蒸気機関車おすすめアニメランキング 10

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの蒸気機関車成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年01月23日の時点で一番の蒸気機関車おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.2 1 蒸気機関車アニメランキング1位
甲鉄城のカバネリ(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1790)
8348人が棚に入れました
世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。

極東の島国である日ノ本の人々は、カバネの脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じ籠もることでなんとか生き延びていた。駅を行き来ができるのは装甲蒸気機関車(通称、駿城)のみであり、互いの駅はそれぞれの生産物を融通しあうことでなんとか生活を保っていた。

製鉄と蒸気機関の生産をなりわいとする顕金駅に暮らす蒸気鍛冶の少年、生駒。彼はカバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒」を開発しながら、いつか自分の力を発揮できる日が来るのを待ち望んでいた。

そんなある日、前線をくぐり抜けて駿城の一つ甲鉄城が顕金駅にやってくる。車両の清掃整備に駆りだされた生駒は、義務であるカバネ検閲を免除される不思議な少女を目撃する。
その夜、生駒が無名と名乗る昼間の少女と再会するなか、顕金駅に駿城が暴走しながら突入してきた。乗務員は全滅し、全てカバネに変わっていたのだ!
顕金駅に溢れ出るカバネたち。パニックに襲われる人々の波に逆らうようにして、生駒は走る。今度こそ逃げない、俺は、俺のツラヌキ筒でカバネを倒す!

──こうして、本当に輝く男になるための生駒の戦いが始まるのだった。

声優・キャラクター
畠中祐、千本木彩花、内田真礼、増田俊樹、梶裕貴、沖佳苗、伊瀬茉莉也、逢坂良太、佐藤健輔、宮野真守
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゾンビであふれる世紀末を暴走列車で突き抜けろ!

一話鑑賞の時点になりますが、迫力&勢いがありましたね。
好評みたいで、これは納得。

カバネという奇病によりゾンビ化した人類があふれる世界を舞台に、
必死で生き抜こうとする人類の物語です。

孤立しながらも城砦を築いて防戦してるようですが、
それぞれの町を結ぶのが機関車特急で、今後の主人公たちは
鉄道経由で人類の未来と生き残りを賭けた旅がはじまるのかな。

雰囲気的には映画だと列車を襲う姿はスノーピアサー、
ゾンビの群れをみるとワールドウォーZあたりが連想されやすい。

ギルティクラウンの荒木監督とあって、今後を心配する声も聞こえてきますが、
今回の主人公は自我がしっかりした大人の精神をもっているようだし、
自分としてはいい方向にいく感じです。

主人公が武力特化ではなく、知恵と頭脳で戦うタイプなのもいいですね。
ゾンビ化を逃れたあの方法をみんなに教えれば問題解決しそうですが、
まぁ、細かいことはいいかw

他にも侍+姫+テンテン幼女の暗殺者であるとか、見た目から
キャラの特性がわかりやすくておもしろそうなのもポイント高し。
次週を心待ちにします。

以下ネタバレ
1話~砦にいれちゃうなんてバカね~じゃなかった、カバネ~
{netabare}
冒頭、走る列車に群れで襲うカバネゾンビたち、それを銃を撃ちつつ
防戦する生存者たちではじまります。
どうも逃げ出してる様子。

主人公はひとり部屋にこもって、なにやら新型の弾丸の開発に汗たらたら。
どうもゾンビ化したカバネの身体、それもコアの心臓の皮膜がそうとう
かたいらしく、普通の銃弾では貫けない模様。

今回の列車の旅がはじまった日の過去回想へと場面がうつり、
なんとなくでも事情がわかってきます。
カバネであふれる世界から逃れて人々は堀と高い塀で囲った城砦に住み、
一時でも安全を確保していること。
城砦はいくつかあるようで、それを列車でつないで連絡をとりあっていること。

しかし、カバネに襲われた列車が砦に侵入してしまい、
主人公の住む城砦も壊滅状態に。

世界観は江戸時代かのような武士(侍)と平民にわかれた身分制度のようで、
主人公は士農工商でいえば工にあたる開発者的存在。
たぶん平賀源内なイメージで近いのでしょう。

一話の時点では砦から逃げるまでにはいたってないけど、
冒頭のシーンからもいずれ近いうちにそうなるのは明白で、
カバネから逃げつつ対抗策を研究する逃亡激になりそう。

とりあえずカバネの心臓を貫ける威力の銃の開発はできたようで、
カバネにかみつかれても脳にさえカバネ菌がいかなければ
いっきに全回復! するのもわかりました。

ただ、銃は至近距離でないと難しいでしょうし、
首締めからの回復方法も失敗(窒息死)の確率が高そうですね。

ところで、この手のゾンビ作品は逃げまくりながら、安住の地を探すのが
定番ですが、そのまんまってことはないでしょう。
どんな奇抜なアイデア、ストーリーを用意してくれているのか?
そこですよね。

クロスアンジュくらいぶっ飛んだ物語を期待しますw
{/netabare}

2話~ カバネとカバネリの使い方がようやくわかりましたw
{netabare}
主人公の生駒がカバネウイルスを封じ込めたことを喜び、これで世界が救われるかもしれないと喜ぶ。

その頃、すでに砦の住民の大半は列車で逃げようと避難したが、カバネの群れも迫っていた。
全身凶器のような少女の無名の奮闘もあってひとまず撃退に成功。
列車も動き始めようとする。

傷だらけの体でカバネと間違えられる危険もあった生駒だったが、なんとか無事に乗車。
しかし、列車を襲ってきたカバネともみあっているうちに、自分の体に重大な異変が
おきていることに気がつき、周囲にも知られ、ついに列車を無理矢理降ろされてしまう。

ウイルスが脳にまわるのは阻止したが、心臓のそれは人のものではなく、カバネの心臓と化していたのだった。

トラブルを抱えて立ち往生する列車に襲い掛かるカバネの群れ。
これを阻止したのは、一度は列車をひきづり降ろされた生駒だった。
再度の乗車を許されるも、カバネであるなら潔く自決しろと責められる生駒。
そこへ無名が間にたち、カバネと人間の狭間なる存在があるのだと知らせる。

ここから感想です。
たしかに1話の終わり方だと、それですべて問題解決とまでは言わないけど、
大きな進展があったと思っていたんですが、、、そううまくはいかないですよね。

蒸気で熱せられたスチームパイプに触れても熱がらないとか、いろいろ不思議なシーンが
続いてましたが、まさかこーいう展開だったとは。
これで1話の冒頭での、なぜか孤独な密室での作業につながりました。
研究熱心な生駒からしたら、そのほうがありがたいのかもしれませんがw

しかし、無名ちゃんまでカバネの心臓を持っていたとは!
だからあのような超人的な動きができたわけですね。
人間とカバネのハイブリッドという存在が、第三の勢力となりえるのかもしれず、
もしかしたらすでにあるのかもしれず、これはゾンビ作品では見たことない話しで、
先の読めないストーリーにますます期待したくなります。

にしても、絵が迫力ありますね。
他のアニメ、エンドラ…とかとは全然違うw
{/netabare}

投稿 : 2020/01/18
♥ : 15
ネタバレ

ミミック さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

かなり良い出来だと思います。

まず、作品設定による独特な世界観。
”カバネ”とはなんだ?時代はいつ?など
の疑問を出だしから視聴者に抱かせな
がら、話が展開していくため、観初め
た段階では一体何のことやらサッパリだった
が徐々にその謎が解けて行く過程も丁寧に描かれている印象でした。


”進撃の巨人”の立体機動を想起させる
ような迫力感あるアクションシーン。
それを際立たせる声優陣。
シビアさとハードさが上手く取れたバランス。
と、挙げていったらキリがないくらいです。

一見{netabare}ゾンビ系のようなひたすら虐殺していく話かと思いきや、そのカバネがなかなか死ななかったり、他者の思想の食い違いから生じる事柄{/netabare}という一筋縄では全く行かないところもワクワクして観てました。

しかし、これだけのスケールの大きい作品はなかなか
観たことがなかったので自分の中でもいい意味で刺激を受けました。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 24

offingbook さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

光る心臓

2016年4月から6月まで放送。全12話。

蒸気機関が発達した極東の島国・日ノ本(ひのもと)を舞台に、
装甲蒸気機関車・甲鉄城に乗る人々と、不死の怪物・カバネとの戦いを描いた物語。

何と言ってもこのアニメの見どころは、
クオリティの高い映像の美しさ、緻密に描かれた作画だと思います。

細かなところまで描かれていた背景、
その匂いや熱まで伝わってくるかのような機械の精巧さ、
その世界で必死に生きる人々の一つ一つの動き、所作、
迫り来るカバネの恐ろしさ等、独特な趣はありましたが、
どこをとってもレベルが高かったように思えます。

殺陣のシーンもとても迫力がありました。
一瞬の隙も見せられないカバネとの命のやり取り。
縦横無尽に、斬り、打ち、這って、跳んで、血が噴き、戦う。
まるで、その血飛沫が、観ているこちらにも掛かってくるかのような、
泥臭くて生臭い、アニメならではの、その異様な戦いは、
とても臨場感と緊迫感がありました。

無様でも、醜くても、必死に生きようとする者達を描いた物語からも、
とても力強さを感じました。装甲が施された蒸気機関車の舞台そのままに、
物語も、止まる事を知らない躯体のように目まぐるしく進んでいくので、
観始めたら目が離せません。

