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「君の名は。(アニメ映画)」

総合得点
91.0
感想・評価
2499
棚に入れた
11411
ランキング
42
★★★★★ 4.1 (2499)
物語
4.1
作画
4.5
声優
3.9
音楽
4.2
キャラ
4.0

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君の名は。の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

世界を見てない「セカイ系」の幼児性。韓国映画「リメンバー・ミー」がまんまやった。

去年の「バケモノの子」に続くガッカリ夏の大ヒット作品。細田さんといい、何故つまらなくなってからの方が売れるようになったのか甚だ疑問。単にマーケティングや宣伝の勝利だったのだとしたら、本当に虚しい。


 まず、絵的な美しさが弱い!。今作だけ見てれば十分丁寧で綺麗にまとまっていると感じられるかもしれない。しかし、新海さん作品を長年見てきた人間としてはまるで物足りない。


最近の細田さんもそうだが、雄大な景色や自然こそ美しい背景だろ!という感じで田舎という舞台を持ってくるのも安易。普通の東京の街並みをリアリティスティックに描きながらも、ちょっと臭いけど詩的な物語に相応しい詩的な舞台にまで高めていた従来の新海さんの魅力は本作では薄い。


 キャラクターデザインに「あの花」、「心が叫びたがってるんだ」などの田中さんがやってくれると聞いた時は、正直私はガッツポーズした。


新海さんは、正直キャラクターデザインの魅力という一番シンプルかつ重要な要素が決して強い人ではなかった。そこにキャッチーかつ微妙な表情も表現できる田中さんの大好きな絵力が加われば凄い物になるかもしれんと期待したのです。


しかし、予告などを見てても思っていたことなのだが、あれ?というくらい印象に残らないし、可愛くない。メイン二人がそんなんだから、脇役なんて魅力を覚えるどころか、名前もろくに覚えられないし、それぞれ物語の進行上の駒くらいにしか思えない不自然さすら感じてしまう。


 物語的なことをどうこう言う前に、このPVみたいな作りは何なんだろうか?。opもPV、中盤もPV、クライマックスもPV、なんでこんなヘンテコな構成でみんな疑問に感じないのか?。


まぁ、一番の問題の穴だらけな脚本に比べればみんな些細な問題だろう。二人が恋におちる描写、主人公やヒロインを魅力的に輝かせる描写、サスペンスな状況が解消される描写、脇役が無茶な行動してくれる理由となる描写、全てが抜け落ちている。


現実的であれ、論理的であれなんて言わないが、ちゃんと作中内説得力を持たせて頂きたい。キャラクターたちが恋におちるなら、観客もそりゃあ恋しちゃうよねってニヨニヨさせてくれないと。


結局、ちゃんとキャラクラーやストーリーを上手く描けないのを、映像と音楽の勢いでなんとなく持っていっただけの作品に思えてならない。運命の人はいる!とか、悲劇をなかったことにしたい!ってテーマからして幼稚としか言いようがない。「この世界の片隅に」や「聲の形」と同じ年に作られたとは思えない。


時間改変でこの二人には都合が良い事態になったけど、他の人々はどうなんだよ?みたいな想像力の欠如も感じられる。世界の終末みたいな未来を避けるとかならわからいでもないけどね。そろそろ、主人公がタイムリープする話じゃなく、実は脇のキャラがタイムリープしていて、主人公の運命が翻弄されるみたいな話が出てきても良いのでは?。もうあるのかもだけど。結局「セカイ系」は世界が見えてない問題。

投稿 : 2024/03/04
閲覧 : 1005
サンキュー:

43

ネタバレ

nakagi rin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

公開から今年で8年が経過しようとしています。

「君の名は。」
公開当時、まだ大学生だったなぁ。
新海誠監督による劇場長編アニメーション作品です。

ふと時間ができたので、久しぶりに再視聴してみました。
名作は何度見ても名作なんだな、、なんて思った次第です。

視聴後の余韻に浸るなか、なんとなく本作品についてGoogle先生にお尋ねしたところ、本作品は今年(2024年)の8月で、公開から8年が経過するようです。

映画館で本作品を見てから、もう8年。

そういえば、本編にて、三葉がまだ中学生だった瀧に電車内で会った時から、社会人になった後に階段で再開する(最終盤の名シーン)時までに経過した時間も、8年なんですよね。
(理解、合ってますか、、、?)

何か、とても大切なものを探しながらの8年間。
その大切なものが、いったい何なのかは判然としない状態での8年間。

その間、三葉の日常はどんな色をしていたんでしょうか。
やっぱり、なんだかもやもやしていたのかな。

皆さまも、お時間ありましたら、見返してみてはいかがでしょうか?
もう何年も見ていない、という方は、自分自身の時間の経過に伴い、感じ方が変わっているかも。

まだ見たことがない方も、是非一度は!

以上、感想でした!

P.S:三葉の髪型は、初期・バッサリ時・大人、のどれが良かったかなー、とか考えてみたりもしましたが、うーん、全部良い。

投稿 : 2024/03/04
閲覧 : 45
サンキュー:

5

きゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2回目の方が面白い

1回目はイマイチだったけど何回か見れば面白い
プロの声優さんはもちろん良いんだけど
たまには俳優さん達の声優もいい。(上手い人に限る)
作中の曲も流石に良い、、
作画ももちろん素晴らしい〜

投稿 : 2024/02/19
閲覧 : 33
サンキュー:

3

challia さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海監督の作品の中で一番好きです

歴代トップ10に入るぐらいに好きなアニメの1つです。新海監督の作品の中で一番好きな作品です。と言っても、新海監督の作品で好きなのは「君の名は。」と「言の葉の庭」ぐらいしかないです。天気の子とすずめの戸締まりは、自分には合いませんでした

投稿 : 2024/01/18
閲覧 : 32
サンキュー:

3

nas さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エンタメ満載

話として気になるところはあるんだけどいい映画だった。こういうのが好きなんだよ俺はっていう感じの。
ただ、ハッとするような景色の良さが今回あんまなかったような。監督業に専念したからかな。でも、それによってまた新しい作品が見れる嬉しさもあるし、次の作品も楽しみだわ。その前にもう一回ぐらい見に行くかな
あと面白かった人は小説のアナザーサイドがオススメ。人間関係周りの疑問はこれでほぼ気にならなくなるし、単純にいろんなキャラの内面が見えて楽しい。どの話も良かったけどやっぱお父さんの話かな。滝と三葉の少し先の話を見ているような感もあってすげぇ良かった。ノベライズの方も読んでみるかなー

投稿 : 2023/11/18
閲覧 : 66
サンキュー:

4

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

時空を超えたボーイミーツガール

公開当時、普段アニメを見ないようなおじさんとかも君の名は。見た?とか話題にしてましたね。
カラオケに行くと、男の子は前前前世とかのRADWIMPSを熱唱してたり。。もう3年前になるんだ。早いなあ。
OPで瀧と三葉は赤い糸で結ばれてるんですね。二人は出会うことを暗示している?

最初は遠くにいる男の子と女の子の体が(精神が)入れ替わるという、ある意味古典的でわかりやすいプロットで興味を惹かれました。
入れ替わっても、元に戻ると、その時の記憶は消えてしまう。お互いに夢を見てるみたいなものなのかな?

