奴隷で師匠なおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの奴隷で師匠な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月28日の時点で一番の奴隷で師匠なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

80.9 1 奴隷で師匠なアニメランキング1位
魔法使いの嫁(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (966)
4352人が棚に入れました
羽鳥チセは15歳の少女。
彼女は帰れる場所も、生きる理由も、そのための術も、何も持ち合わせていない。
ただひとつ、生まれ持った特別な力を除いて。

そんなチセを弟子として、そして将来の花嫁として迎え入れたのは、
異形の魔法使い・エリアス。
自然と寄り添い、悠久の時を生きる魔法使いの暮しの中で、
チセは大切な何かを少しずつ取り戻していく…。

これは、世界の美しさを識る為の物語。

声優・キャラクター
種﨑敦美、竹内良太、内山昂輝、遠藤綾
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

イングランドで魔法という安心感

<2018/5/13追記>
先日よーやく観終えました。

後半の感想を一言で言うと
「腕がゴッドハンド洋一」

全般的には良かったです。
{netabare}ダメ人間(ダメ骨頭?) {/netabare}のエリアスを
結局気がついたらチセが{netabare}尻に敷いてる{/netabare}というか。

大団円なんだろうか?
よくわからないけどあの{netabare}花嫁姿{/netabare}は少し泣けました。
これは{netabare}娘の嫁入りを見守る父{/netabare}の気分か?

個人的には前半最後の{netabare}火の鳥{/netabare}になって帰って来るとこが1番!!!

良作だと思います。

<2017/10/15初レビュー>
原作未読。
今期期待の作品の一つでしたが今のところ期待どおり。
魔法が魔法っぽいところが良いですね。
ヨーロッパの御伽噺な感じのところは好みです。

{netabare}オークションに出品された{/netabare}日本人の少女チセが犬の頭骨みたいな頭の魔法使いエリアスに{netabare}500万ユーロで競り落と{/netabare}されるところから物語は始まります。
エリアスがチセを{netabare}落札{/netabare}したのは{netabare}弟子兼嫁{/netabare}にするため。

これから面白くなりそうな雰囲気が満載です。

ところでなんとなくですが赤髪の白雪姫を思い出しました。
他の方も書いてますが、チセは白雪をとことんネガティヴにした雰囲気。
髪が赤いというのもありますが、物語全般に漂う「お姫様と王子様」感が・・・。
これからの展開次第なのでしょうが1話を観た印象は「魔法使いの白雪姫」でした。

<2017/11/19追記>
評価デフォルト3にしてましたが、今期も半分超えたので評価値付けてみました。
魔法が黴臭く感じるところ、好きです。
お話もお姫様的なものだけではなく、成長を描いているような。
そういうところも好きです。
何よりやはり雰囲気が好み。
今期は豊作です♪

<2018/1/2追記>
2クールの折り返し地点ということで追記です。

次回予告気になりましたね。
チセがエリアスの手の届かないところに行ってしまうかのような前フリがなされてました。
感覚的には「会社の後輩の女の子の面倒をたくさん見ていろいろあって{netabare}その子と社内結婚したはいいけど気がついたら俺より出世{/netabare}してるやんΣ(゚д゚lll)」という感じのせつなさでしょうか?(異論は認めます)

まあ、あのままだと{netabare}恋愛{/netabare}というより唯の{netabare}共依存{/netabare}という感じもしますし、ここら辺で大転回は望むところです。
年明けから期待大です。

ところで予告のチセの手。
モンスターエンジンのゴッドハンド洋一みたいになってましたけど大丈夫なんでしょうか?笑
まさかチセがこないだおじいちゃんの蔵でブレスレットを見つけたわけではないと思いますが。
なんか重いことあったんでしょうね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 60

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

まあ、エリアスったらウッカリさん(笑)!→ 気に入りました。でも世間でウケるかどうかは知りません…。原作コミック第10巻(「学院編」開始)発売中!

……エリアスの「ウッカリ」がシャレにならないレベルでチセの危険が危ない!

もうちょっと、何とかならんのかいとツッコみたくなるレベルの序盤4話なのですガ・ガ・ガ…。

ちなみに同タイトルのマンガが原作です。アニメ化前から書店店頭で見かけていて気にはなっていたのですが、未読のままアニメ視聴開始。

「この世のもの」ならざるものまで見えてしまう少女羽鳥チセと魔法使いエリアスとの出会い、それは人身売買オークションであった…。

なかなかショッキングな導入で始まる本作品ですが、世界観は素晴らしいです。というわけで、レビュータイトルの「ウッカリさん」だけにはツッコまざるを得ませんが、とても楽しみに毎回観ています。

また、詳しいレビューは(たぶん)視聴終了後に。

2018.3.26追記:
3/23の時点でMXで最終話の先行放送があり、そちらで視聴完了でした。

結果的には原作漫画を全巻読むことになり今後も最新巻を追おうという気持ちになるくらいまで気に入った作品です。原作が女性作者ということもあるのでしょうが、絵柄的には少女漫画寄りでアニメのキャラクターデザインもそちらに準拠したものでした。私的には大変好みの絵柄です。

物語の構造的には『夏目友人帳』などとも類似点はあるんじゃないでしょうか。「見える人」と「人外」の交流という意味でも、「見える人」に対する理解がある人(本作品では魔術関係者)がいるという意味でも。

結局最後まで「チセの危険が危ない!」(笑)展開は変わることがなかったのですが、その中で毎話微妙に変わっていくチセとエリアスのお互いの相手に対する心情みたいなものが本作のウリだと思います。

なので、おそらく「少女漫画的素養」を持っていないと本作を楽しむのは難しいでしょう。なので、爆発的な人気になったりはしないと思うのですが、原作の方は「学院編」などの新展開を予定しているみたいなので、地味に長く続いていきそうな気はします。

2018.3.27追記:
ふと思ったのですが、チセとエリアスの距離感って恋愛結婚よりはお見合い結婚の夫婦の感じに近いのかも…?

