜んでいて、人々はおおっぴらに被害に遭います。
この物語は退魔モノではないけれど、おどろおどろしくて、どこかもの悲しい怪談を織り交ぜて進行してるようです。
イケメンや怪談モノが好きな方は退屈することはないと思うけど、ストーリー進行はかなりまったりペース。
そして、八犬士が全て揃わない内に1期終了です。。気を取り直して2期に進もう~!

ちなみに、美形キャラも良いですが、動物や妖怪もカワユイです☆

投稿 : 2024/05/25
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

壮大なスケールで描かれたもう一つの八犬伝物語・・・だと思っています^^;

滝沢馬琴作の南総里見八犬伝がモチーフになっている作品です。なので、犬塚信乃を中心としたお馴染みのキャラが登場するのですが・・・
あまりにも物語のスケールが大きいので、時代設定や物語の方向性などが掴みきれていません^^;

原作では、信乃が伏姫の文字の刻まれた数珠の玉を持って生まれた8人を探し出すために旅をするのですが、その部分は原作に倣っていると思います。でも、本作品のペースだと全員が集合するのは、まだ大分先のような気がしますけど・・・^^;

それと、登場人物の時間設定と主要な登場人物以外の設定が原作と大分異なっているように思います・・・なので、この作品は南総里見八犬伝ではなく、もう一つの八犬伝物語・・・視聴していてそのように思いました^^;

少女漫画から発信されている作品のせいか、作画はとても綺麗で、登場人物は男女問わず美形揃いです^^
それに、主題歌もなかなか良い感じです^^

現時点では、物語の序盤のため評価できる段階ではないのですが、今後の展開次第では十分面白い物語になる作品だと思います。
なので、1期の最終回を知った時には「えっ、これも途中で終わっちゃうの・・・?」と思いましたが、この作品に関しては早々に2期の制作が発表されたので、ホッと一安心しました。次に始まる時期が分かれば、待つのだってそんなに苦じゃありませんしね・・・^^;

ここまで良い感じで来ている作品なので、是非2期でもこの独特な雰囲気を踏襲して欲しいなぁ・・・と思います。
夏が待ち遠しいです♪

投稿 : 2024/05/25
♥ : 16

67.2 16 ファンタジーで友情なアニメランキング16位
SHOW BY ROCK!!(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (416)
2462人が棚に入れました
音楽都市【MIDICITY】。ゴスロリ好きなネコの女の子【シアン】は、通りすがの怪しい音楽事務所社長【有栖川メイプル】にスカウトされる。優等生ウサギの【チュチュ】、ネットギークイヌの【レトリー】、宇宙ヒツジ?の【モア】、3人の仲間と出会い、ガールズバンド【Plasmagica(プラズマジカ)】を結成。バンドで世界の頂点を目指す事になる。
だが、トップバンドへの道は長く険しく、ノリが大事。数々のクセのあるアーティスト達と対バンし、Plasmagicaは少しずつ成長して行く。やがてMIDICITYの音楽シーンを牽引する存在にまで上り詰める・・・かも?
Gonna be a music millionaire!(音楽で億万長者になってやる!)


声優・キャラクター
稲川英里、上坂すみれ、佐倉綾音、沼倉愛美、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正、潘めぐみ、早見沙織、松井恵理子、宮野真守、逢坂良太、村瀬歩、日高里菜、茅野愛衣、村川梨衣、五十嵐裕美

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

3DCGによる驚異のクオリティのライブパートは必見!(追記アリ

視聴前レビュー

サンリオの音ゲーSHOW BY ROCK!!のアニメ化です
サンリオというと女性向け子供向けというようなイメージが強いですが
サンリオ社内で男性をターゲットにした作品を作ろうという形でスタートしたのがこの企画

しかし出来上がったスマホ向け音ゲーは
音ゲーマニアからすればゆるすぎる代物で
結局居ついたのは元々のサンリオの顧客だった女性客が中心のようです

私自身はアニメ化の話が持ち上がった頃に
アニメ化されるくらいだから面白いのかな?
と少し気になって始めた感じなのですが
音ゲーとしてはちょっと物足りない感じでした

しかし、オリジナルのバンドと
実在ミュージシャンとのコラボバンドと
合わせて20組にも及ぶバンドの奏でる
100曲近い多彩な音楽に強く惹かれて
そのまま継続して遊んでいます

オリジナルバンドの中では
「徒然なる操り霧幻庵」が推しバンド
もともと和ロック大好きなんです

タイアップバンドの中では
植田真梨恵さんとコラボした
「しにものぐるい」が好み

一昔前の音ゲーは曲追加ごとにお金をせびられるものでしたが
全楽曲が無料で遊べるスクフェスのヒット以降
ゲーム内楽曲は客寄せのために無料にして
それ以外のところで稼ぐスタイルの音ゲーが増えています
コレもその一つでガチャを無視すれば
基本無料でだいぶ遊び倒せます

ほんとに多彩なバンドが揃っているので
多分誰でも一つか二つかは琴線に触れるバンドがあるんじゃないでしょうか?
という事でシステムが若干微妙ですが
曲はガチなのでゲームとしては十分お勧めできます

まぁでもそれとアニメが期待できるかってのとはまったくの別問題ですよね
そもそもゲーム内にストーリーと呼べるほどのものは無いので
PVには原作:サンリオなんて書いてありますが
ゲーム原作というよりはゲームキャラを使ったオリジナルアニメだと思っていいでしょう
アニメとして面白くなりそうなのかどうかは
正直全くわかりません

なので個人的な興味はアニメ化によって追加される楽曲にあります
ただし一部ゲーム版とキャスト変更があるようなので
その辺ちょっと心配です

キービジュアルにあるバンド「プラズマジカ」が
OPEDと挿入歌を発売することが発表されています
シアン:稲川英里
チュチュ:上坂すみれ
モア:佐倉綾音
レトリー:喜多村英梨⇒沼倉愛美
レトリーのキャラソン好きだったので
キャスト変更はちょっと残念に思っていましたが
アニメジャパンのレトリーコスのぬーぬーがかわいかったので
なんかどうでもよくなりました(何
まぁぬーも歌唱力の高さは文句ないですしね

中二病バンド「シンガンクリムゾン」は挿入歌一曲発表
クロウ:谷山紀章
アイオーン:柳田淳一⇒内山昂輝
ヤイバ:市来光弘⇒柿原徹也
ロム:丹沢晃之⇒細谷佳正
こちらは大幅にキャスト変更されていますが
ヴォーカルはクロウのみなので特に問題はなさそう

個人的イチオシ「徒然なる操り霧幻庵」も挿入歌一曲
阿:?⇒早見沙織
吽:松井恵理子
ダル太夫:潘めぐみ
ヴォーカルは阿ですが
今まで歌ってたのははやみんではない(と思う)
ので歌手自体が変更になるのか
演技部分と楽曲部分で分ける形で行くのか気になります

シンガンと腐女子人気を二分するゲームの稼ぎ頭「トライクロニカ」
シュウ☆ゾー粕谷大介⇒宮野真守
カイ:逢坂良太
リク:村瀬歩
こちらもヴォーカル変更なのか
演技と歌で分けるのか気になるところ

ゲーム内未実装のアニオリバンド「クリティクリスタ」
ロージア:日高里菜
ツキノ:茅野愛衣
ホルミー:五十嵐裕美
ジャクリン:村川梨衣
ゲームがいまいち男性層の囲い込みに失敗しているので
テコ入れで別路線のバンドを投入という事なんでしょうかw
睦月あるいは延珠
めんまあるいは白
ひなだお!あるいは杏
りえしょんだけは一条蛍くらいしか思いつかないけど
幼女役で名を馳せた声優を集めました!
って感じのユニットなのはわかりますw

プラマジの挿入歌は両A面であるそうなので
OPED+挿入歌6曲?
結構豪華な感じですね
アニメジャパンのステージ観に行った時の話だと
「ライブシーンも結構多い」ということでした
その辺も少し気になりますね

アニメがどんな感じになるのかは
とりあえず来週末の先行上映会行ってみてきますn(・x・

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

一話視聴後レビュー

一話上映会に行ってきました

2等身のミューモン体の3DCGによるバトルシーンと
擬人化verをメインに使った作画で構成される日常シーン
元々のゲームPV内の説明だとテンションが上がると擬人化体になる
という話だったような気がするけどまぁどうでもいいや

第一話なので当り前ではありますが
CGパートも作画パートもクオリティ高いです
でもふたつセットにして説明なく出したら
ご新規さんは混乱するだけだと思うんだよね
なにしろゲームプレイヤーでも展開に置いて行かれそうになったので

今回のアニメ化の目的は男性客層の開拓にある
というような話がアニメジャパンであったので
新規層にやさしい導入が必要だったと思うんだけど
その辺かなり強引な印象を受けました

あとキャスト変更のあったバンドは
歌も変更後のキャストにやらせるみたいですね
元のバンドよりもアニメのキャラソンっぽさが増してる感じ
開拓したい客層を考えるとまぁコレはこれでいいのかな?
しかし今は音楽を題材にしたアニメで溢れているうえ
そうでないアニメからもキャラソンなんかがガンガン出ている時代です
アニオタの嗜好に合わせてしまうと他の作品との差別化が難しくなるので
元のゲームが曲の多彩さ幅広さが売りなのを考えると
そのままの路線を貫いた方がオンリーワンなアピールができた気もするんだよねぇ

とりあえず2話以降も継続して観ていきますが
他人に勧めるならアニメより先にゲームかな?

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

最終話視聴後レビュー

話の大筋は深夜アニメというよりは
夕方に放送される子供向けアニメです
そこに原作ゲーム組や大友向けのネタを
ちょいちょい差し込んだような作りになっています
実際深夜に最速放送されているだけで
そのあと夕方にリピート放送されているので
深夜の客層にちょっと配慮しつつも
基本は夕方アニメだと思えば良いでしょう

純粋に深夜放送のオリジナルアニメとしてみた場合
キャラが多すぎる分掘り下げが足りないとか
何だかよくわからないバトル展開から
なし崩し的にすべて解決する
おおざっぱなストーリー展開とか
色々気になる点は多かったです

ただ3DCGシーンのクオリティだけは異常に高かったです
綺麗にデフォルメされたミューモン体の豊かな表情と滑らかな動きは
3DCGアニメーションとしては最高峰クラスだと思います
制作費の桁が一つか、下手したら二つくらい違うディズニーアニメと遜色ないレベル
これみてるとなんか他の国産CGアニメ(劇場版除く)がものすごく粗悪に見えてきます

あとはOP/EDから挿入歌の数々まで
中々クオリティが高かったのでゲーム組としても満足です
特にED曲のhave a nice music
挿入歌の迷宮Destiny&流星ドリームライン
とプラズマ絡みの曲はミューモンCGによる演奏付きで
すごく良いPV映像だったと思います
挿入曲2種に関しては最終回での使われ方もバッチリ!
あれはバンド演奏シーンで使った曲を
最終回で使いまわしたというよりも
最終回のクライマックスシーンに合わせて作った曲に
あとからCGアニメーションをつけてライブシーンを作ったのかもしれませんね

一応(?)音楽を題材にしたアニメですし
音楽部分がしっかりしていないと話にならないんですが
ゲーム内でもしばらくはアニメ曲がプレイできる形になっていたので
楽曲でアピールして本家の音ゲーへユーザーを呼び込むのにはまぁまぁ成功していたようです

ゲームユーザーの中には
アニメ化によるボーカル変更に抵抗のある方もいるようですが
宮野版シュウ☆ゾー(通称宮ゾー)以外は違和感ありませんでした
宮ゾーもまぁあれはあれで別物と割り切れさえすれば悪くないと思います

一番心配していたのは徒然なる操り霧幻庵でしたが
はやみんの歌唱力が尋常じゃないことを再確認させられて終りました

沼倉レトリーも悪くなかったですね
ちなみに沼倉さんはオーディションで選ばれたそうなのですが
最初呼ばれたのはクリティクリスタのオーディションだったそうで
自分に中学生役ができるか悩んでたところに
後からレトリー枠が追加されたんだそうな
おそらくその間にキタエリからNGが出たんでしょうねw
スケジュール合わなかったのかな?

シンガンに関してはVo変更ではなく追加だったこともあって
こちらは全く違和感なしでした
ちなみにシンガンの曲を作ってるのはボカロPのマチゲリータさん
ボカロ界では割と知られた鬼才ですね
かなりぶっ飛んだ曲を作ってるイメージしかなかったので
正直同じアーティストが作ったものとは思えませんでしたw

アニメではライブパートをもらえなかった
それ以外のグループもちょこちょこ出てきていたのが
ゲーム組には嬉しい演出でしたね
楽屋で一緒になる雫シークレットマインド
MIDICITYの音楽イベント情報を視聴者に伝える
チョイ役の田舎者集団ウワサノペタルズ
トライクロニカの追っかけでライブの最前列にいた豚は
ゲーム組以外はただのモブにしか見えなかったと思いますが
実はドーリィドルチというガールズバンドのメンバーですw

しかし一番優遇されていたのはしにものぐるい
ゲーム内でも特に人気の高いバンドです
アニメに出てきた中では唯一
ゲームオリジナルではない
実在アーティストとのコラボユニットなので
たぶん大人の事情でライブ披露とはいかなかったんだと思いますが
なんと個別回をもらう程の厚遇ぶり
さらにゲームでもまだ出てきていない「つぎはぎ」の擬人化Verが
緑髪のショタキャラとしてお披露目されて驚きました

そんな感じにゲーム組視点でみると
ファンサービスに溢れたいいアニメでした
あくまで純粋にアニメとして評価したので
ストーリーの☆評価は高くしませんでしたが
ゲームの販促映像としてはとてもよくできていました

アニメからのファンをゲームへ誘導し
ゲームからのファンへのサービスも欠かさず
さらに従来のサンリオファンにもアピールできるような
深夜アニメとしては相当マイルドなつくりで
老若男女問わず楽しめる作品になりました
これはスマホゲー原作のアニメとしては
大成功だったんじゃないでしょうか?

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

11月8日に行われたガールズバンドフェスティバル
昼の部&夜の部ともに参加してまいりました
歌える人気声優がずらりと並ぶ姿は壮観でした

対バンニコニャマの出張版も楽しかったし
各バンドの楽曲が生で聴けて最高でしたが
まぁそれはアニメとはあまり関係ないので割愛するとして

夜の部のラストに今後の展開についての新発表がありました
アニメと関係あるものだけ上げておくと
各バンドをフィーチャーしたショートアニメと
そしてTVアニメ2期の制作が決定しました

キービジュ一枚とキャッチフレーズのみの発表でしたが
その場にいたキャストさんたちにもサプライズだったようで
みなさん驚いていました

これは今後の追加情報に期待ですね!

投稿 : 2024/05/25
♥ : 30
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

異世界ROCK歌合戦!

オリジナルアニメーション 全12話

音楽大好きで自分でも曲を弾いたり歌ったりできるけれど、内気で恥ずかしがりやなのでなかなか高校の軽音部に入部をためらう主人公の聖川 詩杏(ひじりかわ しあん)が、突然プレイしていた音楽ゲームの世界に引きずり込まれ、ネコ属性のシアンとして3人組ガールズバンド「プラズマジカ」に加入して、色々な妨害に遭いながらも少しずつ友情を暖めつつバントとしても人間?としても成長して、華やかな舞台に活躍していくお話です。

サンリオが原作です。サンリオというと、キティちゃんみたいなキャラが出てきてゆるふわした感じのお話になるのかという事前に想像を持って視聴を開始しましたが、アニメは思った以上に結構しっかりとしたお話でしたね。

女の子は可愛く描かれていますね。男の子は結構イケメン揃いです^^
作画も崩れることなく綺麗でした。

ただ、舞台に立って演奏し歌うと2頭身3Dキャラに変わっていて凄く凝っているのは分かるのですが、3Dのキャラデザが私はあまり好きではありませんでした。(グッズやゲームなど多方面の展開があるのでしかたがないのですが)

普段のキャラで演奏してる方が良かったですね。(シアンの2頭身キャラが、どうしても鼻が口に見えてしまいますw)

主人公がいるブラズマジカがメインですが、脇を固めるキャラクター個性的で好きでした。

1つはブラズマジカと同じ事務所に所属している「シンガンクリムゾンズ」メンバー、キャラも強烈ですが色々なエピソードで笑わせてくれましたw

もう一つは、「徒然なる操り霧幻庵」メンバーのダル太夫(ダルだゆう)ですね。あの独特の話し方(花魁風)はキャラに合ってましたね{netabare}(まさか最後は名前の通りだるまになるとはw){/netabare}また、九州弁を話すキャラもいましたね。

ファンタジー色の強い作品ですが、笑いあり、涙あり、音楽ありと、視聴前はあまり期待していませんでしたが、観てみると面白かったですね。

お話も綺麗に終わっています。最終話も良かったですね。ウルウルしました。

気になった方は観てくださいね。オススメです。

OP・EDともに主人公シアンが所属している「プラズマジカ」が歌ってます。どちらも聞くと元気になれる曲です。お気に入りの曲です^^

最後に、今年「シンガンクリムゾンズ」はサンリオのキャラクター大賞で2位(1位は「ポムポムプリン」6位に「プラズマジカ」)になりました。某N○Kの番組でも取り上げられていましたね。2位になったのもびっくりですが、この大賞が30回も行っていることに驚きでしたw

投稿 : 2024/05/25
♥ : 27
ネタバレ

Querl さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

3DCGのキャラにちょっとだけ・・・違和感が(´ω`*)

お話は、恥かしがりやでちょっと引っ込み思案な女の子、聖川詩杏。

軽音部に入りたくて、部室の前までいくんだけど 1歩踏み出せずにいる。

明日こそわと心に決めて、お家でスマホの音楽ゲームをしてたら、ゲームの

中に、吸い込まれちゃったの(´ω`*)それで、何も分からないままガールズ

バンド「プラズマジカ」のシアンとしてバンドデビュー。みたいな(´ω`*)

音楽をキーワードに、お話が進んで行くのですけど、お話自体軸がしっかり

していて、悪くはないかなって感じ、途中 色々なバンドが出てきたり

同じ事務所のシンガンクリムゾンズだっけ?のメンバーが 色々笑いを

誘おうと、中二病全開ですけど、まぁまぁ。。。(゚c_,゚`。)プッ

なんだろう、、、ある程度は先の予想がついてしまうかもだけど

終盤は綺麗にまとまっていて、最後{netabare} 軽音部の扉を開けた時

メンバーのあのシルエットは、きっとプラズマジカの人達に見えて、2期を

期待しちゃいますよね {/netabare}

中でも、ワタシが気になったのが演奏しているとき、3DCGになるのですけど
その時の顔。。。んと 鼻の位置に口があるんですよ。。。もうね、

一度気になると、どうみても可笑しくって。。。(^m^ )クスッ

投稿 : 2024/05/25
♥ : 14

65.5 17 ファンタジーで友情なアニメランキング17位
07-GHOST[セブンゴースト](TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (344)
2084人が棚に入れました
ラグス戦争終結から十数年後、バルスブルグ帝国の第1区で軍に入隊するためエリート生として過ごしていたテイトは、ある日、失われた記憶の一部を取り戻し、自分がラグス国王の息子であることを思い出す。
記憶を取り戻したテイトは軍を脱走し、第7区のバルスブルグ教会の司教たちに助けられた。しかし、彼の運命はすでに動き始めていた。

peko さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

緋色のカケラ~♪

原作で号泣してください!
アニメで主人公を見守ってください!
という作品です。

1話がちょっとドタバタ展開なのですが、数話すれば回想シーンも入り、落ち着くので安心してください。
25話ありますが、まだ主人公テイト=クラインが駆け出した1歩で、完結には程遠いですが、内容的には、笑いあり、バトルあり、涙ありでかなり楽しめます。
私もアニメから入って原作を買いだした人なので!
あと音楽にも注目して観て欲しいです。
迫力大・癒しの聖歌が素晴らしく、バトルの時のサントラには圧倒されます。

私が大好きな原作とアニメなので、ネタばれなしで書くとこんなけしか書けませんが、是非!観て欲しい作品です。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆追加◇◆◇
サントラをニコ動で聞きなおしてみました!
これは!!!!!!!!!
なななななんと!★

心洗われるようなサントラだと改めて思いました。
アヤナミ登場シーンでのサントラが緊迫しつつも美しい旋律、そして穏やかで悲しいものであるのに気付かされた今日この頃です。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 15

斎 美織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

是非原作を!

