卒業で仲良しなおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの卒業で仲良しな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月04日の時点で一番の卒業で仲良しなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

91.6 1 卒業で仲良しなアニメランキング1位
映画けいおん!(アニメ映画)

2011年12月3日
★★★★★ 4.3 (3041)
15413人が棚に入れました
「放課後リターンズ!」「けいおん!」は、いつでも進行形!!あの大人気TVシリーズが遂に映画化!TVシリーズでは描かれなかった、桜が丘高校在学中の軽音部5人の繰り広げるゆるやか部活ライフを描く。卒業を控えた軽音部3年生 唯、澪、律、紬の4人は、いつもどおり部室でお茶したり、バンドの方向性を話し合ったり?とゆるやかな時間を送っていた。そんなある日、教室で同級生たちが「卒業旅行」を企画していることを知り、唯たちも卒業旅行に行こうということになる。そのことを聞いた梓も参加することになり、各自、候補地の希望を出す中、くじ引きの 結果「ロンドン」へ行くことに決定!ガイドブック等旅行の準備をしながら、各自、ロンドンへの思いをはせる。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、米澤円、藤東知夏、永田依子
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

出会えた奇跡に、ありがとう

これで、けいおん!シリーズの週刊連載もいよいよ最終回。私にとって、「始まりと終わりの物語」である映画けいおん!最後まで、お楽しみいただけたら幸いです。


◆出会いは、あの日あの場所で◆

時は、2011年12月18日。場所は、横浜みなとみらい。この日、この場所で、私は運命の出会いをしました。

その日友達ととある用事で出かけていた私は、流れでいっしょに映画を観ることになりました。作品は、『映画けいおん!』

実は当時の私はアニメの駆け出しで、けいおん!という作品は知っていたけれど、一度も見たことがありませんでした。そう、私はけいおん!という作品に、映画館で初めて出会ったのです。

「観たい」という友達に言われるがままについて行った私は、正直まったく期待していませんでした。が、その期待は見事に裏切られました。なんだこの、楽しそうな女の子たちの表情は。なんだこの、きらきらと輝く青春は。気がついたら私は一人、彼女たちの姿に涙を流していました。

その日のちょうど2ヶ月くらい前、当時の私にはとても悲しい出来事がありました。それも相まって、輝いて見えた彼女たちの永遠。その日から私も、ある永遠を手にしました。きっと色あせることのない思い出たちと、ずっと愛し続ける名曲を。

けいおん!という天使に出会えた奇跡。その奇跡に、心からありがとう。


◆この作品で伝えたかったこと◆

この映画けいおん!で伝えたかったのはきっと、「ありがとう」という感謝の気持ち。

この作品では、卒業旅行とあずにゃんへの贈り物が中心となって、お話が展開されていますよね。卒業旅行に行く中で、あずにゃんへのプレゼントを、伝えたい気持ちを一生懸命考えた。今まで過ごした大切な時間。忘れることのない思い出。伝えきれないありがとう。

そんな、いっぱいのありがとうから生まれた一つの名曲。

この曲も、あずにゃんの羽根になるかな?

なる!と思いたい

なるわ。たくさん詰め込んだもの。あずさちゃんへの気持ち、いーっぱい

気にってくれるといいな

あんまり上手くないですね

でもね、会えたよ! すてきな天使に

ゆい、りつ、むぎ、みおからの、あずにゃんへのありがとう。そして、あずにゃんからの、4人へのありがとう。その両方のありがとうが、この曲に込められているんだと思います。

でも、もしかしたら、それだけじゃないのかもしれませんね。けいおん!を見てくれたすべての人たちに。けいおん!の制作に関わったすべての人たちに。

この作品が描きたかったのは、けいおん!を通して出会ったすべての人に贈る、ありがとうの気持ちだったのかもしれません。

改めて、出会えた奇跡に、ありがとう。


◆まとめ◆

本編の中では、2期の第22話から第24話の間にあたるこのストーリー。まさか、けいおん!ファンの方でまだ見てない人はいないと思いますが、もしいたらすぐ観るべきです。そう、今すぐに。

女子校生ならではの友情と音楽を描いてきた、けいおん!シリーズ。

きっと、50年後も100年後も、色あせることのない唯一無二のその魅力を、一人でも多くの人に感じてもらえたら幸いです。


だいぶ私の個人的感想が強かったと思いますが、最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


◇余談◇

『聖地巡礼?~玄のイギリス訪問記~』

※私が以前行ったイギリス旅行の紹介と、それを参考にしたゆい達の旅行のちょっとした解説です。興味のある方はどうぞ読んであげてください。

{netabare}はい!実は私も、この映画を観たちょうど後、イギリスに旅行に行きました。(たまたまですが)

時は、2012年8月下旬。日数はゆい達と同じ3泊5日。当時、私の姉がイギリスのロンドンで働いていて、父と二人で訪れたって感じです。(ちなみに母と弟は、同じ年の3月に行っています。)もう3年も前の話ですが、覚えてる範囲で書いていこうと思います。


☆1日目☆
たしか、お昼頃に成田発の飛行機に乗りました。飛行時間は13時間。電車以外の乗り物だと眠れない私は、ぜんぜん眠れず苦労しました。機内食は美味しかったです。出され過ぎて、常に満腹でしたけど ^ ^

☆2日目☆
夕方頃に、イギリスのヒースロー空港(ゆい達と同じ)に到着。クイーンズパーク駅にある姉の家に一旦寄って、ロンドン市内散策へ。イギリス初日にもうビックベン(世界遺産の時計台)を見て、その後、ロンドン・アイの観覧車に乗りました(ゆい達が乗ってたあれ)。もう夜だったので遠くはあまり見えなかったけど、輝く夜景はきれいでした。夕食は最寄り駅のイタリアンレストランへ。2種類のパスタとピザを食べました。そこそこ美味しかったと思います!

☆3日目☆
イギリス二日目。今日は本格的な市内散策へ。バッキンガム宮殿(たしかロンドンオリンピックのマラソンコースだった場所)を訪れて、お昼にイギリスの名物料理であるフィッシュ&チップスを試食。その後、トラファルガー広場と国立美術館を見学して、テムズ川の遊覧船クルージングへ。天気もよかったので、とても気持ちよかったです。そして、ゆい達も行った(はずの)大英博物館に行き、最後はどこかの劇場でミュージカルを見ました。演目はオズの魔法使いのエピソード0にあたる「ウィキッド」。といっても、私はほとんど眠っていましたが ^ ^

☆4日目☆
イギリス三日目。ずっと姉と父の金魚のフンだった私は、この日は一日一人で行動してみました。目的地は、ロンドン郊外にあるケンブリッジ天文台。小高い丘を歩いて登り、世界の中心、本初子午線をまたいで来ました。その後はロンド市内に戻って、ランチにハンバーガーを食べました。そして、ロンドン塔(ここの近くに、ゆい達が行ったはず)とタワーブリッジを見学し、リージェント通りでお土産の紅茶を購入。最後駅から姉の家に帰る途中、道に迷ったのには焦りましたが、きれいなイギリス人女性に助けてもらって事なきを得ました。家に着いてからは、夕食もろくに食べずに爆睡でしたが ^ ^

☆5日目☆
イギリス最終日。本当はアフタヌーンティーを飲む予定でしたが、飛行機の時間が13時くらいだったので、諦めることに(ここもゆい達といっしょ)。2度目の観覧車に乗って、イギリス旅行を振り返りました。4日間歩き回ったかいもあって、1回目よりも場所や地理がわかって楽しかったです。ラストはヒースロー空港から日本に、Sky High!