相変わらず映像と音楽のシンクロがうまいなあ。MVみたいなとことか。新海監督の真骨頂ですね。

神社のある場所が巨大なクレーター跡というのは何かの暗示?

巨大な彗星が現れる。彗星が割れて落下して・・・そして入れ替わりが突然起きなくなって。

ついに瀧は三葉に会いに行く。
ここまでの展開はすごくわくわくして、二人が会ったらどうなるんだろうと思って見てたんですが・・

なんとなくですが、この後の展開は、東日本大震災の経験を経て作られたような気がします。
実際私は湖になって電車がぐちゃぐちゃになったシーンなどを見て、8年前を思い出しました。
そして、この映画のように時を遡れたらいいのになと思いました。

彗星が落ちた大惨事は、3年前に起きたことで、三葉はすでに亡くなっていたことが分かります。
この展開はとてもびっくりして、そして三葉たちの穏やかな日常が消えてしまったことにとても悲しくなりました。

この後、瀧は米噛み酒を飲んで時を遡ります。そして、大勢の人々を救います。もちろん三葉も。
大災害で亡くなった運命を変えていくという展開は私も含め大多数の観客が望んでいると思うし、それでいいんだと思います。
二人が片割れ時にやっと出会えて、三葉の手にマジックで手に「すきだ」と書かれてるシーンは良かったです。

でもラストで二人が偶然出会うのはちょっと出来すぎかもしれませんね。

余談ですが、日本語において「醸造」を表す「醸す」は「カムす」=噛むからきているという説もあるみたいです。
また、米噛み酒を作るために、噛み続けていると、「こめかみ」のあたりが痛くなるので、「こめかみ」と言われるようになったとの説もあるみたいです。すいません、Wikiからの引用でした。でも面白いですね!

2019.10.17初投稿(旧アカウント)
2020. 8.25加筆して再投稿

投稿 : 2023/08/18
閲覧 : 365
サンキュー:

37

青星アーツ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人気と面白さを持ち合わせる作品

新海誠監督による美しい作画と起伏のはっきりした
綺麗なつくりのエンターテインメント大作。
有名だからといって見ないのは惜しい。

投稿 : 2023/07/12
閲覧 : 141
サンキュー:

3

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何回見たかわからないです。日本のアニメ史に残る名作でしょう。

 夏といえば「君の名は。」本作です。アニメ映画の中でもっとも回数を見た映画で、20回じゃあきかないでしょう。季節問わず見ています。
 過去のレビューをまとめているものの、言いたい事が多くて支離滅裂です。現バージョンは23年7月に書いています。とにかく私が好きなアニメ映画ナンバー1の一つです。


 まず、本作の凄いところは、やはり美しい情景描写が感動を深めるということが筆頭でしょう。2010年代に入って他の作品も、背景美術のレベルはどんどん上がっていました。が、本作のスケールの大きさやカルデラ湖と村の見せ方、彗星の光など圧倒的な美しさの他に、視覚的な新しさがあったと思います。宮水神社や都会ももちろん、この美しい絵が後のアニメにどれだけ影響を与えたかは計り知れません。

 ハッピーエンド…とされていますが、果たしてそうでしょうか。外の視線である我々からは、2人が出会えたカタルシスはもちろんありますが、冷静に考えると2名はお互いを知りません。ただ、朝起きたときの寂しさを埋めてくれる相手を見つけただけです。ここにテーマ性が見えないでしょうか。

 震災を意識した作品です。つまり災害により人はいつ死ぬか分かりません。寂しく孤独な時代です。後悔しないために、運命を感じたりあるいは寂しい人は名乗り合おうよ、という事だと思います。

 ここでもし二人が名乗らないですれ違うのが新海らしさかと言えば、そうではないと思います。というのは「ほしのこえ」を考察して行くと、どう考えても2名はまた会う事ができます。つまり、デビュー作からして、一回時間と空間に隔てられた2名は再会するという話も初期の新海誠は描いていました。

 本作は、へその緒が断ち切られる=一人で生きる痛み、髪を切る=失恋の痛み、そして彗星の落下による死別。そういったことが丁寧に描かれていました。
 そうなると私たちが日ごろ感じている寂しさって、都会で生きていると、赤い糸の存在を忘れてしまっているのでは?だから、出会うチャンスがあればちゃんと声をかけて名乗って見ようよ、好きだと言おうよ、という風にも取れます。
 つまり「秒速5センチメートル」のアンチテーゼですね。


 それと瀧と三葉がいつ好き合ったかです。恋愛とは相互理解、コミュニケーション量です。そして2人は秘密を共有しています。瀧は三葉がクラスで陰口をたたかれているような苦労を知っていますし、三葉は瀧が奥寺先輩が好きな事も知っているし、奥寺に憧れる瀧の事を考えていたのだと思います。
 そこまで濃密な交流を重ねる男女がお互い惹かれ合うのは自然なことだと思います。

 あと三葉の描写ですが、田舎の因習に嫌気がさし特に家族関係で苦労しているからこそ、都会に憧れるという心理が上手く描かれていたと思います。伝統というものに対する拒絶とそれを律儀に守るアンビバレントな性格が、三葉の人間性を深いものにしました。この都会への憧れが瀧への思慕へと変わる焦点にいたのが奥寺先輩です。

 この作品、奥寺がキーパースンでした。彼女がいたからお互い好きになったのかも、というくらいです。

 瀧については、正義感とか短気なところ…要するになぜ奥寺にモテないか、を考えるといいでしょう。要するに女性に気を使いすぎるので、本来いい男なのにその遠慮が奥寺にとっては、居心地が悪いのでしょう。女子になって同性として接する=壁がなくなるとモテるようになったという描写も瀧の性格をしる一助となります。

 そして、三葉って中盤のシーンで一回死んでますよね。初めて髪を切った三葉が出るシーンです。そこまで描写はされませんがそこは読み取れます。この時の三葉の心情ってどうだったんだろうって、思いますよね。このシーンがあるからこそ、本作の内容も感動も深まるのだと思います。

 奥寺と瀧のデートを想像して自分の気持ちに気が付いたのでしょう。わざわざ瀧に会いに行った。瀧と出会って何とかつながりは残したけど気持ちを伝えられなかった。髪を切るというのは明らかに失恋を意味しています。

 その落ち込んだ気持ちのとき落下してくる彗星を見て三葉はどう思ったか。やっぱり後悔だと思うんです。せっかく会えた瀧に気持ちを伝えたかった。でも紐を渡しただけ。相手は覚えていない。ここが本当に胸に来ます。

 もちろん最終的に三葉は東京で暮らすことになるわけですけど、ここで死んだ三葉というのは確かにどこかのIFの中に存在したわけです。タイムリープ作品ではこの感受性が大事だと思います。いくら結果が良くても絶望で死んだ人間は存在したことを忘れると、安易な死にもどりの物語になります。この作品はその部分を見事にすくい上げています。この作品はバッドエンドのIFもちゃんと提示されていることを読み取るべきでしょう。

 そして、この瞬間があるのでその後のカルデラでの出会いと奮闘に意味がでてきます。この作品の最大のポイントはこの途中で死んだ三葉がいる、ということです。生きたい、名乗りたい、告白したい。だから、ラストが活きてくるわけです。

