銃撃戦TVアニメ動画ランキング 16

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の銃撃戦成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月15日の時点で一番の銃撃戦TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.3 1 銃撃戦アニメランキング1位
NOIR -ノワール(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (231)
1756人が棚に入れました
パリで裏の仕事を営むミレイユ・ブーケは、ある日、夕叢霧香と名乗る日本の女子高生から不思議なメールを受け取る。そのメールから流れてくるオルゴールの曲を耳にして、ミレイユは驚愕した。その音楽こそ、かつて家族が惨殺された日、現場で流れていた曲だったからである。
ミレイユは霧香にオルゴールの曲について尋ねるために日本へと飛ぶが、霧香は過去の記憶を失っていた。そして、とある事件がきっかけで二人はコンビを組み、裏社会の仕事人として仕事を始めることになる。ユニットの名は「NOIR(ノワ-ル)」。
様々な依頼をこなすうちに2人は真のパートナーとしての絆に目覚めていくが、そんな彼女達の前に秘密組織ソルダの影が忍び寄る。
ソルダとは一体何なのか?その正体は?そして「ノワ-ル」の名が持つ真の意味とは…?

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

銃と少女

…という謎のコンセプトで作られたオリジナルTVアニメ。ただ、キャラは可愛いがパンチラ方面の需要にはほぼ応えない。

主人公の霧香とミレイユが殺し屋だったり、秘密結社ソルダが出てきたり、ソルダで組織内抗争があったりとシリアス目なお話。作画は当時としては良い方。内容的に、本作が深夜アニメなのはとても正しい。

OP「コッペリアの柩」(ALI PROJECT)は必聴の名曲。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

死を司る二人の処女(おとめ)

2001年…表現の〝萎縮"が加速する表世界の退屈を横目に、
〝解放区"たる深夜アニメでは、美少女暗殺者に銃武装させる、
『NOIR(ノワール)』なるアニメ表現開拓の成果が披露されていた…。

本作の真下耕一監督らスタッフ一同は、
明らかにフィルム・ノワール、ハードボイルド映画、マフィア物、マカロニ・ウエスタン等の、
見過ぎ、悪影響受け過ぎ、毒もらい過ぎであり(苦笑)

その溢れんばかりの病毒を、二次元の美少女キャラを通じて、
次代に語り継いでいこうとの情熱が、甘美なまでに高まった
少女×銃のハイセンスな演出となって、迸っているのでありますw

特に、{netabare} 殺しを重ねすぎて感情が平坦になった霧香が、
自らの暗殺者の性に、普通は涙しなきゃならないシーンで
ことごとく感情希薄な件はもうね…(泣)
スタッフのみなさんも、毒回り切って色々手遅れでしょうとw(苦笑)

まぁ、もっとも、二人の暗殺者少女の拠点がパリということで、
『レオン』や『ニキータ』なんかを思い出して、狂喜している私も既に手遅れですがw(苦笑){/netabare}

さらにBGMは梶浦由紀さん。
そしてOP主題歌は従来の清純可憐な乙女の代弁者から、
本作の「コッペリアの柩」で突如、妖艶な毒をまき散らす
〝黒アリ"路線に目醒めたALI PROJECTが担当。

いいですねぇ~♪音楽聴いてるだけで呪われそうですw(苦笑)

いずれにせよ時は2001年…。
こうして二次元世界にて少女が銃火器をぶっ放す、
恐るべき新世紀の幕が切って落とされたのである!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

美少女ガンアクションの名作。あにこれのサムネがよくない

ノワール=仏語で黒を意味します。暗殺者ユニットを組んだ2人が
退廃した世界で悪を裁く本格的ガンアクション。フランス映画のような
雰囲気がある作品です。
決して明るい物語ではありませんが、引き込まれるものがあります。


・メインキャラクターの少女は二人。
一人は家族の復讐のたみ
一人は失った記憶をもとめて
暗殺者として生きることを誓って生きています。

・演出
暗黒街の雰囲気をだすために光と影のコントラスト強くし、
この光の明暗については心理描写の表現としても優れています。
また、人物の回想シーンと現在を効果的に入れ替える演出が
記憶が混乱し過去と現実の境界があいまいになっている
状態の表現として効果的です。

しかし、視聴者の頭もあいまいになってしまうため、しっかり話を
みていないと、状況がつかめなくなってしまいます。
集中してご覧ください。

・音楽
梶浦由紀さんが参加されていて、1曲1曲が世界感をさらに深く、
ときにクールに演出してくれます。バトル時のsalva nosという曲は
ダークさがありながらスリングな名曲でしょう。

・総合的な魅力
ストーリーは奥が深く、リアルなガンアクションがあり、人物描写も
緻密であるのでとても見ごたえのある濃厚な作品です。
ラストはしっかりと物語の結末がありますが、それが
ハッピードンドか、バッドエンドかは、視聴者によって受け方が
変わると思います。

骨太のガンアクションをお探しの方にぜひおすすめしたいです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

88.2 2 銃撃戦アニメランキング2位
ソードアートオンラインⅡ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (3900)
22333人が棚に入れました
《SAO》事件から一年が経ったある日、キリトは、総務省《仮想課》の菊岡誠二郎から奇妙な依頼を受ける。それは、銃と鋼鉄のVRMMO《ガンゲイル・オンライン(GGO)》で突如発生した怪現象《死銃(デス・ガン)》事件の捜査であった。漆黒の銃を持つ謎のアバターに撃たれたプレイヤーは、実際に現実世界でも《死》に至る……。その不気味な事件の捜査を断り切れなかったキリトは、《仮想世界》が《現実世界》へ物理的に影響を及ぼすことに疑いを抱きつつも、《GGO》へとログインする。《死銃》の手懸かりを掴むべく、不慣れなゲーム内を彷徨うキリト。そんな彼に救いの手を差し伸べたのは、長大なライフル《ヘカートII》を愛用するスナイパーの少女・シノンだった。彼女の力を借りたキリトは、自らがターゲットとなって《死銃》との接触を試みるべく、全ガンナーの頂点たる対人トーナメント《バレット・オブ・バレッツ》に挑む……。

声優・キャラクター
松岡禎丞、沢城みゆき、戸松遥、竹達彩奈、伊藤かな恵、日高里菜、高垣彩陽、平田広明、悠木碧
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

マザーズ・ロザリオ編は、アインクラッド編に次ぐヒットかも!

SAOといえば、自分の中ではアインクラッド。
テンポのいいダークファンタジーでした^^
ファントムバレット編も楽しみですね。

■第1話~第2話
{netabare}
2話目にして、沢城さんが本格始動です^^
狙撃手かっこいいです。

マント男との戦いでは、ただのゲームなのに、
立派なガチ勢ぶりを発揮した沢城さん。
今後の活躍が楽しみです。

そして、キリト&アスナ爆発しろ( ´,_ゝ`)ノ))))))●~* サラバ
{/netabare}

■第3話
{netabare}
シノンちゃんのトラウマが明らかになりましたね。
アインクラッドと違い、わりとゆっくり目で進行中。

デスガンさんは、ネーミングセンス悪いし、ラストの
ターゲットリストもストーカーみたいでした(笑)
変態ですねwww
{/netabare}

■第4話
{netabare}
ライトセーバーに完全一致(笑)

弾避けでは、さすがのチーターっぷり?でした
銃には全然興味なさそうでしたね~
でも、剣の方がしっくりくるかも^^
{/netabare}

■第9話
{netabare}
久々の戦闘BGMでした
かっこいい!
です・・・が、アインクラッドと違って命かかってない分、
う~んって感じは否めないですね^^;

ただのゲームで終わらない、緊張感が
今後出てくることに期待!
{/netabare}

■第10話
{netabare}
今回は話全然すすまんです。。。
既に知っている回想話のオンパレード。
シノンちゃんがかなりメンドクサイ子に・・・^^;
{/netabare}

■第11話~第24話
{netabare}
マザーズロザリオ編がとっても良かったです^^
空気化していたアスナに久々にスポットライトが当てられていました。
SAO技術が、ユウキに対する医療行為で用いられるというのは面白いですね。
アスナの成長がさわやかに描かれていると思います♪

マザーズ・ロザリオは電撃文庫Fighting CLIMAXでアスナの技として登場してますね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 100
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

マザーズ・ロザリオ編はSAOの中で最高の内容

マザーズ・ロザリオ編は、SAOの中でも最高の内容です。
何度も何度も見直して、何度も何度も涙を流しました。

多くの方は、このアニメをSFだと思われているようです。
しかし、現実の世界でも、これと似たようなことは既に多く存在しています。

病気で長期入院されている方が体調の良い時だけSNSやオンラインゲームに参加されたり、インターネットで小説や漫画などの感想文を書かれたりしているのです。
ただ他の人は気づかないだけなのです。

だから私は、マザーズ・ロザリオ編だけは身近な問題を扱ったアニメだと感じています。


物語は、主人公のアスナがゲームの世界でユウキという少女と出会い、すぐに意気投合して親友になります。でも、実はユウキは、{netabare} 長い間ずっと病気で入院してる少女。
おそらくユウキは、何度も絶望にさいなまれたと思います。それでもユウキは懸命に生きました。{/netabare}

私は最終話よりも、その一話前である23話目が一番好きです。
ここでは戦闘シーンも無く、ほとんどが現実世界の話です。

学校へ行きたいユウキのためにアスナとキリトが懸命に頑張るところや、
国語の先生までもが顔も知らないユウキのために協力してくれるところは、たくさんの優しさが感じられ、心が暖まります。
そして、芥川龍之介のトロッコをユウキが朗読するところは、思わず耳を澄ましてしまいます。
『いつまでもユウキの朗読を聴きたい。いつまでもユウキと一緒に授業を受けたい』と、感じました。

また、アスナが母親と仮想世界で話し合ったシーンも感動的でした。
{netabare}
窓の外の風景が、あまりにも幼い頃の風景と似ているため、思わずアスナの母が涙を流します。
その涙にアスナの母自身が驚き、「私は泣いてなんかいない」と、かたくなに否定するのです。
でも、仮想世界では、自分の心を偽ることなんて、できません。
そのことをアスナが優しく説明しますが、これは心に響きました。

そして、涙を隠せないと理解したアスナの母が、
「不便なところね」とつぶやき、せきを切ったように号泣するのですが…{/netabare}
きっとアスナの母は、現実世界では何度も何度も泣きたいのを我慢して、生きてきたのでしょう。
そして、この仮想世界で、ようやく素直になれた。
おそらく、アスナの母は、仮想世界に来て涙が流せたことに、感謝していると思います。


そしてエンディング曲の「シルシ」とオープニング曲の「COURAGE」は、2014年12月のBillboard JAPAN Hot Animationで1位と2位とを独占しました。
通常、一つのアニメでオープニングとエンディングが同時に1位と2位を独占することはありません。
しかし、できてしまった。
それは、曲の素晴らしさもさることながら、2曲ともその歌詞には、アスナからユウキへの思いが込められており、その思いにみんなが共感したからではないでしょうか?
私はこれらの歌を歌うとき、思わず涙を流してしまいます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 94
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大作は続く

SAO事件から一年、キリトの新たなる戦いが
銃と鋼鉄のVRMMOガンゲイル・オンライン(GGO)で始まる!

今期注目度No.1と思われる作品の登場。
前作の個人評を短く言うと
「エンタメ性演出面は抜群だが
偶然に偶然が重なりご都合主義が過ぎるシナリオに不満」
という事で世間様の評判よりは低い。
それでも魅力があり期待感は高くなってしまう作品なのは間違いない。

さて、期待を持って観た1話だが、
う、うーん。まだ導入という事で大人しいスタートだった。
視覚的にはデスガンの犯行シーンが一番の見せ所だったが
この作品にしては派手さや衝撃に欠けていた様に思う。
本人ではなくモニターを撃ったのも地味だし(この行為に意味があったかも知れないけど)
ドクロと外套の怪しい風貌の割に手にした銃がトカレフっぽいのも微妙に安っぽく感じた。
いや別に悪い銃じゃないけど小物っぽくないですかね?

それとキリトの「現実と仮想の違いは情報量の差」ってのも
ちょいと引いちゃう発言…。現実世界もうチョット見つめようよ。

まぁ大人しいスタートだったのは大作の余裕って事で次回以降も期待してみようと思う。
黙ってても盛り上がる作品にはなるよね!?

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

取りあえず事件については感じた事を書き留めておきます
【予想】{netabare}
今回の事件は「銃」に秘密がありそうだが多分関係ないと思う。
トリックは別にある。
ミスディレクションというヤツで銃に注目を集める事に意義があった様に思う。
デスガン(人物)はドクロの仮面で顔が隠れ、声も謎なので
今まで出てきたキャラの中に関係者がいそう。
手まで包帯で覆っている事には必然性がありそうで
アスナとの会話「手を握った感触で誰だか判別できる」云々が伏線になっていそう。
ただし複数犯の可能性も考慮しておくべき。{/netabare}

※2話感想{netabare}
今回の舞台である銃のVRMMO「ガンゲイル・オンライン(GGO)」の
世界を紹介する回。
話が進まず焦れったくもあるがお陰で大分知る事が出来た。
鉄と荒野の匂いもなかなかイカス!

「リアル」とは言わないがとても魅力のある世界で実に面白そう。
一つ一つの動作が丁寧かつスピーディー、
ガンシューティングの呼吸というか間というのが良く分かっている。
(さばげぶにも爪の垢煎じてあげてくれ!)
盛り上げ所の演出も良く迫力があった。
「そこから落ちるのいくら何でも高すぎるだろ!」とか
「落下中に重ライフルは当たらないぞー!」とか思いつつも
この世界に浸かり見入ってしまった。 この辺りは流石SAO。

キリトも決心した様でこの世界にどう参入していくのか期待が高まる。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
シノンの実生活とキリトがや~っと始動した回。

大作の余裕…ありすぎ!?
まず説明書熟読させてからゲームスタートさせられる感じ。
1期みたいにキリトと視聴者が一緒になって放り込まれ
手探りで進む展開が好きだったし
それによって感情移入や物語への入り込みがより深く出来たのに
今期はちょっと視聴者への説明が過ぎる様に感じる。
このまま俯瞰で物語を追わせないで欲しい。…まぁ大丈夫だと思うけどさ。

シノンは精神治療も兼ねている様子。
大会に勝てば治るってのは単なる自己暗示なだけなんだけど
キッカケってそんなモノなのかも。
治って欲しいけど治って感動する程でもないかな。
指向けられただけで不安になるのは困りモノだけど実生活で銃持つ必要ないし
「クララが立った」とは別次元。

銀行(郵便局かな)強盗は何が一番の目当てか忘れちゃってるは
幼女ともみ合いになるはでツッコミ所満載でした。
こんな強盗は居ないだろ流石に…。

メモ{netabare}
被害者=撃たれたアバターとは限らない
看護士さんと握手
シノンの父の死
{/netabare}{/netabare}

※4話感想{netabare}
いよいよGGOの世界へ。
男臭いゲームの中、女性っぽい容姿でスタートするのはまぁ良いけど
ネカマ設定なのはちょっとキモい。
早く身バレして普通に戻って欲しい…というか元々シノンは女だと勘違いしてるのか?
キリトの思い過ごしじゃないの? …別の意味で違う世界に行かないで!

GGOでもキリト無双は健在で早速ゲーム(の中のゲーム)相手に披露。
本当にいつも通りお強いですなぁ。

そして、こちらの世界でも剣で生きていく事を選択した模様。
現実的には無茶なんだけど、銃に剣で挑むのはロマンを感じるし
やはりソードアートなのだから譲れない所でしょう。
(でも大抵この設定の物はB級以下のシナリオになっちゃうんだけどね…。)
戦いではシノンの援護とか連携も見られそうなので楽しみではあるけど
アスナが見たら浮気判定になりそうな気もする…。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
いよいよBoB開催。
空白でのエントリーが吉と出るか凶と出るか。
(普通必須項目あるだろ!…とか突っ込むのは野暮?)
男だと早々にバレてオカマちゃん設定が解かれたのは良かったけど
まだ少々、口調がお淑やかな気がするのは気のせい?

試合では当然の如く強さを発揮。
剣で弾を弾くくらいお手のもの。相手の位置も察しちゃいますよ!…ぇ!?
ここまでくるとハンドガンでの牽制の意味があるのかは疑問だけどね。

相手の銃の集弾性の悪さが気になったけど、
ターゲットサークル内でランダムって設定なのでまぁ納得。
それを読んじゃうんだからキリトはやはりハンパない。

試合後はデスガンとの初接触。
怪しさ満点だし、都合良く組織のマークが露わになってて包帯の意味なし!?(笑)
キリトはもう犯人(デスガン)に辿り着いてしまったのか。
…やっぱり、推理要素は期待出来ないかな?
深く考えず娯楽アクションとして楽しむべきかな…って気になって来た。
{/netabare}

※6話感想 {netabare}
ラフィンコフィンとの戦いで負った心の傷がまた開き、
我を失いシノンに対して無気力な試合をしてしまったキリト。

戦いでは神の如き強さのキリトでも精神的にはやはり人の子。
少々「嫌な奴」に映り、ヒーローとしては薄暗いが
こういう面を見せる人間らしさは描けていたと思う。
似たトラウマを持つシノンと気持ちを共有し克服して欲しいわけだけど、
これってリハビリ療法と同じ。
もしかしてGGOを通してリハビリ見せられるのか?と思うと少々冷める。
この作品にはそういう薄暗さは求めていない。

1期の様な爽快感、希望、愛情を押し出す作風と上手く合うかが
評価の分かれ目になりそうかな。

それと、ラフィンコフィンとの回想の入れ方が唐突かつ描写不足で
「取って付けた感」「後付け感」が大きいのが勿体ない。
キリト自身が思い出したのも急なのだろうけど
もう少し前半でも匂わすタイミングはあったと思う。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
現実世界でも気持ちを引きずり悩むキリトとシノン。

モヤモヤとした展開だけど試合前のお約束で飛翔前のしゃがみと言う感じ。
それにしてもキリトは周りにも心配かけて罪作りですね。
(ネット廃人なのにリア充ってのは現代人の夢・理想の一つなのかな?)
看護士さんは流石に良いアドバイスでしたが意味深な気もします。
第一印象から訝んでしまっているので過敏になって気にし過ぎてる?

シノンの男友達の方はちょっと邪な雰囲気もあって何か怖いんですけど…大丈夫?