共に暮らすことで生まれる愛もある。

2018.11.29追記:
今更ですが、9/10にコミック第10巻(学院編: アニメの続き)が発売されています。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 72
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

妖精たちと主人公の距離感が魅力

原作未読。最終話まで視聴。

欧州と魔法。妖精たち、ドラゴンなど、ファンタジー感が心地良い作品。
魔法系というより、不器用な二人の恋愛を描いた作品といった方が良いかもしれない。

主人公(チセ)が過去のトラウマを少しずつ乗り越えていく感じが良い。
前半はとにかく暗いイメージしかなかったチセけど、少しずつ明るくなっていく。

妖精たちとチセの距離感が微笑ましい。
特に、シルキーとの距離感が、最初から最後までずっと心地良い。
チセに対するシルキーの素振りや振る舞いが、とても可愛かった。

【以下は、特に面白かった回のレビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
第15話。
後半のシルキーのくだりは興味深かった。
前半のシルキーのお掃除(というか、瞬間リフォーム)は面白かった。

第16話。
チセ、アリスとクリスマスプレゼントを買いに行く。
チセのもとにはたくさんのプレゼントが・・・。
多くの人(?)と出会い、愛されている証。

第18話
ルツのセリフ『この間まで父親と娘みたいだったのに、今度は母親と子供みたいだ・・・』
分かる、分かる。

第21話
エリアスの行動にチセがキレる。
忘れがちだけど、そもそもエリアスは何かが欠けている、不完全な存在だ。

第23話
いよいよクライマックスが近いせいか、全員集合感が半端ない。
オッドアイのチセ。
自業自得とはいえ、ちょっと可哀想・・・。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 59

71.3 2 奴隷で師匠なアニメランキング2位
転生したら剣でした(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (248)
801人が棚に入れました
転生したら剣でした――。 「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。 ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。 フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。 冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。 猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

減点は少なくキャラが加点要素で総じて高評価ななろう原作アニメ

本作の作品タイトルは『転生したら剣でした』であり、つまり転生の主体は異世界転生した「師匠」なんですが、物語としての主人公要素はむしろ黒猫族の獣人少女フランの方にあると言えるのではないでしょうか。

ちなみに「師匠」というのは転生者である「剣」に対してフランが呼びかけにつかっていて、「剣に意志がある」とわかった人たちの間ではそのまま名前として認知されている呼び名です。

魔物を討伐して得た魔石を吸収して「師匠」は魔物のスキルを吸収することができます。そして「師匠」の装備者であるフランは自身のスキルに加えて「師匠」が得たスキルを共有することができます。

当初は「師匠」のスキルに頼りきりのフランですが徐々に自身も強くなってゆくという順当な成長ストーリーですし、フランは「師匠」とはぐれることで危機を演出することもできて、「圧倒的に主人公が強い」というストーリー的な単調さから逃れることができるようになっています。

フランの冒険の旅は適度な爽快感と危機の発生によって、主人公補正による安心感もありつつ楽しめる物になっているように思われます。

終始作画的には安定していましたし、フラン自身がキャラクターデザイン的にかなり可愛く、また周囲を固める人物たちの個性もあいまって特に目立った減点要素はありません。

平凡なストーリーと言ってしまえばそれまでですが、「なろう原作のアニメで手始めに観るなら何が良い?」と訊かれたら本作は充分にその候補たりえる良作だと考えます。

なお、この1期目が終了して早々に2期目の制作決定がアナウンスされました。そのうち続編が観られるだろうという点においても安心してお勧めできます。

余談:「師匠」の転生者としての要素はそれほど目立っていない本作ですが、こと料理という分野においては転生者としての知識が如何なく発揮されており、「師匠」のカレーやハンバーグはフランを虜にしています。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 24

甘口なアニオタ見習い さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あるところに強さを求める黒猫がいました

ある日突然剣に転生してしまう物語です。
まぁ俺TUEEEEEってやつですね
剣のくせにかなり強いです
もうこんなの相手の方がかわいそうにさえ思えちゃいます

が、剣が強いだけの話ではありません!
タイトルにも書いたようにある一人の強くなりたいと願う黒猫の少女がいます
「力がほしいか」的展開により少女は剣を取る…
って感じですね

バトルシーンもなかなかかっこいいですしなによりかわいい
つよくてかっこよくてかわいい、なんか求めていましたよ私はこれを
個人的に刺さった作品なので熱くなるの早めておきますw

転生モノなどが好きな人は見たら面白いと思えるのではないかなと、おすすめできるんじゃないかなと思います!!!

ありがとうございました

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

マイク〇マガジンしゃァ~~

今、遅ればせながら“鬼滅の刃”を観ている。
その中に、“真菰”ちゃんという可愛い子が…。
声優は加隈亜衣さん。
すっかりファンになってしまった。
儚くも芯の強が感じられるキャラにぴったりくるのだ。
そして、“フラン”ちゃんである。
良いではないか!
“剣生を懸ける”価値があると確信した訳だ。
“纏 流子”と“鮮血”(キルラキル)とはまた違い、とても緩い関係性ではあるが、ブレずに楽しいんでゆこうと思う…。

晩御飯はカレーにしようかな。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

58.9 3 奴隷で師匠なアニメランキング3位
はめつのおうこく(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (114)
315人が棚に入れました
人類に知恵と安寧をもたらした存在――“魔女”。 しかし、リディア帝国の“超産業革命(ギア・エクスパンション)”は魔法を凌駕する科学文明を生み出し、 魔女は進歩を阻害する“敵”と見做されてしまう。 かくして“魔女狩り”が始まった。 魔女クロエに育てられた人間アドニスは 最愛の師を奪われ、同族である人類への復讐を誓う。 絶望を糧にした修羅は、殺戮の果てにいかなる“救い”を見いだすのか――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世界観とテーマが上手く重なっています。面白くて奥行を感じました。

