狂気で高校生なおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの狂気で高校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月17日の時点で一番の狂気で高校生なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.2 1 狂気で高校生なアニメランキング1位
賭ケグルイ××(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (437)
2133人が棚に入れました
良家の子女が集う名門、私立百花王学園。ギャンブルで支配されたこの学園の頂点に君臨するのは、弱者の人生を支配し、政財界にすら影響力を持つ絶対的な支配者、生徒会だった。しかし、生徒会長の桃喰綺羅莉は突然、生徒会の解散・総選挙を宣言する。選挙のルールは一人一票。全生徒に学園の頂点を目指すチャンスが与えられる。カオスと悦楽を求める綺羅莉の思惑による選挙戦。さらに、その機に乗じ、新たな脅威が訪れる。百喰一族――綺羅莉と夢子に連なる者たちが。蛇喰夢子と友情を深めてきた鈴井涼太、早乙女芽亜里、皇 伊月の4名は、この仕組まれた総選挙の中、自らの信念をかけた闘いを迫られる。弱肉強食の学園で「餌」となるか、他を喰らい生態系の「長」となるか。ギリギリの選択が心を揺さぶる「究極の選挙バトルロイヤル」がいま始まる!

声優・キャラクター
早見沙織、田中美海、徳武竜也、若井友希、奈波果林、伊瀬茉莉也、芹澤優、杉田智和、鵜殿麻由、福原綾香、沢城みゆき、潘めぐみ、井上遥乃、竹達彩奈、内山夕実、大久保瑠美、高垣彩陽、北原沙弥香、斎賀みつき、細谷佳正、石田彰、朴璐美

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「ギャンブル」そのものではなく「ギャンブル狂」を描く作品

1期目のレビューにも書いたのですが、ギャンブルそのものの駆け引きというよりは、ギャンブルに臨む人間の「人間性」みたいなものを描く作品なのだと思います。

1期目を視聴済みであると、「全てがギャンブルの結果で決まる」という私立百花王(ひゃっかおう)学園のシステムと、1期目から出ているメインキャラたちについて良く理解して視聴に臨めると思いますが、ストーリー自体は区切り良く始まっていて2期目からであってもそれなりに話にはついて行けるようにはなっていると思います。

以下、1期目視聴済みの方向け:
結局原作は未読のままですが、このレビューを書いている時点で第3話まで観終わっています。

2期目では新たな要素として生徒会長である桃喰綺羅莉(ももばみ きらり)をトップに据えているという「百喰(ももばみ)一族」なる新キャラたちが登場します。同じく名前に「○喰(ばみ)」の字を持つ主人公蛇喰夢子(じゃばみ ゆめこ)との関係も含めて、ギャンブルによって決められるという「生徒会長選挙」の行方が主なトピックといえるでしょう。

百喰一族にかかると1期目である程度強敵と目されていた生徒会執行部のメンバーの強さも霞んでくるわけなのですが、そんな中でも1期目同様かそれ以上に発揮される夢子の異常性に注目です。

それと、どうやら1期目では空気になりかけていた鈴井くんにも何らかの活躍の場面がありそうなので期待しています。

2019.4.1追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。×喰零(ばつばみ れい)と蛇喰夢子の関係が視聴者に明かされるお話でしたが、『~××』で開始された生徒会選挙は終わりませんでした。

これ、続編が作られたりするんでしょうかね?
ところで敗者が敗者なりに、思ったより幸せそうにしているのが印象的でした。(幸せを感じること自体は理解できる状況ではありましたが。)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 43
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キワモノたちの賞味期限

原作未読 1期視聴済


生志摩妄(いきしまみだり)をそこそこ愛でる私。
のっけからエンジン全開で粘膜の至るところから体液まき散らすみだり女史を拝めたとあってはなんて俺得なんだー!

となるかと思いきやそうでもない。
作品へのツッコミは数多くあれど、1期は構成の手堅さを評価してました。
2期は良くも悪くも1期と同じと言いますか、同じ路線で顔芸に磨きがかかって、新たな敵!?が現れとインフレ方向で話が展開しました。

 少々飽きました

1期踏襲となれば『賭ケグルイ』世界に対する評価も大きく変わらないので、詳述している1期レビューに詳細は譲ります。


・生徒会長を超える逸材が出てきてない ←ここが大きい!
・メアリや鈴井ら主役級がカースト下位から這い上がるサイドストーリーのあった1期


百喰一族大量投入の2期は早々に登場人物が確定し、学園内という狭いコップの中の水を掻き回す作業に似ておりました。
作中のギャンブル(ゲーム)はどれもよく練られたもので、原作者さんの苦労が伺えます。しかしながら新鮮味は薄れていきました。
好意的に捉えれば円熟味が増したということですね。ギャンブル(ゲーム)のアイディアが尽きなければ3期でも4期でも続けていってもらいたいです。
少し飽きがきた理由も


 キワモノたちの賞味期限


が到来したわけで、キャラ先行の鑑賞だと遅かれ早かれということで間違いありません。生徒会長のキャラ幅を広げるか、もしくはそれを超えるキャラの登場が待たれます。


さてマンネリ感漂う2期の特徴について、


1.底辺が底辺を動かす
一発逆転はギャンブルの醍醐味。カースト下位奴隷が“取り戻す”物語を鈴井やメアリら主役級がはったのが1期とすれば、脇役らが演じきったのが2期。
{netabare}×喰(ばつばみ)良いキャラでしたね。男装の麗人ということで動きがイチイチ宝塚だったのがツボでした。{/netabare}
{netabare}主体が脇役。モブが×喰に託し、、という構図だったため{/netabare}カタルシスみたいなのは希薄でした。
底辺にとってかわられる恐怖すら楽しめる連中(キラリや夢子)との勝負には勝てる気がしませんよ。


2.魂の解放!?
身の破滅ではなく呪縛を解き放たれた人達がいました。擦り切れて倒れる弱肉強食の世界なのでほっとできます。作品としてはOK!
自分はどうしても違和感が拭えませんでした。なんかいい話に収めてますが、賭博と心温まるエピソードとの相性の悪さが見え隠れします。
{netabare}さやかが吹っ切れたように晴れ晴れとした表情を見せ、×喰さんも復讐や誰かのためのギャンブルから自分を解放できて、と。{/netabare}
賭博ものにどうしても求めてしまう“身も蓋もない絶望感”が足りないんですよね。その期待値をキャラが上回った1期はともかく、今期は弱かったです。
解放された二人とも対象への執着をけっこう簡単に捨てられる状況にあったのにぃ、と思ってしまいます。



