冒険で動物なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの冒険で動物な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月15日の時点で一番の冒険で動物なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

90.5 1 冒険で動物なアニメランキング1位
もののけ姫(アニメ映画)

1997年7月12日
★★★★★ 4.2 (2048)
13284人が棚に入れました
エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲った「タタリガミ」に呪いをかけられる。ただ死を待つより、己の運命を「曇りなき眼」で見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。そこでアシタカが見たものは、森を切り拓いて鉄を作るタタラの民とその長エボシ、森を守る山犬一族、そして山犬と生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとする動物たちと、その長「シシ神」を殺そうとする人間達の壮絶な戦いが始まる。

声優・キャラクター
松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、上條恒彦、西村雅彦、島本須美、小林薫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

生命の息吹

宮崎駿監督作品。

若い頃に照葉樹林文化に触れた宮崎氏が、
集大成として15世紀を舞台に選んだのは、
アニミズムが衰退し、
神から貨幣へと信仰の対象を変え、
日本人の精神性に根差した自然観に、
変革が起こったのだと確信したからでしょう。
土地に根差した信仰を捨て、
現代に通じる価値観が生まれ始める。
森は本来、不気味なものの象徴であり、
幾多の生命を育む場所であったはずが、
時代の流れとともにその価値も薄れていく。
この作品からは「慈愛」と「凶暴」さを併せ持つ、
「森」が本来の形で写されています。

主人公アシタカに主体性はなく、
サンはまともなコミュニケーションを取れない。
過去作に比べ魅力の乏しい主人公とヒロイン。
宮崎氏がここで描きたかったのは、
ジゴ坊とエボシではないでしょうか!?
{netabare}ジゴ坊は天子様の命でシシ神の首を追う、
帝はシシ神の絶対的な力を手に入れ国を統べる。
森の神に対する反逆、草木は枯れ生命は衰退する。
自然との共生を描く物語の結末はご存知の通りですが、
制作時の宮崎氏の苦闘は「生きろ!」ではなく、
「滅びよ!」に傾いてはいなかったのかと感じます。{/netabare}

聖なる場所としての森と生命を、
鮮烈に見事に描き切ったこの作品を、
彼の最高傑作に推したいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 103
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「正義の反対はまた別の正義」という言葉があるけれど……

ジブリ作品。

主人公のアシタカは、自分の住む村を襲撃したタタリ神から、死の呪いを受けてしまう。
そのまま村に居続けるわけにはいかなくなり、旅に出たアシタカ。
旅先で、山を開拓して村の近代化を進めるエボシ、そして、山犬に育てられた少女のサンに出会う。


「正義の反対はまた別の正義」

よく聞くフレーズですが、もののけ姫にも該当するんじゃないでしょうか。

人間と森の対立。
でも別にケンカしているわけではない。
ただ、住む世界や価値観が異なるだけ。

人間側の代表エボシ。
憎まれ役ですが、彼女は自分の住処(タタラ場)を盛り上げ、男女の差別を無くし、立派な人間社会を作り上げようとしています。
森側は古来からあるがまま、自分の住む森を守り続けようとしている。
両者とも決して悪ではないんですよね。

それぞれは単に自分達の世界を守ろうとしている。
それだけで対立が生まれる。
これこそが「正義の反対はまた別の正義」に当てはまると思うんです。

森側の代表であるサンと、森の呪いを受けるアシタカがその間を取り持つ。

そんな構図に、日本的なアニミズム文化が加わり、引き込まれる世界観が生まれ、ジブリの演出力によって素敵な映画に仕上がっているとのだと思います。

{netabare}
さて、映画はそこで終了していますが…。
それは一時的なものにすぎないと思うんです。
ストーリーの中で「人間同士の争い」「森に住むもの同士の争い」も描かれています。

小さな二人が大きな対立を抑えた。
それ自体は大きな功績です。

しかし、そのあとに待っているものは小さな対立の連続。
やがて森は浸食され、人間の台頭する世界になっていく。
それは避けられない運命だと考えると、少し悲しい余韻が残ります。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 92
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

メッセージ性の強いジブリの名作<追記;屋久島について>

自然と人間との共生・対立がテーマ。
90年代後半のジブリの名作です。

このアニメの特徴はメッセージ性が強烈であることです。
今の娯楽性の高いアニメを見慣れているとそのメッセージ性ゆえにこのアニメが堅苦しく感じられます。
ですが、名作であることには変わりありません。
たまに見て、いろんなことを考えるのもいいかもしれません。

私は、森の神秘性や荘厳さの描写に感銘を受けました。

<追記;屋久島について>

{netabare}このアニメで描かれる森が屋久島をモデルとしていることは有名な話です。

屋久島は鹿児島南方に浮かぶ九州最高峰宮之浦岳を頂く円形の島です。
基盤を構成する花崗岩はマグマが固まった岩で、ミネラルを含んでいます。
南東からの湿った風が上方気流になり、大量の雨を屋久島に運びます。
降り注いだ雨は花崗岩を穿ち、ミネラル分を含んだ豊かな土壌を形成します。
それらを養分として、亜熱帯の植物群からなる鬱蒼とした森が植生します。
この地は、人間世界から切り離された自然の宝庫。
世界自然遺産とされるのもうなずけるところです。

私は、直接いったことはありません。
でも、この前行った種子島からは常に雲に覆われた屋久島が見えました。
さすが雨の国、屋久島の神秘を見た思いです。

私の友人に屋久島オタクがいます。
彼女の語る屋久島の魅力は、まさに神秘。
木の妖精が舞い踊る深い森は神々しいようです。
その言葉に感銘を受けた私は現在屋久島行を計画中。
この1~2年のうちには、もののけの森を訪れたいものです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

83.2 2 冒険で動物なアニメランキング2位
けものフレンズ(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1218)
4711人が棚に入れました
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。
そこでは神秘の物質「サンドスター」の力で「アニマルガール」へと変身した動物と、訪れた人間たちが賑やかに楽しんでいました。
しかし、時の流れは残酷なもの。数年前の事件をきっかけに 、今では訪れる人もいなくなってしまいました・・・。
そんなパークに、ひょんなことから迷い込んだ主人公“かばん”。
帰路を目指すための旅路が、アニマルガール達も関わって、大冒険になっちゃった!?

声優・キャラクター
尾崎由香、本宮佳奈、小野早稀、内田彩、佐々木未来、根本流風、田村響華、相羽あいな、築田行子、近藤玲奈、津田美波、藤井ゆきよ
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

評判通り面白かったけど、いくつかの謎が置いてきぼり?

最終話まで視聴。

最初は「子供向けか」と少々バカにしていたけど、評判通り、とても面白かった。

初めの頃はぎこちない動きと抑揚の少ない声優さんの演技に首を傾げざるをえなかった。
だけど、次第にそれこそがこの作品の魅力だと感じるようになった。

何と言っても物語として面白いのと、物語をしっかりと下支えするキャラの良さが目を引いた。

全体の2/3は、ひたすらほのぼの。
後半1/3は、ほのぼのとした中にも、シリアスな展開。
バランスが非常に良いと思った。
{netabare}最終話。紙飛行機が飛んできたところは本当にヤバかった。{/netabare}

ところで、いくつかの謎が置いてきぼりのような???

