ジャージTVアニメ動画ランキング 13

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91.2 1 ジャージアニメランキング1位
Re:ゼロから始める異世界生活(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (4050)
16667人が棚に入れました
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。​

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、赤﨑千夏、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、中村悠一、田村ゆかり、藤原啓治、井口裕香、堀江由衣、堀内賢雄、植田佳奈、江口拓也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

繰り返し視聴時の発見が愉しい、丁寧に造り込まれたダブル・ヒロイン魅力作

本作については当初、1周目完走後にサラっと感想・レビューを書くつもりでいたのですが、

(1) 視聴中に思いがけず心に引っかかりが生じてしまう場面が多く、未消化感が強く残ってしまったこと、そして、
(2) これまでの視聴経験から、こうしたループものは腰を据えての2周目視聴時に気付くことが多いこと、

を考慮して、間を置かず再視聴してみたところ、やはり色々と発見できたり納得できたことが多く、要約すると本作は、

①ただ単にシナリオ・脚本が波乱に飛んで面白いだけでなく、
②重層的な伏線配置とその回収の巧みさや、
③個々のキャラクターの心情推移の描写の的確さ、さらには、
④OP/ED/その他の挿入歌の歌詞や曲調に秘められた謎解きの面白さ、

までをも併せて楽しめるよう実に丁寧に造り込まれた、年に数本レベルの力作なのではないか?という感嘆の気持ちまで生じ始めて、その印象を確認するためにさらにもう1周する羽目に陥ってしまいました。

そしてその結果、当初は簡潔にまとめようと思っていた感想・レビューが以下のようにグダグダと長くまとまりの悪いものになってしまったことを先ずお詫び致します。

要は、賛否両極に分かれた意見・感想のある本作について、たまたま私個人は意外なくらいに惹き込まれてしまった、ということのレポートです。

※なお本作の個人評価の体感的推移:(1周目)★ 4.0→(2周目)★ 4.3→(3周目)★★ 4.6 と0.3刻みで上昇

(以下、本文)


◆異世界+ループを組合せた話題作だが、事前の期待値は低かった。

①異世界ファンタジーもの、と、②ループ(ないしタイムリープ)もの、といえば2010年代に入って幾つもの注目作・面白作が制作されてきた非日常系アニメの2大分野だと思うのですが、流石に去年くらい(2015年~)からは、この両分野もシナリオ面で飽和状態(ネタ切れ)気味になってしまい、目の肥えてきた視聴者の側にも飽きが生じているような感じを個人的には持っていました。

今年の作品でいうと、①では『この素晴らしい世界に祝福を!』『灰と幻想のグリムガル』、②では『僕だけがいない街』『君の名は。』がそれぞれ見所のある面白作と思っていますが、それでも、①の『ソードアート・オンライン(1期)』(2012年制作)、②の『魔法少女まどか☆マギカ』『STEINS;GATE』(ともに2011年制作)、といった、それぞれの分野の昨今の隆盛を切り開いた代表作と比べると、各々の制作者が工夫を凝らして独自の面白さを追求している点は評価したいものの、作品の出来そのものはイマイチ感・小粒感を否めず、これから数年経ったのちにも繰り返し視聴したくなる程の魅力は薄いように個人的に思っていました。

そして放送開始前後から、①異世界ものと、②ループ(ないしタイムリープ)ものを組み合わせたWEB小説原作の注目作と一部で評判が高かった本作についても、「ああ、またか」という感じで、視聴前は個人的には殆ど期待していなかったのですが・・・


◆予想外の面白さに驚いて、本作独自の魅力は何か?を少し考え始める。

第1話の序盤、主人公の少年とメイン・ヒロインの出遭いのあと、その最初の別れのシーンの直後のマスコットと主人公の会話から・・・

{netabare}(精霊パック)「ごめんね。素直じゃないんだよ、うちの子。変に思わないであげて」
(主人公スバル)「素直じゃないって、そんなレベルじゃねぇだろ。大切なモン盗まれて急いでんのに、俺のこと助けてくれて。おまけに見ず知らずの俺に負い目を感じさせないように、下手糞すぎるフォローまでして。そんな生き方、滅茶苦茶ソンするばっかじゃねーか。」{/netabare}

そのしばらく後にくる主人公スバルの自己紹介{netabare}「俺の名はナツキ・スバル。無知蒙昧にして天下不滅の無一文」「自宅の守り人ひきこもり」{/netabare}・・・というのは如何にもラノベ的なご愛敬設定としても、この第1話の主人公とメイン・ヒロインの遣り取りを見ていて、どうも本作は

(1) 矢継ぎ早に発生する諸イベントへの登場キャラたちの対処の仕方に面白さを見出すタイプの作品(イベント牽引型作品)、という単純な構成ではなく
(2) 登場キャラたちの心情推移の描写の細やかさ・的確さに面白さを見出すタイプの作品(感情描写型作品)、としても見所がありそうだ

・・・と早くも思い始めてしまいました。

そのことは、第1話のラストに流れ、最終第25話のラストでも流れる本作の前期ED「STYX HELIX」(*)の最初の節

♪ 狂った時計 刻む命/こぼれてく記憶の砂/芽生えた想いまで/ねえ こんなに呆気(あっけ)なく/消えてしまうの/I wish I was there

からも明らかで、本作の場合は、

(1) 主人公ナツキ・スバルの{netabare}「死に戻り」という特殊設定を主軸とする、主人公やその大切な人たちの死とその回避のための奔走{/netabare}、というイベント対応の面白さは当然として、
(2) それよりもむしろ、{netabare}それぞれに内面的な弱さを抱える主人公とヒロイン達の間に少しづつ関係性(=想い)が紡がれていき、しかしその関係性が一瞬で呆気(あっけ)なく消滅してしまう(正確には主人公の側だけに"想い"が蓄積されていってしまう)ことの哀しさ・切なさ{/netabare}が丁寧に描き出されている点

・・・に特に注目すべきなのではないか、と思い始めました。

※この点、前述した①の『ソードアート・オンライン(1期)』や②の『STEINS;GATE』では、主人公もヒロインも性格が強く、彼らの間に紡がれる関係性自体には余り喪失の辛さを感じなかったこと、また、②の『魔法少女まどか☆マギカ』では、鹿目まどかの性格が寛大で、暁美ほむらにはまどかとの関係性の再構築に不安を感じる必要は殆どなかったこと、と好対照となっています。

(*) 前半ED「STYX HELIX」→STYXは、ギリシア神話で現世と冥界の境界を為す地下の大河、及びそれを擬人化した女神。HELIXは、螺旋・渦の意味(cf. helicopter)。

・・・ここまで、主に本作の前半(~第11話)まで視聴時の感想です。後半(第12話~)以降の感想は後記します。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に大きな疑問を感じた問題回

================ Re:ゼロから始める異世界生活 (2016年4-9月) ===============

 - - - - - - OP「Redo」、ED「STYX HELIX」 - - - - - ※OP/EDはしばしば省略される
{netabare}
  ------------ ※原作web小説の第一章「怒涛の一日目」 ---------

第1話 始まりの終わりと終わりの始まり ★ 異世界召喚、エミリアとの出遭い、RD1回目、RD2回目 ※ED「STXY HELIX」初出
第2話 再会の魔女 ★ RD3回目、RD(Return to the Death 死に戻り)に気付く ※OP「Redo」初出
第3話 ゼロから始まる異世界生活 ★★ エミリアとの親和発生

  ------------ ※原作web小説の第二章「激動の一週間」 ---------

第4話 ロズワール邸の団欒 ★ ラム/レム姉妹との出遭い、RD4回目(SP(セーブポイント)更新1)
第5話 約束した朝は遠く ★ 
第6話 鎖の音 ☆ RD5回目 ※ラストの襲撃者の正体は唐突×
第7話 ナツキ・スバルのリスタート ★★★ RD6回目、初めて自分の意思で死を選択(※挿入歌「STRAIGHT BET」)
第8話 泣いて泣き喚いて泣き止んだから ★★ RD7回目、エミリアの膝枕回(※挿入歌「ぼうやの夢よ」)
第9話 勇気の意味 ☆ 
第10話 鬼がかったやり方 ☆ 
第11話 レム ★ レムとの親和発生{/netabare}

 - - - OP「Paradisus-Paradoxum」、ED「Stay Alive」 - - - ※OP/EDはしばしば省略される
{netabare}
  ------------- ※原作web小説の第三章「再来の王都」 ----------

第12話 再来の王都 ☆ ※OP/EDともなし 
第13話 自称騎士ナツキ・スバル ★★ エミリアとの行き違い(認識ギャップ)・エミリア退場 ※ED「Stay Alive」初出
第14話 絶望という病 ★  ※OP「Paradisus-Paradoxum」初出 ※ED「theater D」
第15話 狂気の外側 ★★ RD8回目(SP更新2)、レムの献身と告白、RD9回目
第16話 豚の欲望 ☆  ※ED「Stay Alive(ロズワール邸内のエミリアver.)」
第17話 醜態の果てに ★ 
第18話 ゼロから ★★★ RD10回目、レムへの申込み、レムの返事(※挿入歌「Wishing」)、スバル立ち直り
第19話 白鯨攻略戦 ×  ※第17話の忘却設定と矛盾は×
第20話 ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア ★ ※ED「Stay Alive(ロズワール邸内のエミリアver.)」
第21話 絶望に抗う賭け ★ 負傷によりレム退場
第22話 怠惰一閃 ☆ ※ED「Stay Alive(ロズワール邸内のエミリアver.)」
第23話 悪辣なる怠惰 ★
第24話 自称騎士と最優の騎士 ★ RD11回目(SP更新3)
第25話 ただそれだけの物語 ★ エミリアへの告白、エミリアの返事(※挿入歌「Stay Alive」) ※ED「STXY HELIX」{/netabare}
----------------------------------------------------------------------
★★★(神回)2、★★(優秀回)4、★(良回)12、☆(並回)6、×(疑問回)1 ※個人評価 ★★ 4.6

※なお、第1話は49分スペシャル(約2話分)なので、本作は実質26話分の放送時間となります。
※以下、全話視聴を終えての感想となります。まずはシリーズ構成上の注目点から。


◆親和関係の発生から揺らぎへ。際立ったダブル・ヒロインものへの発展。

本作の前半は、以下の2つの「親和関係の発生の物語」と要約できると思います。

<1> 第1~3話(原作の第1章)は、{netabare}主人公と第1ヒロイン(エミリア)の親和の発生の物語

 →スバルの側には、異世界に来て間もなくの自分を救ってくれたエミリアへの幾分軽薄ながらも恋愛感情が、
 →エミリアの側には、自分をエルザの襲撃から守ってくれたスバルへの親愛の感情が、それぞれ発生。{/netabare}

<2> 第4~11話(原作の第2章)は、{netabare}同じく主人公と第2ヒロイン(レム)との親和の発生の物語

 →スバルの側には、最初は自分を誤解し危害を加える存在だったものの、最終的には自分と共に魔獣と戦い共に危機を乗り越えたレムへの親愛の感情が、
 →レムの側には、最初は自分の敵(かたき)と誤解していたにも関わらず、自分や姉のラムを救うために命懸けで戦ってくれたスバルへの深い感謝の気持ちに基づく心底からの恋愛感情が、それぞれ発生。{/netabare}

そして、それを受けての後半は、

<3> 第12~25話(原作の第3章)は、この2つの親和関係が下記の (a) ~ (d)の4段階を踏んで揺れ動き螺旋状に高まっていく様を描き出した、見応えのあるダブル・ヒロインものへと発展していると思います。
すなわち、

(a) {netabare}第1ヒロインとの親和関係の綻(ほころ)び 

第12~13話で、スバルとエミリアの認識ギャップ(*)に起因する感情の行き違いが発生し、スバルはますますエミリアへの執着を募らせるが、エミリアはスバルに一時的に失望して彼の前から退去してしまう。

*認識ギャップ(スバルの側にはこれまで乗り越えてきた困難の累積した記憶があるのに対して、エミリアの側にはその認識が薄いこと、及び、エミリアの側には王国の現状に対するそれなりの知識があるのに対して、スバルの側にはそうした知識がなく非常識な行動を起こしてエミリアに迷惑をかけてしまうこと){/netabare}

(b) {netabare}第2ヒロインとの親和関係の変容 

第14~18話で、スバルはエミリアを救おうと悪戦苦闘して失敗を繰り返し、やがて絶望に陥るが、その過程でレムの何等の限度もない無償の献身と恋情に気付いて心を揺さぶられ、エミリアの救出を諦め、レムに他国に一緒に逃亡して普通の家庭を築くことを申し出る(つまりプロポーズする)。{/netabare}

(c) {netabare}主人公の立ち直りと第2ヒロインの涙

しかしその申し出はスバルの本当の笑顔を知るレムによってきっぱり拒絶され、レムの「(スバル君が彼女の)止まっていた時間を動かしてくれた人」であり他の誰が認めなくとも「レムの英雄」なんだ、という言葉に再び心を動かされて、今度は絶望によって止まっていたスバルの時間がもう一度動き始める。

*その際、スバルの立ち直りに気付いたレムの瞳から涙が溢れ出すシーンの作画/演出の的確さにも注目(第18話ラスト)。{/netabare}

(d) {netabare}第1ヒロインとの親和関係の修復と発展

第23-24話で、スバルはユリウスや傭兵集団の協力を得て、エミリアと村民の避難・魔女教徒の襲撃阻止作戦を敢行し、その過程でエミリアへの告白を果たす。エミリアの返事は保留されるが、彼女の長らく止まっていた時間もまた動き出し始める。{/netabare}


※以下、2人のヒロインそれぞれの注目回の考察です。

◆作品タイトルの回収:第2ヒロインの注目回から(第7話+第18話)
{netabare}
レムの運命に関わるスバルの決断と行動が描かれる (1) 第7話「ナツキ・スバルのリスタート」及び、(2) 第18話「ゼロから」(※併せると「ナツキ・スバル-ゼロから-のリスタート」になる)のそれぞれのラストシーン近くに、全話通じて1回しか流れない挿入歌「STRAIGHT BET」(第7話)、及び、「Wishing」(第18話)がそれぞれ使用されており、とくに第18話に至っては放送直前に制作側がわざわざその回だけのための駅中広告まで投入する力の入れようで、制作側もここが勝負どころと考えていた感がありました。

そして内容的にも、(1) 第7話ラストでのスバルの決断と行動が、ラム・レム姉妹の絶望を回避する唯一の手掛かりとなったことと、(2) 第18話ラスト近くでのレムの拒絶と発言が、スバルを絶望から立ち直らせる唯一の手掛かりとなったこと、が対になっていることに注目すべきでしょう。

さらにいえば、主人公ナツキ・スバルの2段階の成長もこの2話で果たされています。

*(1) 第7話で「(自分の大切な人を守るために)身を捨てる」ことを初めて覚悟して実行し、
*(2) 第18話で「(自分が守っていることをその相手に知らしめ見返りを求める、という)執着までも捨てる」ことをレムの献身から学んで、それ以降の回で実行しています。


※参考セリフ

*ベアトリス「お前、死ぬの怖いと思っていないみたいに見えるのよ」(第9話)
*剣鬼ヴィルヘルム「あれは、何度か死域に踏み込んだ者の眼です」(第12話)
*スバル「君のためって言いながら、君のために頑張る自分に酔ってただけだ。そうすれば君がそれを受け入れてくれると勝手に思ってた。ごめんな。俺は君を利用して悦に浸っていた。」(第25話)


※因みにレムは、誰かの助言を受けるまでもなく当然のようにこの2つを体得した行動を起こしていて、それが彼女が第1ヒロイン(エミリア)を差し置いて、本作の人気№1になった主要因と考えます。

*レム「スバル君。レムは頭が悪いのでこんな案しか思い浮かびません。だから・・・」「レムは今、このときのために生れてきたんですね。」(第17話){/netabare}


◆膝枕と行き違い:第1ヒロインの注目回から(第8話+第13話+最終話)
{netabare}
初見時は、本作後半での第2ヒロイン(レム)の想定外の活躍の前に、すっかり影が薄くなってしまった印象のあった第1ヒロイン(エミリア)ですが、2周目に色々と注意して見ていくと、なかなかどうして彼女の心理状態も、実際には第24-25話でのスバルとの再会や、今後来るかも知れない続編に向けて確り描き出されていることに気付かされました。

先ずは1回きりの挿入歌「ぼうやの夢よ」が流されるエミリアの膝枕回(第8話)。
→ここでスバルは、何も言わなくても自分のことを優しく受け容れてくれるエミリアを一度実体験してしまったがゆえに、問題の第13話で、彼女に一方的に執着する醜態を晒してしまい、彼女を失望させてそのまま遠くに離れさせてしまう羽目に陥ってしまいます。

そして表向きのストーリーでは、その後のスバルの、必死さはあっても余り格好の良くない足掻きが、レムの献身を巻き込みつつ延々と描かれていくのですが、それではその間、エミリアの側はどうしていたのか、というと・・・

この第13話のラストで初めて流される後期ED「Stay Alive」(※直訳すると「生き続けろ」ですが意訳すると「お元気で」くらいの意味か)の映像と歌詞に、実はエミリアの王都からロズワール邸へ戻ったあとの様子と心情がさりげなく描きこまれているんです。

(第13話) *本編ラストのスバルとエミリアの行き違い炸裂の瞬間に、以下の歌詞が流れる。

 ♪ 未完成のパズル/どうしてだろう? 何かが足りない/行き違いの運命/離れてゆくことも 知りながら/また歩く/I Stay Alive/今は一人 闇をさまようだけ/想定外の切なさが 胸の中 消えぬままで

(第16話) 及び (第20話) *ロズワール邸でのエミリアの様子を描いた映像に重ねて、以下の歌詞が流れる。

 ♪ 未完成のパズル/どうしてだろう? 何かが足りない/行き違いの運命/離れてゆくことも 知りながら/また歩く/I Stay Alive/今は一人 闇をさまようだけ/想定外の切なさが 胸の中 消えぬままで

(第22話) *ロズワール邸でのエミリアの様子を描いた映像に重ねて、以下の歌詞が流れる。

 ♪ 不安定なシーソー/離れすぎて 片方見えない/目印さえないから/ふっと目を閉じては/また祈る/Oh, Stay Alive/今はどんなことを思ってるのでしょう?/泣いていないけど/一人はやっぱり 寂しくってさ

→つまりエミリアは、ロズワール邸で一人たたずんで、第13話でスバルに言ってしまったことを後悔しつつ彼の身を案じ続けていたんですね。

→それが第25話の再度の膝枕中のスバルとの会話につながります。{/netabare}


◆なお回収されない第1ヒロインの謎と運命

まず初見時からずっと気になっているのが、後期OP「Paradisus-Paradoxum」ラストで、大樹の傍らでもの悲しげに微笑んでスバルに片手を差し伸べるエミリアの顔面を「嫉妬の魔女」の見えざる手が覆っていくシーンです。

それから前期EDで、最終話のラストでも流れた「STYX HELIX」の2番目の歌詞

♪Oh, please don't let me die/Waiting for your touch/二度となにも失くさぬように/私を忘れて 始めて “Restart”/
No, don't give up on life/This endless dead end/君を砕くこの悲しみが/いつか終わりますように/For now I'll see you off

この部分、明らかにタイムリープを繰り返すスバル視点の歌詞ではありません。

{netabare}「For now I'll see you off」は「さあ、貴方を見送りましょう」という意味なので、「私を忘れて 始めて “Restart”」と併せて、これはスバルに「死に戻り」という特性を与えた者の視点の歌詞と考えるのが妥当であり、かつ最終話でスバルの意識下に潜り込んだペテルギウスに対して、見えざる手を伸ばしたサテラらしき存在が「違う。貴方じゃない」と呟いて追い払うことからも、これはやはり「嫉妬の魔女」サテラと一体化してしまったエミリアと考えざるを得ません。{/netabare}

実は、本アニメでは第2ヒロイン(レム)にすっかり喰われてしまった印象がある第1ヒロイン(エミリア)の本気が見られるのは、原作WEB小説の次の第四章ということなので、あとどのくらい期間が空くのか分かりませんが、本作の続編には大いに期待したいと思います。

趣味性の高い長文にお付き合いいただき有難うございました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 84
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

薄ら寒いギャグを連発する男スバルに惚れろ!これが悲恋に満ち満ちたこの作品を100万倍楽しむ早道だぁ!

一話目から評判は上々!
気合いをいれた初回1時間枠での放送も見ごたえ十分で、
今春の異世界転生アニメ枠では断トツの評価ですね。

引きニートな主人公がコンビニ帰りにいきなり異世界転生と、
もうすでに理由もへったくれもないのは笑いました。

そして異世界でいきなりのカツアゲ。
さらに盗難事件に巻き込まれて殺される衝撃展開!

すぐに生き返るんで、それがタイムリープ設定なのか、
それともログホライズンみたいなゲームと似た設定なのか、
そこらはまだわかりませんが、続きが気になる作品なのは間違いないです。

無駄に強くなっているわけでもなく、転生時はお約束のジャージ姿。
持ち物は御菓子とラーメンと携帯のみ。
さぁ、ここからどう展開していくのか?

以下ネタバレ
1話~ 俺は召還された…のか?
{netabare}
コンビニ帰りに違和感をおぼえたところで、瞬時に異世界へご到着。
誰かに召還でもされたかと思った主人公ですが、そうはなかった模様。

裏路地でしょげる主人公にいきなりカツアゲの洗礼。
力試しの結果、筋トレの効果もあってか、普通に腕力はいけそうか。
それでも引きニート設定であの強さは、少しは増強されてるぽいのかな?

トラブルを抱えたヒロインのハーフエルフと出会って仲良くなるも、
厄介ごとの相手がマズスギマシタ。
刃物キラリな極悪美女相手で瞬く間に殺されて、一度目の再生に~。

事情を理解しはじめたところで二度目の殺害(殺されたの意味)
再びヒロインに出会うところで一話は終わりましたが、
たぶん来週にはもう少し事情がわかるのでしょう。
何度かタイムリープしながら、事件を解決…というより
無難にやりすごしていくのかな?

進展具合と会話のテンポがいいんで、サラリと見れますね。
わくわくして見終えたあたりは、ダン待ち、このすばと似た感じで、
好印象で期待大です。
{/netabare}

2話~ 志村!後ろ後ろ!を思い出す
{netabare}
4度目の生き返りでようやく死ねない設定に気がつく主人公。
遅いよ~。

トラブルはゴメンと早々に携帯を売って金持ちプランを考えるも、やはり縁ある相手の死を
黙って見過ごせないぜ! と思うシーンはよかったですね。
盗品屋のロム爺の家でノックする音が響きわたるシーンはゾクゾクする緊張感がありましたし、

“このアニメは、本物かもしれない”という予感が~。
やばい! 早く続きがみたくてたまらない自分がいますw

でもでも、あの後、すぐにでもナイフ女がきちゃうわけですよね?
それも音もたてずにシュシュッ!と切られたりしちゃうけですよね?
やばいわー どうなるんだろう。

ちなみに新たなキャラで騎士様が登場しました。
絶賛いい人ぽいんですが、本当に?本当の本当に信用していいの??
{/netabare}

3話~ 区切り回も、これで死んだらやっぱりスタートはあそこから?
{netabare}
徽章の盗難トラブルの回収回であります。
ロム爺のお店に全員集合してからの、はらわた姉さん登場で怖すぎw

腕のたつのはわかっていたけど、強すぎじゃね?
と思ったら、まさかの助っ人救世主登場で、
こちらの方がよほど強かったというw

剣聖>はらわた姉さん>魔法少女>じいさん>フェルト>主人公
こーなるとヒロインの魔法レベルはかなり低い扱いになるけど、
今後、整合性はとれるのだろうか

実質4話分使っての1エピソードでしたが、タイムリープ作品らしい
苦悩葛藤する主人公のおもしろさ、特徴は出てたと思います。
もうどうしたらいいんだよ! て気持ちがじんじん伝わってきたら
このアニメの虜になってるってことですもんね。

個人的にコノ手の作品で感動したのは映画バタフライエフェクト
を見たときでしたけど、よかれと思ってしたことが裏目裏目に出続けて、
愛した人が廃人同然みたいになってたシーンには言葉に詰まりました。

この作品もこれからタイムリープするほどに何かしらの影響
体への副作用なのか世界のゆがみとかなのかに悩まされるような
展開になっていくんですかね~。

最後に、ヒロインの本当の名前を教えてもらえてよかって。
んでも、てことは、前に教えてくれたあの名前は冗談だったてこと?!
意外に用心深いですねw
{/netabare}

4話~ もう落ち着いちゃうのかと思ったところで!で!
{netabare}
前回、はらわた姉さんにお腹ぱっくりされて倒れたところで終わったのですが、
今回はエミリアの住まいのお布団で目覚めるところからはじまります。

これが宮殿といってもいいくらいの大きさ&豪華さで、聞けばなんとエミリアは
王位継承権を持つ皇女のひとりだったとか!
ええええ! そんな姫さまがひとりで街をふらつくもんなんすですかねw

あの徽章もその資格を示すものだそうで、こうなるとはらわた姉さんの雇い人てのも
ある程度想像がついてきます。
ただまぁ、序列的には低いのかな? すぐに女王になれるってわけでもなさそうで、
いまは後ろ盾となっている辺境拍や、この国随一の知識の魔女であるとか、
双子の召使(仕掛け人形?)らと暮らしている模様。

とりあえず仕事もない主人公のすばるは、この館の使用人として雇われることになるんですが、
無事に一日の仕事を終えたと思い、眠りについて目が覚めてみると、これが蘇っていた=殺されてた!
果たして誰に?どうして?! というミステリー仕掛けぽいエピソードになりそうです。

ここから感想
テンション高めでここまできたわけですが、導入とあってか、かなりペースを落とした印象。
あれ?そんなにおもしろくない?? なんて思っちゃいましたw

すばるのギャグってひとりツッコミが多いからか、どちらかというと寒いんですよね。
展開に興味があるときはさほど気にならないんですが、普通の会話が極上におもしろかった
このすばのカズマとどうしても比較してしまう自分もいます。
作者のセンスの差が出てしまうのか~。

ただまぁ、展開力みたいなのがあるとしたら、こちらの方がうまいですね。
物語的に全然違うから比べても意味はないのだけど、タイムリープという設定を
上手に生かしているのは3話まで見てわかっています。

今回もラストにちゃんと驚かせてくれた(実際は、あへ?て感じでしたけどw)
のはすばらしい。
こーいう瞬間が一度でもあるだけで、見てよかったと思えます。

というわけで、今回はすばるを邪魔に思い、亡き者にしてくれんと企む暗殺者が誰か
をあてることになるのか? 嫌われていた魔女の仕業か、スパイの疑いをかけていた伯爵か?
もしかして、はらわた女がもどってきた???(自分で徽章を奪おうとしてとか)
さてはて~。
{/netabare}

5話~ スバルという男にはじめて共感を覚える。こいつは最高のナイスガイかもしれん!
{netabare}
エミリアの住まうお屋敷で殺されて目覚めて2日目。
その事実に驚きエミリアの笑顔もなにもすべて消し飛んだ虚しさに体の震えが止まらないスバル。

死んでも前日の朝に戻るだけ。
でも、過去の記憶は失わない。

自身、もう何度目かの生き返りで、前日の朝に戻るルールを学んできた様子で、
できるだけ前回と同じ時間を過ごしてみようと挑戦してみたりします。
このあたりは、実際うまくいくかは別として、検証あるのみ! なんでもトライしないとですね。

村を訪問して子供たちと戯れたり、ドン引き目線だった双子のメイドとも髪を切ってもらう
約束を取り付けて仲良くなり、そしてエミリアとのデートの約束(村にお出かけ程度)
もして、これはこれで幸せな一日を終えたスバルだったが…。

深夜の訪問者を待ち受けて、誰が殺そうとしているのか見極めてやろうとするものの、
これが突然の悪寒やら吐き気やらの毒の症状で悶絶して屋敷中をはいつくばることになり、
あげく最後の最後に登場した暗殺者の影しか見られずにバッサリと…。

ここから感想です

スバルという男に今回はじめて共感を覚えました。
どうしてか? それは謎だけど、きっとスバルの鬼軽口に自分も感化か感染したのかもしれませんw

くっだらないジョークもどんなに寒いギャグだって時と場所と相手の気持ちのタイミングがかみ合えば、
それは最高のギャグになり、それは最高の笑顔を引き出すことになり、最高の思い出という名の絆を生みます。

これがわかっていないとスバルという男がただの薄ら寒いトンチンカンになってしまう。
で、スバルつまんね、で終わっているなら、このアニメの10%も楽しめていないことになるわけで、
そんなつまらんものに割く時間の方が無駄じゃねーとも思えるんです。

ただまぁ、スバルの場合は常に軽口を叩いてるんで、どんなに良い言葉をいっても
どこか受けうけりぽくて名セリフになりにくいでしょうね。
自分もそれはすごく思っていたし。

ですが、村から帰る途中にメイドのレムに投げかけた“鬼がかる”のフレーズからはじまる一連のシーンでの
最後の“その笑顔100万ボルト!”にはアホすぎてこれが最高にアホかっこよすぎて
スバルって男の不屈の精神を感じとった瞬間でした。

こいつ、本気でいいやつだわ!
これは信用しないと大人として、自分もダメな大人以上にダメな男になってしまうw

アニメでも小説でも映画出も、過去の自分の知識を引き合いにだして比較をしますが、
それも行き過ぎるとわかったふりになります。
それは作品それぞれの個性を尊重しているフリだけして、まったく個性を認めていないことでもあります。

知った気になっていないか。
何かと比べてわかった気になっていないか。
似通った作品と思い込むことで楽しむことの可能性を制限していないか。

およそ過去の経験に基づいた先入観てのは危機回避には有効ですが、こと楽しむなら話しは別。
頭真っ白にしてどんどん受け入れた方が享受しやすい。
子供たちの遊んでるときの無邪気な笑顔! あれですよね。

アニメであっても作品世界てのがあるならば、そこは異国の地と同じ。
見知らぬ土地を旅して祭りに出会って一緒に踊るときに、東京音頭と比較なぞしません。
周囲みわたして同じフリして懸命に動いていれば、心と体がシンクロしてくる。

もっと近づけ。
もっと知れば楽しくなる。
もっと内側にはいれば自分もその作品のひとりにすらなれる気がする。

作品を楽しむ上での自分なりのモットーですね。
まぁ、それをかたくなに拒む作品もあるし、ウエルカムされても丁重にお断りしたい
作品てのもあるんですがw

このReゼロのスバルという男について視聴者が知りえる情報はずいぶんたくさん出されています。
軽口多すぎ、態度が不遜、行動早すぎ(考え足りなさ杉)

でもね、いいやつなんですわ。これは確かなこと。
そして多くを願わない男でもある。
やたら恩を売りつけてくるのはどうかなと思うけど、それで願うのはモフモフさせろとか、
髪を切れとか、いたって当たり障りのない話で、これだと傲慢ともいえない。

この物語はいかにもなラノベ枠の型にはめていては楽しめないんでしょうね。
異世界とか転生とかエルフとか魔法とか、どれもこれも似たような設定に見えるかもしれないけど、
これは純粋にSF小説の類です。

タイムリープを繰り返しながらドン底の悲恋を味わう。そう何度でも。
古典の部類ですが名作「終わりなき戦い」などがそれで、死んでも生き返りながら愛する人との逢瀬
を遂げるけれど、それははじめのうちだけで、しだいに生まれ変わる時間のずれが大きくなって、
相手と子供と老人くらいの年齢差になり、そしていつしかお墓参りするしかなくなってしまう。
娘がいて孫がいて、ひ孫がいて、でも全部自分とは関係の血を受け継いでいる悲しさ。
残ったのはかすかに思い出せる遠い記憶だけ~。

もう、こんなの悲しすぎるでしょ。
ちっともイイハナシなんかじゃない!
でも、イイハナシなんだよなぁー!!
という同じ悲恋に満ちた匂いがするのは自分だけでしょうかね~。

良質なSFは文学をも超えるとかなんとかいう名言はアシモフだったかですが、
設定はSFでも中身がしっかり文学してれば文学なんですよね。
ただ、カテゴリー的にSFに入れたがる人が多いというだけ。

正直、4話のエンドで同じ流れを繰り返すだけになるのが怖かったんですが、
制作サイドのインタビューで4話から面白くなるんです!という言葉が嘘に思えてたんですが、
今回自分は気がつけてよかったなと。この作品の楽しみ方を学んだことをですね~。

ラノベとかネット小説とか、どこかそれでくくるのが惜しくなる作品。
未来を感じましたぜ~。

にしても毎回エンディングでの曲とのつなぎが最高ですね。
くぅーーーーってなる!
はじめて5点いれてしまったw

そして犯人探しですが。。。
基本、館の主でもある辺境伯が一番怪しいかなーどうだろうw
エミリアの王位継承にじゃまと判断したからって理由が一番わかりやすいかなー。
{/netabare}

6話~ まさかお前が! 真相解明も理由はまだ謎
{netabare}
辺境伯の館で迎えた三度目の同じ日の朝。つまり二度殺されたわけですね。
この逆境をなんとかしようと、スバルの犯人探しがはじまります。

その取った手法が、、、これがけっこう意外でしたw
え?て感じ。 最初は本気かと思いましたよ。
そして、姿を現す犯人! 
これはもうネタバレ一切禁止で見てもらうのがいいでしょう。

毎回、20分だらだら続けてからの最後の2分で驚かすなパターンが続いてますね。
最初はどうなんだろうって思ったもんですが、いまはその2分に賭けてるんなら
それを存分に楽しもうじゃないか! て気構えでみてますw

以下、感想で~
てっきり死んだ前日に戻るのかと思ってたけど、4日目の夜に殺されていることからも
完全に間違えてましたw
本当にゲーム感覚のセーブポイント、エピソードのはじまりにまで戻る感じなんですね。

犯人のスバルを排除したい考えがまだわからないけど、それも次週で判明するんでしょう。
赤鬼絡みの嫉妬? うーん、そんなもんでもないような~。

すでに無かったことになってるけど、あの交流シーンはじーんときたんだけどなぁ~。
それでもやり遂げるんだから、やはり王位継承に関係したスパイ疑惑てのがミソになるのか?
疑いが晴れれば関係改善にもなりそうですね。

てか、そろそろ携帯の充電が必要になるんじゃないかと思う…のは一番言ってはいけないことかw
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

なかなか話が進まないけれど、面白いとは思う

異世界転生かつ死んだらセーブポイントみたいなところに戻ってくる作品。

異世界転生のわりには大した主人公がたいした特殊能力を持つわけではなく、死んだら巻き戻るので話がなかなか進まない。なんだか見ていてモヤモヤする。いろいろな人の助けを根回しして借りてっていうのを何度も繰り返す。
ただ、進むときは溜めてドカン。そのときは面白く感じる。モヤモヤがすっきりしていく感触。

