ツンデレで笑えるなおすすめアニメランキング 17

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのツンデレで笑えるな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月04日の時点で一番のツンデレで笑えるなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.1 1 ツンデレで笑えるなアニメランキング1位
甘城ブリリアントパーク(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (2732)
14707人が棚に入れました
主人公・可児江西也は、転校してきた謎の美少女・千斗いすずから、いきなりマスケット銃を突きつけられ、デートの誘いを承諾させられた。いすずに連れられやってきた場所、そこはダメ遊園地として悪名高い甘城ブリリアントパーク(甘ブリ)だった。

声優・キャラクター
内山昂輝、加隈亜衣、藤井ゆきよ、川澄綾子、野中藍、白石涼子、相坂優歌、黒沢ともよ、三上枝織、津田美波
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

再建よりトリケン

訳ありテーマパークを再生する物語。


丁寧に分かりやすく設定を紹介してくれた第一話。
もはや廃墟と化したテーマパークを再建していくストーリー。
万人に受け入れられやすそうな題材でハズレる気がしません。

いすず他メイプルランドの住人との楽しい日常が描かれながらも
可児江くんの過去や両親の事も絡みつつ話が進み
再建した暁には人と魔法の国が繋がる夢のある良い話になっていく予感がします。

京アニですし作画やキャラの魅力は太鼓判ですし非常に楽しみです。

※2話感想{netabare}
パークの置かれている状況説明と可児江くんがやる気になる回。

いやぁ可児江くん煽るねぇ。天才子役という過去も輝いてきました。
憎まれ役に成りつつも救うってのはヤキモキするけど応援したくなる良い設定。
…夢の国住人居酒屋もシュールで楽しかったです。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
再建に向けて基本対策&宣伝開始回。

再建条件が経営黒字ではなく来演者数だけなのが変だなとは思っていたけど、
『3ヶ月間終日30円』という暴挙に。
…期間限定ならともかく、これは完全にやりすぎです。
採算や利益を考えなくても良いって条件になってしまったら何でもありで
「経営再建」としての見所が薄れ正直つまらなくなってしまった気がします。
他の点は試行錯誤が面白いだけにどうにか成らなかったものか…。
せめてコロッケ軸に…とかで採算はとって欲しかったです。

そして受付のマスク警備員さん怪しすぎる。怖い。(^_^;)
素性分からないけど実はお偉いさんとか可児江くんの関係者とか裏がありそうな気もします。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
いすずは不器用だけど頑張り屋さんだぞ!と紹介する回。

まずはキャスト同士の信頼が無いと再建どころじゃないですからね。
互いに苦手な事はあるけどフォローしあってみんなで頑張ろう!
ここまで各話テーマを絞って判りやすい内容です。

流行に乗って、いすずの壁ドンも観られましたしね。
次回は怖ゎ~いリュウが出そうですが、怖くない方に一票です。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
資金を求めて洞窟探索!

採算度外視路線が気に入らなかったけど、一応は考慮している様子。
財宝で解決はちょっと安易だな…とは思ったけど
結局お宝といえるのはドルネルのオタクコレクションしか無く、
ツッコミ所はありつつも経営で何とかする路線に戻って来た様子。
まぁ、そう来て貰わないと夢の住人コメディで終始してしまい
ストーリー的にはつまらなくなってしまうので良い傾向に思います。
スタジアム、コロッケ、豊富なタレント陣等、磨けば光る素材はあるので
頑張って欲しいですね。
資金難は続くし、姫は浮かない顔だし、謎のそら豆も出て来てまだまだ多難な様だけど…。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
人手も不足で募集&面接回。

お金の次は人手。
先週クレープ屋が接客不向きの土偶(コダイン)だったのはそういう事でしたか。
面接の方は完全にコメディというかギャグ路線。殆ど出オチっぽい。
割り切って楽しめたけどストーリーとしては無為な1話かな。

次回は水のトラブルかな!?
色々あってもサマーランド的な有用なものになるのかな?
AV嬢のマザー牧場的なのも見えてますし
ゆくゆくはもの凄い総合レジャー施設になりそうですね。

…って、いつの間にか本日の来場者8000人超えてるし
一ヶ月も時間飛んでるじゃん!?
もう、なにからツッコんで良いのやら…。(^_^;)
(前回、ドルネル個人の宝で一ヶ月の経費が持つ無理な設定を飲みこんだのに
その期間すら過ぎてるんだものなぁ…。)
ストーリー的なものは期待するな!って事なんだろうなと
判ってはいるけど淡い期待くらい持ちたいんだよぉ。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
かいぞくがあらわれた→たたかう→かいぞくがなかまになった回。

完全にギャクコメディの様相。
新人キャストも適材適所で個性が出てましたし深く考えずに観れば笑えて楽しい回でした。

ただし経営再建ストーリーとして観ると
キャラを増やして間延びさせてるだけなのでツッコミ所満載です。
ご都合主義で結果オーライにはなったけど、
みんなで努力して知恵を絞って掴む感動の成功ルートは絶たれた気がします。
可児江くんの演技力や読心スキルも形を潜めちゃってますし、
嫌われ役設定もとっくに飛んでいてストーリー構成の再建はもう無理かな。

前回の来場者数は何かのミスだったのでしょうか?また激減してますが!?
キャラは可愛く良いんだけど話が無茶苦茶なので不満が残ってしまいそうです。
{/netabare}

※8話感想 {netabare}
病気の可児江くんの為にみんなで替え玉登校回。

いすずはまだ学校行ってるなら替え玉しちゃ自分が欠席になっちゃうじゃん。
マカロン授業サボったら替え玉にならんぞ。
ティラミー外道。モッフル地雷剥き出し&哀愁。
…等々、ギャグ回にツッコんでも不毛と悟りながらもツッコミつつ楽しんでしまいました。
それにしてもココの所脱線して戻らない…。(ってか、脱線が本線になりつつある。)
意味ありげだったスタジアム活用法を見い出すまで一月半掛かってるんですが大丈夫なの?
{/netabare}

※9話感想{netabare}
バラバラな踊り子四人娘が困難を乗り越え心を一つに回。

意外と策士なラティファちゃんの
お約束の「絶対押すなよ!?」から始まるバラエティー番組のまんまな30分でした。
アニメで堂々とバラエティーやっちゃう度胸は買えます。いやはや自由ですね。
それでも京アニなら許せてしまう楽しさと可愛らしさがありました。
しかし最後の試練、答え(回避方法)が見えてたら自己犠牲にならない様な気が…
まぁ、ま~るく収まったなら別にいいんだけどさ。
でもその前に踊りが苦手なコボリーは息が合う云々以前に適正が致命的かな。(^_^;

赤字問題は大きなツッコミ所ですが集客に関しては、もうすぐ夏休みだし
9000人/日で後21日、残り13万ならトラブル無ければ行けそうかな!?
…お約束の「無ければ!?」ですが。
ただ、ラティファの浮かない顔や言い種から推測すると達成しても何かありそうですね。
お庭の花の木が関連していそうですけど…。
{/netabare}

※10話感想{netabare}
ラティファに掛かる呪いが明かされ
それ知った可児江くんは集客達成に向け更に拍車をかける回。

盛況なパーク内の様子が描かれ、
脱線している内にも状況が改善されて良い方向に向かっていると思っていましたが
やはり集客目標は厳しい模様。
…毎回、下手に集客カウンター表示されるので行けそうなペースだと錯覚していました。
行けるペースなのと作中の状況が矛盾しちゃってて頭の中がおかしな事に。
前回そして作中内でも9000人ペースなのに今回のカウンターは482!?
あてにもならない壊れたカウンターなら止めちゃえばいいのに…。

ラティファの呪いの一つのアニエス確保はパークを存続させれば何とかなりそうですが
毎年記憶と共に体リセットの呪いの方は内容がキツい。
また忘れてしまうのかと思ったら憂鬱にもなるよな…そりゃ。
庭の木が解決の鍵にはなりそうな気はしていますが果たして?

次回は可児江くんの集客の策が炸裂でしょうか?
スタジアムが満員になる様な事が起こるといいのですが。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
最後の切り札はプロサッカー記念試合誘致。
キャストも不休で追込みをかけ、動員数クリア出来るはずだったが…回。

や~っと、スタジアム活用してくれました。
5万のマンモススタジアムだったことに驚いたり
せめてもう少し前に市民解放やら球技教室やら出来たろう!?
とか色々思っちゃうけど、遅蒔きながらようやく本線に戻ってきた感じ。

こうやって皆で知恵を絞り
可児江くんの能力や精霊のファンタジー要素と組み合わせた経営回復路線なら
もっとストーリーの評価も高くなったんだけど、
結局、維持費や採算度外視で無料(30円)や売却という裏技というか反則的な
お金の力で解決しちゃってるのはやっぱり引っかかってしまう物があります。

それでも、お約束的ながら動員数が後少し足りない状況やラティファの未来など
気になる要素があり最後まで楽しめそうではありますけど。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
集客達成&ラティファの呪い回避で大団円回。

解っていた事ですので『ご都合主義』という概念はこの際スッ飛ばして、
気持ちの良いハッピーエンドを晴れやかに楽しみました。
最後は嫌味だった地上げ屋さんが30円払ってくれて達成!
というのを予想していましたがそこはハズレ。
悪ガキ三人衆がココで来ましたね。これで良いのか悪いのか…。

地上げ屋さんの方は実は悪い魔法使いというオチ。
今回は消えましたがまた来年やってくるのかな!?
霧散してうやむやですが呪いは回避され、まずは一安心。
伏線だった庭の樹には美しい花が満開で文字通り華を添えてくれました。

通常料金に戻しても集客を保つにはまだ課題がありそうですが
可児江クンもいますし、今のキャスト達なら大丈夫でしょう。

終わりかと思えばもう一週オマケがあるのは嬉しいクリスマスプレゼントです。
{/netabare}

※13話感想{netabare}
みんな揃って楽しくPV制作回。

既に肩の荷が降りているので各キャラの素顔や横顔を気軽に楽しんじゃいました。
アイロンスカイダイブはすご~く昔に見た記憶が!
コダイン結局終始動かず喋らずかよ!
ドルネルまた集め始めてるじゃん!
ってかプロモーションしてねぇ!

な~んてツッコミながらも無事楽しい時を過ごせているキャラ達を祝福し
楽しい印象でこの作品を観終えることが出来ました。
{/netabare}

【総評】
経営再建のストーリーとしての魅力は3話で崩壊し
キャラモノとして割り切ろうとしましたがやっぱりストーリーへの期待も引きずってしまい
完全には楽しみ切れませんでした。
(苦悩の詳細は毎話感想チラッと見て頂ければ。)
全て分かった上で2周目以降を観れば完全なキャラモノとして楽しめそうな気もするので
繰り返し観ると真価が現れるアニメかも知れません。
ただキャラの数が多く幅広い反面、掘り下げは甘かったりムラがあったりで
どうやっても「深さ」では満足は出来ないと思います。
主役である可児江くんやいすずの生活や心情ですらも、もう一掘り欲しかったです。

京アニらしい作画でバラエティ豊かなキャラを広く楽しむ作品。
ストーリーの事は考えれば考える程、酷なものなってしまいますので割り切りが必要です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 74
ネタバレ

麦茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これはパーク再建アニメではありません

【これはパーク再建アニメではありません】(2015.1/7)

あらすじ的には、倒産寸前の甘城ブリリアントパークをよくいるヤレヤレ系の主人公が頭脳を駆使して再建していく・・・ というものでしたが、蓋を開けてみれば全然そんなことはありませんでした。

序盤はまだ良かったです。

時間制限があり、目標があり、正直この設定のまま復興系のゲームにできるんじゃないかと言うくらいのボリュームは感じました。
他人の心を一度だけ読める能力や、回数制限付きでパークの悪い評判(客の記憶)を消せたりといった魔法も本当にゲームっぽくて、この手のジャンルに手を出したことがある人なら、それだけでも気になるほどの魅力はあったと思います。

そして物語は事情を聞いた主人公の叱咤激励により、士気を失っていた従業員を奮い立たせ、再建に向けて大きな一歩を踏み出すワケです。この演説を聞いた後のワクワク感は今思えば凄まじかったですね。
ここから一体どんな熱い展開・ドラマが待っているんだろうと期待が高まりました。

問題はその後ですよ・・・。

まずこれらの設定。はい、ストーリーの中でほどんど触れられません。忘れた頃に主人公の読心能力が出てくるくらいで、あとはおざなりに目標人数が各話最後にカウントされる程度です。
これは本当にもったいないと思いました・・・。最初に私が感じたボリュームはどこへ行っちゃったんでしょうか。

そしてストーリー。これはもはやパーク再建アニメというよりは日常系ギャグアニメですね。序盤の時点で私がへんな期待をしていたのが悪かったのかもしれませんが、結構な肩透かしを食らってしまいました。と言うか何故アレで来場者数が増えてるのかかなーり不思議でしたw 目標人数の設定はどうやら形だけだったようです。

従業員は相変わらず文句ばっかりだし、基本不真面目(天然?)にギャグ満載で経営しているにも関わらず、唐突に思い出したかのようなパーク存続云々の話を無理やり入れてくるし・・・。
挙句の果てには「{netabare}パーク再建には姫様の命が掛かっている{/netabare}」とか言い出すンですよ!?w しかもそれを従業員は知っていたとか。これにはもう冗談かと思いました。知っててあの態度で、知ってて間際になって焦り出すってどんだけアホなんですかw

物語に「緩急」をつけるのは良いんです。

むしろ、この作品でやりたいことはこっち方面のドタバタコメディだと思いますし。ですが、私が他作品でも言っているように色んなことをやろうとしすぎなんですよね。ギャグだけで良かったじゃないですか。なんで中途半端にシリアス入れるんですか。そんな安っぽいシリアス入れるから内容があやふやになってしまうんです。

ここらへんの温度差が、うまく調和できていないんですよね。
別に色々やるのは構いません。ですがやるならキッチリやってください。
中途半端な内容では逆効果でしかないんです。

本当にただそれだけ、そこのみがこの作品唯一の欠点であり、物語の評価を3.0にした最大の理由です。
心の底から残念でした。

まあ実質最終回の12話に限っては、あれはあれで目標人数の件や閉園後に蟹江くんが皆に放った言葉含め序盤以降久しぶりに感動できましたが、そのあとに待っていた姫様の呪いの一件がまっっったく腑に落ちなくて全て台無しにされました。
ギャグアニメなので一応許せはしますが、本来ならばあれはゆゆゆの最終回と並ぶくらいありえないと思います・・・w
その{netabare}直前までの涙{/netabare}はなんだったんだよ!{netabare}ハッピーエンド{/netabare}でも全然良い、むしろそっちの方が好きなまでありますが、そこに至るまでの過程をちゃんと視聴者に納得させる展開にしてください。視聴者を振り回すことと意表をつくことは全く違いますからね。

まあ色々と文句はありましたが、従業員が勢揃いし、

{netabare}「ようこそ!甘城ブリリアントパークへ!」{/netabare}

と視聴者に向けて放つような、最終話のキッチリとした締め方を見たときには素直に満足することができたので、それなりの評価はさせていただきました。

こういう、ところどころ魅せてくる良いポイントを見ていると、ホンットに惜しく感じてしまうんですよね~w

良アニメの壁は高いです。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、ここまで内容についてボロクソ書いてきましたが、全部が全部ダメかと言うと決してそんなことはありあません。

ギャグにかけてはさすが「フルメタル・パニック」の原作者ということだけあってかなりの力量を感じます。
もう本当にクッッッッソ面白かったです。

特にあのゲッスいマスコットたちね。こんなに笑ったのは今期初めてでした。その中でもティラミーが圧倒的で、CV:野中藍さんの演技も相まって、それはもう凄まじい威力を発揮していたと思います。そしてあの顔芸・・・。

そんな私が選ぶ最優秀回は「8話 恋心が届かない!」。

いや~、入れ替わり回にハズレなしと勝手に思ってるんですが、これはその中でもまったく非の打ち所がない完璧な内容でした(ちなみに10回ほど見ました)。
もう主人公役の内山昂輝さんが、各キャラの特徴を捉えた本気の演技を見せてくれただけで大満足だったのですが、それでは終わらずに、各ゲスコットたちの個性を十二分に活かしたコメディ展開まで用意してきてくれるという周到さ・・・

オチもかなり上手い具合で、この回だけで評価をすれば物語は文句ナシで5.0にしますね。
それほど面白かったです。


先にも書きましたが、こういう面白い話を見ていると、ほんとに何でシリアスを持ってきちゃったんだろうな~と惜しく感じます。まあ、物語が始まらないのである程度根底となる筋道が必要だとは思いますけども・・・。
このレベルなら、パーク再建なんて最初からやらないで、適当にギャグを混じえた日常系のお仕事アニメをしてくれてるだけでも最高評価をあげれたと思います。

私の口癖みたいになってますけど、別々に見たらどちらの要素も面白いんです。

シリアスはシリアスで、おざなりな部分はあるにせよ、いすずの悩み話やピンチの場面で頭がキレる主人公の格好良さ、姫様関連の話も及第点にはなっているんです。それでもやっぱり、後はその「混ぜ方」になってきちゃうんでしょうね~。どうしてもここで引っかかっちゃうアニメが多い気がします。
そこがしっかりしていないと、作品内でどんなにキャラが真面目に取り組んでいようと、どんなにキャラが過酷な状況の中にいますアピールをしようと、それが全部茶番になってしまうことに何で気付かないのでしょうか。

そんな薄っぺらいシリアスを演出するくらいなら、最初からもう開き直ってギャグだけに突っ走ってくれたほうがまだ好感が持てます。中途半端なことをして悪戯に良い部分の足を引っ張る必要はないんです。
私も性格が悪いので、敷かれたレールの上を走らされた挙句「はい、ここで泣いて!」的な展開はまず好きになれません。そこについては、甘ブリが本来狙っていたであろう「笑いあり、涙あり」を目指す姿勢は悪くはないと思います。

ですが、この「笑い」と「感動」が上手く融合できていなければ元も子もありません。
お互いが干渉しあって、お互いの良い部分を消し合っていては意味がない、むしろ余計なんです。

何度もしつこいようですが、それほどこの作品に対して惜しく感じてると思っていただければと思います。まあこの話はここらへんにしておきましょう。


最後になりますが、上述したように、ギャグに関しては他の良作アニメにも引けをとらない面白さなので、もしもストーリーのちぐはぐさを気にしないで見れるのでしたら、必見の価値アリだと声を大きくして言うことができます。私も途中からはギャグだけを楽しんでいたので、それで十分見れると思いますからね。それと大事なのは8話ですよ!序盤で切っちゃった人も8話だけは見て欲しいです!

感想を書いていて思ったのですが、自分で思っていたよりもこの作品を楽しんでいたんだな~と今頃になって気付きました。まあそんな感じのアニメだと思ってくださいw

それでは、ご来園ありがとうございました。
最後までお付き合いくださり感謝致します。

(追記・・・)
3話のラティファ様の水着姿には麦茶も思わず前かがみでした。
うーん、この脇。とても良いと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 38
ネタバレ

のあ☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

唐突だけど可児江西也君、次の日曜日わたしと遊園地に行かない?

『あらすじ』
可児江西也は千斗いすずに半強制的にデートに誘われる。
当日向かった先は、錆びれた遊園地である「甘城ブリリアントパーク」。
乗り物はボロボロ、ゲスト(客)は少ないし、キャスト(従業員)はやる気ないし、マスコットキャラクターは嫌な奴・・・というなんともひどい有様だった。
可児江西也は千斗いすずによって支配人に会わせられ、「支配人になって欲しい」と頼まれるのだった。

『キャスト』
可児江西也 cv:内山昂輝
千斗いすず cv:加隈亜衣
ラティファ・フルーランザ cv:藤井ゆきよ

『各話感想』
感想というより、ただ思ったことをたらーっと書いてるだけかもです。なのであんまり参考にならないかと思いますが、こんなこともあったなーというふうに、流す感じで見てやってください<(_ _)>

一話「お客が来ない!」
{netabare} 出だしから驚かされました。女の子に銃向けられたら私失神します、はい。

そして、さすが京アニ!作画に文句のつけどころがありません。いえ、文句つける気などはなっからありませんよ!?w

木の妖精のコボリーちゃんが可愛い・・・っ!

夢の国・メープルランド。なんじゃそりゃああああああー!
え!?魔法?はい!?
という感じでしたが、面白そうなので視聴決定!です。{/netabare}

二話「時間がない!」
{netabare} あの性格悪そうなマスコットキャラクター、姫様にとってはおじさまなの!?w姫様の前ではイイ子でしたね。 いったいどっちが本当の姿なんだろうw

頭の良い男子っていいですね。可児江くんの顔とか冷めた性格とかタイプなんだけどな~ ナルシストってとこがもったいないw まあ、完璧人間ななんて存在しませんよね?笑

ん!? ちょーーーっと待ったぁ!
モッフルって靴はいてるの?w居酒屋のシーンで吹きました(笑){/netabare}

三話「テコ入れが効かない!」
{netabare} 羊・・、じゃなくて、えっと、そう!マカロン。適応能力が高いの、ぜったいこの子でしょ。たまに・・じゃなくて、よく顔面崩壊してますがw

んー、こんな変な宣伝されたら行きたくなくなるような・・
可児江くんはいったい何を考えてるの?
「1000人より1001人を呼ぶためだ!ダンッ(机をたたく音)」
おおっ!って思いましたw
三話の冒頭で「何を着てもかっこいい・・」とか言ってたやつに言いたくないけど、かっこよかったよ、うん。{/netabare}

四話「秘書が使えない!」
{netabare} 幼稚園児たち怖いよぉ((((;´゚Д゚)))

支配人代行(可児江くん)の実力がぱないw なんだか安心して見れますね(笑)

いすずちゃん・・ 相手が反論しようとしたら銃で黙らせるのやめようか・・
でも、不器用?ないすずちゃんも可愛いよ。(不器用で片づけちゃっていいのか?w)
とにかくふぁいてぃん! そして、いすずちゃんお疲れ様!w{/netabare}

五話「お金が足りない!」
{netabare} お金が足りない!・・私もです!、というのは置いといて。

そういえば、可児江くんって人の思ってることが分かる、っていう魔法授かってましたよね? 全然出てこない・・・というか今まで気にも留めてなかったです、すみません。

洞窟の中の迷宮・・
これアトラクションにしちゃえばいいじゃんwって思ったの私だけですか?え?危険すぎる??

あ!魔法使った! 魔法の存在が出てくるのが一歩遅かったら、絶対忘れてました。

え!?ちょい、ホントにアトラクションだったの?w

なんだか今回はいろいろ驚かされました(笑){/netabare}

六話「人手が足りない!」
{netabare}女の子が・・・っ、女の子が、増えたぁぁぁー! それにしても、キャラが増えていくだけで話がまったく進みませんね(笑) 人手は大切だとは思いますが、入場人数の方は大丈夫なのでしょうか・・・?

なんだか今回は一話が短く感じました。{/netabare}

七話「プールが危ない!」
{netabare} いすずちゃん!棒読みだよ!?「まぁ、許容範囲」そうなのか?

さすがモッフル!と思ったら、モッフルの妄想だった・・・!wこれにはホント笑いました(笑)

みごとにイベントのように扱いながらしゃべる安達ちゃん。モッフルたちの言葉が通じているとは・・・!さすがAnimare Video、略してAVのナレーターさんですね(笑)

サメのしゃべってる言葉、聞き取りづらいです・・・w {/netabare}

八話「恋心が届かない!」
{netabare}出だしでいすずちゃが「可児江くん、可児江くんっ!」と呼ぶところがありましたが、それが「羽生くん、羽生くんっ!」と聴こえてしまったのは私だけでしょうか・・・?笑

可児江(マカロン)「あー、平気、平気。ちょっと特異体質なんだろん。」
土田さん「そうなんだ。良かったー。」
に、本気でビビって目を剥きました(笑)

それにしても、なんだかあっさりと?モッフルとラティファ様の関係が暴かれてしまいましたねww{/netabare}

九話「チームワークが生まれない!」
{netabare}今回は4人の妖精の回ですね!いやぁ~、それにしてもコボリーちゃん可愛い!ぷぅって!ぷぅってしましたよ!?

「絶対に触らないで下さいね!?」の時点でもう、触ってしまうフラグが立ってしまっているというね・・・ でも、このおかげで団結力も上がったみたいだし、結果オーライですね!w{/netabare}

十話「もう打つ手がない!」
{netabare}居酒屋の店員のたかみちゃん・・・。名前が付いてる上に名前をたくさん呼ばれている・・・ということは、これから遊園地にかかわっていく逸材!?(※私の勝手な憶測ですw)

姫様が倒れたとき、それよりも、火が!油が!消して!と真っ先に思ってしまいました^^;

七月三十一日まで、あと十日!!?{/netabare}

十一話「これでもう心配ない!」
{netabare}取引先の四人が全員眼鏡なのが地味に気になりました(笑)こういう人たちって眼鏡ばっかりなんですか?w

キター!ハプニング!嬉しくないけど!
ハプニングってあんま好きじゃない(みんなそうですよねw)ですけど、この手のアニメはいろいろ見てきたので、もう慣れましたよ!?
どんと来い、ハプニング!そしてずばっと解決頼みましたよ、可児江くん!{/netabare}

十二話「未来は誰にもわからない!」
{netabare}やっぱりこうなるよね。たかみちゃん出てきたし。でも最後の三人は想定外でした。この子どもたちはこのためにいたのか(笑)

この作品は可児江くんの成長物語でもあったんですね。

ていうか、ラティファちゃん可愛すぎます(真顔)
可愛いからこそ、ありきたりの展開でも良いと感じましたw{/netabare}

十三話「PVがつまらない!」
{netabare}サービス回ですね(笑)
十二話で綺麗にまとまっていたので、ちょっと残念。これはOVAにするべきなのでは・・・と思いました。

キャラが個性的な方たちばかりで、この人たちの意見を聞くのはまったく参考にならないかとw
それに誰も気づかない、という・・・

いろいろともったいない^^;
まあ、面白かったですけどねw{/netabare}

*この作品の魅力
・作画が綺麗
・キャラが可愛い
・きちんとした目標がある

*残念に感じたところ
・生かされていない部分がたくさんあった({netabare}可児江くんは確か子役だったはず。また、魔法のこと。{/netabare})
・十三話の必要性

生かされていない部分が目立ったのは事実。
でも、全体を通して面白く見ることができたのも事実。

そんな作品でした(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36

86.7 2 ツンデレで笑えるなアニメランキング2位
バカとテストと召喚獣(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (5285)
25855人が棚に入れました
科学と偶然とオカルトによって開発された「試験召喚システム」を試験的に採用し、学力低下が嘆かれる昨今に新風を巻き起こした文月学園。
振り分け試験の成績で厳しくクラス分けされるこの学園で自信満々にテストの結果を受け取った主人公・吉井明久(よしいあきひさ)を待っていたのは最低クラスであるFクラスの、学び舎とは思えない最低の教室だった――。
この状態を改善するにはテストに応じた強さを持つ「召喚獣」の戦争「試召戦争」で勝ち上がるしかない!新感覚、バトル学園ラブ?コメディ!!

声優・キャラクター
下野紘、原田ひとみ、水橋かおり、鈴木達央、加藤英美里、宮田幸季、磯村知美、竹達彩奈、寺島拓篤、平田真菜、南條愛乃、津田健次郎、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

卓越した心理描写

【総合評価:☆☆☆☆☆】
 いわゆるギャグアニメはいつの時代も人気があり、「笑えればそれでいい」と考える視聴者も少なくないようだ。しかし、ギャグがちりばめられた中に、生き生きとした人間の姿を描き出すことができれば、笑いだけに留まらず、深い感動をもたらしてくれる傑作となる。『バカとテストと召喚獣』は、そうした作品である。
 舞台となるのは、成績に応じて徹底的に差別化したクラス編成を行う進学校の文月学園。そこで、最下位クラスの生徒たちを中心とした学園ラブコメが繰り広げられる…と聞くと、笑いオンリーのギャグアニメかと誤解されそうだが、心理描写がしっかりとしており、見ていて心地よい。アニメーターが登場人物一人ひとりに寄り添い、その内面を洞察しながら作画していることが窺える。
 例えば、主要登場人物が横並びで床に座るシーン(第13話)。このとき、行動的な雄二は立て膝、几帳面な秀吉は正座、実は常識人のムッツリーニはあぐら、女性っぽさをアピールする美波は横座り、そしてヒロインの瑞希は、なんとミニスカートなのに体育座りで、人からどう見られるかに無頓着であることが示される。全員をきちんと描き分けているのだ。
 ギャグ満載とはいえ、その表現は過剰によって笑いをとるタイプで、いかにも型が古い。胸がないと揶揄された美波は明久の背骨をリアルにへし折り、瑞希の巨乳を目の当たりにしたムッツリーニは輸血が必要なほど大量の鼻血を噴出させる…。80年代アニメを思わせる、こうした古めかしいギャグは、かえって、アニメーターがどこに力を入れているかを教えてくれる。笑いはあくまでおまけであり、作品の眼目は、各人の内面を浮き彫りにすることにある。
 わかりやすいのが、明久の姉・玲(あきら)の言動。汗をかいたので電車内でバスローブに着替え、そのまま往来を歩いて明久のマンションを訪れる。冒頭に置かれたこのギャグによって、「常識のない、ちょっとエッチなおねえさん」というイメージを視聴者に与え、その後、弟にキスしようとするのも、同じようにエロティックなギャグかと思わせる。だが、よく見ると、どの場面でも明久に逃げ場を用意しているので、性に関して奥手の弟を優しくからかっただけだとわかる。ギャグではなく、姉としての思いやりを描いたのである。
 こうした姉の心遣いは、家を訪れた同級生の全員が察知したのに、明久本人だけが気がつかない。このことが、後に玲との間にちょっとした波風が立つ原因となるものの、二人の心情が視聴者に伝わるように描かれているので、すぐに仲直りできるはずだという安心感を与える。
 召喚獣を使った学園内バトルを取り上げながら、常にほのぼのとした穏やかさを感じさせるのは、アニメーターが、すべての登場人物の内面に暖かいまなざしを向けているからだろう。最終回における瑞希の台詞「一箇所、大きな間違いをしてしまいました。訂正させてください」には、彼女の本心があらわになっており、本気で泣いてしまった。
 私が特にシンパシーを感じるのが、学年トップの才媛・霧島翔子である。
{netabare} 雄二のお嫁さんになることを夢見てストーカーのようにつきまとい、雄二と親しくする男女に厳しく当たる。アニメの終盤では、強引にサインさせた婚姻届を手に雄二を伴って市役所に赴く。ところが、日本における結婚可能な年齢(婚姻適齢)は女性16歳に対して男性18歳であり、すごすごと引き返す羽目に。さて、翔子ほど高い知性の持ち主が、自分にとって大問題であるはずの婚姻適齢を知らないことがあるのだろうか?
 視聴者を笑わせるためのギャグはギャグとして割り切り、その一方で、人間の描写を大真面目に行うのが、アニメ『バカテス』の特徴である。だとすれば、突飛に見える翔子の行動も、彼女の内面を慮った上での演出だと考えるべきだろう。
 オープニングアニメでは、次々と登場するキャラがいずれも瞬きをするのに、翔子だけがじっと目を見開いており、意志の強さを感じさせる。彼女の行動は、高い知性と強い意志に裏付けられた戦略的なものであり、決して思いつきで過激に突っ走るわけではない(もちろん、目を突いたりスタンガンで痺れさせたりと雄二を虐待するのは、独占欲の強さを表す象徴表現である)。したがって、婚姻届にサインを強要するのも、それほど雄二が好きだと伝えるための手段であって、本気で今すぐ結婚したいのではないだろう。婚姻届を受理されなかった翌日の翔子がサバサバしているのも頷ける。
 神童と呼ばれるほどの頭脳の持ち主である雄二も、そうした翔子の本心はわかっていたはずだ。結婚を巡る二人の大騒ぎは、暗黙の了解の下で行われた一種のゲームだったのかもしれない。雄二が異様なほど大げさに嫌がったのは、自分の役割を心得た見事な演技なのだろう。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

安定した面白さのギャグアニメ

バカテス一期
物語3.7(3.5) 音楽3.7(3.5) キャラ3.8(3.5) 作画3.8(3.5) 声優3.7(3.5)
総満足度 78点

一つ年下の従弟に勧められて視聴開始!
「バカテス」と言えば有名タイトルなので、視聴前から期待していました。キャラや話に関しては全く知識のない状態でしたが、1話からすんなり入っていくことが出来ました!
全体的にすごくコミカルで、さくさくと見ることが出来ますし休息がてらにちょっと見てみることをオススメします^^
とても楽しい気分で見られます。
対象は中高生くらいかなとは思いますが、大学生の私でも十分楽しめました。男女問わずに見られるハードルの低い作品だと思うので、普段アニメを見ない方にもおすすめです。
特にあーだこーだ言うポイントのないよい作品だったと思います。個人的総満足度も78点と高めです!


ここから点数について少しだけ詳しく述べていきます。
{netabare}
物語3.7
テストの点数がそのまま召喚獣という自分のアバターとなり、学内で試験召喚戦争というバトルを行うことが出来る設定。勝利するとA〜Fに分けられた格差ありまくりのクラス設備を交換することが出来る。Aから順に優秀な生徒が集められ、Fクラスは1番のおバカさんクラスになる。主人公たちFクラスが試行錯誤して下剋上を目指す話。
と、ざっと言うとこんなかんじですかね。まず、この学校のシステムが面白い!と思いました。学力が目に見える力となって反映されるとは。勉強の意欲向上効果凄いでしょうね。こんな学校があったら通ってみたいなと思いました。
そして、バカテスの魅力と言えば学力だけが知能の全てではないということが示されているところ。
学力は最低のFクラスが様々な工夫を凝らして終いにはAクラスすらも追い込んでしまうというところ。
私は気合いでどうこう、奇跡でどうこうの話よりもこういった頭を使った闘いが好きなのでとても楽しめました。なるほど!と思いつきもしないような策をどんどん考え出す姿に感動すら覚えました。
試験召喚戦争以外の面でも基本的に退屈だと思う瞬間は無く、13話通して常に楽しめたという点から3.7点の高得点を付けさせていただきました!


音楽3.7
OPがなんだか懐かしいなー、と思いました。これはハルヒを見た時にも思ったのですが、別にリアルタイムで見ていたわけでもないし、本当に初めて視聴して初めて聞くはずの曲なのに何故か懐かしくて心地良く思いました。2010年放送ですから割と最近なんですけどね。どこかで聞いていたんでしょうか。とにかくなんだか聞き心地が良かったので、一度も飛ばすことなくOPを見てしまいました。そういうわけで3.7点で高評価です。


キャラ3.8
これはなかなか魅力的でした。嫌味な子がいないですね。みんな個性が強くて作品を華やかに彩ったのではないかと思います(女子的に姫路さんのメインヒロインとしてのウケはどうなのという素朴な疑問は残りましたけど。嫌とかではないですけど女子人気低そうな子だなと思いつつ、そんな私はヒデヨシ派です)。
個人的にはムッツリーニが一番好きでしたね。とても可愛かったです(笑)


作画3.8
作画に関してはとても好印象です!
ユニークで面白い表現がたくさんありましたし(黒板の文字が話の流れや台詞でコロコロ変わったり)、上記した試験召喚戦争での作戦なんかがとても分かりやすかったです。
どんなに斬新な策を考え出し、描いたところでそれが見てる側に伝わらなければ仕方がないと思っているので。その面でこのアニメはわかりやすい説明と絵できちんと視聴者に伝える演出が出来ていたのではないかと思います。こんな風な演出が上手だった他の例として氷菓が挙げられますが、やはり常に伝えるための演出が映えていたと思います。
ちょっと分かりにくくて残念だったなと思ったのは最近だと血界戦線ですね。ちょくちょく勝つため、奪還するための作略が出てくるのですが、説明雑で展開が早くて全く理解できず、ついていけてないままいつの間にか終わってるみたいなことになりがちでしたので。やはり伝わるかどうかは重要だと思いました。

声優3.8
良かったです。勢いがあってキャラの個性を輝かせていたように思います。やはり下野さんとギャグ・コメディは相性がいいですね!
{/netabare}

長くなりましたが、全体通してとても面白い作品でした。一見の価値ありです!(※そもそもコメディが苦手な人には不向きです)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

深イイと見せかけ、薄イイ味を出しているのでモグモグいけました♪

バカってものすごいことを考えているようで、分かる面はすごい薄っぺらい。
けど浅はかな様に見えても分からないだけで、理解の外で人と同じかそれ以上に思考を巡らせている。

結構好きな作品♪
ギャグとコメディーとそこそこパロと召喚獣バトル。

◇ラノベ原作かな、全13話、・・・2010年の作品かぁ、2期もある

まず語呂がいいよねw
「バカ」と「テスト」までは分かるが「召喚獣」がくっ付いてるもん♪
当初はバハムート的なのを勝手に期待してましたwww


★2年Fクラス主要キャラ★
吉井あきひさ いいヤツだけどバカ
姫路さん 頭イイけど2年生に進級する際の振り分け試験で倒れて0点
島田みなみ 帰国子女で漢字が読めないせいか数学ぐらいしかイイ点取れない
ゆーじ 勉強に興味なさそう、頭は悪そうにない
秀吉 頭はあんまり良くないが、それ以上に性別が良くないw
ムッツリーニ カメラ小僧、思春期の男子のヒーロー
★以上、学年最下位クラス★

教育技術の最先端「召喚システム」ってのを取り入れている学校の主にバカどもの話。

この作品は、必要最低限ぐらいの説明だけでテンポよくポンポン進む。それが非常に心地よい♪
字幕(主に脳内思考)とか帯でテストの点数とか、
一つの場面で2つの情報を上手く載せてて、それも上手い。
キャラが多いにも関わらず、かぶらず、ちゃんとキャラが立っててええ☆

楽しめる要素は、
キャラ、ギャグコメ、プチ恋愛、そこそこパロ?、
リアル勉強、召喚獣のかわいさ・闘いっぷり、そして戦略、
みなみのプロレス技とあきひさの叫びのタッグ、ムッツリーニ、
ついでに言うと、男の娘、薔薇、百合、ややヤンデレ、と多い。

・・・ラノベがパロ、男の娘、同性愛をネタにするのって昔からなのかな~
{netabare}声と段ボール箱でメタルギアは好きwww{/netabare}
ここまでラノベらしい要素満載なのに{netabare}女子高生でちびっ子がいないのは非常に好感が持てる♪{/netabare}

あきひさのバカっぷりが非常に心地よい♪
ネタも絵も話の展開も使いまわしたりワンパターンも多いが、それがええ安定感を生み出している。

作画の評価を高くしたが、世間一般で言う作画の良さとは違う。
試験召喚獣は作画しやすそうなデフォルメキャラ、戦闘もド派手ではない、
白黒絵{netabare}(主にゆーじw){/netabare}や動画の使い回しも多い、
常にぬるぬる動いているわけではない、
{netabare}遊園地回での最後のぬるぬるは使いどころ間違っていると思うw、{/netabare}
などなど。

けど、普通に背景とかキレイだし、
非対称の上下や左右分割、
グラフや図を用いた数字などの表し方、
所々使われている3D、
などなど上手い、表現として演出として上手い。エンドカードもかわええ☆☆☆

そして音楽もイイ☆☆☆☆☆ BGMやSEがイイ!!!!!

OPでは歌もいいのだが、アニメーションがすっごくええ☆☆☆☆☆
テーマ曲はOP・ED共に好き♪♪♪♪♪


と、ベタ褒めしたもんだが、内容の薄さは否めない。
なので、濃イイ内容を求めている人には勧めない。

馴れ初めが語られてない程度ならいいが、いきなり誰かが誰かを好きになっている理由が分からない、
というか、そこら辺はノリや雰囲気で解釈しなければならない所も多そう。

普段そういうのを嫌うきらいがあるオレだが、この作品では好きな方w

2,3話見てこのノリが好きか、2,3人好きなレギュラーキャラがいれば最後まで楽しめると思う。


何となく、原作の方は深イイ話もちゃんと掘り下げてそうな気がするが、
敢えてそういう所を端折ってアニメとして面白く作られた作品なんだろうな♪
真ん中と最後に入る問題と生徒2,3人の回答と先生のコメはすごい好き☆
・・・静止しないと全文は読めないがw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

84.5 3 ツンデレで笑えるなアニメランキング3位
プラスティック・メモリーズ(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2349)
11081人が棚に入れました
人間とほぼ見た目の変わらない人型アンドロイドが世界中に普及した、ちょっぴり未来の世界。アンドロイド製造メーカーSAI社が開発した「ギフティア」は、とても感情豊かで、今までにない人間らしさを持ったアンドロイド。でも技術的な問題で耐用時間があり、それを経過すると、ちょっと……いや、かなりまずいことになる。そのため、SAI社は耐用限界時間を過ぎたギフティアを安全に回収するためにターミナルサービスを設立。そんなターミナルサービスに配属された新入社員の“水柿ツカサ”は、そこでポンコツギフティアの“アイラ”とコンビを組んで、回収業務を行うこととなるのだが――

声優・キャラクター
内匠靖明、雨宮天、赤﨑千夏、矢作紗友里、豊口めぐみ、日野聡、上坂すみれ、飛田展男、拝真之介、津田健次郎
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

機械仕掛けの道化師とマリオネットの影法師

お茶汲みを特技とする美少女=天然気質の超アンドロイドと
ちょっと抜けてる青年のとの(凸凹と言うよりも)
凹凹コンビが繰り広げるファンタスティックな物語。

限りなく人間に近い、人間とほぼ同一の擬似人格を保有するギフティア
と呼ばれる超アンドロイドが人間と共に暮らす世界の中で・・・
ある日、主人公はヒロインと出会う。
彼女の瞳には涙・・・。

出会いは偶然、運命は必然。思い出は永劫回帰。

果たして主人公は、パートナーシップという問題に対して
いかなる答えを導き出すだろうか?