アニメ07-GOHST全25話完結です。
キャラクター作画声優さん申し分ないです。
物語もあれはあれでいいのですが
原作を知っている者からすると
アニメはまだまだ物語の始まりで
これからがたのしいところです!
是非是非アニメの続き見ていただきたいです。

原作完結いたしましたが
私的には最初のわくわくから考えると
うーん…と思ってしまう部分もある終わり方でしたが
やはり原作は読んでほしいです。

内容キャラなどから見て
女性向けなアニメだと思います。
ほんのり腐向けなので苦手な人は注意!

内容はダーク?ファンタジーです。
主人公は過去の記憶を持たない少年なのですが
ひょんなことからその記憶を思いだし
幼い自らの前で父を仲間を殺した人物を思い出します。
その人物への復讐を果たそうと行動を起こすが失敗。
以降主人公は追われる身となってしまいます。
そんな主人公を拾ったのは教会の神父たち。
けれど彼らには秘密が有って…
そんな彼らと過ごすうち主人公は過去に起きた世界の危機
それを起こしたフェアローレンという死神、
其れを封じた7人の死神(07-GHOST)を知り
深く関わっていくことになります。

謎も多く次の展開、最後はどんな風に…?と
常にわくわく期待できる内容でした!
ギャグ部分は面白くシリアス部分は感動できて
何より愛情友情に泣かされます。
見て損はないかと!

アニメでも十分感動できますが
原作ではさらに踏み込んで感動できます!
アニメ原作共に泣きました←

余談ですが私の推しメンは
コナツ=ウォーレンです!
声優さんが岸尾さんなのもイメージぴったりですし!
何より容姿性格共に可愛い!
ヒュウガとの絡みは微笑ましいです(笑)
ドラマCDではぶっ飛んだ部分も明かされ
もうホントに可愛いです←

主人公テイトくんの斎賀さんボイスも
素敵に似合っていましたし
フラウの俺様何様諏訪部様具合も
とてもイメージに合っていました!
アヤナミ様の速水さんボイス!!!!!
協会側も帝国軍側も
みんな豪華すぎる声優陣を持て余すことなく
イメージとぴったりで素敵でした。
クロユリ様の声優さんが
私的に少し残念ですが
あれはあれで可愛いかも知れないです。

そして何より私は
アニメでもっとも感謝したのは
ランセのかなりのイケメン度です(笑)
あの特徴的な髪形をあそこまでイケメンに…!

投稿 : 2024/05/25
♥ : 10

こふ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

タイトルなし

終わりが中途半端ってタグにあったけど
原作を読んでないので
そんな感じはしなかった(`・ω・´)

もっと見たいなーってのはあるけどww

まぁ、たまに場面が切り替わるとき思いっきり
ブチッ!っとかわったとこもあったけど
気にしないで見れたよ!

絵も綺麗だし、声優さんもいいし、
OP・EDかっこいいし
楽しく見れた!
シリアスな場面もあるし
感動したとこもあったり(^O^)/

原作が読みたくなったよ(´▽`*)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 2

84.7 18 ファンタジーで友情なアニメランキング18位
ハイスクールD×D(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (2671)
15189人が棚に入れました
 兵藤一誠は女生徒が極端に多い私立駒王学園に通う高校2年生。この学園に通う目的はただ1つ、この学園でハーレムを作る!
だけどハーレムどころか変態呼ばわりされ、当初の目的は壮大な妄想となっていた…。ところが! ひょんなことから一誠にも初めての彼女ができ、初デートをすることに!夕暮れの公園、そっと近づく彼女…。もしかしてキス? っていうかそれ以上…?エロ妄想がヒートアップする一誠に彼女は微笑みながら言う、「死んでくれないかな?」… 。人生で初めてできた彼女に、イキナリ殺されてしまったっ! なんで!?と思いきや自室のベッドで目覚める。するとその横には紅髪の美少女、学園の先輩《リアス・グレモリー》が全裸(巨乳)で添い寝していた!?オレ殺されなかったっけ? なんでリアス先輩が? なんで裸? っていうか先輩おっぱい見えてますよぉ~!?「見たいなら見てもいいわ」 ………。 ってマジ?? リアスから説明を受ける一誠。この世に存在する悪魔のこと。リアス自身も悪魔で、一誠を生き返らせる為に悪魔として転生させたこと。しかもその代償としてリアスの下僕悪魔として永遠に従わなければならない…。驚愕の真実、荒唐無稽、混乱する一誠。悪魔で下僕? リアス先輩の下僕? ってことは先輩のおっぱい揉めるかも?持ち前のエロパワーとポジティブシンキングで、リアスの下僕悪魔として生きることを受け入れた一誠。生まれ変わった一誠の悪魔で下僕な学園生活が幕をあける!そう、いつかおっぱいハーレムを作るために!?

声優・キャラクター
梶裕貴、日笠陽子、浅倉杏美、伊藤静、竹達彩奈、野島健児
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

史上最低で最強の技「ドレス・ブレイク」・・・(*^ω^*;)

■ハイスクールD×Dって・・・(^。^;)
女の子の割合が高い駒王学園に入学することはや一年・・・
主人公の兵藤一誠[hyoudou issei]は日々妄想と変態と罵られる日常をすごしていたのです!
そんな一誠に突然春が訪れたのでした(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
でもそんな幸せは長くは続くことなく・・・初めての彼女に殺されそうになる事に・・・なぜ∑('◇'*)エェッ!?
瀕死の一誠を助けたのは悪魔だったのです・・・とびっきり美人のね☆彡
実は・・・悪魔の眷属になることで生きながらえたのでした!
意味もわからず悪魔と堕天使の闘争に巻き込まれていく彼の運命はいかに!!


■ハイスクールD×Dに出逢った日の日記 φ(`д´)メモメモ...
どうやら放送局によっては規制があったりなかったりみたいですね!
とにかく一誠はおっぱいが大好きみたいなのでやたら叫びます・・・おーっおーっおっぱい!!
周りの女の子もやたらおっぱいを強調します・・・というか見せます(≧▼≦;)アチャ
ストーリーは1話観ただけではなんとも言えませんけど、なんだか悪魔が正義で堕天使が悪者みたいですね!?
なんで堕天使がはびこっているのか、悪魔とどのような歴史背景があったのかちょっとずつわかってくると面白くなってくるのかなぁ?
とにかく無駄にエロな作品に成り下がらないことをお祈りしていますw†o(・・;) アーメン


■総評
地上波では規制が入るような内容でしたので完走できるか心配してたのですけどストーリーは意外にもしっかりしていたので楽しく観ることが出来ました♪
でもやっぱり「DxD」マークの規制は目障りなので、σ( ̄∇ ̄*)アタシ的には無駄な露出はいらない子でした!
(*`◇´* )ノポイ!! ・゚゚・。ロ.・。エ

ストーリーを面白くしていたのはやっぱり一誠の存在でした☆彡
一誠は「この学園でハーレムを作る!!」と公言したりと、とにかく自分の気持ちに素直でしたねw
その素直さが良くも悪くもストーリーを盛り上げてくれていたと思ってます(^ー^* )フフ♪

ストーリーは大きく2つに分けられます♪
前半は堕天使との闘争のさなか、仲間との出逢いや絆を深めていく過程が描かれていました。
そんな中でも一誠がアーシアを想う気持ちが熱かったです♪
それにしても…
{netabare}
「夕麻ちゃん♡」って引きずりすぎですよぉw
いくら初告白・初デートの相手でも殺されてるのにヽ(*´ー`)ゞ
そんな事だからアーシアまで殺られちゃたんですよね…
でもそのお陰で「心は天使」「体は悪魔」っていう、一段と魅力的なキャラとして復活できたんですけどねw
((((*ToT*)†アーメン~~~イチャイ…(* T-)□聖書~~~イチャイ!! Σ(T▽T;) ウエーン…
{/netabare}

また後半は純血上級悪魔の家系同士の熱い戦いが描かれてましね。
チェスに見立てた「レーティングゲーム」はなかなか面白い趣向でしたと思います♪
「リアス⇔一誠」の関係が深~く描かれているわけですが、アーシアも地味に頑張ってましたねw
登場人物のなかでとってもキュートだったのは、無口・無表情キャラの子猫ちゃんです☆彡
この系統のキャラの割によく喋るし、切れ味抜群の「ツッコミΣ\( ̄ー ̄;)」は一誠と名コンビを構築してましたね♪

もし2期があればまた観てみたいなって思える作品でした(*^▽^*)


■MUSIC♫
OP曲『Trip -innocent of D-』
 【歌】Larval Stage Planning
 バカテスに!OP曲『君+謎+私でJUMP!!』でおなじみのLSPの3rdシングル♪
 イントロのドラムのリズムがとっても印象的なロックチューンナンバーですね!

ED曲『STUDY×STUDY』
 【歌】StylipS
 石原夏織、能登有沙、小倉唯、松永真穂の若手女性声優ユニットのデビューシングル。
 声優ユニットらしいキラピコなノリの良いキャッチーな曲です♪


2012.01.19・第一の手記
2012.08.23・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 69

だわさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

エロ枠でエロバカアニメなんだが、とにかく最高に熱くて面白かった!!

全12話。
エロ枠。
パロディ有り。:ハーレム王に俺はなる!等
ラノベ原作。
バトル系。


以下感想(総合)
はじめに言います。こりゃあ面白かったですw
基本的にはエロさとバカさと熱さで成り立っているアニメ。
このアニメ見て、エロ枠って、エロイだけじゃ物足りないんだなーと思っちゃいました。
最初から最後までずっとバカでエロイんだけど、
主人公のエロさやバカさと同じ比重で「熱さ」があって、バトルが熱い熱いvバトルごとに主人公が成長というのはお約束なところはありますが、特に鼻につくこともなく強さのインフレスパイラルもありませんでした。
あと、原作は読んでないので知らないけどシナリオがすごくまとまっていて、すっきりするし熱くなれるしほっこり出来ます(*´∀`)最終回イイ!
最終回含めて最後の展開のシナリオとかもう、文句はひとつもありませんでした。最終回は最終回よろしく、~からのOP!とか、~からのED!とか絡めてグイグイ盛り上げてくれました^^

バトルなんて思わず熱く叫んじゃいたくなりましたし。

「衝撃のォォッ!ファーストブリッドオオオオオッ!!!!」

と間違えてスクライドっぽく熱く叫んでしまったのは、セイクリッドギアという能力があまりにスクライドっぽかったからですが、いろいろパロディの一環かなと思って見ましたw

2期の可能性も仄めかしつつ終わりましたけど、2期やるなら絶対見ますヾ( ゚∀゚)ノ゙



以上

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

以下は視聴中のレビューです

※※※※※※※※※※※※※※※※※※

4話まで視聴感想。
とりあえず、エロアニメとしてエロ描写はしつこいくらいあるのでここまでくるとエロい気がしない不思議!

とりあえず

エロバカな主人公が異能の力でエロバカなりに頑張ってバトルしたりするお話ですね。

意外とけっこう熱さ持ってるんですよねこの主人公。
異能の力はほぼスクライドのアルター能力をパクっててウけましたが…

一言で言うと

「学園系青春エロバカ微グロ熱バトルアニメ」

ですね。

一言じゃないですね。
そんでも、おもしろいって思います。

来週の回はやく見てぇぇぇぇぇえええ

投稿 : 2024/05/25
♥ : 39
ネタバレ

Ryuvay さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

熱いバトルとおっぱい ~主人公はいわゆる「ラッキースケベ」じゃない

原作未読、1話視聴後の雑感

無駄に揺れる、無駄に見せる、無駄にハーレム!

と書けばただのHなアニメですが、なかなか演出がよく物語りや設定などもしっかりしています。

おもしろいとまではいきませんが、導入編が終わって以降、gdgdになったりせず、勢いやテンポが維持でき、世界観やキャラ設定を存分に活かし続ける(おっぱいハーレムアニメではココ重要、活かせずにエロ萌えばかり走ると飽きる)ことができれば観続けようとおもいます。(<視聴後追記:クリアされてました)

内容的にもおっぱい描写が無くてもじゅうぶん見れるのではないかと思います。純粋な悪魔と天界から堕ちた堕天使との戦い、あるようでなかなか無い世界観でしょう。無名声優や新人声優が多くなってきた昨今、声優もなかなかメジャーな方たちを採用されています。

以下視聴後レビューを簡単に

期待以上でとても満足してます!
続きをやるなら是非とも観たいと思いました。

ちょっと考えてみたんですが、この主人公ってこういったアニメによくある単なるラッキースケベでは無いように思います。なぜかって別にラッキーなんかじゃないんですよ。すでに同等かそれ以上の対価を支払っているんですよね。そしてそれは今後もずっと支払い続けるんでしょう。{netabare}最終話で主人公もその覚悟を宣言し、ヒロインもそんな主人公に惚れた。その部分も納得ができます。{/netabare}それに対しとても好感を持てる、それが熱い想いと熱いバトルにつながっているのだと思います。そして、それにちゃんと応えてくれるヒロインたち。それが、単なるラッキースケベおっぱいアニメを凌ぐとてもよい作品になったとも言えるでしょう。
ひとことで言えば、主人公がスケベだけど本当にかっこよかった。
{netabare}
ラストはいまだかつて観たこと無い「おっぱいアニメなのにコメディ要素も含めたとても爽快なハッピーエンド」でした
次シリーズを匂わせる終わりかたをしているのでそれもまた期待しています。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 12

86.5 19 ファンタジーで友情なアニメランキング19位
亜人ちゃんは語りたい(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1116)
5435人が棚に入れました
サキュバス、バンパイア、デュラハン。僕ら人間とちょっとだけ違う、それが「亜人」。
そんな亜人の生態に興味を持つ高校生物教師・高橋鉄男と、生徒である「亜人」ちゃんたちとの少しだけ刺激的な新学期がスタートした!

声優・キャラクター
諏訪部順一、本渡楓、篠田みなみ、夏川椎菜、日笠陽子、Lynn

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「温かい社会」への幻想…?

同タイトルのマンガ原作がありますが、私は未読です。

放送終了からずいぶん経ってのレビューになります。とっくに観終わっていたのですが、どうもすみません。

亜人(デミ:「デミヒューマン」の省略から作られた通称?)が実在し認知されている社会において、デミである生徒や教師がいる学校に赴任してきた生物教師である主人公、高橋鉄男とその周囲の人々のお話です。

作中での亜人(デミ)は、いわゆるマイノリティ(社会的少数者)を身体的・生理的特徴によって記号化したものだと考えられますよね。作中の亜人(デミ)達を「かわいい女性」にしているところがあざといといえばあざといわけですが、話の根底には「でも、彼女たちも人間だよね」という点があるように思います。そして作品のメッセージ性としては、「差別、良くない」的な…。

高橋先生自身は亜人(デミ)の研究者でもあって、実際に亜人(デミ)と接する機会を持って、彼女たちの行動や生理的な特徴について知りたくていろいろと質問をするわけです。

一方で高橋先生は、彼女たちが生徒であったり同僚であったりという部分でも関わりを持つ必要があって、結局のところ生活面での相談に乗ったりするようになります。

そして接する時間が長くなっていくにしたがい、その親身さなどもあって徐々に彼女たちの信頼を勝ち得ていくわけです。

そしていわゆる「ハーレムラブコメの鈍感主人公」の役割をも高橋先生は背負っていくのです。

このストーリーには、おそらく作者が「このようにあって欲しい」と考える温かみのある社会が描かれていますが、現実に亜人(デミ)が認知されたとして、この作品のように受け入れられるとはあまり思えないというのが悲しいところですね。

一応、ラブコメ的にはまあまあ面白かったです。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 48
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

亜人ちゃん達と生物教師のほのぼの学園コメディ

原作未読。最終話まで視聴。

個性豊かな亜人ちゃん達と、心優しい生物教師のほのぼの学園コメディ。
終始、ニヤニヤしながら見られる楽しい作品です。

2話。高橋先生とデュラハンの亜人・町京子のデートのくだりは爆笑必至。
一気にお気に入りに直行決定です。

これ以外にも爆笑ポイントが多かったです。
例えば、バンパイアの亜人・小鳥遊ひかりが{netabare}ニンニクを普通に食べられるとか、ふつうに鏡に映るとか・・・{/netabare}。

3話。サキュバスの亜人・佐藤早紀絵先生が万が一のトラブルを未然に防ぐため、不便な生活を送っている、っていうくだりも好きでした。

11話は、色々と考えさせられる回。(もちろんいい意味で)
「感動回」って訳ではないけど、良回だと思います。

最後に・・・。

見た目は普通だけど、体質に特徴がある【ひかり・雪・早紀絵】
体質は普通だけど、見た目に特徴のある【京子】

面白い、よく考えられた組み合わせだと思いました。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 59
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

悪意の中で生きるか、善意の中で生きるか。

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
久々に観直してみたのですが、改めて素晴らしい作品だと思いました。

私はストーリー重視でアニメを観るので、実は、2周以上するアニメってかなり少ないんです。ガンダム系を除くと、10作品あるかどうか。

本作は、とても優しくて、とても深い、稀有なアニメです。基本はラブコメや日常系的ですが、その枠に留まらず、人生にとって豊かな指針を与えてくれるようなアニメです。心が疲れた時に観るには、すごくぴったりな癒し系アニメ。

