戦いアニメOVAランキング 64

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの戦い成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月26日の時点で一番の戦いアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.4 1 戦いアニメランキング1位
FLCL フリクリ(OVA)

2000年4月26日
★★★★☆ 3.9 (578)
2466人が棚に入れました
後に「トップをねらえ!2」で監督を務める鶴巻和哉の初監督作品である。脚本は「少女革命ウテナ」「桜蘭高校ホスト部」の榎戸洋司、キャラクターデザインは「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」の貞本義行が担当した。

ベースギターを背負いベスパのバイクに乗ってやってきた謎の女・ハル子と彼女によって頭から変なモノが出てくるようになった小学生・ナオ太、彼と付かず離れずの関係で学校では孤立しているカメラ好きの女子高生・マミ美が主人公の不思議でサブカルな空気の実験的演出が多用された作品。

全編に渡ってthe pillowsの楽曲が使用され、物語の空気感を作る重要な要素となっている。

. さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

評価の分かれる作品です。さて、面白い?面白く無い?

ガイナックスさんとProduction I.Gさんにより製作されたそうです。1話が大体30分ぐらいで合計6話。意外と手軽に視聴することが出来ますヨ。


だけど評価は非常~~に難しい作品ですね。とても見る人を選ぶ作品だと思います。なので、いつもは”QB”よろしく営業トークの私も、今回は全ての方にはお勧めいたし兼ねてしまうのです。この作品は、カッコ良いサウンドと演出で”cool”に見せるアニメなのかと思います。なので好みが合った人は”Cooooool!”となり、そうじゃない人には”なんじゃこりゃ?”となるのかと思います。


評価の分かれ目ポイントその1!
表現方法がとても斬新です。従来のアニメ作品と異なる?表現方法を試みている為、そういう表現を”面白い”、”格好いい”、”斬新”だと受け取れるか、それとも”訳がわからない”、”つまらない”と感じるかです。
例えば、最初はシリアス展開だった画風が突然ギャグアニメ風に変わります。またある時は、画面がいきなりコマ割り漫画になってしまいます。まぁ当然そう言うときは笑いの要素を盛り込んだ場面に限られるんですけどね。果たしてそこを”cool”なギャグと受け止められるか。


評価の分かれ目ポイントその2!
音楽を気に入るか・・・ですね。音楽を担当されているのは”the pillows”さん。物語の要所X2でこの方達のサウンドが挿入され、カッコ良く場面を演出してくれるのですが、そもそもこのサウンドを”cool”と取るか、それとも自分に合わないので”イマイチ”と取るか・・・です。とても音楽の存在が大きい作品ですので、”曲”が気に入らないのでは話になりません。


物語は一人の少年の成長物語です。なんだか冷めてて、あんまり子供っぽくない小学6年生の男の子が主人公。彼は特殊な能力にある事故?をきっかけで目覚める事になります。この能力がとても不思議。右脳と左脳のなんたらかんたらを利用して超空間チャンネルを開き(なんのこっちゃ?)、遥か遠くの物体を引き寄せたり送ったりできるらしい。っと言うか、どう見ても勝手に物体を送り込まれているっポイ。なんと頭の中からロボットが出てきちゃったりする訳です! この能力をきっかけに、主人公は宇宙の中で進行している恐ろしい現実を知ることになります。そして彼の暮らす街にも魔の手が・・・。


この作品は”ヒロインの女の子がとても可愛い”と思いました。キャラクタデザインしかり、性格設定しかり・・・。合計3人のヒロインが登場しますが、それぞれが個性的。

先ずは17才女子高生のサメジマ・マミ美さん。語尾に「~っす」って付けて、なんだかいつも先輩と話をしている様な独特の喋り方が特徴。何度も聞いていると癖になる響き。それに色気があって、とっても可愛い子です^^。
で、もう一人のヒロインがハルハラ・ハル子さん。自称19才だけど、どうみても”お前20才超えてるだろう”って感じのちょっと裏のありそうな女性。。メチャクチャな行動ばかり取るのだけど、なんだか憎めなくてお茶目な一面も。
そして最後はクラスメートの女の子でニナモリ・エリさん。時々小学6年生に見えない色気を見せるおませさん。一番女の子らしいのがこの子かな。
ちなみに私のお気に入りはサメジマ・マミ美さん! ”~っす”の喋り方にかな~り毒されました。
彼女達と主人公の恋の行方も一つのポイントかな。主人公の成長に恋が重要な要素となるのは、まぁ定番ですからね。


本作品はツボにはまると面白いのですが、好みに合わないと冒頭の1話で挫折の可能性もあります。それに世界設定がとにかく”ぶっ飛んでいて”理解しづらいかも。私も1度観ただけでは理解出来ませんでしたしね・・・。


そんな訳で全ての方にはお勧め出来ませんが、この斬新な作品は好みが合うならば面白い作品になると思います。

さて、貴方はどういう判断をされるでしょうか?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

当たり前のことしか起こらない世界

喪失感とともに、バットを抱えたまま前に進めない少年。
恋人への想いにすがり、いじめを受ける少女。
川べりの街に建つ医療機器メーカーの工場。
同じ時刻に吐き出される煙は何かの狼煙のように見えた。
気怠い日常がただ過ぎていくはずだった。
ベスパに跨りベースギターを背負った
ハルハラ ハル子が来るまでは。

アニメーション製作Production I.G・GAINAX、
監督・原案:鶴巻和哉、脚本:榎戸洋司
キャラクターデザイン:貞本義行
音楽:光宗信吉、the pillows

エヴァンゲリオンを制作した後のガイナックスが
2000年にOVAとして手がけたSF青春アニメ。
クリエイターやコアなファンの間ではいまだに語り継がれる作品。
私はあにこれでキャッチしている人のレビューで初めて知った。
発表から20年近くも経って映画『フリクリ オルタナ』や
『フリクリ プログレ』が公開されたことからも、
OVAとして世に出たこの作品が、いかに幅広い人々から
支持されてきたのかが分かる。
ピロウズが海外で認知され、ライヴを行えたのも
この作品で音楽を担当したことが大きく影響した。

静かな展開は1話の序盤だけで、
ほかは全てがぶっ飛んでいる。
ギターリフが印象的なピロウズのロックがいつも流れ、
パロディやスラップスティックが展開されるなど、
クリエイターの遊び心が散りばめられている。
{netabare} バイクには轢かれるし、ギターではぶっ叩かれるし、
頭からロボットは出てくるし、人工衛星が降ってくる。 {/netabare}
エヴァンゲリオン特需のようなものがあったのか、
好きなことを好きなように作っている。

この作品を観ていると『うる星やつら』TVシリーズの
押井守時代後期の作風を思い出した。
優秀なクリエイターがどんどん集まり、
斬新なカットが次々と展開され、
『灰とダイヤモンド』や『2001年宇宙の旅』の
パロディが挿入される。子供に分かるわけがない。
また、タランティーノ監督の『キルビルVol.1』を
初めて映画館で観た時のことも頭に浮かんだ。

監督の趣味ともいえる分野を存分に押し出し、
危ういともいえる均衡を何とか保っている。
良し悪しは別にして、観ていてとても楽しい。

かと言って、過度なイメージとコメディが展開され、
そこにロックが流れるだけの
PVになっているかというとそんなことはない。
行き場のない心を抱えた少年少女を中心に据えた
青春ストーリーとして、しっかり成立させている。

平穏に見えた川べりの田舎町に起こる地球規模の災厄。
皆が色々な気持ちを抱えて生きている。
コメディの間に挟まれる詩的なイメージ。
この作品全体に流れている想いは
「振り切る」ことなのだろう。

私たちの世界では色々なことが起こるけれど、
日常は普通の顔をして、当たり前のように過ぎ去っていく。
鬱屈した心を抱えているだけでは何も変わらない。
バットを振らなきゃ話にならないのだ。
(2018年9月17日初投稿)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 64

takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

レモンスカッシュ

本作はどういうアニメなのか?

・・・ええとですね、ベースギターで頭をぶん殴られたら角が生えてきて、
角から射精したようにドバっとロボットが現れてバトルする・・そんなアニメです。

意味不明である。
本作を未視聴の方に「こいつ何言ってるんだ?」と思われても仕方がないと思いますw
でも、そんなアニメなんですw

これ程レビュアー泣かせの作品もそうはありませんw
そりゃ表層面を掬えば、「スタイリッシュ」ですとか、「ぶっ飛んでます」とか、
「考えるより感じろ!」というアニメですなんてフレーズは出てきますが、
本作の本質部分を言葉にするのは困難極まりますw

本作の主人公であるナンダバ・ナオ太は小学6年生で、
やや斜に構えているところがあって、生意気なんですけど、実は純情で繊細と、
まぁこれから思春期に突入するであろう(または、もう突入している)
少年像の典型のようなキャラですw

ただ、彼を取り囲む異性の関係性は他の同年代よりも少し進んでいて、
ナオ太に何かとちょっかいを出してくる女子高生のサメジマ・マミ美だったり、
ナオ太の前に突如現れたハルハラ・ハル子(自称19歳)だったり、
ナオ太と同級生でナオ太のことを意識しているニナモリ・エリだったりに囲まれていて、
小学6年生のナオ太には少々刺激の強い環境です。

男の場合ですけど、思春期に突入する頃というのは、
異性への興味が即物的なものに変化していきます。
つまり、異性を性的な対象として求め始めるというということです。

他にも父と母の間には家族という関係以前に男女としての関係性が存在することに
気付き始めるのもこの時期ですかね。

あるいは、夏休み前に「学生の本分を忘れずに清く正しい生活を送るように」なんて
言っている先生が、ゲス不倫しているなんてことに気付くのもこの時期ですw

大人の世界の理不尽さに触れ、偽善と欺瞞を唾棄し、葛藤に苛まれる、それが思春期ですw

私は本作に、自身のバイブルである「行け!稲中卓球部」と似ている空気を感じていて、
思春期の時期に萌芽する初々しいまでの性への興味や、
この世(大人の世界)への葛藤だったりをギャグに昇華したのが「行け!稲中卓球部」ならば、
ハチャメチャなロボットバトルに昇華したのが本作かなと。

そのハチャメチャなロボットバトルを始めとする
(映像)制作に携わっているのは、錚々たる顔ぶれです。
価格.comでは、「ガイナックス全盛期の傑作」なんて宣伝文句もあるくらいですw
とにかく驚嘆の出来です。
アニメーションの文法に忠実に則った方法論を取りながらも、
そこに高密度な情報を乗せて、有無を言わさず直接視聴者の脳に叩き込むような、
ある種暴力的な映像です。
設定だとかストーリーだとかを考える暇もないテンポで、
言葉にしてしまえば荒唐無稽な事象が、
高い技術に裏打ちされた圧倒的映像で、形象化されています。
とにかく映像の訴求力が強くて、もうこちらはただただ呆然としていましたw
これが本作の「考えるより感じろ!」と言われている正体だと思います。

ところで、本作では様々な比喩が用いられていますが、
本作に登場するベースギターだったり、
バットだったりは男性器のメタファーというのは有名な説です。
その説に従うと、様々なシーンが実に興味深いんですけど、
そこはあまり考察せず、「考えるより感じろ!」ってことにしときますw

思春期の味が酸っぱいレモン味ならば、
そこに脳まで溶かすような強烈な炭酸が加わった
(本作にも登場する)レモンスカッシュこそが本作の味ですw

男ってのは、いくつになってもこの味が忘れられない馬鹿な生き物なんですよw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 34

65.0 2 戦いアニメランキング2位
翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 後編(OVA)

2015年5月27日
★★★★☆ 3.8 (181)
1075人が棚に入れました
半身ともいえる愛機・チェインバーとの壮絶な別れからおよそ半年後が舞台。

大海原を往く船団ガルガンティアで仲間たちとともに新たな人生を踏み出したレドが、チェインバーとの絆を胸に刻み、1人の青年として空と海のもたらすすべてに立ち向かってゆく物語が描かれている。
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ガルガンティア船団の人々といつかまた巡り会いますように‥‥‥

約53分

翠星のガルガンティアのOVA ~めぐる航路、遥か~ の後編です。前編から観ることをオススメします。

前編から出てきた新キャラが中心となって物語は進んでいきます。

一応一区切りで終わっていますが、伏線などがまた新たに出てきましたね。{netabare}(陸地のこと、リーマの行方){/netabare}

この後編はレドとエイミーがそれほど目立つ活躍がなかったのでちょっと残念でした。

でもこの世界観は好きなので観て良かったと思います。

翠星のガルガンティアが好きな方は前後編一緒に是非観てくださいね。

OPはTRUEさん、EDはChouChoさんと前編と同じです。

最後に、これで終わりだったら消化不良ですね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 22

なみかぜ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

うむ!よかった(^^)

我が家では子供の夜鳴きと戦いオムツが桜吹雪のように散っていく昨今(・・)

やっと視聴できました。
最近家で見れないんで車の中でもんもんと楽しんでおりもうす。
ちょっと寂しいかもて、まあ家の中でもそんなに大差ないか・・・・
嫁さんはがんばってますな~我輩ダウン気味っす

あ、本題
チェインバー無き後の物語は火が消えたようでありまして・・・じつに
アットホームな感覚の物語になっちょりますな(><)
前編で復活を思わせる期待あったんだけど、ま!こんなもんかな?
いろんなレドくんの周りは事件が尽きないようでドンパチが続きますけど
ロボット物にしては平和的な戦いが好印象ですわ(^^)
我輩の受けた感じですが・・・まだまだ物語を続ける余裕の感じる作品
様子見で期待したいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

これが最後のレド、これが最後のエイミー、でもガルガンティアの旅はずっと続くんだ

テレビシリーズの純然たる続編である60分×2話のOVA、後編
前編でも申し上げましたが普通に劇場アニメ級のクオリティなのでBD-BOXのオマケみたいのを想像してもらっては困ります
少しでも『ガルガンティア』が好きだった方は必視の内容です
残念ながら『ぷちっとがるがんてぃあ』はありませんので(笑)前編を未視聴の方はお断りです


前編のラストでクーゲル船団から加入した新人、リーマが謎のロボット(←クレジットでもロボットと表記されてます)を所持していることが判明
遂に彼女の本当の目的が明かされます


まず最初の見どころはガルガンティア船団が物資調達のために訪れる巨大フロート型都市、竜宮城での一幕
リーマを含めたお馴染みの面々での休日、“まさかの水着”、酔いつぶれるリジット船団長、ピニオンにベタベタなラケージ
しかしそんな楽しい一時も束の間、これまで設定だけが仄めかされていた“陸の国”が不穏な動きを見せているという噂が流れ・・・


クライマックスを飾るのは壮大な海戦、そしてやはり“リーマのロボット”
この結末は涙無しでは観れませんでした(ノд;)イイハナシダナァー
脚本の谷村さんが最初考えていたラストはめちゃくちゃバッドエンドだったっぽいですが、ハッピーエンドともバッドエンドとも付かぬ【手放しではない終わり】にはホント拍手ですよ


その一方、リーマの出生の秘密に関しては本編中では全て明かされることは無いままで、続編やスピンオフの構想がかなり膨らんでいたことが分かります(ヒディアーズを人類と認めるか否かも含めて)
諸般の事情により続編の制作は中止となったそうですが、逆を言えば今作のラストカットと最後のセリフで【レドの物語】に決着が付いたことがハッキリとし、【ガルガンティア船団の物語】は未来永劫に不滅ということなんだ、とオイラは思いました
ファンの方には強くオススメする一作ですb

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

67.9 3 戦いアニメランキング3位
虫籠のカガステル(Webアニメ)

2020年2月6日
★★★★☆ 3.5 (98)
428人が棚に入れました
21世紀末、人が巨大な虫になる奇病「カガステル」が発症する。“虫(カガステル)"は理性を失い、人を襲う。だが世界的に“虫"の〈駆除〉が認められたのは、世界人口の三分の二が喰い殺された後だった…。カガステル発生から30年後の西暦2125年。人殺しと言われる無情な〈駆除屋〉の青年キドウは、“虫"の巣窟である“虫籠"に近い黄砂の地で絶命寸前の男を発見し、彼の娘を託された。その娘の名は、イリ。父の死の悲しみに打ちひしがれ動こうとしないイリの頬を叩くキドウ。この出会いが二人を、世界を変える。

声優・キャラクター
細谷佳正、花澤香菜、花江夏樹、櫻井孝宏、浪川大輔、森川智之、興津和幸、諏訪部順一、塩崎智弘、茅野愛衣、白鳥哲、間宮康弘、山下大輝、鬼頭明里、杉田智和、悠木碧、鳥海浩輔

KANO さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

全てが水準以上

時は西暦2125年、30年前に人が虫(カガステル)に
変貌する奇病が発見され、全人口の2/3を失う羽目に。
発症してから20分で、人から虫に変貌を遂げる前に
唯一の処理方法は首をはねる事…
ようやく認められた駆除屋として生きるキドウは、
郊外で虫の襲撃を受ける父娘を助けるが
父は瀕死の状態からキドウに娘のイリを母親の元へと
託される。
やがてイリを通じて、世界の謎、真実が少しづつ
明かされて行く…

NETFLIX独占配信作品 フルCGによるSF作品
原作未読
17才の駆除屋キドウと謎の少女イリを中心に
虫(カガステル)と戦う人間社会が描かれてます。
ストーリーは王道的な流れで1クールで比較的綺麗に
纏まっていると思います。

作画はフルCGなので、個人的にはキャラは未だに
見慣れないですが、バトルシーンなどは綺麗で見応えは
有ります。

声優陣も豪華で主人公を細谷佳正さん、ヒロインと
ヒロインの母親役を花澤香菜さん。全く安定ですが、
17才役と14才役なのでどうかな?とは思います。

OP、ED曲は共にHilcrhymeです。
TOCの歌声は久しぶりに聴くような…

NETFLIX独占配信作品だけあって全てにおいて
水準以上だと思いますので、
SFとしてのストーリー内容や世界観、作画等が好みの方に
とっては、良作だと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

エクスターミネーター

NETFLIX独占放送配信。

人の体を虫へと変化させる奇病が蔓延し、
人類の大半が死滅した終末世界。
駆除屋の青年キドウは黄砂の砂漠路で、
絶命寸前の男を発見し娘と遺言を託される。

人から虫へ、激烈な進化で理性を失い、
群れを成し人を食す化物へと変貌する。
バイオハザード的な終末観漂う活劇である。
しかし蟻の社会性などこうなると恐ろしい。

起承転結バランス良く物語が展開され、
その裏にある人の「業」も重厚に描かれる。
主題を絞っているあたり週単話だと、
最近の疲れた僕では脱落したかも知れません。
濃密ではあるのですが物語に間延びも感じる。
声優はどこかで聞いた声ばかりで豪華です。
制作費は地上波より多いのでしょうね。

ここに描かれているものは、
擦り切れた道徳心に贖い生きるものと、
{netabare}歪んだ愛を信じた亡霊たちの物語である。{/netabare}
自らの無垢の信者は他人の罪に残酷なのだ。

物語・世界観を重視される方にぜひ。

しかし癒されたい(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ちょっと懐かしい感じの近未来SF

人が巨大な虫になる奇病「カガステル」、虫になると人を食べるようになり、人類の3分の2が失われ、荒廃した世界で虫と闘いながら、人類は辛うじて生き延びていた。

フル3Dというのが少し気になるけど、SF作品だと慣れてくれば大丈夫かな。
この作品の1番の魅力は、ヒロインのイリでしょうか。
14才美少女ヒロイン最強ですw

また、荒くれ男たちが荒廃した世界の中で、男気を見せてくれます。
なんか懐かしい感じのSF作品でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

77.5 4 戦いアニメランキング4位
機動戦士ガンダムUC/episode1 ユニコーンの日(OVA)

2010年3月12日
★★★★★ 4.1 (1021)
5200人が棚に入れました
第二次ネオ・ジオン抗争、別名「シャアの反乱」の終結によって地球圏には束の間の平穏が訪れた。
それから3年後、宇宙世紀0096年。工業コロニー「インダストリアル7」において、とある謀議が交わされようとしていた。政財界に絶大な影響力を持ち、地球連邦政府を影から操る ビスト財団が、「袖付き」と通称されるネオ・ジオン残党軍に『それが開かれる時には連邦政府が滅びる』と言われる「ラプラスの箱」を譲渡するという。
一方、コロニー内に設置されたアナハイム工専に通う少年バナージ・リンクスは、オードリー・バーンと名乗る謎めいた少女と出会う。新たな戦争の火種となり得る箱の取引を阻止するべく、たった一人で行動を起こした彼女を手助けするうちに、日常に“ずれ”ているような違和感を抱いていたバナージは次第にオードリーに惹かれていく…。
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ガンオタ第一世代への鎮魂歌、ガンダム業界のラプラスの箱が開かれる

原作について
ご本人もわかってるわけで、束縛もあり・・
ガンダムA(エース)もうるさいだろうし、なんだかわいそうな作品。
オマージュばかりで読んでて恥ずかしくなる・・。
とても福井先生の本ではないような。富野節は富野監督にしかできないから・・・。

アニメ
1巻はすばらしいデキ。キャスティングもいいし、SEカッコイイし、ジェガンかっこいいし・・。
福井さんが大いに介入しているそうで完全改修。お話もすごくコンパクトになっててわかりやすいです。

でも凄いとおもったのはその1巻くらい。とにかく中盤あたりから戦闘がショボい。
いままでのOVAのそれに比べると相当つまらない。
一番がっかりするのが最終巻、ラストバトルというオチも。
個人の好みの問題ですが・・・。
レギュラーMSがそもそも元々はアニメで動かすようにはデザインされていないせいもあるかもしれない。

