手紙おすすめアニメランキング 53

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年08月10日の時点で一番の手紙おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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93.7 1 手紙アニメランキング1位
ヴァイオレット・エヴァーガーデン(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★★ 4.2 (1891)
7476人が棚に入れました
感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。
戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。
――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙
手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。

声優・キャラクター
石川由依、子安武人、浪川大輔、遠藤綾、内山昂輝、茅原実里、戸松遥
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

「愛してる」と自動手記人形と「愛してる」

原作未読。最終話まで視聴。

【総評】
引き込まれるように、思わず見入ってしまう・・・。
上手く言えないけど、そんな作品でした。

まずは、圧倒的な作画。
他の制作会社の作画もクオリティが相当高くなっている昨今、それでも作画で唸らせる京アニクオリティは圧巻です。

個性豊かなキャラと、それを巧みに演じられた声優陣も、とても良かったと思います。

感動的な物語の数々も、とても良かった。
涙腺崩壊系の話とヴァイオレットの関わり方がとても綺麗に描かれていたと思います。

すでに続編も決定しているとのこと。
楽しみにしています。

【酷評を少々】
放送前の盛り上げ方が半端ありませんでしたので、非常にハードルを上げて視聴を開始された方も多かったはず。
かくいう私もその一人ですが(笑)
そのため、「んっ?」と感じるところも少なからず存在しちゃう訳で・・・。

本作の評価は、「物語」と「音楽」の評価がポイント(評価の分かれ目)だと思います。

【物語について】
本作の一番の問題点は、{netabare}3話以前と4話以降のヴァイオレットが別人のように感じてしまうこと。
要するに、『一気に急成長しすぎ』なのである。{/netabare}
この部分が気になるか、ならないかで、評価が分かれると思う。

この点について、私は脳内補完しきれませんでしたのでマイナス評価です。

もう一つの問題点は、{netabare}11話~13話前半のくだり。
ここにきて何故か主人公最強系の「超人少女ヴァイオレットちゃん」的な展開に・・・。{/netabare}
このくだりの必要性が理解できるか否かで、評価が分かれるのではないかと思う。

この点について、私は「必要性が理解できる」として特にマイナス評価はしていません。
それは、{netabare}ヴァイオレットがギルベルトへの思いを言葉にするにあたり、ギルベルトの母との出会いを描く必要があり、ギルベルトの母との出会いを描くには、ディートフリート大佐との和解じみた話も必要となると思うからです。
『もう誰も殺したくないのです』
このあとのヴァイオレットの一連の行動は、大佐の心を動かすのに充分だったと思います。{/netabare}
{netabare}11話の依頼人との出会い方とか、{/netabare}おかしな所も多々ありますけどね(笑)

【音楽について】
この作品ほど、EDが話題になる作品は少ないと思う。
”あにこれ”のレビューでも、EDの話題をよく目にする。
ここも評価の分かれ目になると思う。

個人的に、特にEDが不愉快に感じたのは第2話と第5話。
ED曲自体は問題ないと思うのですが、ED曲の使い方にマイナス評価です。
唐突に始まるので『ドキッ!』としちゃう。
非常にもったいないです。

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
まあ、京アニですから、作画は全く申し分ないですね。
他の制作会社の作画もクオリティが相当高くなっている昨今、それでも作画で唸らせる京アニクオリティは圧巻です。

物語は、まだまだ掴みの段階でしょうが、名作の予感が更に高まりました。
第1話だけで、思わず泣きそうになってしまった。

良作目白押しの今期の中でも、頭一つ抜きん出ている印象があります。
(第1話の段階で・・・、ですけどネ)
最後まで、しっかりと見届けたいと思わせるような作品です。

【第2話】
ふ~ん。「ヤキソバ」ねぇ・・・。
しかも、箸で食べるんだ・・・。
もしかして、笑う所なのかな?

人の気持ちが理解出ないヴァイオレット。
自動手記人形として、{netabare}間違ってはいないけど、大失敗をしてしまう。{/netabare}

人の言葉の裏を読むのは、難しいからね。
基本的には優秀な彼女だが、彼女にとっては一番難しい仕事。
それでもこの仕事を続けたいヴァイオレット。
『愛してる』の意味を知りたい。
ただそれだけの理由で。

{netabare}ブローチが戻ってきて良かったね!
ホッジンズの郵便社に来てから、初めてじゃないかな?
ヴァイオレットが感情を見せたのは・・・。{/netabare}

ところで・・・、{netabare}茅原さんの歌声が邪魔だと感じたのは{/netabare}私だけですかねぇ?
歌とかはともかく、声が・・・。
普段は彼女の歌、別に嫌いじゃないんだけど・・・。

【第3話】
自動式人形育成学校でも{netabare}相変わらず、優秀なヴァイオレット。
どうしても、人の気持ちが理解できず、報告書のような文章しか代筆出来ない点を除いては・・・。

『良き自動手記人形とは、人が話している言葉の中から、伝えたい本当の心をすくい上げる者』
自動手記人形とは、単なる代筆業ではなく、相手の本当の想いをくみ取り、綴っていく仕事。

ルクリアとの出会いが、彼女を少しだけ成長させた。{/netabare}
なかなかの感動回でした。

【第4話】
アイリスの回。
親の心子知らず、子の心親知らず(?)な話。
で、なにやかんやあって、アイリスとヴァイオレットが仲良くなる話。

{netabare}「少しは理解出来るようになったと思っていたのですが、人の気持ちは、とても複雑で繊細で、誰もが全ての思いを口にするわけではなく、裏腹だったり、嘘をつく場合もあり、正確に把握するのは、私にはとても困難なのです」{/netabare}
{netabare}「『愛してる』は、とても勇気のいる言葉なのですね。受け入れられないとそこにいたくなくなるくらいに・・・。あの時の少佐もそうだったのでしょうか」{/netabare}

ヴァイオレット、{netabare}良い手紙を書けるように{/netabare}なってきた。

しかし、未だにEDが馴染めないのは私だけでしょうか・・・?

【第5話】
良い話だった~!
シャルロッテ姫とアルベルタの話。
血のつながりにも勝る二人の関係が、とても素敵でした。

ヴァイオレットは、本当に良い手紙が書けるようになった。
ところが、この話でヴァイオレットは、{netabare}ほとんど手紙を書かない{/netabare}。
しかしヴァイオレットは、しっかりと依頼に応え、最高の結末を迎える手助けをする。
社長から貰った犬のぬいぐるみが、机の上にきちんと飾られていたのも彼女の成長の証。
ラストの笑顔は本当に可愛かった。
ヴァイオレット、{netabare}14歳{/netabare}ってマジですか?

EDだけが未だに受け入れられない。
『かけがえのない 宝物~♪』の所に、感動的なシーンを被せたいのだろうけど、少々耳障りに感じる。
第2話と同様、歌声が気になって、肝心のセリフが台無しな気がする。

【第6話】
{netabare}天文台に古い本がたくさん集まって、それを書き写すために集められたヴァイオレットたち自動手記人形。
天文台の解読係の人とコンビを組んでのお仕事。{/netabare}
なるほど。自動手記人形にはこういう仕事もあるんですね。
相変わらずポテンシャルの高さを見せるヴァイオレット。

様々な愛の形に触れていくお話なのかな?
今回は、{netabare}「寂しい」という感情を知る{/netabare}ヴァイオレット。

毎回、EDの始まりが心臓に悪い。
もう少し静かに始めるようにした方が良いと思うんだけど・・・。
もしくは、事前にカウントダウンしてくれるとか!(笑)
本音で言えば、CMで流れていた『Violet Snow』の方が作品のイメージにピッタリだと思う。
これだけ評判の悪いEDってどうなんだろう?

【第7話】
妻と娘を失った舞台の脚本家との話。
「いつか、きっと・・・」

脚本家の過去話から、{netabare}ヴァイオレットは、この思いが遂げられなかった時の悲痛な思いを知ることに・・・。
同時にヴァイオレットは、過去の自分が、一体どれだけの人の「いつか、きっと・・・」を奪ったのか、痛感する。

その後、思わぬ形で少佐の死を知ったヴァイオレット。
ヴァイオレット自身も、「いつか、きっと・・・」を奪われた・・・。{/netabare}

本当に上手い展開だと思いました。

ED曲は今回の使い方ならアリかな?
一瞬の暗転で心の準備ができるし。

【第8話】
『ヴァイオレットと少佐の過去編その1』という感じかな?
少佐の優しい人柄は、凄く伝わってきた。
対して、ヴァイオレットの想いが、こちらにうまく伝わってこない。
表情の変化も少ないし、言葉も少ないので仕方がないかも知れないけど・・・。

まあ、今後に期待という事でしょうか?

戦闘シーンは迫力があって良かった。
ところで、ヴァイオレットちゃんは、なんであんなに強いんだ?

【第9話】
サブタイトルが作品のタイトルと同じ。
それだけ、重要な回。
それが相応しい、神回だったと思います。

前半は、前回の続きから{netabare}始まって、ヴァイオレットが両腕を失い、そして少佐との最後の記憶までが描かれる。
ヴァイオレットの左腕がずり落ちる場面は、グロさを抑えつつ、無残さだけはしっかりと伝える、見事な演出だと思った。
{/netabare}
中盤は、{netabare}ヴァイオレットの苦悩と、彼女のことを心配する周囲の人々が描かれる。{/netabare}

そしてヴァイオレットにとって、転機が訪れる。

{netabare}「どれ一つ取ったって、誰かの大切な思いだからな。届かなくていい手紙なんてないんだ」

一つは、手紙を配達している時に耳にした、手紙が届いたことを喜ぶ少年の声。
もう一つは、エリカとアイリスからの手紙。
そして、ルクリアの兄・スペンサーからの代筆依頼。

「手紙を貰うというのは、とても嬉しい事なのだと分かりました」
ヴァイオレットにとって、手紙が『仕事』から『貰うと嬉しい物』に変わった瞬間。
今、自分がしていることは、他人を幸せな気持ちにする仕事であることを知る。{/netabare}

{netabare}スペンサーの代筆を終え、ヴァイオレットは、今まで自動手記人形としてやってきたことの、その後を知る事となる。
一つは、スペンサーが立ち直ったこと。
もう一つは、シャルロッテ姫夫妻の幸せそうな今。
もう一つは、舞台の脚本家の今。{/netabare}

{netabare}「してきたことは消せない」
誰にも過去を消すはできない。
誰にも過去を変えることはできない。

ヴァイオレットにとって、”兵器”としてしてきたこと=『他人を不幸にしてきたこと』も消せない。
そして、その後”自動手記人形”としてしてきたこと=『他人を幸せにしてきたこと』も・・・。

だけど、今を変えることで、未来は変えていける。{/netabare}

↑ネタバレばっかりでごめんなさい^_^;
今回はEDまで含めて、本当に良かった。

しかし、ベネディクトくん。配達の仕事をする人が{netabare}ハイヒール{/netabare}は無いわぁ(笑)

【第10話】
この回は『涙腺崩壊回』とでも命名しましょうか?
この回、涙無しで視聴出来た人、どのくらいいるのでしょうか?

ラストの{netabare}ヴァイオレットの涙は、もはや反則でしょう。
『私・・・、私、お屋敷では泣くのを我慢していました』
見ているこちらは我慢出来ませんでした(笑)

それと、繰り返し視聴時の涙腺崩壊ポイントが、ヴァイオレットを見送った時のアンのセリフ。
『私、あの人が書いた手紙、読んでみたかったな』
「この時のアンの願いが、この先、50年にも渡って叶っていくことになるんだ」って考えたら・・・。{/netabare}

正直、物語の途中で、何となく結末は分かるのですが、それでも泣かせる演出は流石です。

今回のEDも良かったと思います。
{netabare}手紙の朗読に合わせて、静かなイントロから始まって、音量も手紙の朗読を邪魔しない、絶妙な音量。{/netabare}
何故、最初からこれが出来なかったのかな?

【第11話】
ん~?あれあれ?ここにきてこんな話?
9話、10話と大きく盛り上がってきたのに、ここで1回下げる?
(あくまでも個人の感想です)

いえ、『”元”軍人のヴァイオレットちゃんが、戦場に駆けつけて、兵士のために自動手記人形する物語』というのは”アリ”かも知れないけど・・・。

演出というか、展開が強引すぎて、感動してよいやら悪いやらで・・・。
展開が強引な部分を除けば、感動的な話だったと思うのですが・・・。
(まあ、さすがにラストは涙腺が崩壊してしまいましたけどね(笑))

終盤にきてこれでは少々評価が厳しくなっちゃうかな?
ここからの盛り返しに期待したいと思います。

【第12話】
11話に引き続き、「超人少女ヴァイオレットちゃん」の物語・・・。
って、おいおい・・・。

11話、12話と物語の軸がブレてきている気がする。
3話~10話までは、涙腺崩壊系の感動ストーリーの数々。
ところが、11話、12話は、主人公最強系の戦争モノ?

少佐の「愛している」の意味を知りたい話がどういう結末を迎えるのか?
最終話を座して待ちたいと思います(笑)

【第13話】
序盤は引き続き「超人少女ヴァイオレットちゃん」の物語。
う~ん。

中盤は良かったと思う。
少佐の母との対面は、ヴァイオレットの心を少しは軽やかにしたのではないでしょうか?

笑いと感動の終盤は満点でしょう。
そう。これが視聴者が求めていたエンディングですよ!
このエンディングを引き立てるために今までのEDがグズグスだったのか(笑)

{/netabare}

投稿 : 2020/08/08
♥ : 159
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

超一級の作画によって紡がれた愛の物語

京アニが世界へ発信するために制作した純愛ストーリーの作品。
戦時中に多くの敵兵を殺した心を持たない主人公が、戦後になって代筆業を通して人の気持ちを知るという物語だ。

冬アニメが始まるまでは、この作品に最も期待していたのだが、結論としては期待外れだった。いや、全体の完成度は高く、良いお話として成功する要素は十分にあったと思う。ただ、どうも物語のなかに入っていくことができなかった。
単に私の好みの問題もあるかもしれない。また、1話について何度も見返したわけでもないので、理解不足なところもあるのかもしれない。ただ、何度も見たいとも思えないのだ。

「心を持たない機械のような主人公が愛を知る」なんていう物語は、はっきり言ってありきたりのテーマだ。これまで制作されてきた映画なら『レオン』や『ニキータ』などを持ち出すまでもなく、そこらじゅうに転がっている。それをどのように見せるのかが、いちばんのポイントなのだが、この作品には正直、付いていけなかった。要するにヴァイオレットの心の動きがあまり理解できなかったし、それについて共感できなかったのだと思う。何と言うか各話のつながりや除々に心を開いていく様が見えにくかった。

いや、だからといって、この作品が全くダメかというとそんなことはない。一定のレベルは十分にクリアしているし、良いところはたくさんある。{netabare}例えば10話などは、死期の近い母親が子供にメッセージを残すというベタな話だったが、脚本もしっかり練り込まれていて良かったと思う。{/netabare}また、作画はどの回も安定していて、ヨーロッパ風の街並みなどは、ほかの制作会社では真似のできない圧倒的なクオリティの高さだった。

しかし、全体の構成なのか、段階の踏み方なのか、ドラマなのか、期待値からすると、かなり物足りない印象だった。{netabare}最終回にしても、もう少しやり方があったのではないかと思ってしまう。爆弾の処理や失った手があっという間に直っている(あの手を直そうと思ったら安くても数千万円はかかりそうだ)のは、些細な問題として、後半にもう少し工夫できなかったのだろうか。かなり冗長に感じてしまった。ラストにしても少佐が生きていた、もしくは近い人に会ったことを匂わせたのだろうが、あの終わり方も疑問だ。
やり方によっては、名作になるだけの要素はあったと思うのだが、最終的にはごく平凡な作品として終わってしまったという印象。続編のテロップが出たが(少佐との再会の話になりそう)、{/netabare}この作品の成功は、結構難しいのではないだろうか。まぁ、TV放映すれば見ても良いが、映画館にまで足を運ぼうとは思わない、という作品だった。京アニには別の作品に期待したいと思う。

※ほかの作品とのバランスを考慮して評価を上げました。3.3→3.6(2018年6月26日)

(2019年9月14日追記)
先日、外伝を鑑賞して改めて感じたが、この作品にヴァイオレットの無敵戦闘設定は必要なかったのではないだろうか。作品がやろうとしている方向性を考えると、かえって邪魔になっている。無敵の戦闘能力があって、超絶の美人で頭が良くて感情はないが人に対して優しい。この特徴はヴァイオレットを主役として物語を進めるときに、話を作りにくくしている。ヴァイオレットの目を通して、人々の物語を紡ぐ場合には、腑に落ちる話が多いだけに、勿体なかった気がする。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 109
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

愛を乞うひと

石立太一監督作品、構成吉田玲子。
制作京都アニメーション。

感情を持たない一人の少女がいた。
少女は戦うための「道具」として生きていた。
時は流れ、戦争は終わり、
新しい時代が始まろうとしている。
両手を失い「武器」としての価値を失う少女。
身寄りのない戦災孤児。
エヴァーガーデン家が身元引受人となり、
自動手記人形としてCH郵便社で働き始める。

人も街並みも美しく映像美へのこだわりはさすがですね。
気持ちを伝える代筆業に従事し、
たくさんの「想い」を知り人生を感情を学ぶ。
彼女が新しい心の拠り所を見つけた時、
{netabare}ギルベルトが戦場で告げた最後の言葉、
「愛してる」の意味を知るのでしょう。{/netabare}

3話視聴追記。
{netabare}妹ルクリアの悲しい告白と回想。
両親を戦争で失い、たった一人従軍から帰還し、
自分を責め続ける兄に、
あなたならどんな言葉をかけるでしょうか?
「生きていてくれてうれしい」
言葉数は少ないのですがルクリアの大切な想いを、
ヴァイオレットが「感じた」ことが重要で、
物語を動かす第一歩としては素晴らしい演出でした。
彼女は涙の意味をまだよくは知らないでしょう。
ただこのルクリアの涙が心を動かす、
少佐が言ったライデンの街並みのように
ルクリアが見せてくれた塔からの風景のように、
「美しいもの」だと感じたのだ。{/netabare}

最終話視聴を終えて。
環境が人格に及ぼす影響をずっと考えていました。
おそらく常識からかけ離れた論理が、
そこに存在するのだろうと。
少なくとも代筆を通して出会った人々を通して、
非現実的な生き方を強いられた彼女が、
これからは前を向いて歩んでくれたらと思います。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 107

82.9 2 手紙アニメランキング2位
色づく世界の明日から(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (847)
3542人が棚に入れました
物語の始まりは数⼗後の⻑崎。⽇常の中に⼩さな魔法が残るちょっと不思議な世界。主⼈公の⽉白瞳美は17歳。魔法使い⼀族の末裔。幼い頃に⾊覚を失い、感情の乏しい⼦になった。そんな瞳美の将来を憂えた⼤魔法使いの祖⺟・⽉白琥珀は魔法で瞳美を2018年へ送り出す。突然、⾒知らぬ場所に現れとまどう瞳美の視界に鮮烈な⾊彩が⾶び込んでくる…。

声優・キャラクター
石原夏織、本渡楓、千葉翔也、市ノ瀬加那、東山奈央、前田誠ニ、村瀬歩
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

全13話+“60年”の時の重みに思いを馳せてみる

2019.01.02記


P.A.WORKSによるオリジナルアニメ


前評判の良さとキービジュアル。数年前旅行で訪れたお気に入りの街“長崎”が舞台とあって、スルーする理由が見当たりません。
“眼鏡橋”“グラバー園”観光スポットもそうですが、地味に“石橋”行の路面電車や“思案橋”の信号機なんかも懐かしいですね。また行きたいです。
そして1話EDクレジットに島本須美さんの文字が! 断念する理由も無くなりました。


最初から最後までただひたすら美しい作品でした。作画や音楽だけではなくストーリーもです。棘の無いやや起伏に乏しい物語は物足りなさという弱みと裏返しでしたね。

見える風景がモノクロになり、自分の殻に閉じこもっている月白瞳美が主人公。「高校時代のあたしに会って・・・」と説明もそこそこに祖母である月白琥珀の時間魔法で60年前の過去へと飛ばされた後、高校生の琥珀とその友人たちと交流を重ねていくお話になります。
魔法/魔法使いが社会に受け入れられているのはファンタジーで、その魔法も私たちが想像するような仰々しいものではなく、“頭がすっきりする”“そこにない風景が見える”“ちょっと物体が動く”といったもの。祖母琥珀が使った時間魔法は上位魔法で習得難度が高いという設定はあるものの、普段使いの魔法は他愛のない、琥珀に言わせれば、

“日常を彩るサプリみたいなもの”

であり、魔法が全面にでてくるかというのとはちょっと違い、綴られた物語は高校生の青春です。
・なぜ祖母の琥珀(77歳)は孫の瞳美(17歳)を過去に送ったのか?
・なぜ瞳美は色を失ってしまったのか?
謎というほどではないかもしれませんが、{netabare}『瞳美が色を取り戻していく物語』{/netabare}作品のテーマとなります。


繰り返しになりますが、ただひたすら美しいです。

OP「17才」ED「未明の君と薄明の魔法」、2018年秋クールの中でも群を抜いてました。OPED両方とも一話たりとも飛ばさなかった唯一の作品です。
{netabare}最終話で「17才」イントロ流れた瞬間、歌詞の「虹がかかるよ」が頭に浮かび涙腺が・・・ 二番も良い歌詞です。{/netabare}
{netabare}モノクロから始まり、街灯のオレンジ色から街の夜景へと繋がるED画も神秘的でやなぎなぎの曲調もしっくりきます。{/netabare}

高品質な作画も最後まで安定してました。夕暮れ、夜景、太陽の照り返し、光の滲み具合。色使い・彩度の加減は下手な劇場版より綺麗かもしれません。モノクロと豊かな色彩の対比が物語の柱でもあるため、気合が入ってました。
{netabare}序盤第2話:夕暮れ時の校舎の風景作画は引き込まれました。岩崎良美「青春(タッチED)」がよく似合います。※年寄りは付いてきてね。{/netabare}
それと舞台が長崎ということで背景作画のハードル上がってたんじゃないかしら?
少しばかりの平地を除いて丘・山そして海。小高いところに建造物が立っている坂が多い街。風景絵が田舎なら青空+雲、都会なら定規でひけるビル群とかで済みそうなところが、そうはいきません。特に夜景は、空の黒と山間の黒そして海の黒とに区別つけた上で、適度に生活の灯りを散らさなければなりません。路地は曲がりくねった石畳ですし、作画班はほんとにお疲れ様でした。


肝心の物語は薄めです。キャラも心情描写をしっかり見せるわけでなく物足りなさを感じるほど。どちらかというと心象風景を見せる感じ。いかんせんヒロインの瞳美がわかりづらいし反感買いそうなキャラ。作画だけの作品なのね…残念、、、途中までの印象です。
風向きが少し変わったのが{netabare}11話と{/netabare}終盤で、最終13話の出来が良かったので少し考えをあらためました。
{netabare}この物語は、途中経過や最終話の締め方も含めて、いろいろ余計なものを付け加えると野暮になってた気がします。むしろあの程度と抑えめで良かった。{/netabare}


■最終話を観終わって ※以下ネタバレタグは視聴済みの方向け
良く出来た最終回です。そこに至るまでの過程に起伏があればさらに良しとしたことでしょう。ただしちょっと待ってください。これって完走後に、

{netabare}『瞳美が2078年に戻ってからの魔法写真美術部員の60年を想像して補完する』楽しみが残されてますよね。{/netabare}

全13話で完結というより描かれてない空白部分がむしろ重要で、そこの受け取り方で評価が別れるんだろうと思います。

{netabare}60年後、瞳美と魔法写真美術部員との再会がなかったことが空白部分を考えるきっかけでした。物語の舞台が2018年。自分に置き換えても2078年には生きていないでしょうから余計にそう思わせるのかもしれません。
瞳美が去った後、琥珀は、唯翔は、あさぎは、胡桃は、将は、千草はどんな人生を送ったのでしょう?瞳美がやってきたことでどんな変化を彼らにもたらしたのでしょう?