私がイギリスを訪れて特に面白いと感じたのが、いろんな人種の人々が集まっていたこと。ロンドンは年間1500万人以上が訪れる、世界有数の観光都市。ヨーロッパ系はもちろん、アジア系やアフリカ系などのいろんな人種の人がすぐ近くにいて、すごく不思議な気分でした。

また面白かったのが、アジア系の人々(日本人、韓国人、中国人)は顔が似ているのですが、服装でなんとなく判別できること。{netabare}中国人は二昔前のちょっとダ○い格好、韓国人はカッコつけた感じ、日本人は自然体、でした。(決して、悪口ではありません){/netabare}


ちなみに、ゆい達のスケジュールは以下の感じだったと思います。

♪1日目♪
成田出発(11時45分発)

♪2日目♪
ヒースロー空港到着→あずにゃんくつ購入(カムデン・タウン駅)→すし屋で演奏→ホテルへ

♪3日目♪
市内散策(ウェスト・ブロンプトン駅)→ベーカー街221b(シャーロック・ホームズ居住地跡)→大英博物館(ロゼッタ・ストーン)→アフタヌーンティー失敗→ロンドン・アイ(観覧車)→夜の屋台(バラマーケット)→ホテルへ

♪4日目♪
音楽店見学→ロンドン塔付近→買い物(グロスターアーケード)→ホテルへ

♪5日目♪
ロンドン・アイでライブ→ヒースロー空港出発(17時くらい)


私は家族のおかげもあって、楽しく安全にイギリス旅行を過ごすことができました。英会話はできなくてもなんとかなるし(できないと不便は不便ですが)、料理もそこそこ美味しかったと思います。お金や治安等については、各自気をつけていただければと。

私はいつになるかはわかりませんが、ぜひまた行ってみたいと思います。


ほんと無駄な長文を、最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m


{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

終わらないで欲しいという感覚。

この映画を観るにあたって重要なポイントは1点だけです。

是非TV版を観てから映画版を観てください。
これだけでもある程度成立はしてるんだけど、やはりTV版とリンクしているお話なので断然1期→2期→劇場版の順で観ることをお勧めします。

で、早速結論を言わせてもらうとお勧めです。
てか必見です!
お父さん‥けいおんさんを僕に下さい!!

そういう感じですw


映画版はオリジナル脚本でしかも海外旅行ということもあり、下手すれば作品のテイストが変わってしまう可能性もあったと思うけど、そんなこともなくとてもいい出来だったとおもいます。
相変わらずのマイペース。
いつも通りの関係性。
どこまでいっても日常。。。

なんかこう書くと誉めてるように見えないけど全力で誉めてます。

特にオープニング10分位の紹介&ネタはTVシリーズを観ているとニヤニヤが止まりません(●´ω`●)デヘヘ♪

ゆるさとハイテンションの夢のコラボレーションでチャンチャラ可笑しいわね?!

‥いや、スゴく面白いオープニングでしたw

勿論実際にヨーロッパをやったのは言うまでもありません!
まあ、言うほどのことでもありませんが‥(笑)

1つ「ん?!」って思ったのは
いつも突然登場するさわちゃん先生ですが今回ばかりは流石に度胆をぬかれた件くらいでしょうかw
いくら自分がけいおんを下僕かのように盲信してても、この登場を擁護できる自信はありません(; ̄∇ ̄)
唯の英語歌詞をしのぐ正真正銘、完全無欠の「どないやねん」ですw

逆にキャラクター以外でうまいなぁと思う部分の1つに、ライブ時のお客の数とノリ具合というのがありますね。
劇中ライブを3回ほどやるんだけど、そのライブのお客とHTTとの関係、時間、場所によって、
「だよな、確かにそのくらいの感じになるだろうなぁ。。」
という客席の雰囲気を表現してる。

そこはTVシリーズから一貫して上手くて、
けいおんの音楽の部分を支える1つの重要なパーツだと言っていいと思う。

そしてもう1つ巧いなぁと思ったのが帰りのタクシーの中。特に何がどうという訳じゃないんだけど、光、暗がりの表現、表情、座り位置、どれを取っても素晴らしい名シーンだったと思いう。

TV版のフェスの後もあったけど「祭りのあと」の感じを涙が出るくらい完璧に表現していたと思うし、
物語のAメロとBメロを繋ぐ間奏としても満点の効果だったと思う。

あと、飛行機の日除けを開けるシーンや屋上で思わず駆け出すシーンなど、日常の延長線上にあるきらきらしたシーンがゆるい日常とのギャップでスゴく胸に染みました。

着眼点も、まずこの卒業前の部分を映画化しようと考えたことに「いいところに目をつけたな♪」と思います。
さらに、無理に「曲作り」という本題を押し出さず寄り道、道草メインで展開した演出はお見事でした♪

あと、1つポイントだと思うのが、
例えばけいおんの笑いって、他の4人に向けたボケやら失敗など‥
つまりほぼ登場人物達の内輪ネタでできていて、視聴者が居ようが居まいが5人の世界で完結しています。

それを視聴者の特命工作員であるスタッフが気付かれないようにコソッと覗いてくれていい具合のアングルでいい具合に切り取ってくれて視聴者にお届けしてくれているような感覚です。

1人1人が別に視聴者を意識することなく存在してるのです。

もし、全国の人に覗かれていると知ってたら
もっと頑張って、
キレのあるネタを提供してくれたかもしれないけど、5人はそんなことにはお構いなしで、永遠のような限られた時間の中で「好きな音楽」と「やらなければいけない練習」と「目の前のティータイムとおしゃべり」の間を行ったり来たりしているだけなのです。

大切なのはそのときどきの今。

物語のエンディングってとても重要だけど、けいおんに対して思うのはエンディング来ないでくれ。

今がずっと続いてくれ

ということにつきます。


個人的には‥

観に行った。。
というより再会しに行った。と言う方がしっくりきます。

面白い!
というよりふわふわ時間をおすそ分けしてもらってありがとう♪と言う方がしっくりきます。

レビュー♪
というにはどうにも客観性が著しく欠けてしまいます(^^;)

どこからかこんな声が聞こえてきそうです。


『あんまり上手くないですね♪』

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ほるもん!

映画としちゃダメダメだけど。
だけど。。これ、けいおん!だからね。
ハルヒとは違うから。
だから同じダメダメでも遥かにあっちよりマトモっていう・・・。志的に。ポリシーがある。


映画作品の必須条件として最低限だけどサラッと初見さんフォローをしてるのがなんというか・・
申し訳なさそうに『すいません・・一応映画なんです・・』という、そのオーラが良い。

某消失でイラっとした初見とか予備知識なしのヤツがみるわけねえだろ?ってアホな態度がない。
これが初めてならTVも観てくれたらうれしいなってか。
わかってらっしゃる。監督とか演出さんがまともな人間だよな。


でこの作品、ビシっと締っちゃったらそれは『けいおん!』じゃなくなっちゃうんだな。
だからロンドンいらなくね?話の都合が良すぎね?ツマンネって人がいても問題ナッシング。唯のバカさがちょっとやりすぎ?・・ウザ・・は同感しとく。
大学はAOとか流行のカンニング・・・いや全部マークシートだったとか・・。

相変わらず山もオチも締りもない。最初から最後までふわふわ。ゆるゆるのグダグダ。
かといってドラえもんみたいに映画になったら冒険と友情の感動巨編だと作品をぶち壊しだからな。
結局OVAでもよかったんだろうし、2時間ただTVシリーズを繋げただけっていう雰囲気。切り売りできるレベル。
作画だってカット、コンテの切り方が映画用になってるだけでフルアニメでぬるぬるじゃないYO。全国じゃないんだからそりゃ予算も時間もガチには敵わない。
しかしエピソードの塊というか。元々4コマなんだし、それがこの作品の作風だし、これもあえてそうしてるんだろう。いいと思います。



ストーリーはせっかくのアンコールだから、梓の補完をしたかったのかしら。
TVはけっこうドライに終わったし。4人は大学が同じだけに。あずキャットかわいそうに。。
あとは原作で続きがあるがゆえにか。。

唯がでしゃばり過ぎだとも思うが、これはニーズに答えて?なのかな。唯あずの百合成分補給ってことでいいんでね。
アニメキャラとしては珍しい短足なキャラデザ、でもカメラは基本フトモモw2期の頃とブレてねえな。あのラストがすべてを物語るなぁと。。


ただし、作品から伝わるのは『もうけいおん!はやりたくない!』というメッセージ。
あくまで女子高生の時間こそが至高であることを強調してきますね。この感じ、どうしてもってなら、過去か、梓単品しかありえませんね。
分かりやすい例として{netabare}最後の最後まで制服は意地でも脱がせない。卒業してるけど式直後なんだからありしょ?という{/netabare}
すべてケジメはちゃんとつけたぞと。
その心がけやよし!


