宇宙船でロボットなTVアニメ動画ランキング 21

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の宇宙船でロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月15日の時点で一番の宇宙船でロボットなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.1 1 宇宙船でロボットなアニメランキング1位
スターシップ・オペレーターズ(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (88)
402人が棚に入れました
舞台は西暦2300年。人類が宇宙に進出し、数々の「惑星国家」が成立。
惑星国家の一つである「キビ」所属の新造宇宙戦艦「アマテラス」は、航海実習で試験航海を行っていた。しかし、航海終了のとき、強大な軍事力を誇る「ヘンリエッタ星域惑星国家同盟」(王国を指す)が突如宣戦を布告。
その奇襲により護衛艦を撃破され、そちらに対し即降伏を余儀なくされる。アマテラスも王国に明渡されるが、訓練生たちはそれに反発。訓練生の発案は「銀河ネットワークをスポンサーとして、艦の運営費用を調達し、その代償に同盟との戦いを中継させる」であった。
惑星国家「キビ」を平和に戻すため、訓練生たちの戦いは続く…。

声優・キャラクター
伊藤静、浅野真澄、渡辺明乃、新井里美、能登麻美子、甲斐田裕子、榎本温子、浅川悠、川澄綾子、小尾元政、清水香里、小林ゆう、加藤将之、坪井智浩、川田紳司、入野自由、志村知幸、生天目仁美
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

TVの中の宇宙戦争

水野良氏の原作ライトノベル(未完)は未読。

ポスト冷戦の世界で一時加速した紛争のTV露出。
戦場の実況生中継。センセーショナルな映像が世論に与える影響は、
時に戦局をも左右する程。

この傾向が続けば、報道各社はやがて戦争すらも支配するのではないか?
近年では国家権力も戦争報道に対する統制を取り戻しつつあること、
戦況情報を拡散するのがマスメディアから個人のネット動画配信やSNSに移っていることもあってか、
流石にここまで極端なメディア台頭論は後退してきていますが、
90年代~ネット普及辺りまでは“第四の権力”マスメディアに対する畏怖は相当なものでした。


21世紀初頭から展開された本コンテンツもこうした時代の空気を受けたSF作品だと思われます。

西暦2300年……「惑星国家・キビ」の亡命政府艦として「王国」の支配に抵抗する宇宙戦艦アマテラス。
実習生主体の乗組員らが資金源として当てにしたのは、
戦場実況番組をビジネスにするマスコミが支払う巨額のギャラ。

引き換えに、メディア側はより数字を取れる刺激的な展開を求めて作戦に口出し。
のみならず、{netabare}感動を煽る宇宙葬の挙行。窮地に花咲く恋バナ、告白ドキュメンタリー。{/netabare}
さらには画面映りの良い可愛い女の子を艦橋に並べるための人員配置。
果てはメイクアップまで指示。戦時下の艦内に漂う口紅が象徴的です。


生き残るためならばビームは勿論、茶番劇すらも飛ばして利用する。
こうした化かし合いに妙味がある本作ですが、
この要素は反面、演出が綻びれば、作品自体が視聴者に茶番と見放されかねない諸刃の剣。

上記で触れた、現実離れした美女比率という
普段エンタメ作品鑑賞時はあまり意識しないお約束ですら、
生存に必要なショーの一環と根拠付けられることで、思わず斜に見てしまう。
設定から来る低評価のジレンマが本作にはあります。
加えて心理描写飛ばし気味なハイペースによりリスクはさらに拡大。

恐らくはこの辺りが、角川グループ創立60周年記念作として、
劇伴・川井憲次氏やOP・川田まみさん、ED・KOTOKOさん。
豪華声優陣などの陣容でアニメ化した力の入れ具合とは裏腹に、
今一つ人気が盛り上がらなかった一因かと思われます。


ですが個人的には戦争報道に対する視点だけでなく、
ブラフも交えて練り上げた作戦が盤上競技の勝負手の如くキマり、
即時撃沈という成果として現れるドライな宇宙戦闘の描写など、
観るべき点はあるSF作品だと思います。

ですから、視聴の際は、戦争を玩具にする胸クソな報道人や政治家たちに絶望して、
こんなの茶番だと匙を投げたりせずに、
是非、粘り強く終点を目指して欲しいなと願います。

飛ばした茶番にその人なりに責任を取る、一定のケジメくらいは拝めるかと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

静寂を楽しめるか、退屈だと感じるか

~頭脳戦~
「勝敗は、砲を撃つ前にほぼ決まっている」

本来の戦争はそういうものだと思う。
敵味方の間で、相手の腹を探りあいながら「知」の応酬が繰り広げられる。
主人公が、予想外の作戦を思いつくたびに感心させられ、
その後、その作戦が上手くいくのか
ハラハラしながら展開を見守ることになった。

~戦闘シーン~
派手な戦闘シーンは無い。もっさりした戦艦戦闘がメイン。
大型艦を動かすのだから、そんなにヌルヌルとは動かない。
遥か遠方の敵艦を砲撃し、相手からも砲撃される。
当然、撃ってから砲が届くまでにかなりの時間がかかる。
その間、静寂の中で「次の瞬間には死ぬかもしれない」という緊張を感じ続ける。

本作品の戦闘シーンは、このような静かな緊迫感を描いている。
潜水艦映画のような、じわじわとした静かな緊張感に興奮を感じられる人には良いかもしれない。

~難点~
・1クール内に収める都合からか、特に恋愛パートで性急かつ強引な展開になる。
・なぜ1国家に1隻が基本なのか、艦載機は無いのか等、世界設定の説明不足。wiki等で、原作の世界設定を理解して補充するといい。
・声優陣がかなり豪華だが、彼らを活かすだけの人間関係のドラマが描けていない。尺不足だと思う。

~まとめ~
難点はあるものの、個人的には結構楽しめた。
原作はきっとさらに面白いのだろう。
宇宙バトルモノで「ジワジワ」とした緊張感を描いている作品は珍しいと思うので、試しに観てみては?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

あえて褒めるなら、映像クオリティ?

原作ラノベらしいですが未読。
スペースオペラの看板に引かれて観てみたのですが、
中途半端さだけが目立った作品でした。

・『若き士官候補生が新鋭戦艦を駆って悪い帝国と戦う』といったベタなストーリー。
『悪い帝国』も、時代劇の越後屋ばりのベタさ。
→ 従来と差別化するために「マスメディアを利用する」という要素を取り入れていますが、視聴率のために宇宙戦艦を買って戦争させるテレビ局など、逆に現実味が。。。

・「俺達の手でやってやろーぜー」みたいな学園祭ノリで反旗を翻す主人公達をはじめ、物語の導入部からあまりに軽すぎるシナリオ展開。
→ 意味不明な愛の告白でなぜか皆の士気が揚がったり、逆に戦死者はサクっと葬式して終了。誰かの成長のキッカケ、なんてことにもならない犬死に。
じゃあシナリオ捨ててキャラで押すのかと思いきや、恋愛や人間ドラマ要素もゼロ。

・頭脳戦が魅力の艦隊モノなのに、毎回特にヒネりもない作戦で、どかーん!ばーん!うわぁ~やられた~!で、敵戦艦がサクっと撃沈。
→ 主人公が孔明すぎるのか、戦闘シーンに全く駆け引き要素がなく、つまり2転3転することもない、ただの的。


逆に、作画面での安定したキャラ造形や、CGでぐりぐり動く戦艦同士のバトルシーン、スペースオペラっぽい用語飛び交う艦橋の雰囲気は◎でした。

小説原作を無理矢理1クールに押し込めたが故に、荒さだけが目立ってしまった感じ。
観ていて常に「???」が消えません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

65.8 2 宇宙船でロボットなアニメランキング2位
輪廻のラグランジェ(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (804)
3976人が棚に入れました
主人公・京乃まどかは故郷である千葉県・鴨川の海を心から愛する女子高生。「困っていることがあったら、助っ人しちゃう」のが売りの「鴨女ジャージ部」、ただ一人の部員として、今日も元気に活動中の17歳。ある日、謎めいた美少女・ランと出会ったまどかは、一目見て彼女を同志と思い込み、熱烈にジャージ部に誘う。ひょんなことから部員が増えて、まどかは大喜び。そればかりか、ムギナミという不思議な転校生がまどかのクラスにやってくる。ゆるふわな性格のムギナミは、軽いノリでジャージ部に参加。 まどか一人だった鴨女ジャージ部は、一気に三人に増え、やがて鴨川を守る希望の星となっていく…!

声優・キャラクター
石原夏織、瀬戸麻沙美、茅野愛衣、野島健児、吉野裕行、松岡禎丞、興津和幸、能登麻美子、浜田賢二、井口祐一、保村真、田中理恵、藤村歩、川田紳司、山口立花子、三森すずこ、浅倉杏美、南里侑香、野水伊織、森谷里美
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感激のコラボレーションここにありo(*^▽^*)o~♪

■輪廻のラグランジェの世界はこんなんですよo(*^▽^*)o~♪
Production I.G原作のオリジナルアニメーションで千葉県鴨川市が舞台となってるんですね♪
鴨川と鴨川シーワールドのイメージが強いですけど、山も近く海も綺麗な自然豊かな街並みを忠実にそして鮮やかな作画で描写しているのです♪

主人公の京乃まどか[kyouno]ちゃんはとっても明るくって元気な女の子!
困っている人がいると何でも手助けしたくなっちゃう性格で、鴨川女子高校での部活動も彼女にぴったりでした♪
その名は「ジャージ部」…(;・∀・)ハッ?
部員はまどか一人なのです…Σ(^∇^;)エッ! それじゃあ同好会じゃんw
活動内容…人助け(o^-')b グッ!
鴨女「ジャージ部」拡大を目標に毎日精力的に活動していると…ついに部員確保!?
ランと言う女の子と同士となったまどかは、彼女のお願いを聞くことに!!
「あなた、ロボットに乗れる?」‥‥‥‥‥‥ ∑(〃゚ o ゚〃) ヘッ!!
ランに出逢い手助けすることになった彼女の運命が大きく変わることになったのは言うまでもありませんでした( ゚∀゚ )

って事で「輪廻のラグランジェ」はロボットアニメなんですね♪
しかもロボットのデザインをNISSAN自動車のカーデザイナーがデザインを手掛けるという新しい試みがあったのですヽ(`▽´)/
女の子が乗るロボットらしく、女性らしい曲線美を生かしたデザインになっていて、デザイナーの大須田さんは普段内装のデザインを手掛けているので、ロボットのコックピットも洗練されていて見所の一つと言えるんじゃないでしょうか♪


■日記『まどかの一日♡』を読んだ私の日記 φ( ̄∇ ̄o)
◯月△日
{netabare}
公式サイトにアップされている『まどかの一日♡』読んだよ♪
まどか、プール掃除ご苦労様でしたo(*^▽^*)o~♪
でも…「プールの神様」ってすぐ信じちゃダメだよwww
それにね…プールをでっかいゴミ箱とカン違いする人なんていないからね(>▽<;; アセアセ
そりゃーまちこ先生に怒られるって!
それと南田先生って藻マニアw
どんだけ藻を持ってってあげたん?
今日はまどかがかなり天然って事を発見♪ まる。{/netabare}

◯月■日
{netabare}
今日の活動は試食係だったんですね(^▽^)/
「さんが焼きバーガー・まどかスペシャルNo.12(仮)」って試作品No.1~11があったって事だよね!とっても気になる~♪
さんが焼きはなめろうを使った南房総の漁師料理だよね!
落花生も千葉県産は有名だね!めっちゃ値段高いのがw
さんが焼きに何でも入れちゃう浩さんはかなりのチャレンジャーなのね!
まどか以上にプラス思考の人発見(。・w・。 ) ププッ
さんが焼き食べた事ないから今度ご馳走してね~。 まる。{/netabare}

◯月×日
{netabare}
テスト期間中なんだね~!!
大変だねって…オイ!!
田んぼの草刈りとテスト勉強を天秤にかけないでww
またまちこ先生に怒られてるじゃん!まぁまどからしいけどね!
ところで、みちとさちと一緒にテスト勉強したみたいだけど…
まどかぁ…勉強でも頼られるジャージ部を目指そうね(。・w・。 ) ププッ
今日はまどかの諦めの良さを発見。…まる。{/netabare}

△月◎日
{netabare}
怪我をしたトンビを助けてあげるなんてえらいぞまどか!さすがジャージ部!
バード部部長の鳥居さんもきっと喜んでいるよね♪
でもね…恩返しのお礼でトンビが油揚げ持ってくるなんて(ヾノ・∀・`)ナイナイ
もう、まどかったらトンビがいなり寿司に見えてるじゃない!!
今日はまどかがとっても食いしん坊だって事がわかりました。 まる。{/netabare}

△月◆日
{netabare}
今度はテニス部あかねちゃんの緊急依頼だったんだね♪ジャージ部も大変だ!
ところで、まどかってテニスやったことあるの?(゚ロ゚;)エェッ!?ない…
ルールも知らないでよく試合に出たよねw
で試合の方は勝てたの…(ノ´▽`)ノオオオオッ♪すごい!さすがまどか!
ジュースの力で勝てたって?…(;・∀・)ハッ?
「ジュース」じゃなくって「デュース」だよwww
ルール知らなくってよかったね!
今日はまどかの運動神経の良さと食いしん坊を再確認! まる!{/netabare}

△月※日
{netabare}
鴨川沖に古代文明が沈んでるって本当なの!?
でもこういう噂は周期的に話題になるよね~♪
また7年後にお店も大忙しだねw
がんばれまどか!鴨川ピラミッド発見の日は近いぞ!?
鴨川を全世界にアピールする野望を知った日でした。 まる。{/netabare}

△月★彡日
{netabare}
今日はジャージ部のトレードマークのジャージを新調したんですね♪
浩さんから命じられなかったらいつ新しくするつもりだったの…?w
私もさち、みちと同じで、何でいつも同じ色って思ったけどお姉ちゃんが初めてのバイト代で買ってくれたんだってね!
優しいお姉ちゃんって羨ましいな♪
(*'ω'*)......ん?「ジャージおろしの儀式」ってwwwww
ジャージを馴染ませるって大変なんだ…
ウォーキング1時間、砂浜ダッシュ20本、着たまま昼寝3時間w
今日はまどかのジャージに注ぐ愛情の深さを感じました! まる!{/netabare}

■月▽日
{netabare}
夏の鴨川は賑わうよね!おっ菊川製氷さんのトラックがエンスト!!
ジャージ部の出番だね(^ー^* )フフ♪
海の家のかき氷を守るのが今日のお仕事だったんだね!
(・・。)ん?氷を自転車で海の家まで運んでる途中で迷子と遭遇!!
ここはやっぱり放っておけないまどかだよね!えらい!
結局2人分の氷しか運べなかったみたいだけど、菊川製氷さんもまどかの好意にきっと感謝してるよ!
今日は鴨川を愛するまどかの正義感を再確認。 まる。{/netabare}

■月★日
{netabare}
夏休みなのにやっぱり忙しいジャージ部のまどかに、わたしの方がまじそんけいです♪
「ジャージ部 拡大!」がんばれまどか!
細かいことは気にしないまどかの事が大好きです。
アニメでの活躍の方も楽しみにしてるからね♪
                                     大きく、まる!
                                      [おしまい]{/netabare}


■総評
この作品は思わぬところで忘れられない作品となりました♫
実はアニメの内容どうのこうのではないんですよね…(^o^*;
主題歌を初めて聴いたとき、あっ(゚o゚*)この曲いいかもって思ったんです!
そこで調べてみると…なんと知る人ぞ知るRasmus Faber(ラスマス・フェイバー)がプロデュースしているって…
アニメとJAZZが大好きなσ( ̄∇ ̄*)アタシにとっては衝撃的すぎて、オロオロヽ(-0-ヽ)Ξ(/-0-)/オロオロしてしまいました(^=^;
日本のアニメが大好きなスウェーデン出身のハウス・ミュージック・プロデューサーとして知っていて欲しい人なんですよねw
しかも中島愛ちゃんとのコラボなんてファンとってはヽ(*⌒∇^)ノヤッホーイ♪って感じでテンション
(´∀`∩)↑↑なのですw
さらにED曲の方でもアニメ『ARIA THE ANIMATION』との絡みもちょっとだけあったのです♪
Rasmus Faberについては後述してますので興味のある方は是非参考にしてみてくださいね(*^0゚)v

で、肝心のアニメの方は分割2クールの作品だったみたいですね♪
ってことは1期を観ただけで作品全体の評価するのは難しいのかなって思うんですけど、視聴するかどうかの判断基準は公式サイトの「まどかの1日」か最初の1話を見れば充分かなって思います♪
まどかの個性を前面に押し出したシナリオ構成となっていて、1期観る限りではロボットアニメというよりも、学園青春アニメって色合いが濃かったような印象だったのです。
なのでまどかの事を好きになれないとあまり面白味を感じられないかも知れませんね…でもわたしはまどかのこと大好きなので応援しながら観てましたけどね(≧ ౪ ≦๑)☆彡

ちなみにロボットアニメって、戦争背景ってとっても大切なファクターだと思うのですρ(・д・*)コレ
「何のために戦っているのか」っていう根本的な概念が希薄だったので、学園での明るいイメージもあってかメリハリがなく重みがない印象となってしまっていたのが残念だった気がします。
シェルターに避難する人々のシーン一つとっても、戦争に慣れているかのような落ち着きぶりで、イマイチ緊迫感が感じられないし、戦闘シーン自体が軽くかっこ良く魅せるだけのファクターとしかなっていなかった印象で残念でした。
もちろん必要以上に重いシリアス展開はこの作品には必要ないとは思うのですけど、せっかく鴨川の綺麗な街並みを忠実に描いているのですから、「戦争」に対してもうちょっと現実感と説得感のある作風に仕上げて欲しかったかなぁって思ったりもしましたC= (-。- ) フゥー
でも洗練された変形可能ロボットの「ヴォクス」の美しさを活かした優美な演出と、スピード感溢れる戦闘シーンはラグランジェらしく個性的で、甘美な気分にさせてもらいましたのでとっても良かったです(*^▽^*)