イラッとくるロズワール、なんだかスバルと距離を感じるエミリア、最初は怖かったが、デレて可愛いレム、ずっと怖い姉のラム。書庫に引きこもっているが何故かスバルを助けるベアトリス。
などなど個性的なキャラクターが多いわけだが、
ベテルギウスのキャラクターに自分の意識をもっていかれた。独特すぎる。無駄にしぶとい。



OP
Redo 鈴木このみ
Paradisus-Paradoxum MYTH & ROID
ED
STYX HELIX MYTH & ROID。
Stay Alive エミリア(高橋李依)

主題歌最高でした。鈴木このみでテンション爆上げ。
MYTH & ROIDの楽曲も不思議と中毒性があった。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 始まりの終わりと終わりの始まり
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、菜月昴。目の前に広がるファンタジーな異世界に目を輝かせるスバルだったが、自分を召喚したであろう美少女の姿はどこにも見当たらない。やがて右も左もわからない状況にスバルは頭をかかえてしまう。さらに強制イベントと言わんばかりにチンピラに絡まれ、異世界に招かれた人間が超常の力を発揮するといったお約束の展開もなく、容赦なく叩きのめされるスバル。そんなスバルの前に一人の少女が現れる。

2. 再会の魔女
一度目は何者かに襲われ、二度目はエルザに腹を切り裂かれ、三度目はチンピラにナイフで背中を刺され、スバルは確かに命を失ったはずだった。しかし気が付くとスバルは初めて異世界へとやってきた場所に立っていた。あり得ないと思いつつも自らが置かれた状況から、死ぬ度に初期状態へと戻る死に戻りが起きていることを認識するスバル。サテラやフェルト、そしてロム爺に襲いかかるであろう死の運命を変えるため、四度目となる世界を走りだす。

3. ゼロから始まる異世界生活
エルザが盗品蔵に来る前にフェルトから徽章を買い取り、サテラに返そうとするスバル。しかし交渉の途中でサテラが現れ、さらにはエルザが襲いかかってくる。応戦するパックはエルザをあと一歩のところまで追い詰めるが、途中でマナが切れてしまい消えてしまう。パックを欠いたスバルたちではエルザを倒すどころか攻撃を防ぐことすらままならない。絶体絶命の状況に追い込まれてしまったスバルは、自らの体を張ってどうにかフェルトを逃がすことに成功する。

4. ロズワール邸の団欒
エルザとの戦いで深い傷を負ったスバルは、どうにか一命をとりとめ、ルグニカ王国のメイザース辺境伯であるロズワールの屋敷へとやってきていた。そこでスバルはルグニカ王国には現在、王が不在であること、そしてエミリアが次の王になる資格を持った王候補の一人であることを知る。ロズワールは次の王を選ぶ王選に参加するための資格である徽章を取り返し、身を挺してエミリアを救ったスバルに対して望むままの褒美を出そうと申し出る。

5. 約束した朝は遠く
ロズワールの屋敷に住み込みで働くことになったスバルは、レムやラムと共に日々仕事をこなし、ついにはエミリアとのデートの約束を取り付ける。しかし約束の日が訪れることはなく、スバルは屋敷にやってきた初日に戻ってきてしまう。命を奪われるようなことなど何も起きていないのにも関わらず、いつの間にか死に戻ってしまったことに混乱するスバルだったが、エミリアとのデートの約束を果たすため、前回をなぞるように再び行動を始める。

6. 鎖の音
ロズワールの屋敷での三度目の初日が始まる。一度目は寝ている間に衰弱して命を落とすという原因不明の死、そして二度目は何者かに襲われ命を奪われてしまった。二度目の死の間際に聞こえた鎖の音が脳裏をよぎり、恐怖に冷や汗をにじませるスバル。敵の正体はもちろんのこと目的さえわからない状況を打破するために、スバルは死が待ち受けている4日目の夜を前に屋敷を離れ、外から何が起きるのかを確かめようとする。

7. ナツキ・スバルのリスタート
スバルの前に現れたのは全くもって予想外の人物だった。襲撃者の正体を知り、困惑を隠せないスバル。これまでの出来事が脆くも崩れ去っていく喪失感の中でスバルは命を落とす。そしてロズワールの屋敷で迎える四度目の初日。スバルはベアトリスに5日目の朝まで自分を守って欲しいと頼む。しかし死が待ち受けているはずの4日目の夜は何事もなく過ぎ、5日目の朝がやってくる。拍子抜けするスバルだったが、事態は思わぬ方向に動き始めていた。

8. 泣いて泣き喚いて泣き止んだから
ロズワールの屋敷で迎える五度目の初日が始まった。絶対に救ってみせると心に決めたスバルはレムやラム、そしてロズワールたち屋敷関係者たちから信頼を得るためにとびきりの笑顔で立ち回る。大好きな人たちに好かれたい一心でがむしゃらに頑張るスバルだったが、心と体が徐々にちぐはぐになっていく。剥がれ落ちそうになる笑顔を必死に繕うスバルを見るに見かねたエミリアはスバルを床に座らせ、自らもその隣に正座する。

9. 勇気の意味
ばらばらだったピースがようやく一つに繋がり、スバルは死の呪いをかけた呪術師がふもとの村にいることを確信する。レムとラムと共に村へ買い出しに向かったスバルは、村人全員と接触し、あえて呪いにかけられることで呪いをかけた呪術師を見つけ出そうとする。屋敷に戻り、呪いにかかったのかどうかを確かめるためにベアトリスの元を訪れたスバルだったが、大きな勘違いをしていたことに気づき、レムを連れてふもとの村へと引き返す。

10. 鬼がかったやり方
ウルガルムの群れから身を挺して子供を救ったスバルだったが、その身に数えきれないほどの呪いをかけられてしまう。複雑に絡み合ってしまった呪いは、最早ベアトリスにも解呪することはできない。あと半日もすればスバルは衰弱し死に至る。残された方法は呪いをかけたウルガルムを全て倒すことだが到底が時間が足りない。八方塞がりの状況に諦めかけたスバルだったが、レムがたった一人で森へ向かったことを知り、後を追いかける。

11. レム
スバルの一撃を受け、意識を失ってしまったレムは夢を見ていた。かつてレムとラムを襲った目を背けたくなるような出来事。そして犯してしまった決して許されることのない罪。やがて意識を取り戻し、目を覚ますレムは今度はスバルに対して、またあのときと同じ罪を重ねてしまったと言う。このままではウルガルムの群れに追いつかれてしまう絶体絶命の状況の中、スバルはレムとラムを逃がすため囮となってウルガルムの群れを引き付ける。

12. 再来の王都
亡き王にかわりルグニカ王国を運営する賢人会の命により、ロズワールの屋敷に使者としてヴィルヘルムとフェリスがやってくる。急遽王都に行くことになったエミリアに対し、自分も一緒に連れていって欲しいと頼むスバル。遊びではないと反対するエミリアだったが、レムやロズワールの後押しもあり、スバルと共に王都へと向かう。ルグニカ王国の新たな国王となる資格を持った候補者たちが一堂に会し、ついに王選が幕を開ける。

13. 自称騎士ナツキ・スバル
エミリアを始め、プリシラ、クルシュ、アナスタシアと一堂に会する王選候補者たちの元に、ラインハルトに連れられフェルトがやってくる。竜歴石に刻まれた預言によれば、新たな国の導き手になり得る巫女の候補は5人。ラインハルトはフェルトこそが5人目の王選候補者であると言い、フェルトの参加をもって本当の意味で王選が開始されると告げるが、当のフェルトはそんなものに参加するつもりはないと王選を辞退しようとする。

14. 絶望という病
ただ守りたかった。その気持ちに嘘はないはずだった。いったいどこで間違ってしまったのだろう。何よりも大切にしたいと願った相手からの拒絶。取り返しのつかないことをしてしまったことを認められずにスバルは煩悶する。そんなときエミリアたちのいるロズワールの領地内で不穏な動きがあることを知らされたスバルは、自分であればきっと助けられるはずだと、レムやクルシュたちの反対を押し切ってエミリアの元に戻るのだが……。

15. 狂気の外側
ロズワールの屋敷にやってきたスバルの目の前に広がる信じられない光景。こんなことを望んでいたわけではないと嗚咽するスバル。絶望に打ちひしがれたスバルの視界は次第に白く染まり、やがて声が響く。もう遅すぎたんだよ……と。そこでスバルの意識は途切れ、気が付くとルグニカの果物屋の前に立っていた。レムの呼びかけに顔をあげたスバルは呆然とレムを見つめ、そのまま涙を流し、口を吊り上げ笑い始める。

16. 豚の欲望
再びルグニカの果物屋の前で目を覚ましたスバル。八方塞がりのような状況をどうにか打破しようとスバルはクルシュに助けを求めるが、にべもなく断られてしまう。プリシラやアナスタシアも同様の反応を示し、ただ助けて欲しいと求めるばかりのスバルの願いを聞き入れてくれる者は誰もおらず、ただ時間だけが過ぎていく。せめて事が起きる前にエミリアたちを連れ出すことができればと、スバルはレムと共に竜車でロズワールの屋敷へ向かう。

17. 醜態の果てに
オットーたちを雇い、竜車でリーファウス街道を走るスバルたちの前に白鯨が現れる。闇夜に紛れ、立ち込める霧の中を泳ぐ白鯨。爆風のような咆哮を轟かせながら襲い来る白鯨から逃げ切ることは難しいと判断したレムは、スバルの静止を振りほどき、白鯨を迎撃するために竜車を降りる。レムを助けなければとオット-に掴みかかり、今すぐ戻れと叫ぶスバルだったが、オット-が取り合うことはなく、背後の霧は遠ざかっていく。

18. ゼロから
レムを死なせ、エミリアの命を奪い、自らも犬死にのような最期を迎えたスバルは、ルグニカの果物屋の前で再び目を覚ます。何もできず、誰も救えず、思い知り、思い知らされ、もうできることは何もないと悟るスバル。全てに疲れてしまったスバルは、何かを決意したようにレムの手を強く握り、全速力で走り始める。されるがままに手を引かれ走るレムは、スバルを止めて何があったのか説明して欲しいと話すのだが……。

19. 白鯨攻略戦
レムによって絶望の淵から救い出されたスバルは、エミリアを救うためクルシュに同盟を持ちかける。同盟にあたってスバルがクルシュに対して提示した条件は白鯨が出現する時間と場所を教えること。白鯨を討伐するべく動いていたクルシュにとって、にわかには信じがたい情報だったが、スバルが嘘をついている様子はない。しかし同盟を結ぶという王選の未来を左右する決断をすべきかクルシュは頭を悩ませる。

20. ヴィルヘルム・ヴァン・アストレア
自らの持てる全てを注ぎ込み、自らができる限りを尽くしたスバル。その思いはクルシュの心を捉え、クルシュとの同盟を勝ち取ることに成功する。さらにアナスタシアの協力も得て、白鯨との戦いに臨むスバルたち。大気が震えるほどの咆哮を轟かせ、その巨躯を上空に現す白鯨。そんな白鯨を真っ直ぐ見据えるヴィルヘルムは、白鯨との間にある因縁を思い返し、白鯨と相対するこの日をただひたすらに夢に見ていたと剣を構える。

21. 絶望に抗う賭け
目の前で起きた出来事に言葉を失うスバルとレム。犠牲を払いながらも少しずつ追い詰めていたはずのように見えた白鯨の戦いは想像を超える事態へと発展する。もう打つ手なしと思わせるに十分なその光景に一人、また一人と手に持っていた武器を取り落とす討伐隊の面々。全てが絶望に包まれかけたそのとき、スバルの声が響く。このぐらいの絶望で俺が止まると思うなよと、スバルはパトラッシュを走らせ、白鯨に果敢に立ち向かう。

22. 怠惰一閃
白鯨との戦いが終わり、街道の封鎖を担当していた傭兵団の半分が討伐隊の元に戻ってくる。合流した傭兵団の先頭に立つユリウスに対して複雑な心境のスバル。しかし魔女教との戦いを前にこれほど頼りになる味方はいない。白鯨の討伐に感謝を述べるユリウスの真摯な姿を見て、スバルもまたこれまでの振る舞いを詫びる。そしてスバルたちはこちらの動きが割れる前に、魔女教が潜むメイザース領の森へと向かうのだが……。

23. 悪辣なる怠惰
エミリアたちやアーラム村の人々を避難させるべく、ロズワールの屋敷へと向かうスバルたち討伐隊。しかしふと気が付くとスバルを残して討伐隊の面々が消失してしまう。いったい何が起きたのか理解することのできないスバル。辺りを見回し、道端に不自然に咲く青い花を見つけたスバルは、その花に手を伸ばす。すると花の根本が抉れ、うねるように伸びた蔦がスバルの体に絡みつき、ギリギリと締め付け始める。

24. 自称騎士と最優の騎士
アーラム村の人々に危険が迫っていると伝え、安全な場所まで避難するように呼びかけるエミリアだったが、その訴えが聞き入れられることなく一夜が明けてしまう。村人たちに信じてもらえなかったことを思い悩むエミリアの元にクルシュの名代としてヴィルヘルムが訪ねてくる。ヴィルヘルムはエミリアに対して、辺境伯から王選における同盟を持ち掛けられていることを説明し、村人を避難の手筈が整っていることを伝える。

25. ただそれだけの物語
スバルが目となり、ユリウスが剣となり、お互いの持てる力を合わせることでペテルギウスの見えざる手に立ち向かうスバルとユリウス。しかし攻撃の手を緩めることなく、次々と見えざる手を繰り出すペテルギウス対し、二人は防戦一方となってしまう。しかし全身傷だらけになりながらも、徐々に攻撃への反応速度を上げていくユリウスは、スバルと連携し、あと一歩のところまでペテルギウスを追い詰めることに成功するのだが……。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

81.9 2 ジャージアニメランキング2位
私に天使が舞い降りた!(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (620)
2443人が棚に入れました
オタクで、人見知りな女子大生みやこが出会ったのは、まさに天使な小学生!?妹が新しく連れてきた友だちの花ちゃんを見た瞬間、ドキドキが止まらなくなってしまったみやこ!!どうにか仲良くなろうと奮闘するのだが……。超絶かわいいあの娘と仲良くなりたい系スケッチコメディー、開幕♪

声優・キャラクター
上田麗奈、指出毬亜、長江里加、鬼頭明里、大和田仁美、大空直美

やまだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ひなたちゃんマジ天使花ちゃんマジ天使乃愛ちゃんマジ天使もうみんな天使

〜3話まで
人見知りのみやこと妹ひなたを含む小学生5人によるほのぼの日常系。だが日常系というよりはハーレムの構造に近い。主人公を女性にすることによりみやこ、ハーレム構造の中心人物の欲望をそのままストレートに爆発させる表現が可能となった本作はただのロリ百合作品とはまた一線を画している。いや、他のロリ百合とかしらんけど。

なんだろう。これが尊いとかいうヤツなのか。ただあざとく「ホラ可愛いだろう!」と言わせたい作品なのかなと印象は即座に消えた。妹ひなたの無償の愛とでもいうのか、"人見知り"、"人の目を見て話せない"など姉の至らない部分に対して世間的見地からも正しい認識を持った上で「なんでかわからないけど、いちばん好き!」と友人の前で高らかに公言するひなたの姿に心を撃ち抜かれない者がいるのだろうか?

物語に出てくる小学生であるため、とてつもないハイスペックの彼女達。学業とかスポーツとかの話ではない。個体間通信機能、コミュ力と言われるモノ。コミュニケーション力という言葉は実に曖昧な表現で非常に混乱してしまいやすいのだが、身も蓋もない言い方をすればただの身体能力である。特に重要視されるのが空間認識能力と反応速度。個体差がまだ大人ほどの開きがない小学生までの期間においてこの能力の獲得と修練具合で今後の人生の難易度の変化は世界線が変わるほどに大きい。実際この能力に関しては私は10歳の娘に負けている。いや、3歳で親に気遣い出来てた時点で私は完敗していた。

思春期を迎えると人間の脳は社会適応への最適化のためデフラグを行う。そのため性格が急にガラッと変わったりする。発達に重要な次期と言うのは実は思春期を迎える前の準備期間だったりする。その期間真っ最中の劇中の彼女らの群像劇から学ぶ事は少なくないような気がしないでもない。何を言ってるんだキモイな。続く。


〜視聴終了
タイトルがこれ以外あり得ないってくらいハマってる作品はなかなか無いでしょう。この作品もまた唯一無二だと言えると思います。

コレはロリとか百合とかの範疇になるのだろうか?個人的にそのへんはよくわからないのです。そういう視点で見る方もいるのですかね。私はオタク大学生と小学生達のギャグコメディとして見てました。というか小学5年生って娘と一緒か…。キャラデザは園児と言われても違和感ないですね。等身が低すぎる。あまりリアルにすると傍から見た時に気持ち悪くなるからでしょうか。そういう意味ではマンガチックにして正解なのかも。

学校生活での集団の中での立ち振る舞いなども見たかったのですが、殆ど家の中か主要キャラだけの画面が続きます。ただキャラが可愛いだけのキャッキャウフフ物としても楽しい作品だと思います。全体的にテンポもよくて、あからさまな間延び回もありません。

主要キャラの小学生5人はひと目で性格が想像出来る、わかり易いテンプレビジュアルを踏襲してはいます。ですがメインの3人は勿論サブの2人まで、ただの記号を超えた"人物"として、それぞれの言動や行動にきちんと説得力がある描かれ方をしています。ただイジられてワチャワチャするだけの萌えキャラではなく、友人や大人、他人に対しての態度はただのアニメキャラクターではなく、"人格を持った人間"としての存在感がこの5人にはあります。特にメイン3人のお互いやみやこに対する気遣いや優しさは大人なら誰でも出来るものでもなく彼女らから見習うべきところは多々あります。

こう言うと「小学生としてリアルなのか」という疑問も出てくるでしょうが、多分誰もそんなこと求めてないとは思います。あまりに現実とかけ離れてリアリティのかけらもないとするなら問題なのでしょうがそこまで剥離したものでも無く育ちの良い家庭に育ったならいてもおかしくないレベルでしょう。5人もいれば年相応よりも大人っぽいとか子供っぽいなど発達段階によるバラツキはよくあると思うのですが、この作品ではそこまでの差異は無いように見られます。それぞれの家庭環境や家族構成まではそこまで詳細に語られない為、不自然にとられることもないでしょう。それぞれの親や妹などに対する世代間の関係性も表現される為、メインの5人からは上下感を排して公平な関係として描く必要があったのだと思います。

5人の関係性だけを見ると中学生や高校生の設定でも特に違和感はないでしょう。無理矢理小学生にしてロリ作品に仕上げたと捻くれた見方もできます。みやこの花に対する態度は小学生だろうが高校生だろうが見る人が見れば事案レベルで不快に思うでしょう。どちらにしてもみやこの設定が苦手な人からはケチはつきます。ですがやはりこの作品は小学生でなければ成立しないのです。中学生や高校生ではどうしても性対象になってしまいます。こういう使い方は好きではないのですが"普通"、"一般常識"では小学生はそこからは外れるのが暗黙の了解だと思います。勿論対象として捉える方もいらっしゃるでしょうから「やっぱりどう見てもロリ百合じゃんキモイ」と言われるのなら「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」としか言えません。

個人的な性格やパーソナルスペースのサイズなど集団生活社会への適応能力はほぼこの時点で定まってきます。属するコミュニティへの適正がない場合や上手くやりくりする能力が不足する場合に苛められたり疎外されたりなど適応出来ていない環境で無理を続けるといわゆる"ぼっち"になるなどドロップアウトしてしまう可能性があるのでこの時期の環境は今後の発達に関して物凄く重要です。この物語では苛めや罵倒などのマイナスな表現は皆無なのでその部分でリアリティがないと感じる方もいるかもしれません。各々の育った環境によるでしょうけど。金持ちキャラとしては表現されてないみやこひなたの家を見る限りでも富裕層とは言えずとも結構な裕福層です。いわゆる金持ちが良い学校に入れたがるのはこういう部分で学校での集団生活における環境の整備に投資するわけです。好環境による民度の高さということで納得すればよいのではないかと思います。


迷走してきたので結論。

ひなた可愛い花可愛い乃愛可愛いみんな可愛い。
でもまあウチの娘が1番可愛いんですけどね。


え?2期無いんですか?バカなんですか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

内気な女子大生がJSを着せ替え激写して“もにょ”っとしたりするお話♪

原作未読。

【物語 3.5点】
コミック百合姫連載作のアニメ化ということで、
ロリ×微百合の世界観。

多くのロリアニメにいる爆発祈願必至の男子主人公ではなく、
本作は女子小学生たちに取り囲まれるのも女子大生。
雄と呼べる物体は“ひげろー”くらいしかいないw
清々しいまでの美少女天国ぶりで癒やしの空間が広がる。

二次元で夢想された理想のJS像も提供されるが、
一方でJS間の微百合成分もスパイスしつつ、
しっかりと子供の世界も表現。

小学生高学年にはいつの間にか覚えていた大人な言動と、
やっぱり子供な生態が混在しているもの。

{netabare}“社会不適合者”と難しい言葉で大人を煽って来たかと思えば、
影を踏み外したらゲームオーバーな空想遊びも繰り広げる。{/netabare}

妙にリアルを感じさせる描写が、
視聴者に本当の女子小学生のフレンズになれた錯覚をもたらし、
さらなる極楽へと誘います♪


【作画 4.0点】
アニメーション制作・動画工房

背景美術は、まだらな塗りも交えて、柔らかい日常風景を演出。
人物作画も、安定感があり、キャラの可愛さが崩れる心配はない。
天使なJSに後光が差すなどエフェクトも充実。

ユニークな演出だなと思ったのが、
{netabare} 人見知りのみやこが訪れたアパレルショップにて、
“瞬間移動する”店員に迫られて狼狽えるシーン。

あの人たち、ホントいつの間にかパーソナルスペースに侵入して来るんですよねw
それが億劫で、衣服はネットかファストファッション止まりになりがちな
私は首肯してしまいましたw{/netabare}


【キャラ 4.0点】
主人公の女子大生・星野みやこ。
コミュ障だが、衣装作りに、お菓子作り。
他人への恐怖心さえ克服すれば、かなりのハイスペック女子。
{netabare}松本がストーキングするのも良く分りますw{/netabare}

本作はみやこが対女子小学生から、人との接し方をやり直して、
社会に適合していく物語でもあると思われます。


小5のロリキャラ陣。
教室では“みゃー姉”に関する過大な風聞が広がっているようだがw
JSたちの日常空間は出る杭も打たれず受け入れて貰える優しい世界。

特に自分のことをサイキョーにカワイイと豪語する乃愛(のあ)や、
自分に頼りなさいと宣言しては夏音(かのん)に持って行かれてしまう小依。
この辺りは、スクールカーストがどうのと殺伐とした
リアル系JC、JKの世界では生存し得ない稀少な個性。

この空間なら、みやこが自信を持って個性を発揮しても傷つかないと思われます。
但し、あまり花ちゃんにのめり込み過ぎて
{netabare}職質{/netabare}とかされないように気を付けましょうねw


【声優 4.0点】
ロリアニメということで特有の甲高いロリボイスが響く本作。

ただ、本作はそこまで超高音でもない印象。
花役の指出 毬亜さん辺りは、かなり低めも突いて、
みやこお姉さんを要注意人物として牽制して来る。

むしろ、スイッチが入った、みやこ役の上田 麗奈さんや、
松本役のLynnさんの方が興奮で声が高めにすっぽ抜けてる感を熱演w
みやこといい、松本といい、お姉さんなんだから、
もうチョット落ち着きなさいよと(笑)


私のキャラ推しは乃愛ですが、
声に関しては、みやこの妹・ひなた役の長江 里加さんが提供する
元気ボイスがモチベーションに。

「みゃー姉~~」とか、{netabare} 「みゃー姉に友だちはいないぞ」{/netabare}とかw
ひなたの声がまた聴きたくて(禁断症状が出てw)
いつの間にか視聴している……。無限ループで苦も無く完走できました♪


【音楽 4.0点】
劇伴担当は伊賀 拓郎氏。
小学生と戯れるほのぼの空間ということで、縦笛も猛威を振るう本作。
特にハチャメチャが加速するシーンで多用された「みやこエキサイト」
では外れる笛の音程と共に、着実に道を踏み外していくのを実感できますw

主題歌はJS陣が結成した、わたてん☆5(わたてんファイブ)が天使の歌声を披露♪
OPの「気ままな天使たち」では“一緒に遊びましょ!”で、
手拍子もOPアニメーションとシンクロする好演出。

EDの「ハッピー・ハッピー・フレンズ」。
この種のキャラソンでは喋り声と歌声の差異も相まって
パートの聞き分けに難儀しますが、
本曲はEDアニメーションで各キャラの歌唱とリンクするフレンドリーな設計。
あの娘はこんな歌声しているのか~。カワイイなぁ~とEDまでしっかりニヤニヤできますw


JSたちは作中のミュージカルでも見事な天使ボイスを聴かせてくれました♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

と、尊い、、、の、か?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ロリ×百合×ギャグ×日常系 な作風。

ロリと百合に関しては、結構強めです。まあ、そこにエロが絡んでこないので、最後まで観られました。

個人的に苦手なジャンルなので評価は辛めですが、ということは、本作のようなジャンルが好きな方にとっては、むしろ良いアニメなのかもしれません。

良くも悪くも「濃い」アニメでした。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「うちのメイドがウザすぎる!」にも近いけど、「苺ましまろ」の方が、より近いかな?と思いました。

なぜだろう? 「うちメイド」「苺ましまろ」は楽しめたのに、本作にはちょっとした不快さを感じてしまうのは。

同じくユリ&ロリですが、「うちメイド」は、そこに家族愛とか教育とか、そういう要素があったし、あくまでギャグ寄りでした。「苺ましまろ」に至っては、ギャグアニメとしてトップレベルにあると思ってる作品ですし。

本作には、なんか闇を感じてしまって。

最初は、みやこ が引きこもりや不登校で、そこの部分での成長があるのかと思っていたけど、女子大生設定なら、それもなさそうですし。

ひたすら、百合やロリを愛でる耐性もなく、途中、断念しかけました。

そんな中、面白かったのは、3話目(すごろく回)。最初はこれまで通りだだのロリ百合ご褒美すごろくかと思わせておいて、実はミヤコの社会復帰を促そうという内容だったのは良かった。ツッコミワードも的確で面白かった。Bパートも、確かな姉妹愛が見られて良かった。

この3話のように、「家族愛」をキチンと押し出しておけば、もっと幅広い層に受け入れられたのではないかなと思った(少なくとも私は好み)。

キャラとしては、ヒナタが良かった。かなり過度だけれど、姉が大好きな可愛い妹キャラだと思った。松本さんの変態性も笑えた。

{/netabare}

【余談~ そうか、私は根本的に小学生が好きじゃないんだな(笑) ~】
{netabare}
私は小学生より、中学生や高校生の方が可愛いと思います。

勿論、ヘンな意味ではなくて(笑)

東北弁で言うなら「めんこい」という可愛さですね。それこそ、園児とか乳幼児は無条件に「めんこい」です。おばあちゃんとかおじいちゃんにも、「めんこい」人はいます。

勿論、小学生にも「めんこい」子はいますが、なんか、生意気且つガキくさいんですよね、総体的に。

中高生でも、調子のっているバカはムカつきますが、ちゃんと礼儀とかわきまえてて、その上で子供っぽい素直さや純粋さがある子は、「めんこい」。しっかり賢い(ちゃんと大人な)中高生も、「めんこい」。

自分の勝手な判断基準ですが、キャラの設定として、小学生の設定が一番苦手だなぁと思います。一番打率高いのは大学生設定ですね。ほとんど楽しめる。まあ、私が大学時代に良い思い出があるからかもしれませんが、酒がらみのエピソードがあって、大抵は自己責任なのが良いよね。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
うちメイド、みたいな作風? ガチでユリのショタ? 苦手だな~。

2話目 ☆2
う~ん、新たな幼女が。このままコレが続くなら、切るかな~。

3話目 ☆4
お~。この回はギャグ&ツッコミ&人情が溢れてて。普通に面白かったな。日陰者だからだ(笑)

4話目 ☆2
う~ん、苦手な作風に戻ったな~。

5話目 ☆3
う~む。小学生同士の日常系なら、まだ観られるかな。花音、なかなかの腹黒天使キャラだなw 最後のあたりは、なかなか良かった。

6話目 ☆3
大学生だったか(笑) 美大? 松本さん、なかなかのキャラ(笑) 友達拒否w チョコバナナの伏線は、すげぇ(笑) ミドリンみたいだな。

7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆2
本気で引いた顔やめてw


10話目 ☆2
出会って2年目(笑) 洋服は、重いw

11話目 ☆3
思いっきり悪口言えるのは、仲良しの証。

12話目 ☆3
小学校の学芸会でミュージカルやるのは、ガチですげぇけどな(笑) なんか、よくわからんかったわ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

79.5 3 ジャージアニメランキング3位
推しが武道館いってくれたら死ぬ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (464)
1680人が棚に入れました
岡山県在住のえりぴよは、マイナー地下アイドル『ChamJam』のメンバー・舞菜に人生を捧げている熱狂的なオタク。えりぴよが身を包むのは高校時代の赤ジャージ。えりぴよが振り回すのはサーモンピンクのキンブレ。えりぴよが推すのは舞菜ただ一人。収入の全てを推しに貢ぎ、24時間推しのことを想い、声の限りを尽くして推しの名前を叫ぶその姿はオタク仲間の間で伝説と呼ばれ、誰もが一目置く存在となっていた。『いつか舞菜が武道館のステージに立ってくれたなら...死んでもいい!』そう断言する伝説の女・えりぴよのドルオタ活動は、アイドルもオタクも巻き込んで今日も続く...!

声優・キャラクター
ファイルーズあい、立花日菜、本渡楓、長谷川育美、榎吉麻弥、石原夏織、和多田美咲、伊藤麻菜美、前野智昭、山谷祥生、市ノ瀬加那

oxPGx85958 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

語るべきことを正面から語っている力作

原作マンガを読んでの追記

その後、原作のマンガを最新刊まで読みました。これはたしかに素晴らしい作品でした。マンガ版はアニメ版よりも落ち着いた作風で、無理に話を盛り上げようとするわけでもなく、どちらかといえば淡々と物語が進んでいく感じ。またアニメ版のようにギャグが濃くなく、奇矯な人物として描かれている人たちもそこまでおかしい行動には出ません。

個人的にはマンガ版の作風の方が好み。とはいえ、アニメ版がシリーズ作品として成立させるために採った戦略は適切だったと思うし、成功していたとも思います。

最初にこのレビューに書いたポイントに関連して述べると、アニメ版はマンガ版よりも全体的に濃密だったこともあり、結果としてChamJamのメンバーたちがマンガ版で想定されていた以上に存在感を持ち、魅力的になっていたと思われます。まあ声がついて動くのだから当たり前といえば当たり前ですが、そうならないアニメ化作品もあるわけで…

問題は、そうやって魅力的に描かれたChamJamはなんでアイドルとして成功していないのか、という疑問が生じることなわけですね。ChamJamほどに魅力的なメンバーが揃っているアイドル・グループなら、もっと売れているはず。そうなっていないからには、描写されていない部分に何か重大な欠陥があるのに違いない、みたいな邪推が生まれかねない。

作品内では素晴らしいとされているものが、視聴者には素晴らしいものに見えないという問題は、アニメに限らず映像作品にはよく見られるのだけれども、本作ではその逆の現象が起こっていて興味深いです。

なお、アニメ版の最終話のエンディングで、ChamJamのメンバーが間違えて東京武道館に行ってしまうという話が描かれていますが、これはマンガ版では、ChamJamが初めて東京でライブを開くエピソードに含まれている話でした。このエピソードがまた美しい話なので、アニメ第2期があるのならぜひ入れて欲しい(東京武道館ネタを使ってしまったからという理由で削除せずに)。

また、アニメ版のクリスマス・コンサート回での停電のエピソードは、原作マンガにないアニメ・オリジナルで、放映当時にはマンガ版から逸脱しすぎているという批判があったようなんだけど、私もたしかにあれは悪ノリしすぎかな、とも思いました。そもそも停電で真っ暗になったときにメンバーも観客たちも不安に思うはずがない。家で停電になったときにストックのライト・スティックが大活躍して、アイドル趣味を持っていたことを初めて家族に感謝された、というのはアイドル・オタクの定番のエピソードなわけで。

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私自身、アイドルにハマっていた時期に、本作で描かれているような「熱いアイドルヲタ」になれなかったという引け目を感じているため、本作の内容にはいろいろと思うことがあります。そういった事情を踏まえた上で、本作はアイドルという現象を描くことに真っ正面から挑戦している力作だと思いました。

本サイトの他のレビューでも多く言及されていますが、本作で描かれているような(地下)アイドルのビジネス・モデルは決して健全なものではない、と私も思います。原作のマンガは未読なため、この後にどんな展開があるのか知りませんが、アニメで描かれている範囲で言うと、ファンはもちろんのこと、アイドルたちも悪い大人に「搾取」されている、と感じられる局面がたくさんあるわけです。

そう思うがゆえに、私はいわゆる接触型のイベントには行かず、CDの複数買いはもちろん、関連グッズにもファン・クラブにも手を出さないアイドル・ファンでいました。これはまともな大人ならば当然の行動パターンなはずですが(まともな大人ならばそもそもアイドルにハマらないわけですが)、それゆえに、本作で描かれているような熱いアイドルヲタたちは自分には手が届かない経験をしている、と羨ましく感じることもあったわけです。

アイドルが憧れの対象である、というのは当然のこととして、本作で描かれているようなアイドルとファンの関係性も、私にとっては憧れの対象です。いわゆる「精鋭」ですな。この言葉にはバカにしているニュアンスがあったとしても、自分の手には届かない人々という崇敬の念も込められてないわけではない。

そんな私から見て、本作は真正なものであると感じられました。原作者本人がアイドル・ファンなんだからこれは不思議なことではないわけですが、本作がアニメ作品として成功している最大の理由は、やはりファイルーズあいによる主人公えりぴよの演技だと思います。

強く印象に残っているのは、第2話の「ガールズフェスタ」でえりぴよが「舞菜!」と呼びかけるシーン。恥ずかしいので詳しくは書きませんが、ああいう場面でアイドルに声を掛けるとはどういう行為なのか、というのは実に哲学的な意味合い豊かな問題なんです。また、あのときのファイルーズあいの発声には実に現実味がありました。演出者があの演技プランを採用し、演者があのように演じたのは見事でした。あれがあったから、他の多くの場面にあった大げさでコミカルな演出・演技も許容できたのだと思います。

そう考えると、えりぴよ以外のファンたちは普通のステレオタイプの枠を超えていないとは言えます。ああいう人たちが現実にいない、という意味ではなく、すでに一般化されて広く共有されているアイドルヲタのあり方だ、ということです。しかし、えりぴよの(すべてではない)いくつかの場面には、そんな類型を突き抜けて、ことの深層に迫る何かがあったように感じたわけです。