 一方瀧です。片割れ時に出会ってマジックで手の平に「好き」と書いた理由ですね。名前よりも気持ちを伝えるのを優先したんだと思います。それはなぜか。東日本大震災で沢山の人が亡くなりました。それは誰の身にもいつ起こるかわからないという衝撃的な事実を、クリエータに突き付けたわけです。パラダイムシフトですよね。だからこそ、つながりを大事にして「告白」しようよ、と。 

 気持ちを伝えられた。名前も出来事も記憶から無くなってゆく。でも喪失感だけある。この切なさも相当なものだと思います。この痛みがあるからこそ2人はまた出会えた。ひょっとしたら瀧が好きだと書かなければ2人の胸に痛みがなかった。そうしたら再会することはなかったのかもしれません。ここは完全な私の妄想ですが、名前がテーマなのになぜ名前を書かないかという点は少し考えたいところです。


 三葉と言うより宮水神社については、彗星の意思なのか人間の防衛本能からかわかりませんが、宮水神社の女たちに運命が与えられた。それが、組みひもであり、口噛み酒であり、へその緒であり、髪であり、運命の赤い糸でした。その辺は中盤の瀧君が口噛み酒を飲むところからちゃんとわかるようなイメージシーンがあります。


 構成ですが、初めのおっぱい揉むシーンがあるので、相互に視点が動いているようで、実は最初の25分くらいずっと三葉視点、そのご瀧視点としばらく視点が固定されます。
 その後、突然ショートヘアになった三葉が出てきて、そして、瀧が旅行にいって…がという構成です。ここで話が大きく動くことになります。
 この構造が非常に良くて、一瞬たりとも目が離せないドキドキ感がありました。

 全体として新海作品は言葉足らずな部分があるのも事実です。ただ、説明不足と言葉足らずは違って、本作は見て感じれば行間が読めます。というより、言葉足らずだから、見た人の個人の体験と重ね合わせて奥行がでるとも言えます。

 
 新海誠氏の作品を並べて見ても、この3作はアニメ作品として格段に出来がいいと思います。「秒速5センチ」「言の葉の庭」などいい作品ではありますが、正直文学などで代替できますし、エンタメとしての完成度を含めて考えればやっぱり最近の3作は全然レベルが違います。
 唯一「ほしのこえ」のスケール感と切なさ、純愛が私はSF恋愛作品として大好きなので、これがこの3作と同じくらい好きです。

 とにかく、新海誠氏の最近の3作品は、エンタメとしての面白さ、壮大さ、純愛、テーマ性、アニメーション表現などの点で格別だと思います。その中でも「君の名は。」は最高かなあ、やっぱり。


 本作を見て感動するのは馬鹿だというコメントを残したマンガ家がいます。新海は大衆に迎合したという評論家もいます。まあ、頭がいい人たちの意見だから、確かに私は馬鹿で大衆マインドなのかもしれません。
 私は馬鹿を自覚していますので、いくら馬鹿にされても結構です。それでも、本作は見て感動した気持ちは素晴らしかったと思います。ですので名作だと断言したいですね。

投稿 : 2023/07/11
閲覧 : 559
サンキュー:

30

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作画がキレイすぎてヤバイ!

作画がキレイすぎてヤバイ!
そしてストーリーも面白い!

投稿 : 2023/04/03
閲覧 : 86
サンキュー:

2

もっちょん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

きれいな作画

体と心が入れ変わるという要素とタイムリープ要素、恋愛がうまく組み合わさっている。背景が綺麗。

投稿 : 2023/03/22
閲覧 : 69
サンキュー:

5

Lotus さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新海誠作品では珍しい…

【感想】
今まで新海誠監督の作品を見てきましたが今作はストーリー展開に目新しいさを感じました。

正直映画を見るまではただの青春恋愛映画だと思っていたのですが、いい意味で裏切られました。

目が離せない怒涛の展開が繰り広げられますので気になる方は是非ご覧ください。

投稿 : 2023/01/14
閲覧 : 88
サンキュー:

5

ネタバレ

Tenjin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大ヒットも納得の盛り上げ上手な構成

「すずめの戸締まり」はあまり乗れなかったので、それならこれはどうだろうと思って見てみたのですが、結構いいですね。最後までテンション高めで見ることができました。

身体の入れ替わりという謎の提示から始まり、隕石の落下による災害から町を救うというミッション、そして誰かはわからないけど会いたい人に再会を果たすというクライマックスまで、適度なタイミングで見る側の興味をつないでいく構成がよくできていると思います。

つまり、謎や困難で程よいストレスを与え、そこからの開放でカタルシスを得るという仕掛けが最新作には若干足らなかったのかも。

話には聞いていたものの、驚いたのはボーカル曲の多さ。事あるごとに流れている印象で、さながら長いミュージックビデオのような感じですが、これはハマれば確かに心地いいだろうなと思います。日本人的にはこれが一種のミュージカルみたいなものなんだろうかと考えたりもしました。

そういえば、これも都会の男と田舎の女子という組み合わせですね。同年代なので、立場は割と対等。二人のどちらも主人公といっていいです。まあ、好きの度合いからすると三葉の方がより熱い感じはしますが。

その、なぜ相手を好きになるか、という部分に関してはこの作品もそれほど意味はないというか、たまたま平均以上の容姿の相手と入れ替わったから成り立つ話ではあります。おまけに都合良くも同年代だし、難しく考えても仕方ないところかもしれません。

演技はどのキャラも概ね問題なし。瀧君は少し棒読みっぽいですが、許容範囲といったところ。年上のお姉さん役を演じた長澤まさみさんはなかなかお上手で驚きました。俳優でも上手ければどんどん起用していってくれたらいいですね。

ともかく、実際に鑑賞してみたらブレイクして大ヒットしただけのことはあると思いました。いまさら言うまでもなく映像はきれいだし(彗星と隕石のシーンは恐ろしくも非常に美しい)、クライマックスにおけるタイトルの回収もお見事。最後まで気持ちよく見られるエンタメ作品ですね。

投稿 : 2022/12/17
閲覧 : 90
サンキュー:

8

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あんた 夢を見とるな?

