ペンギンおすすめアニメランキング 14

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93.4 1 ペンギンアニメランキング1位
宇宙よりも遠い場所(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (2766)
9625人が棚に入れました
いつだってボクらの一歩は好奇心から始まった。
見たことのない風景を、
聞いたことのない音を、
嗅いだことのない香りを、
触れたことのない質感を、
味わったことのない食物を、
そして感じたことのない胸の高鳴りを、
いつの間にか忘れてしまった欠片を、
置き去りにしてきた感動を拾い集める旅。
そこにたどり着いたとき、
ボクたちは何を思うのだろう。
吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度、
荒れる海原を超えた先にある原生地域。
地球の天辺にある文明を遠く離れた遥か南の果て。
これは《南極》[宇宙よりも遠い場所]に向かう
4人の女の子たちの旅の物語。
ボクらは彼女たちを通して、
明日を生きるキラメキを思い出す。

声優・キャラクター
水瀬いのり、花澤香菜、井口裕香、早見沙織、能登麻美子、日笠陽子、Lynn、金元寿子、本渡楓、大原さやか
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

見たことのない風景を見るために…

この物語は、4人の女の子が「宇宙よりも遠い場所」に行く物語。

彼女たちは旅に出る。見たことのない風景を見るために…
怖いけど、やめちゃいたいけど、意味のないことかもしれないけど、
でも…この旅が終わるころには、彼女たちはきっと成長しているでしょう。

この物語の特徴として、主人公の玉木まり(キマリ)のたくさんの心の声が、あたかもナレーターのような話し方で、ゆっくりと力強く表現されています。
その言葉が心に響きます。その響きが感動を呼びます。

そして、挿入歌の『ハルカトオク』が心地よく物語を彩ります。
主張しすぎず、控えめな音量で「あくまでも主役は物語だよ」と、示唆するように…

だから、まるで心地よい音楽を聴いているように、多くの人がこの物語に引き寄せられたのではないでしょうか?
{netabare}
第一話 青春しゃくまんえん
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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キマリは、ごく普通の高校二年生。
やりたいことがあるのに、ぎりぎりになるといつも怖くなり、結局何もできない。
そんな情けない自分を変えたいとキマリは願っていました。
でも、自分の性格を変えることは、なかなかできません。

ある日、偶然キマリは小淵沢報瀬(こぶちざわ しらせ)が落とした百万円を拾います。
その百万円はしらせが南極に行くためにアルバイトをして貯めたお金でした。
百万円をしらせに返す際、しらせから南極の素晴らしさを知らされます。

しらせの母が書いた南極の本には、水平線を転がる太陽、夜空に花のように美しく咲き誇るオーロラなど、キマリがまだ見たことのない風景が写っていました。

「しらせと一緒に南極に行きたい。」キマリの思いは膨らみます。
「でも、怖い。すごーく怖い。」それも事実です。キマリは悩みます。
でも、このままだと、今までと同じで何も変わらない。それは嫌だ。
「今度こそ情けない自分を変えよう。」そう決意して、キマリはしらせと一緒に、砕氷艦しらせの下見に広島まで行きます。

彼女は勇気を振り絞り、今、一歩を踏み出しました。 
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感想
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キマリの友達の高橋めぐみちゃんがすごく良い感じ。
彼女はいつも、どんなことがあってもキマリを応援する。背中を押してくれる。そして情けないキマリを叱ってくれる。
こんな友達がいるキマリは幸せだと思う。

そしてしらせの母親は、どんな思いで子供に報瀬(しらせ)と名付けたのでしょうか。
南極観測隊が乗船する砕氷艦と同じ名前。
きっとしらせの母親は、娘も南極を好きになるよう願っていたのでしょうね。(^_^)
   {/netabare}

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第二話 歌舞伎町フリーマントル
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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フリーマントルはオーストラリアにある港町の名前。
砕氷艦しらせへ観測隊が乗船する場所です。
そこに行く旅費を稼ぐために、キマリはコンビニでバイトします。
そのバイト先で働いていた三宅 日向(みやけ ひなた)と意気投合し、ひなたも南極に行く仲間に加わります。
しらせとキマリとひなたは、砕氷艦に乗り込むための行動を新宿の歌舞伎町で起こしますが、あまりにもずさんな作戦のために、もろくも失敗します。
しかも、以前も観測隊員の人から南極行きをしらせが断られていた経緯を、キマリやひなたは知ります。
   {/netabare}
感想
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ひなたはとっても明るい女の子。だけどその明るさは、何か無理をして明るくふるまっているような気がします。

学校に行かずバイトをしている16歳の女の子。
きっと何かの事情があるのでしょう。
同じ年頃の人たちが高校へ通うのを仕事場で見ながら、彼女はどんな思いをしているのでしょうか?
苦しいことや悔しいことが、きっとあるに違いありません。
私にはそう思えます。

だから、ひなたはキマリと出会えて良かった。そう思いたいです。
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第三話 フォローバックが止まらない
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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しらせたちのもとへ白石結月(しらいしゆづき)がやってきます。
結月は南極行きが決まっている女性芸能人でした。
そして、「私の代わりに南極へ行ってほしい」と、しらせへ頼みます。
結月が南極に行きたくない理由は、友達がいないためでした。

結月の母親から結月を説得するようにキマリ達は頼まれます。
だが、結月の行きたくない理由を知ったキマリたちは、
結月の意思を尊重して、決して無理強いをしません。
それどころか、結月が寂しくならないように気を使います。

その優しさに結月は大泣きしてしまい、キマリたち3人と一緒ならば南極へ行くと決断します。
   {/netabare}
感想
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今回はとても笑い、とても暖かい気持ちになりました。
孤高の少女しらせのおバカなところが十分に味わえただけでなく、
結月の心の叫び、ひなたの社会人としての立派さ、キマリの優しさが心に染み入ります。

結月は芸能活動が忙しく、今まで友達ができなかった女の子。
多くの人は芸能人に憧れ、芸能人をうらやましがるでしょう。
でも、芸能人である結月は、人気よりも友達をつくりたいと願ってました。

どんな人にでも悩みはあるのです。
目に映る情報だけで人をうらやましがるのは、やめた方が良いですね。


結月は、友達ってどんなものかがわからない女の子。
だけど、キマリたちを見ていると、結月の心が和みます。
そして、キマリたちと一緒の時間を過ごしたいと思うようになります。

友達や恋人って、そんなものだと思います。
一緒の時間を過ごしたい。単純なことですが、それが最も大切なことです。

顔が綺麗とかカッコいいとかは、最初のうちだけです。
付き合っていれば、そんなのは、どうでもよくなりますよ。
   {/netabare}
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第四話 四匹のイモムシ
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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キマリたちが夏季訓練のため、山で合宿します。

学校のみんなは、まだキマリたちが南極に行くのを知らないので、キマリたちの行動をあざ笑います。
多くの人たちは、相変わらずしらせやキマリの行動を『無駄なこと』だと感じています。

「笑いたい人には笑わせとけばいい。その代わり、南極に着いてから言うの。
『ざまーみろ、ざまーみろ、ざまーみろ』って…」
それがしらせの考えでした。

四人は真面目に訓練します。
それは、学校では決して教わらない、南極で生き抜くための訓練でした。
速さを競うわけでもなく、時間を競うわけでもない。
自分たちがいる位置を正確に導き出す訓練でした。
   {/netabare}
感想
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自分のいる場所を正確に把握することは、人生においてとても大切なことです。
例えば、勉強の際、どの分野のどのレベルの問題で自分が躓いているのか。
仕事の際は、自分の立ち位置がどこで、どの問題に直面しているのか。
を正確に把握しないと、対応方法が違ってきます。

ゴールは見えているのだけど、自分の居場所がわからない…。
そうならないように頑張りましょう。

四人の実施訓練は山でのテント生活です。
まわりには灯が全くないため、夜空が綺麗です。
満点の星空に天の川。都会では決して見ることのできない光景です。
そして、山での日の出の瞬間、それは最も美しい光景でした。
   {/netabare}
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第五話 Dear my friend
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あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリたちが南極に行くのを、全校の生徒が知ることになります。
しらせやキマリを見る皆の目が変わってきます。
その中で唯一、キマリの親友の高橋めぐみは、複雑な心境でした。

キマリと一緒にいると、めぐみはお姉ちゃんになったような気がして嬉しかった。
だけど、キマリは一人で前に進みだした。
今までのおどおどした態度も、今のキマリには見られない。
それが寂しかった。それが悔しかった。無性に腹が立った。

やっかみだった。
自分で自分を情けなく感じていた。
だからめぐみは、自分の愚かな行為を正直に告白して謝り、キマリに絶交宣言をします。

そんなめぐみに対して、キマリは温かい言葉をかけます。
   {/netabare}
感想
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今回はめぐみの気持ちが心に響きました。

キマリがいつも頼りにしている大親友のめぐみ。
どこから見ても欠点など見当たらないめぐみでしたが、
そんなめぐみも、普通の少女でした。

めぐみが涙を流しながら告白した内容は、忘れられません。
     {netabare}
最初キマリが南極に行くって言った時、なんでこんなに腹が立つんだと思った。
昔からキマリが何かするときは、私に絶対相談してたのにって…
昨日、キマリに言われて、やっと気づいた。
くっついて歩いているのはキマリじゃなくて私なんだって…
キマリに頼られて、相談されて、あきれて面倒見るようなふりして、偉そうな態度とって…
そうしていないと、何もなかったんだよ。私には…
自分に何もなかったから、キマリにも何にも持たせたくなかったんだ。

だめなのはキマリじゃない。私なんだ
ここじゃないところに向かわなければならないのは、私なんだよ。
     {/netabare}
こんなにも悩んだめぐみは、これからもキマリの大切な友達でい続けるでしょう。

そして、このシーンで使用された挿入歌が sayaが歌う「またね」
陰気で寂しい歌です。
通常であれば、こんな寂しい歌は多くの人が敬遠します。
でも、この歌があるからこそ、このシーンが感動を呼ぶのです。
多数の方が、このシーンで涙を流されたのではないでしょうか。
私は、このシーンだけで既に6回も見ました。

   {/netabare}
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第六話 ようこそドリアンショーへ
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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キマリたちは日本を出ます。
最初の宿泊地はシンガポール。アジアにおける海の交差点です。
シンガポールはいつの間にか、アジアにおける空の交差点にもなっています。

結月はいつの間にかひなたから「ゆず」と呼ばれるようになりました。
愛称で呼ぶのは友達だから。結月はそう呼ばれるのがとても嬉しそうです。

ところが、ここでひなたがパスポートを失くします。
外国でパスポートを失くしたら、旅行どころではありません。
何をしても楽しめません。おそらくひなたもそうだったはずです。

みんなは、パスポートを失くしたひなたに気を使い、優しくします。
でも、パスポートが再発行されるまで滞在すると、航空券が使えなくなる。
それは、南極へ行く船に乗れなくなることを意味しています。

みんなに迷惑をかけたくないので、3人で先に行くようにとひなたが告げます。
ひなたは南極に行くのを諦めます。

そんなひなたに対して、しらせは意地を貫き、ある行動に出ます。
今まで苦労して貯めた百万円を使って航空券を買います。
それは、しらせの信念でした。
   {/netabare}
感想
  {netabare}
ここではしらせの成長を見ることができます。
孤高の少女しらせが、いつの間にか仲間を大切にし、それが最も大切なことだと言い切るようになりました。

しらせがひなたに言い切った言葉が痛快です。
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意地になって何が悪いの。
私はそうやって生きてきた。
意地張ってバカにされて、嫌な思いして、それでも意地張ってきた。
間違ってないから。

気を使うなって言うならはっきり言う。
気にするなって言われて、気にしないバカにはなりたくない。
先に行けって言われて、先に行く白状にはなりたくない。
四人で行くって言ったのに、あっさり諦める根性無しにはなりたくない。
四人で行くの。この四人で。それが最優先だから。
      {/netabare}
ここまで大切に思われたひなたは、とても幸せを感じたことでしょう。
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第七話 宇宙を見る船
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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今回はしらせのお母さんの話が、いたるところに出てきます。

キマリたちは乗船します。
船の中はあわただしく、人員が不足しているようです。
しらせのお母さんが亡くなったのが原因で、3年間南極への観測は延期され、スポンサーも少なくなった。
予算削減のため、みんなが作業を多くこなしているようです。

しらせが船室のベッドで横になったとき、天井には蓄光塗料で星々が描かれていました。
これはきっとしらせのお母さんが描いたのだろう。みんながそう言います。そしてしらせもそう信じます。
かつて母が寝泊まりしていた場所で寝る。これはしらせにとって感無量でした。

そして、観測隊の南極での最終目的をしらせたちは知ります。
民間として南極に天文台をつくる。
10年かかろうが20年かかろうが構わない 南極でまだ知られていない星を見つける。
それが隊長の藤堂吟(とうどうぎん)、副隊長の前川かなえ、そしてしらせのお母さんである小淵沢貴子の目標でした。
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感想
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結月はプロのリポーターです。それに対してしらせはポンコツリポーター。
でも、ひなたのファインプレーで、しらせは度胸をつけます。
「皆さん一緒に南極に行きましょう!」と叫び、拳を高々と振り上げます。
たったそれだけのことですが、赤面症のしらせにとっては大きな一歩でした。
それはとても素晴らしいことです。
授業では決して教わらないことでした。

これからもしらせは仲間に助けられて成長してゆくでしょう。


そして観測隊の最終目的、「南極で誰も知らない星を見つける」
とてもステキです。
こうやって地道に頑張っている人たちのおかげで、今の科学技術が出来上がっているのですね(^_^)
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第八話 吠えて、狂って、絶叫して
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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キマリたちの乗った船が出港します。
キマリたちは元気いっぱいで乗組員のリポートをします。
しらせは少しづつリポートの仕事に慣れてきました。

でも、南極に近づくにつれて、波は荒くなり船の揺れも大きくなります。
寝ている最中に体が宙を浮くこともあります。
それほど激しい揺れなのです。
キマリたちは船酔いしてグロッキーになります。

食べる元気もない。運動する元気もない。
このままだと、南極に着いても役に立つ自信が全くない。

でも、自分たちが選んだ旅だから。
ここに来ると決めたのは自分だから。
だから頑張れる。

キマリたちは体力をつけるために、何度吐き気がしてゲロを吐こうが、
頑張って食事します。頑張って運動して少しずつ体力をつけます。

そして、久しぶりに晴れた日。甲板から遥か彼方の水平線を見ると、流氷が浮かんでいました。

キマリたちは南極の入り口に到着したのです。
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感想
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今回は何か大きな出来事があるわけでもないのに、不思議と感動します。
キマリの声が、静かに、力強く、胸に響きます。

結月が船酔いで寝込んで落ち込んだとき、
しらせは、「頑張るしかないでしょう。ほかに選択肢なんてないから」と言い、結月を励まします。

それに対してキマリは、「そうじゃないよ。選択肢はずっとあったよ。でも選んだんだよ。ここを。選んだんだよ、自分で」と言います。
このときのキマリの言葉は、結月やひなたやしらせ、そしてキマリ自身をも、力強く励ましたようです。

さらに船の揺れでみんなが一斉に転んだときでも、キマリは「楽しい」と言い放ちます。
このときのキマリは未来を見すえていました。
この旅が終わったとき、今日の苦しかった出来事は、きっと楽しい思い出に変わっているはず…。そうキマリは確信しています。

実に素晴らしい考え方です。
こんなキマリの考え方ならば、どんな困難にでも打ち勝つことができるでしょう。


そして、キマリの心の声が語る南氷洋の景色が感動します。
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雲もなく、鳥の姿もなく、視界全てが一面の青。
どんなに目をこらしても、見渡す限りの水平線。

確かに船の音は聞こえているはずなのに…
その圧倒的な景色が、音を消していた。
そこにあるのは、宇宙を思わせる無音の世界

そのとき、確信した。
この向こうに、本当にあるんだ。南極が…
       {/netabare}
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第九話 南極恋物語
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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今回は、隊長である藤堂吟としらせとの過去を垣間見ることができます。

吟としらせとは10年前からの知り合いです。
そして、不思議と二人は、お互い口下手で、性格が似ています。

そして吟は、しらせが自分を憎んでいると思っている。母親の捜索を打ち切った自分を許していないと思っていました。
でも、それは誤解でした。しらせは吟を憎んではいません。
南極観測には危険があることを、しらせは母から何度も聞かされていました。


やがてキマリたちの乗った砕氷船が、南極大陸の間近までやって来ます。
氷にぶつかり、氷を砕き、少しずつ進んでゆきます。
何度も何度も挑戦して、ほんのわずかずつ前進します。

そしてキマリたちは、ついに南極大陸に上陸しました。
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感想
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母親が亡くなった後も、しらせは母親が生きているときと同じ生活をしています。
しらせは今でも母親へメールを送っています。
決して届くはずのないメールだとわかっていながら、送り続けています。

そんな自分を変えなければ…と、しらせは感じていました。
だからしらせは、南極に行って自分を変えたかったのです。


南極大陸に初めて上陸する際、キマリたちはしらせを最初に上陸させようと気配りします。
それに対してしらせは、四人で手をつなぎ、同時に上陸するように提案しました。

その出来事だけでも、しらせが少しずつ変わってきている、少しずつ成長しているのがわかります。
この旅は、四人を確実に成長させています。


ただ、最後が良くなかった。
南極大陸上陸してのしらせの第一声が「ざまーみろ!」。これは正直冷めました。
どうしても言いたかったら心の中で言えばいい。口に出した途端、人間が小さく見えてしまいます。

しらせがどんなに口下手でも、ここは三人に「ありがとう。キマリとひなたと結月がいてくれたから南極に来ることができた。」と言ってほしかった。
せっかく四人で手をつないで上陸したのに、感動が覚めてしまいました。

そして、船のみんなが吟の掛け声で「ざまーみろ」と一斉にいうシーン。
これはあり得ません。こんなことを言ったらスポンサーは皆、降りてしまいます。
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第十話 パーシャル友情
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あらすじ(私の思いが含まれています)
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キマリたちは昭和基地に着きました。

結月は南極から帰った後のことを心配し始めます。
そのときは今までどおり皆と会えないことに不安を感じます。
だから友達契約書をつくり、キマリたちにサインしてほしいと頼みます。

こんな契約書には意味がないというしらせ。 
そのとき、キマリが泣きながら、
「ごめんね。ごめん。わかんないんだよね。わかないんだもんね。」
と言って、結月を抱きしめます。

なぜキマリが泣いているのか…。
結月には、それがわかりません。逆に怒っていると勘違いします。

後で結月に対して三人が、友達ってどんなものかをそれぞれ説明します。
そして結月は、ようやく友達の意味を理解します。

そして結月は三人からバースディケーキをプレゼントされて、誕生日を祝ってもらいます。
結月にとって友達から誕生日を祝ってもらうのは、生まれて初めてのことです。
嬉しくて、嬉しくて…。結月は、またしても大泣きしてしまいます。
 {/netabare}
感想
  {netabare}
友達ってどんなものかを説明するのは、簡単なようで難しいですよね。
三人の説明は、それぞれの個性を感じます。

ひなたの説明:{netabare}
ゆずがキマリのこと好きだとする。
そのときキマリが「言葉じゃわからないので書いてくれ」といわれたら嫌だろう? {/netabare}

ひなたの説明を聞き、確かにそうだと結月は納得しますが、まだキマリが泣いた理由がわかりません。

しらせの説明:{netabare}
友達とは言葉じゃない。形も言葉も何もない。
いつ消えても誰も責任を負ったりしない。
だから自由で、だから一緒にいられると思う。 {/netabare}

しらせの説明は正論です。確かにそうだと結月は理解しますが、心はまだモヤモヤしています。

キマリの説明:{netabare}
キマリはめぐみとのラインのやり取りを見せながら説明します。

既読サインのタイミングで、今寝てたんだなーとか、今学校なんだなーとか、返事しようかと迷ったのかなーとか…。
わかるんだよー。そのときどんな顔してるかも…。変だよね?
でも、私にとって友達って、多分そんな感じ。
全然はっきりしていないけど、多分そんな感じ。 {/netabare}

キマリの説明はとりとめもないことですが、不思議と今の結月にはしっくり来たようです。

結月はキマリが泣いた理由がわかったようです。自分のために泣いてくれたことがわかったようです。
キマリは友達思いのとても優しい女の子です。

そして、生まれて初めて誕生日を祝ってもらったこと。
誕生日を祝ってもらうのは誰にとっても嬉しいことです。

今日は結月にとって感慨深い一日でした。そして嬉しい一日でした。
だって三人が結月のために多くの時間を使ってくれたのです。

結月は今日のこの日を一生忘れないでしょう。
 {/netabare}
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第十一話 ドラム缶でぶっ飛ばせ!
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
三宅ひなたが高校の頃に所属していた陸上部の友達が、南極との中継に参加していました。
だが、三宅ひなたには苦い思い出しかありません。
テスト中継のとき、ひなたは足がつったふりをして彼女らとの会話を避けます。
そして外に飛び出して、雪山にパンチやキックを浴びせます。ストレスを発散します。
過去によほど嫌なことがあったのでしょう。

そんなひなたの様子を見たしらせは、ひなたを心配します。
何も話してくれないひなたの力になりたいと思います。


高校の頃、ひなたは陸上部に所属しており、先輩よりも良い記録を出して代表選手に選ばれました。
同級生の友達は、力を出しきらないとかえって先輩に失礼だと言って、ひなたを褒めたのですが…、
いざ、先輩の前では自分の主張を述べることなく、ひなたを裏切ります。
それを知ったひなたは、部で孤立します。
そして、何もかもが嫌になり、陸上部を退部して高校も中退しました。


高校のときの友達は、あのときひなたを守ってあげることができなかったことを悔いていました。
だから、ひなたにお詫びのメールを送り、テスト中継に参加したのです。

だけど、ひなたは過去を思い出したくなかった。もうかかわりたくなかった。

しらせは考えます。
自分がひなたと同じ立場だったらどうだろう? もう取り返しつかないのに平気で謝ってきて…と…。

そんなしらせにひなたは感謝します。
「心配してくれてありがとう。南極に連れてきてくれてありがとう。」と、自分の気持ちを素直に述べます。


中継の本番直前に、「許したら楽になるかな?」と、ひなたはしらせに相談します。
「だけど許して、ホッとするあいつらの顔を見ると腹が立つ」とも、ひなたは言います。
本心は「ふざけるな! いまさら」と、言いたいのです。

人間が小さいと自分自身恥じています。でも、まだどうすることもできません。
そんなひなたの心を知ったしらせは、ある行動に出ます。
   {/netabare}
感想
   {netabare}
人間誰でも思い出したくない嫌なことの一つや二つはあります。
心に思った正しい解決方法と、自分のふるまいとにギャップを感じることが、やはりあります。
人間は弱い生き物です。

今回は、感動したことと嫌だったことがありました。

■感動したこと
しらせは、いつも友達を大切にするようになりました。
以前の孤立したしらせの姿はどこにもありません。
しらせは、いつもひなたを守っています。
そんなしらせを、ひなたは全面的に信頼しています。

■嫌だったこと
しらせがひなたの心を代弁して、陸上部の人たちに語ったこと
      {netabare}
三宅ひなたにかかわらないでいただけますか。
あなたたちはひなたが学校をやめて、辛くて、苦しくて、貴方たちのことを恨んでいると思ったかもしれない。
毎日、部活のことを思い出して泣いていると思ってたかもしれない。
けど、けど…、
(けど、そんなことないから。
ひなたちゃんは今、私たちと最高に楽しくて超充実した、そこにいたら絶対にできないような旅をしているの。)
ひなたは、もうとっくに前を向いて、とっくに歩き出しているから。私たちと一緒に踏み出しているから。

あなたたちは、そのままモヤモヤした気持ちをひきずって生きていきなよ。
人を傷つけて苦しめたんだよ。そのくらい抱えて生きていきなよ。
それが人を傷つけた代償だよ。私の友達を傷つけた代償だよ。

いまさら何よ、ざけんなよ。
       {/netabare}
確かに、今のひなたは、まだ当時の仲間を許していません。
でも、それは時が解決してくれることを、しらせもひなたも知りません。
あんな厳しい言い方でなく、
「もうしばらく、ひなたをそっとしてあげてほしい。もうしばらく会わないでほしい。いつかきっとあなたたちの気持ちが伝わるから…」
と、言ってほしかった。

人間は、誰しも過ちを犯すものです。
しかも、怖い先輩たちに逆らって自分の意見をはっきり述べきれる勇気ある下級生など、ほんのわずかしかいません。
彼女らは、その場の体裁を整えるために言ったにすぎず、ひなたの前で酷いことを言ったわけではないのです。
しかも、ひなたを孤立させたことを彼女らは悔いており、謝っています。

許すという行為は、非常に大切なものです。
それができないと、友達はどんどん少なくなっていきます。


会社勤めをすると、上司や取引先のお客様から理不尽なことをいろいろと言われます。
殴ってやりたいと思うことも、たまにはあります。
でも、そのたびに怒っていたのでは、家族を養えません。
聞き流すという技術や、謝っている人を許すという技術は、生きていくうえで大切なものです。

ついでにもう一つ。
しらせが言った「いまさら何よ、ざけんなよ。」はNGワードです。
普通だったら即、担当業務から外される行為です。

なぜならば、これはしらせと陸上部の女の子たちとの会話ではなく、
日本へのテレビ放送をするための作業です。重要な仕事です。
何も知らない人がしらせの言葉を聞き、嫌な思いをしたと苦情を述べたら、スポンサーは間違いなく減り、南極観測ができなくなります。

仕事で南極に来たのだから、個人の意見と仕事での話し方とは区別しなければなりません。
 {/netabare}
{/netabare}

第十二話 宇宙よりも遠い場所
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
観測所へ一緒に行かないかと、しらせ達は誘われます。
観測所は、しらせのお母さんが亡くなった場所。
キマリたちは喜びますが、しらせは迷います。ためらいます。

南極まで来た目的を、しらせはわかっています。
それは、母が亡くなったことを胸に刻むため。
未だに母へメールを送り続けている自分を変えるために、ここに来ました。

でも、そこへ行って、もし何も変わらなかったら…。
そう思うと、しらせは、ためらいます。

でも、キマリたちから励まされて、隊長から励まされて、勇気を出して行くことを決意します。

基地から遠く離れた山の上にある観測所。
そこへ行く途中で、ブリザードが吹き荒れます。
ロープを手放すと瞬く間に遭難する自然の非情さ。
「母が亡くなったときも、こんなブリザードが吹き荒れていたのか…」と、しらせは思います。

その夜、母が間近にいるような気がして、しらせは寝付けません。
そんなときに、キマリが「連れて来てくれて、ありがとう」と、しらせに感謝します。

それを聞いて、しらせは母に最後のメールを送ります。

そして、ついに、雪上車は観測所に着きます。
この観測所は、やがて『小淵沢天文台』になります。
しらせの母の苗字がついた天文台になるのです。

ここでキマリたちは、しらせの母の遺品を探します。しらせのために思い出になるものを懸命に探すのです。

そんなみんなの行動に申し訳なさを感じたしらせは、ここに来れただけで十分だと言います。
しかし、キマリは「そんなの良くない!」と言い放ち、探し続けます。
ひなたも結月も、懸命に探し続けます。

そして、ついに、しらせの母が使用していたノートパソコンを見つけました。
   {/netabare}
感想
   {netabare}
この回は、間違いなくしらせが主人公でした。
とても感動する内容です。
何度も何度も見直したくなる、そんな話でした。

しらせが母へ送った最後のメール。
それは、しらせの成長を表していました。
そして、母への思いの深さを表していました。
     {netabare}
Dear お母さん
友達ができました。
ずっと一人で良いと思っていた私に、友達ができました。
ちょっぴり変で、ちょっぴり面倒で、ちょっぴりダメな人たちだけど…
一緒に南極まで旅してくれる友達が…
ケンカしたり、泣いたり、困ったりして 
それでもお母さんのいたこの場所に、こんな遠くまで一緒に旅してくれました。
私は、みんなが一緒だったから、ここまで来れました。

おかあさん。
そこから何が見えますか?
お母さんが見たのと同じ景色が、私にも見えますか?
もうすぐ着きます。
お母さんがいる その場所に。
     {/netabare}

そして、しらせの母親が使っていたノートパソコン。
ログインパスワードは、しらせの誕生日。11月01日でした。
それだけでしらせは母から愛されていることを感じたはずです。

ログインすると、しらせからのメールが次々と受信されます。
その数は、やがて1000通を超えました。
こんなにたくさん、こんなに長い期間、しらせは母にメールを送り続けていたのです。
おそらく、毎日メールを送り続けていたようです。
しらせは、母が大好きで大好きで、母が亡くなったことなんて信じたくなかったのかもしれません。

でも、このときしらせは、母が亡くなったことをはっきりと認識し、声を上げて泣きだします。
「お母さん、お母さん…」
もう二度と会えない最愛の人を呼び続けて泣くのです。
母の葬式のときにも泣かなかったしらせが、今、ここで初めて泣くのです。

部屋の外では、キマリたちが声を出すのを必死にこらえて泣いていました。
しらせは、本当に良い友達ができました。
 {/netabare}
{/netabare}

第十三話 きっとまた旅に出る
{netabare}
あらすじ(私の思いが含まれています)
  {netabare}
キマリたちは、南極での仕事に慣れてきたようです。
帰るまであと3日となったとき、まだオーロラを見ていないことに気づきます。
でも今は白夜、夜が来ないのでオーロラは見ることができません。
夜が来る季節までいたら高校を留年することになります。

そこでキマリは、また四人で旅をしようと呼びかけます。
結月はもちろん大賛成です。ひなたも賛成してくれました。
しらせは、もう一度南極へ来たいと思っていたので、もちろん賛成です。
キマリはいつの間にか、しらせに全く遠慮なく、対等に話せる仲になっていました。

南極を離れる日、しらせは母のノートパソコンを隊長の吟に渡します。
いつの間にか、しらせと吟は仲が良くなっていました。

南極を離れたその夜、久しぶりに見た夜空に、なんとオーロラが姿を見せます。
皆で船の甲板にあおむけになり、手をつなぎながらオーロラを見上げます。

そのとき南極では隊長の吟が、ノートパソコンに未送信のメールがあることに気づきます。貴子から娘のしらせへ送ろうとしていたメールでした。

しらせは母親からの最後のメールを受け取るのです。
   {/netabare}
感想
   {netabare}
この旅で一番成長したのは、しらせでしょう。
第一話でのしらせと今のしらせとでは、雲泥の差です。
友達なんていらないと言い切っていたあの頃のしらせが嘘のようです。

しらせは、キマリたちに出会えて本当に良かったと思います。

それとは逆に、ひなたはみんなの中で一番成長が感じられませんでした。
もちろん、ひなたが最初から最も良識ある行動をしていたため、そう感じる部分も多いのですが…、
日本に帰ったら、陸上部の友達と仲直りしてほしい。そう願わずにはいられません。

結月は、キマリたちと出会えて本当に良かったと感じています。
彼女がこれからも芸能活動を続けていくのであれば、この数ヶ月間の出来事は、一生の宝物として心の中に残るでしょう。
その宝物は、決して奪われることも無くなることもありません。
いつまでも素敵な思い出として、心の本棚に大切に保管されるでしょう。

そしてキマリ。
キマリはしらせの両頬を引っ張ることができるほど強くなりました。
そして三人は、キマリのことが大好きで大好きでしかたありません。
だってキマリは誰よりも優しく、友達のために泣くことができるお人よしです。

キマリがみんなに言った言葉
「一緒にいられなくても一緒にいられる。だってもう、私たちは私たちだもん。」
キマリを知らない人だと、全くの意味不明な言葉にしか聞こえません。
でも、キマリと親しい人が聞くと、とても感動を呼ぶ言葉に聞こえてしまいます。

キマリは説明が上手なわけでも洞察力が鋭いわけでもないのに、不思議と、相手を説得するのに長けています。
それは、キマリの心がとても美しいから、そうさせているのでしょうね。
 {/netabare}
{/netabare}

実生活で必ず役に立つお話
{netabare}
第一話:
・現金は持ち歩かず、預金しましょう。(^_^)
・新幹線に乗る10分前にはコンビニで弁当とお茶を買っておきましょう。
 安く旅をするための基本です。ヾ(・ω・*)
・新幹線の中で富士山の写真を撮る際は、窓際の人に素直にお願いしましょう。(。>人<。)

第二話:
・16歳の女の子が歌舞伎町を夜歩くのはやめた方が良いです。
 特に地方から初めて来た人は、目の動きや歩き方や挙動で、すぐに初めてだとわかります。だから絶好の標的にされます。
 アニメの中では楽しそうですが、現実はアニメとは違います。

第三話:
・人を説得する際は、まずは相手の話を十分に聞いてあげましょう。
 口は一つしかないけど、耳は二つあります。
 自分が話す2倍の量を聞けるように、神様が人間をつくったようです。

第四話:
・北極星のように有名ではありませんが、南極星もあります。
 南極星は北極星ほど明るくはありません。
 それに地球の歳差運動により天の南極が移動するため、
 南極星の役割を果たす星は変わっていき、約25,800年で一巡します。

第五話:
・言葉は力です。人を感動させることもできれば、
 人を怒らせることもできますし、人を悲しませることもできます。
 言葉で人を喜ばせ、感動させることができたら…世界が変わるでしょう。

第六話:
・パスポートは必ずセイフティボックスに預けましょう。
 パスポートを失くしたら、楽しいはずの旅が辛い旅に急変しますよ。
・ドリアンは美味しいですよ。
 風土や慣習の違いで食べ物が口に合わないことは確かにあります。
 例えば納豆は、一部の西洋人には腐った食べ物のように感じられます。
 だから自分の口に合わないものを悪く言うのはやめた方が良いです。

第七話:
・蓄光塗料とは、光を蓄えて発光する塗料のことです。
 蓄えた光のエネルギーが切れると光らなくなります。
 昔の夜光塗料には放射性物質が使用されていました。
 それだと危険ということで、今ではほとんど蓄光塗料に変わっています。

第八話:
・船が激しく揺れる夜は甲板に出てはいけません。アニメなので無事でしたが、
 これが現実ならば、四人とも波に攫われて水死していたでしょう。

第九話:
・南極には2020年時点で65の観測基地がありますが、うち17は南半球の国の基地です。
 南半球の国々は早くから観測基地を建てていました。
 その後、第二次世界大戦で勝利した国々が基地を建て始めました。
 そして日本が基地を立てたのは1957年です。
 その後、各国が基地を立てるようになりました。
 温暖化の影響で基地を建て易くなったので、今後は争いの火種になるかもしれません。

第十話:
・南極観測隊は一年分のゴミを焼却して持って帰ってるそうです。
 自然保護活動のために陰で随分と努力されているのですね!

第十一話:
・南極にも人工衛星の目印を設置する箇所はたくさんあります。
 ここでの作業は宇宙開発にもつながっているのですね。
 宇宙と南極。全く関係ない場所のようですが、密接な関係のようです。

第十二話:
・オゾン層の観測は、ああやってやるのですね。
 日本から14,000Kmも離れた場所で頑張っている人達がいるからこそ、
 今の文明社会が成り立っています。とても立派な仕事だと思います。
・太陽柱(サンピラー)とは、大気光学現象の一種で、日の出または
 日没時に地平線に対して垂直方向へ、太陽から炎のような形の光芒が
 見られる現象です。

第十三話:
・成長しようと思ったら旅に出てください。そして思いっきり恥ずかしいことをしたり、
 恥をかいたりしてください。ことわざでも『旅の恥はかき捨て』といっています。
 モーツアルトは、人生の約1/3の時間を旅していました。
 あなたも長い長い人生旅行の旅の途中です。思いっきり恥をかいてください。
 そうすれば、きっと強くなります。きっと成長しますよ。
 
ひなたの名言集:
  {netabare}
・引き返せるうちは旅ではない。引き返せなくなったときに、初めてそれは旅になる。
・思いの強さと我儘とは紙一重である。
・空にある星がすべてと思うなかれ。
・悪意に悪意で向き合うな。胸を張れ。
・時計の針を一番進めるものは忙しさである。
・友達って多分ひらがな一文字だ(これはキマリの迷言 なんとなくわかります)
・何かをするのが思いやりではない。何もしないのも思いやりである。
 {/netabare}
{/netabare} 
{/netabare}

さらに、エンディングへの入り方が絶妙でした。
楽しい終了のときには「ここから、ここから」が物語の続きのように優しく響きます。
そして、第十二話の感慨深い終了のときは、「またね」が余韻を残すように静かに歌われました。 


行動力のしらせ、優しさのキマリ、思慮分別のあるひなた、大人を動かす力のある結月、これら四人が一人でも欠けていたら、この旅は実現できなかったでしょう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 127
ネタバレ

sinnsi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

老若男女に勧めたい、誠実な友情アニメ

【無料第1話(公式チャンネル)】
https://www.nicovideo.jp/watch/1514789907
(未視聴者はこんな拙レビューなんて読まず、取りあえず第1話だけでも真剣に観てほしい。)
(何かを感じ取ったら、ぜひ全話を観ていただきたい。)

【(非ネタバレ)老若男女に勧めたい、誠実な友情アニメ】
これまでに「友情」をサブテーマの一要素に加えていた作品はいくつもあったが、
下記のような疑問点が、どれかは付いて回っていたように思える。
・記号的で絶対的な絆が、根底にあるのみ。
・命を賭した戦いだとかが付いて回り、現実感が薄い。
・距離感が近すぎたり、けんかをしても痴話げんか的だったりして、同性愛的な観点でも見られる作りになっている。

しかし筆者としては、本作に上記のような疑問点はなく、
全13話で非常に生き生きとした、「友情」をメインテーマに据え、非常に完成度の高い作品となっている。
「友情」というのは人生の一因であるので、登場人物の人生を見つめるつもりで、真剣に視聴していただきたい。
登場人物が感じる喜怒哀楽は、視聴者も感じられ、涙するだろう。

物語・登場人物(キャラ)が素晴らしいのは無論、登場人物もメイン4人組からサブキャラも個性的で、掘り下げて描かれており、
作画においても空気感のある人物の表情や、背景の描写も素晴らしく、
声優の演技においても中堅声優の地力があり、あふれんばかりの感情がむき出しになっている。
音楽においては、BGMがシーンの要所々々の空気感に非常にマッチしている他、物語がピークとなるシーンでは、ほぼ毎話挿入歌が流れるのだが、
女性アーティストの優しくも繊細な歌声やメロディーが、繊細な感情が揺れ動くシーンに非常にマッチしている。
以上の事から、全評価において5.0を文句なしに付けられる。

ながら見等で見た事はあるけれど、ピンとこなかったという方がいれば、第1話だけでも真剣に観直していただきたい。

【(非ネタバレ)どういう話なのか】
本作は南極(日本からの距離14000km)に向かう女子高校生4人組の話であり、(宇宙は上空100km)
「宇宙よりも遠い場所」というタイトルは、そこから由来している。

女子高校生が南極という熾烈な環境に向かうのは、ファンタジーであるのだが、丁寧にその過程を描いている。
4人組は元々縁もゆかりもなく、ほとんどが孤立して負け組の人生を歩んでいたのだが、そこで4人にしかない友情を育み始めるのである。

あらゆる物語において、ある人物が存在しなければ、物語が成立していなかったという作品は山ほどあるが、
超人的な能力・技能が前提となっている場合が多く、物語において絶対的な象徴の大道具となっているケースが多い。
そうでない等身大の日常を送る物語においても、その場に集まった人間らの物語という気がして、そこに集まらなくとも幸せに過ごしているんだろうな、という人物は存外多かったりする。
本作においては、この4人全員がそろわなければ、南極へ臨むという物語自体が成り立たず、4人はその後の人生において、それ以上の偉業に臨もうとする事が決してないであろう事は、想像に難くない。
それぐらい、4人全員が互いを強く支え合い、信頼し合っているんだという事が感じ取れるのだ。
またそれは押しつけがましい物ではなく、しっかりと距離を保ち、価値観を尊重するという部分も大きい。

この作品は、4人全員が主人公であり、それぞれが人生を生きる青春群像劇である。

【(ネタバレ)「友達って○○だ!」というセリフの説得力の強さ】
(第{netabare}10{/netabare}話のセリフ)
{netabare}友達とは何なのか、そんな問いに対する普遍的な答えは絶対に出せない。
方程式のような厳密さがある訳でも、友達誓約書のような取り決めがある事はありえない。
しかし、キマリの「友達って多分ひらがな1文字だ!」という、半ば感覚的なこのセリフがスッと入ってきて、非常に共感できるのは、偉人の言葉のように「重なるかもしれない」という部分があるだけでなく、
4人組がそれだけで思いをくみ取り、意思疎通が可能である間柄である事に、非常に説得力があるからだ。この第10話まで(それ以降も)の積み重ねは、非常に説得力があるのだ。
これは本作を一番象徴するセリフであると私は思うし、友達という定義への一つの答えでもある気がしてならない。{/netabare}

【(ネタバレ)全13話を振り返って】
(従来は総括してのレビューにとどめているが、全話が神回であり、大切な友情の軌跡なので、あえて書いた。)
{netabare}
キマリは女子高校生2年生になっても、何も成し遂げて来なかったと自負していた上、
変えたいと思っても変えられない自分に、自己嫌悪まで覚え、第1話の序盤ではそんな挫折・甘えをまざまざと見せつけてくる。
「昨日言ったよね? 部屋片づけるって」

そんな中、見知らぬ同学年女性の報瀬が、目の前で現金100万円の茶封筒を落としたのを拾い、校内で探して届けるところから、物語は大きく動く。
聞けば、南極観測で失踪したお母さんを探すため、バイトで貯めた金だと言う。(校内社会を犠牲にし、孤立までしていると旧友であるめぐみから知る。)
「私は行く。絶対に行って、無理だって言った全員にざまあみろって言ってやる。受験終わって高校入った時に、そう決めたの」

何も成し遂げてこなかったキマリと、堅固な意志を持って成し遂げようとする報瀬。
そんな報瀬に強く感銘を受けたキマリは、数度にわたってやり取りを行う。その内に南極行きに誘われ、キマリは葛藤を重ねる。

後日早朝、キマリは家から駆け出す。
家族がキマリの部屋に訪れると、そこはきれいに整っていた。もう彼女は、甘えていた少女ではない。
一方的に決めた待ち合わせ場所(の道のり)で、キマリを目にした報瀬は、満面の笑みを持ってキマリを迎え入れる。南極への同行者、そして未来の親友を得た瞬間だ。
冒頭からここまでのキマリの葛藤・「来る訳がない」という報瀬の諦めが、アニメ上の全演出(物語・作画・声優・音楽・キャラ)でよく描かれていて、
報瀬が笑顔で迎え入れた瞬間、全てのカタルシスが解放され、第1話なのに最終話のような感動がやってくる。

第2話では、同い年女性の日向が加わり、3人組となる。
高校中退者(志望大学A判定)で、同様に何かを成し遂げたいと思っていたようだ。

その後、民間南極観測隊員になるため、 報瀬がポンコツ計画を立案し、男性隊員への人心掌握(色仕掛け)を行おうとするのだが、
実行以前で、残念でもなく当然に計画は失敗し、お母さん関係でつながりのあった女性隊員から追いかけられ、逃走する。
その際、夜の歌舞伎町という暗澹たるネオンの海を走っているのに、走りが非常に疾走感・躍動感があり、ネオンの光が煌々と青春を照らし付けているようで、非常にエネルギッシュだ。

程なくして、女性隊員に捕まる。
改めて直談判を行い、100万円の茶封筒を突きつけるが、何も進展はせず、ただただ報瀬のポンコツぶりが露呈しただけだった。
帰りの電車、当初からの流れで暗黙のリーダーとなっていた報瀬は、数秒のやり取りだけでリーダーを解任される。(明るい雰囲気で半ばふざけた感じで)
ただのギャグシーンのようだが、これは失敗をとがめる訳でもなく、全員の関係性を対等な物にしているのだ。

そこから第3話になり、タレントという立場で南極行きが内定していた、女子高校生1年の結月が、報瀬ら3人の事を耳にして、その地元を訪ねる。
興味がないので権利をお譲りします、とは言うがマネージャー兼母親に間もなくバレ、当然認められる由もなく連れ戻されるのだが、
結月が軟化する事はなかったため、母は一人で報瀬まで出向き、結月本人が行くように説得をすれば、観測隊への推薦を持ちかけると告げる。

後日、3人組はファミレスで勉強する結月に対し、比較的落ち着いた空気の中で理由を尋ねる。
重い口を開き、始まったばかりの校内社会・同級生を優先したい、タレントの仕事で今まで友達がいなかったという旨の事情を話す。報瀬とは完全に対照的であるが、孤立していたのは同じだ。
その不安に対し、キマリは強い共感を覚えて結月を抱きしめるが、「分からないですよ!」「だってみなさん、親友同士じゃないですか!」と、結月は強く拒絶する。
だが3人組はあっけらかんとした物で、まだ出会って1ヵ月未満な上、遊びに行った事もない。ただ南極に向かおうとしているだけ、今のところは。ね? ね。 ねー。 と口ぶりが一致していた。しかし親友未満であっても、大きな関係性になっていた事は相違ないだろう。
このやり取りをもって、結月はまた帰路に着く。結局は説得以前に、ただ会話を重ねただけであった。