ファンの側がそんな感じであるのと対照的に、アイドルの側の描写は、普通のファンタジーでした。「ほんとうのアイドルはこんなにきれいじゃない」という意味での理想化されたあり方。大人のアイドル・ファンはここらへんを相対化してファンをやっているわけだけど、本作のエリートなファンたちのカウンターパートとしては、この理想化されたファンタジー世界のアイドル像が適切だったのでしょう。まあショウビジネスの汚い世界を描くバックステージものも陳腐化してるから、無理に手を出す必要もない。

普通のアイドルものだったアイドル側の描写の点では、本作は、ChamJamのメンバーたちの描写が最低限行われていて、シリーズ終盤にはそれぞれに感情移入ができるほど描き込みがなされていた成功作だったと思います。他メンバーたちが舞菜の引き立て役になっていないこと、むしろ舞菜がこれらメンバーの中では、なんというか「精彩に欠く」ことが、ChamJamの中で舞菜が人気最下位であることに説得力を持たせているし、えりぴよの舞菜に対する思いに深みをもたらしている。

その意味で、ChamJamというグループ内での舞菜の描き方は絶妙なバランスになっていたと思います。いやほんと、舞菜が他の6人よりも明らかに(客観的に)魅力的だったら、この話の大前提が揺らぐわけですから。やっぱり舞菜は理由あっての人気最下位。しかし、えりぴよにとってそんなことは関係なく、世界で一番の存在である。

舞菜だけに本質的に優れた美点があり、えりぴよだけがそれを見抜く力を持っていた、という、ありがちな教訓話ではないわけです。そのようなロジカルな必然性はなく、とにかくえりぴよは舞菜が好きだ、という偶然性によって成立している関係。ここに「愛」の本質がある。

そのような「愛」が搾取される構造がある。この点で、本作は「娼婦との恋」の物語と同じ枠組みに乗っかっている。そう考えると、物語の枠組みはけっこう古典的なんですよね。現代日本のアイドルを描く新しい視点、というよりも、昔からの手垢のついたモチーフです。

なお、私がファンだった人は、グループ内最下位ではないにせよずっと下位にいたが、上位の人たちが次々と「卒業」していって最終的にはグループの「リーダー」になりました。このため、舞菜にこだわるえりぴよ、れおにこだわるくまさの両方の気持ちがわかります。女ヲタに質の悪いのがいる、という事情も知っています。地下アイドルではないため、アイドルとファンの距離はずっと遠かった。ただ、他のアイドルのライブにもちょくちょく足を運んでいたので、小さい会場独特の雰囲気や距離感はわかります。

上に書いた、舞菜がグループ内で人気最下位であることの説得力の流れで言うと、今後、2期が作られるとしたら、ChamJamというグループが他のアイドル・グループよりも人気がないことをどう描くかが非常に難しい課題になってくると思います。これに比べたら、(そういう未来があるのかわからないが)人気が出て武道館でコンサートを開いているChamJamの方がずっと描きやすいはず。

もちろん舞菜がグループ内での順位を上げていくなら、その描写も難しいでしょう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キモ素敵面白い(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
アイドルアニメというより、アイドルオタク(ガチの人)をメインに据えた、珍しい作品。基本はコメディで、笑えるところが多いのに、ちゃんとストーリーアニメにもなっているのが凄い。

声優さんの好演も光り、作画もまずまず安定、歌は結構良くて、あにこれの評価基準クリアしてるな~と思いました(笑) リアルに重ね合わせ過ぎない方には、わりとオススメできますね~。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の成功の要因は、

①主人公(ドルオタ)を女性にしたこと。
②アイドルアニメにしなかったこと。

が大きいと思う。

まず、①だが、えりぴよ の立ち位置が絶妙で、なぜだか応援したくなる。客観的に見ると、やっていることはかなりキモいのだが、不思議と穏やかに笑って観られる。えりぴよ が(キャラデザ的に)普通に美人というのも良いな。これが、45歳無職の太ったオッサンなら、確実に笑えなくなるから不思議(笑)

また、この作品なら普通、女オタだとしても、前髪長くて眼鏡で自分に自信がなくて、でもアイドルに憧れていつか自分を変えたい、でも実は可愛い、みたいなキャラがパッと浮かぶ。えりぴよ にはそんな悲壮感が全くない(笑) 就職も結婚もしてないのに(笑) えりぴよが、えりぴよで良かった♪

次に②だけど、本作はあくまで「アイドルオタクを(好意的に)魅せるアニメ」なんだというのがブレなくて良かった。アイドルアニメ定番のキャラ回(シリアス)みたいなのを作らず、でも、ちゃんとChamJamのキャラも深まるようなバランス感覚が素晴らしかった。ドルオタ:アイドルが、7:3というところだろうか。見終われば、ちゃんとChamJamの面々も分かるようになってるしね。

一番好きな回は、第4話かな~。「しかしなにしろ金がない、オタクみんな、金がない」とか笑えたし、皆に避けられてると思ったえりぴよ とくまささんが、実はオタク達から尊敬されていたってのも、素敵なオチだったな~。

あとこれ、「推しが武道館いってくれたら死ねる」ではなく、「死ぬ」ってところが、そこはかとなく怖くて、良いよねw 本当に死にそうだし(笑)
{/netabare}

【余談~ 私がアイドル及びアイドルオタクについて思うこと ~】
{netabare}
まず私は、好きなアイドルがいたことはありません。だから、「ドルオタ」「推し」「ガチ恋」なんてのも、実感としてわかりません。

女優さんなら、昔は広末涼子さんが可愛いな~と思ってたけど、だからといって写真集買ったりだとか、金を使おうとは思いませんでした。どうせ金を出すなら、推し武道的なものより、異種族レビュアーズ的なものの方がまだ生産的なんじゃないかと、、、ゲフン。いや、何でもないっす(笑)

んで、自分が「テレビの中の人」に恋愛的な興味が全く無かったので、アイドルオタクに対しても、やや否定的な立ち位置でした。

でしたと過去形なのは、今は違うということです。

まず、「会いにいけるアイドル」「握手券」というAKB商法が成立し、アイドルが、「テレビの中の人」ではなくなったということです。

お金という対価は必要だけれど、まあ、可愛い子と喋れたり手を繋いだりできるなら金を払っても良いと思う人も、一定数いるだろうなと。

基本的に、「他人に迷惑をかけず」「法を犯さず」「需要と供給が噛み合っている」なら、何の文句もないです。

ちなみにこのAKB商法は、アイドルのキャバ嬢化を招いてしまう恐れがあり、個人的には嫌いです。ただ、(彼の)やり方が嫌いというだけで、アイドルを好きでハマっている人自体は否定しません。

そもそも、私がアニメを好きで、アニメに時間やお金を使っていることと、アイドルが好きでアイドルに時間やお金を使っていることには、あまり大きな違いがないと思うので。

私はいつの頃から、「コト消費」や「モノ消費」ではなく、「トキ消費」なんだなと思うようになりました、何事も。

アニメを観ている「時間」、アイドルを追いかけてる「時間」、美味しいものを食べている「時間」、家族と過ごす「時間」。どんな「時間」に価値を認めるかは、それこそ個人の価値観で、等価値だと思うので、そんな風に考え始めてからは、(仕事上のこと以外なら)誰が何に時間を使っていても、なんとも思わなくなりました。

それから、アイドルの在り方について。

実は、親戚に地下アイドルをやっている子がいるのですが、彼女(高校生)に聞いたことがあります。

「ストーカーとか、怖くないの?」
「ファンの人は紳士的だよ。それに、ファンの人は、アイドルも大切だけど、アイドル仲間、アイドル業界も大事だから、そこで外されるようなことはしない。ファンの人は、ライブも好きだけど、ライブ終わりで、同じアイドルオタクと呑みに行って、熱いアイドル論を交わすのも、一緒に遠征行くのも好きなんだよ。アイドルの代わりなんていくらでもいるけど、アイドル好きの仲間で一旦嫌われると、そういう全てを失うから、だからあまり酷いことはしない。あの人達、あんまり友達多くないし」

なるほど、その視点は無かったなと。実際、本作の中でも、「ファン同士の交流」はかなりしっかり描かれてましたし。

でも、中にはぶち抜けた変質者や狂人はいるから、多くの人に顔を晒すというのは、リスクを上げるだけだから、身内にはやってほしくないな~と思います。特に、事務所が守ってくれるわけじゃない、地下アイドルは怖いなと。

あと、

「握手券欲しさに、何枚もCD買わせるわけじゃん。チェキ撮っていくらとか。それって、悪いな~とか思わないの?」
「全然。だって、ファンの中には、私たちのグループにハマるまで、働いてなかったり、引きこもりだった人も結構いるんだよ。それが、週末に私たちにお金を使うのが楽しみで、その為に一生懸命働いて 、税金もちゃんと納めて、社会復帰して。何にも悪いことないじゃん」

なるほど~。えりぴよ も、舞菜にお金を使うことをモチベーションにして、仕事を頑張っていて、本人も満足そうだから、悪くはないのか~。でも、やっぱり自分は古くさい人間だから、「倫理的にどうなのよ?」と思ってしまいますね。

ということで、個人的には、現在のアイドルの在り方にについて、色々う~むと思うことは多々あるものの、まあ、みんな楽しそうなんで、良いです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
アイドルオタクアニメ? かなり気持ち悪くなりそうな設定を、女子にすることで緩和か。でも、アイドルより本人が美人ってどうなの? 16:00からを、6:30(笑) お茶くらい、配ろうぜ(笑) ED、懐かしいな(笑)

2話目 ☆3
なんか、ドルオタが格好良く見える(笑) 推しの美学、みたいな感じかな?

3話目 ☆3
テニス部、チャラい(笑) ガチ恋勢。なるほど、そういう区分があるんだ。エリピヨ、嫉妬(笑) みんなフリーター(笑) 電車の中に、天使が(笑) なるほど、こういう時は避けるのがマナーなのか。

4話目 ☆5
オタは仲間を欲するからな~。しかしなにしろ金がない、オタクみんな、金がない(笑) パンを裏返す動きからの犬神家(笑) トップオタとして尊敬されてた(笑) という素敵なオチ♪

5話目 ☆3
ちょいとシリアス? な雰囲気だけど、合間合間のギャグが良い感じに緩和してるな。

6話目 ☆3
そんな、良い子、、、いるか? と、つい、裏を考えてしまう(笑) 積みたいって、すごい感情だよな~。ギャグの切れ味はイマイチだったかな?

7話目 ☆3
家が火事(笑)? 流石に依存しすぎ(笑) 桃太郎(笑)

8話目 ☆3
瞳の写りこみを探すな、犯罪者の思考だぞ(笑) これからは、写真も1度事務所に送り、専門家にチェックしてもらう時代だな。美しいな(笑)

9話目 ☆4
序盤のギャグのキレは、いつもより良かった(笑) 親戚攻撃(笑) 分かる分かる(笑) モトイさんガチ勢で、私はこれがアイドルオタクの一般的かと思ってた。

10話目 ☆3
メイドカフェ。マイナの病原菌だったら(笑)

11話目 ☆4
産めてたら(笑) ダンス練習のやり取りが良いね。いつも以上にエリピヨの暴走が凄い(笑) 推しとオタクの間に、こんな素敵な絆、あるんだろうか?

12話目 ☆4
やたら嫌な性格(苦笑) ライブシーン、止め絵もあったけど、良かったかなと思う。後ろのスクリーンもちゃんとリンクしてて。No.1ではなく、オンリー1。可愛さ天上天下唯我独尊(笑) 死ぬ宣言w 東京武道館(笑) 剣道(大学)の関東大会の会場だから、一瞬で分かったわ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

推して知るべし現実を ※酷評注意

原作未読


それこそタイトルからして推して知るべしな分かりやすさ。
応援してる女の子が武道館でライブできるくらいになったら死んでもい~!と情熱を捧ぐドルオタさんのコメディです。
アイドルが主役の物語は腐るほどあるけどアイドルファンが主役とは視点がナナメ上で斬新です。

ご多分に漏れず私はこのテの方々が苦手。

 「情熱を傾けられるのがあっていい」
 「なんの権利があって反対するの?」
 「あなたの価値観を押し付けないで!」

当事者の方いるやもしれませんが、ごめんなさい。もし家族や近い人にいたら全力で取り戻しにいきます。飯星晃一が “本人の自由” なんて理由で娘の奪還を諦めたでしょうか?私にとっちゃそれくらいのレベルですね。
どうしようもないなと思っちゃうのが、収入の大半を蒸発させる本作のキャラのような人たち。余剰資金の中から費やす額を決めて楽しんでる分にはいいんじゃないかとは思ってます。


 いくらコメディでも笑うに笑えんだろうな


そんな不安が脳裏をよぎりました。そして…
案の定、いらぬ先入観で自分は損してるんじゃないかと思えるくらい笑うに笑えませんでしたね。

そんな第1話を経てそれでも踏みとどまった理由、

 {netabare}『♡桃色片想い♡』{/netabare}

{netabare}リリース当時、松浦亜弥は15歳。まだ中学生。この作品ではヒロイン?えりぴよさん役のファイルーズあいさんが歌います。これで踏みとどまった人手を挙げて!{/netabare}


おそらく私は古いタイプの人間で、CDを複数枚購入して握手をしてもらうなどに代表されるここ10年くらいのムーブメントの渦中から外れたところにいるし、またその行為も理解ができません。それが時代というのなら世間に背を向け老兵は去るのみと思ってます。

ちょっと遡って考えてみました。※主観総動員なので間違ってたらゴメン

功罪あれど秋元康氏がAKB方式のビジネスモデルを作って定着してるのが現在地。
本作もその土台の上に立っております。
この人もおニャン子クラブから四半世紀の時を経て、似て非なる素人売り出しのムーブメント起こすわけですからやっぱりすごい方です。
ひとまず元ネタのAKB活動開始が2005年ですのでかれこれ15年と長い歴史を持ってることになります。会いに行けるアイドルってやつですね。

その前はつんくプロデュースのハロプロの面々で代表格はモーニング娘。起爆剤となったのが『ASAYAN』オーディション番組だったことを覚えている諸氏も多いと思います。
米映画『トゥルーマンショー』の公開が1998年。今ではすっかり市民権を得たリアリティ番組の走りみたいなオーディション番組で、プロセス丸ごと見せる演出が斬新でした。
言うてもスターはスターだった時代。泥臭さやコミカルさ。芸能人だって私たちと同じ人間だよね、と一気に敷居を下げたのがつんくの功績其の一であります。
功績其の二はメンバーの脱退と新加入をパッケージ化したこと。その土台にAKB系が立ってます。

さらに前となると90年代前半か80年代まで遡らないと見つかりません。アイドル冬の時代です。
試しに90年代後半/アイドルで検索かけて名前が挙がったのは以下のお歴々。


安室奈美恵・MAX・華原朋美・雛形あきこ・SPEED・ともさかりえ・仲間由紀恵・広末涼子・松たか子・モーニング娘。・鈴木あみ・チェキッ娘(熊切あさ美・藤岡麻美)・深田恭子・太陽とシスコムーン…


見ての通り、歌う女の子は安室奈美恵さんやSPEEDのようにアーティスト志向でないと見向きもされてなかった時代。J-POP全盛期やダンスミュージック勃興期と重なり、抜群の歌唱力かキレのあるダンスが求められておりアイドル然としたアイドルはお呼びではありませんでした。努力は陰でしとけ、と。
歌で食っていくのでなければ、女優業に傾注していったのかと。現在もご活躍の方が多い印象です。

1.長いアイドル冬の時代
  ↓
2.モー娘による敷居の低下効果
  ↓
3.会いに行けるアイドル

この2.と3.の狭間に全く異質の輝きを放つアイドル然としたアイドルがいた。主戦場はソロ。
年齢・ルックス・類稀なる歌唱力・そしてフリルの衣装が似合うTHEアイドルofアイドル。敷居を下げてく潮流に抗うかのように突然変異かの如く現れた女の子の代表曲をフィーチャー。
そして彼女は武道館でソロのコンサートをしたことないはずです。背景に夢や物語を滲ませていや妄想をこじらせて鑑賞するにはうってつけのチョイスをしたのがこのアニメのスタッフと思ったわけです。
サーモンピンクに片思いしてるっていう作品に沿った選曲でもありますしね。
以上、長い脱線話で失礼しました。


なお作品評価は別。複数話経ても笑うに笑えないのは変わりませんでした。
ある意味それが狙いなのかもしれませんが…
展開されてるのは極端な例でしょうよと差し引いてみても普通にヒキます。


{netabare}・推しに認知されることが幸せって慎ましすぎて泣ける
・5秒1000円とキャバクラより低いコスパ。その積みあがったCD始めとするグッズどうすんのさ?
・多くを犠牲にして得られる果実が握手回数/秒数や前列位置/センターポジ確保ってなんかもう…
・オタクたちの統制の取れたコールや練度の高いパフォには敬服する。この一体感はわかる!
・なお、ライブシーンは思ってる以上に力が入ってる!
・ただ基本的にオタ自体は修行僧だが修行内容と方向性が決定的に間違ってると思われる
・お!シリーズ構成が元アイドルの赤尾でこさんじゃないの!とか
・本渡楓ちゃんセンターなんて源さくらみたいじゃん!とかはひとまず置いておく
・本渡楓⇔石原夏織の祖母孫コンビに市ノ瀬加那さんも絡んで長崎じゃなくて岡山かぁとかは考えない
・舞奈はもう少し自己演出というものを真剣に考えたほうがよい
・ファンも推しに刹那の輝きを求めてるならある程度したら卒業しなければならない。
・結局さー、秋元康のダイエットの邪魔をしてるんだよ{/netabare}


人気投票とかも茶番と思ってる了見の狭い私にゃあ合わないのでしょう。だって、

{netabare}「空音に後ろに立たれるの緊張するなあ…」
「気にしないで!後ろからじっくり見てるから!」{/netabare}

ある種、ファンを救ったとも言えるプロフェッショナルなれおと空音の対応なんて普段なら「いい話だね~」って評価してるはずなのに。

やはり、、、収入の全てを注ぎ込んではいけません。ある種、設定がリアルであるあるの宝庫のためファンタジーと割り切れないものがありました。


・いくらファイルーズあいが好演してても
・いくらChamJamなんかいい感じでも
・ライブシーン良くても
・くまさ/えりぴよ/基にプラス感情抱いても

 やっぱ駄目だわ~ 

…ってこれしか言ってないですね。
塩対応だったけど実は好意持たれてたんだ!な勘違いをする人が出てこないことを望んで終了。

{netabare}最終話の特殊ED。なんといいますか最後までソロを貫いてほしかったっす。松浦亜弥へのリスペクトが足りない!と思った私も充分キモいのだ。{/netabare}




■元も子もないこと言っていい?

{netabare}個人的な話。現役のアイドル活動してた娘らと仲良かったりした時期がございましてね。もちろん事務所入ってる子ですよ。役務を提供する側からドルヲタを眺めるという経験は貴重でした。{/netabare}

実際はこうだ!みたいな話をする気はありませんけど、なんか気の毒で気の毒で(T_T)



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.03.28 初稿
2020.10.12 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 59

78.5 4 ジャージアニメランキング4位
風が強く吹いている(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (413)
1410人が棚に入れました
夜。逃げるように街を駆け抜ける蔵原走(くらはらかける)。その横に、不意に自転車が走り込んで来る。見知らぬ男が、走に向かって問いかける。「なあ!走るの好きか!」。男の名は清瀬灰二(きよせはいじ)。走は、灰二に導かれるまま、竹青荘という古びたアパートに辿り着く。そこに暮らす個性豊かな9名の住人。最後の空室を勧められ、戸惑いながらも、押し切られていく走。まさか自分が、『10人目の男』だとは、夢にも思っていなかった…。

声優・キャラクター
大塚剛央、豊永利行、内山昂輝、入野自由、榎木淳弥、上村祐翔、興津和幸、株元英彰、北沢力、星野貴紀、木村珠莉、中村浩太郎、河西健吾、日野聡
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメにおける原作改編とは、こうあるべし♪

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
今、手元に原作小説があります。

陸上の長距離、駅伝をテーマにしたアニメ。

自分としてはとても珍しいのですが、本作は「アニメと原作をほぼ同時期に楽しむ」という方法をとってみました。

私は、アニメの方が断然好きでした。原作改編のポイントも、納得ができる点が非常に多い。

例えるならば、「原作は青年漫画、アニメは少年漫画」って感じですかね。

映像のクオリティは安定して高く、効果音なども素晴らしい。ストーリーは刺激的で、重厚なメッセージ性がある。キャラも覚えやすい。

いろんな方にオススメできる良作ですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
以下、原作ネタバレを多分に含みます。
{netabare}
原作との違いを特に感じたのは、以下の点です(いずれも、「原作に比べてアニメは」とつきます)。

①ハナちゃんが可愛い
{netabare}
まず原作では、ハナちゃんはカケルや双子と同期(同じ大学生)で、わりとイケてる女子大生。本格的に登場するのも、合宿からになっています(練習の手助けはしていません)。しかも、合宿に来てすぐに双子の両方に惚れ、カケルから「双子だって別々の人間なんだから、性格とかを見ろ」と言われ、返した言葉が「性格って、そんなに大事かな」「昨日と今日で、二人とちょっと話せたけど。生理的嫌悪感が湧くような癖がなくて、好みの顔。それだけで充分じゃない?」ですからね。これは、アニメのハナちゃんだったら絶対に言わなそうな言葉。

アニメのハナちゃんは、マネジャー的な立ち位置でチームの発足当時から様々なサポートをしてくれます。双子を好きになる過程もきちんと描かれた結果、「どちらでも良い(原作)」ではなく、「どちらかなんて決められない(アニメ)」という印象をもたせるように作り込んだのは、(特にアニメの視聴者層を考えると)大成功だったと思います(まあだからといって、女子高生設定に変えるのは、あざといというか、「とりあえずお前らJKの方が萌えるんだろ」と言われているような気がして、ややイラつきますが(笑)。別に女子大生設定で良かった気はします)。
{/netabare}

②記録会を丁寧に描写。
{netabare}
原作は小説であり、心理描写がメイン。アニメは当然、情景描写がメインになります。それが最も顕著になったのが、レースのシーン。例えば、寛政大が初めて出た記録会は、原作では「寛政大はあらゆる意味において派手な挨拶をする結果になった」という一文で片付けられ、レースの描写はありません。そのあと、「誰が○○分○○秒」という記録が書かれる程度。

しかも、原作ではこの1回目の記録会で、キングと王子以外は全員17分台を切り、予選会の出場資格を得ています。ムサにいたっては、14分台で走っています(ハイジのタイムが14分21秒)。序盤~中盤の1つのクライマックスである、王子の出場資格獲得に関しても、「六月末の二回目の東体大記録会で、王子はとうとう、十六分五十八秒一四というタイムを出した。十七分の壁を破ったのだ」という二文であっさりまとめているに過ぎません。

全体として、原作では、ハイジとカケルの心理描写や、「走るとは何か」という哲学的な問題に対する自問自答に多くのページ数を割います。一方でアニメでは、各キャラクターの成長を丁寧に描くことで群像劇としての側面を押し出し、よりストーリーに重きをおいた構成になっています。

私は基本的にストーリーを一番の楽しみにしているので、よりドラマチックな展開、演出をしているアニメの方が好みでした。

また、言葉が必須ではないアニメーションという媒体の良さをフルに生かして、陸上の長距離(駅伝)という「競技」をきちんと描ききったのはすごく良かったと思います。箱根本番でのユキの山下りとか、素晴らしかったです。躍動する筋肉、駆け抜ける景色、息遣いや(濡れた路面の)足音。ユーリ以来の感動でしたね。
{/netabare}

③カケルがより厄介。
{netabare}
勿論、原作でも厄介は厄介ですが(笑) ただ、原作のカケルは、竹青荘に入居したその日からわりと馴染んでいます。例えば、カケルの歓迎会が開かれた場面でも、「俺の歓迎会。走はくすぐったい気分になった。ここへ来て二週間近くたつのに、そして理由をつけては毎晩、だれかの部屋で飲み会や麻雀大会をやっているのに、いまさら歓迎会もなにもないとは思うが、うれしいことに変わりはない」とあります。アニメでのカケルは、もっと「孤高」でしたが、原作のカケルは結構、俗っぽいです。

他にも、トレーニングを始めたばかり頃、「竹青荘では呼吸がしやすい。生まれた数年の違いを、気にするものはだれもいない」と考えます。他の場面でもかなり住人達と打ち解けているシーンはあるし、なにより、カケルが原作で一番よく話している住人は王子です。また、王子自身も、カケルを苦手にしてないし、ハイジの気持ちを考え、初めからわりと前向きに走っています。

アニメでは、カケルをかなり面倒くさい人間にして、周囲との軋轢を鮮明に打ち出し、だからこそ、榊がからんできた時に竹青荘の面々がかばってくれた場面や、カケルが寛政大チームのために走る決意を決めた場面で大きな感動が生まれました。

一方で、序盤から中盤にかけて、カケルの行動にイライラし、視聴を断念する視聴者もいたのではないでしょうか。これは、良し悪しの問題ではありませんが、ストレスフリーなのは原作でしたね。
{/netabare}

④神童に最大限の配慮。
{netabare}
原作を読んで一番気に入らなかったのが、箱根本番での、神童の風邪展開です。

勿論、意義は分かります。「速い」ではなく、「強い」を体現すること。それにより、ユキやカケルが燃えること。なんだけど、やっぱり、「レースを盛り上げるために、犠牲にさせられた」という感じが否めない。

駅伝という10人が襷を繋ぐ競技で、それぞれのキャラクターにドラマをつけて盛り上げたら自ずと順位が上がっていくので、どこかで下げないと終盤(カケルやハイジ)が盛り上がらない。でも、なぜそのツラい役目を負うのが、神童なんだろう?

私は、竹青荘の面々の中で、神童が一番好きでした。誰よりもひたむきに陸上に取り組み、内外から部を支え続けた功労者。ハイジの次に、皆から称えられるべき人間。

そんな人間だからこそ、ブレーキになっても、誰も責めない。ドラマになる。勝負の非情さを表現できる。それは、分かります。

でも、やっぱり神童には、ちゃんと走らせてほしかった。箱根の山に、実力通り挑んで欲しかった。幸せになってほしかった。

原作では、神童は本当にただのブレーキです。扱いも非常に軽く、フォローも少ない(というより、そもそも目立っていない)。

アニメでは、神童の走りをかなり丁寧に描いているし、1度立ち止まり、監督が止めようとするのを振り切って走るのは、完全にアニオリであり、ゴール時の感動やその後のフォローも原作より丁寧だった。だから、多少は納得したけど、でもやっぱり、神童は可哀想だったな(あと、重箱の隅をつつくようだけど、18話に、大晦日に酒盛りして騒ぐ竹青荘の面々が一瞬写るけれど、あれは不要だった。不摂生のせいで、風邪を引いたと思われたら、大損です)。
{/netabare}

⑤ハイジが完璧に格好良い
{netabare}
原作でのハイジは、結構、嫌な奴です。

序盤の、陸上部に勧誘するクダリも、もっと嫌みな感じだったし、竹青荘の8人を集めた基準を「酒が強いから(長距離を走るには内臓が強くないとだめだから)」と言ってみたり、記録会の時に、カケルに「君を信じている」と言ったのが、実はウソ(方便)だったり。

アニメでは、そういう雑な感じをかなり省いていたし、酷いことも「笑顔で」サラリと言わせるので、嫌味を感じない。純粋に格好良い先輩として描いている。

原作の主役はあくまでカケルであり、その成長がメインとなっている。

しかし、アニメはより群像劇的にであり、それぞれのキャラクターが「走るとはなにか」を、それぞれに追いかける点がフォーカスされている。

はっきり言って、カケル以上に、ハイジを魅力的に感じた視聴者は多いのではないだろうか? だから、ハイジをキチンと格好良く描いたのは、正解だと思った。
{/netabare}

⑥恋愛要素が薄め
{netabare}
これは、①にも関連するのですが、ハナコ絡みの恋愛エピソードが、かなり薄くなっている。

原作を読んでいたとき、本当にこの恋愛要素が邪魔で。まあ、走ることにしか興味がないカケルに、人間らしさ付与する目的なんだろうけど、やはり「軽く」みえてしまう。ただでさえ、「素人集団が箱根とかナメんなよ」という作品。それなのに、恋愛にうつつを抜かしているよりは、せめてストイックな方が良い。
{/netabare}

本作を批判するとき、「ありえない」という要素は確かにあると思います。実際、相性や運の要素が強い対人競技と異なり、純粋にタイムで競う、しかも、長期間の地道な努力が必要な長距離で、素人集団が一年未満で箱根のシード権をとるのは、確かに、「あり得ない」。本気で陸上をやってる人間にとっては、「腹立たしい」と感じることもあるかもしれません。

そこは、人それぞれですね。私は「魅せ方」の問題だと思っていて、本作は努力の描写も多く、きちんと丁寧に作っていたから、「確かな感動」があり、「あり得ない」としても、ちゃんと楽しめました。

それに、異世界に転成したら最強になっていて、ハーレムでウハウハやるよりは、まだ可能性あるかもしれないしね(笑)

あぁ、あと、原作だと大家が結構活躍して(でしゃばっ)たり、所々、ガチでつまんないギャグが入ってたりしますが、スパッとカットしてますね。英断です。

気になったのは、ラストシーンが違うこと。

原作では、(多分)卒業を間近に控える3月に、竹青荘の面々が集まる。ジョージが陸上を続けているのは分かるが、ジョータが陸上部員かどうかは、はっきりしない。カケルは、ハイジのチームに入る(就職する)ことが決まっている。

一方、アニメでは、カケル達が4年生になった時の話であり(つまり、まだ次の箱根がある)、ハイジはチームを立ち上げたばかり。双子は二人とも部活ジャージ。ムサや王子の進路も明らかになっている。

どっちが良いかは微妙だけど、個人的には原作の方が好きだったかな。ハイジにもカケルにも、きちんと結論が出たのが良かった。

まあ、原作とアニメを同時に楽しむことで、監督やシリーズ構成が、ちゃんと仕事をしていることを感じた。こういう楽しみ方も、たまには良いと思った。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
アニメは原作に比べ、以下の点で大きな改編があり、いずれも成功していたように思う。

①ハナちゃんが可愛い。②記録会を丁寧に描写。③カケルがかなり面倒くさい。④神童の風邪展開に最大限の配慮をしている。⑤ハイジがちゃんと格好良い。⑥恋愛要素が薄い。

ラストも原作とは微妙に異なる。原作とアニメを同時に楽しむことで、監督やシリーズ構成が、ちゃんと仕事をしていることを感じた。
{/netabare}

【余談~ 陸上競技やってる人は凄い ~】
{netabare}
私は、スポーツは全部好きなんですが(やるのも見るのも)、陸上、特に長距離だけは意味がわからん(笑) と言ったら、好きな方には怒られるだろうけど。格闘技やってるヤツも大概だけど、長距離やってる人は、それ以上に変態だと思う(笑)

まだ、短距離はギリギリ分からなくもないんだけどね。昔、陸上部の奴に聞いたら「地面の反発を100%得られている時が気持ちいい」って言ってたな。そいつは幅跳びだったけど。剣道は瞬発系の種目なんで、スタミナはそこまで重要じゃないし、走るのは嫌いな奴が多いしね。

あくまで尊敬を込めてですが、本当に長距離やる人は、変態だと思います(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
作画は流石のクオリティ。電気を消して見るべき。原作小説は未読だが、知り合いが好きで結構話を聞いたから、あらすじは知っています。

2話目 ☆4
箱根って年齢制限ないんだね。登録4回までは出られるわけか。男同士のバカな感じは、嫌いじゃない。

3話目 ☆4
まあ、女子の応援は、大事(笑) 痛いところをズバッと突かれたな。

4話目 ☆4
仙台育英がモデルかな? まあ様々な部活ものの中でも、本当に無理な挑戦だよな。

5話目 ☆3
お? 方言、なかなか上手いな。選ばれた人しか走れないのか?って問題提起は良いな。キング(王様)が謀反(笑)

6話目 ☆3
俺達の為だって即答は良いな。本気でやれば楽しくなるってのは、まあそうだよなって思う。

7話目 ☆4
紫だし、執筆した時代的には、駒沢かな? いやいや、その他の部員もよくついていけてるよ。陸上部の高校の5000平均が18分くらいみたいなんで、素人から始めてこの記録は凄いよ。「いつも通りですが」って、格好良いな(笑)

8話目 ☆3
こういう反省会で全部吐き出すのは大事だね。シリアスモードですね。速さだけが全てなら、新幹線に乗れって、正論だな。

9話目 ☆4
そんな漫画の読み方はしたことないな(笑) 王子が後ろでコッソリ叫んでいるのが良かった(笑) ハイジ、過労とかなら良いけどな。

10話目 ☆4
過労か。良かった、持病とかじゃなく。王子とハイジ、ここが上手くいけばね。二人とも味覚狂ってるんかい(笑) 王子が影の主役みたくなってきたな。

11話目 ☆4
速いではなく、強い。そんなクソ女、こっちからふってやれ、神童! まあ、神童に陸上頑張らせたい、良い女の可能性もあるけど。走りたい。やるだけって、腹括ってるってことだね。

12話目 ☆4
料理の作画、かなり良いな。コメディ色が強くなった? 走る楽しさの再発見。

13話目 ☆4
仲間との絆。トラウマの克服。

14話目 ☆4
神童はやはり、山登りか。王子は軽いし、山下りかな? 特に大きなドラマを作らず、王子は記録をクリア。王子の努力を正当に評価したいんだな。

15話目 ☆4
そういう迷いは分かるな。小、中、高、大とキャプテンだったし。特に、大学が難しかった。高校までは押し付けでなんとかなるけど、大学はバランスが難しい。日本刀を研ぐように準備するのは、自分も全く同じイメージで作ってたな、試合前。つか、日体?は、あんなに偉そうにしてシード落ちかよ。裏方の仕事描くのは良いな。

16話目 ☆4
ユーリみたいな魅せ方だな。ハイジの右膝がどんなもんかな。日体、山梨学院、帝京、喜久井?早稲田か?、中央学院、東海?、大東、新星?、神大、リアルなところだな。1位になるの難しいとか、ナニをイマサラ。素人から出る方が難しいって、絶対に。

17話目 ☆3
でもそれって、双子も本気で勝ちたいってことだよな。剣道なら、逆に絶対がないんだけど、長距離は確かに、覆せないもんな~。

18話目☆2
まあ、分かるけど、酒に大晦日の夜更かし。流石に、コンディションは? と思ってしまう。神童の風邪が、このせいになってしまわない?