戦争のシナリオはseason2に期待するとして、キャラについてはまどかを筆頭に魅力的な面々が揃っていたと思います。
まどかの愛機「AURA」って『風』っていう意味の素敵な名前だと思うんですけど、「みどり」って呼んじゃうのがまどからしくってwまる。
過去に母を亡くして心を閉ざしていたまどかは、従姉のようこの姿を見て今の元気で明るく前向きな女の子になったわけですけど、その恩を還元するかのように鴨川を愛する気持ちや仲間を想う気持ちが良く表現出来ていたと思います。
ジャージ部の活動を通して、まどかを中心に鴨川の街や自然があり、そして仲間や住人達いて、とにかく一体感があって微笑ましく思いながらまどかを見ていました☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
まどかに引っ張られる形で親交を深めていった「わん!」と「かしこまり~!」の今後の活躍にも期待したいですね!
それではいざseason2へ≡≡≡ヘ(*--)ノ ………ミ(ノ;_ _)ノ =3…って録画出来てなかったのです…
(。>0<。)ビェェン


■Rasmus Faber(ラスマス・フェイバー)ってこんな人なのですρ( ̄∇ ̄o)
数々のハウス・ミュージックを手掛けてきたラスマスの魅力は洗練された音楽センスにあると思います(*^^*)
今でこそハウスプロデューサーとして活躍していますけど、若いころのジャズピアニストとしの経験が今の彼の楽曲に反映されているのだと思うのです。
ハウス系でありながジャズの魅力である自由な発想とアレンジ感を取り入れた流麗で迫力のあるサウンドは聴いていて楽しい気分になれるんですよね♪
そんな小気味良い楽曲が多いので、是非一度は聴いてもらいたいアーティストの一人です(^ー^* )フフ♪
ちなみに日本との関わりはアニメからだそうですw
坂本龍一さんや菅野よう子さんの影響を受けていることもあって、ラスマスがプロデュースした
「プラチナ・ジャズ - アニメ・スタンダード」シリーズはまさに必聴の価値ありですよ♪
とくに「オネアミスの翼」なんか鳥肌モノです♪古っww
そんな「プラチナ・ジャズ」と坂本真綾さんに楽曲提供した「sayonara santa」のPVをどうぞ(^^♪

★「プラチナ・ジャズ」より『星間飛行』
{netabare}http://www.youtube.com/watch?v=-C5GiMmbiyw{/netabare}

★坂本真綾『sayonara santa』
{netabare}http://www.youtube.com/watch?v=59ANA8WLkwI{/netabare}


■MUSIC♫
OP曲『TRY UNITE!』
 【作曲・編曲】Rasmus Faber【歌】中島愛
 いきなり第一声が「ジャージ」で始まるって(*≧m≦*)ププッちょっとストレートすぎw
 でも久しぶりに中島愛さんのハイテンポで疾走感ある曲なのでいいですね♪
 とにかくラスマスとのコラボが聴けたのが何よりも嬉しかったです(^^♪
 「まるっ」が「キラッ」っ聴こえるのはσ( ̄∇ ̄*)アタシだけではないはずw

ED曲『Hello!』
 【作詞・作曲・編曲】 北川勝利【歌】中島愛
 ROUND TABLE featuring Ninoという名前でも活動している北川さんと言えばわかる人が多いはず♪
 アニメ『ARIA THE ANIMATION』の主題歌「Rainbow」「夏待ち」など提供してくれてました(^▽^)
 どちらかと言えば『Hello!』の方が笑顔と優しさが満ち溢れてくるような中島愛さんらしい楽曲だとおもいます♪


挿入歌『ジャージ部の歌』
 【歌】まどかw 
 貫け~♪    走れ~♪    ジャージ部魂~♪
 逃げるな~♪  攻めろ~♪   ジャージ部魂~♪
 ひたむきに~♪ 真っ直ぐに~♪ ジャージ部魂~♪ 


2012.01.22・第一の手記
2012.09.09・第二の手記(追記:■総評、■Rasmus Faber~、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

視聴終了!分割2クール残りは7月~放送(´・д・)

1月~12話、7月~12話の分割2クール。
「機動戦艦ナデシコ」の佐藤竜雄×XEBEC作品。
本作は日産自動車との共同プロジェクト作品。
オリジナルロボットアニメ。
OP/EDは超時空シンデレラ 中島 愛


以下感想
女子的ロボットアニメということで、スタイリッシュなデザインの可変系のロボットに元気な女の子が乗り込んでバトルするっていう、なんとも暑苦しさのない綺麗な展開。

なのだが…盛り上がりに欠ける。
というかむしろそこまで盛り上げようとする意思の感じられない内容だった気がする。あくまでキャラ背景と雰囲気理解、露骨な鴨川押しを前面に押し出すための1クール目といった印象でした。最終回(1クール目12話)についても盛り上げるというよりはきれいに区切る方向に力を注いでいたように感じました。そんな感じで、区切りポイントとしてはスッキリ区切ってくれたので、その点では気持ちいいです。

個人的な希望としては、1クール目はあくまで雰囲気紹介の位置づけで、2クール目で芯のあるしっかりとしたシナリオを用意しておいて欲しい感じです(・∀・)


ってか、主人公の「まるっ!」
っての、あれ、この作品の個性を象徴するいいアクションだと思うんだけど、全然好きになれんわwwwwww

以上


※※※※※※※※※※※※※※※※※※

以下は視聴前のレビューです

※※※※※※※※※※※※※※※※※※


以下コメント

オリジナルロボットと聞くだけでなんとなく期待してしまう人、多いんじゃないでしょうか^^
とってもおいしそうな感じなのに、イマイチスタッフから伝わってくる空気感がわからない不思議な作品。
1話見る限り、テーマ性はまだ不透明だけどロボットアクションはなかなか良い感じv
作画が明るいイメージなのが印象的。
ロボットで
ジャーマンスープレックスホールド3カンKOとかなかなかないだろww


女の子中心ロボットものっぽいので、とても新鮮な感じのこの作品。とりあえず難しさは無いみたいですw
分割2クールというボリュームで何を描くのか気になるところ!!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

盛り上がりに欠ける・・・

ヘコむのも、笑うのも、3人いっしょ。

舞台は千葉の鴨川。"ジャージ部"として人助けに奔走する本編の主人公・京乃まどか
突如鴨川に襲来した未知の敵が、彼女の運命を一変させる・・・全12話

全体的な印象、見所としては
・可愛くエロく百合っぽく描かれるメイン3人の女の子
・一定のクオリティはあるメカアクション
・露骨な鴨川アピール

まどか、ラン、ムギナミ、3人の間のわだかまりが解け、絆が結ばれるまでの過程は良かった
しかし、どうにも盛り上がりに欠けるストーリー展開
エンジンかかってきたと思ったら急ブレーキ、みたいのが多かったです
最終回もちょっとなあ、ひとまずの区切りをつけるために強引に終わらせた感がプンプン

分割2クールなんでしたね
一期で存分に鴨川をアピールしたところで
二期で鴨川を離れ、宇宙大戦争的なものをやってくれるのでしょうか?
伏線もきっちり回収してくれることを期待します

それにしても、まるっ! は流行らなかったですねw
あれ結構好きなんだけどなー

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

76.5 3 宇宙船でロボットなアニメランキング3位
巌窟王 -がんくつおう(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (600)
3351人が棚に入れました
パリの青年貴族・アルベールは退屈な日常に飽き、刺激を求めて、親友のフランツとともに、カーニバルで賑う月面都市・ルナを訪れていた。
そのころ、ルナの社交界では東方宇宙からやって来た謎の紳士、モンテ・クリスト伯爵の話題でもちきりだった。オペラ座でモンテ・クリスト伯爵の姿を見たアルベールはその存在感に圧倒され、成金とも怪人とも呼ばれるその紳士に興味を引かれる。やがて、モンテ・クリスト伯爵との交流を深めていったアルベールは、伯爵の妖しい魅力の虜となっていく…。
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

良作SFミステリー

「三銃士」で有名なアレクサンドル・デュマ・ペールの小説「モンテ・クリスト伯」を元にしたアニメ。
脇役の一人に過ぎなかったアルベールを主人公にしたり、
未来のパリや、宇宙を舞台にしたりとSF色を強くしてる。

制作:GONZO 全24話

一部衣装をANNA SUIがデザインしたり、
作画は衣装や模様にテクスチャーが浮かんだり目に慣れるまで独特ですが綺麗です。
愛と復讐がテーマなので、貴族同士の泥沼満載なので人によっては視聴中ストレスが溜まるかもしれない。
精神的に不安になるような背景と効果とキャラが若干いるので、
ファミリーで観たり、お子様と観るのはオススメできないです。
一人でコッソリ嗜むのがオススメ。

衝撃の18話{netabare}
EDで有人操縦式の人型ロボット兵器みたいなのが出てたので気になってましたが、あれは「鎧」と呼ばれるようですね。
突然鎧で戦う場面見たときは「間違えて違うアニメの録画したかな??」と思うほど世界観とマッチしてなかったですw
その鎧の威圧感と不自然さに爆笑してたら、実はアルベールは一服盛られて
フランツが戦ってると気づき表情が青ざめました。

アルベールのことを「友以上に」想い、伯爵の真の姿を見破って警告していたのはフランツだったんですね。
アルベールは潜伏偵察するときも正面から行こうとしたり純粋ゆえの世間知らずでしたが、フランツのような良い友達に恵まれたことは唯一の幸運でしょう。
フランツが惨たらしい死を迎え、アルベールが叫び、唐突に迫るEDには
あまりにも恐怖を感じて・・18話を観た後は何もやる気が出ずベッドに横たわってはフランツのことを考えました。
普段アニメの内用は引きずらないはずですが、次の日の仕事の時さえ落ち込むほどにこのアニメにハマったことに気づいたのです。{/netabare}

OPとED{netabare}
OPとEDがどちらもJean-Jacques Burnelの曲。
洋楽のアニソンって珍しいですよね。
どちらもモンテ・クリスト伯爵/エドモン・ダンテスの心情を歌った歌詞でOPは「WE WERE LOVERS」最終回で和訳付きで流れるので鳥肌です。
EDは「You won't see me coming」ドラム連打から曲が始まり復讐や恨みを綴った歌で歌詞の中に何度も「エドモンダンテス」と入ってることから23話のクライマックスに繋がります。

<親愛なるアルベールへ>
(20話のフランツの手紙がメッセージ性があったので忘れないように一部記したいと思いました)

「君がこれを読む時はおそらく俺はもう傍にはいないだろう
だからプレゼントの代わりに聞いて欲しい
アルベール・・いいか 決して誰も恨むな
俺、思うんだ

愛する気持ちも、憎む気持ちも、
最初は人を思う気持ちから生まれたんだって
悲しいことに思いは時として相手に届かず愛が憎しみに姿を変えることもあるだろう
そんなときは子供の頃を思い出して欲しい
傷ついても傷ついてもまっすぐにしか愛せなかったあのころを

どうか生き続けてくれアルベール
傷つくことを恐れずまっすぐに人を愛して
お前に逢えて本当に幸せだった」

この言葉があったからこそ、アルベールは誰も憎むこともなく
ただ真っ直ぐに生きて、第一話の世間知らずな少年ではなく
誰かを懸命に愛せる人に変われたのだろう。
この作品のメッセージ性はこの手紙の中にあると思う。
予告で言っていた「待て、しかして希望せよ」の言葉の意味を
最終回のエドモンの手紙で知り、今、余韻に浸る {/netabare}

感想とまとめ{netabare}
視聴時、凄くストレスが溜まった・・
一日一話で見てると前半(特に一話目なんて)穏やかな始まりだったけど
後半に進むにつれて貴族同士の泥沼やユージェニーの両親、エロイーズに凄く腹が立った。ユージェニー可哀想すぎる・・。
アンドレア・カヴァルカンティ侯爵が外面良くしてるのに時々悪意に歪んだ表情を見せるのが素直に気持ちが悪くてスタッフの魅せ方がすごく上手いと思った。
毎回語り手がフランス語でシャレオツって思ってたら22話で語り手が巌窟王と知る。
巌窟王+エドモンダンテス=モンテ・クリスト伯爵と知るまでの過程も丁寧で面白い。
ペッポが女装の美少年という設定を途中忘れて、アルベールがユージェニー奪回する20話は心に染みた。最終回でモデルになったのは意外(笑)
最終回でアルベールが苦労の末に大使の秘書となり、ヴァランテーヌとマクシミリアンが幸せそうで良かった。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

退かぬ!媚びぬ!省みぬ!

全24話
ジャンル:復讐劇
原作アレクサンドル・デュマ・ペール「モンテ・クリスト伯」のアニメ化。

主人公アルベール視点で見せる復讐劇を描き彼の成長譚になっている。退屈な日常から刺激を求め月面都市ルナに旅する主人公と出会ったモンテ・クリスト伯に憧れを抱き日常が豹変してゆく。主人公の考え方は共感できる部分は少なく短絡的な行動が目立ち呆れる所が大きい。それを咎める友人フランツの言葉に聞く耳もたず死線を彷徨うことになる。 いわゆる死ぬなきゃわからないオバカな子。
そんなアルベールとフランツの友情の確執と想いの深さを見せたキャラ立ちが序章となっている。

8話辺りから復讐劇の影が薄っすらと滲み出してくる。
この作品の見所になりますが、実に憎しみをたぎらせる業の深さが隠されている。悲劇と呼ぶにはあまりにも過酷な運命が醍醐味になっている。
それらを体現する心理は、嫉妬・地位・名誉・権力・物欲など人の穢れた欲でしかない。醜悪な美の象徴である貴族の世界観とゴミグズのような人の性が入り混じり実に爽快な気分にさせてくれる復讐劇。

相反して愛とは何か?復讐を裏付ける愛憎劇あるテーマは、次回予告にも使われている「待て、しかして希望せよ」の意味を噛み締めることになる。
それが愛と憎しみの表裏一体の答えのように感じる。

作画は、テクスチャと呼ばれる手法でキラキラした服装デジタルピクチャが特徴。慣れるまで目が疲れるが近未来都市のフランス・パリの世界観の煌びやかさを魅せる。
好き嫌いはあると想うが、陰鬱な復讐に隠された想いを感じても損は無い作品である。

個人的に復讐劇と観ると序盤は拍子抜けするも中盤から伏線を考えさせミステリーとも陰鬱な雰囲気に引き込まれて行くのが醍醐味である。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

人は愛するが故に笑い、泣き、そして憎む…。それでも僕は…

(2012/9/9:1週目)
{netabare}1話~9話までは引き込まれるように観ていましたが15話までは少し中だるみ感が個人的にですがありました(^_^;)それ以降は食い入るように観れたので良かったです!

フランツの言葉で印象に残ったのは、「愛しさと憎しみなどは人を思う感情から生み出される」ですね。
モンテ・クリスト伯爵の復讐は人を想うが故に起こった事なのかもしれません…

良い作品でした!まだ観たことがない人はぜひ一度観てください(^・^){/netabare}

(追記:2012/11/30 2週目)
25年前、無実の罪を期せられた伯爵が25年後に復讐相手の家族を巻き込みながら復讐を成し遂げる物語です。

内容は復讐劇だけあって、かなり濃いですが主役は伯爵ではなく、アルベール子爵です。

伯爵の復讐ですが、{netabare}「他人の恨みや妬みと言うものは本人の預かりしらぬ所で密かに成長していくものです。本人が幸せであればあるほど」{/netabare}からもわかるように憎しみを強く抱いています。

ですが、{netabare}ダングラールに復讐を果たす際,伯爵(巌窟王)は毅然とした顔をしていたのに対しエドモンは泣き顔だった{/netabare}ので、憎しみだけでなく友人に手を掛ける事に対する悲しみもあったのでしょう。

そんな伯爵の最大の復讐相手であるアルベール子爵に送った言葉が{netabare}「待て。しかして希望せよ」{/netabare}でした。
なぜ、この言葉を送ったのか?{netabare}「悲しい時に想いが相手に届かず、愛が憎しみに姿を変える時もあるだろう・・そんな時は子供のころを思い出してほしい。傷ついても傷ついても真っ直ぐにしか愛せなかったあの頃を」{/netabare}から思うのは、かつての伯爵はアルベールのような真っ直ぐな性格だった事が窺がえます。

復讐事態は伯爵メインで進みますが、もう一つの復讐(伯爵の大きな復讐の過程として利用された)で観られるカヴァルカンティ候(CV:関智一)の演技力にも目を向けてみて下さい。

伯爵の復讐は絶望、憎しみ、畏怖の念に満ちていたかもしれない。それでもアルベールは{netabare}「貴方(エドモン)のように生きたい」{/netabare}と伯爵の{netabare}死に際{/netabare}に言った。

伯爵の真っ直ぐな愛が何時しか憎しみに変わり、復讐という形で幕を閉じたとしても、それでも僕は傷つく事を恐れずに、かつての伯爵のように真っ直ぐに人を愛する…



以下、楽曲の和訳
(検索したら見つかったので勝手ながら拝借しましたm(__)m)
・OP

{netabare}心にもない残酷な言葉
そして嘘もあった

決して貴女を泣かせるつもりなどなかった

でも愛とは私達を弱くする反面
強くもするもの

そしてまもなく

私は完全に貴女に心を奪われた
貴女に溺れ

自分を見失い 貴女に魅了され
翻弄されて 私は茫然とする

すべては思うままに

だから今宵私は歌おう
全ての友への歌を

二度と会うことのない友へも

昔の友
いまでも敬愛する友たち

そしてもう一度会いたい
友の為に歌おう

貴女が私を愛してくれることを
ただ祈る そして
私を信じてくれることを

私と共に笑い 共に泣き
静かなる時を共に過ごしてくれることを祈る

永久の愛を私に

貴女と私は恋人同士だった

二人の夢が潰えたのは
人生のせいではない

そう友の裏切り

そして私達が結ばれることは
もう決してなくなった{/netabare}

・ED

{netabare}私はもはやかつての私ではない

そして、お前の目にするものは、真実と異なっている
 
私はお前に会う為に、こうして宇宙を越えてきた

未知なる物を恐れる事はない

お前は気付かないだろう

お前は気付かないだろう

私の一撃までは!
                                         
私が一人の男だった時、一人の女性を愛した

しかし今の私は過去から来た化物だ
 
復讐は時間をかけ慎重にやるのが効果的なのだ

遠からず全ては私の思惑どおりになるはずだ

お前は気付かないだろう
  
お前は気付かないだろう

私の一撃までは!

お前は気付かないだろう

お前は気付かないだろう

私の一撃までは!

エドモン

私の名を呼ぶがいい

それが私の名だ

エドモン

それが私の名だ!
                   
エドモン

私の名前なのだ!!{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

66.8 4 宇宙船でロボットなアニメランキング4位
ヒロイック・エイジ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (376)
2864人が棚に入れました
はるかな未来、宇宙に進出した人類は、先に宇宙に進出した「銀の種族」に滅ぼされようとしていた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出す事に成功する。人類のノドスであるエイジは、「銀の種族」を退け、人類を救う事ができるのか?