ただここまで綴ってきた通り、物語も映像も、
非常に残酷さを孕んだ作品なので、視聴には少し注意が必要かと思います。
エンターテインメント性のある作品だと思いますが、苦手な人は苦手かと。

かくいう自分も、人が死ぬ、もしくは苦しむ作品がどうにも苦手な性分なので、
観ていて、やっぱり気持ちが暗くなる事も多かった、というのが正直なところです。(笑)
でも面白かったし、最後まで充分楽しめました。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 36

74.6 2 蒸気機関車アニメランキング2位
銀河鉄道999-The Galaxy Express 999(アニメ映画)

1979年8月1日
★★★★☆ 4.0 (144)
806人が棚に入れました
身体を機械にかえて、人間は死なないですむようになった。そんな時代にも、やはり貧しい人々は存在する。彼らにとって、機械の身体は高価なものであり、買うことができなかった。そんな中、一つの噂が流れる。銀河鉄道999に乗れば、タダで機械の身体を貰える星に行けるというのだ。少年・星野鉄郎は母と二人、噂をたよりに銀河鉄道の停車駅、メガロポリスに向かう。その途中、二人は機械伯爵による人間狩りに遭い、母は殺されてしまう。メガロポリスのスラムに居着いた鉄郎は、銀河鉄道のパスを手に入れる機会を伺い、実行に移すも失敗に終わる。しかし、そのとき知り合った謎の美女メーテルから、鉄郎は銀河超特急999号のパスをもらい受けて、メーテルとともに地球を旅立つのだった。

声優・キャラクター
野沢雅子、池田昌子、一龍斎春水、肝付兼太、井上真樹夫、田島令子、富山敬、小原乃梨子、柴田秀勝、藤田淑子、槐柳二、坪井章子、納谷悟朗
ネタバレ

noindex さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

メーテルー!

昔にTV版とさよなら~は見ていて、これは総集編(TV版とは違う新規作品だとは知っていたが)だからとスルーしていたが、アニメ放題にあったので観てみた。
原作も読んでいるがこっちのほうがTV版より原作に忠実だと思う。 {netabare}鉄郎をネジにするオチとか。{/netabare}
ただやはり、当たり前だがTV版よりもすぐに終着駅についてしまうので、長旅をしている風情に欠ける。危機一髪のシーンでハーロックとエメラルダスのチート能力で解決してしまうのも辟易する。
TV版では濃いキャラで私のお気に入りの車掌さんは、こっちではクレアよりキャラが薄いし、機関車さんも全くおしゃべりしない。TV版では頑固な機関車さんとの交渉も作品の要素の一つで面白かったけど。まぁTV版は話がマンネリ気味で長すぎるのも確かだと思うけど。
後世の人に見てもらうためには良い総集編があることが大事だというが、そういう意味では最高の作品だと思う。

なお、さよなら~の方は私は好きだが世間ではあまり評価が高くない気がする。このラストを見てしまうと、また鉄郎がメーテルと再会したら萎えるのも確かだろう。

実に36年前の作品だが、作画は今見ても素晴らしいと思う。時間城崩壊の演出は今見ても凄いし、終盤の脱出の映像はこれ全部セルアニメでやってるのかと思うと頭が下がる。

音楽のセンスはやはり時代のせいかあってないと感じるシーンが多く、残念な感じ。もちろん超有名なゴダイゴのあのテーマは除くが。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 9

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

世代じゃないけど楽しめた!

名作とは知っていながら、世代じゃないのでスルーしていた作品の1つ。
おススメされたこともあり観てみることに。

1979年の劇場公開作品。30年以上も前の作品です。
古いですね~w まだ私が生まれてもない時代ですよーw

さすがにここまでギャップがあると腰が引けちゃいますよね。
でもでも、実際見てみると物凄く楽しめました!
この作品に関しては殆ど情報を入手せずにピュアな状態で挑みましたw
なんで、名作だからといって変に贔屓目でみているとか、そんな事は無いですよ?断っておきますがw

で、銀河鉄道といったら宮沢賢治が先に思い浮かんじゃうですよねー。
なんで、哲学的で芸術的な印象をこの作品にも勝手に抱いていました。
でも、観てみると全然イメージと違っていてびっくり!
第一級SF超大作といった感じですw
なんだろ、スターウォーズ?みたいな。(この例えもちょっと古いんですけどw)
ストーリーは簡単にいうと、
主人公「星野鉄郎」が「機械伯爵」に母を殺され、その復讐を誓う。そのために永遠の命と圧倒的な力を持つ≪機械の体≫を手に入れるため、謎に包まれた女性「メーテル」の導きのもと、機械化母星の存在するアンドロメダを目指し‘銀河鉄道999’に乗り旅をする…というお話。

…なんですが、ここから話が二転、三転しますw衝撃のラストですww
ある程度先は読めても、ラストまではなかなかw
話が巧く練られており非常に楽しめました!
ただの派手なアクションものとも違い、しっかりと奥深さもあるんですよね~。
哲学的要素も散りばめられてはいるんですが、とても解り易く表現されており、
「子供にも伝わる」…そういう素敵な工夫がなされています。
映像で、鉄郎の台詞で、それを囲む大人達の台詞で、そして時には歌に乗せて…。
特に、酒場での女性の弾き語りの歌!…染みましたw疲れた大人にはゴダイゴの歌よりこっちの方が効くんじゃないかな?w
アニメという、表現媒体をフルに活用した素晴らしい演出でした。もちろん絵も綺麗。
特に女性の描き方が特徴的ですよね~。
人間離れしてるというか…完全に理想化されたモデルです。
あのカラダのラインは芸術的に見えさえしますね。
建造物の崩壊シーンには目を見張るものがあります(崩壊シーン萌えな方必見!…少なくとも私は萌えましたw)
松本零士、りんたろう、金田伊功、野沢雅子…などなど、今となっては伝説級のスタッフのアツい共演。
あの時代で、このクオリティで二時間超の作品を作るのって…どれだけの労力を要したんですかね~。驚嘆しますよ。
テンポも速すぎるwというくらいスピーディーで、視聴者を退屈にさせません!

この作品のテーマは「少年の旅立ちと成長」です。
序盤で、999号に乗り、Taking Off Over the Galaxy(歌:ゴダイゴ)の「誰も行かない未来へ~♪」
な歌詞に乗せて広大な宇宙へと旅立つわけです。
ロマンを感じずにはいられませんよねw
若者の抱く‘無限の可能性’というヤツを夢いっぱいに表現しています。
義務教育を終える3年くらい前までなら純粋な気持ちで観れた気がしますw
今となっては~…切ないっ!!ちょっと捻くれて観ちゃうかな?w
あと、やっぱり時代を感じました。
宇宙を舞台にした作品って今も昔もたくさんありますが、最近は割と現実的なテーマに触れた作品が多い気がします。
あの頃って若い世代だけではなくある程度の年齢の大人にも今よりは夢があったんじゃないですかね?
日本がイケイケな時代だったというのもありますが、機械分野の技術的な進歩が目覚ましく、未来に対する大きな期待があったのだと思います。
そういった意味では、伸びしろの期待できない現代の世の中ってどことなく寂しいものがありますよねー。夢を見れなくなったというか…。
まあ、どんな時代であっても努力なしには夢は実現できないものですよね~。
その努力を惜しんでアニメを観ちゃうからダメなのかなw
ああ…だんだん鬱に…。(´;ω;`)

最後に一つだけ言わせてほしいのが、鉄郎がまさか15歳とは思いませんでした!w
しぐさ、行動が少し幼い気がします。あとメーテルとの身長差が…。
劇中、その設定に気付かず観ていたので、二人の恋愛に始終違和感を感じてしまいました。
感動するエンディングでさえもそのせいで若干ついていけませんでした。
なんで、これから視聴する方はその年齢を知っておいた方がいいのかもしれませんw

でも、そんな細かいことなんてどうでも良くなるようなエネルギッシュで爽やかな素晴らしい作品で、
数多くのファンがいるのも納得できました^^
子供ができたら観せたい作品の1つになりました。良い子に育ちそうw

世代じゃないからといって敬遠するものじゃないですね~。
私もこの銀河鉄道999のおかげで、過去の名作巡りの旅に駆り出されることになりそうですw

投稿 : 2020/01/18
♥ : 27

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

東映初の自社映画。

人気TVアニメ銀河鉄道999のもういっかい最終回的映画。ヤマトと共に日本のアニメ映画の礎を築いた。ただ総集編などではなく完全新作。TVの後、原作よりも先に最終回を迎える。

ただし鉄郎が15歳と年齢が変わっているのでTVとは別世界ととらえてください。
監督にりんたろう、スタッフに監修、市川崑 作画は金田 伊功ほかすごいメンバー、大塚康生もほんのちょこっと参加してたとか聞いた。
主題歌は有名すぎるゴダイゴのあの歌である。アニメの曲で1位とったのはこれがはじめて?
TV版を観ていなくてもぜんぜん問題ない。超名作なのでc興味のあるかたはぜひに。
 

投稿 : 2020/01/18
♥ : 8

74.5 3 蒸気機関車アニメランキング3位
甲鉄城のカバネリ 海門決戦(アニメ映画)

2019年5月10日
★★★★☆ 4.0 (155)
721人が棚に入れました
世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜に覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。 極東の島国である日ノ本で、カバネの脅威に立ち向かい、前線をくぐり抜けている分厚い装甲に覆われた蒸気機関車(通称、駿城)の一つ甲鉄城で生き残った生駒たちは、カバネと人の攻防戦の地、日本海に面する廃坑駅「海門」で玄路、虎落、海門の民と「連合軍」を結成し、カバネ撃退の策を立てていた。そんな中、生駒は、海門の地のカバネたちは統制され、集団行動をとる特徴を持っていることに気づく。そのことを連合軍へ報告を行う生駒だったが、相手にされず、逆にカバネリであることから連合軍から虐げられてしまう。怒りに身を焦がし冷静さを失った生駒は単身で敵地へ乗り込むことを決意する。一方無名は、これまで自分を支えてくれた生駒に対してこれまでとは違う感情が芽生え始めていた。しかし、そこへ生駒が単身で敵地に乗り込むつもりであるという知らせが飛び込んでくるーー。新たなカバネとの戦い、そして、無名と生駒の運命はー!?