しかしながらガンダム作品としては非常に大きなな功績を残したといえます。
ファンへの配慮か、富野監督への敬意なのか、これまでのOVA作品では決してファーストからの流れでのニュータイプについて語りませんでした。
ある種タブーとされてきたように感じます。
誰もやりたくなかったのが実際のところかもしれません。

ついにその禁忌をやぶり、ニュータイプという貧乏くじを引くにとどまらず、{netabare} アムロ、シャア、ララアの登場、逆襲のシャアの結末の公式的な見解 {/netabare}商品としてのMSのキャラクター性(ミリタリー性)の否定ととんでもないことをしでかしています。
好き好んでやりたいようなことではないと思います。
かなり男らしいことしてます。
無粋だとファンからは叩かれるでしょう。
それは承知のことで、もうそんな時代ではないのだと。
まさに次の世代に繋ぐガンダムでした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15
ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

宇宙世紀物に一つの幕を

福井晴敏さんによるガンダムの小説作品を映像化した作品です。
「逆襲のシャア」の約3年後の世界が描かれます。
2010年から2014年までの間に全7巻でOVAが制作されました。
2007年小説連載開始からOVA完結までの7年半は非常に長い時間だったように思います。


OVAは劇場の先行上映と同時に動画サイトでの有料公開。
公開初日の劇場限定BD先行販売など、ガンダムとしては
はじめてのビジネスを色々とやっています。
元来ガノタだった私などはだいぶ搾り取られました。
3月上旬の早朝にBD購入のために並ぶ劇場前の寒いこと…。


さて本編ですが、小説既読の方が視聴する場合は消化不良や
小説と異なるイメージを持たれるといったことが多く発生する作品になると思います。
ある意味はじめて原作(※)の物語と戦ったガンダム作品ではないでしょうか。
(※ここで言う原作は「富野監督のガンダム」ではなく、小説版としてください。)

ジンネマンとリディの描写はとても人間臭く最後まで見応えがあるのですが、
全体としては小説の頃に感じた10代から20代の多感な若者と
子を持つ親くらいの世代の大人の描き分けや、
立場や境遇の違いに隔てられた人々の軋轢と和解などが
途中から薄れてしまった印象があります。

また、OVA中盤から登場するMSが小説の描写より大幅に増えます。
そのあたりはバンダイの希望なのでしょうが、プラモデルが好きな私でも
4巻だけならともかく5巻以降も懐かしい、珍しいMSの活躍が多数描かれたことには辟易し
「MSV(モビルスーツバリエーション)かビルドファイターズでやって」と呻きました。
そうしたMSの戦闘シーンで変に頑張ってしまったためか、終盤の戦闘は好みが分かれます。
{netabare}どうでも良いことですが、7巻のオリジナル機体であるネオジオングを見て
オーガス02のラスボス(リボー)を思い出しました。似ているのは色と体型くらいなのですが、
もう私の脳内ではネオジオングを視界に入れた瞬間にオーガス02前半の
ヒカシューのOPが浮かぶという事態に。なぜか後半のOPじゃないんですよ。{/netabare}


上記の理由で以前視聴中に投稿したレビューほどには
このアニメをお奨めしようという気持ちは薄れてしまいましたが、
それでも長年ガンダムを好きだった私にとっては観て良かったアニメでした。
これから宇宙世紀のはるか未来の物語として「Gのレコンギスタ」が、
別の設定の宇宙世紀物である「THE ORIGIN」がそれぞれアニメとして展開されていきますが、
ファーストからある程度、世界観を共有してきたガンダムは一旦これで幕が下りたような気がします。
そんなわけで宇宙世紀ガンダムが好きな方には気が向いたときに
一度観てみても損はないのではないでしょうかと提案をしてみます。






{netabare}
以下ちょっと電波な文章を。
なぜガンダムUCを観て良かったかということについてです。
変な話になってしまうのですが、悲惨な終わり方をした「Vガンダム」の後、
放置されてしまった「逆襲のシャア」以降の年代の宇宙世紀ガンダムに対して
ようやく気持ちを整理することができた気がするからです。

ニュータイプのような(中二病的)特別な属性と一定の距離をおくための「ガンダムⅩ」
好きなシリーズ、キャラ、マシンのこだわりと一定の距離をおくための「∀ガンダム」
そして本作は「ガンダムF91」や「Vガンダム」などの個人的に子供の頃に物足りなさや
トラウマを感じてしまった宇宙世紀ガンダムへの未練や怨念みたいなものと
一定の距離をおくために必要な作品だったのかなと最近は思います。

簡単に言うと本作のおかげで今後もガンダムを観るとしても、
以前持っていた「ガンダム最高!」というような特別なフィルターで歪められた
観賞姿勢はだいぶ弱まるのではないのかといった感覚です。
多分こんなことを思う方は稀だと思いますが、1ガノタの戯言として書いておきます。{/netabare}


↓2011/11/13時点のレビュー↓
{netabare}福井晴敏さんによるガンダムの小説作品を映像化した本作。
「逆襲のシャア」の約3年後の世界が描かれます。
2011年11月現在は全6巻中4巻まで公開されています。
2012年5月に5巻公開予定。

自分は原作既読ですが、原作を読んだ人間にもこれは嬉しいアニメ化でした。
やはりしっかりした世界観とストーリー、キャラクターが根底にあって、
小説として成功した作品をアニメ化するとなるとかなり制約が多いと思います。
実際ガンダムで小説からアニメ化したという作品はこれが初めてだと思いますので、
1巻視聴前はそれなりに不安でした。

しかし、いざ観てみると凄まじくレベルの高い作画と丁寧なストーリー運びで
原作の雰囲気を壊すことなく、むしろ高レベルに映像化されていて感動しました。
何といっても宇宙世紀が大好きな自分にとって、ジェガンやガザDなどの従来シリーズで活躍した
モビルスーツが現在の映像でまた見れるというのは至福です。
新登場のモビルスーツも初代から逆襲のシャアまでのストーリーがあってこそ登場出来るような
モビルスーツばかりで、宇宙世紀の世界観に相応しい良いデザインです。

また、本作は脇を固める男性キャラクターが非常に個性的で素晴らしいです。
カーディアスやジンネマン、オットー艦長やダグザ中佐など味のあるオヤジキャラがこれでもかというほど出てきますが、どのキャラクターにも辿ってきた人生の渋味のような物が描写され、しっかりキャラクターとして生きています。
そうしたオヤジキャラ達と若い主人公バナージ達との交流がしっかり描かれていて好印象です。

まだまだアニメの展開は折り返し地点に立ったばかりですが、
ガンダムシリーズ中でも良作と語り継がれるアニメになってほしいと期待しています。


【4巻視聴】
相変わらず約1時間の中で密度の高い物語を魅せてくれます。
展開が駆け足気味で小説とも相違点が多くなってきましたが、
期待は膨らみます。

ガノタ的視点で言えば量産型モビルスーツの見せ場が
とてつもなく多いことに感動しました。
地上戦の演出としても0083前半に並ぶモノが
観れたような気がしました。 {/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 30

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クオリティはさすが(視聴中)

小説原作。原作未読。
宇宙世紀シリーズ最新作。
全6話予定で現在3話まで放映済。

逆襲のシャアから3年後の話。
宇宙世紀シリーズファンとしては待ちに待った新作。

現在3話までだが、安心のクオリティ。
久しぶりに新作ガンダムの世界に触れて
個人的には非常に満足である。

ただし、ガンダムを観ていない方にとってはちょっと敷居が高いか。
内容についていけないかもしれない。

この秋放映予定のepisode4「重力の井戸の底で」には、
ついに元ホワイトベース艦長のブライト・ノアが登場!? 
そうなると、故・鈴置洋孝氏が担当していた
ブライト・ノアの声は誰になるのか。

声優さんはすでに決定しているようで、
いったい誰になったのか、
ガンダムファンとしては期待と不安で渦巻いている。
しかし、きっとまた数々の名セリフをきっと聞かせてくれるだろう。

はやく続きが観たくて仕方ない。
6話まで到達するのはいつの日か・・・

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

73.2 5 戦いアニメランキング5位
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(OVA)

1991年5月23日
★★★★☆ 3.9 (506)
2462人が棚に入れました
『機動戦士ガンダム』の一年戦争から、『機動戦士Zガンダム』のグリスプ戦役までの空白の7年間を描く、ガンダムOVAシリーズの第2作。 1991~92年にかけて全13話が制作された。第1話を「機動戦士ガンダム 第08MS小隊ミラーズ・リポート」の加瀬充子、第8~13話を「機動戦士ガンダム MS IGLOO」の今西隆志が監督。第2~7話は二人が協同で担当している。後に、本作を再編集して新規カットを追加した劇場版『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』も製作された。一年戦争が終結して3年後。ジオン軍パイロット、アナベル・ガトーが、ガンダム試作2号機を強奪。連邦軍の新米パイロット、コウ・ウラキは、ガンダム試作1号機で追いかけるが、そのまま逃げられてしまう。

もどきゅ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

トップガンガンダム

上官に恋をするエースパイロットを描く本作。
話のベースをトップガンでやろう、
という内容がミエミエですね。

本作は主人公へ感情移入しやすいように
アクが弱く作られています。
そこで作品を支えたのが名脇役たち。
脇役たちもスパロボに出ると目立ちますしね。

ナヨナヨしく戦場に出ると驚き続けるキース、
酔っ払いで女好きで、デコが目立つ小隊長モンシア。
分かりやすいぐらい渋いバニング隊長。

そして本作から、敵としてガンダムが
使われることになります。
悪習になったのが残念ですが、
本作では効果的に描かれています。

OVAシリーズのガンダムとしてはわかりやすい本作。
OVAシリーズのガンダムに手を出されたことのない
方でしたら、是非オススメします。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

だんちょー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

OVAガンダムでは1・2を争う面白さ

OVA全13話。

まぁガンダム観てないとさっぱりわからん話ですが・・・

初代ガンダムとZガンダムの間を埋めるストーリー。

時代的には初代の3年後、Zの4年前です。

歴史から抹消された3機のガンダムを巡る話し。

かなり良作です。

宇宙世紀物のガンダムですが、ニュータイプと言われる特殊能力を持った人が出ない異端なもの… だったんですが、最近のOVA作品はほとんどニュータイプ出ないんだよね(^^;;

視聴に際には最低でも初代・Z・ZZ・逆襲のシャアを見てからを推奨します。

じゃないとティターンズとかアクシズとか言われてもわからないだろうしw

完全にガンダムファンのための作品でしょう。

劇場版もありますが、OVAのほうが理解しやすいのでこちらをお勧めします^^

そして今回のヒロインはビッチです(爆)お気をつけてくださいwww

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

Zガンダムへの布石(85点)

全13話。
ガンダムシリーズOVA作品。

個人的満足点:85点
アニメ系統:ガンダム宇宙世紀シリーズ

ファーストガンダムの3年後の話。
ガンダム開発計画のもと3機の試作機をめぐり物語は始まる。
「ソロモンの悪夢」と呼ばれたジオン軍エースパイロット、アナベル・ガトーと
連邦軍新米テストパイロット、コウ・ウラキとの間で物語が展開する。

物語の主軸はこの2人のやりとりではあるが、この0083はZガンダムへの布石も投じている。
それは連邦の腐敗である。
1年戦争に勝利した後の連邦の腐敗、そしてティターンズの台頭。
ガンダムならではの善悪の無い設定が特に顕著。
これはZガンダムファンであれば是非押さえておきたいポイントではないだろうか。

また、この作品の特徴としてニュータイプは一切出てこない。
これには超能力者タイプを安易に出したくないという思惑があったようだ。
それでも、コウやガトーが優秀なパイロットであることには変わりない。

ガンダムといえばMSだが、特にガンダム試作機の3機には違和感を覚える方もいるだろう。
それは明らかにZガンダムの初期機体より性能がよく見えてしまう。
この辺りは本作が製作された時期もあるだろう。
しかしながら、設定ではこの矛盾を解消するために、ガンダム開発計画自体が闇に葬られている。
歴史上、この3機の試作機は無かったかのようになっている。
そうしたちょっとした設定を頭に入れていただければ、まず納得していただけるのではないだろうか。

これには劇場版の「起動戦士ガンダム0083 ジオンの残光」
というのがあるが
ジオンの残光では話を端折りすぎで分かり辛いためOVAで見るのがお勧め。

ここからは個人的感想となるが、
コウが最後の戦闘に向うシーンやラストシーンはやるせなさがあり、お気に入りである。
デンドロビウムが高性能すぎだろと思ったのも事実だw
そして、なんと言ってもフルバーニアンはかっこいいよね。

兎にも角にもガンダムとZを見た方なら是非とも押さえていただきたい作品だ。


と、まあ色々書いてきたが
つまり何が言いたいかというと

ニナビッチ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

72.2 6 戦いアニメランキング6位
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT(OVA)

2005年12月29日
★★★★☆ 4.0 (322)
1820人が棚に入れました
『蒼穹のファフナー』から一年前、人類軍とフェストゥムの両方から追われ、身を隠してきた竜宮島は、フェストゥムに探知される危機を迎えていた。未だ戦闘準備の整わない竜宮島は、ついに「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する。その計画とは、島の一部・アルヴィス左翼部L区画を切り離して囮とし,本島へのフェストゥムによる探知をかわすという作戦だった。将陵僚・生駒裕未ら8人の少年少女達は、対フェストゥム兵器ファフナー「ティターン・モデル」のパイロットとして、過酷な戦いに身を投じる事となる──…

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「以上が俺たちの戦いだ。これを聞いてくれる奴がいる事を祈ってる」

蒼穹のファフナーの約1年前
人類軍・フェストゥムから身を隠してきた竜宮島は
フェストゥムに探知される危機を迎えていた
そこで竜宮島は「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する
それは島の一部を切り離して
囮とし本島へのフェストゥムによる探知をかわすという陽動作戦だった。
将陵僚、生駒祐未ほか8人は
対フェストゥム兵器ファフナー「ティターン・モデル」のパイロットとして
切り離される島の一部とともに囮となる絶望的な戦いに身を投じる事となる


~感想~
感動!まずこの言葉が出てくる

このころから総士はアルヴィスに参加してたんだって思ったけど
本編から1年前だし総士が島に戻ってくるって考えれば妥当なのだろう

総士と共にいた蔵前果林は第1話で死んでしまったマーク・ツヴァイのパイロット
2人の意志・想いは
この「L計画」があって本編に繋がっているとすごく実感した

「L計画」からの平和は半年と短い期間だったが
将陵僚らがいてくれたことで未来が開いていく

タイトルにも書いているけど最後の僚の最後のメッセージ
たくさんの人の涙が流れた
祐未との別れのからの感動のラスト
蒼穹のファフナーシリーズを観ている人でまだ観ていない人に
ぜひ観てもらいたい!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「去り行く者達(LEFT)の権利(RIGHT) 」

この作品は、蒼穹のファフナーの前日談…一年前の物語です。
時間軸は本編より前ですが、馴染みのキャラも登場するので、本編を見てからこちらの作品を視聴した方が、物語に入り込みやすいと思います。
もし、本編を未視聴の場合は、そちらからの視聴をお勧めいたします。

本編視聴後の余韻がとても気持ちよく、この作品の世界観にもう少し浸っていたかったので、本編に引き続き本作品を視聴しました。

今回のレビューのタイトルは、「RIGHT OF LEFT」がとても意味深い意味であることを教えてくれたwikiを引用させて貰っています。

本編ではファフナーが整備され、竜宮島の持つ戦闘力がある程度高いレベルであるところから物語は始まります。
一年前と比べると、格段に戦闘力が増しているのを感じることができます…
でも、これって一年前の戦闘力はまだ発展途上であったことの裏返しですよね^^;

普段は身を隠しながら軍事力を増強する…そんなヨチヨチ歩きの竜宮島でしたが、ある日フェストゥムに探知される寸前まで追い込まれてしまいました。

竜宮島にはたくさんの一般住民と明日を担うパイロット養成コースに通うみんながいて…島そのものが島民にとっての希望だったのです。

そんな中、この危機を回避すべくL計画が立案~実行に移され…物語が動いていきます。

このL計画…希望を捨てないというみんなの意思が結集されて実行に結び付いたのだと思いますが…この計画の内容は身を切られような痛みを伴う切ないものでした^^;

L計画に使用できる軍備は必要最小限…
ファフナーの技術レベルは向上の余地を大きく残した状態のため、パイロットへの負担が半端ありません…
何よりパイロットの絶対数もほんの一握り…

この絶望的な状況にも関わらず、パイロットのみんなは希望に満ち溢れています…

でも…度重なる…幾度となく度重ねられた戦闘による疲弊…
ファフナー搭乗の副作用の厳しさに蝕まれるパイロットの苦痛…
状況が変わるのは当たり前です…
気持ちの全部が泣き言で埋め尽くされる…そんなときがあっても仕方ないと思えるくらい容赦ない計画だったのですが…
それでも、みんなは計画の完遂を目指して必死に歯を食いしばるんです…

それは計画完遂の先にある一人一人が胸に抱いている初めから決して変わることのない夢のため…

この冷血非道なL計画の行方はどうだったのか…
それはぜひ本作品でお楽しみ頂ければと思います…^^;

物語の終盤…パイロットにとって所期の夢を叶える千載一遇のチャンスが訪れます…
でも、それは同時に所期の希望を壊すリスクを抱えたものでもありました。

そこでパイロットたちが導き出した答えは…
きっと…いえ、私には絶対に出せない答えでした(/_;)
そしてパイロットの願いと待つものの祈り…物語の結末と合わせて本作を楽しんで頂けたら…と思います。

OVA1話の作品でしたが、引き込まれました^^;
引き続き劇場版を視聴したいと思います♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 30

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

尊い犠牲

このアニメは、蒼穹のファフナー一期の前日談
として制作された作品である。
話の流れが、蒼穹のファフナーへ続くように構成されているが、
どちらを先に見るかこだわらなくても特に問題はないだろう。
まあ、時系列を重視したいか、放送順で行きたいかによるので
そこは好みの問題だと思われる。

内容を一行で言い表すと、フェストゥムの探知から逃れるため
の企画、「L計画」という危機回避プランに身を投じた8人の
少年少女たちがパイロットとして最後まで戦った歴史である。

見終わった感想としては、想像以上にクオリティの高い作品であった。
実は、私自身一期からRIGHT OF LEFTという流れで視聴したのだが
序盤はそこまで乗り気ではなかった。中盤に入ったあたりから
徐々に面白みが増していったという印象が強かったので、少し不安
な気持ちで挑んだがそれは杞憂だったようだ。

焦点を当てる主要人物を少なくし、感情移入がしやすい
作りになっている。基本的には、将陵僚と生駒祐未の二人に
徹底的にスポットが当てられている。
彼らの関係性や、ファフナーに乗る動機等を見て自然と
応援したくなる自分がいた。
今作において、一期で活躍するキャラクターも数人いるのだが
必要以上に話に割り込んでこないので過度なストレスを
感じることはなかった。

一期では、結構な数の登場人物に焦点が当てられているのだが
一部のキャラに関しては登場シーンが少ない上、あからさまにフラグが
立っていたことも相まって感情移入がしにくいと感じてしまったのだ。
今作では、そこに気を使ったのだろう。非常に魅力的なキャラクターを
生み出すことに成功している。

また、前日談という設定を上手く活かしている。
この時は敵フェストゥムに関する情報が少ない上、ファフナーに
至ってはほぼ試作段階の状態。それ故に同化と呼ばれる現象が
パイロットたちに恐怖を植え付けてくるのだ。
しかも、一期の時よりも進行速度が速い上に結晶化するという有様。

それを見て全く動じないパイロットは相当強靭な精神力
を持っていると推察される。
私が、実際にその光景を目にしたら泣き叫ぶような気がする。
そこまでの精神力は持ち合わせていないからね。

鬱要素も、一期よりは確実に高い故に慣れていないと
引きずりやすい様に感じる。只、希望も含まれる形で
終わるので、絶対に耐えられないという訳でもない。
まあ、それなりに場数を踏んでいることが前提だが。

蒼穹のファフナーの一期がそこまで好きではない方にも、
この作品には是非とも挑戦していただきたいと感じる。
個人的には間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

70.4 7 戦いアニメランキング7位
新機動戦記ガンダムW[ウィング] ENDLESS WALTZ 特別編(OVA)

1997年1月25日
★★★★☆ 3.8 (228)
1710人が棚に入れました
かつての戦いから1年。全ての武力を放棄して平和への道を進む世界に対し、トレーズ・クシュリナーダの実子を名乗る少女マリーメイアを頂く謎の軍が宣戦布告した。放棄された筈のMSリーオー他旧式戦力に新型MSサーペントを加えての武力侵攻と、平和の象徴でもあるリリーナ・ドーリアンの拉致というマリーメイア軍の暴挙に対抗すべくヒイロ・ユイとデュオ・マックスウェルは行動を開始する。しかしその前に立ちはだかったのはマリーメイアの軍門に下ったトロワ・バートン、そしてガンダムパイロットの中でただ1人ガンダムを手放していなかった張 五飛だった。一方特務機関プリベンターを組織して、亡きトレーズの意思を継ぎ地球圏の平和維持に当たっていたレディ・アンはルクレツィア・ノインやサリィ・ポォと共に事態の収拾を図るが、対応に追われていたレディ・アンの前に「火消しの風・ウインド」を名乗るゼクス・マーキスが現れ、プリベンターとして活動する権限と封印されたトールギスIIIを貸し与える様に願い出た。そして廃棄される筈だった4機のガンダムは、カトル・ラバーバ・ウィナーの手によって再び地球圏へと舞い戻る。

EVIZORI さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

機体一新

機体がアニメ版と同じものとしてストーリーは進んでいるが、5機のガンダムは全てアレンジが成されている。
特にWガンダムとデスサイズヘルはかなりカッコいい!ガンダムシリーズの中では俺ランキングTOP3に入るカッコ良さ☆
ストーリーの中ではアニメ版を観ていないとわからない様な場面もある為、是非アニメ版の後に観て欲しいし、3話構成されるEndless waltzOVA版も必見。
個人個人の個性もそのままに、Wファンにはたまらない展開も満載。敢えて言えば映画の為、戦闘シーンが少ない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