●琥珀:魔法の能力に目覚めた幼少期から「私は魔法でみんなを幸せにしたい」が信条だったのに、一番近しい人たちを救えなかったことは身を引き裂かれる思いだったことは想像に難くありません。娘の失踪と孫が色を失った理由はそれぞれその時に知ったのではないでしょうか?10話で瞳美は唯翔にだけ事情を話してますが、あの唯翔が琥珀に話すとはどうしても思えないのです。
瞳美が帰る時に自分の時間魔法の未熟さを実感して、以降腕を磨こうと研鑽を重ねただろうし、そのために最適な伴侶を選びました。瞳美がいなくなった後になぜ未来の自分が瞳美を遣わしたのかを考え続けた人生なはずです。
孫が帰還し一緒に母を探すと言ってもらえてどれほど嬉しかったことでしょうか。
「幸せになっていいんだよね?」孫から言われた時に70年越しの琥珀の思いが報われた気がしました。

※12話での瞳美「あれ?おじいちゃん?」の控えめリアクションが微笑ましい。
※年齢って英語でLEVELと表記するかは知らんが、「あんたはまだまだよ」的なエールは三つ子の魂百までの茶目っ気を感じる。すなわち“LEVEL17 vs LEVEL77”

●唯翔:瞳美は唯翔から、唯翔は瞳美から大事なものを受け取りました。彼が愛する女性に対してできること。“色を失った理由を直接聞いた(10話)”“魔法の中で幼少期の瞳美に会った(10話)”“幼少期一冊だけ色が見えてた絵本があったと直接聞いた(8話)”
「あの時俺が小さな瞳美に伝えたかったこと 自分を閉じ込めてほしくなかった 諦めないでほしかった」
必ず瞳美に届けたかった執念の絵本だったはずです。唯翔なら爺さんになって再開し思い出話に花を咲かせる気などさらさらなかったでしょう。進路も絵の道には進んだでしょうが、職業替えしたかもしれないし、結婚したかもしれないですが些細なことだと思います。
心を閉ざした“小さな瞳美”に伝えたかったことを伝える役目を果たした時に彼がどんな表情をしてたのかを想像するととても切ないものがあります。

※墓参は瞳美一人でした。琥珀が気を利かせたのだと思います。もしもお世話になった曾祖母ら月白家の墓なら琥珀は一緒に行ったでしょう。

●あさぎ-将くん:占い外れたみたいでなによりです。 “うさぎさんは犬さんのとなりに立って海のにおいをかいでます”

●胡桃-千草:不明。だけどお似合いでした。{/netabare}


{netabare}色を取り戻した瞳美はどんな人生を送るのでしょう?
最終話EDで、同級生二人に自ら声をかけ、その一歩を踏み出した瞳美。この二人、髪の色とかリアクションからしてどこかしらあさぎと胡桃らしき面影がありましたね。きっと孫娘なんでしょう。
彼女らは第1話で、浴衣姿で瞳美に声をかけてた二人でもあります。両シーンとも彼女らは瞳美に親しげです。受け取る瞳美側の心の持ちようが第一話と最終話では違うという対比にもなってます。{/netabare}


{netabare}“葵”“琥珀”“山吹”“あさぎ”“胡桃”“千草”、全て色を表す言葉。六色がもたらすものは、これまで“誰にも愛されてないと感じた夜”を幾重にも重ねてきた少女の心を溶かしました。物語としてはこれで万事めでたしめでたしです。
さらに、瞳美が色を取り戻す前の彼らと過ごした半年の時間でさえ、月“白”と合わせて七色の虹は架かっていたのです。この七人にとっての色褪せることのない大切な時間でした。唯翔が絵本を通して瞳美に残したかった想い。未来でも笑ってられますように、と。{/netabare}

やはり、美しい物語でした。
空白の60年間に想いを馳せると時の重みに切なさや愛おしさを感じる良作です。


しかしよくよく考えると、夏休みの最終日に宿題をあわてて片付けたと言えなくもない。



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2019.06.13追記
《配点を修正》


未来のお話って別世界の話として見る向きがあったのですが、本作は現在との繋がりを強く意識させるものでした。2078年には自分は退場しているはずでしょうが、孫かひ孫あたりの世代に自分の想いは伝わっていて、って素敵だと思ったわけです。

加点しときます。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 83
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

こぼれたあの色

P.A.WORKS制作。
監督は「凪あす」篠原俊哉。

色彩を知覚できずモノクロの世界で生きる少女。
彼女は自分に魔法をかけた。
{netabare}わたしは幸せになってはいけないと。
17歳の未来の少女が、
時の魔法で17歳の祖母に会う。{/netabare}
魔法が日常に存在する青春ファンタジーです。

この物語には小さな魔法が存在して、
心のサプリや探し物を見つけたりと、
日常にそっと寄り添う形で存在しています。

少女はなぜ色彩を失ったのか。
少女に色をもたらした絵を描く少年との出会い。

夕焼け、朝露、夜空の花火と、
色彩の世界を描くだけに風景は美しい。
美しいものを美しいままに描く。
こぼれたことば、こぼれたあの色。

色の溢れる世界を取り戻す。
世界を肯定する物語になれば、
大いに可能性を感じる作品だと思います。

8話まで視聴。
美麗なオープニングは好印象なのですが、
物語は慎重に進行して好みが分かれますね。
{netabare}琥珀の葛藤、瞳美の願い、
物語が少しづつ見えてきました。{/netabare}

最終話視聴追記。
言葉より絵や色彩で魅了する作品ですね。
テーマに沿って上手くまとめたのでは。
ただ僕としてはこの主題と絵の表現力があれば、
劇場版の尺で良かったのではと思います。
映画なら傑作に成り得たかも知れません。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 78
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

煌めく長崎の街並みと青春の光

アニメーション製作:P.A.WORKS、監督:篠原俊哉、
シリーズ構成:柿原優子、
キャラクターデザイン・総作画監督:秋山有希

魔法使いの子孫でありながら
魔法が嫌いな月白瞳美にとって、世界はモノクロだった。
花火が行われていた夏の日、瞳美は祖母の魔法によって
60年前に飛ばされてしまう。
そこで出会った、葵唯翔の描く絵画は
瞳美が忘れていた色を取り戻させてくれるのだった。

日本のなかで最も好きな都市のひとつが長崎だ。
坂があり港があり、洋風の建物が点在する。
街には路面電車が走り、
日本中から使用されなくなった車体が集められて
再利用されている。
街並みは和風と洋風が融合し、とてもバランスが良い。
街は栄えていて、飲み屋街の思案橋には、
さまざまな種類の美味しい店が軒を連ねている。

個人的には仕事で何度も訪れた懐かしさがあり、
それがP.A.WORKSの美しい絵で堪能できることから、
1話目からとても楽しみにしていた作品だった。
序盤は予想に違わない出来で1話目の作りは、
ほぼ完璧ではないかと感じた。

そんな形で視聴を開始した作品だったが、
中盤くらいから違和感が頭を掠めるようになる。
話がどういう方向を目指しているのか見えてこない。
もちろん、瞳美が自分の抱えている問題を解決させ、
色を取り戻すことが最終的な目的なわけだが、
一向に話が進んでいる感じがしない。

原因のひとつは、世界の色を取り戻すことが
瞳美だけでなく、唯翔にも必要だったことだと思う。
主役のふたりが同じ悩みを抱え、しかも自分から動かないため
話が進んでいかない。ドラマチックな展開にならない。
だから、クライマックスでお互いが心を通わせるシーンでも
全く盛り上がらず、唐突な感じがしてしまう。
これが小説だったら、まだやり方もあったのだろうが、
アニメでふたりとも消極的な性格で、
同じ問題を抱えているのでは、難しいのではないだろうか。

その影響から物語が動かず、どこに向かっているのか
分からないように感じてしまう。
瞳美に積極性がないので、母との関係性についてなのか、
自分の時代に戻ることなのか、色を取り戻したいのか、
恋人を作りたいのか、友達を作りたいのか、
魔法への意欲を持ちたいのか、ほとんど見えてこない。

これは私の好みの問題でもあるのだが、
登場人物の想いをしっかり伝えて欲しいと思う。
この作品の場合、瞳美と唯翔が大切なものを
取り戻すことが大きなテーマになっているのに、
彼らの切迫感や渇きの心情がほとんど伝わってこない。
伝わってくるのは、諦めと苛立ちだけなのだ。
原因は、彼らの望んだ幸せな世界が
物語として、映像として表現されていないからだろう。
{netabare} 例えば、瞳美なら母の、唯翔なら祖父のイメージが
少しでも表現されたなら違ってきたのだろうが、 {/netabare}
終始ぼんやりしたお話になってしまっているように感じてしまう。

若者の閉塞感を表現したという点では、
リアルと言えるのかもしれない。
思春期の若者の心情を描いているのは、
分からないでもないのだが、イメージばかりを先行させすぎて、
物語に活かされていない。

それと、絵が美しいのは素晴らしいのだが、
あまりにも綺麗過ぎて、キャラクターの造形の粗が
逆に目立ってしまうのもマイナスポイントになってしまっている。
唯翔と千草のキャラデザが似すぎているのも良くなかった。
何となく観ていると、どちらか分からないことがあった。

目指したのはハインラインの『夏への扉』や
スピルバーグ監督の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だろうが、
中盤があまりにも退屈すぎる。
このテーマで物語を作るのなら、安易に魔法などというものを
持ち出さないで、正面から取り組んだほうが個人的には好感を持てた。

難点ばかりを挙げてきたが、唯翔の描く絵画の世界や
そこから浮かぶイメージは挑戦的な作風だったと思う。
OPの美しさ、タイトル書体の選別、長崎の街並みなど、
美術面にこだわり抜いているのが感じられる。
描かれている世界は、とても鮮やかだった。
記憶に残る作品だったとは思う。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 75

91.2 3 手紙アニメランキング3位
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★★ 4.2 (14501)
47415人が棚に入れました
昔は仲良しだった幼馴染たち。でも、高校生になった彼らの距離はいつの間にか離れてしまっていた。ヒキコモリぎみの主人公“じんたん”。ギャル友達に流され気味の“あなる”。進学校に通う“ゆきあつ”と“つるこ”。高校に進学せず旅を重ねる“ぽっぽ”。そして、仲良しだった小学生の頃から、それぞれが変わっていく中で変わらない少女“めんま”。ある日、“お願いを叶えて欲しい”とじんたんにお願いをするめんま。困りながらも“めんまのお願い”を探るじんたん。そのめんまの願い事がきっかけとなり、それぞれの領域でそれぞれの生活を送っていた幼馴染たちは再びかつてのように集まりはじめる。

声優・キャラクター
入野自由、茅野愛衣、戸松遥、櫻井孝宏、近藤孝行、早見沙織

にゃんぴ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

人生のアニメ

さっき見終わったばかり、
アニメを見てこんな泣いたのは初めてだ...
言葉では上手く言えないんだよ......
なんか切ないんだ...何気なく....
号泣だ...こんなに泣いちゃって、自分にもびっくりするくらいだ...
今俺は泣きながら....感想を...書いてる...
俺の顔...の変化......
(/_<。)わ~ん。 → ・゚・(ノ_<。)・゚・。 → ∃ヨヨョョ。+゚(ノД`)゚+。ョョヨヨ∃ → ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!! → 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン → 。o゚(Д`q)))【・゚・号泣・゚・】(((p´Д)゚o。。o゚(Д`q)))【・゚・号泣・゚・】(((p´Д)゚o。。o゚(Д`q)))【・゚・号泣・゚・】(((p´Д)゚o。。o゚(Д`q)))【・゚・号泣・゚・】(((p´Д)゚o。

第2回見ても泣いてしまった...。゚(゚´Д`゚)゚。うぇぇん

このアニメ、たぶん私の人生で一番素晴らしいアニメだと思う!!

投稿 : 2020/08/08
♥ : 354
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

泣かせる秘訣

オリジナルアニメーション。

主人公の「じんたん」こと宿海仁太(やどみじんた)の元に、少年時代の「超平和バスターズ」のメンバーの一人、「めんま」こと本間芽衣子(ほんまめいこ)が現れる。
しかし彼女は……。


涙腺崩壊アニメです。
深いテーマ性などはありませんが、とにかく泣かせることに特化しています。

もうあの頃には戻れない。
それでも進んで行かなければいけない。
綺麗なことも汚いことも全部認めて、前へと踏み出す。

たった11話ですが、多くの人が涙したことでしょう。
人はどうやったら泣くか心得ています。
{netabare}
・予感
涙は感情の高ぶりから発生するものなので、つかみが重要です。
1話目から、話の流れを予想させることで、感情を揺さぶってきます。

・失って、もう取り戻せないものの大切さ
少年時代という、失ってしまった過去を繰り返し描くことで、その大切さに気付かされます。
同時に自分の少年時代を思い出し、感情移入してしまいます。

・普段頑張ってない人が頑張っている姿
引きこもっていたじんたんが頑張っている姿を見せることで、感情移入を強めてきます。
「じんたんかっけーんですよ!!」

・少しずつ立ち直っていく姿
超平和バスターズが、少しずつ仲間意識を取り戻していく様子が、感情移入を促してくれます。
めんまの母親がめんまの死を乗り越え、少しずつ立ち直っていこうとする姿で涙腺が緩みます。

・希望と喪失の対比
超平和バスターズの復活という「希望」と、めんまが成仏することで、過去にすがり続けることは出来ないという「喪失」を見せられます。
この二つの同時表現が涙を誘います。

・みんなの気持ちが一つになる瞬間
最初は1人だった超平和バスターズが、元の姿を取り戻していく姿。
自分勝手な想いも乗り越えて願いを叶えようとする姿。
このように「みんなの気持ちが一つになる」ことが感情移入を強めます。

・健気さ
めんまの願いが「じんたんを泣かせる」という、取るに足らないことだったという事実。
力の入らない手で一生懸命書いた字。
「まーだだよー」
消えそうになりながらも、みんなに姿を見せためんま。
「もーいいよー」
そんな彼女の健気さが、泣かせてくれます。

・音楽
「secret base」の入るタイミング、物語の内容とリンクした歌詞が、劇的に感情移入を深めてきます。

・声
声優の泣く演技が同情を誘います。

・涙の姿
キャラクターが泣いている姿が同情を誘います。
{/netabare}

そして、あの花とは……。

{netabare}
「わすれなぐさ」

>中世ドイツの悲恋伝説に登場する主人公の言葉に因む。
>
>昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。ルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、„Vergiss-mein-nicht!“(僕を忘れないで)という言葉を残して死んだ。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にした。
>
>このような伝説から、この花の名前は当地ドイツでVergissmeinnichtと呼ばれ、英名もその直訳のForget-me-notである。日本では、1905年(明治38年)に植物学者の川上滝弥によって初めて「勿忘草」「忘れな草」と訳された。それ以外の多くの言語でも、同様の意味の名前が付けられている。
>
>花言葉の「真実の愛」「私を忘れないで下さい」も、この伝説に由来する。(Wikipediaより)

最終回のEDでのセリフ「道ばたに咲く花も、うつりかわっていく」
あそこで咲いているのがわすれなぐさ。

OPで何度も流れているあの花、EDで降り注いでいるあの花。
また、コーヒーカップの並べ方、最後にみんなに当てられた手紙の並べ方。
ずっと桜だとだと思っていたのですが、この作品では一度も「春」を迎えていません。
桜ではなくてわすれなぐさだったんですね。

また、ところどころに出てくる牛乳瓶。
1話目で牛乳瓶に入った花はしおれていました。
8話目で牛乳瓶に入った花もまだしおれています。
しかし、最終回では花が元気になってます。

「みんな忘れないでいて欲しい」、その願いがしおれかけていた花たちを蘇らせたのでしょう。

「そうだ、俺たちはいつまでも……あの花の願いをかなえ続けていく……」

超平和バスターズはずっとなかよしです。
{/netabare}

投稿 : 2020/08/08
♥ : 137
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

しばらくは思い出し泣きしていた

監督 長井龍雪、脚本 岡田麿里、
アニメーション制作 - A-1 Picturesでおくるハートフルな全11話。

小学生の頃、仲の良かった幼なじみ達で作った「超平和バスターズ」
そのメンバーであった6人が主人公。
小学生だった彼らは時を経て現在、高校生になっている。
そんなある夏の日、思いがけないことが起きる・・というお話。

予備知識がまったくない時期に観ていたので、
冒頭シーンから、無邪気な女の子めんまがとても愛くるしく、
彼女の正体がハッキリするまでは、物語の方向性も見えなかったのだけど、
じんたんがなぜ、あのような状況にいるのか、
かつての超平和バスターズの面々それぞれが抱えるものが
徐々に明かされていくにしたがって、目が離せなくなった。

めんまを想うそれぞれの人物達の、やさしさと脆さ。
複雑に絡み合う、年月を経た恋模様。
それぞれが、それぞれに抱くさまざまな想いと事情。
{netabare}
一見、物分りがよくて明るいぽっぽでさえ、
本当は誰よりも大きな罪悪感を抱えていた事実。
終盤のシーンではもちろんだが、個人的には何といっても 
めんまの本当の願いがわかったとき、
それから じんたんを心配する彼のお母さんの想いや、
じんたんを実はしっかり温かく見守っていたお父さん、
ゆきあつのやり場のない想いのほうにも、かなり感情移入して泣けた。
{/netabare}
それに、あのED曲は反則なほどピッタリ。
これでもか、ってほど泣かせようとする演出に、
少々皮肉を言いたかったりもしたけれど、
自分の心の中の素直な部分で、しっかり感動していたことは認めざるをえない。

最近、自分の死生観を見つめなおす機会が度々重なり、この作品のこともよく思い出す。
強い悔いや想いをこの世に残して逝きたくないなぁと思いつつ、
消化と昇華しきれないものは、逝く者にも残される者にも同じように
残ってしまうというのが本来は現実なのだよね。
だけど、自分が生きていた証や、何かメッセージになるようなものは残したいなと。
そんなことを思いながらレビュー書いてたりする最近の自分だ。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 127

75.2 4 手紙アニメランキング4位
ヴァイオレット・エヴァーガーデン Extra Episode(その他)

2018年7月4日
★★★★☆ 4.0 (117)
811人が棚に入れました
ヴァイオレット・エヴァーガーデン BD&DVD第4巻に収録。

第4話と第5話の間の、数か月間に起きた物語。
ヴァイオレットのもとに舞い込んだとある歌姫からの代筆依頼を描く、特別番外編を収録!
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

本編と合わせてワンパッケージです

※一話完結OVAものの配点はデフォルトに+0.5点上乗せした3.5点で統一してます。
視聴に先立ち本編全13話を視聴済


BD&DVD第4巻に収録された追加の一話となります。
よくある後日譚ないし前日譚とかではなく、本編第4話と第5話の間の、数か月間に起きた物語。
ヴァイオレットのもとに舞い込んだとある歌姫からの代筆依頼を描く、と公式には書いてました。

一話分なので話の内容は省き、この一話の位置づけのみご紹介。


思い出してみてください。第5話、政略結婚予定のシャルロッテ王女の元に向かう道すがらだったか派遣前のオフィスでカトレアさんが言ったんだかうろ覚えなところですが、冒頭で「何か月も仕事をこなしてきたし」的なこと言ってました。
4話と5話とを比較して、彼女の書く手紙の内容が一気にグレードアップして若干驚いたあの回です。

視聴者にはエアポケットな時期を描いているため、これを観ると第4話と第5話が繋がってきます。一言で言えば“見事な補完”です。


追加で、もう一つ。
最終話でちょっと唐突な感があったアレにも一つの解を与えてくれます。



{netabare}「届かなくていい手紙なんて一つもない」

あらためて、いいセリフだなと思います。{/netabare}



視聴時期:2018年10月 配信

-----


2018.10.18 初稿
2019.10.07 修正
2020.03.20 修正

投稿 : 2020/08/08
♥ : 57
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

愛とエクリチュール

14話特別編、
制作京都アニメーション。

ある愛の詩。
有能なオペラ歌姫イルマからの依頼。
{netabare}戦場の恋人へ送る恋文の代筆。{/netabare}
戸惑いながらもヴァイオレットは、
気持ちを綴り始める。

愛を知らないものに愛を言葉に出来るのか。
失敗を繰り返し何度も突き返される手紙。
イルマには「戦争」が終結し、
また希望に満ち溢れた日常を照らし出す、
そして失った辛い現実を乗り越え、
感性を豊かにする「詩」にこだわりがあった。

そんな折、
{netabare}戦争で行き先も送り主も失った、
閉鎖された郵便局の手紙の数々に触れ、{/netabare}
ヴァイオレットの「心」は揺れ動き始める。
彼女もまた戦争の被害者なのだ。
葛藤の中、きっかけを掴み始める。
止まっていた「時」が動き出そうとしている。

素晴らしい短編映画のようだ。
記号としての活字に溢れた現代社会で、
言葉は本来「心」を伝えるものだと信じたい。

愛とエクリチュール。
平成の終わりに捧げよう。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 36

える908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ヴァイオレットが「愛を知る」ための、大切な話。

エクストラ・エピソード=外伝扱いになっているけど、
むしろ本編で描き切れなかった点を補ってあまりある、
優しさと美しさに満ちた、30分のショートストーリーです。

ここでは、本編ではあまり重きを置かれなかったというか、
他のところにかまけて十分には描かれていなかった感のある、
「愛を知る」ために行動し模索するヴァイオレットが描かれます。
そして、このエピソードこそが、物語全体の、
重要なポイントになっていると、思います。


実は本編で伝えたかったことがすべて、
この掌編のなかに詰まっている感じがして、
ヴァイオレット・エヴァーガーデンという物語は、
これだけで、もう完成してるんじゃないかって思ってしまうほどに、
人を愛することと、それ故の悲しさの意味が、心に響きます。