物語(かばんちゃんとサーバルちゃんの冒険)もまだまだ続きそうなエンディングだったし、もしかして第2期とかあるのかな?

2017.04.05追記
ようつべやニコ動で12.1話『ばすてき』が公開されましたね。
けものフレンズの快進撃は終わらない!!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 112

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

今期TOP3レベルの可能性!(←個人の感想です) → いちばんでいいんじゃないかな…。OPがCDTV 4/15で6位

[2017年冬作品1クール視聴終了時ランキング] コメントより
==
今期台風の目。あらゆる意味で規格外ですが、入れるなら1位かと。 シリーズ構成・脚本は普通に他作品と比較可能ですが、やはり私の評価は冬アニメ1位です。
==

※初期レビュータイトル「ゲームのビジュアルシーンっぽい…」より改題

以下、初回視聴時レビュー:
同タイトルのスマホゲームは、なぜかアニメ開始前にサービス終了しているという謎のチグハグさ…。

コミカライズ版があるようです。未読ですが。ぼーっと観ている暇があったら観てても良いかもしれないんですけど、今期ほかに観たいものたくさんありましてね…。

ということでトリアージされる可能性大。
…初回視聴時レビュー、ここまで。

2017.1.25追記:
トリアージを回避?
妙にのんびりほのぼのしてて意外と面白いので、視聴継続しています。

2017.2.2追記:
4話まで視聴。一応ここまでほのめかしっぽいものはありましたが、いよいよそのホンワカした見た目にそぐわなそうな不穏な展開に。世間の3話切りに挑戦するようなシリーズ構成ですが、これはプロット自体はおそらく面白いと思うので最後まで観ようと思います。

フレンズと出会うたびにシルエットからキャラクターの絵に変わってゆくOPの背景アニメーションも良いですね。

何も考えないで観られもするし、考察を深めても観られる、「ひと粒で二度おいしい」アニメです。

2017.3.29追記:
ついに11話にして作品が「何も考えないで観る」ことを拒否し、最終話にて怒涛のクライマックスだったAパート、そしてエピローグっぽいBパートでした。

「凡作はテンプレからの上積みが少ないけど、優れた王道作品はテンプレを使って説明を省くことでエピソード密度を上げてストーリーの質を向上させる」、そんなことを考えながら小説やアニメ、映画などを楽しんでいますけど、『けものフレンズ』は間違いなく「優れた王道作品」でした。

クラクションを鳴らして出発とか、「ロードムービーのテンプレ」そのものじゃないですか(笑)。そこからのあの演出は実に良いです、とか最終話を観ないと意味不明なことを書いてみるテスト(笑)。

作画についても、「耳の動きでささやきに気づいたことを視聴者に気づかせる」とか、通常の評点では評価しにくい良さがあります。とはいえ点数をつけない訳にもいかないので4.0にしておきました。

ある意味シナリオ講座の教科書のような作品だけど、フォロワーを許さない、そんな素晴らしい作品でした。ありがとう、けものフレンズ!

さあ、これで心おきなくBD付き公式ガイドブック1巻を開ける…。

2017.4.17追記:
COUNTDOWN TV(4/15深夜)で、初登場週じゃないのに「ようこそジャパリパークへ」が6位でした。これ、ガチで凄くないですか…?

2017.4.19追記:
「ようこそジャパリパークへ」の、あのどこぞのテーマパークや子供向けミュージカルなんかで良く耳にするような、それでいて実はけっこう作り込まれた感じが好きです。

それと冷静に考えると全然似てないんですが、ジャパリバスを見ているとミンキーモモに出てきたグルメポッポに通じるワクワク感を感じます。あと、「ジャパリバス・改」から、ボーンフリー号(…って誰も知りませんよね(笑))を連想してしまうおっさんな私なのでした。

ジュブナイル、SF要素、動物、ロードムービー、文化論、哲学、その他属性満載な本作品は、まるで「自分を映す鏡」のようです。そんな本作品を「お気に入り」にすることにしました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 98
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

すてきな旅立ち

低年齢向けのアニメかと、
敬遠していたのですが、
話題になっているので視聴してみる。
これは無垢でとても癒される作品ですね。

自分が何の動物でどこから来たのか、
仲間はどこに生息してるのかを探す旅路。
{netabare}6話まではほのぼの冒険譚でしたが、
7話の博士登場から面白さが加速しました。{/netabare}
シンプルな物語に奥行きが加わる。

コミュニケーション能力が高く、
学習能力があり、文字が読める。
多様性がありとても変わった動物で、
道具を作りそれを使うことが出来る。
{netabare}それが「ヒト」、ホモサピエンス。{/netabare}
主人公かばんは、ここで「種」と向き合う。

デザインのお気に入りは、
アフリカオオコノハズク(博士)、
タイリクオオカミ(作家)、
ジェンツーペンギン(アイドル)握手会だと!?
カバ(おっとり巨乳)です。
画像検索してみると、こんなにもいるのか。
メデューサみたいな子が気になる。

大きな謎は次に持ち越しでしょうか。
それでも大団円、涼やかなラストです。

みんな自由に生きている、
未知なる島へ素敵な旅立ちでしょう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 80

73.5 3 冒険で動物なアニメランキング3位
獣の奏者エリン(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (568)
3637人が棚に入れました
獣ノ医術師である母とともに、闘蛇衆たちの村で暮らす少女・エリン。彼女の母ソヨンはその優れた医術の腕を買われ闘蛇のなかでも特に強い<牙>の世話を任せられていた。ある日、村で飼っていた全ての<牙>が突然死んでしまい、母はその責任を問われ処刑されることとなった。エリンは母を助けようと必死に奔走するも失敗、母と引き離され天涯孤独の身の上となってしまう。その後、蜂飼いのジョウンに助け出されたエリンは彼と共に暮らすうち、山奥で天空を翔る野生の王獣と出会う。その姿に魅せられたエリンは母と同じく獣ノ医術師になることを決意し、ジョウンの昔なじみでもあるエサルが教導師長を務めるカザルム王獣保護場の学舎へと入舎する。

声優・キャラクター
星井七瀬、平田絵里子、内田直哉、藤原啓治、柳原哲也、鈴村健一、谷育子、高橋美佳子、石田彰、楠大典、花輪英司、川本成

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

NHKの大河アニメ

このアニメは、上橋菜穂子さんの小説『獣の奏者』を原作にしています。

上橋菜穂子さんは『精霊の守り人』や『鹿の王』を書かれた方であり、
国際アンデルセン賞や本屋大賞を受賞された作家です。

原作は、1.闘蛇編、2.王獣編、3.探求編、4.完結編 そして、外伝とあり、
その闘蛇編と王獣編をアニメ化しています。

物語は、主人公の少女エリンが10歳のときから始まります。
エリンは、腕の良い獣医師の母と二人で暮らしています。
エリンは賢くて芯が強く、そして動物への愛情を持った優しい少女です。