19話目☆3
安西監督に鴨川会長か。ヤバイ、マンガキャラ、全部分かるわ(笑) 強さとドラマを表現するためだけど、神童の風邪展開だけ、納得いかないんだよな。

20話目☆4
神童に最大限の配慮をしているのは、すごく伝わった。

21話目☆5
このユキのくだり、かなり好きだった。筋肉の感じや流れる景色。息遣いや足音(濡れた路面の)。アニメならでは表現を遺憾無く発揮した。ニコちゃんの過去話とハイジとのクダリは、原作にはなかったな。良いシーンだった。

22話目☆3
キングとハイジのシーンも、原作にはなかったな。好きだよ、のところで、ハナコのことは言わないんだな。陸上を、ともとれるし、アニメの方が好きだな。カケルとハイジの会話はカットか。やはり、ハイジを良い奴にするか。カケルにあまり特化せず、群像劇にきているからか、そこまでのメイン感はないな。タイトル回収。

23話目 ☆4
もう、言葉はいらない感じですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

本当に面白かった!風の描写が完璧な人間の成長を描いた物語

1話の感想 ★★★★ 4.0
10人目
{netabare}
OPがユニゾン…… はい、このアニメは名作だわ。
それは冗談として、まぁまぁ面白そう。
第一印象として、顔がリアルよりだから区別が付きにくい。
内容は箱根駅伝と珍しく、スポ根ぽいから興味が引かれる。
ほぼ全員が初心者で始めるのは予想外だったけど。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
執念
{netabare}
たった1話でほぼ全員懐柔されてる~!?
す、すごいな……
社会人になっても出世するわ……
あとはかけるだけか。
まぁ、時間の問題だな。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
練習開始
{netabare}
カケルの過去には一体何があるんだろうか。
周りが素人だから意味がないって言う気持ちは凄く分かるけど、周りに諦めさせるように働く理由はないよな。
高校時代に何があったんだか。{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
過去の影
{netabare}
めちゃくちゃ嫌みなやつが現れたな。
けど、過去回想を見る限り最初はそこまで不仲ではなかったぽいけど。
仲直りしたら、案外いいやつだったりして。
王子が一番足を引きづっているの二一番かっこいいこと言うじゃん。
口だけにならないことを期待してるぞ!!{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
就活
{netabare}
一年が入学したてだから、まだ4月だろ??
そこまで焦るものなのか??
ちょっと気を張りすぎな気がするな。
まぁ、だけども箱根を目指せる磁気化と問われたら微妙だけどね。{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
走る意味
{netabare}
みんな真面目だね~
モデルとなった大学はどこなんだろうか。
恐らく頭のいい学校なんだろうな。
今の時代に商店街の繋がりって実際にあるんだろうか。
あんまりその辺がどうか分からないな。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
記録会
{netabare}
カケルは思ったよりいい記録が出せずにイライラしてるな。
少し増長してるんじゃないか?
確かに凄いやつではあるけど……
みんなも悲観してないのに、わざわざムードを崩す必要もないだろうに。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
焦る
{netabare}
カケル、暴走気味だな。
相当、記録会での負けを引きずってるな。
でも、気づいているか?
言ってること、高校の嫌なやつと全く同じだぞ?{/netabare}

9話の感想 ★★★★☆ 4.5
二度目の記録会
{netabare}
立ち止まって周りを見渡せば気づくこともある。
でも、それって全力で走っている人にだけ与えられる特権だよね。
それ自体が羨ましいよ。
どんにな才能がなかったとしても、本気で頑張ってる人はキラキラしているよね。
それが上手く伝わってくる良い演出だった。{/netabare}

10話の感想 ★★★★★ 5.0
振り向くことの大切さ
{netabare}
カケルが王子の世話をやいたことにより、お互いがお互いを意識し合うようになった。
王子の技術的な進歩もそうだが、カケルの精神的な成長を評価したい
あんなにも早さに固執するかけるがタイムを落としてまで励ます。
ぐっときたよ!!{/netabare}

11話の感想 ★★★★☆ 4.5

{netabare}
神童さん、マジでいい人過ぎる。
絶対にいい人過ぎて損するタイプだ。
彼女にも振られちゃって落ち込んでいるはずなのに、安易に涙は見せない。
そこがエモい!!
良い演出だった。
最後にいたパパラッチのような人は悪い人かな?
歳をとって歯茎が下がっているのが不気味さに拍車をかけているな。{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
合宿
{netabare}
風の描写が本当にうまいよな。
疾走感が伝わってくる。
自然に囲まれながら、走るの気持ちよさそうだな~
嫌みな奴のこと実は良い奴かもって期待してたけど、全くだったわ。{/netabare}

13話の感想 ★★★★★ 5.0
本当のスタート
{netabare}
ついにカケルの過去が明らかに。
生徒との喧嘩かと思いきや、顧問を殴っちゃったのか。
そして、その影響で大会に出られなかったのか。
それは恨まれるかもな。
今の仲間はあったけ~な。
過去のことで他人事なのは確かだけどあんな感じで受け入れてくれるとすっごい安心できるよね。
良い仲間をもったな。
これからが本当のスタートだ!!{/netabare}

14話の感想 ★★★★★ 5.0
公認記録突破に向けて
{netabare}
神回!!!
めちゃくちゃ泣けた。
出来ない人が頑張って頑張って目標を達成する。
最後のハイジの視点で涙を流さず、画面をぼかすことでそれを表現する。
文句なしの最高の神回だった。{/netabare}

15話の感想 ★★★★ 4.0
予選開幕
{netabare}
ついに始まった!!
みんな順調そう!!
……だったのに最後の最後にハイジが足を痛めた描写が。
大丈夫なのか?{/netabare}

16話の感想 ★★★★★ 5.0
予選終了
{netabare}
ハイジはまだ大丈夫そう。
でも、これが本戦の箱根に響いてこないか心配。
でも、10位になれてよかったな!!
王子がゲロ吐きながら頑張ってくれたおかげだ。
おめでとう!!!!!{/netabare}

17話の感想 ★★★★ 4.0
下見
{netabare}
ジョージ、ジョータの不安も当然だよな。
今までは目の前の事で目一杯だったけど、いざ出るってなると本当に優勝するのは常連校だからな。
今まで夢見ていた人ならまだしも、誘われた人からしたらモチベーションを保つのは大変だよな。{/netabare}

18話の感想 ★★★★ 4.0
箱根に向けて
{netabare}
ついに始まる。
絶対に緊張する。
心臓飛び出るくらい緊張するだろうな……
それでも、みんなの気持ちを一つにして頑張って欲しい。
それにしても、ハイジの医師の診断結果が気になる。
あれ、絶対に悪化してるよね?
二度と歩けない……とかじゃないといいけど。
そして、神童の風邪。
替えが効かないから走るしかないのに……
これは危険になってしまうのか……
危険になった場合って区間賞とかはどうなるんだっけ?{/netabare}

19話の感想 ★★★★★ 5.0
第1、2、3区間
{netabare}
待って!!!最高すぎん!!!
前半は王子!
毎回、王子のときは泣いてしまう。
本当に主人公してるよ!!
タスキを繋いだあとに足が痙攣しているのでどれだけ頑張ってるのかが伝わってきて、また泣けた。
真ん中は、ムサ!!!
特に感想はなし!!
うん、よくやった!
んで、後半はジョータ!
正直、今回まで見分けが付かんかった。
……今もついていないが。
ジョータの方が少し大人なんだな。
やっぱり、双子でも兄の方が大人なのかな?
そして、ハナちゃんの好きな人も明らかに!
最後に笑わせてくれるとは……
本当にこの1話は最高だった!!!{/netabare}

20話の感想 ★★★★★ 5.0
第4、5区間
{netabare}
ジョージの悔しさは想像もできない。
走ってるときってあんな感じでふわふわとしちゃうからな。
でも、神童があんなだったからな。
神童のことは誰も責められないよ。
だって、一番辛いのが神童なんだから。
神童の親御さんも辛かっただろうな……
こっからは神童の分まで何を残せるかだな。{/netabare}

21話の感想 ★★★★☆ 4.5
第6、7区間
{netabare}
ユキさん、すっげーよ!!
司法試験に通った頭脳に走り抜く忍耐力!
最後のシューズの赤色って血だよね?
坂道でつま先に負荷がかかったからだよな?
2秒は一生届かないか。
そう思えるのが凄いよ。
ニコちゃんは、悔いなく走れて良かったな。
気持ちよさそうだ。
……あんなに雪降っていたけど。{/netabare}

22話の感想
第8、9区間
{netabare}
まずはキング。
めちゃくちゃ共感できた。
「え、私?」って思うほどに似ていた。
だから、感情移入もしやすかった。
何かを見つけれてよかったな。
そして、今物語の主人公の一人、カケルの走り!
freeを連想させるような幻想的な描写。
それに加えて、細かな動きや視点の変更。
リアリティがあって、完璧ですわ。{/netabare}

23(最終)話の感想
箱根駅伝、終幕
{netabare}
見事区間賞を取得したカケルのバトンを受け継いだハイジ。
脚から嫌な音を軋ませていて、数々の伏線から心配していたが見事にゴールしてくれた!!
しかも、10位に入りシード権を獲得!!
偉業中の偉業を成し遂げた。
しかし、その代償にゴール直前でハイジが抱えていた爆弾は爆発してしまった。
あの向かい風の演出は憎いね。
カケルのときはあんなにも背中を押していたのにね。
これが選ばれたものとそうでないものの差かと思ってしまった。
しかし、だからこそ、こんな凡人なハイジが全力で取り組んだからこそとれた10位だったと思う。
ハッピーエンドではなかったがそれがまたいい。
本当に名作だった。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「走る」ことのすばらしさ

【総合評価☆☆☆】
 学生のスポーツ活動を取り上げたアニメの中では、なかなかの佳作と評価できる。特徴は、駅伝をテーマとしたこと。駅伝は、「襷をつなぐ」という精神的な要素が共感を呼ぶせいかか、日本では特に人気が高く、箱根駅伝の視聴率は30%を超える。にもかかわらず、アニメであまり取り上げられなかったのは、「走る姿」を感動的に描くのが技術的に困難だったためだろう。陸上競技は一般にアニメ向きではなく、登場人物が陸上部に所属するという設定の作品が何本かあるくらいだ(『恋は雨上がりのように』『涼風』『天空のエスカフローネ』などで、実際に走る姿の描写はそれほど多くない)。
 原作は三浦しをんの小説だが、文章ならば、走ることの意味を観念的に表現できる。例えば、葉菜子が予選会を走る選手たちを見たときの心境は、次のように語られる。

「走る姿がこんなにうつくしいなんて、知らなかった。これはなんて原始的で、孤独なスポーツなんだろう。だれも彼らを支えることはできない。まわりにどれだけ観客がいても、一緒に練習したチームメイトがいても、あのひとたちはいま、たった一人で、体の機能を全部使って走りつづけている」(単行本『風が強く吹いている』(新潮社)p.237)

 こうした観念的な文章の表現力に匹敵する映像を生み出すには、かなりの力業が要求される。野村和也に率いられたProduction I.Gのチームは、この難題に果敢に挑戦した。
 「走る」ことの躍動感を端的に表現する動きは、頭部の上下動である。踏み出した足が着地した後も、胴体はそのまま沈み込んでいき、最下点に到達した後、足の蹴りが生み出す力によって、少しずつ加速されながら上昇する。加速度はニュートンの運動法則に従って質量に反比例するので、はじめのうちはゆっくりと、しだいに速度を増していくという加速運動が適切に描かれると、体の重さが実感され、それを跳ね返して走るという躍動感につながる。
 アニメーターたちが、頭部の上下動が持つ重要性を認識していたことは、第1話アヴァンにおけるカケルとハイジの身体描写にはっきりと現れる。走るカケルの頭部がリズミカルに上下動するのに対して、自転車で併走するハイジの頭はユラユラと左右に揺れる。切り返しによって二人の頭部を比べるかのように描写することで、走りの持つ力強さを表現する。それとともに、象徴的な形で、作品の主題も明確に示された。
 人間は、ずっしりと重い肉体に縛られている。しかし、力強く地面を蹴れば、まるで飛翔するように進むことも可能なのだ。
 予選会で大勢の選手がいっせいに走るシーンでは、選手ごとに上下動が少しずつ異なる。キングは顔を左右に振り、王子はやや顎を出し力なく手を下げる。そのほかの選手も、フォームに個性がある。おそらくコンピュータを利用して、実写映像をトレースしたのだろう。さらに、いかにも軽さを感じさせるピタピタというシューズの響きや、短く乱れのない息づかいが加わって、いやが上にも臨場感が高まる。細部まで神経の行き渡った、こうした描写を見せつけられると、葉菜子ならずとも「走る姿がこんなにうつくしいなんて」と感嘆を禁じ得ない。
 最も力が入っているのは、やはりカケルの走りである。原作では、レース中のカケルの内的独語が記される。

 「なんだろう、この感覚。熱狂と紙一重の静寂。そう、とても静かだ。月光が射す無人の街を走っているようだ。行くべき道が、ほの白く輝いて見える」(同書p.467)

この詩的な言葉の連なりを、アニメではどう表現するのか。第22話Bパートでは、心をそっと撫でるような優しい音楽とモノローグに載せて、客観的映像とカケル目線の光景が小気味よく重ねられるうちに、肉体が透明になって走りに没入するカケルの姿が描かれる。強い訴求力を持った名シーンである。

 ストーリーは、「弱小スポーツチームが有能な指導者を得て好成績を収める」という王道ものだが、『風が強く吹いている』の独自性は、指導する側のハイジとされる側のカケルが、ともに悩み多き駅伝選手だという点。{netabare}二人とも、同じような挫折を経て、絶望の淵で苦しみもがき、ちょっとしたきっかけから再び立ち上がろうとする。まるで鏡像のように良く似た二人が、互いに相手の中に自分が目指すべき道を見出すまでの葛藤は、二重の成長物語(ビルドゥングス・ロマン)として感動的だ。このストーリーラインは、原作小説よりもアニメで強調される。{/netabare}
 他の8人の選手についても、人間性が原作以上に深掘りされる。私が特に感心したのがユキのエピソード。
{netabare} 大学3年で司法試験に一発合格した秀才だが、女手一つで育ててくれた母親の再婚・出産に心乱され、クラブ通いに明け暮れていた。当初は駅伝への参加を誰よりも嫌がっていたものの、走ることの面白さに気がついてからは、予選会で仲間に有利になるようなコース取りをするなど知的な戦略の面で貢献する(第12話)。同じく秀才タイプの神童とは気が合うようで、駅伝1日目と2日目でランナーとサポーターの役割を交代する際の会話は、じんわりと心に沁みる(第21話)。高校時代に剣道で活躍したことが紹介されており、走力が並でありながら雪中の山下りで好走するという結果に無理がない(剣道では、踏み出す瞬間に足に1トン近い力が加わると言われ、足腰が鍛えられる)。{/netabare}
 走るのが好きなのに、体格が大きくなりすぎて長距離を諦めざるを得ず、自堕落になっていたニコチャン、理工系の国費留学生で、日本人以上に端正な日本語を話すにもかかわらず、アフリカ出身の黒人というだけで色目で見られるムサなど、味のある脇役も多い。話を重くしすぎないように、サラリと描写するところも好感が持てる。
 もっとも、露出度の多い双子と王子の描き方には、不満が残る。{netabare}双子のジョータとジョージは、物事を深く考えず空気を読まない発言を繰り返すタイプで、マンガ的なデフォルメを施されるシーンも多く、ほとんどギャグ要員として使い倒される。この手のキャラは、出番をもっと減らすべきだろう。オタクそのものの王子は、体力が決定的に不足しており、なぜ駅伝に出場する気になったのか理解に苦しむ(私自身、高校時代に1キロ走って貧血で倒れ体育教師を慌てさせたクチなので、ふつうの人間が5キロ以上走れることが、そもそも信じられない)。
 他大学の陸上部員でありながら、しばしばカケルに突っかかる榊は、背後にそうせざるを得ない動機があることが充分に説明されず、単に陰湿なキャラにしか見えない。ハイジの指導も強権的に過ぎ見ていて不愉快であり、正直な話、中盤までは何度も見るのを止めようかと思ったほど。面白くなるのは、記録会での苦労が描かれる第11話辺りから。{/netabare}上記の総合評価があまり高くないのは、こうした欠点があるせいだ。

 しかし、アニメは、原作ではわずかしか描かれない六道大・藤岡の出番を増やすことで、後半、ジワジワと盛り上がる。哲人のような藤岡に、往年の名ランナー・アベベの面影が重なる。
{netabare} 9区を走り終えた藤岡は、ハイジ(=清瀬)に「清瀬、俺たちはいったい、どこまで行けばいいんだろう」と話しかける。原作では、藤岡がさらに「到達できたと思っても、まだ先がある。まだ遠い。俺の目指す走りは…」と語り、「清瀬は藤岡の目に、昏い絶望の光を見た。孤独に走りつづけ、追い求めつづける、走(カケル)と同質の翳りを認めた」と続く(同書p.469)。
 一方、アニメでは、藤岡が「あるのか、この先にゴールなんて」と語った後、「でもやめられない、だろ?」と言うハイジに「楽しんでこい」と言葉を掛ける。さらに、ハイジの「あいつはもっと強くなる。藤岡がカケルを覚醒させ、カケルが藤岡を駆り立てるんだ」という独白となる(第23話アヴァン)。{/netabare}
 長距離ランナーの孤独を照らし出す原作に対して、アニメでは、仲間とともに走りライバルと戦う喜びに目を向ける。この方向性が、見終わった後、「ああ、いいアニメを見た」という充足感につながるのだろう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

74.8 5 ジャージアニメランキング5位
ノラガミ ARAGOTO(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (980)
6042人が棚に入れました
黒いジャージにスカーフ姿の“夜ト”は、祀られる社の一つもない貧乏でマイナーな神様。自分の社を築くべく、賽銭〈5円〉で人助けをする、自称“デリバリーゴッド”である。交通事故に遭いそうになった夜トを助けようとしたことがきっかけで、“半妖(魂が抜けやすい体質)”となった良家の令嬢・壱岐ひより、さらに、夜トに拾われ、神様が使う道具“神器”となった少年“雪音”と共に、人間に害を与える“妖”と戦いを繰り広げながらも、その三人の絆は深まっていった。
一方で、七福神の一柱(ひとり)で最強武神である“毘沙門”から命を執拗に狙われ続けている夜ト。ふたりの間に秘められた過去、そして、因縁の対決の行方は…

声優・キャラクター
神谷浩史、内田真礼、梶裕貴、沢城みゆき、福山潤、井上和彦、星野貴紀、東城日沙子、置鮎龍太郎、豊崎愛生、小野大輔、大川透、今井麻美、釘宮理恵
ネタバレ

yuuuu さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最後まで目が離せない展開!雪音の成長が嬉しい二期でした!!

一期では、分かんなかったことだらけだったし、ヤトとかの雪音もグレてたし、モヤモヤするシーンが多くあったけど、二期は違った!
もう、目の話せないシーン、心動かされるシーンがちゃんとあって、最終話みて凄くスッキリした!

一期で斬るのはもったいない!斬!!

さてさて!
各話ごとの感想!
1話
二期のスタートはどうやら毘沙門についての話から見たいです(`・∀・´)
{netabare}みそぎに行ったカズマのことを告げ口する陸巴。何か企んでいるようで

毘沙門はたくさんの神器を持っているが故にさされることも多く、辛そうな描写も多々ある
死霊を見つけると放って置けないため、こうなってしまってる(ーー;)

雪音は、だいぶ自分の力を制御できるようで、赤ちゃんに取り付いた妖を妖のみ斬ることに成功!
(部屋はめちゃくちゃになったけど)
引き続きひよりに勉強も見てもらっているようです(゚ω゚)

雪音と、友達になった鈴巴は毘沙門の神器ということが判明して、ちょっと複雑な表情の雪音。

目の話せない展開が待っていそう(`・∀・´)
{/netabare}
一期より、展開がワクワクする!
2話{netabare}
陸巴の差し金で鈴巴が殺された…
毘沙門には当然やすみが現れて、カズマがそれを目撃、神器全員を集めてみそぎをするというが、誰も妖を見に宿ってなかった…
あらかじめみそぎを済ませておいたのかな

陸巴はここで神器たちの信用が揺れてる隙に毘沙門を消そうとしているみたい
毘沙門を殺して陸巴にはどんなメリットがあるのだろう…?
ノラも一枚絡んでるみたいだし…

そういえば、髪がすごいことになってた神器いたけど、多分桃色の髪の子と喧嘩したんだろうね…
{/netabare}
3話{netabare}
陸巴の策略でカズマが破門されてしまった…
でも、名は取られてないから追放か

陸巴は雪音が使えない時を狙ってひよりとカズマをさらって行ってしまった…
ヤトに毘沙門を殺させるつもりなのかな…
でもほんとなんのメリットがあるのか疑問(°_°)
{/netabare}だんだんと目が離せない展開になってきました
4話
毘沙門とヤトの過去がわかって、やっと納得。{netabare}でも、カズマが捉えられてるせいで毘沙門とヤトは戦うことに…
雪音も切られちゃったし、どうなるんだろう…
{/netabare}
5話{netabare}
雪音は無事というか、二本に進化した、!?
よく分からんけど良かった…

それに対して、毘沙門の神器はどんどん陸巴のあやつる面つきの妖に食われていく…

カズマやひよりの協力でなんとか、事態は収拾した?のかな?

やすんだたくさんの神器らと、毘沙門、カズマは大丈夫か心配。
毘沙門も少女みたいに泣きじゃくって、なんか胸が痛い(ーー;)
早く陸巴をやっつけてほしい(°_°)
{/netabare}
6話
ここまでで一番感動した!{netabare}
丸く収まってくれてほんっとに良かった(`・∀・´)
毘沙門も、神器たちと色々言える仲になりそうだね

それより、刀を二本持ったヤトがキリトくんやリヴァイに重なるんだけど…笑
めっちゃかっこよすぎ(゚ω゚)

カズマもまた、道標に復帰したし、今度は打ち解ける仲になれたみたいだし!

ヤトとも仲直りしてほしいなぁ(*´∇`*)
最後にノラにトト?が話しかけてた
また、何か起こりそう…
{/netabare}
7話{netabare}
毘沙門の件がひと段落ついて、なんか神々で話してた

ところで、恵比寿が雪音を買い取ろうとしてた(°_°)
でも、雪音はちゃんと大事なものに気づいて断ってくれてよかったよ(*´∇`*)

お金じゃ買えないものってあるよね…

ヤト、お社ちっさいけど、建ててもらえて良かったね^_^

最後のやつって、黒幕は恵比寿?なのか?
{/netabare}
8話
今回はわからないことだらけでした{netabare}
ヤトは人斬りをしてるし、トトって誰?

恵比寿の代替わりが早いのは面のせい?ぽいね(°_°)

ヤトが無名なのに、長い間生き続けてきたわけがもう少しで分かりそう!

だれか、ヤトを助けてあげて…(´;ω;`)
{/netabare}
9話
話が繋がってきました。{netabare}
イザナミの本当の姿は見たくないです…

恵比寿とヤトとどっちかが残らないといけなくなってしまった…
ことのは?を手に入れるために戦う

ノラが裏切った時はどうなるかと思ったけど、とりあえず2人とも逃げだせたまでは良かった(*´∇`*)
逃げ切れるかは微妙だけど…

雪音くんが大人になってた…
カズマの「お見事!」が、殺せんせーでした(°_°)

ひよりの記憶がだんだんまちまちに…
てかなんだよあいつ?!キスしたの?!
まじありえんくたばればいいのに(°_°)(°_°)(°_°)
ヤトのひよりがぁぁぁ…(´;ω;`)
{/netabare}
10話{netabare}
ほらー!!ひより泣いちゃってたよ!!!
ほんとありえんし…
ひよりんかわいそう…(°_°)

恵比寿とヤトが互いを思うようになって、黄泉に風穴を開けて脱出を試みて、ヤトが捕まっちゃった…

どうなるんだろう…
雪音とひよりはヤトのとこにたどり着けるのかな…
{/netabare}
11話{netabare}
ヤトを救いに雪音もひよりも、毘沙門も動く!
毘沙門でも、イザナミに勝てないくらいチートな強さ…

どうやら、この世の人間の力で黄泉返りができるらしい(°_°)
ヒヨリンの出番です!(°_°)
{/netabare}
12話{netabare}
毘沙門は戻ってきたのに、ヤトの名前ってヤトじゃないのかよ!

夜卜(やぼく)って何?
ところで、ノラは黄泉に取り残されたのかな…?
ちょっとさみしいです(´;ω;`)

カズマも雪音もすごい。
天の討伐隊に引けを取らない、さすがです(゚ω゚)

でも、恵比寿はやっぱ狩られちゃうのかな…?
というか、恵比寿黒幕なんじゃないのか、、

謎は深まる…(ーー;)
{/netabare}
13話{netabare}
ヤトがちびっこ恵比寿連れてた
恵比寿は代替わりしたんだな…

ずっと気になってたけど、トトってヤトのお父さんなんだね
かつ、術師なのかな。

ノラとは小さい頃の縁らしい。なんでか黄泉から帰ってきてた。
でも、ノラを放って、雪音を道標にヤトは福の神になると決心した(´;ω;`)

でも、それってやっぱり名前残んないよなぁって思う。それでもやろうとするヤトと雪音が好き(*´∇`*)
{/netabare}
まだ、続きがありそうな終わり方ではあったけど、凄くいい最終話でした!



声優陣は相変わらず豪華!
OPは絶対二期の方がかっこいいと思う!
EDはどっちも好きかなぁ

作画は、戦闘のシーンが二期の方が迫力ありました
スケールが違ったしね(゚ω゚)

内容的にはお腹いっぱいなくらい詰めてあった!
黄泉には行きたくないなぁ…笑

一期みて、思ってたよりおもんないやんって正直思ったけど二期見てその評価がガラリと変わった!

一期二期通してじゃないと伝わんない部分もあるけど、どうしても一期は退屈になっちゃうなぁと…
仕方ない部分(・ω・)

タイトルにも書いたけど雪音くんが成長していく姿、凄く惹かれます^ - ^

そういえば、{netabare}
ひよりの学校生活はほとんど描写がないけど、あのキスのやつは結局どうなったんだろ
それどころじゃなかったからすっかり忘れてたよ…
{/netabare}
三期に期待(*´∇`*)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

自称神だと名乗るジャージの人

ノラガミ2期
公式サイトに、ネタバレぽい新キャラ出しているけど大丈夫なのかな?
1話から、引きの絵が雑なのが気になるところ…

13話
{netabare}
恵比寿編の後日談と野良を野に放つ話だった。

最終回というよりは、最後のシーンに父様も、
出てきたし、円盤売上次第で3期やりそう。

代替わりしだ少年恵比寿が、毘沙門に痴女さんと言ったのはw

1期は、専門家に媚びる感じがあったけど、
2期は丁寧に作らてた印象。
{/netabare}

12話
{netabare}
恵比寿の夜トを助ける方法で、ひよりが、
毘沙門の名前を呼ぶと、黄泉から戻ってきたけど、
夜トは…真命ではないので戻れず…

ひよりは、以前、夜トにあげた社を思い出して、
夜ぼくと呼ぶと戻ってきたー

夜トって、神は神でも、正体は死神とかなのかな?
父様が何者なのか早く知りたいなぁ。
{/netabare}

11話
{netabare}
毘沙門、どこの騎士王様のコスプレだよ…
日本の神だろ…

毘沙門も、夜ト救出に参戦。
夜トのせいではなくても、夜トを恨まないと前に進めなかったと、
過去の出来事について、夜トに本音を言ったけど、
言うの遅すぎだよ痴女神さん。

恵比寿が、『夜トを助ける方法はある!』って言ってたけど、
同時に、恵比寿の代替わりフラグが立った気が。

夜トが地上に戻って終わりだろうけど、毘沙門とは、
真の和解までできるのかな?
{/netabare}

10話
{netabare}
夜トと雪音の事を思い出した ひより

恵比寿を除く七福神が拘束されていた所に、
毘沙門を助けに行く兆麻

兆麻と共に恵比寿、夜トの所に向かう毘沙門
とイザナミとの戦いもいよいよクライマックスと
なりそうだけど、ひよりの学校に転校してきた
謎の男子生徒の正体も、そろそろわかるのかな?
{/netabare}

9話
{netabare}
夜トが、父様から下されていた命令は、恵比寿への助力だった。
これが終われば、下界に帰れるような事を野良が言っていたけど、
どうだろう…

夜ト vs 父様で最終回になるだろうけど、恵比寿は父様の捨て駒で
終わるのか、まだ見せ場がでるのか???
あと、痴女毘沙門の出番は?
{/netabare}

8話
{netabare}
新章は、恵比寿の代替わりと夜トの父様の話で完結する感じにとれた。
あとは、野良は過去に夜トから、『ひいろ』という名前をもらっていて、
夜トにより、野に放たれたと…

2期終わると、色々完結しそうだから、3期が無いというより
原作も終わってたりとか?
{/netabare}

7話
{netabare}
夜トと毘沙門の和解回かと思ったら、恵比寿編に変わった。

「祝の器」となった雪音を買いにきた恵比寿、
雪音が道標としての自覚する真面目な話とギャグが織り交ざっていて、
久々に面白かった。
{/netabare}

6話
{netabare}
やっと毘沙門お家騒動が終わった…
夜トとの和解回とかあるのかな???

それよりも、最期に出てきた野良が「父様」?と言っていたのが気になる
{/netabare}

5話
{netabare}
雪音が「祝の器」として覚醒し、新たに二刀一対の白銀の刀の姿に。

兆麻に「麻」の一族が、夜トに斬られた真実を知ったけど、
逆恨みは次回で終わるのかな???
{/netabare}

4話
{netabare}
過去回想で、兆麻と夜トの関係性は分かったけど、
同じ状況に2度なっているのに気がつかない毘沙門…
この話だけで2期終わると少し残念な感じ。

4話終わりで、雪音が夜トをかばって毘沙門に破壊されたけど、
どうなるんだろー
{/netabare}

3話
{netabare}
まんまと、自分の神器 陸巴の策にはまる毘沙門。
兆麻を追放として、毘沙門vs夜トに

毘沙門は、そのまんま脳筋なのねーってのと、
兆麻が夜トは、毘沙門にとって恩人というのが気になった回かな。
{/netabare}

2話
{netabare}
雪音にできた友達は2話でロスト。

陸巴が毘沙門を陥れるというのが2期メインの話だと分かった回でも
あるけど、神器が飼い主を陥れる事ってそもそも可能なのかな???

期待値を下回りそうな2期になりそう…
{/netabare}

1話
{netabare}
2期は、毘沙門天がメインなのか、凄くフォーカスが当たっていた。

七福神なのに洋館に住んでいるって…と思いつつ、
毘沙門天ファミリーの中であやしい動きしている2人が、
何かしらやらかしてくれて、最終的に、
夜トvs毘沙門天になりそうな感じだった。

公式サイトにいた恵比寿と1期からの野良がどう絡んでくるのかに期待。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

神と人の物語はますます面白く

<2019/10/14 初投稿>

原作は未読です。

BS211で再放送が始まったのをきっかけに1期のレビューを書いたら久しぶりに無性に観たくなって。
1期、そしして2期の本作「ARAGOTO」をまとめ見しました。

やっぱりめちゃくちゃ面白い。
2期は更に面白くなってる印象です。

というのも1期は夜ト、ひより、雪音三人の関係性が定まるまでの地固めとなるお話でした。

2期では1期で出来上がった関係性をもとに、本格的に登場人物の背景を掘り下げながらストーリーが大きく展開していきます。

物語そのもの、世界観、設定、キャラクター造形も本当によくできてるし、映像も音楽も演出も声の演技もバトルシーンも1期に続いて◎

新OPのTHE ORAL CIGARRETES「狂乱 Hey Kids!」もテンション上がります。

ところで今回。
この曲の公式MVをYouTubeで探してみたら再生回数がなんと6,300万回!
コメント欄は英語コメで埋め尽くされてました。

ちなみに1期OPのHello Sleepwalkers「午夜の待ち合わせ」のYouTube公式MVも2,600万回。
そしてやはり大量の英語コメ。

知らんうちにそんなことになってたとは・・・ノラガミは海外でも相当な人気なのかも


さて本作、前半は毘沙門様と兆麻(かずま)そして夜トの三者の過去に纏わるお話、後半は恵比寿神に纏わる大アクションエピソードで夜ト自身の秘密も少し明かされていきます。

以下、キャラ紹介。
(主役三人は前作でご紹介したのでサラッと)

主役の夜トは哀しいジャージ神(なんかこう書くと「ひざ神」みたいだ)
作中に夜刀神(ヤトノカミ)という別神がちょっとだけ出てきますが、こちらは社が実在するちゃんとした神様です。
どんな神様か調べてみたら結構面白かった。

ひよりは相変わらずのお転婆な身体落っことし体質の中学生で、そして雪音は無事思春期を卒業しつつあります。

毘沙門様は一言で言えば「痴女神」
いえウソです。
夜トは「あの痴女」呼ばわりしてますが、真面目で勇猛で、実は心根が優しすぎる哀しい最強武神。
ボンデージ風ファションが似合ってる辺り、遠目に見るとシェリル姉さんに見えなくもない。
入浴シーンの多さはしずかちゃんを遥かに超えるサービス担当(いやお風呂多い理由あるんですよ

毘沙門様の相方の兆麻さんは、性格がちょっとスザクっぽい(声はルルーシュだけどね)。
立ち位置的にも毘沙門様を補佐する道標だし。
有能黒縁眼鏡。
概ねこれでどんなキャラか伝わる人には伝わると思います 笑

小福は源氏名が{netabare} エビス・小福{/netabare} で本名は{netabare} 貧乏神{/netabare} という強烈キャラの神様。
見た目は10代女子風。
バカキャラだけど、基本優しい。
そしてたまに無制限にカッコいい。
あのタンカ切るとこは惚れました(๑╹ω╹๑ )

大黒さんも二人居るのでややこしい 笑
小福の相方の方の大黒さんは見た目は「ヤの付く団体職員」で実は専業主夫。

恵比寿神は真面目で理論派でチャレンジ精神溢れてるボンボンのおっさん。
札束で横っ面引っ叩くのは・・・一度自分もやられたい♪( ´▽`)
極めて自然にボケる技術(うで)も持ち合わせてます。
ところで恵比寿様って神様としては本当にたくさんの逸話と名前があって、福の神のはずなんだけど、生まれ落ちてすぐ海に流されたという伝説もあるなど暗い一面も。
結構な複雑怪奇の神さんなんですよね。

そしてノラ。
ノラは通称で本人はそう呼ばれるのを嫌がってましたね。
白い和服に白い三角頭巾という死装束の少女。
釘宮理恵さんの抑えた可愛らしい声が不気味さと哀しさを際立たせています。

他にもたくさん出てきますが皆こんな感じで魅力的。

本作は多神教ならではの世界観の中で紡がれる神様と人間の物語なのですが、そこにはいろいろな暗喩が含まれているようにも感じます。
人はどんな時に悩み、苦しみ。
どんな風に乗り越えていくのか。
絆とはなんなのか。
そうした問いかけを含んでいるように思えるのです。

本当に三期が欲しいアニメ。
でもなかなかやってくれなさそうなので原作読んじゃおうかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

82.8 6 ジャージアニメランキング6位
ダンベル何キロ持てる?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (740)
3205人が棚に入れました
「ひびき……お前、また太った?」食べることが大好きな女子高生・紗倉ひびきの心に突き刺さった友人の非情な一言。夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった! そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

声優・キャラクター
ファイルーズあい、雨宮天、石川界人、石上静香、東山奈央、堀江由衣、玄田哲章、戸松遥
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わがままBODYは正せます!

