GONZOおすすめアニメランキング 44

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのGONZO成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番のGONZOおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.3 1 GONZOアニメランキング1位
カレイドスター(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1539)
8192人が棚に入れました
アメリカに、サーカスとミュージカル、マジックを組み合わせたようなエンターテイメントを提供する集団があった。その名を「カレイドステージ」という。
幼い頃に見たカレイドステージに憧れ、単身日本からやってきた苗木野そら(なえぎのそら)は、選ばれたものにしか見えないステージの精霊であるフールが見えるが、新体操しかやったことが無く、演技については完全な素人。しかもオーディションに遅刻して来た上にカロスが特別扱いする為、レイラから完全に敵視されることに…。
しかし、さまざまな試練に遭遇しながらも、持ち前の前向きさと身体能力、そして根性でそれらを乗り越え、やがてカレイドステージの花形、カレイドスターへと変身していく…。

声優・キャラクター
広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、渡辺明乃、水橋かおり、櫻井孝宏、中原麻衣、折笠富美子、小桜エツコ、子安武人、下野紘、藤原啓治、久川綾、大森玲子、あびる優
ネタバレ

フーカム さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スポ魂のようでスポ魂でない傑作!

スポ魂が好きな人にオススメです←タイトルに反するけど許してw見ればわかると思います

幼い頃に家族と見たステージに憧れカレイドステージ(サーカス団)に入団した少女の成長を描いた物語

作品が古いことや全51話ととても長いことからなかなか視聴するのにためらっていたのですが見てよかったと思いました
また、作画も思ったほど古臭さは感じませんでしたし、何より全ての話がまんべんなく面白いためあっという間に見終わってしまいました

彼女のまっすぐさとひたむきな努力に心が動かされ応援したくなり感動させられてしまいました(>_<)
よく見る誰かが死んだり出会えたり別れたりといったものでは無い本当の感動ってこんな感じなのかなって思いました

またOVAも作品のメッセージが伝わるもので物語の補完も出来ていて凄く良かったのでぜひ見てほしい

自分なりの考察感想
{netabare}
この作品のメッセージは前半と後半に1つずつあると感じました
その2つを終番でうまくまとめてくれたように感じます

1つ目は     【夢は信じる者の前に現れる】

これはフール(英語で愚か者の意)を用いてうまく演出している

ここに相当する話が前半では

・マーメイドの主役のチャンスを得た空がリハーサルに失敗し、そのトラウマから飛べなくなってしまいフールも見えなくなってしまった話

・幻の大技に挑む話

であり、空は自分がミスしたことにより、「やって出来ないことはない!」と自信家だったのが死の恐怖から自分を信じられなくなってしまいフールが見えなくなる

そして幻の大技は「死を恐れない」と答えるのではなく「絶対に死なない」と答えたことからフールに資格を認められた
この回答の前者と後者の違いは
前者では死の可能性を認めそれが怖くないと考えているのに対し
後者では死の可能性は絶対にないと自信を持っているのである

またレイラさんに空が質問した内容からも


「もし昨日フールが私たちの資格を認めてくれなかったらどうしようと思ってたんですか?」

レイラ
「考えてなかったわ。当然フールに認められるものとばかり、でも確かに普通は考えるわよね?空は?」


「実は私も…(二人で笑い合う)」

ここからも二人の自信が伺える

そして "フール"とは"幻"であり"夢"そのものの象徴
また "資格"とは"資質","才能","可能性"といった夢を阻むものの象徴でありそれらを信じ切れるかというものであったと考えられる

つまりステージの精であるフールはステージに上がる者の中で有り得ない幻のような夢でも自分を信じ抜ける愚か者にしか見えないのだと思う

最終話では


「レイラさんは正しい。
 争うことがない世の中なんてありえないって私も本当はそう思ってる。
 でもせめてステージの上くらい争いがなくてもいいのにともまだちょっと思ってる」

フール
「挑戦者、冒険者、開拓者。そういった名で呼ばれる者たちは全て愚か者だ。
            誰も目指さぬ夢を追った愚か者を待つのは嘲りか喝采か。」

という流れからも

"絶対に無理だ、危険すぎる、有り得ないなどといった幻のような夢を信じて追う者の前にこそ夢は実現されるのだ"

ということを言いたいんじゃないかな?とおもいました

レイラさんにフールが見えなくなったのは真のカレイドスターの誕生という夢が叶ったからじゃないかなぁ
最後の二人の会話


「私はこれからもレイラさんの夢って思っていていいですか?」

レイラ
「いいえ、あなたはもう私の夢じゃないわ。あなたは私の誇りよ。」

そしてロゼッタにフールが見えるようになりましたが、このとき空にはもうフールがみえなくなったんじゃないかなぁ
↓更新 
カレイドスター 新たなる翼EXTRA STAGE「笑わない すごい お姫様」OVAネタバレ
{netabare}
OVA見てみたらその後も空にはフールが見えていましたね
でも最終話でユーリが「これが夢のゴールか」
それに対してカロスが「夢の始まりだ」といっていることから
空の夢はまだ続いているためフールは見えるという解釈でもいいかなとおもいました、いやむしろ見えていて欲しかった
夢が叶ったら終わりじゃさびしいもんね
だからレイラさんもまた新しい夢を追っているんでしょう

また主役に自信を失ったロゼッタにフールが見えなくなったことからも私の思ってるフールの存在の象徴は合っているのかなぁと感じました
{/netabare}

結局カレイドスター(カロス=美しい、エイドス=形)とは一体何だったのかというと私は

         "誰もが探している夢"

のことなんだと思います
スター(夢)は空やレイラさんのように誰かから受け取り、自らがスターとなり(夢を叶え)ロゼッタやケンのようにまた他の誰かに宿していく。そしてそのロゼッタやケンも誰かにとってのスターになるのだと思いました



二つ目は    【物事(特に争い)の二面性】

これは天使と悪魔、愛と憎しみ、、盲導犬、争いなどを使ってうまく表現している

 まず一番分かりやすい提示として利用された盲導犬の話から

ドナーウォーカー
「この子(盲導犬)たちにとっては相手を喜ばすことが最高に嬉しいことなの
まわりを幸せにするただそのことだけを願っている存在、それがこのこたちを天使だと思う理由
あの頃の私にはみんなの嫌な面しか見えなかったけど、この子たちに会ってから
あーそうじゃなかったんだぁって思うようになったの
ステージに立つものならお客さんを楽しませたい!みんなを幸せにしたいっていう天使の心は
誰もがもっているはずだもの。ただ自分方がもっとうまくやれるという想いが天使の心を憎しみに変える
きっと空はステージを見ながらみんなの天使の心を受け取ったのね。その時の私には見えなかったものだけど」


「そっかぁフェスティバルのときは私にも見えていなかったんだ
ミュートさんたちが仲間たちと夢を語っていたその目に嘘は無かった
他の人たちにはみんな夢があってお客さんを楽しませたいっていう天使の心は皆がもっていて
憎しみも争いもその裏返し…憎しみも愛ってそうゆうこと?それなら!!
天使の技は天使になるための技じゃなくて、みんなの中の天使の心を呼び覚ますための技なのかもしれない
ううん、きっとそうだ!
私は私の中の天使を信じる!皆の中の天使を信じる!天使の技を信じる!」

ここで初めて水上丸太の練習がうまくいく

 続いて天使と悪魔、愛と憎しみについて
これは人物を用いて巧みに表現されていました

・ユーリは危険のないステージを作るという愛が強すぎて他者を蹴落とす悪魔として
・レオンはソフィーへの愛からパートナーを潰す悪魔として

最終話のユーリとレオンの会話
ユーリ
「天使の技は基本的には1人でも演じられる技だ、俺たちはまさにおまけだな。
彼女たちは強い。1人でどこまでも走っていける。
ただ、ときどきほんの少しだけ寄りかかりたくなるときがある。
俺たちはそのときだけ支えてやればいい。それが俺たちの役目だ。」

悪魔とは天使を支える存在ということ

・メイは悪魔から天使になろうとするオディールとして

メイ
「オデットを憎むことでしか愛を表現できないオディール。
ならオデットを滅ぼしたら愛を表現することができなくなるわけよね。
空がステージを降りたせいで気合いが入らなくなった私みたい…
オディールは私…オディールにとっての王子とは私にとってのステージ
オデットに勝とうとする限り王子の愛は得られないオディール…
オディールとオデットの違い…」

ミア
「それはですね、オディールは自分の愛が最も大切なのに対し、
オデットは自分自身よりも王子を大切に思ってるってとこです」

メイ
「自分自身よりステージを大切に思っている空。空に勝とうとする限り私は勝てない」

メイが天使の技習得に苦戦する空を見て

メイ
「自分よりもステージか…もしかして!空あんた…」

ここでメイは空が幻の大技を成功させたときを思い浮かべたのであろうと予想される
そのとき空にとっての王子はレイラさんであり自身よりもレイラさんのことを考えていた
そしてレイラさんの力を借りて導いてもらっていたのだと気が付いたと考えられる

ロゼッタの元へいき共演の提案を持ちかけるメイ

メイ
「あたしクライマックスの技をね、二人技にしようと思うのよ。
何ぼーっとしてるのよ!分かったら練習練習!」

ロゼッタ
「あーちょっと、私出ないっていってるでしょ?」

メイ
「あんたほんとにそれでいいの?空の覚悟は半端ないわ。
例えこの講演を最後に二度とステージに上がれないようなことになったとしてもやり抜くでしょうね。
あたしがカレイドステージに入った時にはもうレイラさんは居なかった…どんなに悔しかったか。
私が今考えている技は1人じゃできない!だからあんたに声掛けてんのよ!
あんたが断れば別の人を探すけど…どうする?」

ロゼッタが承諾し練習に入る

メイ
「あんたの役はオディールを憎しみの迷いの道から導き出す妖精なのよ。
私が表現しなくちゃならないのわ憎しみじゃない…
自分の憎しみに勝とうとするオディール…強い力で導く、誰かの力を借りてでもね…」

ここでメイが思い出したのはレイラさんという王子への愛を
空に勝とうとすることでしか表現できない自分であったと思われる
そんな自分にも導いてもらう力が必要だと考えた
そこで自分の境遇と同じ道を辿るかもしれないロゼッタを共演役に選び
ロゼッタのことを想うと共に力を借りて導いてもらおうと考えたのではないだろうか?


「幻の大技の時も苦しくて苦しくて逃げ出したくなった…
あのとき私が頑張れたのはレイラさんが引っ張ってくれたおかげ!
だけどレイラさんは自分だけの力で頑張り抜いたんだ!誰の力も借りずに!」

ここで初めて空が天使の技を成功させる、つまり自立できた(本物の天使になれた)ことを意味するのだと思う

・レイラさんは天使と悪魔を両方宿す中立のものとして
↓更新
カレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜 OVA ネタバレ
{netabare}
ここでは新たに "誰かを頼ること" の二面性について描かれていました

【 悪魔 ← 甘え、弱い = 頼る = 信頼、助け合い → 天使 】

このOVAを見てちょっと勘違いしていたことに気づきました
レイラは天使と悪魔を両方宿す中立な者として描きたかったのでは無くて悪魔を一切受け付けようとせず天使であろうとするレイラが悪魔を認めていくというメイとは反対方向の者を描こうとしていたんですね
{/netabare}

空が自分を追い抜くことを望む天使の心と
空を討ち負かし勝ちたいと望む悪魔の心を持ち空と争う

しかしこれらの悪魔は最終的に空という天使によって天使の心を呼び覚まさせられるのだ

そして争うこととは悪い面と良い面の二つの顔がある

【 悪魔 ← 蹴落とす、討ち負かす = 争う = 高みを目指す、守る → 天使 】

争いを象徴するものと言えば戦争だ
だから上記した空の争いのないステージへの最終的な想いや願いは

 "戦争無くして平和は無いのかもしれない
     でも現実では有り得ない幻のようなことだとしても
   せめて夢の中だけではと信じ続ければ
       そんな世界が訪れるのかもしれない"

ってことを言いたいのかなぁと思いました
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34
ネタバレ

watawata さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

カレイドスターを楽しむにあたって・・・・ (注)カレイドスターの再レビューです。

皆さんご存知『ARIA』を手掛けた佐藤順一監督によるオリジナル作品、出世作の一つでもあります。私事ですが、当然の如くサトジュン作品であるが故、期待値を高めに設定をしてしまい、これが面白く無いはずは無いっ‼︎と意気込んで最初に視聴したのが、はや2年前・・・・。述懐すると様々な要因で一度挫折しているのです。正確に言うと1クール手前で中断したまま2年間放置・・・・記憶の彼方から消え去りそうな時、(おい、お前、あの恥ずかしい思いをしてまでレンタルした作品をこのままにして良いのか?完走せねば報われないぞ)との心の声が脳裏に響き渡り、再度1話から視聴を決断した訳です。

え〜さて、本題に入ります。
舞台はサーカス、今まであまり取り上げられた事があまり無いちょいと毛色が一風変わったアニメ、ヒロインが様々な苦労、困難を乗り越えてスターへの階段を駆け上がる際の【成長】と【自立】を描く、王道中の王道のサクセスストーリー。放映されていた時間帯が朝9時台及び夕方17時台と低年齢層を対象にしている為、基本1話から2話完結で起承転結が明解です。

①試練が課される。問題発生。(トラブルオキュアー)
②試行錯誤する。(トラブルシュート)
③特訓実施。問題解決の行動実施。(エンフォース) (極端な訓練、行動に突っ込みを入れる事が出来ます)
④試練を乗り越える。問題解決。(ハッピーエンド)

変則回も多少有りますが、延々と上記の繰り返しです。そこそこボリュームのある内容(テーマ)を無理矢理、単話完結に詰め込んでいる為、単調になり強引な展開が否めません、又弊害として、止め絵及び同じシーンを多用せざるを得ないのも構成上理解は出来るのですが、最初に視聴した際は辟易としてしまい一旦断念・・・。
そして2年経過・・・完走を決意し視聴再開、すると不思議なもので、同じ所にズドンズドンと重いパンチを打ち続けられると、此方も次第に弱り倒れてしまう訳で・・・もうこの展開結末でしか納得出来なくなる、言わば・・・

『ええ~い、控えぃ控えおろう!この紋所が目に入らぬか!先の副将軍水戸光圀様なるぞ!頭が高い、頭が高いぃぃ。』
『はっ、あの三つ葉葵の印籠は・・・へへぇ〜参りました。許して下さいませ〜』

っとまあ、一種の水戸黄門状態に陥るのです。勿論、物語の骨格がガッチリしている事が大前提ですがね。後は製作者側の思惑どうり、作品にのめり込んで行くしかないのです。(自分は1クール必要でしたが・・・^^;)

物語は2部構成、
1部はヒロインが{netabare} 幻の大技 {/netabare} をサブヒロインと共に{netabare}修得し成功し『成長』する迄の過程{/netabare} のお話。どうでも良い事なのですが {netabare} 幻の大技、幻の大技 {/netabare} と連呼し煽るだけ煽るのですが、最後まで 何故か技名は不明でした。w 意図的な作為をひしひしと感じましたが・・・残念ながら大真面目に言っているのか、笑いを狙ったものなのかは、汲み取ることが出来ませんでした。
っと、話が脱線しました。
ここでは仕事に対する基本的な姿勢と成長が描かれています、新入社員レベルですが・・・、言わんとすることは至極当然な事ばかりです。(あくまで理想像です、現実の社会ではあまり通用しません)青臭いセリフが延々と並べ立てられますが、視線を落とすとストンと胸に入り、ヒロインの愚直な、前向き前のめりの姿勢を己に重ね、仕事に疲れ、嫌気が差し初心を振り返る際は、共感出来るかと思います。

そして2部、{netabare} 天使の技 {/netabare} を演じる事を通して、{netabare} サブヒロインへの精神的依存からの脱却、自分の進む道(理想像)を{/netabare} 見い出す『自立』までが描かれています、まあ管理職手前レベル手前迄です。
ヒロインの抱く理想像{netabare} 競争競技では無く、観客視点であくまでも楽しめるサーカス{/netabare} に対してヒール、ライバル達がアンチテーゼ{netabare} (先ずは個人の演技、満足ありき、その為には競争競技としてサーカスを肯定する認識、観客視点の優先順位は低い){/netabare} を唱えて来ます。以下自分の意見の押し付けです。何方とも正論です、間違ってはいません。仕事を始めて2〜3年目に誰もが通過する課題でもあり、悩むポイントです。但し長期間それなりのクォリティを維持するには、後者が自分には受け入れ易い正論ですね。先ずは自分有りきで仕事のクォリティを高め、継続維持の結果成果が付いて来るのかなっと、この点は作品のメッセージは言わば絵に描いた餅、安直であると考えます。あくまで個人的価値観ですので・・・。

人物の相関関係は明確で、キャラクターデザインを一目見るだけで理解出来ます。
但しこの作品でのポイントは極端なヒールが存在せず、ヒールに対しても行動に対し、納得出来る裏付けが描かれており、尚且つ嫌な役回りを、ちょい役に分散し、ギスギスとした雰囲気を避け、作品全体の暖かい雰囲気を醸し出す工夫もなされています。そして、メインマスコットキャラが語り部、コミカル部、クライマックスでの盛り上げと、何役もこなしており、作品の鍵となります、ただ可愛く無いのでサブマスコットキャラ(オットセイ)が多分後付けで追加動員されたと思いますがw

個人的に重要に感じたのですが、解り易い物語を、さらに解り易くする為に、メインマスコットキャラが、解説及びタロットカード(1部)星座占い(2部)による今後の内容示唆をしてくれます。(タロットカードから星座占いへの変更はやはり、前者が馴染みにくかったのかな?)オマケにアイキャッチでヒロインがサーカスの演技をし、その成功の是非がストーリーにそのまま直結する丁寧さには、作り手のターゲット層(低年齢層)に対する配慮なんでしょうね、細かい点ですが好感が持てます。

総括です。4クールと非常に長いのですが、あらゆる箇所が丁寧に練り込まれれおり(そうでない箇所もありますが)作り手の愛を感じます。ヒロインに自分を重複させて見るのも良し、逆にヒール及びライバルに共感するのも良し、物語の根本を斜め下から穿った見方をするのも良し、純粋に明るく暖かい雰囲気を楽しむのも良し、と骨格がしっかりし、その上に肉付けがなされている作品であるからこそ可能なのだと思います。そして、各部のクライマックスシーンは長い道程を乗り越えた者だけに与えられる、【何か】(人それぞれ)があります、これから視聴予定のみなさん、完走をお祈りしております。


最後に
みんな〜カレイドスターが始まるよ〜。
カレイドスターを見る時には以下の事に注意すると、より楽しめるよ〜。

さてさてさて、

①時々、作画が崩れるけれど10年以上前の作品だから仕方が無い、無い、無い!
暖かく心の眼で綺麗に脳内修正してね。

②絵がよく止まってしまうけれど、大人の事情なので許して欲しい、かな、かな、
かな! これも暖かく心の眼でヌルヌルと脳内で動かしてね。

③同じシーンを何度も使っちゃうけれど、大切な事をみんなに知って欲しいからなん、だな、だな、だな!
決して手抜きじゃないから理解して下さいね。

④強引にお話が進んじゃうけれどもこれは、みんなにいっぱい、いろんなメッセージを伝えたいからなんだ よね、よね、よね!
少し我慢すると慣れるから最低1クールは頑張って見てよね。
・・・・それでも頑張って見ることが出来ないこともある、よね、よね、よね!
そんな時は続けて見ないで、1日おきで見ると、強引なお話の粗が想像で補完されて見やすくなるよ。

⑤やたら画面が眩しく見にくい時があるけれども、サーカスの光の演出上どうしても譲れないことなん、だな、だな、だな!
本当に部屋を明るくして見てね。守らないとポケモンショック(光線過敏発作)が発症しちゃうよ。

⑥カレイドスターは小さいお友達の為に作られたお話なんだ、よね、よね、よね!
大きいお友達が見る時には視線を思いっきり下げて見ると楽しめるよ。

でわでわ


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以下、前レビューになります。こんなレビューですがサンキューして頂いた方々もおられますので、消してしまうのは失礼かと思い、一応貼り付けておきますね。

2012.03.14 03:41 watawataの評価 | 今観てる | 101人が閲覧 | [編集] [削除]
3.7 評価対象: カレイドスター(テレビアニメ)
物語 : 4.0  作画 : 3.5  声優 : 3.5  音楽 : 3.5  キャラ : 4.0

久々に借りるのに勇気のいる作品でした^^
皆さんのレビューが高いので思いきって視聴することに…

いざレンタルしようとGEO(名前を出さないほうがいいのかな?)に行くも見つからず…なくなく店員に所在を聞いた所キッズ少女向けコーナーに陳列しているのを発見…
えっ(少女向けコーナー??!!)

これは……勇気がいる…

今までたいていのタイトルはノンストレスで借りることができたのですが少女向けコーナーとは…
それも、いい歳のおっさんがこのコーナーに向かい立ち止まるにはさすがに抵抗がある。
以前友達に、クラナドを勧めた時にも同じような返答がありました「おいお前、これを見るには少し無理があるぞ、このパッケージものを借りるのなら、エロビデをを借りたほうがましだ。」・・・・・ちなみに友達も勿論結構なおっさんです。

そんなに言わなくてもいいのにと、思っていたのですが少し気持ちがわかるような気がしてきました。
これぞ【ジェネレーションギャップ】とてつもなくおおきな壁でした。(笑)

それでも自分は少し犯罪者なのか?と、訳の解らない自問自答をしながら勇気を出して借りることに…3巻だけですが。

さて10話までの感想です。監督はARIAでおなじみの
佐藤順一監督。キャラクターの練りこみ方は秀逸です。
が、ここまで視聴した感想はどのお話もワンパターンで少し残念な評価です。
ストーリー構成としては1話完結で

①主人公に問題が発生

②問題を克服しようと努力する(その間同僚から執拗な嫌がらせにあう)

③完全なハッピーエンドとはいかないとしてもそれなりの成果をあげて一段落の繰り返し(同僚もそらの努力をそれなりに認める。)
以上の繰り返してす。
これは少女ものの、王道なのかな?
非常に丁寧に作らせているのですが1話完結なので話の展開が早すぎる。
感情移入がしづらい。
2話で前後編位が良かったのでは?
まだ10話も見ていないので、ここまで書いてはいけないと思いますが、現時点の感想です。


また最終話を見終えたら追記しますね^^
でわでわ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

真のスターの輝き、そして、競うことの意味、を問う作品

10年以上前の作品ですが、あにこれでも熱いファンの多い名作アニメ。
全51話と長かったけれど、第39話まで頑張って視聴した結果、見て良かったと思える作品になりました。
特にラスト手前の第50話でかなりの感動を経験。

《内容》
{netabare}
(1)主人公の少女(そら)がカレイドスターになる夢に向かって懸命に努力して羽ばたいていく話(ただし彼女の「真の夢」とは何か、が一歩踏み込んで問われることになる)、であると同時に、

(2)彼女の憧れであるもう一人の主人公(レイラ)が自身のカレイドスターとしてのキャリアを完全燃焼し、後輩の少女(そら)にバトンを託す話でもある。
{/netabare}

放送期間 2003年4月3日 - 9月25日(第1期) 
     2003年10月4日 - 2004年3月27日(第2期)

話数 全51話(但し総集編が2話あるので実質49話) + OVA全3話
(第1期:全26話、第2期:全25話)

表向きの主人公 苗木野そら(16歳)
裏の主人公   レイラ・ハミルトン     

原作 佐藤順一
監督 佐藤順一(第1期) 
   平池芳正(第2期)
シリーズ構成 吉田玲子

※以下は各回の評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×が付いている話は脚本に大きな疑問を感じた回
===============================================================
カレイドスター(第1期)
===============================================================
{netabare}
1 初めての! すごい! ステージ ★ カレード・ステージに出演・合格する話
2 孤独な すごい チャレンジ ★ ゴールデン・フェニックの特訓をする話
3 遠い すごい ステージ ★ ステージを脇から支えるクラウンになる話
4 がんばれば すごい チャンス ☆ 3人娘でシンデレラ公演の魔女を演技する話
5 いつも すごい 遠い家族 ☆ そらの父親が公演を見に来る話
6 小さくて すごい オットセイ ☆
7 笑わない すごい 少女 ☆ ディアボロの天才ロゼッタ登場回
8 つらくても すごい スター ☆ 公演のスター・レイラの誕生日と父親の話
9 主役への すごい 挑戦 × 人魚姫のオーディション。そらが怪我に怯える話
10 主役への すごい 壁 ☆ レイラとは違う人魚姫を演じる話。初めて主役を務める苦しみ。
11 アンナの すごくない お父さん ☆ アンナのサイド・ストーリー
12 熱い すごい 新作 ★★ レイラと新作の競演をするための試練
13 嵐を呼ぶ すごい 競演 ★ パイレーツをレイラと競演する話
---------------- OP/ED 変更 -----------------------------
14 怪しい すごい サーカス ☆ 他劇団での経験。ケンの決意
15 歌姫の すごい 愛 ☆ サラ&カロス回
16 黒い すごい 噂 ☆ 親友まなみ登場。引き抜きによる劇団の危機
17 燃えろ! すごい ミア ☆ ユーリの復讐
18 ユーリの すごい 罠 ☆ 最後の公演。フールが見えなくなる。
19 家族の すごい 絆 ☆ そらの両親の訪米。妹が誕生する話
20 ゼロからの すごい スタート ☆
21 謎の すごい 仮面スター ★ 仮面スターとの競演
22 仮面の下の すごい 覚悟 ★★ 演技コンテスト。急展開。フールが見える
23 幻の すごい 大技 ☆ レイラとの競演が決定。グランド・キャニオンで特訓
24 まだ続く すごい 特訓 ☆
25 ふたりの すごい 絆 ☆
26 傷だらけの すごい 復活 ★ 「幻の大技」。「貴方は私の夢」。第1期完結{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)6、☆(並回)17、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.8

《幸福な西海岸~掴みはさすがに上手い》

第1話の初めに、{netabare}カレイドステージの入団テストを受けるためにアメリカに到着した主人公そらの様子が描かれますが{/netabare}、いかにも陽気で明るい南カリフォルニアの雰囲気がよく描かれていて、すんなりストーリーに入り込めました。
第2話・第3話も、ドラマチックな展開を織り込みつつ上手に話しをまとめていて納得の出来栄えでした。

《面白いけど違和感も強かった第1期》

その後ストーリーは紆余曲折を経ながらも、主人公そらと彼女の憧れのスター・レイラさんが{netabare}様々な妨害や困難を乗り越えて、「幻の大技」の競演に向けて厳しい特訓を繰り返し、ついにこれを完成させる{/netabare}というスポ根的な王道展開を見せます。
確かに面白かったのだけれど、上の各話評価のとおり、この第1期は★★(星2つ)が僅か2回という、個人的には余り納得できない出来と感じてしまいました。
しかし名作という評判を信じて、我慢して第2期へ。

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カレイドスター 新たなる翼(第2期)
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{netabare}
---------------- OP/ED 変更 -----------------------------
27 スターへの すごい プロローグ(前編) (前半総集編1)☆
28 スターへの すごい プロローグ(後編) (前半総集編2)☆

29 新しい すごい ライバル × レオン&メイ登場回。展開がかなり強引
30 もう一人の すごい 新人 ☆ ロゼッタ回
31 情熱の すごい ライバル ★ 「レイラさんに謝れ!」回
32 氷の上の すごい 対決  ★★ メイとドラキュラ公演のヒロインを争う話。そらの弱点とは?
33 汗と涙の すごい ロゼッタ ☆ ロゼッタの特訓を手伝う話
34 やっぱり すごい レイラさん ☆ レイラを追いかけるのではなく、そら自身の夢を持つ必要を指摘される
35 マリオンの すごい デビュー ☆ キッズ・ステージを作る話。マリオンのデビュー
36 レオンとの すごい 特訓 × サーカス・フェスティバルの特訓。レオンの行動が異常
37 二人の すごい 悪魔 ★ メイの本気が見られる回。「デーモン・スパイラル」
38 天使の すごい 反撃 ★ そらの本気が見られる回。「天使の技」初出
39 惨酷な すごい 祭典 ★★★ フェスティバルの意外な結末
40 絶望の すごい 帰国 ★★ そらの夢がようやく固まる
41 再出発の すごい 決意 ★★ かなり意外な展開。ソフィーとは誰?
42 屈辱の すごい 共演 ★★ 意外な展開の続き
43 ポリスの すごい プロポーズ ★★ そらの演技がもたらすもの
44 笑顔の すごい 発進! ★★ メイの目から見たそら。笑顔の重み
45 レオンの すごい 過去 ☆ 「天使の技」の秘密1
46 宿命の すごい 決斗 × 「天使の技」の秘密2。ソフィーとの約束
47 舞い降りた すごい 天使 ★ みんなの天使の心を呼び覚ます技
48 傷ついた すごい 白鳥 ☆ 争いのないステージ
49 ひとりひとりの すごい 未来(あした) ☆ 最後の試練
50 避けられない ものすごい 一騎討ち ★★★ 競うことの意味
51 約束の すごい 場所へ ★ 最高の喝采。「貴方は私の誇り」。第2期完結{/netabare}
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★★★(神回)2、★★(優秀回)6、★(良回)5、☆(並回)9、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.4


《第1期の違和感の原因がはっきりした第39話以降の展開》

ネタバラシはしませんが、頑張って視聴し続けて良かったと感じた第39話(★★★(3つ星評価))
そして、続く第40話から第44話まで、この作品の本当のテーマ(のひとつ)が次第に明らかにされていきます。

《裏の主人公レイラの望み》

ラスト手前の第50話(★★★(3つ星評価))ではこの作品のもうひとつのテーマが明かされます。
ここが本当の圧巻(クライマックス)。
最終話の第51話が霞んでしまうくらいの出来でした。
素直にこの作品を視聴できて良かったと思いました。

※以下、ファンサービスの後日談等(OVA)

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カレイドスター 新たなる翼 -EXTRA STAGE-『笑わない すごい お姫様』
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{netabare}
52 次のスター候補ロゼッタと妖精フールの話 ☆
{/netabare}

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カレイドスター Legend of phoenix 〜レイラ・ハミルトン物語〜
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{netabare}
53 - 2話分(約51分)。後日談+レイラ視点での物語 ☆
{/netabare}

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カレイドスター ぐっどだよ! ぐぅーっど!
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{netabare}
54 - 2話(約24分×2回)。 (本編のパロディ) ☆
{/netabare}

《総評》

2003~4年制作の作品なので、作画・演出のレベルはどうしても低く、脚本も色々と粗(あら)が目に付いてしまうので、他作品との兼ね合いでそれ程高い点数は付けられませんでしたが、実際に視聴すれば、点数以上の感動がある作品だと思います。
また、作品テーマという面でも、近年の人気アニメ(かつ名作アニメ)である

①アイドルマスター (スターの輝き、リーダーシップとは何か)
②ガールズ&パンツァー (競うことの意味、その最良の結末)

に、それぞれつながるものがある(※なお吉田玲子氏は②ガルパンのシナリオ構成も担当)と個人的には考えており、その点でも experience としての視聴価値の高い名作アニメであると思います。

《後記》  ※(2015.3.10追記)

上記の①アイドルマスター(2011年)、②ガールズ&パンツァー(2012年)は、カレイドスターで描かれた作品テーマが、それぞれより深化し洗練された形で描かれた作品といえると思います(※なお、両作品にはそれぞれ固有のテーマもあります)。

カレイドスターが、

(1)全4クール51話という冗長な部分も多い大作であり、
(2)作画・演出とも現代の目から見ると古臭さが否めないこと

を考慮すると、もしこれから、こうしたテーマの作品を視聴したいと考える方がおられれば、視聴の優先順位としては、①アイマス、②ガルパン、を先とした方がより効率的かも知れません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 55

77.8 2 GONZOアニメランキング2位
LAST EXILE ラストエグザイル(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1028)
5945人が棚に入れました
『アナトレー』と『デュシス』の2国が戦争を行い、それを超技術組織『ギルド』が調停することで成り立っている世界プレステール。
アナトレーに住むクラウスとラヴィは自分たちの父親が残した「ヴァンシップ」と呼ばれる小型飛行艇を駆使し、空の運び屋を営みながら父親たちが超えることの出来なかったグランドストリームと呼ばれる大きな嵐をいつか越えることを夢見ていた。
そんなある日、前線で戦う空中戦艦に家族からの手紙を届ける仕事を引き受けたことから、世界を揺るがす戦いに巻き込まれて行く…。

声優・キャラクター
浅野まゆみ、斎藤千和、白木杏奈、森川智之、山崎和佳奈、喜多村英梨、桑谷夏子、野田順子、半場友恵、三木眞一郎

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

完全にラピュタ&ナディア…ですが、それなりに面白いです。

 正直いって、第一印象はなんだこりゃ?です。完全にラピュタ&ナディアの設定だし、ジブリ演出でキャラの演技が過剰です。絵柄とキャラデザが違いますけど、機械も街も嵐も空飛ぶ文明も完全にラピュタです。水とか仕事のとり方とかいちいち不思議っぽく見せていますが、くどいです。
 ナウシカとか紅の豚も入っていますが、主なフレームはラピュタ&ナディアです。

 ほとんどキャラの説明も裏付けもないまま話が進んでゆきます。ここは1995年のエヴァ的な世界系(世界観や敵の正体を説明しなくていいという意味の世界系)の影響で、説明をしないでもOKというのを雰囲気づくりに使っている気がしました。クラウスとラヴィの空で何が起きているか知りたいという欲求に感情を寄せているのかもしれませんけど…

 たぶん、ゼロ年代のレンタルDVDの時代でなければ3話切りだと思います。アニメは全巻借りる癖だったので、この時代は最後まで見ることが多かったです。
 この作品8話のカジノの部分が終わったくらいから少しづつ面白くなります。それは一応誰が何をやっているのか、世界観どうなってるの?が、やっと見えてくるからかもしれません。

 エグザイルという単語が出てきて、過酷な自然環境が原因で国同士が生き残りをかけた戦ているなどなど、おぼろげながらアウトラインが見えてきます。その他いろいろ見えてきて、やっと8話くらいでストーリーが始まるからかもしれません。
 タチアナのデレとラヴィの乙女心も良かったですねえ。タチアナにソフィアが聞いた「優しかった?」はドキリとします。タチアナがクラウスの服きてましたねえ。エロいですねえと妄想が膨らみます。

 最後まで見ると、エグザイルの秘密が何となく読み解けるし、主人公の2人の冒険譚として成立しています。


 ストーリーですが、大枠はSFものですし、移民船エグザイルが自分を守るためだと思いますが、嵐を起こしている。それがグランドストームだそうで。エグザイルをアルというキーで起動すると、無敵の力が手に入ります。
 また、この惑星の自然環境ですが、あえて過酷な環境をエグザイルが作っているのか、事故なのかは分かりません。テラフォーミングの失敗とかそういう説明はないと思います。エグザイルが起動してないから?という解釈もできますが、よくわかりません。

 ここで一番分からないのが、ギルドの力の理由です。科学力を温存してたから?コナンのように科学力を温存していたという設定でしょうか。地上世界との科学技術の差の説明が全くなかった気がします。
 戦争のルールを決めているのも、デルフィーネの狂人設定のせいだとすると、それ必要な設定?と思ってしまいます。つまり、肝心の敵であるギルドの存在理由と行動原理が不明なことです。

 なんとなく移民国家が生存するのに、エグザイル、ギルドの設定は不自然な気がするのですが、この辺をSFとして、もうすこし公開してほしかった。

 冒頭の戦艦同士の戦闘も、艦隊の砲撃戦の前に銃兵の撃ち合い?それは何のための戦闘行為?デルフィーネの狂人の犠牲っていうこと?それと高度制限のルール破りにしても、本来同じ高度で戦う前提なのに、なんで下向きに砲がついているの?とか作り込みが甘い気がします。

 キャラについても、アルの設定はなんとなくわかります。生体キーですから遺伝子的な何かの仕掛けなんでしょうけど、さて、アルがキーであることのSF的な意味が不明です。四つの詩が口伝であるのは、ギルドの支配階級と合わせて…だとは思いますが、しかし、合言葉ですか。ここは本当にラピュタ設定にしか見えませんでした。
 そして、アルの内面が見えてきませんし、マスコットとしての役割しか果たしません。

 主人公2人。クラウスとラヴィ…この2人で何が描けたか、ですね。活躍はします。親の意思とか夢とかあります。が、終わってみると、印象が薄いんですよね。それは結局親の到達したグランドストームを乗り越えた…で終わってしまったからだと思います。

 また艦長がまあ完全にナディアのネモ船長ですよね。初めから結末までずっとです。副長・副艦長との関係性も何となく重なります。うーん…そもそも、ソフィの皇帝就任がなんか取って付けた感じだし…

 モランとかホリーといったモブキャラで、初めの方と最後の方でドラマを作ることで一本筋が通ったように感じますが、ほとんど本筋に関係ないです。その話、いる?と感じます。
 
 シルヴァーナの整備クルーは鬱陶しいし、ラピュタ感が凄いですし。

 もう少しキャラを絞って、ヒューマンドラマを分厚くしてほしいという印象です。更にいえば、テーマ性はほぼありません。環境?ノブレスオブリージュ?恋愛?反戦?親の意志?生き方の選択?人類の存亡をかけた総力戦?どれも中途半端です。

 アニメの作画やCGは大したものですが、しかし、肝心の艦隊戦の迫力が今一つです。ゴチャゴチャと分かりづらい構図で言葉で叫んでいるだけに感じます。

 ただ、作品全体で見たとき、上で批評しているほど、つまらなくないのが不思議です。
 理由ですが、一つはSF的な謎があったからだと思います。説明不足が興味の持続に効果があったと思います。世界観の全容が知りたいと思う気持ちは確かにありました。ギルドとエグザイルの最後の見せ方に不満はありますが、そこまで良く引っ張りました。

 後は多分撮って出しみたいな感じではなく、話の構成はちゃんと作り込まれていたと思います。
 不用なキャラは多いですが、味付けとしてラノベ的な面白さには貢献していた気がします。

 あと、タチアナのキャラがいいです。このキャラは唯一ジブリにはあり得ないキャラですね。タチアナがいないと面白くなかったと思います。

 OPはいいですね。謎感とワクワクと迫力がありました。


 ということで、冷めた分析的目で見るとアラが多いですが、しかし、フレームとなるSF世界観はそれなりに良かったと思います。そして作品としての作り込みは丁寧です。ラノベ的冒険譚として成立しているし、サブキャラのエピソードは余計ともいえる一方いい味付けとも言えます。

 26話分、久しぶりに再視聴しました。一気見というわけにはいきませんが、1週間くらい少しずつ見る分には十分面白く見られました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

もっと磨けばより輝いたのにって印象です(-ω☆)キラリ

■「LAST EXILE」ってこんなアニメなんです(*^0゚)☆彡
アニメ制作会社のGONZOの10周年記念作品として2003年にオリジナルアニメーション「LAST EXIL」が放送されてたのです♪
さすが記念作品だけに、作品に込められた熱い思いを感じる出来栄えになってましたね♪
壮大な世界観で展開される物語なので、簡単なあらすじだけでも掴んでから視聴した方が楽しめるような気がします(o^∇^o)ノ… もっと見る
 
なので、簡単なあらすじをちょっとだけ紹介なのです。 \_(*゚▽゚) チャントリカイシテクダサイネ♪
 
かつて人類が地球から安住の地を求め降り立った地「プレステール」。( ̄ー『+』)安住の惑星発見!!
「プレステール」にはグランストリームといわれる巨大なサイクロンが「プレステール」の地を真っ二つにしていたのです∑( ̄ロ ̄|||)なんと!?
2つに分けられた地には「アナトレー」と「デュシス」って国が発展していて、平和に!?暮らしていたのです。
その2国を禁欲精神で古くから統制管理している存在があったのですけど、それが合議制国家の「ギルド」なのです。 パチッ☆-(^ー'*)bナルホド
 
ある時「デュシス」という国では、"気象制御装置"が壊れてしまった為に寒冷化が進み、グランストリームで分けられた反対の国の「アナトレー」に移民すべく侵攻しはじめたのです。
一方、「プレステール」を管理する立場の「ギルド」でも不穏な動きが・・・
合議制国家から独裁国家となっていたのですね!(゚ロ゚;)エェッ!?
 
またそんな時代に『ヴァンシップ』という小型飛行艇で運び屋をしていた主人公のクラウスとラヴィは、亡き父親達が超えられなかったグランストリーム越えを夢見て努力する日々を過ごしていたのですけど、この激動の歴史の波に飲み込まれようとしていたのです・・・∑(゚ロ゚〃)
 
 
■総評
本作品の魅力はなんと言っても壮大な世界観だと思ってるのですけど、その世界観を支えているのがスチームパンクと詳細な設定が魅力となっているんじゃないかなぁって思うのです。
スチームパンクといえば『蒸気』を動力源としてるので、巨大な蒸気機関や石炭の時代で感じる「扱い辛さ」などレトロな雰囲気を連想させてくれるのと、極限まで蒸気技術を発展させた近未来的な発想や要素が融合した作風が魅力ですよね♪
私が観た作品の中での代表作は「スチームボーイ」って印象だったのですけど、それよりも前に本作品が制作されていたことに改めて驚かされました♪
 
また作中では、通信手段として真鍮管やライトの点滅によるモールス信号を使っている描写があるのですけど、レトロな雰囲気を壊さないようにしている配慮が随所で見られるで、制作会社GONZOの意気込みを感じられて好印象でした(*^o^*)
また、『クラウディア溶液』という燃料を高温高圧で循環させて浮力と推力を得ている発想がうまく生かされているなぁとも思いました!
ヴァンシップがクラウディア溶液不足で動かなかった時に循環パイプを切断して少量の燃料でも、循環させられるようにして動かした場面では、まさに感心させられましたよ(゚∇^d) グッ!!
 
そんな世界観を放送当時では最高ランクと思えるほどの映像美とBGMの選曲のセンスの良さが更に盛り上げていましたね(*゚▽゚)ノ
 
キャラも個性的でそれぞれの心情変化がうまく表現出来ているので、キャラの特徴を把握するのには時間は掛からないです。
ただし、ストーリー的に2クールという枠は短かった印象ですね(/□≦、)
特に物語の後半は視聴者に連想させるような区切り方でちょっとでも頭の中で整理出来ないとと理解不能に陥る危険性があったような気がします(^▽^;)
個人的にもっと掘り下げて欲しかった関係・・・
・エラクレア家(デルフィーネ)・バシアヌス家(マリウス)・ダゴベール家(レシウス)・ハミルトン家(アルヴィス)
・マウリス⇔ユーリス⇔ソフィア
・ヴィンセント⇔ソフィア⇔アレックス
・モラン⇔ドューニャ
ストーリーを構成する上でも結構重要な関係でもあると思ってるのですけど・・・
作中ではかなりあっさりと触れられただけで、ヾ(゚0゚*)ノアレアレー?って感じですw
 
観終わった率直な感想は、かっこ良い作品って印象です♪
物語はちょっと物足りなさを感じるのですけど、3クールもしくは4クールで構成していればもう少し違った印象になったかも知れませんね♪
 
 
■MUSIC#
OP曲『Cloud Age Symphony』
 【作詞・作曲・編曲】沖野俊太郎【歌】OKINO,SHUNTARO
 沖野俊太郎の疾走感溢れるテクノサウンドと抑揚を利かせたゆるりとした歌い方が見事に融合してますね♪
 とってもハイセンスでアニメの世界観を壊すことのない名曲だと思います(゚ー゚☆キラッ

ED曲『Over The Sky』
 【作詞・作曲・編曲】黒石ひとみ【歌】Hitomi
 優しく包み込むようなウィスパーボイスが特徴で、エスニックかつ神秘的な雰囲気の黒石ひとみさん!
 コードギアスでもお馴染みですよね♪
 とっても良い余韻に浸らせてくれる優雅で独特なリズムが心に響くナンバーです♪
 
挿入歌『Prayer for Love』10・17話   
 【作詞・作曲・編曲】黒石ひとみ【歌】Hitomi
 ハープの音色が神秘的で優しく子守唄を聴いているようなナンバーです♪
 
挿入歌『Rays of hope』21話
 【作詞・作曲・編曲】黒石ひとみ【歌】Hitomi
 エスニックな雰囲気で力強いナンバーです♪

挿入歌『skywriting』14話 『I can see a heart』16話
 【作詞】Damian Broomhead【作曲・編曲 】沖野俊太郎【歌】OKINO,SHUNTARO
 ビートルズやビーチボーイズといった1960年~70年代のミュージックシーンを彷彿させるナンバーです♪
  

2011.11.13・第一の手記
2011.11.20・第二の手記(追記:■MUSIC#)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 64

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

この空で何が起こっているのか。それを知るために空を飛ぶことを決めた少年の物語。

2003年に放送されたGONZO制作のオリジナルアニメ作品。

ストーリーが難しいので、
完走するにはすこし我慢が必要になるかもしれません。

結局私も最終回までこの作品の全体像を把握することができず、
よくわからないなーと首を傾げながら見ていました。笑

でも雰囲気はいいし、全体像がつかめると、よくできたストーリーだったなと思えるようになりました。

全26話です。


● ストーリー
小型の複座飛行艇“ヴァンシップ”乗りのクラウス(♂)とラヴィ(♀)。

運び屋として依頼を引き受け、
報酬を得ながら暮らしている。

クラウスたちが暮らす国・アナトレーと、
もうひとつの大国・デュシスは戦争状態にあった。

二人は、二つの大国を隔てる大嵐“グランドストリーム”を越えることを夢見ていた。

ノルキア杯(ヴァンシップのレース)に出場している最中に、
女の子を運んでいるヴァンシップが襲われているのを見つけた。

代わりに仕事を引き継いだクラウスたちは、その女の子・アルヴィスを、不穏な噂の絶えない無敵艦・シルヴァーナへ届けることになる。


↑ざっくりとしたあらすじですが、
ここまでがだいたい4話までの内容です。

最初はヴァンシップ乗りのコンビの話なんだなーぐらいしかわからず、
この物語が何を目指しているのか、
ここは一体どういう世界なのか、

とにかくわからないことだらけでした。

あまり豊かな暮らしができる国ではなく、
貴族以外はきれいな水を飲むことさえままならないことは
わかったんだけど…。

その後も、なんとなくの展開はわかるものの、
なぜクラウスがその行動をとるのか、
この世界で何が起こっているのか、

とにかくわからないことだらけで、
話が難解すぎてついていけませんでした^^;

ヴァンシップのことになるとアツくなるクラウスの思考が、
私には理解できなかったのも原因だと思います。

でもこの世界で何が起こっているのかわからないのはクラウス達も同じで、
それを知るために戦いに踏み込んでいくことになるのだから、
今考えると、わからなくて当然なのですが。

半分ほど見てみてもやっぱり話の内容はよくわからなくて、
正直つまらないとも思っていました。

全体的な雰囲気は悪くなくて、
どことなく洒落た感じもあって、

「好きなアニメは、ラストエグザイルです。」と答えると、なんかかっこいい感じがするなあとは考えていましたw

作画はいいし、隠れた名作的な雰囲気はあったし。

「よくわからない!つまらない!」と切り捨てることはできない、
何かしら惹きつけられる部分はありました。

全話見終わってなんとなく世界観がつかめた今となっては、
「あの時の話はこういうことだったのね。」とわかるのですが、

観進めている時は、謎だけがどかどか積み上げられて、わからないことだらけだったのが辛かったです。

でもいろんな謎が後からわかる仕様の物語なので、
今思うと、それも仕方がなかったことなのでした。

全体のストーリーを簡単につかんでから、もう一回見直すと、
ちゃんと話を理解できて楽しめそうです。

そう、全体的に振り返ると、よくできたストーリーなのですよ。
でも30分ずつの構成じゃ全体の話を捉えるのが難しすぎました。


● キャラクター
キャラが多くて名前を覚えるのは半分あきらめていましたが、
ストーリーよりは把握できました。笑


クラウスは、普段はぼけーっとしているけれど、
ヴァンシップに乗っている時はきりっとしていてかっこいい♪

一度決めたことはなかなか曲げない頑固者ですが。笑

浅野まゆみさんの少年声が好きでした^^


ラヴィはしっかり者で、
思ったことは何でも口に出してしまうところが好きでしたw

誰よりもクラウスを大事に思っていて、
たまに弱気になってしまうところも等身大の少女らしくて良かったです。


アルの謎は最後の方までよくわかりませんでしたが、
みんなを和ませるアイドル的存在でした^^

「メェ~」と鳴くヤギ人形、
アルに似合っていて、何気にアル×ヤギのコンビ好きでしたw


ちなみに、喜多村英梨さん(タチアナ役)と花澤香菜さん(ホリー役)は、
この作品が声優デビュー作だそうです。


● 音楽
【 OP「Cloud Age Symphony」/ OKINO,SHUNTARO 】
【 ED「Over The Sky」/ Hitomi 】

どちらもこの作品の雰囲気によく合っている曲でした♪

OPはかっこよく、EDはミステリアスな感じ。

私はどちらかというと、EDの方が好みでした^^


● まとめ
よくできた作品だとは思う。
見てよかったとも思う。

だけど話は最後までよくわからなかったです^^;

全体のストーリーは悪くないのだけど、
1話1話のストーリーが私には難しかったです。

雰囲気は悪くなかったし、
世界観はどちらかというと好み。

じっくりひとつひとつのシーンを解釈していかないと
本当に理解できたとは言えない作品なのだろうな。

1回目を観終わってなんとなく全体像がつかめた今、
もう一度見直すと、より楽しめそうな気がしています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

80.5 3 GONZOアニメランキング3位
NHKにようこそ!/N・H・Kにようこそ!(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1531)
7876人が棚に入れました
大学を中退して4年目の佐藤達広は、ひきこもりとなっていた。佐藤は、自分が大学を辞め、無職でひきこもりであることなど全てが、謎の巨大組織の陰謀であると妄想する。その組織の名はNHK(日本ひきこもり協会)。そんな折、中原岬と名乗る謎の美少女が佐藤の前に現れる。佐藤をひきこもりから脱却させるべく、岬は「プロジェクト」の遂行を宣言。その「プロジェクト」の目的が不明のまま、岬による佐藤のカウンセリングが始まる。

声優・キャラクター
小泉豊、牧野由依、阪口大助、小林沙苗、早水リサ
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ヒキコモリ君の妄想話とナメていたら、意外と確りとした《BMG/青春もの》でした!

※レビュータイトルでネタバレ防止のため、変な略語になってますが、BMG={netabare}Boy Meets Girl{/netabare}のことです。
もっとも、18歳のヒロインはともかく、主人公の方は22歳の青年なので、この表現にはちょっと語弊があると思いますが、一応、物語のスタイルとしては、そう要約するのが一番適当なのではないかと。

◆「もどかしい世界の上で」が流れ出す第13話が転換点なので、初見者はそこまで我慢してね!!

歌手で声優の牧野由依さんのアルバム『天球の音楽』(2006年12月リリース)には、『ARIA』で使われた「ウンディーネ」「ユーフォリア」「シンフォニー」、それから『ツバサ・クロニクル』で使われた「アムリタ」「ジャスミン」「夢のツバサ」といった私の好きな曲が沢山収められているので、そのCDを流しっぱなしにして度々ドライブをしていた時期が以前ありました。

そしてそのアルバムの4番目の曲は、最初は馴染みがなかったのでSKIPすることが多かったのですが、慣れてくると何だかこれも良い曲だなぁ・・・と思い始めて、そのうちその曲がくるとそこだけリピートすることが屡々ありました。

・・・そうやって、別段曲名を調べることもなく何となく曲調と歌詞はだいたい覚え込んでいたのですが、たまたま本作の第13話を見ていたら、そのエンディングに突然、この馴染みのある曲が流れてきて、驚いてようやく曲名を調べたら、これが本作2クール目ED「もどかしい世界の上で」だったんですね。

本作自体も、その第13話が、丁度全24話の折り返し点でありシナリオの転換点になっていて、それまで本作のことを、「情けないヒキコモリ君の妄想まみれの下らないコメディだろう・・・」とナメていた私の心が、第13話での意外な展開と、そこでEDとして初めて流れた本曲によって、一気に揺さぶられてしまい、あとは最終回までガッツリ作品世界に惹き込まれてしまいました。

ラスト2話では、それまで謎だった{netabare}ヒロインの真意と目的{/netabare}が過不足なくきっちり開示され、それに対する{netabare}主人公のリアクションと変化{/netabare}も中途半端ではなく納得できる結末まで確りと描き出され、視聴前には思ってもみなかった《感動》まで味わうことが出来、その直後から1周目の時は早々に「ながら見」になってしまっていた序盤からもう一度確り見直そう、という気持ちになりました。


◆本作は、ヒロインの《ulterior motive(アルテリア・モウティヴ 隠された動機)》に見どころがある優秀作

私がこれまで視聴した作品で、同系列(隠された動機系)の名作/優秀作/人気作としては

(1) 『アイドル・マスター』 (2011年)(25話+劇場版) ※個人評価 ★★ 4.7
(2) 『俺の妹がこんなに可愛いはずがない』 (2009,13年)(31話) ※個人評価 ★★ 4.6
(3) 『四月は君の嘘』 (2014年)(24話) ※個人評価 ☆ 3.9

・・・の3本が挙げられると思います。
要するに、この手の作品は、

<1> 1周目では、我々視聴者は、「視点人物」たる「仮・主人公」の少年(ないし青年(*1))のモノの見え方や心情に沿って、謎めいたヒロインの行動動機や心情を訝(いぶか)しがりながら物語を追っていくしかないのですが、
<2> それらが開示されたあとの2周目では、今度は「真・主人公」たる「ヒロイン」の心情が、各々のシーンでどのように描き出されているのか?を読み取り/確認しながら、物語を再度追いかけていく、

・・・という二重の楽しみ方を出来ることになります。

(*1)『アイマス』の場合は、プロデューサーの視点。

一応、ここで私の意見を率直に述べると、上記の3作品の中で本サイトの総合評点が一番高い『四月は君の嘘』の場合は、該当レビューの方にも少し書きましたが、2周目視聴時点で気づくヒロインの描かれ方が、やはりどこかいい加減で中途半端(※肝心のシーンで急にギャグ調の作画に切り替わって何だか胡麻化された気分になってしまう点が特に・・・)であり、“泣ける”作品としては非常に需要にマッチして良く出来ているのだろう、とは思うけれども、私などが好む“心情描写系”作品としては、いまいち粗雑な出来なのでは?と思ってしまいます(※そのため私の個人評点もそこそこに留まる)。

一方、本作の場合は、いざ2周してみると存外にヒロインの側の《心情描写》が確りしている、というか、気合を入れて見ていなかった1周目では見過ごしてしまっていた彼女の心の動きが、実に細かくキチンと描き出されていることを、あちこちのシーンで確認できて、視聴時の満足度が跳ね上がってしまいました。

⇒ということで、本作の個人評価を、『君嘘』よりはだいぶ高いけど、『俺妹』よりはやや低い、★ 4.4 とします。

※ヒロインには大きく感情移入できたけど、ヒキコモリの主人公の方は色々とマイナス点が多くて、『俺妹』ほどには評価が高くなりませんでした(←それでも最後は{netabare}主人公も頑張ってくれた{/netabare}ので、完走後の後味は悪くないはず)。

《まとめ》
本作は、序盤の主人公のネガティブさに閉口してしまう方が多いと思いますが、そこを何とか我慢して切り抜ければ、中盤過ぎから急に面白くなり、最後は感動も出来てしまって、さらにもう一周したくなる、1粒で2度美味しい《感情描写系》の優秀作と思います。
とくに、『俺妹』や『アイマス』を、途中で飽きてきて断念したくなりながらも、頑張って視聴を続けたところ、途中から急に楽しくなって最後は確り感動できた人には、割と同様の視聴経験が出来る作品として、お薦めしたくなりました。


◆視聴メモ(2周目)

※上記のとおり本作の1周目の半ばまで、「ながら視聴」して視聴メモは全く取っていませんでした(従って以下のメモは2周目時点のものです)。
{netabare}
・第1話視聴終了時点
冒頭のシーンだけでも色々と気づくことが多くて・・・2周目に色々と発見がある作品はやはり名作なのかも?
そして、Aパートの終わりで早くもヒロイン登場←今考えると、本作ってこの第1話から最終話まで《引きこもり青年×動機を秘めた少女》の初対面からの《感情推移》を描いた作品として、実は全然ブレてなかったんだね(1周目視聴時は全然そうゆう展開になるとは想像できませんでした)。
・・・とゆーか、N・H・Kの陰謀って「Nihon・Hikikomori・Kyokai(日本ひきこもり協会)」ではなくて「Naka・Hara・misaKi(中原岬)」の陰謀だよね笑。
1周目は専ら主人公(※正確には視点人物)の側から、そして2周目になるとヒロイン目線をプラスしてより重層的に物語を追える作品と確定!
やっぱりそういう2度美味しい作品は良い!!!
・第2話視聴終了時点
引きこもりがよくSOHOなんて単語知っているな笑。
・第5話視聴終了時点
岬のカウンセリング第1回・・・八百万の神やフロイトの夢分析について岬より詳しい佐藤(←大学中退の22歳と18歳だとそうなるな普通。)
・第6-12話視聴終了時点
何気ないエピソードが淡々と続くが、後から考えると第13話までつなげていくこの一連の展開はなかなか良く出来ていると思う。
・第13話視聴終了時点
岬の意外な本心が噴出してしまう注目回であり、初めて流れる2番目ED「もどかしい世界の上で」も◎(初の★★(優秀回))。
・第15-19話視聴終了時点時点
佐藤がネトゲとマルチ商法に巻き込まれる話。
ここはシナリオの本筋には余りないマンネリ気味の展開で、ちょっと残念(個々のエピソード自体は面白いけど)。
・第23話視聴終了時点
特殊EDは多分ここだけ。流石にドラマチックな展開で2度目の★★。
・第24(最終)話視聴終了時点
佐藤がオカリンに見える!・・・というか、こっちの方が早かったんだね。
第1話冒頭の主人公の夢落ちと重なる内容は◎、ラストはあっさり展開でここも好感を持てました(3回目の★★)。
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作小説        滝本竜彦(WEBサイト「Boiled Eggs Online」2001年1-4月連載)
監督           山本裕介
シリーズ構成・脚本  西園悟
キャラクターデザイン 右湊具央、吉田隆彦
音楽           パール兄弟
アニメーション制作  GONZO{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

================== N・H・Kにようこそ! (2006年7-12月) ================

 - - - - - - - - OP「パズル」、ED「踊る赤ちゃん人間」 - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 プロジェクトにようこそ! ★ 佐藤達広(22歳、大学中退ニート、ヒキコモリ歴まもなく4年)、N・H・K(日本ひきこもり協会)の陰謀?、中原岬(18歳)との出遭い、公園呼出し(岬のプロジェクト開始)
第2話 クリエイターにようこそ! ★ ヒキコモリ脱出サポート契約の提案、隣人アニヲタ(山崎薫、高校時代の文芸部の1年後輩)、岬との約束(制作ゲームを見せる)
第3話 美少女にようこそ! ★ ギャルゲー事始め、校門前取材(盗撮未遂と岬の意味不明な態度)
第4話 新世界にようこそ! ☆ 山崎との聖地・秋葉原巡礼(ヒロインのキャラ作り取材)、柏先輩との再会
第5話 カウンセリングにようこそ! ★ 続き、中原との契約成立、引きこもり脱出講義開始、ゲームシナリオ作り
第6話 クラスルームにようこそ! ★ 続き、山崎の彼女疑惑、伐々木デザイナー学院見学
第7話 モラトリアムにようこそ! ★ 母親からの上京連絡、岬の恋人役引き受け、初デート
第8話 中華街にようこそ! ★ 母親上京、3人のお食事会(横浜中華街)、芝居からのはみだしデート
第9話 夏の日にようこそ! ★ ゲーム作りの期限、山崎の初恋の思い出、夏祭り(岬との花火鑑賞)
第10話 ダークサイドにようこそ! ★ 岬に惹かれる気持ちと募る疑念、岬尾行、岬への捨てゼリフ(カウンセリング放棄)
第11話 陰謀にようこそ! ★ 柏先輩からの連絡・突然の来訪、先輩との思い出、「天国に一番近い島」オフ会へ
第12話 オフ会にようこそ! ★ 陰気な集団との無人島行き、オフ会の目的判明{/netabare}