その夜、結月は滞在先のホテルで不思議な体験をする。
抱きしめられるというボディコミュニケーションを初めて受けた事に対し、気持ちの整理が付かない中、
窓に異音を感じて開けると、高層階まではしごを掛けた3人組がいて、キマリが「南極に行こう!」と結月に手を伸ばしていた。
返事もできずに戸惑う中、何かインスピレーションを感じた結月が手を伸ばすと、そのままはしごが倒れ、窓の外へ転倒する……が、実際に転倒したのはベッドの上からで、異音からのくだりは夢であったのだ。
広すぎる個室で一人取り残された結月は、スマホでトークアプリを開く。優先したかったはずの同級生二人は、仕事が落ち着かない結月にしびれを切らし、 グループチャットから退室していた。
朝の静寂と、鳥のさえずりがこだまする。ベッドに腰掛ける結月は、広すぎる個室で、ただ一人だった。

その時、部屋の扉のノックが鳴る。
今度は現実世界で、キマリら3人組が結月の仕事に際して一緒に行こうと、わざわざ迎えにきたのだ。
結月は、無償の好意を受ける。そして結月は、一人ではなかった。感極まり、号泣する始末だった。
突然泣き出す結月に3人組は戸惑うが、一方的に世界で一番不幸な自分でいて、一方的に心が解される描写を、ここまで丁寧に描いたのは見事だ。過剰なところがなく、ニュートラルに描かれている。
(この時に流れる挿入歌の「ハルカトオク」が、良い意味で非常にズルい)

「だから、3人と一緒なら行くって言ってるの! 一緒じゃなかったら行かないから!」
電話でお母さんにそう告げる。南極行きが現実の物となり、3人組は4人組となったのだった。

第4話・第5話では、南極行きのための訓練・準備を、大人たちを交えて行い続け、南極に向かう意義を確認し合う日々を4人組は重ねる。
しかし、第1話から登場していた旧友のめぐみは、4人組で南極へ向けてがんばるキマリや報瀬を見て、嫉妬心のような物を抱くようになり、
これまでのあらゆる出来事について、あることないことのうわさをずっと吹聴し、実害が被るように仕向けていた。しかし直接的な描写は一切なく、4人組(+視聴者)は、誰がうわさを流したのかは気がつかない。
無論キマリも、これまでと同様に旧友として、出発前日の壮行会でめぐみに対して懇意に接し続ける。そして帰り道、キマリと別れためぐみの後ろ姿は、どこか物悲しげだった。

「絶交しに来た」
出発日早朝のキマリ宅前、めぐみはキマリにそう告げ、自分がうわさを流した張本人だと告白した。キマリはどうしてそんな事をしたのかと、困惑する。
南極に向けて突き進むキマリらに対し、自分は醜い感情しか湧かない、醜い心の持ち主だとも告白する。

「ダメなのはキマリじゃない……私だ! ここじゃないところに向かわなきゃいけないのは……私なんだよ!」
二人は、ただただ泣きじゃくっていた。めぐみの行いには何一つとして褒める事はできない。
めぐみは、背を向けて離れようとする。キマリは呼び止めるが、決して、顔を合わせてはくれない。

「絶交無効」
背後からめぐみを抱きしめ、耳元で優しくそうささやくと、キマリは返事も聞かずに空港へと駆け出した。
どうするのが正解か、と言う事はない。
キマリがめぐみだからこそ、友達として向き合い、無償の愛をもってめぐみを許したのだ。

(よどんだ水がたまっている。それが一気に流れていくのが好きだった。)
(決壊し、解放され、走りだす。)
(よどみの中で蓄えた力が爆発して、全てが、動き出す!)
(全てが動き出す!)
第1話冒頭でも流れた、キマリのナレーションが再び流れ、同様に幼少期のめぐみとの、砂場水遊び回想シーンも流れる。
二人の関係性は、雨降って地固まる。この物語は、めぐみの物語でもあるのだ。

第6話からは、いよいよ渡航が始まる。
Aパートでは乗り換え地のシンガポールでただただ観光しているだけなのだが、
背景美術が見事で、シンガポールの空気を感じられる他、4人組が楽しい時間を過ごしているのが、ありありと感じられる。
言葉で確かめずとも、4人はもう相当親しくなっていたという事を、背景美術も相まってリアルに感じ取れるのだ。

その夜、どこか心ここにあらずの日向に対し、「何か隠してますよね?」と結月が詰め寄ると、パスポートを紛失していた事実が判明する。ベッドの上に日向の全荷物を並べても、見つからない。
日向は3人だけで先に行け、間に合ったら追いかけると、ホテルで相部屋の報瀬に告げる。人間関係で割を食い、高校を中退した経験もあって、気を遣わせたくないのだ。
更に、私が計画に乗るよりも前からやりたいと思っていた事なんだから、何よりも優先しろ、そっちの方が気持ちがいいとまで言う。

翌日、しびれを切らした報瀬は、第1話・第2話でも活躍(?)した、現金100万円の茶封筒を空港窓口で叩きつけ、後日便への振替を強く要望する。
何を意地になる、日向がそう言い切るよりも前に、報瀬は私はここまで意地で生きてきたと言う。
続けて、目的は南極に行く事ではない、4人で南極に行く事が一番の目的なんだと告げる。二人は向かい合い、互いに涙をこぼしていた。
報瀬の中で南極に対する向き合い方は、既に大きく変わっていたのだろう。それ程までに、この4人組が大きくなっていたのだ。

割高のビジネスクラスのチケットを手にした4人組。
犠牲はあったが、それより大切な物を守れた……と、報瀬が貴重品ポーチにしまおうとした時、日向のパスポートがそこにはあった。
そして報瀬は思い出す、前日に日向の不適切なパスポートの扱い方を見て、一方的に貴重品ポーチにしまっていた事を。
報瀬は慌てふためき、明らかに挙動不審となるが、「何か隠してますよね?」とまた結月に悟られる。

かくして二転三転の末、無事にビジネスクラスをキャンセルし、通常日程で行く事になったのだが、
報瀬と日向は報いの罰ゲームとして、シンガポールの名産品、ドリアン(腐敗臭がひどい)を食べるショーが、屋外イートインスペース開かれ、絶叫したのだった。(Aパートでも、キマリらがうっかり食べてしまう伏線がある。)
構造としては上げて下げて上げてのギャグ回なのだが、互いの絆を強く確かめる回でもあり、雨降って地固まるのは第5話と同じだ。
友人同士のトラブルを、ここまで後腐れなくスッキリ上手に描写するのは、実に見事である。

第7話ではついに砕氷船に乗り込み、大人の観測隊員もレギュラーとなって、隊員・南極・想いが掘り下げられ、
第8話ではいよいよ出港し、本格的に南極へ向かうが、訓練・海流(船揺れ)は激しく、この回で4人組はひたすら疲労困憊・船酔いで打ちのめされ、寝込み続ける。
船揺れも心労もピークに達した就寝時間中、結月は大人たちに着いていけるのかとぼやいてしまう。
だがキマリは、選択肢はずっとあったけど、選んだのは自分! と勇気づけると、結月は何か感銘を受ける。
またしばらくして、この旅が終わった時にはきっと楽しいと思ってる、とのキマリの発言を受け、結月は突拍子もなく甲板に出てみたいと言い、日向も賛同する。
夜の甲板は真っ暗な上、現在は海流が激しい場所なので非常に危険なのだが、ハンドレールに捕まりながら波を一身に浴び、4人組は陸上では決して体験できないアトラクションに、笑い合ったのだった。
(非常に賛否両論のあるシーンだが、子供は危険認識や危険認知力が弱い上、集団心理も働いていただろうし、このあと大人たちにメチャクチャに怒られたんだと解釈する事も可能だが、前後を描くには全13話という尺には限りがある。またこれを描かなければ、第8話が非常に地味な回であったと思うし、全言動が理路整然としていなければならないとするのは、キャラクター性を求めすぎているように思う。)

第9話は報瀬のお母さん、懇意だった吟隊長、報瀬との間柄について、過去回想も交えて主に掘り下げられ、
過去から現在への、それぞれの南極観測への想いを再確認し合う中、ラストシーンでは、とうとう南極へ到着する。
4人組がタラップを降り、上陸まで数歩になった時、3人は報瀬が先に上陸するように促すが、報瀬は手を取り合い、4人とともに上陸したのだった。

「ざまあみろ……ざまあみろ! ざまあみろ! ざまあみろ! アンタたちがバカにして鼻で笑っても私は信じた! 絶対無理だって裏切られても私は諦めなかった! その結果がこれよ!」
報瀬は感情を爆発させる。ようやく、夢を実現させたのだ。
「ざまあみろ!」のコールは4人組にも伝播し、4人組と同等かそれ以上に苦労した大人たちにも伝播すると、「ざまあみろ!」の大合唱が起こる。
ざまあみろ! でここまで感動的なシーンが描ける作品を、私は知らない。
(母への想いが行動原理にあった上での「ざまあみろ!」ではあるが、直接的に母への想いを吐露しなかった理由は、第12話で明かされる。)

第10話となり、いよいよ本格的に南極観測が始まり、あらゆる場所に駆り出される4人組。この話以降でも南極の背景美術は見事で、透明感が見受けられ、リアリティに重みが増す。
そんな中、結月が日本へ帰還後、大きな仕事(朝ドラ)が入る事が分かるのだが、当人は一緒にいられる時間が減るのが嫌だと言う。

「いいじゃん、もうみんな親友なんだし」
「え? 親友……? 親友なんですか?」
キマリは直接会わなくても心が通じ合っている旨を伝えるが、結月はそれに対して疑問を投げかける。
ここまでずっと濃密な時間を共有してきた仲間は、もはや「親友」と言い表す以外ないのだが、
本当に友達がいなかった結月は、どこからが親友なのか、まるで分からないようだ。
(筆者も「本当の友達って何?」と10代の頃に思った事があるので、半ば共感できる部分はある。)

観測隊員の手伝いを重ねる内、結月は隠れ(?)ファンに気がつき、仕事を受ける事を決意したのだが、その際、結月は斜め上の行動を起こす。
細かい文字を並べた、仰々しい手作りの「友達誓約書」を取り出し、これにサインしてほしいと言う。
あきれ返る報瀬と日向、そしてキマリは「分かんないんだもんね……」と感極まって泣き出し、結月に抱きつく始末だった。

食事時間になり、どうしたら友達なのかと、飲み込めずにいる結月に対し、報瀬はご飯粒を顔に付けたまま、持論を展開する。
「多分、形も言葉も、何もない。友達なんて、親子とも夫婦とも違う、ぼんやりした物だし、いつ消えても誰も責任を負ったりしない。少なくとも私はそう。でも、だから自由で、だから一緒にいられる気がする」

結月は釈然としないまま、個室で一人になる。
キマリにトークアプリで謝罪を行っても返事が来ないので、怒っているんじゃないかと気も滅入ってしまう。
そんな中、個室にキマリが訪ねる。キマリはめぐみから絶交宣言を受けてもなお、トークアプリで会話を続けている事を明かす。
既読マークの付くタイミングが不定であるだけの事で、相手の事をなんとなく想像できる。そんな関係性が私にとっての友達であると告げる。
間もなく、個室に報瀬と日向がサプライズでやってきた。過去に船酔いで祝いそびれた誕生日を、手作りのホールケーキで改めて祝うのだと言う。
友達から祝われるのは初めてだと、結月は泣き出す。普段はクールな結月も、第3話から分かるように、感情の落差には非常に弱いのだろう。

翌日、結月はお礼のメッセージを、改めてトークアプリでキマリに送ろうとする。
かしこまったメッセージを打っては消し、打っては消しを繰り返すが、結月はメッセージを2回に分けて送り、茶目っ気を出す。

<ありがと
<ね

「分かった! 友達って多分ひらがな1文字だ!」
キマリはそのメッセージを見て、端的に友達について言い表す。

ね>

<ね

再び1文字のメッセージを送り合い、思いを交わし、この話は終わる。

そして再度になってしまうが、先の記載を再引用する。
> 【(ネタバレ)「友達って○○だ!」というセリフの説得力の強さ】
> 友達とは何なのか、そんな問いに対する普遍的な答えは絶対に出せない。
> 方程式のような厳密さがある訳でも、友達誓約書のような取り決めがある事はありえない。
> しかし、キマリの「友達って多分ひらがな1文字だ!」という、半ば感覚的なこのセリフがスッと入ってきて、非常に共感できるのは、偉人の言葉のように「重なるかもしれない」という部分があるだけでなく、
> 4人組がそれだけで思いをくみ取り、意思疎通が可能である間柄である事に、非常に説得力があるからだ。この第10話まで(それ以降も)の積み重ねは、非常に説得力があるのだ。
> これは本作を一番象徴するセリフであると私は思うし、友達という定義への一つの答えでもある気がしてならない。

第11話では、南極と日本の中継をするリハーサルで、日向は高校を中退する原因となった、在学中の頃の友達3人を目にしてしまう。
後に日向は一人で激高するも、みんなの前では平静を装って抱え込もうとしたが、報瀬がずっと気にかけるのに根負けし、南極の親友らに対して理由を明かす。
その溝は深く、日向は高校をやめてしまっているので、割り切って許せる物でもない。

中継本番前、日向は許してしまえば気が楽になるんじゃないかと、思い始めるものの、
報瀬はそれを認めようとせず、日本に向け、もう日向に関わるなと言い放つが、続く言葉は詰まって、たどたどしい。
そこでキマリが、「そこにいたら絶対できないような旅をしてるの!」と助け船を出すと、報瀬は勢いを得て、相手に反論の余裕すらも与えずにまくし立てる。
「今更何よ、ざけんなよ!」

日向は憑き物が落ちたように、ただただ泣き倒れたのだった。

第5話の許されためぐみとは対照的な第11話だが、めぐみは日本を発たれて手遅れになる前に懺悔を行い、責任を取って一度は絶交を選ぼうとしたが、
今回のテレビ中継に訪れた3人は、問題を一向に解決しようとする事はなく、時間が日向を傷つけ続けた上、
3人組あろう事か、時間が解決してくれたとでも思ったのか、中継に出演したのだ。厚顔無恥にも程があるだろう。

第12話。
事実上の最終回であり、報瀬とお母さんの物語が終わる。
報瀬は、南極に着けば夢から覚め、お母さんの死に初めて向き合えると思っていたのだが、そうではなかった。
だからこそ出た言葉が「ざまあみろ!」だったのだ。ある意味で、虚勢も入り交じっていたのだと分かる。
「私ね、南極来たら泣くんじゃないかってずっと思ってた。これがお母さんが見た景色なんだ。(中略)。何見ても写真と一緒だ、くらいで……」
「確かに、到着したとき最初に言ったのはざまあみろだったもんな」
「え? そうだっけ?」
「忘れてるんですか?」

また報瀬は、隊員から誘われてもなお、お母さんが行方不明となった地に向かうべきか、ずっと悩み続けるのだった。
「でも、そこに着いたらもう先はない。終わりなの。もし行って、何も変わらなかったら、私はきっと、一生今の気持ちのままなんだって……」

それでも吟隊長の想いを聞き、報瀬は現金100万円を1枚ずつ、個室の床一面に並べながら、これまでの苦労の道のりを振り返る。
翌日、決意は固まり、雪上車に乗り込んだのだった。3週間の旅が、始まる。

あくる夜、報瀬はキマリに対して南極が好きか尋ねる。もちろんキマリは好きだと言う。
当初、報瀬以外は南極観測に絶対的な動機があった訳でもない。だけど、既にそれはもう絶対的な絆で根付いていた。
「でもね、一人だったら好きだったか分からなかったかも」
「そうなの?」
「みんなと一緒だから。みんなと一緒だったら、北極でも同じだったかも。……ねぇ報瀬ちゃん? 連れてきてくれてありがとう。報瀬ちゃんのおかげで私、青春できた」

雪上車での長い道のりに耐え、お母さんが行方不明となった地へたどり着いた4人組ら。
そこで涙をこぼす吟隊長を見てもなお、報瀬は「思い出してるんだろうね。お母さんと見た時の事」と、どこか冷め切っていた。
ようやくたどり着いた地であるはずなのに、それでも報瀬の中で何かが変わる事はなかった。

親友は、奔走する。
お母さんが南極にいた証を見つけるため、付近の施設内を奔走する。
そんな親友らを目にしてもなお、報瀬は立ち尽くすばかりか、「見つからないよ」と否定的な言葉を投げかけるだけだった。
もしそれがあったとして、実際に目にし、何にも向き合えなかったらどうなるのだろうか。南極への軌跡、何もかもが否定されるようで、この上ない恐怖でしかない。

だけど親友は、お母さんのノートパソコンを見つける。
以降、報瀬は一人個室でノートパソコンを操り、映像上では挿入歌「またね」だけが流れ、呼吸音・ノートパソコンの打音だけが流れる。

ログインのパスワード入力画面で、試しにお母さんの誕生日「0417」を打つが、失敗する。
ふと、自身の誕生日である「1101」を打てば、今度は成功する。

メーラーを開くと、未読メールが0件の中、新たにメールの受信が始まる。
差出人は「小淵沢報瀬」で、件名は「Dear お母さん」だ。
これはお母さんの失踪を告げられた3年前のその日にも送信され、第1話からも合間のシーンで、セリフはなくとも何度も送信されていた。

未読メールの件数は、あっという間に2桁になり、程なくして3桁となって、やがて4桁になった。

宇宙よりも遠い場所で、一人娘のメールを開かない母親なんて、いるだろうか。
絶対に、いない。もう、いないのだ。
(というような事を言葉を交えず、映像だけで語るのがすごい高度であり、何度見ても涙を禁じ得ない。)

「お母さん! お母さん!!」
報瀬は初めて死に向き合い、むき出しの慟哭がほとばしる。
親友らも、個室の前でともに泣いていたのだった。
(アフレコ前の練習時に、報瀬の声優自身(花澤香菜)も、泣いてセリフが言えなかった程(ラジオ12回目 12分36秒~)に受け止めたからこその、純粋な慟哭だ。)
(他の声優も、そういった場面がよくあったようである。)

挿入歌とともに、EDへとつながる。
その最中、白夜だった南極が夜になり、報瀬の止まっていた時間が動き出す。
同時に、夏隊(4人組)の旅も、終わりを迎えようとしていたのだった。


第13話は、まるごとエピローグである。
4人組は南極生活にも順応し、あっちこっち駆け巡る中、キマリは帰るのが惜しくなるが、無論ありえない話である。だからキマリは、「また来てくれる?」と確認を取る。
親友らは誰もためらう事なく了承するが、キマリは軽いと思ったのか、報瀬と向かい合って再確認をした。
「本気で聞いてる」
「本気で答えてる」
「ならよし!」

後日、報瀬は「なんか切りたくなった」と言いだし、ロングヘアから一転、ショートヘアにする。
自身の中で、向き合い方に変化が生じたのだろう。吟隊長は「やっぱり親子ね、笑ったところがそっくり」と感無量だ。
報瀬が、お母さんの死を乗り越えた象徴でもある。

そして夏隊の帰還式典で報瀬は代表として、南極についてのスピーチをする。
南極と仲間の意義を力説し、また上陸する事を誓ったのだった。
「(前略)。ここは全てがむき出しの場所です。(中略)。母がここを愛したのは、この景色と、この空と、この風と、同じくらいに、仲間と一緒に乗り越えられる、その時間を愛したのだと。何にも邪魔されず、仲間だけで乗り越えていくしかないこの空間が大好きだったんだと。私はここが大好きです。越冬がんばってください、必ずまた来ます。ここに」

越冬隊から見送りを受ける中、副隊長から南極観測が中止になりそうであった事実が明かされる。
第9話の上陸時に、大人たちも言った「ざまあみろ!」に、様々な想いが内包されていて、重みが増す。
そして4人組の想いが、大人たちに届き、南極観測を実現させたのだ。

ヘリコプターに乗り込む前、報瀬は吟隊長にお母さんのノートパソコンを預ける。
「私はもう、なくても平気ですから」
もう報瀬は、未来に向かって歩き出している。

帰りの道中、これまでの話で何度も見たいと言っていた、オーロラを目にする4人組。
感嘆する中、報瀬のスマホにメールが届いた。差出人は「お母さん」で、件名は「本物はこの一万倍綺麗だよ」だ。
吟隊長は、ノートパソコンの送信トレイの中に残っていた、メールを送信していた。

メールを開くと、一面にオーロラの写真が広がる。
報瀬は「ふふっ、知ってる」と満面の笑みで、お母さんからの想いをまっすぐ受け止めていた。

空港に帰国した4人組。
キマリは「ここで別れよ」「一緒にいられなくても、一緒にいられる。だって、もう私たちは私たちだもん」と告げる。
強くつながった心は、決してもう離れない。今は本来の暮らし(復学・仕事)に向けての準備や、帰国を待ち望んでいる家族・仲間の元へ駆けつけようという事だ。

4人は、再び4人で旅に出る事を誓い合う。そんな中、報瀬は告白する。
「あれ(100万円)はもうない」「置いてきたの! 宇宙よりも遠い場所に!」
一同は驚く。第13話序盤の「本気で答えてる」は口だけで言ったつもりではない、スピーチだって、優等生ぶって言った訳でもない。
お母さんの死を乗り越えてもなお、本気で報瀬は南極の地を再び踏む事を決意していた。

ラストシーン。
キマリはトークアプリでめぐみに「帰ったよー」と送るものの、返ってきたのは「残念だったな」と要領を得ない返事だった。
すると続けて、自身の写真とともに「私は今、北極だ」と送ってきたのだった。
よく見れば、写真のめぐみの髪は切りそろえられてある。彼女もまた、何かを決意して北極へと向かったのだろう。
彼女もまた、キマリと本当の親友になれるに違いない。
(めぐみの北極行きを暗示する伏線自体は、第10話の18分後半の映像で出ている。)

そして本当のラスト数秒で、第13話サブタイトルの「きっとまた旅に出る」が全面出て、本作はこの上なく心地良い余韻の中、終わりを迎える。{/netabare}

本作に携わった全ての関係者に、心より称賛と感謝の意を表したい。
このアニメに出会うため、私はアニメと対峙し続けていたのだろう。

{netabare}「きっとまた旅に出る」{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

浮き沈みはあったが高クオリティな感動+笑い!

【あらすじ】
何かを求める少女たちが、補い合って南極を目指すお話。

【成分表】
笑い★★★☆☆ ゆる★★★☆☆
恋愛☆☆☆☆☆ 感動★★★★☆
頭脳☆☆☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
感動、笑い、勝利、友情、包み隠さない

【こういう人におすすめ】
踏み出す元気が欲しい人とか。YouTuberを目指す中高生とか好きそう。

【あにこれ評価(おおよそ)】
67.6点。おそらく上昇途中。

【個人的評価】
全体的にクオリティが高く、感動系なのに笑いも多いのでおすすめ。個人的に評価がガクンと落ちる回があり、手放しでは褒められない。しかし今期一番注目し続けたアニメだったのは間違いない。
『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}
 すごいよかった!すごい良かったんだけど……

 5,6,11話が個人的にピンとこなかった。詳しくは下に。
 ただ最終話が終わってみると「やっぱいいなあ」、と思うし、評価が難しい作品でした。多分今後リピートして観るときは5,6,11、あと12話を抜いて観ます(笑)

 やっぱ私は感動系より笑い重視です!血も涙もないのです!
 ……citrusのレビューで血涙を流しましたが、混じってたらセーフなのです。

 1~4話のスタートダッシュが最高すぎて今期圧倒的覇権かなあと思いましたが、最終的には他作品と接戦でした。褒める点はだいたい↓で言いつくしましたが、あと、「南極あるあるネタ」みたいなのが割と少なくて、そこが個人的には良かった!取材が足りなかったとかかもしれないけど、結果オーライです!アレ系、あんまり要りません!

 あと、これの放送と同時期にイッテQのイモトさんも南極行ってて、ものすごいタイムリーな感じでした(笑)


1話
{netabare}  とりあえず100万円を持ち歩くな(笑)

 感動系は苦手なので切るはずだったが「涙の100万頭突きトイレ事件」(頭とは限らないだろ)でちょっと笑ったのと、1話ラスト付近の「前にも何人かそういうこと言ってくれる人がいた」発言で継続を決意。

 そうだよね!

 「私、応援するよ」「何か手伝えることある?」なんて。さも自分だけがこの子の味方のように。それだけでこの子が泣き出して「ありがとう。わたしずっと一人で心細くて……」とでも言うと思ったか!
 南極に行きたいという少女。そのために100万ためた少女。誰に後ろ指刺されても胸を張って前を見る少女。しかし襲い来る幾多の困難(たとえば100万落とす)。見てしまった涙。
 そんな子の味方が自分だけなわけあるか!
 「前にも何人か」、否、何人もいるに決まってる!
 その何人もいた「君と同じような」味方が消えていくほどに、彼女の夢は望み薄なのだと!それに気づいてからが彼女に寄り添えるスタートラインなのだと!

 と、勝手にアツくなる意外とちょろい私。

 課題を突き付けられて多分「自分を変えたい」というのとは別に「なめんなよ!私は行くぞ!」っていう意地が主人公の女の子に出てきたと思う。その辺の気持ちがすごいわかった。

 南極いけるのか。行けたとしてどうなるのか。そして最重要、私が再び笑えるコメディパートはあるのか。その辺注目です。
{/netabare}

5話後
{netabare}
 5話目で結構ぴょんっと話飛びましたね。南極出発前夜の感じでした。もうちょっと資金とかで揉めるかと思ったんですが。ということは行ってからが大変なのかな。「お母さん探し」とか「南極生活あるある」とか「大自然の危険」とか別に入れてもいいけど、コメディパート減らないでくれ頼む!
 親友メガネちゃんの話はいつか来るだろう、来たら嫌な感じになるだろうとは思いましたが、割と早めに来ましたねー。でもついていかないという決断をしたメガネちゃんはえらい。……とはいえ主人公たちも視聴者も後ろを振り返っている場合ではないのです!アディオスめがね!最終話で会おう!

 さて、このアニメ、メインキャラクター4人が魅力的ですね。
 デザイン的にも設定的にも無駄がなくてイイ。あと声優のチカラというのを目の当たりにしました。私が今期トップクラスに笑えてるのは多分声優さんのおかげ!私が気になった声はだいたい花澤さんがやってるので花澤さんは知ってましたが、今後は他の三人も注目したい!

 そして「全員が中心」って感じもいい。
 全員が中心って矛盾してますが、一人一人がほかの3人をまとめている一面があって、だから4人がギュッと集まってる感じというか。
 まず「南極にいく」っていうのは結局のところシラセの夢で、他の3人は「それについていきたい」というのが行動原理です。シラセが「北極に行きたい」としたら3人は北極についていくでしょう。だからシラセがこのアニメの「原動力」です。
 次にキマリ。一番「使えない」やつですが、私が一番必要としている人材でもあり、つまりはこのアニメ全体に流れる「あたたかい笑い」の発信基地になっているのが彼女です。他の3人だけだったらものすごく冷静な単なる「南極隊」になってたか、そもそも集まらなかったと思います。
 次にヒナタ。一番「便乗してる」のが彼女で、個人的にはメンバー入ってきたとき「ん?不安材料?」と思いましたが、全く違いました。彼女がこのチームのブレイン。頭がいい上にびっくりするほど大人なので、他の3人の引率者的存在になってます。他の3人の誰にでも合わせることができ、キマリの生み出す「あたたかい笑い」を増幅させるのも、冷静さを取り戻させるのも彼女です。
 そしてユヅキ。言うまでもなく彼女がいないと南極に行けないので人材としては最重要で、替えがききません。精神面では一人だけ高校1年ということもあり若干浮いていますが、他の3人のあたたかさに支えられてだんだんと馴染んできてます。

 ドライブに例えると、シラセが「車」、ヒナタが「運転手」、ユヅキが「免許証」で、キマリが「ラジオから流れる陽気な音楽」って感じ。ぽつんとあった車のラジオが突然ついて陽気な音楽が流れだし、それに誘われて運転手が乗り込んで……おっと免許証忘れてた、みたいな(笑) そら走り出しますわ。
{/netabare}

6話後
{netabare} 5話目以降失速ぎみ。2、3話が良すぎたのか。
特に今回のエピソードは練られてなさすぎ。はよ言えよ、探せよ、気づけよ、謝れよ、「なんだよぉ」じゃねえよ。セリフ思い付かんかったんならエピソードごと消せ。一番本心偽ってんのはおめぇだよ!
「ヒナタとシラセを仲良くするエピソードはさんどかね?」「おkおk。この辺で適当に入れとくわ」臭がパネぇ!2、3話はまぐれか!?次はキマリユヅキか!?それともシラセユヅキか!?そのあとヒナタユヅキか!!小手先でこちゃこちゃやんねーと12話持たねえのか!?
このエピソードの主体がキマリならわかるよ?なんでよりによってここまで行動決断パーフェクトだったヒナタを6話だけアホアホに描いたんだよ!「なるほどー、自分が一つミスっちゃうと連鎖的にダメになる人かー。いるいる」というとでも思ったか!あのタイミングで問題放置をするキャラじゃないだろ!

あれ、やんわり軌道修正を求めようと思って書き始めたはずが、やけにエクスクラメーションマークが多い文章に。失礼しました。とりあえず6話ストーリーがダメダメすぎてコメディも白けてしまったので巻き返し期待です。ヒナタの過去を小出しにしたところで感動はしないのではやめにさらっと出してコメディパートに戻ってくださいあなかしこ。 {/netabare}

10話後
{netabare}
 やっぱキマリユヅキきたな(笑)

 でもそんな些細なことで勝ち誇りたくてレビュー更新したわけではないのです!そんな小さな人間に見えますか私が!
 ……見えますか。あれですよ、遠近法ですよそれ。

 そうじゃなくて、むしろ6話の失敗を7話以降少しずつ回復していき、私が再び心を乱されることなく楽しめる4話らへんの状態に戻ってきてくれたって話なのです!ありがと!ね!

 脚本家さんは知らない人でした。登場人物のセリフを文章としてみたときに分かるように、そこまで「卓越したセンス」とか「文章構成力」とか「言葉にできない感情を描出する表現力」とかを持ってるわけではないんですが、それでも出来る範囲で丁寧に誠実にストーリーを紡いでいる感じ。
 その「小さいけど形のいい素材」を元に優秀な周りの作画、音楽、声優などのスタッフが世界観を広げていく。結果として、芯があってふわふわしたスポンジボールみたいな作品になって私が心地いい、と。

 逆に6話の急落は何だったんですかねー。私が「忘れ物に強いぼっち」だったから共感できなかったのか?ユヅキの葛藤は「めんどくせっ」って思いつつも割とあたたかい目で見ていられるんですが、あの時のヒナタわっけ分かんなかったんだよなあ。
 むしろ平常時のヒナタに共感しまくっていたから、自分ならしないミスを彼女が犯すストーリー展開にプッチン来ちゃったのかもしれません。器ちっせ私。


 唐突にどうでもいい、忘れ物対策コーナー!ドンドンパフパフー{netabare}
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 私が意識してること。早めに気づいて自分の行動を逆再生する。それでもないなら周囲の人を巻き込んで逆再生する。これで失せものは大体見つかります。「なくして1か月後に気づく」とかだとこの方法は無理ですが、その場合は忘れ物うんぬんの問題ではなく、普段の「使わない物品の管理」の問題ですのでそちらを見直しましょう。

 6話のヒナタちゃんの場合。まず気づいた瞬間に行動に移しましょう。ヒナタちゃんが隠蔽したあのタイミングなら「パスポートないいいいい!!」の叫びで全てが好転します。

 そして同じ道をたどって空港に戻ります。空港を出られたということは、間違いなくそのタイミングまでは所持していたということで、何者かの悪意が働かない限り、空港までの道中に必ずあります。
 そして、歩いてる途中にポトリ、というのは失せものではレアケース。手に持ったりポケットに入れているものならありえなくはないですが、今回のように鞄に入れていたものだと道に落ちることはないと思っていい。

 だから立ち寄った場所、さらにいえば鞄を開けた場所のどこかにある可能性が高い。今回のケースなら途中のクレープ屋だかアイスクリーム屋だかが怪しいです。もしくは空港内が怪しい。

 しかしない。

 ここで他人と行動を照らし合わせます。「あたしあの時何してた?」とか「諸君、初めから事件を整理してみよう」とか。こういう会話の中で「そういえばあの時一瞬渡したような……?」みたいな話が出れば、今回の場合みつかります。

 あ、気づいてすぐ「誰かもってない?」という話題が出ればすぐ発見ですが、最初から他人を疑うのもねぇ。確信があるなら「なくした」なんて言わずとも「あ、そういえばパスポート渡してたよね」で済みますし。

 という風に、失せもの探しってなんか謎解きみたいで楽しくないですか?私は心の中で「神様からの挑戦状」って呼んでたり呼ばなかったりそんな余裕なかったり。私の神様はしょっちゅうスマホをお隠し遊ばれますが、いままで見つけられなかったことないです(笑)
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{/netabare}
{/netabare}

11話後
{netabare}
 うーん、やっぱりヒナタ関連のエピソードは個人的に「うーん……」って感じになりますね。

 南極来た時の「ざまーみろ」の大合唱でもそうだったんですが、なんか器ちっさいというか。自分たちが軽蔑している人々にリベンジして吠え面かかせたいという思いが、逆に自分たちを同じ土俵に立たせちゃってるような。

 ああいう、半沢直樹の感じ?(あのドラマ観てないけど)

 2件とも直接的にはシラセの行動ですが、作中の人物全員もれなく同調しちゃってるんで、それが脚本家のメッセージだと思われます。しかし「私に(私の友達に)仇なしたものなんて、一生苦しめ!私たちは清々しいけど、お前らは苦しめ!ざまーみろ!」っていうメッセージに対して「おお!良いこと言うぜ!」と思う人間になりたくない。個人的に。

 頑張って頑張って後ろ指刺されても負けないでたどり着いた憧れの地、南極。そこで1番に思うことが「綺麗」でも「お母さんの場所」でもなく、「後ろ指刺されたことあったなあ!あいつらめ!ざまーみろ!」って。

 3番目くらいにしようよ。

 むしろ「ざまーみろって言ってやるんじゃなかったっけ?」「うーん、なんかどうでもよくなっちゃった」みたいな会話のほうが好きだし、そういう人間のほうが好き。で、最後に布団の中で、誰にも聞こえないようにボソッと「あ、そういえば。……ざまーみろ。あはは」くらいのほうが。

 チームメイトの件に関しても、面と向かって「お前らのことなんてなんとも思ってないんだよ!」みたいなこと言ってましたけど、それを面と向かって言うことが「なんとも思って無くない」ことの証明なんですよね。それを聞いて泣き出すのも、「良いこと言うぜ」みたいな感じで見てるのも。

 モヤモヤしていたとしても「あ、来たんだ。でももうあたしはあんたらの友達じゃないからな。言いふらすなよ。まあでもせっかく来たんだし、見てったら?」みたいな感じであとは南極を楽しめば、主人公たち4人の仲の良さをみた陸上部たちが、(ああ、あの子はもう歩き出してて、私たちは自分たちが許されたいためだけにここに来てたんだな)って自分たちで気づく。そういう展開のほうが好き。
 ついでに陸上部たちが帰り道で「私たち、なんかかっこ悪いね」「……うん。ほんとうに馬鹿なことしたって思う」「……」「……あー、いいなあ、南極」みたいな会話してたらもっと好きだし、そのほうが清々しいし、その時こそ、やさしく「ざまーみろ」って言えるタイミングだと思う。

 南極に来ている時点で主人公たちは完全勝利しているのに、そのうえで自分たちが打ち負かしたものに対して「やーい、負けてやんの、バーカバーカ」みたいな感じで追撃するのが「清々しいこと」とは思わない。お前たちが脇目も振らず目指していたのはそういう場所なのか?そこに到達したときに後ろを振り返って「ざまーみろ」と言って届くほど低い地点なのか?振り返ったところで、豆粒のように見えるその他大勢に、「今更言い返すのも馬鹿らしい」と思えるほどの高みを目指していたんじゃないのか。

 少なくとも私はそういう場所に行ってほしかった。
 主人公たちも、脚本家も。

 あと、「敵役」のキャラ作りが浅い。記号としてイイ感じにボコボコにできる「標的」を用意しただけのように感じる。例えば「陸上部の子たちはなぜ先輩とヒナタに別のことを言ったのか。なにか理由があったんじゃないか」などということは全く触れない。「なぜ仲間を売ったのか」「ヒナタがいなくなった後どう過ごしたのか」「何を思ってあそこに来たのか」みたいなことはすべて「想像にお任せします。まあとにかく一番いやな感じです。こいつらは本当に最悪なんです。でも大丈夫。今からボコボコにしますから見ててください。一緒に清々しい気分になりましょう」と言われたように感じた。

 まあ、まとめると、私はああいう加害者にも、かといって復讐者にもなりたくない。「ホントあいつ最悪だったよー。まあでも話したらスッキリした!今日は飲もう!明日は頑張ろう!」みたいな人が好きだし、自分もそうなりたい。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 60

87.4 2 ペンギンアニメランキング2位
オーバーロード II(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1074)
5658人が棚に入れました
如異世界に転移して以来、アインズはナザリック地下大墳墓の主として、守護者たちの偉大なる支配者として振る舞う日々を送っていた。一方で、情報収集と資金獲得のため、冒険者モモンとしてエ・ランテルを拠点に活躍。ギガントバジリスクの討伐など、アダマンタイト級冒険者に相応しいとされる実績を積み重ねていく。そんな中、ナザリックへ帰還したアインズは、守護者を統括するアルベドと人間界で得た情報を含めた現状の報告会を執り行う。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、沼倉愛美、東地宏樹、楠見尚己、雨宮天、石井康嗣、安野希世乃、逢坂良太
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

デミ(ウルゴス)ちゃんは語りたい!“versionⅡ”

何やら色々書いたんですが、(数千文字くらい)最終回観てどうでもよくなった。

っしゃぁ!!

『ナザリックに栄光あれ!!!!』



リザードマン編と王国編の2部構成でやったオーバーロードⅡ。作画は同社マッドハウスで同時進行の『宇宙よりも遠い場所』『カードキャプターさくら-クリアカード編-』に作画班のリソースを割かれたのかと思うほど悪い回はとことん悪い。無駄な伏線を張りすぎて中だるみしそうな構成も視聴中はイマイチだと感じたものの、最終回ラストに速報で流れたオーバーロードⅢの制作決定を聞き、ある程度納得しました。部分的に淡白で全体的に詰め込んだ印象ですがナザリックの面々が登場している時は概ね好評だったようです。作品の性質上海外のアニメファンにかなり人気らしく国外での評は箔が付きますね。個人的には何度見返しても面白いアニメになりました。


【↓雑記:長文注意】
{netabare}
レビューという名のメモ書きを置いておきます。(タイトル通りデミウルゴスくらいナザリック贔屓で進行。)

至高の御方のひとり、アルベド他数名のNPCを作った「タブラ・スマラグディナ」は、宝物庫に〈エメラルド・タブレット”=古代エジプトで存在したらしい錬金術のノウハウが描かれたエメラルド板〉から引用した――

「かくて汝、全世界の栄光を我がものとし、暗きものは全て汝より離れるだろう」

…の、長ったらしいパスワードを採用したプレイヤーで、アインズをして「設定厨」と称される人。OVERLORDは作者の「丸山くがね」先生自体が設定厨で、鬼のような設定で有名な「TYPE-MOON」の、「月姫」ファンディスクでシナリオ担当をしただけあります。ちなみにこの時、奈須きのこさんの文才を感じ、自分には向いてないと悟り業界を諦めたそうです。その後サラリーマンを経て趣味で投稿していたオーバーロードは趣味と割り切ったからこそかもしれませんが、世界の細部まで作り込み、余白に想像が膨むファンにとって楽しい時間を与えてくれます。掘り下げていくと、書籍版・Web版・※隠し番外編にも作中の情報が散りばめられており、最早宝探しゲームの気分です。

(※“隠し番外編”は、作者がweb版の感想掲示板に読者への返信と共に少しだけ書いたIFストーリーや物語の裏話)

先にも触れましたが、不安材料だったリザードマン編を制作側がやると決めたものの1巻分で1クールやるわけにはいかず、王国編まで終わらせることに。主人公側の活躍を楽しみにしていたアニメ視聴者から非難の声も出ましたが丸々リザードマン編を省略するのは確実にファンから苦言を呈されたと断言できます。制作側の試行錯誤がしっかり見えたと感じたのは一番危惧されていたリザードマン編全編カットor1クール丸々リザードマン編という暴挙に出なかったことで、正直作品の鮮度や制作資金も考えるとこれ以上の構成は無かったし、これがBetterだった訳です。アニメで入った方、もしくは内容が理解できない箇所があったという方はどんな観方をしていたか気になる所で、各シーンや本編感想の前にステータス設定の基本をおさらいしてみます。↓
{netabare}
OVERLORDにはアニメで語られない設定がいくつかあり、ナザリック地下大墳墓は元々が体感型のオンラインゲーム“ユグドラシル”にあった為、ゲーム内のステータス設定に“カルマ値”というステータスが存在し、NPC達の性格付けに大きく関わっています。カルマ値とは「ゲーム内で善行や罪を犯すことで±される数値」で、ユグドラシルではキャラクター制作時に±500で決定されます。人間種・亜人種に当てはまらない“異業種”で構成されるギルド「アインズ・ウール・ゴウン」では、多くのNPCキャラクターが【カルマ値】マイナス…つまり悪性の【属性】ばかりで守護者に至っては極悪も存在します。

ナザリックの面々を悪性順で並べると―――

アインズ・ウール・ゴウン【極悪】【-500】(モモンガ、漆黒の英雄モモン、本作の主人公、萌えキャラ)
アルベド【極悪】【-500】(ヒドイン、守護者統括、モモンガを愛している、書籍版で追加されたヒロイン)
デミウルゴス【極悪】【-500】(守護者一の知恵者、忠義心のお化け、悪魔、仲間に優しいインテリヤ◯ザ)
シャルティア・ブラッドフォールン【邪悪~極悪】【-450】(パッド入り吸血鬼、エロゲ要素満載の変態)
ナーベラル・ガンマ【邪悪】【-400】(モモンの相棒、虫博士、ドッペルゲンガー、ポンコツ、棚ぼたナーベ)
ソリュシャン・イプシロン【邪悪】【-400】(有能ショゴスメイド、たまに太る、人を体の中で溶かすのが好き)
ルプスレギナ・ベータ【凶悪】【-200】(ワーウルフの赤髪メイド、サディスト、三歩で忘れる通称:駄◯。)
アウラ・ベラ・フィオーラ【中立~悪】【-100】(ダークエルフ、双子の姉、シャルティアやユリと仲良し)
マーレ・ベロ・フィオーレ【中立~悪】【-100】(双子の弟、男の娘、心も女の子寄り疑惑?、天然鬼畜)
エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ【中立~悪】【-100】(擬態した蟲メイド、…はぁ…エントマちゃんかわゆ…)
ハムスケ【中立】【0】(ジャンガリアンハムスター、モモンの乗り物、♀、婚活中、デスナイトと仲良し)
コキュートス【中立】【+50】(武人、氷属性の蟲、バトルマニア、武器マニア、デミウルゴスと仲が良い)
ザリュース・シャシャ【中立~善】【+100】(トカゲの戦士、旅人、飼っているヒュドラの名前はロロロ)
シズ・デルタ【中立~善】【+100】(自動人形メイド、可愛い物好き、あと数回変形を残しているロボ(嘘))
ユリ・アルファ【善】【+150】(プレアデス副リーダー、デュラハン、お姉さん、メガネっ娘&ボクっ娘)
セバス・チャン【極善】【+300】(プレアデスリーダー、竜人、チバスチャン、紳士、Web版ではハーレム王)

創造主に作られたNPC達は善悪の基準や“そうあれ”と定められた設定の中で“ロールプレイ”をしています。ゲームらしい面白い点ですし、実はユグドラシルがサービスを終了する前から意識が有りプレイヤー達の会話を聞いていたらしく、その時に自由に動き言葉を発することは出来なかったものの記憶にあるらしいです。喋らないNPCを設定する時にはわからなかった、性格付けと設定が乖離し相反する場合も多く、作中ではギャップになっていて魅力になっています。例えばシャルティアは江戸時代に遊女が使っていた“廓詞(くるわことば)”「~ありんす」などを語尾につけて喋りますが素は普通に喋りますし、アルベドはサキュバスで処女。プレアデスのメガネをかけたメイドのユリは、教師である「やまいこ」に創造され、規律正しい姉的な立ち位置と裏腹に“ボクっ娘”であり普段は恥ずかしいので私と言う…など。(やまいこの一人称も僕)ちなみに王都で活躍するセバスとソリュシャンの2人は極善と邪悪のコンビで、ソリュシャンの残虐性をセバスが窘めている構図でした。行動原理をこれらのステータス設定で考えると他の場面やキャラクター達に対しても合点がいき面白いかもしれません。
{/netabare}

《ネタバレ有り感想》

原作を読んでないと気づかない部分も含めのネタバレですが、この先3期が有れば明らかになる謎も多いので、1シーンで完結している情報だけ載せます。

まずはリザードマン編。
{netabare}
前作のラスト、洗脳されたシャルティアとの戦闘から間もない時分、プレイヤーの存在などを考慮し行動するナザリックの面々に新キャラクターが登場します。1話冒頭から犬のメイド長やら“ぷっちょ”みたいな頭をしたバーテンダーに執事助手の弱っちぃペンギンなどファンからすると最高のファンサービスで、とても嬉しい第一話でしたしワクワクもしましたが伏線にしかならないキャラクター達をこんなに登場させて話がまとまるのかと心配な部分でも有りました。(今考えればⅢ期あったからなのですね)原作ファン以外にはわからない部分も多そうで伏線として覚えていられるかはどれだけ本作を真剣に観ているかで変わります。アルベドさんは相変わらず病んでいます。最後に5話までメインとなるリザードマンの長と戦士ザリュースの顔見せをして1話は終わりです。