はじめに、、、

わりとガチ勢なので客観的な意見は期待しないで下さい。

観るべくして観たアニメであり、楽しむべくして楽しんだアニメであります。
広背筋いじめて痛みにうっとりするド変態野郎の妄言という前提で以下お楽しみいただければ幸いです。



女子高生を媒介にして体づくりに向き合った作品。
ためになる点では『はたらく細胞』、題材へのモチベーション喚起の点では『ゆるキャン△』などの系譜に連なる作品です。
エンタメとのバランスを取れてかつハマれば “ためになりやりたくなる” そんな未来が待ってます。
しかしちょっと待ってください。


 ウケんのかこれ?


世間一般から見たオタク像って運動と無縁で体育会系を忌避してるじゃないですか(失言1)。そこに迎合してアニメでは体育祭より文化祭にメインエピソード持ってくるし、主人公はだいたい帰宅部でサッカー部キャプテンあたりを目の敵にしてるみたいな!・・・そうです。ものすごい偏見です。
しかも作中の“シルバーマンジム”のモデルは名前からして“ゴー○ドジム”でしょう? 数あるフィットネスクラブの中で、「プール無し」「フリーウェイトエリア広め」「有酸素運動エリア狭め」「スタジオプログラムあったっけ?」なとにかく筋トレガチ勢御用達のジムですよ。

1.いくらJK投入してもアニオタ(ステレオタイプ)の心を溶かすのは難しいのでは?

ひとつめの疑問です。
だいたい筋トレなんて意識して部位をいじめて回復させての単調な繰り返し。

2.それで30分もつのか?15分枠で充分じゃね?

ふたつめの疑問は12回×30分なんてダレるだろうよの心配です。
みっつめは冒頭に挙げた観点と照らし合わせて、話を盛ってまがいもん教えられても反応に困るという知識やモチベーション喚起面での不安。

3.ためになりやりたくなるのかいな?

と3つのハードルがありました。


結果はご覧の通り。ネットなどの評判を見る限り作品は好意的に受け止められたようです。

{netabare}「見ないで!今日は三頭筋のハリが悪いの」atどこぞのプール{/netabare}

あたかも“筋肉は裏切らない”どっかで聞いたことあるようなフレーズが舞いそうなエンターテイメントに徹した満足の一品でした。
なお上記のハードル3点への適合度合いを整理すると、

 1.○ :しっかりエンタメしてる
 2.△ :ネタ繋ぎに苦労してた
 3.◎ :ためになりやりたくなる

といったところです。
脳筋を先鋭化させた極端なキャラたちが醸し出す面白さとたまに吐かれる毒。ストイックさとお笑いとが良いバランスで同居してます。


【キャラ】◎は主要キャラ

◎紗倉ひびき(CVファイルーズあい)
◎奏流院朱美(CV雨宮天)
◎上原彩也香(CV石上静香)
◎ジーナ・ボイド(CV東山奈央)
◎街雄鳴造(CV石川界人)

立花里美(CV堀江由衣)、愛菜るみか(CV戸松遥)、呉夜叉(CV大原さやか)

ハーンノルド・ドゲゲンチョネッガー(CV玄田哲章)


キャラクターの強烈さに隠れがちでしたが、筋トレ含めた体づくりの説明がメニュー内容も紹介順もついでにトレ作画もほぼ完璧でした。
それではハードル3点への対応ぶりに沿って詳細以下、



■○:エンタメしてる

筋肉の神様にお願いするのは「めっちゃモテたい」。すごい素直!欲望に忠実なことは良いことです。
OPEDはラップ黎明期の吉幾三『俺ら東京さ行ぐだ』を彷彿させるコミカルチューン。中毒性が高いです。そして、

 とにかく明るい!

曲もアニメの中身もダークさを感じない。とことん巻き込まれるテンション高めの明るさです。これに陰キャが小馬鹿にするようなマッチョ像を見事に体現してることもありとっつきやすいのです(失言2)。
これは石川界人さんの起用がファインプレーでした。 安元洋貴さん諏訪部順一さん前野智昭さんのようないかにもゴリマッチョできそうな方の声あてでは出ない味だったと思います。

{netabare}・「アニメ好きのマッチョの人と盛り上がったわ~」byロシア娘
・コスプレマニアの女教師若干二名

しっかり媚びることも忘れておりません(失言3)。{/netabare}


カウンターとしての常識人のツッコミにはキレがありました。高テンションに間髪入れずのツッコミ。もさもさしてません。

さらにところどころ毒をまき散らします。これが隠し味となり良いアクセントとなりました。

{netabare}・どう考えてもRIZ○Pをdisってるよねなアレ
・紅白ならぬ忖度歌合戦のネーミングと画面に映し出されるサ○ちゃん{/netabare}

あとは場外。アニメと同時で主演のファイルーズあいさんのトレコンテンツと一緒に楽しむなんてこともできました。メディアミックスでの楽しみも盛り上がりに寄与しましたね。


■△ :ネタ繋ぎに苦労してた

たぶん5話でネタ切れしてます。初心者向け導入や経験者向けあるあるで引っ張った序盤は4話まで。
半分もいってなかったのでやはり15分枠が妥当でした。失速を感じられた方がいたとしても不思議ではありません。5話以降はイベントとの抱き合わせ度合いが強くなります。ここからはキャラの魅力勝負でした。

{netabare}・5話:走るための筋肉。いやいやフォームや技術が先っしょや?と思う。
・6話:アームレスリング大会。技術の説明あり。そうそうこれが大事です。ジーナを投入し活性化。
・7話:アイドル回。中休みですね。
・8話:ハイキング。2話続けての中休み。
・9話:ハーンノルド登場。以降、クリスマス、正月、そして最終話へと続く。

ジーナとハーンノルドら途中投入して鮮度を保つ工夫はしてます。とはいえ“筋肉バカ”同カテゴリーでの一体感は生むものの、話の凹凸がなく埋没してしまうリスクそのまま出てました。
また、中休み回連続は間延びを感じさせました。ここだけ惜しいですね。{/netabare}


■◎ :ためになりやりたくなる

これは満点じゃないでしょうか?
体づくりのメニュー内容では、初心者/経験者/上級者。太った人/痩せてる人。全方向へメッセージを送ってました。

 ⇒ためになります

初心者がやりがちなミスの指摘だったり誤解の訂正。簡単なところから始められるような導入トレーニングやマインドセットをしっかり序盤で網羅し徐々に段階を上げてました。

 ⇒やりたくなります


具体的にはこういったところです。

①初心者向けの具体的にこうですよ、の説明があります
今となっては常識に近いところから、
 {netabare}※「筋肉は脂肪より重い」「食事制限だけのダイエットの危険性」「食べることは才能」etc{/netabare}
トレーニングにおける注意点まで
 {netabare}※「大きい筋肉から鍛える(広背筋)」「下半身鍛えるのを疎かにしない」「ストレッチの功罪」etc{/netabare}

経験者向けの内容は混み入ってしまうので割愛。“なるほどそうか!”目からうろこなネタと“これなら自分でもできそう!”実現性が可視化されるためモチベート喚起に繋がる序盤でした。

「何キロもてる?」タイトルもギミックのようなもので、大事なのはフォームだったり呼吸だったりどの筋肉を意識して着実にやるかが重要。反動をつけてそれなりの重量をこなしても意味ないよということの説明もしっかりありました。


②ドラゴンフラッグ
これ自分できません。ジムでやってる人を見たこともありません。たしか『燃えよ!ドラゴン』でブルース・リーがやっていた究極の腹筋とかいうやつです。
ドラゴンフラッグに象徴される経験者や上級者向けの小ネタが満載でした。


③痩せ型さん向けの内容もしっかりある
これちょっと感動しました。主人公の目的は「痩せたい!」だし、ジム入会目的の主要理由がダイエットというなかで、しっかり肉がつかなくて困るという方向けの措置も講じてます。
本人はけっこう悩んでたりするのですが、「痩せてるの羨ましい」と言われるだけで取り合ってくれないんですよね。ジム通いの立派な動機になり得るものです。
トレ後30分以内のタンパク質(プロテイン)補給だったり、筋肥大のプロセスやそのための食事に関する説明もありました。


①②③で全方向への“知識補充”“モチベーション喚起”を散りばめていたのです。


④しっかりしたトレーニング作画

初回のみ筋肉ぶるんぶるんさせて色モノかと見せかけて、第2話以降は落ち着かせてきました。
これをもって作画が良い!とするのは違うような気がしますが、

・肘を伸ばしきらない
・ダンベルやマシンでの手足の伸縮のスピード

これがまず正確です。細かいところだとバーを掴む手の指が“親指を下に入れてバーを掴むか?”“五本指並べてバーを掴むか?”で負荷が変わるトレーニングにおいて、その時テーマになってた部位をより鍛えるための指位置だったりしたのは唸りました。
しっかりこれ見て真似るだけで効果的なトレーニングになるような仕様になってます。





実用的かの観点でしたら私は過不足ないアニメ作品だと思ってます。
日頃の運動不足の解消に繋がるきっかけになるのであればこの作品の意義は充分にあるのです。

エンタメ的に面白いかの観点でしたらこちらも私は充分堪能できました。
OPキャラソンで石川さんの叫ぶ「サイドォ チェッストォォーッ!」に魅かれるような方でしたらきっと満足できるでしょう。




※余談
■其の壱:副作用あり

フリーウェイトと自重トレ中心の内容でしたが、継続性に難ありです。
フォームを自力でチェックしながらは初心者には難しい。マシントレに慣れてからフリーウェイトが無理のない流れであることと、3ヶ月もしてくると飽きもでてくるので、プールやスタジオプログラム。もちろん有酸素運動も取り入れて目先を変える工夫をしてみましょう。
このへんゴ○ルドジムがモデルだったことの弊害?があるかもしれません。


■其の弐:体育会系ってこうだよね

酒飲めるイメージあるでしょ?
{netabare}大晦日に独身コンビでくだを巻いていた立花先生と愛菜先生の傍らには一升瓶三本転がってました。二人でこの量はさすがに飲みすぎです。{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2020.04.07 追記

コロナ禍でジムも逆風ですがしゃーないですね。しばらくひっそりしときましょう。
さてリアタイ後、石川界人さんが筋トレガチ勢であることが判明しました。なぜ唐突にこのネタ持ってくるかというと、日本酒のプロモかねて実際の蔵元の名を冠したキャラあてをするという話が流れてしまったことに触れたいから。降板です。
筋トレガチ勢の彼は「太るから日本酒飲まない」とラジオで言ってしまい、それがスポンサーに知れて、という流れでした。

事の是非や処分の軽重は置いときます。

事務所さん事前教育しましょうよ。
声優ってマネージャーつかないんですよね。芸能事務所ならCMやスポンサー/クライアントを絡めたNG事項についてのレクチャーもあるでしょうに。
ほぼ個人事業主のようなものとは聞きますので自己責任といえるのかもしれませんが、このへんの業界知識のサポートもないとなると大変だなぁと思いました。


2019.09.23 初稿
2020.04.07 追記

投稿 : 2024/05/04
♥ : 73
ネタバレ

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

はい、サイドチェストーー!!

街雄役の『CV石川界人さん』、貴方のお陰でOP曲の『サイドチェスト』が耳から離れない(笑)


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話・30分アニメ)


『街雄さん』の給料ってプロテイン代等もそうだけど服代もバカにならないんじゃ…(笑)

ちょっとした小ネタを書くと今コンビニやスーパーで売ってる『サラダチキン』。アレって女性向けに作られた商品だったらしいですが売り出してみるとボディビルダーや筋肉をつけたい人に売れたと言う全くターゲットとした層と違う売れ方してるらしいです。エネルギー表記を見てみると確かに筋肉をつけるには良いと思います。
味も悪くないし筋肉をつけたい方にオススメですよ♪…ただどんな物でも食べ過ぎはNGです。


食べる事が大好きな女子高生『紗倉ひびき』、友人の同級生『上原彩也香』に「最近太った?」と指摘され気にする。
ダイエットしようとしたが個人ではどうにもならず近くに出来た『シルバーマンジム』を見学。
そこに同高校の優等生『奏流院朱美』も見学に来ていた。『シルバーマンジム』はかなり本格的なジムだった為、怖じ気付いた『ひびき』は辞めようとするがそこに現れたイケメン『街雄鳴造(服の下はゴリマッチョ)』に一目惚れして通う事に。
…ってとこですね。


最初はエロ目線なカメラワークをしてたので「そーゆー系?」と思いましたがトレーニングや呼吸法、ED曲後の筋トレ法など結構真面目な部分があり引き込まれて行きました。トレーニング以外はコメディですね。そこまで悪くない。
恋愛要素は…悲しいほど無い(笑)
ま、ちょっとそれっぽいのもあったけど大胸筋見てただけだし(汗)
もしかしたらこのアニメを観た後、触発されて筋トレやったりジムに行く人が居るかも?

ただトレーニング方法は良いけど白筋タイプや赤筋タイプ、男性筋タイプや女性筋タイプとか色々あるからそれに合うのかな?と思ったり。
あ、男性でも女性筋タイプは居ます。今の統計で8:2くらい。女性筋タイプだと負荷のかけ方が全く変わるので自分の筋肉タイプを調べると効率アップしますよ。


所々食べ物にカロリー表記してましたが『カロリー=重さ(体重になる)』と思ってる方が多いですがそれは間違いです。調理師や栄養学に計算方式のとこに載ってますがカロリーは熱量なので重さは無いです。カロリーで太るのでは無く、消費されない物・排出されない物で太ります。
逆に太りたいならお相撲さんの食事を真似してたら良いですね。アレは太る。キツイけどね。

なので同じカロリー数でも太りやすい、太りにくい等が出ます。例として同じ800キロカロリー食品が2つあったとしてもその食品の含有量の違いで無駄なお肉になるかならないかになります。
詳しくは計算方式で検索してもらえれば良いですが、基本、タンパク質・脂質・炭水化物から算出します。
後、個人差があるのも重要です。
その人が食べた物をどう消費するか、その人の食べた物のエネルギー交換効率、食べた物が使われず排出されるもの、などがある為一概にどんな食べ物が良いかは本当に個人差・身体の作り・性別・年齢による消費量などになります。


さて、話を戻します。

一度だけ大学生がやるボディビル大会を見に行く機会があったんですが、作中みたいに「キレてるよ」だけでは無く「なんだ、そのチョモランマは!?」「肩メロン!」「脚がゴリラ!」等、掛け声が飛び交ってました。私はボー然としてましたが(笑)
ボディビル大会ってお客さんは語彙力を求められるんですね。…てか「脚がゴリラ!」は褒め言葉なのか?


コメディ部分は結構パロってましたね。他作品のパロやある首相のパロやある番組のパロ、『プレジェクト○』みたいなんは少し笑った。…てか色々大丈夫なのか?


ただ問題は物語に山場や動きはそこまで無い。筋トレ等に興味を示されなければ受け入れられない。エロアングルカメラワークが気に入られなかったらアウト。見た目よりキツイからこんなん続けられるか!や、脳筋は鬱陶しいなど…とまぁ観る人選びそう。コメディ部分でカバー出来るかな?


スポーツ工学が発展して機能的な運動をし、身体に結果を出しやすくなった昨今。それと比例して間違った運動のやり方も増えてますね。ラ○ザップの事も作中で名前は伏せてたけど間違ったやり方と言われてます。現にあの会社って今かなりの大赤字ですし。
さて、『ひびき』は理想の体型を手に入れられるかな?


ーーーーーーーー

ここからは趣味書きです。お時間がある方はどうぞ。ちょっと長め。


{netabare}

☆有酸素運動って痩せる為に長時間は無意味です。
特にランニング。気分を良くする為だけしか効果が無く、カロリー消費はほぼしないです。逆に老化しやすい。
アンチエイジング効果等を求めるなら高強度の有酸素運動、HIITやタバタ式を用いた方が良いですね。

ランニング等の有酸素運動を45分以上やるとストレスホルモンのコルチゾールが出てきます。コルチゾールとは食欲増進させる物質。「このくらい動いたから食べても良いよね」ってなるのはコレです。
痩せたい人には逆効果だしコルチゾールは高カロリーな物を食べたくなります。
慶應義塾大学等の論文ではランニングやるくらいなら息が少し上がるくらいのウォーキングを20〜30分くらいをやった方が良いです。

ランニングで痩せない理由として体脂肪を1キロ落とす場合77時間走る事が必要。
ランニングの消費カロリー計算方式↓

体重✕距離=○○

と、なります。

例・体重50キロ✕距離5キロ=250キロカロリー。
例・300キロカロリーで大体コンビニで売ってるオニギリ2個くらい(具材にもよる)。

そして悲しい事にランニングで消費されるのは脂肪より先に筋肉が消費されます。筋肉を消費させないやり方は走る前に食べる事。つまりランニングして痩せようとするのは全く意味が無い、となります。


詳しくはニュースや大学の論文に載ってるので検索して下さい。


☆次に作中にもあった『プロテイン』のお話。

プロテインは毒だと言う人が居ます。残念な事に管理栄養士の方にも居ました。古い参考書や論文の知識なのでしょう。そんな人がこぞって言うこと「プロテイン飲んだら身体で窒素が出て毒だ!」と言います。
論文では『窒素』では無く『アンモニア』と書いてあるんですが。
確かにどんな物でも食べ過ぎたり飲み過ぎたりすれば毒です。ではプロテインの場合はどうでしょう。
論文では健康被害が出るレベルは飲めるもんなら飲んでみろ!ってレベルを飲まないと健康被害が出ないという検証結果込みで書いてあります。
基本病気やアレルギー等で無ければ大丈夫です。

★タンパク質のデメリット・タンパク質の摂り過ぎダークサイド。

腸内細菌がタンパク質を分解。分解する時にアンモニアを出す。アンモニアを出し過ぎると身体として毒素、となります。

アンモニアは基本肝臓を通って尿として排尿。が、プロテインを摂り過ぎると肝臓では捌ききれない。

しかし摂り過ぎレベルが1日にタンパク質摂取量は230グラムが上限。タンパク質200グラム以上摂取するのはかなり難しい。(タンパク質の量のみ)

例・卵=1個12グラム。
☆・鶏肉=部位により変化、100グラムあたり16〜23グラム。
☆・豚肉=100グラムあたり18〜22グラム。
☆・牛肉=100グラムあたり17〜21グラム。

です。
適切に摂ってれば全く問題ないです。

運動しないのであれば自分の体重✕1,5〜2,2グラム(1日間)。

プロテインは腎臓や肝臓を悪くするという論文は1973年のもの。しかもその論文では被験者は健常者では無かった。

2014年のコクラン共同計画(イギリス)のレビューに研究が記載されているので気になる方はそちらをどうぞ。確か『腎臓とプロテインに関する実験データ』だったかな?

腎臓のダメージを考えるなら精製された砂糖を気にした方が良いと思います。ダメージはこっちの方がデカイ。


で、最新の研究で1日にどれくらいのタンパク質が上限か?
これは運動するかしないかで変わります。これは『ノバ・サウスイースタン大学』(アメリカ・フロリダ州)の研究記事にあります。
これの結果でも腎臓・肝臓に影響は無かったと言う結果が出てます。ただサンプル数が少ないような(汗)


なので一般仕様するだけなら別に問題ないので普通に飲んでもらっても大丈夫です。勿論プロテインによっては合う合わないはあるのでそこはご自身の身体と相談して下さいね!


{/netabare}


趣味書きなのに読んで下さった方、ありがとうございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

見るプロテインで筋トレのモチベーションアップ

肉のお兄さんによる筋トレの解説が無駄にセクシーな描かれ方されているけれど、分かりやすい。
伸縮自在な体を持って、特定の言葉に反応してポージングしてしまう街雄鳴造の存在が面白い。それに、マッチョにはリア充が多いのかなあと思わされたので、筋トレのモチベーションが見るだけで高まった。筋肉好きな人意外と多いよね。
作中では色んなところで筋トレしているけど、実際人前でトレーニングするのってちょっと恥ずかしい。

筋トレから離れて途中でアームレスリングのテクニック講座。単純な力比べないことがよくわかる。僕はトップロール派です。背中の力使いやすい気がする。
筋肉アイドル目指したいからって筋肉少女隊はさすがにまずそう。デッドリフトにレスラーブリッジと中々レベル高い。

ひびきの食べる量が尋常でない。あんだけ食べてよく普通体型保ってるなあ。実際、筋トレって思っているよりもカロリー消費しないから痩せるには食事が一番大事なんだよね。

ドゲゲンチョネッガーにスゲーサムに有名俳優ぽい名前。本人の前で出ている作品を間違えるのは気まずい。

最終話の妙に切ない雰囲気がシュールすぎて笑えた。{netabare}漂流するおっさん2人。ドゲちゃんまさか助けに来てるとは。{/netabare}

バックプレスは体の構造的には不自然な動きだから関節に悪いから辞めたほうが良いとは思うけどね。
まずはドラゴンフラッグ10回×3セットって素人にできるわけないだろ!!ボクシングやってるとできて当然なんだろうけど。きついけど、腹筋への効果は抜群。

ファイルーズあいがしっかり作品にマッチしてたし、石川界人の肉のお兄さんボイスと掛け声最高だった。
個人的には腹筋バキバキの上原彩也香が好き。
あと、ケンガンアシュラの小津俊夫っていうのが猛烈に草を生やす。筋トレがシュールすぎる。


OP
お願いマッスル 歌 紗倉ひびき(ファイルーズあい)、街雄鳴造(石川界人)
ED
マッチョアネーム? 歌 街雄鳴造(石川界人)
挿入歌
Snow Globe 歌 tea
サイドチェスト烏屋とシックスパック篠崎制作による中毒性が高すぎる曲。筋トレのおともに最適。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
「ひびき……お前、また太った?」食べることが大好きな女子高生・紗倉 ひびき(さくら・ひびき)の心に突き刺さった友人の非情な一言。 夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、 一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった! そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美(そうりゅういん・あけみ)と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

1. 筋トレやってみる?
高校二年生の紗倉ひびきは、ある日ダイエットのため一念発起。近所のスポーツクラブ、シルバーマンジムの見学に訪れる。だがそこは、プロの格闘家やアスリートが通う超ハイレベルのガチなトレーニングジムだった。果たしてひびきのダイエットは成功するのか。そして行く手には、どんなトレーニングが待ち受けているのか?!

2. プロテイン摂ってみる?
ひびきの肉体改造は順調に進行中。プロテインの意外な美味しさに目覚めたり、朱美と一緒にプールに行ったり。そんなある日、ひびきは友人の上原彩也香の家に遊びに行き、思いがけない彼女の一面を知る。

3. 先生もダイエットする?
ある日、世界史教師の立花里美がジムを訪れる。ひびきと同じく体重を減らすためだ。だが彼女には、誰にも知られてはならない秘密があった。

4. 夏休みいい事あった?
夏休みもトレーニングを続けるひびきたち。ジムが休みの日は朱美の自宅に招かれ、その豪邸ぶりに目を見張る。夏休み後半にはみんなで海へ。だがせっかく訪れたビーチには遊泳禁止の立て札が!?

5. 体育祭何に出る?
二学期。体育祭のシーズン。くじ引きで、リレーのアンカーに選ばれてしまったひびきは、街雄に脚が早くなるトレーニング方法を教えてもらう。リレーでは朱美と対決。果たして勝つのは朱美かひびきか!

6. 新しいライバルほしい?
ひびきたちのジムでアームレスリングの世界大会が開かれる事になった。女子の部代表選手に選ばれたひびき。相手はロシア代表、ひびきと同い歳のジーナ・ボイド。強豪ジーナに、ひびきはどう立ち向かうのか?

7. 第7話 アイドルになりたい?
里美の秘密に気づいたジーナ。実はアイドルフェチだったジーナは、秘密を黙っていることを条件に里美に協力を要請。ひびきたちも誘い、アイドルオーディションに参加する。果たしてひびきたちのアイドルユニットは、みごとデビューできるのだろうか。

8. 遭難したらどうする?
秋。課外授業で登山に来たひびきたち。ところがひびきは、里美とその同僚、愛菜るみか先生と一緒に道に迷ってしまう。絶体絶命、大パニックのひびきたち。だが、里美がある方法を思いつく。

9. 神を見たことある?
世界的な映画俳優、ハーンノルド・ドゲゲンチョネッガーが来日。実は彼は、街雄の師匠だった。そしてボディビル世界大会に誘われた街雄は参加を承諾。ひびきたちは街雄の応援へと駆け付けるがそこで驚くべき光景を目にするのだった。

10. クリスマスはお好き?
クリスマス。シルバーマンジムではコスプレパーティが開かれる。ひびきたちも仮装して参加。そしてビンゴ大会の賞品、遊園地のペアチケットを手に入れた朱美は、街雄を誘うと宣言。冬の恋物語が始まる……のか?

11. お正月何してる?
大晦日も元旦も、トレーニングをがんばるひびきたち。そしてお正月、アイドルオーディションのリベンジを誓うジーナは、今度はひびきたちと一緒にテレビの隠し芸大会に出場をくわだてる。

12. バーベル何キロ持てる?
春休み。東京の楽園、肉乃島にやってきたひびきたちは、体力と筋肉を競うコンテストに参加する。決勝まで勝ち残ったのは、ひびきと朱美。ついに激突する二人。果たして筋肉の神様はどちらに微笑むのか!?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

65.7 7 ジャージアニメランキング7位
輪廻のラグランジェ(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (803)
3975人が棚に入れました
主人公・京乃まどかは故郷である千葉県・鴨川の海を心から愛する女子高生。「困っていることがあったら、助っ人しちゃう」のが売りの「鴨女ジャージ部」、ただ一人の部員として、今日も元気に活動中の17歳。ある日、謎めいた美少女・ランと出会ったまどかは、一目見て彼女を同志と思い込み、熱烈にジャージ部に誘う。ひょんなことから部員が増えて、まどかは大喜び。そればかりか、ムギナミという不思議な転校生がまどかのクラスにやってくる。ゆるふわな性格のムギナミは、軽いノリでジャージ部に参加。 まどか一人だった鴨女ジャージ部は、一気に三人に増え、やがて鴨川を守る希望の星となっていく…!

声優・キャラクター
石原夏織、瀬戸麻沙美、茅野愛衣、野島健児、吉野裕行、松岡禎丞、興津和幸、能登麻美子、浜田賢二、井口祐一、保村真、田中理恵、藤村歩、川田紳司、山口立花子、三森すずこ、浅倉杏美、南里侑香、野水伊織、森谷里美
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感激のコラボレーションここにありo(*^▽^*)o~♪

■輪廻のラグランジェの世界はこんなんですよo(*^▽^*)o~♪
Production I.G原作のオリジナルアニメーションで千葉県鴨川市が舞台となってるんですね♪
鴨川と鴨川シーワールドのイメージが強いですけど、山も近く海も綺麗な自然豊かな街並みを忠実にそして鮮やかな作画で描写しているのです♪

主人公の京乃まどか[kyouno]ちゃんはとっても明るくって元気な女の子!
困っている人がいると何でも手助けしたくなっちゃう性格で、鴨川女子高校での部活動も彼女にぴったりでした♪
その名は「ジャージ部」…(;・∀・)ハッ?
部員はまどか一人なのです…Σ(^∇^;)エッ! それじゃあ同好会じゃんw
活動内容…人助け(o^-')b グッ!
鴨女「ジャージ部」拡大を目標に毎日精力的に活動していると…ついに部員確保!?
ランと言う女の子と同士となったまどかは、彼女のお願いを聞くことに!!
「あなた、ロボットに乗れる?」‥‥‥‥‥‥ ∑(〃゚ o ゚〃) ヘッ!!
ランに出逢い手助けすることになった彼女の運命が大きく変わることになったのは言うまでもありませんでした( ゚∀゚ )

って事で「輪廻のラグランジェ」はロボットアニメなんですね♪
しかもロボットのデザインをNISSAN自動車のカーデザイナーがデザインを手掛けるという新しい試みがあったのですヽ(`▽´)/
女の子が乗るロボットらしく、女性らしい曲線美を生かしたデザインになっていて、デザイナーの大須田さんは普段内装のデザインを手掛けているので、ロボットのコックピットも洗練されていて見所の一つと言えるんじゃないでしょうか♪


■日記『まどかの一日♡』を読んだ私の日記 φ( ̄∇ ̄o)
◯月△日
{netabare}
公式サイトにアップされている『まどかの一日♡』読んだよ♪
まどか、プール掃除ご苦労様でしたo(*^▽^*)o~♪
でも…「プールの神様」ってすぐ信じちゃダメだよwww
それにね…プールをでっかいゴミ箱とカン違いする人なんていないからね(>▽<;; アセアセ
そりゃーまちこ先生に怒られるって!
それと南田先生って藻マニアw
どんだけ藻を持ってってあげたん?
今日はまどかがかなり天然って事を発見♪ まる。{/netabare}

◯月■日
{netabare}
今日の活動は試食係だったんですね(^▽^)/
「さんが焼きバーガー・まどかスペシャルNo.12(仮)」って試作品No.1~11があったって事だよね!とっても気になる~♪
さんが焼きはなめろうを使った南房総の漁師料理だよね!
落花生も千葉県産は有名だね!めっちゃ値段高いのがw
さんが焼きに何でも入れちゃう浩さんはかなりのチャレンジャーなのね!
まどか以上にプラス思考の人発見(。・w・。 ) ププッ
さんが焼き食べた事ないから今度ご馳走してね~。 まる。{/netabare}

◯月×日
{netabare}
テスト期間中なんだね~!!
大変だねって…オイ!!
田んぼの草刈りとテスト勉強を天秤にかけないでww
またまちこ先生に怒られてるじゃん!まぁまどからしいけどね!
ところで、みちとさちと一緒にテスト勉強したみたいだけど…
まどかぁ…勉強でも頼られるジャージ部を目指そうね(。・w・。 ) ププッ
今日はまどかの諦めの良さを発見。…まる。{/netabare}

△月◎日
{netabare}
怪我をしたトンビを助けてあげるなんてえらいぞまどか!さすがジャージ部!
バード部部長の鳥居さんもきっと喜んでいるよね♪
でもね…恩返しのお礼でトンビが油揚げ持ってくるなんて(ヾノ・∀・`)ナイナイ
もう、まどかったらトンビがいなり寿司に見えてるじゃない!!
今日はまどかがとっても食いしん坊だって事がわかりました。 まる。{/netabare}

△月◆日
{netabare}
今度はテニス部あかねちゃんの緊急依頼だったんだね♪ジャージ部も大変だ!
ところで、まどかってテニスやったことあるの?(゚ロ゚;)エェッ!?ない…
ルールも知らないでよく試合に出たよねw
で試合の方は勝てたの…(ノ´▽`)ノオオオオッ♪すごい!さすがまどか!
ジュースの力で勝てたって?…(;・∀・)ハッ?
「ジュース」じゃなくって「デュース」だよwww
ルール知らなくってよかったね!
今日はまどかの運動神経の良さと食いしん坊を再確認! まる!{/netabare}

△月※日
{netabare}
鴨川沖に古代文明が沈んでるって本当なの!?
でもこういう噂は周期的に話題になるよね~♪
また7年後にお店も大忙しだねw
がんばれまどか!鴨川ピラミッド発見の日は近いぞ!?
鴨川を全世界にアピールする野望を知った日でした。 まる。{/netabare}

△月★彡日
{netabare}
今日はジャージ部のトレードマークのジャージを新調したんですね♪
浩さんから命じられなかったらいつ新しくするつもりだったの…?w
私もさち、みちと同じで、何でいつも同じ色って思ったけどお姉ちゃんが初めてのバイト代で買ってくれたんだってね!
優しいお姉ちゃんって羨ましいな♪
(*'ω'*)......ん?「ジャージおろしの儀式」ってwwwww
ジャージを馴染ませるって大変なんだ…
ウォーキング1時間、砂浜ダッシュ20本、着たまま昼寝3時間w
今日はまどかのジャージに注ぐ愛情の深さを感じました! まる!{/netabare}

■月▽日
{netabare}
夏の鴨川は賑わうよね!おっ菊川製氷さんのトラックがエンスト!!
ジャージ部の出番だね(^ー^* )フフ♪
海の家のかき氷を守るのが今日のお仕事だったんだね!
(・・。)ん?氷を自転車で海の家まで運んでる途中で迷子と遭遇!!
ここはやっぱり放っておけないまどかだよね!えらい!
結局2人分の氷しか運べなかったみたいだけど、菊川製氷さんもまどかの好意にきっと感謝してるよ!
今日は鴨川を愛するまどかの正義感を再確認。 まる。{/netabare}

■月★日
{netabare}
夏休みなのにやっぱり忙しいジャージ部のまどかに、わたしの方がまじそんけいです♪
「ジャージ部 拡大!」がんばれまどか!
細かいことは気にしないまどかの事が大好きです。
アニメでの活躍の方も楽しみにしてるからね♪
                                     大きく、まる!
                                      [おしまい]{/netabare}


■総評
この作品は思わぬところで忘れられない作品となりました♫
実はアニメの内容どうのこうのではないんですよね…(^o^*;
主題歌を初めて聴いたとき、あっ(゚o゚*)この曲いいかもって思ったんです!
そこで調べてみると…なんと知る人ぞ知るRasmus Faber(ラスマス・フェイバー)がプロデュースしているって…
アニメとJAZZが大好きなσ( ̄∇ ̄*)アタシにとっては衝撃的すぎて、オロオロヽ(-0-ヽ)Ξ(/-0-)/オロオロしてしまいました(^=^;
日本のアニメが大好きなスウェーデン出身のハウス・ミュージック・プロデューサーとして知っていて欲しい人なんですよねw
しかも中島愛ちゃんとのコラボなんてファンとってはヽ(*⌒∇^)ノヤッホーイ♪って感じでテンション
(´∀`∩)↑↑なのですw
さらにED曲の方でもアニメ『ARIA THE ANIMATION』との絡みもちょっとだけあったのです♪
Rasmus Faberについては後述してますので興味のある方は是非参考にしてみてくださいね(*^0゚)v

で、肝心のアニメの方は分割2クールの作品だったみたいですね♪
ってことは1期を観ただけで作品全体の評価するのは難しいのかなって思うんですけど、視聴するかどうかの判断基準は公式サイトの「まどかの1日」か最初の1話を見れば充分かなって思います♪
まどかの個性を前面に押し出したシナリオ構成となっていて、1期観る限りではロボットアニメというよりも、学園青春アニメって色合いが濃かったような印象だったのです。
なのでまどかの事を好きになれないとあまり面白味を感じられないかも知れませんね…でもわたしはまどかのこと大好きなので応援しながら観てましたけどね(≧ ౪ ≦๑)☆彡