かみな~☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ガンダムうぇw

いいえガンダムウィングエンドレスワルツですのでガノタの前で「ガンダムうぇw」とはくれぐれも仰らないように。

物語としては並ですが作画や機体に気合が入ってるような気がします。
ガンダムシリーズでここまでデザインに凝ったのは他にないんじゃあないんでしょうか。複雑すぎるデザインかつ斬新なデザインでたぶんMSしか印象に残らないかと思います。


しかしヒイロとリリーナの理屈を超えた信頼や愛、そういうったところを意識しながら視聴してほしいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

まつはや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

綺麗に完結していてGood 起承転結がきちんとしていてTVシリーズファンは必見

新機動戦記ガンダムW、TVシリーズの続編にあたるOVA作品。
作画はTVシリーズ時と比べて格段に動く上に、キャラデザが、村瀬さんの絵により近く美麗になっているので一見の価値あり。
池田監督時のような登場人物の突飛な言動や行動は今回は控えめだが、話の筋はしっかりしていて盛り上がる場面もちゃんとある。

ヒイロの性格がかなり丸くなっていてそれなりに主人公しているところが見どころ。

OVA版から15分以上も追加映像があり、話の流れがより詳しく分かりやすくなっているので、どちらを見るか迷っている方にはこちらをおすすめする。
ただ、個人的に、EDは、OVA版のwhite rifrectionの方が良かった・・

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

65.7 8 戦いアニメランキング8位
翠星のガルガンティア ~ めぐる航路、遥か ~ 前編(OVA)

2014年11月21日
★★★★☆ 3.8 (255)
1560人が棚に入れました
大好評のままTVシリーズが終了した、船団都市を舞台に繰り広げられるオリジナルSF冒険活劇
「翠星のガルガンティア」の続編を描く新作OVAが、前後編でリリース! (先行上映あり)

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

チェインバー在りし日のガルガンティアとチェインバー無き今のレドを描く これはもう単なる番外編ではない、純然たる続編 純然たる映画です

混戦の2013年春期を彩った名作、『翠星のガルガンティア』
今作はテレビシリーズのその後を描くOVA・・・とか公式では言ってますがその完成度はオイラの予想を遥かに上回る内容;
BD-BOXに収録された未放映エピソードがあくまで番外編的な内容だったのに対し、今作は純粋に続編と呼べるスケール
そのクオリティも劇場アニメに匹敵するクラスであり、これをあくまでOVAとするなら今年度最高クラスの作品であると言えます


本編前には『ぷちっとふりかえりんてぃあ』なるダイジェスト映像と杉田智和のナレーションでテレビシリーズ全13話をキッチリ振り返るため、ぶっちゃけ内容忘れてしまった人や最悪初見の方でも世界観を理解出来る様になっている親切設計


クーゲル船団を受け入れたことでさらに大きくなっていくガルガンティア船団
ある日のレドとベローズはサルベージ中に改修の見込みのある沈没船を発見する
船団の為にも、自身のライフワークとした考古学研究の為にも沈没船の引き上げに協力するレド
一方のエイミー達メッセンジャーにはベローズ船団から新人のリーマが加わっていた
しかし彼女はメッセンジャーの仕事よりもユンボロのメカニズムの方が気になってしょうがない様子
当然リーマの興味は空飛ぶユンボロ=チェインバーとレドに向けられていく


エイミーからリーマに語られるチェインバーがいた頃のガルガンティアにせまる危機・・・
そして新たにレドの身に降り掛かる絶体絶命のピンチ・・・
過去と現在、2つのエピソードを中心に描かれておりスケール感は映画として十分


そしてなにより音楽が凄い
どこのビッグバジェットだよって言うぐらい重厚なオーケストラサウンドが劇場の音響に響き渡ってもうその辺しっかり酔いしれられますよ


残念ながらオイラが一番気になっている“レドはヒディアーズを人間と認めるのか?”には触れられませんでしたが、その辺は2015/4/4公開と発表されました後編に期待です


そしてラストシーンでは衝撃的な引きがあり・・・
ま、それも気になりますがこの一本でも十分映画として完成されています
テレビシリーズが好きだった方は観ない手は無い、ってかもうコレ無くしてガルガンティア語れずって感じですわ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 28

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

空と海の恵みがある惑星「地球」、広大な海原でガルガンティア船団の人々に再び出会えました。

OVA作品(前編)約54分

レンタルで出ていたので観てみました。

テレビ版「翠星のガルガンティア」の続編なので、先にテレビ版(全13話)を視聴することをオススメします。

続編を心待ちにしていた作品の一つで、本当は1クールほしい作品ですが、贅沢を言ってはいけませんね。

久しぶりに観たガルガンティアは、ちょっと懐かしい感じがしました。

視聴の際は、テレビ版を思い出しながら観ていましたね。

お話としては1つのエピソードを中心に展開していきます。

テレビ版では語られなかった過去のお話も織り交ぜていたのは良かったですね。

後編に続きますが、エピソードは一区切りしますので観やすかったです。

また新キャラも出てきて伏線もありましたので、後編も楽しみですね。

ガルガンティアが好きな方は是非観てください。

OP 本編と繋がっている作画ですね。曲とマッチしてました。
ED テレビ版と同じくChouChoさんが歌ってます。歌声は和みますね。

最後に、いつもエイミーを心配させすぎだよ、レドくん!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 40
ネタバレ

まるべり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

心の羽根ひろげ 僕らは今日を生きていく。

●ジャンル:ロボット、SF
●オリジナルアニメ

2013年4~6月に放送されたTVシリーズ(全13話+OAD2話)の続編。
Production I.G制作のOVA。


■感想■
{netabare}内容としては「TVシリーズの後日談+過去回想」でした。

愛機・チェインバーを失ったレドはガルガンティア船団の一員として、そしてサルベージ屋として日々を過ごす。
そんな中で旧地球文明の探索にも励んでいる様子。
言葉が流暢になって、肌が日焼けして、すっかり人間らしい爽やか少年に成長してました。
チェインバーとの絆を今も大事にしながら、仲間達と共に今を一生懸命生きている姿が微笑ましかったです^^

エイミーとの距離も近づいてて自然に頬が緩んでしまいました~。
ピニオンやベローズからレドのことをつっこまれて赤面するエイミーがたくさん見れて良かったですw
レドの好きなものをチェインバーに聞くエイミー、
それに答えるチェインバーとの噛み合わないやりとりも面白かった!

また、今作では新キャラクター・リーマがエイミーの後輩メッセンジャーとして加わってます。
彼女は元はクーゲル船団にいて、連結後ガルガンティア船団の一員になったそうな。
なにやらユンボロに興味深々、そして何故か操縦も出来てしまうという…。
チェインバーのこともレドから聞き出してましたね。
今の時点では謎の多い少女ですが最後のシーンでマシンキャリバーらしき機体と喋っていたので、
間違いなく今作のキーキャラクターになるでしょうね。
「人類銀河同盟」と何かしら関係がありそうです。

チェインバーは過去回想のみの登場でしたが出番があって嬉しかったです^^
嵐から船団を救ったシーンでのレドとチェインバーの会話はちょっと感動でした。
「パイロット支援啓発インターフェイス」として、
そして「相棒」としてチェンバーがレドに与えてくれたものの大切さを再確認することができました。

音楽もシーンを良い感じに盛り上げてくれてました。
主題歌はTRUEさんが歌うOP「はじまりの翼」がとくに良かったです。
歌詞がレドっぽくてグッときます^^{/netabare}


■まとめ■
{netabare}過去回想多めでしたが TVシリーズの世界観や雰囲気は維持されているので続編として違和感無く楽しめました。
約1時間の短い時間でしたが内容の充実度も高く、後編への繋ぎとしても続きが気になる良い引きでした。

ただ、回想が長かったせいか その後のレド遭難→救出のくだりがじゃっかん雑だったのが少し残念。
「人類銀河同盟」やヒディアーズのことも今回はほぼ触れずに終わってしまったので、後編に期待です。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

68.5 9 戦いアニメランキング9位
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 星霜編(OVA)

2001年12月19日
★★★★☆ 3.8 (246)
1419人が棚に入れました
TVアニメでは描かれることの無かった人誅編をアレンジし、その後の剣心達の人生を監督が独自の解釈で描いたOVA作品。原作の十数年後(明治26年)の話となり、剣心と薫の出会いから人誅編までを薫の回想という形で描かれ、剣での戦いを終えた剣心は償いのための旅を続けている。神谷活心流メンバー中心のオリジナル内容ではあるが、原作終了後の細かい動向を知ることも出来、また、弥彦対剣路の次世代対決も見ることが出来る。追憶編と同じくテレビとは作画が大きく異なり、ストーリーは暗く、剣心や薫の生き方も原作とのギャップが大きい。この為に評価は真っ二つに分かれるが、キリスト教圏では「罪と償い」と言うテーマがキリスト教的道徳観に符合し、極めて評価が高い。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

死が二人を分かつまで、愛し合いましょうどこまでも。

追憶編が巴と剣心の物語で、この星霜編は薫と剣心の物語。

追憶編はまだしもこちらは原作を読んでいないと分かりづらい所が多く、ファン向けの作品ですね。(そもそもOVAなので当然と言えば当然ですが)

例のごとく、長文失礼します。



人斬りとして幕末の世を闘ってきた剣心の人生を最後まで描き切ったことが、この作品の意義でしょう。
原作のラストよりさらに踏み込んだ『その後』、つまり剣心が剣心としての人生を全うするまでの物語、次の世代へ継がれていく剣心の意志の物語は、制作者の方々が原作を読みこんだ上で覚悟を持って臨んだと思うと感心せずにはいられません。



追憶編でも描かれたように剣心は巴との過去、そして人斬りとしての過去を深い傷として背負っていました。
それを単なる罪の十字架としてでなく、自分が背負うべき人々の想いとして生きる糧として受け止められるようになった。これこそ薫が剣心に与えた本当の強さだったのではないでしょうか。


客観的に見ると追憶編の方が星霜編より作品としての完成度は高いように感じます。
しかし個人的には星霜編の方が好きです。それは薫が実に魅力的だからです。巴も原作以上に良く描かれていましたが、薫の明るさと強さはアニメだと非常に映えます。
捉え方によっては悲劇であるこの物語も、薫のおかげで良い余韻に浸れるのです。

タイトルのように、どれほど辛い未来が待っていようとも剣心と添い遂げる覚悟のある薫の姿は、女として妻として実に献身的でありました。正に男冥利に尽きる、ですね(笑)
巴と薫、二人の女性に愛された剣心は間違いないく幸福であったことでしょう。



前述のようにオリジナル要素の多いこの作品、驚くことが多々ありました。

まず、一つ。重要なネタバレです。
{netabare}
剣心が亡くなること。
{/netabare}

これは見た人によって賛否両論でしょう。最後の方の剣心は見ていて痛々しく、こちらまで辛かったです。

しかしここまでやってこそ、真に剣心が目指した『闘いの人生を完遂すること』を成し遂げることができたと言えます。本当の完結だと思います。


原作ではなかった、しかし非常に素晴らしい要素として薫と剣心のやり取りも挙げられます。

こちらもネタバレなのでご注意を。
{netabare}
縁との闘いが終わった後、再び放浪する決心をした剣心。
そして薫に「剣心という名は師匠から付けてもらった名だ。拙者の本当の名は心太(しんた)。もし拙者が帰ってくることができたらその時はこの名で呼んでほしい」というような言葉を残して去っていきます。


放浪の旅を経て死にかけの身体を引きずって薫の元へ帰ってきた剣心。
「ただいま・・・薫」と剣心が呟くと、「おかえり、心太」と薫が返す。薫の膝の上で静かに息を引き取る剣心。

これは原作にはない描写ですが感動しました。あり得ない、とは感じませんでした。それほど自然な道筋だったので一つのifストーリーとして十分にありだと思います。
剣心が出かける前の晩二人が愛し合う場面などもあり、薫との通じ合いは原作以上の密度です。
脚本の吉田玲子さんは繊細な心理描写を得意としている方なので、薫に関しても新しい側面が見えたような気がしました。


ただ勘違いしてほしくないのは、剣心が死んだ意味はお涙頂戴な安易なオチではないことです。そうではなく、剣心は最後まで自身の過去と向き合い続けて、死ぬことで人生を全うした。
再び放浪に旅に出る展開は少々理不尽だったかと思いますが、剣心にとっての過去の清算は死んでやっと終えることが出来るという解釈はおかしくはないはずです。
{/netabare}


原作では剣心と弥彦の打ち合いがありましたが、あれは世代交代の始まりにすぎませんでした。
この星霜編では・・・ネタバレです。
{netabare}
成長した剣心の息子「剣路(けんじ)」も登場します。
丁度、原作ラストの弥彦位の年齢です。原作あとがき通りの成長をした剣路の姿は新鮮でした。
彼は剣の強さこそ最上であり、そのために必要なのは神谷活心流でも不殺の意志でもなく最強の流派・飛天御剣流であると考えていました。

しかし剣心の意志を継いだ弥彦は彼の過ちを正すため、剣心が弥彦にそうしたように、剣路と打ち合いをし逆刃刀を手渡します。
剣路が剣の強さだけでなく心の強さこそ剣の道であると気付いたとき、ようやく剣心から剣路への意志の継承が果たされたのでした。


・・・原作の構想では、この先さらに剣路と心弥(弥彦と燕の息子)がライバルとして競い合う展開もあったようですが、OVAでもそこまでやってほしかったなと思います。
{/netabare}

そう、原作では剣心の意志は完全に引き継がれてはいませんでした。これで剣心の二つの物語は無事完結です。



後半のオリジナルに尺を割いたせいで、剣心の過去にまつわる『人誅編』がおざなりになったのは残念なところです。

出てくる人物を剣心と薫と縁だけに絞ったまでは良いのですが、あそこまで端折ってしまうと剣心が見せる覚悟に説得力がなく、縁という男との因縁を解き放つカタルシスもさして感じられません。

オチの部分は救いがあって良かったと思います。
{netabare}
縁は剣心への殺意を失い、剣心が今後どのように一生を終えるか見届けると言葉を残し去っていく。原作では廃人状態になり落人群で父と出会って終わり。
{/netabare}

どちらが良いでしょう。原作の方が良かったという方も多そうな気がします。とりあえず人誅編に関しては消化不良でした。



《その他》
追憶編同様、岩崎琢さんの手がける音楽はこのリアルな世界にとてもマッチしています。闘いの激しさと日常の静けさと。流れる空気に合わせた雰囲気作りが最高に良かったと思います。
強い主張がなく、しかし欠かせない要素としてまさしくBGMにふさわしい。

笠原弘子さん歌う主題歌「愛しさの糧」も非常にこの作品に合っていました。曲を流さず音楽だけでも良かったですが、この曲は上手く雰囲気に溶け込んでいる感じで邪魔に感じません。
笠原さんはこういうしんみりした曲だと相性が良いと思います。良曲です。



作画は言うまでもなく素晴らしいです。追憶編よりさらに微細に描き込まれたため、あまりにリアルすぎてアニメではなく実写と見間違うほど。
ここまで行くと本格派時代劇と大差ない迫力ですね。そう、剣劇の際響く効果音はそのまま時代劇のものでした。あそこまでリアルな作りはアニメだとそう見られないと思います。



見た後心にジーンと響く、原作同様素晴らしいものがありました。
るろ剣のアニメはバトルがクローズアップされ子供向けな印象があり今まで避けていたのですが、このOVAは非常に素晴らしかったです。
TVアニメ、OVA、実写映画それぞれ別々の方向性で面白みが出せるのは、それだけ原作漫画に色々な面白みが詰まっていたからだと思います。

改めてるろうに剣心最高!燕ちゃん最高!と一言残してレビューを終えたいと思います(笑)
・・・星霜編の燕ちゃん、本当に可愛かったですよ?これは見ないと損です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11
ネタバレ

yokoryo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

罪と罰と贖罪と...「愛」 剣心を一人の人間として描いた「剣心と薫の物語」

最初に断っておきますと、自分は原作るろうに剣心のファンです^^

まず、るろうに剣心は自分が知っているジャンプ漫画の中で、最も深いテーマを持っている作品なんじゃないかと思います。
そしてこの作品。評価が低いみたいなんですが、自分は本当によい作品だと思います。
それは、るろ剣の本質と言ってもいい「罪と罰と贖罪」をよりリアルに、そして誠実に描いた作品だからです。

確かにこの作品は、原作とは解釈が異なりますし、原作を前提に視聴していると疑問に思う点や遺憾に思う部分は沢山あると思います。剣心の行動や薫の性格なんか特に。
しかし、この作品は「罪と罰と贖罪」というテーマを「剣心と薫の物語」を通して描いたもので、言ってみれば愛の物語でもあります。
まぁ解釈が違うので同人誌といえば同人誌です。しかし、テーマに関しては原作よりこちらの方がずっとリアルです。
なので原作とは見方を変えてよくよく視聴してみると、実は非常に良くできた作品だと思います。

以下ネタバレ含みます。駄文で、かつ非常に長いので興味のある方だけ。
{netabare}
決して原作批判をするわけではないのですが、原作はやはり少年漫画なのです。
様々な葛藤の中でやっと見つけ出した剣心の答え「剣と心を賭してこの闘いの人生を完遂する」これが原作での剣心の贖罪の答えです。
剣心はもう十分苦しんだ。殺めた人達以上の幸せを守ってきた。それが巴の願いだから。巴はすでに剣心を許している。だからもう罪を贖うことは出来た。
理屈はわかります。しかし、ハッキリと言葉にしていないまでも、これを主張しているのは剣心の仲間達、つまり加害者側なんです。普通に考えたらそれは加害者側が主張することではないと思うんです。被害者側、縁にとってこんな理屈に何の意味があるのか。しかしそれを堂々と主張できるのが少年漫画だと思うんです。
少年漫画ではやはり、ヒーローの苦難とそれを乗り越えるための葛藤、それを支える仲間達、そして乗り越えた先にある新たな道。そういった筋書きが感動できるものでもありますし、面白い。なのでどうしても自然とヒーロー側に肩入れしてしまいます。作者もそのように描いていますし。そのためあまりフラットな視点でストーリーを読み進めることが出来ません。まぁそれが少年漫画の良い部分ではあるんですが。

しかしこの作品は、そうした少年漫画的なヒーローとして剣心を描くのではなく、一人の人間として剣心を描くことで、よりフラットな立場でテーマに向き合える作品なんだと思います。
そのため、原作とのギャップからか剣心があまりに痛々しく見えますし、同じく薫の辛さも痛いほど伝わってきます。
なのでこの作品に関しては原作のヒーローヒロインとしての剣心や薫を期待して視聴するのは望ましくありません。

で、それを前提とした上で視聴すると剣心の行動や薫の行動も納得できると思うんです。とても辛いですが。
剣心が薫を置いて、諸国を旅すること。一見矛盾した行動のようにも感じますが「目に映る人々の幸せを守る」「剣と心を賭して闘いの人生を完遂する」から、実は離れた行動ではないと思うんです。確かに薫を第一に考え幸せにして欲しいと思いますし、それはハッピーエンドの物語として最良でしょう。しかしそれは少年漫画的な安易な終幕だと思います。
人斬りとして数多の人を斬ってきた人間にとっての、「闘いの人生を完遂する」とはそんなに甘い贖罪の答えではないはずです。
普通の人間とは背負っているものが違いすぎると思うんですよね。だから、剣心にとって家庭の幸せを守る以上に、より多くの人々の幸せを守ることの方が辛く厳しい道であるし、そうした茨の道を進んでいくことが「闘いの人生を完遂する」ことだと思うんです。
そしてそれを薫もちゃんと理解している。普通そんな重いもの背負っている人を支えてなんていけませんよ。ましてや一緒になるなんて。。。

だからこそ、薫の姿に胸打たれるわけです。
「巴さんが羨ましい。。。」「剣心にとって、あなた以上の存在になる日が来るとも思っていない。」「私に残ったのはあの人の帰りを待つだけ。」「離れていても共有できる何かが欲しかった。」「それがあれば私はきっと耐えられます。」

こんなにも切ない台詞に自分は完全にやられてしまい、終始うるうるでした。
人斬りとしての贖罪のため「闘いの人生」を歩む剣心。薫はそれを支え、受け入れていく覚悟を決めてきた。しかしそれは薫にとっては剣心にとっての一番になれない寂しさをどうしたって伴うもの。また剣心は不治の病に侵され先も長くはない。剣路も元服し、薫るの下を離れ、弥彦も佐ノ助も恵もそれぞれの道を歩んでいる。そして薫に残ったものは剣心を待つというただそれのみ。そしてその寂しさに耐えるために得たものは剣心の不治の病。
本当に辛かったんだろうと思います。不治の病であろうと剣心と共有できる何かが欲しい。それが唯一剣心と自分とを繋ぐ糸であり、剣心にとっての自分の在り処としたんだと思います。台詞にもありましたが、薫は剣心の十字傷以上の存在にはなれないのです。だから剣心は諸国を回るのですが、薫はどうしても剣心の中に自分の存在があると思いたい。そう思える証が欲しい。
そしてその想いを理解していたからこそ、剣心は薫に病を移したんだと思います。
この病の共有は、薫の剣心への愛でもあり、剣心の薫への愛だと思います。
悲しいけれど、これが二人の愛を示すしるしなんです。。。

そして最後、「やっと、やっと消えたね」の言葉には本当に泣かされました。
剣心にとっても薫にとっても辛く長い贖罪の道のり。ここまでの二人のドラマを考えると涙なしにはいられませんでした。剣心の十字傷そのものがまさに剣心と薫の物語なんです。