その後、各集落へと赴き共同戦線を築こうとするリザードマン達とナザリックの面々が交互に登場。この戦いに赴くコキュートスは前述の通りカルマ値が中立の善寄りの為、虐殺や蹂躙といった思考で無く武人として敬意を払い戦いを仕掛けます。これがデミウルゴスやシャルティアなら嬲り殺しでしょう。このオーバーロードⅡでは前半が“善寄り”のコキュートスとセバスが主役のために悪のギルドらしからぬフェアプレイを行うことが多かったですね。なんだかんだ有り、リザードマンが団結しナザリックの新キャラクター達の紹介も終わりました。

5話(笑)シャルティアへの罰(ご褒美)の“アインズの椅子になる”変態プレイと“トカゲックス”というファンの間で作られた新語に笑わせてもらいました。お茶の間に悪影響しか及ぼさない展開目白押しのTHE深夜枠アニメオーバーロードⅡ。その後もシャルティアへの罰を見て歯ぎしりをし壁を壊すアルベドとは対照的に、デミウルゴスの『守護者に座するとは!!』の嬉しそうな声と顔には笑わせてもらいました。アルベドが遠隔視の鏡<ミラー・オブ・リモート・ビューイング>でクルシュ達を見てボソッと一言「羨ましい…」とサキュバスの本能を見せ、閨を共にしてくれないアインズ様とあんなことがしたいと妄想しています。本能だから仕方ないので、アインズ様はいつか男を見せて下さい。(身体無いけど)

ここでも前回の失敗から得たユグドラシルプレイヤーの存在を考慮して動いていて、この先アインズの行動には全て当てはまると考えて良いでしょうね。『氷結の武神』の格好いいサブタイトル通り、死闘(コールドゲーム)を終えた後、コキュートスの進言から己の意志で判断し成長する余地を感じたアインズは喜びます。アインズやギルドメンバーが苦労して制作したNPCたちに対し自分たちの子供であるように接していて、この辺りから守護者に対し成長を促すよう積極的に取り組み始めます。守護者他NPCたちも至高の御方々を神(創造主)や親として崇拝し信頼(信仰)を寄せているので親子のやりとりを見ているようで物騒な話をしていても和みますね。

死から復活した後の朦朧とし舌が回らないザリュースの演技が絶妙で評判が良かったようです。東地宏樹さんはラジオにゲストとして来てらっしゃいましたが、リスペクトを持って演技をしてくださっていたらしく、本作の役者さんはOVERLORDを愛してくれる方が多くて嬉しい。ドラマCDから声優変更が無い珍しいパターンで、付き合いの長くなったレギュラー陣は特に思い入れが強いようです。そしてリザードマン編が終わり次の章へ……カットされていた見せ場など多くありますが構成的にここらで終幕にしないといけません。{/netabare}

ここからは王国編です。
{netabare}
王国編のスタートは、ナザリックの執事『セバス』と、プレアデスのメイド、『ソリュシャン』が活躍します。娼館で奴隷として扱われていた少女をセバスが拾い滞在する屋敷へと連れ帰ります。その後ソリュシャンに彼女の介抱を任せますが、アニメではあえてボカしたシーンがありました。少女(ツアレ)がかかった梅毒や性病、骨折や切られた腱などの傷を癒やしたソリュシャンでしたが、この時ツアレに向かって三日月型の異業種らしい笑みを浮かべ意味深な台詞を言います。

「まずは食べてしまうとしますか」

セバスに“彼女を元の状態に戻すこと”を強調して確認したソリュシャンには狙いが有りました。それはツアレ自身も知らない“お腹にいる胎児を食らうこと”。ソリュシャンはモンスターですが人型なので、下手をすると倫理規定に触れる危険性と、いつ出来た子供なのか娼館であった出来事も連想してしまうのは想像に難くなく、人食が好きな異業種(ショゴス)の描写を察しのいい人と原作既読組が気づく程度にしていました。アニメ版では残酷描写や発言がソフトになっている事が多く、本来なら拷問や人間の使い道と成れの果てまで細かく描写する上、Web版では捕らえた人間を性奴隷として扱うことも当たり前なので、アニメは地上波用の「ダーク(50%)ファンタジー」として作られています。…ですが、これでも顔を歪ませている視聴者は多かったようです。

王都での守護者各員が集まった、報告の義務を怠ったセバスへの糾弾のシーン。これもわかりにくかったですね。アニメからの方はほとんど「?」だったかと。アインズをはじめ守護者各員が集う中、御方への忠義心を試すため、この場でツアレを殺せと言われるセバス。忠義に一点の曇りも無いセバスに選択肢は1つしか無く、自身が招いた最悪の結果に苦しみながら拳を振るいます。これはデミウルゴスが仕掛けたテストでナザリックへの忠義心を試すものでした。創造主である「たっち・みー」と「ウルベルト」の仲が悪かったことや「正義」と「悪」の両極であるセバスとデミウルゴスは反発しあう水と油の性格であることも関係していたようです。ツアレも死なずセバスへの疑いも晴れ、アインズがガルガンチュアを抱えナザリックに戻るシーンで、

「グレーター↓・・テレポーテ~↑ションッ!!」

普段と違うテンションで数人が訝しげな顔に…。実は裏切りの可能性があるセバスの前にナザリックの代表が顔を出すのは如何なものかと、影武者を立てています。影武者CV:宮野真守の能面の彼で、変身能力を持つパンドラズ・アクター。アインズに作られたドッペルゲンガーで〈変身能力〉のあるパンドラズ・アクターはアインズの影武者でもあります。その後、本物が転移してくるというシーンでした。

セバスと行動を共にしているソリュシャンはプレアデスの中でもかなり優秀で、アインズに報告を怠るセバスに心中かなり不満を持っており、彼女はそれでもセバスの言を守り我慢してギリギリまでアインズへ報告をしません。その上で、問題が起きると躊躇いなく裏切りの報告をする有能メイド。事が収束してからの小麦の買い付けで仕事を終え嬉しそうなソリュシャンの顔は密かに好きな部分だったりします。ドラマCDで先行してやったところがいくつかアニメ化したひとつで、出稼ぎに出ているモモンが必要な物が多く出費がかさんで仕方ないと愚痴ります。この資金不足は最終回のゲヘナ作戦において人間から金品を大量に奪い当面の解決に至ります。※ここから王国の人々が出てきますがデミウルゴスちゃんが語っているので人間側には触れません。(嘘です。Ⅲ期への伏線が多くあって、どこが使われるか使われないか不明のためネタバレ防止として触れられませんのであしからず。)

ついにエントマの本性がでました。この戦いは原作から楽しみにしていて、番外編の「ぷれぷれプレアデス」の1期のエンディングテーマ「L L L」をプレアデス達が歌う回(特別編)で少しだけ本性が漏れ出ていました。プレアデスで大きく活躍するのはソリュシャンとエントマですが、他のメイドたちも一期より活躍が多かったかもしれません。丸山くがね書きおろしドラマCDではプレアデスや守護者客員も大活躍なのですが、閑話休題の話ばかりなので大筋にはあまり出てきません。たまに見かける意見で日常系のような回をもっとやってくれという意見も多いようで、だからこそオマケとして存在するファンサービス「ぷれぷれプレアデス」なのでしょう。

最終話直前で姫の狂気を表す作画がイマイチだなと思っていたのですが、12話の最後に出た姫の表情は良かったです。この辺まで来ると特に人間側は3期+その後への伏線が多くなるので感想はやめにしておきます。{/netabare}

【:余談】
{netabare}
東映作品に関わっていた時の“作画は3000枚まで”の制限が役立ったと監督がインタビューで仰ってました。その記事では、「250カットを止められれば50カットをフルで動かすことで躍動感のあるアニメーションが作れるのではないか」という低予算での苦肉の策であり作品をより良い物にしようと思う熱意が語られていました。原作が面白くても、アニメでは全く別の神経をつかうでしょうからアニメが面白くなったのはスタッフ陣の力も大きいのでしょう。次回予告やネット限定配信など、自由度の高さと作品への愛情がよくわかります。オーバーロードに思うことは原作ファンに優しく、ターゲットを限定的な場所へと置いていると感じるところ。興味を持てば持つほど楽しくなっていく作品なので、作品のことを考えている時間が長ければ長いほど印象に残っていく感覚が過去に夢中になったアニメと重なるのだと思います。

前回と同じくラジオもやっていて、2期が決まった時も復活したラジオで初出しでした。情報源や裏話として大活躍しているコンテンツなので興味ある方は聞いてみて下さい。知っている方はOVERLORDにドップリはまっている人でしょうね。仲間です。

そんなラジオでデミウルゴス役の「加藤将之」さんがゲストで来た回はコラボしたメイド喫茶に日野さん含め男3人で行っていました。加藤将之さんはTwitterなどでも作品愛を語っていて原作も熟読しているので理解が深く嬉しい限り。この熱意はオーディオコメンタリーやⅢ期のラジオで再びゲストとして登場した回に聞けますし、もしかするとまた来てくださる気がしますね。間違いなくキャスト陣一番の〈OVERLORD知恵者〉加藤将之さんの話も聞ける「~ナザリック地下大墳墓 定例報告会~」をよろしくお願いします。

同時進行していた「ぷれぷれプレアデス2」も最後まで緩く、原作ファンが喜ぶ設定など入れ込んでいて大いに楽しんでいました。ネットで公開されていた次回予告のノーマルバージョンとスペシャルバージョンも、本編で活躍のあまり無いキャラクターが出演するなど嬉しいものでした。
{/netabare}
最終話:感想
{netabare}
最低の作戦、英雄と崇められる者が実は極悪人というマッチポンプはお見事です。流石のカルマ値【-500】【極悪】ヤルダバオト(デミウルゴス)。ここでは作戦名「ゲヘナ」において使われる魔像や作戦概要などを説明した後、王国側の戦力と適当に戦います。人類にとって強大な戦力かつ重要人物であるイビルアイは、アダマンタイト級冒険者チーム〈蒼の薔薇〉の一員で種族はヴァンパイア。彼女の知識は長寿の為にOVERLORDの根幹を暴いてしまうキャラクターらしく、書籍でも多くは語られていません。作中屈指の人気であり人気投票4位!アニメでも結構活躍しました。Ⅰ期Ⅱ期Ⅲ期と人気投票上位の特に目立ったサブヒロイン達がいて、Ⅰ期がクレマンティーヌ、Ⅱ期はイビルアイ、Ⅲ期は「―――」(お楽しみに~)

打ち合わせ通りの戦いが始まり、メイドのユリとシズが共闘しイビルアイと戦いますが、二人相手にも結構いい勝負をしするイビルアイ。エントマはイビルアイが使う殺虫スプレーのような魔法への相性が最悪だった為大きく不利な状況でしたが、肉弾戦を得意とし防御魔法も貫通させるユリと、銃火器での援護が出来るシズはイビルアイと相性が良い組み合わせでした。ナーベラル曰く、相性が良くても一対一だとユリとシズよりイビルアイが上まわる可能性が高いようです。激戦が繰り広げられる横では戦っているはずのメイド達とナーベラルが仲睦まじく歓談をしており微笑ましい。「人間の名前を記憶できる?」なんて話をしていました。彼女たちは姉妹として作られていて、全員同じ部屋で暮らす仲良し姉妹だそうです。英雄モモンとイビルアイが初めて対面する時、エントマを戦闘不能にしたイビルアイにナーベラルが怒りを隠しきれなかったのは“家族”を殺されたかもしれないと思ったからで、もしヤルダバオトが間に入らずイビルアイがエントマを殺していたなら、ナーベラルが飛び出す前にアインズがイビルアイを殺していたかもしれません。勿論状況把握や利用価値も考え短絡的にならないようにする可能性もありますが、アインズには自分たちが作り上げたNPCに対してそれほど愛情があり、NPCたちもそれぞれ絆の深い者がいます。ユグドラシル(ゲーム)運営が作ったNPCとは思い入れが違うのは理解できますし、ましてや体感型だった所から現実世界になった上、この世界で唯一の仲間(家族)たちなので、考えてみれば当たり前かもしれません。

ヤルダバオトとの戦闘時モモンが使ったのは魔法ではなく魔法力を持った槍と剣でサブウェポン。剣士状態(漆黒の英雄モモン)の時は魔法が使えないため、補助の属性攻撃として携帯しているアイテムでした。この時使った氷の剣“フロストペイン”はザリュースのものではなく、模倣した結果本家の性能を超えた自作物。ヤルダバオトが驚愕に慄いているのは演技ではなく本気でこの剣の存在を知らなかったようです。書籍ではもう少し戦うのですが尺の都合上コンパクトになっています。Ⅰ期の時にハムスケとの戦闘が劇場版で追加されることもあったので、もしまた期間が開いてⅣ期をやるなんてことになったら補完のために劇場版を作って欲しいですね。劇場行きます!!{/netabare}

これにて最悪最低のマッチポンプも終わり続章へと進んでいきます。
{/netabare}
そして――2018年7月から3期がスタート!!

今度はナザリック陣営も大活躍!!!


刮目して待て!!! わたし!(・∀・)←

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

偉大なる御方に、忠誠を…。2期は守護者達の成長とマッチポンプ、そしてある種は傅き、ある種は野心を覗かせる…

物語には全て面白いと言う事は無いと思う。
この2期は次への準備、料理で例えると食材を集めて調理をしているって言う感じでしょうか。
この作品だけでも目を惹く物はありました。勿論1期を観てないと『?』となりますが。


原作(ラノベ・Web版)・未読。
マンガ・1〜10巻まで。
アニメ・全話視聴。(全13話・30分アニメ)


原作を見てる方から少し表現が足りない場所があると聞かされましたが、それでも楽しめました。
ま、私がこの作品が好きだからフィルターがかかってると思います。なので変な感想になるだろうなと最初に謝っておきます。


■…さぁ、統治の実験だ。と+α。(リザードマン編・♯1〜♯5)

NPCだったキャラが自らの思案を巡らせる…。
経験で戦術や戦略を得られる→成長の可能性→成長は変化→さて、絶対的な忠誠は…?

リザードマン編はコキュートスの変化がとても楽しめました。それどころか、リザードマン達の設定も良く出来ていて入りやすかったと思います。
よそ者を嫌い閉鎖的な社会で階級社会。部族間でも交流は盛んでは無い。
アニメを観た感じではザリュース(リザードマン)以外に農耕や畜産などの技術は無かった様に見受けられた。ザリュースのみ養殖の技術がある。
ザリュースは旅人なので『よそ者』に入る。なので周りの風当たりも強い。
簡単にここまでにしておきます。

いやー…色々と妄想を膨らませてくれました。
勿論ナザリックの為の行動もね。
コキュートスの武人としての心構え、戦うとなったリザードマン達の繋がり、需要があるのかな?リザードマンの☓☓☓、ある意味ご褒美のシャルティアさん!(笑)、と、これ以外にもありますがやはり根幹の設定が良いのかな?存分に陶酔する事ができました。

コキュートスの成長、失敗、機転の効いた判断などもうNPCでは無いと…。その後のコキュートスのアメとムチとは果たして…。そしてコキュートスはどう罪を払拭するのか…。
…普通に観ると主人公ポジションがリザードマンになる不思議(笑)


■…情報収集、のち奴隷と出逢う。その後王国にヤルダバオト降臨!…と言う名の…。(王国編・♯6〜♯13。♯6からOPに多少の変化あり)

セバス無双!むっちゃカッコええ!
こーゆー紳士に憧れる!
セバスフェーズ後、王国サイドに事件発生。

■…まず『セバスサイド』から。
「誰かが困っていたら助けるのは当たり前!」、セバスの『親』と言うか産み出した『たっち・みー』の言葉。愚かな行為と分かっていながらも助けてしまったセバス。親と同じその言葉、その行動に「呪いなのか」と苦悩する。
しかしこの行動がある出来事に巻き込まれる火種となり…
と、こんなとこでしょうか。

この作品は色は『黒』と表現するのが1番合うと思いますが、やはり表現出来ない部分とかあるのでしょうね。ソリュシャンの「食べてしまう…」の意味が分からない人も居たと思います。
『ツアレ』がどんな境遇でどんな酷い事をされたのか、そしてソリュシャンは第1期で人間をどうしたのか、そこら辺から考察すると分かりやすいかもしれません。

そして『ツアレ』のフルネームは…
1期に…

しかしソリュシャンはかなり分かりやすかったですがナザリックの住人は(モモンガ除く?)人間に対して嫌悪感を抱いてるのが多いですね。
だから余計にセバスは自身の行動に苦悩するのでしょう。奴隷以外にも助けたり教えたり…セバスはナザリックでは珍しく『弱者救済』を備えてる様に私は感じました。
セバスのこの行動がソリュシャンの「セバス様に…」の発言に繋がるのでしょう。

NPCでは考えられない行動を取ったセバス。(目立たない様に行動しろと命令されていた)
しかしアインズへの忠誠は確か。セバスは如何に自分の失敗を結果で示したのか…、41人に従う犬か、己の意志を正しいとする者か…さぁ、セバスはどうする?

…グレーターテレポーテーション♪!
ア、アインズ様?どうしたの?って最初は思いました。アレでは分からないよ(汗)
私も教えて貰ってあの行動の意味が分かりました。
アインズ様が作った…(以下略)


■…錯綜する智略・謀略。裏側で蠢くものは…。(王国編・王国サイド)

うわー…、いい顔するわぁ。ラナー王女様。
その顔は麗しき顔か…はたまた化物か…。

…六腕、ギャグか?お前ら。

そして『アルベド』の言葉の意味とは?


…『王国サイド』。
貴族達は派閥争いや帝国の進行の話や自分が得をする様な話ばかりの中、王国の裏側で暗躍する『八本指』。これを放置すれば王国が内部から崩壊すると危惧する『ラナー王女』。
ラナー王女にはチカラが無いが『蒼の薔薇』や『クライム』が協力し事にあたることに…
しかし、八本指以外にも厄介な出来事が発生!
さて、王国はどう動く?


これを初めて観た時、「ラナー王女って怖いな」ってのが第一印象です。確かにそーゆー『顔』をするけどあの『智略』がですね。
ラナー王女が見ている『もの』は一体何なのか、本当に『王国』の為?の考えなのか、今後開示されていくのでしょうね。楽しみで仕方ないです!

しかし『ラキュース』、「キャッ」じゃないよ。
中二患ってらっしゃるのか?と、もしくは至高の御方に作られた設定…なわきゃないか(笑)
最終話近くに『恋する少女』も出てくるなぁ。シリアス展開なのに若干笑わせて貰いました。

『ゲヘナ』部分はかなりのネタバレになるのでここでは書かないようにします。どう書いても私の語彙力では表現不足やかなりのネタバレを踏んでしまうので。

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2期で1番気になったキャラはやはり『ラナー王女』。最後までいい顔をなさる。

『ガゼフ』と『ブレイン』が名前で呼び合ったり、『ブレイン』があるキャラの爪を切ったとこも人間パートとしては良かった。

ストーリーはやはり『セバス』ですね。
王国編の時も良かったですがエピローグ部分も中々…フフッ。結婚退し…あ、ワン☆(ネタです)

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オススメするかどうかは私からは何も言えません。
好きな作品なのでちゃんと評価出来てるとは全く思ってないので。
ダークヒーローや1期が面白く続きが観たい方には良いと思います。ストーリーに好みがあると思いますが。

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この作品ってOP, ED曲も結構作り込んでますね。
OP曲は特にストーリーに関わるキャラが出現するので、原作をまだ見てない私はそこで色々と想像して楽しみました。
後は『歌詞』ですかね。両曲共『心情』を表してるのかな?と思いました。
OPは『アインズ様(モモンガ)』で、EDは『アルベド』かな?って。間違ってたらごめんなさい。

コミケでも感じたんですが海外の人(特にアメリカとかヨーロッパ系)は結構この作品を好きな方が多かったですね。
2期1話のED曲後の原作者『丸山くがね先生』の
お礼文も国内外に向けてでしたし海外人気の方が高いのかな?と感じました。

さて、締めもアニメ版のネタで…


『…喝采せよ!』

『…我が至高なるチカラ(3期)に』

『喝采せよ!!』

(2期13話終了後より拝借)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1期よりも面白い

デミウルゴス察しが良すぎて勝手に都合よく解釈してくれるのは相変わらず草
アルベドもやっぱり最高だ
モモンとしての活動量も増えてプレアデスのメンバーたちの活躍見られて最高です。

セバスが紳士的で非常にカッコイイなとしみじみ

2期のおかげで3期が非常に楽しみになったのであった

OP
GO CRY GO OxT
ED
HYDRA MYTH & ROID


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 絶望の幕開け
突如異世界に転移して以来、アインズはナザリック地下大墳墓の主として、守護者たちの偉大なる支配者として振る舞う日々を送っていた。一方で、情報収集と資金獲得のため、冒険者モモンとしてエ・ランテルを拠点に活躍。ギガントバジリスクの討伐など、アダマンタイト級冒険者に相応しいとされる実績を積み重ねていく。そんな中、ナザリックへ帰還したアインズは、守護者を統括するアルベドと人間界で得た情報を含めた現状の報告会を執り行う。

2. 旅立ち
黒雲のモンスターに死を宣告された《緑爪(グリーン・クロー)》。彼我の戦力差は非常に大きいと理解しつつも、ザリュースの進言により戦うことを決意。こちらの戦力を見極めているであろう相手の計算を狂わせる為の策として、過去に壮絶な争いを繰り広げた他部族との同盟を提案する。シャースーリューから許可を得たザリュースは、無事に同盟関係を結んで帰ってくることを誓い、相棒のヒドラ・ロロロとともに《朱の瞳(レッド・アイ)》族の村へと向かう。

3. 集う、蜥蜴人
リザードマンの中で最も屈強な《竜牙(ドラゴン・タスク)》族。その族長ゼンベルは、同盟を求めるザリュースに対して一対一の戦いを求める。戦いに応じたザリュースは、なんとか勝利を収め、心強い味方を得る。そしてすぐにゼンベル、クルシュとともに“一番目の死の供物”に指定された《鋭い尻尾(レイザー・テイル)》族の村へ向かう。そこには、すでにシャースーリューをはじめ、各部族のリザードマンたちが集結していた。

4. 死の軍勢
勝利を収めたことに歓喜するリザードマンたち。敗退したことを深く悔いるコキュートスだが、アインズは敗退そのものを余り気に留めておらず、守護者が戦いから”学び”を得たことに喜ぶ。しかし、敗退した事実に対する罰は必要だとしてリザードマンの殲滅を命じるが、コキュートスの提案とデミウルゴスの助言により、将来的な他種族の統治を視野に入れ、その足掛かりとして支配を目的とした実験を行うべく、再びリザードマン達の元へ行軍を開始する。

5. 氷結の武神
決戦の夕刻、スケルトンの群れからコキュートスが姿を現す。その圧倒的な力を感じながらも、リザードマンたちは意を決して対峙。種の存続を賭けた戦いが開幕する。しかし、想像を絶する守護者の力の前に為す術なく倒されていくリザードマンたち。族長達が放つ渾身の攻撃も、コキュートスには傷一つ負わせることができず、次々に倒されていく。最後の力を振り絞り、シャースーリューとザリュースは一矢報いようとするが……。

6. 拾う者、拾われる者
リ・エスティーゼ王国の王都に滞在し、情報収集を行っているセバスとソリュシャン。ある日、スクロールを購入した帰りに街中を探索していたセバスは裏路地に入り込む。そこで、人目をはばかるように奇妙な布袋が捨てられるのを目にする。その中に詰められていたのは、痛々しい姿の女性だった。救いを求める声に応えたセバスは彼女を屋敷に連れ帰り、ソリュシャンに治療を命ずる。

7. 蒼の薔薇
まだ日も昇らない早朝。ロ・レンテ城内の訓練場でラナー王女付きの兵士・クライムは一人で鍛錬に励んでいた。剣の才能がないクライムだったが、忠誠を捧げる王女ラナーを守る力を得るため、ただ愚直に限界まで剣を振るう。そしてラナーは、親友であり《蒼の薔薇》のリーダー・ラキュースの協力を得て、王国を蝕む裏組織《八本指》に対策を講じようとしていた。

8. 少年の思い
ラナーに命じられ、ラキュースの伝言を届けるべく、《蒼の薔薇》のメンバー・ガガーランとイビルアイのもとへ向かったクライム。ガガーランたちからさまざまなアドバイスを受け、それを胸に刻み込む。その帰路でクライムは、大通りに人だかりができているのを見つける。人混みの先には、暴漢に囲まれたセバスの姿があった。助けに入ろうとするクライムだったが、セバスは一瞬で暴漢を倒してしまう。

9. 舞い上がる火の粉
ツアレを守るため、セバスは犯罪組織《八本指》が経営する娼館へ突入を決意する。協力を申し出たブレインとクライムは、セバスが正面から乗り込み敵を撹乱している間に裏口から侵入することに。裏口の近くで待機するクライムの前に、異変を察して隠し通路から逃げてきたコッコドールが現れる。その護衛は、凄腕が集められた《六腕》の一人“幻魔”のサキュロント。クライムは、彼らの逃亡を防ぐべくサキュロントと対峙する。

10. 王都動乱序章
ソリュシャンの報告を受け、アインズと守護者たちがセバスの屋敷に姿を現す。守護者たちが警戒して見守る中、セバスはツアレに関する報告を上げなかった責を問われる。さらに、ツアレがアインズの前に引き出された。アインズはセバスに対して寛容な態度を見せるが、失態を行動で償うよう告げる。死を悟ったツアレは覚悟を決めて目を閉じる。そしてセバスは--。

11. ヤルダバオト
アインズ・ウール・ゴウンに盾突く行動をした《八本指》を誅殺すべく、ナザリックの精鋭部隊が王都に集結した。指揮官のデミウルゴスの指示のもと、《八本指》の拠点を襲撃する。時を同じくして、ラナーたちも動きはじめていた。レエブン候やザナックの協力も受け、集められた冒険者や兵士たちを編成し、《八本指》の拠点を制圧しようとする。ブレインや冒険者たちとともにそのひとつに向かったクライムは、セバスと遭遇。再びセバスと共闘することに。

12. 動乱最終決戦
イビルアイとヤルダバオトが対峙する中、突如空から降り立ったモモン。イビルアイの求めに応じ、ヤルダバオトに剣を向ける。その圧倒的な強さにイビルアイは衝撃を受け……。一方、セバスたちが乗り込んだ《八本指》の拠点では、クライムたちがツアレを見つけて脱出しようとしていた。しかし、彼らの前に《八本指》警備部門の長であり、《六腕》最強の存在・ゼロが立ちはだかる。ゼロはブレインを強者と認め、一対一の戦いが始まるが……。

13. 最強最高の切り札
悪魔ヤルダバオトによる未曽有の危機。ラキュースや冒険者たちは、次々と現れる恐ろしい悪魔たちに奮戦し、クライムたちは悪魔に捕らわれているであろう人々を助けるべく炎の壁奥深くに潜入していた。そして、人々すべての希望を背負ったモモンが、ナーベとイビルアイを率いてヤルダバオトと対峙する! 激戦の中、建物の陰に移動するモモンとヤルダバオト。モモンは早速ヤルダバオト--デミウルゴスに計画の意図を問いただす。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

57.2 3 ペンギンアニメランキング3位
けものフレンズ2(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 2.5 (320)
760人が棚に入れました
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこでは動物たちがヒトの姿に変化する不思議な現象が 。いつしか フレンズ と呼ばれるようになったけものたちは、パークで平和に暮らしていました。ある日、フレンズのサーバルとカラカルは、森の中でヒトの子供と出会います。お腹を空かしたヒトの子供はなにやら困っているようで、サーバルたちは一緒に旅をすることになりました。旅の途中で出会う個性あふれるフレンズたちに、パークの秘密や美味しいもの!そして、大地を揺るがすような大ピンチ!?新たなるジャパリパークの物語が、今はじまる!!

声優・キャラクター
尾崎由香、本宮佳奈、小野早稀、石川由依、小池理子、内田彩、佐々木未来、根本流風、田村響華、相羽あいな、築田行子、八木ましろ、菅まどか、山下まみ、前田佳織里、藤井ゆきよ
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

観終わった

1話感想{netabare}
色眼鏡では観ないぞ色眼鏡では観ないぞ…と自分に言い聞かせながらの視聴。
けどやっぱ…うう~んと渋い顔になってしまう。
ただでさえ某所で吉崎黒幕説が流れてるのにケロロを連想せずには居られないキュルルって名称…攻めおるのうw
あと、確かPVの時に突っ込まれてたんだっけ?崖のシーンで影が平地の処理のまんまだったとかなんとか。
自分は気付かなかったので「へーそんなことあるんだ」と流してたけど(※)1話観たら似たようなヘンテコ現象があって…。
カラカルの後ろにセルリアンが迫って影が覆うってカット、連続したシーンなのにカメラの位置が変わったらカラカルが影の中に入ってない…ってどうなん?
もう作ってる側もやる気無いのかなぁと思ってしまうんだけど…先の崖のシーンは本編では直ってたし(※)伏線ってこともあるまい(といいつつキュルルが飛び越すシーンはアレだった)。
伏線といえば崖を飛び越す直前キュルルが「下ばっかり見ないで顔上げなさい」と言われてたけど、最後キュルルが誰かに言う側になりそう。
ってかキュルルはヒトのフレンズじゃないんじゃないかな。
CGの処理はEDくらいの主線?(アウトライン?)の太さの方が良いと思うんだが…これは観てるウチに慣れるのかなぁ。


この文章書くに当たり見直してたらCMでそのシーン使われてて吹いた、当然直してない。{/netabare}

2話感想{netabare}
ひっでぇなおい…。
AパートからBパートの間、すっ飛んでないか?
ってか修繕はビーバーはもう無理だとしても、建設(巣作り)が得意なフレンズを宛てるべきじゃないか?
パンダの尻尾の色は…。
サーバルはガケから落ちたり車に轢かれたり、はたまたバス突撃させて材木台無しにしたりと、トラブルメーカーでしまいにはロッジの回でじゃぱりまん盗み食いをサラっと流されるほどに慣れられてしまうくらいが丁度良いのに、何もトラブル起こさなくて物足りない。

なによりスケッチブックとモノレールの相性ががが。
「行き先」はレールの決まってるモノレール任せであってスケブ情報を頼りにしてるワケではない。
「次はどこに行けば良いんだ?」が無いっていうか別にスケブ無しでも問題ない、キュルル達の意思は関係ない。
ってか最後カラカル「次はどこを探すの?」キュルル「ここかな」と臨海ステージのスケッチ見せてーの、その後に実際に海が見えるって…順序逆じゃね?
スケッチブックのページ順がモノレールの停車駅順ってことなんだろうけど、気付くの早すぎっていうかもう気付いてる前提。
“ソラウミ”でも書いたけどこっちは気付く瞬間が見たいんだが…ってか今後気付くシーンがあったら「何を今更」と冷める可能性大。

いやまぁいいんですけどね、前作も2話は1話以上にアレだったし(前半の声優の森がね…)。{/netabare}

3話感想{netabare}
これは…どっちなんだろうなぁ…。
出てくるゲストキャラが黒いっていうか、人間に都合の良い視点って感じ。

前作のフレンズ達は基本「労働に対し対価を得る」って概念がなく、賢いとされる博士と助手がようやくその境地に片足突っ込んでた程度。
(それですら対価に見合わないからといって相手を蹴落とすようなことは無かった。
自分の正体を聞きに来たフレンズをクイズの森で餓死させるようなことはしてないし、料理作成もあくまでかばんを試しただけだし)
それもそのはず、大抵のフレンズ達は支給されるじゃぱりまんだけで満足し、現状より生活を良くしたいって発想が無かった。
ただひたすら有り余った時間を持て余し、なにか面白いこと無いかなーと娯楽に飢えてたからあれだけ優しくいられる。
「○○するの手伝ってくれませんか」に対し、「悪い、明日仕事早いんだ」ってことにならない。
もっと言っちゃえば、割に合わない仕事でも、それこそタダ働きでもフレンズ達は「なんか面白そう」ってだけで笑顔でやってくれる。
ジャガーはタダで“渡し”をしてくれるしアルパカはお茶出した後でお代要求しないし、入湯料払えないのでカピバラが宿の外で凍えるってこともない。
これが「優しい世界」の正体かなーと思ってまして。

翻ってけもフレ2の3話、船を沖まで出して対価を要求…だと?
要求に応じられなかったらそれはそれで仕方ない=「まぁいいか」で済まされない、陸に返してくれなきゃ死ぬしかない状況に追い込んでソレ!?
あー、まぁいいんですけどね、その黒い部分が伏線なのかも知れないし。
今後、人間に調教された性質が無批判に当たり前とされてることを疑問に思い始めるって展開かも知れないし。
(2話のレッサーパンダにしたって「人間視点」で日陰者であることを気にしてたとしか思えなかったし)
ただ、ひたすら優しいフレンズ達を描きたいのかフレンズの黒い側面を描きたいのか、どっちなんだろーなーって話ね。
これからもエゲつない要求を突きつけられる話になるのかねぇ?
なんていうんだ?船にあった海中を覗ける装置、あれ見て「海の中ってこうなってるんだー」ではなく「まるで海の中に居るみたいだー」って言わせたのも記憶があることの示唆なんでしょう。
(少なくとも一度は・映像でもいいので海の中を見た記憶がなければその台詞は出ないでしょう)

と、別に悪いと言ってるんじゃないけどツッコミはこの辺で、良かった点。
セルリアン出なかった!
いやぁ~これは本当に良かった、毎回ゲストキャラと共闘して倒すのがノルマだったらちょっとヤダなぁと思ってたので。
それと↑で指摘したスケッチブックとモノレールの相性の悪さをどうしても感じてしまう描写、これも3話はカット。
次回への引きとして入れたがるのは分かるけど、「なんだお前行き先分かってるじゃん」ってなるのはやっぱり変かと。
あと誉めてるんだか貶してるんだか自分でもよう分からんけど、アシカの声がクッキー☆の釣りキチおばさんに聞こえて仕方なかった。
洗いたてのシャツ~。{/netabare}

4話感想{netabare}
↑でも指摘したけど、モノレールが次にどんな地方へ行くのか分からない段階でスケブで当てられるのは伏線かな?
パズルは後半割れた石版かなにかを修復する伏線かな?
アルマジロとセンザンコウがカラカルの威嚇一発で丸まってしまったのは、後半根性出して立ち向かうことになる伏線かな?
ラッキーの「バッテリー」に対してキュルルが疑問に思わなかったのも伏線かな?

…おふう、なんか宿題が溜まり始めてるんだけど大丈夫かな?
全部は回収しなくてもいいけど、幾つかは回収して欲しいなぁ。{/netabare}

5話感想{netabare}
ゴリラがどうしても1期のライオンと被ってしまう。
手下にするしないって話だけど、手下にしたところでじゃあ何をさせるかってのは考えてないと思う。
あとブルブルブルブルは純粋に可愛かった、但し他の作品でやられたらイラっと来たかも知れない。
「怖い」っていうのが強くて獰猛なことではなく、不気味で気持ち悪くてコワイに摩り替わったのは笑った。
ここら辺はなぁ…けもフレ1の方に感想書いといたけど、フレンズはどんなにアホにしても問題の無い世界設定が確立してる強みか。

まぁそんなことより最後にかばん?登場。
その前の謎フレンズも一体何なのか、センザンコウとアルマジロどうした?等、次回以降への“引き”が強烈。
次回のタネ明かし(明かすよね?)でこの作品の方向性が見えてくる…のかな?{/netabare}

6話感想{netabare}
うわぁきたあああ!
けもフレ1の方の感想に書いといたけど、個人的に前作を評価してたポイントは「フレンズは飼われてるだけ=ジャパリパークはラッキービーストがエサを配給してくれてるから存続できてるだけ」っていう危うさにゾクゾク来るものがありまして。
つまりは「ラッキービーストが居なくなったらどうするん?」ってことで、ジャングルちほー担当のラッキーがバッテリー切れでコテンと倒れた時は「あ、これヤベーことの前触れじゃ?」と思いつつ「まぁ充電だったら山頂カフェに限らずそこら辺に設備あるかな」と軽く捉えてたら、その後引き出しの中にコアだけになったラッキーが大量にあって…キャーコワイーブルブルブルブル(喜んでる)。
あれは何だ?もうボディが使えなくなったラッキーの残骸?逆に新たに製造(もしくは複製)されたラッキーの部品??
新たに製造されてるってことだと自分的には「この世界」の魅力半減かなぁ。
また、いつ「自分は飼われてるだけじゃん」と気付いてしまうフレンズが出てきてしまうのか分かったもんではない、もしそれが登場したらパークというユートピアの終焉だろうなぁと思ってて、それに一番近いフレンズはかばんを除くと博士と助手じゃないかなーと睨んでて、その2人も登場。
こっちはそこまでヤベー方向に知恵が向いてないっぽい?
なんか登場は6話だけでサクっと別れちゃったっぽいけど今後も出る予定はあるのかな?

と、誉めたところで以下ツッコミ。
勝手に海行っちゃうのはアカンと思う、また保管してたセルリウムの扱いがぞんざいだったからセルリアンが発生したと思うのだが…ってかやってもいいけどその後かばんに叱られるシーンが無いのはどうなんだ?
この言葉あんま使いたくないけど「子供向け」を意識してるのであれば、悪いことをしたら叱られるし謝る描写は入れないといけないと思う。
1期でビーバーの材木台無しにした時はちゃんと正座して謝ってたじゃん?アライさんも「帽子は盗んだんじゃない、本来の持ち主が持ってただけ」と知ったら素直に謝って返したじゃん?
博士助手は所詮けものだしでまだ大目に見れるとしても、何も悪びれない・心配かけてゴメンの一言も言わないキュルルはどうなんだろう、実はヒトのフレンズではないの伏線か?
そっちは置いとくにしても叱らないかばんが…いや、もし叱ったら「だって博士達が勝手に連れていったんだもん、ボクは悪くない」と言い出してキュルルの印象悪くなってたのかなぁ。
マウント取る目的は論外として「叱られる」は心配される=愛情の一環なので、優しい世界を目指してギスギスした描写を避けててこうなったとしたら、それは見当違いな気がする。

まぁぶっちゃけちゃうと、叱られてションボリする博士助手が見たかった、ああ見たかったとも。
特に博士は細くなった姿を披露する絶好の機会だったのに…。

で、センザンコウとアルマジロはどうした?{/netabare}

7話感想{netabare}
それまでの話と全然関係の無い単発の話。
海に居た巨大な影はどうした、センザンコウとアルマジロはどうした等々はまるっとスルー、肩透かしされた感じ。
あれかな、たまにあるらしいけど新人脚本家の育成としてメインストーリーと関係ない回を一話書かせるとかあるそうな、ソレか?
で、単発だとしても内容が…ロードランナーってやっぱり煽るのが得意なのねーと思いつつも、コヨーテが居ないじゃないか!ってそれはいいんだけどさ…。
走るのが早いと口では言っても絵からは全然そんな感じがしない、もっとバビュンと効果音鳴るような演出やっても良かったんじゃ?
スケッチブックに正確に描けなかったほど早かったんでしょ?
ってかアクションが全体的にのたのたしてるよね、常時ダラーンとしててメリハリが無いので途中で寝そうになる。
それよりなにより、キュルル一行が「うわこいつら面倒臭そう、関わるのはよそう」って態度取るのは…どどどどうなんだ?
どんなことだろうが「それ面白そう」と首突っ込むのがフレンズじゃなかったのか。
これは一期の感想の方に書いた内容だけど「ゴメン、明日早いんだ」と断るフレンズ居たら台無しじゃないか?
何か優先すべきことが他にあるにしても、せめて「協力してもいいけどこっちの問題解決にも手を貸してくれ」で快く首を縦に振る連中だと思ってたんだけどなぁ…。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
8話はペンギンの回。
なんか言うことあった気がするけど…9話で吹っ飛んだ。
9話…あの、9話……。
待てぇい!
無い、これは無い。
今まではいくら動物といっても普段の生活とは馴染みの薄い野生動物ばかりだったのでどこか一線を引いてたけど、イエイヌとなったらちょっとそうはいかんだろー。
イルカですらギリだったのに、イヌとなったらその扱いは慎重にせいや。
自分は実家で犬飼ってて…昔からも犬飼ってて、そのせいかイヌ派?ネコ派?と聞かれたら断然イヌ派ってこともあるのかも知れないが、これは酷い。
ビースト退けた後もっとイヌを心配してやれよ、ってか看病してやれよ。
お前(キュルル)を守るために身を挺したんだぞ?
「よくやった」と労ってやれよ、クタクタになるまで撫で回してやれよ。
野生動物と違って何をしたら喜ぶかが明確に分かるだけに「それは違う」という思いがどうしても沸いてしまう。
性的な意味ではなくワンコ的にあんな可愛かったイヌ(ゴメン嘘ついた、性的にも可愛いや)にその仕打ちって…悪い意味で涙が出てきた。
不憫すぎる。
おうちへおかえりじゃないだろー、「本当のご主人様の言いつけを守ってここに残る」ってことになるにせよキュルルは一度は旅に誘えよ。
キュルルは血も涙も無い冷血漢って設定だったっけ?
世間で言われる大抵の胸糞展開って自分はむしろゲラゲラ笑って見るタイプなんだけど、こればっかしは笑えない。
キュルルが悪者ってことなら構わないのだが…そういう展開にでもなるのかね?

と大まかな感想書いた後で細かなツッコミ。
檻どうやって壊れたんだ…。
トラクターがバッテリー切れ?を起こしたが、やっぱりパーク全体としてはガタが来てる?
月(の前に衛星?)を意味ありげに見せてたが、あんま考えたくない。
イエイヌがフリスビー投げちゃった…いいのかそれ?
イエイヌについて「鼻が利く、怒ると怖い、牙が凄い」ってことを言ってたので、それを活かすシーン書こうよ。
例えばビーストの腕に噛み付いて地面に叩きつけられても離さないとかやりゃあいいのに…戦闘自体描写が無くていきなりボロボロにさせるよりマシだろう。
ひょっとしてフレンズが傷つくシーンは見せないって方向で、イヌもああ見えて実は泥まみれなだけで大したことなかったとか?
だったらパンパンと払って平気なシーン見せようよ。

今まで、これでも結構好意的に見てたのだけど、9話はホントいただけない。
マジで最後キュルルは悪者って展開になってくれないかしらん。{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
うっは、これは凄い、悪い意味で。
けもフレ1の続編?として、「前作のどんな部分がウケたんだろう?」ってのは当然考えたと思うのだけど、その見立てが思い切り見当違いだった予感。
前作では上手く共存できてた「不穏要素」と「みんな仲良し」という相反する要素を摘出して、それを雑に混ぜちゃったのでギスギスになったというか。
ギスギスは別に構わないんだ、むしろ個人的には好物。
ただ、100%完全に「良い部分」だけで構成された人間なんてのは居なくて、「良い部分もあるけど悪い側面(至らない部分)のせいでギスギス」ってのが基本で、ハイここ良い部分ハイここ悪い部分と分かるように描写するのが前提だと思うのだが…。
その、キュルルは…正確にはキュルルの扱いは、場面ごとに良い部分としてるのか悪い部分としてるのかワカラン。
みんなの絵を描いたのは良いことなの?悪いことなの?まずそこからワカラン。
イエイヌに対し「おうちへおかえり」と言ったのは良いシーンと見せたかったのか、何かウラのある黒いシーンと見せたかったのかワカラン。
要は作り手の意図がワカラン。

序盤「スケッチブックに描かれてる絵をヒントにおうちを探す(行き先は自分で決める)」って話なのに、モノレールという行き先が決まってる乗り物に乗ってるのは「選択肢あるようで無いじゃん(矛盾してる)」と不思議には思ってたのですが…。
まぁその件はモノレール使わないようになって良かった良かったと流そうと思ったけど、その時抱いた違和感は間違いじゃなかったと言わざるを得ない。
作り手の頭の中では理屈が通ってるのかも知れないけど、果たしてそれが相手に伝わる形で表現できてるか?って所を疎かにしてしまった感じ。
(人によっては「何も考えてない」と断ずる方も居るでしょう、その気持ち分かる)
これは“バトラーズ”や“ロードオブヴァーミリオン”に抱いた感情と同質かな?

