友達おすすめアニメランキング 126

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの友達成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2023年06月09日の時点で一番の友達おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.4 1 友達アニメランキング1位
お兄ちゃんはおしまい!(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (1561)
1680人が棚に入れました
引きこもりのダメニートな緒山まひろは、ある日目覚めると“女の子”になっていた!? 鏡に映る美少女が自分だと分からず混乱するまひろのもとに、飛び級で大学に入学した天才科学者である妹・緒山みはりが現れ、飲み物に怪しげな薬を盛られていたことが判明する…! もう2年も外に出ないで いかがわしいゲーム三昧… たまには働いてもらわなきゃ! みはりによる“女の子になる薬”の経過観察として、突如女の子として暮らすことになったまひろにとって、トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど“女の子の生活”は知らないことばかり…。 さらに、みはりの中学時代の同級生である穂月かえでやその妹・もみじ達とも知り合い、 まひろの日常はどんどん賑やかさを増していく。苦難の連続に、果たして“元”お兄ちゃんの運命やいかに…!?
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

電脳化構想とジェンダーフリーが実現する【新しい世界秩序】の暗示

●芸能界は鬼舞い!

ジャニーズのLGBT案件が沈静化するどころか炎上して行ってる状況の最中に
「歌舞伎界」でもジャニーズ的セクハラ案件が炸裂しました。

そもそも芸能界にLGBTの類が多いことは{netabare} モツ子デラックスとかの活躍に見られるように
明白過ぎる事象でありますが、芸能界の暗部であるパワハラ・セクハラ行為の類が遂に
告発される展開となった次第でございます。

世の中にLGBTというのは一定の割合いるものであるのかもしれませんし、
そういう存在を否定できるものではないのかもしれませんが、だからと言って
LGBT的な価値観を他人に強要できるものでもありません。

芸能界ではパワーバランスが不均衡であるため思想的な偏りが発生しやすく
その結果として特定の価値観を一方的に強要される被害者が出たものと
考えられるような気がいたします。

LGBTにしろLGBT関連作品にしろプライベートな領域で収まるのならば、何も問題はなく
他人がどうこう言うのも筋違いということになるでしょう。

思想と宗教は似たところがあり、何が正しいと思い何を信じるかも
人それぞれの自由意思に従うべきものであります。

LGBTの権利を守ることが正義と信じて疑わない人は、これを他人に強要する
傾向が少なからず認められます。

言論の自由は認められるべきでありますから、LGBTの価値観を世に広めようとする言論や活動が
即悪であるとは言えないものの、その価値観が理解できないものからしてみると新興宗教の
うるさい勧誘みたいな印象を受けてしまうこともあり得る話であります。

重要なのはバランスでありまして、個人の趣味嗜好はそれぞれであるからこそ
ゴリ押しするようなやり方が問題であるということになるように思います。

LGBT差別禁止法案だとかそもそもそれを成立させるとしたら、議論に議論を重ね
相互理解を深め健全な世論形成した後でなければ、上手くいかないような非常に
デリケートな要素を含む案件であるはずなのであります。

この法案があっさり成立してしまうのだとしたら、政治の世界も芸能界同様に
パワーバランスが一方向に偏っているということになるでしょう。

アニメ業界において絶大なる権力を握っているのは出資者でありますが、その出資者が
LGBT関連作品をごり押しするならば、これも同じく芸能界のような歪んだ力が
顕在化するというわけであります。

出資者が権力を発動するのは必然であるのかもしれませんが、だとしても
視聴者についてはパワーバランスはニュートラルポジションであるべきではないでしょうか?

例えば思想傾向が特殊な作品を「覇権アニメ」と言った時に、他人にごり押しする意図が
もしかしたらあるのかもしれない可能性を検討してみる必要があるのではないかという話であります。

個人的にLGBTという思想に警戒すべきであるという理由を敢えて申し上げるならば
グローバルエリートである【ダボス会議】の主催者【クラウス・シュワブ】や
【ビル・クリントン】、そして【レディーガガ】などにその思想傾向が見られる
からでありまして、{/netabare}【レディーガガ】は海外では特に【サタニスト】として有名であります。

【サタニスト】とはある種の「宗教思想」に憑りつかれた狂信者でありまして、
【サタニズム】の教会に集う【サタニスト】御一行は宗教的教義に従いLGBTなのであります。

【サタン】とは【反逆者】のことでありまして、人類の祖先アダムとエヴァが男女のペアだった
ことに対し【反逆の意思】を示す意味で敢えて同性愛的なパートナーを求めるのであります。

「アホ毛」は【鬼の角】でありますが、【角】は【サタニズム】のシンボルでもあります。
【サタニスト】は普通に【角】を生やした格好をいたします。

【レディーガガ】の奇抜なファッションは【サタニズム】を表現しているということになります。

LGBTをごり押しし、女性専用トイレがなくなる事態の背景には【サタニスト】が暗躍しており
アニメ作品も例外ではないという結論になります。



●「えなこ」の歌唱力が素人レベルだった!?だけでは済まされない問題…

中川翔子の歌はアイドル基準で考えたらかなり上等な類なのですが、それと比較すると
某えなこの歌はかなり残念過ぎてこれでCDデビューできるのが怪奇現象と思えるレベルでございます。

だとしても、そんな歌下手アイドルの話は実はどうでもよくて、より本質的で重要なことは
LGBTごり押し論者のバイデン大統領が人身売買案件に関わったという件で米国議会でこの問題が
取り立たされ、弾劾される方向に事が動いていることであります。

「陰謀論」という概念の考案したのは、かのCIAでありました。
バイデン大統領が人身売買に関与してるという噂がネット経由で拡散しましたが、それはフェイク
で情報であり「陰謀論」であると認定したCIAがこの度、バイデン大統領に関する「陰謀論」を事実と
認めたという結論になったのであります。

渋谷で女性専用トイレがなくなったのが話題となりましたが、その原因となったのは
LGBT差別禁止をごり押ししたダボス会議の提言でございます。

世界のグローバルエリートたちが一堂に会し、世界に悪法悪習の類を問答無用に
押し付けているのが【ダボス会議(WEF)】であり、【ビルダーバーグ会議】であります。

【ダボス会議】の創設者は【クラウス・シュワブ】でありますが、この
「【クラウス・シュワブ】&女装」で画像検索するとかなり絵的にやばすぎる




●「えなこ」という謎のアイドルの背景を探る

アニメ界隈でもそれなりに名の通った「えなこ」なるアイドルは如何にして
OPソングを歌うに至ったかのかについて素朴な疑問な浮かんだため、少々詮索してみます。

{netabare}2012年に3人組アイドルユニット「パナシェ!」のメンバーとしてデビューしますが
半年に満たない内に解散します。

よくある企画ものアイドルユニットのポシャリパターンのように見えますが
一度引退した後の数年後に何故か単独で活動再開することになります。

ヲタク系の人がなぜアイドルに拘るのか、なぜ芸能界に拘るのかが個人的に引っ掛かります。
ある意味アニメファンと同じ人種で自分の趣味の世界に生きる習性があるはずなのに
フットワークが軽すぎるような感じで芸能活動を積み重ね、あまりに順調にことが運ぶのであります。

ヲタク界隈のカリスマ的存在であり、その世界で成功したのならそれで十分
であったはずなのに、なぜか彼女は芸能界に参入します。

そして2020年4月、内閣府により「クールジャパン」のアンバサダーに任命されますが
クールジャパン機構の累積損失は2022年11月28日段階で309億円に上るということで、
これは典型的な既得権益のパターンでありまして「電通利権」の企画ということになります。

一説によればアンバサダーの年間報酬は600万~1500万円ということで、
「電通利権」の凄まじさを改めて思い知り、税金を払うことがアホくさくなります。

どこぞの秋葉系48人アイドル同様に「えなこ」も電通に合コン接待を行う
「電通アイドル」であったから成功できたのでしょうか?

裏社会の事情に詳しい朝堂院大覚や立花隆やガーシーなどによる芸能界の実態についての
暴露話の内容は一致しており、そしてジャニーズアイドルが暴露本で告発したように
枕営業が当たり前のようにある、汚らわしくも悍ましい世界であることが白日の下に晒されました。

あらゆるアイドル、あらゆる芸能人は人脈作るために枕営業をやっているという可能性は
十分にあり得るわけでありますが、それ以外の可能性もないとも言い切れない
わけでありますのでそれについて考えてみます。

えなこが芸能界で成功した秘訣については、所属事務所にあるのではないかと推測いたします。

「株式会社PPエンタープライズ」これが彼女が所属する事務所であります。
ここの代表取締役は「乾曜子」と言いまして「中野腐女シスターズ」なる
グループに属していた元グラビア系アイドルであり、えなこの活動スタイルに
かなり似ている路線を進んできた経歴の持ち主であります。

アイドルとしては今一つぱっとした業績を残しておらず、どちらかと言うと
当時は売れてないアイドルということになりますが、ヲタク活動を積極的にこなし
当時の関連イベントではよく見かけるタイプの人でありました。

プライベートで参加することも相応にあったようですが、イベントコンパニオンで見かける
パターンが多かったような印象があります。

職業柄だから当然と言えば当然なのかもしれませんが、「腹筋」の形?といいますか
ボディラインの引き締まり具合が見事だったのには驚かされました。

「腹筋」を維持できるメンタリティは一つの象徴的な要因であり、他にも
乾曜子というアイドルには何か独特の空気感があり、ある種の違和感めいたものが
今にして思えばあったような気がいたします。

よく考えてみたら不思議な話ですが、ここのヲタク系界隈にはやたら美人が多く
当方がそこの世界に片足突っ込んだ理由もその美人を期待したわけでありますが
美人のカリスマは当たり前のように次から次に出るとして、ビジネスとして成功したり
芸能界で実績残せる人が果たしてどれだけいるのかと言えば、話は別になります。

アイドルとしては今一つぱっとしてないのにも拘らず、心には余裕があり
悠々自適な生活を送っているような印象の乾曜子と言うもう一人のカリスマには
独特の空気感がありました。

そしてようやく今になってその独特の空気感の正体がわかりました。
彼女は生まれながらに勝ち組である「上級国民」に属する人種であったというオチです。

何故わざわざ煩わしい芸能界に身を置き、ストーカーだとか面倒くさいアイドルに
拘るのかと言えば、上級国民の子孫たちは【アイドル】という存在に特別な価値を置き、
宿命のように芸能界に参入していきます。

かくして芸能界は皆上級国民の親族みたいな状況になり、予定調和のようにして縁故主義的な
閉塞社会が構築されるわけであります。

かつては「パナシェ!」でソニーから軽くデビューできたアイドルえなこが
再びまるで当たり前のようにして「鬼舞い」OPソングを担当できるのは、
芸能界が縁故主義で成り立っているからであり、その恩恵を当たり目のように享受
できるのは、上級国民だからということになります。

天才的に歌が上手い歌手や高い演奏技術を持つ音楽バンドを世の中で探せば
いくらでもいるのですが、何故か実力があるのにメジャーデビューができない
という話をよく聞きます。

芸能界で成功するにはコネが必要で、それがないなら門前払いに終わります。
この世界は既得権益を握る上級国民のためにあり、庶民が勝ちあがることはあり得ないのであります。

たまたまとか偶然とかないからこそ、秋葉系48人アイドルによる破廉恥合コン接待は盛大に行われ
だからこそかなり派手な感じでその写真がネットに流出したのでありました。{/netabare}


OP映像の【バナナボート】が「バナナフィッシュ」に関係あるのではないかと
思いついたのは偶然みたいな話ですが、「バナナフィッシュにうってつけの日」を
調べてみたら見事【LGBT】というキーワードで繋がってしまいました。

何の思想性もないのに偶然LGBTを映像表現するなんてことはあり得ない話なのであります。

{netabare}「バナナフィッシュにうってつけの日」、アニメの「バナナフィッシュ」
そして本作「鬼舞い」すべてがLGBT作品なのは偶然でしょうか?
いいえ、偶然どころか単なる「思想」のごり押しと考えた方がいいでしょう。

「バナナフィッシュ」が数字の「6」と関係していることが明確に文章で
示されているため、サリンジャー著作の「バナナフィッシュにうってつけの日」の該当箇所を
示すことにより、数字には特別な意味があることを再確認できるというお話であります。

もしも興味がある人は以下に示す「バナナフィッシュにうってつけの日」の概要について
ご覧いただければ幸いに思います。

主人公である青年「シーモア」は妻「ミュリエル」と一緒にフロリダのビーチ沿いにある
リゾートホテルに保養のため滞在します。

シーモアは第2次世界大戦の戦争体験により精神失調を患い、色々と病んでいる
ということであります。

夫妻は『あるべき「6」が「0」という暗示を示唆する「507」号室』に宿泊しているのですが
この表現が意図するのは本来あるべきなのは「507」ではなく「567」であるということで
【6】がないことを数字で示しているということであります。

あるべき【6】がない夫婦でありますから、夫婦関係ないということで
「性的関係」がないということを示唆しているのであります。

「567」は「コロナ」とも読めますが、【666】もしくは【369】と同じく
「ミロク」と読みます。弥勒菩薩のミロクでありまして、
弥勒菩薩のハンドサインも【666】だったりします。

【369】の法則で言うと「3」は生誕、「9」は死滅、「6」は(現状)維持のような
意味合いがあり、それを踏まえて更に【666】を拡大解釈すると「生への執着」や
「エゴイズム」というような意味合いも考えられるわけであります。

シーモアは妻との夫婦関係が上手くいっているのかと言えば、話の最後には
妻が寝ている隣のベッドで右こめかみを銃で撃ち抜き自殺しますので、当然
上手くはいってないという結論になります。

シーモアが自殺する前に同じホテルの宿泊客であるシビルと言う名の幼女との
やり取りがあります。

いつも独りで浜辺におりバスローブを頑なまでに着こんで全く脱ごうとしないシーモアに
対して「海に入らないの?」と幼女は話しかけるわけであります。

彼がバスローブを脱ごうとしないのは戦争で受けた下半身の「傷」を見られたくない
というのが表向きの理由ようですが、実は外傷はなく精神的なものとのことであります。

幼女のシビルは母親から「もっと鏡見て」などと言われますが、その意味するところは
「他人の目を気にしろ」、「世間体を大事にしろ」ということでありまして
リゾート地に保養に来るようなセレブな人種の一般的価値観を代弁しているわけで
ありまして、幼女にはセレブな大人女性の価値観が理解できないという形で
大人と子供の対比構造が示されるのであります。

精神を患い異常行動が顕著なシーモアは当然世間体が悪く、セレブな大人の女性から
してみたら異質な存在と言うことになります。

幼女に心を開いたシーモアは「バナナフィッシュ」について語り出します。

バナナフィッシュはバナナの入った穴の中に入るときはごく普通の形をしているが
いったん穴の中に入ると、豚みたいに行儀が悪くなり、バナナをたらふく食うと肥ってしまい、
入口につかえて、二度と穴の外に出られなくなる。
中にはバナナを「78本」も平らげたやつもいる。
そしてバナナ熱という怖い病気にかかり死んでしまう。

「バナナフィッシュにうってつけの日」にシーモアと幼女は「バナナフィッシュ」を
捕まえに海に入り、そして幼女は「バナナフィッシュ」を見つけたと言い出します。

幼女曰くバナナフィッシュが咥えていたバナナの数は【6】本であり、
ちびくろサンボの虎の数も【6】匹だと答えます。

あるべき【6】がない「507」号室と「バナナフィッシュ」のバナナと「虎」すべての数が【6】
ならば、その数字は【666】であります。

ちびくろサンボの虎は【獣】でありますが、【666】とは【獣の刻印】と言います。

「507」から導かれる【6】の意味は「性」であり、虎からは「獣」ということで
この関係性から「バナナフィッシュ」もそれらと同類のものになると言うことになります。
更に言うとシーモアは「山羊座」であるのですが、山羊は性的な意味合いが強い獣
であるとも言え、獣姦を示唆する動物だったりします。

バナナを「78本も平らげたやつもいる」ということでありますが、「78」とは
78=6×13=6(10+3)=6×10+18というような形に表示できます。

「6」という数字の関係性から性的な意味合いがバナナにはあるということになります。

いつもはバスローブを着込んで海に入らなかったシーモアがバナナフィッシュを
捕まえに行こうと幼女を誘って海に入ります。

大人の女性ではなく相手が幼女だからできたことであり、幼女だからシーモアは
自分の本性を曝け出そうとしたのでしょう。

結論から言うとシーモアはLGBTであると考えられます。

「バナナフィッシュ」とはLGBT的な自分の特殊性を暗示するもので、そういう特殊性を
理解してもらいたかったようですが、幼女が魚がバナナを6本咥えていたと答えたため
性的関係性を示唆しているものと誤解をされているように感じ、シーモアは幼女の土踏まずに
別れのキスをして海から上がっていくのでした。

幼女は彼に対して男女の関係性を意識してたようですが、シーモアの方は男女の関係性を
前提としないような人種であったというわけであります。

ホテルに戻ったシーモアは同じエレベーターに乗り合わせた女性客に対して
自分の足をじろじろ見ていたとして激高して怒鳴りつけます。
自分の足はまともあり他人からじろじろ見られる謂れはないと憤慨するのでした。

問題の「507」号室に戻ったシーモアは隣のベッドで寝ている妻を一瞥した後
ベッドに座って拳銃自殺を決行し物語は終わります。

彼の自殺の理由を単純に考えれば、精神が病んでいたからということになりますが
他の登場人物との関係性を踏まえて考えると自分を理解してもらえない人々や
世間一般からの疎外感や孤独感に主人公が思い悩んでいたフシがあり、
世間一般の大人とは違う幼女にさえも理解はしてもらえないことを知り
絶望して死を選んだということになるのかと思います。

自殺の場所を敢えてホテル内の妻の隣に選んだのは世間一般に対する抗議の意味が
あったのだということになるのでしょう。

「バナナフィッシュにうってつけの日」の解釈については当然様々なものがあるでしょうが
著者が【6】という数字に特別な意味を持たせていることは明白でありますので
【6】が意味するところを踏まえて解釈する以外に正解に至る道はないと言えるでしょう。 {/netabare}


●OPに仕込まれた伏線と「みはりの犯行動機」について
~【バナナフィッシュ】が暗示する「鬼舞い」の秘密~

鬼舞いファンと作画系の人が絶賛する本作「OP映像」でありますが、当然の如くそこには
ある種の伏線が隠されているわけであります。

{netabare}作品を解釈する上で何よりも重要な要素となるのは裏設定であります。

取り敢えずは参考までに「数秘術」を用いた裏設定について事例を挙げつつ
説明していくことにいたします。

1話の冒頭のシーンでは目覚まし時計が鳴り、時計の数字が映し出されます。

①(時刻)11:38
②(湿度)38%
③(気温)25℃

①の「1138」の数字をたし算します。
(1+1+3)+8=5+8=13

答えは【13】ですが【8】と【5】の数字があるので「【8】と【5】と【13】の法則」
が機能してることがわかります。

②と③の数字をたし算します。
(3+8)+(2+5)=11+7=18

答えは【18】ですが【18】は6+6+6と書き換えられますので
【18】=【666】というように考えることができます。

【8】【5】【13】は【金星】に関する惑星の周期運動を表す数字であり、従いまして
これらの数字は【金星】を暗示するということになります。

【金星】を表す「【8】芒星」には【イナンナスター】と言う呼び名があります。
【イナンナ】とは女神の名前でありますが、【金星】繋がりの【ヴィーナス】や【フレイヤ】
も同じような性質の女神であるということになります。

また【金星】には【ルシフェル】という呼び名もありまして、もともとは【光の天使】だった
のが堕落して【堕天使ルシファー】となる【明けの明星】を示す存在でございます。

「お隣の天使様に~駄目人間に~」のヒロインは「天使様」と呼ばれる美少女ですが
【光の天使ルシフェル】も極めて美形であり、そしてエロい性質を持つ存在であるという
意味においては、【ヴィーナス】などの女神と完全に一致するわけであります。

ということで【8】【5】【13】は【金星】を示しますが、同時に【堕天使】を暗示
しているという解釈も成り立つわけであります。

【18】=【666】は【土星】を示す数字であり、その【土星】を意味する【六芒星】即ち
【✡】が示す【錬金術】や【禁断の秘術】やそれとの【契約】を表します。

この【6】の数字に込められた裏設定を理解すると【バナナフィッシュ】の謎も解ける
わけですが、【バナナフィッシュ】と鬼舞いOPの【バナナボート】は見事につながるという
説明をこれから長々とやって参りましょうということでございます。

「【鬼】舞い」1話の初っ端で示されたこの数字は伏線でありました。
「(時刻)11:38(湿度)38%(気温)25℃」

繰り返しになりますが「レベンジャー」の「鳰」は【両性具有】の美少年であります。
「鳰(にお)」は「おに」のアナグラムであり、【鬼】は【デーモン(悪魔)】です。

【悪魔】は【堕天使】でありますので、「数字が示すもの」は、
【堕落】と【禁断の技術】そしてそれとの「契約」成立
そういう意味合いがあるということでございます。

【堕落】=同性愛(【ソドミー】)、【禁断の技術】=新薬であり
最終的に主人公がそれに「同意」しているということであります。

主人公が「アホ毛」キャラなのは「アホ毛」の由来が【鬼の角】だからであり、
妹の「みはり」の名前も、「見張るもの」=「【堕天使】の一団」と一致します。
そしてみはりの前髪の「ヘアピン」も【土星】由来の【プロビデンスの目】を表している
ということも「数字」によって事前に示されているということであります。

【堕天使】に由来する【両性具有】の{/netabare}伏線回収は最終話の「温泉回」の時でありますが
「伏線」の仕込みはOP映像に何気なく散りばめられておったということであります。

{netabare}取り敢えずはOP映像に出てくる気になるものの「第一グループ」を列挙してみます。
【バナナボート】、ウーパールーパー、光線銃とシャワー

このグループは全部同じことを象徴しているという意図で拾い上げてみました。
【バナナボート】とウーパールーパーは形が「その」ものを表しています。
特にウーパールーパーは「その」色がポイントであります。

シャワーは少しわかり難いですが、光線銃と機能的には同じでありまして
「AV」でよくやる「あのシャワー」を思い出してもらえれば理解できるかと思います。

やはり一番気になったのが【バナナボート】でありますが、
主人公は「これ」にしがみついていまして、「一体化」しているわけであります。

一体化してるわけですから主人公の「体の一部」ということになります。

主人公は後ろ向き、妹は前向きでこの【バナナボート】に同乗=ライドオンしています。
妹は前向きで兄よりも立ち位置が高いことから、【バナナボート】ライドオンの
「イニシアティブ」は妹にあるという解釈が成り立ちます。

兄と妹ならばイニシアティブは本来兄にあるはずですが、鬼舞い内では妹の方に
イニシアティブがあります。

「性転換自体」が【逆転の発想】ですが、更に年齢差をもひっくり返しました。
これは妹が意図的に狙った計画的犯行であると推測いたします。

ロリキャラは一定の視聴者層にウケがいいということも当然あるとは思いますが
妹「見張り」のキャラ設定を前提に考えるならば、兄を幼女化する計画は意図的に
狙ったものであると読めるのであります。

兄は自分の一部である【バナナボート】しがみついて、妹が示す進行方向には
行きたくないか、あるいは恐れを感じているという対比構造が見て取れます。

進行方向には「月」が輝き、上空には【林檎】や葡萄などの「果実」が飛んでいます。

月は太陽との対比で女性原理を表します。(月にいるケモ耳はEDの話に繋がります)
ということはつまり「【バナナボート】の逆走」は【トランスセクシャル】
を表現しているわけあります。

【林檎】は【禁断の果実】であり、【土星】の【プロビデンスの目】が示す「知恵」
と密接な関係性がありますので「見張りのヘアピン」がそれを示しているということ
がここでも再確認できるということになるわけであります。

月が女性原理なら太陽は男性原理となりますから当然の如く太陽(の頭)?
のようなものが映し出されますが、その正体はウーパールーパーであります。

バナナボートと同じくこのウーパールーパーにも兄妹一緒にライドオンし、
そして「【鬼】舞い兄妹」は「怪【獣】」と対峙します。

ということで、ここで気になったものの「第二グループ」を列挙してみます。
「怪【獣】」、光線銃、ウーパールーパー、【バナナボート】

「怪【獣】」と戦うためには光線銃が有効でありますが、光線銃は光線を発射します。
同じようにウーパールーパーも光線を発射するのであろうと推測でき
ならば【バナナボート】にも同じ機能がついているという話になります。

何故かと言えばOPソングの歌詞にある「アリ!?ナシ!?」「ついてる!?ついてない!?」
が指し示すものが「♂♀」の♂でありますので、答えは明白であるというわけです。

「怪【獣】」とは「【獣】の種族」でありますが似たようなもので言うなら
「魔石【獣】」がまさにそれに該当します。

【魔石獣】は「ハイランダー」の種族であり、ハイランダーは天上人であり
【天使】の一族であります。

「ハイランダーのリンちゃん」は巨乳好きの同性愛者でありますが、それに
「鳰」の両性具有の性質を合わせて考えると【堕天使】の一族たるハイランダーには
同性愛志向やLGBTの傾向が見えてくるということになります。

【獣】の種族である「怪【獣】」の着ぐるみ纏うアサヒにドデカイ光線銃で対峙する
もみ次郎という構図は同性愛を表しているということになるのでしょう。

「ドデカイ光線銃」はもみ次郎の願望をあらわしているわけでありまして、
当人が「男」装を好むのも「それ」を示しているということになります。

「男装」=「弾倉」なので光線銃ということになりまして、温泉回では見事に
「その光線銃」とゼロ距離戦闘的な未知との遭遇を果たすわけであります。

光線銃=バナナボート=ウーパールーパーであります。

「怪【獣】」と光線銃のアサヒ&もみ次郎ペアは温泉回で主人公の秘密兵器?
ウーパールーパーと対峙します。

この勝敗の結末は、ウーパールーパーの敗走、
そして当面の間は「彼」を封印する…という形で幕を閉じました。

そもそも「彼」を封印する計画を画策したのは妹でありましたが、それとは矛盾する
が如く【バナナボート】とウーパールーパーに乗りたがっているのも妹であります。

この仮説を補強するのが妹によるキス魔事件でありまして、なぜ妹はキス魔になった
のかと言えば、兄に対する欲求不満が募りに募り、それで酒で理性を失った結果
欲望が爆発しあのような行動に及んだと推測が成り立つわけであります。

そもそも妹は兄が好き好きで仕方ない情況であるも、ニート化した兄から避けられる
ような日々が続き、フラストレーションが溜まっていきましたと。
なのでその状況を打開しようと二人の距離を縮める手段として性転換という暴挙に
打って出たのですが、ただ女体化するだけでは不十分であり、イニシアティブを
自分が取ることにより今までに無い位なまでに濃厚接触してやろうということを
画策し、幼児化する効果がある薬を開発したと、このように考えるとすべてのこと
に説明がつくわけであります。

(酒に)酔って兄にキスを迫る妹などというのは普通ではなかなかあり得ません。

兄に対するただならぬ思いがあり、兄に自分を見て欲しいからこそ勉強を頑張り
大学院に入学し、振り向いて欲しいからこそ怪しい薬を投与したのであります。

妹のただならぬ思いを極めて端的に示しているのがバナナボートと
ウーパールーパーにライドオンする描写でありまして、つまり妹の犯行動機は
LGBTというよりは近親相姦であるということになるのでございます。

温泉回で主人公のバナナボートに濃厚接触した時の妹の絶妙なリアクションも
兄に対するただならぬ思いを表現しているということになるように思います。

「♂♀」「♠♡」「69」これらのシンボルは「↑↓」と同じ意味合いがあり
「上なる如く、下も然り」を示します。この言葉は
【グノーシス主義】の思想であり、逆転の発想や倒錯した世界を表します。

例えば同性愛であり、「倒錯した」兄妹愛であるところの「近親相姦」も
思想傾向で言えばそれに該当するということになるでしょう。{/netabare}

ということでOP映像にあった「【バナナボート】の逆走」には「近親相姦」の意味
もあったというオチでありまして、 {netabare}【プロビデンスの目】を戴く「見張り」は
【666】が暗示する【禁断の果実】の味に邪な思いを抱いているのでございます。



「ライ麦畑で捕まえて」でお馴染みのサリンジャー著作に
「バナナフィッシュにうってつけの日」というものがございます。

「バナフィッシュ」と言えばアニメ作品のタイトルにもありますが、これが
BL系作品であるのも実は無関係ではなく、裏設定が見えれば、それらが
暗示的に表現しているものの意味するところが見えてくるのであります。

サリンジャーの作品解説についてここで長々書いても、需要は見込めないもの
と思いますが、【バナナボート】は「バナナフィッシュ」と繋がり、しかも
「バナナフィッシュ」は「6」という数字で示されるということなので
「バナナ」繋がりの「バナナフィッシュ」が「LGBT」を暗示している説明
について更に突き進んでみることにいたします。{/netabare}



変態エロ+百合に日常系コメディを組み合わせたごった煮闇鍋的作品。

高評価工作員と低評価工作員が暴れている状況からして、同じくキモイ系作品の
「無職転生」と同じ穴の狢と言うべきなのかもしれません。

百合とか好きな人は好きなのでしょうが、百合に性転換という要素を加えることに
意味があるのか?本作を見てるだけでは全く理解できません。

マニアックな趣味を持つ人は当然いるでしょうが、自分の好みだからという理由で
「覇権」だなんだとはしゃぐ理由が意図不明な謎アニメであります。

人気アニメとは不特定多数の支持者により成り立ちますが、覇権アニメと言うのは
結局点数吊り上げ工作などを大前提に成り立つものなのかもしれません。


「痛いのは嫌なので防御力に極振りしてみました」→これは理解可能。

「お兄ちゃんが痛いのは嫌なので性転換してみました」→脳味噌飛んでますか?

{netabare} 妹のみはりはお兄ちゃんを更生させるために薬を使って性転換させるという暴挙に出ます。

どう考えても臨床試験により安全性が確認されているとは思えない怪しい薬を問答無用で
飲ませ、性転換させるのですが、何故か年齢まで若返り幼女キャラになるということで
妹は、薬でもやって脳味噌飛んでんのか?ってくらいの基地外にございます。

年齢は女子高校級でも頭がいいということで大学院に飛び級を果たす才女でありつつも
お兄ちゃん思いという設定なのですが、それで一服盛るというのは意味不明です。

もしもマッドサイエンティストというならば、研究データ欲しさに強制注入するのは
理解できますが、頭が良い兄思いの才女が怪しい薬を問答無用で兄に
強制注入するというのは、理解不能でございます。

妹は完全に狂っておりますが、何故か大学院生になれるという謎すぎる設定であります。
天才と基地外は紙一重ということなのかもしれませんが、妹が怖すぎます。

その妹は前髪の不自然な位置にでっかいヘアピンを付けており、そんな女子高生いますか?
ってくらいに不気味でありますが、ついでに言いますと温泉回で入浴後にも関わらず、
このヘアピンを付けていたり、他のキャラも頭にアクセサリーの類を付けております。

結論から言えばこの手の「シンボル」は重要ですということになるわけですが、
仮にも女の子の日常を描いているなら、不自然感が甚だしいと言わざるを得ません。

トランスセクシャルという発想自体が非常にマニアックでありますが、更に幼女を加える
となるなら思想的には、ゴリゴリの【ダボス会議】路線であるというしかありません。

「LGBT」ゴリ押し路線の背景にある「グローバルエリート」の性癖に
ついては徐々に明らかにしていくつもりでありますが、本作も思想的には
その類であるということになるでしょう。{/netabare}

●温泉回の「シンボル」=「♠♡」
{netabare}妹が開発した怪しい薬には「♂♀」のマークが刻まれております。
「♂♀」と温泉回の「♠♡」は同じ意味合いのシンボルであると考えられます。

「♂♀」=「♠♡」=「↑↓」

「↑↓」このシンボルが意味するのは、ドラえもんの小道具「あべこんべ」同様でありまして
「上なる如く、下もまた然り」であります。

これは【錬金術】や「神秘思想」と関係があるある種の思想を表しているのでありますが
チェス盤の市松模様やオセロの白黒にも同じ意味があるという話であります。

【フリーメイソン】のロッジにもこの思想が反映されており、ある特定の種族のみが
熟知している秘密の類ということになるのでしょう。

「鬼舞い」妹のヘアピンが特にそうですが、アサヒの十字アクセサリーなどの装飾具
そのルーツは【呪術】でありまして、【呪術】=「神秘思想」となり
【呪術】-【錬金術】ならば【フリーメイソン】の専門分野ということになります。

シンボルはあらゆるところに記されますので、{/netabare}その思想性を含めいづれは
決定的なサンプルを示すことが出来るものと確信しております。

●電通は知っている

「ジャニーズ」のタブーについては以前よりネットでも目にするものでありましたが
ここに来てようやく日の目を見たというところであります。

{netabare}当方はこんな日が来るのを待ち望んでいました。

アニメとはフィクションであり、それはそれこれはこれと割り切って見るものであると
多くの人が信じているようですが、アイドルもフィクションであるというのが
当方の意見でございます。

今回の騒動によりアイドルというコンテンツを提供する側の倫理観が問われる事態
となりましたが、アニメ業界の倫理観は大丈夫でしょうか?{/netabare}

ただの噂に過ぎませんが某鬼田川社長はお気に入りのジャニタレに「ホルモン剤」を
投与していたなんて説が真しやかに囁かれています。

さて、本作において妹のみはりが怪しい薬を兄に投与したのは
物語の成り行き上仕方ないことだったのでしょうか?

{netabare}まともに臨床試験を行い安全性を確認したのかどうかさえ怪しい薬を投与し
ホルモンバランスを人為的に操作するという発想、あるいはそういう思想性自体が
基地外じみているように思えてしかたありません。

例えフィクションであっても病的なまでの性的変態性の思想傾向がみられる作品には
規制が必要ではないかと個人的には考えます。

自分の都合の悪いものは見なかったことにするマスコミ並びその元締めの電通が
腐りきっていることはもはや周知の事実であり、そしてアニメ業界も結局のところ
同じ穴の狢であるわけであります。{/netabare}

後はそれに対して視聴者がどう思うかが最大の問題でありますが、もしも同じように
臭いものには蓋をしろという考えならば、この国も鬼舞い!というオチになるでしょう。

ある意味【アイドル】も知っているわけであります。
彼らはアイドル雑誌【明星】の表紙を飾るような【スター】になりたいと「※願い」
そして「等価交換」の儀式に応じるわけであります。

【スター】の「※願い」は叶えられ、「ソドムとゴモラの罪」を負う
それは大洪水前の太古の昔より欲深い人類が繰り返してきた歴史であり
運命であると【アイドル】たちも知っているのでしょう。


●同性愛者ジャニーズK社長による性的虐待事案!?BBCにすっぱ抜かれる!

ジャニーズも鬼舞い!
https://youtu.be/J9TTmpnXR1s

https://youtu.be/yQ5c3bRfGxw
https://youtu.be/u32Uf8s6v7o?t=87



●「アホ毛」理論と「見張り」の【エロス】について

ユダヤ人、フェニキア人、ケルト人、黒トカゲ星人と世界には様々な種族がいるわけですが、
今回は「アホ毛人」という種族について取り上げてみたいと思います。

本作「【鬼】舞い」の主人公もその「アホ毛人」に属します。
アニメでは馬鹿の一つ覚えのように何度も繰り返されるこの「アホ毛」表現 {netabare}には
どのような意味があるのでしょう?

本作のタイトルは「お兄ちゃんはおしまい」でありますが、妹みはりの陰謀によりお兄ちゃんは
性転換させられ、「アホ毛」を有する幼女キャラに変えられてしまいます。

ここで注目すべきはタイトルにある「お兄ちゃんはおしまい」の文字表現でありますが
「♀♂」という記号を掛け合わせ「兄」という文字を構成している点が重要であります。

「♀♂」を「兄」という文字の頭の位置に付け加えると2本の「角」となり
「♂」を「兄」という文字の頭の位置に付け加えると1本の「角」となります。

「兄」という文字に「角」が生えると【鬼】という文字に限りなく近づくわけですが
「兄」の文字との違いがあるとしたら「田」と「ム」ということになるかと思います。

「ム」は「私」の部首でありますように「私利私欲」を意味するものであります。
「私利私欲」とは言うなれば「エゴ」というようにも言い換えられるわけであります。

「田」は農耕、即ちアグリカルチャーを意味することから文化、あるいは文明を意味するという
解釈ができ、更には「文明開化」という意味合いも含まれるものと考えられるわけであります。

「エゴ」と言えばデカルトの「コギト・エルゴ・スム」即ち「我思う故に我あり」
でございまして、この言葉が象徴する近代合理主義の幕開けとはまさに「文明開化」を
意味するわけであります。

話を元に戻しますと「兄」の頭にある「アホ毛」とは実に「【鬼】の角」を表している
という話であります。

「鬼舞い」の主人公は性転換したキャラのため性別が曖昧でありますが、
それと似たようなキャラを他に探しますと「リベンジャー」に登場数する「鳰」という名の
【両性具有】の美少年という設定のキャラが見つかります。

「鳰」は「にお」と読みますが、これには「ダーリンインザフランキシス」の「ゼロツー」
「02」と同じような意味合いの「アナグラム」が仕込まれています。
「02」という表記に「おに」という意味が込められていたように
「にお」もひっくり返せば「おに」となります。

「ゼロツー」が「おに」なのは頭に生えた「角」から簡単に理解できますが、「にお」が「おに」
というのを理解するには、少々雑多な情報を整理する必要があります。

重要な要素は【両性具有】そして「にお」とは別キャラになりますが彼の保護者に当る者が
背中に【聖母マリア】の刺青をしている点であります。

この刺青をよく見てみるとこの【聖母マリア】には片側4枚づつ計【8】枚の羽が生えています。
そしてこのような宗教的絵画には必ずと言っていいくらいの頻度で「光輪」が描かれます。

「光輪」は「聖なる【光】」や「輝き」を意味し、【8】という数字は【八芒星】を示します。
【八芒星】は【イナンナスター】とも呼ばれるもので【女神】と【金星】を暗示します。
「光輪」とは美しき星【イナンナスター】の輝きを示すものであるわけです。

【イナンナスター】は【女神】と【金星】を表すシンボルでありますが、【金星】には
別の呼び名がありましてこれをラテン語で【ルシフェル】(明けの明星)と言います。

【光の天使ルシフェル】は知能が大変高くとても美しい【天使】と評判でありました。

彼?はその美しさ故に女性と見間違えるほどの容貌を持ち、あるいはそもそも天使という存在は
性別が曖昧であり、一説には【両性具有】であったなどと言われたりもします。

そんな【ルシフェル】ですがある日「【魔】が差した」かの如く創造主に【反逆】を企て
堕落して、【堕落の天使ルシファー】となりました。

「聖書」に記される【堕天使ルシファー】これこそが【悪魔の起源】を表す存在であります。

【イナンナスター】が示す【女神】とは【豊穣の女神】でありますから、【ヴィーナス】や
【フレイア】のように性的奔放さ持つ【エロ】い特質を持つ存在であり、
「煩悩」や「私利私欲」に塗れております。

「我思う故に【エロ】あり」というのが、もしかしたら
彼女たちの本性を端的に示す表現であると言えるかのかもしれません。

「鬼舞い」主人公の妹の名は「みはり」でありますが「見張り」と書けば「ウォッチャーズ」
となり、即ちそれは「見張るもの」=「【堕天使】の一団」(グリゴリ)を意味します。

何故【天使】の話をこれ程くどいまでにするのかと言えば、
前回の【イルミネーション】で【天使】を印象的に表現していたことに由来します。

【光の天使】は【堕天使】であり、【堕天使】と言えば【見張るもの】となります。

さて、妹のみはりは甘酒を飲み酔っ払って「キス【魔】」になりますが、何故でしょう?

「キス」について考えてみますとその本質は【エロ】であると考えられます。
舌を絡める「ベローチュ」の場合だと特にわかりやすいのですが、舌とは生殖器と類似した
ものでありまして、舌もそれと同様に非常に敏感な器官であります。

舌を出すという行為は実はお下品な行為でありまして、一説によれば
性的な意味合いが強いとも言われています。

インド神の「女神カーリー」が舌を出しているのも、性的挑発を意味し、カーリーが旦那を
踏みつけている絵画がありますが、旦那との体の位置関係を踏まえて考えてみると
その種の行為の延長線で性的挑発を旦那に対してしていると読めてしまうわけであります。

要するに「ベローチュ」は性行為そのものと解釈できるわけですが、「みはりのキス」には
どのような意味が込められていたのでしょうか?