 - - - OP「パズル -extra hot mix-」、ED「もどかしい世界の上で」 - - -
{netabare}
第13話 天国にようこそ! ★★ 山崎の岬問い詰め、集団自殺一歩手前、岬の引き留め(本心吐露)
第14話 現実(リアル)にようこそ! ★ 城ケ崎のオフ会メンバー暑海温泉招待、岬の置き手紙、カウンセリング再開、夏コミ失敗、母親からの電話
第15話 ファンタジーにようこそ! ☆ 仕送り半額に、RMT(リアルマネートレード)参戦(ミアとの出遭い)、カウンセリングすっぽかし
第16話 ゲームオーバーにようこそ! ☆ 岬の佐藤リアル引き戻し作戦、ミアの正体・ネトゲの現実(山崎の忠告)、高校の同級生(小林)からの電話
第17話 はぴねすにようこそ! ☆ マルチ商法(ねずみ講)サークル、小林のなき脅し
第18話 ノーフューチャーにようこそ! ☆ クーリングオフ交渉大失敗、委員長宅訪問(トロトロの中の人)
第19話 青い鳥にようこそ! ★ 小林の兄・友一(トロトロ)との決別会話、岬の手料理、マウスロード強制捜査、友一のヒキコモリ脱出
第20話 冬の日にようこそ! ★ 冬コミ間近の追い込み、山崎の個人事情(帰郷決定、七菜子との決別)
第21話 リセットにようこそ! ★ ギャルゲー完成(冬コミ)、山崎との別れ(北海道帰郷)、カウンセリング年末試験(初詣デート、岬とはぐれて)
第22話 神様にようこそ! ★ 続き(柏先輩との別れ、岬の誤解と動揺)、猫の埋葬、意地悪な神様、岬のプロジェクト進行
第23話 岬にようこそ! ★★ 岬のトラウマ、カウンセリング卒業試験合格、新しい契約拒否、仕送り途絶・警備員バイト開始、岬のリストカット・、岬の家庭事情、遺書と失踪
第24話 N・H・Kにようこそ! ★★ 雪の石濱岬の一幕、岬の生家(廃屋)、後日譚(桜の季節){/netabare}
------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)15、☆(並回)6、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4


最後に一言。
本作には、確率1%の「N・H・Kの陰謀」が確実に存在する!
そう、それは「{netabare}N(aka)・H(ara)・(misa)K(i){/netabare}の陰謀」なのだ!!!
←この陰謀はアリだと思った(※『俺妹』の桐乃よりもずっとリアリティありそう)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ああ、売れないわけだ。超怒級ドM専用の名作

これ、痛みを一つも覚えず完走できるヤツはアニオタにいないだろうな。
1話見て「3チャンにしては過激だなぁ」とか思ってたら、民放やんw
これ怒られんかなww
元ネタとして使われているローマ字のとこの風刺とか、なんか込められてるでしょ。
最初は「NHKのお仕事現場をアニメにしました」ってドキュメントっぽい
『働くって素晴らしい♪』って感じのお仕事紹介アニメだと思ってた。
ええ、ある意味、ビシバシ刺激を受けて労働意欲増進、食欲旺盛になりましたとも。

◇小説原作!?、2クール、全24話、一冊だから買っちゃった♪

誰でもこれ観たら何かしらドコかしら痛いだろうな。
四畳半を観たときに感じたものに近い感覚があるが、破壊力が30倍増し。


さて、アニメ業界の購買層のシェアはどんなもんなんだろう?
廃人(引き籠って、資金源が自分以外にある)、
お得意様(働いたお金をほぼ全額アニメ業界につぎ込んでくれる人)、
この層が厚いと売れないだろうね。

魔法使い、童貞、最近じゃセカンド童貞という言葉もあるらしい、
そこら辺の層もどうなんだろう。
ぶっちゃけダメ人間の素養がある人間の方が購買力あると思う。

リア充、あるいはどん底から完全に立ち直った人間に購買力があるとは思えない。
・・・って言うか、完全に立ち直るとか、真人間とかいないけど。
リア充と呼ばれている人もお花畑をフルタイムで漫喫してるわけなじゃいけど。
むむむ、オレは一体何を言っているんだ?? w

要するにダメ人間が買いたくなくなるような作品。


☆あらすじ☆
ニートの佐藤くんが新興宗教チックな女神の岬ちゃんに救済の手を差し伸べられる話。
★そんだけ★じゃないよーw

こういうのを「アニオタへのアンチテーゼ」「現代アニメのアンチテーゼ」とかいうのかな。
ってアンチテーゼってなんだよwググった、命題の反対って、数学か!弁証法って久しぶりだよ!!
使用例はなんか見たことあるからなんとなく分かるが。

思考に支障を来す様な作品だった。
内容は↑に書いてある分の感想を見たらなんとなく分かるっしょ。

ドMにオススメ、あとは岬ちゃんに惚れたら観た方がイイ・・・のかなぁ。
とりあえず、一回観てみな。

ちょっと残念なのが1~5話までエロゲとか変態チックな話がメインなことかな。
それが取っ付きにくさとなってるかも。
あと作画がひどい回が2,3回ある。一応、女の子の出番が少ない回とか選んでそうだから、
オレとしてはあんまり気にならん。ネタと思ってる。

この作品でも言ってたが、挙げられていたのはエロゲだけど、
「消費者は現実なんか求めていないんだよ!」って方にはオススメしない。

それにしても、山崎イイヤツ過ぎるな。なんだかんだで佐藤くんもイイヤツだな。
でも佐藤は完全にニート貴族。タバコに酒に、それだけで少なくとも毎月2万円超えてるだろw


そう言えば友人が言ってたが、
今の社会は「イイヤツが上に登りづらい」って。
オレは「イイヤツは上にいない」って思う。下にもね。ドコでも誰でも住みづらい世の中だよ。


OPすげー好き☆☆☆☆☆ 何、この溢れる名作臭w
EDも好き★★★★★ 虐めたいの? ええ、虐めてください♪
2クール目のEDは牧野さんの歌、こっちもええ♪♪
・・・あの赤ちゃん人間の絵、どこで見たっけなぁ~

ああ、1つだけ言っておかないとな。
{netabare}「ニートになっても、何年待っても、岬ちゅぁんは来ちゃくれないんだよぉぁー!!!」


※完走した人用の感想 → {netabare}

岬ちゃん役の牧野さんて、{netabare}シーキューブのユラ公だったのか(T_T)
・・・イイ声なのに、めぐり合わせで仕事も変わりそうだな。{/netabare}


※※以下、断定口調で述べますが語尾に「気がする」を付けて読んでね♪


この作品の裏を読むと面白いことが三つある。

一つは、誰も死んでないこと。
引き籠りもその素質があるヤツも「死にたい」とか簡単に口にするけど、
こういう人間って大抵は犯罪するようなこともないし、自殺することもない。
よく「自殺する勇気がない」とかいう言葉を耳にするが、
「~する勇気」って、あれ、勇気じゃないから。
本当に死んでしまう人は、悩むことや勇気とか、そういうの通り越して何も考えてないし、
考えられない。
だから考えられる人間は引き籠る余裕がある。

もう一つは、ラスト2話の前に引き籠りを脱出する例が2つあったこと。
1つは、見栄のために働こうとしたこと。
「かわいい女の子に引き籠りと思われたくない」
もう1つは委員長の兄ちゃんがアルバイトしてたこと。
「飯を食わせてくれれば何でもする」
兄ちゃんのが一番強い理由になる。
女の子にカッコ悪く思われたくない、とかの理由もイイ。
「空腹」「カッコ悪い」とかこういうマイナスの方向の動機は実に行動しやすい。
とりあえず佐藤くんは、
バイト先に岬ちゃんがいなかったらあの時点で引き籠り、ニートでなくなったかも。
あの動機付けで続くかは知らん。
ちなみに「岬ちゃんと付き合いたい」とかあまりにも明確な動機だと、長続きしない。
動機は単純で切実な方が、脱する力は強い。

最後は、実は周りの支えが引き籠りを脱するのを阻害していたこと。
単純に山崎や岬ちゃんがいなければもっと早く引き籠りを脱してたかも。
あの天使のような岬ちゃんが佐藤くんの自立を阻害してたかも、
という事実がなんか悲しい。
佐藤くんに関してだけ言えば、
彼自身はダメ人間だがどちらかというとイイ人間。
母さんに罪悪感を感じ、自分の状況をある程度理解していた。
しかも、妙な見栄があって餓死しそうになっても北海道に帰らなかった。
(帰るという選択肢がなかったから、交通費を残すなんてことを考えなかった。)
となると働くしかない、という状況は遠からず来ていた。
岬ちゃんや山崎が食糧支援してたから、飯の点だけでも、窮地からは遠のいた。

こういう見方をすると恐ろしいなw
もっとも、怪しい自殺のお誘い、マルチ商法地獄エンドから逃れられたのも、
あの2人の支えがあったから、という物語としての事実がある。
それに人間的な成長に大きく貢献していた。


この作品は物語として極端ではあるが、引き籠り・ニートについてよく表していた。

引き籠りの脱し方は最終話まで観ても、一話の結論から少しも変わっていない。

最後は岬ちゃんと恋人エンドっぽいけど、結局チューすらしてないし、
幸せなのか、幸せになれるのかもわからない。

ダメ人間同士が傷を舐め合っているだけにも見えるが、
それでも生きている、それで死なないなら御の字じゃん。

何でもいいから働いて生きろ、って単純なメッセージを私は勝手に受け取りました。
曲解して「かわいい女の子と楽しい時間を過ごしたいなら働け」ともw
あ~、オレもかわええ女の子とイチャイチャして~www



小説のプチ感想 {netabare}
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小説だと山崎も佐藤くんもかなり末期だなw

アニメの元ネタは1クール分ぐらいしかなくて、
大筋の流れは同じでも、その過程が大分異なるので、アニメと小説で2度楽しめる。
岬ちゃんについて詳しく書かれているから、感情の入り方が変わった。

どっちにしても、凹む内容だwwwww

アニメは、カッコいい山崎とアクティブにダメな佐藤くん、可愛く献身的な岬ちゃん、
2クールでちょっとダラダラだが、エンターテイメント性の富んだ作品。
小説は、末期な佐藤くんとかなりダメな山崎、淡白な岬ちゃん、
1冊だけをサクッと読めて、より無情感を楽しめる作品。時間的にはこっち。

それにしてもアニメの脚本家?さんスゲーな。
よく小説を消化して昇華させたもんだ。
オリジナル要素てんこ盛りなのに、本質的には変わっていない。

小説は挿絵ないし、アニメ観た方が情景が思い浮かべやすいので、
岬ちゃんの可愛さを漫喫したかったら先にアニメを。
先に小説を読むと、きっと主人公と自分、他の登場人物も知り合いに入れ替わるから、
ドM日本代表は先に小説を。

どっちから入っても楽しめると思う★ ヒッヒッヒ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「じゃ、また夜に、公園で。」

2話でヤマザキ君がちゃんと出て来るまで
「ひょっとして…この隣人は孤独死していて、ついに主人公は発見してしまうのではないか。夏場だし死体の腐敗もきっとひどい。引きこもりの末路を見た彼は、部屋から出る決心をするのでは…」
という展開を妄想して、ヒヤヒヤしていました。
いや、壁の向こうで同じ曲がループ…というのがそう思わせたのでした。
みさきちゃんも、「本当に存在するのだろうか…彼にしか見えなかったら…」とか。
身構えて見てたのですが、何やら物騒なことを見せそうな雰囲気がビンビン漂っていたのですよ。

内容は、痛い。序盤は特に痛い迷走ですね。
考えたくない事から目を逸らすのに必死になってエネルギーを注ぐ事で、また目を逸らしたい事実を作ってしまう。
横道でも、邪道でも、真剣に楽しめれば、楽しませられれば、それが突破口になることもある!?
目指せ、わらしべ長者。でも、求めることはすぐに等価交換はでき無くて…。

人間万事塞翁が馬、いいと思った事、ダメと思った事も、ゆくゆくはひっくり返ったりもするような話なのかな…?と思いつつ視聴。

序盤。ヤマザキの切れやすさと主人公とのやりとりが、コメディとして楽しいです。
他の方のレビューにもあったれど、仲間の出来方が確かに急かもしれない。こんなに仲間が居るじゃないですか、主人公…。

7話まで
岬ちゃんのプロフィールを知ろうとしないのが不思議だった。どうして相手が自分に興味を持ったのか、気にならないのかな。
{netabare} 「親についた"恋人"という嘘がバレるから知っとかねば」ということで、ちょっと詮索してみるのだけど、岬ちゃんの現実に踏み込みたい訳ではない。
…高校時代の先輩とも、そうだったんだろうね。
ガードが固いんだかユルユルなんだか分からない主人公だなあ。{/netabare}

10話くらいでやっと岬ちゃんのバックボーンが気になり出して、 {netabare}しかし同時に身を引いちゃうのか…。
うーむ。。
主人公が「自分の子供時代のかわいい純真な姿」を思い返すのがなんとも切ないんですが…それは記憶補正もあるかもよー。

岬ちゃんのルートをおいて置いて、先輩へという感じですが、先輩も何か暗いですよ。 {/netabare}
ひょっとして、このアニメの展開は、
「どの選択肢を選んでも他人に委ねる限りはうまくいかない」…っていう話なのだろうか。

12〜13話
どんな暗い話になるのかと思いきや、サスペンス調でドラマチック。そうくるか!てとこが多くて、面白かった。
{netabare}自殺幇助、ダメ絶対の話。お金持ちだけど全てを失ったオジさんの身の上話、もっと聞きたかったけどな。やっぱりそこで「聞いちゃいけなかった…」て引いちゃうのが、サトー君なんだな。

主人公が1人で元気いっぱい空回りする自身の姿に、昔の懸命な学級委員長を思い起こして重ね、その頃からの無関心で怠惰な自分の事を後悔するとか、素直でグッときた…。
しかし、大活躍のお株は、自殺を考え直した眼鏡の医大中退に持ってかれる。そうですよ。遺されたお母さんや子供は、一時ではなくその後ずっと辛いですよ。{/netabare}

16、17話
ああー、やっぱり、「他人に委ねる限りはうまくいかない」流れが来た。{netabare}マルチ商法。

そしてサトーのネトゲー部屋をせっせとお掃除して、オムライス作って待ってる、岬ちゃんの健気さが凄い。おしかけ女房の鑑です。QEEN OF OSHIKAKE。
ネズミ印の商品を大袋に抱えて、満面の笑みでアパートへ帰ってきたサトー君を、待ち構えた二人。
ヤマザキ御奉行の眼鏡が光る。
切っておしまいなさい…!{/netabare}

18話
クーリングオフ大作戦。
{netabare}本当に、ヤマザキと岬ちゃんが居てくれてよかった!!
と思ったのも 束の間…

ヤマザキお奉行の背中の桜が、ネズミに散った…。わぁーん‼{/netabare}

19話
でもやっぱり仲間がいてよかったよ…。
{netabare}
委員長の兄さん、そう来たか…って意外な脱出劇を見せてくれました。
地方へ行けば結構若人は貴重がられますが、先日まで引きこもってた目と鼻の先で頑張ってる姿がミソですね。
(地方での健闘はヤマザキが担うことに…。)

高校時代の委員長の熱心さを思い起こせたことが、自殺幇助の際に主人公の身を助けた一因になっていたと思うんですが、委員長は知らないままでしたね。
{/netabare}
生命維持のための焦りと、
受け入れて見守ってくれる周囲の支えが、自立の支えになるという話。
他人の間で必要とされたいという本人の切実さ、も大事かなあと感じます。

21話{netabare}
マリッジブルーをチラつかせてサトー君を誘う「先輩」、ダメな人だなあ…。良い悪いで見たくないですが、ダメです。
サトー君の深入りしたがらない性分と、これまでで懲りた事もあってか、「不倫してみる?」のお誘いはすぐに断れて真っ当でした。
先輩は、どうあっても心の充足感を得にくい性分なんでしょうか。
難儀だと思う、それは。
しかも妊娠してるって。すぐにおめでとうを言えたサトー君は、やはり真っ当でした。

ヤマザキの家出と怒りっぽさは、保険に自らの人生と値段を決められていた所に起因していたのか…。
ヤマザキの「田舎の人間関係は、酒が呑めればやってけるぜぇ〜!」という報告に、まさか、このままアルコール依存症の流れまでこないだろうな…と心配に。もはや人生の落し穴を探せ!状態です。{/netabare}

23話あたりからは
岬ちゃんとサトー君との間がいよいよ佳境に。
やっと岬ちゃんの故郷について、ふと聞いてみるサトー君ですが、さびしいからそばに居て‼という岬ちゃんの切実な告白に、
やっぱりまた身を引いてしまう。まだまだ心の中のさびしさの実が熟さないんでしょうか。
でもちょっと男の子らしいと思えた。

ここからのラブストーリーはとても丁寧で、終わった時には岬ちゃんとサトー君のカップルが何だか好きになっていました。

ひきこもりがテーマの、回りくどいラブストーリーだったのかもしれない。
同じようなひきこもり・卑屈脱却を描いた四畳半神話大系と比べても、とてもリアルな描写が多くて重い部分もありましたが、コメディの効いたドラマチックな面も多くて見応えがありました。

とても読みづらいレビューになってしまいました。御一読ありがとうございます。でも何か、色々語りたくなってしまう作品ですね。
他の方たちのレビューも面白く拝見できた不思議な作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

67.0 4 GONZOアニメランキング4位
ラストエグザイル-銀翼のファム-(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (676)
3433人が棚に入れました
「決めた!私はあの戦艦を盗む!」 全ての命の源-グラン・レイク。その聖なる湖で、アデス連邦とトゥラン王国が砲撃戦を開始する。圧倒的な艦隊戦力で全世界の制圧を目指すアデス連邦を前に、壊滅寸前に陥るトゥラン。トゥランの王女たちが見たのは、小型ヴァンシップ“ヴェスパ”に乗った空族の少女・ファムだった。「これより貴殿の旗艦を、この戦場より盗み出さん!」対空砲火が飛び交う中、ファムのヴェスパは大空を舞う。侵略を続ける連邦総統ルスキニアの目的は? そして、謎の力「エグザイル」とは? 今、激動の大航空冒険活劇が幕を開ける!!

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

タチアナさんも言ってたよ「ぎりぎり及第」ってね♪ ∑('◇'*)

■ラストエグザイル-銀翼のファム-ってこんなアニメです☆彡
2003年に前作「LAST EXILE」から8年の時を経て2011年に「ラストエグザイル-銀翼のファム-」というタイトルで続編がスタートしたのですね♪
壮大な世界観と圧倒的な作画を更にパワーアップしたと言う事で否応なしにも期待しちゃいますね
(*・ω・)ノ
キャストについては前作以上に主要キャラも増えた事もあって豪華な顔ぶれで、アニメファンであれば聞いた事のある人ばかりなのですよ♪

ストーリーの方は前作から数年先の話となっているのですけど、関連性は大きくないので「-銀翼のファム-」から観始めても十分楽しめるのではないでしょうか(*^o^*)
とはいっても前作から引き続き登場するキャラがどんな過去を送ってきたのか、またアナトレーという帝国がどんな国であったかなど、知っているだけで楽しさが倍増すると思うので、やっぱり前作を観てからの視聴をお薦めしたいですね♪

今回の舞台となっているのは「アデス連邦」が「トゥラン王国」に侵攻してくる場面から物語がはじまるのです!
ことの始まりは・・・はるか昔にエグザイルで移民してきた「トゥラン王国」やその他移民国が「アデス連邦」の土地に移り住んで来たのが原因みたいですね(・0・*)ホー
「アデス連邦」は、移民すべてを受け入れるだけの国力が無いのと、移民国に土地を追われる形となった現地民族からその土地を奪い返すべく各地に一個大隊を向かわせ侵攻を始めたようなのです!
そんな戦乱の世に「アデス連邦」の侵攻で故郷を追われた者が集まった『空族』という集団があったのですね♪
連邦の空中戦艦を鹵獲して生計を立ててる『空族』の一つ『カルタッファル』と名乗る集団に、本作品の主人公の「ファム」とファムのナビを努める「ジゼ」が所属しているのです♪
愛機の小型ヴァンシップ<ヴェスパ>とその腕前で数々の艦船を鹵獲してきた「ファム」と「ジゼ」はとっても可愛い女の子なんですよ♪
そんな彼女らが「アデス連邦」と「トゥラン王国」の戦闘に巻き込まれていく事になるのでした・・・


■銀翼のファムに出逢った日の日記 φ(^∇^ )
5話まで観終わった時点での感想を書かせていただきたいと思います♪
前作から8年経った続編という事もあって、現在の技術力でラストエグザイルを制作したらどんな凄い映像を見せてくれるのかなぁってとっても期待して視聴することになったのです!
かなりの期待過剰状態で第1話を視聴する事約30分・・・
前もって「1話テイクオフ直前スペシャル」を観ていたにも関わらずその作画のできに驚かされました♪
ヴァンシップが雲を掻き分けて疾走していく描写はとっても爽快で、艦隊戦のシーンはまさに海を泳ぐ「クジラ」そのものです♪
またそんな「クジラ」を鹵獲するシーンは圧巻の一言ですよ(*゚o゚*)
地デジ化して本当に良かったと思えたのは初めてだったかもしれませんw

ストーリーの方は、前作のクラウスとラヴィは戦乱に巻き込まれていったのに対して、ファムの困ってる人を見たら放っておけない性格からか、自ら戦乱に首を突っ込んでいく展開になって行きましたね♪
そんなファム達と「トゥラン王国」復興を目指すトゥラン王国第二王女のミリアにどんな展開が待ち受けているのでしょうね!
とっても楽しみです(*^o^*)
また、前作から引き続き登場のディーオやタチアナ&アリスティアコンビのアナトレーの戦艦「シルヴィウス 」がどう絡んでいくのかも今後の楽しみですね(*・ω・)
ディーオのルシオラへの思いや、素敵な女性艦長になっていたタチアナが赤いヴァンシップに乗りこむシーンなど、前作からのファンにとっても嬉しい演出が所々出てくるのも好印象ですね♪
ただ、ちょっと難しい専門用語や耳慣れない国の名前が度々登場してくるので、結構把握するのに手間取るかもしれませんね(^ー^* )フフ♪
そこのところは公式ホームページで前作同様に用語集のリンクがあるので補完しながら見ると良いかも知れません♪
しかも、各国の相関図のリンクもあって毎話更新されているので、アタシσ(゚-^*)は結構利用させてもらってますw


■総評
前作「LASTEXILE」の続編としてファンの期待が大きかった本作品ですが、果たしてその期待に 応え得ることが出来たのでしょうか?
期待が大きかったぶん厳しい意見もあったようですけど、個人的には及第点を与えられる内容になっていたと思っています。
前作よりもスチームパンク色が落ち着いたものの、気になっていたキャラの表情・動きといった人形っぽさが無くなっていたので3Dと2Dの融合感は圧倒的に今作の方が上ですね♪
また、ファムを主人公においた事もあってか全体的に明るいイメージで、それにあわせて彩度を上げて全体的な映像の印象も明るい印象に仕上げてましたね(*^^)v
それとヴァンシップもデザインが豊富で前作よりも個性があって楽しめました!
ファムが乗るヴェスパは機体が小さい分キャラの表情が映えてファムにピッタリの機体ですよね☆彡
ストーリーに関しても概ね前作よりもわかり易かったような気がします、前作を視聴していない人には難しいかもしれませんけどね!
全体的な作品の仕上がりは前作よりもマニア向けから大衆一般へ歩み寄った作品といえるんじゃないかなぁーって思います。

ただ、手を上げて大満足と言えないのは、GONZOイズムなのでしょうかw
前作でも思ったんですけど…「磨けばもっと輝けたのに!」ってね ゞ(^o^ゞ))))アラアラ
どんな点が今一歩(GONZOイズム)だったのかちょっと振り返ってみようと思います。

そもそもファムを主人公に設定したこと自体が間違いだったような気がしてならないのです…∑('◇'*)エェッソコ!?
『銀翼のファム』では、人類の永遠のテーマでもある「世界平和」を目指して国家ごとの思想や、その要人たちの信条を絡めて物語が進んでいくわけです。
そんな中、政治的重責のないファムを平和の象徴のグランレースと結びつけてファム目線でストーリーを進めていくには限界があったと思うのです。

『銀翼のファム』が続編という位置付けであるならば、やっぱりアナトレー視点のストーリーを見てみたかったなぁって思うのです∑('=';)
個人的には色んなとこに顔をだしながら、それでいて不思議と不自然じゃなくなっちゃう機動力のあるディーオを主人公に推したかったかなぁw
ルスキニアやアラウダはディーオと同族っぽいしね!
とにかくディーオ、タチアナ&アリスティア等、前作のキャラを登場させているのであればしっかりストーリーに組み込んで欲しかったです☆ミ
特にアルの扱いはひどいですw 追いかけっこしてただけですよww
愛着のあるキャラ達をまた見ることが出来たのは嬉しいんですけどファンサービス止まりなので・・・
結局「銀翼のファム」の評価を落とす結果となっている気がしました(ToT)

また、前作の内容から切り離してまったく新しいストーリで作るっていうのでも良かった気がします。
であればミリアを主人公としてストーリーを組上げていけばよかったのでは?って思うのです。
本作品で色んな表情を見せてくれていてたし、作品を通してもっとも成長したのがミリアだったからね!(^-^)
唐突な展開が多かったので、前作のキャラを削る事で、リリアーナ&ルスキニアの心情の変化やミリア&ディアンの掛け合い等々、もっと深く掘り下げるべき場面や伏線を丁寧に回収するなど深味のあるストーリーをつくり上げることも出来たはずなんですよね!

ファムの人格だけ見れば主人公たるポテンシャルは十分満たしているとは思うのですけど、この物語の内容にはね…
スピンオフのキャラから主人公に抜擢されて文句言われているファムがとっても可哀相に思えてならないのです。
「わたしが あなたの翼になる」と言ってたようにミリヤの良き理解者という立ち位置だけでも充分輝けるキャラだと思うんですけど背伸びさせ過ぎちゃった感じかなのなぁ(^▽^;)

なんだかんだと色んな事を書いてきましたけど、それでもやっぱりこの作品は大好きです♪
ファムもジゼルもミリアもみ~んな好き♪
「おいしいってときにはね、おいしいって顔、しなきゃ。」って事だよねーディーオ(*^^)v

「ラストエグザイル-砂時計の旅人-」のアニメ化ないのかなー♪
やっぱりクラウスの活躍がまたみたいです( ̄∇ ̄+) キラキラキラ~♪


■MUSIC♫
OP曲『Buddy』
 【作曲・編曲】School Food Punishment/江口亮【歌】坂本真綾
 なんといっても注目は大好きなスクパニが曲を提供しているって事です!
 疾走感あふれる複雑な楽曲とお馴染みの坂本真綾さんの素敵な歌声はとっても気持ちいいですね♪
 でも残念な事にスクパニはこの曲を最期に活動を休止なのです…(。>0<。)ビェェン

ED曲『Starboard』
 【作曲・編曲】黒石ひとみ【歌】Hitomi
 風を感じる流麗な楽曲とウィスパーボイスで優しく包み込んでくれます♪
 「銀翼のファム」の世界観を見事に表現してますね♪
 さすが黒石ひとみさんです(*^^*)
 

2011.11.20・第一の手記
2012.05.12・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 47
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

空に想いをはせる(80点)

事前SP+全21話+総集編2回。
アニメオリジナル作品。

個人的満足点:80点
アニメ系統:SF(スチームパンク風)

前作、ラストエグザイルの続編。
前作未視聴でもなんとかならないこともないが
前作視聴済ならより熱くなれるので前作視聴してから視聴するのがお勧め。

そして、舞台設定が1話ではほとんど語られないので
できれば0話の「1話テイクオフ直前スペシャル!」を視聴されることをお勧めする。
簡単な舞台設定やキャラ設定が紹介されているので1話にすんなり入れると思う。

世界観は前作を引き継ぎスチームパンク風の世界でロマンあふれる作り。
大空を飛ぶシーンだけで満足してしまう自分がいる。

物語の大筋は世界統一しようとするアデス連邦とそれをとりまく国との衝突を描いている。
しかしながら、物語は中盤あたりで少々定まりが悪い。
途中経過がはしょられたり、物語が急に方向展開するような印象を受ける。
それも後になって理解が深まってはくるのだけれども。

また、キャラに萌え要素が入っているのも個人的には少々疑問。
この世界観にはミスマッチかなと思われる。
もう少し硬派な作りでもいいんじゃないかなと思う。
(商売を考えると仕方ないのかなあと思ったりもするのだけれども)

なんだか悪いようなことばかり書いているが個人的には大好き。
しかも最終話では胸が熱くなって涙腺がやられていた。
なんだろうか?
やはり音楽がいいという部分があると思う。
数多くの挿入歌を効果的に使っている。
それぞれのシーンでの音楽が各シーンを盛り上げる。

そしてOP曲 坂本真綾さんの「Buddy」は大空をかける疾走感を
曲から感じることができ、曲を聴くだけで物語への期待感が高まる。

兎に角、ロマンを感じるっていうのが好みならお勧めの作品。
そして、音楽だけでも1度聴いてみて欲しい作品。


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

1番熱かったのは総集編2だったw


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以下、各話の感想。
ネタバレを含む場合があるので
未視聴の方はスルー推奨。

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{netabare}

1話視聴。
前作に比べやや軽い感じになったかな。
ヒロイン「ファム」が天真爛漫な感じなので
そう思わせるのかもしれない。
キャラも前作に比べやや柔らかくなったかな。
前作に比べやや萌え要素が加わった感じはする。

映像は、やはり空を飛ぶ疾走感がすばらしい。
前作を上回るクオリティ。
2Dと3Dの融合がすばらしい。
空戦の作画が半端ない。
このクオリティで2クールもつのかねw

何にしても今後が楽しみで仕方ない。

最後に「すごいとおもわなーい」がまどかに聞こえたw
この瞬間まで悠木さんが出ていることを忘れていたw

2話視聴。
今週のが序章となるのかな。
OP曲が最後に流れたことから考えても、そんな流れと思われる。
前作までと違い意外と目的などはっきりしてきそう。
ファムとジゼルもいいコンビぽい。
とくにジゼルはかなり優秀なナビのように感じた。
来週からの盛り上がりに期待したい。

3話視聴。
あおちゃんと千和さんのからみだw
一人で歓喜してたお^q^

雰囲気だけでもっていかれている自分がいる。
映像だけで満足してるとか、ダメな俺。
ロマンを感じるんだよね。
ファムも主人公らしくなってきた。
来週も楽しみ。

4話視聴。
タチアナキター
赤いヴァンシップきたよきたよ。
1期視聴済の私にとっては鳥肌ポイント。

そしてシルヴィウスかっこいい。
もしかしてと思ったが、潜った\(^O^)/
さてさて来週からどうなるのかな。

5話視聴。
星から自分のいる位置をずばり当てるジゼルいいねえ。
こういうちょっとしたシーンが何か好きだわ。
そして、戦闘なしで戦艦1隻ゲット。
ジゼルの戦略が冴えていた。
戦略のシーンはあまりないけどね。
そしてファムが全然活躍してないw
完全にジゼルのすごさを見せ付ける回だった。

そしてミリアw
なんという戦略www
メイド姿で男を落とそうとかwww
さすがに無理すぎるwww
俺なら落ちるかもしれんが・・・・
それでも厨房を占拠したのには笑ったw

6話視聴。
物語は飛んで戦艦を半分まで集めた段階へ。
1話で1隻ずつ集めたんじゃ終わらないしねw

展開が加速しだした。
トゥラン再建に向け動き始めたファム達。
同時にアデス連邦もさらなる動きに。
ルスキニアのやり方がえげつない。
ルスキニアはいったい何をやろうとしているのか。
ここまで若干軽いのりだったが、やや重めなのりになってきたかな。

そしてレースが熱い。
物語の展開上、勝つとは思っていながらもドキドキした。
最後は魅せ方には胸が熱くなって痺れた。


7,8話視聴。
最後のくじら狩りに向ったファム達だが、ピンチに。
何とかピンチを脱するも更なるピンチに。

シルビウスがやばい。
しかし、タチアナかけえ。
「ぅってええ」とかしびれる。

でも、ジゼルが心配だなあ。
かなりショックを受けていたようだし、
もうヴァンシップに乗らないとか言わないかな?
来週からの展開が気になるところ。


9話視聴。
予想通りの展開キター
ジゼルの葛藤がいい感じ。
あおちゃんは相変わらずいい演技するねえ。

個人的にはもうちょっと引っ張って欲しかったが、こういう友情ものには弱い。
ファムとジゼルの友情にミリアが加わり、なんともいえない良回だった。

来週からいよいよ国を取り戻す展開に入っていくのかな。
益々の盛り上がりに期待したい。


10話総集編視聴。
総集編だが、最後だけちょっと話がある。
そこだけでも観よう。


11話視聴。
盛り上がってまいりました。
アル来たー。
これはやはり1期を見ていた方が楽しめるね。
そして、ディーオカッコイイ。
このあたりは完全に1期見てないと分からないね。

今回はちょっと作画がおかしく感じた。
何か顔とか変だった気がする。

まあ、盛り上がってきたから別にいいけどね。


15話視聴。
いよいよクライマックスに向けて動き出したかな。
ファムとミリアが熱かった。
こういう熱い思いは個人的に好み。
ここから最後の巻き返しに期待したいところ。


17話(総集編2)視聴。
なんと1期の総集編に2期をからめてきた。
あらためて観ると1期ってこんなに良かったのかと思ってしまったw
そして、なんとクラウスとラヴィが出てきたよ。
来週からんでくるのかな?
俄然来週が楽しみになってきた。


19話視聴。
なかなか熱い展開だった。
そして、最高のところで出てくるシルビウス。
来るぞ、来るぞ、キターーーーーーーって感じだったw

あっさりしていた感じはしたものの
何かぐっとくるものがあった。
ここから最後に向けてどう展開していくのだろうか。
最後の盛り上がりに期待したいところ。


20話視聴。
いよいよ、クライマックスかな。
核心にせまって話が展開しそう。
しかし、今一盛り上がりに欠ける気はする。
正直1期を超えるのは無理かなあと感じてはいる。
まあ、でも好きだけどw

あと、どうでもいい話だが、ドレスのファム可愛い^^


21話(24話)視聴。
結局は皆、平和な世の中を作りたいだけなんだよね。
その方向性が違うだけ。
ルスキニアの最後の笑顔が印象的だった。

そして、ファムが無事帰還した時に胸が熱くなった。
別にどうってことないシーンのはずなのに
無事戻ってくるって分かっていたはずなのに不思議と涙腺をやられた。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 46
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

100年後とかにすれば良かったのに

二つのアニメを一緒にしちゃイカンでしょ。
ラストエグザイルを冠するアニメではあるが、方向性は同じではない。
というか、同じだとまた中途半端になるからそれは避けなければならないのだが・・・

◆アニメオリジナル
◆全21話かな、総集編を除くと
◆LAST EXILE という作品が既に出ていて、舞台はその世界と同じ

☆LAST EXILEの感想 → http://www.anikore.jp/review/661668/

※ネタバレ感想


{netabare}
ブームに流された中途半端な作品。

1話か、2話で初めてOPを見て、
イントロの後に主要キャラが謎の全裸シーンというOPが作品を表しているかな。これに期待感をかなり削ぎ落とされた。後の方での落ちるミリアを助けるファムのシーンも。

物語は、
空族でヴェスパのドライバーのファム、ナビのジゼルが仕事の過程で王女のミリアに出会う。
そんで自ら積極的に関わったり巻き込まれたり、と今回も巻き込まれる系のストーリー。
また「エグザイル」が重要な役割を果たすということも同じ。

最初にこの作品の特徴というか、前作?との大きな違いを挙げると、
◇主人公の主要飛行機がヴァンシップ(「紅の豚」の飛行機の両翼とプロペラを取った感じ)からヴェスパ(空飛ぶビッグスクーター)に変更
◇主要キャラ(主人公かな)は3人で全員少女(前作も一応3人かな、少年、少女、ちびっこ女)
◇うち主人公2人は空族(前作は運び屋)
◇キャラデザが前作(「世界名作劇場」寄り)っぽいのと萌えっぽい(眼がクリッと大きく、キャラによっては少年漫画みたいな髪型)のが混在
などなど。

このまま流れで微妙な点を3つ挙げるが、
●ヴェスパとヴァンシップがスピードを争うとか外見だけであり得ない
●戦争アニメに日常系アニメキャラがいるような違和感
●ギルド人、白兵戦無双
と、前作の微妙さに上積みする微妙な点が満載。
スポーツカーと50ccのスクーターが争うような様は、滑稽とかよりも、あまりにも機能美からかけ離れたデザインで、理不尽過ぎて悲しくなるレベル。100ノット(54ノットで約100km/hらしい、詳しくはググって♪)を超える世界なのに。前作でも、ゴーグルやヘルメット付けたり付けなかったりが気になったのに。
せめて、使い分けして欲しかった。

オシャレ軍人さんですらギリギリなのに、バンダナかヘアバンド巻いてる少年と落ち着いたオッサンキャラがいるシーンとか切なくなる。
眼や顔の形ぐらいある程度は統一して欲しかった。ギルド人、他の前作キャラ(リニューアルされたりされてなかったり)、今作からの少年少女、ちょっとクリッとした目のおっさん・・・とか、違い過ぎるにもほどがある。
声優もごっちゃ。

ギルド人の人力ビームサーベル・・・

前作に増して、いらないシーンやキャラが豊富。
単純にキャラが多過ぎる。キャラが多かろうと少なかろうと別に構わないのだが、意味のないキャラはちゃんとモブっぽくして、出番減らさないと。
ミリア様の付き人とか出すぐらいなら、他の主要キャラを掘り下げたり物語を丁寧に作り上げればいいのに。

ミリア様は、最終戦が指揮を執る初陣なのになんとかやってるとか、そんなムチャブリに対応しなくていいのに。

「アヒルやろう」は「上手く飛べもしねえヤツラは地べたに這いつくばってろ」って意味でいいのかな? この言葉使い過ぎ。
と、ここら辺にしとくか。けど、もう1つだけ言わせてもらう。

●前作キャラの扱いが色んな意味でひどい

この作品での良い点を3つ挙げると、
○前作を上回る映像美
○戦闘規模が拡大し派手になった
○萌え要素大増量、サービス回サービスシーン(OPが1番だが)はある
と、前者2つは同じようなもんだが、映像美や戦闘シーンは壮観である。
萌えやサービスシーンは人によっては喜ばれるんじゃないかな。オレは全然求めてなかったが。

ジゼルがいなかったら相当つらかったな。ジゼルがいなかったら最後まで観れなかったかも。


物語は前作と比べ最大悪が居らず、より複雑かもね。眼帯男がどうしたかったのか結局よくわからんかったし。
ファムは悪いやつじゃないけど、完全に異世界人。お偉いさんたちの会議、会合での場違い感。ミリアの関係者がいないとはいえ。
キャラとして魅力があったのはジゼルとサラ様(ちびっこ王女)かな。他は・・・前作キャラも・・・
シルヴァーナなしの空中戦とか、ほとんど戦略皆無の数の勝負だし。けどシルヴァーナが輝いたのは最初の一回だけ・・・

うーん、何がしたかったんだろ、どんな作品にしたかったんだろ?
萌えっぽくするにしても、前作っぽくするにしても、違うようにしたかったのであれば、
100年後ぐらいの話にするか、違う世界で作って欲しかったな。別の大陸とか、この際、前作の世界観(飛行機とか)だけで引き継いで、世界地図を作り変えてもよかったかも。
産みの難しさは分かるから完全オリジナルじゃなくていいけど、同じ名前を冠するのであれば大事なところは守って欲しい。

観る側にとっての大事ってのは面白さであって、同じ(ような)人間やシナリオではない。ましてやつまらない点ではない。おもしろい点では映像美だけに限って引き継がれてたかもね。
要するに、ロープレの続編でよくある全く違う世界が良かった。ドラクエみたいな。同じ舞台でいいから。


と酷評になってしまったが、ただ1つだけ明確に言いたいことがある。他の感想をチラッと見て、声優がどうのとか書かれていたが、そんなことはどうでもいい。

ジゼル、かわええ~☆☆☆☆☆
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

81.2 5 GONZOアニメランキング5位
バジリスク~甲賀忍法帖(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1195)
5921人が棚に入れました
甲賀卍谷と伊賀鍔隠れに潜む一族は、ともに服部半蔵に率いられる忍者群同士でありながら、源平の昔より数百年、互いに憎悪を抱く不倶戴天の敵同士でもあった。服部の統制下、両門争闘の禁制によりかろうじて和平を保っていた。そのような中、甲賀組の首領甲賀弾正の孫弦之介と伊賀組の頭目お幻の孫娘朧は恋仲にあり、両家の縁組がすめば長きに亘った甲賀と伊賀の確執も解けるかと思われた。

そんな事情を知ってか知らずか、慶長19年4月末両首領を駿府城に呼び出した徳川家康と半蔵(二代目)が甲賀・伊賀の忍びに与えた使命は実に戦慄すべきものであった。
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

力加減がツボ (ツッコミ目線レビュー)

注意。このレビューはひたすら、笑いどころを探すための物ですので、真面目に作品をご覧になってる方はお読みにならないほうがいいかもしれません。
笑度の高かった(と思えた)回は★つけときました。

木崎って、アニメ影技のスタッフの人だー!もう大好きだったんです…。それで忍者ものって、ひょっとして好きかもしれない、と視聴。

一話 トンビが有能 {netabare}
男と女。敵同士。光と影。
両者見合って時を越えて果たし合い。
くそまじめな雰囲気だなー。そんなに裏表左右対称に世の中ゴリゴリ進んだらね。なかなかそうはいかないですよね。
普通は、気づいた時にはどちらかがいなかったり、連絡先もわからなかったり、変わっていたり。
年老いて最期の時を一緒に行けたのは本望だったでしょうね。
この爺婆は添い遂げられなかったけど、お互い共通の趣味(果たし合い)もあって、連絡もとれて、足腰立ってて、充実の老後だよなー。

相討ちになった後は、息も絶え絶えに、ちゃんと血の赤ペンで巻物チェック、ホイ、し に ま し た よっと、バタッ…。
トンビが巻物、回覧にもってきまーす!ピーヒョロロー

なにそれ。
まじめ…なのに…笑える…この力加減が、影技的…。ツボだわー
{/netabare}

2話 衝撃の鼻毛 ★{netabare}
太っちょ空気袋VSゴムゴムの爺様。
トンビの巻物を巡って打ち合い。「ごっこ」と称しておりますが不穏です…。

一方、伊賀と甲賀の命運が分かたれたことをまだ知らず、
逢引中のオボロたち。
暗闇の森が次第に白んでゆく、朝焼けの描写が涼しげできれいです。
今回はしっとり、まだ笑いどころが無いなァ…

と思ってたら

強 烈 な 鼻 毛 キャラ、キターーーー!!
ブハッ。
アップで出た後、引きの絵ばっかりなので、え?何?今の?もっと見せてよ‼その鼻毛‼勿体ぶらないでさァ、もっと‼
と、クローズアップを求める気持ちが高まる中、大真面目な話が続きます。鼻毛が気になって全然集中できない。

しかし、オボロ様の笑顔がとても可愛いよ。まだ何も知らずに、想い人の前ではにかんでおられる。眼の能力ってなにかしら。
伊賀者達の悪〜い笑顔で情報隠蔽後、イケメンキャラ数名登場で待て次回。
{/netabare}

3話 なびいてる そよいでる{netabare}
今をときめく岡田磨里 脚本。
このアニメは登場人物の描き分けが必要以上にしっかりしているが、名前が難しい!
会話も、声優さんが丁寧に喋ってくれているというのに、私の日本語ヒアリング能力では漢字が…思い浮かばない事が度々あります…。

初登場の手も足もない地蟲十兵衛、五体不満足だからこそ身軽な反撃。スライディングした人力籠からぱかっと登場して、籠の引いたわだちに沿って地潜りし出したんですが、別にそのラインに沿わなくても良かったのでは…一瞬線路かと思った。
小豆蝋斎「なんという速さじゃっ!」
小豆さんはその、七福神の福禄寿みたいな長い頭(『才槌頭』っていうんだって) が重いんじゃないだろうか。中身は何?多分この作品だと、絶対何か仕込んである。

今回も鼻毛の彼 (蓑念鬼) が活躍。
アップで鼻毛が風にそよいでます。
スタッフのチェックとかあったのかな。「ここの鼻毛、もう少し柔らかくなびかせてよ。」とか。
前回より毛が短いような?
…何故私は、こんな小学生レベルのポイントでウケてるんでしょうか。

弦之助との手繋ぎごっこで照れる朧様を見ていた風船男・鵜殿丈助、「わたしらも色々と握り合いましょうぞ、のう、朱絹殿」
大人なセクハラ台詞もありますよ。

蝶を使った蛍火の攻撃シーンが美しかったです。
{/netabare}

4話 セクハラ走馬灯★ {netabare}
朧と弦之助の祝言前のモテナシパーティ開催。
伊賀と甲賀が同席だよっ!
軽快なセクハラトークに興じる、風船男の丈助。
色っぽいくノ一朱絹さんにいちいち話しを振ります。
全然意に返さない丈助のムードメーカーさ、青筋ぶちぶちギッラギラで見守る伊賀衆との、温度差が半端ない。そこまで…ってくらいの描写、おかしいよ。

酔いつぶれて朱絹に座敷牢に連れられるも大声な寝言で
「あけぎぬどのぉ〜」
…彼がいると和みますね…。
このテンポの良いしつこさは観てもらわないと伝わらない〜!

目下のものへの朧様の方言がかわいい!
このままずっと方言で喋って欲しい。

座敷牢から軽く抜け出た丈助。
朱絹との夜這い勝負がご破算になるも、ジンゴロウより伊賀甲賀の約定が破られた旨を口を割らせたところで、返り討ち。
ああー、ムードメーカーが失われた…セクハラトークが走馬灯のように…。
秘密を知ったら消される定めか…。
朧と弦之助のはにかみシーンもあり、テンポよく面白かった回。
でも今回は弦之助を覗いてイケメンが…というか、普通の顔の人がおらず、ちょっと画面が見苦しい。
{/netabare}

5話 変態バトル{netabare}
「甲賀一統、始末してくれるわ!」弦之助に内密に、敵地へ乗り込んだ伊賀6人衆による、バトル回。

例の蓑念鬼が毛髪を伸ばしてワサワサ闘っていましたが、鼻毛はそれ以上伸びないんでしょうか。鼻毛で絞められるの、嫌だねー。よりダメージが来そう。
名前の覚えられない人達の変則技が多くて忙しい。
身体を変態させる技に見慣れ過ぎて、普通の刀を武器にしているとものすごく丸腰に見えてしまう。

初登場のくノ一キャラ・お胡夷ちゃんの大雑把な雰囲気に和んだ回。
{/netabare}

6話 お胡夷サービスショット〜鼻毛責め〜★
{netabare}などと最低な見出しをつけましたが、
この回、絵が才気走っていてとても美しい。話運びも丁寧で、長く感じた。

ピチピチくノ一お胡夷ちゃんが川で水を飲む姿を、葉陰から見守る伊賀6人衆。カットの入りがものっそい怪しいです。極めつけはやっぱり鼻毛の人。何で何度でも笑えるかなあ。

しかもこの人、今まで使ってこなかった鼻毛が…伸びた…⁉使いよった…鼻毛をー‼
鼻毛?飾りですよ、タダの設定です、下らん言い掛かりは辞めて欲しいわい、みたいな顔してたくせに!?、うら若いくノ一相手なら喜び勇んで伸び伸びのばしよったーー‼
しかも倒れたお胡夷ちゃんを見下ろしてそれは満面の笑み。ハイ、変態紳士認定させていただきました。

夜叉丸と蛍火の淡い想い合いが、多くを語られずに美しく見せられて切ない。夜叉丸の最期と死後の描写も丁寧で、人の死が多い話だからこそ、こういうところ大事だな。{/netabare}

7話 お胡夷サービスショット〜爺干物〜
{netabare}アダルティー。お胡夷ちゃんが何故ピチピチなのかが判明する回。いや…爺さんたち、本望なのか…どうなのか。
あまり笑えるポイントはない。アダルティー。
松明の間接照明がムーディーよ。
お胡夷ちゃんは妹キャラなんだね。

コピー夜叉丸が蛍火と再会。蛍火はキレると怖い相手なので、ばれないかハラハラするな。偽りでもいい…このまま、お側に…なんて事にはならないんだろうか。ならなそう。{/netabare}

8話 今際の兄妹 {netabare}
痛い。簑念忌の体毛は針みたいにできるの??
お胡夷ちゃんが変態紳士に揉みしだかれて反撃しようとしたら、串刺しに…。今までで一番痛々しいよ。
しかしその後の、夜叉丸に化けた兄さんとの再会がね。
敵の前だから、顔色ひとつ変えずに、手を握るだけで。
黙って必死に、お胡夷の残留する意識を引き寄せるように、指を触れ合う姿がね。
こういう美しい切ないところがね…。

伊賀甲賀の和平の約定が破られたと聞かされ、自分と同じくらいの年端の娘が、身内によって残忍な最期を遂げているのを見てしまった朧。どう出るのかな…?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「二人手をたずさえて、両家を縛る宿怨の鎖を断ち切ろう」

この物語の原作は未読ですが、アニメ化されていたのは知っていました。
2018年冬アニメで「バジリスク ~桜花忍法帖~」が放送される事を知り、今回の視聴に踏み切りました。

物語の舞台は慶長19年…大阪城が陥落し、豊臣家が滅亡した年でもあります。
その時、忍びである伊賀と甲賀は400年に渡り戦いを繰り広げてきたのですが、先代服部半蔵との間に交わされた「不戦の約定」と、戦乱の世が平定されたことも後押ししたのでしょう…
お互いの若者同士が婚姻することで、長きに渡った争いに終止符を打とうと話が進んでいたのです。

もちろん、400年もの間いがみ合ってきたのですから、皆が心から賛同している訳ではありません。
それでも甲賀卍谷衆の甲賀弦之介と、伊賀鍔隠れ衆の朧の仲睦まじい様子を見ていたら、時代の変化を感じずにはいられなかったのでしょう…
そうじゃなければ話は前に進まないと思うので…

ちょうどその頃、徳川家康は悩んでいました。
家康の悩みは徳川3代目将軍を誰にするかということ…
そしてその悩みを解決するために家康が選択したのは、正直人としてあるまじき非道…

甲賀を国千代派、伊賀を竹千代として忍法の二大宗家を相争わせ、それぞれの精鋭十人対十人の忍法殺戮合戦の結果、どちらか生き残ったほうにそれを賭けるという厳命を下したのです。
伊賀と甲賀は、まさに手と手を取り合おうとしている真っ最中…
でも、そんな都合を聞き入れて貰えるほど世の中は甘くなく、またそういう宿命を背負っている現実を突きつけられるのです。

そして恋仲でありお互い頭領となった立場の弦之介と朧の知らないところで物事は動き始め、気付いた時には引き返せないところまで事態は悪化していたのでした。
こうして後ろ髪を引かれながら、無益な殺し合いの物語が動いていきます。

視聴を始めて気付いたのは、伊賀も甲賀も己の血を絶やしたくないという気持ちが半端なく強いことと、そのためだったら何だってする覚悟が出来ているということです。

例え宿命でも、それを知っていたとしてもこの争いは胸が痛みました。
精鋭十人の中には、凡そ忍びではなく人としての普通の幸せを全うして欲しいと思える人も交じっているんです。
弦之介と朧は確かに恋仲…

けれど、忍びが人を慕ってはいけないという掟はないんです。
だから特定の人に特別な感情を抱くのはごく普通のこと…

そっと目で背中を追ってみたり…
離れている間にその身を案じたり…

こうしている間にも仲間が一人…そしてまた一人…
この悪循環…本気で早く終わって欲しいと願っていました。
でも負の連鎖は止まるどころか、さらに勢いを増して押し寄せてくるのです。

何でこんなことになってしまったのだろう…
少し前までは息遣いが感じられるほど傍にいられたのに…
こんな世継ぎの決め方は絶対に間違っているというのに…
壮絶な結末が視聴者を待っています。
守りたいという気持ちが強くなるほど、抉られた傷は広がっていくばかり…
でも気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、陰陽座さんの「甲賀忍法帖」
エンディングテーマは、奈々様の「ヒメムラサキ」と「WILD EYES」

2クール全24話の物語でした。
大切な仲間を失うという事は身を切られるくらい辛いということを思い知らされる作品です。
物語のラストも決してハッピーエンドとは言えなかったと思います。
そもそも伊賀と甲賀が争う時点でハッピーエンドは望めなかったのかもしれませんが…
でも完走して一つ分かったのは、「バジリスク ~桜花忍法帖~」はこの作品のファンの方には必須だったということ…
どの様に物語を紡いでいくのか…今度はリアルタイムで視聴しながらこの顛末を見届けたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

悲劇の源流

原作はマンガという事になっているが、ある年齢以上の視聴者には、マンガの原作である山田風太郎の小説の方が親しみがあるかもしれない。

原作小説の熱烈な愛読者であるというバンドが担当したOP主題歌は、『甲賀忍法帖』というそのまんまのタイトル通り、軽快な楽曲の中に物語の主題まで歌詞として取り入れた、TVアニメ「主題歌」のお手本とも言えそうな傑作で、アニソン・プロパーではないジャンル違いのバンドの製作した楽曲とは信じがたいほどだ。

傑作主題歌を触発したのが原作小説であるように、本作のストーリー上の面白さやキャラクターの性格的魅力のほとんど全ては原作小説に由来するもので、山田風太郎の力による。

忍法合戦をビジュアルで見せる魅力は確かにあるのだが、ビジュアルによって魅力を増しているというよりも、山田風太郎の創出した面白さの「足を引っ張ってはいない」と評する方が妥当に思える。
そうはいっても、映像表現や声優の演技に抜かりがあれば、たちまち興を削がれて面白さが目減りするわけで、「足を引っ張っていない」という評は、決してアニメ製作者を貶めるものではないだろう。
面白さの由来が何であれ、視聴して楽しめることには違いがない。

ただ、ビジュアル効果を最大化しようとする意図の為とは思うが、物語の発端から終幕まで約10日間近く、夜空にかかる月がずっと満月のままなのはいただけない。
見ないふりをするのに少なからず努力が必要だった。

いささか意外だったのは、現代的なビジュアルを与えられたメインキャラが、モブの時代劇的な侍たちの間に混じってもそれほど違和感が生じなかったことで、これは映像化のもう一つの要素、声の芝居の効果であるようだ。
面白いことに、セリフ回しの影響だろうか、声優の演技が現代的ビジュアルにもかかわらず時代劇に寄っているようで、ちょうど顔出しの役者が現代劇と時代劇で芝居を変えるような印象があった。


本作の、殺し合いに至る恋人同士は、原作小説内ではっきりロミオとジュリエットをモチーフとしていると明示されている。
この悲恋物語に異形の忍者同士の絶滅戦を重ねた物語は、世に出てから半世紀以上が過ぎた。
最後に、原作小説がどのような時代を背景として登場したのか、少し記してみたい。


このころ、まだ高度経済成長は訪れてはいない。
が、高度成長を準備するように、社会が高度成長的価値観のもとに再編、再構造化されてゆく途上にあり、再編から取り残された土着的、伝統的、情念的なものは周辺に追いやられ消去されようとしていた。
周辺的なものが再編の中心的価値観へのカウンターとして注目され、対抗するシンボルとして一般化するのは70年代以降のことで、当時は、単に無価値であると打ち捨てられる、高度成長的な価値観にほぼ一元化されていた。

一元的な価値観は一種の踏み絵でもあった。この価値観に同じないという事は社会そのものから排除されることをも意味し、再構造化の歯車として組み込まれることを拒絶することは社会内での生存の不可能と同義だった。
人間を顔見知り同士の共同体から引きはがして経済機構の歯車化することでやがて高度成長は実現されるが、人間の歯車化が人間性の抑圧として、絶対悪として広く常識化されるのは、やはり70年代以降の事だ。
この当時はまだ、「悪い」ことだと問題化する視線は全的な共感を得られてはいない。


権力者の「君命」によって駆動される悲恋と異形の忍者の物語は、このような背景から立ち現われてきた。
これから視聴する人に、なにかの参考になればいいなと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

80.6 6 GONZOアニメランキング6位
ストライクウィッチーズ(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2070)
10725人が棚に入れました
1940年代、欧州本土の大半が突如出現した異形の敵「ネウロイ」の勢力に落ちてしまった状況にある。世界各国は事態の打開を図るために一大反攻作戦を計画。そのための戦力の一環として連合軍第501統合戦闘航空団「STRIKES」を組織し、各国のトップエースを招聘する事となった。
扶桑皇国海軍の新人ウィッチである宮藤芳佳は、その部隊に補充として送りこまれることになる…。

声優・キャラクター
福圓美里、千葉紗子、田中理恵、名塚佳織、沢城みゆき、園崎未恵、野川さくら、斎藤千和、小清水亜美、門脇舞以、大橋歩夕
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

少女は誰かのためにウィッチになる。

見よう見ようと思ってずっと見てなかったのですが
ついに見ることにします(/・ω・)/
こういう魔法っぽくない魔法ものもいいですよね☆彡

1話{netabare}
1939年何の前触れもなくイン類の前に現れた「ネウロイ」
ストライカーユニット…ネウロイに唯一対抗できる兵器
それを扱うために世界各地から「ウィッチ」が集められたらしい

ウィッチたち飛行機で編隊組んでるみたいだな
案外ネウロイって頑丈なのな~
学校の名長すぎだろうwww
芳香ちゃんは運がいい方なのねw

芳香のお父さんとは6歳の頃に会ったのが最後なのね…
芳香は魔法使うとき獣耳っ子になるのな
家族そろってそういう家系なのね
芳香はまだ力を使いこなせてないのね…

坂本少佐は芳佳を勧誘しに来たのか…
軍隊に…芳佳を…坂本少佐もう軍隊に入ってくれるとふんでるw
診療所を継ぐのか、必要としてくれる場所に…
坂本少佐とお父さんは知り合いだったのね…

芳佳はブリタニア行きを望む…父親のことを調べるためにw
でもこれはあれよね…そのうちデレるよねw
よく両親とか許したよね…とかツッコんだら負けw
快適なのは船の上だけ…ブリタニアは戦場の最前線

自分の力を役立てる…芳佳は強い意志を持ってるな
炊事、洗濯、掃除楽しくこなしてるな~( *´艸`)

ストライカーユニットってあういう風に装着するのね
飛行訓練の飛んでる感じはすごく迫力あって(・∀・)イイネ!!
ストライカーユニットを作ったのが宮藤博士なのね

敵は待ってくれないのが定石
ひと月も船に乗ってるのか…
坂本たちの乗ってる船に近づくネウロイ
戦争は突然に…
{/netabare}

宮藤 芳佳(みやふじ よしか)
扶桑皇国出身の新米ウィッチ。経験は浅いながらも高い魔力をもち、ときとして周囲を驚かせるような力を発揮する。純粋さと義理堅さをもち、何事に対しても前むきで一生懸命。実家は診療所を経営しており、本人も治癒魔法を得意としている。

2話{netabare}
ブリタニアに到着する寸でのところでネウロイに遭遇
戦争は始まってしまう…

戦争におびえる芳佳ちゃん…
震えが止まらない…坂本少佐のインカムを与えられる…
坂本少佐は今からあれと戦う
編隊飛行機の最前に立つのがウィッチなのね

ネウロイはコアを破壊しなければ止まらないのね
ウィッチはネウロイの攻撃を防げるのね
芳佳も自分にできることをやろうとするが…

坂本さんすげぇな一閃
だけど核を破壊しなければネウロイは破壊できない
怪我人の治療を行う芳佳…でも余計なことするなと言われ…
まったくー…

戦争の雰囲気に絶望を覚える
何もできることがない芳佳ちゃん…
さらに乗ってる船にもネウロイの攻撃が…

すごいなwこの土壇場でウィッチとして出陣するのか芳佳
約束を守るため、みんなを守るために出撃
土壇場に強いってすごいわー(笑)

初めてストライカーをはいたのに飛べるのはすごいことみたいね
さらにシールドもばかでかい…潜在能力だけならすごいみたいだな
芳佳と坂本でネウロイと交戦

芳佳がコアを破壊する役目を!!
初めての飛行に初めての実践…体力はないしこれが最後のチャンス
すれすれまで近づくとか度胸すごいのう

まぁ初陣はこんなものじゃね?( *´艸`)
とどめはさせなかったけど時間稼ぎくらいにはなったんじゃね?