 科学(新しいもの)と魔法(古いもの)の対比とそれぞれに闇を抱えている。特に科学側のスマホとか大衆の衆愚化とか面白い視点だったと思います。魔法側は伝統重視で頭がアップデートせず、選民思想的なものもあったのでしょうか。それが8話までくらいでしょうか。

 9話の意味性も突然始まったAISFものみたいな展開で驚きましたが、なるほど女性と経済そしてネットポルノのアナロジーですね。

 そして最終の3話。主人公の愛ゆえの復讐劇と復活の阻止、ドロカの愛と救済の物語。全体的な構造は面白かったし、ドロカの魔法の正体と11話の衝撃。女性とは?愛とは?善性とは?という話にもなりそうな感じでした。

 そこで終わってしまったのが中途半端だったし、アイドル女王も含意がたっぷりなので描き切れなかったのは残念ですが、初めの残酷表現のインパクトから始まって、なかなか奥行がある世界観とストーリーだと思います。一つ一つの意味が分かりやすくくみ取れる話になっています。

 残酷表現というのはゴブリンスレイヤー等でもそうですが、作品世界における道徳や倫理水準、キャラの性格描写等々の含意があるものと、単なるエロいものでわけられると思います。本作はその点で復讐、群集心理、支配層や分断による対抗勢力にたいする残虐性などがちゃんとありました。作者はちゃんと考えているなあと思います。

 もちろん、創作意欲として自分の潜在意識にあるリビドーとタナトスの表出もあるでしょう。そのドロドロしたものがまた創作のエネルギーですから、これを否定しては作品は出来ませんし、エンタメの要素としても機能するでしょう。見てもらわないことには伝わりませんから。

 ということで、グロ表現でネガティブな意見はあるのは知っていますが、内容を読み取ると今の世界の分断や女性、SNSなどがテーマになっている出来がいい作品だと思います。
 荒っぽい表現でエピソードとかキャラとかドラマに若干のアラはあるものの、私は面白かったです。というか、ここから先が気になりました。

 評価はオール4点+世界観でストーリーに加点で4.5。ドロカのキャラの使い方の意外性で加点で4.5。音楽はOPはいいんですけどEDがちょっとなあ…それとOPEDアニメはもうちょっと凝って欲しかった…減点で音楽は3.5点とします。






以下 視聴時のレビューです。

2話 魔女狩り、エログロの胸糞だからこそ面白いと感じる自分を見つめる。

{netabare} 大西巷一氏(乙女戦争)久慈光久氏(狼の口)綱島志朗氏(人狼機ウィンガルダ)、アニメでは「海賊王女」など女性を特段に貶める話は多いです。特に魔女と刑罰、火刑のようなものは多いです。藤子F不二雄氏の「タイムパトロールぼん」の拷問シーンは強烈でしたねえ。

 ジャンヌダルクと魔女狩り、中世西洋、日本の江戸時代など女性に対する刑罰の史実というのは、胸糞ですが人気があるテーマですし、私自身眉をひそめながらも、その世界に引き込まれることがあります。(なお、魔女狩りは男性も対象でした)

 こういう創作は、作者の性癖としてのエロ表現の探求というドロドロしたものはありますが、一方でそれが悲惨であればあるほど物語性が増して行くという性質を持っています。人間の本来持っている、暗い方の好奇心や情動を直接刺激される感じです。それだけに現実にあり得ることであり人間の行動原理としてリアリティを持って迫ってきます。
 エロスは当然として、公開処刑や差別が大衆に及ぼしたガス抜き効果や体制への忠誠心の醸成効果を考えれば当然でしょう(スマホが強調されていたのは、この部分のアナロジーですね)。集団心理・群集心理の要素もあるでしょう。それが上にあげた作品群です。女性ではないですが映画「グラディエーター」もありました。

 例えば最近の作品で「回復術師のやり直し」が性的な表現で非難を浴びていましたが、私は「異世界もの」の中ではかなりリアリティをかなり感じましたし「復讐」のモチベーションと人間の本質から物語性を感じました。

 要するに1、2話には引き込まれましたし、胸糞が面白かったです。その要因は残虐性とエロス表現にあるのは認めざるを得ません。その心理が自分の内部にあることを見つめるのが重要なのでしょう。

 本作においては魔女=超能力的な扱いにも通じます。つまり能力がある故の差別問題です。直接的には「アキラ」「エルフェンリート」ような作品との類似性を感じながら、SFとしては「シャーロット」「新世界より」などの要素も垣間見られます。

 人の命の復活なら「鋼の錬金術師」が印象的ですが、要するに禁忌問題が絡むかもしれません。

 あるいは国家の問題も提起しています。「過去の国家の罪」の上に立った国家の国民に対する復讐問題ですね。強制連行(事実には議論がありますが)、ナチス(これはまごうことなき事実)、黒人奴隷問題、海外植民地、中華思想と直接つながります。

 デオドラントされた異世界転生ものやラブコメも面白いですが、こういう人間の暗黒面が見られるエログロもバランスとして見ておいたほうが良いと思っています。刺激の強さが強烈ですから、10対1くらいでいいですけど。

 いろんな可能性を感じる作品ではありますが、いろんな作品の引用から成り立っている感じがあります。それを真似、パクリと言う事もできるでしょう。が、私は最近この作劇法にかなり肯定的です。これだけ創作物が多ければ新しいことはゼロ年代まででやりつくされています。というか失われた30年で原作者にとって、アニメや漫画、ラノベがそのまま作者にとっての「リアル」なのでしょう。現在は過去作がデータベース化されて共有して作られるしかないと思います。{/netabare}


8話 自分を産み出し、愛するものを奪う地獄のような世界への復讐と、愛による救済=隣人愛アガペ―の物語だと思います。

{netabare} ここまで見ると、1人の愛する人のためにあらゆるものに復讐する。つまり、1人か世界かという世界系の逆ですね。逆世界系です。
 愛する人を救うか、世界を救うか、という選択とマインドは似ていますがベ
クトルが違う。世界が救うべき価値が本当にあるのか?