まず、キュルルの描いた絵によりセルリアンが生まれて大変だ→今まで関与したことのあるフレンズ集合。
うん、で、目的は?
キュルルにひと言文句を言う?持ってると危ないのでキュルルの描いた絵を返す?絵を焼いてもらう?キュルルにもう絵を描かないようにお願いする?いっそのことキュルルを倒す?
…え、誕生したセルリアンを退治するだけ?
何も解決してないじゃん、ってか集合時点ではキュルルが全員の絵を描いたとは知らないハズなんだけど…。
ぶっちゃけキュルルを亡き者にするのがパークにとって一番安全な気がするんだが。
そうでないとすると「海底火山がなんとかなるまで護衛する」が素直な解釈だと思うのだが、火山どうにかなったっけ?????????
最終回Bパート最後「いい話だなー」みたいな雰囲気で誤魔化してるけど、キュルルは筆を折ったってこと?スケブは焼却したってこと?
…アニメ(アニメーター)が絵を描くことを否定するなんて斬新だなぁ。
ってのは当然皮肉で、火山がどうにかできてないのに「やりきった顔」をしてるってことはそう受け取られちゃうぞ?そう思われちゃって良いの?
Cパートでイエイヌが絵を見て終わるけど、あれも「この後その絵からセルリアンが生まれてイエイヌ殺されちゃうんだよね」っていう不穏エンドのつもり?
違うよね?
なんていうんだろうなぁ、「実際画面で表現されてること」に対し「作り手はそういうことを描きたいんじゃなさそう」の乖離が激しくて気持ち悪い。
「表面上良い人を取り繕ってるけど性根の腐ってる部分が滲み出てる」みたいなことを誰か指摘してた気がするけど、そう思われても仕方ない。
(性根が邪悪なのなら良いんですけどね、腐ってるのはちょっとねぇ)

他にもあれこれと突っ込み所あった気がするけど考えるのも面倒になった。
もしかしたら追記するかも知れないけどとりあえず〆ときます。
もし続編作ることがあるならもう少し協議してからにして欲しい。{/netabare}

追記{netabare}
思い出したことがあるので追記。
嘆いてるファンの中には「前作に泥を塗った」という意見がよく見られます。
自分はそれに関してはつい最近まで“みなみけかわり”みたいなことかな?と思って静観してました。
かくいう自分はみなみけに思い入れが無く(というよりポケモンショック後多用された「あのナレーション」がどうにも好きじゃない)“おかわり”の時の「これじゃない感」に対しては「まぁこういうのもアリなんじゃない?」って感じでして。
作り手としては「根暗でコミュ障気味な視聴者の分身であるオリジナルキャラを“みなみけ”の底抜けに明るい世界に放り込み、触れ合わせることでソイツが救われる・明るさを取り戻す」ってことをやりたかったんじゃない?とも思ってて。
いや、みなみけの世界に放り込むんじゃなくて、「鬱屈としたこっちの世界」へみなみけのキャラに来てもらう、って方が正しいかな。
いずれにせよ最悪の結果になったとはいえやりたかったことは分かる、みたいな。

とはいえ、じゃあ自分が今までアニメを見てて本気で怒った作品って何かなー?と振り返ってみると…あ、思い出した、思い出しちゃった。
前作を台無しにして激怒した作品といえば、“メガゾーン23”のパート3がそれだ。
ってか最近メガゾーン23連想させる作品多くない?
最近もどこかの感想でも挙げた気がするけど…あんまり書くと「コイツそればっかり考えてるな」と思われそうでイヤなんですが、まぁそうは言ってもパート3は個人的には「無かったこと」としてます。
前作までの良かった部分を台無しにしたからね、キャラを踏み台にしたからね、思い返すだけでもムカつく。
いやホントあれは無い、あにこれでは批判的なレビュー多くていつも怒ってるように思われてるかもだけど最近のはそんな怒ってないですよ。
当時若かったこともあるけどあれ程アニメに怒ったのって他には“KEY THE METAL IDOL”くらいしか無いんじゃないかな?(こっちはまた別の性質)

…。
制作側の事情はよく知りませんが、こういうのってたまに起こりますね。
まぁみなみけおかわりも含め、そうなってしまう気持ちは分からんでもないんだ。
前作と違ったことを…スタッフが違うならそれこそ余計に「オレだったらこうする」風を吹かしたがるんじゃないかな、クリエイターだったら。
ここら辺は実写映画ジャンルのほうがより顕著かな?
で、「余計なことしないで前作の焼き直ししただけでも、100点にはならないにしろ今の0点にはならず50点は取れただろうに」みたいな意見も見られるけど、それって酷いクリエイター蔑視に感じたり(※)。
これが商売人に向けての発言なら良いんだけどね。
ここでクリエイターと商売人という相反するスタンスの違いを書こうと思ったけど長くなるので割愛。
とにかく正反対の性質をどれだけバランス良く取れるかが重要だろう、と自分は思ってるのだけど、じゃあけもフレ2はどうかというと…。

クリエイター風吹かしといてクオリティ低いんじゃ言い逃れ出来ん

まぁその、みなみけファンには悪いけど“おかわり”はクオリティ自体は低くないと思ってて…「鬱屈としたこっちの世界」は良く描けてるんじゃない?
一方でメガゾーン23パ-ト3はクオリティも低いんだ、見てはいけない。
※部分に関しても、「お前才能無いからクリエイター側面は封印して商売人に徹しろ」って意味なら非常によく分かる。
「オレだったらこうする」も悪く言えば前作の否定だし、そりゃアンタ、やるんだったらそれなりの覚悟と準備しとけよと。
決して手を抜いて良いってことではない。
これじゃあ悪意を持って作られたと言われても仕方ないかと。
結局何が言いたいかというと「けもフレ2とメガゾーン23パート3って似てね?」ってことで、誰か比較検討してくれないかなーと思ったり思わなかったり。
え、自分?
ははは、メガゾーンン23パート3見返したくないので無理。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

CfrzK48306 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

いろいろ言われてますが何だかんだと楽しませてもらいました。それといかなる理由でも制作者への過剰な嫌がらせは許されません

放映前の感想

まだ始まってもいない作品にどうこう言うのもなんですが、
けもフレ2の新主人公のキュルルちゃんって、あまり可愛くないですね?
かばんちゃんの足元にも及びません。
こんなキャラデザをOKした監督、作画監督は何を考えているのでしょうか?
ついでにサーバルちゃんも蝶ネクタイが大きくなりすぎて、あまり可愛くなくなっている気がします。

けもフレ2のPVを見て、失望しました。
ニコニコ動画をはじめとしたその他の外部サイトなどはどう動くんでしょうか?
この出来では動いてくれないと思います。

テレビ東京で2019年1月15日から毎週月曜深夜26時5分~放送スタート!
だそうですが、そもそも深夜アニメである必要もないですし。
キラータイトルのつもりなら、もっとお金を出していい時間を確保できなかったんでしょうか?
「金は出さずに成功は欲しい」とか考えているのでしょうね。
多分、けもフレにトドメを刺す作品だと思います。
いや、前作の熱狂的信者の私がこんなネガティブな事を言ってはいけないのでしょうけど・・・

まあ、まずは1話を視てみましょう。

1話の感想
{netabare} Abemaテレビで視聴、予想したよりは面白かったです。
気になったのはヤヲヨロズとは縁が切れた筈なのに、チラッと影絵の一枚絵でかばんちゃんが出てきましたが、特別な許可でも取ったのでしょうか?
もう一度、ニコニコで見てみようと思います。

ニコニコで見て
やっぱりニコニコで多くの人たちと見ると楽しいです。どれくらい盛り上がるかが鍵ですね。
無印の続編なのかはまだ不明ですが、謎も多く、伏線も張りまくりでしたし。
カルガモさんは良いキャラで普通にギャグが面白かったです。レギュラーキャラではないようですが笑わせてもらいました。
キュルルちゃんは可愛さはイマイチですが、イラストが得意で「山下清のフレンズ」とか言われてました。
再視聴して気になったのはキュルルちゃんがすぐにフレンズを呼び捨てにする点ですね。
「さん」「ちゃん」は最初だけで、少し慣れあったら呼び捨てです。
サーバルがセルリアンをやっつける時に「引っ搔き」ではなく「パンチ」で攻撃するのはなんだか興覚めでしたね。{/netabare}

総じて、放送前やPVでの悪印象とは裏腹に1話目は好印象でした。これは期待できるかも!?

2話の感想
{netabare} 二種類のパンダのフレンズが登場、眠ってばかりのジャイアントパンダと親切だけど余計なお世話の親切をするレッサーパンダです。
遊具を作って皆で楽しみますが、またもやセルリアンが乱入します・・・
無印では最初の方と最後のほうくらいしかセルリアンが出てこなかったので、今回はよくセルリアンが出てくるのはメリハリがあります。
そして、追跡二人組も最後に出てきますがカルガモさんにあしらわれます。
まあまあ、面白かったです。アタマを空にして視れば・・・{/netabare}

それにしても、この内容でわざわざ深夜番組なのは解せません。せめて早朝にでもやって欲しいです。

3話の感想
うんうん、今回は面白かった。
なんだか、3話になって急に作画と話しが良くなった気がします。
そして、無印のウリの一つだった不穏描写が二つもあって先が楽しみになった。また、かばんちゃんがよくやってた「ヒトの叡智」も見られて満足。NHKの「ダーウィンが来た!」とのコラボも良かったです。
{netabare}やたらとキュルルちゃんが「ぼくはけものじゃないよ」、サーバルとカラカルが「この子はヒトだよ」とか連発しているのが返って怪しく感じてきました。彼女はもしかするとヒトもしくはヒトのフレンズではないのかもしれないです。
それとキュルルグループを追いかけているフレンズたちの黒幕も出てきて雰囲気満点。それにしても「待つのに慣れているフレンズ」ってなに? 犬?{/netabare}

4話の感想
うーん? 今回はなんなんだろう?
話しが動いたような動いてないような・・・面白さに関しても微妙・・・

{netabare}モノレールの線路が切れて、これ以上進めなくなったキュルルたちは徒歩でおうちを探しにいろんな場所を徘徊します。
みゆはんが声を当てたチスイコウモリは物語に全く関係ないオマケ要素。「ヒトを一度だけ見たことがある」と証言するアリツカゲラのフレンズ。
次回はヒトが出てくるらしいですが、森の人(オランウータン)というオチかもしれないです。
今回、特筆すべきは早くも追跡コンビがキュルル一行に追いついた事ですが、カラカルに脅かされて土下座する始末。全く脅威にならない連中でした。ただ彼らの黒幕は気になります。
何はともあれ「謎」だけはどんどん深まっていくのは評価できます。{/netabare}

5話の感想
今回は出来が良かったといっても良いと思う、重要人物も登場したし。

{netabare}仲の悪いワニが2種とヒョウが2種と彼らがボスと言って恐れるゴリラのフレンズ登場。
ヒトを侮るワニとヒョウたちと比べてゴリラはヒトが「かつてすべての動物たちを操り従わせた」と言い、その方法を聞き出そうとするゴリラに対して、キュルルは茶番の挙句閃いて、トントン相撲のゲームでワニとヒョウ達を夢中にさせます。
そこへ、謎の狂暴フレンズ登場(どうやらアムールトラのフレンズで確定らしい)、
そこにおなじみ火のついた飛行機がそして成人し、大人びた雰囲気・声・話し方など大きく一期とは大きく異なるかばんちゃんがついに登場します。
確かにかばんちゃん自体は一期のキャラクターデザインはともかくたつき監督・ヤヲヨロズの創作キャラではないので出して良いのでしょうね。
なにはともあれ、かばんちゃんの登場で一気に面白く興味深くなった感があり以降の展開も期待できそうです。

しかし大人(ハイティーンくらいかも)になって美しくなった「かばんさん(公式ではそういうらしい)」が女革命ゲリラ戦士みたいになってましたね。
そして腕は真っ黒で胸も結構出ていました。
かばんが「こっちへ逃げて」と大人っぽくなった声でサーバルやキュルル達に言いましたが、
狂暴フレンズに関してはかばんも制御できないようで、何故か不思議な事に動物が恐れる筈の火の付いた紙飛行機を追いかけていってしまい謎の存在です。セルリアンと同じく敵サイドの相手なんでしょうか?{/netabare}

6話の感想
まあまあ面白かった。
{netabare}かばんちゃんが大人っぽく美しくなってて、一人称も「わたし」に変化してた。声質も清涼感のある綺麗なものでした。「素敵な女性になった」とは言えると思います。
ただ、個人的には、もう1期のお馴染みの幼いかばんちゃんは居ないんだというのが残念にも感じました。
これで「一期の回収が出来た」とか言ってたら一期のファンに殴られますよ。
しかも、かぱんは予想に反して二週で離脱、いずれは再登場するだろうけども。

サーバルに関してはかばんとの記憶は全く無くなってて残念、どうやら海でセルリアンに食べられてフレンズとして復活したのが示唆されてました。
博士と助手も登場し、かばんの部下におさまってました。一期の威厳はどこにいった?
新情報としてあの狂暴フレンズは「ビースト」というものでした。フレンズ化できなかった化け物のような存在です。物語に絡んでいくのだろう?
なんだか、いろいろ新情報は出てきて興味深かったですが、サーバルのかばんとの記憶がないだけに虚しい話しでした。
救いは最後のカラカルとかばんのやり取りです。
かばんもサーバルに忘れられて寂しかったでしょうけど、あの暖かい言葉で少しは心が癒えたかな? 
そのうち、サーバルとの関係も取り戻して欲しいです。

途中の動物紹介やEDも変化してました。{/netabare}

7話の感想
{netabare}山場の5.6話後の箸休めの日常回でスピード自慢のチーターとブロングホーンとG・ロードランナー(オオミチバシリ)による競争話しでしたが、
信者の私の目にも恐ろしいほどつまらない話しでした。つまらないだけではなく矛盾や適当な描写が多すぎでした。あまり書く事はないです。
かろうじてトラクターを手に入れた点が前進でした。{/netabare}

7話感想に追加
面白くない話しかと思ってたら、急にG・ロードランナーが爆人気になってしまいましたね。ニコニコ百科で複数の項目が出来るほどに。
適度に可愛いのと、その卑屈さのギャップが人気の秘密のようです。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34692959

8話の感想
PPP回。なかなか面白いと感じた話しでした。相変わらず話しが動かないかと思ったら、最後の方で突如として話しが動いて面白かったです。
来週の展開に期待です。
{netabare}追跡コンビに拉致され檻に入れられて連れて行かれるキュルル、ニコニコでは大受けでしたが、こんな事を一期のかばんちゃんにやったら大ヒンシュクでしょうね {/netabare}

9話の感想
依頼人の話し。まあまあでしたね。
{netabare}暴れて檻を破壊し脱出するキュルルだけど、意外と暴れん坊ですね。まあ、それからも追跡コンビになだめすかされて依頼主のイエイヌの元に連れていかれる。ヒトの最大の友の犬のフレンズだから、非常に良いフレンズでした。襲撃するビーストからキュルルを傷だらけになりながらも守り感動させます。
一時はキュルルと別れたサーバルとカラカルですが、特にカラカルがキュルルの事を気にしまくりで現場に駆け付けます。サーバルにはかばんというパートナーが居たのだから、カラカルとキュルルを仲良しにするストーリーですね。
二人は守るものが出来た強さもあり、野生開放したのかビーストすら追い払います。ラストはキュルル一行を怪しく見る眼ですが、あれはやはりビーストの眼だと思います

犬フレンズが月を意味ありげに見ていたのはやはり人類は月に避難したのかもしれない。
{/netabare}

どうやら、この9話、世間では犬好きな人たちに喧嘩を売った結果になってしまい、まさにコテンパンに叩かれているようです。
まあ、せめてキュルルも急いで旅してるわけでもなし、皆で一泊でもしてあげるくらいのフォローはあった方が良かったですね。

ただ、犬については現実は世知辛い、実際に主人の危機を救ってくれる飼い犬は稀です。この動画を見てください。
https://www.youtube.com/watch?v=J3QdxwSeB9A
ただし、特殊な訓練を積んだ犬はそうでもないかもしれませんが、それと犬は犬でも闘犬の類はどうなんでしょうね?

「かばんではダメ」の件ですが、一期で「島の長」だと言ってる博士、助手が一目も二目も置くかばんを拉致してくるのは
相手があまりに偉大すぎて無理だと私は簡単に解釈してます。そんな事をしたら博士達が大騒ぎして相当まずい事になるでしょう。
思うにこの世界はやはり「優しい世界(セルリアン以外)」で意味ありげな行動をしているキャラたちも善意で行動しているようです。
かばん黒幕説が仮に事実だったとしてもかばんは善意で行動してるようですし、ビーストも最後は仲間になるかもしれません。
それもあってキュルルたちの行動が冷たく見えた点と探偵コンビがPPPに暴力をふるった点は酷い演出ミスです。

10話の感想
今回は今までで一番面白かったといって良いでしょう。いよいよ佳境。特に酷い部分も無かったし。
{netabare}とはいえ8話の意味ありげな月や人工衛星の設定が全く出てこなかった点が気になりました。
それに、声優かぶりのアラフェネコンビと探偵コンビの椅子の配列が画面が切り替わるごとに入れ替わっているようないい加減すぎる描写があった点も残念でしたね。
かはんたちが最近、発生しているセルリアンの正体を暴こうと実験するシーンがありますが、これも荒い実験でセルリアンを発生させて暴走させる始末、これに関してはキュルルの絵の効果が予想以上でつい強力すぎるセルリアンが出来てしまったという事でしょうか?
あと、今回の話しを見る限りではフレンズ型セルリアンを生み出していたのはキュルルの絵が原因らしいです。ていうか「フレンズ型セルリアン」って今回、突如として出てきた設定で1^9話までの展開はなんだったんだ? と思いました。{/netabare}

今回、出てきた「リョコウバト」のフレンズですが、リョコウバトは生物史上最も酷い悲劇が起きた鳥です。
かつて北アメリカに50憶匹も居た鳥ですが、人間の超絶乱獲で絶滅してしまった鳥です。
警戒心がなく簡単に撃ち落とせ味も美味なのでアメリカの旅人や開拓団が狩りながら食糧にして旅を続けたそうです。
つまり、旅行したのはリョコウバトではなく、リョコウバトを殺しながら旅した人間の方です。
しかし、食料にされたのはまだマシな方で、なんせ、昔のリョコウバトのハンティング大会の優勝スコアが5万匹とかいう凄いスコアで、そういう大会では死体は利用もされず適当に捨てられたそうです。

11話の感想
ちゃかちゃかと忙しい話しでした。こんなに急いで話しを進めるのなら、今までの話しでしっかりと話しを進めてほしかったです。

{netabare}キュルルの描いたフレンズ集合のイラストから生まれた大量のセルリアンとかばんが連れてきた2の今までのフレンズ総登場勢との決戦ですが、本来ならわくわくする展開の筈なのに非常に雑に処理された印象です。
多くのフレンズ型セルリアン(見分けはつかないが)が出てきますが、ザコ同然に簡単に処理されます。彼らは強い筈じゃなかったんでしょうか?
まあ、キュルルもまとめて描いたので「思い」があまりなかったのかもしれませんね。
例外的に強かったのはチーターセルリアンだけで、今まで無敵だったサーバル、カラカルを苦戦させますが、チーターにあっさりとやられます。
ただ、まだ「ビーストのセルリアン」が居て厄介そうです。そもそもなぜ、そんなものを描いたんだキュルルと思いました。{/netabare}

あと今回、好評だったのは「けもフレ2唯一の優良資産」とか言われて人気のゴマちゃん(Gロードランナー)が登場しセリフもあり、エリカダンスを見せたりと相変わらず愛嬌かありました。
ニコニコのコメントでいかにも可愛くて弱そうなブタのフレンズがモップを振り回しているシーンで「猪八戒」と揶揄されてるのには笑いました。

追加ネタバレ
{netabare}細谷Pのツイッターでの発言によると、最終回で全て伏線回収されるわけではなく、遠くない将来に続編があるというような示唆がありました。要するに「俺たちの戦いはこれからだend」なわけですが、この作品の場合、続編の確率が極めて高そうなとこが違いますね。{/netabare}

12話の感想
最終回。私が予想した通りの結末でした。
{netabare}様々な伏線の回収はほとんど無し、脚本のますもとさんが120話までの構想ができていると言った通り。この作品「けものフレンズ2、一期」でしかありませんでした。本気で「けものフレンズ2、十期」までやる気かは知りませんが、相当な長期企画を予定しているようです。今回の1クールは長い物語のただのさわりでしかなかったようです。

さて、最終回の内容でしたが、面白かったです。今までのフレンズの総出演でキュルルのイラストからなおも、どんどん湧き出すセルリアンとの決戦。
数の暴力で少々、不利になりかけますが、キュルルの機転でビーストを連れてきて、セルリアンを一掃します。
ラスボス的存在は海の巨大セルリアンでもビーストでもなく、サーバル、カラカルのセルリアン。強敵でしたがビーストが多くのセルリアンを倒している隙に「本気を出して」セルリアンを倒しました。
最後は全てのフレンズは避難しましたが、ビーストは置き去りにされて崩壊するホテルと運命を共にしたようでニコニコ動画では可哀想とか言われてました(まあ、続編では実は生きていたとか言って出てくるでしょうけど)
最後にかばんとサーバルの邂逅がありますが、相変わらず、サーバルはかばんの記憶が無いようでしたが、別れ際に「かばんちゃん」と言ったので、
将来的な続編では記憶は戻るかもしれません。 {/netabare}

キュルルの正体
ネット上の某所にあった考察ですが、うなづかされたので書きます。あくまで仮説ですので大外れかもしれないが参考に。{netabare}キュルルは実はラッキービーストのフレンズではないかという説です。機械のフレンズというと違和感がありますが、そう言えば・・・と感じさせる部分があります。
9話を見る限り、この予想は外れでやはりキュルルの正体はヒトのようです。追跡コンビはかばんはヒトと違うみたいな事言ってましたが、かばんは「ヒトのフレンズ」という扱いでしょうか?{/netabare}

かばん〇〇説ですが(超長文)
{netabare}
結論から言うと大間違いでした。

ふと思ったんですけど、
「かばん黒幕説」って話題になってるけど、素朴な疑問ですが何がどう黒幕なんでしょうね?
黒幕説の人たちは黒幕、黒幕・・・・・って興奮してアホみたいに連呼してますけど、
こんな、どうでも良い世界観で「黒幕」やる意味がないんですが・・・・・
うん、だから、かばんが黒幕であるとして、
なにが? どう? なんの? 黒幕なんだってことです。
「私はこの〇〇小学校四年二組の黒幕だ」っていうのと同じくらい無意味な黒幕です。

ちなみにニコニコで元になったかばん黒幕説の動画製作者もパート2で「ネタでした」と言ってます。
かばん黒幕説は五話、六話の脚本があんまりで、登場人物の行動が素っ頓狂なのと矛盾だらけで、
本筋が雑すぎ、もうかばんが黒幕で裏で手を回してるってことにでもしないと解釈できない事が多すぎる事から生まれたジョークです。{/netabare}

木村監督がついに重大告白
{netabare}木村監督はかばんが何がどうなってああなったか全く知らないそうです。キョウシュウエリアからかばんとサーバルらの旅がどうなったかという経緯も二人が何故別れたかという秘密もかばんが大人になるまでどんな人生送ってたかも一切知らないそうです。
これはちとショックでした。
http://kemono-friendsch.com/archives/78554#comment-940598 {/netabare}

製作者、作品叩きについて
下にも書かれている人がいるように、行き過ぎた製作者および作品叩きは反対です。
いえ、叩きも何も中には犯罪レベルの嫌がらせが横行しているようです。
中でも制作会社のトマソンへのメールアドレスを使って様々な登録をしたり学習教材を購入するといった行為はまごう事なき犯罪です。

ここに事件のあらましがあります。
https://togetter.com/li/1298076

他にも製作者たちに対する、批判や嫌がらせは行き過ぎてて、同じ「けもフレ信者」として恥かしいです。
9.25けもフレ事件でのたつき監督降板は確かに本当に残念でしたが、だからといって常軌を逸した行為をしてはいけないと思います。
こんな事だから、アニメファンが「常識のないオタク」とか言われるんだと思います。

作品の総評
私としてはそんなに嫌いではありませんでした。
ニコニコ上映会やAmazonでは史上最悪クラスの低評価ですが、それは9.25けもフレ事件でのたつき監督降板の怒り憎しみと「ネタ」の要素が強く。実際はまあまあの作品だったと思います。

正直好きです。
一期よりは確かに出来は落ちますが、まあまあ面白かったです。
続編ではよりクオリティの高いものが出来る事を祈ってます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

NANA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1期は本当に優しい世界だったのか?

1期と作風が大分違います。
長編アニメのようにキャラがゆっくり成長していく描き方なので、心情の揺れや戸惑いによるブレも垣間見え、前作のような“嫌われないキャラ”の作り方ではありません。決して嫌な子ではなく人間らしさの部分なのですが、何故かアニメでは嫌われがちですね。
また、前作ほど丁寧に説明されておらず、不確定要素が多く見る人によって受け取り方に違いが出てしまいがちです。不幸なことに、悪意を込めた解釈ばかりが拡がってしまっているのが現状です。2期が始まる前に公式のゴタゴタがあったせいで色眼鏡で見てしまうのも仕方ないのかもしれませんが。
あと、1期の“優しい世界”でないことを嘆く人が多いようですが、本当に1期は優しい世界だったのか?疑問に思います。
それ以外にも、1期と比較するとキャラの動きなど劣る点はありますが、減点方式で見るよりも2期は2期としてニュートラルに見た方が楽しめると思います。
ただ、2期は優しいだけの世界ではなく、人間が目を背けていたものまで見せて問い掛けるような内容を含んでいるので、けものフレンズにそんなもの求めてないよ!と言う人も多いみたいです。そして、1期は分かりやすく考察しなくても楽しめる作品であるのに対して、2期は行間が多く考察しないと理解し難い部分もあります。決して描かれていないわけでなく、あえて説明を省き画面から視聴者に読み取ってもらう描き方になっています。考察好きな人には楽しめる要素が沢山あると思いますが、誤解も生みやすいのでこのジャンルでは避けるべきだったのかもしれません。
尚、語らせ過ぎない作風は個人的には好みですし、1期よりも心に刺さりました。

とは言え、最初は自分もあまり楽しめていなくて、本当に1期と繋がるのか半信半疑で見てました。わりといい加減に見ていたと思います。でも、ネットの叩きがあまりにも酷いので、ちゃんと見てみようと言う気になりました。(天邪鬼なので)
結果、自分の中での評価は上がりました。あれ?意外と深い話かもしれないぞと。
考察好きとしては、興味深い描写が多くて噛めば噛むほど味が出てくる作品でしたね。

とにかく、ネットで叩かれているほど酷い作品でも、スタッフの悪意にまみれた作品でもないです。良作とは言い難いかもしれませんが噛み砕いて見てみるとけものフレンズとしての拘りを持って作られているのが分かります。
ちゃんと1期と繋がっていると思いますし、1期もリスペクトしていると思います。そして、1期よりも深い部分に踏み込んでいます。
この作品をこれから視聴する方は、ネットの評に囚われず、2期は2期として楽しんで欲しいです。




追記

とりあえず、かばんちゃんに関する考察だけ。(ネタバレあり)
サーバルがあんなことになったのは必然だったのかなと

{netabare}
・1期のかばんちゃんについて
1期では、かばんちゃんがミライさんの髪の毛から生まれたフレンズあると描かれていた。
1期最終話では、かばんちゃんはセルリアンに取り込まれ、結晶化(?)を経てサンドスターによりヒトのフレンズとして再生。何故か記憶が残っていたり、指先が黒くなっていたりと謎を残していた。

・空白の期間で何が起きたか
かばんちゃんについて1期ラストから2期が始まるまでの詳細は語られていないが、これまでの描写を分析し考察してみた。
結論としては、かばんちゃんはヒトのいる所(あるいはかつて人がいた施設)に辿り着き、そこでジャパリパークやフレンズについて知識を得て、フレンズ達のために出来ることをしようと戻って来たのだと思う。

・1期と2期を繋ぐ博士達との関係
2期で博士達と一緒にいるのは、1期の「ヒトを見つけたらすぐ帰って来るのです」という約束を守ったから。かばんちゃんはヒトに会った後真っ直ぐに彼らの元に帰って来て、そのまま一緒にジャパリパークの研究をするようになった。そして、カレーライスや辛い料理を作ってあげたのだろう。(6話「辛いものは癖になるのです」1期で食べたカレーがきっかけで辛い物好きになったらしい。)
大量のラッキービースト(腕時計状の物)はヒトから預かった物と思われる。

・何故サーバルの記憶がないのか
道中でセルリアンに食べられた可能性も考えたが、一番可能性が高いのはジャパリパークの外に出たことでサーバルは一度死に、記憶を失ったのではないかと。
アプリの設定では元々、フレンズがパーク外(サンドスターの効果外)に出るとフレンズ化が解除される(元の姿に戻る)らしいので、島を出た後間もなくフレンズとしてのサーバルは死んだと思われる。

・1期は本当にハッピーエンドだったのか?
1期の希望溢れるラストからは想像も付かない結末かもしれないが、不穏な要素がなかったわけではない。かばんちゃんの指先から手の色が変化していくのを不気味に感じた。ネットではスルーしてる人が多かったが、自分は不吉な印象を受けた。ハリーポッターのダンブルドアみたいに死期が迫っているのではないかと。実際、死んだのはサーバルの方だったが。
たつき監督があの続きをどう描くつもりだったのかは分からない。もしかしたらとっておきの隠し技があったのかもしれない。でも、アプリ版の制約通りならサーバルはジャパリパークを出るべきではなかったと思う。
1期でも博士が「慣れない地方での暮らしは寿命を縮めるのです」と言っていたし、アプリの制約は効いているように思える。
かばんちゃんとサーバルの行く手には希望の未来しかないと思えたのは、たつき監督が仕組んだミスリードだったのではないだろうか。少なくとも自分には、なるべくして2期がああ言う形になったと思えた。

・旅の果てに見たものは
1期ラストで二人が島を出た後、まもなくフレンズとしてのサーバルは死に、元の動物あるいはその遺物に戻ってしまったのだと思う。(アニメ的には結晶化かも?)何故かかばんちゃんだけはフレンズの姿を保っていたが、サーバルを連れて来たことを後悔したと思う。ヒトに会い、サーバルを元に戻せないか相談し、再生方法についても尋ねた。フレンズはパーク内でしか生きられないため、パークに戻ってからキュルルが最初にいた施設あたりでサーバルを再生したのではないかと思われる。
博士達はその経緯も知っていると思う。かばんちゃんはサーバルを再生した後、二人の思い出を胸に仕舞い、記憶を失ったサーバルの元から去った。

・2期でのかばんちゃんの変化
2期でサーバルと再会した時も、本当は自分のことを思い出して欲しかったが、事実を伝えても混乱させてしまうだけだし、あの子が幸せに暮らしてくれているだけでいいと、あえてそのことを話さなかったのだと思う。
かばんちゃんの一人称が変わったのは、ヒトに会ったことで自分の性別を知ったから。性格が変わったように思えるのは(スタッフ変更によるキャラ描写の違いはおいといて)、フレンズ達とヒトの関係を知り、ヒトとしての責任感や自覚が芽生えたからだと思う。フレンズ達をサーバルのような目に遭わせないためにも、自分に出来ることをしようと。

・幸せな未来への予兆
2期ラストの海のシーン、かばんちゃんが涙を堪えて「また会おうね」と言うと、サーバルが一粒の涙を零して微笑んだ。「うん。約束だよ。かばんちゃん!」
その理由は分からなくても、かばんちゃんと過ごした優しい記憶は確かにサーバルの中に残っていた。近い未来またあの頃の二人に会えるかも、そんな希望を残し1期のOP曲が流れた。エモい!
これで1期のアンチテーゼと言われる意味が分からない。1期をリスペクトしてるし、原点回帰(実際はアプリ版が原点ですが)を思わせる演出なのに。むしろ1期で犯したタブーを最高に美しい形で回収してくれようとしているのに、2期スタッフは理不尽に叩かれ過ぎではないか?近い未来、また幸せな二人が見れたかもしれないのに。(あれだけ叩かれたらモチベーション失くすよ)
2期ではサーバルはキュルルと一緒にいるけど、キュルルはカラカルと絡む(姉弟のよう)ことが多いので、サーバルのパートナーはやっぱりかばんちゃんなのだと思う。

・かばんちゃんは何故違うのか
ところで、イエイヌがかばんちゃんは違うと言った理由について一つの仮説を立ててみた。かばんちゃんがヒトでなくなっていたとしたら?
1期ラストでかばんちゃんの指先が黒くなったのは、サル化していたから。サーバルを助けるために木に登りセルリアンに飛び込んだが、その際にサル(遺伝子的に近いチンパンジーあたり)のDNA(あるいは記憶)が付着し、セルリアン内部でかばんちゃんの遺伝情報が一部書き換わった。(サルの木登り能力が備わった)セルリアン退治前後で、木登りの腕前が明らかに違うのはそのせいではないだろうか。
イエイヌはキュルルの匂いを懐かしい(ヒトの匂い)と言った。敏感な犬の嗅覚でサルの匂いを嗅ぎ分けたと考えると腑に落ちる。

{/netabare}

以上がかばんちゃんに関する個人的な考察です。真相は語られていないので真偽のほどは分かりせん。
(空白の期間の説明ぐらいはしておくべきだと思いますが)

キュルル、イエイヌ、アムールトラ(ビースト)、あとジャパリパークについて考察書けたら書くかも…余力次第…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

83.2 4 ペンギンアニメランキング4位
けものフレンズ(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1217)
4708人が棚に入れました
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。
そこでは神秘の物質「サンドスター」の力で「アニマルガール」へと変身した動物と、訪れた人間たちが賑やかに楽しんでいました。
しかし、時の流れは残酷なもの。数年前の事件をきっかけに 、今では訪れる人もいなくなってしまいました・・・。
そんなパークに、ひょんなことから迷い込んだ主人公“かばん”。
帰路を目指すための旅路が、アニマルガール達も関わって、大冒険になっちゃった!?

声優・キャラクター
尾崎由香、本宮佳奈、小野早稀、内田彩、佐々木未来、根本流風、田村響華、相羽あいな、築田行子、近藤玲奈、津田美波、藤井ゆきよ
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

古めのRPGを髣髴させる、かばんちゃんとサーバルちゃんのロードムービー

動物を擬人化した外見を持つ※1フレンズと呼ばれる少女たちの住む「ジャパリパーク」。そこに迷い込んだのが(多分)人間の"かばんちゃん"。どうやってそこに着たのか自分が何者なのかも分からない様子。

かばんちゃんはジャパリパークで初めて出会った"フレンズ"サーバルちゃんと共に"図書館"を目指します。

原作ゲームはバトル成分多めのステージクリア型ゲーム。漫画版は奈々という主人公が飼育員として「ジャパリパーク」で働く日常もの。アニメ版では世界観のみを継承し、両者とは違うオリジナルシナリオが展開される様です。

アニメでもバトルものの要素が一話にほんのちょっとだけありましたが、セルリアンという危険生物の紹介程度の意味合いで、前面に持ってくる意図は全く無い様です。作品形態はサファリパークを思わせる大自然の中を急がず焦らずのんびりと色々と見物しながら目的地に向かうロードムービーの趣です。何でもない所で立ち止まって休んだり遊んだりする光景が描かれるのはBBCの※2テレタビーズみたいな幼児向け番組を思わせてちょっと和みます。

ポリゴンモデルのキャラ表現が気になる人はいると思いますが、私は見てる内に慣れちゃいました。むしろ気になるのはフレンズの着る服のデザイン‥誰が何処で仕立ててるんだろう? ケモノっぽさはあるものの普通の萌えキャラの着る様な服でした。気にしちゃいけない点かも知れませんね(笑)

1~2話の感想
{netabare}
かばんちゃんの、非力ながら思考して、物を作ってフレンズを助けるという設定はとても良かったのですが、1話の紙飛行機のおとりはまだしも、2話のサファリバスの片割れを※橋の残骸とツタを編んで作ったロープを使って川越えさせる方法など(途中までわくわくして見てたんですが)は必然性があまり感じられず、結局はフレンズの力に頼ってしまっている印象が強かったので、もうちょっと工夫が欲しかったです。

※サーバルちゃんの怪力で車体を担ぎ上げ、川に浮かべたいくつかの足場を連続ジャンプで渡ってしまうという超力技(笑)
{/netabare}
3話の感想
{netabare}
山頂のカフェにてサファリバスのバッテリーを充電すべくロープウェイ乗り場に辿り着いたかばんちゃんとサーバルちゃん。そこでトキさんとの出会いがあり、山頂ではアルパカさんがお出迎え。

終始和やかな雰囲気で歌ったりお喋りしたり、フレンズはみんな仲良しなんですね~。静かな声で話す(歌う時以外は)ちょっと傷付きやすいトキさんにも、のんびりとしたおばあちゃん口調のアルパカさんにもそこはかとな~く癒されました(笑)

カフェに向かう道すがら(空中だけど)トキさんの話していた「この羽は動物だった頃より便利‥」という言葉は気になります。フレンズは元々ただの動物だったという解釈が出来そうですが、サンドスターの噴出とともにフレンズは生まれるのだとしたら、火山の火口とかに人類滅亡?前に建設された研究所か何かがあったりして(汗)アルパカさんにお茶の入れ方を教えた"ハカセ"という存在もその辺に係わりがある可能性が濃厚‥。

カフェに着いて、バッテリーの充電が終わるまでは、かばんちゃんの謎の思い付きでみんなで草むしり。充電が滞りなく終わって一安心したら、今度は和やかにティータイム。かばんちゃんのアドバイスとアルパカさんのハーブティーのおかげで綺麗な声が出せる様になったトキさんもご満悦。草むしりの努力が早くも実ってカフェに新しいお客さんがやって来てアルパカさんも大喜び。あれやこれやと丸く収まって良かったですね(笑)

次のシーン‥ボスがバスを急発進させてサーバルさんに追突したシーンにはゾッとさせられました。ボス、フレンズを動物としてしか認識していない様ですが、ガイドロボの行動だとしてもこれはちょっと酷い。壊れているんでしょうか?

そして終幕、短い間ですが前回から同行者として旅の仲間に加わっていたジャガーさんとコツメカワウソさんに別れを告げ、一行は砂漠エリアへと向かいます。

ロードムービー+廃墟探索アドベンチャーと言いましょうか、ゲーム好きの私は着々と旅の行程を消化していき、振り返ると広大な景色が見下ろせる様な、山登りを思わせる作風にのめり込むたちなので、1話で受けた絵柄に対する抵抗や2話のサーバルジャンプ(笑)にもものともせず、今回も楽しんで視聴させて頂きました。キッズ向けアニメの雰囲気だけど、このアニメなんかいい‥。
{/netabare}
4話の感想
{netabare}
今回はタイトル通り砂漠地方のお話。

砂漠地方では熱しやすく覚めやすい体と好奇心を持つスナネコさんが登場。移り気で一見捉えどころの無いフレンズですが、やはりそこはかとなく親切。砂漠の暑さに悩むかばんちゃんとサーバルちゃんを我が家に案内、砂から掘り出したジャパリまんを振舞ってくれました。

このジャパリまん、かばんちゃん(あるいはトキさん?)も持ってましたが、フレンズ間では周知の食料の様です。ボスの存在が広く知られている点もそうですが、私たち(視聴者)と作中キャラ(主にフレンズ)たちの間には、叙述トリックよろしく表面化されていない認識の齟齬がいくつもあります。視聴者がかばんちゃん視点ですらこの世界を見る事が出来ていないのだとしたら、不気味ながらも面白い描き方ですね。

前回のジャパリバス追突シーンも一見危険なシーンですが、フレンズの頑丈さが人間のそれとは比べ物にならないから、笑い話で済まされたという事が何となく分かりましたし、ボス(ラッキービースト)がどのエリアのフレンズにも知られている事からはボスは複数体存在するのでは?とも思われました。パークの広大さからしても、前回のボスの台詞「ぼくら」からも、1体のみ存在する訳ではないという事も推察されます。一見何の変哲も無い描写の中にも隠された謎がまだまだたくさんあるのかも知れませんね。

次のシーン、スナネコさんのお家の奥のトンネルを進んで行くと、ジャパリパークに併設された遊園地内のアトラクションの一つ「地下迷宮」に辿り着きました。

そこにもまたフレンズの姿が。未確認生物なだけに? 姿を見られるのを嫌い、コミュ障気味なツチノコさんに出会います。ぶっきらぼうな態度ですがフレンズなだけにやはり優しい‥。迷路の道案内役になってくれました。※ピット器官による赤外線感知能力あり。

終幕近くのツチノコさんの台詞からは、今回もまた人類絶滅が仄めかされました。話の流れからサンドスターの噴出とともに生まれたと思われていたかばんちゃんでしたが、フレンズが"異変"と呼ぶ災厄を何らかの理由で免れた人類の生き残りなのかも知れません。

終幕後にいつも描かれるフェネックとアライグマ=あらいさんコンビの追跡行も、台詞を繋ぎ合わせると、何者か(ハカセ?)の支持でパークに危機をもたらすかばんちゃんを捕らえる事が目的らしいという事が段々と分かってきました。ハカセの目的って人間のいないフレンズだけが住む、争いの無い世界を作ろうとする事だったのかも知れませんね。とするとセルリアンはフレンズを駆逐する為に放たれた人類の尖兵だったりして‥。「ヒトは死の先触れなり」って、洋画「猿の惑星」に出てくる物騒な台詞を思い出しちゃいました(汗)

※:ハブ、マムシ、ガラガラヘビなどのクサリヘビ科マムシ亜科のヘビたちの上唇辺りに付いている小さな穴みたいな赤外線感知器官。サーモグラフィーと同じ働きがあり、闇夜でもあれこれ見えるらしい。
{/netabare}
5話の感想
{netabare}
ビーバーさんとプレーリードッグさんが登場するお話。

ビーバーが木や小枝、泥などを使って※aダムやトンネル付きの家を作ったりする習性は良く知られていますが、フレンズのビーバーさんが設計したのは丸太を組んで作るログハウス風。川の中州に建て、床下には陸地から続くトンネルの出口があるという変り種。

ビーバーさんとプレーリーさん、片や慎重派、片や行動派、どちらも一人での家作りは難しい様子。

そこでかばんちゃんの「二人一緒に作ったらどうでしょう?」というアドバイス。得手不得手を互いに補い合うかたちで、ビーバーさんは良く考え、プレーリーさんは良く動き、あっという間に立派な家が一件出来てしまいました。丸太を組むやり方は※bハンドアックスログハウスと同じやり方みたいでした。読んで字の如く熟練の人だと手斧一本で造ってしまえる家だそうです。プレーリーさんは前歯だけ‥凄腕建築家ですね(笑)

ジャパリまん=通貨の様なものと前回のツチノコさんの台詞の中でも触れられていましたが、今回のビーバーさんの台詞の中にもハカセとの取引の未払い分として"ジャパリまん3ヶ月分"という言葉が出てきました。‥。そもそもこの"ジャパリまん"はどこで入手するのでしょう。ハカセが作っているわけでは無いとしたら火山の火口に制御不能の完全オートメーション化した工場があるとか?