書架を漁っても同僚に相談しても図書館に通い詰めても得られない、
人の、「想いの在り処」に、
難しい「手紙」の依頼を通じて気付かせてくれた、
オペラ歌手イルマ。
そしてそれを、
まっすぐな心で受け止めて、
帰還軍人と愛する人が再会する約束の場所に佇み、
無数の蝋燭の灯りと、
無数の届かぬ手紙を、
じっと見つめ続けるヴァイオレット。

彼女が
この困難な依頼にこたえようと努力するなかで
どれほどのことを知り、
どれほどの「あたらしい感情」を得られたか。
想像するほどに、
心が打ち震えるのを
止められません。

本編ありきの、外伝ではありますが、
本編よりも素敵な、
物語だったと、思います。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 33

65.3 5 手紙アニメランキング5位
テガミバチREVERSE[リバース](TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (249)
1602人が棚に入れました
夜が明けることのない星に、「アンバーグラウンド」という名の地がある。首都を照らす人工太陽の光が届かない、暗く危険な地域を旅する国家公務があった。彼らの仕事はその地で生きる人々の「こころ」が込められた「テガミ」を届けること。命を賭して「こころ」を届ける彼らを人々は「テガミバチ」と呼んだ。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人の「こころ」を命懸けで届けるテガミバチの物語・・・再びこころを震わされました^^;

この作品は「テガミバチ」の続編に当たるものです。ストーリーに繋がりがあるので、もし前期を未視聴の場合は、是非そちらからの視聴をお薦めします^^

物語の舞台は、夜が明けることのない地「アンバーグラウンド」。そこには人工太陽があるのですが、その太陽が照らしているのは一部の特権階級のみが居住を許された首都だけで、首都以外には光が届かず、大多数の民は暗い場所で暮らしています。

そんな世界の職業の一つに、「テガミバチ」という国家公務があります。テガミバチは、その地で生きる人の「こころ」が込められた「テガミ」を、どんな場所にでもどんな危険も顧みず命懸けで届ける・・・そんな物語の第2弾です。


前期では、主人公のラグ・シーイング(CV:沢城みゆきさん)が彼を守る相棒(ディンゴ)のニッチ(CV:藤村歩さん)と巡り合い、幼い頃に心に誓った「テガミバチ」になるまでと、テガミバチになってから様々な人との触れ合いを通した彼の成長がハートフルな展開で描かれていました。
でも、前期ではラグにとってとても大切な人が行方不明になっていて、今回は行方不明になった大切な人を探しに奔走するのですが・・・その人が行方不明になったのには理由がありました。
この作品の最大の見どころですので、気になる方は真相を明らかにするためにも是非視聴して頂きたいです^^

この作品といえば、前期は主人公のラグ・シーイングを演じる沢城さんの演技が半端ありませんでしたが、今回も沢城さんは「凄い」の一言です・・・何度も沢城さんの声に心が震わされました^^
でも、今回はストーリーの展開が相まって、主人公以外でも泣き処が満載でした^^;

離れ離れになってしまった大切な人にもう一度会えたら・・・嬉しくて仕方ありません。
でも、この裏には離れ離れになった時にどれだけ辛く悲しい思いをしたのか・・・
嬉しさが募るほど、このギャップを感じてしまい・・・(;_;)無しでは見れませんでした^^;
そして・・・嬉しくて仕方無くても時と場合によっては素直に表せません。年齢を重ね、仕事でもある程度の職位についていたら尚更です。
でも、そういう時にどうすれば良いか・・・この作品の中で教えて貰えます^^

この作品には、人の「こころ」を奪う鎧虫(がいちゅう)がいて・・・こころを奪われると正気ではいられません。だから、人は鎧虫にこころを奪われることを恐れます。
その鎧虫と戦いながら町から町に手紙という「こころ」を届けるテガミバチがいて・・・
こころ・・・人間性とでもいうのでしょうか・・・自分自身から絶対無くしたくないものです。
こうしてみると、この作品では「こころ」の大切さを一貫したテーマとして描かれています。
だから物語にもあちこちで共感できるし、CVの名演技もあってあちこちで感動できたのだと思いました。

前期に引き続き、2期25話の物語なので視聴するために時間を作る必要がありますが時間を作った分だけ、感動と良い余韻を与えてくれる作品だと思いました。
アニメはこれで終わりの様ですが、少し気になるのは伏線が全部回収されていない事です。
第16話以降が完全なオリジナルストーリーになったからでしょうか・・・
何かの機会に伏線が回収できる事を期待したいと思います♪

投稿 : 2020/08/08
♥ : 23

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

世界観がよかった

アニメ倦怠期なのか、どのジャンルのアニメを見てもピンとくるものがなかった時に見た作品です。

その独特のファンタジックな世界観、落ち着いた雰囲気に惹かれました。

内容その他は他の方々が書かれておりますので省略。

キャラではニッチとステーキ結構好きです♪

また、キャラの心理描写も繊細かつ丁寧に描かれていると思います。

で、ちょっと辛口になりますが終盤何かもったいないなあ。

せっかくいい感じで進んだストーリーが、最後は軽いと言うか急ぎすぎと言うか詰め込みすぎと言うか・・・。

しかしながら、総合的にはかなり好きなアニメです。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 8
ネタバレ

ポル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2期も安定して良い!もらい泣きしそうな物語!

主人公の泣きっぷりはこちらも相変わらずもらい泣きさせられます。
ゴーシュの行方、ニッチの謎、首都アカツキに関する謎など少しずつ解き明かされていきます。続きが作られるなら作って欲しいですよ。
サブキャラのエピソードも多いのもテガミバチリバースの特徴。
サブキャラもメインキャラたちに負けない活躍をします。

感想(つぶやき)
{netabare}
ロダさん可愛い。
{/netabare}
原作未読。続編あるならみたいなと思いましたがこのアニメ終わってだいぶたちますが3期の気配なさそうですね((>ω<。))プルプル

投稿 : 2020/08/08
♥ : 8

82.3 6 手紙アニメランキング6位
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐(アニメ映画)

2019年9月6日
★★★★★ 4.3 (262)
1245人が棚に入れました
……大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。良家の子女のみが通うことを許される女学園。父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。

声優・キャラクター
石川由依、寿美菜子、悠木碧、子安武人、内山昂輝、遠藤綾、茅原実里、戸松遥
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

家族ご一緒でどうぞ!な映画らしい映画

「届かなくていい手紙なんてないのです」

 そして

「私は…愛を知りたいのです」

作品を紐解くキーワード。
TV本編は一話完結型。一話一話の質は高いが全体の繋がりに欠ける。アラカルトだったら美味いのにコース料理になるとまとまりが悪い。私の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』評です。

裏を返せば、事前に劇場版に対する不安はありませんでした。なぜか?

 本編と切り離した外伝だし
 一話完結なら得意領域でしょうよ

作品のファンならまだしも、アニメファン全般いや普段アニメを観ない層の方でも劇場に足を運ぶ理由ができてしまった作品です。もし仮にTV本編がかみ合わなかったことを理由に躊躇っている方でもあまり心配しなくてよいでしょう。

本編と独立していることは初見さんいらっしゃいでもあります。人物背景を知らなくとも楽しめると思われます。ぜひご家族・ご友人誘って一緒に劇場でガン泣きしましょう。

私が鑑賞したのは平日夜の時間帯ということで、半分ちょっと上回るくらいの入りだったでしょうか。ソロの方以外でも、娘さんと一緒のお父さん。学生同士。年配の方は少ないようでしたが万遍ない層が足を運んでおりました。なんかいいですよね、こういうの。女性もけっこうな割合。作品の持つ美しさのなせる業だとブランド力も感じたところです。



さて、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形』であります。
TV本編で何回かあった良回をさらにその4倍以上の尺を貰ってじっくり描いたと言うべき劇場版でした。
映画全体はAパートBパート構成でもあり、TVっぽさを感じもしました。
前半の主役はキービジュアルにある眼鏡をかけた女性イザベラ・ヨーク(CV寿美菜子)。
後半はテイラー・バートレット(CV悠木碧)。
豪華ゲスト声優のお二人とも当たり前のように作品に馴染んでおります。もう凄いのに慣れてしまって麻痺してますね。

実際観ていたら、前半部分だけでも話としては纏まっており、「あれ そろそろ終わりかな?」と軽く勘違いしそうでした。
この前半部分。公式にもある通り、良家の女子ばかりが通う寄宿学校を舞台に物語は進むわけですが、イザベラの心象を表すかのように沈鬱な雰囲気で統一されてます。
それとは対照的なときおり差し込んでくる光の表現がとても印象的でした。窓から差し込む太陽の光。木々を通り抜けた光の筋。月明りに照らされた夜。こういうのこそまさに「劇場に足を運ぶ価値がある」作品ということになるんだと思います。

後半以降は劇場でお確かめくださいませ。※視聴済の方用にネタバレ感想を後述


細かいところでは、エンドロールで流れる茅原実里さん作詞・歌の主題歌『エイミー』が物語に合っていてかつ物凄く良い曲だったのが嬉しかったです。プレッシャーもあっただろうに。そう、物凄く良い曲だったのが嬉しかったのです。
※注 これでも私、『みちしるべ』は作品の世界観に合ってたと思ってる人です。

キャストのどなたかが言ってたと思うのですが、この作品はTV本編後を描いているとのこと。
戦後の混乱から復興。新しい時代の息吹を感じながら、いつものそして新たな一面を見せるヴァイオレットちゃんにあなたも会いに行ってみませんか?


観終わってひとこと・・・

{netabare}「やっぱ届かなくていい手紙なんてないよなあ」{/netabare}




※ネタバレ感想~軽め~

{netabare}■動かしたヴァイオレット 繋げたベネディクト(CV内山昂輝)

起床時間。昔の夢を見たエイミーは寝ぼけ眼で目の前に佇むヴァイオレットにテイラーの姿を重ねる。
また別の場所、別の時。過日のエイミーと同じように今度はテイラーがヴァイオレットにエイミーの姿を重ねる。

一方は心の奥に閉じ込めた想いを、また一方はおぼろげな記憶に小さく留まってた想いを手繰り寄せるきっかけをくれたのはヴァイオレットちゃん。

「手紙を書いてみてはいかがでしょうか?」

エイミーに両の手を握られたヴァイオレットは初めて人の手の温もりを知る。巡り巡って今度はテイラーがヴァイオレットの両手をその小さな手で握り満面の笑みを見せる。

自動手記人形が心と心を結ぶ装置なんだなあ、をあらためて気づかされる場面でした。
物理的に繋ぐのは郵便配達人のベネディクトさんだったりするわけで、ドールと配達人の両輪あってやっと手紙が届くわけですね。

同じ目的「届かなくていい手紙なんてない」を共有している仲間という感じがして、ちょっとばかりお仕事アニメ風な展開にぐっときました。{/netabare}


{netabare}■二人ともよかったね

公式サイトではイザベラとテイラー表記だったのが、エンドロールでは

 エイミー・バートレット 寿 美菜子
 テイラー・バートレット 悠木 碧

と仲良く並んでいました。こういったキャラクターへの気配りが行き届いているところにいつも感心します。{/netabare}




■藤田春香監督

初監督作品とのこと。
TV放送時にたまたま石立太一さんと藤田春香さんへのインタビュー記事を見つけて読んだ記憶があります。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はほぼタッグでの作業で冠は石立さんですがだいぶ権限移譲している印象をその記事から受けました。
そして今回。人材育成というキーワードが飛び交っていた制作会社で一つの具体例を目の当たりにした気分です。
調べてみたら別作品ですが、『響け!ユーフォニアム』1期の第8話の演出を担当されてもいますね。言わずもがなファンの間では語り草になっている記憶に残るエピソード回です。

こうして新たな才能が出てきたことはファンにとっても喜びです。と言いますか、初監督作品でこのクオリティはないわー(褒)

外伝は好評のうちに期間限定上映を終えるでしょう。次は正規ルート石立監督の続編です。

 {netabare}“ 鋭意制作中 ”

 座席の下で小さくガッツポーズ!{/netabare}



視聴時期:2019年9月 劇場

-----
2019.10.09追記

二回目行ってきました。三週間期間限定の当初予定が延長されたのです。
初見より、“手紙に込められた想い”を見逃すまいと作品に集中できてよかったです。

{netabare}髪の束は二つでは結べない、と三つ編みをテイラーに施してあげるヴァイオレットが素敵でした。

想いを結ぶ人(配達人やドール)の重要性がわかる演出です。
ふむふむ、なるほど、と。さすが二回目はいろいろと見えてくるものです。


そしたらエンディングで

「編み続けた 願いが 叶いますように」

と詞が耳に入ってきてあえなく撃沈しました。
こんなん泣くやろが(T_T)

二重三重に攻めてこられると防衛しきれません。{/netabare}



2019.09.11 初稿
2019.10.09 追記
2020.03.20 タイトル修正

投稿 : 2020/08/08
♥ : 69
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

卓越した美意識と愛おしさの表現と

アニメーション制作:京都アニメーション
監督:藤田春香、監修:石立太一、
シリーズ構成:吉田玲子、脚本:鈴木貴昭、浦畑達彦
キャラクターデザイン・総作画監督:高瀬亜貴子、
音楽:Evan Call、原作:暁佳奈

平日の夜の上映で580席のスクリーンが満席。
上映が始まると、全員が一心に前方を見つめた。
2ヵ月前の事件によって大きな損失を被った
京都アニメーションを応援したいという気持ちや、
素晴らしい作品を存分に味わいたいという期待感。
多くの人々の想いが館内に充満している気がした。

全寮制の女学校にいる心を閉ざした少女、
イザベラ・ヨークの元に教育係として雇われた
ヴァイオレット・エヴァーガーデンがやってくる。
イザベラは何かを諦め、
世界に敵意を抱いているように見える。
そんな希望を失った少女に対し、
ヴァイオレットは真っ直ぐな気持ちで接し、
完璧なサポートをするだけでなく、
大切なことを気づかせる。
やがて、イザベラは心を開き、ヴァイオレットに
ひとつのお願いをするのだった。

TVシリーズのときから感じていたが、
作画のクオリティの高さは凄まじい。
これはほかの京アニ作品とも一線を画すほど。
草木のさざめき、陽光のきらめき、
中世ヨーロッパ風の荘厳な建築物、
美しく深みのある調度品、
清楚できらびやかな衣装。
一つひとつに徹底的なこだわりが見られる。

そして注目すべきは、この作品が
構図と絵だけで人の心を動かすほどの
魅力を湛えているということだ。
そういう感覚は、普通は写真や絵画に
対して感じるものだが、この作品には、
表現者が芸術としてこだわるような凄みがある。

私がいちばん気に入ったのはダンスシーン。
俯瞰や横からのアングルでの見せ方が美しい。
そして、おそらく実際のダンスの動きを
しっかりと参考にしているため、
アニメーションとは思えないリアリティがある。
私はこのシーンでベルナルド・ベルトルッチ監督の
『暗殺のオペラ』という映画を思い出した。
ベルトルッチ監督の美意識というべきものが
全体に散りばめられていて、
いちばん気に入っているのがダンスシーンだ。
その色や動きの美しさといったら
芸術そのものだと感じさせた。
そんな映像がすぐに頭に浮かぶほど、
この作品でも心に残るシーンだった。
作画だけでなく、構図という部分でも目につくシーンが多い。
これは、監督の藤田春香の特徴かもしれない。
序盤でのヴァイオレットとイザベラが鏡のある部屋で
話すシーンでも徹底したこだわりを感じさせる。

藤田春香は京都アニメーションに注目している人なら
多くの人が知っている演出家だろう。
特に有名になったのが『響けユーフォニアム』の
神回ともいえる8話で演出を手がけたこと。
後半の葉月の展開や大吉山での見せ方も素晴らしかった。
今後も、色々な作品で活躍してもらいたい。

{netabare}物語はイザベラとテイラーが
心を通わせながらも別離せざるを得なかった
悲しみとともに人を恋しく想う気持ちに
焦点を定めて丁寧に描いている。
ただ、個人的にはこの描き方に描写不足を
感じる部分もあった。
ふたりの心の動きや出来事をもう少し
分かりやすく、そして象徴的に構成できれば、
もっと感動したのかもしれない。
この辺りはTVシリーズでも同じように感じてしまった。{/netabare}

{netabare}それでも、姉妹の心の交流を
手紙を通して描いたストーリーや作画の
素晴らしさによって、十分に満足させてくれた。
映画が終了するころには、
涙を流している人もあちらこちらで見られたほど。{/netabare}
当初は3週限定だったが、好評により、
映画館によっては4週目以降の上映も決定。
多くの観客の心を動かす作品であることは間違いない。
(2019年9月15日初投稿)

投稿 : 2020/08/08
♥ : 58
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

郵便配達員が運ぶもの

TV版視聴済み
外伝ですが、本編を知らなくても
楽しめる内容になっていると思います。
(まぁドールって何?とかはあるかもですけど)

お話のざっくり概要
自動書記人形サービスのドールのヴァイオレット
お望みならどこにでも駆け付けるとの事で
今度は富豪の親から依頼を受けて
イザベラという女学院に通う娘の家庭教師をやる事に
次の舞踏会的な所に向けて訓練
なんというかボールルームへようこそな感じ
牢獄と揶揄された女学院は全寮制みたい「ごきげんよう」
そんな感じ

物語は本編と切り離して楽しめます。
前半と後半で主軸となるキャラクターが変わります。
前半は未来が閉ざされ、置き去りの過去を思うお話
後半は未来を夢見て、思い出を抱いて前に進むお話
その二つを結ぶ、魔法の言葉が込められた手紙
詳細は是非、劇場に足を運んで観て頂ければと思います。
二つのエピソードの対比と、それを結ぶ手紙
構成力が高くて、最後まで物語の世界に引き込まれます。

作画は凄く良いです。TV版から良かったですけど
ここぞ という所は本当に丁寧に丁寧に表現してます。
光、ハイライトの表現が凄く綺麗です。
ヴァイオレットちゃんの美しさにはほんと見惚れますよ。
後悔の色あせたシーン、期待に満ちた色鮮やかなシーン…
色彩もシーンに合わせて工夫されてて巧い構成でした。
劇場で見るに値する見事な仕事をみせて頂きました。

声優も凄く良かったです。
前半メインの寿美菜子さん
後半メインの悠木碧さん
どちらも素晴らしい演技でした。
悠木さんはやっぱり子役をやらせると巧いです。
{netabare}
特に二人が引き裂かれるシーンの泣きの演技は凄かった
{/netabare}
心を鷲掴みにされるような演技から
心の糸が解けていくような演技まで
幅広く、あと時の流れを感じさせる演技も素晴らしい

主題歌は茅原実里さんの「エイミー」
みのりんの歌はストレートでやっぱりいいですね~
歌詞の中で特に印象的だったのは
「届きますように」
「幸せ運びたい」
です。
エンドロールを見ながら必死に涙を堪えてました。
素敵な作品をありがとうございます。
確かに受け取りました。

キャラはメインの二人によっていますね。
モブはモブって事でメリハリが効いてます。
{netabare}
「ごきげんよう」の人はもう名前思い出せません(苦笑)
閉ざされた未来の表現とヴァイオレットの引き立て役
なのかな?
ただ、普通に友達になりたかった的な表現は良かった
でも皆まとめてヴァイオレットの美の引き立て役ですw
{/netabare}
ドールのメンツは本編をみてないと分からないかも?
{netabare}
ドールも花道は人それぞれですよね。
{/netabare}
配達先も物語や舞台背景の補強に使われてます。
{netabare}
電波塔を気にしているばーちゃんは
戦争が終わってからの時間経過を表現する為に使われ
祖父からのプレゼントを受け取った男の子は
テイラーの幼さの補足に使われてます。
{/netabare}
何気ないモブも余す所なくすべてを主軸に添えてますね。

ちょっと思ってた事追記
{netabare}
エレベーターを新兵器呼ばわりする所はちょっと面白かった。

ヴァイオレットのセリフで特に印象的だったのは
{netabare}
「受け取りたくありません」
{/netabare}
です。
自分の感情に戸惑いながらも
はじめて友達としての反応を見せた時に
ぐっと心に刺さる物がありました。
{/netabare}

至る所でセンスと匠の職人技が活かされている作品
是非、劇場で郵便配達員が運ぶものを観て下さい!
本編を見逃した方にもオススメしたいです。
続編も鋭意作成中との事で凄く楽しみです!

投稿 : 2020/08/08
♥ : 43

91.6 7 手紙アニメランキング7位
四月は君の嘘(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (4712)
18318人が棚に入れました
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。モノクロームだった彼の日常は、一人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める。
傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり。少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める。

声優・キャラクター
花江夏樹、種田梨沙、佐倉綾音、逢坂良太、早見沙織、梶裕貴
ネタバレ

にゃんぴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

かをりのセリフ......・゚・(*ノД`*)・゚・。

原作未読

ずっと考えてる、何でこのアニメは「四月は君の嘘」という名前なの?

最終回まで見ないと分からない、

気づけば、実は1話から最終回まで伏線だらけ!!!嘘だろ......・゚・(*ノД`*)・゚・。

本当に悲しくて切ない嘘...

恋愛、青春、音楽系アニメが好きな人、ぜひ。

かをりのセリフ:
{netabare}受けたいです、手術。ほんの僅かでも時間が伸びるなら、ほん

の僅かでもそこに希望があるのなら、何だって縋りたいです。四月に出会っ

た男の子がいました、泣いて吐き出してみっともないぐらいあがいて、で

も、舞台で星のように輝いて、その人生は美しく奏でられるメロディーのよ

う、その男の子と約束したんです、また一緒に弾こうって、だから、私も一

生懸命あがいてやろうと思います、みっともなくても悪あがきでも、あがい

てあがいてあがいてあがきまくってやる...{/netabare}

投稿 : 2020/08/08
♥ : 191
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ひたすらきれいで、せつない

<2019/11/07 追記>
この作品の特徴に
「大切な言葉を繰り返す」
というところがあります。

同じ意味で
違う意味で
同じ人が
違う人が

それも結構な話数を飛び越えて。

さらに、時には反対の言葉を持ってきて対の関係にする。

これらがこの作品の魅力を引き立てています。
まるで作品そのものが「詩」のよう。

何度か観た人はそうした、紡がれる言葉を探してみるのも良いかもしれません。

<2019/11/4 番宣>
緊急告知
本日19:30から地上波の東京MXで再放送するそうです!
ぺーさんありがとう!