 この愛する人の為をイコール自己愛にすると更に分かりやすいでしょう。師匠が復活を望まないことを誰よりも知っている。だから、そこに意味はない。つまり、師匠のためではなく自分のための復讐です。

 科学と伝統。どちらにしてもいい目に合えなかった犠牲者としての世代論に置き換えると、スマホが頻繁に出てくる意味、文明=資本主義、魔女=ある種の女性と考えると、現代社会のアナロジーでしかないです。すると、どんな人が生きづらくて世界に復讐したいか見えてくると思います。

 この世界にクロエを再びというのはすなわち地獄を味合わせることですから、そりゃあそう言う決断をするでしょう。一方で意思をもち明るく生きていたドロカを選ぶ理由ですね。
 彼女はすなわち世界を救済する象徴である「愛」です。それが男女の愛だけでなく、隣人愛アガペ―に通じるものではないか?もしかしたら自己犠牲による愛に通じて行くのかもしれません。

 この8話まで見る限りでは、現代社会への復讐=逆世界系と愛による救済=アガペ―の物語かなという気がします。

「はめつのおうこく」がひらがななのは、ひょっとしたら日本のことを指しているのでしょうか。要するに究極の疎外感と搾取と蔑みですね。男性の方がのれるマインドかな? {netabare}新しい支配者がアイドル的なのと、魔女=単性生殖だったのが象徴的ですね。{/netabare}オタクVSフェミニズムも入っていると思います。

 結構面白いです。アナロジーを読み取らなくても個人による復讐譚は最近の気分で増えているのかな?それが今の気分なんでしょう。そうそう「チェーンソーマン」と重ねると面白いかもしれません。{/netabare}


9話 突然のSF的寓話回。主人公のキャラブレた?

{netabare} 突然SF的な寓話の回になってちょっと驚きました。作り物の女性がアイドルなのか風俗なのかパパ活なのか2次元コンテンツなのかわかりません。しかし、子供を作らない性行為が国を亡ぼすと言う意味で、やっぱり日本のことですね。

 この話全体が不条理系の舞台設定の上で成り立っていたので、突然キノの旅みたいな話で、しかも分かりやすい内容でした。ただ、ちょっとキャラブレてない?と思わなくはない回でした。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13
ネタバレ

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

『やっぱり一緒に行こう!』

魔女弟子の少年の復讐

結構1話から12話まで見逃す所なく夢中に楽しめた

op.edどちらも悲しい感じ。高評価

魔法と科学の発展がぶつかり合うんだけど、何が魔法で何が科学の発展なんかもうわからんwwww

もちろん沢山死ぬし、結構死に様が見えるから苦手な人注意

どのキャラもメインキャラになれそうで好き
でも{netabare}あっさり死ぬw {/netabare}

終盤ゎその方法ゎヤバイ!なんでそれ?っておもう所もあったけど、今季1番続編が気になる!

全員の復讐劇作品

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

58.7 4 奴隷で師匠なアニメランキング4位
ゲド戦記(アニメ映画)

2006年7月29日
★★★★☆ 3.2 (514)
2604人が棚に入れました
多島海世界のアースシーでは、聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。やがて人々が魔法を信じることができなくなったとき、大賢人ゲドは世界のバランスを崩す者の正体を突き止めるための旅に出て、国を捨てた王子アレンと出会う。
(シネマトゥデイより引用)

声優・キャラクター
岡田准一、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林薫、菅原文太

チヒロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かなり批判されている作品ですが、おもしろかったです。

あまりにもみんながつまらないというので観ていなかったのですが、ちょっと気が向いて観てみました。


意外なことに、おもしろかったですw


寝る前にちょっと観て、そのままつまらなければ寝てしまおうと思っていたのですが、おもしろくてすぐ2時間過ぎちゃいました。


原作は読んでいません。

だからと言って意味がわからないところもそんなに多くなく、世界観は映画を観ていれば大体わかりました。

ゲド戦記って原作を知らないから良かったのかも知れません。


思うにこの作品は、原作を知っている人がジブリが映画化するという事でかなり期待をしたが、原作を知っている人からすると納得できない出来だった。

だから「つまらない」と批判されまくったのではないでしょうか。

でもこのつまらないは、

・「原作と比較して」つまらない
・「宮崎駿の他の作品と比較して」つまらない


そういうつまらないであって、この映画自体がつまらない作品だって意味ではないと思います。


現に私は楽しめましたからね。


原作を知らない者としては、
とても自然に楽しめましたし、映画に没頭できました。

観ていて、特にここはひどいって感じるところは、そんなにありませんでした。

これが初監督作品って考えると、
宮﨑吾朗って言う監督は、将来有望な監督かも知れないなって思いました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

☆受難の名作?