また、もう少し書きますと、逆刃刀についてなんですが、
罪から逃げず、正面から向き合う心の強さ。罪の意識に苛まれながらも、多くの人々を守っていく強さ。贖罪の答えを見つけ出し、歩んでいく強さ。
普通背負いきれないほどのものを背負ってきた男の背中。そして逆刃刀。
剣心の背中を見続け逆刃刀を受け継いだ弥彦。真の強さを求め飛天御剣流を極める剣路。脈々と剣心の想いや強さが後世に受け継がれていくことが本当に感動的です。

あと少し、罪と贖罪についてなんですが、縁の主張が自分には強く響いたんですよね。
「大切な人を殺しておいて、その人間がのうのうと幸せに暮らせる道理がどこにある!」という縁の主張の方がリアルだと思ったんです。
「俺の望んだものは、この世の全ての人の幸せなどでない。たった一人の、姉さんの幸せだけだった。それを貴様は摘み取り、踏み躙り、命もろとも消し去った。俺にはもう守るものなどない!」
この叫び、もし自分の立場であったらと考えると、罪を許すことなど決して出来ないと思います。
それほどの罪なんです。剣心の罪は。決して軽いものではない。
だからこそ、この物語が単純なハッピーエンドでないことが正解だと思いますし、剣心と薫の人間味や本当の強さを感じられたと思うんです。
この作品は決して死を美化しているのではないのです。それだけ、罪と罰と贖罪について誠実に、よりリアルに描き、その贖罪の人生を生きた二人の物語を描いているという事だと思うんです。
{/netabare}

要は良い作品だと思います!ということです。

最後に、私もるろ剣は本当に好きで小学生ながらに一生懸命に読んでいた記憶があります。しかしそこはやはり小学生。当時はるろ剣の本質を理解しているはずもありません。大人になり改めて視聴して、るろ剣の深さに驚かされています。

原作ファンの方は是非。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10
ネタバレ

まつはや さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

痛々し過ぎ

本作は、前半の総集編、後半の人誅編(雪代巴の弟、縁が剣心に復讐をする)と、アニメオリジナル展開のラストで構成されています。

追憶編と同じくキャラデザがTVシリーズと異なります。硬派な感じがしますね。

戦闘シーンの作画はすごいです。ぐりぐり動きます。
音楽もいいですね。

しかしラストは心が痛みます。
{netabare} 病気で変わり果てた剣心の姿 {/netabare}にはショック・・・
最終的には {netabare} 顔の十字傷が消えたからハッピーエンドなんでしょうか?{/netabare}
後味が良いとは言えませんね。

{netabare} 薫と桜並木で再開するシーン {/netabare}は感動しましたよ。

インパクトのあるOVAでした。

蛇足・・・こういう柳沢まさひでさんのリアル寄りのキャラデザをもっと見たいです

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

63.8 10 戦いアニメランキング10位
IS2 OVA ワールド・パージ編(OVA)

2014年11月26日
★★★★☆ 3.7 (191)
1138人が棚に入れました
「ワールド・パージ編」は原作第8巻のストーリーであり、TVアニメでOAされたストーリーに比べてファンサービス満載のエピソードとなっている。このエピソードがアニメでどう描かれるか注目!
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

一夏のえっち♡シャルロットデュノアのセリフがぴったりの作品です♫*゚¨゚

●インフィニット・ストラトスのOVAで50分

タイトルが、シャルロット・デュノアのセリフです♪視聴したら納得して
くれると思います♪一期と二期よりこのOVAはちょとパワーアップして
可愛いえっちハーレムです♡いえ、結構えっちかな?です♪

このレビューあまり書かれていないみたいですね。私の知り合いで二人しか
いないです。それならば、私が視聴後の気持ちのままに書いてみようと思います♪


女性しか操縦できない「IS」を男性なのに使える主人公の一夏(いちか)が
美少女ヒロインさんに囲まれた学園生活、バトルを華やかに描いています。
この作品。一期、二期共に私、高評価作品です。キャラクター重視の私には
このキャラクオリティー抜群のところがお気に入りの理由です。


IS学園が何者かによって、システムを乗っ取られてしまいます。そこで5人の
ヒロインが集められ、電脳ダイブして仮想現実の世界へ接続、システム中枢の
再起動に向かうのです。


{netabare}
しかしこれが罠。ヒロインたちはそれぞれ自分の理想の妄想世界へ
行ってしまうのです。


ヒロインたちってみんな一夏が大好きですよね♡
ヒロインたちを待っていたのは理想の世界。皆が大好きな一夏様との甘~い
えっちなひと時だったのです♪

ヒロインのえっちな妄想が大爆発です♪
{/netabare}

私も一夏が大好きです。なので気持ち分かってしまう♪どうしてハーレムアニメ
って主人公がかっこよくて恋愛面で鈍感なんでしょう。ずるすぎるよ一夏は
♡(´,,•ω•,,`

{netabare}
やっぱりIS学園楽しそう♪一夏のヒロインへのセリフは、どきどしちゃいます。
揃いも揃って一夏様に支配されたいのですね。一夏は俺様的だしヒロインは
翻弄されっぱなしですね♪皆ドMさんなんです♪

いつもとは全く違う一夏様が見れます現実世界の一夏って受け身ですよね?
責めの一夏様です♡
こんな一夏様最初で最後です♡
ヒロインの妄想一夏すごいです♡


ベットでして欲しい♪お風呂で体を洗って欲しい♪絶対的主従関係にある
ご主人様とのメイド戯れ♪裸エプロン♪誰に見せても恥ずかしくない
部活動の真剣勝負♪

どの願望もヒロインらしくて♪もうなんだかとっても恥ずかしかったです
(´,,•ω•,,`)~。


またセーラー服が可愛い鈴ちゃん♪バスタイムセシリアちゃん♪
えっちなメイドシャルちゃん♪裸エプロンのラウラちゃん♪部活の箒ちゃん♪
コスチュームも皆可愛かったですね♡

最後に「俺はここにいる、りんを守る」
本物の一夏の言葉やっぱり一夏!!♡
{/netabare}

ヒロインの深層心理を覗き見れちゃった作品です♪えっちな感じに
抵抗がなければ♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31
ネタバレ

ココ吉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

終始,ニヤニヤを維持できたOVA(/ω\*)♪

久し振りの「IS」のOVA『ワールド・パージ編』
尺はOPとED込みで45分程度と結構ボリュームあり!

ストーリーは2期の終わりから繋がっているので
2期を未視聴の方はまずそちらを観てからの方が
良いと思われます♪

※今回のOVAはエロ描写が多かった事から感想も
必然的にアレになってしまいましたので下ネタに
ご理解頂けない方と未視聴の方はスルーして下さい。

◆前置き◆
{netabare}
京都での修学旅行中に亡国企業(ファントム・タスク)
による襲撃事件を経て、自分達のISのダメージを
修復メンテナンスに出している中、再びIS学園に
忍びよる謎の集団の襲撃により学園のシステムが
ダウン。システム復旧に向けて専用機持ちである
ヒロイン達が学園深部に潜る事に。

さらにその隙を狙って束からの命令でクロエの
精神攻撃をヒロイン達が受けてしまう。


◆感想◆

ISと言えば1期,2期ともにヒロイン達との
ハーレム展開が多くてガチなバトルシーンは
かなり少ないですが,バトルシーンの作画は
躍動感と臨場感があり個人的にとても好きです♪

今回のOVAも特筆すべきはバトルシーンの作画。
素晴らしいの一言で特に千冬のバトルシーンは
とても丁寧に作り込まれていて力が入っている
なと感じました。


そして,ISの真骨頂とも言えるハーレム展開に
加えての微エロ描写も頑張っています。

電脳世界でクロエからの精神攻撃を受けて
現実世界に帰還できないヒロイン達の為に
一夏も電脳世界にダイブして救助するシーン。

ファン必見のムフフなサービスシーンやアレな
シーンも湯気で隠したり光で遮ったりする演出を
抑えているので存分に堪能する事ができました。
まさにOVAならではですね!


本当に
ありがとうございます♪
ありがとうございます♪


↓↓以下、そのシーン↓↓
――――――――――――――――――――
鈴は偽一夏と事に及ぼうとしていたところを
助けに突入。あられもない制服姿を目撃

セシリアは偽一夏と一緒に風呂に入っており
彼女に・・・ってところで突入。全裸目撃

シャルロットも偽一夏と事に及ぼうとした
ときに助けに突入したので下着姿を目撃

ラウラは既に偽一夏と新婚生活をしていて
裸エプロンでラブラブしてたところを救出

最後の箒は偽一夏と実家の道場を切り盛り
していた所を救出
――――――――――――――――――――

↑↑コレ,全部彼女達が
「一夏とこうなりたい」って、願望が生み出した
世界での出来事なので箒以外のヒロインは全員
ムッツリスケベという事がわかりますねww

2期ではヒロインとしての扱いが雑だった
鈴のサービスカットがとても印象的でした。


ホント、一夏……爆発しろマジで!!
(失礼,つい本音が出てしまいました)


ついには生徒会長の楯無のピンチを救った
事から彼女のデレ期が始まり、最後に楯無の
本名「刀奈」まで教えてもらったりなんかして…
これで箒、セシリア、シャル、鈴、ラウラ、簪、
楯無と7人のヒロインから好意を寄せられてる
構図の完成ですね。



あっ、うん…。


そうですかそうですかww


実に羨ま…けしからんですね!


いやホント、一夏……もげろっ!!


ムキーッ‼ヽ(*`ω´)ノムキーッ‼


↑↑温厚な僕でもこんな感じになるぐらいww



◆総評◆

ストーリーにツッコミ所は少からずありますが
やっぱりISのヒロインは最高に可愛いですね♪
まさに「キャラデザと声優の勝利の代名詞」と
言える作品ではないでしょうか。

これだけニヤニヤを維持できる作品は珍しいw
ISに好きなヒロインがいる方なら間違いなく
楽しめるOVAに仕上がっていると思います♪


近年は2期または続編の制作の決め手の鍵となる
円盤売り上げのボーダーラインが全巻平均5千枚
からと囁かれてる昨今。

そんな中,IS2期の円盤売り上げは全巻通して
平均3万枚オーバーのまさにドル箱コンテンツ。
なので,まず間違いなく3期制作の話は浮上する
はずなのですが,原作ストックがあまり無いのと
原作者が色々とアレな人なので3期を観る事が
できるのはまだまだ先になってしまいそうです
(;つД`)…


個人的にはシャルがいる限り,これから先の
ストーリーがどんどん崩壊しようが何があろうが
楽しく観られる事間違いなしの俺得作品ですw


OPとEDは共に2期と同じ曲を使用。

EDでのお決まりの一夏とヒロイン達が
走るシーンでラウラが裸エプロンで
恥ずかしそうに走るのがツボでしたw
この作品、女性ファンを増やす気が
無さ過ぎて逆に尊敬の念すら抱いてしまうww



◆最後に一言◆


セーラー服姿の鈴
とってもとっても可愛かったです♪


でもね?


鈴の下着の組み合わせが縞パンと白ブラ
だった事には少しガッカリしました。


いつナニがあっても良いように上下ともに
同じ柄で揃えてて欲しかったと思った方は
僕だけではないはず(/ω\*)♪
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31

ロビン★ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久々のIS、ファンサービス満載なOVA

原作第8巻のストーリー(50分)


とにかくTV版より過激なシーンが多かったですねw

さすがIS、ハーレム度とキャラの可愛さはGOODですw

でも同じくらいバトルシーンも迫力あってカッコ良かったです。

本気の千冬さんの戦闘シーンには痺れましたね(>_<)

原作未読でも十分楽しめる内容だったと思いますし、続きが気になる終わり方でした。

ぜひ3期も期待してます(*^_^*)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 18

61.2 11 戦いアニメランキング11位
機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-(OVA)

2006年7月14日
★★★★☆ 3.5 (181)
1028人が棚に入れました
C.E.73年、ユニウスセブンの地球降下作戦を仕組んだザフト軍脱走兵達の部隊は、乱戦の中、ザフト軍ミネルバとジュール隊の活躍によって壊滅し、地球に向かっていたユニウスセブンも設置されたメテオブレイカーによって破砕された。しかし、砕かれた破片は地球に向かって次々と落下し、地球に残されたのは落下片による多くの人々の死、そして平和を奪われた者達の止め処なく溢れる憎悪と怒りだけであった。地球が再び混迷の戦場となった中、D.S.S.D技術開発センターは、1機のMSを宇宙へと打ち上げるプロジェクト「スターゲイザー計画」の準備を行っていた。静かに空を見上げ続ける純白の機体「スターゲイザー」。

アレックス・ディノ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

主人公よりはスウェンが目立つな!!

【あらすじ】
後に「ブレイク・ザ・ワールド」と呼ばれることになるユニウスセブンの落下事件で地球が甚大な被害を受けていた。
混乱に乗じたザフト製MSによる連合軍基地や市街地へのテロも多発、連合軍上層部は第81独立機動軍「ファントムペイン」を鎮圧のために出撃させるのであった。
時を同じくして、D.S.S.Dはシャトルである計画の中心となるMSを宇宙へ上げようとしていた。

【作品解説】
"X" plosion GUNDAM SEEDの第1弾として登場したSEEDの外伝作品で、15分×3話という非常に短い構成となっている。
本編では殆ど描かれなかったブレイク・ザ・ワールドがもたらした被害とそれに乗じた事件。そしてD.S.S.D(Deep Space Survey and Development Organization…深宇宙探査開発機構)が開発中の外宇宙探査用無人MS「スターゲイザー」と本機による無人外宇宙探査計画「スターゲイザー計画」に関連する事件を描いた物語である。
本編の補完としてブレイク・ザ・ワールド以外にもデストロイの輸送とその最中に起こった戦闘やエクステンデッド以外のファントムペイン所属兵士達の過去の他、ベルリン襲撃前にデュランダルがデストロイのデータを手に入れていたという事実も明らかになっている。
何かと議論になりやすい本編と違い、短いながらも物語をしっかりと完結させた本作の評価は高い…が、やはり短すぎて各キャラを深く掘り下げることができなかったのは惜しいところ。


基本本編のキャラは登場しないのだが、SEEDからスウェンの回想でアズラエルが、Destinyからサトー、デュランダル、ネオ、ステラ、スティングが出演をしている。
本編キャラの声が付くのはテロ実行犯のサトー、そしてデュランダルが行った物語冒頭の演説の場面のみで、デュランダルは顔見せした場面ではしゃべらず、演説の場面では被害を受けた地球の様子を映している。

余談だが、本作の主役機はストライクノワールではなくスターゲイザーの方である。

(感想!!)
いやーなんでだか主人公のでれーねは目立たないんだよなーーというかスウェンの方が物語として合ってるし主人公とも仲いいし!!そしてスターゲイザのメインパイロットってソル・リューネ・ランジュだって!!
しかしスウェンはかっこいいしその機体であるストライクノワールいいね!!しかしスウェン死ぬ寸前になっていたね!!
元々地球連合好きでしたし、なによりスウェンが見たかったのでこれ好きになりました!!
曲も神ですね

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

星を見つめる者達~もう一つのSEED物語~

ザフト脱走兵によるユニウスセブン地球降下作戦。(SEED DESTINY 5話)
ガンダムシリーズでよくあるコロニー落としですね。
本編でジュール隊・アスラン・ミネルバの活躍により破砕は出来たのですが、
その破片までは取り除く事は出来ず、そのまま地球に降り注いでしまいました。
地球ではキラがそれを見つめ、ラクス様はシェルターで呑気に歌っておられましたが、
まさにその地球が舞台です。
前置きが長くなりましたが、とりあえずこの作品を観る前にSEED DESTINYの5~7話を観ると
流れがよく分かると思います…が!
内容自体は15分位×3話なので、すごく凝縮されてて、あっという間に終わっちゃいます!
SEED好きの私としては、ちょっとしたサブストーリー的な感じで好きでした。
本編で見過ごされてしまった、破片が落ちた場所での悲劇。
そこではまた悲劇が憎しみを生み、
憎しみの連鎖が生まれていく様がリアルに表現されて、
やっぱガンダムはこれだよなぁーとつくづく思いしらされましたw
本編の時系列をこちらの物語にちゃんと繋げてあるので、
ナチュラル(出て来るのは主にファントムペイン)VSコーディネーターで、
聞いた名前や、見た事あるキャラがちょこちょこ出て来たりもします!
タイトルも最後まで観ると、ちゃんと意味があるんだなぁとちょっと感心しました。
しかし、終わり方が複雑だった!めっちゃ気になった!その後が知りたいんですけどw
STAGE4希望ー(・∀・)♪+.゚

ところで、スターゲイザーって、機体自体一応戦闘用ではなかったはずですよね?
なのに武装装備ってよく分かんないです。
ガンダムに武装無かったら全然意味が無いのは分かるし、
最小限に押さえてたのはよく分かるんですが、
ストーリーに合わせる為に無理矢理感があって何か気に入らなかったのは私だけ?w
複座ってのは、新しいし、意味も合ってて良かったと思います!
それより、ストライクノワールや、ブルデュエル、ベルデバスターの方が余程興奮したわw
あと、コーザ中尉の声が3話だけ宮野さんに変わったのって何かあったの?
神谷→宮野ってすごい違和感だったよ?(。-`ω´-)…。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

よくできている

この作品は機動戦士ガンダムseed destinyを
ベースとしたOVAである。

内容を一行で言い表すと、ガンダムseed destinyの
劇中に起こった「ユニウスセブン落下事件」
の裏側を全く違うテイストにアレンジして描いた作品だ。

自分としては、ガンダムシリーズを見たことがない人
にも比較的おすすめしやすい部類のアニメだと思った。

その理由は、seed destinyの派生作品であるが
seed destinyの主要人物はこの作品には大きく
関わっていないからだ。
一部のseed destinyキャラクターは確かに登場するものの
引き立て役の様なものとして描かれているだけ。

この作品が良いと感じたところをいくつか述べる。
seed本編では雑兵として扱われている
ジンが脅威として描かれていること。
seed本編と比較すると、さすがにアクションシーンも地味で派手な
ものでないため物足りないと思う人がいるだろうが
私としてはこちらのほうが引き込まれやすいと感じた。

戦争の残酷さが本編よりも映えていること。
特にきついなと感じた場面は、2話の虐殺シーンだろうか。
視点をきちんと切り替えた上で物語が進んでいくため
destinyよりは気分が落ち込みやすい(?)ように感じた。
後は、ミューディーが戦死する場面。あそこまで行くと
もはや虐殺だが。しかも彼女が戦死したことで
シャムスにも悪い影響を及ぼしてしまうという結果に。
こういった場面をdestinyはもう少し増やすべき
だったのではないだろうか。

気になる点もあった。
主人公であるセレーネやソルについてあまり触れられていないのだ。
エドモンドは早い段階で退場するものの、見せ場は作られているため
必要な人物であるということは伝わるし、連合の指揮官は外道っぷりが
きちんと描かれているのでこいつもいないと困るなと感じる。

そういった点があるのにもかかわらず、なぜかあの二人は
説明が省かれているので少ししか関係性が分からない。
終盤のやりとりは凄く好きなシーンなのだが、もっと
彼らに時間を割いて欲しかった。勿体ない。

反対に、もう一人の主人公、スウェンの方はばっちり
焦点があてられる。その上回想が入って来る有様。
いっその事、こっちをメイン主人公にすべきだったのではないだろうか。

そして、なんといっても時間が60分以内に終わってしまうこと。
もう少し尺を長くしてほしかった。そうすれば、もっと
この作品の良さを伝えられるのに。本当に勿体ない。

こういった部分は確かにあったものの、seed destinyよりは
遥かに良かった。地味な作品ではあるが、私は楽しめた。
このアニメで使われている曲「STARGAZER ~星の扉」は名曲。
ぜひ聴いてほしい。
個人的には良作だと思う。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

70.4 12 戦いアニメランキング12位
A.I.C.O. -Incarnation-(Webアニメ)

2018年4月1日
★★★★☆ 3.6 (236)
1022人が棚に入れました
2035年、近未来の日本。「人工生体」の研究中に起きた大事故“バースト”により、暴走した人工生命体“マター”が黒部峡谷一帯を侵蝕。 人類にとって希望の地と謳われた研究都市は、政府により立ち入りが禁じられた。 それから、2年後―。バーストで家族を失った15歳の橘アイコは、転校生の神崎雄哉から信じがたい事実を告げられる。それはアイコも知らなかった、自身の身体に隠された“秘密”だった。それを解く鍵は、バーストの中心地“プライマリーポイント”にあるという。アイコは、案内人の神崎雄哉と護衛部隊のダイバーたちと共に、封鎖されたエリアへの侵入を決意するが。人類の未来を背負う少年、少女が出会った時、明らかになる真実とは?