蛇喰夢子がことあるごとに“賭ケ”の対象がそれでは手ぬるいとベットを上げてきました。天井は人生です。
ただどうしてもその人生の上限値というものは、背負うものの多寡という点で高校生ではまだまだ低い。負けても悲壮感はなく勝っても高揚しない理由はここにあります。この作品はそこで勝負しちゃいけません。
あくまでキャラでいきましょう。責任はもちろんとりませぬ。

{netabare}俺たちのギャンブルはこれからだ!{/netabare}

頼みますぜ3期!
鈴井も今回は影薄かったしね。



-----
2019.09.21追記 


視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴



2019.04.22 初稿
2019.09.21 追記

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

第1期と比べて盛り上がりに欠けたかな?

原作未読。最終話まで視聴。

生徒会会長選シリーズに突入。
第1期のような、アホほど借金を背負うリスクが無い分、盛り上がりに欠けたかな?

その分純粋に、『ギャンブルを如何に攻略していくか?』に集中できた感はありますけど。

肝心の生徒会会長選に関しては、{netabare}結論の出ない{/netabare}まま終了。
{netabare}現在の状況もよく分からない状況で{/netabare}終わっちゃいましたね。

まあ、第3期ありきてことなんでしょうけど・・・。

顔芸は健在。
今回も顔芸はキレキレです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

78.0 2 狂気で高校生なアニメランキング2位
いぬやしき(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (705)
3152人が棚に入れました
定年を間近に迎える冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎は会社や家庭から疎外された日々を送っていたが、ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け自暴自棄になる。

その晩、突如飛来したUFOの墜落に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった彼は人間を遥かに超越する力を手に入れることに。

一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神皓は、手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。

自分の意に背く人々をただただ傷付けていく獅子神と、獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。

人間の本質は善なのか、それとも悪なのか…?

強大な力を手に入れた2人が、いま、それぞれの想いで動き出す――。

声優・キャラクター
小日向文世、村上虹郎、本郷奏多、上坂すみれ、諸星すみれ
ネタバレ

Marsa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人間の本質が善か悪かというキャッチコピーですが。。。

原作未読。全11話。

宇宙船の墜落により、心と記憶はそのままで、身体をサイボーグに
された初老と高校生の物語。
サイボーグになったことで、星一つを壊滅できるほどの力を
得る一方で、人でなくなった事を思い悩むのですが、、、
共感はできなかったかなー。

{netabare}
初老は道徳的で正義感が強く、真面目、青年は自分の関わる人以外は
どうなっても良いという人間性で対称的、それらの人間性が、
生まれ持ってのものなのか、後天的に得られたものかは不明で、
結局、二人とも、人間でなくなったことを憂いはするが
力が無くて出来なかった事をするようになる。
元々の人間性が表面化する。
初老は人助けに生き甲斐を求め、家族に認めてもらえる、
青年は誰にも受け入れてもらえないが、一貫して身内だけを
助けたいと思うだけで改心していない。
一方で地球が巨大な星に衝突する危機となり、二人で自爆して
地球を助ける。

現代社会の不条理、行き過ぎたなメディアや暴力団や若者の
不道徳な行為などを批判的に織り込んで、打ちのめして
痛快に思えなくもないですが、対極的な二人の人間性の変化を
期待したかな。(多少の心の揺らぎはあったんですが、
物足りない感じです)
キャッチコピーの「人間の本質は善なのか、それとも悪なのか
。。。」が適切であった内容とも言えないかな。
{/netabare}

作画も音楽もかなりよく、観ていて退屈しませんでしたが、
物語としてはちょっと物足りなさを感じました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「最終兵器オヤジ」はサムメンコみたいなヒーロー厨じゃなくて、初老の冴えない事なかれ主義者だからこそ、人生に疲れ、悩み、苦しみながら生きていて、

なんだか共感できるおじさんなんです(笑)


もう私は、ノイタミナ枠は信じてないので、
基本的に、斜めにしか見ませんが、
今回の、こういうSFバトル系は、設定と脚本さえ暴走しなければ、
楽しく視聴できる、と再認識しました。
今のところは、ですが。
原作モノだから、サムメンコみたいにはならないと信じたい。



主人公のおじさん「いぬやしき」が、58歳にしては、
実年令よりかなり老けてみえるし、
慢性の腰痛持ちだし、
視力は衰えてきてるし、
判断力も老化してきてクルマの運転も危なっかしいし。
そのうえ、胃がんが発見されておろおろメソメソしてるのに、
家族にも疎んじられて、胃がんのことも切り出せないでいる様は、
悲しくも可笑しい現代のおじさん像そのもので、
同情を禁じ得ません(苦笑)

ところがどっこい!{netabare}
宇宙船と衝突!という事故に遭遇、完全OUT!と思いきや、
これが、とんでもラッキー・アクシデントで、
宇宙船の連中、手許にあった材料で、
テキトーに機械の身体で再生させちゃって、
事故をなかったことにしてどっかに行っちまったもんだから、
銀河鉄道999で延々と旅するまでもなく、超人体として蘇って、
胃がんの悩みも、腰痛も、視力の衰えも
完全解消、超ラッキー!

