昭和おすすめアニメランキング 80

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの昭和成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年05月26日の時点で一番の昭和おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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78.5 1 昭和アニメランキング1位
昭和元禄落語心中(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (822)
3776人が棚に入れました
昭和の落語界を舞台にした噺家の愛おしき素顔と業を描いた作品

師匠と交わした約束を 胸にしまって芸を磨き ついに与太郎、真打に。 射止めた名跡は三代目助六。 八雲師匠の為め、助六の血を継ぐ小夏の為め、 焦がれて手にしたはずなのに、 おのれの落語が揺るぎだす――。 八雲と小夏、二人の中の助六を変える為めの 与太郎の落語とは――!?

声優・キャラクター
関智一、石田彰、山寺宏一、小林ゆう、林原めぐみ、家中宏、牛山茂、山口勝平、加瀬康之、須藤翔、茶風林、遊佐浩二、林家しん平
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

芸道修行と愛憎トライアングル - BLコミック出身作家、畏(おそ)るべし -

「落語」「人情噺」「ホモ/BL(※因みにこれは誤情報です)」といったタグがついている本作を視聴する予定は、元々全くなかったのですが、2016年放送・上映アニメの個人的BEST10を作ろうとして、同年の本サイト作品ランキングを確認したところ、本作が第14位(2017/1/31時点)に入っており、かつ、総合 4.0 (物語も 4.0)という高い評価を取っていたので、これを見ないでBEST10を作るのは拙(まず)いだろう・・・と考え直して、さらっと流すつもりで視聴を始めました。

そうしたら、これが第1話(※実質2話分のスペシャル回)から退屈する暇なしの面白さで、ラスト手前(第12話)の山場+謎の回収もピッタリ決まり、最終第13話は投げっぱなしだった第1話ラストに確り話を繋げて、かつ今後の新展開をも期待させる上手い締めくくり方で、見終わった直後から「これはもう一回、最初から確り見直さなければ・・・」という思いに駆られて、そのまま2周目に突入してしまいました。

そうやって、

(1) 1周目は、全体シナリオの整合性が確り保たれている作品なのか?にとくに留意して完走し(=シナリオ・チェック型視聴)、
(2) 2周目は、今度はシナリオは頭に入っているので、それを踏まえて個々の登場キャラクターが、各々のシーンでどのような心の動きをしているのか?そして、そうした心情が果たして映像として過不足なく描き出されている作品なのか?を見極めることに留意して完走し(=感情描写チェック型視聴)、
(3) さらに念を入れての3周目は、OP/EDや、作品中に登場する小ネタ(落語の演目内容や登場キャラクターたちがふと口にする言葉など)に、何か隠された/見落としている含意がないか?等を慎重に見極めつつ、もう一度、シナリオ&感情描写の両方を総合的に確認していく気持ちで完走して(=総まとめ的視聴)、

・・・結局、見始める前は考えもしなかった3周完走となってしまいました。
こうした3周コンプは、2016年放送のTVアニメでは、『Re:ゼロから始める異世界生活』(※個人評価 ★★ 4.6)、『響け!ユーフォニアム2』(※個人評価 ★★ 4.8)に続いて3作品目で、本作に関しては、

①全体シナリオの整合性が確り取れており、
②個々の登場キャラクターの感情描写も的確で、
③なおかつ、OP/EDや個々の会話に秘められた謎解き・含意も楽しめる、

・・・三拍子揃った《優秀作》と認定して、個人評価を『Re:ゼロ』と同点の ★★ 4.6 とすることにしました。


◆作品内容

本作の原作者(雲田はるこ氏)はBLコミック作家として商業デビューした方とのことですが、本作自体は、決して《ホモ/BL作品》ではありません。

本作の内容を強(し)いて挙げるなら、
{netabare}
①同日に落語名人の師匠に弟子入りし、兄弟分として育った落語家の青年同士の、厳しい《芸道修行》と、
②師匠の妾(めかけ)として彼らに出会った年上女性と彼らとの間に生じる《恋情と執着》の進行過程、
③そして迎える《悲劇的な結末》、を描き切った《濃密トライアングル愛憎劇》
{/netabare}
・・・といったところでしょう。


◆制作スタッフ
{netabare}
原作コミック     雲田はるこ
監督         畠山守
シリーズ構成     熊谷純
キャラクターデザイン 細居美恵子
音楽         澁江夏奈
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各作品タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 昭和元禄落語心中 (2016年1-3月) ============

- - - - - - 与太郎放浪篇 (昭和50年代) - - - - - -
{netabare}
第1話 ★★ 強次の出所、弟子入り、寄席(出来心、初天神)、失態、八雲師匠の長話 ※約48分(2話分){/netabare}

- - - - 八雲と助六篇 (昭和初期~30年代) - - - -
{netabare}
第2話 ★★ 坊(ぼん)と信さんの弟子入り、初高座(菊比古、初太郎)、二人の実力差
第3話 ☆ お千代との逢瀬、満州皇軍慰問と疎開、終戦、寄席の復活、師匠・信さん帰国、二つ目昇格、みよ吉登場 
第4話 ★ 信さん助六に改名、菊と助六の共同生活、菊とみよ吉の馴れ初め(踊り・小唄の稽古)
第5話 ★★ 助六・菊それぞれの嫉妬、菊とみよ吉の逢瀬、美鈴座(鹿芝居、女形(弁天小僧))
第6話 ★★ 何のための落語、菊の開眼(艶笑噺(えんしょうばなし)・廓噺(くるわばなし)・・・品川心中)
第7話 ★ 助六人気と増長・反感、師匠の巡業同行要請、菊・みよ吉の心のすれ違い
第8話 ★★ 上方巡業、鬼灯(ほおずき)市の宵(助六の懸想、菊・みよ吉破局)、落語の将来、先代助六、名跡の重み
第9話 ★★ 真打昇進披露、別れ話と恨み、助六破門、傷心同士の同棲・転落、助六の本心吐露
第10話 ★★ 入門志願(樋口少年)、師匠の過去話(初代助六との因縁)・葬儀、祖谷(いや)温泉(小夏との出遭い)
第11話 ★★ 助六との再会、芸の肥やし、助六の借金返済、子夏の髪切り・野ざらし
第12話 ★ 有楽亭二人会、助六の人情もの(芝浜)、みよ吉との再会、違え心中 ※脚本は良いが演出が残念×
第13話 ★ 小夏引き取り、八雲襲名・落語心中の断、因果、与太郎の真打昇進内定、三代目助六 ※後半は昭和末期~平成初期{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)8、★(良回)6、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★★ 4.6

OP 「薄ら氷心中」(第3-8話、10話、13話) ※第1話のみEDとして使用(背景は文字のみ)
ED 「かは、たれどき」(第2-9話、11話、13話)


※本作(アニメ第1期)は、原作マンガの第1巻~第5巻途中までの内容を収録。
※2017年1月より放送が始まっている続編(アニメ第2期)は、原作マンガの続き~最終第10巻までの内容を、おそらく幾分改変しつつ収録するものと考えます。


◆視聴メモ

{netabare}・昭和16年(1941年)の時点で、信さん・菊比古とも18歳(1923年頃の生まれ)、そして、みよ吉はその5歳年上なので23歳(1918年頃の生まれ)
・第9話で、みよ吉が、まもなく「赤線(※売春防止法施行以前に公娼認可のあった区画)」が廃止されるので置屋(※芸者を置いていた店)から出なくてはいけない、と言っているので、この時点で昭和32年(1957年)頃(→助六&菊比古34歳、みよ吉39歳)
・第10-11話で登場する小夏は、かなりの才覚があるにも関わらず未だ小学校に通っていない様子なので、この時点での彼女の年齢を6歳と仮定すると、昭和38年(1963年)頃(→助六&菊比古40歳、みよ吉45歳)
・第1話で、助六没後20周年特集の落語雑誌が出て来るので、この時点で昭和58年(1983年)頃(→八代目八雲師匠(=もと菊比古)60歳、小夏26歳、与太郎21歳くらいか?)
・第13話後半は、第1話からさらに10年近く経った後の話なので、平成5年(1993年)頃(→八代目八雲師匠70歳、小夏36歳、与太郎31歳くらいか?)
{/netabare}


◆本作のモチーフ考察 : 歌舞伎の《助六心中》の落語家バージョンを狙った?

落語家といえば、《滑稽噺(こっけいばなし)》を次から次へと繰り出して、ひたすら寄席の客を爆笑させる人、という楽しいイメージが強くて、たまにシンミリとする《人情噺》や、冷やっとする《怪談噺》を語りだすことがあっても、さほど深刻な内容にはならずに適当なところで切り上げてしまうもの、という先入観があって、本作についても、見始めたばかりの頃は、《落語》を題材にした作品ということで、幾らかシリアスな展開があるとしても一定の限度があるのだろう、とばかり思ってました。

ところが、第3話で初めて映像付きで流されるOP「薄ら氷心中(うすらひしんじゅう)」を見て、その曲調や歌詞の醸し出す雰囲気が、自分のそれまで持っていた本作のイメージと大きくズレていて、ことにその映像中の女性の描かれ方が、「心中」を示唆する歌詞とともに半端ない違和感を喚起して、本作の主要キャラクターの一人が、「助六」という落語よりは歌舞伎由来の名前であることと併せて、視聴を進めながら不穏な気持ちになってしまいました。

そして、物語に大きな動き({netabare}※助六が師匠から破門され、みよ吉は菊さんから捨てられてしまう{/netabare})があった第9話の真ん中ほどで、{netabare}失意のまま桜咲く河原を一人歩く助六に、同じく傷心のみよ吉が初めて自分から声をかけるシーン{/netabare}が来て・・・

{netabare}「ねえ、お花見は花川戸に限るわね。・・・・花川戸の助六さんね。」
「あたし、菊さんに振られちゃった。」
「何かあったの?話、聞いてあげる。」{/netabare}

ここにでてくる「花川戸(はなかわど)」は東京都台東区の浅草寺境内と隅田川の間に今もある地名で、とくに花川戸公園は桜のちょっとした名所になっているそうです。
だけど、ここで注目すべきは、{netabare}みよ吉が、わざわざ「花川戸の助六さん」と声をかけたこと{/netabare}で、引用が長くなりますが・・・

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◎助六(wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E5%85%AD

『助六』(すけろく)は、歌舞伎の演目の一つの通称。
本外題は主役の助六を務める役者によって変わる。
江戸の古典歌舞伎を代表する演目のひとつ。
「粋」を具現化した洗練された江戸文化の極致として後々まで日本文化に決定的な影響を与えた。
歌舞伎宗家市川團十郎家のお家芸である歌舞伎十八番の一つで、その中でも特に上演回数が多く、また上演すれば必ず大入りになるという人気演目である。
(※以下、省略)

◎すけろく【助六】(旺文社古語辞典)

〔人名〕「助六劇」の主人公。
江戸中期、京都で男伊達(おとこだて)万屋(よろずや)助六と島原の遊女揚巻(あげまき)が心中した事件は、上方(かみがた)では「京介六心中」「助六心中紙子(かみこ)姿」など、歌舞伎(かぶき)・浄瑠璃(じょうるり)の「助六心中物」に仕立てられた。
これが江戸に移され「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」などの「助六劇」として定着した。
江戸では主人公は花川戸助六という侠客(きょうかく)(実は曾我五郎(そがごろう))とされ、江戸っ子の代表として理想化された。

◎すけろく-しんじゅう【助六心中】(精選版日本国語大辞典)

(1) 宝永年間(1704-11)初年に大阪であった万屋助六と島原の遊女揚巻との心中事件。
(2) (1)を脚色した浄瑠璃「紙子仕立両面鑑(かみこじたてりょうめんかがみ)」、歌舞伎脚本「助六心中紙子姿」、一中節(※浄瑠璃節の一流派)「万屋助六道行」などの通称。

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・・・ここまで来て、ようやくOP「薄ら氷心中」のおどろおどろしい曲調・歌詞・映像に合点がいきました。
この後、{netabare}傷心の二人は同棲を始めて、もろともに転落していく{/netabare}のですが、その結末は既にここで暗示されていますね。

以上から、本作は《落語家》の世界を作品舞台としながらも、実際には、《落語》の「滑稽噺」「人情噺」「怪談噺」ではなく、《歌舞伎》の「心中もの」をモチーフとするストーリーを展開させている、という構成になっており、それによって、

(1) 表面上は、「滑稽さ」「人情噺っぽさ」を上手く醸し出しつつも、
(2) その基底部分に、どうにも逃れられない「悲劇性」を潜ませる。

という、両様の魅力を作品に与えることに成功しているように私には感じられました。


現在放送中の第2期にも大いに期待したいと思います。

※2018.8.22 第2期のレビュー投稿。
事前に期待していたほどの出来ではなかったけど、第1期の後日譚としてまずまず楽しめる内容でした(個人評価 ★ 4.1)。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 35
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

実写映画化してもヒットしそうな印象を受けた=シナリオとテーマ性に長けたリアル系のアニメ

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
落語をテーマにした、唯一無二の作品。

声優さんの力を感じる、名作。

アニメ史にキッチリ残すべき作品だと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、ド正面から「落語」に向き合ったアニメってのは珍しいですね。第1話で「出来心」という演目をまるっと見せてしまう(そして、それを楽しんで観られてしまう)驚き! 落語そのものの魅力に自信がある、もしくは伝えたいって気持ちが伝わります。

私は落語には疎いです。実際に落語を観たのも寄席に行ったのも付き合いで数回ってところです。好きな咄家さんもいません。素朴な疑問として、(初見ならまだしも)「ストーリーが分かっている話を何度も聞いて面白いのか?」というものがあります。

それを落語好きな友人に話を聞いてみると、「落語は音楽。歌だって、好きな歌手の好きな歌なら何度でも聞きたいって思うし、ファンなら、年月を重ねるごとの変化、その日の体調や気分によって微妙に変わる歌い(話し)っぷりを楽しめる。それから、同じ曲でも歌い手が変われば、カバー曲みたいで楽しめるよね。客との関係性(即興性)も、例えればジャズだよ」と言われました。