ブリタニアに到着…
手紙にあった場所に来たがそこには何もなく…

その力を多くの人を守るために…
結局ウィッチになるのね~芳佳w
{/netabare}

坂本 美緒(さかもと みお)
開戦当初から戦場を駆けてきた大ベテランで、宮藤の師匠的存在。指導は厳しく、新米には鬼教官として恐れられている。だがその厳しさも部下の安全を思ってのことであり、本来は気さくで豪放磊落な性格をしている。その人柄や戦歴から多くのウィッチに慕われているが、本人はあまりそれに気がついてはいないようだ。右目は魔眼となっていて、ネウロイの弱点を見通すことができる。

3話{netabare}
新しくストライクウィッチーズに
ネウロイの出現のパターンが…不定期に…
現場と上の連中はまったくこう…あれよなー

芳佳って思ってたよりお胸あるのねw
坂本さん朝早いな~( *´艸`)
生き残るためにやれることはやっておく
それが生き残るための術
そしてめっちゃ嫉妬してるやつが一名w

宮藤軍曹になるのね( *´艸`)
まずはおっぱいの大きさからw
いきなり名前がいっぱいだなー
覚えられないなーw
リーネって子が宮藤係
リネットはおとなしめの子なのね
同じ軍曹同士、食堂にお風呂に演習場

3桁撃墜の人たちは化け物ぞろいだな
リネットは自分に自信がないタイプなのかな?
そしてちょこっとおっとりでおっちょこちょい

坂本さん鬼教官だなww
訓練好きそうだなw
リネットの胸に夢中になってるんじゃないよw芳佳w
体力はまだまだだな

芳佳も武器を手にするのかな?
どんだけ坂本に褒められたいんだよペリーヌ中尉さんw
芳佳のことライバル視してるというか嫉妬w

芳佳は基礎体力に魔法のコントロールもバラバラ…
芳佳とリネットは基礎訓練と基礎体力を鍛える
リーネは実戦に弱いのね…

バルクホルン…手厳しいお方だな
敵は成長を待ってくれない…

諦めないで頑張れることはすごいよな~
訓練と実践は別物…
リーネは自分に自信が持てれば…なー

敵は待ってくれない
リーネはブリタニアがふるさとなのか
ネウロイちゃんと空気読めるなw

ネウロイの狙いは基地
敵は待ってくれない…90秒で支度なさいw言われてみたい
バックアップでも戦場へリーネと芳佳二人なら一人分くらいに

何もしないで嫉妬してる方が怖い…
ミサイル型のネウロイだな
迅いな~

リーネ狙撃に向いてる子だな(‘ω’)ノ
おっぱいは脅威だなw
{/netabare}

リネット・ビショップ
おっとりした優しい性格のウィッチで、宮藤の大親友。裁縫や料理、編み物など家庭的なことが得意だが、少しおっちょこちょいなところもあり、ときに大失敗することも。実家はブリタニアの富豪で、母や姉もウィッチとして活躍した。まだまだ新米ながらも弾道安定の固有魔法をもち、性格に似合わぬ高い攻撃力を発揮する。愛称はリーネ。

4話{netabare}
バルクホルンとハルトマン激戦区で戦闘をする夢?
ってかバルクホルンさん寝るとき裸で寝てるんじゃねw

芳佳とリーネ仲良くなったね~(*‘ω‘ *)
バルクホルン大尉…トュルーデって呼ばれてるのね
納豆は苦手だったり…カボチャも無理です…
バルクホルンさん調子が悪いみたい…
芳佳が来てから調子が悪くなってるみたい
ペリーヌさんと芳佳ってウケるほどやらかしちゃうよなw

バルクホルンさん…妹のことを思い出してたのかな?
ずっと一緒だった中佐とハルトマンさんには心を開いていうる模様
ペリーヌさんストーカーかよw

かぶるんだろうな…
お給料もらえるのか(*‘ω‘ *)
ポンドかー(*‘ω‘ *)ごはん4000杯ってwwww
最前線で立つからこそのお給料
いつ死んでもおかしくないからこそ…
ペリーヌさん尊いかよwww

豆狸に駄犬ってwwwww
ミーナ中佐は全員のお姉さんみたいな立ち位置だなw
編隊訓練

バルクホルンさんと芳佳
坂本とリーネで訓練編隊ロッテ

こんな時でもネウロイとはな
ペリーヌの嫉妬wwwwww
バルクホルンさん本調子じゃないみたいね…

おっと…事故でレーザーを喰らう…
さらに出血…これはまずいのう
芳佳が治療を行う…前よりコントロールできるようになってるな

命を大事にできないタイプなのな、死に急いでるタイプだな…
ギリギリで治療できたみたいだね
バルクホルンさん復活(*‘ω‘ *)ノ
見事ネウロイ撃破

ミーナさんが怒るのわかるな~
ペリーヌさん感謝はちゃんとするのねw
ハルトマンさんかわいいな(‘ω’)ノ
{/netabare}

ゲルトルート・バルクホルン
カールスラント出身のウィッチで、世界的なスーパーエース。250機を越えるネウロイ撃墜数を誇り、ハルトマンと共に第501統合戦闘航空団の中核となっている。カールスラント人らしく真面目で頑固な性格をしていて、自分にも他人にも厳しい。だが照れ屋な面もあり、とくに妹のことになるとその堅い表情が崩れることも。身体強化魔法を得意とし、無限ともいえる体力と鍛え抜かれた空戦テクニックで堅実に敵を落としていく。

5話{netabare}
朝からどんな夢を見てたか気になる芳佳wリーネちゃんに何をされてたんだかw
リーネのおっぱいは脅威的だな(笑)

編隊飛行とはよく言ったものだ(‘ω’)ノ
夢の内容だけでもOVA(笑)
不意に坂本少佐のおっぱいをwプルンとしてたなw

海で訓練…楽しそうな展開になりそうだな~(‘ω’)ノ
シャーリーとルッキンニーに伝達業務
シャーリーさんHぃ体つきしてるよな(*‘ω‘ *)

シャーリーとルッキンニーはいつも一緒だな~
ハンガーの音はストライカーのエンジンを改造している
思ってたよりこの二人は実験改造キャラだったのか

800キロのスピードすごいな(/・ω・)/
それ以上の加速は伸びないか…音速はまだまだ遠いのが現状
楽しく生活してるのな(‘ω’)ノ
シャーリーはバイク乗りだったらしい、なんか似合ってるな~性格も含めて♪
音速を超えるのがとりあえずの目標
ルッキンニーちゃんやらかすタイプなのねwww
あーこれは事件が起きるぞw

みんなの水着姿(・∀・)イイネ!!
リーネと芳佳沈んだまま浮いてこず…w
芳佳とリーネは遊ぶまでには至らずw

シャーリーの豪放的な性格好きだわ~
こんな時でも敵は出てくるのな(‘ω’)ノ
シャーリー最初に出撃かな?でも大丈夫かな?

敵はロンドンに…
ルッキンニー、ミーナさんに叱られるパターンだな
シャーリーに声は届かず…
あーシャーリーさん楽しくなっちゃってるよw
芳佳たちじゃおいつけないなw

ぶち抜いて倒すとかシャーリー規格外かよ(笑)
水着はだけてるしストライクユニットも壊れて…
芳佳ムニムニしてるw
おっぱい好きなのなw
{/netabare}

シャーロット・E・イェーガー
リベリオン出身のウィッチ。そのスタイルのよさからグラマラス・シャーリーと呼ばれることがあり、本人もそれを気に入っている。細かいことを気にしない大らかな性格で、部隊のムードメーカー。かつてバイクレースで地上最速を達成し、また未公認ながらストライカーユニットでの最速記録もマークした。清潔にしているのが大好きで、とくに扶桑式の風呂には目がないようだ。ルッキーニと仲がよく、なにかと面倒をみている。

6話{netabare}
今まで謎だったサーニャちゃん回かな?(/・ω・)/

ネウロイいなかったら人間同士で戦争をしてたのか…それはまた別の話
サーニャは照れ屋さんなのか?誰かこっちを見てる?
雲の中にネウロイの影が…ストライカーがないときに敵が接触?

サーニャの作的能力はすごいな~
夜間はサーニャが世界を守ってるのな
何も反撃してこなかったネウロイ恥ずかしがりやのネウロイ

サーニャと芳佳が夜間戦闘に組み込まれる
そしてエイルさんも(*´▽`*)
芳佳の馴染み具合なーwww
エイラさんいたずらっ子なのなw
寝るのが仕事ってのもあるのな~(笑)

サーニャちゃんは稀薄な存在なのな
エイラは未来予知の魔法が使えるらしい
ペリーヌさんっておバカよねw
夜の空は初めての芳佳…怖いらしい…
雲の上は月明かり照らす世界

目にいいものを持ちよるのかw
エイラとサーニャの故郷は北欧や東ヨーロッパ…
二人とも故郷を無くした身…
エイルさんのいたずらがお好きだわ
案外豪快な性格してるのね

サウナの後は水浴び
なんていうかサーニャは魅力的なのな
サーニャが猫耳っていいよな~♪

歌を奏でるネウロイ
サーニャを真似てる?
敵の狙いはサーニャ?

見えない超高速の敵って厄介だな~w
一人が無理でもチームでなら勝てることも
誕生日って(・∀・)イイネ!!

ネウロイもどんどん厄介になってきたな
{/netabare}

サーニャ・V・リトヴャク
オラーシャ出身のウィッチ。広域探査の魔法をもち、夜間哨戒を主な任務にしている。性格は物静かで寡黙。影が薄いと思われがちであり、本人もそれを気にしているようだ。生活パターンが異なることもあって他の隊員との交流は少ないが、本当はもっと皆と仲良くしたいと望んでいる。ウィッチになる前はウィーンの音楽院に通っており、ピアノや歌が得意。極端な低血圧で、よく寝ぼけてエイラの布団に潜りこんでいる。

7話{netabare}
サーニャしたから見上げたら超エロイな~(‘ω’)ノドキドキするわw
みんなの寝顔見れてあざす(/・ω・)/
坂本さんは朝から精が出るな~

エイラはサーニャには甘いよなw
バルトホルンさんがハルトマンを起こす係なのねww
案外バルトホルンさんはうぶっ子
ハルトマン部屋汚いな~(笑)

ペリーヌさん、どんだけ混ざりたいの
ルッキーニーどこでも寝れる子なのねw
リーネちゃんは笑顔が似合う

シャーリーとバルトホルンさんw
案外気が合うのかねwww
ハルトマンって気にしない子なのねw
妄想にふけってチャンスを逃すペリーヌさん(笑)
そして玉の輿ちゃんすwwww

ハルトマン誰かの奪ったな~(/・ω・)/
一人のズボンが亡くなるとどんどん連鎖的になくなってく模様
ペリーヌさん禁断の果実に手を出そうとw変態性がどんどん如実にw
サーニャとエイラは仲いいなぁ~

芳佳の服が証拠物件でw
みんなの貞操観念どうなってるんだかw
坂本さんのさわやかな感じな(/・ω・)/
ルッキンニーさん(笑)さらにハルトマン(笑)
わっかりやすー( ´艸`)w

何この追いかけっこw平和って(・∀・)イイネ!!
ペリーヌさんなんかに目覚めそうw
なんかみんな交換してるなぁw

みんなのお尻の感じが気になる回だなwww
さらに警報まで鳴らしちゃってw
これこれは不味い展開に色々な意味で(笑)

すけすけでも履いてなくても出陣するのな(‘ω’)ノ
みんな任務にならないなw
警報は誤報w犯人はルッキンニーw

ハルトマンが活躍してwという風な流れなのだがw
犯人は身近にいるんだけどなパンツ泥棒w
祝福というかパンツというかw
ちゃっかりしてるな~ハルトマンw
{/netabare}

エーリカ・ハルトマン
カールスラント出身のウィッチ。バルクホルンと一、二を争うネウロイ撃墜数を誇り、第501統合戦闘航空団の中核となっている。天才的な空戦テクニックと風を操る魔法をもち、自身のみならず味方の損害も抑えるウルトラエース。だが地上では極端にずぼらで、部屋の掃除をさぼってはバルクホルンに叱られていることも。明るく無邪気だが、天才肌らしく少しずれた性格をしており、本人の意図しないところで周囲を煙に巻くことがある

8話{netabare}
ウィッチ隊との接触?不必要な会話は禁じられてる?ミーナ隊長から…
なんでだろうね?

リーネは気にしてなかったけれど…
たしかにリーネは女子高育ちっぽい(*´▽`*)
シャーリーとルッキンニーはセットっぽいな

赤城の艦長が芳佳にお礼に来た(/・ω・)/
あの時のなー(/・ω・)/
はんこう作戦?艦長さんの方がニーナさんよりえらいのか!!
めちゃくちゃ芳佳感謝されてるし手紙を受け取るw
運命はいたずらっ子だな~w
リーネがフフフな気持ちになるのもわかるw

ミーナさん手厳しいな
ミーナさんの抱えてる闇も大きそうだな~
扶桑人形なるほどなるほど(*‘ω‘ *)

ネウロイの襲撃初めて当たったんじゃね♪
ネウロイも分裂とかし始めるのな
バルトホルンとハルトマンは落ち着いてるな~
ペリーヌさん雷系の魔法の奥の手が
リーネもやるようになってきたな

芳佳は坂本を守るのが仕事…できるようになってきたな
コアが見つからないネウロイ…
あの群れの中にはいない模様…
敵コアを壊しにかかるが…芳佳倒したみたいだけど♪

おっとたどり着いた場所はミーナの…
ミーナの恋人さんフラグ立てるなぁ…
強い人だなぁミーナさん

歌姫なのなミーナさん
いやぁ心地いいな
おい!急展開か…!!

ミーナさんが坂本さんに銃口を向けた理由は…
{/netabare}

ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ
カールスラント出身のウィッチで、第501統合戦闘航空団を率いている。戦場の空間を把握する能力をもち、部隊の司令塔となることが多いが、自身の空戦テクニックも非常に高い。面倒見がよく部下思いの隊長で、ときに上官との板ばさみになることも。坂本とは昔からの戦友であり、無茶しがちな彼女のことをいつも気にかけているようだ。歌が得意で、ウィッチになるまえは声楽家を目指していた。人当たりがよく穏和だが、怒ると怖い。

9話{netabare}
坂本のことを心配して銃口を向けてるのか…
坂本さん…まさかの限界が近かったり?

サーニャは最近はエイラの部で寝てるのな~
謎の電波を放ったネウロイ…サーニャを狙ったやつか
バルクホルンさんの妹が目を覚ましたらしい…非番
誰だって自分にとって大切な守りたいものがあるから戦える

バルトホルンさん妹の前ではかたなしだなw
姉バカだなぁ~
ミーナあての手紙がバルトホルンさんのところに…

ペリーヌ自分でも気づいてるのに隠れながら見守る人にw
芳佳の部屋に坂本がw
初戦果を褒めに来たのか♪
これからもに…少し悲しい顔してたが…この人も強いんだろうな(*‘ω‘ *)
芳佳もストライカーユニットを使いこなしてきてるな
おっぱいの成長はあれだけど腕は上げたみたいね

リーネの胸の破壊力御見それしましたw
坂本少佐の真似を見よう見まねでやったのか(‘ω’)ノ
ペリーヌから決闘を申し込まれる…

深入りは禁物…これ以上は探るなか…
坂本もミーナさんも触れちゃいけない何かをつかみかけてる
トレヴァーマルミー空軍大将

お遊びでも本物の銃は向ける相手に向けないと…
ウィッチの飛行(・∀・)イイネ!!迫力ある
ペリーヌと芳佳近くにいるけど待機命令だけど…芳佳先行して…

坂本のシールドは機能してない…魔法力のピークは20歳くらいまでなのか
芳佳のために飛ばなくてはいけない…

敵を捉えた芳佳だけど…翻弄されて
油断は禁物?っていうか人型になった?芳佳撃てない…
ためらった時点で戦場では命を…
このネウロイはおかしいな?しゃべれる?

人の真似をするネウロイ…おびき寄せられる芳佳…
坂本さんネウロイに撃たれる…
{/netabare}

ペリーヌ・クロステルマン
ガリア貴族の令嬢。非常に気位が高く、周囲に対してよく尊大な態度をとる。だがそれはネウロイに滅ぼされた祖国への思いからきていることが多く、心を許した相手には意外な一面をみせることも。ウィッチの中でも珍しい攻撃魔法の使い手で、雷撃を放出して周囲の敵を殲滅することができる。何事にも動じない坂本に対して、強い思慕の念を抱いているようだ。

10話{netabare}
限界に近い坂本さん…そして坂本を襲うネウロイの攻撃…墜落

坂本の傷を癒す芳佳だが…芳佳も限界に近い
坂本の手術は終わったが予断は許さない状況…
そりゃビンタされるわな…

芳佳なかなかの重罪らしい…
判断は…坂本が目覚めてから
坂本を助けられるのは芳佳だけ…
私にしかできないこと…

坂本の目が…それでも飛ぶことはゆるがない
強い人だねぇ~(‘ω’)ノ
芳佳…に渡される軍法会議は…ないが10日間の自室禁固…

めちゃくちゃお風呂回いいな~(‘ω’)ノ
やっぱりシャーリーのお胸が一番落ち着くのかもな(笑)
おっぱいは偉大

芳佳が感じたネウロイは…?
確かめたいんだろうな~
なんだろうなこういうとこは芳佳のわがままなとこだよなー

処分されてでも…たしかめにいってしまう
もう司令部にも伝わっている?
宮藤撃墜命令…これはもう止まらない決定事項

扶桑の魔女は強いけどめんどくさいw
再び芳佳の前に現れた人型のネウロイ誘ってる
ネウロイの巣でかいなぁ漆黒の雲みたいだなぁ

芳佳ネウロイの巣に誘われるがまま…
この5人でも厄介な相手だし、新たに登場したのはネウロイ?
いやなんていうか…戦術兵器って感じだな…
芳佳拘束されるが…

ウィッチピンチ…
これは邪魔者を排除する的な感じかなおっさん
{/netabare}

フランチェスカ・ルッキーニ
ロマーニャ出身の最年少隊員。まだ経験は浅いが才能は豊かで、光熱魔法を使いこなす。猫のような性格をしており、基地のあちこちに隠れ家を作ってはそこで昼寝をしていることが多い。ロマーニャ人らしく協調性は皆無だが、その無邪気さと人なつっこさから、部隊の皆には手のかかる妹分として可愛がられている。シャーリーと仲がよく、彼女のことを母のように慕っている

11話{netabare}
マロニー中将…たちウォーロックに乗っ取られる
ウィッチーズ全員集められ…
芳佳が見たものは真実なのかどうなのか
ストライクウィッチーズ解散?芳佳の独断専行が原因…
ブリタニアにはもう必要ない…芳佳には堪える言い方だなー

芳佳が一番前になって飛ぶのはもう絵空事?
みんな命令でここで解散し…出ていかなければならない
みんなそれぞれ故郷だったり…楽しくやってたりw

クーデターと邪魔者排除としか言いようがないな
ウォーロック一騎しかいないのに出向いたのは…
軍上層部はネウロイの更なる秘密を知ってるみたいだな
ペリーヌは扶桑まで付き合うのか(‘ω’)ノさすがだなw

バルトホルンさんのツンデレ具合にもw
ミーナはウォーロックについて探るみたいだな
ハルトマンさんでは…でも人によっては止まると思うよwセクシーギャルでは…w
かわいいんだけれども(笑)

ネウロイ研究の成果がウォーロックなのね
実績を積み世界のイニシアチブを握るつもりか…
化けの皮を剥がすチャンス☆彡

シャーリーとルッキーニはいつでも一緒だな
ウォーロックネウロイの巣へ
坂本さんの目が戻ってる?

ウォーロックはネウロイと接触していた?
もし敵がネウロイだけでないのであれば…芳佳の行動も無駄ではなかった…
ネウロイがたくさんだー(‘ω’)ノ
一騎のウォーロックだけじゃもたないだろうに

ウォーロックの中にネウロイのコアがあるのか
ネウロイを従わせるつもりだったのか
そしてネウロイ同士の同士討ち
ウォーロックすごいけれど…もう操り切れてないみたいだな

ウォーロック空母赤城を襲う暴走…
強制停止システムとか使ってももう止まるもではないだろうに…
ブリタニア司令部危機…さらに赤城も危機

いやー結局集まるんだろうなウィッチーズ
いいところでな~(笑)
坂本さんストライカーユニット隠し持ってたのねw
捨て駒る気かよ坂本さん…
おっとでも芳佳はここで自分が飛ぶって…
言いましたねw
{/netabare}

エイラ・イルマネル・ユーティライネン
北欧のスオムス出身で、未来予知の能力をもつ。一度も被弾したことがなく、いかなる状況からも生還する奇跡のウィッチ。趣味はタロット占いであり、未来予知の能力でよく当たると自称しているが、その占いらしい曖昧な結果は当たっているのかどうかよくわからない。いたずら好きだがどこか間の抜けたところがあり、他人をからかおうとして逆にからかわれることも。サーニャに対して友情に留まらない感情を抱いているようだ。

12話{netabare}
暴走したウォーロックに沈没させられるアカギ…
坂本の代わりにユニットを装着して芳佳は時間を稼ぐつもり

守りたい…何度聞かされたセリフかね
坂本をその言葉には折れる(`・ω・´)
芳佳食らいついてるな~

ミーナさんたち基地を取り戻したみたいですね
ネウロイのテクノロジーを利用し
ウィッチーズを陥れていたが…失敗に終わる
ためらったら死ぬのになー
おっとペリーヌさんたちピンチ

芳佳の味方するな~(笑)
バルクホルンさんどんなに芳佳好きなんだよw
サーニャたちも戻ってきてくれたのかw
素直じゃないやついっぱいいるな(笑)

シャーリーとルッキーニ飛行機でよく来たけどナイスキャッチ☆彡
みんなちゃんと帰ってきました(*´▽`*)勢ぞろい
芳佳とウォーロック互角の戦いしてたけど…間に合った?
赤城は沈む…

エイラのタロットはあたるみたいだからなー
ウォーロックあかぎを吸収して…
坂本さんも復活してみんなでウォーロックを…

内部に入り込まなくてはな
内部と外部に分かれていざ攻撃開始

バルクホルンとハルトマン
サーニャにエイラ
シャーリーとルッキーニ
派手に突破口を開いてるな~


ペリーヌ、リーネ、芳佳で中に
ペリーヌさん普段あれだけどすごい実力者よね
芳佳、コアに向かって何を?

ストライクユニットをコアにぶつけて…破壊
なんでってのはあるけど?まぁよかったよかった
そしてネウロイの巣がなくなって…

ズトライクウィッチーズ帰還
ガリア地方のネウロイはすべて殲滅完了
ストライクウィッチーズは解散した…
芳佳の回復魔法の腕上達してるなー

おっと空からウィッチが降ってきて?
またお父さんからお手紙が…これは2期だなw
{/netabare}

コメディ展開なアニメかと思っていましたがシリアスだったり、葛藤があったりでついつい見入ってしまうところもありました(*´▽`*)
ただ…ちょっと強引なところもあってうーんなところもありましたが
女の子たちがかわいかったんで細かいところはいいんしゃないですかね?笑

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「Sweet Duet」が流れる2期6話が《超絶神回》という噂は本当か?

◆陸の『ガルパン』、海の『艦これ』、空の『ストパン』というけれど・・・

上記3シリーズは、それぞれ陸・海・空のミリタリーものの代表作・人気作としてよく話題になりますが、このうち『ストパン』(※作中、ウィッチ(魔法少女)達の着用するパンツの描写シーンが非常に目立つので、そういう愛称がついたそうです)と呼ばれる本シリーズについては、私個人は長らく完走できず、評価を決めかねていました。

最初に視聴したのは、第2期『ストライクウィッチーズ2』が放送されてしばらく後の2011年初め頃だと思いますが、第1期の方を最初から見始めて、
{netabare}
(1) 主人公(宮藤芳佳)のキャラに余り魅力を感じないこと(※凄い魔法力の持ち主なのに戦闘への参加を拒みグズついてばかりで、まるで『ガンダム』のアムロみたいに見える→自分の最も苦手なキャラ)に加えて、
(2) 軍隊ものなのに、毎回のしつこい「パンツ押し」が目に余る(※まるで軍人を愚弄しているように見える){/netabare}

・・・ということで、第7話「スースーするの」(※パンツ回)の途中で、とうとう「これはダメだ!こんな下らないアニメ見てられるか!」と叫んで、視聴を打ち切ってしまったように記憶しています。

しかし、ネットでの作品評価は、当時から私の感想とは真逆で、とくに第2期第6話「空より高く」を、《超絶神回》、《今まで見たアニメの各話の中で一番感動した回》・・・等と絶賛する声が多く、「え?そうなの?」と、訝(いぶか)しく思っていました。

それで、しばらくして、今度は第2期の方を試しに見始めたのですが、相も変わらぬしつこい「パンツ押し」にやはり付いていけず、最初の数話だけみて、あとはスキップし、問題の第6話を前後のシナリオの脈絡もつかめないまま何となく見始めたのですが・・・その時もやはり、そんなに面白い話とは思えませんでした。

こうして本シリーズは、私の中で、世間の評価と私の評価が大きくズレている謎の作品として、長らくモヤモヤした気持ちとともに記憶されることになりました(※同様のケースとして、『超時空要塞マクロス』シリーズがあり、こちらもいずれレビューしたいと思います)。


◆第3期『ブレイブウィッチーズ』(2016年秋)の面白さに驚いて、再視聴を開始

そうこうするうちに、一昨年の秋(2016年9-12月)に、本シリーズの第3期(※作品世界は第1-2期と同一だけど、主人公や彼女の所属する部隊が別の外伝的な作品)が放送されて、今度は以前ほどには評判になっていないようでしたが、それでも円盤売上がコンスタントに5,000枚をキープする安定した人気を誇っている作品になっていることを知りました(※同じ2016年のミリタリーもの作品『はいふり』(※個人評価 ★ 4.1)より少し下のレベルの円盤売上)。

それで、遅ればせながら第3期の方の視聴を開始したところ、今度は・・・
{netabare}
(1) 主人公(雁淵ひかり)のキャラが、前作の主人公(宮藤芳佳)と打って変わって、第1話から個人的な好感度がほぼ満点レベルの良さに加えて、
(2) 第2話に描かれる彼女の姉(雁淵孝美)のエピソードが、自分のストライク・ゾーンど真ん中にくる格好良さで、{/netabare}

・・・これはやはり、自分は「本シリーズの真価を見誤っていたのかも知れない」という気持ちが湧き上がってきて、ここで一旦『ブレイブウィッチーズ』の視聴を中断して、本シリーズを第1期から順に確り見直すことに決めました。


◆下らない《パンツアニメ》から《感動作》へ、「Sweet Duet」の流れる瞬間が転機に

前回とは違って「あにこれ」でレビューを書くという目標があった今回は、相変わらずのしつこい「パンツ押し」を我慢しながら視聴を続けて、その結果・・・

(1) 第1期については、やはりそこまで感動しなかったけど(※1周目完走後の個人評価は ☆ 3.8 程度)、
(2) 話を飛ばさず、きちんと順番に見ていったあとの第2期の第6話(※前記の「空より高く」)のラスト数分で、とうとう本シリーズへの個人評価が180度逆転してしまいました。

・・・もっとも、その予兆はあって、この回のひとつ手前の第2期第5話(※{netabare}『ローマの休日』をモチーフにしたイタリア回{/netabare})、それから第1期の第6話(※{netabare}孤独な夜間哨戒飛行を描いたフィンランド&ロシア回{/netabare})、同じく第1期の第8話(※{netabare}挿入歌「リリー・マルレーン」が流れるドイツ&フランス回{/netabare})なども、後から考えれば結構グッと来る良内容だったのですが、それらの視聴時はまだ「下らないパンツアニメ」というマイナス評価の方が私の中で優勢だったのです。

♪運命を占うタロットカードは/ まだめくらないでね/秘密のままでいい  (※挿入歌「Sweet Duet」の一節)

・・・結局、本シリーズの場合は、「パンツアニメ」という表皮の下で、着々と視聴者に作品世界への理解と登場キャラクターたちへの愛着を刷り込んでいって、第1期から数えて18話目に当たる第2期の第6話に至って、そうして蓄積された感情を一気に誘爆させる仕組みになっていたようです(※少なくとも自分の場合は)。

{netabare}「見て、エイラ。オラーシャよ。」
「うん。」
「ウラルの山に手が届きそう・・・このまま、あの山の向こうまで飛んでいこうか。」
「いいよ、サーニャと一緒なら、私はどこへだって行ける。」
「あ・・・嘘、ごめんね。今の私たちには、帰るところがあるもの。」
「あいつが、誰かを守りたいっていう気持ちが、少しだけ、分かった気がするよ。」{/netabare}

遠くに見える父祖の地の山々を愛(いと)しく思う、この感情を patriotism(愛郷心)と呼ばずに何と呼ぼうか。
本シリーズから受ける《感動》の意味合いを、言葉できちんと噛み砕いて説明したレビューを(※本サイトに限らず)、残念ながら私は余り知りませんが、私個人は、ここに、このことを確りと記録しておきたいと思います。

本シリーズの制作者が、私が受けた感動を、どこまで計算して仕組んだのかは分かりませんし、もしかしたら、この第2期第6話は、単に「瓢箪から駒」の偶然が生んだ《奇跡》だったのかも知れません。

だけど、ネットでの本作への評価が、この第2期第6話が圧倒的な《神回》である、ということに放送当時から一貫して一致していること、前述の第3期『ブレイブウィッチーズ』にゲスト出演する第1-2期のキャラが、{netabare}主人公(宮藤芳佳)やその先輩(坂本美緒){/netabare}ではなく、この回の主役である{netabare}フィンランド&ロシア・コンビであること(※エイラ&サーニャで、“エイラーニャ”というカプ名があるそうです){/netabare}、第3期自体が、ロシアを舞台とした作品として制作されていること・・・から見て、やはり、この回が、本シリーズを評価するうえでのキーであることは疑い得ません。

以前の私のように、本シリーズを「下らないパンツアニメ」と切り捨てていた方々にこそ、何とかここまで我慢して視聴し続けて、この稀なアニメ作品評価の大逆転劇を体験して欲しいと思いました。

※なお以下は、2周目以降の作品評価です(第1期の1周目はもう少し低い評価(※個人評価 ☆ 3.8程度)でしたが、2周目に評価が急上昇しました)。


◆作品別評価

(1) ストライクウィッチーズ(第1期)  ★  4.2 (2008年)  (12話) ※ブリタニア(英)・ガリア(仏)が舞台
(2) ストライクウィッチーズ2(第2期) ★  4.3 (2010年)   (12話) ※ロマーニャ・ヴェネチア(伊)が舞台
(3) ストライクウィッチーズ劇場版   ☆  3.8 (2012年)  ※ヴェネチア・ガリア・カールスランド(独)が舞台
(4) OVA (Operation Victory Arrow) ★  4.0 (2014-15年) (3話)
(5) ブレイブウィッチーズ(第3期)   ★★ 4.6 (2016年)  (12話+特別編1) ※オラーシャ(露)が舞台
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総合                  ★ 4.3       (計40話+劇場版1本)


※本シリーズは設定が凝っているので、視聴を始めるに当たって予め登場キャラクターとその属性をある程度把握しておくと便利です(下記)。


◆連合軍第501統合戦闘航空団(ストライクウィッチーズ)メンバーと階級・固有魔法
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{netabare}(1) 宮藤芳佳 (扶桑皇国=日本) 軍曹 治癒能力
(2) 坂本美緒 (扶桑皇国=日本) 少佐 魔眼
(3) ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ (帝政カールスラント=ドイツ) 中佐(※司令(隊長)) 空間把握
(4) ゲルトルート(愛称トゥルーデ)・バルクホルン (帝政カールスラント=ドイツ) 大尉 筋力増強
(5) エーリカ・ハルトマン (帝政カールスラント=ドイツ) 中尉 疾風
(6) リネット(愛称リーネ)・ビショップ (ブリタニア連邦王国=イギリス) 軍曹 精密射撃
(7) ペリーヌ・クロステルマン (自由ガリア=フランス) 中尉 雷撃
(8) フランチェスカ・ルッキーニ (ロマーニャ公国=イタリア) 少尉 光熱攻撃
(9) シャーロット(愛称シャーリー)・E・イェーガー (リベリオン合衆国=アメリカ) 中尉 超加速
(10) サーニャ・V・リトヴャク (オラーシャ帝国=ロシア) 中尉 広域探査
(11) エイラ・イルマタル・ユーティライネン (スオムス=フィンランド) 少尉 数秒先の予知{/netabare}
--------------------------------------------------------------
※このようにウィッチーズの国籍分布は、独3、日2、米・英・仏・伊・露・芬(フィンランド)1・・・の計11人で、各々お国柄をある程度反映したキャラ設定になっています(キャラ名自体が各国のエースパイロットに由来した命名にないっており、また各々が着用するストライカーユニットも各国の代表機(零戦など)を基にした設計になっています)。


◆視聴メモ(※主に1周目のもの)
{netabare}
・第1期の第2話まで見た限りでは、おそらく低予算の中での制作のため脚本・演出・作画・楽曲とも稚拙さが拭えないが、その中にもキラリと光るものはあるように思った。
・ストライカーズ発進ユニットの形式名は、第1期は「零式」、第2期は「紫電改」。
・1-2期通じて軍規違反が多いのは気になる(第1期第9-10話や第2期第1話など)。
・第1期第8話の挿入歌「リリーマルレーン」は実際にWWII中にドイツ兵・イギリス兵の双方に好まれた流行歌で、歌詞の内容は戦場の兵士が故郷の恋人への思いをつづったもの、とのこと。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作          島田フミカネ & Projekt kagonish
監督          高村和宏
シリーズ構成      ストライカーユニット
脚本          浦畑達彦、鈴木貴昭、島田フミカネ、八谷賢一、高村和宏、佐伯昭志、玉井☆豪
キャラクターデザイン  島田フミカネ(原案)、高村和宏
軍事考証・世界観設定  鈴木貴昭
音楽          長岡成貢
アニメーション制作  GONZO(1期)、AIC(2期、劇場版)、SILVER LINK(OVA){/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

※ネウロイ出現(1939年)から5年後(1944年春)

============= ストライクウィッチーズ (第1期) (2008年7-9月) ===========
{netabare}
第1話 魔法少女 ★ 扶桑皇国横須賀第四女子中学3年・宮藤芳佳(14歳)、坂本美緒少佐との出会い、空母「赤城」乗艦、ネウロイ来襲
第2話 私にできること ★ 宮藤出撃、救援到着、ブリタニア到着、父の墓碑、宮藤入隊 
第3話 一人じゃないから ★ ウィッチーズの仲間達、リネット(愛称リーネ)&宮藤の初戦果 ※特訓回
第4話 ありがとう ★ バルクホルンの動揺、ペリーヌの敵意、宮藤の治癒魔法、感謝
第5話 はやい・おっきい・やわらかい ☆ 魔導エンジン開発、ルッキーニやらかし、シャーリー音速超え ※水着回
第6話 いっしょだよ ★★ サーニャの探査能力、夜間哨戒飛行、歌うネウロイ、エイラの予知能力、2人の誕生日
第7話 スースーするの × パンツ紛失騒動、撃墜王ハルトマン受勲 ※パンツ回(視聴注意)
第8話 君を忘れない ★★ 杉田艦長の感謝、パ・ド・カレー(カレー県)、ミーナ隊長の回想、空母「赤城」見送り ※挿入歌「リリーマルレーン」
第9話 守りたいもの ★ マロニー空軍大将からの警告、人型ネウロイの宮藤接触、坂本被弾(魔力限界)
第10話 信じてほしい ★ 宮藤の坂本治療・自室禁固・脱走、宮藤撃墜命令、ネウロイの巣、ウォーロックの威力
第11話 空へ… ★ マロニー大将の基地接収、SW解散・原隊復帰命令、ガリア制圧作戦、ウォーロック0号機暴走、赤城の危機 ※脚本自体は大味×
第12話 ストライクウィッチーズ ★ 宮藤出撃、赤城轟沈、SW総員出撃、対融合ネウロイ戦、ガリア解放、SW解散・帰国{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)8、☆(並回)1、×(疑問回)1 個人評価 ★ 4.2

OP 「STRIKE WITCHES 〜わたしにできること〜」
ED 「ブックマーク ア・ヘッド」
挿入歌 「リリーマルレーン」(第8話) ※挿入歌はこの1曲だけ


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※ガリア地域解放(1944年9月)から半年後(1945年3月~)

============ ストライクウィッチーズ2 (第2期) (2010年7-9月) ===========
{netabare}
第1話 再び空へ ☆ ヴェネチア上空にネウロイの巣出現、宮藤中学卒業、坂本・宮藤再び欧州へ、ネウロイ来襲
第2話 伝説の魔女達 ★ アドリア海の戦、烈風斬(坂本)、再生・コア移動型ネウロイ、SW再集結
第3話 一緒にできること ★ 箒飛行(アンナ・フェラーラ元飛行教官) ※特訓回(宮藤/リーネ/ペリーヌ)
第4話 かたい、はやい、ものすご〜い ★ ジェット・ストライカー開発&初実戦投入(バルクホルン/シャーリー/ハルトマン姉妹)
第5話 私のロマーニャ ★★ ルッキーニ少尉のローマの休日(補給任務)、マリア公女の務め
第6話 空より高く ★★★ 巨大ピラー型ネウロイ、ツイン・アタック(サーニャ/エイラ) ※本作随一の感動回、挿入歌「Sweet Duet」
第7話 モゾモゾするの × 虫型ネウロイの基地襲撃、ミーナ隊長受勲 ※パンツ回(視聴注意)
第8話 翼をください ★ 宮藤の不調、戦艦「大和」負傷者治療、リーネ奮闘、新ストライカーユニット「震電」
第9話 明日に架ける橋 ☆ 復興中のガリア、アドリア海の宝探し ※ペリーヌ回
第10話 500 overs ★ アフリカの星、マルタ島解放作戦、カールスラント両エースの競争(マルセイユ/ハイネマン)
第11話 私であるために ★ 坂本の魔力枯渇、ヴェネチア解放最終決戦(オペレーション・マルス)、大和ネウロイ化、坂本突撃 ※脚本自体は大味×
第12話 天空(そら)より永遠に ★★ 続き、宮藤突撃、真・烈風斬、ヴェネチア解放、SW解散・帰国{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)2、★(良回)6、☆(並回)2、×(疑問回)1 個人評価 ★ 4.3

OP 「STRIKE WITCHES 2 〜笑顔の魔法〜」
ED 「Over Sky」
挿入歌 「Sweet Duet」(第6話) ※挿入歌はこの1曲だけ


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※ヴェネチア地域解放(1945年7月)から1ヶ月後(1945年8月~)

============== ストライクウィッチーズ 劇場版 (2012年3月) ============

全1話 ☆ 3.8 {netabare}カールスラント(ドイツ)地域に押し込められたネウロイのバルジ反攻作戦勃発{/netabare} ※約94分、作画・演出は良くなってるが、シナリオ自体はファン・サービスの域を出ない大味でご都合主義的なもの

主題歌 「約束の空へ 〜私のいた場所〜」
挿入歌 「ラインの護り」


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※旧SWメンバーたちのサイド・ストーリー

== (OVA) ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow (2014-2015年) ==

Vol.1 サン・トロンの雷鳴 (2014年9月) ★ {netabare}ベルギカ王国サン・トロン基地(旧SWカールスラント組・・・ミーナ/ハルトマン姉妹/バルクホルン)のジェット・ユニット開発{/netabare} ※約29分
Vol.2 エーゲ海の女神  (2015年1月) ★ {netabare}クレタ島基地(ルッキーニ/シャーリー、マルセイユ/ライーサ/ノイマン大佐/ロンメル司令)、デルタ島侵入ネウロイ排除戦{/netabare} ※約26分
Vol.3 アルンヘムの橋  (2015年5月) ☆ {netabare}ライン河畔アルンヘムの戦(ペリーヌ/リーネ){/netabare} ※約31分
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)2、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.0

OP 「Connect Link」
ED 「Fly Away」(Vol.1)、「Fly Beyond」(Vol.2)、「Fly Chronicle」(Vol.3)


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※第3期(ブレイブウィッチーズ)は別途、各話評価します。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パンツ表現…性消費と商売について。SFとして話は普通に面白い。

 まず、パンツ問題ですね。陸上女子やビーチバレーなどの女子の格好を性的に消費することが社会問題化しました。我々男性が女子スポーツを見る時のマインドってなんでしょうか。

 以下 長々とスポーツの性消費と商売についてです。アニメの性消費問題を考えているときに類似性に気が付いたので、書きました。相当長いです。

{netabare}  プロスポーツや世界、日本、県レベルのパフォーマンスとその前提となる努力根性才能に感動するという面があります。同時に女性としての肉体美…最高レベルに鍛え上げられた機能美と同時に、その機能が生み出す女性としての肉体美を観賞している面は確実にあると思います。
(郷土愛や身内の応援、オリンピック・WCクラスの金メダルや記録達成の期待は別にして)

 そこにエロティックな感情がないかといえば確実にあるでしょう。スポーツを観賞しているときは競技や演技、勝敗や点数に没入しても、やはり見るまでの動機や結果的に何を見ているのか、という点では性的な消費はあると思います。
(結果的に強い女子スポーツを純粋に好きになるというのはありますけどね。霊長類最強とかスピードスケートとか。ただ、こういうのはプロがないんですすよね)

 ただ、スポーツは何で成り立っているか、を考えてみましょう。プロとしてもそうですが、アマチュアでも大会を開けるお金はどこから出ているか?各種スポンサーです。当然、女子スポーツ選手に対するエロティックな視線も大きな収入の源になっています。

 この女子に対する性的な視線を無視しては世の中は成り立ちません。もし、人権が表に出て、女子スポーツの視聴者や観戦者が減れば、結果的にスポンサーは撤退し、スポーツそのものが衰退してゆくことになります。
 スポーツそのものの面白さで勝負できればいいですけどね。ただ、女子のプロスポーツの少なさがその難しさの証明な気がします。プロで金になるテニスもゴルフもミニスカートですよね。

 チアリーディングの議論とかバカバカしい限りです。性的消費の最たるものです。実際、今は参加する人のモチベーションは性的な消費を嫌って、見られたくないというかもしれませんが…それって、自己否定な気がするんですけど。選手の応援のためだけに、チアリーダーが存在するって思ってるんですかね?
 その機能は男ばっかりで華やかさがない、アメリカンフットボールのショー的な要素が起原だと思うのですが…だからミニスカなんじゃないでしょうか。純粋に応援したいなら、制服で応援すればいいだけの話です。
 荒川静香さんのようにスカートフリフリしたいからフィギュアを始めたという人もいるみたいですけどね。逆につまり自己満足と同時に見たいならどうぞのわけです。それがスポーツのコスチュームです。

 露骨な盗撮やネットに女子のエロいハプニングを乗せる。これははっきりとやってはいけないことだと思います。そうではなくて、スポーツのパフォーマンスの中に見られる女子のに肉体が生み出すエロスを消費するのは、人間の本能として仕方がないし、それでスポーツが成り立っているのもまた事実です。

 直接的にオカズにする人はごくごく少数でしょう。そして、エロいから見ようと直接動機にする人も少数派だと思います。女子のスポーツが見たいという欲求は、純粋にスポーツを楽しみたいという気持ちも本当だけど、無意識なリビドーが心の奥底から湧き出ているのも事実だと思います。

 男子スポーツの場合は、エス…タナトス衝動が非常に強いと思いますが、やはり本能に根差した破壊衝動が非常に大きな要素を占めると思います。男子スポーツの場合、日常の暴力の回避や戦争の代替もあるでしょう。

 女子の性的な消費は、宗教画やダダイズム…ゴヤなどの西洋絵画がどうやって生まれたのかを考えてもいいかもしれません。日本の私小説の中のエロ表現も同様ですね。

 さて、長々となぜこんな事を言ったのは、アニメでの性的な表現です。本作のパンツ世界について、視聴のハードルがかなり高いのは見た通りですね。

 ただ、アニメ作品を考える場合、性的な表現。美少女の性的な消費なくして、商売として成り立つか、ですね。本作の作成されたゼロ年代はこれの爛熟期にあたると思います。この後、人権のオブラートでどんどん表現そのものは直接的なものが減って行きますが、一方で潜在化内在化して行きました。

 映画も女優のヌードを前面に出したり、キスを見せたり、アイドルを映画を作ったりします。
 映画やアニメの性描写を文学的な必然性ととるか、単なる客寄せとみるかは、ちょっと意味合いが違いますが、クリエータ側の思惑と異なり、消費する側がどこまでその文学性を意識して読み取れているかといえば、昨今の人気アニメを見ると、やはりアイドル的な可愛さが人気の秘密の様です。(平家物語やユーレイデコの作画についての評判やコメントを確認してみてください)

 ポリコレによって、ハリウッド、ディズニーコンテンツが死んでいるのは、この人間性を無視した社会的な「去勢」が大々的に行われた結果でしょう。{/netabare}

 つまり、本作のパンツ表現というのは、異質なのではなく、直接性の程度の差であるということです。人間は少なくともリビドーからは逃れられません。男女とも消費や行動の動機に性的な要素は多々含まれます。
 アニメは商売であるということを考えると、深夜アニメという媒体は間接的な歪んだ性表現、性消費が許される場だ、と線引きして考えるべきでしょう。

 なお、小説版作者のヤマグチノボルさん…絶筆となりましたが、山口昇一名義のアダルト作家でもありました。キンドルの読み放題で読めますので、ご一読(閲覧注意)ください。
 メイドラゴン、長瀞さん、食戟のソーマ等々の原作者もアダルトコミックを書いていますね。とある科学のイラストの冬川基もそうですね。つまり、性的な表現と創作のモチベーションが近いところにある、というのも付け加えておきます。



 さて、本作についてです。まだ1期しか見てませんが、設定上なぜパンツでいるのかは、ストライカーユニットとの接続の関係なんでしょう。説明はなかった気はしますが、そこは読み取れます。

 つまりSFとして「理屈」はつけているわけです。これが大事なところで「なぜ、そういうエロい恰好をしているのか」はSF厨としては、作品を観賞するのに重要な要素になります。自分への言い訳なのかもしれませんが、なぜそのカッコウか?が読み取れない単なる露出は非常にシラケます。私は86エイティ―シックスのミニスカ軍服は下品だと思う一方で、本作が許容できるのは、この設定上の理屈があるかどうかです。

 ロケットガールや宇宙のステルヴィアなどゼロ年代SFはエロい恰好に言い訳がちゃんとありました。アニメもマンガも小説も、映画、ドラマ、芸術等々、消費する側の思惑はさておいて、そこは作品の矜持として意味性は付与してほしいところです。(陸上女子の格好にも理屈はありますからね。ただ、突き詰めて行くとじゃあ、男子となぜそんなに違うの?という疑問はでますけど)

 さて、そうはいっても本作はなかなか硬派なストーリーではあるんですよね。ほしのこえ、ファフナー、宝石の国、ラーゼフォン、アルペジオ…等世界系的な敵ですね。その敵とのコミュニケーションが描かれていました。この点はいわゆる接近遭遇もの…映画ならコンタクト、メッセージ、インターステラー、ムーンフォール…等々と同じような内容です。

 戦闘方法はちょっと幼女戦記でしたね。こっちの方がオリジナルかあ。ただ絵面といい、設定といいそっくりですね。

 それと、魔女を組み合わせて、女子だけ世界を作り出した…と。このデバイスを男がつけているところは想像すると、ちょっとげんなりですね。

 長々と書きましたが、SF要素に加え、話はエピソードにヒューマンドラマがあったし、父親との過去があり、面白かったです。チューニングとしてやはりパンツ問題がノイズになりますが、ある意味正直だともいえます。
 個人で視聴する分には、開き直れば十分SF、ちょっと恥ずかしい恰好の少女モノとして面白くみられました。決して家族から見られたいとは思いませんが。

 本音を言うとSF厨としてはSFとして面白いので、せめてパンツをもうちょっと何とかしてくれると見やすかったですけどね。デザインでリボンつけるとか縞々とかやりすぎです。また、あの股間の立体感はやりすぎですし、不快感を覚える人がいるのは理解します。(が、先ほど言った通り、本作の売りである面も一方では理解します)

 あとリリーマルレーン…良かったですね。昔飯島真理さんがミンメイのキャラソンで歌っていたと思いますが、あれで知っていました。クリエータの方も同じじゃないでしょうか。

 長々と書きましたが、アニメの性的消費は叩いてもしょうがないです。本能としての不純な動機は、男性が映像作品で女性を見る場合、どんなものでも逃れることが出ない、人間の本性です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

76.5 7 GONZOアニメランキング7位
巌窟王 -がんくつおう(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (600)
3349人が棚に入れました
パリの青年貴族・アルベールは退屈な日常に飽き、刺激を求めて、親友のフランツとともに、カーニバルで賑う月面都市・ルナを訪れていた。
そのころ、ルナの社交界では東方宇宙からやって来た謎の紳士、モンテ・クリスト伯爵の話題でもちきりだった。オペラ座でモンテ・クリスト伯爵の姿を見たアルベールはその存在感に圧倒され、成金とも怪人とも呼ばれるその紳士に興味を引かれる。やがて、モンテ・クリスト伯爵との交流を深めていったアルベールは、伯爵の妖しい魅力の虜となっていく…。
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

良作SFミステリー

「三銃士」で有名なアレクサンドル・デュマ・ペールの小説「モンテ・クリスト伯」を元にしたアニメ。
脇役の一人に過ぎなかったアルベールを主人公にしたり、
未来のパリや、宇宙を舞台にしたりとSF色を強くしてる。

制作:GONZO 全24話

一部衣装をANNA SUIがデザインしたり、
作画は衣装や模様にテクスチャーが浮かんだり目に慣れるまで独特ですが綺麗です。
愛と復讐がテーマなので、貴族同士の泥沼満載なので人によっては視聴中ストレスが溜まるかもしれない。
精神的に不安になるような背景と効果とキャラが若干いるので、
ファミリーで観たり、お子様と観るのはオススメできないです。
一人でコッソリ嗜むのがオススメ。

衝撃の18話{netabare}
EDで有人操縦式の人型ロボット兵器みたいなのが出てたので気になってましたが、あれは「鎧」と呼ばれるようですね。
突然鎧で戦う場面見たときは「間違えて違うアニメの録画したかな??」と思うほど世界観とマッチしてなかったですw
その鎧の威圧感と不自然さに爆笑してたら、実はアルベールは一服盛られて
フランツが戦ってると気づき表情が青ざめました。

アルベールのことを「友以上に」想い、伯爵の真の姿を見破って警告していたのはフランツだったんですね。
アルベールは潜伏偵察するときも正面から行こうとしたり純粋ゆえの世間知らずでしたが、フランツのような良い友達に恵まれたことは唯一の幸運でしょう。
フランツが惨たらしい死を迎え、アルベールが叫び、唐突に迫るEDには
あまりにも恐怖を感じて・・18話を観た後は何もやる気が出ずベッドに横たわってはフランツのことを考えました。
普段アニメの内用は引きずらないはずですが、次の日の仕事の時さえ落ち込むほどにこのアニメにハマったことに気づいたのです。{/netabare}

OPとED{netabare}
OPとEDがどちらもJean-Jacques Burnelの曲。
洋楽のアニソンって珍しいですよね。
どちらもモンテ・クリスト伯爵/エドモン・ダンテスの心情を歌った歌詞でOPは「WE WERE LOVERS」最終回で和訳付きで流れるので鳥肌です。
EDは「You won't see me coming」ドラム連打から曲が始まり復讐や恨みを綴った歌で歌詞の中に何度も「エドモンダンテス」と入ってることから23話のクライマックスに繋がります。

<親愛なるアルベールへ>
(20話のフランツの手紙がメッセージ性があったので忘れないように一部記したいと思いました)

「君がこれを読む時はおそらく俺はもう傍にはいないだろう
だからプレゼントの代わりに聞いて欲しい
アルベール・・いいか 決して誰も恨むな
俺、思うんだ

愛する気持ちも、憎む気持ちも、
最初は人を思う気持ちから生まれたんだって
悲しいことに思いは時として相手に届かず愛が憎しみに姿を変えることもあるだろう
そんなときは子供の頃を思い出して欲しい
傷ついても傷ついてもまっすぐにしか愛せなかったあのころを

どうか生き続けてくれアルベール
傷つくことを恐れずまっすぐに人を愛して
お前に逢えて本当に幸せだった」

この言葉があったからこそ、アルベールは誰も憎むこともなく
ただ真っ直ぐに生きて、第一話の世間知らずな少年ではなく
誰かを懸命に愛せる人に変われたのだろう。
この作品のメッセージ性はこの手紙の中にあると思う。
予告で言っていた「待て、しかして希望せよ」の言葉の意味を
最終回のエドモンの手紙で知り、今、余韻に浸る {/netabare}

感想とまとめ{netabare}
視聴時、凄くストレスが溜まった・・
一日一話で見てると前半(特に一話目なんて)穏やかな始まりだったけど
後半に進むにつれて貴族同士の泥沼やユージェニーの両親、エロイーズに凄く腹が立った。ユージェニー可哀想すぎる・・。
アンドレア・カヴァルカンティ侯爵が外面良くしてるのに時々悪意に歪んだ表情を見せるのが素直に気持ちが悪くてスタッフの魅せ方がすごく上手いと思った。
毎回語り手がフランス語でシャレオツって思ってたら22話で語り手が巌窟王と知る。
巌窟王+エドモンダンテス=モンテ・クリスト伯爵と知るまでの過程も丁寧で面白い。
ペッポが女装の美少年という設定を途中忘れて、アルベールがユージェニー奪回する20話は心に染みた。最終回でモデルになったのは意外(笑)
最終回でアルベールが苦労の末に大使の秘書となり、ヴァランテーヌとマクシミリアンが幸せそうで良かった。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

人は愛するが故に笑い、泣き、そして憎む…。それでも僕は…

(2012/9/9:1週目)
{netabare}1話~9話までは引き込まれるように観ていましたが15話までは少し中だるみ感が個人的にですがありました(^_^;)それ以降は食い入るように観れたので良かったです!

フランツの言葉で印象に残ったのは、「愛しさと憎しみなどは人を思う感情から生み出される」ですね。
モンテ・クリスト伯爵の復讐は人を想うが故に起こった事なのかもしれません…

良い作品でした!まだ観たことがない人はぜひ一度観てください(^・^){/netabare}

(追記:2012/11/30 2週目)
25年前、無実の罪を期せられた伯爵が25年後に復讐相手の家族を巻き込みながら復讐を成し遂げる物語です。

内容は復讐劇だけあって、かなり濃いですが主役は伯爵ではなく、アルベール子爵です。

伯爵の復讐ですが、{netabare}「他人の恨みや妬みと言うものは本人の預かりしらぬ所で密かに成長していくものです。本人が幸せであればあるほど」{/netabare}からもわかるように憎しみを強く抱いています。

ですが、{netabare}ダングラールに復讐を果たす際,伯爵(巌窟王)は毅然とした顔をしていたのに対しエドモンは泣き顔だった{/netabare}ので、憎しみだけでなく友人に手を掛ける事に対する悲しみもあったのでしょう。

そんな伯爵の最大の復讐相手であるアルベール子爵に送った言葉が{netabare}「待て。しかして希望せよ」{/netabare}でした。
なぜ、この言葉を送ったのか?{netabare}「悲しい時に想いが相手に届かず、愛が憎しみに姿を変える時もあるだろう・・そんな時は子供のころを思い出してほしい。傷ついても傷ついても真っ直ぐにしか愛せなかったあの頃を」{/netabare}から思うのは、かつての伯爵はアルベールのような真っ直ぐな性格だった事が窺がえます。

復讐事態は伯爵メインで進みますが、もう一つの復讐(伯爵の大きな復讐の過程として利用された)で観られるカヴァルカンティ候(CV:関智一)の演技力にも目を向けてみて下さい。

伯爵の復讐は絶望、憎しみ、畏怖の念に満ちていたかもしれない。それでもアルベールは{netabare}「貴方(エドモン)のように生きたい」{/netabare}と伯爵の{netabare}死に際{/netabare}に言った。

伯爵の真っ直ぐな愛が何時しか憎しみに変わり、復讐という形で幕を閉じたとしても、それでも僕は傷つく事を恐れずに、かつての伯爵のように真っ直ぐに人を愛する…



以下、楽曲の和訳
(検索したら見つかったので勝手ながら拝借しましたm(__)m)
・OP

{netabare}心にもない残酷な言葉
そして嘘もあった

決して貴女を泣かせるつもりなどなかった

でも愛とは私達を弱くする反面
強くもするもの

そしてまもなく

私は完全に貴女に心を奪われた
貴女に溺れ

自分を見失い 貴女に魅了され
翻弄されて 私は茫然とする

すべては思うままに

だから今宵私は歌おう
全ての友への歌を

二度と会うことのない友へも

昔の友
いまでも敬愛する友たち

そしてもう一度会いたい
友の為に歌おう

貴女が私を愛してくれることを
ただ祈る そして
私を信じてくれることを

私と共に笑い 共に泣き
静かなる時を共に過ごしてくれることを祈る

永久の愛を私に

貴女と私は恋人同士だった

二人の夢が潰えたのは
人生のせいではない

そう友の裏切り

そして私達が結ばれることは
もう決してなくなった{/netabare}

・ED

{netabare}私はもはやかつての私ではない

そして、お前の目にするものは、真実と異なっている
 
私はお前に会う為に、こうして宇宙を越えてきた

未知なる物を恐れる事はない

お前は気付かないだろう

お前は気付かないだろう

私の一撃までは!
                                         
私が一人の男だった時、一人の女性を愛した

しかし今の私は過去から来た化物だ
 
復讐は時間をかけ慎重にやるのが効果的なのだ

遠からず全ては私の思惑どおりになるはずだ

お前は気付かないだろう
  
お前は気付かないだろう

私の一撃までは!

お前は気付かないだろう

お前は気付かないだろう

私の一撃までは!

エドモン

私の名を呼ぶがいい

それが私の名だ

エドモン

それが私の名だ!
                   