剣道的に、かなりオススメのアニメです。未視聴の方にはぜひ観て欲しいですね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品は、全編を通して徹底されて貫かれる、優しく温かな視点に心が洗われます。

それは、同じく亜人(デュラハン)を愛した、「デュラララ!!」の「新羅」とはまた違う、もっと広義での愛の視点。

亜人という特性を、「そんなの関係なく、君は君じゃないか(数多の亜人系アニメ)」なんて綺麗事で片づけるのではなく、また、「だから良いんだよ~(新羅)」とマニアックに振り切るのでもなく。

短所は短所、長所は長所と認めつつ、基本的に受容するという態度が貫かれていました。

「亜人だから苦労している」「亜人でも関係ない」というのは、どちらも真実なんでしょう。亜人ちゃん達が普通の日常を送るためには、普通じゃない努力をしていて、そのことを真っ直ぐに理解してあげることが大切なんですね。

現代のヴァンパイアが血を吸わないことを、「ベシタリアンみたいなもん」とサラッと言ったり、(あくまで友達のノリの中で)、「デュラハンなんだから、Hで特殊なプレイができそう」といじってみたり、本当にフラットな視点が貫かれていました。あんな風にみんなが思えたら、様々な差別とかも次第に無くなっていくのかな、と思えたり……。

私は、人外萌えしないというか、容姿があまりにも人と離れるのは苦手なのですが、マチは例外! かなり良い娘でした♪

という部分に集約されるように、とにかくキャラが良いアニメでもありました♪

メインの四人は、本当に甲乙つけがたい。

まず、ひかりは、私が好きな「ダメな娘」と見せつつ、意外としっかりしてたり、弱さもあったりで、お調子者でいたずら好きで憎めなくて、ホントに良い子! これまでの視聴アニメの中でもかなりお気に入りのヒロインでした♪

マチは作中最も成長した人物で、容姿は最も「亜人」らしい。けれど、好きです。高橋先生にベタ惚れなところも可愛い。(私は巨乳は苦手ですが)ああいう、控え目な隠れ巨乳には萌えますw ヒロインズの中では、一番高橋先生とくっついて欲しいかな♪

ユキは4人の中では一番キャラが弱かったのですが、ギャグ漫画のクダリでハネましたね♪ 今後、皆に属性がバレた後のユキも観てみたいです(笑)

佐藤先生は、ド下ネタに笑ったw 最近、年のせいか、女子高生キャラより、大人なキャラに萌えるw 一緒にお酒呑みたいですね~♪ サキュバスなのに、ウブなのが良い(耳年増的なw)。

EDは、このアニメの良さを象徴していますね。スケッチブックに手描きしたような柔らかなタッチと、音楽は、このアニメの空気感そのもの。次第についていくカラフルな色は、亜人ちゃんを含め、「十人十色(個性の尊重)」を暗示しているようでもあり、高橋先生と出会ったことで色づいていく、亜人ちゃん達の心情を表しているようでもあり。名EDでした♪
{/netabare}


【余談 ~差別についての私見~】
{netabare}
胴体と首が離れた「デュラハン」の同級生(女子高生)がいて、あなたならどんな声をかけますか?

「大変そうだね?」「何か手伝おうか?」「私達は何も変わらないよ!」

いずれも間違っていないし、優しさ溢れる、素敵な言葉だと思います。

本作の主人公、ひかりは、こう言います。

「特殊なエッチプレイができそうだね」

私はこの言葉に、度肝を抜かれました。一見、危うく差別的に見えるこの言葉には、凄く深い部分での「公平」な視点があることに気づきます、作品を見て、ひかりのキャラクターを掴めば、必ず。彼女が差別的な意図をもった発言をする人じゃないことは分かります。

日本人はよく、「人種差別に対する意識が低い」と言われます。アメリカとかフランスとかみたく、「なぜ、戦わ(デモをし)ないんだ」とか、「配慮が足りない」「相手の文化や背景を知ろうとしない」とか。

いままあ、それは確かにそういう一面もあるでしょう。

でも、それは日本人の「差別意識の少なさ」故だと思うんですよね。「(差別をしないし、されないから)差別に興味がない」と言い換えても良い(まあ、一歩海外に出ると、黄色人種が被差別階級だと感じますが、日本国内で暮らしてるとね)。

だって、アメリカとかフランスとかの方が、絶対に差別も差別意識も凄いでしょ。目に見えやすい部分だけを取り繕っているだけでしょ。と、冷めた目で見てしまっています(苦笑)

若い時ですが、車を修理した時に代車がなくて、しょうがなく実家から親父のBMWを借りて仕事に行ったことがありました。その時の職場には60台くらい車が並んでたんですが、次の日には言われたんですよね。「BMじゃん。買ったの?」みたいなことを何人かに。

正直、「怖っ」って思ったんです。

だってそれ、まず「あ、駐車場に昨日まで無かったBMWがある。誰乗ってるんだ?」「(たくさんの車の中から探して)あ、剣道部の車がない。じゃあ、剣道部がBMW買ったんだ」ってことじゃないですか(気付き+疑問+捜査)。

私、それまでも自分がどんな車乗ってるかなんて特に公表してませんでしたし、職員の誰がどの車に乗ってるかもほぼ知りませんでした。

だって、興味がないから。

まずそもそも車自体に興味が薄いし、誰がどんな車に乗ってるかなんてもっと興味がないし。

でも、世の中には「誰がどの車に乗ってる」かを凄く気にしている人もいるし、その中には、人の価値の一部を乗る車のランクで考える人もいる(実際、前述のBMの件では、ややヒガミを感じることもありました)。若い時、そんなことを感じました。

おそらく、普通に日本で生まれ、日本で暮らしてきた日本人の多くにとって、人種差別はとても縁遠いものでしょう。また、日本人は基本、自己肯定感が低く、海外の文化や人をリスペクトですからね。無条件に「スゲェー」って思っちゃうというか。

昔、外国のある記事で「日本人は黒人を差別している。なぜなら、アニメに出てくる外国人の多くが白人であり、日本人キャラですら、白人のような肌の色をしている」というバカみたいなものを読んだ。

いやいや、そんなに深く考えてないから(苦笑)

多分、作り手には何の差別意識もない。が、普段から差別について敏感な(=差別されたり差別したりしている)人からすれば、そう見えるのだろう。

もし、作り手に恣意的なものがあるとすれば、「黒人キャラを出したら、あえて黒人にした意味を持たせる必要がある(面倒くさい)から」かな。

それを、「ほら、白人中心の社会を受け入れてるじゃん」と言われれば、まあ、確かにそうだが。ただ、多分、「あえて出す方が差別っぽい」というところもあると思う。

例えば、ハリウッドでは出演者の人数比を、肌の色で均等にしていくみたいな方向性にあるが、日本でそういう議論が出ないのは、「そういう風に、配慮して取り上げることが、逆に差別的じゃないか?」と考える人が多いからじゃないかと。

これに関しては、どちらが正しいとか間違ってるって話じゃないだろうけどね。

というか、多分、もっとシンプルな問題で、「単純に白人の女の子の方が可愛く感じてる」からじゃないかなと。

私個人の好みを言えば、白人女性と黒人女性なら、一般的に、白人女性の方が可愛いと感じます。黒人女性の「強い」顔があんまり好みじゃないんです。というか、白人女性の整った顔よりも、日本人女性の「優しい」顔立ちの方が、なお、好みだしね。

これって、、、差別なのかな? 別に、黒人女性のような顔立ちや、東南アジア系が好きな人がいても全然良いと思うし、なんなら黒人男性とか格好良くて、若干憧れるしね。

話はズレましたが、おそらく、悪意の中で生きていた人は、他人の悪意に敏感になるし、自分の中の悪意や、悪意と思われてしまうかもしれない言動に敏感になる。

逆も然り。善意の中で生きてきた人間は、他人にも優しくなれたり、他人からの悪意に気づきにくかったり、自分の発言で相手を傷つけてしまう可能性にも無頓着になってしまう気がします。

ひかりの「特殊なエッチ」発言もそう。(下世話で申し訳ないですが)だって、普通の女子高生同士だって、例えば体操部でめっちゃ身体柔らかい同級生とか、吹奏楽部でオーボエ吹いている同級生に、下ネタトークしてもおかしくないじゃないですか(知らんがw)。

ひかりの両親が、ひかりのヴァンパイアとしての特質を、配慮する部分と配慮し過ぎない部分をちゃんと区別して、「双子の妹」と同じ温度感、愛情をもって育てたことが、ああいう感性をもった子供に育つのでしょう。

本作は、めっちゃ萌え度も高い上に、こうい小難しいことも考えさせてくれる懐の深さもあるから、私は好きなんですよね~。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆
ヴァンパイアが血を吸わないのを「ベジタリアンみたい」。デュラハンに対して、「(首持ってるから)カバンとかもてなくて大変そう」など、なんかスゴくフラットな目線に好印象。小鳥遊ひかりは、どことなく、「ちー様」っぽいかな。

2話目
京子回。デュラハン=寂しがり屋 って、なんて優しくて新しい解釈。「先生も首が飛ぶ」って、デュラハンギャグw エッチで特殊なプレイ(笑) 薄い本が出そうだ(笑)

3話目
佐藤先生回。サキュバスの現代的な悩み。家呑みしてる眼鏡女子に萌えるw サキュバスなのに、いや、サキュバスだから純情なんだね。ひかりも馬鹿可愛いw 図書室のシーン、空いてる本棚の横でずっと映っている本が、森鴎外の「ウィタ・セクリアス」ってのが良いね。(内なる性欲を)暗示してる。

4話目
雪女ちゃん回。とみせかけて、ひかり回。いや~、ひかり妹が、可愛いドラキュラのキャラのキーホルダーをつけてるとか、良いね~。おっ、デュラハンちゃんに巨乳要素を付け加えるわけですな。屁理屈デミ好き教師w しかも否定しないとかw

5話目
雪女回。悲しい涙は凍るけど、嬉し涙は凍らないとか、素敵だな。ひかりのカジカジ、可愛いなw 佐竹君、良い感じのキャラだw

6話目
ひまり回。ひかりとひまりの姉妹喧嘩がウケたw 血の慣用句連弾w アニメでは珍しい、仲良し家族にほっこりする♪ ひかりの通常の髪型も良いね、てかあの髪型、セットしてるんですね。ひまり、良い娘やな~。ラストのマチと先生のクダリも胸キュンですね♪

7話目
佐藤先生、テンパり過ぎw 男と男の会話やな~。良い感じ。

8話目
雪の「ウソです」からの独白、かなり笑ったw 普通に良い娘過ぎて、デミ3人娘でキャラ負けしてたけど、ここにきて挽回だね。テストか。まあ、ひかりの期待を裏切らない馬鹿っぷりがナイス! ひまりはプライスレスとか、いちいち視点が温かい。

9話目
佐藤先生の、冒頭の一人呑み、ウケたw 「三角定規が~三角の部分が、え? 分度器もなんですか? チョークもお願い! 教育されちゃう~」って、ド下ネタですやんw このアニメ、たまにぶちこんでいく下ネタも良いよね♪ 眼鏡をとった佐藤先生、可愛い! 宇垣さん→佐藤先生にも、温かい視点があるね。雪のツッコミ、なんか可愛くて良い感じ。

10話目
デュラハンの便利さw 説教されて泣くマチ、可愛い。ひかり、LINEでドラキュラのスタンプ使うんかいw ん? 大学のつくり(内部)が、ウチの大学にそっくりなんだが。あ~でも校章的には普通に武蔵野大学がモデルか。まあ、ウチの大学、文系だしな。マチに夢が出来た。素晴らしい夢だね♪

11話目
少しだけシリアス回。まあ、亜人というより、障害を持っている方への差別という視点もあるんだろうね。ビデオレター、ひかりだけないのが、また良い。信頼感やな。はい、ひかりさん、正論です。素敵♪ なんだよ、教頭も良い奴かよw

12話目
はしゃいで恥ずかしがるひかり、可愛いw アクティブな佐藤先生、可愛いw ゆきの笑いのツボが浅いw たかだかプールの中も、生まれて初めて見たなら感動するよねw 最後の遅刻のクダリも良いね♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 57

69.6 20 ファンタジーで友情なアニメランキング20位
天体のメソッド(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (963)
4734人が棚に入れました
「この町の空には、いつも円盤が共にあった――」
「願いをかなえるために、ここにいる――」

霧弥湖上空に現れた謎の円盤。
出現当時は世界中を大混乱に陥れたが、そこに留まるだけの円盤への恐怖心は消え、次第に観光地となり、徐々に人々の興味も薄れて行った・・・

二人の少女が出会うとき、それは止まっていた時間が動き出す兆し。
想いが人を変えて行き新しい物語を刻む。

中学校生活最後の年。それは一生忘れられない時間(とき)。

声優・キャラクター
夏川椎菜、豊崎愛生、佳村はるか、小松未可子、水瀬いのり、石川界人

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの日見た円盤の名前を僕達はまだ知らない

上空に謎の円盤が浮かんでいる霧弥湖。
父親の転勤によって霧弥湖町に戻ってきた古宮乃々香(こみや ののか)と友人だった水坂柚季(みずさか ゆずき)・水坂湊太(みずさか そうた)・椎原こはる(しいはら こはる)・戸川汐音(とがわ しおね)が登場する。
バラバラだった登場人物が仲良くなるために様々な活動をしていく物語。

バラバラになった友達が再び仲良くなるといえば『あの花』を思い出します。
舞台設定は北海道なので場所は違いますが、ストーリーとしては似たものを感じる事があると思います。

自分が本作品で好きなところは、底抜けに明るいノエルの存在。
ノエルのような人物がいるだけで周りが明るくなり楽しくなるでしょう。
この作品の鍵となる重要な存在ですが、ノエルの楽しそうな姿を見るだけで視聴者側も自然と明るい雰囲気となります。

円盤のある世界と円盤の無い世界。
どちらが重要なのかという事ではないです。
ただ円盤のある世界にはノエルが存在するので、個人的には こちらの方が好きですね。

円盤の存在は不思議に感じられますが、そこに注目するよりもノエルの明るさや友達の大切さを重視したほうがいいように思えます。
ラストの色鉛筆を使ったような色彩も印象的。
ノエルの明るさに癒される作品でした。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 51

はわわ軍師 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

自分の中では今期の覇権アニメ

まさかごちうさ難民を受け入れてくれる作品が出てきてくれるとは・・・
チノとノエルの中の人つながりもあり新たなキャンプ地とすることができました笑


話としてはまずまずまとまった内容であり(まあ途中プロ市民のところは辛かったですが・・・)、それよりも田舎を舞台にした雰囲気最高の聖地巡礼向けな部分がとても評価できます。

OPのI'veサウンドが最高にその衝動を引き立たせてくれました。Bメロのあたりとかやばすぎです。EDも良い歌で一般的にはそちらのほうが評価されてますが、自分的にはOPの圧倒的勝利ですね(LSP1人になっちゃったけど頑張って!)。


あと絵がカワイイのもいいですね。気になって調べたら原案はガールフレンドとかのキャラも書いているQP:flapperっていう人達なんですね。自分の中でまた新たな要注目株が増えました笑


製作が今作品がデビュー作になる新しい会社ということでしたが、次回も良作を作っていただけるよう頑張ってほしいなあと思います。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 12

ふの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最後はみんなで「にっこり」

辛かった…、そしてあきらめなくて良かった…。
こんなにもじっくり攻めてくる作品というのは
なかなか厳しい目で見られることが多いような気もしますが、
最後は本当に見続けてよかったなぁと感じました。

中盤にかけてかなり長い間、キャラクター同士が上手く交わらない
かなりギスギスとした展開にはかなり見ているこちらとしては
ハラハラ、そしてげんなりとさせられてしまいました。

しかし柚季が円盤を心から嫌悪していた理由が明かされた後は
「物事の始点にはワケがある」事を再認識することができたので
単純にそのキャラクターを嫌悪するという思いもなくなり、
逆になぜその行動に至ったのかに重きを置いて作品を見ることが出来ました。

良くも悪くも中学生という、子供と大人のハイブリッドみたいな
実に不安定な心身を持ったキャラクター達なので、
子供の頃の事件を引きづりつつ大人びた行動を真似してしまう柚季には
そんな年頃のキャラクター像がよく反映されているように感じました。

戸川汐音というキャラにも、作中では随分と振り回された印象でした。
ノエルの暖かさでせっかく心を再び開くことができたのに、
その力となってくれたノエルが円盤と共に消えてしまう事を阻止するため
自らの犠牲を選ぶあたり、誰よりも一番乃々香の事を気にかけていた人物で
かつ一番辛い思いを抱き続けてきた人物だったのではないでしょうか。

後で振り返ってみると、ただの嫌な奴なのではと思っていた頃が嘘のような結末でした。

円盤が消えた後のストーリーは、まさにノエルがみんなの願いを叶えた結果で
5人の仲間+1人の全員が「にっこり」になるという最高の結末でした。

はじめから円盤が来なければここまでの悲劇は起きなかったじゃないかという
話も出てしまいますが、これまでの円盤があるルートを経由しなければ、
汐音とノエルが出会っておらず、さらに汐音は乃々香の事を7年前待つことなく
引っ越してしまうため「5人がいつまでも仲良く一緒に」という願いは叶わない世界になってしまいます。

そこで円盤によって汐音と乃々香をつなぎ合わせておくことで、
最終的には5人が全て揃うという流れを生み出そうとノエルは考えていたのでないでしょうか。

正直なところこの作品には考察するべき個所と、着地させる個所があまりにも多く
自分の力不足もあってか、ストーリーに決着をつける事が全くできませんでした。
でも最終的には5人とノエルが一緒になって「にっこり」することができたのであれば、
ここまで続けてきたすべてのストーリーが美しく印象に残ったのでした。

ダラダラ続きそうなのであとは表面上のお話でも…。

劇伴回りはかなり評価が高い感じですが、特にEDに関しては
動画の美しさも相まってか実に素晴らしいチョイスだったのではと思います。
人物の動きから物の動きに至るまでが実にリズミカルかつ自然で、
やっとアニメーションでもここまで動かせるようになったかと感じました。

ただ、EDアニメーションという短い時間だからこそ生きた動画であって、
本編で同じことをやると、デフォルメに違和感を感じる人もいるかもしれませんが。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 7

82.6 21 ファンタジーで友情なアニメランキング21位
まちカドまぞく(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (652)
2397人が棚に入れました
15歳のある朝、封印されし「魔族」の力に目覚めた吉田優子の任務は、ご町内に住む「魔法少女」を倒すこと!? ツノと尻尾は生えたけど、力は普通の女の子以下な優子が“月4万円生活の呪い"解除めざして奮闘する、逆転マジカルヒロインストーリー!