ベローチュとは少々違いますが「ゲローチュ」と言えば「チェンソーマン」に登場する
【眼帯キャラ】のお姉さんであります。

彼女も「みはり」と同様に酔うとキス魔に変身します。
そしてキャラの【眼帯】が【プロビデンスの目】を示すように「みはり」の「ヘアピン」も
同じように「魔眼」を意味するわけであります。

【プロビデンスの目】の恩恵として「ゲローチュ姉さん」は「ゴーストハンド」という
特殊能力を、「みはり」は人並外れた高度な知能を得るわけであります。

他にも似たような魔眼持ちのキャラを探すなら「虚構推理」の「おひい様」が見つかります
が、この「おひい様」は下ネタ大好きの【エロ】い性格の持ち主だったりします。

{netabare}彼女はUFOキャッチャーの景品である「エロボールペン」に煩悩を抱き「欲しい欲しい」と
九郎先輩に対して激しくお強請ります。

このボールペンは恐らく【オベリスク】を暗示したものであると考えられるわけですが、
そうなると女神カーリーが旦那に要求した構図と全く同じくなり
お下劣な意味合いがあった表現ということになります。{/netabare}

「魔眼」持ちのキャラにはある種の特殊能力があるわけですが、キス魔や下ネタ好きなど
【エロ】い特性があるという共通点が見つかるわけであります。

魔眼がもたらす特殊能力を保持するものたちのことを仮に「ハイランダー」と捉え直して
みますと当然「英雄王~転生す」という作品が意識されるわけですが、それに登場する
「ハイランダー」の「セイリーン」というキャラは、「リン」ちゃんにデフォルメ
トランスフォームして見事に巨乳好きの【エロエロ】キャラに成り下がるわけであります。

話をまとめると「ハイランダー」という概念で包括される「特殊能力保持者」は【エロ】
という特性を持っていると言えるわけであります。

ちなみに「セイリーン」はプリズムパウダーを一服盛られ「魔石獣」化しますが、
その時の形態は見事に【堕天使】そのものでありまして、しかも掌には魔眼が付いている
というしつこいまでの連続コンボ表現でございました。

「見張るもの」=「【堕天使】の一団(グリゴリ)」が「堕天」したその動機は
「人間の女」に欲情し自身の子を産ませたいという衝動にかられたからでありました。

【エロ】のルーツは【豊穣の女神】にあったと考えられるわけですが、その【女神】には
実は羽が生えていて、その羽は【天使】のものと一致し、
【金星】の【女神】は【堕天使】と一致するということで
要するに【エロ】い女神の正体、ルーツとは【堕天使】にあり
【堕天使】とは【悪魔】であるというオチでございます。

ついでに言えば【エロス】=【キューピッド】に羽が生えているのも由来は同じで
愛欲【エロエロ】の種族ということになります。

【悪魔】は【サタン】とも言いますがこれに似た言葉に「サンタクロース」があります。

「サンタクロース」のアナグラムを解くと「サターン・クロノス」となりますが
【サターン】も【クロノス】も「【土星】神」の名前であることがわかります。

【土星】と言えば【プロビデンスの目】でありますが、その理由は【土星】の南極にある
「台風の【目】」が由来であります。

【サターン】と【サタン】では言葉の意味合いは違いますが、もしも
「サンタ」が【サタン】のアナグラムであるなら、【サターン】も【サタン】の
アナグラムであると解釈できるわけであります。

【サターン】という名の【土星神】は「ローマ帝国」の神であり、「ローマ帝国」
と言えば十字架刑により「イエス・キリスト」を処刑したわけでありますから
「イエス・キリスト」と「ローマ帝国」との関係性及び【サターン】との関係性も明白
であると考えられるわけであります。

【サタン】という言葉には【反逆(者)】という意味合いがあり、よって【堕天使】も
【サターン】を崇め奉る「ローマ帝国」もこれに該当するということになります。

「クリスマス」の起源とは実は【ローマ帝国】の宗教行事であるところの
【サトゥルナリア祭】にあります。

この語源は【サターン】即ち【土星神サトゥルヌス】に由来するもので、
酒を飲みバカ騒ぎを数日間繰り返すというある意味日本のクリスマス
そのものを示したようなイベントがその宗教行事の原型であります。

「クリスマス」が「イエス・キリスト」の誕生日というのは根も葉もない大嘘で
この手の大嘘をローマカトリック教会があまりに多く繰り返すために
「プロテスタント」がぶち切れて勃発したのが宗教改革と宗教戦争でありますが
実はこの宗教戦争は未だ継続しているというのが事の真相であります。

ということで、ここで「鬼滅の刃」について触れてみます。
「鬼滅の刃」のネタバレになりますが主人公の丹次郎は【鬼】の化身であります。
元ネタは {netabare}【鬼の王】であるところの【須佐之男命】でありまして、
彼は【鬼】族{/netabare}ということになります。

「鬼滅の刃」を英訳すると「【デーモン】スレイヤー」となります。
【デーモン】という言葉には【悪魔】という意味合いもありますが、
【鬼】という意味もあると考えられるわけであります。

つまり【鬼】=【悪魔】という関係性が成り立つということになり、そして
【悪魔】=【堕天使】ならば、【鬼】=【堕天使】という関係性も成り立つわけです。

妹みはりの「キス【魔】」属性=【エロ】属性は【堕天使】に由来し、
主人公の「アホ毛」は【鬼】に由来します。

【鬼】を【デーモン】と言おうが【サタン】と言おうが、結局のところすべては
【堕天使】がルーツということですべてが繋がるという話であります。

似非キリスト教徒であるところの「ローマカトリック教会」がでっち上げた
「クリスマス」という【サタン】の祭典で「鬼舞い」兄妹が見に行ったのは
【イルミネーション】で表された【光の天使】にツリー頂点に輝く【イナンナスター】
【サタン】のシンボルばら撒きすぎた結果ここまで巧く話が繋がるというのも
その思想傾向の極端さからしてもある意味凄いと言えます。{/netabare}

「アホ毛」とは【鬼の角】を表すものであり
そのプロトタイプは「ゲゲゲの【鬼】太郎」の「妖怪アンテナ」であります。

「【鬼】太郎」ですから頭に「角」があるのは当然なのです。
「お兄ちゃんはおしまい」略して「おにまい」ですが、以上の状況証拠からして
その表記はどう考えても「【鬼】舞い」ということになるかと思います。

作画中心主義者に好評のOPED映像とはまさに {netabare} 「【鬼】舞い」であり
【デモニアックダンス】と言うことができるわけであります。
「デモニアック」と言えば「ブラスレイター」でありますが当方が意図するのは
【デーモンマニアックダンス】ということでございます。{/netabare}

鬼太郎の「左目」{netabare} は「目玉のおやじ」にトランスフォームしましたが
もちろんこれも「魔眼」の表現であり【プロビデンスの目】に由来します。

【プロビデンスの目】は【ホルスの左目】とも言われ、エジプト神話の【ホルス神】が
仇討ち合戦で左目を失った逸話に由来するものであります。

「アホ毛」にしても【プロビデンスの目】にしてもさらに詳しい説明をしようと思えば
いくらでもできますが、しかしこの手の映像表現はそれこそバカの一つ覚えのように
これからも繰り返されることはわかりきっていますので、{/netabare}【サタニズム】と「同性愛」
の関係性含め、この話の続きはまたの機会ということにいたします。

ついでに言いますと「ヴァレンタイン」もローマ帝国由来の宗教行事でありまして
「恵方巻」を食う習慣を含め日本の宗教関連イベントがカオス過ぎて発狂したくなります。



●既に「観終わった」熱狂的なファン旋風とその思想性についての考察

そもそもあらゆるアニメは思想的特殊性を有しているわけですが、
殊に「トランスセクシャル」という極端な偏向性を帯びた性質のある本作には
それに由来する特殊性が当然の如く付き纏うわけでございます。

本作「鬼舞い」には熱狂的なファン?がいるようでありまして、
既に本作を「観終わった」方々がなんと50人以上もいるらしいとのこと。

{netabare} (ユーザー名を偽装していないとしたら)中華系ではないかと目されるそのような方々は、
先行配信か何かで既に「見終わった」可能性も否定できませんが、その一方で単に言語的な理由
で「鑑賞状況」の表示を間違っただけという可能性も十分考えられるわけであります。

香港に「フェミ夫」気質の男性が多いのには英国の植民地だったという背景も関係していますが
共産主義国のヴェトナムや共産党が優位にあるネパールなどの国々にも男女平等が重んじられる
傾向は同様に見受けられたりもいたします。

共産主義とフェミニズム、そして「トランスセクシャル」は相性が良く、
そういう事情があって熱狂的な中華系のファンが「あにこれ」に殺到し、
強い影響力を及ぼしているのではないか?とそのように考えられるわけであります。

「トランスセクシャル」には思想的な意味合いが含まれる故に、
これを推奨するのは即ち思想運動であると見なすことができるのであります。

思想運動が起こる背景にはやはり【ダボス会議】がごり押しする【グレートリセット】があり
(例えば当事者たちも疑問を呈する中身の)LGBT差別禁止法案などもその一例ですが
要するに何がしたいのかと言えば共産主義(の中国)を模範とする大胆な改革を断行するという
話でありまして、当然中国には特別な権限が与えられ、日本国は中共幹部が予言した通り
今後は衰退の一途を辿るわけであります。

【SDGs】を達成するためには、私有財産制に基づく今の経済システムも、大量消費を前提とした
農業や畜産業など食料供給網も、「♂♀の役割」も、すべては「リセット」される必要があり
更に言えば日本という国自体もすべてぶっ壊すくらいに【グレートリセット】される
必要性があるというオチでございます。

「LGBT差別禁止法案」の意図するところは性転換した「♂×女」と同じ風呂に入り、
同じトイレを使え、そうでないなら差別であるという話でありまして
「鬼舞い」の性転換した「♂×女」の主人公を抱擁したりするようにして
可愛がれというメッセージ性が込められているのでございます。{/netabare}

そんなわけで「コオロギパン」に「LGBT差別禁止法案」、そして「トランスセクシャル」と
ある種の思想は常にごり押しされ、それを跳ね返すには困難を極めるのが世の常であります。


●「シンボル」で読み解く栗酢鱒

この辺でとっておきの「アホ毛理論」をご披露しようか思いましたが今回の話では
裏設定がかなり炸裂していましたので、そちらを先に処理しようかと思います。

早速冒頭に出ました【クリスマスツリー】でありますが、元ネタをご存知でしょうか?

{netabare}一つの考え方としてはツリーは「三角形」を表し頭頂の【星】は輝く【光】であり
【星】は【プロビデンスの目】を表すというものであります。

アパレル店における「もみ次郎」のファッションショーの場面ではポーズを決め
「左目が輝く」描写がありますが、この「魔眼」表現が【プロビデンスの目】
を暗示しているわけであります。

別の考え方では、ツリーは【世界樹】、【ユグドラシル】を表しているというものであります。

【プロビデンスの目】にしても【ユグドラシル】にしても知恵と密接な関係性があり
主人公の天才妹が「松果体」の位置につけてる「ヘアピン」に繋がるわけであります。

ある種の「シンボル」が掲げられたという前提において
「数字」に特別な意味合いが生まれるわけであります。

クリスマスツリーがTVに映った時の時刻は[11:18]分であります。
足し算します。1+1+1+8=11
「11」は「2本柱」と【ゲート】を暗示する数ですが、大事なのは「シンボル」です。
ツリーのシンボルは【星】でありますから、ツリーの頭上にある【5芒星】
に関係する数字を探し出すべしということになります。

つまり【8】【5】【13】の法則であります。
解が【13】になる方程式は「1+1+1+8+ⅹ=13」であり
ⅹ=2となります。

「2」という数字がどこにあるのかと言えば、[11:18]分にアナウンサーが街頭インタビュー
する場面で「お二人も幸せそうですね」という台詞の「お二人」がこれに該当します。

【5】と【13】が出たということは次は【8】の出番であります。

シンボルを探すなら【プロビデンスの目】の可能性が高いわけであります。
もみ次郎のファッションショーのシーンに再び注目してみます。

「シンボル」を更に探しますと「十字架」のアクセサリーを両耳と胸元に着けており
十字架は「4」という数字を表すわけであります。
十字架3つ「4+4+4」だと12になりますが、このシーンの注目ポイントは
もみ次郎がポーズを決めることにより「十字架」が2つしか映像には映し出されない
例えば両耳の十字架が映し出される時には胸元の十字架が隠れるようにして
「4+4」の状況が意図的に仕込まれる点であります。

十字架の3つの内の1つを隠すことにより4+4=【8】が表現されました。

実は「ファッション」とは見た目よりも「思想」が大事なんだという本質が
各種アニメを分析すると見えてくるわけでございます。

妹ペアと合流して4人で【イルミネーション】見に行くことになります。
さて、【イルミネーション】で表現されたシンボルをご覧になられたでしょうか?

【プロビデンスの目】に匹敵するほど重要なシンボルが出て参りますが
それは【天使】であります。
【イルミネーション】で表現された【天使】ですから当然【光の天使】ということになります。

【8】【5】【13】という数字は【女神】と【金星】(惑星の周期運動)
と関係する数字であります。

【金星】は【明けの明星】でありますが、ラテン語では【ルシフェル】と言います。
【イルミネーション】で表されたのは【光の天使ルシファー】であります。

主人公の妹の名前は「みはり」ですが「見張り」は「ウォッチャー」であり
複数形だと「ウォッチャーズ」になります。
「見張るもの」=「ウォッチャーズ」とは「【堕天使】の一団」(グリゴリ)を意味します。

場面は変わって階段の上にある【世界樹】のようにでかい「イルミネーションツリー」
そしてツリー頭上の【星】が映し出されます。
まさに【八芒星】【イナンナスター】であります。

ツリーの背後左方向には「スカイツリー」が聳え立っていますが、このような細長い塔とは
【オベリスク】を表しているのであります。

【オベリスク】の詳しい説明については長くなるので別の機会に譲ることとします。

要するに【シンボル】はすべて繋がり、【イルミネーション】と【天使】も繋がります。

このようにして「アホ毛理論」が展開しやすくなるというわけでありまして
「鬼舞い」の背後にある思想傾向も明らかになるという寸法でございます。

最後に4人でスナップショットを取るわけですが、そこでシンボルを探すなら【ハンドサイン】が
それ臭いということになるかと思います。

写真撮影の時に【ピースサイン】をするのは昭和臭いくて恥ずかしいというのが
個人的な感想ですが、兎に角みんな大好き【ハンドサイン】でありまして
ハンドサインで示された数を見てみると「3」「2」「0」「2」となります。
主人公だけが【ハンドサイン】してないのが不自然なのでじっくり観察してみると
目を閉じている状態であることに気が付きます。

【プロビデンスの目】のシンボルと繋がるので目の数もカウントしてみますと
「2」「2」「0」「2」となります。

指の数は「3」「2」「0」「2」=7
目の数は「2」「2」「0」「2」=6
7+6=【13】

もしかしたら数字はただの偶然かもしれませんが、思想は必然であると言えると思います。

【ピースサイン】【Ⅴサイン】考案したのは別の人ですが、このサインを世界に広めた人物は
英国首相のウィンストンチャーチルであります。

一説によりますと彼は【フリーメイソン】のメンバーであり、
【ハンドサイン】と言えば【フリーメイソン】が得意とするものであります。

【ハンドサイン】は偶然であるとも考えられますが、【ハンドサイン】の意味や
それに絡む思想については必然性を見出すことができるというお話であります。

次のパートでは主人公たちは神社参拝に出かけますが、当然神社にも特別な意味
があるわけであります。

神社とは「女性の体」を表しており、「お宮に」しても「鈴」にしてもかなり際どい
表現となるものであります。

早い話がエロいわけですが、なぜ「女体表現」を強調するのかと言えば【女神信仰】とは
そもそも【豊穣の女神】でありますから生命と繁殖を象徴する存在であり、
エロスは命を育むという思想に基づくからであります。

神社の「しめ縄」は絡み合う2匹の【蛇】を表し生殖を意味しているわけでありますが
このような女体表現や性的な意味合いをシンボルとしてあえて取り上げるのが本作
「鬼舞い」の思想性を表しているということでありまして、故に【女神信仰】や【イルミネーション】
そして「アホ毛表現」でさえ {/netabare}思想的にはすべて繋がるということでございます。

●ジェンダーフリーの思想解析?

裏設定はむしろ「ジェンダーフリー」という思想{netabare}と相性が良い推測されますので
気になる数字の描写にについて拾い上げてみます。

冬休みに入り休日ライフを満喫しようと考えた主人公は予定をグラフで示すわけです。

それに対して兄のダラダラ生活を阻止するために妹はお泊り会開催の連絡をお友達に回します。
時刻は11:26分ですが、OKの返信と共に表示されるのはダブルピースサインであります。

「チェンソーマン」にも出てきたダブルピースのサインは「4」を表します。
「1126」と「4」、数字をすべて足してみます。
1+1+2+6+4=14 この数字を更に足します。→1+4=5
【5】という数字の答えが出ました。
【5】は【五芒星】を暗示する数字であり、【金星】を表します。

今回は【8】話でありますが、【8】という数字が示す【八芒星】も
【金星】を表す数字であります。

そして【5】と【8】を足した【13】も同じように【金星】を暗示する数字であります。

ということで主人公が予定をグラフで示そうと書いた数字は
「0」「3」「6」「12」「18」「19」であります。
この数字をすべて足してみます。
0+3+6+12+18+19=58
見事に【58】という数字が出ました。
5+8=13
これが【金星】に絡む【5】【8】【13】の法則であります。

これと似たパターンは前回の蝶や雀の描写シーンで示されております。
蝶も雀も羽の枚数がポイントなりまして羽が4枚なら2匹
羽が2枚なら4匹で、足して【8】を示すパターンであります。

妹が頭につけてる「ヘアピン」も裏設定に絡む小道具でありまして
あれは【プロビデンスの目】を表しているわけでございます。

一見してただの偶然に見える【数字】の話は様々な作品のいたるところで
散見されますし、数字の奇妙な偶然は今後も繰り返されるのでありましょう。

妹の「※願い」はお泊り会の成功であったようですが、その代償として
おねしょの{/netabare}後始末が待っていたということなのかもしれません。

●ジェンダーフリー路線を攻める姿勢
今にして思えば「らんま1/2」も「トランスセクシャル」というジャンルに該当していた
わけでありますが、 {netabare}性的な要素をコメディ展開によりオブラートに包んでいたため
「ジェンダーフリー論」との関係性など微塵も感じないような作風であったように思います。

それに対して本作は「♀♂」というシンボルを全面的に押し出しており
「ジェンダーフリー論」的攻めの姿勢を大いに感じるわけでございます。

「REVENGER」では【両性具有】の美少年キャラが登場し、それには嫌な予感がいたしましたが、
そのご期待通りに男を女化したような慰み者の同性愛的表現がお見事に展開されます。

率直なところのその映像表現的印象はグロであります。

「鬼舞い」においては映像表現的にはグロではないと言えそうですが、
「ジェンダーフリー論者」が求める同性愛の在り方としてはどちらも「あり」
という結論になるように思います。

混ぜてはいけないものを混ぜたり、転換してはいけないものを転換してしまうと
カオスが生まれ、時にグロになると個人的にはそう考えてしまいます。

作画が凄いと評判の本作ですが、例えばEDのバニー姿の主人公が何とも言えない感じで…
動く姿がある種のカオス的なグロのようにも見え、むしろ性転換的な気持ち悪さを
増幅しているようにも思えて姉妹ます。

オブラートに包まない露骨な性的表現は作画を如何に洗練させても{/netabare}
逆効果しか生まないものと個人的にはそう考えます。


●【鬼】舞いと妹の裏設定
アニメにはありがちなお約束パターンでありますが
主人公は見事なまでの「アホ毛」保持者であります。

アホ毛には当然の如く裏設定的な意味合いがあるわけですが、
{netabare}それと同じように髪型やファッションなどにも裏設定は当然の如く付いて回ります。

主人公の妹は、飛び級の大学院生ですが年齢は高校生ぐらいであります。
高校生くらいの女子がこの妹のようなでっかいヘアピンを前髪に着けるなんてことが
あり得るとは到底思えませんし、あまりに不自然で気になって姉妹、
いったい何の表現なのか?考えてみたところ答えが判明いたしました。

ポイントはヘアピンの位置とあの形状でありますが、要するに
【プロビデンスの目】を表現しているということになるのかと思われます。

これもある種の「魔眼表現」でありますが、額のあの位置には「松果体」と呼ばれる器官があり
それは第三の目とも呼ばれるもので、「心眼」という風にも解釈できます。

別の表現で言うならば「セブンセンシズ」になりますが、これは常人を超越した能力表現であり
「三つ目が通る」や「サザンアイズ」、「天津飯」などの三つ目表現で示されるものであります。

妹は凡人を軽く超越した超天才のため知者を象徴する【プロビデンスの目】の表現が
使われたということになりますが、その一方で【優生思想】に染まっているのか?
性転換させた兄の事情を知らせずにまるで騙すようにして友達つきあいさせられる主人公の同級生
彼女たちの気持ちを全く顧みない妹は鬼畜レベルの身勝手な{/netabare}人間のように思われて姉妹ます。


●悪貨は良貨を駆逐する
妹の友人が家を訪れ、料理を披露する展開となります。
友人曰く料理は「簡単だよ」{netabare}ということらしいですが、冷蔵庫の残り物で焼き飯を作ります。

恐らくはチャーハンを作っているつもりのようですが、いつものことで料理の基本が
理解できてない感が見事に再現された品が完成します。

中華料理一般に言えることでありチャーハンにももちろんニンニクと生姜のみじん切りが
入るわけですが、たまたま冷蔵庫になかったためなのか?チャーハンにとって致命的な
基本の2種を省いてしまい、おまけに刻み葱も入りません。

葱の代わりにレタスを入れるのが、革新的だと思っているのか?レタス入りチャーハンに
特別な価値があると妄信しているのか?兎に角ベーコンとレタスと玉子が
具材に入ってるただの焼き飯が完成してしまいます。

チャーハンを作るには熱効率の関係性で大きめの中華鍋が理想的ですが、
もしもそれがない場合は豆知識と小技が必要になります。

フライパンでチャーハン3人前を作るのはやや難易度が高く、水分を飛ばすことに失敗した
べちゃべちゃ焼き飯が出来上がり、この触感が重くてもっさりしたやつを完食するのは
大変厳しいものがあると言わざるを得ないのであります。

基本的にチャーハンとはパラパラの状態、触感を再現するのがポイントでありまして
飯の一粒一粒を玉子でコーティングして強火で焼きあがることにより
初めて成し遂げられるものであります。

家庭でチャーハンを作る時は玉子単体をフライパンで焼くという工程はむしろ
不要でありやるべきでないと言った方がよいでしょう。

ご飯と溶き卵を先に和えてからフライパンで焼くのがより適切な調理法でありまして、
黄金チャーハンの理屈がわかっていてフライパンの上でそれを成すというのなら
玉子を炒めてからベーコンを投入する意味がななく、溶き卵投入の直後にご飯を追加しないと
黄金チャーハンに成らずに、ご飯と玉子が分離してもっさりした触感の
焼き飯が出来上がるだけにございます。

玉子はご飯と一体化、融合させる食材でありまして、焼きあがった玉子のでかい塊が
入っている時点で融合に失敗したもっさり焼き飯の出来上がりを意味するわけであります。

これが旨いわけがなく、そんな出鱈目料理の手法を拡散するような真似は
やめて頂きたいと言う話にございます。{/netabare}


●持続不可能な世界は悉く粉砕され・・・
{netabare} 男女の役割や人間という存在の定義も一新されることとなるでしょう。

【グレートリセット】は通貨と経済システムを破壊し尽くし
多くの庶民は職を失い、路頭に迷うことになる運命なのかもしれません。

予定調和的救済法は「ベーシックインカム」になりそうですが
恐らく受給者には資格が必要となり、「ライセンス」を拡張体として増設する
必要性に迫られるのでありましょう。

【両性具有】とは比喩的象徴的表現であり、それは
人類の【進化】や「拡張体」を示唆するものでありましょう。

「TS」ものが流行っているというフェイクの背景にある真の意図は
刷り込みという話でございます。{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 5

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

急に突起消失するのは大変ですね。

ある日、突然美少女に変わってしまう作品。
原作の1巻を読んで割と面白かったので、アニメのほうを視聴した次第。
社会復帰に向けて頑張れ

生理や女性の入浴について排泄についてなど、リアリティはあるけど、なんというか中学生女子ってもっとマセているイメージあるんだけど、こんな幼い感じなのか?あれくらいだと小学校高学年女子くらいの感じ。
自分男子校出身で女子中学生の生態が一切分からないので、なんとも言えないが。
女性としての細々とした苦労には頭が下がると素直に思いました。トイレの行列凄いものな。絶対、スマホいじって閉じこもっているやつおるでしょ。早く出てあげて。
まひろちゃんはゲーム三昧だったころのことを忘れられなくて、ゲーム話している男の子のほうに気軽に話しかけてしまうわけだが、あれは勘違いされてしまいそう。

OP
アイデン貞貞メルトダウン えなこ feat.P丸様。
ED
ひめごと*クライシスターズ ONIMAI SISTERS(高野麻里佳、石原夏織、金元寿子、津田美波)
OPの歌詞が面白くてリズムが癖になる。あり?なし?って股間のことか?ついてる ついてないと言ってるし。間違いなくアイデンティティが崩壊してる。
EDのキャラデザ変わりすぎでは?なんか動きも面白い。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
引きこもりのダメニートな緒山まひろは、ある日目覚めると“女の子”になっていた!?鏡に映る美少女が自分だと分からず混乱するまひろのもとに、飛び級で大学に入学した天才科学者である妹・緒山みはりが現れ、飲み物に怪しげな薬を盛られていたことが判明する…!もう2年も外に出ないでいかがわしいゲーム三昧…たまには働いてもらわなきゃ!みはりによる“女の子になる薬”の経過観察として、突如女の子として暮らすことになったまひろにとって、トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど“女の子の生活”は知らないことばかり...。さらに、みはりの中学時代の同級生である穂月かえでやその妹・もみじ達とも知り合い、まひろの日常はどんどん賑やかさを増していく。苦難の連続に、果たして“元”お兄ちゃんの運命やいかに…!?

#01 まひろとイケないカラダ
2年も外に出ないで、いかがわしいゲーム三昧の引きこもりでダメニートな緒山まひろ。昼時に目を覚ますと、どうも身体の様子がおかしい…。不思議がりつつもタブレットを手に取ると…、そこには見ず知らずの“可愛い女の子”が画面に映っていた!?突如始まる女の子の生活に、“元”お兄ちゃんであるまひろの運命はどうなる…!?

#02 まひろと女の子の日
突如始まった女の子の生活に戸惑いながら、少しずつ楽しさも分かり始めてきたとある日、男らしさを取り戻すと意気込むまひろは筋トレをしてみる。しかし全く体が持ち上がらず、お腹が痛くなるはめに…。みるみる体調が悪くなるまひろを心配するみはりは、ある事に気が付くのであった。それは、まひろが女の子になってから1ヵ月経過したことに関係あるようで…。

#03 まひろと未知との遭遇
自宅のトイレに駆け込むまひろ。そこには見知らぬ女子高生が座っていた。派手な見た目の彼女は、みはりの中学時代の同級生・かえで。初対面かつ元男であるまひろは緊張していたが、親しみやすいかえでにすぐ打ち解けていくのであった。すると突然かえでは、「まひろちゃんってさぁ、まだシたことないでしょ…」とまひろに迫っていく…!パーになりそうなまひろに、かえでが教えてくれたのは…!?

#04 まひろとあたらしい友達
みはりにゲームで負けたまひろは、一人でおつかいに行くことに。引きこもりでダメニートなため怯えながらも勇気を出してスーパーへ向かうが、人の多さに足が進まず、入り口で怖じ気づいてしまった。するとそこへ、キャップをかぶった同い年くらいの男の子?が現れ、おつかいを手伝ってくれることに。おかげで無事買い物を終えたまひろが帰ろうとしたとき、偶然そこにかえでがやって来て…。

#05 まひろと補導とお誘いと
ある朝みはりがリビングへ向かうと、なんと、まひろの方が早く起きていた。今日からコンビニで好きなアニメのクリアファイルが配布されるらしく、いち早く手に入れるために早起きしたとのこと。自主的に出掛けようとする姿に、みはりは感動するのだった。目当てのものをゲットしたまひろは、帰り際にゲーセンへ立ち寄る。その懐かしさに思わず音楽ゲームで遊んでいると、背後に男の人の気配が…。肩を叩かれ振り向くと…

#06 まひろと二度目の中学生
突然もみじと一緒に緒山家へやって来のは、もみじの同級生である、桜花あさひと室崎みよ。パフェを食べに行こうと、まひろを誘いに来たのだ。初めは緊張していたまひろだったが、明るくフレンドリーな二人とすぐに仲良くなるのだった。楽しく女子会を終えたその夜、お風呂から上がったまひろに用意されていたのは、みはりが着ていたお古の学生服。そしてみはりの口から衝撃の一言が…!

#07 まひろとロールプレイ
様々なハプニングはありつつも、徐々に学校生活が楽しくなってきたまひろ。そんな中、期末テストの時期がやって来た。試験とはいえども、中学一年生の問題。余裕の表情のまひろは、さらさらと答案を書き込んでいくが、差し込む日差しに、だんだんとまぶたが重くなっていく…。ハッと目覚めると、8割空白の答案用紙が回収されてしまうのだった…。

#08 まひろとはじめての女子会
臥薪嘗胆、艱難辛苦を乗り越え、ようやくたどり着いた長期休暇という名の桃源郷に「思う存分、休み尽くすぞ~~!」と意気込むまひろだが、折角更生中のまひろを再びダメニートに戻さないよう、みはりはかえでに連絡しある企みを巡らす。その結果、急遽もみじ、あさひ、みよが緒山家にやってきてお泊り会が開催される!みんなと一緒のお風呂やガールズトークをまひろは無事乗り越えられるのか…!?

#09 まひろと年末年始
クリスマスにデートの約束があると出掛けるみはりに動揺を隠せないまひろは、もみじを連れ出してこっそり後を追いかけることに。まひろからのお誘いに喜ぶもみじとは裏腹に、みはりのデート相手を緊張しながら見張るまひろだが、そこに現れたのは…!?そして、新年の初詣に出掛けるまひろとみはりはかえでともみじと会う。その後、あさひとみよにも会い、みんなで穂月家に行くことになるが…!?

#10 まひろとおっぱいとアイデンティティ
1月の新学期が始まり、みんなで冬の制服の着こなしを話すまひろ。うっかり自分でスカートを捲り、男子に見られたことで可愛い悲鳴を出してしまう。男の心を取り戻すべく気持ちを引き締めるまひろだが、家でかえでにマッサージされることになり…!?バレンタインの日に、みはりからチョコを渡されるまひろ。その場で食べ始めるまひろに慌てて「今年はあげる側なんだから」と止められ…!?

#11 まひろと女子のたしなみ
最近クラスで流行っている“占い”。試しに占ってみた結果は「記念日は忘れずに!サプライズで運気アップ」。この結果にニヤリとするみはりだが、占い遊びの最中に自身の誕生日を思い出すまひろ。結果みはりのサプライズは失敗するが、後日もみじ達の様子がおかしく、まひろは避けられてしまう…。あさひから完全拒絶されてしまいショックを受けるまひろだが…!?

#12 まひろとおしまいとこれから
春休み前、みんなで集まった際にあれよあれよと決まった一泊二日の温泉旅行計画!ダラダラするはずが、浴衣に着替えて外に遊びに行ったり、露天風呂に入ったりと旅行を楽しむみんなに振り回されるまひろ。流石に気恥ずかしくみんなと離れて温泉に入ったまひろの元に、もみじとあさひとみよが来る。お風呂の中でくすぐり合う最中、なんとまひろは股間に奇妙なショックを感じ…!?

投稿 : 2023/06/03
♥ : 10
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

日本のアニメの方向性はこの作品のコンセプトでお願いします。

1話 異次元のハイスペックTS。京アニの後継者はここかな?

{netabare} 開始数分であまりの画面のハイスペックに引き込まれます。すごすぎるだろう、と思って会社確認したら「無職転生」のところです。2期つくらないで何やってんの?と思いましたが、ひょっとしたらCG技術の蓄積のための習作でしょうか?

 カメラ(視点)の移動(パン、クローズアップ)は最小限で、構図も単純、人物の動きも少ないなので、そう予算をかけているようには見えません。
 が、とにかく人物の作画と動きが綺麗です。人物の動きというか輪郭線の感じがMMD(ミクミクダンス)の高級版という感じなので、3DCGモデリングだと思うのですが、2Dアニメエフェクトのせいか非常にナチュラルなアニメ絵になっています。
 ぼっちざろっくのライブシーンがずっと続いているような感じといえばいいのでしょうか。

 EDの動きを見ればわかると思いますが、これは人間の原画マンだと無理…というか不自然です。一方でその不思議な動きがコミカルな演出になっているので、独特の効果を生み出しています。

 あと着替えの頻度が尋常じゃないです。何回着替えてるの?これどうやってるの?キャラデザすごすぎでしょう?

 それともう1点。失礼ながらあまり話題になっているとも言えない本作の原作を拾ってきて、アニメ作品に仕上げるのは京アニっぽいですね。このままいけば京アニの後継者はここかな?

 内容はTSもの微エロ日常系という感じです。話に展開があるかどうかは不明です。劣等感についての深掘りとか、男と女の間の葛藤とか気付きがあれば面白いですけど、あまり期待しないでおきます。
 1話目はちょっと画面がすごいというか面白過ぎて話に集中できてませんけど。 {/netabare}


11話と現状までの総評 特に前半の女子体験と覗き見感覚がいいです。

{netabare} 作画というより画面全体のアニメ表現としてのシンプルで伝統的な感じがするけど新しい感じが本当にすばらしい。技術に詳しくないですが、本作のアニメ表現の技術は各社マネをして今後の日常系にもっと取り入れて欲しいです。

 初め構図が単純だと思いましたが、じっくり見ると特に2話ですが、魚眼レンズ的歪みや人間が入り込めない視点から映すことで覗き見的メタ視点などを上手く使っていました。人体のパースのデフォルメも含めて非常に視点を意識しているのが印象的です。

 この作品、主人公がJCの世界を覗き見るような感じです。それを我々は覗き見る。この2重のピーピング感を作画で表現したのは素晴らしかったと思います。
 すずめを多用することで間というか雰囲気を感じさせる演出も面白かったです。パステル調の色彩感覚もいいですね。

 下着のタグとか小物とか非常に細かく作画されていましたが、このこだわりが将に「魂は細部に宿る」ですね。
 また、制服のデザインがスカート長めのちょっとダサイ感じなのもいいですね。リアリティがあります。

 前半は女子というものを体験するようなストーリー展開でした。下着、洗髪や髪の手入れ、生理、化粧に買い物などによって、男性からみた「女子の秘密」を疑似体験できました。この部分がTS設定と覗き見視点と合わさって、興味深く見ることができた要因だと思います。

 後半は友情・日常系で男子が女子の視点になった話になり、男子中学生の行動にも切り込んできました。前半ほどのインパクトはないですが、ちょっとコミカルな日常系という感じでそれなりに楽しめています。

 何度見てもOPEDは素晴らしい作画で特にEDの動きは本当に面白いです。 {/netabare}


 最終話まで。日本のアニメの方向性はこの作品のコンセプトでお願いします。

 作画が異次元なのはもちろんですが、キャラデザが本当に素晴らしかった。2次元と3次元モデルの間にある「不気味の谷」というか「可愛さの谷」を解消する一つの方向性が提示された気がします。

 アニメ・マンガがなぜ優れているのか。それは「可愛いさ」の「記号化」が非常に高度だったからです。美少女キャラと言いますがああいう人間が現実にいたところで不気味なだけです。
 手塚治虫的マンガ記号からあずまひでお的ロリキャラやあだち充的美少女表現を経て、アニメ絵としての完成度を高めついにCGアニメキャラの完成系の一つとしてここに到達したか…という感じです。

 最終話12分くらいのところの超作画もアニメ的可愛さを「磨き上げた」感じで技術の進化に感動すら覚えました。そう…最終は思いっきり技術で悪ふざけをした感じです。料理や背景も謎の湯気もすごかった。奥行きや構図も旧来の日常系では考えられない出来でした。

 そしてジェンダー論やフェミニズムを論じるよりも「女性であるとはどういうことか」を考える一つのきっかけになるテーマ性が内包されていることも良かったです。それが非常に薄ーく入っているので初めは面白くて、少したつと何かを考えさせる一粒で2度おいしい感じです。
 その薄さがエンタメにおいては大事で、視点やエピソードの面白さと深掘りできる奥行きが両立していました。

 欠点があるとすると、2つです。1つはもうちょっと女子の世界しかわからない生々しいエピソードがあるといいかなあと思いますが、ストレスレスを目指しているのでしょうか。そこはチューニングなのでやむを得ない気もします。
 それともう1つ。画面が凄すぎて話に集中できませんでした。おかげでなんど戻ったことか。

 ということで、正直「無職転生」よりも作画という点では驚きは大きかったです。そして話も面白いし、キャラはデザインはもちろんキララ的キャラ造形のチューニングも良かったと思います。

 名作ではありませんが、何かの転換点を感じる作品でした。

 なお音楽の評価はEDのアニメも含めてです。本当は作画に10点くらい入れたいです。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 11

89.5 2 友達アニメランキング2位
ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (1574)
2707人が棚に入れました
“ぼっちちゃん”こと後藤ひとりは 会話の頭に必ず「あっ」って付けてしまう極度の人見知りで陰キャな少女。 そんな自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるも 友達がいないため、 一人で毎日6時間ギターを弾く中学生時代を過ごすことに。 上手くなったギターの演奏動画を“ギターヒーロー”としてネットに投稿したり文化祭ライブで活躍したりする妄想なんかをしていると、 気づいたときにはバンドメンバーを見つけるどころか友達が一人も出来ないまま高校生になっていた……! ひきこもり一歩手前の彼女だったが ある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏に声をかけられたことで、 そんな日常がほんの少しずつ変わっていく――
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

異世界ものときらら系のハイブリット。承認欲求の話ですね。

 なんとなく、最近作画が凄いアニメが増えたなあと思い、本作も何となく眺めていて気が付きました。そうか、この作品は、異世界転生ものなんですね。

 つまり現代でぼっちだったヒロインが、転生してもパーティーに上手くは入れないのでコツコツスライムを倒してレベル上げをしていた。武器はなぜかはじめから最強武器を持っていた。仮面をかぶっているので正体はわからないけど、強い冒険者がいると噂にはなっていた。
 ある日素顔で武器を持って街をウロウロしてたら、パーティーに誘われた。そして、自分も周りからもたいしたことないかと思っていたら、実はレベル99でした。そして俺TUEEE開始。「あの仮面の冒険者はお前だったのか」となり、お金も稼げて、皆から承認されて最高です…という話でしたね。

 だから、努力する姿とか、強くなるためのきっかけとか描けなかったんですね。それを描いてしまうと「転生もの」ではなくなってしまいます。レベル上げの部分は見せないのがマナーです。そして、なぜ強くなるかと問うてはいけないわけです。設定で解決するしかないですね。

 ロック・音楽ものでもないし、ぼっちをテーマにした作品ではなく、承認欲求の話だと。

 ひょっとしたら自分は特殊なんじゃないかという「ある日突然ガンダムに載ることになった」「コンパクトを貰って魔法少女になった」の変形としての異世界転生ものと同じマインドでこの作品は見たいわけです。
 才能と努力の先に「努力をした人だけが到達できる高み」に見えてはいけないということですね。逆にいえば「ひょっとしたら自分もそうなれるかもしれない」という魂の救済にならないといけないのでしょう。

 ぼっちちゃんの結束バンド加盟もリアリティを求めてはいけないわけです。異世界ものでパーティーに加入するのに理屈もプロセスも要りません。「お前はいらないか?」で済ませるから、いいのでしょう。それにギルドの上納金(チケット)で困ったりもしてましたね。

 そう考えると、本作の見方が「ロック・音楽ものとしてどうなのよ?」という意見と「いや、そういうアニメじゃないから」という意見が対立するのもわかります。「けいおん」がきらら系で日常まったりゆるふわに対して、本作は承認欲求=異世界そのうちでも追放ものでしょうね。そのマインドと重なる気がします。

 というかキャラはきらら系日常もの、ストーリーは異世界転生もののハイブリットといえると思います。人気の理由がわかった気がしました。なるほどなあ。音楽関係者が批判したら的外れになりますね。
 




以下 初回レビュー時の総評です。

「ぼっち」を嗤うのは卑しい。「音楽」作品ではない。キャラ消費作品。作画はすごい。

 面白い部類だとは思います。作画のレベルも高くライブのシーンは良く動いていました。

 ただ、テーマとして「ぼっち」を笑うのままに終わってしまったのが、残念です。作中ではぼっちちゃんは認められて行きましたが、メタ的には1話同様、ぼっちであるヒロインの滑稽な姿を見て、ちょっとブラックなマインドを刺激するようなギャグが続いたのがやはり気に入りませんでした。その笑いはちょっと卑しいかなあ。

 ぼっちの自己認識と周囲からの見た目のギャップがほのぼのと言えばほのぼのなんでしょうけど…これをぼっちは自分で思ってるほどじゃないから、気にしないでがんばろうとも取れますけど…うーん。

 ぼっちちゃんは、社会不安障害(昔でいう対人恐怖症)ですよね?自分はコミニュケーションしたいと思っても自己肯定感が低くて恐怖を感じているわけで…つまり、他人からの見たぼっちちゃんがどうこうではなく、病気で苦しんでいる状態なので、その滑稽さを笑うのは障碍者を笑うようなものだからなあ。「笑う」ではなく「嗤う」ですね。
 これが孤高の人で、一人上等、友達不要、バンドは仲間じゃなくて集団だ、なら全然いいんですけど。


 後は、ぼっちちゃんのギターに対する情熱が見えてきません。ぼっち脱出のモチベーションでしかないとしたら、音楽である必要もないし。1話でテレビを見て音楽に目覚め、ギターやりたいというシーンは確かにありましたけど、その後、ぼっちちゃんが音楽表現に熱くなっている描写ってありました?ギター演奏をこなす描写はありましたけど。

 最終回の後半はなんか「けいおん」の楽器店に行くところの焼き直しだしなあ。自力でお金を稼げるという一つのカタルシスにはなるのかなあ。
 やっぱりライブで締めるべきだったと思います。肝心のライブも作画に力が入っていたのはわかりますけど、壊れたギターで何とか演奏する…という技術と対応力の凄さはわかりますが、やはりぼっちちゃんの「ギター演奏」に対するこだわりではなく、音楽マインド、表現の情熱に肉薄できてないと思いました。

 つまり「バンドもの」「ギターもの」ではあっても、「音楽」を扱った作品に見えません。ロックの名を冠するからには「ロック魂」も見せてほしかったなあ。「ぼっち」と「ロック魂」の親和性は良いと思うんですけど。

 そう、全体的に内面が薄いですね。キャラ達の。感情移入の相手先が結局みつかりませんでした。

 癒し成分も萌え成分も少ないので、きらら系作品としては普通?ギャグはまあありますけどちょっと卑しい笑いだしなあ。脚本や演出それぞれのレベルが高いのはわかりますが、焦点がわかりません。

 作画はちょっと過小評価されている気もしますが。このちょっと崩れた感じのマンガ絵を立体的に動かすのは大したものだと思います。それと演奏シーンは実演奏をモーションキャプチャーして3DCGでモデリングした後、2Dのエフェクトかけて、手で修正している感じ?専門ではないので細かいことはわかりませんが、演奏シーンの動きとか見ると多分それに近いことをしている気がします。

 その点で力が入っているのはわかります。スタッフのクレジットがキャストの上に来ているエンドロールって久々に見た気がしますが、それだけアニメ作りに力を入れたのでしょう。
 このアニメ動画としての秀逸さは素晴らしかったと思います。

 本作の真価が問われるのは、これから半年後にどれくらい話題になっているか…といいたいところですけど、この考え方もちょっと古そうですね。瞬間でバズって「期」の3ヶ月の盛り上がりで楽しむ、というのがアニメの消費の仕方になったんでしょう。ということは深みよりも、キャラと雰囲気、エピソードありきに寄って行くんでしょうね。





以下 視聴時です。

1話 「ひとりぼっちを笑うな」じゃ、ないんですね。

{netabare} あー、そもそもぼっちをネガティブにとらえている段階で、視点が相当古いですね。ぼっちを止めるためのバンド活動のモチベーションで音楽って…ちょっとなあ、ですね。単なるルサンチマンですからね。エネルギーがクリエイティブに向かうのはいいですけど、アウフヘーベンできてないですね。

 そもそもボッチ設定がちょっと不自然だし。「私なんかが入ってもいいだろうか?」と思う子は少なくともいないんじゃないかなあ。幼稚園くらいなら「なんであいつら群れてんだろう」「子供すぎてついていけない」か「仲間にはいりたいけどはいり方がわからない」「拒否されるのが怖い」とかでしょうねえ。
 つまり、ボッチじゃない人が作ったボッチ作品の気がします。

 蛭子能収氏の「ひとりぼっちを笑うな」的な話かと思ったら、ヒロインは一人だから寂しいというマインドです。なれ合いを否定して1人で成り上がって行くのもたまにはみたいなあ。ボカロPで、一人で超メジャーになった人もいっぱいいますので…うーん。
 中学校時代6時間毎日演奏できる才能があるなら、その一人で出来る才能がクローズアップされるのもいいのでは?