でも、心は普通のおじさんのままだから、
自分が超人体サイボーグになった事実を受け止めることもできないまま、
人外の存在になってしまったことを、ただ嘆き悲しんで
自分のアイデンティティを見失いそうになっておろおろするばかり。


そんないぬやしきを救ってくれたのは、
公園の東屋に棲むホームレスのおっちゃん。と言っても、
悪ガキどもにリンチ喰らって殺されそうになってしまうだけですが。
いぬやしきは、我が身可愛さから知らんぷりしかかって、
まあそれが普通だと思うのに、
結局は何の自信もないのに、
事なかれ主義より正義感がまさって、ホームレスと悪ガキの間に割って入って。
普通なら、やられちゃって、はい、おしまい。
なところですが、もはや、いぬやしきさん、超人体サイボーグです。
金属バットで首に一撃喰らって倒されても、
倒れたまま背中から指向性小型ミサイルだか何だかを多弾同時発射して、
悪ガキを追い払ってしまいます。
ただここでも、平和主義者なおじさんいぬやしきは、
普通の人間だったら殺されてる程の目に会ってるのに、
ハイスペックな認証システムとITスペックを駆使して、
自らの手で殺したりはしないで、ネット死刑を選ぶ。
今のところは、いぬやしきが操作している訳じゃなくて、
どうも機動装置の方に主導権があって、
いぬやしきの志向・性格に順応して解決方法を自律制御してるっぽいけど。

まあとにかく、ホームレスのおっちゃんには、神様とまで言われて感謝されて、
ようやく心の落ち着きを少し取り戻したみたいで、とりあえずはよかった、よかった。
これからは、宇宙船事故の巻き添えを一緒に食らった若者との、
孤高の戦いに進むんだろうな。
無双の身体を手に入れても、それで胃がんの恐怖を回避出来ても、
人ならざるモノになってしまった自分のことを嘆いて悩むだけだから、
苦戦は必至でありましょうが。{/netabare}
楽しく気軽に視聴継続、決定です。


ただし、小日向文世さんの声には、かなり違和感を感じました。
軽くてころころ回るハイトーン・ボイスは、
いぬやしきの風貌に見合った老けた声に聞こえないんで、
ミスキャストではないかと思う。
小日向さん自身の、CVのテクニックもちょっと不足してる。
実写映画のような生の芝居をしちゃってるんで、はっきり言ってノー・グッド。
あけすけに言ってしまうと、プロの声優みたいな技術は望まないので、
もっと記号的でいいから、ちゃんと発声して聞き取りやすさを大事にして欲しいです。


11/27追記
話が進んで行くにつれ、黒化&シリアス化加減が半端ない。
{netabare}犬屋敷対獅子神の一騎打ちになると思ってたら、
全然違う方向に行ってしまって、
これはこれで面白いんだけど、
こうなると、獅子神の贖罪と断罪の物語になるのか?

マスコミ陣惨殺にヒャッハーしたか、
2ちゃんねらー暗殺にヒャッハーしたか、
どっちだった?って視聴者への踏み絵のようで面白かった。
さてどちらが正解でしょう?
{/netabare}

最終話視聴を終えて
{netabare}
途中ではなしがどんどん膨らむ獅子神のターンは面白かったし、
犬屋敷v.s.獅子神のバトルも美麗かつダイナミックでよかった。
それだけに、最終話の妙にヒューマニズム的に、
こじんまりなまとめ方には、心情的に同調しかねる。
隕石の話が数話まえに出てきた時に、嫌な予感はしていたんだが。
まさか想像通りの、つまらぬ予定調和で幕引きとは・・・

残念ラスト。{/netabare}

↓「最速!2017秋アニメBEST10」にランクイン↓
https://www.anikore.jp/anime_rankings/view/46224/

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今の貴方を愛せますか…

1話見たときの印象とここまで違うの珍しいかも。
ちょっと主人公の声に違和感あるので期待してなかった部分あっだけど…
尻上がりに面白くなる、日本版アイアンマン。

10話、11話はアメリカンエンターテイメント映画かと言いたくなります。

ここでの評価26位…
指摘には5本の指、嫌3本の指に入ってきそうな面白さ。
OPの犬の被り物してるバンド最高にノリがいい♪


視聴完了
これが漫画原作アニメだとよく分かる作品でした。
読んでるうちに引き込まれてくる感じ出てました。

アニメだとキャラデサや声優さんの違和感あったけど、グロいSFアニメだと思いきや家族愛とか描かれて良かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

82.8 3 狂気で高校生なアニメランキング3位
劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel] III.spring song(アニメ映画)

2020年8月15日
★★★★★ 4.3 (247)
1294人が棚に入れました
「俺は、桜にとっての正義の味方になるって決めたから」少年は、真実からもう目を逸らさない。少女を救うために。自分の選んだ正義を貫くために。魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が万能の願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。その戦いは歪んでいた。ひとりの少女――間桐 桜は犯した罪と共に、昏い闇に溺れてしまった。桜を守ると誓った少年・衛宮士郎は遠坂 凛と共闘し、「聖杯戦争」を終わらせるため、過酷な戦いに身を投じる。イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者として、その運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して己が悲願を叶えようとする。「だから──歯をくいしばれ、桜」激しい風に抗い、運命に挑む少年の願いは、少女に届くのか。終局を迎える「聖杯戦争」──。最後の戦いが、遂に幕を上げる。

声優・キャラクター
杉山紀彰、下屋則子、川澄綾子、植田佳奈、門脇舞以、伊藤美紀、中田譲治、津嘉山正種、浅川悠、稲田徹
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ファン待望のサクラ編完結。映画館にサクラサク

※よく読み返してみたらちょっとしたネタバレが含まれていたため編集しなおしました。
もしもネタバレになってしまったかたいらっしゃいましたら深く謝罪致します。

フェイトのサクラ編を元にした劇場版3部作の最終章。
この劇場版は完全に話が連続しているので必ず前2編を見てからご覧ください。

サクラ編を劇場版でここまで力を入れて制作されたことに感謝したいですね。

なんていうんですかね、自分のボキャブラリーではこの感動を十分に表現することができません。

とにかくすべてにおいて完璧でしたよ。文句のつけようもないです。
バトルシーンも相変わらず見ごたえがありました。

前2編も一緒ですが、劇場がほぼ満員なのに、静寂に包まれていました。
それだけ皆さん集中して見ていたのでしょうね。年齢層も割と幅広く、家族連れ、高校生、大人、年配のかたとかなり幅広い支持を受けていることが良くわかりました。

{netabare}
サクラ編なので仕方ないですが、とにかく全編通して暗くてドロドロしていますね。
それだけ壮絶な人生を歩んでいるので仕方ないんですが。

サクラを守るために一生懸命な士郎がいいですね。
欲を言えば、もう少し幸せな日常シーンを入れて欲しかったとは思いますが
いい映画でした。

{/netabare}

フェイトが好きな方は是非3作ともご覧になってください。
フェイトが知らない方は是非、staynight、zero見てみてください。
この興奮と感動を多くの人に味わってほしい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