しかし、理不尽な世の中に翻弄され、エリンは孤独になります。
そのエリンが数々の困難にもめげずに成長してゆく物語です。

アニメは全部で50話です。
一挙に見るのは大変なので、
まずは1話から7話までを見ることをお勧めします。
おそらく、7話目で涙が流れるはずです。
でも、ここまではまだ序章にすぎません。
その次は14話まで見ることをお勧めします。

実は14話目まで過ぎた後で、この大河アニメの本編が始まるのです。
このアニメは壮大な物語なのです。

また、このアニメでは子供の目線で描くように工夫されており、原作と若干異なります。
家族一緒に見ても楽しめる内容です。

そして、アニメで感動された方は、小説を読まれることをお勧めします。
この小説は分厚いですが、エリンの心理描写が丁寧に描かれており、読み易く、ぐいぐい引き込まれます。
そしてアニメには描かれていない完結篇を読んだ後は、さらに感動するでしょう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

Marsa さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作者さん、NHK、Good Job!! 50話もあったが、観てよかった。

原作未読。全50話。2009年

内容は、他の優秀なレビューアーさんの通りで、私など
出る幕はないですねw

それでも言いたいことは、50話と長編ですが、話自体も
面白く、演出も上手く、大人も子供も、十分みるに値する
作品と思いました。
私も、評価が高いと知ってはいましたが、50話なんで、
と、尻込みしてましたw

この作品の続きはあって、小説ですかー(おっふ!)
んー、読みたいな。。。買っちゃおうかなー。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

エリンの芯の強さと優しさ…人のぬくもりが感じられる物語で何度も目頭が熱くなりました。

この作品の原作は未読です。機動戦艦ナデシコを視聴した後、感動できる作品が視聴したいと思い、あにこれで探していた時にこの作品と出会いました。
「1位 もっと評価されるべき:212人」「3位 泣ける:95人」「4位 NHKの本気:87人」
これだけ成分タグで評価されているならきっと面白い…と思い視聴に踏み切りました。

この物語の主人公は少女エリン…エリンは母と二人で闘蛇衆の村で暮らしていました。
闘蛇は巨大なトカゲの様な姿をしており、馬代わりとして人が操舵しながら戦場で活躍する獣です。

エリンの母ソヨンは獣の医術師でしたが、特に技術に秀でていたので闘蛇の中でも大公家から預かっている牙と呼ばれる獣の世話を一任されていました。

相手は獣…決して人には慣れる事の無い生き物なのですが、力では全く歯が立たない闘蛇を意のままに操らなければ、戦場での活躍はおろか食事や寝床の掃除など日常の世話も満足にできません。

人は獣を服従させるのに…音無し笛という道具を用いるのです。この笛が発する音色は人間には聞こえないのですが、獣を硬直させ自由を奪う事の出来る人にとって唯一無二の道具でした。
そう…人間は音無し笛を使って獣を恐怖で縛り付けて服従させていたのです。
その他にも人が獣を飼うために様々な掟が定められていました。

こうして一旦人に飼われた獣は野生の獣の路線からどんどん外れていってしまうのです。
ですが、掟を破れば大罪…人も獣もがんじがらめになっていたのです。

好奇心旺盛なエリンは、時間を作ってはソヨンの世話の手伝いをするようになります。
年端もいかないエリンは、母親と一緒に居られることの嬉しさと自分もソヨンの様な立派な獣の医術師になる事を夢見て、一生懸命母を手伝い吸収しようとします。
こんな慎ましく…でも新しい発見の毎日がずっと続いていくのだと思っていました。

そんな矢先、大公様より預かった牙が全滅してしまう…という大事件が起こってしまいました。
そしてその責任の矛先は…世話係りだったソヨンに向くことになるのです。
縄で縛られ、連行される母親を見てじっとしていられるエリンではありません。

父を早くに亡くして母と二人暮らし…お互いたった一人の家族なんです。
大切…なんていう言葉なんかでは決してくくれない関係…
だってどっちが欠けても一人ぼっちになってしまうのだから…

頼れる人がいない…
住む家がない…
明日食べるモノがない・・・
エリン達にとっての一人ぼっちはこんなにも残酷な宣告を受けたのと同じなんです。

日の出を目前に控えた闘蛇の群れの住む池…
日の出と共に活動を開始する闘蛇の最初の行動は空腹を満たす事…
何の躊躇も無く池に飛び込んだエリンの目の前には母ソヨンの姿が…
ここから暫くは画面に釘付けでした…
親の役割と子の努め…決して涙無しでは見れないシーンであると共に、決して忘れられない出来事が繰り広げられ…物語が大きく動いていきます。

この物語はエリンの成長を綴っていますが、エリンに手を差し伸べる人たちの優しさが心に染み入る作品です。

蜂飼いのジョウン…最初にエリンが聡明である事に気付き色んな学問を教えてくれました。
教えたことを貪欲に吸収するエリン…きっとジョウンにとっても教え甲斐のある子供だったのでは無いでしょうか。

この頃です…ここには大公領の闘蛇と同じ立ち位置にいる王獣の存在を知ったのは…
もともと獣の医術師を夢見ていたんです…王獣と聞いて気にならない訳がありません。
こうしてエリンはカザルム王獣保護場に身を移す事となり、これが彼女の人生の大きな転機になるのです。

エリンをカザルムで優しく出迎えてくれたのは教導師長のエサル…
エサルもまた、エリンの才覚を見抜いた一人でもありました。

エリンには確かに獣の世話をする才覚があったのだと思います。
でもそれは彼女を構成するほんの一部分にしかすぎません。
私なら間違いなく途中で白旗を掲げている…どんな時でも彼女は全力投球を止めないんです。
「猛獣一直線」と物語の中でクラスメイトに言われていましたが、正にその表現が一番しっくりくると思います。

エリンが常に背水の陣であった事は否めませんが、ある時傷付いた王獣リランが運び込まれ、世話係りに大抜擢される頃からそんな事はとっくに忘却の彼方…
エリンの全力が決して人には懐かない王獣の目にはどの様に映るのか…
エリンの受けた決して消えない痛みの先に何が待っているのか…
気になる方は是非本編をご覧ください。
全50話の中で人同士…或いは人と獣の繋がりがとても丁寧に描かれています。
「NHKの本気」の成分タグ…決して伊達ではありませんでした。

原作は、「I 闘蛇編」「II 王獣編」「III 探求編」「IV 完結編」の全4巻で構成されていますが、アニメでは「I 闘蛇編」「II 王獣編」が描かれています。
もともとは王獣編のラストが究極だったのでそのまま完結する予定でしたが、周囲から続編を望む声が多数寄せられたため「III 探求編」「IV 完結編」が刊行されたとの事です(wikiより)。
…この様にwikiに記載されている通り、王獣編は友愛と慈しみに溢れたラストが視聴者を待っていてくれます。