声優・キャラクター
小原好美、鬼頭明里、高橋未奈美、高柳知葉
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

細かいネタに癒される、魔族と魔法少女のゆるふわコメディ(※2期制作決定!)

アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:桜井弘明、シリーズ構成:大知慶一郎、
キャラクターデザイン:大塚 舞、音楽:櫻井美希
原作:伊藤いづも

魔族と魔法少女の戦いというスタイルをとった、
きらら枠の日常系ゆるふわコメディ。
魔族の末裔の一家である吉田家の優子は、
角と尻尾が生えたシャドウミストレス優子となり、
魔族にかけられた呪いをとくために
魔法少女の血を魔族の始祖の邪神像に
かけることが使命となる。
しかし、ある日出会った魔法少女の
千代田桃から命を助けられ、
ご飯までもらってしまうのだった。

{netabare}個人的には始祖の邪神像がドアストッパーとして
カモフラージュされていたことに虚を突かれ、
この時点で大好きな作品になってしまった。{/netabare}
魔族のスタイルになっても普通に学校に行く設定も斬新。
また、千代田桃が魔法少女になるときの
秒数(0.01秒!)が表示されたり、変身のコンパクトの中に
500円玉やネジが入っていたりという
地味なコメディも気に入った。

魔族の優子と魔法少女の桃は、
本来なら対決をする関係性。
しかし、身体能力が低すぎる優子は桃の相手になるレベルではなく、
強力な能力を持つ桃がなぜか優子を鍛えるために
特訓を考案するのだった。
その一方で桃は、お菓子とインスタントご飯と
菓子パンしか食べない食生活。
家が貧乏でいつも家事を手伝っている優子は、
料理も得意なため桃のためにご飯を作ったりする。

そんな日常生活?を追いながら、
優子のポンコツぶりや桃の孤高の様子を
面白可笑しく描いていく。
このコメディの方向性が微笑ましく、
時おりツボにはまることもあり、
飽きさせずに観させてくれる。

特異な部分は、魔族と魔法少女という
相容れない立場ながら、交流によって
欠けている部分をお互いに補い合って
大切な存在となっていくことだろう。
そんな様子が、コメディと上手く絡み合って
心を癒してくれるような作風になっている。

先祖と交流できる邪神像の扱いが秀逸で、
ポイントごとに色々と笑わせてくれる。
{netabare}不思議なホムンクルスによって足をつけられて
虫のようにカサカサ動くシーンなどには
吹き出してしまった。{/netabare}

{netabare}最終回になってようやく魔法少女と魔族との因縁、
特に優子の父と桃の姉との関係性が明かされる。
それにしても、優子の父が部屋に置いてある
テーブル代わりに使用している段ボールの中に
封印されているという設定は素晴らしい。
段ボールは、鉄板や土鍋を載せたり、
時には踏み台として使用している。
ご先祖様をドアストッパーにしていたのと同じ方向性で、
大切なものを日用品として何気なく手荒に使用していて、
後に気づいて衝撃を受けるのだ。{/netabare}

毎回、細かいネタを積み重ねることによって、
たくさんのの笑いを生み出している。
楽しさに溢れた、きらら系異端のゆるふわコメディだ。
(2019年9月29日初投稿)

(2019年10月4日追記)
コメディだけでなく、ストーリーも楽しめる予感

コメディ中心で展開する作品だが、
その裏側にある謎も実はとても興味深い。
{netabare}魔族と魔法少女が共存している多魔川の街。
優子は魔族の血を強く受け継いだことが原因で、
生まれたときから体が弱く、
命をつなぎとめるのが難しい状態だった。
そんなときに手を差し伸べたのが、
桃の義理の姉で魔法少女の桜だ。
優子の父であるヨシュア(吉田)は、
桜に相談して一族の呪いに干渉してもらうことになる。
桜が頭を捻って導き出したのが、
一族の金運を優子の健康運に変換することだった。
優子が健康になった代わりに、
吉田家は1ヵ月4万円の呪いを受けることになる。
それによって桜は魔力を大幅に減らしてしまい、
街を守ることが難しくなり、ヨシュアをみかん箱に
封印することになったのだった。

魔法少女は魔力を消費しすぎると形が崩れて
エーテル体となってしまう存在でもある。
桜はどうなってしまったのか。
現在は、桃の力で街を守っているが、
このバランスが崩れたらどうなるのか。
そして、本来この街では魔族と魔法少女は
結界の影響で偶然に出会うことはないようになっている。
だから、桃と優子が出会ったことは、
運命的な不思議な力が働いたとしか思えないのだった。
それは、メタ子が桃の夢の中での優子に対して
桜の気配がすると話したことと関係がありそうだ。{/netabare}

丘の上の桜の木の下。
桜と桃が好きだった場所で、優子と桃は想いを告げる。
皆がここで笑い合うときが来るのだろうか。

(2019年10月11日)
※全体のバランスを考慮して評価を変更しました。(3.8→4.0)

(2020年8月29日)
2期の制作決定という嬉しいニュースが飛び込んできた。
個人的にきらら系のコメディではとても好きな作品。
2期を切望していたので楽しみだ。

2期決定を記念して、ABEMAとニコニコ生放送で、
1期の一挙配信が決定した。
詳細は今後、公式サイトなどで発表される予定だ。
未視聴の方はこの機会にぜひどうぞ。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 77
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これで勝ったと思うなよぉ!!

原作未読
魔法少女枠かな?完全にダークホースでした。

お話のざっくり概要
優子はある日、突然魔族として覚醒。
普通の女子には生えないものが生えてしまいました。
その後あだ名が定着してしまい、本名で呼んでくれるのは母だけ。
魔法少女から生き血を奪う為、鍛錬の日々…小遣い月500円にUP!
だが、魔法少女は片手ダンプ…その戦力差は圧倒的!!!
ドアストッパーと共に魔法少女から筋トレ指導を受けるが
夢の中で好き勝手やられたりと散々な日々
ご近所に2度見され気まずくなり回覧板デビュー待ったなし
だが、懸命に頑張る努力のへっぽこ娘「時は来た…(イケボ)」
ってな感じ

書いてるうちに混乱してきました(苦笑)
魔法少女物かな?と視聴前は少し身構えてました。
そんな必要無縁のへっぽこ娘に癒されるアニメ。

主人公であるシャミ子は、へっぽこ魔族です。
もう清々しいぐらいに。
でも、怖くても家族の為に魔法少女へ挑み続ける
…けなげ(ホロリ)すっかりファンになりましたw
モデルは多摩市。
めっちゃみた事あるような既視感を感じます。

●魔法少女(モモ)戦について
なんというか魔法少女側は命かかってるからかなり強いんですよね。
対するシャミ子は…まぁ、へっぽこです。
情けをかけられてからの「これで勝ったと思うなよぉ」コンボです。
モモは色々と言葉足りてないと思いますけど、結構シャミ子に優しい。
自己ベストは{netabare}シャミ子のソーセージ{/netabare}を救出する際に更新
…とても強い(小並感)

アルバイトの着ぐるみはバク宙からの熱々オデンらしいです。
意味不明ですけど、ちょっと見てみたい…先代はドアラさんなのか?
それにしても魔法少女みかん回(8話)は爆笑しましたw
{netabare}
「コスプレぶらり旅ですか?」「ううん、通りすがりの魔法少女」
「とんでもないざっくり系です!!!」
「早く脱いで!」「脱ぎなさない!」「脱げません!!!」
「通報しようか迷ってた」
「年いくつ?」「これで勝ったと思うなよぉ」
{/netabare}
流れと勢いが凄かったです。怒涛のジャブラッシュ。
一つ一つは威力無くても、畳みかけられるとボディに効きます。
ぶらり旅も通りすがりも少しワードを足すだけで、
超パワーワードになるという良い例ですね。
ワードセンスが素晴らしいです。
{netabare}「安心して、峰打ちするから」「拳の峰打ちはただの裏拳です!」{/netabare}
じわじわと効いてくるこのセンス…たまらないw

あと、危機管理で発覚したのですがシャミ子はすんごい着痩せします。
凄いの持ってるよこの娘。
「私シャドウミストレス優子15歳{netabare}どこにでもいる町の変質者{/netabare}」
ご先祖はすごくポンコツなご先祖です。
ただ、衣装のデザインセンスは素晴らしいですね。(よくやった!ご先祖!!)

母も妹も健気で良い家族…月4万の極貧生活は辛いですね。
点数は中間評価です。
頑張れシャミ子!負けるなシャミ子!大きな魔族になるんだ!

―――――――――――――――――――――
シャミ子の声優(小原好美さん)、完璧です。
擬音というか言葉にならないようなセリフとか
(「あじゃぱー」とか「ぽがー」とか)
あと、へたれ具合とか、勝ち誇った感じとか
器の小ささをしっかり出してて素晴らしいww

母…ご先祖にも主導権を渡さない吉田家の主
良子…デジタル盛り技術に精通した吉田家軍師
ごせん像…アイドルにしてへっぽこ家計の元凶

後から気づいた事
{netabare}
2話のモモ戦の7-1の見事な負けっぷりって
元ネタやっとわかったw
ワールドカップのドイツ-ブラジル戦かwww
「1点は入ってましたか?」
「うん。友達だからおまけで1点入れといた」
優しさが切ないwこれは目汁だ!涙ではない!
{/netabare}

モモの名言
{netabare}
「出せるか出せないかじゃない。出すんだ。出していこう」
シャミ子と一緒のツッコミを画面に言ってましたw
{/netabare}

領収書まで噛むってどういうことなんだろ?w
{netabare}
テスト答案にも、もう本名じゃないのかwww
ついでに、ご先祖も張り出されてるし
この学校カオスすぎるwそして小倉が何か怖いw
{/netabare}

1話から見直してみて、改めて面白さを確認。
気づけばシャミ子の大ファンに…
ふぐふぐ? えぐえぐ? してる顔が好み
守りたい…このへっぽこw

2019.09/28 見終わって追記
すんごい面白かった。
今まできらら枠って、割と面白いぐらいの域を出なかった
だけど、本作は凄くネタが細かくって
見れば見るほどドンドン魅力が増していき
最終的にはシャミ子のファンになりましたw

色々と思った事
{netabare}
OPのネタについて
まぁとにかくサビのカオス感は凄いw
メタ子とたまさくらちゃんの存在感!w

シャミ子がみかんに「みせろ」ハラスメントしてたけど
毎週さらっと流されてるけどOPで撃ってるよねw
超一瞬だから分かりづらい

OPのドラクエ風の部分、
ボスリリスの危機管理フォームだwww
ま:99が魔法少女LV99として
「のろい」のバステも分かるけど、まひはなぜ?

ご先祖は酒に使ってたり、隣に水筒もあったり
タコさんウインナーは顔がご先祖彫りだしw
アンリのバーではご先祖とミカンがボトルキープ
あのメタ子の写真って多分、良ちゃん提供だよね
(モモ宅で、無防備メタ子を激写しまくってたしw)
みかんとのツーショットは映画館構成だけど
後ろのフィルムに映ってるご先祖は3Dメガネかけてるし
シャミ子の体操服ランニングがバインバインだったり
本編のダイジェストが詰まってるOPだなぁ~w

露出魔族だったり、飯炊き魔族だったり、
かよいづまぞくだったりする、シャミ子です。
魔法少女を{netabare}餌付けで配下にする{/netabare}などお手の物。

すごい細かい所でネタや表現を仕込んでるので
見つけるのが楽しい
{netabare}
ご先祖の来てた服、さらっと流してしまいそうだけど
「My blood sugar level is dangerous」
⇒血糖値、気を付けてぇ!ご先祖ぉぉぉ!!!
⇒{netabare}「コーラうめぇ!」って{/netabare}血糖値の原因それじゃね??
ひじきは実は鉄分が少ないポスター
飼い主募集ポスター⇒まだあの鳥、手元にいるんすねw
補習の実施についてポスター⇒シャミ子や…(´;ω;`)
でも、ちゃんと修羅場回避の所の「これから補習なので」
に繋がってるの凄いw
モモ自宅の表札…あの余白は桜さんだったのか…細かい
リリスの辛かったこと日記⇒No.5963って多過ぎw
ご先祖テレフォン⇒ミリオネアかな?
あれ?銃の引き金ってどんなだったっけ?⇒引き金が逆w
夢の中のメモ帳⇒ゆメモ帳…ちょw細けぇw
入れたばかりの色のついてない麦茶⇒確かに薄いw
段ボールがお父さんだと分かってから
⇒それまで乗せていた麦茶を床に置く優しさ
熱にも、油にも、衝撃にも強い段ボール!⇒ずっと出演w
投げられたご先祖…封印の呪いに犬あったからそこなのか
ラスト変身バンク+ミカン呪い=ワカメシャミ子98円
⇒「余もこんなんなったぞ」超笑ったw
「今のモモは無理してるように見えます」⇒背伸びww
あの犬、「いぬ」って名前なのかよwwwネーミング雑w
スルー力がハンパナイ⇒なるほど、シャミ子通報回避w
{/netabare}

■シャドウミストレス優子
体が弱くて運動神経もダメダメだが胃袋は最強クラス
ご近所さんに二度見されるのを恥ずかしがるぐらいには
普通の羞恥心を持ち合わせている女の子
(だが、命の危機であれば、露出魔族も辞さないw)
「こ…これで勝ったと思うなよ…じゃ!」
亜種バージョンのノルマも割といいw
シャミ子はお母さんを信じるとてもいい子なんですよ。

■魔法少女モモ
はーい、肉の魔法少女だよ。
バーベル片手で何キロ持てる?
あとそのままスクワットしようか?
そんな感じw
シャミ子が「頭にササミとプロテインが詰まっている」
と評していたほどの脳筋…だが頭脳派物理少女だった。
それにしてもダンベルと同時期だったせいもあって
ダンベル700回を数日に分割払いも笑った
たまさくらちゃんの熱烈なファンみたいっす
買い支える義務感…w

■魔法少女ミカン
女の子のタイプとしては一番好み…呪いさえなければ…
状況を知らない系女子だけど、
常に相手を心配し気にかけたり、幼い子に優しく接したり
正統派魔法少女やってる(ピンクの誰かさんと違ってw)
映画館のチヨモモは呪いかと思ったけど、あれ任意装着w
「そこにアイスはやめて!呪い出ちゃうから!」
一体、どこにアイスしたんですかね???
配下になったけど、モモの被害も甚大(呪い出まくりw)
大蛇がパピコ飲み込んでるのが笑ったw
ワープして気遣いフルーツをお勧めする系女子
フルーツの盛り付けすんごい女子力高い!

■小倉しおん
倫理が壊滅的にダメな人w絶望のオーラ習得済みなの?w
草葉の陰からいつも見守ってるストーカー的な人
実験したいから友達になりたいって…それ友達なのか?w

■ご先祖(闇を司る魔女リリスさん)
「嘘だろシャミ子、正直な感想を述べてみよ。見よぉ」
ニューご先祖は面白だったw
意外に頭良いみたい。超ポンコツなのにw
最終回の色々の回想の中に入ってくんなニューご先祖w
笑っちゃうだろーwww

■吉田家
シャミ子の家、ブラウン管TVなのにゲームソフト大量w
4万円でどうやりくりしたんだろう??
お茶は7~8回は出すらしい、それほぼお湯じゃんw
お母さんは良くクルクル回ってます。超かわいいw

ちょっと待って…モモのチャンネルに入る為に
良ちゃんが撮ってると思われる枕元に置いた写真…
どうやってモモの変身シーン撮ったの?すごくね??
0.01秒の中のシャッターチャンス
ってかあんな安物だとブレブレで見れたものじゃない
はずなのにこれが魔族の力なのか…良ちゃんおそるべし

お母さん、なんでこの嘘を言う事になったんだw
「原子力潜水空母でイカ釣り」
「宇宙戦艦で空気清浄機の買い付け」
ドジっ娘成分と巨乳はお母さん譲りだったのか~w

お父さんは{netabare}このミカン箱に封印されてい{/netabare}ます!
ええええええええwwww 観ててリアルで声出たっすw


■夢の中
メタ子の見た目のインパクトが強すぎるなぁw
あと、地味に武器を想像するのって難しそう。
あの様子だと正確にイメージできないと創れないみたい
重量や質感、細かい形状まで諸々イメージしきるのは
手に持ったことがある範囲のものじゃないと難しそう
(実際、シャミ子が出したのって持った事あるやつだし)

モモの名言2
{netabare}
「今ちょっと夢が立て込んでるから起こさないで」
なんぞそのワードwみかんナイスフレンドリファイア!
{/netabare}

{/netabare}

ED曲はすんごいノリが良くって好きです~
曲としてはEDの方がOPより好き
BGMもかなり良いです!

最初見始めの頃は、結構おもろいなー
ストライクゾーン入ってるぐらいだったのが
観てる内にどんどん、自分の方が矯正されてしまい
いつの間にかストライクゾーンど真ん中になってた…

ほんと細かい所、一杯あって何周しても違うの発見します
既に5周してますw 原作買いに行く予定っすー
(円盤も買うかも)

2019.10.03追記
もう3件も探してるのに2巻が見つからないぃ(´;ω;`)
(1巻と3巻は買いました!あとラインスタンプもw)
円盤も少なくなってるらしいしはよ買いに行かなきゃ…

あ、どうでもいいですがくだらない宣伝を思いついた
{netabare}
清子「お父さんはBlu-rayボックスの中にいます!」
優子「ええええ!…ってBlu-rayってなんですか?」
良子「宣伝も頑張るお姉はやっぱり凄い!」
{/netabare}
ってCMを妄想するまでは一瞬でしたw

2019.10.16追記
原作やっとゲットできましたー 面白いです!
それでアニメも神編集・神構成だったと分かりました。
(評価変更します)

思いついた宣伝パート2
{netabare}
清子「桃さんがDVDを見る権利をくれました。拝みましょう!」
優子 \眩しい!/
良子 \眩しい!/
モモ「違います!…普通にプレイヤーで見て下さい。」
リリス「シャミコ- 早くお供えしておくれ」
{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 59
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ひたすらジャブを打ち続ける

<2019/7/12 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

これはちょっと予想外でした。

原作は全く知らず。

あにこれのあらすじ紹介読んで
きららだから女の子キャッキャウフフ系?
しかも魔法少女も出るのかー。
どうせすぐ予約消しちゃうんだろなー。
とか思いながら、とりあえず録画予約だけしといたんですけど。

意外と面白い。

魔族の末裔と魔法少女の日常コントです。

とにかく笑いのテンポが二重丸。
リズム感がある。
言葉のチョイスもクスッとさせるものが多い。

ちゃんとしたツッコミキャラはいませんが、それで十分笑いが成り立っている。
アニメのツッコミセリフってどうも難しいようで、せっかくのボケをツッコミが邪魔することも多いのですが、そもそもツッコミいないから大丈夫。

爆発的なホームラン級の笑いはないけど、延々と内野安打を打ち続けるような安定感があります。

魔法少女嫌いの私がついついレビュー書いてしまうような作品です。

<2019/8/21 追記>
6話まで観ました。

相変わらず単打を繋いで点を取るスタイル。
マシンガン打線というかピストル打線というか

お金に細かいのはなんかツボです 笑

あと魔法少女モノって普段見ないんですが、変身スピード0.01秒切るとかは標準タイムなんでしょうか?