色々な不安を乗せたままいよいよ大会本戦へ!
{/netabare}

※8話感想{netabare}
BoB本戦開始! サバイバル形式ならストーリー的にも汎用性高そうです。
衛星での位置情報把握も今後の試合展開に絡みそうですね。

キリトはデスガンの正体を絞っているけど、プレイヤーと決めつけない方が良い様な気がする。
【予想】{netabare}主催者やハッカーだった方が実際の住所情報を知っていて犯行し易い立場だと思う。
そう考えると住所を書いていないキリトはデスガンに撃たれても死なないのかも…。
{/netabare}
それと、BoBでの中性キャラ気に入っている様子で悪ノリしてますね。
別にいいんだけど、悩みとの落差が激しいから変な感じもしちゃってます。

ペイルライダーさんはアクロバティックな動きのプレイヤーでしたが
こういうスキルがあるならメタルギアでいう雷電スタイルで戦えるって事だよね?
「剣(近接)でも戦える」プレイスタイルがあるってなると
今まで観せてきたの世界観が怪しくなり違和感が出る。
キリトの個性・特別感も落ちてしまいコチラも変な感じが…。
なんだか所々で「変な感じ」を受けてしまった8話でした。

折角出てきたペイルライダーさんこのまま出オチで殺さないで欲しいけど、大ビンチ!?
デスガン撃たないでペイルライダーさん撃って退場させてあげた方が良くないか?
ともかく気になる次回へ!
{/netabare}

※9話感想{netabare}
ペイルライダーさん死んでしまったのかな?
…だとしたら可哀想すぎる。楽しく遊んででキャラ作ってただけだろうにな。

その死が今度はシノンにも迫ってます。
だからプレイヤーだと決めつけるなって言ったのに!(笑)
デスガン自体常識外れなんだから正直に戦いすぎ。
とはいえ何故かシノンは死なない感が強いので意外と安心しています。
もうちょい緊張感も欲しいけど、娯楽活劇としてはこれが正解なんだろうな。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
九死に一生を得たシノン。しかし心の古傷に触れ銃への恐怖感が蘇る…。

一話でデスガンがトカレフなのにツッコミ入れてしまいましたが一応伏線でしたね。
ただデスガン=トカレフで無ければシノン一人で窮地を脱せ恐怖心も再発しなかったのか?
とも思えないので伏線としては弱いかなという気はします。

洞窟で慰め励まされるシノン。
世間に事実が公表されてないのに「人殺し」ってイジメられてたの?
いや、それよりも流石に「人殺し」を茶化してイジメないだろ!?
そもそも他人の反応関係なく自身で抱えてるトラウマなんだろ!?
などとツッコんでしまいましたし、
しつこく余計な演出は逆効果で妙に安っぽくなってる気もします。
最後は「一人でも戦う」とか言っちゃう辺り、めんどくさい女だな…
などとも思っちゃいましたが再びトリガーを引けるのか応援&注目していますよ。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
洞窟内で推理とそしてアスナ達外野の動向。

前回に続き動きが少なくテンポとしても鈍く感じてしまいます。
犯人も複数というごく普通のトリック、変哲のない所で落ち着きそう。
だとしたら今更だけど警察の初動捜査甘いよね。
薬物注射って事になるとやっぱり看護婦さんが疑わしいかな。

それにしても仮想空間にダイブすると現実での感覚0になっちゃうってのは
改めて恐ろしい…。
もし実際あったら関連する事故や犯罪が凄いだろうな。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
いよいよデスガンとの死闘開始。

デスガン達ラフコフはSAO環境の中でPKと殺人の境が判らなくなったのか
それとも実際に殺す感覚に魅入られているのか、イカレちゃってますね。

シノンの援護もありつつ接近戦に持ち込めたキリトですが
相手も剣の達人だったようでまだ激しい闘いになりそうですし
もう一人、敵か味方か(敵だろうけど)謎の人物も居る模様でもう一波乱ありそうです。

ただ、あれを銃剣扱いにしたりペイルライダーの戦い方然り
設定がフリーダムで銃のみの世界観としては崩れている気はします。
結局我慢できずに剣を摘み食いしちゃいましたねぇ
作風と言えば作風なので別に批判ではないですけど
遠慮なく盛り上がる方へと進む展開が実に「らしい」なぁと感じる場面でした。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
シノンの牽制もあり、アスナの声援もあり、デスガンを討ったキリト。
(1話のアスナとの手繋ぎはこの為?ちょっとインパクトに欠けるけど…。)

赤目をヒントに名を思い出した訳だけど、
…その前にマスク一緒なら容姿でピンと来るだろ!(笑)
解決に近付きつつあるけど、まだ他にも共犯が居るのが確定して
もう一段底がありそうです。

そして目覚めたシノンを襲う新川君。
彼は前々から不気味でしたがついに本性を露わに…
それにしても何でもベラベラ喋ってくれちゃって、
黙ってイイ人演じてたらまだ脈あったろうにこれで全部ご破算!何がしたいんだか。
キリトはバッチリのタイミングで参上!流石ヒーロー!
アスナの労いもそこそこに直行したんだろうか? 住所把握能力も凄いかも。
{/netabare}

※14話感想{netabare}
「もしもGGOにステータス振り直しアイテムがあれば犯行は起きなかったのか?」
「そこまでのプレイヤーならAGE最強説を自分で作り上げればいいだろ
ステ振り究極論に口出し出来る程のプレイヤーでもないくせに逆恨みしてんじゃねーよ!?」
「ゼクシードから薄塩タラコへ…怨恨殺人から快楽殺人への壁はないのか?」
「更にそこから好意を持つ女性に殺意が向かうものなのか?」
…などなど、観ながら色々と思いが巡ったが、
トドの詰まり動機には全く納得できてないです。新川君狂い過ぎ。

それと、心電電極で助かるってのもC級にも程があるし…。

シノンも恐怖症から立ち直りつつあって美談ハッピーエンドっぽく締めましたが
事件自体の収まりがどうも悪く気分はモヤモヤしちゃってます。

まぁ来週から切り替え!切り替え!
シノンはGGO以外にも登場するのかな?
{/netabare}

※15話はシノン目線での総集編

【GGO編:総評】{netabare}
娯楽アニメとしては楽しめ役割は果たしていると思いますが
今までと比べるとテンポも演出もイマイチで
前期の「キリト頑張れ感」には届かなかったです。

今までに無い漢臭い銃だけの世界観に期待が高まったけど、
シノン&女子ぽいキリトで漢臭さが無くなり、
ペイルライダーの接近戦術&デスガンの銃剣の登場で銃だけの世界観が薄れ
この世界でのキリトの特異性が失われ結局GGOではなくSAOの土俵になっていました。
それでも、バトルが盛り上がって行くのなら不満なく許せたと思うけど
熱くなりきれなかった分冷静に見てしまいました。

また、序盤に集団戦(サバゲー)でこの世界を紹介していたのに、ほぼ個人戦に終始でした。
集団戦術に苦しむキリト&シノン組と言うシチュエーションも観たかったんですけどね…。
キリトVSシノンも決着付けてませんし、もっとこの世界で戦い尽くして欲しかったです。


今回はシノンで感動的なストーリーにしたかったのだろうけど
こちらも引き出しきれなかった印象です。

シノンが引金を再び引ける様になるのも
キリトとの会話で励まされて何となく治っちゃってフワフワ。
ベタでもダイハードの太っちょ黒人警官さん並に演出すれば
良いシーンに出来たと思うんだけどな。

最後の子供の命もシノンが救ったよってシーンも
後からのチョイ足し感が強く感動出来ませんでした。
やるなら序盤であの子供と絡まるなりして伏線作っておけばいいものを。

序中盤で時間をかけてトラウマを紹介していた割に
演出が足らず感動に繋げられなかった様に思います。

事件自体も14話感想の通りモヤモヤしちゃってますしね…。

何だかもうちょっとやれる気がしたGGO編でした。
{/netabare}

※16話感想{netabare}
ALOに戻ってエクスカリバークエストに挑戦!

シノンもちゃっかりと溶け込んでます。移籍かな?GGOと両立してるのかな?
今度はトラウマとか余分なものが無いので気楽にアクションものとして楽しめそう。
ただしNPCが意志を持って勝手に動き始めた気配があるのは気懸かりですね。
{/netabare}

※16~18話【エクスキャリバー編:総評】{netabare}
難しいことを考えず気楽にアクションとパーティ内のやり取りを楽しめました。

ストーリーはシンプルでゲームプレイを観ているような気分。
予想外なのはフレイヤのトール(親父)化ぐらいかな?ちょっと笑えるヒトコマでした。
新たに加わったシノンは垢抜け良い仲間になっていて一安心。スキル的にも既に欠かせない存在。
「エクスキャリバー」という言い方の違和感も彼女とキリトが説明してくれたので
まぁ納得しておきます。

キャリバー編自体は「めでたしめでたし」で締まっていますが
NPCの意志に伴う行動とユイ(AI)が現実世界を知覚した事は今後含みになりそうです。
仮想世界が現実に干渉する…なんて事があるやも!?
{/netabare}

※19話感想{netabare}
果たしてキリトを負かした相手をアスナが斬れるのか?突けるのか?
そして夢の11連撃は手に入るのか!?
今回はアスナ中心のデュエルバトルストーリー。

なんだか既にアスナ向きのスキルだなって気はしちゃうんですが
一応、勝つのか負けるのかハラハラ楽しんで応援しようと思います。

キリトが負けたみたいだけど曰く付きなのは
キリト最強を信じるファンへの配慮なんでしょうかね?
でも、どんな理由なのか何を喋っていたのか気にはなります。
剣道繋がりなのかな?しょーもない理由の予感もしますが…。
まぁ今回も気楽に楽しめそうです。
{/netabare}

※20話感想{netabare}
アスナの家庭事情&いよいよデュエル。

アスナママは絵に描いた様な教育&家柄ママでした…いや、絵なんだけどね。
親からしたら娘の事を想っての事だろうから、
もう少し愛情ある描き方でも…と思うけど完全ヒールでした。
SAOから生還してこれじゃキツイ。そりゃ仮想世界の家も即買いするわ。

そしてデュエルは激しい剣撃の応酬の末、絶剣のお眼鏡に叶い何やらお願いされる事に。
「僕達に」って事は個人的な事では無さそうだけど、
どこかの集落がピンチなのかな?別ゲーに行っちゃうのかな?

アスナの居場所を巡る意外に深い話になりそうですね。
{/netabare}

※21話感想{netabare}
無謀ともいえる1パーティーでのボス狩りに手を貸す事になったアスナ。
ユウキの言葉に後押しされボスとそして母親とも対峙する覚悟を決める。

ボス討伐でアイテムと思い出GET!スキルも継承して貰い、現実ではママを説得という
ルートが見えてきました。

相変わらずママさん悪辣に描かれています。
ママさん弁護する訳じゃないけど、なぜ厳しくするのかという心情もやっぱり描いて欲しい。
このまま自信のプライドだけで(生死の境をさまよっていた)我が子に当たる
ヒドイ親で終わったら物語が浅すぎてガッカリしちゃいそう。
まぁ、作風から綺麗な和解にはなると思うけどね。

次回からは一端現実を置いといて邪魔者排除&ボス討伐アクションが観られそうかな?
アスナの活躍が久々に堪能できそうで楽しみです。
そして最高のタイミングでキリト参上!格好良すぎてこれにはキリトファンも大満足!?
{/netabare}

※22話感想{netabare}
ボス部屋へ突入…そしてボスとの死闘。
全てが良い思い出になりそうだったが何やらユウキが秘密を抱えている様子…。

アクション満載で満足出来ました。
この作品のアクション描写は流石です。ボスの弱点はあからさまでしたが。(笑)

そしてユウキの秘密が少しずつ明らかに。
OPアニメで幼い頃、生き別れた双子でも居るのかな?とは感じていましたが
がっつりアスナと関わっていそうです。
詳細は言いそうで言わずのシンプルな焦らし効果が抜群でまんまと気になっちゃってます。

絶剣編はアクションにばかり目が行き、ストーリーには期待して居なかったけど
思わぬ所でホロリと良い話が拾えそうな気がしてきました。
{/netabare}

※23話感想{netabare}
現実世界のユウキの正体、姿が明らかに。

なんだかこの作品の登場キャラ、現実世界の重い奴がマストになりつつありますね…。

「ユウキ」と言う名やその言動でアスナとの繋がりを感じさせていましたが
実は思い病で動けない子供でした。
更には姉や両親ももう居らず会えないと言う悲しみの詰まった宝箱。
とても悲しいけれど仮想空間では確かに光り輝いていましたよ。

良く良く考えると
「現実諦め過ぎ」「体を世話する人は?」「実は恵まれているじゃん」
「これが安価に実用化されたらMMO上位、寝たきりの老人ばかりになるな」
などなどツッコミ所の多いあり得ない話なんだけど、
倫理的なものも含めて色々と考えさせられる悲しくもイイ話にはなっていたかと思います。

次回はキリトの研究と結びついてちょっと希望のある話になりそうです。
{/netabare}

※24話感想{netabare}
ユウキの登校とアスナの母親説得のお話。

何気ない日常という望みを叶えたユウキ。
何気ない日常を譲らず守ったアスナ。
ほんのりと良い話に仕上がっていました。
二人には限りある今の時間を大切に過ごして欲しいものですね。

ただ設定的には
「ユウキの家族は皆死に別れ」「アスナは母親悪く描かれすぎ」と、
チョットやり過ぎているのでフィクションぽさが強く残ってしまったのも確か。
余計な人物や感情を持ち込まない事で二人の気持ちをシンプルに感じ取れる反面、
一方的、一方通行で気持ちのやり取りや絡み合いが無く
深イイ話に成りきれ無かった様に思います。
ラノベとは言え、もう少し上手く出来たのでは?と思ってしまうのは贅沢でしょうかね?
{/netabare}

※25話感想{netabare}
暫くは楽しい時を過ごすユウキとアスナとその仲間達。
しかし、とうとう命の炎が燃え尽きる時が来る…。

ついにこの時が来てしまいましたが
曖昧にせずちゃんと区切りをつけるラストにしているのは評価できます。

一歩下がって考えるとゲームの中で臨終の時を迎えるってどうなのよ?
という否定してしまう気持ちもあり複雑ですが
作品として観れば感動的で美しいラストでした。

現実世界に肉親や未練のない彼女ならではの最期とは思いますが
とても満たされた最期を迎えられ、これだけ多くの人の心に残れ幸せだったと思います。
{/netabare}

【絶剣編:総評】{netabare}
アスナのデュアルアクション楽しむぞ!と思っていたら
あれよあれよと感動ストーリーになって行き驚かされました。
ツッコミ所や大作故のもっとやれるだろ!?という気持ちなど
何だかんだとありますが満足に足りる内容でした。
ユウキというキャラの生かし方、生き様の見せ方は流石SAOです。
ホントはこれマザーなんちゃら編って言うらしいですが
私の中では絶剣編として生かし続けてあげようと思います。
{/netabare}

【2期全体総評】
流石に1期程のインパクトや後引く魅力には足りていませんが
衰えた印象はなく更に続けていけるだけのものは持ち続けていました。
ご都合主義なのは相変わらずで気に入らない面もありましたが
慣れもあってか前作ほど落胆は少なかったです。
そしてキャラの見せ方魅力の引き出し方等の演出面は流石で
ストーリーが読めてしまっているにも関わらず心を動かすものがありました。
GGO編は不完全燃焼で思う所がありましたが全体的には概ね楽しく観られました。

これぞオススメ!って強く言える程ではなく過度な期待は厳禁ですが
万人受けする要素は持っていてアニメファンなら楽しめますので観ておいて良いかと。
何だかんだ言いつつもいつかまた続きが観られる日を楽しみにしています。
…エンタメ性は認めているので星評価はやはり高くなってしまいますね…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 91

88.9 3 銃撃戦アニメランキング3位
ヨルムンガンド(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2879)
15442人が棚に入れました
―――僕は、武器商人と旅をした。
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎む主人公の元少年兵ヨナは、神の悪戯か、若き女性ウェポンディーラー、ココ・ヘクマティアルと、その部下である「ヒトクセもフタクセもあるが優秀な」私兵8人と世界各地を旅する事になる。

声優・キャラクター
伊藤静、田村睦心、石塚運昇、大原さやか、乃村健次、小西克幸、四宮豪、勝沼紀義、羽多野渉、箭内仁、松風雅也、冬馬由美、小山剛志、神田朱未、土師孝也、加藤沙織、高島雅羅、堀内賢雄、高梁碧、松本大、藤原啓治、阿澄佳奈、小柳良寛、保村真、磯部勉

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

それぞれの持ち味 それぞれの魅力

1期が最終回を迎え、少し寂しい気もするが秋には2期放送。
ラストシーンに2期への伏線があったので、今から楽しみ。

とにかくこの作品、武器商人がこんなにも戦闘するのか?
ってところが面白いし、斬新な切り口ではあるなと思った。
そして凛々しいながらもユーモアと少女っぽさを残し、頭が相当にキレる
女性ボス、ココ・へクマティアルの魅力が満載。

彼女を好きになれるかどうかで、きっとこの作品の評価が
大きく変わるんじゃないだろうか。
はじめのうちは、その青白い外見が気になっていたけれど
観ていくうち、逆にカリスマ性の高い彼女らしい雰囲気だなと。

男性たちも地味ながら、それぞれにいい持ち味があり、魅力的だった。
また、ココを慕うバルメもいい味を出していたし、
無口ながらも、みるみる成長を遂げたヨナの機転も素晴らしかった。

悪人同士が戦闘してると思ってしまえば、もうそこには勝敗しか残らない。
どれほど残虐な殺し合いがあって、血しぶきが飛び散っても、
どれほど本当は世の中を不幸にするはずの武器を使っていても
国と国の戦争ではないことと、殺しあうのは当事者達だけであって
どこかの国の罪もない一般人がテロなどの影響で
大量に殺されてしまうのとは違うので
なんとなく安堵めいたものがあるせいか、
単純にガンアクションを楽しんでしまっている自分がいた。

兵器、銃器、戦闘機などが好きなくせに、世界平和を願っている自分と
ココたちの中の矛盾はほんの少しだけ似ている気もする。
------------------------------------------

<7話まで視聴中>

武器商人の一団と1人の少年のロードムービーという感じで
北から南へあちこちへ旅をしながら、ヨナ少年の表情がどんどん豊かに
変化するようになったことと、彼の大人顔負けな頭脳的戦略が
なかなか的を得ていて、面白い!
子どものうちって本当に、成長スピード早いよね。

ココをはじめ、登場人物それぞれのエピソードも増え
ようやく厚みを増してきた感のある7話。
1期の折り返しはどう展開していくのか、楽しみにしながらも
待ちきれずにとうとう原作を読み始めてしまってる。

白っぽい眉毛やまつげはちょっと気になるものの、
全体的にキャラデザは好みだし、鈍い輝きを放つ薬莢が
スローモーションで宙に舞い落ちるシーンは、何度見てもワクワクする。

(以下は第1話を観た直後の感想)
=============================================

武器を作る者、武器を売る者、使う者。そして戦争。
両親を戦争で失い、武器に対して深い憎しみを持つ元少年兵 ヨナが
皮肉なことに武器商人と出会い、世界各地を旅することになる
ガンアクション中心の物語になっていくらしい。

今のところ、1話視聴済み、原作は未読。

1話の隅から隅まで、テンポの良いセリフ運びと展開で
迫力ある銃撃戦や、女性ウェポンディーラーであるココの
少しコミカルな側面を、緊張感漂う空気の中、
うまい具合に取り込んでいて楽しかった。

青白い顔にロングボブ銀髪、色素の薄い碧眼のココは、
知的でシャープな雰囲気ながら、さらなる奥にたくさんの顔を
見せてくれそうで、その多面体的な魅力は個人的にすごく好み。

対して・・・瞳の奥に哀しみを携えつつ、
本人自身が武器のひとつになってしまったかのようなヨナ少年の、
これから変化していくであろう意識と、戦闘能力も見逃せない。

また、それぞれ個性豊かな私兵8人の優秀なチームプレーや、
銃器商人としてのビジネスでのクールな駆け引き、
実在する銃器のリアルなシーンなども、とても楽しみだ。

作画も音楽も、黒田洋介氏の脚本も予想以上に良かったし、
今後の展開に期待度は急上昇。
それに何より、原作が読みたくなってしまった。

情報によれば、分割2期ということが決定しているとのこと。
じっくり味わいたいなと思う。

ちなみに、川田まみの歌うOP「Borderland」
やなぎなぎの歌うED「Ambivalentidea」
2曲とも、とても良かった。

というわけで、もちろん今後も視聴は継続。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 102
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

予想外の安心感と、眼力<●><●>

原作未読。

武器によって両親を失い、武器を憎む少年ヨナ。
彼はココという女性に拾われる。
しかし、皮肉なことに、ココは武器商人の一団のリーダーだった。


設定を見るかぎり、シリアスで重苦しい雰囲気だと思っていました。
しかし、実際見てみるとそうではありませんでした。
銃撃戦が多く、死人も出る話なのに、妙な安心感があります。

・毎回のように入るギャグやツッコミ(ドリフのコントばりにずっこけてくれます)
・独特な絵柄

この辺がポイントになっていると思います。
特に、目の描き方に特徴がありますね。
穏やかさと鋭さが同居した、不思議な絵柄です。
目に陰影を付けるだけでイメージががらっと変わります。