声優・キャラクター
矢崎広、石川由依、近藤隆、清水香里、松山鷹志、田村ゆかり、釘宮理恵、新井里美、織田圭祐、千葉進歩、佐藤利奈、小清水亜美、加藤将之、鈴木千尋、沢城みゆき、世戸さおり、岡本寛志、安元洋貴、久嶋志帆、ゆかな、岸尾だいすけ、吉野裕行

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

壮大な宇宙観に感動できる稀少なSFアニメ

『蒼穹のファフナー』のスタッフらが再結集して制作された本作。
その特徴は圧倒的過ぎるスケール。
ギリシャ神話をモチーフにしたというシナリオ。
宇宙の真理へと導く、また人類やその他の種族が交錯しながらその真理へと辿り着く……。
物語の壮大さには胸を打たれる物があります。

が、一方であまりにも話が大きすぎて、頭では何が起こっているか理解できても、
その現象を感受しきれない面も……。

レンタルビデオ店や動画配信サイトでは一応ロボット物に分類されることも多いアニメ。
確かに人型ロボットも戦闘に参加しますし、
「英雄の種族」の力を宿した“ノドス”も巨大人型ロボットと言えなくもありませんが、
その風貌は野獣の如く異様で、外殻は装甲というより甲虫の如くグロテスク。

何より“ノドス”の実力は人知を遙かに超越。
その気になればリアルに地球割りくらいはできる圧倒的破壊力w
“ノドス”主導で展開する戦場には常識的なパワーバランスは通用しませんw

そんな宇宙へ最後発の四番手で出張って来ている人類は、
既に具体的な状況分析、判断の多くを人工知能に委ねていますが、
AIが弾き出すリスクもしばしば人類の想像を超えた規格外の絶望。
何か人類も随分、場違いなステージに出てきてしまったな……と申し訳ない気分になりますw

けれどこの恐縮も、案外、本作と折り合うための鍵だと私は思います。
「黄金の種族」に導かれるには、人類や宇宙の諸種族は余りにも無知で愚かで矮小である。
身に余る大きすぎる力を持てば、虚栄心から無益な破壊の限りを尽くす。
「黄金の種族」との“契約”に関して猜疑心を持ち、道から外れて転落しようとする。
人類やその他の種族諸々、身の丈に合った世界に引き籠もっていれば安寧なのではないか?
臆病な心が何度も後ろ髪を引っ張る。
それでも可能性を信じて突き進むことで、切り開かれる道がある。

それまで道を進むことを阻害していた、各々に巣くう有害な価値観、悪感情が、
明らかになった宇宙の真理を前に、それすら道筋、可能性として浄化されていく。
そこに本作の醍醐味があると思います。

スケールの大きさが感動の理由になる数少ない良作SFアニメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20
ネタバレ

びふぃずす菌 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

姫様かわゆす!感動有!最高傑作!

数々のアニメを見てきている私ですが、この作品は上位に入ると思います。

感動があり、恋愛があり、他のキャラの心情の変化が多数あり、戦闘もあり、あぁ…もう良作ですよ!


銀の種族の会話のシーンは正直退屈でしたが、
戦闘シーン、主人公と姫様との会話のシーンが一番好きでした。

あぁ、姫様可愛いよ姫様(*つー`*)エヘッ

あのですね、皆さんにも共感してもらうために
何回も見直してる変態こと「第四真祖」が選んだ最高の場面を紹介したいと思います。

1話:{netabare}これはもう後半全部ですね!鳥肌がやばかった{/netabare}

2話:{netabare}エイジの歓迎パーティーでエイジが男性恐怖症の姫様に近づくとこ!それからエイジの「猿」みたいな行動に唖然とする姫様の顔がプリティーです。ハァハァ…それからそれから、隔壁を破壊して宇宙に出たエイジと姫様との会話です{/netabare}

※なんかもう、姫様が可愛すぎる場面が多すぎるので大まかにまとめます。

1.姫様とエイジの会話場面!これはどの話でも視聴必須です。自分は何回もリピートしました(*´’Д’):;*.’:;カハッ

2.イオラオスの心情の変化にも注目

3.姫様の口癖が「{netabare}エイジ{/netabare}」であること。←{netabare}姫様がエイジを心配しているとこが可愛すぎてニヤニヤが・・・w。{/netabare}

<観かた>あくまでも薦め
・1回目は全部見てください。(そうすると、話が大体つかめます)
・2回目は話がつかめてない人は全部。ある程度つかめた人は、姫様が出る場面、主人公が出る場面、自分が気になる場面を視聴。
・3回目は1話~数話、15話の後半、最終話の後半。

姫様可愛すぎて…変態になってしまいました。

※↑は、あくまでも2回以上全話観た方のみでお願いします。そうしなければ姫様の可愛さが半減してしまいます。


すべてよくできた作品です

{netabare}15話と最終話の挿入歌がまた感動です!{/netabare}


<キャスト>
エイジ →矢崎 広
ディアネイラ →石川由依
イオラオス →近藤 隆
アネーシャ →清水香里
モビード →松山タカシ
テイル→ 田村ゆかり
メイル →釘宮理恵
ビー →新井里美
パエトー →藤田圭宣
ロム →千葉進歩
プロメ →佐藤利奈
ユティ →小清水亜美
カルキノス →加藤将之
メヒタカ →鈴木千尋
レクティ →沢城みゆき
ヘスティア →世戸さおり
タキウス →岡本寛志
キリス →安元洋貴
イオーダ →久嶋志帆

結構豪華でしょうヤッタ(b´ω`d)ゼィ♪


<内容>
遠い未来、宇宙には自らを「黄金の種族」と呼ぶ者達がいた。

星々を創り、未来を知る彼らはまだ未熟な他の種族に呼びかける。「いでよ―――」と。後に宇宙には、それに応えた「銀の種族」「青銅の種族」「英雄の種族」が現れ、惑星をも容易に滅ぼす力を持つ英雄の種族はやがて争いを起こし、結果多くの種族が滅びに瀕する事となる。黄金の種族が戦いを諌めた時には英雄の種族は5人にまで減っていた。黄金の種族は彼らに「自らより弱い種族に宿り、彼らの為に生きるという」罰を与える。英雄の種族を宿した者は"ノドス"と呼ばれる、宇宙の命運を握る存在となった。

しばらく後、惑星オロンと呼ばれる星に一隻の宇宙船が墜落する。黄金の種族によって船は救われるが、その時には船員は赤ん坊一人だけが残されていただけであった。黄金の種族は英雄の種族の中でも強大な力を持つ\"ベルクロス\"をその赤ん坊の内に宿し、彼に赤ん坊を守るように命じる。また、赤ん坊の属する種族を最後の進出者「鉄の種族」と名づけ、彼らに「人類へ―――ここに、お前たちの運命を握る子供がいる」とメッセージを送った。後に黄金の種族はこの宇宙を去り、別の宇宙へとまた旅立っていった…。

黄金の種族が去った後、銀の種族は他の種族を支配し、鉄の種族=人類を敵と定め、彼らを滅ぼす事を決めた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出す事に成功する。人類のノドスであるエイジは、銀の種族を退け、人類を救う事ができるのか?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

たっぷりおから さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

主人公の純粋さ・強さに惚れ惚れ

英雄の種族という人型の怪物を身に宿した主人公エイジが人類の存亡のために戦うというもの。ロボット・SFものであるが、主な敵対勢力が異形で人類の存亡が危急の域にあるため宇宙戦艦ヤマトや進撃の巨人・マブラヴオルタネイティブ関連作品が内容的には近い。

このアニメで惹かれたのは何と言っても主人公エイジの純粋さと強さ。杜撰な環境で生まれながらどうしてこんなまっすぐな育ち方が出来たのかいろいろ気になる点もあるが、こんな少年が身内にいたら確実に溺愛していることだろう。物語中盤で権力だけ持ったどうしようもないクズが登場するからなおさら。

人柄もさることながらその実力も最上級。間違いなく人類最高戦力であり、人類(主にヒロインディアネイラ)のためにとあくまで純粋に思って戦うエイジに惚れ惚れしながら視聴していた。エイジ一人のためだけに視聴する価値がこの作品にはある。

2クールあるが、話は綺麗にまとまっており、各話のラストで「え?」となる回もあってなかなか良かった。話が綺麗すぎて少し先の展開がかなり分かりやすかったが。ただ、絶対死んだと思ってた人物が生きてたのにはビックリした記憶がある。胸糞悪くなる展開もあるが、努力した登場人物は必ず報われるので悲劇を見たくない方はご安心を。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

66.6 5 宇宙船でロボットなアニメランキング5位
アルジェントソーマ(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (161)
1394人が棚に入れました
『アルジェントソーマ』は、2000年10月5日 - 2001年3月29日にかけてテレビ東京で放送されたアニメ。
2054年、人類は突如飛来した巨大なエイリアンと交戦状態に陥り、深刻なダメージを被り、飛来を続けるエイリアンに対抗統べく、国連政府は軍を再編、対エイリアン特殊部隊 “フューネラル”を組織した。
学生タクトは、恋人・マキの行方を追う内に、マキが師事するノグチ博士の研究施設へと導かれ、そこで行われていたエイリアンのパーツを繋ぎ合わせ、金属生命体“フランク”を復元する実験に立ち会う事になる。
しかし、突如覚醒したフランクは暴走しマキとノグチ博士の命を奪い逃走してしまうのだった…。

声優・キャラクター
保志総一朗、桑島法子、高田祐司、井上喜久子、子安武人、堀江由衣、紗ゆり、中田譲治、竹村拓

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オリジナルアニメだけど

シナリオはよく出来てると思います
ジャンルはSFロボ系かと思いきや、SFヒューマンドラマでした
エイリアン絡みの事故で恋人を亡くした主人公の憎悪、かたやエイリアンと心が通じ合える少女
2人を軸にエイリアンの正体に迫っていく・・・

続きが気になる構成でとても楽しめました
切ない物語でした、一見の価値はあります
知名度低いのが残念。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27
ネタバレ

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

隠れた秀作(レビュー修正版)

2000年10月頃に放送された古い作品ですが、
今でも この作品を一番気に入っております

ジャンルで仕分けすると「SFロボット」になりますが
それはメインであるドラマを引立てるスパイスに思えます

謎のエイリアンに様々な思いが絡み合い面白かったですが
キャラの個性や台詞が特に気に入ってます

特に ノグチ博士の生徒達への言葉が良かったです
「物語には関係ないですが一応 伏せて載せときます」

{netabare}****************************************
「探究心」と「好奇心」と「行動力」
どれか 一つ欠けても真実へは辿り着けない

然るに君達は何~故 当たり前の結論に満足する?
この大学には真面な学生はおらんのか~!!

旧約聖書… 人は何度天罰を与えられながらも
追い求める事を止まない

豊穣なイマジネーションの海
我々はその中に揺蕩う小舟 

知りたいと強く願え~!
先に進みたければ…
**********************************{/netabare}

実は ノグチ博士の台詞を探してDVDを観てたら
ウッカリ8巻迄 夜通しで観てしまったのですよ(^^;)

うぇぇ~い! 此処まで来たら 最後迄観ちゃうぜ~
ウラ~~~! あぁ~ 嘘です 寝ますw

な~んて言って 結局その週末に強行軍を行い
全部見ちゃったのですなw 

久しぶりに観て満足しましたが
今 放送されてるアニメと比較して世代を感じ

最近のアニメは、緩やかにモラルが崩壊してると思いました
アルジェントソーマは、その点で品を感じました

当然DVD全巻購入♪ 全巻購入特典のハガキがございましたが
期限過ぎてるや~ん!  orz…ガッカリ 当然だよね

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

テレ東深夜黄金期の遺産 表は「侵略SF」 裏は「復讐劇」 桑島法子の演技に注目!

98年のガサラキ、99年のリヴァイアスに続いてサンライズ第9スタジオが制作した作品
(ちなみにこの作品の後に同スタジオはガンダムSEEDの制作に入る)


実験中のエイリアンのツギハギが暴走し恋人を失った主人公が、そのツギハギ「フランク」を利用して地球に飛来するエイリアンを撃退する組織に入隊する
表向きには侵略を阻止するために働く主人公ですが、真の目的は恋人を殺したフランクに復讐を果たさんとすること


一貫して暗い題材を扱ってきた第9スタジオらしい作品ですが、今まで地味な仕事をしてきたことが裏目に出たのか
異形の侵略者との戦いというエヴァ辺りの影響をモロに受けた内容の割にちょっと地味すぎるのがタマにキズだったりします


フランクの正体、エイリアンの目的、組織が使うロボ「ザルク」など、かなり謎を散らばめているものの
オチは某特撮ヒーロードラマに詳しい方なら特別に意外性があったとも感じ難いでしょう
そしてなにより中盤の弛みを凌ぐのはちょっと辛い;


そんな今作ではありますが、もっとも注目してもらいたいのは2話以降に登場する「もう一人の主人公」ともいうべき少女「ハティ」の存在とそれを演じる桑島法子さんの熱演です


精神的な疾患で実年齢より幼い少女
という難しい役柄でしたが、これを桑島さんは完璧に演じきって見せました
「後のステラ・ルーシェ」などにも通ずるものがありますよ


また中盤を耐え抜いた方には、ハティやフランクと触れ合ったことで変化や成長を見せていった人物達の心情が昇華されていき味わい深い余韻を生む最終話が待っています
やっぱり最終話って「ココまで見てくれた人ありがとう」って気持ち伝わってくると良いっすよね


音楽はリヴァイアスでの試みを引き継ぎ、オーケストラを得意とする服部克久とダンスミュージックを得意とするKH-Rのダブルコンポーザー

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

68.8 6 宇宙船でロボットなアニメランキング6位
ID-0(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (265)
1033人が棚に入れました
Iマシン―― それは極限環境での作業を行う大型ロボットの総称である。
連盟アカデミー学生のミクリ・マヤはIマシンを使用中に事故に巻き込まれるが、
Iマシンに乗り海賊同然のオリハルト掘削を行うエスカベイト社の宇宙船に助けられ、
その一員として働かされるはめになる……。
かつて『無限のリヴァイアス』『スクライド』を生み出した
『コードギアス 反逆のルルーシュ』の谷口悟朗監督と、
『機動戦士ガンダム00』の脚本・黒田洋介が再びタッグを組んだ『ID-0』は、
深宇宙の彼方を舞台にした、かつてないロボットアクションだ。
 アニメーションキャラクター原案は『LAST EXILE』の村田蓮爾、
メカニックキャラクターデザインは『機動戦士ガンダム00』の海老川兼武が手がける。
制作はセルルック3DCGの表現で高い評価を得るサンジゲン。
フル3DCGで表現される、キャラクターとIマシンの魅力、
誰も見たことのない深宇宙のスペクタクルな風景は本作の見どころだ。
 一癖も二癖もあるメンバーの中で過ごしながら、マヤは“人間”とは何かを知っていくことになる。

ー失くした記憶に潜むのは、希望か絶望かー

声優・キャラクター
興津和幸、津田美波、松風雅也、大原さやか、小山力也、金元寿子、小澤亜李、皆川純子、上田麗奈

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

オリハルトとかいう鉱物…(ちゃんとSFだった)

アレ、絶対なんかアカン奴や…!
設定とストーリーに、古典SFっぽい匂いを感じる。これは、観よう!

2017.4.19追記:
2話目まで視聴。この、直接的な説明じゃなくて会話の内容や絵で設定が見えてくる感じは凄く良いですね。作画で「けものフレンズ」がダメだった人にも大丈夫そうだし。事前チェックはしてなかったけど、次回が楽しみで仕方がない(笑)!

…まあ、あんな風に流行るわけではないと思いますが。

2017.6.26追記:
久しぶりに「SFアニメを観た」という満足感を得ました。わかりやすい異星文明との接触ではありませんでしたが、広い意味で「ファーストコンタクトもの」でしたね。ううむ、宇宙は広い…(笑)。

一部のIマシンのデザインがやや痛々しかった気もしますけど、それはストーリーにはあんまり影響しないのでまあいいです(笑)。

Iマシンの設定としてMT技術を前提にしている以上、人型ロボットであることにも必然性はありましたしね。

本当の意味で危機が去ったんだか去らなかったんだかはハッキリしないという終わり方も、その後のストーリーを想像する余地や続編を作る可能性を残していて良かったです。

本編とは直接関係ないはずなのですが、Blu-ray&DVDの宣伝という名目(笑)のあの謎のクイズ形式CMは面白かったです。円盤の映像特典に「PV&CM集」って書いてあるから、あれも入ってるのかな…?