 固い事いわずに、日常系ギャグとしてみるならいいでしょうけど、友情とか仲間とかなれ合いに行くなら、なるほど「けいおん」で、あずにゃんに逆戻りですね。そのあずにゃんですら、ギターありきでしたし、自分で積極的に活動してましたからね。ユーフォの麗奈の完全な逆ですね。アイドルアニメのバンドバージョンかなあ。

 ワタモテのマイルド日常版って感じですね。ワタモテはあまりに生々しすぎてみるのが辛いくらい、ボッチの精神性が描けていたので非常にいい作品でしたけど。

 テーマ的には興味あるのでチェックすると思いますが、思いっきり拒否反応が発生する可能性もあるかなあ。{/netabare}


3話 音楽に対する情熱も、ぼっち設定もコメディーの舞台設定

{netabare}  全部がゆるーいなんちゃって設定かなあ。きらら系用のギミックですね。4人目の子もなんだかわからないキャラだったし。

 ストーリーではなくて、キャラとかエピソード重視ならいいかもしれませんが、テーマ性は感じられませんでした。背景が薄いので登場人物のキャラ設定が不自然で行動に納得感がないです
 特にヒロインのキャラ造形は、世界を広げたいわけでもないし。音楽に情熱があって音楽をやる手段としてぼっちを克服するという背景もないし。溺れるもののワラで依存状態に陥っているんでしょうけど、依存状態としての描写も不自然です。ですので面白さが拾えませんでした。

 また、「ぼっち」という苦痛を抱えているキャラを弄んでギャグにしている感じが、私には合わないので撤退です。
 ギャグだったらボッチ設定でもいいから、ボッチの行動の滑稽さを笑うようなのはやめて、人を見下さないギャグにしてほしいなあ、と思います。ボッチの滑稽を笑うなら、むしろテーマ性がある場合に許される展開な気がします。

 この段階の断念はデフォルト3にする方針だったんですけど、本作はあまりにひどいので物語とキャラは落としておきます。 {/netabare}



6話 ひとりぼっちの性格を自己肯定して、バンド活動を仲間ごっこにしないなら面白いかも。

{netabare}  新キャラと出会う、ご都合主義展開ではありますが、ひとりぼっちの性格を否定しないで前に進んでくれるなら、それはありかなあ。

 その点でこの6話はちょっと良かったと思います。結束バンドに頼らないで、自分で何とかするところがいいので、この6話みたいのが続けば面白いかも。

 ひとりぼっちでもバンド活動で活躍できるとか、観客は自分の人間性を査定しにくるわけじゃなくて、音楽を聴いてくれているとかそういう方向なら面白いかも。結束バンドありきで、仲間になる話ならありきたりだけど。

 断念したにしてましたけど、チェックすると思います。{/netabare}


8話 「ぼっち」=劣等感パワー覚醒。仲間ごっこが出来るかが大事じゃなくてやり続けたギターがアイデンティティになって行く。

{netabare} 「ぼっち」とは裏を返せば劣等感です。これは非常に現代的なテーマで、金銭を稼ぐ、話題が上手い、友達が多い、そしてモテる。そんなのが大事だと、市場原理によって洗脳されて、自己評価が低い人間ばかりになっている気がします。

 スクールカースト等でクラス内のキャラ付けみたいなロールプレイが支配的な感じがありました。演技でキャラ付けしてみんな疲れ果てていた気がします。そして、今やSNSの中で自分を飾ることが価値になっています。それが国民総劣等感、国民総不幸になっている気がします。

 物語は、ぼっちちゃんの周辺の人間の何かも見えてきました。必ずしも心に何か抱えているのはぼっちちゃんだけではありません。

 そして、ぼっちちゃんは強烈な劣等感に苦しみながらも、技術を極め、そして、自身の価値を自分の手でつかみ取りつつあるように見えます。

 8話のぼっちちゃんは、劣等感をエネルギーに変えて技術に変えたその結果が出ました。突出した技能や好きなことを完遂できる力こそ最強なんだぞ、というふうに見えてとても良かったです。

 7話の両親のデリカシーの無さにイライラしましたけど、8話と対比することで家族ですらぼっちちゃんの価値に気が付いていないと取れます。が、あるいは既にぼっちちゃんの価値を理解しているから無神経に見えるだけかもしれません。

 バンドメンバーや周囲の音楽関係の人間はぼっちちゃんの価値というか、すごい存在だということに気付き始めました。分かる人には分かる、ですね。8話のぼっちちゃんの自己肯定感はまだまだですが、覚醒はとてもよかったです。

 早くぼっちちゃんには自分の価値に気が付いて欲しいです。仲間ごっこ、群れるのが大事なんじゃないと言う含意も見えてきました。初めの方の内容がヌルくて不快な展開な気がしましたが、どんどんいい方向になっていると思います。7、8話は明確にこの辺が出てきました。

 ただ、この作品は、この「ぼっち」のままの「自己肯定」こそが、大事だと思います。1クールで結論を出してその先は描かない方が良いと思います。{/netabare}


10話 どうせきらら系だからこれでいいんだ、という評価で終わるのでしょうか?

{netabare} きらら系ということで、ギャグ要素としてある程度ぼっちいじりはやむを得ないのかもしれません。原作は見てないですが4コマだとしたら、まとまりがない話があってもしょうがないでしょう。

 ですが、アニメ化にあたってはそれは7話以前で済ませておいてほしかった気がします。9話でまた逆戻り、10話は以前やった話の繰り返しみたいなものでした。

 逆説的な言い方をすれば「きらら系になにを期待してるんだ?」とか「こんなきらら原作のアニメに何言ってるんだ?」というレベルで終わらせるには惜しい部分があったと思ったのですどうでしょう?

 友情ごっこはではなく、孤独だからこそギターがアイデンティティとなって、音楽で広がる世界が見たかった気がします。文化祭で喝采を浴びて終了なら、原作がどうか知りませんが、少なくともアニメに関していけば肩透かしかなあ。
 エンタメとして楽しむと割り切るにはギャグとしては単調だし、暗い話題だし…うーん。

 中途半端にキャラ萌えだけで終わってしまうのでしょうか?9話とか必要ない話がもったいなかったなあ。{/netabare}


11話 サブタイトルのセンスがいい。学園祭で終わる雰囲気ですけど…

「一二進法の夕景」というサブタイトルは詩か?今までの時間の経過に区切りがつく直前のイメージ、あるいは明日のライブまでのカウントダウンの意味でしょうか。またはぼっちが一人でギターをやり続けてきた時間のことか。このサブタイトルを誰が付けたか分かりませんが、センスを感じます。

 本作は「けいおん」との比較論がありますが、あれはアニメ史的には女子だけ部活ものとしてほぼオリジナルという点と、昔の京アニの面白い演出で秀作ではありますが、今この時代に新作としてもってくれば、多少出来がいいキャラ萌えゆるふわアニメでしかありません。脳みそ停止系のアニメです。音楽は良かったですけど。

 本作のぼっちは「映画大好きポンポさん」のジーン君の学生時代を描いているような印象を受けます。設定も人間の病理である対人恐怖とギターと言うアイデンティティの問題。音楽という才能と技術追及の厳しい世界の話です。

 設定だけみれば「けいおん」とはまったく違う方向性の話で、同じカテゴリーには見えません。

 ただ、文化祭ライブで活躍して「仲間になった」「みんなから認められた」レベルなら「けいおん」の方向に収束していってしまうかもしれません。
 
 私としては最終回が、ぼっちちゃんのあまりのレベルの違ううまさに、バンドメンバーを置いてけぼりにして失敗するような展開なら、これからもっともっと面白くなる気がします。
 
 そもそも、ぼっちの一番の不明点は音楽を愛しているのか?ですね。これが描けていない気がします。ひとりぼっちを脱出するツールになっています。
 これからでもいいので、音楽愛に目覚める。自分がこんな狭い世界でいいのか、で、広い世界へ。でも、性格は相変わらずぼっち、みたいな展開になるかですね。

 6話、8話のぼっちがバンドの他の誰よりもうまいという部分。動画の伏線。青春のすべてをギターにかけていたという部分を切り取ると、名作になる要素はあると思います。

 最終回どうなるでしょうか。単に仲間を見つけた、みんなに承認されたなら、凡百のアニメ、普通にまあまあのアニメになるでしょう。どうなるでしょうか?

投稿 : 2023/06/03
♥ : 25
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

へいおん!

男の子が『もてたいから』という理由ではじめる趣味の一つ、
というか、そういう趣味の代表格として『ギタ-』というものがあります。
はい、拙もアコギとエレキを所有しております、ごめんなさい。

もちろん『ギタ-が弾けりゃサルでもモテる』ということはありません。

  もともとモテ要素のある男の子が、
  きちんとモテに値するだけの技術を身につけ、
  ふつうにモテそうな音楽を演奏をするから、

モテるのであって、
そうじゃない場合は、概ね、かすりもいたしません。
聞いてるか? あの頃の僕。


さて、本作のヒロインであるぼっちは『陰キャ美少女』であります。
幼稚園の頃からふつうにぼっち生活、
友だちもおらず、家族以外との会話はほぼコミュ障レベルでありました。

そんなぼっちが『こんな自分でも輝けるかも』という理由で、
中学一年生の時にエレキギターをはじめます。
さて、ぼっちは自分を変え、みごと輝くことができるでしょうか?

  ……って、もちろんそんなうまくいくはずもなく。
    世間なめとんか、自分。

コミュ障も治らずバンドも組めず、
ソロ弾きだけがやたらうまくなっただけの三年間。
そんなぼっちが高校に進学し、
ひょんなことからガールズバンドに入ることになってなんやかんや、
というのが本作の概要であります。

原作は、はまじあきさん。女性。
きらら枠のJKガールズバンド日常系ものということですから、
あの『けいおん!』の正統的な系譜に属する作品ですね。

製作がSME系列のアニプレックス、
制作はその子会社のCloverWorksということで、
バチバチの音楽系企業がモノづくり母体となっておりまして、

  いよいよ『けいおん!』を超える作品ができるかな、
  超えたらいいな。
  いや、むしろ超えて欲しい、

と、放映前から個人的に期待していた一本です。

で、そのへんどうだったのよ、という結論から先に言いますと、
確かにすごく面白い。ほんと面白いっちゃ面白いんだけど、
改めて『山田尚子監督のスゴさ』を思い知らされた、
みたいなところに落ち着いちゃうのかな、と思う次第であります。
(あくまでも個人的な印象の話なので、あまり気にしないでおくんなまし)


原作素材としては、こっちの方がダンゼン面白い、と拙は思うわけです。

てか『けいおん!』の方は男性作家の原作だったので、
悪い意味での『オトコの身勝手な妄想』押し付けがてんこもり、
ウソ800のお花畑物語だったわけでありまして。

  ガチで練習したがっているメンバーと、
  遊んでばかりでろくに合わそうともしないメンバーが、
  仲良しこよしでキャッキャウフフ。

  なんかね、もうね、その世界観自体が妄想以外のなにものでもなく。

  そもそも楽器や音楽がホンキで好きならば、
  一分でも一秒でも長く演っていたいというのが初心者バンドの心理であります。
  ソロ練習は一人でもできますしね。

  よしんば、真面目に練習したがらないメンバーがいたとしても、
    あっさ~、悪いんだけど、やる気ないんならやめてくんない?
  などとシメられるのがふつうの姿かと。

  ところが同作では、ちょっとすねたり文句言ったりするだけで、
  ついついつられて仲良しこよし。
  まさに全てをやさしく抱擁する母性のかたまり、ミルキーはママの味。

  いやほんと、おまえらいったい女子高生になに求めてんだ。


そういう意味では、本作の方がよっぽどヒトのカタチをしているわけです。

陰キャでコミュ障のぼっちが仲間からよくしてもらえるのだって、
  ① 本気でギターが好きなのが伝わってくる。
  ② 接客だのなんだの、苦手なものでも頑張って取り組んでいる。
  ③ 片道二時間もかかる下北まで小まめに通ってきて、練習をサボらない。
という『ヒトとして認められる』部分、リスペクトがあるからであります。
{netabare}
ライブ前に逃げ出した喜多郁代がバンドに復帰できたのだって、
  ① 本当のことを白状して誠心誠意あやまった。
  ② 罪滅ぼしとしてライブハウスのバイトを明るく元気にがんばった。
  ③ そのまま帰るところを、ぼっちが必死に引き留めた。
からであって、ただ単に皆がお人好しだからってわけじゃありません。
{/netabare}
このあたりは、さすが女性作家の原作、という感じであります。
基本的には登場キャラみんな性格がいいわけですが、  
それでも『いいよいいよ』で許される点と許されない点の線引きがしっかりと。

  女の子みんながみんなお砂糖でできているわけじゃない、
  そういう『あたりまえのこと』が、
  ちゃんとあたりまえに描かれているところが実に良き、であります。

音楽的にも、こっちの方が本編で許容される幅が広いですしね。

あっちは、女子高のお遊び部活バンドのお話。
かたやこっちは、
まがりなりにもライブハウスに出演してプロを目指しているという、
ひよっこながらもガチバンドのお話ですから、
演奏レベル的にワンランク上の表現をしてもおとがめなし。

そんなわけで本作は、
原作的に『けいおん越え』ができる要素が大きかったわけです。

  人のカタチはこっちの方がまとも。
  音楽的に許されるキャパも、こっちの方が上。
  作画もCloverWorksなら当時の京アニとタイマンはれますし。


実際、すごく面白い作品に仕上がりました。

登場するキャラはそれぞれきちんと立ち上がっているし、
ヒロインであるぼっちの陰キャ・コミュ障属性も、
人のカタチのデフォルメ、キャラの『個性』の範囲に踏み止まっています。

  そもそも『陰キャ』という言葉って、
    オレだけが正しくて世間が間違ってる、ガッコ-なんてアホの集まりだ
  なんて下っ端パヨクみたく必死に自己肯定してるイメージなんですが、
  ぼっちは引っ込み思案をこじらせてるだけですしね。
  他人を否定しないところ、よきです。応援してあげたくなりますもの。

バンド女子たちの楽しい日常みたいなのも描けているし、
ちょい年上のおねいさんを登場させることで、
女子高生のみの『狭い価値観』に縛られない奥行きもしっかりと。
ボケとツッコミのセンスや会話リズムは耳に心地よく、
ちょっとダークな厭世ギャグも嫌味がなくて、安心して楽しめます。

きらら枠に期待されているであろう女の子のきゃぴきゃぴ感も出ているし、
ライブシーンは映像・音楽ともリアルかつカッコいい。
顔芸演出が多すぎ・ひつこい以外、欠点らしい欠点が見当たりません。


ですから作品単体で評価した場合、
僕のおすすめ度は、ほとんどSに近いレベルのAランクです。
とくに視聴者を選ばない、万人向けの楽しい一本ではあるまいかと。

  萌え、青春、ギャグ、そして耳になじみやすいPOPロックと、
  一つ一つの要素を丹念に磨き上げて詰め込んだ、
  海原雄山もびっくり、至高の幕の内弁当みたいな仕上がりになっております。

全編を流れる音楽、音作りは丁寧そのもの。
第八話、初ライブのノってない演奏や徐々にキレを取り戻すボーカルなど、
別どり収録して説得力をもたせているのは、ぱちぱちぱち。
ときおり覚醒するぼっちのギターも『女子高生離れ』しているし、
一回だけ登場したSICK HACKなんか、ちゃんとサイケロックになってますもの。
{netabare}
  ちなみに最終話でぼっちが演ったボトルネック、
  あれ、カップ酒のビンでやるの、けっこうムズカしいと拙は思います。
  ふつうは専用の器具を指にはめてやるんですよね。
  僕は薬指にはめてやるんですが、
  全然、まるっきり、きれいに鳴らないんだ、これがまた。
{/netabare}

音楽を支える映像・作画も充分に及第点。
動かしやすくするためにあえて線の少ないキャラデにしたらしいけど、
違和感なく、萌えは萌え、ライブはライブでさまになってます。

  特にライブシーン、ぼっちがカッコいいのはもちろんだけど、
  リズムセクションの二人、
  ドラムとべ-スが時折り視線を交わして確認しあうところがステキ。

  ていうか、喜多郁代を除く全員(SICK HACKも含む)の、
  ステージで演奏している立ち方がすごくキマっているんですよね。
  日常パ-トと全然ちがう。デッサン、すげえそす。

  その喜多ちゃんも、ギタ-を弾きなれてきた最終回では、
  ライブの立ち姿が格段にキマってきていて、
  このあたりの繊細な描き分け、ものっそいこだわりだなあ、と。


役者さんもかなり頑張っています。

個人的にMVPをあげたいのは、伊地知虹夏役の鈴代紗弓さん。
このバンドの編成って、実は虹夏しかツッコミ役がいないんですよね。
おなじく陽キャラで口数の多い喜多郁代(長谷川育美さん)は、
かぶり回避のためノリボケに振りぎみなわけで。
日常会話パ-トがあれほど自然に楽しく回ったのって、やっぱ鈴代さんの手柄かと。

  そして、ヒロイン後藤ひとり役の青山吉能さん。
  デビュ-作『Wake Up, Girls!』で山〇寛に散々ミソつけられただけに、
  いい役引けてよかったなあ、と。
  まだまだ26歳と若いだけに、歌や音楽に色気を出さず、
  きちんと芸を磨いて『役者』としての地盤を固めて欲しいものであります。

  それと、山田リョウ役の水野朔さん、
  どっかで見た名前だと思ったら『後宮の鳥』柳寿雪役だった人ですね。
  特別うまいわけじゃないけれど、声に表情と味があり、
  まだ23歳だけに、磨き方次第で大化けする可能性がある逸材かも。
   (ただ、所属がSMAだけに、
    楠木ともりさんみたく音モノ仕事ぶっこまれそうなんだよなあ)

  あと、JKじゃない『大人チ-ム』に、
  内田真礼さん、小岩井ことりさん、千本木彩花さんと、
  キャリア充分の演技派をもってきたところも、ナイスチョイスかと。
  それぞれが自分の立ち位置をしっかり演じてるおかげで、
  結束バンドの『地に足がつききらない若々しさ』がうまく浮き上がっています。


と、いうことで、かなり褒めっぱなしの本作なのですが、
それじゃ『けいおん!』なみのインパクトがあったのというと、
最初に書いたように、それほどでもないわけであります。

こっから先は作品単体の評価じゃない『比較論』ですから、
まるっとネタバレで隠しておきます。
読んでも読まなくてもまるっきり問題ありませんし、
本作が『すごく楽しい・よくできている』という評価は変わりませんから、
そこんとこはヨロシクだもの。
{netabare}

拙が愚考いたしますに、
本作って全体的にいい意味で、そしてちょいネガティヴな意味で、
『無難』『平穏』なモノづくり、なんですよね。

原作のよさを最大限に生かすべく、

  バンド女子のあるあるを前面にフィ-チャ-してみたり、
  ぼっちのキャラクター性をコミカルに描いてみたり、
  キモであるライブの音源に徹頭徹尾こだわりぬいてみたり。

つまり監督の斎藤圭一郎さんは、方向付けとして、
『与えられた素材を磨き上げて』作品を昇華させていったわけです。

これに対して『けいおん!』監督の山田尚子さんは、
原作に『足りない』と感じるところを、
4コマであるのをいいことに、拡大解釈を重ねて修正していったわけです。

  足を広げて座らせたり、おカネの苦労をさせたり、
  お砂糖だけじゃないところを少しずつ水増しすることによって、
  キャラクターに血肉を与えていった。

  そして、最大のネックである『女子高のお遊びバンド』である点。

  これをEDで『将来成功してプロになった』という仮定の元、
  PV形式でそれを表現していくということで、
  音楽的・映像的な制限をものの見事にとっぱらっちゃいました。

  最初のED曲『Don't say "lazy"』のイマジネーションあふれる映像、
  とりわけ澪の『右見て左見て』カットは、
  それまでのアニメの常識を覆す、衝撃的な、才気ほとばしったものでした。
  曲そのものも、そして演奏も、ガチプロでしたしね。  

  これらによって原作には存在しなかった表現の幅と奥行きが生まれ、
  凡庸な萌え四コマにびしっと芯が通り、
  メリハリの利いた楽しいアニメ作品になっていったわけです。

つまるところ、
  斎藤監督は『原作から想像できる最良の作品』をつくりあげ、
  山田監督は『原作からは想像もできないような作品』をつくりあげた、
というのが、僕の両作品への評価です。

作品の内容は圧倒的に『ぼっち』の方が好きですし、
正直、アレなひとたちによる『けいおん!』フィーバ-にはげんなりなのですが、
それでも、たとえそうであったとしても、
モノづくりのクリエイティビティという観点からすると、
どうしても山田監督に票を入れざるを得ない、という結論になっちゃいます。

  誤解のないように付け加えておきますが、
  斎藤さんも、誠実できちんとしたモノづくりができる、
  とてもいい監督さんだと思います。

  ただ、山田尚子さんが『ばけもん!』なだけです。

  だってその『けいおん!』が監督デビュ-作なんですよ?
  京アニ入社して5年で監督任されたんですよ?
  入社するまで芸大で油絵描いたり発泡スチロールけずってりしてた人なんですよ?


ちなみに本編に出てくるライブハウス『STARRY』、カッコいいですよね。
下北沢にある『SHELTER』が外観モデルになっているらしいです。
どこまで忠実に再現してるのかは、行ったことないのでわかりませんが。

  社会に出てからって、
  知り合いとか関係者に招待される以外で、
  ちっこいハコのライブに行く機会ってホントありませんしね。

  僕が学生の頃は実家通い、京都在住だったので
    『拾得』(実家がすぐ近くだった)
    『ブルーノート』(いまは奈良に移転しちゃったらしいけど)
  みたいな知る人ぞ知る伝説級の、
  そして激シブの店にちょこちょこ行ってました。

  当時の『ブルーノート』ってかなりフランクな感じで、
  お客さんが勝手に即興で演りはじめちゃって、
    君、フリっつったっけ?
    ギタ-だろ? 一緒にやろ~よ。
  なんてあたりまえっぽく声かけられちゃったりするんですよね。

  はっきり言って拙の腕前は
    学園祭で英国バンドのヘタコピ演ってイキってる中坊
  とトントンぐらいのものでありまして、
  (運動部員の手すさびギタ-なんてそんなもんです)
  カドが立たないよう笑いを取りながら断るのにけっこう苦労しました。

    だってあいつら、フツーに芸大レベルのヤツばっかなんだもん。

                          死ぬわ。

{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 31
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

転がるぼっち、笑い転げるオレっち

陰キャでボッチでも、バンドなら陽キャでリア充になれる!
とギターを始めるも、コミュ症故にネット動画配信に籠もっていた主人公・後藤ひとりこと“ぼっちちゃん”が、
“結束バンド”の仲間ら、人と接する度に自己嫌悪等を悶々とこじらせながら、
夢のバンドライフ実現に向けて三歩進んで二歩下がったりする。
「まんがタイムきららMAX」連載中の原作コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 4.0点】
大筋は典型的なバンド青春物。やはりライブがヤマ場。
だが、ぼっちにとっては、バイトする、友達を家に呼ぶといった当たり前のコミュニケーションが、
ライブに匹敵する生命の危機、ギャグもしくは妄想ワールドへの大脱線へと展開。

ぼっちちゃんの将来悲観妄想が具体的過ぎて笑えますw
{netabare}その心太(ところてん)俺が買ってやるから{/netabare}って感じで居た堪れなくなりますw
結果、客観的に見てバンド活動は進まなくとも、毎回笑って楽しめるので捨て回がない。

普段、情けない感じのぼっちちゃんだが、決める時は決める。
ぼっちちゃんの凄い所をちゃんと見ているバンド仲間を通じて、
自身が見えていなかった長所を発見し、
承認欲求よりもかけがえのない自己肯定感を獲得していく。

マイナス思考で地べたを転げ回っていたぼっちを見て笑い転げた末に、
終わってみれば良質な王道青春物の余韻が残る満足度の高いシナリオでした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・CloverWorks

ぼっちちゃんは低すぎる対人スキルやメンタルのメーターが振り切れる度に、
バグって、顔面の各パーツが散り散りになるわ、{netabare}黒部ダムだわ、胞子飛ばすわ。{/netabare}
実に多彩な表情で楽しませてくれます(笑)

ところで、原作者によると、ぼっちの身体は人体ではない設定だそうでw
よって、ぼっちちゃんの形態変化はデフォルメではなく、リアリティの追求w
だからこそ、ぼっちちゃんは幾度も死と再生を繰り返しますし、
結束バンドの仲間たちは、実際に視認した崩れたぼっちちゃんの顔面も味だなと論評しますし、
{netabare}紙やすりでぼっちちゃんの顔を整え損ねたりもするのですw{/netabare}

この形態激変モンスター・ぼっちを映像化するため、CloverWorksは時に実写の挿入も厭わず尽力。

その他のキャラについても、絵を整えることのみに囚われない。
適宜、絵を崩す遊び心で視聴者を結束バンドに拘束。


3度のバンド演奏シーン。
実際の奏者の動きを取り込んで臨場感を演出。
作画カロリーよりも、ギターの運指に至るまで音響と絵を合わせる調整力が半端ない。

結束バンドの結束が尻上がりに上昇するのに比例して、
演奏シーンに込められた情報量も右肩上がり。
よって満足度も最後のライブが一番という方が多いのは分かります。
ですが私の場合は3回目の演奏シーンは、よもやここまで作画に濃密な情報を詰め込んでくるとは思っておらず。
加えてギターに疎い私にとっては{netabare}ボトルネック奏法がどれくらい凄いことなのか即座に理解できず。{/netabare}
パンクしてバグったぼっち状態にw

落ち着いて整理して再見すると、
{netabare}喜多ちゃんのアドリブフォローだったり、虹夏とリョウが阿吽の呼吸でリピートして場をつないだり、{/netabare}
結束バンドが結束している細かい描写がエモいと分かるのですが。

結局、私は2回目の演奏シーンが一番シンプルに感動できたので何度も再生しています。
ぼっちちゃんのアドリブギターパフォーマンスから曲が始まる流れは何度見てもシビれます。


【キャラ 4.5点】
結束バンドの各キャラがぼっちちゃんの自己発見に寄与した点は前述の通り。

ぼっちちゃんの家族について。
当初、私は、妹の後藤ふたりに、ぼっちちゃんの陰キャの傷に塩を塗り込む役をさせる以外は、
最後まで表情が描かれない父など、家族があまり存在感を見せない作品。
娘がロックに走っても無関心な両親なの?と思っていました。

これがまさか最終回のギャグで伏線回収するための家族の潜伏だとは思いもよりませんでしたw
{netabare}動画投稿サイトで虚言を吐く娘を見守ってきた父の心境は如何にw
……いや、ちゃっかり広告収入稼ぐ辺り、あんまし気にしてないのかもw{/netabare}


中盤、出没した酔っぱらいベース・廣井きくり。
バンド知識が乏しい私にとっては、ぼっちちゃんのスイッチが入る時、演奏の変わり目を察知するナビゲーターとしても重宝。
それにしても、きくりの飲酒が無限ループする“幸せのスパイラル”を回す原資はどこから来るのか謎ですw
リョウといい、きくりといい、ベーシストは誰かに集るものなのでしょうかw


【声優 4.5点】
ぼっちちゃんこと後藤ひとり役の青山 吉能さん。ぼっちだが独り言と妄想によりセリフ量は膨大。
加えてその生態から人の枠を越えた演技も求められますが、魂の怪演によりクリア。

特に4話の{netabare}SNSで自らが承認欲求モンスターを生み出してしまう恐れから、{/netabare}
いつもより余計に自我が崩壊した際に上げた奇声を“加工なし”で熱演した件には恐怖すら覚えますw
まさか、よっぴーにこれ程までのエンターテイメント性があったとは。間違いなく彼女の代表作ですね。


ボーカル・喜多郁代役の長谷川 育美さん。
ひとりカラオケで鍛え上げたという歌唱力も上々。
リア充独特の後光のSE?「きたーん」もフォローし、ぼっちに有害な陽キャ光線を照射w

ドラム・伊地知虹夏役の鈴代 紗弓さん。
特に夜道でぼっちちゃんを呼び出した際の語り口は天使としか言い様がありません。
前クールでの『シャインポスト』TINGSセンター役といい、さゆみんキテますね~♪


【音楽 4.5点】
結束バンドによる主題歌、挿入歌。
キャラ回だからキャラソンでテコ入れという感じではなく、
数話かけて、視聴者とキャラ理解が共有できた、
ここぞというタイミングで満を持して投入するので、歌詞一つ一つが心に響いて来ます。

虹夏のタイトル回収からの「なにが悪い」へのED切り替えなど完璧。
よって「なにが悪い」がイチオシになる方が多いのも頷けます。
ですが、ここも私は「あのバンド」がお気に入り。
結局、私は{netabare}野草{/netabare}食ってようが、ぼっちに集ろうが、
孤高の信念を貫くリョウというベーシストが好きなのでしょう。


【余談】
作品人気を受け、調子に乗った芳文社。
原作連載雑誌の付録に“ぼっちちゃん福笑いセット”を用意し、ひと儲けしたそうで。
顔面のパーツをどこにどうばら撒こうが、ぼっちにしかならない。凄いw


【5話感想】「ギターと孤独と蒼い惑星」結束バンド……良いロックじゃないか👍
{netabare}
ライブ出演オーディションにて、ようやく披露された挿入歌「ギターと孤独と蒼い惑星(ほし)」
演奏するキャラのCGはそこそこでしたが、踏み込んだ靴がキュッと鳴ってぼっちのギアが上がる演出など、
やはりスタッフはここに力を入れて来ました。

今回、挿入歌の作詞を担当したのはZAQさん。
『よう実』OP主題歌などでも知られるシンガーソングライター。
詞のパンチ力はそのままに、ぼっちちゃんが徹夜で考えた陰キャ&中二病の歌詞世界という設定に寄せるため、
絶妙に未熟で青臭い感じに調整されているのに唸らされました。

ボーカル・喜多 郁代役の長谷川 育美さんの歌声も陰鬱とした歌詞と合っていて良かったです。
もっとも、陰キャ・ぼっちちゃんの目が眩むくらいの後光が差す陽キャの喜多ちゃんは、普段こんな鬱々としたこと考えてはいないのでしょうがw

尚、公式では作中ライブシーン動画と合わせて、
リリックビデオ風のMV(FullVer.)も公開されているので、
アニメ未見の方も、まずはこれだけでも見て、
劣等感を燃料にしたロックに殴り倒されてみて欲しいです。
そこで、何か刺さる物があったら、多分アニメも行けるかと思います。{/netabare}


【4話までの感想】ぼっちちゃんガンバレ~
{netabare}
ぼっちちゃんが根暗なだけならハマらなかったのでしょうが、
彼女の場合は理想と現実のギャップが激し過ぎる故のアイデンティティ崩壊芸が笑撃的で、私も無事、結束バンドに拘束されましたw
ぼっちちゃんが極度に狼狽した際の、
垂れた両目が著しく離間した、あの情けない顔が頭から離れませんw
でも心身が溶解するくらい、いや、むしろ{netabare}プランクトンだの、ゾウリムシだの、下北沢のツチノコ{/netabare}だの、人ならざる物に成り果てて(笑)まで、
落ち込むのは、ぼっちちゃんが変わることを諦めていないから。
こういうキャラは、あんましプレッシャーかけるのも良くないのでwゆる~く応援したくなります。


CloverWorksのアニメーションもキャラデザが激変するギャグにも対応したり、歪み補正も交えたりと構図も大胆でゆる~い笑いをアシスト。
かと思えばフォトリアルな背景等で引き締めて来たりと、今後のライブシーン等にも期待が高まります。
その前にまず{netabare}ぼっちちゃんはダンボール箱から出ないとw{/netabare}


ぼっちちゃん役の青山 吉能さん。
4年前に「Wake Up, Girls!」解散した時は、このままフェードアウトか?
とも思っていましたが、こうやって主役を務めたりと、順調に活躍されているようで何よりです。
自己否定沼に沈没する、ぼっちちゃんは唐突に{netabare}「押し入れより愛をこめて」{/netabare}などのぼっちフォーク?(笑)を吟じたりしますが、歌唱へのつなぎもスムーズです。
「WUG」では演じてるキャラがセンターの娘と髪型一緒で見分けが付かないとかイジられていたよっぴーですが、
これもぼっちちゃんの日陰のメンタルを汲むのに役に立っているのかも?と思うと感慨深いですw


本作も、きらら系ということで、サブキャラのバンドメンバーも、
多少、強烈なぼっち生態を喰らっても、ゆるふわと吸収してしまう曲者揃い。
最近、私は“ひとり好き”(ぼっちとは大きく異なるらしいw)のベース・リョウにもハマりつつあります。
最初は{netabare}野草{/netabare}喰ってる変な人という印象でしたが、四話では音楽に対する芯のある発言で魅せてくれました。
いい加減だけど、この人なら振り回されても良いと感じる不思議な引力があります。
ある意味、リョウは最もバンドマンらしいキャラなのかもしれません。
だからと言って{netabare}驕らせるのはどうかと思いますがw{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 43

68.8 3 友達アニメランキング3位
イジらないで、長瀞さん 2nd Attack(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (104)
333人が棚に入れました
「後輩の女子に泣かされた……!!」 ある日の放課後、たまに立ち寄る図書室で、 スーパー“ドS”な後輩に目をつけられた! 先輩を、イジって、ナジって、はしゃぐ彼女の名前は── 『長瀞さん』! 憎たらしいけど愛おしい。苦しいのに傍にいたい。 あなたの中の何かが目覚める、“Sデレ少女”の物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャラ描写がいい。〇〇さん系お隣さん系非処女ビッチ系の分化前という感じです。

1話 こういうストーリーは絶対的な出来不出来はなく、フィーリングだと思います。

{netabare}高木さん、式守さん、阿波連さん、宇崎ちゃん、古見さん、上野さん、琴浦さん、トモちゃん、青ちゃん、いろいろありますけど。私は、〇〇さんものの中ではこれが一番合うかなあ。ギャグとして面白いし。

 2期もいつも通りだなあと思ってたら最後にやられました。白子とタラコかあ。その発想はなかった。想像の下を行く下品さでした。この感じがいいんですけどね。 {/netabare}


3話 マンネリ化はしてますがギャグ度アップ。長瀞さんのギャルビッチ感も良い。

{netabare}  なんとなく「なんちゃってギャル」「ビッチっぽいだけ」かなあと思ってた長瀞さんがちゃんとビッチでギャルっぽくて良いです。キャラは最高ですね。こういうキャラのデレは18禁のカテゴリーですが、その辺のドキドキ感をうまい頃合で調整してきました。
 ちょっとパターン化はしてますが、先輩の距離感がいい感じに長瀞さんが気になる感じですし、ギャグも面白いし。このクールはこの感じでいいのでは?{/netabare}


 1期にあったSっ気はツンデレのデレ要素として消化したので、1期のような不快な感覚はほぼゼロといっていいでしょう。長瀞さんのキャラとしてのスパイスの部分が消えてしまったのが、もともとの本作のコンセプトを考えると物足りない部分ですが、時間経過による恋愛の進展と人間的な成長を感じさせるいい変化だと思います。

 本作はこのラブコメと主人公の成長というストーリー性とテーマ性が明確にあるので作品として飽きないし面白みが継続できたと思います。
 長瀞さんが作られたキャラっぽい部分もありましたが、病気回以降柔道などの描写もありキャラが描けたのも良かったと思います。その結果、どちらか一方の依存ではなく相互の成長が描けました。

 それにしてもデレすぎだろうと言うくらい長瀞さんデレてましたね。「キモ」という言葉の意味が変容して照れ隠しになっていました。きつい言葉で使うのが難しいと思いますが、じっくり1期から本作を見ていれば「キモ」に込められた気持ちを感じるのが本作の見方ともいえます。

 恋愛漫画を見ているとツンデレ→ギャル系→非処女ビッチ系と進化してきています。恐らくNTRがはやっていること、DT比率の増加に関連していると思いますが、どうも最近の視聴者・読者は積極的にグイグイ来てほしいという願望がどこかあるのでしょうか。長瀞さんはどうもこの系譜の走りだった気がしてきました。

「お隣さん系」の流行とも無関係でない気がします。とにかく自分からはいかないで迫って来て欲しいというニーズが多いんでしょうね。イジメられて耐えているMマインドとあいまって、非処女ビッチ系と処女お隣さん系に進化しているのでしょう。

「〇〇さん」「お隣さん」「非処女ビッチ」今ラブコメはこの3系統に別れそうですね。本作「長瀞さん」に関しては、この3系統に分化してゆく前の混とんとした状態な感じです。逆にいえば要素が絡み合った結果、面白さにつながったのでしょう。

 なおアニメの出来ですが、バイクのデザインとか描写とか酷かったですが、しかし人物に限るとなかなか良かったと思います。キャラは主人公と長瀞さんの内面描写が上手かった点と成長している点を評価しています。
 OP曲はOPアニメとあいまって不思議な中毒性がありました。飛ばさずに毎回聞けました。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 7
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

あらあらあらあら♡まぁまぁまぁまぁ♡

原作未読。予備知識なしの初鑑賞。
1期よりも断然2期の方が面白い珍しいパターン!

正直1期の印象から
2期は一応観てみるけどなーなーで流し見になるかな〜
という軽い気持ちで再生したところ、、
全然そんなことありませんでしたw

キャラ(特にギャルズ)は1期より魅力が出ていて
この子好きだな〜と思える子が現れました(*^^*)

{netabare}勝手な想像で2期も長瀞さん×先輩に
進展はないんだろうなと思ってましたが、
この作品は2人の関係に進展を与えてくれましたね!

タイトルの"いじる"というスタイルを崩さずに
しっかり貫きつつも恋模様には変化をつけていたので
最終回での感想がこのレビュータイトルに繋がりますw


また、この最終回のあらあらまぁまぁ♡に至るより
ちょっと前のデート終盤の浜辺シーン。

いい感じの2人を邪魔しようとするガモちゃんに
ヨッシーが「おじゃま虫!」と言って止めた瞬間、
一気にヨッシーラブになりましたね(*>ω<*)

ちゃんと自分の意見を持ってて
それを伝えることも出来る子なんだと感心しました。
ずっとただつるんでるだけの印象だったから、、


そして2期では長瀞さんの魅力も描かれてましたね。

柔道と関わるシーンがあったことにより、
長瀞さんのイメージがただの失礼な後輩から
努力が出来る頑張り屋さんで応援したくなる後輩に。

動悸はなんであれ簡単じゃないことに
取り組むことが出来るキャラは魅力的です( *´꒳`*)
{/netabare}

OPはあまり残らなかったけど、
EDはギャルズ達が可愛くて好きでした。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 8

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ご都合主義でも甘さ控えめで。一緒に前に進もう長瀞さん。

 凄く期待できないが、気軽で安心した美味しさの町中華的な作品。適度なエロさもウザさも良いし、意外に攻められたら弱かったり嫉妬したりするのも「オタクに優しいギャル問題」ばかりのアニメゲーム界ですっごく爽やかな存在だ。友達があんま可愛くないけど、実は良い子なのもキャラ作りにちゃんと愛を感じる。


本作の良いところは、「同質だから良い」じゃない点。恋愛では特に違う「他者」が結びつくからこそ今まで見えなかったことが見えてくるとこにある。同質を求めるのは変形したナルシシズムに近い。入口はそれで良くても、違うことを面白がれなきゃアカン。そういえば長瀞もだけど、八重歯を普通に描かないで口の一部が歪んでるように描く表現って名前あるのかな?。


 中盤少し中弛みしたけど、長瀞がまた柔道に打ち込む展開になってからはベリーグッド!。やはり二人とも成長する展開は良い。11話の挿入歌がガーンなシーンには思わずガッツポーズ!。駄目な二人が少し前に進むことにジーンとくることが出来て大満足。


 ただ、先輩が眼鏡じゃなくてコンタクトになったのは「Mrインクレディブル」のバイオレットちゃんのラストに近い嫌な味がしなくもない。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 5

77.5 4 友達アニメランキング4位
SPY×FAMILY 第2クール(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (427)
1443人が棚に入れました
人はみな 誰にも見せぬ自分を 持っている―― 世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。 東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。 西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。 その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。 内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。 〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。 だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった! 3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。 ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アーニャの髪型が変??

