親友で高校生なおすすめアニメランキング 35

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの親友で高校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月09日の時点で一番の親友で高校生なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.7 1 親友で高校生なアニメランキング1位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (991)
3992人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

このシンウルトラマンがすごい

TRIGGER×円谷プロ制作。
特撮「電光超人グリッドマン」リメイク。

予想通り制作チーム抜群に相性が良い。
キャラクターもポップで女の子がかわいい。
敵役の子も味があって素晴らしいです。

旧型のパソコンから声がする、
ハイパーエージェントグリッドマン。
地球を怪獣の侵攻から救えと、
記憶喪失の主人公は、
グリッドマンに導かれるまま彼と融合する。

シンゴジラ第二形態の進撃、
迫力ある市街地戦、スペシウム光線炸裂。
記憶喪失の謎、世界の謎。
日常風景も多く青春しています。
世代なんて関係なく楽しいですね。
青春ヒーローものとしても秀逸でしょう。

最終話視聴追記。
優れたデザイン性もアクションも心が躍った。
{netabare}実写での幕切れは予想を超えましたが、
現実世界にバトンを繋いだように思う。
自閉世界からの解放とでも言おうか、
これからが日常との戦いなのだろう。{/netabare}

どこか爽快で希望の萌芽を感じる幕切れだ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 96
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

特撮好きでないマン in N.Y

2018.12.28記


「電光超人グリッドマン」未視聴


レビュータイトルはSTING往年の名曲から。

前評判が高く、放送中も事前の好評価そのままに走りきった感のある良作です。が、なんかしっくりこない。
1993~1994年に放送された「電光超人グリッドマン」という特撮ヒーローものを母体とした新作アニメで、“円谷プロ”“TRIGGER"“音楽:鷺巣詩郎”そしてあの“グリッドマン”か!のワードが期待を寄せる根拠となってました。
主人公響裕太がクラスメイト宝多六花の家の前で倒れて、目覚めたら記憶を失っていた、という冒頭。六花の家が営むジャンクショップに置いてある古いPCから「自分の使命を思いだせ」と呼びかける声。声の主はハイパーエージェント『グリッドマン』。ほどなくして、街に怪獣が現れて破壊の限りを尽くす。どうする?どうする?裕太くん、という導入でした。

そしてこの私。電光超人を未視聴もさることながら、そもそもウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ものをわくわくしながら観た記憶がありません。宇宙刑事シリーズも観てました。嫌いなわけではなく、ただ“わくわくした記憶がない”だけです。
おそらくこのわくわくした経験の有無が本作を捉える上でのスタート位置の差となって表れちゃったんじゃないかという感覚があります。もちろんスタート位置が後ろでも追いつき追いぬいた方もいると思います。特撮好きマンはすーっと本作に入り込みやすかったでしょう。
ちょっと煮え切らない感じですが、これは、前評判に裏切られながらも、自分なりの結論を探し続ける男の取るに足らぬ感想、と思って以下読んでいただければ幸いです。


なお結論は、“とはいえおもしろい”です。
理由は明確、日常パートが魅力的だから。
Aパート、Bパートのくくりが正しいかは微妙ですが、だいたい1話のなかで前半の日常パートと後半の戦闘パートに別れており、この系統の作品の流儀を守ってますね。

作品評価に与える分岐点は2つあると思ってます。
1.特撮作品との相性
2.主に日常パートで展開される物語の解釈

1.特撮作品との相性
アニメなのに特撮? アニメ作品ながら特撮作品の演出技法が散見されます。この、アニメなのに?がポイントで、良く出来た作画と合わせて見どころになります。さらに、グリッドマンのみならず旧作名作のあれやこれやを彷彿させるシーンがさり気なく描かれているため、これもわかる人には胸アツでしょう。
スタッフの特撮作品に対する愛情を感じることができることは好感ですが、{netabare}物語の展開上、闘う目的があるようなないような{/netabare}戦闘シーンの連続は、私にとっての付加価値にはなりませんでした。

2.主に日常パートで展開される物語の解釈
良し悪し以前に、例えば戦隊ヒーローもので展開される日常パートはほぼ蛇足です。ウルトラセブン等の例外を除いては、特撮ヒーローものの前半にしょぼい印象しか持ってない私ですが、本作にはそのしょぼさがない。
裕太、六花、内海将の3人組に新条アカネら人間たちと、グリッドマンと4人のアシストウェポン(新世紀中学生)、そしてアンチくん、アレクシスの人外さんらが絡む物語は濃厚です。全体的に暗いというか“不穏”な雰囲気を醸し出しながら進行する展開は私好み。
ただ演出の妙が冴える考察好きにはたまらん展開のため、シンプルに観てると、なんだかよくわからんなぁ、になりそうな感じでした。

これ1.と2.の相乗効果で天井知らずになったかもわからんです。そういった意味では残念でしたね。私は1.が欠落してます。
日常シーンと戦闘シーンそれぞれ高いレベルにありつつも有機的に絡み合っているかは微妙。1個で2度美味しいになるか、水と油だなとなるか、私は後者です。
{netabare}・アカネにスイッチ入って怪獣作ってドーン!の前後に繋がりがあるようでない。
・必殺技や合体技はあくまで戦闘特化というか説明がないためこちらも繋がりが・・・
・となると作画と特撮オマージュを堪能するしかなさそう{/netabare}


OPはTHEヒーローものと呼べるワクワクする曲ですこぶる良いです。EDだって負けてない。イントロのギターリフが好きですね。
「これ、お前の母校が何回も破壊されるアニメだで」と、都立井草高校出身の知人へネタふりも可能(実話)。
充分満足する一品でしたが、周囲の熱狂とはちょっと引いた場所にいるかなーっていう良作でした。



■良く出来た物語
※視聴済みの方向け

{netabare}第一話アバン、新条アカネのカットで始まり、ラストは見ての通り。一貫してアカネの物語でした。その視点での二周目(特に9話)はやばいですね。
SSSS.ってなんの略? スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド(Superhuman Samurai Syber Squad)と聞いて、超平和バ○ターズばりのネーミングセンスだな、おいと思ってましたが、案の定“フリ”でしたね。
グリッドマンへのアクセスコード『Special Signature to Save a Soul』。そしてフィクサービーム!見事なタイトル回収でした。{/netabare}

{netabare}「私の先代が君にお世話になった」と少女怪獣さん(6話)
こういったところは元ネタ知ってたら楽しかったんだろうなーと思います。{/netabare}

{netabare}アカネのバランスが崩れ始める第7話は隠れた良回。
裕太と中華料理屋の中で「(ここの娘を)あたしが殺したの」と言うアカネ。遡ることAパート。アンチくんとの一悶着の際、スペシャルドッグを踏んでたアカネ。このへんの自己矛盾描写は秀逸。{/netabare}


それと物語がいま一つと感じた人が二周目行くことはないと思うものの、二周目が面白い作品でもあります。


■(オマケ)けっきょく設計主義って
ルールを設計してその通りにすれば万事OK!・・・って少しでも考えれば無理難題。人間には自我というものがあります。
無理してこれをやろうとしたのが、{netabare}新条アカネであり、{/netabare}大失敗に終わった20世紀の社会実験であるのでしょう。

{netabare}本作は、不完全なるもの(アンチくんやグリッドマン同盟のみんな)が不安定な神様を救う物語でもありました。{/netabare}
{netabare}子供じみた設計主義はとっとと捨てて、早く大人になりなさい。てゆーか外に出なさい。人を知りなさい。{/netabare}

完全とは理論や対物には求めてもいいとは思いますが、対人間、社会に求めたり、統治の仕組みとして取り入れるのは無理がある、を再確認した次第です。



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2019.06.12追記
《配点を修正》


その後、『電光超人グリッドマン』も飛び飛びながら視聴。地上波で再放送をやっていたのです。

SSSSのほうはロボ好き特撮好きでなくても日常パートが良いし、六花とアカネのWヒロインも魅力的で、私のような“特撮好きでないマン”でも楽しめましたが、たしかに原題の電光超人おさえてるとニヤっとできる場面多数。

本作SSSSを気に入ったのならこっちに手を出して良いと思います。


追伸
『色づく世界の明日から』のOPとED同様、こちらのOPとEDは秋から冬にかけてヘビーローテーションで聴いてました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 80

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『電光超人グリッドマン』は1993年当時には新しすぎた(笑)! (第12話: まごころを君に(笑))

※↓以下を書いた時点でアニメ作品は始まってもいないので、未見でした。視聴終了後追記あり。

「あらすじ」にある通り、『電光超人グリッドマン』という円谷プロ製作の特撮作品(以下、「原作」)がありまして、当時の情報科学・コンピュータ関連の研究者や業界人の間では有名な作品でした。

原作では敵であるカーンデジファーがコンピュータワールドに「怪獣」を送り込み、その怪獣の破壊行為が実行プログラムの破壊、不具合として顕現するというお話になっています。

そしてカーンデジファーを追ってきたハイパーエージェントが、少年少女たちがパーツから組み上げた自作コンピュータとそこで実行されるプログラムと一体化することによって「グリッドマン」として怪獣と戦うことで地球の平和が守られるというストーリーになっています。

そしてカーンデジファー側にも協力者の少年がいて、「悪意あるクラッカーと戦うハッカー」という構図が怪獣特撮物としてビジュアライズされているという異色の作品でした。

根っこの着想は映画『ウォー・ゲーム(WarGames)』(←こっちは背景に冷戦がある実世界でのお話でストーリー自体は全く違う)あたりから得たような気もしますけど、こんなん当時子供にウケると思って企画したやつアホやろ。(← 褒めている)

また「怪獣やグリッドマンは通信回線を通していろいろなコンピュータに入り込める」とか、「怪獣とグリッドマンの戦闘は手元のコンピュータでモニタ出来る」とか、「グリッドマンの支援メカ(?: プログラムというかデータなのですが…)も通信回線を通して送り込める」とかいった設定があって、当時の若めのコンピュータ関係者の心を(もしかしたら本来の視聴対象のはずの子供たちよりも)掴んだのでした。

また15年ほど前でしょうか、安価なコンピュータを多数高速ネットワークで接続して高速計算させる「グリッド・コンピューティング」という技術が業界トピックとなり、「グリッド」という言葉が本作を想起させることでリバイバル・ブーム的なものもありました。

なので今50~60代くらいのコンピュータ関係者の間では『電光超人グリッドマン』はそこそこの知名度があると思います。

というところで個人的にはこのアニメがどんな作品になるか期待大ではあるのですが、現代に需要があるのかとか何でいまさらグリッドマンなのかとかはさっぱりわかりません(笑)。

2018.10.7追記:
第1話、観ました! ジャンクやグリッドマンのデザインは旧作準拠。ジャンクへの過負荷時の演出なんかはアニメっぽいです。いきなり謎を残しての引きで、期待を持たせる1話目でした!

2018.10.14追記:
第2話を視聴終了。視聴を続けるかどうかを判断するで必要そうな世界観の説明は2話でだいたい片付きました。シリーズ構成、有能…。

2018.10.28追記:
第4話、「Arcadia」のグループとメンバー4人の名前が玩具メーカー由来で笑ってしまいました。

2018.11.12追記:
第6話を視聴終了。旧作を観ていた人にはわかる「先代」とイヤホンで聞かされていた旧作楽曲「夢のヒーロー」のアレンジバージョンの旧作ネタがありました。ということは、一応旧作『電光超人グリッドマン』とのつながりもあるってことなのかな?

2018.11.18追記:
第7話目まで視聴終了。「不安定な神様」(笑)。

UFOが糸で吊られていたのって、あれもしかして特撮メタネタ(昔は空中戦の撮影時には糸で模型を吊っていた)なの?

2018.12.23追記:
第12話(最終話)視聴終了。いや、TRIGGERがGAINAXの末裔だとして、何もあんな形で示さなくても…(笑)。

あれがアカネだなどとは絶対に認めん、だがという視聴者もわりといそうだが、案外あれは円谷プロサイドにはウケているかもしれない…。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 76

90.3 2 親友で高校生なアニメランキング2位
けいおん!(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★★ 4.2 (9672)
36874人が棚に入れました
私立桜が丘高校に入学した1年生の平沢唯は新しいことを始めようとするが何も思いつかず、2週間もの間部活の入部届けを書けずに日々を過ごしていた。同じく1年生の田井中律は幼馴染で一緒に入学した秋山澪と共に軽音楽部の見学に行こうとするが、部員が前年度末に全員卒業してしまったため、4月中に新入部員が4人集まらなければ廃部になると聞かされる。合唱部の見学に来るつもりで間違えて軽音楽部に来てしまった1年生の琴吹紬は、律と澪の掛け合いを聞いているうちに彼女達が気に入り、入部することに同意する。3人は部の存続のため、あと1人を入部させるべく勧誘活動を開始した。

声優・キャラクター
豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈、真田アサミ、藤東知夏、米澤円

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

つきぬけるような楽しさ!

原作未読です。

特にやることも決めず、高校に入学した「平沢唯(ひらさわゆい)」。
ちょっとしたきっかけで軽音部に入部することになります。
そんな軽音部で繰り広げられるゆかいな日常。


レビュー用のメモの中で一番多かった単語は「楽しい」でした。
普段、そんな抽象的な言葉は使わないです。
……が、このアニメはとにかく「楽しい」が目立ちました。
全編を通してあふれ出る「楽しさ」。
それが、このアニメのテーマであり魅力でもあると思います。

キャラクターが楽しそうにしていると見ているこっちまで楽しくなってきます。

音楽という身近な素材。
かわいらしくて良く動く、個性的なキャラクターたち。
誰にでもわかる、テンポがいいボケとツッコミの応酬。
みんな仲良しで、見ていてほほえましいです。

全編通して、肩の力を抜いて見れました。
つらさや苦しさといった、「現実だけで十分!」と感じるような要素がほぼありません。

今考えると、学校ってよくできているなと思います。
社会人になってからは、毎日毎日同じことの繰り返し。
でも、学校では、自分からアクションを起こさなくても、イベントがやってきます。
黙っていても新しいことを積み重ねていけるんですよね。

そんな学校を舞台に、理想的な友人関係を築き、学校生活を送る「けいおん!」の世界。
そりゃ「楽しさ」がにじみ出てくるでしょう。


なお、音楽を題材にしたアニメなのに、演奏シーンが少なめです。
毎回演奏会をするような展開や、「努力、根性、勝利」なんかを期待すると面食らいます。
あくまで主な内容は、キャラクター同士の交流にあります。


ただし、BGMを含め、流れる曲自体はとっても良いです。
特にEDテーマ「Don't say "lazy"」は、映像と相まってハイクオリティ!
日本にすると「『サボってる』なんて言わないで!」って感じでしょうか。

活動内容は、

・お茶を飲む
・おしゃべりをする
・お菓子を食べる
・買い物に行く
・そしてたまに練習する(これ重要)

ですからねぇ……。
まさに「けいおん!」のイメージそのものを表してるタイトルです。

・嫌な展開がない
・とにかく楽しさがあふれてる
・良質な音楽のグルーブ感

これだけでも、たくさんの人に合う作品だと思います♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 129
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

見ればわかるからっ!

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原作 - かきふらい (芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督 - 山田尚子
シリーズ構成 - 吉田玲子
キャラクターデザイン・総作画監督 - 堀口悠紀子
楽器監修 - 高橋博行
美術監督 - 田村せいき
色彩設計 - 竹田明代
撮影監督 - 山本倫
編集 - 重村建吾
音響監督 - 鶴岡陽太
音響効果 - 神保大介
音楽 - 百石元
音楽制作 - ポニーキャニオン
アニメーション制作協力 - アニメーションDo
アニメーション制作 - 京都アニメーション
アドバイザー - 石原立也
製作協力 - ポニーキャニオン、ムービック、
京都アニメーション
製作 - 桜高軽音部、TBS
放送期間 - 2009年4月2日 - 6月25日
話数 - 全14話(本編12話+番外編2話)

(以上Wikipediaより引用)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫



私がまだアニメに興味を持ち始めるかなり前の話。
アニメに興味が無くても周りから聞こえてくる
「けいおん!」の名前。

ふーん、そういうアニメが流行ってるんだ。
なんかオリコンチャートで松田聖子さん以来の
なんちゃら…

アニソンって凄いんだね。

萌えって何⁇

そんな感じでした。

それから数年後、私の部屋のキャビネットの上に
唯ちゃんのフィギュアが鎮座する事になろうとは
私自身予想だにしませんでした。

人生ってわからないものですね…

アニメって基本的にストーリーの起承転結がしっかり
していて、喜怒哀楽を楽しむものだと思っていましたので、
この「けいおん!」を見た時の「怒」「哀」が抜けた
「喜」、「楽」だけの世界が異様に感じました。
多分、受け止め方は個人差があると思うのですが、
私にはその「喜」、「楽」だけの世界が異様でありながら
も心地良く、一緒に楽しんでる気持ちにさせてくれる
不思議な感覚が日常の生活でのストレスから解放させて
くれる魔法だったのかもしれません。

そんな、とある高校の軽音部を舞台に繰り広げられる
「けいおん!」
前年度の卒業生で部員数0となった桜が丘高校「軽音部」
このままだと廃部の危機。軽音部存続の条件は4人。
入部を希望していた田井中律ちゃんが発起人となり幼馴染
みの秋山澪ちゃんを強引に、合唱部と間違えやってきた
琴吹紬ちゃんを見事勧誘。
あと1人となったところで「軽い音楽をする所(口笛とか…)
」と思いのこのこやってきたのが、天然ドジっ娘の平沢唯
ちゃん。
この4人を中心に毎日お茶したり、おしゃべりしたり、また
お茶したり、たまに練習したり、たまにイベント。

後半になると新しい1年生新入部員の中野梓ちゃんも入部。
グダグダな先輩に喝を入れようと頑張る梓ちゃんだけど、
やっぱり彼女も流されグダグダな毎日。

はっきり言えば毎日グダグダな彼女達です。
でもなぜか彼女達だと不思議と許せちゃうんです。
むしろ見ていて楽しい。

その中にある言葉では上手く言えない様なキラリと光る
いくつもの宝石を見つけられるなら、きっとこの作品を楽
しめます。

作画は京都アニメーションならではの丁寧な作りで
主題歌も劇中歌を含め全てが魅力的な楽曲で構成されて
います。
視聴してみてオリコンチャートなんちゃらも納得。

ストレスゼロの魔法のような「けいおん!」の世界。
ゆっくりまったりと楽しみましょうね。



【mio's café】
視聴後に来てくださいね♪
お茶にしましょう(●'ω')_旦~
{netabare}
見ればわかるからって友達に言われ続けてきたけいおん
は、私にとって京都アニメーション製作の2作目の作品。
(1作品目がCLANNAD AFTER STORYでした。)

CLANNAD AFTERであまりにも号泣した為でしょうか、
どんなに友人に勧められても、見ようとしなかった
作品でした。

アニメを見るきっかけになったのが「とらドラ!」で
その次に見たのが「STEINS;GATE」
その後が「CLANNAD」シリーズでした。

ラブコメ王道からSFタイムリープ大作、涙腺崩壊話題作
どれもが面白くて感動して大好きな作品になりました。

そんな3作品を見てからのひらがなタイトルで

「けいおん!」???

ひゃっ…かるっ…
前に名前だけは聞いた事がある。

キャラは何となく可愛いけれど…

最初はこんな印象でした。

この時の私は日常系というジャンルのアニメを視聴した
事が無く、これといった感動も無くただのほほんとした
アニメかなぁという様な先入観だけで敬遠していました。

ある日、あまりの暇さと友人の根気強いプッシュに
そこまで言うんだったらちょっと、さわりだけでも
って感じで視聴開始。

そしたら、なんと!

かわいいんです♡

ジャケットのイラストだけではそこまでかわいいと
思わなかったのに、実際に動画で見ると動く彼女達、
お喋りする彼女達がいちいちかわいいんです。

ここ大事なので、2度言います。

いちいちかわいんです♡

随所に見られる笑いどころ豊富な小芝居もどきの
ボケとツッコミ。

彼女達がやるからこそなんです。

だから「いいんです!」

ストーリーは、はっきり言って頑張らない
グダグダな女子高生の毎日。

本当なら私でもちょっとイラっとくるくらいです。

だけど彼女達、たまに頑張るんです。

だから「いいんです‼」

彼女達だから「いいんです‼︎」

カビラさんがいっぱい出てきたぁ…
あーなんか訳分んなくなってきちゃったぞ〜

私はそんな彼女達に律ちゃん座長率いる

「放課後新喜劇」と名付けました。

本当に彼女達のやる事が秀逸なコントなんです。
原作が4コマ漫画だからかなぁ。

そんな彼女達のお話を見ていて私が最初に凄いと
思ったのはキャラの表情の豊かさはもちろんの事、
一人一人の脚の描写の多さでした。

その脚の形や動きでの個性や感情表現をする手法に
感動すら覚えるくらいでした。

妙に現実的な脚の太さと長さ。
決して良いとは言えないスタイルがまたかわいんです♡
ごめんね…リアルに健康的って意味なんだよ。

背景やキャラの作画もそこは京都アニメーション。
桜の咲く街並み、茜色に染まる校舎、
迫力のライブシーンなど、どれもこれも素敵です。

その中でも、私がすっごく好きなのは、ライブシーンで
唯ちゃんと澪ちゃんが歌う時の横顔の口の動きなんです。

すみません凄くマニアックで…

もう、本当に間近で熱唱している姿を見ている
ようなんです。

けいおん!を見て思ったんですけれど、
横顔の描き方が凄く綺麗だなって。
おデコから鼻、唇からアゴにかけてのラインとか。

そして特に目、しかも眼球なんです!

横顔の眼球の描き方、私的に凄いです。

すみません、またまたマニアックで…

多分、京都アニメーション:堀口さんのキャラデが
私的にピンポイントだったんだと思います。

そしてもうひとつ凄いなぁって思うのが
登場するキャラクターの層の厚さです。

主要5人のキャラ

田井中律、秋山澪、琴吹紬、平沢唯、中野梓

をとりかこむ通称:モブといわれるキャラのレベルの高さで
した。(モブと呼んでいいのかわからないけれど…)

その代表格が唯ちゃんの妹、平沢憂ちゃんです。
多分彼女は他のチームに移籍しても即クリーンナップを
任せられるでしょう。
唯ちゃんがエースなら憂ちゃんは正捕手。
憂ちゃん無しでは唯ちゃんの活躍はあり得ないくらいの
存在。
唯ちゃんとはまた違う癒しキャラです。

その次にやっぱりさわちゃん先生こと、山中さわ子先生。
神出鬼没の彼女、けいおん!の中で唯一の大人のキャラ
かもです。(隣のおばあちゃんを除いて。)
とにかくそのカリスマ性が凄いです。けいおん部OBで
伝説?のギタリスト&ボーカリスト。
どっちが生徒かわからなくなるような時があるけど、
こんな先生いたら楽しいだろうなぁ。

そして唯ちゃんの幼馴染みの、のどかちゃん。
真鍋和ちゃんは頭良くってマイペース。
でも、けいおん部相手に(特に唯ちゃんに対して)繰り出す
シュールな一言が以外と強烈で面白いです。

その他にも憂、梓の同級生の鈴木純ちゃん。
私的には1番のシンデレラガール!
などなどこのモブキャラの充実度は
のちのけいおん‼︎(2期)においてさらに開花していきます。
多分、1チーム作れるくらいです。
(特に3年2組のクラスメートの子達)

OPの「Cagayake!GIRLS」、EDの「Don't say "lazy"」
をはじめ、どの曲もこれがアニメの曲⁈っていうような
素敵な曲ばかりで、曲と一緒に流れるアニメーションも
とても手が込んでいます。
見ていて圧巻の映像で特に楽器の描き方とか凄いです。

律ちゃんのドラム、今日も走ってる〜♪
あずにゃんのカッティング今日もキレッキレだね♪
的な感じで私はいつも聞いてます。
ここが彼女達の音楽を楽しむ重要なポイント。
彼女達は確かにここに存在しているんです。

そんな、いっぱいある曲の中でもやっぱり、
私的に1番好きなのは「ふわふわ時間」かな♡
このタイトルと歌詞が一番彼女達を表現してる気がするし
桜高祭でのライブで何かにつけて思い出がある曲です。

1年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」。

この時は訳ありで澪ちゃんのリードボーカル。
唯ちゃんのコーラスには最初ビックリしちゃって
笑っちゃうけれど、ハスキー唯ちゃんも可愛かったよ♡
あんな状態でも頑張ってる感があって凄くいいです。

でも豊崎さん、凄いです。
どうやって、あの声出してたんだろう…?

澪ちゃんには怒られそうだけど、最後のハプニング!
「しましま時間」も良かったです♡

2年生の時の桜高祭での「ふわふわ時間」は、もうこれは
私のけいおん!の名シーンでも5本の指に入ります。

一言で言うならムギちゃんの超ファインプレー。
ナイスです、good jobです!

そして唯ちゃんの「もう1かぁ〜い」の時のカメラワークが
また凄いです。
あの臨場感がたまりません。
見ていて鳥肌たっちゃいました。

私がけいおんを大好きになった理由の一つが、彼女達と
時間を共有している気にさせてくれる演出でした。

彼女達が音楽準備室でお茶している時も、
合宿に行ってる時も、講堂でライブしてる時も、
いっつも同じ空気を感じれるんです。
同じ場所にいる気になれるんです。

彼女達と同じ空気を感じれる、本当に不思議です。
説明できない心地良さと共感できる世界観とはまでは
いかないけれど、空気というか雰囲気…

あ〜わかんないっ!

これが「日常系」と呼ばれるアニメの魅力の1つ
なのでしょうか。

「けいおん!」も何がいい、どこがいいって言葉で上手く
説明できない珍しい作品なんです。本当に。

だけど、

「いいんです‼︎」

だから、最後に私は声を大にして言いたいです。

とにかく

「見ればわかるからっ!」って。

結局、友達と同じ事言ってるし…



【主な登場人物・出演者】

平沢 唯 - (CV:豊崎愛生)
秋山 澪 - (CV:日笠陽子)
田井中 律 - (CV:佐藤聡美)
琴吹 紬 - (CV:寿美菜子)
中野 梓 - (CV:竹達彩奈)
山中 さわ子 - (CV:真田アサミ)
平沢 憂 - (CV:米澤円)
真鍋 和 - (CV:藤東知夏)
鈴木 純 - (CV:永田依子)


【主題歌】

オープニングテーマ
「Cagayake!GIRLS」
作詞 - 大森祥子 / 作曲・編曲 - Tom-H@ck
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル4位

エンディングテーマ
「Don't say "lazy"」
作詞 - 大森祥子 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 小森茂生
歌 - 桜高軽音部
2009年4月22日発売 オリコンシングル2位


【挿入歌】

「ふわふわ時間(タイム)」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - かきふらい/ 作曲・編曲 - 前澤寛之)
歌 - 桜高軽音部
2009年5月20日発売 オリコンシングル3位

「わたしの恋はホッチキス」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 藤末樹)
歌 - 放課後ティータイム

「ふでペン 〜ボールペン〜」
作詞 - 秋山澪 / 作曲 - 琴吹紬
(作詞 - 稲葉エミ / 作曲・編曲 - 川口進)
歌 - 放課後ティータイム

「Maddy Candy」
作詞 - KANATA / 作曲・編曲 - 小森茂生
歌 - DEATH DEVIL
2009年8月12日発売 オリコンシングル9位

{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 124

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私をアニメの世界に導いた作品 その1

言わずと知れた、日常ほのぼの系アニメの王者。

たまたま放送していた本作を視聴し、以来、アニメの世界にどっぷりとハマってしまいました。

OP、ED、挿入歌全てが最高。【とにかく売れましたよねぇ】
声優陣も最高。【当時無名だった5人が、今では揃って超売れっ子に!】
物語のテンポが絶妙。【原作が4コマ漫画ならでは】
作画が綺麗。【写実的な背景とアニメ顔の登場人物が絶妙にマッチしている】
 →特にBGMとぴったり合っている演奏シーンは圧巻です。

2年間が12話にまとめられているので駆け足感は否めませんが、その分、第2期は1年間が24話に。

今更ですが・・・。まずは、第1期を視聴したら、第2期、そして劇場版の順番で視聴する事をお勧めします。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 116

85.8 3 親友で高校生なアニメランキング3位
リズと青い鳥(アニメ映画)

2018年4月21日
★★★★★ 4.1 (556)
2307人が棚に入れました
北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当している鎧塚みぞれと、フルートを担当している傘木希美。

高校三年生、二人の最後のコンクール。
その自由曲に選ばれた「リズと青い鳥」にはオーボエとフルートが掛け合うソロがあった。

「なんだかこの曲、わたしたちみたい」

屈託もなくそう言ってソロを嬉しそうに吹く希美と、希美と過ごす日々に幸せを感じつつも終わりが近づくことを恐れるみぞれ。

親友のはずの二人。
しかしオーボエとフルートのソロは上手くかみ合わず、距離を感じさせるものだった。

声優・キャラクター
種﨑敦美、東山奈央、藤村鼓乃美、山岡ゆり、杉浦しおり、黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、桑島法子、中村悠一、櫻井孝宏
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あの子は青い鳥

山田尚子監督作品、脚本吉田玲子。

群像劇としてのユーフォニアムから、
思春期の少女2人の機微な心情に焦点を当て、
より先鋭化した形で描写され提示される、
あまりにも美しく儚い旅立ちの物語。

足音の効果音が印象的に導入され、
2人の未来を象徴するかのように、
違う歩幅で、リズムで共に歩いて行く。
{netabare}ここでは大きな物語は、徹底的に排除され、
日々の練習風景と少女の心情のみが反復される。{/netabare}
少女たちの所作の1つ1つがあまりにも美しく、
その機敏な運動の中に、身体の美を見ました。

内向的なみぞれと明るく社交的な希美。
{netabare}童話「リズと青い鳥」が詩的に象徴するように、
それぞれの現状と未来に不安を覚え始める。
微妙な距離を生む対比された2人の感情、
上手くかみ合わないオーボエとフルート。{/netabare}
小さな青い鳥の幸せとは何でしょう。
ここにあるのは少なからず誰もが通過する、
イニシエーションではないでしょうか。

少女の美しさと儚さの一瞬を切り取り、
残酷さまでもドキュメントした記念碑的作品。
それでも前途ある未来を輝き解き放って欲しい。

私の大切な宝物となりました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 125
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

山田尚子監督が目指していたものをやり切った、実写的表現の到達点

アニメーション制作:京都アニメーション、
監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、
作画監督・キャラクターデザイン:西屋太志、
音楽:牛尾憲輔、美術監督:篠原睦雄、
色彩設計:石田奈央美、原作:武田綾乃。