エドモン

私の名前なのだ!!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本当に残念だ… 隠れた名作

これだけでも無くせばかなり良かったと思う点
・ホモ臭+女装少年{netabare}(ペッポ){/netabare}
・女性向けを狙ったのかと思わせるキラキラ演出
・23話の {netabare}エドモン・ダンテスへのキス{/netabare}
・テクスチャを使った作画

兎に角ストーリーは素晴らしい出来。
まぁ過剰なホモ演出というか実際ホモは一人でガチホモしいのは無いので男でも十分楽しめる。
ってかちゃんと女の子のヒロインいるので安心して下さい。

ただ如何せん前半のスローペースがキツイかもしれないが
平和な日常→謎が少しずつ判明→後半からの怒涛の結末への流れ
もう兎に角後半の怒涛の流れが面白い。
我慢すればそれだけの見返りはあると思います。
後クズ大人の権力争いやら仮面夫婦やら不倫やらでドロドロします。昼ドラみたいです。総じて親はクズです。ただそこが面白いんですけどね。
後は上記の事柄かな。

もっと突っ込みたい点
・無駄に長くて覚えにくい名前
名前を覚えるのがめんどくさいがまぁフランス人だもんね。
・やたら出演人数が多い
顔と名前と人間関係を覚えるのがry
・人間関係が整理しにくい
まぁ人間ドラマだからしょうがないけど度々wiki見て確認して誰が誰と家族で誰が誰と不倫してるとか確認してるうちにややネタバレ食らったのは痛かった。見てない人は見終わってからwiki見ましょう。


疑問点
{netabare}・なんで少年の女装設定にした?素直に少女じゃダメなの?
・なんで23話でキスした?ハグだけで良かったのでは?これのせいでなんか冷めちゃったんですが…
・なんで23話で親父を置き去りにした?まぁ助けなくても良かったけど母親助かるなら助けたほうがスッキリしない?むしろ親父だけ死ぬなら母親も死んでも良かったのでは?
・23話どうして天井が崩れて崩壊したの?まぁ演出なんだろうけど
・なんでテクスチャとかいうの使った?まぁ後半には慣れてたから気にならなかったけど慣れるのに12話位はかかった。
・どうしてホモ要素を取り入れた?原作もそうだから?フランスなら普通なの?どうして日本風にしなかった?
・フランスってホモ多いの?ほっぺにキスは挨拶なの?
・どうして男のキラキラ演出を入れた?女向けにしたの?それとも煌めいたらいい男に見えるの?
・なんでニューヨークに一緒に駆け落ちしなかった?やっぱホモだったの?伯爵とケリを付けたいからって事でいいのかな?
・前半やたらダレてないか?十数話にまとめたほうが面白かったのでは?
・つかみが足りなさ過ぎない?
・10年程度でのし上がれるのか?
・金の亡者のおっさん何処行った?
・やっぱりペッポは主人公が好きだったの?
・このアニメって知名度高いの?売り上げ上がったの?
・このアニメをダメにした犯人って
友情デザイン - 小林誠?
・巌窟王のフランス語わかんないんだけど?{/netabare}

何はともあれ見どころは後半の怒涛の流れですねぇ~
本当に凄いです。一気にフラグ回収していきます。
そこまでがダレて長いし顔と名前を覚えるのが大変で残念なんですが、8話から解決編へ!12話でムネキュン!頑張って18話まで見れれば泣けるかも?もうその後は怒涛の展開です。
時間があれば是非ともお勧めしたいかもしれない隠れた名作でした。
それからEDマジかっけぇ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

81.9 8 GONZOアニメランキング8位
ぼくらの(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1883)
9780人が棚に入れました
政財界の権力者たちは、「子供たちの契約を解く鍵を探す」という建前の元に、ジアースの技術を研究して産業や軍事に利用しようとする。子供の親たちは、子供を救う方向に世論を動かす為に、ジアースの情報公開を目指して協力し合う。しかしその企ても権力者の陰謀によりつぶされ、子供たちはこの地球からも孤立してゆく。

声優・キャラクター
皆川純子、阿澄佳奈、野島健児、三瓶由布子、牧野由依、能登麻美子、浅沼晋太郎、比嘉久美子、宮田幸季、高梁碧、織田圭祐、井口裕香、杉田智和、保志総一朗、阪口大助、東地宏樹、石田彰
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

鬱展開ではあるけど社会風刺でもある

このアニメのOP「アンインストール」を先に知ってからアニメを知りました。
OPめちゃめちゃ好きです!!絶対飛ばせないOPだ…

評判は最悪ですね。
鬱アニメ鬱アニメ。何処行っても鬱アニメってレビューばかり。
もう最高の絶望アニメ。って評価ばっかり。

たまには絶望したいのでこういうアニメは大好物!

このアニメを見てはいけない人
娯楽を求める人 頭からっぽにして見たい人 考えたくない人
暗い話が苦手な人 鬱病の人

このアニメをお勧め出来る人
考察だったり物語から色々と物事を考えてみたい人
絶望したい人 切ない物語が好きな人

遊び半分でこのアニメを見て欲しくない。
物語としっかり向き合いながら考える事の出来る人に見て欲しいです。


アニメを作った人達への思い↓
{netabare}よく出来た物語でもあるとは思うけどちょっと足りない部分はこの最終回での投げっぱなしな所ですね。
綺麗ではあるんですけど、このアニメはオチを付けることが出来なかった。
いや出来てるかもしれないけどなんか違う気がする。
これじゃない感が否めない。
ただ個人的には書きたかった方向性がどういう方向性だとわかったのでそれ程文句は無いですけどね。{/netabare}


各話の感想↓↓※長文注意
{netabare}1話
あれ?ロボット物だったの?

2話
コエムシって某アニメの魔法少女のQBかよw
なんか凄くエヴァっぽい。
大人数で動かすロボットは初めてだなぁ。
ってえ…誰か落下したぞ…
妹に八つ当たりしてる場合か!?は?どうなってんの?
えええええここで終わり!?何これ超気になる…

3話
あれ?死んだのに誰もなんとも思ってない感じ?
なんか凄くよくわかるようなわからないような…
子供の頃はやっぱ死には疎いんだよなぁ…
じいちゃんばあちゃん死んでもなんとも思わなかったっけなぁ。
まぁのちのちジワジワ来るんだけど。
ってわく君の扱いひでぇ…集団隠蔽やべぇ…
すげぇリアルな心理描写だ。
えええ操縦ばらしちゃうのかよ…
葬儀は泣けるなぁ。親の心境考えるともぅヤバイ。
メガネ…おまえ死ぬのか…

4話
受付のねーちゃんの目おかしいぞ!作画どうしたんだ…
まっ割と真面目に猫をエアガンで撃つ程度どうでもいい。
ってか撃つなって心はわかるがおまえは人間と動物のどちらに重きを置いているのかって話になるわけで…
ペット愛好家に良くある心理ですね。
「私は猫が好きだからあなたも猫が好きで当然でしょ?」
「だからあなたも猫の世話をすべきなのよ」的な…
こういうのりは本当に大嫌いだ。世話を押し付けて自己満足に浸るゴミクズだ。

コダマの気持ちはわかる。
こんなでかいの敵が出てきて「家を潰すな」とか考えている場合かよって話だ。
犠牲はつきものです。(現実を見ろ)
って親父…うん。どんまい。
しかしQB的な奴が気になるなぁホント…
戦いの後必ず死ぬだと!?一回戦うたびに一人死ぬのか!?
使い捨てかよ!!ヤバイぞこれ…

5話
自分を守るか地球を守るか…
さて皆さんはどちらを選びますか?
俺は躊躇なく地球を守る。そう言い切れる。
単純にそっちのほうがメリットがある。
お母さん…なんだよその青あざ…病んでるなぁこの家庭。
教師と付き合うチズ…カコ君が可哀想…
まぁこういう純粋そうな奴ほどひどかったりするんだよね…
あぁショックでかい…一番可愛いのに…
「先生とするとね体だけじゃないんだよ心のなかも満たされるの」
うわうわうわ…ゴミクズだった。
死ね死ね団にお出まし頂きたい展開ですね。
こんな歳でこんな事聞いたらトラウマになるわ…
中1だぞ中1(;´Д`)
まぁしかしわからんでもないけどね。
SOS思い出した…
あぁショックでかいよ…死にたくなるよ…
教師をぶっ○すしかねぇな。妄想だけに留めておけよ…

なかなか使える政府だなぁ。今の日本じゃこうはならんな。
コエムシはなんなんだwww
コエムシつええええええええええええ!!!
カコ君\(^o^)/

6話
まぁ独り占めする方向性は自然だな。
ホンダ…あぁショックがでかいでかすぎるよ…
ってか死亡フラグすぎるよ…
カコ君絶望的すぎる…ってえええそういう展開!?
ええええええええええ死んだのかよ…
チズとことんひどい扱いだなぁ。
あぁもう見るのが辛くなってきた…

7話
うわぁ…チズの話かよ…もう掘り下げないでくれよ…
リアルすぎて個人的なトラウマが蘇ってくる…もういやだこのアニメ…
なんだこれ戻ってきたら教師とおねぇちゃんが…って展開になりそうで怖い。
と思ったけどそうじゃなくてよかった。
先生に惚れちゃう女の子多いよなぁ…よし先生になろう!違うかw
まぁ理想の人間演じてる先生に惚れないほうがおかしいのかもしれないなぁ。
どう考えても一般の人間よりは良く見えちゃうもんなぁ。
羨ましい…
ってか先生みたいになりたいよなぁ本当に…
先生がイケメンすぎる…
ってええええええええええええええええええ
あぁぶっ飛んだ。ぶっ飛びすぎた。
うわぁ…
ってかなんか別のアニメになってねぇか?
ネット流出はやばいよなぁ…
ケツゲバーガー事件みたいなのいっぱいあるしツイッターなんてもう今じゃ馬鹿ったーでしかないし…
裏垢でぐぐるとクソみたいな事になってるし…
あぁすげぇリアルすぎてもう色々やばい。
胸がムネムネしてきた…
ぎゃあああああああああああ\(^o^)/
個人的に初めて付き合った彼女がレイプされた経験があったのを受け入れられなかったのがトラウマになっててこういう話はもう辛すぎる…
やっぱりだやっぱりそういう展開だった。おねぇちゃん…
このアニメ辛すぎるって…死にたくなってきた…

8話
まさか…おいやめろ…ニンゲンヤメマスカ?姉貴を殺しに行くきじゃねぇんだろうな…
ってあぁそうか教師の方か…
とことんクズすぎるチズ。ヤバイヤバイヤバすぎる。
おねぇちゃんともども死んでくれてよかったのに。
チズ…(´;ω;`)
急所の位置で吹いてしまったじゃないか!wあぁもう台無しすぎる…
うわぁ…チズの子供っておい…中1だぞ中1!
ぎゃあぁああああああ
もう辞めてくれよチズの扱いがひどすぎる。
あぁ恐ろしいアニメだ…
あぁもうほんとこんな見続けるのが辛くなるアニメは初めてだ。

9話
なんかエヴァのトウジっぽいな。
大地兄ちゃん(´;ω;`)
もうなんかこの先見るのが怖くなってきた…
グロとか鬱とか色んな耐性あるはずなのにどうしたんだ俺…

10話
うわぁうわぁうわぁこれまたひどい設定が来た…
もういやだこのアニメ…
しかし現実にはうじゃうじゃいるんだよなぁ体を売っちゃう子。
むしろ今時そっちの方が正義位の勢いだもんなぁ…
貞操観念が世界一希薄な日本女性怖いぉ。
婚活場では女あまりのこの世の中怖いぉ。
どんだけ壊れちゃってんだこの世界いやもとい現実社会か…
「私にお客さん探して」
ええええええええええええええええええええ
どうしてそうなった…
あぁもういやだいやだこのアニメいやだ…
死んでる死んでるよ俺のライフはもうゼロよ。
やめたげてよ俺死んじゃうよってかもう死んでるよ。
母を知ってるだとおおおおおおおおお!?
ええええええええええええ!?
うわああああああ
あぁ…
体を売る女が母親になると子供もこうなるよなぁやっぱ…
「わたしはまこが一番大事よ」
は?何言ってんだこのBBA。薄っぺらすぎる。
体も安ければ言葉も安いんですね。

最近の記事であったけどEUの女性のIQが下がり続けていて頭の良い女性ほど出産したがらないという記事がありましたが…
バカが馬鹿を生むんですねわかります。
これじゃ悪循環じゃないか…現実って本当に嫌ですね。

11話
余命一年ってこれまた急だな…
心臓移植ねぇ…
俺は絶対何があっても死んだ体をいじられたくないけどなぁ。
葬式だってして欲しくないしさっさと焼き払って欲しいわ。
葬式なんて生きてる人間のエゴだろエゴ。移植だって一緒だ。

あれ?分裂とかまんまエヴァじゃん。
まぁ色々と都合良すぎるなw
頭が吹っ飛んだああああっておいおいなんでもないのか!
「なぁ手術が成功したら…」
って下りなんという死亡フラグw


一回休憩しよう。なんか精神崩壊しそうだ。
絶望しか無いじゃないかこのアニメ…
一旦他のアニメ見て落ち着いてから再開。
救いはあるのだろうか…もうストレスはんぱない…


12話
カナちゃん可愛いなぁ…でも死ぬんだろうなぁ…
あぁなんか平和な回程死ぬんだろうなと切なくなってくる…
スパンキングフェチのお父さんwww
なんなんだろうこのアニメ…
こうやって一人ひとり掘り下げては死んで掘り下げては死んでって繰り返すのだろうか…
最後に何が残るって言うんだよ。なんか全滅ENDしか見えない…
もう死ぬための理由だけ書いてるんじゃないかって気がしてきた。
しかし救いがありそうなフラグを政府が…期待できるのだろうか…
近所のおばちゃんかっけぇーw
「初めての子供はおまえだよ」
この件泣ける…(´;ω;`)いい親父じゃねぇか!
「てめぇらの地球じゃねぇけどな」
え?

13話
え?平行世界かなんかか?仮想世界か?別の未来だと!?
世界線超えたようだな。
敵もこっち側も転送のされかたがまるでガンツだな。
あれ?なんかもしかしてこのアニメの終わり方は…
ループものになりそうな予感…
なんか希望が出てきた。
って敵にも人が乗ってたのかよってこれは予想通りだった。
弱肉強食ですね。
なんで町の人達逃げねぇんだよ…
特攻ェ…
あぁエヴァで言うならエントリープラグだな。
中から出てきた煙はなんだったんだ?
ってえええええええええええええええええええ
何が起きた!地球が吹っ飛んだのか?宇宙が消し飛んだのかよ…
化物語病のせいで星を見て「あれが…」っていっただけであのシーンが思い起こされる。
あれ?慣れちゃったのかな死ぬことに…なんも感じなくなってきた。
ヤバイ気がしてきた。人として大切な何かが欠けてきた…
いやチズ回が重すぎたせいか…わからん。

次はデブの出番か…
セキ君人造人間なのか?もしくは機械が優秀なのかな?
え?何処の誰だよこいつら…
あれ?ED変わった?前のほうが良かったような。

14話
このアニメ安心できる場面が出る程死ぬんだろうなって思って切なくなる。
カナちゃん…この子だけは生きて欲しい…
田中一尉に希望を見出したい。
うわぁなんかカナちゃんがいっぱい出てくる回って事はまさか…
タカミが一ノ瀬ことみにしか聞こえない、と思ったら中の人同じだった。
カンジ君オープンだなぁ。なんか信頼出来る気がする。
あぁカンジ君じゃなくて機械が凄かったんだな。
かあちゃん死亡フラグ…

15話
母さんええええええええええええええ(´;ω;`)
このアニメうつ病の人しか出てこねぇ…
明らかに怪しいおっさんww
おいいいカナちゃん勝手にいれんなっておい!
何このレイプフラグこええやめてくれ…
もう何この緊張感…BGMはギャグなのに…
怖いよマジで怖いよやめてよ。このアニメの平和回は逆に怖くなる不思議。
たもっちゃん良い人で良かった…本当に良かった…
まぁキリエの言い分もわかるな。
うわっうわうわうわ自滅って敵の方かよ…これは騙された…
どうやらたもっちゃんは本当に良い人っぽいようだ。

16話
ジアースレポート…秘密は明かされるのだろうか。
親父帰ってくるのかよ。お母さん良い人だなぁ…
あれ?なんかだんだん希望が湧いてきたよ?でもどっかで落とされる気がする…
あぁ怖い怖い。
情報収集チップなんか怪しい気が…
出たwねぇねぇ今どんな気持ち?AA省略
「契約してないのマチだよね?」
どういう理由でマチは契約迫ってんだ。
おいおいひっぱたきすぎだろ…
ってか戦うとやっぱ死ぬのね。

17話
うーむ政府は隠蔽する気なのか。
アンコママ…マスゴミは本当にゴミだ。カンジかっけぇ。
パパハニトラにかかっちゃった感じなのかなぁ…
アンコオオオオオオオオオオオオオオオオオオ(;_;)
ホント救われないな…

18話
コモは最後だと思ってたが…
議員辞職…もう秘密は明かされないのかな。
命貼ってるまっとうな良い議員だなぁ。
ってうわぁねぇさあああああああああん…
ええええねぇさん死んだらどうすんだよ!
うわぁねぇさんも議員も死んだら詰みじゃねぇかよ…
ああああああもう絶望しか無かった。もうダメだ\(^o^)/
この先生きのこれる気がしない。もうダメだ全滅ENDしか見えない。
落とし穴とか…どうなってやがる。
えっなんぞ?レーザー?そんなのあったのかよ!!
カナはやめてくれえええうわあああ…
カナちゃんを皆で守る流れになるんじゃないかと思ってたのに…
おいおい話ももうすぐ終わるってのにどうやって終わらす気だよこれ…
ホントに全滅ENDやっちゃうのかよ…あぁ…救いは無いのか…
なんだろう今の日本の政治を皮肉ってるようにも見えてきた。
まっとうな議員は排除され売国奴や私利私欲の議員だけが生き残る。
まさにまんま当てはまる。怖い。

19話
たもっちゃん良い人だなぁホント。

あぁやっぱ政治とか裏社会の人間とか出てくるのはこれやっぱ日本の状態を皮肉ってるな。
なんか話の方向性が見えた気がする。
大人の私利私欲で子供が死んでいくんだって事か。
これ今見てるからわかる話だけど当時見てたらわからなかっただろうなぁ。
政権交代して民主党の売国が露呈して初めて興味を持って信じれた話でもあったしなぁ。
そういう方向性で進むのかな…

だとするとこれは最後まで救いは無いのかもしれない。
なんか色々納得がいってきた気がする。
ねぇさんすげぇ人だったんだな…しかも子供までいたなんて。
ねぇさん子どもと別れる時は辛かったろうなぁ…
ねぇさんのねぇさんまでorz
ウシロ…おまえも死ぬのか…死亡フラグびんびんすぎる。

20話
お?カンジの話に戻るのか…
うーむカンジ母はなんか怪しい気がするんだけど良い人なのかなぁ…
え?マトリックス!?攻殻機動隊!?すげぇ技術進歩だな。
未来人だったのかよマチは…いやむしろ科学技術の発展しまくった平行世界の話か。マチのアニキやべぇ…
うわうわうわどんだけ平行世界巡ってきたんだ…
いよいよきたな!ココペリこいつラスボスだろ。
え?ココペリ良い奴だったのか?あれ?まぁこいつに会う前からこのシステムがあるって事はやっぱラスボスじゃないのか。
うーんどういう事なんだろう。
やっぱりシステム的な構造は解明されずじまいで大人のエゴがかかれる話になるのかな…
あぁなるほどだからマチは契約してない一人なのか…
うわぁうわぁ…
ココペリも大変な目にあってたんだな。
優。゚(゚´Д`゚)゚。
あぁやっぱりカンジの母親は裏切ってたか。
目的がハッキリしてきて凄い面白くなってきた。

21話
カンジ思い切った事言うな。
やはり母親は私欲にまみれてる。よく出来たアニメだ。
「守りたいものねぇよそんなもん」
まぁカンジの守りたいものはもういないもんな。
たもっちゃん!死亡フラグが…
大人の欲に振り回され無残に死んでいく子供たちを書いてるんだろうな。
大人のおもちゃでしかない子供ェ…
12人目だな。なんか凄く活力が湧いてきた。
死んでいっても受け継がれるものは沢山あるんだなと。
ジアースプログラム?なんだ何が起きた…
街のエネルギーを吸い取るのか。なんという高性能システム。
支配者たちへの反権力闘争。
「このプログラムはアンインストールできない」
きた!アンインストールキタ――(゚∀゚)――!!
めっちゃ盛り上がってきた!
あぁ…やっぱカナちゃん…
ってかコエムシ引き継ぐとコエムシ自体はどうなるんだ?(素朴な疑問
カナの事心配してるんだな…
どうやら決心がついたようだなウシロ。

22話
このキューベェもどきホントうざったいな。
要所要所に散りばめられた全ての大人がゴミクズじゃない所がまたよく出来てる。
これも希望の一つなんだろう。
あぁそうだ、ジュンの本当の親じゃないんだっけ…おじさんなんだよな…
妹に当たりすぎだろ…腹蹴りとか身ごもってたら死ぬレベル…
お父さん…(T_T)
あぁもうやだ日常回…死亡フラグでしか無い。
切なくなってきてしょうがない。
長谷川…どうみても中国風のスーツなんですけど沖縄県の知事ですか?

23話
あぁもうこの話と後1話しか無いのにやっぱりもう全滅END確定か…
しかしまぁ作品の言いたい事が受け取れた人なら問題無いのかも?
個人的にはハッピーエンドが好きなんだけど…
ココペリうぜえええ。
今のはクリリンの分!うわっまどマギと流れが超似てる…
時期的にまどマギの元ネタはこれだったのか。
マチよくヤッたな!ってなんだ黒い方のも出てくるのかよ…
って次はマチなのか…
ええええええぇえぇぇぇぇ一般大衆もろとも爆撃ですか!!
なんじゃこりゃ。
マチ…おまえ良い奴だったんだな…あぁ…
もう最後の最後まで絶望しか無かった…希望なんて無かったんだ…

24話
最後はカナが救われてぼくらの15人以外は生き残って世界は救われてよかった。しかしこのアニメ地球全滅ENDもありだったかもしれない。{/netabare}

このアニメが好きな方へお勧めしたいアニメ
「今、そこにいる僕」「喰霊 ―零―」「カウボーイビバップ」「無限のリヴァイアス」「エルフィンリート」

原作もアニメの後に読んだのですがどちらも良い終わり方でした。両方好きです。

感想
{netabare}なんだろう個人的にメッセージ的に受け取れたものは人は死ぬけど戦うことも出来るだろうという事。
死ぬ前に戦ってから死んでもいいんじゃないのか?
ただただ死んでもいいけどその前に何か出来るのではないのか?
そんな作者のメッセージ的なものを感じました。
人は死んでも引き継がれるものがあり、無駄ではないと言うこと。
死んでも世界は回り続けるし無くなるかもしれないがそれは無駄ではないという事。

とても深い作品です。
これ程展開的に残酷な物語は未だかつて見たこと無い鬱展開なアニメ、いやドラマ映画でも見たことがない位でしたが、それゆえに伝わるメッセージみたいなものは凄く大きいし色んな見方が出来ると思います。
まぁ間違いなく万人受けはしないでしょう。
しかし道徳的な物語ではあると思います。と言うかもう教育の教材レベル。
この作品を読書感想文で書いてきなさいと子供に教えたい位。
しかし鬱展開が超弩級なので高校生以上じゃないと駄目でしょうね。
いや条件は山ほどあるか…

何年かに一度この作品を見てその時時の感じ方の違いを楽しみたい作品です。

この作品から希望を貰えた人。絶望した人。
どちらのが多いのかな?
恐らく現状が平和、もしくは現状に絶望している人は希望を貰えたのではなかろうか?
絶望した人はきっと現実逃避している人ではなかろうか?
うーんひっくり返してもどっちもありえるか…

アンインストールしたい事なんて山のようにありますよね。
もう本当に何もかもをやり直したいなんて思う人は多いでしょう。
しかしきっとそんな状況でも抗い戦っていけば得られるものがきっとあるはず。
希望を捨ててはいけない。
たとえあなたが死んだってのちの人たちがきっといい社会を作ってくれるはず。
いや寧ろ残らなくてもいいのか…

なんか書いててわけわからなくなってきたorz{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

解釈することが、できないことのこわさ

■意図的な「雑な死」の表現

 「死」の表現が雑な話には二種類ある。
 単に「人が死ねば悲しいだろう」と思ってあざとい感動エピソードとセットにされて、どかどかと人が死ぬ話と、そもそも「死の瞬間」というのが雑な形でしか到来しないという無意味さを描こうとする話だ。
 「あざとい死」がただの泣かせの安っぽい方法論であるのに対して、「乱暴でちゅうぶらりんな死」というのは死そのものを描くことが話の目的になる。死の表現の雑さ、という点においては両者は同様なのだけれども、「死」に対して物語上の意味が与えられていれば前者のような表現になるし、物語上の意味が意図的に放棄されていれば後者のような表現になる。
 この表現は、決してわかりやすいものではない。
 正確にいうと「わかること」ができない。
 人が死ぬ瞬間、というのは、だいたい、たいした理由はない、というそれ自体を描こうとしているわけだから。

■ちゅうぶらりんな死

 いろいろな思いをかかえていた人間があっけなく、なんの理由もなく、理不尽に、ランダムに死んでしまう。そういうかたちで、多くの場合、死は突然にやってくる。「世界をすくうための崇高な犠牲として死を自覚的に選択できる」などというようなことはまず、ない。「ループする世界のはてから脱出するために死を選択する」とか、そういうことも、およそ幸福で稀な事態であると言ってよいだろう。

 鬼頭 莫宏という漫画家は、そういう、理不尽で偶発的な事件が、突如として悲劇としてあらわれてくるような。そういう事態を繰り返し、繰り返し描いている。そこには、巨大な情熱も、巨大な失望も、抱く間が無い。間抜けな形で到来する。


 鬼頭作品は、そもそもそういうタイプの世界の乱暴さを描く話だった。そういう世界の乱暴さばかりを描いてきた作家の仕事としては、『ぼくらの』はやや丁寧に属する部類の仕事だ。設定がこっていて、「死」を迎えるまでの時間が、ほんの短い時間ではあるけれども、ゆるされている。
 だけれども、やはり、その時間は「ほんの少し」だ。しかも、人生で何かをなしとげた人間の時間ではなくて、まだ何もなしとげていない少年少女たちの時間だ。
 死の前の少しの時間の暮らし方は、やはりどう転んでもぶざまだ。ぶざまで、感情移入をするまでには、時間が足らない。時間が足らない、その時間の足らなさ、こそが不気味な表現になっている。
 彼ら/彼女らのなかにある十分な物語を知る時間もあたえられず、ちゅうぶらりんなまま、人がぼろぼろと死んでいく、そういう乱暴な風景こそが、『ぼくらの』の醸し出す物語の怖さだろう。

 エンターテインメントとしてみてみれば、なるほど、描写は不十分ともいえるかもしれない。映画でいえば、絶対にアカデミー賞はとれないだろう。エンターテインメントとしては、ぎりぎりのバランスで成り立っている。わかりやすくないから。
 だけれども、わかりにくいもの、ばかりが世界にはたくさんごろがっていて、そのわかりにくさの、違和感のようなものを、ごろっと露呈させてみせる、その違和感があらわれる瞬間。そこに何かを感じ取ることが可能かどうか、ということが、鬼頭の書く物語を良いと思うか、悪いと思うかということの評価へと直結するだろう。ある人は、その違和感にたじろぎ、ある人は単に雑なものだと感じるかもしれない。


■セカイの生き死に自体がちゅうぶらりん

 ただ、こうした死の乱暴さそのものは、は実は決して知られていなかったものではない。世界の名作文学でも映画でもいい。あるいは、高名な哲学者の議論でもいい。戦争にいったことがない我々でも、そういう乱暴な死が世界中によこたえていることは知っていた。

{netabare} 『ぼくらの』の特殊性は「個人の死」が乱暴で、いいかげんで、ちゅうぶらりんに訪れるというだけでなく、「セカイの死」自体も、いいかげんで、乱暴で、ちゅうぶらりんな形でしか訪れない、ということだろう。
 この話は、「凡庸なぼくたち」が、セカイを救う物語であると同時に、セカイを滅ぼす話でもある。セカイを滅ぼす理由も、救う理由も、これといって明確な理由はない。サイコロを転がして決めているのといっしょだ。ただ、その過程に、たたかいを挟むから、じゃっかん本人たちの努力が可能なだけで、たたかいをする巨大ロボットが強いかどうか、ということはサイコロを転がすのと何もかわりはない。

 「セカイの成立」自体が乱暴で適当だという想像力は、「生命」自体が乱暴で、適当だという想像力の、さらに先にある、おそろしさをもっている。

■セカイ系作品としての異質性

 いわゆる「セカイ系」作品は、少年少女の憂鬱や、情熱の程度によって世界が救われたり滅びたりする。ハルヒしかり、エヴァしかり、エウレカしかり。
 「ぼくらの」もセカイ系の一種だと考えることはできる。滅びるべき世界/救われるべき世界は、「頑張らなければ世界がほろびる」。だが、そうは言っても、異世界の少年/少女たちもまったく同じ状況におかれているという点で、ロシアンルーレットの弾をこめるような意味においてしか、少年少女の憂鬱や情熱には意味がない。

 「セカイ系」においては、世界の救済や滅亡と、少年少女の情熱が、ダイレクトにつながる、ということが少年少女の「わたしには価値がある」という承認欲求を満たすものとして機能していた。
 しかしながら、『ぼくらの』はそういった構造を完全に逆転している。「わたし」ががんばろうが、がんばるまいが、どこかでセカイは滅び、どこかでセカイは残る。わたしの努力は「このセカイ」に対してこそ、一定の有効性はもつが、努力や情熱はごくむなしいものとしてしか、与えられない。少年少女は、みなロシアンルーレットの弾丸、としてしか役割を与えられていない。

 セカイ系の設定をかりながら、<「わたし」の承認欲求を否定するセカイ系>というごく、無残でみじめな世界を示すことを、あえて提示してみせる。
 鬼頭的な、世界の乱暴さをつきつけるという仕業、セカイ系という少年少女の逃げ場を否定することで、どうしようもなく、成立している。
 おまえらに、逃げ場なんてねぇんだぞ、と。
{/netabare}

■作品比較:『イキガミ』『バトルロワイヤル』

 なお、本作とある程度ちかい設定をもった作品としては、『イキガミ』『バトルロワイヤル』などがあるだろうが、いずれも世界の乱暴さを描くという点においては、『ぼくらの』の足元にも及んでいない。

 たとえば、『イキガミ』は、死にいたるまでの、当人たちの「物語」があまりにもきっちりと完結しすぎており、世界はあまりにも残酷ではなさすぎる。死にはきっちりとした意味があたえられ、物語世界はあまりにも簡単に解釈をゆるしてしまう、安易な「いい話」以上のものにはなりえていない。(そもそも心理描写の水準のだめさや、人間観のバラエティがステレオタイプに満ち満ちていて、論外なあたまのわるさ……ということはあるが、それをさておいても、そうだ。)

 また、『ぼくらの』がもし、失敗しているとすれば、やはりエンターテイメントとして作品をみる、という作法以外に作品を見る方法を知らない読者や視聴者層を大量に相手にするマーケットで作品をリリースしているということだろう。そういう視聴者層には、この表現は単に物足りない表現としてしか届かないケースが多い。つまり、『ぼくらの』は失敗している。作品の内容において、ではなく、売り出し方において失敗している。
 その意味では、エンターテイメントとして暴力表現を前面に押し出した『バトルロワイヤル』のほうが、大勢の人への伝わりやすさという点では、『ぼくらの』よりも世間的なインパクトは獲得できている
 しかし、『ぼくらの』の描く死はどうしようもなく中途半端であるゆえに、『バトルロワイヤル』などよりもはるかに残酷な風景を描いている。我々は、恍惚のうちに死ぬことができない。


■漫画版と比較して

 漫画のほうは、まだ全部はよみおわっていないのだけれども、おおむねアニメ版のほうが、見やすかった印象がある。一話完結である程度、はなしの起伏をつけているので。アニメの方がエンタテインメントとしては優れているだろう。
 エンターテインメントとしてではない、評価としては漫画のほうがすぐれているという人も多いかもしれない。
 わたしは、アニメのほうがやや気に入った。単純に映像もきれいだったのいうのもある。

■関連推奨作品:『パルプ・フィクション』『いのちの食べかた』

 なお、アニメでも漫画でもないが、本作が好きな人にすすめたい作品としては、
 まず映画ではもはや、古典ともいえる地位を獲得しているタランティーノの『パルプ・フィクション』は高い確率でハマるだろう。人が乱暴にしんでいく作品としては、まず多くの人が挙げるものだろうと思う。
 また、私個人のおすすめとしては、ドキュメンタリー映画『いのちの食べかた』をぜひおすすめしたい。『ぼくらの』に続けて、このドキュメンタリーをみたひとは、確実にゾッとする体験をあじわえるのではないか、と思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

表の顔は「SFの名作」→本質は「運命に翻弄される少年少女たちの群像劇」/2023/6/28原作読了分追記

【レビューNo.61】(初回登録:2023/5/27)
コミック原作の2007年作品。全24話

(ストーリー)
自然学校に参加した15人の少年少女たちは、海岸にある洞窟で「ココペリ」と
いう謎の男と出会う。そして彼にゲームに誘われる。ゲームというのは、少年
少女たちがロボットを操縦して地球を襲う巨大な敵を倒していき、地球を守る
というもの。
兄のウシロからゲームへの参加を止められたカナ以外の14人は、ゲームに参加
を決めココペリと「契約」を結ぶ。契約すると敵と自分たちの巨大ロボットが
出現し、少年少女たちはロボットのコックピットに転送される。
そう、これはただのゲームではなかったのだ。しかもそれは序章に過ぎず戦闘
を重ねるにつれ、少年少女たちはゲームの真の意味を目の当たりにすることに
なる。

(世界観)
ネタバレになるが、ちょっとこの辺の情報がないと説明しにくいので
{netabare}・舞台は2030~40年の日本。この世界には平行世界の地球が存在し、敵ロボッ
 トの正体は同じようゲームに参加させられた平行世界の住人が操縦している
 もの。戦闘はその時によりホームorアウェイが戦場となる。
・このロボット同士の戦いは並行世界同士の存続を懸けた戦いであり、敗北は
 その世界の地球を含む宇宙の消滅させることを意味する。
 (戦いの目的は、「宇宙の未来の可能性の淘汰」「ただの自然現象」?!)
・勝利条件は相手ロボットの急所を破壊すること
 → 実はロボットのコックピットで、つまり相手のパイロットを殺すこと。
・ロボットの操縦には契約者のうち1人が選ばれる。選ばれるパイロットには
 事前に啓示がある。
 (戦闘終了後に次のパイロットが決まり、次の戦闘まで時間的猶予はある)
 そしてこのロボットのエネルギー源は「パイロットの生命力」。つまり戦闘
 で勝利しても、パイロットは確実に死亡する。それを拒否し逃げ出しても、
 48時間以内に勝利しないと、やはりその世界の地球を含む宇宙の消滅させら
 れてしまう。つまり
 ・勝利を収めパイロット1人が犠牲になるか
 ・敗北または決着つかずで全人類が滅びるか
 の2択しかない
・ココペリは別の世界からきた最後の生き残り。次の世界にこのゲーム引き継
 ぎにやってきた。
 こうやって舞台となる地球を変えて、このゲームは続いていく。
・また作中にはサポート役のコエムシなるマスコットっぽい生物が登場する。
 (まどマギのキュゥべえ的な?){/netabare} 
こうやって設定を見るとホント救いようのない作品で、「鬱アニメ」として名
高い所以ですね。

(評 価)
・本質は「運命に翻弄される少年少女たちの群像劇」
 ・一見すると「ロボット大戦メインのSFモノ」のように思いますが、本質は
  パイロットに選ばれた少年少女たちの人間模様を描いた群像劇にあります。
  {netabare}上述の通りパイロットに選ばれた時点でその者は「死亡確定」です。
  そして作中の少年少女たちはカナ(小4)を除き、全員まだ中学1年生です。
  そんな突然我が身に降りかかる理不尽な運命に対し、何を思い悩み、どう
  決断して戦闘に立ち向かうのか?
  → 全24話構成なので(未契約のカナを除く)14人について、余すことな
    く各々の人間ドラマを掘り下げていきます。
 ・この事態をやがて世間も知ることとなり、今度は大人たちのドラマも動き
  出します。
  わが子を守るために奔走する親たちの一方で、オーバーテクノロジーの独
  占を企てる権力者の陰謀等、人間の醜悪な面についても描写されています。
 ・また作中では、コエムシ・ココペリといった前地球での回想も入ります。{/netabare}

・巨大ロボットのリアリティのある戦闘描写
 ・この巨大ロボットは昆虫のような黒いボディで全長は500mもあります。
  そしてこの世界のロボットは「ジアース(Zearth)」と名付けられました。
 ・レーザーを発射できるがロボットには効果がない模様で、ほぼガチの肉
  弾戦になります。
  敵はノコギリ状の刃物や触手っぽい武器を有しているロボットもいるが、
  ジアースは殴って、蹴って、相手を押し倒し、力づくで装甲をはぎ取り
  急所を抉り出すというかなり無骨な戦闘スタイルです。
 ・ロボットは3DCGのリアルな映像で描かれ、結構動きが緩慢な点が特徴的
  です。監督曰く
  「全長500mもの巨大物体が俊敏に動けるわけがない(ガンダムで20m)」
  というこだわりからのようで、確かに説得力はありますね(笑)。
  パイロットが操縦に不慣れな点や上述戦闘スタイルと合わせ、リアリティ
  のある戦闘シーンに仕上がっていると思います。

・場外乱闘が凄かったらしい
 私はリアルタイムで観ていなかったので、このレビューのためにいろいろ
 調べていると、
 「監督 VS 原作者他の場外乱闘」
 がかなり凄かったようですね。
 ・アニメ企画時は連載中ということもあり、監督が原作者から続きを聞いた
  うえで自由につくったとのことですが、何かと行き違いがあったようです。
  ・原作は残酷さや性的な描写がもっと過激な「鬱要素」の強い作品だった
   ようですが、監督の好みではなかった。
   {netabare}特に原作は生存者0らしいが、紛糾の末アニメではカナだけが生存。{/netabare}
  ・上述の戦闘シーンも、原作者は「戦闘の緊迫感を欠き不満である」と漏
   らしている。
  ・で、監督がブログで
   「自分は原作が嫌いだから原作に悪意をった改変を加えている」
   と発言。また
   「原作の魅力はアニメで再現されないから、原作ファンは観ないように」
   と追い打ちw
   → 当然原作ファンは激怒 → 炎上し監督が謝罪する事態に!
     (でも改変はやめないw)
 ・そんな感じでパイロットの順番の違いから始まり、アニメ後半はほぼオリ
  ジナルストーリーとなっている模様です。
  (その他親の職業等いろいろと改変があるらしい)

上述の通りいろいろあったようですが、原作未読の私としてはアニメ版でもか
なり良くできた作品かなと思います。
この年だと以前レビューした「クレイモア」を始め、「天元突破グレンラガン」
「電脳コイル」他見応えのある2クールアニメが結構制作されていたようですね。

OPは石川智晶の「アンインストール」と、アニソンではかなり有名な曲じゃ
ないですかね。
(石川智晶はEDも担当)

(追 記)
この原作も、なんとうちの図書館にあったんだなぁ~これがw
予約も取れたので、来週位から原作も追いかけようかと。

(2023/6/28追記)
原作読了。(全11巻)
たしかに途中まではアニメより「鬱要素」の強い作品ではありますね。
面白いところだと、「ジアース(Zearth)」に搭乗する彼らは、この地球を守る英
雄的存在のはずですが(ホームでの戦闘の場合)この戦闘に巻き込まれて亡くな
った方もいるわけです。
その遺族からすれば、彼らは憎むべき存在であり、彼らの実家に放火するなど過
激な行動に出る遺族も出てきます。
なかなか深い視点ではあります。
あと意外だったのは、終盤になると「鬱要素」は和らぎ、
{netabare}・残ったモノが死んでいったパイロットの遺族を訪ねて回る
・まさかの告白イベント
・コエムシが年長者らしく、献身的にフォローを始める{/netabare}
等結構ハートフルな展開が描かれています。
この辺りはアニメ化以降に描かれたものになりますが、原作者も思うところがあっ
たのかも。

個人的には、(場外乱闘もありましたが)アニメにも原作にもそれぞれの良さがあ
り、どちらも評価できる作品だったなと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

75.4 9 GONZOアニメランキング9位
ソルティレイ Solty Rei(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (734)
4196人が棚に入れました
12年前にブラストフォールと呼ばれる原因不明の大災厄が発生した。これにより、多くの人々が一瞬にして亡くなった。
その災厄以来、行方不明になった娘を探し続ける賞金稼ぎの男ロイは、ある日、突然空から落ちてきた機械の少女と出会う。 災厄以降、心を閉ざしていたロイだったが、不本意ながらも少女と同居することになり、それを機にロイは少しずつ心を開いていく。
未登録市民のために盗みを働く義賊のローズや、ハンターズオフィスの所長ミランダとその娘カーシャ、リゼンブルマニアのユート、さらにこの都市の大企業であるR.U.Cを巻き込んで物語は少女と出会ったその日から、今までの生活は大きく揺れる。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

君は「GONZOの奇跡」を見たか?

西暦2000年代前半~中頃にかけて幾つもの感動作を世に送りだして「GONZOの奇跡」という評判を取ったアニメ制作会社GONZOの代表作の一つ・・・ということで、だいぶ前に私も視聴してみたのですが、

(1) 全24話で中盤過ぎに少し盛り上がったかな?と思った以外は、最終回を迎えてもそんなに凄い見どころがあったとも思えず、これは「外れ」を引いちゃったかな?と思って視聴を終えようとした、その瞬間
(2) 「あ!!!!」と叫んでしまう展開。

なるほどねえ、これが・・・噂のミラクル・・・。
評判は嘘じゃなかったんですね。

2005-06年の制作ということで、今見ると、西暦2010年以降に制作された作画もシナリオも余り隙がない本当の意味での「名作」「感動作」に比べると流石に色々と甘い部分が目立つのですが、それでも本作を確り最後まで完走することによって得られる「思いがけない感動」は、やはりそうそう何度も経験できるものとは思えません。

「GONZOの奇跡」というと、もう一つ、『カレイドスター』という作品の方が本作よりも有名かつ高名ですし、それはそれで私も当然の評価だと思いますが、同作は50話以上もある一大長編(プラス外伝的OVA複数あり)で、初心者がこれから見始めるには躊躇してしまう作品ではないか?と思うので、より気楽にGONZOの評判を確かめたい人は、本作の方を先に視聴してみるとよいと思います。

※なお、以下の各話評価は2周目時点のものです。

◆制作情報
{netabare}
原作          Shuzilow.HA、GONZO(企画原案)
監督          平池芳正
シリーズ構成・脚本   木村暢
キャラクターデザイン  Shuzilow.HA
メカニックデザイン   海老川兼武
音楽          大森俊之
アニメーション制作   GONZO×AIC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= SoltyRei (2005年10月-2006年3月) ===========
{netabare}
第1話 オーロラの降る街 ★賞金稼ぎロイと全身リゼンブルの少女の出遭い
第2話 新しい朝。 ★ 12年前の大災害(ブラストフォール)、ミランダ所長護衛、R.U.C.警備局(プロシード)との接触、ソルティの保護者
第3話 青の少女 ★ ソルティの健康診断(ユート登場)、義賊アンダーソン兄弟の襲撃(ローズ登場)
第4話 friend ★ ソルティの初めての友達(迷子の少女メリル)
第5話 ウォーターサイド・パニック ★ ローズとソルティの接近、エメラルド争奪戦、アシュレイR.U.C警備部事業部長登場
第6話 愛娘 ☆ ロイの娘捜し、お尋ね者ヴィンセントと娘リタの事件
第7話 小悪魔の訪問 ☆ ローズのロイ宅来訪、ソルティ盗賊スカウト
第8話 リベンジ ★ 続き、ローズと仮面の男(アシュレイ)の出遭い、ローズの仇討ち
第9話 乙女達の休日 ★ プロシード4人娘の休日、ローズ&アシュレイの初デート、ソルティの手作り料理 ※日常回として◎
第10話 トレジャー&レスキュー ☆ ソルティ&ローズの地下都市閉じ込められ事件
第11話 バースデーゲーム ☆ 連続爆弾魔(ホゥ・チュウ)のロイへの怨恨、ソルティの鼻歌、ローズ誘拐
第12話 決着の果てに -na-mi-da- ★ 続き ※ローズが・・・というのはやや伏線不足×
第13話 distance  ★ ジェレミー(ユートの友人)の無謀な実験(ミニブラストフォール)、ローズ死亡?
第14話 心覆う闇のために… ★ やさぐれロイの暴言、ソルティ家出
第15話 たどり着いた場所 ★★ ソルティの介抱者ジョセフ&飛行機作りの少年ウィルとの出遭い、戻った笑顔と事故
第16話 冗談です、半分 ★★ ロイの立ち直り、ソルティの立ち直り、ローズ再登場
第17話 LADY ☆ ソルティ帰宅、プロシード新上司(ローズ)の実力、旧メンバー切り捨て・シルビア刺殺
第18話 おかえりなさい ☆ プロシード3名(セリカ/インテグラ/マキシマ)の逃亡、人柄の変わったローズ、セリカ銃撃
第19話 全員集合! ☆ ローズとロイ&ソルティの再会、アシュレイの計画進行、ロイのR.U.C.警備部乗り込み
第20話 訪レル災い ☆ アシュレイのソルティ(ディケ)接触・機能停止、インテグラのアシュレイ襲撃失敗、ジョセフの打ち明け(プロシード誕生の秘密、星への移民)
第21話 真実の刻 ☆ 続き(移民船)、エイウノミアの代行者R.U.C.、アシュレイの目的(ローズを使ったエウノミア・ハッキング)、ソルティの記憶回復、リゼンブルの叛乱、アクセラ暴走(移民船乗っ取り)
第22話 わたしと彼女と、少女の想い ☆ 続き(ローズvs.アクセラ)、移民船爆発
第23話 Final message(最後の言葉) ★ アシュレイの過去(移民船とR.U.C.設立、ブラストフォールの真実)、イルミナからの伝言、エウノミア停止、町の平静回復、エウレネ落下の危機
第24話 これから ★★ 続き、5年後、さらに時は流れて{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)11、☆(並回)10、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「clover」
ED 「Float 〜空の彼方で〜」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

Return to Love♪

旧き良きアメリカンかな~フィリップマーロウとか、、、

2005年放送オリジナルアニメ
企画原案Shuzilow.HA&GONZO K.K 監督 平池芳正氏(カレイドスター、巌窟王等)脚本 木村暢氏 音楽 大森俊之氏
{netabare}
12年前、ブラストフォールと呼ばれる原因不明の大災厄が発生した。これにより、多くの人々が一瞬にして亡くなった。その災厄以来行方不明になった娘を探し続ける賞金稼ぎの男ロイは、ある日、突然空から落ちてきた機械の少女と出会う。 災厄以降、心を閉ざしていたロイだったが、不本意ながらも少女と同居することになり、それを機にロイは少しずつ心を開いていく。 未登録市民のために盗みを働く義賊のローズや、ハンターズオフィスの所長ミランダとその娘カーシャ、リゼンブルマニアのユート、さらにこの都市の大企業であるR.U.Cを巻き込んで物語は少女と出会ったその日から、今までの生活は大きく揺れる。~wikiより
{/netabare}
この世界って、、、何処だろう?
走ってる車や建物、一昔前のアメリカ風やら現代風やら、、

主人公ロイ、中年オヤジ主人公ってのアニメでは珍種かもだけど、
アメリカ映画だとけっこういるよね、過去イワクありげな渋い中年、
Philip Marlowe Humphrey Bogart Bruce Willis、、、、
幼女と中年といえばJean Reno主演のレオンってのもあったな、

主人公のロイ、一応タフガイ設定なんだろうけど、
なんか毎話危なくなる度ヒロインの謎の女の子に救われる、
ロイってのホントにタフなの強いの?
置いといて女の子の方はえらく強い、
主人公最強ならぬヒロイン最強だね、

この世界には人の身体の部位を機械化し強化する技術、
リゼンブルなるものがあり、ようするにサイボーグだね、
この女の子もサイボーグなのかな?
変わったヘアスタイルだな~、、、
ロイに付きまとう女の子、
ロイも助けてもらってばかりなんだから、
ジャケにせず仲良くしてやればいいのに、
[男は強くなければ生きられない、優しくなければ生きてゆく資格がない]
まあしかし結局ロイが身元引受人になり、
親子として一緒に暮らすことになりソルティって名前も付けてもらえる、
にしてもこのソルティって、、何者なんだろ?
{netabare}
4話で100%リゼンブル?って事判明するけど、
物語中世界でもあり得ない事らしい、
100%って事はサイボーグではなくアンドロイド、
消化器官もあるしバイオノイドかも知れない、
でも依然正体はナゾ、{/netabare}
主にクール前半は賞金稼ぎの中年と謎のアンドロイド親子中心に、
義賊的盗賊団の金髪少女ローズ(←けっこう重要なキャラらしい)や、
雇い主のお姉さん母娘等との絡みや事件話等比較的淡々と回は流れる、

本格的に物語動き出すのは11話以降で、
ロイやソルティにわりと大き目な転機と試練が訪れる、

この物語にも意図的伏線や布石的エピソードがあり、
後に回収という事にもなるのだけど、
話によってはイマイチ統合性にかけるもの或いは、
キャラの行動についての矛盾点等も垣間見えて、
この辺りは原作なしオリジナルアニメのアキレス腱かもだけど、
少し惜しかったかな、

ただ、

音楽についてはとある理由で見事だと感じた、
主題歌やBGMとしてではない、布石、伏線として、
旧いレコード、アナログ蓄音機?から流れるメロディー

「Return to Love♪」

物語中程でも重要な要素なのだが、
この曲が真に劇中キャラではなく観ている視聴者の心に響くとき、、、


前半わりとのんびり観てたけど、
中盤以降小説で言えばページめくる手が加速しだした、
次が気になる、この状態になればとりあえず、
この作品との出会いは私的正解ともいえる、
物語盛り上げるべく悪役の鬼畜性も増してくる、
{netabare}
快楽殺人ってより快楽爆弾魔?スピードって映画思い出したけど、
一番の悪役は謎のRUC(統合管理機構)部長ってことなんだろうね、
徐々に非人間性増してくる、もっとも人間かどうかわからないけど、
このRCU部長の部下の3人娘も序盤からわりと活躍してて、
物語の要所担うキャラなのかな?思ったんだけど悲しい担い方だったな、
{/netabare}
終盤物語の様々な謎や各キャラ起因のエピソード等、
事件と共に色々判明しつつ最終回に向かうけど、
一話からの物語の核としての謎、この世界は何?ソルティの正体は?
一応明かされはするけど、
この二つについてはもう少し丁寧な設定が欲しかったかな、

ラスト、大ラスについてはこの作品よく語られ、
これはアリだなと、異存ない処だけど、

私は「Return to Love♪」だった、

ここでかよ、、、

すなおにやられたと感じた。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

遠い遠い星空のもとで家族愛をうたった物語

この物語はSFを描いていますが、親子の愛をしっかりと感じます。
あなたも親子の暖かい愛情を感じてください。
最後はハッピーエンドとなる素晴らしい物語です。


物語は遥かはるか未来、ある惑星での出来事
12年前に『ブラストフォール』という大災害が発生して多くの人が亡くなり、さらに多くの人が重傷を負います。

主人公のロイは、犯罪者を捕まえて警察に売り渡す『ハンター』を生業とする荒くれた中年。彼はブラストフォールで行方不明になった娘をずっと捜していました。
ロイは娘が大好きで大好きで、死んだなんてこれっぽっちも思いたくなかったのでしょう。

ある日、ロイが凶悪犯から殺されそうになったとき、偶然空から落ちてきた謎の少女に助けられます。
その少女には過去の記憶がありません。自分の名前も思い出せません。
ロイは少女を養女として引き取り、ソルティと名付けます。
それからロイとソルティとのコンビによるハンター稼業が始まります。

やがてソルティにローズという友達ができます。
ローズは美しい少女ですが、荒くれのロイですら「親の顔が見たい」と言ってしまうほどの我儘娘でした。
やがてロイはローズの親の顔を知ることになるのですが…
{netabare}実は、ローズはロイが長い間捜し続けてきた娘だったのです。誰よりも大切な最愛の娘でした。{/netabare}


物語前半は一話完結の捕り物劇です。
ですが、第十二話あたりから大きな出来事が起こり、物語が急展開します。
ここからがこの物語の本編です。
長い間捜し続けてきた娘の死に直面したロイが、悲しみのあまり荒んだ生活に逆戻りします。

ソルティは懸命にロイを励ますのですが、ロイはソルティを見向きもしません。
(私だって、あなたの娘なのに…)おそらくソルティは、そう思っていたでしょう。
でもそんなことは一切口に出さず、ロイのために尽くします。
しかし、ロイは自暴自棄となり、ソルティが傷つくことをつい言ってしまいます。
{netabare}「お前に何がわかるというんだ。お前みたいな機械人形に!」
実はソルティはロボットだったのです。{/netabare}

そしてソルティも深い悲しみに覆われて、家を飛び出します。
このときの二人の悲しみが痛いほど私の心に伝わってきました。


やがて、時が経ち、この星の地下街がつくられた理由が明らかになります。
そして…、みんなが不幸になる事態が訪れます。

そのときソルティは、みんなの未来のために、ある決意をします。
それはソルティにしかできないことですが、とてもつらい決断でした。

このときロイがソルティに語った言葉が、心にしみます。
それは、不器用なロイが懸命に考え抜いて選んだ行動でした。

ロイは、ソルティのことを自分の娘のように愛していたのです。
ソルティだけを不幸にさせることなんて、できやしない。
ロイは、ソルティの幸せを…、娘の幸せを、誰よりも願っていました。


この物語は、まさに最終話(第二十四話)のエンディング後の最後の1分のために作られたようなものです。
決してエンディングの途中で見るのを止めないでください。
大きな大きな感動が待っています。

Openingは、meg rockが歌う「clover」 とても素晴らしい歌でした。
幸せはこの手で積み重ねてゆくものです。
待っているだけでは幸せは決してやってきません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41

63.7 10 GONZOアニメランキング10位
シャングリ・ラ(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (348)
2391人が棚に入れました
21世紀半ば、止まらない地球温暖化に抗するため、国連はかつての京都議定書で取り交わされたCO2削減幅を大幅に上回る議決を強行採決する。
結果、経済市場は株価から炭素へ移行された。M7.5の第二次関東大震災が発生し、都市機能が完全に停止した東京都にも、炭素税は容赦なく課せられた。東京再生計画を打ち出した都は、アトラス計画を発動する。しかし、都民全員が移住するはずだったアトラスに実際に用意されたのは、350万人分のスペースだけだった。森林化により街は森に侵食され、その結果難民が続出した。
富裕層と貧困層、格差を産んだこの計画にゲリラの総統・北条國子が立ち上がる。
しかし、アトラス計画には別の目的が隠されていた。アトラスランクの真の意味とは、“後継者”とは何の後継者なのか。

声優・キャラクター
高橋美佳子、有賀由衣、井口裕香、石井真、中田譲治、大塚芳忠、堀内賢雄、京田尚子、石塚理恵、五十嵐麗、中村秀利、金田朋子、平川大輔、櫻井孝宏、中村悠一、福山潤、渡辺久美子、山下百合恵、三澤紗千香、柿原徹也

らしたー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フィクション作品における「組織」描写とか、雑談

以下すべて雑談で。

このアニメ、様々な組織がたくさん登場するんだけど、どれもみんな描写がおざなりすぎませんか。というか、これに出てくる「上に立つ者」たちはみんな幼すぎないか…。人として。ぶっちゃけ精神年齢的に。キャラだけは無駄に濃いけど。

べつにフィクション作品に現実の企業や行政組織のようなリアリティを反映すべきだなんて微塵も思ってないけれど、こう最低限の、なんていうかなあ、ちゃんと組織として、円滑かつ実効的に機能してそうな雰囲気くらいは、感じさせてほしい。要職につく人間がみんな無能すぎてつらい…。

モチベーション管理だなんて大仰なことを持ち出すまでもなく、そもそも構成員の能力範囲をちゃんと把握し、適所にアサインしている感がまったくないんだよなあ。
それ、組織活動の最低ラインではないだろうか。序盤しか見てないけど、いちばんまともそうなのが反政府ゲリラとか、正直どうかと思う。

なんか「イカれたボスと、その他ショッカーたち」みたいなのばっかなんだよねえ。それか北斗の拳に出てくるゴロツキ軍団。ちょっとしたミスを責められてリーダーに頭を割られて死ぬ世界。北斗の拳はそれで世界観にマッチしているから笑いになるけど、このアニメではなあ。ご立派な組織が泣くぞ。

ああいうダメ組織が大手を振って君臨できちゃってることは、それを取り巻く社会もその程度の成熟度ってことです。ある程度の年齢以上をターゲットにした作品では、そう思わせたら厳しいんじゃないかしら。
この作品だけを槍玉に上げるのはフェアではないですけど…。

これと似た感想を持ったのが『デッドマンワンダーランド』かなあ。あれも着想は素晴らしいのだけど、刑務所の組織描写がダメダメで。幼稚さが鼻について素直に楽しめないんです。

とにかく、あまりに組織活動の描写が稚拙すぎて、世界観とかキータームがまったく頭に入ってこなかった。けっこう面白そうな設定だろうに。
炭素経済だっけ、たぶん現実にあるCO2の排出量取引に触発されてるんですよね。周辺の描写がダメすぎてまったく頭に入ってこないけど。もっと小さい頃なら、ノリで楽しめたかもしれない。


●フィクション作品における「組織」

偏見かもしれませんが、「組織と組織の熱いぶつかり合いヒャッホー」みたいな、シチュエーション自体にテンション上がっちゃってる作品って、だいたい駄目な気がする。経験上、だいたいそう。

逆に、素直にまず人間を描こうとしてる作品の方が、まだ組織描写もしっかりしていることが多い。人間を描くってことは、そいつが無頼漢の一匹狼でもない限り、組織を描くってこととほぼイコールだから。

登場人物の立ち位置や行動原理、振る舞いの上限と下限ってのは、そいつの属する組織や部分社会と無関係ではいられません。当たり前のことですけど。
その集合形態がゲゼルシャフトであろうとゲマインシャフトであろうと、人物の行動の概ねを規定するのは、その所属する組織にほかならないのです。
だからこそ、規定された行動基準を逸脱することが、ある種のわかりやすいキャラの個性になったりもするのですよ。
もうね、丁寧に人物を描こうとする場合、その必然として、組織の描写が必要になってくるのです。

そういう自然な切り口の作品のほうが、結果的に組織描写に光るものを発揮する傾向が強いんじゃないかなあ。などと過去のいろんな作品を頭に浮かべながら思うわけですよ。それかもう、攻殻みたいに最初から組織を描ける力量を持った人にやらせるしかない。

あー、もちろんこれは、ある程度の年齢層に訴える場合の話です。勢いでドーンと魅せちゃうだけの自信があるなら、蛇足とは言わないまでも、必須の描写ではないと思ってます。


雑談もいい加減にしろよって話ですが。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

dbman さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハガレン、けいおん、ハルヒに埋もれた名作

原作未読。放送当時に視聴。

このアニメが放送された同時期には、『ハガレン』『けいおん!』『ハルヒ第2期』『咲-Saki-』『東のエデン』などなど化け物揃いの作品だらけだったため否応なしに埋もれてしまった印象。あにこれでの評価62.7点という数字はあまりにも相応しくなく、まさに隠れた名作のひとつであったことを記しておきたい。

舞台は地球温暖化の影響から第二次関東大震災が発生、都市機能が完全に停止しジャングルと化した近未来の東京都。貧富の格差を産んだ政府に反旗を翻すべく立ち上がり戦う少女たちの物語。そのストーリーは結構に難解だったり突っ込みどころこそ多分にあるが、見応えはバッチリでした。

主人公の北条國子(声:高橋美佳子)も元気ハツラツ! といった魅力あるキャラだったけれど、それ以上に光っていたのが脇を固めるオカマたちw 國子の母親代わりでももあるモモコ(声:中田譲治)との絡みには和まされること請け合い。またモモコの相棒にしてこちらもオカマのミーコ(声:大塚芳忠)のキャラも素敵で、このオッサ…彼女らを演じているのが中田譲治さんと大塚芳忠さんということでも存分に楽しめるものとなっていた。さらには、井口裕香、中村悠一、福山潤、柿原徹也、平川大輔などなど声優陣も豪華すぎるメンツが集っていた。

またMay'nちゃんが唄うオープニングテーマ「キミシニタモウコトナカレ」は、マクロスF関連曲以外の彼女の楽曲で1.2を争う名曲。さらにエンディングテーマ「はじまりの朝に光あれ。」はその独特な曲調に中毒性があり、約10年近く経ったいまも私のお気に入りアニソンメドレーのなかで現役として活躍し癒してくれている。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

モンドリ・ウッテ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「だから、オカマの銀ってなんなんだよ!」

これだけ豪華な声優陣をつぎこんで、これだけ独特な世界観を構築して、なかなかかわいい主人公や味のあるキャラをたくさん配置したにも関わらず、作品自体にまったく知名度がないのは、当時GONZOがそれだけ傾いていたってことなのか。

ただ、その独特な世界観にとっつきにくさはあるので、最初の何話かを観て終わりにした人は多いと思う。10話過ぎあたりからじわじわ面白くなってくるのだが、そこまで我慢して観るのはなかなかにしんどい。私もこれを週一で観るかと言われたら、そこまでの魅力は感じられなかった。

時代設定は近未来で、森、電脳世界、秋葉原、経済戦争、古代日本、レジスタンス、ドSとドM、などなどおおよそ相容れない単語がごった煮状態で存在し、消化しきれていない感は否めない。風呂敷広げすぎたな、というイメージ。


この作品を語る上で絶対に欠かせないのが、二人のニューハーフの存在。

{netabare} 主人公「國子」を影に日向に守り続け、その精神的支えになり続けた、ある意味一番男らしい男キャラ「モモコ」。
一方、もう一人の主人公「美邦」の母親代わりとして寄り添い、死んでもなお傍にあり続けた母性溢れる「ミーコ」。この二人がいなければ、私も最後まで観なかったかもしれない、と言うほどの存在感。{/netabare}

最後は涙を誘う展開もあるので、暇な時にどうぞ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

63.4 11 GONZOアニメランキング11位
スピードグラファー(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (241)
1268人が棚に入れました
舞台は失われた10年の混乱から脱し、一部の富める者だけが我が世の春を謳歌する“快楽都市”と化した東京。 雑賀辰巳は、友人戸越清冶郎からセレブリティーのみが出入りできるとされる闇の社交場六本木倶楽部の潜入取材を依頼される。
潜入に成功した雑賀は、六本木倶楽部の深奥で行われる儀式の巫女、女神として崇められる謎の少女、天王洲神楽と出会う。雑賀は助けを求める神楽をつれ逃亡するが、六本木倶楽部支配人水天宮寵児が仕向ける欲望により特殊能力に目覚めた超人、ユーフォリアたちから執拗に追跡される。そして雑賀も神楽と接触したことにより、被写体の魂を吹き飛ばす写殺能力に目覚めていた。
自由を求める神楽のため、そして普通に写真を撮影する事の出来なくなってしまった自身を元に戻すため、彼らの孤独な逃避行が始まったのだった。

声優・キャラクター
高田裕司、真堂圭、本田貴子、森川智之、高島雅羅、優希比呂、津田健次郎、江川央生、広瀬正志

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

お金に対する復讐劇。主要キャラが魅力的です。

 水天宮という男のお金に対する復讐といえばいいのでしょうか。物語の中心は神楽でも雑賀でもなく、水天宮でした。

 冒頭は、ヒロインの普段の清楚さ、女神になったときの淫靡さの対比と、不遇な環境の謎で物語に引き込まれます。

 超大金持ちという存在をここまで発想豊かに描けたのは素晴らしいでしょう。女教師に金を持たせるところ、金の回収の話、一万円札のたばこ、ビルの構造等々が非常に独創的でかつ金持ちの冷酷さや人間の道徳の不確かさを上手に描いていました。

 その後、欲望を象徴したユーフォリアという能力、そしてグロテスクな性欲を満たす日本の政財界の秘密クラブなどの話が展開しながら進んでゆきます。
 ここがちょっと長いですが、ヒューマンドラマとしても、エピソードとしても、キャラたちの奇抜さも面白いです。ここで出てくるエピソードは被害者と加害者に見えて実は両方とも欲に塗れた結果となっており、テーマ性がちゃんとあります。

 キャラ造形は非常に魅力的です。それぞれの主要人物が少々極端な性格で行動やセリフは芝居じみていますが、歪んだ理由、背景が読み取れて、しかもストーリーの伏線になっているのでちゃんとヒューマンドラマになっています。

 何といっても水天宮という男が単なる悪役でなく、歪められた過去、妹の話や戦争の話などが語られます。彼にとって人の欲望というのは武器であり、それを使って最後はアンチヒーロー的な存在として、価値観を覆してくれます。

 ヒロイン神楽の未発達な肉体と大人に利用される様、そしてエロティックなシーンなどは、まあ、当時の日本のティーンの性事情などを反映していると思います。

 アニメは作画がちょっと残念な部分がありますが、妙にスタイリッシュで魅力があるんですよね。センス…なんでしょうか。キャラデザはテンプレ感もありますが、ヒロイン2人、神楽、銀座が美しいです。男だと辻堂が良かったですね。
 
 EDは前半と後半で雰囲気が違いますが、曲もいいですが非常に良い画でした。

 大人が中心になって物語が展開するアニメが少なくなる中、今見ると非常に新鮮で面白かったです。
 ただ、スマホさえあればいい時代、ミニマリストが持てはやされお金に対する執着が薄くなっている現在、本作が作成された2005年の時点で物心がついていない世代は、お金の価値観がずれすぎて理解できず共感できないかもしれません。





 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フェチグロ?