 全107分。

 書き直し。

 家族や友人などと一緒に見てたので、かれこれ3回は見てますね。でも何度見ても面白いですね~。ただ惜しむらくは映画館で見れなかったこと。当時受験で忙しかったのでそこは悔やまれるところですね・・・

 男女入れ替わりネタという突飛な展開から始まり、男女の違いなどのギャグ笑ったし、中身がガラッと変わることで周りの人間関係が変化するのも良いですね。

 後半の展開について、「大切な人との記憶」が大事だと感じました。忘れたくないけど理不尽に忘れてしまう・・・だけど心の奥底には残っていて、大切なもののために終始奮闘する姿がかっこよかったですね。三葉の手に書かれた「すきだ」が特に印象的。終わり方もハッピーエンドで良い。

 大衆受けがいい映画として有名だけど、意外と難しく、1回見ただけではよくわからないところが多かったような気がする。いろいろ過程や説明は端折られてたのでその間何があったのか、これはどういうことなのかと考察要素も多いのも何度も楽しめる要因でしょうね。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 621
サンキュー:

48

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見終わってだいぶ時間経過してから書くレビュー

映画公開されてかなりの人気だったせいかかなり長い期間やっていた記憶。
とりあえずビッグウェーブに乗ってそこそこ時間が経過してから見に行きました。
聖地巡礼と北アルプス登山を兼ねて高山のあたりに行ったなあ。どちらかというと氷菓のさるぼぼを買い求めになんだがね。

私たち入れ替わってるー??
ということで岐阜県の飛騨高山在住の三葉ちゃん {netabare}3年?ほど年上なのか時空を超えた {/netabare}東京在住の瀧くんとの入れ替わり。

入れ替わりによる困難を色々乗り切っていくうちに彼女の秘密を知ることに。
{netabare}隕石の衝突で三葉ちゃんの集落は消滅していたと。口噛み酒飲んで死ぬ前の彼女と入れ替わって住民を助けるために奔走や{/netabare}

しれっと言の葉の庭に出ていたあの先生がいたような?

奥寺先輩の無駄な喫煙描写で凄くげんなりした記憶があるんですよね。物語の進行に必要ないと思うので脈絡なく挟まないでいただきたい。
全体的には面白かったとは思うけど。{netabare}ラストの再会も含めて{/netabare}

前々々世が流行した記憶。
メロディがノリが良くて何度も聞いたなあ。


以下あらすじ。
千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。ある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。都会での生活を満喫する三葉。一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢、明らかに抜け落ちている記憶と時間。二人はお互いが入れ替わっていることに気付く。何度も入れ替わる事に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める二人。残されたお互いのメモを通して、状況を乗り切っていく。しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心。辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた…。

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 136
サンキュー:

15

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2022.11.10

2022.11.10

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 86
サンキュー:

0

ネタバレ

まにわに さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

現代妄想の行方

 
{netabare}舞台設定に現実味がないから、どちらか死んでると推測はできた。カルデラ湖畔のド田舎と言う割には、人口密度が高い。ただ、死んでるとすると、せっかくの入れ替わりに発展性がないので、そうではないものとして見てた。
少しだけ引っかかったのが、糸守町を閉鎖的な環境・住民にした場面で、この時点では都会に憧れるためだったが、町が災害で消滅したとわかると、そうなっても困らないように設定した危惧が生じた。
これを払拭するには、このノリで故人を偲ぶいかがわしい話にするか、さらに過去に戻って全員が助かるご都合的な話にするか、と見ていると。
クレーターの肩で出会う場面、黄昏のひと言で片付けられたため、期待することなく見ていた、そのすぐ後のこと。
互いを忘れてしまうことで災害が人ごとになり、切迫感が減じたと感じたことで、別のテーマがあるのではと思うに至った。
つまり、大きな災害のニュースを目にしても、そこに生きてた人のことに思いを寄せることはしない。それをこのタイトルで表したのではないか。
結局生きてる結末。そんな描かれ方で?というような助かり方。災害のことを生々しく描かないこと。
誰かわかればその後の経緯を描かざるを得ないし、(被災者に対して、または被災者が)どういう態度であるべきかを描くリスクなしに終わらせていること。
私はこれを皮肉と捉えた。彗星がことさら幻想的だったり、現実的でない舞台設定とか、情報の端々(要するになんとなく)、とくに選曲からそのように感じるのだが、どうだろうか?

よかった点。
・時間と空間を越えるアニメ芝居はよくできていたのではないか。
・テッシー。ヤバいキャラをやるのがうまい。

悪かった点。
・歌処理は、歌わずにちゃんと作れ、と思う。「前…」は仕方ないとして。あれで関係が深まる様子を省けるのだから、当時宣伝でヘビロテしていた甲斐があるというもの。他は知らん。
・声優神木が透ける別作品の役。あっちはアバターで、こっちは入れ替わり。あっちは探査機で、こっちは彗星。本来は入れ替わりの順番が逆なのかも。

他の人の感想を見てて、ふと思ったのだが、黄昏時に出会った時に名前を書かなかったことについて、どうとでも解釈できるとわかったうえで。
{netabare}災害時に、博愛を気取った有名人が、「我々はあなたたちを愛しています」みたいなメッセージを発したりする、あれなのではないか。
もちろん災害のニュースに触れれば誰しも心が痛む、身内ならこの比ではない。でもこの場合は忘れてしまうのだから、人が悪い。
大衆迎合と評されたりするらしいが、実は逆で、これが大ヒットするのだから、渾身の皮肉になったと言っていいのではないか。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2022/11/07
閲覧 : 126
サンキュー:

4

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

星降る夜に<2回目の視聴により微修正><追記;地上波初放送記念><追記;prime video配信記念>

アニメ界に彗星誕生!
新海監督の過去作を高評価する私にとって、この社会現象は誇らしい。
しかし、本作の感想を正直に言おう。
新海作品の集大成だけど、「不満!」
つまり、個人的に満足してないってこと。
(2回目の視聴後もその気持ちは変わっていません。)

ある夜嫁が突然「君の名は。って知ってる?」
私「僕が観ようっていってたやつだよ。」
嫁「テレビのワイドショーでやってたよ。」
私「じゃ、観に行く?」
嫁「うん。」
はやりものに興味を示す嫁にちょっと苦笑。
てなことで、アナ雪以来の嫁とのアニメ劇場鑑賞です。
(中略)
鑑賞中の嫁「なんで?」
私「(何声に出しとるん)」
(中略)
嫁「頭混乱だよ。」
と言いつつ、矛盾点を指摘。
私、これを聴き流しつつ。
「(アニメでご都合主義を排除したら成り立たないっちゅうねん)」
って思ってました。

さて、ここからが物語のあらすじです。
わかりやすい(?)ように時系列で語ります。

{netabare}物語の始まりは1200年前。
このとき地球に大接近した彗星の分離核が岐阜県の片田舎に落下。
そのクレーター跡に、一つの町が誕生します。
その町がヒロイン三葉の生まれ育った地、糸守。
この町の神事を司る家に生まれた三葉。
その家に生まれた女性には不思議な力がありました。
人格入れ替わり能力。
なぜこの力が受け継がれたのか?
それは、この地に訪れる厄災に備えて継がれたもの。
ところが、その厄災は回避できず、1200年ぶりに巡ってきたティアマト彗星の分離核の落下により町は壊滅します。
三葉とともに・・・。
その前日何かに導かれるように、ひと月くらい前から夢で入れ替わっていた東京の男子高校生に会いに行き、組紐を渡す三葉・・・。

一方、東京に住む男子高校生瀧。
その年、1200年周期で地球に接近するティアマト彗星を仰ぎ見ていました。
その前日、不思議な現象が・・・。
見ず知らずの女の子に呼び止められ、組紐を渡されます。
知らず知らず、組紐をお守り代わりに手首にまく瀧。
その出来事をほぼ忘れた3年後、不思議な夢を見ます。
自分が片田舎に住む女子高校生になってる夢を。
その名は三葉。
どうも、その娘も夢で自分になっているらしい。
その奇妙な現象に戸惑いつつも、反発し惹かれあう二人。
でも、その関係は長くは続きません。
彗星が岐阜の片田舎に落下した厄災のちょうど3年後、連絡がとれなくなり、入れ替わりも終わります。
組紐に導かれるように岐阜の山奥に向かった瀧の目には厄災により廃墟と化した糸守が・・・、そして三葉の死亡を知ります。
三葉を助けたいがゆえに、記憶を頼りに奉納された三葉の口噛酒を飲むと3年前の厄災日にタイムスリップそして入れ替わり。
そしてパラレルワールドへ・・・。