フェネックさん&あらいさんパートでは"おたから"というまたもや意味深な言葉が‥。どうやらかばんちゃん(の帽子の飾り?)を指すらしいのですが、それがパークの存亡とも関係が有る様子。かばんちゃんがトリガーとなって起動するボスみたいな機械がどこかにあるのかも知れません。この二人、使命らしきものを帯びている様子がフレンズにしては異質なので、謎の存在"ハカセ"の支持で行動しているのではと思っていましたが、もしかしたらジャパリ図書館で得た何らかの情報に従って行動してるのかもしれませんね。

次回も楽しみです。

※a:2011年までに確認されている世界最大のビーバーのダムはカナダ・アルバータ州のウッド・バッファロー国立公園内で発見されたものだそうで、全長850mもあるのだという。

※b:丸太の両端近くを半月形にえぐり、同じものをタテヨコタテヨコと次々と積み重ねて造る小屋の事。
{/netabare}
6話の感想
{netabare}
今回は戦争のお話、ではなくて戦争ごっこのお話。

動物で戦争らしきものをするのは人間を除いてはチンパンジーくらいのもの。フレンズ間の戦争はそのどちらよりも平和的に行なわれました(笑)

相手に怪我人が出るかも知れない事を心配して組織立った戦いを仕掛けるというのは、戦争ではなくスポーツの領域かも知れません。

戦争の話からは少し外れますが、オオカミなんかも群れのボスを決める為に儀礼的な戦いをする事があります。その場合はあくまでも1対1が基本で、ドッグファイトという言葉がある様に、※お互いに相手のしっぽ目掛けてぐるぐる回り、相手を組み伏せた方(弱点である首筋を捕らえた方)が勝者という暗黙の了解がある様で、殺し合いにまでには発展しないと言われてます。オオカミの様に強力な牙や爪を持つ動物は自分の持っている武器の強力さを自覚していて手加減する事を心得ているそうです。(鶏とか鳩とか鳥類の地位争いやいじめは殺すまで容赦せず凄惨なものだという。でもそれも飼育小屋とかの狭い環境に押し込められているストレスが主な原因らしい。)

私はこれと同じ事をねこの中にも見た事があります。ねこはちょっと怒って引っかいたり噛み付いたりする時にはちゃんと手加減してくれ2割も力を出して無いんじゃないかなって思います。恐怖を感じた時にのみ恐るべき顎と四肢の力を開放するのです。病院に連れてって注射打たれそうになる時とかそうなってしまってました(汗)

人間にも他生物を思いやる気持ちはありますが、本能というよりは理性で闘争相手を殺してしまえます。殺人や戦争や害獣(虫)駆除は動物的な欲求がそうさせるのではなく、打算に基づいている面が強いからです。

その点フレンズは相手に怪我をさせちゃうかも知れないと心配する辺りが上述の様に動物的です。かばんちゃんはそれに更にルールを与えて、戦いをより安全なスポーツに変えてくれました。元々大した事の無い小競り合いだったんですけどね(笑)

それにしても今回のお話の舞台について、何故にジャパリパークにお城?とか思ってましたが、ちょっと昔、京都に「伏見桃山城キャッスルランド(2003年閉園)」という遊園地があったそうで、園内には日本のお城の他にジェットコースターもあり、ゴーカート乗り場やプールも併設されていたとの事‥。西洋のお城のある遊園地ならあれこれありますが、日本のお城というのが中々カオスですね(笑)

物語全体の動きとしては、前々回のツチノコさんに続いてハシビロコウさんがかばんちゃんの正体に気付いたくらいで物足りない印象を残しましたが、中休みと軽く見流し次回に期待したいと思います。

追記:あらいさんかばんちゃんの帽子に付いてるみたいな羽持ってましたね。どこで手に入れたんだろう? 謎です。

※:コンラート・ローレンツ先生の「ソロモンの指輪」参照。
{/netabare}
7話の感想
{netabare}
ナゾナゾが書いてある立て札が行く先々にある森を抜けてかばんちゃんとサーバルちゃんはついにジャパリ図書館に到着。

謎の存在"ハカセ"の正体は図書館の主でフレンズのアフリカオオコノハズクさんでヒトではありませんでした。助手はワシミミズクさん。

二人の新しいフレンズに料理を作ってあげて、代わりに自分の正体を教えてもらったかばんちゃん。

作中では語られませんでしたが、ジャパリまんの材料は調達出来るのに、ジャパリまんをハカセが欲しがる(ビーバーさんの話によれば)のは、料理が出来ないという事はもちろんですが、調理済みのものはより手に入り辛いという事なのでしょう‥。にしてもフレンズたち、どこからとも無くジャパリまん取り出して毎話の様にモグモグやってます‥入手先が未だ謎です。

OPムービーも新しくなり物語はちょうど折り返し点? 図書館で自分の正体を知るというかばんちゃんの当初の目的は無事果たされ、次の目的は同族探しという事に。

よくよく考えてみるとフレンズたちにはそれぞれの同族が登場していません。つがいならばノアの箱舟の話の様な滅亡と再生の物語を想像出来ますが‥偶然とは遠い人為的あるいは作為的な原因がある様です。

ハカセにもらったPPP(ペパプ)復活祭のチケットと謎の小箱を手に、かばんちゃんとサーバルちゃん(とボス)の旅は続きます。
{/netabare}
8話の感想
{netabare}
ペンギンフレンズの5人組アイドル"ペパプ"ライブ回。

これまでのお話では、一見無力に見えるかばんちゃんが知恵を使ってフレンズを助け、かばんちゃんおよび視聴者が自分(ヒト)の価値を再確認するというのが大まかな流れになっていたと思いますが、今回活躍したのはヒトであるかばんちゃんではなく、むしろ声マネでプリンセスの背中を押してあげたマーゲイさんでした。

お話の内容についても、アイドルとかファンとか内輪もめとか、フレンズの嗜好や行動がヒトそのものだったので、両者の境界が曖昧になっている印象を受けました。6話の戦争ごっこでも顕著でしたが、こういう強い社会性を匂わせる描写を見せられると、フレンズたちの思考形態が、動物本来のものとはかけ離れている事がはっきりと分かります。動物達はフレンズ化によって姿形だけでなく(に付随して)心もヒトのそれに近くなってしまった様です。

本筋について、プリンセス(ロイヤルペンギン)によれば人の姿が最後に見られたのは港なのだという。生き残りの人々がいる可能性が見えてきました。

今回はありがちなアイドルアニメみたいで、私的にはあまり楽しめませんでした(汗)次回に期待したいと思います。
{/netabare}
9話の感想
{netabare}
ボスから発せられたみらいともう一人の声について

「こんなかわいらしいフレンズさん」と言う言葉を発するみらいさんはフレンズであるわけは無いので、ヒトかあるいはボスの様なロボットと思われます。もう一人の声の主はサーバルちゃんの聞き覚えのある声の様でしたので、単純に考えてフレンズか、1話の巨大セルリアン登場時の悲鳴の主なんでしょうね。

みらいさんはセルリアンの調査をしていると言う事なので、前々回にあったヒトとセルリアンは一緒にいる事が多いとは、この事なのかも‥。

追跡者パートではサンドスターが動物か"動物だったもの"に当たるとフレンズ化するというペパプの説明がありましたが、後者はどういう意味なのでしょう? ジャイアントペンギンがその類のフレンズらしいのですが‥。動物だったもの? 動物なのに? 謎です。

初回近くにちょっと気になっていたフレンズの服の事、観客にウィンクする類の描写だと思っていたので、本編中で言及されるとは驚きでした。フレンズたちが服とは知らずにそれを着用してた事にも(笑)
{/netabare}
10話の感想
{netabare}
今回のお話では人の姿をしたセルリアンがいるという事、同じ種類のフレンズがいるという事、サンドスターが複数種存在する事が明かされました。

動物をフレンズ化させたり、気候をコントロールしたり、単一の物体が多様な働きをする事についてかねがね疑問を持っていたのでサンドスターに関しては妥当な設定と感じました。

多分サンドスターはナノマシンの様なもの。これまでにお話で触れられたのは次の4種類だと思います。

1.動物をフレンズに変化させる。
2.動物だったものをフレンズに変化させる。
3.気候を制御する。
4.無機物をセルリアンにする。

2の解釈の1つは死体や化石をフレンズにするというもの(他の方のレビューを参照)これに該当するのがジャイアントペンギンさん。この場合DNAから生体を復元するので記憶の引継ぎは無い筈ですね。かばんちゃんは1話で紙飛行機を折っているので、これに該当しないと思います。

2のもう一つの解釈は動物だったもの=フレンズを別の?フレンズに変化させると言うもの。"動物だったもの"という表現が敢えて用いられているので考えづらい気はします‥。かばんちゃんと一緒にいるサーバルちゃんがみらいさんと一緒にいたサーバルと同一個体なら一度セルリアンに食べられて動物に戻り、その後にサンドスターでもう一度フレンズになった姿なのかも‥。

4については、特定の無機物という解釈で良いと思います。セルリアンの正体はラッキービーストではないでしょーか? フレンズ化をリセットする安全装置的な存在かも知れません。

かばんちゃんの正体について

1.ヒトのフレンズ
2.ヒトのフレンズであるみらいさんがセルリアンに飲み込まれてただのヒトに戻った姿
3.ヒト型セルリアン

という3つの可能性があります。

かばんちゃんはあらゆる点で人間そのものに見えますし、身体能力の低さからしてもフレンズらしくないので1ではない気はします。

2は音声記録からみらいさんはセルリアンと戦う力を持っている様に見受けられ、かばんちゃんにはそれが無いというところから。

3はみらいさんがヒト型のガイドロボットだとすればですが、かばんちゃんにはセルリアンらしい特徴が1つも無いのでやはり違う気がします。

前回の台詞が引っかかりますが、2が一番それらしい気はします。全くの別人と言う可能性も残ったままですけど‥。

今回はおばけ屋敷を舞台にしたミステリー風味でとても楽しめました。終幕近くには港にて船を発見という場面があり、行動範囲が一気に拡大する様は古典RPGの中盤以降の展開を思わせわくわくさせられました。

次回にも期待したいと思います。
{/netabare}
11話の感想
{netabare}
船旅は持ち越しで、黒いセルリアンとの戦いのお話。

フレンズたちが協力して敵と立ち向かう姿にはバトルものの色が濃く感じられました。フレンズとセルリアンが直接戦う描写は1話以来ですね。危難の描写の少ないアニメだけに黒いセルリアンの巨大さと不気味な造形がより一層恐怖を煽ります。

サンドスターを噴出する山の山頂にかばんちゃんとサーバルちゃん辿り着いた所で、フェネックさん&アライさんの追跡者コンビがとうとう2人に追い付きます。帽子泥棒とかばんちゃんに食って掛かるアライさんでしたが、これまでにフレンズづてに聞き及んできたかばんちゃんの足跡を思い出し、いくつかの問答を経て和解(笑)晴れてフレンズとなりました。

山頂にはテクノロジーの名残があり、複数種のサンドスターを放出している模様。その中の1種が黒いセルリアンにエネルギーを供給している様ですが、何故動物をヒト化(フレンズ化)するサンドスターとフレンズの天敵であるセルリアンを作ったり力を与えたりするサンドスターが一所から噴出されるのかが不明。

フレンズが動物のヒト化した姿という部分を切り取れば、サンドスターを発明、製造したのは人類である事はほぼ間違いなく、それを食べる(実際はフレンズの体内にあるサンドスターだけ)セルリアンもまたそうであるのが自然な解釈だと思います。

山頂で何らかの事故が起きた為にサンドスターの噴出を制御出来なくなり、フレンズを作るサンドスターと、それをリセットする(元の姿に戻す)セルリアンを作るサンドスターが同時に放出される様になってしまったとも考えられます。火口を覆うフィルターは応急処置で、元々はサンドスターの噴出は種類毎に完全に制御されていたのではないでしょうか?

サンドスターがジャパリパークと言う場所を、環境を、フレンズを、明確にデザインする為に作られたナノマシンなら、その環境を元に戻す手段も用意してある可能性は高く、それがセルリアンなのかも知れません。

だとしたら人類は動物をおもちゃにしている(強制的に改造をしたり元に戻したりしている)も同然なので、セルリアンの暴走によりパークを放棄せざるを得なくなった事など相応の報いを受けたとも取れます。かと言ってその様な人類の暴挙がなければ、かばんちゃんとフレンズ達の出会いもあり得ず、これまでの冒険も無く、そこに愛も友情も生まれなかったわけで、そう考えるとちょっとやるせない気持ちになりますね。
{/netabare}
12話の感想
{netabare}
みらいさんの落とした帽子に付着していた髪の毛から復元及び変化させられたフレンズがかばんちゃんだったと言うのは、ジャイアントペンギンさんが(恐らく)化石から復元されたという事に繋がりますが、かばんちゃんの身体能力が他のフレンズと比べて大きく劣っている事(確かにヒトは大きさの割に非力ですが)と記憶を失っているにも係わらず日本語を読解出来る事と紙飛行機の折り方を知っていたと言う点には矛盾がある様に思えました。(こういうのは学習するものなので)

セルリアンの正体は?とか、髪の毛一本からフレンズが生成されるのだったら、ジャパリパークがフレンズだらけで大変な事になりはしないかな?とか、みらいさんといたサーバルのフレンズと"サーバルちゃん"は同一個体なのか?とか、結局サンドスターとは何だったのか?とか、みらいさんはどこに帰ったの?とか色々な疑問(多すぎて済みません)が残りましたが、続編で解決出来れば良い問題が半分ですし、まぁ些細な事ですね。あれこれと考察し甲斐があり、最後まで全く飽きさせないアニメでした。

黒いセルリアンとの戦いの最終局面におけるフレンズ大集合のシーンとボスの自我の目覚め?のシーンには長い旅の道程が一度に思い返される様で涙腺が緩んでしまいましたね‥。こういうのには慣れっこになっている筈なんですが(笑)無駄に長い回想シーンを差し挟む演出とかよりも、ずっと鮮烈で心に響きました。
{/netabare}
ケモ耳キャラって髪で耳の辺りが隠れている事が多いので、耳が2つなのか4つなのかあやふやだったんですが、この作品ではちゃんと?4つありました。コスプレじゃないなら2つで十分だと思います(笑)

ゲーム版のキャッチコピーは「あなたは、けものがお好きですか?!」というものだそうですが、フレンズの見てくれは明らかにコスプレした人。ケモ耳少女好きならもちろんですが、けもの好きにも割とお勧め出来るアニメの様です。

謎の生命体?セルリアンとか、2話のジャングル内のエピソード、川を隔てて運転席部分と客席部分に切り離されて放棄されていたサファリバス、かばんちゃんにしか話しかけず反応しない正体不明のロボ"ボス"(ラッキービースト:声優さんは???)の謎が気になりますので最後まで見てみたいと思います。

最後まで観終えて

舞台を変えず一所にこもりがちで、主要キャラが定められ、狭い世界で起こる事件だけを描くアニメと違って、未踏の地を旅し、出会いと別れを経て、より広い世界を知り、成長し、成すべき事を獲得していくと言う、冒険物語として堅実でオーソドックスな構成ではありますが、昨今では隅に追いやられがちな正統派、古典的手法の魅力を十二分に伝えてくれるアニメでした。アニメを通してかばんちゃんとサーバルちゃんと共に旅をして、旅を終えた時に現実に戻って来るという、正にゆきてかえりし物語ですね。私たちのいる世界とアニメで描かれる世界の繋がりが強過ぎると、こういう旅は成立し辛くなるものです。

絵柄がコミカルなので子供向けに見られがちですが(笑)提示したルールをないがしろにせず、SFとしての義務をよく守っている点、製作者本位のご都合超能力とかを登場させず、全ての問題をかばんちゃんとフレンズの頭と手で解決させている点も高く評価したいです。

多くの謎を残したまま第一章?の幕引きとなりましたが、かばんちゃんとサーバルちゃんとラッキーさんの旅は続きます。

いつか3人の旅の行く末を最後まで見届けたいですね。

優しさと謎に溢れた心から楽しめるアニメでした。


※1:動物の力を宿したケモ耳少女、得意な事も苦手な事もだいたい本物の動物の特徴通り。それぞれ何らかの"技"を持っているとの事。ゲームっぽい表現ですね(笑)

※2:赤ちゃんみたいなモンキーみたいな4人の仲良しテレタビーズが、うさぎがぴょんぴょん跳ねる緑の丘やお家の中で遊ぶだけの子供向け番組。初見ではテレタビーズの奇妙な外見に戸惑う事うけあいですが、見ている内に段々と親しみが湧いてくるから不思議。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 78
ネタバレ

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やっと最終決着がついたようで何より。改めて1つのアニメが作られる”奇跡”を思い知らされました。

ゲームアプリ未プレイ。漫画版未読です。

>3話まで視聴して
全然見てなかったのですが
最近話題?のようなので、お試し視聴してみた結果・・

あら。これはいいものですね^^。
主に3Dで低予算?(勝手な想像)で作られていそうな作品ですね。
以前にも他に3Dで作られたショートアニメっぽいものが記憶にありますが
それらにはイマイチハマれなかったのに対して
本作は不思議な魅力に溢れてますね!!。

なんかお気楽に頭空っぽで観れそうな雰囲気でありながら
ちょっと前に放送されていたplanetarianのような
もの悲しさみたいなものも同時に溢れている。
今日急速に発達しつつあるAIへの警鐘のようにも感じられます。

3Dで描かれることによって全てにおいて”かわいさ”があるのですが
逆に”生身感”を失っているところが本作の真骨頂のようにも感じてしまいます。

最近、ちょっと”かわいい”満載のアニメだと
すぐに「〇〇動物園」・・みたいに表現されてしまうことが多々あるかと思いますが
本作は最初から、まんま、どうぶつえんですよねw。
種が絶滅してしまった世界なのでは・・という危機感も心のどこかに・・。

本作中では今のところ、とことん「やさしい世界」が描かれていて
それはそれで自分自身の幼児期への逆行体験のような錯覚を覚えるところがあったり
日常に疲れた自分自身にとっては、すごく癒しになってたりもするのですが
心のどこかで「それでいいのかな?」って感じさせてくれてるのも
面白いところだと思います。

余談ですが、3話でのアルパカさんのボイスに
思わずこっち世界に引きずり込まれそうになってしまいましたw。

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>5話まで視聴して
何気にちょっとした中毒状態に陥ってます。
1話~5話をリピート視聴するまでに^^。

4話では、声聞いただけであの方とわかる声優さんが出てきましたね!。
うれしいと思うのと同時に、いっそこの作品長寿アニメ化して
世の中のすべての声優さんに出演してもらったらどうだろう・・という妄想がw。

1回目の視聴では見落としてましたが
4話ED手前で、けっこう大事なこと発言してましたよね。。

3話で出演された金田朋子さんて、実はそれまであまり良い印象もってなかったし
これまで出演された役等もほとんど知らなかったのですが
本作で好感度がとても上昇しました!。いい演技される方だったのですね。
織田信奈の五右衛門も、いつか再視聴してみたいと思いました。

5話はいろいろ攻めてきてましたね!。
秋山殿のフレンズですか?。それと某番組チックな展開とBGM♪。

あとから見ると4話の某状況がAngel Beatsの某シーンでの絶望感を彷彿させられたり
砂漠地方でのバス移動がP5のアレとカブって見えたり
考えすぎで心配性なビーバーさんが自分自身と重なって見えたり
予想外にいろいろ楽しめる要素ある作品だなって、今は夢中になってます^^。

★の評価、若干UP↑しました。

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>6話まで視聴して
毎回キャラが増えて、思わぬロケーションと思わぬ方向に話が進んでいくので
毎回新鮮で飽きないです^^。

ラストでは、視聴者が一番気になっている核心部分?にちょっと触れましたね♪。
せっかくここまで意味深にうまく興味をひいてくれたのですから
まさかオチはSAOのような「電脳世界ダイブでした~」みたいなのじゃなく
シリアス寄りな現実世界であることを期待します!。

また1話からリピートしてしまうほどハマっちゃってる自分ですが
今現在の素直な気持ちとして
自分の中では本作はまさかの今期1位もしくは2位ポジションにいます^^。

何がそんなに惹きつけるんだろうと、ちょっと考えてみましたが
例えとしては
”昔のファミコンゲームのドットゲームならではの魅力”
・・に、近いモノがあるのかもしれません。

近年、超絶神作画のアニメ(たとえばユーフォ)とかだと
画面からの情報量が豊かすぎて、視聴者は(ある程度)考える努力をしなくても
それらがいやがおうにも伝わってしまう(それはそれでもちろん絶賛!)のに対して
本作は、適度に絶妙にデフォルメされた少ない情報量の作画であるため
ストーリー表現が限りなくシンプルになり
視聴者に想像する楽しみをかなり多く与えてくれているのではないかと思います。

自分はプレイしたことないですが、マインクラフトみたいなゲームが
近年でもなお多くの人を魅了しているのも、そういった要素があるからではないでしょうか?。

あと、”けものならではの動作表現”もいいですね♪。
・・といっても単純にサーバルちゃんのいわゆる”ねこパンチ”みたいなことなんですが。
人間が手を自由に使えることの素晴らしさを再認識させられるのと同時に
今まであまり気にしてなかった”けもの達の動作のかわいさ”
に改めて気づかせてくれる喜び・・でしょうか?。


いきものフレンズではなく
どうぶつフレンズでもなく
けものフレンズ・・としてるところも興味深いですね。
確かに今まで登場してるどうぶつ達は、いちおうケモノ分類でOKなものばかりなのかな?・・。
おさかなフレンズでもなく
けもの限定?・・なところも絶妙な設定なのかもしれません。

あと、4話ラストで我々のことを心配してくれての某有名声優さん演じる某けものの発言ですが
本当に存在してるかどうかもわからないあのキャラが
私たちのことを心配してくれてるっていうのも、なんか感慨深いですw。

あと、本作の影響で動物園に行く〇○が増えているという各種報道・ニュース等を見かけましたが
いや、実際自分も行きたくなりました!!!。
「会いにいけるアイドル」・・じゃないですけど
リアルに現実世界に今同じ時間を生きているいろんなけもの達について再認識させてくれて
そのかわいさを知ってしまったわたしたちは・・
はい。現実とリンクして楽しめるって、自分がアニメに求める醍醐味の1つですわw。

★の評価、さらにUP↑しました。

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>7話まで視聴して
今回も話の展開の持って行き方が上手かったと思います!。
かなり重要な核心に迫りつつあるけれども
まだまだ真相は見えてきませんね。ニクい演出です^^。
フレンズ達の現段階での認識は明らかになりましたが
それが真相かどうかはまた別の話ですもんね。
一部ネットで見かけた「サービス終了した〇〇説」の
現実味が濃くなってきた気がしますが
でもそれだけだとまだまだ説明つかないことも多いですよね。

ちょっと前に本作が急激に注目度が上がった際の
制作サイドが出した?安全宣言的なコメント?
あれは出さないでほしかったなーw。
それとも、あえて逆を言ってるのかな??。

ここに来て1話からのあらいさんの言動が気になって再確認。
P5でも重要なキーワードだった〇〇〇〇ですか!?。
あと、セルリアンとラッキーさんの真の役割も気になります。


あ、作画についてですが
SHIROBAKOでも、某話で動物を描く難しさが語られてましたよね
それを考えると、〇〇化されてる分、動物そのままではないですが
動物個々の特徴や動きを見事にとらえて
動きやキャラデザに昇華されていると思います。

最近PS4のSTEEPで雪山にハマったこともあり
オープンワールドで緻密な自然が描かれた世界に非常に惹かれています。
本作の山々の景色を見る時も、なんとなくそれに近い感覚があり
できれば本作での全く新しいオープンワールドゲームが作られて
フレンズ達や、フレンズ好きなフレンズ達(私たち)と
まったり同じ時間を過ごせたらなあって思っています。

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>8話まで視聴して
この1週間、待つのはホント長かった・・。楽しみで仕方なかった^^。
・・で、待ちに待ってた最新話ですが、今回はちょっと違和感が。。

まず、細かいところなんですが、今回のメインキャラ達のセリフで
「すっげー〇〇だな」とか「〇○前で」とかの発言でまず違和感w。
フレンズが〇〇化した世界であることが前提の世界だから???。

あと、あれだけ毎回特別枠?で扱ってきた今回のメインキャラ達が
やっと出た重要な回のハズなのに
あんまり物語やこの世界との関連性を感じさせない扱いに違和感。。

個々のキャラも衣装が同じ?ため自分の中で何が特徴なのか全く見えず
どれも同じに見えてしまう・・。
あえて違いを感じれたのは、口調の違いによる性格的な違い程度?。
でも個々の種類の違いは全く頭に入って来ず・・。
この作品はいつも、その動物独特の特徴や動きなどを
的確にとらえてるところが素晴らしいのに、今回は・・・。

率直に言うと、彼女たちのセリフそのままに
彼女たちは〇〇にしか見えない><。

今回に限って話の展開がちょっと強引で
なんか理由づけというか動機というか・・
今回のメインキャラの心情に同意できない・・。

うーん、これってなんか後付け設定なんじゃないのかって考えてしまう><。
まさかとは思いますが、SHIROBAKOで某〇〇さんが言ってた
〇○的〇○〇○〇○〇??。
最初からそれありきでぶち込んできている感が・・。
次回あたりで、そうじゃないという逆転弾を打ち込んでほしいです!。


あ、今回の別の新キャラ見てたら
ツチノコさんが歌ってる某別作品を再視聴したくなり再視聴開始^^。

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>山田玲司のヤングサンデー第63回を視聴して
https://www.youtube.com/watch?v=dEyc2eUHvfE

何気にyou tubeで”けものフレンズ”関係探してたら
山田玲次先生のこんな番組見つけてしまいましたw。
こんな番組されてたのですね!。
うーれしーい!!。
(←このセリフはレビューでは書くまいとずっと封印してきてたのですが
 番組中での山田玲次先生がハマりすぎて解禁です♪。)

そういえば、けものフレンズ視聴していくうちに
なんとなく無意識に脳内でBバージンの秋くん思い出してました(ホントだよ)。
作中で炸裂する山田玲次先生の動物愛&いきもの愛!。
崩したオタクキャラの絶妙のくねくね具合。
短編集で顕著だった怖いくらいの絶望感や破滅願望といった一面。
ゼブラーマンも1話チラ読みして、続きを読もう読もうと思ってますが
なんかまどマギと通ずる不穏な空気を感じて、なかなか読み出せずにいます><。
たしかに”けものフレンズ”と山田玲次先生は
共鳴しあう部分が大きいんじゃないかな?。

とにかく”けものフレンズ”視聴中の方もそうでない方も
山田玲次先生のこの番組は必見だと思います!!。
いろんな事が語られていて、すごく胸に届きました!。
you tubeでは1時間だけど、ニコニコで続きがあるのかな?。
あとで確認してみます。⇒続きは有料だったのでやめましたw。

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>9話まで視聴して
本編に戻ってきた感が顕著でしたね^^。
文句なしに満足させてもらった回でした!。

今回はやはりあの2人の声の主が気になります。
←サーバルちゃんは何かに気付いてましたね。
 サーバルちゃんが聞き覚えのある声といえば
 そういえば1話のあの声って回収されてない気が・・。

ラッキーさんの再生音は
〇〇〇〇〇〇〇紹介ポイントで発動?、それともかばんちゃんとの通信?。
過去のものなのか、リアルタイムのものなのか?。

なぜフレンズになる必要があったのか?。
なぜかつてそこにいた〇〇が今はいないのか?
いられなくなったのか?、去っていったのか?。
なぜいまかばんちゃんがここにいるのか?。記憶がないのか?。
フレンズ化してるのか、していないのか?。

いろいろ新事実が出てきたけど
え?、この世界のどこかに素の動物っているの?。
パークの外ってこと??。
じゃあそこに〇〇もいるのでは?。

フレンズは〇〇が着脱可能という事実が判明したが
え?。今までトイレってどうしてたの???。
トイレの必要のない世界?。やっぱゲーム内世界なの??。
単に〇〇に食べられたらゲームオーバーでパーク退場ってこと?。

ジャパリパークは何のための施設なのか?。
種の保存・保護・補完目的?(トキの歌の歌詞がココロにひっかかってる)
異種間コミュニケーション施設?
研究施設?、それとも単なる〇〇のための娯楽施設?

いろいろ好き勝手妄想させてもらってる
視聴者自身の今この瞬間が一番楽しいのかもです♪。
いろいろheavyな想像もさせてもらえますよね^^。
箱舟的な想像だったり、宇宙船妄想だったり
Angel Beats!のあの世界だったりしたら
ありえなさすぎて逆にうれしいかも?w。

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>10話まで視聴して
9話ラストの引きがあまりに気になりすぎて
10話を待つこの1週間がとてつもなく長く感じて
苦痛とも言えるこの1週間を乗り切って、やっとたどり着いた先で
また新たな苦痛の始まりが待っていました~♪(褒め言葉)。

2話続けての神回&神引きラストでした^^。

あれ?。この作品って1クール?。11話まで?12話まで?。
なんか、ここまで見事に謎を引きずってくれると
冬アニメで終わってしまう?なんてことをすっかり忘れさせられていました。

ちょっと今から真剣に
いつか確実にやってくる”けもフレロス”が怖すぎます・・・。
グッズでもイベントでもゲーム化でもなんでもいいので
コンテンツは継続してほしいな~。

あ、10話本編についてですが
σ(o・ω・o)的に気になったのは
やっぱ〇〇ちゃんの、あのシーンです。〇〇〇。
「たぶん私は〇人目だと思うから・・」的なセリフが
今後来ちゃうのかも・・なんて妄想だけで、ビール3杯いけます!。

あと、露伴先生??・・と、〇〇〇の孤島回??。

あらいさんとフェネックの扱いが絶妙ですね~♪。心地良すぎます。

〇〇〇ちゃんと〇〇〇さんの共通点といえば、
やっぱアレを付けたアレをかぶっていることと
傍に〇〇ちゃんがいることですよね。
やっぱ〇〇〇の世界なのかな?。ここは。
〇〇〇ちゃんって実はナビゲーター的な存在??。

あと気になってるのが、ここ2話ほど連続して
ゲームって単語をあえてわざわざ2回印象的に使ってるのが気になる。
ゲームって言葉入れることで現実世界感を出してるけど実は逆とか・・。

まあ何はともあれ、視聴期間中のこの満足感・・は突出しています!。
★の評価、文句なしに全5までUPしました。

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>11話まで視聴して
文句なしですね!。どっぷり惹きこまれます!!。
また新たな苦行の1週間の始まりですっ♪。
・・というか、どうしてくれるんですか、この1週間www。

あらいさんパートの扱いが絶妙ですねー^^。
フェネックさんとの掛け合いが心地良すぎます!!。
←・・って、10話レビューと全く同じ文面になってるw。
でも、先週より何倍も何倍もパワーアップしています!。

もう後はラスト1話なのかな?。
結局もってここがどういう世界なのか未だに全く予想できません。
でもやっぱ現実ではない何かの異世界もしくは仮想世界な気が・・。
でもこの世界に生きているフレンズ達は、やっぱ生きてる実感を感じるし
フレンズ達の持っている感情はホンモノであってほしい!。

もう後は、OP曲の歌詞にある
「ホントの愛はココにある」を信じて待つのみです!!!。

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>12話まで視聴して
{netabare} ・・これホントに最終回なんでしょうか??。
なんか今までの丁寧な作りと比べてしまうせいか
・・すごくすごく雑な気が。。

前半は、どこかの消費アニメのような
テンプレ感ありありの安易な展開・・・。

ラストも、とにかく終止感が全く得られない・・><。

”ひろげた風呂敷そこらへんに転がしたまんまEND”でした。。


最終回でのこの感覚は
”クラウズ1期”で感じたものと非常に近いです・・。

1話から最終話までのσ(o・ω・o)のテンションでいうと
「→↑↑↑↑↓」です。

やっぱ「終わりよければ・・」の逆パターンは
”がっくり具合”が3倍増しですね・・><。
(ちなみにサムメンコの時の1話から最終話までのσ(o・ω・o)のテンションは
 「↑↑↓↓↑↑」で、終わり良しでした)


・・ということで一気に熱が冷めてしまったため
「けもフレロス」は発生しませんでした。


幸い予約してた1巻も、納期延期のお知らせがきてるので
いっそキャンセルしようか考えているところです。

某サイトで公開されてた「妄想END」の方がしっくりきたので
また再度そちらを読ませてもらうつもりです♪。

最終的に★の評価リセットせざるをえませんでした><。{/netabare}


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最終話でσ(o・ω・o)が感じていた違和感の正体は
ひょっとしたら今現在(2017.9.27)の事態の前触れだったのかも・・?
と、今になって感じています。

明らかに死に絶えてしまっていた本コンテンツを
奇跡的な手腕によって蘇らせてくれたのは、間違いなくこのアニメ1期です!!。

アニメ1期に込められたさまざまな製作者様方のそれぞれの想いと、途方もない努力と愛情。
それらなくしてこの奇跡はありえなかったと思います。

自分が魅せられたのは
そういった「作り手の魂が感じられる過程」であり
放送終了後にも絶えず提供してくれたサービス精神その他もろもろです。

残念ながら本作は放送されていた途中において
まったく予想していなかった大反響となり
販売戦略が大きく見直されてしまったのではないか?と、自分は勝手に想像してしまっています。

1期ラストで、本来ならばしっかりとした終止感ある1作品として
終わる予定だったのではないかと思いますが
途中で方向転換の指示?がかかり、やむなく2期制作もあるかも的な
うやむやな終止にせざるをえなかったのではないでしょうか?
(えらいひとのしじによって)

そこまではまだ良しとします。

どうしてこのタイミングで
本作をここまで立て直してくれたクリエイターの方々や関連会社さん
また、ひょっとすると担当声優さんに至るまで
切り捨ててしまう・・なんていう判断がくだされたのですか???。

現状では真実は闇のままですが

なんかこの闇は、本作で描かれていた不穏感そのものですねw。

まさかこんなカタチで本作が幕を閉じてしまうことになろうとは、思ってもみませんでした><。
・・リアルはフィクションよりも〇〇ってことですか??。

もう本日現時点以降の、いかなる新たなけものフレンズコンテンツも
自分にとってはとても受け入れ難いものとなってしまいました・・><。

非常に残念です。。。。

ということで、アニメ1期はもともとつけていた★5評価に戻させていただきます。
(期待を込めてあえて下げていましたが、もうそうする意味もなくなってしまったので・・)

某監督はもちろんのこと1期のスタッフ様方やキャスト様方抜きのアニメ2期であるならば、それが永遠に制作されないことを切に願います・・><。


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>新たな動きで感じたこと
まず、岡田〇〇〇さんの動画を拝見しての感想です。
基本的に「トップをねらえ!」でスゴくスゴく尊敬している方ですが
いろんなスキャンダル報道もある方ですよね~><。
もちろん語られていたすべてを鵜呑みにするワケではないですが
とても「なるほど~」と思ったり「そういう側面があるのか~」と参考になりました。

やっぱ「金のなる木」問題といった側面もあるでしょうね。。
さらに大きな「金のなる木」にするのか
もしくは今のサイズの「金のなる木」で地道に続けるか。
とても興味深いテーマでした。
たしかにガンダムなんかは、当時続編に絶対否定的だった自分でしたが
後々振り返ってみると、そういうので得られた意外性の産物って
そういった判断が下されなかったら生まれなかったわけで
ベースとなるアニメ1期がが売れた現在、さらに多くの人の手にゆだねてみるのも
ありといえばありなのかもしれないですね・・。

でも、本作に限って考えてみると
σ(o・ω・o)は、本作はそういった展開は似合わない作品だと思います!!。

細々とクリエイターさんが地道に頑張ってるのを
かげながら応援させてもらってる的な満足感というか
メジャーじゃないからこそ好きっていう優越感というか
放送が終わってからも意外なもの(自主制作的なものだったりコラボだったり)
で、終わらないコンテンツ化してくれていた某監督の功績は
ほんっっっっっっっっっっっっっっとに計り知れないと感じています!!。
(メジャーになりすぎると逆に冷めてしまう可能性大です)

ゆえに、現在の流れのままに
違った監督の手によって大々的に大きな予算と体制で2期が制作されたとしても
それが現在のファン層には、とうてい受け入れられないものになってしまうでしょうね。
(そこは明白だと思います)

さすがにこの点においては某KAD〇〇〇〇〇さんも声明?発表に至りましたね・・。
願わくばいろんな関係者がうまく和解してくれて
制作者様側、キャスト様側、版権者様側、視聴者側、すべてがwin-win-winに到達する未来を希望します。


某監督のあの例の引き金ツイートは
一般的に考えると、社会的マナー?から若干逸脱してるのかもしれませんが
自分にとっては、とても勇気付けられたツイートでした。
おかげで自分が望む未来へのわずかな希望が残されたわけですから。

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>2017年、年末を越えて

もう何というか、ある意味本作ほど現実世界とリンクした作品って・・ない!と思いました。
やはりヒトはフレンズにはなり得ない存在だということが証明されてしまった気分です・・><。
これでもまだアニメ2期に期待したり、新規アプリ等を楽しめるファンがいると
本っ当に思っているのでしょうか??。

新規アプリはまた過去の産物に逆戻りするようですね・・><。

少なくとも今までの自分は
メディアミックス展開される作品は
アニメはアニメ、漫画はマンガ、ゲームはゲームと
それぞれがそれぞれの独自の味のある
”同じ作品名だけど全くの別作品”だと思っていましたが

本作に関しては、「それが許されない」ようですね・・・・(絶句)。

他の別作品でも2期を切望してる作品があるのですが

こういうのを目の当たりにすると

1つアニメが作られるのは

いろんなもろもろのタイミングが偶然一致した

ほんと、奇跡のカケラみたいなモノなのかもしれないですね。

・・しみじみ実感させられました。


ってことで、けもフレアニメは自分の中では1期で完全に完結してしまいました><。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 56
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

受け過ぎちゃって困るの

2話まで視聴。
{netabare}これは…外の世界はどうなってるんだ?そもそもジャパリパークとはなんなんだ?という、世界の謎に迫る作品だったりするのかな?
のんびりした教育系アニメに見せかけ、ディストピア方向に話が進んだら化ける…かも?
ってか、1話最後に出てた追跡してたっぽいヤツの出番ナシって、忘れてしまいそうだ。
ってか1話で2度目のセルリアン登場前に「きゃー」って言ってたのは誰だったんだ?どうなった…?


…。
まぁそんなことよりヤツデの話をしよう。
自称園芸ヲタ(面倒だからそう略してるだけで実際はニワカ)による、本編とは恐らく全く関係ない園芸ウンチクをば。

2話で熱帯雨林ゾーンに入った際、ボスの説明でここは樹木が層になっていて、ツル植物のように他の木を利用するのも多いみたいなことを説明してるシーン。
その時画面にはある植物がアップで映ってるのだけど…。
ツル植物のことを話してるのに、また熱帯植物でなくてはならないハズなのに、

どこからどう見てもヤツデ

場面的に考えたら難しく考えないでポトスでもモダマでもいいのに、何故にヤツデ?
あ、けしからんと怒ってるのではないです、むしろクスっと笑ってしまいました。
ひょっとしたらスタッフは天才なのかも知れない、もしくは外国人?

というのも、ヤツデってのは日本なら裏庭や神社など、そうでなくてもどこかに勝手に生えてるほどお馴染みの植物で、見たことがない人ってのはそうそう居ないかと。
それだけ身近な植物のせいかあまり注目されてないけど、実は海外では結構人気のある植物らしい。
冬に雪が降るような寒い地方でも、あれだけ大きな葉っぱで常緑のまま過ごす植物ってのは貴重らしい。
また、Fatsia japonica(ヤツデの学名)で動画検索すると面白い生の声も聞けたり。
カナダのハーディネスゾーン8a(北関東以北の低地部と大体同じ寒さ)の地域に住んでて、庭をサブトロピカルガーデン(南国風庭園)造りしてる方が複数の動画をアップしてるのだけど、
そこでヤツデをベタ褒めしてます。
(日本ではあまり馴染がないけど、海外では南国風庭園って珍しいものでもないっぽい)
英語殆ど分からないけど褒めてるというのは分かる、ベリービューティホーとかベリートロピカルルッキングくらいは聞き取れるので。
要はヤツデを南国っぽい見た目(それでいて寒さに強い植物)として重宝してる。
仕立て方も日本とは違って、日本では大体背丈を抑える方向に剪定するものを、トロピカルガーデンではむしろグネグネと丈を伸ばし、いかにもシュラブって感じに作ってます。
こんな仕立て方があるのか、とちょっとビックリ。
それ以前に日陰を好む特性上、最後まで雪が残るような場所に生えてるヤツデを普段から見てた自分としては、南国風と捉える発想自体がビックリでして。
確かにヤトロファやヤツデアオギリとか本物の南国植物でヤツデと似た葉をした植物はあるけど…言われてみれば、へーえなる程ねぇ、いい勉強になった。

で、そんなリアル海外事情を知った上で話をけものフレンズに戻すと、クスっとこないかな?
アニメーターもそういう海外事情知ってて敢えてヤツデを充てた?そもそも担当が外国人とか?独創であのシーンにヤツデを充てたとするならかなり優れた発想力の持ち主かと。
まぁ「ここに熱帯の植物のアップ描いといて」って指定されたのが回ってきて、妥当な資料が無くてどうしようどうしよう慌てふためいて、たまたま近くに生えてたヤツデを使っただけなのかも知れない、日本ならアニメスタジオの裏に生えててもおかしくないので。
またはひょっとしてひょっとして、ジャパリパークの所在地が実は…っていう伏線だったりして!?(さすがに分かりにくいって)
と、なかなか想像が捗ります。

たった1カットの画像だけで何言ってんだ?
と自己ツッコミも一応しておこう。
ちと縁あって去年から育ててるってこともあるかな、まだ発芽したばかりの小さい苗だけど。{/netabare}

5話までの感想、ってか考察?
(ゼーガペインとDTエイトロンのネタバレもあるので一応注意)
{netabare}あの世界はDTエイトロンとゼーガペインを足したような感じじゃなかろうかと予想。
量子コンピュータなりで動物のデータを保存してあって、けどコンピュータの仕様の問題でプログラムは常に実行し続けてなくてはならない、とか。
で、その実行方法は幻体にループさせときゃいいってのではなく、エイトロンのような水素結合体だか珪素だかなんだか、少なくともなんらかの実体を持ったフレンズという形態が必要。
原則一体のフレンズに何百個体分のデータが詰まってる。
ってかスタッフは結構動物について詳しいみたいだし、50・500測(あーもうググってちょ)は知ってると思う。
ということで50個体以上の情報の詰まったフレンズは目にハイライトがあって、50を切ってる・またはスキャンではなく手打ちで組んだ幻体プログラム(架空の生物など)はハイライトなし。
セルリアンはDT保有者を探してる?もしくは全てのDTが集まって元の動物に戻すために回収してるとか。
って感じじゃないかなー、と考察してみたり。

けど、あんまり深く考えるのはやめといたほうがいいかな?
ちょっと話が逸れますが…
今まで他のアニメで感じたことがあるのだけど、主人公とその周辺だけしか人物が画面に映ることはなく、それでいながらやれ戦争だやれ世界を守るだのやられると「盛り上がってるのは主人公と周辺だけでそれ以外は滅亡してんじゃね?」と思ってしまうことがしばしば。
自分があにこれでそれを書いたのでいえばアンジュヴィエルジュやイリアドライ、感想を書いてない作品でもそう思ってしまうのは多数あります。
またはもうちょい深刻なものでは幸せのパンのように「実は主人公は死んでて(幸せな世界に飛ばされたけど)気付いてないだけなんじゃ?」と思ってしまうようなものまであったり。
要は戦争や世界の危機を謳っておきながらそこに住んでるハズの一般人=守るべき対象(文民でも家族でも国土でも)が不在だと、個人的にはすっごく気持ち悪く感じてしまうんですよね。
まぁこれは単に予算の問題で群衆を描いてなんかいられないって事情があるんでしょう。
(もうひと言、主人公周辺のみという狭いコミュで偏った価値観に支配されて全員が右向け右するのも気持ち悪く感じる。ワザとそうしてるのならいいけど作ってる側もそれに染まってるように思えるやつはちょっと…)

で、けものフレンズに話を移すと──
「低予算で作るとそういう印象を持たれてしまう作品になりやすいというなら、いっそその通りの話にしてしまえ」という逆転の発想で作ったのではなかろうか?
もうちょい言い方を変えると、滅茶苦茶予算が少なく、そんな中で「どうにか形になる話を考えたらこんなのになっちゃいました」って感じではなかろうか。
「描くのが面倒なのはフレームアウトさせて映さない」とか、顔の3Dモデリングの…えっと雛形っていうの?テクスチャ剥がしたワイヤーフレーム状態はgdgd妖精から流用してる?とか、2話のフレンズ紹介は止め絵に留めて口パクすらさせないとか、とにかく予算が無い感じはひしひしと伝わる。
そんな中でよくアニメ化にゴーサイン出したものだと呆れる一方、大変な中作ってるスタッフは報われて欲しい=作品が成功して欲しいと判官贔屓してしまう側面もあると思います。

ただねぇ、あくまで低予算で作れる話を作っただけで、そこまでヒットを狙ったワケでもないだろうってことも思ったり。
作った側自身が今後期待に沿える展開になってるかどうかヒヤヒヤしてるんじゃないかなぁ?
ってことで期待はしてるけどそこまで過剰ってほどではありません。
ってことで考察も程々にしてあります。
琴浦さんみたいなことにならないよう願うばかり…(琴浦さんが悪いって訳ではなく、加熱っぷりが、ね)。


ところで吉崎観音といえばメルティーのゲーメスト(新声社)は、後期にはサントラをCDではなく書籍扱いとして販売してました。
けものフレンズも円盤はガイドブックの付録ってことで書籍扱いらしい。
吉崎観音本人のせいではないだろうけど、妙な販売手順を踏むコンテンツに縁がありますなぁ。{/netabare}

全話見終わっての感想
{netabare}放送中の一番の懸念材料は、ヒットはしたものの作ってる側がどこがどうヒットしたのか理解してないのではないか、いつ“ウケてたポイント”を外してしまうのではないか、とヒヤヒヤしてたのですが大きく外すことなく最後までやりきってホっとひと安心。
他の回に比べ評判の悪い8話(PPPの回)も、「フレンズの体は集合データ体で本物の動物のソレとは根本的に違う?」と疑ってたヒネクレ者の自分としては「マーゲイの鼻血」によってその可能性を否定してくれた重要な回だったり(流血すら擬態の可能性はあるけど)。
なによりその8話、観客の描きこみが雑で(ついでに何度も登場した木は枝垂れ柳っだと思うのだけど、それすらも雑)、人手や予算的にもうこれが精一杯といわんばかりでした。
おかげで11話を終えての最終回の予想時、全員集合の案は浮かびはしたものの手間的に無理じゃね?として早々に予想から除外してました。
そこへ全員集合を持ってきたのは、ベタではあるけど素直に驚くことができました。
これ計算じゃないよねー?たまたまだよね?

さて、肝心のウケた部分だけど、この作品の系統としては一応“白人酋長モノ”になるのかな?
かくいう自分も最近この言葉を知ったのだけど、要は文明の劣る蛮族の中へ文明が上な現代人を放り込んで凄い凄いと褒め称えられる系…詳しく書くともっと細かいんだろうけど、詳しくはググってちょ。
まぁ大抵の異世界転生モノがコレ。
ただ、よく見かけるラノベ系の異世界転生モノだと蛮族共はあくまで下の存在で、そこへ放り込まれた主人公の立場は絶対に上で、対等の関係ではないし教えることはあっても教わることはない(無双系なんかもこれに当たりますね)、といったものが多い気がします。
他者を下に敷くこと──これまた最近知った言葉だけどマウントを取ることに必死。
で、けものフレンズはそれとは違って、相手には対等に接し教えもすれば教えられることもある。
ぶっちゃけ、他の作品でマウント取るのに疲れたor飽きたところにこの作品がポーンと飛び込んできてヒットしたんじゃないかなーと思ってます。
感情移入するのは主人公だけって人ならまだしも、なんだかんだで蛮族側にも多少なり感情移入してしまうのが普通だと思うので、マウント取ってばかりなのは息苦しく感じてしまう人も多いんじゃないかなー?と。
ここの成分タグにもある「やさしい世界」ってのはそれを指してるのではなかろうかと。
また、酋長たる主人公は基本作家以上に賢くは描けないため、それより下な蛮族をあり得ないくらいアホに書かれるとウンザリするものだけど、そこを「元は動物」ということで気にならない作りだった点も大きいかも?

