狂気で組織なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの狂気で組織な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月03日の時点で一番の狂気で組織なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

93.7 1 狂気で組織なアニメランキング1位
幼女戦記(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2173)
10449人が棚に入れました
統一暦1923年6月。
金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは帝国軍士官学校の最終課程、
部隊勤務の一環として北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で研修に励んでいた。
航空魔導師として輝かしいキャリアを踏み出すための第一歩である研修は
何事もなく無事に終わるはずだった。

しかし事態は思わぬ方向へ転がっていく。
協商連合の越境侵犯をきっかけに帝国と協商連合は戦争状態に突入。
戦時体制への移行に伴い、観測任務が割り当てられるも、
協商連合軍による奇襲が発生し、
ターニャは敵の魔導師中隊と単独で交戦しなければならない事態に陥ってしまう。
多勢に無勢で味方が到着するまで持ちこたえることなどできるわけもなく、
しかし逃げようものなら敵前逃亡で死罪は免れないという絶望的な状況。
何としても生き延び、上層部に対して最善を尽くしたとアピールするため、
ターニャはとある作戦に打って出るのだが……。

“其れは、幼女の皮をかぶった化物――。”

声優・キャラクター
悠木碧、早見沙織、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

見た目は少女、中身は・・・おっさん!?

原作未読。最終話まで視聴。

【物語】
1話を視聴し終わった時には、単なる「主人公最強系」かと・・・。
それにしては、主人公が『幼女』っていうのが意味が分からなくて・・・。

2話を視聴して初めて物語の世界観が分かった。

一見、現実の世界とリンクしているようで、でも『魔導師』なんて現実には存在しない存在がいるという不思議な異世界。
現実世界と異世界が入り混じった世界観が好きでした。

【作画】
背景や登場人物はとても綺麗に描かれていたと思います。
主人公の目は、主人公のひととなりを表しているというか何というか・・・。
セレブリャコーフ少尉は、もう少し可愛く描いてあげれば良かったのに・・・(笑)。

【声優】
何と言っても、主演の悠木碧さん。最高でした。

【音楽】
OP・EDとも作品の雰囲気に合っていて良かったと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 114

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

戦闘シーンが生々しい。1、2話のエピソード順はこれで正解じゃないかな…。

[2017年冬作品1クール視聴終了時ランキング] コメントより
==
1月末から順位は落としましたが、面白かったです。ただ、原作はもっと面白いと思いました。
==

小説投稿サイト「理想郷(アルカディア)」発らしい。原作があるはずですが、未読です。

ドイツ帝国っぽい「帝国」と周辺諸国(協商連合、共和国、連合王国、連邦)が、第一次世界大戦レベルの武器+魔法で戦争をしている状況らしい。普通の魔道士が観測兵として迫撃砲の命中精度を上げたり、飛行兵として空中から銃器で歩兵を攻撃するのがせいぜいっぽい世界で、「幼女の皮を被った化物」と呼ばれるターニャ・デグレチャフ少尉は戦術級の強大な魔法攻撃で無双している感じです。

このターニャと、その部下であるヴィーシャ伍長が中心人物のようですね。

協商連合のモデルは良くわかりません(ベルギーとか?)が、共和国はフランス、連合王国はイギリス、連邦はロシアがモデルでしょうか。

1話ではライン戦線の現状が、2話では時間を遡ってターニャが何も任官するまでの経緯が語られました。

魔法が普通に軍事技術化しているのは中々面白そうです。しばらく注目して観てゆきたいですね。

2017.1.23追記:
→アニメの第2話まで観て面白かったので、原作を読み始めました。2巻目まで読み終わりましたが面白いです!
戦記としての面白さとギャグ要素のバランスが良いですね。

2017.3.2追記:
協商連合は、帝国との国境位置的にフィンランドですね。

2017.4.1追記:
アニメ化部分よりも先に原作を読み進んで、既刊分7巻まで読了後にアニメを観終わりました。

原作のグランドストーリーに大きな影響のある改変は無いものの、ちょこちょこと改変はあります。私は原作原理主義者ではないので、現状レベルの改変ならOKです。でも、これだけ高い点数を付けたアニメよりも、原作の方が面白いと思います。

私は原作に出会わせてくれたことを本作品に感謝します。でも、そうさせてくれたのは「存在X」ではないと思っています(笑)。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 81
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

小さなACABCモンスター

原作未読、コミカライズは読んでいます。

ある人物がある理由により戦時下へと異世界転生する物語。
「見た目は子供。頭脳は大人。その名は、ターニャ・デグレチャフ」。


時代背景は第一次~第二次世界大戦ごろによく似ています。
地形なんかはそのままですが、

* 魔導師が存在する(生存率が高いなど、話に色を付ける程度の魔法使い)
* 1910~20年代にしては科学テクノロジーがやや高い

という違いがあります。

また、地域名が分かりにくいので整理しておきます。
{netabare}
国勢図が異なるので現在のおおよその位置です。

| 国名 | 呼び名 | 現実世界との対応 | 解説 |
| --- | --- | --- | --- |
| ??? | 帝国 | ドイツ | ターニャの国 |
| レガドニア | 協商連合 | スウェーデン・ノルウェー | スキー板 |
| ノルデン | ノルデン | デンマーク | 紛争地域 |
| ダキア | ダキア | ルーマニア | 大歩兵部隊の国 |
| フワンソワ | 共和国 | フランス | 空飛ぶ木馬 |
{/netabare}

歴史の流れも似ているため、ターニャは知識的に最初から有利です。
また、元の能力の高さと、転生の因果が重なって、ものすごい優秀。

そんな人物が軍に入り、世界大戦への情勢の中で奔走し、活躍(?)する物語です。


さて、イラストを見ればわかると思いますが、この幼女、怖いです。
原作絵や漫画版はもっとキュートなんだけど……(EDの絵)。
アニメでは顔芸と動きに特化したデザインになっています。


ターニャは人命を非常に軽視しているフシがあります。
演技で道徳心を装うことはありますが、見破られています。

これを聞いて湧いてきたキーワードが「サイコパス」。

人に共感せず、人を操り、衝動性が強く、責任感が欠如している。
これが「サイコパス」、後天的であれば「ソシオパス」の特徴です。

しかし、ターニャは責任を最後までしっかり果たす人物です。
決して衝動的ではなく、論理的に思考してから行動します。
また、自分で自分の性格の歪みを認知しています。


* 固定観念、目的意識が強い
* 冷淡で、マイペースで、情に動かされない
* 強引に人を釣り、自分に従わせるが、責任はしっかりとる
* 職務上では間違いなく尊敬を得るが、社交上では敬遠される

うん、こんな感じ。


あ、これ……私が考えたターニャの紹介文じゃないです。

性格テストで有名な「エゴグラム診断」の「ACABCタイプ」の診断結果です。
[エゴグラムによる性格診断結果](http://www.egogram-f.jp/seikaku/kekka/acabc.htm)
アニメを見た人はわかると思いますが、これとってもターニャっぽくないですか?

決して多くはありませんが、大人では一種の典型的な性格。
つまり、小さな女の子がこの性格で凄むから目立つわけです。


さて、「社交上では敬遠される」とある通り、ターニャはなるべく関わりたくない人物です。
キャラとしては立っているけど、現実にいたら嫌なタイプ。
(サイコパスはむしろ魅力的に映る)

そんなターニャが楽をするために策を巡らせます。

「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」

結果、評価され、より重大で危険な任務を任されてしまいます。

「最悪極まる!!!」

外目には成功するものの、本人的には失敗。
完全にギャグになり、笑えます。

外目には失敗するものの、尊敬に値する行動を取ることもあります。
この場合は嫌なやつなのに意外性が生まれ、ギャップ効果で普通以上に感心できます。

つまり、成功も失敗も楽しめるんですよね。
そういったキャラクター設定、ストーリー運び、演出がとても上手な作品です。


歴史物、戦争物としても楽しめます。
戦術もなかなか練られています。
ターニャはめちゃめちゃ強いのですが、戦争はひとりの戦力でどうにかなるものではありません。
戦術単位では高度差だとか陽動だとか、作戦レベルでは一点突破や電撃作戦等、説得力のある描写も多々見られます。

戦争の歴史を、

* 知らない人は混乱しつつも、ギャグやアクション等に引き込まれる
* ちょっと知っている人はどちらも楽しめる
* よく知っている人は設定の粗探しを始めてしまう

くらいであり、それなりに重厚だと思います。

「この番組はフィクションであり、
登場する人物、団体、場所、『法律』、名称等は
実在のものとは一切関係ありません」

「法律」ってのがいい。

ただ、空中戦で空気抵抗の高そうな木馬に乗っていたり、ゴーグルをかけていなかったりします。
アニメでは映像的なわかりやすさを優先しているのでしょう。


映像、音楽、効果音はレベルが高いです。
OPもEDもかなりカッコよく、何度も見たくなりますね。
話の内容に合わせた曲の使い分けにも注目です。


1クールながらまだまだ書けることはあります。
属性の非常に多い作品であり、展開の余地も大きいです。
「物事の二面性」のようなテーマにも触れつつあります。


タイトルから誤解を受けますが、このアニメの幼女に萌えるのは難しいです。
しかし、それ以外の目的なら満足できる可能性が高い作品です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 72