銃撃戦は丁寧な印象。
弾丸に重みを感じますし、ナイフなどを使った肉弾戦もスタイリッシュ。
ガンアクションものとしては十分だと思います。
まあ、メインメンバーになかなか弾が当たらないのはご愛敬。


キャラクターは、主人公の少年ヨナより、リーダーのココが目立っていますね。
あどけなく、かわいらしさがあるのですが、眼力のせいか、どうにもキツネにつままれているような感覚になります。
こう、常に何かを隠している感じ。

ヨナの成長にも焦点が当てられているようなのですが、余り目立っていません。


また、出てくる敵対者も、唐突に現れ、唐突に去っていきます。
単に話を盛り上げるためだけに現れている感じがしますね。
{netabare}
特にオーケストラは何のためにいたのか分かりません。
あとで何かやらかしそうな雰囲気を醸し出していたのに、あっさり退場。

・武器商人と殺人集団は敵対関係にある
・ココは容赦がない

ただその事実を説明するためだけに出したキャラクターたちなのでしょうか、うーむ……。
{/netabare}

悪人はいかにも悪人らしく描かれています。
良くいえば分かりやすく悪く言えばひねりがない。

単調な話ですが、テンポの良さと、ギャグのおかげで、比較的見やすいアニメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 79
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

武器商人との旅のはじまり

原作未読 全12話。

お話は、武器商人の主人公 ココ・ヘクマティアルのところに身辺警護の私兵として元少年兵 ジョナサン・マル(ヨナ)が加わることからお話が始まります。

武器商人という職業柄、色々な駆け引きがあります。もちろん危ないことに遭遇するのもいっぱいあり、そこでの銃撃戦や格闘技戦、カーアクションなども迫力があっていいですね。

魅力的なキャラもいっぱいです。
口数が少ないですが、時折子供っぽいところを見せるヨナ、格闘技戦には無類の強さを誇る屈強な女性、でもココが大好きで可愛いところがあるバルメ、冷静沈着でココの相談役で私兵を束ねるレーム、他にも武器商人の商売敵やCIAのメンバー、テロリスト、殺し屋、軍人など超個性的な面々が多くて面白いですね。

もちろん、主人公 ココの魅力が一番ですね。わがまま奔放でどんな状況でも笑顔が絶やさなくて、でも武器商人としての冷静さは失わないそのたたずまいは、みんながついていくのも納得です。

このココの奔放さはヨナの心を惑わせますね。

人が残酷にいっぱい死にます。武器商人がこんなに戦っていいのかwというぐらいの勢いで戦っていますね。
{netabare}
心に残った言葉は、
「僕は、武器商人と旅をした」
「ココは何故武器を売る?世界平和のために」
もう一つヨナに全員で「注射嫌いって子供かよ‥‥子供だ」w
{/netabare}
キャラデザが個性的なので苦手な方もいるかもしれません。私は全然気になりませんでした。ただレンタルのジャケット見たとき、ココは最初男性だと思いましたが、よく見るとスカートを履いていることに気づいて納得しましたw

OP カッコいいオープニングと曲ですね。すぐにこの世界に引き込まれました。
ED OPとは一転静かな曲です。物語の余韻に浸れますね。

お話のテンポも良く飽きさせない作品で見応え十分な作品でした。ガンアクションやブラグラ好きな方には、オススメです。
みなさんも武器商人と一緒に旅をしてみませんか?

それでは私は旅の続きの2期を見てみます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45

86.1 4 銃撃戦アニメランキング4位
ヨルムンガンド PERFECT ORDER(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1790)
9828人が棚に入れました
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎むようになった元少年兵ヨナは、ひょんな事から若き女性武器商人ココ・ヘクマティアルと、彼女が率いる私兵達と共に世界中を旅する事になるのであった……。

声優・キャラクター
伊藤静、田村睦心、石塚運昇、大原さやか、乃村健次、小西克幸、四宮豪、勝沼紀義、羽多野渉、箭内仁、豊口めぐみ、松風雅也、冬馬由美、奈良徹、小清水亜美、加藤沙織、磯部勉、久川綾
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

<最終回まで視聴完了> ヨルムンガンド計画の全貌を知った上でみつめる世界はどう見えるのだろう

原作は未読だけれど、1期から視聴してきた。
この作品を観るとき、銃撃戦にワクワクしてしまう気持ちと同時に
いとも簡単に人が殺されていくことに対しての麻痺に恐怖を感じ
ちょっと複雑な想いに駆られる。

両親を戦争で亡くし、武器に深い憎しみを抱きながらも
武器商人であるココたちと行動をともにし、自分と彼女達の身を守るヨナ少年の
心境にはまるで及ばないにしても、少し理解した気持ちにはなれる。

兵器や武器は人を殺す道具であると同時に、身を守るものでもある。
兵器や武器は憎しみを生む道具であると同時に、
一部の平和は保たれているという現状。
無抵抗ではやられてしまうだけなのだ。
だから戦うしかない。
生きるために。後世のために。
だから兵器や武器は作られ続け、それを売る人がいて使う人がいる。
だったら・・本当の平和はいつやってくるのだろう?
ココが言う世界平和とは?そう思って最終回までを見届けた。
彼女の考えに賛否は分かれるかもしれないが、僕は概ね共感できた。
もしそれが実現したとして、いったい誰が実現させるかで
世界は大きく変わってしまう恐れはあるけれど、
少なくとも武器を持つ戦争はなくなるのだろう。
しかし同時にそれは、武器に変わる新たな戦法でしかなく
この地球に人間が生きている限り、その危険は続くのかもしれない。

ミリタリー的なものが好物な自分にとって、もしかしたら永遠のテーマかも。
リアルな銃声や映像に心躍らせつつも、単純にカッコいい!と喜ぶだけじゃ
なんだか不謹慎な気持ちになり、綺麗ごとでもなく、
この想いを追求したくて「戦う作品」をついつい観ている自分がいる。

特にこの『ヨルムンガンド』はスケールの大きさや、リアルさが
演出や作画、脚本ともに際立って感じるのでなおさらなのだ。

今回の2期は、やたらドンパチやっていた1期に比べ
人間ドラマのほうを深く描いていたので、感情移入もハンパなかった。
とにかく、納得のいく良い最終回だった。
ちなみに、OPは相変わらずカッコいい曲なのだけれど
EDは正直、1期のほうが好みだったな~
---------------------------------------
<8話(20話)の感想>

おぉ、ついに「ヨルムンガンド」動き出すのだね。
今回は女性陣の活躍が中心で、観てて楽しかった。
アマーリアさん鋭いし、寡黙なカレンさんクールだし
料亭?っぽい座敷でのミルボとカレンの殴り合いが始まったのに
無視して話し合いを続けるDrマイアミたちも可笑しい。
さてさて今後はぐんぐん山場になっていくのかな。
次週が待ち遠しいです。
--------------------------------------
<7話(19話)の感想>

緊迫感の連続で、今回はすごく面白かった!
OPなしで始まったのに、あっという間に次回予告になってた。
銃撃戦以上に、人間の悪意と良心、計算高さや洞察力が
とても興味深かった。いいなぁ・・・ワイリのキャラ。
ヨナも冗談が言えるほどになって、随分と変わったよね。
冷静に考えれば、とんでもないことが起きているのに
ワクワクしてしまう・・・許してくり(苦笑)
------------------------------------- 
<6話(18話)の感想>

海ほたる懐かしい。って思ってられないほどの緊張感。
気づいたら握りこぶしになって身を乗り出してたし(汗)
後半、なんとも日本人らしいというかなんというか。
なかなか渋いまとめ方だったけれど、底知れぬ怖さがあるよね。
-------------------------------------
<5話(17話)の感想>

舞台は日本に。
よく知った場所や建物が見れるのはなんだか嬉しいけど
ホテルでの血しぶき飛び散るドンパチ見ながら
「あらあらあらあら」と『ARIA』のアリシアさんみたいに
心の中でつぶやいてしまった。
でも今回は空港での飛行機の描き方、カメラワークが
すごく好みだったので特に嬉しかった!
-------------------------------------
<4話(16話)の感想>

1期の1話の冒頭シーンが再び映し出された。
ヨナのいきさつを知り、これまでを見てきた今もう一度観ると本当にせつない。
{netabare}
かつて一緒にいて、今は日本で保護されている子ども達を
車越しにみつめるヨナのホッとした笑顔が、たまらなく泣けた。 {/netabare}
寡黙なヨナの気持ちを想うとき、いつも胸が締め付けられる。
そしてキャスパーがヨナに言った言葉が、どうにも引っかかって気になった。
------------------------------------
<3話(15話)の感想> 真実より事実

哀しかった。でも救われた部分もある。
{netabare}レナードの真実と事実。{/netabare}
ココ同様、事実を大切にしたいと思った。
いつも以上に深く、いつも以上にきめ細かく
ココの中にある憎しみ、怒り、そして哀しみを感じた回だった。
今回だけなのかな、EDもいつもと違っていた。
やなぎなぎの唄う「真実の羽根」がとてもせつなかった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界平和のために武器を売る女

とある少年兵がその腕を買われ
女武器商人の護衛役として旅をすることになる。
武器商人が率いる旅のメンバー達は
ひと癖ふた癖もあるやつばかり。

そんなメンバー達は個々それぞれの分野に
秀でた能力を持っている。
狙撃手、接近戦、爆弾、情報処理、etc…。
それらの能力が互いに補い合うことで
最強のチームが完成する。
このアニメを通して
チームワークとはまさにこうあるべきだ!と
チームの在るべき姿を感じ取れました。

タイトルに書いた「世界平和のために武器を売る女」
とても矛盾してますね。
武器があるから争いは止まない。
武器は戦争の火種になる。
なのになぜ世界平和を望んでいる彼女は
武器を売り続けるのか、それでは本末転倒ではないか…。

その理由は本作の終盤であきらかなになるのですが
彼女の思い描いてる世界平和の在り方を知った人は
感じ方が二つに分かれると思います。
そしてその二つの答えにまた矛盾すると思います。

「多数を救うために少数を切り捨てる」
これは他作品のアニメのキャラクターの言葉ですが
この物語の結末による矛盾は
おそらくこの言葉が深く結び付いてくるのではないかと思います。

といった感じでとてもテーマの深い作品でした。
またガンアクションの迫力もこの作品の
魅力の一つだとおもいます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 56
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

武器商人との旅の終わりに

原作未読 全12話

ヨルムンガントの2期ですが、そのままお話は続いているので2期というより2クール目といった方が良いかもしれません。

2期は武器商人としてのお話もありましたが、どちらかというと謀略・諜報・誘拐など政治的なお話が多いですね。

前半は1期ではクローズアップされなかったココの私兵のお話やココの兄で同じ武器商人のキャスパー中心のお話、中盤は仲間思いのココがよく表現された内容でした。
{netabare}ヘックスとの{/netabare}銃撃戦は見応え十分でしたね。
{netabare}でもアールの死んだ時は、ココがいかに仲間を大事にしていたか分かりましたね。{/netabare}

脇役で面白い(個性的な)キャラが多いですね。
{netabare}CIAのブックマンは声も渋くていい味出していました。{/netabare}

この作品には強い女性がいっぱい出てきます。
思い出すだけでも、ココ、バルメ、Dr.マイアミ、アマーリア、チェキータ、ヘックス、ショコラーデ、ミルド、カレン・ロウ、チナツ(1期)などなど
強いというのは精神的な強さ=駆け引きの凄さ(ココ・Dr.マイアミ・アマーリアなど)と精神的・身体能力の強さ=戦闘能力の高さ(バルメ・チェキータ・ヘックスなど)です。とにかく強いですねw

2期ではそんな強い女性の中でもいつもマイペースなショコラーデが好きなキャラですね。上司に対して共感する部分がありましたw
もちろんバルメも相変わらずいい味出していましたねw

後半はいよいよこのタイトル、ヨルムンガルトの全貌が明らかになるお話が中心です。

話しが進むにつれてココの表情がどんどん邪悪な表情(笑っていても)に変わるのが怖いですね~

最後の方は目が離せなくなるぐらい集中できました。
{netabare}
印象に残っている言葉は、ヨナの

「武器商人と旅をした、そして僕は変わる世界を知る。」

「この世界は鉄と火薬で出来ているじゃないかって思えるほど、僕らの道には武器が溢れている。人を殺すためのだけの進化する道具を握りしめながら、ときにこれを憎んだことを忘れそうになりながら、僕は武器商人と旅をした。」

「僕は武器商人と旅をした。そしてココ・ヘクマティアルと新しい世界を旅する。」
{/netabare}

銃撃戦などで人が簡単に死ぬ場面などありますので、苦手な方もいらしゃるとは思いますが、私的には見応え十分な作品でした。気にならない方はぜひ観てくださいね。オススメです。

OP/ED 1期と同じく この作品に良く合っていた曲と作画です。最終話の曲も素敵でした。

余韻が残る作品でした。穏やかな風とともに、この作品に出会った事を感謝します^^

最後にこの作品の画像のココ怖すぎますねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50

84.2 5 銃撃戦アニメランキング5位
GUNSLINGER GIRL [ガンスリンガーガール](TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1142)
7492人が棚に入れました
舞台は現代(もしくは近未来)のヨーロッパ。イタリアの公益法人「社会福祉公社」は、政府の汚い仕事を代わりに行っている。その中でも作戦2課では現在表向きは障害を抱えた子供達を引き取って福祉事業に従事させることで社会参加の機会を与える、という身障者支援事業を推進する組織という名目で、集めた子供達を「義体」と呼ばれる強力な身体能力を持つ肉体に改造し、薬物による洗脳を施した上で、政府の非合法活動に従事させていた。
また、この社会福祉公社と敵対する反政府活動組織は五共和国派(通称パダーニャ)は、北部同盟党首ウンベルト・ボッシが提唱する、北部8州と中部3州をイタリア共和国から分離独立させて「パダーニャ共和国連邦(Repubblica Federale de Padana)」を樹立する、という構想を実現する為に武力闘争を行っている。

声優・キャラクター
南里侑香、木内秀信、三橋加奈子、宮本充、仙台エリ、江原正士、小清水亜美、堀内賢雄、寺門仁美、井上倫宏、家中宏、中川里江、岩崎征実
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

心情描写の細かさが際立った「行間を読む」アニメ

原作未読。

体を強化され「条件付け」という処置がほどこされた少女たち。
彼女たちは「義体(ぎたい)」と呼ばれ、銃を持ち、テロ対策の任務に駆り出される。

舞台はイタリア。
各所を回るため、毎回のように出てくる名所が、見所の一つです。
{netabare}「ナポリを見て死ね」{/netabare}のような、イタリア発祥の言葉もしっかり使われています。

また、ガンスリンガーガールのタイトル通り、銃の描写が細かいです。
落ちた薬莢(やっきょう)にもちゃんと気を使っています。

なお、「ガンスリンガー」とは銃器の取扱いに長けた者のことを表します。
よく聞く「ガンマン」とは男性を指す言葉ではなく、悪党の意味合いが強いそうです。
したがって、女性でも「ガンマン」ですし、男性でも「ガンスリンガー」と呼ばれます。
少女であることを強調するために「ガンスリンガー」の後に「ガール」と付けているわけです。



さて、私はタイトルや設定で少し先入観を持ってしまいましたヽ(´Д`;)ノ
単なる悲劇的なガンアクションものだと思っていたんですが、実のところは、人間の心に焦点を当てたお話です。

少女たちが無残な目に遭うというより、すでにそうなってしまった義体の少女たちと、それを保佐する「担当官」と呼ばれる男たちの交流が中心。
担当官と義体のペアが「フラテッロ=イタリア語で"兄妹"」と呼ばれることからも、どういった雰囲気か伝わってくるでしょうか?

ストーリーは、政府vsテロ組織の構図をとっていますが、それはある意味建前です。
ハイライトは、さまざまなフラテッロのあり方と、それぞれの考え方、その行く末に当たっています。

また、この作品は、セリフと同程度に、間の取り方やしぐさが重要な意味を持っています。
たとえば「条件付け」という言葉がキーワードになっていますが、その意味は、言葉で語られない。
しかし、見ていればそれがどういうものなのか分かってきます。
そんな「行間を読む」アニメです。

{netabare}
タイトルでは少女たちに的が絞られているように見えますが、むしろ、担当官たちの心の奥底に眠る感情からくる、「矛盾」や「葛藤」を表現した物語という感じがします。

ジョゼしかり、ジャンしかり、担当官は、みんな苦悩しています。
罪悪感からヘンリエッタにできるだけ優しく接しようとするジョゼ。
仕事と割り切るために、少女にリコという男の名前を付けたジャン。

私は、ジョゼに感情移入してしまいました。
ヘンリエッタに優しく接してるのは、結局、誰のためなんだろう?

・年端もいかない少女を戦いの道具として使わざるを得ない、罪滅ぼしのつもり
・半ば脅しにも近いヘンリエッタからの愛情表現を上手く受け流すため

どちらにしても、優しくすることで、自分の身を守ろうとする。
そんな「自己中心的な優しさ」であって「本当の優しさ」とは、ニュアンスが違うんじゃないかと。

では、仮にそうだとすれば、「自己中心的な優しさ」は、ヘンリエッタにとって価値のあるものなのか?

トリエラが言っていましたが、彼女たちは、自分の感情がどこまで本物で、どこまでが「条件付け」によるものなのかわからない。
それでも優しくされれば、喜ぶ……という反応をする。
しかし、それは「本当の喜び」なのか?

結局のところ、ジョゼとヘンリエッタの関係は、WIN-WINであるだけで、「本当の優しさ」や「本当の喜び」がそこに介在しているのかどうか分からないんですね。
「自己中心的な優しさ」から「条件付けによる喜び」を得ることと、「本当の優しさ」から「本当の喜び」を得ることと、どこが違うのか?