聖杯なんかより衛宮家のご飯一杯の方が価値がある

原作ゲームは未プレイ。アニメは『~S/N』『~UBW』に『~Zero』などを視聴。
本三部作は第二章までは配信、録画視聴で追い掛け、この第三章のみ劇場鑑賞。

【物語 4.0点】
“最終ルート”のクライマックスとあって、ファン向けの集大成。
聖杯の成り立ちなど、コンテンツの根幹が掘り下げられ、
“トゥルーエンド”に向け、各々、宿命を背負った者同士の
高密度な戦いが繰り広げられる。

私もセイバー、凛ルートはアニメでおさえたから……
位では、分らない部分も出て来たので(苦笑)
例えば{netabare}士郎の肉体と魂の状況{/netabare}などは、鑑賞後ググりましたw

本三部作だけでも概況は分るが、他ルートや外伝も押さえておけばおくほど、
回収される伏線にも反応でき、感動ポイントも多くなる。

何より、納得度が段違いだと思います。
要するに……(※割と核心的なネタバレ)
{netabare}一人を悪者にして世界を救うという聖杯の大義に対して、
罪を背負った、たった一人を救うために聖杯を破壊するというシナリオ。

セイバー&凛ルートにて、正義にしろ、悪にしろ、
人間が掲げる論理に完璧なものなどなく、皆、欠陥や矛盾を抱えつつ、
己が信念に基づいて戦っているという描写で散々思い知らされた後だと、
ならば、好いた女がどんなに罪で穢れていようとも、世界を敵に回して救済しよう
という選択に対して、より許容できる確率が上がると思います。

因みに本ルートも最後は……{netabare} 全員生き残ることはできません。
“トゥルーエンド”にしては苦いラストですが、
私はこれも選択の重みが感じられる幕引きとして好感できました。{/netabare}{/netabare}


【作画 5.0点】
戦闘シーンでは最高峰のアクション作画が連発。
これだけでも劇場に足を運ぶ価値がある。

エフェクトは黒を強調したダークな風味。
その描写にグロだけじゃない、登場人物の業を感じるのは、
三部作を通じて、ふとした日常で垣間見せる、
例えば、桜の言葉にできない、不幸感や劣等感、姉に対する嫉妬などを
繊細に描いた表情描写があったからこそ。

『Fate』と言えば、聖杯周辺で掲げられる大義と、
衛宮家の平凡だが、かけがえのない日常との対比が
テーマの深化に寄与しているが、
この『~[Heaven's Feel]』は衛宮家の生活感を出すカットが特に素晴らしい。

作画の力で、世界の救済より「おかえりなさい」が一層、光り輝く。


【キャラ 4.5点】
士郎&桜以外では、言峰綺礼の深掘りも目立った本作。

近頃は人様の不幸という蜜の味と、あとは激辛料理に溺れるw
アブナイ神父様との風評に流されがちな私でしたが、
彼もまた士郎の酔狂な正義に対峙し得る悪の権化として信念を見せ、
選択する人間の力強さを士郎との{netabare}拳VS拳の肉弾戦{/netabare}で体現してくれます。

聖杯戦争を通じて人の業を一番俯瞰して来たのは綺礼であることを、
思い出させてくれる活躍&解説ぶりでした♪

正義と悪の類型について、ここまで見事に比較論評されたら、
また『~Zero』の切嗣との争点辺りから、復習したくなってしまいますw


あとは、このルートのライダーはどうしちゃたんだ?って位カッコいいです♪


【声優 4.0点】
衛宮士郎役の杉山 紀彰さん、間桐桜役の下屋 則子さんが感情を振り切って、青春を熱演する傍ら。

“攻略ルート”から外れたセイバー役の川澄 綾子さんと遠坂凛役の植田 佳奈さんは、
抑え気味なボイスで冷静な演技。

これがまた渋くて良いです。
セイバーや凛ってこんなにクールビューティーだったんだなと。
他ルートにて、彼女たちをデレさせた士郎は大したモンですw


【音楽 4.5点】
音楽担当の梶浦 由記氏が“梶浦語”も駆使して戦いをアシスト。
本章でも要所で過去の主題歌がBGM化され作品を盛り上げる。
劇場で体感するシリーズ伝統の処刑用BGM“エミヤ”。シビれました。

梶浦氏の作詞・作曲により桜の心情を代弁して来た
Aimerの三部作・主題歌も、本作の「春はゆく」でファイナル。

振り返れば、当初3月公開予定だった本作が、コロナ禍で延期になる中、
主題歌だけは予定通りリリース……。

しんしんと降り積もる時の中、
この春、屈指のスプリングソングとして街中で歌だけが聞こえて来るという、
お預け状態が続いて来ましたが、夏になって、ようやく春が来ました。


【感想】
『Fate~』はアニメだけという私にとっては、
“黒桜の部屋”などネタでしか知らなかった黒桜が堪能できて感無量でしたw

集大成作でありながら、観たら関連作に改めて触れたくなる、
コンテンツ拡大力もヒシヒシと感じた本作。

私は帰宅後、『衛宮さんちの今日のごはん』に手を付けましたw
だって、本作を観たら……{netabare} 皆で「いただきます」する夢……見たくなるじゃん……。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ブラック・サバス

ufotable制作。

終局を迎える聖杯戦争、
過酷な運命に挑む少年の願いは、
闇に沈む少女に届くのであろうか。
一大叙事詩もここに終焉である。

臓硯の策略と悲願、言峰の思惑、
人の道を外れ虚無へと歩む間桐桜は、
大聖杯を生み出す器でしかないのか!?
いくつかの宗教的な愛の対極として、
{netabare}そこにアヴェンジャーは存在する。{/netabare}
かつて人が望んだ悲劇の象徴である。

やはり最終章は見応えがある。
醜悪な自我が発露し鬱々しい展開は続く。
全ての物語の核心が語られていく。

そもそも聖杯とは何であろうか!?
歴史の影に埋もれた闘争の真実と、
{netabare}アインツベルン、遠坂、間桐家の誓約。
この世、全ての悪性を排斥し、
新しい人のあるべき形を創造する。{/netabare}
人の願望に限りはないのだろう。