2005年4月7日 - 9月29日TV放送。全24話。

このアニメの最大の評価ポイントはNikonF2フォトミックAS
作画では面影すら無い酷い有様ですが・・硬い・・堅牢だ・・


様々なフェティシズムに拘ったアニメ。
諸設定は笊というより破綻して細かい部分どころか
大雑把な流れで露骨に都合よく捩じ曲げられる感じ。
作画・・特に質感が酷い・・毛並みとか立体感という
様なデティールは手抜きと言ってよいほどひどい印象。

一応バルブ経済破綻?以降のパラレルな感じの現代風。
基本的には高尚なギャグ? 色んな意味でシュールな
作り?になっているような気がした。

このアニメのジャンルはハードコアサスペンスです。(wiki)
有るというが証明できなければ無いのか・・無い事を証明
出来なければ有るなのか??物語としては一応存在を証明
出来ないものを扱っているけど・・ミュータントSF的要素
が含まれているかな?程度でサスペンスという程緊張感の
有るシーンは殆ど無い・・映像などの演出が滑稽なせいで。

流れ的にはシナリオはサスペンス風に書かれている様ですが・・
サスペンスにハードコアが掛かっていると思われるけど・・
その定義が私には不明・・どんなジャンル? このアニメ
のような作品がハードコアサスペンスなの?という感じ。
ハードコアポルノ風サスペンスとも取れますが・・
フェチティシズムの描写+サスペンス・・グロかなぁ~
物語はただの恋愛絡みの憎愛劇だったりヒロイン視点だと
初恋物語風?な適当なお話ですけど・・

それにしても・・行動パターンがお粗末で破綻した描写
が多すぎて・・いちいち突っ込んでたら身が持ちません。
突っ込み損の~草臥れ損・・だと思うので・・勢いだけの
シュールなアニメで滑稽な描写を笑えた人は勝ちでOKかな。

14話のカリ城ネタは・・勘弁して・・
此れがオチで完なら やっちゃった・・で笑えたかもだけど?

折り返し以降は割りとオーソドックスな流れで普通の作品?
風変わりなバトルは相変わらずだけど・・それにしてもパロ
が可也多いですね・・使い方もタイミングもギャグですが・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Mir先生 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

何故GONZOは最後まで頑張れないのか……

2005年のGONZO制作のタイトル。
しかしすぐに息切れを起こすGONZO作画は、本タイトルでもいかんなく発揮されており、
GONZOオリジナル=作画崩壊の構図を不動のものにした。

ストーリーもなかなかで、キャラクターも魅力があり、音楽もセンスが光る。
しかし作画崩壊……もったいないとしか言いようがない。

元々大人向けアニメとして作られ、OPもデュランデュランを使ったりしていて、
当時で考えて30代の男性をターゲットにしているのが分かる。
だとしたら、あとは徹底したクオリティの管理をしていき、
何年経っても記憶に残るタイトルにしないといけなかった。
結果「なんだかなあ」で終わってしまった。

これはセールス面においてもそうで、
通して150位以下、300位圏外ばかりになってしまった。
これでは投資ファンドをバックに付けていても経営は傾く。

ゴンゾは2009年に、経営不振を改善すべく、持株会社のGDHに吸収合併された。
これによって92年から続いていた制作スタジオゴンゾは事実上消滅したことになる。
いまの株式会社ゴンゾは、GDHが社名変更してブランド名を残しているに過ぎない。
当時はショッキングなニュースだった。

で、内容の方だけど、いわゆる超能力もの。
そしてマニア向け、登場人物は変態ばかりが出てきます。
可愛い変態じゃなく、金と欲にまみれた……的なものが多い。
ちょいグロ、ちょいエロ。血の描写もしっかり描かれています。
後半の物語の転換の仕方は面白かった。

第1話は、変態の役が上手すぎる子安さんが声を当てています。

EDテーマを歌うのは湯川潮音さん。
邦画「リンダリンダリンダ」にも出演していて、ステージ上で風来坊を歌っていた方です。

キャラクターデザインは本当に優れている。コザキユースケさん。
天王洲神楽、可愛い。

今の時代、旧作のBD化も頻繁に行われているが、このタイトルは難しそう。
やるなら作画を見直してからして欲しいところです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

73.6 12 GONZOアニメランキング12位
最終兵器彼女(TVアニメ動画)

2002年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (759)
4673人が棚に入れました
北海道の田舎町で暮らすシュウジとちせ。
ちせは以前から興味を持っていたシュウジに度胸試しとして告白、そのぎこちない交際は交換日記から始まった。
そんなある日、謎の敵に札幌市が空襲される。攻撃から逃げるシュウジが見た物、それは腕を巨大な武器に変え、背から鋼鉄の羽根を生やした兵器と化して敵と戦うちせの姿であった。
国籍不明の軍隊との戦争が激化していくにつれちせは兵器としての性能が向上していくが、故障をきっかけに肉体も精神も人間とは程遠いものとなってしまった。
二人のクラスメイトのアツシは、以前から想いを寄せていたアケミを守る為に自衛隊に入隊。戦場へ赴いていた。
TVアニメオリジナルエピソードで、ちせの親友四人組の一人のゆかりは自警団の白人兵狩りに参加。銃を持ってタケの仇を討つ為、山狩りへ向かう。
そんな中、アケミは大地震に巻き込まれて大怪我をし、シュウジの目の前で死んでしまう。歪んでいく日常。シュウジは再度姿を見せたちせを連れて町を出るが…。

声優・キャラクター
石母田史朗、折笠富美子、三木眞一郎、伊藤美紀
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

愛について語るときに僕たちの語るべきこと

本作が公開されたのは2002年の7月だから、もう20年前の作品なんですね。
それでもいまなお『鬱アニメ』の代表格として語られる、
ある意味、大名作な『サイカノ』こと『最終兵器彼女』であります。

ちなみに僕はこの作品の本質が『鬱アニメ』だと思ってないのですが、
作品の捉え方は人それぞれ。
人さまの感想に文句言うつもりは毛頭ありません。


原作は『いいひと』などでおなじみ、高橋しんさん。
この方なんと、山梨学院大で箱根駅伝の最終区を走った人なんだとか。
もちろん『ただの頑張り屋さん』程度でハコネ出場はムリです。
  極限まで自分を追い込む。
  自分の弱さから目を逸らさず、その先にある自分に挑み続ける。
  結果を出すためのプロセスを徹底的に考え、貫きとおす。
そういうことが『あたりまえ』にできる方なんでしょうね、たぶん。
だからこそ、この作品が描けたのでは、と僕は思っています。


ちなみに、お話自体は至ってシンプルで、
アタマ痛くなるような細かい設定はありません。
どちらかと言うと、なさすぎ。

彼氏(シュウジ)の知らない間に、
軍(自衛隊)によって『最終兵器』に改造されていた彼女(ちせ)。
二人は北海道で平和な高校生活を過ごしていたのですが、
ある日突然に『最終戦争的な何か』が起こり、
ちせは高校生でありながらも有事の都度、戦場に駆り出されていきます。

  刻々と悪化していく戦況。
  次々と死んでいく友人・仲間。
  彷徨い、すれ違い、間違っていく二人。
  壊れていくちせの心。
  束の間の平穏、残酷な選択、終わる世界。

最後まで『なにと、なぜ』戦っているのかは開示されません。
おおよそ『種明かし要素』がほとんどないまま、物語は終焉を迎えます。
その間、シュウジとちせを中心に、
戦禍に巻き込まれた罪なき人々の心模様と死にざまが、
物悲しくもリアルなタッチで描かれていきます。

ただし、戦闘シ-ンの『リアルさ』はいまいちです。

爆撃機が「セスナかよ」と言いたくなる高度で飛んでいたり、
大規模侵略なのに歩兵が防衛線も敷かずわちゃわちゃ市街戦していたり、
正直「なんですか、これ?」的なアレが目白押しです。

そういうところに引っかかる方々にとっては、
なんのリアリティもないちゃちなだぼら、に見えてしまうかも知れません。

ですが、本作のキモは、そういうところにはありません。
少なくとも僕のごときノンポリ小市民には、
登場人物それぞれの生きざまが圧倒的リアリティをもって迫ってきます。

  生きることの意味、死ぬことの意味。
  殺すことの意味、殺されることの意味。
  愛することの意味、愛されることの意味。

そんなことを喉元にナイフの切っ先を突きつけながら問うように物語は進行していきます。
やがてそのナイフは地面に叩きつけられ、
   あとは自分で考えろ、
と、すべての解答を留保したまま真っ白な幕が降ろされて、
いたずらな心象風景に過ぎない大団円に至ります。

その問いに真摯に向き合えなかった方にとっては、
本作はやっばり『何の救いもない鬱アニメ』ではなかろうかと思います。

もちろん高橋しんさんはそんな作品を描いたつもりはないのだろうけれど、
伝わらないものは伝わりません。
世の中の『思い』と呼ばれるものの多くがそうであるように。

そうではない人たち、この作品にきちんと向き合おうと決めた人たちは、
見たくもない自分と向き合い、
思い出したくもない自分を思い出し、
あえてうやむやにしてきた自分を現実的な言葉に置き換えることによって、
  「しんさん、きついっスよ」と、
自嘲的な笑みを浮かべながら言うことになると思います。

  もちろんその「きつさ」は鬱的なきつさではなく、
  人生という長距離区間を『前を向いて』走り続けるにあたって、
  避けては通れない上り坂みたいなものなのですが。


僕的な作品のおすすめ度は、けっこう限定的なAランクです。

限定的な、というのはかなり古い作品であることが最大の要因です。
映像、演出、芝居、音楽、脚本、
全てにおいて現在のアニメと比べると古くさく、
アスペクト比がワイドになっているのが唯一の救い、みたいな感じです。

根底に流れているのは普遍的な人間哲学みたいなものなんですが、
そこにたどり着く前、
二、三話ぐらいで表層的な古さにやられちゃう方、けっこういるかもです。

もちろん、萌え的なナニを期待している方にはおすすめできません。
かなりストレートな性描写もありますが、
あれで萌えられる人、感性が尖りすぎではあるまいかと。
あと、現実から逃避したくてアニメを見まくっている方にとっては、
まるっきり鬼門ではなかろうかと愚考いたします。

そうじゃない、そんなんじゃない、
オレは愛だの死だの戦争だので高橋しんと正面からぶつかりたいんだ、
そういう方は、夕日をバックに高橋さんとがっちり握手ができそうです。


映像は、いいカットはもちろんすごくいいのだけれど、
やっぱいかんせん古いかなあ、と。
人物作画も安定しておらず「えっと……誰?」的カットが少なくありません。
ただし、戦争の悲惨さを伝える、目を背けたくなるようなカットには、
アニメータ-の魂、宿っています。


キャラクターは、デザイン的にアクが強いので好みがわかれるかと。
僕はというと、キツネ目男子、好きくありません。
女子のビジュアルも、萌えるには難易度けっこう高めかも。

あと、ほとんどの登場人物が胸くそ悪い『間違い』を犯すので、
戦時という特殊状況下にあることを意識し続けないと、
いろんなところでいろんなことを見誤ってしまいそうです。
{netabare}
  『愛』と『自己愛』の狭間で間違え続けるシュウジ。
  『罪悪感・自己否定』の中で自分を肯定しようとし壊れていくちせ。
  『愛』と『性愛』の境界線からあえて目を逸らすふゆみ先輩。
  『自己犠牲』の奥に、ありもしない自己救済を求めるアケミ、アツシ。
  『投影・代替』によって恐怖や寂しさを紛らわそうとするテツ。
{/netabare}
彼らを否定・糾弾することはすごく簡単ですし、
あるいは人によってそのことに愉悦を感じるかもしれませんが、
僕にはちょっとできそうにありません。
彼らが『鏡に映った自分自身』ではないと言える根拠みたいなものが、
どこをどう探しても、一つも出てこないんです。


お芝居は……う~ん……微妙、かなあ。
折笠さんの演じるちせはかなり凄味があると思うんですが、
シュウジ役の石母田史朗さんのお芝居が変にふわふわして接地感がなく、
素朴さの奥に『あざとさ』みたいなものを感じてしまいます。

三木眞一郎さんや伊藤美紀さんは「さすが」なんですが、
アケミ役の杉本ゆうさんも、実力のわりにピリッとしない感じですし。

北海道弁が演りにくかったのかも知れませんが、
『銀の匙』とか『僕だけがいない街』では誰もおかしくなかったし、
う~ん……演った本人に聞いてみないと、なんとも言えないです。


音楽は、OP・EDともに『まあまあ』としか言いようがなく。
両方ともきれいで聞きやすい曲なんですが、
作品の世界観をきっちり表現できているかというと、けっこう微妙。
挿入歌の『夢見るために』は、個人的に好きなんですが。
著名ア-ティストが歌ってたら大ヒットしてたかも的な名曲であります。


とにもかくにも、精神的消費カロリーの大きな作品です。
あまりココロに余裕のない時や、
どうせあたしなんて的な気分のときには視聴を控えた方が無難かと。

そうは言っても最初の数話は比較的軽めの展開になっております。
二、三話ぐらいまでを流し見て、
  はあ? ぜんぜんたいしたことないじゃん。
  フリ-クスってひょっとしてヤキ回ってんの? ばっかみたい。
みたく感じる方も少なくないと思います。

精神の奥底にアレなものを抱えておられる方は、
そのへんで引き返すのも一つの見識ではなかろうかと。

その先、真っ白でなにもないエンディングにまでたどり着いたとき、
  「ああ、きつかったけれど観てよかった」と思えるか、
  「間違った。失敗した。あたしは失敗した」と思ってしまうか。
その答えはあなたの内側にしか存在しておりません。

大丈夫、たとえ間違ったところで、
失うものはちょっとした時間とちょっとした精神エネルギーだけです。
濃い目のココアでも淹れて時間をかけて飲み、
気分転換に『リコリコ』とか『異世界おじさん』とかを見たりして、
ゆっくりとこっち側に帰ってきてください。


ほんとうに、僕たちはいろいろなことを間違えます。

  愛を語るときに『主語』や『目的語』を間違え、
  自分を大切にしましょう、という言葉の『意味』をはき違え、
  ありもしない『代償』を探して彷徨い、
  まるっきり違うものを宝物のように思い込んで後生大事に抱えこみ、
  放してはならないはずの手を放し
  涙する資格すらないことに、涙してしまいます。

そういう意味で僕は、

  本作のシュウジは僕たちであり、
  ちせもまた、僕たちであり、
  テツも、ふゆみも、アケミも、アツシも、ゆかりも、
  ちせに撃墜された名もなきパイロットですらも、
  鏡の向こう側にいる僕たち自身の姿ではなかろうかと思うわけです。


そうやって間違え続けながら走り切ったとき、
そこに何が待っているのか。
そんなことは誰にもわかりません。

なにも待っていないことの方が、ひょっとしたら多いのかも知れません。

ただ、道端にへたり込んで滴る汗をタオルで拭いながら、
空になったペットボトルを傍らにおき、
顔をあげて眩しそうな目で真っ青な空を見上げ、

  まあ、いろいろ間違えたけど、がんばったよな僕。

そんなふうに独りごとを言って、
誰に見せるでもなくにっかりと笑えたなら、
つらい思いをしながら走った甲斐はあるんじゃないかと思うのですが。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

名作だよ。。自分のパートナーを大事にしなきゃと思える、なまら切ない戦時下のラブストーリー(原作購読後の感想追加)

マンガ原作。略称はサイカノ。
2002年:GONZO制作でテレビアニメ化。
2003年:ゲーム化。
2005年:OVA化。
2006年:実写映画化。

~初見にて~
視聴の「☆はじめて記念☆」は2020年5月。
いつしか目にしたタイトル。結構有名な方じゃないかな。
でもロボット的な物語と思い込み手を伸ばしませんでした。。
こんな切ないラブストーリーだったとは。
(あまりジャンルで毛嫌いしない方がいいかもw)

■キャラについて。
原作に寄せているんだな、とは思ったものの、
最初、ヒロインのデザインはいかがなものかと思った。
でも、作画が安定したのか、自分が慣れたのか、観る内にどんどん可愛く見えてきた。
自分のツボである、応援したくなる美少女には合致。
というか、ちせの場合は応援したくなると言うよりも、かまってあげたくなるタイプ。これは応援したくなるよりも刺さったw

声は、心もとない感じや、たどたどしさが、とてもキャラにしっくりきて、まるでアニメキャラではなく、実際に存在する等身大の17歳の女子高生に思えて感情移入できた。
方言を使った演出も演技も良かった。
他のキャラがどうだろうと、ちせだけの出来で満点w

■設定やストーリーについて
シチュエーション、演出がけっこう刺さったw

~{netabare}
高校生活で初めてできたかわいい彼女。
(あ、自分の中では「センパイ」は彼女とは認識してないのでw
 まぁそうだとしても中学の話だし)
しかも、ドジっ娘で守ってあげたくなるタイプ。
「ごめんね」などのイントネーションも自分の地元に近いもので、キュンとくる。
その彼女が、自分で制御しきれない大量殺りく兵器だったなんて。。
自分ならどうするだろう。。
きっと、彼女を抱きしめ、励まし、「世界のみんなが敵になっても俺だけはおまえの味方だ」とか・・・
いや、高校生じゃ言えなかったかなw
そんな風に感情移入ができ、それが大きかったかな。作品の世界に浸ることができました。

自分としては特にシュウジが、ヒロインの相手役にありがちな、じれったさが少なかったのも良かった。そこで彼女を抱きしてあげようよ、とか、いっそ二人で逃げようよ、とか、結構思い通りの行動をとってくれたかと。
まぁセンパイとの絡みは、ちせとテツのそれに比べれば軽い方かと。

途中、二人が離れ、「クズの本懐」的な展開もあって、正直、感受性の強い時期にこれを観ていたら、自分も闇落ちしていたかも、と思うところもありました。
その辺がキツいと思う人もいるみたいですね。
でも結果的には、そのエピソードがあったからこそ、後半の二人の同棲や再会が、超盛り上がったので、大事なエピソードだったと思います。

救いのない物語とも思いません。
AIRとかに比べたら二人でいられるんだから救われすぎw
サイカノは結局世界は救い得なかったんだから、ちせが消えたり、ちせだけ残る物語よりは、受け入れられるかと。世界が救われる結末も、この作品ではちょっと違うと想うし。
(そういえば3話あたりでの「僕たちは手を話さなかった」とのセリフ、AIRに絡めたものではと思ったのは自分だけでしょうか。。)

でも終末後の世界でシュウジが生き続けるのか、死ぬとしたらちせはその後どうなるのかはちょっと気になる。。でもそれを想像する事も楽しめれば良いかと(^_^;
そういえばマンガで後日譚があったそうですが観てみたいですね。

ちなみにちせの声優、折笠富美子さん、「灰羽連盟」ではヒカリ(メガネっ娘)でしたw

さらにちなみに、唐突な設定を自分はどう捉えたか。。
・なんで、ちせなの?
→OVAで触れてて一応納得しました。
ここではネタバレになるのでそちらで(^_^;

・どんな兵器技術?
→昨今気にしてたら楽しめないので、気にしませんw
どっかで見つかったオーバーテクノロジーかなんかかとw
{/netabare}~

展開としては今や定番かも知れないけど、音楽や言葉の一つひとつが、ズンズン胸に響いて響いて。。
観終わって「君の名は。」の時と同じようなことを思った。。
自分のパートナーとの時間を大事にしなきゃ。

ちょっと重い部分もあるけどオススメしたい。
二話まで観ればどんな感じかわかるかと。

~原作購読後~
したっけ、ちょっとロス感があったしょや。
ブックオフオンラインを覗いたら、みっけたべさ。
「大人買い」ボタンをポチっとしてみたわけさ。
愛蔵版と外伝集をw

アニメは漫画と比べると、性描写がおとなし目だけど、ストーリーはほぼほぼ原作どおり。
やっぱ、ちさの声が聴けるのはかなりのアドバンテージだけど、漫画はデフォルメのちせが、めちゃカワイイw

(以下、アニメと漫画のネタバレ含みます)
~{netabare}
ちせ達が駆け落ちしてもHしなかった理由が何となくですが分かりました。それは、ちせが兵器に侵食され過ぎて、感じなくなっていたから。
これまで腑に落ちなかった点がスッキリしました。
ラスト近くで成し遂げる経緯は、やはりアニメで表現するのは色んな意味で難しかったんでしょうね。

別冊の外伝集にアフターストーリーがあったものの、求めていた内容ではありませんでした。
なので、自分としてはアナザーストーリーとして処理することにしましたw
{/netabare}~

原作を読んで良かったと思う反面、結局のところロス感が深まったのは気付かなかった事にしよう。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ある意味「恐怖アニメ」でしょう。

2024.2.3(土)、なんで見ちまったかなぁ・・・。


原作は一部観ていた程度、内容はそこはかとなく認知していたレベル。
巷では「鬱アニメ」、「泣きアニメ」、いや「純愛アニメだ」などなど意見も分かれる作品ということも承知していました。

正直、原作者さまの他のマンガも別に好きとか得意とか言う訳でもなく、特に今作は心がザワザワしそうな気配をプンプン感じ、また自身としてもそれを強く自覚していたので見ないでいたはずなのですが・・・。


ついつい、観てしまいました。


ご存じのように、2024年1月1日、石川県能登地方を震央とする「令和6年能登半島地震」が発生いたしました。
さまざまな被害を受けられた皆様にお見舞いを申し上げ、再び日常を取り戻せるよう祈念いたします。

私の住まいする地域でも、経験したことのない揺れを体験し、軽微なものではありましたが家にも被害が出ました。また、日常生活をおくっているエリア、職場でも多くの被害があり、復旧作業で正月気分が吹っ飛ばされた思いでした。
能登地方の核心エリアほどでは無いですが、ニュースネタになる様な被害も散見されていました。

そして、能登地方。
さすがに、能登半島の先の方へは数回しか訪問したことは無いのですが、被災状況を報道等で拝見し、衝撃を受けたものです。
良く遊びに行っている能登島周辺あたりも、かなりの被害の様です。
もちろん、現地に足を踏み入られる状況ではないので、実際の状況は解らないのですが、なじみ深い風景がどうなっているのか、そこに住まいする皆様がご苦労なさっている事に思いをいたすと、本当に心が苦しくなります。



もしかすると、こういった状況にも影響を受けて、作品に引き寄せられてしまったのかもしれません。

なんでもかんでも、レビューのネタにするのはよろしくはないと思うのですが、何故だか、そのように思ってしまいました。

さて、なに呑気にレビュー書いているんだ、とお叱りをいただくかもしれませんが、短く、書くだけは書いておきます。


今作は、レビュータイトルに書いたとおり、ある意味「恐怖アニメ」だと私は感じました。

もちろん、主人公のシュウジ、ちせを初めとして何人かの恋愛エピソードも描かれています。そして、それは実に人間らしく、思いか交差し入り乱れます。
極限状況の中での恋愛模様ももちろん大きなテーマの一つではあると思うのですが、私が感じたのは日常が徐々に浸食されていく恐怖です。

これは、今現在の私の心持ちも影響しているのだとは思うのですが、どうしようもない≒避けようがない≒「仕方ない」状況って本当に突然起こって、容赦ないという事実を突きつけていたと思います。

この当たり前の、本来、忘れたい≒忘れたふりをしていたい≒「考えたくない」を許さない不快感と恐怖は恐ろしいと思いました。

大切な人を失いたくない、大好きな人とずっといたい、ずっと平和に日常を過ごしていたい ⇒ 事実として無理だけど、それを突きつける人って嫌われますよね。
それを、この作品は容赦なくやっています。

作品中で何度も発せられる、

「仕方がない」
「ごめんなさい」

どうしようもない時に出てくるセリフです。
このセリフを発して、なお戦い、もがき続ける人間の強さを描く作品も多く、本作も何とか抗ってはいるのですが、諸行無常感が常に漂っています。
その作品の中で、何を描き、何を伝え、受け手はどう感じるのか。
なかなかに試される作品です。

こういう作品も、あってもいいでしょう。
唯一無二のメッセージと雰囲気をもっている作品だと思います。
でも見るのキッツいですよねぇ。
{netabare} (キャラ絵が苦手、得意じゃない、可愛くないwという個人の感想のせいもありますw){/netabare}
ここでそれを言うか。



最後に、報道映像ではありますが、いわゆるアニメ化された作品に登場する石川県内の舞台も酷い状況になっているのを見ました。
本当に、心が痛みます。
もちろん、作品舞台だけではなく、被災した皆様全ての復興、日常への回帰を今一度お祈りいたします。

皆さま、どうぞ、余裕がありましたら、復興、被災者のフォローアクションにお力添えをお願いいたします。


・・・私のエリアでは震度5強を体験いたしました。
ほんとうに、ほんとうにシャレにならん揺れでした。
自宅で、PCの前にいたのですが、モニタが飛びます、家がつぶれると思いました、一応、ダメなら仕方ないくらいの覚悟もしました。

どう気をつけてよいかもわからないかと思いますが、お気をつけて、備えることがあれば、備えておいてください。
私の日常は今のところ、かろうじて踏みとどまってくれましたが、一瞬でぶっ壊れる危機を感じました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

66.0 13 GONZOアニメランキング13位
ウィッチブレイド Witchblade(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (321)
1746人が棚に入れました
近未来、東京。
そこには「最強の武器」を求める二つの巨大組織があった。 最強兵器の開発を目論む導示重工。遺伝子操作により優秀な人間を造り出そうとするNSWF。
彼らが欲するのは、最強の威力を持ち、選ばれた女(モノ)だけが手にすることが出来るという「ウィッチブレイド」と、それを自在に扱うための力。
震災から6年経った東京に、天羽雅音、梨穂子親子の姿があった。二人での暮らしを夢みて児童福祉庁の施設を抜け出してきた二人。
しかし、彼女達を待っていたのは、ウィッチブレイドを取り巻く闇の力と、過酷な運命であった...。
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ドラマチック 母の勇姿をその目に焼き付けろ!!

物語:3.8 作画:3.6 声優:4.1 音楽:4.0 キャラ:3.8 【平均:3.9】                           (62.9)

ジャンル        :変身、SF
話数          :全24話
原作          :マイケル・ターナー(アメリカ・トップ・カウ・プロダクション)
アニメーション製作 :GONZO
監督          :大橋誉志光
シリーズ構成     :小林靖子
脚本          :小林靖子、吉村清子、井上敏樹
キャラデザイン    :うのまこと
音楽          :宅見将典
主人公声優      :能登麻美子
OP           :「XTC」作詞・作曲:YOFFY / 編曲:大石憲一郎 / 歌:サイキックラバー
             :「Dear Bob」作詞・作曲:AKIO / 編曲・歌:KOOLOGI
ED           :「あしたの手」作詞・作曲・編曲:橋本由香利 / 歌:能登麻美子
             :「靴ひも」作詞:asami / 作曲:山沢大洋 / 編曲:武藤星児 / 歌:山本朝海

参照元         :Wikipedia「ウィッチブレイド (アニメ)」
公式ページ      :http://www.gonzo.co.jp/archives/witchblade/

【あらすじ】
 天羽雅音と娘の梨穂子は震災から6年後の東京で児童福祉庁の目から逃れながら住まいを探していた。しかし、雅音は震災直後より選ばれた女だけが手にすることが出来るという最強の武器「ウィッチブレイド」を身に着けており、最強の武器を開発する2つの巨大組織「導示重工」と「NSWF」が彼女を捕縛しようとする。雅音は力のことを梨穂子に隠しながら給料を稼ぐが、夢のマイホーム生活に憧れる2人にとってあまりにも過酷な運命が待っていた。公式ページ「STORY」参照

【特徴】
①親子愛
②企業間事情と社内事情
③ホームドラマ的側面
④親子愛に主眼を置き、ドラマチック。バトルもの、アクションものとは異なる。

【特徴の補足】
①本作は親子愛をメインテーマとした作品である。そのため天羽親子の愛情を感じ取れるストーリーとなっている。様々な設定に関しては感動的なストーリーを導く為の設定という印象が強い。
②親子愛に加えてドラマ性を高めている要素。導示重工とNASWFは根深い関係があり、絶妙なバランスの上に成り立っている企業であり、物語の謎はこの2大企業に関することが多い。
③天羽親子は奈月ビルで暮らすことになるが、この雑居ビルに住むキャラクター達が天羽親子の味方となる。また天羽親子を含むキャラクター達のコミュニケーションが愉快であった。
④ ①の補足。アクションシーンに使う尺をあまり割いておらず、バトルの片は直ぐにつく。その反面ドラマ性は高くなっており、濃密である。

【総括】
 親子愛を感じられる物語で感動出来ましたが、それ以上に物語は次々に進展して行き、先々でどうなってしまうのか気になる展開となり飽きとは無縁の作品でした。しかし、幾つかの事柄は明らかにならず消化不良を強く感じ、粗削りに感じさせてしまうストーリーを少々残念に思いました。ですが、キャラクター達の個性は際立っており非常に魅力的でした。また、普段の雅音と変身後で見事なまでの演じ分けをする能登麻美子さんには感銘を受けました。


【思った事・蛇足】

ここまで紹介しておいてなんですが
面白いのに強くお勧めすることが出来ない作品だと思いました。
不本意ではありますが実際その様に思ったのだから仕方ない。


理由は消化不良や不満が多かったこと。
(不満に関しては必要に感じないキャラクターなどその他諸々)
そしてなにより最終話。
消化不良だけならまだ良かったのだが
終盤の展開がお座成りに感じた。

{netabare}
結末は中盤に差し掛かる前辺りで大方の予想が付き
結果その通りになったが
故意に見せない演出が個人的には裏目に出ている様な気がしました。
その為かあっさりし過ぎていてキャラクターの気持ちを読むことが出来ず
自分自身でキャラクターの気持ちを想像する必要があった。
もう1話分も必要ないが30秒程度の後日譚があってもいいような気もします。
{/netabare}

結末には肩透かしを食らってしまったのですが
物語の展開は非常に面白かった。
非常にです。
キャラクターも「後々こんな事になるとは思ってもみなかった」という人物が何人か居ました。
故に結構予想を越える事態になることが多かったので大変楽しめた。
また
一貫して最後までブレずに母の愛情を描きったことは良いと思う。


「面白い?」と聞かれれば迷うことなく首を縦に振るが
「良かった?」と聞かれれば少々間を置いてから横に振ってしまうであろう
かなり評価に困る作品でした。


しかし
人によっては涙が止まらず最高でしたという感想を持っている方もいらっしゃいますし
記憶に残るであろうインパクトのあるストーリーであることは間違いありません。
なんとも歯切れの悪い感想になってしまいましたが
作品の良し悪しは観て頂くよりほかないと思いました。



●天羽雅音 声 - 能登麻美子
普段はがさつで子供っぽいところが目立ってしまう少々不出来な母親。
導示重工の鷹山局長とは対照的で垢抜けていない。
プロポーションは良い(?)
変身後の荒々しい性格と共に変化する口調が鋭くカッコイイ。
時には梨穂子に一方的な愛情を注いでしまうこともあったが
なにより娘を第一に想う気持ちは母親そのものであり魅力的。
梨穂子は果報者。



●グラフ[物語の転機が分かってしまう可能性あり※ネタバレ注意]
http://shinbakuns.blog.fc2.com/blog-entry-41.html

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

最後はなんなんだ!? どうなったんだ?! 全24話も付き合ったのにそれはないっしょ!

くぅーーーーーー!
途中だれてきたところもあったけど我慢してみてきて、ラストに向けての伏線回収しながら
だんだんと緊張感もあって、いよいよラストを迎えたというのに! のに!

このラストはなに?! ケツメイシのサクラ舞い散るなんとかでも唄った方がいいのか?
うっはー ちょっと悶絶してしまいましたw

あれで分かれというなら、ここまでベタすぎる展開でゴリ押ししてきたのに、
最後の最後にきれいに終わらせようとし過ぎ!
新海誠のようなシーンにしちゃうなんてズルくないですかと。秒速ですかと。
嘘でもいいからパターンにしてほしかったなぁ~。(見た人にしかわからないと思います)

物語としては、前提がツッコミどころ満載すぎるので割愛というか、気にしない方向でお願いします。

一度着けたら絶対に外れない腕輪を右手に身につけたシングルマザーが主人公。
東京を襲った大災害により記憶を失っており、かろうじて手元に残された母子手帳から
幼い娘の母であることが確認できるだけ。

娘を取り上げようとする児童保護局から逃げ回る毎日でしたが、腕輪の謎を知る某企業から
研究に協力してくれないかとの誘いがあり、それにOKしたことが最終的に悲劇につながったような…。

たしかにお給料もいいし、稼がなければならいしで、やるっきゃないんですけどね。
まだ夜のお仕事の方がよかったのかもしれない。。。

彼女の請け負う仕事というのが、街に放たれたままになっている機械ロボを発見次第倒す
というもので、近寄ると腕輪が光ったりするんで便利なんですが、それと同時に
どこからともなく戦う闘志がみなぎってきて魔モードになってしまうんで、これがいいとも悪いともいえず~。

さらにその後、話が進展することで、とても重大な秘密が明かされます。
これが悲しいのなんの。

記憶を失っていたというが、いまある身分や記憶は本物なのか?
すべてはここに帰結します。

とにかくドラマが満載。
韓国ドラマじゃないかと思うくらいに大逆転?明かされる真実がぞろぞろでてきますw

そんなキャラの中でも、腕輪の謎を知るひとりで彼女の雇い主にもなる某大企業の
研究開発局長の鷹山というキャラが実にいい味を出していましたね。
兵器開発が仕事だからほめられたものではないのかもだけど、
彼女たちにとっては最後の良心とでもいうべき存在か。

それだけにラストは壮絶ぽく見えないけど壮絶!であったと思います。
うぉー。こんなラストは認めないぞーーっとw

追伸
若干、気になるところがあるとしたら、OPがひどすぎw
そして主人公の彼女は娘のことを簡単に諦めすぎ!
母親であると思い、守りたいと思うなら、もっと執着してくれないと~。

以下、ネタバレでツッコミどころ談義
{netabare}
・小学生低学年相当の娘は学校どうした?いかないのか?
・てか、娘どこからきた?
・あのママンは偽造母子手帳つくる暇があったのか?
・なぜ突然腕輪が光るようになった?
・あの刑事無能すぎじゃね?
・ファーザーは子種ないのにどうやって姉妹を増やせた?
・死体を使った兵器というが何度考えても意味がわからない
・正直、手首を切り落とすという選択肢はなかったのか
 腕輪はマリアナ海溝にでも沈めてしまえばいい
・一件あたりのギャラ200万もらってたけど、もらいすぎじゃね?
 その割りに最後の月の家賃は滞納したままENDとか
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

しこたまけんぴょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

あたたかい母親の胸の中

ストーリー
古より女性にしか扱えない最強の武器の伝説があった。闘う事、ただそれのみを求めるソレは意思を持って装着する女を選び、選ばれた女は、ある者は女傑と讃えられ、またある者はソレの命ずるまま、肉体が壊れるまで戦い、滅んでいったという。近未来の東京。6年前、この街は“大震災”と呼ばれる災厄により壊滅的なダメージを受けたが、人々はようやく立ち直り、復興への歩みを始めていた。そんな街に今、1組の母娘─雅音と梨穂子─が船でやってくる。2人はかつては東京にいたが、ある事情で児童福祉庁の施設に隔離されており、この度、遂に施設を脱け出す事に成功したのだ。だが、児童福祉庁の職員は即座に母娘を捕捉。今度は娘である梨穂子だけを“法律改正による措置”と称して引き離そうとする。母娘の抵抗も空しく、遂に職員に拘束され、車で連れ去られていく梨穂子。雅音は娘の危機に激し、思わず傍のパトカーを奪って職員の車を追うが、慣れない運転でパトカーは横転し大破し奪還失敗。更にパトカー窃盗損壊の罪を問われ警察に収監されてしまった。留置場の中で、絶望の淵にたたずむ雅音。突如留置場に破壊音が響き、瓦礫と煙の中から“怪物”と呼ぶしかない物体が現れ、雅音に襲いかかる。絶体絶命の危機に陥る雅音!その時、彼女の腕のタトゥーが怪物に呼応する様に突如光を放ち、全身を覆う。そして彼女もまた、全身が武器と化した、異形の“モノ”に変容を遂げた。
このタトゥーこそ、6年前から彼女の体内に棲み付き、覚醒の時をうかがっていた最強の武器“ウィッチブレイド“だったのだ。雅音は怪物を一閃のもとに斬り捨て、警察を脱獄。だが、闘いの気配が消えたからか、それとも何者かが発射した麻酔弾の為か、雅音は元の体に戻り、崩れ落ちるかの様に気絶し、倒れてしまう。だが消えゆく意識の中でも、愛する梨穂子を守りぬきたいという強い想いだけは彼女から失われることは無かった。

感想

最初はおっぱいサービスとアクションのアニメだった。でも最終話に近づけば近づくほどにシリアスになって最終話に近くなり始めて初めて感動物だときずいた。このアニメは俺の嫁ー!見たいなアニメじゃなく、ただ最終話で涙が出てしまう終わり方(感動)だったお。ちなみにいつものまさむねじゃなくて覚醒か後のまさむねちゃんが一番好きだお、可愛い。
エンディング3曲とも、歌詞に「手」が含まれているのが興味深い。一番最初のオープニングのXTCがお気に入り。
親のぬくもりをとても感じるすばらしいアニメ(最後まで見たからこそ思う)だったと思う。

オープニングテーマ
XTC(第1話 - 第13話、第24話)
作詞・作曲:YOFFY 編曲:大石憲一郎 歌:サイキックラバー

Dear Bob(第14話 - 第23話)
作詞・作曲:AKIO 編曲・歌:KOOLOGI

エンディングテーマ
あしたの手(第1話 - 第12話)
作詞・作曲・編曲:橋本由香利 歌:能登麻美子

靴ひも(第13話 - 第23話)
作詞:asami  作曲:山沢大洋 編曲:武藤星児 歌:山本朝海

鼓動 -get closer-(第24話)
作詞・作曲:YOFFY 編曲:大石憲一郎 /歌:サイキックラバー

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

66.7 14 GONZOアニメランキング14位
AKIBA'S TRIP(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (258)
1145人が棚に入れました
秋葉原——初心者から上級者まで受け入れてくれる懐の深い街。ひとりでも、アキバに行けばわかってくれる誰かがいる。何かができる、できそうな自由なところ、身もココロもハダカになれる街。アニメもゲームもメイドもアイドルもジャンクパーツもB級グルメも、全ての“アキバ"を詰め込んだその街で、破繰者<バグリモノ>と戦う、不退転の『ボーイ・ミーツ・ガール』ストーリ-、始めます!

声優・キャラクター
石谷春貴、高橋李依、高野麻里佳、長久友紀、久野美咲、中田譲治
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

電波と欲望飛び交う秋葉原に、オタクの中のオタク伝木凱タモツあり

ゲームにフィギュアにアマチュア無線、サバゲー、プロレス、カードゲームなどなど。趣味にバイトにバトルはちょっと。サブカルキーワード盛り沢山のギャグアニメ。最初に言っておくと概ね男子向けの内容です。

勧善懲悪を描く時代劇みたいに、終盤には必ずバトルシーンあり。毎回の様にほぼお決まりのパターンで破繰者(バグリモノ)の服を剥ぎ取って成敗する訳ですが、だらだらとバトルが続くアニメと違って見苦しい所もなく?殆どの場合一瞬で片が付いてしまうので、かなりさっぱりとした印象です。(色々な意味で)

面白かった回について

5話:CAPCOMお墨付きゲームネタ満載のお話。
{netabare}
ゲームの腕前を上達させる為にそれとは全く関係の無い訓練をするというのは古いゲーム漫画(スポーツ漫画でも似たのがある)では割とおなじみの描写ですが、本作の特訓内容は一味違います。過激さ甚だしく訓練や拷問を通り越して最早処刑行為。ロードローラーで轢いてプレッシャーに耐える特訓とか、何となく!火炙りとか、ハカセのこじつけ発想と投げやり度合いが常軌を逸しており、ビジュアル的にかなり危険でした。タモツ君もされるがまま‥。でも全力で馬鹿な事をやる作風ゆえか、こんな残虐シーンでも笑えてしまうから不思議。バグリモノのタモツ君でなければ即死な特訓ばかりでしたけど‥(笑)

格ゲー大会当日のシーンでは、かつてのゲーム界のアイドル高橋名人の得意技16連打と「ゲームセンターあらし」のパロディもあり。倒立姿勢からの高速レバー操作による※炎のコマのシーンにおいては、実況の「おーっとぉ!タモツ選手(中略)アタマがおかしくなったのかー?」などの台詞回しの振り切りっぷりまで昔のゲーム漫画風味で笑かされました。

ストVとかのゲーム画面をそのまま映したり、プロゲーマーとして名を馳せているウメハラさんと同じく格ゲーの達人として有名なときどさんと、よ~く似た方々がゲストキャラとして出演していたりと、最初から最後までパロディ尽くめ、わたしは格ゲーは殆どやりませんが知識はそれなりにあったので、色々と徹底していて面白いお話と感じました。

まとめさんのかなり恥ずかしい放送事故みたいなのも(笑)

※:1秒間に200万回以上レバー操作をする事によりCPUの処理落ちを狙うバグリワザ(笑)人間業ではないとだけ言っておこう。
{/netabare}
7話:メイド・執事居酒屋でバイトのお話。
{netabare}
(お金を稼ぐ)手段が目的に、目的が義務に、義務が依存へと変化していく過程が描かれました。どこにでもありそうな話ですが、こういうのは仕事だけじゃなくても、このあにこれみたいなSNSとかでも、人から感謝したりされたり頼ったり頼られたりすれば必ず行き当たる問題で、長く続けていればいるほど依存度が高くなるものだと思います。

レビュアーとしてブリキ男があにこれで活動し始めたのは一年位前ですが、振り返ると(面白いアニメを紹介する)手段が目的に、目的が義務に、義務が依存へと変化していく過程を一通り踏んで来た気はしています。こういうのは良否の問題ではなくバランスの問題で、のめり込み過ぎてちょっと危険かな?と頭を過ぎった事もしばしば。それと言うのも昨年は私にとってはアニメ一色の年で、そういう年もあっていいかなと思いつつ、仕事以外のやった方が良い事、やりたい事を殆どうっちゃってしまっていましたので(汗)

このアニメでは主人公のタモツ君が仕事(というか"ありがとう")に依存して、思考停止状態に陥る光景が描かれましたが、確かにリアルでも狡猾な経営者と言うのはアメと鞭を使って人をコントロールする(やる気を出させる)術を良く心得ているものです。冗談みたいな話ですが、心にも無い計算ずくのおだて言葉にいい気持ちになっていると、自ら進んで奴隷になる様に洗脳されちゃうという事もあり得ます。と言うか良くある話です。そして洗脳された側が今度は無自覚で洗脳する側に回ると言う事も‥。店長とかリーダーに当たる人が新人に対して「君は覚えが早いねぇ~」とかは常套句ですね(汗)

責任感とか、先行きの不安とかで、後ろ髪引かれる気になっても、こういうのは辞める判断は早ければ早い方が良いと私的には思います。ブラックな会社に奉仕して死ぬほど疲弊よりはまだましだと思いますので。それでもいいっていう人が犠牲になって経済とかを回しているっていう現実もあるんですけど‥。私もタモツ君みたいに半ば自爆気味に物事に没頭する性質があるので、ギャグですけど良い警告として受け取りました。
{/netabare}
8話以降
{netabare}
8話。プロレス好きじゃないのでほぼスルーでしたが、転売と言う迷惑行為をアニメで堂々と扱っていたのにはびっくり。拍手したいです。

9話のカードゲームとオタサーの姫のお話も、やはり現実にも起こり得そうな事を誇張して描いたパロディですが、こちらも白眉の面白さでした。

劇中の架空のカードゲーム"バトルクリーチャー"のモデルは子供から大きなお友達?まで大人気の遊○王ですね。昔かじった事があるのであれこれ知ってますが、超有名なカードゲームの割にはルール整理が徹底していなくてKONMAI(K○NAMIの誤植)語と揶揄される公式の質問回答文の解釈が奇天烈な事でも有名です。

本編にあった「無効にする効果を無効にする効果を無効にする効果を無効にする」みたいなのは全然優しい類の問答なので、誰が聞いても分かりますが、送るのではなく捨てる?とか、時ではなく場合!とかを含む、もっと珍奇な言葉遊びがあった方が、既知の人はもちろんの事、そうでない人にもさらに意味不明な印象を与えて面白かった気はします。バトクリスト達の熱い闘いを見守るまとめさんの冷めた視線と真っ当な意見はナイスでした(笑)

オタサーの姫については、あにこれにも姫と形容出来そうな方がいらっしゃいますが、SNS参加が始めての私にとっては、初期の頃は特に、その儚げさや摩訶不思議な存在感が、心配だったり興味の的だったりしてました。目の前にいる人間じゃないので事情はちょっと違いますが、まぁこのお話で描かれた男子達の様にその一挙一動に過度に反応するのは色々とダメなんでしょうね。適度に離れた距離から暖かい目で見守るのが最良なのかなと段々分かってきました(汗)

10話は大食い競争のお話。ラーメンに水を投入して冷まして食べると言う邪道行為あり(汗)大食い競争自体が食べ物に対する感謝を忘れている行為という気もしないでもないですが‥実は現代ほど食生活が豊かじゃなかった神話や伝説の時代から、飲み比べとか大食い勝負ネタって結構有ります(笑)フードファイトに魅力を感じる人の心境は、食欲を満たしたいけれども出来ない事情が有り、その代償行為として見る事を求めているというものなのでしょう。昔と今とでは理由が大分違いますが‥。
{/netabare}
11話以降
{netabare}
最後の3話はオタク文化弾圧の危機という趣のお話。アイドルネタとゲームネタ少々、バトル成分多めの急展開でしたが、飽きさせない工夫が随所にありダレずに楽しめました。

最終話のパッド型コントローラーと門という組み合わせを見た時、シュガーラッシュのワンシーンを思い出しましたが、案の定、上上、下下ときて、やっぱり※例のアレなのかなとニヤけながら見ていたら、延々と続く続く‥タモツ君大変でしたね(笑)しかも最後は2コンマイクで止めという隙の無さ。捻ってきました。冗談事みたいですが、これに匹敵するくらい複雑な裏技コマンドってファミコン時代のゲームにはざらにあります。いいパロディ頂戴しました(笑

続くシーン「せっかくだから俺はこっちのドア‥」もゲームネタ。この台詞は知る人ぞ知る迷作ゲーム「デスクリムゾン」のOPデモからの引用ですね。何故"せっかく"なのかさっぱり分かりませんが、元ネタもそうなので私にも分かりません(笑)さらに次のシーン、幾多の罠に自ら突撃していくタモツ君の姿あり。一見ただのおばか行為に見えますが、好奇心全開のキャラの性格を顕著に表していてちょっと面白かったです。斧とか矢とか頭に刺したまま割と平気に歩いているタモツ君と(とばっちりを受けた)まとめさんの姿にも笑かされました。

最後はウルトラマン。エースとかネクサスとか? アキバのみんなの声援から力をもらうという展開は、最近別のアニメでも似た様なのを見ましたので、またかという感じでしたが、そっちはシリアス、こっちは完全にギャグ。"ご都合主義極まり無い"って作中人物がはっきりと言い切っていましたので、その開き直りっぷりにむしろ清々しささえ感じました(笑)

※:通称コナミコマンド:上上下下左右左右BAで発動する禁じ手。左右の箇所がLRとかになっていたりする場合も‥。これで一瞬でフル装備っ(ズルイ!)でもたまに自爆するからご注意を(笑)
{/netabare}

悪玉のバグリモノが金銭などを搾取する一方、善玉のタモツ君や有紗さんの様なオタクが常に消費する側に立つという図式は、軽い社会風刺を含んでいる気もしますが、庶民思考のわたしも億とも知れぬ大金を溜め込んでいる人達って一体何がしたいんだろうって思う事はあります。恐らくは安心の為なんでしょうが、あるいはお金そのものが目的の人もいたりして‥。もし後者だとしたら手段が目的化している危険なヤツだ‥というのは冗談として、自分の頑張りとか才能を数字で確認したいのでしょうか? ‥趣味としてはかなりシンプルな気はします。

わたしはお金と言うより資源の浪費を抑えるたちなので、かなり物持ちが良く、次々とお金の使い道を見つけてしまえる人達の気持ちはちょっぴりしか分かりませんが、それでもタモツ君みたいに手に入れた物に責任を持ち、それに時間と情熱を注ぎ込み、熟達せんとする気概を持つ人の姿勢については尊敬すべきものがあると思ってます。時間が無いからとか、今日は疲れたからとか、あれこれ自分に言い訳して何もしないのよりはずっと良い事ですよね?