揺れるポニーテール、廊下を歩く足、瞬く瞳。
静かな劇伴が流れるなかのふたりの情景。
絵柄は滲んだブルーを基調とし、透明感のある色彩。
響く足音、キャップを開ける音、楽器を組み立てる音。
様々な生活音を拾い上げていく。
細部まで徹底的なこだわりを感じさせる。
思わず息を詰めて観てしまうような静謐感が作品全体に流れている。

私は冒頭のシーンを観たときに、この感覚はどこかで味わったような気がすると、
鑑賞中にずっと考えていたのだが、
それは岩井俊二監督の『花とアリス』だった。
岩井俊二監督のなかでいちばん好きな作品だが、
それを初めて観たときのような鮮烈な印象を受けた。
眩いばかりの透明感を重視した絵作りだ。

『リズと青い鳥』は『響け!ユーフォニアム』シリーズの続編に位置づけられる。
田中あすかや小笠原晴香たち3年生が引退した後の
春から夏にかけての一部分を切り取った物語。
しかし、シリーズ名がタイトルに入っておらず、
単体で観られることも意識して制作されている。
私は原作を全巻既読で、TVアニメも映画も過去作品は
全て鑑賞済みなので断言はできないが、
初見の人でも十分に楽しめるのではないかと感じた。
人間関係は観ていれば、ほとんど理解できると思うし、
基本的には鎧塚みぞれと傘木希美の関係性についてのストーリーのため、
それほど分かりにくくはないと思う。
ただ、もしかするとみぞれと希美の依存といえる関係性が理解できず、
物語に入り込めない人がいるかもしれないが、
そんな友人同士の繋がりもあると考えてもらうしかない。
これは、いびつな形ですれ違い続ける愛と嫉妬の物語だ。

アニメ的な手法よりも実写的なカメラワークを
意識しているシーンが多く見られる。
足の動きや手の動き、会話の「間」などで、心情を表現している。
また、感情を表すような目元のアップシーンが多い。
アニメではなく、実写ではよく使われる手法だが、
この作品では重視されている。
そして、被写界深度を意識した絵作り、
つまりカメラの焦点とボケを意識している点はシリーズと同様だ。
物語にはそれほど大きな起伏がないため、
好き嫌いが分かれるタイプの作風だが、
映画としての完成度はかなり高い。

{netabare} 特に素晴らしいと感じたのは冒頭のシーン。
何かの始まりを予感させる童話の世界から現代の世界へ。
まだ人があまりいない早い時間の学校に鎧塚みぞれが到着して、
階段に座り、誰かを待っている。自分の足を見る。不安げな瞳。
誰かがやってくる。
視線を向けるが、期待した人ではない。
そして、待ち人がやってくる。いかにも楽しそうで快活な表情、
軽快なテンポの歩様、揺れるポニーテール。
それに合わせて流れる明るいメロディ。
フルートのパートリーダーである傘木希美だ。
鎧塚みぞれは、それとは逆に表情が乏しく、口数も少ない。
彼女なりに喜びを表現して希美と一緒に音楽室へと向かう。
途中で綺麗な青い羽根を拾った希美は、それをみぞれへと渡す。
戸惑いながらも希美からもらったものを嬉しく感じるみぞれ。
この青い羽が、閉じられた世界の始まりを予感させる。

校舎に入り、靴箱から上履きを取り出すときのふたりの対比。
廊下に彼女たちの足音が響くが、その音のテンポは全く合わない。
完全な不協和音。ふたりの関係性が垣間見える。
みぞれは少し距離を置いて、希美の後に付いていく。
階段の途中の死角から希美が顔を覗かせてみぞれを見る。
希美は少し驚いたように、目を何度か少しだけ動かす。
教室に着いて鍵を開け、椅子と譜面台の並んだ誰もいない室内に
2人だけが入っていく。
吹奏楽コンクールの自由曲は、「リズと青い鳥」。
この曲を希美は好きだという。
そして、ふたりで曲を合わせてみるところで、
タイトルが映し出される。

この一連のシーンだけで気持ちを持っていかれるだけのインパクトがある。
とても丁寧で実写的で挑戦的な作風だと感じ、
私は思わず映画館でニヤついてしまった。

物語はみぞれと希美のすれ違いを中心にしながら、
それに劇中曲である「リズと青い鳥」の物語がリンクしていく。
童話のほうの声優にちょっと違和感がある。
ジブリ作品を見ているような感覚だ。
みぞれがリズ、希美が青い鳥の関係性として観客は見ているが、
最後にふたりの立場が逆になる。
みぞれの才能が周りをなぎ倒すようにして解放され、
美しいメロディを奏でる。
同じように音楽に真摯に取り組んでいたみぞれと希美の差が
明らかになる瞬間だ。

二羽の鳥がつかず離れずに飛んでいくシーンが映る。
左右対称となるデカルコマニーの表現。
そして、ふたりの色は青と赤。
心があまり動かずしんとした雰囲気のみぞれが青、
情熱的で人の中心になれる希美が赤だろうか。
このふたつの色が分離せずに混ざり合っていく。

みぞれが水槽に入ったふぐを見つめるシーンが度々出てくる。
おそらくみぞれは、水槽のなかのふぐを羨ましいと思っている。
仲間だけでいられる閉じられた世界。
そこが幸せで、ほかは必要ないと考えている。

この作品は意図してラストシーン以外での
学校外のシーンを排除している。
鳥籠=学校という閉じられた空間を強調しているのだ。
閉じられた学校という世界のなかにあって、
さらに閉じられた水槽内にいるふぐ。
それをみぞれが気に入っているというのは、
みぞれの心情を示している表現だろう。

たくさんある印象的な場面でいちばん好きなのは、
向かいの校舎にいる希美がみぞれに気づいて手を振り、
みぞれも小さく手を振って応えるシーン。
そのとき、希美のフルートが太陽に反射して、
みぞれのセーラー服に光を映す。
それを見てふたりがお互いに笑う。
言葉はないが、優しく穏やかな音楽が流れるなかで、
(サントラに入っている「reflexion, allegretto, you」
という曲で、1分20秒と短いがとても美しい)
何気ない日常の幸せをいとおしく感じさせる。

ラストシーン。歩く足のアップ。
一方は左へ、一方は右へと進んでいく。
希美は一般の大学受験の準備ために図書室で勉強を、
みぞれはいつものように音楽室へと向かう。
帰りに待ち合わせたふたりが歩く。
足音が響く。
ふたりの足音のリズムは、時おり合っているように聞こえる。
お互いに別の道を歩くことを決め、そこでようやく何かが重なり始めたのだ。
ふたりの関係がこれからどうなるかは分からない。
しかし、最後に「dis」の文字を消したところに、
いつまでも関係がつながっていて欲しいという作り手の願いがこめられている。{/netabare}
(2018年4月初投稿・2020年5月5日修正)

大好きのハグから続くラストシーンについて
(2018年5月11日追記・2019年3月15日修正)

{netabare}みぞれは希美の笑い方やリーダーシップなど、
希美自身のことを好きだと告白するが、
それに対して希美は「みぞれのオーボエが好き」だと言い放つ。
このやり取りは一見、ふたりの想いのすれ違いだけを
表現しているように感じるが、実はそれだけではない。

友人として以上に希美のことが大好きなみぞれにとって、
とても厳しく感じる言葉だが、これは希美自身にとってもキツイ言葉。
みぞれの才能を見せつけられて、ショックを受けているときだから尚更だ。
それなのに、敢えて言ったのはなぜか。
この言葉には、自分は音大には行けないが、
みぞれには、音大に行ってオーボエを続けて欲しいという
願いがこめられているのだ。
「みぞれのオーボエが好き」という希美の言葉がみぞれに対して
どれだけ大きな影響を及ぼすのかを希美自身は自覚している。
単に希美が自分の想いを吐露しただけではない。
「みぞれのオーボエが好き」は童話における、
一方的とも思えるリズから青い鳥への
「広い空へと飛び立って欲しい」と言った想いと同じ意味を持っている。

それは、帰り道に希美が「コンクールでみぞれのオーボエを支える」と
言ったことからも分かるし、それに対して、
みぞれが「私もオーボエを続ける」と宣言をしていることからも明らかだ。
しかし、このやりとりはどう考えても違和感がある。
つまり、希美はコンクールの話をしているのに、
みぞれは、コンクール後のことについて語っているからだ。
会話がすれ違っているように聞こえる。
ところが、そうではない。
つまり、ここでは希美が音大に行かず、
フルートを続けなかったとしても、
みぞれは音大に行く決意をしていることを示している。
これは希美の「みぞれのオーボエが好き」に対して
みぞれの出した答えなのだ。

実は原作では、音大を受験するかどうかの話を
みぞれが希美に問い詰めるシーンがあるのだが、
映画では、完全にカットしている。
その代わりに、左右に分かれていく足の方向と
図書館での本の借り出し、楽譜への書き込み、
最後の会話によって表現している。
「みぞれのオーボエが好き」という言葉が
みぞれの背中を押したという、別の意味を持たせているのだ。
そのあとの「ハッピーアイスクリーム」で
ふたりの感覚が足音のリズムとともに、ようやく一致したことを描いている。
また、みぞれが校門を出るときに希美の前を歩いたり、横に並んだりする。
切なさはあるが、やはりこれはハッピーエンドといえるのではないだろうか。

音楽については、フルートが反射する「reflexion, allegretto, you」と
ラストシーンで流れる静かだが心地良いリズム感の「wind,glass,girl」、
そして、字幕の時の「girls.dance,staircase」、
「リズと青い鳥」、Homecomingの「Songbirds」が印象的だ。{/netabare}

コメンタリーを視聴して(2019年2月14日追記)

{netabare}昨年発売された脚本付きBDを購入して、
本編とインタビューは手に入れてすぐに観たのだが、
脚本やコメンタリーは後回しになってしまっていた。
脚本を読んでみると、「リアルな速度の目パチ」など、
とても細かい指示がなされていて驚いた。
目を閉じ切らないまばたきも指示されている。
また、作画については「ガラスの底を覗いたような世界観」という
指南書が配られていたという。
映像では山田尚子監督の意図を確実に実現している。

そしてこの作品には3つの世界観が表現されている。
学校、絵本、そしてみぞれ(希美)の心象風景だ。
絵本は古き良きアニメを再現させるよう
線がとぎれる処理を行っている。
心象風景は、よりイメージ感の強い絵作りを意識したという。
希美が走る水彩画のようなタッチ。
左右対称の滲んだ色の青い鳥など。
これら3つの世界観が上手く活かされていて、
物語に彩りを与えている。

それに加えて、BDで解説を聞かないと気付けないのが、
生物学室のみぞれと希美のシーン。
最初から何段階かに分けて色合いを変化させている。
夕方の時間の経過とともに初めは緑っぽかった室内から
オレンジ系に少しずつ色を変えるのと、
カットごとに順光、逆光でも変化させている。
確かに言われてみて確認すると、
生物学室での色合いはとても繊細だ。

髪を触る仕種については山田尚子監督自らの発案。
曰く、みぞれがそうやりたいと言っていたから。
キャラが監督に下りてきていたそうだ。
また、「ダブル・ルー・リード」も監督のアイデア。
これは映画館で観ていたときから、
洋楽好きな監督が考えたことだろうと予想していたので、
インタビューを観たときは、あまりにもそのままで可笑しかった。
印象に残ったのが、スタッフのいわば暴露話で、
内面を描くよりも映像(ビジュアル)で見せたいと
昔に語っていたことがあったそうだ。
監督は昔の話だと恥ずかしがっていたが、
まさにこの作品はその方向性を貫いたといえるだろう。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 122

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「人間ドラマ」のみで勝負、「スポ根」要素は捨ててみた!

※作画の評価を5にしていますけど、一般的な「アニメの作画」という意味ではなく演出も込みの画作りとしての5です。「現実」パートはすごく実写映画っぽい一方で、「物語」パートがアニメならではな感じの画作りで面白い試みです。

原作は<響け!ユーフォニアム>シリーズ(以下、「ユーフォ」)の『北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』(前後編2巻に分かれていますが、映画『リズと青い鳥』は主に後編の話)です。

ということではあるんですけど、原作での「鎧塚みぞれと傘木希美の関係性」という一点特化型の映像化ということで、作中で発生するイベントや登場キャラクターとしては原作の通りではあるんですが、原作の時系列を違った切り口で見ているのである意味原作とは(良い意味で)全く違う作品になっています。

ということで、原作既読で映画を観たわけですが、私は観ている最中は原作のストーリーを特に意識することもなく楽しむことができました。また、この切り口で迫るのであればTVシリーズや以前の劇場版を観ていなくても本作を独立に楽しむことができるだろうとも思いました。


ユーフォは原作時点で元々「競技としての吹奏楽」(全日本吹奏楽コンクールを地方大会から勝ち上がっていく)の要素(スポ根要素)と、「大所帯である部活としての吹奏楽部」(部員同士の関係性など)の要素(人間ドラマ要素)が両輪になってストーリー全体が構成されています。

アニメ化にあたってもどちらか一方の要素にしかフォーカスが当たらないということはなくて、ただ両要素のウエイトのかかり方はそれぞれ違うという感じでした。

私個人の印象ですがTVシリーズ1期目とその総集編ともいえる劇場版第1作目はスポ根要素が気持ち重め、TVシリーズ2期目は人間ドラマ要素が気持ち重めでしょうか。

劇場版2作目だった『届けたいメロディ』では久美子とあすかの関係性がメインになって人間ドラマ要素にフォーカスされるも二人の関係性を作る動機が「うまくなりたい」というスポ根要素ということで、人間ドラマ要素がかなり重めであるもののスポ根要素がスッパリとなくなる脚本にはなっていませんでした。

翻って本作では「部員が演奏者として向上するために熱心に練習する」という場面はまったく出てきません。特に鎧塚みぞれについて言えば演奏技術そのものは既に一高校生としては普通でないくらいに高いのであり、演奏が変わるきっかけは完全に精神面(作中作『リズと青い鳥』という物語に対する理解度)によるものなのです。
(もちろんユーフォのお約束で、演奏の質そのものはバッチリと変わります。)

スポ根要素はザックリと排されていると言えます。

時系列的には作中で同時期に重なっているもう一作の映画のストーリーで明らかになるであろうコンクールの具体的な成績も描かれませんので、スポ根要素を排すると同時にネタバレも回避しているわけで、ここら辺の脚本・演出は巧みでした。

この構成であればTVシリーズとは別のスタッフで制作に当たるのは妥当ですね。なるほどという感じでした。タイトルについてもあえて「響け!ユーフォニアム」を含めないのは納得ですね。

もちろん、コンクールでの演奏曲である『リズと青い鳥』は、2018年中に公開予定のもう1本の劇場版でも使用されることと思います。

なかなか新鮮な作りで面白かかったので、観に行って良かったです。

2018.12.19追記:
『誓いのフィナーレ』公開は2019年になってしまいましたが、それはさておき…。

本作品の演奏とか、スポーツ競技における身体操作や反応速度など「ある程度上達はできたけど凡人」が才能の壁みたいなものにぶち当たって一流の競技者を目指すのを諦める的な話は世の中に数多ありまして、そこに共感する向きにはストレートに突き刺さる作品なんだろうと思います。

ただ、得意なことを突き詰めた人には意味不明なのかも?

例えばですがカポエイラを10年もやったら師範、師範代レベルになる人もいれば一生ただのインストラクター止まりな感じの人もいます。

もちろん続ける中での努力や自分に合った指導者に恵まれるかといった問題もあるんですが、好きと得意は必ずしも一致しません。切ないですよね…。

余談: 数多の凡人が天才である鮎喰響(あぐい ひびき)に振り回され、打ちのめされて己と向き合っていくマンガ『響 ~小説家になる方法~』はお薦めです。なお、「マンガ大賞2017大賞」受賞作のわりには知名度も評価も高くない模様…。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 93

72.6 4 親友で高校生なアニメランキング4位
俺を好きなのはお前だけかよ(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (480)
1922人が棚に入れました
ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする? しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!! もちろん、意気揚々と待ち合わせに向かうよね。そしてそこで告げれれた「想い」とは――……「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。……やめだ! やめやめ! 「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかもしれないからな! そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院菫子。俺はコイツが嫌いです。なのに……俺を好きなのはお前だけかよ!! 自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子たちのちょっと刺激的な学園青春(?)コメディー、ここに始まる!?

声優・キャラクター
山下大輝、戸松遥、白石晴香、三澤紗千香、内田雄馬、三上枝織、東山奈央、斉藤朱夏
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ゲスを気取ったヘタレに需要無し ※酷評注意

原作未読


うーん、、、小道具の“ベンチ”だけが面白かった作品。
なんならベンチにスポットライト当ててヘンデル『ハレルヤ』でも流せば上方修正してたかも。

原作小説はアンチ学園ハーレムが執筆動機っぽいのですが、少なくともアニメでは「どこが?」って感じでハーレム色は濃かったように思えます。

他のレビューでも吠えてますし、あらためて自分の嗜好を言っとくと、ラブコメはキャラの行動言動で“キュン”と出来るかが評価基準。キモくてもしゃーないです。
二次元の外見に惹かれたり「かわいいからまぁいっかー」となることはまずない。
その視点で本作を捉えると、、、面白くないです。
いくら可愛い(という設定の)女子を逐次投入されたところで「そこじゃないんだよ!」となるわけです。

女子の中ではメインの三色院菫子(CV戸松遥)/パンジーの魅力に引っ張られ完走することはできましたので、需要はゼロではないと思いますよ。以下、ダメな理由。


■取り巻きの女子がちょっと…

パンジー以外浅い。考えたり悩んでたりしてる形跡なしですよね。ビッチだとかアバズレだとか主人公くんに形容されてキャラ付けの努力はしてたのでしょうが、それ以前の問題で思考が現実の女性とは乖離し過ぎていてついていけません。
ひまわり/コスモス/あすなろ/ツバキ/サザンカ等々記号的な存在を超えないため、パンジーとの三角関係発展すら想像だにできなかったし、ひまわり/コスモスに至っては早々に私はモブ扱いしてました。
ラブコメのメインストリームを担える女子がいませんでした。


■ゲスではなくヘタレ

ジョーロがしょぼい。
1.{netabare}その発想はないっしょ
 恋愛マニュアルに沿った行動して、それすら能動的に女の子にアクションをかけるものではない。そのくせ、意に反した反応を女の子がとれば“ビッチ”“アバズレ”認定してしまう典型的な童〇思考。
 実践なきヘタレ野郎っぷりが第1話から展開されてたので正直きつかったです。そう第1話からさっそく無理ゲーでした。{/netabare}

2.{netabare}終盤でもそうなん?
 ホースの進撃からいったん身を引いて土壇場で反転攻勢!への共感ができないできない。
 本件に限らず「あなたは勝てますよ」と他人に担保してもらわないと動けないのはヘタレ以外の何者でもないのであります。{/netabare}


主人公のジョーロくんが策士っぽい設定だったからこそ、それとの乖離が気になった次第です。


■最近の流行なのかもしれませんが…

{netabare}TV放映分での結論が出てません。
終盤の重要キャラ“ホース”の登場も最終話手前の第11話。収拾つけるのは難しいしつけませんでした。{/netabare}

{netabare}“気になるので続編wktk”となるか“は!?だったらみねーよ”となるか。迷うことなく後者ですね。さようなら!{/netabare}



「実践」に勝るものは無し。もちろん書籍から得る「知識」だって糧となることを否定はしません。
リアリティをもって感情を揺さぶる筆力のある者か、エモさ全開でエンタメに振れる筆力のある者の作品を商業ベースでは主流にしてほしいもんです。
たまたまなのかアニメ化されるラブストーリーないしラブコメってこんなのばっか。

童貞か引き籠りが妄想で書いた自己満の作文見せられてるようで耐え難い。浅くて薄くて時間の無駄。


奇しくも自己満足作文ばかりを読んで育つとこうなりましたみたいなのが主人公ジョーロくんと言われればとてつもなく説得力あるんですがどうなんでしょうね。



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

------
2020.07.11 追記

最終回後、原作者がラジオで「原作知ってれば1クールで収まることないのわかりきってたことじゃないですか」と仰られてたとか。
…たぶんこういうところなんだと思います。


2020.01.08 初稿
2020.07.11 追記

投稿 : 2024/06/08
♥ : 55
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

俺を好きなのはお前だけじゃないのかよ

原作未読 全12話

花に纏わるあだ名がついた高校生男女の恋愛を描くハーレムラブコメ作品です。

キャラ原作はブリキさん、「僕たちは友達が少ない」や「電波女と青春男」を思い出しました。女子は可愛く描かれていましたね。

3話まではなかなかドキッとする展開で面白かったのですが、その後はよくあるハーレムラブコメ作品になったのは残念でした。

また、お話が何故ここでという感じで、中途半端に終わっています。

OPは斉藤朱夏さん、EDは主要メンバーの女子3人が歌っています。

最後に、{netabare}ホースとジョーロの結末はOVAみたいですね〜{/netabare}作品名と同様に残念です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「俺は、すべてのすべてのラブコメを過去にする」

この作品の原作は未読ですが、キャラデザがブリキさんと知り視聴を決めた作品です。
それにハルカス、白石晴香さん、三澤紗千香さんに奈央ぼうと、これだけ役者が揃ったら視聴しない道理はありません。
この作品も期待値MAXで視聴に臨みました。


ここで質問。もしも、気になる子からデートに誘われたらどうする?
しかもお相手は一人じゃなく、クール系美人・コスモス先輩と
可愛い系幼なじみ・ひまわりの二大美少女!!
もちろん、意気揚々と待ち合わせ場所に向かうよね。
そしてそこで告げられた「想い」とは…

…「俺じゃないヤツが好き」っていう「恋愛相談」だった。ハハハ。
…やめだ!やめやめ!「鈍感系無害キャラ」から、つい本来の俺に戻ってしまった。
でも、俺はここでへこたれない。恋愛相談に乗れば、俺を好きになってくれるかも
しれないからな!

そんな俺の悲しい孤軍奮闘っぷりを、傍で見つめる少女がいた。
三つ編みメガネの陰気な少女・パンジーこと三色院菫子。
俺はコイツが嫌いです。なのに…
俺をすきなのはお前だけかよ!!
自分がモブだと気づけなかった主人公と個性的な華々しい女の子達の
ちょっと刺激的な学園青春ラブ(?)コメディー、ここに始まる!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品…登場する女の子の可愛らしさが半端ありません。
キャラデザがブリキさん、という影響も多分にあるのですが、ちょっとした仕草など細やかな部分も配慮しているのが伝わってきます。

そして何より声優さんの演技が堪らないんです。
今回序盤から色々持って行かれたのはパンジーこと三色院菫子役のハルカスの演技でした。
今まで聞いたことの無い声質…
あの声質で「寂しいわ…」とかジョーロみたいに傍で囁かれたら、卒倒してしまうかもしれません^^;

私は専門家じゃないので詳しいことは分かりませんが、声優さんの完璧な演技って、きっとこういう作品の事を言うんだろうなぁ…とか思ったり。

今、公式HPのトップページを見ながらこのレビューを書いているのですが、物語の中での彼女たちの言動が、頭の中でフラッシュバックの様に蘇ってくるんです。
ジョーロへのアプローチの仕方は人それぞれ…
だけどどのキャラも素直に愛おしく感じれるんです。
パンジーさんには色々持っていかれたので推しキャラとしては頭一つ分抜きん出ていますけれど…

そういえば、先ほどこの作品のwikiをチラ見した時に、面白いことが書いてあるのを見つけました。
「本作はラブコメディ系のライトノベルではあるが、本作はライトノベルでありがちな主人公が複数のヒロインに好意を持たれる(落ちもの・ハーレムもの)という設定は否定的に描かれている。」

「落ちもの」って何かな…と思って調べたら、「ストーリーの導入部分において、平凡な主人公のもとに魅力的な異性が突然現れるところから物語が始まるというもの。」なんだそうです。登場する女の子は次第に増えていき、殆どの出会いはいつも突然だったように記憶していますが、確かに誰も空からは落ちてきてはいませんね。

ついでに「ハーレムもの」についても調べてみました。
主人公である1人の男性(女性)キャラクターに対して多数の異性キャラクターが対置され、多くの場合は大勢の異性が1人の男性(女性)に対して好意を抱く。
また、主人公はハーレムを構成する異性に対して好意を持っていて平等に接することも多い。

…この作品の作風とハーレムものとの違いが分からないです^^;
確かに「ハーレムを構成する異性に対して好意を持っていて平等に接する」という部分では違いがあるかもしれません。
でも疑念が残ります…
この違いがフェイクという路線がどうしても捨てきれません。
というより、捨てちゃいけない気がします。
何故なら、その展開を一番望んでいるからです。

主人公が誰の事も好きにならず、誰も選ばないのだとしたらハーレムの構図は不成立となります。
でもジョーロがこれを選択するでしょうか…そもそもの目的から完全に逸脱してしまいますよ。
個人的にはハーレムものは嫌いじゃないので、その違いへの拘りが理解できないんでしょうね。
これらを差し引いても十分魅力的な作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、斉藤朱夏さんの「パパパ」
エンディングテーマは、パンジー、ひまわり、コスモスによる「ハナコトバ」
エンディングの発売が12/25って遅くありませんか?
エンディングはまだちゃんと聴けていないので評価は止めておきたいと思います。
オープニングのノリは好きでしたよ。

1クール全12話の物語でした。
全体的に面白かったと思います。
後半登場したホースには登場キャラ同様に違和感を感じましたし…
唯一残念なのは幕の引き方でしょうか。
最終回のラストに「あともうちょっと続く」と言うのは、発売日未定のOVAの前振りだったんですよね?
これをOVAにしちゃいますか…というのが率直な感想です。
確かに「TVシリーズの完結編、ジョーロ(モブ)とホース(主人公)の決着を描くOVA」らしいので、気にもなりますし売上枚数もきっと伸びると思います。
でもできるなら気持ちの熱いうちに全13話として描き切って欲しかったのが本音です。
まぁ、後日発表される詳細に期待しましょう。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

66.5 5 親友で高校生なアニメランキング5位
ステラのまほう(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (413)
1796人が棚に入れました
高校の入学式の日、夢中になれることを探して部活PRの展示を見て回る新1年生の珠輝。幼なじみのクラスメイト・裕美音はイラスト部に入部して楽しそうだけれど、珠輝は何をしたいかわからなくて……。
同人ゲームを作る部活「SNS(死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン)部」の机でパズルゲームをプレイした珠輝。迷った末、新入部員になることを決めます!プログラマで部長の2年生・椎奈、シナリオ担当の2年生・あやめ、BGMと効果音の担当、2年生・歌夜の3人と一緒に、ゲームを作る日々が始まります。

声優・キャラクター
長縄まりあ、村川梨衣、小澤亜李、悠木碧、前川涼子

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

柔らかい作画が心地よい作品

原作未読。最終話まで視聴。

まずは、柔らかい作画に高評価。
物語のフワフワ・ほのぼの感と合わさって、作品全体を優しく包み込む感じが心地よい。
ただし、物語は後半、はーちゃんの登場から個人的には微妙な展開。
好みが分かれるんだろうけど、ほのぼのコメディ要素を求めていた私にとっては、正直あまりシリアスになられても・・・。

物語はいわゆる日常ほのぼの系。
作画担当なのに、キャラに似合わずハードボイルド調のおじさまの絵をかくのが得意な主人公をはじめ、一癖も二癖もある女子高生たちが同人ゲームを作るお話。
キャラもしっかり立っていて面白かった。

OPの曲調とムービーがお気に入りです。何かワクワク感をあおられて高評価。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 43
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

OPのドット絵でワクワクしたことで、年齢を痛感したw

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
きらら系らしいほんわかとした絵柄やストーリー。ゲーム作りを題材にはしているが、あくまで部活レベルなので、決して難しくない。ぼ~っと眺めるのに適したアニメです。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ただ懐古的なだけですが、ドット絵のゲームは好きです。要は、「足りない分は想像力で補え!」という感じで、小説的な広がりがあるんですよね、ドット絵には。漫画と小説の中間な感じ。もちろん、華麗なグラフィックのゲームを否定するつもりはないですが、共に良さはあるということで。復刻版のファミコンも売れてるみたいですしね♪

ゲーム制作アニメ、といっても「NEW GAME」のようにプロの現場を見せるのではなく、高校の部活動で「同人ゲーム」を作るという話。設定的には「少女たちは荒野を目指す」に近いけど、「しょこめざ」はガチの商業目的でしたが、「ステラのまほう」は、もっと真っ直ぐに、爽やか?にw「あくまで部活」の範囲内で頑張る感じが良かったです。

ゲームのクオリティも、「あくまで部活」という趣旨から外れないもの。初めて作ったゲームがノベルゲームというのも現実的で、それは「しょこめざ」と一緒でしたが、動機が全く違うのがおもしろい。

この「あくまで部活」感は、作品を通して徹底していたと思います。部活の傍ら、バイトや塾に通ったり、授業中にキャラデザしてたら普通に注意されたり、制作日程にテスト週間考慮したり。

そんな中でも、「ステラのまほう」完成間際のドタバタには緊迫感があったし、マスターアップの瞬間には感動もありました。

きらら原作なんで、当然、日常系によっていますし、基本はキャラを見せるアニメなんでしょう。

個人的に好きなのは、椎奈です。ネガティブゾーンに入った時は鉄板で笑えましたw というか、珠輝、あやめ、歌夜、裕美音も含め、すべての人物に「ちょっとした闇(病み)」の部分があるのは、本作の特徴でしょうね。勿論、笑える範囲のものですが。

構成的にも、山場を1つ越えマンネリしそうな辺り(8話)で爆弾を投下(水葉を登場)させるなど、構成としても良かった。原作連載中ですし、これは2期を期待できるかな?