なるほどな~と思うました。私の大学時代の(文学部の)恩師の持論で、「ミステリーは基本的に古典になり得ない」というものがありました。それは、「ミステリーとは基本的にストーリーを楽しむもので、一度読んでオチが分かってしまえば再読しようと思えない。でも、ストーリーが分かっているのに何度も読みたくなる文章というのは確かにある。それは、表現の妙だったり言葉のリズムであったり、そこに日本語の美しさ、心地よさがある文章だからである。そういう作品こそ、再読にも再々読にも耐えられ、読解にも値し、古典になっていける作品である」というものがありました。

アニメでもそうですよね~。例えば私は、「とらドラ」とかストーリー分かっていても何度も観ちゃうけど、あれは「とらドラの空気感に浸りたい」ってのが大きいんですよね。耳に目に、心地いいんですよ。

落語の魅力ってのも、そういう類いのものなのでしょう。「昭和元禄落語心中」にも、そういう「落語の魅力」が詰まっていました。

また、ストーリー的にもそれぞれの登場人物が辛い過去を抱え、その傷を落語を通して乗り越えていこうともがく様子には感動を覚えました。七代目八雲の苦悩、血の繋がりを越えた師弟愛。そして、八代目八雲(菊比古)と助六との友情を越えた絆。月と太陽のような対照的な二人。菊比古が助六に、助六が菊比古に抱く、嫉妬やら憧れやらの混ざりあった複雑な感情。そして、女の怖さ、愛憎劇。偏愛。死。所々、落語の話を元ネタにしたようなストーリーも。(一期の)ラストはちゃんとコメディで占める。なんだか色んなものを詰め込んだのに、それを一本の筋としてまとめきった素晴らしい脚本。それ自体が落語のような物語でした。

最終話でいきなり与太郎が真打ちになってて、? って思ったけど、よくよく考えれば、「前座→二枚目→真打ち」の流れは菊比古編で描いているわけだから、あえてスパッと切ったのは英断ですね。そして与太郎を使い、助六が経験できなかった、真打ちになってからの苦しみや喜びを表現する、と。うん、無駄がない。

さらに、戦争という時代を描いた社会派の物語としても一見の価値あり。戦中戦後に、落語などの日本の伝統的な娯楽産業がどのように落ちぶれていったか、また、その中で落語を残そうともがく人々の様子。終戦後に初めて行われた寄席の緞帳が上がった時の、「何も無ぇ時代だからこそ、舌三寸の落語の腕の見せ所よ」という助六の台詞にはグッときた。昔、ある咄家さんが、「座布団一枚と扇子に着物があれば、どこででも落語は出来る」と言っていたのを思い出し、落語の強さを感じました。

う~ん、このアニメはやっぱり、タイトルで損している気がする。私も、「元禄」「心中」あたりにひっかかってて、視聴を避けてましたし。あ~、観て良かった♪

最後に、やはりこのアニメで光ったのは声優陣の凄さでした。いや、だって、落語になってるしね(汗)どれだけ練習したんでしょう? 凄いね、声優って。

2期決定らしいですね。1話最後に八雲が、「長い夜になりそうだ」と言っていたけど、(2~3話の過去編かと思っていたのに)ここまで長い夜になるとは思わなかった(笑) 2期前提ってことだったのでしょう。2期ではきっと、与太郎の成長が見られるのだろうし、楽しみです!!
{/netabare}

【余談 ~実写化した場合の配役案w~】
→以前書いた文章
多分、いつか実写化するはず。そして、この中の何人かは当たる気もする(笑)

→やっぱり実写化されましたね。実際の配役は、

八代目 有楽亭八雲(菊比古)…岡田将生。
有楽亭与太郎…竜星涼。
小夏…成海璃子。
みよ吉…大政絢。
有楽亭助六(初太郎)…山崎育三郎。
松田さん…篠井英介。

でした。アニメ放送当時に希望した、私の配役案と、どっちが良いですかね?(笑)

{netabare}
与太郎編の配役。 ( )内は第2希望

与太郎→生田斗真(小栗旬)
八雲→堺雅人(佐々木蔵之介)→白髪バージョンは無しの方向でw
小夏→二階堂ふみ(戸田恵梨香)
松田さん→近藤正臣(中原丈雄)
ヤクザ兄貴→やべきょうすけ(千原ジュニアw 落語大好きだし)
ゲスト出演→春風亭昇太(か、林家たい平。笑点メンバーのガチな落語を観たい人は多いはず。落語界にもメリットはある)


菊比古編の配役(妄想)

菊比古→二宮和也(窪田正孝)
初太郎→桐谷健太(山田孝之)
七代目八雲→立川談春(風間杜夫)
みよ吉→菜々緒(仲間由紀恵)

こんな感じでどうでしょう(笑) 全体的に(原作に比べて)年齢層高めになっちゃったのと、与太郎と小夏、菊比子とみよ吉の年齢が逆転しちゃったのが難点ですが、イメージ重視の配役です(だって、10代の演技力無いジャニタレには落語は無理そうだし、そうなると、相対的にアラフォー女優さんになるけど、それで若い人を呼べるか疑問にも思うから)。

さて、レビュータイトルの件ですが、素直にそう思いました。このアニメ、とても良いアニメで久々に(このすば以来の評価5で)夢中になれましたが、このリアリティある作風に重厚なストーリー。冷静に考えればあえてアニメである必要はないとも思いました。むしろ、実写向きでは?

与太郎は、ジャニーズでもイケメン若手俳優でもいけそうだし、小夏も、若手の人気女優(清純派女優の新たな一面を見せるとか)いけそうだし、(8代目)八雲に関しては、堺雅人さんにしか思えない(笑) あとは、リアルガチな大物咄家さんをゲスト出演させれば、話題は作れる。最近は落語ブームで、若い女性も観に行くらしいですし、中年以降の落語ファンにもウケそう。イメージは「ちはやふる(劇場版)」。

ストーリー(八雲と助六の過去編)を短縮(か省略)させて、(おそらく2期で描かれる)与太郎の成長にしぼれば映画の尺でもいけそう! そしてヒットしたら、八雲&助六の過去編をスピンオフで劇場公開(笑) もしくは、先に八雲&助六の過去編を公開。続いて後編として与太郎編を公開(アニメ通りの構成)。うまくいけば、落語ブームという社会現象を起こせるかもよw
{/netabare}

投稿 : 2020/05/23
♥ : 59

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

流行に阿らない作品?(NHKで実写ドラマ化、10/12より放送)

同タイトルの漫画が原作らしい。(原作未読)
このレビューは1期目のもので、2期目の制作が決まっているらしい。

本作の登場人物には落語を演じるシーンが必要な人がいるわけだが、それらのキャストのオーディションでの当落基準に「落語を演じられること」というのがあったらしい。

その真偽は確認していないが、それが信じられるくらいにキャストは落語を熱演している。

そして本作品の登場人物のの人間臭さと、噺の中の登場人物の人間臭さとが重ねあわされるようなストーリーにはなかなか重厚感があると思う。

キャラクターデザインはおそらく原作を踏襲しているのだと思うが、いわゆる「アニメ絵」風ではない。だがそれは「キャラクターデザインの問題」であって、作画が悪いということではなくむしろ良い。

演出や美術なども近年の作品にはあまりない感じであまり似ている作品は思い浮かばない。(もしかしたら『御先祖様万々歳!』とかは少し似ているかも? でもあれはもっと「舞台劇風」な画面だしなあ…。)

いかにも老舗のスタジオディーンが制作しているっぽい作品である。

とにかく作品全体から「世の中に愛される『落語』であって欲しい」という願い、危機感みたいなものが随所に感じられることと「落語は人生そのものだ」みたいな娯楽としての落語の意味みたいなものがにじみ出ている。

すごく面白かったが、これがアニメ作品として売れるかどうかは良くわからない。売れたら良いね…。

2018.10.6追記:
10/12よりNHK ドラマ10枠で連続ドラマとして放送されるそうです。さて、どうなることか…?

投稿 : 2020/05/23
♥ : 65

81.1 2 昭和アニメランキング2位
この世界の片隅に(アニメ映画)

2016年11月12日
★★★★★ 4.2 (567)
2470人が棚に入れました
18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。

夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。

声優・キャラクター
のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、牛山茂、新谷真弓、澁谷天外
ネタバレ

丸太旭日旗六四天安門 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「お前だけは最後までこの世界で普通でまともでおってくれ」

ツタヤでDVDをレンタル(30枚くらいあった。BD無し。ターゲットに高齢者が多いと読んだ?)
戦時中の朝ドラ風日常アニメ映画。2時間9分あるが昭和十九年以前はかなりハイテンポに感じる。長尺版を作ってるのはそういうことだろう。{netabare}最後に孤児を拾うより原爆症のすずの妹の最期を描いたほうが良かったような。{/netabare}

製作委員会に朝日新聞社やTBSラジオが入っているのでやはり左巻きカラーはあるだろうが、あからさまな反戦臭は避けられていると思う。
ただ左上によく出る年月は〇〇年ではなく昭和〇〇年と表示して欲しかった。この表示は頻繁に出るので単なる数字として記号化・抽象化したいという意図があるのだろうし、日本人なら誰もが知っている昭和二十年八月の破滅へのカウントダウンという演出であることもわかるけど。
{netabare}民間人のすずに対する米軍機の卑劣な機銃掃射も、{/netabare}左翼的反米感情によるものからかもしれない。

{netabare}すずが18歳で結婚相手を親に決められてしまう展開をことさら不幸に描いてないのはいいと思う。「相手が嫌いかどうかもわからない」というのがすずの本心だろう。ドキュメンタリー的に乾いた視点で描いているのは優れている。
歴史物は神の視点で見られるので、広島市から呉市に移り住んだすずが幸運であることがわかるのは歴史物の面白さだと言える(ここで言う幸運とは広島市から離れられたこと「のみ」について言っている。あにこれでこれについてバカにからまれたので追記しておく。ほんとクズばかりのサイトになっちまったわこのサイト。電通では「CMは偏差値40の人にも理解できるようにする」という言葉があるそうだがここでもそれを強いられる。駿台の模試で偏差値66をキープしていた俺には理解できない底辺の世界だね)。広島市に住むすずの妹が「呉は何べんも空襲があって気の毒やねえ」と言うセリフが痛々しい。

軍事拠点の呉市では住人の多くが軍で食べているので戦争に肯定的な住人が多い。大和などの兵器に対しても否定的に描いてはいない。米軍の空襲機を迎撃する戦闘機の二千馬力エンジンを誇るおじさんには胸を打たれる。「戦艦と駆逐艦ばかりで航空母艦が無いねえ」「ねえ、敵は何馬力なん?」というセリフでチクリと批判はしてるけど。

雰囲気はほのぼのとしているが、序盤から後の原爆ドームが映るシーンを入れるので、もう悲惨な未来しか予想できない。
すずに子供が出来ないため(妊娠した描写があったが流産した?)母性が芽生えず少女性は残してふわふわ感を出している。すずが憲兵に目をつけられてるシーンもギャグで流してほのぼの感はキープしている。

そうして戦時中でも力強く生きる人々の生活が描かれいてるが…空襲が始まるとそれも限界に達する。人々はただただ疲弊してしまう。

終戦の日のすずの「飛び去って行く、うちらのこれまでは。それでいいと思ってきたものが、だから我慢してきたその理由が。…海の向こうから来たお米、大豆、そんなもんで出来とるんじゃなあ、うちは。…じゃけえ暴力にも屈せんとならんのかなあ。ああ、なんも考えん、ぼーっとしたうちのまま死にたかったなあ」という叫びがこの作品のクライマックスとなっている。
暴力…ここで言っている暴力は米軍の空襲とかそういう狭義なことじゃなくて、自分や周りの人々を押し潰そうとするこの世界からの暴力という意味ではないか。日本という一個の国で世界と戦っても、戦争においては米や大豆すら一国の物資でまかなえず、強国アメリカとの戦いを継続する力は無く、自分たちはこの世界から完全に自立できない。こんな残酷な現実を知らずにぼーっと生きていたかったという思いが込められているように感じた。(原作では朝鮮進駐軍とのからみでかなりニュアンスが違うようだがアニメではそう受け取れた){/netabare}

作画はさすがに同じ時代を描いたジブリの「風立ちぬ」には動きの面で及ばないと思うが、カット数が非常に多いので質より量で勝ると感じた。質的には深夜アニメで良いほうくらいで、京アニあたりには負けているとは思う。
キャラデザは女性キャラが4頭身くらいでかわいい子ばかりなので、ほのぼのした雰囲気も相まってついきらら系みたいだと思ってしまった。かわいい絵柄に反して、終盤は日本人なら誰もが予想できる展開になるんだけど。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 30
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

戦時下でも蝉は鳴く

浦野家の長女として生まれ育ったすず。
明るくて純真な心を持つ少女。
特技は絵を描くこと。
昭和19年2月、すず18歳。
少女に縁談の話が訪れる。
相手は呉に住む北條家の長男周作。
日本海軍の軍港として栄える呉の街での生活が始まる。

こうの史代原作、片渕須直監督作品。
当時の街並みを再現した素朴で美しい情景。
戦時下の日常を生きる人々を描く傑作アニメ。

そこにあるのは規則正しいささやかな暮らし。
戦争という非日常の中にあっても、
すずは工夫をして食事を作り、洗濯し、
衣服を直し、日々をたくましく優しく生きている。
しかし戦局は悪化の一途を辿り、
物資の配給は減り、空襲の回数は増えていく。
そして昭和20年、運命の夏を迎える。
広島に新型爆弾が投下された。