●秘密の「園」への招待「メッセージ」
2期最終回で非常に重要なものが出てまいりました。
それは「イーデン」校{netabare}懇親会{/netabare}であります。
{netabare}懇親会の「エンブレム」は【🍎】と[GC]という文字の組み合わせで表現されますが
なぜ[GC]なのかと考えたみたところ(言葉の意味はどうでも良くて)
ヴィジュアル的な意味合いが強いのだろうという結論にいたるわけであります。
[GC]→ΘC→👁C(類似形 GG→👓→ΘΘ)

イーデン校とは【Eden】すなわち【エデン】を表しているので【🍎】に繋がり
[GC]=[👁C]であるというのはバンプのOPでアーニャが表現する【一つ目】小僧の
伏線と繋がるものであります。

例えば「インペリアル・スカラー」など本作には兎に角引っ掛かりを覚える特殊な用語が
目につき、とても気がかりなところ多分にあるわけでございますが
すべては「プロジェクト【🍎】」という形の中において伏線回収されるのであろうと予測されます。

懇親会会場となる「知恵の塔」の屋上には「庭園」があり【❋】の形をしています。

【❋】は【8芒星】というものでありまして、「オペレーション【ストリクス】」
フェイズ2、即ちステラ【☆】を【8】個集めるという案件に繋がるものであります。

【☆】とは【5芒星】のことであり、本作においても
【8】+【5】=【13】の「関係式」がまたしても確認できるわけございます。

名前占い的な?観点からするとアーニャの片割れの親友「ブラック【ベル】」と
「ダミアン」とは相性がいいということになるわけですが
いかにも意味深な「ダミアン」という名前について少々深堀してみます。

「ブラック【ベル】」というファミリーネームに対してダミアンは「デズモンド」であります。
「Desmond」の文字列をアナグラムの手法により並び替えてみますと
「Demons+d」となります。
そして「d」を反転させて→「b」これを「ダミアン」に因んだものに変換しますと
「b」→【6】になります。

アナグラムの答えは「Demons【6】」であります。

もしも「デズモンド」家に「3」人息子がいるなら「Demons【666】」となります。

他にも【Eden】校の「制服」とか分析すべき細かい要素はまだまだありますが、
とりあえずは一区切りを迎えたわけであります。

この先「デズモンド」と「ブラック【ベル】」と「【一つ目】小僧」のアーニャ {/netabare}の三角関係が
どのような展開を迎えるか続編に大注目であります。


●ジャンプ系作品の「裏設定」の闇に隠された謎を暴く!?
長文レビューをやたらとダラダラと書くのは、クセみたいなものでありますが
読む側にしてみたら、何が何だかさっぱり意味不明という事態にもなり兼ねないので
せめて本作のレビューについては簡潔にまとめるべきであるはずです。

今回アーニャの秘密に迫るような描写があったため率直にこれを示すことにいたします。

まず本作における不自然な点を箇条書きにしてみます。

{netabare} ①アーニャの髪型
②「ハンドラー」がバカでかい帽子を室内でかぶっていること
③フォージャー家の食卓

今回「ハンドラー」の話には触れず、まずはフォージャー家の食卓にあるものについて
言及していこうかと思います。

そこには【牛】の置物があります、それと向かい側にあるものは
二つで「一対」の関係にあるわけです。

ということで、この度アーニャは同級生の親友とショッピングに出かけます。
アーニャは様々な衣装に次々と着替えまるでファッションショーさながらの模様でありますが、
その様子を映像を見る限り明らかに「髪型」が不自然なのであります。

この謎を「解く鍵」はアーニャの親友、まるで「一対」の関係性にある彼女にあると
予想が成り立つわけであります。

「一対」と言えば、「黒い羊」のキーホルダー…
これも解釈するのが厄介でありますが、話を先に進めると
アーニャの親友の名、その「ファミリーネーム」はまさに
「ブラック【ベル】」であります。

フォージャー家の食卓には【牛】の置物が、その向かいには絵が掛けられています。
その絵に描かれているのは【ベル】であります。

これが「一対」の関係性を示すものであります。

あと一つアーニャの「ファッションショー」で気になったのは「目」
特に【片目】を強調したような衣装があったことですが、
この【片目】を強調する表現は他のアニメでも腐るほど繰り返される裏設定的なワンパターン
でございまして、バンプが歌うOPの映像でアーニャが紅葉のような落ち葉の中央に開いた穴
から【片目】を覗かせる様子が描かれていますが、これもまさに典型的な
【片目】強調の描写であるわけです。

このような【片目】表現を「【一つ目】小僧」と勝手に名付けましたが、
この由来は恐らく【呪術】文化にあるように思います。

アーニャにはエスパーの能力が備わっていますが、【一つ目】小僧が由来ならば
その能力は【呪術】と関係していると考えていいのかもしれません。

時に【呪術】は人に暗示をかけハートを奪うこともあるらしいので
「ダミアン」という意味深な名前の作戦対象が「黒い羊」で繋がれた一対の
二人の魅力に心奪われたとしても、必然と言うべきことなのかもしれません。

【牛】や【羊】というのも【呪術文化】というものを前提に考えたら当然の如くに
繋がりますし、「水星の魔女」では【山羊】が登場しますが、「ガンダム」の「ララァ・スン」
とはエスパーであり【呪術】使いであったわけです。

【牛】や【羊】や【山羊】には【角】が生えていますが、
「うる星やつら」の「ラム」にも【角】が生えています。
ラムには空を飛んだり電撃を放ったりする特殊能力がありますが、その能力は
どうやら【角】と関係があるようです。

アーニャのお気に入りのぬいぐるみにも何か意味が隠されているようですが、
例えば「ララァ・スン」のような能力をっ持った「強化人間」を開発した研究所が
あったように、ある種の「キメラ」{/netabare}は秘密裏に生み出されたのかもしれません。



たまに特殊な用語が出てくるのが本作の厄介なところでありまして
ではネットで調べようかと軽い気持ちで見てみたらネタバレに遭遇なんてこともあり得るから
ファンにとっては悩ましいものがあるのかもしれません。

アーニャに関する重要な設定が出て参りましたので取り敢えず記載しておきます。

{netabare} 「エクリプス」の時は能力が使えないというのがそれですが
かなり意味深なものを感じてしまいます。
「エクリプス」「イクリプス」とは日蝕や月蝕なのどの【蝕】を意味する言葉で
ギリシア語やラテン語をルーツにするものであるとのこと。

この手の「言語感覚」には裏設定的な意図を感じずにはいられませんが、
【蝕】と言えば{/netabare}「ベルセルク」であり、何の作為も無しに偶然被ったとかいう
戯言が通用するはずがないと確信するものでございます。

●食卓で繋がる、点と線
犬編がひと段落ついてからは再び純コメディ路線に戻ったようです。
それでも「オペレーションストリスク」という使命がある限り
ただのホームコメディでは終わらないことだけは確定してるでしょう。

なりすまし家族の日常、つかの間一家団欒
食卓のシーンの背景には秘密が隠されていたようであります。

{netabare}一つはあの「置物」。もう一つはそれと一対のものであります。
一つ目は「チェンソーマン」にも登場しましたが
もしかしたらあちらでも今後一対として描かれるかもしれません。

ジャンプ系は裏設定が{/netabare}しつこいくらい発動されるようです。


ここまで見てきた印象としましては前期とは作風が異なるような気がいたします。

前期ではハートフル家族コメディの色彩が濃厚でしたが
今回はそれに修正が加えられたのか、テンポダウンしてるというご指摘は
ごもっともであるように思われます。

何故これ程までに犬にスポット当ててくるのかと言えば、
{netabare}「プロジェクトアップル」の絡みがあるからなのだと予測しますが
更にこれと「オペレーションストリスク」が連動してくるならば
物語は壮大なスケールで動き出し、テンポは更に悪くなるかもしれません。

そうなれば前期を支持するファンからは賛否両論ありそうですが
個人的には重要キャラのハンドラーが起点となるシリアススパイ展開に
大いに期待するところであります。

【86】が暗示する国はロシアでありましたが、本作ハンドラーの回想シーンで描写されるであろう
と予測される戦争の場面があるとしたら、現在進行形のあれの話になるでしょうか?
そして「アップル{/netabare}シード」に通じるネタも大いに期待したいところであります。





本作に対する当方の基本方針としましては、メインストーリについてはほぼ言及せず
個人的に気になった描写等に焦点を絞り持論を展開していく方向で参る所存にございます。

それについて抜粋すると以下のものになります。

①「アーニャの髪型」
②「オペレーション・【ストリスク】」
③「ハンドラー」の「ⓍⓍ」


気になった点その1
●アーニャの髪型
所謂「アホ毛」というものにも{netabare}重要な {/netabare}意味が隠されていると個人的には推測しておりますが
それは今回言及する「髪型」の話のメインではありません。
「金Ⓧのヴェルメイユ」の「ヴェルⓍイ」の幼少期の髪型がアーニャのものとよく似ていますが
元ネタは恐らく「ⓍⓍⓍⓍⓍⓍ」の「ⓍⓍ」であると予測いたします。

①「ⓍⓍⓍⓍⓍⓍ」の「ⓍⓍ」
②「金Ⓧのヴェルメイユ」の「ヴェルⓍイ」
③「アーニャ」

3人の共通項を抽出し、他の重要情報を組み合わせて解釈すると先の展開が読めたり
本作に仕込まれた謎が解けたりすることがあり得ると確信いたします。

気になった点その2
@オペレーション・【ストリスク】
今回このオペレーションの内容についての説明は致しません。
肝心なのは【ストリスク】という名前、あるいはその由来についてであります。

【ストリスク】とは【フクロウ】のことを指す言葉ですが
英語で【フクロウ】はオウル(Owl)となります。
【ストリスク(Strix)】とは何か?と言えばどうやら
{netabare} 【(古代)ローマ】由来の言葉だということになります。
そう聞いて「あの忌まわしき【ローマ】」{/netabare}と思ったのは当方ぐらいなものかもしれませんが
当然そこに何かしらの意味があるのは明々白々のであることが予想できるわけであります。

意味深な【フクロウ】が引っ掛かった事例を挙げると以下の通りになります。
①「リコリコ」の「アランチルドⓍン」がしていたネックⓍスが{netabare}【フクロウ】{/netabare}
②「惑星のさみだれ」に登場する「【フクロウ】のⓍⓍ」
③「オペレーション@【ストリスク】」

要するに裏設定みたいな話でありまして、【フクロウ】には重要な意味が隠されているため
「惑星のさみだれ」の究極のネタバレになりますが
結論から言えば「【フクロウ】のⓍⓍ」は{netabare}かなり強い(=厳重の岸){/netabare}ということが
軽く推測できるわけです。
そして【フクロウ】と言えばその主人はⓍというのもある意味確定事項であります。
その根拠とは{netabare}「神話」{/netabare}にあります。

気になった点その3
●「ハンドラー」の「ⓍⓍ」
取り調べ時における彼女の「ⓍⓍ」には違和感意外ありません、
もしも{netabare}【髪型】と【フクロウ】{/netabare}と彼女の「ⓍⓍ」が繋がっているとしたら
本作究極のネタバレ的展開も予想可能と言っていいのかもしれません。

話は変わりますが、本作のEDソングを聞いた時は最初「あいみょん」かと思いましたものの
名前を確認してみたらどうやら別人であったようです。
「あいみょん」の「愛を伝えたいだとか」に似てるように思えたのは気のせいでしょうか?

とりあえず、「オペレーション@【ストリスク】」を{netabare}取り仕切っているのは
ハンドラー{/netabare}であると言って間違いないでしょう。

そしてアーニャの「アホ毛」ですがアホ毛と言えば「【水星】の【魔女】」のヒロイン
及びその相方も「アホ毛」が凄いことになっています。
「ⓍⓍⓍⓍⓍⓍ」の「ⓍⓍ」や「【 {netabare}水{/netabare}星】の{netabare}【魔女】{/netabare}」のキャラと本作になんらかの関係性が
あるとしたら?ハンドラーという名前自体が既にそれを物語っているようにも思えますが
「ハンドラー」の「ⓍⓍ」にはそういう意味が暗示されているいうことだと推測いたします。

そういう前提で「プロジェクト・【アップル】」について思いを巡らせてみますと
アーニャは、実は【Ⓧ星】育ちで、ハンドラーも同郷みたいな展開なども
大いにあり得るのかもしれません?

※そして更に蛇足を言いますと【86】の「ハンドラー」ともなにか?関係してきそうな
気配を大いに感じるわけですが、【86】という不自然過ぎるタイトルの意味についてあれこれ考えた
結果として思いついた個人的仮説を補完してくれる材料がまさか本作の「ハンドラー」にあるとしたら
これは世紀の大発見というべきエレガント極まりない結末にございます。

※※「プロジェクト・【アップル】」で思い出しましたが
「【アップル】シード」も意味深なタイトル過ぎるわけであります。
すべてを繋げればすべての源、元ネタが何なのか見えてくるという話にございます。

ということで酢パイ家族ファンの皆さん、
是非とも「アーニャの髪型の謎」について徹底究明してくださいますことを
心よりお願い申し上げます。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 2
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

たのしいアニメあざざます!

原作コミックは7巻まで購読中。

【物語 4.0点】
前半1クール目はアーニャのキャラ受けに全てを賭けた構成。
アーニャ回は1パート分のエピソードもアニオリ演出も追加し1話分に長尺化。
原作ではアーニャも、もう少しマスコット、コメディリリーフ寄りのポジションとの印象でしたが、
アニメでは作品の顔として前面に押し出し、シリーズ成功の地歩を固める。

対して後半2クール目に入ると、二本立ての回も交えて、他キャラも掘り下げ。
家族の運営、学園生活攻略に苦慮するプロのスパイたちを笑う日常キャラアニメとして、軟着陸を目指す。
とは言え、{netabare}ロイド&フィオナの地下テニス回{/netabare}などアーニャメインじゃない話でも、アーニャの出番は必ず用意。
1週1アーニャ。ウリの供給は怠りません。


せっかくの本格的な東西対立構造の世界観。
もっとビシッとスパイ、アクション決めてくれという要望もごもっとも。

ただ、フォージャー家はまだまだ任務のための、かりそめの家族の感が強い私。
誰もがフォージャー家の日常こそが真実と安心しきった所で、
有事へのシナリオ転回や、家族を破壊する暗殺指令などの導火線に火をつければ、一層良い味が出るはず。
この観点から見れば、この日常も退屈ではなく、着実な伏線の積み重ねだと感じます。

あんまり急かしちゃもったいない。
だって私もまだまだ可愛いアーニャちゃんやイヌさんたちと戯れていたいしw
{netabare}ボンドの上で寝落ちしたアーニャ。{/netabare}これは間違いなく天使です。


【作画 4.0点】
キャラを引き立てる演出が得意なCloverWorks。
描き込みの作画カロリーが豊富なWIT STUDIO。
必勝タブルスのコンビネーションにより、
中毒性の高いアーニャの顔芸と、迫力のアクションたまにスポーツの両立が実現。


OP・荒木 哲郎氏&ED・平尾 隆之氏。
一線級のアニメーターが絵コンテ・演出を手掛けた主題歌アニメーション。
フォージャー家の団らんに向けて家族3人+1匹と料理が踊る映像もワクワク。
MISSION:16{netabare}「ヨル's キッチン」のヨルさん&毒味係?{/netabare}の苦闘を経た後だと、また違った味わいが出てきます。


【キャラ 4.5点】
独特の幼児語や、人間の心の闇も含むエスパー解説&リアクション芸で作品を制圧したアーニャ。

アーニャを愛でているとつい忘れそうになりますが、
東西戦争回避のための極秘任務「オペレーション梟(ストリクス)」で、
偽装家族による重要人物への継続的関係の構築を主導する主人公は一応ロイド・フォージャー。

さらにこれも忘れそうになりますが、ロイドさんは姓だけじゃなく名も偽名。
エージェント〈黄昏〉(たそがれ)の出自は謎に包まれ、心が読めるアーニャでも読み切れず。
ロイドの過去は関連するサブキャラ回で断片が示されるのみ。
偽りの家族を真実にする上で、本性を幾重にも覆い隠すロイドの演技力は一番の難関になり得る。

こうなると展開の起点として期待できそうなのは妻役の暗殺者ヨルさんでしょうか。
後半2クール目は自分に良妻役が務まるのか悩むヨルの掘り下げを通じた、
フォージャー家の真実味の深化に力点が置かれた面もありました。

ヨルさんも、これまで数多のアサシンが苦悩してきた裏表の顔の使い分けを、天然で済ませてしまう凄いお方w
ですが、ロイドと旧知でヤンデレな?妻役乗っ取り志望のフィオナさん、
管理官(ハンドラー)のシルヴィアさんと、諜報組織・WISEは濃い女キャラばかり。
ヨルさんでも油断すると埋没してロイドさんを奪われかねませんw

このある種の緊張関係?もヨルさんとフォージャー家の試練として機能していたと思います。


【声優 4.5点】
アーニャ役・種崎 敦美さんによる、読心術に裏打ちされたわざとらしい棒読みによる子供のフリなど、
緩急も交えた中毒ボイスは言うまでもなく。

エージェント〈夜帷〉(とばり)ことフィオナ・フロスト役の佐倉 綾音さん。
「すぅ――きぃ―――♡」の怪演も期待通り?でしたw

アーニャの日常と能力を未来予知により拡張したイヌさんのボンド・フォージャー役はナレーション・松田 健一郎さんが兼任。
巨体に似つかわしい、野太く、こもった鳴き声でモフモフ感アップに貢献し、こちらも期待通り。

こもり声で緊迫感をもたらしたのはエージェント〈黄昏〉の標的ドノバン・デズモンド役の土師 孝也さん。
つい最近まで『ダイの大冒険』大魔王バーン役でも場を曇らせていた悪役。
終盤。ロイド役・江口 拓也さんとの、顔の皮が分厚い者同士の腹の探り合いは、
ゆるい日常の中でも忘れちゃいけない戦争の火種を想起。


【音楽 3.5点】
音楽プロデュースは制作ユニット・(K)NoW_NAME(ノウネイム)
サックスが咆哮する一級品のスパイBGMやアクション挿入歌等も提供するが、出番は少な目。
むしろ、とぼけたスパイBGMの笛の音程が外れる「Crisis of my home」などコメディ曲の方が重宝。
(K)NoW_NAMEの無駄遣い感がある内はせかいはへいわw

OP主題歌・BUMP OF CHICKEN「SOUVENIR」
ED主題歌・yama「色彩」
時に痛切な青春ソング等で心をえぐって来る両アーティストも、作品の日常感を受け息抜きムード。
正直この歌い手なら、もっと刺しに来て欲しいという願望はありますが、
せかいはへいわだから、これもこれで良いのでしょうか。


【付記】
2023年。TVアニメ2期放送&劇場版制作も決定した本シリーズ。

2期については引き続き家族の価値を高める日常の醸成を。
アニオリになる劇場版についてはスクリーン映えするアクションにより、
もっとスパイをとの声に応えるガス抜きエンタメ作でたのしいおでけけを。
今年も顔とメディアを使い分けるスパイ✕日常の益々のコンテンツ繁栄を期待しております。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 35
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なんちゃってスパイアニメ

{netabare}
1クール目から相変わらず。
1クール目でスパイ要素に期待してはいけない作品だなと認識してハードルを下げて見たので、第1クールよりは楽しめたけど。
一般人気が出る理由は理解できるけど、全く面白くはない。

真にこの作品のやりたいことはホームコメディなんだろうけど、それにしてもストーリーが疎かにされすぎている感がある。
もうデズモンドの暗殺と言う目的が遠のきすぎているどころか、どこかに行ってしまってるんだよねw
ステラ集めに関しても。
2クール目で本筋の話が動いたのは最終話のデズモンドとの接触ぐらい。
(なお情報などは一切ない模様)
まあ、名探偵コナンみたいなスタイルと考えることもできるけど、深夜作品でそれをやられるとね。

本編から脱線している話が面白いならまだしも、あまり面白くはない。
大抵アーニャが話のメインに立つからスパイものとしては微妙になりがち。
テニヌ回は論外。完全なおバカアニメなのか真面目なスパイものなのかはっきりしてほしい。1期からそうだけど時代背景さすがに無視しすぎ。
それに、2クール目の犬とテニスに関しては長々と尺を取りすぎててテンポが悪すぎる。大した内容でもないのに無駄に引き伸ばされてて退屈。
この手の作品は一話完結で話を作った方が絶対に面白いだろうに。

まあ、答案用紙の書き換えや、テニス終わった後の美術品の回収はちょっとスパイ(ではない気もするけど)感あって良かったかな。
部分部分で面白いところはある。
ただ、ロイドがスパイらしきことをしているシーンは結構に対して、ヨルさんがただただ強い一般人女性になり下がってしまっているのは残念。
殺し屋設定はどこ行った。と言ってもこの作品の雰囲気的に殺しをさせるのはまずいのか。
あと、犬は登場した回以降空気すぎない?

OPとEDは1期よりも好き。映像も2期は二つともセンスある。

↓1話毎メモ
{netabare}
13話 ☆2
切ってしまってもいいんだけど。BUMPなのに微妙だな。
サビ以外はすき。この茶番感。ヨルさんだけだよねこのアニメ。
ちょろ。さすがに情報売りすぎだろ。
省エネ作画だな。銃持っとけ。グダグダすぎん? つまんねええ。
こいつら不注意すぎだろ誰か流石にアーニャ見張っとけや。
もういいわこのアニメ。急に動き頑張ってる。銃ないんかよ。
ED好き。めっちゃいいじゃんこのED、お洒落だし。

14話 ☆5
犬も能力持ちか。どうせ助かるしな。圧迫面接かな?
これアーニャが怪しまれるだろ。なんであの爆発で助かるw
今回で終わらんのかよこの話。

15話 ☆4
この話どこまで引っ張んねん。この茶番だるすぎるわ。
この女とロイドの心読めや。なんでこう言う時に限って読まない。
クソ弱ってそうこの犬。犬の世話パート普通に面白くないな。

16話 ☆2
この時代にドタキャンて…。料理回つまらんなぁ。
いつのネタだよ紫料理とか。スパイ関係ないじゃんこれ。
この恋愛話スパイ関係ある?

17話 ☆5
エレガントおじさんだ。論破されてて草。父って暗殺対象だっけ?
まあ常に同じだと何もないと思ってしまうわな。
真面目にアホなことを報告してるのはギャップあっておもろい。
このパートいる? 古臭いノリやめろ。

18話 ☆3
ユーリ再登場 そう、こういう話が見たかった。
1番確実性のある方法にしてスパイ感もある。
顔で認証しろと言いたいけどこの頃そう言うのないの?
新聞に載る=へまするじゃん。なんかつまらんな…。変えろや。

19話 ☆6
ただの買収じゃないんか。
それで前回詐欺師みたいな奴雇ってしまったのかw
絶対紙パックじゃないだろこの頃のジュース。
西は安心の国とか言っちゃっていいの?
学園に侵入できるならデズモンド亭にも侵入出来そうだな。
前半パートは面白かった。

20話 ☆7
ロイドがスパイやってるシーンは結構あるけど、ヨルさんが殺し屋やってるシーンあまりなくね?
まあ人殺すから色々まずいんかな。病院とコネあんの?
普段医者のフリしてるん? マジで会話の年代考えろ。狙撃受けそう。

21話 ☆7
実際損失だろw 別の女と絡んでるのが許せんのか?w
ヨルさん殺し屋設定なのに普通の女に格落ちしてない?最近。
夫婦以上恋人未満のゴミ設定とは偉い違いだ。
東西の実情との比較は良かった。

22話 ☆2
テニスアニメかな? テニヌだった。あんな剛速球がまぐれな訳ないw
この時代そんな薬ないだろ。 君らブルーロックにもいなかった?
メガロテニス 今回つまらんな。
ドッジもそうだけど、話逸れすぎてたらつまらんわ。
現実的じゃない小細工…。そこまで仕掛けてる理由が謎だ。
このテニス回まだ続くんかよ…。

23話 ☆4
クソテニスに2話も使うな。これはバカアニメとして見ればいいの?
作画だけすごい。このテニス目的なんだったかも忘れたわ。
テニヌで見た。しょうもないオチ。

24話 ☆4 
その飲み方死ぬぞ。今回クソつまらんぞ。はよステラ集めろ。
挿入曲いい。マジでアニメの話時代背景にあってないからやめてくれ。
百合豚になったダミアン君。

25話 ☆6
絶対接触の機会他にもあると思うんだが。
やっとスパイらしいことしてるし、話も進んだな。会話長すぎて草。
1クール目よりはマシ。

曲評価(好み)
OP「SOUVENIR」☆8
ED「色彩」☆8.5
19話挿入曲「Breeze」☆8.5
24話挿入曲「GOOD DAY」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 7

76.8 5 友達アニメランキング5位
王様ランキング アニメ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (429)
1292人が棚に入れました
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが“王様ランキング"である。主人公のボッジは、王様ランキング7位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす———— 。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

独特な絵柄による雰囲気だけのアニメ。

1クール目から微妙だったけど2クール目もやっぱり微妙だったかな。

↓1クール目時点感想
{netabare}
障害を抱えた主人公が旅したり色々する話。
正直この時点でもうきついが、主人公が「アウアウ」しか喋らないのがきつさを加速させてる。
で、3話とかそうだけど、その主人公ががんばってる様子を見せて感動させようとしてくる系の作品。
さらに毎回のようにキャラの泣き顔を映してくるのがキャラデザも相まって、感動の押し売り感がしてきつい。
つべにあがってるEDの公式動画のサムネとかもまさにそれ(曲自体はめっちゃいいけど)

感動ポルノだ!とか、感動ポルノだからだめだ!って言いたいんじゃなくて、単純にこういうのが気持ち悪く感じる。
まあ、24時間と何が違うんだとは思ったけど。

あと、耳聞こえないはずの主人公が普通に聞こえてるような行動を取りまくるって言うねw
ちゃんと手話をやってるシーンもあるんだがそうでないシーンの方が多いし、
ボッジ→カゲ以外の他のキャラとかも割と意思疎通ができてるみたいで。
耳聞こえない設定もしゃべれない設定も「かわいそう」感をだして感動させるためだけのものになってる。
11話で障害者を弱者と見ることへの批判をしてたけど、この作品がまさにそれなんだよね。

最近はまだマシだけど最初の方はほんとに見てられなかった。

で、最近になって感動させようとしてる感はなくなって見られるようにはなってきたが...
特段これと言って面白い要素、いい点がない。
作画がいいのとデザインが独特なので面白そうな雰囲気は出てるがそんなことはない。
だらだらと話が進んでいくだけ。
主人公が剣の特訓をして最終的に針のような剣を扱えるようになる、とか展開自体はいいんだが、なぜ過程をちゃんと描かない?ってなった。
丁寧そうに見えてあまり丁寧ではない。
同じような感じのアニメにしても、まだ不滅のあなたへの方が面白かったと思う。
まあとは言え感動させようとして来なければ不快感はまだマシなので(正直主人公はきついが)2クール目でたぶん少しは評価上がるかな。

2話のカゲの話はめっちゃよかったと思います。
あと、11話も序盤のダイダのところは結構良かったかな。
EDは名曲だと思う。

どうでもいいけど、無職信者が複垢でこの作品に☆1評価連投しまくってますね。思ったより評価低いと思ったら。

↓一話毎メモ(1~11)
{netabare}
1話 ☆0
OPなんて? 気の抜けた炭酸みたいな声だな、全く聞こえん。
もっといい歌手を...
障害者主人公かよ...。耳が聞こえないとは。
ああ、こいつとだけ話せるのか。
国民がこんなに王子バカにしてるけど王様は何も反応なしかよ。
何で入れって聞こえてるの?
普通に言葉通じてて草。
障害感強調されたらこれは切り候補かも。
EDはめっちゃいいな。

2話 ☆9
これよく名前聞くKing Gnuなのか。
何でこんな歌手が流行ってるんだか。
過去回引っ張らないスタイルか。
こっちの方が戦い方汚いじゃん。
カゲだけでいいな。主人公いるときつい

3話 ☆1
暗殺されそう。
は?主人公耳聞こえるか聞こえないかどっちだよ。
まあそりゃ王はきついでしょ。
ボッジの力になりたいっていうと第二皇子を暗殺するのが目的ってとらえられそう。
槍使い強い。駄目だ、主人公きつすぎる。
いや死ぬだろw 
神様になった日最終回がボロクソ言われてこのアニメが絶賛されるのはなぜ?w

4話 ☆4
今回は手話ちゃんとやってていい。24時間やん。
旅だったんじゃないの? 回想声聞こえてて草。
カゲってあの手みたいなやつで手話やってたん。
ほんと主人公きっついわ。

5話 ☆7
再会早すぎ。弟のキャラいいじゃん。
ボッジを裏切ったから信頼できないと。
きたない 焼き鳥 洗脳開始w 
けどボッジとの戦闘で不正してたよね。
ボッジが力を奪われた巨人で、カゲが神に姿を変えられた存在?
腕がああああ王の力があああ
ボッジがいなければ面白い

6話 ☆5
だからなんで主人公悲しんでんだよ、言葉通じないんじゃねーの?
アウアウやめて
ダイダのキャラはめっちゃいいと思う。
主人公の期待に沿うよう努力したり。
これほんと話普通だよな、まだ不滅の方が展開凝ってて面白かったと思う

7話 ☆3
見える子 いや草、言葉めっちゃ通じとるやんけ。
紫色料理の昭和ギャグおもんないからやめろ。
主人公がきっつい。
まあ孤独な方が訓練には向いてるわな。

8話 ☆6
腹から声出せ。なんだこいつ
世界一強いのボッジか? 

9話 ☆6
父さんクズ過ぎません?w
母はもっとキレろ

10話 ☆5
刺されそう
お前はもう死んでいるとかいいそう。
キャラの泣き顔毎回写されるのがきつい。

11話 ☆7
ここは障害者を弱者とすることへの批判なのね。
だけどこの作品は障害者を弱者として描いてる気がする。
不滅で見た。戦えるんか?

曲評価(好み)
OP「BOY」☆4
ED「Oz.」☆9
{/netabare}
{/netabare}

↓2クール目視聴後感想
{netabare}
1クール目の時はお涙頂戴感がきつくて酷評したが、2クール目ではそれほどお涙頂戴感はなくて普通に不快感無くみられるようになった。
ただ、それと引き換えにもともと大して面白くなかったストーリーがさらに酷くなって本当に酷い有様になってた。

まず何と言っても尺のさき方が酷い。1クール目の最初の方からやってたミランジョの話がまさか最終話まで引っ張られるとは思わなかった。実際やってる内容もミランジョとボッスが子を犠牲にして生き延びようとしているのをみんなで阻止するという内容だけなのになんでこんなに引っ張られるのか。
特にオウケンVSボッジたちの戦いはほんとに毎回はよ終われと思いながら見てた。あの戦闘のダレ具合は本当に酷い。
かと思えば、途中で主人公が特訓して戦いに参加できる力を身に着けようとするパートはめっちゃ短い。
短いというかちょっと特訓しただけで最強格ぐらいにまで成長してると言うw
なろう系かよって言いたくなるしこういうパートこそ尺割けばいいのにって思う。本当にいきなり強くなりすぎていて面白みがない。

それと「○○が死にそう!」からの回復魔法での復活コンボがマジで面白くない。
最後の方はもうボッジが切られてもその他大勢が大けがをしても「どうせ生き返るんだろうな...」って思えて茶番にしか見えなくなった。
で、案の定誰も死なないし、この作者はキャラを殺せないんだろうなって。
転スラ二期の前半の死者回復展開も酷かったけど、あっちの方がまだ過程がかなりあったぶんこれに比べると数倍はマシだったと思う。なろう系以下。
子供向けアニメみたいな全員集合からの集団戦闘とか、戦いが終わった後の子供向けみたいな大団円も寒い。そういうノリを何回も見せられた気がする。

それで、ボッスとミランジョの話はどうかと言うと、引っ張った割に結局ボッス側に正義は一切なくボッスはただ自分の保身のためにボッジやダイダを利用しただけのただの悪人で、この作品全体を通してやったのはただの勧善懲悪だったっていう。子供向け作品でももっとマシなんじゃないか?
で、ミランジョもなぜか命を取り留めて王のダイダが婚姻を結ぶという。
ミランジョは国に多大な被害も与えてたんだし、処分なしじゃダメでしょって。
で、揚げ句の果てには最終回でまたも不死身のオウケンが復活して...。
これ原作だとこのあともまだgdgdとオウケンと戦ってるんだろうか...。

このアニメ、WIT STUDIOが作っていて作画がすごいのと、絵柄が独特なこともあって名作っぽさがあるから持ち上げられているだけで、これがもしJ.C.STAFFでなろう系っぽい絵柄だったらこんなに評価されてなかったと思いますね。

2クール目のオープニングは本当に良かったと思います。
EDは1クール目が圧倒的だけど。

↓一話毎メモ(12~23)
{netabare}
12話 ☆6
総集編? 嫌いなシーンばかり切り取られてるw
馬の話だけ面白い。こっちのおじさんは許されるのね。

13話 ☆5
最高のOP。ヒリング逃げろやw 
魔法的なのあるのかよ。はよ逃げろ。
ミランジョ何がしたいんだ? 食うの遅くね?
お前らどうせ噛ませだろw 

14話 ☆6
アウアウきっつ。草、なろう系じゃん。
何でその針折れないんだよw
なるほど、言葉はそれで通じてるのか。

15話 ☆3
つまんねえ。え? シリアスにすべきとこでギャグシーンw
なんでこいつら戦ってんの? 

16話 ☆6
泣き顔写すのきつい。まあ許せんわな。
あの変態騎士どう絡んでくるんだ? 

17話 ☆4
ボッジ強すぎんかw
戦闘は面白いんだけど戦う意味ないよねこれ...。
なんかずっとgdgd進行してるイメージがある。

18話 ☆3
は? ポーション、治癒魔法とか言うなろうのご都合主義アイテムが本当に面白くない。アピスは殺しとけよって思う。
どんな国だよ。そうはならんやろ。
ピンチの時に誰かが駆けつけるパターン多すぎない?
ラストは面白かったな。

19話 ☆3
ほんとOPは神なんだよな。進撃の巨人かよw
これまた治癒魔法くる?w 三途の川 テンプレ展開
このだるくなりがちな展開のわりには短くていいな。
これ妄想の世界なんでしょ?感動できないよ。結局助け来るのかよw
やっぱり回復魔法なのね、面白くない。
オウケンが主人公モード入るの草。まあ戦闘は面白いかな。

20話 ☆2
どうやって見せたんだよw
そろそろ死ぬ死ぬ詐欺やめて誰か退場しろよ。
はーつっまんねww なろう系もびっくりだわww
転スラ以下だろこれw 転スラの復活でももっと過程踏んでたぞ。
てかそもそもVSオウケン間延びしすぎでしょ。戦う意味ある? 

21話 ☆4
ボッスゴミすぎやろ。進撃の巨人。
強くなりすぎやろw 略してオウケン なろう主人公
こいつら結局何がしたってん。
子役嫌い。地獄にでも落ちた?

22話 ☆5
また過去回やるんか。落ちる先が手のひらでも死ぬやろw
妻になってくれは唐突すぎる。オウケンいつか助かるんか?
こいつら最終回直前に何する気なんや。

23話 ☆3
ここは決闘のやり直ししろよw そうはならんやろ
ええ、ここでオウケン生き返らせるんかよ。
もう展開が滅茶苦茶。オウケンどこまで引っ張るの
いや結局王位譲るの? ああ、自分で国を作るのね。

曲評価(好み)
OP2「裸の勇者」☆9.5
ED2「Flare」☆5.5
23話挿入曲「」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ボタンの掛け違い

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
良いアニメだと思います。

基本は、「少年の成長と旅立ち」という、超王道のストーリー。一見すると、NHKやジブリでも通用しそうな、安心安全の世界観。

ただそこに、多くの不幸や悲しみ、残酷な現実なども混ざり合い、単なる児童アニメにはない深みがあります。大人でも楽しめるというか、大人だから楽しめるというか。

本作は考察しがいがあるアニメなので、久々に考察系で真面目に書いてみました。主に、人物描写について思うことを書きました。相変わらずクソ長いので、大変申し訳なくは思います(苦笑)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の特徴として、登場人物が「全員不幸を背負っている」「全員他者のために動いている」ことと、それが、「どれもこれも上手くいっていない」ことがあると思う。

例えるなら、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」のようなものだろうか。尤も、「賢者の贈り物」に比べれば、清廉でもないし、幸福でもないけれど。

私は、本作の面白いところは、人物描写の巧みさにあるように思っていて、どの人物も実に「人間らしい」のだ。

日頃から、高い教養と倫理性、社会的制限の元に生み出されたキャラクターを見慣れている我々現代人は、ついついキャラクターに整合性を求めてしまう。しかし、本来の人間は「支離滅裂」なことが普通なわけで。近代の純文学などでは、そういう人物描写がよくみられた。

利己的で、情動的で、短絡的な人間。それでも、100%の悪人とは断罪しきれない人間。大宰作品なんかが分かりやすい。

本作のキャラクターが、なぜ、他人のために動いているのに、誰も上手くいってないかというと、「他人のため」がいつの間にか「自分のため(自己救済)」になってしまっているからではないだろうか。多分、本人すら気付かないうちに。

皆さんの身の回りにもいませんか? 人を救うのが趣味や生き甲斐みたいになっていて、それはとても素敵なことなんだけれど、ちょっとウザがられている人。

簡単に言えば、「余計なお世話」。

論語に、「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」という有名な一節がある。幼小中学校の先生は当たり前のように「自分がやられて嫌なことは人にやるな」「もし自分がやられたらどうか考えてみなさい」と言うが、これは間違いとまでは言わないが、正しくはないと思っている。

本来は、「人の欲せざる所は人に施すこと勿れ」だ。「己の~」は、あくまで価値観が自分の側にある。自分が良いか悪いかはさておき、本来は、「その相手」がどう感じるかを見とる洞察力や想像力こそが、正しい意味での優しさなんだと思っている。

本作の登場人物は、正にこの「余計なお世話」が多い。特に、

ミランジョがボッスを子に転生させようとすること。ボッスがミランジョの魂を救おうとすること。

の2つは分かりやすい。どちらも別に、(今となっては)本人は特に望んでいない。そして、ミランジョがボッスを転生させたいのも、「自分がボッスと共に永久に生きたい」からだし、ボッスがミランジョを救おうとするのは、「自責の念」からだ。彼らはそれを死の間際に気付くけれど、それまでは「相手のため」を免罪符に、悪行の限りを尽くす。

なぜこうなったかというと、ボッスもミランジョも、過去に大きな悲しみを背負っており、そうして胸に空いた穴を、「何か」で埋めなければならなかったから。2人にとってそれは、「互いを救う」ことだった。(宗教なんかもそうだけど、本当に怖いのは、ご立派な大義名分の為にどんな手段でも正当化してしまう、どこまでも盲目的で利己的な人間なんだと思った)

これは、本作のヒロインとも言える活躍をした、ヒリングにしても、少しそういう部分が見える(ちなみに、私が本作で一番好きなキャラはヒリングです)。

序盤、ヒリングがボッジに冷たくあたっていたのは、「無能」な「我が息子」が王位につくことで、かえって苦しむのではないかという、親心(愛情)から。実に母親らしい思考。ただ、ボッジは単純に王になることを応援して欲しかった。

一方、ダイダは、母から「王への期待」をかけられているが、それは、「ボッジの代わり」であり、「ボッジを救う手段」だと(ヒリングの深層心理に)気付いていた(だって、ヒリングの性格上、もしボッジが優秀だったら、実子という理由だけではダイダを王には推薦しないだろう)。

正に、「代打」だと自分を卑下していたのである(本当は優秀だから、期待され、手をかけられなかっただけだが)。

だから、必要以上にボッジを見下し、いじめたのだ。あれは、母親の愛を独占したいという寂しさや、母の深い愛を受けるボッジに対する劣等感からの行動なのだろう(基本的にいじめっ子は、親からの愛情が不足している者がなりやすいという研究結果もある)。

ヒリングがあそこまで息子に大きな愛情を抱いたのも、実は、夫であるボッスからの愛情不足があるのだと思う。2人の夫婦間系は破綻までいっておらず、表面上は良いのもしれないが、実は、冷え込んでいる。

だって、旦那は仕事(王様)ばかりに熱心で、自分以上に亡妻を愛していて、更に心のど真ん中には別の女(ミランジョ)がいる。旦那はそれを上手く隠しているつもりだろうが、女性はそういうところに敏感だ。

ヒリングは根が良い人なので、そういう「満たされない思い」を「子に愛情を注ぐ」ことで埋めていたし、ダイダも、「足りない母の愛」を「ミランジョに頼る」ことで埋めていた。こういう歪なバランスの上で安定している関係は、何か1つのキッカケで崩壊するものだ。

だからまあ、最終話でダイダはミランジョを妻とし、ヒリングはドルーシと良い感じになったのだろう。ダイダのような男が、母性的なものを求めて姉さん女房をもらうのも、ヒリングのような女性が、無骨だが一途に自分だけを思う男性に惚れるのも、ままあることだろう。

この辺の背景を絡めないと、最終話の突然の展開に驚き、場合によっては嫌悪を抱くかもしれないが、私は、本作を「弱き、哀しき、不完全な」大宰的なキャラによる話と捉えていたため、そういう「利己的で、情動的で、短絡的な人間」を愛おしいと思った(これは、近代文学好きならではの歪んだ思考ですねw)。

私は、人間らしい人間が好きだ。そして本作のキャラクターは、実に人間らしい。

話は少しずれてしまったが、ドーマスがボッジに寄せる思いと行動も、デスハーやデスパーがオウケンに寄せる思いと行動も、本人の願いとは少しずつズレているように感じ、

「本質的に優しい人間達の、他者を思いやる尊い行動が、悲しみを背負うことで僅かに感覚を狂わせ、まるでボタンを掛け違うように、悲劇を生み出してしまった話」

のように感じた。これが、本作における主たる感想である。

さて、そんな中、主人公のボッジだけは、「他者の理屈」で動いている。アドラー心理学によると、「共感とは、自分の価値観に合うものを見つけるのではなく、他者の価値観で物事を見聞きすること」だそうだ。

ボッジは、耳が聞こえないため、幼少期から周りを見渡す洞察力に長けていた。そして、口がきけないため、自分の思いを表現することが苦手になった。さらに、力が弱くいじめられたため、他者の弱さに寛容になり、共感的に他者を受け入れる素養をもった。

穿った見方をすれば、それが彼なりの「処世術」だったのかもしれない。

そんな彼が歪まなかったのは、彼が多くの愛情に包まれていたから。父、母からの愛情。継母からの愛情。師匠からの愛情。そして唯一足りなかった、友からの愛情。

それらは一部を除き、本質的な意味では「無償の愛」とは言えなかったが、ボッジはそれを最大限好意的に受け入れている。一昔前、「鈍感力」という言葉が流行ったが、その力が強いのだろうか。

確かに、多くの愛情を受けた子供は、他者を受け入れ、自分を見失わない。多くの挑戦と失敗が出来る。

それはそうのだが、如何せん、ボッジの境遇の辛さと、彼の人柄の良さが乖離しすぎていて、ここに「ご都合主義」を感じてしまった方も多いのではないだろうか。私はそうである。

私は本作を「純文学のような人間らしいキャラに魅力がある」と評したが、そういう意味で、一番「人間らしくない」のがボッジである。

たくさんの人物の歪みや悲しみを、まるでスポンジのように一手に引き受け、包んでしまう優しさ。それはもう、「王の器」を飛び越えて、「神の器」とすら思ってしまう。

ボッジが子供だったのもいけなかったのかもしれない。本来、子供なんて自分の理不尽を周りに撒き散らすのが役割で、それを受け入れるのが大人の役目なのに、本作はその逆。そこが、自分的には一番受け入れ難い部分だった(よって☆4)。

それだけに、ボッジがドーマスに見せた、恐怖と怒りの感情は、大変見応えがあったし、ボッジを「人」らしくしてくれた。ああいう場面が、もう少しあっても良かったと思う。

いや、なにも「歪んだ主人公」を見たいわけではない。性急すぎるのだ。ボッジの最終形態は今のボッジで良いとして、「強さ」も「優しさ」も、もっと時間をかけて獲得して欲しかったのである。

私は本作を観始めた頃は、「ジブリに、2時間映画にまとめてほしい」と思ったが、途中から、「世界名作劇場みたく、1年はやってほしい」と思うようになった。

本当は、ボッジとカゲの友情を丁寧に描き、たくさんの街を旅し、幾人もの「善」や「悪」に触れながら、葛藤し、次第に成長するボッジが観たかった。

尤もそれは、「今後」に描かれる部分だろうし、むしろそれかそが作品の主題で「王様ランキング」に関わるのだろう。

そういう意味で、作品のエピソード0(旅立ちの前)だけでここまで描き切れている本作は非常に優秀な作品だし、今後に期待がもてる作品だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 30
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

以前はネットの漫画広告でよく見た

弱すぎる上に難聴のハンディキャップを抱えた国王の息子ボッジの話。
カゲとの出会いもまた重要。彼もまた苦難の道を歩んできている。

冒険譚だったり、途中裏切りのようなよく分からない展開だったり。
なんだかんだ息子想い・兄想いだったりと登場人物の想いが錯綜しまくりで途中、混乱したが、素直に面白いと感じた。
一応、登場人物の名前が彼らの本質を表しているみたいだ。

{netabare}ボッジが巨人の息子なのに小さくて非力なのは父である国王の望みが原因だったとは。これが物語の引き金になったようなものか。せっかく、息子にも素質があるはずだったのにね。前母の死は辛かった。継母が横暴に見せかけて凄く優しくて息子想いなのは良かったけど。{/netabare}

不老不死マンの問題も解決しといてよね。
結婚の話は予想もしておらず、驚いた。


OP
BOY King Gnu
裸の勇者 Vaundy
ED
Oz. yama
Flare milet
よく見かける歌手を集めた感じ。安定している。
中でもKing Gnuとmiletが良かったと思う。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが〝王様ランキング〟である。主人公のボッジは、王様ランキング7位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす―――― 。


第一話 裸の王子
生まれつき耳が聞こえず、口もきけず、まともに剣すら振れぬほど非力なボッジは、第一王子でありながら、家臣や民衆から「王の器ではない」と蔑まれていた。そんなある日、暗殺集団「影の一族」の生き残りのカゲと出会ったボッジは、着ていた服をだまし取られてしまう。

第二話 王子とカゲ
幼いころから盗みを生業として生きてきたカゲ。金目のものを盗むためにボッジの後をつけ城に忍び込むが、ボッス王国四天王の一人・ベビンに見つかってしまう。一方ボッジは、異母兄弟であるダイダと手合わせをすることに・・・

第三話 新しい国王
ボッス王が亡くなり、遺言で王の跡を継ぐこととなるボッジ。しかし、ヒリングにより遺言は覆され、新国王はダイダと発表されてしまう。そしてカゲもボッジの前から姿を消し、ベビンはカゲを探すボッジに「カゲは旅に出たので二度と会えない」と告げる。失意のボッジはとある行動に出る。