76.3 2 狂気で組織なアニメランキング2位
ID:INVADED イド:インヴェイデッド(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (415)
1512人が棚に入れました
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。

声優・キャラクター
津田健次郎、細谷佳正、M・A・O、ブリドカットセーラ恵美、村治学、近藤隆、岩瀬周平、榎木淳弥、加藤渉、落合福嗣、西凜太朗、遠藤綾、島袋美由利、平川大輔、宮本侑芽、日笠陽子、蓮岳大、佐倉綾音、小林親弘

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『ミズハノメ』=「サイコメトリー&サイコダイブ」? を駆使した殺人事件捜査とジョンウォーカーの影

== [下記は第6話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第6話まで視聴終了時点で、このレビューを書いています。

コミカライズ展開はありますが、基本的にはオリジナル作品ということのようで、監督: あおきえい、シリーズ構成・脚本: 舞城王太郎というなかなかやる気を感じる制作体制の作品です。

殺人現場に残された「殺意」の残滓を読み取り、それを元に殺人者の深層心理を可視化した「イド」と呼ばれる世界にパイロットをダイブさせ、情報を収集する『ミズハノメ』と呼ばれるシステムを使用して殺人事件の捜査を行う『蔵』と呼ばれる警察の特殊セクション。

『蔵』がを捜査を進めていると、そこには複数の殺人事件に「ジョンウォーカー」と呼ばれる存在が関与していると推定され、その特定が『蔵』の重要な任務となっていきます。

『ミズハノメ』中で「名探偵・酒井戸(さかいど)」として謎を解く、パイロットの鳴瓢秋人(なりひさご あきと)、「イド」を観察してそこで得られた情報から俯瞰的に事件を捜査する「井戸端」のメンバーたち、そして現場を捜索や聞き込みなどを行い、思念粒子を採取する外部分析官のメンバーたち。

深層心理の可視化であるため、ときに一見不条理であったり物理法則を無視していたりといったビジュアル的な面白さ、殺人犯の心理や動機を巡るサスペンス的な面白さ、『ミズハノメ』自体の謎など複合的な面白さが楽しめます。

キャラクター・デザインにクセがあったり、人によっては作画的に馴染まないところもあるかとは思いますが、ストーリー性の高さではかなりお勧めできる作品だと思います。

物語の着地点まで、見守りたいです。

余談: 元々外見的な可愛らしさもあるとは思うのですが、特に見慣れてきたせいなのか本作ヒロインと目される本堂町小春(ほんどうまち こはる)さんがとても可愛く見えてきました。でも「人は見かけによらない」な感じのキャラでもあって、注目ですね。

余談その2:「頭に穴」といえば、『ホムンクルス』って漫画(ビッグコミック・スピリッツ連載)があったんですがあんまり有名じゃないからみんな知らないかも…。
== [第6話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.3.2追記:
第10話まで視聴終了。しばらく出てきていなかった小春ちゃんが登場して、いよいよ佳境っぽくなってきました。

しかし、鳴瓢に対するこの罠を計画していたとしたら(いや、きっとしてたに違いないんだけど)なかなかに気の長い話だなあ。

2020.3.23追記:
第13話(最終話)まで視聴終了。ジョン・ウォーカーの正体について予定調和な部分はありましたが、その動機や作中でどうやって正体を突き止めるか、また正体判明後の追跡や対決にも見応えはあってとても面白かったと思います。

ストーリー的にも「ジョン・ウォーカー事件」の顛末としてはきちんと綺麗に終わり、かつ続編を作る余地も残せたと思います。私は充分に満足できました。

人によってはキャラクターデザインに難があると感じるかもしれませんが、小春ちゃんがカワイイからこれでいいのだ(笑)!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 42
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

欠損した世界で生きる者たち

アニメーション制作:NAZ、監督:あおきえい、
副監督:久保田雄大、シリーズ構成・脚本:舞城王太郎
キャラクター原案:小玉有起、
キャラクターデザイン/総作画監督:碇谷敦、
音楽:U/S、原作:The Detectives United

無意識下の心の領域を示す精神機能のひとつを
フロイトは「イド」と名付けた。
つまり、本能的な欲求や生理的な衝動のことで、
「エス」ともいわれる。
この作品では「殺意」を生じさせた
無意識の世界を「イド」と呼び、
選ばれた人間が「ミヅハノメ」という機器に、
搭乗して探査する。
イドの世界では、搭乗者は「名探偵」となり、
殺人者のイドの情報を集めることで、逮捕につなげる。
イドを構築するためには、殺人現場などに漂っている、
殺意の思念粒子を「ワクムスビ」という機器で
採取しなければならない。
捜査を担当するのは、警察の内部組織「蔵」だ。

作品の土台となっている世界観に
それほど目新しさはない。
他者の思念に入り込んで探偵となる作品は、
筒井康隆原作の『パプリカ』が思い浮かぶし、
映画なら『インセプション』に通じる部分もある。
夢に潜ったり思念を感知するというだけなら、
扱っている作品は大量に存在する。
ホラー映画の『エルム街の悪夢』や『悪夢探偵』、
それを電脳に転化すれば『攻殻機動隊』や
『RD 潜脳調査室』も類似している。
残留思念なら漫画『サイコメトラーEIJI』もある。
しかし、そういう題材を用いながらも、
この作品の物語世界は、最初から最後まで
完全なオリジナリティにあふれている。

ミヅハノメによって殺意の世界に入り込んだ者は、
殺されている身元不明の「カエルちゃん」を目撃することで、
自分の名前と名探偵としての役割を思い出す。
イドに入った元刑事・鳴瓢(なりひさご)秋人は、
名探偵・酒井戸へと変わり、
カエルちゃんの死の真相を探る。
その様子を外部から観察する捜査員たちが、
酒井戸の思考やイド内での出来事から、
犯人につながる情報を掴んでいくのだ。

鳴瓢は過去に起こった事件で
心に大きな傷を負ったことが原因となり、
イドに入れるようになった。
イドに入るためのひとつの条件は、
殺意を持って人を殺したことがあることだった。

1話目から最終回までのシリーズ構成と脚本を
作家の舞城王太郎が担当していることもあり、
伏線などを含め、全体の完成度は高い。
謎が少しずつ視聴者に提示され、回を追うごとに
明らかになっていく。いくつもの展開の波が
計算されて用意されているのは見事。
ミステリーの要素があるので、犯人が誰かという
興味もあるが、この作品の面白さはそんな単純な部分ではない。
殺人鬼たちの心の問題と被害者たちの悲しみを
きちんと掘り下げて描いており、
その感情の一つひとつが心に響いてくる。

名探偵たちは、複雑な想いを抱えながら、
殺人犯たちの原風景のなかにある謎を
解き明かすために躍動する。

濃密で無駄のない脚本のため、
ちょっとしたシーンにも意味がある。
初見では分からない部分が出てくるかもしれないが、
物語を追っているだけでも十分に楽しめるし、
キャラクターたちが語る言葉の意味を考えるのも興味深い。
例えば本堂町小春が考える「欠損」についての思考は、
観る人によって、さまざまな意味をもつ。
本堂町と共通の感覚を抱える富久田との心の交流は、
マイノリティとしての喜びが表現される。

最も心を動かされたのは10話だった。
分かりやすい回ともいえるのだが、
やはり、そこまでの積み重ねが上手い。
鳴瓢が失ったもの、そして決意。
2度目の幸せを守ろうとすること。
しかし、戻ってこないものがある。
前に進まなければならないときがやってくる。

殺人鬼たちの物語でもありながら、
心地良さや厳しい現実を突きつける。
{netabare}福井県出身の作者が、ミヅハノメのメカニズムで
原発を意識させる設定は、明らかに狙ったものだろう。
飛鳥井木記=燃料棒で水に浸けて制御する。
燃料棒が露出した世界において、
人間は防護服がないと生きられない。
いつかは、なくさないといけないものだ。{/netabare}
世の中のジレンマ、見えない未来。
私たちにとって欠けているもの、
損なってしまったものがある。
しかし、そのなかで生きていかなければならない。
怒りと哀しみ、そして希望。
あらゆる感情があふれた世界に
ほんの少しの喜びがあって欲しいと思う。
(2021年2月27日初投稿)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 50

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

物語を完全に理解できた方、いらっしゃいます?

アニオリ作品。最終話まで視聴。

この手の物語って、完全に理解している人がどの程度いるんだろうって思ってしまう。
私も序盤は何度も見返しつつ、少しでも理解しようと勤めたつもりなんだけど、結局よく分からなかった。

例えば、殺人犯じゃないと名探偵になれない件。
人殺しのことは人殺しじゃないと分からないということなのか?
死刑囚なら万が一のトラブル発生時(例えば還ってこられないとか・・・)にも必要以上に良心を痛めないで済むとか?