第11話は、問題提起をぶつけてくる良回。ここまで「あくまで部活」を貫いた本作に、「部活なんかやってどうすんの?」という、どストレートの質問をぶつけてくるなんて、素敵w 「私が絵を描くことに何の意味があるんだろう?」ってなんか、アイデンティティーの確立という、どストレートなテーマですね。結局その問題提起は明確な答えを出さず、あいまいに流しましたね。でも、そんなもんでしょう。答えがでないからこそ、楽しめるんだしね。

最終回、コミケにはリアルでは一回も行ったことないけど、数多のアニメで観ているから、初めて行っても何とかなるかも……って、甘いか(笑) ラストはまさかの水着回w 椎奈の水着姿に、珍しく普通に萌えた(笑) なるほど、絵を描くだけでなく、ゲームを作りたいって、なんか良いな。これはある意味で、完全分業化されたプロの世界である「NEW GAME」にはなかった発想。未完成で不完全で発展途上の「部活動」だからこそ描ける世界。うん、続きを観たいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

デジタルなかわいさ

正直今期のアニメの中でダントツに好きです。
誰かのために考え行動する優しさ、辛い時の心の動き、人の優しさを察し感じる言葉、関係性。そのどれもが、私の心に響いてきます。

【物語】
女子高校生がゲーム制作サークルに入部し同人ゲームの制作をしていくお話。
好きなことを出来なかった・見つけられなかった人には響く1話でした。
【作画】
やわらかくて良いですね。
【声優】
村川梨衣さん、悠木碧さん、小澤亜季さんなど、若者向きに人気な方がそろってます。
そして主役は長縄まりあさん。私は六畳間の侵略者が大好きなんですが、ほんとうれしいなあ(涙)
【音楽】
音楽というよりはOPEDの映像の話なんですがOPのドットキャラ絵が可愛すぎる!
EDの映像も曲とかけてドットが浮かんでいるデジタルな海なのか、デジタルな宇宙または空を表現しているように見えました。(四角いドットから星に変わるのも星空という感じです)EDの曲は長縄まりあさんが歌っています。
海の中に漂う浮遊感、大きな海の中で少し切なさを感じる孤独感。海の中で灯りのように光るデジタルな海の中の星が、転調によりキラキラと輝く星へかわり輝きだす高揚感。いやあ、見返すほど味がある。
たまきの様々な感情をイメージさせるようなところがありますね。5話を観た後にじわじわと効いてきました。お話の余韻を響かせるようないい曲です。


【キャラ】
どのキャラもみんな好きですね。
その中でも関あやめちゃんがなんとなく好きです。
いやでも、ゲーム音楽に詳しそうな藤川歌夜ちゃんも良い!

【ゲームを制作するアニメといえば?】

ゲームを劇中で制作する作品といえば、「涼宮ハルヒ」では少し触れてますよね。
負のベクトルを持った作品なら「NHKにようこそ」とか笑
最近では「少女達は荒野を目指す」「NEW GAME!」でしょうか。
私は見たことが無いのですが「ディーふらぐ!」「 冴えない彼女の育てかた」「 さくら荘のペットな彼女」「 超次元ゲイム ネプテューヌ」等もゲーム制作をしているようです。

【ゲーム音楽は聞きますか?】

ゲームにおいて、音楽はとても大事ですよね。
オーケストラでの壮大な曲や、チップチューンの色あせない名曲、様々なゲーム音楽がありますよね。
チップチューンの原曲をアレンジでオーケストラでの演奏がされたりしますが、「原曲のほうがいいなあ」なんて思うことが多いです。

【本田たまき】
{netabare}
今作品の主人公ですね。
5話で歌夜と音信不通になった時のセリフが印象に残っています。
『どうして…部長さん…関先輩…藤川先輩を信じてあげないんですか』
『私たちみんなで楽しく一つのもの作ってきたじゃないですか…』
(あれ…なぜ藤川先輩だって頑張ってるはずだって確信できるの?みんなで楽しく作ってきたってほんとに言えるの…?)
『それでも…それでも私は藤川先輩を信じたいです…』
辛い状況下で歌夜がBGMを作れず逃げてしまったと思う先輩たちに対して、
たまきは不安の混じった疑問をなげかけました。ゲーム制作はいつも楽しいという幻想的なイメージがあったかもしれない。たのしく一緒にやってきた仲間に疑うことはないと思っていたかもしれない。たまきの理想と現実の乖離ですね。それでもたまきは歌夜を信じたかった。それはたまきの弱さでもあり、たまきの根本的な部分に存在するやさしさの現れかもしれません。(人を疑うことを知らないというのは、弱さでもあり、優しさでもあるのかもしれません)
{/netabare}

【即売会、いったことないなあ】
{netabare}

同人音楽や、同人漫画の即売会って行った事ないなあ。クリエイターの最前線?やマニアックな世界を見たことのない人にとって、そういう面白さもこの作品にはあるかもしれませんね。

でも周りが皆上手くて、自分の作品が小さく見えて、この場に居ていいんだろうか?早く帰りたいなんて思うことはだれでも経験した事のある気持ちかも知れません。だからこそ、たまきが会場で気落ちしたことがすっと分かるのかも。

いわゆるジャケ買いというやつでしょうか?ゲームのイラストを見て買っていく人は。私も、一般ゲームでジャケ買いをすることがよくあります。という事で雰囲気で買ってくれる人には、仲間意識を感じます。しかも同人ゲームの会場となれば、お宝を発掘するような、もしくは未開の地を開拓する楽しさがあるんだろうなあと羨ましさを感じます。

今週(6話)も情感を感じれて良かったです。藤川さんの「私の事、かばってくれたんだって?」に茶化した感じのない雰囲気を感じて、グッと来るセリフです。

部長さんが元部長さんとの日々をどう思っているのかも感じれたし。(そしてあえて言葉にしないのも素敵です)

たまきがこの部活に感じる楽しさというのを最高のきらきらとした笑顔で表現したあのシーンも良かった。

{/netabare}

【ボードゲーム】
{netabare}

ボードゲームは将棋やオセロも入るのですね。
私は人生ゲームを、テレビゲームでプレイしたことがあるくらいです。モノポリーを持っているんですがルールを知っている人がいない(笑)
人狼ゲームや、お邪魔物はボードゲームに入るだろうか?

作中では幼き頃のたまきが、ゆみねと遊ぶ為にボードゲームを作ります。ゲームを遊んでもらえて楽しんでもらえることが素敵だ思う気持ち、SNS部に入ろうと思った時の気持ちのきっかけの話でした。

私には、たまきがゆみねと友達になる為に頑張って、ゆみねを笑えるように変えてくれて、外との繋がりを作れるようになり、そして一度中学は別々になっても高校生になった今でもずっと友達で居る二人に涙。特別な親友ってたまきは言っているけど、より強くそう思っているのはゆみねのほうかもって感じました。

今週は藤川さん可愛かったなー。

もうこれが今期の私の一番好きなアニメです。6話までこんなに楽しめたのは今までにないくらいです。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42

74.4 6 親友で高校生なアニメランキング6位
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (484)
2163人が棚に入れました
彼女いない歴=年齢な普通の高校生、桐生慧輝に宛てられた突然のラブレター。遂に彼女ができると喜んだものの、そこに差出人の名前はなく、しかも何故だか純白のパンツまで添えられていて……???彼をとりまく可愛い女の子たちは誰もが怪しく、そしてちょっぴりワケあり風味!?果たして“パンツを落としたシンデレラ"は誰なのか?謎が謎を呼び、変態まで呼び寄せてしまう、新感覚変態湧いてくる系ラブコメがはじまる……!!

声優・キャラクター
下野紘、竹達彩奈、日高里菜、野水伊織、本渡楓、大橋彩香、春野杏、河本啓佑

えりりん908 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

なんとなく観てたのが、7話観て「素敵♡」って、なっちゃいました!

最初から、タイトルどおりの展開で、
主人公君に恋する女の子や仲良しの女の子が、
ひとりひとり、それぞれ違う変態性癖持ちっていう、
一言で言っちゃえば、すごく下らないハーレムギャグアニメです。

高校生ぐらいの若さで、
女の子が変態性癖に目覚めてるっていうのが、
そもそも現実離れし過ぎだし、
主人公君もあんまり冴えないし、
作画がなんとなく好みな感じなのと、
下着とか出てくるけど、タイトルほどにはエロ表現もひどくないので、
なんとなく観続けてました。

惰性もあるけど、半分以上は、主人公君に絡んでくる女の子たちの
変態性癖がそれぞれ異なるみたいなんで、
次はどういう人種かな?っていう興味があったからって感じで。

でも、6話~7話は、カラーが一新しちゃいました!

メインは、主人公君の友達の「翔馬君」と、「小春先輩」の二人。

小春先輩、たしかに盗撮しまくってるしストーカーっぽいけど、
翔馬君に恋したいきさつとか、そのあとの一途さとか、
全然、変態じゃない!って思っちゃいました。
むしろ、自らロリコンと名乗り、「年下の女の子しか恋愛対象にできない」なんて公言してる翔馬君のほうが、よっぽど変!

でも、好きって気持ちにちゃんと応えられるから、
翔馬君も、ギリギリ合格ですw

ただの変態少女ギャグアニメだと思って観てたんで、
7話の純愛展開、
グググって来ちゃいました!

こういうエピソードを挟んで来てくれるの、
とっても素敵だと思います!

そして、小春先輩バージョンのスペシャル・エンドロール!

何だか最近、力入れてるゾ!ってときのエンドロールを
スペシャルバージョンで。
っていう作品、すごく目立つ感じがしてます。

以前からこんなだったのを、気付かなかっただけなのかな?

今、パッと思いつくだけでも、
「鬼滅の刃」・「高木さん②」・「女子無駄」、
他にもいくつもあったみたい。

こういうの、楽しい遊びって感じで、いいと思います。
誰かスペシャルエンドロールのBEST10、やってくれないかな~


☆☆☆視聴終了しました☆☆☆

変態女子の博覧会は、無事終了。残念な終わり方でがっかりでした。
妹ちゃんを実の妹で、重度のブラザーコンプレックスにしてたら、
もうちょっと面白かったかな?
とって付けたような露出狂のカミングアウト?
あれは、青ブタで双葉がやってた自傷行為で、
露出狂とは全然違いますよね。

がっかりしたので、点数は削ります。

主人公が変わっちゃうけど、小春ちゃんのエピソードを最後に持ってくればよかったのに!って思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

笑い所の少ないラブコメ

原作未読。最終話まで視聴。

ヒロインたちがことごとく変態だという設定が秀逸な、ハーレムラブコメ。

前半は笑えるところもあったけど、後半はマンネリって言うか・・・。

全体を通して笑い所より、変態ぶりに引いちゃうところが多かった印象。

まあ、最後まで視聴出来たので、酷評って訳じゃないけど・・・。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

KANO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

真変態無双

主人公宛に置かれた一通のラブレター、に添えてある一枚の純白な下着。犯人?を探して行く中で出会う可愛い女の子達、でも蓋を開ければ変わった趣向の持ち主、変態ちゃんばかり。真相が遠のく程の変態ちゃんの乱舞が続く、真相は如何に?

以外と元はしっかりとしたストーリーですが、変態で交わし過ぎている感が有りますが、良いエピソードも有り、ラストの纏めも比較的綺麗な仕上がり、完走して良かったと思えるレベル。でいて最後までブレない変態要素は徹底を極めてて面白かったです。

有り得ないですが、主人公のようなシチュエーションであれば、反面教師として、どノーマルの道を歩むのか?はたまた変態無双乱舞をお見舞いするのか?くだらない妄想にふけれる楽しめた作品でした

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23

76.8 7 親友で高校生なアニメランキング7位
ぼくたちは勉強ができない(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (491)
2322人が棚に入れました
苦学の高校3年生・唯我成幸は、大学の学費が免除される「特別VIP推薦」を得るために、受験勉強に苦戦する同級生たちの教育係となることに。指導する相手は「文学の森の眠り姫」古橋文乃、「機械仕掛けの親指姫」緒方理珠といった学園きっての天才美少女たち! 完全無欠の学力と思われた彼女たちだが、苦手教科に関してはとことんポンコツだった…!? 個性的な「できない娘」たちに振り回されつつ、成幸は彼女たちの入試合格のために奔走! 勉強も恋も「できない」天才たちのラブコメディ、ここに開幕!!

声優・キャラクター
逢坂良太、白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓、Lynn、朝日奈丸佳
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

うるかにしてください

お静かに!って意味合いではもちろんございません。
原作は週間少年ジャンプ連載中。いつもながら未読です。

努力型秀才である貧乏男子高校生が、大学進学に係る費用の一切合切を学校に賄ってもらえる “VIP推薦” をエサに同級生女子に勉強を教えるというお話。
主人公男子は貧乏であるにこしたことはありません。トキワ荘以来の伝統芸能です。
同級生女子は二名。得意科目はほぼ満点だが苦手科目はてんでダメというのと、進路希望・将来の夢の観点だと苦手科目を超絶レベルアップさせないと進学もおぼつかないという点が共通する二人です。

 「お勉強」 + 「ラブコメ」

あらすじや第1話からそんな話かなぁという出だしでしたが、これがまた絶妙につまらなかったです。
少し経って{netabare}(第2話){/netabare}からもう一人、武元うるか(CV鈴代紗弓)が投入されて、元からの二人である古橋文乃(CV白石晴香)、緒方理珠(CV富田美憂)の三名体制となり屋台骨が出来たことで好転していきました。

 「ラッキースケベ」 +「ハーレム」 featuring「お勉強」

早々に路線変更です。真面目に言うようなことでもありませんが、、、路線変更です!


実際にお勉強要素の配分が多いまま、まっとうに学力向上を目指す内容でしたら視聴継続はしんどかったでしょう。リアル志向でもエンタメ志向でもなくガバガバの設定でしたので。
・学校側が生徒の学力向上と進路指導の責任を放棄してる時点でOUT!(これ大事)
・文乃と理珠の出来ないっぷり描写にもいろいろ言いたいことはある
設定もそうなんですがいまさら英語の構文や数学の公式にお付き合いするのもなんだかねぇ。

{netabare}「Don't you kiss someone , NARIYUKI?」(6話)
意訳) あんた成り行きでキスまでしたんとちゃう?成幸だけに(嘘)
   {netabare}しかもあんたの名前を音読みしたら・・・きゃーっ(もっと嘘){/netabare} 

これ文法だとanyoneが正解じゃなかったっけ? うるかが必死こいて覚えた構文を頑張って使ってみたけどちょいミスがあってかわいいじゃん、と普通なら思うところなんですが、ここに至るまでに、「この作者(編集含む)は絶対まともに勉強したことなさそうだな」の説得力ない描写が連発してましたので、素直に受け取れません。なお現場ではanyだろうがsomeだろうが通じるっちゃ通じます。{/netabare}


いざラッキースケベハーレムアニメとの立ち位置が固まってしまえば、お作法に則ってすんなり観ることのできる普通の作品でした。
小学校高学年ないし中学入学したての芽生えの時期にお世話になった(かもしれない)少年誌の『お色気マンガ』の佇まいです。

 {netabare}※注)『お色気マンガ』と『エロマンガ』は違うからね。{/netabare}

ヒロインの裸を見たり接触する程度の描写に留まるのが通例で、また、何かしらのトラブルに巻き込まれてサービスカットを披露する「お約束」のアレです。

肉体関係ありの最近のマガジン案件(あれはあれで良い)と違い、こちらジャンプ案件はきちんとお色気止まりにしているのが良いですね。なんとも懐かしい香りがしていて、その雰囲気を楽しむような感覚。
自分の場合このへんのルーツは連載終盤の『やるっきゃ騎士』(※ナイトと読む)でしょうか。
少年の夢と希望とスケベ心が詰まったこういう品は、健全な少年が親に見つからないようにどきどきしながら観てほしいタイプの作品です。


最終話で3か月後の2期放送が発表されました。
私の視聴優先順位としては低いです。少し懐かしい匂いを堪能したところでややお腹いっぱいかしら。自分にとってはそんな位置付けでした。



■オマケ1
どうせなら健全なお色気ものだったらよかったのに。
{netabare}ブラコン妹が登場して、兄のふとんをくんかくんかしてましたが、アニメ向けアレンジでしょうか?
視覚的なお色気どまりだったほうが健全な気がしていて、フェチまで踏み込むと大人向け指数がアップしちゃいます。なんかもったいない。{/netabare}

■オマケ2
球技大会にクレームw
{netabare}自分が高校生の時だったら、和気あいあいの男女混合なんてありえんと思ったでしょう。
勝ちにいきたいのに遠慮が入っちゃうから。クラス対抗ならなおさら負けるわけにはいかないのです。
当方の高校時代は、クラス対抗の雌雄を決するガチ系イベントだったので男女くっきり別れてました。混合だと体力面で劣る女性がやりづらくはなかろうか。イチャコラなんて別途いくらでもできるし。
このアニメに限らずいつも思うのですが、学園ものの校内イベントって文化系の目線で描かれてることが多いですよね。自分が知りえなかった高校生活を疑似体験できるのをもって良しとすればいいのかもしれません。だがしかし、なんとなく腑に落ちないのです。{/netabare}



視聴時期:2019年4月~2019年6月

-----
2020.02.06 追記

後半2クールめのほうが好み。


2019.07.02 初稿
2020.02.06 追記
2020.07.24 修正

投稿 : 2024/06/08
♥ : 59

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

文系/理系/体育会系、ある意味「裏『人生』」!?

しかし、作中でヒロインたちの得意分野はあまり活かされないので「凸凹解決せんせーしょん」という訳には行かないのです…。

第2話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。週刊少年ジャンプに連載の同タイトルの原作マンガは、最新巻が11巻です。

アニメ化範囲でもストーリーが進むと増えるかもしれませんが、とりあえず主な登場人物は下記の5人です。

ちなみにタイトルが『ぼくたちは勉強ができない』なのですが、開始時点ですら全く勉強ができないのはうるかだけです。

唯我成幸(ゆいが なりゆき): 主人公。母子家庭で育ち、経済的な理由から大学へのVIP推薦なる枠での進学を目指すが、その条件として女子生徒3人の「教育係」に任命される。学業的にはどの科目もわりと成績が良いオールラウンダーだが、文系科目/理系科目のいずれも校内1位にはなれない。運動は苦手。

古橋文乃(ふるはし ふみの): ヒロイン枠。国語(現代文・古文・漢文)が得意科目だが、ある思い入れから理系の進学を目指す。しかし、数学を筆頭に理系科目の成績は壊滅的で、成幸に勉強を教わることになる。

緒方理珠(おがた りず): ヒロイン枠。数学と物理が得意科目だが、趣味がきっかけで文系の進学を目指す。しかし、気持ちを読み取ったり小論文を書いたりするのは苦手で、国語を筆頭に文系科目の成績が良くない。やはり成幸に勉強を教わることになる。

武元うるか(たけもと うるか): ヒロイン枠。水泳部で好成績を残すスポーツ少女。志望の大学にはスポーツ推薦で進学できると思っていたため勉強をしてこなかったが、推薦時に英語の試験成績を問われることが急きょ決まり、成幸に勉強を教わることになる。

桐須真冬(きりす まふゆ): ヒロイン枠(?)。世界史を担当する教師。文乃と理珠の初代教育係。才能がある分野に進まないのは無駄なことだという考えがあり、二人にも得意分野に沿った進学を強く勧めるが反発され、教育係を断念する。サブタイトルなどで「前任者」と出てくる場合は桐須先生のことを指す。

成幸が女子3人に勉強を教えることでいわゆる「ハーレム物」の構図になっているのですが、本作のフックとして機能しているのが桐須先生の存在です。

当初は成幸の「ライバル」として配されたと思われる先生ですが、おそらくアニメの中盤くらいから「ヒロイン」として機能しだしてからが本作の「本番」だと思いますので、お楽しみに!

2017.7.1追記:
第13話まで視聴終了。分割2クールということで、2019年10月からの2クール目の放送予定の予告がありました。

終盤でのあしゅみー(小美浪あすみ)先輩の登場で、主な登場キャラクターは出揃った感じですので第2クールでは各ヒロイン達の肉親たちの出場機会などもありつつ、お当番回的な物が回っていく感じになると思います。

原作では真冬センセー、先生とは思えないくらいに活躍してますがアニメではどうなることでしょうか。楽しみです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 47
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オーソドックスなラブコメ①

原作既読。最終話まで視聴。

週刊少年ジャンプは40年近い愛読書です(笑)。
そういえば、今週発売の33号で、第2回キャラ人気投票の結果が載ってましたね。
{netabare}第1位 桐須真冬  14,598票
第2位 古橋文乃   3,259票
第3位 竹本うるか  2,980票
第4位 緒方理珠   1,803票
第5位 小美波あすみ 1,488票

真冬先生、ダントツぶっちぎりで2連覇達成でした。
ちなみに、主人公の唯我成幸136票で第9位・・・。{/netabare}

分割2クールの第1期。

ハチャメチャな初期設定さえ受け入れられれば楽しめるラブコメだと思います。
個性豊かな女性陣が、揃って好キャラ揃いですからね。

分割2クールの第2期も楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42

76.3 8 親友で高校生なアニメランキング8位
ヤマノススメ サードシーズン(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (386)
1477人が棚に入れました
この夏、あおいが、ひなたが、かえでが、ここなが、そしてほのかがTVアニメに帰ってくる!
そして新しい友達との出会いも……。
今度はどの山に登ろうかな?

声優・キャラクター
井口裕香、阿澄佳奈、日笠陽子、小倉唯、東山奈央、牧野由依、儀武ゆう子、七瀬彩夏、高尾奏音、山本亜衣
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

それぞれのディスタンス

アニメーション制作:エイトビット
監督・音響演出・シリーズ構成:山本裕介、脚本:ふでやすかずゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:松田祐輔、原作:しろ

雪村あおいと倉上ひなたという幼馴染が、
高校生になって再会し、ふたりが中心になって
仲間をつくりながら登山を楽しむ物語のサードシーズン。

ファーストシーズンとセカンドシーズンでは、
登山とはどういうものか、必要な道具は何か、
関東近郊の山はどういうところがあるのかなど、
初心者に対する登山の指南的な内容の濃い作品だったが、
今回はキャラクターたちの物語や心情に重きを置いた
ストーリーになっている。

サードシーズン全体の中心になったのは、
あおいとひなたの関係性の変化だ。
明るくて行動的なひなたと、引っ込み思案で
編み物が得意なあおいという正反対の性格のふたりが、
それぞれに成長していく物語となっている。

あおいはコミュ障といえる性格で、ひなたといるとき以外は、
ひとりでいることが多く、体力もない。
ひなたは、外交的でどんな人ともすぐに仲良くなれる性格。
いつもあおいを連れ回して、一緒に遊んでいる。

そんなふたりの関係性だが、永遠に同じというわけにはいかない。
あおいは、ひなたに頼っていることを自覚しており、
いつかそんな自分を変えたいと思っている。
ひなたがいなくても思い切って友達と出かけたり、
バイトを始めたりして、次第にほかの人からも
認められる存在へとなっていく。
それを陰で見つめていたひなたは、
表面上は何ともないように装いつつも
内心では面白くない気分になる。
あおいが自分がいなくても楽しんでいる世界を
認めたくない気持ちにとらわれてしまうのだ。

いわばこれは親離れ、子離れという感覚に近い。
しかし、友人同士は親子ではない。
このような原因によって友人関係が
失われてしまうことがあるという話は聞いたことがある。
特に女性同士の友人関係に多いように感じる。
どこに行くにもいつも一緒の仲良しな関係であった場合、
何かがきっかけで完全に離れてしまうことがある。

私は今回の話を観ていて、
『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ小説である
『立華高校マーチングバンドへようこそ』を思い出した。
吹奏楽部内において、主人公の佐々木梓と
友人の名瀬あみかとの極端ともいえる依存関係が
執拗に描かれるのだが、あるときに依存している名瀬あみかが
佐々木梓から少し距離を置いて、自分の頑張りで
部活に取り組もうとしたとき、佐々木梓は冷たく突き放し、
関係性を断ってしまおうとする。
その様子を見て同じ部活の女子は、佐々木梓に「病気」だと言い放つ。
傍目には依存されている側の人間が、
実は相手に頼られて優位に立つという心情的な部分で
頼ってくる相手により深く依存しているという形があるのだという。
これは『響けユーフォニアム』の映画『リズと青い鳥』の
傘木希美と鎧塚みぞれでも同じような依存関係を描いている。
作者にとっては女子の友人関係のテーマのひとつで、
よくある構図なのだろう。

ヤマノススメ サードシーズンにおいては、
{netabare}ひなたとあおいの関係性がそこまで深く描かれたわけではなく、
すれ違いの連続とあおいの変化に
ひなたが付いていけないという展開だったが、
結局、相互依存の関係性が変化したときに
お互いが気持ちを理解し、より友情が深まっていく
というのは、なかなか面白かった。 {/netabare}
この作品でそういうものを観たいわけではない
と感じた人が多かったのも確かだろうが、
個人的には興味深いエピソードだった。
(2018年10月13日初投稿)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 65
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

山登りを楽しむためには

この物語は、山登りの楽しさや友達の大切さなどを教えてくれます。

そして、サードシーズンでは、あおいのさらに成長した様子を見ることができます。

今まであおいは、クラスではひなたしか話し相手がいませんでした。
でも、他の友達とも話ができるようになり、しかも一緒に遊びに行くようになりました。
それにバイト先では、どれを選ぶか迷っているお客様にお勧め商品を説明したり、小さな子に優しくしてあげたりと、しっかりした店員さんに成長しています。

あおいの成長をみるたびに、私は嬉しくなります。
おそらく、それはひなたも同じ気持ちでしょう。

但し、ひなたは、あおいの成長を嬉しく感じるだけでなく、寂しくも感じているのでしょう。
今までは、ひなたがいなければ何もできなかったのに、ひなた無しでもできるようになったこと。

特にケーキ屋さんの中での人間関係は、ひなたが知らない世界です。
だから、つい、お土産を渡すのをためらってしまいました。

そして、行き違いが積み重なり…、だんだんと二人の間に溝ができていく。
これはひなたが悪いですね。
世の中には子離れできない親がいますが、
今のひなたは、まさにそれです。

あおいの成長を素直に認め、あおいをほめてあげるべきです。一緒に喜ぶべきです。

山登りの楽しさは、一緒に登る人との信頼関係で決まります。
一緒に登る人と仲たがいをしていると、山登りの時間は苦痛の時間になってしまいます。
山頂から見る景色も、色あせた味気ないものになります。
私も過去、そんなことがありました。

だから、山に登る前には、友達とは必ず仲直りしましょう(^_^;)
信頼できる友達と一緒に見た山頂からの景色は、すごく美しく、一生記憶に残ります。

{netabare}
あおいとひなた、元のように仲良くなって良かったです(^_^)
やはり、あの二人が仲良くないと、この物語は始まりません。
だって、あおいにとってひなたは、他の人とは違って心の中の大切な場所にいつもいるのだから。
{/netabare}


最後に、
筑波山は夜景も美しいですが、昼間に山頂から見る景色はもっと美しいです。
360度見渡せるのではないかと思えるほどの絶景でした。
日本百名山のひとつですが、低い山なので、初心者でも登れます。

体力がない方はケーブルカーでも登ることができますので、
ぜひ、一度登ってください。(^_^)/

投稿 : 2024/06/08
♥ : 55

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

山はあんまり勧めてない3期目(笑)

漫画雑誌「コミック アース・スター」に連載のマンガが原作のアニメ作品(3期目)です。(原作は未読)

2期目がそうでもなかったのに対して、3期目は1期目・2期目を先に観ておくことをかなり強く推奨する内容です。ということで、以下のレビューは1、2期目を観ている前提で書きます。

OP/EDをキャストが歌っているのは従来通りで、OP主題歌「地平線ストライド」の背景アニメ(特に前半部分のデフォルメキャラによる登山シーン)が1、2期目の振り返りになっているあたり、もう新規の視聴者獲得は目指していないのかなと感じますね。

まず放送フォーマットとしては2期目と同様に15分枠で、ただし2期目が2クールあったのに対して3期目は1クールになっています。

『ヤマノススメ』(1期目: 5分枠)は久しぶりに高校で再会したひなたがインドア派のあおいに登山(ハイキングレベル)を勧める内容、2nd シーズン(2期目)は山登りにはまり楓さんやここなちゃんとも交友を深めつつ難易度の高い登山を目指したりあおいとひなたのかつての約束の地を目指したりするやはり「ヤマノススメ」のタイトルにふさわしい内容でした。

そしてこの3期目なのですが、2期目であおいの弱点として発覚した体力面での強化に取り組む一方で、山登りの費用面での問題を解決するためのアルバイト先の洋菓子店での人間関係や、ひなたを通じて打ち解けたクラスメイトあるいは2期目のエピソードで出会いを果たしながらも普段は離れた群馬県高崎市に住むほのかちゃんなどとの交友関係の広がりによって、山登りとは直接関係がないエピソードが1、2期目とは比較にならないほどたくさん発生していました。

ということで決して山登りをしなくなったりはしないものの、より「日常系」な側面が強化されたストーリーになりましたね。

結果としてアウトドア面での「あるある」描写が減ったので、この点に不満を持つ向きは多くいらしたのではないでしょうか。これは良し悪しというよりは視聴者の嗜好の問題のように思われますが、個人的には「あり」でした。

4期目以降があったとして、富士登頂再チャレンジを見据えつつやはり日常描写は多くなっていくのではないでしょうか。4期目が実現すればたぶん私は視聴すると思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 53

80.1 9 親友で高校生なアニメランキング9位
恋と選挙とチョコレート(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1839)
10617人が棚に入れました
生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、幼馴染の住吉千里とともに食品研究部(ショッケン)の部員だが、大した活動もせず堕落した日々を過ごしていた。そんな時、次期生徒会長有力候補の東雲皐月が「無実績部活の整理及び廃止」を提案し、ショッケンは廃部の危機に陥る。部員たちは知恵を出し合い、現生徒会長・毛利夜雲の助言を受け、裕樹を対立候補として立候補させようとする。裕樹も次々と浮き彫りになる学園の「問題点」を知り、出馬を決意。かくして裕樹は無謀な選挙戦を、そして学園に潜む陰謀と戦うこととなる。

声優・キャラクター
中村悠一、中村繪里子、門脇舞以、今井麻美、水橋かおり、浅川悠、儀武ゆう子、緒方恵美、いのくちゆか、藤村歩、石松千恵美、真田アサミ、榊原ゆい、遊佐浩二、水島大宙、鈴村健一
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

フ・・・やっぱ、ありがち学園ハーレム

原作  アダルトゲーム 未プレイ

全12話

エロゲーだけあって、ヒロインみんなが主人公の事が好きなんだけど・・・訳もなく、ただ好意があるだけの設定なので、なんか感情移入できなかったし、面白くなかったかな・・・。

キャラデザ、映像は綺麗です。
女の子はみな可愛いかった。

ただ、ヒロインの1人、東雲 皐月(しののめ さつき)は、「アマガミss」の 森島 はるか にそっくりだったのが気になった!  (^^;

ストーリーは・・・
自分が入っているショッケン部(お菓子食べてお茶するだけの自堕落部)を失くさない為に生徒会長に立候補し、選挙活動します。
最初の動機は不純だが、段々とそれなりのマニフェストを掲げます。

途中、ヒロイン達とのからみがある・・・
と云う感じです。

{netabare}
1話で、扇橋香奈が生徒会総務部の陰謀を見つけ、証拠を握るも、車にはねられてそれっきり・・・それ以降11話まで放置状態。
忘れるわ! ^^
{/netabare}