声優・キャラクター
白石晴香、小林裕介、古川慎、村田太志、名塚佳織、M・A・O、竹内良太、茅野愛衣、大川透、子安武人、田中敦子

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

主人公のサービスシーンがメインになってしまってる

見る前からちょっと嫌な気はしていたんだけど、まず話の大筋は割と単純である。
このアニメのメインのポイントはやたら無防備な天然系ヒロインがサービスシーン、胸や際どいパンチララインを常に見せてくるポイントだった。

なんでこんな環境でずっとセーラー服でいるねんって恐ろしい突っ込みどころは、他の微妙な点を萌えで補填しようとした考えでないかと邪推もしてしまう。

冒頭や設定自体は比較的面白いものの、ヒロインのヒラヒラした短いスカートのせいで終始物語に入り込めることは無かった。

また、男主人公も見てて疲れる性格をしている、変にラブコメしそうな種は撒いた上で男主人公は終始言葉と裏腹にコミュ障だし。
しかもその上で東のエデンの大杉君みたいなのがいるから猶更救えない。(※終始ヒロインに好きだ好きだと渾身のアタックをするものの全て受け流される二枚目キャラ)

ヒロインの正体を聞いた瞬間、凡そ彼の正体にも勘付く程度のよくある設定な為、ストイックな性格は仕方ないと序盤から納得して見れない事も無い。

とはいえ、最終回ギリギリまでこんな感じなので正直見てて疲れる。
彼のポジションでセカイ系をにおわせちゃ駄目だろ。

この二人は導入部から最後までセカイ系を参考にしたような関係だけど、実のところ接点があるようで考えてみると、お互いなんでもないから「え、えぇ…」で終る。


大量のアニオタをひっかけようと釣り餌を混ぜすぎてちょっとブレすぎたよね。

サブカル系としても大衆系としてもどっちつかずなこの物語は、サブカル初心者にオススメしやすいかもしれない。


因みに他の評価見てると難しいとか設定が丁寧で作り込まれてるとか書かれてるが、どっちも的外れな気がする。

エウレカ的手法で話が難しく感じるだけで、魔法が使える世界でアルテマを取りに鍵となる巫女をPTに連れて塔にを上るだけ様なレベル。
っつーか話の元ネタもエウレカか?

勿論アニメとしては、それだけじゃつまらないから、多少エッセンスはあるけど、今言った大筋大体完結してるのよ。
同じネトフリなら単純ながらもharmonyとかの方が余程ドキツイのでは。

次、作り込まれてるかどうかについて。

起源や仕組み、それに於ける影響が曖昧な設定を俺は敢えて魔法って呼んでるのだが(SFは硬派系に近づく程、実現や実存が考えられる設定になる。この設定は残念ながら都合よすぎて魔法レベル)、ただでさえその魔法の様な設定の話の中で、話の舞台設定はかなり限定されている。

個人的にはアニメ漫画にそこまで突き詰めて意味はないと俺も思ってはいるが、都合の良い舞台にしかカメラを回さず、こんな極大天変地異の上で、国民や政府、他国にこれだけ都合の良いムーブをさせた話が作り込まれてる訳ないだろう。(非難してる訳ではなく)
っつーかギロチンカッターなんかに及んでは、製作者が手動にする訳がないとかアホでもわかるし。(あった方が演出的に面白いので評価している。設定の作り込みに大きく反してるが、あった方が良い)
あまつさえエウレカの癖をそのまま引き継いでしまったのか、ご都合の塊、セカイ系もどきというトドメ。

因みにここでもさっき引き合いに出したharmonyの方が細かく設定練ってる。
面白いかどうかは全く別だが、こっちの方が面白いと思うならばこのアニメの良い部分は設定の練りや物語の難解さは全く的外れって事。


セカイ系っぽくてアクションがかっこよくて女の子がエロ可愛くて、なんか人の生き死が近い戦場っぽい雰囲気があって、そういうの見るのが好きな人の琴線に触れやすいという事だ。


ここまで一見に馬鹿にしてるようだけど雰囲気のあるSFアクションとして俺は大いに楽しんだ。

比較的面白い部類だけど、それでも純粋なアニメ好きでないならば、残念ながら時間を割いて見る価値のあるアニメではない。
トイレとか電車でさくっと楽しめるように漫画にして欲しいな。


最後にもう一度言うけど、設定を理解とか理解できないとかじゃなくて、破綻してるのよ。
別にアニメだから良いんだけどね。極端に評価低い人はそれを重んじてるんだからそれに反論しようとこのアニメは練られてるとか適当なべた褒めして馬鹿晒すのは辞めてほんと。

名作映画、キューブのガバガバ設定を思い出せ!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

黒部に大量

オリジナルアニメ NETFLIXのお下がり


ネトフリオリジナルを地上波で!ってパターン増えてますね。コロナ関係あるのかしら。全12話。
舞台は近未来2035年の日本。とある生体研究の成果物が暴走した後、あたり一帯封鎖されて早数年。
事態の解決に向けてその研究所を目指すことになるわけですが、人工生命体『マター』があたり一帯を侵食しており人間の侵入を阻みます。なかなかのサバイバルですね。そして明らかになってくる謎。

サスペンス・ミステリ色が強めのシリアス仕立て。キャラ原案:鳴子ハナハル氏ということで見た目は推して知るべし。面白かったです。ただ先に文句だけは言っとく。

■シリアスを削ぐもの①
{netabare}危険いっぱいの侵入作戦でボディスーツとか着てるわけですよ。で途中のチェックポイントで一休みする度に{netabare}なぜか“セーラー服”。{/netabare}
そんなに鳴子氏に気を遣わなくてもいいのに。いや視聴者サービスせんでもいいのに。バランスとるために♂に詰襟の学生服着させて笑いを獲りにいかなくても良かったのに、と残念でした。{/netabare}

■シリアスを削ぐもの② ※作品中盤のネタバレ
{netabare}詰襟が逆効果だったと思うのが、この主人公くんのクールで冷静沈着風設定でしょう。後にわかる諸事情のため、高校生らしからぬ佇まいを醸し出す神崎雄哉(CV小林裕介)クンその人です。そしてこの彼。顔色一つ変えず行動がへんちくりんだったりシリアスものにあるまじきブレブレさ。

どう考えても危険な作戦を課されるパーティメンバーにそれくらい言っとけよなリスクを伝えずに窮地に陥るある種の自傷行為。道中ばれてそこを質されると「バーストを収束させる為だ!(キリッ)」。いちおう前後関係あることなんですけど…回答になってません。しかしまわりはなんとなく納得してる。{/netabare}

これ、シリアスもので一番見たくない「キメたつもりがなんかギャグみたいになってますよ」パティーンです。興を削ぎますなぁ。

{netabare}そういったちぐはぐなのがいい感じで詰め合わせになってたのが第8話。
先述のリスク周知しとけよシーンもこの回。仲間が死んで悲しさのあまり嗚咽してと声優さんも演技素晴らしかったりするのですがいかんせん抗戦中。伏して泣くとか思いっきり仲間の足を引っ張ってます。これ戦い終わってからやれよと誰も突っ込まない優しい世界。{/netabare}

真面目な作風で心の機微に疎い作品は大きくマイナスです。おそらく嫌気さす方もいると思いますよ。


それでは一転して残りは褒めます。
目的の研究所のあるエリアは黒部峡谷内。場所的に黒部第四ダムに近接してるところ。ダムにピンとこない方も聞いたことあろうフレーズ“立山黒部アルペンルート”。そう風光明美な場所が舞台でロケハンがしっかりしてました。景色が綺麗。本社がご近所だし富山のP.A.Worksさんだったら面白いなと思いましたが制作はBONESです。
この景色をうまく活かしたのがEDですね。毎話飛ばさずクールダウンに利用してました。OPはTRUEさん。作品世界をうまく表したアニメーション。珍しくOPED飛ばさず堪能しておりました。

自然の美しさと対極にあるのは人工物の美しさ。黒部に点在する複数のダムは壮観です。その最奥に鎮座する第四ダムは壮観通り越して人間ってスゲーなと感動しますよ。難工事+ダムで検索すると真っ先に挙がってくるであろう黒部第四ダム(通称“くろよん”)。完成までに171人の殉職者を出した難工事でプロジェクトXにも取り上げられました。資材運搬のためのトンネル掘削も軟弱地盤やら破水帯やら困難がこれでもかと。なんでそこまでしてやるのか?

 関西の電力事情が逼迫

してたから。停電上等な大阪圏で安定した電力供給は至上命題。時代も時代ですから、戦争で死んでった者達のためにも/あいつらの想いに較べたら、と使命感に燃えてたわけです。石原裕次郎と三船敏郎とが組んだ映画『黒部の太陽』は大ヒットしました。


奇しくも“だいよん”にとある目的をもって向かう本作の主人公らパーティの苦難と“だいよん”に資材を運ぶためのトンネルを掘る漢達の物語が重なります。
『七人の侍』と『荒野の七人』の関係みたいなもんかしら。


なお、あれだけ足を引っ張る要素から視聴モチベーションを保てたのはどこかしら黒部にまつわる現実の物語と被るものがあったことが理由。それに加えてヒロイン橘アイコ(CV白石晴香)の熱演も。『ゴールデンカムイ』アシリパ役でも感じましたが抑えめトーンの時の白石さんはヤバいですね。
そんなこんなで最終12話まで完走。明かされる謎は納得感や驚きのあるもの。終わらせ方も良かったと思います。期待してなかったわりには前のめりで視聴できました。掘り出し物・良作です。



※ネタバレ所感

■南原顕子(CV田中敦子)

人工生体汚染災害対策庁(CAAC)対策局の局長。ブルゾンちえみをしゅっとしたような感じの役人です。

{netabare}すごい複雑な気分にさせられるお役人さん。
エリア内の人口生体“マター”をどう捉えるか南原と中央とで開きがありました。キーポジションのキャラなこともあり作品としては彼女サイドに寄ってます。どういう二項対立か?

【対マターへの態度】 

 偉い人:安全保障上の脅威
 南原:富を生み出す金の卵

チェックポイントは複数あるダム。第四ダムを起点に“マター”は増殖しながら下流にまで浸食してきて、最後の壁(ダム)を突破されて日本海へと流出してしまえば世界規模でのハザードへと発展してしまう局面です。とっとと駆逐する。“結晶化”壊死させる技術もあるにはあるが、殲滅できるか確証がない。むしろ逆に“活性化”させてさらなるハザード範囲の拡大にならんとも限らない。
要は決め手にかける状態。となると事態は膠着するものです。一方で“マター”は最先端技術の徒花のようなもんで研究開発用のサンプルを大量に保有しているとも考えられる。科学技術発展のアドバンテージを日本が有していると固く信じているのが南原の立場です。

 安全保障 VS 経済

迷うことなく前者なはずですが、南原は思いっきり後者に軸足を置いた行動をとります。またそれがかっこよく見えるんだな、これが(笑)
この二項対立の結末はエンタメらしく両者取りでしたが、安全保障を重視するお偉いさんの影がとーっても薄かったのが気になりました。{/netabare}

{netabare}安全保障軽視の風潮。根拠なく自分は大丈夫!ってクセがついてないか怖くなりますね。
決断遅くて逃げ遅れたりしませんように…{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.09.29 初稿
2021.06.19 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 41

nozzynozzy さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

あれれ?何かが間違ってる

Netflixがバックについてる?作品なので、ちょっと過剰に期待したのが間違いでした。鳴子ハナハルがキャラ原案、監督は村田和也ということから、翠星のガルガンティアの鉄壁の布陣を期待していたのですが、ちょっとあれれ?という感じです。BONESさんがこれらの布陣を生かせなかったのでしょうかね...
 キャラは鳴子ハナハルのはずなのに、結果はなぜか古臭い作画になってしまってました。話は終盤あたりの伏線回収にて説明不足でわけがわからず、かといって途中の展開もほとんど同じような展開が繰り返されて飽きがきてしまうという状況でした。また、いろいろ工夫したストーリーのはずなのに、見終ってみると何故かチープな話になってしまっていたという印象です。音楽も同じような音楽をくりかえし使われていて、このアニメってなんとなく「正解するカド」の匂いがすると思ったら...これまた監督一緒でしたね。
 動画はぬるぬる動くのでこれは良かったです。
 全体を通して人に勧められるか?と言われると...ちょっと微妙かなー。素材はバッチりなはずなのに、何かが間違ってしまって、なぜこうなった?という印象です。次は頑張れ!Netflix!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

66.8 13 戦いアニメランキング13位
青の6号(OVA)

1998年10月25日
★★★★☆ 3.5 (184)
992人が棚に入れました
近未来。地球の人口は膨れ上がり、環境は劣悪を極めていた。世界各国は人類最後のフロンティア=「海」に希望を求め、新たな世界を築こうとしていた。そのために設立されたのが、会場及び海中の安全を守る超国家組織「青」。各国は協力して自国の潜水艦を「青」に派遣することになった。日本の自衛隊から「青」に送られた潜水艦も6号艦として「青」の任務に就くことになった。しかし、そんな折、海洋開発のリーダーでもある天才科学者ゾーンダイクが突然反旗を翻し、凶悪なテロで世界を恐怖に陥れる。海洋テロ結社を築き、人類殲滅を宣言したゾーンダイクの野望とは?ゾーンダイク率いるキメラ兵器たちと、それを阻止せんと立ち上がる「青」の潜水艦隊。人類の存亡を賭けた戦いの火蓋が、今、切って落とされた!
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

花と銃と知性を携える それが平和への道しるべ

原作はなんと、1967年の連載だったそうだ。
思えば、戦後まだ20年程だったからこその物語だったと言える。

舞台は劣悪な環境を極める近未来。
海へと希望を見出した人類は、新たな世界を築こうとしていたが、
海洋開発のリーダーであり天才科学者ゾーン・ダイクが反旗を翻し、
世界を恐怖に陥れる・・・そんな冒頭から始まるお話。

まず、アップテンポの音楽が小気味良い。
特に気に入ったのが、YUKARIEが歌うEDの『みなそこに眠れ』
しっとりした雰囲気と囁くようなヴォーカルが、人魚を連想させる。
タイトルも面白いよね・・「皆 そこに眠れ」なのか「水底に眠れ」なのか
きっとどっちもなんだろう?なんてクスッと笑える。

そして潜水艦をはじめとする3DCGIがとても美しい。
海面なんて実写かと思うほどリアルで、リアル以上に光沢が綺麗。
艦内の赤、海中のさまざまな青、蒼、碧、藍の濃淡。
また静の間合いと、動の迫力ある戦闘シーンのバランスがいい。
そのほか、幽霊船や高速艇の凝ったデザイン、
巨大な鯨のような生体兵器ムスカなども、独特の世界を作り上げている。

人類の未来をかけた青の作戦に、一躍買うのが主人公の速水。
{netabare}
敵側であるミュータントを助けたことも、後々彼を助けることになり
その事実からまたさらに、奥深く広がっていく展開。{/netabare}
原作をご存知の方からは、不満の声もあるようだが、
全4話と短いながら、なかなか見応えある作品だったと思う。

ゾーン・ダイクやムスカ、速水の言葉がとても深く考えさせられ、印象的。
{netabare}
「なぜ 私たちに知性を与えたのか」

これは、知性があればお互いの言葉が理解できるじゃないかという
深い思いから投げかけられた一言に違いない。

「陸を歩くもの、海を行くもの、対立する2つの殺し合い。
 だが、未来を変えるのは俺達次第だ」

「言葉を交わせ。まず会話をしろ。言葉がわかるのだから」

「俺達は 互いに理解しあえる隣人だ」

「いつも海では、助けられてばかりだ」 {/netabare}

これらはどれも、隣人を助け、助けられるという揶揄。
知性を持ち、言葉を交わし、理解し合い助け合う。それこそが平和。
これが、この作品の一番のテーマなんだと思う。

取っ組み合いのケンカ程度で済んだ両者の憤りの後、
速水がつぶやいたセリフも、すごくいい。

{netabare}
「今までいろんな場所で戦い、人を手に掛けてきた。だけど
 明るいところで正面から対話して闘った。初めてだった」 {/netabare}

戦闘モノかと思って観た作品だったけれど、実はいかに戦争などせずに
どう平和であるべきか・・ということがテーマだった。

ラスト近くで、すごく心に残ったのは、
黄色い花と銃と書物が、地面に並べられていた映像。
花を愛でるやさしい心、大切なものを守るためにある銃、
そして知性の象徴である書物。これらがおそらく、
平和のための3種の神器ということを言いたいのかもしれない。
観て本当に良かった!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 49

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

みなそこに眠れ。

人為的な環境変動で荒廃した未来を舞台に、
人類と狂科学者と、彼が作り出したミュータント達を巡る物語。
全4話構成なので、設定やストーリー展開を描ききれていない部分があるのが残念なところです。

一番の魅力はフルCGで描かれた潜水艦戦でしょう。
近未来的デザインの『青の6号:りゅうおう』と、高速艇グランパス、
『幽霊船:ナガトワンダー』、鯨のような生体兵器ムスカなどなど、
作りこまれたCG潜水艦が、水没したビル街で、南極の氷の下で、
ぐりぐり動くバトルシーンは素直にカッコイイ。

EDの「みなそこに眠れ」は、色っぽいヴォーカルにサックスとパーカッション、ベースが絡み合うアダルトな名曲。ぜひ聴いてみて下さい♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

GONZOの名を世に知らしめた名作

観始める前はSF・艦隊と聞き、ハードボイルドで哲学要素があり、社会に問いかける攻殻機動隊のようなイメージを連想していたのですが、小難しい話はなく、抽象的な世界を徐々に明らかにしていき最後に大きなテーマを抱えて待ち構えている構成で見ごたえがありました。

映像に関しては、1998年の作品と言うことですが、デジタル制作なので映像が観やすく、絵柄も落ち着いた感じなので古さは全然感じませんでした。
それどころか、優秀なアニメーターさんたちが携わっていることもあり、話数が進むにつれてどんどん迫力のある映像になっています。
今見ても見ごたえのある映像になっているかと思います。


物語
前述したように、抽象的な世界から始まり徐々に情勢が明らかになっていくので1話はよくわかりません。
2話は状況説明が主となります。
丁寧に世界を構築したおかげで3話4話の惹き込みはすごいです。
難しい話になりそうだったのでメモを取りながら視聴していたのですがいつの間にかメモを取ることを忘れていましたw

1話BLUES
あらすじ
戦いに飽きて隠遁生活を送る身勝手な主人公速水は、戦艦"青の6号"の乗組員である紀之真弓を助け操舵手に復帰する。そして久々の出撃で人類の敵である半獣達の一人、赤い目のミーティオを助けたのだった。

タイトルBLUESは憂鬱な気持ちを歌で表現する突飛なメロディの曲です。
ということは、キャラが憂鬱な気分に浸っていたということでしょう。
まずはヒロインの紀之真弓。青の6号の命令で速水を探しに来ましたが、身勝手な彼の態度はさぞかし憂鬱になったことでしょう。
次に主人公の速水、戦いに飽きたというそぶりでしたが、出撃時には前へ出るなど、案外隠遁生活にも退屈していたのかもしれませんね。

もちろんEDや挿入歌のブルース?ジャズ?な音楽にも注目です。

2話PILOTS
あらすじ
{netabare}基地に戻った青の艦隊たち。そこで行われたミーティングにより切り札として核爆弾を使うことが提案される。
その後速水は基地内で敵につかまり獣人に改造されてしまった昔の仲間と遭遇する。敵への復讐心を強めた彼は命令を反し一人で出撃、あえなく撃沈される。{/netabare}

1話では殆ど良くわからなかった敵の全貌、見方の内情が分かります。
タイトルのPILOTS、複数形ですから意味は
操舵手、艦長、種火、案内棒辺りが入るかなあと思います。
タイトルが物語にしっかりと食い込んでいるのがすごいです。

3話HEARTS
{netabare}あらすじ
撃沈された小型機から脱出した彼を助けたのは、以前助けたミーティオだった。速水はミーティオや巨型の人工生物ムスカと接するうち、獣人を作り戦を始めたユング・ゾーンダイクの真意を確かめたくなる。

HEARTSの意図について
最初はミーティオの恋心だけかなあと思っていたのですが、観ているうちに紀之真弓の恋心と、ゾーンダイクの心の内と言う意味でも使われているかもしれません。

海と陸それぞれのヒロインと共の立場から観てきた速水はいったいどんな結論を出すのか楽しみです~
ミーティオは魚を加えて速水に差し出すシーンが可愛いですね

それから、速水が海では助けられてばかりだということを繰り返し言っていましたが、振り返ると結構助けたシーンも多いです。ここは共生というテーマにもつながっているのかもしれません
{/netabare}

4話MINASOKO
{netabare}あらすじ
青の艦隊はいよいよ切り札の使用に乗り込む。
しかし、切り札を使ってしまえば敵だけでなく見方も巻き込んでしまう。そこで戻った速水はユング・ゾーンダイクの元へ赴き、真意を確かめたうえで実行してほしいと青の6号の艦長に頼み込む。
見方の援助のおかげで無事ゾーンダイクの元へたどり着いた速水は争いでは何も解決しないと悟り、ゾーンダイクからも希望を託され、青の艦隊に停戦を求める。
そして、獣人側の指揮をとっていたベルグと話し合いをして敵側も収めたのだった。

MINASOKO
水底に沈んだ銃が哀愁を漂わせています。
そして敵は人間を憎んでもゾーンダイクが帰ることはないと悟り、落胆して海の中へ消えました。
悲嘆にくれるベルグと速水への恋心を抑えベルグと共に海へ戻ったミーティオちゃんが気がかりですね。
戦いは終わっても共存は実現していないテーマの深さが浮き彫りになりました。{/netabare}


作画
1話ずつ制作しているみたいなので、最初はOVA初のデジタルアニメで手探りという感じだった作画が、話数を追うごとにグレードアップしていくのが目に見えて面白いです。

中でも一番の成長を感じたのはエフェクトでした。

1話の爆発はゲームの一マスに生えた草みたいで面白い形をしていたのですが、2話3話とナチュラルになり、形も変えてきているので話毎に見比べるのが面白かったです。

水の描写はかなり綺麗でした。場所によってはCGを使われているところと、手書きにエフェクトをかけたところがあったのかな?
1話の廃ビルから見下ろした水の景色がとても綺麗でした。

動きはCG手書き共に良かったですね。
CGでは2話の小型船が水面を滑走するシーン、迫力がありました。
手書きでは、ベルグがはやみんに殴り掛かるシーン、迫力があります。
ゾーンダイクがシャツのボタンをはずすシーン
それからベルグが沈んだ後、はやみんが「イーストセブンからイリアンジャヤ、何人も手にかけてきた、だけど、だけど初めてだったんだ。明るいところで、正面から」フッと笑いながら震えるシーン、そんなはやみんを紀之真弓がそっと抱きしめるシーン芸が細かいです。