重層的かつ構造的な優れたアニメですね。
ジブリ的でないところがいいですし、期待の地平から
逸脱した名作でしょう。

「テルーの唄」が良かったです♪

監督/宮崎吾朗

脚本/宮崎吾朗、丹羽圭子

原作/アーシュラ・K・ル=グウィン

作画演出/山下明彦

作画監督/稲村武志

美術監督/武重洋二

音楽/寺嶋民哉

制作/スタジオジブリ

配給/東宝

主観的評価(B)


追記欄_

原作者「闇の左手」、「ゲド戦記」のSFの巨匠ル=グウィン女史は
作品に違和感を表明。

詩人荒川洋治はテルーの唄が萩原朔太郎の「こころ」に
著しく類似していると指摘している。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

まろちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

好き嫌いが分かれそう(・_・;

原作は読んでいませんが、この作品の参考になっていたシュナの旅は読んでいました。
ジブリの失敗作と叩かれていたので正直あまり期待してなかったのですが、個人的には好きです。
シュナの旅と同様どこの国なのか分からない様な不思議な世界観の中で繰り広げられる物語で、魅力的でした。
後、ジブリ作品の主人公はどことなく芯が強い人というイメージがあったので、この作品の主人公がどこか新鮮に感じられました。
今度は原作も読んでみようかなと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

79.3 5 奴隷で師匠なアニメランキング5位
魔女の旅々(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (718)
2576人が棚に入れました
あるところに一人の旅人がいました。彼女の名はイレイナ。若くして魔法使いの最上位「魔女」となった才女です。幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅を続けています。この広大な世界を自由に渡り歩き、わけのわからない可笑しな人や、誰かの美しい日常に触れながら、彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人との出逢いを繰り返します。そして同じ数だけのーー「構わないでください。私、旅人なものですから。先を急がなければならないのです」そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。

声優・キャラクター
本渡楓、花澤香菜、黒沢ともよ、日笠陽子
ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

各話毎の感想になるか・・・?

今期は安価な視聴サービスでは見られる作品が少ないので、久しぶりに少女ものに手を出すことにしました。1話を見た限りでは、ほのぼのとした作品で、作画もまあまあよく、ストーリーも安定していると思います。この手の作品はほとんど見ない私ですが、また、時間があったら続けて見るかなと思います。星屑の魔女さんですが、後の話で何かラスボス的な再登場になったりしそうな気配です。あと母親は明らかに元魔女ですよねぇ。

また何話かしたら評価を書き加えていきます。

★第二話感想 {netabare}

思ったよりもシナリオがよかったので、ラストちょっとうるりんです。このヒロインのイレーナさん、キャラデザインの髪型がなんとなく「ダーカーザンブラック」の銀に似ているんですね。そんなところもあって、気に入って見ています。第一話から一足飛びに大人の雰囲気を漂わせたイレーナさん、弟子のようなサヤとのいきさつは、優しい物語で心温まりました。前回の話もそうでしたが、「グリム童話」などのおとぎ話的展開で話が進むので、懐かしいですし今のところ安心感があります。EDは曲が私の好きなザバタック的で、これもまた趣味にはまっています。たまには少女ものもと思って見始めましたが、ほっとするアニメで今期の掘り出しものです。作画も瞳の表現がいいですね。それではまた。 {/netabare}

★第三話感想 {netabare}

今回は二話収録の形式です。続きものでないような形になってきましたが、まあまあそれでも面白く?話がちょっとほんとにグリム童話にある小話風で、しかも教訓話(と話の中でも言っていたり・・・・。)みたいで、うーん今回はちょっとダルだったかな。でも面白かったです。起承転結もきちんとしていましたしね。二話目のキャラがVガンダムのウッソとシャクティを思い出したなあ。一話目は話の救済がなかったので、「そのまま行っちゃうのかー。」とも思いましたね。イレイナさんの立ち位置が、今回狂言回しに徹しすぎだったかな?ただ安定して見ていられる感じではあります。舞台がほんとにオランダとかドイツ風なのは、見ていていい感じではあります。メルヒェンだなぁー。 {/netabare}

★第四話 {netabare}

今回は一話収録。三話に引き続き問題のある家族を訪れるという話、ちょっと筒井先生の「家族八景」っぽくなってきました。あと私は見てないけど、昔の「ミンキーモモ」の話っぽい感じがしてきたなあ。ミンキーモモって確か夢の国フェナリナーサを探して旅をするって話じゃなかったっけ。その魔女が旅するという部分がこの「魔女の旅々」と共通点があると思う。ただこの「旅々」はもっと現代風で、現代の家庭問題みたいな話になっていましたね。この父親はひどかったけど、娘がそこまでしなくてもみたいな視聴者の感想を引き出すオチだったなあ。寓意的っていうのか。ただ婚約者を残酷に殺されても我慢しろというのはあれだし、そういう出口なしシリーズでこの先も進めていくのかと思います。作画などは安定していて今回もきれいでした。ドラゴンを魔法で攻撃する場面は、Fate風で今風でしたね。
{/netabare}

★第五話{netabare}

今回も一話収録。いきなり師匠のフラン先生の再登場、しかもどう見ても「ハリー・○ッター」の学園風です。うーん、そう来ましたか。いえイレイナの魔女帽子を見た時から、そう気づくべきでありました。ただなんとなくジブリ?の「メアリと魔女の花」風でありましたが。

魔法を使って生計を立てているというラストの話で、「好きだからそうしている」という話、フラン先生の言う事はもっともですが、世の中そう甘くないし・・・・。思わず前に見た「モリアーティ」の園庭の話を思い浮かべてしまいます。ま、「魔女の旅々」ではそんな重い話は出ないか・・・?今回は前回が重い話だったせいか、明るい話にまとめられていましたね。今後もこういうメリハリのついた展開に?それではまた。
{/netabare}

★第六話 {netabare}

一話収録、二話に出て来たサヤが再登場、イレイナとの結婚を夢見るという美少女ものにはよく出てくるギャグ要員、しかしまあかわいいので許す感じ。ラストのまたイレイナとの別離の場面はちょっとシリアスだった。

正直者の国ということで、言いたい事も言えないというあたり、これまた世間の歴史によくある言論統制の話で、今回もちょっと教条風。イレイナの国王への諭しのセリフはまあまあよかった。こういった教訓話とほのぼの話の分量が今のところ1対1ぐらいだけど、教訓話があまりに増えると、ちょっと嫌気がさすかなと思います。もう少しイレイナの家族の話とかも掘り下げてほしい気がします。 {/netabare}