ここで躓いてしまい、結局最後までのめり込めなかった。

だけど、最後まで楽しめなかったかというと、そういう訳でもなかった。
特に終盤からラストにかけては秀逸だったと思う。
この手の作品にありがちな、無理矢理に風呂敷を畳んだ感じにならなかったのは、さすがだと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 32

74.7 3 狂気で組織なアニメランキング3位
アキバ冥途戦争(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (328)
930人が棚に入れました
1999年 春 かわいいメイドに憧れて、 ひとりの少女が秋葉原にやってくる。 世紀末の“アキバ”は、 多種多様なメイドさんでいっぱいいっぱい。 メイドカフェ「とんとことん」通称『ブタ小屋』は、 今日もブヒブヒ営業中! 一緒に入店した新人メイドは破天荒さんで、 ドッタンバッタン大慌て。 推しメイドや調教師、 秋葉外生命体も現れて、 赤バットはフルスイング! これは、 全てのご主人さまとお嬢さまに贈る、 渾身のメイドお仕事奮闘記。 「みなさまのお帰りをお待ちしてますブー」
ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

君の膵臓を借りたい

1999年春、
1人の少女が秋葉原にやってくる…

ー1話ー
P.A.WORKSのお仕事アニメと聞いて観たのですが...
ヤバすぎる(良い意味で)。
カオスすぎて、まだ消化しきれませんが、次回が楽しみです。
今期のダークホースになる予感。

ー5話ー
正直2話を観た時は、面白いけど1話のインパクトが強すぎたかな~、
と思ってました…

それでも、3話・4話・5話と来て、確信!
この作品めちゃんこ好きです(笑)

{netabare}2話→闇カジノ回
3話→八百長格闘技フィギュア回
4話→ブラック企業洗脳ネタ回
5話→羊たちの沈黙&ハッピーバースデー回

オリジナル作品だけあって、毎話毎話何が起こるか分からないワクワク感がたまらないし、安定のドンパチエンドも最高。

狂気の嵐子、on/offゆめち、ギャルしぃぽん、クズの店長、
主人公を囲む個性的な仲間たちもキャラが立ってます。
そしてパンダ… お前は一体なんなんだ!?(笑){/netabare}

OPとEDそして、{netabare}要所でのキャラソン{/netabare}も良すぎる。
本当にこのまま突っ走って欲しい。

ー10話ー
{netabare}6・7話→癖強赤バット登場&まさかのシリアス回
8話→ゾンビ宇垣整列熱唱野球回
9話→クズの店長お祭り回
10話→切なすぎる神回{/netabare}

ギャグ要素だけでなく、シリアス要素も入れてくる所は本当にさすが。
第1のターニングポイントが6話なら、第2のターニングポイントは9話でしょうか。
中盤から終盤に差し掛かる物語の見せ方が上手い!

それにしても10話は…{netabare}見入ってしまいますね。 末広&御徒町の正体に驚くとともに、あの結末、あのCパート…

次回からはいよいよ凪との全面対決でしょうか…{/netabare}

ー11話ー
{netabare}衝撃のラスト… そうか… そうだよな…
凄いわこのアニメ。{/netabare}

1週間どう過ごせば…
最終回どうなるのかな?

ー12話ー
{netabare}たぶん凪はなごみに殺されたかったんでしょうね…
でも死に方なんて選べないのがメイド道… 
笑ったら良いのか泣けば良いのか分からないこの最終話、大好きです(笑){/netabare}

最高にぶっ飛んだ最高のアニメでした。
久しぶりに毎週リアタイした作品が終わってしまうのは寂しいですが、
この時代にこんな狂った(←褒めてます)作品を観れたことに感謝です(笑)
またこういうオリジナル作品に出会いたいですね(^^)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

メイド讃歌は萌の讃歌…

これは確か、ツェペリの言葉だったような…。

 怒り、悲しみ、恐怖さえ
 愛と友情、勇気に変えて前を向く
 そんなメイドの生き様に
 拍手喝采は似合わない
 冥土の花道に降り積もるは “おひねりちゃん”
 それが何よりせめてもの、手向となるに違いない…

さてさて次週は最終話、
カーテンコールで終わってくれると嬉しいな。

(持続可能なその先へ)
虫垂炎の傷跡も、彼女にかかれば刃傷に…。
外反母趾の痛みさえ、ガンドフォーマットのお陰様、
チャリオットに跨るアキバの魔女の戦いは続くのである。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

なぜ、令和の現在にこれが通用すると思った!?(褒め言葉)

第6話まで視聴終了した時点で、このレビューを書いています。

たぶん企画主導はCygamesで制作現場はP.A.WORKSが仕切っているんじゃないかと思われるオリジナルTVアニメ作品です。

昭和の昔には「任侠映画」というジャンル(菅原文太とか高倉健が出演していたような奴)があって、今では「反社会的勢力」の一言で世間から白眼視されるいわゆるヤクザないしは暴力団と呼ばれる人たちを描く劇場公開作品が普通に全国ロードショーとなっていました。

映画のタイトルには「現代」とか入っていてもその時代そのものは50年くらいは前のことですね。

近頃のアニメでは『ハイスクール・フリート』の納沙幸子のように「任侠映画が好き」というキャラ付けがされる(そのせいで広島弁っぽい言葉で喋ったりする)ことはあっても、今はストーリーそのものが任侠映画たり得るとはなかなかに考え難い時代ではあるわけです。

しかし暴力団組織をメイド喫茶の各店舗およびその系列店グループ、組織構成員を店長やそこで働くメイドで置き換えることによって、本作では「任侠映画」的なストーリーをほぼ再現しています。そこに「メイド喫茶」という設定で味付けしている感じで、一種のパロディー作品と言えるでしょう。

たとえどれだけ「フィクションです」とお題目を唱えてみても現代のヤクザが出てきてこんな話をやったら放送倫理規定上看過し得ないストーリーなのでしょうが、年代を1999年、舞台を秋葉原、登場人物をメイド喫茶のメイドとすることで「どうやったってこんな話はフィクションでしかあり得ないでしょう?」というエクスキューズの下にストーリーを成立させています。

なお、ストーリーに関しては歴史考証的にしばしばおかしな点があり、本作最大のツッコミどころは「嵐子さん(35歳)が20歳の頃の秋葉原にメイド喫茶なんて影も形もないよね?」という点で、そういう意味でも本作は「任侠映画のパロディー」として観るのが正しそうな気がします。

とはいえ「兄弟杯」の代わりがじゃんがらっぽいラーメンとか、笑わずにはいられないですね。ただ、任侠映画まったく知らん人が笑えるのかはわかんないです…。

2023.1.1追記:
この作品らしいといえばらしい最終回でしたね。銃撃されても歌って踊れるなごみさんの根性と頑丈さ、ハンパない!

この物語の起点である1980年代の秋葉原は完全に「電気街」でした。当時電子部品やそれを組み立てる工具などを実際に買いに行っていたのが懐かしいです。

因みに1984年当時当時64Kbit D-RAM 8個セット(つまり計64KB、MBではない(笑))が1万円ほどしました。

で、メイド喫茶なんてありましたっけ…(笑)?
という意味では本作は紛うことなきファンタジー作品です!
(まあ、面白かったから、良いか(笑)。)

あと、暴力団にまつわる思い出といえば、何度か夫婦でも利用してた新神戸オリエンタルホテル(当時: 今は買収で違う名前)のティーラウンジで、銃撃戦があったというニュースを聞いて「もう行くの止めよう」って話をかみさんとしたくらいでしょうか…。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 37

68.9 4 狂気で組織なアニメランキング4位
バビロン(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (366)
1121人が棚に入れました
「その啓示は、静かにそっと訪れる―」東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め――?

声優・キャラクター
中村悠一、櫻井孝宏、小野賢章、M・A・O、堀内賢雄、興津和幸、宝亀克寿、置鮎龍太郎
ネタバレ

みゃー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

胸糞アニメの一言で切り捨てるにはもったいない

野崎まどによる小説原作、原作は未読
あらすじはネタバレになるので割愛

真っ先に申し上げたいのはこの作品、気軽に知り合いに勧めるのは絶対にやってはいけないということです。

多くの人は言います。
ただの胸糞アニメじゃねーかと。
見て損した、時間を返せと。

たしかに気持ちはよく分かります。
広げた風呂敷をことごとく置き去りにしてしまうわけですから。

そういう部分が苦手な人は絶対に見ない方がいいです。
でも好きな人はどんどん引き込まれると思います。

演出も秀逸ですしメインキャストによる怪演には圧倒されます。
{netabare}特に7話にはそれらがふんだんに詰め込まれていたと思います。{/netabare}

興味のある方は道中で感じる自分なりの主義や主張は一旦脇に置いて、純粋にサスペンスアニメとして楽しんでみてはいかがでしょうか。

ちなみに原作は未完なので早く続きを出してほしいものです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

Pocali さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

せめてる、くそせめてる、さいこうだ

全く無駄がない。
素晴らしかったです。
普段小説は読まないのですが、初めて原作を読んでみようと思いました。

自分の神経を広げたい、ただ生きているだけでは知り得ないことを知りたい、感じたい、その為にアニメを観たり、映画を観たりする。
はたまた物語を作る人たちは、伝えたいことがあるから作り続けている。誰かに届けたい気持ちがある。
それが素晴らしい事だと、改めて考えるきっかけを、このアニメにもらいました!
私はこの終わり方が「悪」とは思えなかった。
なぜなら曲世愛がまだ本当のところは何がしたいのかハッキリしていないから。
心の中では何を思っているのか。
だから「悪」と決め付けることはできない。
何なら私は自分の身近に居る人が死ぬ事を、「悲しい」とは思うけれど、「悪」とは思わない。
自殺だってしたければ勝手に人は死んでいく、「死にたい」ということしか考えられない人を無理矢理生かす方が大変で、苦しい事だと思う。(経験があるのでそう思います)
ただ、悼む気持ちが無いわけではない。
この物語の中で自殺してしまった人たちの事も、観ていてとても悲しい気持ちになった。
でも、この気持ちに、善いか悪いかは、関係はない。