んで、ファンタジーだったTV版と違い男が大量に出る。モブだけど、先生も家族もでるし、しかもトイレもいく。2回?普通は描く必要のないことだし、わざわざ分かりやすく描くってことは・・。
{netabare}ロンドンでお茶もしないよね。ここも意味深。彼女達の世界はやっぱりここではないと?放課後だけが彼女たちの世界だったと。{/netabare}
修学旅行で京都から京都へ行く、男はクラウザーさん他しか存在しない。そんなTVシリーズでしたが、
要するに彼女たちがついにあの摩訶不思議な世界から一度だけロンドンという現実に似た世界へ出てきてしまった。

これもう、みんなもいっしょに軽音部を卒業してげんじつ!へ帰ってかなきゃいけないでしょ?もうそろそろいいしょ?みたいなことなのかしら・・・・。実際そんなもんだしね。
視聴者が歳をとっちゃう。
ナウシカがオームを帰すようなかんじで。。
森へお帰り的な・・・。
別の形、ご都合主義で受け取るなら梓=視聴者となる。
ありがとうと。
とにかく彼女達の人生は終わらないが、物語はおしまいですよと。勝手に読み取った。


余談だけど個人的にツボったのが冒頭、まさかのw{netabare}MMDけいおんモデル、恋のメガラバのリスペクト?!!{/netabare}やるなぁ公式wwあんだけ人気ありゃそりゃ巡回済みだったんね。まんまじゃんか。
消されてるのてツベ探すとのこってるよ・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

67.0 2 卒業で仲良しなアニメランキング2位
いつだって僕らの恋は10センチだった。(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (175)
854人が棚に入れました
桜丘高校の入学式。合田美桜と芹沢春輝は桜の樹の下で出会う。 「美しい桜って書いて、美桜」 「俺は春輝。春が輝く」 春生まれの二人は親近感を覚える。 それ以来、気づいたらお互いは目で追うようになっていた。 美術部の美桜は大人しく、映画研究部の春輝は快活で周りにはいつも誰かがいた。 二人は全く違うタイプだが、いつの間にか一緒に下校する仲になっていた。 付き合っていると勘違いされることもあるが、ずっと友達以上恋人未満の関係。 本当はお互いに「好き」という気持ちを抱えながら―。 いつも帰り道に寄る高台の階段に腰をかける二人。 「春輝君って、好きな人とか、いる?」 思わず聞いてしまった美桜に答える春輝。 「好きなやつ、いるよ。…美桜は?」 二人のその手の距離は 10 センチ。 たった 10 センチなのに、その距離が縮まらない―。

声優・キャラクター
鈴村健一、豊崎愛生、神谷浩史、戸松遥、梶裕貴、阿澄佳奈、緑川光

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今、この時を1分1秒を絶対忘れない様に…。

この作品は、HoneyWorksによる楽曲シリーズ・プロジェクトがベースになっているそうです。
それぞれのキャラにメインの楽曲がそれぞれ決まっているとか…
メディアミックスも展開されていて、小説、劇場版が先行して発信されています。
私は小説・劇場版とも未視聴ですが、劇場版とアニメでは主人公が入れ替わっているようなので、違った切り口から物語が楽しめるのだと思います。

最近流行りの0.5クール作品…前情報も何も無かったので視聴するか悩みましたが、キャストを見て考えが一変しました。
男性陣:鈴村さん、神谷さん、梶さん、木村さん…
女性陣:豊崎さん、戸松さん、あすみん…
なに? この豪華すぎる声優陣は…?
劇場版からキャストがスライドしているから…?
詳しい事は分かりませんが、声優さんに視聴する後押しをして貰いました。

この物語の主人公は、高校3年生の芹沢春輝…
春輝は仲間たちと一緒に映画研究部に所属しており、高校生活の集大成となる自主映画を作っていました。
そして夏の盛り…自主映画で使用する絵を描いて欲しい、と美術部に依頼するところから物語が始まります。

映画研究部員と美術部員のメンバーは以下の通りです。
芹沢春輝(CV:鈴村さん):本作の主人公で映画研究部に所属。監督としてのセンスが抜群。
瀬戸口 優(CV:神谷さん):映画研究部の部長。恋愛に対して無頓着。
望月 蒼太(CV:梶さん):映画研究部の副部長。意中の人がいるみたい…
合田 美桜(CV:豊崎さん):本作のヒロインで美術部の副部長。心優しく内気で控えめな少女。
榎本 夏樹(CV:戸松さん):美術部に所属。スカートと学校指定のジャージが彼女独特の組み合わせ。
早坂 あかり(CV:あすみん):美術部の部長。腰まで伸びたストレートヘアーと笑顔が素敵な女の子。

この作品のタイトルにもなっている「10センチ」は額面通り距離を示したものですが、この作品はこの距離をとても大切にしています。
思い返してみると、誰にでも経験があるのかもしれません。

「10センチ」という距離自体は、日常生活では「ほぼゼロ」に近い距離です。
一歩踏み出す様な改めて行動を起こす距離ではありませんし…
でも、その10㎝の間に立ちはだかる見えない壁があるかの如く、距離を縮められない時があります。
心は直ぐにでも距離をゼロにしたいと思っていたとしても身体が言う事を聞いてくれなくて…

10㎝の距離が停滞している…
身体中の全神経がその1点に集中して胸がドキドキ、喉もカラカラ…

10㎝の停滞…
その距離の先で、君はその距離をどう感じているんだろう…
この距離はただの偶然…? それとも…?
希望と絶望…両極端な結末を想像してしまいます…
簡単に縮められない…乗り越えなきゃいけない…大切な意味を持つ距離…

でも…二人の間に立ちはだかる障壁は簡単に乗り越えられる…時間の問題だと思っていました。
でも…たった6話しか無い物語なのに、ちっとも簡単な距離ではありませんでした。

その隔たり…たった10㎝しかないのに、その溝がそんなにも深かったなんて…
自分を見つめ直して、本当に進みたい道を見出して進む物語…
二人の導き出した答え…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「ノンファンタジー」
エンディングテーマは、「東京ウインターセッション」と「Re:初恋の絵本 feat.合田美桜(豊崎愛生)」
どれもHoneyWorksさんが楽曲を提供しています。

声優さんの演技が光る全6話の物語…
展開に斬新さを感じた訳ではありませんが、高校生の恋愛あるある的な背伸びをしない普通の恋物語だったので、安心して視聴できる作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

少々ベタだけど悪くはない

☆物語&感想☆

11月から放送って中途半端な時期から始まる作品やなぁ、と思いつつ、
ある程度観る作品が固まって来て、時間があったので試しに視聴。
全6話ってことですが、10分や15分じゃなく枠としては30分。
なかなか珍しいですが、結果的には良かったと思いますね。
短い枠の作品の場合はどうしても毎回OPやEDで尺も取られるし、
展開がどうしてもこれからって所で毎回切らないといけなかったりするので、
あっさりしたものになりがちだったりするし。