たしかに、外から見たらハートフルなやりとりです。
2人の小旅行には、とても安心感があり、暖かみを感じたのも事実です。

しかし、その裏では、一方的な優しさの押しつけと、機械的な反応をしているだけなのかもしれないわけです。
{/netabare}

設定と心理描写が巧みです。
おかげで、深読みをさせられ「本質的なモノとは何か」というテーマについて考えさせられた、そんな作品なのでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 71
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

小さな、本当に小さな幸せを心に思い、生きている‥純粋な少女達の物語

他の方のレビューを読んで興味があって観てみました。

原作未読。全13話

お話は
イタリアが舞台の公益法人社会福祉公社という組織が、病気や事故、事件など悲惨な状況になっている少女を「条件付き」(洗脳)を施し、過去の記憶を奪い、義体(機械の体)として、テロリスト(反社会性力)やその他の仕事を行い、殺める、道具として扱われる悲しい宿命を背負った少女達とそれぞれの少女達を担当する担当官の苦悩を描くお話です。

お話はそれぞれの少女達の紹介ような感じで始まります。

出てくる義体の少女達は
ヘンリエッタ(メインヒロイン)、リコ、トリエラ、クラエス、アンジェリカ、エルザと6名の少女
その担当官は
ジョゼ、ジャン、ヒルシャー、ラバロ、マルコー、ラウーロと6人の男性担当官

少女達は担当官に愛情を抱くもの、クールに接するもの、担当官は人として扱うもの、道具として扱うものと接し方は人それぞれです。
人間同士の関わりあいです。私はどちらもありだと思います。

とにかく物語としては悲しいお話が続きます。

悲壮な感じの音楽が悲しみを倍増しますね。

最初はお話が1話の中で巧みに現実から過去へ、過去から現実へと物語が変化しますので、それが退屈しないアクセントになっていますね。

一つ一つのお話が胸に突き刺さります。

{netabare}
怪我をした少女達(義体)を修理するという言い方は辛いですね〜ロボットじゃないのに!(義体と呼ぶ時点で人間扱いしてませんが)

心に残った言葉は

5話クラエスがヘンリエッタに
「幸せなおチビちゃん、私が寂しいかどうかは私が決めるの!」

8話ヘンリエッタが
「先生、私をお仕事から外さないでくださいね。今月はまだ4人ですけど、先月は10人もやっつけたんです。多分トリエラより多いですよ」

10話のヘンリエッタが
「良かった、ラウロさんも一緒ならエルザも寂しくありませんよ」
ジャンとリコが
「担当官の代わりに義体がいる、身代わりに死ぬのは当然だ」「ジャンさんがそういうならそうでしょう」

12話のクラエスが
「一粒の麦は地に落ちて死ななければ一粒のまま、でも死ねば多くの実を結ぶ、誰かが犠牲ならなければ何も始まらないという意味」

13話のヘンリエッタが
「もしマルコさんが私たちを可哀想だとか申し訳ないとか思っているのなら、それは間違いです。これは条件付けかもしれません。でも私いいんです。それでもいいんです。」
{/netabare}

辛辣なセリフも受け流して微笑むところなど、切なくなってきますね。

ガンアクションも良かったのですが、 {netabare}義体は寿命が短くて(薬物やら機械化の影響?){/netabare}「生きたい」と心から思う、普通の人間以上に人間味溢れている表現が好きでした。

{netabare}最後に徐々に弱っていく無邪気なアンジェリカを見て切なくなりましたね。{/netabare}

OPは静かな曲です。少女達の紹介のような作画でした。
{netabare} その中で自分の運命が分かっていて、本当にちょっとした幸せを糧に生きている、その大切な感情表現がOPのヘンリエッタの表情に出ていましたね。もう一つ、何故かトリエラの椅子を逆に座って微笑んでいるシーンが印象に残ってます。{/netabare}
EDはオペラのような感じで胸に響き渡る曲でした。

癖のある作品で展開がゆっくりしているので好き嫌いが分かれると思います。ガンアクションの好きな方だけではなく、心理描写が巧みな作品なので、好きな方は是非観てくださいね。

私は観終わった後、しんみりとしてしまいました。ゆっくりと後から心に染みわたるいい作品ですね。

まだ物語は終わりではありません。2期とOVAもあるので続けて観てみたいと思います。

最後に、社会福祉公社ってネーミングは胡散臭いですね〜

投稿 : 2024/05/11
♥ : 52
ネタバレ

リクポテ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人の幸せは誰が決める?(v_v)

コミック原作 未読


イタリアの公益法人「社会福祉公社」の事業は表向きは障害を抱えた子供たちを引き取り、福祉事業に従事させ社会参加の機会を与えるというもの。しかし裏では引き取った子供たちを義体と呼ばれる強力な肉体に改造し、薬物で洗脳し、政府の非合法な活動をさせています。

これは義体となった少女たちとその担当官の苦悩や葛藤を描く群像劇アニメです。

特徴はキャラのセリフが全体的に見て少なめだということ。
ただそのぶん演出にとても力が入っています。
キャラの表情、カメラワーク、無音空間、BGMなどセリフがなくてもキャラの心情が伝わってくるように至るところに工夫がされていると思います。

担当官が自分をどう見ているのか?
少女とどう接したらいいのか?
少女たち、担当官たち双方の苦悩や葛藤の表現のしかたが秀逸でした。

また少女たちは義体となる前に大変悲惨な目に遭っています。
義体となってからも、政府の殺し屋として死ぬまで利用されます。命もそんなに長くはありません。
ですがそうだとわかっていても今を一生懸命に生きている少女たちはとても輝いてみえました。
{netabare}
「幸せなおチビちゃん、私が寂しいかどうかは私が決めるのよ」
クラエスのこの言葉の通りだと思います。

視聴者側から見れば、少女たちは悲劇のヒロインです。
ですが少女たちは義体になる前に一度死にかけたり、病気が治らなかったりと生きる希望を失いかけています。
それが義体になり、条件づけを施されることによって前の辛い記憶がなくなり、担当官たちのために自分を捧げるといういわば生きがいを得ることが出来ています。

たとえそれが政府の殺し屋という非合法的なものでも……
薬によるまやかしだったとしても……

私たち第三者からすればむごいですが、彼女たちからすれば幸せなんでしょうね(v_v)
{/netabare}
すごく重いテーマでありながら、なぜかグッと引き寄せられるものがありました。


これはもっと評価されてもよい作品だと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 52

72.5 6 銃撃戦アニメランキング6位
モーレツ宇宙海賊[パイレーツ](TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (952)
4588人が棚に入れました
どこかの宇宙・海明星(うみのあけほし)に住む高校一年生の加藤茉莉香。茉莉香はある日、故人である父親が実はつい最近まで生きており、宇宙海賊船・弁天丸の船長であったことを知る。
弁天丸が海賊として活動を続けるのに必要な、私掠船免状の継承のためには直系の跡継である茉莉香が船長になるのが条件と告げられ、元・父親の船である弁天丸、そしてそのクルーとともに、女子高生兼宇宙海賊船船長としての生活を送ることになる。痛快スペースオペラ、華麗に登場!

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

白凰海賊団に入団希望しますd(❀╹◡╹)っ

■モーレツ♡宇宙海賊ってタイトルで甘く見てたら大火傷よ♥
原作は『ミニスカ宇宙海賊』っていうライトノベルで、その著者の笹本祐一さんは自身で「現役最古のラノベ作家」と言ってるようですねw
アニメ化発表から2年の月日を経て『モーレツ♡宇宙海賊』と改名して放送開始にこぎつけたみたいです o(^ー^)o☆パチパチパチ

ストーリーはと言うと、主人公の加藤茉莉香[marika]はごくごく普通の女子高生で喫茶店でバイトしながら楽しい学園ライフをすごしていたのですけど、突然なにやら怪しげな人たちがバイト先にご登場w
なんと宇宙海賊船・弁天丸の乗組員でしかも茉莉花のママである梨理香[ririka]の知り合いっていうじゃないですか(;・∀・)ハッ?
先代船長のゴンザエモンって誰?Σ(- -ノ)ノ エェ!?パパなの…食中毒で死亡ってw
ママは何者Σ(- -ノ)ノ エェ!? 伝説の女海賊!?∑(゚◇゚;) ゲッ
突然カミングアウトされた茉莉花に驚くべき提案が…
海賊船・弁天丸に乗りなさい! 工エエェェ(´д`)ェェエエ工
茉莉花の青春の学園生活はどうなっちゃうのでしょうねw


■モーレツ♡宇宙海賊に出逢った日の日記 φ( ̄∇ ̄o)
1話観た瞬間、こっこれは…面白いって思っちゃいました♪
宇宙海賊と高生生活の両立という奇抜な設定とか、制服にいかにもっていう海賊服のコラボレーションといったギャップが新鮮で面白かったです♪
設定は斬新なのですけど、その中身はどうやら「まともな宇宙モノ」って事なのでシリアスなアクションシーンなんかも期待できそうです♪
作画の方もクオリティが高くって、艦隊戦なんかかなりの迫力があるんじゃないかなぁって楽しみにしてます!

キャストの方もかなり豪華なんですけど、ヒロインで主人公役の茉莉花役に大抜擢されたのが小松未可子さんでしたね!
引っ張りだこの人気声優さんたちを押しのけてのキャスティングだけに、彼女の演技力にも注目したいところです♪

茉莉花を中心に、学園生活と海賊の2つの視点からキャラの友情や成長をみれそうなので、今後の展開を((o(´∀`)o))ワクワクしながら楽しみたいと思っています♪


■総評
「決断は自分で選んだベスト!!」って茉莉花も言ってましたけど、「モーレツ♡宇宙海賊」ってタイトルで判断しないで本当に良かったなって思いました♪
作品のタイトルを初めて見た時は、品の無さそうなタイトルだなって思っちゃったんですよねwヾ(´ε`*;)ゝ
それが1話観た時に、あっ!面白そう♪って思って第一印象は良かったんです!
ただ2クール作品なので、最後までこの期待に応えてくれるのかな?ってちょっと不安も抱きつつ視聴だったんですけどね(^ー^* )フフ♪
そんな不安もどこ吹く風って感じで、観るたびにo(^O^*=*^O^)o ワクワクさせてくれてグイグイ作品の魅力に惹きこまれていくのでした( ̄▽ ̄)=3 プハァー

まずσ( ̄∇ ̄*)アタシの目を釘付けにしたのは、優雅で秀麗な「オデットⅡ世」でした♪
宇宙空間でありながら「帆船」という設定がとっても新鮮で、マストを広げソーラーセイルに太陽光を受けて静かに航行する船体はとっても美しく、白凰女学院ヨット部らしい船体だったと思います(゚∇^d) グッ!!
また映像としての見せ方もとっても良かったですね♪
宇宙空間に限らず、遠近を意識した見せ方が秀逸で、地上と宇宙空間など適材適所でCGの使い方にも工夫が観られました!
オデットⅡ世は磨き上げられた汚れ一つない美しい船体なんですけど、弁天丸やバルバロッサ等の現役の海賊船は使い古された感じに仕上げていて、そういった細かい所にまで配慮されているところも好印象でした(*^^*)

女子高生と海賊というアンバランスな設定を見事に融合してしまったこの作品の世界観をつくり上げるために、キメ細かい設定がなされているのですけど、それが観ている視聴者にわかり辛くならないように心配りされているシナリオ構成は、2クールを無駄なく安定した面白さを見せてくれていた印象です(⌒^⌒*)b
各話の冒頭のナレーションは「ガンダム」とかでもお馴染みですけど、細かい設定や世界観を少しでも理解しやすくするためには有効ですし、作中での説明臭くなる部分をここで解消する役目もあるんでしょうね♪
また、この時代では砲撃戦や白兵戦の前に「電子線」がとっても重要であることも、白凰女学院ヨット部の演習のシーンで取り入れることでさり気なく指南してくれてましたね♪
ただヨット部のメンバーと弁天丸を関連付けるのにちょっと強引だったかなって思いましたけど(感染症で隔離ってねw)、それ以外は茉莉花を中心に個々の個性を生かしつつバランスよくキャラを動かしていた印象です(*^^*)

声優さんでは茉莉花役の小松未可子さんは自信の一生懸命な感じが相まってなのか「海賊船見習い」と言う微妙な立場を上手く演じていてとっても良かったと思います♪
また、茉莉花の親友で役を演じた小見川千明さんも演技にも関心しました☆彡
「花咲くいろは」でミンチ役を演じていた小見川さんだったんですか∑('◇'*)エェッ!?って驚いちゃいました!声優さんって♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!

そういえば、1話でミーサさんがこんな事言ってましたけどρ( ̄∇ ̄o)
「ホントだったら加藤船長もこんなことはしたくはなかったんだろうけど・・・」
この本当の意味はなんだったのでしょうね♪
原作を読んだことないのでわからないですけど、故・・・ゴンザエモン船長wと、「ブラスターリリカ」こと梨理香さんの思惑が不透明なままなので続きがあるのかな?
茉莉香が正式に船長になった姿も観てみたいですし、まだまだ弁天丸の活躍を観たいので続編を強く希望します八(^□^*) オネガイ!!


■MUSIC♫
OP曲『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』
 【作詞・作曲・編曲】前山田健一 【歌】ももいろクローバーZ
 ヒャダインこと前山田健一さんとももクロとのコラボはドラゴンクライシスのED曲「ミライボウル」以来かな?
 ももクロの元気な部分を前面に押し出したモーレツなナンバーですw
 
ED曲『LOST CHILD』
 【作曲・編曲】NARASAKI【歌】ももいろクローバーZ
 こちらも「ミライボール」の編曲を担当したNARASAKIさんの楽曲です♪
 荒削りさが癖になるももクロの魅力を惹き立てる軽快なエレクトロニカなナンバーですd(-_^)good!!

ED曲『Black Holy』(第9話、第12話、第16話)
ED曲『透明な夜空 〜瞬く星に包まれて〜』
ED曲『未來航路』
 【歌】小松未可子
 ももクロのあとに聴くとなんだかC=(^◇^ ; ホッ!としちゃう憂いがある小松さんの歌声♪
 楽曲はオーソドックスでキャッチーな構成となってるのでとっても聴きやすいです。☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
 個人的には『Black Holy』のようなBメロからサビにかけて盛り上がるアップテンポな曲がお気に入りです♪


2012.01.21・第一の手記
2012.10.07・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 69

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

女子高生船長も悪くない(´ー`)♪

高校1年生である加藤 茉莉香が亡き父親の跡を継ぎ
女子高生兼宇宙海賊船船長としての生活を送るお話。
全26話。
原作は「ミニスカ宇宙海賊」名のラノベ。

宇宙海賊というだけあり内容はSFもの。
宇宙海賊船同士のバトルシーンなどはなかなかの迫力。
作品の見所の1つになると思います。

主人公・茉莉香の女子高生としての姿と
宇宙海賊船船長としての姿を上手に描いています。
明るくイキイキと前向きな姿勢で成長して行く
様子は主人公としてとても魅力的に映りました(*´∀`*)♪

多少のコメディ要素も入る作品で
茉莉香が船長を務める「弁天丸」クルーや
学校の友人など個性的なキャラが笑いを誘いますw

何気に印象に残ったのが茉莉香が高校で入部する
ヨット部員の声優陣の豪華な顔ぶれです。
出番、セリフの少ない役で知ってる声優さんが多数w
正直驚きましたw
時間のある方は調べてみてねw

2クールと少し長い作品になりますが
視聴後には爽快感を得られる内容でした。
これといったオススメ要素の少ないのが玉に瑕ですが
時間のある時にでも視聴して貰えればと思います(・∀・)v



《キャスト》
加藤 茉莉香(CV.小松未可子)
チアキ・クリハラ(CV.花澤香菜)
遠藤 マミ(CV.小見川千明)
グリューエル・セレニティ(CV.戸松遥)
グリュンヒルデ・セレニティ(CV.金元寿子)
ミーサ・グランドウッド(CV.伊藤静)
ケイン・マクドゥガル(CV.松風雅也)
百眼(CV.藤原啓治)
クーリエ(CV.堀江由衣)
シュニッツァー(CV.三宅健太)
ルカ(CV.水原薫)
三代目(CV.松岡禎丞)
加藤 梨理香(CV.甲斐田裕子)
加藤 芳郎(CV.小山力也)



《主題歌》
OP:『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』/ももいろクローバーZ
ED:『LOST CHILD』/ももいろクローバーZ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

さぁ!オッサンホイホイの時間だ!!

個人的に1話でドツボにキた。
ハーロックネタw爆笑。まさか21世紀に聞けるとは。
中身は70、80年代から散々読んで、観てきたもの。
始祖たるヤマト、銀英のパロ、ナデシコ、タイラーで大輪となった,おちゃらけたスペースオペラの風格。
肌が合う合わないでいったら15年ぶりに幼馴染にであったような・・・。いちいち涙が出てくる演出。
エヴァとかの大月Pまでいるwナデシコメンバーなんですね。納得です。
オカエリナサト

キャラ原案が変態絵師、あきまん
お布施はよくしてる。
∀ガンダム以前、カプコンの頃から愛してる。ストゼロくらいが好きだったな。
ユーストでエロいマミさんだか描いてBANくらったとか。
昔たまに書いてたデリヘルの感想がおもしろかった。


今年はコイツだけやっぱりひとつ抜けてるかな・・
売れはしないだろうけど・・
オンナのコが主人公ってだけで恋愛、ハーレム的なものを感じない。おっさんだって登場するし。きょうびのテンプレアニメと違うけど、90sはこれがテンプレw
まさに黄金期のアニメ、世代にはたまらないよね・・。

ZEROのあとにあのアバン、ナレーション、シュールだなぁ・・・。

ゼーガの音響さんらしく花澤チアキちゃんががなぜかかわいいのも見所。
ざーさんがこんなにかわいいわけがない。


くだらない感想{netabare}
途中からちょっと雰囲気が変わってくるのですが、
あえて原作を追い抜いたとか。
やるからには作者と協議の上だろうけど。

それ以降、海賊→オタクっていう暗喩な気がしてきたよ。
ネット社会でなまじ光の速さを超えてしまった(超えてないけど)我々への提言なのか。オトナになって離散してしまったオタクたちのことなのか・・。
それについてのメッセージだとするのであれば・・。

どこぞで読んだらストロングスタイル?プロレスだぁ?ww
オタクにはかわらないな。あたらずしも遠からず・・・
茉莉香がレスラーの娘で、後ついで、親父がガチもやってみないかと?wくだらねえww
UFCバリならいいけどガチでも空気読む試合はイヤよ・・。
てことは映画は関係なくて、2期はガチとエンタメどっちがいいか、ファンが決めてくれってことだね?
ガチにしたら個性がかけるな。
見世物だけど、たまに頭に血がのぼっちゃってガチっぽくなるのががプロレスの真髄。あと技の美しさ。
どこぞのアメプロくさく、親父とのくだらない抗争劇とかでもいいよ。


作品概要
最初は部活の話、で海賊になって仕事をする話、部活と海賊を合わせた話、ガチンコの宇宙海賊としてマジでやりあうラスト。

実際には3種の構成なのか。
原作未読ですが、海賊なるまでにものすごーーくかかると聞いております。
さすがにそれはイカンので、2クールとはいえなかなかのハイペースで進みます。正確には一気に時間が飛ぶんです。

必然的に主人公の成長物語はほぼシカト。第一話から海賊になって仕事して、そこまでは比較的丁寧には描いてありますが、理解できません。
形式的にやってみました感が・・。

結局茉莉香が海賊になる資格を持っていて、英才教育、エリート娘。天性の宇宙海賊なだけじゃんかと。それに納得するかどうかってだけ。まぁそれでいいんですこんな話。

むしろ隙間がたくさんあるのでOVAででも補完話がたくさんでたらたのしいな。


この作品のすげえなってとこ

キャラクター
とにかくこれ。あきまんがたぶんヤバイんだと思う。もっといえばキャスティング。
大量に登場するヨット部員だが、クラスの(この場合部活だが)書き分けできてるのは名作とはよくいったもの。
ビジュアル、ちょっとしたしぐさで誰がどんなやつか分かる。逆にメインを食わないように添え物程度にしてあるのでほっといても問題ない。
その程度の扱いなのだが無駄に豪華なキャスト。
声優さんや外見の特徴のみでできるだけ表現。
そのサジ加減が秀逸。

SF考証も同じく、セリフを少なく、作画からどれだけの情報を視聴者にわからせるかといことに徹底してる。



オッサンじゃないとわからない舞台演出
みんないってることですが、古今SFのパロオマージュなどなどで構成。
本家作品でツッコミ入れられてたようなことに対してさりげなく修正、フォローをするというか・・
これならあの演出が成立するよねという。
電子戦は独特ですが、宇宙船モノではってめずらしいだけ。
レーダーのエフェクト、対艦戦のインターフェイスとか心当たりはいっぱいあるでしょう。ナデシコパロもあるのがニヤリ・・。そこいらがわからないと説明がほとんどないので会話の意味が不明になるかと。
物語はあまり関係ないのですが・・。この作品独自の楽しさがわかりません。

そんなこんなでここまでオタク、オヤジ知識を必要とする作品・・・よく出せたなと。。
{/netabare}













以下リアルタイムな覚書
{netabare}

3話まで、
ひたすら舞台説明、こちらも宇宙旅行を強制させるチュートリアル。海賊になる前にしっかり勉強しろてね。
どうやら日本語が常用なのか?習字してるし、船のあのシステム・・。
練習艦のデザインもOPにでるお約束の弁天丸ブリッジとは違い、トップなどのSFオタで言われてきた円卓、証券取引所タイプ。
お約束程度にお色気をいれてるが健康的なだけでエロも萌えもない。女子高生をガキあつかい。オトナとしてまったくもって正論。
船外でロープつけないのも絡まってあぶないからだろうな・・。ガスガン的なものがあるんでしょう。
セイリングじゃない、一般の通常エンジンなら半日で太陽回って往復できるってのもさりげない。あの世界は巡航でもすさまじい速度ってことですね。
プラネテス以来の本格宇宙SFだった。
リアリティと世界観にこだわってそのままおちゃらけだけどハードスペースオペラなのか・・基礎は知ってるんだぞと示しといて独自設定とかでぶっ壊すのか・・・楽しみ。