ハヤカワ文庫JAからノベライズ版も出てるようですが、これはアニメだけ観れば満足ですかね…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

熟練の設定・世界観を懸命に伝える若さがもう少し欲しかった

総じてベテランスタッフたちが構築した物語設定、世界観に噛み応えがあり、
それらを咀嚼していくことに喜びを感じられる
良質なSFアニメだったと思います。

1クールだとメインストーリーを折り畳むのに精一杯で、
2クールの方が良かったかな?と終盤思うこともありました。

私はIマシンや別の身体に魂を移した経験はないので、
元の肉体を離れてもアイデンティティを確立している、
エスカベイト社員たちのサブエピソードの掘り下げ等を通じて、
共感度を上昇させてから最終決戦に挑みたかったという悔恨は確かにあります。

ただ1クールで中途半端にサブシナリオに寄り道して、
メインストーリーがクラッシュするよりは全然まし。
抑える所は抑えつつ着地を決める辺りに熟練の力技を感じました。


一方、視聴者とのキャッチボールについては幾つか疑問も残りました。
その辺りを語るにはやはり最終回クライマックスの……

{netabare}「ソーラン節」(笑)については触れておかねばならないでしょうw

実は「ソーラン節」……私は意外とすんなり受け入れられました。
それは多分、私が佐咲紗花さんが歌う本作のOPが結構お気に入りで繰り返し聴いていたのが一因。

本作は公的にも罪人、狂人、或いは絶滅生物として、
なかったことにされている民間の連中が、
軍とか公的機関とかを向こうに回して大立ち回りするお話でもあります。

佐咲さんのOPはSFでいきなりサンバでも踊りかねないw異端の楽曲ではあります。
が、一方で、公には光が当たらないアウトローの民が魂を揺さぶる歌だの踊りだので存在を誇示する。
表現の世界でもしばしば描写されて来た構図。その精神の継承も感じてはいました。

だから同じ佐咲さんが歌うニシン漁民謡ソング・「ソーラン節」が流れた時も、
民間掘削業者による一世一代の大仕事らしいBGMだな(笑)と受け止められました。

後で知りましたが「ソーラン節」は本作のティザーPVで使われたこだわりの一曲だそうでw

以上は憶測に過ぎませんが、「ソーラン節」はテキトーなウケ狙いではない。
長年インプットとアウトプットを重ねて来たベテラン作家にしか打てない、
渋い一手だったと私は捉えています。


……では、だからと言って、荘厳なクラシック風BGMによる王道演出を期待していた視聴者が、
訳の分からない「ソーラン節」で台無しにされたと苦言を呈するのは、
決して不当な批判ではないと思います。

そもそも本作はトレンドに乗って人気を取りに行く作風でもないとは思いますが、
それでも私は練り上げた物語をより多数の心に響かせる選択肢として、
「ソーラン節」が最適解だったとは思えないです。


もう一つ、ED後お決まりの「ご長寿早押しクイズ」らしき設定・用語クイズ風のネタCM(笑)
についても、面白かったけど(笑)
視聴者とのキャッチボールという点では勿体ないなと思った演出。

私はあそこは例えクソ真面目過ぎると言われても、
HPで連載されていた「クレアの「ID-0」用語解説」を流して設定を掘り下げて、
より多くの人に理解を深める時間を取っても良かったのでは?と思います。


私も、脚本一行も書けない一視聴者の分際でこんなことを言うのはおこがましいのですが……。
本作のベテランスタッフ陣が初めて世に創作物を出した時、
自分たちが作り上げた物語世界を懸命に伝えるのに、
「ソーラン節」や「ご長寿早押しクイズ」を選択しただろうか?
ユーモアを交える余裕が足りなくてもいい。
青臭く、泥臭く、物語をぶつけてくる若々しさがもう少し欲しかった……。

本作TV放送時に“谷口悟朗監督×黒田洋介氏の原点”として毎回流れた、
『無限のリヴァイアス』Blu-rayBOX販促CMのことも思い出しつつ、
そんな感想も抱いたアニメ視聴でした。{/netabare}



【四話までの感想】魂の漂流

長いので折りたたみ。
{netabare}

あにこれの序盤感想を拝見していて、ピン♪と来て視聴し始めた3DCGアニメ。

科学が進歩し過ぎて、意識を自由に飛ばせる段階に到達し、
肉体と魂の境界や行方が不確実になった宇宙時代。
これによりアイデンティティの確立が困難になった世界観に、
進路決定以前の女子学生を巻き込み、自分探しをこじらせつつ、
鉱石掘削SFアニメという何とも渋いジャンルでテーマを着実に掘り進んでいく、
地道なSF作品になって来た印象。

スタッフ陣は谷口吾朗監督&構成・脚本・黒田洋介氏ら、
かつてヒット作も飛ばした制作者を軸にした布陣。

けれど本作はブームを狙うというより、ベテランの域に達したスタッフたちが、
肉体と魂の在処といった、SF作品が繰り返し問うてきた王道テーマに挑み、
確かな足跡を残しておきたいという意志を感じる大人の味わい。

現代で言うとインターンシップに挑み始めている頃の学生から
広義の社会人?で構成されたキャラ設定からして、
およそ中高生受けを狙っているとは思えませんw

さらにEDを担当する影山ヒロノブ氏の円熟味の増したボーカルが、
当該世代のハートを深掘りします。

毎回、見終わって、設定用語に解説動画が必要なSFアニメっていいなと思える大人のブレイクタイム♪
若干の予習復習により、この宇宙の仕組みを理解、整理しつつ、
中盤以降もしっかりと物語を掘り進んで行きたいと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シドニア以来の本格的なSFを期待してましたが……

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
う~ん、評価が難しいです(すごく好きで楽しめたけど、なんか、こう惜しいというか)。

私はこのアニメのレビュータイトルを、途中までは「本格SFをライトな作風で」としていました。その頃(7話目くらいまで)は評価を4にしていて、その後、下げてしまいました(その時点でサンキュー下さった方、申し訳ありません)。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
エバートランサーやIマシンといった設定は面白く、また、SFにつきもので、もはや説明すらいらないような「ワープ」を「ミゲルジャンプ」と呼称し、それが「武器」「運輸」など様々なことに応用され、「経済」を支えているという設定は素晴らしいです。正に、「世界を創造」しているなと感心しました。これだけいろんな事柄をカチっとリンクさせ、しかもそれを説明臭くならないよう、エンタメの中で魅せられる手腕には脱帽していました。本当に、力があるスタッフが集まったのだな~と。

……だからこそ、終盤のドタバタには残念さを感じてしまいました。

SFアニメにおいて、大きな展開で始めて、小さな展開に落ち着いてしまうのはどうも苦手です。

イド(主人公)の正体、は確かに作品のストーリー上の縦軸で、それが宇宙の謎や危機と繋がっているのは王道なんですが、なんかこう、ケイン有栖川の部分に踏み込んでから(8話以降)は人間ドラマになってしまい、それをこんな本格的なSFを背景で行うのはもったいないと感じました。

イドの正体とか過去の贖罪とかよりも、普通に「格好良い宇宙海賊が世界を救う」というエンタメの方が観たかったかなと。そのぐらい、キャラが良かったとも言えます(リックとか特に)。

終盤は特に駆け足で、いったい、何がどう解決したのやら。

最終的に頭に残っているのは、子安さんの「怪演」っぷり(まあ、私の中で子安さんと言えば、ガンダムWのゼクスなんで、もっと落ち着いた格好良いイメージなんすけどw)と、謎の「ソーラン節」なんですよね(汗) もっとも、各所で話題沸騰、主に不評のソーラン節ですが、超個人的には好きでした。というのも、なんか「ターンAガンダム」を思い出したので、違和感が少なかったからだろうと思います。男の作業というか、なんか「太古感」「壮大さ」「芸術的センス」は感じましたよ。ただ、「色々ぶち壊し」という意見は理解できるし、客観的に観ればそうだよな~と共感できます。あれは、素晴らしいED(やはり影山さんはレベルが違う)とのギャップが悪い方に出たんだな、と。

とにかく、このアニメ、惜しむべきは一期の尺しかなかったということですね。この優秀なスタッフならば、あと12話あれば、各キャラの背景を更に掘り下げつつ、設定や世界観をカッチリ説明し、イドの人間ドラマと世界の危機を、もっとドラマチックに演出出来たはず。多分このアニメ。制作が表現したいことの半分も出しきれなかったのかな、でも我慢して、プロ集団らしく、きちんと完結までもっていったのかな、と、そう思います。

う~ん、名作の予感は感じてたんだけどな~……。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
{netabare}
ご丁寧に、世界観の説明から。最終的には、宇宙の神秘とか人類の存続の危機に立ち向かいそう。深みありそうなSF設定にライトな作風、テンポも良いし。なかなか期待できるな。途中のクイズは笑えた、銀河英雄伝説パロw Cパートにサービスシーンあり。
{/netabare}

2話目
{netabare}
これ、エスカベイト社の面々、実際の身体を失っている感じなんですね。気になるのは、MTSし、iマシンが壊れた時、その間の恐怖の記憶が「失われる」というもの。失われた記憶はどこへいくのか。ひょっとすると、それが純粋な記憶の塊になり、宇宙を漂い、どこかに蓄積され……とかね。途中に見えた記憶が、イドのものなのか、オリハルトに蓄積された誰かの記憶なのか。やはり、クイズは面白いw
{/netabare}

3話目
{netabare}
あれ? 世紀の迷作「コメットルシファー」的な展開ですか(笑)? ボブソンジャンプ連発ですねw ずいぶんペラペラと説明してくれる親切な敵キャラw あの隕石群を操ってるのはあのネコミミ少女だろうね。今回はエヴァパロで〆w
{/netabare}

4話目
{netabare}
お~、物理シールド、逆に新しいw 中尉さん、完全に仲間になる流れだ~(もしくは軍に戻って間接的に協力するか)。それぞれの能力を最大限に活かしてのチームワーク、胸熱だね。Cパート、団体芸w
{/netabare}

5話目
{netabare}
たまにある、ちょっとしたサービスシーンはなんだろう(笑) イド、格好良いな(他にも知りたがってる奴がのクダリ)♪ なんか、リック、最後はアマンザを守って逝くのかなぁ、スレッガーのように……。人間だから出来ること、Iマシンだから出来ること。Cパート、グレイマン可愛いなw クイズはシュール系w
{/netabare}

6話目
{netabare}
なんか、あんまり人間ドラマにはもっていってほしくないというか、世界を狭めてほしくないな。と、思ってたが、イドの過去とセカイのヒミツが良い感じに交わりそうだね!
{/netabare}

7話目
{netabare}
リックの格好良さが際立っていましたね。なんか、謎の真相に触れた感じ。大きい要素(SF)と、小さい要素(仲間との絆)を同時に深めていく、良いアニメを展開ですね。
{/netabare}

8話目
{netabare}
戦闘シーンもなかなか面白かったです♪ 裏切り、あるのかな?
{/netabare}

9話目
{netabare}
なんか、人間ドラマになってきたな。あまり世界を小さくしてほしくないんだけどな。同じエバートランサーでも、事情は四者四様ですね。
{/netabare}

以下、書いたのに、保存前に消しちゃった(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

65.0 7 宇宙船でロボットなアニメランキング7位
ヴァンドレッド VANDREAD(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (134)
822人が棚に入れました
我々の住む太陽系から遠く離れた宙域の、とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と、女性だけの船団国家「メジェール」と呼ばれる種族が長年の間、互いに敵対し、激しい星間戦争を続けていた。
ある日、タラークは士気の高揚と次の戦闘に備えて移民船「イカヅチ」を宇宙戦艦へと改造し、「蛮型撲撃機」と呼ばれる新兵器の模擬演習を兼ねて出撃する。
タラークの下層階級民のヒビキ・トカイ(主人公)はイカヅチにひょんなことから密航していたが、メジェールの海賊船の急襲を受け、戦闘に巻き込まれてしまう。タラークはイカヅチを放棄、自ら撃沈されることを決め、魚雷を発射。そのとき、動力源である『ペークシス・プラグマ』が暴走、海賊船、イカヅチもろともに別の星域に飛ばされてしまう。母星への帰還の旅を始めた彼らだったが、途中謎の敵の急襲を受ける。
そして明らかになる“刈り取り”という暗号作戦による謎の敵の侵攻が開始されているのだ。その危機を知らせるべく、敵対しているハズの男女の呉越同船とも言える融合船・「ニル・ヴァーナ」の母星への帰還の旅が始まるのだった…。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「マクロス愛・おぼ」に対するもう一つの回答 異“性”間コミニュケーション+CGロボットなSFアニメ

フルデジタルアニメーションが珍しかった当時、その映像美を毎週のテレビシリーズで堪能出来るというのは当時のオイラには興奮モノだった
だけど、アニメ全体のクオリティ水準が上がった今改めて観てみると、正直に現代の水準をギリギリクリアできるかな?という程度です;
過度な期待はしないのが良し(ちなみにHD制作ではありません)


この作品の見所は「マクロス愛・おぼ」を髣髴とさせる設定のリバイバルにありまして、往年SFファンにも萌えアニメファンにもお得な内容なのです


それっていうのは男だけが住む星と女だけが住む星が星間戦争してるっていうものなんですね
ほーら、「愛・おぼ」っぽいですよね?
もりたけしさんが監督ってのもあるんでしょうけどね
メカと美少女っていうもりさんの得意分野から上手く捻り出した設定や世界観がGJ


お互いを異星人って思い込んで何十年と戦いの歴史を繰り返してるんですよ、この異“性”人共はw
出てくる女の子達はかなり個性に富んだ面々なのですが、基本は宇宙海賊という職の子達なのでして強気っ子が多めです


そんで彼、彼女らは戦いの最中ワープみたいなのに巻き込まれてしまい見知らぬ星系へ飛ばされてしまうのですね
一つの宇宙船で故郷へ帰るため、一つ屋根の下で共同生活を始める男と女
あまりに互いを知らなすぎるが故に次々起こる(エロい)トラブル


そんなところに突如として正体不明の敵が出現し、乗組員の命が危機に晒される
ピンチを救ったのは男側の兵器と女側の兵器がワープみたいなものの影響を受けて変異し、偶然にも合体して完成したスーパーロボット「ヴァンドレッド」だった


かくして生きて故郷へ帰るため、男と女がいがみ合いながらも手を取り合う、謎と神秘とカルチャーショックに満ちた旅が始まる・・・


物語は全13話で第1期完とされ、そのままセカンドステージへと続いていきます

オイラのオススメはヒロインの一人・・・というよりはもう一人の主人公ともいうべき「メイア」にまつわるエピソード4~6話(通称メイア3部作)


あとサブタイトルにも注目していただきたいですね、あんなに次回は?とワクワクしたサブタイトルは初めてだった

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この素晴らしき世界・・・・

GONZO制作、もりたけし監督によるオリジナルアニメーション。
当時流行りだした3DCGをふんだんに用いたSFアニメです。

正直、当時本作以外ののCGアニメーションは見れたものではありませんでした。背景はセル画なのに動くキャラやロボはガチガチのCG。止め絵の上で滑らかさの欠片もない動き。黎明期であったとはいえ、酷かったの一言です。
そんな中で登場した本作とGONZO。"見るに耐える"CGアニメーションを制作した功績は非常に大きく、デジタルアニメの道標的存在だったと思います。

宇宙人さんことヒビキ・トカイとディータ・リーベライの第三種接近遭遇。いいですね~。往年のUFO映画を彷彿とさせます。二人の出会いが"男女"の出会い。現代よりはるか先の未来を描いているのに、それぞれが閉じた世界で生きてきたことによる自分以外の性に対する興味と偏見。まさか性差で表現されようとは想像もできず、なかなかに面白かったです。

各女性キャラもテンプレ集団でしたが「男を知らない、男に興味のある」女性として、それぞれのキャラに合わせたヒビキへのアプローチは見ものです。私のお気に入りは・・・・・・・・・・・・・・・わかっているとは思いますがやっぱりメイアですお!!!!!!!!!!

What a Wonderful World・・・・・・・
ルイ・アームストロング氏の世界的超スーパーエクセレント名曲(色々被っていると詩○先輩に指摘されそうですが・・・)。彼のハスキー声と本曲とメイア回のエピローグ。あまりにもマッチしすぎて、呆然とします。メイアの心の雪解けをあらわす至高の描写で、本作の視聴継続を決定づける重要なストーリーでした。

本作のテーマはSecond stage以降で評価すべきところなのでしょうが、どちらも視聴済みなのでイロがついています。しかし初期のGONZOの代表作であることは間違いありません。SFファンの方にはオススメの逸品ですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

ガルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

男と女

男と女ってのは

いつまでたっても

完全に分かり合う事がないんだなぁ

ってのを

宇宙規模で再現してありました

それでも合体するので

なんか変にリアルだなぁと思いました

凄く面白かったです

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

69.3 8 宇宙船でロボットなアニメランキング8位
宇宙戦艦ティラミス(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (215)
787人が棚に入れました
人類が生活領域と欲望を宇宙まで拡大した時代、
自由を求めた人々が宇宙へ流れ住むようになり、彼らの叡智は文明を育み、
いつしか地球を脅かす存在へと変貌していった。

宇宙暦0156年、地球連邦政府が祖母星グランマースから
史上4度目のコンタクト(4th note)を受けたその年、
【メトゥスの民】との抗争は本格化していた。
終わらない戦い、増え続ける犠牲……。

そんな戦況を打開する為、颯爽と一人の青年が戦場に降り立った。
彼の名は、スバル・イチノセ。
宇宙戦艦【ティラミス】の眉目秀麗・成績優秀な若き天才エースパイロットである。

全人類の希望は、彼に託された。

――だが彼の真の姿は、ティラミス艦内の集団生活に馴染めず、
いつも専用機デュランダルのコックピットにひきこもってばかりいる青年で……。


声優・キャラクター
石川界人、櫻井孝宏、諏訪部順一、江口拓也、大塚明夫、新井里美、中田譲治、桃井はるこ
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クソ笑った超絶ギャグアニメ

原作:漫画/放送期間:2018年4月-6月/全13話/制作:GONZO

キービジュアルやタイトルからしてロボ系かと思い込んで敬遠していたけれど、ちょっと調べたらショートアニメ&ギャグ作品ということで視聴したところ、ロボ系苦手とかそんなもんまったく関係なしに楽しめる超絶ギャグアニメでした。

あらすじをちらっと見るには、宇宙戦争やロボ系かと思ってしまうので、私のように端から敬遠されている方も多いと思われますが、約7分ほどのショートアニメなので、とりあえずご覧になって頂きたい。(もちろんギャグには合う合わないがありますが)

視聴開始したらすぐさま毛色が違うことが解かります。正直、第1話は微妙だと思っていたけれど第2話からハマってしまいそのまま一気に観てしまい全13話があっという間に終了。寒いネタのハズレ回もあったけれど私としてはほとんどがツボってしまうアタリ回だらけでした。

ちなみに涙が出るほどクッソ笑ったのは {netabare}「すぐ絶対って言うな」のくだりw くだらなすぎるけど、{/netabare}こういう奴ホントいますわなw

登場するキャラクターも主人公のスバルをはじめ、イカしたキャラばかり。紅一点の爆乳美女・リージュ(声:遠藤綾)も捨てがたいけれど、{netabare}やはりスバルの兄・イスズ・イチノセの残念なイケメンキャラが最高すぎる。{/netabare}

声優さんもナレーションの大塚明夫さんなどそれぞれがいい味を出し作品を盛り上げており、なかでも中田譲治さんと能登麻美子さんがよくこんな役どころを引き受けたものと感服してしまった。

この第一期を逃していたことで先日放映を終えたばかりの続編となる『宇宙戦艦ティラミスⅡ』もノーマークだっただけに遅ればせながら面白い作品に出会えて嬉しい限り。続けて第二期も視聴したいと思っております。


▼キャスト
スバル・イチノセ:石川界人
イスズ・イチノセ:櫻井孝宏
ヴォルガー・ハマー:諏訪部順一
ヴェンチュリー・ルロワ:土師孝也
リージュ・ルロワ:遠藤綾
シゲルコ・ホンダ:新井里美
パッカー(PAC2-AR):桃井はるこ
ナレーション:大塚明夫

▼制作
原作:宮川サトシ/漫画:既刊7巻
作画:伊藤亰
監督:博史池畠
シリーズ構成・脚本:佐藤裕
キャラクターデザイン・総作画監督:横山愛
アニメーション制作:GONZO