総評
ストーリーは、まぁ、こんなもんかな? 自分的には魅力を感じれなかったです。

ヒロインの女の子達は可愛いので、好きなキャラ&声優がいれば楽しめるかも。

個人的には、木場 美冬 役を演じる声優の水橋かおりさんの声が好きなので楽しめました。^^

学園ハーレムものが好きな人にはオススメ。 ^^


op:「シグナルグラフ」 歌 - Annabel
ed:「風のなかのプリムローズ」 歌 - Ceui

エンディングの 「風のなかのプリムローズ」は好きでした。(●´ω`●)
CD購入

投稿 : 2024/06/08
♥ : 55

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

偏見で判断しないで欲しい作品 ※追記5&6話感想

※追記5&6話感想

私は原作プレー済みなのですが、やはり全てのルートが詰め込まれてますね(^_^;)
改めて1クールじゃ足りないような・・・
今回あえて言うならみいちゃんの回だったかな(*´ω`*)
みいちゃんの気持ちがとても複雑で本当に痛いです(TT)
しかしアニメ版のキャラデザインは可愛いですね(*^_^*)♪








原作がアダルトゲームということで、原作を知らない方々にかなり偏見を持たれていますが、原作のシナリオは全てとは言いませんが面白いです。
選挙ネタですが、そもそもの立候補理由(廃部撤回)とは違う、後に浮上してくる理由の方が物語の核になっていたりします。各キャラクターとの恋愛やそれぞれが抱える問題も泣けるところは泣けるゲームです。
その原作を1クール予定なので各回詰め込みになってはいますが内容的には面白いと思います。
面白く無いと必要以上に罵っている方々は、全クリせず途中で投げ出したか、そもそもプレーしたこともないのに偏見だけで判断されている方。
又はプレーしたけど、難しい話になった途端に眠くなってしまうような方々ですかね(^_^;)。
原作の評価みたいになってしまいましたが、アニメ版もこれから期待できる作品だと思います。断言できるのはアニメの評価が最終回以降でも低迷の場合はアニメ制作スタッフの力不足とうことです。それだけ原作はそれなりに良いシナリオだということです。長文失礼しましたm(__)m

投稿 : 2024/06/08
♥ : 49

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

裏を持つ学園という世界で少し苦いビターチョコが・・・

spriteから発売された恋愛シュミレーションゲーム

を原作とする作品です。全12話、原作未プレイ。


総生徒数6千人を超える巨大な学校「私立高藤学園」に

通う主人公大島裕樹は幼馴染の住吉千里と食品研究部に

所属していました。次期生徒会会長有力候補で

財務部長の東雲皐月が「無実績部活の整理および廃止」を提案し

ショッケンは廃部の危機に陥る。皆で知恵を出し合い、

話し合った結果生徒会長選挙に出馬してはとなった。

主人公大島は最初は渋っていたものの学園の問題点が次々に

浮き彫りになり、出馬を決意する。

そうして無謀とも言える選挙に向けた活動を始めるのだった・・・


こういった恋愛シュミレーションゲームは共通ルートから

後に各ヒロインのエピソード(ルート)といった展開が

多いのですがこの作品はそういった部分が軸となる生徒会長選挙

で戦っていく糧や主人公の意志に関わってくるような

感じのものでその軸をあまりぶらさずに展開が進んでいくように

感じました。(その軸に沿った何かしらの(例えば特定の

ヒロインやハーレム)ルートだったのかもしれないが・・・)


そしてその軸に沿って見えてくる学園の裏社会に対しての

主人公の心境の変化や主人公の周りにいる人たちの関係性が

軸にの周りにパテで肉付けして、膨らみを形作り、

そういった裏に対する正義へといくのかなと思わせつつ

当初の目的である生徒会長選挙で勝ち部活を存続させる

をずらさないところが良かったです。

(主人公だけはよくブレていたように思えるが・・・)


なのでパラレルワールドのようになって他のヒロインが

空気になるとかルートに入る度に半分リセットされるといった

ところが無くて良かったように思います。

(物語全体として比較的主人公に近い人物であまりスポットの

当たっていないキャラいたのですが・・・)


まあとにかく割と筋を通してブレの少ない展開の作品

だったように思います。まあ目立たたない娘もいたのですが

中心となるヒロイン達との交流みたいなのはしっかり

出ていたのではと思います。

軸の入った展開で最後まで楽しく見れたと思います。

(その分なんとなくこうなるだろうっていうのは予測が

ついてしまったりしましたがw)

◆個人的点数評価 81.851点

投稿 : 2024/06/08
♥ : 41

85.8 10 親友で高校生なアニメランキング10位
Dr.STONE(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (757)
3303人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚める。「石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がってやる!」。絶体絶命の状況で、千空は仲間を探し、世界を取り戻すことを決意する!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、佐藤元、中村悠一、市ノ瀬加那、沼倉愛美、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

はーすげー!へーすげー!の連続

原作未読


JUMP案件全24話。
謎の石化ビームで人類が活動を止め3,700年。いにしえの時を越えて石化が解けた一握りの人類が科学の途絶えた地球でその科学の知識を駆使して失地を回復していく物語。
主人公はどんだけ幅広く深く網羅してんのよ!なスーパー理系高校生の石神千空(CV小林裕介)。見た目は下仁田ネギを擬人化してオーケンのメイクをしたような感じ。ジャンプっぽいデザインです。そして同級生の高校生ら数名。

『戦国自衛隊』だと現代兵器を信長時代に持ち込んで大暴れとなりますがこちらは持ち込み不可。3,700年ほったらかしだとさすがに文明は絶えて石器時代以前の原始時代かのよう。
同期の『本好きの下剋上』のように現代の頭脳を持ったまま後進文明に乗り込んで「無ければ作ればいい」を試行錯誤するのに似てます。『JIN』も同系統でしょう。そしてさらに文明がないところからスタートするのが本作なわけですからこのテのものでは最難関ハードル。ちょっとワクワクします。

それと自分幼稚園の時でしょうか。世界名作劇場『ふしぎな島のフローネ』から漂ってきた匂いと同じものを感じます。OPもEDも覚えてます。木の上の家は憧れでした。
つまりあぁそういうことか。原体験からくる刷り込みがどうやら自分にはあるようです。
イキリ主人公が教育上どうかとは思われど、少年少女が“科学の面白さ”に触れる良い機会になるやも。


 {netabare}オイラ文系でラッキー?{/netabare}


化学ならびに物理の理系科目に不案内なため、アニメで描かれている試行錯誤の産物が乾いたスポンジに水が浸み込むようにすーっと入ってきます。

{netabare}パクチーとライムなんかでコーラ作れんの?マジでスゲー!{/netabare}

信じるかどうかは俺次第 キリッ なんす。

そして前半のOP「Good Morning World!」がすこぶる良い。なにが良いかって作品にばちっとハマる感覚。久しぶりです。ピストルさんっぽい声質もしっくりくる良曲です。


障害ももちろんありますよ。
文明を起こそうという主人公らを妨害するのは野生の肉食動物や自然の猛威だけかと思いきやそう簡単ではありません。
アンチ文明の敵対する勢力もわりと序盤から登場し、主人公らの前に立ちはだかります。まあバトル要素ですね。


 科学の試行錯誤+バトル要素


このバランスが崩れず2クール完走でした。原作が続いているので続編期待な感じでの終幕。
大袈裟でしょうが“人類の叡智”の触りを感じるのにちょうどよい良作です。ごちそうさまでした。



※オマケ

■“霊長類最強の男”獅子王司ってどうよ?

あらためてこうして見るとすごい名前ですね。さてこの方について
好きですか?嫌いですか?どんなキャラだと思いますか?
私はちょっと受けつけないですね。作者の術中にはまってるのかもしれません。

1.{netabare}動くゴールポスト

敵視する対象が最初は“我欲にまみれた汚い大人”。ピュアな若い連中のみ石化解除しようともちかけ、それを千空に拒否されることで対立の芽が生じました。描かれてませんが、「お前らが年くったらどうすんだ?」と疑問符が浮かびます。
それがいつの間にか“科学を信奉し文明を起こそうとする者”へと。考えが深化したとみるよりゴールポスト動いてんじゃんとみてます。でさっそく作中でツッコミが入りました。途中出会った集落の科学?青年クロムについて千空が言及「俺を殺しても次が出てくる」と。まさにその通りなんですよ。
そのため獅子王司の目指す未来は破綻が約束されてるようなもんです。{/netabare}

2.{netabare}ポル・ポトと変わらん

毛沢東と迷うところですがこっちかな。最初は知識階級だけだったのが順次粛清対象が拡大して…
力で押さえつけるしか方法がないので、この世界で肉体での戦闘力に秀でた司が首領ポジションにいるのがしっくりきます。原作未読の戯言ですが、司陣営でそのうち粛清が始まることでしょう。{/netabare}



■スイカ役の高橋花林さん

超個人的なつぶやきです。
この方1年前の迷作『ソラとウミのアイダ』で主役張られてた方です。すでに多くの方の記憶から消え去っているかもしれない作品ですね。
新人でおそらく初めてゲットした主役級の配役があれでと。そのことをもって高橋さんの今後を案じる旨をレビューで書く、という余計なお世話極まりないことをした記憶があります。
こうして、再会できたのはなによりです。ぜひ頑張ってください。



視聴時期:2019年7月~2019年12月 リアタイ  

------


2020.02.07 初稿
2020.07.19 修正
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/06/08
♥ : 68
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悲しき熱帯

トムス・エンタテインメント制作。

地球上の全人類が石化する怪現象が発生。
生き残った少年少女は科学を頼りに、
再び、原始生活から歴史を歩み始める。

語り口が一風変わったサバイバル冒険譚で、
舞台の西暦を聞き、楽しいかもと確信した。

主人公は科学を信奉する合理主義者で、
偶然であれ必ずそこに合理的な理由があると、
数々のトライ&エラーを繰り返しては、
仲間とともに町を発展させていく。

太古から始める生活も、
{netabare}石の時代、火の時代、動力の時代と、
小さな一歩ではあるが、
確実に文明の灯を社会は宿し始めていく。{/netabare}

敵側の集団には少年ジャンプらしい、
主題を持つキャラを配置されていますが、
私はむしろ敵は居なくても良かった。
探索・発見・発明、仲間との友情、
やがて未曽有の危機に瀕した地球の秘密を知る。
そんな物語であってもいいなと思います。

本来、科学とは心まで豊かにするものだ。
人類は心まで実りある社会を取り戻せるのか。
私たちの武器は想像力と好奇心である。

続編が楽しみなアニメですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 62
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悠大で悠久な物語

<2019/12/22 追記>
全24話見終えました。

面白かったー!

科学の蘊蓄だけでなく、
文明がほぼ原始の世界というだけでなく、
現代に在る科学の凄みだけでなく、
逆転の発想で「今は過去からつながっていて、そして未来に続いていく」ことまでも実感できてしまう。

『悠大で悠久の物語』

ハリウッドが狙ってきそう 笑。

ここは無理があるんじゃないの?という部分ももちろんありますが、そこは架空のお話。
気にしないで見れたモン勝ちです。

二期があるとのことで今から楽しみです。

<2019/7/11 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

原作未読。
あにこれのあらすじ紹介だけで期待値上げてた作品ですが・・・面白いやんけ( ・∇・)

ざっくり言うとタイトルの通り
「ララーシュタインのような髪型した少年が科学でファンタジーに挑む」
と言う感じかな。

ララーシュタインってなに?と言う方は是非、画像検索してみてください。
ついでに言うとこのララーシュタインさんが登場する作品。
OP曲はグラムロックの名曲ですよ。

閑話休題

さて本作、ちょっと変わってる印象です。

普通、物語の分類で
ファンタジーと言えば「科学的裏付けの全くない空想」作品で。
SF(Science Fiction)と言えば「科学的裏付けがあったり、あるように思わせる空想」、 つまり科学と空想が入り混じった作品なのですが。

ところが本作はどちらとも言い切れない。
強いて言えば
「Science(科学) &(そして) Fantasy(空想)」
で「SF」かな

科学的裏付けが全く感じられない現象に対して
めちゃくちゃ地味な科学的考証の積み重ねで立ち向かう。
ScienceとFantasyの二つが融合せず、お行儀よく隣り合ってる印象です。

地味なウンチクも多い。
そう言うの好きな人にはぴたっとハマると思います。

例えば理系のアニオタの私とか( ・∇・)♪

自分は今期、「ヴィンランド・サガ」「炎炎ノ消防隊」「コップクラフト」と並んで注目しております。

<2019/7/15 追記>
2話目観ました。

炭酸カルシウムの4番目の使い道が意味ありげで気になるー笑。

そして新キャラ登場。
獅子王さん。
濃いですねぇ。
{netabare} 空飛んでる鳥を木の上から飛びかかって捕まえちゃったよ、この人 笑。
チート武力{/netabare} 担当だそうです。

さあこれで3人。
人間、3人集まると派閥が生まれるというような言葉がありますが、もしかしたらこれからはそんな展開なんでしょうか。

獅子王さんの発想は昨今の{netabare} 世代間の断絶{/netabare} のようなものを表してて面白いです。

でも、それを是としたら{netabare} ジャンプのような商業誌には載せられなくなってしまいます。
というわけで主役のララーシュタイン、もとい千空さんはかっこよく反発して、{/netabare} 引きへ・・・

でもですよ。
ちょっと思うんです。
もし{netabare} 獅子王さんの考え方に千空さんが同調して物語が進んだら・・・
結局、若い世代同士が新しい利権を奪い合って理想郷なんてできないってことがわかってEND{/netabare} とかSFっぽくてそれもありかなーなんて 笑。


ところで全く話は変わりますが。
他の方のレビュー拝見してて{netabare} 「石化してるのが表面だけならなんで中身の生物は何千年も生きてるの?」{/netabare} というような疑問を複数見かけました。

そこはファンタジー部分だから、と私は飲み込んでおります。
それ言い出したら、{netabare} 石化したら息できなくて数分で死ぬじゃん、という話だし。
仮に呼吸できたとしても水も食料もなければ一週間ももたないし。{/netabare}
そこら辺はファンタジーなんじゃないですかね。

<2019/9/3 追記>
9話まで観ました。

アニメでも映画でもドラマでもなんでもそうですが。

登場人物に対して「なんでそこ気がつかないの?」とツッコんでる自分いませんか?
それは俯瞰して見てる視聴者だからこそのツッコみな訳で。
物語を進める上での重要な部分ほど気がついてくれない。
それが物語の面白み。

ところが、たまにそういうのが極端に少ない作品もあります。
デスノートとかそうですよね。
登場人物が賢いので先の先、裏の裏まで読む。
ところがそれでも裏かかれちゃう。
で、そこが面白かったりする。

本作もデスノと同じ匂いがします。
千空さんはもとより、獅子王さんもかなり思慮深く用心深い。
お互いに裏の裏の裏を掻きあってもう痒いところもないくらい。

もしかしたらデスノの系譜と言える作品なのかもしれないですね。

デスノのようなイケメンいないので女性人気は覚束ない感じですが、理系男の私はハマってます。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 53

65.3 11 親友で高校生なアニメランキング11位
妖怪アパートの幽雅な日常(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (251)
1058人が棚に入れました
両親を亡くしたため、親戚の家で肩身の狭い生活をしていた稲葉夕士は、高校入学を機に一人暮らしを決意する。そこで見つけた格安の下宿先「寿荘」。しかし、そこはなんと妖怪・幽霊・人間が入り混じる奇妙な「妖怪アパート」だったーー‼ 不気味な姿をした妖怪達と個性的すぎる住人達にはじめは戸惑う夕士だったが、彼らとの奇妙な共同生活の中で、それまで閉じていた心が徐々に開いていく・・・。

声優・キャラクター
阿部敦、中村悠一、子安武人、沢城みゆき、石田彰、中井和哉、森川智之、杉田智和、速水奨、遊佐浩二、釘宮理恵、田村睦心、三石琴乃、関俊彦、折笠富美子

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

原作再現による「飯テロ」は微妙…(笑)?(原作の「説教臭さ」が悪く出たかも…。)

香月日輪(故人)原作の同タイトル小説『妖怪アパートの優雅な日常』(通称「妖アパ」)が数年前から月刊「少年シリウス」でコミカライズ連載されていましたが、アニメ化の運びとなりました。

原作は全巻既読でストーリーを知っていますが、コミカライズ版は途中までしか読んでいません。キャラクターデザインはコミカライズ版準拠っぽいですね。

基本的には「高校生活を機に一人暮らしを始めようと家賃の安いアパートを探したら、そこには人の世を忍んで妖怪が住んでいた」的な話ではあるのですが、ストーリーもさることながら本作は作中で住人向けの食事を作ってくれる「るり子さん」の作る料理がとてもおいしそうということで知られている作品です。

「妖怪アパートの幽雅な食卓 るり子さんのお料理日記」というレシピ集的な本が本編と別に出版されているほどなのです。

アニメでるり子さんの料理はきちんと再現されるのか、されないのか…?
これは、とても興味のあるところですね。

2017.7.4追記:
第1回を観ました。登場人物が端折られることもないですし、ストーリーも原作準拠でした。

原作は10巻ありますけど、どこまでやるんでしょうね。予告の感じだと、第2話で原作の1巻は終わる感じなんですかね。

「るり子さんの料理」については、さすがに本職の『異世界食堂』には描写は及ばないようでした。

2017.10.4追記:
2クール目に入ってOP/EDともに変更になりました。原作を読んだ当時はプチ・ヒエロゾイコンを夕士くんが手にしてから物語の方向性はスタート時とはだいぶん変わった印象だったのですが、アニメからの視聴層はどうだったでしょうか。

これ、おそらく原作の最後までアニメ化されるんでしょうね。コミカライズの方は終わっていないわけですが、原作はあるので問題ないといえば確かにそれで問題ないですね。

原作には本編と別に「特別篇」があるのですが、これがBD&DVDの特典OVAとかになったら嬉しいですね!

2017.12.26追記:
最終回まで視聴完了。読み返して確認したわけじゃないんですが、あの「かまくら」は原作にはなかったと思います。「かまくら」の場面で「ラスベガス特別篇」は一部回収されました。

原作者の脚本監修がなかったわけですが、あった方が良かったかどうかはわかりません。まあ、亡くなっている原作者には監修は物理的に不可能なんですが…。

アニメの元になったコミカライズが微妙だったとも言えるかも。それと、ただの健全な高校生の成長物語というのが、内容的に意外と「深夜アニメ」向きではなかったのかもしれないです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 38
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ま、丸投げしやがった!

原作未読。最終話まで視聴。

【山本と青木について】
{netabare}(主人公目線で)問題児と問題教師が仲良くなって、結果、主人公たちにかかわらなくなったからOK?
大風呂敷を広げるだけ広げておいて、まさかの打つ手なし???{/netabare}
2クール26話も費やしておいて、まさかの結論丸投げとか、もはや、これは事件だと思う。

【作品の感想】
この作品は前半と後半に分けて考えた方が良いと思います。

前半は割と面白かった。
妖怪と幽霊が渾然一体な感じは正直、いただけませんでしたけど(笑)

後半は酷かった。
象徴的なのは22話の生徒総会。
{netabare}教師と生徒が仕組んだ、まさかの茶番劇。{/netabare}
『これで解決』って視聴者を馬鹿にしすぎ。

この作品の後半は、終始こんな感じ。
主人公が、身の回りの問題点を、”都合よく”解決していく物語。
解決法が理に適っていれば良いのだけれど、結論ありきの独りよがりな解決方法。
原作がこうなのか、アニメ化したらこうなったのか分かりませんが・・・。

前半の感じだったら面白かったのに・・・。
なぜこうなった!?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

主人公の成長を軸としたほのぼので賑やかな日常を描いた作品

製作「シンエイ動画」と見たとき、妙に懐かしい感覚を覚えました。今でもドラえもん、クレヨンしんちゃんといった国民的アニメを製作しているバリバリの会社ですが、自分にとっては子どもの頃に見テレ朝系藤子不二雄作品、ちょっと大人になった頃に見た美味しんぼ、笑ゥせぇるすまんの印象が強いです。前身のAプロダクションだともっと懐かしい番組が並びます。そんなシンエイ動画製作の作品をまた見る機会が訪れたという感じです。

両親のいない主人公の稲葉夕士がひょんなことから妖怪、幽霊、摩訶不思議な人間たちが住人の「妖怪アパート」に住み着くところから始まります。2クール有りましたが、前半と後半で物語を分けています。前半は夕士の心の葛藤を妖怪アパートの住人たちと過ごしながら解きほぐしていき成長していくという物語が軸となり、後半は夕士の学校での出来事が軸となっていきます。1本の物語というよりは雑話を挟んで積み重ねていくというスタイルです。なので、どこから見ても楽しめると思いますが、夕士の過去だけは押さえていた方がより楽しめます。

とにかくキャラが豊富。人間もそうですが、妖怪、幽霊と個性の塊みたいなところがあり、会話も楽しめます。キャラが豊富な分だけとにかく声優が豪華なのが特徴です。ちょい役でも「なぜにこの人が?」という感じで、それを楽しむのも蟻です。

キャラデザインは古めかしい感じがしないでもありません。それこそAプロ時代のキャラデザインと言っても良いかもです。それと、人間関係や学園ものの流れも70年代ぽいです。全体的に懐かしさを感じるのはこのあたりから来ているのかもしれません。

とても見やすく、話も堅くなくて誰でもが気軽に見れる作品だと思います。興味のある方はぜひ見てほしい作品です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

69.5 12 親友で高校生なアニメランキング12位
3D彼女 リアルガール(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (294)
1194人が棚に入れました
リア充な美少女・五十嵐色葉とオタク男子のつっつんこと筒井光の関係を描く不器用なラブストーリー。

声優・キャラクター
芹澤優、上西哲平、蒼井翔太、津田美波、寺島拓篤、上田麗奈、神田沙也加
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

わりと埋もれてますが2期でV字回復します

2018.06.21記


原作ちょっと読んだ気がする。
第一話、つっつんの昔の知り合いに色葉が啖呵をきったとこで視聴決定。男前ヒロインは嫌いじゃないのです。

ヲタクが超絶美少女に告られてからの顛末を堪能する作品です。
同クールでの『ヲタクに恋は難しい』と並列で視聴するとおもしろいかもしれません。

主人公つっつん、ヒロイン色葉ともに不器用というかコミュニケーションの取り方に難があります。付き合い始めてからのすれ違いをもやもやしながら楽しんじゃえばいいんじゃないでしょうか。

月並みですが、恋愛の数だけってところですし、好きになる理由に整合性を求めることほどリアルでも無粋極まりないとは思っていますので、アニメもそこらへん求めてません。{netabare}10話で色葉がつっつんを好きになった理由語ってるんでまぁそういうことで。。。{/netabare}


私は好きです。
タイトル含めヲタクを前面に出してますが、ただの対人コミュニケーションが苦手な主人公の話です。アニヲタ、ドルヲタ、ミリヲタ、鉄ちゃんなどなどコミュニケーション普通に出来る人が多いでしょうに。ミスリードでしょうな。
それとラブコメって周囲に「すごい勘の鋭い人」「忖度が完璧な人」「適切なタイミングで主人公たちを適切にアシストできちゃう人」といったスーパーコミュニケーターを配置するもんですが、本作では該当者が見当たらないのです。揃いも揃って見事なまでに不器用な人たちしか出てこないのはある意味斬新でした。


まとめ

二次元に耽溺してた主人公が、頑張って人の世界に溶け込もうと努力する成長物語とみればいいと思います。人と絡めば軋轢も生じますが、それでも向き合おうとするつっつんはイケメンですよ。
それも色葉がいなければ叶わなかったでしょう。恋って素敵!!
{netabare}「お前はいつも俺に新しい世界を見せてくれる」byつっつん{/netabare}

主題歌に“くるり”を持ってくるあたりも気が利いてました。
ただちょっと最終話が残念でした。


■最終話観て振り返り
{netabare}私の浅いアニメ歴上、作画に関してスゴイのは素直にすごいと思うものの、ひどい作画いわゆる作画崩壊とか言われてもピンとこなかったのですが、11話はすさまじかったです。顔が原型とどめてない。
もうこれはなんというか、貴重な経験をさせてくれてありがとう。。。
そうなると最終話も気になり始め、、、
やたら止め絵が多いなとか表情かくかくしてるなとか粗探ししちゃうんですよね。最後のラーメン屋エンドとかも適当に尺埋めしたろ、と不信感です。{/netabare}

{netabare}それで、色葉のなんか重病持ってそうフラグも、11話で出てきた色葉の弟も、伊藤の恋の行方も未回収ですが、こちらは2期待ちですか。
せめて含みだけ持たせても良かったのに、と思います。{/netabare}


■オマケ

五十嵐色葉役の芹澤優さん。初ヒロインだったのね。EDクレジットの一番上に自分の名前があって感涙したとのこと。うんいい話だな、頑張ってください。

2019年1月に2期やるそうです。



-----
2018.11.01追記
《配点を修正》


その芹澤さん。同クール放送してた「魔法少女サイト」穴沢虹海役とこちらはきゃいんきゃいんしたキャラの声も充ててました。つくづく声優さんはすごいというか、声変えられるって何者よ!とあらためて認識した次第。
それが第一線級ではなくキャリアの浅い方達でも出来てるのが当たり前。層の厚さを感じます。


-----
2019.09.06追記


視聴時期:2018年4月~6月 リアタイ視聴

その後の芹澤さん。2019年冬期「上野さんは不器用」の主役とこちらもまたきゃいんきゃいんしてたので、むしろそちらが正しいんじゃないかしら?と。
そして2期視聴済です。素敵なラブストーリーとして見事に完結しました。すごい良かった!

思えばこの期では、『ヲタクに恋は難しい』(ノイタミナ)に客を持ってかれて、似たようなコンセプトに見えたこちらは視聴回避された向きがあったのだと思います。
実に勿体ないことです。



2018.06.21 初稿
2018.11.01 追記/配点修正
2019.09.06 追記

投稿 : 2024/06/08
♥ : 39

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ある意味、女性作者視点の「はじギャル」?

原作漫画では『3D彼女』を「リアルガール」読ませる感じのタイトル表記のようですが、アニメのタイトルは『3D彼女(すりーでぃーかのじょ) リアルガール』と全部発音させるみたいです。「デザート」という女性向けのマンガ雑誌に掲載されている作品のようです(未読)。

ジャンルとしてはラブコメ寄りの恋愛物なんでしょうか。

女性向けのマンガ原作でありながら男性である筒井光(つつい ひかる: 通称つっつん)が主人公という体裁のストーリーになっています。が、作品構造的にはヒロイン五十嵐色葉(いがらし いろは)側の(隠れた)心理描写に女性側が共感するという基本構造になっていますね。

このような構造のためなのか、つっつんが「オタク」という記号を体現する存在で作中でのモブキャラ達からの扱いが相当ひどいものでありながらも、視聴者側からすればかなり好感度高めの人物である設定になっています。

『はじめてのギャル』はオタク男子がギャルに自分勝手な夢を見たら、その相手の八女さんがある意味聖人だったみたいなお話でしたけれども、本作のつっつんは「オタクでもこういう優しい人だったら良いのに」という女性目線の夢の中のオタクを体現したような存在なのかもしれないです。

色葉が作中で言うように、「つっつんの良さを理解したら好きになってしまう」という潜在力的なものは充分に備えたキャラと言えます。ただ、そこまでの人生体験のせいなのか全てにおいて自信が持てず、自己評価が低く、自虐的に過ぎますけれども…。(そのせいで、色々な問題が起きている(笑)。)

その他メインキャラクターとしてはつっつんのオタ友である伊東、つっつんや伊東のクラスメイトの女子である石野さん、リア充グループに属し色葉と付き合おうとする高梨、そして後輩女子の綾戸さんが出てきます。

それと忘れてはいけない、つっつんの好きなアニメの主人公である魔法少女えぞみち! つっつんの脳内でつっつんを罵倒したり励ましたり相談に乗ったりとの大活躍であります。

恋愛少女マンガなんて大抵そうでないと成立しないジャンルなのですが、本作もその例に漏れず「色々と言葉が足らない結果として様々なすれ違いが発生するのをドキドキしながら楽しみましょう」的な作品です。

少女マンガに慣れていないと辛いかもしれないですね。私は結果として結構楽しく観てしまったのですが。アニメとしての作画は微妙ですけど、ストーリーを追う意味では致命的ではないので私としては問題ありませんでした。

本作は極めて中途半端なところで1クールでストーリーが切れてしまっているのですが、2019年1月からの続編の放送が決定しているとのことで続きを楽しみにしています。

なお、アニメ放送中に実写映画化の宣伝がありました。えぞみちはアニメの本作と同様、CV: 神田沙也加とのこと。← 私は観ませんけど…

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心を伝えるということは・・・

オタクな男「つっつん」と冷めた女「いろは」のハイスクールピュアラブストーリー。
始まりはいつも偶然そして突然。
何故このふたりが?
それは必然なことでしょう。

つっつんの純粋な鈍感さがいろはの孤独感を溶かしていく。
様々なすれ違いを経て少しずつ変わる心。
そして、心に芽生える意外な感情に戸惑いながら絆を深める。
そんな互いの中にある大事な心を伝える過程がお見事です。

脇役が素晴らしい作品は良作品。
私的には、二人のぶっちゃけキャラが好印象です。
とんでもキャラの高梨、超攻撃キャラの石野さん。
この二人の掛け合いもさることながら、さりげなく主人公たちを見守る姿が頼もしくも楽しいです。

ちょっと変わった感動ラブコメディー。
穏やかに胸に突き刺さりました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

65.4 13 親友で高校生なアニメランキング13位
グラスリップ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (1164)
5334人が棚に入れました
ガラス工房を営む一家の娘・深水透子は、友人の家にあるカフェ「カゼミチ」を友人たちとの憩いの場所にしている。高校3年の夏休み、彼女たちの前に現れた転校生の少年・沖倉 駆は、透子に、自分には未来の声が聴こえると語りかける。もし、あらかじめ未来を知ることができるのなら、自分は何を望むのだろう? 感じたことのない動揺を覚えながらも、透子は胸の中に、放っておけない感情が生まれていることに気が付く...。

声優・キャラクター
深川芹亜、早見沙織、種田梨沙、逢坂良太、島﨑信長、山下大輝、東山奈央、茅野愛衣
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

確かに理解しがたい作品ではあった。

P.A.WORKSによるオリジナル作品です。

期待していたのにとか意味わからんとかいう

意見が多かったように思います。

そんなことより内容的なことを考えると

確かにわかりにくいのは事実であるのでは

ないかと思います。

ですがそのままにしても意味ないので自分なりの

考察を加えて見ました。(私の勝手な解釈で

出来たところだけなので気にしないでください。)

{netabare}まず、最初から何度も出てきた

未来のかけらと呼ばれたものについては

話数を追うごとに私は未来のかけら⇒世界のかけら

⇒心のかけらと解釈が変わって行きました。

最後の心のかけらですがこの心の欠片は

その名の通りの意味です。心の中に引っかかる

出来事が起きることで見えていた(正確には

感じ取っていたというところかな)ことで

心の埋め合わせ等の役割を出していたように

思います。つまり駆と透子には心の中に穴と

ひび割れがあったという描写の一種であると

思います。駆の欠片が見えなくなったのは

透子に会うことによって共有することで未来の欠片が

見える原因の心の穴とひび割れが修正されて

突然、見えなくなったということです。透子の欠片が

消えなかったのは心の欠片の原因が駆によって

だけでなく、おそらく幼馴染やニワトリにも

あるからだろうと思います。透子の心の欠片の

駆が落ちたり、やなぎが危ない目に

あったりの未来を予兆させるような欠片は

自分の中の分からない苦しみが目の前の対象に

添加された形で見えたからではないかと思います。

さらに雪景色のかけらの描写は上で言った自分の中

の欠片の原因が見えていないときの描写で

12話の雪景色の中の花火大会の様子の欠片は

ほかの幼馴染が透子のことをおいて行ってしまって

いる描写は心の欠片の原因がうっすらと暗示して

いる形だと思います。おそらく、幼馴染の関係が

変わり始めていることで自分の見られ方が変わって

いく事がわからなくなっていまうことを

示しているのではないかと思います。

ここまでの描写から13話の母親との会話を

考えるとあの短い会話ですが透子の心の欠片の

埋め合わせに必要なことを暗示しているかの

ようであると思います。単純に妄想だったという

結論だけではないと思います。これだけでは詳しいことを

考えるのは少しばかり難しく、わかりません。


次にニワトリについての考察ですが、まず5羽しか

いないのはこれも透子の心の欠片の一部であることを

示していると思います。ジョナサンが駆と例えられるの

はおそらく間違いないと思います。

それが駆と会うことによって心の穴の埋め合わせ

にならないことの理由の一つだと思います。

残りの4匹と名前の由来が違うのも駆≒ジョナサン

っていうことを示していると思います。


総称して考察すると欠片は実体がないが存在は

するものである。つまり心理描写の一種であり

そうではないということ。

未来と過去とのつながりを欠片が保っている

ということも考えられます。だから実体がないが

存在する、心理描写であってそうではない

ということにもつながると思います。伏線回収が

されているのかされていないのかはわかりにくく、

どっちの解釈でもつながりは途切れていない

と思います。(分かりやすく回収して欲しかった

ですけど。)

長々と書きましたが私個人の解釈なので

色々と思うことがあるかもしれません。

{/netabare}
まあ、難しかった作品だし、私の解釈は

個人の一つの意見でしかないものです。

私はいろいろ考えられた、わりとよかった作品だと思います。

(伏線の回収をあんまりしてるのかいないのかと思える

展開に見えたのはあんまり良くないとは思いますが・・・)

いろんな解釈で考えてみる一種の文学的な

思考で見てみると面白い作品なのかなと

思います。

10/17 星評価変更、追記

個人的点数評価 75.19点

余談(気にしなくていいです。)
{netabare}
この考察は13話視聴後2時間ちょっとかかって

過去のメモ等をまとめてできました。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 85

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

P.A.WORKSからの挑戦状(?∀?)