4話
もうこれこのまま部活作品でいいんじゃねえの。十分作品が成立してる。本格的に弁天丸に乗っちゃったら、おしまいな気がしてきた・・。みんなで乗り込むのか?二束のわらじか。
そんなことより小見川千明さんが恋しいのだが、またでるよね?・・・。電子戦とか地味だなぁwwこれは売れねえww楽しすぎるんだけどw

5話
エピソード1的な一区切り。
丁寧に説明を重ねてきた世界設定がついに明らかになる。
これ、かなり見せ方もお話もすごくうまいと思う。
あそこまで電子戦を見せといて、視聴者も登場人物もそんな航行システムっておかしくね?って思ったらコンピューターが無くても手動で操艦できるにきまってるじゃんって。ですよね。そもそもオデット2世は元々スタンドアローンのシステムだったわけだし。ちゃんと前フリしてる。
そして部長の通信が伝説の台詞『バカめ』wwwおまえがなw
あの攻撃方法とかあの作品のあれやしな。SF愛してるんですね。
視聴者の疑問に一気に回答をだし作品のノリも示してくれた。風呂敷たたむのがすごく綺麗。
ついでに宇宙空間で制服なのにパンツは絶対に見せないという製作の勇気!!。
普通なら着座の際に慣性の法則に逆らえないでスカートがめくれるはずなんだが・・・。仕掛けがあるんでしょう・・。

6話
やはり学園モノのほうがいいなぁ・・。まだまだ部活アニメのがよかった。海賊になったらエンディグでwざーさんが転校してしまったのが残念。たまに海賊って感じを期待。
そんなことより当OPを披露したはじめてみたももクロが斜め上のユニットすぎて衝撃的だった。。。

~10話
完全に銀英バリのスペースオペラになってきたYO。
作戦も銀英じゃねーかYO。
ポーズのかっこよさとか余分な台詞のなさとかすげえぞこの作品。
たまらんわぁ・・俺らはオタクであってヲタクではないというのを再認識させてくれる。
セレニティってアレか、セラムンからか。
戸松っちゃんヘタクソだなぁww。
ざーさんも好きじゃないけど、チアキちゃんいいな・・なんか似合ってるしかわいいわ。
マミとの絡みもなかなかでしたが、ノリノリで営業やってるのがなんともかわいらしい。

14話
こんなこともあろうかと・・なチアキチャン。
某作品でいう声優さんのギャラとか下世話なこと考えるとこ絶対やると思ったがなんか出すのが早いw〆にするべきネタじゃない?
日笠部長、レズらしいのにマジかっけえよ。
じつはこれがラストエピソードってことはないよね?かなりの長編にすんのかな・・。もうすこしタメがほしかった激アツいネタっすね・・。

~16
弁天丸にヨット部を乗せることでついでにSF考証というか説明もしてくれちゃう、普段のクルーがどれくらいすごい奴らなのか・・ってな。
うまいな・・
~17話
ブッ!!っていう衝撃のガチレズ展開。ドン引きするレベルのキスがすげごいっす。完全に入ってる音にわざとしているのは、ノリノリのアドリブか、いやがらせかw
ピンチになったらとにかくワープってもういつからだ・・古典的なお約束で燃えますね。

19
開幕から座右の銘が全否定されました。
なんか台詞の雰囲気もかわったな・・。


24
ド王道なクライマックス、ハーロックにツッコミをいれるセリフ。ガンダムだと演出見て察しろというだなw。かっこいいからは真理。
途中から感じていたがやはり海賊=おたく、オタクのような気がする。


海賊会議・・・あれですねヨーホーヨーホーのパクリっすね。
ハーロックの船外操縦→ホログラム、サイボーグ化で実現。
意味はない、かっこいいからだって・・wわかってるね。


クオリティは一定しないが絵の動かし方は要所要所でうまい。作画→本来アニメでは絵をうごかすこと。
セリフの使い方、テンポはすばらしい。説明的になりがちだが最小限。画面よく観とけってことかな。
アニメというよりは完全にガチなSF、


売り上げがまぁまぁすごいとの結果が・・世の中捨てたモンじゃねえな。


OPについて
モヒカンになったドラえもんが弾いているようなイントロからはじまり、どう考えてもロマサガイトケン節、ドラクエ風(というかクラシック)のごとく拍子が代わり、しょっちゅう変調、サビは90s王道のアニソンメロディー。泣き?っていうの?変にオサレぶらずにそのまま上がり続けて限界まで突破するという・・。で〆はFFのクリスタルのテーマってか。

ジャンル的にはシンフォニックメタルっていうの?。よく知らないけど。
マーティがあらぶってるのはわかった。
久しぶりに聞いたアニソンの珍曲なのは間違いない。
おもしろいけど、とにかく詰め込みすぎで疲れる。しかし中毒性が・・。
『ポゥ』じゃねーよ。マイケルネタかよ。

ももクロがヘタクソとかいわれるが、こんなすごいメロデイー誰もこのままは歌えないよ・・。きれいに歌うとたぶんダサいぞ。
あくまでタイアップじゃなくてアニソンだし、イメージってもんもある。
あえてアイドルのヘタクソボーカルなのがいいんだと思うよ。
ヒャダインさんもプロなんだから考慮してるんじゃないかな。
こういうヘンテコな曲を弾くとピアノを習っていたときのドラクエ4の気球のトラウマスイッチガ・・・・

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50

81.9 7 銃撃戦アニメランキング7位
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (928)
4451人が棚に入れました
銃と鋼鉄の世界《ガンゲイル・オンライン》でソロプレイを満喫している女性プレイヤー・レン。
可愛いものが大好きな彼女は全身をピンクの装備で統一し、コツコツと地道にプレイを重ね、実力をつけていた。そしてとあることからPK――プレイヤー狩りの面白さに目覚めたレンはPKにのめり込み、ついには「ピンクの悪魔」と呼ばれるまでになる。
そんなレンは美人でミステリアスなプレイヤー・ピトフーイと出会い、意気投合。彼女に言われるがまま、チーム戦イベント《スクワッド・ジャム》に参加することになる。

声優・キャラクター
楠木ともり、日笠陽子、興津和幸、赤﨑千夏
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

GGO

ガンゲイルオンラインの銃器監修をした、
時雨沢さんが書き下ろしています。
この方、本当に銃の世界が好きですね。
制作はプリンセスプリンシパルの3HZ。
主題歌は復帰の藍井エイル。

俊敏性(AGI)に全能力を振った、
小さくて可愛いアバター、レンが主役です。
大惨事を起こしたVRの世界ですが、
新たな大会「スクワットジャム」が開催され、
生き残りを賭けたチーム対抗、銃撃、情報戦。
非常に好感の持てるスタートとなりました。

2話視聴追記。
GGOの世界観を親切に描いてくれました。
窮屈な毎日からバーチャルな世界へ、
想像するより前途ある世界なのかも知れない。
この日常風景があるのがこのシリーズの強さかも。

最終話視聴追記。
{netabare}序盤の印象は良かったのに申し訳ない、
中盤以降、特筆すべきものを感じなくなる。
構成をもっと詰めて情報量で圧倒すべきでは。
物語が定型化したのが、少々残念な感想に。{/netabare}
声優陣は皆さん、素晴らしいです。
劇中歌REASON聴き入りました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 75

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

そこにゲームがあったなら、デスゲームじゃなくて普通にゲームするでしょ!(第12話: ピトフーイ「え?」レン「え?」)

……なんてことを考えながら時雨沢恵一先生は本作の原作を書いていらっしゃるんじゃなかろうかなどと考えてしまう、『ソードアート・オンライン』(以下、SAO)のシェアワールド物ライトノベルが原作です。

ですがストーリー的にはSAO本編とは独立性が高く、SAOを観ていない・知らない人でもたぶん置いてきぼりにはならないと思います。

『クローバーズ・リグレット』(こちらはSAO本編<マザーズ・ロザリオ編>に出てくるギルド「スリーピング・ナイツ」のメンバーが出てくる外伝)との知名度の差は桁違い、とかそういう話は置いておきます。
(※2018.7.14:『クローバーズ・リグレット』の説明を加筆修正)

原作は『ソードアート・オンライン』本編において<ファントム・バレット編>の舞台になったゲーム「ガンゲイル・オンライン」(以下、GGO)および「現実」を主な舞台とするお話ですね。

時系列的にはレンがGGOを始めるあたり以外は、SAO本編で死銃(デス・ガン)の事件があったBoB(Bullet of Bullets)の少し後の話です。SAO本編での出来事やキャラは他人事として客観的には出てきますがストーリーに直接関係はしません。

アニメでも「現実ではできないことをゲームでやる」という描写にはこだわりがある作品になると思います。時雨沢先生はGGOが実在したらきっと自分も遊びたいんでしょうね、と思わせるようなお話ではありますね。

「全日本マシンガンラバーズ」とか、まさに楽しくゲームであるGGOを遊ぶためのチームで微笑ましいですよね。

まあ、レン的にはいろいろありますがそれはそれ……。

おまけ: 時雨沢恵一関与作品には定番のトリガー・ディシプリン(発砲意思のないときには引き金に指を掛けない)は、本作でも徹底されるのでしょうか…(笑)?

2018.4.22追記:
第3話、原作者本人がモデルのキャラのキャストとして時雨沢恵一先生ご本人登場(笑)。年齢設定も作中の年代にバッチリ合わせてあって笑いを禁じ得ません。

2018.5.6追記:
第5話:「いい最終回だった。」

香蓮ちゃんとJKがリアルの部屋で和んでいた伏線が回収されて、キリ良く原作第1巻分終了。今のところシリーズ構成、GJ!

2018.5.13追記:
第5.5話: GGO内場面に絞った総集編、と見せかけてピトさんとエムさんの会話にはさりげなく本編情報も。OPアニメに銃器などのSEが付き、昔のロボットアニメなどを思い出す演出でした。

「あとがき」は原作者である時雨沢先生のシナリオによる本編映像を使ったショートギャグで、面目躍如(笑)。

ということで、次回6話をお楽しみに!

2018.5.20追記:
第6話: ピトさんのおかしさ爆発。動くフカ次郎はおあずけ。あんな入浴シーンは、原作にはない…(笑)。

2018.6.4追記:
第8話: アルドノア・ゼロ2期目でも思ったけど、「砲兵」と「観測兵」っていうのは、やっぱり戦場ロマンだな。原作を読んでいて楽しみなピトさんの大活躍は、次回にお預け。

2018.7.1追記:
SJ2が大団円。そして、視聴者にもピトさんのリアルが明らかに。

原作3巻の名台詞が再現されていて、私は大満足です。
ピトフーイ「え?」
レン「え?」

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

FN-P90を装備した近接戦が得意な主人公レンが活躍するGGOの世界

アニメーション制作:Studio 3Hz、
監督:迫井政行、シリーズ構成・脚本:黒田洋介、
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:黒星紅白、
キャラクターデザイン・総作画監督:小堺能夫、
原作:時雨沢恵一

銃マニアで作家の時雨沢恵一が銃器を用いてのグループ戦という形でSAOの設定を借りて創作した作品で、全話を通して、それなりに楽しむことができた。ただ、全13話のストーリーの中心は、レンとピトフーイとの戦いや関係性となっており、そこをいかに上手く描くのかが最大のポイントになると途中から感じていた。 {netabare} ピトフーイは自殺願望を持っていて、GGOに取りつかれてしまったような人間。そんな彼女が何かを変えたくてレンとの真剣勝負を試みるという話だった。 {/netabare}

ところが、最終話まで観て感じたのは、ありがちなピトフーイの秘密だけに焦点が置かれており、本質の部分を描く気すらなかったように感じられたのが残念だった。もしかすると原作にはあるのかもしれないし、続編があるので、また出てくるのかもしれないが、1クールの物語として考えると、描写不足だったと思う。 {netabare} ピトフーイの心の闇はゲーム内で戦って死ねば解決することだったのだろうか。 {/netabare} この部分が適当すぎたので、肩すかしを食らった気分だった。また、エムがピトフーイに寄せる感情が薄く、全く分からなかったのも難点のひとつだろう。

序盤から少し感じていたことだが、レンの強さのご都合主義的な部分が目に付いてしまう。強さの秘密の理由付けがもう少し欲しかった気がする。ピトフーイとの最終決戦も個人的にはあまり盛り上がりを感じることができなかった。なぜかというと、緊張感が圧倒的に欠けていたからだと思う。あまりにも戦いが大ざっぱすぎるし、ただ、突っ込んでいくだけで、面白さを感じることができなかった。

戦闘部分はやはり1話がいちばん面白かった。その後、数話はこれまでの経緯に費やしたので仕方がないとして、後半は失速した印象だ。戦闘の部分や心理面の描写に物足りなさを感じた。

しかし、全く面白くなかったかというと、そういうことはなく、毎週、放映されると、それなりに早いタイミングで観ていたので楽しめたということだろう。1話で期待値が高まってしまったため、そこから下降線を描いたのが原因だと思う。

音楽面では、EDの『To See The Future』が、今クールに観た作品のOPとEDのなかでいちばん良かった。Jazzin’parkによるクールなトラックと楠木ともりのヴォーカルが上手く溶け合っていて引き込まれた。


2話視聴時レビュー
2話まで視聴した時点ではとても面白く、それほど引っかかるところなく見ることができた。1話分の脚本と演出がよく練られていて、24分のなかでしっかり見せ場を作って構成されているため、主人公側の視点で実際にゲームをしているような感覚で楽しめる。SAOの本編でもあった敵の位置をスキャンする機能(この設定を見ると、いつもリドリー・スコット監督の「エイリアン」を思い出してしまう。いるはずの敵がいない、とか)を効果的に使用し、緊迫感を与えてくれる。主人公が使う身長の低いアバターのレンと大男のアバターのエムという組み合わせがいい。戦略を立てるところも説得力を感じさせる。

時雨沢恵一が銃マニアということもあり、登場する銃がFN-P90というのも興味深い。この銃は80年代後半に開発された当初、後方部隊がPDW(Personal Defence Weapon・個人防衛火器)として、使用していたものだという。それが、冷戦後、破壊された建物などの狭い空間での戦闘が重視されたことから、扱いやすい攻撃用の短機関銃の一種として用いられるようになった。ベルギーのファブリック・ナショナル社が開発した銃で、50発を装填できる特殊弾倉を装備している。折り畳むととてもコンパクトに変形し、見た目が変わっていることから、多くの人から知られる銃だ。軽量なことから実際に女性兵士が持っていることもある。レンが「可愛い!」と表現したことが、こちらにも伝わる造形だ。

1話では、23チームの間で交戦を行うスクワッド・ジャムに、レンとエムがチームを組んで参戦したところから始まる。実践のプロたちによって構成されたチームと戦うところが描かれ、ゲームの面白さを感じさせてくれる。2話では、主人公でレンのアバターを使う、長身にコンプレックスを持つ小比類巻香蓮の人物像が描かれ、ゲームに参加し、謎の女性・ピトフーイとの出会い、そしてスクワッド・ジャムに参戦するまでの経緯が説明される。

強いて難点を挙げるとすると、ゲームの設定がよく分からないところだ。SAOのときもよく感じていたことだが、主人公が強すぎる部分にあまり説得力がない。今の描かれ方だと近接戦ではレンに勝てるプレイヤーはいなさそうだし、これだけの利点があれば、敵にも小さいプレイヤーがいても良さそうな気がする。また自衛隊のように実際のスキルが活かされるのも、どこまで反映されるのか掴みづらい。もう少し細かくその辺りの設定を決めてもらえると、より緊迫感が増しそうな気がする。まぁ、しかしそういうことをあまり気にする話ではないのだろう。
(2018年7月6日投稿・2020年7月31日修正)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66

70.5 8 銃撃戦アニメランキング8位
境界線上のホライゾンII(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (753)
4433人が棚に入れました
TVアニメ「境界線上のホライゾン」の第2シリーズ。遠い未来。「聖譜」と呼ばれる歴史書をもとに歴史をやり直す世界。三河争乱を経てホライゾンを聖譜連合から奪還したトーリたちは、ホライゾンの感情=大罪武装を求め、航空都市艦・武蔵で次なる目的地、浮上島・英国へと向かうことに。しかし同じ頃、英国とのアルマダ海戦に向け、三征西班牙も行動を開始していた。妖精女王の統べる英国で、トーリたちの新たな戦いが幕を開ける!

声優・キャラクター
福山潤、茅原実里、沢城みゆき、斎藤千和、小清水亜美、井上麻里奈、小野大輔、黒田崇矢、東山奈央、新田恵海、真堂圭、子安武人、名塚佳織、田村睦心、大橋歩夕、悠木碧、平川大輔、森永理科、又吉愛、白石涼子、楠大典、清水愛、真殿光昭、中原麻衣、小林ゆう、中田譲治、杉田智和、寿美菜子、白石稔、宮下栄治、田村ゆかり、白鳥哲、三宅健太

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ありとあらゆるジャンルがてんこ盛りで・・・やっぱり色々と難しい作品でした^^;

この物語の舞台は・・・遠い未来、かつて神州と呼ばれた土地・極東(日本列島)を舞台に、「聖譜」に基づく歴史のやり直しが行われている世界。
そして、航空都市艦・武蔵にあるアリアダスト教導院に通う三年梅組の生徒・・・彼らがこの物語の中核となる人達で・・・葵・トーリという総長が主人公になっている物語・・・第2弾です^^

1期を視聴した時、あまりの設定の複雑さについて行けず、目の前で起こっている状況そのものを楽しみながら視聴しました。
その後、皆さまのレビューを拝見させて頂くと案外同じような意見が多いのにビックリでした^^;
この作品って、私のような素人から、この世界観を制覇した玄人の方までそれぞれの立場で楽しめる作品なんじゃ・・・と考えると、改めて凄い作品だと思いました。

この様な事を思いつつ、2期を視聴した訳ですが・・・1期より登場人物が物凄く増え(たような気がしています^^;)ていた事もあり、やっぱり設定にはついていけませんでした・・・^^;
従って、今期も視聴のスタイルは1期同様、目の前で起こっている状況を楽しみながら視聴しました。

今期は、「アルマダの海戦」が行われている中、好きな相手に「告白し(コクリ)」に行く・・・という流れの中で幾つかの物語が同時に進んでいきます。
1期はトーリ君が「告白し(コクリ)」に行きましたが・・・好きな人のために身体を張って頑張るのは基本なんですね^^;
トーリの時には良く分かりませんでしたが、今回の「告白し(コクリ)」に行く話は面白かったと思います。
相手のヒロインも可愛らしいキャラでしたし、何よりCVが堀江由衣さんでしたし・・・^^

アルマダの海戦といっても実際には空中戦でした。でも空中戦といっても飛行機で闘うわけではありません・・・
航空艦という巨大な船の上で、それぞれの登場人物が自分の得意技で勝負を仕掛けてくるのです^^
今回の相手はやたら体育会系で、その中でも野球は特に印象に残りました^^
野球も9人で闘う訳ではなくピッチャーvsバッター(バットは使わず自分の武器で勝負します)の様な感じでしょうか^^;

そして、実際の海戦は良く分かりませんでしたが、沢山の登場人物の色々な技を駆使しながら闘いが成立してしまう設定は凄いのでしょう・・・一つ一つの闘いも悪くはなかったと思います。
でも、全体的に半端無い情報量だったと思います^^;

1期13話の作品でしたが、作品に対する印象は1期と一緒でした^^;
設定もキャラも十分理解できないままでの視聴でしたが、それなりに楽しめた作品だったと思います。
今回の作品で唯一気になったのがトーリ君の格好です・・・なぜ、あんな格好ばかりしていたんでしょう・・・?
あの格好は説明が無いと絶対分からないような気がしましたけど・・・^^;

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

やっぱりマニア向けかな?