素晴らしかった。
全力でお勧めです!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10
ネタバレ

ミュー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

壮大な設定でまた難儀な世界観…でもフロイト心理学や本質的にはスタンダードで根本的な題目かもでした。

雰囲気やopの曲や作画など
とても大人じみていて格好良かったです。

内容は、初めの間はもっとも
シリアスな近未来系のサスペンスアニメかと
例えばサイコパスのような感じと思っていましたが
人間の心理や内面にかなり"直接的"に問い掛ける
心理系、哲学系アニメだったので驚きました。

アニメの内容からは少しズレますが
{netabare}
なかなか「正義と悪」「死」「性」というのは
取り上げにくいというか、深く考えても仕方無いし
全一的な考え方ばかりしているとどんどんと
非現実的な世界を統一したような誇大妄想が
広がっていくばかりかもしれません。
本気でそうやって色々考える方が妄想的かも
しれませんが、実際心理学者のフロイトは
人は性的なコンプレックスを抱くことで
精神を患うと言ってますし、ユングも
普遍的な無意識が人類にはあるとも言っています。
それを礎に個人的無意識や自我が形成されていくそうで…
また、幼少期の父がキリスト教徒であったことにも
関連してきますし、なので、ではそもそも現代に
そういったフロイトやユングを乗り越えて
何か人類が人の心理や悪に内面からそれと対峙する
誰もが認める新しい答えを出せたかというと疑問ですし
そもそも大多数が関心がないという方が現実かもしれません。
心理学は全般的にオカルティックではないですが
そういった非科学的な部分があることもあって
でも、その類の本を読むと一概に馬鹿馬鹿しいと
嘲笑えるほど人の心も単純ではないということにも
気付かされて、とても闇が深い部分でもありますね…。

もし、実際に曲世愛が居たとしたら
軽率かもしれませんが
自分も自殺していると思えてしまいました。
ですが、だからこそ本質に直接訴えかけていて
何の比喩も言い回しも無い点では
かなり人によっては抵抗を生みやすく
また、男性的な視点、フロイトの性的コンプレックス
などの考え方に傾倒している内容
であった事は確かかもしれません。
少し東京喰種のリゼやエトの雰囲気を曲世には個人的に感じました。
後は、正崎善が中村悠一さんでイラストやキャラも
サイコパスのKとモロ被って見えました。

生き続けるということが本当に今、自殺することよりも
正しくそうあれるのか?最終回の善の行動には衝撃的でしたが
もし2期があれば、見たいです。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

86.1 5 狂気で組織なアニメランキング5位
ヨルムンガンド PERFECT ORDER(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1788)
9825人が棚に入れました
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎むようになった元少年兵ヨナは、ひょんな事から若き女性武器商人ココ・ヘクマティアルと、彼女が率いる私兵達と共に世界中を旅する事になるのであった……。

声優・キャラクター
伊藤静、田村睦心、石塚運昇、大原さやか、乃村健次、小西克幸、四宮豪、勝沼紀義、羽多野渉、箭内仁、豊口めぐみ、松風雅也、冬馬由美、奈良徹、小清水亜美、加藤沙織、磯部勉、久川綾
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

<最終回まで視聴完了> ヨルムンガンド計画の全貌を知った上でみつめる世界はどう見えるのだろう

原作は未読だけれど、1期から視聴してきた。
この作品を観るとき、銃撃戦にワクワクしてしまう気持ちと同時に
いとも簡単に人が殺されていくことに対しての麻痺に恐怖を感じ
ちょっと複雑な想いに駆られる。

両親を戦争で亡くし、武器に深い憎しみを抱きながらも
武器商人であるココたちと行動をともにし、自分と彼女達の身を守るヨナ少年の
心境にはまるで及ばないにしても、少し理解した気持ちにはなれる。

兵器や武器は人を殺す道具であると同時に、身を守るものでもある。
兵器や武器は憎しみを生む道具であると同時に、
一部の平和は保たれているという現状。
無抵抗ではやられてしまうだけなのだ。
だから戦うしかない。
生きるために。後世のために。
だから兵器や武器は作られ続け、それを売る人がいて使う人がいる。
だったら・・本当の平和はいつやってくるのだろう?
ココが言う世界平和とは?そう思って最終回までを見届けた。
彼女の考えに賛否は分かれるかもしれないが、僕は概ね共感できた。
もしそれが実現したとして、いったい誰が実現させるかで
世界は大きく変わってしまう恐れはあるけれど、
少なくとも武器を持つ戦争はなくなるのだろう。
しかし同時にそれは、武器に変わる新たな戦法でしかなく
この地球に人間が生きている限り、その危険は続くのかもしれない。

ミリタリー的なものが好物な自分にとって、もしかしたら永遠のテーマかも。
リアルな銃声や映像に心躍らせつつも、単純にカッコいい!と喜ぶだけじゃ
なんだか不謹慎な気持ちになり、綺麗ごとでもなく、
この想いを追求したくて「戦う作品」をついつい観ている自分がいる。

特にこの『ヨルムンガンド』はスケールの大きさや、リアルさが
演出や作画、脚本ともに際立って感じるのでなおさらなのだ。

今回の2期は、やたらドンパチやっていた1期に比べ
人間ドラマのほうを深く描いていたので、感情移入もハンパなかった。
とにかく、納得のいく良い最終回だった。
ちなみに、OPは相変わらずカッコいい曲なのだけれど
EDは正直、1期のほうが好みだったな~
---------------------------------------
<8話(20話)の感想>

おぉ、ついに「ヨルムンガンド」動き出すのだね。
今回は女性陣の活躍が中心で、観てて楽しかった。
アマーリアさん鋭いし、寡黙なカレンさんクールだし
料亭?っぽい座敷でのミルボとカレンの殴り合いが始まったのに
無視して話し合いを続けるDrマイアミたちも可笑しい。
さてさて今後はぐんぐん山場になっていくのかな。
次週が待ち遠しいです。
--------------------------------------
<7話(19話)の感想>

緊迫感の連続で、今回はすごく面白かった!
OPなしで始まったのに、あっという間に次回予告になってた。
銃撃戦以上に、人間の悪意と良心、計算高さや洞察力が
とても興味深かった。いいなぁ・・・ワイリのキャラ。
ヨナも冗談が言えるほどになって、随分と変わったよね。
冷静に考えれば、とんでもないことが起きているのに
ワクワクしてしまう・・・許してくり(苦笑)
------------------------------------- 
<6話(18話)の感想>

海ほたる懐かしい。って思ってられないほどの緊張感。
気づいたら握りこぶしになって身を乗り出してたし(汗)
後半、なんとも日本人らしいというかなんというか。
なかなか渋いまとめ方だったけれど、底知れぬ怖さがあるよね。
-------------------------------------
<5話(17話)の感想>

舞台は日本に。
よく知った場所や建物が見れるのはなんだか嬉しいけど
ホテルでの血しぶき飛び散るドンパチ見ながら
「あらあらあらあら」と『ARIA』のアリシアさんみたいに
心の中でつぶやいてしまった。
でも今回は空港での飛行機の描き方、カメラワークが
すごく好みだったので特に嬉しかった!
-------------------------------------
<4話(16話)の感想>

1期の1話の冒頭シーンが再び映し出された。
ヨナのいきさつを知り、これまでを見てきた今もう一度観ると本当にせつない。
{netabare}
かつて一緒にいて、今は日本で保護されている子ども達を
車越しにみつめるヨナのホッとした笑顔が、たまらなく泣けた。 {/netabare}
寡黙なヨナの気持ちを想うとき、いつも胸が締め付けられる。
そしてキャスパーがヨナに言った言葉が、どうにも引っかかって気になった。
------------------------------------
<3話(15話)の感想> 真実より事実

哀しかった。でも救われた部分もある。
{netabare}レナードの真実と事実。{/netabare}
ココ同様、事実を大切にしたいと思った。
いつも以上に深く、いつも以上にきめ細かく
ココの中にある憎しみ、怒り、そして哀しみを感じた回だった。
今回だけなのかな、EDもいつもと違っていた。
やなぎなぎの唄う「真実の羽根」がとてもせつなかった。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 70

log さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

屈指の名作、アニメ化後編

全11巻の漫画原作を2期分割でアニメ化した後編。
原作を尊重しその面白さを損なうことなく、より判りやすくアニメの利点である動きと音を実に上手く使っている。
センスの良いガンアクションは必見。

主人公である少年兵ヨナの視点を通した武器商人ココ・ヘクマティアルとその傭兵達の戦いは、登場人物全員のキャラがしっかり立ちガンガン状況が変化していく為、片時も目が離せない。
散りばめられた伏線も絶妙で、完結した暁には原作と同じく「何度だって見たい作品」になってくれることと思う。