<2018/9/21大幅に加筆修正しました>
<2019/1/18ちょこっと追記>
<2019/2/1 追記>


中学三年生の、
過去のトラウマによりピアノが弾けなくなった天才ピアニストの少年と、自由奔放な演奏で聴衆を魅了する天真爛漫なヴァイオリニストの少女。

二人が四月に出逢うところから物語は始まります。

本放送時、1話目観て「やたらキラッキラッしてるなぁ・・・パスかな?」と録りだめだけして、放置。
翌正月に暇でまとめ見してはまりました。
それから、最終回まで毎週が待ち遠しく。
テレビ番組でこんな気持ちになったのはいつ以来でしょうか。
自分の中ではBest of Bestの作品です。

以下、評価、感想です。

物語は勿論のこと、映像、音楽、演出、声優さんの演技全てが素晴らしい。

絵柄は背景含め丁寧できれいでカラフル。
目のチカチカするようなものではなく、優しくそれでいて鮮やかな色彩。
背景は一つ一つ切り出しても十分美麗なのですが、さらに登場人物のその時々の気持ちを真摯に映し出しています。

キャラクターの表情もワンシーン毎に丁寧に描かれており、声優さんの演技も相まって、1つ1つの動作や台詞が生き生きと伝わってきます。

原作漫画の構成・演出がもともと秀逸なところに、アニメでは漫画にはない「色」や「音」「精細な背景」を乗せ、さらに細かい工夫を重ねた演出で作品の魅力を最大限にまで引き上げている印象。

声優さんの演技では主人公「公生」とヒロイン「かをり」役の花江夏樹さんと種田梨沙さんが特に好きでした。

花江さんは公生のデリケートに揺れ動く心情をごく自然に表現されてます。
モノローグが多くそれがポエムっぽいので最初は面食らいましたが、花江さんの演技ですぐに馴染んでしまいました。

かをりは明るく天真爛漫ながら実は心のうちに葛藤を抱えているという複雑なキャラクター。
(最終話まで観てから二周目観るととそのことがよくわかります)
種田さんはその複雑な役回りを本当に上手く演じてらしたと思います。

音楽は演奏シーンの音と描写、ともに凄かったですね。
私は素人なのですが、音楽やってる人からの評判も素晴らしく高いようです。
重要な演奏シーンではとてつもない手間をかけてるそうで。
作画は単なるCGだけではなく、モデルアーティストの演奏を10台くらいのカメラで囲んで撮影した画像を見てアニメーターが手で起こしたのだそう。
特にヴァイオリンの演奏シーンは本当に圧倒されてしまいます。

ストーリーはジャンル分けするなら「音楽もの」「ボーイミーツガール」「恋愛」「少年の成長」といったところでしょうが、個人的にはそうした範疇には収めたくないなぁとか思ったり。

ストーリー展開が読めてしまい萎えた、という声もちらほらあるようですが、わかっていても釘付けになってしまうような迫力と物語としての完成度の高さがあります。


二つのプロット

{netabare} 「挫折した天才が、ヒロインに励まされ鼓舞されながら周囲との関係性に気がつき、自分の演奏を取り戻し、さらには成長していく」{/netabare}

{netabare} 「自分の死期を悟ったヒロインが残された時間を精一杯生きる」{/netabare} 

が九十九折のように絡み合いながら展開されていきます。


特に後者は最終回まで隠されているので、二周目はヒロインの気持ちが手に取るようにわかり、感動がいや増していきます。

この作品を{netabare} 死んで{/netabare} お涙頂戴というのが見当違いだということは、二回観た人ならわかるはず。


一番好きな作品なので熱く語ってしまいましたが、この作品のファンの方ならたくさん書いてしまう気持ちも共感いただけるかと 笑。

とりあえずチャンスがあれば人におすすめしている作品です。

<追記①>
「君」という言葉について
公生とかをりは互いを「君」と呼びあっています。
もはや君嘘を象徴するワード。

でも互いに互いを「君」と呼ぶとか変ですよね。
そもそも「君」とか現実ではあまり使わないし。

普通に考えると君嘘の公生、かをりは、{netabare} 互いを少し距離を置いた{/netabare} 存在としようとしていた。

でもただそれだけなら苗字で呼べばいい。
やはり「君」と呼びかけるのはなんらか特別な気持ちがあるのだと思います。
他の人には「君」と呼びかけたりしてないわけですし。

公生のモノローグ{netabare} 「近づきたいけど近づけない」。{/netabare} 
結局これなんじゃないかな。
これはかをりも同じだったんでしょう。
だから「君」と呼ぶ。

渡と椿にはそんな二人はやはり特別な関係に見えたでしょうね。
だから渡も察するし、椿もヤキモチを焼くんだろうな。

とか思いました。

<追記②>
君嘘を観た感想は人さまざま。

放映直後はネットでいろんな声が飛び交っていたのを覚えています。
号泣して虚脱感に苛まされたという人もいれば、ストーリーが読めてつまらなかったという人も、その中間な人も。

感動したという人も、どこの部分に感動したというのは人により異なるようです。

※以下は重度のネタバレです。
{netabare}
私の場合は、最終回の手紙のとある一文でした。

ここまでの話で、
かをりが公生と出会う前から公生の演奏に惹かれていたであろうこと、
嘘は「渡くんのことが好き」であるだろうこと、
くらいは想像してました(まぁ普通見当つきますよね)。

気になっていたのは
「公生に近づくためになぜそんな無茶な嘘をついたんだろう」

手紙の前段では子供の頃からの公生への憧れが綴られていました。
だから公生に近づきたい気持ちは納得。

でもですよ。
普通、嘘ついて他人をダシにして好きな人に近づくとかはとんでもない行為。
それだけで相当な無茶。
さらには公生を力ずくで舞台に引きずり上げるとか相当無理無茶してます。

「なぜそんな無茶を?」

手紙にはこうあります。

---------
ある夜、病院の待合室で、お父さんとお母さんが泣いてるのを見て
『私は長くないのだ』と知りました

その時です
わたしは・・・走り出したのです。

後悔を天国に持ち込まないため、好き勝手やったりしました」
---------

私はこの
「わたしは・・・走り出したのです。」
にやられてしまいました。

自分の死を悟った14歳のヒロインが残された時間を精一杯生きようと心に決めた瞬間。

ああ、そうか
だから勇気を出してそんなギリギリの無茶をしたのか

「聖の青春」(大崎善生 著)というノンフィクション小説を読んだ時と同じような感動と衝撃でした。


しかし、 かをりのついた嘘は悲しい嘘でもありました。

四月の出会いの後、かをりの中には、公生に対して音楽家としての憧れだけではなく、一人の異性としての好意が芽生えていきます。
しかし、いくら感情が膨らんできても誰にも漏らせません。
知られてしまったら椿にも渡にも酷いことをしたことになる。
何より「私は通り過ぎて居なくなる人間」
もし仮に付き合うようなことにでもなったら公生にも酷い悲しみを与えてしまう。

公生とはあくまで音楽家としての関わりであると一線を引き、真の想いはどんなに勘ぐられても自分の中にしまっておくしかないものでした。

それでもかをりは公生への高まる想いを抑えきれず葛藤していきます。
「自分のことを忘れてほしくない」
「自分の本当の想いを知ってほしい」
そんな「音楽以外でも結びついていたい」という気持ち。

いろんな気持ちがないまぜになり、その帰結があの最期の「手紙」なんでしょう。


もちろん公生の成長やかをりへの想い、青春といった要素もひっくるめて私はこの作品が大好きなのですが、この作品が自分の中で特別になった一番のポイントはこうしたところです。

死んだから悲しい、という話ではない。
死ぬまでのたった1年足らずの短い時間を、周りには隠しながらも、葛藤しながらも、足掻いて足掻いて必死に走り抜けた女の子の話。{/netabare}

アニメでこうした感動が味わえるとは思いませんでした。

<2019/1/18少し追記③>
この作品見終えた時、小説「聖の青春」を思い出しました。
実在の夭逝した天才将棋棋士・村山聖を主人公としたノンフィクション小説です。
別に{netabare} かをり{/netabare} と似てるわけではなく、性別も言動も性格も容姿も生き様も真逆ですが。
ただこう、{netabare} 自分の運命を悟って必死に足掻く姿が{/netabare} こう、なんかダブって見えてしまったわけです。
たぶん、私がこの作品に最も魅力を感じてしまったところです。

<2019/2/1 さらにさらに追記④>
第2話の最後の方。

帰り道、かをりが渡を待つ振りをして公生を待ち伏せしてるシーン。

このやり取り好きなんですよ。

かをりを傷つけまいと、ガールフレンドと帰る約束をしてる渡のことを悟られないように「渡はまだ部活」と嘘をつく公生。

そんな嘘に気がつきながらも「じゃあ渡くんを探しに行こっかなー」と意地悪な素振りをする、かをり。

それを慌てふためいて止めようとする公生

たぶん、この時、かをりは公生が{netabare} "思ってた通り、優しい人"{/netabare} なのだと実感したのかなぁ、と。

<更新履歴>
2017/9上旬 初投稿
2017/9/19 追記①
2017/10/15追記①修正
2018/9/21 本文を大幅に加筆修正し、追記②を追加
2019/1/18 少し追記③
2019/2/1 さらにさらに追記④>

投稿 : 2020/08/08
♥ : 135
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

今年観た作品で一番でした…

その出逢いはわたしの心に強く、そしてあたたかく響いた…

それは芽吹きの季節
春麗らかな光に包まれ、春風が心地よい日でした…

顔を上げた少年の視界に飛び込んできたのは
桜舞う青い空、春の訪れを歌う鳥、楽器を奏でるきらきらとした少女…
そこは、色とりどりのカラーと音に満ちあふれていました…

とても不思議…
あたたかな光に連れられたの?
そう、あたたかな光が二人を導くかのようにさえ思えてしまった…

ピアノの世界から背を向けてしまった少年がヴァイオリニストの少女と出逢う…そこから物語が生まれていきます。

少年は有馬 公生(ありま こうせい)
過去のトラウマからピアノの道を自ら閉ざしてしまいます。

少女は宮園かをり
活発で好奇心旺盛、そして天真爛漫。その性格は奏でる音楽にも現れています。自由で生き生きとした表現のできる才能豊かなヴァイオリニストです。

{netabare}
かつて神童と呼ばれた公生を長いブランクから再び音楽の世界へと引き戻したのは、かをりでした。

トラウマがある公生がピアノに恐れを抱く度に…
かをりの存在や言葉、ヴァイオリンの音色に支えられた。憧れであり、目標であり、かけがえのない存在。

立ち止まってしまった時でも
「私たちなら出来る…顔を上げて、私を見て!!」
迷いも悩みも全て吹き飛ばしてしまう位、迷いのないまっすぐな澄んだ瞳が公生の背中をいつも何度だって押してくれたのです…

また、公生を憧れとして追いかけてきた相座 武士、井川 絵見は目を見張る存在感でした。特に絵見の魂を揺さぶるような情熱があふれた演奏。

「戻ってこい 戻ってこい 私が憧れた 有馬公生!!」
「響け!響け!響け私のピアノ!響け!響け!響け!」 

公生の存在が彼女の実力をここまで引き上げた。ピアニストとしてお互いが高め合う想いや姿勢に心を打たれました。

そんな中、かをりが重い病を患っていたことが明らかに…
公生のピアニストの復帰を病院から願う日々が続きます

私は初めて、かをりと公生がセッションをした舞台を思い出しました…
彼女が奏でる音色は、時に荒々しく奔放で、大胆で自由でした。お互いが刺激し合い二人だけのメロディーが世界を彩り豊かにしていくようで…
素晴らしい一時、この時間があったからこそ、再び舞台の真ん中に立つ事を夢見て頑張れたのではないでしょうか

そして時は過ぎ…
東日本ピアノコンクールの日を迎えます…

公生の演奏が始まる…そこには共に音を奏でるかをりが…

切ないまでの美しさ、そして悲しい音色が心にせまる…語りかけるような繊細な演奏。二人が奏でる音色は、全ての人を巻き込んでいくのです。
どこまでも続く青空や白い雲が水面に映し出される光景の中にいるよう…

「楽器は奏者の全てを引きずり出す」聞いた通りでした。
音は耳から私の心へと伝わる。まるで音が言葉のように語りかけてくるような…不思議な感覚…
その音が物語を紡ぐように私を魅了しました。

二人で奏でたメロディー
心で交わした想い

そしてかをりは…
エンドロールが流れ、かをりの隠してきた想いが公生へ手紙で届けられる。想いは、とめどなく募るのに、もどかしい程に伝えられなかった気持ちがいっぱい…

運命の出逢いをした二人
かけがえのない大切な時間を振り返り、かをりを想って微笑んだ・・・
公生のその微笑みが、全てを語っているように思えたのです…
・・愛と感謝にあふれていたよ

私にとって「四月は君の嘘」は本当に大切な作品になりました。
気持ちがあふれて言葉にするのに時間が必要でした…

そして今年観た作品で一番高い点数を付けました。けれど悲しい運命を思うと…
「お気に入りの棚」には入れられませんでした。
{/netabare}

OPの「光るなら」は大切な曲になりました。

君だよ 君なんだよ 笑顔をくれた

涙も光るなら 流星になる

傷付いたその手を もう離さないで

願いを込めた空に 明日が来るから…

この作品への想いはずっと色褪せないことでしょう…
ありがとう

投稿 : 2020/08/08
♥ : 116

87.2 8 手紙アニメランキング8位
妖狐×僕SS(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2936)
14665人が棚に入れました
旧家・白鬼院家の令嬢として生まれた少女凜々蝶は大人に守ってもらわないと生きて行けない無力な自分や、常に家名の由緒が優先される環境に息苦しさを感じ、家を出て一人暮らしをすることにした。家族は凜々蝶が家を出ることには反対しなかったが、条件として街の郊外にある「妖館(あやかしかん)」の異名を持つマンションであるメゾン・ド・章樫(あやかし)への居住を命じる。妖館は厳重な審査をクリアした者しか入居を許されない高級マンションで、入居者には必ず1名のシークレットサービス (SS) が割り当てられることになっている。凜々蝶はSSの割り当てを拒否したが、いざ入居してみると御狐神双熾が凜々蝶の専属SSとして待ち受けていた。

声優・キャラクター
日高里菜、中村悠一、細谷佳正、日笠陽子、江口拓也、宮野真守、杉田智和、花澤香菜
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

胸がかきむしられるほどのふたりの想い

旧家・白鬼院家の令嬢として生まれた少女白鬼院凜々蝶が主人公。
1人暮らしを始めたのは「妖館(あやかしかん)」の異名を持つマンション
メゾン・ド・章樫(あやかし)。
そこで出逢う個性豊かな住人やシークレットサービスの面々。
彼らとの日常の中で、心の成長を遂げていく凜々蝶を時にはシリアスに
また時にはコミカルに描いた作品。

観始めた当初、1クールで終わるのかどうかも知らず、
どうまとめていくのだろう?と少々不安に思っていたのだけれど、
あちこちに個人的なツボが満載で、凛々蝶にも
彼女のシークレットサービス(ボディーガード兼執事のようなもの)である御狐神にも
すごく感情移入できる部分があったため、最終回までがあっという間だった。

また、登場人物のすべてのキャラが濃くて、ほんとうに面白かった。
キャラデザだけを見ると、別のアニメに出てたよね?と思うような
どこかで見覚えのある人たちばかりだったのも、
EDがそれぞれのキャラソンだったのも、作り手さんの遊び心が
とても伝わってきて楽しかった。

でも、単なるラブコメではない奥深さが
凛々蝶と御狐神の2人から滲み出ていたし
物語の後半、特に11話と最終回である12話には、
アンドレイ・ギャニオンの懐かしいピアノのメロディーとともに、
胸が掻きむしられるような想いに焦がれ、ほんと・・まいった。
とにかくこの作品は、11話12話を観なければ意味がない。
なぜなら、この2話にすべてが凝縮されているから。

幾度となく交わした手紙が心の支えになることや、
手紙を書くという行為によって、今まで閉ざされていた感動や感情、
感性の視野を広げてくれるものがあったら、
距離を置いて冷静な覚悟をしていたとしても、
その時間が長くなればなるほど、想いは漏れてしまうもので。

しかし恐れていてはいけない。
自分のことがどれほど嫌いで、他人と関わることがどれほどイヤで、
自分をどれほど偽ったとしても、そして相手を疑うことがあっても。
逃げてはいけない。恐れず本質を見極めればいいのだ。
他人を傷つけたり、自分が傷ついたりしても、
必ずそこで身につくスキルがある。
人を愛するその気持ちにこそ偽りがなければ、
表現がどんなに不器用であっても、ちゃんと伝わるはず。

時間は重みなのだ。
ひとりひとり、それぞれが紡ぎ出していく時間。
今世も、来世でも、きっと前世から繋がっている何かがある。
たとえ、前世での記憶が消えてしまったとしても。。

痛みを分かち合える、理解し合える相手は、大切にしたい。
誰でもいいわけじゃない、その人とだから大切にしたい。
周囲に何と言われても、信じたいものがある。
信頼とはそういうものなのだし、信頼あっての甘えや恋愛だと思う。

御狐神くんが言った{netabare} 「家族が作りたい」{/netabare}という言葉の重み。
彼の幼少からのこれまでを想うと、その切なる願いが
あたたかく、そして凛々蝶に伝えたことが嬉しかった。

春から夏へと、どうやら2期決定のようなので、
これから先の話も、とても楽しみだ。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 105
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

気付いてくれたのはあなたです(*´・ω・)σ σ(///o///)ゞイヤー

■「妖狐×僕SS」ってこんな雰囲気のアニメです(❀╹◡╹)つ
(*'ω'*)......ん?「いぬxぼくしーくれっとさーびす」って読むんですねw
先祖が妖怪と交わったことで生まれてくる者が集う場所があるのです!
通称「妖館(アヤカシカン)」。一見ただの高級マンションなんですけど、実は対純血妖怪のセキュリティーが施された先祖返り者専用マンションなのでした(*^。^*)
先祖返りとはいえ戦闘に長けている者ばかりではないので、住人には同じ先祖返りのSS(シークレットサービス)が付いてボディーガードがつくのですよ(・0・*)ホ,(゚0゚*)ホ--ッッ!!!

そんな怪しいw「妖館」に一人の少女が新しく入居することになったのです!
彼女の名は「白鬼院凜々蝶(しらきいん りりちよ)」。
由緒ある家柄が故の孤独な人生を歩んできた彼女は、いつの間にか虚勢を張り悪態をついてしまう様になってしまっていたのです!
そんな自分を変えるため、そして人と真っ当に関われるようになるまで一人でいる事にしたりりちよちゃんなのでした(^▽^)/
そんな「妖館」でりりちよちゃんにとって決して忘れることのできない出逢いや出来事が今始まろうとしていたのでした""ハ(^▽^*) パチパチ♪


■「妖狐×僕SS」と出逢った日の日記 (#^^#)
1話だけ見た印象としては、色んな要素が入り乱れているんですけど、芯はしっかししている感じがしました(^▽^)/
さりげない演出や粋な構図、ちょくちょく入ってくるテロップワークやデフォルメ描写がギャグパートにインパクトとリズム感を与えている印象で、個々のキャラの性格や心理描写をうまく表現できてるなぁーって関心しました♪
ヒロインで主人公のりりちよちゃんの ツン(。゚ー゚)σ(_ _。)・・・シュン な性格が妖館の住人と関わることで変化していく心理描写が一つの見所かなぁって思ってます(*^▽^*)
また、りりちよちゃんのSSになった双熾(そうし)くんはなにやら訳ありの様な雰囲気でしたので、彼の過去とりりちよちゃんの関係もとっても気になりますね♪

ストーリの方も、先祖返りを妖怪とうまく組み合わせた事で、半妖の様な中途半端なイメージではなくって、人間としての立ち位置がしっかり確立できているので、新鮮な感じを受けました♪
住人とSSとの関係がストーリーにどんなアクセントを与えてくれるのかとっても楽しみですね(#^^#)
最後まで楽しめそうな印象の第一話でしたよー(^ー^* )フフ♪


■総評
予想通り最後まで楽しく観させて頂きましたo(*^▽^*)o~♪
σ( ̄∇ ̄*)アタシが感じたこの作品のキーワードは「ギャップ」です!
凛々蝶ちゃんを筆頭にキャラ毎の性格上のギャップや、デフォルメキャラ描写などの技術的なギャップなどなど、いろんなシーンでギャップが作りだす面白さを感じることができました♪
一歩間違えれば「違和感」となり得るのですけど、この作品のバランスの良さや魅力のベースとなっているような気がします(´∀`*)
ストーリーの方は前半から中盤にかけては基本1話完結で特に急展開はなくストーリーが展開されていくので見る人によっては物足りなさを感じる人もいるかもしれませんね。
とはいっても、適度に笑いが散りばめられていて、エンディングにかけては程よく心温まるストーリーに仕上がっているので個人的には丁度良い印象です♪
また凛々蝶ちゃんや双熾くんの心情を段階的に理解していけるようなストーリとなっているので、後半の布石ともなってましたね!

後半は普段見せることのない予想外の態度や本音が ┬┴┬┴┤_・) チラリッっと見られるようになっていきます!
不器用で繊細で律儀な凛々蝶ちゃんがやっと言えたこの一言{netabare}
「ありがとう」{/netabare}

そして、自分を律し箍を外さないように務めていた双熾くんの一言{netabare}
「死ぬほどうれしかったのです」{/netabare}

。・゚・(ノ∀`)・゚・。とっても心に残るに名シーンでした♪

他人を傷つけ、他人に傷つけられ付くスキルがあるって野ばらちゃんが言ってましたけど、人を思いやる気持ちって大事にしていきたいものです!
そんな事を思わせてくれる作品でした (●´ω`●)ゞ

最期に、アニメではとっても綺麗な幕引きでしたけど、どうやらまだ続きがあるみたいですね c(・ω・`c⌒っ
かなりの急展開のようなので是非続きを観てみたいものです♪


■MUSIC♬
OP曲『ニルヴァーナ』
 【歌】ムック
 エレクトロニカを軸にストリングスを取り入れたロックチューンナンバー♪
 複雑に絡み合うメロディーラインが独特の世界観と疾走感を感じさせてくれますね(*^_^*)

ED曲『太陽と月』(第7話)
 【歌】反ノ塚連勝(細谷佳正)、雪小路野ばら(日笠陽子)
 とってもお気に入りのデュエットナンバー(゚∇^d) グッ!!
 日笠さんの伸びやかで艶のある歌声と、甘く優しい細谷さんの落ち着いた歌声が
 とっても心地よいです♪
 楽しく元気にさせてくれるアップテンポのデジタルサウンドです(*^▽^*)

劇中曲『COMME AU PREMIER JOUR』
 【作曲】Andre Gagnon
 この作品で一番名シーンで使われた癒しの1曲 d(*´ω`*)
 でも近くにいた子供が「大人がエロいことしてる~(゚ロ゚;)」って叫んでても~台無しw
 ピアノ好きならご存知の名曲!ひと時の癒しを是非♪

ED曲『楽園のPhotograph』(第2話、第9話)
 【歌】御狐神双熾(中村悠一)
 妖艶でムーディーな雰囲気の曲調が作品のイメージにぴったりですね♪

ED曲『君は』(第3話、第8話)
 【歌】白鬼院凜々蝶(日高里菜)
 ローテンポのバラードにあどけなさの残る歌声がとっても愛らしいナンバーです♪

ED曲『one way』(第4話)
 【歌】渡狸卍里(江口拓也)、夏目残夏(宮野真守)
 江口さんにもちゃんと歌って欲しかったですw
 宮野さんの変貌振りが♪⌒ヽ(*゚O゚)ノ スゴイッ!!!
 キャラソンならではの演出ですね♪

ED曲『sweets parade』(第6話)
 【歌】髏々宮カルタ(花澤香菜)
 カルタちゃんと花澤さんのキャラを前面に押し出したファン必聴のナンバーですねw
 甘い物が食べたくなっちゃいますね♪

ED曲『SM判定フォーラム』(第5話、第10話)
 【歌】青鬼院蜻蛉(杉田智和)
 ノーコメントw


2012.02.19・第一の手記
2012.07.04・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♬)

投稿 : 2020/08/08
♥ : 103

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

凛々蝶の魅力が十分に伝わった^^

ジャンルはラブコメディで
それに「妖怪」というファンタジー的な要素もあります。

このアニメを見てまず思ったのは
主人公:凛々蝶(りりちよ)がとても可愛かった。

凛々蝶が御狐神(みけつかみ)に想いを伝えたいのに
自分の性格が故になかなか伝えられずに
あくせくする姿がなんとも可愛かったです。
また凛々蝶が御狐神と接していく中での
心の中の葛藤のやり取りがよく伝わり
見てて自分もドキドキしました。

またこのアニメの舞台である妖館には凛々蝶を含め
皆、個性的な人たちが住んでいて
その人たちのやり取りがとても面白かったです。

そして後半には凛々蝶と御狐神それぞれの
過去のおいたちや気持ちの心理描写が
わかりやすく説明され、とてもすっきりとした気持ちで
最終回を見終えることができましたし、素直に感動できました。
端的にまとめると主人公、凛々蝶の魅力が
十二分に伝わったアニメでした。

ラブコメ好きやドキドキしたい方にお勧めです。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 97

84.0 9 手紙アニメランキング9位
からかい上手の高木さん(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (920)
3992人が棚に入れました
「今日こそは必ず高木さんをからかって恥ずかしがらせてやる!」
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに何かとからかわれる男の子・西片。
高木さんをからかい返そうと日々奮闘するが…?
そんな高木さんと西片の、全力“からかい”青春バトルがスタート!