音楽
主題歌の「みなそこに眠れ」
ジャズ?ブルース?な独特なテンポと色気のあるウィスパーボイスがいい味を出しています。
戦闘BGMも基本的にこんな感じです。
ピンチなシーンでもアップテンポな曲が流れるので、やや緊迫感にかけますが、カウボーイビバップでも同じような使われ方をしていますし、そういうテイストが楽しめる方は同様に楽しめると思います。


正直こんなに楽しめる作品だとは思っていませんでした。
あにこれの評価も賛否両論ありましたし。
残念なところはなくはないけれど、それ以上に良さが詰まった作品だと思います。
不朽の名作との呼び声の高さは妥当ではないでしょうか。

全4話、1話辺り30分ほどのアニメですので、是非見てみて下さい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

64.3 14 戦いアニメランキング14位
うたわれるもの(OVA)

2009年6月24日
★★★★☆ 3.8 (191)
961人が棚に入れました
トゥスクル國では、今日も穏やかに時間が流れている。やわらかい風に乗り、遠くから聞こえてくるのは城内を駆ける少女達の足音と、兵士達の訓練の掛け声。そして、赤子の泣き声と子守唄・・・。数日前、城の外へ出掛けたハクオロとウルトリィは、街で赤ん坊を保護することになった。フミルィルと名づけられたその子の身元調査を進める間、城の者達で世話をしているのだ。その中に、とりわけ母親のように世話をするウルトリィがいた。夜、物見櫓に一人佇む者がいた。カルラだ。最近のカルラは、ウルトリィとの晩酌をなかなか実現できずにいた。赤ん坊にかかりきりになっているウルトリィを、ただ、何も言わずに見守るのだった。日に日にフミルィルへの愛情を濃くするウルトリィを他所に、一方ではフミルィルを親元へ返す手筈が進みつつあった。カルラは思う。親子のあるべき姿、家族のあるべき姿を。その矢先、ウルトリィがフミルィルを連れて逃げ出したという報せが入り・・・。トゥスクルに吹く風が運んだ、ひとつの物語。ウルトリィとカルラ、それぞれの想いと葛藤の向こうに酌み交す杯の味は如何なるものか。

リクポテ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

終始和やかな話でした(*^ー^)

東洋ファンタジー「うたわれるもの」のOVAです。

詳しい説明などがないので、本編を視聴後に見るほうが良いと思います。

時代が戦国時代ということなので本編はやや戦いがメインですが、このOVAは終始和やかな話で笑いの要素も結構あったのでそれなりに楽しめました(*^ー^)

サブキャラに焦点を当ててるので本編とはまた違った一面を見ることが出来ます。またキャラデザが少し本編と変わってますが、そこまで気になりませんでした。むしろほのぼのしたこの話の内容と割と合っている感じがしますね。

全3話構成ですが、1話完結なので手軽に見ることが出来るので、本編視聴後に軽い気持ちで見るとよいと思います(*^_^*)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17

☆★暗落亭-苦来★☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

うたわれるもの

【オススメしたい人】
■ 未発展なの好きなひと。
■ 剣とか弓の戦い好きなひと。
■ 福袋好きなひと。

【感想】
未発展な世界設定に引き込まれた作品。
レトロな武器好き。共同戦線が好きです。
物語の点数少し低めは自分好みかどうかなだけですw。
オススメですと大きな声で言えないですが、それなりに楽しめた作品。

【NEXT-オススメ】
●設定・物語が好きなモノつながり。
【無人惑星サヴァイブ】
【あの夏でまってる】
【バトルプログラマーシラセ BPS】
【織田信奈の野望 】

忙しくPCinでないので簡単にですが
次見るのに何か役にたてたら幸いです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

トゥスクルの平和を感じられる温かな外伝です^^;

この作品は、概要の説明無しにいきなり物語が始まるので、「うたわれるもの」本編視聴済の方を対象にした作りになっています。なので、本作品を視聴される場合は、予め本編をご覧いただく事をお薦めします。

本作品は、以下の3本の外伝で構成されています。
それぞれ、スポットを当てている人物が違うので、本編とは違った一面を見る事ができます。


巻ノ一 望楼の子守唄
ウルトリィと赤ちゃんのエピソード。本編の殺伐としたイメージは無く、終始ほんわかした感じの物語です。

巻ノ二 秘恋の処方箋
あ、往年のキャラに似ているような・・・^^;
エルルゥが薬師として大活躍します^^

巻ノ三 深山の鍔鳴
トウカがアルルゥと一緒に山中で一夜を過ごした物語です。
アルルゥの頑張りと優しさを見る事ができます^^


本編からキャラデザが変わっているせいなのでしょうか・・・全体的に柔らかい雰囲気を受けます。

また、本編で共に戦ったトゥスクルの仲間達も平和に過ごしているのですが・・・相変わらずハクオロだけは忙しそうなのが印象的でした^^;

投稿 : 2024/04/20
♥ : 21

66.1 15 戦いアニメランキング15位
ストライク・ザ・ブラッド Ⅱ OVA Vol.2(OVA)

2016年12月23日
★★★★☆ 3.7 (123)
894人が棚に入れました
魔族特区“絃神島"。そこに暮らす少年・暁古城(あかつき こじょう)は、伝説の中にしか存在しないはずといわれている世界最強の吸血鬼“第四真祖"であった。その彼の監視および抹殺の任務を命じられた少女・姫柊雪菜(ひめらぎ ゆきな)は、古城をめぐっておこる様々な戦いを、彼と共に乗り越えていった。そして新たな物語は、アルディギア王国を巻き込んだ事件の後、場所は“絃神島"の隣に作られた新たなリゾート施設“ブルーエリジアム"から始まる---

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、葉山いくみ、逢坂良太、金元寿子、井口裕香

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

物語は、「黒の剣巫篇」から「逃亡の第四真祖篇」へ…

全8話の物語を4分割して3つの物語を描いた弊害の一つが本作だと思います。
Vol.2は、Vol.1で描かれた「黒の剣巫篇」が終幕し、新たに「逃亡の第四真祖篇」が始まる訳ですが、リアルタイムで視聴していた方には待ち望んだ一作でもあり、再び訪れた放置プレイを実感する一作でもあったのではないでしょうか。
せめてキリの良いところで終わってくれると悶々とすることがないんですけどね…

「結瞳を助ける…」
古城や雪菜らに宿るこの一心が、物語をここまで推し進めてきました。

人間が手にする力の大きさには限界がある…
自分が手に出来る力は、有事の際に自分で責任を果たせる範疇までと決まっているというのに…
それを凌駕する力を求めようとする人がいるから、あちこちが歪んで軋むんですけどね…
一部の心なき人間の所業が無関係な人を巻き込んで不幸にする…そんな連鎖なんて誰も望んでいないのに…
だから自分と自身の力との間に分不相応という関係は無く、どこかで折り合いが付けられるから与えられている…
それに何より個人の能力が低くてもみんなが集まれば大きな力にも対抗できるんです。
古城たちが身をもって実践してくれているじゃありませんか…

でも、これって人生経験の少ない子供に頭ごなしに言うのはあまりにも酷なこと…
純粋であるが故に繊細…だから幼い頃の心の傷は想像以上のトラウマや絶望を与えることだって少なくありません。
だから大人がいるんですから…
子供の間違いを正して…諭してやるのも大人の務めです。

古城たちは未だ発展途上…
だから自分たちの信じる道を突き進んで良いんだと思います。

「コーン…」と雪菜が雪霞狼で大地を鳴らすのがお決まりの合図…
「獅子の神子たる高神の剣巫が願い奉る! 破魔の曙光、雪霞の神狼、鋼の神威をもちて我に悪神百鬼を討たせ給え!」
雪菜の口からこの台詞が飛び出したら、この物語はもう止まりません…
私たちを待っているのは、怒涛の展開の果てにある幸せな結末…

必ず幸せな結末が待ってくれるとは限らない…
時には思わず目を覆いたくなるような残酷が待っているかもしれない…
でも古城と雪菜で切り開く道は、ハッピーエンドである事を願ってやみません。

…物語がキリの良いところで終わっていたら、レビューもきっとこんな感じで〆られるんだと思います。
ですが、このVol.2は「逃亡の第四真祖篇」も収録されているから、これで終われないんですよね^^;

ここで登場するのは暁 牙城…古城と凪沙の父でした。
古城は大概巻き込まれ体質ですが、それは父譲り…血の所以なんだろうなと推察しています。
事実、牙城は古城に再開するも早々に凪沙を連れて本土に行ってしまったのですから…
そしてお約束ですが、凪沙と連絡が取れなくなる…
行った場所が携帯電話の電波の届きにくい場所なので、ある意味仕方ないのですが、それでも凪沙は、ずっと音信不通にするような薄情な子ではない事を誰もが知っています。

当然気になりますよね…
不審に思った古城は雪菜や浅葱の力を借りて調べてみたんですが、古城の一番の理解者である筈の那月ちゃんに相談したところ、彼女から発せられたのは予想外の言動だったんです。
それは…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思いますが、残念ながらこの続きはVol.3までお預けです^^;

因みに、Vol.1は2016年の11月23日発売で、Vol.2は2016年12月23日
つまり、リアルタイムで視聴した方はちょうど1ヶ月間我慢されました。
ですがVol.3の発売日は2017年の3月29日…つまり約3ヶ月もの放置プレイに耐えなければならなかったのは、さぞ辛かったと思います。

リアルタイムで視聴した方には大変恐縮ですが、引き続きVol.3を堪能したいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

後半から予算の限界が見える

全体的に評価が高いが、後半から作画の動きが短調にななってクオリティを保つのに精一杯になっている。

一期前半部で予算が尽きたんでしょう。もっと作品に人気が出て売れていたらこういったことはないのでしょうが予算が限られている所を見ると作画班が本気を出していない。

う~ん。まあこれで結構満足していらっしゃる方がいらっしゃるので良いのかな?

ジョジョやワンピースやNARUTOなどの予算潤沢な人気アニメを見ていると製作陣に愛が感じられません。

サービス描写が二期から多いのはOVAだからですね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

64.1 16 戦いアニメランキング16位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか OVA(OVA)

2016年12月7日
★★★★☆ 3.6 (154)
823人が棚に入れました
詳細未定

声優・キャラクター
松岡禎丞、水瀬いのり、大西沙織、内田真礼、戸松遥、石上静香、日笠陽子、久保ユリカ、岡本信彦、早見沙織

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ダンジョンに温泉を求めるのは間違っているだろうか

2019年の夏アニメで、ダンまちの2期が放送されます。
2期の前にどうしても視聴しておきたかった作品の一つです。

物語の時系列は1期…18階層で漆黒のゴライアスをみんなで討伐した後、地上に戻る間で起きた出来事が描かれています。
作品のタイトルは「ダンジョンに温泉を求めるのは間違っているだろうか」
はい、所謂温泉回です。

何でもダンジョンの中には未だマッピングされていない未知の領域があるそうなのですが、今回そんな場所を偶然見つけてしまった…という訳なんです。

ダンジョン内の隠された秘湯…そんな贅沢にありつけたのが、ヘスティア・ファミリア、タケミカヅチ・ファミリア、ヘルメス・ファミリアのご一行でした。

温泉と聞いて目を輝かせたのは、極東出身者で構成されたタケミカヅチ・ファミリアの一人である「ヤマト・命」です。
彼女は大のお風呂好き…
彼女がどれほどのお風呂好きかは、是非本編でご確認頂ければと思います。
微笑ましいというか…笑っちゃうというか…茶目っ気が爆発していましたよ^^

温泉と聞いて目を輝かせたのは、ヤマト・命だけではありません。
このご一行には「神ヘルメス」もいるんです。
まぁ、展開と結果は想像に易しいですけれどね。

オープニングは1期と同じ、いぐっちゃんの「Hey World」
懐かしさと、ダンまちが始まるスイッチと化した楽曲だと思います。

エンディングテーマはOVAオリジナルで、みのりんの「君とボクの1日」
1期のエンディングを手掛けた分島花音さんが作詞した楽曲です。
とても新鮮な感じがして良かったと思います。

本編1話分のボリュームなので、迷ったら視聴するスタイルで全く問題ない作品だと思います。
ダンまちならではのオチも用意されているので、最後まで飽きずに視聴できると思います。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

郷音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦士たちの休息

第1期TVシリーズの続編。なので第14話といったところか。

まぁテレビシリーズ見返すほどの内容ではなかったので主要キャラの名前だけ思い出せていればok

いわゆる温泉回であり水着回。

バトルも笑いもあったので結構話自体は好きですw

OPはTVシリーズと同じだがEDはヘスティアの新曲。

OVAはブルーレイとヘスティアのキャラソンCDだけでなく付属品も多かったので買って損はしないと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

74.7 17 戦いアニメランキング17位
銀河英雄伝説 外伝(OVA)

1998年2月1日
★★★★★ 4.1 (138)
741人が棚に入れました
銀河英雄伝説シリーズの外伝。銀河系宇宙を舞台に、英雄たちの群像劇を壮大なスケールで描く。銀河帝国幼年学校を卒業し酷寒の惑星・カプチェランカに赴任したラインハルトたち。ベーネミュンデ侯爵夫人は彼らの抹殺をヘルダー大佐に指示する。

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

本伝含めた観る順番について

自分はネットの書き込みを参考に我が赴くは星の大海、新たなる戦いの序曲、本伝、外伝という順番で観ました。
全部観終わっての感想ですが、時系列順に外伝から観てもよかったかなと思いました。
いきなり本伝観ても問題はないのですが、外伝を観ておいた方が話に入りやすいです。逆に外伝が合わなかったら本伝は観なくていいです。
本伝の方が確かに面白いですが、外伝もかなり面白いです。
外伝を観てつまらないと思ったなら本伝観てもあまり感動はしないと思います。
これから銀英伝観る方の参考になれば幸いです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

銀河の歴史がまた1ページ。

アニメーション制作:ケイファクトリー
OVA外伝第1期 — 全24話(1998年2月 - 1998年)
OVA外伝第2期 — 全28話(1999年12月 - 2000年7月)


銀河英雄伝説本伝の前日談にあたる物語で全部で52話にも及びます。

銀河帝国で後に“金髪の英雄”として知られるラインハルトと、
彼の忠実な腹心にして“赤毛の親友”キルヒアイスが未成年だった頃の話。
彼らが如何に活躍して出世の階段を登っていったのか?

片や“エル・ファシルの英雄”となったヤン・ウェンリーが新たな任地に赴任し、
事件に巻き込まれたり、後の人生で関わることになる人達との出会いがあったり。

本伝では歴史を眺めるといった具合なのに対して、
外伝では登場人物の更なる掘り下げが行われている気がします。

本伝では既に艦隊を所有して、更には元帥府を開き、
後には最高権力者にまで登りつめてしまうラインハルトしか観られないので、
艦長やら司令官やら上官に敬礼する中間管理職なラインハルトが新鮮ですね。

そこでは下級兵士など様々な立場の人間に直に接することにより彼らの気持ちを知ることもあり、
孤高ではあるが、足もとを疎かにして前を向いて走ることしか知らなかったラインハルトが、
帝国の腐敗と問題点を認識する上で中々に重要なエピソードなのかもしれません。
(ラインハルトの圧倒的な才能と最高のパートナーのキルヒアイスの補佐で危機を切り抜けられますけどね)

にしてもオリジナルエピソード3部作は波乱万丈な気もしますがw

アニメオリキャラの美幼女伯爵令嬢(CV.大谷育江)が出てきたり、
某侯爵の娘(CV.榎本温子)が美少女だったり、
銀英伝にも萌えの時代が来たのか?という驚きが…w
ふたりとも、碌でもない父親に似てなくて良かったですねえ。

おおよそ、原作外伝に存在しているエピソードが中心なのですが、帝国サイドが殆どですね。
なかでもいちばん嬉しいのは本伝では第1部で退場したキルヒアイスの出番が主役並に多い事ですね!
本作品の中では人気の高い魅力的な人物であり、キルヒアイスファンにはたまらないことかと思います。
実際にキルヒアイスが主役のエピソードもありますしね!

逆に残念だったのは富山敬さんが亡くなられて、主役の一人のヤン役が変更されていることでしょうか?
二代目の声優の郷田ほづみさんも十分に実力のある方ですし、郷田さんの声も好きですけどね!

そういえば、ヤンが主役の捕虜収容所のお話以外ではヤンの出番が少なかったような?

同盟サイドではシェーンコップの出番が多かったですね。陸戦部隊の出番が多めですので、
コンバット物が好きな人には、ちょっと嬉しいかもしれませんね。

とりあえず本伝110話を視聴済みで、こっちをまだ観てない方には是非とも観ることをおすすめします。
時系列順に各話の関連性がありますが、それぞれを独立したエピソードとして楽しむことが出来ますしね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 36

こたろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

本編が好きならこちらも是非

本編のビフォアストーリーで、主人公2人のサクセスストーリーです。


期間を置いてから製作されたため、声優さんが代わっているのが残念ですがそれを嘆いても仕方がない(お亡くなりになっているので)事なので受け入れましょう。
作画はキレイだし、雰囲気や粋なセリフも本編と遜色ありませんのでファンなら絶対押さえておくべきです。
話も面白い。


ただ、外伝だけあってちょっと陳腐なところは否めません。

いくらなんでも、真剣白刃どりはないだろw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

69.0 18 戦いアニメランキング18位
ロードス島戦記(OVA)

1990年6月1日
★★★★☆ 3.8 (134)
680人が棚に入れました
暗黒皇帝ベルドに率いられたマーモ帝国軍と「至高神ファリス」を奉じる神聖王国ヴァリスを中心とする国々との戦い(英雄戦争)を背景として進む。アラニア王国出身の若き戦士パーンは、亡き父と同じ騎士になる夢を求めて仲間と共に冒険の旅を続けるうちに、英雄戦争の狭間で暗躍する「灰色の魔女」カーラの陰謀に巻き込まれ、「大いなる破壊」を回避するため「光と闇の均等」を説くカーラの言葉に戸惑いつつも誘いを断ってフィアンナ姫を救出し、自らの進むべき道を求めヴァリス王国に向かう。そしてマーモ帝国とヴァリス王国の緊張が高まる中、カーラの考えがロードス島の平和と相容れないものであると悟ったパーンらは、六英雄の一人である大賢者ウォートに助力を求め、遂にカーラの居場所を突き止め魔女に挑む。

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日本のファンタジーを語る上では外せない作品

自分の人生に最も影響を与えた本です。アニメ、漫画、ラノベ、全てを通して、自分的No.1は、ロードス島戦記の原作です。

人生で初めて読んだラノベ。学校に持ってく本を探していたら、たまたま本屋で安く束売りされてたんで買っただけ。それがまさか、こんな歴史的な名作だったとは(偶然の出会いに感謝)。

エルフは高慢ちきで耳が長く、動きが素早い。なかなか子孫ができない。ドワーフは大酒のみで力が強いが、手先が器用で装飾品などを作るのに適している。

そんな、ファンタジーの「当たり前」を、日本で初めて紹介したのが、このロードス島戦記。(世界初ではない)

日本の国産ファンタジーとしては、シリーズ累計1000万部を超え、「ドラクエ」「FF」と並び、草分け的な作品です。

(TRPG版は)ラノベの老舗、角川スニーカー文庫の初作品でもあります。

まあ、とにかく、偉大な作品ということです。

さて、アニメですが、原作ファンからすると、やっぱり不満は残ります。(尺が限られてるからしょうがないけど)色々カットしてるし。作画と音楽は素晴らしい。作画は、今見れば古くさいですが、同時期の作品の中では高クオリティー。音楽は、いずれも透明感があり、幻想的で、ロードスの世界観をよく現しています。初めてサントラ買っちゃいましたし♪

とにもかくにも、原作小説を読んでほしい。それだけですな。正統ファンタジーとはこうあるべき、という教科書みたいな作品です。

初代ヒロインのディードリットは、歴史上一番可愛いエルフです! それだけでも、観る価値はある(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 32

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

国産ファンタジー路線の元祖的作品ですが

 雑誌コンプティークのテーブルトークRPGのリプレイ記事から生まれた作品ですね。PCゲーム誌なのに袋とじが付いてるという謎雑誌でしたw
私もそのリプレイ記事が面白くて読んでましたけど、別にストーリーがどうのって代物では無い訳です。ゲームのリプレイ記事ですからね~。
テーブルトークRPGって、こういうモノなんだという紹介として面白かったんです。当時はそういうもの扱ってる雑誌と言うとHJ社のタクティクス誌が有りましたが、ちょっとコアな非電源なゲーム好き向けの専門誌でしたから。
 そのリプレイのキャラ使って小説化されたのがコレですが、正直私は序盤しか楽しめなかったです。カーラがウッドチャックに乗り移るとこ迄。

 この作品って、それまでの西洋のファンタジー物の基礎知識、神話や言い伝えと言う物を熟知した原作者が生真面目に日本風にアレンジした日本人への正統派ファンタジーへの誘い的な作品だったと思うんですよね。当時の私ら世代はそういうモノに飢えてた世代ですから、ロードス島戦記と言う小説もアニメも"新しいもの"だったんですよね。
(もちろんガチのヲタは当時でも知ってたでしょうが)
竜が吐くものは炎じゃなくてブレスなんですよ。赤いドラゴンは他のドラゴンに比べて知能は低いんですよ。そういうファンタジーの基本すら私達普通の人達にゃ「へ~ほ~なるほど~!」って時代だから、この作品の価値は高かったんではないかなと。
ファンタジー物と言う言葉を免罪符にして好き勝手に都合よくアレンジした作品では無いが故、多分今見るとさほど面白くない。西洋の古典ファンタジーこそ正とする生真面目な作品ですので、今の若い方は見てもさほど面白くないと思います。
でも、当時間違いなく価値のあった作品であった事は疑いようも無い事実ですので、日本製ファンタジー物アニメの過去の検証という視点で参考に見られるのは宜しいんじゃないかと。



因みに私は同じ当時のコンプティークからの作品なら「ラプラスの魔」の方が俄然面白いと思いますが、アレはアニメにすらならなかったですね。残念(汗)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アニメの角川の原点

ものすっごい制作費を投じて豪華スタッフで作った逸品。
角川スニーカー、角川アニメといえばロードスである。
あとガンダムが朝日から移籍してきたんだよね。
スニーカー文庫はこの2作品のイメージ。

OVA全盛期で高い値段で出しても儲けが出た時代、作品の人気がものすごかった。
原作の発表は85年とずいぶんと昔になる。
指輪物語、D&Dをリスペクトしており、
日本だけでなく世界中のファンタジー、RPGのテンプレートになったんで有名な作品です。エルフの耳がああなったのはディードリットのせい。

肝心のアニメですが絵はきれい、話もそのままなんですが、
ケツから勧善懲悪にされてしまっているのが非常に腹立たしい。
ガンダムも角川だし好きだし、それに習ってか原作は勧善懲悪ではない。
ネタ元の指輪物語との最大の違いなんです。
暗黒神と邪神、がいても、その名は善側からの呼び名。本当に司るは自由の神と破壊の神。悪とは、邪悪とはなんなのかというのが大きなテーマのひとつ。破壊は創造の母であり、私欲は人間の生きる原動力ではないか?律されず自由に生きるのは人として当たり前の行動ではないか?という問いが読者に投げかけられます。
そこだけが非常に気に食わない作品です。
作者のほうからネタバラシしてあったそうですが・・
実際に水野さんも苦言を呈しています。なにテーマ変えてんだと。
まぁ作者が遅筆なのもいけないww。
原因は当時『完結してないから』なんですw
あの頃はみんな遅かったけどクオリティは良かった。
いまは消費ペースはやいから大変だね・・・。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

68.5 19 戦いアニメランキング19位
ストライク・ザ・ブラッド Ⅱ OVA Vol.3(OVA)

2017年3月29日
★★★★☆ 3.6 (87)
560人が棚に入れました
<作品紹介>
世界最強の吸血鬼と剣巫の少女が織りなす物語が今、再び始まる! !
三雲岳斗氏による電撃文庫の人気作品がTVシリーズに続き、OVAシリーズとして帰ってきた! !