ちなみにロボットアニメって、戦争背景ってとっても大切なファクターだと思うのですρ(・д・*)コレ
「何のために戦っているのか」っていう根本的な概念が希薄だったので、学園での明るいイメージもあってかメリハリがなく重みがない印象となってしまっていたのが残念だった気がします。
シェルターに避難する人々のシーン一つとっても、戦争に慣れているかのような落ち着きぶりで、イマイチ緊迫感が感じられないし、戦闘シーン自体が軽くかっこ良く魅せるだけのファクターとしかなっていなかった印象で残念でした。
もちろん必要以上に重いシリアス展開はこの作品には必要ないとは思うのですけど、せっかく鴨川の綺麗な街並みを忠実に描いているのですから、「戦争」に対してもうちょっと現実感と説得感のある作風に仕上げて欲しかったかなぁって思ったりもしましたC= (-。- ) フゥー
でも洗練された変形可能ロボットの「ヴォクス」の美しさを活かした優美な演出と、スピード感溢れる戦闘シーンはラグランジェらしく個性的で、甘美な気分にさせてもらいましたのでとっても良かったです(*^▽^*)

戦争のシナリオはseason2に期待するとして、キャラについてはまどかを筆頭に魅力的な面々が揃っていたと思います。
まどかの愛機「AURA」って『風』っていう意味の素敵な名前だと思うんですけど、「みどり」って呼んじゃうのがまどからしくってwまる。
過去に母を亡くして心を閉ざしていたまどかは、従姉のようこの姿を見て今の元気で明るく前向きな女の子になったわけですけど、その恩を還元するかのように鴨川を愛する気持ちや仲間を想う気持ちが良く表現出来ていたと思います。
ジャージ部の活動を通して、まどかを中心に鴨川の街や自然があり、そして仲間や住人達いて、とにかく一体感があって微笑ましく思いながらまどかを見ていました☆⌒d(*^ー゚)b グッ!!
まどかに引っ張られる形で親交を深めていった「わん!」と「かしこまり~!」の今後の活躍にも期待したいですね!
それではいざseason2へ≡≡≡ヘ(*--)ノ ………ミ(ノ;_ _)ノ =3…って録画出来てなかったのです…
(。>0<。)ビェェン


■Rasmus Faber(ラスマス・フェイバー)ってこんな人なのですρ( ̄∇ ̄o)
数々のハウス・ミュージックを手掛けてきたラスマスの魅力は洗練された音楽センスにあると思います(*^^*)
今でこそハウスプロデューサーとして活躍していますけど、若いころのジャズピアニストとしの経験が今の彼の楽曲に反映されているのだと思うのです。
ハウス系でありながジャズの魅力である自由な発想とアレンジ感を取り入れた流麗で迫力のあるサウンドは聴いていて楽しい気分になれるんですよね♪
そんな小気味良い楽曲が多いので、是非一度は聴いてもらいたいアーティストの一人です(^ー^* )フフ♪
ちなみに日本との関わりはアニメからだそうですw
坂本龍一さんや菅野よう子さんの影響を受けていることもあって、ラスマスがプロデュースした
「プラチナ・ジャズ - アニメ・スタンダード」シリーズはまさに必聴の価値ありですよ♪
とくに「オネアミスの翼」なんか鳥肌モノです♪古っww
そんな「プラチナ・ジャズ」と坂本真綾さんに楽曲提供した「sayonara santa」のPVをどうぞ(^^♪

★「プラチナ・ジャズ」より『星間飛行』
{netabare}http://www.youtube.com/watch?v=-C5GiMmbiyw{/netabare}

★坂本真綾『sayonara santa』
{netabare}http://www.youtube.com/watch?v=59ANA8WLkwI{/netabare}


■MUSIC♫
OP曲『TRY UNITE!』
 【作曲・編曲】Rasmus Faber【歌】中島愛
 いきなり第一声が「ジャージ」で始まるって(*≧m≦*)ププッちょっとストレートすぎw
 でも久しぶりに中島愛さんのハイテンポで疾走感ある曲なのでいいですね♪
 とにかくラスマスとのコラボが聴けたのが何よりも嬉しかったです(^^♪
 「まるっ」が「キラッ」っ聴こえるのはσ( ̄∇ ̄*)アタシだけではないはずw

ED曲『Hello!』
 【作詞・作曲・編曲】 北川勝利【歌】中島愛
 ROUND TABLE featuring Ninoという名前でも活動している北川さんと言えばわかる人が多いはず♪
 アニメ『ARIA THE ANIMATION』の主題歌「Rainbow」「夏待ち」など提供してくれてました(^▽^)
 どちらかと言えば『Hello!』の方が笑顔と優しさが満ち溢れてくるような中島愛さんらしい楽曲だとおもいます♪


挿入歌『ジャージ部の歌』
 【歌】まどかw 
 貫け~♪    走れ~♪    ジャージ部魂~♪
 逃げるな~♪  攻めろ~♪   ジャージ部魂~♪
 ひたむきに~♪ 真っ直ぐに~♪ ジャージ部魂~♪ 


2012.01.22・第一の手記
2012.09.09・第二の手記(追記:■総評、■Rasmus Faber~、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 44
ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

1クール全部使ってプロローグ…ってなんかデジャブ

鴨川ですか。北西部の私には縁の薄い土地で10年以上行けていないです。
あの頃はまだ近くに行川アイランドがあったんですよね…。


そんな訳で最近徐々にアニメ登場の機会が増えてきた千葉県を舞台に設定し、
分割2クールという最近聞いたばかりの展開をする、I.G、XEBEC系のアニメです。
私がここ数年で観てきた千葉に縁あるアニメは浦安市とか千葉市とか銚子市とか
割と県北部の地方がモチーフになったアニメばかりなので
房総半島の南東部がメインの舞台っていうのは新鮮な気がします。

やっぱり最近のトレンドになっているご当地アニメを狙った風がありますが、
序盤からアピールがあざとく感じてしまい、そこはあまり好感が持てませんでした。
千葉県=落花生みたいなイメージをあんま強調しないでくれますか(泣)
{netabare} …しかし落花生の漢字から舞台が千葉であることに意図があるようにも思えてしまいます。{/netabare}


さて、上ではそんな事を書きましたがアニメ本編にはさして関係ありません。
このアニメは簡単に言うと元気で素直な少女、京乃まどかが異星から地球に
やってきたランとムギナミの2人の少女と出会い、地球が巻き込まれつつある
星間戦争から故郷の街を守る為にウォクスという謎を秘めたロボットで戦う。
幾度かの戦いと緩やかな日常の中でラン、ムギナミと絆を結んでいくといった内容です。


戦闘面ではかなりの数の敵機が降り注いできて、なかなかにダイナミックな攻撃を
されることもありますが、戦闘のほとんどが太平洋の海上や上空で行われる
ので街や人々にあまり危機が迫っているように感じないことがあります。
街の人々も落ち着いているというか、あまり戦いに関わらずに長閑な雰囲気を
守っているので、余計に緊張感が出ません。
ただ、それだけにいざ街や人々に被害が及んだ時に衝撃を受けることも
あるのかな~、と思わなくもないです。

主人公達の乗る3機のウォクスは手足が細くてロボ状態はちょっと微妙ですが
戦闘機形態はなかなか良いなと思いました。(Gジェネのギャプラン改っぽい)
ロボットでプロレス技やったりするのも、ロボット物に失われつつある
夢のある動作で個人的には気に入っています。
そう言えば昔、九十九里浜の北には空手で戦うロボがいたとか。
敵キャラの乗るロボ(オービット)の挙動もそれなりでしたが、無人機っぽい
敵機をあんなにわらわら出して、無機質に撃墜させていくのはどうなんでしょうか?


キャラクターの面ではまどかを初め、キャラクター性のはっきりした人物が
多いので個人的には遣り取りにテンポの悪さみたいな物を感じる事は少なかったです。
また、上2行とはちょっと矛盾しますが、このキャラがこういう反応をしたから
こう動くだろう等と言ったアニメのテンプレートから少しベクトルをずらして
リアルにありがちな人物の凡庸さ、煮え切らなさが見えたことは、
ちょっとおもしろいなと思いました。


現状は舞台、キャラの基本的な紹介をしながら今後の展開を多少匂わせて
1クール終わったような状態なので、毒にも薬にもならない感じです。
早く7月からの2クール目が放送開始しないかと心待ちにしています。


2クール目についての情報はまだ特に見ていませんが、主題歌は中島愛さんが
継続して担当されるらしいので安心です。
今期のOP「TRY UNITE!」とED「Hello!」はかなり聴きやすく、
CD1枚でどちらも入手出来る親切な仕様でした。


1クールを視聴して思うのは、最近の気合の入ったロボットアニメのように
複雑なストーリーや緊張感のあるバトルを期待されている方には
全くオススメできないのではというところです。
青春、友情、百合?など色々別の要素もあるような気がしますが、
まだまだ印象がはっきりしないので、前述の通りに2期を待つしかないですね。
何気に昔の何故か同じ街しか攻めてこない敵から人々を守るために戦うような
暢気なロボットアニメを思い出したりして、私はそれほど抵抗を感じませんでした。
(初投稿 2012.04.11 07:42)


2012/07/02追記
先週「鴨川デイズ」を観たためこちらに追記します。
かなりネタバレですので内容は伏せて書きます。ご容赦を。
{netabare}(そもそもこのアニメのレビューを読む人がどれだけいるか謎ですが)

鴨川デイズはまさに1期と2期とのつなぎな話で
舞台となった鴨川の年末年始から1学期中頃あたりまでの期間のお話でした。
これから敵味方になってしまうであろうランとムギナミの距離感に
かなり重点をおかれたお話になっていたように思います。

ちょっと演出上不自然な距離ですれ違っているように見える二人ですが、
結局まどかを大切に思う気持ちから再会していくのがラグランジェらしいと思いました。
主人公であるまどかは、いつも通りすぎて特別な感情は抱きませんでした。

しかし、まあ鴨川アピールが本編以上にレベルアップしていて辟易しました。
関係ないと思おうとしても県民である以上、とある漫画のパロのように
顔を赤面して震えながら観るようなこっ恥ずかしいシーンがいくつかありました。
ひどい捏造キャンペーンを観た…。{/netabare}

ラグランジェに興味があればどうぞ、といった感じです。
私はネタとして許容できましたが、楽しいかどうかは保証しかねます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

norimeru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「わん」と「まるっ」と「かしこまり~」、 ( ´∀`)/~~~~ 離れ離れで2期へと続く

2話まででレビュー中断してたので、それは下に残したまま総評っぽく。

いつも明るくて100%前向き、万能助っ人少女、まどか。
謎の美少女ランに誘われ(?)とりあえずオービットに乗ってみました。
あれっ、なんでだろ、初めてなのにばっちり相性が合いました。
ジャーマン・スープレックスもラクラク、チョーク攻撃も出来ちゃいます。

宇宙から来た色白のランちゃん。
性格は少し内向き、胸も小さめなドジっ娘。
オービットを上手に乗りこなすことができません。
でも、まどかのピンチに心が通じ、ウォクス・リンファを乗りこなせました。

こちらも謎の美少女ムギナミ。
天真爛漫、むっちりボディで何でも出来ちゃうユーティリティ。
でも、その昔は辺境の流刑地で・・・・
心の中は、ヴィラジュリオとまどかたちとの板挟み。

3人が出会い、結びつき、ストーリーは新たに展開。

パイロットが暴走する(?)とウォクスが反応して生じる、不思議な現象。
この現象(=輪廻)が、昔何かを引き起こしたんでしょう。

でも、「最初から2期が決まっていたのね。」
そう思わせるような終わり方でした。


2期では、

萌葱の大鬼天を裂き、
浅葱の大鬼星を喰い、
柑子の大鬼闇を吐き、
数多の贄で地に納む。・・・

とかいう言い伝えに隠された謎なども含め、解明されていくのでしょう。
古代の地球と、宇宙からの人たちとの関わりなんかもわかりそうです。


で、結局感想はと言うと、
「もう少し頑張りましょう」になっちゃいます。
どうしても中途半端な印象が強いからです。

お話の終盤でようやく動きがありましたが、バトルがメインではありません。
亜空フィールドとか、どこかで聞いたことのあるものも出てきました。
んじゃ、バトルの替わりにストーリー?
それほど深く掘り下げられてはいませんでした。

日産自動車がデザイン?
ロボットにエコカー減税がつくわけでもなし。
確かにとっても海がきれいでした。
でも、そこまで「鴨川、鴨川」って連呼しなくても。


この際、金髪のアステリアが鴨川の海から出てきて、CVの金元さんに
「地球を侵略するでゲソ!」
とか言ってもらえば、「まるっ!」とならないかな??。


それでも2期は観ますよ。
「女の子 + ロボット = “鉄板”アニメ?」を確認するために!。

(2012.04.08 追記)

ーーーーーーーーー
2話まで視聴

「ジャージ部」(なんじゃそりゃ?)所属の主人公。
なんでも屋さんで明るくはきはき、人気者、だけど天然少女のまどかさん。
なぜか成り行きで高性能ロボットの操縦ができちゃいます。

このメカ、操縦者が悩むと動かないし、気合入れるとがぜん戦闘モード変換・・・。
まどかさんとウォクス・アウラ(とかいうメカ)との相性はばっちりらしいです。
海の中で出会っていたらしいこのあたりの謎は、近々明かされていくのでしょう。

近いところならもちろん「IS」、最近は女の子とロボットの組み合わせ多いですね。
メカはこちらの方が「まるっ!」って感じのデザインで、主人公の口ぐせには合っています。
(まどか → 円 → まるっ! 、関係ないけど円環の理ですかって・・・・)

正体不明のランさんと2話で登場のムギナミさん、きっと二人もウォクス・なんたらを操縦するのでしょう。
これからの展開、どうなることやら・・・・。

ところで、最近のアニメは地元還元推奨?、と思わせるような鴨川市の全面的なバックアップ(wiki参照)。
日産自動車がメカデザインを手がけ、読売テレビも宣伝に必死。
アニメが認知されてきたのか、単純に利用されているだけなのか、少々複雑な思いでございます。



ちなみに・・、まどかさん、従姉のようこさんにコブラツイストかまされてました。
お返しではないでしょうが、敵オービットにジャーマンスープレックス。
ご存知でしょうか、昨年末に逝去された「金髪のまだら狼」上田馬之助。
馬之助には絶対似合わない技だな~と、なぜかしんみり思い出してしまいました。

合掌

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

70.3 8 ジャージアニメランキング8位
海月姫-くらげひめ-(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (697)
3311人が棚に入れました
クラゲオタクの月海が住むのは風呂・トイレ共同、男子禁制のアパート・天水館(あまみずかん)。住人は皆腐女子でニート、オシャレ人間は天敵、そんな彼女たちは自分たちを「尼〜ず」と呼ぶ。ある日、死にそうなクラゲを救ってくれた美人でオシャレな女の子と知り合った月海。だがその子は、父親の職業を継ぎたくないがために女装する正真正銘の男だった。

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

わらうことで、すくわれる物語(追記:整形美人のはなし)

 唯一のオール5。

 原作者である、東村アキコという人は不思議な立ち位置にいる漫画家だと思う。
 基本は、アイデンティティは一義的にはギャグ漫画家なのだろう。
 ギャグはもちろんじゅうぶん面白い。だが、個人的には、ギャグはそこまで笑い死にするほどまでには面白いということはない。
 面白さよりも、感動するのは、東村のギャグがそのほとんどが一歩見方をかえれば、そのギャグがあまりに切実な問題ばかりを扱っているということだ。

■他人ではなく、自分でわらいとばすということの効用

 東村のギャグのネタは、つねにあやうい。

 「コミュ障」
 「無収入」
 「ブス」etc...

 これらはいずれも「誰」が言うか、によってギャグどころか差別発言ぎりぎりになってしまうような、そういう危ういところをついている。
 東村アキコのギャグはいつもそうだ。これは、西原理恵子なんかだともっと典型的だとは思うけれども、言い方を間違えればひどい。しかし、その言い方を間違えればひどいものを、「自分で笑い飛ばす」。これは、他人にわらわれてはいけない、自分で笑い飛ばす。そのことが重要なのだ。
 いずれも、他人からわらわれてしまえば、それは、ただの攻撃で、見せしめで、みじめさがましていくだけだ。それを、あらかじめわらいのネタにしてしまうことで、すくわれる。そういう作用を、東村アキコのギャグはもっているように思う。

 たとえば、ある精神科医が自分がかつてパニック障害に陥ったときの療法として、
 「パニック障害におちいって、呼吸困難におちいっている自分を、自分で茶化すことで、呼吸をおちつかせることができるようになった」
 と言っているのを聞いたことがある。たとえば呼吸困難におちいってきたら

 「おおっと、理恵選手(仮名)、
  呼吸が困難になってきました。
  いやー、きましたねー、本日もやってまいりました。
  今日の呼吸は、なかなかいい感じですねぇ。
  斎藤解説委員、どうでしょうか。
  /はい。そうですねぇ
  …今日の呼吸困難も、いい調子ですねぇ…。
  期待できますよぉ、今日は。」

 みたいなバカなことをやっているうちに、気持ちが落ち着いてきて治ったんだそうな。

 ギャグは、自らのどうしようもない行き詰った立場を、一歩外からみつめなおすことができる。そとから自分をみなおすための、もっとも効率的な手段でもある。そとから見つめなおす視点を獲得することで、ラクになれる。力を抜くことが、できる。
 そういうタイプのギャグが、東村アキコの作品にはあふれている。だから、東村アキコのネタは、「ギャグ」という皮を脱いでしまえば、とたんにひどく深刻で、息がつまるような、切実さをもっている。東村はそれを効率的にギャグとしてみせる。それゆえに、東村のギャグはおかしく、そしてまた、強烈だ。


(※もちろん、ギャグが<常に>精神療法として機能する、というわけではないだろうけれど。) 

■ギャグと批評性

 また、こういった一定の批評性をもったギャグというのは、基本的にはその批評性とかみたいなものがほのみえてしまうと、えらくダサく見えたりするもので、「爆笑問題」のギャグは、いつも、そういうあざとさを発揮してしまったりする。(あるいは、昔のビートたけしとかも、そうだと思う)
 だが、東村のギャグは、そういうところがほとんど存在しない※1。それは、何よりも、本人にとって、あるいは本人のごく身近な人間の問題を描きだしているようにしかみえないからだろう。少なくとも、他人を攻撃するためのギャグではない。
 作中では、直接に「痛い」キャラクター本人が自虐として語るのではなく、さまざまな形でかたられるが、いずれも攻撃性がほとんどない。

 なお、原作のあとがき漫画では、東村自身が10代のころにどれほどオタク女子にありがちな痛いことを沢山やっていたか、ということがライトに語られている。まあ、本人が過去そういう人間であったということは、なるほどそうだろう。

 くわえて、少女マンガとしてじゅうぶん機能するだけの人物の心情描写の細やかさ※2を兼ねており、わたしは、もう東村さんに関しては、本当に文句がない。







■アニメとして

 東村さんの話ばかりを描いてしまったけれど、アニメはアニメで、すばらしい脚本のリライトや、キャラクタの描写力をもっており、絶賛するしかないクオリティ。個人的には、ばんばさんと、くららが超かわいくてツボ。

 OPのチャットモンチーの『ここだけの話』も、EDのサンボマスターの曲もすばらしい。とくに、OPのチャットモンチーの曲はここ数年にきいた、すべての日本人の楽曲のなかでもっともよかった。チャットモンチーらしい、わがままで身勝手な欲望をあえてかわいく歌うことで、びっくりもするし、チャーミングでもあるすばらしい楽曲になっている。映像とあわせて本当によかった。

 そういうわけで、なんだか長々と書いてしまったけれども、
 要するに、昨年は
 「ここのところいいコンテンツって、なんかある?」と聞かれたら、
 「海月姫!海月姫!海月姫!ちょう良かった!すごく面白かった!あれこそが感動的!」
 と、ドヤ顔で答える日々を送っていたわけです。


■追記1:
・東村アキコは、岡田あーみん(『お父さんは心配性』『こいつら100%伝説』)が大好きだという。わたしも岡田あーみんは大好きで、吉田戦車、うすた京介と並ぶ90年代の三大不条理ギャグ漫画家だと思っている。少女マンガ、というプラットフォームのなかで、あれだけ不条理系にごりごりと突き進むことができていた、岡田あーみんの遺伝子を東村アキコが引き継いでいるのか、と思うと泣ける。

・あと、本編だと東村さんのギャグは自虐性がたかいけれども、たまに、周囲への敵意そのものがむき出しになってるような、場合とかもあるのは、ある(笑)。まあ、それは西原さんもそうなんだけど。なので、上記の感想は若干ほめすぎているといえば、ほめすぎてるんだけれども、大筋の言いたいこと、としてはそういうことで。『ママはテンパリスト』とか、けっこうひどいな、とも思うw

■追記2:美容整形をめぐって

 ちなみに、この「眼差される対象としてのわたし」をめぐる、コンプレックスを扱った作品としては、サブカル文脈で有名なものとしては、90年代の岡崎京子の『ヘルタースケルター』という作品がある。
 わたしは、岡崎京子は好きではない。…が、教養として岡崎京子を知っている、ということには意味があると思っているので、興味のある人は読んでもらえるといいと思うけれども、話の内容としてはWikipediaの要約によれば下記のとおり

「美しく幸せになりたいという欲望を持ったモデル・りりこは、全身を作り変えるほど危険な美容整形手術の結果、その美貌でトップアイドルになっていくが、手術の激甚な後遺症に心身ともに蝕まれていた。」

 という内容。
 基本的には、まあ、「他人から見られる私の美しさ」というリソースをゲットするために、なりふりかまわず、人生のほかの大事なものをごっそりと捨ててしまう、というそれだけの話なんだけれども、しかし、少なくない数の「女性」にとっては、美貌という資源がそれほどに、めんどくさいものとして描写可能だ、という話になっている、ということだ。

 これと比べると、海月姫の「美」をめぐる描写はかなり楽天的な部類に入るだろう。
「キレイはつくれるんだよ★」
 という言い方がカバーする範囲で、基本的には話は推移する。つきみちゃんは、見てくれをちょっと変えるだけで美人っつーね。
 いや、まあ、実際に、それまで全く手を入れてないようなタイプの人の場合、
・姿勢
・ファション
・髪型
・化粧
 あたりをゴリゴリといじっていくと、相当にいじれる、とは思うけど、…それにしても、海月姫的な「美」の世界観はけっこう希望に満ちている。整形しなくても、イケる世界だからねぇ。


 …
 で、何を言いたいのかというと、
 整形したり、何かを強力に犠牲にしてまで、「美」を手に入れようという人にとっては、「キレイは作れるんだよ★」的な世界はうざい、と思われているはずで、ここに対する、何かが入ってくるといいなー、と思っています。海月姫じゃなくて、東村さんの別の作品でもいいけど。
 整形美人とかが登場して、

 非モテ(つきみちゃん) vs 整形の怨念女

 みたいな対決とかね。
 そんでもって「キレイはつくれるんだよ★うふ」な楽観でないことを示せると、もうサイコー。

*整形に対する価値観

 ちなみに、
 整形に対する価値感とか、韓国とかだといま、全く変わっていて、ヘルタースケルター的な描写が成立する、ということ自体が、いまやバカみたいにしか見えないと思う。
 (韓国にいれば)

 「整形=性格ブス」の構図とかって、なんなのそれ?w みたいな感じで笑い飛ばしてやりたいよね。前時代もいーとこだと思うんだよね。
 整形美人が性格的にストレスを抱える理由というのは、整形自体が問題というよりは、どちらかというと「整形行為」に対する社会的なレイベリング※3の問題でしょう。
 その意味で整形美人っていうのは
1.「美人であれ」という世間的要求と、
2.「むりに美を買うなんて浅ましい」という世間的要求の
 どちらにも、二重にコンプレックスを抱えやすい人になりがちなわけで、そうなっちゃうと整形美人ってのは、けっこうガチでかわいそう。笑い飛ばせる人だと、いいと思うけど。椎名林檎とかだと、なんとも思わずにやっちゃってそうだけど。
 で、岡崎さんの話は、教養人が、そのレイベリング問題を取り扱っているようにも読めるけど、レイベリングを強化しているようにも見えて、困りものなんだよね。岡崎さんのような人がそういうもんしか描けてないってのは、ほんとにねー。まったくもー、どうなの。

 整形美人、に対して、そういうわけで今後、東村さんがなんか描いてくれればなー、というのがわたしの、ごく勝手な希望で、東村さんならやってくれる、はずだ、と勝手に期待してる。※4


※1 これは、昔の古谷実のギャグマンガ(『グリーンヒル』『ぼくと一緒』)や、西原理恵子のような人のギャグにおいては。こういうことは成立していた。

※2 心情描写のセンスの良さは、現在連載中の別の漫画『主に泣いています』のほうがよく出ているかもしれない。

※3 レイベリング、というは、たとえば「おまえは不良だ!」と学校で先生からレッテルを貼られることで、それまで、さほど不良でもなかった子が、「っち、おれはどうせ不良だよ!!!」とかやさぐれて、本当に不良になっちゃうってこと。「レイベリング」でぐぐってくれれば、社会心理学系の解説のページが出てくるはず。

※4岡崎京子は、わたしにとっては「一世代前の教養」の象徴的存在でもあるので、東村さんに、そこはなんか一発やってほしいな、と思っている。
 むかし、三島由紀夫を読んでいたら、三島が太宰のことを「あんな、田舎者」とかっていうような書き方をしていて「なんのこっちゃい」と思っていたけれども、要するにあれって、「過剰な露悪趣味にたいするナルシズム」みたいなことだよね。
 そういうものが、80年代ニューアカの残滓みたいなところと結びついちゃったのが岡崎さんで、太宰の頃には、そういう教養主義って、一高文化とか東大みたいな限られたところにしかないから、太宰が教養主義にアクセスする、ということはなかったわけだ。そこが、なんか、戦後のある時期以後は、結びついちゃってるのが、わたしは嫌なんだよなー。
 太宰はコンプレックスばりばりの無教養DQNなんだけど、村上龍とか、岡崎さんは、勉強するんだよね。あの人達は。
 これって、19世紀初頭のヨーロッパの成金が、美術を介して文化資本に手早くアクセスしようとしたときの話にすごく似てる気がする。一発目は、ただの俗悪な趣味の権威化しかできなかったんだよね。あのとき。50年ぐらいたって、ようやくそれが新しい趣味の世界を構築してきたけど。
 なお、もちろん、岡崎さんが交通事故で描けなくなったこと自体は惜しい。岡崎さんには、ずっと、わたしにとってのヒールであって欲しかった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

姫は海に漂い波にのまれる

序盤 ああ

中盤 ええと

終盤 これで終わり?

この話は持てないオタク女性、通称「尼ーズ」のクラゲオタクについての話
ジャンルはオタク・恋愛・コメディ・荘・女装
基本的に恋愛です。もちろんコメディ要素も少ないわけではないですが、恋愛要素のほうが多いイメージです。クラゲ姫という名前ですが(私だけかもしれませんが)、クラゲに対する知識はあまり入ってこなかったような気がします。「クラゲオタク」という要素だけが重要なだけであって「クラゲ」要素はコメディ要素でしか使われてません。そのクラゲも大雑把な特徴と名前と形だけ説明されるので生物学的な知識としてはあまり期待できないかなって感じです。まぁクラゲというものを大雑把に理解するだけなら十分かもしれませんが。
内容です。序盤の展開であまり好まない人がデてくるかもしれませんが、この先「とってもおもしろくなる!」とは言えないので別に断念しても良かったかな、という感じです。中盤も同じ調子でずっと退屈な展開が続きますが、かといって視聴をやめたいというわけでもない状態です。終盤は終わる気がしないまま展開が続きます。ラストシーンは「え?終わり?」といった感想しかありません。すべてが完結しないまま、かといって何かが始まっていたかと言われればそうでもない、という感じです。全体的に内容が薄いかな、といった感じです。
まぁ良いところといったら「日常」を描いているといったところでしょうか。日常ではそんなに大きな展開がころころとでてくるとは限りませんので、この小さすぎる展開はある意味現実を移してるかもしれません。ヒロイン(?)の過程環境が普通ではないので現実とはかけ離れているのですが。矛盾の極みですね。言ってみたかっただけです。
私はこういう主人公はあまりすきじゃないのですが、こういう奥手な人が好きという人もいるのですかね。ちょっとわかりませんが。基本的に逃げてばっかです。良くない場面もなれない場面も自分のしらないことからも。何も知ろうとせず何も変わろうとせず何も産まないただただ生きてる虚しい人生のように私は感じました。私は逃げてない、なんていうつもりはまったくないのですがさすがにこれは逃げ過ぎです。自分の人生は自分で決めるものです。100%自分とまでは行かないにしろ自分に意志があるというのは本人しか証明しようがありません。この主人公がクラゲという生物がすきなのは「自由にゆらゆらと海を漂っているから」と言っていました。それは彼女が自分だけは特別(姫)だ、とどこかで思い、自ら行動せず「波」にのまれて、「海を漂う」という表現であたかも自ら行動してるように見せてる、ということなのではないでしょうか。傲慢にもほどがあります。まぁ人間という生命体は一社会に溶け込まなければならない、という常識的な価値観が間違っていない、とは断言できるはずもないので、もしかしたら正しいかもしれませんが。とりあえず私はこの主人公は嫌いです。

監督・音響監督は大森貴弘さん。デュラララや夏目友人帳の監督をされた方ですね。
シリーズ構成は花田十輝さんローゼンメイデンのシリーズ構成をされた方ですね。
キャラデザは羽山賢二さん。マジンカイザーなどのキャラデザをされた方ですね
劇伴は吉森信さん。バッカーノやデュラララの劇伴をされた方ですね。
アニメ制作はブレインズ・ベースさん。デュラララやバッカーノを制作したところですね

作画は普通でした。
opは橋本絵莉子さん作詞曲、チャットモンチーさん編曲歌唱の「ここだけの話」
edは山口隆さん作詞曲、サンボマスターさん編曲歌唱の「きみのキレイに気づいておくれ」
声優さんは良かったです。

総合評価 見なくて良い

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

自分の持っているケータイはガラケー。この作品の鍵となるのはクラゲ……

クラゲオタクの倉下月海(くらした つきみ)の住んでいるアパート・天水館の住民は全て独自のオタク趣味を持つ集まりで、自分たちの事を”尼~ず”と称して外部のお洒落な女性や男性を拒んでいた。
月海がペットショップで死にかけているクラゲを助けようと悪戦苦闘しているところにお洒落な女性が現れて救い出すことに成功する。
ただ、その女性だと思っていた人物が女装した男・鯉淵蔵之介(こいぶち くらのすけ)であった。
お洒落っ気の無い月海をメイクして変身させたり天水館が取り壊されるピンチなどを回避するための行動をしていくうちに、蔵之介の心情に変化が……


オタクと言えば男のイメージが強いですが、本作品では女性のオタクが多く登場します。

主人公でクラゲオタクの倉下月海
着物を常に着ていて日本人形を集めている千絵子(ちえこ)
三国志が大好きな まやや
鉄道が大好きで包装紙から中身(高級食品)を当てる事ができる ばんば
中高年(特に地位武男)が大好きな ジジ
部屋に籠ってBL漫画を描いている目白樹音(めじろ じゅおん)

他人の趣味・嗜好をどうこう言うつもりはありませんが、天水館の住民はオタク趣味の中でも かなり特殊な部類になると思います。

服装やメイクに無頓着な月海に対して、徹底的に女性らしい服装やメイクをして変身させています。
中身はそのままでも外見を綺麗に変えるだけで周囲の反応が変わります。
蔵之介の兄と対面した時も 普段の月海とメイクアップした月海では態度が変わります。
(変わるというか、全然気づかないのですが^^;)

自分も高校時代に髪の毛を伸ばしたりガイコツ柄のメタルTシャツを着ていたので、周りの人と距離がありました。
ちょっとしたキッカケがあり、髪型を普通にしただけで周囲の反応は変わりました。
その時に「外見だけで人を判断する人間は多い」という事を学びました。
中身は全然変わっていなかったのですが^^;

外見だけで人を判断することはできませんが、相手の第一印象は変わります。
一度しか会わない人に対して良い印象を持ってもらいたいのならば、ある程度、外見に気を遣わなければいけません。
オタク趣味を持っている事は隠さなくてもいいかもしれませんが、相手の第一印象を良くするためにも外見に無頓着のままでは いけないかもしれません。
受験・就職・仕事先など、清潔な印象を求められる場面も多いので、外向きの服装を持っていた方がいいでしょう。

仕事や勉強の場では個性は無くても大丈夫です。
自分のくつろげる場所などで、オタク趣味などの個性を全開させましょう。
場を考えろ、という事ですね^^

場慣れしていて男を手玉に取るような女性よりも月海のような純情な女性の方が人間としては良いかもしれません。
あまりにも純粋すぎて男性恐怖症のようになってしまうのも困ってしまいますが^^;
自分の事を理解してくれて受け入れてくれる相手が見つかるといいと思います。

本作品は微妙な所で終了します。
全11話では仕方が無いのでしょうが、終わり方が唐突だったのが残念です。

今までの自分自身のままでいいんだ と思いたい人や、これから少しづつ自分を変えていこうといった人には参考になる作品かもしれません。
現状の自分に満足している間は人間として成長しないので、どちらかと言うと自分を変えるキッカケにしたほうがいいように思います。

狭いジャンルに特化した人もいいのですが、視野を広げて守備範囲を広くしてみようと思える作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

79.0 9 ジャージアニメランキング9位
放課後ていぼう日誌(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (450)
1575人が棚に入れました
海野高校1年生の鶴木陽渚は生き物が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩と出会ったのをきっかけに謎の「ていぼう部」に入部させられ、釣りをはじめることに! 個性的な部員たちに囲まれて、陽渚の高校生活どうなるの!?