声優・キャラクター
畠中祐、千本木彩花、内田真礼、増田俊樹、沖佳苗、伊瀬茉莉也、逢坂良太、佐藤健輔、マックスウェル・パワーズ、三木眞一郎
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド

WIT STUDIO制作。

金剛郭の崩壊から半年。
天鳥幕府は要を失い、
日ノ本は複数の勢力圏に分割し、
各地でカバネとの戦いを強いられている。
旅を続ける甲鉄城は北陸の要塞「海門」にいた。

近世から近代へ移り変わろうとした時、
突如として不死の怪物が現れた。
カバネと呼ばれるリビングデッドだ。

城下町の風情は雑多ながら書き込みが美しく、
死と隣合わせで生きるものたちの営みがある。
カバネの進攻に国土の大半を奪われた人としては、
北陸の要衝は死守したい所でしょう。
生駒も無名も懸命に生きているのだ。

短尺の方が良いのかも知れません。
少しある{netabare}恋愛模様も{/netabare}見所の1つですが、
やはり幾多の戦闘シーンには熱が籠っています。
蒸気を上げ暗闇を疾走する甲鉄城にも迫力がある。
物語もきっちり締めてくれました。

ゾンビの歴史とは「奴隷」の歴史だ。
それはアフリカ源流の人類史の汚点である。
物語の鍵は「ヴードゥー教」が握るのでしょうか。
{netabare}この「海門」にもまた隠された悲劇があるのです。{/netabare}

生きる為に必要なものを探す旅。
夜道を照らす「松明」はどこにあるのでしょうか。

続報を待ちましょう。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 33

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

その旅路の先に、新たな運命。

本作は、2016年の春アニメでTV放送された「甲鉄城のカバネリ」の続編となります。
TVアニメ放送後に総集編の前後編が上映されましたが、そちらは未視聴です。

劇場では2019年5月10日から2週間限定で上映されるようですが、私はNetflixで視聴しました。
劇場での上映と配信が同時に行われることってあるんですね。
最近、Netflixに入っていて良かったな…と思えることがちょくちょくあります。

一番嬉しいのはNetflixオリジナル作品のバリエーションが増えてきたことです。
それと最新のTVアニメも放送されているので、万が一、録画に失敗したとしても追いかけ視聴ができるのもメリットの一つだと思います。

カバネリ…といって真っ先に頭の中に浮かび上がるのが無名の存在です。
TV本編では色々と大変だった彼女でしたが、甲鉄城の旅はまだ終わっていなかったのです。
生まれ故郷を目指す一行が辿り着いたのは、日本海に面する「海門(うなと)」という廃坑駅でした。
ここでは海門を奪取すべく、人間とカバネの激しい抗争が繰り広げられていたんです。

ここを通らなきゃ故郷に帰れない…
甲鉄城に乗った菖蒲らは、カバネを撃退する連合軍に参戦することとなり…物語が動いていきます。

アニメーション制作が「WIT STUDIO」で監督が荒木哲郎さんといえば「進撃の巨人」と一緒ですよね。
カバネが人間を襲う様を見ていると、お互いの作品の共通点に成り得ると思いました。
そしてこの作品でも見惚れてしまうほど圧倒的なのが、戦闘シーンにおけるキャラの躍動感です。
本作品は劇場版で特に気合いが入っていたからでしょうか…
無名の…生駒の戦闘シーンの迫力は半端ありません。

きっと、何もかもがTV版の延長だったら、レビューで書けるのはきっとこのくらい…
でも、TV版とは大きく違っている点がこの劇場版にはしっかり用意されていたのです。

それは、ベタですが無名と生駒の関係です。
これまではお互い信頼関係にあって、カバネとの戦いにおいて背中を預けられる間柄でした。
でも、この劇場版ではもう数歩気持ちの面が進んでいるんです。

特に作中における無名と、炊事や子守りに精を出している鰍との会話シーンがあるのですが、見方によってはコイバナに見えちゃったり…
無名…戦闘スキルの高さとカバネに対する残忍さは相変わらずですが、こと生駒の話になると態度が急変するところも、彼女の可愛らしさに拍車をかけています。

そりゃそうだと思います…
あれだけの激戦と苦しい状況を切り抜けてきたのですから…
そんな気持ちの変化が戦闘や普段の言動にどの様な影響を及ぼすのか…
この作品の見どころの一つだと思います。

それと根っこの部分の共通点は忘れられません。
正直カバネリになって良いことなんてあったでしょうか…?
強くなったかもしれない…
でも所詮はどっちつかずの中途半端な存在である上、いつカバネ化するか分からないリスクだって孕んでいます。
それでも、無名と生駒の二人がカバネリだったから乗り越えられた局面だってありましたし、二人にしか感じられない世界を共有することだってできるんですから…

でも、そのくらいの恩恵はあって然るべきなのかも…
甲鉄城に乗っている時間が長くて忘れていましたが、カバネリって人から虐げられる存在だったんですよね。
様々なリスクを想定して進言してもまともに取り合って貰えないし、挙句の果てには諸悪の根源みたいな存在を受ける始末…
心が折れても仕方無い場面だってゼロではありませんでした。

ですが、軍人や民衆が二人をどの様に評価しても、これまで一緒に苦難を乗り越えてきた甲鉄城の仲間は、二人に対する疑念など一点の曇りもありません。
最初は彼らだって違ったのに…甲鉄城で過ごした時間と揺ぎ無い実績が、絶対的信頼に値することを彼らは知っていますから…

海門での決戦の行方…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
個人的には、その後の…無名の行動の方がよっぽど気になりましたけどね…^^
あんな真っ赤な顔の無名…きっとそうお目にかかれるモノではないと思いました。

主題歌は、EGOISTの「咲かせや咲かせ」
個人的に、この楽曲は結構感慨深かったです。
何故なら、この楽曲の背景で流れているのは、甲鉄城の乗組員…無名、菖蒲、鰍に生駒ら男性陣も加えたヨサコイなんです。
彼らの旅が終わったかどうか…私には分かりません。
ラストの風景に、それらしさも感じられましたが、日ノ本の殆どを覆い尽くしているカバネの影響はそう易々とは無くならない事でしょう…
それでも、笑顔でヨサコイが踊れるのは少なくても今は平和だから…にほかなりません。
束の間かもしれない…これからどんな試練が待っているかも分からない…
何せ伏線が回収しきれていませんから…
けれど、ここで見せて貰った笑顔は本物だったと思いました。

願わくば、みんなのその笑顔が少しでも長続きすることを…
みんながこれから手にするのは人殺しの道具ではなく、鳴子のような人々を笑顔にする道具でありますように・・・

投稿 : 2020/01/18
♥ : 25
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

完結ありがとう

紆余曲折あったけどうつくしく完結しました!

このアニメのテレビ放送版、おもしろいのにな~~~からの急減速でおもしろいのになこのアニメ…と複雑なおもいを抱かされてました。

そんでこれ海門決戦おもしろいやん!!!!!ってなりまして。
{netabare}
なんといっても途中になっていた生駒と無名のおはなし。
これに決着がついたのがもっとも良いことです。
ほぼほぼご成婚おめでとうと言って良いでしょう。

そしてまた良いこと、また惜しいことはEDの意味するところです。
EDの踊り、いわゆるダンスEDというだけではなく、お祭りっぽい雰囲気です。
お祭りっぽい踊りといかにも平和~っという雰囲気の里を交互に映していくわけで、たぶんハッピーエンドを意味しているのだとおもいます。
このアニメはいわゆるポストアポカリプスというジャンルですが、ハッピーエンドを向いていたはずです。
パニックや緊迫感を主体に置く同ジャンル作品とは明らかに違っているようにおもえます。。
テレビ版中盤でも直接的にそのことを言うシーンがありますし、どのレベルのハッピーを目指していたのかわかりませんが(地上からカバネ消滅とか果たしてあったのか)、そういう世界観でこの作品のEDは、ハッピーエンドを迎えたという意味だと受け取ってよいのではないでしょうか。

惜しいのは、そうだとしてその道筋があいまいになってしまったことです。
伏線の張り方と今作の急ぎ足な部分などから、2クール目か、もしかしたらもっと長いスパンで説得力のあるハッピーエンドを目指すつもりだったのかもしれません。
それが見られればもっと良かったのは確かです。

メインストーリーはすこし地味ですが、単独のお話を持つ敵ではなく生駒のお話の延長としての敵だったので、「生駒と無名のおはなし」としてのカバネリにおさめるはピッタリだったように思えます。