▼主題歌
オープニングテーマ「Breakthrough」歌:スバル・イチノセ(石川界人)
エンディングテーマ「DURANDAL」歌:スバル・イチノセ(石川界人)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

かなり笑える作品でした

原作未読。最終話まで視聴。

宇宙戦艦ティラミスのエースパイロット「スバル・イチノセ」。
今日も専用機「デュランダル」に乗り込み、戦場へと向かう・・・。

主人公・スバルと宇宙戦艦ティラミスの仲間たち、そして敵まで巻き込んだ、”日常系コメディ”。

そう。この作品はあくまでもコメディなんです。(笑)
何気にカッコいいOPやEDがもったいないくらいのコメディ。(笑)
内容とは裏腹に声優陣が豪華なコメディ。

ロボアニメが苦手な私でも楽しめる作品でした。
この作品に関しては、ショートアニメなのも良かったと思います。

2018年10月より第2期とのこと。
楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

地球は青かった。兄弟(ふたり)はアホだった。

この作品の原作は未読です。
公式HPのTOPページを見ると、キャラデザはシリアス系なのですが、二人の男が串カツを持ってソースを漬けようとし、その背後ではキャベツが散乱しているところから、この作品の方向がギャグであることは想像が容易です。

でも、完走してwikiをチラ見するまで、この作品が2016年7月の「このマンガがすごい!WEBオトコ編」の第3位にランクインした作品であることは全く想像できませんでした。

物語の舞台は未来の宇宙…
人類は「地球連邦」と「メトゥスの民」の勢力に分かれて宇宙大戦が繰り広げられています。

この物語の主人公は、地球連邦のエースパイロットであるスバル・イチノセ…
公式HPのTOPで串カツを握っている一人です。

見た目はイケメン…だと思います。
エースパイロットと呼ばれるだけあって、デュランダルという専用機を縦横無尽に操る技術は流石の一言です。

ですが、天は二物を与えず…

彼は神懸った技術を与えられた代わりに、与えられなかったのが協調性だったんです。
チームの中で最年少という立ち位置も不遇の一つだったのかもしれません。

彼が選択したのは「引き籠ること」
彼がどのような引きこもりなったのかは、本編を見てのお楽しみですけれど…

完走して思ったこと…
この作品は短編で良かった…ということです。
別に面白くない訳ではありません。

新井さんのどこの地方か分からない方言は、個人的にかなりツボに入りました。
主人公は石川界人さんですし、能登さんや遠藤綾さんも出演されていますから…
でもなんだろ…全体的にテンションが高いからでしょうか?
フルサイズの作品だったら、途中で息継ぎのできない感じだった気がします。
展開が綺麗じゃなかった…というのも理由かもしれません。
綺麗じゃない作品を敬遠するつもりはありません。
ただ…生理的にあまり綺麗じゃないのは不得意みたいです。

でも、巷での評価は決して低く無いと思います。
何故なら、10月から2期が放送されますので。
まぁ、物語が中途で終わっているので2期も見ますけれどね…

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

63.6 9 宇宙船でロボットなアニメランキング9位
キディ・グレイド[KIDDY GRADE](TVアニメ動画)

2002年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (104)
661人が棚に入れました
ワープ航法が確立され、多くの人々が地球を離れて多くの惑星国家が成立している時代。
各惑星国家ごとの様々な摩擦やあつれきはこれだけの未来においても変化はなく、幾多に渡る惑星間戦争の末、人類は宇宙惑星連合を設立、以後武力戦争の原因の主な理由となる経済摩擦を防ぐため、銀河運商関税機構、通称GOTTが取締機関として作られていた。
1年以上前の記憶を無くした16歳の主人公の少女・エクレールは、 GOTT.に 所属する受付嬢兼ESメンバーである。
パワー(Power)という特殊な能力を持ち、電子機器を自由に操れる パペット(Puppet)という能力を持ったパートナーの少女・リュミエールと 共に銀河市民の固有財産と権利を守るべく、 GOTT局長エクリプスの命令の元、特殊任務を行っていた。
エクレールは次第に記憶を取り戻すが、それは銀河全体を 巻き込む大事件へと繋がっていく…。
ネタバレ

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

嗚呼、スペースオペラ也

まだ深夜にテレビのブラウジングをしていた時代、
「キディ・ガーランド」に出会ったことがきっかけで今作に興味を持ちました。

「カウボーイビバップ」「ギャラクシーエンジェル」「宇宙のステルヴィア」「モーレツ宇宙海賊」「星方武侠アウトロースター」「ダーティペア」「星界シリーズ」「無責任艦長タイラー」「ソル・ビアンカ」「スペース☆ダンディ」
・・・等々、もしかしたら一番好きなジャンルかもしれない"スペースオペラ"に数えることができる作品です。

「機動戦艦ナデシコ」(これも多分スペースオペラ)のキャラデザを務めた後藤圭二さん初監督作品です。

声優陣で特筆すべきは、井上喜久子さんの低音ボイスです!意外と聞くことのないタイプの演技をしていらっしゃるので、一見(一聴)の価値アリです。

あと個人的には「GA 芸術科アートデザインクラス」の野田ミキ役以来
完全に心を奪われた、徳永愛さん演じるヴァイオラが可愛すぎましたね。

毎回のアイキャッチがカワイイなど、評価できるポイントもあったのですが、
全体的には演出が少し不親切だったかもしれません。

初監督作品だったことも影響しているのかもしれませんが、
何がどうなっているのかわかりにくい感は、多少ありました。

監督の腕とは別の問題かもしれませんが、後半{netabare}主要人物の容姿が大幅に変わるのは結構混乱しました(^-^;{/netabare}



アニメ業界でスペースオペラが全盛だった時期は、物心付く前だったり生まれる前だったりするので、これからもドンドンさかのぼって色々な作品を視聴していきたいです。あと小説も。

「キディ・ガーランド」も、最初から最後まできちんと見たことは無いので、機会があったら絶対に視聴したいです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

Querl さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ぢゃっぢゃ~ん(*´・ω・)

お話は、宇宙に人が沢山住んでいる未来かな。主人公のヒロインエクレールは、GOTT(銀河通商関税機構)っていう銀河市民の財産とかを守ったり犯罪者を捕まえたりする警察?みたいな所に所属していて、そこのESメンバーという、ちょっとあり得ない能力の持ち主でパートナーのリュミエールと共に、悪い人を捕まえたりとか色々なバトルがあったり、とかとか(*´・ω・)

よく言えばスピード感のある展開、悪く言えば置いてけぼり感のあるストーリー展開です。。。観ているとそのうち何となくどうなっているのか分かるのですけど、中盤以降ヒロイン達の見た目が変わってしまってあれ???
的な感覚に陥るも、お話はかなりシリアスで全体の流れを通してみるとしっかりと軸というか しっかりしていて、私は好きです。うん面白かったですょ(*´・ω・)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

アスクール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

SFの傑作!! *大幅修正*

いやー隠れた名作として知ってもらいたいアニメとしては一番といっても過言ではありません!
結構古いので抵抗もある人もいるかもですがすごく面白いんですよ♪

最近見たんですが一気にみてしまいました。

物語はESメンバーをメインにしたバトルものですかね~ちょっと話が複雑な部分もありいいづらいんですが・・なので物語をすべて把握するのは少し難しいかもしれません。けど自分はそんなことは些細なことだと思います!

声優さんなんですがもうこの頃から平野綾さんがでてるのに驚きでした。ここらへんからデビューしたんでしょう。なかなかうまかったです。

OPが頭から離れません~好きになりました。

作画も古い作品の中では相当上位の方だと思います。

キャラのよさも際立っていますし^^

まあすべてにおいて自分は上位です。見てほしいアニメですね♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

67.8 10 宇宙船でロボットなアニメランキング10位
伝説巨神イデオン(TVアニメ動画)

1980年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (121)
521人が棚に入れました
西暦2300年代、地球から惑星ソロへと移民した人々は、第6文明人とされる先住民の遺跡を発掘する。丁度そのころバッフクランという別の地球の調査隊もソロ星(バッフクラン側から見れば、ロゴダウ)に現れる。バッフクランの調査隊に同行した軍事総司令の娘カララは、異性人に対する好奇心から調査隊から離れて見学に向かう。総司令の娘の身に間違いがあってはならぬと、バッフクランの捜索隊は地球人を攻撃し始める。地球人は逃げ惑いながら発掘中の遺跡にあった巨大メカ「イデオン」に乗り込む。するとどうしたことか、今まで全く動かなかった遺跡『イデオン』は地球人の意思とは無関係に動き出す。圧倒的な力を見せ付けられたバッフクランの捜索隊はイデオンに総攻撃を加えるが全滅してしまう。ここから、地球人とバッフクランの『イデ』を巡る戦闘が始まるのである。戦闘は憎しみを増幅しながら、イデオンとソロシップは宇宙への放浪の旅に出て行くのである。

声優・キャラクター
塩屋翼、田中秀幸、戸田恵子、井上瑤、白石冬美、松田辰也、井上和彦、塩沢兼人、佐々木秀樹、よこざわけい子、山田栄子、林一夫、一龍斎春水、石森達幸、加藤精三、木原正二郎、鵜飼るみ子

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

この伝説の名作はテレビ版から入ってください

1980年~1981年放送のテレビアニメ 全39話 途中打ち切り

原作監督 冨野由悠季 制作 日本サンライズ

前年の機動戦士ガンダムはストーリーの途中で打ち切り、劇場版の制作となったが、
続くこのイデオンも結果的には打ち切り、続きは劇場版になりました。

このテレビ放送版も伝説の名作と言っていいと思います。
人類のテクノロジーをはるかに凌駕するロボット兵器イデオン。
見た目はおもちゃですが・・・

wikiによるとイデオンのデザインのあまりのひどさに冨野監督が怒って複雑怪奇なストーリーにしたと、冨野さんが言っていたとあります。
もともと、トミーの肝いりで作られたのにもかかわらず玩具は売れず、ガンプラの影響でプラモデルがヒットしたという結果に。
39話は最後の2分が改変されただけの途中打ち切りとなりました。
大不評みたいなんですが、この2分がすごくいいんですよね~
ただのマニアですけど。

イデの無限力とは
第六文明人が精神の一部をエネルギー化するシステムを開発したが、暴走によって第六文明人は絶滅した。

第六文明人とは
イデオンのデザインを見た冨野があきれて、こんなもの第六文明人でもなければ思いつかないだろう、と言ったことから。

反物質エンジンの超光速航法で大宇宙を駆け抜けるソロシップ。
20世紀のアニメファンの夢いっぱいの迷作ではなくて超名作。

ただ、これと発動編では繋がっていないんです。
発動編は接触編の続編でありこれの続編ではないというめんどくさい関係です。
テレビ版(これを面白いと思える人は限られるのだろうか?)→接触編(総集編にしても時間が足りなすぎ)→発動編
と、観なければ完璧ではない。
細かいことは気にしない人なら、接触編を飛ばしたほうがいいと思うけど。

所詮は因果地平に消えていく人々の「信頼できない語り手による物語」として、
深く考えずに発動編に突入すれば、いまだかつてない感動が待っている。
この作品は王道であるとともに異様であります。
他に比べるべき作品も無い孤高の物語として心で感じてもらえれば、
後のエヴァやまどマギの理解にも関わると信じています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

エンディング曲は物語そのもの

正直な話、この物語は人にはお勧めできません。
でも、エンディング曲「コスモスに君と」
これだけは、胸を張って多くの人にお勧めできます。

壮大な宇宙のなかで、切なさを感じる歌詞と美しい曲です。
作詞は井荻麟さんです。
作曲はドラクエで有名なすぎやまこういちさんです。
歌手はアンパンマンでおなじみの戸田恵子さんです。

この歌を一度聴いてみてください。
きっと感動されると思います。

実は、作詞者の「井荻麟」は監督である富野喜幸さんのペンネームでした。
歌詞を知ってられる方は納得されると思いますが、あまりにも悲しすぎる内容です。

そしてこの歌詞が、伝説巨神イデオンの物語そのものなのです。
私が冒頭で、「物語はお勧めできません」といった理由の一つがこれです。

{netabare}
たった一つの星(地球)に見捨てられた主人公たちが、
絶望ともいえる逃避行をし続ける物語であり、
一人、また一人と、仲間の命が尽きていく内容です。

特に歌詞の二番目は、愛する人には絶対に告げることが無い言葉が含まれています。
この物語では、それほどまでに地球人と異星人とのカップルが追い詰められています。

  別れてみたら きっと楽だよ
  すり減らす日々 君はいらない
  おもいやり ふと あげてみる
  涙がかれた 乾いた肌に

歌手の戸田恵子さんは、地球人の子を身ごもった異星人の役(声優)もされていました。
だから、この部分は特に、重く心に響いてきます。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アフロ・レイ

<2019/8/24 追記>
展覧会「富野由悠季の世界」ってのがやってるらしいです。
マツコ・デラックスの番組「夜の巷を徘徊する」のサンライズ回も見ました。
富野御大ってやっぱ変なおじいちゃんだよな。

ところで↓でイデオンのことを「遠目に観るとガンキャノンに見えてしまう」と書いたらとあるレビュアーさんから「赤いジムだよ」と言われました。
納得です。


<2017/10/3初レビュー>
これ、昔から気になってて、でもなかなか観れてないんですよね。

とりあえず知ってること。
・イデオンがロボとしてバカでかいこと
・遠目に観るとガンキャノンに見えてしまうこと
・あまり意味がない合体
・主人公。フェライニのような立派なアフロ。
・主人公。アフロとったら見た目がアムロ。
・{netabare}惑星を真っ二つ{/netabare}にできるのはイデオンソードとアラレちゃんの拳だけ
・波動砲じゃないよ。波動ガンだよ。でも威力はましまし。
・全方位ミサイルは男のカタルシス
・{netabare}首チョンパ{/netabare}の元祖
・ラストは{netabare}第2回富野由悠季杯皆殺し大会{/netabare}で〆

これらは人に聞いた、ネットで見かけた情報です。
これ、どんなんだよ、と。笑
ちなみにタイトルは杉田智和が某番組でボソッと囁いたのが頭に残ってたので。

時間が取れたらテレビ版を観たいです。

<2017/10/25追記>
なんと10/30からCS330で放送されるそうです。
月〜金まで毎日2話ずつ。
まさか私の気持ちが届いた・・・なわけはないのですが嬉しい偶然です。
今からアフロにワクワク。

<2018/4/21追記>
よーやく見終わりました。
すごい面白いかと言われれば微妙だけどこの時代にこれか!と考えるとすごいですね。
SF。
少し不思議じゃない方の。
ラストよくわかんなかったので映画版で補完しました。
評点はそれ込みです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

69.5 11 宇宙船でロボットなアニメランキング11位
バック・アロウ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (212)
495人が棚に入れました
リンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。壁は神――それがその大地、リンガリンドの根幹である。ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に謎の男「バック・アロウ」が現れる。アロウは記憶を失っているが、自分が「“壁の外"からやってきた」ことだけはわかると言う。記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく――

声優・キャラクター
梶裕貴、洲崎綾、小澤亜李、小野賢章、置鮎龍太郎、杉田智和、潘めぐみ、小清水亜美、小松未可子
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ガンソード×グレンラガンなのか

<2021/1/9 初投稿>
見始めなので評点はデフォルトの3.0です。

今期新作7つぐらい第一話見てみましたが、今のところ一番好感触!

どうやらオリジナルアニメのようで。
EDクレジットが原作「谷口悟朗、中島かずき、ANIPLEX」になってました。

谷口悟朗と言えば「コードギアス」「ガンソード」「スクライド」などの魅力的なオリジナルロボアニメを生み出す名監督。
原作付きでも名作「プラネテス」を始め「純潔のマリア」などでも手腕を発揮。
「ガンソード」「プラネテス」「純潔のマリア」は特に大好きです。

かたや中島かずきといえば「グレンラガン」「キルラキル」「コンクリートレボルティオ」、最近だと「プロメア」とか「DNA」とか「ノリと勢いと熱量」で押し切る名作、良作、迷作を多数輩出する作家さん。
ちなみにこちらの中では「グレンラガン」が大好き。

この二人が手を組んだ、ということのようです。

で、本作の第一話を見ての感想。
谷口監督の方が芸風が広い分、中島かずきテイストに少し寄せて少し暑苦しい感じはします。

一応、{netabare}ロボもの{/netabare}のカテゴリになるんでしょうが、
谷口「ガン×ソード」と中島「天元突破グレンラガン」の空気感を混ぜこぜにしたような。
でも出てくる人はみんな普通そう。
カミナのような気合いでなんでも解決可能な人も、ヴァンのような真性「バカ」もいなさそうです。
そういう意味ではキャラの人格的には「コードギアス」っぽいかな。

という作品です。

世界観とかキャラ紹介などは2話以降、もう少し見てから追記したいと思います。

<2021/1/24 追記>
三話まで視聴しました。
グレンラガンやガンソードがお好きな方なら好きな展開ではないでしょうか。
同じような展開とも言えますが 笑。

少し内容に触れます。

周囲を高さ十キロの壁に囲まれた、いわゆる異世界。
その世界の住人は「壁の外には何もない」と言います。
そしてその世界には二大国を始めとするいくつかの国があります。
中世の中国っぽい国、独立前のアメリカみたいな国、コードギアスのブリタニアみたいな国。
文明レベルはレボルバーや大砲は普通にあるので現実世界で言えば1800年代くらいなんでしょうか。

ちょっとアンティークな世界観。
ただ一つブライハイトという巨大ロボットの技術を除いては。
と言っても謎のオーパーツ的なものなのでその世界の人々は技術を理解してるわけじゃないのですが。
ここら辺のロボの扱いもグレンラガンやガンソードとよく似てますね。

第三話で{netabare}巨大戦艦を入手したバックアロウ御一行はエッジャ村の村人全員と一緒に壁に向かって旅立った{/netabare}のでした。
やっぱり{netabare}ロードムービー{/netabare}でした 笑

そしてやっぱりこういう展開好き。

登場人物は相変わらず正常な人が多いけど、でもそのうち鉤爪の男のようなイカれポンチが出てくるんじゃないかと期待してますw

やっぱこれ楽しいな。

<2021/6/18 追記>
最終話まで見終えました。
ラストはなんか{netabare}ポカン{/netabare}としましたよ。
バトルのところ{netabare}最終回での畳みかけ方はグレンラガンやガンソード{/netabare}のそれを思い出しました。
それ、というのは{netabare}対アンチスパイラル戦や対鉤爪の男戦{/netabare}のことです。