{netabare}焼け野原と化した広島の街並み。
敗戦の玉音放送を聴き胸が詰まるすず。
張りつめていたこれまでが飛び去っていく。
泣き崩れるすずの胸中に想いを馳せる。
みんなが笑って暮らせますように。
この映画を不滅のものとした名場面がここにあります。{/netabare}

戦争ものは総じて苦手なのですが、
ここには前向きなメッセージがあります。
すずが暮らした70年前の広島でも、
夏にはスイカを食べ、蝉は鳴くのですね。
そんな当たり前に過ごす日々に感謝をして、
懸命に生きた彼女にまた会いたいと思います。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 80
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

時代と人間を真正面から描き切った傑作アニメ映画

原作コミックは未読。

率直に名作だと思いました。

アニメファンに語り継がれると言うより、
例えば今なお五十年以上前の小津監督作品を名作として語り継いでいるような、
映画通が半世紀後も2010年代の名画として上げるような作品だと思います。
キネ旬一位は伊達じゃありません。

戦前、戦中における庶民の暮らしを中心に、
しっかりとした考証を元に再現された時代背景に、
テンポ良くユーモアも交えて日常を活写し鑑賞者を惹き付ける。
と同時に心理描写と共に巧みに伏線を張っていき、
それらを綺麗にまとめていく際に、
見る者の心の琴線に触れ、価値観を揺さぶっていく……。

本作がクラウドファンディングの成功例となったことは、
アニメ界もとい日本の映画界にとっても非常に大きな出来事だと思います。


以下ネタバレ感想。
{netabare}
本作を観てつくづく思うのは、
昔、数多く作られてきた戦前戦中を舞台にしたドラマ、映画等の諸作品が、
如何に時代や人間を描いて来なかったかということ。

中には見るべき点もある逸品もありましたが……。
特に私が子供の頃、毎年終戦記念日前後に放送されていた
テレビドラマ等は見るに耐えない物が多かったです。
余程、目先の数字が欲しいのか、神風特攻隊をやたらヒロイックに描いてみたり、
旧日本軍が“現地調達”した女をおっぱい丸出しにして陵辱してみたり、
登場人物が駄作ラノベも真っ青の、荒唐無稽なファンタジーぶりで実在感がまるでない。
歴史を重んじる私にとっては論評の価値もない凡作揃いだった印象。

ちなみに本作の原作は2011年に日テレが
終戦スペシャルとしてテレビドラマ化もされたとのこと。
終戦記念日もようやく、人間に興味を示すようになったようで何よりです。


本作は人間が生きた戦前、戦中の時代がしっかりと描かれていて好感できます。

私は戦時中を描いた作品を観る時、
玉音放送をどう描くか?を重要な指標にしていますが、
本作はその点でもスペシャル。

その玉音放送のシーンにて、{netabare}すずさんは敗戦に納得できないとの趣旨の言動を残し、
憤り、号泣するわけですが、
ここまで心理描写の積み重ねを感じてきた鑑賞者にはその涙は、
それが例えば、{netabare}家事をしたり、スケッチを描いて来た利き腕を失い、
自分のせいであの娘を失い、その上、嫁ぎ先で居場所を失う不安だったり……。{/netabare}
諸々の人間的な事情も相まって感極まった故の涙と理解できるはず。

これが凡作戦争ドラマや戦争体験談を自らのイデオロギー流布に役立てたい評論家の場合、
この時代の人々は今と違ってお国のためを思うが故、泣ける愛国者だったのだ。とか、
軍国主義の洗脳って怖いね。とか、
先入観でもって、乱雑に刈り取っていた所。

あのシーンを観た時、私は戦争に社会的単位として総動員されたまま、
戦後もイデオロギー闘争の駒として引き回されたままになっていた、
あの時代の人々の人間的存在がようやく奪還された感慨を覚えました。{/netabare}


だからと言って、本作はちょっと戦地と距離を置きすぎていまいか?
戦争を斜に見すぎていまいか?という見方もあり得ようかと思います。

でも考えてもみて欲しい……。
確かに、日中戦争以来続いた戦乱で、300万以上と言われるおびただしい数の日本人が死んだ。
けど、それでも、戦争で亡くなった人々は7000万以上だった、当時の日本の人口の5%に満たない。

激戦地や大空襲をかい摘まんだ編集イメージを見せられると、
あの時代、何か日本人の大半が亡国の戦火で、悉く死に絶えたものと錯覚しますが、
大多数の日本人はあの苦難の時代を生き抜いたのです。

その苦境は戦争によるものかもしれないし、
嫁ぎ先でのいびりによるものかもしれないし、
女性の自立が難しい風潮によるものかもしれない。

こうして見出された喪失と苦難を耐え抜いた先の幸福の可能性。

それは決して、あの時代を側面から切り崩してこぼれて来たものではなく、
むしろ、真っ正面から時代と人間を描き切った成果ではないかと私は思うのです。{/netabare}


蛇足
{netabare}
ところで本作では、尊氏の好敵手で、戦前戦中、軍神としてやたら高々と持ち上げられていた、
楠木正成公もネタ?として登場しますがw
籠城戦の鬼である正成殿は、乏しい兵糧を水増しする達人として、
少ない配給でやりくりし、生活の知恵を求めるご家庭でも崇拝されていたのですねw

一方、尊氏は南朝びいきの軍国主義に逆賊と貶められ、
ちょっと尊氏を擁護しただけで大臣のクビが飛ぶ有様でしたw
ムキィィィィィーーーーヾ(。`Д´。)ノ彡

国家、国民ぐるみで数百年前に遡って、一方的に特定の武将を持ち上げ、尊氏をディスるw

あんな狭量で失礼千万な時代。ゆめゆめ繰り返そうなどと思ってはなりませぬw{/netabare}

投稿 : 2020/05/23
♥ : 47

60.5 3 昭和アニメランキング3位
閃光のナイトレイド(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (237)
1348人が棚に入れました
上海の日本陸軍の中に存在した桜井機関は、特殊能力を持つため表舞台で活躍する事はなく、数々の事件の裏で糸を引いている。同じ頃に陸軍の一部隊が消息を絶つ。しかしそれは世界を震撼させる事件へのプロローグにすぎなかった。

声優・キャラクター
吉野裕行、浪川大輔、生田善子、星野貴紀

まっちゃ人形 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

見ようかな?どうしようかな?と迷っている人へ。

歴史が苦手な人も抵抗なく見れる作品です!
(私も歴史の知識はほとんど皆無の状態で見ました。)

ワクワクしたし、次の展開が楽しみな作品でした。

時代設定は、満州事変あたりとかなりシリアスな設定ですが、独自のファンタジー性もあり、そして、史実の交えながらで、非常に面白かったです。

サイコキネシスのような、超能力が好きな人はさらに楽しめるかと。

声優さんがたが、中国語に挑戦されているのも、見ていて努力が伝わってきます。

音楽は、あの音楽の巨匠、葉加瀬太郎さんが作曲されたものも使用されています。

DVDでは、アニメ版ではTV放送版に加え、中国語になっていた部分が日本語に直されているバージョンもあるので、興味のある方はどうぞ。

ちなみに、私は、この作品が大好きで、何度も見返しています(´∀`)

投稿 : 2020/05/23
♥ : 0

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

圧巻!葉加瀬太郎によるメインテーマ曲!

時代に翻弄される中国と、大陸に進出した日本軍との歴史になぞらえて繰り広げられる、サスペンスアクションストーリーです。

上海を舞台に、4人の特殊能力者たちが、日本軍のスパイ組織"桜井機関"として暗躍していた。
能力はサイコキネシス、テレポー、サイコメトリング、特殊視力など・・・。
それぞれが重たい過去を心に抱えており、運命に導かれるように、彼らの未来が交差していく!

音楽は、バイオリニストである葉加瀬太郎が担当しており、メインテーマである『The Mission to Complete』は圧巻のできです。
所々にクラシック音楽が散りばめられており、音楽に力が入れられているのがわかります。
OP曲であるムックの「約束」もとてもかっこよかったです!

目に力のあるキャラクターデザインが魅力的で、声優さんもぴったりでした。
後半になるにつれて事態が深刻になり、とても引き込まれます。

ただ、どうしても歴史に関する説明が多く、全体的に派手さがあまりないため、好みによって意見が分かれる作品だと思います。逆に言えば、歴史好きで渋い作品が好みな人にとってはお勧めの作品!

腰をすえて雰囲気をじっくり味わえる、ちょっぴり大人向けの仕上がりです!


投稿 : 2020/05/23
♥ : 6

sumicco さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

タメになるしかっこいい!

激動の時代がテーマ&音楽がかっこよかった作品です!

葉加瀬太郎さんの疾走感のある曲がとってもお話の雰囲気に合っていました。

日本と中国との歴史などを題材にしているためか、1部放送されなかったお話などもあって、でもそのぐらいタメになる感じでした!

浪川さんの低音ボイス、吉野さんのイケメンボイスも聴けるので声優ファンの方にもお勧めです~!!

絵も綺麗でした!

キャラクターも全員大好きです!

投稿 : 2020/05/23
♥ : 1

73.0 4 昭和アニメランキング4位
花田少年史(TVアニメ動画)

2002年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (176)
891人が棚に入れました
近所でも有名な腕白小僧、花田一路は悪戯を叱る母親から逃げようと道路に飛び出し、車にはねられてしまう。頭を9針縫いながらも、奇跡的に助かった一路であったが、これ以降なぜか幽霊が見え会話出来るようになってしまう。そして様々なオバケ達が生前の未練や願いを果たすためにと、自分たちと会話可能な一路の元にやって来て無理難題を押し付けられる事となった。

声優・キャラクター
くまいもとこ、桑島法子、矢尾一樹、田中真弓、野沢那智、竹内順子、久川綾、伊倉一恵、永井一郎、ゆきのさつき、井上倫宏、真殿光昭、松本梨香、山口勝平、小林沙苗、堀勝之祐、大原さやか、金月真美、高山みなみ、田中秀幸、かないみか、たてかべ和也

CC さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

お尻ペンペン!!

 本作は『ピアノの森』なども手掛けた「一色まこと」によるコメディ作品。
 舞台は1970年代の日本の田舎。一路は交通事故から九死一生を得て、幽霊が見えるようになる。
 一路が幽霊と関わっていく様をコミカルに、ハートフルに描かれているコメディ作品。

 一路は腕白坊主で悪戯が好きな「絵に描いたようなクソガキ」なんだけど、そこが良いんだよね。彼の腕白さや悪戯が笑いを生み明るく楽しくコミカルに仕上がっている。一つ一つの行動や言動が考えナシだから子供らしく愛らしい。誰とでも対等に向き合って、なんだかんだ悩み解決してしまう一路には毎回感動させられた。一路の自由きままさと純粋さ、そして優しさは見ていて癖になるほど微笑ましかった。

 私が好きだった話は15話~「ゴンパチ」の話かなぁ。泣けるほど感動できる話ではないが、一番コミカルであったかな。笑いと感動の落差が激しい話であった。一路にとって新しい出来事がたくさんあり、人として最も成長できた話だったと思う。

 終始見受けられるのが一家団欒の食卓、兄弟喧嘩や親子喧嘩。独り立ちしているモノには心打たれるシーンではあるよね。家族と触れ合っていた時間は子供の時しかないし、当たり前に過ごしていた日々に大事のモンがいっぱいあったんだな…なんて感性は持ち合わせてないけど、去来する情景であった。なら「サザエさんでも見てろ!」って話なんだけどね。嫌だ。
 この作品と出合うにはまだ私は若すぎる気がしたけど、とても感動した作品でした。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 12

U-tantan-U さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

笑いあり涙ありとはまさにこの作品のことではないか!

かなり前に見た作品。

笑いあり涙ありとはまさにこの作品の事を指したものではないかと思わせるくらいの作品ですね。

絵等から古臭いと感じる人が多いと思うので、このアニメに抵抗感を抱く人が多いとは思います。
自分もそうでしたが、内容が非常に秀逸で、昔懐かしく、優しい気持ちになれる作品だと思います。ピュアな気持ちになれる!少しでいいから我慢してみてください^^後悔はさせませんww

大雑把に内容を書きますと、典型的な悪ガキの主人公の一路がある日車に轢かれてしまい、その日以来、幽霊が見えるようになる。そして、幽霊たちが一路の元に生前の未練、願いを叶えてもらうよう、無理難題を押し付け、それを叶え成仏させていくというお話。


一見ありがち?な話ですが、本当に演出が秀逸だと思います。各章の話の持っていきかたが本当にうまくて、一路の幽霊との交流の中での成長、家族愛、恋愛etc、、様々な幽霊たちが織り成す物語に自然と涙と笑みがこぼれてしまいました。今までアニメで流した涙とはまた別の暖かい涙が流れてきました。
また音楽もいい感じでムードを高めてくれます。

最近のアニメとは雰囲気が全然違いますね。最近の感動するといわれるアニメを見てきて感動してきました。ですが、こういったのもいい^^すごい新たな発見でした!