{/netabare}
とにかく、生駒と無名の2人の話。
これを楽しく、よくまとめたのは素晴らしいことです。
雑なところも無いわけではありませんが、見せるべき部分と流す部分の選択肢は正しいものでした。
これが重要なことです。
2人が好きでこのアニメを見ていた人には満足できる作りになっているはずです。

ここまで見れてよかった。
ありがとう。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 6

66.8 4 蒸気機関車アニメランキング4位
イーハトーブ幻想〜KENjIの春(アニメ映画)

1996年12月14日
★★★★☆ 3.6 (26)
224人が棚に入れました
周囲に認められない詩や童話の創作を行っていたケンジは、農村の小学校の教師となり、生徒達に自然との対話を説いた。しかし退職後、過酷な自然環境の中でケンジの理想は揺らぎ、挫折しかけた彼は不思議な世界に幻惑される……。宮沢賢治の自叙伝的ストーリーをデジタル技術を駆使した美しい映像で描いたファンタジー・ロマンで、宮沢賢治生誕100周年を記念して制作された。『超時空要塞マクロス』シリーズや『地球少女アルジュナ』などで知られる河森正治が監督・脚本・絵コンテを手がけている。

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

『新しい時代のコペルニクスよ、あまりにも重苦しい重力の法則から、この銀河系統を解き放て!』

『雨ニモマケズ』や『銀河鉄道の夜』で有名な宮沢賢治の半生を描いた作品。所要時間は1時間程度。

宮沢賢治生誕100周年記念の作品なので、
大前提として、賢治の人生や作品についての予備知識がないと楽しみ半減です。
というか、きっと意味不明です。
Wikipedia等で予習してからの視聴をオススメ。

劇中では、明治の貧しい岩手の農村風景と、
童話作家である賢治のファンタジックな空想シーンの対比が印象的。
中盤のペンシルアニメーションを使った空想パート、
そして終盤のCG銀河鉄道の発車シーンは、まさに圧巻のひとこと。
未来を担う若者に向けた『生徒諸君に寄せる』という詩の一節『新しい時代のコペルニクスよ~』の引用は、教育者としての彼の人生、理想、想いをすべて込めた、未来へ贈る魂の一撃。
鳥肌立ちました。

キャラが擬人化猫である点は好みが別れそうですが、仮にシリアスなキャラデザだったら、
きっと重すぎて見てるのが辛くなる物語なので。。。
「にゃ♪」が可愛いし。。w






ここからひとりごと。

大人になって改めて宮沢賢治作品を読み返しましたが、独特の世界観に改めて衝撃を受けました。
そこらに落ちてるステレオタイプなファンタジーとは違って、彼の確かな世界観と天性のセンスに溢れています。
『銀河鉄道の夜』だけでも、白鳥の停車場、プリオシン海岸、アルビレオ観測所、蠍の火、などなど、ネーミングだけで幻想的に感じません?

理想と現実に苦しんだインテリっぽい生き様ですが、死の前夜まで農民の相談に乗り続けた彼の人生は
まるで気高く静かに燃えあがる、青白い炎のよう。
そして『雨ニモマケズ』で語られる、平凡にして完成された理想の人間像。

もちろん美化されてる部分は多々ありますが、100年も前に、こんなに美しく幻想的な物語を書いた人って、すごいと思いません?

投稿 : 2020/01/18
♥ : 17

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

心の中に輝く鉱石

宮沢賢治 生誕100年を記念して制作されたアニメ映画。

バッハのアヴェ・マリアが流れる冒頭。
病床の妹・トシに聞かせる話の、幻想的でスピード感あふれる映像には、
べートーヴェンの月光から始まる数々の名曲。
耳と目で精一杯、宮沢賢治の世界を楽しみ、
観終えた後は不思議に勇気が湧いてくる、そんな作品だった。

川原の石ころを見ても、ただの石ころとせず、
そういった様々な「物の見方」を子どもたちに教えていく姿や、
春の野原をスキップしながらも、何かを発見しては手帳に書き留めている賢治。

当時の周囲からは奇人変人と映るような姿も、
人や自然、それらを取り巻く世界をも深く愛してることが伝わってきて、
現代の教育現場とその事情を思うと、彼の教え子たちがとても羨ましい。

また、教師である姿だけでなく、なかなか認められなくても己を信じる姿や、
農民となってもなお、偏見や迫害に遭い苦悩する姿も描かれ、なかなかシビア。
登場人物を、猫などの動物たちに擬人化することで、
それぞれの性格づけもわかりやすく、セリフに集中しやすかったのは不思議。
賢治の夢見た理想の幻想的要素を高めると同時に、
現実的な事実の過酷さをうまくオブラートに包んでいたと思う。

特筆すべきは、賢治の心象世界のファンタジックな描写。
ペンシルアニメやCGで表現されるそれは、とても見応えがあり必見。
そして終盤の銀河鉄道はいろいろな意味で、涙なくしては見られなかった。

声は、賢治を佐野史郎、妹を国府田マリ子さんが演じているのだが、
この妹の奥ゆかしいかわいさといったら!
透明感のある声も雰囲気も、とてもピッタリだった。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 28
ネタバレ

ビアンキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

宮沢賢治のことも、宮沢賢治の作品も大して知らないけど

2015年の12月頃にDVDを購入して、何度か視聴。

1996年に放送されたテレビスペシャルアニメ
全1話

宮沢賢治生誕100周年を記念して制作された、宮沢賢治の自伝的一作。
監督・脚本がマクロスシリーズの原案者であり、メカモノ・ロボットモノのアニメでメカデザインとしてよく名前を見る河森正治氏だったりする。
まぁこの作品ではロボット出てきませんが。


じゃ久々に感想を


まず見て印象に残ったのが、作中ケンジが想像し創造するシーン。

主人公のケンジは作品中で何度も詩的な空想や想像を行うのだが、その空想や想像を見事に映像化している。

教師である主人公が生徒を引き連れ外に飛び出し、いきなり大きな木の前で立ち止まり手帳を出し、「鳥とは青い紐である」
と言うシーンでの多数の鳥が飛び回り、青い紐になるイメージ

主人公が妹のトシと一緒に綺麗な石を光に当てて覗き込み「この石がまだ宇宙に漂うガスだった時…」と言うシーンでの、ズームした石の結晶のイメージから宇宙に銀河のような光の粒が飛んでいるイメージ

特に「鳥とは青い紐である」のイメージでは、大きめの音楽や効果音を付けつつ、映像は3DCGを駆使し飛んでいる多数の鳥が青い紐になっていく様を見事に描いており、
「この石がまだ宇宙に漂うガスだった時…」のイメージは、このあとのシーンの妹の歌が被るように作られており、絵だけでも美しい結晶や銀河の美しさや神秘性をさらに上げている。

この2つだけでも、映像的・演出的に中々レベルの高い作品なのが分かって頂けるかと思うが、極めつけは物語中盤のペンシルアニメーション。

ケンジが妹に自分の書いた物語を語るところからイメージが広がり始め、主人公の語りが切れると
そこからクラシック(?)音楽に乗せて、ケンジの創造した世界、イメージの広がり・暴走が
ほぼ色鉛筆やクレヨンのみで創られたアニメーションで約3分ほど展開される。

これがシュールで、そして美しい。
…なんかもうハイレベルすぎて細かく語れない。
気になった方は是非見て頂きたいです、ほんと凄いので。

ちなみに私が挙げた3つ以外にも主人公のイメージのシーンはたくさんある上、どれも印象的で良い出来なのでご安心?を。


そういった演出的・作画的な部分もさることながら、物語も良く出来ている。

主人公が教師で、時折妙な行動を取る人物であることと、身内や友人との関係性や過去をうまく物語に練り込みつつ説明。
そして紆余曲折を経て教師を辞め農業に勤しむことを決意。
農民に馬鹿にされつつも、新たな農業を模索し努力していく。
 
という物語。
細かくは書かないが起伏がありテンポも良く、見応えのあるシナリオになっていた。

しかし終盤
正直どういう意味なのか何度見ても分かりそうで分からない。
{netabare} 力尽き畑に倒れこむ主人公、そして幻想・幻覚を見る。
幻想の中で長いこと自問自答し、妹の最後の言葉を聞いた結果立ち直り、自分が躓いた石を持って道を走りながら「俺はひとつの修羅なのだ」という結論を出し
{/netabare}
終わり。

…という流れなのだが
{netabare}この主人公の自問自答の意味。
そして畑に倒れているはずの主人公が、死ぬ寸前の?妹に雨雪を持っていくシーン
立ち直る寸前というか立ち直った直後の、2つの汽車が空へグルグルと螺旋状に上っていくクライマックス的なシーン{/netabare}

もっと言うと本作の冒頭のシーンが終盤と似たシーンでありながら、色々微妙に違うというのも…

様々なシーンやセリフが繋がりそうで繋がらない。
色々と解釈を考えてみたりしたが、どれもなんか腑に落ちない。

もしかしたら「何が起きたのかは主人公が分かっていればそれでいいもの」つまり視聴者には理解させる気の無いものなのかもしれない。
主人公が立ち直るときのシーンのクライマックスぶりから見て、ただ単に「色々ウダウダ悩んでたけど吹っ切れた」ってだけなのかもしれない。

この感想を書きながら改めて終盤を見返しているが、やっぱりよく分からない。

宮沢賢治本人や、宮沢賢治作品に対して詳細な知識をお持ちの方なら、はっきりとした意味や解釈が分かるのかもしれないが…
どうなんだろう?