※本作の視聴に当たっては、SF思考の自重を推奨
※恋愛もの耐性ない人には合わない可能性あり
{netabare}つまり本作は純愛というジャンルではトップクラスの完成度を誇ると言える{/netabare}


この脚本家の実力は本物のようで、驚きを禁じ得ない。
edソングの洗練され具合に衝撃を受け例外的措置の上方修正をしつつ
もしかしたら歴史に名を残す傑作かもしれないという予感を感じたので
只今、レビュ書き直し中。。。

もしかしたら2週目以降の方が楽しめるアニメの類かもしれない。
何気なく発せられた台詞やシーンが物語の本筋と上手いこと歯車のように
かみ合い連動している印象を受けた。



16.ジェダイの道化師、復讐劇 機械仕掛けの輝きと贈りもの
{netabare}
カズキには後悔してることがある。
お互いのためと称してかつての相棒アイラとパートナーを解消したことだ。
その選択は必ずしも間違いだったというわけではない。
オーバーワークが祟って身体機能に著しい障害が顕在化するようになった
アイラに休息を与え、あるいは現場での業務をこなすのが不可能であるなら
現場から引き離す、それはアイラの体のことを考えたら適切な対応であると言える。
だが、アイラに、アイラの思いにパートナーとしてちゃんと「向き合っていた」
のか考えた時、ツカサがアイラにしたように真摯に向き合ってなかった
過去の自分を省みて考えを改めるのだった。

だから、カズキは不器用ながらもアイラと純粋に向き合うツカサに見所を感じ
反省の念を込めて全力で後方支援のお節介を焼きまくるのだ。

遊園地は昼から夕方へ、そして夜の時間を迎える。
夜の闇はツカサに寂しさをもたらす。
楽しかった思い出はちゃんと残るとアイラに慰めの言葉を掛けられても
ツカサはアイラの手をギュと握り締めることしか出来ない。
あとツカサにできることがあるとしたら、パートナーとして最後の瞬間まで
アイラと向き合うことだけだろう。

そう、だから、、観覧車、運命の輪の中で二人は向かい合わせに座り、
終りの瞬間のために向き合うのだ。
そしてツカサは、別れというものが意味する真なるリアリティーに遭遇する。

ツカサはアイラに出遭った時、前世の記憶か?宿命か?彼女の涙を笑顔に変え
彼女を悲劇から救済したいという思いに駆られる。
そのためにゆっくり流れる日常の中で彼女との楽しい思い出作りに没頭するのだった。
その日常の繰り返しによって二人の距離は縮まり、パートナーとしての
信頼関係が深まり、深い絆が芽生える。
アイラに笑顔が戻り、ツカサはあることに気がつく。
最初はアイラのためにやっていると思っていた楽しい思い出作りが、自分にとっての
喜びであり、至福のひと時であり、生き甲斐となっていたのである。
アイラはツカサにとって掛け替えのない存在であるということに気がついた時、
思い出を引き裂くようにして、別れがツカサを訪れる。ツカサは今、
振り子運動の反動か、あるいは予定調和の当然の結末として、
幸せの絶頂期から別れの悲しみのどん底に突き落とされるのだった。
思い出が輝かしければ輝かしい程、その反動として闇がより濃厚なものとなる。
楽しい笑顔の日常が終りを告げ、深い悲しみの闇がやってくる・・・
身が引き裂かれるような悲しみと苦痛にツカサは襲われる。
「涙」。それは「別れの悲しみ」を意味するものだ。

ツカサは悟る。アイラと出遭った時に見た彼女の「涙」の真の意味を。
楽しい思い出をいくら積み重ねても最後は悲しみ、悲劇で終わる。
如何に抗おうとも別れという必然的結末から逃れることは出来ない。
ツカサはアイラと向き合うことにより、アイラが抱いていた悲しみ知り
そして、同様に心の奥底に秘められた自分にとっての深い悲しみを知る。
結局のところツカサはアイラを失い、孤独の闇の中に埋没して終わるのだろうか?

いや、二人の絆は今こうして向き合っている間にも更に深まっていっている。
楽しい思い出を共有してきた二人は、同じ悲しみを分かち合い、お互いの気持ちを
より深く理解し合い、唯一無二のベストパートナーとなったのだ。

世界でたった一人の片割れを失う耐え難い悲しみに涙をこらえることは出来ない。
出遭いがあれば別れという必然的帰結として涙がもたらされる。
しかしそれを逆から見れば、涙あるところには必然的に「出遭いの喜び」
があるという関係性が成り立つ。
出遭いの喜びと別れの悲しみとは表裏一体にあるのだ。

悲劇の運命に抗い続けてきた悲しみのマリオネット、ツカサの「涙」に感化された
アイラは魂の共鳴連鎖を発動し、奇跡を引き起こす。
デウス・エクス・マキナ=機械仕掛けの神、降臨。アイラの覚醒である。

悲劇物語の中の奇跡とは、とてもささやかなものである。
暗い闇の中に微かに輝く星屑程度の光。

今アイラにできるのは、ツカサに出遭えた喜びと心からの感謝の言葉を贈ること、
ただそれだけ。
ツカサとの出遭いがきっかけでアイラは現場復帰でき、仕事とプライベートの
両面で充実した生を全うできた。
「ギフティアのオーナーの心のケアも徹底する」というアイラがこだわり続けた
方針は、いつしか第一ターミナルサービスの全員が一丸となって追い求める目標となり
ツカサと一緒に業務を続けていくうちに所有者や回収対象のギフティアから
感謝の言葉を贈られるという予想外の出来事に遭遇し、驚きを覚えるに至る。
今まで自分がやってきたことは、思い出を引き裂く仕事なんかじゃなく
やりがいがあって、所有者とギフティアにとって有意義なことだと気がつく。
アイラは、自分の仕事に誇りを持ち、悲劇の物語から救済されたのだ。

別れはアイラにとっても悲しいことである。だから自然に涙がこぼれる。
だが、とても楽しく、とても充実していた思い出の記憶を辿ると
奇跡的な出会いによってもたらされた喜びが溢れてきて、アイラの表情は
自然と笑顔になる。
アイラの優しさと心からの感謝の言葉ときらきら輝くような笑顔の表情に
感化されたツカサは、泣きながらも、不意に笑顔をアイラに返すのだった。
悲劇と喜劇の鬩ぎ合いの中で、笑顔が悲しみを引き戻す。

アイラは最後の瞬間に光を放つ。それは命の輝きが消える直前のスパーク現象か?
それとも神がかった奇跡の発動を象徴する聖なる光の現われだろうか?

ツカサはアイラの最後の瞬間の笑顔を記憶に焼き付けて、必ず思い出すだろう。
アイラと出遭った喜び、楽しい思い出、充実していたすべてのことを。
悲しみは消えないだろう。それでもアイラの命の光の、スターマインのように
輝きを放つ、記憶が、ツカサの中で希望として残り続ける限り、
ツカサはダークサイドに陥ることはないだろう。

奇跡的な出遭いは、奇跡的な別れをもたらした。
悲劇の結末は涙で終わるのが運命なのだが、
「笑顔でお別れする」というとてもささやかな奇跡が起こり
ツカサは悲劇の物語から救済される。

二人は互いの笑顔を、出遭いの喜びを決して忘れることができない。
だから約束を交わす。「いつかまた巡り会えますように」と。
それは叶わぬ望みなのかもしれない。有限の生の中で出遭いは一度きりなのだから。
それが運命だと定まっていたとしても、人間というのは出遭いの喜び、再会
を諦めきれない存在なのかもしれない。
だから、最後まで運命に抗う。
薬指のリングが象徴するハートの約束が潰えても祈りを捧げずにはいられない。
運命に対峙する人間の最後の抵抗、それは祈り。
諦めずに何度も祈りを繰り返す「いつかまた巡り会えますように」と。
そうやって折り合いをつけるしかやり様がないのかもしれない。
有限の生を精一杯生きるために。
{/netabare}





1.サイバーマリオネットは道化師の夢を見るか?
{netabare}
本作に描かれた内容を理解する上で不可欠なことは
ギフティアは話の都合上一応アンドロイドなのだが、物語上の意味合いとしては
ギフティアは「人形」という存在を意図するということ。
理屈としては未来のハイテク科学技術によって発明されたアンドロイド
ということでもいいのだけど、アンドロイドとしての機構がどうとか
動力源がどうとか、質量、出力、動作プログラム、データのバックアップがどうのこうのと、
そういう類の詳細な設定や、理屈付けとかあった方が世界観のリアリティーが増す
かと言えば、本来目指すものとは恐らく全然違う方向性に向かってしまうだろう。
この物語ヒロインは「人形」という設定なしには成り立たないのである。

似たような趣旨の例として挙げられるのが攻殻機動隊GITS。
この映画作品の中で象徴的意味合いを含んでいるのが「人形使い」である。
「サイボーグ使い」という名前でないのは単に語呂が悪いからというだけでなく
この作品の続編にあたる「イノセンス」では「人形」という「記号」が
内包する真の意味について、監督独自の着想が極めて先鋭的に展開される。
その内容詳細については、解釈の難解さなどの理由もあり、ここでは割愛するが、
人間というものは、人形という存在を目の前に置くと、独特の行動を
とってしまうものなのかもしれない。

人形は人の形をし、魂がない虚ろな存在。
この「虚ろ」は人間にとって本能的恐怖や不安を掻き立てるのか?
人間は人形を目の前にした時、衝動的無意識的に人形に魂を付与してしまう。
神話によって現される人間の誕生秘話がある。それは伝説。
神は土くれの人形に魂を吹き込み、人間という存在が生まれたというもの。
人間の潜在意識の中に在るような漠然とした衝動。
創造主が土くれのヒトガタに魂を吹き込んだように
人間は自分の魂を「人形」に分け与える。

子どもは「人形遊び」という遊戯の中で、親子関係という設定を前提とした
母親役を演じ、子役の人形に語りかける。
子どもの目には「人形」が映り、人形の目には「母親役」の子どもが映る。
(という想定上の擬似的関係性が成立する)
二つの視点と二つの人格によるある種の演劇が始まる。
が、実質は自作自演の独り芝居。
独り芝居の演劇において上演された物語はフィクション、虚構であるのだが
その虚構には、女優を演じた子どもの深層心理に潜んだ真実が照らし出される。
「人形の視点」という「設定」が、この「舞台の女優」の演技をより迫真めいたものとし
虚構の中の独特のリアリティーを生み出す。
そしてもうひとつ「視点の効果」として重要なのが、子役の人形の目に映った
母親役の子ども、すなわち自分。自分の目に映った子役の人形が、
まるで自分の意思を離れたかのようにオートマティックに動き出す?
現象(という錯覚)を介してより深い自己認識に至るということ。

貧乏ゆすりや舌打ちなどの癖は本人が無意識的に行うため自覚し難い。
同じように自分の内面的人格に癖があるとしたら、それを把握するのはさらに困難であると言える。
自分の無意識、自分の深層心理、自分の人間性、自分の魂
目には見えないこれらのものを把握するには、どうするか?
恐らく人形に投影させ、「どんな形」か「どんな色」かを把握するしか
方法がないのではなかろうか?
目の前にいる人形の深層心理にダイブすれば、自分の深層に迫ることがきるように。

人形が人間の魂を吸い取る怪奇現象があるとするなら
その主動因は人間の側にあると言えよう。
{/netabare}

2.人形は人間の魂を映す鏡
{netabare}
アンドロイドと人間の恋がより純愛の要素を引き立てるのは
①アンドロイドの心が白紙状態のまっさらである
②人間が求める理想(的人格)を完全に反映した存在として成り立つ
という理由が考えられるのだが、鏡の反射の特性を利用し
反射の連鎖を繰り返すことにより、理想の恋がより理想的な方向に発展可能となる。

新約聖書には、エバ(女)はアダム(男)の一部から創られたと記されている。
アンドロイドという人形が魂を持つとしたら、同じ類的存在の、つまり人間の
魂の一部を受け継ぎ、自律可動が可能になったと考えるべきではなかろうか?
アンドロイドが登場するファンタスティックな物語の中では。
{/netabare}

3.始りは終りの始まり 誕生は死の始り
{netabare}
別れ、終り、死。第1話から悲しい展開を予感させる出だしだが
物語の進路はどっちに向いているだろうか?

第1話冒頭から伏線、炸裂!
ギフティアと記憶と別れの悲しみ。
とある所有者はこう言い放つ、「ニーナを失うくらいなら死んだ方がましさぁっ!」
と確信めいたことを言われ、否定できず、同意する主人公。[死亡フラグその壱]
ある意味主人公の死亡フラグが立ったと解釈できなくないが
より本質的なことは、この物語が「悲劇」であるいう直観。

そして、それを考える上で重要不可欠なことがある!
それは愛しのアイラたん!のファッションチェ~~~~~~ックだ!
そう!まさに真理!お洒落は足元からなのである。
結論、「白いブーツ」を愛用している。ピュアな彼女にお似合いである。
{/netabare}

4.死へのダイブ 「イシカワ!これから潜るぞ!」
{netabare}
第一ターミナル課回収実績№1のアイラはその潜在能力を発揮する。
プレッシャーで硬直、呼び鈴エラー・・・
ゴミ箱ダイブ、に、貧乳? もとい!頻尿・・・
そんなバナナ!のお笑い要員!?ドジっ子設定萌え?
負けず嫌いで仕事熱心な彼女。
パートナーのツカサには強がって見せるも、度重なる仕事での失敗と自己嫌悪
シャワーシーンでその時、彼女の頬をつたうのは・・・。

「機械仕掛けの道化師」が演じる舞台のお題目は、
「運命という見えない糸に操られる人形」と、そしてその悲しみ。
身が引き裂かれるような苦しみ。
{/netabare}

5.道化師の皮肉なメイクは真実を映し出す。
{netabare}
涙。。

~「舞台の上では道化を演じる我々役者もまた血肉をもち、愛憎を重ねる人間であり、
それを想った作曲者は涙してこの曲を作ったのだ」~

道化師とは派手な衣装と化粧をし、サーカスなどに登場するコメディアンのことを言い
「クラウン」即ち「ピエロ」のことを指す。
道化師の歴史は古く、そのルーツは古代エジプトまで遡るとか。
その中でも中世のヨーロッパの宮廷道化師は芸により王の感情を操り、
時に政治的な助言を行うなどして、国政を左右する程の特別な役割を果たしたとも言われている。

クラウンに涙のメイクを印したのがピエロだ。
その涙は人から馬鹿にされながらも笑いを取らなければならないという
ある種の悲しい宿命を現している。

アイラの使命は第一ターミナルで業務こなし、仕事で役に立つこと。
別に笑いを取ることを目的に意図的にボケているわけではない。
アイラの行動の滑稽さはボディにガタが来てる結果でしかない。
第一ターミナルのギフティアは回収時での交渉能力強化という
特別カスタマイズが施されているのだが、アイラの場合となると
それ以前に顔の表情すら上手くコントロールできず、ある種の緊張状態により
声のトーンまで制御不能になってしまう。
招かざるその訪問者に出くわした所有者には、その表情がホラー映画「IT」に
登場する不気味な「ピエロ」に、もしかしたら見えたのかもしれない。
残り時間が少ない中で何とか有終の美を飾ろうという強い思い
焦りがあったためか、力めば力むほど空回りして、無様な失敗の連続。

しかし一方で観衆は、笑いとることにそこまでして必死になるか?
と哀れなピエロを嘲笑う。

それでもアイラは、回収業務で、ユニットテスティングルームのトレーニングで、「抗い」続ける。
この機械仕掛けのボディのリミットは「定め」られている。
「砂時計の砂」が、ただ下に向かって落ちていくが如く。

これは罰なのかもしれない。
回収効率ばかりを優先し、所有者とそのパートナーであるギフティアの
思い出を引き裂くという悲劇を自らの手で繰り返してきた過去の自分に対する罰だ。
これは当然の報いなのかもしれない。
別れの悲しみと苦しみ、痛みを省みず平然と思い出を引き裂いてきた自分への報いだ。
だから、途中で止めるわけにはいかない。
「ギフティアのオーナーの心のケアも徹底する」という基本方針を最後まで貫き通し、
そして独り、時間の砂とともに朽ち果てる。

「人形」は「人間の魂」を映し出す。
アイラの仕事熱心で負けず嫌いで意固地で面倒くさい性分は、恐らく
前のパートナーだったカズキの人格の影響だろう。
よく言えば実直で責任感があるのだが、悪く言えば自責の念が強すぎるところも。

そう、これは悲劇である。
だから、突然?白馬に乗った道化師の男が観客席から乱入する?
{/netabare}

6.笑い男事件 機械仕掛けの舞台への介入劇
{netabare}
この道化師には涙のマークがない、ということはピエロではなくクラウン。
空気も読まずに悲劇の舞台に踊り出てきたのは一目惚れが動機。
道化師はへらへら「笑い」ながらこう切り出す。
「美しいお嬢さん。あなたはあなたの涙の向こうに何を見たというのでしょう?」
「私はそれが気がかりでいてもたってもいられなくなり、ここに馳せ参じた次第であります」

エラー、終幕。
{/netabare}

7.ノロイの笑い男
{netabare}
この物語は悲劇である。にもかかわらず話がなかなか進展しないのは
こいつが原因なのである。この道化師=笑い男のノロイ。
ノロイ、すなわちストーリー展開が異常にノロイ・・・なんつってね!

エラー、終幕。

いやいや、しばらく、これにはちゃんとした理由があるのだ。
この物語は悲劇であるのにも関わらず、事態が深刻な方向に傾くと
常にラブコメテイストの展開でお茶を濁してはぐらかすという一定のパターンが繰り返される。
そういう意図的演出が毎回のように繰り返されている。
なぜそうなるのかというとこの道化師の介入が原因らしい。

悲劇のマリオネット、アイラが象徴するのは涙、悲しみ。
喜劇の笑い人形、ツカサが象徴するのは笑顔、喜び。
何度も言うようだがこの物語は悲劇である。
だから結末は必然的に「予定調和」で終わる。
二人の出会いは必然であり、運命である。
磁石のN極とS極が惹かれ合うようにツカサの意識はアイラの涙に惹き付けられる。
涙と笑顔とは、対照的な、「表裏一体」の関係であると言える。

笑い男のツカサは涙を笑顔に書き換え、悲しみを喜び塗りつぶして
悲劇を喜劇に改竄しようと、(最初は無意識的だが)悲しみのマリオネット
アイラの悲劇の物語に介入を行う。
それはつまり、ツカサが悲劇という「運命に抗う」ことを示す。
悲劇からの脱却、悲劇からの救済を目指すツカサの「意思」によって
悲劇とは対照的な方向の喜劇へ離脱しようとする試みが、物語展開において
何度も繰り返されるのだ。
メインストーリーは悲劇にも関わらず、度々喜劇への方向に引っ張られるため
方向感が掴みにくく、迷走しているような印象を抱かせてしまうのかもしれない。
「問題のワンダラー」の一件以来、物語の進行速度は一気にスローダンスし
純愛、コメディ路線に大きく舵が切られる。
ツカサが意図したとおりアイラに笑顔が戻り、二人の関係が、「ゆっくり流れる」
時間経過の中で少しずつ深まっていく。
信頼関係の深まりと伴にアイラの表情が柔らかく優しくなっていき(それはopで
ツカサの笑顔に対するアイラのリアクションの表情が少しずつ変わっていく
描写にも端的に示されているわけだが)相互理解の深まりともに長年連れ添った
夫婦のようなベストパートナーの関係に至るのである。
残り少ない時間の中のゆっくり流れる甘く輝かしいかけがえのない日常の繰り返し
その中で儚く切なく美しい「思い出」作り、それは確かに至福の時であるのだが
それにも拘らず、悲劇からの脱却が可能となるわけではない。

そういう意味において、ワンダラーの一件はこの物語の悲劇的方向性を示す
不可欠なファクターであると考えられるのだ。
{/netabare}

8.死角素子は笑う 並行世界:機械仕掛けの外殻纏う“1$”回収攻性機動部隊
{netabare}
問題となっているワンダラー回については多くの人が指摘しているとおり
全体のストーリーから浮いてる感が確かにあり、違和感がないと言えば嘘に
なるかもしれないというのも事実。

その理由について考えてみたのだが、本作と繋がるパラレルワールドが存在していた
と仮定すると説明の都合上はそれなりの整合性を持ち得ることができ、あるいは
ある種の利便性を得ることが出来るため、その可能性を追求してみたく思う。
要するに本作を製作するに至ったオマージュに対するモトネタ作品が存在したと
単純に悟ることができるならその方が本作を理解するのに遥かに近道であるのは言うまでもない。
(恐らくそれは10年前位の出来事。)

パラレルワールド
①GUNSLINGER GIRL

②マークスマンとスポッターとの一組、ツーマンセル体制で
暴走アンドロイドを狩り、回収するSFティックな物語

③主人公の筋肉とアサルトライフルとグロック(拳銃)のトリガーと
記憶障害の暴走と果たしたかった約束とお節介な友人と悲劇的な最後
を構成素子として持つ物語

①と本作の共通点は極めて少ない。
①と②、①と③の方が比較的関係性が強いのかもしれない。
①と本作の共通点は、(義体とギフティアの違いはあれど)記憶と記憶障害、暴走
義体と義体担当官のツーマンセルに対し、本作ではマークスマンとスポッターのツーマンセル。
義体の中には近接戦闘でナイフを使うキャラがいるのとアイラの謎ソード。
本作において祭りシーンの射的屋台に「ピノキオ」の人形、そしてマフィアの用心棒
のギフティアが登場。
①に登場する義体キャラ、エルザ・デ・シーカ(Elsa de Sica)のエルザ(Elsa)と
アイラ(Isla)の表記が何となく似ている。
エルザの声と本作における「ワンダラー化」したマーシャの声は同一人物。
(もちろんこれらすべてが単なる偶然の一致に過ぎないと言えばそれまでの話であるが)

②は(恐らくは10年前位の時の)本作の初期プロットで、SF色が強いガンアクションもの
だったらしく、ツカサは左腕が義手という設定のキャラデザだったとのこと。

③では、機械仕掛けの兵器を開発するSAI社のように世界的規模で展開する巨大企業と
アール・セキュリティ社のような反攻武装組織が登場し、しのぎを削り合う
展開が繰り広げられる。
③は①に通じる暗さがある物語で、記憶と記憶障害と暴走もあるのだが
ヒロインが(アイラのような)ドジっ子設定、「涙」に重要な意味があり、
「エルザ」と「マーシャ」と声が同じ人。
本作ではスポッターとマークスマンは同居する決まりがあるが、
③でも主人公はヒロインと同居しており、掛け替えのない日常生活を満喫していた。
ちなみに、彼女のコードネームは「ゴースト」。
一番引っかかったのが、本作冒頭での主人公の問いかけ、「有限の命」というテーマを提示し
それに対して最終話である「結論」を出したが、それが③のラストとかなり上手くリンクし、
あるいは③の物語を補完するような関係性がおぼろげながら見え隠れする。

以上のことをもって、パラレルワールド存在の真偽について確定したとは
必ずしも言えないが、想像力を使って積極的解釈するのも本作を楽しむための
一つの方法論であり、ある種の可能性を提示できたとしたらこれ幸いと思い
少しばかり大胆な仮説を披露仕った次第である。
{/netabare}

9.新たなパートナーは誰?
{netabare}
そして、それを考える上で重要不可欠なことがある!
それは愛しのアイラたん!のファッションチェ~~~~ック「その弐」だ!
そう!まさに真理!お洒落は足元からなのである。
結論、遊園地デートでは茶系の「ブーツ」を愛用している。
ツカサ色に染まったということだろうか、それはそれで彼女にお似合いである。

もしも本作が完全なるラブコメテイストの話だったら最終話に登場したツカサの
新たなパートナーがOS書き換え済みのアイラでも違和感は別にないだろう。
ザックがおやつとして食べていたバナナの皮が偶然床に落ちていて、自己紹介後
のアイラがそれを踏んで滑って転んで頭を強打、そのショックで記憶が戻る。
これは奇跡だと皆でコサックダンスを踊る大団円。

確かに本作にはラブコメ的要素がないわけではなく、ラブコメ展開でメインストーリの流れを
はぐらかすようなパターンを繰り返しすぎたため、ラブコメ展開や最終話のオチでも
ラブコメ的ご都合主義が通用するような錯覚を抱かせてしまうのも無きにしも非ずだ。
だが、本作のメインテーマは「有限の生」であり「別れ」である。
第1話でニーナのOS書き換えのサービスについてツカサが提案するも
所有者は断固拒否、ニーナは消耗品ではないという反論に返す言葉がなかった。
「Lの悲劇」でも同様、思い出の場所を再び訪れてもOS書き換え後のギフティアの
記憶は戻らないことが確定している。
ボディが一緒でも魂、人格が別物ならそれは別の存在。
一度別れを済ましたギフティアとは2度と会えないことが運命として定まっている。
ピュアなツカサにとっては酷なことなのかもしれないが、どこかで折り合いつけるしか
どうしようもない現実なのである。

ただ、折り合いをつけられない人のために製作者は、新たなパートナーについては
視聴者に判断を委ね、それが誰であるのか特定できない描き方をしている。

但し、特定できないということは、逆に、それがアイラではないという結論を示す。
第1話でツカサのパートナーとなるアイラの登場シーンは、
足元から入る「パーンアップ」映像。白いブーツを印象的に映し出していた。

最終話の新たなパートナーの登場シーンも足元からのパーンアップ。
確かに最後のデートでは茶系ではあったが、アイラはブーツを履いていた。
新たなパートナーのシーンでは色こそそれらしいが、ブーツではなかった。
「エラー」という口癖やハーブ茶などへの思い入れ等を鑑みるなら、
アイラは履物に対してもそれなりのこだわりをもっていたと考えるべきである。

そして研修を終えて再び第1ターミナルサービスに戻ってきたツカサは
「また、お世話になります」と課員に挨拶するが、新たなパートナーには
「また、よろしく」とは言わなかった。

但し、一見してメインストーリーには蛇足的である、新たなパートナーが
誰であるか特定できない描写を敢えて入れてきたのには、視聴者のミスリードも
製作者サイドがそれはそれで夢がある話として許容してる所もあるのだろう。
{/netabare}

10.機械仕掛けの暴走劇 “1$”の危険性?
{netabare}
初期プロット案でのアンドロイドの暴走、ワンダラー化は必然的な結果と
いうくらいの頻度で多発するものと推測されるわけだが、
本作におけるワンダラー化は極めて稀なケースとされている。
多く見積もったとしても3年に1度程度。

耐用年数が切れれば即、必然的にワンダラー化が発生するわけではない。
逆に言うと必然的因果関係がないから、事故発生にも拘らず、SAI社は業務停止
措置を受けずに済んでいるのだろう。

耐用年数が切れたギフティアは記憶や人格に重大なエラーが発生し
本能的行動しかとれなくなってしまう。という意味で野生動物に近いのかも?
本能的衝動や感情制御が困難な状態で、武装した大人数の野郎どもに囲まれ
大声で威嚇される。この武装した集団により、実際ミチルは突き飛ばされる
という暴力的扱いを受け、彼女の父は、本能的に身の危険を感じたに違いない。
カズキの言うように無用な刺激を与えず、穏便に対応していたらワンダラー化は
回避できていたかもしれず。
このケースのワンダラー化の引き金は、Rセキュリティ側が引いたのだ。

マーシャのケースも同様に引き金を引いたのは闇回収業者。
スタンガンによる電気的刺激が一番の要因かもしれないが
拉致拘束の挙句、これから解体しようと殺気だっているというならば、
マーシャの本能的恐怖心は限界値を突き抜けて当然。

ギフティアに人権が認められる社会において、人権的配慮に欠ける暴力的扱いを
するとしたら、目には目を、歯には歯を、撃つ者は撃たれるという反撃の対価を
支払わされる。因果応報ってやつなんだろうと思う。

我々が属する現実世界において、機械仕掛けの便利な道具やペットの類も、
過去に様々な事故を引き起こしていると言えるのかもしれない。
エスカレーターでの切断事故、エレベーターでの死亡事故、
大型車のタイヤ破裂の風圧でも人は死ぬ。
飼っていた大型犬が暴走し通行中の児童を噛めば命の危険に関わる事故になる。
動物園の象が暴走すれば車くらいは軽くぺしゃんこにする。

論点は、事故の頻度と被害の重大性、必然的因果関係の有無なんだろうが
一度現実社会に流通し浸透してしまったものは、多少の危険性にも拘らず
全面的使用禁止や法による規制の類も、実現は不能となるのが常。
禁酒法を成立させても、需要があれば闇市で酒は流通し、マフィアの資金源
になるのなら、この法はむしろ悪法。
脱法ドラッグ、もちろん規制すべきなんだろうが、法的に規制できるかといえば
非常に困難を極め、現実的には対応できない代物。

結局のところワンダラー化に対する最も有効的な手段は、ソフトウェア破壊用の銃と
武装集団RSによる2重の破壊工作で、それが現実的かつ最善の対応のように思われる。
恐らくワンダラー化による死亡事故は0件、重症事故はカズキの1件
(その1件もSAI社がもみ消している可能性もある)
もしもエレベーター事故のように暴走が多発しているのなら、因果関係が
研究によって明らかとなり、SAI社が既に対応してるのが当然の理なのである。

回収時期を期限の1年前か半年前に定める法案を成立させたとして、
所有者と相方の失踪、駆け落ち衝動を徒に煽るだけ、現実的対応策とは言えない
結局何がしたかったのか意味不明な米国州法のようなマヌケなオチに繋がるだろう。
ニーズがあればギフティア専門の逃がし屋だって暗躍し得るのが、
我々が属する現実社会のリアリティというやつなんだと思う。
{/netabare}

11.振り子運動は嘲笑う 機械仕掛けの“1$”襲来劇
{netabare}
ワンダラー回については、一見すると不要論が多いようにも思えるが、、、
本作は、ラブコメ的な、タイムマシーンという大変ご都合がいいドラえもんの道具で
どうにでもなるご都合主義のハッピーエンドを目指しているわけではない。
どんなにラブコメ的に表面を偽装しようとも、悲劇的結末の運命に抗おうとも
結局のところ、終りには「悲しみ」が待っている・・・

悲劇のマリオネット、アイラを悲劇的結末から救い出すための方針は、
第1話において大々的に示される。「笑顔でお別れ」するというものだ。
そのためにツカサは、少しでも多く「楽しい思い出」を作れるようにと振舞う。

ソウタとマーシャの別れのために誕生会を企画したのもその一環だ。
だが結果は無残。もちろん闇回収業者という不可抗力はあったにしろ、
マーシャの最後は、ツカサの手によって射殺されるという悲劇的結末。
皮肉にもツカサが意図したものとは真逆の展開になってしまう。
悲劇の物語の中で、「笑顔」を模索するツカサ。
物語の方向性をコメディの方に、「意志」の力で引っ張るが、その「抗い」も虚しく
コメディの方向に引っ張られた反動の必然的結果として、悲劇の方向に揺り返しが起こる。

結局のところ、アイラの報われない「抗い」=自主トレと同じように
ツカサの悲劇に対する「抗い」は実を結ばない。
ソウタとマーシャの結末は、ツカサとアイラの最後を暗示している。
ツカサが目指す「笑顔でお別れ」というシナリオは既に破綻しているのだ。
[ツカサの死亡フラグその弐]

ワンダラーの一件が、何故不可欠なのかといえば、この物語が悲劇の方向性を
持っているということを端的に表現する意味において効果的であるからだ。
喜劇と悲劇の鬩ぎ合い、それが本作の最大の見所なのである。
{/netabare}

12.マリオネットの罠 機械仕掛けの思い出リセッション
{netabare}
マーシャを必ず連れ帰るとソウタと約束するツカサであったが、
結末は最も悪いシナリオ・・・マーシャ殺処分・・・。
予めアイラが指摘していた通り、ツカサはソウタとマーシャの「思い出を引き裂く」
という仕事を完璧なまでにやってのけて死舞った。
ソウタとの約束は自分自身に対する誓いであったはずだから、
この失態は心の傷、トラウマ体験となり得る。

アイラは訝しがる、こんな惨劇の後で「ツカサは何故笑っていられるのか?」と
3年前ワンダラーの惨劇で父を失い、悲劇的結末の悲しみを知るミチルは答える。
ツカサが笑うのは「悲しいからかも・・・」と。

喜劇の偽装表面にひびが入り、悲劇の舞台が自動的に動き出す最中
ツカサはカズキから告げられる、アイラの残り時間について・・・
そして、マーシャの惨劇を味わったそのタイミングで、パートナーシップに
ついての決断を迫られるのだ。
もちろん、ツカサにはアイラとアイラの涙を見捨てるという選択肢は最初から
ないのだが、「思い出を引き裂く」仕事に関わる本当の意味について知らずして
このまま悲劇に抗い続ける道化師を演じるというのは、余りに滑稽で
実に皮肉な運命の操り人形と言わざるを得ない。

この悲劇の中に一つだけ「救い」があるとしたらそれは、悲しくても笑う
ツカサの笑顔、もしかしたら作り笑いかもしれないが、アイラを思い、
アイラを気遣う優しさによって裏打ちされた微笑。
その笑顔がアイラの「魂に反映」され、しばらくの間笑顔を忘れていたアイラに
笑顔が戻る。
「人形」は「人間の魂」を映す鏡故に、自らに対して正面から向き合うものの魂
深層心理を反映させる。微笑返しという現象。

もしもツカサ悲しいから笑うのだとしたら、アイラも同様に
(パートナーで居続けることを決断してくれた喜びだけでなく)
心の奥底に悲しみを秘めているということを意味するのかもしれない。

ツカサを半ば強引に飲みに誘おうとするヤスタカやカズキなど
とてもお節介で面倒見が良くて優しさに溢れている。
ソウタの件で深く傷ついたツカサを気遣う大人の配慮だ。
純粋なツカサにはまだこのお節介の意味するところがわかっていない。

コネ入社の社会人一年生のツカサには見えないことが多すぎるのだろうが
だから逆に間もなく寿命が尽きるアイラと向き合っていくという
思い切った決断があっさりできるのかもしれない。多分それをピュアと言う。
そしてこの後もツカサは笑顔でお別れするというゴールを目指し、悲劇を笑顔で
塗りつぶし、抗い続けるのだろう。悲劇の反動による傷口の悪化を身に受けながら。
{/netabare}

13.笑顔の代償
{netabare}
ツカサの努力の甲斐あってか、アイラは笑顔を取り戻す。
そしてツカサに感化されたアイラも「ツカサにはいつも笑顔でいて欲しい」
と願うようになる。
二人の信頼関係は日増しに深まっていき、そうだからこそアイラはパートナーである
ツカサに自分の言葉で寿命のリミットについて告知しなければならない。

カズキの目からから見てもアイラに訪れた良い兆候は明白であり
ツカサの純粋な思惑通り事は進行しているようにも見える。だが、
アイラとは対照的にツカサの笑顔の時間は徐々に減っていき・・・
ツカサの思いつめたような表情の時間は増えていく。

「人形が人間の魂を吸い取る怪奇現象がある」ようにアイラはツカサの笑顔
を吸い取ってしまったのだろうか・・・?

ツカサは祭りにて、アイラに純愛的告白を敢行したが、あっさり振られてしまう。
二人の距離感が縮まり、信頼関係が深まっていく手応えが確かにあったから
逆に振られた時のショックはより深刻で、立ち直れないくらいの精神的ダメージを負う。
口から「エクトプラズム」を吐き出し「抜け殻」状態になるツカサ。[死亡フラグその参]
抜け殻とはbodyであり、死体を意味する。
アイラに振られたショックで抜け殻化したというなら、それと等しいショック
が将来ツカサを襲う時、ツカサは「抜け殻」となるだろう。

アイラは見た目よりもずっと精神的には大人であり、ツカサを「素人」呼ばわりする
ミチルも過去の惨劇を経験しているだけあって物事の本質が見えている。
アイラがツカサを振り、距離を取ろうとしたのも大人の優しさに満ちた対応であり
ツカサのことを配慮した結果としての決断だった。
もっともそれは前のパートナーだったカズキの影響だろうが。

お節介が性分のミチルもツカサに事の重大性を悟らせようと言葉を投げかける。
「いい結末なんて待ってない」のにその結末に対して「責任とれる?」のかと。
だが純粋なツカサには、それらのことが現す本当の意味が
この時点では理解できてなかったのかもしれない。

砂時計の砂は日々減っていき、アイラの回収同意書に署名する時が訪れる。
ツカサの精神的な切迫感は限界値にまで到達し、この場から逃げ出したい衝動に駆られる。
ラブコメ的冗談の形式に乗せたように「二人で遠くに逃げようか」と不意に
口から出た言葉は、選ぶことが許されない選択肢に依存したくなるという
ツカサの本心の吐露である。
それでもアイラの望みとあるならパートナーとして署名しなければならない。
ツカサは苦渋の決断でもって書類の記入を終える。
恐らくこの時ツカサの心は限界値を超えてしまっていただろう。

純愛ものによくあるパターン、失踪、駆け落ちという線は消えてしまった。
それにより、もう一つのよくあるパターンが嫌でも意識されることとなる。
この時のツカサには抗うことができないくらい魅力的な選択肢に見えただろう
悲劇的結末の王道パターン。
{/netabare}

14.四暗刻立直 影法師は誘う
{netabare}
アイラとツカサの甘いひと時は続く。
アイラにとって始めての映画館もその一幕である。
しかしそれとは別の感情、一抹の不安がアイラのハートをよぎる。
「『暗いところ』にいると『ツカサがいなくなる』んじゃないか」
と不安に襲われツカサの手を強く握るアイラ。(死亡フラグその四)

二人の絆が深まり、ツカサがアイラのことを心配するように
アイラもツカサのことが心配で仕方がないという関係に変わる。
アイラには回収同意書に署名した時のツカサの苦しみが痛いほどよくわかっていた。

ツカサは平均的な人間に比べたら精神的には遥かにタフであるのだが。
それでもやはり、最後の遊園地での楽しい思い出作りの一幕では
ツカサに心の余裕が全くなくなってしまう。
「疲れた?」とツカサを気遣うアイラ。
「アイラの方こそ大丈夫」と返すツカサ。
進行役はツカサのはずなのに会話の主導権は常にアイラが握り、
本心を押さえ込むことで精一杯のツカサに対して終始気遣いを欠かさないアイラ。

不意に、アイラの視線はツカサに焦点を合わる。
その焦点が固定される様は、まるでオートロックオンシステムが正常に作動しているように・・・
そして、ツカサの深層心理を的確に見透かす。
まるでターミネーターが人間の生態データーを的確に捕捉するように
血圧脈拍体温バイタルシグナルを数値化し人間の行動パターンを分析するが如く。
アイラは知っている。決定的に欠落したものを。
それはアイラが高性能アンドロイドだからというわけではなく、
アイラがツカサの真のパートナーだからこそ、明確に見えている真実。
本来ツカサの在り様を現すべき象徴的姿であり、表情であるその様態は
完全に影を潜めてしまい、その代わりに今あるのは・・・
ツカサの空元気、作り笑い、、、ただそれだけである。

ツカサの純粋な思い。「笑顔でお別れ」するという思惑は今まさに崩れ去ろうとしている。

時間の砂もあと残り僅かに差し掛かった頃、夕暮れの光を浴び
ツカサはふと地面に目を向ける。
そこに映し出されたものは「影」、自分の身の丈をすっぽり覆いつくすほどに
遥かに長い自分の影だ。
ツカサの顔は引きつる。見てはいけないものを見てしまったかの如く。
SF主義的観点から解釈すると、この長い影は「落日」を意味する。
地平線に沈む間近の太陽の光と遮蔽物に当たる角度が限りなく水平、零に近いほど
遮蔽物の背後にはより長い影が投影される。
だがしかし、この解釈では不十分だ。リアリティと説得力が圧倒的に不足している。
異様にこわばったツカサの表情の説明が抜け落ちているのだ。

その影法師は、一見するとカーニバルなどに登場する足長のピエロの影にも思える。
光のマジックによって足だけが異様に長い影が映し出される自然現象の諸条件はさておき、
その影法師はツカサの心の奥底に秘めた本音を映し出す。
アイラを象徴する太陽が南西の地平に沈みかかる、ツカサの影法師は真逆の
北東に向かって不気味に伸びる。
影の足が異様に長いのは、ツカサの背伸び、即ち「強がり」を現し、北東は鬼門を現す。
四暗刻、即ちツカサが無意識の闇に隠した本心、[死亡フラグ]~
{netabare}【その壱:孤独感】【その弐:挫折感と罪悪感】【その参:無力感と虚脱感】【その四:不安感と虚無感】{/netabare}
~[四つ]が落日の時を告げる影とともに一人歩きを始めようと動きだした。
スターマインの七色の輝きが消え去れば、後には深い闇しか残らない。
心の奥底にしまった闇が徐々に広がりを見せ、ついにはツカサの世界を
飲み込もうとその鎌首をもたげ始めた。
光を失えば影は闇となりすべてを覆いつくす。闇。絶望の闇。

あるいは、ツカサの影法師をもっと端的かつ的確に表現する言葉がある。
「ドッペルゲンガー」、もう一人の自分。
その存在はモノクロであると言われることがしばしばある。

但し、アイラがそばにいる間は大丈夫。
アイラがいる限りツカサは「心中」というもう一つの王道パターンを選ばないだろし
アイラもそれを許さないだろう。

問題はアイラがいなくなった後のことだ。
{/netabare}

15.2ndインパクト 「ノロイの笑い男」再襲来
{netabare}
「人形は人の魂を映し出す鏡」だから、当然ツカサの形をした影法師には
ツカサの魂、深層心理が反映される。
その影には目も鼻もないが、何故か口だけがパックリと現れ、ニヤニヤ笑う。
もちろん影が独りでに動き出すのは夢の中でのことなのだが・・・

影はツカサの記憶に刻まれたヴィジョンをツカサに見せる。
大学受験の失敗、部長である叔父をはじめとする親戚一同の冷ややかな視線、
アンディによって引き裂かれた所有者とギフティアの悲しみの姿。
カズキに檄を飛ばされプレッシャーを感じる自分の姿。
仕事に対する中途半端な姿勢をミチルに指摘され凹む自分の姿。

自分の身の丈を超える長い歪な影法師が現れる。
その影の形は大きく歪み、回収同意書に変形、ツカサに署名させようとペンを握らせる。
ツカサは署名しまいとして、右手に力を込め、絡みついた影を振り払うため
右手を外側にスウィングさせる・・・その瞬間、握られたペンに衝撃が走る。
スイングさせた方向を振り返るとそこにはマーシャが・・・
右手に握られていたはずの・・・ペンはいつの間にか銃に変わっていた。
ツカサが放った飛翔体に貫かれ、マーシャの体には大きな黒い風穴が開く。
マーシャはその黒い風穴に吸い込まれるようにして消え去る。
マーシャを貫いた飛翔体は、その後ろにいたソウタの頭部を貫き、
ソウタもマーシャと同じようにして消え去った。
ソウタは消え去る直前にツカサに向けて言葉を発したが声にはならなかった。
だが、ツカサには口の動きだけで何を言わんとしていたのかがわかっていた・・・

ふと我に返ると、ツカサは舞台の上に立っている。
客席にはアイラが座り、舞台の一部始終をじっと眺めていた。
舞台の上方から幕とともに影が降りてくる。
影はニタニタ笑いながら拍手を送り、ツカサは悪夢から覚める。

ツカサは何度も同じ夢を見る。
夢の始まりには、影が決まってこう言う。
「It's a show time!」

夢は夢に過ぎず現実の出来事とは別物である。
だがもし、ドッペルゲンガーが人を呪い殺すことが起こり得るとしたら
多分このような流れになるのではなかろうか?