でも本作はカタルシスがちょっと足らない。

しつこいと言えば良いのか。
確かに{netabare}ルドルフ{/netabare}は良いキャラしてたし、やはり{netabare}三木眞一郎さん{/netabare}は凄い。
でもこんだけ引っ張るとなー

そしてこの世界のカラクリ。
良かったですよ。
これは予想できない。
ちょっと{netabare}LAST EXILE{/netabare}を彷彿とさせる。
でもなんかその割にカタルシスが足らない。

なんでなんだろうな。
全編通して展開は早く、盛り上げ方もさすが。
でもなんか噛み合ってない。

もしかしたら谷口悟朗監督と中島かずきさんは作風が少し似てる分、相性がさほど良くないのかも。
美味しいウスターソースに美味しい醤油混ぜたら微妙な味になった、って感じかも。

ちょっと評価の難しい作品でした。。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何かちょっとザブングルとかを思い起こさせるような話ですね…。

== [下記は第2話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第1話は録画だけしていて、まとめて第1話と第2話を続けて観ました。

「世界は壁に取り囲まれていて、その外側は存在しない」というリンガ・リンドという世界の成り立ちに何らかの知性体の作為を感じさせる訳ですが、実際の世界の成り立ちについては秘匿されていてそれに触れようとすることは禁忌とされているみたいです。

また先進文明的な物は「ラクホウ」なるカプセル状の物が降ってきたときにそこに入っている物しか得られないようで、リンガ・リンドの住民たちは自力で生産することはできないみたいです。

この辺りの人工的な世界観を見て何となく『戦闘メカザブングル』みたいな設定だなと思ったんですが、何しろオリジナルTVアニメ作品なので本当に似たような話なのか全然違う話なのかはわかりません。もちろんリンガ・リンドの形状的に「惑星ゾラ」とは事情は違っているんでしょうしね。

とはいえ、さすがに新作で作画の方は特段の古さは感じませんでした。ただ、演出面ではちょっと古くさいかもしれません。でも一周回って良い方に転ぶかもしれないし、監督が同じ『ID-0』とかはわりと楽しく観れたので世間の評判とは別に個人的には合うかもしれないです。

信念が具現化してブライハイトと呼ばれる巨大ロボット的な兵器になるとか、ラクホウに入って降ってきた主人公が素っ裸とかそういう辺りは「脚本:中島かずき」的な暑苦しさを感じます。

視聴開始を後回しにしておいてなんですが、意外と面白かったのでこれからは毎週ちゃんと観ようと思います。
== [第2話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.25追記:
最終話まで視聴終了。

「ザブングルみたい」とか書いてたら「アイアン・ギア」までやってしまいましたね。まあ見た目からそのこと自体は予想はされていましたけど、そこから合体までやってのけるとは(笑)。リンガ・リンドに外側があるのは想定通りでしたが、その「外側」の設定はちょっとビックリしました。

しかし中盤はフィーネ、終盤はゼツ凱帝が大活躍でしたね。その分アロウの影が薄くなっていましたが…。

これも作品設定を考えれば「SF作品」といえますね。最近SFは意外と多いかも。復権の兆し…?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

壮大な物語だが実際は極微、だが大いに楽しませてくれた物語

壁に囲まれた世界『リンガリンド』。
なぜ壁ができているのか、壁の外に何があるのか、誰もわかりません。
この物語は、壁の外からやってきたバック・アロウを中心に多くの登場人物が活躍する内容です。
SF群勇伝のようなものかもしれません。

バック・アロウには過去の記憶がありません。自分が何者かもわかりません。
ですが彼には正義の心があり、人の命がかけがえのないものであることを彼は知っていました。

最初は作画に迫力がないため、たいしたことないだろうと思っていましたが…、
いつの間にかそれぞれの登場人物の生き方・信念に共感し、気づいたときには次回が待ち遠しくなりました。


リンガリンドでは武力の国「レッカ凱帝国」と慈愛(?)の国「リュート卿和国」とが覇権を争っていましたが、それぞれの国には独自の複雑な内面があります。それが結構興味を注ぎます。

そして、レッカ凱帝国の天命宮大長官だったシュウが自国を捨ててエッジャ村の住民になったことから物語は急展開をします。
彼は頭脳明晰な男です。彼の望みは『壁の外を知ること』その好奇心を探求するだけの理由で自国を捨てたのです。
実は、シュウこそがこの物語の真の主人公です。少なくとも私はそう感じました。

バック・アロウが空から落ちてきたエッジャ村は毎日の食べ物にも困る貧しい村でしたが、アロウとシュウが加わることで、やがてこの村が世界を統一する架け橋へとなります。

そして、やがて壁の外へたどり着きますが、そこは…

最後の結末を知ったとき、私は昔、手塚治虫さんの書かれた「火の鳥」未来編に説明されていた『コスモゾーン』を思い出しました。
それは、素粒子理論と宇宙理論とは同じようなものであるという仮説。例えば原子の周りを電子が周回している姿と太陽の周りを地球や他の惑星が周回している姿とは似ています。
さらに発展して、銀河は高次元生命体の細胞の一つなのかもしれないという仮説。
まさにリンガリンドは、手塚治虫さんが説明されたコスモゾーンのようなものでした。


この物語は実に多くの登場人物が自分の信念を語ります。
主人公のバック・アロウの存在が薄く感じられるほど、個性的な連中が出演します。
私はリュート卿和国のフィーネ姫の信念「愛こそ全て」が大好きです。

もしまだ見てない方は一度見られることをお勧めします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

66.7 12 宇宙船でロボットなアニメランキング12位
星方武侠アウトロースター(TVアニメ動画)

1998年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (82)
445人が棚に入れました
到星歴と呼ばれる時代、人類が宇宙を、星々の間を、広く駆け巡る世界。辺境の惑星センチネル3にて、トラクターから人間関係まで、何でも引き受ける便利屋のジーン・スターウィンドとジム・ホーキンスは、ある美女からの依頼を引き受ける。しかしその依頼には裏があり、ジーンたちはアウトロー・ヒルダと宇宙海賊との危険な諍いに巻き込まれる。

よると さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

もっと評価されるべきなアニメ

私が初めて深夜アニメで見たアニメでございます。

作画はセルなのに綺麗。

主人公ジーンたちが賞金稼ぎかなんかで、ヒロインと出会って宇宙船に乗って、宇宙を巡るという話だったはずです。

SFにしてはなかなか良い方じゃないですか。

ただ知名度は低いみたいなので、もっと評価されるべきアニメだろうなあって思いました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

小鳥遊六花 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

超短期決戦アニメ!?

とにかく主人公の男気がカッコいい(o^-')b ☆

見た感じはSFもので私の苦手な長編アニメになるかと思いきや、意外に短編だけどそこに戦闘シーンを惜しげもなく詰め込んできずいたらもうラスボス!?(*_*)短期間でスカッと楽しみたい人にはええかも(^^)♪     

他の主人公を支えるキャラたちの個性や話もバラエティ豊かで最後まで見飽きしなかった(*^^*)

宇宙戦争だけどガンアクションや剣技、格闘、呪文と色んな戦法があったり、主人公たちの生い立ちや用語などを話以外にもOP前に説明してくれてたのも自分が見続けれた理由。

OPやBGMの音楽などもイメージに合ってたしとくに文句なしwついつい最終回のその後も気になるような作品でした↑(^^_)ルン!

漫画あったらもっと詳しく見てみたいな(*^^*)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
ネタバレ

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

知名度はイマイチながら良作です

多分私が初めて見た深夜アニメがアウトロースターです。

この当時はあまりアニメを見ていなかったのですが、アウトロースターはビデオ録画して毎週楽しみに見ていました。
今でも好きな作品の一つです。

それまでのSFアニメで私が見たことのなかった、グラップラー・シップ同士によるバトルやアウトロースター号のコックピットデザイン、また{netabare}メルフィナが透明ポッドに入ってナビゲートする(しかも裸!!){/netabare}という設定も、私にとっては新鮮でした。

キャラクターも皆個性的で魅力がありましたが、私は特に鈴鹿がお気に入りで、鈴鹿のバトルシーンで流れるテーマ曲も、疾走感と共に哀愁漂う感じで良かったですね。

私的にはこの作品は、サンライズの中でも良作だと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

63.0 13 宇宙船でロボットなアニメランキング13位
BLUE GENDER [ブルージェンダー](TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (77)
402人が棚に入れました
「バブルガムクライシス」のAICが制作したハードアクションSF。種の存亡を賭けた壮絶な戦いの中で、主人公の葛藤と成長を描く。現代では治せない新種の奇病に侵された海堂祐司は、未来の医療技術の発展に賭けて冷凍冬眠者“スリーパー”となった。だが、西暦2031年に冬眠から目覚めた海堂が見たものは、謎の生命体“BLUE”の繁殖によって絶滅の危機に瀕した人類だった。絶望の中で、海堂の“生きる”ための戦いが始まる。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

B級SFファンホイホイ

一話目から人間団子という超ハードな展開、衝撃的な幕開け。
異形の生物ブルーに占拠された世界での過酷なサバイバルが始まる。
死亡フラグが立つ間もなくさっくさく人が死んでいくB級SFで、暗いグロいエロいと見事に三拍子揃ってます。難解でもなければわけわかんねー哲学してるわけでもなく、陰惨なサバイバルもので悪夢のようなパニック展開です。

ヘタレな主人公がややキチガイじみた強さを発揮するようになり
冷徹で凛々しかったヒロインが女性として目覚めていく。
絡みもあったりしますしね、色々と凄いアニメ。
メロドラマとしてはアリかもしれない。

ただSFとしてはB級すぎてどうにもならないレベル。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

ジョニー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

お勧め。

現在には無い表現の自由さがあります。
まぁハッキリ言えばグロありです。
謎の生命体との戦いの話なので、ガンガン人が死んでいき、子供が死んだりもします。
ただ、それも今に無いアニメの良さだと思うし、当時の中では、アニメのクオリティも高いです。
戦いの中での、主人公とヒロインの精神的な変化も面白いです。
特にヒロインは時間を重ねるごとに魅力が増していきます。
レンタルであるか分かりませんが一見の価値はあります。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

待て、しかして・・・

まず本作に少しでも興味を持った人はネタバレに【厳重注意】
ここのレヴューゾーン微妙にネタバレの雰囲気が・・・
それと進撃の巨人2期を楽しみに待ってる人も警戒が必要。
本作→ガンパレード→進撃 という微妙な関係性があるので
間接的にネタバレしてしまう可能性も(もしかしたら?)あり。

さて、本作とは如何なるジャンルに属し、どういう作品であるかについて
考えた時、説明するのが非常に難しいという問題にぶち当たる。
それはある意味『高いハードル』であるかもしれない。

SF的ロボットアクションもの?
機動戦士ガンダムとエヴァを足して2で割ったような作品?
そう言われてみればそうかもしれないし、そういう要素も確かにあるだろう。

しかしだからと言って、王道的ロボットアクションを期待して本作を見た人は
恐らく期待ハズレだったという感想を抱くかも。

メカデザインは無駄にカッコイイ(というかカッコよすぎる)し
スピード感と臨場感溢れる見せ場の戦闘シーンも確かにあるのだが、
戦闘シーンの数が不足気味で、高性能戦闘メカの性能を最大限に生かしたシーンは
限りなくゼロに近い。
(もの凄いの潜在能力を持ったパイロットはいるのに何故?と訝しがる人もいるだろう)

本作を敢えてジャンル分けするならエヴァ進化系に属し、エウレカにも似た要素を持つ。
(グロシーンがあるのもその理由のひとつ)
一つ例を挙げるとエヴァ第9話「瞬間、心、重ねて」の戦闘シーンよりも
二人のパイロットの奇妙な共同生活に力点を置いているような感じのタイプ。

本作には様々な『高いハードル』が山積している。
視聴者にとってのそれは、主人公が文字通り『お荷物』であり
ヘンなヘアースタイルの『猿』みたいな存在に思えてしまうことであり
『カイ・シデン』のように人の感情を逆なでする要素と『碇シンジ』のような
軟弱さを同時に併せ持ち、かつ田名部愛のようにうざったい台詞を吐くという
厄介な人間性を持っていることである。

そしてそのことは未来人であるヒロインにとってはより強烈で鮮明なリアリティーであり、
成り行き上の任務とはいえ、無駄口叩くこの『お荷物』、『旧世代』の『猿』を
なんとか目的地まで届けるというのはヤレヤレな気分であると言えよう。

とまぁ、そういう方向性で物語は進行していくわけだが、
本作の最大の魅力、見所とはまさにそういう要素であり。

ロボットバトルよりも自分たちの足で大地を踏みしめ
世界を流離うことであり、目的地の前に聳え立つ文字通り『険しい山』に挑むことである。

世界を流離うことが本作の最終目的でもなく、次のステージもちゃんと用意されているのだが、
一見無駄とも思えるプロセスやキャラの言動を丁寧に描いているのにはそれなりに
意味があり、それを飛ばしてしまったら本作はもっと味気ないものになっただろう。

だから結局あんな『猿』にも存在理由はあって、
そんな彼{netabare}の微妙な心理描写{/netabare}にも大いに意味があったりする。

早い話が主人公はヘタレ系で、ヘタレ系主人公が好きな人には本作はかなりお薦め。
ヘタレ系ストーリーには当然の如く物語の進行をサポートする役目が
つまりその辺はヒロインが十分すぎるくらいに穴埋めするので安心して視聴できる。

ここからは少し踏み込んだネタバレにつき本作未視聴の方にはご法度で。
{netabare}実は本作をエヴァ系と称すのにはもう一つの理由がある。
それはエヴァと同様にフロイト心理学のテイストが意欲的に活用されている点だ。
それはある意味ペテン的手法であり、生と死や二項対立が織り成す葛藤の要素を
持った物語ならなんでも適用可能で無難に解釈できてしまう若干無理ある荒技である。
それはエロスとタナトスという概念で物語を解釈するやり方である。

単なるこじ付け的連想ゲームと言われればそれまでだが、実戦してみるとこんな具合。
エンジェルは天使。天使のイメージの原型はローマ神話のキューピッド。
キューピッドはギリシア神話のエロス。エロスはマリーン・エンジェル。

眠りの神はヒュプノス。ヒュプノスの兄はタナトス。
故に眠れる者(スリーパー)はタナトス(死)の近親者。
エロスとタナトスの衝突は葛藤を生む。
エンジェルとスリーパーの対立衝突も人間心理の葛藤の現れ、という風に。

エロスは生、融合、肯定承認、友愛を象徴し
タナトスは死、解体、否定拒絶、攻撃性を象徴する。

しかし、「それがどうした?」と問われたら返す言葉がないのが
フロイト心理学の限界なんだこれが・・・

しかし、進化論という現代では絶対不可侵の神話的学説の基本的メカニズムも
繁殖と淘汰という二項対立に突然変異という概念を付加しただけの
ある意味ペテン師的な解釈理論に過ぎないわけなので、似たり寄ったりなのかも。

さらに蛇足だが、マリーンは海、海は生命の源=母を象徴するから
ブルーは海とは相容れない存在っていう解釈も成り立ちはする。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

63.6 14 宇宙船でロボットなアニメランキング14位
RobiHachi(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (108)
387人が棚に入れました
時はG.C.0051(G.C.=Galaxy Century)。NEO TOKYOの住人ロビーと、一人の青年ハッチが、銀河の彼方、訪れると幸せになるという伝説の惑星「イセカンダル」を目指して、ひょんなことから宇宙船でギャラクシー街道を旅することに。二人はその道中で、降りかかる火の粉のごとく災難に遭い、行く先々でドタバタ騒ぎを起こすのだった……。

声優・キャラクター
中井和哉、河本啓佑、阪口大助、杉田智和、木村昴、徳留慎乃佑
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

チェンジ ゲッター

高松信司監督、制作スタジオコメット。

ベタなギャグ満載のSFコメディ。
これが意外にも嫌味がない、
お金もない、仕事もない、彼女もいない、
それでも底抜けに前向きに生きる主人公ロビー。
疲れた日常を癒すには、
これぐらいお気楽なコメディもありでしょう。

舞台は人類が宇宙旅行を楽しめる時代。
SF版「弥次喜多道中」でしょうか。
他の惑星に漂着しては、
きっと奇天烈な物語が待っているのだ。

最後に全部持って行ったのはまさかのあれ。
{netabare}合体だと!?、そう来たかー!!{/netabare}

6話視聴緊急追記。
続々と断念でしょうか!?
雲行きが怪しいのもありますが、
80年代的、おバカ(アニメ)ですね。
しかし特別、続きも気にならない感じ。

最終話視聴追記。
終わっとったんかいっ!!
どうりで誰も語らないわけだ(笑)
途中、見ていませんが完走です(おいっ)
うーん、ライディーンできたか。
レトロな演出は好きですよ。

あちこちぶつかって成長する。
想定外を楽しむ、やはり奇天烈な冒険でした。
幕切れはこれでいいのだと肯きました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

これってコメディ!?

う~ん。ベタベタなギャグ満載のコメディなんだけど、あまり笑えない作品。
だけど、見れないのかというと、そこまで酷くない。
いわゆる「ながら見」するにはちょうどいいレベルの作品かな?