街を救うために奔走する三葉(心は瀧)。
そして、瀧(心は三葉)との一瞬の邂逅・・・と同時に元に戻り組紐を返却する。
一方、大厄災を目にした三葉の活躍によって、町住民は避難。
人的被害が回避されます。

5年後、その出来事が忘却の彼方に消え去った頃、瀧と三葉に運命の再会が訪れます。
「君の名は・・・」とともに。{/netabare}

こんな感じかな?
2回視聴したのでたぶん間違ってない筈。

ここからが評価です。
{netabare}彗星衝突・人格入れ替わり・タイムスリップ・パラレルワールドとSF要素がふんだんに採用されています。
それを巧みにシナリオに組み入れ、繊細な映像とそれにマッチした音楽により表現したところが、この作品が評価されている理由だと思います。
そして、主人公とヒロインがほとんど接触しないラブストーリー(3回だけの出会い、それも1回は時間を超越して)と、特異な物語となっています。
一方で、男女入れ替わりというコメディー要素を採用している時点で新海作品として初めての大衆化に成功しているといえるでしょう。
これまでの新海作品の名シーンを彷彿させるような場面があったり、言の葉の庭の女先生(cv.花澤香菜)が登場したりと、新海ファンとしてはたまりません。
でも、心を深くえぐる感動がないんですよね。
だから、個人的にはあまりシンクロできませんでした。{/netabare}

以上のことから、社会的大ヒット作品にもかかわらず、観終わってからの感想が「不満!」になるわけです。
ということで次回作に期待しますよ、新海監督。
くれぐれも世間に迎合しないように、己の意思を貫くように。

<追記;地上波初放送記念>
{netabare}やはり面白い、そしてよく出来ています。
観れば観るほど味が出るアニメ、難解なストーリーの理解も深まりました。
ということで、上記のストーリーの時系列に一部間違いを発見、修正しました。
これで完璧です。

CMもひとつの見どころ。
「君の名は。」の原点であるZ会のCMの地上波初放送?
新海ファンにとっては嬉しいところ。
その他印象に残ったCMは2編。
ソフトバンクの入れ替わりコメディー。
上白石萌歌さん主演、実写版近未来糸守町。
目を点にして観ちゃって下さい。

最後に声優さん。
主人公二人は俳優さんなのに違和感がありません。
たいしたものです。
その他、私的名声優、花澤氏と碧ちゃんが出演されています。
ポイントを押さえた配役に万歳です。{/netabare}

<追記;prime video配信記念>
{netabare}何気にprime videoを漁っていると「君の名は。」を発見!
映画公開からもう6年なんですね。
そりゃ、配信されるってもんです。

再視聴で改めて感じました。
最重要アイテムは、やっぱり「組紐」だと。
二人をつなぐ絆ってところでしょうか。

2011年3月、東日本大震災が発生しました。
当時、日本人の誰しもがこの大災害、その後発生した原発事故に心を折られたものです。
その復興途上叫ばれた「絆」という言葉。
これをたよりに頑張ってきたような気がします。

この作品は、個人ではどうしようも出来ないことが起こった場合、人々の繋がりで乗り越えていけることを暗に示しているように思います。
その象徴としての「組紐」なのでしょう。

彗星落下により人命を救いたいと思う瀧君と三葉。
クレーター淵での時間を超えた邂逅が、組紐により実現したのです。
そして、その後の三葉の奔走は、瀧君と三葉の記憶が組紐で結ばれたものと解釈できると思います。

さて、もうすぐ「すずめの戸締まり」の公開です。
不確実で先の見えない現代社会に、新海監督が紡ぐ物語が一石を投じることができるのか。
楽しみでもあります。{/netabare}

投稿 : 2022/11/03
閲覧 : 570
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96

Becky1618 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映像美

風景描写が凄かった。友人に進められて見たけど良かった。

投稿 : 2022/10/01
閲覧 : 91
サンキュー:

2

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

考察素材が豊富!!

「「君の…名前は!!」」

最後、このセリフで映画が終わるのは非常に良いですね。好きです。


内容について考察の余地がある部分があり過ぎると思いますけど、その割にはうまくまとめられてると思います、拍手。

また、個人的にタイムスリップ系の作品はとても好きなので、映画館に観に行って良かったと思いました。
タイムスリップ系の作品でよく見るのは時間空間の垂直or平行移動なんだけど、それらとは違って”時空を斜めに移動”しているのが非常におもろいと思った。


考察ポイントとしては、
・三葉には誰かと入れ替わるべき充分な理由「隕石衝突により街も人間も全滅するのを避ける」があるけど、瀧には入れ替わる理由がない(劇場版では描かれていない)
・三葉は能力者なのか
・瀧と三葉はなぜ恋に落ちたのか、三葉は例のシーンで「すきだ」と書き返そうとしたのか

ここらへん気になるので、もう一回映画観るか、原作あるなら読もうかと思います。





(以下メモ)


都内に通うごく普通の高校生。デザイン科か?

三葉
飛騨の山奥の神社の女神?土地に古くから伝わる神社の娘。家族関係で若干もつれがある。母・二葉を病気で亡くしたあと、婿養子は神社を出て行き町長になったらしい。
東京に住むイケメンに生まれ変わりたいらしい。
魂の半分を分けるという「口噛み酒」。
組紐「結び」。

「お前は誰だ?」

ある日突然、二人は「夢」を通じて入れ替わりができるようになる。週に2.3回ペースで起きてから寝るまで入れ替わるらしいが、自分たちの意思で入れ替わることはできないらしい。最初は好き放題、男女の入れ替わりを楽しんでいたようだが、そのうち二人は互いのスマホにルールを記し、その日何があったか日記を書き残す。ノートやスマホでコミュニケーションを取る関係であって、それ以上でもそれ以下でもない(はず)。

ある日の朝、瀧と三葉は何を思ったのか涙が流れて止まらなくなる…ここからが物語のはじまり。
三葉が勝手に設定した好きな(好きだった?)先輩とのデートで写真展に行った時、飛騨の写真が目に留まる。それは見覚えのある風景だった。そして、その日を境に三葉と入れ替わることはなかった……

瀧は突然思い立ち、山と湖の綺麗な風景を記憶を頼りに描き、三葉に逢いに飛騨へ旅立つ。いろいろな場所を巡ったが、手がかりを得られずに帰ろうとした矢先、自分の目的地が「糸守」だと知る。しかし、教えてくれた人の話では、もうその町は存在しないという……3年前の隕石衝突により町が消えたからだ。そして、同時に三葉がもうこの世にいないことを悟る。
三葉の手がかりを探していたが、だんだんと三葉の記憶が薄れていく…君の名前は。