童心に帰って見れる気がします。多少お下劣なギャグもあったりしますが、子供から大人まで万人に薦めたいお話だと思います。

心が汚れてしまったと感じる方はぜひ、この作品を見て心を洗い流してくださいww

投稿 : 2020/05/23
♥ : 27

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人生の味をゆっくりかみしめたくなる時、この作品をおすすめします。

人生の味をゆっくりかみしめたくなる時、この作品をおすすめします。

■おばけと少年のこころあたたまる話

「一色まこと」は天才である。私はずっと言い続けてきた。これは原作の評価である。このアニメもよくできていた。

おそらく、1960年代後半あたりの田舎が舞台だろうか。そこで事故をきっかけにおばけと対話できるようになった少年が主人公だ。そこからこの物語はまわり始める。

泣かされるし、笑わされる、どちらでも涙が出てしまう。

再度、人生の味をゆっくりかみしめたくなる時、この作品をおすすめします。

※ピアノの森がアニメとしては失敗だったからといって、この作品をみない理由にはならない。ぜひ、気にとめておいてください。派手ではないです。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 22

60.9 5 昭和アニメランキング5位
青い文学シリーズ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (157)
870人が棚に入れました
 本作は、太宰治の「人間失格」と「走れメロス」、坂口安吾の「桜の森の満開の下」、夏目漱石の「こゝろ」、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」、「地獄変」の6作品からなる全12話のTVアニメ。ただし物語や設定は大幅に変更・脚色されており、必ずしも原作小説に忠実な内容ではない。
 企画の発端は、2007年6月に集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア」企画として週刊少年ジャンプで連載する漫画家が、名作の表紙を新たに描きおろしたこと、さらに太宰治生誕100周年という節目の年であるということから始まった。それぞれ、「人間失格」と「こゝろ」を『DEATH NOTE』や『ヒカルの碁』の小畑健、「桜の森の満開の下」「蜘蛛の糸」「地獄変」を『BLEACH』の久保帯人、「走れメロス」を『テニスの王子様』の許斐剛がカバーイラストを担当。アニメ化にあたり、カバーイラストを担当した漫画家がキャラクター原案を担当し、それぞれの作品は、オムニバス形式で放送された。
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

文豪の名作×人気漫画作家によるオムニバスコラボ

文豪の名作×人気漫画作家によるコラボを
全12話のオムニバスにしたアニメ作品。
しかしながら、原作を忠実にアニメ化したわけではなく、
作品によってはかなり勝手な解釈による脚色や書き換えもある。
でも、「走れメロス」など、作品によってはそれがすごく良かったりもして、
独自の切り込み方での脚色も悪くないものだなと思った。
また、こういうオムニバスは好きな作品から観ていけるのも良いよね。

■1話~4話 『人間失格』(太宰治)

キャラクター原案=小畑 健(「DEATH NOTE」、「バクマン。」)
脚本=鈴木 智
美術監督=清水友幸

表題作だけあって、この物語だけ4話使っていた。
個人的に好きな昭和一ケタの時代背景と
東京の銀座を中心にした街並みが、アニメで観れたのは嬉しかった。

幼少の頃から、自分という人間にもがき苦しみ続けた主人公の
波乱に満ちた半生と、行き場のない生き地獄を味わいながら堕落し
狂っていく姿は、小畑氏の得意とするダークで繊細な人物描写が
すごくマッチしていたと思う。

また、主人公の父親が発する「人間失格」についての言葉、
主人公が苦悩の末ふともらす「生まれてきてすみません」という台詞、
タバコ屋の娘の「世間なんてひとりひとりの集まりじゃないですか」
という台詞は、自分の中のある想いに、特に強く心に響いた。


■5話~6話 『桜の森の満開の下』(坂口安吾)

キャラクター原案=久保帯人(「BLEACH」)
脚本=飯塚 健
美術監督=一色美緒

いきなりコミカルな山賊のお出ましで、わぁ~これはまた。。と。
原作から僕がイメージしていた世界とはかけ離れすぎていて、
唖然としてしまった。それに、大柄で筋肉質な主人公の雰囲気に、
堺雅人氏のか細い声はまったく合っていなかった。
背景からくる不気味さと狂気が伝わる美しさだけはあるものの、
途中の変なギャグで台無しになってるとしか思えなかった。
桜がとても美しく妖しげに描かれていただけに、残念。


■7話~8話 『こころ』(夏目漱石)

キャラクター原案=小畑 健(「DEATH NOTE」「バクマン。」)
脚本=阿部美佳
美術監督=上原伸一

前編を冬編、後編を夏編として、2通りの解釈による設定と展開で
見せたのが秀逸。 原作をどう受け取るかという問題そのものを
物語に組み込んだのは、すごく面白いなと思った。

登場人物は、先生、Kという男、お嬢さん、未亡人の4人だけ。
Kが自殺をするまでの出来事を、冬編でのお嬢さんは奥ゆかしく、
夏編でのお嬢さんは積極的でしたたかな女性という設定のもと、
物語の中の大まかな台詞は同じなのに、ニュアンスの違う言い方にして
まるで正反対の展開になってしまうところが、興味深かった。


■9話~10話『走れメロス』(太宰治)

キャラクター原案=許斐剛(「新テニスの王子様」)
脚本=川嶋澄乃
美術監督=金子英俊

物語が始まってまず、自分の大好きなアニメ作品の『魍魎の匣』と
まったく同じ演出と音楽と語り口だったことに感動してしまった。
なるほど、スタッフが同じだったので納得。

縁側に舞い込む桜の花びら、やわらかな光に包まれた部屋、
穏やかで懐かしいピアノのメロディー、美しすぎる万年筆やインク瓶。
それだけでも個人的にはしっかり鷲づかみにされたのだが、
原作の『走れメロス』を劇中劇としてうまく取り入れて再現しつつ、
原作のテーマとなっている約束と友情と信頼を、
このアニメの主人公である作家とかつての親友との甘くて苦い過去に
うまく重ね合わせてあって、それがまた僕の甘くて苦い記憶と
ぴったり一致してしまったものだから、
つきあげる胸の苦しみで、どうにも切なくなってしまった。

川嶋さんの練られた脚本に、胸をこじ開けられて参ったw
心の奥底に仕舞い込んでいたはずのものが一気にあふれ、
「うわぁ~~やられたな・・」と、しばし身動きできなかった。

待つほうがつらいのか、待たせるほうがつらいのか。
{netabare}
「待つことも待たせることも必要なくなってしまうことが一番つらい」
と主人公の独白に、自分も深く共感。
{/netabare}

ただし、どの作品にも言えることだけれど、観る人によっては
まったく違う解釈や感じ方があって当然なわけで、
自分が感動した、良い作品と思ったからといって、
感じる部分は人それぞれだし、逆に受け付けない人もいるとは思う。

でも・・・ほんとうに、この中の『走れメロス』は、
このオムニバスの中でひときわ美しく、味わい深い作品だった。


■11話   『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)

キャラクター原案=久保帯人(「BLEACH」)
脚本=小林雄次
美術監督=金子英俊

全体通して原色を使い、特に赤と緑と青が強烈な印象を残す。
サイケデリックで不気味な地獄の様子や、悪の限りを尽くした主人公の
殺戮シーンは、なかなか迫力があった。
それだけのことをしておきながら、子どもに刺された後の彼が、
目の前にいる蜘蛛を殺さなかったのはなぜか。
それがやがて、地獄での蜘蛛の糸に繋がるわけなのだが、
蜘蛛にささやかな情をかけたあの心理描写には、
もう少し丁寧さが欲しかったなと思った。
しかし・・・悪人は地獄に堕ちても悪人というこの物語、
なかなかシュール。


■12話   『地獄変』(芥川龍之介)

キャラクター原案:久保帯人(「BLEACH」)
脚本=小林雄次/いしづかあつこ
美術監督=金子英俊

「蜘蛛の糸」から物語は続いており、
こちらでは国王の悪人ぶりが描かれる。
地位と名声を得ながらも、愚かな人間はどこまでも愚かで。
そしてその国王に目をかけられている絵師の、「地獄を描きたい」
という欲望が強烈で悲惨な犠牲を生み出すにも関わらず、
絵師はどこまでも絵師で・・・
なんとも、最終話にして一番後味の悪いエンディングだった。

それでも、アジアンチックな雰囲気を独特の色彩で描いた背景は
強い個性が感じられて、なかなか良かった。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 30

エミール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

有名作品のアニメ化

ジャンプ作家と文豪作品のコラボ。
オムニバス形式なので話ごとに
絵や演出も変わる。
原作は有名どころばかりだけれど
オマージュみたいな感じだろうか。
原作に忠実ではない。

それでも、これから興味を持って
原作を手にとろうかと思えたら
それはそれでいいのかもしれない。
例えば読書感想文何を書こうか
どれを選ぼうか悩んでる人だとか。
(ただし、原作を選ぶだけね)

もうそろそろ
久保先生のブリーチ以外を読みたいなとか
こんな感じのも面白いなと思った。

個人的には好みの部類です。
見たい話だけ見る事も出来ますし。

堺雅人さんとジャンプ好きな人にはおすすめ…かな?

投稿 : 2020/05/23
♥ : 12

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

文学が身近に

このアニメ作品、皆さんの評価が低いのですが私はすきです。

日本の代表する文学をアニメ化。

冒頭で語っているのですが、
「若い世代にとっては昔の話、上の世代にとっては昔読まされた話」
・・確かに!

図書館や図書室でいかにも難しそうな書籍たちが並び、その中にこのアニメで表現された作品たちは置いてあります。

人間失格、こゝろ、桜の森の満開の下、蜘蛛の糸、走れメロス

本を開くと、印刷部が古く滲み、茶色くなったページ。まるで読む気にもならない。

けれど、本の中の人たちは特別難しい人間ではなくて、私たちと同じで
青さや愚かさ、悲しみや喜び、時には焦り、怒り、涙。 動く心、衝動。
とても人らしい感情をもった主人公たちが描かれています。
小さな、汲み取らないような感情を丁寧に表現するさまは惹きつけられます。


アニメ化にあたり、それぞれのキャラクター原案が、週刊少年ジャンプの有名な漫画家たちということで
観やすく、文学との距離をとても近いものにしてくれたのだなぁと感じました。

想像していたのと少し違ったり、制作した方たちの原作とは違う解釈があったりしたのですが、
今の人たちに、受け入れてもらいやすいように表現して
もう一度読み返そう!と思ったり、ちょっと読んでみようかな?と思ったりして
本を手にとってもらえたら・・ということなのかな。

鬱々とした雰囲気や堕ちてゆく様、狂気ギリギリの心理描写など、見所満載でした。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 26

69.8 6 昭和アニメランキング6位
機動警察パトレイバー 初期(OVA)

1988年4月25日
★★★★☆ 3.8 (148)
809人が棚に入れました
クリエイター集団「ヘッドギア」が送り出したOVAで、後に劇場版やTV版なども製作された人気シリーズの原点ともいうべき作品。近未来都市、東京。続発するレイバー犯罪に対抗すべく、警視庁は本庁警備部内に特殊車輌二課を設立し、これに対抗した。通称特車二課パトロール・レイバー中隊…パトレイバーの誕生である。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、二又一成、池水通洋、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、大林隆介、榊原良子

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

OVA業界の先駆者

一本1000万円で作れば採算が取れる。
これが初期パトレイバーのコンセプト。
以後OVAの黄金期の始まりです。
パイロット版にちかくまじめな話なのにコミカルな要素が強い。キャラもほんのすこし破天荒で方向性を模索している感じがする。
個人的に一番荒削りで好きかもしれない。
ストーリーは秀逸で初期シリーズだけでしっかりと収まりきっています。パロディを多様しているのですが・・言われなきゃきがつないようなネタばかり・・・・

投稿 : 2020/05/23
♥ : 6

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本当にパトレイバーが機動した瞬間

作品のタイトル通り、機動警察パトレイバー初期の作品。
この作品が好評だったことから、劇場版、TVシリーズへとメディアミックスを展開することになる。

この作品を見ると、当時、なぜ人気があったのか良くわかる気がする。
物語はパトレイバーというロボットの話なのだが、実際のところサスペンスものだ。

事件はいつも本格的なものだし、その事件にレイバーが使用されているだけで、動機や犯罪の手口などは本格サスペンスにも劣らない展開ばかりだ。

まぁ、中には動物実験で巨大な生命を作り出すみたいな、ゴジラやウルトラマンでやっててくれと言いたくなる物語もあった。だが、それも良いと思える程内容は洗練されていた。

一つ不満を言えば、時間が約20分と短いだけあって、事件のその後をまったく説明しないのが違和感を与えた。
例えば、政府にテロを起こした陸上自衛隊の話にしても、その後の対応や南雲しのぶに対する処分に一切触れていない。

これでは毎回犯人だけ捕まえて、適当に同情をさせるようなセリフを犯人の口から吐かせる「名探偵コナン」や「相棒」シリーズの方がましと思えてしまう。

といっても、作画、音楽、個性溢れるキャラクター、そして凝った事件内容のパトレイバーの方が総合的には100万倍良いと私は思うが。

全7話と話も短い。これだけでも単独した作品として楽しめるだろう。
傑作と名高い劇場版パトレイバーを見る前にキャラや作風を知るためにも良いかもしれない。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 16

coldikaros さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

惹きつけられる

パトレイバーの名前は散々過去に聞いてきたのですが、正直なところ警察ものみたいなものはあまり好きではなく、見なければと思いつつもなんとなく避けてきました。
実際に見たところ、これは面白い^^;
噂通りどころか噂以上でしたね。
ロボットバトルより人間ドラマの方に力を入れており、巻き起こる事件も突拍子もないものではなく、あり得るかもしれないものをしっかりと取り扱っています。
考えさせられるものもあります。
とにかく見ていて思ったのは、力の入った良い作品だなということですね。
見るべき作品の一つだと思います。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 5

64.8 7 昭和アニメランキング7位
コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~ THE LAST SONG(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (129)
774人が棚に入れました
「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の超人たちが、もしすべて同時に実在していたとしたら?2015年10月よりTOKYO MXほかにて放送された第1期の続編“THE LAST SONG"が4月より放送開始!!モザイクのように散りばめられた無数の要素が新たに語られる超人や秘匿されてきた歴史の真実と化合してスパークを放つ。「もうひとつの日本」で展開する多彩な超人たちの饗宴はいまクライマックスへと高まる!