声優・キャラクター
高橋李依、梶裕貴、小原好美、M・A・O、小倉唯、内田雄馬、小岩井ことり、岡本信彦、落合福嗣、田所陽向
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

この首の角度を狙ってできる中学生の娘

2018.12.24記

断念→ここでの評価高めで再開→完走


なるほど!そうきましたか(^^)
中学生の他愛もないやりとりが続く中盤までの展開を単調と感じるか微笑ましいと感じるかで評価が別れそうですね。
完走してみたものの私はどちらかというと前者寄り。実際に中学生の子供を持つ親としての立場がニヤニヤさせるのに待ったをかけたような気がしないでもない。裏を返せば中学校一年生の生態(特に西片くん)がほどよく描けてたのだと思います。思い当たる節ありますもん。

そんなマイナスを差し引いても、後半{netabare}(10話以降){/netabare}はなかなかの見ものです。からかう高木さんと翻弄される西片くんの関係というものがしっかりと収まるところに収まる良い構成でした。
高木さんが上手なのは同年代の精神年齢のアンバランスさ(女子が大人っぽい)を超えて、以下の点で突出したコミュニケーション力を発揮するところ。

・男の自尊心を傷つけるラインまでは絶対いかない
 がんがん攻めてきますが、絶対防衛圏(としか言いようがない)には立ち入りません。だから“からかい”止まりなんですね。
 {netabare}「100%片想い」を愛好している西片の嗜好への評価にまでは踏み込まず、「私も好きだな」で済ます。大人でもなかなかできないですよ。{/netabare}

人を不快にさせるような描写は一切ないので、安心して観れる良作だと思います。
一方で私のように、“退屈”と感じる方も少なからずいらっしゃるでしょう。物語の山は後半なので日常系への耐性の有無が岐路かもしれません。


■終盤のしかけに好感 ※視聴済の方向け
{netabare}10話から高木さんが「勘違いされちゃったっていいよ」モードに入りました。以後、ラブコメの波動全開です。ここが良かった。
高木さんが西片くんをよく観察してることはこれまでの回から理解可能です。この10話では、つき合ってるんじゃないか疑惑をかけられたことについて西片に話を振り、否定しない西片の様子を見て高木さんの口元が緩みます。高木さんにスイッチが入りました。
続いて、学校からの帰り道。西片の“好き”を確認するための無理めの二択(「私がいなくなる」or「テストで0点取り続ける」等)を迫ったりと一つステージを上げてきました。ここでも西片の反応を見届けて高木さんの口元が緩みます。どちらも目元を映さない演出でしたが、これ良かったなぁ。{/netabare}
{netabare}最終話では、高木さんが西片に好意を寄せるきっかけとなったエピソードを挟み、これまでのからかい行為に意味づけがなされました。こういった説明は親切だと思います。{/netabare}
{netabare}ラストに目元を含めた高木さんの顔の全体のカット。なんかもう「幸せになっておくれよ」というハッピーエンドでした。…と思ってたら、そのまま結ばれて『からかい上手の(元)高木さん』が漫画では展開されてるそうな。作者は心得てますね。{/netabare}


■EDの選曲が心憎い
全12話で7曲用意しており、アコースティックな編曲を施した往年のJ-POPを高橋李依さんがカバー。

{netabare}①②気まぐれロマンティック/いきものがかり(2008年)
③④AM11:00/HY(2003年)
⑤⑥自転車/JUDY AND MARY(1995年)
⑦⑧風吹けば恋/チャットモンチー(2008年)
⑨⑩小さな恋のうた/MONGOL800(2001年)
⑪ 愛唄/GReeeeN(2007年)
⑫ 出会った頃のように/Every Little Thing(1998年){/netabare}

10年以上前の曲ばかりで、ファンの認知度高いけれども的な曲が入ってることにセンスを感じます。
例えば「自転車」は大ヒットナンバー「Over Drive」手前のリリースで恩ちゃん作曲ながら疾走感があり、その後のジュディマリの布石となった隠れた名曲。ヒットしてからはほぼTAKUYAが曲作ってたりする背景を考えると貴重です。
「気まぐれロマンティック」も他の大ヒット曲に隠れているが、ライブでは超盛り上がるファンのための楽曲の色が強いです。
総じて前半は軽快なナンバーが続き、終盤は誰もが口ずさめるTHE愛の歌。

 MY LOVE IS FOREVER~ あなーたとー

物語とリンクした選曲になってるのも心憎いですね。



※以下は断念時レビュー

{netabare}件名:ただちょっとね・・・
2018.01.24記

自分に合わなかっただけ。2話で断念。
悪くはないよ。ニーズはあるはず。

なんというか、主人公(男)が青臭すぎてくすぐったくなっちゃいまして。
でもしかたないそういう設定だから。
高木さんも憎めないキャラだけど・・・
でもしかたない中学生の他愛のないやりとりを大人が観続けるのにはしんどかった。

なによりHDDに録画しているのをうっかり奥さんが見て内容知ったら、本気で心配されそう、と世間体を気にした次第。
いやエロとかはないです。わかりやすい萌えでもないと思う。ただ中学生の日常のやりとりを綴った話。

この後、高木さんの弱い部分が出てきたり、主人公(男)とからかい以外の何かがあったりするんだろうなと期待しつつも、舞台が中学校の教室という日常で中学生の恋愛?を見せられてもなんだかなぁ、という判断です。

ただ、EDのいきものがかりのカバーは曲のチョイスといい良かったかも。


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2018.09.16追記

その後レビューちらほら目に入るもの見てると、けっこう評価している意見が散見されますね。EDも数話で変更、90年代JPOPを声優さんがカバーしてるなど琴線をくすぐる情報が入ってくる。悩むねェ(>_<){/netabare}



視聴時期:2018年12月 

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2018.01.24 初稿
2018.09.16 追記
2018.12.24 完走後追記
2020.04.17 タイトル修正

投稿 : 2020/08/08
♥ : 85
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

可愛い娘は何をしても許される?

原作未読。最終話まで視聴。

中学校の同級生で隣の席に座る西片くんと高木さんのラブコメディ。
1話30分だけど、いくつかのエピソードに分かれていて見やすい。

【まずは褒めよう!】
{netabare}高木さんが西片くんをからかうのは100%成功する。
逆に、西片くんが高木さんに仕返しをしようとすると、高木さんは100%返り討ちにする。{/netabare}
中学生ならではの微妙な距離感がなんとも心地良い。

男性である自分は、どうしても西片くん目線で見てしまう。
(物語が西片くん目線で描かれているせいもあるけど)
正直、高木さんにやられっぱなし。
ニヤニヤが止まらない(笑)

【だけど、正直・・・】
だけど、正直、終盤になると少々食傷気味で・・・。
西片くん目線で視聴していた自分が、いつの間にか第三者目線で視聴するようになっていたせいかも知れない。
要するに、「からかう」と「からかわれる」だけの関係に飽きが生じてしまうんだと思う。

【だけど、最終回は】
だけど最終回は良かったんじゃないかな?
『席替え~手紙』のくだりは、とても良かったと思う。
この作品では珍しい、{netabare}高木さん目線のラスト{/netabare}がとても良いオチだと思った。
このラストのために、高木さん目線の演出を控えていたのかと、勘ぐらせるほどの、綺麗なオチ。
何より、高木さん、嬉しそうだったしね!

【以下は、特に面白かった回・気になった回のレビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第2話】
習字のくだり。
高木さんの「現状維持」は吹き出してしまった。

【第4話】
逆上がりのくだり。
高木さんが{netabare}短パンをはいて{/netabare}いてガッカリした男性、手を挙げて!(笑)

【第9話まで視聴して・・・】
最初の頃は、「3人組のくだりはいらない!」って思っていた。
だけど、ここまでくると、正直、高木さんと西片くんのくだりだけでは食傷気味で・・・。
「箸休め的には有り」なのかもと思い直している。
{/netabare}

投稿 : 2020/08/08
♥ : 63

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「勝利」を約束された敗北(笑)。

自分が「良いな」と思っている女の子にからかわれ続けている時点で、からかわれた結果が如何なものであれ中学生男子にとって実は「勝利」であるということに気づかないのは当人だけ、というアニメ。

ということで、西片くんは高木さんにからかわれることで既に自覚なき勝利を積み重ねていくのです(高木さんに勝利したとは言っていない)。

なお、原作マンガのCMの声優はTVアニメのキャスティングに合わせて現在のCMでは変更になりました。

2018.3.28追記:
話のどこかからは『からかい上手の高木さん』なエピソードよりも、たぶん『あしたは土曜日』なエピソードの方が好きで観ていたかもしれません。あの三人組は本当に良い(笑)。

最終回: そしてとうとう西片くんは、自覚のないまま高木さんに勝利したと言えると思います。まさに「いい最終回だった」…。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 59

66.6 10 手紙アニメランキング10位
orange(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (577)
2675人が棚に入れました
長野県松本市に住む女子高校生・高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日、差出人が自分の名前になっている手紙を受け取る。その手紙には、26歳になった10年後の自分が後悔をしていて、その後悔を16歳の自分には味わってほしくないこと、菜穂に今後起きること、それに対して菜穂にしてほしい行動が書かれていた。菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていたが、手紙に書かれていた通り、成瀬翔が東京から転校してくる。手紙には、5月に成瀬翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来たと書かれていた。

声優・キャラクター
花澤香菜、高森奈津美、衣川里佳、山下誠一郎、古川慎、興津和幸、佐倉綾音
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

変えたい過去…それを考える青春もの

原作未読ですが、この始まりは間違いなく良い青春ものになると思いました。1話ですでに涙目…コブクロの曲も卑怯だ(良い意味で)。最後までじっくり見ました。

3話まで…出だしだけでうるうる
{netabare}過去を変えたい思いが生んだ奇跡なのか、手紙を受け取った過去は少しずつ変わっていっています。変えた過去はどう変わっていくのかこの先も面白そうです。過去の話と進行形の話がうまくミックスして、非常に見やすいです。
翔の表情が1話と3話では全く変わっているんですよね。重い気持ちが変わっていっているのだろうか。菜穂の恋心が強くなっていくと辛そうだ…。スレ違いと葛藤、青春ものはこうでないと。{/netabare}

4話…グサッ、グサッ、グサッ…
{netabare}未来の自分は過去の自分になんでも言える、なんて正論…。そう、だからこそ、やり直し系の物語はうけるんですよね。特に青春に思いを残している人には。そして、過去の自分はそれが精一杯。
未来の旦那、須和がイケメンで良いヤツ過ぎて泣ける。翔が居て、須和が旦那って、嫉妬した女子多いのでは?
でも、菜穂が追いかけて、翔に叫んだシーン、泣いた…涙もろいなぁ…{/netabare}

5話…地味な子ほどモテる
{netabare}特に少女漫画は。いや、菜穂は可愛いキャラだよ、うんうん。
パラレルワールドは分かるが、手紙のなぞはどう説明するんだろう。ま、この話にそんな難しい話は要らないかも。
みんなが手紙を受け取ったんだろうけど、須和の気持ちがそれによって我慢しようとなったのは切ないな。須和と翔の間で揺れ動きそうな展開になりそうで、どうなるんだろう…。気になるが原作読むのは我慢しよう。{/netabare}

6話…心の闇
{netabare}前半は菜穂と翔のくっつきそうで、くっつかないイライラ展開。いかにも少女漫画っぽい。互いに好きなのがまるわかりなのに。でも、今回は菜穂が積極的。
で、後半。翔の死が自殺だったことを知り、なんとかしなければ…と思うものの、翔の心の闇が深いこと、母に自殺が初めて帰ろうと誘った日だったことを知り、菜穂は落ち込んでしまう。そこに須和が来て相談、須和にも未来から手紙が届いたことを知る。
切なくなる話だけど、ボンボン松本ボンボンボン♪の歌が強烈過ぎでした…{/netabare}

7話…え~と…須和がイケメンすぎる
{netabare}須和にも届いていた未来からの手紙。そこには菜穂と同じように後悔しないでほしいことか書かれていました。
祝ってやれなかった翔の誕生日。未来のみんなは翔の家に集まり、翔の居ない誕生日を祝い、現在のみんなは祝うことができた。
そして、みんなは翔の悩みを聞き出し、翔と菜穂は互いに好きだと告白。

良い最終回だった…あれっ?
須和がイケメンすぎて、現在の菜穂も須和選んじゃったら良いんじゃね?と思うくらい。結末見えない…。でもこの作品、毎回グッと目をこらえてしまいます。{/netabare}

8話…みんなで救おう
{netabare}菜穂と翔は互いに好きなのに付き合いません。大切だからという気持ち、なんとなく分かる…。
そして、みんなに届いていた未来からの手紙。それぞれに悩むのではなく、みんなで救おうとなりました。翔は幸福者だと思う。その思いが伝わるといいな。
でも気になるのが翔の倒れかた…まさか、まさかだよな?そんなフラグは要らないぞ…{/netabare}

9話…付き合いそうで…
{netabare}もうね、翔も菜穂も互いに好きなのが分かっているのに付き合わない。互いに付き合う感覚ではないくらい自然がいいんだろう。でも、翔はちょっと違うな。須和に何だかんだ言っているのも実は先が…なのを考えてのことかと。かといってやきもち妬くし。めんどくさい男だ!!いや、変わってきていると思いたい、
みんなで翔もを救いたいのは分かったが、どうなることやら。あ、棒倒しは燃えます。ライダーキックは良い思い出。{/netabare}

10話…これが本当の伝言リレー、翔が駆ける!!
{netabare}翔の闇は深い…みんなが心配して何とかしようとするのに、やっぱりうじうじする感じ。須和がナイスガイのイケメンすぎるので、翔どうよ?と思うのですが、考えてみたら翔の置かれた状況が辛すぎて仕方ないですね…。大切な母親を失って、しかもひょっとしたら死なせなかったかもしれないという後悔。これは重すぎです。

みんなは未来を変えようと頑張ります。リレーは足を痛めても頑張った翔のお陰で勝利。翔が本当に嬉しそう。リレーの伝言が翔に届いたと思いたい。未来は変わってきているし。

それにしてもここ数話、作画がひどい気が…イケメンたちが笑ってしまうような顔になっていたり、足が異常に細かったり、ちょっと酷い。でも クオリディアよりも…いや、どっこいどっこいかもしれないです。{/netabare}

11話…もうね、翔も須和も不憫すぎる
{netabare}クリスマスを一緒に過ごそうと約束した翔と菜穂。でも翔のおばあちゃんが肺炎起こしかけてキャンセル。大晦日はと臨んだはずが、未来からの手紙どおりの展開に。翔の闇は深すぎてどうしようもありません。
この大晦日がきっかけの一つとなり、須和と付き合うことになったという。実は須和はこの日告白していたというのだ。展開は完全に未来からの手紙どおりなのに、須和は告白せず、菜穂の背中を押すこと選んだ…追いかける菜穂を振りきろうと翔…どうなるんでしょう…

翔、本当にめんどくさい。なぜ翔なんだろうと思うようになってしまいました。翔の置かれた立場考えたら分かるんですが、あまりにも翔の描写が少ないから、翔の闇の深さが分かりづらいんですよね。

にしても、本当に作画、どうしちゃったんでしょう。菜穂が口開けてる姿が出っ歯にしかみえず、笑いそうになってしまいました。{/netabare}

12話…重い、重いよ…
{netabare}翔がどうしてめんどくさい男になったのかを理解する回でした。さすがに重い…。母親の出せなかったメール見たら絶望してしまう…。
でも…生きろ、生きなきゃならないんだ。やっぱりこの男救わないと。笑顔で最終回終わってほしい。

で、母親は能登ちゃんかな~と思ったらやっぱり能登ちゃん…すっかり母親声優だ…なんかさみしい。{/netabare}

最終話…生きる、それが一番大事
{netabare}最後の最後に気づいただけでも良かったな翔。
最後の難関、それはバレンタインと翔の逝った日。どう回避するか、みんなが翔を守るために必死。ここまでされる翔は幸福者だと思う。見方によってはみんなが守ることに酔ってるとも言える。ここは人それぞれの見方かと。強くなった菜穂がいて、なんとかバレンタインはうまくいったものの、最後の難関、翔の自殺は動き出す。そこを救ったのは萩田の機転という、最後に萩田GJ。翔がやっと本音を話して、みんなも事実を話して、笑って終了です。

手紙を送った未来は変わらない。それでも過去を生きている誰かは変えてあげたい、その思いは届いた。この物語はそれが最も大事な点であると思います。今を変えるのは無理、なんとか過去を変えたい、それを見れなくとも、変えたい。その気持ちを代弁しているようなアニメでした。{/netabare}

さすがは少女マンガが土台というところでしょうか。男から見て、翔がどうしようもないくらいあまちゃんにしかみえないのが少々残念でした。でも、12話があったお陰で翔の見方が変わったので、そこは救いでした。あれは高校男子にはキツすぎる出来事です。翔を救うには魂ごと救わないといけなかったわけで、最後の最後に救えた、それも積み重ねてきたみんなの気持ちが届いたということだったと思います。本当によくまとめていたと思います。

でも、やっぱり須和が切なかったっですね。あまりにもイケメン、ナイスガイ過ぎました。ちょっとはひねてくれよとも思ったのですが、最後の最後までイケメンでした。同情する気持ちもよくわかります。

物語は可もなく不可もなくだったと思います。OP、EDは最高です。毎回コブクロが流れて泣きそうになってました。作画、途中どうしちゃったのかと思うくらいひどいときがありました。違和感あってネットで調べたら場面転換したさいに座る位置が逆だったとかあったのでびっくりしましたし。当然DVDでは修正すると思いますが。最後はきれいになっていたので、中の問題だったのでしょうね。

映画が決まりました。オリジナルストーリーが入るらしいですが、TVの総集編の方が強そう。あのはなと同じ感じになるかな?見てみたい気はしますが、二週間限定?大規模公開ではないのね…円盤まで待ちますか…。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 51
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

設定も(背景)作画も雰囲気もよい。が、キャラとシナリオが破綻している感じ。もったいないっす。

[文量→特盛り・内容→酷評系]

【総括】
普通の高校を舞台にした、普通の高校生が織り成す、普通ではない恋愛もの。

SF的な内容と恋愛の要素を合わせたものは、「Key」など、名作にもなり得るジャンルですが、この作品はイマイチでした。少女漫画っぽいキャラや展開にイライラしたのと、SFとしてストーリーが破綻しているのが問題かと。

でもまあ、実写化されるほど人気がある原作なのだし、私のように、アラを探して減点方式で物事を捉えるカスのような人間でなければ、楽しめる作品なのかもしれませんね(自爆)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
第1話を観て、思ったこと。

○→OP、ED共に実力派シンガー。特に高橋優さんは元々ファンなので嬉しい!

○→絵が非常に美しい。特に背景。キャラデザは、一目で少女漫画原作と分かる美男美女揃い。

○→ストーリーの重さ。1話の中で起承転結があった。未来からの手紙を無視もできる(した)ってところは良かった。きっと、それによるマイナスがなんであったかも、次話以降に明らかになるのだろう。(昔のバラエティー番組で、「未来日記」ってあったよね、関係ないだろうけどw)

×→成分にもなっているが、「まず手紙を全部読め」と「守らなければどうなるかまで書いておけ」。普通、全文読むでしょ、気になってw

×→未来から過去を変えたいようだが、1つ目の出来事(例えば翔を誘う)を変えた時点で、その次に起きてくることは変わるのでは? もしそれが変わらない(運命として既に定められている)のなら、不幸な未来を変えることはそもそも不可能なわけで、だとすれば、10年後から操作できる過去は、1つだけなのでは?