それと、これって全12話って範囲からは外れるけど名目上監督の趣味として投稿された12.1話、こりゃ凄いや。
いやね、今まで他のアニメ見てて思ってたのだけど、円盤の最終巻売り切るまでは忘れられないようになにか“繋ぎ”をした方がいいんじゃないかーってね。
やってるのもあるけど大抵はネットラジオも終わらせて、あっという間に記憶から消え失せてしまうのって勿体ないなーと思ってたんですよ。
ってかこの作品も最初はそうだったと思うんだけどね…そこはそれ、低予算・少人数制作による強み、フットワークの軽さを目一杯生かしているかと。
先にも書いた通り、何がウケたか理解してなくてそのうちポイントを外してしまうんじゃないか?という点を懸念してたのだけど、どうやら“強み”はしっかり理解してるみたいだし、今後もし続編やるとしても心配しなくて平気かな。


さて、褒めるのは以上で、以下はツッコミ。

最終回にボスがフレンズと会話しなかった理由で「生態系の維持」と言ってたが、ここでいう生態系とはなんぞや?
ボスがセルリアン退治に協力したのはあくまでヒトであるかばんちゃんを救うためだったり指示がそうであったから。
かばんちゃんが関わってない場所ではフレンズがいくらセルリアンに襲われようがボスは手出ししてないと思います。
つまりは、「サンドスターの影響で起きた現象はフレンズだろうがセルリアンだろうが分け隔てなく」生態系として捉えてた、と。
これって外部に人間が居て、サンドスターでどんなことが起きるのか“観察”してるんじゃなかろうか…実験観察みたいな感じで。
そういう方向で、サンドスターの謎に迫る話を(もし続編があるなら)続けてくれたら自分好みではあるのだけど…SFに寄り過ぎかな?{/netabare}

園芸ネタ
{netabare}ここではないどこかの感想でカレーの件、スパイスの材料を収穫するのは大変なのにという意見を見たことがあるのですが、それに突っ込んでる人は甘口カレー。
1話、例のキノヴォリのシーンで登ってた木、バオバブですが、それがあれだけ巨大に育つには数百年~千年以上かかります。
舞台の島で元から生えてた(その場合あの島はマダガスカル島になる)としても他の気候の樹木だって数十年かかるものはあるし、やはりここはサンドスターでどうにかなったと考えるのが妥当かと。
で、そこまでサンドスターでどうとでもなるのであれば、香辛料の栽培・収穫なんて容易いもんです。
むしろね、畑がとんな気候になってるのか、どんな景観をしてるのか見てみたい…けど描いたらボロが出そうなので描かない方が良いのは必定。

1話でサーバルが寝てた木は多分アカシア、種小名までは不明。
4話で出たサボテンが柱ではなくウチワだったのに拘りを感じる…って、監督関西の人なのか、それでか?{/netabare}


2017、9月26日追記・二期に向けての動き
{netabare}昨日、監督のたつき氏のツイッターで二期から外された報告が出され、現在ファンの間で混乱が起きてる模様。
自分もグッズを買ったり動物園に行ったりはしてないが、死に体のプロジェクトを復活させ、続々とイベントや商品展開やコラボ、更には二期決定などの躍進を眺めて他人事ながら目を細めていました。
で、そんな中冷や水をぶっかけるようなこの事態、そりゃあファンが混乱するのも当然だわ。

一方で自分個人は残念ではあるけど「まぁこんなもんでしょ」と思ってたり。
こんなの書く場所間違えるとやれ業者の消火だ対立煽りだ言われそうなのでここに書くことにしますが──
たつきを弾いたのは角川側らしい。
で、けもフレのヒットを受けての再放送したりゲーム化だったりを見てて、ちょーっと不穏な気分はありました。
二期決定は嬉しいけど、キッズ向け…というか長期コンテンツ化を目指しちゃうんじゃなかろうか?と。
酷い例を挙げれば、毎回新しいフレンズと出会ってその紹介をちょろっとやって事務的にセルリアンを倒す、のテンプレ化。
「あの世界の謎」に追及(縦の広がり)することなく、フレンズのストックだけは膨大にあるのでそれのキャラ推し(横の広がり)しかやらない、とか。
角川側がそっちを指示してたつきが首を横に振ったって感じじゃないのかな~、と思ったり。

いやぁこれって角川は前例があるので…。
ストライクウィッチーズ、あれなんかそうじゃない?
{netabare}一期で提示した謎「人型ネウロイの登場で人類と意思疎通ができて将来武力以外の解決の道が開けるかも?」っていうのを二期でまるっと投げ捨て、ただ単にネウロイを事務的に倒すだけの展開にしてくれました。
二期はまだギリギリキャラ人気で持ったけど、その後のブレパンではそれも限界が来て別部隊メインにして、しかも501ゲストにしてももうボロボロという、そんな前例があるじゃな~い?
そこまでなっても相変わらず「ネウロイって何やねん」「戦争を終わらせる」っていう根本解決・縦方向へ話が進まない辺りどこまで続けるんだ?と呆れるレベルなんだけど、けもフレもそっち方向に向かわせる気なんじゃないかなー、と。
(ってことを考えると高村監督もかなり断腸の思いで二期やブレパンの監督やってたのかなぁ、と思えてきたり。ビビオペは知らん){/netabare}

自分的には横ばっかりに話が広がっても付いていけなくなります、ってか飽きる。
やっぱり根本解決…すぐさま解決しないでも縦方向への広がり(謎を解いても新たな謎を設置する)が無いとどうにも楽しめない。
もっと欲を言えば「完結しちゃって絶対続編は出せません」ってくらいの作品を見せてもらいたい。
で、けもフレは酷い言い方をしてしまうと受け過ぎた。
ギリギリ二期やれるかやれないか、コケても別にいいやって位が丁度良かったんだけど…。
で、もし長期化キャラ推し世界観掘り下げナシ展開であるなら、たつき続投でも多分大して面白い作品にはならないと思います。
だったらもう降りるのもひとつの手かなぁ、と。

いやぁ…根っからのファンには申し訳ないですが色んな意味で二期が楽しみになってきました。
ホントにキャラ推しするだけだったら見るの止めます、ストパンで懲りた。{/netabare}

2019、2月10日追記
一度ちゃんと考えをどこかにまとめておいた方がいいかなぁ、と思い、この場にて追記。
けもフレ放送以降の騒動と、けもフレ2とケムリクサの両方に対するスタンスといいますか。{netabare}

まずけもフレ1は個人的に評価は高いけど、もしかしたら世間の多くの方が評価してるのとはポイントがズレてるのかも知れない。
で、そんな自分が評価してるポイントは「薄氷の上のユートピア(それってディストピア)感」。
これはどこで書いたっけかなぁ、異世界転生系で多いけど主人公ageするために現地人無能化が行き過ぎて、主人公登場してご高説垂れるまでどうやって生きてきたのか不思議に感じてしまう作品、自分はそういうのがどうにもダメで。
でもってけもフレも、一見するとフレンズ達は狂気レベルで頭お花畑で「どうやって今まで生きてこれたんんだよ?」とツッコミたくなるところを、ちゃんとそれの理由が明かされてる。
サンドスターによって強靭な肉体を持ち、糧は無条件でラッキービーストがじゃぱりまんを配給してくれる。
生物として一番重要な繁殖をオミットし、今以上に快適な生活を得ようという欲求(あいつより良い生活がしたい→略奪)も薄い。
ただひたすら与えられるものに胡坐をかき、退屈で退屈で娯楽に飢えてるのであれだけ優しく接することができる。
物凄い悪い言い方をしてしまうと「ラッキービーストに管理されてる・飼われてる」世界であり、フレンズがそれに気付くか気付かないかギリギリのところを踏み止まってる「あやうさ」にこの作品の魅力を感じたのです。
(だってねぇ、ラッキービーストがじゃぱりまんの配給止めたらどうなる?殺して奪い合う殺伐とした世界しか思い浮かばないぞ。
またはじゃぱりまんを独占することに娯楽を感じるフレンズがいつ現れるか分かったもんじゃない。
もしくはそういう世界のバランスを崩すフレンズを処分するためにセルリアンは存在してたりして?とか、考え出したらそりゃあ考察が捗る)
なので最終回でクマが博士に指示されて屋台開いてるシーンでは「あ、略奪と身分格差の生まれる前触れか?」と不穏なものを感じてたり。
ポスアカ要素はあくまで「ラッキーに飼われてる」って条件を作るための装置であってそれがメインじゃない…というか、ポスアカとディストピアのバランスの絶妙さが素晴らしいワケで。

ふと思ったけどこの世界設定は“祝福のカンパネラ”が似てるかな?他にもあるんだろうけど。
{netabare}一見人々は豊かで穏やかな暮らしをしてるように見えて、実はそれを支えてるのはロストテクノロジーのマナ発生装置のお陰で、今や誰も修理できないそれにガタが来始めてるっていう設定。{/netabare}
自分こういうの好きみたい。

そして気になるのは、この「ポスアカとディストピアの絶妙なバランス」は偶然なのか実力(狙ってやったもの)なのかという点。
たつき降板による騒動はそんなに気にしてない、前にも書いたけど仮に続投したところで周囲からの注文が煩くてロクなもんにはならなかっただろうと思ってるので。
なにより10年だか100年だか続くコンテンツとか言ってて、完結させる気が無い作品はもう見たくないなーとも思ってて。
ここら辺で「たつき続投だったら100年続く名作になりえたのに」と言う方とは意見が合わない。
ってか「IQ溶かしてたーのしー言ってるのが楽しい」って方とも合わないし、やっぱ自分はポイントがズレてるのかなぁ?
(合わないだけでその方々の意見を否定する気はないです、むしろそういった幅広い層にウケたのが凄い。あ、でも「完結して欲しくない(すぐに続編続編騒ぐ)」って人はちょっと…)

そんな中、幸か不幸かケムリクサとけもフレ2とで分かれてアニメが作られることとなり、じゃあどっちが自分が評価した部分を踏襲してくれるかなーと注目してます。
どちらか片方を贔屓するってことは無いし、ひょっとしたらどっちも自分の評価ポイントとは別な部分推しになる可能性も…。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35

62.8 5 ペンギンアニメランキング5位
健全ロボダイミダラー(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (501)
2402人が棚に入れました
突如として地球に現れた謎の生命体《ペンギン帝国》と対ペンギン専門の秘密組織《美容室プリンス》の戦いが続く中、《美容室プリンス》は《ペンギン帝国》が操る巨大ロボ《ペンギンロボ》に対抗するために開発した対ペンギンの最終決戦兵器《ダイミダラー》のパイロットを探していた。女性が持つ豊かな双丘に夢中な熱血男子高校生・真玉橋孝一は、その身に宿す未知のエネルギー《Hi-ERo粒子》の因子保有者(ファクター)であるが故に、《ダイミダラー》のパイロットに選ばれるのだが……。

声優・キャラクター
島﨑信長、日笠陽子、石上静香、花江夏樹、洲崎綾、大橋彩香、木戸衣吹、田所あずさ、子安武人、堀秀行、村田太志、浅沼晋太郎、伊藤健太郎、保村真、福島潤、小山力也

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

OP担当:遠藤会のわっしーのお話

このレビューは、アニメの内容とは関係ない鷲崎健氏についての話です。(一応説明しておくとOP曲を歌った遠藤会のメンバー)

皆さん鷲崎健(以下、わっしー)はご存知だろうか。ラジオパーソナリティとして活躍し、数々のアニメイベントで司会進行役を勤めてきた男だ。

わっしーの魅力は、様々であるが、まず語られるのはそのトーク力だ。
彼はゲストにアニメを宣伝しに来た声優さんに接する時、アニヲタではなく(実際わっしーはアニヲタではなく、ミュージシャンとしての傾向が強い)、ラジオパーソナリティとしてアニメや役柄に関して聞き役に徹し、ゲストの良い所を引き出している。
また、一人喋りも上手く、一般人が話しても面白くないであろう話でも巧に喋り、オープニングトークを盛り上げてしまう。わっしーの周りが面白そうに見えるのは、わっしーのトーク力が上手すぎるからかもしれない。

私は諸先輩方のように、「浅野真澄のスパラジ!」「A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜」時代からわっしーを知っていたわけではない。私が知ることになったのは、「鷲崎健の2h」時代からだ。最近も「鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト」に声優がゲスト回になる日はたまに聴いている。
私がわっしーに嵌り始めた時期で印象深いのは「アクセルワールド」のラジオ「アクセル・ワールド 〜加速するラジオ〜」で三澤紗千香さんと子弟の関係ように三澤さんをリードしていったのが懐かしい。

わっしーの有名な話といえば、大学時代の後輩である伊福部崇氏とユニット「ポアロ」を結成し、「伊集院光 深夜の馬鹿力」の「輝け! 紅白電波歌合戦」コーナーに投稿していたことはわっしー好きなら多分みんな知っている(wikipediaにも書いている)。

そのせいあってか、「鷲崎健の2h」内のコーナー「三角コーナー」はラジオリスナーが体を張ったり無駄にレベルの高い技術を使ったりする名物コーナーが生まれた。この中で語られるわっしーの音楽ネタの幅広さから、わっしーの軸がミュージシャンにあるのが分かる。

2010年代以前にTBSラジオを聴いていた私は、文化放送で彼が楽しげに話し、相手のキャラを引き出すトーク力にすっかり虜にされてしまった。
蛇足であるが、わっしーがTBSラジオの永六輔氏を知っている辺り、かなりTBSラジオを聴いてたことがわかる気がする。

わっしーの魅力といえば、彼の音楽性についても触れたい。(今作のOP「健全ロボダイミダラー」については歌に遠藤会としての参加であった。)
MVがYou Tubeの所属事務所のチャンネルにある。
AtomicMonkeyChannel 「鷲崎健「What a Pastaful World ~なんてスパゲティ世界~」MV」
おかわりいただけるだろうか。、わっしーとシカコ(声優の久保ユリカさん)がウエディング衣装で着飾りながら、パスタをめちゃくちゃに汚く食べまくる、遊び心満載の楽しいMVだ。歌詞は一件パスタに関する歌詞に聞こえるが、所々のフレーズにパスタ関連のそれっぽい発音の単語を当てており、空耳で意味を理解するような曲になっている。。男性側が恋人の女性との時間をPastaful worldと歌うラブソングだ。

こちらのMVもオススメ。
鷲崎健「奥さま、お手をどうぞ」MV
こちらは心の余裕が垣間見える素敵な休日の過ごし方のようなMVと楽曲だ。
わっしーのアコギが印象的な曲であり、BBQ会場でアコギで歌うわっしーの姿との相乗効果で、曲の楽しげな余暇の雰囲気が伝わってくる。

さて、MVを抜きに「シンガー鷲崎健」として名曲だと思う曲も紹介しよう。
「I Love You」のある世界
この楽曲はわっしーのシンガーとしての魅力がつまった曲だ。孤独だった自分が好きな人に出会い、世界が変わったストレートなストーリーを展開する。
ワンフレーズに歌詞を詰め込むようなメロディと、ひたすらにワンフレーズを思いを込めて繰り返し歌い上げるサビが、非常に心を揺さぶるメッセージソングを作り上げている。

他にも「ワルツ」であったりと、「ヨルナイト」内で披露する曜日アシスタントとの曲カバー等、わっしーの音楽性はまだまだ多面的に話すことができるだろう。

いかがであっただろうか、私が伝えたいことは、わっしーが好きだということだけである(突然の告白)。

さて、わっしーのことはもっと喋りたいことがあるかもしれないが、今回はここまでにしておきましょう。わっしーと同じくアニメイベント司会で多数出演しているヲタクアナウンサーよっぴー(吉田 尚記)についてはノイタミナアニメでまた書くかもしれません。

ダイミダラーについての評価ポイント
○しっぽ、しっぽ、前尻尾
○前しっぽだから恥ずかしくないもん!
○シモネタの寒さを振り切ったコメディ
○クソダサロボットの癖にカッコいいんだよなあ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

敵は健全にあり。

最初は少し古風で大味なロボットアニメかと思っていたら意外にも斬新な展開の連続で飽きさせず、それでいてキッチリ話をまとめ上げてくれたので良い印象が残りました。


あらすじ
{netabare}
地球をペンギンだらけにしようとするペンギン帝国に対抗するため、人類は巨大ロボ「ダイミダラー」を使って戦うこととなり、新たなパイロットを探していた。
ダイミダラーを稼働させるためには膨大な‘Hi-ERo粒子’(性的な興奮によって生まれるエネルギー)が必要で、その因子をもつおっぱい大好きな高校生・真玉橋孝一(まだんばしこういち)がパイロットに選ばれて戦うことになった。
{/netabare}


熱血変態主人公の孝一は最近では珍しいタイプの主人公だったので目を引かれました。自身のHi-ERo粒子を活性化させるため、ヒロインの恭子の乳を容赦なく揉みしだく姿はいっそ清々しかったですね。


そして何より好感のもてる敵、ペンギン帝国のペンギンコマンド達。
下ネタ大好きで男子高校生のノリでいつもハイテンションで盛り上がっている様子は、主人公サイド以上の団結力を感じました。
特撮の雑魚キャラ集団みたいな見た目なのに、一人一人名前があって魅力もあり、見ていて飽きない敵でした。敵側に魅力のある作品は良いです。


ストーリー的に少々のマンネリが感じられた頃に突然の主人公交代で、かなり雰囲気も変わりました。

前半の男性上位な話より‘愛’を感じられて、個人的にはこっちの方が面白かったです。

前半は孝一の力を発揮するために恭子が一方的に乳を揉まれるパターンだったのに対して、後半の喜友名霧子(きゆなきりこ)と天久将馬(あめくしょうま)はお互いカップル同士で力を中和しつつ戦うパターンになりました。

バカップルすぎる二人を見て思わずペンギン帝国側を応援しそうになった場面もありましたが、‘二人で一つ’力を合わせてお互い助け合い戦う姿は眩しかったです。

あと最初孝一たちが操縦しているダイミダラー2型は正直ダサかった(すいません)けれど、霧子たちの操縦するダイミダラー6型はかっこいいと思います。

基地からの出動以外でいきなりペンギンに襲われた場合に、霧子が「ダイミダラー、カムヒアァーー!」っと叫んでロボを呼び出すシーンもかっこよかったです。スーパーロボットっぽくてお気に入りです。


中盤以降目立ってくるのはペンギン帝国に取り入る謎の少女リッツの存在です。

回が進むごとに主役を、ペンギン達を食っていくほどの存在感と活躍ぶりに洲崎綾さんの力を感じずにはいられませんでした。(キルラキルのマコに重なりました)

エロエロなペンギンコマンドに囲まれても全く気おくれせずに、むしろ性に開放的で欧米的?感性のリッツはアニメだとかなり新鮮でした。

言ってしまえば○ッチということになってしまうんですが、それでも許せる、むしろそれが良い!とさえ思わせる魅力の持ち主・・・良いヒロインでした。


後半にかけて、ペンギン帝国の目的や謎が綺麗に解き明かされるのでとても親切なアニメでした。

大抵の作品に出てくる権力者は高圧的で傲慢な輩が多いですが、ペンギン皇帝は全くそのような嫌味がなく進んで自分で物事を実行し、部下の意見を大いに受け入れます。
本当に、近年まれに見る愛すべき敵です。


最後の敵の存在がこの作品、アニメでのテーマと言ってもいいと思います。
呉越同舟、エロのために団結して戦う漢の雄姿に燃えました。
エロは下劣で排除すべき対象であるとする考えは間違っている。エロは私達人類を育んてきた愛の証なのだと。
やっぱりクリエイターさんには口よりもこうやって作品で訴えていく姿勢で挑んでもらいたいです。


出てくるロボの見た目は栄えない代わりに、動きや変形、戦闘スタイルには近年のロボットアニメにはない素晴らしさがありました。

殴り合い、掴み合い、時にはプロレス技も出てきたりして、泥臭い戦闘の数々はダイミダラーのこだわりです。

ティー・エヌ・ケーは同じく異色のロボットもの「神無月の巫女」を作っていた制作会社ですが、ダイミダラーはロボットアニメとして見ても全く遜色ないクオリティでした。


男性向けだけに無駄にエロい、エロい、エロい。
本編がエロければアイキャッチもエロいし、出てくる台詞もいちいちエロいです。(例)楽チンチン、つわリッツ、ガリバーティンポ、ゴッドスクラブ

暴力描写はそこまでなかったので、とにかくエロいのはダメ!って方以外には勧められるような・・・そもそも他人に勧められないような、そんなアニメでした。僕は好きです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

くだらないエロアニメだけで終わらせないその工夫

人類の脅威となるペンギン帝国に立ち向かう巨大ロボ「ダイミダラー」。
そのエネルギー源はHi-ERo粒子なるものです。

主人公の真玉橋孝一(まだんばしこういち)が
ペンギン帝国に対抗すべく結成された美容室プリンスの構成員の楚南恭子(そなんきょうこ)に
「よーし、恭子~~!おっぱい揉ませろ~~~!!」と言い
もみもみもみもみもみ・・・・
「あ、あん、あん、ちょっと、孝一君、、あん、あん、あ~~~~ん(CV.日笠陽子さん)」
そしてHi-ERo粒子が発生してダイミダラー活躍→ペンギン帝国のロボット撃退と
こんな感じですw

マジでくだらねーwwwだけどここまで突き抜けていると逆におもしろいwww
と最初はくだらないエロアニメが大好きな私はキャッキャとはしゃいでいたのですが、
当然のことながら3話くらいで新鮮味も薄れ飽きてくるわけです。
5話くらいまで観て切るかと思っていたのですが、このアニメはここで終わらなかった。

私が本作で最も感心した点はズバリ「ストーリー展開の工夫」です。
ストーリーテリングなんて言うと大袈裟かもしれませんが、
視聴者を飽きさせないようにと凝らしたこの工夫には正直唸らされましたw

どういうことか説明していきますが、ここからはネタバレありです。
ここから先は視聴済の方か、もしくは、
たとえストーリー展開に工夫が凝らされてようがこんなアホなエロアニメは
絶対視聴しないよという方はよかったら読んでみてください。

{netabare}まず6話で主人公が交代します!
5話の次回予告で「主人公が代わることくらいたいしたことじゃない」という
アナウンスがあるのですが、いやいやいやいや!と思わずツッコんでしまいましたw
主人公が真玉橋孝一から喜友名霧子(きゆなきりこ)になります。
この喜友名霧子はパートナーの天久将馬(あめくしょうま)と
イチャイチャすることによってHi-ERo粒子を発生させます。
これがまーうざい!!
美容室プリンスの長官である又吉一雄(またよしかずお)が
「こいつらマジでうざい!!(CV.子安武人さん)」と
視聴者の声をたびたび代弁してくれるのが唯一の救いでしたw

そんな中で人間でありながらペンギンさんを心から愛してペンギン帝国の為に
一生懸命戦うリカンツ=シーベリー(Dカップ)を徐々に応援したくなってくると思います。
つまり、実はペンギン帝国こそが正義で美容室プリンスが悪なんじゃね?という
立場の転換を明らかに狙った誘導を巧みにしてくるんですよね。
リカンツ=シーベリーは「ここで戦うと街に被害が出るから場所を変えましょ」という
まるで主人公のようなスタンスなのですが、
一方で美容室プリンスの長官又吉一雄はペンギン帝国を滅ぼすためなら街の1つや2つと
どんどん下衆な一面を押し出してきます。
そして喜友名霧子のパートナーである天久将馬がペンギン化しペンギン帝国の一員にと
本当に先が読めませんでしたw

終盤になると突如真玉橋孝一の復活!
さらには真の敵は「美容室プリンスこそが不健全である」とし、
エロを規制しようとする日本政府というまるでどこぞの有名アニメのような展開で、
最後はペンギン帝国と美容室プリンスが「エロこそが健全である!」と
理念が一致し、共に日本政府に立ち向かうという怒涛の展開でしたw

以上をまとめると
主人公交代→正義(美容室プリンス)と悪(ペンギン帝国)の立場転換
→最初の主人公真玉橋孝一復活そして真の敵は日本政府
→美容室プリンスとペンギン帝国が協力して打倒日本政府、そしてエロ規制
とかなりぶっ飛んでましたw
一見すると特段注視するような展開の工夫ではないのかもしれません。{/netabare}

ただ、こうしたストーリー展開の工夫がなければ私は本作を5話で切っていたでしょう。
くだらないエロアニメと侮っていただけに
その反動で大仰に賞賛しているようにも見えるかもしれませんけど、
別に名作だったなんてことは言いませんw
率直な感想は「なかなかおもしろかった」ですからねw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

61.9 6 ペンギンアニメランキング6位
おこしやす、ちとせちゃん(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (45)
140人が棚に入れました
京都に住む子ペンギン、その名もちとせちゃん。
もふもふした愛らしい子ペンギンのちとせちゃんは、
おいしいものや楽しいことが大好き。

人々と触れ合ったり、おいしいものを食べ(させてもらっ)たりーー
好奇心のおもむくまま、京都の街をうろうろします。

清水寺・銀閣寺・祇園 …
誰もが知っている京都の名所をペンギン視点から描きます。
なつかしてくてどこかあたたかい、ほっと心がやすらぐような
癒しのペンギンショートアニメ!

声優・キャラクター
遊佐浩二、小岩井ことり
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

私のPCのデスクトップは、龍安寺の石庭です(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ペンギンが紹介する、京都の観光PRショートアニメ。、、、と、それ以外に表現しようがない(苦笑)

スポンサー、京都府なのかな?(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
では私も、京都のPRを(笑)

昔、京都旅行に行きました。目的は、龍安寺(石庭で有名なところ)。まあ、他にも色々行きましたがw

龍安寺には、私が好きなエピソードがありまして。大学の時に講義の中で(余談として)聞きました。それで、興味をもちました。

日本文学、文化の研究者として有名な、ドナルド・キーン氏が、まだ留学生として京都に下宿していた時(1940年代)の話。(「」内はキーン氏の文章)

「或る晩のことです。十五夜で、それはそれはきれいな月の晩でした。 私は大学からの帰り道、その月を見上げて惚れ惚れしながら京都の町を歩いておりました。」

……当時の京都は今ほど観光地化されておらず、龍安寺にも(他の寺にも)拝観料なるものはなく、常に門戸が開かれていたそうです。

「私は竜安寺の門をくぐって本殿に入り、あの有名な石庭を前にした縁側に座り込みました。月光に照らされた石庭の美しさ。私はしばらく身動きができませんでした。」

……私も、本当は月夜の石庭を眺めたかったのですが、17時までしか開いてなかったんで、仕方なく、昼に行きました(笑) 月夜の石庭、一度観てみたいな~。

「三十分、いえ 小一時間ほども私はぼんやりと庭を眺めていました。もう十分すぎるほど石庭に見惚れた後です。ふと傍らへ目をやると同時に私は驚きました。いつの間にか私のそばに、一杯のお茶が置いてあったのです。誰が?いつの間に?どうして?」

「想像するしかないのですが、おそらくお寺の誰かだったのでしょう。外国人の若い学生が石庭に見惚れているのを見て、邪魔をしないように、そうっとお茶を置いていってくれたのです。私は、とても感激しました。」

キーン氏は、「こんな気遣いの仕方ができるのは、日本人だけだ」と言います。曰く、

「我々(西洋圏)も、お客さんにお茶は出す。でも『やあ、良い夜だね』などと声をかけるだろう。しかし、日本人は違う。深い部分で他者を尊重していて、思いやりがある。その思慮深さ、高い教養に、私は日本人が大好きになった。」

……なんか、このエピソードを聞いたとに、素敵だな~。と、思ったんですよね。シンプルに。

ちなみに、キーン氏の留学中っていつ頃だろ?と思ってWiki調べたら、、、昨年の2月にお亡くなりになっていたんですね。享年96歳。最後は、日本に住み、日本国籍を取得し、日本人として亡くなったようです。御冥福をお祈りいたします。

キーン氏は晩年、今の日本社会の在り方に警鐘を鳴らしていました。

「日本社会の強さは、高い教養と共同体意識のはずだ。それが、世界に誇る日本独自の文化を支えている。私は以前、「日本は文化の維持、発展を国是として、アジアのフランスを目指すべきだ」と主張していた。その思いは、ますます強くなっている。急増する外国人観光客が、どこを訪れ、何に関心を持つかを考えれば、日本に何が必要かは明らかだろう。貧しくも豊かだった日本が、豊かだが貧しい国になりやしないか、危機感を持っている。」

……最近、マスコミを賑わす様々なニュース。高い教養と共同意識、思いやりの精神。変化して良いこともいっぱいあるが、忘れたらいけないものもあるよなと思いました。なんか、改めて(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

うみの藻屑 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

今期究極の癒し

コウテイペンギンが当たり前のように
京都に現れては人間と接していく、
そんな感じのほのぼの日常ストーリーです。

休日の朝にこれを見ると心が温まります。
キュッキュッという鳴き声ところんとした姿がたまりません///

京都は大阪から1時間弱で行けてしまうので
私も良く行くのですが、しっかり有名どころが描写されていて
「あ、ここ行ったところだ!」とつい口にしてしまうくらい
リアルです。

今の時代こういうまったりな時間の流れが不足している
ような気がして、本作を見ると忘れがちだった日常を
自然と感じさせてくれる気がします。

ちとせちゃんは気ままに京都をぶらぶらしていますが、
ご両親はどこにいるのでしょうか・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

凄く可愛いよぉ〜(´艸`)*

ちとせちゃんは可愛いペンギンです(´艸`)*
この作品とても気に入っています^ ^
物語は数分なんですが、ちとせちゃんが京都の町を歩き回る作品でちとせちゃんが本当に可愛くて癒される作品です。
是非是非見てみてください^ ^
私は短編アニメは色々見てきたつもりですが短編シリーズではこの作品は一番好きです!
ちとせちゃんが可愛くて原作も購入しましたがかなり人気みたいで集めるのに苦労したりしましたw
ちとせちゃんは京都で大切にされてるのですが沢山の人から愛されてるペンギンさんで町の暖かさとか優しさとかも伝わるし雰囲気も素敵(´艸`)*
ちとせちゃんの鳴き声も可愛い♪
短編アニメではかなりオススメです^ ^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

76.9 7 ペンギンアニメランキング7位
異種族レビュアーズ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (434)
1851人が棚に入れました
ここは人間だけではなく、エルフ、獣人、悪魔に天使と、あらゆる異種族が混在し、暮らしている世界。そこには当然、あらゆる異種族のスケベなお店もあるわけで…。足しげくムフフなサービスをしてくれるお店に通う人間の冒険者・スタンクは、ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。決着の方法は……嬢のレビュー!?あらゆる異種族娘のサービスをクロスレビュー方式で採点し、他の仲間達への“お役勃ち"情報として提供していくスタンクたちの活躍は、まさに性戦士のごとし!今日もレビュアーズたちは新たな快楽を求めて旅勃って行く……。

声優・キャラクター
間島淳司、小林裕介、富田美憂、湯浅かえで、M・A・O、小山百代、礒部花凜、日野まり、松嵜麗、日笠陽子、加藤祐梨、貫井柚佳、小市眞琴、井澤詩織、田中貴子、高森奈津美、八百屋杏
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

メイド イン ジャパン

作中では様々な設定用語が駆使されているが、要するに「異世界」で風俗店の風俗嬢レビューを書くスケベ男どものギャグアニメ。

控えめに言って「サイテー」な内容だが、OPやEDが輪をかけてヒドい(笑)
OP曲は明らかにオマージュだが、ヴィレッジピープルの『Y.M.C.A.』ではなく、西城秀樹の『ヤングマン』の方だろう。
『ヤングマン』の歌詞検索をしてみれば、このまま使用してもよかったのではないかとも思えてくる。
EDの方も、曲以前にタイトルで笑わせてくるのは、ちょっとズルい。

ほとんど出オチの一発ネタにみえながら、案外に言語感覚が独特で飽きさせない。
「レビュー」の言い回しだけでなく、ちょっとしたやり取りや映像表現にも独特のひねりがあって、下ネタを「ネタ」として表現できているのは、けっこう鋭い言語感覚のおかげだろう。
女体化風俗の点数付で、平安貴族の遊びである「貝合わせ」のビジュアルで点数表示をするところなど、映像表現のベースに言語感覚が透けて見える。

ちょっと未成年の視聴者向きではないかな、と思えるのは「過激」な「ギリギリ」の表現の為ではない。
平成には、文化放送という地上波ラジオで『やる気MANMAN』という伝説の昼番組が放送されていて、真っ昼間から女性アナウンサーが下ネタを連呼する「風俗店珍名当てクイズ」などを堂々と流していたのを知るオジサンには、今更この程度のアニメ表現を過激とかギリギリと大騒ぎするのはナイーブすぎると感じられる。
(一番爆笑した店名は渋谷の「亀頭洗士ガンナメ」だったが、これを当たり前のように女子アナが昼の地上波で読み上げるのだから、深夜アニメの「過激」など過激の名に値しないと感じても当然だろう)

未成年向きではないというのは、未成年を下に見ているわけではなく、例え性行為の経験があったとしても、風俗店舗での「あるある」ネタまでは笑えないだろうと思うからだ。
視聴していると、アニメ本体から離れて様々に考えさせてくるのだが、未成年視聴者の参考になればと書き連ねてみる。
(以下はオトナの話)



{netabare}「異種族」と遊んだことなどあるわけはないが、「異国」という事であれば、いや、その、なんだ、まあオッサンだからね、うん。

異世界の異種族ほどではないにしろ、やはり外国では勝手がちがう。

日本ではあきれるほど様々な種類の風俗店があるが、風俗嬢は、一種の疑似的な恋人のように振る舞うよう期待される文化、というか傾向があるようだ。
吉原のような遊郭の伝統と関係があるかはわからない。

一方、アメリカ(おそらく西ヨーロッパも)では、完全に「金銭」と「サービス」を交換するビジネスで、時として満足した客がチップを出すことはあっても、あらかじめチップを期待して金銭以上のサービスを提供しようとすることはまずない。
基本はあくまで等価交換のビジネスだ。

中国文化圏の東アジアでは、日本とアメリカの中間、といった感じだろうか。

最も顕著な違いは、お相手の女性は、日本では(建前上は)「風俗嬢」であるのに対し、海外では例外なく「娼婦」であることだ。
一部の例外的なケースを除き、海外での「遊び」は性行為一択であり、相手をするのは「娼婦」という事になる。

しかし、売春が法的に禁止されている日本では、「本番」以外の性的サービスを提供する「風俗店」しか(表向きは)存在せず、したがって、そこにいるのは「娼婦」ではなく「風俗嬢」という事になる。

現実でも風俗店の「レビュー」という行為が成立するのも、この日本の特殊事情によって多様な「合法」風俗サービスが存在し、在籍する「風俗嬢」が「合法的に」働いているからであり、本作の「異種族レビュー」の多彩さは、日本の風俗産業の中からしか発想できないものであることは明らかだろう。

だが、娼婦による売春が基本の海外の遊びでも、必ずしも売春が合法的な国ばかりではない。
そうした「非合法」の売春でも、自覚的に「非合法」の商売をしています、という覚悟の上で「営業」しているように見受けられる。

「本番」はしていないので「売春」ではありません、というような「言い訳」で、「合法」のお墨付きを得ようとする態度は、日本独特だ。
まるで「座って読んでるから「立ち読み」ではないもん」という子供の屁理屈のような「言い訳」だが、権威者から「怒られ」ずに「許して」もらわなければならないという、まさしく「子供じみた」心性が骨の髄までしみついた国民性を示しているのかもしれない。
放送局の自社都合である「規制」を絶対の権威のようにみなして、勝手に「過激」とか「ギリギリ」と思いこむ視聴者の感受性と共通したものでもあるだろう。

こうした「言い訳」のタテマエを厳守するわけでもなく、「怒られない」ように守っているフリだけはする姑息さもまた国民性だ。



様々な設定を創り上げて、多様な風俗店が「合法的」に存在する中、数々の「レビュー」をものす本作の「レビュアー」たちは、このように日本独自の風土から生まれ出ている。

日本の伝統的な「遊び」では疑似的な「恋人」として振る舞う傾向があると上述したが、それは、「客」にも求められるものがある、という事でもある。
サービスを受ける「消費者」ではなく「恋人」ならば、マナーや気遣いといった要素が必要になるだろう。

それらに欠けるところがあれば、十分に金銭を支払っている「客」であっても、「野暮天」「無粋」「朴念仁」などと(表立ってではないにせよ)蔑まれることになるのは、日本流の「遊び」に特有と見受けられる。

本作の「レビュアー」が、ワイワイと楽しく遊んでいるのは、愛嬌のある言動で「嬢」と有効なコミュニケーションをとれているからであり、こうした遊びのマナーの描写もまた、日本の「風俗」の中から生まれてきているものだ。

ついでに想像をたくましくすれば、特に地方都市の風俗街に立脚しているのかもしれない。
東京あたりでは、風俗店の待合室では、見ず知らずの男どもが、妙に白けたしんと静まり返った空気の中で、無表情に順番を待っている光景が見受けられるが、地方都市では仲間同士で繰り出してくることが多いらしい。
地方都市で「一人で来たんですか」とひどく驚かれたことがあるが、この辺の男どもは連れ立って風俗店に来るのかと、こちらが驚いた。

連れだって来店してクロスレビューする描写は、地方都市風俗街の反映かもしれない。


本作の成立基盤は、このように日本という国そのものといえるが、海外に出したときに十分に理解はされないかもしれない。

多種多様な「風俗」産業は、権威者に「怒られたく」ない「子供の理屈」の産物だが、海外からは、日本人は性戯の探求に異常に熱心だと誤解されることは多い。
外国人から「紳士同士の会話」として風俗事情について尋ねられたことが何度もある。
外国人の友人を持つ視聴者は、本作について質問されたら誤解なく教えてあげて欲しい(笑){/netabare}


他作品の感想に少し記したことがあるが、権威者の管理する「禁止」を「侵犯」して立ち現れるエロティシズムは、それ故に、好むと好まざるとにかかわらず「権威」への反抗の性質を帯びる。
真正面から「権威」と対決することから逃走する日本の風俗産業から誕生した本作が、「権威」に「お目こぼし」される「微エロ」を振り切って、はっきりと禁止線を踏み越えるエロティシズム=スケベを選択しているのは興味深いものがある。

権威者の「禁止」を「侵犯」して実現したものが、「スケベ」の言葉の下に「すべての異種族は(スケベな)仲間だ」という宣言であるのが、フラワーチルドレンのラブ&ピースを思い起こさせて、未成年や女性の顰蹙を買うのは承知の上で、オッサンが応援してしまう由縁だ。

まあ、こんな連想をするのはオジサンだけで、未成年や女性は、ただ笑って視聴していればいいのかもしれない。

風俗店経営者が「権威」に「怒られ」ないように配慮しようが客には無関係なように、放送局の基準を「権威」化して配慮する放送局員に一体化して、「ギリギリ」だと視聴者までが気をもむのは無意味だろう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とんでもないものをアニメ化してしまった。

パッショーネはこういった作品が得意なのかな?

異種間コミュニケーションならぬ異種姦コミュニケーション。
種族によって好みはかなり違うことがよく分かる。{netabare}エルフは人間にしか好まれないし、熟女は人間以外に好まれる。{/netabare}

声優さんはどんな気持ちで演じているのだろうと考えながら見てしまう。
あいまいみーのとあるシーンを思い出してしまう。お金を出せば声優さんに卑猥なことたくさん言わせられるんだよ。
特に富田美憂さん凄い。
でも、クリムはクソやなあ。興味深々で自ら進んで店に行くのに性は苦手で純情みたいな雰囲気出しやがって。

オーキナ博士はいかんでしょ。
ミツエの部屋はかろうじてセーフぽいけど。
産卵を見るなどマニアックなもの多数。産卵意外と楽しそう。
8話のサキュバスはどこかのラーメン屋を彷彿させる注文。限界チャレンジ
9話のジュディオングのパロディありか?
10話のデコイやばいな。勉強しながら性的なことすると記憶に残らないぞ。これは本当。NGなしっていうのも。バラバラにするのはおぞましい。液を回収されて実は生体研究されているのも怖いな。
悪魔と結婚したいならプロポーズの言葉に注意。一緒に幸せな家庭を築こうが正解なのでは?

こんな生活してたら金が全くたまらんぞ。魔法使いになったあいつを見習ってほしい。

OP
イこうぜ☆パラダイス スタンク(間島淳司)、ゼル(小林裕介)、クリムヴェール(富田美憂)
ED
ハナビラ音頭 スタンク(間島淳司)、ゼル(小林裕介)、クリムヴェール(富田美憂)
どっちも歌詞が凄い。頭に歌詞がこびりついてしまう。イこうぜ☆パラダイスの歌詞は間接的だけども、ハナビラ音頭はもう言ってますね。こすって男を磨くんだ。それにしても30分で3回戦はちと早いんでないのかい?


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ここは人間だけではなく、エルフ、獣人、悪魔に天使と、あらゆる異種族が混在し、暮らしている世界。 そこには当然、あらゆる異種族のスケベなお店もあるわけで…。 足しげくムフフなサービスをしてくれるお店に通う人間の冒険者・スタンクは、ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。 決着の方法は……嬢のレビュー!?あらゆる異種族娘のサービスをクロスレビュー方式で採点し、他の仲間達への“お役勃ち”情報として提供していくスタンクたちの活躍は、まさに性戦士のごとし! 今日もレビュアーズたちは新たな快楽を求めて旅勃って行く……。


1. エルフの熟女と人間の熟女についての議論が沸騰し、天使はニャンニャン天国で昇天し、有翼人は総排泄孔で感度も抜群!

足しげくムフフなサービスをしてくれるお店に通う人間の冒険者・スタンクは、 ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。 決着の方法は……異種族娘のレビュー!?今ここに、××店のレビューをしながら時には旅をする、だいぶエッチな冒険譚が始まる!


2. フェアリーは受け挿れられるサイズに制限があり、悪魔族はあまり人気がなく、乳牛系のミノタウロスはでかくて揺れてすごい出る!

次なるサキュ嬢を求めて旅勃った先はフェアリー専門店。意気揚々と乗り込むレビュアーズであったが、体の小さいフェアリー相手のため、プレイ前にナニのサイズをチェックをされてしまう。


3. 女体化してのプレイは選べる嬢が少ないし、結構痛いが、女の子の気持ちがわかるようになるから、一度ぐらいは経験しておくのはいいかもしれないぞ!

「相手の気持ちを知ろう!」というスタンクの呼びかけで、なぜか性転換をすることになったレビュアーズ一行。初めての“挿れられる”体験は、彼らの新たな扉を開くのか!?


4. 低級淫魔は、もう出ないといっているのにもかかわらず、さらに搾り取ろうとしてきてもはや拷問の域。サラマンダーちゃんは身も心もサラもマンもダーも、とてもホットだがホットすぎてホットんど逝っちゃいそうになる!

低級淫魔が集うサキュバス店“淫魔の狂喜乱舞”に旅勃ったレビュアーズ一行。 しかしその後彼らは道端に倒れた姿で発見され…。『異種族レビュアーズ』を長い間応援してくださり、ありがとうございました。


5. 単眼娘の輝く瞳に溺れたいけどハードル高すぎで、同じくハードル高すぎるキノコ嬢選びはこの道数百年のプロに任せてヌルヌルねっとりふかふか!

逆オファーがかかるほどの人気が出てきたレビュアーズ。今回は単眼娘の専門店へ出向き、レビューを書く依頼が舞い込んだ。“巨乳”ならぬ“巨眼”を相手に彼らはどう立ち向かうのか!?


6. ゴーレムは、理想の女の子さえ作れればすごく楽しめるけどセンスが問われるし、モデルにバレたら大変なことになるかもしれない。ウィルオーウィスプの店は幻想的な光のパレードがイク、まさに夢の園

もしも自分好みの女性をイチから作って、その子とエッチできたら…。今回はそんなあなたの妄想を実現するサキュバス店。髪や目や身体のパーツを組み合わせ、理想の女の子を作りだそう!


7. 産卵ショーでおっさんたちの目がらんらん!出します見せますメイドリーちゃんのひみつ!そしてついに発表!サキュバス嬢人気投票!

産卵鑑賞サキュバス店に行くことになったレビュアーズ一行。産み出された卵をその場で食べれるというサービスに倫理観を求める声が上がるが、無精卵ということでセーフ。果たしてどんな娘が卵を産みにくるのか?!


8. イメサキュのエロスの夢は夜開き、天使のランスは聖槍ならぬ性槍で、サキュバスタワーは永遠にガチマヨ!

エロとはイマジネーション!というわけで今回はイメージプレイを楽しめるお店に向かった一行。演技の上手い下手はあるものの、いつもと違ったシチュエーションで楽しむ空間に彼らは何点を付けるのか?


9. 肢体と死体の間には深くて暗いナニがあり、若き天使はローション大爆発で、野生で野性のレビュアーたちはエロのライバル!

吸血鬼デリベル公爵の厚意で、遂にアンデッド種族にまで手を伸ばすことになったレビュアーズ一行。全種族の中でも不人気なアンデッドを前に、そそり立つナニを提示できるのか?!


10. ついに明かされるオール40点満点の謎!新妻で淫乱家庭教師で雌豚で恋人気分!出ます出します引き取ります!無限解放!大満足の3日間!お汁もたっぷり!みんなお幸せになっちゃええええっ!

ライバルレビュアーたちが軒並み40点満点をつけている店に行くべく、4日かけて魔法都市まで来たスタンク達。誰もが夢中になる、40点満点の秘密とは一体……?