男女6人の高校生のひと夏を描いた青春もの。
P.A.WORKSによるオリジナル作品。
全13話。


アニメというより「文学作品」といった印象ですね。
ごく普通のアニメとして視聴を始めてしまうと
置いて行かれる事必至な作品です。
とにかく理解に苦しむシーンや表現が多かった(;´▽`)

テーマは“未来”という事になるんだと思います。
この年頃の情緒の不安定さや心の奥にある不安を
「未来の欠片」という特殊な現象を始めとする
独特な世界観で表現したかったんでしょうねぇ。

これに気付けたのは主人公の母も過去同じように
「未来の欠片」を経験した話を主人公に語った
シーンでした。 …もう後半、遅ッw

揺れ動く多感な高校生を描出するために声優陣も
若い声優さんを起用しているんでしょうね。
違和感なくストーリーに集中する事ができました。

福井県坂井市周辺をモデルに描かれている風景や
背景など作画はとても綺麗に仕上がっています。
OP曲は爽やかで彼らの青春にピッタリでしたよ♬


いやいや、理解にも評価にも苦しむ難しい作品でしたw
まるでP.A.WORKSからの挑戦状のような1本ですね。
そんでも、個人的にはそんなに嫌いではないです。

一様にオススメできる作品とは言い難いですが
文学作品を好んで読んでるよ!という方には
自信を持ってオススメできる作品ですね(・∀・)



《キャスト》
深水 透子(CV.深川芹亜)
沖倉 駆(CV.逢坂良太)
高山 やなぎ(CV.早見沙織)
永宮 幸(CV.種田梨沙)
井美 雪哉(CV.島崎信長)
白崎 祐(CV.山下大輝)
深水 陽菜(CV.東山奈央)
白崎 百(CV.茅野愛衣)



《主題歌》
OP:『夏の日と君の声』/ChouCho
ED:『透明な世界』/nano.RIPE

投稿 : 2024/06/08
♥ : 68

Nagi* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

視聴者の知識を試すかのような挑戦的アニメ

“意味不明” “見る価値なし”
そう言われても仕方ないと思います。

凪あすに次ぐ、名作になるのでは?!
と、期待値も他作品に比べて大きかったために
その落差が激しく酷評の的に…

しかしアニメの実態は
 ▶ セリフ、設定、全てが理解できない
 ▶ True Tearsよりも謎。
 ▶ 主人公“透子”の声優が明らかに下手くそ
 ▶ 不自然に多用される止め絵
 ▶ ストーリー展開が謎。

まあ、つまり【謎】なんですね

私も思いましたよ。
なぜ最後まで視聴してしまったのかと…

きっと何かしらの謎解き展開が後半に待っている!
P.A Worksは、きっと何かやらかしてくれるんだ!
と待っていた人を奈落の底に突き落とすかのような最終話…

…と。酷評しようと思いました。

でもね?ひとつ気になることがあったんです

それは『幸が多用する文学作品の数々…』
その作品の内容が、もしかしたら意味あるのかも?と

調べましたよ。ええ。
グラスリップの解説を探しまくりました!!

そしたら、出会ってしまったんですね…
とあるサイトに。

すっきりしました
納得しました
あ、好きな作品に変わるわけではないですw

でも、みなさんに見ていただきたい\(^o^)/
きっと疑問を解決してくれることでしょう。

http://matome.naver.jp/odai/2141006607927765901


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、上記のサイトを見た上での再評価を少し。

1.ストーリー
 世の中にあふれてる“目で見る”アニメではなく
 “頭で考え心で感じる”アニメなのだとようやく理解。
 純文学的アニメなのですね…
 ん?そもそも“純文学”ってなんだ?
 ▶純文学=「娯楽性」より「芸術性」に重きを置くもの
 なるほど
  夏目漱石  『吾輩は猫である』
  芥川龍之介 『羅生門』
  川端康成  『伊豆の踊子』のような作品のことらしい…

2.未来の欠片
 この設定を、物語の中心に据えるのではなく
 あくまで若い時代の不安定な心理状態に
 少し色をつけるためのものなんですね。
 そう捉えると、未来の欠片ってあんまり気にならない!
 あれですよ。“中二病”が少しこじれた感じです(笑)

3.会話
 普通のアニメの会話の方がおかしいのだそうです。
 たしかに…リアリティを追及したからこその“意味不明”
 学生特有の言い回し、略語、仲間内でしか通じない言葉
 たくさんあるよね。
 それも含めて考え、感じてほしかったんでしょう

その他もろもろの疑問も、上記のサイトで解決したので
私としては満足です!!


▶これから視聴するひとにアドバイス。

アニメを見るのではなく
小説を読むかのように、現代文の問題を解読するかのように
この作品に触れて下さいっ!

ただ、批判するのではなく
いったん時間をおいて考えてみる。
そんなアニメの見方ができる人には
オススメできる作品ですね。

少しでも皆様の疑問が解決できますよう…

投稿 : 2024/06/08
♥ : 66

89.0 14 親友で高校生なアニメランキング14位
続 夏目友人帳(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (2366)
13679人が棚に入れました
妖怪が見える少年・夏目貴志は、ある日祖母の遺品の中から「友人帳」を見付ける。この「友人帳」とは彼の祖母・レイコが妖怪をいじめ負かした結果、奪った名を集めた契約書であった。

それ以来、名を取り戻そうとする妖怪達から狙われるようになってしまった夏目は、とあるきっかけで自称用心棒の妖怪、ニャンコ先生(斑)と共に、妖怪達に名を返す日々を送り始める…。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、伊藤美紀、沢城みゆき、木村良平、菅沼久義、藤村歩

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

やさしさで繋がっている心地良さ

1期に引き続き、穏やかな心地は健在。
この2期では、1期で出会った「人間たち」との交流、
及び祓い屋についても描かれている。

主人公・夏目と、ある契約を交わしているにゃんこ先生とのやりとりが毎度コミカルで、
本来、怖いもののはずの妖怪がオトボケキャラの飲んだくれだったりするので笑える。
でもそれだけじゃなく、夏目が窮地に陥った時は用心棒として守ってくれる心強さ。
またそのときの声の豹変ぶりといったら!

その他に登場する人物や妖怪達がなかなかに魅力的。
妖怪は良くも悪くも純粋で、まっすぐで、もちろん例外な者もいるが、
何らかの猶予を与えてくれたり、約束はちゃんと律儀に守ってくれたりと案外いい奴ら。
なのでだんだんと憎めなくなってくるのだ。

そして夏目を引き取り、一緒に暮らしている遠い親戚である藤原夫妻がまた良くて。
こんな人たち本当にいるのか?っていうほどに温かく、やさしく。
特にお母さん代わりの塔子さんが素敵すぎる。
もし、実の子だとしてもあんなに温かく受け入れて包んでくれるなら、母親の鏡だなぁと。

夏目の明るい変化は、妖怪たちとのふれあいもだけれど、
やはり一番にこの夫妻のおかげなのだろうね。

1期では夏の放送のため夏休みっぽい雰囲気があったが
こちらの2期は秋冬の景色がメインで、そういう季節感も
この作品の魅力のひとつと言えるかも。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 59

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

幸せを心のまま素直に 迷う事なく受けて止め行けたらと思う。

続夏目友人帳☆
1期の夏目友人帳の夏の季節から・・
続では冬の季節へと巡ります。
冬から春の季節までをテーマに描いた物語となっておりますね。

笑い、涙、癒し、そしてこれほどまでに安定した作品は
やはり夏目なんじゃないかと思います。
ほのぼの観れちゃう素敵な作品。

気のせいかもしれないけど、優しい気持ちになれる気がする・・(o゚∀゚)

にゃんこ先生と夏目のコンビは観てて楽しい!
1期から思ってたけど続でも相変わらず♡
にゃんこ先生欲しいな〜ヾ(●´□`●)ノっw

子どもから大人まで誰にでもオススメできる作品だと思います。
誰と観ても安心できるd(>ω<*)☆

投稿 : 2024/06/08
♥ : 51

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

第4話雛、孵る
いいですね~^^今までで一番ほのぼのした回だったと思います。
ニャンコ先生が卵温めるシーンがかわいかったです。
あの鼠さんは一体・・・?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 46

72.6 15 親友で高校生なアニメランキング15位
好きっていいなよ。(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1134)
5554人が棚に入れました
16年間、彼氏も友達も作らずに生きてきて、周りからは暗いやつと思われている、橘(たちばな)めい。ある日、ひょんな誤解から学校一のモテ男・黒沢大和(くろさわやまと)にケガをさせてしまうが、なぜか大和はめいを気に入って一方的に友達宣言、むりやりケータイ番号を押しつける。めいがストーカーにつきまとわれた時、呼んだらすぐにきてくれた大和は、めいを守るためとキスまでしてきて……!?

声優・キャラクター
茅野愛衣、種田梨沙、櫻井孝宏、島﨑信長、内山夕実、寿美菜子、前野智昭
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

<最終回まで視聴完了> なんだんねんw

いろんな意味で、少女マンガの王道だったかもだね。
誰かの嫉妬から嫌がらせを受けたりして傷ついたり、
ありもしない噂流されたら本人に確認する前に信じちゃったり、
そういう人間くさい愚かな部分を描きつつ、恋を実らせ育んでいく2人。

やきもきしたり、じれったかったり、イラッときたりしながら
最後まで観たわけだけれど、う~ん・・笑っちゃったな。

期待しすぎてしまったのかな。もう少し感動が欲しかったんだと思う。
なぜそこでそう思う・・?ってことがあまりに多くて
それは、めいにも大和にもすごく感じた。
{netabare}
しかも、めいと大和の間に会話はあまりないようで、
お互いがもっといろんなことを何でも話し合ってる仲だったら
こんなことにならないのに、ってことが多かった気がする。
付き合いが浅いからこそ、たくさん話をすべきだし
それがないから、すごく好きなのに信頼関係が浅いってことに
なってしまうんだろうね。
{/netabare}
でも、愛子やあさみっち達のようにいろんなカップルがいるわけで
その2人だけのカラーみたいなものは確かにあるし、
めいと大和も、これまでの経験と教訓を生かしながら
今後はもっともっと会話に花を咲かせたり、信頼関係を深めていくのかも。
そう思わせてくれる可愛く初々しいい話ではあった。

ちなみに、愛子やカイがいてくれたから成り立ってたし
この2人がとても魅力ある人物で、けっこうお気に入りだった。

展開的には前回(12話)のほうがよほど最終回にふさわしい内容で
盛り上がれたような気がするなぁ・・

リアルだなとは思うのだけれど、せっかくのアニメ作品だし
もう少し見せ場が欲しかったのは正直なところ。
それでも、作画は毎回美しかった。
背景がきめ細かく、隅々まできれいに描かれていて
つい見落としそうな小道具や部屋のインテリアや
置いてあるものなんかで、キャラ設定もわかりやすかったし、
そういう行き届いた想いが伝わってくるのは嬉しかった。

それに表情の微妙な変化なんかも細かくて。
あと、OPに岡崎律子の歌が起用されていたことも嬉しかった!
彼女のやさしい歌声とメロディーはとてもピッタリだったと思う。

一応、原作が手元にあるのでこれから読んでみるつもり。
----------------------------------------
<8話の感想>

モテるからって恋愛上手なわけじゃない。
大和は確かに八方美人なところ、あるよね。
誰にでも優しくしてしまうのは、中学時代・・苛められないよう
表面を取り繕ってた時から変わってないんだなぁ。
嫌われたくない思いと、女の子は大事にしたいって思いは
わかるけれど、目先だけで動いてしまうんだろうなぁ。
あとは実際、恋愛経験が少ないから気が付かなさ過ぎてるだけ。
でも本気で好きな子がいるなら、その子を不安にさせちゃダメだよね。
めいみたいな子と出逢ったことで、これから彼もわかっていくんじゃないかな。
めいも大和と出逢って、自分の気持ちを表現するにはって悩みながら
どんどん変わっていってるしね。
新キャラの男の子、大和を昔から知ってるような感じだったし
今後どう絡んでくるのか楽しみ。
-----------------------------------------
<7話の感想>

読モのめぐちゃんは、自分に正直な子。
しっかりしたところもあって決して悪い女の子ではない。
愛子はけっこう冷静に観察しているけど、情に厚い姉御肌。
{netabare}
デリカシーないのか?と思ったあさみっちも、実はちゃんと気づいてた。
大和は、心変わりや裏切りなどしてないし、
めいには誠実なんだけど彼女の本音までは見抜けなかったかもだね。
ずっとメールを待っていためいが、大和からのメールに
「遅かったね」と打ちそうになったのを「おつかれさま」に
変えた気持ちが痛いほどわかる。
{/netabare}
でも、やっぱり気持ちは伝えないと伝わらない。
お互いが本音に気づいてあげられるほどの関係じゃないから、なおさら。
嫌な噂を耳にして、不安が疑惑に変わってしまったり
理解してるつもりで本音を隠し、いい子ちゃんぶってしまう・・
誰にでもよくあることかもしれない。
でもそのままにしておくと、気づかないうちにどんどん歯車がズレていく。
いつのまにか離れてしまってた、なんてことがないように
大切なその自分の想いをまずは信じて、勇気出すしかないのだよね。
{netabare}
愛子やあさみっちに気持ちを打ち明けためい、一歩前進できて良かった。
大和を想う気持ちの分だけ、少しずつ髪が伸びていっているめい。
気持ちをわかってくれる友達もできて、ますます変化が楽しみ。
{/netabare}

------------------------------------
<6話の感想>

ふたりで下校中の夕焼け空を一直線に横切る飛行機雲が、
一途な思いを揶揄しているように見えた。
でも、めいが久しぶりに1人で下校したときの夕焼け空は
どこか淋しげに映った。
だけど彼女は、今まで恋をした経験も友人もいなかったわけで
大和に対しても好意は持ちつつ、まだ自分を見失うほどの情熱には
発展していない段階なのだよね。
大和や他の登場人物の言動によって、自分の気持ちに少しずつ気づいたり
相手のことを信じれるようになったり、全部まだこれからって状態。
そんな中、大和の気持ちが今のところ揺らがずにいてくれてるのが
せめてもの救いだし、安心して観ていられる。
1クールなのかな?だとしたらそんなに話も入り組めないから
めいが今後、心乱されながらも大和と信頼関係を築いて
ほんとうに「好き」って言えるまでを描くのかもしれないね。
-------------------------------------
<5話の感想>

猫を通してさらに距離が縮まっていく流れがいい感じ。
生真面目で優しい、めいのキャラがとてもよく表現された回だった。
そして、大和のちょっとだけ生意気な妹の繊細な気持ちが
いろいろな言動に表れていて、思わず抱きしめたくなった。
オーブン電子レンジからケーキを出すあの後姿が、めちゃ可愛い!
子供の頃の自分と重なる想いやエピソードもあって切なくなったけど
彼女には めいがいてくれて良かった。
-------------------------------------
<4話の感想>

大和の友だちである早川君、音立てて汚い食べ方(苦笑)
イヤ~な奴の描き方がすごくわかりやすいよね。
それぞれの人物の細かな表情の変化、しぐさ、目線、指先。
そういう演出がとても良いと思う。
場面によっては、こっぱずかしくて赤面しそうなんだけど
それは、そのピュアさが今の僕に無くなりつつあるからなのかな。
大和とめいの信頼関係が少しずつ少しずつ深まっていくのは
心地良いし、素直に応援したくなる。
毎回OP聴いてるだけで泣きそうになるんでホント反則だぁw
--------------------------------------

<3話の感想>

この作品、OPがものすごく好きだけれどEDもいいな♪
歌だけでなく、あの紫陽花色のイラストの数々がすごく好きだ。

人には多少なりとも心の傷があったり
罪悪感や劣等感を持ちながら前へ進んでいるよね。
そんな自分の心のうちを大切な人に打ち明けることで
お互いの距離を縮めたり、理解したり、しようとしたり。
大人ならさらっと流してしまうことでも、彼らは高校生。
ひたむきさ、みたいなものが伝わってきて
大和やめいはもちろんだけれど、波乱因子になりそうな愛子のことも、
ちょっと憎めないものを感じた。
それにしても、大和モテすぎだろww
まぁ、実際ああいう人いたけどね(笑)
{netabare}
チャラいようで実は、めいを好きになった理由がちゃんとあったってことが
今回は言いたかったみたいだね。
{/netabare}
-------------------------------------
<2話の感想>
{netabare}
中西くんが意外にいい奴で、初々しくも想いをはっきり伝えてるところ
なんかけっこう好感持てた。
あさみっち、ライバルになるのかと思ったら、
いいお友達になれそうだしホッとした~
にしても、あのチュー攻めは観ててニヤケながら複雑というかw
思わず顔がほてったww いったいどんな展開が待ってるやら。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 63

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やっぱ青春いいねぇ~(* ̄▽ ̄*)ノ"

~あらすじ~
高校生の橘めい(ヒロイン)は、人を信じることができず、
いつも高校生活を1人で過ごしていた。
そんな時、黒沢大和に出会いそこから恋が始まる。

~感想~
キスがめっちゃ多いですねぇ~(*´∇`*)

「最初は少女漫画なんてこんなもんか!」

途中から共感できて面白かったです。

でも、キスが多すぎてトキメくシーンが薄れていまいました。。。

しかし、話としては面白いので、是非、見てくださいm( ̄ー ̄)m

投稿 : 2024/06/08
♥ : 36
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

悩み傷つき、愛しくて切なくて、後ろ向きになったり、前向きになったり

原作未読。全13話

ずーと友達がいない主人公 橘 めいにモテモテでカッコいい 黒沢 大和と出会いつきあうところからお話がはじまります。

みんなそれぞれ心の傷が追っているシーンがあって、キャラに感情移入しますね。

どう人に接していいか分からないめいが可愛いですね。

携帯のメールを打ち変えているところなんか、心情が出ていて細かいです。

愛子ちゃんカッコいいですね~同学年とは思えない言動ですw

となりの怪物くんと同じクールにあったんですね~
怪物くんも面白かったですが、どこか浮世離れした感じがしました。
こちらの方が心情がよく表現されていて、等身大に近い感じがしましたね。
{netabare}(もちろん、すごいイケメンやアイドルなどはなかなかいませんがw){/netabare}

キャラの動きやしぐさの描写が好きでしたね^^

めいが少しずつ言葉や雰囲気が可愛くなってくるところもとっても素敵でした。

心がキューとなり心が暖まるいい作品でした。学園もの恋愛ものが好きな方、オススメです。

OP 儚くてやわらかい感じの曲です。
ED スネオヘアーが歌ってます。やさしい曲ですね。12話の曲もお話と合っていて良い曲でした。

12話がどう考えても最終話のような感じでした。それだけ完成度が高いお話でしたね。13話はどちらかというとDVD特典みたいな感じです^^

次回予告のめいとねこが可愛かったですね~

投稿 : 2024/06/08
♥ : 36

69.2 16 親友で高校生なアニメランキング16位
あまんちゅ!~あどばんす~(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (212)
825人が棚に入れました
 伊豆の町で生まれ育った小日向光と、東京から引っ越してきた大木双葉。ともに夢ヶ丘高校に入学した二人は、スキューバダイビングと日常の何気ない出来事の中に、たくさんの幸せを見つけてきた。かつては何事にも消極的だった双葉だが、明るく前向きな光のおかげで一歩前に踏み出す喜びをいくつも経験。さらに、双葉は念願だったオープンウォーター・ダイバーの実習にも合格し、次はアドバンスド・オープンウォーター・ダイバーを目指すことに。一度きりのかけがえのない高校生活は、まだまだこれからが本番。素敵な日々は終わらない、二人でともに歩む日々が続くかぎり、ずっと。

声優・キャラクター
鈴木絵理、茅野愛衣、大西沙織、梅原裕一郎、伊藤静、久保ユリカ、井上喜久子、山本亜衣、加隈亜衣、洲崎綾

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

日常、ときどきダイビング。(たまに、オカルト風味(笑)。)

『ARIA』で有名な天野こずえ先生作の漫画原作『あまんちゅ!』のアニメ化作品です。

伊豆の海にある海の家兼ダイビングサービスの「あまんちゅ屋」と静岡県立夢ヶ丘高校周辺を主な舞台とする「日常、ときどきダイビング」なお話です。

タイトルに「あどばんす」が付かない『あまんちゅ!』というのがアニメ化の1期目で、「あどばんす」は2期目ですね。1期目からのキャラの関係性の歴史の積み重ねを踏まえた上で2期目である本作を観た方が良いでしょう。

「日常、ときどきダイビング。」は原作についていたキャッチフレーズ的なもので、アニメでもダイビングの描写よりは日常パートに時間が割かれている気がします。それでもたぶん「あどばんす」の方が1期目よりはダイビング描写は増えたかも。

というのも1期目では主人公のてこ(本名: 大木双葉(おおき ふたば))がもう一人の主人公ぴかり(本名: 小日向光(こひなた ひかり))に誘われてダイビングに興味は持ってオープンウォーター・ダイバーの資格取得を目指す期間のお話であるため、取得に必要な実習の描写はあってもなかなかダイビング描写に尺が割かれない展開だったのに対して、「あどばんす」では初級ながらも一応「ダイバー」であったということが大きいと思います。

とはいえやはり多くの尺が日常描写、それもお祭り的なイベント事などに割かれて、またそれに係わって新キャラなども登場し、賑やかなお話になりました。

そんな中でてこの意外な能力(?)も披露され、ちょっとオカルト風味というか不思議体験的な出来事もあって、1期目以上に幻想的な要素のある作品になっています。

なお1期目同様にキャラのデフォルメ描写は健在で、私は気にならないのですが一部の不評を買っているのは相変わらずのようです。

「日常の全てが大切」みたいな、思春期特有の煌めきのようなものがまぶしく感じられる作品です。幸せな青春を過ごした人には共感を、過ごせなかった人には羨望をもたらすのではないかと思います。

合う人には合うと思いますが、退屈に感じる人もいるかも。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

貴方も幸せを見つけることができます

この物語を見たら、あなたもきっと幸せを見つけることができます。

幸せは、日常生活のいたるところで見つけることができます。
しかし、落ち込んでいるときには、その幸せを見つけることができません。
自分は不幸だと思い、下ばかりを向いてしまいます。

でも、下には幸せは落ちていません。

ゆっくりでもいいので、前を向いて歩くのです。
そうすれば、幸せがいたるところに満ち溢れていることに気づきます。

ほんのちょっと視点を変えるだけでよいのです。
それで幸せが見つけられるのです。
そのことに、このアニメは気づかせてくれます。

てこは、昔は内気で暗い性格でした。
でも、ピカリと出会ってから、信じられないほどに成長しました。
自分ができないことを、今はできないと認めつつ、それでも一歩ずつ前に進むように努力してきました。
てこは、いつの間にか、頑張り屋さんに変わっています。

ピカリは、幸せを見つけるプロです。
ピカリの行動を見ると、確かに、ここにも幸せがあった。あそこにも幸せがあったと気づかされます。

あなたも、日常生活の中に幸せを見つけてみませんか?
きっと素晴らしい日々を送ることができますよ(^_^)。

そして誰でも、人生は、いろんな人が周りで支えてくれていることに気づきます。
「ありがとう」という感謝の気持ちを素直に言葉にしてみましょう。
そうすれば、より深く幸せを感じることができるでしょう。

最後に、この物語に出てきた素晴らしい言葉があります。

『過去と人は変えることができないが、自分と未来は変えることができる』

確かにその通りだと思います。
人に対して不満を言うよりも、まずは自分を変えましょう。
そうすれば、必ず未来は変わります。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

相棒(バディ)になるために、自立する

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
1期に比べ、やや百合成分とファンタジー成分が濃くなったが、安定の癒し系作品。キャラや空気感は流石で、3ヶ月、癒され続けました~♪

唯一残念だったのは、肝心のダイビングの作画かな。もしそこを、P.Aや京アニレベルでやってくれれば、、、というのは、流石に贅沢言い過ぎですね(笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「何でもない時に集まれるのは、特別な人だから」
「ダメな時は現実で、良い時は夢だと思うのはもったいない。良い時も現実」
「他人と過去は変えられないけど、自分と未来は変えられる」
「欠点とかコンプレックスを上手に受け止めると、立派なチャームポイントになる」

1期同様に、名言がたくさん出ましたね。空気感も前作の良さをキチッと引き継いでいましたし、相変わらず癒し成分がこんもり。

ただ、「ダイビング」と「友情」にポイントをしぼった1期に比べ、ファンタジー的な要素や、百合百合しい描写も増え、ちょいと雰囲気は変わった印象でした。

これは好みの問題だと思うのですが、個人的には1期のリアル路線の方が良いなと思いました。本作なら5話や12話みたいな話。

まあ、天野さんは、4話や7~9話みたいな「日常生活に入り込むファンタジー」を描くのが得意な方ではありますが、「ARIA」のような元々ファンタジー要素が強い世界観ではドンピシャでしたが、「あまんちゅ」は現代の日本を舞台にしているので、ちょっと戸惑ってしまいました。

本作に限って言えば、ファンタジーは(せめて4話程度に)抑えて、百合ももっと抑えて、王道の友情・成長物語&ダイビングの魅力を伝えていくような作品が良かったのではないかな~と。

だから、リアル路線での見処だった、てこのアドバンス取得、成長を魅せる部分は凄く好きでした。最終話のナイトダイビングなんかは分かりやすいけど、1話目のシャワーシーンでなんの躊躇もせずにみんなの前に裸で出る、みたいな部分など(初めの頃のてこなら、絶対にやらないだろうから)、日常の細かなところに仲間との絆の深まりや、逞しく成長した様を観られて感動しました。1期のてこは、ただただピカリに憧れて、手を引かれながら自分の殻を破ろうとしていた雛鳥、って感じでしたが、大きく青い空を知り、そこを親鳥(ピカリ)と並んで自由に飛ぶために、どんどん成長をしていく。そんな感じを受けました(それがレビュタイです)。実際に、ピカリもてこからたくさんの「素敵」をもらい、学んでいましたしね。

にしても、やはりピカリは稀有なキャラクターだなと思います。ボーイッシュとも違うし、突拍子もないことはするけど、がさつなわけではないし。元気で積極的だけど、本当は恥ずかしがり屋でたまにちょっとネガティブで。男前で女の子らしい素敵なキャラクター。例えば、お風呂で水着外しちゃって恥ずかしくて出られなくなったシーンとか、普通の(ピカリ的立ち位置の)アニメキャラなら、気にせず出ようとして周りが焦る、みたいになりそうなもんです。でも、絶妙なラインでちゃんと女の子なのが素敵だし、物事の良い面だけを自然体で捉える、大好きなキャラクターです(風呂のシーンで初めてピカリに萌えましたw 細すぎないのも、健康的でピカリらしくて良いですね)♪

あと、てこ役の茅野愛衣さん、流石の演技力です。てこは「心の中の声」も多いんだけど、普通の会話とちゃんと演じ分けされてました。「心の声」の時は、ややトーンを落とし、話し始めを少し溜めるような感じで、普通の会話は、語頭からパーンと声を出すような感じというか。目を閉じて聞いてもちゃんと違いが分かるので、凄いなと。


最後に一言。1期からずっと思っていることを。

あの(制服の)スカート、走りにくそうw

3期あったら観たいですね♪
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目○
相変わらず、仲良しだな~。シャワーの後、全裸を恥ずかしがらずに出ていく てこ に、成長(強くなった)と、仲間との関係性の深まりを感じたり。1期最初のころの てこ なら、間違いなく、(女同士でも)恥ずかしがって出ていかなかった気がする。ガラケーから、スマホに(笑) この作品、ダイビングの作画がショボいのが、致命傷なんだよね(汗) ピカリが刀で、てこ が鞘って感じかな。「何でもない時に集まれるのは、特別な人だから」

2話目
君の名は(笑) 秘密が嬉しい、か。信頼関係やな。花火の作画はわりと頑張ったかな、時間的に。

3話目
ダイビングの怖さをちょこっと。てこの成長をちゃんと。何気に、てこの服装がエロイ(笑) どんなイビキやねん(笑) 他人と過去は~って言葉は、松井秀喜さんも言ってたよね、昔。素敵宣言。(作画以外は)どこまでも美しい作品だな。

4話目
久々に制服だが、相変わらず走りにくそうだ(笑) ふらいんぐうぃっちかな? 夢の中だから(笑) 夢の中で夢に気付くの、楽しいよね。ちょいと小説的な話。

5話目○
ふ~ん、ダイビング知識だね。何気にテクニック必要なんだね。まあ、厳しくしないとね、命に関わるし。でも、なぜ初心者を最後尾にするの?