でも意味や解釈は分からなくとも
主人公の自問自答というタメからの、
立ち直る寸前というか立ち直ったシーンには勢いや強いカタルシスがあり、圧倒的で素晴らしかった。

そのシーンと、あとスタッフロールで流れるアヴェ・マリアでもう、終盤のよく分からん部分もひとまず置いといていつも気持ちよく見終わっちゃう(笑)

終盤なにが起こってるのかほとんど意味分かってないですが、私のようなはっきり分かってない奴でもスッキリ見終われる凄く良い終わり方だったと思います。



宮沢賢治の半生を描いた一時間ほどのテレビスペシャルアニメ。
物語はテンポよく起伏があり面白く、所々に挟まれる主人公の空想を見事に映像として視覚化しており非常に見応えのある一作。
終盤が抽象的で、私は正直良く分からなかったもののクライマックスのカタルシスは素晴らしい。

宮沢賢治のことやその作品をロクに知らない私が見ても、1時間ほどで凄く満足できて且つ何度も見返せる大傑作だったという評価なので、
宮沢賢治の作品が好きな方で見てない方は勿論、特別宮沢賢治が好きではなくてもこの作品に興味を持った方は見てみて下さい。
作画的にも全編安定していてスタッフも豪華でペンシルアニメーション凄いので、作画オタな方にも是非!


稚拙なレビューお読み頂きありがとうございます。

初投稿日:2016年8月2日

投稿 : 2020/01/18
♥ : 11

66.9 5 蒸気機関車アニメランキング5位
八犬伝ー東方八犬異聞ー(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (397)
2285人が棚に入れました
5年前、突然謎の疫病が広がり、大塚村は周囲の村々に飛び火するのを防ぐために焼き尽くされることになった。
信乃、荘介、浜路の3人は生き残り、村はずれの教会に保護されて静かに暮らしていた。
事件以来、信乃は年を取らなくなり、荘介は犬に変身するという特殊な能力を持つようになっていた。
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

世界観と微BLを乗り越えて楽しみました

里見八犬伝をモチーフにした妖退治モノっぽいです。

歴史・伝記モノには興味あるんで観てみました。
ブレイブ10くらいのライトな作品なら観ようかと思ってますがどうでしょうか…。

作画や雰囲気は案の定、
緋色の欠片や薄桜鬼っぽくて女性向きの印象で男性には敷居がありそうです。
また絵自体は綺麗なんですが、構図が単純すぎて面白味が無いように思います。

世界観は、なんか想像と違っててよく分からなかったです。
里見八犬伝の時代&地域かと思ってたんですが、
基本みなさん洋服で、詰め襟 ポロシャツ Tシャツ トレーナー色々取り揃えてて
汽車走ってるし まばらに電線あるし 子供はバンドエイド貼付けてるし
家は茅葺きだったり洒落た洋館だったり欧州でしか見かけない様な吹抜けの聖堂があったり…
私は何処に連れて来られちゃったんでしょうか?
納得行かんけど大正昭和初期あたりの日本かな?オリジナル異世界?

↓※1話目の雑なあらすじ メモなんで見ないでもいいヤツ
{netabare}
どうやら主人公達は全滅した村の出身者で村の人に忌まれて森でひっそり暮らしている様です。
ごちゃごちゃっと説明っぽいものをEDテロップと同時にやるから気が散って良く分かんなかったけど、ほかにも勢力があってそこに女の子が一人連れ去られたみたいです。
{/netabare}

※2話感想{netabare}
うわー優男増殖したー。苦手分野です。
結局誘拐された女の子何でもなかったです。前回の引きは何だったんでしょうか。
都会に来るためだけに用意された感じです。
人物紹介回ですかねストーリーは来週から動き出しそう。

世界観は相変わらずですね…
これは里見八犬伝と切り離さないといかんね。
やはり大正昭和初期っぽいんだけど、町並みは当時の中国っぽいですし(孫文先生出てきそう)、東京タワーみたいなのあるしねー、ツジツマ合わないの嫌なので個人的には異空間としておきます。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
やっとストーリーが動き出しました。
犬士集め始まりそうでしたが、クソ坊主のせいで川へドボン。
多分辿り着いた岸で鬼といきさつ話すのではないかと。

まだクソ坊主の真意も不明です。単純に鬼を捕らえ殺そうとしたわけではなさそう。
ただし、なんとも判りやすいストレートな悪者です。
もうちょいオブラートに包んだ悪の方が面白味出ると思うのですが。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
世界観と微BLのハードルさえ越えれば何とか見られそう。
ストーリーとしては悪くはないね。
浜路ちゃんの顔に傷付けちゃった使い魔のせいで、
尾崎の逆鱗に触れてクソ坊主は死んじゃったみたい。
もっと違う悪い事いっぱいしてそうなんですが…。

分かり易い敵が居なくなりましたので妖退治にシフトしていくのかな?
ラストシーン、半裸で主人公を見初めていましたが、ギャグだよね?
そういう展開になったら無理だから。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
屋敷の奥で他との交わりを避け土地神に護られた少女とお友達になるお話でした。

この屋敷って驚くほど広かったんですね。
今回は繊細な展開でしたが彼女が今後どう絡んでくるかが物語の鍵なのかな?
クソ坊主の死亡(行方不明?)により物語の方向が判らなくなりましたが、
次の展開に期待しています。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
新しい展開に入り謎が散りばめられ膨らんでいきそうです。
憎しみを買っている様ですが荘介と彼(彼女?)との関わりは?
山や村の秘密は? 玉の行方は? 大猿は? あれは金塊?

ミステリー好きにはなかなか良い展開ですね。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
ミステリーって程の内容になりませんでしたね。
既視感があるちょっと切ない話になりました。
なんか観たことあるんだけどな、どこで観たんだっけかなー?

村人死んじゃったり嵐起こしちゃったりあの村は大変でしょうが、
何だか爽やかに村を去りましたね。
あの美女軍団はまた絡んできそうです。
そしてあの男女は結局どっちなんだろうか?
{/netabare}

※8話感想{netabare}
結構良い話だったんですが、道節はなぜあの格好で雪山に入ったんでしょうか?
妹さんは浜路に似ているような…。今後絡んできそうです。

それにしてもこのアニメに出てくる坊さんはみんな不憫ですね。
なんだかんだで八犬士登場した様です。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
ここに来て学園ものが始まり1クールで収まり付くのか分かりませんが、
不思議で優しく切ない良い話で少しほろっとさせてくれました。
ココ数話こういうのが続いてますが個人的には好きなのでOKです。

あれ?そういえばいつの間に毛野達一緒に住んでるの?
村雨も窓に挟まったままじゃないかな?
{/netabare}

※10,11話感想{netabare}
希望や出口のない救いようのない話でした。
琥珀さん慰みの言葉はありましたが
生きていた意義を見出せないまま信乃の手で逝ってしまったようです。
信乃の心の中には居るのでしょうが、あんまりです。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
どうやら里見八犬伝の転生した人達のお話のようです。
かといって世界観には納得したわけではありませんけどね。
一つ謎は明かされましたが中途半端な所で終わりました。
区切りが良いとも言えず、続きを観てみないと評価しづらいです。

最終回に出てきたお姉さんは好みでしたのでもう少し観たかった…。
もう少し序盤に出てきてくれたら見る目が変わっていたかも知れません。

そんなに印象深く観ていたわけではないので夏まで記憶が持つのか心配です。
{/netabare}
なんだかんだで観てしまいました。
2期も多分何だかんだで観ると思います。
オススメとまでは言えませんが、微BLな所もある作風が大丈夫な方は
それなりに楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 21
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

2期で物語は進むのでしょうか?

(2013.1/11 1話:境界)
「通称:八犬伝」未読。

{netabare}八犬伝を拝読してないと分からないかな?
動物が喋るし、人間だと思ってたのが動物になる始末。

冒頭の台詞は、どういうことなんでしょう?{/netabare}


(2013.1/19 2話:人鬼)
{netabare}BGMがLAST EXILEやコードギアスなどで有名な黒石ひとみ(hitomi)さんなんですね!

物語に関しては、まだまだ分からない事だらけ…(゚д゚)

四獣神家や、シノと里美の関係さらにはシノと犬飼に共通してある刺繍は何なのか?
とりあえず気になるので続けて観ます。{/netabare}


(2013.1/27 3話:鬼追)
{netabare}1話冒頭での台詞は、シノと里美のやり取りだったのな。
里美から八玉を集めるようにと聴いた時は…EDさんに分けてやって下さいよ、ホントに(w_-; ウゥ・・{/netabare}


(2013.2/4 4話:帰郷)
{netabare}死に際に里美が表れると、その人は生き残る事ができる?
コメディパートが今の所多めなので、そろそろ切り替えてほしいかも…{/netabare}


(2013.2/9 5話:加護)
{netabare}加護ではなく、その子の枷になってしまっていた。というか外に出られたのなら加護はもう必要ないんじゃないか?
話の展開が遅いですが、2クール作品なんですかね?
八玉の内、(鬼の兄弟も含めて)4つしか集まってないけど大丈夫か?{/netabare}


(2013.2/17 6話:外待)
{netabare}スキンヘッドで眼鏡はオネエって相場が決まってるんか。
オネエ、檜山さんかwww

荘介は人殺しで毛野の全てを奪った男?
「義」玉を失った荘介の過去に迫る?{/netabare}


(2013.2/23 7話:約束)
{netabare}「みんな、荘介の善人面に騙されやがって」
花形の痣を持つ者達が着々と集まり、それに伴って八玉も集まりつつある。
それは何を意味するんだろう?