視聴後の疲労感も健在である。
何よりもそのことが嬉しい。

歴史の影にある英雄譚に、称賛を送ろう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

63.7 4 狂気で高校生なアニメランキング4位
コープスパーティー Tortured Souls 暴虐された魂の呪叫(OVA)

2013年7月24日
★★★★☆ 3.4 (428)
2115人が棚に入れました
薄暗い廃校の中で目が覚めた直美と世以子。一体ここはどこなのか?先程まで一緒にいた仲間たちはどこへ行ったのか?何も分からないまま出口を求め歩き出す二人だったが、ふとした衝突で離れ離れになってしまい……呪われた天神小学校での絶望が幕を開ける――
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

※グロ注意




・・・・みたいなアニメでした。

元々はゲームが原作みたいですね。なのでアニメの進行も
ゲームチックになってます。

コープスパーティー Tortured SoulsはOVAみたいなので
ストーリーはかなりザックリ進んでいきますが、
中々見ごたえがありました^^

今井麻美さんをたっぷり堪能したい人は、
セリフが多い、中盤~後半オススメです♪

ザクっと真相がわかってしまいましたが、ゲームの方も
面白いかも。

■ゲームもやってみました!
{netabare}
PSPのコープスパーティ ブラッドカバード リピーティッドフィアーを早速DLしました~

TRUE ENDでクリアです。
ゲームをやってみると、省かれているところはあれど、
OVAはかな~り忠実にアニメ化してるんですね。

とはいえTRUE ENDはOVAとは違ったエンドになってます。
OVAは「ANOTHER END」かな?

TUREだと、良樹や由香も生きてます。

で、TRUEをやったら絶対忘れてはいけない、あの人!
世以子ちゃん!

OVAでは被害者第1号のモブキャラ扱いでしたが、
TRUE ENDでは、直美の黒化を防ぐために
いい仕事してます(ノД`)・゜・。
あのメールシーンは泣ける

間違いなく、本作の裏ヒロインですね!

とはいえグロ多めでちょっと疲れました。。。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

なんてゆーか・・隠すとこなし!って感じでした。

あにこれのみなさんのレヴュー観てコープスパーティを観ようと思いました。
原作がゲームと聞き、そういえばお店でコープスパーティを手にとって
裏面読んだことあったな!あれか!と思い出しました。
結局買わなかったので今まで忘れてましたっw


みなさんの言う通り、かなりのグロさでした。
隠すとこなし。みたいな。
体の臓器大量放出です。
私はグロい作品嫌いではないですし、苦手でもありませんが、
それなりに覚悟して観ました。
序盤は臓器とかですぎて、逆にひくというより
あ〜気持ち悪いな・・ってくらいだったんですが
中盤はかなり痛々しい描写がありさすがにドキドキしました(悪い意味で)
心臓に悪いです。

ストーリーはもはやグロさや痛さに気を取られあまり理解できませんでした。
でも最終話4話の、さちこちゃん(メイン幽霊)の過去と
持田の結末は少し悲しかったです。
持田の結末は意味が理解できなかったので調べました。

持田役の声優さん、すごく聞き覚えあるとおもったら
ヨスガの悠役だwって途中思いました。
声優さん意外と有名な方入ってましたねヽ(*´∪`*)ノ"

さくさく見終わりましたが
グロいのがちょっとでもダメな人!決して観ないほうがいいです。
オススメできません><。
ひぐらしとかより何倍もグロいし、なにより痛いです(個人的に思います)
そういうの余裕!って人はチャレンジしてみてもいいかもですっw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オラこんなパーティ嫌だ(微調整)

30分の4つ。
ロマンホラー。
グロ注意報。

原作あるらしいがやったことは無い。

こっくりさんもどきのお呪いした生徒+αが異空間の小学校に飛ばされて元の空間に戻るため頑張る話し。
こう書くと割りとありふれた設定ではあるが30分×4という構成ということもあり非常にサクサク見れる上に意外と言えば失礼だが話的にも割りと纏まってる印象を受けた。

ストーリーもそれなりに練られてて先は気になるんで最後まで退屈はしなかったしストーリーも訳分からんということもなく比較的分かり易い。
割りと良作なのではないかと。ストーリー部分ね。

グロ描写も最初らへんは、ふーんってな感じで見てられたが中盤?~後半あたりになると、おええええってな感じになって行く。前もどこかで書いた気がするが割りとさわやかなグロはまだ平気だが見てて痛々しいグロは見るに耐えない。例を出すとアナザーとかあの辺。

なのでグロ嫌いならお勧めはしない。最初らへん大したことなくても後々きついかもしれないが人による。

キャラも地味に可愛い&無難なイケメン揃いである。
特に女キャラはあの超麻雀アニメ咲のモブキャラにいかにもいそうな感じで悪くない。一人を除いて。
名前忘れたけどクールなメガネ娘。あの子だけは見た目キャラ的に他とは一線を画していた。
ぶっちゃけタイプだ。出来ればこの子を主役にして欲しかった。
この手の萌えキャラ?の表情の劇的変化所謂顔芸や狂気の行動というギャップはひぐらしに通じるもんがあるが顔芸に限ればひぐらしほどふっきれたものは感じなかったが普通に考えればあちらが異常なだけかもしれん。

まぁそこそこキャラ立ちはしてたようには思う。
思うが、悲しいまでにキャラの格差があるのは構成上致し方ないのだろうか。
パンツ見せるだけに存在してたようなキャラやちょっと目を離した間にいつの間にかいなくなったキャラや結局なんだったのか今でも謎な危ないほうのお兄ちゃんとか主役クラスと思われるキャラ以外のキャラの扱いが多少軽い気がしなくもない。

ではグロなどの物理的恐怖ではない心理的恐怖の描写はどうだったのか。
心理的恐怖ってのは分かり易く言えば和風ホラー的な心霊タイプなやつで物理的なのが洋風ホラーに多いゾンビだの殺人鬼だのあっち系なやつね。
舞台が小学校なんで出てくる霊はやはり小学生が多い。襲い来る霊も例外なく小学生だ。
怨霊なんだから呪いとか念力的ななにかで攻撃してくるかと思いきや清々しいまでに物理攻撃である。
はさみやら首しめやら引きずりやら実に多彩な物理攻撃を見せてくれる。