それと、この作品…主題歌も心に染み入る曲がチョイスされていました。
特にお気に入りだったのが、オープニングテーマでスキマスイッチさんの「雫」と、挿入歌でcossamiさんの「青い星」の2曲です。
この2曲が流れる度、涙腺が熱くなったといっても過言ではありません。

お気に入りの棚行決定作品がまた一つ増えました^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

57.3 4 冒険で動物なアニメランキング4位
けものフレンズ2(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★☆☆ 2.5 (321)
761人が棚に入れました
この世界のどこかにつくられた超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。そこでは動物たちがヒトの姿に変化する不思議な現象が 。いつしか フレンズ と呼ばれるようになったけものたちは、パークで平和に暮らしていました。ある日、フレンズのサーバルとカラカルは、森の中でヒトの子供と出会います。お腹を空かしたヒトの子供はなにやら困っているようで、サーバルたちは一緒に旅をすることになりました。旅の途中で出会う個性あふれるフレンズたちに、パークの秘密や美味しいもの!そして、大地を揺るがすような大ピンチ!?新たなるジャパリパークの物語が、今はじまる!!

声優・キャラクター
尾崎由香、本宮佳奈、小野早稀、石川由依、小池理子、内田彩、佐々木未来、根本流風、田村響華、相羽あいな、築田行子、八木ましろ、菅まどか、山下まみ、前田佳織里、藤井ゆきよ
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

サピエンス全史

アニメから教わることもあります。
苦手、嫌い、先入観を捨てれば意外にも面白い。
記号のように張り付けられたキャラクターも、
多種多様な生物が存在し物語を盛り上げてくれる。

新しい冒険の始まりである。
{netabare}前回の大団円は陸地を目指し海を越えた。{/netabare}
他者を否定しない救済の物語は、
僕たちを癒してくれるのだろうか。
不思議な引力が働く、
けもフレの真の評価はそこにあるのだ。

5話・6話視聴追記。
サンドスターとセルリウムの研究で、
{netabare}フレンズ化されない凶暴なビーストの存在を知る。
時が経ち少女になったかばんが登場。
僕の好きな博士と助手も健在で何よりです。{/netabare}

10話・11話視聴追記。
けもフレ界隈が喧々囂々やりあっているそうな。
僕としてはかつての「けもフレ」にあった、
{netabare}純朴な生命の「善性」が見えないのは残念。{/netabare}

最終話視聴追記。
品質低下の「直接」の原因は、
{netabare}監督の更迭以上に、主役の交代にあるような。
世界に対する知恵を付けたことも大きい。{/netabare}

これからも応援はしたいと思います。
あにこれの評価点以上には楽しめました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 56

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

思っていた以上に「2」でしたが…→ けもフレ2は、どこから来てどこへ行くのか?

== [下記は第1話視聴時レビュー、以下追記あり。] ==
キャラクターデザインに関しては「キュルルちゃん」以外でも、私は1作目(以下、「無印」)の方が好みには合っていますかね。

それと、1話目時点だけでは判断はつきにくいのですが作中に出てくる「各フレンズの、元になった動物の習性に基づく行動」については無印ほどのマニアックさは期待できないように思われます。
(カルガモが皆を先導する辺りとか、(作中の流れとは異なりますが)道路を渡っていたカルガモのヒナが排水口に落ちて、人間に救出される動画を思い出したりした人がいるかも?)

ストーリー的には無印の続編という感じで進むようで、無印を観た人向けの作品と思って良さそうです。

おまけ: キュルルちゃんの目のハイライトの具合は、あれきっと何か伏線なんでしょうね。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.3.12追記:
第9話まで視聴終了。けもフレ2はどこから来て、どこへ行くのか?
(いや、一応は無印『けものフレンズ』から来たらしいのですが…。)

「月は出ているか?」(違

「犬は人に付き、猫は家に付く」との言い習わしがあったと記憶しているのですが、これはいったい何事…?

2019.4.2追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。実は最終回だというのに観ている途中で寝落ちして録画を観直す羽目になりました、というのは余談と言えば余談ですが…。

キュルルちゃんのオッドアイについては、結局理由は不明なままでした。まあ他にもオッドアイだったキャラはいるので「特に意味はない」と言われればそれまでです。あるいは続編が作られれば理由が明かされる伏線なのかもしれませんけど。

そしてイエイヌが最後に見ていた絵で、さらに謎は深まりました。2が無印の続編だとすると、無印終了時からキュルルちゃんが目覚めるまでのジャパリパークはいったいどんな状況だったのか?

絵の内容を見れば無印のストーリーの時点よりも前に描かれたものでないとおかしなことになると思うのですが、そのあたりも何だか良くわからないですね。

でも私としてはそんな「謎」にまったくドキドキワクワクしないくらい、本編ストーリーが面白くなかったです。たぶん「たつき監督降板騒動があったから最終回まで見届けた」って感じで、騒動で話題にならなかったらむしろ途中で断念していたかもしれません。

おまけ: OP主題歌「乗ってけ!ジャパリビート」が、本編にふさわしくない名曲でした。2本編の出来に関係なくCDが欲しいです。

あとは無印の曲ですが「ようこそジャパリパークへ~こんぷりーとべすと~」が気になります。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 46
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

まあ、前監督を「のけもの」にしちゃったからな(苦笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ペンギンのアニマル界でサイ大のダックホースで蟻た1期。ニモ関わらZOO、雁ドッグがカバり、サーバルとチュウもく猿た2期。

全鯛として、エイ象はキリンになりミミズクなったが、ス鳥のアルマジロさは牛なワニた気がしマウス。

、、、さあ、フレンズは何匹(人)いるかな~(笑)?

通常バージョン→({netabare}近年のアニメ界で最大のダークホースであった1期。にも関わらず、監督が代わり、さあどうなると注目された2期。

全体として、映像は綺麗になり見やすくなったが、ストーリーの面白さは失われた気がします。
{/netabare})

まあ、どのくらい面白くないかというと、この文章くらい面白くありません。(大体、私がネタに逃げる時は苦しいんです)w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメを単独として観れば、そこまで批判されるもんでもないと思う。

まず、1期より映像は綺麗になり、グッと見やすくなった。サーバルちゃん役の尾崎由香さんも演技が上手くなり、表現の幅が広がった。アイキャッチの動物紹介がまともになったため、キャラデザや動物の特性をフレンズと重ね合わせて見ることが容易になった。新キャラのカラカルは、作中で様々な役割をこなし、三者の掛け合いは楽しく、萌え要素というか普通のアニメっぽい要素を一手に引き受けるナイスなキャラだった。

別に、「悪いこと」ではない。。。「普通」ならね。

ただ、元々が「秘境の湯」みたいな楽しさが売りだった本作。

はたして、「秘境の湯」を整備し、歩きやすい遊歩道つけて、脱衣所やら売店やらが完備されば、それは魅力UPにつながるのだろうか?