11. 片っ端から淫魔をイかせまくる恐るべき絶倫は博愛主義者で、あぶく銭が入った酔っ払いの末路はお察しの通りで、ミツエの部屋は本日完結!

かつて0点や1点を付けてきたサキュ嬢全員に10点満点をつけて回る謎のインキュバスに翻弄されるレビュアーズ。「女性の魅力を理解してない」と言い放つ彼だったが、とんだトラブルに見舞われることになり…。


12. レビュアーズを愛してくださったみなさん、さようなら……。サキュバス嬢がいる限り、レビュアーズも永遠に生き続けるでしょう。あなたがレビュアーズを想うとき、いつもこれだけは思い出すでしょう。ひとは他人をイカした時、初めて自分もイケるということを……

年末。いつもの食酒亭で、これまで相手にしてきたサキュ嬢たちの名刺を見ながら思い出に浸るレビュアーズ一行。しかし、まだ彼らには果たしていない約束があった…。 いよいよ感動の最終回!レビュアーズよ、永遠に!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは「価値観」の根源を問う崇高なアニメなのかもしれない。。。などと思っていた時期がわたくしにも御座いました。

[2020/01/11 v1
 これは?! 「価値観」の根源を問う崇高なアニメ(なのかもしれない)]
[2020/01/13 v1.1 若干の修正と追記]
[2020/01/26 v2
 これは「価値観」の根源を問う崇高なアニメなのかもしれない。。。
 などと思っていた時期がわたくしにも御座いました。]
[2020/01/13 v2.1 最終話まで観ての追記]

--v1 これは?! 「価値観」の根源を問う崇高なアニメ(なのかもしれない) --
{netabare}タイトルにちょっと興味がわいて1話視聴。評価は暫定。
まさかこんな作品だとは・・・でも。

日曜の昼間っから大笑いしました。アバンだけでシーズン視聴を決意。大変ユニークな切り口のファンタジー作品と思います。「レビューする」ことが作品のキーファクターになっているようで、あにこれとの親和性も高いのではないだろうか(迷走中)。でも、ツレには見せられないし、大笑いの理由が本作なことも言えない(笑)。

最近のを知らないので正しい表現かわかりませんが、スポーツ新聞のエロ記事欄にある「お店レビュー」をファンタジー世界でやってみた、というのが作品のあらましです。最初はエロアニメなどと言っていましたが、ポルノアニメというべき内容かと思います。

とはいえ、単なるポルノアニメ(であることは間違いないのだけど・・・)だけでは収まらない、なにかを感じました。

以下の「視聴条件」に問題がないのならば、是非1話をご覧いただきたいです。

==視聴条件(僕的基準)==
基本的に「性欲を持て余したオスの価値観で語られる物語」です。男女を問わず、結構本物の(?表現が難しい。ねたばれ隠し内の*にて後述)エロに耐性がない方は、視聴を避けたほうが良いと思われます。

並ぶ文言がアレなので、一応伏せておく。。。
{netabare}性的な意味(というより、エロ表現として)で「いく」「御子息・お子様」とかが何を意味するのか分かっている程度にはそっちの知識があり、かつ、それをアニメで見ることに抵抗がない、というのが条件でしょうか。

* {netabare} なお、僕はまごうことなき男なので、男性視点で以下を書いています。「見るエロ」「絵としてのエロ」や、うすっぺらいフェミニズムをぶん回す社会学(笑)な方々の言うような形而上的な性ではなく、生物としての性欲、およびその行為そのものを指しています。男性ならばどうしようもなく持ってしまう性衝動・性欲の発露に対して耐性がないならば、視聴を避けたほうがよさそうです。女性であっても、これらに対して理解があるのならばOKと思います。
{/netabare}
{/netabare}


さて、

===これ、実はものすごく深いテーマをあつかっているんじゃ・・・===
(以下、本編:第一話の詳細なねたばれ含みます)
アバンを見た段階でいろいろ考えさせられました。
この作品、もしかしたらエロ・バカアニメに擬態した、哲学、宗教学を包含する人文学の根幹を語っているのではないか、と。
また、「よくある異世界もの」に対して僕が思っていた疑問に対して、いきなり真正面から斬り込んでくれたのもよかったです。

{netabare}お話の暗黙の前提として「生殖本能が性欲という形で現れるのは種族を問わず全オス共通」「性差がある(両性具有含む)」がとられているはずです。

主人公の二人、人間のスタンクとエルフのゼルは、互いの性欲の対象としての女性観の食い違いを見せます。

齢500のエルフ嬢に対してスタンクが曰く「(人間視点なら)若くて綺麗で大いにアリ」、ゼルに曰く「マナが腐っているからNGもNG」。また、齢50の人間嬢(ミツエ)に対して、ゼルが言うには「高々100歳にしかならない人間はマナがきれいで最高だ。」と評価します。スタンクは省略({netabare}いや、書かんでもわかるでしょうというか、、、年齢云々ではなく、そういう造形になっています。”社会派”な方々にしてみれば格好の攻撃対象になっているような気がします。この作品がそっち方面で瓦解するとしたらこのキャラクターがきっかけになるかもしれない・・・{/netabare})。

種族が違えば性欲の起こり方も違う、当然、その行為の価値観も異なる。素晴らしい。

同じ人同士であっても人が違えば違って当然の価値観。宗教対立、イデオロギー対立など、対立の歴史ともいえる人類史から見れば(好き嫌いは別として)そういう違いは当然のものです。いわんや種族間、という話です。

ファンタジー作品や異世界もの、特に最近の粗製濫造異世界ものでは、人間である主人公と現地人の間にこのような価値観の違いはなく、あったらあったでそれは「悪」とラベル付けされます。

これに対して本作は、初手から「違って当然」。さらに、「違う理由、違いの本質」を問うてきます。しかもそれが、エロではありますが、笑いとして成立している。しかも、「人間の価値観」がいきなりマイノリティです。面白い。人間にはわからないけど、エルフには知覚できるもの(1話でいえばマナ)があることや、同じ感覚でもより鋭敏であることによって生じる嫌悪感(同、腐葉土をイメージさせるさむしんぐ)だったりと、ファンタジーならではの「違い」がうまく笑いになっています。その意味では、案外綿密に設定が組まれているのかもしれません。そういうものを人間が感じられないからHappyなのか、じつはUnhappyなのか、考えだすと結構深い。

人間、エルフ間の違いにとどまらず、ありとあらゆるファンタジー世界の種族がそれぞれに「エロのレビュー」することになるようです。視点の違いがすでに面白いです。「あたりまえ」は種族が違えば全くあたりまえにならない、そんな単純なことではありますが、レビューを通した比較によって「僕らのあたりまえ」のあたりまえじゃ無さを白日の下にさらしてくれることを期待しています。

即座に穢れる天使が、お話の視点を提供してくれるのでしょう。出だしから笑えます。

{/netabare}

価値観の違いが織りなすエロコメディ-。滅茶苦茶期待しています。
{/netabare}

--v2 。。。などと思っていた時期がわたくしにも御座いました。--
{netabare}3話まで視聴。

いやぁ。。。エロアニメですわ、単純に。少なくとも3話の段階では。
好きか嫌いかでいえば、嫌いにはなれないんですけどね・・・{/netabare}

--最終話まで観て--
{netabare}ん~。。。けっきょく、エロアニメのままおわっちゃったかな、という印象です。

地上波放送中止などの憂き目にあう中、最後まで配信しきった(もちろん、検閲済みバージョンですが)dアニメには、逆に不信感を抱くところです。ちいさなおともだちも実質ユーザに含まれるんだから、むしろ率先して対処すべきと思うのだが。。。なんも考えずに提供されるものをサーバにのっけてるだけなのかな・・・それとも、ユーザ情報に基づくゾーニングが事前になされているのだろうか。

さておき、

レビューする側もされる側もファンタジー世界の多種多様な種族である、というところに興味を見出したのですが、初回以外はレビューされる側、すなわち、サキュバス嬢の多様性にのみフォーカスしてしまっていて、対するレビューする側の多様性はあまり面白さを生み出せていませんでした。多少、レビュー内容に影響しているようにも見られましたが、ほとんどは、レビューする側の種族の違いというよりはパーソナリティの違いが反映されたものだったように思います。

もっと「価値観(えろ)」に突っ込んだ展開を期待しましたが、それなりに楽しいエロアニメという評価です。7点。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38

79.3 8 ペンギンアニメランキング8位
ウィッチクラフトワークス(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1456)
8752人が棚に入れました
平凡なスクールライフを送る男子高校生・多華宮仄と、文武両道、容姿端麗で絶大な人気を誇る学園のマドンナ・火々里綾火。クラスメイトながら住む世界が違うふたりであったが、仄に隠されたある秘密から、主従関係を結ぶことになる。仄は姫として、綾火は彼を護る炎の魔女として――。仄の「白いアレ」を巡り繰り広げられる、魔法少女たちの可憐で壮大なバトルの火蓋が今、切って落とされる!

声優・キャラクター
小林裕介、瀬戸麻沙美、茅野愛衣、川澄綾子、釘宮理恵、井澤詩織、夏川椎菜、麻倉もも、日岡なつみ、飯田友子、大原さやか、大地葉、阿澄佳奈、又吉愛、白石真梨、黒田友佳、平野綾
ネタバレ

dolcetto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

もっと気楽に見なよー

ファンタジーを主軸としたドタバタコメディ。

主人公は”白いアレ”を持っているだけの凡人以下の天然良い人キャラであり、周りのぶっ飛んだ個性豊かなキャラで笑いをとっていくスタイルだと思います。

登場人物が増えていく中盤がコメディとして楽しめるはずです。
4話を見て面白いと感じたのであれば、6話は必見です。

ストーリーが進むにつれイメージが変わってくると思います。

ちなみに終盤に向けて、謎だった部分を少しずつ明らかにしていくようなシリアスな展開になります。
物語としてはそれで良いんじゃないかなと思います。

王道バトルもの?
ヒロインの強さがチート級なので基本戦闘シーンはあっさりしてます。4話で妹がプロレスしてますが、原作ではワンパンです。終盤は苦戦する展開はありますが・・・

ラブコメ?
塔の魔女は主人公の中の”白いアレ”を狙っているだけであり、ヒロインと妹が取り合う程度です。そもそもヒロインが無表情なので恋愛感情を持っているのかどうか謎。使命感で守っている感じ。

学園もの?
と言うよりは日常系だと思います。ただそこに工房があるだけです。授業,部活,行事等で何かしらのストーリーが展開される要素は少ないです。

個人的には妹が一番面白いキャラだと思います。
おそらく6巻までの内容となるので少し残念です。
声優としてはケモミミこと倉石たんぽぽ(CV:井澤詩織さん)は癖になる声ではまり役だと思います。

1話~8話おさらい
{netabare}1話
多華宮君が塔の魔女ケモミミとエンカウントし、姫様が助けに入る。
隠す必要がなくなったので、姫様の密着始まる。KMM団全員集合。

2話
KMM団相手に姫様が圧倒的な戦力差を見せつける。多華宮君の弟子入り志願とその準備。
黒幕存在の予感。塔の魔女星組とエンカウント。これからの危険諭す。
一方、お祭り大好きくぎゅノワール様が町にやってきて、工房長に挨拶。

3話
くぎゅノワール様とエンカウント。白いアレの封印を解くキーアイテムを貰う。
弟子として修行開始。ローブと箒の使い方を覚える。

4話
Q.姫様がいない時は誰が守ってくれているのか?
A.妹登場。ぬいぐるみプロレスで遊びだす。

5話
姫様との同棲生活が始まろうとした矢先、脱走したメデューサ様とエンカウント。
絶体絶命のピンチに陥り、キーアイテムを使用。白い能登さん召喚。

6話
ジョジョ先生に白い能登さん事件がバレる。その秘密が工房長にバレるとヤバいと諭される。
それを知った妹が多華宮君を守る?為に拉致する。茶番は姫様の圧勝で終わる。

7話
KMM団のせいで姫様が理事長と戦う事になりあっさり敗北。
工房長は拷問を楽しむ為にメデューサ様をお持ち帰り。
刺青の姉妹がナイスタイミングで回収しに現れ、秘密はバレずに助かる。

8話
姫様とその付き人の昔話と言う夢を見た。
姫様による多華宮君の地位を確立させる為の根回しにより、学園が世紀末化する。
この日はくぎゅノワール様が一日理事長を務め、カオスを楽しむ。

9話
黒幕登場
{/netabare}

6話を見終えて
{netabare}空中戦は迫力があったのですが、コメディとしては漫画の方が好きです。原作を読んでない方もこの6話でヒロインと妹のキャラの異常性に気付いたはずです。7話以降もコメディとして楽しめると思います。キャラとしては妹の師匠の登場が楽しみです。師匠だと分かるのは終盤ですが・・・{/netabare}

7話を見終えて
{netabare}やっぱり、コメディとしては漫画の方が好きです。アニメはこれはこれでテンポが良くて悪くないと思います。来週はヒロインの過去回で、脇役としては1話で主人公に理不尽な制裁を行っていた親衛隊のリーダーと元副生徒会長の副副生徒会長がどんなキャラなのかが分かるはずです。あと主人公の決闘編もあるのかな?{/netabare}

8話を見終えて
{netabare}原作ではあった台詞等が大幅にカットされてますが、それでアニメとしては上手くまとめていたと思います。熊殺しさんの迫力はイマイチでした。漫画では額の傷から血を流しながら凄まじい形相になります。ちなみに最後に元生徒会長が説明していますが、決闘の結末は根回しのイレギュラーな展開なので、ケモミミを囮に姫様の不意打ちが炸裂しています。そのシーンで察しの良い方は気付いているとは思いますが、熊殺しさんの正体は・・・来週かな?そして、ガチで白いアレを取りに来る魔女が現れます。{/netabare}

9話を見終えて
{netabare}原作の3話分を1話に詰め込んだせいか、かなりカットされた場面があります。残りの話もそんな感じになりそうです。来週からはシリアスな感じになりますが、KMM団や姫様が普段通りそれなりにやらかしてくれるはずです。{/netabare}

10,11話を見終えて
{netabare}ここでまたオリジナルのぬいぐるみ戦を入れてくるとは思わなかった。残りの話が多くてギュウギュウなはずなんだけど・・・。残り2話だけど、+1話かオリジナル展開があるのかな?最後は丁寧に仕上げたいが為に余裕を持たせたのかな?スイッチを押されてバッドエンド。それを救うのは?そして、その代償とは?{/netabare}

最終回を見終えて
{netabare}原作にはなかったオリジナル展開?が加えられてました。最後はKMM団が再登場して、姫様に返り討ちEDになってましたが、原作ではメデューサ様に拉致られた後、KMM団再結成されるまでにたんぽぽの多華宮家ペット生活が描かれています。アニメの終わり方を見る限り、何話か省いて2期が始まるか、また1話目から作り直されるかのどちらかかな?どちらにしろ2期は何年も先の話になると思います。残念ですが2期の期待はしない方がいいかも・・・{/netabare}

私は主人公みたいなキャラ嫌いじゃないですね。天然で良い人で恋愛には奥手なところはブレない。草食系なところは情けないですが、主人公キャラとしては寧ろありきたりではない。人間味のある主人公とロボットみたいな姫様、結構相性良いと思うよ。最後まで姫様に守って貰う系なのか?それとも、立場が逆転しちゃうのか?少しずつ超人化していく主人公の今後の展開が楽しみになってきます。

続きは原作でね・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

コマキノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

バトル系コメディーアニメの【隠れた名作】

かなりの長文になります
アニメの細かな内容については極力抑えました

【前置き】
J.C.STAFFの作るアニメは数々の名作タイトルが並びつつも、あまりに酷い原作レ○プに悶えた「夢喰いメリー」以来どうにも拒否反応が出てしまい、当時はさっぱり見る気になれませんでした。
そんなJ.C.を見直すきっかけとなった作品がコレ
バトル系コメディーアニメとしては【名作】と呼んで疑いません(パチスロは糞台)

レビューの前に私事(というか蛇足)ですが、私は基本的にいかにも典型的な「ラノベ!」といった作風のものが好きではありません。ラノベ主人公特有の寒いノリに可愛らしい女の子を数人添えてどこか見たことのあるようなストーリー。3話あたりで付いて行けなくなってしまいます
しかしラノベ的なノリを含みつつもそんな概念を払拭してしまうほどの魅力が、このアニメにはあります


【あらすじや登場人物をざっくり説明】

主人公の多華宮仄はどこにでもいる平凡な男子高校生というお決まりのアレ。しかし彼の体内には白姫と呼ばれる魔女が封印されており、その強大な力を手に入れようと彼のもとに次々と魔の手が襲いかかります。
温厚で正義感の強い性格ですが魔法の使えない一般市民であるため本作では弱小ポジション
本作のお姫様系主人公

ヒロインは仄のクラスメイトで学園のマドンナの火ヶ里綾火。
彼女は仄を愛して止まない炎を操る魔女であり、本作では仄の内に眠る白姫の力を利用することで最強クラスの戦闘力を保持し、仄を魔の手から守ります
全ては仄のため。仄Love。クールで常に真顔
本作の王子様系ヒロイン

この作品の世界には工房の魔女と塔の魔女という2つの魔女の派閥が存在し、綾火は前者に属します。仄以外の登場人物のほとんどはこのどちらかに属する魔女です。が、数が多すぎるためここでの細かな紹介は割愛します

主に仄の内に眠る白姫の力を奪いに迫る塔の魔女の手から仄を守るため、綾火が返り討ちにするというものがストーリーの大部分を占めます


【コメディー要素とシリアス要素の飽和】
ここが一番長いです。
この作品に登場する魔女たちはそれぞれが強烈な個性を持っており、良い意味で常識がありません。(恋愛)コメディー要素はほとんどがギャグであり、ヒロイン共々ぶっ飛んでいます
特に主人公とヒロインの掛け合いは、他噛ませキャラの存在も相まって非常に見応えのあるものになっています

しかし、バトルになると話は別
バトルシーンは誰か死んでしまうのではないかと思ってしまうほど迫力満点であり、シリアスなシーンも多々見られます。正直殺し合いに近いです。

ただ、ウィッチクラフトワークスというアニメには、滅裂なバトルが初回から最終回まで続こうとも誰一人として死人は愚か怪我人も出ないし、誰一人として不幸せな結末を辿ったキャラもいません。町が滅茶滅茶になろうとも魔法の力で元通りという有り様

それでも彼女らはごっこ遊びをしているのではなく、ホンマもんの闘争をしています。ただホンマもんの闘争をしつつも、どことなく悲惨な結末にならない【安心感】や最後まで安心して見られる事への作品に対する【信頼感】が本作には存在するのです

まとめると、誰も死なないという安心感や信頼感とその気持ちを持ってもなおのめり込める白熱したバトルシーンやシリアスシーン、そしてバトルの合間合間に差し込まれるコメディー要素。
これらが【黄金比的バランス】で飽和しているが故に、どんなにハチャメチャな展開になろうと最初から最後まで気持ち良く視聴でき、見る者に飽きや不快感を与えないのです。
このアニメの最大の魅力はそこにあります


【ストーリーの纏まりと奥深い世界観】
詳しい内容はここでは割愛しますが、これも重要。
この作品は最初から最後まで、ストーリー、演出、作画と非常に丁寧に作り込まれている印象を受けました

ストーリー展開はやや早めですが、最後まで非常によく纏まっており、悪い意味で気になった点はほぼありませんでした。
原作漫画を読めば、この作品は世界観やキャラクター設定が非常に奥深く、年密に組まれていることが伺えます。アニメでも視聴者に考察を迫られるシーンが幾つも見え隠れしますが、豊富な設定が考察の価値を高めているようにも思えました


【総評】
コメディー要素とシリアス要素の見事な飽和、また悲惨な結末になることはないという安心感に浸ることで最後まで満足して見ることができます
そして非常に丁寧なストーリー設計と豊富な世界観やキャラ設定、高度な演出と作画も合間見え、非常にレベルの高い作品であると評価しています。
私の最もオススメするアニメの内の1本です。暇潰しにどうぞ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「私が多華宮君を守るから。多華宮君は私のお姫様だから。」

タイトルに”ウィッチ”がついていることからも想像できるように、

魔女さんがメインのお話です。

主人公の男の子がそれはそれは見事なヒロインなので、

男キャラに男らしさを求めている人は気を付けてくださいね(笑)

全12話です。


● ストーリー
何の特徴もない、真面目で平凡な高校生・多華宮仄(たかみや ほのか)。

突然校舎が空から降ってきて…!

それを助けてくれたのは、学校一の有名人・火々里綾火(かがり あやか)。

彼女は”炎の魔女”であり、多華宮君を守る使命があるという。

秘密の力を持っている多華宮君を魔女たちが取り合う、ファンタジー作品。


ストーリーのテンポは独特でした。

多華宮君を守るという点では、真面目でシリアスなストーリー。

なのですが、合間で挟まるのは
緊張感のないキャラ達によるお笑いパート。

急に挟まれる力の抜ける笑いパートによって、見事にテンポがずらされるw

まるでシリアスとギャグの不協和音だと思いながら観ていました。

このテンポ、はまる人には「新しい!」となるだろうし、

テンポのずれを不快に思う人には「邪魔!」となるでしょうね。

私はシリアスとギャグ、どっちつかずな印象を受けました。

シリアスなストーリーは真剣に観たいし、
ゆるい話は力を抜いて楽しみたいので^^;


また、
魔女に襲われる

多華宮君が守られる

火々里さんがピンチになる

多華宮君がべそをかく

ピンチを乗り越える

という似たストーリー展開が多いです。

いや、ちょっとずつ多華宮君や火々里さんの秘密が
明らかになる点では進展があるんですけどね。

シリアスパートについて言えば、

ラストのウィークエンド編が楽しめたぐらいで、

他のバトルシーンについては早々に飽きてしまいました^^;

火々里さん強すぎるから見せ場は一瞬で終わるしなww


● キャラクター
主人公、多華宮君。

男の子なんだけど、見事なヒロインキャラです(笑)

そんなかわいすぎる多華宮君に私はもうメロメロ。

・お姫様だっこ(される側)が似合いすぎる。か、かわいい…。
・つっこんでいるのか、ボケているのか。切れ味の鈍いつっこみがたまらんw
・と思ったら、「んなわけねーだろ!」とつっこまずにはいられない
 本気の天然ボケww
・ペンギンが大好き。部屋はペンギングッズだらけ。何これ萌えるww
・純情。恥じらうところがかわいすぎる。
 観ているこっちが興奮してしまうww
・いい息子、いいお兄ちゃん。
 妹の暴走に対する「お兄ちゃん怒るよ。」のセリフは破壊力抜群でした。
 このセリフで私の中の未知なる扉が2つほど開かれました…。

箇条書きにしただけでこんなにもw

妹の霞(かすみ)ちゃんも大好きでした♪

私が火々里さんや周囲に言いたい文句を霞ちゃんが全部言ってくれましたww


日常・ギャグパートの多華宮君は最高でしたが、

シリアスパートの多華宮君についてはいまひとつ好きになれませんでした。


守りたいものがあるのに、力がないから何もできない。

そんな無力さがたまらなく悔しくて、守りたいものを守れる力が欲しくて、
私は今の仕事を選びました。

力がないのに何もかもきれいに守ろうなんて無理がある。

自分の力と守れるものをちゃんと把握しなさい、

自分があれこれしようとするんじゃなくて、

自分にできること、1番守りたいものを考えるところから始めなさいって
真面目に説教したくなりましたw

でもなんだかんだ、
うまく守れちゃうところに複雑な気持ちを持ってしまったりね。


とりあえず、多華宮君の魅力に(*´Д`)ハァハァするなら、日常パートがベスト。笑

多華宮君、将来はペンギンを飼いたいそうですが、
ペンギンに似ていると言われる私を飼うのはいかが(ry


● 音楽

【 OP「divine intervention」/fhána 】

この曲大好き♪お気に入りです♪

fhánaは今気になっているグループですし^^

それに歌詞がいい!この作品にぴったり♪

「身を焦がし 君のため戦おう」のフレーズは
現在私のスローガンとなっております。笑


【 ED「ウィッチ☆アクティビティ」/KMM団(作中に登場する5人組) 】

曲も悪くないですが、なんせアニメーションがインパクトあったww

まさかの拷問コレクションww


● まとめ
ギャグとシリアスの不協和音が独特な作品でした。

特別おもしろかったわけではないけれど、

それなりには楽しめた作品でした。

私は多華宮君に出会えたので満足していますww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44

71.3 9 ペンギンアニメランキング9位
Free! Eternal Summer(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (743)
4361人が棚に入れました
前回の大会を経て、更に絆を深めた遙、真琴、渚、怜。
いつもと変わらない日常の中、それぞれの成長した姿を見せていた。
一方、凛は過去の自分を乗り越えて自分の夢へと走り出し、
そして新たな仲間と共に最高のチームを作ることを目指す。
岩鳶と鮫柄、仲間と水泳……そして彼らの未来。
彼らは自分自身と向き合い、それぞれの思いを胸に秘めながら、
新たな夏を迎える――。

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

For the future――最高の景色、忘れない。

Free!2期です。
まずは1期から見てください♪

イケメンキャラぞろいなので、
女性向け作品だと思いますが、

それなりにアツい水泳もしているので、
男性でも楽しめるかな?

でもふわふわした男子高校生の会話は、
やっぱり女性受けの方がいいと思うw

ちなみに、このふわふわしたやり取り、
かわいくて面白くて私は大好きですw

2期は全13話です。


● ストーリー
岩鳶(いわとび)高校水泳部の部員は、
3年生の七瀬遥(ななせ はるか)と橘真琴(たちばな まこと)、
2年生の葉月渚(はづき なぎさ)と竜ヶ崎怜(りゅうがざき れい)、
女子マネージャー1人の、全部で5人。

進級した5人は新入部員勧誘に張り切るが、
手ごたえはなし。

そうこうしている間に、
大会の日が近づいてきた。

各自の種目とメドレーリレーで、
今年こそ全国大会を目指す!

かつての仲間であり、
最大のライバルである松岡凛(まつおか りん)もまた、
大会で遥たちと戦うことを楽しみにしていた。


1期から学年が一つ上がり、
今年の戦いが始まった、というスタートです。

でも遥たち岩鳶水泳部には
先輩の引退もないし、新入部員もいないしで、

あまり新鮮さはありませんねw

イケメン揃いの水泳部♪
お体の方も、いい感じです…(*´Д`)ハァハァ

目の保養、目の保養♪


この作品では好きなキャラが多いので、
動いて話しているのを見ているだけで、もうお腹いっぱい♪

安定して楽しめたのも、
キャラのおかげです。

水泳に燃えるところもいいのだけど、
単純にキャラ同士のやり取りが面白くて♪

イケメンな美しい作画が目の保養になり、
ほどよい露出が胸を高ぶらせ、

かわいさに癒され、
おとぼけな感じに笑い…。

最高でした(*´ω`)

ストーリーの方は、
メインの5人と新キャラにスポットライトが当たっていて、

どのキャラのファンでも
楽しめる構成だったと思います。


≪ 最高の仲間 ≫

今回は水泳の記録以外のところでの
悩みや葛藤が多くありました。

例えば3年生の遥や真琴は、進路のこと。

1期では荒れる凜ちゃんの力になりたい!と
奔走していましたが、

今回もまた、
それぞれの悩みに対して力になりたいと思うキャラたち。

仲間、って感じです。
友情とは少し違う。仲間なんです、彼らは。

悩み、傷ついている仲間を決して見放したりしない。
いつかまた、立ち上がる日を待っている。

自分にできることがあれば、手を差し伸べてみる。
そうして彼に笑顔が戻ったらならば、みんなで笑顔で迎える。

いい仲間でした。
まさか最終回で、怜ちゃんの涙に泣かされるとは思わなかったよ。笑


≪ 主人公・遥 ≫

終盤は遥のターンでしたが、正直遥が何に悩んでいるのか、
私には最後までよくわからなかったです^^;

遥は言葉数も少なく、何を考えているかわかりにくいキャラの為、
2期のような内面成長系ストーリーには向いていない主人公だったようなw

見ているこちらに、
遥の心情の変化が伝わらないw

演出の問題ではなく、
これはキャラの問題だったなあと。


だけど、最終話がとてもよかったので!見ごたえがあったので!

終わり良ければすべてよし!
キャラが良ければすべてよし!
作画が美しければすべてよし!!

ということで、許されます♪笑


● キャラクター
私のお気に入りは、1期では渚だったのですが、
2期では真琴が気になって仕方がなかった…!

あのへにゃんとした包容力抜群の笑顔が、
たまらない…(*´Д`)

凜ちゃんもすっかり落ち着いていて、かっこよかった!
髪結んで後ろでちょこんとなってるのがよかった!萌えた!w

作中のキャラがみんな凜ちゃんのこと好きすぎてw
愛されてますなあ(*´ω`)


新キャラ・宗介(そうすけ)は、
この作品には珍しい陰のあるキャラでした。

かっこよかったけれど、
個人的にはちょっと苦手なキャラだったな^^;


同じく新キャラの百太郎(ももたろう)は大好きでしたw

明るくお調子者でうるさいけれど、
憎めない可愛さですw

「にいちゃーん!」と兄を慕うところが
またかわいくて(*´Д`)

御子柴(みこしば)兄弟は登場するだけで笑えましたw
大好きだわ、御子柴兄弟ww


私がこの作品を好きな理由は、
キャラが好きだというのが大きいですね^^


● 音楽
【 OP「Dried Up Youthful Fame」/ OLDCODEX 】

1期の時は気付かなかったのですが、
OLDCODEXは声優の鈴木達央さんのバンドだったのですね。

映像との一体感もあって、
この曲好きでした♪

かっこよくて、
ロックな曲ですね(`・ω・´)


【 ED「FUTURE FISH」/ STYLE FIVE 】

ユニット名がついていますが、
岩鳶水泳部4人+凜役の声優さんが歌っています。

曲は好きです。いい曲です。
でも一番注目すべきはそこではありません。

1期を見た人ならちょっとは期待しましたよね?
私は期待していました、EDの独特な世界観はどうなるのかとw

今回も期待を裏切らず、
お仕事がテーマの不思議な世界観でしたw

遥人魚は、誰からの要望ですか?ww
イケメンの遥でも、さすがにこのコラボは笑ってしまったww


【 特別ED「Clear Blue Departure」/ 岩鳶水泳部4人+鮫柄水泳部4人 】

この曲が最終回の最後で流れた時は、
興奮したなー♪

1期も特別EDが素晴らしかったから、
2期も期待していたのですが、期待以上で大満足です♪

この曲を聴いて、
音楽は☆4.5にしました^^

この曲単体も最終回の盛り上がりにふさわしいのですが、
(サビの途中でキーが上がるのが好き♪)

この曲と一緒に流れる後日談が
また最高でした…♪

Freeの声優さんは歌もお上手だから、
キャラソンも好きです♪

キャラが歌っているような声で歌っているので、
本当に声優さんはすごいなーと毎回感心しています。


● まとめ
キャラの個性に磨きがかかり、
作画も1期と変わらずとても美しく、

楽しんで見ることができました♪
みんなの涙と笑顔が見れて満足じゃ(´;ω;`)

最終回を観ていると、
続編を作るつもりはなかったように受け取れましたが、
2018年7月から3期が始まりました。

まずは劇場版を見てから、
3期も観ようと思います♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ED画からの想像、個人的答え合わせ

最終話まで見ての答え合わせを追加

内容は1期に引き続き。
男子高校生達がキャッハウフフと戯れ、色んな意味に取れそうは台詞を放ち、妖しげな魅力満点のアングルで迫りまくり。
京アニ節全開の綺麗な画にすさまじい動き。
1期Freeを見てきて、2期に期待するであろうものはとりあえず詰まっている感じ。

ED画を見ての勝手な予想
{netabare}はてさて、タイトル通り、EDをどんな画にするのか興味津々だった。
何故かと言うと、1期ED画がストーリーラインを綺麗に描いた良作だったので「はてさて2期はどんなもんなんだろうねぇ」と期待してたのだ。

結果としてどんな画だったかというと、非常にポップで明るく派手目な色使いでテンポ良く見れる内容。なーんとなく、氷菓後半EDを思い出す。
あぁ、Free2期はこういう感じで明るくポップにいくんだな、という受け止めをしてから、ちょっと気になり、細かく見出す。

描かれるキャラの格好を見ると、
遙:コック及び男人魚
真琴:消防士
凛:警察官
渚:宇宙飛行士
怜:科学者
となっている。彼らの将来像?とでもいうべきか。
いうことを踏まえて、2期のストーリーを勝手に予想。


1話での会話を拾って考えると、この2期で描かれるのは
・岩鳶高校vs鮫柄学園のメドレーリレー
・彼らが将来どういう道に進むのか
がメインになる。
まぁ、メドレーリレーのほうはどうでもいいや。凛は転校してきたあいつを加えて最強チームを組んで、戦いを挑んでくるんだろう。その辺の熱い展開はどうとでもなると思うし。

彼らの将来のほう。
まず、描かれている5人の職業がバラバラなので、彼らがそれぞれの道を進みだす明示。が、ED画でもつるんでるので連絡くらいは取り合っているんだろう。
水泳に関しては、泳ぎに関する格好をしているのは遙のみ。
逆に、水に全く関係していないのは凛のみ。真琴は放水、渚は宇宙遊泳、怜は液体合成。
だが、1話では凛は水泳の道を行くと宣言するが、遥と真琴は明言せず。


では、ED画からの勝手な彼らの将来を予想。
遙は競泳の道を行く。コック&人魚ってことはどっかの実業団入り。
真琴は分からない。水に関係してて面倒見が良くて、って職業あるか?遥の専属トレーナーとか?
凛は競泳から離れる。原因は腰の怪我。あのEDの妖しいダンスより邪推。
渚はプール教室の先生。宇宙遊泳ってことは水泳から離れることはなさそう。
怜は体育系大学に行きスポーツトレーナーに。筋肉の使い方とかを徹底的に研究しそう。

この結末に向けてのストーリー展開だから、
・鮫柄学園がメドレーリレーチーム作る
・岩鳶高校vs鮫柄学園で鮫柄学園が勝つ
・負ける悔しさを再確認した遥と岩鳶高校
・岩鳶高校vs鮫柄学園の再戦で岩鳶高校が勝つ
・凛は違和感を押してのレース強行出場。だが競泳不可な怪我を負い、遙に競泳の夢を託す
・負ける悔しさ、勝つ嬉しさを体験した遙。託された夢を背負い競泳の選手へ
・時は進んで五輪の舞台。オンユアマーク、ゲットセット、パーン。で飛び込み
で終わり。{/netabare}


答え合わせと感想と
{netabare}ED画を見ての勝手なストーリー想像。はてさて、答え合わせをしてみよう。

岩鳶高校vs鮫柄学園メドレーリレー対決:◯
ストーリーラインは、まぁ、想像通り。◯ってことにしよう。

それぞれの将来
遙:☓
競泳の道を行くのは当たり前として、そこへの持って行き方は全然違った。
真琴:☓
弟妹の面倒見が良いことはやってたんだから、渚よりも真琴のほうがプールの先生向きなことはよくよく考えてみなくても当たり前だった。
凛:☓
オーストラリアに戻って普通に選手になってた。怪我は新キャラの宗介。
渚と怜:判定不能
特に明示無し。3年になっただけ。

締め:△
舞台が何かは分からないが、スタート飛び込みで終わり


ふーむ・・・そう簡単には想像できないか。

遙が行き詰まるのは明らかだった。
あの性格の彼を勝負の世界に飛び込ませるには、相当な何かをドンと背負わせてやるって手段に出ると踏んで、凛の怪我と読んだ。
結果としては、凛が遥を海外に連れて行くことで、視野が狭くなっている遙の目を覚まさせてやるという手段だった。
ストーリーとしては若干弱く感じる部分もあるが、遥が"自発的に"競泳の道を行く決心をする、という意味では、なるほど、である。
凛が怪我をして彼の意思を継いで、だと自発的要素が薄すぎるし、凛に怪我させるのはいくら何でも重すぎるか。

代わりに怪我は新キャラ宗介だった。
このキャラの扱いに関しては正直「うーん・・・」である。
思ったよりも鮫柄にフォーカスがあたり、凛と宗介の関係や似鳥の成長に関係があったキャラなんだが、彼の怪我というものがあまり生かされているように感じられないのである。
大雑把に言っちゃえば、本来なら大幅な差がある怜とのバッタ対決でのハンデ、位にしか機能していない。

なんでそうなったのか、を考えると、これは前期感想でもちょっと書いたが、Freeという物語がけいおん男版だから。
だから中心メンバーが怪我でリタイヤなんて話はやらないし、成長物語をガッツリをやりもしない。怪我をしたお前の意思を背負って進むぜ!みたいな暑っ苦しい成長物語はいらんのである。
で、けいおんでの名シーンをまんまトレースしたあの会話。
そして、ある程度の結果を出してのラスト。

こやって振り返ると不思議である。
これだけむさっ苦しさを取り払っているのに、結構熱い物語としてFreeを見ていた。
そういうふうに感じさせる画面作りの巧さこそが京アニクオリティなんだろうな、と思う。{/netabare}

京アニが作る女性向けアニメって半イロモノ的スタートだった割には、1期も2期も楽しめた。2期は若干ストーリーに難があったようにも感じたが(渚のエピソードは酷いし、貴澄ってキャラ名に至ってはいくら何でも酷すぎる)、まぁ、良しとしよう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最後の夏!終わらない夏!これが集大成だ!!

1話の感想 ★★★★ 4.0
新学期
{netabare}
結局、1年は0人か…
これって、やばくない?
去年の試合で反則負けしたせいで、冬の間練習出来なくなったのかな〜
遥と真琴は今年で3年なんだね。
色々と考える時期ではあるが、凛の将来設計が早い!{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
早くもリレー対決
{netabare}
今回は凛ちゃんがメインの話だったな。
新たな転校生、宗介!
ヤバそうなオーラむんむんだな。
宗介の怒りも分からんことはないが、遥からすれば理不尽極まりないな。
元キャプテンの弟も出てきて、凛の方もだんだんチームが出来てきたんじゃないか。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
怜の隠し事
{netabare}
怜、よく頑張ったな!
やっぱり、バタフライしか泳げないって辛いよな。
精神的にも肉体的にも。
でも、ここで凛が出てくるとは…
そんなに2人は仲がいいのか?
しかも、それで泳げるようになるとは…
凛はオリンピック選手ではなくてコーチの方が向いているのでは?{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
宗介の想い
{netabare}
そうのことはまだ良く分からんな。
理論派なのは見ててわかるが、何を考えているのかイマイチわからん。
凛は今年は本気でリレーをするつもりなんだな。
前期と比べて暑いさが違うな!{/netabare}

5話の感想 ★★★★☆ 4.5
渚の様子が…
{netabare}
親の問題はあまり他人が口出せないからもどかしいけど、上手く解決できたみたいだな。
いい仲間がだとしみじみと感じた1話だった。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
県大会!
{netabare}
今年は見事、全員が予選通過だな。
1年間努力してきた甲斐があったよ。
バッタでは凛が圧倒的だな。
遥もフリーなら早いんだが、凛との差は殆どない。
凛、化け物だな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
リレー対決
{netabare}
力の差を見せつけられる結果となった。
タイムでは鮫島には勝てないんだな。
地方大会までの間にどれだけリレーの引き継ぎで短く出来るかが、キモとなりそう。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
お手伝い
{netabare}
真琴、めちゃくちゃ水泳の先生に向いてそう。
あんな先生いそうだし、受けたい!
今回はほんわかした話だったな〜
でも、最後に宗介の体について聞いてしまった。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
遥の答え
{netabare}
誰かに見られる、すごいストレスだったんだろうな。
あの遥が怒鳴るなんて…
凛も可哀想だと思うけど…
ままならんな。
宗介も肩がやばそうだし…{/netabare}

10話の感想 ★★★★★ 5.0
涙のリレー
{netabare}
やばい、やばすぎる!!
超泣いてしまった。
宗介は嫌な奴だったけど、最後と思って転校してきてたんだな…
心が締め付けられる…
そして、みんな力を合わせた最高のリレー。
鮫島のこのリレーはどこの学校のリレーよりも価値のあるものだったと思う。{/netabare}

11話の感想 ★★★★☆ 4.5
将来について
{netabare}
高3だもんな〜
悩むよ、そりゃ悩むよ。
遥の気持ちも凄い分かるな〜
私も夢なんて見つからなかったから。
辛いけど遥には見つけてほしいな。
凛はいきなりだな!?
パスポート持ってんのか??{/netabare}

12話の感想 ★★★★☆ 4.5
オーストラリア
{netabare}
今回は英語が多かったせいで、何回も何回も聞き直したよ。
時間かかった〜
凛って、凄いや。
かっこいい、憧れる!!
遥もようやく夢が見つかり、踏み出すことが出来るな。
凛と遥って、互いに助け合って前に進んでる感じだよな。
そういう関係、羨ましいよ。{/netabare}

13話(最終)話の感想 ★★★★★ 5.0
想いを1つにラストスイム
{netabare}
みんなが泣いてる時、こっちも大号泣だよ。
ドラえもんみたいに終わらないで欲しいって思っちゃうよね。
結果はグループ1位だったけど、全体では6位。
流石に全国優勝は無理か。
でも、6位ってめちゃくちゃ凄いよね!!
遥は東京の大学に通うことにしたのかな?
同じ学校ではなさそうだが…
続きが気になる!!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

69.2 10 ペンギンアニメランキング10位
恋愛暴君(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (405)
2107人が棚に入れました
ある日突然、男子高校生・藍野青司のもとに任意の二人を強制的にキスさせるという
不思議アイテム「キスノート」を持った死神風の少女・グリが現れ、
“24時間以内にキスしないと書いた者(グリ)は死に、書かれた者(青司)も
一生童貞のまま生涯を終える"と告げ・・・。
愛のキューピット(?)グリと青司とその仲間たちが“キスをする相手"を求めて
繰り広げるハイテンションラブコメディにあなたもきっと恋がしたくなるはず(!?)。

声優・キャラクター
青山吉能、小野賢章、沼倉愛美、長野佑紀、原由実、檜山修之、大塚芳忠、子安武人、堀内賢雄、内匠靖明、高橋李依

陽巻楽 佐代子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これ見てアニヲタ始めました

アニメを基本見ない僕がアニメを見始めるきっかけとなった一本。
アニメオリジナル要素はほぼ皆無(原作で伝わりにくかったところにうまい補強が入る程度)なので漫画版よりも先に見るのがおすすめ。

内容はあらすじを読んでご存じかもしれないが、要約するとキスノートなるびっくりアイテムによって平々凡々な青年が癖の強いヒロインたちとイチャコラするハーレムものである。

ざっくりとこの作品の魅力を挙げるならストレスフリーなところだろう。
男のライバルが存在しない。愛が深い。揺らがない。みんな目がハート。
複数の男女のなかで揺れ動く恋心・・・とかがお好みの方には不向きと言わざるを得ない。
基本ギャグなのもあり、いわゆる「脳死で見れる」アニメとなっている。

まずopを見る。こいつらヒロインなんだろうけど脳内真っピンクなんだろうな・・・と初見で思ってしまうようなWuGさんの曲とアニメーションからこのアニメは始まる。
全12話のうちサブタイにきちんと効果音つけて専用の画面流してくれるのが2本だけという密度の濃さ。テンポよく、かつ展開に必要な要素はきちんと拾い、漫画にして8巻分をきれいにまとめあげている。そして30分の締めのed。幸せ絶頂!てな感じがあふれ出てる、大坪さんによるハッピーチューンとなっている。
ちなみにWuGの青山さんがメインヒロインなのはさておくとして、大坪さんもちょい役で出てくる。決してedだけの出演ではない。やったぜ。
また、アニメを盛り上げるBGM。これもどうしてなかなか素晴らしく、しっかり存在感を主張している。シリアスなシーンで流れる曲は有志が耳コピしたものを上げている。なかなか良いので聞いてみてほしい。
だが僕はグリちゃんのテーマが至高だと信じて疑わない。初めは冗談みたいに軽~く入ってアホっぽさを出してからのロック調になったあたりからグリの「やろうと思えば」なんだってやってしまう行動力や純朴さ、突き抜けてる感じが一気に伝わってくる。いまにもせいじさーん!って声と轟音、そして青司の「何やってんだグリーーーッ!!」が聞こえてきそう。

作画はアニメ絵であるが安定している。特に気になる点はなかった。
強いて言うならBD・DVDディスクのパケ絵が証明写真みたいな構図でもう少しなにかほしかったように思う。作風だといわれてしまえばそれまでだが。

他に、当然といえば当然なのかもしれないが、キャラのイメージと声優がガチッと一致する。アニメ見た後だともうその声で脳内再生される。個人的にかなり感動したので上げさせていただいた。

不満を挙げるなら、漫画版と比較して絵がデフォルメすぎる!とかなんであのネタ省いたんだ!などのアニメ化上仕方ない点をさっぴくとしても、あのedの映像はなんだと小一時間問い詰めたい。ハーレムアニメで欠番ヒロインがおるてどゆことやねんと。
そもそもアニメが漫画8巻までの内容なら視聴者にとってのメインヒロインと原作のメインヒロインの人数は変わってくる。(少なくとも僕はそう感じた)
にもかかわらず、opは原作に倣い、edは・・・何を思ってああしたのか。
大は小を兼ねるというし、opなんてキャラ紹介みたいなもんだと割り切れる。
しかしあのed・・・制作陣のお気に入りだろうか?
まあ絵がかわいいからいいっちゃいいけど・・・
最初はアニメの中身と連動して増えてったりするのかなとも思ったが・・・

さて、最後にこのアニメのストーリー性について語らせていただく。
基本このアニメは日常モノであり、ストーリー性とは銘打ったが正直そこについて語るべきことは多くない。矛盾やトンデモ展開がない(SF要素はあるがそこは許容されたし)分カタルシスに至ることも少ない。ではどこに味があるのか。ストーリーとはあくまで媒体であり、それらに根付く骨子こそが肝要なのである。
ギャグ路線とは先に述べたが、ちょくちょくシリアス回もまぜてくる。このアニメがそんじょそこらの脳死アニメと格が違うのはこの点である。

どういうことか。
単刀直入に述べるなら、愛とはなんぞや、である。
ヒーローやヒロインがドタバタ騒ぎ、彼らに障害があらわれてそれを突破し、最後に大団円を迎えるまでに彼らは何を思うのか。その行動の意味とは。
・・・おっと、あまり語りすぎるとネタバレになっちゃう。ヤバイヤバイ。

僕はセックスを肉体関係と呼ぶなら、キスはさしずめ精神関係とでも呼ぼうか、と考えている。すなわち、キスとはこころのセックスなのだと思う。
精神のつながりを至高とし、究極的にはプラトニックな恋愛をも是とする思考。それは感情を持つ人間にのみ赦された、生物としての存在意義をも否定しかけない危険なもの。
しかし、傲慢であるがゆえに名状しがたいオーガズムを得るのである。

恋とは何か。愛とは何か。それを知るために、生物というくくりに反旗を翻す、その様はさながら恋愛の暴君であろう。


















ほあ~~~~~!このクソ長駄文を最後までよんでくれる奇特な方もいるんですねぇ~~!ほれぼれしちゃいますよ~~~!
p.s.僕はヤンデレ好きなんで茜さん推し・・・といいたいところなんですが茜さん公式ツイ垢用画像が5枚もあるくらい人気だし沼倉さんだし逆張り好きな僕としてはグリちゃん推しと見せかけてなんだかんだデレデレとツンデレにひんぬーお嬢様と三度も四度もおいしい柚ちゃんも好きだしダークホースで結局一番素直かもしれない樒ちゃんも好きだしなんなら青司くんも好きだしもうなんか箱推しってことですわ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「キスノート」をきっかけに始まる恋愛物語…でも誰が「暴君」だったんでしょう…?