声優・キャラクター
高尾奏音、川井田夏海、篠原侑、明坂聡美
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

”ただの”釣りアニメではない

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。Aパート前回のキス釣りから、ヒナだけ疑似餌を使っていたためうまく釣れず今回は知識を蓄えて再挑戦。疑似餌のパッケージの裏に釣り方が書いてあるのにわざわざ自分でネットで調べちゃうおっちょこちょいなヒナですが最後は夏海の助力もあって小さいのを一匹ゲット。変わってBパートは夏海フェルトづくり回想。大量の麦茶の区別の仕方から手芸大好きなヒナがていぼう部に入っ思ったことまで、恐ろしいほどスマートにまとめられたラスト10分。EDの絵までその後のストーリーを描けていたし完璧な終わり方でした。さらに最終話の今回もそうですが背景がめちゃくちゃ綺麗。建物の遠近感や影の付き方、橋や標識のプロップデザインも画面にのめりこんで見入るぐらい丁寧。それでいて釣りの知識の豊富さだったり、その紹介の演出も分かりやすい。もう釣りでも手芸でもボウリングでもキャンプでもインドア、アウトドア何の題材でもアニメにできちゃいそうな勢い(同社制作の「恋する小惑星」でもロケ行って入念に下調べしていたらしい)。なのでこのアニメ何って聞かれたらただの釣りアニメとは答えられないですね。すばらしいアニメだったと思います。{/netabare}

【第一話】
終始のんびりした雰囲気で腰を据えて見られました。ただ釣りはあまり興味がないので5話あたりで一展開ないと中だるみしますね。
【第二話】
早速ガチ釣り教室。作画も申し分ありませんし、OP,EDかわいいです。
【第三話】
今回は本格的に目的の魚を釣る回。当然だけどここまで作画(キャラの顔、背景、釣り具などの小物)ド安定です。ここまで丁寧に作られていたら釣り好きの人はかなり楽しめますよ。
【第四話】
{netabare}約2.3か月の延期を経てようやく再開。Aパート意外と高いアウトドアグッズに驚くお約束展開。確かにジャケットや帽子、靴だけで〇万は中高生には高いですもんね。Bパート装備万端でイカ釣りに挑戦。相変わらず釣りシーンは「へぇ~」の連続です。最後はいか刺しを食して自然の恵みに感謝。今回も中身の詰まった良い回だったと思います。{/netabare}
【第五話】
潮干狩り懐かしい…。陽渚は一発でハマグリゲットしてましたが私はバカガイばっかりとってた覚えがあります(笑)。そして貝のバター焼き最高!ビールと会う!
【第六話】
{netabare}六話まで来て全く衰えを感じないですね。Aパートは先生と一緒にアジゴ釣りに。いつもどおり丁寧な釣り解説があり、今回特に良かったと思ったのは陽渚役の高尾さんのアフレコ。ここまで来てだいぶ慣れてきたのか十代とは思えない演技で高校生らしいはしゃぎっぷりも良かったし、アジゴの内臓取り出すときの息づかいはまさに名演技。もちろんBパート陽渚が一人で釣りに挑戦するのもよかったです。動画工房アニメは作画(背景も含め)、専門知識解説そしてアフレコの一話一話の作り込みでいったらトップクラスですね。今回改めて実感しました。{/netabare}
【第七話】
{netabare}面白い!もう第一話で書いたレビューがお粗末でしかない。Aパートはいつも通りの釣りシーンなのに笑いどころは毎回違う。ヒナと夏海も面白かったけど大野先輩のライフジャケットの件についてもエピソードが語られました。OP、EDでも一人だけライフジャケットをしっかり着けてましたね。ここら辺の細かさはもはやこの制作会社では当たり前なのでしょうか(笑)。妙に納得のAパートからBパートではヒナと夏海のお勉強会。眼鏡姿をヒナに見られて恥ずかしがる夏海可愛い!そしてさり気なくヒナの過去の友達事情を聞く夏海もさらに可愛い…。ただ部屋で勉強しているだけのにワンカットごとに見どころがあるので全く見飽きなかった。もうこの制作は日常系作品の覇権会社ですね。{/netabare}
【第八話】
{netabare}今回はテナガエビを釣るということで釣りに使う道具についてや釣り方などなどいつも通りわかりやすい解説がありました。さらに良かったところとして、河川での漁業権について触れていたところ。おそらく原作でもそのような描写があったんでしょうがアニメ内でもかなり丁寧にわかりやすく教えてくれました。あと、ヒナの表情も多彩で可愛かったし声優さんもうまかった。{/netabare}
【第九話】
{netabare}すごく面白い回でした。ある意味もう深夜アニメじゃないよこれ(笑)。まずAパートは堤防部恒例行事の着衣水泳体験のお話。着衣したままおぼれた時の姿勢やペットボトルやクーラーボックスの浮き輪活用などなど丁寧でわかりやすい解説。そのなかで大野先輩の相変わらずの金槌ぶりの笑いなどもあり面白かったし勉強になりました。Bパートは変わって釣りシーンになるかと思いきやいきなり鳥視点の映像が流れヒナの釣った魚がアオサギに横取りされます。今度は横取りに来るアオサギの対処方の話かと思いきやヒナがアオサギの足に絡まっている釣り糸に気付きます。黒岩先輩によるとアオサギを始め海や河川の周辺を活動領域とする鳥類には良くあることで釣り糸が絡まることによって片足をなくしたり中にはそのまま動けずに命を落とすこともあるとか。アオサギの現状を知ったヒナはなんとか昨日のアオサギを助けたいと思い黒岩先輩に協力を求めるんですがそこで出てきたワードが鳥獣保護法。鳥獣保護法とは野生の鳥類や獣類は無断で捕獲してはいけないというもの。保護のためであっても許可が必要なようでそこをカットせずしっかり話に入れてきたのはさすが動画工房としか言いようがない。そしてヒナがアオサギを助けたいと思った理由が絡まった糸が我慢ならないからという裁縫好きのヒナらしいもので面白かった。その後堤防部の面々でなんとかアオサギに絡まった釣り糸は排除でき一件落着です。今回の一話は是非一般の人にも見てもらいたいし、何なら学校でも教育として見せるのもあり。Aパートは昨今の絶えない海や河川での水難事故を減らせるかもしれないし、Bパートのごみ捨て(海、河川の汚染)や鳥獣捕獲規則なども当たり前のことですが現代社会の重要課題でもあるでしょう。冒頭にも書きましたがこれは深夜アニメのレベルを超えてます。私もただの釣りアニメでこんなに勉強になるとは思っていなかったので驚いてます。素晴らしいアニメです。{/netabare}
【第十話】
Aパートいつも通りの部活風景。釣りの仕方が次から次へと出てきてこのアニメ見るたびに勉強になってます。Bパートは釣ったアジのさばき方だったり先生が持ってきた燻製機で燻製にしたり。Bパートもみてて面白かったです。十話ということでそろそろ終わりが近いですがこのアニメに関しては最後まで今回みたいなゆるーい感じでもいい気がします。
【第十一話】
{netabare}いよいよ終盤も終盤十一話まできてここまで作画や話の内容全体的に見ても一点の曇りなしです。女子高生がただただ釣りをする話。下手したらめちゃくちゃつまらない子守唄アニメになるところですが細部までこだわった演出もあり今回まで一話たりともつまらないと思ったことはありません。今回のBパート。メンバー全員でキス釣りをするもののヒナ一人だけキスが釣れないという状況に。他のメンバーは釣れているのになぜか。自分だけ疑似餌だから?単に運がないから?家に帰ってヒナが自分なりにつれなかった原因をネットで模索してみる。するとなにやら好感触な手段を見つけます。良かったですね。アオサギの回もそうでしたがヒナが自分から海のことや魚のこと、釣りのことを知ろうと励んでいる背中を見るとみてるこっちも自然と前向きな気持ちになります。日々の仕事や生活の中で何か困難なものに立ちふさがれたら一から出直して知識や手段を身につけて再度挑戦してみる。大げさかもしれませんがこのアニメを見ているとそんなふうに思わされます。いろいろハイクオリティな釣りアニメです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「釣る」だけでない、「釣り」の魅力

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
女子高生の釣り部(ていぼう部)を舞台にした、日常系部活モノ。

こういう作品では定番ですが、主人公は(釣り)素人なので、非常に丁寧に釣りの解説をしてくれます。また、釣りの楽しみ、難しさ、怖さ、命の大切さなどを多角的に魅せてくれるので、個人的には、Eテレとかで流してほしい、作風だし、高いクオリティ。

1話見た段階では期待値は低かったのですが、中盤以降どんどんハマっていき、最終的には☆4(高評価)をつけました。レビューでは、本作をベタ誉めしたいと思います(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
スポーツフィッシングというものは、釣りの中の「釣る」ということに特化した釣りなのでしょう。

一方、本作は、「釣り」の魅力を多面的に表現しています。

釣って食べる楽しさ。道具を揃える楽しさ。色々な種類の釣りの楽しさ。友達と一緒に待つ楽しさ。

たからここは、「釣り部」というより、「ていぼう部」。ただ、友達とダベったりったり、潮干狩りを楽しむのもアリなんです。

そして、生き餌のキモさ。海の怖さ。漁業権の必要性。環境を破壊する恐ろしさ。お金の大切さ。命の重さ。

リアルな部分もちゃんと魅せてきます。それがネガティブな印象で終わらないのは、日常系の平和な雰囲気の中で、微百合やギャグを交えながらライトに表現しているから。ホントに丁寧だし上手い。

しかも、ラストは2話またぎで、「釣る」面白さをストレートに表現。陽渚は、自分で釣ろうとすることで1Lv up。ネットで調べることで2Lv up。最後に自分で考えることで3Lv up。日常系作品ながら、主人公の成長を丁寧に描写し、時系列を入れ換えた日常話をBパートにもってくることで読後感を爽やかにする巧みな構成に、最終話は☆5をつけました! 演出100点!

このように、「釣り」のライトな部分の魅力をほぼ完璧に表現しながら、7話では夏海の眼鏡&秀才&照れ屋ねギャップ萌え、素晴らしい百合(てゆうか友情)まで魅せてきて、なんだこれ?天才か?(笑) 主要キャラも4+1に抑えたことで、各キャラクターが立ち、魅力が充分に伝わった。久々にキャラの名前をちゃんと覚えられたアニメ。

コロナのしんどい時期を乗り越え、最後まで丁寧にアニメ化してくれた、制作スタッフに(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

私の評価的には、☆5に近い☆4で、かなりの高評価。惜しくも☆5に届かなかったのは、部活系の日常アニメとしては実に王道で、バランスが最高に良かった反面、飛び抜けた(というより目新しい)「何か」が足りなかったこと(これは作風的にはしょうがない)くらい。

2期あったら確実に観ますね。

あと、これはどうでも良いんですが、EDやCMなどに流れるリコーダーのような曲が、「つり球」の挿入歌に似ていると思ったのは、私だけでしょうか?(笑)
{/netabare}

【余談~ 釣りはいつかちゃんとやってみたい ~】
{netabare}
釣り、楽しいですよね(ロケーションによるけど)。少しならやったことあるんですよ。

海釣りを何度か。自分で行くことはまずないけど、誰かが誘ってくれたら、わりと楽しみにして。

ちなみに、1番やったのが小学生の時。うちの実家は、「のんのんびより」に近いくらいの田舎なんですが、家の近くに小川があって、そこで釣りをしていました。

小さな橋の欄干に腰掛け、竿を脇に挟んで、ゲームボーイをしながら待つ(笑) そこはちょうど川の流れが緩やかになるポイントで、一時間も釣糸を垂らしてれば、2、3匹は釣れました。家に持ち帰ると、母親が誉めてくれて、美味しく頂きました。

どうしても釣れない時は、少し上流までチャリをこぎ、沢蟹をつかまえてカラッと唐揚げに♪

自分の中の、元風景のひとつとして、「釣り」があります。

私は、キャッチ&リリースってイマイチ好きじゃなくて、素人考えですが、「釣ったら食うのが礼儀」みたいに思ってます。だから、ていぼう部のスタンスも好きでしたね。

ただ、私はかなり凝り性なので、「ハマったらマズイ」と思って、自分でブレーキをかけているところもあります。だって、釣り好きの人、道具にめっちゃ金かけてるじゃないですか(笑) なんとなく、「老後の楽しみ」かなと、自分では思っているものの1つが、釣りですね~。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
フナムシはキモいよな(笑) 釣り部。楽しそうだけど、大会とかあるのな?実際には。

2話目 ☆3
キャスティングくらい、2、3回くらいやったらできるだろ(笑)

3話目 ☆3
再開おめ!

4話目 ☆3
日常回。平日に行くの? こういう専門店って、ワクワクするよね。高1で9000円はキツいよな~。釣りたてのイカ刺は確かに旨いけど、少しおいたやつもねっとりして旨い。これ、どう考えても、墨をかけられるよな(笑) イカは天ぷらが好き。

5話目 ☆3
泥あそび。そして、効果的なパンチラ(笑) 顧問。最後は剣に、ハマグリ食わしたかったけどな。

6話目 ☆4
エラ、ワタ、エラ、ワタ、エラ、ワタ(笑) Bパートのミスとか、知識的なこととか、なんかよかったな。

7話目 ☆5
海怖い、大事。完璧そうに見えて金槌とか、逆に完璧(笑) 眼鏡っ子でギャップ萌♪ 夏海の方が頭良いってのが、良いね。相手の趣味にも歩み寄り。お互いの趣味の交換。良い百合だ(笑)

8話目 ☆4
着衣水泳に、ごみ拾い。環境保全。マナー向上。役所の許可。かなりちゃんとしてるよな。NHKで流そうぜ。

9話目 ☆3
初訛り♪ メッチャ嫌そう(笑)

10話目 ☆
4500円、値段がリアルだな。

11話目 ☆


12話目 ☆5
ここにきて、「釣る」をしっかり魅せるか。自分で考える、成長。すぐには釣らせないし、ちゃんと美味しく食べるし。暑い部屋を開けるとか、麦茶作りとか、リアルで素敵。最後に日常系。この音楽、つり球っぽいよな(笑) ひげ、剃ってきます(笑) 釣りを教わり、縫い物を教える。良い百合だ♪ 釣りにも、ハマっただけなんだよな。まさかの男子手芸部(笑) 先生には、「鮭(さけ=酒)」を作ってやろうぜ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

女子高生は世界を釣らない

4/15発表 4話以降延期 再開時期未定

3月の時点で放送そのものを見送った数作品を横目に見ながら不穏な空気でスタートした2020年春期。
いざスタートして数話してからの延期決定は私たちに事態の深刻さを実感させるに充分でした。
今なら心から言えます。貫徹ありがとう!

女子高生がただただ釣りするアニメなんですけどね。そんな事情でなんか尊い。

作品が醸し出す雰囲気とCMで流れてる『恋する小惑星』から、てっきりきらら系と思ったらヤングチャンピオンでした。制作会社“動画工房”繋がりということで納得。質感はほぼ芳文社です。

ハウトゥーアニメになるんでしょうか。
キャンプ・天文・ボードゲーム・筋トレと思い当たる節がいろいろある方はその釣り版と言えばイメージしやすいかもしれませんね。
海近くの高校だから釣りを活動内容とする“ていぼう部”があって、ではせっかくだからそこでの部活動をJK使って切り取ってみましょうという内容。

釣りってヴァリエーションあってお金のかけようもピンからキリ。当然キリに近いわけです。船チャーターして300kg超えのマグロを釣り上げたりはしません。アムール川でトラに怯えながらイトウを釣ったり、盟友・梅宮辰ちゃんとアラスカの怪物ヒラメを追ったりもしません。おそらく松方○樹のグラサン代だけで部費は吹っ飛ぶことでしょう。

とどのつまり初心者向け導入アニメです。
けっこう面白く感じたのが上手くいかない描写/苦手なことや弱点の描写が随所に入ってることです。え!?何をいまさらと思うかもしれませんが、運動部やメジャー部活なら常道の手法も、キャンプや筋トレアニメでその印象は希薄なんですよね。新しい趣味の楽しさアピールに終始してた印象です。
そんな釣りトレーニングの中身は初心者とはいえ…いやだからこそ本格的。まじめにハウトゥー入れてるのがこの作品の個性となってますね。英断だったと思います。

実質1エピソード15分の構成はテンポがよく見やすくてまとまりもいいですし、それだけで尺が足りなければ必要に応じて延ばしたり柔軟に対応していて退屈はしませんでした。
なにげない日常の切り取りも巧いと感じる。ここは制作会社の力かもしれませんね。
{netabare}次回予告でプールが映り「水着回?」と思いきや翌週肩透かしくらった諸兄もそんなにがっかりしてないでしょう。{/netabare}繰り広げられる日常だけで充分面白いからです。


釣りに限らず趣味の醍醐味は結果もさることながら、あーでもないこーでもないと考えを巡らせたり試行錯誤をする過程でしょう。初心者だった主人公も全12話終わる頃にはこの領域に足を踏み込みつつあってその成長を微笑ましく感じるかと思います。

確信めいた思いがあって、こういう系統の作品って自分のなかの知的好奇心が満たされたり、実際に行動を起こしてみたりというのもさることながら、他人の趣味への理解が深まることがなによりいいことなんじゃないかと思うのです。
トークの幅が広がるだけでなく、相手方のツボ抑えやすくなりますもんね。なにより目の前で楽しそうに話してくれるのがうれしいもんです。そんな身につくよくつく日常+αアニメでした。



■今日の一言

一回一格言で計十二回。マナーと安全管理しか言ってないんですよね。大事なことです。

{netabare}ていぼうの ルール守って サビキ釣り ヒナ
気を付けよう 後方確認 投げる前 真
釣り場ゴミ 拾う数だけ 海きれい 夏海
マイ帽子 かぶって防ごう 熱中症 ヒナ
大きさと 量ば守って 潮干狩り 悠希 小清水登場
オキアミは 流して帰ろう 忘れずに ヒナ 千葉繁登場
ライジャケで 体も心も 浮かびます 真
河川釣り 釣り券買うのが 基本たい 悠希
生き物を 守るイコール ゴミ拾い ヒナ
三年後 もっかいおまえを 釣ってやる 夏海
砂浜に 置き忘れないで 針と糸 ヒナ

この海を 残していこう いつまでも ていぼう部{/netabare}


■主要メンバー

鶴木 陽渚(CV高尾奏音)1年 主人公・初心者
黒岩 悠希(CV篠原侑)3年 部長・ゴリゴリの熊本弁
帆高 夏海(CV川井田夏海)1年 主人公の相方 
大野 真(CV明坂聡美)2年 職人

1年生コンビの声優さんが新人ですね。部長役の篠原さんはネイティブの熊本人で、先の『神田川JG』での長崎弁に続き方言キャラっす。それにしても『となりの吸血鬼さん』でのハイトーンキャラとうってかわっての低体温ぶり。いつもながら声優さんの振り幅には驚かされます。

{netabare}「せからしか!」ってなんの因果かマッポの手先のヨーヨー娘ではなくて、今はHKTらしいですよ。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

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2020.09.24 初稿
2020.10.31 タイトル修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 65

72.4 10 ジャージアニメランキング10位
弱虫ペダル GRANDE ROAD(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (691)
3910人が棚に入れました
インターハイ2日目もゴールまで残り4㎞。先頭を走るのは、箱根学園と京都伏見、そして坂道の活躍によりチーム全員が合流を果たした総北高校。3校の先頭争いが繰り広げられる中、追い込まれた御堂筋は〝フェイズ49〟を発動。箱根学園のアシスト、荒北に迫る!激動のロードレース後半戦、優勝を賭けた戦いが遂に始まる!

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、宮田幸季、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦、遊佐浩二、野島裕史、関智一
ネタバレ

沙祈 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

弱虫ペダル

1期のインターハイ2日目の続き。4話でようやく2日目IH終了。6話からインターハイ最終日。
回想がかなり多い。いいシーンで回想に入るからテンポがちょっと悪い。それでも面白い。
3日目の仲間の力尽きて行くシーンは涙無しには見られなかった。
最終日のゴール間近のトップ争いは手に汗握る戦いで、本当に面白かった。

3話で御堂筋の過去の回想が見られる。
8話の荒北さんは凄くカッコいい。
8話、10話、11話を観ると荒北が好きになる。10話はほぼ荒北の回想。

Cパートのオタ泉くんの出番が少なくてちょっと悲しい。
5話と13話のCパートが凄く面白い。

OP
01話~12話 Determination(LASTGASP)
13話~24話 リマインド(ROOKiEZ is PUNK'D)

ED
01話~12話 リアライズ(ROOKiEZ is PUNK'D)
13話~24話 栄光への一秒(MAGIC OF LiFE)

各話感想↓
1話 フェイズ49
{netabare}振り返り長い。
箱学がアシスト封じされた。
アシストは荒北じゃく新開!
今泉が倒れる!?
下り結構怖い。
石さん凄い覚悟。石さんのミス…。
助ける御堂筋。貴重な優しいシーン。

Cパートホラー。{/netabare}

2話 エースたち
{netabare}3者三つ巴!
きつそうなクランク。
ここで動く御堂筋。凄い曲がり方。地面に当たってる。血も出てる…。
決定的な差をつけられた。
残り700!
金城と福富の勝負。御堂筋は眼中になし。
4秒差が1秒差に。
御堂筋汚い。
走り方きもい。気にしてるのね。
残り300!全力勝負!

まきちゃんクッキング。巻ちゃんがギャグを…。{/netabare}

3話 翔
{netabare}残り250。
御堂筋の過去。お母さん美人。
ショタ御堂筋可愛くない。怖い。
容体急変。
やっとレースに戻って来た。
御堂筋の足が限界。音がやばい。
歯が欠け...。
やっと2日目のレース終わる。

皿回しの福富。割れた…。{/netabare}

4話 覚悟
{netabare}福富に負ける金城。金城に勝ってほしかった。ちょっと泣ける。
1位がゴールしてから40分までにゴールできなかったら明日は走れない…。厳しい。
3位不在。
若い金城。
心が折れた御堂筋。

誕生日の出し物が皿回しだったか。失敗してたけど。{/netabare}

5話 薬局までの3km
{netabare}御堂筋が帰る…。400kmぐらいか。
いつの間にか小野田がついてきた。
選手が薬局へ行く。
オタク脳小野田。華麗にスルー。
御堂筋もオタクだった。
薬局まで勝負。
洗顔してるの誰かと思ったら寒咲さんか。髪型変わると誰か分からない。
御堂筋を探しに行く石さん。いい人すぎる。
戻って来た御堂筋。坊主になった…!
OP,EDにいた緑のジャージのチーム・広島ようやく登場。

小野田と田所が歌う!今泉…金城もか…。まるでアニ研。盛大に面白かった。{/netabare}

6話 モってる男
{netabare}なんだコイツ。されるがまま…振り払えばいいのに。
倒れる小野田。
真波寝てるー!めっちゃキラキラしてる真波。
歯が治っている御堂筋。
総北と箱学協調!後ろの集団も協調。
イメージの蛇に飲み込まれた!?
ペテン師に丸めこまれる。顔が良ければなぁ…。

チョコバナナ餃子…。荒北優しい。{/netabare}

7話 迫る、集団
{netabare}追いついた先頭。
気付いた真波。
追いついた集団。怖い。プレッシャーが凄い。なぜかみんな並んだ。
荒北…抑えられるのか…?
飲み込まれた小野田。男泣き田所。
優しいゴリラ。
真波どこ行った!?
捨てられた集団。

映画館で叫ぶアブ…。荒北も大変だな。{/netabare}

8話 アラキタ
{netabare}まとめ役がいなくなった途端、集団がバラバラに。
みんな疲れてる。
荒北さんカッコいい!!
怖い人…。本音出た。
真波も集団に埋もれていた。
ちゃん付けされた小野田。
運び屋荒北の走り!アングルが怖い。
見えた!総北と箱学と合流しなかった。置いてけぼり!?

公式が病気なCパート。とてもBLっぽいです。{/netabare}

9話 呉の闘犬
{netabare}スプリンターは舌を出す法則でもあるんですか。
御堂筋との約束?
いつの間にか御堂筋と合流してた石さん。
また回想…。2本とも割れてるボトル。みんな必死だから…自業自得。ただの逆恨み。
仲間までアタック。メガネ可哀そう。
うざい顔。

絶対に割れないボトル!?重そう。{/netabare}

10話 その先の領域
{netabare}荒北の過去。
危ない髪切り。
ローラーに乗って進まない!…タイマーぶっ壊した。倒れた。
バーガーもったいない。
いきなりレース。4周で追いついたけど倒れた。
いいレースだった。鉄仮面から福ちゃんに格上げ。
綺麗になったミヤ。

また何か作ってるミヤ。ストーカーみたいな井尾谷。{/netabare}

11話 サバイバル
{netabare}二人とも不思議ちゃんだな!!!とんでもないもの運んで来た。
総北と箱学6人合流!!!そして補給!
後半戦!!
そういえば御堂筋もいた(忘れてた)
箱学の邪魔する巻ちゃん。
人の3倍練習して2年後という事は、荒北3年でIH初めて…?
ロードレーサー叩きつけるなよ荒北。
荒北限界だった。切ない。涙腺崩壊。

不意打ちの荒北モノマネ。笑う鉄仮面。{/netabare}

12話 泉田の誇り
{netabare}6人で走る最後の瞬間。
仲良し鳴子、今泉。
ゴールまで30km。
泉田…限界。
総北と箱学700m差。
チームを…切り離す!?

店員さん早口凄い。みなデブに。24,800円…。泣く金城。{/netabare}

13話 激走、山中湖
{netabare}新OP!
今泉がまた弱気になっている。鳴子もか。シンクロ率高い。小野田はしっかり見つめていた。
追いつくか!?
新開が鬼化。
山中湖!
田所…先輩。最後の力を…。ここ切ない。土壇場で差をなくした!?
田所先輩…。新開も…。
金城…足が!?せっかく…追いついたのに。
お昼の放送、鳴子!オタ泉くんCD入れ間違えてる。これは恥ずかしい。しかもなぜ持ち歩いてる。{/netabare}

14話 最後の作戦
{netabare}金城さん…無理しないで。たったの20km…。
湧き上がるプレッシャー…小野田。
最後の無茶ぶり。
結構距離がある。この差はつらい。
標高2000mまで登る。
監督また置物に…。
田所と新開登る。新開は補給食いくつ持ってるんだ…。
登れるスプリンター!!{/netabare}

15話 鳴子!真骨頂!
{netabare}危ないハイタッチ。観客危ない。邪魔。
田所と新開のんびりサイクリング。
失速覚悟のクライム。
回想。山は体重が物を言う!豆粒鳴子。よける巻ちゃん。ちょろい鳴子。ちゃんとやる鳴子。
授業放棄・鳴子。
前髪の人追いつかせてもらいます!
ガス欠寸前…。最後の鳴子列車。今泉すかし。そんな名前だったか…?
目が…。箱学!見えた!
そして脱落…。回想で涙出て来た。転倒。

鬼畜巻ちゃん。{/netabare}

16話 エース今泉!
{netabare}言い切ったエース今泉。
巻ちゃんが引く!化物泉くん。
最後の登り!残り15km。
邪魔な巻ちゃん。後ろの不思議ちゃん達は何もしない…のか。
経験の無さの強み!
50m離されてる今泉と福富。
先頭が一番静か。そして回想。
寒咲兄若い。最初から乗れる今泉。どこまで行くのだろう。
寒咲兄妹がレース観に来てた。
石さんずっと頑張ってた。
久々御堂筋。とおりゃんせ歌いながら追いかけて行く。

石さんと御堂筋の我慢勝負。ゆで石くん。もう出てた御堂筋。どこまで喋るの石さん…。{/netabare}

17話 箱根学園ゼッケン6番
{netabare}石さん頑張ったな…。我慢しすぎや!聖人石さん。
追いついた御堂筋。怖い。
真波やっと出た。小野田は?…巻ちゃんと並走してた。
サービス精神旺盛な真波くん。御堂筋のデータになかった。
久々の委員長。そして回想。こっそり沸く真波。18回も遅刻…。そして寝る。
キモくない認定。
どこ見てるんだ石さん…。{/netabare}

18話 一歩一歩
{netabare}御堂筋も翼生えた…しかも悪魔の翼?
規格外の真波。
1年対決!小野田 vs 御堂筋。

掃除当番真波。ちょろ東堂。後輩に甘い。{/netabare}

19話 坂道の役割
{netabare}御堂筋キモい。
コースアウト小野田。
御堂筋に張り付く小野田。並んじゃった!
福富追い越した。そして握手。
先頭5人争い。
だんだん名前呼びが伝染してく、小野田坂道。
キモ泉 vs キモー筋
やけ食いキモー筋。食い散らかすなよ…。ホラー染みてきた。

福富しりとり弱すぎる。{/netabare}

20話 今泉vs御堂筋
{netabare}御堂筋の面白い顔。
ついてく地味な小野田が凄い。
豚泉…。御堂筋変形。首長!?これは人間じゃない。
久々のヒロ君。コースにいると邪魔…。
モブの回想長い…。
小野田離されてる?
御堂筋滑った!?力技で無理矢理突っ切った。
真波はセンサーでもついてるのか…。{/netabare}

21話 91番
{netabare}凄いとこ通ろうとしている御堂筋。残り4km。
小野田母も来てる。レースって事気付いてない母。
こんなとこでサッカー…。ついに察したおばさん。恋愛に関しては鋭かった。
下り坂が怖い小野田。
今泉から変な音が…。フレームに…ひびが…!?機材トラブル。
ここで…回想。
御堂筋の足が限界に…。落車御堂筋。体長くてちょっときもい…。報われない石さんが可哀そう。
今泉も限界か?あと3km!
風…真波の追い上げ!
小野田は何処行った!?

Cパートカオス。どういうことなの。{/netabare}

22話 真波と坂道
{netabare}小野田ついて来ていた。
真波 vs 小野田。
あと2500!嬉しそうな真波。
鳴子ボロボロだ。
翼が折れた。
小野田母は…同姓同名って…あなたの息子ですよ。
回想。荒北の預言凄い。
どんどん上がってくギア。最大5段階上がる!
巻ちゃんと東堂が今泉と福富に合流。
ラストギア…!

金城マジック!ハンドパワー凄い。けどただの水でした!{/netabare}

23話 約束の道
{netabare}ラストギアは無理でした。翼が変わった。
御堂筋怖い。なんて格好で寝てるんだ。
真波見えた。笑うと速くなる小野田。
手の痺れをまぁいいかですます…。めっちゃぶつかってる。
並んだ!!土壇場で追いついた!!!
あと500m。
ここで回想…。
やっと気付いた母。ここが一番好きかもしれない。
荒北寝てた。とんでもないもの運んでた。騒がしい鳴子。
自転車乗りは皆バカで純粋。
3位争いも開始!
1位はどっちだ!!

Cパートがまじめ…?最後台無しだよ!{/netabare}

24話 WINNER
{netabare}残り30m!20m!5m!
いけええええええええええええ!
小野田!!総合優勝!!!!!!
3位は東堂。4位が福富。巻ちゃん…。
なぜか小野田を持ち上げる今泉。男泣き金城、鳴子!うるさそう。
記者に囲まれる小野田。
箱学の絆いいな。
小野田どこへ行く。落ち付け。金城間に合った!ナイス審判。
巻ちゃんが泣いてる。
御堂筋はの台詞は呼吸音だけでした。

リーダー小野田にしたら秋場原に…!
そのジャージで大丈夫か。落ち着かない3年。
歌えちゃう田所。巻ちゃん逃げようと…。
小野田からの感謝の気持ち。巻ちゃん10個も…!露骨な贔屓。
新しい夢、総北の魂を受け継ぐ!!
いい最終回だった。{/netabare}

2015/08/30ニコ生1期 33話~38話 2期 1~4話一挙放送視聴 アンケート↓
とても良かった:94.4%/まぁまぁ良かった:3.6%/ふつうだった:0.8%/あまり良くなかった:0.2%/良くなかった:1.0%

2015/08/31ニコ生5~14話一挙放送視聴
とても良かった:96.4%/まぁまぁ良かった:2.6%/ふつうだった:0.6%/あまり良くなかった:0.1%/良くなかった:0.3%

2015/09/1ニコ生15~24話一挙放送視聴
とても良かった:97.2%/まぁまぁ良かった:1.6%/ふつうだった:0.4%/あまり良くなかった:0.1%/良くなかった:0.7%

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

みんなの想いを繋ぎ、ゴールを目指せ!!