原作 ラノベ 未読

1期のレビューにも書いたけど、原作読んでないと理解が難しい作品じゃないでしょうか?

キャラデザ、作画はとても綺麗!
でも、やっぱりあの引く位でかい巨乳は、ちょいキモイ。

バトルは、変わった武器や能力で、観てて面白い。

相変わらず、敵、味方、何処の国のキャラなのか、あまり把握できないくらい、キャラ多すぎ!(味方はちょい解るようになったけど)

今回は、てんぞう・クロスユナイトと、メアリ・スチュアート(傷あり)に視点をおいたストーリーでした。

女性が苦手っぽいてんぞうと、金髪巨乳で心優しいメアリとの、初々しい恋愛模様が良かったかな・・・と。^^

主人公、葵・トーリの出番は少なかったかな・・・

こんだけキャラが多いと、その数だけ話ができそうですね。

声優さんも豪華で、いっぱい出てるので声優アニメですね。

原作知っている方
気になっている方
声優好きな方
1期を観て面白いと感じた人
にはオススメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今回主人公は、裸で飛び回ってるだけですが

難解で壮大な設定、多彩なキャラ、まるいおっぱい。
全裸の主人公。 廚二臭さが全開ながら、テンポいいバトルの連続が気持ちいい、多様式バトルアニメ、第2期です。


相も変わらず、ややこしい設定です。
理解の範疇を超えているので、世界観がなんとなーく解ってればいいや・・・って状態での視聴。 歴史上の人物に準えた役割を担ったキャラが、歴史上の争いを再現するべく戦っている。まぁ、そんなカンジと認識してます。
(↑この程度の理解しかありません^^)

設定は難しいですが、キャラの特性や性格は見た目で実に解りやすい。 1期でもそうでしたが、それとなく敵味方の認識だけ間違えなければ、バトルものとして単純に楽しむ事ができます。

メカあり、魔術あり、舌戦あり、肉弾戦あり。
実に多彩なキャラたちが、次から次へと休む間もなく戦うバトル。
政治的には複雑な事情や各国の思惑、駆け引きが存在しますが、根っこの戦う理由は実に単純明快。

惚れたオンナのために戦う。
信じたオトコのために戦う。

主人公だけじゃなく、そういう魅力的な馬鹿がいっぱいです。

斬ったはったのバトルものなんですが、隠遁とした部分は薄く、スポーツにも似た爽やかさがあるのがこのアニメの良さ。そう 思って視聴するのが楽しい。
敵も味方も、己が戦う理由に殉じてアツく戦います。戦争してますが、野望や禍根といった黒いものがそのアツさに隠れているのがいい。バトルを息もつかせぬエンターティメントとしてたたみ掛ける構成。
激しくご都合主義な戦闘ですが、むしろそれが心地よくもあります。

難解な設定を理解したうえで・・・・・なんて無駄な抵抗、しない方が面白いです、正直。(^_^;
うん、いいバトル。


戦い終わって最終回。 これも爽やかさに溢れていました。バトルの王道っぽい。
もし、3期があるなら、またこの調子なんでしょうね。 延々とバトルを繰り返してキャラが増えていく感じ。

というか、どうなったら完結になるのか、設定が理解できてないのでサッパリ想像できませんw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

75.9 9 銃撃戦アニメランキング9位
Gungrave ガングレイヴ(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (429)
3159人が棚に入れました
権力への野心に心奪われた親友、ハリーの暴走を止めようとするも裏切りの銃弾に倒れたブランドン。皮肉にもハリーの勧めていた秘密研究により巨大な二挺拳銃と、武器を満載した棺桶を携えた人間兵器“ビヨンド・ザ・グレイヴ”として甦る。そしてまたハリーの暴走を止めるべく組織へ、そして親友へ一人戦いを挑む。

声優・キャラクター
関智一、浜田賢二、磯部勉、佐久間紅美、茶風林、子安武人、大友龍三郎、立木文彦、井上喜久子

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

レジェンド作品

ゲームを元に制作された作品。ゲームは未プレイ。


『スラム街でうだつが上がらないチンピラ生活を送る「無口で不器用なブランドン・ヒート」と「野心家のハリー・マクドゥエル」の親友の2人。喧嘩に明け暮れ自堕落な生活が続いていたある日こと、街に巨大マフォア組織「ミレニオン」のボス、通称「ビッグ・ダディ」が偶然訪れたことをきっかけに2人は「ミレニオン」に加わることになる。こうして名実共にマフォアの一員となった2人は、やがて組織の中で頭角を現し始め上へ上へと出世階段を昇り詰めていく。だが、2人は気づかなかった。固い友情の絆で結ばれていたはずの2人の間に、徐々に不穏な空気が漂い始めていた事を・・そして・・』という全26話の物語。 制作は、「マッドハウス」で、キャラクターデザインと原作は、「血界戦線」の「内藤泰弘さん」です。


実話、私はずっと前からこの作品が名作である事を知っていたんですよ。他の方のレビューも恐ろしいほど軒並み高評価ですしね。ただ、何せ26話もあるので時間が無くて指をくわえて放置していました。しかし今回は思い切って観てみました。で、観終えた率直な感想なんですけど、名作の名にふさわしい名作でしたね。途中からはアニメを観ているという感じが段々と無くなってきて、コッポラやタランティーノやリュック・ベッソンのクライム映画を観ているような感覚になりましたよ。観始めたら止まらない状態になってしまい、「あと1話だけ観てから寝る、あと1話だけ観てから絶対に寝る」の連続。こうして自分に負け続けた結果、とどのつまりの朝の5時。寝不足で死にそうになりましたよ。アホですよね~私は(笑)


この作品は、ざっくり大きく分けて「過去篇」と「現在篇」の2つで構成されています。「過去篇」は2話~16話で、「現在篇」は残り全話です。あっ それから、第1話はとりあえず意味が分からないと思いますが、そこで切らずに我慢して2話を観てみて下さいね。2話からはいよいよ過去篇が始まりますので。そこからが本番なんです。マフォア組織に加わったブランドンとハリーがどんどん成り上がっていく姿は必見ですので心して下さいな兄貴。特に14話は神回ですぜ。


この作品は、2003年~2004年に放送されたのですが、キャラクターデザインにそれほど古さを感じませんでした。


声優陣が重鎮ばかりでキャラの魅力アップに華を添えてくれていました。中には亡くなられた声優さんもいます。私が個人的に好きなのは、哀愁を感じさせる渋い声「ビッグ・ダディ」役の「家弓 家正(かゆみ いえまさ)さん」と、イケボな低音でジンジン響いてくる、ヘッドホンで聴いているとやばい「ベア・ウォーケン」役の「大友 龍三郎さん」ですね。特にウォーケンは良かったなぁ~。ナイスミドルの魅力というやつです(*´⊥`*)ポッ


人を狂わせるものと言えば金・権力・女(男)など、大抵相場は決まっていますが、25話と最終話では何かを犠牲にしてそれら全てを手に入れた者の悲哀が描かれていました。見所満載ですよ。また、過去と現実が入り乱れる演出も見応えがありました。ちなみに私は最終話でブランドンに泣かされちゃいましたよ。つまり見事ブランドンに心を撃ち抜かれたわけです....。←カリオストロ風オチのパクリとか言う突っ込みは一切受け付けません。(笑)


注)徹夜でアニメを観るのはやめた方がいいです。これはホントの話。人に気付かれるくらいのクマを目の下に作る事になります。おまけに何者にもなれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 38

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

裏切りと友情の物語ですね。

ストーリーとしては、街でチンピラみたいな事をやってた少年達が、
マフィアの世界に入って上を目指していくみたいな感じです。

大雑把な説明ですが、物語に現在編と過去編があって、のし上がっていく
過去編が全25話中20話近いからしょうがないかもですww


っで、ここからが感想。

とりあえず、ストーリーが熱いです!!

親友との友情、家族への愛情、信頼や疑念、裏切りに復讐など、
色んな感情が絡み合って描かれています。

過去編に関してはホント文句のつけようがないほど良かったです。
ブランドンとハリーが上を目指す姿が非常に丁寧に描かれてるので
見応えあります。 ハードボイルドテイスト満載でした!!

それに、ブランドンの寡黙さが良い味出してますww


ただ、この作品は人間ドラマで魅せる傾向が強かったからこそ、
現在編の展開には結構戸惑ったりもしました。
正直、残念な感じは否めないですね...

でもまぁ、それらを含めても内容はしっかりしてるし、最終話も綺麗に
完結してるので、自分はすごく楽しめた作品でした。


まぁ古い作品なので作画やキャラデザが酷かったりしますが、
内容は良いので、興味のある人にはオススメです!!

特に、アニメ好きって人には一度は見てもらいたいです!!
良い物語なので心に残る作品になると思いますw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「あの日から 街が小さく見えるぜ…」

原作・内藤泰弘、監督・都留稔幸、脚本・黒田洋介

ひとりは寡黙で不器用な想いを抱え続ける腕の立つ青年、ひとりは上に登りつめる野心を磨き続ける切れ者の青年。うらぶれた街で戯れていた若い二人が、マフィアの世界に魅入られ…


初っ端、車でブーンとやって来た博士が大きな武器を放りつけて主人公を助けていたので (肉体改造風な整備をされていた様な割には、悪い奴らをのす時に丸腰で)、
この博士…毎回「アンパンマン」のジャムおじさんみたいにこんなお世話をするのかしら…と想像したのですが。

その後は長らく過去の話。
ブランドンと親友ハリーがマフィアの組織に入るまでと、入った後の回想譚。実写でやってもいいんじゃないのってくらい現実的な話が続く。仁義ものの様式美というか、物語の基盤がしっかりしているので、飽きずに浸ることができました。
重厚な人間ドラマを観たい方にはうってつけですね。


毎度、漬物石のようにひっそりとしたグレイヴの語りが添えられて、ジワジワ旨味が染み出します。
殺し屋 ときに 詩人…

「あの頃のオレに言ってやりたい…
守るということは 他人のために自分を顧みないこと
守り続けるとは 裏切らないことだと…」


「無口だな。無口な人は気持ちを溜め込んでるから 想いが強いって…オレの叔母が言ってた。本当なのか?」
コレははじめの頃のイイ上司のイイ台詞
イイ人は長生きしないんだろうなーって気がして、いつ死んじゃうんだろこの人 T^T と見守ってましたが、結構命拾いしてましたね。


戦争での最低最悪な命がけが忘れられねぇんだ…という二人組が出てきたあたりは、
{netabare}個人的に…
ベトナム戦争を扱った映画「ディア・ハンター」を観た後、オモチャでも銃の形をした物を見るのが気持ち悪くなって拒否反応起こしてた頃があったナァと思い出しました。
スレスレ感が忘れられずのロシアンルーレット… _| ̄|○ウゲーッ
本作ではそこまでディープな闇ではなく、青春の一コマのようになっていましたが。ロシアンルーレットよりハタ迷惑な生体実験、アニメっぽいですね。 {/netabare}

10話越えると自らをストイックな愛に囚人のように身を捧げ切って心を殺したがためか、漬物石みたいなシンミリした語りが無くなってきて、寂しいぞ。(´・_・`)

14話越えると人物の描き方が、やたら肩幅が四角くて、上にイチゴみたいに頭が乗っかってる風だけど、もはや作画は問題じゃないんだ…いいんだ…


「何でも奪い、何でも与えられる存在になる」はずの自分の中の嫉妬がもたらした決定的なわがままが、もう取り戻しようのない間違いを犯したんだと気づいた時のハリーの混乱が痛々しい…。焦るくらい人間臭く、胸を締め付けられましたが、その後は思い出すことも無く生きて来た様子がまた「ありそう」でした。
ハリーの声の人が交代して、年齢とともに声色が太く暗く変わっていましたが、違和感なくハッと時の経過を感じさせます。


マリアが選択した幸せは、至極普通で純粋なものだったんだなと、最期の状況を観てうるうると思い。叔父様迎えにきちゃうんだもん。(/ _ ; )もうここだけ昔の少女漫画。*・゜゚・*:.。..。.:*・
人外と少女の組み合わせは好きなんですが、本作のグレイヴとミカにはいまいちキュンと来ず。んー、なんでだろ。ブランドンを見守るビッグダディとマリア、かつての上司と同僚達の眼差しのほうがキュンとしましたよ。

ハリーは還りたい時代を思い出せて、空っぽじゃなくなれたのかな、と。



テーマソングやサントラがものすごく良いです。いいシーンには使いまわされていないいい曲がかかる。
音楽は「トライガン」や「はじめの一歩」のサントラを手がけられているギタリスト今堀恒雄。
トライガンの時より深みがあって、テーマの「ファミリィ」揺らぎのある音が耳触りよく、すごくカッコイイ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

63.1 10 銃撃戦アニメランキング10位
うぽって(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (612)
3012人が棚に入れました
青錆学園に赴任してきた、新米教師はいきなり病院送りに…。それもそのはず、彼の生徒達は突撃小銃だったのです!? 個性豊かなてっぽう少女が大暴れする、学園美少女“てっぽう”コメディ♪ただいま、ゆる?りと制作中
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

銃が女の子って・・・^^

学園ギャグ、萌え擬人化作品。

銃が全員女の子で、ちょっと変わってます。
発想は悪くないと思います。

それぞれの銃のあるあるや説明が出てきますが、知らない人には「へ~」って云う程度。
この日本で、本物の銃を何パーセントの人が見たことあるだろう?
ましてや、使った事なんて、海外へ行ったときに興味本位で撃った事があるか、警察&自衛隊の人くらいじゃないのかな?
銃に興味のある人でも少ないはず・・・。
だからそんなに食いつけなし、特別興味も沸かなかったので、出てくる女の子達に注目して観てたかな?


余談ですが・・・
自分はハワイに行った時に射撃場で本物を撃った事がありますが、最初、緊張して手にすっごい汗かいてビショビショでしたよw^^;
撃った衝撃にも最初はビックリでしたが、やはり人間、10発も撃ってると慣れてきますね --;
でも、撃ち終わった感想は・・・
やっぱり日本は銃が持てない国で良かったなっと。。。つくづく思いました。
簡単に人を殺せる道具
こんなのが個人で持てる国が恐いです。



話それましたが、
それにしても女の子たちみんながムチムチです。
そういうキャラデザなので仕方が無いですが、太ももなんて太い太い! ^^  キャラデザには、自分はちょっと・・・ (^^;
ムッチリ系が好きな人には堪らない筈!^^ 


生徒は皆、擬人化された銃の女の子なんだけど、教師は人間の男性でしたが・・・
{netabare}
ヒロインの「ふんこ」が、教師にちょっと恋心?を見せてくれた所はよかったですが、それだけで進展しないので、正直残念でした。
個人的には、もうちょっと恋花を咲かせて欲しかったです。(^^;
{/netabare}

銃マニア、ムッチリ娘が好きな人には堪らない作品だと思います。^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 55
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

「うぽって」逆さまに読んだら「てっぽう」

TV放送じゃなく、ニコニコ生放送というのが
観る人によってはネックだったかも?
でも聞くところによれば7月から地上波放送されるそうな。
とはいえ、一部の地域じゃ見られないんだろうな。

実在する数々の銃を擬人化した女子中高学園モノ。
登場する女の子達だけでなく、先生までもが銃というコメディ。

その銃の機能やデザインだけでなく、製造国によってもキャラ設定を
しているあたり、『ヘタリア』を思い出させるのだけど、
あくまでもこちらは女子学生中心っていうのが特徴的。

個人的には、銃を擬人化した女の子の姿に萌えるのではなく、
どの銃がどんなキャラになり、どんな扱い方になるか?っていうほうに、
すごく興味が湧いてしまうし、楽しみだった。
例えば1話だと、
{netabare}ふんこ(FN FNC)が骨組銃床(スケルトンストック)
だから下着はTバックとかw {/netabare}

つまりはそういう部分で大笑いしてしまうわけで。
まぁ紙一重な違いではあるけれどw
ほんのちょっとミリオタ入ってるので、臨場感のある実射音聴いてるだけで
けっこうニヤニヤしてしまうところはあった。

とにかく、こういうアニメ作品は今までありそうでなかったから、
楽しみにしていたのだけど、最終話までようやく観終えてみて
はて??何が面白かった?と聞かれれば答えにくいという有様。

ちなみに、女の子たちの足がやや太めなのは、
キャラデザを担当された高見明男氏の描き方の
元々の特徴なのかはよくわからないのだけど、
重量のある銃を擬人化するだけあって、やっぱり太ももがしっかり
描かれてるのは当然といえば当然かも?で、好感は持てた。

がしかし、僕的な好みで言えばやはり、太ももムチムチ中学生より、
高校生である「じーすり」ことG3A3と、
「ふぁる」ことFAL L1A1の2人のほうが
ちょっとだけ凛とした品があって好きだったなw

だいたいにおいてマニアックな内容だし、興味のない人はきっと
どんどん離れていったに違いない。
実際、矛盾点もあるし、ツッコミどころは満載だからね。

せっかく擬人化したなら、擬人に徹したら良かったけど
それだとライフルの形状が見れなくなってつまらないし
ここはやっぱり、中途半端な萌え要素など除外してしまって
ライフルたちが喋る、笑う、訓練する・・みたいな
もっともっとシュールにしちゃったほうが良かったのではないだろうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

萌えで解説する鉄砲アニメ

漫画原作(未読)、 1クール(全10話+TV未放送1話)、 2012年春放送。
TV未放送分は未視聴。


鉄砲を擬人化した、日常パート多めのキャラ萌え系ガンアクション作品。
実在する様々な種類の銃が登場し、
登場人物たちは皆、その銃の性質に合わせたキャラ設定になっています。
(体格、能力、性格など)

内容は かなりマニアックですが、
ある程度の対戦シーンに加えて、日常シーンにはギャグもあり、
私のように全く知識のない素人でも楽しめる内容になっていると思えます。

新キャラ(銃)が追加されたとき、故障したとき、キャラ(銃)同士を比較するとき等々
素人にも図や動く絵を用いて分かるように、その都度解説してくれます。
アニメでこそ出来ることだと思うし、
制作陣のこだわりも 相当なものだったと感じます。

仲間と連携しながら銃撃対戦シーンを切り抜けていく場面が、
この作品の最大の見どころでしょうか。
学内の相手と対戦した後、後半は他校との対戦シーンも出てきました。
緊張感はあまり強くないですが、私にとっては観やすかったです。

あくまでも銃器の擬人化のため、
撃たれても出血したり死んだりせず、ダメージを負って故障するだけ。
修理してすぐに復活するという安心感があります。
グロ要素は全くありません。

各話のサブタイトルを読み上げる時に、
銃声の数がその話数と一致している辺りは、少し珍しい工夫だと思いました。
(たとえば、第2話は銃声2回、第8話は銃声8回、といった具合。)


作画は、雑な絵ではないのですが全体的にもうひとつ。
また、二次元としては太めのキャラ絵も特徴的で、
私は問題なく観ていましたが、受け付けない方も居るかもしれません。
http://www.upotte.jp/ (アニメ うぽって!! 公式サイト)
アニメ作中でも↑この絵柄のイメージでほぼ合っていると思います。

キャラについて、
様々な性格(性質)のキャラ(銃)が揃っていて、敵らしい敵も登場し、
面白さを演出するには足りていましたが、
後まで記憶に残るほどのものはなかったです。
演じている声優陣は、イメージからかけ離れることがなかったので良かったです。

音楽は可もなく不可もなし。
OP曲は疾走感のある曲、ED曲は対照的に少し癒される静かな曲。
OP曲: I.N.G.
ED曲: ひめくり



内容的に万人向けとは言い難く、他人にお勧めするのも難しいです。
視聴前にハードルを下げていたこともあって、個人的には比較的楽しめました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

57.9 11 銃撃戦アニメランキング11位
ガンスリンガー ストラトス(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (370)
2160人が棚に入れました
二十二世紀。かつて日本という国が存在した列島は、「第十七極東帝都管理区」と呼ばれていた。少しばかりの窮屈さと引き替えに、安楽な生活を保障された世界。明日が今日と同じであると誰もが信じる社会。しかし、その社会は人知れず大きな危機を迎えていた。「デグレイション」――生きた人間が砂のように崩れ消える奇病は、少しずつ、しかし着実に世界を侵食してゆく……。平凡な学生「風澄徹」は、もう一つの世界「フロンティアS(ストラトス)」との争いに巻き込まれる。それは、もう一人の自分との対決を意味していた。衝突する二つの未来。 交錯する少年たち。二つの世界に救いはあるか?