設定や台詞回しが余りにもばかばかしくて、早々に切ってしまいそうになりましたが、5話のゲーム回で興味を持ち直し、7話のバイト回では戦慄(笑)し、以後楽しく視聴しています(笑)

作風が単純かつ極めて明るいので、脱衣シーンが毎回入っていても何となくえっちくなく(!1話のセツリゴエのシーンは除く)ダークな内容もギャグ+ちょっといい話に昇華されており、後味も上々、テーマはアキバそのものと言う珍しくも愉快なアニメになっていると思います。

非オタクで大食いで常識人のまとめ、拳法の達人で天才だけどオタクの道を歩み始めた有紗、にわかオタクでお兄ちゃん想いのにわか(笑)の3人の主要キャラを始め、らきすたのこなたみたいなゆる~い口調からクレイジーな言動を繰り出す博士とか、Fateシリーズの言峰(外道)神父さん役とかで大人気の中田譲治さんが演じている、どことなく闇が深そうなかげさんなど脇役の魅力も十分。

イヤホンズと串田アキラさんによるOPテーマ「一件落着ゴ用心」も勢いがあって爽快な曲です。

訪れる人によっては地獄でもあり天国でもある所、電波と欲望飛び交う怪しげな街アキバに繰り出してみたくなったら、どうぞ覚悟して御視聴あれ。

最後まで観終えて

全体的にノリだけで突っ走る感じのアニメでしたが、全編を通してブラックなネタやパロディが満載で、色々な種類の笑いを味わわせて頂きました。テーマがテーマなので一見すると欲望を全肯定している様にも見えますが、それとの付き合い方を善玉と悪玉の対立を交えて暗に示している点も良かったです。バランスは大事ですよね。

それでは最後に一言、素晴らしき大バカ者伝木凱タモツと電気マヨネーズの愉快な仲間達に祝福あれ(笑)


※:ただし女子にはNGなシーンがてんこ盛りなのと、本編とは無関係ですが、真ん中のCMに差し挟まれるセーラー服おじさんの映像にはご注意を。後者の不意打ちは特に男子には破壊力バツグンです(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

秋葉原を舞台にしたアニメを作った結果wwwwwwwwwww

もともと自分はこのアニメの予備知識とか全く知らず2、3話ぐらい見てをくか、ぐらいの気持ちでしたが
思いのほかはまってしまって事前の知識だったり期待も全くしてなかったのにたまにこうしてお気に入りの
アニメに出会える、これだからアニメ視聴はやめられない。

本作の大まかなあらすじは秋葉原に遊びに来た主人公タモツがヒロインまとめと謎の組織との戦いに出くわし
巻き込まれていく、自分は「武装錬金」を思い出しましたがまぁよくある設定です。
しかし本作の特徴はそんな王道バトル物に様々なサブカルネタを絡めながら展開していくこと
サブカルチャーの最前線ともいうべき秋葉原を舞台にして典型的サブカルチャーアニメを媒体にし
ほかのサブカルネタを紹介するという漫画ならうんちくも絡めた形でその手の題材はあるが
アニメだとありそうでなかったコロンブスの卵的発想の作品、しいて言うならオタク気質の琴線に触れるような
ネタを多用し時に軽妙に時にアイロニカルに時に泣かせに縦横無尽に駆け回るフットワークの軽さは
最近だと「ハッカドール」に似てるかな。
しかし本作は30分アニメという利点を活かし本線は前述した秋葉原を舞台にしたバトルものなので
各サブカルネタをわからなければポカーンということにはなっておらず……いやネタがわからんと厳しいとこも
あるにはあったか…しかしそんな振り切ったスタイルも今となっては愛おしい。
とにかく最低限のドラマ、起承転結は確保されているので後半の盛り上がりはそれがあったればこそ。


マイナーな趣味だと自認してる故たまにメディアで取り上げられたりすると全国ニュースに地元が写った時の様な
あの何とも言えんあの感じも久々に味わえたし自分が嗜んでない趣味の回でもパロディの奥に垣間見える
そのジャンルに入れあげる愛や情熱、他人から見ればどーでもいいことに血道をあげてしまうその姿には
思わずシンパシーを感じてしまいそんな姿こそオタク共通の生態なんだと
改めて実感。

最後に心にしみたタモツの名言を紹介

「男の価値は年収じゃない、その何割を趣味に使えるかの心意気で決まるんだ」

よく言ってくれた!そう、それこそがうだつの上がらないボンクラオタクに残された
最後の矜持(`・ω・´)キリッ

とゆーわけでオーディオ、アマチュア無線、自作PC、格ゲー、プロレス、トレーディングカードゲーム、食べ歩き
などの趣味を持っている方はさらに楽しめること請け合い
AKIBA'S TRIPおススメでーす。



以下特に気に入った回のメモ書き

3話「アイドルデビューできると聞いて、ホイホイついていった結果」
  (アイドル、怪しいビデオ、オーディオ回)
{netabare}
最初はアイドルなど甘い文句で誘いながら最終的に半ば強制的に怪しいビデオの企画に出演させるという
アニメでありながらみょーに生々しい話、バグりものは人間界の細かい事情にも精通しているようだ
そしてこの手のお色気展開に見覚えある人にはある例のプールが出てくることはお約束。

余談だが個人的には短い時間だがやたら本物っぽい描写されていたオーディオ関連の作画が個人的には目についてしまった
なんか外観だけでいい値段しそうな周辺機器には思わずうずいてしまった
タモツのはまったものには金の糸目をつけない凝り性な
オタク気質な性分がわかるシーンだと思いきや
じゅっ…純金ケーブルだと?もし本当の純金ケーブルだったらそれだけで3桁は行くぞ・・・
(ちなみにタモツがプレイヤーに張り付けるだけで音質がアップすると
語っていた石の名称はインシュレーターといいプレイヤーの振動を抑え安定したパフォーマンスを
得たりスピーカーに張り付けることで共振を抑え解像度の高い音質にすることができるらしい
実際の効果のほどは・・・  {netabare}そこまで予算が回んなかったのでわかりませんでしたー{/netabare})
その道は沼だと知っていながらタモツをその道に引きずり込むなんてかげさん、あんた悪い人だ・・・

そして最後はイヤホンズならぬまにあ~ずのライブシーンで大団円って何気にいい曲じゃねと
盛りだくさんでうれしい回でした。
{/netabare}



4話「無線HAMファイターズ」
  (アマチュア無線回)
{netabare}
この回のテーマはアマチュア無線、この話あたりから王道バトル+サブカルネタがこのアニメのテーマだと認識
一昔前ならばいざ知らず企業努力によって各種通信網が発達しきった今なぜそんなアナログで旧式な方法に
固執するのか興味のない人には時代錯誤で不合理に見えるかもしれない
しかし!その意味のないところに意味がある!
企業が敷いてくれたレールに乗るのではなく日によって飛び方が違う電波を
日々技術を磨き知識を吸収することにより捉え徐々に己の世界広げることにを意義があるのだ!
タモツの「人と人とのつながりは自分の力で作るべき」という言葉はけだし名言。

萌文化だけがクローズアップされがちな秋葉原で豊富でマニアックな
電化製品も手に入るという歴史から見ればむしろそっちが本流ともいえる電気街という秋葉原のもう一つの顔を
萌文化の代表ともいうべきアニメで見れたのはスカイツリーのif話と併せてしみじみ感じ入ってしまった。

さらにマニアックなあるあるネタに終始するだけでなく(個人的にはそれだけでもいいのだが)
電波通信の豆知識から電波の性質を利用したアルミによるバグりものの攻略法など
伏線の役割としても機能していてなかなか完成度が高く良回でした。
{/netabare}



5話「負ける要素、なし!」
  (格ゲー回)
{netabare}
某有名格ゲーをやたら厳密に再現してるなーと思いきやまさかの公認、
こ…このジャストブロッキングの動画は格ゲーに疎い人でも一度は見たことがある
語り草になってる試合の再現ではないか、今回のライバルの名前はマツコ
松、竹、梅、( ゚д゚)ハッ! そういうことか
格ゲーとスポ根バトルアニメとの相性はよく元ネタを知らなくとも十分楽しめる内容
(ちなみにマツコが言ってた「勝ち続ける意志だけだ」という言葉はおそらく
プロゲーマー 梅原大吾の著作「勝ち続ける意志力」からの引用かな)
タモツの修行のシーンでスイカを指の連射で割る修行はワロタ
謎の映画化高橋名人VS毛利名人でそんなシーンあったよなぁ
{/netabare}


6話「メモリがいっぱい」
  (自作PC回)
{netabare}
今回のテーマはなんと自作PCこらまたニッチなジャンルをと思いきや今回はそっち方面のネタは控えめ
高度に発達した機械と人との境界線というスピルバーグ監督のそんな映画があったような
アニメでいうと「攻殻機動隊」とか「イヴの時間」的テーマのお話。
ドラえもんの台風のフー子が元ネタかな。

ストレートにいい話で泣ける、マニア要素全開と思いきやいきなりこんな話を持ってくる緩急のつけ方
やっぱハッカドールに似たとこあるなぁ

余談
秋葉原はというか都心はニッチなジャンルの店もたくさんあっていいよなぁ・・・
地方はこの手の店はあっても1,2店舗だもんなぁ・・・
(´Д`)ハァ…俺もジャンクパーツ漁り巡りしたい。
{/netabare}




7話「無理というのはウソつきの言葉」はブラックバイト、企業の風刺ハッカドールでいうKUROBAKO回
感謝という言葉のねじ曲がった使い方は世相も反映していて痛快だが毛色が違うので今回は割愛



8話「秋葉原大武闘会」はプロレス、というか台本付きプロレス、ていうかWWEあるある
残念ながら自分の守備範囲外だったので割愛



9話「ゲームのカードで戦ってしまったのですが!」
  (トレカ回)
{netabare}
我ながら下衆な根性だと思うが次回予告でこのタイトルが出た瞬間吹き出してしまいました。
トレーディングカードゲームアニメあるある、というか遊戯王あるあるですね
あるいは土日に朝方やってるような裏に販促の影がほのみえるホビーアニメのパロディが
ふんだんに散りばめられていてやけに手馴れてるなーと思ったら脚本の人がちょくちょく本家の
遊戯王の脚本も担当してる人なので納得。

「政界・財界・カードゲーム界」のごとく世界がカードゲームの強さの序列を中心に回っている
どんなに追い詰められていようがそれまでの過程をすべて吹っ飛ばしカードゲームの勝敗ですべてが決着
髪形、やったか?、たまに力ずく、鉄壁、シャイニングドロー、それはどうかな、
などう~んいい感じにパロってますね(だがダメージは受けてもらうがあれば最高だった)

そして新鮮だったのが門外漢のまとめから見た視点で
「なんで事前にカードの効果を確認しないの?」とか
「なんでゲームに負けただけで服が脱げるの?」とか
それを言っちゃあ野暮だよって( ゚д゚)ハッ!長年その手のアニメのお約束に慣れすぎて本気で忘れてた
本人たちにとってはモンスターたちが地をけり宙を舞う幻想(イメージ)が見えていても
実際は大の大人たちが膝突き合わせてセコセコやっているだけという
その手のアニメの不文律がわからない素人のまとめだからこそツッコめた視点
そんな重層的な視点で楽しめるのもこのアニメならでは
正直腹抱えながらげらげら笑いながら見てました。
遊戯王版カブトボーグとでもいうべき内容
{/netabare}


10話「幽門開いてしまったのですか?! 」
  (食べ歩き回)
{netabare}
秋葉原っておでん缶ぐらいしかイメージなかったけど結構老舗あるんすね
はぁ…秋葉原行きたい…
マヨの食べ方は食いしん坊のパロらしい、わからなかったorz
食べ物を粗末にしたほうが負けリスペクトを忘れないほうが勝つという
パロもありながら王道の展開
もともと秋葉原の今の隆盛の礎は戦後の闇市だということでまとめの身の上も併せて考えれば何気に感慨深い話。
とおもいきやオチ落語かーい
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ま。。まじめに観ないでw イヤホンズや他のユニットが出演する脱衣ギャグアニメ 

 
声優ユニットのイヤホンズ(高橋李依・高野麻里佳・長久友紀)が出演しているとのことで視聴。

「それが声優!」を観てから、イヤホンズ関連のコンテンツを漁ってる内にたどり着きましたが。。

原作はゲームとのこと。
未プレイですが、キャスト出演の紹介動画を視聴しました。
オタクの聖地アキバで敵の衣服を脱がして退治するバトルもの・・

■みどころ
・OPがイイ。
 イヤホンズの「一件落着ゴ用心」
 個人的にはライブ映像を先に観たので、
 歌とシーンが合ってないような違和感はあるけどw
 https://www.youtube.com/watch?v=OQjyLTil5Ss
・EDが各話ごとに違うユニットの歌
・ゲスト声優にユニット所属メンバを多く起用
・アキバの再現性が高い
・イヤホンズ3人の演技を拝める

■キャラ/キャスト
~{netabare}
主人公タモツ:石谷春貴
 石谷さんメインで観た作品は・・
 ユーフォ(塚本秀一)、
 クズの本懐のメガネ教師(水笛龍也)、
 ダリフラ(ピアース)、
 辺りかな。
ラトゥ博士:久野美咲
 久野さんは・・
 七つの大罪(ホーク)、
 3月のライオン(モモ)、
 特徴的な声で存在感あります。
TRIP1のボス:石原夏織
 石原さんは・・
 咲-Saki- 阿知賀編(清水谷竜華)、
 凪あす(久沼さゆ)、
 スクスト(美山椿芽)、
 メイドラゴン(真ヶ土翔太/笹木部)、
 SAOアリシゼーション(ティーゼ/スティカ)、
 色づく世界の明日から(月白瞳美)
 注目株の一人かな。
TRIPA3
 「サンキトウセン」キタコレw
 この曲特に好きなんです・・
 てか、ダンス動画ひどすw
 劇中歌はまにあ~ず版、
 EDはイヤホンズ版のようですね。
TRIP4
 EDの「サンキトウセン」は、
 まにあ~ず版のようですね。
TRIP4ボス:竹達彩奈/TRIP5天才ゲーマー:悠木碧
 この二人、「petit milady(プチミレディ)」
 という声優ユニットを組んでたんですね・・
 知らなんだ。
TRIP6のモフマップ社長バーバラ:久川綾
 久川さんは・・
 十二国記(中嶋陽子)、
 灰羽連盟(クラモリ)、
 AIR(神尾晴子)、
 ちはやふる(奏の母)、
 ユーフォ(吹奏楽部副顧問で久美子のクラス担任松本美知恵)
 ほほー。
TRIP6の自作PCぴゅう子:小倉唯
 小倉さんが石原さんと「ゆいかおり」という声優ユニットを組んでいたのは知っていましたが、2017年6月に活動停止したはず・・この作品の制作時期は微妙な時期だったかも(想像)。
TRP8の上級バグリモノ:中川翔子
 え・・この声しょこたん?演技悪くないw
TRIP9、声優ユニット「ミルキィホームズ」のメンバが出演。
 三森すずこさんは知ってます。
 佐々木未来さんが岩手出身とは知らなんだ。
TRIP11,OPがサンキトウセン?
 EDがi☆Ris。名前は知っていたけど・・
 へーメンバ可愛いすね・・って!!えー!
 虹が先の朝香果林役の久保田未夢さん、
 i☆Risのメンバーだったんですね・・
TRIP12
 EDでまた来ましたイヤホンズ!
TRIP13
 音楽ユニットを組んでいるとはいえ、
 CVにAV女優を使うって・・
 演技はちょっとイタイ。
 制作陣は何を狙って起用したんだか。
 挿入歌にイヤホンズの「ヨロコビノウタ」。PRキタコレ。
 ラスボス万世架ふかめの声は、イヤホンズの産みの親とも言える浅野真澄さん。今作もしっかり出てますねw
{/netabare}~

■エピソード(ネタバレなし)
~{netabare}中身もなし・・・(何度目だーw){/netabare}~

■作画
ギャグとはいえ・・キャラの顔がイタイw
せめてエグゼロス位のクオリティーがあれば・・

 原作:2011年発売のゲーム
 制作:GONZO
 放送:2017年冬(全13話)
 視聴:2021年冬(dアニメ)

リゼロやこのすばが2016年。
その翌年の2017年、イヤホンズ2周年LIVEの年。
エロギャグ作品に出ることになってたとは・・

声優ユニットだからターゲットをオタクに置くのは無理もないと思いますが、個人的には実力があるユニットだと思っているのであまりおちゃらけ過ぎて欲しくないような気がしてます・・・

まあフェードアウトだけは避たいという気持ちは自分も同じですが。
そんなこんなで予算的な事情があったのかもですね・・
完全に自分の妄想かもしれないですがw

ちなみに、ようつべのサンキトウセン動画は3周年LIVEのようですが、イイ持ち歌も増えたし、かなり大きな会場で盛り上がってたみたいなのでやはり今作はプロモーションとして成功と言っていいのかも。
https://www.youtube.com/watch?v=eVIVnZtOQVk&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=4

この後は「チュラタ チュラハ」とか「記憶」とか声優ならではの楽曲をリリースしたりアーティストとして頑張っているようで、応援したいです。
そしていつか紅白で観たいw

話が逸れてしまいました・・・
個人的には、残念感は残りつつも有難い作品ということになるかな。

ファン以外には単なるエロギャグ作品でしかないかもですが。。

やはり、「それが声優!」の2期を期待して止みません。
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

84.7 15 GONZOアニメランキング15位
フルメタル・パニック!(TVアニメ動画)

2002年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1621)
9632人が棚に入れました
世界中の紛争の火種を秘密裏に消して回る軍事組織ミスリル。その中でも選りすぐりの傭兵の相良宗介に与えられた今回の任務は、「ウィスパード」と呼ばれる特殊な能力を持つ日本人の女子高生・千鳥かなめを護衛すること。かくして、宗介は素性を隠し、普通の高校生として都立陣代高校に転校し、秘密裏!?にかなめのボディガードをするのだが…平和な日本の生活こそが最大の敵だった!?
そんな中、陣代高校の修学旅行中に飛行機がハイジャックされてしまう。しかも、その首謀者は宗介が過去に対峙したことのある最悪のテロリスト・ガウルンであった…。


声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、三木眞一郎、根谷美智子、ゆかな、木村郁絵、能登麻美子、大塚明夫、西村知道、田中正彦
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

フルメタの始まり

{netabare}様々な工学に通じる知識を持つ{/netabare}という特別な力を持つ千鳥かなめを守るためにミスリルから派遣された相良宗介。軍隊として生活してきたために一般常識を知らず、学校に爆弾を仕掛けたり、罠を解除しようとして、色々壊したりする相良とかなめの掛け合いは面白い。担任も奮闘する場面があるけど、大変やろうな。

戦闘しているところとギャグ回のメリハリははっきりしている。ASというモビルスーツみたいなのに乗って戦うわけだが、不思議な力を発揮する。戦闘は熱いが、少し単調に感じられることもあったかも。

OPはTOMORROW。EDは枯れない花。どちらも下川みくにが歌う。後半から歌詞がどちらも2番に。枯れない花は聞いたことのない人には聞いてほしい。

1. 気になるあいつは軍曹
世界最強といわれる特殊部隊「ミスリル」。その組織に所属する相良宗介は、あらたな任務として、陣代高校に通う女子高生、千鳥かなめの護衛を言い渡された。早速、任務遂行のため、転校してきた宗介だが、平和な日本で戦争ボケをかましまくり、逆に変人扱いに…。

2. 守ってあげたい
何とか、千鳥かなめの護衛任務をこなそうとすればするほど、空回りしてしまう宗介。宗介とタッグを組むことになったメリッサ・マオ、クルツ・ウェーバーの二人も宗介に振り回されっぱなし。そんな中、学校帰りのハンバーガーショップで、怪しい人物がかなめを狙っていた!?

3. ランジェリー・パニック
ようやくかなめと仲直りし、いい関係になれた宗介。護衛任務も快調。本当にかなめを狙う組織が存在するのか?と、疑問に思いかけていた矢先、かなめの自宅に侵入する人影が!早速、侵入者を捕らえるべく出動した三人だが、これがまたかなめとの関係をぶち壊す大変なことになるのだった。

4. キッド・ナップ
前回の事件で、またまた不仲になってしまったかなめと宗介。そんな中、陣代高校は沖縄へ修学旅行に行くことになった。当然、同行する宗介。せっかくの修学旅行にもかかわらず、飛行機内でもかなめは無視、無視…。さあ到着後関係を修繕しよう、と思いきや、到着した場所は沖縄とは似ても似つかない場所であった!

5. 囁かれし者
ハイジャックされたかなめたち陣代高校生の面々。実はハイジャック犯はかなめを狙う連中だった。実験体にされそうになったかなめを危機一髪救出する宗介。その後、ASサベージを操り、脱出するものの、行く手を阻む未確認ASが…。そこから木霊する声は死んだはずの宿敵、ガウルンだった!!絶体絶命の二人!

6. STILL ALIVE
ガウルンのAS「コダール」との激戦の末、九死に一生を得たクルツ。かなめと宗介にやっとの思いで合流したとき、宗介自身もかなりの傷を負っていた。二人の負傷者を抱えたかなめ。自分たちが足手まといだとする宗介は、かなめだけでも逃げるように論すのだった。

7. ボーイ・ミーツ・ガール
クルツとの戦闘による損傷を癒し、再活動を始めたガウルン=「コダール」。再度、今度は新型AS「アーバレスト」に搭乗した宗介と対戦。「ラムダ・ドライバ」が作動せず、ピンチの宗介。止めをさそうとする「コダール」。そのとき、かなめの隠された能力が!?

8. パートタイム・ステディ
ガウルンとの激しい攻防を制した宗介、かなめたち。またいつもの学園生活が始まった。そんなある日、かなめの同級生「稲葉瑞樹」は彼氏の白井にふられた直後、友達に彼氏を紹介する羽目に…。困惑する瑞樹。そんな彼女が彼氏役に指名したのは、何と宗介だった!複雑な心境のかなめ。

9. あぶないセーフハウス
かなめとの宿題の約束を、ミッションのためすっかり忘れていた宗介。慌てて、学校に戻ってきたが、待っていたのはかなめの投げた二塁ベースだった。そのころ、成田空港の税関で奇妙な行動を繰り返す少年が捕まった。名はタクマ。この少年と謁見するため本土に降り立ったテッサだったが…。

10. ラン・ランニング・ラン
テッサとタクマを自宅に匿うになってしまった宗介。宗介と仲直りしようと訪ねてきたかなめの前に、バスタオル1枚で現れた艶かしいテッサ。宗介を挟んで一触即発の奇妙な三角関係が始まった。そんな中、タクマは着々と脱出するための策を講じるのだった。

11. ベヘモス覚醒
テロリストA21によって捕まったかなめとテッサ。彼女達が向かうのは、若者に人気のスポット有明お台場であった。二人を救出すべく後を追う宗介達。彼らを待っていたのは、この世のものと思えないとてつもない化け物であった!

12. ワン・ナイト・スタンド
超巨大AS「ベヘモス」が起動した!暴れまわるベヘモスの追跡から逃れようと、疾駆するかなめ、宗介たちの軽トラ。追跡をかわそうと、彼らが逃げ込んだのは、国際展示場「ビックサイト」。窮地に追い込まれたその時、夜空にきらめく、一筋の閃光が…。

13. 猫と仔猫のR&R
ミスリルの本拠地「メリダ島」。ドック入りしているトゥアハー・デ・ダナンの整備に疲労困憊しているテッサ。自室に戻ったテッサが見たものは酒とタバコまみれのマオの醜態であった。怒り心頭のテッサ。マオに食ってかかり、挙句の果てに両者、ASでの決闘となってしまう。

14. 習志野は燃えているか?
信二の父親も参加する自衛隊の基地祭に赴くかなめ、宗介達一向。AS同士の卓球大会、綱引き、騎馬戦…。まるで、AS運動会である。そんな中、信二はASに乗れない制服組の父親が歯がゆくて仕方ない。ついには親子喧嘩にまで発展してしまう。何とか仲直りさせたい宗介が取った行動とは!?

15. 故郷に舞う風・前編
ガウルンはやはり生きていた!その不死身のガウルンを暗殺すべく命を受けた部隊に宗介も参加することに。部隊が派遣される場所は、皮肉にも宗介の故郷であった。複雑な思いの宗介。一方、かなめは、仲間たちと海水浴に来ていた。一人寂しいかなめ…。

16. 故郷に舞う風・中編
隊長を失った宗介達部隊。悲しんでいる暇もなく、襲い来る敵機。部隊が奪取した核弾頭を奪還すべく、銃弾を浴びせる敵機。応戦すべく体制を立て直す部隊であったが、バチストの治療のため一時撤退することに。そこは宗介が幼い頃、仲間達と共に戦った場所だった。

17. 故郷に舞う風・後編
敵にかつての同士であり、宗介の盟友だったザイードがいた!ザイードは宗介の行動全てを見透かし、裏をかいてくる。防戦一方の宗介達。激しい戦闘の中、ついにザイードvs宗介!ザイードの乗るASは新鋭機「シャドー」。絶体絶命の宗介、アーバレスト!

18. 深海パーティー
夏休みも終わりに近いある暑い日。かなめ、宗介達は文化祭の準備真っ只中であった。文化祭の予算のほとんどをしょーもない複合装甲のゲートで使ってしまった宗介。すっかり意気消沈したかなめに対して、数日間南の島に二人っきりで出かけようと誘う。さあ、まさに、ひと夏の経験!?

19. エンゲージ・シックス・セブン
デ・ダナン内、女性士官特別バスルーム。かなめ、テッサ、マオの三人が入浴中である。いつしか、話はマオの宗介とクルツとの出会い話に…。当時、マオは新しい部下を探すべく、ミスリルの訓練キャンプに来ていた。そこで出会った二人は、部下としては、はっきり言って落第点だった。

20. ヴェノムの火
米軍の施設、「ぺリオ共和国・ベルリタオブ島の化学兵器解体基地」がテロリストグループによって支配された。島に急行するデ・ダナン。施設を占拠したのは、ソ連の新型AS「シャドー」。そして…、赤い不気味なAS「ヴェノム」であった。殲滅すべく出撃する6機のm9、そんな中、一人だけ取り残されるかなめであった。

21. ディープ・トラップ
ベリルダオブ島での激戦に勝利した宗介達。しかし、「ラムダ・ドライバ」を発動できず、マオを重傷に追い込んでしまった宗介は、一人責任を痛感するのであった。心配げなかなめにもやつ当たりしてしまう。そんな中、捕虜になったにも関わらず、ガウルンは余裕の笑みを浮かべていた。

22. ジャック・イン・ザ・ボックス
「デ・ダナン」を乗っ取ったガウルン。彼が取った行動は、米軍の艦艇「コロラド」へのミサイル攻撃であった!是が非でも阻止しようとするテッサは、かなめと共振、すべてをかなめに託すのだった。方や、海底からは米軍の原潜「パサデナ」も追って来ていた。

23. 巨人のフィールド
米軍の原潜「パサデナ」に追い詰められた「デ・ダナン」。高笑いのガウルンは「デ・ダナン」の限界深度を超えて、艦を沈めていく…。そんな中、テッサの共振により、ようやく、「デ・ダナン」の心臓部、「レディ・チャペル」に、かなめがたどり着いた!!

24. イントゥ・ザ・ブルー
いよいよ宗介vsガウルンの最終決戦の時がきた! 舞台は、「デ・ダナン」。大嵐の中、激しい戦いが展開される。一方、米軍の原潜「パサデナ」からの攻撃ソナー音もドンドン大きく響いてきた! 絶体絶命のピンチ!! その時! どこからか「女神」の声が…。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロボット&バトル作品としてはイマイチでしたが、学園コメディとして楽しめました(※第4期視聴後、追記)

TVシリーズ(3期49話)+OVA(1話)=計50話、もある西暦2000年代前半を代表する長編ロボットアニメで、2017年秋には続編となる新作『フルメタル・パニック! Invisible Victory』の放送も決まっている人気作・・・ということで、ようやく既放送分を完走しました。
(※追記:第4期は2018年4-7月の放送となりました)

◆総評
{netabare}
・キャラクターデザインはさすがに一昔前のもので、とくにメイン・ヒロイン(千鳥かなめ)が余り可愛くないのが残念(代わりにサブ・ヒロインのテッサ隊長が可愛い)。
・デザインだけでなく、個々のキャラクターの設定もテンプレの域を出ない。
・この年代の深夜アニメのひとつの特徴なのか、とくに第1期は無駄なパンチラ・シーンが多くて閉口してしまいました。
・敵ボスがただの破壊狂の小物でしかないのに、彼の話を延々と第3期の終盤まで引きずっていたのがとても残念。
・そして何よりも、既放送分だけでは本作最大の謎「ブラックテクノロジー」の真実が一向に明かされないことにガッカリしてしまいました。
・原作の方は、この後シナリオに大きな動きがあって、敵の大物やブラックテクノロジーの真実等も確り明かされていくようなので、続編にはちょっと期待したい気もするのですが、既放送分だけだど、この手のロボット&バトル作品に一般に期待されるものには全然届いていない、内容の薄さを感じてしまいました。
・本作の良さは、ロボット&バトルものとしてよりも、むしろ第2期にあるような一風変わった学園コメディとしての部分にあるように思いました。{/netabare}

・・・ということで、本作の個人評価はそこそこに留まりました。
(※制作時期が新しくなる毎に作画・演出のレベルが上がっているので、その分小刻みに評価点数を上げています)

決して面白くない作品ではないのですが、これまで見てきたロボット&バトル系作品にくらべると、やっぱり肝心な所で内容が薄い点が惜しかったです。

(※追記:第4期『Invisible Victory(IV)』は第3期までの緩い展開を完全に覆すシビアな展開で、本シリーズのこれまでの私の見え方がだいぶ変わってきてしまいました←これは嬉しい誤算。続編が作られれば是非見たい作品となりました。)


◆シリーズ別評価

第1期   ☆  3.6 (24話) 2002年 ※シリアス
第2期   ☆  3.7 (12話) 2003年 ※コメディ
第3期   ☆  3.8 (13話) 2005年 ※シリアス
OVA    ☆  3.9 (1話)  2006年 ※コメディ
------------------------------------------------------
総合   ☆  3.7 (計50話)

※追記
第4期   ★  4.3 (12話) 2018年 ※シリアス


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ フルメタル・パニック! (第1期) (2002年1-6月) ===========
{netabare}
第1話 気になるあいつは軍曹(サージェント) ★ 相良宗介(都立陣代高校)転入、千鳥かなめ護衛任務開始
第2話 守ってあげたい ★ テレサ・テスタロッサ司令官登場、口領駅回
第3話 ランジェリー・パニック ☆ 下着泥棒、修学旅行開始
第4話 キッド・ナップ ★ ハイジャック、極東ハンカ自治州、かなめ救出作戦開始
第5話 囁かれし者(ウィスパード) ★ 続き、AS(アーム・スレイブ)同士の戦闘、3人の脱出行
第6話 STILL ALIVE ★ 続き、かなめの特殊能力(ブラックテクノロジー)
第7話 ボーイ・ミーツ・ガール ★ 続き、かなめと宗介の共同戦、ガウルン撃破、ラムダドライバーの謎
第8話 パートタイム・ステディ ☆ 偽恋人役 ※日常回 
第9話 あぶないセーフハウス ★ 人質・久我山琢磨(ラムダドライバ)、テレサ大佐と千鳥の遭遇
第10話 ラン・ランニング・ラン ☆ 続き、敵襲、人質救出作戦
第11話 ベヘモス覚醒 ★ 続き、ベヘモス起動・市街地破壊の危機
第12話 ワン・ナイト・スタンド ★ 続き、かなめに再び異変、テレサの恋の宣言
第13話 猫と仔猫のR&R(ロックンロール) × テレサvs.メリッサ ※日常コメディ回だが色々と脚本安直
第14話 習志野は燃えているか? ☆ 習志野空挺師団vs.練馬師団 ※コメディ回
第15話 故郷に舞う風・前編 ☆ ヘルマジスタン騒乱鎮圧作戦(対ガウルン再戦)
第16話 故郷に舞う風・中編 ☆ 続き
第17話 故郷に舞う風・後編 ★ 続き
第18話 深海パーティー ☆
第19話 エンゲージ・シックス・セブン ☆ 宗介&ウェーバーの入隊事情~活躍
第20話 ヴェノムの火 ☆ ウィスパード同士の共震、対ガウルン再々戦
第21話 ディープ・トラップ ★ ガウルンの艦乗っ取り事件
第22話 ジャック・イン・ザ・ボックス ★★ 続き、米軍イージス艦攻撃 ※ここで急に超能力設定をだされても・・・
第23話 巨人のフィールド ★ 続き、艦管制奪還、対ガウルン最終決戦
第24話 イントゥ・ザ・ブルー ★ 続き、後日譚{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)13、☆(並回)9、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.6

OP 「tomorrow」
ED 「枯れない花」 


========== フルメタル・パニック? ふもっふ (2003年8-11月) =========
{netabare}
第1話 南から来た男/妥協無用のホステージ ★
第2話 すれ違いのホスティリティ/空回りのランチタイム ★ ※京王線だったのね笑
第3話 鋼鉄のサマー・イリュージョン ☆
第4話 芸術のハンバーガー・ヒル/一途なステイク・アウト ☆
第5話 純で不純なグラップラー/善意のトレスパス ☆
第6話 押し売りのフェティッシュ/暗闇のペイシェント ☆
第7話 やりすぎのウォークライ ☆
第8話 女神の来日(受難編) ★
第9話 女神の来日(温泉編) ☆
第10話 仁義なきファンシー ★
第11話 ままならないブルーバード ★
第12話 五時間目のホット・スポット ☆{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)5、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.7

OP 「それが、愛でしょう」
ED 「君に吹く風」 


======= フルメタル・パニック! The Second Raid (2005年7-10月) ======
{netabare}
第1話 終わる日々 ★ 中東バリク共和国、難民救助任務、対政府軍戦
第2話 水面下の状景 × ラムダドライバの説明 ※オカルト現象が唐突で学園シーンと中東某国シーンの組み合せ方も稚拙
第3話 迷宮と竜 ★ 分断中国南京市人質救助任務、罠、ヴェノム再出現
第4話 デイライト ★ 続き、クレタ人の嘘、形勢逆転 ※敵の逃げ方が安直×
第5話 うるわしきシチリア ☆ 裏切り者ブルーノ身柄確保任務
第6話 エッジ・オブ・ヘヴン ★ テロ組織「アマルガム」、双子姉妹の組織離脱、かなめ護衛任務解除
第7話 とりのこされて ★ もう一人の護衛者、居なくなった宗介
第8話 ジャングル・グルーブ ★ 宗介ミスリル作戦本部帰投
第9話 彼女の問題 ★ かなめの追跡者たち、レナード・テスタロッサ登場、ユイラン死亡
第10話 ふたつの香港 ☆ 宗介の任務放棄
第11話 彼の問題 ☆ 
第12話 燃える香港 ★ ガウルンとの再会、ユイファン・ユイラン姉妹の目的
第13話 つづく日々 ★★ かなめと宗介の再会、宗介出撃、ヴェノムとの決戦、宗介の成長{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)8、☆(並回)3、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.8

OP 「南風」
ED 「もう一度君に会いたい」 


== フルメタル・パニック? The Second Raid 特別版OVA わりとヒマな戦隊長の一日 (2006年5月) ==

全1話 ☆ 3.9 {netabare}テッサ隊長主役のコメディ回{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

2つの世界が併存し続けた作品、バトル、掛け合いが熱い ★追記、末尾に読書感想文

アニメ観て、初めてラノベを買いました。
名作です。少なくとも自分の中では。

2クール。フルメタシリーズの第1期。
ネタバレ感想です。

{netabare}
この作品の良いところは、
・平和な日常と戦いの日常が混ざらずに生きている
・丁寧なバトルの描写
・魅力的なキャラ

悪いと思ってしまいそうなものは、
・よく死ななかったなぁ、というシーンが結構ある
・オリジナル回
・チドリ

私の中では完全に名作の部類です。
続編は皆「京アニ」の作品ですがこれは「ゴンゾー」です。作画は明らかに京アニが上ですが、作品としての出来は1期であるこの作品。というか私がこの作品が1番好き。

ロボットを駆使して闘い続ける世界に生きるソウスケ、
平和な日本で高校生活を送るチドリ、

違う世界で生きる二人があることがために、ソウスケがチドリを護衛する任務に就くことになる。
「違う世界で生きていたチドリは戦いに巻き込まれ、血の臭いの漂う世界で苦しみながらも、自分を守り続けるソウスケに惹かれ、終わりのない闇の中、彼を信じ愛することで生き延びることになったが・・・」
とかにならない所がフルメタの良いところ。

平和な日常にロボや銃器が紛れはするけど、その日常が壊れることはない。
チドリの考え方が戦いに染まることもないし、ソウスケが日常ボケすることもない。

このギャップというかアイデンティティーが保たれ続けていることがこの作品の軸なんだと思う。

バトルでは描写が丁寧に描かれていて、いきなりやられたり、逆にとどめを差すこともない。
心理的な物や考えていることも良く描かれているので、どうしてこういう動作をしているのか、ってことは簡単にわかる。
けど、テンポは程よい感じ。
ロボットが鉄をナイフで切り裂く音とかリアルでいい。
戦闘は文句の付け所がない。

オリジナル回は習志野は・・・だけど、ザイード回は好きだなぁ。あの回があるからソウスケの疲労がより増して見える。それが最終編に・・・

・・・思い出しながら感想書いてるけど、また見たくなったな。
キャラの絵柄は今っぽくないけど、濃厚な萌えやエロを求めないなら問題ない。

フルメタシリーズって売上微妙だけど、作品自体は名作だと思う。
DVDが普及してなかったからかな?BDはなかったし、DVDがやたら売れたとか聞かなかったなぁ。
・・・当時はアニメ自体、今と盛り上がり方が違ったのかも。

レギュラーキャラは敵(1人しかいないか)も含め濃かったなぁ。また見てみたいなぁ~ {/netabare}


★3年ぐらい前にラノベ全巻読み終えた時を思い出しながらの感想{netabare}
私の読書感想文シリーズ第二弾w
狼と香辛料では上手く書けなかったので、とにかくアツく書いてみますww

原作を読みたい人は~、まあ大した感想にならないので見ても大丈夫じゃないかな~
{netabare}

アニメで培ったボイスと戦闘をフル活用してたので、メチャクチャおもしろかった!!!
ご都合主義的な面もかなりあったので、
私としてはもうちょっと血生臭い流れの方が好きだったかもw

{netabare}ぶっちゃけクルツは絶対、あとベンあたりに退場してもらいたかったかもw{/netabare}

アニメだとソースケが闇落ちしかけて復活したところまで。
ここで重要なのが、ほぼラムダドライバーを使いこなせるようになったことと、
ソースケが自分の意志で戦場にも学校にも向かうようになったこと。

その後の本編の話は確か、
・シージャック、人型アームスレイブ(AS)との対決
・キョーコを人質に捕られアーバレスト再起不能、カナメがさらわれ、一方ミスリルの崩壊
・ソースケが単独でアマルガムを捜索、そのときに出会ったナミの死
・生き延びていたテッサチームと合流、ラムダドライバ搭載機レーバテインにソースケ搭乗
・ウィスパードの根源に近づきカナメ自我を喪失、クルツ死亡
・アマルガムが核兵器保有施設を狙う、テッサチームの分離
 →ソースケとテッサ×テッサの兄貴とカナメ、マオやベン×他テッサの兄貴の手下
 →マオたちはバトルで勝つが核ミサイル発射、ソースケだけが残る島に着弾・・・

アニメで観たかったシーンは、
・カナメが人型アームスレイブに一人で向かうところ
・テッサを空中でソースケとアーバレストが助けるところ
・ソースケ単独での活動
・マデューカス中佐の水中戦
・クルツの最後の狙撃
・ソースケとレーバテイン単身での上陸戦

サイドストーリーとかで観たかったのは~
・本編だが、ソースケが釣りをしている側でのマオたちミスリルガールのガールズトークw
・高校のミスコン
・会長閣下のしがらみ
などなど。


アニメ以降のフルメタの良いところは、
○ソースケたちの絶望的な状況が半端ないことwwwww
○アーバレストのAI、アルがお茶目過ぎること
○あのソースケが自己主張するようになったこと
○ミスリル崩壊後のサバサバしたテッサ(メッチャ悩みはするが)
かな。

私はこのフルメタで一番好きなのはソースケなのだが、
よくもまあ、ラストのあのシーンまでがんばったものだ。成長したなぁ~

あとテッサ。やばい、かわええのにカッコよすぎる♪
ミスリル崩壊後、生き残った仲間にアマルガムに立ち向かう前に言った。
「これは正義のための戦いではない、私の報復だ」
みたいな感じで、付いてくるか来ないかを仲間に委ねたのだが、
ほとんどのヤツがテッサの下に残った。

分かるよ、オレも残るよ。

カナメも悪いヤツじゃないし、むしろ好きですが、苦境の中がんばっていたがあんま変わってないw
カナメのことを暴力女って言うヤツいるけど、あれほぼ100%ソースケが悪いからw
ただ、相手が悪いからってチンピラとかナンパ男とか殴るのはどうかと思う。


もし、アニメ化されて、アーバレストがぼろぼろにされてたら、涙を抑えることできなかったな。
ナミのあのときなんて、もう・・・。

こう、ラノベの原作が結構な量の作品で最後までアニメ化された作品てあるのかな?
アニメは流行り廃りがあるからなかなか難しいので、
脳内ムービーで楽しみました。

・・・髪をおろしてメガネを外したキョーコも見てみたかったなw



ということで、
フルメタの売りは戦場と日常が混ざらず交差することなのですが、
それは長くは続きません。アニメ以降の残り半分はシビアかな。

途中までは相変わらず、ふもふもしたり、学生と兵士の二足のわらじで四苦八苦したりと楽しめる。
テッサのアプローチとかとても微笑ましいですwwwww

それ以降もテッサがかわええのですが、
私としてはマデューカス中佐の話も好き。
本当、あの人すごいです!
惜しむらくは、沈黙の艦隊でもそうだったが、水中戦ってよく分かんないんだよね。
ガウルンがダナンを乗っ取ったときはおもしろかったわ~。

ただ、そういうネタってあんまりないから、
マデューカス中佐の水中戦で、緊迫感が伝わっても、
想像力が追い付かず、その絵が思い浮かんでこない。
中佐の帽子が180度回転する様を見たかったなぁwww


この作品の大きな問題の一つはウィスパードの扱いや位置付け。
ウィスパードの利用方法の最終形態がね、もう本当、解釈が難しい。
人によっては「ふざけんな!」ってなるかも。
私は~、納得したかな。


色々ざっくり言うと、フルメタのキャラが好きで、想像力豊かならオススメw

ちなみにアナザーとか全く興味ないですw


{netabare}ぐふっ、これをコナミ感(小学生並の感想)って言うんだな・・・。

{netabare}ポン
「さ、相良軍曹!」

「まだ若き新兵よ、気にするな。問題ない」
バシッ!
「チドリ、痛いじゃないか」

「問題大アリよ!!それにこのオッサンのどこが若き新兵よ!!!」グサッ

「それは違う。彼は『ピー』歳だが経験も腕もまだまだだ。
 戦場で生き残る可能性はまずないだろう、兵士としてはまだ若い」グサグサッ

「ぐふっ、我が一生に一片の幸なし」バタリ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

69.4 16 GONZOアニメランキング16位
犬とハサミは使いよう(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (1292)
7011人が棚に入れました
物語の主人公は、ある日突然、強盗に殺された春海和人。本が好きすぎる本バカゆえの「読まずに死ねるか!」という執念で奇跡の生還を果たしたが、その姿は何故かダックスフンドに。犬であるため、本が読めないことに悶える彼の前に現れたのは、ハサミが凶器のサド女、夏野霧姫。その正体は和人が大ファンの作家、秋山忍本人だった。1匹と1人の前につぎつぎ現れるヤンデレ、ドM、ナルシスト、ネガティブ、無表情……。多彩なキャラクターが縦横無尽に入り乱れる、痛快不条理コメディとなっている。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、井上麻里奈、阿澄佳奈、伊藤静、加隈亜衣、芹澤優、羽多野渉、内田真礼、五十嵐裕美、斎藤千和
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

軽いノリのコメディなのに設定が重すぎる。

凄まじい本好きの青年:春海和人が強盗に殺されるも犬になって生き返り
大ファンだけどドSの女作家:秋山忍(本名:夏野霧姫)
の元で心を読まれながらも暮らすコメディの様です。

大分初期設定詰め込んできましたねー。(^_^;)
ドタバタコメディの様ですがミステリーも絡んでいて楽しめそうな予感がしています。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

※1話感想{netabare}
今回の成分 本3:犬2:ハサミ2:読心1:強盗1:七つの大罪1

突飛な設定ですがちゃんと付いて行きますよ。
主人公、大分良い毛色&毛並みで高そうなダックスに生まれ変わりましたね。
人間本体の方は頭撃たれちゃって完全に死んじゃってるので元に戻れなさそう。
(タイムスリップという手はありますが)
この後どうなっていくのか予想できなくて面白いですけど。

ヒロインの夏野霧姫は執筆バカで書き始めると周りが見えないようで
強盗もお構いなしで書き進めていましたが、あの後どうなったんでしょうか?
(逃げた強盗は今後も絡んできそうです。)
ドS、貧乳、ハサミと属性も豊富で魅力あるヒロインになりそうで楽しみです。

ミステリー要素もかなりありそうなので予想もしながら楽しめそうです。
【予想】{netabare}
ラノベ原作のコメディらしいですがそんなもの気にしません。
ミステリーはお構いなしに考察し予想するのが私の楽しみ方です。

まず強盗と言ってますが店主とアイコンタクトを取っているので店への強盗では無いようです。
凶器の散弾銃は日本(東京)だしポンプアクションだし…って事でクレー射撃用の物でしょうか?
物語とは関係して来ないかな!?

第一印象では秋山忍狙いの犯行に和人が巻き込まれていたように感じます。
ベストセラー作家のお金目的なのでしょうか?
大罪シリーズの最終巻が発行されると困る者が居るのでしょうか?
七つの大罪というのも意味ありげです。
ただ、そうだとすると和人殺害後も事件は続いていそうなのですが…。
ビビって逃げたのかも知れませんけどあの後の描写がないので謎です。

和人狙いの犯行の線で考えると、
和人の両親がスパイとかの裏稼業に関わっていたか何かの研究に携わっていたのかも。
田舎に引っ越したのは身の危険を感じての事かも知れません。
「女スパイみたいな言い方するな」&007ネタが伏線だったのでしょうか?

もう一つ考えられるのは喫茶店にいた三人はグルで狙いは和人の命。
霧姫が銃を向けられても動じない態度だったのも頷け、
冒頭の「死んでみてくれない?」にも掛かるので可能性は低いながらあります。
この場合は霧姫がスパイ的な匂いがします。格闘術も出来るようですし。
和人は殺しても色々な人になりすまし蘇る存在なのかも。(今回は犬ですが。)
財布が無くなってるという点も不可解で何やら陰謀めいた物も感じます。

和人の記憶と現実の微妙な差も引っかかります。
記憶では101号室でしたが霧姫の調べでは102号室。
(霧姫が誰に電話して調べていたのかも気になるところですが)
ポストの表記も101は住谷で102が春海になっているので霧姫が正しいようです。
住谷という管理人さん(?)と関係しているのでしょうか?
頭を撃たれた事による記憶障害なのでしょうか? 
犬だけに101なのでしょうか?(^◇^;)
こちらは来週判明しそうです。個性的な住谷さんが登場しそうな予感…。

秋山忍が=夏野霧姫なのかはまだ疑っています。
変幻自在な作風のようなので他にも複数の秋山忍が居るのかも知れません。
霧姫はその中の一人に過ぎないのでは?

後はこれまでも何回か他人の声が聞こえていてそれが作風に繋がっていた可能性もあります。
(動物だったのは今回が初めてみたいですが)
犬の和人の前にセクシーな下着姿で現れたのは次回作「色欲」を書く為に
気持ちを知りたかったからでは無いでしょうか? 活字バカで欲情しませんでしたがw
このあと執筆の為に彼を欲情させるラブコメになるのかも。

メモ
他の動物の考えも読めるのか?→聞いたこともない
俺と同じ様な目に遭っている人間を知っているか?→聞いたこともない
何で俺の言っている事が解るんだ?→聞きたくはない
{/netabare}
{/netabare}

※2話感想{netabare}
今回の成分 格闘3:アパート2:読者2:後悔2:キリペディア1

ぐふっ。予想だいぶ外れた。考えすぎた。(+。+;)
一話での予想、清々しい程外れているので先入観を気にしていた人も開けても大丈夫です。
笑って読んでください。
外れたので少し負け惜しみいいます!w
「これなら主人公殺す必要ないじゃん!」

麻薬の受け渡しトラブルで激昂し突発的な犯行みたいなんだけど
銃を持ってて計画的じゃないか!とツッコまずにはいられない。
もし計画的な犯行なら顔見られたりとか証拠残し過ぎで計画が甘すぎ!
顔写真と名前まで報道されるなんて!とツッコまずにはいられない。
クスリでまともな計画考えらず甘くなったのであれば
そんな中毒者が何故か読書で更正しちゃうのにツッコまずにはいられない。
だけどコメディだから許すしかないか。w

アパートの謎は仕掛け自体無い様なもので
なにも週を跨がなくてもいいじゃん! とツッコミました。
犯人の行動もおかしい。被害者の隣室って安全な隠れ家なの!?
管理人室なら尚の事、連絡とか職質とか来そうだし報道陣も居たじゃん!
だけどコメディだから許すしかないか。w
住谷さん登場はだけは正解でした。

残った予想は【予想】{netabare}
秋山忍は複数人説くらいになりましたがコレも外れくさい。
作風が変幻自在なの単に普通に天才なだけかな?やや納得行かないけど。
それか執筆バカの割にちゃんと友達(?)いる様だし
お姉さんも職権乱用&守秘義務を知らない警察官みたいなので
そちらから色々見聞きして経験してるのかも。
あのアイドルみたいな子が過去色々経験して苦労してるのかもしれないです。
{/netabare}
色々外れましたがまたミステリーがあれば懲りずに遊びたいと思います。
そしてコメディだからと許します。

ただし和人の『死』の認識が甘いのは引っかかっています。
今回犯人に復讐しないのは当然としても、
許してしまうのはどうなんだろ?憎くても法に任せるスタンスで良いと思うのだけれど。
いくら読書バカとはいえ、あまり葛藤せず全てを受け入れているのに違和感があります。
今回のことで多分犯人は捕まったんだと思うけど
(もしも許して逃がしてたら滅茶苦茶納得できなくなります!)
これから裁判とかで両親が苦悩し憎み悲しむ姿見たらどうするんだろ?
とか想像してしまいます。
まぁ本編では触れることはないと思いますが。

それと霧姫には後悔の気持ちがあったみたいなのだけど、
後悔してたら和人にハサミ向けたり「死んで」とか言うのはありえないです。
この時点では後悔の描写など入れず非常識な鉄の心のドS女で押し通しておいて
話が進む課程で心が柔和していけば、それで成立すると思うんですが…。
今、霧姫に常識的な事を入れ込んだら喫茶店での行動なども納得行かなくなってきます。
私の中では彼女が非常識だから色々成立してたのですけど。

そんなこんなを色々受け入れてくれた和人に霧姫は少々好意を持ち設定完了。
一区切りつけて次回からドタバタラブコメになるようですが
心理描写などをちゃんと見て考える人には重石が付いて納得できないスタートな気がします。
単純に本体は意識不明で魂が戻る余地が残ってても良いのに…。
やはり『死』の取り扱いは難しいです。
これもコメディだからと許すしかないですから
次回までには気持ちを切り替えようとは思っていますけど。

あと気になっているのは武器ホウキのお姉さん。メイドかな?
和菓子はどこへ届けるのでしょうか?
彼女は何者でどうやって物語に入って来るのかは楽しみの一つです。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
今回の成分 通り魔4:スランプ3:妹1:ドM1:シャイニー1

なかなか可愛い妹登場。きっと死んだとき悲しんだんでしょうね。
…っとやはり悲しい思いがふとよぎってしまいます。
いかんいかん楽しく観ないと。
この妹に和人の声は聞こえてるのかな?
聞こえてないとかなり痛々しいので聞こえている事を願います。
せめてちゃんと兄だと分かっての行動であって下さい。

通り魔事件発生でまた推理が楽しめるかなと思ったけど
流石にこれだけの情報では食指が動きません。
ただ【小予想】{netabare}兄をおびき寄せるための妹の犯行{/netabare}だったら嫌だな。
次回も引っ張るようならちゃんと考えてみますけど。

霧姫はスランプ。やはり事件が影響してるのかな。
今後の含みになりそうです。

ドMは楽しめましたがシャイニーは既にウザいかも。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今回の成分 ヤンデレ3:妹3:ドS2:カレー1:ドM1

んーと。もし妹が兄の死でヤンデレになってしまったのならやはり重いです。
通り魔事件もけが人が出ていないとはいえ犯罪として重いので
メインキャラが犯人であって欲しくないです。
こうやってあまり深く考えてはいけないアニメなんだろうけど…。
なぜいちいち重く気に障る要素を入れてくるのだろうか?気軽に楽しませて欲しいのに。

どうやら妹には兄の声は聞こえて無いようですが微妙に話し通じてる節もあって
聞こえないフリの可能性もあるけど…深読みしすぎかな。
犬が兄という確証はあるみたいですが占いでも信じているのかな。
【小予想】{netabare}
願望も込めて妹が犯人であって欲しくないです。
「書店で売ってない=占い」「パンをくわえるサラリーマン=迷信を信じる」
「夜人目に付きにくい=黒づくめ」
という感じで占い師が連想できる気がするので黒幕は秋山ファンの占い師という事で
妹が罪を犯していたとしてもコイツが精神操作しているとかであって欲しい。
いやもうそうに決まっている。そうじゃないとイヤだ。
無論、未登場の作家・紅葉が犯人でもNGです。メインキャラ犯罪者だとまた引いちゃう。{/netabare}
それと担いでいるギターケースの方も気になりますが、
乱入して霧姫と対決で明らかになりそうです。ここ何階なの?
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回の成分 バトル5:でっち上げ3:ドM1:鮪喰1

うーん。まともに考えると頭痛くなっちゃう。
前半は理由も内容も良く分からない激しいバトル。
霧姫が勝って本人達は納得したらしい。当人同士落着してるなら良しとしますか。
兄が死んで犬を兄だと思うとは相当重症で痛々しいのがやはり引っかかるけど。

通り魔の方は退治されててでっち上げだったみたいだけど
アフロ切るのも十分通り魔の様な…。(^_^;)
妹が犯人じゃなかっただけマシですが、この作品何がやりたいのか分からないです。
来週からどうなるのでしょうか?
{/netabare}

※6話感想{netabare}
今回の成分 本だしょてん8:お仕置き1:シャイニー1

死や精神病という負の要素が薄れやっとコメディとして楽しめた気がします。

本田書店の事も分かり楽しめました。妹さんも可愛らしかったですし。
しかし女将さんってどんな人なんでしょうかね?気になっちゃいます。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
今回の成分 ブラジャー5:お仕置き2:ミュージカル1:デレ1:刃1

ブラ紛失で一騒動。お仕置きはお決まりパターンです。
やっとメイドにも日が当たりましたがやはり個性的。
ご主人は作家:紅葉なのかな? 霧姫ともバトルの予感。
尾行が気になりますがどうなって行くのでしょうか?
{/netabare}

※8話感想{netabare}
今回の成分 温泉4:刃物3:催眠2:シャイニー1

犬の和人にご執心の霧姫。でも相手犬だから恋の行方が気にならないし応援もできない。
和人に生き返る余地があればまた違ったと思うのでやはり『死』はその意味でも残念ですね。
…どうせこれ不条理アニメなのだから今からでも生き返る道が見つからないかな?

温泉旅館の女将さんは大家さんソックリで姉妹なのかな?
旅先でも何故かメンバー大集合なのはお約束だからツッコんではダメですよね…。(^_^;)
鋏の間とか聞くとなんだか殺人事件が起こるのか?と思っていたら、
集団催眠で襲撃を受ける事になるとは。
蛍星恋話(著:藤巻蛍)の影響か(タイガーマスクの)ミスターXみたいな謎の紳士の仕業かな?
【小予想】{netabare}
鋏の間の写真で気になったのは母姉の存在と共に父親が写っていない事。
あの紳士風の男は霧姫の父であり藤巻蛍なのではと思っています。{/netabare}

今回の話はハチャメチャでしたが後半に向け伏線も多かった様に思います。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
今回の成分 ストーカー4:催眠術3:高校時代3

基本くだらないコメディですが時折微妙にミステリーが入ってきます。
密室の謎は強引すぎますがね。
んで、どうやらネガティブちゃんが蛍だった様です。
図書室の原稿は和人しか知るはずのない事だったのでしょう。
正体バレたかな? 次週どう展開していくのでしょうか?
{/netabare}

※10話感想{netabare}
今回の成分 執筆戦4:ネガティブ3:催眠2:原稿1

ツッコんだら負けと思いつつ執筆戦を観戦。
無茶苦茶さもココまで行くと割り切って楽しめます。
ネガティブちゃん…友達だったらウザ過ぎますね。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の成分 キャラ総出演4:執筆戦未遂3:カレー3

なんというか、空気回でした。ワイワイガヤガヤして内容は特になし。
まぁ、こういう回があってもいいかな。
刃物で攻撃→服が破れて吹っ飛ぶ。お気楽コメディならこんなので良いと思います。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
今回の成分 コスプレ3:酒乱3:妄想ウェディング3:ゲロ1

最終回で恋愛要素は少しだけ多めでしたが気負わずほぼ通常回のノリでした。
この手の作品ならこういう締めもありですけど印象には残らない終わり方でした。
でもまぁ、一応そこそこは楽しみました。
まだ色欲を書いていないですし続きがあっても良さそうですが
2期があってもあまり発展性が無いかな?
{/netabare}

【総評】{netabare}
毎話感想で書いてしまったのでかなり被りますが纏めとして書いておきます。

犬にハサミを向ける事は軽く流せたのですが、主人公の死という最初の設定が重すぎました。
もう少しミステリー・サスペンス要素が絡んで死んでしまう事の必要性が出ていたり、
なぜ犬になったのか解き明かす展開であれば納得出来たのですが
結局、軸となる物語も無く終始軽いノリで進行するコメディでしたので
気持ち良く設定を飲めませんでした。

犬となった和人に本気で恋をし子供まで考える霧姫にも違和感があり拭えません。
和人が意識不明等で生き返る余地があればラブコメを受け入れて楽しむ事が出来た筈ですし、
『色欲を書き上げる事』と共に『和人が犬になった謎を解き明かし戻る方法を模索する』
展開を軸にした方がストーリーとして盛り上がったと思います。
ストーリー性の低い軽ノリコメディーを否定はしませんがこの作品の場合
設定の重さと釣りあっていないのでちゃんと楽しむ事が出来なかったです。
キャラクターは豊富だし個性的で良いだけにとても残念に思います。

個人的にはお勧めは出来ない作品ですが
主人公の死をや犬にハサミを向ける事をスルー出来る方であれば気楽に楽しめると思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

前期アニメとあにこれ休止中に視聴したアニメの評価

前期アニメの評価

◆犬とハサミは使いよう ★★★★★

ル○ズ「このバカ犬ー!」を本当に犬でやりました、的な。

怒っている井上麻里奈は好きなので、それだけで十分なので、内容が
寒いとかクソだとかは気にならない。むしろそれが良い。

初期売上を当てよう、1300

○犬とハサミは使いよう 【全6巻】
巻数 初動 発売日
01巻 *,455 13.09.20

過大評価だったwww

2回通して見たし、多分半年後くらいにまた見るだろう。


◆神のみぞ知るセカイ 女神篇 ★★★★☆

問題だったテンポの悪さが改善されており、中々面白かった。

○神のみぞ知るセカイ 女神篇 【全6巻】
巻数 初動 発売日
01巻 1,708 13.10.30

やはり一度爆死すると、巻き返しは難しいんだろうな


◆ロウきゅーぶ!SS (第2期) ★★☆☆☆

1期から全部見た、完全なロリコン用作品を全部見たのは初だと思う。

内容がバスケじゃなかったら、途中でギブアップしてた。


◆<物語シリーズ>セカンドシーズン ★★★★☆

化物語のレビューに書きたいことは全部書いたし変わってないです。

あざといより、超あざとい方が、逆にあざとくない。

○<物語>シリーズ セカンドシーズン 【全12巻】
巻数    初動       2週計      累計
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
01巻 35,304(*4,437) 37,832(*5,042) 38,545(**,***)

○IS<インフィニット・ストラトス>2 【全7巻】
巻数    初動       2週計      累計
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
01巻 18,758(*4,808) 20,378(*5,505) **,***(**,***) 

困った世の中だ、こんなのばかりが売れやがる、そして見てしまう。

こいつ等のダメなところは、真似して作ろうとすると超クソアニメ
が出来る、アニメとその原作になる業界に悪い影響しか与えない事。

パンツおっぱいその他エロを増やせば良いという流れはもうやめて
欲しい、それ等は専門のアニメに任せておけば良いんだよ。

○進撃の巨人 【全9巻】
巻数    初動       2週計      累計
      BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
01巻 37,339(19,454) 40,488(21,852) 51,473(29,252)

もーちょい売れても良かったと思うんだ。お前が駆逐し損ねたから
アニメ業界の閉塞感が更に強くなった、その事を自覚しやがれ。


◆Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ★★★★★

イリヤはロリ嫌いを無効化する特殊なスキルを所有している。

うっかり1話も溜めずに毎週見てしまった。

この作品のせいでロウきゅーぶなんてものに手を出す事になったが、
ロリはやっぱり無理だった。


◆ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 ★★★☆☆

前半面白かったけど、最後の方はどうでも良かった。


◆戦姫絶唱シンフォギアG (第2期) ★★☆☆☆

2期を楽しみにしていたはずなのに、歌が肌に合わず途中で断念。


◆サーバント×サービス ★★☆☆☆

5話くらいで断念、途中で飽きた。



あにこれ休止中に視聴したアニメの評価

◆ちはやふる ★★★★★

2期も含め全部見た。非常に面白かった。総合得点87.3だけあった。

◆ギルティクラウン ★★★☆☆

全部見たけど、まあまあ。総合得点87.2・・ん~~。う~ん。

◆花咲くいろは ★★★☆☆

4話くらいまで見て、続きを見るの忘れてた。今思い出した。

◆めだかボックス ★★★☆☆

非常にジャンプっぽい、梧桐勢十郎を女にしたような、とか書いても
通じる人はきっと極僅か。

◆ONE PIECE -ワンピース 400話~ ★★★☆☆

見るアニメを探すのが面倒、考える事あるけど微妙に音声が欲しい。

そんな時にはワンピース。

以前400話くらいまで見てたつもりだったが、500話近くまで見ていた
事に途中で気が付いた。(つまり100話分くらい2回見ている)

最新話まで見たけど覚えてるのはエース救出周辺と、悟空が出て来た
事と、ガスっぽい奴がポロリ(フリーザ)だった事くらい。

◆C - The Money of Soul and Possibility Control ★★★☆☆

検索しにくい、それに尽きる。思ったより面白そうで、最後まで見る
とそうでもなかった。色々惜しい。

◆キルミーベーベー6回目~9回目 ★★★★★

多分、きっと、また見るのだろう。やばいよこの中毒性。

◆さくら荘のペットな彼女 ★★★☆☆

一度1話で切ったけど、メッセージでこれについて書いた方がいた気
がしたので再挑戦。一応完走。

2013/06/02 22:07:37「さくら荘は典型的なラブコメでしょうか?」

半年遅れの返信で、質問した方はきっと読む事はないでしょうけど、
「なんか違う」と思う。

◆ベン・トー ★★★★☆

良いクソアニメだった。よくあの内容で1クール引っ張った。

◆侵略!イカ娘 ★★★☆☆

全部見たでゲソ、2期も見たでゲソ、特に書くことは無いゲソ。

◆頭文字D 見てなかったやつ全部 ★★★☆☆

一言感想ですら、何を書いて良いか迷う。

◆会長はメイド様! ★★★☆☆

全部見たけど、あまり記憶が無い。イケメンがイケメンだった。

◆琴浦さん ★★☆☆☆

逆デスノート的な気分。常にイライラ、すっきりしない。

そんな能力があるならもっと有意義に使うだろ?ミスし過ぎだろ?