変わるのは人だけ…{/netabare}


(2013.3/2 8話:邂逅)
{netabare}「だから…生きて側に居てやりたい。」
「見てみたいよな、真夏に降る雪。」
道節は浜路の兄? その道節に憑く雪姫はシノにとっての邂逅。
約束それは、いつか会いに行くよ…{/netabare}


(2013.3/10 9話:番人)
{netabare}荘介、料理上手!(=^▽^=)
現八さん私、ドン(ヤギ)のぬいぐるみが欲しいですww

「つよくて、やさしいおともだち~♪さびしがりやの、あなたのほしいもの~♪」

信乃の願いが番人に届いた結果なんですね。{/netabare}


(2013.3/16 10話:孤影)
{netabare}毛野の大切な人を奪った男が街に!? 毛野の心臓は夜叉姫の心臓。夜叉姫は妖怪だから心の蔵を失っても生きていられるのか…

信乃の「強く願えば必ず叶う」の言葉を受けてその男は何を願ったのか?{/netabare}


(2013.3/23 11話:現身)
{netabare}小文吾、今更気づいたのかwww
お前こそ何をしている、買い物なら他の者に行かせればいいだろww

あぁ、EDさん玉探しなら順調ですよww

何あれ!?村雨の真の姿なのか?

急に信乃が成長したのは、村雨と何か関係が?{/netabare}


(2013.3/30 12話:代償)
{netabare}金色の瞳をヤツに与えてしまった「代償」が枯渇?
血に飢える身体となってしまった琥珀。

天使と悪魔は表裏一体の存在…

生きる意味、死ぬ意味も忘れた。その事が琥珀の代償なのか。
たった一人の温もりを得ることができたなら、こうはならなかったのに。{/netabare}

(2013.4/6 13話:宿縁)
{netabare}村雨:「菓子ぃ~」さすが岡本さん、甘いモノ好きですねwww
謎の男は、荘介の影。だとしたら本当の荘介は、幼い頃の記憶を失くしてはいない?

音楽は、黒石ひとみさんなだけあって壮大で透明感のある物なんだけど、EDの映像と合ってない気がする…{/netabare}

2期決定してますが、観るかと言われたら微妙ですね^^;
とは言いつつ何だかんだで観てしまいそうですが。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 8

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かわゆくてカッコイイ~(*^ ^*)

登場人物の魅力が際立つアニメです♪
美少年・美青年ばっかで、基本女性にウレシイ感じですが、美少女たちのかわゆさも際立っています。
作画もキレイなので、とにかく目が潤うアニメでした♪♪

物語の舞台は「帝都」、時代は明治・大正辺りかな?
蒸気機関車が走っていて、和服と洋装が入り混じっています。
でも主人公の服装は今ドキの小学生(見た目13歳;)で、街の雰囲気は中華街、主な宗教はキリスト教と、かなり仮想世界ぽいです。
好きだなぁ、こーゆー世界観♪

帝都にはおどろおどろしい妖が潜んでいて、人々はおおっぴらに被害に遭います。
この物語は退魔モノではないけれど、おどろおどろしくて、どこかもの悲しい怪談を織り交ぜて進行してるようです。
イケメンや怪談モノが好きな方は退屈することはないと思うけど、ストーリー進行はかなりまったりペース。
そして、八犬士が全て揃わない内に1期終了です。。気を取り直して2期に進もう~!

ちなみに、美形キャラも良いですが、動物や妖怪もカワユイです☆

投稿 : 2020/01/18
♥ : 12

72.4 6 蒸気機関車アニメランキング6位
銀河鉄道999-スリーナイン(TVアニメ動画)

1978年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (123)
762人が棚に入れました
舞台は、銀河系の各惑星が銀河鉄道と呼ばれる宇宙空間を走る列車で結ばれた未来世界。宇宙の多くの裕福な人々は「機械の身体」に魂を移し替えて機械化人となり永遠の生を謳歌していたが、貧しい人々は機械の身体を手に入れることが出来ないばかりか、機械化人の慰み者として迫害されていた。そんな中、無料で「機械の身体」をくれるという星を目指して、主人公の星野鉄郎が謎の美女メーテルとともに銀河超特急999号に乗り込む。

声優・キャラクター
野沢雅子、池田昌子、肝付兼太、高木均

ぱんどら さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

若い人たちにもぜひみて欲しい

自分はまだ遺伝子の欠片さえ存在してない時代の作品です。タイトルとヒロイン顔だけは随分前から知っていましたが、古いし、長いし、毎年多くの新作アニメが放送されている中、敢えて見る気にはならなかった

でも、そこをなんとかがんばってみて欲しい。今の時代ではもう表現できないであろう魅力があります。

古い作品は、その昔感が"古臭さ"としてマイナスになるものと、骨董品のように古いことが魅力となってプラスになるものがありますが、この作品は確実に後者です。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 3

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

色あせない

昭和のと言うより松本零士さんの代表作
(宇宙戦艦ヤマトは松本零士作じゃない論があるらしいですが)
主人公「星野鉄郎」と謎の美女「メーテル」の旅物語
様々な星に停車し現地の人々に関わりながら成長していく
鉄朗の最終的な目的は機械の体を手に入れて母親の仇を打つというもの
999は松本零士ワールド全開
ハーロックやクイーンエメラルダスも出てきた(映画板だったかTVだったか)
再放送も何回かされたんで多くの昭和キッズは見たことあるんじゃないでしょうか?

登場人物もさる事ながら出てくる鉄道もこれまた良かった
999は蒸気機関車型だけど、他の鉄道は未来的なのもあったな

鉄朗の帽子と銃
メーテルの喪服

鉄朗の最後の答えは…全113話見応えあり。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 40
ネタバレ

noindex さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ラーメンが高級品

あれ?レビュー数が少ない…
これ子供の頃見ていて、東京タワーの999展にも行きましたわ。車掌さんのきぐるみが怖かった。
アンパンマン見るとホラーマンが車掌さんにしか見えない。
そういや結城友奈は勇者であるの義輝の声って肝付さんだったんだよね。なんだったんだろ…。

{netabare}この作品の世界ってラーメンが高級品なんだけど、なんでだろう?
小麦が貴重品なのか?でもパンとか普通に食べてるよな…。
ダシの鶏がらが希少?それとも醤油?わからん…。

TV放映は化石の星の話を何度もやってしらけた記憶がある。
あと話がワンパターン。
鉄郎のパスポートが盗まれる→盗んだ奴に母さんの分まで生きると訴える→返してもらう
この展開がやたらと多い。
原作の話数が少ないからアニオリが多いからだろうけど。
文句ばかり言ってるが、もちろん大好きなアニメではある。

印象に残ってるのはかじられ星と好奇心の星とひ弱な美男美女の星と住人が999の存在を知らない星とショーとして戦争をやらされる星と太ってしまう星かな。結構覚えてるな。
太る星はなまけてるといきなり太ってしまうのがなんかトラウマ。

再放送もかなりやってて、職場でも話題になってた。アンドロメダの手前がこうもり星かよ!こうもりって…とか突っ込まれてた。{/netabare}
dアニメストアで全部見られるんだが、今見ると作画がやっぱキツい。
ヤマトみたいにリメイクは…声優が厳しそう。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 12

60.8 7 蒸気機関車アニメランキング7位
スチームボーイ - STEAM BOY(アニメ映画)

2004年7月17日
★★★★☆ 3.4 (153)
729人が棚に入れました
『スチームボーイ』(STEAMBOY)は、大友克洋が監督した2004年公開のSFアニメ映画作品。
【ストーリー】舞台は19世紀のイギリス。科学技術が目覚しい発展を遂げていた時代。
マンチェスターに住むレイは、オハラ財団に出向したため渡米している発明家の祖父ロイドと父エドワードと同じく、発明が好きな少年だった。

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

博士の異常な愛情

大友克洋監督、脚本村井さだゆき。
総製作費24億円の空想科学冒険活劇。

科学に夢を託した19世紀のイギリス。
人類の科学技術は目覚ましい発展を遂げ、
蒸気の力が世界を変えた。
舞台は万国博覧会が目前に迫るロンドン。
発明家の家系である主人公レイのもとに、
超高気圧のエネルギー「スチームボール」が届けられる。

90年代中頃、
デジタルエンジンプロジェクトとして構想するも、
中核である「スチームボーイ」の製作期間は9年。
押井守「ガルムウォーズ」に至っては企画が凍結し、
その後、再始動するも劇場公開が2016年と、
完成があまりにも遅すぎました。
企画段階では実現不可能だった映像も、
ソフトウェアの技術革新により楽々と更新され、
物語の終盤は作家も熱意を失ったのかと。

偶然手に取る機会があり、
何気に10年振りに見返したのですが、
意外にも記憶以上に面白く反省しきりです。
驚異的な書き込みによる美術や背景が素晴らしく、
群衆もここまで動くのかと躍動感に感動しています。
世界観を楽しむアニメですね。
お時間ある方はぜひ。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 43