6話目
ハロウィン。一番嫌い(馴染めない)行事だな(笑) ピカリ、妙なテンションだな(笑) 百合百合してますなw 変態じゃかねぇか(笑)

7話目
夜の校舎の階段の静けさ。多分、海の中に似ているんだろうね。だから、嫌いじゃない。ピーター、スゲェ反射神経と身体能力(笑) 姉ちゃん先輩、照れてるw 「楽しい時間はいつか終わるから、ピカピカに輝く」。あまんちゅにしては珍しく、恋愛成分多目。

8話目
なにやらファンタジーだよな~。ちょい微妙。

9話目
まあ、姉ちゃん先輩含め、この作品で恋愛話やるとしたら、ファンタジーでしかできないということなのかな。ほ~、ブルーストライプ(笑) 先生だったのは、意外。まあ、誰が一番素敵かと言うと、間違いなく弟君先輩だなw

10話目
年越しか~。弟君先輩、いつもハーレムだな、蹴られるけどw あまり百合百合するのもな~。一人の時より、大勢の時の方が孤独を感じてた、か。欠点とかコンプレックスを上手に受け止めると、立派なチャームポイントになる。

11話目
ことりちゃん、このぐらいのファンタジーなら好きだな。え~、こころちゃん、男だったの(苦笑) ビックリだわ。

12話目
良い最終回でした。やはり、こういう作風が良い。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

77.6 17 親友で高校生なアニメランキング17位
宙のまにまに(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1344)
7778人が棚に入れました
主人公・大八木朔は、かつて暮らしていた町に引っ越してきた高校生。朔は読書好きで、静かで平凡な学園生活を望んでいた。\\nしかし、そんな朔の前に現れたのは、過去にこの町に住んでいた時の幼なじみ、明野美星。朔にとって美星との過去はトラウマになっていた。\\nそんな中、美星が作った天文部に入ることになった朔。そして、天文部を舞台にしたドタバタラブコメディが、いま始まる。

声優・キャラクター
前野智昭、伊藤かな恵、戸松遥、小清水亜美、早見沙織、高木礼子、間島淳司、チャン・リーメイ、松風雅也
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

星空の魅力を感じられます!

宙のまにまに
宙(そら)と読みます


視聴のきっかけは2015年2月の半ばに長野県軽井沢市での冬の花火と同時に煌(きら)めいた星が目に焼き付いたからです。

ネタバレは一切ありませんが軽井沢での日記なので閉めます。
{netabare}
真冬の花火を見に軽井沢へ。この日の軽井沢は白い地面と凍てつくような寒さでした。
東京では見られない星が瞬き幻想的な空気に包まれていた気がしました...

冬の花火に心ときめきながら、冬の夜の空の色ってあるのかなっ?て...

帰りの新幹線でレビュアーさんが星空に注目と書かれていたレビューをふと思い出し「宙のまにまに」を視聴することにしました。

私の疑問の答えがこの作品にありました。
{/netabare}

「星」がこの物語の最大のテーマになっています

ごく普通の男子高校生、大八木 朔(おおやぎ さく)は星の知識が全くないのですが、星が大好きな明野 美星(あけの みほし)に天文部に入部させられてしまいます。

どこまでも明るく、ひたすら真っ直ぐな美星。皆を巻き込む力はすごいです。
彼女を中心とした天文部の観測会、合宿など仲間同士でワイワイ本当に楽しそう!


星空を見上げ美しさを鑑賞したり、天文部って大きな望遠鏡を用いる天体観測だけではないのですね。
夜空に瞬く星を眺めながら部員が話す古(いにしえ)の星座の物語聞き入ってしまいました。

手を伸ばして、頭上に広がる星々に線をつなぎたくなってしまいます。
動物や神話の登場人物が浮かび上がることでしょう...

太古の人々も空を見上げ星と星をつないだのかなと考えるだけで感慨深くなってしまいます...

宇宙とは本当に神秘に満ち溢れています
人が流れ星に願いをかけてしまう心もそれに近いのでしょう...

私もいつか見たこともない星が瞬く場所で星空散歩をしてみたいと思うのです。

星空に囲まれて美しいシーンが沢山ありました星の魅力を感じられる素敵な作品でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 57

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

忘れ物を思い出させてくれるような素敵な作品です(-ω☆)キラリ☆彡

■「宙のまにまに」ってこんなアニメなんです☆彡
月刊アフタヌーンで連載していた柏原麻実さんの漫画をアニメ化した作品なのです☆
この作品のテーマはずばり『星』なんですよ☆彡
 
主人公の大八木 朔[ooyagi saku]くんは読書好きで目立たない・・・いや、目立ちたくない高校生活を送ろうとしていたのですけど、そんな彼の平穏な日常を見事に打ち破ってくれる存在がいたのですw
その存在とは・・・明野 美星[akeno mihoshi]ちゃんなのです!
実は朔くんの1つ先輩で幼馴染なのですけど、星空を見られないと衰弱してしまうほどの「星」大好きっ子でもあるのですよ♪
美星ちゃんはかなりの暴走列車っぷり&トラブルメーカーなので、朔くんの理想だった平穏な日常は彼女に振り回されてサヨーナラー(_´Д`)ノ~~.。・:*:・゚`☆、。・:*:・゚`★* なのでしたw
そんな2人が所属している天文部を通して、繰り広げられるほのぼの青春ラブコメディーなのです♪
しかも、星の魅力をたっぷり堪能できちゃう『癒し』のおまけ付きなので、アタシσ(゚-^*)の大好物な作品であることは間違いありませんでした(o^∇^o)ノ
 
 
■総評
この作品は見る人の感性によって評価が分かれるんじゃないかなって思ってます!
評価目線が萌えとか、ラブストーリーとかだとちょっと物足りなく感じるかもしれませんね♪
でもこの作品の最大の魅力は、普段忘れがちな「星」という素敵な存在を思い出させてくれた事なんじゃないかなってかってに思っちゃってるのです(´- `)フッ(´ー `)フフッ(´ー+`)キラッ
 
古今東西、四季折々に変わらない表情を見せてくれる夜空に輝く満点の星達☆彡
街の明かりにその美しい表情をみる事が出来なくなってきている今日この頃でですけど、きっと誰もが星空をながめてその美しさに酔ったことがあるんじゃないかな?って思うのです♪
忙しない日常が、そんな綺麗な星空を眺める事さえ忘れさせてしまってるんですよね・・・!!
そんな忘れてた感動や感情を思い出させてくれたのがこの「宙のまにまに」でした♪
 
ラブコメ主体のストーリーの方もとっても爽やかで好印象でした!
特にお気に入りのキャラは姫ちゃんですね(*^o^*)
くせっ毛で湿気が天敵でドライヤーにこだわりを持っている姫ちゃんには共感しまくりですw
アタシσ(゚-^*)もちょっとくせっ毛なのでマイナスイオン発生装置付きじゃないと・・・とかのこだわりがあるんですよ(*'ー'*)ふふっ♪
美空ちゃんと朔くんがまだ付き合ってないって事だけで前向きにがんばっている姿や好きな人に少しでも可愛く見られたいって言う気持ちや表情がとっても良く描かれていてとっても可愛かったです♪
 
それと、後半登場のキャラが近江 あゆみ[oumi -]ちゃんの存在は爽やかな印象を与えてくれました♪
積極的なお嬢様キャラなんですけど、嫌味がなくってそれでいて一途な彼女のサイドストーリーは見ていて清々しさを感じました!まだ見てない人は必見です♪
 
お笑い担当の江戸川君も大好きなキャラの一人です♪
ちょっとエッチな写真部の男子なんですけど、朔くんよりも頼りになるし天文部には欠かせない存在になってて何故もてないのかなぁ・・・身長低いとか・・・エロイとか・・・暴走するとか・・・w
 
この作品はもっとたくさんの人に見てもらいたいなって思います♪
天文学なんか全然わからなくっても楽しめるし、今度星空でも見に行ってみようかなって思ったり、星座からギリシャ神話を覚えてみようかなって思ってもらえたらいいなって思います♪
美星ちゃんも言ってたように、たくさんの人達と星の魅力を「共有」できたら素敵ですよね☆彡
 
 
2011.11.05・第一の手記

投稿 : 2024/06/08
♥ : 52

チャーリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

星、好きですかー!?

星空を通して子供の頃の好奇心を思い出させてくれたこのストーリー好きです。天文学の知識がなくても十分楽しめました。

一番は美星ちゃんの純粋でまっすぐなところが可愛いいなって思ったのもあるんですけど、星空のようにキラキラ輝いてる天文部のキャラもとても魅力的で良かったですね。

いい終わり方ではあったけど、その後の恋愛模様も気になって仕方ない。 原作購入するけど、2期もやってくれないかな~。




※今回はみなさんの投稿のおかげでいい作品に巡り合えたので感謝してます。 ありがとうございました。

たくさんの人がこうやって感動をつなげて、今がある。自分もまだ見てない人につなげていけたらいいな。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48

67.3 18 親友で高校生なアニメランキング18位
orange(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (619)
2902人が棚に入れました
長野県松本市に住む女子高校生・高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日、差出人が自分の名前になっている手紙を受け取る。その手紙には、26歳になった10年後の自分が後悔をしていて、その後悔を16歳の自分には味わってほしくないこと、菜穂に今後起きること、それに対して菜穂にしてほしい行動が書かれていた。菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていたが、手紙に書かれていた通り、成瀬翔が東京から転校してくる。手紙には、5月に成瀬翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来たと書かれていた。

声優・キャラクター
花澤香菜、高森奈津美、衣川里佳、山下誠一郎、古川慎、興津和幸、佐倉綾音
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

変えたい過去…それを考える青春もの

原作未読ですが、この始まりは間違いなく良い青春ものになると思いました。1話ですでに涙目…コブクロの曲も卑怯だ(良い意味で)。最後までじっくり見ました。

3話まで…出だしだけでうるうる
{netabare}過去を変えたい思いが生んだ奇跡なのか、手紙を受け取った過去は少しずつ変わっていっています。変えた過去はどう変わっていくのかこの先も面白そうです。過去の話と進行形の話がうまくミックスして、非常に見やすいです。
翔の表情が1話と3話では全く変わっているんですよね。重い気持ちが変わっていっているのだろうか。菜穂の恋心が強くなっていくと辛そうだ…。スレ違いと葛藤、青春ものはこうでないと。{/netabare}

4話…グサッ、グサッ、グサッ…
{netabare}未来の自分は過去の自分になんでも言える、なんて正論…。そう、だからこそ、やり直し系の物語はうけるんですよね。特に青春に思いを残している人には。そして、過去の自分はそれが精一杯。
未来の旦那、須和がイケメンで良いヤツ過ぎて泣ける。翔が居て、須和が旦那って、嫉妬した女子多いのでは?
でも、菜穂が追いかけて、翔に叫んだシーン、泣いた…涙もろいなぁ…{/netabare}

5話…地味な子ほどモテる
{netabare}特に少女漫画は。いや、菜穂は可愛いキャラだよ、うんうん。
パラレルワールドは分かるが、手紙のなぞはどう説明するんだろう。ま、この話にそんな難しい話は要らないかも。
みんなが手紙を受け取ったんだろうけど、須和の気持ちがそれによって我慢しようとなったのは切ないな。須和と翔の間で揺れ動きそうな展開になりそうで、どうなるんだろう…。気になるが原作読むのは我慢しよう。{/netabare}

6話…心の闇
{netabare}前半は菜穂と翔のくっつきそうで、くっつかないイライラ展開。いかにも少女漫画っぽい。互いに好きなのがまるわかりなのに。でも、今回は菜穂が積極的。
で、後半。翔の死が自殺だったことを知り、なんとかしなければ…と思うものの、翔の心の闇が深いこと、母に自殺が初めて帰ろうと誘った日だったことを知り、菜穂は落ち込んでしまう。そこに須和が来て相談、須和にも未来から手紙が届いたことを知る。
切なくなる話だけど、ボンボン松本ボンボンボン♪の歌が強烈過ぎでした…{/netabare}

7話…え~と…須和がイケメンすぎる
{netabare}須和にも届いていた未来からの手紙。そこには菜穂と同じように後悔しないでほしいことか書かれていました。
祝ってやれなかった翔の誕生日。未来のみんなは翔の家に集まり、翔の居ない誕生日を祝い、現在のみんなは祝うことができた。
そして、みんなは翔の悩みを聞き出し、翔と菜穂は互いに好きだと告白。

良い最終回だった…あれっ?
須和がイケメンすぎて、現在の菜穂も須和選んじゃったら良いんじゃね?と思うくらい。結末見えない…。でもこの作品、毎回グッと目をこらえてしまいます。{/netabare}

8話…みんなで救おう
{netabare}菜穂と翔は互いに好きなのに付き合いません。大切だからという気持ち、なんとなく分かる…。
そして、みんなに届いていた未来からの手紙。それぞれに悩むのではなく、みんなで救おうとなりました。翔は幸福者だと思う。その思いが伝わるといいな。
でも気になるのが翔の倒れかた…まさか、まさかだよな?そんなフラグは要らないぞ…{/netabare}

9話…付き合いそうで…
{netabare}もうね、翔も菜穂も互いに好きなのが分かっているのに付き合わない。互いに付き合う感覚ではないくらい自然がいいんだろう。でも、翔はちょっと違うな。須和に何だかんだ言っているのも実は先が…なのを考えてのことかと。かといってやきもち妬くし。めんどくさい男だ!!いや、変わってきていると思いたい、
みんなで翔もを救いたいのは分かったが、どうなることやら。あ、棒倒しは燃えます。ライダーキックは良い思い出。{/netabare}

10話…これが本当の伝言リレー、翔が駆ける!!
{netabare}翔の闇は深い…みんなが心配して何とかしようとするのに、やっぱりうじうじする感じ。須和がナイスガイのイケメンすぎるので、翔どうよ?と思うのですが、考えてみたら翔の置かれた状況が辛すぎて仕方ないですね…。大切な母親を失って、しかもひょっとしたら死なせなかったかもしれないという後悔。これは重すぎです。

みんなは未来を変えようと頑張ります。リレーは足を痛めても頑張った翔のお陰で勝利。翔が本当に嬉しそう。リレーの伝言が翔に届いたと思いたい。未来は変わってきているし。

それにしてもここ数話、作画がひどい気が…イケメンたちが笑ってしまうような顔になっていたり、足が異常に細かったり、ちょっと酷い。でも クオリディアよりも…いや、どっこいどっこいかもしれないです。{/netabare}

11話…もうね、翔も須和も不憫すぎる
{netabare}クリスマスを一緒に過ごそうと約束した翔と菜穂。でも翔のおばあちゃんが肺炎起こしかけてキャンセル。大晦日はと臨んだはずが、未来からの手紙どおりの展開に。翔の闇は深すぎてどうしようもありません。
この大晦日がきっかけの一つとなり、須和と付き合うことになったという。実は須和はこの日告白していたというのだ。展開は完全に未来からの手紙どおりなのに、須和は告白せず、菜穂の背中を押すこと選んだ…追いかける菜穂を振りきろうと翔…どうなるんでしょう…

翔、本当にめんどくさい。なぜ翔なんだろうと思うようになってしまいました。翔の置かれた立場考えたら分かるんですが、あまりにも翔の描写が少ないから、翔の闇の深さが分かりづらいんですよね。

にしても、本当に作画、どうしちゃったんでしょう。菜穂が口開けてる姿が出っ歯にしかみえず、笑いそうになってしまいました。{/netabare}

12話…重い、重いよ…
{netabare}翔がどうしてめんどくさい男になったのかを理解する回でした。さすがに重い…。母親の出せなかったメール見たら絶望してしまう…。
でも…生きろ、生きなきゃならないんだ。やっぱりこの男救わないと。笑顔で最終回終わってほしい。

で、母親は能登ちゃんかな~と思ったらやっぱり能登ちゃん…すっかり母親声優だ…なんかさみしい。{/netabare}

最終話…生きる、それが一番大事
{netabare}最後の最後に気づいただけでも良かったな翔。
最後の難関、それはバレンタインと翔の逝った日。どう回避するか、みんなが翔を守るために必死。ここまでされる翔は幸福者だと思う。見方によってはみんなが守ることに酔ってるとも言える。ここは人それぞれの見方かと。強くなった菜穂がいて、なんとかバレンタインはうまくいったものの、最後の難関、翔の自殺は動き出す。そこを救ったのは萩田の機転という、最後に萩田GJ。翔がやっと本音を話して、みんなも事実を話して、笑って終了です。

手紙を送った未来は変わらない。それでも過去を生きている誰かは変えてあげたい、その思いは届いた。この物語はそれが最も大事な点であると思います。今を変えるのは無理、なんとか過去を変えたい、それを見れなくとも、変えたい。その気持ちを代弁しているようなアニメでした。{/netabare}

さすがは少女マンガが土台というところでしょうか。男から見て、翔がどうしようもないくらいあまちゃんにしかみえないのが少々残念でした。でも、12話があったお陰で翔の見方が変わったので、そこは救いでした。あれは高校男子にはキツすぎる出来事です。翔を救うには魂ごと救わないといけなかったわけで、最後の最後に救えた、それも積み重ねてきたみんなの気持ちが届いたということだったと思います。本当によくまとめていたと思います。

でも、やっぱり須和が切なかったっですね。あまりにもイケメン、ナイスガイ過ぎました。ちょっとはひねてくれよとも思ったのですが、最後の最後までイケメンでした。同情する気持ちもよくわかります。

物語は可もなく不可もなくだったと思います。OP、EDは最高です。毎回コブクロが流れて泣きそうになってました。作画、途中どうしちゃったのかと思うくらいひどいときがありました。違和感あってネットで調べたら場面転換したさいに座る位置が逆だったとかあったのでびっくりしましたし。当然DVDでは修正すると思いますが。最後はきれいになっていたので、中の問題だったのでしょうね。

映画が決まりました。オリジナルストーリーが入るらしいですが、TVの総集編の方が強そう。あのはなと同じ感じになるかな?見てみたい気はしますが、二週間限定?大規模公開ではないのね…円盤まで待ちますか…。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 51
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

設定も(背景)作画も雰囲気もよい。が、キャラとシナリオが破綻している感じ。もったいないっす。

[文量→特盛り・内容→酷評系]

【総括】
普通の高校を舞台にした、普通の高校生が織り成す、普通ではない恋愛もの。

SF的な内容と恋愛の要素を合わせたものは、「Key」など、名作にもなり得るジャンルですが、この作品はイマイチでした。少女漫画っぽいキャラや展開にイライラしたのと、SFとしてストーリーが破綻しているのが問題かと。

でもまあ、実写化されるほど人気がある原作なのだし、私のように、アラを探して減点方式で物事を捉えるカスのような人間でなければ、楽しめる作品なのかもしれませんね(自爆)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
第1話を観て、思ったこと。

○→OP、ED共に実力派シンガー。特に高橋優さんは元々ファンなので嬉しい!

○→絵が非常に美しい。特に背景。キャラデザは、一目で少女漫画原作と分かる美男美女揃い。

○→ストーリーの重さ。1話の中で起承転結があった。未来からの手紙を無視もできる(した)ってところは良かった。きっと、それによるマイナスがなんであったかも、次話以降に明らかになるのだろう。(昔のバラエティー番組で、「未来日記」ってあったよね、関係ないだろうけどw)

×→成分にもなっているが、「まず手紙を全部読め」と「守らなければどうなるかまで書いておけ」。普通、全文読むでしょ、気になってw

×→未来から過去を変えたいようだが、1つ目の出来事(例えば翔を誘う)を変えた時点で、その次に起きてくることは変わるのでは? もしそれが変わらない(運命として既に定められている)のなら、不幸な未来を変えることはそもそも不可能なわけで、だとすれば、10年後から操作できる過去は、1つだけなのでは?

×→いや、あんた須和と結婚して子供もいるじゃん。過去を変換し、翔を助けちゃうと翔を好きなままだから、須和と結婚しない(今の子供もいない)可能性あるじゃん。過去の変換がパラレルワールドを生み出すってことが10年後に「解明(確定)」されているんなら良いけど、そうでない(現在の世界が変換されていく可能性がある)なら、須和(現夫)と離婚して翔と結婚したい、したかったという浮気の意思表示(須和との結婚なんてどうせ妥協なんだよ、二番なんだよ、的行動)だし、今の子供なんて(酷い言い方すれば)生まれてこなくても、翔との子供が生まれれば良いってことにならないかい? それって(未来から手紙を出す行為自体が)あまりにも酷くない? ⬅これを一番言いたい。

?→あまりにも動かない、静か過ぎる美しい背景は、まるで写真や1枚の絵画のようにも見えた。それを作為的に捉えると、「過去の世界」であることを表現したかったのかな、と思う。思い出の中の世界というか。なんか、(絵や写真といった)背景の前で演じられている人形劇を観ているような、不思議さと切なさと、少しの不気味さを感じた。

、、、タイムリープ系は数多あれど、この作品の最大の特色は、「未来からの有益な情報を生かせない、生かさない」部分だろう。それは人間が「理屈」や「打算」だけで動くのではなく、「感情」に左右される弱さや強さをもつ生き物だと表現したかったのだと思う。

でも、「人の命」がかかっているなら、別だ。(特に中盤までは)「いや、あんたの羞恥心と翔の命のどっちが大切なんだい?」とか思う。過去の失敗に「命」を入れたことが、この作品の重みであり良さなんだろうけど、単に「恋愛」だけにしておけば、名作にはなれなくても、少女漫画としては普通に成立した(反感は買わなかった)とも思う。

かといって、手紙の情報を完全活用すると、物語にならないし……「命」を扱うって、難しいね。

(同じ「命」をかけたタイムリープ系でも、シュタゲや僕街は、なりふり構わず必死にやった上での失敗だったけど、orangeの中盤までは、「そんぐらいがんばれよ、翔、死ぬんだぞ」感が半端なかった)。

手紙の効果が半信半疑になってきた辺りからは面白くなってきたけど、5人全員に手紙が来てる設定はいらないと思う。もしそうするんなら、「あっ、あの時のあのキャラのあの行動は手紙のせいだったんだ」と分かるような、伏線やミステリー的手法が必要だったと思う(けど見当たらない)。5人全員に手紙が来るなら、「他の4人は知らない翔とのエピソード」が必要なんだけど、それもあんまり(体育祭の怪我くらいしか)ないし。

ただ、評価できる点としては、「未来の自分にすら、解決方法の分からない過去」を変えていこうという点だ。ゴールは分かるのに道順が半分しか分からない、というのは面白かった。それに、「過去の事実を変える」のではなく、「過去の人の心を変える」という点も新しい。やはり、方法の分からない、不確実なものは観ていて面白い。

体育祭、マットを皆で持つシーンの「皆で持てば重くない」は、「翔のトラウマを分かち合う」という分かりやすい比喩だけど、そこで風が吹いてきて背景が動くのは、第1話目感想の?に書いた「止まった背景」の理屈が正しい証明になると思い、嬉かった(けど、我ながら嫌なアニメの見方だ……)。

とにかくまあ、須和が良い奴過ぎて(笑) 誰よりも須和に幸せになって欲しいと思った視聴者は、私だけではないでしょう。「捏造トラップ」の「武田」と、一緒に呑んだら親友になれると思う(笑)

あとはまあ少女漫画だからしょうがないけど、「とっとと付き合えよ」感も半端なかったw

ラストに向けての興味の対象は「①翔は本当に助かるのか(どうやって助けるのか)」「②どうやって過去に手紙を出せたか」の2点のみに。

②は、都市伝説と奇跡で強引に解決。まっ、ここがタイムトラベルものの一番難しいとこだよね。なんてったって、誰も正解が分からない部分だから。でも、あんまりにも乱暴な解決方法でガックリ。

①は、う~ん、これといった奇跡も驚きもなく普通に救えちゃいましたね。好意的に解釈すれば、これまで積み重ねてきた小さなことが実を結んだということなんでしょうが、やっぱり尻すぼみ感がいなめない。自分でハードルを上げるだけ上げといて、まったく飛ばずにゴールしちゃったというか、ボクシングの試合に例えるなら、序盤からジャブとボディーを積み重ね、いつかストレートで沈めると期待してたら、そのまま判定勝ちしちゃう試合を見せられた気分になった。

設定は面白く、作画がもよく、雰囲気も良かった。ただ、如何せんシナリオに荒さがあった。まあ、単純に原作者の力不足なのでしょう(原作も読んだけど、まんまだったし)。やっぱり謎解き要素があるものは難しいなぁ~。イマイチな作品だった。


最後に一言。「BUMP OF CHICKEN」の「藤原基央」さんの名言です。

「生きてれば必ず良い事がある? なに言ってんだ! 生きてる事が必ず良い事に決まってんだろ!」

とても好きな言葉です。自殺、ダメ。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
まず、「1話目に手紙全部読めよ」と、多くの視聴者が思うだろうし、ここからすでにご都合主義がアリアリ。人の生き死にがかかっている場面なのに、自分の羞恥心に負けるヒロインと、メンヘラ男な主人公にイライラ。なのに、あんなに素敵な須和にヒドイ対応をするなんて、どうかしている。須和、世の中にもっと素敵な女性はいっぱいいるからな。須和に幸せになってほしいアニメでした(笑)
{/netabare}


【余談1~ずっと前に聖地巡礼~】
{netabare}
松本、1回行ったけど良いところ! 2泊で蕎麦屋に7軒行ったw どこも美味しかったな~。時間がない人は、駅にくっついてる榑木野(くれきの)さんがオススメ! 駅ナカ店のクオリティじゃないよ! でも、時間があるなら三城(さんじろ)さんがオススメ! 前日までに要予約&メニューなし&値段なしでビビるけど、日本酒と小鉢がいくつかと蕎麦が出て来て2000円。ちょっと、コースを食べた気になれます! メチャ旨でした♪ 松本城は、「格好良いけど、攻めやすそうな城だな~」って思いました(笑)
{/netabare}

【余談2~文学部的レビュー(中原中也)~】
{netabare}
2話の冒頭で使わ(朗読さ)れた詩は、中原中也の「春の日の歌」ですね。中原中也といえば、「夭折(若くして亡くなった)」「ダダイズム(秩序や常識の破壊、否定)」の詩人として有名です。

また、3話で黒板に書かれた古文は、藤原道綱母の「蜻蛉日記(夫への恨み辛み嫉みが書き連ねられた恐ろしい名文ですw)」の冒頭です。

これらを、単に「高校生活の一場面の描写」とみるか、「作為的(隠喩表現的)」なものとみるか。

前者なら論じる必要もないので、とりあえず後者の立場で(そして私は古文は専門外なので、スルーするーw まあ、恋愛モノの有名な古文ってことで作風ともマッチしてるネ☆って位で終わらせておきます)。

しかし、中原中也とは、大分面倒くさいところを……。しかも、「春の日の歌」? 中原中也で教科書に載るとしたら、「汚れちまつた悲しみに」「サーカス」「一つのメルヘン」とかだけど……あえてってところが、怪しい(朗読までしてるし、やはり何らかのメッセージを受け取るべきと考える)。

また、この人は詩人の中でもかなり難解な詩を書くし、私は「雰囲気を楽しむ詩人」だと思っているので、細かい解釈は苦手(そして、中也の中でもそこまでメジャーじゃないから、ネットにも解釈は転がってないし⬅ということは、探して楽しようとしたw)。んじゃ、自力で(笑)

まず、「春の日の歌」は、詩集「在りし日の歌」に収められています。「在りし日」とは中也にとって、「実際には過ぎ去ったが、詩的世界の中では生き続けている世界」と思われます。この辺、「未来から過去(在りし日)に手紙を送る、orangeの世界観」に共通する部分も。実際、「在りし日の歌」の中には、「死」や「幻想」を感じる詩が多い(それに「春の日の歌」は中也の死の1年前に書かれていて、体調も悪く、精神的にも病んでた時期ですし)。

まず、「春の日の歌」全文を。

《流(れ)よ、淡き嬌羞よ、ながれてゆくか空の国? 心もとおく散らかりて、エジプト煙草たちまよう

流(れ)よ、冷たき憂い秘め、ながれてゆくか麓までも? まだみぬ顔の不可思議の、咽喉のみえるあたりまで……

午睡の夢のふくよかに、野原の空の、空のうえ? うわあうわあと涕(な)くなるか

黄色い納屋や、白の倉、水車の見える彼方まで、ながれながれてゆくなるか》

……うん、意味わからん(笑)

多分、「淡き嬌羞(女性的な恥ずかしさ)」や「冷たき憂い(心配)」が「空の国」や「麓」に「流れていくのか?」と問いかけているのでしょう。第一連の「流」は「エジプト煙草」とあるから「風」を表し、第二連の「流」は「麓」から「水」を表すのでしょう(もっと性的な解釈もありますが、好みじゃないので)。

それらがどこに流れていくかというと、「空の国(うえ)」「水車の見える彼方まで」です。こうみると、雄大な自然を歌ったようにおもいますが、あくまで流れていくのは「人の心」です。

この時期の中也が「空」と書くと、やはり「死後の世界」を連想してしまいます。また、「黄色い納屋」「白の倉」「水車」は、いかにも牧歌的で幻想的で、「中也の故郷(山口県の温泉街)」とも言われてますが、私はなんか「ヨーロッパの田舎」を連想します(中也は仏語の翻訳家だし)。中也は確か海外行ったことないんで、未だ見ぬ自らの詩の元風景なのかな? とか思ったり。

自らの、あるいは人の心にある、重く苦しいものが、フッとどこかに流れて行ってしまう感覚。「嬌羞」や「憂い」なんてなくなってスッキリするはずなのに、「うわあうわあ」と声をあげて泣いてしまう。やはり、それすらも自分の大切な一部なのだから、抱えていくべきなのか? それとも、そんなものを後生大事に抱えているから、死へと向かっていってしまうのか?