×→いや、あんた須和と結婚して子供もいるじゃん。過去を変換し、翔を助けちゃうと翔を好きなままだから、須和と結婚しない(今の子供もいない)可能性あるじゃん。過去の変換がパラレルワールドを生み出すってことが10年後に「解明(確定)」されているんなら良いけど、そうでない(現在の世界が変換されていく可能性がある)なら、須和(現夫)と離婚して翔と結婚したい、したかったという浮気の意思表示(須和との結婚なんてどうせ妥協なんだよ、二番なんだよ、的行動)だし、今の子供なんて(酷い言い方すれば)生まれてこなくても、翔との子供が生まれれば良いってことにならないかい? それって(未来から手紙を出す行為自体が)あまりにも酷くない? ⬅これを一番言いたい。

?→あまりにも動かない、静か過ぎる美しい背景は、まるで写真や1枚の絵画のようにも見えた。それを作為的に捉えると、「過去の世界」であることを表現したかったのかな、と思う。思い出の中の世界というか。なんか、(絵や写真といった)背景の前で演じられている人形劇を観ているような、不思議さと切なさと、少しの不気味さを感じた。

、、、タイムリープ系は数多あれど、この作品の最大の特色は、「未来からの有益な情報を生かせない、生かさない」部分だろう。それは人間が「理屈」や「打算」だけで動くのではなく、「感情」に左右される弱さや強さをもつ生き物だと表現したかったのだと思う。

でも、「人の命」がかかっているなら、別だ。(特に中盤までは)「いや、あんたの羞恥心と翔の命のどっちが大切なんだい?」とか思う。過去の失敗に「命」を入れたことが、この作品の重みであり良さなんだろうけど、単に「恋愛」だけにしておけば、名作にはなれなくても、少女漫画としては普通に成立した(反感は買わなかった)とも思う。

かといって、手紙の情報を完全活用すると、物語にならないし……「命」を扱うって、難しいね。

(同じ「命」をかけたタイムリープ系でも、シュタゲや僕街は、なりふり構わず必死にやった上での失敗だったけど、orangeの中盤までは、「そんぐらいがんばれよ、翔、死ぬんだぞ」感が半端なかった)。

手紙の効果が半信半疑になってきた辺りからは面白くなってきたけど、5人全員に手紙が来てる設定はいらないと思う。もしそうするんなら、「あっ、あの時のあのキャラのあの行動は手紙のせいだったんだ」と分かるような、伏線やミステリー的手法が必要だったと思う(けど見当たらない)。5人全員に手紙が来るなら、「他の4人は知らない翔とのエピソード」が必要なんだけど、それもあんまり(体育祭の怪我くらいしか)ないし。

ただ、評価できる点としては、「未来の自分にすら、解決方法の分からない過去」を変えていこうという点だ。ゴールは分かるのに道順が半分しか分からない、というのは面白かった。それに、「過去の事実を変える」のではなく、「過去の人の心を変える」という点も新しい。やはり、方法の分からない、不確実なものは観ていて面白い。

体育祭、マットを皆で持つシーンの「皆で持てば重くない」は、「翔のトラウマを分かち合う」という分かりやすい比喩だけど、そこで風が吹いてきて背景が動くのは、第1話目感想の?に書いた「止まった背景」の理屈が正しい証明になると思い、嬉かった(けど、我ながら嫌なアニメの見方だ……)。

とにかくまあ、須和が良い奴過ぎて(笑) 誰よりも須和に幸せになって欲しいと思った視聴者は、私だけではないでしょう。「捏造トラップ」の「武田」と、一緒に呑んだら親友になれると思う(笑)

あとはまあ少女漫画だからしょうがないけど、「とっとと付き合えよ」感も半端なかったw

ラストに向けての興味の対象は「①翔は本当に助かるのか(どうやって助けるのか)」「②どうやって過去に手紙を出せたか」の2点のみに。

②は、都市伝説と奇跡で強引に解決。まっ、ここがタイムトラベルものの一番難しいとこだよね。なんてったって、誰も正解が分からない部分だから。でも、あんまりにも乱暴な解決方法でガックリ。

①は、う~ん、これといった奇跡も驚きもなく普通に救えちゃいましたね。好意的に解釈すれば、これまで積み重ねてきた小さなことが実を結んだということなんでしょうが、やっぱり尻すぼみ感がいなめない。自分でハードルを上げるだけ上げといて、まったく飛ばずにゴールしちゃったというか、ボクシングの試合に例えるなら、序盤からジャブとボディーを積み重ね、いつかストレートで沈めると期待してたら、そのまま判定勝ちしちゃう試合を見せられた気分になった。

設定は面白く、作画がもよく、雰囲気も良かった。ただ、如何せんシナリオに荒さがあった。まあ、単純に原作者の力不足なのでしょう(原作も読んだけど、まんまだったし)。やっぱり謎解き要素があるものは難しいなぁ~。イマイチな作品だった。


最後に一言。「BUMP OF CHICKEN」の「藤原基央」さんの名言です。

「生きてれば必ず良い事がある? なに言ってんだ! 生きてる事が必ず良い事に決まってんだろ!」

とても好きな言葉です。自殺、ダメ。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
まず、「1話目に手紙全部読めよ」と、多くの視聴者が思うだろうし、ここからすでにご都合主義がアリアリ。人の生き死にがかかっている場面なのに、自分の羞恥心に負けるヒロインと、メンヘラ男な主人公にイライラ。なのに、あんなに素敵な須和にヒドイ対応をするなんて、どうかしている。須和、世の中にもっと素敵な女性はいっぱいいるからな。須和に幸せになってほしいアニメでした(笑)
{/netabare}


【余談1~ずっと前に聖地巡礼~】
{netabare}
松本、1回行ったけど良いところ! 2泊で蕎麦屋に7軒行ったw どこも美味しかったな~。時間がない人は、駅にくっついてる榑木野(くれきの)さんがオススメ! 駅ナカ店のクオリティじゃないよ! でも、時間があるなら三城(さんじろ)さんがオススメ! 前日までに要予約&メニューなし&値段なしでビビるけど、日本酒と小鉢がいくつかと蕎麦が出て来て2000円。ちょっと、コースを食べた気になれます! メチャ旨でした♪ 松本城は、「格好良いけど、攻めやすそうな城だな~」って思いました(笑)
{/netabare}

【余談2~文学部的レビュー(中原中也)~】
{netabare}
2話の冒頭で使わ(朗読さ)れた詩は、中原中也の「春の日の歌」ですね。中原中也といえば、「夭折(若くして亡くなった)」「ダダイズム(秩序や常識の破壊、否定)」の詩人として有名です。

また、3話で黒板に書かれた古文は、藤原道綱母の「蜻蛉日記(夫への恨み辛み嫉みが書き連ねられた恐ろしい名文ですw)」の冒頭です。

これらを、単に「高校生活の一場面の描写」とみるか、「作為的(隠喩表現的)」なものとみるか。

前者なら論じる必要もないので、とりあえず後者の立場で(そして私は古文は専門外なので、スルーするーw まあ、恋愛モノの有名な古文ってことで作風ともマッチしてるネ☆って位で終わらせておきます)。

しかし、中原中也とは、大分面倒くさいところを……。しかも、「春の日の歌」? 中原中也で教科書に載るとしたら、「汚れちまつた悲しみに」「サーカス」「一つのメルヘン」とかだけど……あえてってところが、怪しい(朗読までしてるし、やはり何らかのメッセージを受け取るべきと考える)。

また、この人は詩人の中でもかなり難解な詩を書くし、私は「雰囲気を楽しむ詩人」だと思っているので、細かい解釈は苦手(そして、中也の中でもそこまでメジャーじゃないから、ネットにも解釈は転がってないし⬅ということは、探して楽しようとしたw)。んじゃ、自力で(笑)

まず、「春の日の歌」は、詩集「在りし日の歌」に収められています。「在りし日」とは中也にとって、「実際には過ぎ去ったが、詩的世界の中では生き続けている世界」と思われます。この辺、「未来から過去(在りし日)に手紙を送る、orangeの世界観」に共通する部分も。実際、「在りし日の歌」の中には、「死」や「幻想」を感じる詩が多い(それに「春の日の歌」は中也の死の1年前に書かれていて、体調も悪く、精神的にも病んでた時期ですし)。

まず、「春の日の歌」全文を。

《流(れ)よ、淡き嬌羞よ、ながれてゆくか空の国? 心もとおく散らかりて、エジプト煙草たちまよう

流(れ)よ、冷たき憂い秘め、ながれてゆくか麓までも? まだみぬ顔の不可思議の、咽喉のみえるあたりまで……

午睡の夢のふくよかに、野原の空の、空のうえ? うわあうわあと涕(な)くなるか

黄色い納屋や、白の倉、水車の見える彼方まで、ながれながれてゆくなるか》

……うん、意味わからん(笑)

多分、「淡き嬌羞(女性的な恥ずかしさ)」や「冷たき憂い(心配)」が「空の国」や「麓」に「流れていくのか?」と問いかけているのでしょう。第一連の「流」は「エジプト煙草」とあるから「風」を表し、第二連の「流」は「麓」から「水」を表すのでしょう(もっと性的な解釈もありますが、好みじゃないので)。

それらがどこに流れていくかというと、「空の国(うえ)」「水車の見える彼方まで」です。こうみると、雄大な自然を歌ったようにおもいますが、あくまで流れていくのは「人の心」です。

この時期の中也が「空」と書くと、やはり「死後の世界」を連想してしまいます。また、「黄色い納屋」「白の倉」「水車」は、いかにも牧歌的で幻想的で、「中也の故郷(山口県の温泉街)」とも言われてますが、私はなんか「ヨーロッパの田舎」を連想します(中也は仏語の翻訳家だし)。中也は確か海外行ったことないんで、未だ見ぬ自らの詩の元風景なのかな? とか思ったり。

自らの、あるいは人の心にある、重く苦しいものが、フッとどこかに流れて行ってしまう感覚。「嬌羞」や「憂い」なんてなくなってスッキリするはずなのに、「うわあうわあ」と声をあげて泣いてしまう。やはり、それすらも自分の大切な一部なのだから、抱えていくべきなのか? それとも、そんなものを後生大事に抱えているから、死へと向かっていってしまうのか?

と、中也も悩んでいるように私は感じます。「春の日の歌」では、全体を通し疑問系が多く使われ、実際は何も言い切っていないしね(笑)

「orange」との関連を考えると、「orange」最大のキーになるのは、「結局、翔の最大のトラウマ(母の自殺)は取り除けなかった」ということでしょう。母の自殺は、=「冷たき憂い」。それにより、翔の心は「とおく散らかる」状態に。このままでは翔は「空の国(死後の世界)」に行ってしまう。そういう、漠然とした不安感を、この「春の日の歌」にのせたのかな? それとも、そういう悲しみを背負ったまま、それでも生きていけということかな?

……うん、こじつけですなw 多分、あんまり内容に関係ないな、素敵な雰囲気で使っただけの詩だな(長い読解の結論w)。それもまた、ある意味この作品らしいがw
{/netabare}

投稿 : 2020/08/08
♥ : 45
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

感想

田舎の学校っぽいのにやけにオシャレな制服だな~なんて思いながら視聴。

以下、ざっくりとした感想↓
{netabare}

【物語】
カケルを救う為に友人達が色々頑張るわけですが、カケルがスワとナホに自分の気持ちを涙ながらに告白するまででいいのに、カケルがナホを突き放し、自殺しようとする展開は本当に蛇足。一度周りに自分を心配してくれる人がいることを自覚しながら、それを裏切る「自殺」という行為は、私が友達なら怒ってますし、客観的に見てもカケルは傷付きやす過ぎて、この先生きていけるのか?と疑問に思い、感動よりもそっちに意識がいってしまいました。

【作画】
かなり綺麗なほうだと思いますが、時々顔が変わっていることがあります。

【声優】
佐倉綾音さんが演じたギャルっぽい子が好きですよ。カケルの幸せのために一方的に悪者にされてかわいそうだなーと見ていました。

【音楽】
EDの歌詞に「こんなにか細く折れそうな」ってありましたけど、本当ですよ、カケルは心が弱すぎる。

【キャラ】
物語の終盤に行くにつれてカケルの人間性が疑わしくなっていきます。ナホに対する態度や、その携帯自分で買った上で壊したのか?とか。
母親の事を思いやっているように見えて自分の事しか考えていない、そんな風に見えます。あれだけ周りの5人が心配してくれて、自分の自殺願望すら言えた友達なんてそういないですよね。最終回で自分の弱さについて告白してくれて、カケルをギリギリ許せるレベルになりました。自殺したら彼らの気持ちすら裏切るのになあ。最後に明日も楽しいことがあるのかなで何とか踏みとどまりましたけど、それってまた自分の事しか見えてないんじゃ・・・

それにカケル視点があまりないのも、カケルの弱さが伝わらなかった原因だと思います。もっと死ぬほど葛藤しているシーンを作ってくれれば、納得できたかも知れません。

ナホに関してもちょっといいたいことがあります。カケルがおばあちゃんの様子を見に行きたいといって、「大丈夫だよ」と引き止めるのですが、どうして一緒に行こうという選択肢がでないのでしょうか・・・そこで、ナホは可愛らしい良い子みたいなイメージが崩れました。(ナホが良い子じゃなかったら、先輩を悪者扱いしてまでくっつける意味が無いだろうと、そのイメージを大切にしてほしかった・・・。)

【全体の感想】
作画の力でそれなりに見れましたが、お話、人物に共感できないのでお勧めは出来ない作品です。

{/netabare}

投稿 : 2020/08/08
♥ : 43

62.7 11 手紙アニメランキング11位
ユリ熊嵐(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (494)
2208人が棚に入れました
あるとき、宇宙に浮かぶ小惑星「クマリア」が爆発し、その破片が隕石となって地球に降り注いだ。するとこれに呼応するように地球上の全てのクマが突然凶暴化し人間を襲うようになる。かくして人間とクマの長い戦いが始まり、いつしかお互いへの憎しみから両者を隔てる「断絶の壁」が築かれた。
そんなある日。人間側にある「嵐が丘学園」に百合城銀子と百合ヶ咲るるという2人の転校生がやってきた。だがこの2人、その正体は「断絶の壁」を越え、人間に化けた「人食クマ」だったのだ。

声優・キャラクター
荒川美穂、生田善子、山根希美、諏訪部順一、斎賀みつき、山本和臣、小倉唯、悠木碧、小清水亜美、日笠陽子、井上喜久子、遠藤綾
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者をたたく

輪るピングドラムに続き、
今作でも前衛的で抽象的な演出の数々。
幾原監督の作家性は大きな魅力ですね。
相変わらずの暗喩の連続で、
一見わかりにくいのですが、
前作同様「軸」はシンプルだと思います。
アンニュイで耽美な主題歌「あの森で待ってる」最高です。

宇宙のかなたで「小惑星クマリア」が爆発した。
粉々になったクマリアが流星群となって地球に降り注ぐ。
それを機になぜか地球上の熊が一斉に決起し、
人類に襲いかかったのだ。
これは荒唐無稽な物語かと思いきや、
一人の少女が真摯に純粋なモノを探す物語なのだ。

舞台は嵐が丘学園。
百合の世界。
透明な嵐が吹き荒れる。
透明な嵐はきれいで優しいものから壊していく。
{netabare}「透明になる」とは、
個人意思を無くし、集団に埋没しながら、
無個性に生きるってことだろう。
事なかれ主義。
それは見せかけの平穏。
排他的な現代の病。
そして現代の魔女狩り「排除の儀」。{/netabare}

ある日森の中、クマさんに出会った。
花咲く森の道、クマさんに出会った。

普遍的な愛を喪失した世界で、
ほんとの好きを探す。
懸命に生きる主人公に好感が持てます。
優しい気持ちになれる作品ですね。
あなたにとって「大切な好き」を忘れないで下さい。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 53
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

あの壁の向こうから来た人魚姫

輪るピングドラムと少女革命ウテナと同じ監督です。
上の↑どちらか又は両方視聴してから観ると
物語の理解が深まると思います。

ピンドラ放送終了後暫くして
「ピングベアプロジェクト」として
「その透明な嵐に混じらず、見つけ出すんだ。」
と、書かれたサイトが出てたので
(ピンドラ綺麗に終わったのに続編出すのかな・・?)
と、嬉しい気持ち半分の半信半疑でしたが
更に暫くして「ユリ熊嵐」の公式サイトが作られ
あらすじを見ただけでは内容の判断がつかず
「なんだ、これ!?」と理解不能だったのを思い出します。

視聴終わって振り返ってみると
女の子同士の艶かしい(?)絡み(困惑)等のシーンや
幾原監督独特世界観の台詞回しが強いですが
ピンドラやウテナよりも短い全12話で
無駄な回がなく話が比較的理解しやすかったと思いました。
個人的にしっとりとしたウィスパーボイスのOPが大好きです(笑)

ピンドラとウテナを振り返って
※一部上記2作品のネタバレがあります
観覧注意です。
{netabare}
ウテナが革命→アンシーの意識革命を起こすための友情がテーマ
ピンドラが生存戦略→陽毬の命を救う&運命を変える。無償の愛

・・だとしたら、ユリ熊嵐はどんなテーマだろう?
自分の幸せより相手の幸せを願う「愛」より
嫉妬やその人を独り占めにしたい独占欲と依存の感情
エゴイズムの強い「恋」がテーマではないだろうか・・。

ハイジョの儀式によって奪われ火の中に捨てられたスミカの手紙を
紅羽のために自ら炎の中に飛び込んで取り戻す姿が
ピンドラ23話のサネトシに日記を燃やされ
桃果や陽毬を救うために、
自分が燃える覚悟で火傷を負いながら
日記を守る苹果の姿とかぶってしまい鳥肌が出た。 {/netabare}

透明な嵐から、私を見つけ出して
{netabare}
ピンドラでは「こどもブロイラー」として透明な存在があったが、
ユリ熊嵐は透明な嵐。排除の儀に参加するには透明な嵐に加わり
透明な存在にならなくてはいけない。
集団に紛れ一体となりクラスから浮いた存在を
徹底的に虐める。しかもそれが陰湿どころの騒ぎじゃない。
「ハイジョ、ハイジョっ!」って嬉しそうにやるのが狂気を感じて怖い。

現代でも自分とは違う異質なものを遠ざけようとしたり
人種差別、いじめとかあるけれど
「分かり合えないから怖い、拒絶」ではなく
このアニメを見て知ったことは
「分かり合えないけど、好き」ということもあると知ったことだ。
アニメでもこれは難解だ、とか決めつけずに
もっと観てみたい。知りたい。と思うようになった。 {/netabare}

あの壁の向こうから来た人魚姫
※ネタバレあり
{netabare}
銀子はまるで人魚姫のようだと作中でも語られていた。
人と熊の間には大きな断絶の壁があり
熊は人を食べ、人は熊を撃つという分かり合えない存在だった。
その中で銀子は紅羽と出会い
友達になりいつしか恋に落ちる。
そして人間になりたい、紅羽と一緒にいたいと願うようになった。
一方紅羽は銀子が熊だから一緒にいれないと気づき
銀子を人にしてください、と願う。

人魚姫の話では声と引き換えに自ら歩ける足を手に入れ
人間の世界に行き、助けた王子を探しに行くけれど
ユリ熊嵐では、ユリ裁判で承認された結果
紅羽の好きの記憶と引き換えに銀子は人間の女の子になり
一度熊の世界に返され透明な嵐が起こるまで
何年も何年も孤独に紅羽との再会を待つシーンが泣ける。
その後弟を失い「キス」を諦めた百合ヶ咲るると出会い
扉の向こうにいる紅羽と再会する。

透明な嵐に自ら飛び込み自分の姿さえ砕いた銀子は
人魚姫というよりお姫様を救う王子様のようだ。
{/netabare}

セリフやSE等
{netabare}
幾原監督らしいキャッチーなセリフ回しなどが
この世界観を築き上げてて面白かった。
「クマショーック」や突然の「ユリダーク♪」に吹いてしまったw
「それがセクシー?」「シャバダドゥ」「キラキラ~♪」とか
声優さん改めてすごいなぁ・・と感心。
後にわかったのは名前に「百合」がつくのは皆クマだって理解した(笑)
スタイリッシュ☆脱衣の蜜子さん・・大好きです(笑)
{/netabare}

百合ヶ咲るるはどうしてあんなにも可愛いのか・・
※ネタバレあり
{netabare}
彼女が優しいから、だろうか
銀子の過去を知っててすみかを見捨てたということを
紅羽を煽るタイミングで言ったりしたのも
結局嫉妬の裏返しではあったが、彼女は自分に正直で
銀子の幸せと紅羽の幸せを誰より願ってサポートしていた。

11話で破られた「月の娘と森の娘」の薄いほn・・いや
絵本を「二人の未来だよ・・」と持ってきて
笑顔で亡くなったシーンを観て
思わず「るるーっ!」と思い泣いてしまった。
るるは結局幸せだったんだろうか・・
最後みるんと一緒に「スキがキスになる場所」にいたから
天国で幸せになれたのかな・・ {/netabare}

最終回
※重要なネタバレあり
{netabare}
紅羽が全てを思い出しクマになる道を選んだことと、
クマリアがスミカだったのは意外ッ・・!
約束のキスは果たされ、二人で生きていくことができるなんて
ハッピーエンドで良かったね・・と、ホッとする。

最後そんな二人の姿を見て透明な嵐を抜けて
サイボーグクマを拾う可愛い黒髪ツインテールの子の
今後を思うだけで、ちょっとワクワクした余韻が残るのが良い {/netabare}

毎週楽しみに見ていたから12話があっという間だった。
伏線の回収や謎が謎を呼ぶ展開が良かった。
作画も安定していて、目の保養になる綺麗な沢山の色や
可愛い女の子キャラがいっぱい見れたから
見ていてとても満足だった。
幾原監督の新しいアニメまた出たら観たい。
そして、ユリ熊嵐の公式ガイドブックが出たら絶対買おう・・(笑)

投稿 : 2020/08/08
♥ : 50
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

百合は釣りで、本作の本質はちょっと時代遅れの勘違い系“社会派アニメ”と思いますが、作画・演出は高評価します

今しがた一気観を完了したところですが、本作を観ながら、幾原監督という方はいったい何を思ってこんな風変わりなシナリオを作ったのだろう?とずっと考えていました。

作画・演出面では、前作の「輪るピングドラム」より遥かに良い出来になっていましたし、1話毎の脚本もかなり工夫されていたと思います。

だけど、本作を視聴しながら、つくづく思ったのは、

①自分の本当に好きな作品って、イベントは必要最低限しか起こらなくてもいいから、個々の登場キャラの心情推移が自然で的確なものに描き込まれている作品であり、
②本作のように毎回毎回ショッキングな出来事が起こったり、過去の出来事のフラッシュバックがやたら多く挟まれたりして、個々の登場キャラの心情がクルクルと変わってしまったり、余り整合性のない作品は、①に比べるとどうしても途中で飽きてしまう

・・・ということでした。

※視聴中に、恒例の各話の星評価をつけていたので以下に記します。

◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に疑問を感じた問題回

{netabare}
Episode1 私はスキをあきらめない ☆
Episode2 このみが尽きても許さない ☆
Episode3 透明な嵐 ★
Episode4 私はキスがもらえない ★
Episode5 あなたをヒトリジメにしたい ★
Episode6 月の娘と森の娘 ★★
Episode7 私が忘れたあの娘 ★
Episode8 箱の花嫁 ☆
Episode9 あの娘たちの未来 ☆
Episode10 ともだちの扉 ×
Episode11 私たちの望むことは ×
Episode12 ユリ熊嵐 ×
{/netabare}

このように、作品の内容をまだ把握途中だった序盤~中盤は、作画・演出の良さもあってそこそこ楽しめたものの、本作の傾向に慣れてきた終盤は、上に述べたように個々の登場キャラの心情推移に余り一貫性がない、ということに気づいてしまったために、そうしたキャラの心情を注意深く読み取ってやろうという視聴時の集中力が途切れてしまい、一気に飽きが出てきてしまっています。

もうその点については、私個人の好み、ということなので、仕方ないと思っています。

ただ、一番上に書いたように、幾原監督が何を考えて本作のシナリオを構想したのか?ということは途切れずにずっと気になっていて、とくに
{netabare}
①なぜ普通に人と人の「好き」ではなくて、人と熊の間の「好き」なのか?
②なぜ人の社会に、人に変身した熊が何体も紛れ込んでいるのか?
{/netabare}
の2点は凄く気になっていたのですが、最終回の展開を見ているうちに、ふと、「ああ・・・成る程」と何となく納得してしまいました。

まあ一言でいえば、ひと昔前風の「社会派アニメ」で「メッセージ性の強い“意識高い系”」だったんでしょうね。
実際にも本作をそういう風に受け取って高評価している方々が、放送時から一定数いらっしゃったようで、私が本作を今回視聴したのも、そんなに熱烈な“信者”のいる作品ならば一回は見ておく必要があるかも・・・と思ったからでした。

なお、現在刊行中の本作の円盤は意外にも?各巻平均で今のところ僅か?800枚程ということなので、本作の出来から見てもう少し売れてもよい気がしますが、いわゆる“信者さん”の実数ってこの位なのでしょうか?