声優・キャラクター
阿部敦、金元寿子、西田雅一、沢城みゆき、植田佳奈、保志総一朗、小山力也、大原さやか、子安武人、小林由美子、藤田咲、秋元羊介、早見沙織、伊瀬茉莉也、大川透、水樹奈々
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タイトルなし

アーケードゲームのアニメ化みたいです。
実際の日本の都市(渋谷、秋葉原、池袋など)を舞台にした
サバゲー?って感じです。
街の通りやビルの上まで自由に行き来できるので結構楽しそう♪
公式ゲームページには、「1分でわかる ガンスト2」の動画(解説ふなっしー)
があります。(残念ながらステージに船橋はないみたいですが(笑))

公式ゲームページの「ANIMATION MOVIE」が話の本筋になるのかな??
だとすると、「どっち」が生き残るんでしょうか。話のオチが
どうなるか気になりますね^^

■第2話
{netabare}
第1話のネタ晴らし回。
公式ゲームページの「ANIMATION MOVIE」の内容です。

とりあえず、自分の世界を守るため戦うことにしたトオル。
当面は、別の世界の自分たちと戦って、最終的には黒幕を倒す・・・
という流れになるんでしょうか?
{/netabare}

■第3話
{netabare}
ゲーセンレベルの物語設定なので、話の展開がどうなるか
心配でしたが、なかなか魅せてくれますね!
キョーマの謎采配がありましたが、、、ここに来てしづねが
まさかの退場です。
ストーリーもいい感じに引き締まってます。
今後が楽しみ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

未来は分岐し、選択される。たとえ選ばなくても・・・

スクウェア・エニックスよりリリースされたアーケードゲーム

を原作とする作品です。全12話

WEB版とTV版で僅かに話が異なり、最終話での迎えるENDは

全く違うものとなっています。最終話の放送後翌週にWEB版はTV版

TV版はWEB版のルートの方が特別編として放送・配信されました。

あらすじはちょっと上手く書けないので割愛します。


「時間とは何なのか、未来とは何なのか」この命題に対する答えは

何処にあるのだろうか。突然その命題に対する現実を突きつけられ

た時何を考えられると思うのか。そして未来を名乗る存在と対峙し

現実と未来が選ばれたものだとしたらそれが意味する答えは一体・・・

これらの答えはその瞬間に存在し、瞬く間に消えて別のものに変化

していくものだと思います。


物語は少しばかりつまらない感じではありました。それは各話各話

での区切り方や入り方が中途半端な部分が多かったように感じてし

まう様なものだったからだと思います。何かが足りないそんなものを

常に持っていた様な感じです。

作画が所々やばい状況になったりしているのにアクションシーンでの

静止画が多く入っているのはちょっと・・・

TV版とWEB版で微妙に違うのがその辺を少し残念な部分にしているの

ではと思います。


良かったと思えるのがOPとEDでした。綾野ましろさんのOPはFateの

時もそうでしたがかなり良かったです。


全体として残念な部分が目立つ感じではありましたがOPとEDはとても

良かったと思います。(話も見てはいましたがメインはOPEDだった自分ですw)

◆個人的点数評価 75.723点

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

2つの世界

ゲームが原作で近未来の日本が舞台。
2つの世界が同時進行しているパラレルワールドようなもので同じ人物が存在して世界を救う為に争うようになる。

この作品は実験的要素が多く含まれています。
まず、テレビ版とネット配信版で結末が違う事。
自分はテレビ派なので配信版は見ていないのですが、とても面白い事を考え付いたなぁという印象です。

最終話が終わって次の12.5話ではテレビ版と配信版の細かい違いがあったと説明されています。
小さな違いによって、その後のストーリー展開が違う。
見る側としても2つチェックしなければいけませんが、制作者側では同時進行で2つの世界を作っています。
相当、負担がかかっていると思うのですが、制作者側のこだわりなんでしょうね。

個人的にはバトル物があまり好きではないので正しい評価ができません。
作品自体が面白いかと聞かれたら疑問に思ってしまいます。
ただ実験的な要素が大きいので、その点は評価したいです。

実際にゲームをプレイしている人のほうが楽しめるのでしょうね。
ゲームのキャンペーンコードが画面に出てきます。
おそらくゲームをプレイするのに有利に展開する事ができるコードなのでしょうが自分はゲームをプレイしていないので、その点は関係ありませんでした。
アニメだけを見ている人が実際にゲームをプレイするかどうかは、その人の余暇時間がどのくらい残っているかどうかで決まるのでしょう。

それほど本作品が話題になっていないので、大量生産されているアニメの中に埋もれてしまっているのかもしれません。
ただし、同じ設定でも違う解釈ができるという挑戦的な試みは評価したいです。
バトル物が好きな人にとっては、より面白く感じる事ができる実験的な作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

63.6 12 銃撃戦アニメランキング12位
GANTZ~the first stage~ガンツ(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (341)
1454人が棚に入れました
主人公玄野計は地下鉄のホームで小学校時代の親友加藤勝を見かける。正義感の強い加藤は線路上に落ちたホームレスを助けようとするが、助けに入った玄野と共に、やってきた電車に轢かれ死んでしまう。
次の瞬間、彼らはマンションの一室にいた。そこには、同じ様に死んだはずの人々が集められていた。部屋の中央にある謎の大きな黒い球。彼らは、その「ガンツ」と呼ばれる球に、星人を「やっつける」ように指示され、別の場所へと転送されていく…。
謎の物体「ガンツ」に集められた、死んだはずの人々。理由もわからないまま、彼らは謎の星人と戦わなくてはいけない。彼らは何故戦わなくてはならないのだろうか。そして、生き延びることができるのだろうか…。

makkotty さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こういう作品がむしろ好き

ベルセルク、進撃の巨人、まどマギ・・・こういった作品が好きな人にはお薦めな作品。
さすが映画になるだけのことはあって面白いです。
グロテスクあり、欲望あり、絶望感あり、見ごたえがあります。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

新しい朝が来た

って歌知らないんです。
地元に夏のラジオ体操の文化がなかったんで。
この作品で周りからツッコまれたのはそこでした。

原作読んでたのは相当昔だしうる覚え。
初期は岸本さんが豊満ぼでーが雑誌の表紙を飾っておりました。
アニメ2期がぜんぜん違うのはわかりますが。
途中で飽きて読んでません。
けっこう前になるけど、点数のネタバレってのを聞いて立ち読み、知ってる人はわかるでしょうけど、あーやっちゃったなぁ・・・って印象。

設定とか導入はすごくいいんです。
宇宙人もなんかふざけけてて・・でもやってることがひどいけど。
ブラックラグーンとかああいう感じで大人向けのサバゲー物語が作りたかったんでしょうか。
エログロを抜いてもキャラが好きなやつが見つからず、どうしても感情移入もできないし、得るものがない。これはもう個人の好き嫌いとしか言いようがない。完結して読み直せばまた違うのかもしれません。

アニメはOPがかっこいいんですが・・内容は結構残念。
既出のとおり動かない、だからといってかっこよくもない。
展開もかったるい。
監督、板野一郎とでっかく売り込んできたのはいいが・・。
お金の問題、スタッフの問題いろいろあるんでしょう。。
コミックの販促としての作品と思えばいいでしょうか。
1話はすごいといっておけば・・いのかな。
1期が楽しかった方は原作読めばいいと思います。

こんなこと書いてても仏像の可動フィギュアでガンツごっこはしてたりしてます。







投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

アイコン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

典型的な中二アニメ。

アニメのノリが
シリアスギャグっぽかったので
期待したのですが....。

期待外れでした(^^;

とりあえずグロやエロ入れて
すげーアクションとか理不尽で
意味わかんないホラー要素や
メッセージ性詰め込んじゃえば
面白いんじゃね?
というまぁ今どきの高校生でも
考え付きそうなストーリーのアニメ、

って印象でした。

こういった言い方も失礼かもしれませんが、
なにがしたかったのかよくわかりません。
全てが中途半端でした。
ホラーという要素でいきたいのか、
アクションアニメとして魅せたいのか?
はたまた反社会主義アニメとして
なにかメッセージを伝えたいのか?

いろいろと詰め込みすぎて、
私は消化不良でした。

多分伝えたかったのは、
「こんな理不尽なクリーチャーより、
人間の思想の方が遥かに怖い」
的なことを伝えたかった?
のかもしれませんが、

こっちからしたら
だから?(笑)って感じです。

それを踏まえて普通は
解決策をテーマ性として提示するもの
なのでしょうが(これがホラーアニメでなく
メッセージ性のアニメなら)、
何も解決せず終わるんですから、
こっちからしたら、は?
状態ですよ(笑)

ここまでアニメに求めるのも
おかしな話かもしれませんし、
楽しく見ようぜ?って感じでしょうが、
わけのわからないラストのせいで
このアニメのしたかったことが
何一つ伝わってこないので、
私の中で消化不良で終わってしまい、
正直戸惑っています(笑)

だから、どう評価すれば
いいかもわからず、
ホラーとして処理するべきか、
何も考えず見れるアクションアニメとして
とるべきか、
メッセージ性のある反社会主義アニメとしてとるべきか、
この取り方によって
私の中では評価は変わってくるものだと
思っているので、
少し辛口になってしまいました。

本来はこういったシュールなアニメは
何も考えずに見るべきでしょうが、
最後の終わらせ方が変に
なにかを伝えたいような感じだったので、
こういったレビューとなっています。

主人公が一人の大人として
成長していく姿も一応描かれて
いますが、ストーリーがハチャメチャ
すぎて多分内容が入ってこないでしょう(笑)

そんなアニメでした。

とにかくいろいろと中途半端なアニメ。
テンポが悪く、
結局ガンツがなんなのかも語られないし、
最後が無駄にバッドエンドなので、
やっぱりよくわからない。

原作は面白いらしいですが、
少なくともこのアニメを見て
原作を読もうとは思いませんでした。

作画がリアルでとても綺麗なので
アニメスタッフの方々も
頑張って作られたのかと思いますが、
私は好きになれませんでしたし
絵と反比例して、内容が稚拙だな
という印象を受けました。

でも、音楽はとてもよかった。
アニメにもあっていたし、
特にOPはいいインパクトでした。

多分恐らく、これは
「魅せるアニメ」だと
思うので、すごいアクションや
お色気シーンがみたいという方に
どうぞというアニメです。
ストーリーは気にしないで(笑)
ただ無駄にグロい描写や
エロい描写が多いので、
そういうのがダメな方は本当に
やめたほうがいいです。
グロい!エロい!のオンパレード
なので(笑)

なんやかんやで個人的な
意見ばかりになってしまった(^^;

最後に、
一番精神的に嫌だったのは、
田中星人です。

それでは。




新しい朝がきた♪(笑)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

55.0 13 銃撃戦アニメランキング13位
TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (172)
816人が棚に入れました
時は2030年代。謎の探偵、明智小五郎の元に集う『少年探偵団』。彼らは大小様々な事件を持ち前の行動力で解決に導いてきた。ある日、メンバーの花崎健介は謎の少年、小林芳雄と出会う。『正体不明の靄』により「死ねない」身体となってしまった小林は、自身の死を望み、他人との接触を拒んでいた。そんな彼の存在に興味を抱いた花崎は「『少年探偵団』へ入らないか」と持ちかける・・・小林と花崎。彼らの出会いはやがて、世紀の犯罪者 である怪人二十面相と明智小五郎の因縁と絡み合い、二人の運命を動かしていく・・・

声優・キャラクター
山下大輝、逢坂良太、梅原裕一郎、木戸衣吹、田所あずさ、GACKT、古川慎、山谷祥生、小野大輔、増元拓也

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

登場人物の名前だけが江戸川乱歩(使命感だけで最後まで視聴しました!)

最終話まで視聴しました。
あにこれのレビューでも、次々と視聴断念者が出る中、使命感だけで最後まで視聴しました。

【結論】
江戸川乱歩と世界中の乱歩ファンに、公式に謝罪して欲しいレベルの駄作。
「江戸川乱歩」とか「少年探偵団」の名称を使うから騙されて視聴した人も多いんじゃないかな?
無論、私もその一人。
貴重な時間を返して欲しい。

【物語】
結局、最後まで何が何だか訳が分からない。
「江戸川乱歩」をタイトルに使用しながら、ミステリー要素も謎解き要素も皆無。
二十面相と小林が持つ『ギフト』については、最後まで具体的な説明無し。
視聴者置いてきぼり感、半端ない。

【作画】
前半はあまり気にならなかったが、後半段々と酷くなっていった。
最終回は特に作画の乱れが酷い。
さすがに制作サイドも心が折れたか?

【声優】
無駄に豪華。
GACKTの起用は賛否分かれるかも?個人的には、神秘的な雰囲気が悪くなかったような気がします。

【音楽】
1クールED、2クールOPを担当した田所あずささんの曲は個人的に、どストライクでした。

【キャラ】
物語と同様、この作品の問題点。
小林:正体不明のチート技を持つキャラ。
花崎:明るく元気で調子者・・・、まではまあ良いとして、短絡思考で、人の言うことは全く聞かないキャラ。
    後悔はしても反省はしないから、人間として全く成長しない。
明智:何もできない無能人間。だけど恰好だけはつけたがる薄っぺらなキャラ。

この作品がダメな所は、登場人物が「いい恰好しい」、「俺だけは何でもお見通し」キャラばかりな点だと思われます。
現実にそんな事ありえないし、凡庸な人と天才がいて、初めてキャラが際立つと思います。
天才キャラばかりでは、キャラが際立たない。⇒見ているこちらは『退屈』⇒これが長引くと『苦痛』になってしまう。
要するに、大事なのは『メリハリ』。

ただし、野呂ちゃんだけは可愛くて良い(笑)。
終始、安定の可愛さ。
しかも、チート技の小林を除けば、一番活躍する。
野呂ちゃん以外は全員リストラして、野呂ちゃん主役のミステリー物なら視聴してみたいかも?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします。

ゲオのゲオチャンネル!
二十面相「さあ、遊ぼうか明智君。」

花咲「なあ、こないだの“トリックスター”見たか?」
小林「見てない。」
花咲「なーんでだよ。見ろよ。」
小林「だって・・・」
花咲「何か見たくもない訳でもあるのかよ。」
小林「うるさい。面白くないんだよ、内容が・・・」
小林「あーワリイワリイ。でも大丈夫。今からでもまだ間に合うって!」

花咲・小林「トリックスター、江戸川乱歩・少年探偵団より。ゲオチャンネルで見逃し配信中。」

小林「僕はただ、スポンサーがいいから売れると思ったのに・・・」


ということで江戸川乱歩の少年探偵団から「名前だけ」を借りた探偵ドラマ(?)提供のゲオやセブンイレブンが押しまくってます。
OPはGACKT様の歌う「キミだけのボクでいるから」。自身もアニキャラで出てるPVもカッコイイですネ。ご本人も二十面相役で出ておられます(クセのある声だと思ったら・・・)。
少年探偵【団】というわりには、花咲だけが一人はしゃいでいるのが目立つし井上・小林との協調・連携もイマイチ。
明智探偵事務所もセレブ宮殿なので変に違和感が。探偵ってそんなに儲かるわけないでしょ。
メインの花咲・小林の少年二人もあまり好感が・・・う~~~ん、ねぇ・・・

花咲健介:明るく元気な行動派で身体能力も高く面倒見もよい。しかし、もう分別のわかりそうなティーンエイジなのにオツムの方は小学生のガ〇並。KYの上、聞き分けのない子供のように「我」を通そうとするし、単独での事件解決は0という頭脳労働に向かないタイプ。しかもバ〇のくせに自信ありげに調子づいてるのを見ているといかがなものか?
小林芳雄:「死にたい」が口癖のヒューマンデブリ。死にたがりだが謎のATフィールドでなかなか死ねない。周りの状況に無関心で愛想もなく、モノ知らず(無知)のくせに「ちっ!」と舌打ちして人を見下し、まるで野良猫のような少年。
そんな美少年二人を見ていて面白い・・・・・・・感じがあまりしないなぁ。絵はそんなに悪くないんだけどねぇ。

そもそも何がしたいのか?何を見せたいのかよくわからない感じがします。(二十面相の行動目的・小林の粉砕バリヤーの謎など)
同時期の「シティ・クライム」モノとしては「文豪ストレイドッグス」や「Occultic;Nine」の方がキャラ立ち・謎解きミステリー・アクション・ハードなドラマ等がイイように思えます。

【視聴終わって・・・】
ああ、予想以上にグダグダでした。何で視聴完走したんだろう?少しは良い展開になることを期待したのかな?ああ~~無駄に時間つかったぁ~~!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小林少年のAnother Story

小学生の頃、推理小説が好きで江戸川乱歩の作品は色々読みましたが、この作品の原作となっている「少年探偵団」はきっと未読だと思います。

それでもこの作品は情報が開示された時から視聴を決めていました。
この作品の決め手は、キャラデザが「PEACH-PIT」さんだったからです。
「PEACH-PIT」さんと言って私の中で真っ先に思い出すのは、お気に入りの棚にも入れている「Rozen Maiden」です。
可憐さ、儚さ、そして時には溢れんばかりの熱量を帯びたDOLLたちが繰り広げるアリスゲーム…
こちらも続編が待ち遠しい作品の一つです。

この物語の主人公は小林少年です。これまで江戸川乱歩の作品の中で小林少年は数多く登場してきましたが、本作ほど奇怪な小林少年は多分いなかったと思います。

それは小林少年の体質に拠るモノなのですが、「誰も傍に寄る事ができない」というのが適当な表現だと思います。
傍に寄れないのは自分を覆う膜の様なモノが外敵を弾いてしまうから…
でも、これって寂しい事だと思います。
身の安全は保障されているのかもしれません…
けれど、言い換えてみると人の温もりを感じる事ができない…と同じ事です。

人間誰でも生きていれば、時に人の温もりが欲しくなる事って絶対あると思いますし、生理的にも不自然ではないと思います。
気分が落ち着いたり、やる気が漲ったりとその効果はお墨付きですから…

でももしそれが欲しがっても絶対手に入らないものだったら…
そう考えると余計に孤独を感じてしまうと思います。
その孤独はやがて不安・不信へと姿を変えても決しておかしくありません。
その結果、その人の精神を少しずつ…だけど着実に蝕んでいくんだと思います。

そんな時、小林少年は少年探偵団と出会う事になるのですが、小林少年は手がつけられないほど荒んでいました。
これまで育ってきた境遇との違いに居心地の悪さを感じていまう…
仕方ありません。
だって、少年探偵団はこれまでの居場所と真逆なんですから…
物心付いてから今まで自分の身の置き場所は自分で決めてきたのに…
小林少年が少年探偵団とどの様に関わっていくのか…本作の見どころだと思います。

そしてもう一人…花崎健介の事を忘れてはなりません。
小林少年が最初に感じた居心地の悪さの元凶が彼の言動でした。
でも彼に悪気なんてこれっぽっちもありません。
だって育ってきた環境が小林少年とまるで真逆なのですから…
彼の正義感は見事なモノです。
でも正義感も行き過ぎると、付け込まれる隙が生まれてしまいます。
捻れた世の中を無理に矯正しようとしても歪が完全に取り切れない様に、丁度良い塩梅に落とし込む事だって必要だと思うんです。
それができないと…きっと心が破綻してしまいます。
まぁ、彼はそれを今回身を以て大変する事になるんですけれど…

江戸川乱歩といえば、往年のライバルである明智小五郎と怪人20面相の駆け引きは絶対に外せません。
この作品でもしっかりと見せ場が用意されています。
未視聴の方には乞うご期待…といったところでしょうか。

オープニングテーマは、GACKTさんの「キミだけのボクでいるから」と、田所あずささんの「運命ジレンマ」
エンディングテーマは、田所あずささんの「1HOPE SNIPER」と、GACKTさんの「罪の継承 〜ORIGINAL SIN〜」
オープニングとエンディングで歌い手が入れ替わっているんですね。
もう完全に田所さん推しです。田所さんの歌、超恰好良かったです。

2クール24話の物語でした。
この手の作品は原作をどう改変させるかがポイントとなる訳ですが、改変の好みで評価の分かれる作品だと思いました。
個人的にはキャラデザと声優陣で十分お腹一杯になった感じです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

71.7 14 銃撃戦アニメランキング14位
ルパン三世 PART5(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (201)
797人が棚に入れました
ルパン三世と次元大介はフランスにいた。ある田舎町のアパルトマンの一室からドラマが始まる。麻薬や銃など非合法な物まで何でも買える闇のサイト、‘マルコポーロ’。デジタル通貨を盗み出すため、ルパン達は厳重に警備されている巨大サーバ施設へ侵入する。そこで出会ったのは謎の天才ハッカー少女、アミ。ルパンはアミと共に、マルコポーロの罠に立ち向かっていくが、敵が仕掛けた‘ルパン・ゲーム’により、全世界から監視されるハメに。。。しだいに明かされるアミの謎、そしてルパン三世の過去を知る男の出現―――ルパンはいまだかつてないほどの窮地に立たされていく!