<2019/8/23 追記>
第7話

・・・バク宙からのアツアツおでんってなんだろう?
ドアラかな?

<2019/9/14 追記>
10話

もう終盤なので評点付けてみました。

ところで低音ボイス「時は来た」
あの猫欲しいな

<2019/9/21 追記>
11話

いやぁ、ここに来て意外なホームラン!

シャミコママのカミングアウト。
{netabare} 実はお父ちゃんミカン箱に封印されてました!
あの居間の、ちゃぶ台がわりの。
それも10年くらいずっと。{/netabare}

衝撃過ぎる 笑

自分の中では
ソウナンですか?最終話の衝撃プレイに並ぶ勢い 笑笑
彼方のアストラの親子関係や歴史の衝撃を遥かに上回る 笑笑笑

どんなシリアスでも笑いを忘れない心構えが好きですね。

<2019/9/27 追記>
最終12話

先週の一発を除いて最後まで単打の連続でしたね。
ジャブのみで闘うボクシングのような。

こういう笑いも好きです。
地味にダメージが蓄積されてく感じで笑いが溜まってく 笑

お話も展開が無いようで意外とあったり。

あと「危機管理フォーム」
あれですか?
読者サービスの日課みたいなもんですか。
やらしさは全く感じないですが 笑

気に入ってしまいました。。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 48

79.7 22 ファンタジーで友情なアニメランキング22位
灰羽連盟(TVアニメ動画)

2002年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1544)
7738人が棚に入れました
高い空からまっすぐに落ちていく少女。やがて彼女は水に満たされた繭の中で目を覚ます。古びた建物の一室で彼女を迎えたのは、天使のような輪を頭の上に掲げ、背中に飛べない灰色の羽を持つ「灰羽」と呼ばれる少女達。繭の中で見ていた空を落ちる夢から、少女はラッカと名づけられ、灰羽を名乗る少女たちから同じような輪を授けられるとともに背中に羽を得る。円形の壁に囲まれたグリの街、灰羽の暮らすオールドホーム、そこでの仲間たちとの穏やかな日々。戸惑いながらも少しずつその生活に馴染んでいくラッカ。しかしやがて、短い夏の終わりに1つの別れが訪れる…。

声優・キャラクター
広橋涼、野田順子、宮島依里、矢島晶子、折笠富美子、村井かずさ、久川綾、鈴木千尋、水野愛日、比嘉久美子、半場友恵、青山穣、大木民夫
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

聖階梯頌

「灰色の」を意味する仏語形容詞 gris(グリ)。
灰羽たちの棲む街はそのような名で呼ばれる。
白でもなく黒でもない中間、あるいは両者の混合でもある色。
聖と俗が融合する、両義性の物語の象徴的な核心。

この作品は三つのフェーズから成り立っている。
物語の表層と深層、そして根幹にある思想。

表層部は、罪と救済をめぐる一種の心理劇である。
クウの巣立ちによって、ラッカの試練が始まる。
罪憑きになったラッカを、鳥が禁忌の森へ導く。
黄昏の空は古い宗教画のような金地の背景。
同じ金色に染まる古井戸。その中に聖遺物のような、鳥の白骨。

散りばめられた暗示が仄めかす、神秘と禁忌。
濃厚に感じられる宗教性は、単にモチーフが多用されるからではなく
表面には現れない物語の深層部が本質的に宗教的だからである。
そこには秘められた聖性の源がある。

作品が内包する思想。それは、
罪と赦しと、魂の救いに関する、きわめて独創的な思惟である。
順序が逆のようだが、まずはそこから出発し、深層から表層へと
アプローチを試みていきたい。


Ⅰ 灰羽について
{netabare}
この作品のユニークな特徴は、
キリスト教的な救済観と、異教的な死生観が共存している点だろう。

灰羽に関する自分の結論は、選ばれた死者たち、というものだ。
何らかの意思によって選定された死者が灰羽として転生し、
浄化・聖別され、祝福された魂となって壁の向こうに巣立ってゆく。

先祖の霊が神となり、霊魂が転生・循環する、
死者崇拝に根差した日本古来の死生観が底流にあるようだ。
作中にも転生に関するかすかな暗示があり
現世と彼岸との隔たりは、さほど大きいものではない。

「世界のはじまり」(第五話)で暗示されていたように
人間に先立って灰羽を創造したとされる神が、かつて存在していた。
西の森の古い遺跡は、おそらくその神殿の廃墟だろう。
神はすでに失われたが、救済の摂理のみは受け継がれて存続している。

厳密にいえば、絶対的、究極的な他者である神のみが
罪を赦す権能を有し、人間の魂を救済し得る。
ならば神のいない世界で、救済はどこに求められるか。
それは人間に委ねられる他はない。
この世界の身近な他者。そして、そこには死者も含まれる。

神不在の、人間的次元における霊魂の救済。
これが作品の中核にある思想だと仮定すると
救済の回路が神から人間に移行する、その中継点に灰羽は
いわばモデルケースのように構想されたのだろうか。

「灰羽は天の祝福を受けたもの」と、グリの街の人は言う。
聖性獲得のプロセスを経過する場所であるグリの街は
カトリック教理の煉獄に似ているようだが、本質は異なる。
(自分の印象ではリルケ文学の、死と生の融合した世界空間に近い。
天使の形象も含め、本作のイメージにはリルケ風のものが多いようだ。)

街を囲んでいる壁の内部に、歴代の灰羽たちの名が記憶されている。
彼らはこの世界の聖性の根源として、外部との境界を守護する任を負う。
過越しの夜、壁は「この一年受けとめてきたすべての人の想いを空に返す」。
光箔の輝きが外に溢れだし、聖なる光で街を浄化する。
紛れもなく、俗世と聖性を媒介する回路なのである。

灰羽は正式な場では「同志」と呼ばれている。
灰羽連盟は、この摂理の継承を共通の目的とする宗教的な結社であり、
彼らの小さなコミュニティーは、互いの「聖化」、すなわち巣立ちを
助け合うための聖なる共同体であると考えられる。

その意味で、巣立ちの日にクウが残した言葉は
摂理の継承を無心に表現したものと捉えてよいだろう。
「今日、あたしのコップがいっぱいになったような、そんな気がしたんだ。
 ラッカもあたしにしずくをくれたんだよ。だから、ありがとう。」

クウの巣立ちは、ラッカの試練の触媒となり
その先に待っているレキの救済への道を備える。
{/netabare}

Ⅱ ラッカとレキ
{netabare}
春から夏へと、緩やかに紡がれてきた灰羽たちの日常は
冬の訪れを前に、急激な転調を遂げる。クウの突然の巣立ち。
それを合図にラッカとレキ、二人の試練をめぐる心理劇が開始される。
そこに、深層の摂理が徐々に顕在化してゆく過程を通して
本作の思想劇としての本質が露わになる。

「灰羽連盟」が思想劇である理由は、少なくとも自分には明白である。
深層ではたらく摂理は、物語の表層においては不条理として現れる。
その不条理が登場人物、つまりラッカとレキの内面に葛藤を生み
それがストーリー展開の軸となるからである。

灰羽になりたてのラッカはレキに問いかける、
私たちは人間なの? 答え、―私たちが何者なのかは誰にもわからない。
なぜ自分なの? 答え、―どうしてだろう、理由は誰も憶えていない・・・
つまり、自分の存在そのものが不条理の下に置かれているという事実。
クウが消えてしまったことで、心の奥に潜んでいた不安が表面化し
背中の羽には、罪憑きの印の黒い染みが現れる。

「何も思い出せないままここに来て、何もできないまま
 いつか消えてしまうんだとしたら私に何の意味があるの?」
 ・・・レキは答える、
「意味はきっとあるよ。それを見つけられたら、きっと。」

ラッカの試練は、その「意味」の開示に他ならない。
不条理にも必ず意味はある。なぜなら、それは摂理による導きだからだ。
これが物語を貫く根本的なイデーとなる。

自分を見失ったラッカは鳥に誘われるまま、黄昏の森に入り込む。
この場面の極度に凝縮された、濃密な展開を注視したい。

古井戸に転落した瞬間、オーバーラップする心の声と水音、扉の軋む音。
以前の世界でのラッカの最期が再現されているのだろう。
次いで、繭の中で見た夢が回帰するが、その夢の続きが井戸の底に直結する。
つまり、ラッカがこの世界に来た真の意味がここにあったのだ。
他者に赦されるために、自分の罪を知り償うために、彼女は灰羽となった。
失われた記憶の欠片は犯した罪のことではなく、大切な他者の存在だった。

「ラッカには鳥という助力者がいた。
 鳥が赦しを与え、ゆえに罪憑きではなくなった。」

古来、鳥は他界からの使者と考えられてきた。
あるいは、転生した死者の霊魂とも言われる。
そうした象徴体系を多義的に反響させながら、本作の鳥は
罪の赦しを与える他者という独創的なイメージに結像する。
そこに、かつての神に類する宗教的他者と、
私たちの身近な、いわば共生的他者とが重なり合い、融合する。
それは、本作の根幹をなす思想としてすでに指摘した
人間的地平における魂の救済を具現する表象なのではないだろうか。


「罪」とは、そもそも何なのだろう。

「罪を知る者に罪は無い。では汝に問う、汝は罪びとなりや。」

話師が投げかけるこの謎は、いかにも禅の公案風だ。
気づかれた方もあるだろうが、これは論理学で扱われる
「自己言及のパラドックス」を、罪の意識に応用したものである。だから、

「罪のありかを求めて同じ輪の中を回り続け、いつか出口を見失う。」

この「罪憑き」の状態の、禅をベースにした解決法は多分こうなる。
まず、この問題設定自体が言語の論理に囚われたものであることに気づき、
その無効化をさらに問いの主体にまで及ぼして、内部から自意識を解体する。
自意識に囚われた自閉から脱却し、他者に心を開く。
それが真の自己を回復する道につながる。

「私、いつも一人ぼっちで、
 自分がいなくても誰も悲しんだりしないって思ってた。
 だから消えてしまいたいって思った。
 でも、あなたはそばにいてくれた。鳥になって、壁を越えて、
 私が一人じゃなかったんだって、伝えようとしてくれたんだね。
 私、…」

実際に犯された罪よりも、いま罪の状態にあることがより問題とされる。
前者の最大のものは、自分を決定的に棄て去り、消し去ることだ。
ただし、自殺であっても償いにより赦される点、キリスト教ほど厳格ではない。
後者はおそらく、他者に対して心を閉ざすことだろう。
灰羽の教義では、不信は全般的に罪と見なされるようだ。
ラッカの一時的な罪憑きは、クウの巣立ちを受け容れなかったことで生じた
摂理への不信が原因だったように思われる。

「私、消えたくない。ここにいたいの。
 私どこにも行きたくない。ここにいていいよね。」

自分を取り戻すこと、それは自分のいるべき場所を知ることだ。
この言葉を口にした時、ラッカの羽からは罪の穢れが消え去っていた。


レキには決して鳥は訪れない。
代わりに少女の姿をしたレキの分身が現れる。
このことが、彼女が閉じこもる孤独を痛ましいまでに表現している。
「引き裂かれた者」とは多分、レキの内面をも意味している。
助けを渇望しつつ、裏切られることを恐れて他者を忌避する自己閉塞。
彼女をむしばむ罪の根源は、この不信だった。

レキははじめから罪憑きとして生まれた、呪われた灰羽だった。

存在自体の不条理に、呪われた存在である不条理が重なる。
従って、自分の存在の意味を見出すためには、
なぜ呪われた灰羽が生まれるのかという根源的な問い、
即ち摂理に関わる形而上の疑問と向き合わなければならない。
いわば「罪の輪」の中で、必然的に罪が先鋭化する条件に置かれている。

夢の記憶が欠落していて、自分が呪われている理由がわからない。
クラモリの慈愛を奪った灰羽の摂理を決して認めることができない。
他者への不信に、さらに摂理への不信まで加わった状態は端的に罪である。
彼女の孤独の深さには話師の導きも及ばず、ラッカすら最後は拒絶される。
罪の行き着く果ては、一切の拒絶と自棄、そして虚無への逃避だった。
レキが救われるとすれば、最早それは奇跡以外にない。

だからこの時、はじめて摂理が物語の表層に介入する。
深層に潜む力が顕現し、レキの救済に向けた働きかけを敢行する。
その場面に注目したい。

レキに激しく拒絶され、打ちのめされたラッカは隣室に退いている。
その時、開いていた窓から吹き込んだ風が、イーゼルの覆いを取り払う。

現れたのはクラモリの肖像画だ。
誘われるようにラッカはそちらに向かい
指し示されるように、レキの日記を見つけ、それを手にとる。
そこにはレキの日々の想いや願いが記されていた。そして、
繭の中の自分にレキが語りかけてくれた言葉を思い出す。
自分がはじめからレキに守られていたこと。
自分がレキの最後の希望を託されていたこと。
壊れかけていた信頼は、揺るぎない決意に変わる。
部屋に戻る前にもう一度、ラッカはクラモリの方を振り返るが、
それは、彼女から委託されたレキの救済の、無言の受託を意味している。

「レキ、私はレキを救う、鳥になるんだ。」


 もしも鳥がおまえに救いをもたらしたら
 轢という名は消え 石くれの礫が真の名となるであろう
 そうなることを信じ あらかじめ礫という名の新たな物語を記す

レキの救済に秘められていた摂理がいま漸く、明らかにされる。
この上もなく過酷なレキの試練は、なぜ必要だったのか、
その答えがここに記される。つまりレキは、選ばれた灰羽だったのだ。

 その者は険しき道を選び弱者を労る事で呪いをそそいだ
 その神聖は救いを得んがための仮初めのものであったが
 今やその者の本質となった
 灰羽が巣立つとき踏み石となる古い階段がある
 礫とはその踏み石であり 弱者の導き手となるものである

真の名とは、灰羽としての存在の本質であり、果たすべき使命でもある。
話師が予言した物語は、摂理によって定められていた彼女の本当の仕事だった。
その身に負った罪が大きく、贖罪の苦しみが深いほど潜在的な聖性は高い。
彼女が試練に打ち克って救われたことには比類なく大きな意味があった。
その救いの物語が後に続く灰羽たちに伝承されることによって
レキは摂理の新たな担い手となる。

ラッカもまた、選ばれた灰羽である。
おそらく彼女は、いつか話師の後を継ぐのだろう。その暗示は幾つもある。
鳥と交信する力。太古の神聖な文字を理解し、話師の言語を習得したこと。
そうした越境的とでも言うべき能力の根底にあるものは
井戸の底で鳥の白骨に語りかける場面に凝縮されていたような
不死なる霊魂に感応する、シャーマンを想わせる原初的な資質である。

選ばれた死者たちの中でも、特に卓越した二人の灰羽が
試練に打ち克って、それぞれの居場所をこの世界の中に見出すという結末。
レキの巣立ちを見送ったしばらく後、冬の終わりにラッカは
オールドホームの一隅に新しい二つの芽生えを見つける。
それは、未来に続く二人の物語の始まりのようだ。

「私はレキのことを忘れない。」


ここで、一つの疑問が生じる。

救済が他者との関係の中で実現するのであれば
宗教よりもむしろ、一般的な倫理の問題に還元されるべきではないのか。
勿論それでも構わない。が、それは結果的にこの作品の世界を
ありきたりな、平板なものにしてしまうおそれがある。
宗教的な次元で主題を提示しつつ、それを私たちが生きる現実に帰着させる、
聖と俗を包括した、超越性と日常性を架橋する両面性こそが
この作品の本質だからだ。

例えば、この物語で「摂理」として提示されているものを
私たちに親しい「運命」という言葉に置き換えてみることもできる。
私たちがなぜこの世界にいて、そのことにどんな意味があるのか。
自分が知らされていないだけで、意味は必ずや存在している。
これが運命についての能動的な思考であり、多分私たちは無自覚に
この信念に即して人生を歩んでいる。

あるいは、「私たちが何者なのかは誰にもわからない」というレキの言葉。
存在の不条理は、私たち自身にも当てはまる普遍的な真理である。
もしこの作品全体から漠然とした、不安な印象が感じ取られるとすれば
この真理が寓意によって増幅され、より切実に迫ってくるためかも知れない。
それがイマジネーションによって創造された作品のもつ力である。

宗教的な次元で問題にされる魂の救済とは
私たちの現実の地平では、魂の再生と呼ばれるものに対応するだろう。
この世界に生きる私たちは絶えざる危機に直面している。
傷ついた魂に再生の力をもたらすものが、彼方から訪れる鳥の姿をした
身近な他者であるとすれば、それは大きな励ましとなるだろう。

だからこの物語は、私たち自身に向けられた、再生への祈りの物語でもある。
{/netabare}


(初投稿 : 2020/11/22)

投稿 : 2024/05/25
♥ : 23
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

他のどんなアニメとも似ていない真に隠れた名作中の名作

<2022/9/10 追記>
「灰羽連盟20周年 安倍吉俊のアニメ世界」と銘打ち
10/2にATXで全13話一挙放送だそうです。

<2022/9/2 追記>
「そばにいるから・・・わたしが、そばにいるから」

この作品の本質はこれだと思うのです

<2020/6/27 追記>
Yahooニュースに「灰羽連盟」を隠れた名作アニメとして紹介する記事が上がってました。
画像付き。
意外なところで意外なご褒美をもらったような気分になりました。
これでまた少しでも見る方が増えるとファンとしては嬉しいですね。

<2019/5/3 追記>
GW10連休ということで観れてない長編見ようと思ったのに結局「灰羽連盟」観てしまいました。

こういうの観ちゃうと会社行きたくなくなるなー。
GW明けるのが怖いです(´・_・`)


<2017年9月上旬に初投稿>
<2017/10/29修正しました>
<2018/8/4さらに大幅に加筆修正しました>

初めての投稿なので、過去に観た中で特別好きだった作品について書いてみます。

初めて見かけたのは2002年本放送時。
当時はアニメを観る習慣がなく、酔って深夜に帰宅したある日、たまたまテレビをつけたら第1話冒頭の「落下」シーンでした。

セピア調の落ち着いた色彩と柔らかく澄んだ音楽、自然な演出とわからないことだらけの世界観に魅了され。
自分の居る場所が何なのかすらわからないラッカの不安に感情移入していき。
気がついたら1話が終了。