内容に関してはそこまで目新しいものじゃなく、去年あたりにやってた虹色デイズとかあっち系で、
高校生男女3人づつの恋愛模様を描いたもの。
いつも一緒に居て好きだけど気持ちを伝えることもないまま3年間過ごして...って感じの展開、
まぁ作品タイトルそのままですけど笑
物語のメインはほぼその中の2人と言っても過言じゃない感じで、
意外な事実が2人の距離を遠ざけることに...って大体観てたらそうやろな~って予想は付くベタな展開です笑
でも6話という限られた中では起承転結良い感じにまとまってるので、
少々ベタな展開ではありますが、サクッと観れたしまずまず楽しめました。

{netabare}ただ、作中の流れでは卒業制作の映画が結構メインで展開していた感があるので、(恋の絵の件とか)
結局未完成でどうなったのか分からない、っていうのは少々不満。
最終話できちんと何かしらのオチに繋げることは出来なかったのか、と思いました。{/netabare}

☆声優☆

キャスティングはメイン以外のちょい役でも人気声優を使ってたり、そつが無いですね。
主演の豊崎愛生さん、自分は今まであまり注目したこと無い
(単に自分が観てる作品にあまり目立って出てないだけかも)声優さんでしたが、
本作での演技は上手かったですね。
フェミニンなふわっとした少女漫画系主人公のキャラに声の相性が良く、
5話の感情むき出しの演技(恐らくこの作品で一番の重要シーン)では思わずホロッときました。

その他戸松遥さんとかはイメージまんまって感じのキャラでよく考えた配役でしたし、
女性3人(男性3人も)は声の個性の違いがかなりハッキリ出てて良い組み合わせだったと思います。
先生役の緑川光さんとかイケボ過ぎるやろと。。

☆キャラ☆

恐らく原作は女子向けの作品と思われますが(メイン2人、比重としては女主人公かなと思うので)
男性女性問わず観れるキャラ立てで癖も無かったように思います。
主要6人のうち2人以外の恋はおまけ程度だったのは、全6話だから仕方ないでしょうか。
神谷浩史演じるキャラが少々存在感が薄かったかな~という気も。

☆作画☆

比較的新しい制作会社で全6話の物語でしたが、
手抜き感はなく予想外に結構まとも、というかそつのない作画で特に不満も無かったです。

☆音楽☆

全6話にしてはBGMのバリエーションも豊富でセンスも良かったと思います。
原作&音楽が同じ?っていうのが最初良くわからなかったんですが、調べてみて納得。
今はこういった展開でアニメや映画になったりするんですね、ネット時代を象徴してるなぁと思ったり。
EDのキャラ6人の掛け合いで歌う楽曲はなかなか面白かったです。


たぶん中高生の女子向きっぽい作品かな?とも思いますが、
大抵の男性アニメファンでも普通に観れる作品かと。
自分の年代からするとやや?ベタな感はありますが、上手く纏めてあると思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

届かなかった10センチ…やっと届いた10センチ

学生向きですね。青臭く、真っ直ぐでちょっとした事が許せなかったりすれ違ったり、大人であれば普通な事でも学生時代では『それ』はとても重く難しいこと…
よく表現出来てたと思います。

原作・未読…未視聴。
アニメ・全話視聴。

告白実行委員会〜恋愛シリーズ〜。
この作品を知ったのは学生さんに教えて貰い視聴しました。女子中高生の方に結構反響が良かったと聞いています。確かコミケでもあったような気が…

観た感じだとあまり大人の方には向かないかな?と思いました。イラッとする場面があるので。
しかしそれはそれまでの知識があるからで、対処の仕方や何かで観た等の事を知ってるから。
まだ箱庭の世界しか知らない子達、色々覚えていく学生の方には胸に来る場面が色々あるかな?と。
大人になるといろんな知識を持てて嬉しいですが、こーゆー学生時代のちょっとした事が気になる事を見つけてやれなくなるのは寂しいと私は思ってしまいました。

ストーリーはタイミング良すぎじゃない!?って事がありますが、全6話でよくまとまってたと思います。青春だな〜とね(笑)
ヒロインの合田美桜は内気で控えめな娘なので観る人によってはイラッと来る人も居るかもしれません。行動にも出てるので。
主人公の芹沢春輝は見た目ヤンキーっぽいが面倒見が良い子。だが恋愛に関しては奥手。
こーゆー2人なので問題解決は難しくなりますね。

ある所で夢を諦めかけるんですが「なぜそんな事で諦めるの?」って思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、芸術関係や作家など「モノ」を作りあげる人は「見えなくなった」や「イメージが沸かない」でも酷く苦悩する方がいらっしゃいます。なので春輝の苦悩は『親族の○』+『自分の夢だったのか』+『美桜の突然の…』=などの苦悩が重なり合ってあーゆー行動をとったのかな?と思います。(後、学生で心の未熟さも)
ま、こんな心理状態で『外』に行っても潰れるのは分かってるので春輝は多少冷静な判断は出来てたんだなとも思いました。…投げやりになってたとも取れますが;

最終話を観てこのストーリーだと良いまとめ方だと思いました。あの日の10センチがやっと…
しかし春輝、気をつけろ!榎本夏樹に花嫁姿でグーパンされるぞ(笑)(詳細は最終話で☆)

HoneyWorksが好き、『月が○れい』『徒然チ○ドレン』や学生恋愛物が好きな方にはオススメですね。
恋愛物が嫌い、恋愛に青臭さは必要ない、大人の恋愛が良い等の方にはオススメしません。


榎本夏樹役のCV戸松遥さん、なんか非常に合ってたと思います。「戸松ちゃん、まんまやん(笑)」って。
CVの方々もかなり上手い方達なのでそこも作品が盛り上がってたと思います。EDの「東京ウインターセッション」feat.主要キャラ6人の歌は凄く耳に残りました♪
笑い合えること、恋をする贅沢な時間を魅せてくれてありがとう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

66.8 3 卒業で仲良しなアニメランキング3位
『たまゆら~卒業写真~』第1部 芽-きざし-(アニメ映画)

2015年4月4日
★★★★☆ 4.0 (153)
715人が棚に入れました
この春、高校3年生へと進級した、楓、かおる、のりえ、麻音。かなえ先輩が卒業した写真部には、後輩2人も入部。新しい仲間を加えながらも、これまでと変わらないにぎやかな毎日を過ごしています。そんな中でも4人は、約1年後に迫った卒業に向けて、自分たちの将来の夢や進路について少しずつ想いを膨らませていました。そして、これまで過ごしてきた大切な時間の数々を思い返していた楓には、ある気持ちが芽生えてきて…。

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿澄佳奈、井口裕香、儀武ゆう子、茅野愛衣、寿美菜子、東山奈央、内田彩、飯塚麻結、葉月絵理乃、大原さやか、福井裕佳梨、広橋涼、間島淳司、西村ちなみ、緒方恵美、松尾佳子、中田譲治

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今年のアルバムも、素敵でいっぱいにしていきたいと思っているので♪

たまゆら完結編4部作の第1部。

ぽって達が高校3年生になった春に、
物語はスタートします。

広島県の竹原に来て高校生になったあの日から、
あっという間に2年が過ぎた。

高校生活も残り1年。

今まで以上に大切に抱きしめたい時間を、
これからぽって達は過ごしていくんだなと感じられる第1部。

たまゆらシリーズをご覧になられていない方は、
まずはぜひ1期から(じっくり向き合うならOVAから)ご覧ください♪

50分ほどの作品です。


● ストーリー
高校3年生になった沢渡楓(さわたり ふう)こと、通称ぽって。

相変わらず、
父親の形見のカメラで写真を撮ることが大好き。

写真部には新入部員も入り、
仲良し4人組は進路について語り始める。

お菓子作りが好きな岡崎のりえ(おかざき のりえ)、

作家や演劇、さらには実家の旅館に
想いを巡らせる桜田麻音(さくらだ まおん)、

まだ進路は白紙だという塙かおる(はなわ かおる)、

そして自分の進路を決めたぽって。

残された時間は1年だけど、
あと1年ある。

今は真っ白なアルバムが、
今年も思い出の写真でいっぱいになりますように…。


たまゆらシリーズを見るのは久しぶりですが、
このたまらなく温かい雰囲気は全然変わらない^^

副題に「芽(きざし)」とついているだけあって、
物語はぽってたちがこれから進む道をかすかに見せてくれました。

物語はまだまだこれからですね。

50分なので、
これまでのアニメの2話分しかないからあっという間。

でもちょっとずつ癒しをもらえるから、
4部構成はナイスだと思います(*´ω`)

深く考えずに、
温かくて優しい気持ちになれる作品。

こんな作品、なかなかないよ…!