と、中也も悩んでいるように私は感じます。「春の日の歌」では、全体を通し疑問系が多く使われ、実際は何も言い切っていないしね(笑)

「orange」との関連を考えると、「orange」最大のキーになるのは、「結局、翔の最大のトラウマ(母の自殺)は取り除けなかった」ということでしょう。母の自殺は、=「冷たき憂い」。それにより、翔の心は「とおく散らかる」状態に。このままでは翔は「空の国(死後の世界)」に行ってしまう。そういう、漠然とした不安感を、この「春の日の歌」にのせたのかな? それとも、そういう悲しみを背負ったまま、それでも生きていけということかな?

……うん、こじつけですなw 多分、あんまり内容に関係ないな、素敵な雰囲気で使っただけの詩だな(長い読解の結論w)。それもまた、ある意味この作品らしいがw
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 47
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

地に足のついていないイリュージョン作品

世界観:5
ストーリー:4
リアリティ:2
キャラクター:4
情感:4
合計:19

高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。
その差出人は、10年後の自分だった。
初めはイタズラかと思ったが、
書かれていることが次々と現実に起こり、
「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。
転校生の翔を好きになること。
そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。
翔を失った〈26歳の菜穂〉の
後悔と願いを知った〈16歳の菜穂〉ができることとは?
(公式サイトより)

たまたま、外国人のlive reactionで1話を見て、綺麗なOPや楽曲に名作の予感を感じて視聴開始しました。予約録画をしていたもので、最後まで見てしまいました。

見てしまったと表現したのは、自分のあまり好きでない純愛物に、ツッコミどころばかりのリアリティがない設定が乗っかっていて、途中何度も中断しようと思いつつ、録画されているので、この後少しは良くなるのではないかと望みをかけて視聴していました。結局巻き返しはありませんでしたが…。ここから先は辛口批評になります。

{netabare}10年後の自分から手紙が届くという設定自体は、時間を利用した面白いものです。ただ、その手紙が長く、日記形式になっています。主人公はなぜか、全文を読まずに物語のペースに合わせて小出しに対応します(最後まで読むでしょ普通)。それと、10年前の日々の出来事をこの手紙のように詳細に書ける人いますか? これを納得させるには、主人公が日記をまめにつけている描写を入れておかなければなりませんが、自分の覚えの範囲ではなかったです。

一番の難点は須和と結婚して子供も生まれているのに、今更、過去に自殺した友人を助けて未来を変えようなんてことを考えるのは、好きだった人なら尚更のこと、今という現実を肯定しないという話。これは子供を否定するようなもので、リアリティが感じられないし、自分が須和だったら間違いなく怒るな。

二番目の難点としては、翔の母親の死を防ぐことを至上ミッションにした手紙を書くべきでしょ、という点。その日に翔を誘ったら翔の母親が死んで、それをきっかけに翔も自殺する、とわかりやすい手紙にしておけばよかった。5人が手紙を出していながら…。

最後のほうに、バミューダだのパラレルワールドだの手紙が過去に送れるという理屈が語られますが、そこにいる本人たちにはこれが届いたかは知覚できないのですから、何も説得性のないSF話をよく信じて行動に移せるなと思います。手紙を入れた小瓶を日本で海に流しても、バミューダまで到底流れつかないし、それが翔の死ぬ前の世界に届けられるとは流石に幻想世界です。

5人全員が10年後の未来の自分から手紙が届いて、翔を助けたことを翔に話したら、翔が疑いもしないというのもおかしいよ。もし信じてもらえたとして、それ話したら、今までの彼らの行動が手紙のせいだって思われるおそれがあるけど、心配しないのか(菜穂の言動が自分を救うためだけであり、付き合うというのも本心ではないのではと思われてしまわないかということです)。

あと、リレーも酷かったです。他のクラスは足の速い男子を集めているのに、特に足の速くない女子や萩田を入れて、さらに伝言ゲームしながら何故優勝できるのか。他のクラスの人たち(陸上部とかいたはず)はこの結果に何を思うのか、そういう想像ができないのでしょうか。この作品の作者(脚本家)は、翔が良ければよい、6人組が良ければよい、という視点しかないのかと思ってしまいます。

恋愛面も明らかに相思相愛なのになかなか発展しないところがじれったかったり、最終話のストレートな告白は見ていて恥ずかしくなりました。やっぱ自分は純愛物が苦手です。
で、めでたく恋人になったのになぜまだ自殺しようとするか、翔!
最後までツッコミを入れさせるのは、わざとかとも思いたくなるほどでした(苦笑){/netabare}

良かった点はOPEDの音楽と、キャラでは、萩田がたまにいい仕事をしていて比較的好印象でしたかね。
劇場版が決定したようです。世間の評判は良いのでしょうか。

(参考評価推移:3話3.4→6話3.3→10話3.0→13話2.8→調整2.6)
(2016.7~9視聴、2017.6調整)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 45

66.3 19 親友で高校生なアニメランキング19位
イタズラなKiss(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (305)
1519人が棚に入れました
斗南高校の入学式でF組の相原琴子はA組の入江直樹に一目惚れしてしまう。3年生になり、2年間の想いをラブレターに託し勇気を出して告白するも「頭の悪い女は嫌いだ」とあっさり振られる。
直樹への気持ちを断ち切ろうとする琴子だが、ある日琴子の新築の自宅が震度2の地震で崩壊。家を建て直す2・3ヶ月の間、父・重雄の学生時代からの友人の家に居候させてもらうことに。しかし、そこは直樹の家だった…。

声優・キャラクター
水樹奈々、平川大輔、松井菜桜子、長嶝高士、朴璐美、島田敏、阪口周平、早水リサ、山田きのこ
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

イタズラなKiss(/ω\*)最高!

90年代不朽の名作。“恋愛のバイブル”と評された人気ラブコメディ
台湾、韓国、日本3カ国アジアで実写ドラマ化された
少女漫画原作です。

アニマックスで放送すると聞き、試しに録画して見てたら
思いのほかハマってしまい、お気に入りのアニメとなりました。

{あらすじ}
斗南高校の入学式で、落ちこぼれのF組女子高生・相原琴子は、
A組の頭脳明晰なイケメン入江直樹に一目惚れしてしまい
思いを募らせ3年生になり、2年間の想いを込めたラブレターを渡したところ
「頭の悪い女は嫌いだ」と受け取ってすらもらえずにフラれてしまう。
そんなある日、新築したばかりの家が震度2の地震で倒壊・・汗
琴子はなんと自分をフッた相手。入江直樹の家で暮らすことになった。

主に不器用で料理や裁縫も下手だけど
明るさと根性が誰にも負けない(相原琴子)と
頭脳明晰のイケメン(?)&運動神経抜群の天才だけど
冷めてて意地悪な元祖ツンデレ(入江直樹)の二人と
周りの人がかなりユニークなラブコメディなので
ラブコメOKなら男性も見やすいと思います。

原作連載中に作者が亡くなり、ファンの希望でアニメ化され
完結しました・・作者の構想メモなどを頼りに制作したらしい(´;ω;`)

OPの「キミ、メグル、ボク」がすごく好きで毎回飛ばせなくて
「♪出会いと、サヨナラ~」
「いたずらに絡まる運命僕らずっと探してたんだ
そして今二人出会えた。きっと偶然なんかじゃない」

この部分が琴子と入江の二人にしっくりきて、
物語と作者のことを考えるとなんか切ない
この作品に出会えたのも、きっと偶然なんかじゃないよね。


ここからは個人的にツボったキャラについて・・↓

相原 琴子
今まで色んな少女漫画やアニメ見たけど
一番恋愛に関しては最強のヒロインだと思う・・汗
琴子より料理やお裁縫を上手くやったり
綺麗な子もいるかもしれないけど
こんなに一途で一生懸命な女の子に惚れられたら・・
{netabare} 入江だって恋に落ちちゃうよね。
だって作中で何度も「押し倒す勢いで入江を落とした」と他のキャラに言われてるし(笑) {/netabare}

入江 直樹
最初見た時「AGOwww」って思っちゃうくらい
作画崩壊系王子w
ほんとに入江が作画崩壊する確率多くて笑いました。ごめんなさいw
琴子への上から目線&冷たい態度→デレるという
「うわぁ・・ありえないムカつくw」と私さえ思っちゃうw
これはもう元祖ツンデレ以外他に思い当たりませんw
入江といい弟といいあんな感じなのにお母様が大変素晴らしい!
入江はお母様似だな・・お父さんには似て・・イヤ、これから似るのかw

池沢 金之助
琴子LOVE&命な熱い不良・・?
現代的イケメンに描かれてない所がなんかポイント高いけど
琴子に惚れたきっかけはなんだろう?と、とても気になるw

鴨狩 啓太
{netabare} 人妻琴子に恋した {/netabare}
熱血黒髪ロングの男性☆
最初は琴子を嫌って敵視してたけど徐々に・・( ̄∀ ̄)
個人的に鴨君タイプです・・(/ω\*)←おいっw

嫌いと好きって同じラインにあるから
振り幅が大きいほどその人を好きになるって心理学で聞いたなぁ
大っ嫌い→から大好きになることは十分にありえるということだ。

評価がやけに高いのは個人的に好きだからです・・(笑)
文章も長くなりましたが実はまだ書き足りないというw

天国へファンレター送れないかな・・
この作品に出会うのも好きになるのも遅かったけど、
多田かおる先生&監督さん・・こんなに素敵な作品ありがとう!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

何気なく見出して、結構ハマッた作品でした!

多田かおる先生の遺作になった作品です。亡くなられた9年後、先生の構想ノートに則りアニメ化にて完結することができた、思いの詰まった素敵な作品です。

物語の内容はファミリー・ヒーマン・ラブコメって感じです。琴子ちゃんの高校生時代の話から始まり、大学、就職、結婚、出産と本当に琴子ちゃんの成長を暖かく、そしてドキドキしながら楽しめた作品です。
あと、笑わせてもらったキャラで好きなのは、入江ママですね~琴子ちゃんと色々な策略をめぐらせたり、励ましたり、とっても明るく琴子ちゃんの事が大好きなママさんなのですよ~ハチャメチャぶりがとっても面白かったです~

実はこのアニメ、琴子ちゃん役の声優『水樹奈々』さんの事を好きになるきっかけとなった作品だったので、私にとっても思い出のつまったアニメなのです♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ああ・・もうダメだ・・これがアニメ化されたというだけで泣きそう

何度もドラマ化がされて海外でも大人気な作品なんですけど、このアニメ化が、
2クールの短さで原作のラストまで描き切ろうとした、正真正銘正当な映像化ですね。海外版ドラマも面白いよ。
原作好きな関係者がいてくださったんですかね。

作者が急死してしまった未完の続きを、構想メモをもとにやってくれました。ほんっとありがとう・・。
短い話数でやるので原作の軸となるエピソードを抜粋したり、現代風に設定も置き換えられています。
町並みや携帯電話、エースをねらえ!ごっこなどw違和感のないように工夫されていますね。

このアニメ化では抜粋の為カットされているエピソードも多くあり、
池沢金之助(金ちゃん)が板前になった後に、金ちゃんの人生にもいろんな事が起こったり
高校時代のエピソードをバッサリカットで琴子ちゃんのキャンパスライフに飛んだり、
{netabare}入江くんとのラブラブ新婚生活や{/netabare}入江家の家族とのほっこりエピソードなど、
仕方ないですけど他にも大幅カットは多くありました。
{netabare}入江くんのおじいさんのとこに行ってご先祖様にも会ってないかな?ちょっと忘れました。{/netabare}

そりゃ、原作23巻ありますしw その後のアニメオリジナル(原作補完)を追加したら、
当たり前ですけど全部なんて出来ません(笑)だからコレでいいと思ってます。

アニメで補完してくれた後の話も見たかったですね・・。
はやすぎます、多田かおる先生・・。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

61.0 20 親友で高校生なアニメランキング20位
レーカン!(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (482)
2393人が棚に入れました
――わたし、視(み)えるんです。
誰もいない放課後の教室。黄昏時の元殺人事件現場。
ないはずの視線が気になる夜のお風呂場。
漆黒の艶髪をなびかせて。そう、霊的スポットにいつもいる。
気になるあの子は霊感少女――
霊感が強く常に幽霊に囲まれている主人公・『天海響』が様々な幽霊と交流しつつ、
クラスメートと仲良くなっていく『ほのぼのと感動』そして『怖くない』ホラーアニメ。

声優・キャラクター
木戸衣吹、伊藤美来、飯田里穂、M・A・O、山崎エリイ、山谷祥生、川原慶久、くじら、内田彩、井澤美香子、松井恵理子、木野双葉、羽多野渉、皆口裕子
ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハートフルな幽霊ファンタジー+日常系。地味さや粗もあるけど、かなり好きです

芳文社の4コマ漫画原作の日常系+幽霊ファンタジー。
清楚なお嬢様系の霊感少女と、彼女の霊感知りつつも楽しく傍にいてくれる友達、そして愉快な幽霊たちが、和気あいあいと過ごしていく。
全般にほのぼのした呑気な雰囲気と、少しハートフルなエピソードが持ち味。
(賑やかしの男子一人居るが)基本的に芳文社のガールミーツガール系。
地味な作風ではあるが、とても優しい作品です。

キャラ萌えやコメディー面での地味さ、ノリの古さ故か、イマイチ不人気な不遇作。
エンタメ的に見ると仕方がない面もありますが、決してク○アニメではない!
2015年春アニメの中でも地味に好きでした。(地味だけど…)

{netabare}『物語』
まず見所は、霊感持ちの天然不思議系お嬢様な天海響(あまみ・ひびき)と、幽霊ニガテなツンデレ井上成美(井上さん)との、ガールミーツガール。
井上さんが怖がりながらも響と仲良くなっていく過程に、若干の百合萌えあり。
2話にしてハートフル路線の、ちょっとイイ話が来るので、ここで幽霊否定派の井上さんの心境の変化も見所。
怖がりつつも響ラブな井上さんの百合萌えオイシイです♪
…仲良し女子グループに一人だけ男子居ますが、ラブコメ要素は皆無。
完全に賑やかし要員であり、山田騒ぐ→女子に制裁される流れが一種のお約束になっている感じ。

他の級友たちも気の良い仲間たちで、ごく自然に響の霊感体質にまつわるトラブルや、幽霊たちと交流していく。
この自然さが本作の持ち味で、人間と幽霊(死者)の境界が曖昧な世界観で、少し優しくハートフルな雰囲気が良いです。
コメディー面では、幽霊が日常的に学園生活にまざる事でのシュールな状況が面白い。
ギャグも文字通りの意味で「命」を張った幽霊ギャグは笑えましたw

中盤以降、かなりハートフル路線に。
コギャル霊と、彼女の母親…との絆を響が繋いでいく話は、親子の愛情を感じさせて良かった。
8話がベタだがかなり泣かせてくれる。
※「あの花」彷彿とさせる感動エピソードでした。1話完結の感動話としては完璧です。
8話ではアホの山田見直しました。
…2話の井上さんとおばあちゃんなど、全編を通して

「生者と死者を問わず、大切な人(家族)との絆」

を優しいタッチで描いた良エピソード多し。
本作はファンタジーであり、現実ではあり得ないけれど、(あったらいいな)と思えるステキなお話です。
感動一辺倒ではなく、基本は呑気なコメディーなのも良い。
代返侍とかコギャル霊とかが喧しく日常に絡んで来たら…ちっとも寂しくは無いですね。

終盤の展開は唐突感ありますが、響がいかに愛されているのか、親と子の絆を見せてくれました。
これまでの個別エピソード(井上さんと亡き祖母の思い出の卵焼き、幸せになった先生、コギャル霊など)が、しっかりと結実していく全体構成も上手いです。
ラスト手前で最終回でもおかしくない感動系、更に+1話で楽しい日常続きます的な締めも文句無し。
素直に温かい気持ちになれる、ステキな霊感ファンタジーでした。


個人的に大好きな作品だったのですが、ここからいくつか難点も。
コメディーはややノリが古い面があり、序盤はまだ友人たちのキャラ分からない事もあり、悪い意味でグダグダ感が否めない。
ここら辺は4コマ原作アニメとしての構成が若干上手くなかったのかな?
ギャグは「命」以外では特に笑える部分が乏しい。
井上さんの幽霊怖がりと山田が制裁される二大ネタを、お約束のノリとして楽しめるか否か…?
山田が邪魔?
ガールミーツガール系の中で、彼がウザかった。
(8話で彼の存在意義見直しましたが)
…個人的には、これらも致命的では無かったのですが、前半地味過ぎて切られる恐れはあると思った。
逆に後半は素晴らしい。幽霊含めキャラ増えてくる中盤以降、尻上がりに面白くなります。
ラスト手前の説明不足も全然気にならないです。


『作画』
響ちゃんのキャラデザがかなり好み。清楚系お嬢様かわいい。
井上さんのツンデレな表情など、キャラデザ面では非常に好きです。
気になるのは、目を髪で隠しつつも透けて見せる表現。
正直若干の違和感あり(古いタイプの表現か?)
構図の取り方や場面転換の演出面でも難あり、特に前半コメディー面でのテンポに影響した模様。
…とはいえ、個人的には、特に致命的とは思わんです。
響ちゃん可愛いじゃん。井上さんかわいいじゃん。花子さんかわいいじゃん。

『声優』
木戸ちゃんこと木戸衣吹さんが清楚系天然お嬢様を好演。
良いじゃないですか!木戸ちゃんのお嬢様系アリですな♪
伊藤美来さんのベタで些か不器用なツンデレも中々。
演技の上手さはともかく…ベタだけど可愛いから良いじゃないですか!
※私の中では伊藤美来さんすっかり「ろこどるのなにゃこちゃんの人」で定着してしまってますw
ろこどるではゆかりさんに百合萌えされ、本作では響ちゃんに百合ツンデレ…

皆口裕子さんと井上喜久子さんの、娘を想う母親役も非常に良かったです。
エロ猫のくじらさん、見事にくじらさんでしたw
代返侍の川原慶久さんの好演も光った。

『音楽』
OP「カラフルストーリー」は明るく楽しげ、ED「ケサランパサラン」含めて本作雰囲気に合ってます。
後半の感動系の余韻を、良い意味で壊してくれる。

『キャラ』
響ちゃん、清楚で天然なお嬢様で可愛い。奥ゆかしく、慈愛に溢れ、友達にも霊にも好かれる、良い子です。
萌え的にはありがちなキャラに見えるが、その掛け値無しの優しさは天使!

井上さんはベタで古典的すぎるツンデレであったが、対象が百合というのが芳文社4コマらしい。
井上さんはガチ。
霊感持ちに百合萌えなのに幽霊には滅法弱いギャップも萌える。
やはり非常に思いやりのある優しい子なのも好印象。

幽霊たちが個性派揃いで、またゲストも印象的でキャラ層は厚い。
代返侍とコギャル霊はユニークかつ良いキャラでした。
花子さんメリーさんかわいい。
地縛霊が(姿は見えないか)イケメンだったり。

アホの山田は存在が邪魔だったのではないか?
とも思えたが、8話で値千金の心憎い気配りを見せた事で、評価急上昇しました。
本作のコメディーにおいて欠かせない存在ですし。

他友人たちは前半キャラが薄めなのが難。
メシアさんやスマホ心霊写真の子はそこそこキャラ立ってましたが…
最後まで視聴するとどのキャラにも愛着湧きますが、4コマの萌えアニメとしては、華のあるスター性のある萌えキャラが不在かもしれない。
…個人的には、響ちゃん×井上さんで十分満足ですけれど。


『追記』非常に好みの作品です。
個人的に、数値以上に贔屓したくなる好きなアニメです。
微妙な部分も含めて、本作の空気感が愛おしい。
あにこれでも他でも評価伸びない理由が何となく分かってしまうのは、我ながらアニメに慣れ過ぎてしまっている…
初心に返って、こういうアニメを絶賛してみたいなぁ…。

『追記2』ハロー!!きんいろモザイクが手強すぎた…
他レビュアーさんも何人かご指摘されてますが、同時期に同輩の芳文社のエース「きんモザ2期」とカチ合ってしまった。
個人的にはレーカンにも良さがあると思いますけど…
きんモザとレーカン両方好きなんじゃ^~!{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

怖くない幽霊話

おとなしい性格の天海響(あまみ ひびき)は普通の女子高生ではあるが鋭い霊感の持ち主でもあった。
天海を中心としたハートフル霊感ストーリー。

幽霊が登場するという事で怖いイメージが付きそうですが、少し違います。
天海の同級生も多数登場して明るい雰囲気。
幽霊といっても愛嬌のある霊ばかりなので、自分の中で怖いイメージは払拭されました。

天海の幽霊を見る事ができる能力によって周囲にも影響が。
顕著に現れる事はスマホで写真を撮ると心霊写真になる事でしょうか。
本来であれば怖い事なのですが、写真に写る姿も怖くなくユーモラスな姿が多いので、全然怖くありません。

天海の霊感が強い体質以外は優しい普通の女子学生。
その友人達も多数登場しますが、幽霊の事を当たり前の存在のように接しています。
個人的には井上がいいキャラでしょうか。
幽霊がメインの作品において幽霊や怖い話が大嫌いな井上のような一般人がいる事によって普通に視聴しても感情移入しやすくなります。
『アホの山田』はアホと呼ばれていますがムードメーカーの面もありますね。

好きなエピソードを選んで視聴してもいいのではないでしょうか。
全体を通じて心温まる優しいストーリーが多いので、個々に好きなエピソードができるのは致し方ないでしょう。
個人的には卵焼き回とコギャル霊回、病室の女の子回、バレンタイン回が好きでした。

何度も言いますが、幽霊の登場はありますが怖い話ではありません。
疲れた時に視聴したい人情物の作品。
勿論、お憑かれの人もどうぞ!


【追記】
BD/DVDの始めが0巻(レーカン)な所がややこしいです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 36
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

幽霊と高校生のハートフルな日常

原作未読 全13話

高校生で主人公の天海 響(あまみ ひびき)は霊が見える体質(霊感)であり、人間も霊も分け隔てなく接している生活を送っています。とある高校に転校してきた響は、同級生でひょんなことから響の知り合いとなった霊嫌いの井上 成美(いのうえ なるみ)と、成美の超個性的な友人たちと霊たちとの日常の日々を綴ったお話です。

主人公の天海 響さんは、清楚で言葉遣いも丁寧なキャラです。CVは木戸衣吹さんですが、私が知っている今まで演じてきたキャラと全然違うタイプなので、エンディングを観るまで全然わかりませんでしたw

学校やお約束的なイベントなど交えてお話は進んでいきます。1話完結で観やすいです。

ほのぼのしているお話や、ちょっぴりウルウルするようなほっこりするお話が中心ですね。

私は後半のお話が好きでした。{netabare}(先生のお話、響のお母さんに会うお話、響に霊感がなくなるお話){/netabare}

起伏は激しくない作品ですが、安心して観れる作品なので、癒されたいと思うときに観てみるといいかも知れませんね。

OP・ED 木戸衣吹さんと山崎エリイさんのユニットevery♥ing!が歌ってます。OPは爽やかなEDは楽しい曲でした^^

最後に、私には霊感はありませんが、実際見えると怖いでしょうね〜

投稿 : 2024/06/08
♥ : 36

59.1 21 親友で高校生なアニメランキング21位
もしドラ(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (551)
2107人が棚に入れました
都立高校の弱小野球部マネージャーとなった川島みなみは経営学の大家・ドラッカーの著書『マネジメント』を手に、そう宣言した。すべては入院してしまった親友・宮田夕紀に感動を与えるために。だがこの野球部は問題が山積みだった。言いたいことが部員に伝わらない監督、レギュラーであることを疑問に思う俊足外野手、キャプテンであることを悩む四番打者、そして監督への不満を抱えたエースピッチャー。みなみの目の前には多くの難題が立ちはだかる。野球部にとっての「顧客」とは? 部員のやる気を引き出すための自己目標管理とは? マーケティング、社会貢献、高校野球へのイノベーション。『マネジメント』に書かれた企業経営や組織論のエッセンスを高校野球に応用し、みなみと野球部員達は甲子園に出場できるのか?

声優・キャラクター
日笠陽子、花澤香菜、柿原徹也、陶山章央、津田健次郎、浅沼晋太郎、仲谷明香、細谷佳正、中西英樹、赤澤涼太、内匠靖明、平田絵里子

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

正直、面白くはないです…。

アニメ化前に原作は既読でした。実は原作も面白くはないです。(←じゃあなぜ、お前は観た(笑)?)

原作は「ドラッカーの著書『マネジメント』を初心者向けに解説するために、高校野球の部活の運営に当てはめたストーリーを作ってみました」的な本です。本書自体が後にコミカライズされましたが、そちらもほぼ原作小説に忠実なストーリーだったはずです。病弱な友人とか、そんなお涙ちょうだい設定はいらんのや…。

本書が初めてだったかどうか定かじゃないですが、本書の後に同じようにちょっと小難しい有名な実用書を解説するために小説やマンガ仕立てにした作品が雨後の筍のようにたくさん出た気がします。

作品がそんなバックグラウンドを持っていたせいか、本作はNHKの企画で製作されたのでした。キャラクターデザインはコミック版準拠だったように記憶しています。かなり原作に忠実に作られていますが、原作が面白くないので面白くありません。ただ、原作の内容を知りたくて「アニメなら頭に入りやすい」という向きにはお勧めできます。

野球部の部活が舞台となりますが、間違っても野球のシーンに期待してはいけません。グラウンドの作画とか、パースがおかしいし噴飯ものでした。まあ、ストーリーを追うのに支障は出ませんけどね…。

何で観たか思い返してみると、単に「原作もつまらないながらも読み通したし、話のネタくらいにはなるかもしれないから観てみるか…」程度の動機だったような気がします…。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ノーバントノーボール作戦について

ベストセラーのアニメ化。
ドラッカー理論を高校野球で解説したアニメです。

ドラッカー理論の解説については可もなく不可もなくです。
ストーリーについては平凡で、結末は予想可です。
にも拘わらず少々泣いてしまいました。

私は趣味が被るため、野球アニメは敬遠しています。
このアニメについては、日笠さんと花澤さんの共演と、キャラのかわいさにより視聴しました。

ここでひとつプロ野球について。
このアニメで出てくる「ノーバントノーボール作戦」。
細かい駆け引きで成り立つ野球では、一般的にはありえない作戦です。
でも、私はこの作戦が好きです。

勝負の世界では勝つことは重要です。
しかし、プロ野球はエンターテイメントです。
勝つことを重視するあまり、大事なことを忘れているような気がします。
高度な技術を魅せることがプロ野球の至上と思うので、敬遠やバントのような作戦は見るに堪えません。
このような作戦をとることは個人的には興醒めで、やめてくれと思います。

アニメの感想の方が少なくてすみませんでした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

みなみと親友と野球とマネジメンと

面白かったです
10話構成と、わりと短いほうですが
テンポよく最終回まで持っていったなという印象です
簡単に言えば無駄な部分が少なかったって感じです
どの話も楽しめたことは評価出来ると思います

正直、ついこの前までこの作品がアニメ化されてるの知りませんでしたw
前に世間的に話題になった作品だったので名前は知ってましたが
映画は観てないですがアニメは良かったと思います

けっこうマネジメントについての説明は多かったです
ドラッカーの「マネジメント」買う日が来るかなぁ…
ラノベがかなりたまってきてるので無理か笑
いや、それ以前にお堅い書物は苦手でした。ヘ(≧▽≦ヘ)

azusaさんの歌声を久々に聴けたのも良かったです
アマガミ以来かな?
透き通った声が私好みの歌手さんです

野球を中心とした笑いあり涙ありの青春ものです
意外にコメディ要素多かったです
野球の試合も熱く、全体的に楽しむことができました
もう少し評価されても良いのかななんて思ってます

投稿 : 2024/06/08
♥ : 17

75.2 22 親友で高校生なアニメランキング22位
彼氏彼女の事情(TVアニメ動画)

1998年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (602)
3644人が棚に入れました
県内随一の進学校である県立北栄高校の一年生、宮沢雪野は自他共に認める成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗の優等生。しかし彼女の実態は虚栄心の塊で、賞賛を浴びる為だけに日々たゆまぬ努力をこなし優等生を演じていたのだった。ところが同級生の有馬総一郎は、雪野の念願だった新入生総代をさらったうえに美形で運動神経に優れ性格も良い、人に好かれるタイプだった。そんな総一郎に激しい対抗心を燃やす雪野だったが、ひょんなことから彼に自分の正体を知られてしまう。脅されていいように利用されるうち雪野は、総一郎もまた自らを演じていた事を知るのだった・・。

声優・キャラクター
榎本温子、鈴木千尋、野田順子、私市淳、新谷真弓、草尾毅、小山裕香、渡辺由紀、山本麻里安

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ありのままの自分・・・心理描写がとても良く引きつけられる

全26話。学園・恋愛コメディもの。

序盤からテンポが良くとても面白い展開で、ロケットスタートを決めています。
シリアス、ギャグ、恋愛がうまくマッチしていて、前半は特に面白かった。
アップテンポでハイテンションなギャグの連発、心理描写も丁寧に描かれています。

(ヒロイン)宮沢雪野のキャラが良いですね。
世間から良く見られたいと振舞う見栄の執着心は凄まじく、主人公の有馬総一郎という存在が強烈に雪野に対抗意識を持たせ、面白くさせてくれます。
この雪野の見栄王の優等生だからこそもつ心の悩み、その部分もうまく表現されていました。
また、明るく結構可愛かった。
それに腹黒いのも特徴で、ギャップがあって面白いですねw

恋愛、友情、家族関係を通じて登場キャラの内面を丁寧に描かれているのも見所。
この内面の事情がテーマでしょうか。

途中過去と現在を行ったり来たりの展開もあって、心の変化などもうまく表現されていると思う。
一つの出来事を二人の視点で描かれているのも面白く、視点の違いや共通点も表現されています。

また、字幕を多用しての心理描写の仕方などもとても良かったと思います。
この辺りが引きつけられた理由でしょうか。

只、残念なのが中盤以降はグダグダしてますね。
EDも中途半端ですし、これなら1クールで終わらせればかなり良かったと思います。

それにこの作品は演出が独特ですね。
紙芝居のような絵の動かない静止画が多く、漫画の切り抜きと実写を多用してるのも特徴。
観る人によっては手抜きのようにも思えるかもしれないです。