第四話 初めての旅
ドーマス、ホクロと共に道中の自然を満喫しながら旅を楽しむボッジだったが、買い出しに訪れた町でカバンを盗まれてしまう。一方、新国王となったダイダの元には、新たにランクを付けるため王様ランキング協会の審査員が訪れていた。

第五話 からみあう陰謀
ドーマスによって冥府に続く穴に突き落とされたボッジ。ドーマスは罪の意識にさいなまれながら、一人その場を後にする。そしてボッス王国では、魔法の鏡によって、ダイダがボッス王の力を手に入れるための儀式が行われていた・・・

第六話 冥府の王
冥府の王・デスハーのもとに連れていかれるボッジとカゲ。ボッジを強くしてもらうために探していた人物がデスハーだと思ったカゲは、ボッジを鍛えて欲しいと頼み込む。ボッジは、その実力を見せるため冥府騎士団の隊長と手合わせをすることに。

第七話 王子の弟子入り
デスハーの弟・デスパーに弟子入りし、カゲと共に家事をこなしながら住み込みで修行をすることになったボッジ。一方、ボッス王国では、復活の秘薬を無理やり飲まされていたダイダの体に異変が起こっていた・・・

第八話 夢のいけにえ
ボッス王の強さの秘密と、ボッスとシーナの出会いが明かされる。ダイダの体をのっとることで復活を果たしたボッスは、魔法の鏡に「今、世界で一番強い人物」を問う。鏡に映ったその人物とは・・・

第九話 王妃と盾
ダイダの体をのっとったボッスと対面した王妃ヒリングは、ショックのあまり気絶してしまう。倒れたヒリングに襲い掛かる魔獣。ヒリングを守らんと応戦するドルーシは、かつてボッス王から王妃の護衛を命じられた日のことを思い出す・・・

第十話 王子の剣
デスパー奥義免許皆伝を祝うため酒場に出かけたボッジ、カゲ、デスパー。楽しく食事をしていると暴れん坊・アバン三兄弟に絡まれてしまう。相手にせず食事を続ける三人だったが、悪口を言われたデスパーがとうとう相手を殴ってしまい・・・

第十一話 兄と弟
成長するにつれ、兄・ボッジを弱者だと見下すようになっていったダイダ。どことも知れない暗闇の中で助けを待ちながら、過去の自分を思い返し後悔するダイダの前に一人の少女が現れる。

第十二話 戦いの足音
冥府での修行を終え、帰国の途につくボッジたち。一方ヒリングたちは、精鋭を集め、一足先にボッス王国へ差し掛かろうとしていた。その頃ボッス王国では、何者かの手引きにより、凶悪な冥府の罪人たちが城内に引き入れられていたのだった。

第十三話 王国の乱れ
「この国を滅ぼしたい――」明かされたミランジョの望み。それを阻もうと立ち向かうドルーシたちを、冥府の魔物、そして罪人たちが襲う。ヒリングを守るべく奮闘するドルーシだが、強敵たちを前に劣勢を強いられる・・・

第十四話 王子の帰還
魔物たちと壮絶な戦いを繰り広げるドルーシ。しかし健闘もむなしく、瀕死の重傷を負ってしまう。ドルーシを治療するヒリングにギガンが迫る。窮地に陥る一同の前に思いがけない救世主が現れる。

第十五話 冥府騎士団
魔法が解け、正気に戻った冥府の魔物たちを冥府に帰すべく、ボッジたちは城の地下にあるという入り口へと向かう。一方、一足先にその入り口を壊すために地下へと入ったドーマスとホクロを待ち受けていたのは、逃げた罪人を追ってボッス王国に攻め入ってきた最強の冥府騎士団であった。

第十六話 王の威厳
デスハーが明かした黒幕の名は、ミランジョ。その名を聞いたボッジの中に、幼い頃のシーナとの記憶が蘇る。ギガンを捕らえ冥府へと連行しようとする冥府騎士団の前に立ちはだかるボッジたちだが、デスハーはギガンの過去、そして彼の犯した罪を語り始める。

第十七話 不死の呪い
かつて冥府を治めた王、サトゥン。その息子であるデスハー、デスパー、オウケンたち兄弟は、それぞれが超能力をその身に秘めていた。ボッス王の城で罪人たちを探すボッジとカゲの前に、不老不死の力を持つオウケンが立ちはだかる・・・

第十八話 神々との争い
冥府の罪人たちに自ら捕らえられたボッス。牢屋へとやってきたベビンは、ボッスにその真意を問いかける。ボッスが語り始めたのはミランジョとの出会い、そしてホウマ国とギャクザ国という2つの国の悲しい過去だった。

第十九話 最後の砦
オウケンとの戦いで瀕死の重傷を負ったデスパー、ボッジ、カゲ。三人が目を覚ますと、そこは大きな川の流れる不思議な世界だった。一方、残されたミツマタに斬り掛かるオウケン。その窮地に、ボッス王国四天王が駆け付ける——

第二十話 “不死身” 対 ”無敵”
大きな川のほとりでミランジョの悲劇的な過去を知るボッジ。そして、ミランジョの心が揺れ始める。生の世界へと戻ったボッジ、カゲ、デスパーの前に現れたボッスは、瀕死のボッジに向かい、こん棒を振り上げる・・・

第二十一話 王の剣
不死身のオウケンを圧倒的な力で打ち負かすボッス。最強であることを見せつけるボッスに、ボッジはダイダの体を取り戻すため、決死の覚悟で挑み、王としてその剣をふるう。

第二十二話 魔神との約束
ボッジの手によって魔法の鏡は割られ、ボッスの魂は天へと昇っていく。そしてボッスからミランジョを託されたダイダは、現れた魔神にある願いを告げる。

第二十三話 王様と太陽
ミランジョとの結婚を発表し、これまでに犯した過ちを償うことを誓うダイダ。その真摯な姿に四天王たち臣下は驚き、思いに応えようとする。そして、新たな王が誕生する。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 13

70.0 6 友達アニメランキング6位
Do It Yourself!! どぅー・いっと・ゆあせるふ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (193)
506人が棚に入れました
『ディー‐アイ‐ワイ【DIY】Do it yourself「自分でしなさい」の意、家具などを自分の手で作ったり修理したりすること』――広辞苑より。 「Do It Yourself!!」は、女子高生を主人公に、家具や友情や、ひいては人生までも、考え、工夫し、苦労し、失敗し、それでも諦めずに自分の手で完成させて、未来を切り開いていこうとする少女たちの、その最初の一歩を描く物語です。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

再視聴。シンギュラリティの先にある「喜び」は「体験」である。

 現在3回目再視聴中です。最近、シンギュラリティの先にある人間の喜びは「体験」であるという話を聞きました。あとは喜びの共有ですね。(東浩紀氏です。最近以前より人間に寄り添った意見が増えて共感しやすくなりました。)

 1話のプリンの人間は何もしなくなるというセリフを思い出しました。シンギュラリティで何もしなくてよくなるのはもう少し先の話です。が、今のネットの在り方ですね。書籍のダウンロードなど「情報量」と倍速視聴の「タイパ」というのは「無駄=質量による体験や考える時間」を忘れた貧しさということです。そうなったときの人間の喜びってなんでしょう?

 サブスクもそうですけどね。レンタルDVD屋に行ってを手に取って選ぶ。そこには空間と体験がありました。またちゃんと選択しなければ損をするという条件付けや偶然の出会いの作用がありました。本屋も同じです。
 AI絵師問題もそうです。絵を描く商売や人に見せてイイネの数を競うならAIは大問題ですが、絵を描きたいから書くのが人間の本質だということです。

 本作のテーマそのものですね。自分でやるという無駄、つまり経験・体験=試行錯誤には喜びがある。また体験を共有することで喜びを共有できる。無駄というのは人間に残された人間らしさであり成長の原動力であり貴重なものです。それがDIYだと。せるふが怪我をする意味も分かってきますよね。食事を楽しむシーンもまた体験です。海外の子達との出会いもありました。

 ただ、プリンやジョブ子がやっているITも自分で作っているのでそれはそれで必要だし素晴らしいことです。それを受け取るだけでは駄目ということですね。
 学校が2つ並んでいるのはなぜか?AIとDIYが補完しあう新しい未来が見えます。

 あとせるふとプリンの対比では、ペットです。なぜ最新のOSをインストールしろと言い続けるんでしょうね。新しいOSってなんでしょうか。それって、DIYという体験こそが新しいOSなのではないかと。

 それともう1点。本作の評価が気になってユーチューブのレビューを見ました。想像より評価高かったですね。その中で「DIYは自己表現だ」という説があり、なるほどなあと。それぞれのキャラが作りたいものが違うというのはそういう事ですか…と感心しました。

 また、資材を持っていかれる部分ですが、失敗してもめげずにリトライするという表現だったという意見は、ちょっと目からウロコですね。これに対応するのが、1話で学校の石碑に「和顔愛語」とありました。しんどい時こそ笑顔と優しい言葉という意味らしいですが、いいですね。せるふのキャラそのものです。それで繰り返しを入れたのかあと納得です。

 そして、このDIY…人間の喜びを表現するには流行の萌え絵ではもちろん駄目ですよね。このキャラデザと美術には意味があると思います。

 一見、のんきな日常系ですが、シンギュラリティの先にある人間の「喜び」とはなにか、という非常に最先端のテーマだった気がしました。

 評価上げます。本当に素晴らしい作品です。



以下 1回目レビューです。

 良作でした。DIYは「自立」の意味でしょう。ぷりんがヒロインかな?

 本作はまずアニメの雰囲気とか近未来設定で引き込まれました。作画やキャラデザの味わいも良くて、萌えとは違う独自性のある絵作りが心地良い作品だと思います。

 DIYは楽しさや精神は伝わってきましたが、ノウハウモノでは無かったです。要するに日用大工の意味でなく、自分の手で作る、自分のやりたい事をやる、自分で稼ぐという意味のDIYだったと思います。

 それぞれのキャラの親を見せているところが、多分ポイントなのでしょう。まるで一人で生まれて一人で育ったかのようなキャラしか出てこないアニメが乱立する中で、本作の丁寧な家族描写がなかなか新鮮でした。つまり、テーマは「自立」「独立心」ですね。


 キャラ達はデフォルメが効いてちょっと極端な性格造形ですが、淡々としたストーリー展開なので、それがないと寂しい話になったと思います。

 キャラでは、ぷりん、ジョブ子、せるふの母が素晴らしいキャラ造形だったと思います。ぷりんのツンデレは最高でした。せるふと自立性が逆転しているような描写が面白かったです。
 その一方で、全体的にキャラの整理がついておらず、活かしきれてなかったと思います。部長、たくみ、ぷりんでセルフの指導者、ぷりんとジョブブ子でIT、シーとジョブ子で金持ち・外人などがかぶっていました。匠と部長は深掘りが足りなかったと思います。

 そしてなによりせるふですね。「自立」がテーマだとして、彼女が「一人で出来るようになる」という気持ちのきっかけはわかりましたが、それだけでは弱い気がします。
 もうちょっとぷりんや母との関係で何かエピソードが欲しかったかなあ。青春ものとしてヒロインであるせるふの内面が描き切れていなかったです。

 ただ、視点を変えてぷりんがヒロインと考えるとちょっと面白いですね。自分が世話を焼いていた依存の相手が自立してゆくことに、ヤキモキしているような少女が良く描けていました。ぷりんの自立の物語だと思います。だから、一番濃いキャラのジョブ子が同居するのがぷりんだったのでしょう。


 9話10話の「稼ぐ」というのもまたDIYマインドなんでしょう。ですが、やっぱり繰り返す必要があったのか。その分せるふの何かが欲しかった気がします。

 最後はせるふとぷりんの2人というのは、まあいいですけど、しーの立場は?とちょっと思ったりもします。部活ものとしてちょっと意外なラストでしたが、しかし、自立とDIYをかけていると学校への依存ではなく、自分たちでやって行こうという結論は良かったです。
 他校の生徒が参加しているのも枠組みにとらわれないのがDIYマインドにつながるのかもしれません。

 つまり、9,10,12話に何かをもっと乗せられなかったかなあと思いました。ただ、まだ1回目ですから味わうとまた違うものがあるかもしれません。


 総評すると、世界感、設定、キャラ造形、作画、美術などなどどれをとっても私好みの素晴らしい要素を沢山もった作品だったと思います。

 DIYのノウハウは無かったですけど、独立心、自立というテーマが良く描けていたと思います。ただ、やっぱりせるふをもうちょっと丁寧に、特に後半で描けなかったのかなあ、とそこだけがもったいないなあ、と思いました。





以下 視聴時のレビューです。


3話 優れた作画、自然なキャラ設定。極めて優秀なテンプレ作品。

{netabare} 今3話までなんですけど、冒頭から近未来のスマートハウス、スマートペット、自動運転車、ドローンなどのセンスの良さで、感情を持っていかれました。設定を冒頭からセリフで説明しすぎないのも良かったです。この近未来のテクノロジーの設定とDIYの対比がいいんでしょう。

 そして、作画の美しさ。モーションコミックみたいですけど、表情といい手の動きといい、身体の感情表現といい、素晴らしいです。色合いもいいですし。何気なくよく動きますし、この作画の良さは相当なものだと思います。人間がちゃんと立体に見えるのに動くのはすごいと思います。
 背景美術や演出も高レベルだと思います。構図で視点の移動もいいですね。
 平家物語、ユーレイデコもそうでしたけど、こういう面白い作画の良さがもっと広がるといいですね。

 キャラ造形もいいですね。ヒロインセルフちゃんはADHDの設定なんでしょうか。怪我が多い、自分の世界に入る、相手の立場に立てない。心理学的に裏付けがあるような感じです。
 ぷりんちゃんのツンデレもいいです。表情が最高でした。

 ストーリーは正直テンプレです。ドジっ子ヒロイン、出来る先輩、物分かりのいい先生、金持ち幼女(?)、依存性のあるボッチっ娘。ですけど、キャラ達が自然なので見ていて飽きません。

 ひょっとしたら、ゆるキャンと並ぶ最高峰の親父趣味女子高生部活ものになる可能性を秘めていると思います。{/netabare}


5話まで、見ました。

{netabare}  いいですね。このまま最終回まで見ると思います。ラストのカタルシスは想像できますが、失敗してもそれはそれで青春でしょう。自分でやることの素晴らしさを表現するには、どちらでも良さそうです。

 気付いた点としては、ポリコレ配慮の匂いはありますけど、あまり気になりません。
 ITとの対比がもうちょっとあっても面白いかもしれません。そのためにはぷりんちゃんをどれだけうまく登場させるか、でしょうね。
 電動工具の作業の作画がすごかったので注目ですね。{/netabare}



6話 動きと表情が良すぎて何度も見てしまう。キャラも話も良いです。

{netabare} まだ、スタッフの過去作とか確認してないですけど、ダリフラ+フリクリ+グレンラガンみたいな作画な気がしてきました。簡単に見えて相当高度な事をやっている気がします。私が素人故の勘違いなのかもしれませんが、私は最高だと思います。

 遠近法、俯瞰にあおり。表情や手の動き。ぷりんの風呂上りの素足の時のふくらはぎから足の指の作画でちょっと背筋がブルッと来るくらい感情が動きました。

 脚本やキャラ設定もいいですけど、とにかく作画、キャラデザ、演出、美術が最高です。本当に飽きません。素晴らしい作品だと思います。

 天才・優秀な子の孤独とか、天真爛漫なセルフに救われる感じとか、いいですね。エピソードの一つ一つが面白いのはもちろんなんですけど、ちょっと切ない感じがあります。この切なさがある作品はクリエータが優秀なことが多い気がします。

 少しずつセルフのできることが広がってゆくのもいいし、それを部長が丁寧に辛抱強く教えているのがまたいいです。

 あまり評判になっていないみたいですけど、素晴らしい作品だと思います。 {/netabare}


7話 作画・美術だけでなく、ストーリーもキャラもいい。手作り作品が売れるといいなあ、と応援するくらい入り込んでしまう。

{netabare}  6話まで作画・背景美術・演出等の画面の方をほめていましたが、もちろんストーリーキャラもかなりのレベルだと思います。

 というのは1期完結を目指しているのか、話の密度が高いです。部存続→秘密基地の完成というメインのプロットに、セルフちゃんの成長、金髪ロリ美少女ジョブ子ちゃんが1学期限定という時間制限(部長の退部?もあるかな)、それぞれの友情、それぞれの立場、DIYのノウハウとまではいきませんが楽しい雰囲気がよく描けています。

 で、キャラたちが少々立場や性格はデフォルメされていますが、そのキャラ設定がストーリーとエピソードを動かすのに効果的に生きてきています。ヒロイン、セルフちゃんのキャラ芸が段々薄まって、周囲の人間にスポットライトが当たる時間が長いので、物語の世界観にとても感情移入できます。

 くわえて、設定の面白さがいいですね。未来的AI、ITと手作りの対比、街や家の時代設定、隣り合った学校というちょっと無茶だけど目新しい設定が光ります。

 これらがテーマというとまだわかりませんが「IT」に対する「ものづくり」に対応しているのと同時に、「ぷりん」「ジョブ子」のITチームと手作りチームとの対比と融合によって、今後の人間の価値観の問題への視点が生まれていると思います。最終的にぷりんちゃんの着地が気になりますね。

 無駄がない構成に脚本、優れた画・絵づくり。うーん。レベルが高いなあと改めて思います。
 だからこそ、彼女たちの手作りのDIYが売れるといいなあ、と応援したくなるような感情移入ができるエンタメ的にも優れた作品になっているんだと思います。

 連載物のアニメ化もいいですけど、完成度の高さはやっぱりオリジナルだなあと思います。構成が違います。コミカライズもあるみたいですけど。続けて長く見たいですけど、1期できちんと終わる感動もまた、連載ものではない魅力です。最後までこのまま盛り上がって欲しいです。 {/netabare}



10話 残念。繰り返しで同じことをやって1話分無駄だった?

{netabare}  初めの材料がお金の力で集めて、だったら10話のみんなの協力って意味があると思うんですけど、もともと自分たちで工夫して集めた材料だったじゃん、と思います。

 今回の事故がないと顧問が手を貸さないというのも、流れとしては不自然な気がします。過去の部員に声かけるのは責任を回避するための行為なかんじで、あの過去からのつながりの話に説得力がありませんでした。
 一回、ヒロインが落ち込まないと、ぷりんが参加しないからかなあ、今までいい話だったのに、本当にもったいない1話でした。 {/netabare}


11話 ぷりん可愛すぎ。いい感じだけど、セルフの内面描写が弱いのが本当にもったいない。

{netabare} ぷりんについては、説明しすぎない範囲で同級生になれなかったセルフに対するもどかしさや嫉妬、ツンデレが感じられました。というか今週のぷりん可愛すぎでしょう。最高でした。

 一方でセルフが記号的すぎな気がしました。DIYが上手くなりたい、DIYが楽しいという気持ちはいいですけど、そこに何かのエピソードが欲しかったかなあ。過去の挫折で完成に執着する理由とかコンプレックスとかなんでもいいんですけど。そうするとキャラにグッと近づけるんですけど、今のままだと本当に夢みる頑張るドジっ子でしかないです。

 やっぱり9話10話の薄い感じが本当にもったいなかった。

 なお、ここにきてセルフの母親の凄さにちょっと感動もありました。親は飢えさせない、一緒に食事する、話しかける、危険回避だけ教育する。そして信じて肯定してあげる。価値観を押し付けない。学校を落ちたことを責めない。勉強しろといわない。完璧に実践してますね。こちらの面からみるとセルフの内面の想像はできるかなあ。この親がいかに素晴らしいかは、クローズアップしても良いかもしれません。Do It Yourselfという題名とテーマ性でつながってきます。 {/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

和顔愛語のDIY少女

【物語 3.5点】
ゆったりペースの1クールオリジナルアニメ。

プロットはマイナー部活物の典型。
DIY部存続のための部員集め→みんなで物づくりの流れ。
道中、熱血などの圧迫感は少なく、終始、癒やしを提供。

これを可能にするのが主人公・結愛(ゆあ) せるふ独特のまったり感。
ツンデレな幼馴染・ぷりんに、せるふアレルギーとツンツンされても、
「そっか~~」って感じでマイペースを貫き、急かす気分の調子を崩すw

1クールアニメが主流の近年。とかくすぐに展開を求める風潮が。
ですが、せるふを見ていると、もうこのアニメはゆっくりと付き合う他ないと諦めさせられますw

新入部員も気張って獲得すると言うよりは、
全てをいなす、せるふゾーンに、電動ドライバーでネジが穴に収まっていくが如く、
校内外の少女がスルスル吸い込まれていく感じw
ホントいつの間にか、みんなで「どぅ~いっと~ゆあせるふ~♪」と手を上げて団結している。不思議な感覚ですw


諦めて羽根を伸ばせば、ゆるい日常パターンに取り囲まれる至福が待っています。
結愛家の食卓に並ぶ強引な豚肉料理に震えるペットの豚・ミートw
ドジせるふが続ける負傷→保健室皆勤賞wあと酢昆布。
など序盤で、またここへ帰ってきたいと思えるパターンを構築するのは地味に凄い。

あとはジョブ子の「グッジョ~ブ♪」が決まれば、
D(どんどん)I(いごこち)Y(よくなるよ)w


【作画 4.0点】
アニメーション制作・PINE JAM

基本は水彩タッチの癒し系。

一方で、迫真なのが工作シーン。
監修にDIY系ユーチューバーなどで活動しているスワロ氏を迎える。
一部DIY作品デザインまでカバーしつつ、工具の取り扱い方までリアリティを追求。
良い子は真似しないで下さいなどの注意喚起テロップを敢えて出さないのは自信の現れです。


上空には鳥を飛ばす代わりに、宅配ドローンを飛ばし、
近未来に敢えてカビの生えたDIYをやる意義を見出す世界観を構築。
鳥は絶滅したのか?と思いきや、部室近くの樹木をキツツキが突いていて安心。
このキツツキ終盤{netabare}ツリーハウス建築{/netabare}の際も、部員を導いてくれました。


キャラクターデザインには『ヤマノススメ』などの松尾 祐輔氏。
DIY部員の髪色は平凡。ですが髪の裏側の影に青、緑などを入れツートンカラー風にすることで個性を出す。
ヒロインをピンク髪とかにしなくても見分けが付く。これ結構、使えそう。


せるふの隣の家が幼馴染のぷりん宅。窓から会話。ぷりんのツンデレが捗る。ここまでなら普通。
大胆なのは、せるふが通う平凡な普通科高校“潟女”を取り囲むように立地する、
ぷりんが通うエリート高専“湯専”の構図。
上の湯専から丸見えの潟女のせるふが気になって仕方がないツンデレぷりんw

この立地、何かの条例とかに違反しないのだろうか?
ツッコむ間もなく、{netabare}上からショートカットして部室に降ってくる“忍者”しーw{/netabare}


【キャラ 4.5点】
“潟女”校舎前の石碑に掘られた和顔愛語(仏教用語らしい)を体現するノンビリペースのせるふ。
突っぱねつつも世話焼いてしまう須理出 未来こと、ぷりん。
付かず離れずの間に、中盤から入って、{netabare}ぷりん宅に転がり込み、{/netabare}徐々に動かしていくのが飛び級留学生の12歳ジョブ子。
ジョブ子は最先端AIなどに精通しつつもDIYもイケるロリっ娘で、
2人だけじゃなく未来とDIYも橋渡しするキーマンに。

堅い性格と思われたDIY部長・くれい。
打ち解けていくにつれ、工作は得意だが勉強や菓子作りは苦手などの人間味が現れる。
奥手な三つ編みメガネっ娘・たくみに、少女漫画「ひまわりの少女」(ひましょー)について、
熱く語られた時も、部長も一緒にヒートアップする意外性。
コミック、小説版の違いまで論じる少女漫画愛。今度あにこれに何か投稿してみませんかw


水着回等もありますが、エロ萌え要素は控え目。
そんな中、ぷりん宅にて、しきりに入浴を進言するクラゲ型AIが地味にツボw


【声優 4.5点】
主人公せるふ役の稲垣 好さん。
若手ながら、ゆっく~~り語る落ち着いた口調でムードを緩める。

ぷりん役の市ノ瀬 加那さん。
同時期『水星の魔女』ではツンツンされるヒロインも演じ、ここではツンツンする側をこなす。
中々、器用なお方。今後もエンカウント率は高そうです。

ジョブ子役の大森 日雅さん。
せるふに匹敵する中毒性の高いダミ声。
「グッジョ~ブ」だけじゃなく、ナマイキな日本語から滑らかな英語までカバー。
しー役の高橋 花林さんの高めのダミ声の語尾ニャ~とも共鳴しつつ、リズムを生み出す。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は佐高 陵平氏
バックグラウンドで、ピアノ、アコースティックギターなどの優しい音色のミニマル・ミュージックに徹し、
ゆる~い掛け合いを下支え。

OP主題歌は部員たちによるDIY賛歌「どきどきアイデアをよろしく!」
もうこれ、どこかのホームセンターのテーマ曲でよいのではw

ED主題歌は、せるふ&ぷりん「続く話」
ずっと2人いっしょなバラード曲。
これが序盤から流れている時点で、ぷりんがデレるなど時間の問題でしたw


【余談】
物づくりが盛んな新潟県・三条市が舞台の本作。
私も燕三条のスライサー使ってますが良く切れますね。
で、先日、調子に乗ってキャベツ千切りしていたら誤って指までスライスw
これは、せるふの負傷を笑えませんねw

投稿 : 2023/06/03
♥ : 29
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

女の子にやらせてみた系

{netabare}
流行り(?)の女の子に○○をやらせてみたシリーズ。
オリジナル作品だけど、ジェネリックきららでもあるのかな。
題材はDIY。恥ずかしながらこの作品を見るまでDIYと言う言葉は知らなかった。

DIYの描写に関してはかなりしっかりしていると思う。
ベンチや、アクセサリー、ツリーハウスなどを作るシーンが細かに描かれていて、DIYがどういうものなのかわかりやすかった。
廃棄される予定の資材の再利用や既存のモノを分解しての利用など、DIYだからこその強みが描かれていたのも良かった。
ツリーハウスなどは長々と時間をかけた上での完成で達成感が伝わってきたと同時に、自分で作ることの意義も少し伝わってきた。

この作品は世界観が現代ではなく、IT化が進んだ未来。
IT化/自動化が進んだ中で、手作り製品の良さも見直そうというメッセージ性が込められているのかな。時代の逆行というわけではなく、手作り製品の再評価と言う感じの作品だったので嫌な感じはしなかった。
資材集めの際の地元住民との絡みなど、時代の進歩に連れて薄れた人同士のつながりも意識されている作品だったかな。
DIYの際も、不得意な部分があればその部分は他人に手伝ってもらったり、全員協力で何かを成し遂げたり、全員が支え合って何かを成し遂げようとしているのが良かった。

ぷりんに関しては部活加入が遅すぎるようにも感じたけど、一度否定したものを受け入れるのはプライド的に難しいだろうし、あれぐらいの間が開くのも自然ではある。アニメ的にどうかと言うのは置いといて。
最終的には二人とも打ち解け合って和解。
DIYを通じてお互い先に進んでいく感じが良かった。
ぷりん以外のメンバーに関してもそう。
DIYをやっていく中で、色々協力し合う場面があって、そういった場面を通じて段々と仲良くなっていく感じが良かった。

ストーリーにはこれと言って悪かった点はないけど、特殊な喋らせ方によるキャラ付けが多かったことだけは気になった。
このアニメのキャラの喋り方は正直好きじゃない。
作画は独特な雰囲気があるけど、クオリティは高い方だった。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
そこそこ期待はしてる。謎アニメすぎる。ユーレイデコ?
ようわからん…。なぜ近未来設定にしたw やさぐれさん
これ日常系アニメでいいんだよね?
ちゃんと工作関係で専門的な内容はやるのね。
めっちゃ痛そうで草生えない。食べられるクレヨンとはw
それなりに意味わからんアニメ。部活設定はあるある。
個性的で好き。威圧感がすごい DIYの良さを際立たせるための近未来設定か。

2話 ☆9
やっぱ最先端技術との対比なのね。たくみん引き入れろ。
たくみんの方がセンスありそう。いつか大怪我しそうで心配。落ちたな。

3話 ☆7
この子の喋り方好きじゃない。スコーン部
ヒーラーガールとかもそうだけど、髪色複数のキャラって最近流行りなの?
ギスった。喋り方マジで苦手。
けどバカにしてくるようなやつは追い出して正解だろw

4話 ☆7
学校名ぐらいちゃんと確認しろ。これは今のAI技術でも出来そう。
クールドジ女子 謎の神作画。

5話 ☆7
アニメ変わった? このアニメ会話中もかなりキャラの顔を動かしてるよね。
独特な喋り方のキャラ多いのだけは好きじゃない。
使わんなら放置しとくなw リサイクルの観点からDIYを描いた回?

6話 ☆7
強引な水着回。このキャラデザで水着回やっても仕方ないと思うんだけどw
海なのに水着じゃない。まあ普通着てるよね。普通に可哀想でみてられない。

7話 ☆8
いらない文化。資材くれるの優しすぎん? オタク特有の早口。
やっと本格的なdiy けど何作ってんの?
ものづくり全般が得意なわけではないのね。
見た目悪くないのに不味い言われる展開アニメだと珍しい?

8話 ☆7
果たして励ましなのか。そんなロープウェイみたいなもの自作できるの?
実質ぷりんも加わったようなもんか

9話 ☆7
頭いいのかこの主人公w
あんな何も考えてない性格なのに売れてないこと気にしてるのか。
ぷりんも来るんか。ちょっと…?
王道ながら、各々の別の強みを尊重する流れは全員の仲の良さが感じられて良かった。その後の全員協力での豚小屋作成の流れも、ダメな部分は皆で補うという思考が現れていて。

10話 ☆9
謎シリアス。お宅訪問とか今の時代でも怒られそう。寝てたんじゃないんか。
ぷりん好き。手作りの笹団子とスーパーの加工品が対比されてる?
どちらも等しく置かれてて、双方に良さがあるみたいな見せ方なのはいい。
diy部昔からあったのか。普通に熱い展開だな。

11話 ☆8
ここまで長かったな。フードジョブ子可愛い。木思ったより細くて草。
人一人でも乗ったら折れそう。
危険なことは無理せずにできる人に任せるのはえらい。
先輩たちが作った家が。

12話 ☆8
もう完成してた。キャラの喋り方最後まで好きじゃなかった。
セルフとぷりんの話かと思ったら急にジョブ子の話に。
そんな重い過去がw 結構いいアニメだったんじゃないかな。OPED連続

曲評価(好み)
OP「どきどきアイデアをよろしく!」☆5
ED「続く話」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 5

72.9 7 友達アニメランキング7位
ヤマノススメ Next Summit(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (166)
474人が棚に入れました
あおいとひなた、ふたりで始めた山登りは、標高197mの天覧山、599mの高尾山、1786mの三つ峠山と徐々に標高を上げていく。 ふたりの思い出の山である谷川岳にも登頂し、関東の名峰を周るうちにここなやかえで、ほのかといった仲間も増えて充実するアウトドアライフ。 山への知識、道具、体力を充実させたあおいは更なる高みを目指す。

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

富士登山再チャレンジ良き良き

最初の4話は振り返りとちょっとした山トークなど。

新たな出会いもありというか既に出会っていたんだけど、絡みがなかった子との新たな友情。
意外と気にかけてもらっているなんて嬉しいことです。
山に興味ない人もそれなりにいるけど、会話のきっかけにはなるよね。
登山部との出会いもあり、また新たな知識が。

以前の富士山登山のときの失敗が頭をかすめるけど、あおいとひなたの友情で乗り越えていく。
やり遂げてホッとした。どちらも成長しているのがまた良い

アウトドア好き認定もされているし、すっかり山にのめり込むあおいなのであった。

ひかり先輩のデートもなんだか良かった。あんな娘を振るとはとんだモテ男やな。


OP
想いのち晴れ あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈)
ED
スタッカート・デイズ あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈)
扉を開けてベルを鳴らそう あおい(井口裕香)、ひなた(阿澄佳奈)
EDは毎回映像が変わる。ちょっとしたアフターストーリーが良い。
最終話でのスタッカート・デイズが聴くと涙出てくる。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
あおいとひなた、ふたりで始めた山登りは、標高197mの天覧山、599mの高尾山、1786mの三つ峠山と徐々に標高を上げていく。ふたりの思い出の山である谷川岳にも登頂し、関東の名峰を周るうちにここなやかえで、ほのかといった仲間も増えて充実するアウトドアライフ。山への知識、道具、体力を充実させたあおいは更なる高みを目指す。


1. ヤマノススメぷりくえる/ 1st season春
あおいとひなたが再会する少し前の話。中学卒業を控えたあおいは、早春の飯能をそぞろ歩く。図書館や公園といった普段見慣れた風景の中に山の予感が色濃く漂う中、ひなたが飯能に帰ってくる。

2. 走れ!ヤマガール/2nd season夏 前編
五月。初夏の爽やかな青天の下体育祭が行われていた。運動が苦手で憂鬱なあおいに対して、いろいろな種目に引っ張りだこのひなた。そして、借り物競争に参加したひなたが選んだ借り物はあおいだった。

3. 都内で登山⁉/2nd season夏 後編
あおいと一緒に池袋まで買い物に出かけたひなたは、天然の山で 23 区最高峰の愛宕山に登ることを思いつく。愛宕神社の出世の石段の由来を見て、ふたりは登り始める。

4. 夢にまでみた?フジ◯◯/3rd season秋
ここなが商店街の福引で当てた富士急ハイランドのチケットで、河口湖にやってきたあおい、ひなた、ここな。FUJIYAMAという名前とひなたに煽られてキング・オブ・コースターに乗ってしまったあおいだったが……。

5. 第5話 登山部からの挑戦⁉/武甲山で愛のムチ?
「登山部からの挑戦⁉」かえでの同級生で登山部部長の小春が初登場。ひなた以上の押しの強さに圧倒されて部室に見学に行くあおいは、小春たちとともに天覧山までのランニングにチャレンジすることになる。/「武甲山で愛のムチ?」小春の勧めによりトレーニング目的で秩父の武甲山にやってきたあおいとひなた。最近ウォーキングを始めたという母親の恵も一緒だ。体力作りのため、恵の荷物を持ちボランティアの水を山頂に運ぶあおいは、予想以上にハードな経験をすることに--。

6. ひかりのデート大作戦!/みんなでホワイトクリスマス!
「ひかりのデート大作戦!」アルバイト先の先輩、ひかりに誘われて名栗湖にやってきたあおいは、カヌーを体験する。ひかりとふたり、水遊びをしたり、お弁当を食べたりと楽しんでいるうちに、あおいはそれがまるでデートのようだと気づく。「みんなでホワイトクリスマス!」クリスマスイブにひなたの家に集まることになったあおいたち。いつものメンバーに加えてほのかやゆうか、小春も参加した大パーティだ。急遽バイトが入って途中参加となったあおいは、ひなたたちにあるサプライズを仕掛けるのだが……。

7. 初日の出、どこで見る?/クラスメイトと山登り!
「初日の出、どこで見る?」大晦日、天覧山で初日の出を見ようとあおいの家に集まったひなたとここな。ところが天覧山は大変な混雑だと聞き、あおいの父親とともに日和田山へ向かうことに。前の晩夜更かししたせいで時間はギリギリ。果たしてあおいたちは初日の出に間に合うのか?/「クラスメイトと山登り!」あおいとひなたはクラスメイトのみお、ゆり、かすみの3人をガイドして高尾山に初詣に出かける。初めての山登りに苦戦するみお達を励ましながら1号路を登るあおい。その道すがら中学校以来の同級生、かすみと思い出を語り合うのだった。

8. パワースポットでバレンタイン?/スノーシューにチャレンジ!
「パワースポットでバレンタイン?」バレンタインデーが間近なある日、群馬のほのかを誘って奥多摩の御岳山へ。受験を控えたほのかは渋っていたが、ここなも参加すると聞いて一転、参加を決める。パワースポットをめぐる中で、ほのかは何故かここなが気になる様子なのだが……?/「スノーシューにチャレンジ!」部室整理で出てきたスノーシューをあおいたちに見せる小春。その履き心地をあおいたちに実感させようと雪の赤城山行きを計画する。再び群馬に住むほのかも参加することになったのだが、例年にない陽気のせいで現地に着いたあおいたちが目にした光景は……。

9. 渓流釣りって、人生?/ひなた一家と、いざ鎌倉!
「渓流釣りって、人生?」」単身赴任先から帰ってきた父親に誘われて渓流釣りをするあおいとひなた。釣りに興味があるというここなも一緒だ。釣り宿のオーナーにやり方を教わるものの、なかなかつれないあおいたち。ヒキを待つ間、ここなは受験を控えた心境をあおいたちに語り出すのだった。/「ひなた一家と、いざ鎌倉!」テスト勉強のためにひなたの家を訪れたあおいは、見慣れぬ女性に会う。それは長らく会っていなかったひなたの母親・舞だった。仕事でストレスまみれになっている舞の「海と山、両方に行きたい!」という無茶振りにこたえて鎌倉行きを計画するひなた一家に、あおいもついて行くことに。

10. 新しい季節
桜が咲き始める3月。あおいは2年になったらひなたと別のクラスになるかもしれないという不安にかられる。終業式の日に天覧山で写真を撮ることになり、山に詳しいという理由でリーダーに選ばれてしまうあおい。ほとんど話したこともないクラスメイト達を相手に、あおいはどうする?

11. また会えたね!富士山
2年生になったあおい。雲取山でのトレーニングや新しいザック購入などの準備を着々と進め、そして迎えた夏。ついに富士山に再チャレンジする日がやって来た。今回あおい達が選んだのは森の中からスタートする須走ルート。予報サイトによるとどうも天気が怪しいようだが‥‥‥。

12. 行こう!新しい頂きへ
天候に不安を抱きながら須走ルートを行くあおい達。やがて雲が晴れ、富士山の山頂が姿を表す。そこからは順調な道のりに思えたが、標高が上がった本七合目の手前であおいは一年前と同じように頭痛に襲われる。挫折の記憶が蘇るあおいを前にして、ひなたはある決断をする‥‥‥。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 14
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ここまでの集大成

{netabare}
地味に長く続いているシリーズ。
1期は5分、2期、3期は15分アニメだったけど、今回は30分アニメ。
AパートとBパートで別の話なので15分アニメを二つ合わせたような構成ではあるけど。

そして今作は4話までは総集編。
総集編を見れば一応新規でも入れるようにはなってるのかな?
3期まで見てる人でも総集編は出来がいいので見てほしい。
作画もいいし、いい場面のみをピックアップしてるから、正直本編見た時より感動できた感がある。

そして、5話からが本題。
長い間山だけを題材にして色々とやってきた作品だけど、4期も例にもれず山に関連する題材で話を作れていてテーマに即せている。
釣りやスノーシュー等登山だけではない、山の様々な楽しみ方にスポットが当てられていて山の魅力が伝わってきた。
相変わらず通常の登山を行う回も多いけど、登山や山を通じてのキャラの成長を描いたり、とにかく一概に山と言っても毎回切り口が違うのでどの回も新鮮な気分で見られていい。
通常回で一番印象的なのはクラス替えの回。
ずっと友人との絡みばかりで薄れていたけど、こちらもこちらでかなりコミュ障な主人公。
そんなあおいがひなたや同クラスの友人に背中を押してもらうことで、一歩踏み出す感じが良かった。
どのキャラも優しくて好き。

そして何より2期から引っ張ってきた富士山リベンジ。
前回の失敗を元に綿密にルートを思索したり、高山病への対策を考えたり色々準備をしたのちの富士山。
靴などの装備も2期の時とは違ってちゃんとしたものを使用している点でも、登山慣れしてきたことを感じられる。
1期と同じく高山病に陥るけど、前回同様隣で励ましてくれる仲間、そしてあの時よりも自身づいている自分自身の気持ちもあって、2期では成し遂げられなかった富士山登山の成功。
友情努力勝利っていいなって。
ここまでは王道だったけど、最後の手紙がすごく良かった。
ひなたとの関係性に言及していることから、あおいにとってのひなたの存在感の大きさも伝わってくる。
そんなひなたと未来でも登山を続けてるんだろうなということが想像できていい。

作画は背景含めかなりきれいだけど、一人原画なので個性が強くて苦手だなーって思う回もあった。
ただ、かなりハイクオリティな作画だったのは客観的に見て間違いない。
続編はもうなさそうなのがちょっと悲しい。
けど、やることはやり切った感ある。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
おまかわ。総集編? ゆるキャン△で見た。強く引っ張りすぎだろ。
作画良かったな。総集編だったけど。

2話 ☆8
富士山紹介 これまた総集編? 一般通過外人 あおいちゃんの体力。
一緒に歩いてやれよw 高山病かな? 置いてかれるの草。

3話 ☆10
山嫌いになったんじゃないのかよ。羊羹美味しいだろ。
ほのか可愛い。萌えアニメだけど、内面描写とかがすごく真面目で好きなんだよね。

4話 ☆10
作画頑張ってるw ぐんまちゃん
ギスギス個人的には嫌いじゃなかったんだけどね。最高すぎる。

5話 ☆8
こっから新規か。デザ変わった?
部活とかやらず仲間内でやってる方が楽しそう…。
そりゃそうだよね。登山部のネガキャンしたかったのか?w
マッマ同伴2回目。子供に荷物持ちさせるなw 作画いいな。
お母さん厳しいw
母に荷物持たされて後半もトレーニング的な側面はあったけど登山部よりは楽しそうで。
そこが対比されてた回だった...?

6話 ☆6
ひかりさん好き。
なんか作画悪い?という言い方はおかしいかもだけど引きのキャラ作画嫌いだな。背景はすごくいいんだけど。レズか?
こうしてレズ堕ち。滑るっ! 賄いでケーキはいいな。

7話 ☆7
結局混んでて草。日の出の次は初詣か。
なんだよこの崩し絵w ぼざろの崩し絵好きだけどこれ嫌い。

8話 ☆7
ほのかさん好き。ノンケアニメアピール
却ってしんどそうな靴。毎年雪少ない言ってそう。

9話 ☆8
スローループだった…? 将来の夢って山と絡めて話作れなそうだな。
皿もったいない。アニメ制作か?w ソロED

10話 ☆10
まだ1年しか経ってないのか。クラスともうちとけた感あるね。
4期作画いいけど、引きの作画が嫌いだなぁ。
もう終わりだけど、クラスに馴染めるよう精神的にも物理的にも背中を押してあげるひなた優しい。美味しそう。
これ系の萌えアニメだからご都合展開にするのかと思ったけど、別クラスなのね。こういう展開の方が現実味あって好き。脳が破壊される。
あおいもギター練習しよう。こっちは現実味あるぼっちって感じだなw
優しい世界。かすみさんも好き。
AパートBパート共友人の優しさとそんな友人たちに励まされてのあおいの成長が感じられてよかった。

11話 ☆8
前回の失敗の割に結構ノリが軽いなw
カエデのルートのこだわりがすごく登山オタク感ある。
キノコとラーメンって合うの? 例のうるさい外人。
印押せないじゃん。

12話 ☆10
さすが山、値段が高すぎる。演出が重すぎるw
気持ちの問題も大きそうこれに関しては。
靴そんなにボロボロになるのか。外人にカメラ頼む勇気。
手紙の下り良かった。良い最終回だった!