アイラは怖い夢を見て、ツカサが寝てるもとへ駆け寄る。
そして泣きながらこう訴える。
「まだいるよね?」「ツカサはそばにいるよね?」「どこにもいかないで」と
「アイラが見た夢」の詳細については作中には描かれていないが、恐らく
別れの時が間もなくやってくるという不安が心理に影響してるために
このような夢を見るのだと推測される。
ツカサがいなくなる予感がする[死亡フラグ四の]暗がりをアイラが恐れる理由は
アイラが見た夢の内容に関係してるいるのは間違いなく、それは同様に
ツカサにも悪夢が訪れることを意味する。

アイラを失った後、ツカサは悪夢を繰り返し見て、後追い自殺を試みるだろう。
ツカサの悪夢なんて作中には描かれているわけでなく、悪夢なんてないとしても
駆け落ちも心中も選べなかったツカサが、最後に選ぶ選択肢は一つしかない。
孤独に落ちたツカサにとって、後追い自殺という最終手段は、選ぶことを
回避するのが極めて困難、あらゆる精神的苦痛からの開放を可能とする魅惑的な蜘蛛の糸。
アイラという希望の光を失えば、絶望という闇に捕らわれ、死に至る病が発現する。

いや、まだ大丈夫だ。それが悪夢であれ、単なる漠然とした不安であれ
ツカサが孤独にならなければ、第一ターミナルサービスの面倒見のいい仲間が
いる限りは、ツカサが早まったことをしないように繋ぎとめてくれる。
ヤスタカ、カズキはもちろん、年下ではあるがミチルも頼りになるツカサの先輩なのである。
ミチルは父との別れという問題に向き合い、受け止めようと試みたが
受け止めきれずに最後は逃げ出した。そして結果色々な人を傷つけたと
今では冷静に自分を振り返ることが出来るツカサの良き相談相手だ。

だがしかし、皮肉な運命はツカサに9ヶ月間の研修という孤独を与える・・・
結局のところ悲しき運命のマリオネットに訪れる結末は
本人の意思とは別のイトによってもたらされ
やはりアイラが見た闇の暗示は回避不能なのだろうか?
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 29
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アイラ ・ ビー ・ バック!!

2015年春より放送。
全13話。


【前置き】

制作側の熱が込もった大々的な広告で、放送前からかなりの期待が寄せられていた作品だったのではないでしょうか。
ただ、放送が進むにつれてその制作側の熱は、視聴者の熱と少なからず誤差が生じてしまっていたように感じました。

どストレートを目指した制作側と、大々的な宣伝からもう1~2捻りを求めてしまった視聴者。
私も、その多くの視聴者の中の1人でした。
じゃあ嫌いな作品かと言われれば、そこは間違いなく
「そうとは言ってないので!」
って言っちゃいますけどね。



【あらすじ】

「ギフティア」と呼ばれる、人間と瓜二つのアンドロイドが実用化された近未来。
そのギフティアの製造・管理を取り仕切る世界的大企業「SAI社」に就職した主人公『水柿(みずがき) ツカサ』は
「ターミナルサービス課」という、耐用年数期限である9年を迎える寸前のギフティアを回収する部署に配属される。

そこで彼は、滅多に感情を出さないギフティア『アイラ』のパートナーに選ばれます。
2人は仕事を通し互いを思いやるようになるのですが、実はアイラ自身の耐用期限も既に目の前に迫っていたのでした…。



【語ってみる】
{netabare}
本作は、シナリオライターの林直孝さんが10年程前から構成し温めていた作品だそうです。
ただ、今現在のように多種多様なジャンルが世に出た今となっては、本作の世界観や方向性はイマイチ新鮮味が足りません。
10年前ならまた違った評価になっていたのかもしれませんが、今ではただ無理矢理に都合の良い設定を作り泣かせにきた、といった感じの「あざとさ」が一昔以上に見え隠れしてしまったような気がします。
ちょうど一年前に放送された「一週間フレンズ。」を想像してもらえれば、分かりやすいかもしれませんね。

私は丁寧であるならば、王道も大好きですし、小難しい設定を羅列されるよりは、無い頭を使わずとも分かりやすく伝わりやすい作品の方が好みです。
そういう意味では、本作もその分かりやすい部類には入るのですが、世界観的にまだ何か隠れた設定が後付けで登場するのではと思わせやすかったのが問題だったのかもしれません。
同じ世界観では「攻殻機動隊」や「PSYCHO-PASS」等のように、舞台に広がりや奥深さを見せる作品もありますから。

私なんて、社内の筋肉質な男性レンが、実はギフティアで自分だけホントのことを何も知らず「家族が〜」とか妄言して現実を受け止められていない危なっかし……いや可哀想なキャラなのではとか、勝手に想像しちゃってましたよ。
捻りを求め過ぎてましたね。

実際、キャラクターや世界観の設定は決して少なくないのですが、どれも大きく活かせていなかったように感じます。
ギフティア製造の経緯、SAI社の上層部、ワンダラーについて、古株ヤスタカの思想、コネを持つというツカサの親、そしてミチルの猫耳。
どれも私的には説明不足に感じ結局この、食事から排泄(尿の我慢もある程度出来る神設定)まで再現されたギフティアが、データの移行すら出来ずに絶対的な活動期限を越えられない設定が、シナリオ上の都合の良い設定でしかないと余計に感じてしまうんですよね。


作画に関しても、評判高い「動画工房」にしては、途中「んん?」と思うこともしばしば。
全編を通し『泣き顔の描写』には太鼓判を押したいですし、ハーブの描写、ワンダラーの動き等、素晴らしい点も勿論あります。
ただ、たまにキャラ絵が止まっているように感じたり、ツカサやミチルの顔が崩れているように感じる場面も…。
ホントに酷い作品とは比べるべくもありませんが、同クールの京アニ作品「響け!ユーフォニアム」と比べると、かなりの大差です。
作画に関しては、目を見張る作画を目指すことの前に、まずは違和感を感じさせない作画を求めたいです。
定評ある制作会社の為、ハードルを上げて厳しい評価としますけど。


ただ、このような視聴者目線とは裏腹にツカサとアイラの、結末の分かり切った恋を育んでいく描写を、終盤からは一切ブレずにこれでもかと言うほど丁寧に描いた点は、作中で大きく評価したいところですね。
「あざとくても良い」とばかりに、泣かせるところは挿入歌を入れしっかり泣かせに来ました。

好きなシーンとしては、第8話ではぐれたアイラをツカサが捜すシーンですね。
素晴らしいタイミングでED曲が流れ
「はぐれた君を捜してたよ、呼びかけた声かき消されて…」
と、シーンと歌詞をリンクさせにかかってきます。
こういう演出は「化物語」をはじめ他作品でもままありますが、いつも鳥肌モノで大好きですね。

そして挿入歌として素晴らしかったのが、第1話や最終話等で流れる、メロディー・チューバックの「again & again」という曲ですね。
このピアノと声が非っっ常に綺麗で…、えぇ…はい…ストレートに泣かされました。
まぁ非常に涙腺が脆い私でも、結局泣いたのはこの曲のシーンだけでしたけど。

そうそう、シナリオの進行具合と共にアイラの表情が変わるOPも毎週楽しみでしたね。
ただ、それを言うとEDでアイラが何かを喋っているシーン、絶対最終話は台詞入りだと思ってたのになぁ…、残念…。。


さて、本作の主人公であるツカサは、これまたテンプレに近い優男であり、上司であるカヅキが冒頭で言った通りの『ロリコンであること』(←おい)を除けば、普通の好青年です。

ただ、そんな彼も最後の最後でしか、アイラに涙を見せることはありませんでした。
アイラのことを誰よりも何よりも純粋に想い、彼女に心配をかけたくない、彼女には最期まで笑顔のまま幸せでいて欲しい、と願った故の強がりでしたね…。
そんな気持ちを見透かされていたように、最期アイラはツカサの好きなところを

「辛いのに泣くのを我慢して、頑張って笑おうとするところ」

と言いました。
その時、彼は初めて…100%の本音を彼女に見せ涙を見せたんですね…。

彼女の最期を看取ったこの後、カヅキから

「最期まで、よく頑張ったな…。」

と言われた時の、その現実に改めて気付いたツカサがふいに泣き崩れるシーンは、非常に生々しく痛々しかったです。
でも、そんな強くて優しい彼だからこそ、アイラも想いを寄せたんでしょうね。

このラストに関してはホントに、誰もが想像出来うるような内容でした。
その後の、アイラの処遇に関しても。
当初に私が勝手に想像していたアイラのワンダラー化とか、そういう波乱も一切ありませんでした。
現実から抗った結果を、もう彼らは否が応でも学んでしまっていましたから…。

このツカサがこのストレートなシナリオに拍車をかけた節もありますが、ただ私はシナリオを追った上で、最終的に彼で良かったと思うようになりました。
何より、アイラが幸せそう……なので!!
{/netabare}



【アイラのアイラによるアイラのためのアニメ】
{netabare}
本作の見所は、もぅなんと言ってもポンコツ可愛いアイラちゃんに尽きます。
前文で私は本作の短所を、シナリオのあざとさと勝手に指摘しましたが、このアイラちゃんに至っては、その「あざとさ」がたまらない程に可愛かったのです。
勿論、故に真新しさはあまり感じないですけどね。
うん、でも可愛ければそれで良いのだ。
事実、今期のアニメヒロインランキングでは最終的に第3位、新規アニメでは堂々の第1位という結果を残しました。
やったぜ、アイラちゃん。
私的にも、萌えという一点においては、ここ一年ぐらいでは一番のヒットキャラかもしれません。

冒頭でこそクールなイメージがあったのですが、それは早くも第1話の「マンション落下→バナナの皮を頭に置く」で崩れ去り、以降は見る影もありません。
もう何をするにしてもポンコツ。
全てを、お約束レベルでしでかしてくれます。
それでも彼女は、いつもいつも一生懸命。
失敗の割に不相応な自信すら持ち合わせ、「やってやるぜ!」って顔をよくしていましたね。
長年連れ添ったカヅキ曰く、そういう顔の時は大抵ダメな時なのだとか…。
もぅ、なんて可愛いんだアイラちゃんはっ!!


ただ途中、彼女は元々優秀であり今現在ポンコツになっているのは経年劣化による身体低下によるものだと聞いてからは、可愛いというより可哀想に思えてきて、なんだか素直に萌えられなかったところは残念。
服をまともに着れなかったシーンは、所詮サービスシーンも兼ねてと思いつつも、「え? 服も着れないレベルなの?」と愕然として、少し引いてしまいました。
いや…でも一応…、……ありがとうございます。

寿命が迫っているという設定を伝える上では分かりやすい理由付けだったとは思うのですが、ここはただただアイラちゃんは天性のポンコツであるとか、「制作途中に雷が落ちてネジが一個とれた」ってコトでも良かったかもしれません。
元々がご都合主義の物語構成なら尚更。
昔は、カヅキとのコンビで多少ドジながらも回収率ナンバーワンを誇っていたようですが、それを想像した時の魅力の薄れ具合ときたら……。
やはりアイラちゃんは、超絶ポンコツであるからこそアイラちゃんなのです。


声優を担当された「雨宮 天(あまみや そら)」さんに関しては、一時期から怒涛に主演を担当し出したこともあり、正直もう食傷気味になりつつあって、加えて共通性のある「一週間フレンズ。」とも重なるので、当初は馴染み難かったのが正直な話。
ですが、アイラちゃんのイチイチと可愛い仕草を、これでもかと上手に表現して下さるので、見終わる頃にはやっぱり「雨宮さん良いわぁ」と思わされていました…、単純だなぁ…。


アイラちゃんの日記に綴られた、彼女の9年間の思い出。
思い出を引き裂く報われない仕事と言い張っていた彼女でしたが、ツカサと出会い愛を知ったことで…、その思い出を素直に受け止め、全てを大切な思い出へと変えていくことが出来ました。

「大切な人と、いつかまた巡りあえますように。」

と、沢山のギフティアに願った彼女もまた、ツカサからのその言葉とともに寿命を全うしました。
フィクションである作中でさえ、ありえないとされた願いではありますが、どうかこの願いだけはプラスティックなまま消え去らないでいてほしいですね。
{/netabare}


【総評】

今時珍しいぐらいの、とてもストレートな人間とアンドロイドの恋模様を描いた作品でした。
未来的な世界観や設定が登場しますが、そんなモノは最終的にあまり意味を成さないので、ハッキリ言ってしまえばどーでもいいです。
(実際、終盤前に制作側がそう示すような明言をされていましたしね。)

私は、出来れば始めから、ただただ純粋なラブストーリーとして本作を評価したかったです。
捻くれた見方をしなければ、もっと良い評価になっていたかもしれないですし。
演出面や2人の恋模様の描き方は、とても丁寧に作り込まれていましたからね。

結果的に、お気に入りの棚に入ることは今後も無いでしょう。
(俺の嫁の棚なんてモノがあれば、アイラちゃんは間違いなく入りますけどね。)
ただ、今期のオリジナル作品の一枠として、毎週気になって楽しませてくれ、キッチリと作品を描ききり完結してくれたので、非常に視聴後感の良い作品でした。

………………。
……と、綺麗に〆ようとしましたが…もぅ限界です。

はい、アイラちゃんがとにっっかく可愛いっ!!!
それだけで価値がある、それが本作の全てと言っても過言ではない。

「アイラ・ビー・バーーーック!!!!」

と言うことです……ハァハァ。
最後は下らないダジャレでお目汚しさせてしまい申し訳ありませんが、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『アイラ』声 - 雨宮天さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『アイラ』声 - 雨宮天さん


以下、アイラちゃんのことが萌え死ぬ勢いで好きな人のみ読みましょう。
上記以上にお目汚し必至な、カオスな文章となります。
{netabare}

さて、今回レビューするにあたり私は、アイラちゃんのどのシーンが一番萌えたかを考えてみたのですが、これがまたA難易度の国家資格並に難しく、加えて優柔不断である私は、全く答えを導き出すことが出来ませんでした。


というワケで、アイラちゃんの可愛さに萌え、悶え苦しみ抜いた皆々様。

これより45項目にも及ぶアイラちゃんの萌えシーンを羅列しますので、私と一緒に改めてアイラちゃんのポンコツ可愛い軌跡を追い、一番可愛かったシーンを決めようではありませんか。
(多少、私の偏った解釈のシーンもあるかもしれませんが、そこはご愛嬌。)

では、スタート。


01.エレベーターという密室で、ロリコンに邪な目をされ怯えるアイラちゃん。

02.某猫動画の如く手足を広げ、マンションからドヤ顔で落下するアイラちゃん。

03.バナナの皮を髪飾りにしながら、反省の意を示すアイラちゃん。

04.ギフティア回収の最終手段として、自信満々で食べ物で釣ろうとするアイラちゃん。

05.車内でトイレを我慢しつつも、実は若干の漏れを隠すことに必死なアイラちゃん。

06.回収中にズッコケて、鼻血を垂れながらも涙は垂らすまいと必死なアイラちゃん。

07.「暖気運動」が必要と言い張るアイラちゃん。

08.ツカサの妄想の中で、お風呂を覗かれるアイラちゃん。

09.洋服が上手く着れず、マズイ格好になったまま試着室から出てきちゃうアイラちゃん。

10.眼鏡を掛けたかと思いきや、ただの老眼だったアイラちゃん。

11.同じギフティアであるニーナの巨乳に顔を埋められ、なんとも言えない気持ちになるアイラちゃん。

12.ザックに「結構キモい」と言われながらも、笑顔の練習に励むアイラちゃん。

13.唐突に謎ソードを持ち出して構えるも、足蹴にされるアイラちゃん。

14.ツカサをストーカーする為ウェイトレスに変装するも、お冷を頭上にひっくり返し、半泣きで「ふぇ…」とか言っちゃうアイラちゃん。

15.まだまだツカサをストーカーする為シャワー室に潜入し、ツカサの全てを観察するアイラちゃん。

16.結局その愛らしい行動をシェリーに咎められ、緊急メンテが必要なレベルのたんこぶを腫らすアイラちゃん。

17.洗濯に目覚めた、アイラちゃん。

18.ツカサの社内書類を、思いっきり捨てるアイラちゃん。

19.カーナビを使わない→格好良いという理論を実践し、案の定迷うアイラちゃん。

20.熱で胸元に倒れこんだツカサを勘違いして、「エラァ…/// こういうの困る」って言っちゃうアイラちゃん。

21.充電が切れて、「なので」すら言えずヘタり込むアイラちゃん。

22.出張が出来ない子扱いされて、むくれるアイラちゃん。

23.お祭りで疎外感を感じ、エラーを連発しちゃうアイラちゃん。

24.思わぬツカサからの愛の告白に、「なので」口調すら忘れて「ムリです!!」って言っちゃうアイラちゃん。

25.その現実を受け止めようとして、「のでのでオーバーヒート」を起こすアイラちゃん。

26.「ダメだこの人」との呼び声高いエルにウサ耳パジャマを着させられ、身の危険を感じ涙目になるアイラちゃん。

27.ツカサとミチルとの事後を勘違いして、グルグル足になって逃げ出すアイラちゃん。

28.酔ったカヅキに、顔面を落書きされるアイラちゃん。

29.自分で書いた日記に赤面しちゃうアイラちゃん。

30.恋を覚え自分のあられもない下着姿に初めて気付き、恥ずかしさのあまり階段から落っこちて「ショッキングピンクwithゼブラ」を晒すアイラちゃん。

31.ヤスタカに恋人の初夜を指摘されて、いけない妄想をしちゃうアイラちゃん。

32.ツカサの食べ物の好みを知らない自分は、彼女失格だと落ち込むアイラちゃん。

33.しかし、食べ物の好みを聞こうとするもエラーが発動してミチルに怒られ「だってぇ…(;_;)」とか言っちゃうアイラちゃん。

34.ツカサにお揃いのパジャマを強要するアイラちゃん。

35.ツカサと一緒に料理を作るも、卵すらまともに割れないアイラちゃん。

36.ケチャップでハートマークを書くも、恥ずかし過ぎて上塗りして潰しちゃうアイラちゃん。

37.膝枕をドヤ顔で求めるアイラちゃん。

38.演歌を、ズンズンチャって踊りで表現するアイラちゃん。

39.事後を彷彿させるかのように、恥ずかしげもなくタオル一枚でツカサと風呂に入りはしゃぐアイラちゃん。

40.トトロに飛びつくメイちゃんの如く、遊園地のあまり可愛くないマスコットに飛びつくアイラちゃん。

41.ツカサの新しい恋人を想像して、ちょっと意地悪をしちゃうアイラちゃん。

42.ツカサが自分の好きなところを「背がちっちゃいところ」と言い、改めて自分の彼氏の性癖に戸惑うアイラちゃん。


43.大切な人と、いつかまた巡りあえますように祈るアイラちゃん。

44.その大切な人に看取ってもらい、安らかに眠りにつくアイラちゃん。


45.そして……、ツカサと改めて手を繋ぐ…、新しいアイラちゃん。



ーーー以上です。


……………ふぅ…。
なんて萌えシーンの多い作品なのだ…。

私的には絞りに絞った結果、02.05.06.08.14.17.20.21.24.25.28.30.31.33.36.37.39.40.43、となりました。
皆様は、どうでしたか?(笑)


さて、上記の全てのシーンを空で想像してニヤリと出来たら貴方は、もうアイラちゃんマスターです。

特別にアイラちゃんの前に限り、欲情を全面に押し出したワンダラーになることを許可します。

彼女が必死に抵抗をしめした場合は是非、こう言いましょう。


「エラー、よく聞き取れませんでした…ニヤリ」


と………。

さぁさぁ、ターミナルサービスが来るまでが勝負ですよ♪
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 59
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

鑑賞者の価値観と恋愛観に委ねられる傑作

林直孝氏がシュタゲで担当した部分はSFの部分では無くて、人と人とのつながりや、岡部と牧瀬のちょっとずつ距離が縮まっていく恋や、岡部とまゆりとの心地よい距離感のある関係の構築だったのでしょうね。シュタゲの下支え的な部分を綺麗に作っていたのだろうな・・・ということがプラメモを見ると実感できます。

<みどころ>
一生心に残る想い出は相手が人間であろうとアンドロイドであろうと関係ない。{netabare} アイラは一生懸命にツカサを愛し、ツカサの想い出の中で生き続けようとした。ツカサに出会い、ツカサの優しさや愛情を感じられなかったなら、アイラの最期は幸福感に満たされなかったであろう。{/netabare}
 
純粋に愛する人を想い、大切にするということはどういうことか、プラメモはストレートに感じさせてくれます。
{netabare}
ツカサはアイラを心から大切に想い、愛したからこそアイラも人を愛することを知り、その喜びと幸せを感じることができた。限られた時間の中で二人が育んだ幸せの軌跡だけに焦点を絞り、美しく表現してくれたことに拍手を送りたい。
 
愛に包まれた想い出を胸に、最期を迎えるまで笑顔でツカサとの時間を過ごしたアイラがとても愛おしく、また涙をこらえるツカサの切ない気持も見ていられないくらい感動できた。人間と人間的アンドロイドの『純愛』だからこそ、終始綺麗な内容で終えられたのかもしれない。{/netabare}
 
誰かを心から好きになったり、愛したことがある人にお薦めします。とても素晴らしい作品です。


<1話目~最終話までの軌跡> 
{netabare}
1話目を観た時に、『ギフティアの回収をメインに物語が展開されていくようならちょっとどうかな・・・』って思って観ていた。1話目にインパクトのある感動の話・・・よくあるパターンだと最初は思った。
だが話は、6話目から方向転換する・・・というかメインの話に移行する。ここからの話を深く楽しむための内容が1話~5話。それと社会への問題提起も少なからずあるだろう。
 
少子高齢化社会における老人介護福祉の問題、若年層の労働力の不足、両親のいない孤児(アンドロイドchildren)の問題等々、アイラ達ほど精巧でないにしても、顧客が求めるギフティアがそういう人たちの心の隙間を埋めていくことになる時代がやがてくるとしたら、日本はどうなるのでしょう・・・?との投げかけともとれる案件であった。
 
しかし、本筋は『全てアイラのため』に作られた5話。アイラがどういう性格のギフティアであるのかが窺い知れる内容で、後半との関連性もある。例えば、1話で二―ナがアイラに『本当は笑顔でお別れしたいんだけどな・・・・』と言い、おばあさんはツカサに『結局、私は自分のことしか考えてなかったんだね・・・』と自分を詰る場面は最終話のアイラの笑顔と最後まで涙を我慢したツカサの優しい気持ちに繋がっている。

4~5話のワンダラーの話は、回収期間内にアイラを回収しなければ、どうなるのか、ツカサは身をもって知ることになる。そして、アイラはただ笑顔だけじゃないツカサの強さと、事件後のソウタに対するツカサの優しさを知る。
この5回の話は、アイラとツカサがギフティアを共に回収する中でお互いに気がついたり、考えたり、努力したり・・・と、成長して気持ちを近づけていく演出にすぎない話だったように思う。
 
6話からは、アイラがツカサを意識しだすが、恋という感情に身を投じられないアイラは自分の殻の中でツカサを観察し始める。しかし、ツカサはいつもアイラに優しく笑顔で対応する。そんな折にツカサは、アイラの寿命は残り1000時間と聞かされる。ツカサはショックを受けるが、『最後までアイラのパートナーでいたい』と宣言する。アイラはカヅキとツカサのこの会話を立ち聞きし、過去にカヅキにパートナーを解消されたトラウマを払拭して、初めて笑顔らしき表情をツカサに向けるようになる。

7話はアイラとツカサは遊園地に初めてのデートに来る。ここでアイラは遊園地に来ると「嬉しいこととか、哀しいこととか、色々な感情が溢れてきちゃうので・・・」と言って浮かない表情であったが、遊園地で遊び、笑い、楽しみ、『見ているだけで温かい気持ちにしてくれる側』にアイラ自身がなれたことを実感できて嬉しかったのかもしれない。そしてツカサの存在を大切な人へと進展していく。初めてツカサと遊園地に来た時とは全然違う感情に至ったことは感じ取れると思います。
  
8話では、ツカサはミラベルの回収の際にOSの入れ替えを躊躇なく選択する奥方に会う。アイラの最期の後にツカサができる選択肢の一つにもなっている。OS入れ替えにも意義があると考える顧客の思想を取り入れたことはとてもよかった。最後にツカサはアイラに告白するが、アイラにまだ恋・愛の感情をまとめる力がなく、『無理です』と断り終了。笑って終了する話はこの回が最後ですよ・・・という合図なのか、OP曲が最後に流れた。
 
9話は傷心するツカサとは裏腹に、自分の恋心に気がつくアイラの心の葛藤の回。自分が恋をしても、想い出を残すことを快しとしないアイラは、ツカサから離れる決断をしているが、本心はそうではない感じが読みとれて、この心の葛藤をどう綺麗に進展させていくのかが焦点となった。
 
10話は神回でしょう。アイラとツカサのやりとりをもどかしく見るカヅキが、一時的にアイラと組み仕事を通して、頑固なアイラの心の扉を開こうとする。そして、アイラからツカサへの告白へ至る。この雨宮天さんの『好きなので。』の歌が流れる所からのアイラの描写がとても美しくて好き。告白の前に胸に手を当てる仕草の描写はとても美しい。勇気を振り絞る感を仕草で表し、一生懸命感を髪をフワリとさせる描写で綺麗に表す。言葉の使い方も丁寧で、細やかで繊細な告白シーンを美しく演出している。センスの良い美しい描写で、素直に感動しました♪ここはアイラと一緒に泣きました!
 
11話・12話はツカサとアイラのイチャイチャ話ですが、随所にツカサの胸に去来して離れない辛い気持ちが表れてくる。またアイラもそれは同様で、寿命を迎える自分への不安がつきまとう。こういう中でも、ツカサは笑顔で、アイラも笑顔でツカサに接する。どんなに不安なことがあっても、二人の時間こそが、二人を安心させる。勿論、時には仲間がそういう不安を拭ってくれることもあるという感じの話し。ツカサはアイラが仕事仲間のことも大好きであることを知っているので、いつも通りの毎日をアイラと過ごす。
この幸せな時間の描写がとても良かった。幸せな二人だけの時間を幸せに描くことに徹したことで、最後のアイラの笑顔の奥深さが実感できるのだ。
最後はどうまとめるのか、とても興味深かった。

 
最終話は、最後の一日。二人は部屋の清掃から始め、一緒にお風呂w しかし、いやらしい感じが無く、よかったんじゃないかな。最後に二人が行きたい所は当然、遊園地で決まりですよね。時間もあっという間に過ぎて、夕暮れ時、自分の影が長くなっていることに気付きアイラとの別れの時を意識し始めつつも気丈に振る舞うツカサ(とても悲しい・・・)。
アイラは「楽しかった想い出はちゃんと持って帰れるから・・・」と言った後に、最後の観覧車に二人で乗り込む。アイラは最期まで笑顔でツカサを見つめて、涙をこらえて笑顔を作ろうとするツカサを元気づける(涙ボロボロ・・・)。そして、ツカサは悲しみに耐えきれず涙を見せるが、アイラは笑顔でお別れのキスをする。アイラはどんな時にも笑顔で接してくれたツカサが、別れの時に涙を流してくれたことが嬉しかったのかもしれないね。きっとツカサの愛の深さを感じて幸せのまま目を閉じたことでしょう。最後まで笑顔のままで・・・ほんとに深い描写でした。
 
ツカサはアイラを回収する際に言った。
『大切な人といつかまた巡り会えますように・・・』
人間と耐用年数の限られたアンドロイドとの恋愛でなければ、この言葉は別れ際に発せられないであろう・・・。そして本当にアイラを愛しているからこそ、再び生まれ変わるアイラの幸せまで願った。漢だよ・・・ツカサ!!

 
 
林直孝氏のアイラを通して展開される恋愛観はとても美しかったと思います。13話の間に、アイラの心の動きを繊細に微妙に表現していく様子は見事でした。全体的に淡い色合いで構成された町並みも私の好みで好きだし、全ての話がしっかりと関わり合いがあり、より面白味と深さを堪能できました。
一見純愛の王道に見える本作ですが、人間と耐用年数が限られたアンドロイドの恋愛という設定が話に深みを与えた。本当に感心します。
 
他にも、女性らしい仕草の演出は上手で綺麗でした。言葉の使い方も、アイラの「・・・ので」に始まり、みんな特徴があってよかったです。
 
特筆すべきはOP/ED/again&again/「好きなので。」の4曲が話の一部として機能していたことです。曲もさることながら、タイミング・音の強弱の使い方・選曲、どれをとっても美しい選択でした。
OPもEDもどちらも林直孝氏の作詞で、この作品に込めた意気込みが曲からも詞からも伝わってきました。
もう一つは雨宮天さんの演技は素晴らしかった。間の使い方がとても上手な方ですね。告白の時の演技は何度見ても美しく・素晴らしい演技でした。告白シーンは、演技と作画の両方とも美しくて、そこだけ何度も観てしまいます。
 
プラメモの影の立役者は世話焼きのミチルですね!彼女の存在はとても大きかったです。随所に重要な役割を彼女に与えていましたが、その加減がいい塩梅でした。ミチルは最後に髪を切っていたけど、長い方がいいなぁ。
{/netabare} 
 
評価は分かれるでしょうが、私は名作だと思います。何度も観直すことと思いますが、この評価は未来永劫変わらないでしょう。
 
{netabare}最終話は泣かそうと思って作った話ではないように思います。回収直前になってもアイラの心に深く刻まれた『ツカサからの愛情と優しさ、そしてツカサへの感謝の気持ち』が、強く感じられます。最後までツカサを思いやる素敵なアイラを見せたかった林氏と藤原監督の渾身の最終話でした。{/netabare}優しい気持ちになる素敵な作品をありがとうございました。
筆舌に尽くし難い充足感と素晴らしさがプラメモにはあります。

ブルーレイで観ると、ほんとに綺麗な色使いが映えます。
雨宮天さんの『好きなので』もとても素敵な曲でした。ボーナストラックのギター版インストメンタルもとても雰囲気良くて満足できました!!

 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 86

81.1 4 ツンデレで笑えるなアニメランキング4位
ゼロの使い魔 三美姫の輪舞(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1709)
11017人が棚に入れました
念願の再会を果たしたルイズと才人。才人の話では、森の中で倒れていたところを美しい妖精に助けられ、なんとか一命をとりとめたらしい。以前よりも才人との距離が近くなったように感じたルイズは自分の気持ちに素直になりたいと思うようになる。\nアンリエッタの命令でメイドのシエスタたちと共に、不思議な力を持つという妖精を探す旅に出ることになったルイズと才人。その旅の道中、才人の自分に対する気持ちに不安が募るルイズは、ついつい才人に冷たく当たってしまい二人の関係はギクシャクしてしまうのだが…。

声優・キャラクター
釘宮理恵、日野聡、堀江由衣、川澄綾子、井上奈々子、いのくちゆか、能登麻美子、辻あゆみ、小杉十郎太、井口裕香

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

だわささんはいった。全てかわいいルイズに帰結していると思います、と。

記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。
 なおこれらのレビューは個人的推論に則ったものである。
 言い切っているような表現も、独自の解釈の一環であり、一方的な決め付け・断定をしているのではないものだと思ってもらいたい。
 
 魔女の宅急便のキキとルイズ、実は類似点がある。
 ルイズとキキの類似点は背丈格好や魔法を使うことばかりではない。
 二人とも、「魔法はほとんど使えない」という特徴がある。サポートしてくれる人たちの絡み方が類似している。登場人物たちはまるっきり似通っていない。しかし、「ルイズやキキ」を助けてくれる人たちは大勢いることに注意してみるといい。
 エンディングラストの辺りで、仲間だらけになっているのがわかる。

『個人的な推論に則った構造解析
 ルイズのライヴァルと物語の仕組み方について』
 ルイズのライヴァルは、各章ごとに変更されていることに気づいた人はどの程度いただろうか?
 飽きさせないために同じ人物を選んでいない。
 最初は微熱のキュルケだった。彼女は熱しやすく冷めやすい。才人が登場してから間もない時期にライヴァル状態になる理由として、そういう『性格』が必要だったのだろう。
 次は姫様ことアンリエッタ。彼女は戦争のせいで精神的に追い詰められていた。そして恋人まで失う。元々アンリエッタの性格はかなりまじめだ。その彼女が才人に惹かれてしまう状況を作り出すことのほうが難しい。何より、アンリエッタはルイズの旧友であり親友でもある。ぐらついてしまうほどの難しい立場の構築のために、第二期があったといっても言い過ぎではないというのが、筆者の見解である。
 第三章ともなると、一見して何かを考えているのかわかりにくいタバサがライヴァルになる。当然にして物語はタバサが注目点を集める。彼女は王族の直系であるために陰謀ものになるのはある意味自然だったろう。そして次に登場してきたのは、ティファニアだ。すると次はティファニアが物語の鍵を握ることになる。そして物語はティファニアの事情を理解する展開になっていくのだろう。
 もう一つ大きな要素があるのに気付いた。それは、ライヴァルとしてのハードルが高くなっていくことだ。アンリエッタと抗争してしまえば、権力差のせいで勝機はない。しかし、女性の登場人物である以上、才人と絡ませるのは自然の流れでなので、どこで組み込むのかという課題になる。なので、ラスト近くにアンリエッタを配置するという手立ても考えられるが、抵抗不能状態だと物語が崩壊する。それで中途半端な第二期に選ばれたのだろう。おそらく……ラストの展開は、もう最初期から決まっていたとわかる。伝説のガンダールブの内容が描かれ、そのための女性キャラクターが用意されていた。
 このゼロの使い魔は、すべて女性キャラクターに基づいて製作されている、というのが筆者の見立てである。そして、もう一つ重要な展開がある。それは必ず才人に恋することだ。しかも、章が進むごとにルイズのライヴァルと才人の仲は深くなっていく。さらにいえば、ライヴァルが強力になる分、試練を乗り越えた結果としてルイズと才人の絆は深くなる。そういう造作なのだと考えてみるとわかりやすいのではないか。そうなると、才人とティファニアの仲は、過去のどのライヴァルよりも強力に結びつくことになるはずだ。そして最終章であることから、極限近くまでルイズは追い詰められることになるだろう。

 結果として、すべてはヤキモチを焼かせて常にルイズを動かし続けることが目的だ。
 だわささんはいった。
 全てかわいいルイズに帰結していると思います、と。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 25
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

サモン・サーヴァント再び(*゚ー^)/'`*:;,。・★☆

■シリーズ第三弾『三美姫の輪舞』ρ(^-^*)ノ イッテミヨー!
才人の命を賭けた活躍により、トリステイン王国とアルビオン王国の戦争が一段落 (*´ο`*)=3フー
一度は命を落とした才人の命の恩人とは…!? σ( ̄∇ ̄*)アタシ
数々の事件の黒幕とは…!? σ(゚∀゚ )オレ
平穏な日々を取り戻しつつあるトリスティン王国と魔法学園に襲いかかる魔の手が再び襲い掛かってくるのです♪
恋の行方の方もルイズの新たなライバル出現にもう大変w
『三美姫の輪舞』では色んなキャラの今まで見せたことのない表情が見れるのが見所ですよ♪


■総評
シリーズ第三弾となる『三美姫の輪舞』では物足りなさを感じる人は多かったと思うのです!
σ( ̄∇ ̄*)アタシ的には
ルイズと才人の関係に…( ̄△ ̄;*)イラッ
前半のストーリー展開に…( ̄" ̄;*) イラッ!
過剰なお色気(ルイズ以外w)で笑いを取ろうとするボキャブラリーの無さに…(*;`O´)oイラッ
って感じでした!
『双月の騎士』での命を賭けて好きな人を守ろうとしたルイズと才人、最後の別れで挙げた結婚式などの展開が見事に台無しになる展開でした(^.^;
{netabare}
才人が使い魔じゃなくなった時や、ルイズが魔法を使えなくなった時など、ルイズの揺れる恋心が描かれてましたけど、そんなルイズの姿を見てとっても違和感を覚えました…c(゚^ ゚*;)ウーン
{/netabare}
才人の性格と行動パターンはもう充分理解しているはずなのにね…
なんか恋愛模様が逆行している印象でした♪
ただ、ルイズも貴族の位を捨ててまで友を助けようとするのは昔のルイズでは考えられない行動だったんじゃないかなって思います。
ルイズの一人妄想芝居とか新たな一面が見れましたしね (^ー^* )フフ♪

後半の展開はまさにタバサちゃんの回でしたね♪
過去のトラウマから心を閉ざしていたタバサちゃんが『三美姫の輪舞』では人間らしい温かい表情を見せるので本当に可愛いですよね!
世の男性諸君の心を鷲掴みにしたことでしょうねw

まぁ色々不満はあったのですけど、ゼロの使い魔の新しい側面もみれたので良かったと思います♪


■OVA『誘惑の砂浜』について…
ゼロの使い魔の方向性の本質を見ることの出来る作品ですね…
ダルタニャン物語をモチーフにしていることを完全に忘れてますよね(^▽^;)
悪いとは言わないですけど…なんかもったいないなぁ…
ゼロの使い魔シリーズの品位を下げる象徴的な作品と言わざるをえないです(ノ_-;)


■MUSIC♫
OP曲『YOU'RE THE ONE』
 【歌】ICHIKO
 小気味良いテンポで爽快感のあるエレクトロニカなナンバー
 張りのあるICNIKOさんの歌声がとってもカッコいいですね♫

ED曲『ゴメンネ♥』
 【歌】ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(くぎゅうぅぅぅ)
 (〃´o`)=3 フゥ アリエナイ…
 なんだか釘宮さん歌上手くなった!?ってちょっと思ったけど…気のせい??
 エフェクター効果なんて言わせないんだからねw


2012.08.12・第一の手記

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

(レビュー初投稿です)この作品ばかり視聴している訳にもいかないのですが・・・^^;

この作品は、「ゼロの使い魔」の3期に相当する作品です。物語に繋がりがあるので、1〜2期を未視聴の方は是非そちらからの視聴をお薦めします。

2期の視聴が終わって即3期の視聴を始めてしまいました。
もう完全に今期の作品の視聴がおろそかになっています^^;
でも、2期の終わり方が私にとってあまりにも劇的だったので、視聴優先度がぶっちぎりで高い作品になってしまいました^^;

こうして視聴を始めた訳ですが・・・今期の面白さも半端ありませんでした^^;
才人とルイズの掛け合いは相変わらずなのですが、周りのキャラの気持ちが移ろいでいくのが少しずつ見えてくるのが、半端無い面白さの理由です。

アンリエッタ王女・・・前期までは目線を下げて自分の気持ちを押し殺していました。
自分の立場・・・その他諸々の事情だって全て分かっています・・・
だからこれまでその一歩を踏み出すのを耐えてきたんです・・・
でも彼女は女王である前に一人の女性・・・
咄嗟の仕草や言動・・・そして感じる温もりに感情が抑えきれなくなる、という事があっても仕方無いと思います。
それが悩める原因でもあるのですが・・・そんな彼女がとても愛おしく思えてきました(//∇//)

シエスタ・・・貴族でも無ければ魔法が使える訳でも無い彼女ですが、女王陛下から賜った「才人の専属メイド」という立場から前期以上に存在感が半端ありません。
一途で純粋で、そして時にはちょっぴり大胆な彼女・・・
恋敵に対する口撃のレベルが着実に上がっています。
そして、好きな人とは常に一緒に居たいと思うのは当たり前で、彼女も普段はそんな感じなのですが、時と場合をわきまえられるのが、彼女の最大の魅力だと思います。

この二人については、これまでもレビューに記載してきましたが、今期私の中で躍進したキャラがタバサでした^^
これまで言葉数の少なく寡黙で本ばかり読んでいるキャラ・・・でもそれは背負ってきた過去に原因があるから・・・程度で正直あまり注目していきたキャラではありませんでしたが、今期の彼女は大活躍です。
彼女は禁忌を犯します・・・その代償を支払うべく時の過ぎるのを待つ彼女・・・
貴族だから覚悟はしているつもりです・・・
これまで幼い頃母が読み聞かせてくれた1冊の本が彼女の支えでしたが、彼女の大切な人達が脳裏をよぎり決心を鈍らせ渇望を促したのもその本がきっかけでした。
彼女を待ち受けるのはどんな奇跡でしょうか・・・気になる方は本編をご覧頂きたいと思いますが、私は感動の嵐でした^^;
今期のタバサ・・・彼女の一挙手一投足からは目が離せませんでした^^

オープニングテーマは、ICHIKOさんの「YOU'RE THE ONE」
エンディングテーマは、ルイズ(釘宮さん)の「ゴメンネ♥」

1クール12話の作品で、前作から間を開けずに視聴しましたが、今期もしっかり堪能させて貰いました。
キャラにもすっかり愛着が沸いたので、早く続きが視聴したくて仕方ありません^^;
引き続き「ゼロの使い魔F」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

78.1 5 ツンデレで笑えるなアニメランキング5位
終物語(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1397)
8379人が棚に入れました
十月下旬、私立直江津高校三年生の阿良々木暦は、転校してきたばかりの一年生女子、忍野扇を後輩の神原駿河から紹介された。
放課後、扇は不思議なことを言い出した。彼女はとある事情から転校を繰り返しており、新しい学校に来るたびにその図面を作成しているという。そして、直江津高校の図面を作成したところ不思議な点があるのだと。図面上は3階の視聴覚室が奇妙に細長くなっているはずが、中からはそうは見えない。もしかしたらそのスペースには何か隠し部屋があるのかもしれないと。暦と扇はその隠し部屋を発見し、中に入るのだが、その部屋から出られなくなってしまう。時計が止まり、扉も窓も接着剤で張り付けられたように動かない。窓や扉を破壊しようにも机も椅子も跳ね返されてしまう。まるで、時が止まったかのように。
扇は何らかの怪異現象では無いかと言いだし、暦は二年前のある事件を思い出す。犯人が分かるまで決して出られない教室で、暦は自分が孤立した原因となった「物語」を扇に語る。

声優・キャラクター
神谷浩史、水橋かおり、井上麻里奈、斎藤千和、堀江由衣、沢城みゆき、花澤香菜、坂本真綾、早見沙織、ゆきのさつき、加藤英美里

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!