妄想でセクハラという斬新なアイディアは、設定だけならば中々エロ
かったが、内容が小学生過ぎて残念だった。

いや、そういうのを楽しむ作品じゃないのは知ってる。

◆こばと。 ★☆☆☆☆

花澤タグから飛んで視聴、面白くなかったけど花澤のせいで完走

◆貧乏神が! ★★★★★

同じく花澤タグから。物語セカンドシーズンでぶち切れた撫子のアレ
が、ほぼ全話で楽しめる。3回通して見た、実に素晴らしい。

パロ作品で比較するなら、これ>>>ニャル子>>>>これはぞn・

ハヤテとか銀魂とはやや比較しにくい。

キルミーと同様に何回も見てしまう気がする。嫌な要素が全く無い。

◆あそびにいくヨ! ★★☆☆☆

同じく花澤タグから。

クソアニメだけど、これはこれでアリ。多分二度と見ないけど。



他にも見た気がするけど、もう探すの面倒です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

かおーん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

[ネタバレ注意]原作完結のまとめ

原作未完のままアニメ化、中途半端に終わり二期もあるはずない。でも結末がなんとなく気になる・・・ので、原作最終巻だけ読んでみました。koboで楽天ポイント使って。
(すみません本来こんな読み方はしません。どんな長編小説でもそりゃ戦争と平和とか嵐が丘とか鬼平犯科帳とか三国志、銀河英雄伝説でさえ読破してますが、さすがにこの作品を10巻全部読むのはムリ!なので最終巻だけ読ませていただきました。中途半端に投げられて終えた、原作未完なアニメの原作だけこんな方法を取ろうと思ってます。あ、赤川次郎の三毛猫ホームズも最終巻出たらそれだけ読むかも)

以下原作最終巻まとめ
{netabare}

秋山忍の「大罪」シリーズの続きが読みたいの一念で、犬として生まれ変わった主人公、和人。
夏野(秋山忍)は、自分が最終巻「色欲」を書いたら、和人が消えることを知っています。なので書べきか書かざるべきかを悩む。

そんな彼女に、「色欲」を執筆させるため、ドM編集者が取った行動は、犬(和人)の殺害。犬が居なくなれば、夏野は執筆を始めるはず。

夏野霧姫(秋山忍)の前で血の海に沈む犬(和人)、彼女は和人が死んだと思い、マンションに籠もります。そして、最終巻の執筆を開始する。

編集者の暗殺から逃れた犬(和人)は、マンションに戻ろうとしますが、ドM編集者の超強固なセキュリティーシステムが敷かれており、それが進入を拒む。

主人公(和人)も、最後の「色欲」を読んだら自分も消えるであろうと知っている。知っていても、読みたい。自分はそのために生き返った。だから、夏野には完結編をどうしても書いて欲しい。

6人の友人作家たち(アニメにも数人出ていましたが、その後数人追加されたよう)の手を借り、マンションへの突入を試みる和人。
目的は「色欲の執筆を辞めさせる」こと、「色欲の執筆をさせる」こと。
夏野の部屋の前に立ちはだかるラスボス、ドM編集者との対決で、今書いている「色欲」は完全な作品ではない。追い詰められ書くことしかなくなった状態、そんな不完全な状態で書かれた色欲で良いわけがない、読者の想像を遥かに超える、夏野の才能の全てを出し切った完璧な「色欲」を書かせなくてはいけない、と、ドM編集を説き伏せてラスボス戦は終了。無事夏野の部屋にたどり着きました。

部屋では黙々と執筆を続ける夏野。和人が生きていることに気づいていた夏野もひとつの計画を実行していました。

不完全な色欲を書き上げる。犬(和人)は納得しない。和人は激怒するだろう。そして、犬(和人)は襲われることはなくなる。成仏もできない。一度完結した作品を、二度完結させることは不可能。

これが夏野が取った、犬(和人)を生かすための計画でした。
和人(犬)はこれを見抜き、夏野を説き伏せます。秋山忍(夏野)の作品に心底惚れ込んできたこと、七罪シリーズを読み終えるために生き返ったこと。それを読んで死ぬことが解っていても、読みたいということ。

全てを理解した夏野霧姫(秋山忍)は、最終巻「色欲」を書き上げます。そして、原稿用紙のまま、和人は読みます。
念願の「色欲」の読書にふける和人。気がつけば夏野のヒザの上で読んでいました。

ヒザに抱かれたダックスフンドに夏野は感想を聞きます。
形容しがたい名作に、考え、言葉を選ぶ和人、しばしの沈黙のあと和人は
「面白かった」
同時に意識が遠のくのを感じます。夏野も、和人が消えることを理解し、涙しながら「ありがとう」

消えゆく意識の中で、犬(和人)は
「ちょっとまったー!」
まだ読んでない作品がたくさんある、夏野霧姫の作品をもっと読みたい!まだまだ死ねるかー!
「は?」と驚く夏野に犬は「今後も本が出版される限り、おれはそれが読みたい。まだ死ねない、つまり、秋山忍(夏野)とずっと一緒だ」と。

憔悴・悲観・安堵・怒りに、同時に襲われた夏野はハサ次郎(ハサミ)を手にし、和人に迫ります。アニメと同じように。

「お仕置きターーーーイム!」


(原作感想)
作家6人が、他人を傷つけるとしても執筆するか、の問いに対してそれぞれ出した解答が良かった。作者がこの作品で言いたかったのはこの部分か?
夏野のヒザの上で、静かに、穏やかに最後の読書を始める和人。ここで終わりにしちゃえば良かったのに。ラノベじゃその終わらせはありえないのかな?
個人的には「読書ばっかりしてないであなたも書きなさい!」と和人に伝える内容の色欲を書き、作家として名作を書き上げるまでは死ねない!に切り替えさせる?と予想してましたが。読書バカ犬はそのままで終わりました。

アニメで妹とマグロイーターが好きだったんですが、最終巻には出てこなかったですね・・・
{/netabare}


----アニメ視聴後----

原作未完の駄作フラグ付きアニメ。
原作小説は7巻まで刊行されている(13年9月現在)らしい。
しかし7巻ってすげーな。大作といわれる吉川英治の三国志だって宮本武蔵だって全8巻だぞ?

作中の、活字中毒の犬もこの作品は読まないな(笑)、と言われてるとかいないとか。

幽遊白書、GANTZ、ぜんまいざむらい、代紋、てやんでいBaby、、、ありがちな、死んで生き返るところから始まる作品。

文学少年が一度は死んだが、犬になって転生。
読み終えてない「大罪」シリーズ(七罪?)の最終刊を読みおえるまでは死ねない!ってことだったので、霧姫が最終刊(greed? lust?)を書き終えたら成仏する流れでしょうか。

内容はベン・トーのようなおバカアニメなので肩肘はらずに見られてGood。

OPの、本が平積みに並べられているシーン、一冊一冊の本の表紙の装丁が良い。ひとつひとつデザインされていて、文芸本への愛を感じます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

63.8 17 GONZOアニメランキング17位
Pumpkin Scissors パンプキン・シザーズ(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (214)
1336人が棚に入れました
停戦から三年を経た今も戦災という名の混乱が続く帝国。この戦災から帝国を復興させるため、専門課を軍隊内に設置した。それが陸軍情報部第3課(通称:陸情3課)及び実動小隊パンプキン・シザーズ。物語は、とある村にパンプキン・シザーズとして赴いたアリス・L・マルヴィン少尉と退役伍長ランデル・オーランドとの出会いから始まった。 
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「戦災復興」というテーマ

<2019/8/27初投稿>
原作未読。

以前より良い評判は聞くもなかなか機会がないなーと思ってたら、先日BS236で放送してくれました。

ワクワクしながら視聴。
期待のハードル上げすぎるとがっかりすることも多いのですが、本作は期待通りに楽しむことができました。


舞台は第一次大戦と第二次大戦の狭間のような架空の世界。

「帝国」と「フロスト共和国」による長期に渡る大戦の終結から三年後の帝国側でのお話です。

「戦災復興」を縦軸に
「国や軍部の歪み」を横軸とした
なかなか歯ごたえのある内容。

架空の国の戦後ですし、サイエンスファンタジー的な要素も少しあるのですが、復興の様子や人々の生活・仕事、軍隊や兵器、社会の仕組みなどの描写が細かく、現実に近いので没入しやすいと思います。


舞台となる帝国は皇帝を頂点とする厳然とした階級社会。
豪奢で堕落した生活を疑問にも思わない貴族たち。

その一方で被災した民衆はその日食べるものにも困る暮らしぶり。
常に貴族や軍部へ強い不満を持ちつつも、その階級差の高い壁にあきらめにも似た感情を抱き、鬱屈した日々を送っています。

二人の主人公アリス・L・マルヴィンとランデル・オーランドの所属する帝国陸軍情報部第3課、通称「陸情3課」の任務は「戦災復興」

陸情3課を創設した軍上層部の本音は「進まない復興に不満を抱く民衆へのエクスキューズ」、
つまりお飾りの「戦災復興」部隊として創設されたはずだったのですが・・・

陸情3課の面々はそうした軍上層部の思惑に囚われず、
軍や国や身分制度の壁といったさまざまな歪みに阻まれ、
戦災で被災した人々の生々しい心情とジレンマに葛藤しながらも、
戦災復興に真正面から向き合う。

本作の魅力は彼らのその「心意気」だと思います。

そんな魅力的な陸情3課の面々を紹介します。

◆アリス・L・マルヴィン少尉(隊長)
本作ヒロイン。
有力貴族マルヴィン家の次期当主。
戦災復興を使命として、貴族の義務=ノブレスオブリージュを心の底から信じて疑わず。
その直情的な言動はしばしば周囲を振り回すことも。
しかし、常に真正面から困難を受け止め、正々堂々と向き合うその姿には心の強さと爽やかさがあります。
金髪碧眼でスタイル良い美人。
でも色気はなし。
規律にはめちゃくちゃうるさい

◆ランデル・オーランド伍長
もう一人の主人公。
アリスの部下。
陸情3課では一番下っ端の新入り。
いたって穏やかで優しく平和主義、虫一匹殺せない。
その優しさと2mを超える巨躯は「独活の大木」「象さん」「朴念仁」といった感じ
でも実は元「901ATT隊(※)」隊員という出自から
腰に下げた青いランタンに火を灯すと非人間的なまでに攻撃的且つ強くなり、
そして大概重傷を負い、
最後は入院先のナースと尿瓶バトルまでがお約束。
アリスに依存気味。
猫好きで巨◯ン。

(※)「901Anti Tank Trooper隊」
{netabare} 戦中に設立された、非人道的な人体実験により改造強化された兵による部隊。
そのコンセプトは作中最強の兵器である戦車を歩兵で破壊すること。
クレイジーです。
901隊員は青いランタンを腰に下げ、火を灯すと(おそらく)暗示が発動して、痛みや恐怖を感じなくなり、敵に向かってただひたすら前進、攻撃する存在となります。{/netabare}
悲哀を含め浦沢直樹「MONSTER」に登場したグリマーさんを思い出しました。

◆オレルド准尉
金髪長身イケメンの女好きチャラ男キャラ。
軍内部から極秘情報を入手する際は、女口説いていろいろやってピロートークで。
と言いつつ、
実はメンタルもイケメン。
実は軍人としてもそこそこ腕が立つ。
実は喧嘩屋としてはかなり腕が立つ。
アリスがいない時は隊長の代わりに指揮を任されることも。

◆マーチス准尉
黒髪メガネキャラ枠。
頭脳派兼運転手。
見た目通り真面目だし規律にもうるさい方だけど、それよりも正義感が勝ることも多い。
オレルドと真逆の性格容姿だけど何だかんだ仲良し。
むっつりスケベ兼童貞疑惑あり。

◆リリ・ステッキン曹長
天然のドジっ子キャラ枠。
仕事はお茶汲みと軍用の伝令犬マーキュリー号のお世話と事務全般。
それでも階級はオーランドより上。
「一桁の足し算は間違えるくせに、帳簿の不正は一眼で見抜く」という謎スキルを持っている。

◆ハンクス大尉
3課の課長。
つまり一番偉い。
攻殻機動隊・公安9課の荒巻課長を昼行灯にしたような風貌。
曲者で切れ者の昼行灯。
チョーさんの声が合ってるんですよ、これが。

◆マーキュリー号上等兵
犬。
仕事は伝令(この世界は無線が無いようです)
ちょいちょい人を噛む。
頭からガブリ。
それで伍長待遇から降格させられたこともあるけど本人は気にしていない様子。
ゴールデンレトリバーかな。

テンプレキャラのオンパレードですが、それが心地良い。
キャラデザイン含め皆好きです。

また烈しいバトルシーンや兵器の描写などもかなり好み。

OP曲「蒼き炎」もかなり◎。
残酷な天使のテーゼ」でお馴染み高橋洋子さんが聴かせてくれています。


アニメはこれからが本番か?という盛り上がり手前の中途半端なところで終わってしまったのが残念です。

原作はまだ続いているそうなので、是非2期やって欲しいのだけど、アニメ放送からもう13年。
もう難しいんでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

戦争・貴族・平民、秘密部隊と実験…面白いですが奥行きが残念。

 評価が難しいアニメです。エンタメとしての出来はいいですが、奥行きがテンプレで表面をなぞっただけに見えます。

 ただ、その表面上の浅い舞台設定を使って描かれたアリス少尉というキャラは秀逸でアニメ内で大部分描き切れていたし魅力的でした。ヒロインのアリス少尉の貴族・軍人としての振舞いはキャラ萌えするには十分にカッコイイです。そしてもと901部隊のランデル伍長。ドアノッカーの絶対ゼロ距離射撃の不気味さと恐ろしさ。その象徴の青いランタンの光。

 舞台は戦時中の第1次世界大戦時よりしばらくたったくらいのヨーロッパのです。貧困と貴族政治。食糧不足が生じた世界設定です。その中で「貴族・平民・軍人」(24話のサブタイトル)のそれぞれの立場を描写します。
 さらにアンダーグラウンドの組織や、旧帝国陸軍の731部隊(森村誠一著「悪魔の飽食」で有名です)に似た人体実験組織など、かなりダークな世界を見せてきます。

 ということでキャラ造形、世界観、設定、ストーリーは決して低レベルのものではありません。戦争・分断・軍人として生きる事などなどが描かれていますし迫力もあるし、アリス少尉にひっぱられて、ランデル伍長を初め陸軍情報部第3課の面々がヒューマニズムに目覚めて行く展開はなかなか面白いです。

 ただ、なんとなくありきたりというかテンプレというか…こうグッとくる引きがないんですよね。キャラとしてアリス少尉と似たような立場で同じような行動をとる貴族キャラってマンガ・ラノベだけども沢山いると思います。
 86のレーナちゃんとか亡国のアキトのレイラちゃんとか。これらのキャラって、現代日本の道徳をそのまま持ち込んだ感じで、感情移入はしやすいんですけど浅い感じがします。

 主人公も、破滅的で自分が傷を負いながら、肉弾戦で相手と戦う男の主人公も沢山いると思います。物語のキャラ作りのための正義感とか道徳心とか設定のための設定が透けて見えるような感じがぬぐえません。

 少年マンガとしてのキャラ萌え、バトルマンガとしてはかなり優秀な部類の作品かとは思います。構成もちゃんとしているしアリス少尉のキャラをちゃんと描き切ったし。面白いのは面白いです。ただ、奥行きは残念ながらという感じです。

 あと、非常に「鋼の錬金術師」と類似してますよね。雰囲気というかキャラが。似たような年の作品だし、キャラの作風って似せようと思ってすぐに似せられるものじゃないと思うので、どっちが真似したとかではないと思いますが、不思議なくらい似ていました。

 作画等作品作りは2006年ということで丁寧ですし、エフェクトもいいです。青い光は結構カッコイイです。24話ですけど、展開が起伏に富んでいるし、キャラも沢山登場するので飽きる事はないと思います。

 視聴後感はあー面白かったといえる水準でエンタメとしては評価しますが、奥行きは見た目ほど奥行は感じないアニメでした。

 EDの曲がなかなかいいので音楽はその分上乗せです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

我々はおっぱいだ

架空軍記は面白いですね、安定感があります
貴族でありながら権力を笠に着ず、善を勧め悪を懲らしめるため向う見ずに突っ走るアリス少尉と
戦車に勝てる歩兵小隊”901部隊”に所属していた、大柄で強面だが根は優しいオーランド伍長
生きている環境がまるで違う二人が、パンプキンシザーズ小隊として戦災による揉め事や荒事に挑んでいく中で、惹かれあっていく様相、グレイト!
この手の作品って、軍人なら軍人だけ、貴族なら貴族だけ、ってなのが多いんですが、
貴族、平民、軍人、三者両立で物語が進行していくのが面白味となってますね
良作だと思います


まずは音楽です、OP「蒼い炎/高橋洋子」これが素晴らしい
もちろんエヴァでお馴染みの高橋さんの熱い楽曲も有無を言わず素晴らしいんですが
それだけじゃない
OPアニメーションが始まった途端、一瞬で世界観に引きずり込まれるんです
伍長の進撃シーン、うおおお一体何が始まるんだっと思わせ
その後のアリス登場シーンで押し寄せる、あらぬ萌えギャップ
締めくくりは高橋洋子さんの魂のこもった、ンノオオオンッ!
飛ばせないOP第一ですね
そして思わずナニコレっと吹き出してしまうEDは「マーキュリー★GO/植田佳奈」
18話の「パンプキン音頭」も並べて、”お気楽三課”全開のはっちゃけ具合が和ませてくれますね、シリアス後にこれが来ると流石に空気嫁とも言いたくなりますが・・・
植田さんの歌声良いなぁ、結構好きなEDです

始終シリアスな雰囲気で行くのかなと思ったら
5話にてまさかの下ネタ走り、”尿瓶”回
に続いて6話の”おっぱいください”回、他その後度々と出現する作風に似つかないギャグ調ストーリーは
兵士のつかの間の休息であり、殺伐とした雰囲気にプスリとくる笑いを提供してくれます

ただ若干の俺たちの戦いはこれからだEND感が気になりますね
銀の車輪とは一体なんだったのか
まぁこの辺は完全にGONZOってますが、まぁでも最終的には上手くまとめてた方だと思います

伊藤静さんと三宅健太さんですね
三咲里(ry
声優に関しては、使い回ししてるなぁ~とは思いましたが
そこまで気になるほどでもありません、基本重要キャラはグッドキャスです

ヒロインのオーランド伍長ですが、非常に可愛いですね
可愛さで言えばソルティレイのロイさんより上です
アリス少尉を始め、ステッキンやウェブナー中尉やら魅力的な女性は数々出て来ますが、
その中でも選ぶとしたら銀髪の姫様でしょうな、彼女は可愛かった
ただまぁ彼女も伍長の可愛さと比べては造作無い


リンガリンg(ry

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

61.1 18 GONZOアニメランキング18位
レッドガーデン RED GARDEN(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (112)
611人が棚に入れました
ニューヨーク。過酷な運命によって近づいた少女たち―17歳の葛藤。ぶつかり合う価値観。しかし、やがて日常は優しい言葉にあふれていることに気付く。同じ学園に通うケイト、ローズ、レイチェル、クレア。その日、少女たちは朝から身に覚えの無いおかしな感覚を感じていた。怪訝に思う少女たちに伝えられる、クラスメイト・リーズの突然の死。
その日の暮れに、悲しみのなか、まるで導かれるようにして少女たちはひと気の無い夜の倉庫街に集まった。
ネタバレ

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

突然歌いだす、謎の演出のある不思議なアニメw

ある一人の少女の突然の死を機に、死んだ少女の友人だった4人の少女達の日常は、
普通の少女としての生活とはかけ離れたものになっていく...って感じのお話。
全22話+OVA1話です。OVAは後日談っぽい感じですね。

正直、それほど面白いってアニメではないのですが なんとなく好きな作品。

作品の独特な雰囲気や大まかな設定、キャラデザに声優さん、あとOPが好きです。
まぁ声優さんについては沢城さんが好きってだけなんだけどw
あくまで、ただ好きってだけなので良い作品だとは全然言えませんww


ストーリーとしては、アメリカの高校を舞台にしたオカルト要素の強い
サスペンスホラーって感じなのかな。
でも、困った事に設定は結構穴だらけだったりするんですよねw
その上、説明不足な部分や疑問点が多かったりもします...

まぁ説明不足に関しては、あくまで少女達の視点で物語が進んでいき、
彼女達が重要な事は何も知らされてないって前提だからかもだけど、
曖昧な部分が多くてモヤモヤしますねw
{netabare}
意地悪だったグレースの子がいきなり心を開いたのは少し不自然だったし
そもそもなぜ主人公たちが死んだ理由がわからない。

死んだ理由はハッキリさせて欲しかったな... 何の為にあの場所に行ったのか、
そこで何があったのか、何故死んでしまったのかとか、すごい気になる...
流石にそこはしっかり描かないとダメでしょw
{/netabare}

最終話も、一応完結はしてはいますが、終盤は展開の速さは否めないし、
ちょっとしんどいまとめ方だったなって印象。
あと数話あれば、キレイに終わってかもって少し残念だったかな。
{netabare}
アニムスとドロルの抗争は物語のメインストーリーであるにもかかわらず、説明が
ほとんど無く組織の背景も曖昧にしか語られていないのでスッキリはしないです。

そもそも、そこらへんをちゃんと考えられてたのか疑問ですねw
{/netabare}

ただ、そんな感じでストーリーに関しては残念な部分が多々ありましたが、
この作品の見所としては、少女たちの人物描写や心理描写です!!
ストーリーはともかくキャラに対する描写は良かったw

突如 過酷な状況に置かれた少女たちの日常と非日常。それにより生まれる少女たちの
苦悩や葛藤、そして絶望。 それでも生きようともがき、運命に立ち向かう姿や
少女達の間に次第に結ばれていく絆など、とても丁寧に描かれていました。
{netabare}
個人的には、レイチェルが一番共感できましたねw

自分の存在が、普通の人間と変わってしまって、恋人との関係性で葛藤したり、
「死」が身近に有る戦いでの、戦わないローズはイラっとしたりとw
でもまぁそれもリアルですよね。普通の人間じゃなくなったら周りとの違いを感じて、
悩んだりもするだろうし、恋人って近い存在だからこその葛藤もあると思うしね。
それに、いきなりバケモノと怖くて戦えないローズも、それを見てイラついちゃう
レイチェルもねw

ローズとレイチェルの心理描写は、露骨でしたが共感出来て良かったです。
{/netabare}

それに、4人はメインキャラたちも魅力的で良かったんですよね~ 4人共全く違う性格で、
それぞれ人生観や価値感などをしっかり持ってますしね。
個々の想いがしっかり描かれてるのが、この作品の良い所ですw
とはいっても、ココが全てな作品なんですけどね...


まぁ、そんな感じの内容の作品なので、物語の謎を追う方をメインにして見てしまうと
残念な感じに思ってしまうかもだけど、揺れ動く4人の姿に焦点合わせて見るなら
結構楽しめる作品だと思います!!
でもまぁ、色んな意味でクセの強い作品なので、人にはオススメは出来ませんけどねw


あと最後に、OVAの「デッドガールズ」なんですが、本編を観た人には面白いと思える内容だと
思うので、最終話まで観た人にはオススメ。というか、是非見て欲しいですww
それじゃあ、ネタバレじゃないけどOVAの感想も少しだけ。
{netabare}
本編はシリアスで暗い雰囲気の作品でしたが、OVAはコメディ要素が多い作品に
なってますねw 1時間位のお話です。

内容としては、後日談なのかと思ったら少し違うのかな!?
まぁその後である事は間違いなさそうだけど。
{netabare}
本編で既に死んだ人や月日的にもう死んでるだろうって人や出てきたりするし、
どういう設定なのかな!?設定がよくわからない。
主人公たちの性格が変わっているのは何百年も生きてきたからだろうけど...{/netabare}

あっそれと、別にOVA見たから、本編の謎が解るとかは無いですww
正直、ちょっと期待してたんだけどな...

でもまぁ自分は結構楽しんで見れました。面白かったですw

ただ、RED GARDENを最後まで見たなら笑える場面もありますが、
OVAだけで見ても面白い作品ではありません!!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ゴシックなマスタード。

"古き良きアメリカ"的な色彩の見せ方が非常によかった。別に自分はアメリカ好きでは別にないのだけれど、純粋に綺麗だし、コンセプトが感じられて良い。ゴシックで、媚びないキャラクタデザインも好み。物語もキャラクタをポイ捨てしていない感じが良い(ただし刑事たちは正直存在意義が??だが)。ときたまグッとくる瞬間もある。蝶と花の演出とか、いちいち簡素ながら味のある演出が良い。OPもアイキャッチもカラフルでお洒落。バトル要素の重要性がほぼ皆無で、それより人間の営みを大事にしている感じが良い。人々の暮らしに対する落ち着いて暖かい目線が感じられるのが良い。
戦闘が非常に地味なのもグロテスクさを演出できていて良かった。(あまりに敵が見掛け倒しなのはやや残念だが。)
戦いの目的の正当化をほぼ完全に捨てているのはこの手の作品では珍しいことで大変良いアプローチだったと思う。最近のロジカルで人間味の薄い作品にも見習ってほしい。

と、まあ良いところはたくさんあり、特に中盤は素晴らしかったと思う。ただ、個人的に物語はやはり始めと終わりが肝心であると思っていて、その2点についてはあまり出来がよろしくはないと感じた。
なんというか結局全体としての話の筋が弱すぎる上に不自然なのである。それが原因だと思う。よく練られた緻密な展開みたいなものは期待しない方が良い。

 自分は殺人ゲームみたいに、明確なルールが説明的に開示されてパズルの様に進行する話はあまり好きではない。話の展開がうまくてもあくまでゲームの中の話という感じで話の深みが全くないから。
この話はそういう話とは正反対で、この作品は、生々しさは十分あるのだけれども、設定の作り込みや展開の巧さはあまり褒められない。例えばどうして敵を排除する必要があるのかという理由はこのアニメではあまり重視されていない。説明棄てるにせよもうすこし不自然さが無いと良いかなと思う。
登場人物の設定や行動が若干不自然なことが度々ある。例えば始め主人公ら4人を戦いに導く女がいるが、彼女の序盤の秘密主義は、秘密が明かされてなお異様に不自然である。ミステリアスで冷徹に見える女、だとか理由もわからず戦う少女たち、という設定を作るための苦肉の策が見え透いている。ミステリアスな人物なんて出てくるとそのミステリーの内容がしっかりしてないとしっくりこない。
 まあ全体的に序盤は中盤の諸々の足がかりをつくるために存在している感じが強く面白みは薄い。

終盤は消化試合感が強く、面白くできる要素をいくつか素通りしている感じが残念。エレベとケイトの関係とかね。終盤の戦いに尺とっちゃうより、日常の描写を大事にしたかったというのはわかるのだけど。読後感は薄い。

あと序盤はなんか劇中歌が入るのだけれど、あんまり効果的ではなかった印象(歌唱力の問題か、監督?の注文の仕方の問題かそもそも歌い方が変)。ただ監督も自覚があったのか途中でふっつりなくなる。

まあでも全体的には良いところはたくさんあって、期待以上の出来ではあった。なんか無限のリヴァイアスとかに多少雰囲気近いかな。まあまあお勧めです。
大作ではないけど、お洒落で地味で良い感じ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

突然「あなたは死んでるの」って言われても???ですな。

エミさんからのご推薦。

舞台はニューヨークのルーズベルト島、時代はわかりませんが今っぽい。

ここでは2つの集団が敵対しています。
1つは「アニムス」女性だけの集団で、死んだ後生き返って不死の体と
なってます。(身体能力もUP)ただ本人が生きる意志を無くすと灰に
なってしまいます。加えて定期的に戦ってないと体調が悪くなります。

もう1つは「ドロル」男女両方いますがアニムスからの呪いで、早かれ
遅かれ覚醒し、そうなると自我を失い獣のようになってしまいます。

ある事件をきっかけに4人の少女がアニムスの一員となり、それぞれ
運命共同体としてドロルと戦う事を強いられます。

設定として面白いのは、同じ学園にいながら立ち位置がみんな違うため
なかなか距離が近づきません。
模範優等生、不良一匹狼、ヤンキーお嬢、もじもじさん、こんな感じです。
どう考えても仲良くならないよなぁ、、、。

それでも生きてゆくため、指令が下れば4人そろって戦わなければならない
のです。

理不尽な環境の中、4人それぞれの苦悩や葛藤、また戦いの中で少しずつ
近づいていく距離。

彼女たちに幸せは待っているのか?


感想
鬱展開が結構続きますが、それぞれの心理描写は丁寧に描かれており
またご都合展開もないので(リアルだったらこういう反応するよなぁ
って描写が多かった気がする。)私的には観て良かったと思えた作品
でした。
シリアス好きな方にはおすすめですね。

4人の中だとクレアが印象的。沢城さんの演技は特に印象的でした。
人気あるのもうなずけますねぇ。


おまけ
OVAの「デッドガールズ」も観ましたが、こちらは何100年が後の
設定で、4人それぞれがぶっ飛んでます!
長く生きたおかげで強くなったのね。w

合わせて観ると、より楽しめます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

65.8 19 GONZOアニメランキング19位
それが声優!(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (537)
2536人が棚に入れました
現役声優・あさのますみの体験に基づいた、声優のリアルな日常を描く人気同人誌をTVアニメ化した作品。新人声優・一之瀬双葉はある日「仏戦士ボサツオン」のアフレコスタジオで萌咲いちごと小花鈴と出会う。

声優・キャラクター
高橋李依、長久友紀、高野麻里佳、生天目仁美、三宅健太、小清水亜美、古木のぞみ、佐倉綾音

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

いろいろと予想外の視点・シチュエーションで楽しめた作品でした!。

>2話まで視聴して。
正直、「SHIROBAKOの二番煎じ的作品なんじゃないの?」って感じに思ってたので
まったく期待せずに観てみたのですが
なかなかどうしてこれが面白いですね^^。

でも、注意点としては
SHIROBAKOでは、がっつりずっと声優さんばかりに焦点をあてるわけではなく
多職種バランスよく描かれていたので、適度に息抜きできる感じで見れたのですが
本作品では声優さんが主役なので、完全にがっつりかぶりつきの描写になってます。

・・正直、ちょっと胃が痛くなるような錯覚もw。
(その業界の常識かもしれないけど、そこまでするのか~!?・・的な)

とはいえ、なかなかコミカルに”できるだけ軽め”に視聴できるよう
随所に配慮されて感じが読み取れます。

主人公達は、基本的にEVAの綾波・アスカ・ミサトさんあたりを意識した
ある意味模倣的なキャラ設定なのかな?。
主人公は綾波っぽい雰囲気もあるけど
個人的には ”長門有希ちゃんの消失での長門”寄りな感じが強いかな?。

某大物声優さんが出てきたり、某実在イケメン声優さんが出てきたり
毎回ビックリ箱みたいな楽しみがありますね。
今後もベテランさんのいいところなんかをどんどん描いていってほしいな。

とりあえず視聴継続確定です!。


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>4話まで視聴して。
3話の途中で若干胃が痛くなりそうになりましたが、何とか持ちこたえましたw。

4話はとても安定して楽しめました。
だんだん主人公達に愛着が湧いてきています。
やっぱ仲が良いのが一番ですよね~。
媚びすぎず、悲観過ぎず、バランスの取り具合がいい感じだと思います。

話の展開としてはとんとん拍子的♪な”陽の面”がメインになってるので
ダークサイドに突き落とされるような現実的?な面がかなり排除されてるので
ある意味安心して視聴させてもらえています。

4話ではSHIROBAKOでは描かれなかったWEB RADIOや歌関係の仕事に触れられていたのが
個人的にとてもよかったです!。

「歌NGの声優さん」ってのも実際にはたくさんいらっしゃるのかもしれませんが
声優さんの歌ってる所から急に惹かれてしまうことが自分にはよくあります。
・・ということで自分にとっては、”声優さんの歌”ってのも、とても大きな要素なのです!。

例としては某作品での戸松さん演じる”サカナちゃん”が歌う”♪モノクローム”は絶品です!!。
・・かといって歌だけが重要なのではなく、例えば自分が大好きな”宮野さん”においては
歌に関しては聴いても自分は全く何とも感じないけれども
”本業の声の演技”には抜群に魅了されてしまう!!・・ってのもあります。

要は”歌”も声優さんの魅力の引き出しの1つってことでしょうか?。
なくても問題ないけど、それがきっかけでドハマリすることもある・・というか。
これは上手下手だけじゃなくって、おそらく視聴者との相性のようなものかもしれません。
”たどたどしいような、でも一生懸命な雰囲気”がグッとくるときもありますよね。

★の評価、少しUPしました!

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>5話まで視聴して。
個人的に堀江さんが”本人”として本編に出演されていて、超感激でした!!。
自分が堀江さんのことを好きになったのはゲーム版のP4での「里中千枝」の演技に魅了されてからで
その後とらドラ!での「みのりん」や、ひぐらしでの「羽入」に出会えて
その後は「堀江さん出演の作品なら観てみようかな~?」と思うまでになりました。
本作で描かれる”素の状態?の堀江さん”がかわいすぎる!!。


>6話まで視聴して。
今回の話でのテーマがすごく良かった!。
こういうケースって、どっちの立場になってもツラいよね><。
仲間であり友達であるけど、同時にライバルになってしまう面もあるわけで
気をつかわれるのも気をつかうのも、なんかイヤな感じというかやるせないというか・・
むなしいというか・・なかなか言葉で表現できない状態になってしまいそうです;;。
こういう時、自分の中での何かが変わるきっかけとなる”第三者”や”その他の何か”
に出会えるとほんと救われると思います。
こういうことを1つ1つ経験して自分自身が大きくなっていくんだろうなって思えました。


>7話まで視聴して。
今回は声優さんの声の仕事のバリエーションが3つも観れて
さらに声優さんの仕事の実情が知れた気分になれました。
SHIROBAKOでは「声優になるまで」が描かれていたのに対し
本作では「声優になってから」が描かれているんだなっていうのを
最近になってやっと改めて実感してきています。
キャッチさせてもらっている方のレビューを読んで初めて知ったのですが
本作品の原作は声優の浅野真澄さんって方だったのですね。
失礼ながら名前を聞いてもピンとこなかったので調べてみたら
「一騎当千」で「孫策伯符」役されてた方じゃないですか!!。
独特の声質で、自分の耳を何度も幸せにしてくれた記憶があります^^。
なるほどー。本作はかなり実体験に基づいたちゃんとした作品だったのですね。
今更ながら再認識させてもらうとともに
ここ数話での自分の満足度から、★の評価もグッと上昇させていただきました。


>8話まで視聴して。
スミマセン><。今回のゲストの方、誰だかわかりませんでした;;。
ナレーターで有名な方のようですね。
出演されているTV番組を見ればおそらく「あー、この人かー」って
思うんだと思いますがまだ未確認です;;。
今回の本編の内容は、自分にとってはとても新鮮なものでした!。
日頃の自分たちの生活の中で
気がつかないほどたくさん「声の仕事」に触れているんだなと気付かされました。
確かに文字とかの情報も良いけど
さらに耳から情報を得られるのってすごく助かるしわかりやすいです。
最近は音声合成技術がどんどん上がってきていて
あらゆる機械から”音声ガイダンス”とかも聞けて、驚かせる機会が増えてきてるんですが
自分は生身の人間の声も好きだし
”ゆっくり”はじめ”vocaloid”とかも含めていろんな合成音声もとても好きです!。
アニメでいうと手書きとCGみたいな関係に近いのかな??。
それぞれの良さを組み合わせて、今後どちらもさらに発展していってほしいです。

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>9話まで視聴して。
今回もよかった!!。番外編!??・・なんてとんでもない!!。
こっちも十分本編です!!。
ちゃんと過去回との繋がりのある描き方にグッときた。
はっきりとは描写されてなかったけど、6話では
主人公が立ち直るきっかけを作れるようにあの人に頼んでいたんでしょうね^^。
押しつけがましくなくクドくない描写に好感度大でした。
最後の方も、ある程度展開は予想できましたが、それでもなおホロッとさせられました(TдT) 。

あと、今回のゲストさん!!!。
素晴らしい人選です!!!!!!!!!。
ゲストさんの”下の名前”を心の中で叫んでいました~♪^^。
はい。某作品の某キャラと同じ名前ですっ。

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>13話まで視聴して
10話もまた、自分にとってはまったく想像したこともない視点・シチュエーションでのお話でした。
他の話数でもそうですが、SHIROBAKOと全くカブってない視点で描かれる所が多いので
ホント毎回楽しませてもらいました。
個人的には10話の主人公はサヨちゃんだと感じました(実際は違うんだろうけど)。
何を隠そう13話まで見終えて最終的に一番好きになったキャラはサヨちゃんだったりします^^。

11話、12話でのクライマックス的な盛り上げ方もとてもよかったです。
全体的に見て、1クールの話数ごとの組み立て構成が素晴らしいし、加えてEDの仕掛けも良い♪。

でも自分の評価を一番高めたのは、その後の最後の13話です!!。
ここはSHIROBAKOで描かれたテーマともカブってるのですが
これは職種うんぬん関係なく、どんな職種の人にとっても共通して考えさせられる内容で
とても心に響きました。
これって新人教育の教材に使ってもいいんじゃないか?って思ってしまうほどでした。
(実際に使うことはありえませんが、気持ち的に^^)
新人だけじゃなくって、ダラダラと年数を重ねるだけになってしまった職員にとっても
何かに気付かせてくれるエッセンスがたっぷり入ってたんじゃないかな?。

とにかく、最後まで見終えて、いろんな他作品の結果(転落?)もあって
最終的に自分にとっての今期夏アニメNo.1作品となりました!。

視聴開始前に「SHIROBAKOの二番煎じ的作品なんじゃないの?」なんて思ってしまってスミマセン><。
繰り返し書いてしまいますが、SHIROBAKOでは「声優になるまで」が描かれていたのに対し
本作では「声優になってから」のいろいろあれやこれやが描かれていました。
SHIROBAKOが好きな方には自信をもってオススメします!。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

また。。良作に出会えた。アニメ(特にりえりー)ファン必修かとw

こ、こんな、良作だったとは!

■作品概略(Wikipediaより)
作者であり声優である浅野真澄が経験または聞いてきた出来事を、ギャグタッチにより再構成させたストーリーで描く、声優業界のあるあるネタを扱った職業ものコメディー。

声優さんと、その世界には興味を持っておりまして・・・
声優さん動画とか、SHIROBAKOやガーリッシュナンバーも観てはいますが、その実態はけっこう謎でした。

さらに・・
こ、この声は・・・
高橋李依さんじゃねーですかw

■キャラ/キャスト
著名声優さんも本人役で出てるしw
~{netabare}
野沢雅子 :似てるしw
神谷浩史 :え・・若くねw
田村ゆかり:似てるとは言い難い。。
銀河万丈 :似てるw
堀江由衣 :キター!って・・
 オーラがねえーw
 普段はこんな感じなんですかw
 ライブまで。破格の扱いだからいいかもw
釘宮理恵 :似てるかもw
 ダブルりえってことかな。
小山力也 :似てますねw
 ジャック・バウワーはハマリ役ですねぇ
 ゲームでもお世話になりましたっけ・・
 スネークーー!w
真地勇志 :似てるw
 ナレーションも大変なんですね。
日高のり子:似てるw
白石涼子 :似てるかも・・てかかわいい
 ARIA、無限の住人、咲-Saki-、
 けっこう観てるのありました。
{/netabare}~

主要キャラ
~{netabare}
一ノ瀬 双葉:高橋李依
 地味めなメガネキャラ。
 りえりーに関しては下の方に記載。
萌咲 いちご:長久友紀
 ツインテール元気キャラ。
 がっきゅさん出演で観た作品は・・
 はじめてのギャル(八女ゆかな)、
 エガオノダイカ(リリィ)。
 声優さんってやっぱ層が厚い。。
小花 鈴:高野麻里佳
 ロリ系美少女キャラ。
 まりんかさんかわええ・・
 ファンになりそうw
 えーと、観た作品は・・
 リゼロ(ペトラ)、
 イセスマ(ユミナ)、
 SAOガンゲイル(シャーリー)、
 アズレン(初春、ピュリファイアー)、
 かぐや様(こずえ)。
 いい役きてる。
紺野 あおい:古木のぞみ
 キャラはマネージャ。
 でももちろん古木さんは声優なワケで。
 この役を演じるのも複雑な気持ちだったのでは。
 つまり演じる喜びとメイン3人への羨望が・・
 考えすぎかな。
 さて古木さんの出演で観たのは・・
 七つの大罪、SHOW BY ROCK!!、シドニア、
 ユーフォ、グリムガルなんかも。
 けっこう出てますね。
サヨちゃん:佐倉綾音
 鈴の幼なじみ
 あやねるも色々やってますね。
鈴のお母さん:佐藤聡美
 シュガ美さん!気付かなかったw

さて・・高橋李依さんですが、本作きっかけで「りえりー」の呼称がついたらしいですね。知らなんだ。
りえりーのこの頃の主要作品は・・
2014年
 SHIROBAKO(内田茜、藤明日香、
 森しのぶ、佐久間ひろみ、生徒 他)
2015年
 それが声優!(一ノ瀬双葉)、
 がっこうぐらし!(直樹美紀)
2016年
 このすば(めぐみん)、
 Re:ゼロ(エミリア)、
 プリキュア!(朝日奈みらい/キュアミラクル)
 この三作品、堀江さんと共演してますねw

りえり~のこの3年間・・
SHIROBAKOでどんな想いだったか。
そして翌年の本作で色んなビッグ声優さんと共演し、ユニットまで組んで、どんな想いだったか・・想像に固くない。
これも、本人の才能と努力あっての賜物でしょう。
演技を観て(聴いて)いて、けしてラッキーで得た成功とは思えません。
がんばりが伝わってくる。上手い。声もいい。かわいいw
{/netabare}~

ヘタな演技とウマい演技の使い分け。
この作品のcvも難しかったかと。。

そしてEDが毎回楽しいw
こういうデフォルメキャラ、愛嬌があって好きですw

■エピソード
お、おもろいw
しかもリアリティーがあって興味深い。
しっかりジーンとするところなんかもある。
~{netabare}
マスコットキャラが解説・・たしかSHIROBAKOもそんなのがあったかと。
現場で一人ひとりに挨拶・・メンドーな業界ですねw
 オーディション受ける人たちの名前貼り出してたのは自分の知識と違っててちょっと意外。まあ色んなケースがあるということかな。
ヒロイン・・cv効果か、とても応援したくなる。
 トントン拍子感はあるけど、そこはしゃーないかな。サクセスストーリーは観てる方も胸が躍る・・
cv担当していたキャラが別な声優さんに・・特にドラマCDやゲームからのアニメ化ではあり得ますね。厳しい現実です。
番レギュ・・勉強になる。
所属事務所の査定・・TVで観たドキュメンタリーで知ってましたがこれも厳しいですね。。
{/netabare}~

「声優名鑑2020」の掲載人数は男女合わせて1,502名とのこと。
(2000年初期の370名と比較するとなんと4倍強)
自分が名前を認識している声優さんは数十名に過ぎないし、声優業だけで食って行くのは相当厳しそうですね・・

しかしこういうアニメをリアルタイムで視聴できない地域の、なんと悔しい事か。
Webラジオが聞けないし。
(けいおん!みたいに今でもWebから聴けるならまだいいんですが)
LIVEも参加出来ないし・・

 原作:同人Web漫画!?
 制作:GONZO
  ストパン1期など好きな作品が多いです。
  7SEEDSは2期での汚名挽回を期待します。
 キャラデザ:佐々木政勝
  咲-Saki-なんかもやってますね。
 放送:2015年夏(全13話)
 視聴:2021年冬(dアニメ)

■余談
同系統の作品(視聴済)を制作順に並べてみました。
 2014年秋 SHIROBAKO
 2015年夏 それが声優
 2016年冬 ガーリッシュナンバー
やはり・・SHIROBAKOの影響は受けていそう。
ガーリッシュナンバーも多分これの影響を受けてるんだろうなぁ・・

にしても、りえりーがユニットの一員でしかもリーダーとは知りませんでした・・
まりんかの笑顔やダンス、がっきょの元気・・応援したいと感じたキャラのcv達が楽しそうに笑顔でライブする姿を観るのは、とても嬉しく、胸が熱くなってくるのを感じます・・(ちょろさ全開w)

なお、リアルなイヤホンズの成功物語はyoutubeでみれます。
OPの「すもももももももものうち」が誰の声かも分かりますw

▼インストアLIVE
2015年6~9月
劇中の初LIVEみたいw
{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=iC65Vwd9yHs&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=20
▲{/netabare}

▼アニサマ野外LIVE
2015年8月29~30日(さいたまスーパーアリーナのけやき広場)
終盤のMCは泣ける(T_T)
{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=8eMj5h8cRts&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=9&t=2s
▲{/netabare}

▼1stワンマンLIVE
2015年10月11日(原宿アストロホール)
これも終盤が泣ける(ToT)
{netabare}全編)
https://www.youtube.com/watch?v=2-FKAjK3jfI&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=10&t=45s
後編)
https://www.youtube.com/watch?v=ASpYmBS62Lw&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=23
{/netabare}

そしてdアニメストアではしっかりLIVEが視聴できます。
なかなかイイですww

▼イヤホンズ vs Aice5ライブ・・
2015年11月25日(NHKホール)
伝説の声優ユニットAice5とイヤホンズの2組による姉妹対決!

Aice5:浅野真澄/木村まどか/堀江由衣/神田朱未/たかはし智秋
 存在を知りませんでしたが堀江さん(リーダー)含む伝説の声優ユニットらしいですね。8年ぶりライブとのこと。
 そればかりか、「それが声優」の原作者である浅野真澄さんまでいます。
~{netabare}
そういうことか、ならば原作や本編での堀江さんの扱いにも合点がいきますw
それと、Aice智秋さんが足にギプスをはめていました・・
本作の第11~12話を思い出します・・
▲{/netabare}

▼イヤホンズ一周年記念LIVE・・
2016年6月18日(ラフォーレミュージアム原宿)
りえりーブレイク後かな。
~{netabare}
りえりーの立ち位置があまり変わってないのが気になりましたが・・LIVE最後のMCで、どうやら怪我か何かがあったみたい・・
で、ググってみたら左膝の“腸脛靭帯炎”ですか・・頑張りすぎたかな。
この記事が6月13日。LIVEが6月18日・・日数も少ない・・アニメのエピソードが再現されたみたいになってしまい、驚いたし、さぞ悔しかっただろうと想像してしまいました。
でもラストの1曲は元気に飛び跳ねてて安心しました ^^
てか!!ちょっと・・お祓いした方がええんちゃうw
▲{/netabare}

▼イヤホンズ二周年記念LIVE・・
2017年6月18日(東京キネマ倶楽部)
パフォーマンスもこなれた感がありますね・・・
てか!これ、すごくイイ!
~{netabare}
生バンド演奏になり、ステージに華があると同時に狭くもなり、あまり動き回る必要がなくなりましたw
てかステージ上が楽しそう。バンドマン(特にドラマー)がめっちゃ楽しそうでうらやましい・・
一周年LIVEで観れなかったりえりーの全力パフォーマンスも観られて感激。

曲もソロを入れたことで、休憩や曲間の時間も取りやすくなり楽曲中心のLIVEになりました。盛り上がりもイイ。
▲{/netabare}

楽曲も演出もパフォーマンスも超好みでしたwww
本格的なロックコンサートっぽいし。
特にまりんかさん、かわいいし、かっけーw
歌も踊りも表情も全てカンペキです ><
これは必見レベルですわw

あ、一応LIVEは評価外にしてますので。。

■結論
本作は、声優さんの世界をさらに知り、声優さんの想いを多少なりとも共有することができたり、疑似体験的な気分になれたり、そしてそして・・超ゴキゲンなユニット「イヤホンズ」を知ることができて、とても貴重な作品となりました。
原作者さん、GONZOさん、制作関係者の方々、dアニメストアさん、そして・・レビューしてくれたキャッチさん・・感謝です ^^

そして・・ライブも良かったです。
dアニメが視聴できない方はyoutube公式もありますのでチラッとみてやってください ^^

参考:https://www.youtube.com/watch?v=eVIVnZtOQVk
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

石川頼経 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「声優」に資格や定義はないのです。

作品のレビューではなくてすいません。
単なる声優に関する考察というか単なるただの豆知識披露かもしれませんが、失礼します。私はこういうのが好きなので。

某所からの引用ですが

>声優グランプリが発行している声優名鑑によりますと、2017年12月現在で1249名の声優さんが登録されており、これが現在声優さんという職業でプロと認識されている人数に近いと考えてよいかもしれません。

>以前浪川大輔さんがTV番組(ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!)で声優を目指している人は約30万人、声優は1万人、声優だけで食べていける人は300人程度と言ってます。

と書いてあります。
参考 ttps://www.声優になるには・声優になりたい.com/houhou/ninzu

また、検索してみると、ある会社では「我が社の声優登録数は二万名」と書いてあります。
参考 ttps://voi-p.com/order/

また、あるサイトには全ての声優は自称だと書いてあります。
参考 ttp://musicbunker.blog.fc2.com/blog-entry-7.html

要するに声優というものには資格も定義もない。
医師や弁護士と違って「声優免許証」とか「声優認定証」「声優資格証」というものは存在しません。
「詩人」とか「作家」とか「俳人」と同じで誰もが「私は声優」と名乗りさえすれば「声優」なんです。
そういう意味で良く業界で罵り文句に使われる「自称声優」という言い方は正しくはないと思います。

また、声優は純粋にアニメの声の収録だけで、食べている声優はほとんどいません。
何でも主演クラスでも一回のアフレコ出演料は五万円程度で、毎回出ても月20万円程度の収入です。
声優はほとんどはイベントに出演したり、歌を歌ったり、洋画の吹き替え、CDを出したり、ナレーターをしたり、ゲーム(特にエロゲ)、グラビアなどの撮影、時には写真集まで出して稼ぎます。
そのため「ルックス」という要素はこんにちでは必然に近く、昔のような「声や演技は素晴らしいがルックスはちょっと・・・」という、失礼ながら例を出すと、林原さんや、かないみかさんや皆口裕子さんのような声優は今はほとんどいません。
「声優のアイドル化を憂う」とかよく言いますが、それは声優が生活していくのに必須なので仕方ないでしょう。

ちなみに声優はトップクラスの声優の年収でも年収数千万円程度。
一流半くらいでやっと、サラリーマン程度の年収と言われています。
二流以下の声優はアニメーターも同然の収入、いや仕事を取るのが不安定なので、ある意味それ以下で、彼らはバイトなどの兼業をして食べています。
そして、勿論、ほとんどもしくは全く仕事のない「声優」もたくさん居て、声優登録を行ってます。
そんな彼らはモブ役だろうと一回でもアニメ出たりしたら、「2005年 〇〇〇〇(女生徒役)」とか大袈裟に経歴に書いたりしてます。

そして中には一流半くらいの声優になっても仕事量の不安定さから会社勤めしながら声優をしている人もいます。
バトルスピリッツブレイブの主演などで有名な大浦冬華さんはかなり遅い時期まで看護師を続けながら声優をしていたそうです。
また有名な事件として「白石冬子事件」というのがあります。
Vガンダムのマーベット役などで当時、結構売れていた白石冬子という声優さんが突然、引退した事件ですが、
その理由は憶測を呼びましたが、早い話し「収入が少なく生活していけないから」だというのが理由だそうです。
何でもアニメのオークションには少数の役をめぐって50人以上の声優が詰めかけるそうで、モブの仕事も貰えず、手ぶらで帰る声優の方がずっと多いそうです。
それに関しても交通費も弁当代も全て自腹です。

「厳しい世界」どころがほとんどごく一部の売れっ子声優以外は職業として成立していないというのが現状です。

追加 そう言えば藤田咲さんも相当、遅い時期までファミレスのバイトをやめなかったそうです。
初音ミクの収録料は五万円でそれ以上は貰ってないそうです。

追加2 ヤフー知恵袋で28歳女性の質問で「フリーターで親から就職しろと盛んに言われています。それで声優になりたいのですがどうでしょうか?」
という内容の質問がありました。
そしたら、その質問に対する回答が俊逸でした・・・
「あなたは声優になるという事を企業にでも就職する事だとでも思っているのか?」と・・・
声優になっても固定給なんてないですし。仕事は自分でオーディションに参加するなどして狭き門をくぐり抜けて取らなくてはならない。
一年で何本もアニメに出ていたように声優も突然、仕事が取れなくなったりして「ある日から突然、仕事がなくなった」とぶっくさ言ってる声優も居たりする。
名前だけでもウリになるような超一流声優ならオファーという形で向こうから仕事がやってくる事がありますが無名声優にはそんな事がある筈がないわけです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

68.5 20 GONZOアニメランキング20位
SAMURAI7_サムライセブン(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (332)
1960人が棚に入れました
人類は数々の大戦を経て、機械化文明と農耕文明が入り混じった混沌とした時代にあった。大戦が終了してしばらく後の事、コメの刈り取りの時期に現れては村を襲い、コメを略奪する野伏せり(のぶせり)を撃退すべく、神無(かんな)村は密かにサムライを雇う事を計画する。村の水分り(みくまり)の巫女であるキララは自ら願い出てサムライを探しに、都の虹雅渓(こうがきょう)へ出る。

高田屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

誰かが死ぬ、生きるために

機械と農業が混じった不思議な世界。長く続いた戦争でサムライ達はその身を機械に窶してまで戦い続けた。時代は移ろい商人の時代。野伏せりへと身を落としたサムライ達は生きるために村々を襲い、農民は生きるため侍を雇って野伏せりを追い払うことを決意する・・・
黒澤明監督の七人の侍が原作、原作視聴済みですが世界観を変えながら、かなり原作に沿った作りになっています。

※カッコ内は原作名。
文武両道のリーダー各、島田カンベエ(勘兵衛)
伊達男の槍使いシチロージ(七郎次)
双剣の達人キュウゾウ(久蔵)
サムライの心をもつ機械の元農民、キクチヨ(菊千代)
総髪の迷える若者、岡本カツシロウ(勝四郎)
機械のエキスパート林田ヘイハチ(平八)
大道芸に身をやつした片山ゴロベエ(五郎兵衛)

戦場で死ぬこと、主君のために死ぬこと。己の道を全うすること。生きること・・・
それぞれの7人のサムライの生き様、逝き様をその目に焼き付けてください。

「誰が先に死ぬか、それだけのことだ。生きてもらうぞもう少しだけな」
総毛立つとはこのことだ!!

天主(あまぬし)と農民、侍と機械。善悪のはっきりと分かれた勧善懲悪の世界感、日本人の米への憧れ、農耕文化。武士道。色んなものが詰まっていて本気でテンションがあがります。機械とサムライの世界で消え行く心が粋すぎる。ただし26話は少し長すぎる気も、原作+αの部分や戦いが始まるまではややだらける部分もありますが、それを補って余りあるスタイリッシュな殺陣は必見です。
七人の侍公開から50周年を記念して作られた本作。原作の映画界へ与えた衝撃を考えるとどれだけの重圧でしょうか。その分本作への意気込みを感じられます。

視聴した方にはぜひ聞いてみたい、貴方はどの逝き様に惚れますか?


***以下雑談


・・
・・・はい、そろそろ我慢できないので暴走します。
かっこええええええと叫び声あげたくなりますwww
単純に男として憧れる、切った張ったの大立ち回り。テンション上がらない筈が無い。逆に女性や海外の方はこの作品を見てどのような感想を持つのでしょうか。
原作は海外で絶大な人気と知名度を誇る作品。スピルバーグやジョージ・ルーカスさえ原作の影響を受けているといわれています。少なくともクールジャパンのイメージを広げてくれる、世界に誇る日本の文化として世界に発信できる作品ではないでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

アレンジ作品としての分別をキチンとわきまえた

かの名作をアニメ化したドサクサにアレンジもしてみましたよ。ということで、原作で食い足りなかった部分を何気に補ったりしてくれたのは、うれしいですね。原作では数人の侍の掘り下げがいまいちで、ちと歯ごたえに寂しいところがありましたが、こちらは2クール放映という尺に物言わせてしっかり熟成、バックボーンや性格の添加によりそれぞれのキャラに格差なく輝きを与えております。特に七郎次は{netabare}最後まで生き残ってた分{/netabare}、掘り下げが甘く影が薄くなっていましたが、本作ではなかなか隅に置けないヤツになってますね。おまけにどこか課長のような哀愁を漂わせていた風貌もどこへやら、見た目も中身もすっかり色男に。

もひとつうれしかったのは、戦に身を投じる侍たちの動機をいじらなかったこと。野伏せりの背景に権謀術数を絡ませて物語のスケールアップ化を図ってるんですが、そのスケールアップに引っ張られず、侍たちは「一村を救う」という目的をブレずに貫いて行動させています。変に「世界を救う」などと動機を肥大化させないことで、別作品と化す危険性や、卑小な一村に命を懸ける侍たちの崇高さや尊さを失う失態をしっかり避けれてるんですね。

あれやこれやのエピソードの追加で大胆に肉付けしたり、それこそキャラクターや世界観に冒険的な加工を施したりはしているものの、核となるプロットやキャラクターの基本的な行動原理は原作に忠実であろうという意思はしっかり感じられて、アレンジ作品としての分別をキチンとわきまえたシナリオコントロールとして大変よろしいものではないかと思います。

作画も悪くないですね。安定はしませんが、力の入ったときなんかは、切れのあるアクションやスピード感のある剣さばきを披露してます。肉体の機械化が浸透してる世界観を活かして、できるだけ血を描かずに済ませてるのはNHKらしい配慮です。

ただまあ、ネチっこい話をすると、勘兵衛らの活躍が世間から認知・評価されるというシナリオは、さっきの崇高さや尊さを削ってたような気がしないでもないですけどね。名声名誉に縁のない戦いだからこそ、エンディングで虚しさを秘めた余韻を呼ぶわけですから。まあ、さして後味に影響はなかったけども。

『SAMURAI7』、アレンジ作品としてオリジナルの名に恥じぬ、手堅く仕上がった良作でございました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

こめった さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

米が喰いたぁ〜い!!!