そういうわけなんで霊的な恐怖というのはほとんど感じない。
むしろ感覚的には洋風ホラーのソレに近い。
色んなグロ描写で誤魔化してるあたりなんて特にそう。恐怖描写がほぼグロ頼りなのが惜しい。

んでは総括。
霊的な恐怖を味わいたいなら他当たったほうがいいがグロ含めての怖さを味わいたいなら満たしてくれそう。
話の流れも基本的に暗く重苦しいがクスッと笑えたりジワッと泣きかけるようなシーンもあって悪くないと思う。

そして最後の締め。ラストの展開も中々味なことをしてくれてる。
正直これは読めなかったのでしてやられたと素直に思う。
かつて欝の代名詞とも言われる洋画ダンサーインザダークのラストを見た時に誇張抜きで数秒思考停止したことがあったがそこまでではないにしても中々来るものがある。しかしこの終わり方は賛否別れるだろう。

期待しすぎずに怖いもん見たさで見るなら思わぬ拾い物になるかもしれない作品。
グロを心から憎むとかでなければ一応お勧め。

それとこれ見て原作気になってプレイ動画なるものを見てみたが結構面白そうだった。
これ見て興味沸いたらそっちも買うよろし。別に制作者の回し者とかじゃないんだからね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

66.6 5 狂気で高校生なアニメランキング5位
CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (453)
2418人が棚に入れました
2015年、渋谷。

6年前に起きた大災害、渋谷地震から復興された街に新設された私立高校『碧朋学園』に通う青年宮代拓留は、自身が設立した新聞部の活動の一環として『ニュージェネレーションの狂気の再来』と称される連続殺人事件を追っていた。

情報強者を自称する拓留は持ち前の好奇心と行動力、そして周囲の手助けや偶然もあり、とうとう事件の第一発見者となる事が叶う。

真相の究明をする事で自身の有能さを知らしめる事ができると考えた拓留は、義理の姉を自称する来栖乃々の制止も聞かず、幼なじみの尾上世莉架や親友の伊藤真二と共に動く事となる。

やがてそれは、渋谷に生きる全ての人々を巻き込む狂気となって拓留に襲い掛かり、拓留もまた、自身の過去と向き合う事となって行く。

声優・キャラクター
松岡禎丞、上坂すみれ、ブリドカットセーラ恵美、三森すずこ、水瀬いのり、仲谷明香、真田アサミ、藤原祐規、阿部敦、原由実、菊池こころ、くじら、志村知幸、加藤将之
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

桃太郎のストーリーを140文字以内で述べよ

原作プレイ済み。

推理モノと妄想・超現実をかけ合わせた作品。
ショッキング・グロシーンが多いので、苦手な方は注意です。

CHAOS;HEAD(カオヘ、https://www.anikore.jp/anime/1267/)の続編にあたります。
続編と言っても、本編内で重要事項の解説があります。
カオヘは未視聴で問題なし。


問題なのはストーリーの密度の高さです。
シュタインズゲートの1.5倍という文量に対し、発表された話数は12話+α。
原作プレイヤーからは「尺が足りないだろう」と言われていました。


結果、尺が足りませんでした。

内容はほとんど原作通りであり、悪改変もありません。
しかし、尺が足りなすぎて、視聴者が単なる傍観者でしかなくなっています。

* 主人公の心理がわからない
* 日常がカットされているので、キャラに愛着がわかない
* 情報量が多く、眺めているだけでは置いていかれる
* 伏線設置が一瞬過ぎて記憶に残らない
* 演出が短いので感傷に浸れない

原作では、日常が壊れていく感じとか、疑心暗鬼になっていく感覚などの心理的効果が大きいです。
売りのひとつであるアフターエピソードも6月ですし、TV放送ではありません。
この時点で魅力は激減。


ただ、制作スタッフは頑張っていると思うんですよ。
限られたリソースを工夫して、ドラマチックに見せようとしているのが伝わってきます。
声優も美術も音楽も悪くないです。

正直言うとね、12話で泣きました。
気持ちを知っているし、気持ちがこもっているから。

でも、流し見してきた一見さんは12話でポカーンの可能性があります。


時間が足りないとどうなるか、名作「桃太郎」を例に出してみましょう。
Twitterの制限文字数で収めます。


「桃から生まれた桃太郎は犬、猿、雉を連れて鬼を倒し、財宝を持ち帰りました。」

ただの強盗殺人です。


「昔々の話。
桃から生まれた桃太郎は、鬼退治に向かうことにしました。
途中で犬、猿、雉をお供にし、鬼ヶ島へ到着しました。
鬼を退治した桃太郎は、財宝を手にしました。」

賞金稼ぎの桃。
こまけぇこたぁいいんだよ!!


「昔々、おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。
桃を割ると中から元気な赤ちゃんが生まれ、桃太郎と名付けられました。
成長した桃太郎は、きびだんごを手に、犬と猿と雉をお供にし、鬼ヶ島を目指しました。
鬼を退治した桃太郎は、金銀財宝を手に無事に家に帰りました。」

これで140文字です。


いやー、ストーリーを曲げず、なるべく多く語るのは難しいですね。
でも、肉付けは全然足りない。おじいさんいないし。。。


「情弱と情強の差」というのがストーリーに関わってくる本作。
骨組みは一緒でも、情報量によって大きく印象が変わる、というのをアニメ自ら実演してくれていますね。


原作を知っている人にとっては、「キャラが動いてる!」という感動はあります。
実際楽しめました。

知らない人にとっては、
「ショッキングだけど、結局なんだったの?」とか、
「なんとか理解したけど、気持ちがわからん」とか、
「何この{netabare}茶番{/netabare}」という感想が出そう。


販促としてはきつそうですし、ネタバレダイジェストをしている本作は、原作の驚きを低減させます。
ちょっと厳しい立ち位置にいるかもしれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 52