● キャラクター
主人公の、ぽって。

どこか危なっかしくて、
目を離すのがちょっと心配になる女の子。

そんなぽっては、
温かい人たちに囲まれて成長している。

ぽってが温かい眼差しでカメラのレンズを向けるように、
みんなは温かい目でぽってのことを見守っている。

ストーリー云々より、
キャラがあったかすぎるの。

だから見るだけで癒される。
心がほわっと温かくなる。

こういう街、こういう人たち、いいなあ。


ちなみに私のお気に入りは、
ぽってより1つ年上のかなえ先輩。

「でもでも」「だからだから」など、
ついつい2回言っちゃう言葉が可愛い♪

茅野愛衣さんの可愛い声がまたぴったりで、
ずーっと見ていたくなる(*´ω`*)


そして私のショタアイドル、
こうたん(ぽっての弟)が、
まさか中学生になったなんて…!

なんかイケメンになってて驚いた!
一番驚いたよ、こうたん!!

かおたんも髪切ってイメージ変わったし♪

こういうところでも時間の流れが感じられますね^^


● 音楽
【 主題歌「これから」/ 坂本真綾 】

はい神曲きましたー。笑

これまでたまゆらでずっとOPを歌っていた坂本真綾さんが、
完結編のために書き下ろしたこの曲。

たまゆらシリーズが持つ、
目には見えない優しさが形になったかのような曲。

完璧。

たまゆらってどんな作品?と聞かれると正直難しいけれど、
この曲が「たまゆらってこんな作品」と歌ってくれています。

それぐらい完成度の高い主題歌なんだから…!
大好きな1曲。


BGMも優しくて心地よい曲ばかり♪


● まとめ
完結に向けた第一歩。

自分達の進路を選び始めた4人が、
どういう卒業を迎え、
どういう将来を思い描くのか。

これからの展開に期待が膨らむ、
素敵な第1部でした♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不易流行

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
たまゆらシリーズ。3年生に進級し、卒業するまでが4部作で描かれますが、その第1部。

当然、1期から順番に観てください。まあ、ここから入る人なんて、なかなかいないでしょうが(笑) ということで、どんなアニメかなんて説明は、もういりませんよね(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ぽって達も3年生になりました。たくさんの人やモノ、コトとの出会いで少しずつ成長してきた、ぽって達。それでもまあ、未だに写真に夢中で橋からは落ちそうになるんですがw

3年生、ということもあり、話題の中心は登場人物達の進路。明確な進路が定まっている人、なんとなく決まっている人、まだ悩んでいる最中の人。様々ですが、みんなが真剣に考えてることは共通している。

「SIROBAKO」のように、「いつか皆で1つのものを!」というのも素敵だけれど、この4人のように、それぞれが自分の夢を持っていて、それに対して過度に干渉しないってのも素敵だね。

EDはちょっとウルっときた。あの映像にあの歌をのせるのは反則だって! そうか、ぽっては出会いと共に成長してきたというよりは、別れと共に成長してきてたんですね。

レビュータイトルの「不易流行」とは松尾芭蕉の言葉で、「奥のほそ道」で表現した概念であり、俳諧(俳句)の基本理念。簡単に言えば、「世の中のすべての物事には、変わらぬ部分(不易)と変わる部分(流行)がある。両者を統合することこそ、理想的な生き方(作品)である」というもの。

「奥のほそ道」冒頭の「月日は百代の過客にして 行き交う年もまた旅人なり」……四季は永遠に繰り返しているよう(不易)だけれど、毎年ちゃんと違いがある(流行)。それはまるで旅人のようだ。

芭蕉にとっての「旅」とは、「2度と出会えない今を繰り返し続けること」。つまりは、人生。

「たまゆら」には、この概念を強く感じます。冒頭の橋のシーンは分かりやすいですが、一期から変わらぬ竹原の様子と(少しずつだけど)成長してきた登場人物達、新メンバーを加えつつもやること同じなプチ秘境探検部wと、枚挙に暇がない。

そういう、「過ぎ去る一瞬」を記録し、共有するための装置が、ぽってにとっての「写真」なのでしょう。

将来の夢を「写真関係」か「旅行関係」にしぼった、ぽって。のりえは(おバカなのでw)あんまり関係ないって思ったのでしょうが、ぽっての中ではちゃんと繋がっているんだと思いますよ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「みんなの笑い声、あたたかな町、なにもかもが大好きだった」

この作品は、TVアニメ「たまゆら〜hitotose〜」「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」に続く、「完結編4部作」の第1部になります。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

さらに、この作品を目一杯堪能されたい方は、「たまゆら〜hitotose〜」の5.5話、「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」の8.5話の視聴をお勧めします。
この2話を視聴しておくと、ぽってたちの思いや会話にしっかり付いていけると思うので。


この春、高校3年生へと進級した、楓、かおる、のりえ、麻音。
かなえ先輩が卒業した写真部には、後輩2人も入部。
新しい仲間を加えながらも、これまでと変わらないにぎやかな毎日を過ごしています。

そんな中でも4人は、約1年後に迫った卒業に向けて、
自分たちの将来の夢や進路について少しずつ想いを膨らませていました。

そして、これまで過ごしてきた大切な時間の数々を思い返していた楓には、
ある気持ちが芽生えてきて…。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

いよいよぽってたちの高校生活も残り1年…
進学するか就職するか、自分の将来と向き合わなければならない時期がやってきましたね。
誰にでも必ず訪れる人生の分岐点です。

でも焦って決める必要はありません。
自分のペースで納得できる答えを導き出せば良いのですから…
そういう意味では、ぽってたちにも焦りは全然見られませんが、この時期はそれで良いんだと思います。

それより高校生活最後の1年を如何に有意義に過ごすかに注力して欲しいと思います。
無駄に過ごしたら絶対後悔する1年になると思うので。

きっかけって、大小様々で十人十色…きっと一つとして同じモノはありませんが、必ず目の前に現れてくれると思っています。
それを掴めるかどうか、掴んだとしても良い方向に進めるかは自分次第ですけど…

そして今回ぽってが見聞きしたことは、きっときっかけに繋がっていくのではないかと思っています。
まだフワッとしていて、姿かたちだって朧げにすら見えないけれど…
本当は将来の自分の姿がイメージできると良いんですけど、流石に難しいですよね。
今の自分が学生時代の想像通りという人の方が皆無だと思うので。

主題歌は、坂本真綾さんの「これから」

1時間弱の作品でした。
この作品独特の雰囲気を満喫しながらの視聴は最高の贅沢ですね。
引き続き、第2部 響 -ひびき-を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

69.6 4 卒業で仲良しなアニメランキング4位
『たまゆら~卒業写真~』第2部 響-ひびき-(アニメ映画)