曲評価(好み)
OP「想いのち晴れ」☆6
ED「扉を開けてベルを鳴らそう」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 7

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

訂正 作画ではなくエフェクトの違和感?原画が1名なのは…アニメの進化か退化なのか?

 さて、富士山登頂が2期からつながる一つの目標ですから、この終わり方に文句はありません。ストーリーそのものはもちろんあまり不満はないです。

 ただ、ちょっとエピソードがとっ散らかっている印象です。間も余韻も見せ方が下手になった気がします。全般的に雰囲気が良いアニメだったのに演出面が物足りないです。
 総集編やるくらいなら、1つ1つの話をじっくり見せて欲しかったなあと思います。

 それと総集編にも関わりますが、作画の不安定さですね。5話辺りがひどくて、少しずつ良くなったかと思ったらクレヨンしんちゃんみたいになったり…で、最終回の最後だけ何とかしたみたいな感じでした。
 以前からそんなに高レベルの作画ではなかったので安定していさえすれば気にならないのですが、各話のばらつきが酷いのが本当に見苦しかったです。

 写真を加工したような背景は本当に味わいがないです。工数を減らすための措置かとは思いますが、アニメ作品としてはちょっとどうかと思います。人物の作画をじっくり作り込んで写真的背景に溶け込ます技術があればまだしも、人物作画はいっぱいいっぱいですから、そんな余裕も無いようです。

 もし、この作品がアニメ的には一つの区切りを迎えたとしたら、これは画竜点睛を欠くというか、なんというか、本当にもったいないシーズンでした。
 EDを頑張る余裕があるなら本編の作り込みをしてほしい。もし円盤にするならちゃんと修正してください。

 作品そのものは友人が広がったことで、中学校時代から成長していった感じで悪くなかったと思います。眼鏡スポブラ先輩の出番がないのが残念でした。また、新キャラの眼鏡の子とキャラデザの区別がつかないですね。

 ということで、作画の評価は低めにつけざるを得ません。ストーリーも本編なら4.5。構成が悪いのと総集編分を割り引いて3にします。リメイクしてほしい。



 訂正 作画がひどいのではなく、これって3DCGを2D変換するときのエフェクトのかかりかたが、時々ときどき変な印象になる感じ?手修正をいれてないのかもしれません。あるいは画面上の人数、サイズ等々の影響もあるかもしれません。

 ということは、全編写真おこし背景+フルCGということ?原画が一人しかいないってそういう事???あるいは建物内部だけは手書き背景なの?

 うーん。挑戦は面白いし、今後のアニメ制作のローコスト化にはなると思いますが、しかしなあ…不気味の谷というか、私はなぜか強く違和感を感じました。もしそうならエフェクトをもっともっと進化させてほしいなあ。あとメイキングの動画を出してほしい気がします。

 作画がひどいというのは、勘違いというか完全な間違いですが、アニメに見えない、安定しないという違和感はやっぱり間違えではない気がします。

 それと物語の評価は、やっぱりストーリーそのものは富士山登頂を果たしていますし、シリーズものの区切りまで描き切ってますので好き嫌いあいまって1.5を3.5に修正しておきます。



以下 初回時7話くらいで断念したときのレビューです。

 制作姿勢に疑問。なんですか?これは?いいシリーズだったのに…

 ほぼ文句です。総集編かあ…いるかなあ、レンタルビデオ屋時代ならいざしらず、サブスクで見ればいいじゃんという話です。

 それと作画・背景です。特に背景ですけど、写真をアニメ化しているんでしょうか。味が無くなった気がします。さらに日常シーンの背景美術とテイストが違い過ぎて違和感を感じます。そして、人物の作画も緩いときと、普通の時のギャップがある気がします。そこに総集編も入るので、同じ作品に見えません。
 1話の図書館のシーンと5話であおいちゃんの作画など、同じスタッフが作ったとは思えないくらいの違いがあります。ちょっと「たんもし」を思い出すレベルです。

 全体的に、これはいくらなんでも手抜きとしか言いようがないです。30分枠でレベルを落とすくらいなら、ショートアニメ13話で丁寧に作ってくれたほうが見ごたえがあります。せっかくいいアニメシリーズだったのにこれで汚点になってしまったら、本当にもったいない。

 背景美術にしても、アニメは実写に近く見えるからいいというものではないです。だったら背景は写真でやった方が話が早いです。本作の山のパートはそれに近いことをやってませんか?

 ということで、リアルで追うと本作自体が嫌いになってしまいそうなので、少し寝かせます。原作付きなので、ストーリー自体に心配はないでしょうけど。

 

投稿 : 2023/06/03
♥ : 14

71.9 8 友達アニメランキング8位
スキップとローファー(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★☆☆ 2.7 (145)
403人が棚に入れました
地方の小さな中学校から、 東京の高偏差値高校に首席入学した岩倉美津未。 カンペキな生涯設計を胸に、ひとり上京してきた田舎の神童は、勉強はできるけれど距離感が独特でちょっとズレてる。 だから失敗することもあるけれど、その天然っぷりにクラスメイトたちはやわらかに感化されて、十人十色の個性はいつしか重なっていく。 知り合って、だんだんわかって、気づけば互いに通じ合う。だれもが経験する心のもやもや、チリチリした気持ち。わかりあえるきっかけをくれるのは、かけがえのない友達。 ときどき不協和音スレスレ、だけどいつのまにかハッピーなスクールライフ・コメディ!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【9話話視聴】予想に反し、あっという間に夏休み終わったな

【中間レビューNo5】(2023/5/31現在)
コミック原作で2023年作品。全〇話。
正直1話の段階では切るか迷ったが、お付き合いあるレビュアーさんの勧めもあり
「癒し枠」位で保留の予定でしたが、2話で評価が一転。これは侮れない作品かも。

(ストーリー)
岩倉美津未は中学卒業を機に、石川県のはしっこから東京の高偏差値高校へ進学した。
(高校を首席入学する位成績は優秀)
理想に燃えて鼻息も荒く、胸躍らせて初日の登校を迎えるも、いきなり都会の洗礼を
受け道に迷う事態に。そこで同じ学校のイケメン男子・志摩聡介に出会い、無事ピン
チを切り抜ける。美津未の周りには聡介をはじめ、個性的な仲間が集まりだして・・・

(評 価)
・第1-2話:意外としっかりした青春群像劇の予感?!
 {netabare}・結構衝撃的なモブ顔の主人公
  率直な最初の感想がコレ。のちに美少女改変され、詐欺とまで言われた伝説のモブ
  顔「神のみ/小阪ちひろ」の再来かとwwwそんな容姿に加え、
  ・妙に気合が入っているが、どこか空回っている
  ・田舎育ちで純朴、天然なところがある
  ってことで、1話の段階ではこの美津未のドジぶりを愛でるような「緩い日常系癒し
  アニメ」かと思ったですが・・・

 ・意外としっかりした青春群像劇の予感?!
  ところが2話になって、美津未の周りの人間模様が急にきな臭くなってきました。
  OP映像を見た感じでは、美津未の他には聡介をはじめ6人位が物語の中心になりそ
  うですが、今回気になった人物をピックアップ。
  ●江頭ミカ
   実は1話で気になっていたのですが、後ろの席で美津未が話かけても無視だったの
   に、美津未が聡介とIDを交換した途端、急にすり寄ってきたんだよな。
   やはりあれは伏線だったようで、2話では露骨に聡介狙いで、聡介と妙に親しい美
   津未が気に入らないらしく、妨害工作や美津未をダシに聡介に近づこうしたりと、
   嫌なキャラが目に付く。(当初は「誰も傷つかない優しい世界」をイメージしてた
   だけに個人的には意外な存在)
  ●村重結月
   クールビューティ系で近寄りがたい雰囲気があるが、純朴な美津未のことは放って
   おけないのか、ミカのことなどフォローはしていた。根はいい子っぽい。
   ただ他の人とはまだ壁がありそうで・・・
  ●志摩聡介
   草食系イケメン男子で人当りはよい。初っ端からいろいろやらかしている美津未に
   自分にはない(あるいは失った)何かを感じているようで、美津未には好意的。
   でも触れられたくない過去がある描写がラストになされて・・・
  各キャラとも何かしら心に葛藤を抱えているような感じで、これらのキャラ達が純朴
  で真っすぐな美津未と関わることで、お互いが成長していく「青春群像劇」っぽい物
  語になっていきそうな予感?!
  (個人的には「特殊設定と熱量を抜いた『ReLIFE』」的なものをイメージ?!)

 個人的には2話で評価が一転、俄然面白くなってきたという印象ですね。 
 正直今の段階ではなんとも言えないですが、ミカのようなキャラだったり、聡介が最後
 に見せた厳しい態度だったり、単に「緩い」とか「爽やか」だけでは終わらない感じで
 すね。意外と厳しい「インコース攻め」とかもあるかも。
 これは来週も楽しみです。}{/netabare}

・第3話:作品の輪郭が見えてきたかな
 {netabare}・「ReLIFE」とは少し異なる青春群像劇
  やはり本作は、美津未と関わることで、お互いが成長していく「青春群像劇」とい
  うのが基本路線のように思いました。ただ前回
  >「特殊設定と熱量を抜いた『ReLIFE』」的ものをイメージ?!
  と書きましたが、少しアプローチは異なるようですね。
  ・ReLIFE:主人公たちが状況改善のために動いたりして、直接的にぶつかり合って
       お互いを理解し合いながら、成長していく。
  ・本作:美津未の純朴で真っすぐな部分に触れ、自分の心のわだかまり等に気づき
      内面と向き合いながら、第一歩を踏み出していく。
     (美津未がわかりやすい形で動くわけではない?!)
  まあ当然、全くぶつかり合いもなく全てが丸く収まるとか、そんなご都合主義の人
  間関係だけではないでしょうが、両作のキャラの魅力からすると、やはり方向性等
  は異なるんだろうなっと。

 ・今回も気になった人物をピックアップ 
  ●村重結月
   >ただ他の人とはまだ壁がありそうで・・・
   意外にもグループ内で上手くやっており、その辺りの空気を読んだコミュはきちん
   取れる模様。ただ自分のようなタイプを嫌う一定層がいることも理解している感じ
   で、やはり心に影がありそう。
  ●久留米誠
   今回の新キャラ。自分に陰キャという強い思い込みがあるようで、陽キャに対しコ
   ンプレックスを抱いている模様(結月や聡介は苦手なタイプ)。ただそういう自分
   を変えたいという思いも持っているようで・・・
  ●江頭ミカ
   美津未や誠に対し「引き立て役」と優越感に浸ったり、結月に「劣等感」を抱いた
   りと常に他人との比較に苛まれていたり、計算高さ等が垣間見れる。やはり作中で
   は、今のところ嫌なキャラ描写が目に付く。
   しかし彼女のもつ毒が、この作品の「緩さ」を上手く引き締めている感がある。

  終盤には、美津未に影響された誠が結月に「歩み寄りたい」という意思を表示、結月
  もそれに応える様が描写され、今後どういう関係になっていくのか楽しみですね。
  こうなるとやはり気になるのがミカ。一癖あるキャラだけに、美津未とどう近づいて
  いくのかが、今後の見どころになりそうですね。
  まだ3話ですが、予想以上に人物描写がしっかりしており、更に作品に対する好感度が
  上がりましたね。{/netabare}

・第4話:美津未はアインズ様?! なんか「オバロ」の”お約束”を観ている感覚
 {netabare}・前回から少し気になっていたんだが、
  ・久留米誠
   ・美津未:塩味とキャラメル味のポップコーンをほおばる。
    → 食わず嫌いで人の1面しか見ていない自分に気づく。多様性を認めることの
      大切さを理解する。
  ・高嶺先輩(生徒会のストイックなキャラ)
   ・美津未:バスの時間を気にせずマイペースな振る舞い
    → スケジュールに追われ周りを見ていなかったことに気づく。もっと心に余裕
      を持つことの大切さを理解する。
  なんかこの構図って「オバロ」の”お約束”
  ・アインズ:その場しのぎ等特に深い意味のない言動
  ・側近たち:「さすが、アインズ様。これにはこういう狙いがあるのですね!」
  ・アインズ:(えっそうなの?!)
  を見ているような感覚なのは私だけ?!
  よくいえば「美津未の飾らない自然体の振る舞いが、周りに好影響を与える」ってこと
  なんだけど、やってることがポップコーンを食べるとか、猫を拾ってくるとか、ホント
  くだらないことなんだよなあwww。むしろそこから学びを得る周りのキャラの方が、
  「お前らどんだけ優秀やねん!」って感じなんだがw
 ・高嶺先輩との絡みは、美津未の「先輩への一片の曇りのない尊敬の念」が彼女らしくて
  とても微笑ましく、また「正反対のキャラを組み合せることで起こる笑い」は王道なが
  らも丁寧に描いていたので楽しませてもらいました。

 正直思っていたものと違ってきたので「??」ってところはありますが、作品としては微
 笑ましく観れているので、今後の展開に注目ですね。{/netabare}

・第5話:ようやく王道展開、ミカ目線から美津未の人間性を語る演出は〇
 {netabare}・>やはり気になるのがミカ。一癖あるキャラだけに、美津未とどう近づいていくのか
  懸案だった「美津未×ミカ」回きましたね。
  ・美津未の方からミカにバレーボールの指導をお願い
   → ミカ「どうして村重さんじゃなく、私に頼んだの?」
     美津未「今まで嘘はいってないし、江頭さんの方が忌憚ない意見をいってくれそう。」
  だから、これが本来のあるべき姿でしょ。前回までの
  ・美津未:ポップコーンをほおばる →誠「私変わらなきゃ!」
  ・美津未:猫を拾ってくる →高嶺先輩「私変わらなきゃ!」
  って、一体何なんだよwww
  それと最後の「人格的にはそんなに褒めてないよ」はオチとして秀逸で、美津未の意外
  な一面も見れて面白かったなとw
 ・今回ミカのモノローグ等が多かったですが
  「私が嫌な人の名前を2つ覚える間に、彼女は親切にしてくれた人の名を1つ覚えるのだろう」
  「メンタル強!結局あの選択ができるんだから羨ましいよ。」
  「志摩君にないものは、ああいう子が持ってたりっするのかなって。」
  ミカ目線から美津未の人間性を語る演出はかなりよかったですね。
 ・ミカは「浮かないように周りに合わせていた自分」にコンプレックスがあったようで、
  それとは正反対の「素のままで周りに受け入れてもらえる」美津未に嫉妬や嫌悪感の
  ようなものを抱いていたようです。
  今後2人の距離がどこまで縮まっていくのかに注目ですね。
 ・あと「美津未×聡介」も流されるままに聡介の善意に頼っていた今の関係を見つめ直す
  描写もあり、こちらも美津未の今後の動向が気になりますね。

 正直3.4話の「アインズ様」展開は「??」な感じだったのですが、今回は「美津未×ミカ」
 「美津未×聡介」で正統な青春像群像劇っぽい感じはよかったかなっと。{/netabare}

・第6-7話:第1部(?)終了、新たなる展開の中盤へ
 {netabare}5話で「美津未×ミカ」を描いたことで、美津未との関わりが不透明だったキャラが一旦
 整理され、6話からは中盤に入ったのかなって印象ですね。
 やはり「ReLIFE」のような「熱さ」ではなく、日常系のような緩さやほっこり感もあるが、
 それでいて、この作品らしくしっかりとこの年頃の「葛藤」や「成長」を描いていくって
 感じの青春群像劇なのかなっと。

 ●×聡介
  ・美津未は「恋愛ビギナー?」らしく、聡介への気持ちが「恋なのか別のものなのか」
   混乱している模様。でも少なくても友達の一人として大切だと認識しているのは確か。
   一方の聡介も、「美津未は今までの女友達とは違う特別な存在」と認識しているが、
   それは「恋愛感情」かは不明です。
  ・あえていうなら「名前のない感情」みたいな?!
   でもそれがこの作品らくしていいのかなっと。最近の学園モノは「恋愛至上主義」的
   な作品ばかりな感じなので、こういう「恋か友情か曖昧ながらも、まずは『お互いに
   大切な存在』として、その気持ちに素直に従う」という関係性はある意味心地よさを
   感じますね。無理に恋愛を前面に押し出さず、「青春の1コマ」として自然体で扱う。
   そんな感じが、この作品にはちょうどいいのかなっと。
 ●×ミカ、×結月
  ・ミカは前回のモノローグで、美津未に対するわがたまりは大分氷解したように感じま
   した。ただ作中では、
   ・皆と打ち解けて仲良くしているようで、「夏休みの女子会予定」に自分も入っている
    ことに戸惑い(?)を見せる。
   ・6話で「聡介×美津未」を応援する描写をしながら、7話で2人で動物園に行く話を
    聞いて面白くないような描写もある。
   まだ複雑な心模様を見せています。ある意味ミカのキャラをよく表しているといえば、
   そのようにも感じられるところですね。
   美津未の相談に(いい意味で)少し毒を含んだアドバイスを返すなど、この「優しい
   世界」の中では少し異質なところが、個人的には嫌いではないですね。
  ・一方結月は始めから美津未に好意的だった分、ほとんど掘り下げされていないんです
   よね。(彼女だけが美津未に関するモノローグがない)
   でも前述した通り、「自分に一定数のアンチが存在する」ことを理解しているフシが
   あるので、今後その辺りからの掘り下げがあるかもしれません。
 ●×生徒会
  ・美津未は生徒会・書記に任命されたようで、活動も本格化した模様。
   生徒会といえば高嶺先輩ですが、生徒会長選挙で敗れたことにショックを受けている
   感じ( 現在副会長)。
   ただそこから彼女なりに立ち直り、(先輩への一片の曇りのない尊敬の念の)美津未
   の態度は相変わらずで、結構いいコンビですね。
  ・一方生徒会長の座に就いたのが、風上先輩。
   ・イケメンで陽キャなので、他生徒からの人気が高い。
   ・生徒会長になったのは「点数稼ぎ」と友達には話してた。(なので本心は不明)
   今後の生徒会活動の中でその辺りの掘り下げがあるのか、尺の都合でほぼ今回だけの
   キャラなのか。正直個人的には、どう受け止めたらいいのかわからんキャラですねw

 7話のラストで、聡介の知り合いのモデル梨々華が登場したり(何か一波乱あるのか?)、
 物語は夏休みに入るのでプライベートでの友達とのイベントや(石川への)帰省も予定し
 ているようで、今後の展開が楽しみな半面、(この辺でどの位尺を使うかによりますが)
 上記で中盤といいましたが、意外とキツキツな状況かもと少し気になるところですね。
 (「ReLIFE」は夏休みENDでしたが、夏休みENDにするにはちとエピソードが足りない
  感じがするので、2学期入りするのかなあ?そうなると尺がどうなのかと・・・){/netabare}

・第8-9話:予想に反し、あっという間に夏休み終わったな
 {netabare}>そうなると尺がどうなのかと・・・
 前回尺が心配と書いたのだが
 (8話)
  ・動物園
  ・女子会
  ・聡介×梨々華
 (9話)
  ・石川への帰省
  と一気にイベントを消化したので、いい感じの尺配分になったという印象ですね。

 ●美津未×聡介
  2人で動物園ですが、行く前はラブコメ展開を匂わせながらも、いざ始まってみるとな
  んか恋愛より友達モードって感じでしたね。まあそこが本作の良さでもあるのですが。
  ・途中で帰ることに申し訳なさを感じる美津未
   → 聡介「またくればいいじゃん」
  ・帰り際に聡介の弟のことで、複雑な家庭環境を思わせる描写(お土産を渡しづらい)
   → 美津未「志摩君からもらうから嬉しんだよ!」
  今は友達として、お互いを思いやる関係が心地いい感じですね。

 ●ナオちゃん(美津未の叔父(?)で東京での保護者的存在)×ミカ
  動物園尾行や女子会等、ミカは自分の感情が上手くコントロール出来ていない行動が目
  につきましたが、ナオちゃんが大人の目線からいろいろとアドバイスするという新しい
  名コンビが誕生した感じですね。
  たしかにナオちゃんのアドバイスは、美津未らには出来ない内容ですし、ここでナオち
  ゃんが美津未以外のキャラと絡むのは、物語の幅を広げる上でもいい展開だと思います。
  今後も「ナオちゃん×ミカ」の絡みがあると面白いかな。まあ直接会えなくても、スマ
  ホでやりとりなんかでもいいですし。

 ●×結月、×誠
  女子会でついに結月の掘り下げきましたね。でも意外とあっさり終わった印象。やはり
  その容姿等から恋愛のイザコザに巻き込まれる等があり、中学では空気を読んでばかり
  だったようで、その反省から高校では肩に力が入り、少し近づきにくい雰囲気はそれに
  起因していたようです。なので今の友達関係が心地いいと。
  それにしても誠は、マイペースで意外と強心臓だな。女子3人がおしゃれの話をしてても
  、興味なしで会話に入る素振りすらなかったしな。一番この友達関係を謳歌してるのは
  意外とか彼女かもw
  (それにこの2話は「僕ヤバ・山田」ばりに、やたらお菓子を食ってた印象w)

 ●聡介×梨々華
  子役の頃から付き合いがあり、その頃梨々華が大きく炎上する事件が起こったのだが、
  その原因を作ったのが聡介であると、梨々華はずっと根に持っており、聡介もどこか負
  い目を感じている描写がみられます。
  この辺りも今期のうちに何か好転する流れになるのでしょうか。

 ●×帰省・2学期
  帰るとやっぱ方言が出るようですね。家族に会って、文乃をはじめ中学の同級生に会っ
  てと思ったら、半分で夏休みは終わり、早くも2学期開始ですか。でも視聴して納得。
  2学期は頭から文化祭一色。そして美津未のクラスは演劇に決まり、戸惑う聡介・・・
  この引きに合わせて構成した感じですね。

 ということで、残りで聡介の「過去との決別」的なものを描いて、綺麗に1クールで纏
 まりそうな感じですね。
 美津未の純朴で真っすぐな振る舞いが「聡介×梨々華」にどんな形で影響していくのか。
 最後にいつまでもウジウジしてる都会っ子どもに「石川県産・天然モノ」(本人は自称
 シティガールだがw)の眩しさをバシッとかましてやってもらいたいものです。{/netabare} 

投稿 : 2023/06/03
♥ : 13
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ナオちゃんは女の子??

●「上級国民」は【獣】の種族

風早2世のような爽やか美形男子の幼馴染までもが、 {netabare}モデル業に携わっていて
如何にも上級国民らしいオーラが出まくっており、どいつもこいつも
「六本木【野獣】会」のメンバーか!?と思えるくらいにキャラ構成に
偏りを感じずにはいられません。

まるで【推しの子】の恋愛リアリティーショーを再現しているような面子にお似合いの
バイアスのかかったわざとらしい空気感が漂っているような印象を受けます。

一番わかりやすいのは生徒会長のキャラ性であります。

ある意味彼も爽やか男子でありますが、人の上に立つのが自分の宿命と自覚して
生徒会長に立候補している辺りが、完全リアルな上級国民そのものであり、
【優生思想】が滲み出てるあの独特な感じの描写も見事に決まっていたように感じました。

「六本木【野獣】会」とは、昭和時代に話題となった、六本木を拠点に芸能人などの
上級国民に属する若者たちが中心となり結成した、遊び人サークルであります。

所属メンバーには、すぎやまこういち、田辺靖雄、峰岸徹、中尾彬、大原麗子、
小川知子、井上順、ムッシュかまやつ などがおり、芸能界の勝組だらけの集まりであります。

「六本木【野獣】会」には「ナベプロ」などとの太いパイプがあり、メンバーは
当たり前のようにスカウトされ、当たり前のように「スター」になります。

芸能界とは完全なるコネ社会でありますので、上級国民は勝つべくして勝つのであります。

上級国民は世の中の仕組みを知っており、なので【ハンドサイン】の意味も熟知し
勝ち組の証として【ハンドサイン】を頻繁に世に晒します。

「【野獣】会」の最年少メンバーであった井上順はTVCMをきっかけに
【ピースサイン】を日本に大流行させました。

【ピースサイン】は【コルナサイン】の一種であり「角」を表現した【ハンドサイン】であります。

【ピースサイン】=【Vサイン】を考案したのは秘密結社「黄金の夜明け団」に所属する
【アレイスター・クロウリー】という名の【黒魔術師】であります。

【ピースサイン】というのは、「【ガンド】アーム」の【ガンド】であり
「幽遊白書」の浦飯幽助が使う「霊丸」に同じく、【呪術】の手法であります。

【ハンドサイン】は【ガンド】であり、【呪術の術式】であるのですが
(例えば「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」という「九字切り」も)
その意味を知っているのは上級国民だけということになります。

本作に登場するキャラも【ハンドサイン】をさり気なく使ったり、
LGBTに対する寛容性が強かったりと上級国民の設定固めに余念がない状況であるが
故に見ていてドン引きしてしまうわけでございます。{/netabare}


●キャラ設定に秘密が?

本作に対する謎の低評価工作員が湧いていますが、何が狙いなのでしょうか??


「君に届け」は許容出来て何故本作には抵抗を感じるのか?についての理由が判明しました。

もしも本作が完全なるフィクションならば、{netabare}「共感できない」で終わっただけなのですが
少なくとも官僚を目指す主人公についてはとても理解ができるのが厄介でありました。

偏差値が高い進学校に通う勝ち組=上級国民のキャラ設定が相応にリアルであり、彼ら特有の
独特のオーラが放たれてる感とかも巧い事描写されているために、ある種の拒絶反応が
自分に出てしまったという結論に至るわけであります。

本作は「人生の勝ち組を描いた物語」であり
それは「庶民の知らない物語」であります。

租税負担率が社会主義国並みの重さでのしかかり、生活は苦しくなるばかりの庶民の日常

それでも現実世界では、「They live」
という真実を本作は示しているのであります。{/netabare}


●人生勝ち組ランカーにおける逆転劇

本作の主人公が「君に届け」のサダコに{netabare}雰囲気が似てるため、相応の学生友情物語が
展開されることは予想できましたが、何か引っかかるものを感じます。

確かに風早君は爽やか青年でありましたが、仮に本作がオマージュ作品としても
何処か?何かが?ズレているような印象を受けてしまいます。

「異世界でチート能力を手にし~無双する」という異世界転生系の作品がありますが
ある意味ご都合主義過ぎるまでに勝ち組人生を送ることとなったその主人公と
本作に登場するクラスメイト達のポジションがどことなく似ていると言いますか
異世界転生ものだからこそ許されるご都合主義と同じレベルの学生生活が本作でも
繰り広げられているような、そんなデジャヴ感にちょっとした戸惑いを覚えるわけであります。

フィクションなので学生生活の多少の美化は許されるべきなのかもしれませんが、
本作OPのダンスシーンにしても、フィルタリング掛け過ぎで、所詮はまだ子供に過ぎない
はずの高校生の不純物やノイズみたいなものが完全除去され、高校生と言うよりも聞き分け
のいい純粋無垢なる大人のクラスの物語みたいなことになっているように思えてしまいます。

学生生活の思い出に浸りたがるのは大人特有の病であると言えるのかもしれませんが
これをやたら美化したがるのはある種の病的な現実逃避の傾向があるようにも思えます。

進学校で容姿が美しく個性的なキャラをできるだけ多く展開させようとし
しかも美しい学生生活の物語を描こうという八方美人的な考えに基づく
ストーリー設計にそもそも無理があると言えるのかもしれませんが、完璧主義者故に
必然的に出てしまう粗が物語の根本に穴をあけ兼ねない懸念を感じる次第でございます。


恰も犯罪係数アンダー10以下のシビラシステムに選ばれたような、まっさらなメンタルの
学生たちには「天国大魔境」の施設で育成される子供たちのように、何とも言えない
不自然な空気を感じてしまいます。
{/netabare}

●ハンドサインが凄い!?上級国民作品

3話まで視聴した本作の印象は要するに雰囲気アニメであります。

官僚を目指す主人公のキャラ性は悪くないと思いますが、{netabare}「君に届け」の劣化版のような感じで
高校生の日常を描いてるのが何とも言い難く、ギャップ効果よりもミスマッチ気味なものを
大いに感じてしまいます。

上級国民のような選ばれしセレブたちが通う進学校の高校生の日常は、案外普通の高校生と変わらない
ものなのかもしれませんが、セレブな美形男子や美形女子に混じり戯れる主人公の人間関係性に
何かを見出せるかと言えば、普通の高校生でも成り立ったのでは?という素朴な疑問が
頭をよぎるばかりでございます。

高校生にして官僚を目指すという明確なヴィジョンを持てるような意識高い系の人種は上級国民
以外にあり得ず、庶民とは思想性が全く違うからこそ、子役として活躍したり、ある種のカリスマ
モデルのような振る舞いが自然とできるわけであります。

上級国民とは【優生思想】に毒され、人の上に立つのが当然と信じている人種でございます。

そして【Ⅴサイン】だとか【666】の「OKサイン」だとかのハンドサインの意味を熟知しており
これを公衆の面前で然るべきタイミングで多用する習性があるのが彼らの特質であります。

「ナオちゃん」というLGBTを当たり前のようにぶっ込んでくる時点で思想性に偏りがあることは
明白でありましたが、案の定カラオケ回では「3時間600円」コースなどの表示をさり気なく背景に
忍ばせたりしていました。

サリンジャー著作の「バナナフィッシュにうってつけの日」でも【6】に
特別な意味を持たせるとともに【6】にLGBTを絡ませておりました。

3×6=18=【666】
これを【獣の刻印】と言いまして、【ソドム】の住人にもこの刻印が記されており
【ソドミー】の罪故に【ソドム】は滅んだのでありました。

【666】の刻印を持つ種族はLGBTを許容します。
LGBT自体がどうであるよりも思想的な意味をこれに見出している種族がいるという話であります。

思想的に偏りがある特別な種族による普通の高校生の日常を見せられても
微妙であるというのが当方の結論であります。{/netabare}



見ていて一番気になったのはナオちゃんでありましたのでwikiで調べて
みました。

{netabare} やはりLGBTでしたね。{/netabare}
いつも通りゴリゴリ来てます。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 2
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

8話 昔の因縁が不自然すぎ。他は良かったのにどうしたんでしょう?

1話 量産型平成的イケメンと優等生のラブストーリーという感じ?

{netabare} 羽海野チカさんの原作あるいはアシスタント言われても驚かないくらい雰囲気がそっくりです。ただ、導入の感じはもっと単純で量産型の昭和の少女マンガの文脈を崩した平成の少女マンガ的な超テンプレな匂いがする作品です。

 世間知らずの普通の優等生が、ルール無視で好きな事をやっている図々しい感じの女の子に慣れているイケメンと恋に落ちる感じでしょうか。まあとにかく平成に入って量産された、「そこそこ真面目で勉強ができる。でも冒険できない普通より少し可愛くない」という自己認識の女子が感情移入する類の話です。

 我儘で自己認識の高い女子とか、優等生タイプの男子とか出てきたら本当にテンプレですね。ちょっと親問題が絡んだり、学校からにらまれたりかな。
「スキップ」「ローファー」は両方とも足に関わる単語ですから成長課題なんでしょう。スキップは気分の高揚なのかとばして行くという意味か。ローファーは高校生…いや優等生かな。

 まあ、女子向け青春ものはストーリーやテーマ性ではなく エピソードあるいは場面が大事ですからね。舞台設定はテンプレでいいのかもしれません。一瞬で入り込めて一瞬で泣けるのがいいのでしょう。

 ただ、キービジュアルを見た感じ、女子の世界の話の可能性もあります。お決まりの百合展開ならげんなりですけど。

 私としてはそういうテンプレラブストーリーとか流行の百合ものとか話ではないことを祈りつつ、数話見たい感じです。同時期に「インソムニア」がありますので、導入はそっちに軍配かなあ。
 なお、このところ出来が悪いPAの作品なので、やめようかとも思いましたが、原作付きなのと「色づく世界の明日から」の演出をやった人が監督さんみたいなのでちょっと確認したくなりました。{/netabare}


5話 テンプレですが女性誌的ギャグと周囲のキャラが上手くかみ合っている気がします。

{netabare}  アニメの第一印象は羽海野チカさんでしたけど、見続けているとどちらかと言えば佐々木倫子さん的でしたね。

 ヒロインは、田舎少女、優等生、天然ボケ、自意識という何となく少女マンガ的に共感されるような要素をより集めた抽象的な存在です。ヒロインの内面描写にちょっと疑問が残る展開ですし、類例も過去沢山見てきたしテンプレ要素は多いです。

 ただ、周囲の人間の側の視点でヒロインを見ることで、ギャグと周囲のキャラが影響を受けて成長するところは「明日ちゃんのセーラー服」的の構造もあるかなあと思います。
 テンプレ…というより抽象的なキャラであるヒロインとヒロインのギャグにも見える素朴さ、素直さが、周囲のキャラに影響を与えて行きます。その組み合わせが上手いので、作品自体の下手さは感じますが面白みや深みが生まれているのかもしれません。それは各話のサブキャラに注目するとよくわかると思います。特に5話のミカは良かったと思います。

 下手さの部分での例で5話の「漬物」のところですが、この浅漬けはクラス皆の塩分補給のための差し入れです。これを志摩君に個人的に渡して照れるという心情というのは自然なんでしょうか?こういうところはちょっと疑問が残る部分です。肝心のヒロインの言動が「田舎者」キャラ造形のために歪んでいないかは、気になります。

 間の採り方が大事なので、ゆったり進むのはいいですが、成長ものだとすると1クールでの結末が気になります。
 美少女と子役もやっていたイケメンの2名に認められる、という構造がともすればヒロインをペットの地位に落としているような感じもあります。この2名の負の面の描写があるともう少し深みが出てくる気がしますし、1クールだとするとそこ今後のヤマにしてほしいなあと思います。この2名の美男美女とヒロインの内面がカタルシスになるなら、今のヒロインの描写にも納得感はあります。{/netabare}


7話 高瀬先輩よかったです。ゲストキャラの方が話が面白いかも。ただ、中盤ですのでそろそろガツンとストレスがある展開が欲しいかなあ。

{netabare} 6話があまあま過ぎて、アレ?ちょっと普通のラブコメになっちゃった?と思ったら7話良かったです。むしろゲストキャラが絡んだほうが面白い話になります。

 辛いですよね。生徒会長選挙。小学生~高校生に選挙をやらせる残酷さは、昔から思っていました。ルッキズムとかポピュリズム…つまり、校内の人気とノリで投票結果がきまる。それが現実ですけど民主主義を勘違いしますよね。基本的に人を選ぶのが選挙ですが、本来的には政策×実行度の期待に投票するのが正しいのでしょう。

 一方で、挑戦した高瀬先輩に幸あれ。その調子で大人になって欲しいです。ただ、真面目過ぎて折れないように息抜きもしてほしいです。今回の話は高瀬先輩の感情というか折り合いの持っていき方が上手かったと思います。

 それにしても本当にコメディに関しては 6話で暴走族のイメージを出すあたり佐々木倫子の後継者ですね。佐々木倫子よりも女子が上手く書けてる分、ラブコメとしての完成度が高い。というか佐々木倫子はラブコメはかけませんね。この作者、東村アキコまで化けるでしょうか。

 まあ、赤髪の彼女はどうせ姉、親戚なんだろうと思います。ただ、この話にからんで志摩の負の側面が見たいなあ。何となく伏線はある感じだし。{/netabare}


8話 昔の因縁の作り方が不自然で下手すぎ。他は良いのになあ…どしたの

 あの赤髪のモデルの娘との因縁…昔のスキャンダル?小学校6年が飲酒でって…それが本人のスキャンダルになりますか?高校1年生の4年前でっていうところに縛られて不自然すぎる気が…世間は時に非常に愚かですが逆にそこまで倫理的には狂ってないとは思います。

 せっかく若干荒唐無稽でご都合主義でも、自然なキャラの言動だったのに、なんか非常に8話のスキャンダル話がノイズになります。
 作中に入って考えても、メタ的に外から見ても、非常に不自然です。もうちょっとナントかならなかったの?
 まあ、暗い面を出してきたのはいいんですけど…結局赤髪のモデルが彼を好きだっていう話にしか見えないです。

 連載ものでしょうからすべてが完璧にはいかないでしょうけど、あまり出来がいいストレスとも思えないので、さっさと次のエピソードに行ってください。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 9

83.8 9 友達アニメランキング9位
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(アニメ映画)

2021年3月8日
★★★★★ 4.2 (406)
1815人が棚に入れました
 エヴァがついに完結する。2007年から『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再起動し、『:序』『:破』『:Q』の3作を公開してきた。その最新作、第4部『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の劇場公開が決定。人の本質とは何か? 人は何のために生きるのか? エヴァのテーマは、いつの時代にも通じる普遍的な核を持っている。
 シンジ、レイ、アスカ、マリ、個性にあふれたキャラクターたちが、人造人間エヴァンゲリオンに搭乗し、それぞれの生き方を模索する。人と世界の再生を視野に入れた壮大な世界観と細部まで作り込まれた緻密な設定、デジタル技術を駆使した最新映像が次々と登場し、美しいデザインと色彩、情感あふれる表現が心に刺さる。
スピーディーで濃密、一度観たら病みつきになるその語り口は、興行収入80億円超えの大作『シン・ゴジラ』も記憶に新しい庵野秀明総監督による独特の境地。その庵野総監督がアニメーションのフィールドで創作の原点に立ち返り、新たな構想と心境によって2012年の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』以後、封印されてきた物語の続きを語る。
 1995年にTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』でアニメファンのみならず、アーティストや学者までを巻き込んで社会現象を起こした初出から、実に25年――その間、常にエポックメイキングであり続けたエヴァの、新たな姿を見届けよう。

声優・キャラクター
緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾、三石琴乃、山口由里子、立木文彦、清川元夢
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

現実を見ればマリがいる。結婚して遺伝子残そう。追記 エヴァ世界の構造について

 新劇場版4作を見て、考察したエヴァの構造についてです。2回目考察の追記であり、ほぼ結論です。

 ファーストインパクトは出生、セカンドインパクトは乳離れ(母親との別離)、サードインパクトは思春期の卒業あるいは性体験、父からの親離れ、フォースインパクトは死だと思われます。なお、セカンドインパクトは後で旧版などで確認します。
(旧版確認しましたが、ファーストは両親の性行為、セカンドは出生でもいい気もします。各インパクトは人間の成長のことです)
 エヴァ=人間の営みであり、遺伝子がクローズアップされているのは、現実の女性と恋愛して子供を残そうよ、という意味。


 シンジが寝ている間にサードインパクトが周囲で起こっていたというのは、シンジ以外は成長したという意味かと思います。

 旧版のエヴァでサードインパクトはちょっと意味が違う気がします。人類補完計画発動でATフィールドがなくなりみんな溶けてしまいました。自分の愛する人間の妄想に抱かれて。つまり、他者がいない世界で、妄想の世界。人類が消えた後は十字架つまり墓標が乱立していました。
 ここで実写パートが来ますから、この状態がお前等のことだぞと言われている気がしました。
 旧版でのセカンドインパクトも、赤ん坊が海に流されますから母から離れるような意味もあったと思いますが、もっと漠然としている気が。あるいはセカンドが出生だったのかもしれません。そうなるとファーストは両親の性行為ですね。
 旧版はエヴァ=人間でATフィールドという外界との壁があるのは、他者がいるということ、がはっきりと描かれています。新版はこの各インパクトに具体性を持たせて、アスカの役割を変えたと思うのはこの辺りの描き方を変えたかったのでは?と思いました。マリを出した意味も同様です。




 新版では黒レイ、黒カヲルも登場しました。レイは自分の脳内彼女・彼氏の象徴のように描かれました。惣流アスカは現実の女の子として、自慰の対象でありシンジの性愛の対象であると同時に自分を苦しめるものでした。
 
 また、黒スーツのレイとカヲルは脳内彼女、脳内フレンドであると同時に、エロスとタナトスではないかと。黒いスーツですから、ネガティブなイメージでしょうね。エロス=黒レイは自慰行為とか脳内彼女、タナトス=黒カヲルは自殺願望ではないかと。
 ガフの扉とは深層の事。イドつまり超自我でしょう。

 死の衝動としてのカヲルが止めたフォースインパクトは自殺。自殺はとどまったが、シンジの心は死んでしまった。地球=シンジを取り巻く世界は死に絶えた。

 シンジを支えるのはシンジの身の回りの人、友人たちでした。世界は死に絶え=世間というものに意味がなくなった。ただ、かろうじて身近には支えてくれる人がいた。
 そして、黒レイ=エロスはつまり性=生への衝動。生きたいと言う気持ちが、生きる意味を獲得して、シンジは再び立ち上がる。
 赤ん坊への関心、食べる喜びと感謝、農業、老若男女とのふれあい、生活のそのものを描写した意味です。生きることの意味に気が付いたとき、脳内の彼女としてのレイは実体を失い、シンジの深層になったという意味。

 アスカの名前を変えた意味…クローン設定云々もありますが旧版と意味が変わってますよ、ということだと思います。新版では思春期の初恋の女の子であり現実の女性として成長しシンジを救いだそうとする。
 旧版ではシンジの性の対象。性欲では近づきたいと思うけど拒絶されると殺したいほど憎い女性という存在。中身が違うというメッセージでしょう。

 マリは偶然出会う現実的なちょっと肉食系女子。冬月、ゲンドウの近くにもいたけど、ゲンドウも冬月も綾波=ユイ、つまり理想の女子を追ってしまった。

 ゲンドウ=シンジであり、虚構に逃げ込んだゲンドウに対して、虚構から逃げられたシンジ。親子問題もありますが、助からなかったシンジと助かったシンジとも取れます。一方で最後は子供によって救済される?

 エヴァ世界が虚構というフレームもありますが、これは別のもう1つの構造だと考えた方がすっきりします。あるいはアニメ制作の虚構性を否定したのではなく、脳内彼女としての美少女を否定したのでは?という気もします。そうなると別の構造ではなく、一気通貫の人間の営みは性愛だよ、というテーマで奇麗に完結します。もう1つはエヴァからの卒業と言う意味ですね。

 という感じで、新劇場版のエヴァ世界を俯瞰するとスッキリするかなあ、と。特にQの後半からシンの不自然に長い農業のシーンの説明になると思います。生の喜びを知るのに、シンジの葛藤をあまり短くは出来なかったのでしょう。





以下 2回目の考察。

 まず、レイです。レイは生活と農業を知り、また、生命が生まれ育つということを学びました。我々って何を食べて生きてるの?ということすら、分からなくなった我々を表しているということだと思います。そして、Qで分かる通り、本来のレイは破で消えて、イマジナリー彼女としてのレイでしたから、これはシンジが生活を知ることで、レイをその場に留めておけなくなった。つまり、シンジの成長です。

 そして、アスカ。彼女はシンジが好きだったと明言しますし、作りものということもわかります。そのアスカもまたラストまで残りません。アスカはガフの扉の深層で心の壁を突破しようしますが、上手くいきません。そこで使途になりますが、結局ATフィールドは突破できません。これは初恋の人とは上手く行かないというアナロジーに見えますし、また、やはり想像上の人物=想い出でしかない。

 シンエヴァにおけるこのダブルヒロインは、2人のけじめの話であると同時に、シンジの中の想像上の美少女(レイ)と、過去に結構仲が良かった記憶の女の子(アスカ)の2人を象徴している感じです。

 アスカはシンジにとって「中学校のときに両想いだったんだぜ」と、それ以降誰とも付き合ったことがない28歳くらいでも言っている過去の栄光に見えます。結局アスカは生活をちゃんとしているケンスケに惹かれ付き合います。
 レイは既に破で男に喰われている感じがありました。カヲルと合わせると同級生をモデルにバーチャルを構築した感じに見えます。ラストは、実際の2人はシンジと中学校以来係わらず、単に普通のイケメンカップルだったということでしょう。

 ここで北上ミドリですね。ピンク髪のギャルです。この子が世間の本音でした。男がエヴァに乗る。つまりイマジナリーの世界にひきこもる。それが許せない。そして、同時に鈴原トウジの妹サクラです。Qでは一見シンジに優しく接していた彼女も、やはり北上ミドリと同様に、シンジがエヴァに乗るのが許せない。ここはちょっときついですよね。一見清純そうに見えて、実は北上ミドリ以上にシンジを嫌っていたのかも。
 一方で、ミサトだけはシンジを擁護する。母の立場が今回は強調されていましたので、これは母の目線でしょう。

 マリは今、シンジの近くにいる女性です。結果として、この娘がシンジのパートナーになる意味です。唐突に破で登場しましたが、女性との出会いとか結果誰と付き合うことになるのかわからない。わからないけど成長したとき、付き合う女性は理想の女性じゃなくて、近くにいる娘だぞ、という気もします。
 いい匂いがする…気があうという意味?あるいは肉食系からのアプローチ?