たまに、アホな芸能人が、塩辛とかホヤのような珍味を食べ、「これは全然クセがなくておいしい」とか言うが、だったら、珍味なんて食うなよと思う。

そんな感じ。

つまり、「こんなん、けもフレじゃない」という印象を与えてしまったことは、元々がカルト的な人気を誇った本シリーズだけに、(制作前のゴタゴタ含め)大失敗の2期になったと思う。

私が本作で違和感を感じたのが、フレンズ=動物<人間 という図式が成り立っているような部分だ。

例えば、3話で「イルカとアシカが、ヒトから拍手を欲しがる」、5話で「ゴリラが、ヒトから動物の支配方法を聞こうとする」、9話で「イエイヌが、ヒトを守りヒトに従属することを喜びに感じる」など、やけに「人間本意」「動物(フレンズ)は人間のためにいる」「人間から動物を見た一方的な視点」を感じるのだ。

もともと、「けもフレ(1期)」は、動物=人間=フレンズ という構造で、それこそ、「のけものはいない」温かな作風を生み出していたはずではないのか? いくら監督が変わっても、作品の根底にある魂には、触れてはいけないと思う(特に9話は不快だった。最終回Cパートは、元々予定されていたものなのか、それとも、9話の大ブーイングを受けて、急遽付け足したものなのか。めっさ気になる~w)。

私は別にけもフレのファンではない。一期の評価は☆3(普通)だ。たつき 監督にも、そこまで同情していない(てか、裏側とかあんまり興味ない)。

そんな私がフラットに観たとしても、一期よりも確実につまらなかったと思う。

結局、一番心に残ったのは、6話や12話の「かばんちゃん」だしね。あれは泣かされたわ(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
あれ? 続編じゃないの? サーバル出て来て、おっ!? となった。サーバルが、なぜカバンちゃんを忘れてる? 1期のサーバルとは違うサーバルなのかな? んで、種族全体で記憶を共有しとるとか。

2話目 ☆2
パンダ、強いな。まあ、熊だし(笑) ヒトを探してるフレンズ、、、カバンちゃんかな?

3話目 ☆2
なんかこう、退屈なんだよな~。拍手が欲しかったってのも、妙に人間目線なんだよな。ラスト、カバンちゃん?

4話目 ☆2
アリツカゲラって、1期でも出てきたよね? なのにサーバルの記憶がないというは、やはり、1期とは違う地域か、時間軸なのかな?

5話目 ☆3
ヒトは怖いという価値観。ヒトから動物を管理する方法を学ぶって、、、「動物」ではなく「フレンズ」ではないの? この世界では。紙相撲の展開は良かった。バーサーカー? カバンちゃん!

6話目 ☆4
やっぱり、サーバルは、1期の後で再度セルリアンに食われたのかな? それとも、1期のラストに食われたのが、遅効性の効果があったのかな? カバンちゃん、ここでサヨナラ? まあ、また出てくれるか。成長したカバンちゃんの姿が嬉しかった。

7話目 ☆2
個性の違い、優劣の無さを表現したいのだろうけど、ストーリーメインの作品で、この話、いる?

8話目 ☆2
トキ、というか金田さん、お元気そうでなにより(笑) ライブ、作画ガチだけと、「それ」が、今の監督がやりたいことだったの? だとしたら、ニーズとは違うと思うんだけど。

9話目 ☆1
イエイヌ? ハスキーかな? 地球から人類いなくなって、月に移住? キュルル、イエイヌさんを放置してサーバルとキャッハウフフって、鬼畜かよ(汗) イエイヌさんに対して、あっさりしすぎじゃない? 違和感しかないな。

10話目 ☆3
人の思いに反応するセルリアン。一期のEDの観覧車? ぬいぐるみの数はその動物の個体数の比喩という話を聞いた。リョコウバト、人間は、絶滅したってことですね。なかなか、けもフレっぽくなってきた。

11話目 ☆3


12話目 ☆3
なんかこう、みんながいるところが私の家って、「え? そんなありきたりなオチで良いの?」という感じ。ただ、かばんちゃんには泣かされた。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

66.2 5 冒険で動物なアニメランキング5位
メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女-(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (123)
448人が棚に入れました
モンスターの心を癒やす力を持つ癒術士の少年・ユウは、幼い頃に父から不思議な瓶をプレゼントされる。
ユウが瓶に触れると中から出てきたのは液体状の少女・メルク。
そしてユウと出会う前の記憶がないメルクは自分が何者なのか知りたいと言い、2人はさまざまな国を巡る旅に出た。
モンスター恐怖症の見習い癒術士ユウと、瓶詰め少女のメルクが引き起こす2人のコミカルファンタジー開幕!

声優・キャラクター
田村睦心、水瀬いのり、花守ゆみり、チョー

いぬわん! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

土朝日朝に放映したほうがよかったのでは?

 2話まで視聴。
 ゲームやらない人なので、原作とどのくらい違うのかわかりませんが、ふつうに楽しめそうです。と言っても、傑作云々と言うレベルにはならないでしょうね。昔であったら、夕方に放映されているタイプでしょうか。だから見てる人少ないのでしょうね。モフモフした魔獣好きです(笑)。

 アニメ制作している会社と、そこの社長をしている監督さんのファンなので、頑張ってほしいですね。追崎さん、自ら作画してくれないかなあ。


 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

このお話は、意外と悪くなかったりするのですよ…?

== [下記、第5話視聴終了時のレビュー: 全話視聴後の追記あり。] ==
このレビューを書いている時点では第5話まで視聴済みです。

Happy Elements(ハッピー・エレメンツ)のスマホゲーム『メルクストーリア』(メルスト)が原作らしいTVアニメ作品。ちなみにメルストを遊んだことはないのですよ。

ちなみに「無気力少年」とあるのは主人公のユウ、「瓶の中の少女」とあるのは語尾が「~なのですよ」という喋り方をするメルクのことなのですよ。

一般的に人間とモンスターの共存が難しいと考えられている世界で、モンスターを「癒す」ことで鎮静化させて人に害を及ぼさない状態にする「癒術(ゆじゅつ)」と呼ばれるものがあり、これが使える人が「癒術士」と呼ばれているようです。

ユウの家でたまたま買い取った瓶の中からメルが現れ、記憶を失っているらしいメルが自身が何者かを知るために旅に出たいというのにユウが付き合って旅立つことになり、旅商人ジャモの護衛という職を得て、仲間になったモンスターのトトも合わせた四人(?)で諸国を旅しているといった感じの冒険ファンタジーです。

旅先で問題が起きているところをユウの癒術などもあって解決し、またその旅先で出会った人(← いつも姫様のような気がする)の成長やユウ自身の成長なども絡めながらの王道ストーリーといった感じで、同じようにハピエレのゲームが原作だった『ラストピリオド』のような尖がった作風ではありません。

が、王道には王道なりの良さというものがありまして心穏やかに観られる作品になっています。10月末時点でのベスト10には入れませんでしたが、私は意外と好きですよ。

ところで予告に出てくるティティとチョチョって、誰なのですよ…?
(↑きっとゲームをやっていればわかるんだろうな(笑)!)
== [ここまで] ==

2018.12.30追記:
最終回まで、視聴終了。URAHARAほどPOPではないにしても、キャラクターデザインがちょっと独特な感じで街並みなどの背景美術も物語絵本風でアニメとしてはちょっと変わっていて、私はけっこう好きでした。