この作品の原作は未読です。
視聴環境が大幅に変わって視聴できる時間が減ってしまったので視聴するかを悩みましたが、数話見て決めようと思い視聴していたら、いつの間にか完走していた…というパターンの作品でした。

天真爛漫なメインヒロインのグリと「神のみ」のエルシィがちょっぴり頭の中で被ったのが結構楽しみながら最後まで視聴できた要因の一つだと思っています。

物語は、ごく普通の男子高校生…藍野青司のもとに「キスノート」を持った自称愛のキューピットを名乗る黒マント少女が現れ、ノートに名前が載せられた人は24時間以内にキスしないと、その人の身にとんでもない事が起こる…という展開から物語が始まります。

グリがあっけらかんとした性格なのと、青司の人の好さが災いして全体的なタッチは軽めに感じますが、内容は結構深い作品なのでは…と思ってしまいました。

主人公の青司は、巻き込まれ体質を持つお人好し…という以外、特徴がある訳ではありません。
もし何か感じるとするなら彼の築いたプチハーレムに対する羨ましさ…でしょうか。

でも青司を取り巻く女性陣は、色々と訳アリな感じでした。

グリ(CV:青山吉能さん)父が神様で母が悪魔のハーフっ子です。彼女が知りたいと思っている事…
私たちが生きていく上で結構大切な事を追い求めていると思います。
もっとも正解があるモノでもなければ、個人差、状況差など様々な状況で変化するから一つたりとも同じモノがある訳じゃありません…
そしてそれは進行形においても常にその姿形を変えてくる…
その結果、甘美、絶望など様々な思いに昇華していく…
でも思います…本当に分からない事はどれだけ考えても正解には行き着かない…
正解を引き当てたいなら自分で経験する事が大切なんだと思います。

緋山茜(CV:沼倉愛美さん)容姿端麗で学園のアイドルである彼女は、キスノートの最初の被害者でした。
でも、それは彼女にとって嬉しい誤算だったに違いありません。
そして嬉しい誤算は彼女だけでは無かった訳ですが、ここからまさかの修羅場展開になるとは思いもしませんでした。
自力で切り抜けられる修羅場なら伴う痛みも僅か…自己修復だって可能だと思います。
けれど、中には自力ではどうにもならない修羅場だって存在するんです。
芯の強い彼女です…どうにかしようと必死にもがくのですが、押さえつける力にはどうあがいても抵抗できないんです。
きっとこれまでだって何度もそんな事があった…
だから、今回もこれまでと同じ様にやり過ごせば…と心が折れかけた事もありました。
でもそれで大切なモノを失ってしまうとしたら…って思うとやり過ごす事なんかできません。
彼女の覚悟…見ていて心底格好良いと思いました。

黄蝶ヶ崎柚(CV:長野佑紀さん)茜の異母妹でどんなに邪険にされても一途にお姉さんを思い続ける女の子です。
お姉さんに対しては完全にネジが外れていましたが、それ以外では一番まともな存在だったように思います。
だってみんな自分の事ばかり…自分が一番可愛いという気持ちは理解できます。
けれど、それは自分以外を放っておく事と同義ではないと思うんです。
それを体現できる彼女の優しさを感じる事ができました。
まだまだ迷いがたくさんあるようです…いつか自分の心が整理できる事を祈っています。

白峰樒(CV:原由実さん)茜と柚の従妹である彼女ですが、正直あまり好きになれるキャラではありませんでした。
平気で他人を傷つけ奪う…傷つけるのはNGですが、個人では絶対所有できないモノが相手では道徳的な問題はあるものの、刑事罰が適用される訳ではありません。
でも普通は良心の呵責に悩まされる筈なのですが、どうも彼女にはそれが無いんですよね…
この作品の中で一番自己中な存在だったと思いますが、彼女の本心は一体どうなっているんでしょうね。
違う別の何か…がある様な気がしてなりませんが、その辺は今後の展開に期待…というところでしょうか。

藍野あくあ(CV:りえりー)青司の妹で他のヒロインと比べると出番は決して多くは無いのですが、登場した時の存在感は大きかったと思います。
言動と心がチグハグな彼女…もっと素直になったら良いのに…と何度も思いました。

個性というとありきたりな言葉になってしまいますが、それぞれの存在感が前面に押し出された作品だったのではないでしょうか。
青司を取り巻く人間模様の気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Wake Up, Girls!さんの「恋?で愛?で暴君です!」
エンディングテーマは、smileY inc.さんの「「スキ」を教えて」と、最終話がグリの「「スキ」を教えてください」

1クール12話の物語でした。
1クールの作品として物語はしっかり纏まっていたと思いました。
今後のヒロインたちの巻き起こす展開が楽しみな作品…続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ラブコメというよりはコメディ。作品云々というより、一点突破の魅力かキラリと光る♪

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ドタバタコメディ。かと思えば、多少のシリアスを含む、振り幅の大きな作品。OPとEDの可愛らしい感じは、ある意味では詐欺ですね(笑)

本作、アクの強いキャラクターが多いので、彼女達に萌えられるか、笑えるかが評価の分かれ目になりそうです。ヤンデレ好きなら向いているかもしれません。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の見所 = グリのアホ可愛さ、の一択w

ダ女神といえば、「エルシィ(神のみ)」「アクア(このすば)」「ガヴリール(ガヴドロ)」など、もはや1ジャンルですが、本作の「グリ」は、ホントガチでダメでしたねw なかなか高レベルでした(おもしろ可愛さという点で)♪

「茜」はヤンデレにもほどがあるというか、いきすぎると個人的には萌えられないです。

基本的にダブルヒロイン(茜&グリ)なんでしょうが、そもそも「茜」も「グリ」も「ヒロイン力」は足りず、恋愛面ではずっと低空飛行していた印象(グリは最終回でかなりヒロイン力をつけましたが)。それに多分、人気ではグリが圧倒的勝利する思うしね。

ではコメディの要素はどうかというと、ボケもツッコミもイマイチ。特に茜のバイオレンス嫉妬ネタは早いうちに飽きました(ワンパターンでしたし)。ボケとツッコミというより(序盤は特に)、「イジメ」と「嘆き」に見えてしまったのが惜しかったかなと。

まあ、後半(9話目以降)はなかなか面白かったですよ、ラブもコメも。

でもやはり、「グリ」の明るさに救われた、という点が大きく、そこが唯一の長所であり、そこ以外の大きな長所が、私には分からないアニメでした。

だから、普通のラブコメやってた7話(花火回)が、普通に一番面白かったです。

ちなみに、メインキャラクターの名前は植物に由来しているのですね。茜(あかね)→染め物に使われる蔓科の多年草(相手を自分色に染めたくなる、支配欲の強さを表現?)。柚子(ゆず)→柑橘類(ピュアな甘酸っぱさを表現?)。樒(しきみ)→八角に似た毒草(悪女らしさを表現?)。

樒は特にぴったりな名前ですね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ドタバタコメディ。これは、ラブコメではないな。

2話目
パロネタが多いな~。

3話目
すでにマンネリ気味。教師が女子高生に……普通にダメかと。

4話目
少し面白かった。

5話目
少し、シリアス展開にしていくのかな?

6話目
水着回。アニメ定番のブラコン。

7話目
男、かなり投資してますね。花火の作画はまずまず。目潰しは笑ったw 今回のラブコメは普通に良かった♪

8話目
なぜ、バトルものに?

9話目
ギャグ、ラブコメにもどったね。

10話目
まあ、ペンギンのネタはしつこすぎ。

11話目
グリ堕天。まあ、グリが成長するためには必要かな。

12話目
ツッコませろよ→下ネタですか?→ちげぇよ!→ハッ! の流れは笑ったw あのまま、ボケとツッコミ繰り返し、天使に戻せたら良かったのに(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

81.1 11 ペンギンアニメランキング11位
カードキャプターさくら さくらカード編(TVアニメ動画)

1999年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (722)
4430人が棚に入れました
木之本桜は友枝小学校5年生の元気だけが取り柄の女の子。そして魔術師クロウ・リードが創ったクロウカードの主である。今日から2学期、さくらのクラスに転校生の少年・エリオルが紹介された。さくらは彼になんとなく懐かしいような印象をもつ。「初めて会った気がしないなぁ」そうつぶやいたとき、「僕もですよ」と言いながらエリオルが現れた。それをイライラしながら見ている小狼と、楽しそうにビデオ撮影している知世。クロウカードが集まって平穏な日常が戻ったかに見えたが・・・。 ある日、友枝町に不思議な雨が降った。さくらはクロウカードでこの雨を静めようとしたが、なぜか封印の鍵が杖に変わらない!
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ぜったい大丈夫だよ、の魔法

ここのところしばらく、少女マンガ原作の長編「変身(魔法)少女」アニメのレビューばかり集中的に上げていましたが、その打ち止めとして、2018年1月から新章-クリアカード編-の放送が始まった本作のレビューを更新しておきます。

・・・って、好きすぎてレビュー書けないな、これ。
仕方ないので、以前書いた「クロウカード編」のレビューを手直しして、各話評価部分だけ更新します。

この機会に、一人でも多くの方が、本作を見始められることを願って。
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◆魔法少女のフォーマットを借りた古典的な初恋ストーリー

プラチナ(第3期OP)を聴くだけで泣けてくる伝説の名作アニメ。
超絶可愛い主人公「木之本桜」の活躍を描くだけではなく、むしろ、さくらとクロウカードを集めるライバルだったはずの「李小狼」君が次第にさくらに惹かれていく過程を細かく描き出している点が、隠れた鑑賞ポイントです。
全3期70話+映画2本(但し李君の実家のある香港に行く映画はストーリーの本筋には関係なし)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ       CLAMP(『なかよし』1996年6月-2000年8月連載)
監督           浅香守生
シリーズ構成      大川七瀬(CLAMP)
キャラクターデザイン CLAMP(原案)、高橋久美子
音楽           根岸貴幸
アニメーション制作  マッドハウス{/netabare}


◆作品別評価

(1) 第1期(クロウカード編Ⅰ) ★★ 4.6 (全35話) 1998年4-12月     
(2) 第2期(クロウカード編Ⅱ) ★★ 4.6 (全11話) 1999年4-6月      
(3) 劇場版(無印)         ★  4.2        1999年8月
(4) 第3期(さくらカード編)   ★★ 4.8 (全24話)  1999年9月-2000年3月
(5) 劇場版(封印されたカード) ★  4.3        2000年7月
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総合                ★★ 4.7 (全70話)+(劇場版2本)

※なお、原作マンガ       ★ 4.4


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
※各話の右端は登場するカード(「*小狼」表記は小狼がGETしたもの)

※なお、アニメに登場するクロウカード(のち、さくらカード)の総数は、トランプと同じ53枚(劇場版第2作に登場する「NOTHING(無)」のカードも含めて)。但し、WAVE(波)・THROUGH(抜)・LIBRA(秤)の3つは名前が呼ばれるだけで実際に使われるシーンはない。

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  ※小学4年の1学期~2学期の出来事

===== カードキャプターさくら(第1期) クロウカード編Ⅰ (1998年4-12月) =====
{netabare}
第1話 さくらと不思議な魔法の本 ★ 桜の季節、カードキャプター誕生 WINDY(風),FLY(翔)
第2話 さくらのすてきなお友達 ★ 一番の親友(知世) SHADOW(影)
第3話 さくらのドキドキ初デート ★  兄の親友・さくらの憧れの人(雪兎) WATERY(水)
第4話 さくらのくたくた日曜日 ☆ お留守番 WOOD(樹),RAIN(雨)
第5話 さくらとパンダとかわいいお店 ☆ 縫い包み店ツインベル JUMP(跳) ※挿入歌「夜の歌」
第6話 さくらとお母さんの思い出 ★ 母の幻と兄・桃矢の秘密 ILLUSION(幻)
第7話 さくらの怪盗初挑戦!? ☆ 美術館、ラストで小狼初登場 SILENT(黙)
第8話 さくらのライバル登場! ★ 香港からの転校生、李家の魔法 THUNDER(雷) 
第9話 さくらとふしぎなブローチ ★★ 大人っぽい同級生(利佳) SWORD(剣)  ※相手の気持ちを察する描写が◎
第10話 さくらと花の運動会 ★★ 知世の母(園美)とさくらの両親(撫子・藤隆)の縁 FLOWER(花)
第11話 さくらと知世の大きな家 ★ 知世の困り事、さくらのブーケ SHIELD(盾) 
第12話 さくらの終わらない一日 ★ ※珍しいループ回 TIME(時)*小狼 
第13話 さくらとゾウの力比べ ★ 動物園見学 ※小狼の意外な一面が描かれる回 POWER(力)
第14話 さくらと桃矢とシンデレラ ★ 星條高校学園祭 ※同上 MIST(霧)
第15話 さくらとケロの大げんか ★ STORM(嵐)*小狼、FLOAT(浮)
第16話 さくらと思い出の虹 ★★★ 夏休み、高原の別荘地での老人との出遭い ※第1期で一番印象的な回
第17話 さくらのこわーいきもだめし ★ 臨海学校 ERASE(消)
第18話 さくらと雪兎と夏祭り ★ 予知夢、月峰神社の蛍 GLOW(灯)
第19話 さくらと夏休みの宿題 ☆ 図書館、小狼宅へ、ラストに苺鈴登場 MOVE(移)
第20話 さくらと闘う転校生 ★ 2学期開始、苺鈴転入 FIGHT(闘)
第21話 さくらのながーいマラソン大会 ★ ※さくら・小狼・苺鈴が友情を深める回 LOOP(輪)
第22話 さくらとやさしいお父さん ★ 父(藤隆)の大学訪問 SLEEP(眠)
第23話 さくらと知世とすてきな歌 ★ 音楽室の謎の歌声 SONG(歌) ※挿入歌「夜の歌」
第24話 さくらの小さな大冒険 ☆ 『アリス』モチーフ回 LITTLE(小)
第25話 さくらともう一人のさくら ★★ カードの災い、ラスト観月先生登場 MIRROR(鏡)
第26話 さくらと不思議な先生 ☆ 観月先生転任 MAZE(迷)
第27話 さくらと思い出の神社 ★ 桃矢と観月の過去 RETURN(戻)*小狼
第28話 さくらとおまじないカード ★ 危険な攻撃カード SHOT(撃)
第29話 さくらのあまーいクッキング ★ 学校でケーキ作り SWEET(甘)
第30話 さくらとケガをしたカード ★★ 6年生の陸上少女、チアリーディング DASH(駆)*小狼
第31話 さくらと名前のない本 ☆ さくらvs.怪獣 BIG(大)、CREATE(創)
第32話 さくらとケロと小狼と ★ 小狼とケロちゃん入替り回 CHANGE(替)
第33話 さくらのさむーいアイススケート ★ FREEZE(凍)*小狼
第34話 さくらと雪兎と昼の月 ★ 友枝町クイズラリー、満月の夜の災い ※挿入歌「ヒトリジメ」
第35話 さくらのすてきなクリスマス ★★ 遊園地デート FIRERY(火){/netabare}
----------------------------------------------------------------
★★★(神回)1、★★(優秀回)5、★(良回)22、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

OP 「Catch You Catch Me」
ED 「Groovy!」


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  ※小学5年の1学期の出来事

===== カードキャプターさくら(第2期) クロウカード編Ⅱ (1999年4-6月) ======
{netabare}
第36話 さくらと雪の新学期 ☆ 進級、新担任(観月先生) SNOW(雪)
第37話 さくらと消えた知世の声 ★★ コーラス部発表会 VOICE(声) ※挿入歌「友へ」「しあわせの魔法」「やさしさの種子」
第38話 さくらの楽しいいちご狩り ★ 遠足回 LOCK(錠) ※挿入歌「プリズム」
第39話 さくらのふらふら熱曜日 ★★ さくらの風邪 ※ミラー再登場回 CLOUD(雲)
第40話 さくらと夢の中のさくら ★★★ 4人の休日デート、東京タワーと予知夢 DREAM(夢)*小狼 ※挿入歌「ヒトリジメ」
第41話 さくらと小狼と砂の海 ★ 学芸会稽古 SAND(砂)*小狼
第42話 さくらのまっくら学芸会 ★★ 学芸会当日、さくらの心の中にいたカード DARK(闇)、LIGHT(光)
第43話 さくらのさよなら苺鈴 ★ 苺鈴と小狼の過去、苺鈴香港帰国 TWIN(双)
第44話 さくらとケロと不思議な先生 ☆ 弓道大会、もう一人の守護者(ユエ)、この世の災い? EARTHY(地)
第45話 さくらと最後のクロウカード ★ 最後のカード封印、選定者ケルベロス&審判者ユエ、最後の審判
第46話 さくらと最後の審判 ★ 続き、この世の災い、月の鈴、星の杖、クロウ・リード ※脚本・演出の古さは残念{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)3、★(良回)5、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

OP 「扉をあけて」
ED 「Honey」


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  ※小学4年の冬休み(第1期と第2期の間)の出来事

============ 劇場版カードキャプターさくら (1999年8月) =========

全1話 ★ 4.2 {netabare}香港渡航編 ARROW(矢){/netabare} ※1時間22分

主題歌「遠いこの街で」


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  ※小学5年の2学期~3学期の出来事

=== カードキャプターさくら(第3期) さくらカード編 (1999年9月-2000年3月) ===
{netabare}
第47話 さくらとふしぎな転校生 ★ エリオル君転入、カードの異変
第48話 さくらとめざめた星の鍵 ☆ 続き、星の力、さくらカード FIRERY(火)
第49話 さくらとキケンなピアノ ★ さくらのお見舞い SONG(歌) ※挿入歌「やさしさの種子」
第50話 さくらと小狼とみえない糸 ☆ 縫いぐるみキット購入、エリオルと仲間達 SWORD(剣)
第51話 さくらと大きなぬいぐるみ ★ 手作りくまさんの渡し先 JUNP(跳)、FLY(翔)
第52話 さくらのひつじ注意報?! ★ 知世の新携帯とアドバイス ERASE(消)、POWER(力)
第53話 さくらとパニック自転車 ★ さくらとカードの絆 DASH(駆)他9枚
第54話 さくらと思い出のカレンダー ★ 母の花のプレゼント、父と曽祖父の和解 FLOWER(花)
第55話 さくらと不思議の国のさくら ★ 『アリス』モチーフ回2 BIG(大)、LITTLE(小)
第56話 さくらとケロのお菓子な出会い?? ☆ 友枝小バザー騒動 SLEEP(眠)
第57話 さくらと小狼とエレベーター ★★ テディ・ベア展(4人デート回) FLOAT(浮) ※挿入歌「気になるアイツ」
第58話 さくらと二人の大ピンチ ☆ 仮の姿に戻れない守護者達 BUBBLE(泡)、SHIELD(盾)
第59話 さくらと知世とボールの罠 ★★ エリオル&知世のアドバイス SHADOW(影) ※挿入歌「夜の歌」
第60話 さくらと大切なお友達 ★★ 小狼と苺鈴の約束 FREEZE(凍)
第61話 さくらとカードとプレゼント ★★ カード達への感謝 ※ミラー再々登場回 MIRROR(鏡)、MIST(霧)他4枚
第62話 さくらと不思議なおみくじ ★ 月峰神社(初詣、予知夢) DREAM(夢)
第63話 さくらとプールと大きな波 ☆ 室内プール騒動 WATERY(水)
第64話 さくらと吹雪のスキー教室 ★★ 雪山合宿、エリオル君の苦手なもの TIME(時)
第65話 さくらと雪兎と消えゆく力 ★ 映画撮影、桃矢の献身(ユエ回復)、さくらの決心
第66話 さくらの一番好きな人 ★★★ 星條高校文化祭、さくらの一番の人 MAZE(迷)、ILLUSION(幻)
第67話 さくらと小狼と月峰神社 ★★ 手作りマフラー、月峰神社の夜祭 WOOD(樹)、THUNDER(雷)、GLOW(灯)
第68話 さくらと過去とクロウ・リード ★ 桜の神木(過去遡行)、クロウとの会話、エリオルの正体 SNOW(雪)、RETURN(戻) ※挿入歌「見えない地図」
第69話 さくらと現れたクロウ・リード ★★ 最後の試練、告白 CLOUD(雲)他7枚
第70話 さくらと本当の想い ★★★ エリオルの意図と予想外の出来事、名前のないカード、空港での別れ{/netabare}
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★★★(神回)2、★★(優秀回)7、★(良回)10、☆(並回)5、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.8

OP 「プラチナ」
ED 「FRUITS CANDY」


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  ※小学6年の夏休みの出来事

=== 劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード (2000年7月) ===

全1話 ★ 4.3 {netabare}友枝町なでしこ祭、さくらの返事 NOTHING(無)のカード+名前のないカード=HOPE(希望){/netabare} ※1時間22分

主題歌「明日へのメロディー」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

突如現れた謎の転校生…めざめた星の鍵…再びさくらがカードキャプターとして出動する!

この物語は「カードキャプターさくら」の2期に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

クロウカード編では、カード収集の長い道のりと最後の試練を乗り越えて、ようやくカードの主として認められるようになりました。

これまで身の回りで様々な超常現象が起こっていたのはクロウカードが世に放たれてしまっていたから…
だから、カードを全て回収した今、もう身の回りで不思議な事が起こる要因は排除された筈でした。
ところが、超常現象は全て収まっていた訳では無かったんです。
きっかけは友枝町に降り続いた長雨…
隣町では星が見える夜空であるにも関わらず、友枝町だけに雨雲が停滞して雨がやむ気配は一向にありません。
そう、この雨はとある人物によって仕組まれたことだったのです。

桜は、クロウカード収集時と同じようにカードで雨雲を晴らそうとしたのですが、クロウカードは桜に反応しなかったのです。
それはクロウ・リードが作り出したクロウカードだったから…
そう、正式なカードの主となった桜はクロウカードを使い続ける事ができなくなっていたのです。

クロウカード収集時の最後の試練で現れた桜の属性は星…
従って、クロウカードを自分の属性に合致させる必要があったのです。

「クロウの作りしカードよ 古き姿を捨て生まれ変われ 新たな主 さくらの名のもとに」

こうしてクロウカードをサクラカードに変えていく「サクラカード編」の物語が動いていきます。

このサクラカード編を視聴すると、最初に妙な違和感を感じると思います。
別に桜やリ・シャオランが手を抜いている訳ではありませんし、桜の周りの人もこれまで通り一生懸命桜を支えています。

それでも払拭できない違和感…一言でいうと、桜たちが対峙しているのは「理不尽」なんです。
クロウカードをサクラカードに変える…
言うのは簡単ですが、遂行し続けるのはとても難しいことです。
なぜなら、カードを変換するには自身の魔力を注入しなければいけなかったから…

小学校5年に進級したとはいえ、桜はまだまだ子供…
生成できる魔力、蓄積できる魔力は、例えばどんなに素質があったとしても限界があります。
更に悪循環の根源になっているのは、桜自身が自分の限界を知らないこと…

クロウカード編を視聴した人なら、きっとこれだけでピンとくると思います。
桜は頑張り屋さんなんです。
どんなに苦しくても人に笑顔を見せる女の子なんです。
だから誰かの為に自分を追い込むのは、彼女にとって造作もないこと…
誰かがセーブしなかったら、きっと自分の全てを投げ打つのも厭わない女の子なんです。
でもそんなの誰も望んでなんかいません。
だからこそ、もどかしさを感じるんですけどね…

クロウカードをサクラカードに変える…
桜は自分の魔力を代償に、少しずつ使えるカードが増えていくのは目標でもありますし、彼女にとってきっと良いこと…
ですがカードの性質そのものを変えることの代償…これを当事者が見抜くのはとても難しかったと思います。
何故なら、変化が目に見えないから…

AがBになる、或いは大きさが半分になる…
こうして見た目が大きく変わってしまったら絶対に気付いたと思います。
でも世の中の変化って、目に見えるものばかりではありません。

きっと最初に異変に気付いたのは本人…
でも何の確証も無いので、いたずらに人を心配させたくないから口をつぐむ…
そのうち異変に確証が持てても一度つぐんだ口が開くことはありません。
だって、自分の大切な人に自分の事で心配かけたくないじゃありませんか…

敏感な人ならここで異変に気付く人がいてもおかしくありません。
桜の周りに敏感な人が居なかった訳でもありません。
あともう一歩踏み込めば繋がるラインを徹底的に第3者から踏みにじられ続けましたから…
やっぱりここで感じるのも「理不尽」なんですよね。

でもこのサクラカード編はたくさんの理不尽でモヤモヤするだけの作品ではありません。
時間を積み重ねにより、これまで見えなかったモノが見えるようになって…
これまで気付けなかったことに気付けて…
自分の気持ちに嘘をつかず、ありのままを伝える事の大切さと勇気を知って…
この僅かな時間の中で、みんなの心の成長は著しかったのではないでしょうか。

これまでこの作品は圧倒的なまでに「桜推し」で視聴していました。
でも、このサクラーカード編を視聴して、私の中で桜の次点はリ・メイリンになりました。
彼女の真っ直ぐさはとても気持ちが良いです。
彼女が真っ直ぐでいられるのは自信があるから…
そしてその自信を持つための鍛錬を決して怠らないから…
何に対しても絶対に逃げない彼女…
自分の信念と信条と笑顔を貫き通して…それ故に溢れた涙が止められなかった知世の家での1シーンは私も思わず貰い泣きでした。

失ったモノはゼロではありません。
以前のカード収集時より崖っぷちに立たされた桜たち…
どんなに傷付いても、どれだけ痛みを伴っても…所期の目的を完遂させようと必死にもがく桜たち…
彼女たちの雄姿が気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

2クール全24話の物語でした。
1期より物語自体はコンパクトになりましたが、全般的にとても丁寧に制作されていたと思います。
桜は1期以上に魅力を感じましたし、リ・シャオランだって随分格好良くなったと思います。
クリアカード編に突入する前に劇場版2作を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さくらと魔法と大切な人たち。

「カードキャプターさくら」は、
1期と2期にあたるのが「クロウカード編」、
3期にあたるのがこの「さくらカード編」になるようです。

なので「さくらカード編」を見る前に
「クロウカード編」の視聴は必須です。

子どもの頃に原作も「さくらカード編」までは読んでいました。
大好きな作品。

久しぶりにアニメで見返してみて、
作品としての完成度の高さに感服です。

少女漫画の名作だから全人類観て。笑

「さくらカード編」は全24話です。

※以下、「クロウカード編」のネタバレが少し含まれているので注意です。


● ストーリー
魔術師クロウ・リードが作った魔法のカードである“クロウ・カード”。

封印が解かれたことでバラバラになってしまったクロウ・カードもすべて集まり、新たな主として認められた小学生の木之本桜(きのもと さくら)。

平和な日常が続く中、
転校生・柊沢エリオル(ひいらぎざわ エリオル)がやってくる。

それと同時にさくらの周りで再び不思議なことが起こり始める。
しかし、なぜかクロウ・カードが使えない。

自分の魔力を使って新たな“さくらカード”に変えることでカードが使えるようになり、次々と起こる不思議な出来事を解決していく。


「クロウカード編」はクロウ・カードを集めることが目的でした。

そして「さくらカード編」は、クロウ・カードをさくらカードに変えながら不思議な出来事に立ち向かっていくお話となっています。

全体に大きな伏線や謎が張られていて、1話完結型のストーリーの中で伏線を回収していくストーリーの描き方がお見事。

カードを使う魔法少女。
とにかく今回もさくらの可愛さ爆発です。

「さくらカード編」の特徴のひとつとして、
恋のお話が動き出すところが見どころですかね。

さくらも、カード集めのときにはライバルだった李小狼(り しゃおらん)も、高校生の月城雪兎(つきしろ ゆきと)に恋していました。

さくらは変わらず雪兎に恋していて、
でも小狼は自分の雪兎への気持ちは恋とは違うと気づき、
そして気持ちはさくらへ…

という胸キュン爆発展開。笑

アニメオリジナルキャラの苺鈴(メイリン)は、
「クロウ・カード編」ではいまひとつ好きになれなかったのですが、

今回はものすごく好きなキャラになりました。
本当に小狼のことが大好きで、一途な気持ちに涙(´;ω;`)


最終話の展開は原作と少し違うなと感じたのですが、
どうも原作よりアニメの方が早く最終回を迎えてしまったためのようですね。

原作のラスト、大好きな名シーンだっただけに少し残念。


● キャラクター
ストーリーも面白いのですが、
やはりこの作品はキャラが完璧だなと思います。

主人公のさくらは、
いろんな影響を与えた文句なしの完璧主人公キャラ。

友だちも家族もカードたちも大好きな素直で優しい女の子、
めげそうになるけれど、周りに励まされてピンチを乗り越えていく心の強さ、
そして天才的な可愛さ。

もうひとつの特徴として、
さくらの衣装へのこだわりが挙げられます。

不思議な出来事に立ち向かう時には、
親友の知世(ともよ)ちゃん作成の衣装を着るのですが、
毎回デザインが違うんですよね。

しかも全部可愛いし、
どれもめちゃくちゃ似合ってる。

私服も毎回違っていて、
それもどれも可愛い。

何でも似合うさくらの可愛さは本当に天才的。

ふりふり衣装でもなんでも可愛く着こなせるのは、
小学生という設定の強みでもあると思います。


李小狼。

カード集めでも恋でもライバルであり、
時には助けてくれる心強い友だちでした。

「さくらカード編」ではさくらへの恋心を自覚し、
なんでもお見通しの知世ちゃんに背中を押されながら、
告白しようと頑張る小狼が可愛い(*´Д`)

さくらがピンチの時にはいつも支えて、
本気で心配してくれ、優しくてかっこよくてヒーローです。

一番好きなキャラを聞かれると、
私は小狼と答えるかなあ。


今回いろんな事件を引き起こす張本人であるエリオルも、
別に悪い人というわけではないし、

とにかくキャラ配置が完璧なのよね。
どのキャラも魅力的すぎる。


● 音楽
【 OP「プラチナ」/ 坂本真綾 】

名曲です。大好きです。

それ以上に言うことがありません。笑


【 ED「FRUITS CANDY」/ こじまめぐみ 】

曲も可愛くて好きなのですが、
何よりも映像が可愛くてセンスのかたまりすぎて大好き。


● まとめ
放送は1999年からなのでおよそ25年前の作品なのですが、
今見てもものすごく面白かったし、

キャラの言動が完璧で、少女漫画としての完成度も高くて、
あらゆる場面で原作者のCLAMPの天才っぷりを感じずにはいられませんでした。

何度も言うよ、本当に名作です。

私の中では「カードキャプターさくら」はここで完結なんだけど、
今は続編である「クリアカード編」があるんですよね。

さくらが中学生…うーん、小学生だからこその可愛さだと思ってしまっているところがあるから、そんな自分に受け入れられるかどうか…。

でも気になっているので、
そのうち続編も見てみたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

59.0 12 ペンギンアニメランキング12位
魔界戦記ディスガイア(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (63)
386人が棚に入れました
魔族と人間のハーフの少年が、父亡き後魔王の座に就き、父を乗り越えるべく奮闘する。2年間何者かに眠らされていたラウールは、ある日父の死を知る。

声優・キャラクター
水橋かおり、笹本優子、半場友恵、鈴木千尋、間島淳司

munewo さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

劣化作

原作(ゲーム)のストーリーが好きならば『そこそこ』楽しめる…かもしれない。
新規の方は悪いことは言わないので、どうぞお帰りください。

○物語
 原作の世界観を壊すことなく、アニメならではのストーリーを大胆に展開している。
 「おうちに帰ろう」という大枠はゲームでは不可能なだけに、これはこれでアリかとも思った。
 が、「帰宅するついでに魔界制圧完了しました、てへぺろ。」というのはさすがに雑すぎやしないか。

 個々の話においては「ベタな展開、だがそれがいい。」というのにも限界があり、さすがにくどい。

 第07話は完全にオリジナルストーリーで、まさかのオリキャラも登場する…のだが。
 属性だけはてんこ盛りなのに、残念ながら何一つとして残らなかった。無念。
 いなくても良かったなんて言わないで。
 その性質上、もっと中ボスと絡めてもよかった気がする。

 第10話は原作にもあるカーチスの名場面なのだが…
 サークレットだけをポイすればよかったんじゃないですかね。
 製作者は疑問に思わなかったのだろうか。誰か止めてやれよ。

 第11&12話。
 これを作るためだけにこのアニメは存在したと言ってもいい。
 が、蛇足とまでは言わないにせよ、原作で100%完成してる悲劇。
 原作をしっかり憶えてる人ならこれらを見るだけでいいと思う。

○作画
 愛マニアさんの作画が完全に崩壊しており、彼女の信者ではなくともとても悲しい。
 第01話の出だしを見てそっと閉じた人もいるのではなかろうか。
 他のキャラも軒並み劣化しており、褒めるべきところはない。絶無である。
 これならいっそのこと全部デフォルメでやってくれ。

○声優
 原作と同じ配役なので違和感を感じない。
 特にラハール様,マジカル美少女ちゃん,愛マニアさんの中の人には惜しみない拍手を捧げたい。

○音楽
 OP,EDは素人のMAD職人に作らせたほうが遥かにいい出来になるだろう。
 そして原作の良曲は忘れた頃に流れる程度。
 曲の改悪なんていらんので普通に流してくださいませんか。

○キャラの評価
 ラハールをはじめ各サブキャラの思考や言動に違和感はない。
 ちなみに「この人原作にいたっけ?」という人が大出世している。
 だが悲しいかな、一体誰得なんだ。

☆総評
 超劣化作。
 作画,音楽がとにかく壊滅的でフォローのしようがない。
 せめてストーリーに特筆すべき加点があればよかったのだが。

 ここまで劣化させるぐらいなら2時間構成で品質を上げればよかったのではなかろうか。
 ポテンシャルは十分にある作品だけに非常に残念。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
ネタバレ

メア さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

趣味は夜更かしに火遊び高笑い、その名もラハール様!!

日本一ソフトさんの看板やり込み作業ゲーム、ディスガイアのアニメ化作品です。でした。

内容に関しては記憶に古いため部分部分と最後しか覚えておりません。申し訳ありません。またゲームのほうをやっているのである程度補正がかかっております。

作画は全く覚えていないので未評価。
そこまで……。

とある魔界の魔王様の息子、高笑いが趣味且つ特徴傍若無人悪逆非道悪の化身最強主人公ラハール様と、先代魔王様の家来サディスト野心家貧乳小悪魔エトナさんと、天界からのスパイで愛と戦隊マニア天然交じりの天使見習いフロンさん、その他一括りで送るコミカルでギャグありシリアスありのお話です。魔界天界人間界をまたにかけた壮絶なお話です。今のは嘘です。序盤のギャグからは想像しがたいですが割といいお話です。

{netabare} 敢えて最後をプリニーEND(恐らく一般的にはノーマルED)にしたことが自分としては高評価です。他にも(原作ゲームでは)いくつかの終わり方があり、流石にバッドエンドはないしグッドエンドになるのだろうと思っていた(気がする)のですがその予想を打ち破ってくれたのが嬉しかったのでしょう。 {/netabare}

歌はアニメで流れたのかは覚えておりませんが「戦友よ」「赤い月」「ラハール様の讃美歌」などなどと好きなものが多いので評価が上がっております。もちろんOff vocalにもいい曲はあります。(あ、そっちの方がアニメでは流れていそうな気が……。

最後に余談です。独り言なので無視してくださってかまいません。
{netabare}
最初の方に書いた通りこの作品の原作のゲームはひたすらやり込む、それも作業的にやり込むゲームです。たしか売り文句が『史上最凶やり込みSRPG』だったかな。形式上最高レベル9999ですが、転生システムなどがあり実際には総合10万越え程度は普通の、プレイ時間が3桁越えは普通のゲームです。未だやってない方は、根気がありSRPGが好きな方でしたらお勧めします。自分は初作、二作目のみやっております。2ではただひたすら強くもない盗賊を育ててました。フロンちゃんじゃないですが、

「愛よね!!」

それとタイトルはラハール様の讃美歌から拝借しました。
さらに関係ないですがビューティー男爵ナルシストで噛ませ役のようで実は大物な自称ライバルのちょっと残念さが滲み出てる中ボスさん大好きです。ラハール様やフロンちゃんエトナさんには及びませんが。
以上です。失礼しました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

魔界が一番暮らしやすそう

シミュレーションRPGゲーム原作。
中古でかなり安かったから買うのも手かな、アニメ面白かったし。

このアニメ、棚に入れてる人も少なく、
知名度低いっぽいですがなかなかに面白かったです。
ストーリーよりキャラの掛け合いが見事です。
ギャグアニメとして捉えても強ち間違いではないのかなと。


自己チューで自分勝手、プライドの高い魔王の息子ラハール。
野心家でそれでいてツッコミ役でもあるラハールの家来エトナ。
穏やかな性格でたまにズレた発言をかます天使見習いのフロン。
このメイン3人のやり取りがけっこう笑えます。

なかでもお気に入りなのはフロン。
フロンのあの優しげな表情から繰り出される毒舌とも言えるような発言の数々。
終盤は特に絶好調でした。
彼女の存在だけでも観る価値はありそうです。
ロリの可愛さも兼ね備えてますしね。


物語はラハールが魔王になることを目指し、
エトナとフロンを引き連れ、奮闘していく感じです。
冒険ってわけでもないですが雰囲気はまさに旅そのものです。
その途中で様々な事件が起こるのですが、それを解決(?)していく3人の姿は見ものです。
どんなときも笑いを忘れない作風は好印象であります。
シリアスになりそうでならない、そんなアニメですね。
キャラだけでなく物語も好みでした。

魔界、天界、人間界のあいだで戦争勃発!?
何気に壮大感のある世界観も良かったと思います。


OP「愛したげる」 歌ーLOVERIN TAMBURIN
ED「鎖り」 歌ー川上彬子

2曲とも好きです。
それと、EDの映像で37代目地球勇者ゴードンの高笑いがうざすぎますw



けっこう楽しめた作品でした。
魔界、天界、人間界の世界観は活かしきれてませんでしたが、
これは私が思うにギャグアニメなので問題ないです。
そのギャグの精度もなかなかのものですし、満足しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

63.3 13 ペンギンアニメランキング13位
ながされて藍蘭島(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (349)
2282人が棚に入れました
父親とケンカし、勢いで家出した少年・東方院行人 (14) は、乗った客船からうっかり転落。嵐に巻き込まれ、大波に飲まれた末にたどり着いた島「藍蘭島」は、脱出できない上、女性ばかりの島だった!?個性豊かな女の子達と行人との、嬉し恥ずかし大騒動の島暮らしの日々を描く。

声優・キャラクター
堀江由衣、高橋美佳子、千葉紗子、白石涼子、伊藤静、長谷川静香、下野紘
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

漢(おとこ)の夢は、全年令対象の優良ハーレム系ラブコメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
レビュータイトル通り、毒のないハーレムラブコメ作品。

ある少年が漂流した先は、女人島。個性豊かな女の子達との、嬉し恥ずかし大騒動の島暮らしの日々を描く。

昔観たが、AT-Xで再視聴。なんだろう、安心するw

(古い作品だけあって)これといって目立った良さがあるわけではない。強いて言えば、今はバリバリ主役レベルの声優さんが、ちょい役をやっていることかな?

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、俺なら島から脱出しようとは思わん(笑)

ハーレムに見せかけ、実は常にメインヒロインが一歩抜き出ている展開で安心して見られる。堀江さん好きとしては、満足満足♪

行人を観ていると、やはりハーレム主人公には「全方位への優しさ」と「驚くほどの鈍感さ」がマストなんだな~と再確認。

シリアスアニメや、新作(だがイマイチつまらない)アニメの骨休めにチビチビ観る感じがちょうど良かった。なんかこう、ウィスキーロック間のチェイサー的作品wというか、ベテランのいぶし銀的楽しみがあるラブコメだった。

個人的には各森の主たちが可愛かった♪ 特に大牙♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

ちゃろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ある程度漫画を読んできた人なら

作品を見ただけでこれはジャンプだ、これはマガジンだとわかるようになります。

特に一昔前は王道はジャンプ、ヤンキーはマガジン、スポーツはサンデーといったようにその雑誌の特徴が凄く出ていました。


そういう意味でもこの作品はザ・ガンガンコメディといった作品です。物語、キャラデザ、作品のノリ、ガンガン以外考えられないです。

上級者になればおそらくヒロインの服を見ただけでこれはガンガンだとわかると思います。

物語自体はベタです。いわゆるハーレムものですね。でも少年誌原作なのと少し前の時代の作品なので、近年の原作者の願望垂れ流し系のハーレムものではなく健全なハーレムものなので不快感がありません。あくまで願望よりもコメディを重視しています。お色気もあくまで健全、ねちっこさや下品なエロさはありません。あくまで願望よりもコメディを重視してるので。

キャラの特徴もベタです。ただ主人公の年齢がいいですね。裸を見て鼻血とか女性に対する「うわー」な対応が高校生以上になると説得力が無くなってしまいます。

原作は今でも続くガンガンの人気作です。ドタバタコメディが好きな人は楽しめると思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

あったあまん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

動物が出しゃばり過ぎ特に豚

このアニメの敗因は美少女ラブコメにも関わらず動物(しかも中身が擬人化されて人間のような知能があって言葉も喋る)を目立たせ過ぎてポケモンやデジモンみたいな子ども向け動物アニメみたいな雰囲気になってしまってる事。
特にあのマスコットキャラのとんかつとかいう子ども豚はぷーぷー鳴いてばかりで大した事出来ないのに目立ち過ぎじゃないかね?
まあ動物が目立ってるのは原作も同じ事だが。
いくら作者が動物が好き過ぎるからといってこういう漫画で動物を出しゃばらせまくるのはどうかと思うのだがね。
他の有名な少年ラブコメでここまで動物が出しゃばってるのはあまり見たことがない。
ラブコメなんだからぶっちゃけ動物はあまり必要ないと思う。
動物のデザインもポケモンやデジモンに比べたら正直パチモン臭くてセンスがあまりよろしくない。
まあ小学生くらいなら動物がたくさん出て来るから楽しめるかもしれないが、もっと上の年齢の連中や最近の一般的な萌え系アニメを見慣れてる連中にはかなり物足りないかもしれないね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

65.5 14 ペンギンアニメランキング14位
忍ペンまん丸(TVアニメ動画)

1997年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (18)
175人が棚に入れました
動物達が忍者として暮らす山々の一つ・念雅山にある日、じいやさんがペンギンを連れてきた。『まん丸』と名づけられた天然ボケなペンギンは、頭領のネンガ、先輩のタヌ太郎・ツネ次郎など、お山の変な仲間たちと修行に励む毎日を送ることになるが、念雅に代々伝わる天容の笛がネンガの弟ギオが率いる羅門衆の手により奪われてしまった。それを取り返すべく、まん丸とタヌ太郎とツネ次郎がギオを探しに旅に出るが……。

声優・キャラクター
池澤春菜、山口勝平、関智一、小杉十郎太

こにゃた♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

やってみなくちゃわかんない!

「やってみなくちゃわかんない!」が口癖の主人公。

個人的には、ネンガ様が一番好きです(笑)

ほんと思い出すだけで、ほっこりなるアニメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
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