魔族特区“絃神島"。そこに暮らす少年・暁古城(あかつき こじょう)は、
伝説の中にしか存在しないはずといわれている世界最強の吸血鬼“第四真祖"であった。
その彼の監視および抹殺の任務を命じられた少女・姫柊雪菜(ひめらぎ ゆきな)は、
古城をめぐっておこる様々な戦いを、彼と共に乗り越えていった。
そして新たな物語は、アルディギア王国を巻き込んだ事件の後、
場所は“絃神島"の隣に作られた新たなリゾート施設“ブルーエリジアム"から始まる---

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

物語は、「逃亡の第四真祖篇」から「咎神の騎士篇」へ…

Vol.2に引き続き、Vol.3も物語が泣き別れする構成になっています。
もう何たる仕打ち…と思う方もいらっしゃると思いますが、今回は物語のタイトルが違っても物語の内容に繋がりがあるパターンなので、Vol.2ほどの違和感は無いと思います。
ですが、約3ヶ月の放置プレイ後の作品である事に変わりはないんですけどね…

物語は、那月ちゃんから発せられた予想外の言動から始まります。
間髪入れずいきなりトップギヤで動き出す物語を目の当たりにする事になるんだからビックリです。
きっとリアルタイムで視聴したVol.2の記憶を鮮明に思い出せるこの展開は、3ヶ月のタイムラグを埋めるには十分過ぎる効果があったと思います。

この「逃亡の第四真祖篇」で活躍するヒロインですが、雪菜はまぁ順当枠かと思いますが、今回は大穴のヒロインが視聴者を出迎えてくれることになると思いますよ。
大穴のヒロインは、是非本編を視聴してご確認頂ければと思いますが、雪菜の扱いが雑だったので補足すると、多分OVA2期の雪菜をずっと見てきて今回ほど格好良い雪菜はいなかったと思います。

那月ちゃんが言っていましたから…
雪菜の選択は、微塵の揺らぎすら致命的なリスクに成り得るとか…
それでも躊躇なくそれを選択できる…そして何をも厭わず実践できる…
雪菜の心の強さを垣間見えたシーンだったと思います。
そこにオーバーラップしてくる古城の一撃も見逃せませんけれどね。

こうして物語は、「咎神の騎士篇」へと移っていきます。
今度の物語の舞台は本土…牙城の実家である神緒多神社のある神縄湖周辺になります。
幾つかの布石を打ちながらの序章…という額面通りに位置する作品です。
何故なら、物語の進んでいる方向と作品のタイトルにギャップが有り過ぎですから…
もう少し物語が進展したらお互い交わるんだと思いますけれど…

そういえば、登場人物もこの辺りから一気に増えた気がします。
中でも獅子王機関の剣巫で、雪菜の1歳年上の羽波 唯里(CV:千本木さん)と、同じく獅子王機関の舞威媛で、雪菜の1歳年上の斐川 志緒(CV:本渡さん)は、大活躍だったのではないでしょうか。

特に唯里は、当時古城の監視役候補に名前が挙がったほどの実力の持ち主なんだとか…
雪菜のことを「ゆっきー」と呼ぶ唯里の言い方に新鮮さを感じちゃいましたよ。
この作品の登場人物の中で、ニックネーム的に呼称される人が少ないせいなのかもしれませんけれど。

魔獣の大群も押し寄せてきました…
ここから先に繰り広げられるであろうケンカの行方が楽しみで仕方ありません。

引き続き、Vol.4を堪能したいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

72.0 20 戦いアニメランキング20位
ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日(OVA)

1992年7月23日
★★★★★ 4.1 (115)
530人が棚に入れました
シズマ博士が開発した、完全無公害・完全リサイクル可能な夢のエネルギー源、シズマドライブの恩恵で、未曾有の繁栄を迎えた人類。しかし、争いの種は尽きなかった。世界征服を企む秘密結社BF団と、それに対抗するため組織された国際警察機構が世界の裏面で激しい闘いを続けていたのだ。国際警察機構側の九大天王を筆頭としたエキスパート達、BF団側の十傑集を筆頭にしたエージェント達が争う中、エキスパートの一人である草間大作は、父の形見である巨大ロボット、ジャイアントロボを操り、人類の未来と平和のためにBF団と戦っていた。

babylon913 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高のエンターテイメント

文句なしの満点ですよ
個人的今川作品No.1
まず評価したいのは劇伴
天野正道先生とワルシャワフィルによる日本アニメ史上最も壮大なオーケストラ
それまでアニメ劇伴で最も規模がでかかったのはヤマトの劇場版で30人ほどのオーケストラだったそうですがこれはその倍以上です
後に天野正道交響曲第二番GRとして纏められる楽曲は日本の現代音楽の代表作の一つに数えられるほど
全七話でサントラ総数七枚!
圧倒的です
次ですがキャラクターはこれ以上魅力のある作品他にあるか?!というレベル
スターシステムによって横山大先生の作品から選りすぐりの好漢が集結
もちろんオリジナルキャラクターも引けを取りません
特に人気の十傑集をはじめ国際警察機構の皆さんもかっこよすぎます
声優はあの銀河声優伝説にも負けないほどの超豪華キャスト
作画はセル画時代最高峰と何をとっても美味しいとこばかり
ストーリーは御自分の目でということで
何度も言いますが最高の作品です
是非見てください

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

うーむ…どうした事だ。何故我々までもがこんな所に

いや、これも孔明様の狙い通りに違いない。
そうだ。事態に急変あらばこの袋を見ろと言っていた。ハラリ
なるほど……。OVAジャイアントロボのレビューをしろという事か……。

あらすじを短くまとめると、近未来、第三のエネルギーシズマドライブが繁栄している時代において
BF団と国際警察機構の二大勢力が火花を散らす中、進行される「地球静止作戦」をめぐって
シズマドライブ第三のサンプルを争いあうという話だ。

作画は超絶クオリティだ。CGでなく手書きのセル画だというのに、
あまりにも見ごたえのあるクオリティでとても90年代のアニメとは思えない。
声優はベテラン声優が並ぶ豪華布陣だ。
作曲はポーランド国立ワルシャワフィルハーモニックオーケストラによるフルオーケストラ。
まさに溜息が出るようなクオリティなのに、話の質がまったく足を引っ張ってないどころか
横山キャラと今川監督のハイテンション作劇が引き起こす化学反応が
あらゆる視聴者を釘付けにしているあたりはまさに圧巻!痺れます。
だが本作の魅力は、まだまだこんなものでは語り尽くせない。

例えば、テーマ。この作品に提示されてるテーマは二つ。
「父と子」と「エネルギー問題」。
「エネルギー問題」は、現代において動力という足をもがれた地球人が、なすすべもなく見ていることしか出来ないという重苦しさを描きながら、{netabare}その元凶である敵ロボットに立ち向かえるのが、かつて人類が恐れもしたいにしえの動力、原子力を使って動くジャイアントロボだけ{/netabare}という因果関係が実に良かった。
また「父と子」というテーマにおいて。大作と幻夜、共に父親から遺産を託された者同士が、ぶつかりあう関係性が非常に良かった。
{netabare}幸せは犠牲なしには得る事はできないのか、時代は不幸なしに越えることは出来ないのか。
ep7にて父親の言葉を信じて戦い続ける大作の姿と、それを支える大人達の姿がなんとも胸を打つのだ。
{/netabare}
恐るべきは今川監督である。これほど重いテーマを横山作品のスターシステムという土台でハイクオリティに描ききった手腕は、やはり評価されてしかるべきではないだろうか。実現は不可能に近いと思っても、続編が見たいものだとこれほど切に願うアニメも無い。

ところでこのアニメ、我らが血風連の首領である怒鬼様もOVA6巻より参戦しておられるぞ!
出番は少ないし台詞だってないが、実に凛々しい風貌をしておられる。その勇姿は是が非ともご覧あれ!
そしてBF団と国際警察機構。二大勢力の激突と草間大作の戦いの行く末を見届けるがいい!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

Gガンダム×横山光輝オールスター=爆熱大傑作。

Gガンダムの今川監督作品だけあって、正に男泣きロボット?アニメの傑作


ジャイアントロボより凄い人間達が多数登場するトンデモナイ作品


歴代横山光輝キャラが敵味方に入り乱れる、他にないオールスター作品。


頑張りすぎて続編は…


敵でも味方でも漢!な奴はは素晴らしい!


マスターアジアに続く、最高の敵役の衝撃のアルベルト


指パッチンが武器な敵がいるのは今川作品だけ!


結論:遺言はちゃんと残しましょう


今川監督の先品がまた見たい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

61.9 21 戦いアニメランキング21位
無彩限のファントム・ワールド TV未放送番外編「水玉の奇跡」(OVA)

2016年10月5日
★★★★☆ 3.5 (76)
524人が棚に入れました
無彩限のファントム・ワールド Blu-ray&DVD vol.7に収録。

海辺の旅館に合宿に訪れた『脳機能エラー対策室』一同。
海だ水着だとはしゃいでいたら、姫野先生から伝えられたのは、やはりファントム退治。
しかし一向に姿を現さないファントムに、晴彦たちが水着に着替えて遊び始めると、ついに噂のファントムが現れた。
どんな凶悪な敵かと構えた晴彦たちだったが、そのファントムがするのはとんでもなくエッチな悪戯だった……!?

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

普通の水着回よりもレベルが高いかも笑

久しぶりにファントムワールドが観たく、OPも聴きたくなくなったので、OVAを観てみました。

ファントムワールドらしい緩い雰囲気は顕在。
水着が好きなファントムが登場→これもお決まりですが。

京アニらしい絵の綺麗さと、水玉から得られる裸に見える効果。誰だこんな斬新なエロを追求した回を考えたのは。
何も考えずに笑えたので、本編を観なくてもこのOVAだけでも楽しめるかも。本編もけっこう面白いですけど。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

62.3 22 戦いアニメランキング22位
ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.3 アルンヘムの橋(OVA)

2015年7月31日
★★★★☆ 3.7 (106)
498人が棚に入れました
戦火に包まれたガリアを復興するために尽力するペリーヌとリーネ、そしてアメリーの3人。

ある日リーネは港で戦災孤児の兄弟・ユリウスとローズを保護する。

暫くの間、二人の面倒を見ることになったペリーヌだが、ある事件がきっかけでユリウスが一人故郷の実家へと向かってしまう。

心配したペリーヌとリーネは、ネウロイ掃討作戦中のアルンヘムに向かうのであった―――

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ペリーヌさんマジ女神!ツンデレ、おねショタ、地上戦!!三拍子揃ってスタッフもやっと本気だぜ!!!

第2期と劇場版とのミッシングリンクを埋めるOVAシリーズ第3話


未だネウロイから受けた傷が残るガリアを復興中の領主ペリーヌ、そしてリーネ、アメリーの3人
ある日パ・ド・カレーの港でスリを働いた少年、ユリウスを捕まえる
聞けば彼の妹のローズは酷く衰弱しており、二人は戦災孤児だと言う
ペリーヌは兄妹を自身の屋敷で保護するが、ユリウスはウィッチに対して執拗に反感を持っていた為、ユリウスの悪戯に手を焼きながらも自身の身分を明かせぬまま日々を過ごしてしまう
兄妹の故郷であるアルンヘムはネウロイの掃討作戦が続いており、作戦が完了次第アルンヘムへ二人を帰す約束をするのですが、ユリウスは一人抜け出してアルンヘムの我が家へ戻ろうとしてしまう
咄嗟にユリウスを追うペリーヌ、しかし彼女のストライカーユニットは手元に無かった・・・


正直言うと総評としてこのOVAシリーズはあんまり面白くなかったんですが(爆)今回の第3話に関しては「スタッフやっと本気かよ」と安心して観れる一本にまとまったと感じます


ペリーヌ、リーネがメインと言いつつも【まんまペリーヌの為のお話だった】んではないでしょうか
ユリウスの悪戯に悩まされながらも、彼に素性を明かせぬまま過ごす日々のコミカルとシリアスの配分具合
“おねショタ”という極上の絡み、目覚める母性
クライマックスでは劇場版の芳佳以来となる地上戦が胸をアツくさせます


作画も前2話と比較してブラッシュアップされており(というかこれが本来の股監督の実力)文句ナシ


・・・終わってみれば結局エイラーニャのエピソードは無し、劇場版以降の第501部隊の行く末もオミットされてしまうようですが、シリーズそのものは続いていくということで静かに次回作の続報を待ちたいですね

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ウィッチの優しさと勇気がしっかりと感じられる作品でした^^

Vol.1に引き続き、Vol.2でもVol.3の予告が流れました♪
Operation Victory Arrowシリーズのお約束・・・なんでしょうか^^?

Vol.3では、自由ガリア空軍に所属するペリーヌ中尉、リネット曹長、アメリー軍曹がガリア復興に向けて活躍する勇姿が描かれています。

ペリーヌ・・・彼女の故郷に対する思い入れにはただただ脱帽です。もっとツンツンしたイメージがありましたが、故郷に居る事・・・それに復興も順調に進んでいる事も相まって、だいぶ雰囲気が変わったように思います。
個人的にはこっちの雰囲気の方が好きですね^^

リネット・・・ほんわかした雰囲気が健在で安心しました^^
物語は、そんなリネットがガリアの街中で2人の兄妹であるユリウスとローズを保護するところから始まります。
高熱で苦しんでいたローズを見たペリーヌは、自宅で医者に診てもらう事を即決します。
幼い二人ですが、初めて逢った素性も知らない人を自宅に招き入れること・・・中々出来る事ではありません。
これを即決できるペリーヌの復興への並々ならぬ想い・・・やっぱ凄いです^^

こうしてペリーヌの自宅での5人暮らしが始まる訳ですが・・・小さな男の子がいると、家の中が一気に騒がしくなりますね^^
特にお兄さんのユリウスはペリーヌに対して悪態をついたり悪戯したりもう好き放題・・・^^;
ユリウスとローズは戦災孤児・・・これまで2人で何度辛い局面を乗り越えてきたことか・・・
戦時中でもある今、そんな2人に対する世間の風当たりも相当厳しかったと思います。
きっと、2人きりになってこんなに優しくされたのは初めてだったのではないでしょうか・・・
その優しさを素直に受け止められず・・・つい悪戯に走ってしまうのでしょうか^^;
一見微笑ましくもあるのですが、悪戯されるペリーヌにしては堪ったモノではありません^^;

そのような中、ユリウスをきかっけとした騒動が発生し、物語の雰囲気は一変します。
ペリーヌの適切な指示で動くウィッチ達・・・そしてペリーヌが取った行動は、真っ先に彼の元に駆け付ける事でした。

その場所は一般市民が立ち入ってはいけない場所・・・
それはネウロイが掃討されていない最前線だから・・・

そして、ここでもお約束の様にネウロイが登場するのですが、ユリウスが目にしたのは自分を助けるために来てくれたウィッチ・・・自分が手負いになっても彼の安全を優先するウィッチ・・・そして絶対に諦めないウィッチ・・・
それは彼のウィッチに対する認識を根底から覆すモノでもありました。
事の顛末は・・・本編で是非ご確認下さい。

エンディングテーマは、リネット・ペリーヌの「Fly Chronicle」
エンディングアニメで3人が草むらに座り込んでいるシーンがあるのですが、
皆さん、お召しになっている白の服がとても良くお似合いで・・・特にリネットさんの佇まいにはドキドキしちゃいました(//∇//)

1話30分の作品ですが、今回は「つづく」の文字だけでどの様に続くのかは分かりませんでした。
このシリーズになって、この作品の主役である宮藤芳佳ちゃんがちょろっとしか登場してないのも気になっています。
物語的には期待できる終わり方だったのですが・・・
続き・・・期待しています♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

空を駆け巡るウィッチたちの欠片3‥‥大切なものを取り戻すために私たちは戦う!

OVA(劇場公開作品) 約30分

Operation Victory Arrowの3部作の最後の作品です。 レンタルDVDで観てみました。

今回は祖国ガリアに戻った連合軍第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」の一人ペリーヌ・クロステルマンと、ガリア復興をお手伝いしている主人公 宮藤芳佳の親友で同「STRIKE WITCHES」のリネット・ビショップが、あることで知り合った小さな兄妹の兄がある目的のためにペリーヌのいる館を抜け出して、まだネウロイがいるアルンヘムの橋の先に行きペリーヌたちも巻き込まれるお話です。

どちらかといえばペリーヌと兄妹の兄とのやりとりが多かったですね。

ペリーヌは、プライドが高く毒舌なツンデレキャラ(のちに徐々に少し緩和されてきました)でしたが、今回は{netabare}(面倒見が良くて、悪戯ばかりされて、子供を守るために命懸けで戦う){/netabare}意外?な一面が観れて少し好きになりました。

リネットは、優しいお姉さんみたいな感じでしたね。

短い時間でしたが、バトルもきちんとあって最後はうまく纏めていました。

作品の最後に「つづく」とありましたが、OVAの短編ではなくシリーズで観たいですね。
「STRIKE WITCHES」の他のキャラも出ていましたが、他のエピソードも観てみたいです。

OPはVol.1からの同曲で石田燿子さん、EDは今回のメインキャラの二人のCVであるリネット役の名塚佳織さん、ペリーヌ役の沢城みゆきさんが歌っています。

最後に、今回の悪戯は度を越しすぎていけませんねw{netabare}いくらなんでも女の子(ペリーヌ)の寝室に忍び込んでの顔に悪戯書きにはちょっと酷かったですね{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

58.6 23 戦いアニメランキング23位
ソードガイ 装刀凱 The Animation(Webアニメ)

2018年4月1日
★★★☆☆ 2.9 (43)
489人が棚に入れました
『ソードガイ 装刀凱』は、右手に魔刀を持つ少年・凱の物語である。

事故により右腕を失った亜門は、刀匠が代々伝える魔刀“死龍”を自らの義手に作り替える。

魔性の武器と一体化した凱は、残酷な運命へと引き込まれていく。ダークヒーローの活躍する新しいマンガの世界が切り拓く作品だ。


キャラクター開発のディー・エル・イー(DLE)と大手エンタテイメント企業のフィールズが共同でコンテンツ開発を手がける。

キャラクターデザインに「牙狼<GARO>」シリーズの雨宮慶太、原作は『仮面ライダー555』や『仮面ライダーアギト』でおなじみの井上敏樹が担当した。

それを木根ヲサムの抜群に切れのある作画で作品にした。

声優・キャラクター
上村祐翔、梅原裕一郎、相坂優歌、中田譲治、杉田智和、下野紘、関俊彦、佐藤利奈、黒田崇矢

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

NETFLIXアニメプロジェクト第四弾

ゴジラのアニメ化から始まったこのオリジナルシリーズの中で本作が一番の駄作である。正直言って見なくても別に良いレベルだ。

何がダメなのかを列挙するだけでも気が遠くなるほどだが、脚本、演出、作画どれをとってもこのアニメ戦国時代と言われるこの世の中で一番チープな作品になっている。制作会社によって出資された額が違うのだろうか。。ボンズやプロダクションIGではまずこんな作品は作らないだろう。

月刊ヒーローズというマイナー誌のアニメ化が最近多く、今度神山健治監督がウルトラマンのアニメ化をするらしいが、正直言って期待できない

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人はなぜ武器に魅かれるのか。武器はなぜ美しいのか…。

この作品の原作は未読です。
これまで2クールまで制作されており、1クール目は1話/週のペースで視聴していましたが、2クール目からは視聴時間が取れなくなったので祝日を利用して一気見しました。
私はNETFLIXで視聴したのですが、NETFLIXは一気見に向いているコンテンツだと思いました。