ゲーム自体が続いている以上そんなにカッチリと終わることはないのですが、それでも「一つの冒険が終わった」という感じはありました。

EDの背景は各話で巡った国々をなぞっていたのですね。あれ、けっこう良かったと思います!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

お粥みたいなアニメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ソシャゲを原作にしたアニメ。しかし、ソシャゲ原作らしいイヤらしさは無かったように思います。

基本的には、数話で1つのストーリーを完結させる、短編集のようなアニメ。ホンっっとうに平和で、キッズアニメのような作品です。が、、、(苦笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まずは良いところを。

① とてつもなく優しい世界観。モンスターを「倒す」のではなく、「癒す」という設定は素敵だった。

② 様々な世界を巡る魅力。それぞれの国によって文化や景色が異なり、主人公達と共に旅しているような楽しさがあった。

③ メルクの可愛らしさ。明るい性格で見ていてるだけで楽しくなる。水瀬いのりさんの演技も良く、「~なのですよ」という口癖も可愛らしかった。

と、それだけ良さがあるにも関わらず、なぜ☆2なのか?

それはとにかく、「退屈」だから。

予定調和、毒も刺激もないストーリー。

笑いどころがない。熱い展開がない。悲劇も感動も薄い。

ほんとに、お粥のようなアニメでしたね、しかも、塩だけの超シンプルなやつ(苦笑)

優しさが癒しを超えると、退屈に辿り着くのだな~と思いました。

もちろん、シンプルなお粥が好きな方も多いわけで、今の私には合わないというだけ。観て不愉快になることはないと思いますし、好きな方は好きだろうなと。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
世界観や空気感は好きだな。作画の悪さはまあ、目をつぶろうw ゲーム原作って感じだね。モンスターを癒すって、どんだけ素敵なんだよ(笑)

2話目 ☆2
あまりにも平和すぎて、予定調和過ぎて、ここまでくるとつまらんな。てか、なぜ、惚れる?

3話目 ☆3
笑い処がワカランナ~。仲間が集まる過程はなかなか面白い。

4話目 ☆2
なんかこう、全てが予定調和だな。癒術の難易度がワカラン。短剣の消滅と羽化の関係性。説明不足だと思うな~。

5話目 ☆2
小人の国から、古代中国風の世界観。

6話目 ☆2
なんか、18ifみたいだな。

以下は、感想書き忘れ(苦笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

65.2 6 冒険で動物なアニメランキング6位
ドラえもん のび太の南海大冒険(アニメ映画)

1998年3月7日
★★★★☆ 3.5 (68)
438人が棚に入れました
夏休みの宿題に、しずかちゃんたちと海の研究をすることになったのび太。しかし、彼は「宝島」の本に夢中になるばかりで、ちっとも研究は進まない。それどころか、ドラえもんに本物の宝島に冒険がしたいと言い出したのである。いつもののび太のわがままに、仕方なく宝探しのセットを出してやるドラえもん。ふたりは、しずかちゃんたちを誘ってミニ帆船に乗り込むと、宝島へと出発するのであった。

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

のび太達が宝島で大冒険!

ドラえもん映画の南海大冒険です。
今回はのび太が宝島に行って冒険したいと言い出して、ひみつ道具を使って宝島を探し出し、ひみつ道具を使いながら宝島を探しに出かけますが、途中で怪しい怪物たちと遭遇して・・・ということで始まります。
今回はのび太、ジャイアン、海賊の活躍が良かったです。
ゲストキャラのジャック、ベティ、キャプテンキッドがかっこよかったです。
海賊、宝島テーマの回は好きですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

HG anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

カリブの海賊

バイオテクノロジーを駆使してつくられた合成生物が登場する。わたしは小学生のころにこの作品を見たが、そんな生き物たちを観ているだけでわくわくした。是非、子供に夏に観てほしい。海に行きたくなる作品である。
2013/04/13

追記:2015/11/02
久しぶりに観ました。この作品を観るのはたぶん中学2年の時以来です。
ベティという登場人物をすっかり忘れていた。思えば私は小学生の頃ベティが大好きだったんだ。なんで忘れていたんだろう・・・
ジャイアンの歌声をうっとりと聞くベティ。ピアスをしててサバサバしているけど優しいベティ。男勝りの身体能力や物言いなのに女の子の魅力があって笑顔がキラキラしてるベティ。特に終盤のおしり印のきび団子を食べたキマイラが逃げ出すシーンのベティのあの笑顔・・・ ハッとするような美人ですね。
ジャイアンの数少ないラブストーリーなのかねこれ。(ベティちゃんに手を出したら許さんわあのゴリラ)
エンディングの吉川ひなのさんの『ホットミルク』は小学生の頃の私はてっきりベティが歌ってるものとばかり思っていた。
改めて見るとやっぱり名作ですね。
変更点:声優★3.5→4.0 音楽★3.5→4.0 キャラ★4.0→4.5

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

ootaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なかなか面白かった

かなり昔の作品ですが、物語として充分成り立っている部分は過去作にしては高いレベルだと思います。自分が最初に見たこのアニメの映画です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

63.0 7 冒険で動物なアニメランキング7位
ニルスのふしぎな旅(TVアニメ動画)

1980年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (36)
190人が棚に入れました
 20世紀の初頭、スウェーデンの南部スコーネ地方のある農村からお話は始まります。主人公の少年、ニルスはとんでもない腕白坊主。友達にはいじわる、大切な家畜にはいたずらをするで両親を大変困らせていました。ある日一人で家に居たニルスは妖精を捕まえてその怒りを買い、魔法で小さくされてしまいます。ここぞとばかりにこれまでの仕返しをする家畜たち。それから逃れるために、ちょうど上空を通りかかったラプランドに向かうガンの群れに加わろうと飛び立ったガチョウのモルテンに飛びついたニルスは、そのままモルテンやガンの群れと共に旅を続けることになりました。旅の中でさまざまな危険や、不思議な経験、楽しい出来事に遭遇しながらニルスは優しい少年に成長していくのです。

声優・キャラクター
小山茉美、山崎唯、安原義人、富山敬、寺島信子、田中秀幸、千葉繁、松島みのり、松金よね子、緒方賢一、玄田哲章

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

幼少期観た再放送でどはまり

内容は動物をいじめたりする悪ガキの少年ニルスがその悪事ゆえに魔法使いに小人にさせられてしまいます。小人になったニルスは動物たちと話せるようになりガンの群れと共に旅に出ます。小人になっても賢いニルスは数々の難題をガンたちと切り抜けていきます。そして長〜い旅の末にニルスが感じたこととは…