2015年8月29日
★★★★★ 4.1 (125)
640人が棚に入れました
校内でも、卒業後の進路についての話題が増えてくる高校3年生の初夏。ある出来事をきっかけに、のりえが「スイーツ封印」を宣言。大好きなスイーツを食べたり、作ったりするのを止めただけではなく、卒業後の進路も白紙に戻してしまいます。楓、かおる、麻音は、そんなのりえを心配しながらも、将来を左右することだからと何も言えずにいました。一方、「お好み焼きほぼろ」の店主ちもから、4人にとあるイベントの内容を考えてほしいとの依頼が。「私たち展」でも中心になってさまざまな企画を考えたかおるは、迷わず快諾。しかし、いまだに将来の目標が見つからないという進路についての迷いもあって、受験勉強とどっちつかずの状態になっていき……。

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿澄佳奈、井口裕香、儀武ゆう子、茅野愛衣、寿美菜子、東山奈央、内田彩、飯塚麻結、葉月絵理乃、大原さやか、福井裕佳梨、広橋涼、間島淳司、西村ちなみ、緒方恵美、松尾佳子、中田譲治

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

幸せは訪れるものじゃない、みんなの笑顔で生み出すもの、なので♪

たまゆら完結編4部作「卒業写真」の第2部。

4部作となると、
中盤の2部は勢いが落ちるかなーと勝手に思い込んでいましたが、

第1部の勢いを引き継いで、
物語にさらなる盛り上がりを感じさせてくれました。

温かさが留まるところを知らない…(´;ω;`)

2話構成で1時間ほどの作品です。


● ストーリー
写真を撮ることが好きな、
沢渡楓(さわたり ふう)こと、通称ぽって。

進路がまだ決まっていない、
塙かおる(はなわ かおる)。

お菓子作りが好きなお調子者、
岡崎のりえ(おかざき のりえ)。

口下手な代わりに口笛で感情表現するのが癖の、
桜田麻音(さくらだ まおん)。

仲良し4人。
高校3年生の夏の物語。

【 前半 】
お菓子作りが好きで、
パティシエを夢見ているのりえ。

兄に言われた言葉をきっかけに、
パティシエとなる夢をあきらめるため、
スイーツ封印を決心した。

そんなのりえを心配し、
これまでのりえのスイーツに励まされたことを思い出すぽって達。

のりえは本当にこれでいいの…?

【 後半 】
まだ進路が決まらないかおる。

悶々とする中、
行きつけのお好み焼き屋「ほぼろ」の店主・ちもさんの
披露宴のアイデアをお願いされた4人。

受験勉強をしながら
披露宴のアイデアを考える。

あっという間に過ぎていく日々。


今回はのりえ&かおるが主役の物語。

卒業に向け、
将来の自分の姿を思い描く2人。

2人も真剣に自分の夢と向き合っていて、
えらいなーと思う。

私が高校生の時は、
なんとなくやりたいことを考えて、
友達も一緒だしと、あっさり進路を決めてしまった気が^^;


≪ 夢を叶える、ということ ≫

高校卒業の後の進路はあっさりと決めましたが、
就職となるとそれなりに悩んだ記憶が。
(結局高校生の時に思っていた職種とは別の職種に就きました。)

のりえもかおるも私も、
選んだ道はそれぞれ全然違うけれど、

「幸せにしたい」「幸せになるお手伝いができたら」
という夢は似ているなーと思いました。

自分のやりたい仕事をするのが夢が叶うということではない。
仕事をする中で自分がしたいことを続けるのが、夢を叶えたということ。

自分の想いを叶えられる場所、
それが就きたい職業につながるのかもね。

のりえはスイーツで、
ぽっては写真で、
麻音は旅館で。

それぞれ場所や手段は違っても、
叶えたい想いは同じ。

人は、幸せを感じることで幸せと生きがいを感じられる生き物なのかも。
そうだったら素敵だな^^


誰だってみんな、今の人生や仕事を
なんだかんだ悩みながら選んできたはず。

人の数だけ人生があり、
その数だけドラマがある。
ああ、人生は素敵♪


● キャラクター
今回はぽってメインの話はありませんでしたが、
相変わらず写真はたくさん撮っています♪

みんなで楽しそうにしている時の姿、
それを切り取った写真たち…。

1枚1枚、温かさがたくさん詰まっていて、
それらを見ているだけでうるうるきました(´;ω;`)

挿入歌「あしたの陽だまり」との相乗効果がさらにたまらない…。

“たまゆら”は映ってなかったけれど、
私にはたくさんの“たまゆら”が見えました(´;ω;`)


そしてぽっての弟・香こと、
こうたんが可愛さ爆発…。

中学生になっても可愛さは健在!

ウサギとこうたんのショット(イメージ図)が可愛すぎて…(*´Д`)

「イエス、萌える、萌えるわー!」
というこまちちゃんの台詞にものすごく共感しましたww


● まとめ
第1部は物語の序章を感じさせてくれ、
第2部では着実にゴールへと進んでいる様子を感じさせてくれました。

4部作も半分。

残りの3部&4部への期待がさらに膨らむ第2部でした♪

とても温かい気持ちになれるこの作品が、大好き^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「わたしたちの高校最後の夏が過ぎていく―」

この作品は、TVアニメ「たまゆら〜hitotose〜」「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」に続く、「完結編4部作」の第2部になります。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


校内でも、卒業後の進路についての話題が増えてくる高校3年生の初夏。
ある出来事をきっかけに、のりえが「スイーツ封印」を宣言。
大好きなスイーツを食べたり作ったりするのを止めただけでなく、
卒業後の進路も白紙に戻してしまいます。

楓、かおる、麻音は、そんなのりえを心配しながらも、
将来を左右することだからと何も言えずにいました。

一方、「お好み焼きほぼろ」の店主ちもからも、4人にとあるイベントの内容を考えて欲しいと依頼が。
「私たち展」でも中心になってさまざまな企画を考えたかおるは、迷わず快諾。
しかし、いまだに将来の目標が見つけられないという進路についても迷いもあって、
受験勉強とどっちつかずの状態になっていき…。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

今回のキーパーソンは、のりえとかおる…
スイーツを作るのも食べるのも大好きだったのりえが「スイーツ封印」を宣言するのですからただ事ではありません。

普段何気なく口にしていることが、実はハードルの物凄く高いことだったり、沢山の大切を犠牲にしなきゃ届かないモノだと思い知った時…
そして自分とのギャップが腑に落ちてしまった時、足が動かなくなってしまう…

これまで、どれだけ時間を費やしたか分からないくらい没頭してきたとしても、やっぱり迷いって生じてしまうんですね。
しかも「スイーツに悪いから」って、どこまでストイックなんでしょう。

自分の進む道は自分で決めなきゃいけない…
でも、周りの人だって背中を押してあげることはできるんです。
いくら大好きとは言え、その道のプロになったらずっと好きのままではいられないと思います。
そんな時、原点回帰する場所ができたのではないでしょうか。
たくさんの優しさと温かさに涙腺も緩みっぱなしでした。

そして、第1部ではお店の看板しか出てこなかった「お好み焼きほぼろ」がようやくここで出てきてくれました…
このお店を経営しているちもさんのCVは松来さんだったんですよね。
広島出身の松来さんにとっては、ぴったりの役柄だったことを改めて思い知りました。

ちもさんに依頼されたイベントできっかけを拾ったのは、これまで唯一自分のやりたいことが見えていなかったかおり…
きっかけって、いつどんな風に訪れるのか全く分からないですよね。
大切なのは、やはり気付きなんでしょうけれど…
でも、「人を幸せにする仕事」に就きたいって、かおりは根が心底優しいんですね。