ミミック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ヒステリックな渋谷街

原作はゲーム。
どうやらこのアニメは続編の2作目だった
らしいのだが、知らずに観始めてしまう始末(笑)
※知らなくても全然、大丈夫です。

渋谷の街で起こったニュージェネレーションという事件
を捜査すべく立ち上がる主人公というよくありがちな設定。
と思いきや、想像以上に難しく一度では理解できそうにないです。

個人的には要所で何のカテゴリのアニメなのか解らくなってしまい、
本来の見せ場でもある終盤でもあまりの展開の飛躍についていけませんでした。

ミステリアスでもありヒステリックでもあるこの作品
不気味さを残す余韻というか心に重くのしかかる展開に
するなら、もう少し話数をかけて観たい気もしました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

アヘ顔のフレンズ

あにこれ総合1位の神作品であるシュタゲを中心として科学シリーズは全般的に好きな傾向にあるのだが……。
シュタゲの兄貴分であるカオヘは何故か苦手な私。
その後継作品である本作はどうなのか? と思ったが……。やっぱり一つの壁がある模様です。(原作ゲームは買って、一周はしてみたものの。あまり手が進まなかった。キャッチコピーにシュタゲを超えたのか?とあったが、万人向けでない時点で同じ土俵にも上がっていないのでは、というのが正直な気持ち。

前作カオヘと違って妄想トリガー控えめなので、そこそことっつきやすい気がするが……。
力士シールの不気味さと、インパクトの高い事件による得体の知れなさはまずまず。
私としては、演出重視よりも考察力の高さでどんどん推して欲しいと思うが……。カオヘのように、行き過ぎて荒唐無稽になりすぎるのは勘弁っすねw

5話まで。
{netabare}う~ん、1クールで話が圧縮されてる点を考慮しても酷い構成ですね。
前の話で来栖が刺されて、主人公がもう危ない事には首を突っ込まないと言った後でわけのわからない病院に潜入しているし(ゲームでは落としたスマホを回収するため、と一応それなりの理由付けになってはいたが、アニメではカットされているのでやたら不自然に感じる)
潜入先でもやたらとビビリまくりで萎えましたね。
前作のタクは巻き込まれ型だから怖がってても不自然はなかったですが、こっちは自分から巻き込まれに行ってますからね。
1クールだから仕方ないんだよって声が聞こえてきそうですが、0話のリソースを回せば何とかなったんじゃ、とは思いましたね。

というか、妄想トリガーからして言ってしまえば夢オチでしかないので、アニメ向きじゃないですね。
ゲームならネガティブポジティブと、選択肢形式のように妄想場面を選べたので、そういうシステムとして割りと受け入れられたのですが。
アニメだと軽薄な妄想イメージを垂れ流していただけなので、主人公に対していい印象を持たなかったです。この点はカオヘでも感じたので、そもそもこのシリーズはアニメ向きじゃないと、前作の時点で気付いておくべきだったのでは?と思います。
5話ではやっとディソードらしきものが出てきましたが、これで話を牽引できないのであればかなり厳しいのでは。

見所は、雛絵がかわいい事くらいですかねぇ。
LCCの発売が近いし、あれの宣伝ならもう事件は諦めて萌え方面に転がしとけばいーじゃん! なんて思っちまいましたねェ。{/netabare}

8話まで。
{netabare}来栖乃々=南沢千里が判明。
「千里は伊藤君の事なんて知らないのよ!」これは本人にしか言えませんね、確かに。
前話の段階でさりげないヒントを紛れ込ませているのは上手いと思いました。
しかし私はある程度ゲームの予備知識もあったからいいものの、アニメが初見の方だと多少厳しめに思えるのでは。
大体、ゆいちゃんが狙われる理由すら説明されてなかったですしね(ゲームではこの子も能力者という説明はあった)。
この分量を1クールに詰め込む暴挙に問題があったのでは、と思う。2クールならまともな評価になっていたんでしょうが。{/netabare}

11話。
{netabare}主人公とヒロインがアヘ顔晒して失神w
親父が人殺してたのは「面白いから」。
fateの神父もそうでしたが。ショボくさい理由すぎて酷いですね。
何か褒める所が全然なくなってきた。カオチャがシュタゲ越えとか言ってた人は、きっとアヘ顔大好きなフレンズ何だろうなんてそんながっかりコメントを私にさせないでほしいですね。{/netabare}

12話。
あ、はい。もう何か感想書くのも疲れたので総評行きます。

総評:カオスヘッドと同系統のサイコサスペンスで、無駄にグロすぎる上にミステリーとしても安直な話。
ほぼ超能力オチと言っていいので推理はできないし、殺人動機は無味無臭でほとんど意味がなく。あまり褒められたものではない。
更に登場人物も共感できる点が少なく、サイコパスだらけで何がしたいのかよくわからなかった。最終話で動機らしきものを語っているのを見ても、何というかフーンとしか思わなかったです。
唯一評価できる点は{netabare}乃々=千里の入れ替わり{/netabare}というギミックだけだったが、アニメは全体的に酷い所が多くてちょっと擁護できない。原作の評価が高いらしいのだが、これではまともに販促にならないのでは。

なんか続編制作が発表されましたけど、多分いつもの妄想ですね。安心しました(錯乱)! シュタゲゼロ、楽しみにしています!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

57.6 6 狂気で高校生なアニメランキング6位
M3 -ソノ黑キ鋼-(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (347)
1779人が棚に入れました
歪で、どこまでも濃い黒。黒が全てを飲み込み、全てを奪い去ったその場所は、無明領域(むみょうりょういき)と呼ばれるようになる。人間の絶望と混沌をそっくり引き写したかのような異形のものたち。彼らはこう呼ばれた。イマシメと。

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ストーリーが弱点なのではなかろーか( ̄△ ̄)

謎の空間の出現と共に目撃されるようになった怪異と
それを撃滅するロボットパイロットである少年少女の
戦いを描いた作品。 2クール・全24話。


大きな災害をもたらした異空間「無明領域」と「イマシメ」と
呼ばれる怪異の調査・撃滅がストーリーの中心。
この災害からの復興を目的とした企業により開発された
ロボット「マヴェス」で任務にあたる8人の少年少女。
この8人の織りなす群像劇が物語に大きな関わりを持ちます。