★第七話{netabare}

今回は二話収録、前半は東西ドイツみたいな話で、なんとなくこのシリーズはヨーロッパからの要請で製作されているのではと思っているので、そんな感じの話でした。イレイナの家族の話があったらと前回書きましたが、今回どうもイレイナの母親らしい魔女がその壁のある街を訪れて、小説にそれを書いているっぽい話でしたね。話としてはわりとしかし軽めでした。最初「右と左に別れて」というナレーションが入ったので、つい構えましたが、そんなことはなかったです。狂言回しのサヤが相変わらずでした。今後も時々イレイナの旅先でニアミスが続くのかなと思います。

後半の話は完全にギャグ話、ぶどう踏み乙女の話で、農産物の産地偽装やアニメキャラでの販促の話など、今の世相を感じる話でした。明るくて楽しかったです。ラスト、ふどう踏み乙女が今は村長の妻に収まっているというラストはほのぼのとしました。イレイナさんのぶどう踏み乙女のコスプレは、ファンには評判がよかったのではないかと思いました。愛らしい設定でしたね。 {/netabare}

★第八話 {netabare}

人形師の魔女?の切り裂き魔の犯人をつかまえるまでのお話、イレイナさんが髪の毛を切られて、「ハウル」のソフィーのようになってしまいました。お風呂タイムなどの日常描写は、イレイナさん萌えの人たちにはうれしかっただろうと思います。新しく登場した金髪の魔女はこれからレギュラー化になるのでしょうか。ラスト、ちょっとMな人形師に天誅をくらわすサヤで終わりました。人形オークション会場がGガンダムの闘技場のようだった。どうもあのあたりの人たちが制作にかかわっているのではと思うのですが・・・・。 {/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

イレイナちゃんがかわいい

主人公のイレイナちゃんがかわいいのは良いところ。
生意気で思い上がった性格は主人公としては希少です。
ケンカ売ったり言動が粗暴だったりは無いので、結構受け入れやすいタイプの生意気キャラなのではないでしょうか。
人格練れているフリをしているけど、わりと簡単にボロが出る女の子。

ストーリーはごく分かりやすい寓話風の短編集。
先に出会った人々と再会しはじめる5話からはキャラクターが前面に出てきてアニメーション的な楽しさが強くなってきます。

特にコミカルな話のときの、旅行先の国のギミックがそのままキャラクター性につながる展開はおもしろいです。
逆にシリアスはそこがへたっぴで、特に序盤のシリアスではこの作品の売りであるイレイナちゃんの存在感が限りなく薄くなっています。




放送途中の感想。
{netabare}
5話でやっと「このアニメが始まった」という感想を抱きました。
正直1~4話は前フリで、まあ見れるけど特に面白くもないという感じだったのが、ちゃんと面白いアニメになりつつあるような気がします。

6話では「正直者の国」というタイトルから連想されるシンプルなギミックをイレイナちゃんの思い上がり、イレイナへの欲望に正直になってしまっているサヤなどキャラクターの話に昇華させており、ゲストキャラクターは寓話的な余韻を持つ。
ちゃんとおもしろい作りでした。

まだ勘違いがあるかもしれませんが、旅行記の形式には珍しくキャラクターを使い捨てしない、再会がドラマを作る形式にするつもりはあるように思えます。
2人以上のキャラクターの関係性こそがキャラクター商売の真骨頂。
もしかしたら面白いかもしれません。

暗い話の時にストーリー進行に夢中になってキャラがおざなりになる傾向があったのは不安材料。

9話は暗い話でしたが、3,4話と違いちゃんとした話。
少なくともイレイナちゃんがいる意味のある話だったので安心しました。
わからせられて落ち込んでるイレイナちゃんがかわいい。
お前そういう性格だっけって感じはしますが落ち込んだり泣いてる女の子はかわいいのでとにかくよいです。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

“選びながら私になってゆく”旅物語

若くして“灰の魔女”となった少女イレイナの気ままな旅を描いた
同名短編小説集(未読)のアニメ化作品。


【物語 4.5点】
異国情緒だけでなく旅情も描写。

基本形は旅先で遭遇する事件を魔法で切り抜けたりする一話完結。
各話ごとに見るとイレイナも狂言回し風のナビゲート役だが、
シリーズ構成・筆安 一幸氏らの巧妙なエピソード配列もあって、
イレイナが主人公として旅を通じて葛藤し、
自分なりの世界への向き合い方を模索、確立していく様が伝わって来る。

出会い、別れ……そして、時に再会。
という流れにも留意し、キャラクター愛が深まるのも〇。

それでいて、コメディ、シリアスを交互に織り交ぜ、メリハリも利いている。


【作画 3.5点】
アニメーション制作:C2C

有限のソース配分に苦慮する成長途上のアニメスタジオ。
時々、建物の背景美術等のカロリー低減が目に付く場面も。

一方で、コンセプトアート担当・内尾 和正氏。
画壇でも通用するハイレベルなCG設定画が、
このイメージに近付けるんだとスタッフを鼓舞。


第六話の出島に作られた国の景観にはおおっ!と時めきました。
(正直、内実がアレなので、移住とかはしたくないですがw)


他には雰囲気を出すため担当者が100回手書き練習したという架空文字
など素材やこだわりといった骨格は確か。

あとは、C2Cの兵力がさらに充実すれば覚醒するはず。


飛行シーンも良好。特に第五話。
箒に跨がらず、横向きに腰掛ける上級者スタイル?
で追っ手を華麗にかわすイレイナさん。
中々の名フライトでした♪


【キャラ 4.0点】
「{netabare}~そこに人がいたのなら間違いなく誰もが振り返り、
ため息をこぼしてしまうほどの美貌を兼ね備えた彼女は一体、誰でしょう。{/netabare}
そう、私です。」