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

続編が見たい

酷評が目立ちますが、映像も音楽も一級品でお話以外は完璧でした。
世間で言われてるほど酷い作品ではないと思いますが・・・当時見た時は確かにガッカリしました。
お話が陳腐すぎる上に、エンタメとしても微妙でしたから、大作揃いの2004年アニメ映画では最も期待はずれでした。

エンタメとして面白いかどうかは、主人公が重要と思いますが
今一つ本作の主人公はピリッとしないキャラでした。科学大好きと言う事以外これといった個性がない。意志の強さが感じられず、終盤になるまで迷いまくってましたね。あまり主人公らしくない。
逆にスカーレットは魅力的で際だっていたが、主人公の薄さはやはり残念なところ。
まぁ感嘆するようなもの凄いシーンの連続ですが、クライマックス長すぎてむしろ疲れる。

科学への妄執なんて扱う辺り陳腐ですが、「スチームボール」にはワクワクさせられました。平和利用と軍事利用の表裏とか・・・原発問題で紛糾してる今公開されていれば、エネルギー問題と武器輸出問題を関連して扱っている作品として、それなりの評価は受けていたかもしれません。
しかしこういうのは真面目に見ても白けるだけなので・・・・

やはり単純にブラックユーモア全開の方がもっと分かりやすくて面白いと思います
勢いはあったものの、「おふざけ」が足りなさすぎて、毒も足りなさすぎたなと。
アホ親子の大喧嘩をもっと馬鹿馬鹿しく見せてほしかった、そしたら傑作になってたかも。

本編よりエンドロールの方が非常に面白そうだったので、続編作ってほしいですね。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 12

フローズン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

雰囲気は好きだけど

・19世紀ロンドンのレトロで力強いような雰囲気はすき
・作画はそりゃもう圧巻の出来、迫力がすごい
・しかし問題はおはなしと声優
・感覚的にしか物を語れなくて申し訳ないが、壮大だがわくわくしないあのおはなしは一体何が原因なのか気になる点
・個人的に声優の良し悪し、非声優起用は全く気にならない方なのだが(風立ちぬ庵野問題も個人的に全く問題なく受け入れられた)この作品の声優陣は受け入れられなかった
・妙に欠けていて惜しい作品という印象

投稿 : 2020/01/18
♥ : 2

計測不能 8 蒸気機関車アニメランキング8位
ジムボタン(TVアニメ動画)

1974年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (5)
33人が棚に入れました
『ネバーエンディング・ストーリー』で全世界に有名な児童文学者ミハイル・エンデが原作者の冒険ファンタジーアニメ。魔神ドリンガーの部下・海賊キャプテンキッドに母をさらわれた、なんでもランドの少年ジム。彼は不思議な力を宿すボタンを手に、ルカおじさんが作った蒸気機関車エマ号で魔神を追撃する。共に旅をするのは、悪の魔法で小鳩に姿を変えられたガールフレンドのボッコだ。果たしてジムは魔神を倒して、母を救えるか?

声優・キャラクター
太田淑子、松尾佳子、観世栄夫

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

堅い物を握り込むとパンチの威力が増すということを学んだアニメ(← 何か間違っている)

原作は『モモ』や『はてしない物語』(映画『ネバーエンディングストーリー』の原作)で有名なかのミヒャエル・エンデの『ジムボタンの冒険』という作品らしいのですが、読んだことはありませんし視聴当時はそんなことは気にもしていませんでした。

神戸ローカルなUHF局サンテレビでは、夏休みの再放送アニメとしても放送されていました。絵柄は今どきのアニメとはかけ離れていますけど、地味に作画は当時のアニメとしては良かったと思います。

とりあえず、幸せを盗む敵は魔神ドリンガー。

で、主人公のジムはそんなドリンガーの手下に母ニーナをさらわれ、ガールフレンドのポッコを小鳥に変えられてしまうわけです。

そしてジムは母ニーナを取り返しまたポッコを元の姿に戻すべく、近所の発明家のおっちゃんが作った蒸気機関車エマを駆り、武器となる家宝のボタンを手に魔法を使うドリンガー軍団に挑みます。

燃えるジム、燃えるボタン、燃える機関車エマ!

ボタンを使用したジムの攻撃はボタンを握り込んで殴る「ボタンパンチ」とボタンを投げてぶつける「ボタンシュート」なのですが、このボタンパンチをきっかけに小石などの堅い物を握り込んで殴るとパンチの威力が増すという喧嘩あるあるな知識を得たのでした…。

そういえばエマって、線路関係なく走るんですよね。ゴムタイヤ換装のK100(『走れ!ケー100』という子供向けドラマに出てくる軽機関車)とは違って、動輪は普通の鉄輪なのに大丈夫なのか…?

……今頃になって、どうでも良いことが気になってしまいました(笑)。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 20

計測不能 9 蒸気機関車アニメランキング9位
ポーラー・エクスプレス(アニメ映画)

2004年11月27日
★★★★☆ 3.7 (7)
22人が棚に入れました
クリスマス本の定番として人気を集めるクリス・ヴァン・オールズバーグの名作絵本『急行「北極号」』を映画化したファンタジー・アニメ。クリスマスの夜に北極点行きの謎の汽車に乗った少年が体験する不思議な出来事を幻想的に描く。監督は「フォレスト・ガンプ/一期一会」のロバート・ゼメキス。トム・ハンクスが一人で5役の声を担当。実際の俳優の演技を全方向から捕えてコンピュータに取り込む“パフォーマンス・キャプチャー"という最新技術が用いられ、美しい原画のタッチをそのまま活かした斬新な映像が実現。 クリスマスイブの夜。もうクリスマスなんて信じないと思いながらベッドに入った一人の少年。しかし、真夜中目前の11時55分、少年の耳に地鳴りのような轟音が響く。驚いた少年が窓辺から見たものは、降りしきる雪の中を白い煙を上げながら近づいてくる巨大な蒸気機関車だった。家の前で停まったその機関車に駆け寄っていく少年。車掌は少年に、北極点行きの急行“ポーラー・エクスプレス"と説明し、乗車するようすすめる。目の前の出来事がまるで信じられず逡巡する少年だったが、機関車が動き出すと、ついに意を決して飛び乗るのだった…。

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

急行「北極号」

 クリスマスにサンタクロースがトナカイのソリでプレゼントを私たちの家まで届けに来ることを、信じなくなったのはいつでしょうか。親に最初から「そんなものはいない」と言われその日に一万円の紙切れ(子どもにとっては物が欲しいのに)を手渡された人や、「家が仏教なのになぜノエルなんぞ」と言われ何も貰えなかった人もいるでしょうけど。ベッドで徹夜してしまった人や、小学校で「サンタはいる」と言った奴がからかわれたり、そんなことで私たちはサンタを信じなくなっていきます。日本人の親の殆どは子どもに物を買う日、としかあまり思ってないところがあるでしょう。
私は小学生の時でした。私の場合はおそらくとても一般的なものでしょう。いつの間にか、サンタよりも贈り物を欲しがっていたのですから。
「良い子にしていれば、サンタが贈り物を持ってきてくれる」
なんだこれは。大人がこじつけているだけじゃないか、とやがて子どもは気づきます。

サンタの存在を信じなくなった(しかし、どこかで信じていたい)少年。それが「ポーラー・エクスプレス」の主人公です。「ポーラー・エクスプレス」とは、サンタを信じる子ども達が北極にいるというサンタに逢うために乗車する蒸気機関車のこと。あるとき少年は、家の前に車輪の轟音を聞いて雪の積もる外へ出た。そこに停車していた急行・北極号。いつのまにかポケットに入っていた乗車券を車掌に手渡し、少年は汽車に乗った。汽車が走り出すと、家の庭にいる雪だるまの枝の腕が手を振っていた。少年と乗り合わせた子ども達の一夜の冒険が始まった。

 原作は絵本。日本語訳で題名はそのまま「急行、北極号」。幼い時に読んだ記憶がありました。汽車好きだったので、よく読んだものです。トム・ハンクスが車掌の声優をして(トム・ハンクス好きなんです)3DCGアニメーション化したというので、本作の公開されていた当時に劇場まで赴いたのだ。
 はっきり言ってしまえば、人物のデザインは3DCGなので気持は悪い。
 逆に、蒸気機関車の臨場ぶりは惹かれるところだ。
 個人的に車掌のキャラが好きである。好感を持ちやすい人物像だ。
 吹き替え字幕無しでも、英語字幕有りでも、声が悪い意味合いで気になることはない。

元々サンタクロースは、4世紀頃の東ローマ帝国及び小アジアのミラ(古代都市)の司教である教父聖ニコラオスの伝説を起源として誕生した。
「ある日、ニコラオスは、貧しさのあまり三人の娘を嫁がせることのできない家の存在を知った。ニコラオスは真夜中にその家を訪れ、屋根の上にある煙突から金貨を投げ入れる。このとき暖炉には靴下が下げられていたため、金貨は靴下の中に入っていたという。この金貨のおかげで娘の身売りを避けられた」という話だ。ニコラオスをオランダ語でシンタクラースと呼び、アメリカに植民した際にオランダ人がサンタクロースと伝えたらしい。
まさかサンタの語源は異国人の発音違いからだったなんて、といつかの日に惚けていました。