今作PERFECT ORDERは全24話と予想される13話からのスタートなので、是非前期の1話から見て欲しい。
攻殻機動隊やカウボーイ・ビバップを愛好する人には満足を保証する作品だ。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 20

銀兎の夢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

この面白さ~凄さ~格別

見る人によって大きく評価が分かれる作品かもしれないけど
女武器商人ココのブレない鉄の心と、まだうら若き女性としての心。そのスタビライザーとして存在するかの如くココの支えであり癒しであるヨナ
ラノベを適当にアニメ化して小銭を稼ぐのがスタンダードな昨今~これ程キチンとテーマに沿ってストーリーが紡がれてラストへと誘われる作品は残念ながら極僅か…
社会の成り立ち構造~裏表~光と闇、いかに現代が抱えている問題が、聖者を名乗る詐欺師の論法に基づいた、圧倒的暴力に支配されているのか~改めて考えさせられた。

現人類の抱える不変の難題に対する一つの回答を告げている点、そこに辿り着くまでの描き方~素晴らしいっす。大好きな作品です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 11

69.1 6 狂気で組織なアニメランキング6位
TEXHNOLYZE テクノライズ(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (227)
1400人が棚に入れました
舞台は、絶望と暴力に支配され荒廃した都市・流9洲(ルクス)。老朽化したこの街は現在、外界からのネットワークから外されて孤立しており、街から他の都市へ行くことは困難だが、逆に行き場を失くした者達が流れ着く、吹き溜まりの場所と化していた。

ある日、この地に一人の男が外界から降りてきた。男の名は吉井。ある野望を遂行すべく降り立ったこの男を迎えるのは、生きる為に賭けボクシングで生計を立てる少年・櫟士、近い未来を見ることの出来る少女・蘭、街の声を聞くことの出来るオルガノの長・大西京呉、そして未来の義肢である「テクノライズ」の技術に魅せられクラースから降りてきた科学者・ドク。この男の来訪により、やがて流9洲は街全体を巻き込んだ事件へと発展していく。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

未来は残酷で美しい、戦慄のSFカルトアニメ

舞台は、絶望と暴力に支配され荒廃した都市「ルクス」。
ヤクザ組織「オルガノ」、オルガノに対立する労働者連合「救民連合」、ギャング集団「ラカン」
様々な組織が入り乱れる混沌とした世界で、巻き起こる抗争を描いたSFカルトアニメ
もちろんただの抗争を描いているわけではなく、何者かの陰謀や謎が付きまといます

このアニメは終始退廃的かつ陰鬱で非常に難解なので、決しておすすめはできないですw

中盤までは「ヤクザの抗争を描いたVシネマ」みたいな内容ですので、
凄まじくバイオレンスな描写も多いです
そして痛快さ・爽快さの欠片もないので、単純に娯楽性を見いだすのは厳しいです。
特に意味不明な1話で90%ぐらいの人がリタイアするんじゃないかな?w
まぁそんな感じなので・・・それでも見てみたい人は挑戦してみてください

どこが難解なのか?というと情報の提示の仕方が、視聴者にあまりにも不親切すぎるところですね。
普通にぼんやり見てたら、間違いなく理解不能な状態に陥るでしょう。
なので、多少ネタバレ覚悟でwikiもしくは公式サイトで調べてから見るか、調べつつ見ることをおすすめします

とりあえず基本設定である「テクノライズ」についてだけ説明すると・・・・
テクノライズとは損失した人体の一部を補う、未来の義肢のことです
そのテクノライズの人間にもたらす影響が、この作品の大きなテーマになってきます。
後半になるにつれ、事態が大きくなってくるので徐々に分かってくるでしょう。
人間が「テクノライズすることによる功罪とその意味」を直接的に描いています

他にも重要な設定は多々あるのですが・・・興味があれば自分で調べてくださいw
設定や世界観がぼんやり分かってきたら、中盤から目まぐるしく事態が動くので面白さが増してくる
ただ終盤はもう想像を絶するカオスです。プラス超絶鬱展開・・・

『serial experiments lain』(脚本家が同じ)と双璧をなす難解作品ですが
個人的にはストーリー性・世界観・設定全てにおいてテクノライズの方が断然面白かったです
SF設定も、殺伐とした世界観・独特の演出も素晴らしい
今まで色々アニメを見てきましたが、色んな意味で一番衝撃的な作品です。

こんなハードなアニメには、もはやお目にかかれないででしょうね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 20

カカオ副担任 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

慈悲を全く感じい取れない苦味100%のブラックコーヒー

鬱の極致に君臨する後味が悪すぎる良作でした

OPが個人的に大好きだったため視聴をすることに
鬱が好きな私にとって、とても好きな作品でした。
これをHUNTER×HUNTERやワンパンマンを発表したMAD HOUSEが作ってたなんて意外です。視聴者受けなんてあまりなさそうな作品でしたので。

舞台は近未来の世界です。
賭けボクシングで日々生き凌いでいる櫟士(いちせ)がとあることで手足それぞれ一本ずつ切断されてしまいます。それでも生き耐える櫟士が美人医師のドクとであってから物語が少しずつ動き出し、加速していきます。

一話目から鬱の香りが匂ってきます。ここまで暗いのはlainくらいかな。
暴力やエロも気持ち悪さも容赦なく個人的に面白かったです。今発表したら規制されるのは間違いないですね。よくアニメ化できたものです。

本作の世界観を理解するためには、なかなかの時間を使うと思います。
私は下のサイトを見ながら設定を確認し、視聴しながら物語を理解していきました。ぜひ参考にしてみてください。
1話~10話の解説→http://texhnolyzed.blog.fc2.com/archives.html
作品用語集→https://www.fujitv.co.jp/b_hp/texhno/word.html

ここまで暗く重苦し雰囲気は今では中々類を見ない貴重な作品です。
後味が悪いので見終わったらすぐに心を癒すことを強くオススメします。
鬱作品は気分が良くならないのについつい見てしまうのはとても魅力的です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

monoface さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

一番好きな作品かもしれない。

Serial experiments lainのチームによる作品。
退廃世界、義体化SF、狂気、任侠、不条理ホラー、唇ぷにぷに。
熟考、考察の余地あり。
世界は残酷で美しい。

2010年代に入り、もはや絶滅してしまったと言っても過言ではない、硬派な大人向けアニメ。
まず「アニメを見たい!」と思って見る作品では無い。
しかしアニメでしか表現し得ないこの世界観。圧巻である。
アニメではなく、純文学的なカタストロフを楽しみたい人向け。

私はこの世界観にやられてしまった。
素晴らしすぎる。
是非1話を見て下さい。そしてなんとも言い様のない気持ちになってみて下さい。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 15

72.0 7 狂気で組織なアニメランキング7位
無限の住人 IMMORTAL(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (136)
597人が棚に入れました
武士というものがまだ存在していた江戸の世——。百人斬りと呼ばれた【不死身】の男がいた。その男の名は「万次」。万次は、父母を殺され復讐を誓う少女「凜」と出会う。凜は万次に、復讐の旅の用心棒になってくれないかと言う。初めは断る万次だが、凜に亡くした妹の面影を見た。一人では危うい凜の姿に、仕方なく手を貸すことに決める。しかし凜の仇は、剣の道を極めんとする集団——逸刀流。それは、不死身の万次すら追いつめる凄絶な死闘の始まりを意味していた。

声優・キャラクター
津田健次郎、佐倉綾音、佐々木望、鈴木達央、花輪英司、咲野俊介、桑島法子、ふくまつ進紗、秋元羊介、小原雅人、中田譲治、林真里花、白熊寛嗣、奈良徹、小林親弘、関智一、真山亜子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

MUGE・ん…異能っぽい

原作未読 Netflixもの

なんですけどなんとなく

 なんかタイトル知ってる~

三池崇史監督でキムタクの実写版が遠くない過去にやってましたね。それでみたいです。マンガそのものは1993年から20年ほど連載し完結。これはきっとブックオフで見かけてますね。実物に触れるのはこのアニメが初です。


 限り無き世界の住まい人


のお話。八百比丘尼より不死を授かったおっさんを主役に据えた時代劇全24話。ちなみに終始物騒なアニメ作品ですよ。痛快さとはほど遠く『カムイ伝(白戸三平)』『どろろ(手塚治虫)』の世界観に寄せたような感じがします。自分は無条件で好きなタイプな作品なので抵抗はなくそのまま完走。おそらく第1話からして雰囲気はばんばん伝わってくることでしょう。

まあけっこう身も蓋もないのがいいんですよね。生命は限りなく重くそして軽い。

 {netabare}『この奥方は好きにしていい。ただし娘の方には構うな』

平気でこんなこと言っちゃってる世界だったりします。{/netabare}

エロ・グロ注意表現がテロップで流れますので推して知るべし。主役のおっさんを津田健次郎さんが演じられてるわけですが、朝ドラでツダケンを知って「あら、アニメもやられてるのね?」とうっかり迷い込んだ奥さまが卒倒するグロレベルではあると思います。
声優さんに触れておくともちろん名の知れた方もいるわけですが、そんなこと以上に、セリフの多い主要どころに無名な声優さんがけっこう配置されてるのが特筆すべき点でしょうか。“代表作無し:主役級無し”な声優さんがわんさかいます。それがいいです。人知れず生まれ人知れず死んでいく儚さをキャストから感じたのは私だけでしょうか。