かすかに残る記憶を頼りに、瀧は土地神様の居場所「あの世」を探り当てる。祠(ほこら)の奥で、瀧は口噛み酒を口にする。その瞬間……三葉の記憶が蘇える。そして、答えに辿り着く。隕石が割れるという不測の事態がおこり、三葉の神社に直撃し人間と建物もろとも呑み込んでしまうのだった。

一方の三葉は、涙が止まらなかったあの日、東京に行かなければならない思いに駆られたのか、瀧を探しに逢いに行く。東京を巡り巡って、瀧に逢うことに成功する。しかし、それは瀧の時間軸では3年前であり、瀧は三葉のことがわからない。三葉は、瀧に自分の名前を告げ、髪を束ねていた組紐を渡す…それは時の流れを越えて二人を"結び"つける。

三葉の魂の半分である口噛み酒を飲んだ瀧は三葉との入れ替わりに成功する。そして、入れ替わったのは隕石が衝突する朝であった……三葉に入れ替わった瀧は、隕石衝突による被害から町民を救うため、仲間とともに動き出す。

ただ、そううまくいくはずもない。隕石が衝突するから逃げてと言っても信じる人などおらず、なにより父である町長を説得することもできなかった。父は、あの家系の女は妄言癖があるのだと言い突き放す。途方にくれようとしていたところ、(ここ忘れた………)、土地神様がいるところへ向かう。三葉が瀧の名前を叫ぶと、瀧は気づき三葉の名前を呼び返す。お互いの存在は見えないが、声を頼りに近づき、ついに辿り着く。次の瞬間、二人は互いの身体に戻り、ついに時を越えて邂逅する。瀧は三葉とちょっとだけ言葉を交わし合ったあと、三葉やるべき事をやりに行くように伝える。そして、瀧はもう二度と互いの名前を忘れないようにと互いの手に互いの名前を書こうと提案する。しかし、瀧が三葉の手に文字を書き、三葉が瀧の手に書き返そうとした瞬間、再び互いは見えなくなってしまうのであった…

隕石衝突まであと少し、三葉は計画を実行する。町の変電所を爆破させ停電を起こさせ、防災無線をジャックし町民を隕石衝突の被害の及ばない高校の校庭へ避難させるように勧告する。しかし、避難誘導に応じる者もいなければ、役場もとりあえず家で待機するようにと伝える次第。三葉は町長を説得するために役場へ向かうが、その途中、瀧の名前を忘れる。名前を思い出そうと、その男の子が手に書いてある文字を見ると……「すきだ」の3文字が。止まっているわけもいかない三葉、隕石衝突を教えてくれたある男の子を想いつつ役場へ必死に向かう。父と対面した三葉、果たして町長を説得し町民を守ることはできたのか……

一方、瀧は隕石によってできたクレーターが静かに水を湛える風景を目の前にするも、自分は何をしにここに来たんだろうとつぶやく。もはや、三葉の名前は忘れ、自分と入れ替わった女の子がいたことすら覚えていない。ただただ、手のひらにサインペンで書かれた一本の線を見つめるだけであった……



隕石衝突から8年後、糸守町の住人たちはあの大災害を乗り越えて東京でそれぞれ暮らしているようである。一方、瀧は飛騨のあの風景・隕石衝突によって消滅した町の姿ににいまでも執着していた。しかし、その執着が何に起因しているのかわからない。ただ、瀧は糸守町の人たちのサインに気づき始めているようであった。

瀧は一度"ある女性"とすれ違う。すれ違ったあと立ち止まるも振り返ることはなかった。ただ、その時ある女性も立ち止まるのであった。

別のある日、通勤電車の窓側に乗った瀧は衝撃の光景を目にする。窓からのぞく並走する電車に"あの女性"の姿が。彼女も瀧に気づいたようで、二人は電車を飛び降り互いに探し合う。

そして、ついに大人になった二人は階段坂で再び出逢う。瀧は階段を上がり、三葉は階段を下る。一回はすれ違うも、二人は振り返り言葉を交わす…「君の、名前は。」

○疑問点
・入れ替わった時の記憶はあるのか?(瀧が三葉の身体にいる時に起こったことを、瀧は自身に戻っても記憶しているのか)
・なぜ、瀧は「すきだ」と三葉の手に書いたのか?

○忘れた点、わからない点
・なぜ、瀧が三葉と入れ替わる人間に選ばれたのか。入れ替わりたい明確な理由はあったのか
・町長の説得に失敗した瀧が、土地神様のところへ行くに至った出来事・理由
・1000年以上続く因果、土地神様の成り立ち、「あの世」と呼ばれる空間

○考察点
・三葉は瀧の手のひらに何を書こうとしたか。
・入れ替わりは三葉の積極的願望に依るもの?三葉は能力者だった?

投稿 : 2022/09/12
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14

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

入れ替わっちゃった?

結構よくある万人受け向けの王道恋愛ファンタジー作品になっているのかなって思った
主人公の瀧とヒロインのみつはは
何らかの現象で週に2回ほど入れ替わることが起きるんだけど、それをきっかけに恋をするんですがいつの日か入れ替わりがなくなってそこから、、、、
って言った感じのお話になっていて
最後はきれいにおわってよかったのかなぁとおもったのと
やっぱり新海さんの作品は周りの風景とかもすばらしくて背景とかに目を惹かれがちになる作品なのかなあっておもった
前前前世とかすごいはやってましたよね

投稿 : 2022/07/24
閲覧 : 178
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8

camuson さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

印象度:95

今まで見てきた劇場アニメ作品の中でも、完成度は高いと思います。
作画が素晴らしいのはわかっていましたが、
ストーリー展開に無駄がなく、後半になるほど、没入できます。

類似のアイディアを持つ作品が相当数思い浮かぶのですが、
どれか一つにべったり似てるということはなく、
満遍なく、いろいろな作品のいいところが混じっているようです。
だからといってツギハギ感はなく、シンプルに整理されています。
ごく自然に話が流れていきますが、要所に緻密に伏線が仕込まれています。
これらに、作者の元来の"売り"である光がこぼれてくるような神作画が加わると、
まったく新しい、個性的な作品ができるのだなぁと思いました。

類似作品を挙げるとネタバレになってしまうので避けますが、
核心となる設定は、乙一氏の短編小説が近いかなと思いました。

音楽は、悪くないと思いますが、1アーティストのポップソングに偏りすぎていて、
リピートしてみる際のネックになりそうです。もういいやと。
音楽を入れ替えたバージョンもつくってもらえれば、
もう1回見直すこともやぶさかではないです。

投稿 : 2022/02/14
閲覧 : 208
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8

overnao さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「お前は誰だ」

「お前は誰だ」

10年以上前に深海監督が原作に関わった「ef」というアニメの、主人公 火村夕が「お前は誰だ」と投げかける印象的なシーンを想起させました。
この火村夕はデッサンが得意で職業は建築家。「幸せな街を作りたい」という亡き恋人との約束を果たすため建築家を志し、震災で失われた街を復活させるプロジェクトに参加します。
なんだか、瀧くんに似ていませんか?