 特に、キリスト圏でなく、宗教をどこか遠ざける無宗教感の漂うこの国で、クリスマスを祝う意義はありませんし、必要ないでしょう。
(オウム真理教などの新興宗教から来た「宗教は変」という固定観念からでしょうか。日本における仏教も、大陸から輸入されて日本的に改造されたものですし((愛を脱し、見返りを求める価値観に変容))、宗教に依って現代社会が成り立って来たのですけれど((民主主義ももとを辿れば旧約聖書っぽいです))、歴史に疎いまさに日本人的ということでしょうか)
 親が子へ贈り物をする機会は、クリスマスのように「皆やっているから」生まれるのでしょうか。
 無条件のプレゼントなら、子どもの記念日にするべきだと私は考えます。例えば、子どもが何かを達成した日、克服した日、とかに。それが慣習化すれば子どもの方も「みんな貰ってるから僕も!」なんて言わないし、自立性が養われていく事に繋がるのだと思います。けれど、「この目標を達成したらコレコレあげます」も可笑しい。それでは子どもが「物を欲しがる為に努力する」ことになります。「子どもは自分の為に何かを努力する」のであり、物の為に努力していては自発性に欠ける要因のひとつです。親の理想も押し付けてはなりません。子どもの課題だからです。ですから、「プレゼントあげるから良い子にしててね」は、子どもと対面しない親の明確な愚行です。
 サンタ物語は世間に広がってしまっています。けれど、「プレゼントが貰えないからサンタを信じない」なんて、何て見返りを求めている言動でしょうか。それでは自立できません。サンタはフィクションであるべきです。子どもの頃からそう教えるべきでしょう。信じる信じないの問題ではないのです。
 子どもの頃の記憶を彷彿とさせて、今ここで怒っています笑

 けれど、やっぱり子どもの頃、サンタをどこかで信じたいという望みがあった。そうすることで身の回りが広域化するような気がするからだ。
 残念ながらサンタはいない。空を橇が翔けてはくれない。「いい子にしていなさい」の逸話でしかないのだ。
 けれど、そんな逸話を踏まえて北極号は語られる。
 少年が汽車に揺られてサンタに会いにいくという物語に、浸ってみようではないか。トム・ハンクスもいることだし、汽車は雪煙の中を北極までいくことだし、鈴の音は鮮明に少年の耳元で鳴り続けるのだから。

2014.5.4書込。
2015/1/27投稿

投稿 : 2020/01/18
♥ : 3
ネタバレ

天上しょーと♪♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

夢を忘れかけた子供たちへ

これも当時のCMで名前だけは知っていた作品。

キャラデザはリアルで序盤実写と勘違いしました。
ストーリーはサンタを信じられなくなってきた
一人の少年が北極点行きの汽車に乗り込み
仲間達とちょっとした冒険をして信じる心を取り戻す物語だけれど・・・
どうもその過程が微妙。
{netabare}特に納得いかないのがちょっとした冒険をすることになった最初の原因の
女の子の切符を渡そうとして失くしてしまうという部分。
なにが納得いかないかっていうと、
隣の車両に乗った男の子にココアを届けに行っただけの女の子に
なぜわざわざ届けに行くのかと・・・渡したら戻ってくるだろうに・・・。
それに何というか子供達顔はリアルなのにキャラが薄い。
車掌さんや必要性がありないように思える幽霊さんにすら印象で負けてる。 {/netabare}

まぁ残念な感じの映画だけれどココアを入れるときの
ダンスなどはかなかユニークで良かったと思うし、
{netabare}大人になっても信じていればいつまでも
音色が聞えるという {/netabare}終わらせ方は素敵だと思います

投稿 : 2020/01/18
♥ : 1

このままじゃダメだ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

クリスマスの夜に観る

クリスマスの夜に招待された不思議な蒸気機関車。
その車中で繰り広げられるトラブルだったり、列車事態の運行危機にハラハラしながら、北極にあるサンタの国へ進む一夜の壮大な冒険物語。
サンタの国でも一波乱あり、そんな旅の中で少年は純粋な心を取り戻してゆく。

子供向けの物語ではあるものの、設定に惹き込まれる魅力がある。
原作小説まるまる詰め込んだ感じなのか、盛りだくさんな内容で後半になると疲れを感じたが、ドキドキハラハラな展開で退屈さは無かった。

列車での旅事態は銀河鉄道の夜とか銀河鉄道999とか、カバネリとかそんな雰囲気。サンタの国はチャーリーとチョコレート工場のような不思議な世界が味わえる。

作画に関しては、キャラクターデザインが独特なので物語への集中を欠かされた感もあったが、当時の最新技術を投入し、映像作品としてはかなりのクオリティ。

クリスマスに観ると、臨場感で面白さが3割増し。
お気に入りの海外アニメとなった。

投稿 : 2020/01/18
♥ : 7

計測不能 10 蒸気機関車アニメランキング10位
クラック!(アニメ映画)

1988年6月23日
★★★★☆ 3.9 (6)
17人が棚に入れました
小さな村に住む結婚を控えた大工が作った可愛い椅子が辿る運命を通し、自然保護と文明批判を独自のパステル調のタッチで描いた、81年アカデミー賞最優秀短編賞(アニメ部門)受賞作。その温かみのある絵柄と子どもの持つイマジネーションを素朴なまでに作品世界に反映させた作りが優しい気持ちにさせてくれて(F・バックの作品は全てそうだが)大人子供を問わず楽しめる作品。この後、6年の歳月を経て制作されたのがあの「木を植えた男」である。

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ロッキング・チェアーズ・ライフ

「木を植えた男/フレデリック・バック作品集」に収録。15分の短編作品。

一人の男の手によって森の木から切り出され、削られ、磨かれ、彩色され、顔を描かれ(笑)誕生した揺り椅子と、その揺り椅子に見守られながら生きた人々の、儚くも喜びに満ちた物語。

色鉛筆による柔らかなタッチと色彩からは、生き物のみならず、モノの持つ暖かさ、質感、感情さえも伝わってくるようです。実写トレースや、CGによる無機質なグラディエーション、ベタ塗り、フィルターなどの半自動化作業では実現困難な、バック監督手ずから描いた膨大量のイラストからなるアニメーションは、画面の細部に至るまで、豊かな奥行きと、強い活力を感じさせる躍動感に満ち溢れています。

※ジューズ・ハープから始まる冒頭曲並びに、作中で奏でられる全ての楽曲は実写映画音楽の作曲家としても活躍されているノーマン・ロジェ氏によるもの。2度の植民地時代を経てもなお、ケベック文化に色濃く残る、アメリカ・インディアン、イヌイット由来の原始的な音楽性を背景に、フランス由来の軽快さ、ケルト由来の物悲しさが連なり、刻々と移り変わる時代の流れを表現している様でした。


生まれ、傷つき、壊れ、直され、それでもまた壊れ、捨てられ、拾われ、治され、愛され…。時に優しい人々に囲まれ、時に残酷な人々に無碍に扱われ……。視点を変えれば、モノが誕生してからその後に辿る紆余曲折の道は、わたしたちヒトの歩む人生と似ています。

わたしがまだ年端もいかない子供だった頃、両親と一緒に祖父母の家に遊びに行った時の話。そこには重い鉄のペダルを持つ足踏みミシンと、その対となる、明るい色のびろうどを座面に打ちつけた小さな椅子がありました。玩具もTVゲームも無い祖父母の家で、わたしはその椅子に乗っかったり、潜ったり、逆さにしたり、横にしたり…乗り物や隠れ家にしたりして、よくもまあ色々な事を思いついて、長い事その椅子と飽きずに戯れていたものです(笑)

お針子だった若い頃からこの椅子に座り、その姉妹とも言うべき足踏みミシンを魔法の様に操っていた、矍鑠たる祖母はもういません。ミシンは生前、祖母自らの意志で処分され、椅子だけが残りました。椅子は祖父母の家と共に母に受け継がれ、今もなお、来訪する人の目を楽しませたり、本来の役目を果したり、時たま踏み台にされたり(汗)昔とあまり変わらぬ姿でそこに居続けています。よくよく見ると、びろうどは擦れ、色の鮮明さは薄れ、さながら歳経た老人の姿の様ではありますが…。

そんな昔話に思いを馳せると、本来、良き家具の寿命というものは、わたし達人間の寿命よりもずっと長く、逞しいものなのではと言う気がしてきます。わたしたちが愛をもってそのものたちに接するならば…。

消費社会に対する警告と辛辣な皮肉を込めた作品の多いバック監督の作品の中では、ひときわ優しく、美しい、現れては消える命の営みを、一脚の揺り椅子の視点から朗々と謳い上げた珠玉のアニメーション作品。

どうか、皆さんの心に暖かな火を灯す一編となりますように!(…酷暑に火はイカンですね。笑)


※:口琴の一種。びょ~ん、びょん、びょんという感じの(笑)振動音を発する楽器。日本ではアイヌに伝わる竹製のムックリが有名ですが、木製の他、金属製、動物の角や牙で作られたものなど、世界各地に多種多様の口琴が存在します。

英語圏ではtrump(トランペットの略)とも呼ばれている様で、元々はオランダ語のJeudgtrump(子供のトランペット)が語源らしい。根拠の定かでない説として"ユダヤのハープ"、"顎のハープ"とかも。

わが家にも一つありますが、トランプともハープとも呼ばれている様に、その演奏法は吹くとも弾くとも言い難し…。音の余韻に独特のやわらかさがあり、奏でると和みます(笑)

投稿 : 2020/01/18
♥ : 16
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