声優・キャラクター
石川界人、上坂すみれ、豊崎愛生、中村繪里子、川島得愛、金尾哲夫、鈴村健一、大川透、三木眞一郎
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

自分自身が変わったら再視聴したい

2016年4月~7月放送。分割2クールの2クール目。第14話から第24話までの11話。オリジナルです。
全話見て、頭の中が整理できずしばらくは何を書けば良いのかと思っていました。(ジョーカー・ゲームに浮気もしてましたがw)
癖が強く自分の頭で考えなければならない作品で、最後まで本当に素晴らしかったです。

最終2話が詰め込み気味なのがもったいなかったのと、赤光さんの活躍がなかったのが心残りなのと、南君が姿を消していた間何をしてたかという疑問はありますが、作中で約10年という長いスパンで描かれた要素がほぼ全て結末に集約し、希望のあるラストになりました。
部分的に見ると難解ですが、全体の流れをシンプルに考えればむしろスマートにさえ感じます。

以下大まかな感想と総括です。

【機械超人たちについて】{netabare}
来人はもちろんですが、アースちゃんとメガッシンも随分描写が増えましたね。
彼らの正義と現実に対する向き合い方は人間にも通じています。
来人は自身の正義に対する矛盾を解消できず、極端から極端に走りましたが、矛盾を抱えるのが当たり前の人間の人格をそのまま機械の体に移植したことに無理があるということでしょうか…
来人が生き生きしていたのは第1期ラストで爾朗を助ける時、最終決戦前にメガッシンと一緒に行動していた時ですが、どちらも単純で純粋な正義を他者と共有し行動した時なのかなと思います。
アースちゃんは現実との矛盾に夢を見ること(嘘を体験すること)で折り合いをつけ、外見が変わってからは人間の子どもが成長したかのように頭が柔らかくなっていますし、薫と美枝子は明確な正義と二つの視点(他者の視点)を持つことで多角的に状況判断することが出来ています。

人間たちが葛藤して時に考えることをやめてしまう中で、彼らの姿はむしろ人間的に感じられます。人は逃げ道を探せるけれど、機械はインプットされたものからは逃げられない。だからこそ学習しながらも愚直に正義を追い求めていると感じました。
{/netabare}

【ゲスト脚本家回について】{netabare}
図らずも皆神様回にw
いずれも人ならぬ存在との関係性を三者三様に描きました。
どれも素晴らしく、個性も顕著でしたしきちんと本編にリンクしています。

中島かずきさん回は人間と超人の能力的な垣根の無意味さ、土着の神が人との「繋がり」を望む姿とそれに応える人間を描きました。
個人的に原始信仰に近い神様との距離感の描き方に一日本人として共感しましたし、人ならざる存在が人にとって重要なものであることも再認識させられます。

辻先生回のデビラとデビロは人に干渉しようとせず、なにものにも垣根を認識しない思考の持ち主です。9話は時間的な無限、17話は空間的な無限が印象的でした。
デビラとデビロは、神とデーモンと人間の関係性を冷静に考えられなかった漫画版デビルマンのサタンをオマージュしているのでしょうか?デビロが中性的であることもサタンを思い出しましたが、男性と女性の外見的特徴を全てそぎ落としたようなデザインである点は対照的ですね。

虚渕玄さんの回はストーリーの本筋に組み込む形になっていました。垣根を頑強に作ったことで破滅に向かう米軍の姿は恐ろしいものでした。米軍の正義は古き存在のみならず同じ人間さえ考え方が違えば排除していくのでしょう。{/netabare}


【正義と自由と平和をいかに実現するか】{netabare}
爾朗は正義が見つからなくとも追い求めることに意味があると結論を出しました。
自分の正義を見つけたいという意味でもあり、他者の正義を尊重するという意味でもあり、正義を持たないことを悪いとも思わないという意味でもあるのかなと思います。
これは13話で神が爾朗にぶつけた「僕の自由を守れば平和が乱れる。君の正義を貫けば僕の自由が侵される。たった一つの答えなんてない」という言葉への爾朗なりの回答です。
機械超人たちにも感じたことですが、正義を独りよがりのものにしないためには、他者との共有と柔軟性は必要なのだと思います。

「正義は1つじゃない」と言うと投げやりにも聞こえ、大鉄君が反発するのはよくわかります。
でも実は逆で、正義がいくつもあることは否定されてはいけないんです。超人は無数にいて、普通の人間も超人と呼ばれることもあります。超人にはそれに対する悪が存在すると語られているわけですが、それはつまり正義がいくつあっても許されるということなのでしょう。
それに対して唯一の正義と定義したものを他者に強要し、正義がエゴへと姿を変えた米軍の姿は象徴的です。

笑美が「家族、友人、愛のために戦う時、私たちはもっと強くなれる」と語れば、爾朗はそれが恐いと言います。
特定の何かを守ろうとすれば、つまり誰かを敵と認識すれば、自身が破壊者になる危険性がある事を爾朗はわかっているからです。

里見は超人を否定し消し去ろうとしています。超人「だけ」を消そうとすることは、線引きできないものを線引きしようとしているということです。
13話で秋田課長が改定綺能秘密法案を無理にでも否決に持って行ったのは、法による線引きが超人への攻撃に繋がるとわかっていたからで、里美のしようとしているのはやり方こそ違いますが似たようなものでした。

線引きすることで可能性を奪い取るこのやり方は、爾朗にとっては到底認められないものだったと思います。

しかし、爾朗自身も実は間違えかけていました。
自分を悪に仕立てて超人たちに居場所を作るということは、その時には良くても、その後にはまた同じように敵を見つけ出して争うことになるでしょうから。
そうならなくて良かった…里見さんある意味GJ!w
{/netabare}

【大人になるということ】{netabare}
本作において「大人になる」とは、常に自分の頭で考え、多様性を受け入れ、矛盾とも折り合いをつけて生きて行くこと…だと感じましたが、まだよくわかってないかも知れません。

私個人としては、里見さんの言う「大人」は大人だとはどうしても思えません。人間は多様性を否定して特定の正義を与えられれば思考停止に陥るものです。

超人を信じる子どもの自由な視点はある意味では確かに無知から来るものです。社会に出てさまざまな価値観を学び矛盾を認識すれば、子どものままの価値観ではいられません。
ですが、子どもの視点を否定したからといって大人になれるわけではないはずです。

爾朗にとって良かったのは、超人課に守られ、社会経験を積み自分で考えることが出来たこと。悩みながらも自分から超人課を離れたのは、雛鳥が巣立つのと同じように必然でした。
誰も守ってくれなかった神は悲しい最期を迎え、上から正義を押し付けられた大鉄君は自分で考えることができず、大人ぶっていても心の中では子どものまま泣いている。
新宿の事件で神を助けられず、むしろその場にいた超人たちに救われた爾朗が、最終回では大鉄君を助けることが出来たのは、爾朗自身が成長したことの証明でしょう。

また、爾朗の成長には輝子と風朗太が超人課に入ったことが大きく影響しています。
ずっと変わらない風朗太は純粋でシンプルな視点を思い出させ、輝子は知らぬ間に爾朗を追い抜き、超人課の矛盾をわかっていても超人たちを守るために残留するまでに大人になっている。
二人とも爾朗が人間として成長する上で大きな存在だったと思います。
{/netabare}


13話と最終話は様々な意味で対比されていて特に素晴らしかったです。
特に13話の神化20年のシーンは、元ネタ的に衝撃と不安と悲しみばかりだったのですが、最終話ではこんなにも希望に満ちたものに見えるとは思いませんでした。
何年か経ったら自分の見方も変わっているでしょうから、是非再視聴したいですね。(2016.7.18)

投稿 : 2020/05/23
♥ : 14
ネタバレ

いこ〜る さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

外れずと言えども近からず

レトロフューチャーな冒険活劇の見た目でスタートし、予想外に複雑なシナリオに戸惑いながらも、面白さに惹かれて見続けた本作もついに完結しました。
正直この2クール目は、1クール目の快活さが無くて、ちょっとどうかなと思った事もありましたが、終わってみれば大満足の出来栄え。いやいや、作画はだいぶ怪しい時もありましたが、物語はテーマを貫き抜き通し、ブレずに決着したのは素晴らしいと思います。

{netabare}
1期のレビューで私は
「一つの物語に一人のヒーローならば、その正義は絶対だったのかも知れません。でも、幾つもの物語が絡み合う現実世界において、彼らは唯一のヒーローではもはやなく、相容れない正義を掲げ合う、相容れない存在であったのです。
おそらくこの辺りが、本作の物語構造の肝かなぁと思います。そうでなければ、こんなに何人も超人を出す意味がありませんからね。」
と、書きました。

その予想は、最終話に於いて「超人には必ず対になる悪がいる」と、繰り返されていましたので、大外れではなかったなと思います。

でも本作は、似てるようで全然違うアプローチをした物語。
外れずと言えども近からず、でした。

私は、超人同士が己の正義を戦わせる話だと思って見ており、それはつまり「勝つのは誰か?」と言う、ありがちな物語に帰着してしまう考え方でした。
では本作に勝利者はいたでしょうか?

物語の最終局面で、妖怪と人間は対立しました。妖怪の正義と、人間の正義は相入れず争えばどちらかが滅びる事になりかねませんでした。双方が己の正義を戦わせては、解決できないことが多いのです。それは19話で、猫耳侍こと影胡摩の疑問と重なります「敵を最後の一人まで殺しても平和は訪れない」と。

ではどうすればいいのでしょう。

本作はそれに非常に興味深い答えを出しました。
正義は正義と戦うのではない。正義はそれと対になる悪と戦うのだ。という答えです。

これ、難しいですよね?どういう事なのか。

ヒントの一つは「デビラとデビロ」回にあるのではないでしょうか。あの時、地母神的存在である彼女らは、人間と戦う事も出来たはずです。しかし彼女らは対立ではなく新天地を目指し、その地に豊穣をもたらす者として旅立ちました。ここですでに、対立構造へのアンチテーゼはなされていたように思うのです。

さらに最終話、大鉄君は「負けたら正義でなくなる」と恐怖しましたが、それ本当は違いますよね。見てる私は「いやいやそんな事ないやろ」と、ニセ関西弁でツッコミ入れたくらいですから、皆んなそう思ったはずです。と言うか、そう言う視聴印象を持つように作られていました(よね)。

正義同士が戦うから負けた方が正義でいられなくなるのです。
正義が(超人が)戦うべきは、それと対になった悪。

言い換えれば、それは非戦の定義です。

それぞれの立場や思想に引き裂かれ、相対していた超人課のメンバーが、最後に爾郎vs里見に集約された戦いで、一斉に爾郎側に立って加勢したのが象徴的でした。この時爾郎は遂に自らを超人であると宣言し、超人を守る超人となります。対して里見は超人を守らない(消し去ろうとする)存在です。

そう、正義には必ず対になる悪がいる、【爾郎=正義超人】VS【里見=悪】の構図が固まり、超人と悪と言うシンプルな定義がクッキリと表れた、その瞬間でした。

正義には必ず対になる悪がいる
対になる悪を正しく捉えよ!
そうでないと正義と正義が戦う事になる。

そう言う解決だったのだと思います。

そして…
爾郎の肉体的存在は消え
笑美たち妖怪は別の世界に去り
ウルは「男って馬鹿よね」と笑美の元へ(これ最高!)
里見はその別世界へのエネルギーにされ
あとの多くの者は残りました。

少し大人になった様に見える風郎太と輝子が、爾郎の気配を感じて視線を上げます。
続くような、これで本当に終わりのような、余韻のあるいいラストでした。

以下、各回ごとの一言評価です。

平均点:4.00
☆☆☆__14話:1期の大らかさが影を潜め、社会性が強くなりシビアさが増したか?
☆☆☆☆_15話:それぞれの正義が交錯しだし話が動き始めた。妖怪と魔族のコンビがいい
☆☆☆__16話:國とは民と土であると言う話だったなら、凄い脚本書いたな!中島かずき
☆☆☆☆☆17話:地母神登場。破壊ではなく慈しみ!と言う、対立への反証が素晴らしい
☆☆☆__18話:なんだか絵も話も微妙に劣化してる様な…せっかくアースちゃん出たのに
☆☆☆☆_19話:この活劇テイストが真骨頂。輝子は人になるのか?キーワードもチラホラ
☆☆☆☆_20話:新世界と旧世界の支配権闘争。新世界をこう書くとは攻めたな!虚淵脚本
☆☆☆☆_21話:面白い!ばら撒かれた謎のピースが繋がり始め、最終局面へ向かって加速
☆☆☆☆_22話:まだ9話、でもここまで来た。どこまで行くのか?どこへ行くのか?期待
☆☆☆☆☆23話:急転直下!全てのピースが繋がり物語が加速する。それは正義なのか!?
☆☆☆☆☆24話:一人の超人に1つの正義。この幾多の超人たちをどう収めるかを見事決着

前半は評価がバラつきましたが、後半はバッチリでした。ゲスト脚本家の中では17話「デビラとデビロ」回の辻氏が抜きん出て凄かったです。

エンドカードはUFOの大群と爾郎他超人課のメンバーという絵柄。
もし次作があれば、宇宙人の正義と戦うのでしょうか?{/netabare}

投稿 : 2020/05/23
♥ : 20

ezo さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

正義とは幻想か

2015年秋に放送されていた「コンクリート・レボルティオ」の分割2クール目。

ジローが超人科を抜けた後の話になっているので1期ほど1話の中で時間軸が飛ばなくなり、1話完結系の話も増えたからか大分見やすくなりました。

21話からは話も大きく動き始めラストスパートといった感じで盛り上がってきました。

見ている人は少ないですが個人的にはもっと評価されてほしい作品。

詳しい感想は全話見終えてから。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 8

71.9 8 昭和アニメランキング8位
BRIGADOON[ブリガドーン] まりんとメラン(TVアニメ動画)

2000年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (147)
738人が棚に入れました
時は1970年。大阪万博の開催まで一年をきったある日、東京下町の長屋に住む平凡な少女浅葱まりんは突如空に現われた異世界「ブリガドーン」からやってきた謎の生体兵器(モノマキア)に襲われる。その時、根津神社に御神体として祭られていたアンプルの中から別のモノマキアが現れ、まりんを救う。彼の名はメラン・ブルー。まりんを守るのが任務だという。二つの世界の運命をかけた戦いが始まる。

duke さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

最近のアニメにはない傑作です!!!!