どのアニメを視聴するか迷っている方に。今期アニメを制作会社からチェックしてみよう!
まだ単なるアニメ好きだったころ……どれくらい作品自体に惹かれるかで視聴を決定していた若者も多いだろう。しかし、アニメ好き→アニオタへと大人の階段をのぼったとき、気になるのがアニメーション制作会社。今期の「(会社名)の作品はコレか……視聴してみよう!」となっているファンも多いはず。

ひと昔は少々コアなアニオタたちが決める手法ではあったのだが、どうやら最近ではライトなアニメファンにも広がっている様子。筆者の周りのライトなアニメ好きの口から「来期のシャフトは~」といった話が出たときには驚いた。

思い返してみれば2006年あたり、「涼宮ハルヒの憂鬱」を京都アニメーション(通称:京アニ)が制作したあたりから、ライト層にも制作会社で視聴を決定する傾向が強まったように感じられる。

【シャフト】
今期放送中:終物語
過去の作品(例):ニセコイシリーズ、物語シリーズ、ひだまりスケッチシリーズ、魔法少女まどか☆マギカ(2011)

独自の「シャフト演出」など、アニメファンの中では何かと話題になるアニメ制作会社。とりあえずシャフトだから観てみるか~といった人も多いだろう。

『化物語』副音声キャラクターコメンタリー付きで年始に再放送
2016年1月2日(土)より、TVアニメ『化物語』のオリジナルマスターバージョンが、TOKYO MXほか各局にて再放送されることが発表された。

本放送では、全話副音声でキャラクターコメンタリーを楽しむことができる。初回は第1話と第2話を同時放送する1時間スペシャルとなる。

『化物語』は、西尾維新さんの人気小説〈物語〉シリーズのファーストシーズン第1作を原作として、2009年に放送されたアニメ。

「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」「なでこスネイク」「つばさキャット」の5つのストーリーからなり、吸血鬼と化した主人公・阿良々木暦が、「怪異」と呼ばれる怪奇現象に苦しむヒロインたちを救うべく、奔走する姿が描かれる。

Blu-rayやDVDパッケージに収録されている、副音声で聴けるキャラクターコメンタリーは、すべて西尾維新さん書き下ろしの台本によるもの。

毎回2人のキャラクターによりストーリーとは全く関係のないトークが繰り広げられ、キャラの意外な一面も垣間見えたりと、ファンからは本編にも負けない人気を集めている。

年明けからの再放送とあって、多くのファンから歓喜の声が上がっている。

秋アニメ注目作品
西尾維新の<物語>シリーズ、そのファイナルシーズン3部作のトリを飾るのが、本作「終物語」(オワリモノガタリ)。シリーズの総決算として、本シリーズの主人公である阿良々木暦は何者なのか、これまで語られなかった物語が明らかになっていく。原作小説は推理小説の体裁をとっており、犯人捜しのミステリー色が濃くなっているのが特徴。
総監督が新房昭之さん、アニメーション制作がシャフトというおなじみの制作陣がそろう。キャストも、阿良々木暦役の神谷浩史さん、忍野 扇役の水橋かおりさん、老倉 育役の井上麻里奈さんをはじめ、そうそうたるメンバーが最終幕を飾る。

【2015秋アニメ】今期はどれ見る?
西尾維新による<物語>シリーズの主人公・阿良々木暦が『「何」でできているかを知る物語』とされており、彼ら一同が通う直江津高校に転入してきた「忍野扇」というキャラクターによって、過去に展開されてきたシリーズにおける“残された謎”が解消される……はず。

上中下巻で構成される本作の中巻で描かれていた「初代怪異殺し」にまつわるエピソードにどれくらいの尺を確保しているのか、どこまで映像されるかが気になっています。あとは戦場ヶ原ひたぎさんが可愛ければオールオッケーです。

アニメ映画『傷物語』三部作公開決定にちなみ『化物語』を振り返る
10月4日、アニメ映画『傷物語』の公式サイトが更新され、西尾維新による原作小説『傷物語』を全三部作『I 鉄血篇』『II 熱血篇』『III 冷血篇』として劇場公開することが発表されました。

第一部『I 鉄血篇』は2016年1月8日(金)に全国公開を予定しており、オリジナルクリアファイル付き全国共通特別前売券が10月9日(金)から劇場で販売されます。

本稿では、これを機にアニメ物語シリーズの1作目『化物語』を振り返ってみたいと思います。
『化物語』は2007年7月~9月に12話がテレビ放送されました。製作委員会はアニプレックス、講談社、シャフト。

シャフトは視聴者の度肝を抜く映像表現で知られており(例、『ef-a tale of memories.』第7話の携帯電話、『夏のあらし!』第6話の横浜大空襲)、『化物語』でも第1話『ひたぎクラブ 其ノ壹』の時点で恐ろしい文房具の嵐や不気味さ漂う字幕など、映像面でのインパクトは絶大でした。

印象深いのが第8話『するがモンキー 其ノ參』です。この回は人間の心の奥底に潜む無意識の願望を描き、直截的な暴力表現も怖かったんですが、それは表面的な恐ろしさであって、むしろ無意識のうちに他人を憎み、そねみ、ねたむ人間の本能を暴いた描写こそ、じわじわ来る恐ろしさを放っていました。
この回の終盤では、メインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎ(声・斎藤千和)が乱入し、物語を大団円へと導きます。ひたぎは毒舌家ですが、人情家でもありました。途中にあれほどの暴力描写を含みながら、番組の後味は良かったです。これも作り手と沢城みゆきら出演者の手腕によるものでしょう。

アニメ『化物語』はテレビでは12話まで放送されましたが、実は全15話でした。残りの3話はインターネット配信されたからです。

第12話(テレビ版最終回)の題名は『つばさキャット 其ノ貮』ですが、羽川翼(声・堀江由衣)の出番は全くなく、全篇に亘って戦場ヶ原ひたぎのエピソードが描かれました。
因みにテレビ放送ではインターネット配信の予告がされなかったので、テレビだけ見ている人にとっては今回が本当に本当の最終回となってしまいました。
この回のラストは、主人公・阿良々木暦(声・神谷浩史)と戦場ヶ原が星空を眺める場面で締め括られました。本作の主題歌『君の知らない物語』は星空を眺める様子を描いたものであり、劇中においても歌詞と同様に戦場ヶ原が「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」と言って夏の大三角を指差していました。クライマックスに天体観測を持ってきて盛り上げる手法は同時期のテレビアニメ『宙のまにまに』でも毎回見られ、『化物語』最終回で夏の大三角を眺めていたのに対し『宙のまにまに』最終回で冬の大三角を眺めていたのは興味深い。
しかし『化物語』の場合、主題歌の歌詞と劇中の描写をリンクさせたことで感動が倍増しました。普段流れる「君の知らない物語」はイントロ前の歌詞がカットされていましたが、最終回のバージョンではイントロ前の歌詞もちゃんと流れました。戦場ヶ原が阿良々木を連れ出した場面と、イントロ前の歌詞を対応させているのでしょう。

その後、11月に13話、2010年2月に14話、2010年6月に15話(オープニングは暫定版)、7月に15話(オープニングは完全版)がインターネット配信されました。
アニプレックスは当時アニメのテレビ未放送話をインターネット配信することを得意としており、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』ではテレビ版のパラレルワールドをインターネット配信し、『閃光のナイトレイド』では歴史上の事件を描いた回をインターネット配信しました。

さて、第13話『つばさキャット 其ノ參』については、インターネット配信という媒体の特性を考慮に入れながら観てみたいと思います。
私が注目したのはコマーシャルの存在です。ネット配信の場合は番組の合間にコマーシャルを挟む必要がないと考えられますが、本作はネット配信においても合間にコマーシャルを挟んでいます。
コマーシャルを流す理由は商品の売り上げを伸ばすためですが、もう1つの理由があると考えてよいでしょう。
『化物語』第13話の場合、羽川翼が帽子を脱いで視聴者が「あっ!?」と思った次の瞬間にコマーシャルに移行しました。テレビ番組においてはよくある手法ですが、同じことをインターネット配信でもやって視聴者の注意を惹きつけているところを見ると、コマーシャルは作り手にとって作品を盛り上げる手段の1つになっているようです。

そして全体を通じた最終回である第15話『つばさキャット 其ノ伍』もテレビ放送上の最終回となった12話と同様、主人公・阿良々木暦とメインヒロイン・戦場ヶ原ひたぎの交流を描いて大団円となりました。
今後も物語シリーズの行方に注目しようではありませんか。

3部作『傷物語』は“薄めたカルピス”なのか…!? 5年も待たされたファンの怒りが爆発中!
10月4日、『傷物語』の劇場公開日が決定、さらにビジュアルも解禁された。2010年のアニメ化決定から5年が経過しており、さぞかしファンも大喜びかと思いきや、“全3部作で展開される”という発表に不満が続出している。

作家・西尾維新氏による青春怪異小説『傷物語』は、<物語>シリーズの1作目『化物語』の前日譚。高校生の阿良々木暦が伝説の吸血鬼である“怪異の王”キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと衝撃的な出会いを果たすことからストーリーが始まる、そしてすべての<物語>へと繋がるシリーズの原点だ。

『傷物語』のアニメ化が初めて発表されたのが10年。翌11年に「12年公開予定」と伝えられ、トレーラーまで公開された。その後、『偽物語』『猫物語』『憑物語』など他の<物語>シリーズは放送されるも、『傷物語』は音沙汰なし。今月3日からは『化物語』のその後を描いた、シリーズのファイナルシーズン第3弾『終物語』(TOKYO MXほか)の放送が開始となり、『終物語』にすら先を越されてしまった。

ただ、今月に入り『傷物語』公式サイトが謎のカウントダウンをスタート。ファンの期待を煽る中、「今回のED曲はいいな」「初回は毎度のことながら面白くない」「来週が楽しみ」など、さまざまな声が上がった『終物語』の第1話放送後、遂に『傷物語』の劇場公開が発表された。ただ、公開は来年1月。さらに、『I 鉄血篇』『II 熱血篇』『III 冷血篇』の全3部作で展開されるという。

散々待たされた挙句、まさかの3部作。これには「3部作とかありえねえだろ」「公開遅いし、3部作ってどんだけ?」「そういうの本当にやめろ」「なめ腐ってるな」など、ファンの不満が爆発した。中には、「刻んで金を搾取する気か」「俺は3部作を金払って観るほど、アニメ好きじゃない」といった“金銭目的のための3部作”を睨むファンや、「カルピス薄めるみたいなことやめてほしい」「わけるほどあるか?」と、『傷物語』の中身の長さを疑問視するファンも。

また、「平野に戻すなら観に行くわ」「平野に戻したら3部作でもいいし、円盤も買ってやる」「平野が降板してからクソになった」など、平野綾を求める声も多数上がっている。これは西尾氏自らが脚本を務めた、<物語>シリーズの番外編となるオリジナルCDドラマ『佰物語』の忍野忍役として平野が出演し、好評を博したにも関わらず、『偽物語』では外されていたことに起因する。なお、『偽物語』からは坂本真綾に変更され、『傷物語』のキスショットも坂本となっている。ただ、「まあやで正解」「平野じゃなくって良かった」「俺は俄然、真綾派」というファンも見られ、平野から坂本への変更は一概にミスキャストでもないようだ。

遂に劇場公開が発表された『傷物語』だが、5年を待った末の3部作公開というファンへの仕打ちなのか、それとも待ちに待った作品を3度も楽しめると思えばよいのか。監督には傑作『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の原画を担当した尾石達也氏が決定しているし、期待と不満に包まれながらも公開を待ちわびたい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

シャフトの言葉遊び、ラスト 椅子机が吹っ飛ぶのはニセコイと同じ

言葉は人を惑わすもの
それを教えてくれた
アララギ君は言葉の果てに何を垣間見るのだろうか

おうぎフォーミュラ
扇(黒いマミさん)のターン
ED:さよならのゆくえ
{netabare}勉強会があったのか?
その議題からラストの幕が上がる
第三者の名前が個性的すぎる
犯人を特定するまで帰さない
まあこれは学校ルールもとい、クラスルールみたいなもの
しかし別クラスに犯人がいたら意味がない
でも絶望する意味もないんじゃないの?
2時間も続ければ精神的に参ってくるんだから

ならば多数決で決めようか、18時になったら強制下校だからね
老倉育(ラウラ)という少女しか手を挙げなかった。それがきっかけで彼女は学校に来なくなったし、アララギ君も休みがちになった。罪悪感も抱いた
正しさなんていくらでも量産できる
つまり正義と悪は「作られている」ようなもんだ。
消えればまた生成されるんだから
しかし、この教室自体もおかしいし、ペルソナみたいだ

数学の担任であるテツジョウが犯人か?
勉強の内容に合わせて試験問題を作っていたのか?
でも時間がないから一部しか修正できないし、偏差値も下がる可能性もある教師が不正行為するなんてご法度なのに...

先生は産休に入り、この事件も多数決で終結した
しかし翌日、ブーメランが帰ってきた
羽川が言うには老倉が帰ってきたんだって...{/netabare}

そだちリドル
アララギ君が育のことを嫌いになれないことを数学的に証明せよ
ただし扇のことは考えないでよい
OP:mathemagics
鏡文字だ、すっげえ斬新

{netabare}アララギ君がいた中学へ、そこで下駄箱に手紙が...

ここから回想
教室に行ってみたら育がおった
すげえ嫌悪感を持って...
曖昧にまとめやがって...丸く収めようとしやがって...
でも彼女は咳き込んだ、体が弱いのか
私は「幸せの理由を知らない」奴が嫌いなのよ!
幸せかどうか考えないのも、沸騰した水も、巡ってくる季節も、自ら昇ってくる太陽も
全部嫌いなのよ!!
彼女を追い詰めたのは学級会か?それとも2年間か?
そうではない、アララギ君が何で構成されているかどうかだ

文房具で刺されたアララギ君
そこに戦場ヶ原が羽川と共にやってきた...刺していいのは私だけなのに...
大したことねーな、育...(魔法少女とプリキュアとの違いだと思う)
ビンタされたから殴り返したwww

えっとここまでが長い回想
手紙を開けてみよう
なにやら謎解きみたいなものが入っていた
これはクイズだ
プレイヤーは3つの扉のうち、一つを選択する
司会者ははずれの扉をオープンする
変更するか最初の選択を貫くかどうかを決める
って寸法
地図があったので示されていた廃墟へ
そこで育の言葉がよぎる
怖いねえ、怪しいねえ
相手の目的が分からないから怖いのかもしれない
とすると目的が分かれば怖くないのか?
そしてアララギ君は何でできているのかを知るための旅路だ{/netabare}

{netabare}ここで中学2年に遡る
彼は普通の人だった、でも数学はダメだった
手紙を受け取ったので育の所で解いてみた。家に訪れた
オイラーの公式についても教えてくれた。数学が好きになるために廃屋に訪れた
そして数学以外のことを要求していなかった。でも衝撃的なことがあった。夏休み最後の日にいなくなったからだ

待て、その時の廃屋の状態はどうだった?5年前と一緒だった?
そうさ、ここは育の家だったんだから...
それと家庭内暴力も受けていた...
まだ遡らなければならない事情があるはずだ{/netabare}

そだちロスト
扇について4文字以内でで答えよ
アララギ君について20字以内で答えよ、ただし「忍野扇」という言葉を使用せよ
{netabare}今日は羽川とどこかに出掛ける模様、扇が尾行していたりしてwww
片方は自動歩道なのに、羽川は歩く、何故
向かった場所は団地
そういえば夏休みに地獄を味わったアララギ君
本当の受難はこっからかもしれない

育の住居に到着した二人、会えるかな?
同時にガハラさんも学校に来てないようだ
恋人と仇敵、どっちを見舞う?
行く前に扇と出会っていた。また彼女と約束をしていた。
が、その約束を破ることに..これキレる?
いやちゃうねん、後輩に内輪揉めのことで関わらせるわけにはいかねえよ
アカン、羽川が入って修羅になってるwww
流石に男一人だけで女一人の家に行くわけには参らないよね
私と一緒に行くなら...{netabare}おっぱい触らせてもいいわよ{/netabare}⇒はい確定

尚、扇を選んだら、羽川はガハラさんの所でパジャマパーティをする予定だった(言い換えるとイチャイチャないし揉むだろうなwww確か猫物語白で...)
よし、部屋に入るぞ{/netabare}

そだちロスト2
{netabare}あれ?喉大丈夫!?一瞬奈々さんを思い出した
すげえ、羽川よ、何故投げかけられた紅茶を掴めるwwwww
アララギ君に媚びを売ってたのか
ケイオスドラゴンに引き続いてマーチさんの本気が見れる^^

もう私には家族がいない...
そして他人の家族を恨んでいた
幸せなんて平等に存在しない
そして和解できたアララギ君
そこでとんでもない依頼を受けることになった
「母さんを探して」{/netabare}

そだちロスト3
{netabare}やっぱり扇も羽川のあのポヨーンに嫉妬している模様だwww
栄養が全部胸にいくことはあり得るのだろうか?
へ?母さんどこに行ったかわかんの?扇?

羽川は白虎の呪いを受けているため、水を被ると髪が少し白くなる
それで頭が冴えるのである
育が母さんを殺して、自ら隠しているの?これも怪異の仕業か?
ヒントが10以上あるwwwうるせいよwww
違う、ゆっくりと餓死して、それを育が面倒を見ていたんだ
ならばその真実を育に話してくるわ

真実を素直に受け入れた育
それで転校することに、なんでわめなかったんだろう
それが育のケジメだったんだろうな
机の近くに封筒があった。何が書かれていただろうな{/netabare}

しのぶメイル
忍野忍のターン
op:mein schatz これ大河ドラマじゃねーかwwwシャフト進化してる^^
{netabare}今から終局に入ろう
ここは忍が転校してくる前に遡る
そこで神原の膝蹴りが襲ってきたwwww
そこで閑話休題を2つした後、鎧武者が...
神原が向かっていくが、弱っていく
エナジードレインだと!?{/netabare}

しのぶメイル2
{netabare}一戦後、余接に会った二人
あの鎧武者について何か知ってる?
おい、アララギ君を蹴るなwwwそして友達でもなんでもないから
神原をおぶって学習塾跡から移動、公園へ
アララギ君に対して
「召し上がれ!」⇒「止めろ!」wwwww
リボンを巻くなwwww

だが1時間歩いても到着しない...
っていうわけでガエンさんに電話をかける
貴女はこれまで我々が見た怪異を知っている...
当たってるぜ...蝸牛...

それと神原
貴女は忍者じゃなくてプリキュアだろwwww
公園のブランコにキスショットがおった
貴女は何を知っている?何故道路を通ると道に迷う?{/netabare}

しのぶメイル3
{netabare}開幕から怪異(化物語で遭遇したメドレー)が襲ってきた
おい、右と左を間違えるなwww
アララギ君はキスショットから妖刀を受け取った
次はなでこが白蛇の怪異に取りつかれたあの神社に向かう
何でブランコにガエンさんの写真wwww
へ?ガエンさんが忍の妹?嘘だっ!!www

え?これまでの怪異は偶然?
必然じゃなくて?
それとキスショットは400年前、初めての眷属を作った
それで妖刀を作り、ずーっとトライ&エラーを繰り返した
それでこの街に流れ着いたんだ。15年前から{/netabare}

しのぶメイル4
{netabare}へ?キスショットは導かれてこの街に来たのか?
それと15年前に神社はちゃんと建っていたのか?
先祖がいたことは分かった。でも灰の状態で壊したのか?

神がいない神社は意味をなさない
その掃除役として、余接が送られた。それが夏休みの出来事だ
つまり、やる仕事を纏めると、初代の眷属を探してきてほしいってこった
下手したら夜に始末される

探しに行く前に腹ごしらえだ
でも二人っきりにさせる訳には...
じゃあ俺が行くわってことで
い つ も の
BL本と共に熟女ものを購入
そして同時に少年と出会った...
話の都合よく一人目の眷属に...
皮肉にも声はアララギ君と同じ...{/netabare}

しのぶメイル5
{netabare}単刀直入に言われた
キスショットと別れてくれと...
別れてメリットがあるのか?
いや、彼は400年の時を経て輝きたいのか。アイドルみたいだなww
その時、十字架が投擲された。何だ?あの金髪?
彼はエピソードだったのか
と同時にガエンさん登場
交渉したかったが...
やっぱやるしかねえのか...

神社に帰ったら二人とも何してんの!?
話しかけようとしたが余接に止められた
おいキスショットよ、何故人が好きになることを拒む!?
どうして3人で主従関係を結ばない?
何故アララギ君だけを好む!?
誰かと出会わなければ
「物語」にならないだろうが!
奴と別れろ!主従関係なんざどうだっていいんだ!
DIYで行け!アララギ君!{/netabare}

しのぶメイル6
{netabare}ガハラさんに電話をかける
貴女もアララギ君や神原によって変わったようなもんだ

向かい合う、あの鎧武者と
忍の力は借りない、忍の力になりたいからだ
あの竹刀を一太刀浴びせたら勝ち
シンプルだ

30分の休憩でメールが
ベーしている羽川だった
だって白虎に会っているんだから
つまり猫物語白が同時進行していた
神原を行かせたアララギ君

そして8時
決闘の時間だ...
お前は俺じゃないし
俺はお前じゃない
どっちか一人だ

一太刀浴びせるんじゃねえ
1タッチ浴びせればいいんだ
ってことでお札を貼った
凄まじいほどの怪異が現れた
それをキスショットは喰らった
別れを惜しみながら...

後日、扇に報告
あれ?甲冑は?妖刀は?
結局の所
だれも幸せになれなった
それだけだ{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

ともゆき! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まだ途中です。

終わった話と向き合う。

1話 おうぎフォーミュラ
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木
『…違うよ。僕が絶望したのは議論じゃなくて結論なんだ』
『正しさが捏造される現場を目の当たりにして僕はどうしようもなくなっちまったんだ』
『否 見失ったのではなく。失ったのだ』
『正しさなんて、いくらでも量産可能なのだと、僕は知った』
《…僕が絶望したのは》
《あのとき、クラスの連中に紛れて教師である鉄条もまた、ぴんとますぐ手を挙げていたからだ》

神様が作ったもの、世界は綺麗、数式はだから綺麗。
そして人間は作った多数決、人間が作った汚いものだと、正しくないものだと。人間は正しくないものだと。
まあ人間は自分的に正しいのであり、人から見たら正しくないことばかりしてるもんだよね。それを価値観と言う(笑){/netabare}


2話 そだちリドル
印象に残ったセリフ
{netabare} 老倉育
『幸せな奴は好きよ。見ていて幸せな気持ちになるもの』
『私が嫌いなのは幸せの理由を知らない奴。自分がどうして幸せなのか考えようともしない奴』
『自分で沸騰したと思っている水が嫌い。自然に巡ってくると思っている季節がきらい。自ら昇ってきたと思っている太陽が嫌い』

自分が何でできているか、知らない。自力で沸騰してた思っている水が嫌いか。
誰かに影響され自分ができている。
親、友達、本、音楽。
阿良々木暦の過去に何が合ったったのか?
気になりますねー!{/netabare}

3話 そだちリドル
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木暦
『今の僕はとても恵まれているよ。確かに順風満帆で、幸せだ。友達がいて、恋人がいて、後輩がいて、とてもとても幸せだ』
『だけどそんな幸せな僕を、僕は少し、嫌いになってしまったよ』

正義の儚さ、世界の美しさ。
正義とは結局自分の正しさ、自分とは人間であり、人間の価値観、感情が入ってくる。貪欲な、自分勝手な。
世界は、自然は、数学は美しい。人の手が入ってないから。
確かに一理ある話しだ(笑)まあでも美しいなんてまた価値観ですよね!

平等な世界はないのた確かだけど過去自分が助けられた人がいると思うと悲しくなるよね。結局人は気がついていないだけで生きているだけで色々なことに関わっているよね。 {/netabare}

4話 そだちリドル
印象に残ったセリフ

{netabare}扇忍野
『あなたが知っているんです、阿良々木先輩。羽川先輩の過去と現在、そして未来についてはね』

未来もか、今があるから未来がある、それを見ていれば未来もわかるだろうとそういうことなのかなw?ついに老倉の謎に明確に!{/netabare}

5話 そだちロスト
印象に残ったセリフ
{netabare} 老倉育
『わかった?私がそんなに不幸じゃないってことが。これくらいのことなら誰の身にも起こり得ることでしょう?』
『だから同情なんてしなくていいって。謝らなくても、償わなくてもいいって阿良々木』
『どうせ全部昔の話だしね。お前が望む昔話は昔々のお話でしかないのよ』
『全部終わった物語』
『ねぇ阿良々木…お前の家に保護されたとき、私がどんな気分だったかわかる?』
『何をみせつけられているのかと思ったわよ』
『窓の割れていない、あんな小奇麗な家が、あんな穏やかな家庭があるだなんて信じられなかった』
『だけど逃げて来た私は逃げられなかった。もう逃げられなかった』

阿良々木
『ねぇよ。お前が潰れるほどの幸せなんてこの世にねぇ』
『幸せはまぶしくもなければ重くもない。幸せを過大評価するな。あらゆる幸せはお前にとってちょうどいいんだ』
『だからそんな風に幸せを嫌うな。世界を嫌うな、何もかもを嫌うな。自分を嫌うな』
『確かに僕は今とても幸せだ。だからこそあえて言うぞ』
『こんなもんはな、誰もが持ってて当たり前のもんなんだよ!』

幸せか、阿良々木に自分が言われているようだった。自分も過去に怠けていたお陰て、一時期悲惨だった。そこから這い上がろうと必死で頑張った、何年も必死で。最近やっとまともな幸せが手に入ったような気がしてきたが変な癖があることに気がついた。
うまく行き過ぎると壊したくなる、失敗したくなる。
心のどこかで自分がこんなにうまくいくはずがない、少しうまくいかないことが心地よくなっていたのだ。
自分も幸せを過大評価しすぎているのかもしれない。幸せになることを恐れないようにしようと思わされた。{/netabare}

6話 そだちロスト
印象に残ったセリフ
{netabare}阿良々木
《ほんの少しだけ先んじたその道の先輩として、あいつに幸せになる方法を教えてやろう》
《とはいえ、生徒はなにせあの優秀極まる老倉だ。幸せについてもちょっとコツさえ掴んでしまえばすぐに追い抜かされることになるのだろうけれど…》
《幸せは競争じゃあないしな》
《追い抜かされたなら、今度は僕があいつから教えてもらえばいいだけの話だ。そうしてお互い、学び合い、教え合い、高め合えばいい》
《勉強会を開こう。底抜けに愚かな僕達だけれど、一緒に、賢くなろう》
《ちゃんと、幸せになろう》

幸せか。幸せってなんだろうね。不幸ってなんだろうね。よくわかんない。でも人との出合いが人を救うのは確かな気がした。

止まっていたものが、なあなあで誤魔化していたものが、急に動き始めた。
おうぎは、過去に縛られて止まっていた、足に鎖をつけたままズルズルと、
未来に進むって過去との決別をするために、を糧にするためには、向き合うこと、きっぱりと決めることなのだと。
 過去と向き合うって苦しいことだし、今は過去になる。向き合わなかった今も過去になっていくし。いつか向き合わなければ行けないものなんだよね。結局人は自分で勝手に救われるんだなと思った反面、人との出合いが人を幸せにするのだと思つた。
 自分で自分を救う一歩をおうぎそだちは始めた。自分も歩かなければと、歩きたいと思ってしまったお話だった。{/netabare}

7-12話 しのぶメイル

印象に残ったセリフ
{netabare}斧乃木余接
『八九寺真宵の件といい、鬼いちゃんには覚悟が足りない』
『ねぇあなた、いつだって人生はやり直せるとか、思っちゃってるんじゃない?』
『失敗しても、うっかりしても、取り返しはつくって思っちゃってるんじゃない?』
『人生は最後にはプラスマイナスゼロになる、だって?』
『はっ そりゃ死んだらゼロになるのは当たり前だっつーの』
『ひょっとして鬼いちゃん、ひょっとしてあなた、不幸や不遇に甘んじていることを「頑張ってる」と思っちゃってるんじゃないの?』
『そういうのを世間では「何もしていない」って言うんだよ』
『…厳しいな斧乃木ちゃんは』
『不幸でい続けることは怠慢だし、幸せになろうとしないことは卑怯だよ』
『そんなんじゃ自殺した先駆者も報われまい』

神原駿河
『誰かが誰かを好きになる気持ちだって自然だろうが!』
『誰かがきみを好きな気持ちを否定するな!』
『もしも忍ちゃんが初代怪異殺しよりも阿良々木先輩を選ぶというのなら、それでいいんだ』
『それを相手に伝えるのは、忍ちゃんじゃなきゃならない。伊豆湖さんや阿良々木先輩に任せるべきじゃない』
『誰かと誰かが出会わなきゃ話にならないだろうが!』
『物語にならないだろうが!』
『きみは彼に会うことが阿良々木先輩に対する裏切りのように思うから彼と会わずにいるつもりらしいがそれは違うぞ』
『君が裏切っているのは自分自身だ』
『言えばいいだろう。四百年がかりで生き返ってくるような愛情は重いって』『阿良々木先輩と仲良くやっているところに今更生き返って来られても困るって』
『言えよ。それが言えないんだったら主人だの主だの口にするな。孤高でもなければ高潔でもない』
『きみには関係を築く権利がない』
『きみは一人目を捨てるようにいつか二人目を捨てる。一人目に向き合えないきみが二人目に向き合えるわけがない』
『三人目も四人目も五人目も、永遠に人と別れ続けろ』
『永遠に…』

戦場ヶ原
『絆が絶対なんてないことを私は知っている。両親を見て、学んでいる』
『戦場ヶ原、いやそれは』
『だから乗り換えられないよう努力しなさいという話でしょ』
『特別な人間にはなれなくとも誰かの特別にはなれるでしょ』
『安心しなさい阿良々木くん。あなたは十分、特別な人間よ』
『私にとっても、神原にとっても。忍ちゃんにとっても』
『私達はあなたを選んでいる』

過去と向き合う話。過去があり今があり、未来がある。
今は過去になるいつまでも今をしっかりと生きないといつまでも過去に引っ張られる、いつまでも。
幸せに生きるためには過去と向き合うこと。過去と向き合い、今を生き、未来に進んでいくことが大切なんだなと強く思わせられた。{/netabare}

最後にこのセリフがジワジワしみてきた。『私は何も知りませんよ。あなたが知っているんです』、自分が自分の過去を知っている、それを見てみぬふりをするのは自分を裏切る、自分を不幸せにする行為だと。
昔から言う仏教で言う所の生き地獄ですね。悪いことをしたら生き地獄に落ちると。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

75.4 6 ツンデレで笑えるなアニメランキング6位
To LOVEる -とらぶる-(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1181)
7726人が棚に入れました
高校生になったが恋愛に奥手な結城リトの元に、宇宙人のデビルーク星の王女ララがやって来た。この二人と周りの登場人物が織り成す、ちょっとHだが愉快痛快なドタバタラブコメディ。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

その災難、宇宙規模w

今日もことごとく美少 女絡みの災難に見舞われる主人公少年周囲のドタバタを描いた、
少年ジャンプ連載(2006~2009)の同名コミック(未読)の最初のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
1話~数話完結で男子高校生の結城リト等がトラブルを突破する構成。
人間男子→人間女子の間に巨乳宇宙人女子が押しかけてくる三角関係が基軸で、
この1話に割と大真面目に地球の命運がかかっていたりする。
ラブコメの波動と軽んじていられないスケールw


原作から、色々と筋書きやキャラ設定を改変しているとのことで、
ラブコメ物なら通常はある程度、話が進んでから
起爆剤として逐次投入されるであろう地球内外のヒロインズが、
ほぼ前半1クールまでに各話ダイジェスト紹介風に
押し込められて襲撃して来る猛爆ぶりで、
折り返し地点で既に美少女だらけのハレンチ{netabare}体育祭{/netabare}が催されるハーレム状態w


【作画 3.5点】
アニメーション制作・XEBEC(ジーベック)

ジャンプの限界に挑戦したという
男の子以外にはオススメし辛い、えっちぃアニメw

とは言え、肌色率が高い割に
“謎の光”等が発光する一線を越えたシーンはそれ程多くはなく、
スカートの“防御力”も比較的高めで、
むしろ、えっちぃ目に遭う女子の仕草で魅せるタイプ。
ヒロイン作画もアングルでフェチズムを追求w

(物足りない方には『~ダークネス』に堕ちるという選択肢もありw)


ロボ、SFでも実績があるXEBEC。
その実力はトラブルばかりもたらすララの発明品や、
建屋倒壊、宇宙戦艦、宇宙植物の無茶振りにも対応する
引き出しの多さを発揮し、危機を演出。


幅広い芸当ができるスタジオの解散。返す返す惜しいです。


【キャラ 4.0点】
主人公の男子高校生・結城リト。

“ラッキースケベ”とはよく言った物ですが、
彼の場合はもはや女難w

主立った災難だけでも……
{netabare}人知を越えた宇宙料理を食す。
宇宙で一番ヤバイ殺し屋に命を狙われる。
地球滅亡を賭けてマラソンさせられる。{/netabare}
などなど命が幾つあっても足りませんw

リトが想いを寄せる春菜についても、
関係を進展、改善しようとする度に
えっちぃハプニングが発生し中々距離が詰められず。
アンラッキースケベ?な感じでチョット可哀相なくらい。

これだけ日々スケベに包囲されているのだから、
少しは耐性が付いて天狗になっても良さそうな所ですが、
スカートが捲れるだけで動揺する純情ぶりは
終始変わらず、何か憎めませんw


ハーレム主人公に対しては、つい爆発を願ってしまう私ですがw
背景には、リトくらいの試練を乗り越えてくれないと納得できない。
という悪感情もあるのだと思いますw
美少女やスケベとトラブルは等価交換なのですw


えっちぃ展開に拍車をかけているのが、彩南高校の校長。
己が性欲の赴くままに、女生徒にセクハラ目的のイベントを仕掛ける、
堕落教師ぶりで、たがも歯止めもあったもんじゃありませんw

トラブルで校舎が崩壊しても、自業自得としか言いようがないですw


【声優 4.0点】
ララ役の戸松 遥さんのとろける小悪魔宇宙人ボイス。
春菜役の矢作 紗友里さんの清楚美少女ボイス。
を主軸に、名塚 佳織さんの潔白風紀委員ボイス、
福園 美里さんの感情希薄系・宇宙暗殺者ボイス、
など魅惑の甘々ヒロインボイスが多数押し寄せて来る本作。

特に、とまっちゃんのララが「リト~~♪」
と絡んで来る、嫌な予感しかしない積極口撃が忘れられませんw


受ける主人公リト役は渡辺 明乃さん。
凜々しい女性役も多い声優さんですが、
ここでは純情少年ボイスを提供。
翻弄されるだけでなく、やる時はやる(やんなきゃ皆死ぬw)
女声でも芯は通して来る。


【音楽 3.5点】
劇伴は明るいキーボードの弾ける音色でトラブルにもポジティブ対応。
意外とマーチが流れたりするのも前向き?ですw


OPはTHYME「forever we can make it!」
“人の心に覗き穴が付いていたら どんなにいいだろう”
などと告白タイミングについて煮詰めた味のある歌詞も交えて、
ヒロインズがリトを狙い撃ちする良作ラブソング♪

ラブコメなら深イイ女性ボーカルのバンドソング等に巡り遭えるかもしれない。
そんな期待を抱くようになったのも本作辺り。


EDは前期がANNA(from Bon-Bon Blanco)「ラッキーチューン」
後期が同「kissの行方」
いずれも、一人の夜に想いを募らせる良作。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ラブコメだね、うんラブコメだ。

 えーと、ラブコメである。
 もう少し詳しく言うと、ハチャメチャエロラブコメである。
 端的に言い切ってしまうと、ハチャメチャエロラブコメfeaturing戸松遥である。
 以上!


 予定よりレビューが短くなったため、残りのスペースで「やぴっくすのごきげん♥キックキング」をお送りします。
 
 は~い!みんな!やぴっくすだお~。今日もみんなと「ごきげん♥」にクッキングしちゃお~!
 今日の料理は「激辛きんぴらごぼう」だお。
 まずは材料から、
 立派なごぼう 1本
 小ぶりな人参 1本
 鷹の爪  3~4本
 ごぼうと人参は良く洗って泥をしっかり落とすんだお。
 良く洗ったごぼうを包丁の背でこすってやるんだお。
 これでごぼうの皮がむけてしまうのだ。
 でも、あんまりこすり過ぎるとごぼうの風味が損なわれるからほどほどにするお。
 ごぼうの表面がおおむね白くなったら、ごぼうを切っていくお。
 ささがきするお。
 水を張ったボウルに鉛筆を削るような感じでごぼうを切って落としていくんだお。
 切り終わったごぼうはこのまま水にさらしてあく抜きするんだお。
 あっ、忘れてたお!
 みんな、ごきげん♥感を出すために鼻歌を歌いながら料理するんだお!
 ちなみにやぴっくすは最近のヘビーローテーションの「CLICK」だお!
 あく抜きしている間に人参を切るんだお。
 ごぼうの大きさと大体同じになるぐらいに切るといいお。
 火の通りと食感がよくなるんだお。
 人参が切り終わったら下準備完了だお。
 鍋にサラダ油をひいて、鷹の爪・ごぼう・人参をぶち込むんだお。
 ごぼうの水けを良く切っておくこと、油が跳ねて危ないお!
 鷹の爪は割って入れるのがオススメお!激辛度がグーンとアップするお!
 中火から弱火ぐらいで焦げないように混ぜて、しんなりするぐらいまで炒めるお。
 しんなりしてきたら、醤油・砂糖・みりんで甘辛い味にしていくお。
 このへんはもうテキトーなのだ!
 味をみながら好みの味付けにするといいお!
 全体に味がなじんだら出来上がりお!
 ご飯が進む~!
 食べ過ぎに注意するお!
 もう二度と出番はないだろうけど、楽しかったお!
 またいつか会える日を夢見て、アディオスだお!

 ここまでお付き合いしてくださった頭のおかしな、もとい、心の優しいあなたのために、特別特典として追加レビューをお届けします!

 この作品を因数分解して、成分の大きい順に並べてみます。
 ハチャメチャ・・・押しかけ女房を宇宙人にした時点で、何でもアリ!そら、ハチャメチャにもなるわ。
 エロ・・・・・・・メインヒロインのララの脱ぎっぷりが凄い!ほぼ毎話全裸になっている。その他のキャラも露出多め。
 コメ・・・・・・・シリアスなところはほとんどないので、全体的にコメディなのは間違いない。面白いかどうかは別にして。
 ラブ・・・・・・・あるよ。ラブコメだもの。

 
 戸松遥のファンなら観なさい。
 花澤香菜が主人公の妹です。ファンなら観てはどうですか。
 個人的には金色の闇と古手川唯が好みでした。
 こんなところですかね。
 
 
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ハレンチな!