個人的にはもう少しゆっくり物語が展開すると思っていましたが、この時点で朧気ながらも4人にそれぞれ目標ができたようです。
未だ半分しか視聴していないのに…
この物語がどのように着地するかが楽しみで仕方ありません。
引き続き、第3部 憧 -あこがれ-を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんてことないけど。。かけがえのない日常、なので

 
完結編四部構成の第ニ部。

のりえ、かおるが自分の将来を考える回でした。

■エピソード
~{netabare}
●のりえ
スイーツを封印すると言い出す・・
ゆかちの、カラ元気演技が炸裂w

かなえ先輩登場。
待ってました!かやのんw
そっか、2年生のすずねは、かなえに憧れてでしたね・・

「町のケーキ屋で何が悪い、クソ兄貴」に1票w

予定調和を経て、スイーツ解禁。
どうということのないエピソードではある・・
だけど、尊さを感じさせる。

●かおる
人の心配ばかりする、かおる。
 教師:「はなわ、自分の事を優先していいんだぞ」・・
まったくだ。

とはいえ、高校生の時点でやりたいことがハッキリしている人なんて、そうそういないんじゃないかな。
その点かおるは、等身大のキャラといえて、共感度は高い。

お好み焼き屋「ほぼろ」の店主ちもが結婚。
披露宴のアイデアを考えることに。

ウェディングプランナー・・なるほど。

ぽってたんのところに行こうと、ヒッチハイクしようとする幼少期のかおる・・おいおい、泣かさんといて。

{/netabare}~

ふと思った・・日常は、静止画の方がエモいかも。

なんてことのないけど、かけがえのない、日常・・

分かってたことだけど、その切り取り方、魅せ方がつくづく、秀逸。

ありがとう・・


 原作:オリジナル
 監督:佐藤順一
 脚本:平見瞳/山田由香
 音楽:中島ノブユキ
 キャラデザ:飯塚晴子
 制作:TYOアニメーションズ
 公開:2015年8月
 視聴:2020年秋。dアニメストア

■キャラ/キャスト
新キャラありました。
~{netabare}
岡崎 まさのり:前野智昭
 のりえの兄。
 いいですね。安定の演技。
 言葉はキツくても、嫌みがなくて、
 優しさが感じられる。
 中の人は特に・・
 アマガミSS(橘純一)、
 空挺ドラゴンズ(ミカ)
 が記憶に残っています。

男キャラついでに・・

堂郷 和太郎:間島淳司
 ぽって達の学校の体育教師。
 ちもとお見合いして結婚・・展開はやw
 中の人は・・
 異種族レビュアーズ(スタンク)、
 モンスター娘のいる日常(来留主公人)・・
 ええと、意図的な選択ではない、のでw
{/netabare}~


■観る順番(自分用メモ)
~{netabare}
2010年 たまゆら(OVA)   全4話
2011年 たまゆら〜hitotose〜 全12話+特別編
2013年 たまゆら〜もあぐれっしぶ〜
                全12話+特別編
2015年 たまゆら〜卒業写真〜 第1部 芽-きざし-
2015年 たまゆら〜卒業写真〜 第2部 響-ひびき-
2015年 たまゆら〜卒業写真〜 第3部 憧-あこがれ-
2016年 たまゆら〜卒業写真〜 第4部 朝-あした-

※2期8.5話『 一日だけの修学旅行、なので』は未視聴
{/netabare}~

うぅ、あと少しで終幕か・・・

 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

68.7 5 卒業で仲良しなアニメランキング5位
『たまゆら~卒業写真~』第3部 憧 - あこがれ -(アニメ映画)

2015年11月28日
★★★★☆ 4.0 (105)
457人が棚に入れました
校内でも、卒業後の進路についての話題が増えてくる高校3年生の初夏。ある出来事をきっかけに、のりえが「スイーツ封印」を宣言。大好きなスイーツを食べたり作ったりするのを止めただけではなく、卒業後の進路も白紙に戻してしまいます。楓、かおる、麻音は、そんなのりえを心配しながらも、将来を左右することだからと何も言えずにいました。一方、「お好み焼きほぼろ」の店主ちもから4人にとあるイベントの内容を考えて欲しいとの依頼が。「私たち展」でも中心になってさまざまな企画を考えたかおるは、迷わず快諾。しかし、いまだに将来の目標が見つからないという進路についての迷いもあって、受験勉強とどっちつかずの状態になっていき……。

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿澄佳奈、井口裕香、儀武ゆう子、茅野愛衣、内田彩、飯塚麻結、大原さやか、福井裕佳梨、宮本佳那子、広橋涼

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「少しづつ少しづつ いつのまにか変わっていく あたりまえだった毎日」

この作品は、TVアニメ「たまゆら〜hitotose〜」「たまゆら〜もあぐれっしぶ〜」に続く、「完結編4部作」の第3部になります。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


同級生たちが次々と志望校を決めていく中、物語、イラスト、音楽、芝居など
興味のあることが多すぎて、いまだに進路に迷い続けている麻音。

両親が大崎下島で営んでいる実家の旅館のどか亭を継ぐことも、たくさんある夢の一つだった。
ところが、三者面談の場で、父親が旅館を継がせるつもりはないと宣言。
突然の父の言動に、麻音は困惑する。

そして、竹原の町並み保存地区が竹灯りで照らされる「情景の路」の日。
楓が使い続けてきた父の形見のカメラ・ローライ35Sが、また故障してしまう。

日の丸写真館の店主マエストロは、すぐに直せると言うが、楓の心はなぜか落ち着かない。
そして、かおるたちも、どこか普段と違う楓のことが気にかかるものの…。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

今回のキーパーソンは、麻音と楓…
第2部で4人それぞれの目標が決まったと思っていましたが、人生を懸けた選択は、やっぱりそう簡単に決まるものではなかったんですね。

4人の中では一番温和…時折口笛で会話するのが得意な麻音のあんなにも声を荒げたシーンを見るのは、きっと初めてだったと思います。
自分で考えている将来の夢の一つを頭ごなしに否定されたのですから無理もありません。

でも、父親の言うことも分かる気がします。
公式HPのSTORYにも記載されていましたが、物語、イラスト、音楽、芝居と旅館の経営はどう考えても同一線上にはありません。
物語~芝居までは趣味の延長線上にあるモノで、ゼロからスタートして途中で躓いて嫌になったら、別なモノに乗り換えても誰も困りませんし、これらを職業としない道だって選択できるんです。

ところが、旅館の経営となるとそうはいきません。
趣味の一つの様にあっさりと乗り換えることなんか絶対にできないんです。
自分が困るだけじゃなく、これまでお互い支え合ってきた人たちにまで迷惑が及ぶから…

麻音はどういう答えを導き出すのでしょう。
その答えは是非ん本編でご確認頂きたいと思いますが、個人的にはようやく地に足が付いた気がしました。

そして物語の後半は楓の物語…
大好きなみんなとずっと一緒に、大好きな竹原でカメラの勉強をするため、広島市内の大学を受験する…
それこそ正解なんて無いので、信じた道を突き進めば良いと思っていましたし、筋も通っていると思います。

きっかけは父の形見のカメラが故障してしまったこと。
そこから何かにつけボーッとすることが多くなった楓…
そんな楓のサインを親友が見逃す筈がありません。

気持ちばかりが先行してしまっていました。
どちらかなんて選べないから、選択肢として考えていませんでした。

だから、かおたんが楓の心の声を代弁してくれたんだと思います。
でも、楓の心の声を聞いて分かりました。
楓が絶対口に出せるようなことじゃなかったから…

大粒の涙をポロポロこぼしていた、のりえの姿が目に焼き付いて離れません。
怖いという気持ち…嫌と言う気持ちがきっと痛いほど分かるからなんでしょう。
しかも、坂本真綾さんのエンディングに合わせて流れる背景は、初回OVAからの思い出の数々…
これ、反則じゃありません!?
うぅ…涙で目が真っ赤になってしまいましたよ^^;