まず、言えることはこの作品は最後まで見ないとなかなかこの作品の良さが分からないと思います。
なので、是非ちょっとでも観ようかなと思った方は26話まで全部見て欲しいです!!!

そしてこのアニメの最大のポイントは、生体兵器メランとみなしごのまりんの絆と真っすぐ透き通った愛だと思います^^
もちろん、その2人だけでなく、この2人に関わる色々な人や生物兵器も注目ポイントです。

涙あり、笑いありとにかく現在のアニメではなかなか見られないものがこの作品にはあると思います。

作画は、時代を感じますが、戦闘シーンや音楽は最高です!!!

付け加えると、生体兵器であるメランがちょっとずつ変わっていく様子は、心和みます^^

私がこの作品に出会えたきっかけは、ロボットと少女の組み合わせが好きということでしたが、別にそういうのが好きでない方もたくさんのことを考えさせられる作品です。

知名度はあまりなく10年以上前の作品ですが、私は胸を張ってこの作品をお勧めします^^!!!

投稿 : 2020/05/23
♥ : 7

さと さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

心温まるお話!

最初は絵が好みではなく、日曜日朝一に放送している
アニメと同じなんだろうと勝手に思い込んで
見てなかったのですが。

たまたまやってた時に見てみたら
想像と全然違う!
家族愛、友情、…感動と鬱と、ちょっとしたエロ

見事にはまりました!

監督が人気がなければ打ち切りというど根性で作った作品

その心意気がこんな素晴らしい作品を生み出してくれました。

本当に神作ですo(^▽^)o

追記
朗報です!!
スカパー、csチャンネルの映画チャンネルNECOで2015年8月7日から放送されます
録画保存されたい方必見!
私も録画保存します。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 5
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

夢の中の熱き純情。9話から観ちゃイカン。

原作監督・米たにヨシトモ、構成脚本・倉田英之

オープニングのフォルクローレな民族調歌声、すごく物語にあっていて伝承性が増して気持ちが惹きつけられますね。何度も飽きずに聴けてしまった。

ある日空からの謎の落下物とともに、頭上にはブリガドーンなる空中都市が浮かぶようになっていた。地上の下町に住むまりんは、神社の祠でロボットのような生き物を目覚めさせる。「生体兵器メランブルー」と名乗る彼が付き従うようになり、まりんは二つの世界のひずみに巻き込まれてゆく…。

ぐりんぐりんの目玉、13才には見えない眼鏡っ娘まりんのあんまりありがたくないパンチラネタ、設定の1960年代風味な駄洒落、アハーン?って口癖に閉口しつつも、何だか気になる勢いで始まりました。
メランブルーは全身タイツ姿の肢体の端々にメカがくっついたようなデザインで、ハイヒールのような脚の耽美さに反してストイックな堅い奴です。(´・_・`)お腹と尻は出しといていいのか。

まりんを囲む長屋の憎めない面々のキャラクターも、芸が細かく和ませられます。その手厚さに、てっきりまりんはこの世界における愛されキャラなのかと思いきや、次第に「みなしご+謎の武器用心棒持ちの貧乏少女」として学校で迫害を受け始める。
しかし登校拒否になったまりんに、まっすぐな優しい言葉を向ける長屋の婆さんのセリフ、ちょい百合入ってそうだったモエちゃんとの熱い友情、かっこいい先輩のセリフ…4話にて、これは善いアニメだ!!と断定しました。なんていうか…それぞれのキャラクター、脇役に底力を感じます。


しかし、9話のヤーラシサってばどう〜なんですか。
この回から見たら絶対、違う目的のアニメだと思われるでしょう…~_~;
{netabare}
( 銭湯でまっ裸 + 泡と縛りの攻撃 + 味方メカ「ポイクン」の運転方法…。
乗り物になる亀型生体兵器ポイ君、内部に生えてる
弾力のありそうな有機的突起ブツをギュッて握って運転するんすよ。子供が考えそうなデザインでしょ?って見た目で、ああいうことする…。意味わかる方がやらしいとでも言いたいんかーオイッ!){/netabare}


そして10話以降の不幸の連鎖には、すべての中心点にまりんがいるのは物語だから仕方ないのか?、虚構が時に冗談のように束になって襲ってくる、ユメウツツ。

それでも先が気になるのは、主人公たちの主張や心情が吐露される時の、本気の純情さにグッとさせられるからです。ここは冗談にしないで頂きたい、と見守るしかない。もっとも、一話ごとに展開が早いのでひとつの苦しみが解決されるのも手早く、次への引きも上手いのですが。宵越しの銭はもたねェぜ( ´Д`)y━・~~的な感じで、話をまたぐ鬱はもたねェぜ(T ^ T)という甲斐性(解消)ありです。

{netabare} そして16話での、メランの理性的な説得の中に想いが滲んでいる様子にはジワジワ泣かされましたよ…。またメラン、いい声なんす。定められたと思われた絆を一旦不確定なものとして揺さぶるところがシビアなドラマでした。

そんでもって17話以降のさらに怒涛の、世界の崩壊の連鎖と逆恨みにあてこすられるまりん。やりすぎなような、ここまでやらないとみなしご様式美として意味ないのか。
救っては落とし救っては落とし救っては落としの夜店の金魚状態。生き抜くのに必死な昭和の時代の苦労ドラマ成分を目一杯盛り込んであるのか?、避難した人達の生活や群像心理など、いやに生々しく執拗な描写もあるし。
けれど、まりんを助けた先輩はカッコ良く善い人だったし、逆恨みしたり差別した人の後の扱いもきちんと考えてあったと納得。あと、崩壊後の世界だからこそ自分のあり方に立ち返ったキャラもチラホラいて、悪くなるばかりじゃないな、とも。
先に書いたように、苦難にぶつかってもまりんは脱出する糸口に恵まれていたと思います。だからやっぱり夢のあるお話。{/netabare}

面白いのがトリックスターのように現れる、猫のようなブリガドーンの奴ら。全てを知って誘導しているかのようで、翻弄されつつ、どこか憎めない。こいつらのおかしみで、重い展開もどこか安心して観られました。


20話を越えると、まりんは顔身体つきは変わってないちんちくりんなのに、妙に女性っぽく見えるのが不思議です。苦労は女を磨くんでしょうか。
メランの同期で女性型のエリュンにも「あの女のために強くなったのか」って、あのオンナ呼ばわりされてましたが。全体的に飛ぶ戦闘の切れ味がよく、とくにエリュンとメランの戦闘シーンがカッコ良かったです。

最終話まで行って特別意外な結末でもなかったのですか、壮大のちに全てを大事にして終わった、熱く優しい話でした。
まりんとメランのラブストーリーがロマンチックに締められるなか、私が感動していたのは、登場人物たちのその後を描く中で、子供を失って逆恨みした人を最後まで忘れずに一瞬ですが描いていたところ…。(;_;)こういうところがとても響きます。



物語の舞台となっている1969年(昭和44年)はどんな年か
{netabare} テレビでは「サインはV」「8時だョ!全員集合」「ひみつのアッコちゃん」「サザエさん」放映開始、リストに「海底少年マリン」なんてタイトルもありましたがまりんとマリン?
漫画はドラえもん連載開始。
学生運動で安田講堂でブイブイ、アポロ11号で初月面着陸、高度経済成長の盛りで地方の過疎化と公害問題がいろいろ。そろそろカラーテレビが一般に出回る時代、作中に出てきたテレビはまだ白黒でしたね。
原作者の方は、人情味溢れるまりんたちの暮らしの時代から先を分岐点と表現したのでしょうか。 {/netabare}


この作品を知り観てみたいと思っていたきっかけは、 {netabare} ちょっと古いアニメ好きな人なら結構名作扱いしていることと、以前「ノエイン」感想サイトさんで地味に推されていたからなのです。

そう言われれば、異世界から来た訓練された大人型の守護者と、世界の鍵を握る子供の組み合わせってところ、共通ですね。守護者が感情表現が下手なところも。エリュンとコサギ姐さん似てるし。あと真面目な顔で全身タイツなところも。


端々のデザインの冗談みたいなぬくぬくした垢抜けない感じや、まりんの目玉のデカさのおかげで、オススメされていなかったら観なかったと思います。観て良かったよ、もちろん。観返すと思います。 {/netabare}

投稿 : 2020/05/23
♥ : 25

64.9 9 昭和アニメランキング9位
みゆき(TVアニメ動画)

1983年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (53)
287人が棚に入れました
美人でおしとやかなクラスメイトの鹿島みゆき。海外から帰国し一緒に住みはじめた妹のみゆき。2人のみゆきの間で揺れ動く若松真人は、重大な秘密を1人で抱えています。妹のみゆきに本当に好きな人ができ、嫁いで家庭を持つ日まで守り通すと誓った秘密。妹と血が繋がらないという事実。もしも、みゆきが知ったら…。みゆきはこの世に1人ぼっちになってしまう…

声優・キャラクター
鳥海勝美、荻野目洋子、鶴ひろみ、大林隆介、塩沢兼人、玄田哲章

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

大人の階段のぼる

この作品。
放送当時、私はこの世に生まれてませんね。
このアニメを知っている方がいるのか分かりませんが
好きなのでレビュー書きます。


母が漫画を持っていて
幼い頃初めて読んで、かなりはまりました。
あだち充さんの漫画、好きです。
彼の描く漫画の主人公は
どっちつかずのちょっとエッチな優しい男の子が多いですね。

地方局のアニメで再放送してたのを母が録画して、
その何年か後、小学生の頃かな?私が全話観ました。

OP 10%の雨予報
ED 想い出がいっぱい

両方素敵ですよ^^
昭和の雰囲気満点の物語。

主人公の若松真人が
ヒロインである2人の「みゆき」の三角関係を描いた青春ラブコメディ

ふたりのみゆき
*妹 みゆき 活発で明るい。ホットパンツ(?)率高め♡
*彼女 みゆきちゃん やさしくて穏か。ハンカチを必ずもっています!

タイプの違う彼女たちに振り回されながら
優柔不断な真人は、ふたりの「みゆき」の間で揺れつづけます。

兄妹で恋をするという実は重いテーマがあるのですが
それを感じさせない自然な仕上がりとなっています。


昭和アニメ好きにはたまらない作品となっています。
ケータイなんて出てこないですよ。
とても素敵ですよ!

ゆっくりと流れるのです。時間が。
ささやかな会話とか、さりげない優しさだとか、ちょっぴしのヤキモチだとか
そんな些細なものたちが積もって、青春になるのですね。


話しの中に、
エッチとすけべ というのがあって
「エッチ」は好きな人に言うものなのだと、
みゆきちゃんが私に教えてくれました 笑

投稿 : 2020/05/23
♥ : 28

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

想い出がいっぱい・・・

ほのぼのとした内容です。思わず頬笑んで見てしまいます。
原作はあだち充さんです。

主人公の若松真人には親しい二人の女性がいます。
一人は美しいガールフレンドの鹿島みゆき。
もう一人は可愛い妹の若松みゆきです。

若松真人と若松みゆきとは、血のつながりがありません。
真人とみゆきが幼い頃、お互いの親が結婚したのです。

そして、みゆきの母も亡くなり、父親は海外赴任をしているため、
家には真人とみゆきの二人で暮らしています。

若松真人も鹿島みゆきも若松みゆきも、とても優しく素直な性格です。
鹿島みゆきは静かで落ち着いた雰囲気の女性。
若松みゆきは活発で元気、そしていつも笑顔です(^_^)

若松みゆきの声の役を荻野目洋子さんがやってました。
「おにいちゃん、おにいちゃん」と甘えながら呼ぶ声がとても可愛いかったのを覚えています。
きっと当時の私は、テレビの前で鼻を伸ばしながら見ていたのでしょう。

そして、エンディングの「想い出がいっぱい」は、とても美しく優しい曲です。
昔は多くの中学・高校で卒業式の歌として歌われました。

原作は少年ビックコミック(現在は廃刊)で連載されていました。
テレビは途中で終了しましたが、
原作のほうは、最後に思わぬ結果となってしまいます。

とりあえずエンディングの歌だけでも聞いてください。
そして機会があれば、アニメと原作を読んでいただければと思います。

古いアニメなので、皆様の懐かしい想い出もきっと甦ってくると思います。
(^_^)/

投稿 : 2020/05/23
♥ : 30

69.4 10 昭和アニメランキング10位
カムイの剣(アニメ映画)

1985年3月16日
★★★★☆ 3.9 (27)
97人が棚に入れました
キャプテン・キッドの財宝をめぐる忍者たちの死闘を、動乱の幕末を舞台に壮大なスケールで描く冒険スペクタクル。主人公の次郎の声を俳優の真田広之が演じたことでも話題になった。原作は矢野徹、監督はりんたろう。親殺しの罪を着せられた次郎は、僧侶・天海に助けられて、真犯人であり、親の仇の五郎佐を倒す。だが、数年後、彼は衝撃の事実を知る。実は五郎佐こそが本当の父であり、次郎は天海に騙されていたのだ。そうとは知らず天海の元で忍者の修行をしていたことを悔やむ次郎。彼は天海への復讐を誓い、抜け忍となる。

声優・キャラクター
真田広之、小山茉美、石田太郎、永井一郎、山本百合子、堀江美都子、塩沢兼人、羽佐間道夫、池田昌子、杉元直樹、青野武、曽我部和恭、家弓家正、りんたろう、宇崎竜童、林英哲
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おもしろいんだけどな~(p_-)。。