漫画よりエロ控えめです
つかキャラクター可愛すぎだろ・・・jk

作画は良くも悪くも、ジャンプアニメクオリティ
制作はジーベック、作画が気になるところはかなりあります
それと、テンポ悪く、だいぶ眠たくなります
アニオリの23話とか、ギャグセンスもいまいちです

リwwwトwwwwwどう転んだらあぁなるんだよ、裏山
ま、ラブコメハーレムですよ
サービスカット、エロシチュエーションばっかしの
ただ、もっとパイオツが見たかったかな、OVAは良かった

ララ役の戸松遥は、戸松キャラベスト3に挙げられるくらいいい演技してます
そしてレギュラー声優はもちろんのこと、ゲスト声優に中田譲治さんや山口勝平さんが来てたりと、かなり豪華です
中でも注目したいのが大浦冬華さん、レンくんもルンちゃんもこの人がやってるんですが、別人と思うくらい演じ分け上手いです
正直言ってすごい好みのキャスティングです、もっと語りたい
矢作紗友里さんは、今作のキャラはそんなにですね
えむえむっのノアやアスラクのアニアみたいな、合ってる時は衝撃がすごいんですが・・・
福圓美里さんは、あぁ最高です
DTBの銀といい、ストパンの芳佳といい、今作の闇ちゃんといい、無限の可能性を感じます
花澤香菜さんは、あぁ最高です
今作の美柑は、ABの天使ちゃん、よいちのかごめと同じくらいの、花澤インパクトの持ち主です
OVA第五弾に出てきたララの妹二人は、レールガンコンビ、伊藤かな恵ちゃんと豊崎愛生さん
第四回声優アワード新人女優賞の二人とあって、とにかく萌えます

OP「forever we can make it!/THYME」、神OPです
私の大好きな背景溶け込み型クレジットで
映像も曲も、とにかく素晴らしい
もはや本編です

矢吹健太朗神がいかに偉大なのかが分かります
その点、アニメはも少し、うまく料理してもらいたかったですが
キャラクターは総じて可愛いです


2期はキャラ説明やらが一切ないので、2期見る人で、原作未読の方にとって、この1期は避けられない道です
頑張ってください(?)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

73.8 7 ツンデレで笑えるなアニメランキング7位
マンガ家さんとアシスタントさんと(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1257)
6782人が棚に入れました
主人公でスケベな漫画家の「愛徒勇気」とアシスタントの「足須沙穂都」との日常生活をゆるりと描く、爆笑マンガ家コメディー。

原作:ヒロユキ、監督:古田丈司、シリーズ構成・脚本:伊丹あき、キャラクターデザイン:鶴田仁美、、、、

声優・キャラクター
松岡禎丞、早見沙織、能登有沙、釘宮理恵、井口裕香、田中真奈美、伊藤美来
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

『嗅いでみたい、それだけだよ』で終わるアニメ

2014年4月放送(13分枠)
全12話


【あらすじ】

パンツをこよなく愛する漫画家「愛徒 勇気(あいと ゆうき)」が、

アシスタントとして職場をサポートしてもらっている「足須 沙穂都(あしす さほと)」や、

編集として、愛徒が原稿を落とさないよう見張っている『音砂(おとすな) みはり』らと送る、

ドタバタとした漫画家コメディー。



【論じてみる】
{netabare}
ギャグアニメとして、13分という枠から更に複数話のストーリーに分けられているので、メリハリがあり視聴者を退屈させない点は良いですね。
方向性が嫌いでなければ、見ていて切るような事態には早々ならなそうです。

ただ、物語の中にはオチがつかずに終わるようなものも多く(特に後半)、本作においては何より笑いを重視する方には強くオススメは出来ません。
加えて、男前なんだけど中学2年生並みの純朴さと変態さを兼ね備えた主人公の奇行は回を追う毎にエスカレートしていくので、展開的にも視聴者側はそこまでは求めていない…と思うような場面もしばしば…。

個人的には、最初の微エロ程度が調度良かった気がしました。
キャラクターデザインがシンプルながらとても整っていて好みだったので、それが余計に変態的展開に違和感を見せたのかもしれません。
そこまでエロ展開にしなくても、私は勝手に脳内で(ry


ですが、その奇行の数々がなんだかんだで許されるのが、この愛徒君の良さであり強みですね。

『ボク…、パンツが大好きなんだ。』

と言う台詞でさえ、なんとも無垢な笑顔で言い放っちゃう男性で、そこに女性の尊厳を損なわせるような下世話な気持ちなどは一切ありません。
一応「ムリヤリ襲ったりはしない人」という信頼も、ちゃんとされていますしね。

総じて周囲のキャラは勿論、視聴者的も少なくとも嫌悪感を抱くような主人公ではない……こともないか(汗)
良い子か悪い子かで言うと、確実に良い子ですけどね。
気持ち悪いか気持ち悪くないかで言うと、確実に気持ち悪いんですけど。

そんな彼に、周囲の美女達が罵声を浴びせながらも…少しずつ惹かれていく?、そんな微笑ましい作品でした。


演出として好きだったのが、オープニングや本編でもチョコチョコ挟まれる、それぞれ統一されたカラーで描かれた、漫画のトーンのように丸の点々でデザインされた一枚絵の見せ方ですね。
漫画のような白黒ではないですが、あぁ…漫画っぽい絵だなぁと思って楽しんでいました。
{/netabare}



【変態を取り巻く、魅力的な女性陣】
{netabare}
アシスタントを務める足須さんは、声優さんからもまさに一発で「俺妹のあやせ」を彷彿させるキャラクターでした。
愛徒君の行為を叱りつける様なんか特に。
その手が好きな人達には、ドンピシャだったのではないでしょうか。

ただ、私は色々と小さいキャラが好みなので、編集のダブルAカップ「みはりちゃん」や、スーパーアシスタントで小柄で非力でツンデレな「せなちゃん」が好きでした。
中学1年生の足須さんの妹や、小学生と見紛う編集長等も登場しますし、全体的に小さい人好きの需要に応えた内容な感も…?
………本当にありがとうございました。

本作に限らず、今はどの作品も全体的にそっちキャラ重視になる作品が多いですね。
………いや全く、本当にありがとうございました。

中でも、小柄代表格せなちゃんのツンとデレを演じられたのは、御大『釘宮理恵さん』なので、その破壊力は凄まじかったですね。
駆逐用の彼女のムチを欲する変態主人公を見て泣き叫ぶ様には、毎度私も血沸き肉踊りました。
「黄金水」のエピソードは、そこまでは求めてない…と思いましたが。


逆に、サブアシスタントである「風羽りんなちゃん」は、他のキャラとの掛け合い的にも必ずしも必要な要素が見当たらなかった気も…。
「大きい要因」として、一定の需要はあるのでしょうけど。
ただ、声を演じられた井口裕香さんは、全体的に小さいキャラのイメージが強いにも関わらず、巨乳キャラも違和感が無かったですね。



さて、最終話では女性総出演でパンツ談議。
パンツ性格診断の名の下、最後は『愛徒君のズボンを剥ぎ取る』という怒涛の展開となりましたが、そこからパンツの歌「終わりなきパンツ」を流してのエンディングは、

「私は、なんって無駄な時間を過ごしていたんだ。」

と思わせるには十分でした。
(褒め言葉でもあり、本気で貶し言葉でもあります。)
無駄に声もメロディーラインも良いのが、これまた非っっ常に馬鹿馬鹿しかったです。
{/netabare}



【総評】

キャラデザインは好みでしたし、女性陣も総じて魅力的だったとは思います。
ただ、エンディングが全てを持っていき、最終的に

【パンツをこよなく愛する主人公の、ひたむきなパンツ愛のアニメ】

という印象になってしまいました。
とても見やすいアニメなのでまた視聴しようと思えば出来ますが、それでも2~3周して本作を見る目が変わるということはなさそうです。
最後に、あのエンディング曲がある限りは。


本作を出会えて良かったとは強く思えませんが、それでも「みはりちゃん」「せなちゃん」に出会えたことや、変態に限界は無いという真理が垣間見れただけでも良かった、という結論に至りました。

ただ、特典で新作アニメが付いているとはいえ、13分枠でありながら2話収録でお値段据え置きなBlu-rayの価格は、少々ファンの足元を見過ぎな気がしますね。
低コストで作れる点が魅力な短編アニメでこうしてしまうと、せっかく買ってくれる熱心なファンの信頼を失うことに繋がる気がします。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『音砂 みはり』声 - 能登有沙さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『黒井 せな』声 - 釘宮理恵さん



ちなみに、私は縞パンツが好きであり、傾向としてもその種のパンツを穿くキャラが好みであることが多いです。
(※以下、これ以上に低俗な駄文なので〆ます。)
{netabare}

ちなみにちなみに、男性が女性用パンツを穿く際は主に

『頭頂から穿く、ポピュラーなパターン』



『顔面から穿く、変態仮面のパターン』

があると、広く伝えられています。


いつか国を上げてアンケートを実施し、統計をとっていただきたいですね。

う~~ん、多分7-3で頭頂派が多いってところなのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 48
ネタバレ

雪だるま* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

終わりなきパンツ!

◎放送時期:2014年4月~6月(全12話)※15分アニメ
◎ジャンル:コメディ

●原作:ヒロユキ(ヤングガンガンコミックス/スクウェア・エニックス刊)
●監督:古田丈司 ●シリーズ構成:伊丹あき
●キャラクターデザイン:鶴田仁美 ●アニメーション制作:ZEXCS


■あらすじ■
漫画家の愛徒勇気、アシスタントの足須沙穂都らを中心とした日常の
ドタバタを描くコメディ作品。

-------------------------------------------------------

☆★感想★☆

※原作未読。

始まる前は まさかエロ要素が入っているとは思わなかったので、
1話を観た時に主人公の変態さと下ネタの多さにビックリして
引いてしまいました^^;(一応、わたくし女性視聴者なもので…w)

このままエロ要素が多めなら視聴断念を考えましたが、
2話目以降はコメディ色が強くなり、下ネタはあるけど全体的に「微エロ」
な感じだったので最後まで観れましたw


1話15分という短めの尺にテンポとキレのいいギャグが凝縮されていて
退屈することはなかったです^^

また、基本的にエピソードも1話で完結するので 物語の繋がりを気に
することなく気軽に観れるのも良かったです。

A・B・Cパートに分けられているうえに、各ヒロインをメインにした回も
豊富で楽しめました。

でも、『先週は良かったけど今週は特に…』という高低差は、
単発エピソードなので どうしてもあったかと思います^^;


キャラも良い感じでした。

主人公の愛徒はパンツをこよなく愛する変態漫画家。(ドM気質アリ)
彼のパンツ愛は凄まじく、それは自身の描く漫画にも大きく反映されていますw

ハーレム主人公(しかもド変態)なんですが、嫌らしさを感じませんでした。
(ムッツリよりオープンスケベな主人公の方が、私は好む傾向なのかもw)

常に自分の欲望に正直で、それでいて何もかも包み隠すことなく素直に
モノを言ったり行動したりするので、なんだか憎めないですw
そういう裏表のなさや、人懐っこくて犬っぽい性格が愛徒の良さですね^^

まぁ、たまに暴走しすぎて冗談抜きで気持ち悪いと思うこともありましたが(爆)
でも、愛徒の天然バカ正直っぷりを見ていると、わりと元気貰えたりしますw

いつもはお調子者だけど、イケメンな面もあったりします。

{netabare}9話で、徹夜で仕上げた原稿を みはりちゃんが誤って墨をこぼして
台無しにしてしまった場面で、みはりちゃんを全く責めることなく再び
徹夜して原稿を仕上げたのは素直に『良い奴!』って思いました^^{/netabare}


ヒロイン達も個性的で可愛い子達が揃ってました^^

○しっかりしているけど、どこか趣味のおかしいアシスタント・足須さん
○愛徒の高校時代からの同級生で、ツンデレ乙女な編集・みはりちゃん
○愛徒のファンで、やや天然の巨乳美人アシスタント・りんなちゃん
○天才アシスタント。でも見た目は幼女並みのツンデレ少女・せなちゃん

その他にも、ヒロインの身内や編集長、マスコット的なキャラなどなど…
盛りだくさんでした^^
{netabare}足須さんの妹可愛かったなぁ。{/netabare}

このヒロイン達と愛徒のやりとりと、振り回されっぷりが良いバランスでした。

振り回されても皆が皆なぜか許してしまうのは、
前述したような愛徒の純朴さがあるからなんでしょうねw


そして、なによりこの作品の見所は「松岡劇場」だと思います\(^o^)/

愛徒のCVを担当されている松岡禎丞さんの全力かつ多彩な演技が作品を
引き立てていたと思います^^

常にテンション高めなうえ、老けた声やオカマ声まで披露されてたんで
驚きました。いやはや、お疲れ様ですw

アフレコ現場を覗いてみたくなります…どんな空気なんだろうw


パンツに始まりパンツに終わる。そんな「パンツ推し」なアニメでした^^
エロもあるけど基本は日常コメディなので、よほど下ネタに抵抗がない限り
は女性の方も大丈夫だと思います。実際に女性の私が大丈夫でしたし!w

まぁでも、全体通して『超面白い!』って感じでもないし、クセも強いので
『一度観ればもう満足』な作品かな^^;ゴメンナサイ…orz


{netabare}最終回、特別EDの愛徒のキャラソンは爆笑でしたw
ということで曲名をこのレビューのタイトル名にさせていただきました(*´ω`*)
松岡さん、演技だけでなく歌唱力もなにげに高いのが さらに驚きです。{/netabare}


■好きなキャラ■
一番は足須さんかな^^

捨て犬の目をされると放っておけないところとか、愛徒に対してたまにドSに
なったりするところも良いですね。

あとは、中の人(早見沙織さん)も好きなのでw
中の人で言えば、せなちゃん(釘宮理恵さん)もなんですけどね(∩´∀`)∩

投稿 : 2024/06/01
♥ : 37

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

変態とはすなわち、夢と理想を追い続ける者なり。

変態漫画家さんのちょっとえっちなアニメ、というのが持っていた前情報。

ただのえっちなアニメなら興味持たなかったと思うんだけど、

変態漫画家さんの声優さんが松岡禎丞さんと知り。

松岡さんは、今1番好きな声優さんなので(単純に声と演技が好き♪)、

松岡さんが変態!?それは…観たい(*´Д`)

と興味をそそられ、視聴決定しました。笑

1話が平均3話で構成されている、10分程度のショートアニメです。


● ストーリー
漫画家の愛徒勇気(あいと ゆうき)は月刊少年ゴンゴンで連載している漫画家。

愛徒の仕事場に集まるのは、変態漫画家・愛徒に振り回されるアシスタントや編集者の女の子たち。


松岡さんの変態演技が楽しめればそれでいいかなーとあまり期待していなかった作品だったのですが、

これがなかなかおもしろかったww

毎話爆笑でしたよww

確かにパンツだのおっぱいだの、エロワードばっかり飛び出してくるけど、

それよりも漫画家さんのおかしな日常という印象が強かったです。

その特徴の1つとしてエロがある、という感じかな。

よくあるラッキースケベなシチュエーションはあまり好きにはなれませんでしたが、

愛徒がかわいいので許すww

愛徒の純粋な女の子への探求心には感心&笑いが止まりませんでしたwwww

やー、こういうアホ一直線の作品が存在したとはwwww

愛徒の、純粋にアホなところは絶滅危惧種だわ。(ほめ言葉)


● キャラクター
愛徒は、頭の中ピンク色の残念な漫画家さんです。

だけど、純粋な心を持つ変態男なので、放っておけないタイプでもありますねww

愛徒に振り回されながらも、女の子たちが愛徒のこと嫌いにならない気持ち、よくわかるww

時々紳士に振る舞っても、その行為さえも笑えるってすごいポテンシャルだわ。尊敬wwww


登場するメインの女の子は、
◇足須さん …愛徒のアシスタント。スレンダー美人。
 〔足須沙穂都(あしす さほと)〕
◇みはりちゃん …愛徒の担当編集。胸が小さいことが悩み。
 〔音砂みはり(おとすな みはり)〕
◇りんなちゃん …愛徒のファン&アシスタント。ふわふわした巨乳女子。
 〔風羽りんな(ふわ りんな)〕
◇せなちゃん …スーパーアシスタントの異名を持つツンデレ、見た目は幼女。
 〔黒井せな(くろい せな)〕


みはりちゃんが1番恋してるって感じで好きなので、応援してました^^

愛徒とのやりとりは、もはや漫才ww

足須さんの妹のキャラもツボでしたww彼女大好きww


● ネーミングセンス
この作品で好きなところが、”名前”です。

愛徒の連載漫画「はじらってカフェラッテ」に始まり、

いちいちネーミングセンスが光っていて苦しかったwww

途中から登場する○○ニャーも○○チューも名前で大爆笑でしたよwwww


● 音楽
【 OP「純粋なフジュンブツ」/StylipS 】
元気いっぱいのかわいい曲^^

「純粋な不純物ってなんだ??」と毎回不思議に思っていましたけど。笑


【 ED「Spica」/StylipS 】
EDと次回予告は、流れている放送局と省略されている放送局があったそうです。

12話の挿入歌としても使われていた曲。

この作品の雰囲気と合っているかと言われると微妙ですが、

個人的には結構好きな曲♪卒業式っぽいね。


【 12話ED「終わりなきパンツ」/愛徒勇気(松岡禎丞) 】
さあ、きましたよーこの作品の問題児が。笑

これはひどかったwwwwww

これは、ないw

いくら松岡さんが歌ってるからというプラス価値があったとしても、あの歌はなし。却下。

曲よし、松岡さんの声よし、歌詞が…。

ある意味、伝説の1曲ですw

これカラオケで歌われたら、変態に寛大な私でもさすがにひいてまうわwwww


● まとめ
なかなかおもしろいショートアニメでしたが、

ちょっとエロが強くなると個人的な好みからは、ずれたかなあ。

たくさん笑わせてもらったから初めは「30分でも全然いけるよ!」って思ってたけど、

今では「10分がちょうど楽しく終われる適度な時間。」と思うようになりました。

これが男の夢なのか…とひっそりと思いつつ、これからも世の変態さんたちを温かい目で見守りたいと思います。笑

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36

81.1 8 ツンデレで笑えるなアニメランキング8位
この美術部には問題がある!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1197)
6281人が棚に入れました
なんのへんてつもない普通の学び舎「月杜中学校」にある、普通の美術部。
そこには、絵の才能があるにも関わらず理想の「二次元嫁」を描くことに使命を燃やす内巻すばるくんと、そんなどーしようもない内巻くんのことが気になっちゃう宇佐美みずきさんがいた。
そして、2人を気にしていないようで気にしている寝てばかりの部長に、そこはかとなく気配だけしている謎の部員コレットさん。
そうした少し残念な人達が集まった美術部では、今日も何か問題が起きてーーー。

声優・キャラクター
小澤亜李、小林裕介、上坂すみれ、東山奈央、水樹奈々、利根健太朗、掛川裕彦、徳井青空、丸塚香奈、田中あいみ、小松未可子、佐倉綾音、しもがまちあき
ネタバレ

yuuuu さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

すごく微笑ましい美術部の日常(・ω・)

この美
ギャグのテンポも良く、作画も綺麗!!
この甘酸っぱい感じがすごくいいなぁ!(゚ω゚)

登場人物もキャラ濃いのばっかだし!
主人公可愛いし!めっちゃ!(*´∇`*)

各話ごとの感想!!
各話3パートくらいの構成でした
1話
さてさて、問題ありまくりの美術部{netabare}
部長絵を描かんし、内巻くんは二次元嫁ばっか描いてるし、宇佐美は可愛いし。

1話から急展開。内巻くんやめるってよ

早すぎでしょΣ(゚д゚lll)
やめんかったけど!分かってたけど!

こういうラブコメではあまり見ない(僕はですが、)女の子主人公の物語!

ラブコメの匂い…ぐへ、ぐへへへ( ´ ▽ ` )

凄く期待が持てそう(*´∇`*)
{/netabare}
2話{netabare}
大きいけど小山な小山先生まじ空気。

内巻くんがラブレターもらってそれを宇佐美に相談するのがツボ(*´∇`*)
鈍感主人公属性はいいねぇ
主人公宇佐美だけど(゚ω゚)

フラれた子も、なんか今後でてきそう。
妹と姉妹ぐるみで関わっちゃってた…
気の毒 笑

宇佐美ちゃん、前途多難だなぁ…(°_°)
{/netabare}
3話{netabare}
一つ目はコレットちゃんの初登場のお話。ちょっとおばかちゃんなキャラでした!
可愛かったです(*´∇`*)
二つ目はショートボブ。ショーとボブのはなし。
相変わらずの内巻くんの鈍感さで、宇佐美ちゃんが儚く散っていくところが可愛いですなぁ(*´∇`*)
三つ目のお話は、宇佐美の友達が美術部に遊びに来るって話。成り行きで来ることになったんだけど、成り行きで内巻くんと宇佐美が間接キスを…
ピュアだなぁ宇佐美ん
どうかそのまま成長してください(・ω・)
{/netabare}
4話{netabare}
ゆめこ先生の登場話(・ω・)
ちょっと天然っぽい感じな先生でした
コレットちゃんの勘違いは行きすぎやな笑

小山先生のお孫さん?も出てきた
宇佐美に似てた気がする
コレットちゃんの髪を下ろしたバージョンが見れたぜよ(・ω・)
元がいいとどっちも可愛いのね(°_°)

三つめは内巻くんが宇佐美家にやって来るお話
宇佐美ママが面白かったなぁ
みずきちゃんの内巻くん好きは公認なのか(・ω・)
{/netabare}
5話{netabare}
今回の一つめは、すっごい勘違いのお話
コレットちゃんが石膏像に落書きしたのが原因でみんなが勘違いの連鎖を…
微妙に話がつながってるのが面白い笑

今回の二つめは、プール掃除!ありきたりの展開で、先生がくじで当たってしまったってやつ。(・ω・)
プールにでっかい画を描いて、きえなくなっちゃう…
先生スク水入んなくてビキニにしてたし…
{/netabare}
6話{netabare}
伊万里ちゃん登場!
内巻くんと意気投合して、宇佐美ちゃんが妬いてて可愛い…(・ω・)
めっちゃ可愛い…

どうして美少女にモテる男の子は決まって鈍感なんでしょうか。面白いからいいけど。
{/netabare}
7話{netabare}
なんか、今回は内巻くんと宇佐美ちゃんいい感じだったなぁ
相変わらず進展はないけど…

ところであの人誰だったんだろ…

伊万里ちゃん中二病だけど、大人だなぁ(・ω・)

宇佐美先輩の一方通行〜〜〜〜!!
{/netabare}
8話{netabare}
内巻くんと密室で2人きりの宇佐美。
進展なしか…(´・_・`)

倉庫にあった宝の地図。
中身は…エロ本か笑
宇佐美んの反応の速さは尋常じゃなかったね(・ω・)
{/netabare}
9話{netabare}
今回の一つ目のお話は
エロ本を秘密裏に処理しようとする皆さん面白すぎです(・ω・)
結局見つかってたし…
平然とエロ本眺められるコレットさん、マジパネェッス!

二つ目の話、
あの人、またきたよ。あの、コンクールで勝負だの言ってたひと。宇佐美さんに惚れてったよ。めんどくさそう…(´・_・`)
てか誰

三つ目は小山先生のお孫さんが出てくる。
部長と仲良くやってました(・ω・)
小山先生モブから昇格しつつある。いや、モブだけど。
{/netabare}
10話{netabare}
宇佐美が生徒会に立候補させられそうになったのを、内巻くんがスマートに助けてて、なんないい感じ。
ところで、新聞にはなんで書かれてたんだろう…
2話目は宇佐美塾!
内巻くん、コレットちゃんを宇佐美が育てます。
うん、ほんと宇佐美可愛い(*´∇`*)
キスするかと思った(・ω・)

3話目はかおりが伊万里ちゃんを追いかけるけど、伊万里ちゃんいい子すぎて、うん。
ほんと、伊万里ちゃんいい子すぎ…
{/netabare}
11話{netabare}
文化祭に向けて準備を…

案の定、あの先生は空き缶を捨てちゃって、どうしたものか。

3日で200本売ってあの作業して完成って美術部つよいわぁ…笑

あーゆーのいいなぁ
学祭懐かしいなぁと思う1話でした(・ω・)
{/netabare}
12話{netabare}
なんか、日直の仕事がその範囲を超えてそうな学校…
かおりのお陰で相合傘できてよかったね、宇佐美ちゃん(・ω・)
内巻くんの顔赤かったのは気のせいかな?

伊万里ちゃんは風邪ひいたみたいだね…

相変わらずの進展ゼロ…
終わっちゃいましたぁぁぁああ

ま、でもそれはそれでいいかなって思えます(・ω・)

全話通して、ここまで割り切った鈍感無関心もなかなかないけど、それはそれですごくよかった!

もっとラブコメするのも好きだけど、これも好き!
{/netabare}
最終話のEDキャラソン!めっちゃよかったです!




主人公鈍感系って、決まってヒロインが超可愛いからいいよね!!!

この作品は、宇佐美が{netabare}内巻くんのことを好きだって自覚してるからこその{/netabare}面白さがあると思う!

だからこそ、安心して見れるし、時々ニヤニヤしちゃいます(*´∇`*)

あー、この心に残る後味はすごくいい感じです(・ω・)

そういえば、この子ら中学生なんだよね。
部長めっちゃおっさんやん!
ずっと高校生かと思って見てました笑

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

この美術部の問題はほぼほぼ『コレちゃん』である(๑˃́ꇴ˂๑)ノ

原作コミック 全12話 原作未読

この美術部には問題がある!⇒通称「この美」


‘16年夏放送の隠れた名ラブコメ作品との声が名高い本作はそう!
コレがw 実に面白く見どころ満載の~

”初々(ういうい)” ”照れ照れ” ”バチコーン” 学園ラブコメ作品♡


美術部というままめずらしい題材を舞台に描かれ
画材とか、彫刻とか、キャンパスとか、ディーゼルとか
あと、○レットとか( ´艸`)w

繰り広げられるドタバタバカラブコメディなのですが⇒
コレがw私的にかなりツボって、笑えて面白かったので
ぜひぜひ皆さまにもご覧頂き楽しんで頂きたい作品です♪


誰かを好きになったり、恋に夢中になってしまうと
ついつい周りが見えなくなってしまいますね(✿´ ꒳ ` )

今作のヒロイン、恋する乙女『宇佐美さん』はというと…

顔を真っ赤にして、キャーキャー(*ゝェ艸)も~内巻くんのバカァ―♪キャー
と気持ちが全部表情に出まくっていて、見ているこっちが恥ずかしく
なっちゃうくらい、わかりやすくってかわいかったですネ♪


私、既に皆さまの本作レビューを何件か拝読させて頂きましたが

“宇佐美さんがかわいい” “ただただ宇佐美さんを愛でるアニメ♪”
“宇佐美さんの宇佐美さんによる宇佐美さんの為のアニメ★”

との意見が大半を占めていて、ぅんぅん๑•̀ω•́๑
そーですネ! それは間違いないぞ!
うさぎさんの髪どめ、かわいいしネ(・×・)ゥンゥン♪

だけど… だけどもだっけど~(*ゝェ艸)!!!!

いや、むしろ私が書きたいのはまわりの問題がある!
アホキャラ(←大絶賛♡)たちについてなんだけれどもφ(‘ω`∞フフーン♪

あ、あれ?! ひょっとして…
私が注視しているところってやっぱりちょっとおかしいのかなぁ、かなぁ

だって基本本作視聴時の態勢は
常に『コレちゃん』待機モードだったんですもの(*´Д`*)ハァハァ♡

わんさかいる問題児さんたちの中でも…
まずその筆頭が『コレットさん』こと『コレちゃん』でしたよネ!

毎回いろいろやらかしてくれますネ♪
はい、意味不ですね♪
それが、コレちゃんへの褒め言葉ですよ…_φ(゚∀゚ )アヒャ

ぴゅーーーーん◟꒰◍♡Д<◍꒱◞ ぉぉおおおーーー(๑˃́ꇴ˂๑)ノ
宇佐美せぇ~んぱいッ♪ ゆ~めせんせ~ヾ(o´∀`o)ノ ししょう~|♡Д<。)ノ!!!
クルックー♪ クルックー♪ クルックルックルックー♪ ε(*゚△゚*)з ♪

まぁ~とりあえず、すみぺさんが毛深すぎるんですよネ(*´Д`*)ハァハァ♡
ED「恋する図形(cubic futurismo)」最高です★ ぁのダンス♪ PV最高です♡
もちろんアニメの絵も面白くって大好きですよ♪

“何やら中二病でも恋がしたいの某凸キャラを彷彿させますが
その匂わせ具合も個人的にツボだったりします(*ノ∀`*

勘違いトレイン回”は特に秀逸でしたネ!
トラブルの起点は全てコレちゃんから始まるのでーす(∩`ω´)⊃)) しゅっしゅっ

{netabare}◟꒰◍´肉‵◍꒱◞ ٩(๑´肉`๑)۶ (♥ó肉ò)ノo(๑˃́肉˂๑)ノ♡{/netabare}

屋上の陽気に抗えず、思わぬ現場を目撃してしまう『部長先輩』と
コレが現場に戻る犯人の気分かぁと落込む『コレちゃん』の…、

2人の会話が…
まぁー噛みあわない噛みあわない(ヾノ・∀・`) 滅裂トークたちw

「ぇ、何の話´゚д゚`)?!」
最高に腹がよじれふきだました(*ノ∀<ฺ*)σww

とにかく、『コレちゃん』が
ぶっとんでて面白くってかわゆすぎです꒰◍´∀‵◍꒱o♡oコレマチガイナシ!!


問題児といえば
部をまとめる『部長先輩』も大問題でしたネ!

Yシャツのボタン全開でダボッとズボンに手をつっこみサンダル姿の
部長先輩は“美術部の活動”は寝ることの一択のみ♪

あとはひたすら、宇佐美さんと内巻くんにチャチャを
入れて楽しみ、しまいにはコレちゃんとバカをしだすというとんでもない始末。
ぐ~たら気ままなな優しいおじさん★ で良いキャラで好感でした!

というか、部長とコレちゃんは何を思って、何でまたw
美術部にいるのですかネ(*` 艸 ´)w

とにかく趣味⇒寝ること 
このキャラに悪い人はいませんネメモメモ_〆(・ω・`)≡(´・ω・)ノペタ■

それを強く感じられたのが” もえさんぽ回”でした♪

“ほのぼのゆる萌回”でこの話だけでもぁたし永遠に見ていられますネ♪
むしろ私、こーいう話をずーと観ていたい人なんです(✿´ ꒳ ` )

何を隠そう、萌香声が…!!!
まさかのう○る声優あてでキュン死するレベル(*´Д`*)ハァハァ♡

部長さんが萌香を抱きかかえるシーンが特にキュン♡ってなりすネ♪
とにかくコレさんぽ、もえさんぽは回は必見なのでまず見てください((人´Д゚))


□*■*まとめると□*■*

宇佐美さん(みずぅー)が可愛い♡ コレ間違いなし!!

“美術部はかわいい女のコを書く部活”と公言し
三次元など全く興味ないと言い切る内巻くんも

中二病全開でコレちゃんを手なずけ、かの㊙秘伝、魔道書
“ネクロノミコ”を探しては、エロ本に顔を真っ赤にする伊万里ちゃんも

おっとりマイペース、おどおど、小心者で”{netabare}寝込みロックオン”{/netabare}なゆめ先生も

大問題だったのですが…

全てのハプニング、トラブルの根源は
全部コレちゃん、ほぼほぼコレちゃん♪ 絶対コレちゃんであって◟꒰◍´∀`◍꒱◞

I need love『コレちゃん♡』でした!! ぁ、たまに部長先輩もw


ゆる日常、ラボコメ好きな方!!

あと「中二病でも恋がしたい」や「干物妹うまるちゃん!!」などが
好みな方には合いそうな予感♬ ぜひご覧頂きたい作品です٩( ´ᆺ`)۶♫ ★

おススメです!! ぜひщ(゚д゚щ)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 62
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな美術部アニメなら、何の問題もないw

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
タイトルには特徴ありますが、中身はいたってシンプルな良ラブコメです。ハーレムではなく、エロも露骨ではなく、わりと観やすいです。

個性豊かなサブキャラ達が乱発するボケに、常識的ヒロインが突っ込んでいくという作風。作画も安定してて良かったですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんかこう、「好きになっちゃったんだから、しょうがないじゃん!」って感じのアニメでしたね。

キャラデザ的にも性格的にも、しっかりと「普通」を意識されて描かれている、ヒロインの宇佐美さんが、なかなかに可愛い。

ラブの面では、宇佐美さんと内巻くんの部分にしか要素がないので、安心して観られます。原作連載中とのことですが、今後は「まりあが、内巻君を好きになる」か、「内巻くんが、2次元と3次元の狭間で苦悩する」展開になるのかな?

コメでは、宇佐美さんと内巻くんの次元間ギャップがメインでしたが、個人的には、宇佐美さんの友達(特にかおり)が絡んでくる展開が好きでした。コレットのおバカ加減も丁度良かったです。

萌え面では、宇佐美さんの勘違い暴走っぷりと、あざとい微エロカットが見所でしょうか。

悪さの見つからない、良いラブコメですが、ラブもコメもそこまで突き抜けたものは感じられず、4と迷うけど、評価は3にしたいと思います。
{/netabare}

【余談 ~もはや美術部は一大勢力ですよ~】
{netabare}
自分の、ほぼ唯一と言える親友が中学の教員やっているので、呑んだ時とか、よく学校の話は聞きますが、今や美術部って、どの学校でもトップレベルの部員数らしいですね。そいつの学校では、野球部よりも多くて、40人くらいいると言っていました。

田舎の学校って文化部少なくて、吹奏楽部と美術部しかないってところが多い。でも、吹奏楽部は(響けユーフォ的な)ガチ文化部がほとんどだから、「運動したくない」「土日は休みたい」「てか何もしたくない」って人は、美術部に入る傾向みたいです。

だから美術部というより、「イラスト部」「マンガ(アニメ)部」「おしゃべり部」「不登校傾向受け入れ部」といった側面が大きいようだし、塾とかに行っている人が、幽霊部員的に所属していることも多いようです。本気で「美術」に取り組む、宇佐美さんみたいな人は1割もいないそうです。

時代だな~と思います。自分らの中学の時の美術部って、影で少人数がひっそり活動していたように思うけど、全然そんな感じじゃなくて、むしろ、学級の3分の1は文化部だったりするから、学級でも堂々とアニメの話をしているとか。

まあ、こんなサイトでバカみたいに長文レビュー書いてる自分に言えた義理はないけれど、日本の将来を、やや危惧しています。若いときは、体を動かそうよ(苦笑)

(あと、そいつもアニメ好きですが、「美術部にあんなイケメンや可愛い子や明るい奴は、今でもほとんどいない」とは言っていましたw)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
まあ、今の美術部は、半分、イラスト部だからね。なるほど、面白い。3次元ヒロインが2次元的な可愛さを会得することで、好きな男子が部に残ってくれ、同時に、好きな男子の中で2次元と3次元の境目が曖昧になっていくアニメになっていくのですね。

2話目
間が良いですね。殴ったシーンをいれず、絵の具での表現が良い。

3話目
サブキャラ(友達)の方が、ヒロインより濃いというw

4話目
立花先生、可愛らしいですね♪ おかあさんもナイスキャラ。

5話目
アンジャッシュさんの勘違いコントみたいだな。プールのシーンは、青春って感じだし、美術部アニメならでは!

6話目
まだ6話でイチャラブ。沈没する気配しかない(笑) やはり、ライバルかw

7話目
なんか、だんだん、夫婦漫才の安定感だな(笑) 宇佐美先輩、レベル5だったのかw

8話目
お宝がエロ本ってのは、まあ、予想通りw フィギアの目が光るところ、笑ったw

9話目
宇佐美さん、男殺しw 免疫ないと、勘違いしちゃうわなw

10話目
アニメ、週30本か、負けたw 宇佐美さん、エロモードw コレット、顔w 宇佐美さんの友達が絡んでくる回、好きだな~。

11話目
文化祭の思い出、何にもないな。特待生は来賓係だったから、ひたすらスリッパ並べたり、くつ袋を配ったり、案内したりしてたな(苦笑)。というか、空き缶アートって、基本的には元の色を活かして、モザイク画みたくやるんでない?

12話目
傘のクダリは笑ったw なるほど、そういう展開での、名前呼びは新しい。爽やかで、良い最終話ですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 39

76.0 9 ツンデレで笑えるなアニメランキング9位
機動戦艦ナデシコ(TVアニメ動画)

1996年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (786)
3765人が棚に入れました
22世紀末。突如として木星方面より現れた謎の兵器群木星蜥蜴(もくせいとかげ)は、圧倒的な戦闘力で火星、月の裏側を次々に制圧。今や、地球各地にもチューリップと呼ばれる母艦を多数降下させるに至っていた。2196年。そんな中、木星蜥蜴の支配下に置かれた火星に残された人々を救うべく、民間企業ネルガル重工は「スキャパレリプロジェクト」を計画し、その要となる実験戦艦 ND-001 ナデシコの艤装を終了させていた。クルーには「能力が一流なら性格は問わない」と言う方針の下、一癖も二癖もある人物ばかりが揃えられた。ナデシコ発進の日、火星生まれの青年テンカワ・アキトは、偶然再会した幼なじみミスマル・ユリカを追って出港直前のナデシコに乗り込む。アキトはコックとしてナデシコのクルーに採用されるが、IFS処理をしていたため、人型機動兵器「エステバリス」のパイロットとしても戦っていくことになる。

声優・キャラクター
うえだゆうじ、桑島法子、伊藤健太郎、高野直子、岡本麻弥、南央美、飛田展男、関智一、小杉十郎太、小野健一、真殿光昭、一城みゆ希、田中信夫
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シナリオには余り期待せず、ヒロインズのキャラ・アニメとして楽むのが正解かも?