1話の感想 ★★★★ 4.0
ど根性
{netabare}
1期のつづき。
ここに来て漸く今泉が吹っ切れたな。
元々才能差はあるんや。
しかし、それをひっくり返せるのがチームや。
京都伏見も3年がやってくれたな。
御堂筋は確かに口は悪いし、態度もアレだが9位だったチームを1位を狙える所まで上げたのは流石だよな。
こういうやり方でないと優勝を狙えないならこの作戦も分からなくはないが、しかし態度が悪すぎるんよな。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
削ぎ落とした走り
{netabare}
御堂筋は全てを捨て勝利だけを求めているのか。
しかし、なぜそこまでするんだ?
何か理由でもあるのか??
金城さんも負けちゃいない!
追いついてくれ!!{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
御堂筋の過去
{netabare}
やはり重たい過去があったか。
母との約束を守る為に全力で走る。
いいじゃないか!
しかし、今泉にいった母が死んだ…のくだり。
恐らく自分が1番言われたくない事を言ったんだろうな。
歯が欠けた、それだけであそこまで動揺してしまうのだから。{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
先輩たちの想い
{netabare}
ほんの少しだけ足りなかった。
それに、金城さんは膝を負傷したのに対して、向こうは万全。
少しピンチか。
これは1年が頑張るしかないな。{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
諦めの御堂筋
{netabare}
まさか小野田のアニメトークで元気になるとは、予想外。
御堂筋は歯は差し歯にしたのかな?
そして、丸坊主。
今回の負けの反省かな?
そして、ここに来て新たに現れた緑のユニフォーム。
アイツはムカつくが、おかげで寒咲さんのぷるんが見れた。
ナイスジョブ!{/netabare}

6話の感想 ★★★☆ 3.5
混合集団
{netabare}
魔法使いじゃなくて、ただのペテン師だな。
呉南高校は個性派集団っぽいな。
追いつかれるのか!{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
集団に呑まれる
{netabare}
小野田がまた後ろの方に行ってしまった。
やはりそういう星の元に生まれたせいなのか?
それとも、ただただ実力不足が原因か。
…両方っぽいな。
ここで呉南が出てきたが、京都伏見はもー終わりか?{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
荒北さんの活躍
{netabare}
今回の小野田くんはちょっとオドオドし過ぎで鬱陶しかった。
しかし、荒北さんはやっぱ強いな〜
王者の引きだけはあるよ。
そして、味方の集団追い抜いて、呉南に追いつくとこ狂犬っぽいね。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
呉の狂犬
{netabare}
去年までは狂犬じゃ無かったんだな。
そん時は彼女大切にしてそう。
しかし、箱学に負けて変わってしまったのか。
荒北さんにそっくりって事は今を乗り越えたらもっと強くなるのか。{/netabare}

10話の感想 ★★★★★ 5.0
その先の領域
{netabare}
また荒北の過去話か〜と思いきや最終的には超いい話だった。
前回の続きから初勝利まで、荒北は口では色々言いながらもひたむきに努力したんだな。
藤宮も最初は軟派なやつと思いきやそれも口だけで、彼女ともインハイの為に別れて、みんなで支えあってここまで来ていたんだな。
こういうの見ると、人は上辺だけじゃ分からんとつくづく思うね。{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
ここからが本番
{netabare}
荒北さん!!!!
スプリントを譲り自分はチームの為に走りきったその姿!!
めちゃくちゃかっこいいっす!!
有言実行だな。
ただ吠えるだけじゃなく、しっかりやり遂げる所に男を感じる。{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
また1人消えていく
{netabare}
泉田も消えてしまったか、アブ。
やはり死ぬ気の一人一人と協力プレーでは力の差があるか。
しかし、3年に引かせたら足の温存ができないぞ。
Cパートは安定の癒し。{/netabare}

13話の感想 ★★★★★ 5.0
男、田所
{netabare}
田所さん、めちゃくちゃかっけー!!
鳴子の泣いてる姿に泣けたわ。
しかし、ここに来てまさかの金城の膝が…
やばいぞ、総北!!
Cパートのうあぁぁあ×3には笑った。{/netabare}

14話の感想 ★★★★☆ 4.5
金城の決断
{netabare}
やはりと言うべきか、1年を送り出したな。
あの時、1年を切り捨てなかったことからこうなる事を薄々感じていたが…
金城さん、悔しいだろうな。
不完全燃焼で終わるなんて。
1年、頑張ってくれよ。{/netabare}

15話の感想 ★★★★★ 5.0
鳴子章吉の真骨頂
{netabare}
必殺技の名前、ダサっ!
しかし、スプリンターなのによく登りきったよ。
恐らくスプリンターの自分が最後までいても役に立たないから率先して前を引いたんだろうな。
目が見えなくなるほど、全力を出し切るとは…
男やで、鳴子!
熱い男やわ!!{/netabare}

16話の感想 ★★★★ 4.0
今泉、覚醒
{netabare}
今泉、やっと覚醒したな。
今までで1番仕事してないのが今泉だから、その分働かないと。
とか言ってるうちに、御堂筋くんも来た!
まだまだどーなるか分からんぞ!{/netabare}

17話の感想 ★★★★ 4.0
真波という男
{netabare}
小野田くんは純粋に誰かと自転車で走ることが楽しいから笑う。
対して、真波は生を感じれるから笑う。
真波の方が戦闘向けだな。
御堂筋がキモくないっていうのは、勝ちにこだわるその価値観を共感できたからか?
今更だが、1番最後にあるまた見てね、がエロ過ぎw{/netabare}

18話の感想 ★★★☆ 3.5
頑張れ、小野田くん!
{netabare}
前半に真波が翼生えたかと思えば、御堂筋もどす黒い翼が生えてた。
やっぱ、御堂筋は才能あるんやな。
そして、何処からともなく現れる小野田!
やっと、上がってきたか主人公。
しかし、今回は小野田の回想か。
ちょっと、この回想の多さに飽きてきた。{/netabare}

19話の感想 ★★★★ 4.0
合流
{netabare}
今泉の覚醒具合が半端ない。
めちゃくちゃ強なっとるやん!!
それに比べて、小野田は変わらんな〜
それがいいのかもやけど、個人的にはもうちょい成長が欲しい。{/netabare}

20話の感想 ★★★★ 4.0
今泉 vs 御堂筋
{netabare}
今泉、インハイ1日目2日目とは本当に別人やな。
こんな短期間で成長するもんか。
御堂筋もスリップを強引に立て直すとか凄い。
スリップって、立て直すとか普通無理でしょ。
小野田はどうした、小野田は!!{/netabare}

21話の感想 ★★★★ 4.0
ぶつかり合い
{netabare}
フレームがヒビを入れながらも見事、御堂筋に勝った!
御堂筋も足が壊れても走り続けるその精神、天晴だよ。
しかし、一難去ってまた一難。
次は、箱学の真波が来た!
小野田は何をしてるんだ!{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
真波 vs 小野田
{netabare}
お母さん、息子の活躍ぐらい知ってあげようよ!
一時でも1位を取るとは小野田くん、流石だね。
真波はまさかのギアを上げるという馬鹿げた方法で早くなっているが…
小野田くん、諦めてないよね?{/netabare}

23話の感想 ★★★★★ 5.0
インハイ最後のラストスパート
{netabare}
熱い熱い戦いだ!!!
ここまで闘志むき出しなのはウェルカムレース以来じゃないか?
最後の最後までペダルを回せ!!{/netabare}

24(最終)話の感想 ★★★★★ 5.0
勝者は誰の手に
{netabare}
小野田くんがやり遂げた!!
つい観てる私もガッツポーズしてしまったよ!
本当にかっこよかった。
倒れた小野田くんを労う寒咲さんを見て、くっつかないかなーとも思ったw
金城さんや鳴子も涙してるシーンには釣られそうになったよ。
そして、最後はみんなで秋葉へ。
ブレないね〜
総北、総合優勝おめでとう!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

届ける―みんなのジャージ―を1番にε”ε”ε”(;ノ>Д<)ノ

原作未読 【アニメ弱虫ペダル―第2期―】全24話 (※第1期 全38話※)

待ちに待った…
あの熱い自転車ロードレースの戦いが、帰ってきた!!!
インターハイ2日目もゴールまで残りわずか…
3日間に渡って繰り広げられる激動のインターハイロードレースも
いよいよ後半戦に突入!!! 
各校優勝を懸けた熱い戦いの軌跡が―今、ここに刻まれる!!!


◆はじめに◆
当然のことながら1期からの視聴を強く、強く推奨致します(人д`*)

そして私、1期レビュも_((Ф(・ω・`)書いております
本シリーズ、未視聴の方、興味のある方はそちらも併せて読んで頂くことで
この「弱虫ペダル」の魅力を少しでも感じて頂ければコレ幸いと思います(。・ω・。)

個人的にですが本シリーズかなりオススメしています(◍>౪<◍)ノ"

日頃より「萌え」探しの旅に出ている私ですが
本シリーズでは正しく「萌え」ならぬ「燃え」な展開に激しく夢中になりました♪

1期+2期 あわせると全62話と、とても長丁場でとても気軽には手を出せない
印象を持たれている方もいらっしゃると思います

しかしこれが見出すと止まらない内容で、とにかく続きが気になり
全部観終わってみると…

え|ºдº)?5クール? ((((;゚;Д;゚;))))アワアワワワワワワワ

そ、そんなにやってたの?…ですね。。Σ(゚艸゚〃)アラビックリw

いや大げさに言ってる訳ではありません(*゚∀゚)*。_。)
全くもってそんな長さを感じさせない
それだけ、ただただ夢中にこの5クールをあっという間に
駆け抜けていった― そんな印象を強く感じました♪

まずは気軽に、とりあえず試しにどんなモノか観てみるかな(*´∀`)っピッ
と、あまり構えず気軽にご視聴頂ければと思います!!


◆本作(2期 GRANDE ROAD)の紹介・感想をヌメヌメと◆

それでは本作2期の感想、思いの丈を
ネタバレをギリギリかわしつつここに書しるしたいと思います(*`・ω・)ゞ

まずやはり最初に述べたいのが、1期さながら
強力なインパクト、ドラマのある魅力的な"キャラ"たちの存在です!!

今回主に主力級のキャラは

主人公チーム みんなで繋ぐチーム精神が強み         総北高校×❻人
昨年覇者常勝チーム 個々の能力、メンタル、チームワーク◎ 箱根学園×❻人
型破りな独裁チーム 1人最強キャラ(+1)要する        京都伏見×➋人 
本作のダークホース的チーム                    広島呉南×❶人  

                         かな…かなぁ((Ф(・ω・`)

他、主人公のお母さん、委員長ちゃん、マネージャーとそのお兄さん、
総北2年生他、等の脇役的キャラも魅力的で名演が光る!!

なんと言ってもキャラそれぞれの、
このインハイに懸ける想い、仲間への信頼や友情、絆が
観ているコチラにヒシヒシと伝わってきて胸の内が熱くなる!!!

ロードレースという自転車競技の試合展開そのものも
ストーリーを楽しむ上で大きな要素ですが…
その競技にいそしむ、キャラ一人一人にドラマがあり、
それぞれがその想いを"これでもか"と言わんばかりに
ぶつける、懸ける、胸熱感動ドラマにただただ涙゚(゚´Д`゚)゚


しかしながら本シリーズ通して、
よくマイナス点として指摘されがちなのが
"各キャラの回想の多さ" がストーリーのテンポを悪くしてしまう
との意見を私も目にした事がありますが…

私が思うに、感じるに…、正にこの回想こそが本シリーズの―"核"―

キャラそれぞれが、なぜにこーまでにこの戦いにこだわるのか―!?
そこに至るにはどーいった背景があり、どんな過程を踏んできたのか―!?

その部分が回想により "色濃く描かれる" 事により
その選手のレースでの活躍、奮闘の様
それに伴う結果、喜びの姿や散る姿…に観ているコチラが
とてつもなく感情移入するのであります *゚Д゚)ウ、オォォ...スゲェー


と言いつつもさすがに私も
本作始まってすぐ、2日目ゴールまで残り ―50m!!―
さー2日目決着!! どーなるコレ━(゚∀゚)━!

のシーンでの〇〇〇クンの回想シーンが入った時にはщ(゚д゚щ)ココデカァ--!?!?
と思いましたが…w しかしコレも大変良いお話しで゚(゚´Д`゚)゚イイッ

このおあずけ感もすっかりクセになりましたね(ノ∀`*)w

とにもかくにもこの”回想シーンの数々”をどれ程、”よしッ!!” と思えるか?
が本シリーズを楽しむ上で一つ、観る側のベクトルとなりそうです!!


長くなってますが…
最後にお気に入りのキャラへの想いを書かせて下さい(人Д`*)

それは総北高校 クライマー
ピークスパイダーこと『巻島祐介』巻島先輩です!!

1期はじめの印象は…口癖は「~しょ♪」
しょっしょっ言い過ぎw なんかチャラい人(。・ω・。)?
ん~…見た目もちょっと受け付けない感じかなぁ~|ºдº;)…

て思って観てました…
他人に気を遣ったり、会話したり、とにかく苦手な先輩…

ですが!!!
そんな彼が、彼だからこそ!! 同じクライマーでチームメイトで後輩の
主人公の『坂道』くんへ人一倍強い期待と深い信頼を持っていて…

そしてこの一見クールな雰囲気の彼のイメージからは程遠い
熱い想い、熱い名台詞、熱い名シーンの数々…

グギュウ゚(゚´Д`゚)゚泣く…これ泣いちゃうヨ…゚(゚´Д`゚)゚

涙が止まらないっしょ~━゚(゚´Д`゚)゚━!!! 
巻ちゃん巻ちゃん巻ちゃん巻ちゃん~ ♪w


そんな訳で、
男女問わず楽しめる作品と思いますので
この熱いスポコン感動ドラマの軌跡をぜひ一度ご覧頂きたく思いますヽ(*´∀`)ノ

最後に、本シリーズ劇中歌
「ラブヒメ -恋のヒメヒメぺったんこ-」 もうコレ歌うしかないっしょ♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43

67.4 11 ジャージアニメランキング11位
兄に付ける薬はない!2(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (57)
259人が棚に入れました
学園ライフをコミカルに描き、中国では累計約30億回の再生回数を誇る人気WEB漫画「快把我哥帯走」が原作。1期は、2017年春より日中両国で放送・配信。第1期と同様、イマジニアが、アニメーション制作、及び、日本でのTV放送までのコーディネート業務を担当。アニメーション制作は「アキンド星のリトル・ペソ」(プロデュース イマジニア株式会社)「がんばれ!ルルロロ」等のファンワークスが共に進行しております。脚本、監督は「やわらか戦車」、「英国一家、日本を食べる」、現在「アグレッシブ烈子」がNetflixで配信され海外を中心に話題沸騰中のラレコが担当。ファンワークスがアニメーション制作を担当する。2018年7月より放送・配信。

声優・キャラクター
中村悠一、雨宮天、小野賢章、花江夏樹

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

仲良し兄妹(!?)の「時分(シーフン)」「時秒(シーミョ)」が送る、日常コメディ☆

この作品の原作は未読です。
もともと中国のWEB漫画として発表され、中国国内では5億回の再生数を誇る作品です。
でもこの作品はこれだけじゃないんです。
日本の少年ジャンプ+でも配信されているんです。
つまり日本でも認められた作品、ということになるんです。

その兆候は理解できない訳ではありません。
アニメ第1期は、2017年の春アニメで1クール…
ところが今回のアニメ第2期は堂々の2クール作品になりましたから…

アニメ第1クールは、天ちゃん演じる時秒のお陰で完走できたと思っていました。
でも今回この作品を視聴して思ったのは、天ちゃんだけではなく、兄の時分や開心など時秒を取り巻くキャラ全般的に面白いから完走できた事を改めて感じました。

でもとりわけ面白いのが時分と時秒の掛け合いです。
兄の時分は、結構だらしない感じ…時間とか、お金とか…
自分で散々食い散らかしておいて、いざという時の考えが浅はかなんですよね^^;
他力本願な部分も大いにありますし…
だからこの作品の中で一番空回りしているのが時分だと思います。

そして兄のとばっちりを受けるのが妹の時秒…という構図なんです。
そりゃ、兄に対して鉄拳制裁を加えたくなるのも理解できます。
でも、時々「あぁ、やっぱり兄妹なんだなぁ…」と思うこともあるんです。
例えば恋愛に対する態度や姿勢とか…

兄妹による日常ドタバタ系が嫌いじゃなかったらきっと楽しめる作品だと思います。
天ちゃんの魅力もたくさん感じられますし…

まぁ百聞は一見に如かずと言いますから、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

2クール全24話の物語でした。
続編が制作されるなら絶対に視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

この兄に付ける薬を!!

1期途中から出てきたキャラも2期は結構活躍してました。中国作品ですが脚本・監督がラレコさんがやってるのでギャグ物として結構楽しめました。


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全24話・5分アニメ)


他作品(日本の)ではありますが『ガ○活!』みたいなノリですね。簡単に例えると。
この作品を観るにあたり大きな欠点は中国の風習や学校の行事や授業など色々と日本とは違うとこがあるので理解出来ない部分があるかもしれません。
ただそこをクリア、若しくは気にしない方でギャグ物が好きな方には楽しめる作品だと思います。
中国アニメはハズレが多いと感じてますがこの作品は中々楽しめました。


んー…簡単に作品の説明をすると中国学園物?(日本で言うと兄は高校あたりで妹は中学あたり)でギャグ作品。
兄『時分←シーフン』は学力なし、根性なし、妹おもいだが考えが浅くあくどい行為を色々やるのでいつも妹にボコボコに…。
妹『時秒←シーミョ』は格闘技が得意。なので兄はいつも…って兄が余計な事をするからだが(笑)
妹は兄の同級生の『開心←カイシン』に恋心を持っておりたまに盲目的になってしまう。
と、この兄妹と周りの人間を巻き込んだギャグ作品です。
…後半で兄と委員長のとこは中々カッコ良かったかな。フフッ、鼻毛。
そして『腐』もあるでよ!


ギャグや間のとり方などは問題なし。同級生達の悪ふざけや恋愛観なども学生ノリとしては問題なく視聴出来ると思います。
とりあえず授業中に居眠りして先生からさされたら「SAM」と答えてれば良いのかな(笑)
気になる方は本編でどうぞ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

pooki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

<60> 現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ二期。リアル妹。

現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ二期。
原作こそ中国だけど、実質的にはラレコかな。ネタは力押し。国産に比べてガサツで荒々しい。
新キャラやラブコメ要素が増えた二期。個人的にはリアル妹を拡張した感じが好きだったんで、妹の出番が減ったのは不満。でもまぁ絵柄も含めて好きな作品。

<60> 現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ二期。リアル妹。
1 話視聴。
現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ二期。
原作こそ中国だけど、実質的にはラレコかな。ネタは力押しで、国産に比べてガサツで荒々しい。もうちょいチャイナぽくてもええんやで。
感覚的に合わない人も居ると思うけど、リアル妹を拡張した感じが好き。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

68.8 12 ジャージアニメランキング12位
弱虫ペダル GLORY LINE(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (202)
905人が棚に入れました
前年の全国大会<インターハイ>を制した主人公・小野田坂道が所属する総北高校。
チームを引っ張った先輩たちが卒業・引退し、新たな世代のチームとして始動した彼らは、互いに刺激し合い、支え合い、高め合いながら、連覇を目指してインターハイの切符を勝ち取った。

そして迎えた決戦の時。ライバルであり王座奪還を狙う箱根学園、怪物レーサー御堂筋を擁する京都伏見、そして全国の強豪たちが一堂に集い、優勝を目指して激しくぶつかり合う!
選手全員が各々に秘める想い。直線を疾走するスプリンターとして、山を制すクライマーとして、そしてチームを勝利に導くエースとして… 

栄光へのそれぞれのゴールライン=“GLORY LINE”を最初に駆け抜けるのは、果たして誰なのか―!?

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、岸尾だいすけ、松岡禎丞、下野紘、宮田幸季、羽多野渉、中村悠一、代永翼、阿部敦、野島健児、宮野真守、小野大輔、内田雄馬、遊佐浩二、福山潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

絵は慣れたし、普通に面白かった!けど、2クールかけてもまだインハイが終わらないのはどうかと…

1話の感想 ★★★★ 4.0
エースがでる
{netabare}
鳴子がアシストって、変な感じだな。
やっぱり、スプリントのイメージが強い。
ボロボロのキャプテンを見たら誰でも燃えるわな。
京都伏見もそろそろ動き出すかな。{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
リーダーはどっち
{netabare}
仲間とも戦う、総北はいつものスタイルだな。
後から京都伏見が来たけどどーなるんだ!!
それにしても、杉本かっこよくなったな〜{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
逃げ切るか
{netabare}
ただ1人鳴子だけが御堂筋を見逃さなかった。
やはりそれだけ意識しているってことなんか。
意外と2人相性いいかもな。
おそらく、今泉よりかは。
最後の、こまり'sキッチンは笑った。{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
ゴールまでもうすぐ
{netabare}
後ろ3人頑張ってるけど、流石に追いつかんやろ。
御堂筋はあの背筋ピン走行を出すか!
今回のゴールは御堂筋か鳴子か。
この2人に絞られたな。{/netabare}

5話の感想 ★★★★★ 5.0
ラストスプリント!
{netabare}
超熱い戦いだった。
やはりゴールスプリントは燃える!
しかし、ゴールしたのはいいが箱学のクロダは負傷したぞ。
2日目以降、大丈夫か?
鳴子も惜しかったな。
スプリンターを取り返す絶好のチャンスやったのに。{/netabare}

6話の感想 ★★★★☆ 4.5
最も脆い時
{netabare}
金城さんは卒業しても先輩だな。
しかし、小野田の湧き出るプレッシャー。
サイヤ人かよww
しかし、また一つにまとまった!
こっからだこっから!!{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
2日目に向けて
{netabare}
今年は御堂筋くんが逃げ出すような事はなかったな。
精神的に強くなったって事だな。
小野田くんの渾名は山王か。
山神の劣化に聞こえるが大丈夫か?
漢字で書くとカッコいいけど、耳で聞くとよく分からんわ。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
鏑木の体調
{netabare}
前話から話がないと思ってたんだ。
そりゃそうだよな、緊張してすぐお腹が痛くなる鏑木がこのインハイで何も感じないわけないよな。
それに1年で初めてのインハイ、性格的にも強がってしまう。
まだ、2日目だ!気張ってくれ!{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
救出の難しさ
{netabare}
予想以上に厳しそう。
去年は3年生だから、意地もあったのかもだが今回は1年。
まだ、田所さんのようなメンタルはない。
でも、頑張って追い上げてる。
そして、ここでまさかのヒメ!
予想外です…{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
ラブ☆ヒメ
{netabare}
星が入るのがポイント。
…そこ大事?
ヒメを歌ってたけど、前の小野田&田所さんの方が好きだったなー
今回のは、両方ともただ吠えてるだけで歌の要素が薄かった。
でも、あの青八木が歌うか…
ちょい、キャラ崩壊してたなw{/netabare}

11話の感想 ★★★★ 4.0
新開の実力
{netabare}
小野田くん、負けちゃったよ。
ゴールが近づいて来たからな、何とか引き分けってことになったけど…
山王、もっと頑張ろうぜ!
京都伏見と箱学はフルメンバー揃いそうだが、総北は…
ピンチだな。{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
バラバラになる
{netabare}
とうとう、今泉の心が折れちゃったよ。
自暴自棄になっちゃってるし。
鳴子も頑張ってるがやはり1人は無理があるな。
スプリント勝負の参戦は難しいか。{/netabare}

13話の感想 ★★★★ 4.0
罪の重さ
{netabare}
アブーは真面目だからな。
いろいろ考えちゃうんだろうな。
タクトもぼけーっとしてるがいい仕事するじゃん。
小鞠は変態だな。
小鞠とアブの掛け合い、意外とアブのツッコミが鋭くて面白い。{/netabare}

14話の感想 ★★★★ 4.0
小鞠の過去
{netabare}
小鞠、ただただ変態だ。
それしかないわ。
昔から人の体に触りたいって、微妙に分かるがそれ解き放っちゃあかんやつ。
でも、筋肉の動きで先読みするとかどのこ能力者やねん。{/netabare}

15話の感想 ★★★★☆ 4.5
小鞠 vs 泉田
{netabare}
見事、アブの勝利!
リベンジを果たせたな。
話自体はそこまで感動はなかったんだが、あの挿入歌はセコい!
あんなんかけられたら、感動するやん!!
次は山岳ラインだ!
小野田ちゃんの出番だな。{/netabare}

16話の感想 ★★★★☆ 4.5
僅かばかりの希望
{netabare}
だから、挿入歌は卑怯だって!
感動してまうやん!!
諦めた時に差し伸べる手がどれほどありがたいか。
まだ、総北は行けそうだな。
今泉も少しは機嫌が治ったかな。{/netabare}

17話の感想 ★★★★ 4.0
御堂筋の知略
{netabare}
本当に狡賢いな、御堂筋は。
総北がやっと追いついたと思ったら、京都伏見がアタックをかけてるとは。
運が悪い。
思ったんだが、この4期インハイ2日目で終わるんとちゃうか?
まさかの持ち越しになるんか!?{/netabare}

18話の感想 ★★★★ 4.0
後ろのために
{netabare}
小野田と真波の勝負が見れると思ったけど、残念やわ。
戦いは3日目に持ち越しかな。
鳴子は1人でホンマによくやるわ。
今泉が2日目はアタックを狙うっぽいな。{/netabare}

19話の感想 ★★★★ 4.0
京都伏見に追いつくぞ!
{netabare}
小野田くんは自分の為でなく、誰かの為の方が頑張れる。
素敵な人やね〜
あんな人がお父さんになれば、凄い優しくパパの完成やな。
さて、山岳賞は誰の手に。{/netabare}

20話の感想 ★★★★ 4.0
山岳賞を取った代償
{netabare}
山岳賞を取ったせいで、箱学のエースの脚が死んだ。
どうすんだ??
新開弟は昔尖ってたんだな〜{/netabare}

21話の感想 ★★★★☆ 4.5
新開弟とタクト
{netabare}
タクトって飄々としてるけど弁えるところはしっかり弁えてるんだな。
おかげで新開弟はいい成長を遂げた。
そして、流石新開さんの弟。
クライマーでありながら、ゴールスプリントに対応できるとは。
今泉もやっとリミッターを外して本気で蹴れるな。{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
ゴール前の瀬戸際
{netabare}
御堂筋も新開弟も追いついた!!
悠人は兄と比べられて、可哀想だと思う。
けど、そんなことがどーでもよくなるほど才能あるな。
クライマーなのにスプリントの鬼ともなれるなんて。{/netabare}

23話の感想 ★★★★ 4.0
2日目の勝者
{netabare}
2日目は京都伏見が勝った。
スプリントと山は箱学。
まだ、総北は何一つゼッケンを手に入れてない。
王者、大丈夫か?
3日目は全て総ナメぐらいの気合で行ってほしい。{/netabare}

24話の感想 ★★★★ 4.0
OBの小さな戦い
{netabare}
巻島さんと話せてよかったな、小野田!
これで3日目も全力で走れるな。
小野田って、何気にメンタル強いよな〜
真波は視力良過ぎな。
野生児かよw{/netabare}

25(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
3日目、スタート!!
{netabare}
やっと、3日目始まるがここで終わりか〜
進むの遅すぎだろw
最後の今までを振り返る演出はすごい良かった!
音楽も最高!!
だから、早く続きを見させてくれ!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

それぞれの想いを!

2013年の秋アニメより放送が開始されて約4年半…
振り返ってみると、総北の熱い気持ちを切らさずに走り切った積み重ねだと思います。
表現は過去形ですが、物語としては全然終わりじゃありませんけどね。

今回は、主人公である総北高校2年生の小野田坂道らが再びインターハイに挑む姿が描かれています。
思い返すと、小野田が1年の時のインターハイ…鳥肌モノでしたよね。

金城先輩…田所先輩に巻島先輩…
ロードレースの醍醐味を体現し、総北の伝統と誇りを次代にしっかり繋ぎました。

託されたのは新主将となった手嶋 純太…
自分を支えてくれた先輩たちの背中を追いかけた彼の望みはインターハイに一緒に出場すること…
ですが、その夢は叶う事はありませんでした。
後輩である1年生3人に喉から手が出るほど欲しかったレギュラー枠を取られてしまったから…

完走して思うこと…
それは、この悔しさをバネにして粘り続けた手嶋が主将だったからこそ、この物語はこんなにも面白かったんだと…
自らを凡人だと彼は言います。
確かに人より抜きんでた才能や資質は持っていないのかもしれません。

ですが、2年の時にインターハイを俯瞰できたこと…
これが彼にとって非常に大きなメリットとして還元されていたんです。
何故なら今の総北がどんなレース展開をすれば良いのか、手嶋の頭の中にはしっかりとイメージされていましたから…
そして、どんなに苦しくても6人一緒であることを誰よりも望み、それに向けた最善策を講じ続けてきましたから…
手嶋の本来持っている頭のキレと2年の時に得た財産…
もちろん、自身が最後となるレースに対する並々ならぬ気持ちだってあります。
それに青八木ともたくさんの約束を交わしていましたから…

それでもレースが始まりまず痛感すること…
金城先輩…田所先輩に巻島先輩の抜けた穴は、総北にとって決して小さくない、ということ。
きっとチームの誰もが痛感したと思います。
それでも、新生総北がゴールに向けたペダルを回し始め…物語が動いていきます。

そしてレースが始まって更に痛感すること…
手嶋、青八木の3年生コンビが堪らなく逞しいということ。
これまでに得てきた知識と経験に基づく適切なアドバイスと指示は、さすが最上級生であることを思わせてくれます。

そして今年のチーム総北唯一の1年生レギュラーが鏑木 一差…
最初は色々と面倒臭いのが入ってきたなぁ…との思いが強かったですが、今ではレースを通して彼の見方が変わりつつあります。
彼の根っこが素直な性格が幸いしたのかもしれません。
でも、青八木への態度は流石に閉口しますけど…

でも総北といえば…小野田 坂道、今泉 俊輔、鳴子 章吉のトリオですよね。
2年生になった彼らの団結力は1年生の時の比じゃありません。
個人的に本作品でのMVPは鳴子 章吉でした。

「浪速のスピードマン」の二つ名を持つ彼は、その名の通りスピードに対するこだわりが随所に感じられました。
きっと1年生の時はそれで良かったんだと思います。
その我が儘を通してくれる先輩が居たから…

でも2年生になると話は違います。
チームのメンバーが変われば、おのずとポジションや役目も変わる事になります。
その変化に鳴子がどう反応するのか…
そして何にこだわり執着するのか…
決して体格的に恵まれている訳ではありません。
それでも自分の限界を超えた全力全開…
もう何度目頭が熱くなったことか…

主人公である小野田の活躍は次期に期待…でしょうか。
でも、次の一手を大きく変える希望であったことは間違いないと思います。
これで、どれだけ人の心を掬ってきたことか…

そして総北のエースである今泉 俊輔がそれに気付かない筈がありません。
全ては勝つために…総北のユニフォームを一番先頭でゴールに届けたいから…

ですが、今年のインターハイ…決して甘くはありません。
いえ、対戦相手によってはむしろ去年より強いかも…
そして当たり前ですが、レースは頭の中で描いたようには上手くいきません。
激流に翻弄されるチーム総北…
これからのレース展開…まだまだ分かりません。
だって、レースは未だ途中なんですから…

オープニングテーマは、Rhythmic Toy Worldさんの「僕の声」
エンディングテーマは、チーム総北のメンバーで「Carry the Hope」とチーム箱学のメンバーで「Over the Limit」

2クール25話の物語でした。
これまで4期9クール分の物語が描かれてきましたが、あっという間だったような気がします。
そしていよいよ次はインターハイの大一番…
これは、もう見ずにはいられません。
きっと続編も放送されると思うので今から視聴が楽しみで仕方ありません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

えりりん908 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

これはダメだと、視聴者は目を覚まして欲しい‼

私、臆面もなく結構平気で酷評レビューしちゃう方ですけど、
実はそんなに酷くはないかも…って思ってること、
わりとよく、あったりします。

あったりしますが・・・

弱虫ペダルは本気で否定します。
いや、怒り心頭義憤激昂です!

以前弱ペダの1期を酷評レビューした時に、
捨てアカウントで攻撃メッセージ送って来た人がいましたが、
文句があるなら、捨てアカウントで、
しかも送信と同時に退会なんて卑劣なことしないで、
堂々と文句言って来てください。
幾らでも実例挙げて反証して差し上げますから!

テニプリみたいな、誰でも知ってるスポーツを題材にして、
トンデモ展開するのは、視聴者もギャグアニメとして楽しめるからまだいいんです。
でもこれを、ロードレースみたいなマイナースポーツでやってしまうから、
何にも知らない視聴者が
「熱いスポーツ根性ドラマ!」とか勘違いしちゃうし、
勘違いしてるだけならいいけど、
自転車業界が、儲かるもんだから弱ペダに感化された素人に高価なスポーツ自転車売り付けて、
大半のプロショップは、
練習走行会もしないし指導もしないから、
自転車の交通事故や交通トラブルが激増しちゃってるし、
私なんかには到底手が出せない高級自転車が売れちゃって、
イタリアあたりの老舗工房はウハウハで職人増やして生産数稼いでるけど、
ブームが定着しないで冷めた時には、
伝統あるブランドが、枕並べて討ち死にしちゃうことになりますよ!

今まで書いたことは、作品の波及効果で、
作品自体の問題じゃないってことは承知してます。
ちゃんと「フィクション」だと明記してるから逃げ道はあります。
でもほとんどの視聴者は、
これが荒唐無稽なウソばなしとは理解してないから、スポ根アニメだと勘違いしちゃうし、ちゃんとした指導も受けずにスポーツ自転車買っちゃってトラブル起こしていることが、紛れもない事実なんです。
ロードに乗ってる人なら、
100%ウソだと解ることを、
解らない人がいっぱいいるのだから、
インターハイにはそもそもステージレースはありません。
とか、
ステージレースでは駅伝みたいな時間差スタートはしないから、リーダージャージを守るための戦略的集団走行が有利なんですが、それをリアルに再現しちゃうと少年漫画的熱血展開が描けないのでウソ八百ストーリーでお届けしてますとか、
ちゃんと伝える義務があると、
強く主張します。
この1年だけでも、自転車イベントでどれ程たくさんの初心者ローディーが亡くなったか、責任の一端は担っていると、
原作者にもアニメ制作関係者にも自覚して欲しいと、
強く思っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

65.2 13 ジャージアニメランキング13位
兄に付ける薬はない!(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (104)
456人が棚に入れました
中国の人気Webマンガ「快把我哥帯走」を原作としたアニメ。バイオレンスな妹がおバカな兄を殴る蹴る!兄弟愛!恋!グルメ…?など全部入りの学園コメディ。監督・脚本は「やわらか戦車」「アグレッシブ烈子」「英国一家、日本を食べる」など数多くのアニメ作品を手がけているラレコが担当。

声優・キャラクター
中村悠一、雨宮天、小野賢章

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

中国国内での合計閲覧数が5億回を超える作品…

この作品の原作は未読です。
タイトルにも記載しましたが、中国国内での合計閲覧数が5億回を超えているとか…
確かに絶対数は凄いと思いますが、中国は人口の母数そのものが多いので、回数と人気度の関係は日本と一緒じゃないでしょうから、この数字の持つ意味は正直良く分かりません。
この作品に食いついた理由はただ一つ…天ちゃんが出演されたからです。

天ちゃん…1週間フレンズ。の藤宮香織で初ヒロインを演じられたのがちょうど3年前…
まだ3年…?
もう3年…?
と考えると、きっと前者の感覚の方が強い気がします。
その間、7つの大罪のエリザベス、プラメモのアイラ、モン娘のミーア、このすばのアクアなど魅力的なヒロインをたくさん見せて貰いました。
エリザベスとアイラには前が見えなくなるほど号泣しましたし、ミーアとアクアには何度も爆笑させて貰いました。
2014年以降の出演作品は、ほぼ主要キャラである事からも彼女の人気が伺えると思います。
私の中でかなり推している天ちゃんが出演されるのであれば、私に見ないという選択肢はありません。
こうして視聴に臨んだ訳ですが…

作画はお世辞にも綺麗とは言えないと思います。
それでも完走できたのは、出演された声優さんの力量にほかなりません。
2人の兄妹の日常を描いた作品で、しょうもない事をする兄を妹が暴力で粛清するある意味お決まりの展開…
天ちゃんは妹役で兄が中村悠一さん、兄の友人として小野賢章さんと花江夏樹さんが出演されています。
中国の作品で5分枠のショート作品にも関わらずこの配役…正直かなりレベルが高いと思います。
実際に声優さんの演技は相当レベルが高かったですけど…

特に天ちゃんの演じた時秒(シーミョ)のはじけっぷりは半端ありませんでした。
普段兄には暴力的な一面ばかりを見せていますが、時折物凄くしおらしくなる事があって、そのギャップが彼女の魅力になっているのですが、それを見事に演じ切っていたと思います。

でもここまで暴力的なキャラって初めての配役だったのではないでしょうか…?
あ、WWW.WORKING!!の鎌倉志保もそうだったかな…?
でも志保はラストの方で頭にお花が咲いていましたからね…
そう考えると、「超」が付くほどのツンデレキャラを演じるのが抜群に上手いのかもしれませんね。

1クール12話の物語でした。
完走して振り返ってみると、天ちゃんの魅力溢れる作品…という気がします。
中国版では違う声優さんが演じているようですが、きっと作品から受ける印象はだいぶ違うんだと思います。
彼女のファンなら視聴して損をする事は無いと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

TAMA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

ラレコのお陰かな?

監督・脚本がラレコだからかな。『ガ◯活』みたいで入りやすかった。中国アニメはことごとく低評価が多い中やっと観れるのが来たかな?と思います。
声優さんの中村悠一さんや雨宮天さんのチカラもありますね。『京◯』と『アク◯』か。

残念な部分はやはり中国主体になってるので風潮やお金なども中国では当たり前を使ってるのでそこら辺は分かりづらいかな。『元』と『円』は相場が分かってないと2話の所の面白さは感じ辛いかな。

中国アニメは『知ってて当たり前』や『後半(早ければ中盤)失速』が多いので様子見ですかね。どれかに当てはまったら切ると思います。

中村悠一さん、やはり兄役合うな~…おっと(・・;)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大体兄が悪い

主人公の兄とヒロインの妹が繰り広げる学園日常アニメ(ショート)。
「長いアニメ見るの面倒なんだよね」
という人には、こういうショートアニメって良いですよね。

ちなみに中国産という事で、タイトルやOPとか名前が不明という事で、ここで好みが一気に分かれそうです。

肝心の内容はというと、普通に面白かったです。
・何か問題が起きる→大体兄が原因
・何かしようとする→大体兄がややこしくする
大雑把に言うと、こんな感じです。

あくまでショートアニメとして、暇潰しとして見る分には面白いと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
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