1985年 劇場公開アニメ 2時間13分
原作 矢野徹 監督 りんたろう 制作 角川春樹事務所

一時期日本アニメ界のスピルバーグとまで謳われたりんたろう氏、
白蛇伝や西遊記といった日本アニメの夜明け時代からの方だけど、
そんな氏の油の乗り切った時期というとやはり1980年代かな、
劇場版999等と並び氏の代表作とも謂われるのがこの「カムイの剣」
描かれるのは矢野 徹氏の原作小説5巻中の1~2巻にあたる内容、
この原作本特に1~2巻は機会あれば一読お勧めしたい、
文句なく面白い、
{netabare}
内容(表紙折込記載)
海賊の黄金時代、彼らの覇者として七つの海を暴れまくったキャプテン・キッド。彼が生涯をかけて世界各国に残した莫大な秘宝の謎は、今もって解明されていない―――。
 時は幕末、西洋文明の嵐が日本を襲わんとするとき、下北半島にアイヌ人の血を引く赤ん坊が流れ着いた。だが、この子の身につけていた剣こそがキャプテン・キッドの秘宝の謎を解く鍵であり、彼を波乱の渦の中へ落とし込むのだ・・・。
 幕末・維新の時代の子、忍者次郎左の半生を壮大なスケールで描くエンターティンメントの最高傑作。
江戸時代末期明治維新前時代背景に、北海道(蝦夷地)の片田舎から始まる物語は、やがて北海から氷海渡りアメリカ(メリケン)にまで及ぶ、産みの親、育ての親のみならず係る者全て理不尽に殺される主人公、自らの出生に隠された謎追う過程で判明する真の敵、宿命に立ち向かい抜け忍となり追っ手を退けつつ目指すものは?
{/netabare}
剣劇、復讐劇、悲恋、民族、西部劇、サクセス、カタルシス、
なんか全部詰まってる感じの原作本、
たしかに財宝探しや人との出会い等ご都合的だったりあるけど、
冒険活劇娯楽エンターティメントって事でページ捲る手が止まらない、

アニメ化については当時の角川映画この作品への本気度かなりなもので、
最高レベルのスタッフ揃え、音楽、声優、演出、作画、各方面、
とてもよい仕事してた、
主人公次郎の声あててたのは俳優の真田広之氏だけど自然体で好印象、
イメージヒロインともいえるくの一お雪の声は小山茉美嬢だけど、
髪型や表情が国際的ファッションモデルの山口小夜子女史そのままで、
これも印象的だった、
音楽は宇崎竜童氏で、和太鼓やケチャ取り入れた感性もハマってたし、
テーマ曲歌詞は阿木曜子女史ならでは、挿入歌カムイの子守唄も秀悦、
惜しむらくは唄ってる渡辺典子嬢本来俳優さんで若干不安定、
薬師丸ひろ子~原田知世~渡辺典子~歴代角川路線女優さんの流れで、
タイアップって事だったんだろね、

本作は不運な点もあって、
当時の角川映画実写モノについては波に乗ってた感もあったけど、
アニメ映画については一作目の幻魔大戦は消化しきれずな印象、
二作目少年ケニアは宮崎駿オリジナル名作ナウシカと競合大敗、
翌年制作されたのが本作だったが前二作↓の印象もあったのか、
前二作より内容遥かに優れてるにも関わらず、
興行的にはふるわなかったらしい、
こちらあにこれでも画像ナスってのが悲しいね、
面白いんだけどな~。。


アロロロ 夜風は何故泣くの
お前の困り者

アロロロ 夜風は何故止むの
お前が泣いたら眠れない

ホーチップ それ 漕げ カヌー出しで
ホーチップ やれ 漕げ 眠りの国へ

ホーチップ ひとりじゃ 心恐り
ホーチップ 歌って 子守唄だよ

アロロロ あいつの名を呼んで
私も困り者

アロロロ あいつの名を呼べば
心が騒いで眠れない

ホーチップ 涙で溺れそうさ
ホーチップ この恋 寝かせつけてよ

ホーチップ あいつに会えるのさえ
ホーチップ つかの間 夢のなかだよ

「カムイの子守唄」
作詞 阿木燿子 / 作曲 宇崎竜童 / 編曲 萩田光雄 / 唄 渡辺典子

投稿 : 2020/05/23
♥ : 27
ネタバレ

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久しぶりにこんなに良いアニメに出会った

【20150328】

正直期待をしていなく、ちょっとしたきっかけで見だしたが、素晴らしいアニメだった。

独特で不気味なBGMに聴き惚れ、今の作画に比べらばお粗末だが工夫することで凄いバトルのシーンになっている演出に驚いて、これが良いアニメを見ているだなと感じた。

内容しては、濡れ衣を着せられた抜け忍の復讐劇という内容である。

ストーリーの展開としても、シーンを切ることによって、とても長いアニメなのに物語に集中することができた。

{netabare}



登場人物の出会いにはすべて整合性があって、無駄な人物がでてこない点や、お雪が「実の姉だった」とかはそうなのかと思ったが、キャプテンキッドの宝があんなに簡単に見つかってしまうのか・・・・となってしまった部分もある。(2時間くらいのアニメだからしょうがないだけど)

個人的に好きなシーンは、次郎とお雪の戦闘シーンである。次郎が抜け忍となって逃亡してからそのシーンになるまでの流れなど80年代の作画なのにいまのよりも興奮するなと技術の進歩=感動を生むものではないと改めて思った。

{/netabare}

個人的には、アニメファンなら最後まで観なくても一度は観てもらいたい作品である。

【マッドハウスの作品紹介・カムイの剣】
http://www.madhouse.co.jp/works/1986-1983/works_movie_kamui.html

投稿 : 2020/05/23
♥ : 5

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

目覚めよ冒険心

かなり昔の角川アニメ映画なのですが、興行的には振るわなかった様です。
しかしその出来はかなりのもので、個人的に隠れた名作と言ってもいいかと思っております。
音楽は宇崎竜童率いる竜童組が担当し、和楽と洋楽が融合した壮大な楽曲が魅力的ですし、映像も新たな手法を使いかなり高いレベルに仕上がっています。
二時間を超える作品ですが、ストーリーも演出も魅力的でスピーディかつスリリングな展開で、中弛みする事なく見終える事が出来ました。
キャラクターデザインは地味な中にもリアリティがあり、それぞれの設定も緻密で魅力的。
忍者の物語に付き物の忍術描写は見た目こそ派手だけど、基本的に薬による幻覚であるとか研ぎ澄まされた感覚の賜物であったりする等、かなりリアルさを感じられます。

ネタバレを避けるので細かい説明はしませんが、主人公ジロウは人生ハードモード全開で気の毒にさえ感じる程…
ただそれだけに彼自身と物語には魅力を感じますし、ワクワクさせて貰えました。

現代のアニメに比べると古臭さは当然ありますけど、「萌える」ではなく「燃える」と高揚感を感じられる作品ですよ。

ただし明確なラストを求める方には向かないかもしれません。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 6

61.4 11 昭和アニメランキング11位
黄金バット(TVアニメ動画)

1967年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (21)
77人が棚に入れました
アトランティス大陸の棺から1万年の時を経て甦った謎のヒーロー・黄金バット!悪の科学者ナゾーが次々と繰り出す恐ろしい怪獣達を相手に、シルバーバトンで立ち向かう!!昭和初期から紙芝居で絶大な人気を誇り、その後漫画にもなった「黄金バット」を、後に「妖怪人間ベム」を手掛ける事になる先鋭的な制作会社・第一動画がダイナミックな色彩とアクションでTVアニメ化。

声優・キャラクター
小林修、島宇志夫、村越伊知郎、高橋和枝、たてかべ和也、松島みのり、栗葉子、内海賢二、藤本譲

Prism_Ace さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

地球の平和を頼んだぞ(チョコレート食べながら)

懐かしい紙芝居のひとつとして有名な黄金バットのアニメ版です。約50年前のアニメですがその面白さは不変です。

【物語】徹底して勧善懲悪です。それは正義!
【声優】( ゚∀゚)フハハ八八ノヽノヽノヽノ \
【キャラ】お気に入りのキャラはもちろんバケツいっぱ…一滴の水で蘇った強い!絶対に強い!正義の味方、我らが黄金バット!! その正体はこうもりだけ~が知っている ※知りません
【作画】安定してます。
【音楽】雰囲気を引き立てています 場所~は何処だか知らないが~深ーいヒマラヤ山中に~人~の知らない村がある~♪ミュータントの住む村があ~る~あ~る~♪

投稿 : 2020/05/23
♥ : 2

71.8 12 昭和アニメランキング12位
六畳間の侵略者!?(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1104)
6681人が棚に入れました
高校入学から一人暮らしを始めることになった苦学生、里見孝太郎が見つけた家賃五千円の格安物件。その部屋“こころな荘一〇六号室”は…狙われていた!意外なところからつぎつぎ現れる可愛い侵略者たちと、孝太郎との壮絶な(?)闘いの火花が、たった六畳の空間に散りまくる!健速が紡ぐ急転直下のドタバトルラブコメ、ぎゅぎゅっと始まります。

声優・キャラクター
中村悠一、鈴木絵理、大森日雅、田澤茉純、長縄まりあ、鈴木達央、竹達彩奈、悠木碧、早見沙織、高本めぐみ、洲崎綾、田村ゆかり、鬼頭明里
ネタバレ

ketano さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ハーレム物だけど、意外と良かったかな。

全話みた感想です。

{netabare}
幽霊の女の子、魔法少女、宇宙人の女の子、地底人女の子、大家さんの女の子、地球人の女の子に、囲まれて普通とはちょっと違うハーレム状態?でしたが、以外とおもしろかった。

主人公は、普通の地球の男の子見たいな設定だけど、この部屋にいた幽霊の女の子が普通に見えた時点で、もう普通じゃないよね。
あと、どんどん強くなってってるみたいだけど、なんか特殊な人みたい。最後まで、正体はわからなかったけど、なんかあるのかな?
一番強いのは、アパートを壊されたときの大家さんって設定もよかった。

特殊な設定だったけど、それぞれの女の子に敵がいて、その敵を倒していくんだけど、そんなに思い設定はなかったけど、楽しめました。
{/netabare}

投稿 : 2020/05/23
♥ : 15

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

多種多様な人物が六畳間を巡って織り成すドタバタコメディー

主人公をはじめとして、幽霊、地底人、魔法使い、未来人(とその部下)、ギャグ的に強い主人公の同級生の大家さんが織り成すドタバタコメディー。1話で一気にこれらが揃うので、最初はキャラの多さに面食らうが、少なくともアニメではこれ以降レギュラーキャラは増えない。魔法使いと主人公の先輩(女)との友情も良い。基本はコメディーだが、主人公がヒロインを救う話もある。正直幽霊の早苗と未来人救う話はあまり面白くなかったが、地底人と魔法使いのユリカちゃんを救う話は良かった。憑依されたり操られる埴輪を見たりしているからか、早苗や地底人、未来人についてはあっさりと受け入れる癖に、いくらユリカが抜けっぽいとはいえ魔法使いだけは頑なに認めない主人公にはイラッとした。明確な理由もなくギャグで魔法使いは認めませんと流されると辟易する。
女キャラは可愛い。幽霊の早苗が主人公に憑依している時が可愛い。憑依と聞くと体が乗っ取られるのを想像するが、この作品での憑依とは、早苗が主人公に抱き付くだけである。はっきり言って羨ましい。地底人は有能でインテリっぽく、おっぱいがでかい。良い大和撫子。未来人は若干横暴だが、部下が冷静で可愛い。ただし、カブトムシに対してヒステリックを起こすのが難点。魔法使いのユリカはツインテールが似合っているしアホ可愛い。大家さんは基本的に優しくてかわいい。主人公の先輩も病弱で可愛い。主人公も、魔法使いを認めない頑固さ以外は、好青年で印象は良い。
声優は、中村悠一と早見沙織、高本めぐみが好きなのと、二つの埴輪が竹達と悠木だったこと、敵役に忠芳が出ていた事、ユリカ役の人がハマっていたので、それなりに評価。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 10

こべに さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

あれっ?面白いよん♪私も六畳間に同居したいですぅ♡

5話まで見ました♪
うんうん♪面白いですぅ(*^_^*)

私が気に行った理由♪
★その一♪
孝太郎のキャラがGood!
不自然じゃないし中村悠一さんがはまり役!(*^^)v

★その二♪
侵略者の女の子がみんな可愛いですっ!
私が一番♡なのは幽霊の早苗ちゃん♡
宇宙人のロリ皇女ちゃん♡
皇女ちゃんの付き人お姉さん♡
地底人の族長の巨乳娘ちゃん♡
コスプレ魔法少女ちゃん♡
他にも可愛い女の子が登場しますぅ♡

★その三
テンポが良くってギャグも○なのw♪

理由はほかにもあるけど見ないで
切らないで欲しいなっ♪
孝太郎と幽霊の早苗ちゃんが恋愛関係に
進展して欲しいのであるぅw♪
もっとラヴラヴして欲しいよん♪(*^_^*)
おしまい♪

付け足しw
地底人の族長の巨乳娘のキリハちゃんが連れてきた
カラマとコラマっていうへんなキャラ
木の株みたいなへんなのが二匹いるんだけど
カラマが竹達彩奈ちゃんでコラマが悠木碧ちゃん。
すっごく贅沢なって思いましたよんw(^^ゞ




見終わりました♪
私の中で想定外のことが起こりましたぁ(^^ゞ
そ・れ・は・・・
虹野ゆりかちゃんだよ♪
最初はこの子一番苦手って思ったのに
最後には可愛いくって一番好きっ♪になってたの♡
それだけ書き残したかったのw(^^ゞ
なかなか美味でございましたぁ(#^.^#)
おしまい♪

投稿 : 2020/05/23
♥ : 39

74.5 13 昭和アニメランキング13位
ジョーカー・ゲーム(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (909)
4553人が棚に入れました
世界大戦の火種がくすぶる昭和初期を舞台に、帝国陸軍の“スパイマスター”結城中佐によって設立されたスパイ養成部門「D機関」の活躍が描かれている。

声優・キャラクター
堀内賢雄、下野紘、木村良平、細谷佳正、森川智之、梶裕貴、福山潤、中井和哉、櫻井孝宏、津田健次郎、関智一

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

趣の異なった『主人公最強系』?