オープニング-本編-エンディングの構成の際、エンディングが始まると自動的に次話の本編に飛ぶカウントダウンが始まるんです。
そして一切の操作は不要…何て便利な機能なんでしょう。
勿論、オープニングやエンディングを毎回じっくり楽しみたい…と言う方には不要な機能だと思いますが、特殊オープニングや特殊エンディング以外は飛ばしても…と言う方にはピッタリだと思います。

数多くの人の血を吸い、伝説となった武器は、時として命を持つ。
長きに渡り武装魔と対峙してきた処史代と、武器として生きる事を運命づけられた凱(がい)。
体に武器を宿した人間が憎悪と殺意を抱くとき、殺戮のみを求める武装魔と化す…。

上記は公式HPのINTRODUCTIONからの引用になります。
この作品の特徴を端的に纏められていたので使用させて頂きました。

伝説と呼ばれる武器は人の負の感情に語り掛け、人の弱さに付け入る存在…
そして一度付け入れられたらもう二度と人間には戻れない…
どんなに自分を律していても太刀打ちできない悪魔の囁き…

こうして武装魔が次々と生まれ、何の罪もない人が犠牲になる世の中が物語の舞台です。
武装魔を退治し元凶である武器を回収・保管するのが処史代の役割…の訳ですが、実は処史代の方針にはどうしようもない矛盾があるんです。

それは武装魔を倒せるのは、伝説の武器を扱える者のみ…ということです。
武装魔も心を完全に飲まれる前までは一般の人間でした。
ですが、武器を使い徐々に心身が侵食され、やがて武装魔に堕ちていく…
だから処史代の現場第1線は、武装魔に墜ちるカウントダウンが既に始まっている…

つまり、武装魔から人々を守ろうと躍起になる処史代は、自らもまた武装魔を生み出しているんです。
処史代はこの事態に手をこまねいている訳ではありませんが、
できるのは武器の侵食率を常にモニタリングしながら、武装魔との戦い以外は全てを凍結させるという先延ばしだけ…

コールドスリープから目覚め…そして戦闘後に眠りに就く彼らの姿を何度も見てきました。
正直、人として扱われている気がしませんでした。
人と違うのは伝説の武器が扱えるだけで、他は普通の人間なんです。
繰り返されるコールドスリープが齎すのは如実に感じる時間軸のズレ…
これが人間の心にどう響くか…考えなくても分かります。

ですがこの物語は武装魔でも処史代でもなく、幼い頃から武器と共に生きてきた凱という男性が主人公です。
生まれて間もなく森で発見された赤ん坊は、母親の温もりの代わりに武器を抱きしめていました。
武器と共にあるのが生まれた頃からの必然である凱…
この凱が己と武器とどの様に対峙していくかが、この物語最大の見どころになります。
成長し、武装魔や処史代と接した凱は何を感じて何を選択するのか…

彼の成長を語る上で、この二人の事は欠かせません。
1人は、本作のヒロインである緒方さやか(CV:相坂優歌さん)です。
幼い頃から凱と一緒に暮らしてきた彼女は一途で優しい上、凱の世話を何かと焼きたがるので、凱から時折煙たがられますが、凱の本心に一番近い場所にいる存在です。
彼女の凱を思う気持ち…生半可ではありません。
何をも厭わず…躊躇せず…凱に向かって最短距離を突き進もうとするんです。
それで、例え自分の身に何があっても…です。

そしてもう一人は、アニオリキャラだったようですが、まややん演じる火美此です。
全てを投げ出そうとした凱を救い匿った無住心拳法を極めた我眉衆の長です。
一見少女の様に見える彼女の美麗さは半端ありません。
9歳にて悟りを開いた彼女は体内に20本以上の武器を取り込んでいます。
「無の境地」の成せる業…とでも言いましょうか。
心の底から優しい人…敵味方構わず手を差し延べる彼女…
そしてきっと彼女は幸せ…だって自分の本心を知れたのだから…
こう思うのは不謹慎でしょうか…?

NETFLIXの作品は完成度の高い作品が多いのが特徴ではないでしょうか。
かく言うこの作品も然りです。
ですが、2クールでは少々尺が短かったのではないかと思った点が2点ありました。
まず1点目は、2クール目後半の展開が物凄く早かったこと…
物語は繋がっていたと思いますが、展開が早くて深みが感じられなかったのが残念でした。

そして2点目は、キャラをもう少し大切にして欲しかった…ということです。
これも尺の長さに起因しているのですが、特にサブキャラの扱いは本編の出来に直結すると思います。
物語の中には生き死にだけで表現できない驚き、苦悩、葛藤…様々な感情が蠢いていたと思います。
勿論、これらの脳内補間はできましたが、キャラの台詞や動きで感じたかったのが本音です。

2クール全24話の物語でした。
2クールで完結すると思っていましたが、原作同様続きがありそうな終わり方でした。
ここで終わったら心にもやもやが残りそうです。
敵のボスキャラも未だピンピンしています。
ということで続編の制作を是非お願いします。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

xsbDg70896 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

主人公の影が薄いが脇役も役割が無い

大まかには主人公ガイを中心としたストーリーだが、実質として多数の主人公にスポットを当てた様な構成だった。
そしてせっかくスポットを当てた脇役達はなぜか時間をかけて見せていった割に何も残さず話から消え、その時間の分飛び飛びになった主人公の話が急速に展開、終結してしまう。

シリアスなストーリーの中に垣間見えるギャグ要素も別に笑えないノイズ

出来上がったこの作品以前に製作者自身、情報が整理できず散らかったままだったのでは?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

68.7 24 戦いアニメランキング24位
真ゲッターロボ 世界最後の日(OVA)

1999年2月25日
★★★★☆ 3.9 (86)
431人が棚に入れました
宇宙生物インベーダーとの戦いはゲッターロボの活躍で終結した。それから3年後…倒されたはずのインベーダーが地球圏に再度出現。さらに、ゲッターロボ開発者であり、流竜馬(実際は神隼人)によって殺害されたはずの早乙女博士が復活。ゲッタードラゴン軍団を率いて、人類に反旗を翻す。これに対し、解散していたゲッターチームのメンバーが、そして、早乙女殺しの罪で投獄されていた竜馬が、早乙女に立ち向かう。

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まさに軍歌

なアニキのOP。めちゃくちゃかっこええwwバカバカしくていいんです。アニキじゃないとぜったいかっこよくないすげえメロディなんだよ。
すまんが後期は好きじゃない。てかなんで変えた・・。

作品は・・・・・最初しかおもしろくないw
ブラックゲッターは超かっこいいんだけど・・という作品。
作品のデキとしては新(NEW)ゲッターのほうがはるかに好きだったりする。ただまぁあっちもすごいおもしろいかっていわれても・・ゲッターだからね・・?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

一見さんお断り

定番ロボットアニメです。
その昔TVで大人気を博したゲッターロボとは少々趣きが異なり、人気ゲームであるスパロボ発。原作者である永井豪&石川賢の得意とする黒くてグロい世界観が光ります。


まずストーリーですが、わけがわかりません。
勧善懲悪の子供用アニメではなく、進化を司る未知のエネルギーとしてのゲッター線を廻る話だという予備知識はありましたが、それでも設定が理解不能。
スパロボもプレイしてますが、ゲームに出てくる真ゲッターとは機体が同じというだけで、お話はまるで違うので参考にもなりません。
仕方なくWikiで調べましたが・・・・やっぱり理解できませんw
たぶん原作漫画をちゃんと読んでないとダメなんでしょう。
ダイナミックプロがらみの漫画が理解不能の方向にイッちゃうのは、なにもコレだけではないので「まぁ何となくそういうものなんだろう」と雰囲気だけわかってればOKとしておきましょう。

話の本筋はさておき、ストーリー展開の方はというと、少々古臭い「お約束」がよく見られます。
色々と無茶があるご都合主義(敵がやられるまで待っているとか、叫んだら急に強くなるとか)は、昔のロボットアニメさながら。
映像的にグロかったり、それっぽい解説でリアル風に勘違いしそうですが、やっぱり”スーパーロボット”なんですね。
だから、そういう諸々のお約束が飲み込めないと、本作は見るに耐えないものとなっています。


戦闘シーンはカッコイイと感じますが、それは私自身に思い出補正×スパロボ大好き補正がかかっているからという自覚はあります。
冷静に見れば凡庸。
何より、真ゲッター以外のメカがダサすぎw

キャラも初代ゲッターチームへの思い入れがないと、ウザイだけのエセ熱血にみえます。
無理やりな設定で作った女性キャラも、全然魅力ないし・・・キツい。

皮肉なもので、初代ゲッターロボと異なる路線で描いている作品なのに、初代ゲッターロボを知る人(あるいは原作漫画のファン)じゃないと楽しめない作品に仕上がってます。


ゲッターロボは大好きなんで酷評なんてしたくないけど、本作は初見の方にはとてもじゃないけどオススメできません。
スパロボが好きで、興味のある方だけどうぞ。


【追記】
OPは2種類ありますが、これは素晴らしいの一言につきます。
水木、景山、両御大がアツく歌い上げる名曲!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

イントロで完全燃焼させるHEATSというアニソン

スパロボ常連で御三家のゲッターですが、実はハッキリ見た事はなかったのでこの際と思い視聴してみる事にしました。
一言で紹介すると、3人のパイロットで3種の変形合体が可能な、ゲッター線という謎動力で動くゲッターロボとインベーダーと言う宇宙生物との戦いを描くスーパーロボット系SFですね。
とりあえずあらすじから追って説明していこうかと思ったものの。
実は最後まで見た私にも、大筋はわかるものの細かい部分はあんまりわかってないんですよねw({netabare} 博士が最初死んだ経緯とか、隼人が狂って斬りつける所{/netabare} とかもよくわかってないですし
絵的なダイナミックさで魅せる作風なので、大雑把でも何とかなるかなとは思ったんですが…。序盤あたりで撒いた伏線で回収しきれずってところがあり、しっくりこない感じはありましたね。
決して、いい加減に作られてる感じではないと思うのですが。(漫画とか、他アニメシリーズの知識が必要なのかもしれません。そこは詳しくないので何とも言えませんね。

wikiで調べてみると、最初の数話今川監督がかかわっていたなんて話があったそうですね。
1話で恐ろしく細かい作画の変形合体があったのですが、この辺で監督が予算を投入しすぎて監督を下ろされてしまったのかもしれません。
まったくしょうがないですねこの人は(白目)。
ストーリーがやや把握しずらいのは、途中で監督が交代した事が多少なりとも影響を及ぼしているのかもしれませんね。

第2部以降は作画がやや厳しいか?と思える所もありましたが。まあまあのクオリティを保っていたように思えます。(今川監督の演出と比べればどうしても落ちるけど、もうそれはしょーがないです。あの人が滅茶苦茶すぎる(褒め言葉)だけですし)
でも、(上記の噂が本当なら)今川ファンとしてはEDクレジットにも表記しないのはあんまりだなと思いました。

キャラ面においては、途中で主人公が交代した事が厳しいと思いました。流竜馬をはじめとしたゲッターチームはワイルドさもありすごく魅力的だと思いましたが。
その後を引き継いだ少年「號」は寡黙なキャラで何を考えてるのかよくわからず(もっと喋ってくれ~!)。
中盤あたり、話の牽引力が弱いのでは? とそう感じさせざるを得なかったです。
しかし、敵の得体の知れなさや絶望感等、色々感じさせる所もあり。荒っぽさもあるが魅力を感じさせる話でした。

ラストはグレンラガンの原型にもなっているようですね。(グレンラガンの脚本が、ゲッターロボサーガの編集者だったようですし)
ゲッターで描きたかった壮大な戦いの行く末がグレンラガンだって事をネットで見かけて、確かにそれっぽいなと感じました。

それから、特筆すべきはやはりOP2のHEATSですね! この曲は素晴らしいです。
イントロの時点で完全燃焼できてしまうのでは?と感じる程に、説明不要の暑苦しさ。
影山ヒロノブとゲッターロボとかいう、ガソリンにガソリンをぶっかけて火を付けたような組み合わせで熱くならねえわけがねえんだよ! とそう思いましたね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

61.8 25 戦いアニメランキング25位
超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN[ラバーズアゲイン](OVA)

1992年5月21日
★★★★☆ 3.3 (91)
396人が棚に入れました
地球人とゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊との決戦後、地球人とゼントラーディは和解し共存の道を歩み始めた。地球は幾度と無く異星人の脅威にさらされたが、そのたびに可変戦闘機と歌の力で切り抜けてきた。そして80年の月日が流れた。2090年代。太陽系、木星軌道上に異星人とおぼしき未確認艦隊がデフォールドしてくる。地球統合軍は敵をはぐれゼントラーディ艦隊と認識し、歌によるカルチャーショックを与えるべく「オペレーションミンメイ(「ミンメイディフェンス」)をもって迎え撃つ。しかし歌攻撃は全く通用しないどころか、敵艦隊からも歌が発せられると敵の攻撃は激しさを増し、ミンメイディフェンスは崩され統合軍は敗北する。その戦場を取材中だったTVレポーター神崎ヒビキは、敵艦内で歌巫女イシュタルを救助し、地球へ連れて帰る。また、ヒビキは戦場の記録映像も持ち帰ったが、統合軍の検閲によって統合軍が勝利したかのように報道されてしまう。イシュタルは地球の郊外にそびえ立つマクロスを、伝説に残る「アルスの船」では無いかと考える。その後、敵の船に捕らわれたヒビキは、新たな敵「マルドゥーク軍」が戦いの歌でゼントラーディ兵を操り、従えてきた異星人だったことを知る。ヒビキが統合軍の女性パイロットシルビー・ジーナとともに奔走する一方、地球の文化に触れたイシュタルは戦いを止めるべく、戦場へ愛の歌を捧げるのだった。
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

マクロスの新たな方向性を模索したOVA

マクロスファンからはそっぽを向かれている感のあるこのマクロスⅡですが、
個人的には八谷監督なりのマクロスの解釈が表れていて面白いと思いました。


敵自身も歌を持ち、歌と歌の戦いになる。
その中で地球側の人間やイシュタルが、歌は単なる戦いの道具ではないと気づき始め、心を込めた歌に目覚める。

主人公のヒビキが報道レポーターということで、初代でいえばカイフンのような軍に対するもしくは戦争に対するアンチテーゼになっているのが面白いと思います。
・・・が、そのせいで主人公なのに戦場で活躍できないのは痛手だったようにも思います。


でもこれ主役はイシュタルですもんね。イシュタルが恋を知り、歌を知り、文化を理解していく過程は初代の流れを見ているようで面白いです。

初代のミンメイアタックを応用したミンメイディフェンスのアイデアなんかも面白いと感じます。


マクロスⅡって本当に曲に恵まれている印象です。

何と言ってもまずOP「二億年前のように静かだね」。このTVバージョンのイントロは秀逸でしょう。
計器の機動する音?なんでしょうか、エンジン音の唸りみたいで聴く度に興奮します。
映像も色々演出がダイナミックで、OVAらしい大判振舞いです。


その他挿入歌も何曲か
{netabare}
「恋のバナナムーン」は正にアイドルソングという感じで恋する少女の心情を情熱的に歌い上げた良曲です。


「バルキリーで誘って」はあえて一昔前のセンスな辺りが一味違います。
初代の「私の彼はパイロット」のようなマクロスらしさが出ていて面白い曲です。
マクロス7内でも劇中歌として使われていたので、知っている人は知っているのではないのかと思います。


「今は友達」はゆっくりとした、じんわりと心に響く優しい曲です。
この曲も同じくマクロス7でジャミングバーズが使用していた・・・はずですがあまり印象にありません(笑)



そして最終話の挿入歌「もういちど Love You」。
これは初代でいうところの「愛おぼえていますか」級の名曲です。全てを愛しみ包み込むような感動的な曲。
イシュタルの儚い恋心を表していて、正にマクロスⅡの全てが詰まっています。
{/netabare}

個人的に一番好きな曲は「もういちど Love You」です。
この曲が本編で流れる瞬間は鳥肌ものです。歌と戦争、マクロスのテーマを象徴するシーンですね。



全6話で毎回息をつかせぬ展開がなされるので、あっという間に見終えてしまいました。
後半3話は一気に引き込まれること間違いなしです。

初の続編ということで、どこを変えるかどこを継承するか苦心した名残が見られます。
マルドゥーク、イミュレーターなど、新しい試みはマクロスの世界にマッチしていて素晴らしいと思うんですが、三角関係とロボットの不出来が足を引っ張ってしまった感じ。


マクロスにおける歌の概念を追及した、マクロス史を語るうえでは避けて通れない作品だと思っています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

生まれた時代が早すぎた

当時に視聴です。

当時は4クール作品が当たり前な中で、極端に短い話でした。
個人的には好印象だったんですけど、周囲の評価は中々厳しいですねぇ。
今の1クールが当たり前の感覚になった時代だったら評価も変わってたと思います。
点数は当時の水準をベースにつけました。

あと、昨今と違ってあの頃は常に新しい所を攻めてた所も好印象な要因です。
主人公がジャーナリストなんてかなり異色だし…
昨今は売れるテンプレの焼き増しばかりなので、この頃のチャレンジ精神嫌いじゃないです。

筆を取った理由は、曲を推したかったからです。
名曲が知られずに埋もれているなんて悲しいので。

「もういちどLove You」

ほんとに名曲ですよ。(他も名曲ですけど、これがイチオシです)
ピアノ、ベース、ドラム、全部心地よくて歌声も溶けてて、ハープの音色も綺麗
聴くと優しい気持ちになれる曲です。
イシュタルの絵もすっごい好みでした。

公式が無かった事にしようとしている黒歴史みたいなんですけど、
個人的には令和に語り継ぐべき作品だと思ってます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

初代マクロス放送10周年記念OVA。但しシナリオは薄味。

『超時空要塞マクロス』(初代マクロス、1982-83年)の放送10周年を記念して、当時盛んだったOVAビジネスの一環として制作・販売された作品だそうです。

但し、『初代マクロス』の監督を務めた石黒昇氏、シリーズ構成を担当した松崎健一氏、さらに劇場版『愛・おぼえていますか』で石黒氏と共同監督を務め、以降のマクロス・シリーズの制作を主導していくことになる河森正治氏の3氏はいずれも本作の制作に携わっておらず、わずかにキャラクター・デザインが『初代』と同じく美樹本晴彦氏だったことと、シリーズ構成および脚本の一部を『初代』の脚本の1/3程を担当した富田裕弘氏が担当していること、が共通しています。

そして、肝心のシナリオの方は、『初代マクロス』(西暦2009-10年)から80年後(西暦2090年)、地球統合政府と新たな異星人マルドゥークとの星間戦争とその結末を描いていますが、『初代』のキャラクターは一切登場せず、ただ異星人の攻撃を受けた際に、彼らの戦闘意欲を喪失させるため“ミンメイ・ディフェンス”という『初代』に描かれた“ミンメイ・アタック”を応用した「防御戦術」が採用されている点が『初代』との主な繋がりです。

・・・で、見終わっての率直な感想ですが、

美樹本氏の特徴的なキャラクター・デザイン以外は、ほとんど何も記憶に残らない、取り立てて良い印象も悪い印象もない作品

・・・というものでした。
たまたま、本OVAのEDの1つが「de・ja・vu〜そばにいて」という題名なので、例えていうなら、あの『STEINS;GATE(旧作)』のヒットを受けて制作された『劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ』みたいな作品、ということでしょうか(※人気を博したTV本編の名声を汚さないように、その雰囲気だけを借りて、さほど予算をかけずに新たに誂(あつら)えた内容の余りない作品、という意味)。

但し、『初代』から10年も経過しているのに、本OVAの売上実績は大したものだったそうで、制作者達に改めて、『初代マクロス』の人気の根強さを強く印象づけ、その具体的な結果として、『初代』の正統な続編となる『マクロス7』、および外伝的OVA『マクロス・プラス』(ともに1994年)両作の制作に繋がったそうです。

《まとめ》
マクロス・シリーズの他の作品とはほとんど繋がっていない作品であり、内容も薄いので、同シリーズをひと通り見終わった人が、“ついでに”見てみる程度の優先順位で十分です。
あと『初代マクロス』の美樹本氏のキャラクターデザインが好きな人、それから、富田祐弘氏のファンで同氏のシリーズ構成作品に関心がある人にはお薦めかも。


◆制作情報
{netabare}
監督         八谷賢一
シリーズ構成     富田祐弘
脚本         富田祐弘、中村学、有井絵武
キャラクターデザイン 美樹本晴彦
メカニックデザイン  藤田一己、阿久津潤一、奥田淳、大畑晃一、福地仁
音楽         鷺巣詩郎
アニメーション制作  AIC、オニロ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= 超時空要塞マクロスⅡ-LOVERS AGAIN (1992年5-11月) =======
{netabare}
第1話 コンタクト ★ 神崎ヒビキ(芸能レポーター)の戦場取材、崩れるミンメイ・ディフェンス(敵の歌姫)、歌姫確保、デニス(カメラマン)死亡
第2話 イシュタル ★ マルドゥーク軍の歌巫女(イミュレーター)、隠ぺい報道、文化への目覚め
第3話 フェスティバル ☆ マクロス潜入、伝説のアルスの船、ウェンディー・ライダー公演、ヒビキ囚わる
第4話 マルドゥーク ディスオーダ ☆ シルヴィのヒビキ救出、イシュタルの望み
第5話 ステーション・ブレーク ☆ イングスの地球殲滅命令
第6話 シング・アロング ☆ マクロス起動、アルスの船の真の力{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5


OP 「2億年前のように静かだね」
ED 「de・ja・vu〜そばにいて」、「約束」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6
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