「ナデシコ」と聞けば「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉がすぐに思い浮かびますが、ここで同じく、「戦艦」と聞くと「ヤマト」という言葉がすぐに思い浮かぶので、この『機動戦艦ナデシコ』というタイトルは、有名アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のオマージュもしくはパロディとして付けられたものなのかも知れませんね?(ちょっと気になる・・・)

本作は、あの『新世紀エヴァンゲリオン』より少し遅れて制作・放送され、その後、続編となる劇場版も公開された90年代後半の人気作の一角ですが、終盤のシナリオが意味不明すぎて・・・色々と細かい設定があるので、資料集を読み込んで考えながら何度も見ていくと面白くなるのかも知れませんが、そこまでする気が余り起こらない作品でした(※そこが設定をどんどん調べたくなる『エヴァ』との差か)。

一般的にはホシノ・ルリ(愛称ルリルリ)が本作のヒロインズの中で一番人気ですが、個人的には「アキトは私のことが好き、好き、好き、大好き!」と満面の笑顔で口ずさむ艦長ミスマル・ユリカ嬢(20歳)が、かなり好印象でした。
主人公(テンカワ・アキト)もトラウマ持ちではあるものの『エヴァ』の碇シンジ君よりは前向きな性格で悪くない印象。
・・・ということで、シナリオには余り期待せずに、主人公とヒロインたちのキャラ・アニメとして楽しむのが正解の作品と思いました。

あと、OP「YOU GET TO BURNING」はやはり名曲だと思いました。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
コメディ調だけど展開が早くて掴みはOK
・第8話視聴終了時点
ボソンジャンプによって空間&時間が歪む現象がナデシコ・クルーにはっきりと自覚される回
・第9話視聴終了時点
強引な三角関係の進展はイマイチだけど、メイン・ヒロイン(ユリカ)のキャラが割と好感が持てて楽しめる感じで◎
・第14話視聴終了時点
1クール目の総集編と見せかけて、制作側の工夫が楽しめる注目回
・第16話視聴終了時点
木星蜥蜴の真実がようやく明かされる。
・第17話以降
シナリオが散漫で余りはっきりしない終わり方となってしまって残念。
但し、主人公とメイン・ヒロインの恋だけはそれなりの決着がついた点は◎
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
監督           佐藤竜雄
助監督         桜井弘明(13話 - )
ストーリーエディター 會川昇
脚本           會川昇、荒川稔久、首藤剛志、あかほりさとる、川崎ヒロユキ、堺三保、佐藤竜雄
キャラクターデザイン 麻宮騎亜(原案)、後藤圭二
SF設定         堺三保
音楽           服部隆之
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆作品別評価

TVシリーズ  ☆ 3.5
劇場版    ☆ 3.9
---------------------------------
総合     ☆ 3.6


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 機動戦艦ナデシコ (1996年10月-1997年3月) ===========
{netabare}
第1話 『男らしく』でいこう! ★ 西暦2195年火星壊滅(木星蜥蜴来襲)、1年後(ネルガル重工のクルー選抜、機動戦艦ナデシコ発進)
第2話 『緑の地球』は任せとけ ★ 連合軍のナデシコ拿捕作戦、火星への出発
第3話 早すぎる『さよなら』! ★ 地球防衛圏突破作戦、ジュンの挑戦、ダイゴウジ・ガイまさかの・・・
第4話 水色宇宙に『ときめき』 ★ 隕石コロニーからのパイロット3人娘、通信士メグミ&アキト進展
第5話 ルリちゃん『航海日誌』 ☆ 艦内放送「なぜなにナデシコ」、艦長の任務と心構え、火星空域突入
第6話 『運命の選択』みたいな ★ 火星基地到着、アキトの故郷、イネスとの出遭い、艦長の辛い決断
第7話 いつかお前が『歌う詩』 ★ 火星北極冠へ、護衛艦クロッカス自爆・フクベ提督自決?、ネルガル本社の思惑
第8話 温めの『冷たい方程式』 ★ 月周辺宙域へ、ナデシコ2番艦コスモス、新クルー(ナガレ、エリナ、ムネタケ新提督)、3人(明人・ユリカ・メグミ)の遭難の危機
第9話 奇跡の作戦『キスか?』 ★ 某国親善大使救出任務、3人のヴァーチャル・デート
第10話 『女らしく』がアブナイ ☆ 南の島の休日(迷惑な令嬢アクア・クリムゾン) ※リューコも加わって明人ハーレム化で笑
第11話 気がつけば『お約束』? ☆ クルスク木星蜥蜴拠点攻撃任務
第12話 あの『忘れえぬ日々』 ☆ ナデシコ中枢コンピューター「オモイカネ」の不具合&記憶修正 ※初のルリ注目回
第13話 『真実』は一つじゃない ★ X'mas、ヨコスカベイ入港、アキト退鑑命令、生体ボソンジャンプ実験、ゲキガンガー出現?、アキト時空転移(2週間前の月へ) ※脚本の分かりづらさは×
第14話 『熱血アニメ』でいこう ★ ※前半は総集編だが、途中から劇中劇(スーパーロボットアニメ「ゲキガンガー」)の世界とクロスオーバーする面白回
第15話 遠い星からきた『彼氏』 ★ 艦内侵入者(白鳥九十九)、月のアキト、木星連合の戦士、白鳥・メグミ・ミナト脱走、ナデシコ月へ
第16話 『僕達の戦争』が始まる ★ 100年前の秘密(木星蜥蜴の真実)、ナデシコYユニット搭載、アキトvs.白鳥
第17話 それは『遅すぎた再会』 ☆ ウリバタケの新機開発、ムネタケ提督暴走・自爆(第3話のエピソード回収) ※作画乱れの酷さは×
第18話 水の音は『私』の音 ☆ 天才オペレーター(ホシノ・ルリ)の過去、ルリの居場所
第19話 明日の『艦長』は君だ! ☆ 艦内アイドルコンテスト、エースパイロット(スバル・リョーコ)の夢(自分の一番星を見つけること)
第20話 深く静かに『戦闘』せよ ☆ 生体ボゾン・ジャンプ実験進展、和平か継戦か
第21話 いつか走った『草原』 × ポゾン砲実験成功、クルーの記憶混交 ※脚本が破綻している
第22話 『来訪者』を守り抜け? ★ 木連からの来訪者(白鳥ユキナ)の処遇、ネルガル会長の正体、天河夫妻死亡事件の真相 ※脚本の分かりづらさは×
第23話 『故郷』と呼べる場所 ☆ ナデシコ・クルー解散、ナデシコ奪還
第24話 どこにでもある『正義』 ★ 白鳥九十九来訪、明人&ユリカ進展、和平交渉決裂、白鳥九十九死亡
第25話 『私らしく』自分らしく × 機動戦艦カキツバタ&ナデシコ共同作戦の齟齬、火星遺跡を巡る戦い、ボゾンジャンプの説明
第26話 『いつか逢う貴女のために』 × イネスの過去(アイちゃんとの再会)、明人&ユリカの結末 ※脚本が残念、ED「いつか…信じて」{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)14、☆(並回)9、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「YOU GET TO BURNING」
ED 「私らしく」

※西暦2201年(TVシリーズ完結から3年後)の物語


======== 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness- (1998年8月) ======

全1話 ☆ 3.9 {netabare}火星の叛乱、ナデシコ新クルー結集、ユリカ救出{/netabare} ※1時間20分

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

SFロボットアニメながらコメディ色を強く感じさせる…そして時々胸がキュンキュンする作品でした^^

この作品についてタイトルを知っているくらいの知識しかありませんでしたが、先日友人がソースを貸してくれたので視聴しました。
この作品が制作されたのが1996年…今から20年も前になります。
そのため作画に関しては現在における技術の進歩を感じましたが、内容については今でも十分面白さを感じる作品だったと思います。
それにキャラデザ…特にヒロイン達の可愛らしさは、今でも十分通用するレベルだと思います。

物語は「木星蜥蜴」と呼ばれる未知の敵と宇宙で戦っている真っ最中…しかし、戦局は芳しくなく敵の圧倒的戦力で火星と月が制圧されており、地球にも攻撃が仕掛けられ始めた…という状況です。

そんな中、火星に取り残された人々を救うべく民間企業であるネルガル重工が立ち上がり、「機動戦艦ナデシコ」を火星に向かわせることになるのです。
軍に属さなない民間企業の戦艦…ナデシコを発艦させる日に主人公である火星生まれのテンカワ・アキトは、ナデシコの艦長である幼馴染のミスマル・ユリカに出会い、テンカワ・アキトもナデシコのクルーの一員となって…物語が動いていきます。

完走後に振り返ってみると…幾つかのテーマに分類できる作品だった様に思います。

SFロボットアニメの部分は「正義とは何ぞや?」を描いていたと思います。
それは敵との攻防におけるセリフであったり、作品の中で何度も登場した熱血巨大ロボットアニメ「ゲキ・ガンガー3」の内容だったり、それに感化された登場人物の一挙手一投足そのもの…

でもこの作品のテーマってこれだけじゃないんですよね…
遺伝子操作によって生まれた11歳のホシノ・ルリ…表情を出すことが殆ど無く無口な少女…
そしてナデシコのメインコンピューターである「オモイカネ」の操作に長けている…
そんな電脳美少女が他のクルーの影響で少しずつ変化していく姿に彼女の成長が感じられる…

そして、何気に女性クルーから人気のある主人公のアキト…最初は幼馴染だけでしたが、少しずつ…だけど着実に包囲網が広がっていくのを目の当たりにする事になります。
今ではお約束ですけれど、鈍感な主人公には羨ましさを感じてしまう訳ですが…
それも愛の形の一つだと思いますが、本作で描かれている愛の形はそれだけではありません。
コメディ路線で進んでいたかと思えば、まさかの急転直下の展開…この世には戦争より正義より大切なモノがあるから人は必死になれる…そんな悲痛の叫びを目の当たりにした時には、私も痛みを感じずにはいられませんでした。

ナデシコに搭載されているメインコンピューターの「オモイカネ」の立ち位置も重要でした。
普段の「オモイカネ」は茶目っ気たっぷりで、とてもコンピューターとは思えない反応を示してくれます。
何より、ナデシコの歴史そのものである自分を必死に守ろうとする様には感動すら覚えました。
だってナデシコの歴史は、乗組員みんなで紡いできた時間と記憶なのですから…

色んな設定のごった煮…だけどそれぞれのバランスが絶妙な作品…といえると思います。
登場するキャラが魅力的だったのも作品の面白さに拍車を掛けています。
私は推しのキャラを見つけて作品を視聴する事が多いのですが、この作品に限ってはイチオシのキャラを絞り込む事ができませんでした。
なぜならどのキャラもここぞという時に放つパワーが半端無かったから…

メインヒロインであるミスマル・ユリカは、CVが桑島法子さんである事も相まって言うに及ばず…
頬を赤らめるホシノ・ルリを見た時には、心を一気に持っていかれた気がしました。
大人の魅力溢れる美人さん…苦しみからも見事立ち直ったハルカ・ミナト…
積極的な性格の人が多い中、奥手で不器用な性格が可愛らしかったエステバリス隊隊長のスバル・リョーコ…

でも一目で心を鷲掴みにされたのはオープニングアニメの一コマ…
荒廃する前の花咲き乱れる火星の草原に二人の子供が座っています…
一人はテンカワ・アキト…バツの悪そうに正座している姿が特徴的です。
その彼の隣でもたれかかりながらチョコンと座っているのがミスマル・ユリカ…
花で編んだネックレスと冠に身を付けた彼女は目を瞑って静かな笑顔を浮かべています。
その表情…女の子は男の子に全幅の信頼を置いているのが手に取るように分かるその笑顔が堪らなく可愛いんです。
ホンの一瞬しか映らなかったのが唯一残念だと思った点でした。

オープニングは、松澤由実さんの「YOU GET TO BURNING」
エンディングは、桑島法子さんの「私らしく」

2クール全26話の作品なのですが、気が付いたら完走していた…そんな感じで一気見してしまいました。
2016年10月1日にBlu-ray BOXのアンコールプレスが決定したとの事です。

「2010年発売、期間限定版のために現在プレスが終了しているBlu-ray BOXを、ファンの皆様からの熱烈な要望を受けて、放送20周年のメモリアルイヤーにあたる今年2016年秋に、仕様等一切変えずにアンコールプレスすることが決定致しました!
発売日は第1話が放送された記念日10月1日!
これが最後のチャンスとなりますので、是非お見逃し無く!!」

…だそうです。
TV放送から20年…仕様を一切変えずにアンコールプレスされる…それだけ根強いファンに愛され続けている作品、という事なんですよね。
でもこの様な事態が発生するのも理解できるほど面白い作品だったと思います。

引き続き、劇場版を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大和をかける撫でし子のように

花の名であります撫子は女子供を例えた「撫でし子」から来ていて、時には清楚な日本女性を「大和撫子」と
表したりと様々な意味合いを持つものでございます。和歌や雅語を昔は「大和言葉」と呼んだとか。
文脈や人の立場や感情にも左右される日本語の妙。つまり「込められた意味」は読み取るのが楽しいもんで。
――――――――――――――――――――――――
「目の上のたん瘤(こぶ)」1.あって邪魔なもの 2.非常にうっとうしいという意味だそう。
「目上」の方に対して使うことが多いでしょうか。
――――――――――――――――――――――――

テラフォーミングやワープ航行があるSF世界で問いかけられるのは「大人や社会の嘘」と、反抗する若い世代。

内容を表面的に点で捉えると本作はパロディとギャグ多めのロボットアニメにしか見えませんが、
時代を切り開いた先人に対するアンチテーゼとして考えるとカチリとハマる気がします。
SFを構築したアニメ界に対する、初脚本であった「佐藤竜雄」他、若いスタッフ達と重なるものでありました。

放送されていた1990年代中盤は時代の移り変わりとともに各々の人気シリーズが変化を求められていた時代で、
ガンダムシリーズ「機動武闘伝Gガンダム」、マクロスシリーズ「マクロス7」勇者シリーズ「黄金勇者ゴルドラン」
たまたまですが、ナデシコと同じ年1996年で戦隊シリーズに「激走戦隊カーレンジャー」というのもありますね。

共通するのが「ギャグ路線とパロディ」でした。

シリーズ化された人気作が若年層を取り込む意識と変化をつけて往年のファンも呼びこむ工夫だった訳です。
近い年に「新世紀エヴァンゲリオン」や「マクロスプラス」などシリアス路線な屈指の名作もあるため、
すべてがそうでないにしろ、今でもシリーズの異色作と謳われるタイトルは1990年代半ばに集中していました。
前時代からの脱却を図りながらも名作を踏襲しオマージュする形式はシリアスなタイトルにも共通点が有りますし、
歴代の名作アニメに憧れ業界入りした若いスタッフ達らしいカラーを出した結果、生まれた作品のように思います。

宇宙戦艦ヤマトと対になり(ヤマト・ナデシコ)女子供を乗せた異色の戦艦をナデシコ(撫でし子)と呼ぶような、
重なったいくつかの意味を持つ設定過多を全ては回収出来ず、スタッフさえも忘れた複雑な設定があり、
劇場版も良い出来だが小説版の補完ストーリーを見なければTV版から繋がらないという声もある。
あと何故モテるのかわからない主人公(一応、ヘビーな人生で背負った影と母性本能をくすぐられる事が理由)

賛否ありますが「自分に世界に酔える作品」とはまた違った明るさを持つ独特なシリアスさが魅力です。

若さや推進力をエネルギッシュに描く荒々しさと、
火星・木星・地球の社会構造と隠された謎。

作中でキーとなるスーパーロボットアニメ「ゲキガンガー3」は
作品内外で意味を持つ懐古的な作品で、前述したことを踏まえると作中の台詞が向かう先を納得できる気がします。

カッコつけてますが私らしく言えば、
人気キャラ、ホシノ・ルリの「あなたの一番になりたい」を何度もリピートした萌え豚(私)が当時ハマったアニメ。


90年代に輝くSFアニメの寵児、機動戦艦ナデシコ。大和を駆ける撫でし子は、今なおファンに愛され続けています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

69.9 10 ツンデレで笑えるなアニメランキング10位
D.C.ダカーポ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (558)
3554人が棚に入れました
7年前から1年中枯れない桜が咲いているという不思議な島「初音島」。
主人公朝倉純一はそんな初音島の風見学園付属に通う3年生。彼には不思議な力があった。一つは「何も無いところから和菓子を生み出す力」、もう一つは「他人の夢を強制的に見せられる力」。
そんな彼が卒業間近に見せられた夢の中の幼馴染、目覚ましにやってきた同居中の義理の妹、「かったるい」とつぶやきながら通う学園で出会うクラスメイト・先輩・後輩の女の子達。そんなヒロインたちとはじまる「ちょっとこそばゆい」恋愛の物語である。

声優・キャラクター
野川さくら、田村ゆかり、神田朱未、堀江由衣、伊月ゆい、松岡由貴、松来未祐、秦勇気、岸尾だいすけ
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

また会おう、桜舞う季節の中で。

今年の桜は例年以上に咲くのが早く、今週の水曜日の時点では既に五分咲き、週末には満開になると言われています。とある情報番組で気象予報士の方が仰られていましたが、これは観測史上最速タイとの事だそうです。時たま寒い日もあったりして、寒暖の差が激しかったりもしますが、それでも春を実感できるのは、桜のおかげでしょうね。日本人の桜に対する感心・情緒といったものは、古来から受け継がれてきた日本人の内面的な伝統文化だと思います。この時期は、自分はやはり日本人であるんだな~と改めて再確認できる、素敵な季節でもありますね。

という事で、アニメで、いの一番に思い出すのが、『夜桜四重奏』と『D.C.ダカーポ』なのですが、今回は後者です。一年中桜の木が満開という世界で織り成す恋愛アニメ『D.C.ダカーポ』前半は本編が15分+サイドストーリーorキャラソン/PV15分という構成、後半は普通のアニメと同じ20分強の本編展開となっている。若干不思議な構成でした。今は5分アニメが流行っていますが、その前は15分アニメが流行っていたような気がしますね。本作の監督を務めたのは、宮崎なぎさ監督ですが、低予算のこのアニメをまがりなりにも『成功』させてしまった為に、後に同じく低予算で作られていたであろう『魔法先生ネギま!』の監督を任されますが、作画崩壊・スケジュール管理の甘さ等を指摘されて、途中降板の憂き目にあってしまいます。皮肉にも低予算のアニメでもこの監督さんは回せてしまう!という評価がついてしまった故の悲劇ですね。という具合にこの作品も作画自体は時々崩壊はしていましたので、気になる人は気になるのではと思います。どうでもいい話として、本編の作画とサイドストーリーの作画も全然違っていたりしました。少しは統一しろよ~と当時思ったものです。これはこれでインパクトを視聴者に与えたのは間違いないと思うんですけど。

{netabare}前半部分はヒロインの顔見せから始まり、登場人物の何人かを交えてのラブコメ展開で突き進んでいきますが、後半部分はメインヒロインである音夢とさくらと純一の三角関係を軸にしたドロドロな話へと変わっていき、その一方でヒロイン達との別れも描かれるなど、シリアス路線に完全傾倒していきます。あまりに変わりすぎて、前半の雰囲気が懐かしくなる程ですね。それとあんなに綺麗だなと感じていた桜の木が不気味な存在になっていくのも怖かったです。1年中咲いているって、よく考えればおかしくね?とか常識的に考えれば疑問に思うんですけども、これアニメですからねえw

私が印象に残っているエピソードはやはり22話の『すてきな思い出』ですね。猫耳メイド頼子さんとの別れを描いた話なんですが、今まで特に自己主張もしてこなかった、頼子さんのたった1回の我侭なお願い。その我侭に純一が付き合う事になるのですが、それが『学校に行ってみたい』というお願いなんですよ。深夜の学校に忍び込んで、普段勉強している教室を見せたり、その中で頼子さんが自分が転校生としてこの学校にやってきたら・・・・とか想像して、純一と笑いあったり、食堂で飲み物を飲んで雑談したり、体育館でバスケットをして遊んだりといったシーンが、挿入歌『ほんとのきもち』のメロディーに乗せて流れます。頼子さんの真意は実は視聴者に薄々気づけるように今までの流れからしてなっているのですが、当の純一にはそれが良く分からないというのがミソですね。だからこそ屋上で頼子さんとの別れのシーンは、純一のその時の気持ちが痛いほど伝わってきて、正直泣けます。

特に涙腺を刺激したのは、もう本当にさよならになるって時の頼子さんの台詞ですね。これがまあ凄いのなんのって。

『カレーは分けておきました。その都度チンして召し上がってください』

『新しい靴下入れておきました。たまには替えたほうがいいと思います』

『お預かりしていた生活費の残りは・・・』(ここで笑顔で頑張っていた頼子さん涙腺崩壊。頑張っていた私も涙腺崩壊)

最後の最後まで残された純一と音夢を心配する、作中屈指の名シーンだと思います。別れのシーンはそれこそ何回もこれまで見てきましたが、どれもやっぱり現実味に欠けるせいか、あんまり感動という意味ではそれ程だったんですよ。所がこんな生活感溢れる事をお別れ間際に言われてしまうと、ちょっとグッときますよね。頼子さんがメイドという設定だから、こういう台詞になったのだと思いますが、まさかこういう形で別れを演出してくるとは思ってなかったので、いい意味で予想を裏切られたシーンでした。この瞬間、私の中の理想のメイドは頼子さんと『水月』の雪さんとなったのでしたw {/netabare}

最後にD.C.ダカーポと言えば、音楽が良い事も特徴の1つとして挙げられます。先程紹介した挿入歌も総じてレベルが高い曲ばかりですし。でもこの作品で、特に有名な曲といえば、やはり『存在』でしょうね。聞いた事ねえ!という人は一度聞いてみるといいかも。私がアニソンって結構良い曲多いのだな~とハマるきっかけになった曲でもあります。この作品は他にOP『サクラサクミライコイユメ』有名で人気がありますが、私はどっちかというと『未来へのメロディー』の方が好きですね。別に捻くれているわけではなく、作品のテーマを考えた場合、後者の方がしっくりくるのですよ。サクラサクは明るすぎてちょっと違和感覚えるんですよね。前半部分のみなら、これ以上ない楽曲だとは思うのですが。

粗もそれなりにあるのですが、未見の人にはオススメできるぐらいの仕上がりにはなっています。爽やかな恋愛作品という訳では残念ながらないのですが、魅力的なキャラが多いのでキャラに萌えるも良し、話を楽しむも良し、といった具合に自分の好きな形で鑑賞出来るアニメだとは思います。良いアニメですよ。まつらいさんには本当に幸せを掴んで欲しいですねえ、と最後に余計な事を呟いてみるw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21
ネタバレ

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

舞い散る桜に願いを込めて

聞いたことはあるが、シリーズが多くて何となく敬遠。
私恒例のパターンで今まで視聴をしてこなかったダカーポ。
いざ観てみると、思わず観入ってしまいました。
面白かったです。


舞台は桜が一年中咲いているという奇妙な「初音島」。
この島では魔法の力が働いているようです。
本作はこの初音島で風見学園付属に通う主人公・純一を中心として起こる、
ちょっと不思議な恋愛物語を描いています。
それにしても、この手の作品で純一と聞くとアマガミをついつい思い出してしまいました。


視聴を進めまず驚いたのが、意外にもファンタジックだったこと。
手から和菓子が出せるだとか、他人の心を読むことができるだとか。
後半の展開にも魔法が大きく関与しています。


内容は前半と後半で様変わりします。
極端にいえば前半は1話完結の恋愛ギャグアニメ。
ヒロイン一人一人のエピソードは観てて楽しかったです。
後半は下で感想として触れたいと思います。



以下、私の感想です。(音夢とさくらについて)
伏線はありましたが、16話からは特に盛り上がりました。
それと同時に軽く鬱になりかけました。
それもこれも、ドロドロした恋愛模様のお陰です。

{netabare}音夢 vs さくら は凄かったですね。
特にさくらの『音夢ちゃんだけはダメなんだから!』
と、音夢の『さくらちゃんだけはイヤ!』
の台詞の壮絶さから窺える屋上での直接対決。
息を呑む一幕でした。
二人の言いたいことは分かります。
どちらも純一を心から愛しているのですから。

こんな凄まじい修羅場が見れるのも、本作の魅力の1つかもしれませんね。


この作品で面白いと思うのが、
純一がわりと早い段階で相手を選ぶところ。
それが音夢なわけですが、そこから順風満帆に行かないんですよね。
さくらの逆襲が待っていました。
桜の魔法の力(呪い)も・・
私は音夢派なので、胸が苦しくなる展開。
口から桜の花弁だなんて、普通とは違ったエグさがありました。



音夢が好きなためか、視聴中どうしても思ってしまったのが
さくらの方がずるくね?です。
「「桜の木の下で約束したことは必ず叶う」」
そしてさくらは木の下で純一とのことを願いました。
それも木の陰に音夢がいることを知ってて。

さくらは自分がアメリカに行っている間、音夢が純一とずっと一緒にいたからもう十分、これからもだなんて欲張りだ!と主張してますが、ただの自分勝手にしか思えませんでした。{/netabare}


・・みたいに、相当感情移入して観てしまっていたようです。


{netabare}とりあえず音夢が死ななくて良かった・・{/netabare}
最終的にはこれに尽きます。
さくらにも感謝。
正直、さくらは当時は嫌いなキャラでしたが、今では(D.C.S.SやD.C.Ⅱも影響してか)かなりのお気に入りとなっています。


心残りは最終回、{netabare}正常状態での音夢とさくらが再会できなかったこと。
互いのことを改めて理解した二人がどのように再会するのか、楽しみにしていたので。{/netabare}
他にも全体的に、最終回はやや説明不足でした。
ですが、物語としては上手く纏まっていたと思います。
ほんと面白かったです。


音夢はドストライクでした。可愛い。



OP「サクラサクミライコイユメ」 歌ーyozuca*
ED1「未来へのMelody」 歌ーCooRie
ED2「存在」 歌ーCooRie

OPが素晴らしい。
CooRieの曲も相変わらず魅力的です。


--------------------------


これを書いている私は、D.C.S.Sを観終わり現在D.C.Ⅱを視聴中。
D.C.ワールド、存分に楽しめてます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

キャラ別感想

朝倉音夢
主人公の双子の妹。もちろん義妹ですが。
主人公の呼び方は「お兄ちゃん」ではなく、さくらに対抗して「兄さん」と呼んでいます。
 …しかし、たまに「お兄ちゃん」と呼ぶこともあります。萌え。

私的に『D.C.』最萌えキャラです。
双子の妹という立場がいいですね。
(D.C.』以外ではWitchの『片翼の天使』以外、双子の妹が出てくるゲームはないと思います)

嫉妬深く、焼き餅焼きなところもいいですな。

VFBによると…
・さくらが出したエアーメイルを純一の手元に届く前に処分している。
・音夢シナリオは音夢自身の自作自演。

嫉妬深いにも限度があると思いますが……。
とまあ、兄と自分のためなら何だってするその性根が素晴らしい限りです。うむうむ。


芳野さくら
主人公の従姉妹。従妹ではなく従姉にあたる。
それなのに主人公の呼び方は音夢に対抗して「お兄ちゃん」。…奥が深い。
 実は外見に反して、精神的には登場人物の中で一番大人。というか、色々と達観している節がある。

主人公の親が従兄妹同士の結婚だったので、もしさくらと結婚をして子供を産めば更に血が濃くなります。 法的には問題はないですけど、ソフ倫上のエロゲーで最も近親相姦をしていますね。
インモラル万歳。


白河ことり
学園のアイドル。
人の心を読む――サトリの力があります。
キャラクター的には学園のアイドルという肩書きに反して結構面白いタイプ。

「こんちわっす」
「んげっ!」

といった珍発言が多いキャラです。

実はサーカスの『水夏』にでてくる白河さやかの実の妹でもあります。
ゲームの範囲ではわかりませんが、設定集等などにさり気なく書いてありました。


水越萌
ボケボケな先輩。
歩きながら木琴を叩くという(しかも寝ている)、どこに萌えたらいいのかわからない奇行を取ります…。
実は睡眠薬中毒。
睡眠薬はダウナー系の薬物でもあるので、端的に言えばヤク中。

アニメ版では乳のでかいお色気担当という位置づけにいますが、ゲーム本編ではエロシーンのCGに乳が出ててきません。びっくり。
純一はたわわな乳に興味は無いのかっ!? …全く不健全な野郎です。


水越眞子

勝ち気なクラスメイト。
それ以上でも以下でもありません。
水越萌という奇特な姉を持つため、色々と気苦労が絶えない人。
その点は同情します。

どうやら、吹奏楽部でフルートが達者らしいのですが、アニメ版にはそんな描写は一度もありませんでした。

ゲーム本編のシナリオは最低を通り越して最悪な内容。
それだけは強く記憶しています。


天枷美春
可哀想な人。
事故で昏睡状態に陥り、その代役として本人そっくりなロボに立て替えられる。
顔も形も性格も本人と寸分違わず同じなので、美春本人がいなくても何の支障もないという―――彼女の存在自体が否定されかけられる事態に…。
さらには、主人公との思い出の品を本人の了承を抜きに勝手に掘り出されたりとさんざんな目に。

性格は人懐こく、しっぽを振る犬の様な性格をしています。
2ちゃんねらーでもあり、アニメ版ではその2ちゃんねらーぶりが垣間見られました。


鷺澤頼子
ネコミミメイド。
あざとい設定ですが、性格自体はそれほどあざとくありません。
ゲーム版のキャラクターCGではネコミミがネコミミに見えないのは気のせいでしょうか?

アニメ版の頼子さんシナリオの出来はアニメ版最高傑作と言われているらしいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

70.2 11 ツンデレで笑えるなアニメランキング11位
はじめてのギャル(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (516)
2527人が棚に入れました
DT(童貞)を捨てたいと悩む非リア充高校生・羽柴ジュンイチが「ギャルに土下座で頼めば卒業できる」という迷信を聞き、クラスのギャル・八乙女ゆかなに土下座で告白したところ、まさかの大成功。しかし、身持ちの固い彼女に羽柴は、その先へ進めず弄ばれる毎日を過ごすハメに陥ってしまう。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、長久友紀、喜多村英梨、竹達彩奈、小倉唯、豊永利行、赤羽根健治、白石稔、荒浪和沙、原奈津子

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

もしも、ガードが固いギャルと付き合えたら!? はじめてだらけの「ギャル×非リア少年」の付き合っちゃったギャルラブコメ!

この作品の原作は未読です。
ですが、出演されるキャスト陣を見て視聴に踏み切りました。
主人公に浅沼晋太郎さん…「ダ・カーポ」シリーズの桜内義之や、「生徒会役員共」の津田タカトシを演じられた声優さんといえば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。
そしてヒロイン…メインヒロインの八女ゆかなに、「それが声優」のイチゴちゃん役を演じた長久友紀さん、それに喜多村さん、あやち、小倉さんというメンバーで構成されているんです。
キャラデザも可愛らしく、私好み…
私にとって「見ずにはいられない」レベルの作品だったと思います。

物語は、非リア充グループの一員である主人公の羽柴ジュンイチが、同じグループ員からそそのかされて女の子に告白するところから始まります。
でも、その女の子…ただの女の子じゃないんです。
超可愛いルックスと抜群のスタイルを兼ね備えているという…いわば最強の盾と矛を装備したいまどきのギャルだったんです。
非リア充から見ると、そのギャルは所謂「高嶺の花」ともいえる存在…
自分と彼女を比べると、いかに自分が地味で小さい存在なのかと思い知らされる…そんなギャップすら感じる女の子に告白する…
それは、ある意味「神風特攻隊」に勝るとも劣らない所業だったと思います。

「神風特攻隊」は命の華を散らせました…
ジュンイチもそうなる覚悟を決めていました…
そもそも月の女神みたいな八女ゆかなに、スッポンの自分なんかが告白するなんておこがまし過ぎる…
万に一つの可能性が無く、縋る一握りの藁すらない状況…
時間の経過が普段の何倍以上に長く感じる静寂の時は、しっかりと破滅へのカウントダウンを刻んでいる…
頭に浮かんでくるのは負のイメージだけ…
の筈だったのですが、何とゆかなはジュンイチの告白を受け入れるのです…

ビックリしたのは、ジュンイチをそそのかした非リア充グループの仲間たち…
だって、彼らの筋書きには無残に敗北したジュンイチを慰めてあげる事…
まさか自分たちを残してジュンイチが「そっち側」に行ってしまうなんて思っていなかったから…
でも、一番ビックリしたのはジュンイチ本人だったことでしょう。
こうして、街中で誰もが振り返るようなゆかなと、平々凡々のジュンイチが付き合う事となり物語が動いていきます。

私はどちらかというと「ジュンイチ」サイドの人間なので、彼の気持ちは痛いほど分かりました。
自分と相手がどう考えても釣り合っているように思えないんです。
遊ばれているんじゃ…こんな考えが脳裏を横切ってもおかしくありません。
そのくらい、どうしようもなく相手が魅力的なんです…
だからその魅力に惹かれて…気持ちが転がっていくのもあっという間…
ジュンイチにそんな自覚はあったんじゃないかと思います。

だけど、その一歩がどうしても踏み出せないんです。
だって、その一線を超えてしまったら、捨てられた時に絶対に傷付くから…
でもそれ以上に怖いのが「そんな状況に陥ってしまうこと」だったのではないでしょうか。

でも、この作品を完走して思うのは、こんな非リア充ならではの発想や思考パターンそのものが自己中だってこと…
自分を卑下するのは構わない…だけど、その中に彼女の思いはどこにあるの…?
自分の告白を受け入れてくれた彼女の意志や考えはどこにあるの…?

だから思います…
人と接するには思いやりと優しが大切であるということ…
それは相手に…そして自分にも…

一方、物語の方は喜多村さん、あやち、小倉さん演じるヒロインたちと非リア充仲間も加わり、日常生活でありながら色んな思いや策略が交錯しまくるので、毎回の視聴が楽しみで仕方ありませんでした。

唯一がっかりしたのが、中盤から終盤にかけた辺りでの監督のインタビューの「全10話の中にどう収めるか…」というコメントです。
この作品が角川10話枠作品だったとは…これまで全くノーマークでした。

高校生の男の子と女の子の揺れる気持ちの物語…
彼と彼女が紡ぎだす「次の一歩」が気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、純情のアフィリアさんの「はじめてのSEASON」
エンディングテーマは、エラバレシさんの「GAL的LOVE(ギャルチックラブ)」
どちらもノリノリで、カラオケで歌ったら絶対気持ち良い曲だと思いました。

1クール全10話の物語でした。
確かに10話という枠の中にはちゃんと収まっていたと思います。
でも、もう少しジュンイチとゆかなを見ていたかった…と思うのは我儘じゃないと思います。
やっぱり終盤の展開は少し強引でしたから…
原作のストックが無くなっちゃったのかな…
それでも、エンドカードでのコメント「また会う日まで…」を信じて待ちたいと思います。
続編が出るなら絶対に視聴します。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

恋愛orギャグ。どっちつかずのアニメに思えました^^;

原作未読 全10話

あらすじ
冴えない主人公が見た目はギャルだけど純な女の子に告白するお話し


では感想を
タイトルにも書きましたが、恋愛とギャグがどっちつかずの印象です^^;
決して融合しているようには思えませんでした(苦笑)

初(うぶ)な恋愛模様を描いている割にギャグスパイスが濃すぎwww
純な気持ちを描いている割にせくし~シーン満載www

恋愛とギャグが混ざって出来の良い作品は沢山あるんだけど、この作品は分離してました
(個人的感想ですよwww)

ハーレムスパイスも混じってギャグ系としては…c(゜^ ゜ ;)ウーンと首を捻る感じです^^;

恋愛系の目で見ると個人的には嫌いな作品ではありません。
むしろ(良かった!)って思いました^^

私が女性で無駄なせくし~シーンをいらないと思ったからかもしれないです
男性目線では違った評価になるのかな?

まあ1話の出だしからパンツから始まったので期待はしていませんでしたがwww

作画は崩壊が結構ありましたね^^;
見分けが付かないほどではないですが、気になりましたwww
もう少し頑張りましょうのハンコを押したくなります。
作画で若干損しているアニメです

声優さん、頑張っていました!
喜多村さんのとある台詞は噴きましたねwww
あと、浅沼さん……私にはとある生徒会の副会長にしか聞こえませんでしたよ^^;

音楽はOP,EDともに可愛かったです
OP,EDの作画は個人的に好きでしたwww

キャラに関しては・・・
後で書きます^^


あくまで個人的意見(女性目線)ですけど・・・
頭を空っぽにしてみるアニメですね。
理性的にこのアニメを見ると(私、なんでこのアニメを見ているの?)ってなります。

キャラも良い味を出してはいますが、(浅っ!)って思っちゃいました。
そしてあれだけ巨乳推しされると(ウザッ!!)ともなりましたwww

男性なら面白おかしく視聴できるのかな?

恋愛に目を向けると女性でも楽しめるアニメだと思います。
えっちギャグコメが苦手な人にはお薦めはしません。

全10話なんで(超~暇な時)に(気軽な気持ち)で(頭を空っぽ)にして視聴すると良いと思いますよ。

私は時間の無駄とは思いませんでしたよwww
まあ、決して面白かったとは言いませんけどね
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ



では最後に一言
絶望した~!巨乳アニメに絶望した~!
女性キャラのほとんどが巨乳過ぎて身体のバランスがおかしく見えるんですよ~!
あれはあおり過ぎです~!
世の男性が誤解したら誰が責任取るんですか~!
腕を組んで胸が当たるなんて、男性の妄想ですからね~!!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

一般的に見ると「否定派」やや多め・・・

いわゆる「女難のおマヌケ君」の「みっともないスットコドッコイぶりとヘッポコ奮闘ぶり」を見て楽しむ(あざ笑う)ラブコメアニメ。
人の無様を見るのはヤハリ辛いです・・・
{netabare}
仲間4人グループでは最底辺の立ち位置にいる主人公・羽柴ジュンイチ。
リーダー格の坂本からはいつも良からぬ情報を吹聴され、振り回され、イジられて遊ばれている「理不尽さ」に疑問を持たない無自覚さや、1人エロ妄想と1人考えを巡らせてテンション上げまくる様に気持ち悪くて引いていく方々も多かったのでは?
でも一応主人公なので「純情」「一途な気持ち」と「優しさ」だけは 持ち合わせているようで・・・

キャラ設定はそれ程悪くはなかったと思いますが全然生かしきれなかったように思えて残念・・・
・本命ヒロイン「八女ゆかな」は世間的にはあま好印象とは思えない「ギャル」だけど身持ちの固い「純情派」。「おしえて! ギャル子ちゃん」と同じくギャップキャラ。ジュンイチ妄想では色っぽく迫ってましたが、本人の心情をもう少し描いて欲しかったですね。
・ゆかなのギャル友「本城蘭子」。ゆかなに対しては親友というよりヤヤ百合属性。
なのでジュンイチに対しては常に敵視。しかし腕っぷしは強く、軟派なチャラ男はひと捻りというのが痛快でした。
・清楚華憐で才色兼備。腹の内では周りを見下す「香椎結衣」。プライベートではギャルメイクで自撮り動画配信してましたが、その経緯と動機が解らないままだったような・・・ややツンデレでしたかね。
・主人公を慕う「藤ノ木寧音」は「幼馴染・妹キャラ・可愛いルックス・爆乳・ヤキモチやき」と盛り込みすぎ。にわか「ギャル化」になるものの情報が古かったせいで「浮いてる」感じがイジらしく思えました。しっかし年々流行(はやり)言葉が出るもんですな。

[ジュンイチをイジる悪友たち]
・リーダー格の坂本慎平。オタク気質を備えながらも弁達者。旅行費を稼ぐ為にバイトした「とらのあな」でいち早くユーザーのニーズに応えるための販売スキルには笑わせられました。(『うる星やつら』でいうところの「メガネ」か?)
・石田景吾。ただ金髪なだけの普通な奴。
・「真性ロリコン」の小早川稔。危ない・・・コイツは本当に危ない!
{/netabare}
とにかく何とか見れるけど回を追うごとにドンドン下がりまくる「作画レベル」と「キレの悪い演出と進行」が気になるところでした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

65.0 12 ツンデレで笑えるなアニメランキング12位
クロックワーク・プラネット(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (311)
1643人が棚に入れました
――唐突だが。世界はとっくに滅亡している。
1000年前に一度滅んだ地球を「Y」と名乗る伝説の時計技師が時計仕掛けで再構築した世界。
落ちこぼれの高校生・見浦ナオトは、「Y」が残した自動人形(オートマタ)のリューズ、そして天才時計技師の少女・マリーと出逢う。
彼らの能力が噛み合う時、運命の歯車は回り出す。
破綻と延命を繰り返し、崩壊寸前の地球(「クロックワーク・プラネット」)を修復するクロックパンク・ファンタジー!