イレイナさんの自画自賛w
冒頭のお約束という点では、2020年でも屈指でした。

歯に衣着せない。依頼内容より報酬金額w
中々食えないイレイナですが、
私は、きっと素直な魔女なのだろうwと好感が上回ります。


師匠のフランなど、大人の魔女陣も中々食えない。
彼女たちの過去が、イレイナの言動と一部だぶるのも〇。
魔法だけでなく性格も継承されますw


あとは、隙あらば{netabare}サヤ{/netabare}とかw


旅先の住民も各々、刺激的な価値観を提供して外れが無い。

私は「瓶詰めの幸せ」のエミルとニノでしょうか。
他にグロ含みの強烈なのも色々いましたが、
{netabare}幸福観のスレ違い{/netabare}は個人的にダメージがデカいです。


【声優 4.5点】
フラン役の花澤 香菜さん、サヤ役の黒沢 ともよさんなど脇も強力布陣。

狂気だったり、百合だったり、多面性があったり、
少人数の会話劇中心で、名前だけでなく演技力も問われるオーダーにも応える。

毎回、EDクレジットでキャストを確かめるのが楽しみでした♪


強烈だったのは、最終話。
{netabare}イレイナ役・本渡 楓さんの1人22役“のみ”のEDキャスト欄。
主人公からゲル状まで多彩な芸風を披露する圧巻の本渡劇場w{/netabare}

【音楽 4.0点】
劇伴担当はAstroNotes。ピアノ、弦楽などの音を重ね異国情緒を醸し出す。

が、私の脳裏から離れないのは、コメディでグダグダな場面で多用された、
能天気なチューバの音色w


OPは声優・上田 麗奈さんの「リテラチュア」
“文芸”の楽曲名の通り、旅人の心情に迫った詩的な歌詞世界。
優しい歌声でムードを盛り上げたのに、
配役が{netabare}切り裂き魔{/netabare}ってヒデーな、おい(苦笑)

ご本人のアドバイス通り?全話観終わってから、二番目以降を聴き余韻に浸りました♪
イレイナさんは立派に主人公でしたよ♪


EDはChouCho「灰色のサーガ」
変拍子により、多彩な物語の締めに対応した優秀なED。
歌詞は、OP同様、“選択”も印象に残る。
こちらも、二番以降が本領。
大サビ前に“追い風も向かい風も味方にして”ギアチェンジ♪


【感想】
一見、ふてぶてしい魔女のイレイナさん。
ですが旅人としてはポリシーがブレていて、
私は本当にハラハラさせられました。

異国民の事情に首をツッコむのか、距離を取るのか。
選択により起きた結果に対して、責任を感じたかと思えば、気にしない素振りをしてみたり、
そうかと思えば、自分は無力で救えなかったと悲嘆に暮れたりもする。

トラブルに対して鉄則に判断を丸投げせず、
一回、一回、自分の感性で選択して、心で結果を受け止めて行く。
こんな旅を続けていたら、この娘はそのうち壊れてしまうのではないか?
そんな懸念すら私は抱きました。

思えば、初回に{netabare}イレイナに我慢しすぎだと、鼻面をへし折る話を持って来て
彼女の心情に着目させられた時点で、{/netabare}私はスタッフの術中にハマっていました。

その流れから最終話も納得。
{netabare}様々な選択の可能性の結果を具現化した多数の“イレイナ”たち。
向き合うことで、選択して来た自己を、
旅先で置いてきたモヤモヤも含めて捉え直し肯定していく。{/netabare}
これなら、もうイレイナは大丈夫だと、
清々しい気持ちでラストを迎えることができました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 44

68.2 6 奴隷で師匠なアニメランキング6位
最強陰陽師の異世界転生記(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (206)
680人が棚に入れました
強いだけでは幸せになれない。たとえ、最強の陰陽師だとしても。 並ぶ者のいない天才と称された陰陽師・玖峨晴嘉は、朝廷からの裏切りにあい、命を落とそうとしていた。 次の生でこそ幸せになりたいと決意し、自ら生み出した秘術・転生の呪い(まじない)によって異世界に転生する。 そして、セイカという名と新しい人生を手に入れた。 「前世の自分に足りなかったものは狡猾さ、今世では上手に立ち回り幸せな生を手に入れる――――」 最強の陰陽術と強力な妖怪たちを従え、彼の進む先に待ち受けるのは、望んだ平穏か、それとも・・・。 いまだ誰も目にしたことのない、最強の陰陽師が挑む異世界ファンタジーが始まる。

ぼーちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

魔法世界と妖怪世界

よくある西洋魔法世界に和の国の妖怪や呪術をもってきて最強陰陽師主人公が無双するシチュエーションが好き。戦闘時の三味線や琴の音色、襖を使った映像表現もワクテカ。陰陽師の詠唱かっこよす。
前世で殺されたことを反省した結果、微妙にひねくれた独自の価値観を持つ達観した主人公なんだけど意外に人間っぽくて好き。(この声好きだなあ。)
ツンデレヒロインのアミュと主人公の奴隷巨乳イーファちゃん(8,9話でファン大幅増加)と、もう一人の青髪ヒロインメイベルの3ヒロイン+あやかし娘もどれもかわゆす。陰の実力者と並んで期待のアニメになりました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

ポンゾ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

妖怪を召喚するシーンが良い

妖怪を召喚するシーンの演出がかっこいいです。コミカライズではなかった演出なので、アニメならではですね。一見の価値あり。
アンジェラのOPも作品にマッチしていて好きです。続きが気になります。