「最近のアニメは凄い!」
「映画でもなかなかこんなのない!」
と衝撃を受けたことを覚えています。

楽しみな気持ちで翌週の同じ時間を迎え、チャンネルをフジに合わせたのですが・・・なぜかやっておらず(※)
「あれは変な夢だったんだろうか?酔ってたし」とか思ってそのまま忘れてしまいました。

そしてしばらくしたある日、TSUTAYAでおすすめ棚に置かれた灰羽連盟を発見!
びっくりしましたね。

夢じゃなかった!という喜び(?)とともにまとめ借りし、はまってしまい、更にはDVD全て買い揃えて現在に至る。

(※)後に知ったのですがめちゃくちゃな放送スケジュールの変更などがあったのだそうです。なので本放送で全部観ることができた人は極めて少ないのだとか

と前置きはここまで。
ここからは中身のお話。

舞台はどこにあるとも知れない、四周を高い壁に囲まれ決して外に出ることのできない「グリの街」。

背中に灰色の羽と頭上に天使(※)のような光輪を持つ「灰羽」と呼ばれる人たちのグリの街での暮らしを描いた物語です。

{netabare} (※)羽や光輪を持つその姿形はどう見ても天使ですが、作中「天使」という言葉は一度も出てきません。このグリの街のある世界では天使という概念が存在しないのかもしれません。{/netabare}

物語前半では灰羽たちの日常が綴られますが、中盤からは主人公のラッカ、そしてレキの迷いと葛藤に焦点が移っていきます。

本作はその世界観も独特で魅力的なのですが、加えて主人公二人のこの「迷いと葛藤」が普通のアニメではなかなか見られない性質のものでした。

一見なんの変哲も無いプロットなのですが「彼女たちが一体何に対して悩んでいるのか」の部分。
これ共感できない人も多いようで。
年齢が若い方だったり、元々の性格や幸運から例えば「自分の居場所についての不安感」のような曖昧なことで悩んだりした経験の全くない方にはピンとこないんじゃないでしょうか。
本作の評価が「深い名作」と「不思議な日常雰囲気アニメ」と極端に真っ二つの理由はここに由来している気がしてます。



本作の好きなところ。

セピア調の、カラーコンテで丁寧に描かれたような絵柄が印象的です。
とにかく暖かい。

音楽も柔らかく、暖かく、時には鋭く、刺さるように冷たく。

キャラクターの表情も好きですね。
生きた表情って言うんでしょうか。
声優さんの演技も相まって、その時々の感情が生々しく伝わってきます。
特に、最終回のレキの長ゼリフは凄かった。迫力に圧倒されてしまいました。

設定は、観た人に考えさせるタイプ。
いろんな方がいろんな考察してますが、簡単な用語説明と自分なりの解釈を以下にまとめました。
(重いネタバレはタグで二重に囲ってます)

▪️灰羽とは?
{netabare} グリの街で繭から数歳〜十数歳の姿形で生まれてくる人間。
繭から生まれてくる前にどこか別の世界で暮らしていたというぼんやりしたイメージを持っているが、具体的な記憶は失っている。
(ちなみにグリの街には灰羽以外に羽も光輪も持たない普通の人間も暮らしてます。つか寧ろ多数派){/netabare}

□灰羽について私の勝手な解釈
{netabare} ・別の世界で亡くなった人が灰羽としてグリの街で繭から生まれてくる。
・その別の世界での死因を「自殺」「不慮の事故」と限定する意見もあるようですが、私はよくわかんないです。
自殺限定ではないんだろな、とかは思いますけど。
ただ若くして亡くなってしまった人ではあるかも。
・灰羽はなぜグリの街にうまれてくるか?
→わからないです。{/netabare}

□グリの街について私の勝手な解釈
{netabare} どんな役割持ってる?とか、どんな世界にあるのか?とか・・・わからんです。
ただそこに在るとしか。
まぁそれでいいじゃないですか。{/netabare}

▪️巣立ちとは?
{netabare} 作中で灰羽はグリの街からある日突然いなくなります。
これが「巣立ち」と呼ばれています。
それがいつかは誰もわからず、巣立ちの数日前に本人だけが「知って」しまいます。{/netabare}

□巣立ちについて私の勝手な解釈
{netabare} これはいろんな考え方ありますね。成仏とか現世への転生とか。
作中では「どこに行くかは誰も知らない。もう二度と会えない卒業」みたいな感じでした。
なので私も深く考えず、単に「どこか別の世界に行ってしまうこと」と捉えてます。
ま、それでいっかと。{/netabare}

▪️罪憑きとは?
{netabare} 作中、主人公のラッカは「罪憑き」という病に罹ってしまいます。
それは背中の灰色の羽が少しずつ黒ずんで行く。
そして何より心の病。{/netabare}
本作で一番重要なワードです。

□罪憑きについて私の勝手な解釈
{netabare} {netabare} 自分の居場所や存在意義を見失い、
自分一人で勝手に悩んでしまい、
自らは誰に助けを求めることもできず、
まるで自家中毒を起こしたかのように自分の心が腐っていってしまう。{/netabare} {/netabare}
これが「罪憑き」なのだと思ってます。

作中、罪の輪の謎かけなるものが出てきます。
「罪を知るものに罪はない。では汝に問う。汝は罪人なりや?」というもの。

{netabare} {netabare} 罪憑きから解放されるためには、腐っていく自分の心を自ら認めて、人に心を開いていくこと。
それに「自分で気がつく」ことができるかどうか。 {/netabare} {/netabare}

そういうことなんじゃないかな。


長々と書き連ねてきましたが、
この作品は、観る人の人生経験の量や種類でその評価が大きく変わる類の作品だと思います。
(この作品を唯の雰囲気アニメと思える人は幸せな人生を歩んできたのだな、と羨ましい気持ちになります)

私の中ではBest3に入る名作中の名作です。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 99

もちすい さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

泣いちゃう

1クールという尺で、テーマやキャラクター、異世界という設定をここまでバランスよく描けているアニメを他に知りません。

そして、この魅力的な世界観が売りなだけでなく、テーマを描く上での舞台装置として、うまく機能していること。

ただ、キリスト教における罪や救いなど、宗教思想がテーマのひとつとして色濃く描かれていて、その思想にあまりにも理解がなかったりすると、ピンとこないかもしれませんが、個人的には、非の打ち所が無いぐらいの完成度の作品だと思います。

設定や世界観を考察するのも楽しさのひとつだとは思いますが、確かな答えなんてわからないし、なんとなく漠然と把握していれば充分です。
あまりそこばかり気にせず、この世界で描かれている人の心というものを素直に感じればいいと思います。

ぜひ多くの人に、この作品のもつ優しさや温かさに触れてほしいです。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 35

68.5 23 ファンタジーで友情なアニメランキング23位
フリップフラッパーズ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (293)
1167人が棚に入れました
あなたには、世界はどう見えているんだろう―――。

扉をひらくカギを手にしたふたりのヒロイン、パピカとココナ。

少女と少女は出会い、そして別の時間、異なる空間「ピュアイリュージョン」での冒険が始まる。

願いを叶えてくれるという謎の結晶体"ミミの欠片"を求め、ピュアイリュージョンを巡るふたりの前に 様々な困難が立ちふさがる。

ふたりに危機が迫ったとき“ミミの欠片”が輝き、そして彼女たちは変身するのだった。

声優・キャラクター
M・A・O、高橋未奈美、大橋彩香、津田健次郎、福島潤、日笠陽子、興津和幸、村瀬迪与、大西沙織、久保田民絵、井上沙香、歳納愛梨
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

パピカが連れていってくれるピュア・イリュージョンの世界

セル画時代を思わせる水彩画風の淡い色使いの背景と、よく動くキャラが一際目を引くアニメです。

将来の事、進路に悩む中学二年生のココナの前に、どこからとも無く唐突に、空飛ぶサーフボードに乗って、元気いっぱい、好奇心いっぱいのパピカが現れました。

パピカに誘われ、ピュア・イリュージョンなる異世界で繰り広げられる摩訶不思議な冒険活劇。

ピュア・イリュージョンという世界はその名の通りの幻想世界? あるいは未来世界? それとも夢? ‥不思議そのもの。一面の雪景色とそこに埋もれた見覚えのある文明の遺物、雪が甘かったり(笑)異形の生物が生息していたり、パピカとココナはそこで遊んだり、危険に巻き込まれたり、様々な冒険を繰り広げます。

キャラデザ以外の要素に重なる部分を見出せるのか、雰囲気は何となく映画版ドラえもん。今の所、戦いとか探し物(ココナ?)とか特別な目的がないので、ピュア・イリュージョンは元いた世界の煩わしさから解き放たれて自由に振舞ってもいいという開放感とか、隠れた不気味さとか、そんな空気に満たされている印象があります。

1話
{netabare}
やってきた異世界に戸惑いながらも甘い雪を食べたり、雪だるまを作ったり、割と楽しんでいるココナの姿は鬱屈した日常から解放された子供の行動そのもの。

まだ第一話ですが、色々なものが描かれました。"候補者"なるものを探す人たち、土管でワープ(笑)パピカに"ぶーちゃん"と呼ばれる脳を内蔵したロボット、ピュアイリュージョンという異世界、そこに住む巨大生物、そこで見つけた青く光る石、ココナの変身、そしてロボット兵士。
{/netabare}
2話
{netabare}
今回はパピカとココナがウサギに変身? 心も姿に準じた様で何かをかじりたい衝動にかられていた様子(笑)ピュアイリュージョンでは心のありようでいかようにも世界が変化するという印象。1話では雪景色の確固とした世界が描かれていましたが、今回の2話ではどちらかというと不定形の世界が描かれていた様に感じました。

1話でも登場した謎の組織"フリップフラップ"や青く光る石"ミミの欠片"の正体も徐々に明かされる兆しが見えてきました。謎多き物語というのはやはり楽しいものです。

パピカとココナが仲良くしているのをあまり面白くなく感じている様子のヤヤカ、今後物語にどの様に係わってくるのでしょうか?
{/netabare}
3話
{netabare}
世紀末救世主伝説+DBZなピュアイリュージョン(長いので以下PI)。指先一つでスパーキングなオーバーアクション。ケンシロウVSジャギなのか? 悟空VSフリーザなのか? 他にも魔法少女に変身とかやりたい放題。色々とやらかしてくれちゃうアニメです。

ヤヤカと双子という意外な面々が、意外な組み合わせでPIに登場したり、フリップフラップと対立する組織の一端が描かれたり、物語にも動きがありました。PIでは何でもあり、根底にはシリアスなドラマがある様な印象を残すアニメです。

次回はどんなPIが描かれるのだろう。妙に期待してしまう‥。
{/netabare}
4話
{netabare}
今回の冒険の舞台はピュアイリュージョンの世界では無いけれど、同じくらい不思議な世界が描かれている様に感じました。

パピカの土管ハウスとか、キーウィがいたり、自生しているトマトがあったり、巨大ぜんまいがあったりする森とか‥。キーウィや巨大ぜんまいはまだしも、良く知られているはずの野菜であるトマトについてココナが無知である点に、このアニメで描かれている世界を読み解く鍵がある様に思われました。

‥もしかしてフラクタル構造だったりして‥。

パピカの「むふ~」とか面白かわいい‥(笑)
{/netabare}
5話
{netabare}
今回のPIは寮制の女学校が舞台。三つ編み制服女子とか、深夜のお茶会とか、折り目正しくも怪しい雰囲気は「人類は衰退しました」を思い出します。ストーリーコンセプトに綾奈ゆにこさんが参加しているのでその所為かも知れません‥。

パピカとココナの、宝物を掲げて"フリップフラッピング"の掛け声で変身するという設定は、魔法のアイテムとかで変身するのとは少しだけ違って、PIが仮想現実である事を考えると、一種の自己暗示と捉える事が出来ます。

変身バンクの背景から「変身」の二文字が消えていたのは好印象でした。何となく悪ノリが過ぎる気がしていたので‥。

物語の進捗はとてもゆっくりで、2話以降横ばいの印象。今回も人間関係の変化や大きな事件などは見られないお話でした。

次回「ピュアプレイ」では美術部の先輩がお話に関わってくる模様。動きのある展開に期待したいです。
{/netabare}
6話
{netabare}
幾層にも重なる世界を描いているのか、全ての存在がデータ化された世界が描かれているのか? 謎の深まるお話でした。

こういう不明瞭な世界を見ると洋画「マトリックス」とか、攻殻機動隊の派生作品で、よりヴァーチャルな世界観に踏み込んだ「RD潜脳調査室」とかを思い出します。

先々週のトマトのエピソードから気になっていましたが、主人公であるパピカとココナと言う存在もまた、確固とした存在ではないのでは?と言う印象を受けました。

イロやいろは先輩という存在の正体も否応無く気になってくる第6話でした。物語のターニングポイントとも言える回と言えると思います。次回以降はおばあちゃんのお話もあったりして‥?

一見すると荒唐無稽、摩訶不思議ながら、謎の核心に迫る展開に惹きつけられるアニメです。
{/netabare}
7話
{netabare}
ヒダカの言っていたイデアワールドと言う言葉、またPIが現実と地続きの世界であるという言葉を鵜呑みにするなら、PIはパラレルワールドの様な別世界ではなく、全て単一の世界である可能性が濃厚になりました。万華鏡の様に見る角度によって姿を変容させる、わたしたちのいる現実に近いものなのかも知れません。

そう考えるとパピカとココナがイロという一人の人間の中にある二つの人格あるいは二つの性格面であり、一方から見てもう一方が迷子という見方にも納得出来そうです。今回は様々な姿のパピカが描かれましたが、パピカもまた、自らの持つ視点からココナの百面相(笑)を見てきたのかも‥。終幕後のスタッフロールのM・A・Oさん無双には笑かされました。声優さんってほんとにスゴイ!

公式サイトでミミの欠片という言葉を目にしていたので、ミミとは何なのか気になってはいましたが、今回のお話ではその正体の一端が垣間見える場面もありました。

先週から回答編とも取れる後半に入り、ますます目が離せなくなりました。次回が待ち遠しいです。
{/netabare}
8話
{netabare}
今回はロボバトル回。

熱血、友情、魂のスーパーロボットバトルが繰り広げられます。‥スーパーロボットというよりはむしろスーパー戦隊の合体ロボ‥。この手のロボは大人の都合上、バージョンアップすると、どんどんフォルムが鈍重になってきてダサくなってしまうという痛い欠点があります。今回のお話ではそれを極端なまでに表現していました。究極の姿は巨大ダンボール形態(笑)敵はエヴァン○リオン? 色々と笑かされました。

終幕前、唐突にパピカの口から出たミミという言葉、全編に渡って描かれたヤヤカの心の揺らぎなど、物語の流れに影響を与える要素はそれほど多くありませんでしたが、着実に核心に迫っている気はします。

自らの創造した街を守る使命感に燃える天才科学者?オッチャンさんも良いキャラでした。

次回にも期待したいと思います。
{/netabare}
9話
{netabare}
PIでまたしても遭遇したパピカ&ココナとヤヤカ&双子。ココナと双子が天井の高い和洋折衷の趣のだだっぴろい部屋、脱出不能の奇妙な空間に閉じ込められてしまいます。

敵味方がピンチに際して休戦するという展開は古典的ながら、情報交換があったり、歩み寄りがあったりして面白い筈なのですが、ココナと双子の会話が少な過ぎるので不毛な印象‥。双子の名前が男の子の方がトト、女の子の方がユユ、二人には願いが無いという事だけ辛うじて分かったのみ。

後半は回想シーンも交えてヤヤカのココナへの思いの強さが見て取れました。でもヤヤカ、ココナを助け出そうとするパピカへの背中キックは良くないぞ‥。葛藤しながらも二人で協力して助け出す展開の方が自然だったと思いますし、このシーン、演出として不要だった様な‥。パピカ痛そうだったし‥(汗

中休みシーンでヤヤカの食べてた携帯食料がうんまい棒みたいだったのにはちょっと笑かされました‥(ちくわ状になってなかったけど)まどマギとか「がっこうぐらし!」とかでも食べてた人がいたけど人気あるのかな‥わたしも結構好きです(笑)

PIそのもののとミミについての謎は置き去りのままですが、何話も前から仄めかされていた双子のいる組織とヤヤカの離反が決定的になった回でもありました。

次回にも期待したいと思います。
{/netabare}
10話
{netabare}
双子が言葉でココナを疑心暗鬼にさせるシーンは前回にもありましたが、こういうのは見ていて気持ちのよくないものですね‥。あれこれと不信感が積み重なったココナは、拒絶される前に拒絶するという冷静さを失った行動の末、とうとう独りぼっちになってしまいました。さらに追い討ちを掛ける様にある人の正体も明かされます。悲痛な展開でした。

終幕近く廃墟に佇むココナの口?から発せられた「これからはお母さんが守ってあげるからね」というミミの言葉については、そのままの意味で捉えるよりも、ココナそのものがミミの欠片の一つという解釈の方がしっくりする気がします。割れたガラスに映ったココナの像がミミであったことも考え合わせると分断されたミミの欠片(アモルファス=データの一部?)がココナに成長したという解釈も出来そうです。

今回はパロディやおふざけもなく物語は目まぐるしく展開しました。緩急があるのは良いけれど、アクション偏重の回には辟易気味だったので、極めて充実した回という印象でした。

来週も楽しみです。
{/netabare}
11話
{netabare}
ココナに宿ったミミの力によってアスクレピオス(三角帽の組織)はほぼ壊滅。

ミミの暴走を止めようと決死の覚悟で挑むソルト博士の声も届かない。

PIが現実を侵食する? ココナの望んだかたちに世界が書き換えられていく様な描写がありました。

パピカみたいに大好きな人に大っ嫌いって言われても、好きで居続ける事は多分かんたんですが、追っかけて行っちゃったら現実ではうざったがられるだろうし、異性間だったら多分ストーカーさんって言われちゃいますね(汗)

アニメではこの様な選択を度々美化し、むしろすべき事の様に映しますが、それは私たち視聴者が両者の関係を俯瞰出来る立場にいて、その選択の結果をある程度予測出来るからなのだと思います。こういうのは予定調和という言葉で揶揄される事もありますが、やはり興を削ぎ、どうせ~になるんでしょ‥と諦めにも似た心持になってしまいます。そうなる方が良いのは決まりきった事なんですが‥。

ココナの正体やパピカの子供化の謎など、まだまだ不明な所がありますので最後まで気を抜かずに視聴していきたいと思います。
{/netabare}
12話
{netabare}
いつの間にか子離れ出来ない母親と、親離れ出来ない子供の話になってしまっていました。壮大な世界観を提示した割にはテーマがかなりこじんまりしてしまっていてちょっと残念に思いました。