声優・キャラクター
南條愛乃、加隈亜衣、大西沙織、松田健一郎、千本木彩花
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

歯車、ラブ。

唐突だが。地球の“寿命”尽きる!
超一流時計技師「Y」は惑星を丸ごと歯車で代替、再構築し、地球は延命。

あれから1000年――徐々に歯車の老朽化も進む中、
人類は、文明の進歩もないまま、惑星の“メンテナンス”に追われる
長い停滞の年月を送っていた……。

時計技師志望の少年主人公が、「Y」が遺した「美少女自動人形(オートマタ)」と
“ボーイミーツガール”して始まる、
同名ライトノベル(未読)のアニメ化作品。


【物語 3.5点】
構成は、1クールで既刊4巻中3巻を使い切った
ということで平均ペースと思われるが、
心情描写については、想像で補う場面もあって、やや飛ばし気味か。

何より、惑星総歯車化という独特の世界観を、専門用語含めて把握できるかが鍵。

想像力が付いて行ければ、メンテナンスが必要なのは部品が傷んだこの惑星だけじゃない。
使えなくなった部分は巨大歯車に乗った都市ごと“パージ”する。
などの野望阻止の攻防などを通じて、
可視化された社会や運命の歯車や、
メンツに囚われ腐敗した組織の歯車まで含めてオーバーオールする。
という本作の醍醐味が堪能できる。

その他、「虚数運動機関(イマジナリーギア)」や、
精密時計機器たる世界で禁忌とされている電磁式機動兵器など、
知的好奇心を刺激する要素(中二病)が歯車と共に凝縮。


ただ、私も終盤の{netabare} 無から新たな歯車を創造するメカニズム{/netabare}は意味不明でした。
凡人には天才の考えていることは良く分りませんw


【作画 3.5点】
都市を構築する歯車。美少女自動人形(オートマタ)の内部構造に敷き詰められた歯車。
CGも含めたソースの多くが無数の歯車に費やされ、時計仕掛けの惑星の異様を演出。

一方で戦闘描写などは、美少女自動人形と巨大兵器の対決など見所はあるが、作画自体は並。
クライマックスでも、ソースは戦闘より修理につぎ込まれ、
破壊をもたらすだけの兵器や、朽ちた組織の大人たちより、
建設的なのは次世代・少年少女の修理技師という作品テーマがソース配分でも主張される。


【キャラ 4.0点】
主人公・男子高校生ナオト……修理技術は三流だが、微かな機械の不具合も察知する
「異常聴覚」を持った感覚の天才。色々な意味でド変態。

美少女自動人形(オートマタ)・リューズ……美人だが、人類くらい平然と虫ケラに例える、
2010年代アニメ屈指の毒舌ヒロイン。

マリー……幼くして一級時計技師となった確かな修理技術を持った主人公とは違うタイプの天才。毒舌。

ハルター……マリーのボディーガードで上記の毒気も多い珍獣共の子守に追われる、サイボーグのおっさん。
{netabare}別の身体に接続されることもありw{/netabare}

以上のアウトローチームが日本中で錆び付いた有形無形の歯車のオーバーオールを試みる。


主人公ナオトは歯車に狂喜する機械マニアだが、
それで盲目になって美少女自動人形をほったらかしにする鈍感少年ではなく、
中盤、{netabare}ロリな美少女自動人形アンクルちゃん合流後は、“パパ”として家族プレイを愉しむ{/netabare}など、
マニアックな萌えにも積極的にガッツく。
但し、ピュアな少年の恋愛感情は少なく、あるのは変態紳士的な萌え消費視点w

いずれにせよ現代人類には時期尚早な
ハイレベルな美少女自動人形萌えに付いていけるか否かもポイントw


【声優 3.5点】
主人公ナオト役は南條 愛乃さん。
男子高校生役の女性キャストがまず稀少な上に、
属性が、おしとやかな美少年とかではなく、
歯車や美少女自動人形(オートマタ)に発情する貴重な元気ボイスも提供w

こういうマニアックな女性声優のキャスティング。もっとあって良いと思いますw

【音楽 3.5点】
OPはfripSideの「clockwork planet」
主演の南條 愛乃さん自らのボーカルで、壊れゆく世界の哀愁を表現。

EDはAfter the Rainの「アンチクロックワイズ」
不穏なピアノサウンドからの、病んだボーカルと歌詞世界が作品にマッチ。

さらに主題歌、劇伴共に、適宜アンティーク感も醸し出し、
ゼンマイを巻く音や、チクタク音もふんだんにアレンジ。

このアニメ、音楽まで歯車に浸食されていますw


【感想】
腕時計などを構築する繊細な歯車の動き。眺めているだけでウットリしちゃう……。
こんな感覚も確かに共有している私ですが、
流石に世界丸ごと歯車!というのは度肝抜かれますw

原作者は『ノーゲーム・ノーライフ』の執筆に忙しいのか、
本作の原作も放置されている模様なので、続編は絶望的ですが、
いつか、世界を歯車にした「Y」の頭の中を覗いてみたい……。
満たされない欲求と共に、
超個性的な歯車都市の景観を記憶に留めて置こうと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「運命の歯車」が回り始める。

この作品の原作は未読ですが、視聴を決めたきっかけは南條さん、加隈さん、大西さん、千本木さんが出演されると知ったからです。
個人的にキャラデザが嫌いじゃなかったのも後押ししていたと思います。

でも視聴を始めて意思を持つ「オートマタ」が登場する事を知り、俄然視聴に力が入りました。
「機巧少女は傷つかない」の夜々などのオートマタ好きな私にとって、格好のカンフル剤になりましたから…

この物語の舞台は地球ですが、私たちが住んでいる地球とは大きく異なっている点が一つ…
それは、私たちの知る地球は既に滅亡しており、歯車によって地球が再構築されている点です。
人類はこの再構築によって滅亡を回避する事ができたのです。

この物語の主人公であるナオトは一流の時計技師を夢見る機械オタクの高校生…
そのオタクっぷりは度を越していて、例えどんなに可愛い子でも人間には全く興味が無く、天秤にかけるまでもなく機械を選択するようなオタクなんです。

でもどんなに好きだからといって必ずしも技術が伴うとは限りません。
ナオトも一流の時計技師という立ち位置からはだいぶ離れた場所にいることは自覚しているものの、絶対諦めない不屈の闘志の持ち主でもあったのです。

そして物語は主人公である見浦ナオトの自宅に一つの箱が落下してくるところから始まります。
その箱の中には超がつくほど綺麗な女の子のオートマタが入っていたのですが、そのオートマタは故障しており動いてはいませんでした。

ナオトは時計技師としては3流以下…
けれど、彼が他の人と決定的に違う点が一つだけあったんです。
それは言葉で表現できないほど耳が良い事…
彼には時計技師としての知識も経験もありません。
ですが、彼は歯車の噛み合う音で何がおかしいか分かってしまうんです。

事実、ナオトは箱に入っていたオートマタ…リューズを起動に成功します。
それは一流時計技師が200年以上挑戦し続けても叶わなかった事を後から知ることになるのですが、ナオトとリューズの出会いによって物語が大きく動いていきます。

世の中全部が機械仕掛けで出来ている…
この発想は面白いと思いますが、物語の展開や台詞の言い回しなど、いかにもラノベ原作だと思わせる作品です。
南條さん演じるナオトに、悔しいや驚きの感情を隠せない大西さん演じるマリーがいて、加隈さん演じるリューズはただナオトに付き従い彼にとってのエラーを排除する…

大筋はこんな感じで、展開が被る事もしばしば…
でもいいんです…だって皆んな格好良いんですもん。

特に加隈さん…リューズの格好良さは正直半端無かったと思います。
でもリューズは格好良いだけじゃありません。
時折めっちゃ可愛い仕草を見せてくれるんです。
リューズにその仕草を強要するのは鬼畜ナオト…でも物凄く良い仕事をしてくれたと彼に感謝しています。

そして、千本木さん演じるもう1体のオートマタ…「撃滅するもの」アンクルちゃんが登場してからは、正にナオトのハーレム状態という感が否めないのですが、このアンクルちゃんもめっちゃ可愛いのでその展開も結果オーライです。

リューズとアンクルちゃん…見た目も個性も全く違いますが共通点がただ一つ…
どちらもツボを心得ていらっしゃる、という事です。
アンクルちゃんに「お父さん」などと言われたらクラクラしそうですが、個人的にはリューズ推しで視聴していました。
リューズ…ちょっと毒舌ですが、付き従う姿勢を含め最大限の魅力になっていたと思います。
思わずコトブキヤの1/7フィギュアをポチってしまいましたよ。

ベタだけど、オートマタの魅力は一級品のこの作品…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、fripSideさんの「clockwork planet」
エンディングテーマは、After the Rainさんの「アンチクロックワイズ」
どちらも痺れるほど格好良い曲です。
今期のアニソンBEST10入りする楽曲だったと思っています。

1クール全12話の物語でした。
「僕たちの冒険はこれからだー」的な終幕の仕方でしたが、気になるのは続きです。
オートマタだって壱のリューズ、肆のアンクルしか登場していませんし…
今回のアニメ化によって原作のストックがどれ程残っているかは分かりません。
けれど、続編を期待する作品がまた一つ増えた…という気持ちでいっぱいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

rFXEy91979 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ぶっちゃけ“売れないアニメ”ぽいけど、舞台設定好きだし、見るかな。

第1話「運命の歯車 ギア・オブ・デスティニー」
絵が00年代のアニメイラストぽいところと、派手なアバンの割には流れが地味な印象すぎたとこがちょっと残念だったところは否めないけど嫌いじゃないかな。例えばリューズがナオト君の右人差し指舐めるシーンのなんとまあエロいことかwそこでちょっとプラスしました。ナオト君がリューズの名前を叫んでリューズが喜ぶ場面、不覚にも”あ、可愛い”と思ってしまいました。
舞台世界が「機械仕掛けの星と街」ってとこも好きだが、そこを生かした話なのか、今後も見ようかなとは思う。

第2話「大支柱崩落 パージ」
短期的解決(=パージ)に暗躍する軍部VS途方もない僅かな勝算に賭けるマリーとヴァイネイ組。地下では存亡の危機というのに、上は技術団上層部が軍とクソな密約かわすわ、ナオトとリューズのイチャイチャパートと、雲泥の差すぎるわこれw案外リューズは表情豊かなヒロインなんだね。ちょい意外(機械少女がヒロインのアニメって、イメージとして無機質で表情乏しい印象だから)。
若がりしころのバトーに続いて(一種の)義体男役・松田さんはこっちのほうがバトーよりも安心感がありますね(バトーがあまりにアイコニックなキャラクターすぎるのと、やはりあちらはイコール大塚明夫氏で成り立ってるので)。
まあリューズの転校展開、予想内でも笑えたし、今期”気楽に見られるアニメ”の筆頭候補になってきたかな。

第3話「真正面突破 コンフリクト」
今回で一気に評価上がった!主要キャラの本格戦闘シリアス回と予想したら、ナオトとリューズのラブコメ回って、見事に一杯喰わされましたwいやあ頷くリューズの可愛さ、あれは現状今期イチかと!!
リューズモードチェンジからの瞬殺、マリー&ヴァイネイのアクション…アクション映画好きとしては、とても見所タップリでした。跳躍が軽やかで、一手一手がテンポよく、爽快感すら感じちゃうほど、素敵なムチャクチャアクションでした(普通の人間じゃ見れない動きを、魅力的に撮ってましたし)。
さて次回はなんかリューズに異変発生っぽい気配が。『アクセル・ワールド』の黒雪姫みたいに一旦昏睡展開?

第4話「虚数運動機関 イマジナリー・ギア」
”第一部完”ですね。ただ展開が早急すぎて、リューズの行動に泣くナオト君の気持ちに共感できなかった。もっと上手い方法ないかな?そもそもTV向けじゃなくて劇場アニメ向けぽくないか?他のラノベも共通だけど、区切りが非常にハッキリしてるし、一度刊行済みの数で劇場シリーズ作ってみては?
ここまで見るとこのアニメは”リューズ”を見るのが楽しいですね。他も悪くはないんですが、やっぱり毒舌からのテレが半端ないリューズを見るのがこのアニメは楽しいです。結局そんな感想かい(笑)

第5話「撃滅するもの トリーシュラ」
派手さは欠けてて、潜入アッサリ。緊張感が足りないところは否めないけどまあまあかな。「アンクル編」は今のところ様子見ぐらいの感想だけど、さすがに今回色々と見所お粗末だったかな。リューズのサービスショット自体も抑えた印象受け取っちゃって、いかんせんやり取りもなんかマンネリ入ってない?
まあ的外れ意見なら嬉しいけれど、ファンはどうなの?原作読んでないからさ、よく分からん。ファン感想は。
あとぼん様気のせいか、この役合ってない気がする。あくまで今のところはね。

第6話「大深度地下層 ディープ・アンダーグラウンド」
違法の証拠をパージで隠滅。果ては悪党潰し合い。人物に深みが一切感じないのは仕方なしか(そもそも深みのあるドラマを堪能できる作品じゃないか)。悪党は悪党で、しかも只の卑小な悪党。人間的なグレーゾーンをまるで実感できなかった。
マリーやハイター、ナオトやリューズ。皆もあまりに善人すぎて(ナオトは自分の欲の為に動いているって節はあるけど)、ドラマに必須なハラハラが今回は薄すぎた。
次で2巻に当たる話は完結っぽいけれど、このままの勢いなのかな?ラストまで挽回なるの?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

69.1 13 ツンデレで笑えるなアニメランキング13位
食戟のソーマ 豪ノ皿(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (205)
901人が棚に入れました
実家の定食屋「食事処ゆきひら」で料理の腕を磨いていた幸平創真は、父親の勧めで超エリート料理学校「遠月茶寮料理學園」に入学。ライバルとの食戟、仲間との研鑽を重ね、料理人として徐々に成長を続けていた。時が経ち、2年生に進級した創真はついに学園の頂点、遠月十傑評議会“第一席"の座へと、のぼりつめたのだった――。そんななか、世界的な料理コンクール「THE BLUE」の招待状が遠月学園へと届く。「THE BLUE」とは、若手料理人たちが名声を懸け競う正統派な美食大会――しかし、今回は従来とは趣向が異なり、常軌を逸したお題ばかり!?新たなライバルが現れ、波乱の予感が漂う「THE BLUE」の行方は……!?次代の料理界の担い手を決める食戟が、幕を開ける!

声優・キャラクター
松岡禎丞、金元寿子、高橋未奈美、花江夏樹、諏訪部順一、赤﨑千夏、岡本信彦、大西沙織、櫻井孝宏、福山潤

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ふたつの才能が出会いそして結集した「玉の世代」 ともに研鑽し続け果てなき料理人の頂へ…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメは第1期~第4期まで視聴済です。
まさか第5期まで続くとは思ってもいませんでしたが、物語をラストまで描き切って貰えたことに感謝します。


実家の定食屋「食事処ゆきひら」で料理の腕を磨いていた幸平創真は、
父親の勧めで超エリート料理学校「遠月茶寮料理學園」に入学。
ライバルとの食戟、仲間との研鑽を重ね、料理人として徐々に成長を続けていた。

時が経ち、2年生に進級した創真はついに学園の頂点、
遠月十傑評議会“第一席”の座へと、のぼりつめたのだった――。

そんななか、世界的な料理コンクール「THE BLUE」の招待状が遠月学園へと届く。
「THE BLUE」とは、若手料理人たちが名声を懸け競う正統派な美食大会――
しかし、今回は従来とは趣向が異なり、常軌を逸したお題ばかり!?

新たなライバルが現れ、波乱の予感が漂う「THE BLUE」の行方は……!?
次代の料理界の担い手を決める食戟が、幕を開ける!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

司 瑛士や、小林 竜胆という遠月十傑評議会の第1席と第2席が抜けた後、面子が随分と様変わりしたようです。

幸平創真が1年生の頃の遠月十傑評議会のメンバーは、
遠月学園総帥:薙切 仙左衛門(CV:銀河万丈さん)
第1席:司 瑛士(CV:石田 彰さん)
第2席:小林竜胆(CV:伊藤 静さん)
第3席:女木島 冬輔(CV:楠大典さん)
第4席:茜ヶ久保 もも(CV:くぎゅ)
第5席:斎藤 綜明(CV:小西克幸さん)
第6席:紀ノ国 寧々(CV:香菜ちゃん)
第7席:一色 慧(CV:櫻井孝宏さん)
第8席:久我 照紀(CV:梶裕貴さん)
第9席:叡山 枝津也(CV:杉田智和さん)
第10席:薙切 えりな(CV:ひーちゃん)
メンバーは物語の進捗によってちょいちょい変わるので、とある時点での暫定版になります。

そして幸平創真が2年生に進級すると、こう変わります。
遠月学園総帥:薙切 えりな(CV:ひーちゃん)
第1席:幸平創真(CV:松岡禎丞さん)
第2席:一色 慧(CV:櫻井孝宏さん)
第3席:久我 照紀(CV:梶裕貴さん)
第4席:葉山 アキラ(CV:諏訪部順一さん)
第5席:黒木場 リョウ(CV:岡本信彦さん)
第6席:薙切 アリス(CV:赤﨑千夏さん)
第7席:タクミ・アルディーニ(CV:花江夏樹さん)
第8席:叡山 枝津也(CV:杉田智和さん)
第9席:紀ノ国 寧々(CV:香菜ちゃん)
第10席:田所 恵(CV:たかみな)

司 瑛士が第1席だった第90期生の時代も錚々たるメンバーが連なっていますが、やはり核となって物語を動かしてきた幸平を始めとする第91期生のメンバーが名を連ねる遠月十傑評議会は、やっぱり思い入れが違います。
きっと第90期生も何度も食戟を繰り返して席次を決めたのでしょう。
ですが、第91期生が繰り返してきた激闘ほど第90期生の戦歴を見ていない、その差が決定打なんだと思います。

ですが、第5期ではこの十傑の席次は、第1話の「海の家」以外、殆ど意味を持っていなかった気がします。
そう、物語が世界的な料理コンクール「THE BLUE」に大きく軸足を移したからです。
新任講師の鈴木先生から発せられた一言が全ての元凶…
こうして「THE BLUE」の頂点を賭けた争いの火蓋が切って落とされたのです。
様々な思いが交錯する中、遠月十傑の出場者はいつも通りの通常運転。
そりゃ、そうです…これまでどれだけ修羅場を潜ってきたか…
どれだけみんなと研鑽を積んできたことか…
優勝の枠はただ一つしかなく全員が掴める訳じゃありません。
ですが、自分の手の届くところまでは決して諦めないのが遠月流…
今回もその真髄を心行くまで堪能させて貰えると思いますよ。
演出の効果も乗じて鳥肌モノの戦いばかりですから…

薙切えりなが「神の舌」を持っているのは、この作品を知る人なら周知の事実だと思います。
優れた味覚が下した評価は絶対で、他の料理人の人生すら左右させるほどの影響力の持ち主…
ですが「神の舌」は持ち主を幸せにする能力なんかじゃなかったんです。
その波紋は、薙切家全体の問題にまで広がっていくのですが、その伏線は今回でちゃんと回収されるので、気になる方は是非完走頂ければと思います。

オープニングテーマは、nano.RIPEさんの「ラストチャプター」
エンディングテーマは、渕上舞さんの「Crossing Road」
nano.RIPEさんは毎度お馴染みなので抜群の安定感がありました。
ビックリしたのはエンディング…「Crossing Road」滅茶苦茶格好良いんですけど!

1クール全12話の物語でした。
第5期まで全86話+OVA全6話という骨太の作品になりました。
OVAは原作同梱版のようなので私は未視聴ですが、いつか機会があったら是非視聴したいと思います。
何より、アニメで物語のラストが見れたのが嬉しくて堪りません。
作り手の皆さま、本当にありがとうございます。
欲を言えば、もう少し先の展開…幸平創真と、薙切えりなの食戟の顛末やその後…まで見れたらもっと嬉しかったんですけどね^^;
ですがラストまでしっかり堪能させて頂きました!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

原作の終わりまでちゃんとアニメ化^^

原作既読(発行巻購入済み) 全13話

あらすじ
料理勝負で全てを決める学校。そこの生徒たちのお話し


では感想を
原作の最終話までアニメ化しました
でもアニメは個人的に4期(神の皿)で止めておくべきだったと思います^^;

豪の皿(Blue編)ですが、展開早過ぎwww
まあ、原作もちょっと違いますけど、こんな感じですけどね(苦笑)

豪の皿に関しては料理勝負と言うより下着姿しか印象がありません
料理勝負が少ないので余計に(いらねっ)って場面が多いです。

伏線回収(創真君のお母さん、えりな様のお母さん)の為のアニメです
食戟のソーマファンなら視聴するべきですが、そうでもないなら見なくても問題なしwww

原作も個人的に(Blue編)はいらなかったな~って思っている私ですwww

展開が早いのでさくさく視聴できますが、その為なのか、満足感は少ないです

恋愛スパイスがちょっと増えてます
ギャグスパイスは声優さんが頑張っていますよ


作画は相変わらず標準以上
よく動いていますし、崩壊もありません

声優さんもそれなりに豪華でしたね
個人的に津田健さんはツボりましたよ^^

音楽は普通
OPの絵は個人的に好きでしたけどね

キャラは最終クールなのでオールスターです
あ~いたな~って感じの懐かしいキャラとか出てきますよ


アニメが原作最終話まで終えました。
これから食戟のソーマを視聴される方は必ず1期から順序良く見てくださいね^^

食戟のソーマ
食戟のソーマ 弐ノ皿
食戟のソーマ 餐ノ皿(列車編を含む)
食戟のソーマ 神ノ皿
食戟のソーマ 豪ノ皿

です。間違えないようにレンタルなりしてくださいな

視聴すれば完走は出来ると思います
面白いと思うかどうかは別問題ですけどね

個人的には(原作コミックでいいや)と思っています
アニメは2周目はしません!

嫌いじゃないんでけど、満足感が得られないアニメはな~(爆笑)

ってわけで自己判断で視聴をどうぞ(投げやり)




では最後に一言
絶望した~!色んな女性の下着姿に絶望した~!
なんですか、あの格好は!
あんなにみんながみんな、上下が揃っているわけないじゃないですか!←そこかいっ
今は上下が揃っている下着を付けている方が珍しいんですよ!
女性は上下が揃っている下着を付けているなんて、男性の都合のいい妄想ですよ!
そ~ゆ~所だけ夢を見させるアニメに絶望した~!


男性の皆さん
揃っていないとだらしなく思えるとか彼女や奥さんに言っちゃいますと
軽く引かれるレベルですのでご注意を(爆笑)
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

安定・安心の料理対決アニメ(大団円)

言わずと知れた週刊少年ジャンプ連載漫画が原作のアニメ化作品です。

ジャンプ連載が本誌を追われずに完結し、アニメ化も原作の最後までなされるというのは近頃だと案外珍しいことなのかもしれません。とりあえずパッと思いついたのが『バクマン。』くらいかも。

アニメ化の時系列的には3期目以降が素直に数字ではなくそれをもじったタイトルになっていて:

食戟のソーマ(1期目: 2クール)
~ 弐の皿(2期目)
~ 餐ノ皿(3期目: 分割2クールの前半)
~ 餐ノ皿 遠月列車編(3期目: 分割2クールの後半)
~ 神ノ皿(4期目)
~ 豪ノ皿(5期目: 本作品)

ということになっています。ただ、ストーリーの区切りとしては3期目2クール目と4期目は特に境目は無くて、一連の作品としてつながっている感じですね。

本作「豪ノ皿」の特徴としては対決する相手がこれまでは遠月学園の関係者(生徒やOBなど)ではなくノワールという裏社会で活躍する料理人が出てくることや、主人公である創真の家族、ヒロインである薙切えりなの家族に関わる様々な確執が露になる点でしょうか。

作品内容的には1期目から本作まで、終始一貫して主人公の幸平創真(ゆきひら そうま)を始めとする料理人による対決と、その勝負における審査員たちのリアクション芸(良くわからない言葉を発したり服が脱げたりする)が支える形になっています。

そしてその勝負が行われるに至る過程や因縁、そして料理修行といった感じの『ミスター味っ子』あたりから完成されたと思われるテンプレートに乗っかっている作品です。

そして1期目から各話の進行はその期通じての話数を表すアイキャッチ的な画像からスタートしてラスボスのシルエット的な画像で終わるとか、2期目以降はnano.RIPEをOPまたはEDに起用し続けるとかこの作品自体の様式も確立してきました。

そういう意味ではシンフォギアにも似た「様式美」を特徴とする作品でもあるかもしれません。飽きる人は途中で飽きるかもしれませんが、安定性は抜群でそれはこの5期目でも変わりませんでした。

同一クールに並んだ作品とは充分に戦えるポテンシャルは視聴前から期待していましたが、その期待にキッチリと応えた作品だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

68.3 14 ツンデレで笑えるなアニメランキング14位
信長の忍び(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (226)
865人が棚に入れました
1555年──
世はまさに戦国の時代!! ひとりの青年がでっかい夢を抱いていた。
うつけと呼ばれる彼こそ後の…、そう、織田信長である。
そんな青年を慕う少女がひとり。
信長の夢に魅せられた彼女は笑顔で言った。
「私、信長様の忍びになります!!」
目指すはひとつ、天下布武のみ!!
ど天然帰蝶、パシリ秀吉、ツンデレねね、ツッコミ光秀、死にかけ半兵衛、
脇を彩る豪華キャラと共に、超巨弾戦記ギャグアニメ、はじまりはじまり~!!

声優・キャラクター
水瀬いのり、羽多野渉、村瀬歩、たかはし智秋、三森すずこ、釘宮理恵、大川透、関智一、落合福嗣、うえだゆうじ、平川大輔、森嶋秀太、松井菜桜子、高木渉、立花慎之介、置鮎龍太郎、檜山修之
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

信長?歴史?勉強系?いやいや、これはぜひ見るべき!?笑いあり、涙ありのコメディ作品!

☆原作未読☆
ショートストーリー全26話


ショートストーリーは約5分間のとっても短いストーリーで初視聴でした☆

あんな短い時間でどう魅力や戦い伝えるの?面白いの?楽しめるの?など少し不安なところもありましたが…

見て正解でした!!!


時は戦国ーーー日本の戦国時代を舞台に、少女忍者千鳥とその主織田信長が愉快な仲間達と共に天下統一を目指す

そういったストーリーです♪

「信長の忍び亅というタイトルですが、忍びの話ではなく、忍びから見た戦国時代のお話です


それでは本編スタート!!!

忍びと仲間たちとの出会い
{netabare}

どんな話かな?と少しドキドキした気持ちで再生しました
すると…
溺れてるーーー!!!
忍びが溺れてたのです!
それを信長様に助けてもらい、黄色の布で髪を結んでくれたことが始まりです

元々忍びを目指していた千鳥は戦法は万能と言い過ぎる程の超万能!しかし難しいことは苦手で泳げないとのこと
ある時訓練をしたら溺れて、それを信長様に助けてもらったのですが、名を聞かれたときに
忍びです!
と名乗ってしまいました笑
おっちょこちょいなところもありますがかわいいなぁと♪

そして、助けてくれた優しい信長様に仕えたいと数年後には信長の忍びになります!
忍びの千鳥だけでは心配と助蔵という子を連れてーーー

城にたどり着いた二人に信長が忍びになるにあたって「ワシのために死ね亅
と言ったわけですが千鳥は信長に

「それは無理です!
何があっても生きて生きて生き抜いて情報を伝えることが忍びなのですから亅

と気持ちを伝えます。かっこいい…!そして信長も、
「うむ、それではワシの為に生きろ」

そして去っていく間際に、「まだその布を付けていたのだな…」
覚えていたんです!千鳥のことを!
そしてここで1話が終了
もう1話から感動でした♪
なんていいお話なの〜!!


そして第2話からは忍びが本格始動!
色々な人物たちと出会い、のほほんとした日常がありつつも、敵軍に忍び込んで情報を盗んだり、戦では戦ったりもします
それが忍び!!!


信長の次に出てきたのはおサルのパシリこと、木下秀吉!後の豊臣秀吉です!
なんと秀吉は戦国時代からつかえてたのですね!
うわぁこの組み合わせ好き〜♡
かなりのパシリ(自分でも言ってる)ではありますが、
戦いでは活躍しますよ〜!!

他にも!大大大名と言われた今川義元やアニメではかなーーり性格がうざい(好きな人ごめんなさい)足利義昭や本能寺の変で信長を裏切った明智光秀も出てきます!

また、人物としては、信長の妻の帰蝶や、みんなの人気ものお市様、などなど注目の人物が多数出てきて活躍の場を見せますよ〜!!

千鳥やボケキャラのちょっとした言動(毒舌あり?)やそれに対してのツッコミ!
それがとっても好きで思わず笑ってツッコミたくなるほどです♪

{/netabare}


忍びーそして戦ー
{netabare}

アニメであった教科書に載ってる有名な戦い
〜桶狭間の戦い〜
およそ5000対2000という戦いですが、千鳥はとっても大活躍!素早く相手を倒していきます
そして!この時代にはもう徳川家康がいたのです♪
活躍はまだだったから知らなかったぁぁ〜!

竹中半兵衛を暗殺する予定が助けてもらい、恩があり殺せず、むしろ仲間になったところは心が暖かくなりました♪

秀吉がいい国作ろう鎌倉幕府みたいに
みんなで作ろう墨保城
といい、なんと一夜(実際には3日)で作ったり
など!戦国らしい戦いらしい一面もたくさんありました!

{/netabare}



それでもやっぱりギャグコメディー
{netabare}

忍びをするに当たり、助蔵にこう言います
もし私がなかなか戻らなかったら…(えっ捕まったらってこと?)

先にねててね!

いやもうここは思わずつっこんでしまいました笑
でも千鳥らしい♪
(ちなみに何回か忍びはありましたが全部最終的に無事に帰りましたよ☆)

戦いの途中、勝てるかな?どうかな?というときに
やばい…洗濯物干しっぱなし…╮( ºωº )╭
いやそこじゃないでしょ〜!

他にも!尾張は美女ばっかり!と聞くと男全員目の色を輝かせたり
足利義昭はけまり天下をとるとか言い出したり
褒美になでなでをしてもらったり
秀吉は幼なじみのねねと結婚したり!
助蔵のヤキモチがあったり!
信長は大の甘党好きだったり
ある武士は太ってて甲冑着れなかったり、
戦い中に寝たり(いやこれだめでしょ笑)
千鳥の天然ぷりが秀吉にも増えて信長がツッコミ切れなくなったり 
明智光秀がツッコミ師として信長につかえたり
美濃三人集笑
名前漢字でありがとうございます笑
岩成友通、三好政康、三好長逸
というあまり活躍が見られなかった3人組が出てきたり
信長の理想の素晴らしき都は全部お菓子のお店だったり笑

などなど、ギャグ要素がたくさんありますよ〜!
{/netabare}


笑いあり、涙あり、筋肉あり!?のギャグコメディー
ぜひ1度見てみては??

2期に続きます!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いのすけ、智秋さん、クギュにみもりん…

この作品の原作は未読ですが、主演「いのすけ」の知らせを受け馳せ参じた次第にござりまする…
いのすけがこの作品で千鳥役をやる事は、「しあわせいのりまち町民」に事前告知があったので視聴を楽しみにしていました。

個人的に特定の声優さんに入れ込むのは、作品の見方が変わる気がするのでこれまでずっと敬遠していました。
索引の良し悪しに声優さんの力は欠かせません…けれど、私の中で作品の好き嫌いは声優さんとは関係ないと整理しているので…
でもリゼロを見て…大天使レムりんに触れて色々圧倒されてから、声優さんに対する見方が少し変わった気がします。

私はきっと片手に入るくらいレムりんの事が大好きですが、レムりん演じたいのすけ…
途中からレムりんが好きなのか、いのすけが好きなのか自分の中で分からなくなりました。

そんな気持ちで視聴を始めたこの作品…随所に千鳥の可愛らしさが光っていたと思います。
千鳥は伊賀の忍び…ですが、忍びとしての才能以外は、およそ忍びらしくないのが彼女の最大の魅力です。

千鳥と信長…出会いから最高だったと思います。
まだ千鳥が幼い頃…川で溺れていたところを信長に助けて貰ったのが最初の出会いです。
世間では信長が「大うつけ者」と噂されていた頃ですが、既に千鳥は信長の器の大きさを実感していました。
「一人前の忍びになったら、信長様にお仕えしたい…」
そしてその念願が現実のものとなり、物語が動いていきます。

恥ずかしながら、この作品のオープニングで既に涙で前が見えなくなってしまいました。
千鳥が信長に最初に会った時に貰った髪結い紐を常に身に着けているのですが、蓮花さんの歌う「徒桜」をバックにその髪結い紐を千草がそっと触る仕草…これにやられてしまいました。

その仕草から信長に対する気持ちと、貰ったモノを大切にしている気持ちが痛いほど伝わってくるんです。
きっと信長にとってはそれほどのモノではなかったと思います。
でも大切なのは、モノの価値は貰った人の気持ち次第だということ…
そんな千鳥の気持ちをしっかり汲み取る事のできる信長は、千鳥が命をかけて守るに相応しい人物だったと思います。

千鳥が仕え始めた頃から信長が動き出します。
国内の制定に始まり…そしてかの有名な桶狭間の戦いと物語が流れていく訳ですが、その時々で千鳥はしっかり活躍していたんです。
正直そんな歴史は初めて聞いた…というものばかりでしたが、結果的に面白ければOKなんだと思います。
千鳥の活躍は是非本編でご確認頂ければと思います。

この作品…5分枠なのですが、出演されている声優さんが豪華なのも特徴です。
タイトルでも少し触れましたが、信長の正妻である帰蝶はたかはし智秋さん、お市の方にみもりん、そして秀吉の奥方であるねねがクギュ…
ねねのツンデレっぷり…実在したねねももしかしたらツンデレだったのではと錯覚するくらいクギュははまり役だったと思います。
もう流石としか言いようがありません。

そして、この作品は主題歌も大好きでした。
お気に入りは蓮花さんの「徒桜」です。私は発売初日にデジタルミュージックで購入しましたが、私の友人は発売から暫く経ってもCDが手に入らないと言っていました。
でもそれほど人気があるのも理解できます…だってメチャクチャ恰好良いですし、オープニングアニメとの相性もバッチリだったから…

嬉しいのはそれだけじゃありません。
5分枠作品でも2クール枠をしっかり使って描かれていた上、なんと続編まで発表されたのですから…
この作品の魅力にこれからもドップリ浸かっていきたいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

史実を交えたアニメ、これが教科書なら勉強も!…とはならない…かな(汗)

2期を先に書いてしまいましたが1期の感想と雑記を。

マンガ原作・既刊全て。(2017:7/15現在・11巻)
アニメ・2期放送分のみ全て。(2017:7/15現在)
アニメ0話・視聴済み。

マンガの方を拝見した方はご存知かもしれませんが、戦国史研究学・谷口克広さんも寄稿してます。谷口さんもこの作品は創作物(マンガ)にしたとしても歴史の文献を無視した設定はしていない、と言っているほど。マンガだから少しは目を瞑ってる部分はあるみたいですが(4コマギャグですからね)それでも高評価。
原作の重野さんが基本的な知識を得てちゃんと描いてるからこの評価なのでしょう。私も文面を読んでて共感、納得しました。

さて、アニメの方は1話毎に対し約3分半くらい。(OP含む)
1期は全26話。(0話は含まない)
マンガ原作の2巻までですね。

個人的にはちょっと削りすぎな部分がありますが楽しめました。声優もボケもツッコミもストーリーもテンポも◎。
ギャグ好き、長いのが苦手、ちょっとした雑学を知りたい方にはオススメです。
信長様は下戸、アニメでは描かれてませんがハーブ園を開いたのも信長様が最初、甘党…等々面白いことが知れます!
信長の時代の事も知れて一石二鳥です…ねぇ…?
アハハ…
でも、谷口さんも言われてますがほぼ間違ってないので軽く楽しみながら知っていくのも良いと思います。
アニメでは表現しなかったんですが秀吉とねねは戦国時代では珍しい恋愛結婚だったんですよね。あの時代は政略結婚がほとんどだったのに本当に珍しい。多分年齢が引っ掛かったのかな。秀吉とねねが結婚した時の年齢が『秀吉25歳』で『ねね14歳』だったので(^_^;)

この作品は史実を交えてるのでちゃんと殺すところは殺します。死ぬ人はちゃんと死んでます。
じゃないと萎えますし評価も低かったでしょうね。
OPが中々なので作品とギャップが…(笑)

個人的にはねねの料理ですね。千鳥と助蔵は忍者なのである程度の『毒』に対しては耐性を持つため訓練はしてあるはずなのにあの二人が倒れるほどのねねの料理って…( ̄□ ̄;)!!

さて、最後に雑記を。
アニメやマンガなので『忍者刀』を表現してますが戦国期の物は全く発見されていません。それから『七方出(変装術)』や『忍者装束(所謂忍者の格好)』など「自ら忍者」と主張した格好はしません。『七方出』も逆に怪しまれるとなり商人に化ける忍者が一般的と資料があります。
なのでガチな方はこのアニメはオススメしません。
普通に忍者服や忍者刀出てきますので。

このアニメとは関係ありませんが2017:7/14の報知新聞の記事で今までは日本で初めてラーメンを食べたのは水戸黄門の徳川光圀とされてましたが、それ以前に食べた人が居ると言う資料が出てきました。
光圀さんは1697年。ですが新たに出てきた資料には1488年に京都の僧が食べたと出てきました。経帯麺ですがかん水を使われており「ラーメンとして認定」されました。

技術が発展し、資料が新たに発見され歴史はまた変わっていきます。だからある意味この『信長の忍び』も1つの信長の歴史なのかもしれませんね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

59.9 15 ツンデレで笑えるなアニメランキング15位
社長、バトルの時間です!(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (202)
650人が棚に入れました
世界の中心、ゲートピア…。かつて世界は果てしない荒廃が続くばかりの魔境だった。そこへ天から女神が舞い降り、天空に巨大な「門」が出現。人々は「門」の中に世界を維持する奇跡のエネルギー、キラクリが存在することに気づく。月日は流れ、ゲートピアは都市として発展。「門」のダンジョンの中で専門的にキラクリを採取するトレジャーハンターが登場。世界を維持する奇跡のエネルギーは、キラクリハンターの手にゆだねられている。主人公・ミナトはある日突然、幼馴染のユトリアに呼び出される。淡い期待を持って向かったその場所で、ミナトはユトリアに告げられるー「わたし、あなたのこと…社長に向いていると思ってたの!」こうして先代の跡を継ぎ、ミナトの冒険社長ライフが始まったのだった。

声優・キャラクター
堀江瞬、市ノ瀬加那、和氣あず未、青山吉能、堀江由衣、八代拓、上坂すみれ、茜屋日海夏
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.1

中途半端なビジネス用語でリアリティラインがぐちゃぐちゃ

3話までの感想{netabare}
まず2話まで見て、ワケが分からん。
いくら前社長の息子だとはいえ傾いてる会社の新社長に就かせるって「ボクと契約して保証人になってよ」って感じでもうナンだこれ。
何か前社長の残したものがあって、それを使えるのが親族だけで、会社継続にそれが必要…という設定でもあればまだ納得できるけど、そうじゃないっぽい?
そもそもなにが抵当に当てられてるのかも分からない、名義が会社と個人の違いすらあやふや。
博物館に寄贈(貸与?)してたのを取り戻すと相続税が発生するって、個人名義なの?
ってかこれ、単純に前社長が人間のクズなだけなんじゃ…。

と、最初から困惑を覚えつつ視聴。
そのうち納得できるタネ明かしがあるんじゃない?と思いつつ3話に突入するも…アカン限界かも。
ケロロはヤメロって、不快なんだ。
コンビニの例を挙げてたけど小売商とはワケが違うんじゃない?
両者の顔を立てないといけないから大変なんであって、上司と部下が直接言い合えるなら中間管理職が困ることは無いんじゃ?
そもそもあのダンジョンはコンペ用の作り物でしょ?横狩りはマナー違反のような…。

なんだろうな、会社名義の消耗品(一度読むと消えてしまうスクロールとか)を使う度に経理が頭抱えるとか、社長の認証が降りないと使えない大技があるとか、そういうの期待したんだけど全然違うっぽい。
またこの世界の住人の知能は非常に低く、ヘタなキッズ向けよりも幼稚、ってか深夜アニメしか見てない人がキッズ向けを作るとこうなる気がする。
いやマジでタネ明かしあるんだよ…ね?{/netabare}

10話までの感想{netabare}
金払って入社って正気か?
マリカに続いてミネコで二度目、スタッフは「これはおかしい」と本気で思ってないみたいで怖い。
現実のアニメ業界で未払いだ脱税だとゴタゴタあるけど、これじゃあさもありなんって思っちゃうよ、思いたくないのに。

といったことを9話見た後で書こうとして、「ま、まぁ次の回でミネコが人間界で受け入れられるかどうか色々大変なことになるのだろう」と言い聞かせてもう一週様子見してた…のだけど。
10話、え、なにこれ…。
ミネコの件はもう解決した扱いらしくさも当然のように普通に会社に居て、内容の方はユトリアと社長とのエピソードに。
もうこの世界の冒険者会社の勤務形態がよく分からない。
他の社員は社長とユトリアが二人きりになれる様に気を利かせて別件の用があるとして席を外したのだけど、で、お前ら仕事は?
基本、ダンジョンに行ってキラクリを取って来るのが仕事内容だと思うのだけど、社員は「今日はどのダンジョン行こうかなー」と自由に選べる?そしてそれは会社は把握してない?
「今日行ったダンジョンではキラクリ見つかりませんでした」でいくらでもサボれたりして?
また、確実に日帰りできるのは約束されてるの?
10話で社長「その辺で寝るから大丈夫、こう見えても冒険者だからどこでも寝られるんだよねー」と言ってるから、一度クエストに出ると数日かかることもあると匂わしてるのに?
だってさ、「社員がキラクリ探してダンジョン行ったけど数日戻ってきてない」ってことが起きた場合、救援送ろうにもどのダンジョンか分からないようじゃマズくない?
携帯やGPSがある世界じゃないでしょ。
逆に、キラクリがダンジョンで手に入った場合、こっそり着服したりそれ持って蒸発したりとか…無いの?
また、いくらお手軽なクエストを選んだとしても、実際にダンジョン行ったら予想以上にボスマジューに苦戦してキラクリを手に入れるまでに時間かかって、戻ってきたらもう深夜ってこともよくあるんじゃないの?
なのに会社にはベッド一つ、ホテル紹介するのかな?

実はこういう感じの違和感はずっと続いてて、特に6話の親父の伝言はもはや宇宙人だか未来人。
オオガタモンで原因不明の異変が起きてて解決に向かったらしいのだが、どれくらい時間がかかるのか目処が立ってるかのような口ぶり。
原因不明なのに?行ったその日に解決できちゃうかも知れないのに?
このテの設定はよくあるけど一例として“グラブル”を挙げると、主人公の親父は幻の空中都市を探して旅立って行方不明で主人公はそれを追うって話なんだけど、この場合「親父は幻の天空都市で暮らしてるかもしれない」という可能性がある。
親父の目的の達成・失敗に係わらず、戻ってこないのは不思議ではない前提。
一方のシャチバトでは、解決したら帰って来るんだよね?なのに会社そっちのけで旅立って「何年かかってもいいのでついてこい」って…どういう目算?
オオガタモンに行くには大金が必要らしく、会社売却して追ってきたらどうすんの?、遺産取り返すかどうかも確実じゃなかった(メッセージを聞かない可能性もあった)じゃん?
ってかオオガタモン行くのに大金が必要ってのも謎、「じゃあ先代はどうやって行ったの?」と誰も疑問に思わないのも謎。

と、実はここまでは前フリ。
ひょっとして伏線ってことは…無いかな?
そもそも、オオガタモンはゲートピアの最高組織十二人機関とやらに厳重に管理されてるので女神サマに頼むから大金が必要って流れなんだけど、誰も十二人機関と話をしようという発想を、しない。
十二人機関は先代からオオガタモンの異変聞いてないの?いや、十二人機関の方から親父に頼んだ?
とりあえず事情話して会社経営に便宜図ってもらおうよ。
と思うのだけど、実はこれ…1話でこれまた謎なワード「株主である執行役員12名」ってのがあるのだけど、この12名ってそのまま十二人機関と同じなのかな?
で、そのメンバーは密かにキボウカンパニーに接触してるとかって…無いかな?
トーマスがなぁ~んか怪しい気がするんだけど、ガイドさんも何かウラがありそうな無いような?、ついでにヴァル美もアヤシイけど。

1話の研修ビデオの進行役やってたり、2話で先代の遺産が博物館へ寄贈されてると伝えたり、6話で女神サマに頼もうと最初に提案したのもガイドさんなんだよね。
なんだかんだいいつつオオガタモンの異変について調べは進んでて、解決には数年を要すると試算も出てて、管理してるのは十二人機関なんだから当然それを知ってて、キボウカンパニーにアプローチ仕掛けててもおかしくはないかなぁ、と。
そこでガイドさんが12人ナントカのメンバーやその手先で、キボウカンパニーの方針を誘導してた…のであれば、これまでの違和感は全部ではないけど結構解消できる…かも?
ミネコの人間界での処遇も裏で手を回してたり、ひょっとしたら1話より以前に「ミナトさんが次期社長に相応しい」とユトリアに吹き込んでた可能性も?