こんな展開になるとは予想だにしていませんでした。
この全4部作を視聴する前は、勿体無いからじっくり視聴したいと思っていましたが、良い意味でそんな生易しい作品ではありませんでした。
今では余計な雑念を一切入れず、このまま一気に視聴したいと思っています。
それでは引き続き、第4部 朝 -あした-を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大切な場所、大切なひとたちにありがとうな気持ちでいっぱい、なので。

たまゆら完結編4部作「卒業写真」の第3部。

相変わらず温かさにあふれている作品です(´;ω;`)

2話構成で1時間ほどの作品です。


● ストーリー
写真を撮ることが好きな、
沢渡楓(さわたり ふう)こと、通称ぽって。

しっかり者でツッコミ担当な
塙かおる(はなわ かおる)。

お菓子作りが大好きなにぎやか娘、
岡崎のりえ(おかざき のりえ)。

やりたいことや興味がたくさん、
桜田麻音(さくらだ まおん)。

仲良し4人。
徐々に進路が固まる高校3年生の秋。


【 前半 】
夢はたくさんあるけれど、
進路はまだ決まらない麻音。

実家の旅館を継ぐことも夢だと話すと
旅館は継がせないと父親に言われ、ショックを受ける。

自分の夢を分かってほしくて、
みんなで麻音の実家へ行くことに。


やりたいことや夢がたくさんあるけれど、
全部をあきらめたくない麻音。

だけど、そうして自分が夢を見られるのは、
いつでも自分を応援してくれる存在があったからだと気づく。

それに気づいた麻音の成長と、
家族の温かさに涙が…(´;ω;`)

相変わらず雰囲気が温かくて泣かされます(´;ω;`)


【 後半 】
竹原で催される年に一回のお祭り、
“憧憬の路(しょうけいのみち)”。

ぽってが竹原に来て、
3回目の憧憬の路。

父親の形見であるカメラの調子が悪くて、
写真館に預けることになったぽって。

いつも通り振る舞っているが、
いつもと様子が違うように感じられるぽってが、気になるかおる。


しっかりしなきゃと思いながらも、
無意識のうちに不安を抱えていたぽって。

それは進路の事でも将来の事でもなくて…。

進路を選び、自分の道を進むということは、
新たなスタートを切るということ。

新たなスタートを切るということは、
これまで当たり前だと思っていた日常が変わるということ。

時が経ち、自分の周りの物も人も、
変わってしまう未来を想像すると寂しくなる…。

夢を追って新たな世界へ飛び出したい気持ちと、
今の大好きな生活を守りたい気持ち。

大好きだからこそ揺れて迷う。

新しい一歩を踏み出すことに不安を感じる。
これも青春ですなあ。


≪ 温かな友情 ≫

この作品の温かさの源は、
温かな人たち。

中でもぽって達4人の友情が、
優しく描かれています。

誰かが悩んでいる時は傍にいて、一緒に悩む。

そして心配しながらも、
その子が自分の答えを出すまで待つ。

気持ちに寄り添いながら、
そっと背中を支える。

優しい友情だ(´;ω;`)


≪ 写真の力 ≫

ぽっては写真を撮ることが好き。

私も写真を撮ることがよくあります。
趣味というほどではないけれど。笑

つい先日、一年間撮りだめた写真を使って
スライドショーを作成しました。
(職場で見せる機会があったので。)

いろいろあって大変だったけど、
いろんな人の笑顔を見ていると、
いい一年だったかな、と思えてきました。

写真に写る笑顔が、
見る人を幸せな気持ちにさせてくれるのなら、

写真は過ぎ行く時間を閉じ込めた
小さなタイムカプセルですね^^


● 音楽
【 主題歌「これから」/ 坂本真綾 】

1部・2部に引き続き使用された主題歌。

何度聴いてもこの優しい曲に涙を誘われます(´;ω;`)

今回は最後のシーンと重ねて使用されましたが、
それもまたよかった。


● まとめ
はじめて竹原に来たときのシーンや、
今までの思い出を入れるの卑怯だ(´;ω;`)

1部・2部と比べると、
感動の波は少し弱くなった気がしますが、

最後の4章へ大きく羽ばたくために、
力いっぱい踏み込んでいるエネルギーも感じました。

次回がいよいよ最終章。
泣ける予感しかしません(´;ω;`)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

女心と将来の夢と秋の空と思春期の情緒

まおんたんの優柔不断っぽさと思い付きって高校生っぽい

若干イラッ☆ってくるけど
それでもみんな大好き(?)まおんたん、オレは超好きだー!!!

前半はまおんたん、後半はぽって。
二人を含め彼女らが将来を真剣に考えていて、
もっと適当でもいいんでない、って思ってしまいます。
一番はアレ、二番はコレ、三番はソレ、どれでもいいやって。


三者面談でまおんたんのお父さんが激おこだったけど、
{netabare}子どもの多過ぎる将来の選択肢を親が削るのはありだと思う。
ただ自分の人生的に既視感を覚えるけど、
意味不明で感情的に「ダメなものはダメ」的に言うのはゴミとしか言いようがない。
全てを語る必要はないけど、意味が通じる程度の説明があれば
{/netabare}ありだと思う。難しいかもだけど

将来の夢って側ばかり見てしまい、よくよく掘り下げると中身がないこと多いよね。
行動を考えることはできても目的目標まで辿れない。
逆に目標が壮大過ぎてその過程を考えられないパターンもある。

ちなみに私は仕事の目標地点『金』を一番に設定し、
しかもほぼ達成してしまったので動機付けが空中遊泳しております。

まおんたんは大丈夫だと思う、楽しそうだしそれなりに努力するし。


ぽってはよく分からん。

まず、大切な場所も人も身近ではなかった自分には共感ができない。
※スルー推奨自分の話{netabare}
『場所』自体をそんな大事に思えないし。
遊牧民族とは異なる生き方をしている。
地元も『元』同級生も親すらも「呪い」とか「足枷」に分類することが多かったので、
こういう作品を見ると羨ましさと忌避感が拮抗する。
今回の話はそういうのが多分に含まれている。{/netabare}

ですが、憧れる気持ちは分かる。

この作品がバトルものやスポ根なら
「追うものと、その先を見据えるものの違いは歴然だ」とでも言う所だが、
勉強や仕事って割とそうでもない気がする。
目標が何であるかよりも、動機云々は置いて
どれだけ行動したのかで人の能力も魅力も変わると思う。

大きな目標を据える人もいれば、
今月の今週の数時間後の目標で行動する人もいる。

納得して行動する

ってのが大事なんじゃないかな。
空っぽで行動しても後に続かない、
見栄えのよい目標を掲げるだけでは意味がない。

心と行動の一致が人を成長させるのだろう。


ぽっての気持ちは分からないけど、
それを汲む友人や知人がいることは幸せだろうな。

写真を軸に交友を深めて広げてきた一方、
その輪が強く縛り付けて囚われている感じが否めない。
彼女の場合は失ったものが大き過ぎるから、
そこから得たものも大き過ぎに感じたように思える。

ただそれを決めるのは当人なので。


そんな風にもやもや観ていたので『物語』『キャラ』の評価を下げてしまいましたが、
これだけは確実に言える、
まおんたんは最高で、成長したぽっては至高だ。
ぽってってすげえ人を大切に考えられるなぁ。

何がいいのか分からないけど、
これだけは確実に言える、※二回目
まおんたんの髪が伸びて大人っぽくなっていると!!!


ぐだぐだケチ付けたけど、おもしろかたよーーー
蜻蛉の作画がすげぇ良かった♪♪♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
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