 序で14歳の孤独と親との関係から始まって、破では思春期の性とか恋愛になります。
 その後Qは思いっきり虚構感がまします。これは14歳の頃の初恋の娘との思い出にすがって生きて行く、あるいはバーチャルやインナースペースで生きるという表現でしょう。その世界を捨てると何もなくなってしまう。

 シンです。更に大人になったとき、バーチャルを捨て過去の思い出や空想にすがるのではなく、生活と子供を産むという意味を知る。そうすると身近な女性と出会えるよ、と。そして遺伝子残そうぜ、ですね。

 マリは身近な女性の象徴です。特定の誰かではないでしょう。初めは相手にしなくても、気が合えばつきあちゃえば?という事だと思います。


 新劇場版4作再視聴して、やっぱり面白い、映像も設定も演出も全てがすごい、そして深い作品だなあと思いました。その深さは、設定考察やオマージュ探しではなく、少年の成長の物語としてみたいですね。





以下、初回の視聴時のレビューです。

視聴当日のレビュー

{netabare} なるべく情報をシャットアウトして、自分なりのエヴァの見方をしようとしました。で、アマプラで本日視聴。なるほど、という感じでした。面白かったという前に、やはり何かが終わった寂しさのほうが強いですね。

 冒頭のやたらと長いコミュニティーでの生活。原始共産主義礼賛というわけではないのでしょう。つまり、生活です。綾波がプラグスーツで農作業をする意味。虚構では生きられないという事なのだと思います。少しメタ的に言えば、お前等はこういうJK・JCばっかりではない、ばあさんも主婦も赤ちゃんも出てくる映画が見られるか?という問いかけでもある気がしました。
 そして、オタクたちが愛した綾波は名前を失い、生活し感情とコミュニケーションを覚えることで綾波に戻り、そして退場しました。

 ラストの方のスタジオを模した作り物の空間での戦い。ゲーム機。絵コンテのような画面。まあ、言うのが恥ずかしいほど虚構を強調していました。そして、成長した綾波もアスカもシンジではない人と共にいます。シンジ=オタクの代表だった人にとっては2人は憧れ、高根の花、もっと言えば夢の中にしかいない女性なのでしょう。

 あれだけ皆が熱狂し考察した人類補完計画が結局は親子喧嘩だったと。家にいるか、外にでるか。それを屁理屈を付けて議論していたということです。それも2人とも現実と向き合えない内向的な性格だったがために起きた、こじれにこじれまくった喧嘩だったと。

 巨大綾波は旧エヴァの最後では神秘的な天使でした。シンではリアルでお肌にブツブツがあるような造形でした。これも綾波というオタクの女神さまも、結局リアルに描けば毛穴はあるし睫毛も完璧な生え方などしていないということでした。首の無い女の身体の群れは、女性を個人で見ないで女性という塊で見ているということでしょうか。現実のリアルな綾波との対比で、女を単純化して語るな、というようにも見えました。

 あのピンク髪の北上ミドリという人は、リアルな女性の代表的な意見なのでしょう。オタクなど殺せと。もうエヴァには乗せるなと。

 いろいろ書きましたが、今回、話があるようでありません。見ているほうも設定もなにも気になりません。上のような現実に戻れ、大人になれ、エヴァから離れなさいを言うために作られた三下り半でした。
 この映画の凄いのは、綾波やアスカに対するオタクとしての憧れが、急激に冷めてしまう作りになっていることでしょう。

 さて、つまり本作はあまり考察しても意味がありません。なぜか。もともとエヴァそのものが若いオタクたちが、究極のオタクアニメを作ろう。欲望を徹底的に形にしてやろうという意図のもと、庵野秀明を中心とするクリエーターたちのオナニー用のオカズとして生まれた作品だからです。

 そこから抜け出して現実の女と付き合えというメッセージ。つまり旧エヴァ最後の観客を映すシーンを2時間以上かけて説明したともいえますし、シンラブアンドポップ、シンカレカノでもありました。

 今作でやたら、胸ではなく下半身の作画、特に尻の後ろから俯瞰した股の造形がリアルでした。アスカもずっとパンツでしたし。プラグスーツのデザインもかなりシンプルでした。女性の見せ方の意図はわかりませんが、何かが言いたかったような気がします。ひょっとしたら、萌えではなく下半身に興味を持てという意味でしょうか。
(追記 アスカがパンツで寝がえりを打つシーンのパンツと恥骨のところの隙間の作画がすごかったです。ここで、ん?となりました)

 それにしても、庵野秀明がエヴァもアニメもオタクも何かが終わったというメッセージを流したということは、シンナウシカはやはり無理なのでしょうか?

 宇多田ヒカルじゃなければもっと浸れたのに惜しかったですね。{/netabare}



視聴翌日のレビュー

{netabare}まだ1回目しか見てませんがじっくり考えてみました。やっと「虚構を捨てろ、大人になれ」が言えました。


マリというのは設定上はどうか知りませんが、TVシリーズに出てこなかった女性です。本作の中盤からシンジを結末へと導き、そしてラストは、シンジと電車に乗らずに階段を上ります。

 つまり、オタクの妄想の極致として作っTVシリーズのエヴァ、そして綾波とアスカ。エヴァの無い世界。彼女たちとは違う行き先に言っていたらどうなったのか。アニメという世界に捕らわれていた首枷を外してくれるのはマリでした。

 エヴァというのは非常に性の匂いがする物語でした。いくら設定や世界観でカッコつけても性欲が顕在化して作られた妄想の世界です。
 だからこそ、綾波もアスカも現実ではシンジなど相手にしません。つまりモテない男のコンプレックスの塊だったということです。でも、シンジも妄想を捨ててネクタイをしめて就職する=サラリーマンになっていれば、マリという巨乳で美人の眼鏡の女性がシンジのオタク妄想を取り除いてくれていたかも、ということでしょうか。

 アスカに対する好きだったは、過去形でした。アスカは旧エヴァでは気持ち悪いという言葉を投げつけましたが、これではオタクを卒業できなかったということでしょう。言われ慣れていますし、その言葉に対しては開きなおれてしまったわけです。好きだったけど、もう付き合う事はない、と自分で納得して理解することで、エヴァと決別できるということだと思います。

 あの駅は何かに縁がある駅なのかもしれませんが、私はなんのことかわかりません。でも、多分エヴァとの決別を象徴する場所なのだろうという想像はつきました。

 もう1つの解釈は、今のアニメのありように対する後悔です。アスカや綾波から派生したオタク文化がアニメを破壊してしまった。クリエータとして、現実の女がちゃんと書けていれば、アニメ文化は違う形になったかも、という見方もできます。

 いずれにせよ、エンディングは他の世界です。つまりエヴァが存在しないIFの世界でした。

 あと、1回。もう少し時間がたったら、シンエヴァをじっくりみてみたいと思います。 {/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 15
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今までのエヴァまとめレビュー

【このレビューについて】
✳︎注意✳︎
エヴァの繋がりを
まとめたレビューであり、
シンエヴァ自体の話ではなく
見る前に把握しておきたい

私の考察、考え
による個人的な情報です。

このレビューを読んだことで、
ネタバレや
見方、考え方が変わったり
頭を使い、頭が痛くなったり
する方もいると思いますので

そのことを十分、承知の上
読んで下さい。

あと5000文字超えたので
長文注意!

【自分が見るエヴァの世界】
{netabare}
すべてのエヴァ作品が繋がっていて
終わりと始まりを繰り返す
ノアの箱舟の繰り返し。

何度も繰り返し、
少しずつ変わっていくことで
ミニュマルミュージックのような
ものが出来上がっていく。

そんな生きた音楽を
楽譜に起こすようなアニメ。
{/netabare}


【エヴァの楽譜を作ってみた】
{netabare}

アニメ:ヴィーデ?: 序:1.0/I破:2.0/Q:3.0/シン3.0+1.0¬
アニメ:I日劇場版: 序:1.0/I破:2.0/Q:3.0/シンエヴァ:II

【解き方】

:はリピート
0はインパクト(旧劇場版のようにみんな生命のスープになってやり直し)
/はインパクト阻止(0のスラッシュを分解した)

ちなみに旧劇場版とは
Air/まごころをきみに のこと。

【わかりやすく順番】
アニメ シンジくんが自分の居場所を見つける

アニメ→旧劇場版 ヒトはヒトの形として再生する
↓↑

①(序)君は一人だ

②(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができない

③(序)君は一人じゃない(棺桶からカヲル君登場)→(破)君は進むことができる→(Q)君はやり直すことができない

④(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができる(カヲル君はじめましてお父さん)(Q)君はやり直すことができる(カヲル君と出会うがカヲル君がシトに接触することによってインパクト)

⑤(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができる(カヲル君がガフの扉からでてくるがインパクトは阻止できず)→(Q)君はやり直すことができる→(碇指令に仕組まれたことだと気付く)→(シン)3.0(現実に戻れない)→Q

⑥(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができる(やっと君に会えたね)→(Q)君はやり直すことができる(カヲル君、おかえり)→(シン)1.0(初めからやり直すことができない)→Q

⑦(序)君は一人じゃない→(破)君は進むことができる(カヲル君、今度こそ君だけは幸せにして見せるよ)→(Q)君はやり直すことができる→(シン)3.0(現実に戻り)+1.0(初めからやり直す)ことができる→

【↑に関わるキーワード】
画像で見ると殴り書きだから
音楽記号と
特に似てるような気がする

evangelion エヴァンゲリオン
||:vexasions:|| ヴェクサシオン きっちり840回だけ繰り返して(それ以上でもそれ以下でもない)

ってこともあるのかも。。


ヴィーデとは
旧を分解して→I日
日++したらヴィーデ。

元々旧劇場版なんて後から呼ばれるようになったけど
私が監督だったら↑の音楽記号の意味にさせてしまう
と思う。

アニメにも全部:の記号ついているのは気になる。


そして旧劇場版のサブタイトルは
ONE MORE FINAL
もう一度終わる。

旧劇場版はレビューで書きましたが
終わりの物語であり。
始まりの物語である。
インパクトによって
人類の始まりがおき
人類の終わりがおきる。
生命の誕生物語。


あとあと序の1.0.I は
何故Iがついてるのか…謎
Qの0のスラッシュだけ突き抜けてるのはここで大きく変わるってことだと思うけど。ロンギヌスの槍みたいだね。

Air/まごころを、君に
スラッシュが入ってるのにも何かありそう。
{/netabare}

【何故、新劇場版じゃなく、シン劇場版なのか】
{netabare}
新劇場版は三部作って
監督が言ってましたよね?
つまり三部作とは
新劇場版の序破Qのことである。

ということはシン劇場版は
三部作とはまた別の作品という
考え。
もちろん話は繋がってますけどね。

あと
これ私も良くやる方法があって

カタカナにすることで
意味を付けずに
いろんな漢字(意味)を
当てはめれるようにしたんだと
思います。


私は「真」を1番に思いつきました
真心を君へ と真実 という意味

そして「神」
シンジくんが
「神」になる。
エヴァといえば
繰り返す物語ですしね。
{/netabare}


【Qってなんで英語になったか】
{netabare}

序破急 って言葉があって
急がQになりました。
Oの中でずっとループして
、で外に出られる。
ってのが自分はシックリきてます。

ショパンの曲で序破急幻っていうのがあるみたいです。
ショパンは好きそうですよね。

昔、パチンコ台の説明書で
エヴァの序破急◻︎と四つ目の文字を見た覚えがあるのですが
その時はこんなにエヴァのワールドに入っていなかったので
もう覚えていないです。
答えを見たのに、思い出せない。悔しさ。

{/netabare}

【Qから急に宇宙にいるけどなにが起きたか】
{netabare}
インパクトが起きて、シンジ君がエヴァに取り込まれたまま宇宙に飛びます。(旧劇場版みたいな感じ)、だけど技術的に簡単にそのシンジ君が取り込まれたエヴァを回収できません。
更にインパクトを起こしたモノなので
念入りに
棺桶のようなモノにもいれられ
そんなこんながあって
長い月日が経ちました。

それがQの次回予告にまとめてあります。
予告ではなく、空白を埋めるために作られし予告。
またそこの部分は必要以上にやらなくても
いいのでやらなかった。

または
この予告すらもっと先の予告で
シンエヴァンゲリオン:急
とかってのも悪くないですね。
{/netabare}

【Qの槍のとこの急展開説明】
{netabare}
願いを叶えるためにはカシウスの槍とロンギヌスの槍両方がないと成立しない。

カシウスの槍だと思い込んでいたのはロンギヌスの槍で
全てはゲンドウの仕組んだ罠であり。それに気付かずカヲル君ははめられたってことです。

そしてロンギヌスを抜いたことによって仮死してたシトがエヴァを飲み込もうとします。
カヲル君がシトなのでシト同士の接触でインパクト起こりそうになります。カヲル君、食い止めようと自ら死にます。光となって飛んで行きます。

マリちゃんが強制で
シンジ君のプラグ排出。
ニアインパクトで済みました。
{/netabare}

【Qの周りのヒトからシンジ君への態度について】
{netabare}
ミサトさんは
あなたは何もしないで。
やトウジの妹の言葉。
アスカのイライラしてるような
態度。

なぜこんなにみんな冷たい視線なのか?シンジ君だけ何も教えてもらえずなのか?


時間が経っていて、シンジ君には理解できないだろうから、少しずつ教えていこうとしてた。といえば
辻褄が合う。

世界をめちゃくちゃにした

だけどそれだけじゃ、あんなに別人のようにはならない。

そこでリピート説(繰り返しのパラレルワールドの説)
とシンジ君の願い説(新劇場版の序、破はそもそもシンジ君が理想とする妄想の世界)を使います

それは
新劇場版軸(序、破)のシンジ君の願いから(登場人物は全てシンジ君の願いで作られた人格。)
そこから目覚め。アニメ軸(旧劇場版のエヴァに羽映えたとこ)のシンジ君が現実に戻ってきたとしよう。

そうしたらミサトさんの気持ち、アスカの気持ちが見えてくる。

{/netabare}



【カヲル君について】
{netabare}
カヲル君が出てくるシーンは
他のキャラクターや場面とは違い
ワンシーンずつ
前後と話が噛み合ってない。

「今度こそは君だけを幸せにして見せるよ」「おかえり」
など
なのでそこで:リピートしているんではないか?
っていうのが

カヲル君が世界を変える説

渚カヲル君は
シ者オワリ ってのは
知ってる人は知ってると思いますが

オワリってことは
ハジマリでもあるので

彼がQで言ってた「1番の僕が…」ってことは
過去のカヲル君は最後のシシャだけど一番目に産まれてたこと
になります。

彼は使途なので
シンジくんや他のヒトとは別で
自分の意思でシンジを救おうと
変わっていっているのではないか?

というのが私の考えです。
だからシンエヴァでも
カヲル君がまた出てくる可能性も
まだある。
{/netabare}
【アスカについて】
{netabare}
自分はアスカを
序破が式波
Qが蒼龍

全く別の個体のヒトだと
考えています。

↓の三点で繋がります。

・序破のアスカは
ヴァルディエルに乗って精神汚染されていて凍結しました。
それなのにQで戦えるのか?
と考えると無理がある。

・シンジに対して序破にて
アスカは決して攻撃的とは
言えないような感じで
なんだかんだシンジを認めてた
母や梶さんには依存していなかった。なのでこのアスカはシンジくんの願いのアスカだと思う。

・Qのアスカのプラグスーツの腕や足のツギハギみたいなのや眼帯

旧劇場版で量産型にやられた傷と全部一致する


そういえば
バルディエルって
破でアスカを汚染しましたね。
初号機に
噛み砕かれましたが
生存ありで身体は不明

手でぐちゃーとするより大破では?
手から口に変わったのは
シンジくんがアスカのこと
食べたかったのかなぁ…

大破で生存アリになってるので
式波もクローンっての可能性が…。。

クローンってことは
式波って名乗るぐらいだから
綾波の半分だとして
あと半分は蒼龍アスカかな。
そして魂もまたバルディエルの件で別の可能性。

まぁそもそも女性の原点はアヤナミレイ(リリス)なんですけどね。
{/netabare}
【ついでに綾波について】
{netabare}
綾波については
旧劇場版だったかどこかで
リリスの魂を持った
ユイベースの体クローン
魂さえあれば
取り替えることのできるシトでした

今回の綾波も同じで
体はクローンで間違いないでしょう。魂もシトでいいと思います。


アスカの説と一緒で
序破の綾波は
お味噌をあったかいと飲んだり
碇くんのために!と行動する場面が
多かったですね。
だけどやっぱりこれもシンジくんの願う、綾波の姿だと思います。

Qの綾波はプラグスーツが変わりましたね。白が黒になりました、番号も変わりました。

序破までは0で白→リリスのイメージでしょうか。。

Qでは9で黒→新劇場版だとヴァルディエルですね。。

だから黒プラグスーツの綾波は
バルディエルの魂の可能性?

アニメ版の三人目の綾波とも
言われてますが
誰に対しても全く興味がないので
その線は薄いですね
{/netabare}
【シンジくんも確認】
{netabare}
序破のアスカ、綾波と同じく
アニメ版よりも、エヴァに乗る戸惑いや、ミサトさんやアスカへの関わりに積極的。

これもシンジが願う、シンジくんってことなら納得できますね。
トウジはエヴァ乗らないし。殴らないし。

ついでに周りのミサトさんやリツコさんが地下の巨人のことや、セカンドインパクトの話をするのも
シンジくんの記憶と願いなのかも。

使途はシンジくんにとって別の生き物であり、カヲル君と一緒で別の行動をとれるため
形や大きさ、強さはシンジ自身じゃいじれないってことで。
{/netabare}



【エヴァの呪縛】
{netabare}
旧劇場版で
シンジくんとアスカだけになって
オリジナルの
シンジくん、蒼龍アスカは
ヒトとは違う存在になっている

つまり
エヴァの呪縛
ってのとか
Qの最後に言ってた
リリンが迎えにこれるところまで
だったけ?

その言葉は(使途の汚染かなにかに対抗できる身体をもったモノにしか入れない場所にいる)
つまりリリン(ヒト)とは違う
ってことだと思います
{/netabare}

【地下の巨人について】
{netabare}
アニメ版では
地下の巨人はリリスであり
綾波の実の体で
機密でありました。

ミサトさんも知らなかったし
ネルフのリツコさんでさえ
リリスのことを
アダムと
偽の情報で伝えられてました。
敵を騙すなら味方からでしょうか?



新劇場版では
あっさりとシンジくんに
ミサトさんが
巨人を見せます。
リリスって言ってましたね。

だけどアニメ版仮面が違いますね。
これアダムじゃないの?
と自分は思いましたね

ついでに破の途中で
月にアニメ版のリリスっぽいのが
鍼付けされてて、エヴァンゲリオン(カヲル君が乗るマーク6)のベースにしようとしてる画像が流れてますね。
{/netabare}

【インパクトがあった傷跡】
{netabare}
新劇場版で月に赤い色の線がついている→これは旧劇場版のアヤナミが血を吹いた?時にできたあと。と言われてる。

Qでアヤナミの顔っぽいのがある→Q以前の過去、ネルフの上でインパクトがあった。
その描写は描かれていないがQのシンジくんを取り囲む人たちの話を聞いてると
シンジくんがなにかやらかしたらしい


ヒトが生まれ変わる物語だからこそ、
私は繋がってる話だと思ってます
{/netabare}

【シトの液状化について】
{netabare}
新劇場版ではシトが倒された時、
赤い液体(生命のスープなのかな?)になります。
アニメ版では自爆でもしない限り個体が残っていました。
ラミエルとか穴が空いたまま町に落ちてましたね。

形が残らないのはなんでだろうと
ふと思い、

これはシンジ君の願いの中だから
個体として残らない。
という考えになりました。
{/netabare}

【初号機について】
{netabare}
初号機だけ
すごく特別扱いされてる印象がありますよね。
それは中にユイさんの魂が入っていること
ではなく

アダムから作られしエヴァだから
だと考えてます

他のエヴァはアダムではなくリリスや別のシトから
作られた。
シト達はアダムを目指してやってきます。
そのくらいアダムの存在は秘めた力を持っているでしょうね。
{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 25

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

虚構と現実。

>1時間ちょっと視聴して
amazon prime配信初日に視聴しました。

まずはamazon primeさまに感謝を^^。
劇場へは観に行かないまでも、その興行収益や人気っぷりを知れば
なんだかんだ言って気になってました。
そういえばBDもまだ発売してないのに配信・・なのですね。
これは、異例なのではないでしょうか?。
こんなに早く観ることができたのは本当に驚きでした!。


で、視聴開始したのですが
1時間ちょっと視聴したところで、いったん休憩&レビュー記録しました。


なんか、話がぜんぜん面白くなってこない・・><。

時間が長く感じてしまう・・。


これまでの3作品のレビューに書いたことと、重複した感じ方しかできないなあ・・。


確かに絵はキレイです。
でも、それは高解像度でクッキリはっきり色が塗り分けられた
・・という意味のキレイ
ってだけであって、心が動かされるものではないような気がします。

3DCGで高解像度で線がハッキリして、角度もあらゆる角度を使って
グリングリン動かしてきますが
観ていてあまりココロが動かされないんです・・><。

なんかCG作画主張は強いんだけど、空回りしてるというか・・
そこに時代錯誤なセリフをあえて重ねてきたりしてるから
なんか、ただただ寒く感じてしまう・・。


某製作特番で、監督が確か言っていたと思うのですが
「個人が脳内で想像できるものを描いても限界がある
 想像を超えたものを偶然から見つけるために
 3D化(CGや模型)し、あらゆるアングルを拾って探してみる」
・・みたいな感じでおっしゃってたように思うのですが

・・なんか、1周まわって逆行してしまってるように感じます。

自分が真に観たいのは
TV版や旧劇場版で魅せてくれたような
クリエイター達が脳内で自由に思い描いたものを
いろんな手法・試行錯誤・アイデア・奇策?等を使って
私たちに見せてくれていたもの、そのものだったのに・・。

なんかそういった技術は今日のアニメ作品では
失われていってしまってるのだなあ・・という
”失われた技術の墓標?”のような劇場4部作に感じます。


TV版での、一見意味不明な手書き・落書き・やけくそ感?
ぐにゃぐにゃとした実際には絶対成立しないけど
それらからしか絶対生まれることのできない躍動感・空気感
といったものが、至高だったように個人的には思います。

ケレン味・・とかとも言うんですか?(←わかってないw)。


あと、こだわったアングルって
股アップ等のエロアングルですか??。



>中盤以降再開して
中盤再開したのですが、苦痛の連続。

ただただキレイに整いすぎた
写実的なものが見たいのではなく
理解不能な動き・中割り等の予想外のダイナミックなもの等が
驚きと感動を与えてくれるんだと思う

3DCGで描ききれてしまうものなんて、ゲームで十分では?・・。

音楽は、ぜんぜん印象に残ってないなあ・・。


終盤に向けても、説明的な感じが強かったかな。

ゲンドウさんやユイさんあたりの
謎解き・真相の一部分・・等が垣間見れて
一定の収穫はあったものの
その描写のために犠牲・生贄にされてしまったものもはかり知れず
(アスカやミサトさん含む)

個人的には、やはり想像させる楽しみにとどめておいてくれた方がよかったかな?。


・・ということで

やはり自分にとってのエヴァの至高は

TV版+旧劇場版+マンガ版!

ということで決着しました^^。


監督は本当に本作を作りたかったのかなあ?。

作らざるをえなくなって作ったとかでは・・(勝手な妄想)。


最後に一言。
無理やり感の強い
一気にカップリング複数成立って
同人作品ですか?(個人の勝手な同人作品に対する先入観でごめんなさい><)


-------------------------------------------------
>岡田斗司夫さんのyoutube解説UG動画x2を観て

あら、岡田斗司夫さんは本作を絶賛なのですね。
けっこう意外でしたw。

たくさんのオマージュが入っている作品
呪術的・儀式的なものもあり、それらは監督の思想そのものが反映されている。
オマージュ自体が儀式に必要なおまじない的なもの・・


のように、おっしゃってたように思いますが
もし本当にそうだとしたら
本作は、ある意味、すごく個人的な作品なのかもしれませんね・・。

(私個人の意見としては、オマージュ自体にはほとんど興味ありません・・><)



まあ、そもそも、本作は監督抜きでは絶対にありえない作品であるとは思いますが
某NHKドキュメンタリー?番組で
監督は「自分で作るのではなく人の手にゆだねた作品作りがしたい」
みたいにおっしゃってましたが

映画製作の現場においても
監督は”シンジ君”であったりしたのかな?

一緒に作っていた他のスタッフ様方は
わけがわからないまま終わってしまった・・なんてことはなかったのでしょうか?。


結局は、監督がどう納得して終えたか
そこにまわりの人はどれだけついてこれていたのか

・・そういうのって、案外、画面から伝わってくるような気がします・・。


岡田斗司夫さんはおっしゃってました。
作り方がスゴい(絵コンテなし。オネアミス時代踏襲。スクリーンで映える絶対的な構図優先等)。
・・う~ん。視聴者は、普通そこに関心持たないのでは・・?。


あと、個人的にやっぱり、新劇場版になって以降のマリの登場・物語への関与は
違和感にしかならなかったです。

・・これって、監督のリアルにおける変化の影響が濃い?。


・・結局、新劇場版で見せられたものって

自分がみたいのは、これまで物語を追ってきた登場人物達の動向であったのに

・・いつの間にか


それらが、監督そのものの思想・人生・価値観・その他もろもろ
・・を反映させるために
登場人物たちの
あらゆるもの全て(行動や思想・結末)が
すり替えられてしまってる・・??・・かのように感じてしまいました・・。


他のいろいろな解釈の中に
わざと映像その他のクオリティーを下げ?たり
あえて虚構だとわかるチープな演出を用いたりすることによって

「これは虚構です」宣言?。

現実と虚構を隣り合わせた構図や共存、混在、混沌?

からの、「もう卒業して、現実に戻ろうよ」??

という、監督からのメッセージ??。


かつてあれだけ、この世界観に惹き込ませておいて

時間が経って自分が変わってしまったから?



なんというか

そもそもアニメやいろんな創作物を楽しむことにおいて

それらが根本的には虚構であることは大前提なわけで

前提として暗黙の了解のうえで、虚構を楽しみたい視聴者に対して


論点を、すげ替えられて

あたかも○○なテーマで描かれた、面白さを犠牲にし、だけどスゴい作品なんです!!


・・といわれても、なんか詐○にあったようにすら感じてしまう自分は、感性が壊れてるのかな?。。


岡田斗司夫さんが絶賛された理由に
「これは卒業式だ」というのと「なんだ、ちゃんと終わらせることができてるじゃないか」
というのがありましたが
つい先日、早くも監督の
「空白の14年間をいつか何らかの形で光をあてたい・・」
みたいな発言があったとかなかったとか・・。

ほんとうに終わらせたんだったら
「あんなの虚構の14年間です」
でいいじゃないですか、もう。

ってことで、ほんとうに終わらせたとは、自分にはとうてい思えないのです・・。



-------------------------------------------------
>山田玲司のヤングサンデー第188回【302】(無料部分のみ)を観て

さすが山田玲司先生!。
非常にわかりやすくて納得のいく解説でした。


シン・シリーズでの監督からのメッセージは

「俺たちは14才のままでいいのか?」
「好きなものに囲まれて生きて、それで終わらせることができる時代になってしまったが
 それでいいのか?」
     ↓
”アニメファンの閉じた人生に起こる14才の呪い問題”提起


wwwwwwwwwwwwww。


いや、まあ図星ですけどw。


それじゃダメなんですか?・・w。


たしかにそういわれたら
なんか”それっぽい理由”のようにもとれますが

商業的目的のための続編製作決定がまず最初に決まり
どういう理由付けだったら古参も納得させたうえで成立させられるか?。
そこから逆算的に作られた・・なんてことはないでしょうか?。
(これもある意味帰納法・・??)


TV版終盤で、ミサトさんが
「過去をなかったことにはできない」
みたいなセリフを言ったように思いますが

本作の過去(TV版、旧劇場版)は
なかったことにされてしまったような印象が強いです。

新たな別テーマで別作品を作るため
なおかつ確実に商業的成功も収めることのできる、ただの”素材”に・・。



ああ、もういっそのこと

庵野監督 x 岡田斗司夫さん x 山田玲司先生

の対談特番を実現してほしいです^^。



-------------------------------------------------
>youtube等の各種考察動画を観て
すごく熱心な考察されている動画がたくさんUPされていました!。

今まで自分が気づけなかった点を
見事に補完してもらえてすごくありがたいです^^。

いやー、やっぱりすごく緻密に作られていたのですね、シン・シリーズ。


「ルー○された世界」

「庵野監督自身が投影された世界」


そういった観点で見ると確かに
今まで自分1人だけでは感じられなかった楽しみ方がありました。


UPされていた動画の中で
自分が特に気に入ったのは
庵野監督の生い立ちから、本作の完結に至るまでの解説動画です。


いや~、やっぱ多くのファンが
何だかんだいいつつも
庵野監督を愛していることを実感させられるとともに
自分自身もそのうちの1人であることを再度気づかせてくれます。



庵野監督の実写作品

ああ~、そういえば「CUTIE HONEY」、庵野監督だったのですね。
すっかり忘れてしまってました。
すごく大好きな作品です♪。

他はほとんど観れてないので、amazon primeやその他で
観れる時にしっかり見ておきたいです。

宮崎監督の「風立ちぬ」もすごく意味の大きい作品だったのですね。
先日の金ロー、見逃してしまいました・・><。

・・痛恨。

いつか必ず観たいと思っています。



いろんな解説動画を観て
なるほどな~って思ったことは多々ありましたが
現時点での自分の評価が変化することはありませんでした。


というのも

仮にルー○された世界だった場合

誰か(人間)の主観によってルー○し、記憶を維持しているのであれば

感情移入する余地が残されていたと思うのですが


そこが明確でなく、神?のみぞ知るルー○の中で

同じキャラが出てきても

それらは、やっぱり全くの別人となってしまい

これまでのシリーズを追いかけてきた1視聴者の自分としては

感情移入できなかったというのが正直なところです。


ただ、これはあくまで現時点での自分のせいいっぱいであり

今後さらに歳を重ねて本作を視聴した際

きっとまた新たな発見があるのだろうな~って

今から楽しみにしています^^。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 21

65.1 10 友達アニメランキング10位
シュガーアップル・フェアリーテイル(Webアニメ)

2023年1月6日
★★★★☆ 3.3 (83)
196人が棚に入れました
人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界――。 そこで聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、“銀砂糖師”と呼ばれていた。 一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、跡を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。 そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、職人としての腕前を認められなくてはならない。 王都へ向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。 シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。 けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。 種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら人間のアンと妖精のシャルが、ともに紡いでいく未来とは――?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

中途半端でした。頑張る女の子と妖精をサラリと描きたいだけ?

2話 展開で自然と設定が理解できます。レベルが高い作りです。

{netabare}  冒頭の銀砂糖細工の人形がちゃんと綺麗で目を引かれるデザインだったのはいいですね。
 2分ちょっとでアンの素性と過去、次の2分でアンが今やろうとしていること、1話前半で妖精の社会的な位置付け、戦闘妖精の設定を説明でなくストーリーで見せたのはアニメのクオリティに期待がもてます。
 なにより題名のセンスです。いいですね。これは女性か男性ならよほどのベテランじゃないと付けられないでしょう。

 ただ、妖精が人間襲わない工夫にもうちょっと設定があってもよかったかなあという気がします。羽を持っていればというのはいいんですけど人間を襲えないわけじゃないみたいなので、社会の仕組みとしてはそこがちょっと不自然かなあ。アンをシャルが襲わないという部分に含みを持たせるためかもしれませんが。後はアンの格好は旅の服装じゃないだろうという気がします。

 アンの頑張りがなかなか良い導入ですが、しかし、ちょっと道徳観が押しつけがましいかなあ…妖精への気持ちは冒頭の妖精を助けるところで十分です。

 あまり、友達友達というのはちょっとなあ、という感じがしますが、銀砂糖師として「友達でいるべき」の「べき」に引っかかりがあります。
 シャルやミスリルの態度からいって「命令しろ」「恩返し」などがプライドの問題だとしたら「羽を返す」「友達…べき」という設定とあいまって、一つのテーマ性になりそうです。

 ジョナスは「スクラップドプリンセス」に出てくるレオっぽい感じですね。まあ、極端ではありますが物語的に彼がいないとちょっと寂しいですね。捨てプリでは意外な展開でしたが、どうなるんでしょう?EDを見る限り逆ハー要素もありそうですけど。

 2話時点の印象では、今後の展開に期待が持てる仕込みが沢山ある、世界観の作り方、設定が重層的な感じで、ストーリーのレベルは高いと思います。
 アンがしゃべりすぎかなあという部分と妖精を制御する仕組みの納得感以外は脚本・展開はテンポが良いし説明臭くなくていいです。

 これは考察しなくてもエンタメとして普通に面白そうですね。また、更に奥にテーマもちゃんとある気がします。古き良きラノベにあった荒唐無稽なストーリーだけど、キャラと展開でちゃんと読ませる感じがあります。テーマそれ自体はありきたりかもしれませんが、読み物としての完成度が感じられます。アニメ化も丁寧なので、期待枠ですね。{/netabare}


3話 アラは有りますが、展開がなかなかいいので視聴継続。

{netabare} もちろん完璧なアニメなどなくアラはあります。いろんなアニメと同じ不満でしゃべりすぎ問題ですね。

 セリフを3分の2くらいにして演出、音楽、情景、表情、セリフの余韻などで感情と状況を表現してくれた方が見やすいし深みがでます。が、そこは最近は説明不足は嫌われるそうなので仕方がないかなあ。もともと少女マンガテイストなので文字数は多い雰囲気ですし。ただ、安っぽくなるんですよね。もったいない。

 話は今週の展開、良かったです。戦闘妖精の距離感が急すぎるのでちょっとなあというのと、作画というよりもともとのキャラデザでしょうか。ヒロインの手足の頼りなさを何とかしてほしいなあという不満がありますけど、話自体は面白いのではないでしょうか。十分1クール視聴できる水準だと思います。{/netabare}


4話 アートの話なのにその部分が描けてないのは致命的かも

{netabare} ストーリー全体はテンプレだし、戦闘妖精とヒロインが急接近しすぎなので、まあ、少女マンガだなあという感じです。

 ただ、アートがテーマで陰謀というか展開があったので、どうなるか楽しみだったんですけど…うーん。肝心のアートについて何もないですねえ。コンテストの描き方も淡泊だし、華やかさや緊張感がまったくありません。

 一生懸命とか想像力というかそれが妖精を生み出す力=アーティストとしての覚醒だったのかもしれません。が、ちょっと詰め込みすぎて演出も展開も雑過ぎる気がします。

 今後にむけて一番重要になりそうな肝心の今回、職人からアーティストへの脱皮みたいなものが描きたいのだとは思いますけど…

 ということでポテンシャルは感じるので原作が原因なのか、アニメ制作が原因なのかわかりませんけど、やっぱり「雑」の一言です。
 1~3話の展開はアラはあっても描きたい部分を早く描きたいという気持ちかと思っていましたが、過大評価だったかなあ。次話で継続かどうか決めます。{/netabare}


総評 世界観と身分違いの恋愛、頑張る女の子と妖精という描きたいものを描いただけの話の気がします。

 本作では、銀砂糖職人と妖精との心の交流という2つの軸から物語が展開されますが、正直どちらも中途半端です。

 銀砂糖職人としてのドラマ性は、砂糖のすり替えを初めとした事件・陰謀論に終始していました。アーティストとしてでも職人としてでもいいですが、その技術・芸術性をどう高めて行くかと言う話になっていなかったです。ですので、話に分厚さがない=キャラに深みがでませんでした。

 妖精との交流も同様で、被差別民である妖精に対してヒロインのどういうキャラ性で対等に接するのか。恋愛のきっかけなどがサラリとした感じです。

 要するに題名からして、すべてが雰囲気を作るのに一生懸命でドラマ性・テーマ性・ストーリー性・キャラ性のどれもが中途半端に終わっています。

 設定と入りは悪くなかったんですけどね。どうも物語を回すことに腐心して結局は「妖精がいるファンタジー世界」「身分の違う2人の恋愛」「がんばる女の子」というパーツだけだった印象です。

 評価は一応「見終えた」にしますが、断念と微妙な感じです。掴みは良かったのであまり低い点にするのは忍びないので2.8になってますが、客観的に分析すれば物語にはなっていなかったです。


追記 ただゼロ年代前半くらいのラノベと見れば、こういう話はありだった気がするので、時代性なのかもしれません。古き良き女子向けジュブナイル・コミックなら通じると思いますが、その場合は美麗な絵が必要でしょうね。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 13
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ファンタジー的糞テンプレのテーマを「魔改造」したような詰め込み作品に絶句…

少女漫画には当然の如く美形男子が出て参りますが、ある意味古典的少女漫画路線を行く
ような本作にも美形男子はあってしかるべきということになるのかもしれません。

しかし美形男子と言っても、 {netabare}妖精であります。
銭湯妖精ということですが、見た目はエルフまんまでございます。

エルフと妖精何が違うのかと言いますと基本は同じであります。
エルフ、ノーム、ドワーフ、ゴブリン、細かく見たら違いますが
大雑把に言うなら全部妖魔の一族ということになります。

妖精と言う妖魔が「砂糖【林檎】」を好むのは「チェンソーマン」魔人PoweRが
肉を好むのと似たような意味合いがあるのでしょう。

肉も砂糖も生活習慣病の原因になるという意味において人体には有害ということになりますが
「魔族」は有害なものこそが好物であるのです。
「上なる如く、下もまた然り」即ち逆転の発想であります。

少女漫画的恋愛物語をファンタジーの世界で再現するという手法は斬新と言うべきか?
しかしあまりに展開がベタ過ぎて判断に困りますが、普通のサイズよりデカい
銭湯妖精が当たり前のようにいたりすると、ファンタジーでエルフと呼ばれる種族との
違いが気になります。

銭湯妖精のサイズは人並ですが、しかしエルフの戦闘力に勝てるとは考えにくく
ただ人間族と同じサイズにしたかっただけで銭湯妖精という設定を取ってつけたかのような
発想には安直なものを感じずにはいられません。

差別を強調するために異種族を登用するという手法ですが、この使い古されたものを
用いて本作が今までにない何か目新しいことを表現できたのかと言えば、
少女漫画の劣化版以上の{/netabare}アドヴァンテージは何も示されなかったように思います。


●妖魔大戦敗北者の神学論争

非常に唐突な感じで出て参りました古代「ハイランディア」文字。

さて、おわかりでしょうか?
「ハイランディア」とは{netabare}「ハイランダー」と関係がある言葉であります。

妖精とは妖魔の一族であり、人間に敗北します。

何故妖魔一族は負けたかと言えば、人間を支持する創造主が無敵だから
ということになるかと思いますが、負けた妖魔軍はリベンジを果たそうと
願うのが道理であります。

もしも妖魔の一族が実在するとしたら?
人間に対する嫌悪感を露にしたような思想性を示すことになるのでしょう。

どういうわけか本作は、人間よりも圧倒的に妖精が尊いという思想性が見られ片寄り過ぎ
ているようにも見えますが、砂糖【林檎】を有難がる種族の{/netabare}本意は如何なるものでしょうか?