そして最終話1話前にしてとうとうヤヤカも変身。でも何故か変身コスチュームは露出過多。フリップフラッパーズではありがちな傾向ですが、趣味を前面に押し出し過ぎると物語がコメディ寄りに傾いてしまうので自制して欲しい気もします。こういうの喜ぶ男って意外と少数かも知れませんし‥。

次回の最終話でPI、アモルファスなどについて、果たして全ての謎が明らかにされるのか、ちょっとだけ不安はありますが、最後まで期待して視聴して行きたいと思います。

出来れば今回の様にバトルとかガッツとかで何となく解決してしまうという様な安直な展開にはならないで欲しいですね(汗)
{/netabare}
13話
{netabare}
前回から一抹の不安はありましたが、PIにもアモルファスにもパピカの子供化にも明確な説明が与えられる事は無く、残念ながら情報不足‥。SFとしては最後まで不明な点がいくつも残ってしまいました。

それに今回の最終話でも妙な演出が‥これまでの描写だとパピカもココナもヤヤカも自分の気持ちと素直に向き合う事で"フリップフラッピング"出来る様になっていたはずですが、何故にお母さんまで? 理屈が良く分からずいつもの悪ノリとしか受け取れず興醒めしてしまいました。そして最後は大好きパワー(笑)による力技で大勝利。‥なんてこった。


ピュアイリュージョンについて、物語の折り返し点の6話では、パピカとココナがイロという少女の持つ二つの相(人格)として描かれていて、イロの両親の描写はミミとソルト博士とは異なったものでした。同じ回でいろは先輩がおばあさんとして描かれていた事も踏まえると、今回のココナの台詞「前はね、お姉さんだったの‥その前はおばあさんで、その前は赤ちゃん」にはかろうじてPIの正体の一端が含まれていた様にも思えます。

異なる世界で異なる役を演じるそれぞれの人物の魂(の様なもの)の表層(一面)があり、そこから自ら(ココナ)の望むイメージを見出すという世界観が浮かび上がってきました。

これはもうSFというよりはファンタジーや寓話の類で、私はメーテルリンクの「青い鳥」を思い出しました。魔法の帽子に付いているダイヤの徽章をちょこっと回転させると、腰の曲がった魔法使いのおばあさんが美しい王女様に見えたり、火だのパンだの、様々なものに宿る精を見る事が出来たり、もっと回すと過去や未来の風景まで見えたり‥。

ココナの抱える未来への不安や他者に対する疑心暗鬼、その様な目に見えないものに対する恐れが、パピカやヤヤカの友情、自身の成長によって晴れていく。そんな物語でした。
{/netabare}

OPの「Serendipity」を担当されたのはZAQさん。「紅殻のパンドラ」他色々なアニメに楽曲を提供している引っ張りだこの人。EDテーマ「FLIP FLAP FLIP FLAP」は伊藤真澄さんの作曲によるもの。「人類は衰退しました」のEDのちょっと不安気なふわふわとした雰囲気の曲を綴られた方です。絵本みたいに美しい絵と元気に動くディフォルメキャラが同時に描かれるEDムービーは必見の面白さかも‥。

劇中音楽とEDの編曲及び歌の担当は※TO-MAS。日常世界では沈んだ感じのピアノソロ、ピュアイリュージョンやパピカが登場するシーンでは賑やかでワクワク感全開の楽曲が光ります。

脚本は綾奈ゆにこさん。「人類は衰退しました」とか「電波女と青春男」の製作にも参加されている方です。

思い切りのいいアクションとか、柔らかな背景描写は初期のスタジオジブリの作品を髣髴させます。邪推かも知れないけれど、王蟲とかメーヴェとか飛行石っぽいのとか「メガネ、メガネ」(笑)とかやっぱりパロディ? 否、オマージュとして受け止めましょう。

フリップフラッパーズのレビューらしく、どちらも真なりの二通りの"最後まで観終えて"で締め括りたいと思います。

最後まで観終えて その1
{netabare}
夢の中の夢、その夢の中の夢、以前本レビュー内でPIはフラクタル構造の様なものでは?と言及させて頂きましたが、フリップフラッパーズの世界観はそれにちょっと近い印象でした。

ただ、面倒な説明を避けてひとたび"PIでは何でも有り"を押し通してしまうと積み上げてきた謎の価値が暴落してしまいます。ファンタジーにせよSFにせよ、ミステリーにせよバトルにせよ、一定の決め事があってこそ魅力が生まれるわけで、そういった枷を一旦外してしまうと答えの無いなぞなぞ同様、または裏ワザ使ったゲームみたいに、推理の楽しみも得心の喜びも気の抜けたものになってしまうのではないでしょうか?

ココナとパピカ、ヤヤカの友情物語にしても、優しさや思いやり、寂しさなどは伝わってきたものの"好き"を呪文の様に繰り返すだけで"なぜ"が足りない印象でした。

中盤で登場し、最終回ちらっとだけ顔見せがあった"いろは先輩"についても掘り下げが足りず終幕の下りに‥(汗)マニキュアを塗るいろは先輩と塗らないいろは先輩、怖いお母さんと優しいお母さん、どこにも行きたくないココナと冒険したいココナ、いずれも真なれど、それ故に"何を描いてもOK"となってしまいます。

思い返してみると色々とやりたい放題な事をしていただけで、中身はあまり無く「天元突破グレンラガン」みたいに感傷に訴える、勢いで見せるタイプのアニメだったのかも‥。でも※ドラッグムービーとしては振り切りが足りず、楽しさの性質の多くがパロディの域に留まってしまっていた点は残念です。変身"フリップフラッピング"についても最後まであざとい印象を拭い去る事が出来ませんでした(汗)

楽しい場面はあれこれ有りましたが、一貫性とテーマが希薄で、伏線の回収も大雑把、今ひとつ感動には至れない煮え切らなさがあるアニメでした。

※:トリップムービーとも。麻薬などによる幻覚状態を視覚化した映像とされる。ブリキ男は怪しいクスリを使った事は無いのであくまでも想像の話。
{/netabare}
最後まで観終えて その2
{netabare}
世界はただそこに存在し、見る角度によって如何様にも変化する。"失敗するからやりたくない"を"成功を信じてやってみる"にする事も出来るし、周りの人間はみんな悪人と思う事も出来れば、逆に善人と思う事も出来ます。同じ様に、つまらないと思えるものを素晴らしいと思う事だって出来てしまいます。

疑いや恐れは健康な人間の至って当たり前の感情ですが、少しばかりの勇気と素直さ、そしてちょっとしたきっかけで振り払える。ココナはPIでの様々な冒険を通してそんな事を学んだのでは無いでしょうか?

不満な点が多く残るアニメでしたが、前半の謎の提示の仕方は素晴らしく、6話の展開では釘付けになり、最終話までは毎回わくわくしながら視聴していました。

今期観たアニメの中では最も実験的でインパクトのあるアニメだったと思います。
{/netabare}

※:EDの「TO-MAS feat.Chima」という記述が気になって調べました。

TO-MAS feat.=TO-MAS SOUNDSIGHT FLUORESCENT FORESTは伊藤真澄さん、ミトさん、松井洋平さんからなる音楽ユニット名。ただ"TO-MAS"と略記されている事もある様です。Chimaさんは北海道札幌で活動するシンガーソングライターとの事。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 37
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世界には魅力が詰まっている! ~不確定な未来(世界)への冒険~

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
雰囲気系アニメとしては、かなり高いクオリティ。作り手の遊び心というか、自由度を感じる。ストーリーは一応流れているものの、基本は1話完結なので、(終盤以外は)どこを切り取っても面白い。私は考察しちゃったけど、「考えるな、感じるんだ!」で、翻弄されるように楽しんだ方が、良いかもしれませんね。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
これぞアニメーション、っていう作品。

風景は昔のアニメのようで好印象。絵が綺麗、というのとも一味違って、なんか魅力的。現実ではありえない世界観と合わせて、正に「アニメでしか観られない」物語だと思います(同時期の「オカルティックナイン」が「言葉で魅せるSF」なら、「フリップフラッパーズ」は「映像で魅せるSF」といった感じでした)。

何気に好きだったシーンが、第1話でココナがパピカと出会うシーン(路面電車のところ)。踏み切りで待つココナは、ふと空を見上げます。そこに、不思議なボードに乗った少女が空を飛んで現れるのですが、それに気付いたのはココナだけでした。なぜなら、他の生徒はみな、スマホをいじっていたから(背景となっているモブの生かし方が絶妙)。

私事ですが、今の職場からの帰り道、必ずとある高校前のバス停を通ります。時間的にちょうど高校生達がスクールバスを待っています。バス停の前には20人近くの高校生が立っているのですが、皆一様に視線を落とし、スマホをパチパチ。あれは凄く、もの凄く異様な光景です。

すぐ隣にいても、隣には誰もいない集団。普通、隣の人と世間話のひとつでもしませんか? 同じ部活の奴とか、クラスは違うけど同中でそん時しか会えない奴とか、いないの? 懐古主義のおじさんの戯言かもしれないけれど、彼ら彼女らは、何か大切なものを見落としていると思います。

例えば、パピカとの素敵な出会い、とかね(笑)

本作では、ココナとパピカが現実と空想の境目のような不思議な世界(ピュアイリュージョン)を冒険して回ります。まるで、サン=テグジュペリの「星の王子さま」のような世界観(もしくは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」)。「星の王子さま」の有名な一節に、「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」「いちばんたいせつなことは、目に見えない」「子どもたちだけが、なにをさがしているのか、わかってるんだね」 などというものがありますが、同じようなメッセージを、この「フリップフラッパーズ」からも感じました。

この作品を貫くテーマは、「不確定な未来(世界)への冒険」だと思います。それを、百合と神作画に乗せて、雰囲気アニメとして表現したのが、「フリップフラッパーズ」という解釈です。

最終回では、母親の比護下から飛び出すココナが描かれていました。例えばお祭りなんか、子供の頃は家族と一緒に行っていましたが、中学生くらいになると、友達だったり付き合っている相手と一緒出掛けるわけで。親としては寂しいし不安だけど、やっぱり子供としては成長なんだと思います。そういう比喩(親離れ、子離れ、冒険、成長)に感じました。

最終回では一度、「現実世界風ピュアイリュージョン」に行きます。全体を通し、灰色の(色の少ない)暗い風景。テレビからは不幸なニュースが流れ、街には機械の音だけが無機質に響く。ユクスキュルはただのウサギになり、セーラー服も地味に(笑) これまで見てきた数多のピュアイリュージョンの中でも一番つまらない世界。

でも、それこそが私達(視聴者)が生活しているリアルな世界なわけです。

これ、1話冒頭のココナが塾で模試を受けている場面(世界観)に似ていました。(もしかしたら、あのテストの最中にココナは初めて能力を発動させ、そのあと過ごした世界はずっとココナのピュアイリュージョンだったのかもしれませんね。)

そんな灰色の世界に再び現れたパピカ。パピカの登場と共に音楽(特殊挿入歌)が鳴り始め、世界は色を取り戻します。そして、ココナとパピカは手を繋ぎ、そんな灰色(リアル)の世界を飛び出します。

(そう考えた時、この「フリップフラッパーズ」という作品自体が、毎週、私達(視聴者)をリアルの世界からピュアイリュージョン(アニメ、空想の世界)に連れていってくれたのかも。ココナにとってのパピカが、私達(視聴者)にとってのフリップフラッパーズ、みたいな感じ。毎週、難解で不思議な話ばかりでたくさん振り回されたけど、なんだかんだ楽しかったな~、というこの作品の感想は、ココナがパピカに抱く印象と同じなのかもしれませんね。)

ラストシーンもまた印象的。まず、ユクスキュルが空を見上げ(多分そこにはパピカとココナがいて)、続いてヤヤカも空を見上げます(この時の表情が実に良いです。眉間にシワが寄り眉毛が下がる困り顔でありながら、口角は上がり、口元は笑顔。苦笑、「アイツらしょーがねぇーなぁ」という声が聞こえてきそうでした)。続いて、歩道橋で遊んでいたトト、ユユ、ニュニュが空を見上げ、絵を描いていた いろは先輩が空を見上げます。私はここに、前述の「1話でのパピカとの出会いのシーンでうつむくモブ達」との対比を感じました(世界の美しさに気付けた人達)。ユクスキュルやパピカと仲良くなった、ヤヤカ。戦い以外の日常系を得た、アモルファスの子供達。空を切り取ったいろは先輩の爪には、しっかりとマニキュアが塗られていて。それぞれのサブキャラもちゃんと「何かを得た」んだな~と、感動しました。

この作品はとにかく難解で、最終回を見終えても、正直半分も謎を解けていないように思います(つか100%理解できてる視聴者っているのかな)。なんだったら、制作自身も明確な答えがない、あるいは求めていないのかもしれません。

「あなたに世界はどう見えていますか?」……

この世界には、見えないだけで、見てないだけで、気づいていないだけで、気づこうとしていないだけで、実は魅力がいっっっぱい詰まっているんだよ!

未来は不確定で、100%こうなるなんて保証はないけれど、だからこそ面白い。さあ、冒険にいこう!

具体的に言えば、考察なんかしきれなくても良いじゃないか、さあ、アニメを楽しもう(笑)!

と、そんなメッセージが込められた作品だと思いましたw

「フリップフラッパーズ」……「flip flap」で、宙返りの意味。確かに、作風に合っています。しかし、「flip」だけなら、「はじく、めくる」。「flapper」だけなら「おてんば娘」。私は、単語を分けた方が好きですね。

「世界をめくるおてんば娘達」

なんか素敵でぴったりなタイトル解釈だと思うのですが。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
我々は、灰色の日常の中にある、素敵なモノを見落としてはいないだろうか?

美しい映像で描かれた素敵で多彩な世界が、「不確定な未来への冒険」を疑似体験させてくれます。

難解ながらも、キッチリと感動を伝えてくれる、良作です。
{/netabare}

【余談 ~パロディーまとめ(気付いたものだけ)~】
{netabare}
スペースダンディに似ている。もしくは、不思議の国のアリス(第2話なんてモロに)。

てか、パロが多すぎ。個人的には、パロなんか入れ込まなくても、素敵な絵と魅力的なキャラ、不思議な世界観だけで充分に良作に成り得たのでは? という立場(パロにはやや否定的)です。

1話→ジブリ(魔女宅&トトロ&ナウシカ&ラピュタ)。2話→アリス。3話→北斗&ドラゴンボール&スケバン刑事&セーラームーン&必殺仕事人。4話→エヴァ&ナディア? 5話→スペースダンディ? 6話→まどマギ? 7話→スタンドバイミー? 8話→超新星フラッシュマン? 10話→エヴァ? 11話→ラピュタ? 12話→ロックマン(笑) 13話→ドラクエ(笑) セーラームーンやらスケバン刑事やら、これまのネタ元のポスターがw

第1話の中には有名な錯視(ルビンの壺、少女と老婆、少女と骸骨)が登場しますが、この3つは全て「ちょっと立ち止まって(光村図書・中1版)」という、国語の教科書に載ってるやつなんで、そこからとったのでしょうね。「私たちが見ている世界だけが世界じゃない」ということでしょうね。

ココナが授業中に読んでいたのは、夏目漱石の「夢十夜」。現在過去未来の不思議な世界を夢でみる小説で、明らかにフリップフラッパーズと被る。

EDは「ヘンゼルとグレーテル」? 幸せは意外と身近にあったとか、そういうノリか。
{/netabare}

【各話感想(レビュー)】
{netabare}
【印象に残った回①】⬅一番好きな回でした。
4話。これといってなにかあった回ではなかった。サービス回? 無人島回? 百合回? まあ、なんでもいいけど、何かは分かんないけど、とにかく面白かったというのが率直な感想。パピカの部屋(土管ホームw)に入った瞬間の明るくカラフルな世界。無人島で迎える、夜の暗い海を照らすわずかな月明かり。対照的なんだけど、どちらにもハッと息を飲むような美しさがある。この作品の作画は、軽く流す所と「見せ所」を意識して力を入れるところの塩梅が実に上手く、的確だと思う(この姿勢を「ろんぐらぁいだぁす」に欲しかった)。エピソード的にも、時間の経過の中で、切るとこ切って見せる所はしっかりじっくり魅せている。なんか、「ステキ」が詰め込まれたような世界、というか、「素敵な写真で埋め尽くされたコルクボードを眺めながら共に思い出を語っているような幸福感」を覚えた良回でした。まっ、今になってもイマイチ意味は分かりませんが、雰囲気アニメの完成形のようにも思います(流石に言い過ぎかなw)

【印象に残った回②】
5話。ループ&ホラー回。がらっと作風を変えてきた回。スペースダンディのカレンダー回に近い感じ。しっかし、怖かったw なんどかマジで鳥肌たった。制作が楽しんで作っているのはわかる。

【印象に残った回③】
6話。なんか毎回になってきた(笑) いろちゃんは美術部の先輩(彩いろは)。 いろはがパピカでパピカがいろは? でも時代背景が? 過去に飛んでいろはの代わりにいろはのトラウマを解消したのかな? とすると、ピュアイリュージョンとは、人々の純粋な記憶の世界、とか?