「君の名は。」という作品は、efの火村夕が恋人を失わないバージョン、efのハッピーエンド版のように感じてしまいました。

ちなみにこの動画
https://www.youtube.com/watch?v=Wm8ec5U2bvU

efの脚本はminoriが担当で、新海監督はOP映像に参加しただけなのですが、関連性を見いだせずにはいられませんでした。

そういえば、新海誠は大成建設のCMを作っていて、建築ネタが多い気がします。
偶然?それも結び?

投稿 : 2022/02/10
閲覧 : 309
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9

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

SFスーパー英雄(?)列伝30

2016年某日某所
天地人
「お昼近いけど、疲れたし映画(君の名は)でも観ない?」
○○○
「映画なんていいから、ゴハン食べよ」
天地人
「(え~っ)き、君の名は・・・」
○○○
「や~ね、○○○に決まってるでしょ。さ、早く食べに行こっ」

・・・ああっ、何もかもみな懐かしい(by沖田)
そんな君の名はですが、よ~やく観る事が出来ました。
で、観た感想ですが、内容は映画の宣伝&売り上げで過大な期待をしていたんですが、意外とと言っては失礼かもしれませんが、普通に面白かったです。
あと、作画が美しいですね。
万人向けの作品でしたが、新海監督のファンには、あのラストはどうなんだろうと思いながら観てましたけど、やっぱり出会う形で終ったのは嬉しかったです。
まあ、内容とかは多くの方々が既に述べてると思いますので、簡単な感想に留めますが、「君の名は・・・」のセルフにはじ~んと来ましたね。

そういえば、ラストのヒロインの妹ですが、可愛くなりましたね(笑)もしかすると、ヒロインのお姉さんよりカワイイかも
モヒカン&鉄仮面男(ジャギ)
「おいっ(えっ?)お前、君の名を言ってみろ~」
天地人
「あれ、何だっけ。(涙目)そ、そうだ、確か手に名前を書いたはず(急いで手を見るとすきだの文字が)わ、分かんねぇ」
鉄仮面男
「姉より優れた妹など存在しねぇ、来いっ、己の無力さを教えてやるわ~(うわ~っ)」
「フ・・・フフフ、ハッハハハ!! もう一度だけチャンスをやろう!君の名を言ってみろ!!」
(北斗の拳&君の名はのファンの方、ゴメンナサイ)

※2017/09/21シンSFスーパー英雄(?)列伝31として天地人で投稿したものを転記しました。

投稿 : 2022/01/08
閲覧 : 217
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11

神谷 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想!

君の名は

とても面白い作品です
アニメが知らないうちの親でさえこのアニメはいいと言ったんですよー!素晴らしいアニメです

感想!

・体が入れ替わるという設定

体が入れ替わるという設定と男女関係を絶妙に描き切っています
絶妙に恋愛関係を表現できており、体が入れ替わることによる興味を、恋愛に全てベクトルしてる感じ
最後は自分自身のように感じることができるため、感動できます!

・一般の人向けにまで響いたアニメ

最近アニメーション映画が次々に来ていますが、エヴァンゲリオンに続きマイナーだった映画が一気にヒットすることになったのは素晴らしいと思います

・ここから主観です 僕の感想になりますので流してください

ジャンプ系ばかりじゃなくてこういう人間ドラマに視点を開けたアニメがどんどん増えればいいと思うんです

このアニメから一般受けするのは必ずしもバトルものだけじゃないって証明できると思うんです
そこが凄いんですよ。そこを僕が評価したい

今までアニメ、漫画といえばバトルものという感じだったんですが、そうじゃなくて、漫画にもこういう作風が必要だと感じました


総評

とても面白い作品でした!

投稿 : 2021/12/31
閲覧 : 188
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9

是正 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

60点。良いは良いし魅力も分かるが言われるほどか?

相変わらず絵はバツグンに綺麗。星6つけてもいいレベルの圧倒的作画力。
ただストーリーは消化不良というか最大熱量不足だと思う。
すっきりはしないけど見て損したとは思わなかったし面白くはあった。

投稿 : 2021/12/11
閲覧 : 257
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7

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

会えてよかった

総合得点を上げるために新海監督が性癖を封印したのでしょうか。本作が大ヒットしてしまったため天気の子ではさらに薄まりましたが、こちらにはまだ多少のキモさ(ほめ言葉です)が残っています。すれ違いマニアの監督の脚本のもともとのエンドはすれ違ったままで終わるものだった、とどこかで見ましたが、二人が会えて本当によかったです。

投稿 : 2021/10/15
閲覧 : 279
サンキュー:

9

ネタバレ

アニマル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 1.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

生々しくでキツい

有名な新海誠の作品ですが、初作品は観たことがある状態で視聴しました。

初作品を見た時はなんじゃこりゃだったのですが、作画は遥かに進化していましたね。
非オタの知り合いが絵が凄かったと絶賛していたくらいです。
料理シーンとかは特に気合が見られました。

しかし、こういう一般向け作画での胸を揉んだりするシーンは生々しくて気持ち悪かったです。
萌え系エロはまだ耐性がある方ですが、リアル作画でやられるとキツいです。
あとは、主人公の妹が主人公の口噛み酒を女子高生というブランドをつけて売ったら?というシーンがキツいです。
後に「女子高生が噛んだものではないです(笑)」との宣伝と共にグッズ化されましたね。
一般向け映画で下品過ぎます。

物語のタイムスリップの条件も唐突で、泣きどころがわからなかったです。

投稿 : 2021/09/14
閲覧 : 256
サンキュー:

4

御宅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海誠監督の新たな挑戦

既存の作風とは全く違うものを出してきました。
前作の「言の葉の庭」のクオリティを引き継いだ素晴らしい作画。そしてRADWIMPS手掛ける主題歌と劇伴が、この作品をより引き立てています。
試写会に行かせていただきましたが、ここまでヒットするとは思いませんでした。相当試写会での評価が高かったと伺えます。

投稿 : 2021/07/07
閲覧 : 236
サンキュー:

8

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

秒速5センチメートルの対極を目指してつくられた映画

実に多くの人が、この映画を鑑賞しました。
日本での興行収入が歴代2位。世界での興行収入が日本映画の中で最高となるほどです。

多くの人が鑑賞するのには、それなりの理由があります。好まれる理由があります。

監督は新海誠さん。
そしてこの映画は、過去に新海誠監督が製作された「秒速5センチメートル」の対極を目指したつくりになっています。

「秒速5センチメートル」は、人間の弱さを描き、絶望・あきらめ、鬱 といった感情を重々しく表現していました。
それに対して、
「君の名は」は、常に明るく、たとえどんな絶望な状況でも、奇跡を信じてあがき続ける人間のしぶとさを描いています。

だから私は、この映画が好きです。
作画はこの上なく美しい。主題歌も元気が沸くように響きわたります。


ところで、仮にあなたが予知能力を持っていたとして、
まもなく、この町の人が全員死ぬのがわかっていたとしたら、
あなたは、どうしますか?