<見終わって追記>
クライマックス12話から最終話までも目が離せない展開。アニメ版はとくにクールなセイカだけどキレると一段と怖いんだよな。どうやら陰謀は根が深く、物語はまだまだ途中で原作も続いてますが、一旦区切りでキレイにまとまった最終話だったと思います。いやぁ、毎週面白かったです!2期を楽しみに待ちます。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

テンプレアニメ+ひと手間。

魔法のある異世界に転生。最強ちょいハーレムですが、元最強陰陽師の主人公は魔力無しという設定。なんで最強かと言うと元最強陰陽師だから呪力がぶっ飛んでるという事。(魔力と呪力の違いはわかりませんw)
使役する強力な妖を使い最強でーす。ってアニメです。
最強すぎる事を恐れた朝廷に裏切られ死の寸前まで追い込まれた前世のようにならぬよう、この人生では目立たず良い人生を。と言いつつすご〜く目立ちますw
可愛いキャラデザ、有名声優多数で良かったと思います。しかし子安さんって忙しいよなぁ〜。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

62.4 7 奴隷で師匠なアニメランキング7位
セスタス -The Roman Fighter-(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (63)
177人が棚に入れました
1997年に「ヤングアニマル」(白泉社)にて連載を開始し23年経つ現在も物語が続き、国内に限らずイタリアを始め世界的に熱烈な支持を獲得してきたロングセラー作品、技来静也さんの「拳闘暗黒伝/拳奴死闘伝セスタス」が、「セスタス -The Roman Fighter-」として待望のアニメ化、4月よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて放送開始となる。

声優・キャラクター
峯田大夢、小山力也、小野賢章、東地宏樹、上村祐翔、井上喜久子、遠藤綾、竹内良太、小林沙苗、大塚明夫

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いきなりエムデン!(← 第1話冒頭にいきなり出てきてビックリしました)

== [下記は第4話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第4話まで視聴終了した時点でこのレビューを書いています。「アニメ化」の報に舞い上がってあにこれ運営さんに作品登録をせっついたりしていたわりには遅いレビュー開始になってしまい、申し訳ない気持ちです。

本作は古代ローマ時代、世界史などで「暴君」として知られるネロ帝時代の拳奴(拳闘士奴隷)のお話です。テーマ的に当たり前ですが格闘技や流血が好きではない人には、まったくもってお勧めできないアニメです。

原作では主人公のセスタス以外にも、ローマ皇帝ネロ、ネロの私兵で護衛任務を主とした「徒手格闘兵団衛帝隊(以下、衛帝隊)」に所属しセスタスと同年代のルスカにはけっこうストーリーの尺を割いて描いていますが、アニメでは話数の関係もあるのかスッパリと「セスタスの話」と割り切った感じになっています。

拳闘士ということで(ボクシングを中心とした)徒手格闘関連や、格闘とは直接関係ない古代ローマ文化に関する蘊蓄も多く描かれている原作漫画ですが、その辺りにもあまり尺を使わず人物関係や作中で発生するイベント中心でストーリーを進めています。

ということで格闘好きや世界史好きにお勧めの原作漫画なのですが、それを期待してアニメを観ると「物足りない」という感想を持ちそうですし、ほぼ格闘要素しか残らなくなってしまうので広くお勧めできる感じではなくなります。


原作がヤングアニマルに掲載されていた当時には好きな漫画として読んではいたのですが、単行本は買っていませんでしたしヤングアニマルに掲載されなくなってしまってからは原作漫画から遠ざかっていました。
(余談ですがセスタスや『ベルセルク』や『3月のライオン』がこぞって連載されていた当時のヤングアニマルはとても輝いていたと思います。)

今回のアニメ化を機会に電子書籍で原作(『拳闘暗黒伝セスタス』15巻+『拳隷死闘伝セスタス』10巻)を揃えて、最近再読していてこのレビューを書いている時点ではまだ未読部分には達していません。

アニメはまだ原作を読んでいた頃のエピソードで、未読部分には達していないようです。もしかしたらこのまま未読部分には達せずに終わるかも…。

アニメ化にあたってはセスタスと因縁の試合をするエムデンを早く見せたかったのと、練習や試合のシーンを中心に格闘アニメとして盛り上げたいという意図が感じられますね。まあ、1クールしかないテレビアニメ作品としては、これはこれで妥当な判断かもしれません。

ということでストーリーの評点: 3.5 は原作未読者には違った評価になる可能性がありますね。

ちなみに第1話冒頭の「いきなりエムデン」ですが、これはコミックスで確認したところ11話冒頭部分に相当します。そこからOPの後の本編で第1巻のエピソードに戻る感じですが、原作2巻の途中から10巻くらいまでのエピソードはかなりのダイジェスト感ですっとばされています。

ただ、すっとばされたエピソードはルスカやネロの掘り下げに相当するものが多く、また採用されたエピソード自体は特に改変はされていない感じなのでアニメがもし楽しめたのなら、原作も楽しめるんじゃないかとは思います。

もっとも、冊数がそれなりに多いので未読者はこれから原作に手を出す人は少なそうだなあ…。
== [第4話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.25追記:
最終話まで視聴終了しました。取りあえず「1クールでアニメ化するにはかなり無理があった気がするけど、原作紹介の販促アニメと考えると悪くはなかった」といったところでしょうか。

YouTubeの感想動画でも「原作未読だったけど読んでみようかな?」みたいな声もあったようですし。

ただ、3DCGでのアニメーションとしての動きは、ちょっとぎこちなかったかなあ…?

原作コミック単行本で16巻だか17巻だかのストーリーが、エピソードを色々とカットするにしても1クールに詰め込まれるのは無理があるに決まっています。

ただ、原作ではキャラが深掘りされたルスカとネロ関連の描写をバッサリと諦めたことで、アニメ作品としては「拳奴セスタスの成長物語」として分かりやすく整理されていて良かったです。

また、個人的には原作を読み直す良い機会になりました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17
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