●麻薬ジャンキーの現代人
「チェンソーマン」に登場するヤクザの孫は我々現代人を皮肉るようにこう告げます。
{netabare}「そんな不味いものがよく食えるな」「舌がおかしくなっているんじゃないか?」と
中華料理を始め今時のありとあらゆる食品には「グルタミン酸ナトリウム」
あるいは「グルソー」と呼ばれる神経毒が混入されています。

これを摂取すると脳が興奮状態になり、いい感じに痺れてくれある種の
快楽感を覚えてしまうのであります。

同じように砂糖をふんだんに使ったスイーツを摂取しても脳が痺れて似たような
快楽感を味わえ、幸せな気分に浸ることができます。

それで体に支障がないなら何も問題ないわけですが、これらの化学調味料は
麻薬同様、むしろ麻薬そのものと言っていい程の害悪を体にもたらします。

食べる食べないは個人の選択の自由でありますが、麻薬に匹敵するこれら薬物を
そのリスクについて情報開示せず、マスコミを使った洗脳工作の如くイメージ操作しつつ
当たり前のように販売している我らが誇る経済に、「悔い改めよ!」と
「サンタマリア」の御使いたる聖なる妖精の救いの手が差し伸べられぬのは如何なることか!?と
聖地【ヴァチカン】におわします方々と「サンタマリア」の{/netabare}御身にすがり
胸ぐら掴んで小一時間ばかり詰問したい心境にございます。

鬼族、エルフ族、猫族、オーク族に魔族、そして妖精族をも{netabare}虐げ搾取してきた人間族は極悪非道の輩
故に悔い改めよ!と「サンタマリア」のペテン師が説教がましくのたまう如きのデジャヴ展開が
またしても繰り返されることを本作で確認した当方としましては、呆れてものが言えない
というのが率直な感想にございます。

ファンタジーというジャンルにはとことん馴染みが深い性分故に、それに対する小言も多いのは
ご愛嬌とご理解していただければ幸いに思います。

「砂糖菓子」と言えば、女性の方は特にこれに興味をそそられるものなのかもしれませんが、
スイーツにしても、和菓子にしても砂糖が使われている製品は血管と腸を腐らせるただの毒物であり
これを継続的に摂取すると血管と腸が腐り果てた結果として老化現象を引き起こし肌はボロボロ
見た目が醜くなるだけのオチにございます。

仮に砂糖が毒物であったとして、この事実を公表したら資本主義経済はそのパイを大きく損なう
故にマスコミはもちろん当然の如くに砂糖をふんだんに使ったスイーツは人々に幸せを
もたらすファンタスティックなアイテムであると強調することこそが我らが誇る経済原則の
絶対正義であると言えるのでありましょう。

妖精がもたらす魔法の如く、スイーツがもたらす甘美で幻想的な世界に溺れ
我々現代人の生活は夢遊病患者のように素敵な浪漫チックな夢を見続け
そして現実とは乖離していくのが成れ果ての運命なのかもしれません。

例えリアルな現実から乖離したとしても異世界は「乖離した魂」を暖かく受け入れてくれる
ので、悪魔、エルフに妖精などの亜人種と仲良くしましょうというメッセージが込められている?
というわけではないのかもしれませんが、人間が悪で亜人種が {/netabare}正義というテンプレの∞反復には
兎に角反吐が出るくらいにウンザリしており発狂したいくらいの心境にございます。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

砂糖林檎に導かれた少女と妖精 2人の夢と恋が紡ぐ珠玉のおとぎ話

この作品の原作は未読ですが、フワッとした作画に惹かれて視聴を始めた作品です。
原作の小説は全18巻で2022年に完結しており、以降「花とゆめコミックス」と「角川コミックス・エース」でコミカライズされています。
「角川コミックス・エース」の方は、未だ連載が継続しているようです。

主人公であるアン・ハルフォードを演じるのは貫井柚佳さん。
2016年から声優として活動されており、最初に主要登場人物を演じたのは、2018年に放送された「Back Street Girls -ゴクドルズ-」だったようです。

ゴクドルズ…3人のアイドルをかおりんと、ぴちゃんが演じていたのは認識しておりましたが、3人目の方でしたか…そうでしたか^^


人間が妖精を使役し、砂糖菓子が幸運をもたらすと信じられている世界――。
そこで、聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人は、“銀砂糖師”と呼ばれていた。

一流の銀砂糖師だった母を亡くした少女・アンは、
跡を継いで、自らも銀砂糖師になることを決意する。

そのためには、年に一度開催される王都の品評会で、
職人としての腕前を認められなくてはならない。

王都に向かう途中、アンは護衛として戦士妖精のシャルを雇う。
シャルは戦士としての腕は確かだが、口が悪く、
人間を信用しないせいで、アンとの喧嘩が絶えない。

けれど、そんなシャルと旅をするうちに、友達になりたいと願いはじめるアン。
種族や立場の違い、そして、困難な状況を乗り越えながら
人間とアンと妖精のシャルが、ともに紡いでいく未来とは――?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
ファンタジーの王道と言える作品とは、こういう作品を言うんだろうなぁ、と思いました。

綺麗な作画とキャラデザ…
何より、アンの仕事に対する直向きさに好感が持てました。

因みに公式サイトのキャラ紹介欄では以下の様に掲載されていました。
「亡き母の跡を継ぎ、一流の銀砂糖師になることを目指す少女。真面目な性格で、いつも明るく前向きだが、ちょっとお人好し。護衛として雇った戦士妖精のシャルとともに王都へと旅をする」

銀砂糖師が選ばれるのは1年間でたった一人だけ…
そして銀砂糖師を目指す職人は大勢いるんです。
本来であれば正々堂々と技術を競うべきだと思います。
ですが、銀砂糖師はあまりに高値の花なので足の引っ張り合いがゼロではなく、アンも漏れなくその騒動に巻き込まれていくんです。

中には理不尽な嫌がらせや、見ているこっちもイラっとする展開がありました。
決して心が折れてもおかしくない場面は一度や二度じゃありませんでした。
でも、アンは、そんな理不尽には決して屈することはないんです。

そんなアンを見ていたら誰だって手を差し伸べたくなると思います。
だからシャルもいつかは絶対アンを応援することになると信じていましたよ。

だからこそ、ラストの展開には胸が痛みました。
きっと何を優先すべきか…という判断は間違っていなかったと確信しています。
ですが、正直一番望んでいなかった展開だったのは間違いありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鈴木みのりさんによる「ミュージカル」
エンディングテーマは、すみれちゃんの「叶える」

1クール全12話の物語でした。
最終回のエンドロールを見ながら、「まさかここで終わらないよね!?」と思っていました。
すると、最後の最後に続報の発表が…!
続きは今年の夏アニメとして放送されるそうです。
しっかり堪能させて頂きました。
続きの視聴が楽しみです^^

投稿 : 2023/06/03
♥ : 14

72.7 11 友達アニメランキング11位
サマーゴースト(アニメ映画)

2021年11月12日
★★★★☆ 3.8 (47)
191人が棚に入れました
光溢れる世界を描き出す気鋭のイラストレーター loundraw(ラウンドロー) 初監督映画作品「サマーゴースト」2021年公開決定!
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

頑張って生きていく

ある場所で夏に花火をしていると現れる幽霊。
そんな幽霊を探しに集まる3人の少年少女
しかし、サマーゴーストを見ることが出来るのは「死に近づこうした者だけ」だった。

友也は自分がやりたい事ができず母親から勉強を強制され人生に嫌気が刺している男の子。

{netabare} これは厳しいですね。
母親にスケジュール管理され毎日がお説教は小言ばかり、そんな毎日は嫌になります。

彼は絵を描く事が好きで絵の道に進みたいけど母親の言いなりにしかなれない男の子です。
だから、生きることにもあまり未練はなく…… {/netabare}


あおいは、学校で虐められている女の子。
{netabare} イジメは悲惨ですね。
だから、自殺してしまおうって考えてしまう。
作中のセリフにも「虐められる方にも問題があると思うんですけどね」って先生?ぽい感じの人のセリフがありました。

良く聞く言葉だけど私からすれば「はぁ?」ってなる、じゃ普通に学校に通ってるだけの女の子が虐められてもいい理由って何?
その理由で、虐められてる子を、家族を世間を納得させられますか?
「じゃ、虐められても仕方ない」なんて思わせられるでしょうか?
虐めを肯定していい理由なんてないのですよ。
周りがそんなのだから本人が傷付くのです。
だから、死のうかと考える。
救いのない世界で生きている事に疲れて{/netabare}


涼は、病気と戦う男の子。
{netabare} 余命が9ヶ月……春までは生きられない。
でも、作品では1番誰よりも生きたいって思っている男の子……

余命……もしも私なら何をするかな……仕事や学校を辞めて、沢山の人に再会する旅をしようかな?
お別れや余命の話しはしない。
ただ、思い出話に花を咲かせるだけの他愛のない時間、事情は言わない私が最後にみたいのは涙じゃなく笑顔だから……なんちゃってww {/netabare}

そんな3人はサマーゴーストに出会う。

実はサマーゴースト佐藤絢音と言う名前で

{netabare} 生前は母親と喧嘩別れをして家を飛び出して車に跳ねられ気絶をした彼女が死んだと勘違いし運転手がトランクケースに入れて生き埋めにして事故を隠蔽しようとして殺された女の子。

死体が見つからないから、行方不明だけど生きてるって信じてお母さんは待ってるけど……
これは、辛い……本当に……

そんな彼女は、これ以上お母さんに心配掛けたくないから自分の身体を探して欲しいと彼らにお願いします。
事実を知ったらきっと凄く泣くけど、事実を知らなければお母さんは前に進めないから……

友也は絢音に幽霊から幽霊から見る世界を見せて貰える。
それは自由で色々行けて気兼ねしなくていい世界でした。
作中で友也も指摘されてましたが、私も「楽しそう」だと思ってしまいました。

でもね。
多分、死者しか解らないけど、生きていた方が多分いいんだよね。
サマーゴーストは、生きてやりたい事が沢山あったと言いました。{/netabare}
旅行にも沢山行きたかったと。

世の中には一人一人が悩みを持って居て、生きる事に疲れている人も、死にたいと思ってる人も沢山いると思う。

サマーゴーストも言ってました。
「頑張って生きなよ」
生きる事って勇気が沢山必要で、困難も沢山ある……毎日躓いて悩みに押しつぶされて……
人生なんて楽しい事より苦しい事や辛いの方が圧倒的に多いと思います。

それでも、生きているから出来ることも沢山あるし生きていないとできない事も沢山あるのです。
死んでしまった絢音は好きに自由に生きている様に見えるけど、彼女からしたら生きていた頃の方が輝いていたと思っているのです。

だから、彼女は伝えた。
死んだ自分は生きた頃に戻れないし、人の悩みなんて他人が受け止められる程、軽いものじゃないし、生きるのは大変だ、だから無責任に「大丈夫」なんて言えないけど!
「頑張って生きなよ」って応援してあげる事は出来るから!

生きているからまだ、引き返せる
生きているからまだ、立ち向かえる
生きているからまだ、未来を歩める
生きているからまだ、間に合う

友也は最後には生きる事を選びます。
{netabare} 言いなりの人生ではなく自分の気持ちを母に伝えて夢にチャレンジしたいと。

あおいも、いじめっ子に言い返せる様になりました。
まだまだ状況は最悪なんだそうですが、きっと彼女なら戦い続けられる事でしょう。

涼は病死しました……
1番生きたかった彼……
でも、そんな彼にも奇跡が起きました。
涼は余命より長い時間を生きられました。
春を迎えられないと言われた彼は最後まで生きる事を諦めずに「病気は治ると信じていた」から少し長く生きられたのだと。
桜満開の中、あの世に旅立てたのです。

その夏の始まり……まさかのサマーゴーストに涼がなってましたね。
多分、生きる事に希望を見いだせない2人を心配しての事ですが、もぅ大丈夫ですね。
この後、彼も成仏出来る。{/netabare}

この作品は、全体的に暗い印象を受けましたが、メッセージ性の強い作品の様に感じました。
この作品は40分と短い映画です。

しかし、映画のポイントとしては「生と死」がキーワードになっていて思います。
この作品を見た後は私も「頑張って生きなきゃなぁ〜」と思える作品でした。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 12

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なんだろう? このふしぎな余韻。

花火で招霊できると噂されるサマーゴーストと、キービジュアルの3人の少年少女の日常をエピソードにしたお話です。

小品ですが、テーマははっきりとしています。

シナリオは、観念めいたものがいくらか先走っていたように感じましたが、鑑賞するにはストーリーをそのまま辿ってもよいだろうと思いました。

いわゆるエンタメ性とか、ボーイミーツガールとか、セカイ系といった要素は見当たりませんので、そこは期待しないでくださいね。

なんなら "沈思黙考向き" というか、物事の本質を追求するかのようなジャンル?にカテゴライズできそうに感じました。


~   ~   ~


根底に、ジュブナイル世代に特有の "生きにくさ" をどっかりと据えています。

その反面、3人のエピソードはかなり薄口で表現されています。

ですから、主人公らが口にするメッセージのパワーは、やや物足らないようにも感じました。

彼らが花火する背景には、心の深いところには激しいエナジーがたしかにあるのですが、どうしてなのか、かなり抑制された振る舞いとして表現されています。

ですから、感受する側(視聴者)のシンクロする針の振れ幅がとても小さくて、ともすると見逃してしまいそうになります。

でも、腹の底にあるマグマの熱量に思いを寄せられるなら、物語全体を俯瞰することができますし、通底する意味を汲み取れるようにも感じました。

というわけで、鑑賞においては解釈する余地が相当にあります。
受け止め次第で、重くも軽くもなる作風、といったところです。


~   ~   ~ 


演出は、キャラの心情を、思うままストレートに切り出しています。

それは、つまり、稚拙とも、純朴とも言えるコトバなのですが、むしろ10代の等身大の姿なのかもしれないとも思いました。

それを補足する演出も最小限に絞られているものですから、つい、いつもの癖で、理屈で追いかけてしまいがちになります。

でも、そのやり方だと、なんだか望ましい受け止めができないような気がしました。


すべてのセリフが、多分に直情的というか、詩文的なものですので、どんなにこちらの感受性を高めても、なかなか真意が汲み取れません。

いつの間にか彼らの会話に付いていけなくなり、心象までに思い及べぬ "歯がゆさ" も感じてしまいました。

そんなふうでしたので、観終わったころには、小さな疲労感が残りました。


~ ~ ~ ~ ~


作品がアプローチするのは、肉体に宿る魂魄の扱い方です。(たぶん、です。)

喜怒哀楽とかのメンタル・コントロールだったり、勇気や侮蔑へのフェア・パフォーマンスだったり。

魂の緊張は、日常に混在している生と死を、ときに鮮やかに浮き立たせ、意識下で旺盛にせめぎ合わせます。



まだ何ものとも知れない人生。
(自己への評価)。

どう価値づければよいか分からない社会。
(他者への処し方)。

そこには、滲むような死生観が見られました。


はかない花火に炙られるのは、憧憬と諦観。

落ちる火花に揺らめくのは、足掻きや懈怠。

煙火に目が沁みるのは、あと一歩が踏み出せないもどかしさ。


勉強アタマでは得られない、身体と魂魄とを合わせる難しさが描かれていたように感じます。


~   ~   ~


もうひとりの女性。

それがサマーゴーストです。

彼女の取り扱いは、これまた繊細で微妙です。

幽玄で、深妙とさえ言えそうです。



彼女への心象は、線香花火のはじける華燭と消えゆく光跡に芽生えます。

懸命な燃焼が終わりを告げると、ささやかな寂寥が魂魄を微かに疼かせます。

それは、死の末路に標(しる)されたゴーストの囁きと、残された生への仄かな名残のようでした。



やがて訪れるだろう秋への揺らぐサイン。

葬送の儀式のあと、なぜか甘やかな残り香が感じられました。

もしかしたら、夏のほとぼりが4人の心を温めたのでしょうか。

つないできた熱い心根が、一つの気迫につき固められたかのようでした。


~ ~ ~ ~ ~


もしも叶うなら、晩夏までに上映されると良かったのでは?と思います。

そうであれば、作品の訴求力がもう少し違った形で受け止められたのではないかなと感じます。

とは言え、この時季であることが、ふしぎな余韻を生み出しているのも事実なのです。



アニメーションとしては、やや粗削りな印象でした。

でも、イラストレーターたる作家性に思いをいたせば、その精気の源泉に触れられる作品のようにも感じました。


いくらかでも関心をお持ちであれば、覗いてみるのもいいかもしれません。

こわごわでも・・・ね。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 15

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

単館系で観る映画のような独特な余韻を味わえる作品

イラストがそのまま動いたような感じの作画がとても新鮮な作品でした。

■等身大のリアル

この作品は、単館系で観る映画のような独特な余韻を味わえる作品です。
ここで言う単館とは、下北沢にあるような50席ぐらいのシアターのことです。
上映作品は、だいたい支配人の意向で偏っている感じでしょうか。
それよりも、駆け出しの監督作品の公開の場と言う意味合いの方が大きいです。
それこそ家庭用機材で撮影した自主製作の延長線のような作品も上映されています。
そのため、上映作品は、粗削りのものが多いです。
しかし、この駆け出した頃の作品だからこそできた表現と言うのもあります。
それは、いろいろな表現技術が身についてくると、どことなく消えてしまう何かです。

この作品もそんな印象をうけました。
青臭い分、本当に表現したいことがにじみ出ているような、そんな感じです。
自分の置かれている状況に悩む高校生の気持ちを特に脚色をせず淡々と描いています。
それがむしろ等身大と言うかリアルに感じられた理由です。


■幽霊

この物語では、都市伝説で「サマーゴースト」と囁かれる女性の幽霊が登場します。
名前は、「絢音(あやね)」。
ネットで知り合った高校生の3人がこの幽霊と出会うことから話が展開します。

「ゴースト」には、「人が突然消える(いなくなる)」と言う意味もあります。
実は、絢音の母親にとっては、ある理由で絢音が突然消えたままの状態なのです。
娘の絢音にとっては、それが唯一の心残りとなっていました。
そんな絢音と3人の高校生が一緒に突然消えた理由をめぐる物語となっています。
そして、最後にキャッチコピーの「ありがとう、見つけてくれて」にたどりつきます。


■劇伴がいい

この物語は、そんな「生と死が交錯する夏の夜」の出来事を描きます。
これはもちろん生きている3人と死んでいる絢音の出会いと言う意味があります。
それと同時に、3人もまた、ある理由で死を意識しているからです。
このなんとも不思議なひと夏の出来事を劇伴が神秘的なものとして演出します。
そして、この劇伴のおかげで、最初から最後まで独特な雰囲気で物語が進行します。


■まとめ

観終わった後、どう表現していいか分からない、言葉にできない余韻が残ります。
逆に言えば、表現できないからこそ、それが余韻として残るのだと思います。
私は、こう言う余韻は大好きです。
それは、自分の中で必死に答えを探そうとしている証拠だからだと思うからです。
しかし、結局のところ、いつもしっくりくる言葉は見つかりません。
でも、心の中では、ちゃんと答えは見つかっているのだと思うのです。
なぜなら、なんとなく心が軽やかになったと感じるからです。

この物語でも主人公が空を浮遊することをきっかけにそれこそ心が軽くなり始めます。
それは、同時に自分の中にある問題に必死に向き合い答えを見つけ始めたからです。

主人公は、最初、「自分が生きているかどうか、時々分からなくなる」と言いました。
もし同じように思っている人がいたら、この作品を観てもらえたらなと思います。

私は、言葉にできるような明確な答えは、見つからなくてもいいと思っています。
でも、自分の「心の重さや軽さ」には、気を付けてみてほしいと思っています。
それが自分と向き合うと言うことだと思うからです。
もし、自分の心が少しでも軽くなったと感じたら、それは答えが見つかった証拠です。
そしたら、もう焦らなくてもいいのです。
なぜなら、自然とその答えに向かって行動ができるようになっていくからです。

この作品は、独特な浮遊感でその過程を表現していたのではないかと思います。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 24

76.7 12 友達アニメランキング12位
劇場版ポケットモンスター ココ(アニメ映画)

2020年12月25日
★★★★★ 4.1 (40)
168人が棚に入れました
ポケモンに育てられた少年ココ。
この夏、ポケモンと人間の、新たな絆が生まれる。


人里から遠く離れたジャングルの奥地。

そこに、
よそ者が足を踏み入れることを許さない、
厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、
オコヤの森があった。

その森で、幻のポケモン・ザルードに、
ポケモンとして育てられた少年ココ。

自分のことをポケモンだと信じて疑わないココは、
ある日、サトシとピカチュウに出会い、
初めての「ニンゲンの友達」ができる。

自分はポケモンなのか?
それともニンゲンなのか?


オコヤの森に危機が迫った時、
ポケモンと人間、親子の愛が試される。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、堀内賢雄
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少年はポケモンとなる

本当の親子って?育てるって何だ??ポケモンと人間の、ちょっと変わった親子の物語。人里から遠く離れたジャングルの奥地。厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、オコヤの森があった。そこで仲間たちと暮らしていた頑固者のザルードは、ある日、川辺で人間の赤ん坊を見つける。「ニンゲン、これが・・・」見捨てられないザルードは、森の掟に反して、赤ん坊をココと名付け、群れを離れてふたりで暮らすことを決意する。ポケモンが人間を育てる生活が始まって10年。ココは、オコヤの森にやってきたサトシとピカチュウに出会う。初めてできた「ニンゲンの友達」。自分のことをポケモンだと信じて疑わなかったココの胸の中に、少しずつ疑問が芽生え始める。「父ちゃん、オレはニンゲンなの?」自分はポケモンなのか?それとも人間なのか?悩むココだったが、ある日、招かれざる人間の足音が森に近づいてきて、平穏な日々が一変する―。というあらすじ。


コ↑コ↓って本人も発音していたし、作品には失礼なことが頭に浮かんでしまったのだが、個人的には感動して思わず涙した作品だった。

作品は昔あった狼に育てられた少年にあるのだろうか。他にも野生児いるみたいだけど、割とそんな感じかな。
人間界に溶け込めない。勿論、人間の言葉話せない。
自分のことをポケモンだと思い込むし、育ての親もそう思わせるように育てているわけだが、実際の体の構造の違い、身体能力の限界などが明らかに違うことを教えるという葛藤。
{netabare}ザルードの技を使えて、育ての親を助けることができ、最後はポケモンになれた。前頭葉が弱いので、泣けました。{/netabare}

最後は親元を離れるけれども、馴染むことはできるだろうか?
実際の野生児は大変苦労したみたい。人間というよりヒトだから。

{netabare}
親に捨てられたわけではなく、実は作品の中で事件の首謀者となる男(やはり山寺宏一さんの出番)が親を事故死に見せかけて殺していたというね。
子供を守るため、仕方なく森の中で避難させた。
ポケモンの世界で殺人なんて滅多にないことだったから、これも衝撃だった。{/netabare}

投稿 : 2023/06/03
♥ : 4

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ポケモンファンでなくても家族で見てほしい名作!ポケモンに育てられた少年ココのお話。

劇場版ポケットモンスター第23作目
2020年公開、上映時間約100分。

幻のポケモン、ザルードに育てられた少年"ココ"のお話。

最新作なだけあって映像も格段に良く、ストーリーも泣けるしでとっても素敵な作品でした。

ジャングルが舞台。ポケモンに育てられた少年と育ての親となったザルードとの親子関係の話がまあ泣けた。既視感はめちゃくちゃあるし、ほぼターザンなんだけどやっぱり泣けた。最後の盛り上がりの部分、親の気持ちを語るところがボロ泣きでした。
今作の敵キャラは、今まで見た劇場版の中で1番悪い奴で、やってきた事も極悪だし最後まで改心しなかったのもなんだか新鮮でした。そんな奴に皆で協力して立ち向かう姿良かった。

今作の主人公ココと父ちゃんザルードはどっちも良いキャラでした。お互いが大切でぶつかり合って本音で離す姿。父親と息子という関係性だからこそ描けたのかもしれません。父親目線からの子育てから巣立ちまでが、とっても熱かった。
既存キャラのロケット団について、いつのまにコジロウあんなにインテリになったんだか、驚きました。有能すぎた。

作画は総じて素晴らしく、蔦を使ったワイヤーアクションも迫力があったし、ジャングルの背景、夕暮れや花火などの光の作画は特に良かったです。映画館で見たかった。

音楽は挿入歌はイマイチでしたが、エンディングの『ただいまとおかえり』は良かった。作品に登場したポケモンが踊る後ろで、視聴者から応募された絵が流れるという割とシンプルなエンドロールでしたが、子供から大人までたくさんの人が見てて、それぞれの思いが詰まってる歴史と愛が積み重なってる作品だなと感じました。いい映画だなと思わざるを得ないエンドロールで凄い良かった。

ポケモンで育って親になった世代が沢山いる時代にこの作品はかなりささりました。大人でもとっても楽しめる作品になっていると思います。ぜひ親子で見て欲しい。
ポケモンファンでなくても充分楽しめるので、ファミリー向け作品としてオススメいたします。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

先の読める展開でしたが、良い映画だった

アニメ"ポケットモンスター"の劇場版23作目。
本作でメインで描かれるのは、幻のポケモン"ザルード"で、前売り券購入で色違いセレビィと共にGETしました。
ストーリーはアニメシリーズとは関連しないスピンオフとなっています。
サトシとピカチュウ、ロケット団や個性的なポケモン達は当然ながら登場しますが、アニメシリーズやゲームは追いかけていなくても視聴する上で問題ないと思います。
ただ、ポケモンは多数登場するので、そもそもポケモンを知っていないと面白さは半減すると思います。
ホシガリス、ウッウ、タイレーツ、ワシボン、カジリガメなどが活躍しましたね。

ザルードに拾われ、ポケモンとして育てられた少年"ココ"が、街でサトシとピカチュウに出会い、自分の種族がニンゲンだと気づく。
彼の出生の秘密が隠されていると思われる打ち捨てられた研究所から手がかりを得て、彼を知ると思われる研究機関"ビオトープ・カンパニー"のゼッド博士のものと訪れる、という展開です。
どこかで見たような先の読める展開でしたが、親子の絆の描写は丁寧で、後半は盛り上がりました。
テンポもよく、途中退屈することも無かったです。
まとまっていて良かったと思いますが、CMの「とーちゃんだー」がせっかく良い作品なのに感動ポルノのような感じを匂わせてしまってマイナスに思いました。
本編でも「とーちゃんだー」が出てくるので、せっかくいいシーンなのにやめて欲しいと思いました(私だけでしょうか)。
あと、凄い身体能力を持つココが女の子の声で、柔らかそうな体つきなのが不自然でした。
肉体バッキバキで自信に充ちた兄貴声にしろとは言わないですが、境遇を考えると声優は男性がよかったなと思いました。

声優と「とーちゃんだー」を除けばアクションシーンの作画も良く、ロケット団の"らしい"行動も良かった。
テーマもわかりやすく、いい作品と思いました。

投稿 : 2023/06/03
♥ : 3

86.8 13 友達アニメランキング13位
僕は友達が少ないNEXT(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (3935)
21863人が棚に入れました
友達がいない少年少女たちが「友達作り」を目的とした残念な活動を繰り広げる「隣人部」を舞台にした残念系青春ラブコメディ。羽瀬川小鷹の日常は新しい顔ぶれも加わってますます賑やかになっていく。みんなで遊園地に行ったりゲームをしたり誕生日パーティーをしたり、“リア充”イベントである学園祭にも挑戦していく中で、隣人部内の人間関係にも大きな変化が訪れることに。

声優・キャラクター
木村良平、井上麻里奈、伊藤かな恵、山本希望、福圓美里、花澤香菜、井口裕香、加藤英美里、伊瀬茉莉也、日笠陽子
ネタバレ

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

隣人部再始動!

約1年の時を経て再び帰ってきた「はがない」
1期で大いに笑わせてもらい、今回も期待通りでした。

1期と比べて作画の変化がありましたが、特に気にならないほどのものでした。
むしろこっちの方が好きだったりw
OP、EDは共にはがないらしさが出ていて良かったと思います。

OPだけ見てみると理科ちゃんがメインヒロインにしか見えないのは俺だけかな?

1話感想
{netabare}
相変わらずの残念っぷりです。
盛り髪ワロタw
ありゃお父さんも怒るよ。
でも高校生の娘のお尻を叩くってのもどうなんやろ?(;゚∀゚)
今回も泣いて夜空の前から逃げ出す星奈は健在です。
もうこれは鉄板ネタですね(^_^)v

しかし、小鳩ちゃんの出番が少ない・・・
まぁ1話やからしかたないのかもしれんが。{/netabare}

2話感想
{netabare}
え?ちょっと理科ちゃん可愛すぎなんだけど!?
もうずっとこのままでもいいくらいの可愛さでした。
しかも小鷹のどストライク!
これは理科ルートが成立してしまうのだろうか?
メガネの方も十分可愛いけどねw
てかあのメガネって伊達だったんだ。
「ファッション」もとい「キャラ作り」ってのが理科ちゃんらしいですね。

星奈は今回も夜空にいじめられていましたw
エロゲーの恥ずかしいセリフを朗読させられるというやつです。
1期でもこんなことあったよね?
しかし今回はさすがに放送したらまずいと思ったのか途中でCMに入ってしまいました。(チッ・・・)
そして読み終えたはいいが、そのあとのみんなの反応があまりにアレだったのと恥ずかしさに耐えきれずにまたもや部室から泣いて飛び出して行きました。
いつものことですがおもしろかったです。

ところで、星奈のやってたエロゲーのヒロインが小鳩ちゃんにしか見えなかったのだが・・・

後半はマリアちゃんのお姉さんが登場しました。
マリアちゃんをそのまま成長させたような姿で可愛かったんですが、下品すぎる(;゚∀゚)
可愛いんだけど、あれは「ないわー」と思いましたね。{/netabare}

3話感想
{netabare}
最高の回でした。
何が最高かって小鳩ちゃんですよ。
前半は小鷹の家にマリアちゃんが家出をしてくるという話でした。
小鳩ちゃんが出るわ出るわ・・・
1,2話とは正反対にずっと出てましたからね。
俺が最高の回と言ったのも納得でしょ?w

小鳩ちゃんは中2なのに小5のマリアちゃんより発育が悪いようです。
だがそれが良い!
小鳩ちゃんは気にしてるみたいだけどその必要は全くないのです。
変態だって?
いや、違う・・・
俺は変態という名の紳士だ!

まぁそれは置いといて、後半はテストが終わってお疲れ回をするという話でした。
・・・そして何故か王様ゲーム。
あいかわらず発想が残念です(;゚∀゚)
しかも命令がくじってもう王様関係ないよね?w
最初の命令で小鳩ちゃんがいきなりあられもないすがたに・・・

眼福!!(^_^)v

理科はアホな命令を書いてましたね。
幸村やマリアちゃんはどんな命令を書いていたのか気になったんですが、残念ながらわかりませんでした(+_+)
尺の都合上仕方なかったのかな?{/netabare}

4話感想
{netabare}
夜空と星奈・・・
こいつらはホントにメインヒロインなのか?
というよりこいつらがメインヒロインでいいのか?
ジェットコースターに乗った後のあの件はさすがに酷かったぞ(;゚∀゚)
いや、あれは製作者側の問題だろうか。
ああいうのは普通、音声だけでなんとかするものじゃないのかな?(-_-)ウーム

他の子たちは割といつも通りでした。
特に幸村はあいかわらず顔色一つ変えませんでしたね。
それよりもみんな本気で幸村のことを男だと思っていたのか。
ギャグでやってるのかと思ってたわw

あと風呂の場面で井口さんに何言わせてんだ( ̄Д ̄;;
てかマリアちゃんも10才なんだから男女の体くらいある程度知ってるだろうに。

色々カオスな回でしたが、よくよく考えてみるといつもの隣人部って感じがしないでもなかったですw{/netabare}

5話感想
{netabare}
オチが今までのはがないと違うパターンできました。
いつもは一話完結だったのが、今回はシリアス展開から次回に続くという終わり方でした。
めずらしいけどこれはこれでおもしろいし、次回への期待が高まるから別に問題はありませんがねw

今回は最初から最後まで理科ちゃん回って感じでしたね。
ボケまくり、ツッコミまくりでずっと笑わせてもらいました。
ですが、やっぱり一番爆笑したのは「よへちぼらげ」ですねw
そしてキレる理科ちゃん・・・{/netabare}

俺の中でのはがないキャラランキングは今までは小鳩ちゃんがトップだったんですが、2期に入ってから理科ちゃんの順位がどんどん上がってます(^_^)v
それはもう小鳩ちゃんと同じかそれ以上と言ってもいいくらいにw
毎回見た目が変わるのも新鮮でいいですね。
全部可愛いです。

6話感想
{netabare}
夜空と小鷹の関係については割とあっさり流していきましたね。
どうなるのかすごく気になっていただけに、ちょっと拍子抜けしました(;゚∀゚)
まぁはがないはギャグメインだからシリアス展開をそんな無理に引っ張る必要はないのかもしれませんがね。
でもそれやったら前回の内に終わらせてしまってもよかったような気が・・・ま、いっかw

今回もいつも通り笑わせてもらいました。
理科ちゃんキャラおかしくなってね?
最初からおかしい子ではありましたがw
あんなツンデレ俺は嫌やぞ(;゚∀゚)

小鳩ちゃんが部活に出てなかったのは補習のせいだったのか・・・
頭悪かったんだねw
ところでマリアちゃんはどこに行ったんだ?{/netabare}

7話感想
{netabare}
小鳩ちゃんの誕プレ選びという名目で小鷹をデートに誘った4人の美少女たち。
4人は明らかに小鷹に恋愛感情を抱いているっぽいのですが、安定の「主人公鈍感」の補正がかかり5人で買い物という女子たちにとって不快感極まりない状況に(;゚∀゚)

そんな中セナだけちゃっかり小鷹とデートしてたよね?
ちょっと優遇されすぎじゃね?w
たしか遊園地に行った時も二人でデートしてたし・・・
もうちょっと他のヒロインにも良い思いをさせてあげようよ作者さん。

そんな中でも一番不憫なのは理科ちゃんですよね。
この子だけは他のツンデレ軍団と違って小鷹への好意をハッキリと表しています。
それなのに小鷹の見事なまでのスルーっぷり・・・
不憫だ・・・不憫すぎる・・・(T_T)
でもだからこそ俺は理科ちゃんを応援したくなっちゃうんですよね(^_^)v

後半はケイト先生再登場!
最初出てきたときは「下品だし、あんま好きじゃないなぁ」と思っていたんですが、小鷹に好意を持ってるっぽい雰囲気を見るとなんか可愛く見えてきました。
何故だろう・・・?w{/netabare}

8話感想
{netabare}
今回の話の夜空はちょっと酷かったなー(;゚∀゚)
小鷹とのデートは普通に可愛かったけど映画の脚本・・・
あれはダメだ(-_-;)
夜空の気持ちもわからんでもないが、セナたちの言ってることの方が明らかに正論だし、それに逆ギレして挙句の果てにセナに対して「いなければよかった」とな・・・
さすがにこれは酷すぎる。
最後は脚本もちゃんとしたみたいやけど今回の話で俺の中の夜空の株がぐんと下がってしまいました。
もともと特別好きなキャラでもなかったんですけどねw

今週の理科ちゃんは色々な格好をしてましたね。
懐かしの「めがねポニテ」に「ロングヘアー」など。
そして極めつけは「小鳩ちゃん」!
あれはもうイメチェンの域を超えてますねw
セナにはマジギレされてましたが、落ち込む理科ちゃんも可愛いです(^_^)v{/netabare}

9話感想
{netabare}
セナも昔小鷹と会っていたとは・・・
しかも婚約者ですからねー。
他のヒロインと比べて一歩も二歩もリードしてるし、これはもうセナルート確定でいいんじゃないかな?
セナの親父さんも相変わらずおもしろいねーw

新キャラ登場しましたよ。
「遊佐」ちゃんです。
詳しいことはまだいまいちわからないけど小鷹のことをカッコいいと思ってたり、セナと同様で「頭は良いが残念な子」みたいです(;゚∀゚)
まぁはがないキャラに残念じゃない子なんていないんですがねw{/netabare}

10話感想
{netabare}
小鷹はこれまでみんなの好意を知らないフリをしていたのか・・・
確かに小鷹の「ん?何だって?」って言葉が多くて「ここまで鈍感でいいものなのか?」と、ちょっと違和感があったんですけど実は気づいていたということなら納得です。

知らないフリをしてた理由・・・
まぁ普通に考えれば「誰かと付き合ってしまうと今のままの隣人部でいられなくなる」という感じなんでしょうね。
小鷹の考えもわからなくはないですけど、このままだと理科ちゃんたちがかわいそうですよね(T_T)
ここは男らしく「ドーン!!」と決めてほしいですね。

やっとOPにあった映画撮影に取りかかるみたいです。
でも今回は後半のシリアス展開に全部持ってかれた感じがして、いまいち印象が薄かったです(;゚∀゚){/netabare}

11話感想
{netabare}
うん、やっぱりメインヒロインは理科ちゃんだね。
今回の話で確信したよ。
風邪を引いて保健室で寝てる時の色っぽさがヤバいですね。
確かにこれはずっと風邪を引いていてもらいたい気持ちもわかるw

遊佐っちが再び登場しました。
隣人部を潰しにきましたが、夜空とセナの反撃によりあっさり撃沈・・・(;゚∀゚)
逃げてく姿が何か可愛かったりw
てか、俺は別に遊佐っちのキャラは嫌いじゃないですけどね。

顧問の話では俺的には「マリアの代わりにケイトが顧問をやるんじゃないかなー」とか考えていたんですが当てが外れましたw
ちょっと残念です(-_-;)

そしてセナの突然の告白!
アーンド次回最終回!
はがないももう終わっちゃうのかー・・・{/netabare}

最終話感想
{netabare}
これは明らかに3期を狙っている終わり方でしたねw
大歓迎ですけどもw

それにしても最終話だってのに夜空の空気っぷりが半端なかったですね(;゚∀゚)
とてもメインヒロインの扱いとは思えませんでした。

それに対して理科ちゃんの優遇っぷり・・・
かつての夜空のポジションを完全に奪い去るかたちになってしまいましたが、これはこれでありなんじゃないかな?
これからの展開がすごく面白くなりそうで期待できますしね(^^)v{/netabare}

総合的な感想

やっぱりはがないは素晴らしい作品でした。
個人的には1期の頃よりもキャラの魅力がパワーアップしてたんじゃないかと思います。
特に理科ちゃん!
これはもう最初の頃からずっと言ってますけど、ほんとにかわいくなりすぎなんですよ!
俺以外にも理科ちゃんファンが急増したと思いますよ。
新しく増えたキャラもそれぞれ個性的でよかったですね(^^)v

キャラはかわいいし、ギャグは面白い・・・
俺的には超おすすめアニメです!!
3期にも期待しましょう(´∀`)

投稿 : 2023/06/03
♥ : 115
ネタバレ

泉 時雨@ゆーたくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

理科がメインだった2期

1期見ているので最後まで見るのは確実でした^^
安定の面白さだなと思いました。

ラストスパートでものすごく面白くなり、
1期より株が上がり原作で続き買いたくなりました。

また、1期よりかなり作画が変わったので、批判している人もいると思いますが、
私は2期の方が好きですね!

1期は原作絵のブリキさんらしさが結構出て絵柄が苦手な方いたと思うので。(私もそのひとりでした^^;)
その分、1人1人の個性的さが薄くなったのは事実かもしれませんけど。。

1期よりも
恋愛要素少し入ってながら、友情でシリアスをぐっと入れてたのがよかったです。

原作買おうと思いました、はがないおもしろすぎる。


~12話~(最終回)
{netabare}最高でした!
とにかく最高でした!
最終回できっちりまとまってたし、
最後の夜空のメールで3期に期待できそうでしたし。

まず、OPの時からSEがついてて気合入ってるなって思いました^^

「僕」ということは理科が本当の主人公なのかもしれません。
そして、2期の一番のヒロインですよね。

小鷹が夜空か星奈と結ばれるのはたぶん変わらないと思いますが、
理科が一番結ばれて欲しいです。

理科どんだけいい子なんでしょうね。
もう見てて涙が出ちゃいましたよ。

やっとみんな友達だということを認識しました。

で、また夜空がかまってちゃんメールをw
まだまだ残念な日々は続きそうです^^
ということで3期期待できるかもしれませんね~{/netabare}


~11話~
{netabare}いくらなんでも今回の難聴は不自然すぎましたね。
わざといっているのがバレバレ。
やっぱり小鷹は逃げてしまうようです。

でも、変わることは怖いし、突然だと逃げてしまいますよね。
アニメだと素直に聞くのが多いけど、現実は小鷹みたいになる時の方が多いものです。

私は告白されたことはないけれど、
突然の出来事が起きてしまったら逃げてしまうと思います。
問題に向き合うということは難しい。

理科は逃げていく小鷹を見ていて辛そうでしたね。
夜空も星奈と同じように小鷹が好きだから、別の意味で辛そうだった。
ほかのみんなも・・

みんながみんな辛そうです。
これからの関係はどうなっちゃうんだろう。{/netabare}


~10話~
{netabare}主人公特有の難聴、どうやら小鷹はわざとやっていたみたいです。
じゃぁ、今までのこともほとんど聞こえていたということですね。

きっと、その言葉を聴いたり返事をしたら
何かが変わりそうで
怖くて前へ進めないのでしょう。

変わって誰かを傷つけたくない、自分も傷つきたくない。

わかる気がしますね。
変わることほど前へ進むことほど怖いです。
「失敗を恐れてしまう」

理科はいい子ですね・・
1期の時からずっと一番好きなキャラでしたが、2期になってさらに好きになりました。

隣人部の誰よりも友達や仲間が欲しくて、
そのために裏でみんなのために努力して笑って。

今回のこともきっと理科は言うのを恐れていたと思うけど、
小鷹のために言ったのでしょう。

最後の言葉なんだったんでしょう。
私は「友達」だと思いました。{/netabare}


~9話~
{netabare}私は星奈が好きなので気づきませんでしたが、
ほかのレビューや他人から言われ今回で気づきましたけど、
たしかに夜空、1期と違って引き立て役みたいになってますね。

1期では星奈より夜空の方が目立ってたというのに。

でも、これもネガティブな私には
もしかすると逆に悲しい思いをしているからこそ
最終的に夜空が結ばれるんじゃないのか・・
とか思ってしまいました。

小鷹と星奈が婚約者ということを知った今夜空はどうなるんでしょうか。
夜空に幸運が来そうな予感。。

また、新キャラちゃんが可愛かったです。
セナのことをリア充と呼び、小鷹のことをかっこいいという。
変わっていますが、それ最もだと思います。
小鷹はなぜモテないのかってぐらいイケメンだし、
星奈は好きな人やライバル(友達?)がいて充分リア充じゃないかと。{/netabare}


~8話~
{netabare}星奈のこと、さらに好印象で好きになりました^^
だけど、夜空の気持ちもわかるかもしれない。

過去って大切な思い出って大事なものだから、
「そんなもの」って言われると傷つくかもしれない。

結局、小鷹の言うとおり
思い出や過去も大事だけど、今も大事。。
選べないってことだよねw

次には話の内容を決めたので、さっそく演技の練習に。
またすごいことになりそう(?w)みたいなので楽しみです^^{/netabare}


~7話~
{netabare}今日は小鳩ちゃん回でした^^

みんなに祝ってもらってプレゼントもらって嬉しかったみたい!
いいね。。私も大勢で誕生日パーティとか知り合いの誕生日プレゼント会に行くとかしてみたいものですw

マリアからも誕生日プレゼントをもらって嬉しそうでしたね。
喧嘩ばかりしてますけど、意外に仲いいですよね~

星奈と夜空みたいです^^

星奈といえば最後のケイトの謎の言葉。。!
あの鈍感主人公でももうすぐで急展開かもしれません!
もしかして、この前電話で話してた婚約のことかな。。?

次回が気になります♪{/netabare}


~6話~
{netabare}やっぱり、星奈ちゃん素直ですよね。。
わがままだけど、好きですよ^^

それに比べて、夜空ひどいな。。
嫌いじゃないんだけど、星奈をいじめすぎるのはひどいなぁ・・

ま、まぁ小鳩ちゃんが翌日現れたのでよかった?のかもしれませんね。

あーだこーだ言いながら2人って仲良しですし。
(星奈も意外に優しく許すし、夜空もやりすぎたとか時々思ってるし。。)

それにしても、バーナム効果って言葉があるんですねー。
初めて知りました・・なるほどなるほどです。
心理現象って占いって怖いですね^^;

夜空と小鷹が幼馴染とわかった今、波乱の恋はどうなるんでしょうね。
星奈がいいんだけどな・・{/netabare}


~5話~
{netabare}・・理科、髪型変えるとこんなにもキャラわかりにくくなるもんなんですね。

あと、メガネ男子いいですよね!
「メガネ男子キタ━(゚∀゚)━!」という理科に、
思わず私も「分かるー(゚∀゚)ー!」と思ってしまいました。

腐女子というところは自分と違うけど、
理科は自分と重なる場面が多くてびっくりします。

また、まよチキネタには思わず吹きました。
別の文庫のネタ出すんだ!?と思いましたよ。。
そういうのおkなんですかね?^^;

・・最後の展開的に夜空と結ばれそうな予感。
ハーレムか星奈と結ばれて欲しいんですけどね・・

今回のお話突っ込みどころ満載でかなり楽しめましたw{/netabare}


~4話~
{netabare}やはり、幸村は女子だったか。。
男子なのに、胸のラインが書かれていて未だに不思議だったんですよねー・・
より、小鷹はハーレムに。。
こんなハーレム見たことない・・小鷹は鈍いですね。

また、小鷹と星奈の距離が縮まったと思います。
小鳩ちゃんがすきな鉄の死霊術師のショーを見に行ったとき、夫婦と間違えられて照れる2人。。
ニヤニヤしていいでしょうか、お熱いですよ~

でも、2期だけを見ると、星奈が少し有利ですが、1期を考えると夜空といい勝負なんですよね・・