というかむしろそうであってくれ。
そうでないと矛盾点だらけでこの作品がアレ過ぎる、作画頑張ってるので作画スタッフが報われない。
他の方のレビュー見たら脚本は“慎重勇者”の方らしいし、トリック仕掛けててもおかしくはない気がするんだがのう。
もしそうであったとしても払拭し切れない矛盾点もあるのだけど…それは最終回見てからでいいか。{/netabare}

総評{netabare}
これはどうしたもんかな。
変にビジネス用語を使うせいでリアリティラインが滅茶苦茶。
「○○って言葉使うなら××もあるハズ」「○○知ってるなら××も知ってるハズ」みたいなのが発生して、××に当たる部分がスッポ抜けてても「フィクションなんだから気にしない」と処理するのが難しい。
そうだなぁ、“忍たま乱太郎”では作中「五百円玉を出すのは構わないが小判はダメ」という指示があったとかなんとか。
五百円玉は嘘だと明確に分かる(フィクションとして受け入れられる)けど、作中時代的に小判は存在してなくて紛らわしいから。
こういった鉄則を完全に無視して中途半端にビジネス用語を投入して、しかも用法が正しくなくて、見てるこっちの頭がおかしくなりそうになる。
一応別のパターンとして“バミューダ△”では、海中なのにお茶をカップに注ぐ、ヒジキを天日干しする、雨が降る、泡風呂がザバーっと溢れる等、明らかにおかしい描写を入れて視聴者の頭をトリップさせる手法もあるにはあるけど、これは特例でしょう。
魚が空飛んだりキノコが物言ったりするヘンテコリンな世界を演出したんだろうと察しがつく。

なによりも、シナリオが酷いのだけど作画はマシ、そのせいで予算がキツかったんだろうなと好意的に見ることができない。
それだけならまだ「監督や脚本の価値観が私に合わない」「新しいことをしようとして外した」「視聴者無視して独りよがりに走った」等あり得るけど、とにかく脚本にやる気を感じない。
いや、やる気が無いなら無いで面白くはないけど手癖で無難な出来にはなりそうなもので、これは意図的に作劇の鉄則を外したような部分が見える。
もう一つの可能性「企画・原作がそうだから」なのか?それにしたってそのまんまアニメ化はヤバいって気付きそうなもんだと思うが…。

以下各話ごとのツッコミ、批判長文注意{netabare}
まず1話からおかしい。
社長になるための認定試験を受けるって展開で、試験の道中「なにやら困ってる少年(トーマス)」に出会う。
トーマスの願いを依頼として受け、主人公達は本来の試験はひとまず置いといて手助けするって流れ。
これ、物語を見慣れた人ならトーマスは一般人に扮した試験官の偉い人ってオチを予想するのが普通だと思うのだけど、全くそんなことは無かった。
じゃあ何で出したんだと。
「ガイドさん」も謎。
社長就任のため研修ビデオを見させられるのだけど、そこで登場した「冒険庁が配布してる学習セット(中略)冒険庁のバイブルですよ」とまで言われたビデオ内の司会役がガイドさん。
それが中小企業(のちに零細企業になる)のキボウカンパニーの社員って…何かあるって思わない?
私は最初管財人かと思いましたよ。
けどそうじゃないらしく、では社長が新人なので冒険庁や親会社からの出向、スーパーバイザーとかエリアバイザーと呼ばれる立場なのかな?と好意的解釈をしてたけど、そんなことは無かった。
せめて、せめて最終回の「12人」に報告するのがガイドさんだったらこの作品の大部分のヘンな箇所を大目に見れたのに、なぜやらない?
1話終盤のマジュー戦はいわずもがな、あんなので納得できるのは子供でも難しい。
根拠不明のインスピで弱点を見抜くんじゃなく、なにか知っている(かつて同種と戦ったことがある?)を匂わせればいいじゃない。

2話は輪をかけて謎…会社の財産なのか個人の財産なのかあやふやな遺産相続がどうこう。
博物館じゃなくて質屋じゃダメだったのかな。
けどこれは一応親父が意図的に仕組んだことだと考えればまだ納得できる…か?
けど親父にはそんなことしてる余裕あったのか?
これも引継ぎをガイドさんが影でやってたってことにすれば良かったと思うのだが。
3話も謎。
受注コンペという名のダンジョン攻略なんだけど、これって主催者が用意した作り物ちゃうの?
「三つ首マジュー」も主催者が用意したものだと思うのだが…。
しかも首同士を上司・部下・中間管理職になぞらえてドツき合いのケンカをさせるのだけど、これ、社内暴力やん(悪い意味での伏線)。
4話は頼みの綱だった作画までも迷走。
この回登場のマリカ、モノローグで「小さいけど~」とか言われるが、他のキャラと比較して別に小さく見えない、致命的。
でもってマリカは協力者のトーマスをポカポカ殴ってるんだけど…(悪い意味での伏線)。
5話、1回目の「大金払わせて入社」、もう頭オカシイ。
作画のヘンさも継続で、散らかった部屋で「足の踏み場もない」と言うのだが、そこは画面に映さない。
こういった台詞で説明するだけで絵では見せないのは6話もそう。
ダンジョンの罠にはまってガケをジャンプするがミナトは届かず、引き上げられた後に「踏み切りを失敗して」と言うがそのシーンは映さない。
同じくダンジョンの罠、通路が狭まってくるところで「もうダメだ、体をこすりそう」と言うが画面からは全然そんな様には見えない。
極めつけは「社蓄マジュー」のボス登場シーン、姿を見たマリカ「随分貧弱なヤツね」。
…?
「貧弱そうなヤツ」じゃなくて「貧弱なヤツ」?また一回も剣交えたりしてないのに?
これどういうこと?
ひょっとして作画班がどこまで描けるか分かってない段階でシナリオのセリフを書いて(ここまでは普通)、上がってきた作画にセリフの手直し入れるのを忘れた?
作画クオリティからして時間カツカツって気はしないんだが、案外カツカツだったのかなぁ?

社蓄マジュー戦や親父の伝言についてはもう絶句、凡そ人間の発想に思えない。
特に親父の言ってることが意味不明で…未来予知でもできなきゃそんなことは言わんって内容、詳しくは「10話までの感想」見てちょ。
そしてオオガタモンへ行くために、何故か「十二人機関」に話をしようとはならず、袖の下使って女神に頼もうって展開。
但しこれは言いだしっぺがガイドさんだったので、やっぱりガイドさんが何か企んでるってことにすれば良かったと思うのだが…何故しない!?

そして7話はオレの怒りが有頂天(ブロントネタ)。
6話までかけて、もう一度言う、6話までかけて、遂に「親父の遺産」たる新装備をやっとのことで手に入れました。
普通それ使って活躍するシーン描かない?
それ以前から妙にキッズアニメ的な内容が鼻に突いてたんだけど、キッズアニメだったら絶対に新アイテムは活躍シーンを入れる、メタ的に「商品」だから。
キッズアニメっぽいノリをしといてキッズアニメのお約束を外すとか、なにがしたいん?
そもそも普段の冒険者の業務内容がサッパリ分からない、会社をテーマにしてるのに。
中盤のガイドさんの社長に向かっての「企業秘密です」、これは親会社からの出向ってことなのならギリギリ許容できたかな?
けどそうじゃないみたいなのでやぱりこれも…なにがしたいん?禁則事項パロ?
またこの時、ガラの悪い冒険者らしきものが登場して、これも悪い意味での伏線になってしまってる。

8・9話は連続した話で考えたくないことを考えてしまう回。
まず「ファムネラがアンデッドであること」と「アンデッドには回復薬は普通に効いて回復魔法はダメージになる」の2つの情報。
両方隠しといて両方同時に明かすとか…どっちか片方は先に明かしとくべき、そうでないとタネ明かししても「へー、そう」ってだけで意外性もナンもない。
つか後者の情報とか訳ワカラン、FFだって(ナンバリングで違うとは思うけど3では)ケアルもポーションもアンデッドにはダメージだぞ?
更に酷いのがファムネラ遭遇前に、ファムネラ以上に見た目よっぽどアンデッドっぽい敵が登場してるんですよね、回復魔法を使えるマコトが都合よく気を失ってケロロにひと呑みされた連中。
(もっと言えば6話の社蓄マジューもファムネラよりよっぽどアンデッドっぽい)
…。
というか、まさかと思うけど…当初はそのファムネラ遭遇前の敵を使って「アンデッドには回復魔法がダメージになる」を見せるつもりだった…とか?

急遽予定を変えてケロロ活躍シーンをねじ込んだ?

なんてことは…まさかねぇ…。
そもそもマコトが気を失う必要が無い。
別にマコトはケロロを知らないワケではない、むしろ知ってて隠してただけ、バレバレだけど。
社長に知られたところで「このことはご内密に」と言うだけでいい。
それよりもっと根本的な問題、何で隠さないといけないのかワカラン、ファムネラですら会社で普通に働ける世界なんでしょ?
権利的に~とかフザけたこと抜かすなよ?それツマラン、非っ常にツマラン。
どうにもここは「ケロロを登場させようとしたことで脚本が歪められた」感がしてならない、そんなん考えたくないのに。
そして他社社員のライバーに危険な仕事を押し付け(悪い意味での伏線)、ファムネラの女王を退治…退治していいの?
そしてミネコで2度目の「大金払わせて入社」、1度目よりもタチが悪い。
なんつーか…マンハッタン島をインディアンから24ドルで買い取った白人みたい。
しかも9話のサブタイは「白馬の騎士」(ホワイトナイト)、平社員で受け入れといて…え?

10話に関しては「10話までの感想」で大体書いたので割愛。
ミネコが人間社会に馴染めるまでの苦労話かと思ったらトンだ肩透かしだった。

11・12話は連続した話。
11話の引きとしてのミナトの暴力事件…暴力事件!?
「ミナトがまさかそんなことを?」じゃなくて「脚本がまさかそんなことを?」でビックリだよ。
せめて殺人か横領か経歴詐称で実は前社長の息子でもなんでもない赤の他人だったとかじゃない?、意外性持たせたいなら。
「どうせ誰かを庇ってでしょ?」なんてのは丸分かりで、引っ張るようなネタかいなと。
ここまで何度も書いてきた「悪い意味での伏線」、それらから冒険者って血の気の多い荒くれ者の印象しか無いので今更社内暴力ごとき、何なんだよと。
しかも11話中盤、ユトリアが照れ隠しで社長引っ叩いてるんだけど…あれ?
ワザとやってるのかなぁ、不愉快に思わせたくて作ってるなんて考えたくないんだけど。
ってかヴァル美も、あのタイミングでミナトの過去を暴いて何がしたかったん?とっておきのスキャンダルじゃなかったの?
12話見ても全然分からない、シナリオの意図がサッパリ分からない。
ケモナーマスクも見逃してなんか良かった感演出してるけど、別の場所で他の冒険者が殺される可能性は無視か。
治癒魔法がある世界にも係わらずライバーが全治数ヶ月の大怪我を負ったの忘れてる?そういう危険な世界の中の職業じゃないのか、冒険者ってのは。
ってかマジューの存在理由も分からない、社蓄だの経営者サイコパスだの変な言葉充ててたが、じゃあ業務内容はなんだよと、侵入者(冒険者)の排除ちゃうのかと。

ワカラン、ほんとワカラン…。

女神に関してはもう脱力。
そりゃ女神にとっては大量のキラクリも小銭程度の価値だったのかも知れないが、お前自身オオガタモンの異変はどう思ってるの?と。
「なんとかしなきゃ」と思ってるならもう少し協力的だろうし、実はオオガタモンの異変って大したことないのかな。
もしくは女神からしたら主人公の住む世界はどうなろうがど~でもいい世界ってこと…なのか?
一気にスケールがショボくなったような…。
呼び出すために使ったキラクリの半分は元はミネコの私財だと思うのだが、社員旅行の旅費って…えええ?
そして最後、1話で語られた「株主である執行役員12名」は6話で語られた「12人機関」と同一でいいのかな?
で、ここからは作品全体に掛かることなので各話感想の外に置くけど──{/netabare}

最後まで見て結局、オオガタモンの異変って隠さなきゃいけないの?なんでコソコソせにゃならんの?行政命令で「キミなんとかしたまえ」と直に言っちゃダメなの?
キボウカンパニーは12人機関に隠して(隠したつもりで)活動せにゃならんの?世界の危機を救うために結成された会社じゃないよね?冒険庁に相談しないの?補助金出ないの?
マジューに事情話して協力してもらえないの?意思疎通できるやつ一杯居たじゃん、ミネコが特別なのは気のせいだよ気のせい。
これらぜーんぶ不明、作品のベースが出来上がってない。
また12人機関では無理で女神でないとオオガタモンは通れないって説明は、実は無い。
大体親父はどうやって通ったのさ。
だったら親父は違法な手段でオオガタモンを通り、12人機構はお冠でとても話ができそうな状態じゃない、くらいのベースは敷いておこうよ。
そういう理由がちゃんと描かれてる別作品の「シーンの一部」を拝借して、なんとなく理由描けてる様に振舞ってるだけ。
雰囲気に流されやすい人なら騙せるかも知れんが、そういう視聴者ばっかりじゃないよ、と。
せめて…せめて最終回で12人機関に報告してたのがガイドさんだったら色々と考察という名の好意的解釈もできたけど、それも断たれた。

──と、なんか凄く長く書いてしまったけど、悪い意味でここまで集中してアニメを見たのは“剣王朝”以来かも。
「なんでここまで酷いのか」で興味を引いたワケだけど、それを狙った作りってことじゃないよねぇ?
ガイドさんが黒幕ないし黒幕の手先だったら全部ではないにしろある程度は矛盾解消できたハズなので「そうであってくれ」と最後の方は祈る気持ちだったのだが…。
親会社や冒険庁からの指導員ってポジションじゃアカンかったのかなぁ?
「冒険者ランク」なんてのもあるんだし、誤った運用されてないか査察とかあってもおかしくないじゃん。
繰り返しになけど単にやる気が無いだけなら、つまらないだけで手癖で無難な作りにはなる…ハズ、作劇のイロハを叩き込んであるプロなら。
で、肝心のシリ構・脚本の人は“慎重勇者”をやられてる方で…ちゃんとした仕事できる人じゃん。
どうしてこんなことに…監督か?その上の人か?

以下妄想{netabare}
思いつくこととしては、これは“はてなイリュージョン”で強く感じたことなのだけど…。
アニメは1日2日で完成する訳でもなし、工程のうえで脚本を書いてる時と絵を仕上げてる時とには時間差がある。
ひょっとして絵を仕上げてる段階で情勢が変わってお上から内容の変更を言い渡された?
あくまで可能性だけど、そんなことを疑ってしまうような箇所が“はてな”では目立った、中国資本だしね。
で、こっちの作品でも、制作途中で横槍(もしくはスケベ心)が入った?
そう強く思わせた箇所は8話のケロロシーン、あと4~6話にかけてのセリフとマッチしてない作画。
あ、但し私は一部で囁かれてる某マンガ家…伏せてもしゃーねーか、吉崎黒幕説は信じてない、反社だ枕だまとめ動画がソースだとか言ってるアレ。
どっちかというと他の人(監督か?)が吉崎の人気にあやかろうとしたんじゃないかと。
と考えると、各所に見られる演出は吉崎の作風をよく再現してるとも思える、かなり研究した?もしくはチルドレン?
ただ、それはあくまで一話完結モノのフォーマットであって、続きモノには全然合ってなかった気が…。{/netabare}

総評としては、ダメなアニメの例として見る価値はあるかも知れない、“剣王朝”並にマイナスな意味でオススメ。
「脚本が空回りしてる」(鉄血とか)ってことでもなければ「やる気が感じられない」(白猫とか)という雰囲気でもない新感覚。
作劇の鉄則外し・お約束外しをするからには代わりのネタを仕込んでおかないといけないのにそれが無い。
なまじ作画を頑張ってしまったことがアダになった?
悪けりゃ「まぁ作ってる方も大変なんだろうね」で気にならなかった…のかなぁ?
ケロロ以外のパロは触れたくもない、そういうのは“のうきん”で既に疲れた。
ラストの水着も語りたくもない。{/netabare}

どうでもいい話{netabare}
ちょっと面白い説を見かけまして、そこから考察…ではないな、妄想が広がったのでここに残しとこう。

何度も指摘してる「ガイドさん」、実はコイツは個体名ではなく種族名だという説。
つまりは1話のビデオで出演してたガイドさんとキボウカンパニーに勤めてるガイドさんは同種族別個体という説。
あっ、それだ!
で、妄想を広げると…意味不明な行動をしてたヴァル美も実はガイドさんなのでは?
実際ガイドさんとヴァル美はキャラが被ってるという指摘は本編でもしている。
ヴァル美の顔をベリーっとめくるとその下から天知茂じゃなくてガイドさんの顔が出てくるとか?
ひょっとして…これも何度も指摘してるけど、最終回で12人機関に報告してたのがガイドさんじゃなくてスバルだったことが残念だったワケだけど、スバルも顔をベリーっとめくるとガイドさんが出てきたりして?
トーマスも中身ガイドさんだったら違和感抱いた部分も解消されるかな?
ガイドさんは12人機関の送った監視人形(正体バレるか生命活動を停止すると崩れ落ちる泥人形がいいな)で、世界の至るところに潜んでる。
それは一般人は知ってはいけないことで、ケロロもガイドさんの成れの果てなんだけどマコトは気付かないフリをしている、ということなら隠さなきゃいけない理由も納得がつく。
12人機関が影でコソコソしてる理由も、明確ではないにしろ本編のみの情報よりは釈然とする、親父はそれを暴こうとしている、でいいじゃん。
ってか主人公と新入社員のマリカとミネコ以外もガイドさんにしちゃおう、マジューはガイドさん開発時の失敗作。
ユトリア辺りに「私もガイドさんなのかも知れない」と恐怖する展開とかあったら最高だね。
女神は12人機関の行いが神の領域に触れるか否かを探ってるってことでいいじゃん。

まぁ二次創作にもならないどこかで見たような下らないネタだけど、そう考えて見直すと実は面白い…のかも?
ゲームの方はまだ続いてるんだよね?こんな展開にならんもんかね。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

個性的なタイトルに反して、何の個性も感じない ~こりゃこりゃJAROに連絡だw~

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
RPGのような世界観、システムの中でのバトルや日常をゆる~く魅せるタイプのアニメ。

「なんか、ゲームっぽい」と思ったら、やっぱりゲーム原作なのですね。なんとなく、ゲームなら、面白そうかなと思いました。

1話目で寝落ちしたアニメは久しぶり。別に不愉快な部分は無かったので☆1にはしませんが、アニメとして単純に面白くなかったです。

今後面白くなる可能性はまだ孕んでい(伸びしろはあり)ますが、そこまでたどり着ける自信がないので、途中断念とします。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(4話まで)】
{netabare}
本作の個性は、主人公が「社長」という点でしょう。

単なる冒険者や、「ギルドマスター」との違いは、経理や人事など、組織の運営に関わる(裏方の)業務があること。

よって、そこ(世知辛いRPG世界の現実)をじっくり楽しめるアニメかと思っていたけど、、、どうやら違ったようですね。

「社長」どころか、「ギルドマスター」ですらなく、ただの「リーダー」。だったら、こんなタイトルつけるのは、ややアンフェアというか、「まぎらワシ」なので、JAROに連絡してやろうかなと思うほどです(笑)

まあ、「社長」要素である、契約や経理などに関わるであろう大切な書類を、架空文字で作っているあたりですでにやる気を感じないんですよね。あれって、(HUNTER×HUNTERみたく、架空文字でもちゃんと設定をつけているもの以外は)文面を色々考えるのが面倒くさくて、作者が楽してるだけでしょ。

これがゴリゴリのバトルアニメならそんなイチャモンつけないし、「異世界感出してるんだな」程度で終わりですが、一応「社長」と銘打ってるので、制作の姿勢という点で、あまり好きにはなれませんね。

ということで、基本的には、RPGのような世界観、システムの中でのバトルや日常を魅せるアニメ。そこに、「社長」という地位のお陰で、なにやらチヤホヤされる要素が加わっています。

これがとにかく、イライラします。

「本当は優秀」というのは随所で見え隠れしていますが、命の関わる冒険の場面で、力を出し惜しみする意味が分かりません。「俺はまだ本気出してないだけ」てのが、格好良いとでも思っているのかな?

まあきっと、何らかの「力を隠す理由」はあるのでしょうが、その発表まで観続ける意欲は出ない。力を隠す理由を中盤まで引っ張るのはかまわないけど、それは、「それでも面白い序盤を作れる」アニメにしか許されない技法だと思うんですよね(最近で言うなら、「慎重勇者」とかはそれが出来てた)。

これだったら、「俺TUEEE」アニメの方が、いくらかマシ。

まあとにかく、前半4話を観た限り、「終始スベっている、センスがなく、ありきありなギャグ」「熱さのない、作画も微妙なバトル」「やたらに古くさいキャラデザ」と、誉める部分が見当たりません。社長がもったいぶって出す指示も別に大したことは言ってないし、社員はそんなことも分からず今までやってきて、よく生き残れたなと。ライバルも頭悪すぎて何の魅力もない。てか、優しいだけで社長できんなら、誰でも出きるわと、イライラ。

唯一の収穫は、私が好きな堀江さんの声を聞けたことくらいでしょうか(苦笑)

余談ですが、本作はアプリゲーム原作で、アニオリのキャラを主人公に据えているので、半分オリジナルアニメなのかな? と思います。そうなると、良くも悪くも「監督」と「脚本」次第。

「監督」は、池下博紀さん。様々な作品の作画監督や演出をしていますが、監督としては初作品。悪い意味で、初作品らしいな~と思いました。演出が古くさいというか、置きにいってる感じ。

「脚本」は、「幼女戦記」や「慎重勇者」でシリーズ構成を務めた猪原健太さん。両作品とも面白かったので期待していたのですが、監督の違いなのか、原作の有り無しの問題なのか、本作は面白くない。本作は演出や作画以上に脚本が悪すぎるなと。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
無職をイジるわりには、容姿が若いな。ゲームにしたら、まずたず面白そうだけどな。山なし谷なし。久々に1話目で寝落ちしたな(苦笑)

2話目 ☆2
借金→相続→売却、で良いんじゃね? 零細だから、貸してくれないのかな。スラダンパロ、泥船、あんたは誰だっけ、とか、ギャグも安易で終始スベってる。1問ミスっても、問題も変わらずにやれるんかい。

3話目 ☆2
人が良いのが長所の社長て。指示も、的確というより、普通。バトルを生業にしているなら、戦士だって戦術組み立てるだろ。これが、「底」なら、切りだな~。

4話目 ☆2
なんか良い話風だが、別に感動しない。先が無さそうなので離脱。堀江さんの声を聞けただけが収穫。

5話目 ☆


6話目 ☆


7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今度の「異世界」は一味違う職場(ダンジョン)です。

この作品の原作ゲームは未プレイですが、市ノ瀬さん、和氣あずみさんにほっちゃんが出演されると知り視聴を楽しみにしていた作品です。
柔らかそうなタッチのキャラデザも初見から好印象でした。


世界の中心、ゲートピア…。
かつて世界は果てしない荒廃が続くばかりの魔境だった。

そこへ天から女神が舞い降り、天空に巨大な「門」が出現。
人々は「門」の中に世界を維持する奇跡のエネルギー、キラクリが存在することに気づく。

月日は流れ、ゲートピアは都市として発展。
「門」のダンジョンの中で専門的にキラクリを採取するトレジャーハンターが登場。
世界を維持する奇跡のエネルギーは、キラクリハンターの手にゆだねられている。

主人公・ミナトはある日突然、幼馴染のユトリアに呼び出される。
淡い期待を持って向かったその場所で、ミナトはユトリアに告げられる…

「わたし、あなたのこと…社長に向いていると思ってたの!」
こうして先代の跡を継ぎ、ミナトの冒険社長ライフが始まったのだった。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

キラクリハンターは、希望の会社に就職し、その会社に貢献することでサラリーを貰う、言わばサラリーマン…
対するマジューの間にも社畜の体制が敷かれている模様…

つまり、見方を変えると会社 vs 会社という構図が成立するのですが、きっと設定については色々と突っ込んじゃいけないヤツなんだと思いました。

だってみんなが所属するキボウカンパニーは、どこからどう見ても零細企業に過ぎません。
それはちょいちょい登場しては場の雰囲気を乱しまくった新興企業「サイエッジ」にしても然り…
巨大企業である「インペリアル」とは対等である筈がありません。

人材を多く抱えているということ…
それは情報収集、或いはキラクリを探索・収集する能力など、全ての面において秀でることは出来ないんです。
数の暴力…と言ってしまえばそれまでですが、それが企業の持つ底力にほかなりません。

でもこんなことを考え始めたら、折角の冒険が一気に面白くなくなってしまいます。
だから頭を空っぽにして目の前の出来事を純粋に楽しんだら良いんだと思います。
実際、私はそうして視聴したので、違和感はあまり感じませんでした。

それに何といってもユトリア…市ノ瀬さんの声に時折ほっちゃんボイスが絡んでくるんですから、私にとっては至福のひと時でしたよ。
だからラストのオチも想定外でしたが、この作品ならでは…と思えばすんなり受け入れられました。
まぁ、楽しんだもの勝ち…というヤツでしょうかね^^;

全体的に優しさで満ちていて悪意が無いので、安心して視聴できる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、和氣あず未さんの「Hurry Love」
エンディングテーマは、ユトリア(市ノ瀬加那さん)による「おやすみ」

1クール全12話の物語でした。
個人的に作品の雰囲気が好きだったので総じて楽しませて貰いました。
もし続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

55.2 16 ツンデレで笑えるなアニメランキング16位
マジカノ(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (91)
521人が棚に入れました
3人の妹を持つ平凡な男子中学生・吉川春生。彼の通う学校に、ある日不思議な雰囲気を持つ美少女魔宮あゆみが転校して来た。その後、なんと春生の家にあゆみの姿が。あゆみはメイドとして住み込むことになったのだ。

実はあゆみの正体は魔法界で最高の財力と歴史を誇る魔宮家の長女、つまり魔女であり、彼女は「未来見の鏡」によって受けた呪縛を解くために春生の魔力が必要だと説く。呪縛を解くべく協力する春生だが、それを阻止するため、3人の妹があゆみに立ちはだかる。なんと彼女たちも魔女だったのだ。この時、まだ春生は自分の生活が一変することを知る由もなかったのである……。

声優・キャラクター
野川さくら、市来光弘、中原麻衣、金田朋子、並木のり子、さかいかな、桃井はるこ、はらさわ晃綺、桑谷夏子、井ノ上奈々、力丸乃りこ、上村貴子、村瀬克輝、真堂圭

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ネタヒロインの巣窟

ラブコメ作品。ハーレム要素アリ。
ではあるのですが、コメディ色がとても強いです。
ラブ<<<<<<<<<<<<<コメ くらい。
ギャグに特化してます。
これは面白い…と思います、笑えれば。
と言うのも、ギャグはあまり笑えなかったです。
勢いが楽しいって感じです。

ですが、作品の笑いに対する真摯な姿勢は高く評価したいです。
キャラに可愛さを求めていないのでしょうか、
ヒロイン全員が完全なネタキャラとして君臨していました。
例えば、怒ったヒロインの顔がモンスター化したりw
ドタバタでハチャメチャな日常は、観る者を飽きさせないはず。
もう少し笑いに捻りがあれば、もっと面白くなったと思います。


あらすじというか簡単な内容は、
ごく普通の中学生兼主人公である春生が、
三人いる妹のうちの長女・舞夏と
ある日突然転校してきた魔宮あゆみという美少女に
争奪されあうというものです。
(話が進むと、あと2名ヒロインが増えます)
しかもあゆみは、とある経緯で春生の家にメイドとして住むことに。
舞夏とあゆみの死闘は見ものです。
因みにここは魔法が存在する世界であります。
魔法の扱い方には注意しましょう的な作品としても受け取れました。
魔法が使えたらの話ですけど。


キャラについて。
まず、ヒロイン1のあゆみ。
爽快すぎるネタヒロインでした。
野川さくらさんの演技が凄かったです。
彼女にしかあゆみは務まらないと思います。
それくらい熱のこもった好演技でしたね。
はい、あゆみに可愛さは感じませんでした。

次に、ヒロイン2の舞夏。
なんとびっくり、こちらも清々しいほどのネタヒロイン。
必殺技:化け物に変身。
本来ここは、キャラ被ってるよ!とツッコミたいところですが、
『あゆみ VS 舞夏』のキャットファイトが激戦すぎて、
ツッコミを入れるタイミングを逃してしまいました。
えぇ、舞夏に可愛さは感じませんでした。

可愛さより面白さ。
ネタ性を追求した結果、このようなヒロインになったのだと思います。
可愛さは無くても、私は二人とも好きですよ。
変に視聴者に媚びない点も◎です。
それに、可愛さなら春生と舞夏の妹(三女)の冬乃で得られますしね。

※ヒロイン3と4にも注意!
あゆみと舞夏ほどではないですが、
なかなかの実力(意味深)の持ち主です。


OP「もっっと!」 歌ー野川さくら
ED「マジスキMAGIC」 歌ークローバー

2つとも作品に合った賑やかな曲で気に入っています。



つまらないのに面白い。
一見矛盾しているように見えますが、
私はこのように本作を表現するのが正しいと思ってます。
何でしょうね、不思議な笑いが込み上げてくるというか…。
終始、苦笑い状態ではあったのですが、
それでもしっかりと楽しめたレアな作品でした。


最後に。
物語のラスト、どうしてこうなった…w
こんな終わり方は鬼畜です。
巧くも何ともありませんが、『マジカヨ』です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24
ネタバレ

チィ千 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ある意味外道魔法少女アニメ

原作は講談社出版の月刊マガジンZの漫画のアニメライズの作品です。あの魔法少女リリカルなのはASの後に放送されたらしいです。意外と知名度は低く、この作品を知らない人は多いと思います。
監督は後にダンガンロンパやあそびあそばせでお馴染みの岸誠二監督
良い点
・ギャグテイストかつ意気揚々と進む面白展開が見てて笑える。超絶魔法バトルがコミカル。話が進むにつれてキャラクターが毎度のように出演してにぎやかなハーレム展開。メイドのデデンデンデデン♪とか鶏の鳴き声とかのSEが笑えたりします。
勝手な予想ですが水島監督の外道魔法少女シリーズ、時期的にはドクロちゃん、大魔法峠と匹敵しそうな気がします
・妙に力の入った通販枠が面白い
・パロディに飛んだネタがギリギリで本家の声優や吹き替え有名声優がカメオ出演してたりする
・最終回まで見ると実はこの作品、{netabare} ループ物 {/netabare}であったことに驚かされた
悪い点
・キャラクターに癖が強すぎて好みが別れる、しかも主人公と出会ってそんなに経っていないにヒロインが急激に好意を示すので感情移入し難い。(1クールなので仕方ないか)
・アニメ全体がチープな出来で、キャラデも少し古臭く作画崩壊も多々見られる。ギャグアニメなのでそれ含めれば面白く見れると思います
・シリアスとコメディがごっちゃになって人によってはついていけない。その結果感動的なシーンなのに、絵面が脱衣みたいになってるので全然うるっとも来ないしむしろ笑ってしまう内容だったりします
・魔法要素がやっつけ過ぎてイマイチ理解できない
・主人公に魔法の存在を消すために毎回消去ハンマーで思いっきり殴る。そのあとは殴られた跡もなく平然としています

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

ああ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

マジスキMAGIC

声優さん目当てで視聴しました。特に中原麻衣さんと金田朋子さんが好きで。そういう意味ではすごく満足なアニメでした。

正直いろいろ話は破たんしているし面白くない回は本当にひどいんですが、総合的に見て十分楽しめるアニメでした。マジカノというタイトルではありますが、内容としてはドタバタコメディという感じです。主人公がかなり影が薄いです。

監督が瀬戸の花嫁の方でそっちを知っている方は想像できると思います。個人的には、瀬戸のほうが2クールと長かったので飽きてしまったんですが、こっちは1クール分なのでサクッと見れる分よかったと思います。キャラの設定は違いますが、展開の唐突さとか声優さんの頑張り具合はほとんど同じですから。原作の作者は違うんですけどね。

僕が特に面白いと思った回は第8話でした。

作中結構効果音みたいなのが多用されるんですが、それはちょっとうるさかったかなと思います。セリフが早口な場面が多くただでさえ聞き取るのが困難でしたので。

少し古い作品ですし、あらたまっておすすめするようなアニメではなかったのですが、出演している声優さんに好きな方がいるなら、けっこう普段とは違う演技が聞けるかもしれないのでおすすめですよ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

60.0 17 ツンデレで笑えるなアニメランキング17位
奇異太郎少年の妖怪絵日記(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (96)
425人が棚に入れました
霊感の強い少年「奇異太郎」のまわりは、いつも妖怪だらけ。
障子に目ありの「目目連」、家を揺らす「家鳴」、風呂桶を嘗める「垢嘗」、そして憎めない同棲相手(?)、座敷童子の「すず」。
奇異太郎少年と怖くない妖怪たちのホラーギャグコメディ!
シュールでくすっと笑ってしまいます!

声優・キャラクター
五十嵐裕美、喜多村英梨、長縄まりあ、大原さやか、仲田ありさ
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

バトルものではなく、妖怪のいる日常を描くほんわか笑えるギャグアニメ

原作は影山理一さんの同名漫画。ゲゲゲの鬼太郎に出てきそうな妖怪たちと霊感の強い少年奇異太郎の織り成す日常ギャグアニメ。本編は3~4分くらい。

影山理一という名前を聞いて、「夢使い」とか書いている植芝理一先生がペンネーム変えたのかなと思ったら全然別の方でした。

原作は著者サイト「モルモル亭」やWEBマガジンサイト「コミックライド」とかで連載中。無料で全話読む事が出来ます。何とも至れり尽くせりな時代になったものです。

主人公の奇異太郎君は半妖とかじゃなくて、一応人間という設定。故あって本宅を追い出されたいい所のお坊ちゃん。霊感が強いと言うに留まらず、あっさりと妖怪退治しちゃったりもします。若干のふてぶてしい態度とか、女性(の妖怪)に対する淡白な態度とかが面白い少年です。

もう一人の主役、座敷童子のすずは"のじゃ"とか"かや"とかを語尾に付ける例の感じ、年齢不詳の少女の姿の妖怪。漫画版を読む限りでは博識ながら心は乙女、何となくポンコツな印象(笑)ツンデレ気味でかわいいキャラです。

1話
{netabare}
初回から妖怪大戦争って不穏な展開でしたが、何の事は無い夫婦ゲンカの類でした。こちらはアニメオリジナルのエピソード。バトルものではないので素直に原作どおり描いたほうが良かった様な気がしてならない‥。
{/netabare}
2話
{netabare}
原作で言うと1話とあか舐め回に当たります。ショート枠に2話詰め込むのには無理があります。奇異太郎君とすずさんの出会いは1話分くらい割いて欲しいと思いました。面白いのに‥。このアニメだけでは奇異太郎君とすずさんが一緒に暮らす様になった経緯が全然分からない‥。それに演出とか音楽とか色使いとかが派手な感じで、原作の素朴な雰囲気が全く表現出来ていなかった様に感じました。会話が少ないのも残念です‥。
{/netabare}
3話
{netabare}
ぬりかべの話、原作には無いラッキー?スケベとか、わざわざ入れなくてもなくても良かったのではと思います。こういうので視聴者を惹こうという算段なのだろうか? 今後もこんなのがしょっちゅうあるならイヤだなぁ‥。原作の、ズレた感じの奇異太郎無双に引き気味の、すずさんの台詞で締めくくった方が味があって良かったと思います。
{/netabare}
5話まで見終えて、原作の素朴でシュールな雰囲気は好きですが、アニメ版はいつもスケベネタを挟む作風で、マンネリ感強くてちょっとつまらないですね‥。

6話は奇異太郎君のそつない優しさが描かれた良回でした。お約束な感じの展開も追加されなかったし、原作準拠の落ち着いた雰囲気に癒されました。私的にはこの路線でやって欲しい‥。

7話~
{netabare}
7話はカイジ+ジョジョ+遊戯王な奇異太郎君と"手の目"のギャンブルバトル回。パロディ満載でちょっとわらかされました。

8話、すずさんのかわいい仕草がたくさん見れる照魔鏡と雲外鏡のお話。6話から楽しい話が続きなので、レビュータイトルの"ほんわか笑えるギャグアニメ?"から?を取り除きました(笑)
{/netabare}
終幕後のすずさんによる妖怪解説も毎回地味に面白いです。奇異太郎君の反応も微妙にずれてて笑かされるし‥(笑)

原作ではだいたい一話に付き、一体の妖怪が登場し、昔話の「三枚のお札」から、龍玉やら、雛見沢流上級トラップやら、パロディネタがあったり、心温まる日常やちょっと感動出来る話があったりと、お話のバラエティは豊富。1話はバトルものっぽい雰囲気ですが、2からは原作に準じた奇異太郎君とすずさんを中心に据えた日常ものになります。早々に切ってしまうのは勿体無いかも‥

最後まで観終えて、原作にある台詞を削ってまでラッキースケベによるワンパターン展開をしょっちゅう入れるのは無駄に感じました。下ネタを好むかどうかは人の嗜好の問題なのであれこれ言えませんが、そういうのを多用すると笑わせ方もどうしても単調になってしまう上、話の内容も急ぎ足で薄くなってしまうので面白みや工夫が感じられません。繰り返し同じものを見せられている様で辟易させられてしまいます。

構成について、第1話に原作には無いバトルものの様な派手な描写を入れ、結局は最終話に原作1話を持ってくる所とか、4分枠に2話詰め込む回がある所とか、色々と疑問を感じました。

背景やキャラ描写など、作画面は美しい印象を受けましたが、原作の素朴な雰囲気を大事にするなら、もっと荒くても良かったような‥。力の入れどころを色々と間違っている様に思えてしまいました。

全体的に見るとギャグあり、ほのぼのあり、楽しい日常アニメだったと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

さてさて、鬼太郎の新作が益々盛り上がってきましたが、ここで“奇異太郎”少年のアニメを見てみましょう。

作者がホームページで描いていた『奇異太郎少年の妖怪絵日記』が「マンガごっちゃ」に連載され単行本化します。
セピア色の一枚絵に大きく文字を書き、髪飾りの赤などで差し色を加える特殊な形式での原作漫画が素敵でして、
私が思い出したのは「※児童書」の人気シリーズですね。※絵本と小説の中間になった物など、子供が読み易い本。
携帯電話用の漫画だった為にこの形式で描いていたらしく、おかげで独特な雰囲気がジャンルに合っています。

奇異太郎少年は霊感がつよく、細かい事を気にしない性格や幼い見た目に反して、どこか達観したような少年。
ある時、本宅から400メートルほど先にある“離れ”に住まわされる事になり、おんぼろな和風建築の一軒家を見て
「離れと言えど離れすぎではないか。しかもボロい。児童虐待だろこれ。」と思いながらも一人暮らしできて楽か、
と切り替え、喜びのダンスを踊りだし(?)、開放感で全裸になってしまおうと脱ぎ出す、プラス思考の持ち主。
ズボンに手をかけたところで、離れの縁側からこちらを見る和装をした少女の視線に気づきギリギリで手を止める。

「誰ぞ?」 と、少女が一言。

自分を家の主(あるじ)だと言う少女は「すず」と名乗る座敷童子。彼女や妖怪たちとの共同生活が始まります。

本作は可愛い女の子やエッチなお姉さんとのラブコメも見どころではあるのですが、何よりも本格的な妖怪たちが
数多く出ることや、一話完結で人間と妖怪の垣根を超えた人情、そして、ときどき教訓を教えてくれる作品です。
漫画では番外編として大人になった奇異太郎の日常話があるのですが、奇異太郎よりも長く生きた妖怪たちは、
自分たちよりも寿命の短い奇異太郎を好きになればなるほど、彼との別れを想像して、少し寂しそうな顔をする。

夏は打ち水をし縁側で涼んで、秋は落ち葉を集めて実りを堪能し、冬は炬燵で丸くなって、雪の積もる庭をかけ、
春は満開の桜を眺めながら暖かい風を感じるような、季節と共に感じる妖怪との暮らしは種族の差を埋めてくれます。

原作は今でも更新されているので興味のある方は是非覗いてみてください。

【モルモル亭 奇異太郎Ver.】
http://www.ne.jp/asahi/molmol/sky/index.htm

アニメ化は原作のスタートでは無く徐々に増えるキャラクターたちが揃った所からはじまり、原作の雰囲気は
あまり感じられなく残念ですが、羽佐間道夫の落ち着いたナレーションや、途中で驚くような作画回もあったりと、
原作とは違うアニメならではの魅力もあったので一見の価値アリでしょうか。アニメとしてはよく出来ていた。

ただ、原作が好きな人は口をそろえて言うでしょうが、上記したちょっとエッチなコメディをやりながら、
妖怪たちとの楽しく少しせつない季節を感じるスローライフや、近年珍しい詳細な妖怪辞典としての情報など、
私達が感じていた良さを殺された感覚でした。

アニメファンの私としては唸るところもあったが原作の色を引き出せていない複雑なアニメ化であったと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

妖怪と暮らす日常とはいったい・・

2話まで視聴

ウェブ漫画原作の5分程度のショートアニメ。

第1話が{netabare}妖怪バトルでしたのでてっきりそっち系かと思いましたけど、{/netabare}第2話からがこの作品の本ストーリーのようです。

{netabare}主人公の奇異太郎が鬼太郎似で作者はゲゲゲの鬼太郎を多分に意識しているとは思われるますけど、ゲゲゲのように悪い妖怪を倒す勧善懲悪ストーリーではなく、ヒロインのすず(妖怪座敷童)と離れに同居して繰り広げられる日常コメディ。
毎話ごとに妖怪キャラが登場し、主人公とすずのコンビでクスっと笑えるギャグを飛ばし、時間も短いので意外と観終った後に爽快感が得られる作品です。すずの異常に短い着物の裾に萌えますね。
妖怪の設定は創作ではなく鳥山石燕の「画図百鬼夜行」など妖怪絵巻から登場させていますね。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
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