基本「マヴェス」と「イマシメ」のバトル中心ですが
ホラー要素も多分に含んでいるストーリーなので
鬱々とした雰囲気の中で話しが進んで行きます…。
個人的に鬱展開苦手なんですが今回はがんばりましたw

さすがに2クール、24話の作品という事もあり
設定や世界観などはしっかりと作り込まれている印象。
登場人物も少ない上に難しい用語も少ないの見易いです。
バトルシーンを中心に作画も丁寧に仕上げてあります♪

上記に比べると肝心のストーリーの脆弱さが欠点に
なってしまっているような気がしましたね( ´Д`)=3
話の核になる8人の少年少女を生かしきれてない部分や
インパクトに欠ける謎解きやその真相など勿体なく感じました。
あ、ラストだけは良かったですw 嬉しかったw

声優陣では夏入 サダミ役/飛田展男の演技が
1番光っていたと思いますw 安定のヨゴレ役w
逆にちょっと違和感を感じたのはヒロインを演じた小岩井ことり。
別に嫌いではないんですが今作に関してはイメージと違うかな?
まぁ、あくまでも個人的な意見ですw


2クール、24話のロボットものという事でかなり期待して
視聴しましたが…。う~ん、なんだろ…いまいち??(´▽`;)
どんと来い!鬱展開!って方にはオススメしてもいいかなw



《キャスト》
鷺沼 アカシ(CV.松岡禎丞)
破先 エミル(CV.日笠陽子)
出羽 ササメ(CV.小岩井ことり)
波戸 イワト(CV.前野智昭)
霞 ライカ(CV.矢作紗友里)
真木 ミナシ(CV.柿原徹也)
弓月 マアム(CV.福圓美里)
伊削 ヘイト(CV.村瀬歩)
阿倉 カサネ(CV.前田愛)
夏入 サダミ(CV.飛田展男)
ツグミ(CV.小岩井ことり)



《主題歌》
OP
『Re:REMEMBER』/May'n(第1話~第13話)
『レプリカ』/坂本真綾(第14話~第24話)
ED
『ego-izm』/la la larks(第1話~第13話)
『SABLE』/ナノ(第14話~第24話)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

罪と罰

全24話 佐藤順一監督作品(たまゆら、ARIA,カレイドスターなど)

東京に人が入れない領域が突如現れました。その領域は拡大しつづけ人類を脅かす存在となります。そこに潜む敵と戦いながらその謎を解き明かすお話です。

監督、路線を変えたのか作画も内容も終始暗く重いお話でした。しかもロボットが出てきますね。

視聴していて凄く長い感じがしました。長いというのは話数だけではなくて気持ち的に視聴しようと思うようになれなくて何度も中断しました。

特に序盤は先が見えないお話で、キャラもそれぞれに背負っているものが多く、丁寧にその背負っているお話を繰り返し行なうので気分が下降気味になります。

終盤にくると色々と謎が解き明かされてきて面白くなってきますが、そこまで行き着くのに遠かったですね。

佐藤順一監督の作品だと思って観ると今までの路線とは全然違いますので注意してくださね。明るい作品が好きな方にはオススメできません。

OP 前半はMay'nさん、後半は坂本真綾さんが歌ってます。
ED 後半はナノさん(蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-の主題歌)が歌ってます。

最後に、佐藤監督の作品は色々と観てきましたが、この作品で監督の明と暗の暗の部分を見たような気がしました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

他人の心とは。それを知り信じ思うことは何を意味しており、繋がれる存在なのだろうか・・・

謎の空間である「無明領域」が現れ、それと共に

存在する「イマシメ」とそれらと戦う8人の少年

少女の物語を描いた作品です。

すべての始まりは10年前の事件をきっかけに

出会うことになった{netabare}9人の{/netabare}少年少女たちが

その出会いとその導かれた先にバラバラに

なってそして始まりを告げ、再び出会うことに

なった・・・という感じです。


ロボットものであり、さらに2クールだったので

(苦手なジャンルを長く見るのは辛いですから)

一度は敬遠した作品でしたが

(一話も見ずに決めるのは良くないと思っているのですが)

また機会が巡ってきたことも、最近ロボット系を

多く視聴するようになったこともあって

視聴することを決定した作品でした。


こういう主要となるキャラが多いものはいろいろと

考えがありますから、仲間内でさえ衝突は

するだろうと思っていましたが、やっぱりその通り

になっていてそこはそんなに好きとか嫌いとかは

ないのですが、その根拠が純粋すぎるとか

甘いとかでイマイチそうは確かに思えるというのが

なく、自分の主張だけを押しているそんな

印象を受けて、この作品に関しては少し残念でした。

でも1クール目はあまり深く入り込まず、まだ

何も分からないような雰囲気を出していたように

思いましたが後半の2クール目では物語が突然動き

出したかのようにあっちこっちに傾く感じがして

前半微妙だなと思っていたのが完全に覆されて

いつの間にか時間が経っていて気が付けばもう残り

2話かと思うほど本当に引き込まれる感じでした。


なので1クール目のOP、EDはあんまり印象に残って

いなかったです。(いつもは前半の方がよく印象に

残っていることが多いのですが)

それに比べて後半2クール目のOP、EDはなぜか

強烈な印象を与えていたように思いました。

OPはシリアスな描写が続きOPに入る直前も比較的

(というより確実に)シリアスな展開から入るのに

そして歌詞も彼ら彼女らの心情や信念をうまく書き

表しているように思うのですが、なぜか映像だけが

どうしてなんだと思う感じがしたので印象に強く

残ったのかなと思います。(その意味も{netabare}最後までみると、

ああそういうことだったのかと思います。多分ですが{/netabare})

EDの方はナノさんが歌っている曲なのですが

私はナノさんのファイ・ブレイン二期の「Now or Never」を

聞いて、この人はすごい人だと思って「Now or Never」を

お気に入りに入れていましたが、M3の曲も

ほぼ(たぶん全部が)英語で何を言っているのか

あんまりわからなかったのですが

何度も聞いているうちに結構いい曲じゃないか

と思うようになっていました。


そんな感じで全体としては後半がとても良かったの

ではと思います。ただキャラにはあんまり入り込める

人がいなかったので最後までそこを引きずったまま

だったのが少し残念かなと思いました。

長かったですが面白いと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
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