この作品はとても好きです。こんなに知られていないとはビックリです。ニルスがメインですが出てくるキャラ達も本当に個性的で良いです。それぞれに良いところがあり意志がしっかりしています。笑いあり涙あり、そしてニルスの成長を感じられる作品となっています。最初は小人にさせられた事からの魔法使いへの不満たらたらでしたが小人になったからこそ見えてくる景色がそこにはありました。ニルスがそれをどう感じて最後どうなるのか最終話まで見所満載です。
全ての年代に本当に本当に観てほしい作品です。まじで面白いです(^^)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

敦賀迷彩 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

意外に、、

人気無いんだね、2001位か(>_<)

お話しは良く出来ています。流石は、NHK作品と言うべきだと思いました。

ヤハリ、最終回が物凄く印象に残っています。

感動的なシーンなのです。ここが、肝なのですよ‼

嗚呼ヽ(´Д`;)ノ、ニルスの不思議な旅のポスター欲しかったのにお店の人、くれなかったんだよナァ~、ケチンボ(>_<)

良作かと。機会があるなら、是非一度視聴して頂きたいと思いますm(_ _)m

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

朝日が昇る あの地平線を

妖精の戒めによって小さくさせられてしまった少年ニルスの成長物語(´ω`)
 
大自然の厳しさ、命の大切さなど、丁寧にわかりやすく表現されている秀作ですヽ(゜∀゜)ノ
 
「山ねずみロッキーチャック」のレビューでちらっと触れましたが、相変わらず両者の
関係性は不明ですね(゜-゜)
単なるオマージュなのかしら?(゜-゜)
 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

59.3 8 冒険で動物なアニメランキング8位
銀牙伝説ウィード(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (34)
132人が棚に入れました
犬同士の会話を人間の言葉に置き換ることで彼らの友情、結束、葛藤、成長を描いている冒険熱血青春ドラマ。

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

高橋よしひろさんは素晴らしい☆

WEEDの父が主役の銀河流れ星銀ってマンガが大好き。

その息子が主役のマンガが始まってからは勿論買い揃えてますしアニメだって観ないわけがないw

声に若干違和感はありましたがWEED達が動いて喋って戦って・・・原作ファンにはたまらない作品です。

全26話です。マンガはまだまだ続きますので少し物足りない感はありますが、まずこのアニメを観てからWEEDにハマりマンガを買うってパターンもありかもしれない♪

※犬たちが主役のアニメですが癒しを求める方はご覧にならない方がいいです。
戦いモノですので残虐なシーンがありますし勿論死ぬ犬も沢山出てきます。

大人向けのアニメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

すげー世界観

漫画の表紙は何度も見た事あって、人気があるのも何巻も出てる
のも知ってたけど、ずっと手が出なかったやつ。表紙を見る度に、
いつか読もうと思ってたけど、ずっと後回しにしてた。

で、アニメあるのを知って漫画読む前に影像見ることにした。
「冒険熱血青春ドラマ」と説明にあるし、絵からもそんな雰囲気
出てるし、漫画だと気を入れて読まないといけないが、アニメは
横で流しておけるし。つまり、内容は全く期待してなかった。


「麦茶だと思ったらめんつゆだった」って話があるじゃん。
過去一回だけ悪戯でやられた事あるんだけど、めんつゆだと最初
から分かっていれば、飲めない事はない。けど、
あれって麦茶を飲むって覚悟で、全く予想外の刺激が来るから咳き
込んだり、吹き出したりする訳だよね。

っつー理屈で、見始めた直後流れてきた音楽、ナレーションの声
と内容で思いっきり咳き込む事になった。完全に意表を付かれたわ


これ真面目に見てた人も多いだろうし、笑わせようって作った訳
じゃねーだろうけど・・確かに冒険熱血青春と言えなくはねーとは
思うが、そういう言葉でイメージするような若い話では無い。

ナレーションといい、太い声や渋い声の犬の多さといい、悪者の犬の
凶悪な顔つきといい、そして台詞がどこのヤクザ映画だよこれww
シュール過ぎて笑うしかないわwwな。

まあ3分程+暑苦しいオープニングを見るか、原作者と深い繋がり
の人の代表作を見れば、どんな作品かはすぐ分かると思う。

師匠 サラリーマン金太郎 俺の空
              
アシスタント 北斗の拳 花の慶次 蒼天の拳

アシスタント 魁!!男塾 

んで、評価がすげーつけにくい。
何かと比較して評価って生まれる訳であって、一体何と比べれば
良いのか分からん。似たような話は大量に見たことあるし、ベッタ
ベタだけど、それを犬がやるから全部が新鮮に見えてしまう。

北斗の拳の登場人物全部犬でやったら、笑うしかないじゃん・?
大量に犬を集めてきて仁義なき戦いのセリフを声優に喋らせたら、
やっぱり笑うしかない訳で、こんなのやり方がズルイわw
状況が切迫したり、真剣になればなられるほど、犬がさ、犬の顔が
さ、真面目になんか見れねーよw

ストーリーは良くも悪くもワンピース並、分かりやすいから見や
すいけど、特に得るものは無いよーな。技とかも出て来るんだけど、
名前はワンピースのそれより全然カッコイイ、内容は同レベル

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

ゼロレン さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

犬なのに物凄く熱いバトルアニメ

自分は原作から入ったのですがアニメ版WEEDは続き物である原作未読の方でも解りやすく改変していたのでこちらから見始めるのもおすすめです。
登場人物はもはや9.9割犬なのですが、犬であることを忘れるくらいバトル描写に迫力があり、登場犬物に漢らしい魅力が詰まっています。
一風変わったバトルアニメを見たい方にお勧め!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

63.1 9 冒険で動物なアニメランキング9位
ルドルフとイッパイアッテナ(アニメ映画)

2016年8月6日
★★★★☆ 3.6 (20)
76人が棚に入れました
飼い主のもとを離れて東京に来た黒猫のルドルフが、街を取り仕切る猫イッパイアッテナとの出会いをきっかけに、野良猫として成長していく冒険物語。

声優・キャラクター
井上真央、鈴木亮平、水樹奈々、八嶋智人、古田新太
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

イッパイアッテナっていい名前だなぁ!です。

 3Dで見てきたです。全体的にCGも良かったと思うです。これの原作自体はもともと知ってるです。

 飼い主のりえちゃん追って家を出たけど、トラブルに会いトラックに乗ってしまいそのまま、東京のとある町に迷い、イッパイアッテナと知り合い一緒に生活していくお話です。ルドルフとイッパイアッテナが、互いを思いやり行動するところも見所です。家族向けでも通用するアニメだと思うです。

 私が学校行ってた頃、NHK教育テレビ(今のEテレ)で、たまたま絵本の紙芝居みたいなのをやっているのを偶然一話から見ることがきっかけで、面白いので全話聴取したです。科学特捜隊、ウルトラ警備隊の元隊員だった人が、ナレーション一人芝居をしていて面白かったのを覚えてるです。
 それをきっかけに私の兄弟も面白くて、本も買って読んだことがあるけど、今はどこへいったのか?です。2時間くらいで、読める子供抜けの本だったと思うです。
 続編の「ルドルフともだちひとりだち」の内容は、このアニメでやや少ない印象で、少し変えられていたです。