物語の内訳(平均計算:.2や.7までは切りさげ、.3~や.8~は切り上げ)
ストーリー:3.5/構成:3.0/世界観:4.0/キャラ:3.0/テーマ性:3.5
平均3.4、よって物語3.5

本作は黒澤明監督作品『7人の侍』の放映50周年を記念して作られた当該作品のオマージュである。『7人の侍』は冷戦期の構図である白黒方式で、勧善懲悪を是とする非常にシンプルなストーリーラインで究極なエンターテイメント作品とも言える作品である。そして、本作『SAMURAI 7』は基本的には勧善懲悪を踏襲しつつも、ソ連崩壊後の構図である相対化方式(アニメではガンダム以降、このような作品が増えた)も盛り込み(商人の存在など)、より現代的なテイストに仕上がっている。

念頭に置いている時代背景は、『7人の侍』では安土桃山時代だったのに対して、本作では元禄前後以降の江戸時代、刀ではなく算盤を重宝するようになった時代である。そのような時代のなかで、「武士道とは何か」という命題はとても映える。しかし、その中心となる(はずの)カツシロウの扱いは些か雑だったと思える。ただ「侍」の美学に魅せられ、戦の本質を知っていく過程しか描かれない。武士道とは死ぬことだ、生きることだ、みたいなセリフはあるけれど、表層だけで武士道の本質を突く表現はなかったように思える。『7人の侍』もだが、そもそも本作品は「農民のため」という下へのベクトルが強く働く作品である。しかし、武士道を語るとき「主君のため」という上へのベクトルがあって然るべきだろう。時代を江戸期にしたことで、「侍とは」、「武士道とは」とより哲学チックな描き方ができたはずだが、『7人の侍』のオマージュであるが故にそれも中途半端になってしまった。

{netabare} 物語の展開は『7人の侍』を踏襲する前半部分(侍集め、戦準備、野伏せりとの戦)は楽しめた。しかし、アニメオリジナルの後半部分に入った途端、その勢いも急激に衰えてしまった。特に、天主(前天主及びウキョウ)の有能説(実際にはまったくそんなことはない)、侍の機械化(最終決戦では多勢の機械に小数に人間で挑むが、人間がそれだけ戦えたら、そもそも機械化する必要ある?)、キララの恋模様などは残念の一言。{/netabare}

本作を見る時間あったら、『7人の侍』や『荒野の7人』、『スターウォーズ』なんかを見た方がいいんじゃないだろうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

69.3 21 GONZOアニメランキング21位
宇宙戦艦ティラミス(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (215)
787人が棚に入れました
人類が生活領域と欲望を宇宙まで拡大した時代、
自由を求めた人々が宇宙へ流れ住むようになり、彼らの叡智は文明を育み、
いつしか地球を脅かす存在へと変貌していった。

宇宙暦0156年、地球連邦政府が祖母星グランマースから
史上4度目のコンタクト(4th note)を受けたその年、
【メトゥスの民】との抗争は本格化していた。
終わらない戦い、増え続ける犠牲……。

そんな戦況を打開する為、颯爽と一人の青年が戦場に降り立った。
彼の名は、スバル・イチノセ。
宇宙戦艦【ティラミス】の眉目秀麗・成績優秀な若き天才エースパイロットである。

全人類の希望は、彼に託された。

――だが彼の真の姿は、ティラミス艦内の集団生活に馴染めず、
いつも専用機デュランダルのコックピットにひきこもってばかりいる青年で……。


声優・キャラクター
石川界人、櫻井孝宏、諏訪部順一、江口拓也、大塚明夫、新井里美、中田譲治、桃井はるこ
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クソ笑った超絶ギャグアニメ

原作:漫画/放送期間:2018年4月-6月/全13話/制作:GONZO

キービジュアルやタイトルからしてロボ系かと思い込んで敬遠していたけれど、ちょっと調べたらショートアニメ&ギャグ作品ということで視聴したところ、ロボ系苦手とかそんなもんまったく関係なしに楽しめる超絶ギャグアニメでした。

あらすじをちらっと見るには、宇宙戦争やロボ系かと思ってしまうので、私のように端から敬遠されている方も多いと思われますが、約7分ほどのショートアニメなので、とりあえずご覧になって頂きたい。(もちろんギャグには合う合わないがありますが)

視聴開始したらすぐさま毛色が違うことが解かります。正直、第1話は微妙だと思っていたけれど第2話からハマってしまいそのまま一気に観てしまい全13話があっという間に終了。寒いネタのハズレ回もあったけれど私としてはほとんどがツボってしまうアタリ回だらけでした。

ちなみに涙が出るほどクッソ笑ったのは {netabare}「すぐ絶対って言うな」のくだりw くだらなすぎるけど、{/netabare}こういう奴ホントいますわなw

登場するキャラクターも主人公のスバルをはじめ、イカしたキャラばかり。紅一点の爆乳美女・リージュ(声:遠藤綾)も捨てがたいけれど、{netabare}やはりスバルの兄・イスズ・イチノセの残念なイケメンキャラが最高すぎる。{/netabare}

声優さんもナレーションの大塚明夫さんなどそれぞれがいい味を出し作品を盛り上げており、なかでも中田譲治さんと能登麻美子さんがよくこんな役どころを引き受けたものと感服してしまった。

この第一期を逃していたことで先日放映を終えたばかりの続編となる『宇宙戦艦ティラミスⅡ』もノーマークだっただけに遅ればせながら面白い作品に出会えて嬉しい限り。続けて第二期も視聴したいと思っております。


▼キャスト
スバル・イチノセ:石川界人
イスズ・イチノセ:櫻井孝宏
ヴォルガー・ハマー:諏訪部順一
ヴェンチュリー・ルロワ:土師孝也
リージュ・ルロワ:遠藤綾
シゲルコ・ホンダ:新井里美
パッカー(PAC2-AR):桃井はるこ
ナレーション:大塚明夫

▼制作
原作:宮川サトシ/漫画:既刊7巻
作画:伊藤亰
監督:博史池畠
シリーズ構成・脚本:佐藤裕
キャラクターデザイン・総作画監督:横山愛
アニメーション制作:GONZO

▼主題歌
オープニングテーマ「Breakthrough」歌:スバル・イチノセ(石川界人)
エンディングテーマ「DURANDAL」歌:スバル・イチノセ(石川界人)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

自己満、ボッチ嗜好主義の成れの果て?(笑) ナレの渋い大塚ボイスがさらに笑いを誘う!

「人付き合いはそれなりに折り合いをつけましょう」という教訓アニメ(?)。

OP:30秒 本編6分15秒 ED:15秒のショート(コント)アニメ。
ショートなので見易いです。

宇宙歴0156年。膠着状態が続く地球連邦とメトゥスの民との宇宙戦争。
地球連邦・宇宙戦艦ティラミス所属、汎用人型兵器(ロボット)デュランダルの若きエースパイロット「スバル・イチノセ」少尉。イケメンでそれなりの仕事(戦闘)をこなすのだが・・・チョット残念な「性格」だった。

集団生活においては決して自分の思うようにはいかないもの。或る程度は妥協を覚悟しなければならないのは世の常。
しかし、スバルはそんな妥協を許さない!潔癖気味な性格で人の忠告を素直に聞かない。「ガサツでデリカシーの無いクルー(戦場だからしかたないヨ)」を快く思わず、仕方なく同席・同艦していることに「ストレス」が溜まりまくる。そんな彼の唯一の「避難場所」はデュランらダルのコクピット(操縦席)。そこだけが変に人に干渉されない(絡まれない)安らぎの聖域・・・・なので、当然「人とのコミュニケーションがとれないヒッキー」の症状が出てますし、友達(親友)とかも居なさそうです。だから自己満足&(間違った)自己解釈することが多く、一般良識&常識が欠如し、当然「素っ頓狂」な行動をとってしまう。そんなスバルのティラミス艦内での奮闘劇(コメディ)。

「ガチの宇宙戦争中に何をやっとるんだ貴様!」と、思わずツッコミを入れつつ笑わせてくれます。
実社会でもこんな人がいる分、悲しいやら、可笑しいやら・・・と言いつつ楽しく見てます(笑)


2016.06.27【2018年10月 Ⅱ(ツバイ)に続く!】
「銀魂」とは違った感じの「中・高生あるある」や「ツッコミ」の数々。
スバルも残念だが、敵の兄・イスズもかなり残念。(笑)
常に行動の優先順位が周りの状況(戦闘状態など)より「自身のコンディション」が『最優先』され、ガマンを出来ないお子ちゃま状態。未来SF設定なのに現代日常テイスト(コンビニ・世話好き関西オバチャン・コクピットの自室コーディネイトなど)を熱弁するところがさらに笑いを誘います。
{netabare}ラストは「不朽の問題作」と言われるロボットアニメみたくに地球の大気圏突入。(笑){/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

sunnyday さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

笑いのスーパー機動兵器、デュランダル

あのエンディングテーマが頭から離れません。
たった15秒の奇をてらった訳でもない普通の曲なのに、なぜか頭から離れないのです。
10分間の短い作品なのに、だからこそ、インパクトが凄まじいアニメでした。
仕方がないので素直に2期を見ることにします。

以下観点別レビューです。
<物語について>
1話冒頭の、誰が見てもスターウォーズのパロディだとわかる高速字幕から物語は始まります。スバル・イチノセが串カツに悪戦苦闘する様子は、まさにベッドにスナック菓子をこぼした時のよう。そこには僕の想像したような、クールでストイックな戦場はありませんでした。ロボットアニメに現実味を持たせるとここまでカッコ悪いとは思わなかったw
そして終盤の急展開、{netabare}まさか保護フィルムのせいで大気圏に突入するなんて、{/netabare}最後の最後まで意表をついて来られました。

<作画について>
作画も本物の(?)ロボットアニメと遜色の無い凝りようです。10分のショートアニメだからこそのクオリティなのかも知れません。

<声優について>
声優の方々も豪華で、キャストの無駄遣いと言われるくらいの顔ぶれです。
特にナレーターの大塚明夫さんがホントに良い味出してる!良いナレーターがいるギャグアニメは名作ですね。

<音楽・OPEDについて>
OPEDについては前述した通りですが、BGMの管楽器のシュールな笑いをさらに引き立たせています。

<キャラについて>
どの人物もキャラが立ちすぎていて、ここで紹介するには余白が足りません。かいつまんで紹介する事にします。
主人公、スバル・イチノセは戦艦ティラミスのエースパイロットだがコックピット{netabare}と陰毛{/netabare}だけが友達の引きこもり体質な人間。彼の聖域である専用機デュランダルのコックピットがメカニックのシゲルコに荒らされる所は、まさに思春期の親子のようです。
また、ウザいオヤジキャラのヴォルガーや、腐りきった性格をしたヒューマノイドロボットのパッカーなど、挙げればきりがありません。

1話10分で気軽に見れますのでみなさんも是非見てみてはどうでしょうか〜。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

67.9 22 GONZOアニメランキング22位
蒼の彼方のフォーリズム(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (590)
3179人が棚に入れました
反重力シューズ・グラシュの発明で人間が空を飛ぶことが普通になり、グラシュを使った新しいスカイスポーツ「フライングサーカス」(FC)が行われている世界。

かつてFCの有望選手だった日向晶也は、とある経緯で競技から遠ざかっていた。

そんな彼の通う久奈浜学院に内地から倉科明日香が転入してくる。

彼女にグラシュでの飛行方法を教える内に、晶也はFCへの情熱を取り戻して学院のFC部に加入。

ヒロインたちと交流しながら共にFCへ取り組んでいく。

声優・キャラクター
福圓美里、浅倉杏美、山本希望、米澤円、逢坂良太、若林直美、近藤孝行、種田梨沙、興津和幸、儀武ゆう子、緒方恵美
ネタバレ

アムールトラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

原作の体験版インストールしてしまった。本体もそのうち買うつもり。

作業用アニソンメドレーに良く出てくるという何気ない理由で見始めました。
そんなですから、前情報は
op『Contrail~軌跡~』川田まみ(最後のシングルですね。心に染みる曲です。)のみでした。

なので、視聴後に事実を知って仰天しました。
wikipediaによれば、
原作はspriteによるアダルトゲーム(18禁)。
『萌えゲーアワード大賞・ユーザー支持賞・11月月間賞の三部門を受賞している。』
だそうです。
もちろんゲームは未プレイです。

★先入観持たなくて良かった★
重要なことを言います。

「あおかな」というアニメは、全く断じてエロくないです!
それどころか、恋愛ものですらないです。
FC(フライングサーカス)を題材とするスポコンです。

前情報を中途半端に持っていて、恋愛系の展開を予想していたら、期待外れになった可能性は低くないかもしれません。
しかし、スポコンとして見れば実に良く出来た作品だと評さざるを得なくなる良作です。

才能に対する怖れや競争心理、同じ競技者としての連帯感などの描き方は漫画やラノベ原作の作品と比較しても遜色ないどころか、高水準と言えます。

下手に恋愛色を残さず、テーマを絞った点が僕にはとても好印象です。

★ものっそい綺麗★
絵柄を一目見て「恋チョコ」を連想した人は多いかもしれません。
だって同じ会社ですから。そして、その人達は理解してくれるでしょう。

キャラデザインが可愛いです。具体的にどんなところがとかは説明できませんが、可愛いです。綺麗です。

個人的には市ノ瀬莉佳が大好きです。

でも、それだけではないのです。
空が、海が、山が輝いている!
僕は今までこんなに綺麗な風景描写を見たことが無かったです。
特にopは圧巻です。曲調と声音、美麗なイラストの相乗効果で中毒性高し。

本編の作画については中盤以降乱れる部分もそこそこありますが、大きな減点にはならない程度だと思います。

風の香りが感じられますよ。それは扱うスポーツがスポーツだからでしょうね。

★FCというスポーツ★
FCでは空飛ぶ靴(グラシュ)を使います。
使用者の周囲の重力を操作することで自在に飛べるようになるというやつです。あこがれます。使ってみたいです。

このグラシュ、飛ぶとカラフルな軌跡(コントレイル)が残ります。これも芸術性に一役買っていますね。

そして、競技のルールが本当によく出来ています。
おそらくグラシュが実現すれば実際にスポーツとして成り立つと思います。

単純に飛行速度を競うだけではないというのがみそです。
コース(空中)に配置されたブイにタッチするか相手の背中にタッチすることでポイントが得られ、その合計点でタイマンするのです。
まだ見ていない人は見れば分かります。
一見容易な抜け道があるように見えて、見事に塞がれている絶妙なゲームバランスは率直にすごいです。
この現実味があるからこそ、物語の主題が際立ちます。

★スポーツを愛する全ての人へ★
主題が何か、作者は何が伝えたかったか。そんなことは分かりません。
作者しか分からないですから、考えません。

しかし、例え意図がどんなものでも、伝わってくるものがあります。僕はこの作品がスポーツと人の関わり方について本当に良く描いているなと思いました。
スポーツを楽しむ、スポーツで苦しむ、泣く、スポーツを愛する、避ける。

スポーツから逃げる。

様々なキャラクターが様々なスタンスでFCと向き合っていました。
大きくは取り上げられていなくとも、「あおかな」には多種多様な葛藤や苦悩が描かれていたと思います。

★萌える、萌える、萌える★
明日香のキャラ設定が最高すぎです。
天然キャラなのですが、この自然さといったらないです。
天然キャラの、面白さとここぞという時の力との相性がすさまじかったです。

みさきの設定も良いです。
好物:うどん。これはまあ狙ったなといえばそれまでですが、随分と奇抜なことで。
そして、低血圧。これがすごい。
これを利用した心情描写が自然でした。

真白はこれまた見事は後輩キャラです。
みさきに過剰な愛を持つ設定はありがちではあってもやはり面白い。
うどん屋の娘というのが絡んでとても良い具合です。
あと、邪神とプリントされたグッズをやたら持っているのですが、それがかわいいです。

莉佳はメインヒロイン。
僕の中ではそうです。
可愛いです。健気です。恋してる訳じゃないのにすごく健気です。

女子キャラがとにかく萌えます。
さすが萌えゲーアワードといったところでしょうか。

男子キャラもなかなかなものですよ。主人公最強設定とか、絶対王者の二つ名を持つ真藤とか、脳筋の受験生とか。
まあ、萌えはしませんけどね。

★壮大な伏線、そして綺麗なまとめ★
スポコンですから当然ラストバトルがあります。
そこでキーとなるシーンがある訳ですが、まさか{netabare}コントレイル{/netabare}に伏線が敷かれているとは思いもよらなかったです。伏線と呼べるか怪しいなとも思いましたが、原作体験版をプレイした感触では間違いないです。
アニメでは説明が簡略化されていましたが、初期段階でしっかりと説明されていたのです。巧妙です。

そして、大団円。
まさかあのキャラまで巻き込んで大団円!?と驚かされました。
明日香の天然天才の力はすさまじく、最高のラストでしめてくれました。
号泣するとかいう類のものではありませんが、ある種の感動は大きかったです。
胸がほかほかする感じです。

溜めが少し長く、やっときたかと思う部分{netabare}(主人公が飛ぶ場面){/netabare}もありましたが、徹頭徹尾きれいに美しくまとまっていました。

★所感★
「あおかな」は名作です。
アダルトゲーム原作であることを考えると恐ろしい限りですよ。
だって、このストーリーにエロがくっついたらやばいですもの。
――それは置いておいて。

このアニメ、たった一つのセリフ(?)に集約される気がします。登場人物達全員が、以下のセリフに沿った成長を遂げている気がするのです。

{netabare}「ダメなだーめな自分を、今とーきはーなーてー♪」{/netabare}

しかもこれがこのアニメ最初のセリフであるという。

★最後に★
あおかなの魅力に取り憑かれた方、及びそうでなくとも面白いなと思われた方、朗報です。携帯ゲームがもうすぐリリースされます。
今すぐ事前登録しましょう!(筆2016.5.13)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャッチコピーは「負けてからが、本当の勝負」

この作品の原作ゲームは未プレイですが、福圓さん、浅倉さん、山本さん、米澤さんらが出演されると知り視聴を決めた作品です。
その後、ゲーム制作会社spriteさんが「恋と選挙とチョコレート」を手掛けていた事、オープニングとエンディングに川田さん、RayさんのTo LOVEる -とらぶる- ダークネス 2ndコンビが担当される事を知り俄然視聴が楽しみになった作品でした。

この作品では「フライング・サーカス(以下、FC)」と呼ばれる競技が題材として扱われています。
文字の通り空中で速さやドッグファイトによって選手同士が相手の背中を取り合う競技なのですが、それを実現したのが、「グラシュ」と呼ばれる重力がコントロールできるシューズです。
このシューズを履くことで絶対地面に叩きつけられる事がない、という安全なスポーツなんです。
でもこのFC・・・登場する可愛らしいキャラのイメージからは想像がつかないほど激アツなスポーツでした。

海上の空中に設営された4角のブイ・・・時間制限のあるポイント性の競技で、ポイントは4角のブイをタッチするか、相手の背中にタッチするかで入る仕組みになっています。
スピードに特化した選手は高速飛行でブイ狙い・・・
ドッグファイトに特化した選手は、ブイをショートカットして先回りして相手の行く手を阻む・・・
と、ルールは割とシンプルです。
シンプルであるが故に、熱くなるんでしょうね^^

もともと久奈浜学院のFC部は全国にも出場するほどFCが盛んな学校でしたが、今では部員が少なくなって同好会状態になっていました。
そこに、2年生の倉科 明日香(CV:福圓美里さん)、同じく2年生の鳶沢 みさき(CV:浅倉杏美さん)、有坂 真白(CV:山本希望さん)がFC同好会に勧誘した事で部に昇格し、大会にも出れるようになりました。
ところが、みさきはFC経験者で真白はグラシュで飛ぶのは朝飯前・・・なのですが、明日香はこれまでグラシュを履いた事が無いので満足に飛ぶことすらできません。
そこに、かつて有望なフライング・サーカスの選手でしたが、とある理由でグラシュを履くのを止めこの世界から遠ざかっていた日向 晶也が明日香に飛び方を教える事になり、再びFCとの接点が出来て・・・物語が動いていきます。

このレビューを書くためにwikiをチラ見して知りましたが、原作のゲームでは日向が主人公なのだそうです。
アニメ版の展開から考えると、ちょっと想像しにくいです。
完全にFC選手を主人公に据えた作品になっていましたから・・・

部に昇格した久奈浜学院のFC部は全日本フライングサーカス大会の地区予選への出場と勝利を目指した特訓が始まるのですが、このスポーツの持つ躍動感に魅了されてしまい、毎回の視聴がとても楽しみな作品となっていました。

そして迎えた初めてのFC大会・・・
意地とプライドと思いがぶつかり合う激しい戦いだったと思います。
皆んなの成長が感じられた試合・・・と言っても過言ではありません。

ここからは、経験した事のある人にはトラウマの様に襲ってくる心の痛み・・・
自分は全力を出し切った・・・負けたのは悔しいけれど、格の違いを知っていたから仕方無い・・・
きっと誰も勝てないんだし・・・
自分にそんな言い訳をした経験はありませんか?
私は同じ様な事で何度も自分を誤魔化した経験がありますけれど^^;

でも次の瞬間目にするのは自分の想像を絶する光景・・・
格の違い・・・でもそれは相手の本気じゃ無かった・・・?
相手の本気ってこんなにも凄かったの・・・?
私はそこまで相手の本気を引き出せなかった・・・?

もし、その相手の本気を引き出したのが身内だったらどうでしょう・・・
心から素直に応援できるでしょうか・・・?
この状況・・・負けた本人にとっては屈辱以外の何物でも無いんですよね。
自分の心の弱さと醜さと本音が入り乱れて心の中はグチャグチャ・・・

そしてこの状況を踏まえた上で次に何を選択するかが最大のポイントになるのですが・・・
たくさんの紆余曲折を経て回り道をして何度も躓くけれど、最後にたどり着くのは自分の本心に素直であって欲しいと思います。
彼女たちの選択は・・・是非本編でご確認下さい。

この作品の良いところはここで終わらない事です・・・
一回りもふた回りも成長した久奈浜学院のFC部・・・
「さぁ、バチバチしようか・・・」の台詞で始まる戦い・・・これまで見たどの試合よりも熱い試合でした。
そして「至高の美しさ vs FCを楽しむこと」の戦いが始まるのですが、FCって、型に嵌ったスポーツじゃないんでしょうね・・・臨機応変で自由なのがFCなんだとラストまで視聴して思いました。

ホント登場するキャラはスポコンとは縁遠い感じなのですが、蓋を開けてみると半端無いスポコンもので、手に汗握る展開が幾度となく訪れてムッチャ興奮する作品でした。
ゲームでは恋愛要素もあるようですが、FCに特化した構成が個人的には大当たりだと思っています。

オープニングテーマは、川田まみさんの「Contrail〜軌跡〜」
エンディングテーマは、Rayさんの「a-gain」
どちらも好きな歌手なので甲乙は付けられません。この前カラオケで「a-gain」が上手く歌えなかったので、いつかリベンジしたいと思います^^;

1クール12話の作品でした。「恋選」といい「あおかな」といい、spriteさんの作るゲームのアニメは面白いという事をしっかり理解しました。
物語も1クールに綺麗に纏まっていたと思いますし、作画・キャラデザともに綺麗・・・試合での疾走感や躍動感は高いレベルにあったと思いますし言う事なしです^^
しっかり最後まで堪能させて頂き、ありがとうございました^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

フライング・コンフィギュレーション?

今期見る作品があまりにもなかったので、視聴してみました。
惹かれた点としては、絵柄と競技ものという点ですかね。

雰囲気としてはスポ根風なので見れなくもないです。
ただ致命的なのが、核となる競技の設定が緩いところ。
私の解釈が正しいのであれば、この競技は破綻しているはず。
詳細→{netabare}
  制限時間内にポイントを稼ぐ競技。
  ポイントの稼ぎ方は、4つのブイを決められた順(時計回り?)に触るか、対戦相手の背中?に触れるかのどちらか。
  ショートカットは対角線上に(=1つ飛ばし)のみ可能だが、その場合は対戦相手に越されるまでブイには触れられない。
  おそらくこれで合っているはず。

  まずパターンA。
  逆走、またはそれに近い行為が許されている場合、スピーダーは負けません。
  1ポイントはほぼ確定なので、あとは捕まらなければ勝てるんですから。
  そしてパターンB。
  逆に逆走や同軸上の逃げができない場合はファイターが勝つでしょう。
  理由としては、ブイの間近で待機すれば対戦相手にほぼ確実に触れられるから。
  対戦相手が停止した場合は、対戦相手に近づき、相手が動いたらブイに近づきを繰り返せば、同じ状況になります。
  ショートカットされたら、どうするの?
  心配ありません。その時は悠々とポイントを貰った上で次に行けばいいのです。だって対戦相手が待っていてくれるんですから。

  というように、ルールの把握漏れがないのであれば、どちらにしろ勝者は決まっていると言えます。
{/netabare}
というか、破綻云々を抜きにしたとしても、単純に面白いとは言えないんですよ。
記号的とでも言えばいいですかね。
AさんとBさんでも、明日香とみさきでも、試合内容は全くと言っていいほど一緒になるんですもん。
早い方が第一ブイを取って、遅い方がショートカットで待ち構えてドッグファイト。ただただコレの繰り返し。
盛り上がりには欠けるが、単純なスピード勝負もなくはない。
ただし、前者の場合はレース部分が完全に死んでますし、後者の場合はドッグファイトがそうなっていますね。
試合パターンが2つしかなく、どちらに転んでも競技の楽しみの半分が失われ、競技者の個性が全く感じられない競技。それがフライングサーカスだ!(`・ω・´)キリッ

いや、別に嫌いじゃないんですよ。
寧ろスポ根に飢えてる身としては、オリジナル競技とかどんどん挑戦して欲しいんです。
ただ、難しいことに違いはないので、今作のようになることも十二分にある訳で。
でもやっぱり、アニメ発祥のオリジナル競技、なんてものが生まれる未来にも期待したい訳です。

以下は雑記。{netabare}
  せっかくなので、私のフライングサーカスを考えてみます。
  大本の設定として、三種のタイプとポイントルールは継承してみようかな。
  まず第一の改善ポイントは、コース。
  やっぱりただの四角を回るのはつまらないですからね。
  ただ、複雑なコースを作ったりするのは、世界観ごと変える必要性があるので今回はパス。
  となると単純な四角じゃなくするという方向性が良さそうかな。
  どうせなら、コース作りも戦略に加えたいですね。
  じゃあ、各競技者に4つのブイの権利を渡して、計8ブイを時間内に奪い合う競技にしたら面白そうかも。
  競技範囲内であれば、自分のブイをどこに配置するかは自由。
  これなら、四角である必要もなければ、平面である必要もないので、空中戦の醍醐味が発揮できそう。
  でも、ただブイだけ配置しても面白みに欠けるな。
  ブイ以外に妨害アイテムや遮蔽物なんかがあってもいいかもしれない。
  だいぶ競技として多様化してきた気がするから、競技人数を増やすのもアリだろうか。
  2対2のチーム戦、ブイを2つずつ分けての4人戦。グラシュタイプやアイテム指定ありのイベント戦。色々考えられますね。
  グラシュタイプももう少し特徴が欲しいですかね。
  スピーダーは高速だけど、接触判定が全身。(他者に触れるとポイント失う)
  オールラウンダーは中速で、接触判定は胴体と頭。(手足ならガードも可能)
  ファイターは低速だけど、接触判定が背中のみ。
  このくらいにしておいて、グラシュタイプの読み合いなんかも入れると面白いだろうか。
  おっと、思いつきでポイントルールにも変更を加えよう。
  ブイはタイムアップ時点で保有している数につき、+2。
  開始時、+8というのもキリが悪いので、親ブイなるものを入れて、それだけ+4で、+10を持ち点にするかな。
  接触判定時は、防御側が-1、攻撃側が+1でどうだ。
  あとは、競技者個々の特徴が出せるといいんだけど、頭脳戦の要素も取り入れたし、あとは性格や技術なんかでどうにか出来そう……かな?

  まだまだ練り込みが足りませんが、思考が暴走し始めたのでここらで止めときます。
  よくよく考えたらレース要素ないし。(ーヘー;)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

63.4 23 GONZOアニメランキング23位
砂ぼうず(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (132)
875人が棚に入れました
舞台は、関東大砂漠。数百年前に文明が滅び去ってもなお懲りずに、人間は人間同士で弱肉強食の争いを繰り返していた。

主人公は最近名をあげてきた便利屋、人呼んで砂漠の妖怪「砂ぼうず」。金と名誉とボインの為なら、その抜群にキレる頭と腕前をいかして、卑怯・陰湿お構いなしに何でもやる……過酷なサバイバルを強いられる砂漠にまさに最適な男である。そして、砂漠最強を目指して彼に弟子入りした少女、通称「小砂」。

ある時は女に騙され命を危うくし、またある時は多額の借金を背負わされながら、二人の戦いの日々は続いていく。

声優・キャラクター
鈴木千尋、斎藤千和、こたにともこ

che さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

地獄の関東大砂漠!!

遥か未来の日本のお話、戦争により文明が崩壊し世界が荒廃し、大地が砂漠となってしまった世界。
その世界で関東大砂漠を舞台に便利屋として生きる主人公、
通称、砂漠の妖怪 砂坊主のSFガンアクションです。

原作のファンなんです、なんでちょっとアニメも見てみたんですが、視聴者に媚媚びした感じになってて、ほとんど見てません。

内容が過激なだけにいたしかたない部分も、もちろん有るのでしょうが、ブラックラグーンの様に過激な内容も今は放送してるんだから、出来ない事も無いと思うんで、それを考えると視聴者に媚びてる気がしちゃいます。
良く言えば入口を広くしたって事かも知れませんがね。


原作の好きな所はやっぱりユニークな所ですかねw
砂漠を舞台にしてると言う所、主人公のキャラクター、リアリティこの辺りが凄く好きです。

まず主人公の人格

一言で言うとが最低です!ゲスもいい所ですw
色んなアニメにもゲスなキャラは居ますが、決して主人公では有りませんよね?
物欲と性欲しかほとんど有りませんww
でもこのキャラクターがこの物語にリアリティーを持たせてるんですよね。

舞台が砂漠

この物語の舞台、関東大砂漠は本当に厳しいのです!
もう皆生きる事に必死なんです、皆、他人の事など気にしている余裕がないのです!
そんな地獄の関東大砂漠はゲスい性格と物欲と性欲だけで生きていける所ではありません!
そう、砂坊主は非常に頭が回るんです、彼はAR、BR、RPGまで飛び交う地獄の関東大砂漠をほぼ、父の形見のSG(ウィンチェスター)一丁で戦い抜いているのです、その頭脳とセコさでww
この辺りも好きかなw

リアリティー

生きるだけで精一杯の世界です、そりゃ生きるためなら何だってします、もちろん人の心も荒むってもんですw
生きるために、騙し、奪い、殺します。
その辺りが容赦なく描写されてて面白いです。
武器も実際に有る現代の銃器が出てきておもしろいです。
また舞台が日本って所が笑えますw
結局何処でも良いのにあえて日本にしてる所が笑えるw


ユニーク

まず、主人公のキャラクターがユニーク、まずこの手の主人公はいません。
ライバルの雨蜘蛛もマニアックな性癖で面白いですw
舞台が砂漠、こんな特殊な環境を舞台にした作品もお目にかかった事ないです、ジャングルとか海とかは割とあるのにね。
あ、コブラは結構砂漠舞台あったわ、そいやw

後はストーリーですかね、
{netabare}
漫画では12巻で主人公の砂坊主が今まで敵対していた勢力に寝返り、まさかの主人公交代ww
これ凄くないですか?僕の知る限りないですよ、
主人公が敵対勢力に寝返って主人公交代なんて!
サブキャラがってのは割とありますが、、
13巻からは弟子の小砂がてるてる坊主と名乗り主人公になっています。
ちなみに、その後砂坊主と敵対とかいう、チャッチな展開にもならない所が好きです。
小砂は砂坊主の恐ろしさを一番身近で観てきたので、砂坊主とだけは何が有っても戦いたくない!と言っていますww{netabare}

まあ、アニメの事あんまり書いてないんですけど、アニメを最初に観る分にはそれなりに面白いんではないかと思います。
キャラも可愛く書かれてるし、性格もソフトになってるから見やすいと思います。

漫画はう~ん、絵も内容も好みがかなりあると思うので、万民に勧められるような内容ではないです。
ただ、SF、ガンアクション、リアルな内容が好きな人は楽しめると思います。


こんな人にオススメ

SFの人
日本の人
リアルの人(漫画)
ガンアクションの人
SG(ショットガン)の人

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まさかのオチ

下ネタ笑いパロディ


文明が滅びた後の世界、関東大砂漠で便利屋をしているスケベで欲望に忠実な主人公砂ぼうずと砂ぼうずの弟子で砂漠一の凄腕美女になりたい小砂が敵と戦いながら依頼をこなしたり面倒ごとに巻き込まれたりしていく。


一話完結型だが続いてる話も多い、キャラもその話限りのゲストキャラだけでなく同じ便利屋の純子、幼馴染の便利屋川口兄弟など共通キャラも多い。
所々にパロディもあるが話のほぼ全ては下ネタ、だいたい主人公砂ぼうずのセクハラだが他キャラのセクハラや露出?などもある、修正ち○こが丸出しだったり発した下ネタがえぐかったり、下ネタと言うより下品と言った方が正しいかもしれない、まあ個人的には下ネタも下品も嫌いじゃないからいいんだけど、生理的に無理な人は観るのやめといた方がいい。


opedはそれぞれ二種類あり前期後期で分かれるが前期と後期で雰囲気が全く違う。
前期opは何故か実写、砂ぼうずの恰好した人が砂漠みたいなとこを歩く、確証は無いけど日本で撮ったと思う(笑)。前期edも砂ぼうずの絵描き歌という謎な歌、いやいらねえだろ(笑)
前期opedは作品に合ったふざけた内容だったが後期opedはガラッと変わり暗い雰囲気の曲に変わる、これだったら前期の方が良かった・・・・・

{netabare}
2019年現在で原作は終わってないらしいから内容もアニメオリジナル、だけどまさか最後砂ぼうずが裏切って敵になるなんて思わなかった、何で最後だけこんなシリアス展開にしたのか、砂ぼうずが裏切る展開は原作通りらしいからそれを踏襲したんだろうけど、それにしたって超展開すぎだろ、まあ確かに貝塚のやり方が気に入らないみたいな伏線はあったけど、それにしたってさぁ・・・・・・まあ二期も無いだろうし漫画も買う気はないから気にしたってしょうがないんだけど。


1→蛙一家の話し、純子に横取りされる、
2→雨蜘蛛と借金取り立てで対立
3→コングという巨大ホバー装甲車をやる、川口兄弟、純子登場
4→スナイパーに狙われる、小砂登場
5→村を守る依頼で調子に乗って好き放題する砂ぼうず
6→5の続き、江戸川組を倒し村を守るが遠くに捨てられ遭難
7→小砂が砂ぼうずに弟子入り、だが色々やらかす
8→犬女岩の祟り対砂ぼうずの欲望
9→純子小砂と共に宝探しの依頼を受ける、番人と対決
10→9の続き、番人を倒し依頼人の目的を聞く
11→10の続き、純子を捕らえヤろうと秘密基地へ行く砂ぼうず
12→攫い屋にさらわれた少女を助ける
13→海堂という屈強な男と小さな双子を助ける。
14→小砂が新しい銃を手に入れる
15→川口兄弟の妹夏子に頼まれ政府のウンコ輸送車を護衛。
16→15の続き、占領された輸送車を奪還して皆ウンコまみれ
17→純子のストーカーをやっつける依頼、最新スーツ対おしっこ
18→17の続き、最新スーツ会社の追手が来てストーカーを攻撃、政府軍
19→依頼中にで夏子を探していた川口兄弟と会い反政府運動に巻き込まれる
20→19の続き、裏便利屋の貝塚と話し合い、小砂卒業で砂ぼうず行方不明
21→半年後、小砂が満を弟子にとって頑張る、蛙一家復活。
22→夏子の依頼で護衛任務をやりロボットと戦闘、職人一家死亡
23→また夏子の依頼で研究所の護衛、だが何者かの襲撃を受ける
24→23の続き、砂ぼうず生きており敵に寝返る、小砂が砂ぼうずと決別
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ならず者VS悪党、即ち毒を以て毒を制す!

水○黄門的な、勧善懲悪モノが好きな方には絶対にお勧めできない作品。あと、色々と下品な描写や台詞が多いので、お嬢さんや淑女の方々にもお勧めし辛い(笑)

主人公・砂ぼうずは、「いい人」とはおおよそかけ離れた、強欲・卑怯・女好きで、目つきが悪くて背の低い、かっこいいヒーロー像とは真逆の存在である。

しかし、舞台は強い者しか生き残ることのできない弱肉強食の「大砂漠」。キレイごとを言っていたら、生きてはいけない。
そんな秩序のない世界でのし上がって行くには、砂ぼうずのような狡猾さやセコさが何よりモノを言うのだと思う。

「強さ」とは、単純なる戦闘力の高さを意味するのではなく、「世渡りの上手さ」にある、という辺りが、個人的に「正義は勝つ!」的な上っ面な美談で語られたストーリーに比べれば、はるかに好感が持てる。

登場するキャラクターの中には、ほとんど「善人」と呼べる人物はいない。
砂ぼうずの周りにいる人間たちも所詮同じ穴のムジナで、皆ロクでもない連中ばかりだが、なぜか憎めない。

そして、未来の日本を舞台にしている割に、キャラクターたちの名前が昭和中期くらいの名前(カンタ・タイコ・ハルオ・ジュンコなど)で、殆どの男キャラは前歯がいくつか欠けていて…そんな所に何となくノスタルジックさを感じた。

主人公・砂ぼうずの声をしていた鈴木千尋さんは、見事な演技だった。幼少期まで違和感なく演じていた辺りも素晴らしい。

だがしかし、ストーリーに関しては不満の残る点も幾つかある。
ネタバレになるので明言は避けるが、2つだけ言わせてほしい。

・食事の前後に見たら絶対にNGな、前代未聞のド下品回がある。(原作にあっても、アニメは自重した方がよかったのでは…)
・いくらなんでも、あの終わり方はないわー(挿入歌も全然合ってないよ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

65.0 24 GONZOアニメランキング24位
ヴァンドレッド VANDREAD(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (134)
822人が棚に入れました
我々の住む太陽系から遠く離れた宙域の、とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と、女性だけの船団国家「メジェール」と呼ばれる種族が長年の間、互いに敵対し、激しい星間戦争を続けていた。
ある日、タラークは士気の高揚と次の戦闘に備えて移民船「イカヅチ」を宇宙戦艦へと改造し、「蛮型撲撃機」と呼ばれる新兵器の模擬演習を兼ねて出撃する。
タラークの下層階級民のヒビキ・トカイ(主人公)はイカヅチにひょんなことから密航していたが、メジェールの海賊船の急襲を受け、戦闘に巻き込まれてしまう。タラークはイカヅチを放棄、自ら撃沈されることを決め、魚雷を発射。そのとき、動力源である『ペークシス・プラグマ』が暴走、海賊船、イカヅチもろともに別の星域に飛ばされてしまう。母星への帰還の旅を始めた彼らだったが、途中謎の敵の急襲を受ける。
そして明らかになる“刈り取り”という暗号作戦による謎の敵の侵攻が開始されているのだ。その危機を知らせるべく、敵対しているハズの男女の呉越同船とも言える融合船・「ニル・ヴァーナ」の母星への帰還の旅が始まるのだった…。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

此処に僕らが出逢った訳♪

原作もりたけし&GONZO 監督もりたけし によるアニメ。

2000年10月3日 - 12月26日全13話+『胎動篇』(1期)
2001年10月5日 - 12月28日全13話+『激闘篇』(SS)

あらすじ[編集]

とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と
女性だけの船団国家「メジェール」が、互いの存在を嫌悪し
激しく憎み合い、長年に渡る星間戦争を続けていた。

タラークは新兵器の模擬演習を兼ねて出撃するが、3等民
(下層階級)で虐げられながら機械工として生きていた少年
"ヒビキ・トカイ"は、仲間の言葉に乗せられ、蛮型を強奪
しようと乗り込んだ所で発進してしまった・・

即座に発見されて監禁されたところを、"マグノ・ビバン"
率いる宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」の海賊船に強襲
され、交戦状態になるが・・「タラーク」の旧艦区内機関区
では使われて無い筈の制御システム「ペークシス・プラグマ」
が突如起動し空間転移を起こし、全く別の宙域に飛ばされ、
旧艦区と海賊船の融合・合体をも引き起こしていた。

旧艦区に取り残された"ヒビキ"と"ドゥエロ・マクファイル"
"バート・ガルサス"達と宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」
クルーとのボーイミーツガール?そして男女どちらの軍にも
属さない謎の敵の襲撃・・共闘する道を選ぶ。

旧艦区と海賊船の融合した宇宙船を「ニル・ヴァーナ」として
「タラーク」でもなく「メジェール」でもなく・・謎の敵の脅威
に立ち向うための共闘する日々が始まる。


感想。

序盤から一気に惹き込む感じで勢いがあるので見易い。
コミカルな描写や台詞も多くラブコメ要素も多くて笑える。
男女の役割も巧く組み込み物語の設定が上手く機能してる。

熱血・御調子者・クールと解り易い男性陣。
如何にもな艦長・ありとあらゆるテンプレヒロイン。

旧マクロスやガルフォース等の男女種族星間戦争の背景や
男女各自の繁殖方法の違い、そして男女のメカが融合した
際に性交体位を示唆した配置と化すコクピットなど、男女
の存在理由や異文化の交流に着目した物語が展開される。
深夜枠ではない18:30 - 19:00という放送時間に配慮した
部分が随所に見受けられる。

男女云々という部分を協力しあうことで進化していくメカ
等の構想が凄く解りやすくて、「男だから」とか「女だから」
という表現が滑稽で面白い方向に持っていく感じ。

終始アップテンポてノリの良いコメディ路線の為見易いが
各話要点を抑えていて、軽薄な感じでは無くて良い。
その為小中学生向けの雰囲気だけど深夜枠に共通する様な
おっきな子供も楽しめる様な作風になっている気がする。
違いは放送時間帯に合わせたやや過剰な配慮かな?

メカデザは結構良い感じで、キャラデザはコミカルな作風
にあった感じの萌系ギリギリのデフォルメ?
其々のキャラを掘り下げるエピソードも確りとしている。
スター・トレックやスターゲイザー他海外SFドラマの影響
を受けたと思われる演出やエピソードやパロディがある。

科学の進化と人間の精神の進化などのバランスの悪さ等の
如何にもSFという内容も含んでいて充分楽しめる。



男性クルー

ヒビキ・トカイ:吉野裕行
惑星タラーク3等民機械工16歳。熱血漢で気負いが強い。
女は男を喰らうと信じていた。スペシャル蛮型搭乗者。
ドレッドノートと合体してヴァンドレッドに変形する。

バート・ガルサス:関智一
金持ちの三男坊のタラーク人で16歳。御調子者で軽口。
ハッタリを言ってニル・ヴァーナの操舵手を務める。

ドゥエロ・マクファイル:田坂秀樹
元戦闘要員だがドクターとして働く。17歳のタラーク人。
元エリートで少し偏屈な所があるが好奇と探究心が強い。

女性クルー

ディータ・リーベライ:かかずゆみ
パイロット見習で16歳。UFOオタでヒビキを宇宙人と呼ぶ。
何時も明るく間抜けで、空気が読めずに空回る事も多い。

メイア・ギズボーン:折笠富美子
パイロットで19歳。生立ちから極めて無口かつクール。
リーダーシップがあるが生真面目で融通がきかない堅物。

ジュラ・ベーシル・エルデン:浅川悠
バーネットと仲の良いパイロットで20歳。やや子供っぽい。
美人で妖艶な容姿に反して性格は我侭で目立ちたがり屋。

バーネット・オランジェロ:根谷美智子
ジュラと仲の良いパイロットで18歳。器用貧乏な気性。
露出度の高いハイレグレオタード調の衣装を着用する美人。

ガスコーニュ・ラインガウ:浅野まゆみ
大柄で筋肉質の身体を持つ、姉御分の32歳。
デリ機と呼ばれる補給用機で補給と補佐を担当する。
普段は艦内で機体の整備や食事の用意等の雑用に徹する。

パルフェ・バルブレア:豊口めぐみ
ノンビリとした性格の機関長で18歳。ディータとは親友。
強度の近眼で普段から目を覆い隠す大型の丸眼鏡を使用。

パイウェイ・ウンダーベルグ:石毛佐和
ツインテールが特徴の最年少クルーで11歳。看護婦を担当。
「パイ・チェック」と称してプライバシーを探るのが趣味。

エズラ・ヴィエーユ:大原さやか
ブリッジクルー。お腹に恋人との子供を宿している。
常に糸目で、笑みを絶やさないおっとりタイプの24歳。

マグノ・ビバン:京田尚子
メジェール・パイレーツの長。ニル・ヴァーナの艦長。
初期の移民の生き残りで、男女間戦争以前の歴史を知る。

ブザム・A・カレッサ:沢海陽子
ニル・ヴァーナの副長で25歳。BCとも呼ばれている。
マグノ参謀として有能。クルー達全員から慕われている。

浦霞天明:大塚芳忠
タラークが送り込んだスパイで特務諜報部中佐。

アマローネ・スランジーバ:菊池志穂
ベルヴェデール・ココ:増田ゆき
セルティック・ミドリ:若林直美
ニル・ヴァーナの艦橋でオペレーターを務める少女達。

ピョロ:岩田光央
元はイカヅチに積まれていた情報処理用のナビロボ。
海賊船との融合時にペークシスの影響で、自我に目覚めた。

レベッカ:かないみか
エズラの恋人でカルーアのオーマ。外見は和服風。
メジェール・パイレーツのアジトの留守を任されていた。

バロア:菅原祥子
アジトの警護に就いていたドレッドノートのパイロット。
強気な性格。戦いの中、成長していたディータ達に驚く。

タラーク

グラン・パ:麦人:本名はゼン。タラークの指導者。
八聖翁の1人。意味は「祖父」。

ジン:大塚周夫:ヒビキの育ての親。元は八聖翁の1人。

トドロキ艦長:鈴置洋孝
本名不明。戦艦トドロキの艦長を務めている熱い男性。
「機動戦士ガンダム」のブライト・ノアのパロディ。

キュンメル・大関:広瀬正志
初老の熟練エースパイロット。ランバ・ラル?
青い百一式蛮型撲撃機に搭乗する戦闘隊長。

メジェール

グラン・マ:麻生美代子
本名はアンリ。メジェールの指導者。

メイアのオーマ:折笠愛:メイアの卵子提供者。

メイアのファーマ:井上喜久子:メイアを出産した女性。

その他の登場人物

ラバット:石塚運昇
自称「宇宙商人」ウータンと共に宇宙を放浪している。

ウータン:くじら
ラバットに連れられているオランウータン。

ココベリ:銀河万丈
ラバットが辿り着いた小惑星に住む小部族の長
ペークシスを「精霊」と呼んでいる。

リズ:勝生真沙子
無法宇宙ステーション・ミッションの女ボス。

セラン:日高のり子
男女が共存する惑星メラナスの少女。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「マクロス愛・おぼ」に対するもう一つの回答 異“性”間コミニュケーション+CGロボットなSFアニメ

フルデジタルアニメーションが珍しかった当時、その映像美を毎週のテレビシリーズで堪能出来るというのは当時のオイラには興奮モノだった
だけど、アニメ全体のクオリティ水準が上がった今改めて観てみると、正直に現代の水準をギリギリクリアできるかな?という程度です;
過度な期待はしないのが良し(ちなみにHD制作ではありません)


この作品の見所は「マクロス愛・おぼ」を髣髴とさせる設定のリバイバルにありまして、往年SFファンにも萌えアニメファンにもお得な内容なのです


それっていうのは男だけが住む星と女だけが住む星が星間戦争してるっていうものなんですね
ほーら、「愛・おぼ」っぽいですよね?
もりたけしさんが監督ってのもあるんでしょうけどね
メカと美少女っていうもりさんの得意分野から上手く捻り出した設定や世界観がGJ


お互いを異星人って思い込んで何十年と戦いの歴史を繰り返してるんですよ、この異“性”人共はw
出てくる女の子達はかなり個性に富んだ面々なのですが、基本は宇宙海賊という職の子達なのでして強気っ子が多めです


そんで彼、彼女らは戦いの最中ワープみたいなのに巻き込まれてしまい見知らぬ星系へ飛ばされてしまうのですね
一つの宇宙船で故郷へ帰るため、一つ屋根の下で共同生活を始める男と女
あまりに互いを知らなすぎるが故に次々起こる(エロい)トラブル


そんなところに突如として正体不明の敵が出現し、乗組員の命が危機に晒される
ピンチを救ったのは男側の兵器と女側の兵器がワープみたいなものの影響を受けて変異し、偶然にも合体して完成したスーパーロボット「ヴァンドレッド」だった


かくして生きて故郷へ帰るため、男と女がいがみ合いながらも手を取り合う、謎と神秘とカルチャーショックに満ちた旅が始まる・・・


物語は全13話で第1期完とされ、そのままセカンドステージへと続いていきます

オイラのオススメはヒロインの一人・・・というよりはもう一人の主人公ともいうべき「メイア」にまつわるエピソード4~6話(通称メイア3部作)


あとサブタイトルにも注目していただきたいですね、あんなに次回は?とワクワクしたサブタイトルは初めてだった

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この素晴らしき世界・・・・

GONZO制作、もりたけし監督によるオリジナルアニメーション。
当時流行りだした3DCGをふんだんに用いたSFアニメです。

正直、当時本作以外ののCGアニメーションは見れたものではありませんでした。背景はセル画なのに動くキャラやロボはガチガチのCG。止め絵の上で滑らかさの欠片もない動き。黎明期であったとはいえ、酷かったの一言です。
そんな中で登場した本作とGONZO。"見るに耐える"CGアニメーションを制作した功績は非常に大きく、デジタルアニメの道標的存在だったと思います。

宇宙人さんことヒビキ・トカイとディータ・リーベライの第三種接近遭遇。いいですね~。往年のUFO映画を彷彿とさせます。二人の出会いが"男女"の出会い。現代よりはるか先の未来を描いているのに、それぞれが閉じた世界で生きてきたことによる自分以外の性に対する興味と偏見。まさか性差で表現されようとは想像もできず、なかなかに面白かったです。

各女性キャラもテンプレ集団でしたが「男を知らない、男に興味のある」女性として、それぞれのキャラに合わせたヒビキへのアプローチは見ものです。私のお気に入りは・・・・・・・・・・・・・・・わかっているとは思いますがやっぱりメイアですお!!!!!!!!!!

What a Wonderful World・・・・・・・
ルイ・アームストロング氏の世界的超スーパーエクセレント名曲(色々被っていると詩○先輩に指摘されそうですが・・・)。彼のハスキー声と本曲とメイア回のエピローグ。あまりにもマッチしすぎて、呆然とします。メイアの心の雪解けをあらわす至高の描写で、本作の視聴継続を決定づける重要なストーリーでした。

本作のテーマはSecond stage以降で評価すべきところなのでしょうが、どちらも視聴済みなのでイロがついています。しかし初期のGONZOの代表作であることは間違いありません。SFファンの方にはオススメの逸品ですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

65.1 25 GONZOアニメランキング25位
ヴァンドレッドthe Second Stage(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (104)
555人が棚に入れました
故郷であるタラークとメジェールに刈り取りの危機が迫っていることを知ったニル・ヴァーナの乗員達。
彼らは危機を救うため、故郷への旅を急ぐ。途中、回収した脱出ポッドの中には奔放な少女「ミスティ」がコールドスリープしていた。彼女の乗っていたポッドに隠されていたメッセージにより、明らかになる驚くべき地球の現状と刈り取りの真実。そしてニル・ヴァーナの心臓部である青いペークシスとは全く別の、「負の感情」にリンクしている赤いペークシスが地球にあることを知る。戦闘を重ねるごとに攻撃力を挙げていく敵の前に、本当の戦いはこれからだったことに気づくヒビキ達。
ますます熾烈を極める敵の猛攻に、ヴァンドレッドはいよいよ最終形態へ!?はたして彼らは故郷を救えるのだろうか…そして地球人の本当の目的は…!?

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

真実は此処にある!ワクワクするほど残酷で明るい未来♪

原作もりたけし&GONZO 監督もりたけし によるアニメ。

2000年10月3日 - 12月26日全13話+『胎動篇』(1期)
2001年10月5日 - 12月28日全13話+『激闘篇』(SS)

あらすじ

とある銀河。そこでは、男性だけの惑星国家「タラーク」と
女性だけの船団国家「メジェール」が、互いの存在を嫌悪し
激しく憎み合い、長年に渡る星間戦争を続けていた。

「ペークシス・プラグマ」によって融合してしまった旧艦区
と海賊船に乗り合わせたヒビキ達とマグノ・ビバン率いる
宇宙海賊達は謎の敵相手に共闘しつつ地球軍の「刈り取り」
の真実を知り徐々に結束を固め成長していくが・・

其々の母性「タラーク」・「メジェール」は、この危機を隠蔽
して男女種族間の星間戦争を止めようとしない・・
強大な敵を前に・・孤立したまま奮闘する中で多種族との
巡り会いや交流等からクルー達は大きく成長する。


感想。
期間は開いていいるけど其の侭続きです。
再編集版※全13話を再編集。全編再アフレコ・新作カット
追加を施した内容となっている「ヴァンドレッド 胎動篇」
※2001年10月14日の21:00 - 22:30にアニマックスで放送。
約90分の作品もあり、2期の前に1期か胎動篇を視ると良い。

「女は男の肝を喰う!」「男は黴菌」・・まだまだ溝は深いが
元は地球人という事実を知り、困惑しつつも共に戦う内に
徐々に好奇心や仲間意識は育まれてきたが・・という所が
思春期っぽくて如何にもな内容をコミカルに描いてる。

リヴァイアサンみたいな生体宇宙船を思わせる部分などの
この時期に増えてきたSFの特徴等も取り入れている。
キャラの魅力も補填されて戦闘等の演出も良くなった感じ。




男性クルー

ヒビキ・トカイ:吉野裕行
惑星タラーク3等民機械工16歳。熱血漢で気負いが強い。
女は男を喰らうと信じていた。スペシャル蛮型搭乗者。
ドレッドノートと合体してヴァンドレッドに変形する。

バート・ガルサス:関智一
金持ちの三男坊のタラーク人で16歳。御調子者で軽口。
ハッタリを言ってニル・ヴァーナの操舵手を務める。

ドゥエロ・マクファイル:田坂秀樹
元戦闘要員だがドクターとして働く。17歳のタラーク人。
元エリートで少し偏屈な所があるが好奇と探究心が強い。

女性クルー

ディータ・リーベライ:かかずゆみ
パイロット見習で16歳。UFOオタでヒビキを宇宙人と呼ぶ。
何時も明るく間抜けで、空気が読めずに空回る事も多い。

メイア・ギズボーン:折笠富美子
パイロットで19歳。生立ちから極めて無口かつクール。
リーダーシップがあるが生真面目で融通がきかない堅物。

ジュラ・ベーシル・エルデン:浅川悠
バーネットと仲の良いパイロットで20歳。やや子供っぽい。
美人で妖艶な容姿に反して性格は我侭で目立ちたがり屋。

バーネット・オランジェロ:根谷美智子
ジュラと仲の良いパイロットで18歳。器用貧乏な気性。
露出度の高いハイレグレオタード調の衣装を着用する美人。

ガスコーニュ・ラインガウ:浅野まゆみ
大柄で筋肉質の身体を持つ、姉御分の32歳。
デリ機と呼ばれる補給用機で補給と補佐を担当する。
普段は艦内で機体の整備や食事の用意等の雑用に徹する。

パルフェ・バルブレア:豊口めぐみ
ノンビリとした性格の機関長で18歳。ディータとは親友。
強度の近眼で普段から目を覆い隠す大型の丸眼鏡を使用。

パイウェイ・ウンダーベルグ:石毛佐和
ツインテールが特徴の最年少クルーで11歳。看護婦を担当。
「パイ・チェック」と称してプライバシーを探るのが趣味。

エズラ・ヴィエーユ:大原さやか
ブリッジクルー。お腹に恋人との子供を宿している。
常に糸目で、笑みを絶やさないおっとりタイプの24歳。

マグノ・ビバン:京田尚子
メジェール・パイレーツの長。ニル・ヴァーナの艦長。
初期の移民の生き残りで、男女間戦争以前の歴史を知る。

ブザム・A・カレッサ:沢海陽子
ニル・ヴァーナの副長で25歳。BCとも呼ばれている。
マグノ参謀として有能。クルー達全員から慕われている。

浦霞天明:大塚芳忠
タラークが送り込んだスパイで特務諜報部中佐。

アマローネ・スランジーバ:菊池志穂
ベルヴェデール・ココ:増田ゆき
セルティック・ミドリ:若林直美
ニル・ヴァーナの艦橋でオペレーターを務める少女達。

ピョロ:岩田光央
元はイカヅチに積まれていた情報処理用のナビロボ。
海賊船との融合時にペークシスの影響で、自我に目覚めた。

レベッカ:かないみか
エズラの恋人でカルーアのオーマ。外見は和服風。
メジェール・パイレーツのアジトの留守を任されていた。

バロア:菅原祥子
アジトの警護に就いていたドレッドノートのパイロット。
強気な性格。戦いの中、成長していたディータ達に驚く。

タラーク

グラン・パ:麦人:本名はゼン。タラークの指導者。
八聖翁の1人。意味は「祖父」。

ジン:大塚周夫:ヒビキの育ての親。元は八聖翁の1人。

トドロキ艦長:鈴置洋孝
本名不明。戦艦トドロキの艦長を務めている熱い男性。
「機動戦士ガンダム」のブライト・ノアのパロディ。

キュンメル・大関:広瀬正志
初老の熟練エースパイロット。ランバ・ラル?
青い百一式蛮型撲撃機に搭乗する戦闘隊長。

メジェール

グラン・マ:麻生美代子
本名はアンリ。メジェールの指導者。

メイアのオーマ:折笠愛:メイアの卵子提供者。

メイアのファーマ:井上喜久子:メイアを出産した女性。

その他の登場人物

ラバット:石塚運昇
自称「宇宙商人」ウータンと共に宇宙を放浪している。

ウータン:くじら
ラバットに連れられているオランウータン。

ココベリ:銀河万丈
ラバットが辿り着いた小惑星に住む小部族の長
ペークシスを「精霊」と呼んでいる。

リズ:勝生真沙子
無法宇宙ステーション・ミッションの女ボス。

セラン:日高のり子
男女が共存する惑星メラナスの少女。

シャーリー:釘宮理恵
地球が研究の為に各種の病気を流行させてる惑星の少女。
身体は地球の身勝手な実験で、衰弱の一途を辿っている。

地球人:家弓家正
少年のような容姿だが、老いた声で喋る等、年齢は不明。
超能力を持つ。地球最後の惑星破壊用戦艦を率いる。

ミスティ・コーンウェル:有島モユ
刈り取りの危機から逃すため冥王星から送り出された。
ニル・ヴァーナに回収されてすぐヒビキに惚れてしまう。
オペレーター見習い。男女恋愛を知る星の生まれ。

Qちゃん:ミスティの立体映像型ペット。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

agraz19976 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

宇宙人さん!いつ私のこと名前で呼んでくれるの?

GONZOを代表するロボットアニメと言えばこれをオススメします。

あらすじを簡単に説明すると、
広大な宇宙には男と女それぞれが統治する国家や船団が存在する。彼らは良くも知らないお互いを嫌悪し、憎しみあいながら戦争を繰り広げてきた、そんな彼らの集団の中に別の性別の人間が間違えて潜入したら? 
要は、ボーイ・ミーツ・ガールをテーマに掲げたロボットアニメなのです。

見所ポイントは、本当に双方がリアルな反応をします。男と女が初めて会うとこんな反応をするのかな?と想像は出来ますが、この作品ほど初心な反応を見せてくれるアニメはなかなかないです。
女性船団の中に男が混ざるという設定ですが、お互いのキャラが本当に個性がそれぞれに出ていて面白いです。

次に、CG技術を駆使した演出です。
噂によれば、CGアニメの先駆け的な作品らしいですが、機体がかっこいい!
合体ロボなんですが、主人公機がそれぞれのヒロインの機体と合体する物です。2期では全員が合体したロボもあります。
合体シーンに決め台詞的なものがあるとかなり熱かったんですが、それを差し引いてもかっこいい合体シーンなんで個人的には満足してます。
個人的には、合体するヒロインの機体での座席位置が主人公とヒロイン達との立場や距離感が凄く表現されてる感じが出ててそこも注目ポイントです。

最後に、彼らの成長具合や距離感が変わっていくところは1期から見ていくとガラッと変わります。ここは説明の必要はありません。是非見てみてくださいとしか言えません。

2000年という古い作品ですが、楽しんで夢中になれる作品だと思っていますので見てみてはどうですか?
因みに自分は、ボーイミーツガールというテーマに惹かれて見てみたら見事にハマりましたw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

JBさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

変な設定入れなきゃよかったんじゃない?

2期では、色々経験をして学び成長する主人公や周りの人の姿が描かれており
絆や人の温もり、人とはどうあるべきか、強さとは何か
そういった物をを題材にしているように思いました。

けど、設定が崩壊してないか・・・?@w@
上手く言えないけど設定から考えると、リアクションがおかしいように思う。
 
女は男の肝を食う化物と教え込まれてきて、それは違うと分かったけど
互いに実際の異性を見るのは初めてって状態から始まった物語で
男と女の関係や繁殖行為、そらに付随する行為に対しては、
無知な設定なのに、なぜ恥じらいが生じたりするのか
なぜ、あぁいったリアクションになるのか・・・。
本能的に深層心理で反応しているとするにしても、どこかおかしい。
逆に本能的に恥ずかしいと感じるべき部分で恥ずかしがらなかったりもした。
 
なので観ていて「なんで?」と首をかしげる事がしばしばあり
その他の部分でも、ちょいちょい「ん?@w@」ってなる部分があったので
環境下における心理構造部分で設定に違和感が感じられて、しっくりこない。
原作者は理解出来てないんじゃないか?と疑うほど、設定が中途半端に感じれて
煮詰め切れていないんじゃないかと思いました。
そして、俺の頭の中ではドラゴンボールの孫悟空が思い浮かび
やっぱなんか違う・・・と感じました^^;

投稿 : 2024/05/04
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