宇宙を舞台にした珍道中の物語。

私も、物語のラストと、EDの不思議なダンス見たさに、普通に完走できたしね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

やじきた宇宙

全12話 オリジナルアニメ

銀魂や最近ではぐらんぶる、美男高校地球防衛部などの作品を手掛けた高松 信司監督作品です。

1話でこの監督作品と分かりましたw

銀魂は未視聴なので、この監督との出会いはイクシオン サーガ DTからですが、独特な世界観を持っている監督です。

この作品も他の作品と雰囲気が似てますね〜

何をやってもついていない主人公ロビーとあることで知り合ったハッチは、途中色々な惑星によりながら、幸運のご利益がある惑星イセカンダル目指して旅をするコメディ作品です。

知っていたり知らなかったりとオマージュがたくさん出てきますね。

この作品は好き嫌い分かれそうです。上記の作品のノリが好きな方にはオススメです。私はシリアスな作品を観た後の箸休めに観ていました。

OPは主人公の2人ロビーとハッチが歌っています。EDは主人公2人を追いかける宿敵?の3人が歌っています。

最後に、主人公2人とともにするのは毒舌ロボットイック。こういう作品には毒舌なキャラがいないと締まりませんねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

67.3 15 宇宙船でロボットなアニメランキング15位
銀河漂流バイファム(TVアニメ動画)

1983年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (71)
385人が棚に入れました
地球から遙か四十数光年。イプザーロン系宇宙にある人類の植民惑星が異星人ククトニアンに攻撃され、護衛の守備隊は全滅、13人の子供達が取り残されてしまう。彼らは異星人に囚われた家族や友人達を自分達の力だけで救出するために、人型兵器ラウンドバーニアンで異星人と戦いながら、地球軍の練習艦ジェイナス号で旅をする

声優・キャラクター
難波克弘、鳥海勝美、竹村拓、野沢雅子、菊池英博、冨永みーな、笠原弘子、羽村京子、原えりこ、千々松幸子、佐々木るん、滝沢久美子、あきやまるな、古田信幸

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

エウレカを見た時、この子バイファムのカチュアに似てるな〜とずっと気になってて改めてバイファムを見ました

懐かしいな〜全てが懐かしくて楽しめた

サンライズお得意のロボ系、そして何故か都合よく子供だけで敵と戦う
でもそこを気にしては昭和のサンライズを楽しめない

ロボ系好きな方は見てほしい

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

単なるロボットアニメではないです

ロボットが大活躍するだけの物語ではありません。
大人も出てきますが、頼りがいのある大人ではありません。

もちろん、子供達もスーパーではないので、色々ぶつかりながら宇宙を旅します。
そして、旅の途中で、色々な真実が明らかになっていきます。

絵柄も優しく、見易い作品だと思います。
子供たちだけで宇宙をさまようという設定なので「彼方のアストラ」がお好きな方は、比べてみても面白いと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14
ネタバレ

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

子供というイメージ  それだけで観ないというのは惜しい作品

どうしても、この作品が観れなかった。


中心キャラが子供で、自分勝手にやってそれがまかり通ってしまうそんなアニメになってしまうと感じたからだ。


実際このアニメを観てみて、現実的に不可能というか、そのアニメの設定を入れても、そうなるのってホールインワンより確立低いだろというものがいっぱいあったが、


少年や少女達がゆっくりと成長していく姿やほんとに小さい子達がまったく成長しない姿は、結構リアルだった。



そしてロボットものには、よくある主人公一人で、敵の軍隊を一掃してしまうチートのような卑怯な設定は、このアニメには、なく皆で協力して、
{netabare}
皆で協力して、自分たちの目的を達成した。そこが素晴らしくメッセージ性があった。

普通ならば、この争いが終息するところまでをアニメにするが、彼らの目的は、そこにはなく両親に会うためという一つの目的のために動いた。その目的が達成したところでアニメが終わらせるのは、このアニメの主要キャラをとても若い世代にした意味でもあるように感じた。

また、最後のラストシーンは見ものである。
{/netabare}


普通80年代アニメは、ここまで長い作品は、打ち切りされるのが多いが、この作品は、その当時の中高校生などの署名によって2クール打ち切りを逃れ、当初の通りの4クールになったらしい。

その当時の署名した人たちに感謝して、この名作をぜひ観てほしい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

65.9 16 宇宙船でロボットなアニメランキング16位
EDENS ZERO アニメ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (113)
342人が棚に入れました
宇宙歴X 4922年。無数の人々が宇宙に飛び立ち、星々を巡る時代。動画配信者B・キューバーのレベッカは、機械の惑星グランベルで重力を操る能力を持つ少年シキと出会う。「魔王」と呼ばれた育ての親である機械のジギーの教えにより、何よりも友達を大事にするシキ。そんなシキと友達になったレベッカは、外の世界を知らないシキを宇宙への冒険へと連れ出す。初めての宇宙、初めての景色、初めての人々。目を輝かせ、これからの冒険に思いを馳せるシキと仲間たちを巡る心躍る大宇宙の物語が今、始まる。

声優・キャラクター
寺島拓篤、小松未可子、釘宮理恵、手塚ヒロミチ、井澤詩織、青木志貴、大原さやか、大塚芳忠、井上喜久子

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

フェアリーテイルの系譜

フェアリーテイルと作者が同じなのでキャラデザが似ていてフェアリーテイルの主要キャラと似たキャラが多いうえに、マスコットは続投でフェアリーテイルもどきって感じの作品

話は単純で王道のバトルアニメ、予算ちゃんとついてて声優とか主題歌とかちゃんとしてるし、作画も綺麗

今回はファンタジーとSFの融合だけど、
作者の人はあまり整合性とか科学とか得意じゃなさそうなので、普通のファンタジー書いたほうがいいんじゃないかな?

1話からいきなり最終話みたいな感じになるし、度々最終回か?って展開になるところも、フェアリーテイルっぽい

頭を使ったバトルとか努力して強くなるとかあんまりなくて、才能と友情、仲間の絆と根性でどうにかすることが多いのもフェアリーテイルっぽい

そんな感じでフェアリーテイルが好きならこれもオススメって言いたいけど、なんでSF入れた?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

サクラコスモスの伝説の存在であるマザーに会うために…

この作品の原作は未読ですが、私の「お気に入りの棚」序列3位である「FAIRY TAIL」を手掛けた真島比呂ヒロさんの作品ということで、視聴を楽しみにしていた作品です。


『FAIRY TAIL』の真島ヒロが放つ、前人未到、王道SF!

宇宙歴X492年――

無数の人々が宇宙に飛び立ち、星々を巡る時代。

動画配信者B・キューバーのレベッカは、
機械の惑星グランベルで重力を操る能力を持つ少年シキと出会う。

『魔王』と呼ばれた育て親である機械のジギーの教えにより、
何よりも友達を大切にするシキ。

そんなシキと友達となったレベッカは、
外の世界を知らないシキを宇宙への冒険へと連れ出す。

初めての宇宙、初めての景色、初めての人々。

目を輝かせ、これからの冒険に思いを馳せるシキと
仲間たちをめぐる心躍る大宇宙の物語が今、始まる――


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

最初に一目見て感じたのは、圧倒的な既視感と安心感…
その理由は言わずもがなですが、キャラがフェアリーテイルの登場人物にソックリだからです。

主人公のシキ・グランベルは、キャラデザこそ違いますが仲間思いで熱血漢なところは、ナツ・ドラグニルにそっくりでした。

それだけじゃありません。
メインヒロインのレベッカ・ブルーガーデンは、見た目はまんまルーシィ・ハートフィリアじゃありませんか。
しかも性格もほぼ一緒…
小道具が無く普通の私服だけなら見分けるのは困難を極めそうです。

そしてハッピー…
もう似ているどころか見た目も名前も同じなんです。
しかもCVがくぎゅでお魚が大好きなところまで瓜二つ…

その他にも懐かしさを感じるキャラが大勢出てきてくれますよ。
ウェンディ、エルザ、他にもたくさん…
私にとって、フェアリーテイルを完走したご褒美の様な気がしました。

一方、wikiには「真島の過去作に共通する「ボーイ・ミーツ・ガールから始まる冒険譚」だが、魔法が存在する世界を舞台にした『RAVE』や『FAIRY TAIL』とは異なり、神秘に満ちた宇宙を渡り歩く惑星冒険もの(スペースオペラ)になっている。」
と記載されていました。

確かに物語の舞台設定は大きく異なるのかもしれません。
でも作品に秘められた熱量や数々の感動ポイントを見ていると、否が応でもフェアリーテイルを彷彿してしまうんです。

フェアリーテイルは原作が全63巻、全545話もの超大作でした。
少しずつ物語にのめり込み、気付いたら抜け出せなくなった感がありましたが、この作品では、まだたったの2クールしか放送されていないのに、もうフェアリーテイルと同様の雰囲気が感じられることが、彷彿する理由なんだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニグテーマは、西川貴教さんによる「Eden through the rough」と、L'Arc〜en〜Cielさんによる「FOREVER」
エンディングテーマは、CHiCO with HoneyWorksさんによる「冒険のVLOG」と、さユりさんによる「世界の秘密」
西川さんが、人形劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀」以外の主題歌を歌うのは久々なのではないでしょうか。
L'Arc〜en〜Cielさんは「超」が付くほど久しぶりの様な気がします。
一方、エンディングはどちらも秀逸でしたね。
個人的には、さユりさんの楽曲が好みでした。

2クール全25話の物語でした。
物語は未だ始まったばかり…
伝説の占い師であるシャオメイも、シキたちの旅はこれからの続くと言っていましたし、ラストに続編を期待させるダイジェクトも双方されました。
まさか、ここで終わることなんてありませえんよね。
いつかフェアリーテイルを凌駕するほどの熱量を持った作品に昇華するのを期待しています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

大人から子供まで楽しめる作品。

FAIRY TAILの真島ヒロさん原作の作品。

アニメとは大人から子供まで楽しめてナンボ。
そう思っている自分は、これこそ王道アニメだと思います。

まだまだ続きそうな物語。
楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

59.9 17 宇宙船でロボットなアニメランキング17位
円盤皇女ワるきゅーレ 十二月の夜想曲-ワルキューレ(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (41)
319人が棚に入れました
1期のメンバーに加え強力な新キャラクター・コーラスも加わり、ますます賑やかな時の湯の面々。
ある日、公園で一人で遊ぶワるきゅーレの前に「時の鍵」が出現し、その力を使い時乃湯のお手伝いをする。みんなに喜ばれてごきげんなワるきゅーレはその力を使いつづけるが、「時の鍵」が暴走し羽衣町を巻き込んだ大騒動になってしまう。
そして、ワるきゅーレと和人に迫る影、その正体とは…!?

声優・キャラクター
緒方恵美、望月久代、鈴村健一、南央美、西村ちなみ、千葉紗子、田中理恵、西前忠久、桃井はるこ、飯塚雅弓、篠原恵美、桑島法子

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1期よりパワーダウン

1期はちびワるきゅーレがトラブルメーカーではっちゃけた内容でしたが、結婚式をあげてからトラブルメーカーではあるが2期は落ち着いたというか、和人も温かく見守ってという空気感。
今回はヴァルハラ星8大皇女の一人コーラスがいわゆる電波女で、その虚言妄想癖でドタバタと…
和人の心を奪っていくワルキューレゴーストを登場させて盛り上げるのかと思いきや、すかしの構成というのはこのアニメらしいといえばらしいが、そのせいで1期よりパワーダウンととられても致し方ありませんな。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

65.2 18 宇宙船でロボットなアニメランキング18位
21エモン(TVアニメ動画)

1991年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (36)
157人が棚に入れました
2023年、地球は宇宙人たちとの交流が進み、国際連合ならぬ星間連合にも加入して、多くの惑星からの観光客がひっきりなしに訪れる一大都市惑星となっていた。そんな中、トウキョウシティーに居を構えるホテル「つづれ屋」は、江戸幕府の成立とほぼ同時に旅館として開業して以来、初代当主の市右衛門、2代目仁右衛門、3代目参右衛門…と20代、四百数十年にわたって細々と続いて来たものの訪れる客はサッパリ、隣接する豪華なホテル・ギャラクシーやホテル・オリオンなどに圧倒されて潰れる寸前であった。現当主の20エモンはどうにか客を呼び込もうと必死だが、その跡取り息子の21エモンはホテル経営に関心を持とうとせず、宇宙にあこがれパイロットになって大宇宙を冒険したいという夢を持っていた。家業に専念して欲しい父親に叱咤されながら、21エモンはしぶしぶボーイをしてせっせとチップを貯め、いつかは自分のロケットを買いたいという夢をあたため続ける。「つづれ屋」に居候する宇宙生物モンガーやボーイとして働かされているイモ掘りロボットのゴンスケといった強烈な個性を持った家人たち、さらには宇宙からのおかしな客が宿泊に訪れて、21エモンと「つづれ屋」は毎日のように珍騒動に巻き込まれる。

声優・キャラクター
佐々木望、大谷育江、龍田直樹、冬馬由美、中庸助、松島みのり、真柴摩利、稲葉実、玄田哲章
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ドラえもんが好きなら間違いない

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
「オバケのQ太郎」「パーマン」の後に、藤子・F・不二雄さんが描いた作品。本作の連載翌年に、「ドラえもん」を描いているという点でも、見るべき作品だと思う。

ギャグ作品というよりは、SF作品。連載開始から22年後にテレビアニメ化されたという、レアな作品。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
スペースダンディは、宇宙のダンディである。彼は銀河を駆ける、宇宙ハンターである。未知の異星人を求めて新たな惑星への冒険の旅。これは、そんな宇宙ハンター達の壮大な物語である。

……そっくりじゃないか、今、考えると(笑)!

性格に違いはあるものの、人間の主人公(ダンディ=21エモン)、お助けロボット(QT=ゴンスケ)、異星人(ミャウ=モンガー)の3人による、ギャグをベースにした、オムニバス形式の宇宙ドタバタ珍道中。パロディーの多いスペースダンディですが、それ自体、もしや21エモンのパロディーなんでしょうか?

まあ、いいや、どっちでも(笑)

私はゴンスケが好きでした。声優さんもピッタリです。様々な星で出会う宇宙人達も非常に個性的で、藤子・F・不二雄さんの、想像力の豊かさが分かります。

日々の生活に疲れてる方。昔を思い出して、ちょっとセンチメンタルな気分に浸りたい方。世代で、すでにお子さんがいて、一緒に観るアニメを探している方。などにオススメですね♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

テンテンを覚えていますか?

キョンシーブームの立役者。台湾の伝説の幼女です。
21えもんの頃に地味に日本にいたのですが・・・オトナといっても中学生くらいか、になったらダメなんですね。
昔から幼女以外は世間の風は冷たいです。
でどうでもいいけどED歌ってるんです。
すごくいい歌。
もっとすごいのがOP。美空ひばりの車屋さんのリメイク。

で21えもんぽく見えるのがピカチュ・・・じゃなくてモンガーです。
21えもんは主人公の男の子。原作の中学生から小学生と若くなっていることから対象年齢を下げた形。
多少オトナ向きなので不二子先生ではどちらかというとマミ派にぞくする。エロい意味じゃないくて・・、。

宇宙ものなのにまったく冒険をしない未来の日常コメディー。
まぁテコいれで宇宙旅行にいったりもしたけど。。基本はホテルでのお話。
個人的には結構好きです。原作。



投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

おーぃ!車屋さん

たまに、昔のアニメが無性に懐かしくなって
発作的にレビュー書きたくなること、ありますよねー。


というわけで「21エモン」ですw

よく見てましたが内容は全く覚えていないという・・。


ただ歌は良かった。それは今でもはっきり覚えてるw
最近「おーぃ!車屋さん」をよく聴いている。



二度とない~このチャンス~ハートのエースだよ

走れ、急げ、走れ、急げ
せ・ん・キロ・でーーーーーーーーーーー!!!ヽ( ゚∀゚)ノ

恋乱れ、今宵はハダカのひとーみでー

夢時雨濡らしてー
オ・ト・コを魅せてや・る・ZE!!!☆(ゝω・)





失礼w
いやー、ホントいい歌♪
歌詞のセンスが最高。カッコ良すぎる。
でも本編の内容とはあんまり関係なかった気がするw

興味があれば聴いてみてください^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

63.3 19 宇宙船でロボットなアニメランキング19位
超電磁マシーン ボルテスV(TVアニメ動画)

1977年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (28)
129人が棚に入れました
角の有無が階級を運命付けるボアザン[9]星。ラ・ゴールは皇帝の甥(弟の長子)として皇位継承の資格を持ちながら、角が生まれつきなかった為失脚。妻・ロザリアとも引き裂かれて労奴に落とされるが、反乱を起こし、星から脱出。地球に落ち延びて科学者・剛光代に救われる。ラ・ゴールは光代と結婚して剛健太郎と名乗り、本編主人公となる三兄弟を儲け、浜口博士や防衛軍の岡長官と共にボルテスや基地ビッグファルコンの建設に着手。一方、ボアザンでラ・ゴールとロザリアとの間に生まれていた皇子ハイネルは、“裏切り者の子”と後ろ指を指され、皇帝ズ・ザンバジルへの忠誠を証明し実の父を倒すべく地球攻撃を決定した。かくてボルテスとボアザンの獣士との壮絶な死闘が繰り広げられる事となる。

声優・キャラクター
白石ゆきなが、曽我部和恭、玄田哲章、小原乃梨子、上田みゆき、市川治

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

天空剣Vの字斬り 超電磁ボールVの字斬り

長浜ロマン3部作と言われる3年にわたるロボット作品の2作目

1977年 全40話 製作日本サンライズ 
原作 八手三郎 監督 長浜忠夫 キャラデザ 聖悠記

前作コンバトラーⅤよりさらにストーリー性を重視したかった長浜氏は「父をたずねて三千里」という提案をしたという
対して東映側はお涙頂戴作品を回避するため、宝塚系超絶美形キャラ「プリンスハイネル」を提案し、単なる勧善懲悪ではない大河ドラマを要求した

ボルテスチームの設定資料によると、主人公の剛健一は15歳、岡めぐみは13歳とあるがあり得ない 両者とも20歳くらいの外見である
この作品は敵方であるボアザン帝国の描写が秀逸であり、革命の主導者ラ・ゴールが真の主役である

19話までの絵コンテに「とみの喜幸」という名が見られるが、もちろん富野由悠季氏であり、実質副監督副原案であったと言われる
ただし、ザンボット3の制作のため途中降板となる
第2話の衝撃的悲劇など前半は冨野節が見られることも特徴

14000光年の彼方、さそり座の球状星雲内にある恒星系の惑星がボアザン星
ボアザン帝国皇帝ズ・ザンバジルが絶対君主制を敷いている
地球よりはるかに文明の進んだボアザン帝国が侵略を開始した理由は、国内の不満のはけ口を外に向けるためで、ボアザン文化の伝播を名目に邪魔な貴族を異星侵略に派遣した

ボアザンの科学の地球への流入と最強兵器ボルテスⅤ、ソーラーバードの開発はリアルに描かれ見せ場ともなっている
ボアザン人と地球人は同じであるという設定も見えてくる

ボルテスチーム 郷3兄弟、峰一平、岡めぐみ
ボアザン侵略軍 プリンス・ハイネル、リー・カザリーン、ルイ・ジャンギャル、ド・ズール
対峙する戦力は全く公平に描かれ視聴者にストレスを与えない

時系列も複雑に入り組み、ボアザン人ラ・ゴールとその仲間たちと地球人の交流、そして愛と結婚も描かれる
 
当初予定されていたカザリーンの妹と剛健一の悲恋ストーリーはカットされたが、次作の設定に回されたと考えられる

東映プロデューサーである飯島敬はこの作品の物語についてこう語った
「身近にある様々な差別に対する怒りを強烈に引き出し、本作を通じて差別を憎みそれを是正することを視聴者に考えてほしかった」