 印象に残っていたのは、原作だと「お前の耳をそぎ落としてドラえもんみたいな面にするぞ」だったかのセリフは、このアニメだとドラえもんという言葉を使わず、別のセリフになっていることです。

{netabare} あと紙芝居と本で記憶の違っていたと思うこのアニメでの印象は、ルドルフにとさかのような、白い毛があるです。あとブッチーが痩せすぎて、こんなにもひょうきんなキャラでなかったと思うこと。ミーシャなんて猫?いたかなぁ?です。
 あと、ルドルフの家ってこんな豪華かなぁ?と隣に猫のおばさんは、いなかったなぁです。りえちゃんが地元の方言でしゃべらない所かなぁです。
 イッパイアッテナの飼い主の戻りタイミングが原作とかと違い、このアニメにおいて美味しい所をついて、HAPPY ENDにつなげるところがうまいと思ったです。

 ルドルフがイッパイアッテナに文字を教えてもらえる内に、偶然家に帰る手がかりを見つけ、実行するけどイッパイアッテナがデビルにケガさせられてかたき討ちをしたため、帰る機会を一つ失ったのは、猫の友情を感じたです。
 で、違う方法で帰れたけど、ルドルフにとっていたたまれない事実と直面したです。でも、ルドルフに帰る場所があったことは、最後の場面でルドルフの心を救うことができたんじゃないかと見たです。{/netabare}

 これでいいのだ!です。動物にも文字分かったり書けたりできれば、人間との距離は、けっこ縮まるかもです。

 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

びっくりするぐらい原作に忠実にアニメ化された名作児童文学 原作愛と敬意あるオマージュには拍手だが3DCG映画の引き出しの少なさを痛感;

1986年に斉藤洋が発表した児童文学をフルCG&3D視聴対応でOLMが長編映画化した作品
監督は湯山邦彦と榊原幹典
OLMが長篇フルCG作品を制作するのは今作が初


飼い主宅から一歩も外に出たことが無い小猫のルドルフ
ひょんなことから外の世界に飛び出すも、長距離トラックに乗っかってしまい見知らぬ土地にやってきてしまった
そこでルドルフを助けたのは野良の虎猫
ルドルフに名を聞かれた虎猫は「俺の名前は、一杯あってなぁ・・・」と返答したところ、虎猫の名前を“イッパイアッテナ”だと誤解する
イッパイアッテナはなんと人間の文字が読み書き出来るという才能を身につけていた
紆余曲折ありつつもイッパイアッテナに面倒を見て貰ううちに、野良猫としての生き様や文字の読み書きを学んでいくルドルフ
やがて故郷の飼い主宅への手がかりを見つけたルドルフは、猫仲間の協力を得ながらも自力で帰郷する計画を練る
そしていよいよ出発の前日
だがイッパイアッテナが猫達から恐れられる猛犬デビルに怪我を負わされたと聞いて、ルドルフは思い留まる・・・


原作はある一定層から下の人にとっては知らぬものは居らぬであろう大ベストセラーです
なんせオイラの小学校時代の国語の教科書に載ってましたからね


そして30年を経ての映画化、びっくりするぐらい原作に忠実というか内容は原作そのまんまなんです
ラストは少しだけ付け足した形にはなってますがね
斎藤先生としては、某ディズニー映画のように服を着た動物が二足歩行したりしなきゃいい、みたいな注文があったそうですが(笑)結果的に原作の雰囲気を全く壊さないお話になっていると思います


制作スタジオのOLMのCG技術と言えば、『ダンボール戦機』や『パックワールド』を観た人ならかなり高いことを知っていると思います
小猫らしい、頭でっかちでふさふさとした毛並みのルドルフの愛らしい造形やてくてく歩く姿は変なデフォルメでなく子猫の魅力そのものを伝えてくれるいい画になってます


ただ3D視聴に対応させたせいなのか;
アクションは基本的に空中に高く飛び上がって滞空スローモーション~そこから画面手前に向かって加速~手前に飛び出す、というお約束のような飛び出す系のアクションレイアウトにはウンザリでした
こーゆーのは今作に限ったことにあらず、白組制作『GAMBA』も似た様なもんでしたので、3D視聴対応CG映画が馬鹿の一つ覚えになりつつあることへの始まりの様な気がしてなりません


劇中で具体的な地名が登場するため、象徴的なロケーションがちょこちょこ映し出されるちょっとしたロードムービーにもなっています
基本的に猫目線なので、人間自体や人間目線のモノはあまり出てきませんが街並みや風景は観客への訴えかけとして頻繁に挿入されますのでお見逃しなく
看板や標識がなぜかやたらとアーティスティックですw


声優はルドルフを井上真央、イッパイアッテナを鈴木亮平、ブッチーを八嶋智人、デビルを古田新太が演じてます
特に変態仮面・・・げふんげふんw鈴木亮平は声優初挑戦とは思えない快演っぷりで、もはやイッパイアッテナの声は彼以外ありえないといったところでしょう
古田新太がデビルってのは絶対顔で選んだろw
脇を固めるのは大塚明夫、水樹奈々、寺崎裕香といったプロ声優
こういったごちゃ混ぜのキャスティングは湯山監督と三間雅文音響監督らしいですね
でもオイラが関心したのは途中にチョイ役で出てくる毒蝮三太夫です
ええ、オイラ世代なら忘れもしません!
毒蝮さんは90年代のNHK教育で原作を朗読するスチールアニメ作品のナレーターだったんですよ
25年前はルドルフもイッパイアッテナもブッチーも全部毒蝮さんが演じてたわけです
それがこのような形で復活するとは、いやはや感激ですね


さて、全体的に言ってみて平凡な作品になったと思います
『GAMBA』もそうでしたが原作を知っていると特になんのサプライズもなく、まあ『GAMBA』のネズミよりか猫は可愛く描けてたんでないかと思う反面、そんな可愛いルドルフの口から井上真央の声が聞こえてくるってのはなんとも釈然としない
グラフィックも、現代の世界水準にこそ達してはいるものの、既視感しかないレイアウトや演出は退屈しか生まない
この映画をキッカケに原作に触れてもらえる人が増えるとはいいと思うのですが、やはり長篇でやるならばもっとインパクトが欲しいと思いました
或いは子どもの純粋な目で観れば違ったのでしょうか?
オトナになるって悲しきかな

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

ブーブコム さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

猫との出会い

元々は子供向けの絵本のお話

でも映画は大人が観ても十分楽しめると思う

ひょんなことから飼い主のリエちゃんと離れ、遠くに行ってしまうルドルフ
そこでイッパイアッテナと出会い、いろんなことを教わり
得た知識でリエちゃんのところに帰ろうとする

なんかありがちなストーリーだけど、猫たちの交流、人間との交流など
とても上手くまとめられていた

どんな困難にも決してあきらめない
“絶望は愚か者の答えだ”という言葉が胸に刺さった(*゚ー゚)ゞ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4
ページの先頭へ