本作は、もう1周して、もう少し木目細かく考察したい気持ちもありますが、とりあえずここまで。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 46

66.7 12 手紙アニメランキング12位
思い出のマーニー(アニメ映画)

2014年7月19日
★★★★☆ 3.8 (318)
1663人が棚に入れました
この世には目に見えない魔法の輪がある。

海辺の村の誰も住んでいない湿っ地(しめっち)屋敷。
心を閉ざした少女・杏奈の前に現れたのは、
青い窓に閉じ込められた金髪の少女・マーニーだった。

「わたしたちのことは秘密よ、永久に。」

杏奈の身に次々と起こる不思議な出来事。
時を越えた舞踏会。告白の森。崖の上のサイロの夜。
ふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれるとき、
杏奈は思いがけない“まるごとの愛”に包まれていく。

あの入江で、
わたしはあなたを待っている。
永久に―。

あなたのことが大すき。

声優・キャラクター
高月彩良、有村架純、松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣、森山良子、吉行和子、黒木瞳

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

推理小説みたいな作品

喘息を患っており療養のため夏休みの間だけ親戚が住んでいる田舎町に来た高校生の杏奈と、金髪で青い目をした外国人っぽい外見の不思議な少女マーニーのダブルヒロインで物語が構成されています。人見知りでネガティブな少女安奈が社交的で明るい性格のマーニーと出会って成長していく物語…だと前半は思いました。しかし後半になるにつれ謎の少女マーニーの素性がわかってきます。視聴者は安奈目線でマーニーの謎を紐解いていくのでまるで推理小説を読んでいる感覚で映画を楽しむことができると思います。そしてその謎がわかったとき、きっと感動することでしょう。また戦争や環境問題がテーマの宮崎作品とは異なり少女の成長を描いているので子供でも分かりやすい内容となっております。勿論大人も楽しめますよ。あと余談ですが北海学園大学の劇団のチームナックスが声優として参加しています(笑)是非劇場でご覧になって下さい。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 65
ネタバレ

offingbook さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いつか『思い出のマーニー』を観るあなたへ。

一生この作品を観るつもりのない人、もう原作等で物語を知っている人は別にいいのですが。

これから、もしくはいつか『思い出のマーニー』を観る予定の人へ。

とにかく余計な情報を入れず、まっさらな気持ちで、真っ白な状態で観ることをオススメします。

僕の以下の文章も、特にネタバレはしていませんが、
正直読まなくてもいいです。つーか観るなら読むな。(笑)

というのもこの作品、いくつかの大きな秘密を抱え込んでいる物語だから。

といってもミステリー作品でもなければサスペンス作品でもないです。
(ミステリアスな部分は多いですが)

この映画は、主人公の少女・杏奈と謎めいた少女・マーニーの物語。

2人の少女の物語。

杏奈が世界のまぶしさに気付く物語。
杏奈が愛につつまれる物語。
マーニーが杏奈に伝える物語。
マーニーが杏奈に寄り添う物語。

2人の繊細な感情の機微や距離を見つめる作品。
だから、その核心部分だけが見所ってわけではないけど、でもやっぱり一度最後まで観てみて、
あぁ、あんまりこの作品について詳しく調べなくて良かったな~と、心から思いました。

今の時代、ちょっと検索しただけで色んな情報が目に入っちゃうからね。

そういった意味で、あまり情報や感想が公開される前の試写会で
この作品にふれることができたのは幸運でした。

とにかく、いつかこの『思い出のマーニー』を観るあなたへ。
何も知らずに観たほうが、きっと楽しめます^^

…まるでレビューになってなくて申し訳ないです^^;(笑)

『思い出のマーニー』良かったです。
一度最後まで観た今、もう一度最初から観直したいと思える映画です。
…まぁそもそもジブリ映画は何度も観て良さを噛みしめるような作品ばかりですが^^


…以下は本当にネタバレを含む感想をぽつぽつと…。
観てない人は絶対読まないでね~。

{netabare} 予告編だけ見ると百合な物語と勘違いしそうだけど、
後半、怒涛の勢いでわかる真実で、ようやくわかった。そうかこれは、家族愛の物語なのだと。

マーニーが杏奈を崖の上のサイロに置いてけぼりにしたことを謝り、
杏奈に許しを乞い、そして杏奈がそれを許す場面。

最初に観た時は、正直そんな大げさに描くシーンだろうかと
疑問があったけど、最後まで観てようやくなるほどと思えた。

あれは、崖の上のサイロに杏奈を“置いてけぼり”にしたことへの謝罪と、
祖母であるマーニーが、杏奈をこの世界に“置いてけぼり”にしてしまったことへの謝罪、
二つの意味が込められていた大事な場面だったのかなぁと。

杏奈の瞳の色は伏線だったのね~。
幼い頃の杏奈が持っていた、マーニーに似ている人形はミスリードか。

あ~この真実を見届けた上で、もう一度観たい!(笑)

一回観たらもう一回観たくなりますね、この映画。

そしてチームナックスの5人が特定のキャラ以外にも、杏奈の回想の場面、工事の場面などなど、
いろんな場面に出てて道民の自分には面白かったですw {/netabare}

投稿 : 2020/08/08
♥ : 52

♡ェみーる米麹米子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

縁は異なもの味なもの

今日はこの感じのものばかりに当たるなぁ…。

思春期の女の子独特な雰囲気で
幻想的、かつ後味よろしく仕上がっており
個人的にはジブリの中で一番好きな作品。


主人公杏奈はぜんそくの療養を目的に
親戚が生活している海沿いの村にやって来た。
そんなある日、誰もいない屋敷の中に女の子マーニーを見つける。
ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を映画化したもので
秘密や思春期などの内面をつぶさに表現してる美しい作品。

隣の芝生は青く見えるものである。
それは若ければ若い程狭く浅く
他人が自分とは全くかけ離れた存在で、幸せに見える。

恵まれてるわ

お互いの内面を知り深く強くそれは絆になっていくもの。
浅さや狭さがほんの少し広がって来る。
何でもそうだよね。
知らなければ好き放題言えても
知ってたらそれは言えなくなる。
何故か?
それは、貴方の視野がほんの少し広く深くなったから。
それに、もしかしてこの繫がりは偶然ではないのかもしれないと
思わせてくれる素敵な作品。

ネットの世界は切れたり離れたりめまぐるしくて。
この世界はこの世界で儚く脆いものだと思ってる。
でもどこかで繋がってる安心感は得られるからみんなハマっていくのだと。
今はネット依存症が増えて中高生で50万人とも言われてる。

思春期のほんの一瞬の煌めきだったり
焦燥感だったり暗黒面だったり
ちょっとつまんでみせてくれるのがさすがジブリだなぁと。

若者よ、ネットで終わらせて良いのかその煌めきを。
そう、コツンとこづかれた気がする。

見る前に、百合か!?百合なのか!?と思わせぶりな会話をしていた
disaさんとワタさん。
罪な殿方達だと思いましたわ。

この映画を見て、サイロが出てくるのですが
私が小さい時に叔父が
下に牛が沢山居て、牛乳が沢山入ってる塔だと教えられ
疑う事もなく18歳の時に、人にそれを告げたら爆笑されました。

男なんて罪作りでしかないのだわ…。

微妙な思い出が蘇り、枕でバタバタした事は内緒です♪

投稿 : 2020/08/08
♥ : 47

66.2 13 手紙アニメランキング13位
NOIR -ノワール(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (203)
1630人が棚に入れました
パリで裏の仕事を営むミレイユ・ブーケは、ある日、夕叢霧香と名乗る日本の女子高生から不思議なメールを受け取る。そのメールから流れてくるオルゴールの曲を耳にして、ミレイユは驚愕した。その音楽こそ、かつて家族が惨殺された日、現場で流れていた曲だったからである。
ミレイユは霧香にオルゴールの曲について尋ねるために日本へと飛ぶが、霧香は過去の記憶を失っていた。そして、とある事件がきっかけで二人はコンビを組み、裏社会の仕事人として仕事を始めることになる。ユニットの名は「NOIR(ノワ-ル)」。
様々な依頼をこなすうちに2人は真のパートナーとしての絆に目覚めていくが、そんな彼女達の前に秘密組織ソルダの影が忍び寄る。
ソルダとは一体何なのか?その正体は?そして「ノワ-ル」の名が持つ真の意味とは…?
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

死を司る二人の処女(おとめ)

2001年…表現の〝萎縮"が加速する表世界の退屈を横目に、
〝解放区"たる深夜アニメでは、美少女暗殺者に銃武装させる、
『NOIR(ノワール)』なるアニメ表現開拓の成果が披露されていた…。

本作の真下耕一監督らスタッフ一同は、
明らかにフィルム・ノワール、ハードボイルド映画、マフィア物、マカロニ・ウエスタン等の、
見過ぎ、悪影響受け過ぎ、毒もらい過ぎであり(苦笑)

その溢れんばかりの病毒を、二次元の美少女キャラを通じて、
次代に語り継いでいこうとの情熱が、甘美なまでに高まった
少女×銃のハイセンスな演出となって、迸っているのでありますw

特に、{netabare} 殺しを重ねすぎて感情が平坦になった霧香が、
自らの暗殺者の性に、普通は涙しなきゃならないシーンで
ことごとく感情希薄な件はもうね…(泣)
スタッフのみなさんも、毒回り切って色々手遅れでしょうとw(苦笑)

まぁ、もっとも、二人の暗殺者少女の拠点がパリということで、
『レオン』や『ニキータ』なんかを思い出して、狂喜している私も既に手遅れですがw(苦笑){/netabare}

さらにBGMは梶浦由紀さん。
そしてOP主題歌は従来の清純可憐な乙女の代弁者から、
本作の「コッペリアの柩」で突如、妖艶な毒をまき散らす
〝黒アリ"路線に目醒めたALI PROJECTが担当。

いいですねぇ~♪音楽聴いてるだけで呪われそうですw(苦笑)

いずれにせよ時は2001年…。
こうして二次元世界にて少女が銃火器をぶっ放す、
恐るべき新世紀の幕が切って落とされたのである!

投稿 : 2020/08/08
♥ : 23

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

銃と少女

…という謎のコンセプトで作られたオリジナルTVアニメ。ただ、キャラは可愛いがパンチラ方面の需要にはほぼ応えない。

主人公の霧香とミレイユが殺し屋だったり、秘密結社ソルダが出てきたり、ソルダで組織内抗争があったりとシリアス目なお話。作画は当時としては良い方。内容的に、本作が深夜アニメなのはとても正しい。

OP「コッペリアの柩」(ALI PROJECT)は必聴の名曲。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 22

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

美少女ガンアクションの名作。あにこれのサムネがよくない

ノワール=仏語で黒を意味します。暗殺者ユニットを組んだ2人が
退廃した世界で悪を裁く本格的ガンアクション。フランス映画のような
雰囲気がある作品です。
決して明るい物語ではありませんが、引き込まれるものがあります。


・メインキャラクターの少女は二人。
一人は家族の復讐のたみ
一人は失った記憶をもとめて
暗殺者として生きることを誓って生きています。

・演出
暗黒街の雰囲気をだすために光と影のコントラスト強くし、
この光の明暗については心理描写の表現としても優れています。
また、人物の回想シーンと現在を効果的に入れ替える演出が
記憶が混乱し過去と現実の境界があいまいになっている
状態の表現として効果的です。

しかし、視聴者の頭もあいまいになってしまうため、しっかり話を
みていないと、状況がつかめなくなってしまいます。
集中してご覧ください。

・音楽
梶浦由紀さんが参加されていて、1曲1曲が世界感をさらに深く、
ときにクールに演出してくれます。バトル時のsalva nosという曲は
ダークさがありながらスリングな名曲でしょう。

・総合的な魅力
ストーリーは奥が深く、リアルなガンアクションがあり、人物描写も
緻密であるのでとても見ごたえのある濃厚な作品です。
ラストはしっかりと物語の結末がありますが、それが
ハッピードンドか、バッドエンドかは、視聴者によって受け方が
変わると思います。

骨太のガンアクションをお探しの方にぜひおすすめしたいです。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 19

63.2 14 手紙アニメランキング14位
イリヤの空、UFOの夏(OVA)

2005年2月25日
★★★★☆ 3.5 (234)
1298人が棚に入れました
浅羽直之は園原中学校の二年生。
夏休みの間中、裏山にてUFOを探す日々を送っていたがUFOについては結局何の成果も得られなかったため、せめてもの思い出にと浅羽は学校のプールへと忍び込む。が、そこには伊里野加奈と名乗る、見慣れぬ不思議な少女がいた。状況が飲み込めないままに浅羽は伊里野と触れ合うが、すぐに伊里野の兄貴分と自称する謎の男が現れて、その夜はそれでお開きとなった。
そして翌日の始業式の日、浅羽のクラスに伊里野が転校生として編入してきた。ささいな事件がきっかけでクラスから孤立してしまった伊里野と、そんな伊里野のことが気にかかる浅羽と、伊里野の周囲に垣間見える幾つもの奇妙な謎。そんな風にして、浅羽直之のUFOの夏は、その終焉に向けて静かに動き出したのだった――。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ひと夏の切ない恋物語でした^^;

この作品を視聴する前情報として「最終兵器彼女」に近い世界観を持った作品だと教えて貰いました^^
「最終兵器彼女」は、お気に入りの棚に入れているとても感動的・・・というか、私にとって完全な涙腺崩壊作品だったので、この作品の視聴をとても楽しみにしていて・・・ようやく視聴する事ができました^^

物語の舞台は、UFO出現の噂で有名な空軍基地のある園原。
主人公は園原中学に通う2年生の浅羽 直之(あさば なおゆき)。
彼は夏休みを通してUFOの研究をしていましたが、思ったような成果が得られませんでした^^;
夏休み最後の夜、思い出作りにと学校のプールに忍び込んだところ、見知らぬ女の子・・・ヒロインの伊里野 加奈(いりや かな)に出会い、夏休み明けに彼女が主人公と同じクラスに転入してきて・・・物語が動き始めます。

OVA全6話なので、視聴はあっという間でした^^
そして、「最終兵器彼女」に近い世界観についても納得でした^^
でも、私の作品の印象として「最終兵器彼女」はとにかく「悲しい」でしたが、この作品は「切ない」という感じを受けました。

主人公とヒロインの距離が近づく度に、彼女のちょっと不可解な行動だったり、良く鼻血をだしたりする理由が少しずつ明らかになっていくのですが、ゆっくり・・・だけど確実に「終焉」に向かっているんです・・・^^;

二人が決して望んでいる訳じゃありません・・・
けれど、方法が一つしかないとしたら・・・?
「受け入れる勇気の大切さ」を感じさせてくれる作品でした。
私だったら同じ選択肢を選べるか、正直自信がありませんけど・・・^^;

でも、もっと違う形で出会えたら間違いなく違ったエンディングが迎えられるのに・・・と思うと、二人に対する切なさが倍増してしまいました。^^;

物語は、綺麗に伏線を回収して終幕します・・・
でも内容から考えると、6話では尺が短かったように思います。もう少し、丁寧な説明や登場人物の心理を掘り下げて描写すると、より一層感動できる作品になっていたと思えただけに、少し勿体無かったような気がします・・・^^;
でも、全体的には良く纏まっている作品だと思いました^^

投稿 : 2020/08/08
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

夏の残滓を追いかけて……。

原作ライトノベルは全4巻購読済み。

軟弱な主人公の中二少年に、過酷な運命を背負った少女のボーイミーツガール。
彼女を強大すぎる敵との戦いや、少女を囲う大人たちから守りたい、物にしたいと思ってはみるが、
少年一人では力も技術も知恵も、そもそも精神力や覚悟すらも、圧倒的に足りない……。

前世紀末から今世紀初頭かけてに確立された、いわゆるセカイ系の典型的なプロット、表現を一通り揃えた本作。
(さらには{netabare} 少女のピッチリしたパイロットスーツまで付いてくる定番ぶり{/netabare})
ここまではまだ凡庸なのですが、本作を非凡たらしめているのは、夏成分のスパイス。

……とは言っても、本作、夏を含んだタイトルでありながら、
夏休みで展開される場面は、回顧を除けば、序盤、8月最後の一日のシーンのみ。
あとはズルズルと残暑が続く二学期にて、
パワー不足、思慮不足な少年のあがき……にもなっていないような中途半端な言動に、
思わず頭を抱えてしまう場面が繰り返されます。

中二少年にはとても無理な願望。それを諦めきれない青さ。
それらが終わった夏の熱気はやがて冷めていくという必然、
それでも終わって欲しくない夏への未練とリンクして、
何とも言えない切ない感情がいつまでも心に燻り続けるのです。

原作既読組から見ると、本OVAの物足りないと思う点は心理描写。
特に主人公少年が抱く、自己制御もままならないドロドロした思春期の心情が
描き切れてないとは思います。
原作に比べて少年がいい人になってる感じがするんですよね……。
こういうシナリオは主人公がイタければイタい程、
物語がハートの奥深くまで刺さると私は思っていますので……。

一方、背景作画は、いつまでも残り火となってグズグズしている夏という、
原作の特徴を再現するのに十分な画力があり、
感情が極まった所で、過ぎ去った夏への憧憬が最大化する、
雰囲気は味わえると思います。

作中、特に、{netabare}少年が無意識に南を目指す件がいい。
彼なりに、一生懸命、合理的に考えているようで、
結局は、消えゆく夏への諦観混じりの渇望により、
南へ南へと流されて行くのが精一杯……。
それらの描写が世界が変わってしまうのも、夏が終わるのも
何人たりとも止めることはできないとの宣告となって突き付けられます。{/netabare}

自分にとって『イリヤの空~』は未だに夏を葬り去るための劇薬なのです。


最後に原作小説でとても心に残っている一節を引用してレビューを締めたいと思います。

 
 {netabare}伊里野(いりや)は夢中になっていた。砂浜を四つんばいで手探りしては花火の化石を探し回る。
本当にそこに美しい花火が見えているような顔で浅羽(あさば)の説明に聞き入り、
最後には思い切りよく海に投げ捨てる。

 それらはみな、夏の化石だった。

 夏は死につつある。

 世界は、自分たちだけを残してどこか知らない場所へと動いていく。{/netabare}


さようなら……夏。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 24
ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

気持ち悪い原作をアニメ化しても気持ち悪さは消えない。

原作は当時話題になっていたので読みましたが、
・ラノベ特有の自分に陶酔した文章およびタイトル。
・SF的背景をわざと説明不足にすることにより奥の深い感じを出そうとしているけど結構浅い(誰でも想像できる)設定
・主人公とヒロインの性格の気持ち悪さ
・表紙イラストで、イリヤの体のラインがくっきり出過ぎ。お尻の形が丸わかりのスカートとか、あり得ない。
など、どこを取っても中途半端かつ気持ち悪い作品でした。

まあそういう時代なので仕方がないのでしょうか。
この2年後に出た涼宮ハルヒは同じように謎設定のSFラノベなのに、浅さを感じさせないどころか作者のSFに対する造詣の深さがよく分かります。

で、アニメ。
原作のイメージをほぼ忠実に再現できていたので、原作が好きな人には満足できたのではないでしょうか。

イリヤの乗っている{netabare}戦闘機が動いているのを見て、普通の戦闘機とは違うからイリヤが特別なんだなと分かるようになったのは良かったと思います。しかし、学校で激しく動いただけで鼻血ブーのイリヤが、あの戦闘機の動きでかかる重力に耐えられるとは思えません。SFというつもりで作製したのであれば、体感重力を減じさせる方法とかの説明はして欲しかったです。{/netabare}


あと、この作品を著しく残念なものにしたと感じたところは、イリヤが{netabare}逃亡先の学校で襲われかけた後。

イリヤが「何にもされてない」と強調しますが、そもそもイリヤがその「何か」という行為を知っていたことに違和感がありました。性教育とか受けてなさそうで、男の子に会っただけで好きになったりするくらい無垢なのに、そういうことは知ってるんかい!とツッコミたくなりました。

そして浅羽の対応のクズっぷりが際立っており、後で謝って済むレベルでは絶対にないですね。それなのに後からイリヤがあっさり浅羽を受け入れているところも気持ち悪いし、浅羽が好きだと告白するのも、「あ、イリヤに許してもらえてる!こりゃワンチャンありやな」と体目当てに叫んでるっぽくて絶対に無理。{/netabare}
エピローグでも、 {netabare}イリヤが戻って来ないのに満ち足りた顔をしている浅羽が本当に気持ち悪いです。すぐにアキホと付き合いそう。{/netabare}

しかし、元々が中学生向けのちょっとエッチな淡い恋愛物語だと思うので、自分も中学生の時に読んでいたら名作と思ったでしょうね。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 16

64.9 15 手紙アニメランキング15位
FREEDOM フリーダム(OVA)

2006年11月17日
★★★★☆ 3.7 (256)
1268人が棚に入れました
23世紀、人類は月に移住していた。「科学技術の研究の自由」「地球の渡航への自由」が奪われた月共和国「EDEN」(エデン)では、高度の放射能によって地球文明は崩壊したと伝わっている。一方的に与えられる自由に不満を持つタケルは、本当の自由を求める中で、EDENがひた隠しにしていたある真実に触れてしまう。
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

自由を掴め

森田修平監督作品、
キャラクター&メカデザイン大友克洋。
1枚の写真から始まるSF冒険活劇。

西暦2105年、既に地球の文明は崩壊し、
唯一の生存圏として月面に大都市が建設されている。
人々は共和国EDENを宣言し、
都市は緩やかな拡張を続けていた。
{netabare}疑惑の始まりはタケルが見つけた1枚の写真。
地球は本当に死の惑星なのか!?{/netabare}
好奇心はやがてEDENの謎に迫り、
少年たちの運命は大きく動き始める。

日清カップヌードルの有名な、
コマーシャルフィルムが企画の始まりです。
当時大きな話題になりましたね。
疾走する宇多田ヒカルの楽曲に乗り、
大友克洋×バンドデシネ的オープニングは、
今のアニメを遥かに凌駕しています。
物語の完成度はそれほど高くはありませんが、
SF好きなら十分楽しめます。

月と地球、共に生きる。
新世代のフリーダム号はもう打ち上がったのだ。
僕らを希望ある未来へ導くのは「想像する力」だろう。
シンプルで美しい作品だと思います。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 40