そして理不尽な理由で生命を落とすなんてことはザラな物語です。それを具現する尸良(CV奈良徹)みたいなキャラもおりますが、その点でなによりウケたのはOP曲by清春ですかね。傍若無人なエピソードに事欠かないアーティストさん。その頃SNSがあったら日々炎上しまくってただろう方のお声を冒頭に聴けるのは幸せでした。あれ!?よくわかんないですか!?僕だけに響いてる感じでしょうか。 くすんだ色調のアニメの中で鮮やかにここだけ色づいてましたね。
なおEDはものすごく好きです。毎度変わるというのも良いのですが、作品世界を見事に表現してるといっていいでしょう。贔屓の引き倒しみたいになってきた(・_・;)


少しだけ具体的なところも。
ヒロインは浅野凜(CV佐倉綾音)。町道場の師範の娘だった彼女は目の前で父を惨殺され、母を凌辱された末に行方不明という憂き目にあう。犯人は勢力拡大中の一門“逸刀流(いっとうりゅう)”で面も割れてるところでヒロインが仇討ちを誓いスタート。道中「用心棒が必要じゃろうて」との婆(八百比丘尼)の助言から、万次(CV津田健次郎)と接触し助けを乞うみたいな導入です。そこに万次の不老不死という設定が絡んでくるわけです。
だいたいこういうのも暗黙の境界線みたいなのがあって、

【仇討ちもの】
 並:仕留めたぞ!ヒャッハー
 上:憎しみを超えたなにか
 下:{netabare}憎しみを超えたなにかに挑戦した似非ヒューマニズム{/netabare}

【不老不死もの】
 並:ゲットしてハッピー
 上:そう良いことばかりではない。むしろ…
 下: …

シンプルに夢見てウヒャウヒャする“並”は場合によっては清々しさが際立つ良作だったりします。そんな物事は単純じゃないのよってのを巧みに見せてくれると“上”。さらに「そうきたか!」と驚きのようなものがあると“特上”になるんだと思います。“下”は書くつもりありませんでしたが、“上”に挑戦したもののツメが甘くてうすら寒い作品の山が横たわってる現状を憂い一応書いときました。本作でもヒロインが正義感溢れる一本気気質だったので一歩間違ったらドン引きする展開が待ってたと思いますよ。でもまあそうはなりませんでした。ちなみに不老不死ものはあまりハズレを引いたことがない気がするので“下”相当は該当なしとしてます。

 ・死ねないことの苦しみ哀しみ
 ・寿命差で生じる死に別れの悲哀

あたりがお約束でしょうか。本作は“上”を狙って“上”を獲得した作品だったといえます。雰囲気や見た目もしっかりと世界観に合わせながら、変化していく仇討ちの意義を見つけようと凛が迷い悩み答えを出していく過程は納得感を得られます。不死である万次の諦観みたいなものには“もののあはれ”すら感じた私です。
難点は少しばかり雰囲気勝負だったところ。けっこうな登場人物数を回しきれたかも微妙なところ。おそらく詰め込んだ部分もあるのだろうと思われます。それでも破綻したとはならないのは、物語のエッセンスをきちんと抽出し省略せずに我々に提示してたからだと思います。しっかりと堪能しました。



※ネタバレ所感

■万次さんのここが良い

強くないところです。万次さんいつも殺されてるのに自信満々なんですよね。それが強がりだとわかってくると深みとコクが増してきます。

{netabare}どこだったかで「こんな(身体)になる前に100人斬ってんだぞ」と言ってたような。不死身の肉体なんて妖(あやかし)ないし化け物扱いです。だから無敵なんだよという目を向けられたのに反して出た万次の一言。人間の頃から強かったんだぞ!と叫んだわけです。
正しくは不死身ではなく死ぬこともある万次さんの肉体に本人はとうに嫌気がさしている。でもどうしようもない。自嘲気味ながら自分の体を呪う手前みたいなスタンスで己に向き合ってたかと思います。そんな諦観めいたある種の達観した境地までいったおっさんのように見えて実はそうでなくて「人間の頃の良かった自分」への憧憬めいた感覚が残っているところが面白い。{/netabare}

{netabare}剣術も最強ではない。おそらく“町(村)レベルで強い!”くらいなもんだったんでしょう。
手練れがわんさか登場する時代劇です。熟練の剣客同士の手に汗握る熱戦を主人公を主語にして展開されればわかりやすかったのかもしれません。
同時に流れるような達人の剣技を作画で魅せてくれれば拍手喝采だったでしょう。

だがそうではありません。最初私はそこが不満でした。気持ちよくない。
しかしながら、そこらへんにいる腕自慢のおっさんがひょんなことから不死を得てしまった悲哀を表わすにはベストな選択だったような気がします。最強剣士が不死になる設定なら不老不死の意義や意味なり目的がわりとはっきり見えやすいとなるはずのところをそうではなくしてるわけです。
死んだと油断させといて不意打ちするみたいなとこあるので、バトルとして見たら消化不良もいいとこですがこれはこれで良し。流麗な剣技は他の人に任せてるところあるのでそっちで満たしましょう。{/netabare}


■日本の風景

欧州を舞台にした作品だと100年前200年前と遡っても街の景色がそう変わらないことは多々あります。橋だったり教会だったり平気で築400年とかあって、この前観たルネサンス期を描いた作品では舞台のフィレンツェの観光名所ともなってる有名な橋がそのまま描かれてたりもしました。

 石造と木造の違い

日本とヨーロッパの違いです。日本は戦争で主要都市が焼け野原になったこともあり、文明開化や大正浪漫はたまた戦時を描いた作品での街の風景は今と異なり当時の建造物はほぼ残ってません。またそのことを特に違和感なく当たり前のことと受け止めてきました。

 切り取った時間軸で風景は変わる

{netabare}それが何話だったかの“白川郷”。江戸を抜けて金沢へ向かう道中ということで道程も合致する。作品で描かれた白川郷がそれこそ観光で訪れた景色そのまんまでいたく感動しました。なにせ時代劇において今現在見てる景色そのまんまという経験がなかったもので。歴史の縦の糸が繋がったかのような稀有な体験でした。{/netabare}


■いっとうりゅう

最終話でサラッと…

{netabare}時が流れてましたね。

「土佐で魚釣ってたらアメリカ船に連れてかれ」
「萩で牢に入れられ」
「京都で久々にいっとうりゅうの名を聞く」

ってそのまんま竜馬さんじゃないですか(笑) 投獄されたかは知らんけど萩行ってますしね。吉田松陰に会ったり新撰組連中と親交があったことを伺わせる最終回です。なんか歴史の影に万次あり!みたいな。これ個人的には微妙でした。歴史の本流にはかすりもしないところで徒花のように生きた人達の物語だと思ってたところがあったのでなんとなく腑に落ちなかったです。
※注)ジョン万次郎説もあるとのご指摘あり{/netabare}



万次と凛の仲の描き方もあれで良かった。
ごちゃごちゃ言わんでも目と目で通じ合うくらいの信頼関係はできてたんだと思います。実写版でキムタクを起用したのはそういうメタファーなんですよ(嘘)。



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

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2020.09.16 初稿
2020.10.30 修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2024/04/27
♥ : 40
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

しっかり練られた物語

原作未読。最終話まで視聴。

物語がしっかりをしているから、とても見ごたえのある作品でした。
最近多い、安っぽい物語に飽き飽きしていた所だったので、かなり見入っちゃいましたね。
【重要なネタバレなので未視聴の方は飛ばして下さい】
{netabare}【重要なネタバレなので未視聴の方は飛ばして下さい!】
{netabare}ラストの、天津VS吐の戦い。
当然のように天津を応援している自分がいて・・・。
天津は凛の仇なのに・・・。{/netabare}{/netabare}

津田健次郎さん、佐倉綾音さんの演技もとても良かったです。

物語の性質上、エログロ描写があります。
そういう意味で視聴者を選ぶ作品かも知れません。

エログロ平気って方は、一見価値があるかも知れません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 22

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

傑作級の原作を高度なレベルで再現した、素晴らしい作品

1話感想 4.0 作画のレベルは高いですが、原作のレベルが高すぎて…。
うーん、いや、クオリティは申し分ないです。
非常にレベルが高く、内容も面白い。
アニメとしては出来が良いと思います。

…ですが、原作既読なんですよねぇ…。
うーん、原作があまりにレベルが高すぎると、それをアニメ化すると、ちょっとがっかり感が出てしまうのは仕方がないのでしょうか。
いや仕方ないだろうな…。
あの原作を100%そのまま動かせって、無理ですよね。
それはわかっているのですが。
でも、本当に質の高いアニメだと、そんな期待にも答えてくれるから、ついね…。