OP、ED曲は聴いたことがありますね。カバー曲でしょうか。

前半とても良く後半は失速でしたが、全体的にかなり笑えて面白い作品でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 32
ネタバレ

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

愛は広がっていくものだから・・・

1998年放映作品
2クール全26話

GAINAXが庵野監督で送り出した名作
原作が神なのに加えて制作陣も超A級とくれば面白くない訳がない
第一話からグッと惹きこまれる展開
コメディ部分は本気で大爆笑できる!ちょっとおもしろ過ぎて外での鑑賞は要注意です!
しかし本筋は繊細なテーマを扱っており、学園青春物としても最高級の仕上がりとなってます
笑いあり、感動ありで今観ても十分素晴らしい作品

個人的に印象に残るエピソードは、主人公雪野の父:洋之と幼馴染だった母:都香の小学校から中学にかけての過去のお話

※少しだけネタバレになるから一応隠します。でも本編に差支えは殆ど無いと思うので、作品の雰囲気掴みたい方はどうぞ。

{netabare} 幼い頃に両親を亡くした洋之にたくさんの愛情をかけて育ててくれた祖父が洋之が中学の卒業式に亡くなるシーン

泣き崩れる洋之
「年寄りと暮らすのはなにか切ない。
老いとともに、ただただどこまでも優しくなってゆくじいさんが切なくて。
いつの頃からか強く思うようになった。早く大人になりたいって。大人になって稼いでじいさんに恩返ししてあげたいって。
どうして間に合わなかったんだろう…ッ!
あんなに愛していたのに、なにもできなかった…ッ!!」

都香は微笑みながら洋之に応える
「おじいさんはとっても幸せだったよ。ヒロちゃんが、ただこの世に生まれてきてくれただけで、充分満たされるくらいに。きっと、愛はそれほど深いんだよ」{/netabare}


号泣できます
本当に台詞がひとつひとつ心に響く
キャラデザも作画も素晴らしい
そして声優陣が本当にいい仕事してます

後半庵野監督が監督を降りて少しカオスな展開になってしまったのが悔やまれてならない
最後までしっかりやって綺麗に完結させてくれれば伝説のアニメになったかも知れぬのに…
しかしそれを差し引いても観る価値120%あるので未視聴の方は是非観て見て欲しい作品です

余談ですが、この作品の劇中音楽が「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」にて使用されてます
初めて「破」を劇場で鑑賞した時思わずニヤリとしてしまいましたw


主人公の雪野と総一郎
雪野は榎本温子さん
総一郎は鈴木千尋さん

雪野の妹の2人月野と花野
月野は渡邊由紀さん
花野は山本麻里安さん

雪野の友達
つばさ役の新谷真弓さん
椿役の千葉紗子さん
りか役の福井裕佳梨さん

作品の中核を担う上記声優陣は全員「彼氏彼女の事情」がアニメ声優デビュー作品です
庵野監督の考えで大規模なオーディションを実施して募った
今では有名声優になっている人もたくさんいます!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 29

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヒロインの「潔さ」と「素直さ」が印象に残った作品でした・・・^^

この作品は、1998年の秋アニメとして放送された作品です。今から約15年前の作品なので、携帯電話が普及していなかったり今の時代とのギャップは感じましたが、内容的には古さを感じる作品ではなかったと思いました。
このアニメの制作が、社会現象を巻き起こした『新世紀エヴァンゲリオン』を制作したGAINAXだったからなのかもしれませんが・・・^^

物語の主人公は、県内随一の進学校である県立北栄高校1年A組に在籍する宮沢雪野(みやざわ ゆきの)と有馬総一郎(ありま そういちろう)。二人とも成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗で優等生なクラス委員なのですが・・・二人には今まで他人に言えなかった秘密があったのです・・・。

二人は、ひょんなことからお互いの秘密を共有することになり・・・友人関係を経て恋人同士に発展していくのですが、恋人同士になった以降の二人の心模様がとても繊細に描かれた作品になっています。

特に印象に残ったのが、ヒロインである宮沢の言動でした。
宮沢には小さい頃から人に言えない秘密があったのですが、その秘密をあっさり捨て去ります・・・もしかしたら、嫌われてしまうかもしれない・・・そんなリスクの高い選択でしたが、彼女は躊躇せず「自分らしさ」を貫き通そうとするのです・・・その自分に対する「覚悟」には「潔さ」を感じずにはいられませんでした・・・私だったらできない選択だったと思います^^;

そして、有馬と恋人になった以降、秘密に苦しむ彼を一生懸命支えようと尽力するのですが、その一方で彼への想い・・・言葉に出せない時もありましたが、態度や仕草に表れる「素直さ」が印象的でした。
想う人を好きになる気持ちがどんどん大きくなっていく・・・その心理描写が秀逸だったからか、共感できる部分がたくさんあったと思います。

この作品の放送終了時点でも、原作は未完だったようです。なので、ストーリーとしては一区切り付いているのですが、物語としては未完の状態で終わっています。
成長していく二人の仲をもう少し見守っていたい・・・そう思える作品でした^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28

66.1 23 親友で高校生なアニメランキング23位
私がモテてどうすんだ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (417)
1928人が棚に入れました
男の子同士の関係を見たり妄想するのが好きな腐女子・芹沼花依を主人公にしたラブコメディ。花依は愛するアニメキャラが死んだショックで体重が激減し、校内のイケメン4人から好意を寄せられるが、男女のカップルでは萌えない。すれ違う花依とイケメンたちとのスクールライフが描かれる。

声優・キャラクター
小林ゆう、小野友樹、河本啓佑、松岡禎丞、島﨑信長、沢城みゆき、下田麻美、杉本ゆう、水島大宙、浪川大輔、津田健次郎、中村悠一
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男女の役割を入れ替えただけの乙女ゲーとは違うのだよ。モテる女子って大変そう‥

ぢゅん子さんによる漫画が原作のアニメ。漫画版は「別冊フレンド」に連載中の様です。

いわゆる乙女ゲー的な作風ですが、主人公の花依(かえ)さんが腐女子であり、等身大に近い女の子の姿として描かれているという点で、型通り(あんまり数多く見て無いけど)の作品とは印象にかなりの違いがあります。何となく略称がほぼ同じなアニメ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」を思い出しました。

主人公の花依さんは夢見がちな女の子の典型で、アニメに出てくる王子様の様な外見を持つ男子に次々とときめいてしまう様な子です。可愛いけどちょっと危なっかしいですね‥。あるきっかけを境に、太っていた外見が魔法でもかけたかの様に豹変してしまったから大変です。図らずも美少女然とした容姿を手に入れてしまった花依は周囲の反応の変化に慌てふためきます。

男子キャラについて、六見先輩以外の男子の気持ちがあまりも直情的で、下心に満ち満ちているのを傍観すると、やはり男としては少し辛い‥。高校生なんだから可愛い女の子に魅了されてしまう気持ちは分かるけど、思春期特有の病的な恋愛感情しか伝わってこないのは残念‥。もうちょっと女子を人間扱いして欲しい気が‥。おバカ男子たちが回を追う毎に成長してくれる事を願う。

アイドルものなど、乙女ゲー的な女子向けのアニメは最近多く見られる様になりましたが、男視点から見ると、男子向けのハーレムものとの本質的な差異をあまり見い出せない印象を度々受けます。

異性からモテるという図式について、例外はあるにせよ、だいたいの場合、男子は喜びつつも戸惑うくらいで済むけれど、女子は性別からくる肉体的な弱さを抱えているので、常に恐怖が付き纏い、作中の花依さんの様に決して素直には喜べないでしょう。ハーレムものの設定をただ逆転させたかの様なアニメとは違い、本作ではその様な男にはない悩みを内気な性格の花依さんを通して丁寧に描いている印象がありました。

以下はネタバレを含むあれこれ(5話まで)
{netabare}
4話では男子4人(3人?)の強力なライバル二科さん(イケメン?後輩女子)が登場し、その完璧振りに六見先輩以外の3人は対抗意識と嫉妬燃やしまくりでした。女子に嫉妬するんですね‥この人たち(笑)

5話は、いずれあるかも知れないと私的に予想(期待?)していた"振り出しに戻る"展開。七と四はまだ相変らずのおばか思考ですが、五十嵐君に大きな成長が見られました。花依さんを偶像としてではなく、人としてみる姿勢、良い変化だったと思います。見た目だけで恋するお話なんて、当事者にもなりたく無いし、観ていても面白くないですからね‥。残る二人の成長にも期待。

初回で男子達の軽薄さに気分を悪くした男子も女子も、ここまで視聴してみて切るかどうか決めても良いかも‥そんな風に思わせる第5話でした。

意外だったのは花依さんのダイエットのお話が1話で終わってしまったという事。かんたんに成功し過ぎてちょっと肩透かし。腐女子思考恐るべしと言うべきか‥。花依さん、しばらく太ったままでも面白いお話になったのでは? とも思われましたが‥今後も起伏ある展開(笑)が待ち構えている模様。
{/netabare}
ネタバレを含むあれこれ(最終話まで)
{netabare}
後半の事、初回では花依さんの外見に心奪われていただけの七島くんと四ノ宮くんも立派に成長して面目躍如。特に七島くんの成長には目を見張るものがありました。

でも妹に超優しい七島くんが、初回辺りでは粗暴な振る舞いをしていたのには、思い返せば違和感が感じられました。家族同士だとかえって慣れが手伝って言動などが乱暴になりがちになる事の方が多い気がしますが、それでも妹に優しく出来るお兄さんなら他の女性にはもっと優しく出来る筈ですよね?

10話からの六見先輩の花依さんへの恋愛感情を自覚する過程も面白かったです。個人への愛から博愛へと変わる事の方がありそうなのですが、逆だったので‥。博愛を経て恋を知り、個人を愛する事を肯定出来る様に成長したとも捉えられます。こんな大人な高校生がいるっていう事については驚きですが(笑)

最終話はラブコメお約束?の告白シーンがありました。アニメでは女子から男子に告白するという場面を結構目にしますが、大抵の場合は男からするものですよね? 心臓バクバク状態で(笑)高校生にしてみれば、かなり勇気のいる行為だと思いますし、大人になってもさらっと言えてしまう人も少ないかも知れません。このアニメでもその様な場面が描かれますが、それに続く意外な展開には仰天。もっと勇気があったのは花依さんでした。女子1人を含む5人に同時に告白されて、全員を振ってしまいまうとは!(考え様によっては同時に告白というこの状況が5人の墓穴を掘った気もします)

初回ではモテとは無縁の場所にいた花依さんなのに、焦らずにしっかりと現実を見据え、流れに乗らず、自分に正直な選択をした姿には笑かされ、感心させられました。この展開を私は逃げとは捉えません。

外見とかの問題は置いといて、最終的には花依さんの内面も含め彼女を好きになった5人と同じ様に、花依さんもまた、好かれた相手が全員イケメン(二科さんも含め)という目も眩む様な状況にも惑わされず、誠意ある選択をしたのでした。自分を偽らない花依さんのそういう所に誰も彼も惹き付けられてしまうんでしょうけど‥。10話からの流れで六見先輩一択と思っていたので意表は突かれましたが、こういう幕の下ろし方も清々しくて後味の良いものでした。
{/netabare}
腐女子ネタのギャグがあったり、花依さん(小林ゆうさん)の百面相芝居が面白かったり、笑える部分も多く、飽きずに楽しめるアニメになっているのではないでしょうか?

苦手意識のある乙女ゲーっぽい導入だったので、視聴続けようか迷いましたがギャグに救われました(笑)最後まで女性視点を大事にし、男子たちの成長もきちんと描き、笑いありドキドキあり、とても楽しいアニメでした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 46
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男ってバカだねぇ・・・

原作未読。最終話まで視聴。

一言でいえば、『おデブちゃんが激ヤセして美少女になったらモテモテになった、いわゆる逆ハーレムコメディ』なんだけど・・・。
主人公の女の子がアニメとBLをこよなく愛するいわゆる腐女子であるところがポイント。

激やせした理由も{netabare}アニメのお気に入りキャラが死んでしまい、ショックで1週間飲食を忘れて泣き続けたせい{/netabare}、という筋金入りの腐女子。
ただし腐女子であること除けば、もともと性格美人の女の子。
そんな女の子だから激ヤセしたぐらいでモテモテになってしまう。

腐女子の美少女に振り回される男の子たちを楽しむ作品かと・・・。
男ってバカだねぇ・・・、って感じに。
あと、個人的にお気に入りのポイントは、主人公の女の子の表情が七変化するところ。萌え(腐女子の)ポイントでは様々な表情を見せてくれます。

物語の性質上、第1話のインパクトが強いのでどうしても尻すぼみ感が拭えないのがマイナスポイント。

小林ゆうは非常に良かった。

{netabare}『アニメ伊東』{/netabare}のネーミングセンスは抜群!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これは世の中の男子に対する痛切な嫌みなのか?だとしたら、肯定しますよ♪

[文量→大盛り 内容→雑談系]

【総括】
腐女子で太っててキモがられているヒロインが急に痩せて超絶可愛くなってイケメン達からモテモテになる話。腐女子の方向け? かは分からないけれど、男でも普通に楽しめましたよ♪


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんだろう? 結局男は顔で女を選んでいるっていう、痛烈な嫌みか? そういうアニメなのか?

まあ、それは否定できないね。男でも女でもそうだけど、「容姿端麗」って、生まれ持つ才能の中でもトップクラスに優秀な才能だと思う(下手すれば勉強とかスポーツよりも)。特に10代のうちは顕著ですね。それ(容姿端麗)だけで、何をしても許されるって風潮はあるし(まあ、女子に関してはヒガミもあるだろうけど)。

それに、イケメンや美女って、基本的に優しい(性格も良い)。よく、「美人(イケメン)で性格が悪いのと、不細工だけど性格良いのどっちが良い?」っていう質問あるけど、それは稀なパターンだと思う。基本的に、イケメンも美人も、幼い頃からみんなにちやほやと優しくされるからみんなにも優しい。自分がまさか嫌われるわけがないと本能で分かっているから、積極的にコミュニケーションがとれる。一方で、容姿にコンプレックスがあると、虐げられた経験の一つや二つあるから、どうしても卑屈になっちゃうか、引っ込み思案になるケースが多い。

まあ、ハリウッドスターが寄付やボランティアばっかりしてるようなもんですよ。(税金対策は別にして)人間、自分に余裕があると他人にも優しくできるしね。


……と、いうのはせいぜい20代くらいまでの感覚で、自分も30代になり、本当に考え方が変わってきた。容姿とかどうでも良くなってきたし、むしろ、若い子とか美人さんと話している方が気を張っちゃって疲れるし。

自分も相手も、自然と笑顔になれるような、気楽な関係性。休日にゴロゴロと一緒にアニメを見続けれるような相手。普通に昼飯はラーメンで良いよと言ってくれる感じ。それを望むようになってきたw

……あっ、アニメの感想ですね(笑)

ということで、序盤は、私にとっては世の男子高校生をはじめとしたガキンチョ(男)どものバカさと愚かさを嘲笑っている嫌みにし思えませんでしたw

もちろん、声優さんの演技の幅とか、腐女子ならではの妄想やギャグなど、この作品の本筋的な楽しさはわかりますし、楽しんでもいます。

ただ、六見と五十嵐以外の男子はクズばっかりで(笑)

芹沼さんがもう一度太る展開は100%あるだろうと思ったけど、そこでの男性キャラの対応をどうしていくかに興味があった。やはり、六見先輩は変わらず、意外だったのは、五十嵐君の対応と仁科さんの対応。てか、五十嵐君的には、痩せさせない方がライバル減って良かったんじゃ?

個人的には、仁科さんが出てきた後から、面白さが一段階上がった感じ。

これ、原作ラストはどうなるんだろう? アニメだと、全員告白イベント、全ルート攻略から、腐女子オチ(勝者なし)という、まあ無難な展開だったけど、流石にそんなわけにいかないでしょ? 気になるところなんで、原作完結したら、だれかレビューして下さい(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 39

62.4 24 親友で高校生なアニメランキング24位
捏造トラップ-NTR-(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (223)
922人が棚に入れました
私たちには、カレシに言えない秘密がある。

高校2年生の由真は、生まれて初めてできた彼氏にドキドキの毎日。幼馴染でモテる美少女、蛍につき合い方を相談した由真は、恋愛経験がないことをからかわれ、カレシともしたことがないようなイタズラを仕掛けられてしまい…。エスカレートしていく、蛍との秘め事。そんな関係を拒めず、いつの間にかハマっていく由真。そんなふたりのカレシ持ちJKが織り成す学園ドラマ。

声優・キャラクター
加隈亜衣、五十嵐裕美、小野大輔、逢坂良太
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

両方本気。その時々で本気。

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
バリバリのレズもの。百合で萌え~とかいう気楽なものではなく、わりとディープなところを描いています。

私はそもそも百合は苦手ですし、かなり暗い作風。ショートアニメだからまだ観られた感じでしたね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
こういうのは、どうなんだろう? わりと繊細なところにフォーカスしていると思うが。

男が興奮するためのレズアニメだとしたら、悪趣味だなと。ギャグテイストの百合(ゆるゆり とか)くらいなら楽しめるけど、シリアステイストの百合(レズ)は、かなり繊細な問題だと思うんですよね。別にアニメでディープな部分に踏み込むなとは言わないけど、土足で踏み込むとしたら嫌かな。

単純なアニメの感想的に、見所としては蛍の(女を好きという部分ではなく)歪んだ愛情でしょうか。由真への当て付けのように男子と付き合ったり、レズが由真にもバレないように「悪ふざけ」「練習」と言ったり、押したり引いたりとか。あとは、由真が段々と蛍に流されていく過程とか。

レビュータイトルですが、例えば、由真の「武田に対する愛情」と「蛍に対する愛情」。蛍の「由真に対する愛情」と「由真に対する友情」。多分、それはどちらかが嘘でどちらかが本物という類いのものではなく、「その時、その瞬間」では、どちらも、「本物だし、本気」なんでしょうね。そういう、正常な矛盾を描くアニメだったのかと思いました。

ネットでは、「武田は俺の嫁」なんて言われていましたが、分かる気がします(笑) 武田、がんばれ~w
{/netabare}

【余談~セクシャルマイノリティに寛容な社会~】
{netabare}
知り合いの知り合いの子で、中学生なのだが、ガチでバイセクシャルの女の子がいるらしい。親どころか、学校でもオープンにしていて、しかも、わりとちゃんと(友達にも)受け入れられているんだとか。親は勿論心配しているが、「まあ、男も好きなら、将来的に男と結婚してくれれば」という感じだと。

最近は、テレビ(オネエタレントさん)の影響なのか、(男女共に)オープンにする子供も増えたらしいし、そもそも、「気づく」子供が多いとも聞く。しかも、周りもそれを「個性」として受け入れているみたい(自分らの時代なら確実にいじめられてるだろうな~と。いや、その子の環境が特殊なだけで、世の中では色々あるんだろうけど)。

個人的には、良いことだと思う。まあ考え方は色々だろうけど、生まれ持った特性はしょうがない。そういう子に、「女は男と付き合うのが当たり前だ」なんて押し付ける人は、「じゃあお前は男とヤレるのか」と問いたい。理屈じゃないよな。多分、それと同じような感覚なのだろう。

本作にそこまで社会的な側面があるとは思わないけど、まあ、(その知り合いの子供のこともあって)色々考えさせられたかな。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ガチ百合。というより、レズもの? なんかこう、エロ本とかにありそうな感じですね。主人公の由真はややノーマルで、蛍の方がガチ百合(というか、バイセクシャル?)なんですね。

2話目
まあ、データ上は、(潜在的なものを含め)約10%くらいはセクシャルマイノリティらしいけど、どうなんだろうね? 武田君、めっちゃ良い奴(笑)

3話目
武田、ショボい(笑) いやいや、そこはどうなんだろう? 男の優しさなのか、安いプライドなのか、良かったのか、悪かったのか。

4話目
連絡なく一時間、いや、心配はするけど、自分だったらわりと気にしないけどな。適当に漫画でも立ち読みしてるか、なんならあにこれのレビューでも書いていれば、あっという間ですよ(笑)

5話目
蛍が、武田と由真をくっつけようとするのは、由真を自分の手の届く範囲に置いておきたいからかな。

6話目
由真が、段々と蛍にハマっていくね。どこまでが蛍の戦略なのかな?

7話目
武田ーー!(笑)

8話目
藤原君も、バイセクシャルで、本命は武田なのかな。

9話目
由真が、蟻地獄にハマっていくように。

10話目
由真、真実に気づく。、、、武田はどうなった!?(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 23

こた さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

男百合百合男

なかなかに女主人公がクズです。
そういう立ち位置にしているのは分かるけど、正直好きになれる所はないです。
後味も良くなかったのであまりお勧めできないです。
興味ある人は原作を読んでみるといいかもしれません。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22
ネタバレ

にゃーん。@のんびり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

エロティックなショート百合アニメ

キャラクターデザインが可愛い
10分間のショート百合アニメ。苦手な方はご注意。

主人公の女の子2人がどっちもかわいい(*´∀`*)
どっちも彼氏持ち、イケナイことをしてる感が強いです。

ストーリーはちょいシリアス気味。
テンポが良く、毎週ドキドキしながら見てます。
ショートで短いのがちょっと残念。

Hなシーンが多いのですが、描写がなかなかきわどい。
そ、そこまで描いて大丈夫?…って感じです(*ノωノ)キャ

*最終話まで見て感想追記※
{netabare}
後半ペースダウンした感じでちょっと残念。

どうせなら一線を越えてほしかったな…TV放送じゃ無理か(笑)

でもそこそこ楽めました♪ {/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 17

60.5 25 親友で高校生なアニメランキング25位
ファイブレイン 神のパズル(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (251)
1301人が棚に入れました
「オレに解けないパズルはねぇ!」 私立√(ルート)学園高等部1年生・大門カイトは、パズルが大好きな少年。ある日、生徒会長にもらった携帯端末に誘われ、幼なじみの少女・ノノハと一緒に、学園近くの地下遺跡にひそむ「解けないパズル」に挑む。それは、謎の知能集団「POG」が作り出した、命の危険を招く「賢者のパズル」だった。パズルを愛するカイトは憤り、その頭脳を駆使してパズルを見事に攻略。だが、そこである「もの」を手に入れたことから【ソルヴァー(解答者)】に指名されたカイトは、ノノハや個性豊かな仲間ソルヴァーたちと共に、世界各地の「賢者のパズル」を舞台にした、
POGとのパズル・バトルに巻き込まれていく…。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、清水香里、福山潤、宮田幸季、ゆきのさつき、石田彰、櫻井孝宏、宮野真守、佐藤利奈、後藤麻衣、矢部雅史、岸尾だいすけ、三宅健太、斎藤千和、谷山紀章、子安武人、森川智之、藤原啓治、竹達彩奈
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アナが思うに~この作品の魅力を見つけて欲しいんだなぁ~=*^-^*=

■ファイ・ブレインってどんなアニメなの∑( ̄Д ̄;)なぬぅっ!!
アニメ放送に先駆けて「週間少年マガジン」でアニメとは全く違うオリジナルストーリーで連載をしているのと、放送時間が日曜17:30と言うのを考えると狙いとしている対象年齢がわかりますよね!
アニメの方は漫画よりもスケールを大きく描いた印象を受けました♪
ストーリーは『パズル』を題材に使って、皆で力を合わせて悪を討つって感じになるのでしょうね!
パチッ☆-(^ー'*)bナルホド、ココらへんはサンライズらしさかなぁw
そういえば、NHKとサンライズのコンビは「プラネテス」以来7年ぶりらしいのですけど、プラネテスとファイ・ブレインでは狙いの年齢層が違うのでちょっと比較は出来ないですね!
 
『賢者のパズル』っていう挑戦者の命を奪うような大掛かりな仕掛けのパズルに、神のパズルを解くことが出来る『ファイ・ブレイン』の候補者達が命を賭けて挑んでいくのです♪
謎の頭脳集団「POG」と主人公カイト達に課せられた運命とは…(-""-;)
命を賭けたパズルバトルの行く末はいかに…(-ω☆)キラリ

 
■ファイ・ブレインと出逢った日の日記((φ(-ω-)カキカキ
佐藤順一監督ということで期待をしているのですけど、今までと違う土俵でどこまでサトジュンらしさをこの作品の中で見せることが出来るのか注目ですね♪
それと、作画は綺麗で好感が持てますけど、キャラデザは観る人によっては馴染まないかもしれませんね♪
やっぱり少年漫画っぽさはあるのですけど、からくり仕掛けの大掛かりのパズルの設定にしたのは、キャラに動きを与えてる効果と命懸けの緊迫感や緊張感を観ている人に伝えやすい点では良かったんじゃないかなぁって思います(*^-^)
 
それと番組最後のコーナー「もっとx2神のパズル」はとっても良いと思います♪
おそらく各話で登場するパズルをより掘り下げて説明してくれますし、パズルにチャレンジできるように問題を用意してあったりと、結構視聴者と共に楽しんでいこうという気持ちが伝わってきますね♪
デジタル放送の「d」ボタンはどうかと思いましたけど、今までに無い試みにチャレンジする姿勢は好感が持てました(o^∇^o)ノ
 
1話観ただけではなんとも言えないのですけど、キャラの心情描写に定評のあるサトジュンと安定してまとまったアニメ制作に定評のあるサンライズの力を信じて長い目で見守っていこうと思っています♪


■総評
この作品あまり注目されてないのがちょっぴり残念って思ってたりして(_ _。)・・・シュン
「パズル」を題材に構成されたストーリーなのですけど、必ずしもパズル好きの人向けってわけでは無いように思えます(・0・。)
どちらかというと「パズルを通して仲間との絆を深めていく」って過程を楽しむ作品じゃないかなぁって♪
キャラはそれぞれ個性的でわかり易い設定で、ストーリーも目的が明確で一本筋が通っている感じなので、どんな年齢層でも楽しめるんじゃないかなぁって思ってます!
安定感ある無難なとこがなんとなくサンライズって感じかなぁw d(>_< )
ちなみに学園・パズルっていうキーワードから、恋愛・萌え・高度なパズル(謎解き)を期待している人は少々肩透かしを食らうかもです (^ー^* )フフ♪
アナが男の子っていう設定からも恋愛要素はあえて抑えていたのかもしれませんね♪~(´ε`*)

σ( ̄∇ ̄*)アタシが「ファイ・ブレイン神のパズル」を観てて「あっいいなぁー」って思ったのが、『パズルの作り手の想い』を表現していた点でした♪
彫刻家・写真家・料理人…等々、その作り手のちょっとした気配りが感じられたり、特別な想いが込められた作品って素敵だなって思います。
掛け合いや言動から作り手の想いを表現しているところは、やっぱり佐藤順一監督らしいなぁって感じたりもしました (*^▽^*)
最初はパズルだけで2クールって大丈夫かなぁって思ってたんですけど、『パズル』の作り手(ギヴァー)と、解き手(ソルヴァー)の両方の視点からストーリーが展開されているので、飽きることなく最後までしっかり楽しめるんですよね (*^0゚)v

ただ、無理矢理すぎる展開や説明不足かなぁって思えるシーンがちょこちょこあったのが残念だったかも・・・
特に一時的にカイトから仲間が離れていってしまう場面とかはもうちょっと納得いくように表現してほしかったなぁ・・(〃 ̄ω ̄〃ゞ

そういえば「もっとx2神のパズル」にパズルをこよなく愛する人達が登場していましたけど、みんなおんなじオーラを感じました…
コーナー自体は作中で登場したパズルのおさらいとか、歴史みたいなものが学べて面白かったですけど…なんかみんな目が怖いよぉ…(^▽^;)
それと個人的にかなり引いたのが…カイトのライバルであり、親友ルークのこの一言!!
{netabare}「(pT▽T)p僕のカイトおおおおおおお!!」{/netabare}
かなりゾッーーーーーっとしました!BL嫌いですし…(^=^;

1クール無難に楽しめたので2期も引き続き楽しく視聴したいと思います♪


■MUSIC♫
OP曲『Brain Diver』
 【歌】May'n
 アップビートのロックチューンナンバー
 サビの歌詞に謎解きがあるみたいですけど…
 「Misskey-Misskey La-Tu-Ma」「Mirror-Mirror Ha-Su-Ma」
 いまいち解釈にこまってます…(^▽^;)

ED曲『ホログラム』
 【作詞・歌】清浦夏実
 ギター・ピアノ・ベース・ラッパとAメロからサビにかけて折り重なるように曲を構成されていくので、
 楽曲にとっても奥行きと広がりが感じられるとっても爽やかなお気に入りの曲です b( ̄▽ ̄*) Good!!
 清浦さんのやさしい歌声が重なって最高に聴き心地の良い曲ですね♪
 

2011.10.06・第一の手記
2012.07.26・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パズル本格的だな、そして声優の豪華さ。

パズルをテーマにしたシリーズの1シリーズ目。
サンライズ制作のオリジナルアニメ。
主人公はパズルを解く天才大門カイト。
そしてカイトの周りには幼馴染のヒロイン伊東ノノハやカイトをライバル視する逆の上ギャモン、天才発明家キュービック、学園の謎多き先輩軸川ソウジ、不思議系アナ・グラム、学園長と一癖も二癖もある人物たちが集まります。

そして、カイトは世の中にある失敗したら命の危険があるパズル「賢者のパズル」を解くためにいろんなパズルを解いて回ります。
またそのパズルを作っている謎の組織「POG」とも闘うことになります。

25話でしたが、出てくるパズルが本格的で難しかったですが、それをクリアしていくカイトは天才ですね。
そしてキャストも豪華でした。浅沼晋太郎さんや清水香里さん、福山潤さんや石田彰さん宮野真守さんまで・・・

まだ2シリーズ、3シリーズまであるみたいなので続けて視聴したいと思います

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13

チュウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

パズルを使った少年向けバトルアニメ

最近、深夜アニメしか見ていなかったためか何故か凄い新鮮でしたねww
分かりやすいシナリオに、分かりやすいキャラ設定。流石は【サンライズ】の制作ですね♪
難しいことを考えずに気楽に見れたのが良かったです☆

一応はパズルアニメなのですが、劇中のキャラ同士で行う対戦パズルが多く、
我々視聴する者が一緒になってパズルに挑むということは、想いの外少なかったです。
ただ、パズルという知的な遊びをわざわざバトルもののアニメとして使うという発想は面白い。

シナリオに関しても分かりやすく、芯が通っていてなかなかに面白い☆
2012年の4月より引き続き2期が放送するので、そちらも視聴してみたいと思います!!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13
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