本作の重要なキーとなったラ・ゴールの妻ロザリアは美しくもはかなく描かれ忘れられないキャラとなった人も多いと聞く

そして感動のラストへ
ハイネルとカザリーンの愛は!!!!
ハイネルに語りかけるボアザンの守護神ゴードルの声は長浜忠夫氏があてた

この作品がフィリピンで放送されたときは、マルコス独裁政権下で視聴率80%以上を記録し放送を中止したという
その直後にフィリピン革命がおこり、革命軍の象徴として担がれた

アニソンの女王堀江美都子が歌うボルテスⅤの歌 フィリピン人で知らない人はいないそうです
堀江女史がフィリピン政府の招待を受けた時にはすべての信号が青になるという最高の国賓待遇で大統領をはじめとする高官が出迎えたという
安倍晋三夫妻がフィリピン訪問時は少年合唱団がボルテスの曲を歌ったとも

★堀江美都子について若い人は知らないでしょう 
あしたのジョー、キューティハニー、宇宙戦艦ヤマトなど日本人なら誰でも主題歌を知っていました
しかし、それらは音楽とはみられていなかったのです
初めてアニメ主題歌がメガヒットして日本独自の音楽として認められたのは76年のキャンディキャンディ(堀江美都子)だったのです
レコード会社の社長曰く「日本に偉大な歌手が二人いる、美空ひばりと堀江美都子だ」(当時10代)ボルテスの歌はその半年後
この事実は隠蔽されました だから誰も知らないのです
こういった業界の意に沿わない存在はオタクとして卑下され、何か恐ろしい陰謀が起こったような気がします
日本独自の文化、それは外人が教えてくれたものだったんです★

アニメには人の心を動かす力があります
時によっては一つの国の運命をも変えてしまうのです

この作品はわたしのNO1のアニメですが、お勧めできるのかどうかいまだにわかりません

酷い雑文で申し訳ありませんが熱意だけでも感じてもらえたらと思い書きました 読んでいただきありがとうございます

★の部分を追記しました


ボルテスⅤの歌が不評??
天使の歌声堀江美都子は漢の歌に専念するためにキャンディキャンディを封印したそうです
イベントでのリクエストを拒否すると多くの客が帰りだしましたが、歌い続けたと言います

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

天神 羅愚羅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

だのになぜ めぐり合えぬ 父の影

けっこう深いストーリーだったよね(゜-゜)
 
ちょいと調べてみたら「天空剣」あれは企画書がすべて出され、作画も開始された直後
唐突にスポンサーから「必殺技を剣にしなさい」と、一方的に通達されたらしいですね(゜Д゜)
それまでは主要武器は銃でお話が進められていたそうです(゜Д゜)
そのため、射撃の名手、主人公の健一は弟の大次郎に剣の特訓を受けるといったエピソードが
追加されたりしたそうです(゜-゜)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

親から続く因縁。

コンバトラーVに続く、「長浜ロマンロボット3部作」の2作目ですね。
この作品の設定として敵勢力に当たる異性人には普通
頭に角が生えているというものでした。
また、敵のエースキャラと主人公5人のうちの3人が異母兄弟という設定です。
更にこの敵のエースキャラが美男子だというのも話題でした。
ちなみに3人兄弟で格好良いと言えるのはメインの長男のみで、
次男はおデブちゃん、三男はまだ子供でした。
話のバックグランドにある敵勢力のボアザン星と言う星は、
王政主体による貴族制が敷かれており、
貴族の証として角が生えているというものだが、
主人公(及び敵キャラ)の父(同一人物)には
王位継承権があるにもかかわらず、角が生えていなかった。
このように主人公サイドだけでなく、敵サイドにも
重たい過去を持たせ、その二つが悲しくぶつかり合うことが
長浜ロマンの醍醐味でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

60.2 20 宇宙船でロボットなアニメランキング20位
GENE shaft[ジーンシャフト](TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (32)
123人が棚に入れました
21世紀後半…。無秩序に欲望を追いつづけ、その抑制ができなくなった地球人類は、いたずらに資源を浪費し、環境を破壊し、さらには根拠のない主義・主張に踊らされ、闘い、殺し合って、ついに滅亡寸前まで追い込まれた。
滅びを回避するために彼らがとった選択は、自ら強制的に進化する方法…あらかじめプログラムされたDNAから生命を産み出し、性格及び適正能力さえもコントロールする…すなわち遺伝子操作である。
この選択はさらに加速度を増し、I.E.O(地球統合政府)のもと、人為的に人口のバランスは理想的な男女比1:9に保たれ、人々が恋愛感情や支配欲を無くすことによって社会は安定していった。
こうして23世紀、完全なる遺伝子操作社会は完成した。

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個性に乏しい

23世紀が舞台のSFモノ

ありがちな遺伝子操作で進化した人類が謎のリングにより地球が攻撃され
生き残りをかけて戦っていく、一応巨大ロボ系

頑張ってCGで綺麗に見せてもキャラに好感が持てない
作中に流れるギターの音色も耳についてイラつく
ラストはしょりすぎ、スニークどうなった
人類の行き先は?
もどかしさだけが残った。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

遺伝子の軸(ジーンシャフト)

(2012.11/10)
23世紀を舞台にしたSF作品、全13話。 時は23世紀、過去の過ちによって人類は存亡の危機を向かえた。

その23世紀は遺伝子操作社会で、男女比1:9という男性の私からしてみれば、おいおいマジかよ(-.-)!という社会であり、感情や欲など種の保存には不要なものは遺伝子操作によって排除された時代。

人格を決定づけるのは環境でもあり、性格でもある(環境≠性格)訳だがこの作品では環境(遺伝子操作社会)=性格(遺伝子操作によって造られたもの)となっており「人」個人としての意義がなくなった社会となっている。

本当にそれでいいのだろうか?

確かに遺伝子操作による社会の形成は科学が発達した時代には適しているのだろうが、今現在21世紀は、遺伝子操作によって生み出されているのはペットなどのごく限られた生物に過ぎない。(猫アレルギーを起こさないように組み換えされた猫など)


{netabare}この作品では、遺伝子操作によって感情までもが押さえつけられているレジスタ(感情を制御した人々)が登場しますが、彼女らも、マリオの言葉を借りると、「人間、遺伝子以外にももっと大切な何かがあるんじゃないか。 例えば、愛とか。」によって感情を取戻していく様は感慨深いものがあります。{/netabare}
ジーンシャフトには「愛」が関係しているのだと思います。
それを実感すると同時に人にとって根源的に何が大切なのかを教えてくれました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

じぇりー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

「バグの中のバグだった」←いやこの作品がね・・・

視聴している間はそこそこ面白いと感じていたものの、いざ★評価をしてみると、そうでもなかったということに後で気付いた稀有な作品。

では何が「そーでもなかった」のか考えてみた。

・メカニックの設定が複雑かつ精密なものの、SFマニアしか喜ばない程、ストーリー的には殆ど機能しておらず、蛇足でしかない

・↑の割に説明不足な設定が多く、終盤で明らかになることを期待していた事さえ不明のままで終わった点が多数。

・完全な遺伝子操作により優秀な人間のみが存在する未来の人類という設定上、命のやりとりがあっても割とドライに話が進んでいく。

・↑の割に、様々なキッカケで突発的に感情的・感傷的になるキャラ多数。

・OP/ED/BGM全てにおいて音楽が作品にしっくりきていない。

・エピソード間の連結が上手くいっていない。(ドラマチックに終わったエピソードの次の回でも、冒頭から、まるで前回のことが遠い過去、あるいは無かった事のように淡々と始まる。)

例えるならまるで「砂漠」のような作品で、基本クールに淡々とストーリーが進み、ヒロインを除いたキャラの感情は良くも悪くも安定している・・・が、いざバトルとなると熱くなるキャラ、分かり易過ぎるフラグを立てるキャラがいて、観ている方はこの温度差について行けない。

全体的にストーリーの描きこみが足りないように感じたので、尺が短すぎたのかもしれない。
・・・かといって、これ以上長くされても観るかといえば・・・う~ん。。。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

57.3 21 宇宙船でロボットなアニメランキング21位
闘神機ジーズフレーム(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (36)
91人が棚に入れました
21世紀の終わり。
人類は新たなエネルギー『DG(ディバイングレイス)エネルギー』を手に入れ、目覚ましい経済発展とともに宇宙開発に乗り出した。
冥王星圏まで開拓の手を広げていた時、突如、未確認生命体”ネルガル”の襲撃により、開拓団は壊滅した。
地球連合軍はネルガルに対抗するため、世界中の遺跡から発掘された古代ロボット兵器”G’s フレーム”と、その操縦が可能な特別なバリアントを持つ少女たち”エンシエントガールズ”からなる『AG部隊』を結成した。

人類にとって初となる古代ロボットと少女による対ネルガル戦ーー
地球を護るために飛び立った第1次AG部隊は、木星トロヤ群戦役において多くの死者を出し、4号機アセナのパイロット南宮 麗雨(みなみや れいう)はMIA(戦闘中行方不明)となる。

時は流れ、主人公”南宮 麗香(みなみや れいか)”は、姉の麗雨を探すためAG部隊に志願する。

仲間たちとの友情、古代ロボット兵器と交わす絆、ネルガルとの決死の戦い。
少女たちは多くの涙を乗り越え、人として、そしてパイロットとして、大きく成長していく━━━━。

『運命なんて変えてやる!
ーー地球が飲みこまれる前に』

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

中国制作会社&中国アニメの実力や如何に!?

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
中国で「斗神姬 Ancient G’s Frame」として放送された作品を、日本ではキャストと主題歌を変更して放送された作品になります。

アニメーションを元請けとして制作した中国制作会社のセブンストーンは、これまで日本のアニメの下請けを結構担当されてきた制作会社なんだそうです。


21世紀の終わり。
人類は新たなエネルギー『DG(ディバイングレイス)エネルギー』を手に入れ、
目覚ましい経済発展とともに宇宙開発に乗り出した。

冥王星圏まで開拓の手を広げていた時、
突如、未確認生命体”ネルガル”の襲撃により、開拓団は壊滅した。

地球連合軍はネルガルに対抗するため、
世界中の遺跡から発掘された古代ロボット兵器”G’s フレーム”と、
その操縦が可能な特別なバリアントを持つ少女たち”エンシエントガールズ”からなる『AG部隊』を結成した。

人類にとって初となる古代ロボットと少女による対ネルガル戦ーー
地球を護るために飛び立った第1次AG部隊は、木星トロヤ群戦役において多くの死者を出し、4号機アセナのパイロット南宮 麗雨(みなみや れいう)はMIA(戦闘中行方不明)となる。

時は流れ、主人公”南宮 麗香(みなみや れいか)”は、姉の麗雨を探すためAG部隊に志願する。

仲間たちとの友情、古代ロボット兵器と交わす絆、ネルガルとの決死の戦い。
少女たちは多くの涙を乗り越え、人として、そしてパイロットとして、大きく成長していく━━━━。

『運命なんて変えてやる!
――地球が飲みこまれる前に』


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

キャラデザは確かに良かったと思います。
これまでいくつもの下請けを担当されてきた実績を感じました。

それにキャストも半端ありません。
りえりー、洲崎綾さん、かおちゃん、五十嵐裕美さんにあやちと錚々たる面子が顔を並べていますし、やっぱ演技も流石という感じです。

ですが、主題歌を除くそれ以外の部分においてはどうしても既視感が拭えませんでした。
難しいのかもしれませんが、この作品の推しやオリジナリティが何なのかが分からなかったのが大きな理由だと思います。
だから良く言えば無難…悪く言えば二番煎じといった印象を受けました。

寧ろ、この作品を見て思ったのが、「中国のアニメ事情はどうなるのか?」という点です。
中国政府には、サブカルチャーを規制しようとする動きがあるとネットのニュースを目にしました。
ゲームだけじゃなく、アイドル規制などにも広がっているようです。

それだけじゃありません。
中国の国家ラジオテレビ総局はアニメについて以下の様に述べたそうです。
「暴力や血、低俗な内容、性描写を含むアニメやその他の子ども向け番組を禁止すると発表した。
当局は29日遅くの声明で、テレビ局は「悪しき物語に断固抵抗」し、「真善美を発揚する健全な内容の優れたアニメのみ」を放送しなければならないと述べた。

そして、アニメ制作者に対しては「不健全」作品の排斥要求という形でも拡大しているようです。
何せウルトラマンシリーズの作品が規制対象になるくらいですから…

個人的には、メイドインジャパンの作品は日本で適正に評価されるのが一番だと思いますし、中国の規制に過敏に反応する必要は無いと思います。
ただ、アニメーションの制作サイドは、下請けに作業を出せるところが減ってしまうのが痛手かもしれませんけれど…
ただ、貴重な声優さんの時間を確保できるメリットもあるので一長一短なんでしょうね。

そう考えると、ネルガルを掃討するシーンなどもありましたが、この作品はセーフだったのでしょうか。
どうやら私はは線引きの考え方が今一つ理解できていないようです。

オープニングテーマは、空白ごっこさんによる「天」
エンディングテーマは、MARiAさんによる「Galactic Wind」

1クール全12話の物語でした。
キャスト陣が半端無く豪華ですし、演技にも熱が入っているので、お気に入りの声優さんが出演されているならチェックしても良い作品だと思いました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

中華アンチと言うわけではないが...

一応日本人脚本?で中国のアニメ制作会社制作の美少女ロボアニメ

{netabare}
最初と最後の方はまだマシだったんだが、中盤が脱線しすぎてて酷かったかなって印象。
脱線しすぎてるわりに主人公含めキャラもそれほど印象が残ってない。
萌えアニメとしてどうかと言われると、キャラが可愛いだけでそれほど萌えアニメなノリでもないので微妙とあんまりよくなかった。

設定も中国作品らしく、というか中国関係なしにロボアニメではよくあることだけど設定や展開に常に既視感があってあまり面白みがないし先が読めてしまう。
まあとはいえ、変に迷走してた中盤に比べたらよくある展開とは言えちゃんとやってた後半は楽しめたかな。

ていうか、人類はネルガルに責められるかもしれないし、しネルガルにめっちゃ警告されてたのにあのエネルギーを使い続ける人類ってw
ネルガルより人類の方がやばいのでは...。
いや、まずい状況になり得るのに原子力発電、火力発電とかに頼ってる今の人類にかけてるのか...?

OPとEDがめっちゃよかったです。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
こんなアニメあったっけ。
シグルリ臭 キャラ可愛い。これ吹き替えか。
海外でもこんな萌えアニメ、しかもロボアニメ作られてるのか、嬉しい。
謎巨大化。百合作品いいっすね。
外の人からはロボに見えてるのか、珍しいw
大体どういう系かは分かった。
斗神姬が中国タイトルか、bilibiliアニメね。
春にやってた時光代理人をこんな風にやってほしかったな...。
あれ面白かったのに。

2話 ☆6
小籠包。インドっぽいヒロインとか珍しいな。
あ、地雷踏んだ。主人公何で早速もうロボに乗ってるんだw
キャラが多すぎる。百合をしろ。

3話 ☆3
謎展開。もう宇宙行くんかw
急展開過ぎる。は? 死亡急すぎだろw 

4話 ☆3
エロアングル なんだの雑なエロ展開w
てか話に一貫性がなさすぎる、やりたいことを詰め合わせてる感。
しかも全部既視感。
目は大丈夫なのかよ。ニビルの子って何。

5話 ☆4
いやマジでバカじゃん。
ほんとに何が起こってるの...。作画も不安定。

6話 ☆1
こっわ。マジで意味わからん。
ここって昔ネルガルに滅ぼされたってこと?
これで感動とかできないです。

7話 ☆1
今期一見るのが苦痛。
ソフトクリームどんな食べ方してるんだよ。
無駄なエロ姿勢いらないって。
どうでもいい話過ぎる。ふわふわ関係ある?

8話 ☆5
どういう状況だよ。
ジョティスってあの子か、生きてるんか。

9話 ☆2
姉死んでるやろミイラ化してそう。
せっかくレイウに合えたんだからもっとそれっぽい反応をしてw 
人類が悪いんじゃんやっぱり。
変なエネルギー使うからw ほんとテンプレオチすぎるw
え、ネルガル攻撃すんのかよw
完全にネルガル正義じゃんw

10話 ☆7
泣きすぎw 命令無視かよw
ネルガルやばいってわかってるんだったら普通いったん話し合いしようとするだろw
代替エネルギーの情報とかそこで手に入れればいいじゃん。
木星の中心に突っ込むってやばそうw 

11話 ☆7
OP好き このキャラこんな感情的だったっけw
キラーTはたらけ  超弦理論かな? 

12話 ☆5
運よく殺さずに済んだな。
このアニメ変に脱線してたわりにキャラにあんまり印象ないんだよな。
この白髪にあまり印象ないし何でこの子だけ...。
唐突すぎん? って結局まだ使ってるんかよw
滅ぼされても仕方ないわ...。

OP「天」☆8.5
ED「Galactic Wind」☆9
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

日本人向けはまだまだ日本産でないと見れない

中華産日本輸出アニメのため、なかなかなアニメだった。
基本的に小中学生向けで作られているのだろうと思う臭いセリフと演出。
主人公の性格も典型的な寄せ集めで勿体ない。
四川出身なのに実家はのび太君の家みたいで違和感から始まり、最も大事なロボットの神龍は他の機体より小さい機体ということでゴットマーズの匂わせを想像したら予想通り。また大神龍の合体もダイターンロック型コンバトラーVの合体、その後にガンバスター立ちとなかなか楽しませてくれた。

話の展開は、どこで敵が1体に合体した?何が起こったの3話目。突然の恋愛フラグに突然の酸欠ハプニングの拍子抜け4話目。ふわふわはなんやってんとかとか、毎回突っ込みどころ満載で展開されていく。
木星方面からの敵の襲来と火星を目指す展開で機動戦艦ナデシコを彷彿させた。そしてナデシコは20年以上前のアニメだが、よくできていたなぁと思い起こす。アニメも中国が日本を抜くときが来るという言葉を耳にすることが増えたが、日本人向けアニメは日本産でないと難しいのだろうな改めて思う。

最終話は突っ込みどころ多いが、わかりやすく盛り上がっていき面白いが、製作費なくなったのだろうかと思えるくらい最後の作画のレベルが残念になる。

エンディングはSEEDを彷彿させてくれた。

100点中56点

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2
ページの先頭へ