もちろん本作は普通以上に質が高く面白いのですから、余計な文句を言わずに楽しみたいと思います。

全話感想
原作の方が… というのは、まあありますが、しかし1枚絵とアニメで同じクオリティにするには、アニメの方が何百倍も労力がかかるのは当然。

その中では、非常に素晴らしく頑張ってくれたと思います。
終盤に至るまで作画は非常にレベルが高く、素晴らしいクオリティでした。

原作既読ですが、内容の方も良くまとめて、良く描けていると思います。劣化はほぼ無いどころか、昇華している部分もあるくらい。

非常に良いアニメ化でした。いやもう、傑作の原作を台無しにするアニメが非常に多い中で、良く頑張ってくれました。
正直、最初は懸念していたのですよね…。原作が好きであればあるほど、アニメ化ではがっかりすることが多いので。

しかし本作はそんな不安を大いに裏切ってくれたと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

73.5 8 狂気で組織なアニメランキング8位
B: The Beginning[ビーザビギニング](Webアニメ)

2018年3月2日
★★★★☆ 3.8 (239)
1237人が棚に入れました
科学者が宇宙平和のために創造していた"新人類"が、完成を目前にして、独自の企みを持つ悪の集団に誘拐される。近未来を舞台にしたオリジナルアニメシリーズ。

王立警察特殊犯罪捜査課へと戻って来た天才捜査官キース・フリックは、ある事件の犯人を追っていた。凶悪犯罪者ばかりを狙う連続殺人鬼、通称『Killer B』。犯行現場に必ず刻み込まれた『B』の文字は人々の注目を集め憶測を呼んだ。『B』それは彼女のためのメッセージ。『ぼくはここにいる……』その身を異形に変え、黒羽は届かぬ思いを刻み続ける。キースと黒羽、互いに見知らぬ二人の運命は、やがて一つの陰謀へと飲み込まれていく——

Netflixによる限定配信。

声優・キャラクター
平田広明、梶裕貴、瀬戸麻沙美、東地宏樹、稲葉実、小清水亜美、豊永利行、田中進太郎、後藤敦、森川智之、石川界人
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

想定外に挑み続けるメンタル

エログロなんでもアリのフリーダムな姿勢で、
次々と刺激的な展開を繰り出して来る海外ドラマ。
それらが席巻する世界を相手に日本のアニメは何ができるだろうか?

本作はNetflixオリジナルアニメとして得たと思われる予算や環境を、
海外ドラマ級のシナリオ密度という形にして、その問いに答えてみせた野心作。

伝説の敏腕捜査官、サイコパスな猟奇殺人グループ、架空の王国で暗躍するダークファンタジー風のヒーロー。
脚本面でも、作画面でも並の制作体制なら破綻して闇鍋化しかねない水と油な具材を、
一つのアニメーション作品として仕上げた本作は非凡だと感じます。

その情報量の多さには置いてきぼりのリスクが付きまといますが、
私の場合は情報が押し寄せる度に、脳が悦んでいるのが自覚できて幸せでした。

一方で展開、設定等には既視感も覚えたりもしました。
ただ今回の場合は、それも私にとっては助け船でした。
だって、このシナリオ密度で全て未知の要素で物語を構成されたら、
間違いなく付いていけないでしょうw

今の話よく分らなかったけど、もしかして昔見たアニメのあれと似たような物なのだろうか?
とデジャヴも頼りに完走した面も多々あった(苦笑)アニメ鑑賞でした。


ダークヒーローを捜査すると言う無茶にリアリティを与える超展開を眺めていて、
ふと、例えば昭和の人間に、次の時代に最終戦争を妄想したカルト教団が
地下鉄で猛毒をばら撒いて自作自演するテロを起こすから気を付けろ。
と警告しても、誰も本気で聞いてくれないだろうなと言う着想が浮かんで来ました。

夜空を飛翔する魔人の如きイレギュラーなど、常識的に考えれば荒唐無稽ですが、
本作では遺伝子科学の急進や、生命倫理の忘却が重なればあり得る現象として設定され、
天才捜査官は、例え周囲に狂乱した変人と白眼視されようとも、焦点を合わせ続ける。
その飽くなき執念に惹き付けられます。

{netabare}「トラブルってのはプロセスの一つだ。
昔の俺たちは トラブルを事前に対処してきた。
それが間違いだった。だから失敗したんだ。

トラブルやイレギュラーは必然であり要素なんだよ。
排除しちゃいけないんだ。全てに意味がある必ず何かにつながる。」

――キース・フリック{/netabare}


既視感も当てにして高密度の物語を消化する悦びは今作で再認識できたので、
制作が決まっている二期では是非、シナリオ濃度にも慣れたアニメファンに
未知の体験をスパイスして酔わせて欲しい。
今後もよりキモチイイ、攻撃的な姿勢に期待したいオリジナルアニメシリーズです。


余談:本作監督インタビュー(Gigazine 2018年03月02日)にて、
日本とNetflixで異なる規制基準についての言及もあって興味深かったです。
日本では自粛する部分でリミッターを外してフリーダムに表現できる高揚が伝わって来ました。

Netflixがグロに寛容なのを良いことに、
本作は中々の出血多量で耐性のない方には注意が必要なわけですが、
もう一つ警告しておきたいのは画面の点滅について。

何でも日本のアニメ業界では未だに
TVアニメ版『ポケットモンスター』のポリゴン明滅による、てんかん事件が尾を引いていて、
「ポケモンチェック」と呼ばれる画面点滅に関する自主規制が敷かれているとのこと。

今回はそこもフリーダムなのを良いことに、嬉しそうにピカピカしているから危険ですw

特に異形たちの眼。
こやつらポリゴンかwってくらい赤、青に大喜びでパカパカ点滅するからアブナイですw
実際、彼らの瞳のフラッシュは、{netabare}目が合った者の脳を弄くり、記憶を改ざんするデンジャラスな光ですしw{/netabare}

光の刺激に弱い方は視聴の際くれぐれも気を付けましょう。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 22

reviewer さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

こういうアニメが見たかったんだよ

Netflixオリジナルということでテレビ放送がないためか、あまり話題になっていないが間違いなくもっと注目されるべき作品。

内容としてはダークファンタジー×クライムサスペンス。架空のヨーロッパの国を舞台に猟奇殺人を追う刑事の物語。作画は完璧。アクションシーンから細かいシーンまでよく描けている。イタリアとキューバの街を参考にした街並みは必見。

シナリオはクライムサスペンスにけっこう強引にファンタジー要素を突っ込んできた感じで現実味がなかったが、おかげで派手なアクションシーンやダイナミックなシナリオ展開が出来ており、最後まで飽きさせないようになっていた。良い意味で日本のアニメらしいシナリオだったと思う。

良くも悪くも最近の日本のアニメは萌え一辺倒というか、軽いというか。いい大人が鑑賞に耐えうるだけのアニメが少ない。この現状のなかで、Netflixによってこういうアニメが全世界に配信されたのは素晴らしいことだと思う。日本アニメの底力と可能性を見ることができた作品。今後もこういう作品が全世界に配信されることを願う。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13
ネタバレ

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

余りオススメはしないけど面白い

ダブルヒーローを取ってるアニメで、設定や人物がどことなく何かの漫画アニメで見た事があるような風貌なのがちょっとだけツボでもある。

敵組織はプロジェクトアームズのエグリゴリ、トップも明らかにモデルがキース・ブラック。
名前は皆月だが、まさか作者の皆川から取ってるんじゃないだろうな。
活動理由や設定や武器もなんかアームズに似てるぞ。っていうか、人体各所に13人が持つ身体特性がどう見てもアームズだろ。

主人公1は東のエデンの滝沢の風貌に似ている上に、名前が黒羽なもんだからなお連想してしまう。(ブラックスワン)
そう考えると、カップリングの銀河お嬢様はちょっと森美咲に風貌似てるのか?

主人公2はアニメ、サイコパスサイド。
雑賀譲二のような風貌だが、こちらは性格も雑賀譲二にやや近い、名前はアームズを連想するキース・フリックだけどね。混ぜすぎだろ。
ただ調査や進行はなろう系の如く、よくわからない、恐らく全く意味はない数式を並べまくる演出となっている。
カップリングは食いしん坊のノリノリ東洋人なので進撃の巨人のサシャ似だ。
吉永カエラは唐之杜志恩をモロに踏襲したキャラであり、事件の進行もどこかで見たような光景。

多分詳しい人ならもっとバリバリと元ネタを洗い出しそうだ。

そして設定は、よくわからない。
特に発祥理由や整合性などについて全く説明が成っていないので、そういうものとして受け止めるしかない上、そのせいで逆に〇〇したら〇〇なる、ならない。っていう正解を何故各々導き出せてるのかもよくわからない。

言ってしまってはなんだが、多分そうであるからそうであるを地で行っている勢いで見るアニメでもある。

そして冒頭で述べた既視感についても、アニメでも語られ、そして製作者が語りまくるセリフで一発で解決できたりする。

「様々な色が混ざると黒になる感覚が面白いと感じた」

とにかく思い当たる何かを混ぜまくった結果がこのアニメであり、視聴者が抱いたパラレルに近いその既視感はまさにこのアニメの象徴である。

{netabare}
そう考えると全体的に実験的アニメに近いので万人にオススメもしないし、良いのか?という気分にもなる。
そして、最終回はほぼ語られずに速足で終る。
そういうのも評価しにくいポイントだが…。

でも、まあこういった無茶苦茶な作品とは言え、主人公1は悲惨な運命ばかり見えてた割に、ちゃんとユナちゃんと平穏ちゅっちゅエンド(どういう経緯なのか不明過ぎる)、主人公2もまあ良い関係築いているという、大団円の終わり方なので良しとしよう。