普通の人は、最初はみんなに声をかけ、逃げるように伝えるはずです。
しかし、誰も信じてくれないことがわかると、
おそらく、身近な人だけを連れて、逃げ出すでしょう。

でも、主人公の瀧(タキ)は違いました。
そんな行動ができるタキが大好きです。思わず憧れます。


どんな絶望な状況でも、あがき続けている間は希望を持ちつづけることができます。
どんなにみっともなくとも、あがき続けること。
それが幸せになるための最大の秘訣だと感じました。

投稿 : 2021/07/04
閲覧 : 692
サンキュー:

87

ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新海誠監督の贈る『インディ・ジョ-ンズ』

ちょっと前にアニプレックスとかSMEの関係者さんと話しているとき、
音楽の話題になったので半ば冗談で
  あ~、でもおたくってガ〇ダムにchemistryあてちゃう会社だし。
なんて言ってやったことがあります。

予想通りというか何というか、相手は苦笑いし、
  いや~、もう時効なんで勘弁してくださいよ。
みたいなリアクションが返ってきました。

    いやほんと、なんであてたんだマジな話で。

ただ、あにこれレビューの得点見ると、
評価全項目の中で『音楽』の評点が一番高いわけで。
たぶん一番不思議がってるのはSMEの連中ではないかと。


新海誠監督の大ヒット作『君の名は。』も、
その流れを組んだ『音楽的に難あり』作品ではないかと思っています。
こっちはEMIさんですが。

何というのか僕の耳には、むず痒くなっちゃうほど劇伴が合ってないです。
音楽としての良し悪しとか好き嫌いの問題ではなく、
映像や物語と合ってない。
とくに、台詞のある本編の後ろに日本語のボーカル曲は、ないわ。
右と左で別のこと同時に話しているようなもので、
ただ聞き分けにくくなるだけじゃん。

RADWIMPSさんを悪く言うつもりはありませんし、
音楽単体としての出来の良さは認めますが、
これがアリなら美空ひばりでもレッチリでもアリだよね、みたいな。


あと、これは某ジ〇リの流れ組んでいるわけですが、
神木隆之介さん、上白石萌音さんというメインお二人の芝居も、
聞けないほどではないけれど、本職さんと比較したらだいぶ落ちるかな、と。


というわけで、いろいろと難ありの本作ですが、
  日本歴代興行収入ランキング第五位、
  国内観客動員数1928万人、
  日本映画としての世界歴代興行収入第三位
という、ビジネスとして文句なしの成績を残しています。

なぜこれほどまでにバズったかは、
多くの評論家さんがあれこれ難しい分析を書いていますが、
僕は単純に
  絵がきれいでお話が面白かったから
だと思っています。てか、それ以外になくない?

{netabare}
お話としてはエンタメに特化していて、
特に『感動する要素』だとか、
あるいは『特別なメッセージ』みたいなものは何もありません。

序盤はくすくす笑いながら観ていて、
中盤で、なんてこった、と物語に引き込まれ、
終盤でドキハラさせられて、
ラストは「ああよかった」と胸をなでおろす。

このテンポがすごくいいんです。

全くダレることなく軽快にストーリーが進行していき、
映像も単に美しいだけでなくメリハリがあり、
あっという間にエンディングにたどり着いてしまいます。
{/netabare}

なまじ難しいことを言おうとしていないぶん、
シンプルに「ああ面白かった~っ」という感想が持てる、
退屈しのぎにはもってこいの逸品です。
系統はまるっきり違うのですが、
あの『インディ・ジョ-ンズ』と同じような需要の満たし方ではないかと。


それを『万人受け狙い』だとか『新海監督らしくない』
なんて言う気持ちはわからなくもないですが、
ここまで潔く割り切られると、これはこれでアリじゃないかなあ、と思います。

ここからちょっとビジネス論。
本編にはあまり関係ないのでネタバレで隠しておきますね。

{netabare}
たぶん、の話で恐縮なのですが、
主役のお二人をアテレコ専業の実力派役者さんに、
劇伴をたとえば梶浦由記さんあたりにお願いしていたら、
作品単体としての完成度は、
もっとずっと上がっていたと思います。

だけどビジネスとしてこれほどバズっていたかと問われれば、
残念ながら「う~~~~~ん……」です。

似たようなフックを仕掛けたアニメ映画は掃いて捨てるほどありますが、
そのほとんどは、失敗に終わっています。
それなのに、この作品は目論見以上にバズりました。

  その差は、監督のものづくりに対する視点の差ではないかと。

深夜帯アニメと同じようなストーリーや演出の作品で、
役者や音楽だけを『部外者』にお願いしたら、
その部分だけが劣化してしまうのは避けられないことです。

つまり、ふつうに作ってしまったら、
ふつうにOAしている作品よりも品質が劣化するわけで、
それが劇場版として成功する確率は、自然と低くなります。

だから、その劣化を織り込んだうえで、
  どう創れば作品としての『総合力』を高められるのか
  そのフックで釣られた観客を何で『魅せる』のか
をゼロベースで考えていかなければなりません。

口で言うのは簡単ですが、
それが実際にできるクリエイターはほとんどいません。

新海監督は、それができる稀有なクリエイターの一人だった。
それまで自分が培ってきた『味』を思い切って封印し、
エンタメに特化した味付けに切り替えた。
さらに、制作の初期段階からRADWIMPSを巻き込んで、
自分が思う最低ラインだけは割らないように配慮した。

だから、同じようなフックで仕掛けていても、
結果において、まさに雲泥の差がついちゃったわけです。

{/netabare}

おすすめ度としては、Aランクに属すると思います。

ただし『聲の形』みたいなのがあるべき姿だ、と思っている方や、
アニメは総合芸術であって音楽や芝居の欠点は許せない、
なんて思っている方には、ちょっと厳しいような気がします。

僕だって『聲の形』の方が作品としては好きなのですが、
それはそれ、これはこれなんです。
  サッカーとセパタクローではスポーツとしてどっちが上か、
なんて議論をしても仕方がないと思いませんか。

ジブリぐらいしか知らない友だちが泊りに来たときだとか、
飲み会がいきなりキャンセルになってすることがない夜だとか、
そういう時に楽しく時間を過ごすには、うってつけです。

ただ『口噛み酒』だけはマネしない方がいいと思います。
酒税法の問題もそうなんですが、
相手が誰であってもアレを飲まれて平気な女性って、まず、

               いませんから。


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なお、新海監督自らの手による『小説 君の名は。』も出版されてまして、
なんと、ミリオン越えているらしいです。

僕も買って読みましたが、なんちゅうかその……

  映像ほどの才能は、文章に関してはなかったのね。

赤を入れたくなる自分を抑えるのに随分と苦労した次第です。

投稿 : 2021/06/23
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君の名は。のストーリー・あらすじ

新海誠監督による長編アニメーション。

千年ぶりとなる彗星の来訪を一ヶ月後に控えた日本。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。
町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。
小さく狭い街で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会へのあこがれを強くするばかり。

「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」

そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。
見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の町並み。
念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。

一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も奇妙な夢を見た。
言ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。

繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。
二人は気付く。

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。
残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。
入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。

「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」

辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた…。

出会うことのない二人の出逢い。
運命の歯車が、いま動き出す(アニメ映画『君の名は。』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2016年8月26日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム

声優・キャラクター

神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、悠木碧、島﨑信長、石川界人、成田凌、谷花音

スタッフ

新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、キャラクターデザイン:田中将賀、作画監督:安藤雅司、音楽:RADWIMPS

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