【印象に残った回④】
7話。とにかくもう、M・A・Oさん凄いっす! こうして聴いてみると、本当に声優さんって技術職なんだと分かる。

【印象に残った回⑤】
8話。いや、ホントにもう毎回凄くて(汗) ダレる回がない。ロボ展開はそのうちあるかもと思ってたけど、まさか挿入歌まで作るとは(笑) Cパートはなんか怖かった……。

【印象に残った回⑥】
10話。やはりお祖母ちゃんは敵だったか。まあ、それは何となく分かっていたけど、ロボだったとは。謎解きが始まり、ラストへの助走となってましたね。

【印象に残った回⑦】
11話~最終話。ここまで、1話完結形式で様々なピュアイリュージョンを巡り、少しずつストーリーを進めてきた本作。11話を境に、伏線を回収しつつ一気にまとめてきましたね。ラストは「友達を救いにいく」「崩壊する世界を救う」という、THE王道の展開。母親の重すぎる深すぎる間違った愛……リアルモンスターペアレンツになっていましたね(笑) 13話は、これまで以上に意味不明な展開。謎解きが謎解きになってないよ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 35
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

見ているこっちが勝手にいろいろ考えたくなる作品。

少し独特なキャラデザインですがすぐに慣れました。声の演技は最上級。アニメーションとしてもとても質が高い作品と思います(終盤、制作回りがちょっと厳しくなったのかな?という感じはしますが)。名作アニメや遊び文化など、至る所にオマージュ・パロディもちりばめられていて、そちらの面でも楽しめます。

OP、曲も映像も凄いです。
EDは昔見た「何とか名作劇場」的な雰囲気を見せつつ、とても良い曲と映像です。
特にEDは少し音量大きめ推奨です。

総評としては、上質な難解系作品という感じです。
なんとなく、制作陣の実験場的な雰囲気も感じますが、それでも作品としてまとまっています。なにより時間を忘れて見入ることが出来ます。全ての伏線・物語がきれいに明かされる作りにはなっていません。物語の舞台となる世界も完全には解き明かされず、そのため、見終わったあとにもやもやするものが残るかもしれません。それでもなお、楽しめました。お薦めしたい作品です。

感想もなにもまとめることが出来ない作品なので、以下、思いつくままにだらだらと。

―――Pap(r)ika
{netabare}
前半を見終えたあたりで感じていたのは「パプリカ(筒井康隆)」の雰囲気。じゃぁ、ココナ、ミミはどこから来たのか・・・。あまり他作品を知らないのでわかりません。
{/netabare}

―――第一話:開幕「ルビンの壺」
{netabare}しばらくして「妻と義母(若い娘と老女)」。さらに、少しわかりにくかったですが、”All is Vanity(女性・頭蓋骨)”。第一話には、いわゆるだまし絵をモチーフにしたカットが散見されました。いずれも多義図形、つまり、同じ一枚の絵なのに複数の意味を見いだすことが出来るタイプの騙し絵です。この手のだまし絵・錯視は、学生の頃に趣味でとっていた授業で結構教わりました。

[アニメ関係ない話]{netabare}だまし絵の類いは昔から好きでした。だまし絵って、絵そのものも確かにおもしろいんですが、実は洒落と皮肉の効いたタイトルにこそ、その本質があると思っています。鏡を見ながら化粧する女性が頭蓋骨にも見える絵のタイトルがAll is Vanity=全てが虚栄。これだけで楽しい。数年前にあったマグリット展も見に行きました。マグリットは少しタイプの違う絵が多いですが、やはりタイトルが素敵。物理的にはあり得ないけどなんとなく大丈夫そうに見えてしまう光景を描いて"the blank check(白紙委任状)"→あとは(見ている)おまえ次第、なんて洒落が効いていて素敵です。個人的にマグリットの絵とタイトルでお気に入りなのが「陵辱(rape)」。あの絵に対して、このタイトル。いろいろ考えちゃいます。男っていやーね(笑)。{/netabare}

学生時代に教わったことを思い起こすと、なかなかおもしろいところに持ってきたなと思います。多義図形って、単に一つの絵が複数の意味を持つ(解釈可能)ってのが重要ではないのだ、と当時教わりました。曰く、片方が見えるときには他方が見えないこと(例:ルビンの壺の場合、壺が見えている間は向かい合う顔を認識できず、向かい合う顔を認識しているときには壺を認識できない)、そのどちらが見えるかはその時々で変わる、ある程度どちらを見ようとするかはコントロールできる(けど、安定しないって言っていたような気がするんだが・・・・)。「あなたには、世界はどう見えているんだろう」という作品の問いかけにもマッチするし、進路を決めなければならない=決めることで他の可能性を外すというココナの状況にも重ねられるし、見え方がその時々で変わるというのも作品タイトルの元となるFlip Flap(行ったり来たり)にマッチする。いろいろ考えた結果なのか、偶然なのかわかりませんが、なかなか乙な作り方をするもんだと感心しました。
{/netabare}

―――オフィーリア?
{netabare}学校の階段上がった脇にかけられていた絵は、オフィーリアのオマージュと言うことで良いのでしょうか。誰のって訳じゃなく、数あるオフィーリアモチーフ絵画のイメージ混合っぽい感じ?宝島の広告(樹木希林さん)が近い感じがする。ただ、オフィーリアが沈んじゃった後って感じがするんだよね(だとするとそこには物語がない)。空が赤いってのはむしろマグリットを思い出すし・・・ん~。さも意味ありげに何度か映されていましたが、これの意味は、どう捉えるべきだったんでしょうね。{/netabare}

―――サブタイトルs
{netabare}サブタイトルがピュア+オーディオ用語(デジタル寄り?)。サブタイトルの並びに何らか意味があるような、無いような。コンバータの後にXLR、、、あってもいいか。僕の頭だと、「XLRプラグはマイク」しか出てこなかった。{/netabare}

―――絶妙な棒感
{netabare}ユユ・トト二人の絶妙に棒感を伴わせた演技が好きでした。ただの無感情にならない、でも、喜怒哀楽がわかりづらい絶妙なさじ加減に思いました。何話だったか忘れましたが、次回予告の「じゃーんけんぽん・ずこー」は吹きました。{/netabare}

―――終盤ばたついた感じがするのは事実かな。
{netabare}ヤヤカが事実上放置されていたり、作品タイトル回収が消化不良だったりしたのはちょっと残念。Flip Flappersだから、flip flap(行ったり来たり)する人たち、ってことでいいと思うのですが、現実とピュアイリュージョンの間の行ったり来たりってことでいいの?そんなぁ・・・・FlipFlop回路は関係ないよね。デジタルオーディオの基盤中の基盤ではあるけど・・・・いや違うだろう。{/netabare}

投稿 : 2024/05/25
♥ : 13

70.7 24 ファンタジーで友情なアニメランキング24位
アルスラーン戦記 風塵乱舞(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (513)
2733人が棚に入れました
聖マヌエル城での戦いから一ヶ月。パルスでは未だ終わりの見えない戦乱が続いていた。ルシタニアの侵攻によって生じたパルス国内の隙を突き、ペシャワール城砦に攻め込む遊牧国家トゥラーンの軍勢。パルスの兵たちは懸命に持ちこたえているものの、圧倒的な数の敵を前に、もはやその命は風前の灯。しかしそのとき、一迅の黒い風が戦場を駆け抜け、トゥラーン兵たちを次々と切り伏せる。続いて響く、涼やかで力強い「ヤシャスィーン!」の声。アルスラーンとその仲間たちが、帰ってきたのだ。

声優・キャラクター
小林裕介、細谷佳正、浪川大輔、花江夏樹、KENN、坂本真綾、沼倉愛美、羽多野渉、内山夕実、梶裕貴、稲田徹、玄田哲章、斉藤壮馬、日野聡、茅野愛衣、櫻井孝宏、津田健次郎

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

えっ!もう終わり

原作未読 全8話

荒川弘版の漫画を原作としたアルスラーン戦記の続きです。1期から見ることをオススメします。

またまたアルスラーンに過酷なことが待っていました。

今回はどちらかといえばアルスラーンの参謀であるナルサスがメインでしたね。

敵と比べると役者が違う感じがしました。

次回に繋ぐ準備運動みたいな感じでしたね。

凄く良いところで終わりました。(早く続きが見たいです!)

OP 藍井エイルさん、EDはKalafinaさんが歌っています。どちらも良い曲ですが、藍井エイルさんの体調不良で活動を一時休止されるとのことで早く良くなることを祈っています。

最後に、1クールの残り4話で七つの大罪のオリジナルエピソードがあるみたいですね。この枠の次クールは鉄血のオルフェンズなので、来年是非どちらも続きを2クールは行ってくださいと切に願いしますw

投稿 : 2024/05/25
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まぁ、全8話なので覚悟はしていましたが…

この作品は、アルスラーン戦記の続編に位置する作品です。物語に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

王都エクバターナを奪還するため、着々と力を付けてきたアルスラーン一行…
その破竹の勢いは増すばかりです。

ですが、その一方で不穏な空気の密度と混沌さも増してきたように思います。
牢に閉じ込められているアンドラゴラス…自らを正統なパルス国王であると主張を続ける銀仮面…

力を付けているのはアルスラーンだけではなく、黙って囚われ続けているアンドラゴラスではありません。
この作品ではずっと燻っていたこれらが一気に爆発して動き出す様が描かれています。

きっとそれぞれ自分の本分があるのだと思います。
それでもやはりアルスラーンに肩入れしながら視聴する事しかできませんでした。
優しさ溢れる判断には甘さがあるかもしれない…けれど、それは真っ当に立ち直る機会を与えてくれているから…

今のアルスラーン達には司法がありません。ですが、相手の事を深く考え裁量する姿を目の当たりにすると良い国王になるとしか思えませんし、そんなアルスラーンの人格だからみんながついてくるのだと思います。

アルスラーンの周りには。騎士以外に色んな人がいます。
身分や職業に拘ることなく分け隔て無いのも、彼の魅力に拍車をかけています。
しまいにはとんでも無い人までアルスラーンを訪ねにいくのですが、これは本編でのお楽しみ…
アルスラーンの人となりによるモノなのですが…個人的にはこういう展開は大好物です^^

一方、どうしても解せない事もあります。
物語の中でアルスラーンはアンドラゴラスから勅命を受けるのですが…何故あんな仕打ちの様な勅命を出さなければならなかったのでしょう…
エクバタール奪還に向け、アルスラーンの貢献度は決して小さくはありません。
それなのに…
その真意は今回も結局分からず終いでした。

王族の内紛でもめているのは、パルスだけではありません。
もめているのはルシタニアも一緒でした。

でも…人の欲って、何故こうも際限が無いのだろう…
そりゃ「無い」より「有る」方が良いものってたくさんありません。
けれど、ここで実際に争っているのは一般の人より遥かに良い暮らしをしていて、富も権力も十分過ぎるくらい持った人たちばかり…
きっと使え切れないくらいの富と権力を持っているにも関わらず、それでも欲しがってしまうのは何故なんでしょう…
人は富と権力を持てば持つほど卑しくなっていく生き物なんでしょうか…
こんな中だからこそ、アルスラーンの気高さが眩しく見えるのかもしれません。

オープニングテーマは、藍井エイルさんの「翼」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「blaze」
オープニングとエンディングとも平成の歌姫なんて何と贅沢なんでしょう…
もちろん、どちらの曲も文句なしに恰好良いです。
唯一気になるのは藍井エイルさんの体調でしょうか…
調子が良くないとの事でしたが…早く快方に向かう事を祈念しています。

全8話の作品でした。この変則話数を聴いた時から覚悟はしていましたが、
これから物語は最高潮を迎える…の直前で終わってしまうのは、やはり残念でなりません。
三つ巴の真っ向対決…無茶苦茶続きが気になって仕方ないです。
それに個人的にはエトワールの今後が気になります。
続編の制作…楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 21

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

第2期全8話です。

角川から劇場版が公開された頃に
刊行済みの原作を全部読みました。
ですので、今回第2期で語られている
内容(舞台)が有るのは知っていましたが、
まさかそのまま2期の主要内容に
持ってくるとは思っていませんでした。
理由は、この話は主流ではなく、
支流に当たると感じていたからです。
個人的には、パルス軍の立て直しと
エクバターナにおける王弟ギスカールの苦悩等が
描かれものだと思っていました。
(考えてみれば、TVで敵国の人間模様を
掘り下げる事はしないかも)

上記のように支流の話であり、
8話と言うことからも
この二期に物足りなさは有ります。
どうせなら、話を進めることを主体とせず
それぞれの人物の人間性を
掘り下げることに重きをおくなど、
やりようはあったと思います。
(ナルサス等は、この題材では
絶好の機会だったと思うのですが、、、)
掘り下げられということに関して
ヒルメスのマルヤムでの思い出話は
原作にもないオリジナルだと思います。
上記の話以外はひねりを感じない
中途半端な長さの話を無理くり2期にした
という印象です。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 6

71.1 25 ファンタジーで友情なアニメランキング25位
スレイヤーズ(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (296)
1814人が棚に入れました
天才魔道士リナ=インバースはひょんなことから、剣士ガウリィとアトラス・シティに向かう旅に出た。二人をつけ狙うゼルガディスの目的は、魔王シャブラニグドゥの復活にあるらしい。魔王とは一体、何者なのか?その企みは?

声優・キャラクター
林原めぐみ、松本保典、緑川光、鈴木真仁、子安武人、石川悦子

JBさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

これぞファンタジー! 呪文も書いてみるw

ファンタジーと言えば、このタイトルを挙げない人はいないのではないでしょうか。
また同様に、林原めぐみの代表作としても挙げられるタイトルだと思います。
今回、あにこれでレビューを書くという事がなければ
観直す機会はなかったかもしれないので、改めて観直しましたが、
今観ても、やはり素晴らしかったです!
世界観や各種設定が実に完成度が高く、深く練りこまれています。
特にファンタジーにはつき物の魔法に関しては、結構な種類があり
それらの呪文となる難し気な言葉も、よく考えついたなと感心せざるを得ません。
ファンの方は、この呪文を覚えようとした経験があるのではないでしょうかw
特に代表格であるドラグ・スレイブの呪文はね♪
て、ことで!下記にちょっとだけ呪文を書いてみますかw
ちなみに「存在」は「もの」と読んで下さい。
 
【ドラグ・スレイブ】
黄昏よりも暗き存在、血の流れよりも紅き存在
時の流れに埋もれし、偉大なる汝の名において
我、今ここに闇に誓わん、我が前に立ち塞がりし
全ての愚かなる者に、我と汝が地から持て
等しく滅びを与えんことを。
ドラグ・スレィィィィィブ!!
 
【ギガ・スレイブ】
闇よりもなお暗き存在、夜よりもなお深き存在、
混沌の海にたゆたいし、金色なりし闇の王。
我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、
我が前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に、
我と汝の力もて等しく滅びを与えんことを。
ギガ・スレィィィィィブ!!
 
【ギガ・スレイブ】(完全版)
闇よりもなお暗き存在、夜よりもなお深き存在、
混沌の海よ、たゆたいし存在、金色なりし闇の王。
我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、
我が前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に、
我と汝の力もて等しく滅びを与えんことを。
ギガ・スレィィィィィブ!!
 
【ラ・ティルト】
永久と無限をたゆとうし、全ての心の源よ、
尽きること無き蒼き炎よ、我が魂の内に眠りしその力、
無限より来たりて裁きを今ここに。
ラ・ティルト!!
 
【リカバリィ】
聖なる癒しの御手よ、母なる大地の息吹よ、
願わくば我が前に横たわりしこの者を、
その大いなる慈悲にて救いたまえ。
リカバリィィィ!

投稿 : 2024/05/25
♥ : 11

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

最高の冒険ファンタジー!

シリーズ物第一弾、全26話。男向け魔法少女物

■TVアニメ
スレイヤーズ     ←ここ
スレイヤーズNEXT
スレイヤーズTRY
スレイヤーズREVOLUTION
スレイヤーズEVOLUTION-R
■劇場版
スレイヤーズ(劇場版)
スレイヤーズRETURN
スレイヤーズぐれえと
スレイヤーズごぅじゃす
スレイヤーズぷれみあむ
■OVA
スレイヤーズすぺしゃる
スレイヤーズえくせれんと


当時メッチャはまっていましたよこのアニメ。
好きな声優が出ていたのには今更ながらに驚いた。林原めぐみとか緑川光とか石田彰とか…
一昨日からニコ生で一挙放送やっていますよね!見ていない人必見いますぐにニコ生行って来るべきだ!

暴れるモンスターあれば、とことんぶちのめし。
輝くお宝あれば無理やり独り占め。
大胆不敵!電光石火!勝利は私のためにある!

主題歌
オープニングテーマ「Get along」
歌 - 林原めぐみ・奥井雅美、作詞 - 有森聡美、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 大平勉
エンディングテーマ「KUJIKENAIKARA!」
歌 - 林原めぐみ・奥井雅美、作詞 - 有森聡美、作曲 - 奥井雅美、編曲 - 矢吹俊郎

どっちも最高に好きでした。いやぁもう音楽聞いただけで懐かしさのあまり涙が出てきますよ。゚(゚´Д`゚)゚。


当時何度も何度も繰り返し見て覚えた黒魔法↓
「黄昏よりも暗き存在(もの)、血の流れよりも赤き存在(もの)
時間(とき)の流れに埋もれし偉大なる汝の名において、
我ここに闇に誓わん、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを
ドラグスレーーーーーーーーーーーーーーーーイヴ!!!」

いやぁもう本当にハマりましたよハマリまくってましたよ。
ドラゴンボールよりハマってたかもしれない位ハマってましたよ。
いい歳して呪文詠唱したら魔法が出せるんじゃないかと思っていたりいなかったりw
一々魔法の詠唱の言葉が中二病心に火を付けたんでしょうねぇ。片っ端から魔法の詠唱覚えていましたよ。
友人とどっちが覚えられるか的な競いあいになっていたっけ。


魔法少女モノと聞くとプリキュアとかセーラームーンが思い浮かぶと思いますが、このアニメはRPG的な感じですね。
FFとかドラクエみたいな。なので完全に男向けなアニメです。
カッコイイ魔法を使ったり、剣士や白魔道士やら等が仲間になっていき、ドラゴンを倒したり怪物を倒したり街を守ったり、世界を救ったりともうまさに王道のRPGみたいな感じです。

このアニメの面白いところは単純にカッコイイ話だけではないのです。ギャグ要素満載ですっとぼけた話が中心なので実に気軽に見れる面白い作りになっています。が、それでいてカッコイイ所はキッチリしめるというこの抜群の切り替えの良さ!
昨今のアニメは見習うべきだ。

もうねぇシリーズ物どんだけ出ているんだって位超長編アニメなんですが、実に面白い。個人的にはドラゴンボールより好きだったりしますね。思い出補正があるのかも…やっぱりDBの方が好きかも…w
これ以上に面白いRPG系冒険ファンタジーものって現代だと無いんじゃないかと。伝勇伝はかなり面白かったが続編出なかったのが凄く残念。あれが続いていれば個人的にこのアニメを超えていたかもしれない。

もしアニメを見てハマった人がいれば全シリーズ見て欲しいです。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 17

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

勉強もせずに魔法の詠唱憶えたなぁ

ファンタジーを身近に感じる作品


魔法、剣、ドラゴン、魔族など
こてこてのファンタジーなんですが、
ずーっとシリアスタッチのアニメってわけではありません。

登場人物のキャラの個性が強く、
ボケ・ツッコミのドタバタ珍道中。

しかし本筋のストーリーや世界観が
すごくしっかりしています。


基本、主人公はもともと強くて有名(悪名)ですので
RPG的な成長要素は若干薄いですが、
それでもピンチになる展開が待っています。


おもしろいアニメの多かった時代の作品ですが、
その中でも頭ひとつ抜きん出た評価があった為か(?)
第2期、3期、映画化など、当時はけっこうなスピードで
展開していきました。


ついでにドラマCD等も良く出来ているので
機会があれば是非っ!

魔法の詠唱がカッコ良くて、よく暗記したもんです。

学生時代、難しい数学の公式を
「大人になって使うことあるんですか?」
と、さも大人から一本取った感じで言い放ち
“勉強しても意味が無い運動”を闊歩していましたが、
確実に社会に出て黒魔法の詠唱の方が
役に立ちませんでした。

でも憶えちゃうんだなぁ・・・好きなもんは。


ファンタジーものって、類似作品を続けては
観れないですけど、しばらく間が空くと
また観たくなっちゃうんですよねぇ

一味違ったファンタジーをお求めの方、いかがでしょう

投稿 : 2024/05/25
♥ : 5
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