特に黒羽とユナは絶対無事じゃ済まないと思ってたし。


(つか、話変わるけど考えてみたら皆月君、顛末までキースブラックだよね。スペアで利用されて終わるだけで(但し皆月はスペアのスペア)、やっと対面したのにまともな見せ場もないという)

{/netabare}

事後処理とか化け物設定どうなってんねんという感じだが、なろうみたいのはともかく、こういう勢いのアニメは正義だと思う。
終始適当に書いたわけではなく、力を入れるベクトルをちょっと変えただけだから。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

67.9 9 狂気で組織なアニメランキング9位
異修羅(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (116)
253人が棚に入れました
地平のすべてを恐怖させた魔王が打ち倒され、破滅に怯える必要がなくなった時代。 未来に夢を見ることができるようになった今、少女は理不尽な暴力の渦中にいた。 素晴らしかった景色はもはやなく、都市も、草花も、全てが燃えている。 生きながら解体されていく親友の苦悶の断末魔を聞きながら、少女は逃げ出した。 親しい誰かが死にゆくとき、自分が無力でいること以上の絶望があるだろうか。 しかし、少女の前にふらりと現れた一人の剣士が、絶望を、抗うことのできなかった理不尽を、たった一振りのなまくらで、いともたやすく斬り伏せてしまった。 「――柳生宗次朗。このオレが、地球最後の柳生だ」 この世界には、あらゆる“力”の頂点を極め、「最強」の名を戴く者たちがいる。 剣士もまた地平に蠢く無数の、“修羅”の一人。 魔王亡きこの世界で、なおも闘争を求める、その一人目に過ぎない。 ――そうか、私はこの男が、“強者”が許せないんだ。 幾度も命を救われたにも関わらず、少女に芽生えた見当違いな感情。 しかし、すべてを失った少女には自分自身を支えていく理由が必要だった。 ――この男を殺す。この世界には、それができる“強者”がいる。 理不尽な“強者”たちへの憎悪を支えに、少女は剣士と共に歩き出す。 「最強」を殺す旅路は、そうして始まりを告げた。


声優・キャラクター
柳の剣のソウジロウ:梶裕貴
遠い鉤爪のユノ:上田麗奈
星馳せアルス:福山潤
静寂なるハルゲント:大塚明夫
警めのタレン:朴璐美
鵲のダカイ:保志総一朗
夕暉の翼レグネジィ:森久保祥太郎
晴天のカーテ:雨宮天
世界詞のキア:悠木碧
赤い紙箋のエレア:能登麻美子
濫回凌轢ニヒロ:高橋李依
音斬りシャルク:山寺宏一
鎹のヒドウ:岡本信彦
速き墨ジェルキ:子安武人
海たるヒグアレ:杉田智和
月嵐のラナ:花守ゆみり
通り禍のクゼ:三木眞一郎
静かに歌うナスティーク:堀江由衣
ネタバレ

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ここまで全て地区予選の予選です。

キャラの話やってから本編でトーナメントおっぱじめるのか?話の内容はまだなんとも言えないが、バトルシーンはハイクオリティ。CG演出も迫力があっていいね。

キャラが好きになれるかどうかで言えば…ヒロインの逆恨みムーブが謎すぎて…シナリオ面もこれ不安要素の方が大きいな…

脳死で見るタイプの厨二バトル群像劇って感じ、見たことありつつも目が離せないので今後の展開次第かな?(追記:1話にでてきたあの二人は別に主人公とヒロインって訳ではなさそう、なんなら主人公やヒロインって概念があるかすら怪しい)

2話追記

今回は新しく出てきたオッサンとワイバーンの奇妙な縁の話。やっぱり違う話を少しづつ繋げてからトーナメントに臨ませる構成なのか。あとオープニングエンディング劇伴どれも良かったので加点しました。

3話追記
バトルだらけだった1話2話から一転して世界観掘り下げやキャラ描写主軸の話に。今までと違って思考がわかりやすいキャラが多くなってきて良くなった感はある。世界観が分かりやすくなってすんなり入ってきたけど説明は多少はあるけどもう少し分かりづらいので分かりやすくまとめた資料的な何かが欲しい。少なくとも1クール目は序章みたいな感じで終わるのか、中途半端な所で切られないどころかキャラ紹介が終わってない段階で1クール完走はご勘弁を…

4話追記
ウダウダ話すだけの世界観説明をおねロリ百合展開を挟むことで目の保養になる場面として昇華させるテクニックには恐れ入った。とはいえバトルがないのは物足りない…それとキャラ紹介はそろそろ終わるのか?次回でメインの修羅達の話切りそうなんだが…バトルの面白さや世界観、キャラの良さで持ってるけどそろそろ本筋始めないとキツイ。

5話追記
狂気的な杉田智和、いそうであんまいないけど見られて満足、三木眞一郎の気だるげで飄々とした感じは良かったな。そして6話、ようやく修羅同士の激突が始まる予感!トーナメント入るにせよ入らないにせよ面白くなることを期待。

6話追記
ついに各キャラの思惑が交差する展開に!こういう諜報メインの頭脳戦は見ててハラハラする。どのキャラも一枚岩じゃないからあぁいう引き込み方が出来るのかな。ただ惜しむらくは本格的なバトルは7話まで持ち越されそうになるのがなぁ…

7話追記
ついに修羅同士、ふたつの大勢力が激突し始める。大会始まる前に破壊!?どうなるのかいよいよ読めなくなってきた。

8話追記
修羅の交戦が始まり軍略的にもバトル的な意味でもまさしく混戦状態!大会始まる前で街一つ壊滅する規模の戦いとか今後大会やるとしたらスケールダウンするかしないか分からんな、ってか{netabare}ヒグアレ…嘘だろ…?{/netabare}

10話追記
9話はレグネジィとアルスのワイバーン同士の因縁対決。背景に何があったのかはあまりベラベラ語らないが、とにかく空中戦の迫力と勢いが凄まじい。
10話はニヒロVSダカイ。ニヒロはあれであっさり死ぬとは思えないが本当に死んでしまったのだろうか?にしても先行きがいい意味で読めないアニメだな…
ラナの発狂と暴走を止めたいキアの純粋さは心打たれた。切に生き残って欲しい。

最終話追記
まだまだ戦いは始まったばかり…どころかまだ始まってすらいないという、スケール感がヤバすぎるな…今後の修羅の登場で色々と情緒が爆発しそう。
あと2期決定おめでとうございます。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

厨二的なカッコ良さ!

<2024/1/9 初投稿>
原作のラノベ(なろう)は未読。
まだ1話見ただけなので評点はデフォルトの3.0です。

なろうっぽくないなろう、という感じです。
「客人(まろうど)」って呼ばれてる人が転生者ってことなのかな。

1話目に登場したソウジロウさんは口グセが「ういっ」
SPY×FAMILYのアーニャと同じですね。
つまり本作はほのぼのアクションアニメです(ウソ)

雰囲気や熱量的にはなんとなく「ドリフターズ」思い出しました。
コントの方じゃなくて漫画・アニメの方の。
「首置いてけー」って言う方の。
イカれポンチな転生者がドロドロに暴れまくるアレ。
あんな感じかな。

魔法とファンタジーな異世界が舞台で、そこで転生者含む強そーなあれこれが闘いまくる感じらしい。
ちなみに魔王は討伐され済みらしいですよ。

1話見た限り結構期待してしまうけど、さあどうだろう。
しばらく見てみたいす。

<2024/3/23 追記>
最終12話見ました。
西尾維新の十二大戦のようなバトルロイヤルで、今季は予選Aグループって感じでしょうか。
この先、戦いに参加する修羅はトータルで何人くらい出てくるのかわからないけど。

古き良き厨二テイストに懐かしさを感じます。
二つ名とか好き!
超人バトルが好き!
という方におすすめです。

中途半歩なので二期やって欲しいけどどうだろう?
あと声優陣がやたら豪華でした。
実力のある人気声優が揃うとお話が締まりますね!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

わりと面白かった

1話の掴みが引き込まれる内容だった。昨今の情勢なんぞクソ喰らえと言わんばかりに地震や街の崩壊を堂々と描写したり、グロシーンも平気で見せつけたりとチャレンジャー精神全開で魅せプにきた反骨精神満載のアニメ。

群像劇らしいので、最初はキャラ魅せ中心の展開にならざるを得ないから序盤は耐える必要あるかもしれない。けど視聴継続。好みは大きく分かれるかもしれない。

3話まで見たけどキャラがみんな濃い…グロだけじゃなくてちゃんと清涼剤に関係性の尊さを見せる場面やキャラ同士のやり取りを見せる場面もあって面白いね。

9話まで見てみた、大会前の前哨戦とは思えない凄まじいバトル。序盤半クールを耐えた分魅せに来てると思う。

最後まで見てみた感想
まぁ1クールで終わるんならスケールに対して話のボリュームが小さすぎるし、そりゃまぁ2期に続くよねと、前哨戦時点でも戦闘が白熱していて面白かったし、2期でもどんな新キャラが出てくるのか、どんなバトルが起こるのかも楽しみになってきた。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6
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