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、水瀬いのり、津田健次郎、島﨑信長
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

お約束の安心感と実験的試みの両立…これは観てもいいルパン

2018.09.20 完走後追記


なぜ「カリオストロの城」が名作と呼ばれるのか?

暴論を容赦いただけるのなら、それは『2時間かけたから』


IT時代に旧態依然とした泥棒さんがどう生きていくのか?

本作のテーマです。


ルパンと言えば、一話完結ものとしてイメージが固定化されてます。
本作では往年の一話完結ものを挟みつつ、複数回にまたがってのエピソードがいくつか出てくるのですが、もともと強烈なキャラクターをじっくり描けるのなら、面白みは増すもんだというのを実感しました。

さらに中盤までの一見バラバラだったエピソード群が後半に関連付けされて集約されていく作りになっており、全体2クールの中で一つのまとまりのある作品に仕上げてきました。


これはお馴染みの旧作を再放送で飽きるくらいに観た私達の先入観を軽く超えてくる体験です。
昔懐かしのメロディー、みたいな印象で視聴を敬遠されてるならちょっともったいないかもしれません。


本作独自のサブヒロイン「アミ」は感情移入しやすいキャラ設定でした。
声あてている水瀬いのりさんの抑えた演技も意外性がありましたね。
なお、イントネーションは ア↑ミ↓ ではなく ア→ミ↑ です。ここ重要(笑)
{netabare}まさか名前のイントネーションが伏線になるとは思わなんだ。{/netabare}


そして大事なことで、本作で視聴者をざわつかせるのが、ルパンファミリーの面々の内面を描いてきたこと。
これはたいへんな冒険だったことでしょう。ルパンらしさへの挑戦です。

おそらく今回の製作陣はオリジナルへの造詣が深く、基本の型を抑えられるスタッフだったことで、ある意味、型を破る資格があったものと好意的に私は受け止めてます。


ルパンらしさを失わず、それでいて新たな視点を視聴者に提示する。
時代に合わせて作品としてはチャレンジしつつ、ルパンはかっこいいルパンだねと感じられた私にとっては満足のいく一品でした。


思えば、「カリオストロの城」もTVシリーズのルパンのイメージに少しずらしを加えてました。監督チャレンジしたんだなぁと今更の再確認です。


視聴当初は、それこそ懐かしのメロディーを楽しむくらいで構えてました。
途中のレビューにそれは表れてるので余力あれば後述の途中レビューもご笑覧くださいませ。


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2018.06.03記 ※途中観戦記

レビュータイトル『次元大介を見に行こう 大野雄二を聴きに行こう』

{netabare}
キャラ付け、物語の展開はすでに完成された設定があるので、それを逸脱してなければ安心して観れるといったところでしょう。
その前提でしたら、オリジナルに敬意を払っているよね、というのがわかるので◎。
詳細レビューは不要かと思ってます。もともと嫌いじゃなきゃどうぞどうぞ、という作品です。
今回のシーズンでの着目点はずばり『オリジナルメンバーを堪能しよう』。


OP『ルパン三世のテーマ』本作はシャンソン風アレンジです。アルセーヌルパンがフランス人だからなんですかね?フランス舞台の話もありまして、ルーツを意識した製作をしてるのかもしれません。アレンジは大野雄二氏、オリジナルメンバーです。

オリジナルメンバーと言えば、次元大介役の小林清志さん。御年85歳(2018年6月現在)です。
視聴時の第一印象は、
『声が細くなってる』
『早いセリフ回しはしんどそう』
正直言って観ててツラいのです。

賛否両論あれど代替わりした声優さんたちはオリジナルを意識した演技をしており、ルパンの世界観を受け継いでます。そして一定の評価を得てます。
小林さんも後進に譲っていただいたほうが、、、と思うのは私だけではないでしょう。

しかしながら配役に小林さんを充てる選択を製作陣はしてます。小林さんの意向かもしれません。
そうときたら40年以上同役を勤められたこれまでの功績に敬意を払うべきかと3~4話観て考えを変えました。


プロスポーツ選手の引退時期は、所属チームから言い渡されるか自分で決めるのどちらかです。ファンの声もあるかもしれませんが決定するのは雇い先か本人です。
あたかもKAZUを見にスタジアムに足を運ぶように、勝敗を超えたなにかがそこにあるはず。普段はチャンピオンズリーグ観ててもかまいませんがその尺度で観るのとはちょっと違う。

タイトルの通りです。皆さま伝統芸能を堪能しましょう。
{/netabare}



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2019.03.06追記
《配点を修正》


80歳をゆうに超える小林清志さんの演技をリアルタイムで触れられるのも残り少なかろう、という心持ちでのスタートだったのが、なかなかどうして見応えがあり、しっかり『ルパン』してたのが良い意味の裏切りだったかと。

クレヨンしんちゃん、ドラえもん、サザエさんのような定番ものだから観ない。
声優変わってからはちょっとなー、と思って観ない。
本作は仮に『ルパン』の冠を外したとしてもしっかり鑑賞に堪えうる良作。それだともったいないかもしれないです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

なにこの旧作過剰リスペクト。って言いつつ嫌いじゃないんだけどねスポイルされるのはw

イタリア篇が評判よかったのでしょうか。
今更ながらのPART5。

スタート早々旧作各シリーズのいろんなシーンがインサートされて、
懐かしさフラッシュバック。

ちゃんと観てなかったから見落としもあるだろうけど、
カリ城と1stがしっかり組み込まれていて、

古いファンにアピールしまくってるw
本編中でもフィアットのスーパーチャージャーとか
潜水芸とかちょいちょいみせてくれるし。

やってることも、ガジェット的には現代に置き換えられてるけど、
昔のルパンをそのままやってくれてます。

アミという今シリーズのヒロインもなかなかいい。
色気と幼さとクレバーさとダウナー加減が絶妙。



気になるのは、ここまで旧作好きにおもねって、
payできるのかってこと。

そして最大の問題がCv。
栗田ルパン、やっぱムリだわ私には。
山田ボイスじゃなくていいから、Cvは声優さんにお願いしたい。
そして小林さん。もういいよ。つらい。


予想完視聴確率:45%
クール内BEST10到達予測:12%
予想涙腺刺激度数:5%
平均エロチックメーター指数:33%

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

旧シリーズに戻ろうとしている感じ

8話まで視聴。脚本が大人向けに練に練られている。往年のハリウッド映画のオマージュがところどころ見えるのは良いと思うのと、ハードボイルド路線は個人的に好きなので好感が持てます。007やミッションインポッシブルはもちろんのこと、「第三の男」などの40年代フィルムノワールを基に制作しているようなので、モノトーン調が似合う犯罪ドラマになっているのも映画好きには高得点。全体的に旧シリーズにもどってもしかしたら劇場版を視野に入れている感じがします。

PART4より現代的でアダルティで良いと思います。

全話視聴:全体的にシリーズ構成がしかっりとしていて、脚本に相当力を入れていることがわかります。作画で見せ場を作らないぶん、演出と脚本で押している感じ。まあそれでも普通の深夜アニメに比べたら予算は桁違いでしょうが。
名作かと聞かれたらやはりそこまでは面白くなく、いつものルパン三世って感じが否めませんでした。また時折、シリーズとして続いていくのでしょうがラストにルパンの「秘密」というのが出てきましたが正直微妙です。変に設定を増したことによって今後のシリーズに繋げようのないことはやらないほうが良かったのではないかと思います。うーん。全体を通してやはり旧作には及ばない感じがします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

62.8 15 銃撃戦アニメランキング15位
ゴルゴ13(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (118)
560人が棚に入れました
社会の裏側、あるいは裏と表の境界線上がゴルゴ13の活躍の舞台である。ストーリーのテーマは、脚本家が多数に及ぶこともあって、非常に多岐にわたる。諜報戦に代表される国家間の暗闘、戦争・紛争、ゲリラ活動、テロリズム、麻薬組織など犯罪組織、企業活動、芸術・スポーツなど文化活動、歴史問題・地理問題、最新テクノロジー、ミステリー、自然災害、果ては超常現象など荒唐無稽な事柄も題材となっている。

声優・キャラクター
舘ひろし

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゆっくりとだ

受けた難しい依頼をどうクリアしていくのか
その過程を見ていくのがとても楽しいです。

あっという間に1クール分見てしましました^^

ゴルゴが全くしゃべらない回もありますね(笑)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「俺の後ろに立つな」 by 舘ひろし

40年、184巻連載中、超有名長寿作品の2008年版アニメ。
過去には1971年放送の静止画版アニメやOVAがあったようです。


ゴルゴ13と言えば謎の多い冷徹なスナイパー。
連載に従い設定が付け足され、現在では完璧超人を超えた何かです。

しかし、本籍や本名は不明瞭のまま。


アニメは1話1エピソードの完結型です。

* 謎めいたキャラクター
* 厳格な規律と容赦の無さ
* 暗殺者としてのスーパープレイ
* マフィア・軍
* ベッドシーン

というお決まりをツッコんできます。

しかし、時代劇のようなパターンではありません。
仕事そのものを見せる回もあれば、仕事後のオチをメインにする回もあります。
特定のサブキャラが主役となり、ゴルゴ自体がほとんど出演しない回もあります。
実際のところかなり不定形だと思います。

そもそも「俺の後ろに立つな」というセリフはありません(´д`)
「やつの後ろに立つな」とか、「後ろに立ったから殴った」みたいな話はありますが……。


ゴルゴは自分のルールに反したもの(嘘、裏切り、目撃)も殺害します。
しかし、例外もあり、50話を通してどのシーンで来るかが見どころ。

仕事内容をメインに据えた回は、ゴルゴの化物っぷりがわかります。
ゴルゴの動きをコマ送り・等速再生の両方で見せる回は、その速さに度肝を抜かれました。
{netabare}
振り向く・銃を抜く・狙いを定める、の3つの動作を0.17秒。
引き金を引いて3人を1人0.01秒ずつで射殺。
マシンガンじゃないんだから。。。
{/netabare}
また、別の暗殺者が絡むこともあります。
こういう回は敵も強いため、決まって面白さを感じますね。
強さを逆手に取った作戦は盛り上がります。
{netabare}
狙撃手を狙撃して手元を狂わせ、ターゲットを代わりに暗殺させる。
超クレイジーだぜ!
{/netabare}
だがときには風船を持っているゴルゴを怪しまない無能な敵さんも……。


ハードボイルドな内容で、笑いどころはほとんどないです。
しかし、不定形ゆえの新鮮さと、安定感のあるキャラ作りで、長くても楽しめるアニメでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

狙われたら終わりですね・・・

ゴルゴさん凄いです(/▽\)!

怖いです!(/▽\)

危ないです!(/▽\;)

歯医者さんに漫画が置いてあったので、たまたま読んだらなぜかハマってしまいアニメ見ちゃいました(*´ω`*)♪

ゴルゴの声優が舘ひろしさんだったので、もうキャラは100%の存在感でした(*ノωノ)

基本は一話完結です♪

暗殺依頼→暗殺完了の流れです!((メ ̄ヘ ̄)┏ バキューン!  ε==⊃

1話見たら、ゴルゴに圧巻されてしまいもう1話...もう1話..と見たくなって、半年でやっと見終わりました(笑)♪


とりあえず凄いとしか言いようが無いです!!!

しかも一件の依頼が300万ドルって・・・

資産いくらあるんだろ(´・ω・`)?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

63.0 16 銃撃戦アニメランキング16位
BLUE GENDER [ブルージェンダー](TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (77)
402人が棚に入れました
「バブルガムクライシス」のAICが制作したハードアクションSF。種の存亡を賭けた壮絶な戦いの中で、主人公の葛藤と成長を描く。現代では治せない新種の奇病に侵された海堂祐司は、未来の医療技術の発展に賭けて冷凍冬眠者“スリーパー”となった。だが、西暦2031年に冬眠から目覚めた海堂が見たものは、謎の生命体“BLUE”の繁殖によって絶滅の危機に瀕した人類だった。絶望の中で、海堂の“生きる”ための戦いが始まる。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

B級SFファンホイホイ

一話目から人間団子という超ハードな展開、衝撃的な幕開け。
異形の生物ブルーに占拠された世界での過酷なサバイバルが始まる。
死亡フラグが立つ間もなくさっくさく人が死んでいくB級SFで、暗いグロいエロいと見事に三拍子揃ってます。難解でもなければわけわかんねー哲学してるわけでもなく、陰惨なサバイバルもので悪夢のようなパニック展開です。

ヘタレな主人公がややキチガイじみた強さを発揮するようになり
冷徹で凛々しかったヒロインが女性として目覚めていく。
絡みもあったりしますしね、色々と凄いアニメ。
メロドラマとしてはアリかもしれない。

ただSFとしてはB級すぎてどうにもならないレベル。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

ジョニー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

お勧め。

現在には無い表現の自由さがあります。
まぁハッキリ言えばグロありです。
謎の生命体との戦いの話なので、ガンガン人が死んでいき、子供が死んだりもします。
ただ、それも今に無いアニメの良さだと思うし、当時の中では、アニメのクオリティも高いです。
戦いの中での、主人公とヒロインの精神的な変化も面白いです。
特にヒロインは時間を重ねるごとに魅力が増していきます。
レンタルであるか分かりませんが一見の価値はあります。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

待て、しかして・・・

まず本作に少しでも興味を持った人はネタバレに【厳重注意】
ここのレヴューゾーン微妙にネタバレの雰囲気が・・・
それと進撃の巨人2期を楽しみに待ってる人も警戒が必要。
本作→ガンパレード→進撃 という微妙な関係性があるので
間接的にネタバレしてしまう可能性も(もしかしたら?)あり。

さて、本作とは如何なるジャンルに属し、どういう作品であるかについて
考えた時、説明するのが非常に難しいという問題にぶち当たる。
それはある意味『高いハードル』であるかもしれない。

SF的ロボットアクションもの?
機動戦士ガンダムとエヴァを足して2で割ったような作品?
そう言われてみればそうかもしれないし、そういう要素も確かにあるだろう。

しかしだからと言って、王道的ロボットアクションを期待して本作を見た人は
恐らく期待ハズレだったという感想を抱くかも。

メカデザインは無駄にカッコイイ(というかカッコよすぎる)し
スピード感と臨場感溢れる見せ場の戦闘シーンも確かにあるのだが、
戦闘シーンの数が不足気味で、高性能戦闘メカの性能を最大限に生かしたシーンは
限りなくゼロに近い。
(もの凄いの潜在能力を持ったパイロットはいるのに何故?と訝しがる人もいるだろう)

本作を敢えてジャンル分けするならエヴァ進化系に属し、エウレカにも似た要素を持つ。
(グロシーンがあるのもその理由のひとつ)
一つ例を挙げるとエヴァ第9話「瞬間、心、重ねて」の戦闘シーンよりも
二人のパイロットの奇妙な共同生活に力点を置いているような感じのタイプ。

本作には様々な『高いハードル』が山積している。
視聴者にとってのそれは、主人公が文字通り『お荷物』であり
ヘンなヘアースタイルの『猿』みたいな存在に思えてしまうことであり
『カイ・シデン』のように人の感情を逆なでする要素と『碇シンジ』のような
軟弱さを同時に併せ持ち、かつ田名部愛のようにうざったい台詞を吐くという
厄介な人間性を持っていることである。

そしてそのことは未来人であるヒロインにとってはより強烈で鮮明なリアリティーであり、
成り行き上の任務とはいえ、無駄口叩くこの『お荷物』、『旧世代』の『猿』を
なんとか目的地まで届けるというのはヤレヤレな気分であると言えよう。

とまぁ、そういう方向性で物語は進行していくわけだが、
本作の最大の魅力、見所とはまさにそういう要素であり。

ロボットバトルよりも自分たちの足で大地を踏みしめ
世界を流離うことであり、目的地の前に聳え立つ文字通り『険しい山』に挑むことである。

世界を流離うことが本作の最終目的でもなく、次のステージもちゃんと用意されているのだが、
一見無駄とも思えるプロセスやキャラの言動を丁寧に描いているのにはそれなりに
意味があり、それを飛ばしてしまったら本作はもっと味気ないものになっただろう。

だから結局あんな『猿』にも存在理由はあって、
そんな彼{netabare}の微妙な心理描写{/netabare}にも大いに意味があったりする。

早い話が主人公はヘタレ系で、ヘタレ系主人公が好きな人には本作はかなりお薦め。
ヘタレ系ストーリーには当然の如く物語の進行をサポートする役目が
つまりその辺はヒロインが十分すぎるくらいに穴埋めするので安心して視聴できる。

ここからは少し踏み込んだネタバレにつき本作未視聴の方にはご法度で。
{netabare}実は本作をエヴァ系と称すのにはもう一つの理由がある。
それはエヴァと同様にフロイト心理学のテイストが意欲的に活用されている点だ。
それはある意味ペテン的手法であり、生と死や二項対立が織り成す葛藤の要素を
持った物語ならなんでも適用可能で無難に解釈できてしまう若干無理ある荒技である。
それはエロスとタナトスという概念で物語を解釈するやり方である。

単なるこじ付け的連想ゲームと言われればそれまでだが、実戦してみるとこんな具合。
エンジェルは天使。天使のイメージの原型はローマ神話のキューピッド。
キューピッドはギリシア神話のエロス。エロスはマリーン・エンジェル。

眠りの神はヒュプノス。ヒュプノスの兄はタナトス。
故に眠れる者(スリーパー)はタナトス(死)の近親者。
エロスとタナトスの衝突は葛藤を生む。
エンジェルとスリーパーの対立衝突も人間心理の葛藤の現れ、という風に。

エロスは生、融合、肯定承認、友愛を象徴し
タナトスは死、解体、否定拒絶、攻撃性を象徴する。

しかし、「それがどうした?」と問われたら返す言葉がないのが
フロイト心理学の限界なんだこれが・・・

しかし、進化論という現代では絶対不可侵の神話的学説の基本的メカニズムも
繁殖と淘汰という二項対立に突然変異という概念を付加しただけの
ある意味ペテン師的な解釈理論に過ぎないわけなので、似たり寄ったりなのかも。

さらに蛇足だが、マリーンは海、海は生命の源=母を象徴するから
ブルーは海とは相容れない存在っていう解釈も成り立ちはする。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6
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