Zel さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

FREEDOM 自由を掴め。

2006年発売OVA
日清カップヌードル発売35周年記念プロジェクト広告アニメ

監督に大友監督を引っ張ってきて、主題歌に宇多田ヒカルを起用した事で大成功した作品

23世紀、人類は月に移住していた
「科学技術の研究の自由」「地球の渡航への自由」が奪われた月共和国エデンでは高度の放射能によって地球文明は崩壊したと伝わっている
一方的に与えられる自由に不満を持つタケルは本当の自由を求める中でエデンがひた隠しにしていたある真実に触れてしまう

SFアニメをやらせたら大友監督は超一流
全七話という短い中で壮大な物語を見事に完結させた
序盤でまたもやAKIRAのような近未来型バイクでのレースがある
大友監督は本当にカッコよくバイクを書きますね

キャラデザも好みで、登場人物も好感が持てる
是非鑑賞を薦める良作です
アオの魂の叫びのシーンは感動しました
そうそう、広告アニメとはいえカップヌードル食い過ぎです(笑)

主人公タケルを演じるは浪川大輔さん
ブラックラグーンのロックもやってます

ヒロインアオを演じるは小林沙苗さん
ヒカルの碁の塔矢アキラ、夏目友人帳の夏目レイコなどもやっています

投稿 : 2020/08/08
♥ : 11
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

自由を求める一途な物語

世界観:6
ストーリー:6
リアリティ:5
キャラクター:4
情感:5
合計:26

<あらすじ>
23世紀、人類は月に移住していた。「科学技術の研究の自由」「地球への渡航の自由」が奪われた月共和国「EDEN」(エデン)では、高度の放射能によって地球文明は崩壊したと伝わっている。一方的に与えられる自由に不満を持つタケルは、本当の自由を求める中で、EDENがひた隠しにしていたある真実に触れてしまう。
(ウィキペディアより)

たまたま視聴したYouTubeの動画でおすすめされていたので視聴しました。以下、FREEDOM SEVENも含めての感想となります。

発売から35周年を迎えたカップヌードルの新たなブランディング・プロモーションの一環として、大友克洋を迎えて制作したアニメーションを軸に展開されたプロジェクトのため、食事は全て日清のカップヌードル。久しぶりに食べたくなりました。

大友克洋氏と言えばAKIRA。キャラクターやメカはそれと思わせるデザインでした。{netabare}彼のキャラクターデザインの特徴として、男性は格好良くなく、女性はかわいくない(等身大といった感じ)のですが、本作の柱がボーイミーツガールの王道展開にあるところ、タケルがアオに惚れることの説得力がやや弱いのがもったいないと思いました。別に萌えは必要ないのですが、物語に工夫があるわけでもないので全体的に評価が低めとなってしまいました。{/netabare}

一方、本作を視聴したシーズンではフェアリーゴーンを断念してしまったのですが、それもあって、わかりやすいストーリーはそれだけで評価できると感じました。宇多田ヒカルの歌うOP(くるくる回るアニメーションも)も良かったです。

ツッコミというか、気になったところとして、月の生活空間は地球と同じ重力が働いているようでしたが(タケルらも地球に行って全くその点自然に対応していたので)、月で地球と同じ重力を発生させるのは結構難易度が高そうに思います。スペースコロニーは回転することによって重力を発生させる理論ですが、EDENは月の地表に張り付いているので別の方法になりそうです。

子供の頃は、宇宙の開拓が進んで旅行なんかもできるようになると思いましたが、コンピューター技術はかなり進歩しているはずなのに、月すらも長期間行けていないのですよね。空気なしに生きられない人間にはハードルが高いです。
未来の乗り物と教わったリニアには乗れそうなので、そちらを楽しみにしつつアニメで未来を想像しましょう。

(参考評価推移:3~7話3.3)
(2019.6視聴)

投稿 : 2020/08/08
♥ : 9

62.4 16 手紙アニメランキング16位
伏 鉄砲娘の捕物帳(アニメ映画)

2012年10月1日
★★★★☆ 3.6 (190)
1049人が棚に入れました
時は江戸時代。伏と呼ばれる若者による凶悪事件が頻発し、その首に幕府は懸賞金をかけた。伏とは──人にして犬、体も心も獣のよう。ひどく残酷な面があり人々から恐れられる一方で、犬の血なのか驚くほど人懐っこいところもあるという。ちっちゃな女の子だが腕利きの猟師、浜路は浪人の兄に誘われ、伏を狩りに山から江戸へやってきた。獣の臭いに敏感な浜路はすぐさま伏に気づき追いつめる。そんな浜路のまわりをうろつく瓦版の読売、冥土から、浜路は伏にまつわる世にも不思議な物語を聞く。そして冥土に誘われた場所で、一匹の伏をみつけた浜路。追いかけるうちに、伏とともに江戸の秘密の地下道へと落っこちる。真っ暗闇の中で、狩るものと狩られるものによる特別なひとときがおとずれた――。

声優・キャラクター
寿美菜子、宮野真守、宮本佳那子、小西克幸、坂本真綾、野島裕史、神谷浩史、水樹奈々、藤原啓治、阿部敦、浜田賢二、梅津秀行、納谷六朗
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

秘すれば花なり

桜庭一樹×南総里見八犬伝。
文藝春秋創立90周年記念作品。

時は13代将軍徳川家定の治世。
江戸を賑わす事件が続発している。
人の生珠を喰らうという人と犬の眷属「伏」信乃。
祖父の死をきっかけに兄道節を頼り、
江戸を訪れた腕利きの猟銃使い少女浜路。
狩るものと狩られるものの運命の出会い。

人と対峙し争う「伏」信乃。
{netabare}彼は生まれながらにして人を殺し、
生珠を喰らわなければ生きていけないのだ。
異形のものに生まれた罪。
浜路が彼との出会いでどう変わっていくのか、
見所はここにあるのでしょう。{/netabare}
それぞれの決断の物語です。

サイケデリックで色彩豊かな江戸が印象的な、
滝沢馬琴直系の伝奇ファンタジー。
江戸の暮らしや文化を存分に取り込んで、
物語序盤は見所十分で進行するのですが、
後半は理解が追いつけない箇所もあり、
ダイジェストのように駆け足で残念です。
居場所を求めて彷徨う2人の行方は如何に。

世界観を楽しむ作品でしょうか。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 31

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

パンクな江戸末期と逞しい女達の生き様を詰め込みまくった奇妙なロマンス

原作は『GOSICK』の桜庭一樹
監督は『忘年のザムド』の宮地昌幸
音楽は同じく『ザムド』で(本人曰くの)異化効果を演出するBGM、というものの制作に挑戦したという大島ミチル
脚本に『プラネテス』の大河内一楼


原作は「南総里見八犬伝」を新解釈し、伝承は史実にあったものだ、として扱っているのが特徴
江戸末期を舞台にした里見八犬伝の後日譚とも言うべき内容です
そして滝沢馬琴(里見八犬伝の著者、江戸末期に実在)自身とその娘が「里見八犬伝という物語そのもの」や「今作の一連の物語」は自分達が読み物としてまとめあげた“贋作”である
という〆の作品でもあります


映画で描かれるポイントはかなり的を絞っています
人と犬の混血であり、人を喰らう【伏】と呼ばれる男、信乃
田舎から江戸にやってきて偶然に信乃と出会った猟銃使いの少女、浜路
この二人の足跡を追う物語となっています


人と犬
狩る者と狩られる者
男と女
いつかは相対しなければならない二人の、ちょっと切ないラブロマンスがメイン










と、まあその辺りはかなり好印象ではあったのですが・・・
実際は少しサブキャラクター達のエピソードが詰め込みまくられてて路線がややブレ気味っす
伏である身を隠して吉原の遊郭で太夫にまで上り詰めた女、文芸家を目指してかわら版の執筆に打ち込む読売の少女、働き盛りに子供を授かったことで戸惑う若女将、、、
浜路の人生の道標となっていく、多くのサブキャラクター達ですが、江戸末期という女性の社会進出がままならなかった時代を生き抜く女達の姿が、あからさまな女性応援歌っぽく描かれていて、本来のラブロマンス的な方向性から風呂敷を広げ過ぎじゃないかと思います;


また、かのokamaさんも関わっているキャラクターの造形やファッションや江戸の町並み等など・・・
全体的にお洒落でパンキッシュな世界観が目を引きますが、これが絶対に逆効果;(銀魂をイメージしていただけると解り易い?)
クロックパンク、エレクトリックパンク風に史実よりもやや先進的に描かれた今作の江戸時代で、滝沢馬琴や終盤のカギを握る徳川家定といった実在人物の登場は説得力が薄い;
実在人物を扱うのであれば世界観そのものの改変という部分はもっと注意を払ってほしかったと思います;


そしてイチバンの痛手は実は声優さん;


寿美菜子、宮野守をはじめとし豪華声優陣による素晴らしい名演技
またゲスト出演したとしてお茶の間のニュースでも話題になった竹中直人、劇団ひとり、桂歌丸師匠は思いのほか良い仕事をしてくれて文句の付けようが無かったのです


問題なのは宮本佳那子さん、charaさん、その他子役といった“ド素人勢”
恐らくは主役級の配役にも本職声優を扱わないジブリなどでは気にならないポイントのはずが、今作では本職声優に混ざってアテレコしたため実力差が歴然としてしまった感があります;
実際に寿、師匠、宮元、charaの4人で会話する場面があるのですが、寿と師匠だけが上手すぎてほとんど別次元の人間にwww


charaさんは今作とマッチした素晴らしい主題歌を提供してくれているだけあって、逆にガッカリ感がハンパ無いwww









散々に言いたい事言ってみましたが;
原作と違って浜路という女の子が【ちゃんと可愛く描かれている】のが大切な評価ポイント
観終わったときに「浜路可愛いよ浜路」
そう思えていればいいのではないでしょうか?

投稿 : 2020/08/08
♥ : 23

momomax さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

躍動感~切なさにうるっ(ノ_<。)~ハッピーエンド(*^_^*)

面白かったです!!
導入部分の躍動感や配色にワクワクしました。
音楽もいい!
八犬伝要素があるものは心惹かれます。

狩るものと狩られるものが繋がった。
凄く印象的です!

人にして犬であり、人間の魂を食らう性の「伏」が切ないです。
浜路の魂を食らいたくなるのを必死に耐える志乃にうるっときました。

人物は可愛い系の絵ではありませんが、浜路がキュートです。
何故か志乃の面が異様にお気に入りです!!

ハッピーエンドに終わって良かった。(*^_^*)
深く考えずに楽しめました。

投稿 : 2020/08/08
♥ : 22

76.0 17 手紙アニメランキング17位
この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(アニメ映画)

2019年8月30日
★★★★☆ 4.0 (200)
902人が棚に入れました
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道ずれに異世界転生することに。「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍の幹部を討伐したり、たまに死んだり……。そんなある日、駆け込んできた紅魔族の少女・ゆんゆんの爆弾発言にカズマたちは凍りつく。「私、カズマさんの子供が欲しい!」事情を聞けば、めぐみんとゆんゆんの生まれ故郷「紅魔の里」が、滅亡の危機に瀕しているという。里を救うために旅立ったゆんゆんを追いかけて、紅魔の里へ向かうカズマたちだが――!?カズマたちパーティを襲う最大の危機!平凡な冒険者カズマが過ごす、異世界ライフの未来はどっち!?

声優・キャラクター
福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、堀江由衣、豊崎愛生
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

伝説の始まりは、紅い目とともに

アニメーション制作:J.C.STAFF、
監督:金崎貴臣、脚本:上江洲誠、
キャラクターデザイン:菊田幸一、
音楽:甲田雅人、原作:暁なつめ

めぐみんとゆんゆんの故郷・
紅魔の里が危機にさらされている。
魔王軍の幹部から攻め込まれ、
被害が出ているという手紙がゆんゆんの元へと届き、
里を守るためにカズマたちが奔走するストーリー。
ほとんどのキャラが総出演する
まさに映画的な内容の作品だ。

ダクネスファンの私としては、
活躍の場面が少なかったので、
もの足りない部分もあったが、
コンビ?ともいえるバニルも登場して、
一緒に戦ってくれるのが楽しい。
今回は、それよりもアクアの出番がかなり少なく、
ファンにとっては物足りなかったかも。
ただ、このすばで、最も人気の高いめぐみんが
中心の作品なので、多くの人が満足できる
内容になったのではないだろうか。

物語の中心は魔王軍幹部・シルビアとの戦い。
いつもと同じパターンを踏襲する形だが、
そこに紅魔族の人々の特性や秘密が語られることになる。

いちばんの見どころ?は、{netabare}カズマとめぐみんが
一緒の布団で寝るところになるだろうか。
90分という限られた時間のなかで、
このシーンが2度も出てくるのは笑ってしまった。
それとは別にシルビアの胸に
挟まれるのもサービスかもしれないが、
客観的に考えるとドン引きのシーンだ。{/netabare}

紅魔族のルーツが明らかになる部分は、
もうひとつのこの作品の見どころ。
TV版からの長いつながりや、
ある人物の影響力の強さに失笑してしまう。

全員がお約束のネタを持っている
吉本新喜劇のようなパターンのため、
登場人物が多いほど、割かれる時間が長くなる。
ウィズ&バニルに加え、ベルディア&ハンスという
これまでの魔王軍幹部も総出演するなど、
TV版のファンをかなり意識した内容。
しかし、その分、ほかの描写が短くなって、
紅魔族のキャラが薄く感じる。
あるえ、ふにふら、どどんこの同級生トリオなどは、
ほぼ最初の紹介だけで終わってしまっている。
めぐみんの父母もそれほど目立った感じはなかった。
ただ、こめっこは原作で今後も大活躍するキャラのようで、
映画でもかなり重要な役どころにはなっている。

軸はめぐみんとゆんゆんの友情になるのだろうが、
やはりメンバー全員の見どころを描かなくてはならず、
全体的に焦点が定め切れていない感を受ける。
観ているときは、それなりに面白いのだが、
思い返してみると、ぼんやりした印象になる。

この作品を観ていて思い出したのが、
押井守初監督作品の『うる星やつら オンリー・ユー』だった。
TV版を好きなファンを意識して制作された作品は、
ファンはもちろんプロデューサーも満足する内容だったが、
ひとつの作品として考えると、お約束を並べた
TV版の延長でしかなかった。
同時上映だった相米慎二監督の『ションベン・ライダー』を
鑑賞した押井監督が、自分の作品との大きな違いに
愕然としたというエピソードは有名だ。
アニメの枠にとらわれない面白い作品を
目指していた押井監督らしい話といえる。

このすばには、しっかりとした原作があるので、
ほとんど当てはまらない話だろうが、
映画版と比較してどうだったのだろうと想像してしまう。
いずれにせよ良くも悪くも、ファンを大いに意識した
サービス満載の映画化といえるのだろう。
(2020年8月1日初投稿)

投稿 : 2020/08/08
♥ : 39
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんだろねこの安定感

原作未読 1期2期視聴済

“伝説”ってここ30年くらいで一気に安っぽくなった単語じゃないですかね。にょろにょろ伝説…って見ただけでプークスクスな不謹慎な私。
知らんうちにTV版があにこれランキングのTOP5位以内に。まぁそのうち収まるところに収まることでしょう。乱高下しているあにこれの歴代順位はどこ吹く風。外野の喧騒をよそにわりと堅実に作られたコメディの劇場版90分です。

2期まで放送済。その間、主人公カズマはフル稼働。パーティメンバーはそうでもないらしい。2期ではダクネスとアクアをしっかり掘り下げて、やや薄めむしろ一発芸担当だっためぐみん(CV高橋李依)が今回の主役。しっかり段階を踏んでますね。
めぐみんのペアというか同族のゆんゆん(CV豊崎愛生)もTV放送にて慣らし運転を完了するレディーパーフェクトリーぶり。彼女らの一族は紅魔族(こうまぞく)と呼ばれる魔術に長けたチート集団という設定。その紅魔族の皆さんは…


 {netabare}俺が見えないのか すぐそばにいるのに{/netabare}


あ、悲壮感みたいなのはありませんよ。隣の人を見てないか見えてないのかとにかく自由過ぎる人達でした。事前に楽しみにしてたのは3点、

1.声出して笑うところ1個でもあればOK

 ⇒ありました。充分×2

2.密かに進んでるアレはどう?

 ⇒{netabare}魔王軍の腹心がうっかり討伐されてるお約束。物語は匍匐前進してます。{/netabare}

3.劇場版ならではの…

 ⇒きっと映えますよね。爆裂魔法の作画。素晴らしかった。
 ⇒さらに舐めたようなぐだぐだな画を劇場で!と。この点は微妙…


ファン必見の劇場版でしょう。
パーティメンバーで今回めぐみんに白羽の矢があたりこれで仲良くみんな掘り下げられました。今後はアクア、めぐみん、ダクネスとその掘り下げられてきた人物像・家族・過去を使ってコントを作っていけばよいと妙に安心できる良作でございました。

おそらく今後はマンネリとの闘いになると思います。
そういえばわたくしTV版のレビューで『このすば』は古典で王道のお笑いルールを踏襲していると述べてました。


 マンネリか? それとも 定番なのか?


やや後者寄りだと思ってます。「飽きたー」とかいいながら無ければ寂しい。知らんうちに紅…じゃなかった、、、『このすば』に染まってるのです。
そうやって染まったあなたをなぐさめるやつはもう…(自主規制)



※閑話休題

■受け継がれる駄女神

豊崎さんここで修行して『慎重勇者』に繋げたんだろうなぁ(適当)



視聴時期:2020年4月

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2020.05.16 初稿

投稿 : 2020/08/08
♥ : 38

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

こ・の・す・ば(大音量)

原作既読
アニメ化前から原作読んでます。
ギャグが自分的には波長が合うのか凄くツボっす。

お話のざっくり概要
前世で壮絶な死を遂げたサトウカズマ
美しい水の女神アクア様によって異世界に転生される事に
心優しい女神様は自ら進んでサトウカズマについていった
そして、魔王軍幹部ですら吹き飛ばす最強の魔法を操る
アクセルの町随一の大魔導士めぐみんと
高潔な貴族でいかなる攻撃にも屈しないクルセイダーの
ダスティネスフォードララティーナ18歳
を仲間に加え、魔王軍幹部を次々に撃破する快進撃
…というのがウソなのは本編を視聴すれば分かりますw
おバカ駄女神と中二病問題児とドM変態バツイチ処女の
3人と外道カズマの一行はゆんゆんの元に来た手紙から
紅魔族の里へ向かう事に…
ってな感じ

結論からいうと、能登かわいいよ能登
能登さんが出ているという話を聞いて
居ても立っても居られないと思い劇場に足を運びました。
うん。やっぱり能登さんの声たまんないわw

物語は概ね原作通りで一部アニオリです。
作画は劇場版だからといって特別良い訳ではなく
いつも通りっす。
声優もいつも通りフリーダムです。能登さん最高です。
音楽は…確かに大音量のエクスプロージョンは大迫力。
キャラはめぐみんの母親が最高でした(ry

えーと、、、
このすば劇場版は失敗じゃないかなーと思った次第
だってだって、思いっきり笑えないし
カズマに「このへたれ!さっさとやれよ!」
とかヤジ飛ばせないし
ビールは飲めるけど…なんか、自宅のこのすばと比べて
全力で楽しめなかった…いつも通り凄く面白かったけど
笑いをこらえないといけないのはなんか違う…
やっぱり、このすばは自宅でビール片手に
ヤジを飛ばしながらゲラゲラ笑って視聴するに限りますね

本編視聴が大前提なので誰でも楽しめるという訳ではなく
思いっきりこのすばファン向けの内容です。
本編が大好きな方は間違いなく楽しめますけど
劇場だと爆笑できないのが辛い所です(苦笑)
とにかく能登さんは最高です(*´Д`)ハァハァ

投稿 : 2020/08/08
♥ : 37

67.3 18 手紙アニメランキング18位
ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-(アニメ映画)

2015年12月5日
★★★★☆ 4.0 (108)
688人が棚に入れました
水とふれあい、水を感じることに特別な思いを持つ七瀬遙。小学生時代最後に出場した大会でのメドレーリレーで、橘真琴、葉月渚、松岡凛とともに、遙は「見たことのない景色」にたどり着いた―――。そして桜が満開の春。遙は真琴とともに岩鳶中学校へ進学。新たな生活が始まろうとしていた。水泳部に入部することになった遙と真琴は、椎名旭、桐嶋郁弥と4人でメドレーリレーのチームを組んで試合を目指すことになってしまう。考え方も目的もバラバラな4人。そして彼らにはそれぞれに抱えた悩みがあった。そんな中でリレーの練習を重ねるも、上手くいかないままで……。「チーム」となるために必要なこととは何か。過去のメドレーリレーに心が囚われたままの遙が新たな場所で何を思うのか―――。

声優・キャラクター
島﨑信長、鈴木達央

夢見る先生 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

想像を超えた京都アニメーション

待ちに待ったFreeシリーズの映画化に期待をしている人も多いと思いますが、私は中学時代ということであまり期待してませんでした‥‥制作に携わった方すみません!なんだかアニメでいい感じで完結していたので!
でも、始まった瞬間、Freeらしいサントラとともに素晴らしい作画で一気に興奮してしまいました。
内容は見てからのお楽しみということで詳しく触れませんがいろいろと伏線が張られていてきちんと解決する感じが本当にすがすがしかったです!
また、中学生らしいバカバカしい会話や楽しそうな感じが存分に伝わってきて飽きることなく楽しめました。
特にアニメでは登場していなかった郁也と旭、またアニメではそんなに出ていなかった貴澄がこの映画を盛り上げていて新キャラでしたが大好きになりました。
今年を締めくくるのにぴったりな爽快で心躍る映画です

投稿 : 2020/08/08
♥ : 55
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アニメは作画だけではないと言うものの・・・

劇場版だとさらに磨きがかかってて良いですね。


2019.02.09記

TVシリーズは1期2期3期と視聴済


劇場版が視聴必須とは知らなんだ (-。-)y-゜゜゜

1期 小学生時代を起点とした高校2年生の話(スパイスに中学生時代少々)
2期 高校3年生の話
これ 中学生時代の話
3期 中学生時代を起点とした大学1年生の話 

やらかしました。Free!の3期を観る前にこの劇場版をおさえておかないとけっこうしんどいです。
これからこの水泳アニメ観る方はご注意ください。予習について、この劇場版は単体でも鑑賞OKですが、事前に1期○、2期△程度の優先順位でおさえておくと理解が早いです。

他でもさんざん言われてきて、女性向けと呼ばれて久しい本シリーズです。TVシリーズ放送の折、コラボ中の某ファミレスチェーン店に立ち寄れば、女性客がやたら多く、ほどなくノベルティは完パケしたとのことでした。
私は数少ない男性視聴者の一人かと思われます。正直なところ男性同士の距離感はファンタジーと言ってよいくらい、現実とのギャップを多々感じるところなので、男子諸兄にお薦めするのは難しいかもしれません。
あいにくそっち系の趣味もない私は、≪水・プール作画≫と≪肩の力抜いて観られる軽めの友情物語≫そして≪納涼≫あたりを目的に本作を堪能してたりしました。