原作未読。

ジャンルはスパイ&ミステリー系かな?
日本が世界大戦に参戦する直前頃、結城中佐の発案で作られたD機関と呼ばれるスパイ養成学校の8人の訓練生たちが活躍する話。

今まであまり見なかったジャンルなので、楽しさ半分、好奇心半分くらいで視聴開始。

まず、作画の綺麗さにビックリ。

OP、ED曲とも作品のイメージにぴったり。

登場人物の姿形に特徴が少ないため、誰が誰だか見分けにくいけど、表情が豊かな部分は高評価。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 53
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

映像もストーリーもよく練られたスパイもの<原作読了、追記あり>

本作は繊細な描写が魅力で小説や洋画(特に古い名作)のような印象の、スパイを主人公としたミステリー作品。
何回も視聴して想像や考察をしながらじっくり楽しむのが吉です。

アニメよりも実写向きと感じるような作りですし、エピソードごと時系列を入れ替えていたり、メインキャラクターを意図して見分けがつきにくくデザインしているなど、アニメとしては尖ったところもあります。

エンターテイメント的なアニメを好む人や、キャラクターの掘り下げを望む人には向かないかもしれませんが、シリアスなアニメや他の媒体の作品も好む人には逆に入りやすいのではないでしょうか。

【ビジュアル面】
キャラクター原案は三輪士郎さんで、キャラクターデザインの矢萩利幸さんがアニメの方向性に合わせてより地味なイメージに落とし込んでいます。
ことD機関のスパイ8名は全員目立たないモブ顔を設定するという方法を取りました。アニメキャラクターは一目で見分けがつくべき、という考え方からすれば思い切っていますが、機関員8名はスパイとして目立たず活動する作品なのでこれで正解だったと思います。

作画は安定感と美しさでリアリティを追求している点が最大の特長。動きもデフォルメが少なめ、色彩も暗めなので若干泥臭いイメージにもなっていて、そういう部分が好きですね。
安定した作画でキャラクターの仕草や表情が細かく、緊張感やリアルな雰囲気が途切れなかったことが一番素晴らしい点だと思います。

背景もやはりリアルで美しく、地に足の着いた映像作りがされていて、世界観をよく表現していました。


【キャラクターと声優】 {netabare}
大御所がいっぱいでしたw演技に関しては本当に素晴らしかったの一言です。

結城中佐はほんの僅かに人間味を見せることが実は少なくなく、長いスパイ活動を経てもその人間性を捨て去っていない点がかえって恐ろしいと同時に素晴らしいキャラクター。
堀内賢雄さんは感情を見せない語り口、時折見せるかすかな人間性、変装時の演じ分けなど最初から最後まで、本当に素晴らしかったです。個人的に賢雄さんはシリアスキャラがすごく好きなので嬉しかったです。

ゲストキャラクターではヴォルフ大佐と、その声を当てた銀河万丈さんがとても印象深いです。若い頃との演じ分けも好きですし、判断力に優れた面、冷徹な印象や威圧感、結城中佐に対する一種の執着などその人間性がとても感じられました。
{/netabare}


【ストーリー面】 {netabare}
オムニバス形式 で各話独立した物語として展開、八人の機関員にそれぞれスポットが当たる構成です。
あえて時系列を入れ替え最初(1,2話)と最後(12話)にキャラクターの人間性を描くタイプのエピソードを配置。3話がいきなり荒唐無稽なストーリーなのは気になるものの、話数が進むほど視聴者を引き込む作りになっており、おかげで右肩上がりに面白くなったと感じました。

そして最終話がいつも通りに始まりいつも通りに終わる、というのが実に本作らしい。そういう終わり方になるだろうとは思っていましたし、私自身それを期待していました。
スパイたちの人生にも活動にも終わりはなく、視聴者はそのいくつかの出来事を覗き見しただけと思っていましたし、時系列の入れ替えのおかげでそれが自然だと感じられました。

ラストの結城中佐の台詞は第1話最初の台詞と同じで、これが格好良かった!全体のまとまりも感じられて良かったです。
佐久間さんに対しては「これまでの考え方を捨てろ」、小田切さんに対しては「ここでの経験を忘れるな」という意味もありそうですね。
原作からは改変されているそうですが、スタッフが最後までアニメとしてより良い作品を作ろうとしたと思えて、なんとも粋で、正直燃えました。そういうアニメじゃないけどこれw
{/netabare}

【本作の2つの柱】 {netabare}
本作を1クールで展開する上での柱だと私が感じたのは「スパイの生き様」「虚構」の2つです。しかもその2つの要素は密接にリンクして、綺麗に全12話で起承転結にまとめられていました。

まず1、2話で佐久間が初めて機関員(スパイ)の「虚構」を認識します。佐久間は視聴者目線に立つ存在でもあります。
そして機関員は優秀なスパイで、その存在は「虚構」であり、影となって状況をコントロールするという、その仕事ぶりでスパイを語るという構造なのですね。
3話~7話で機関員たちが主役でないのは当然のことです。スパイの生き様は色々ですが、諜報戦から降りざるを得なくなった者だけが「虚構」を捨て去り(あるいは剥がされ)、初めて物語の主役になるわけです。
そういう意味では、軍人であることを捨て去れない風機関の人間はそもそも諜報戦に参加することすらできませんでした。

結城中佐は上に立つ人間ですし身体的ハンデが特徴になるので影にはなれませんが、逆に掴まれている情報を餌に「虚構」を構築することで状況をコントロールし、アーロンを引退に追い込んでいます。結城中佐の過去話かとおもいきや、10話の主役はアーロンさんなんですよね。
11話は三好が真木という「虚構」を被ったまま人生に幕を下ろす物語でもあり、同時に結城中佐の「虚構」が危うく崩れかける物語でもありました。ニアミスしたのがヴォルフ大佐だったら、一切偽装していない結城中佐は実体をつかまれていたでしょう。
そして、最終話では自己を捨てきれない小田切を描くことで、相対的に視聴者に機関員の「虚構」を再認識させているのです。(キャストの役名が「飛崎弘行(小田切)」になってることに今になって気がつきました。細かい!)

もともと虚構であるアニメーションでは、いかにリアリティを持たせるかが大切です。
本作は映像からはリアリティを追求しているように感じますが、実際は「虚構」を描く作品でした。本作中でキャラクターの語る偽情報すら映像が付いていたのは、視聴者を引っ掛けるフェイクだったのでしょう。原作ファンを引っ掛ける改変もあったようで、そう言われると原作がさらに気になりますw

実写ドラマでも面白いかも知れないと最初は思いましたが、人の手でゼロから創り上げられる虚構(アニメ)だからこそ、本作は魅力的なのかも。
{/netabare}


【雑感】 {netabare}
感情移入が出来ないとのめり込めない私が全話面白く見られたのは、一見淡白に見えても、ストーリー(ミステリー)の中に人情噺のような側面を必ず入れていたからだと思います。
ストーリーを引っ張るのは機関員ですが、他のキャラクターはきちんと人物描写されていて、仕草や表情も見逃せなくて毎回画面に釘付けになってました。

それから自分としては意外だったのが、三好の死がめっちゃショックだったこと。
原作ファンの方の書き込みを目にする機会があって、視聴前から知っていたのにズシンと来ました…普通なら嫌いなタイプのキャラクターなのに…
なんというか三好が、というより「人間の死」というもののあっけなさ、迷いも後悔も心の中に一切無いスパイの死に様が重かったですね。ドラマチックな演出が一切ないからこそ辛かったです…

考える頭脳があるのに日本軍人として生きると決意している佐久間、スパイとして秘密を保って死んだ三好、暗い時代に孤独と苦難の道を歩む機関員たち、それとはまた違う厳しい道を選択した小田切、誰にも見せない苦悩を抱えているであろう結城中佐。
キャラに感情移入するアニメじゃないのに私が嵌ったのは、彼らに想像の余地を残してくれているからです。
本作で何を見て何を考えるかは視聴者に委ねられています。そこがとても好きですね。
{/netabare}

本当にスタッフに恵まれた作品でした。
本作を見ているとわからないことも沢山ありましたが、本作の公式サイトには時系列表やコラム等があり、理解の助けになりました。かなり内容が充実していて頭が下がります。

振り返ると無駄な話はひとつもなかったと思いますし、繰り返し視聴するのが楽しい作品です。
こういう新作が定期的に出てくれると個人的にはとても嬉しいですね。(2016,6,27)


本日原作を読了しました。
キャリアのある作家さんだけあって読みやすく情報量も多く、描く要素も一貫していてとても面白かったです。時系列は原作もばらばらで、アニメだけではなかったんですねw
アニメ版が気に入った方には是非読んでみて欲しいです。

原作のひとつの特徴として、小説というビジュアルのない媒体だからこそ出来る登場人物の「無名性」があります。{netabare}登場するスパイ達は偽名しか付けられていませんし、スパイが主役となる物語は最後にその人物の"スパイとしての死"が示唆されることが殆どです。{/netabare}
アニメ版に私が感じた「虚構」は原作から引き継がれた重要な要素だったのですね。

アニメーションではビジュアルが絶対に必要ですから、やり方を間違えると本作の魅力を大きく損なう難しい要素だったんだなと読んでみて思いました。機関員のキャラクターデザインはとても良いバランスだったと思います。

物語としても、キャラクター数や情報量を減らしながらも物語の筋はきちんと通り、そのために原作を分解・再構築することを恐れないよく練られた作品でした。

動画配信サイトが再放送など行ってくれていることもあり、良い評価を受けているようで一ファンとしてとても嬉しく思います。
(2016.7.8追記)

投稿 : 2020/05/23
♥ : 40
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ルール無用のスタッドポーカー

時は1939年、第二次世界大戦前夜。日本陸軍に所属する結城中佐によって設立された諜報機関「D機関」。そこで訓練を受けたスパイ達が世界各国へと散り、それぞれに暗躍を始めます。

1、2話の導入を経て、3話以降からスパイ達の本格的な活動が描かれます。基本的に1話毎に一人の主人公および舞台が定められており、それぞれのスパイは訓練によって身に付けた超人的技能を駆使して任務をこなしていきます。導入編に当たる最初の2話で「D機関」設立の理由、スパイ達の基本思考などが紹介され、さらに軍内部における「D機関」の立場、参謀本部との対立やあつれき、駆け引きなども描かれており、世界観の説明をそつなく描いていている印象でした。
{netabare}
3話からはスパイ達の本格的な活動が描かれますが、4話ではスパイ活動そのものよりも※2軍内部の腐敗に焦点が当てられている様でした。続く5話では元のスタンスに戻りましたが、3話と同じ催眠術関連のネタがあったので少しだけ残念でした。英国の諜報機関のスパイ・マスターとされるハワード・マークス中佐も登場して、「D機関」のスパイの命運もあわやと思われましたが、結果は見てのお楽しみ。

おおまかな印象としては、結城中佐の目的は、他国をスパイすると同時に、参謀本部や外務省など自軍の他機関に対するスパイ行為も行い、自らの「D機関」の地位向上を図るとともに、けん制を行い、それらをコントロールしようとしている様に見えました。

8、9話は前後編に分かれており、ドラマに大きな動きがある様です。これまでの回ではD機関に所属するスパイ達が優秀過ぎて、対峙する者たちの知力が常に劣っている様に見え、スリルが足りませんでしたが、D機関の「殺すなそして死ぬな」の信念と真逆な「殺せそして死ね」という信念を持つ風機関(名前が奇抜)の登場で、今後の展開が分からなくなってきました。

定着しかけている図式に変化がもたらされる事を期待しつつ、9話視聴を終えましたが、うーむ、こうなってしまうのか‥。対決の行方は見てのお楽しみ。
10話は結城中佐の過去についてのお話。刷り込み洗脳再び。でもこういう静かな回もたまには良いです。

11話ではアニメ世界ではかくも珍しい無常展開が待っている。それにしても銀河万丈さんの声で拷問シーンとか、やっぱりボトムズのロッチナを意識しているのだろうか? 不謹慎にもちょっとだけ笑ってしまいました。

最終話に於ける結城中佐の男尊女卑的な発言は、彼もまたその時代に生きた一人の人間であった事を思わせました。D機関の首領がそんな事でいいの? とも思いましたが、とかく人というのは自分の持つ思い込みにだけは気が付きづらいものです。それもまた結城中佐の人間的な一面なのでしょう。

他の登場人物に関しても、最期まで徹底してD機関のスパイたちの顔が皆同じ様に、また微妙に違う様に描かれているのは、スパイとして我を殺しているからである様にも見えますが、そうあろうとすればする程、彼等のスパイとしての冷徹さよりも、むしろ人間的な弱さの部分が際立ち、一瞬の閃きの様な精彩を放つ場面も全編を通して少なからずあった様に思います。2期があれば一人一人のスパイとしての姿だけではなく、人間的な部分にももっと焦点を当てて欲しいと思えました。

D機関のライバルとなる存在が最期まで現れなかった点や、ミステリーの部分がかなり古典的なアイディアの寄せ集めで作られている点は、スパイアクションとしての緊張感に欠け、若干物足りないとも感じましたが、"分かっているけど面白い"という様な感情を刺激し概ね楽しめました。来期があればこちらの点にも工夫を凝らして貰えたらなぁと欲張りにも思ってしまうのでした。
{/netabare}
OPムービー及びテーマは今期のアニメの中では突出した完成度の高さだと思いました。静止画を巧みに用いたスマートさと、適度な不敵さが込められた歌詞の痛快さには、中毒症状を覚える人もいるかも知れません。低くのたうつ様なボーカルもドラッギーで危険な感じを振り撒いており、作品の雰囲気を強く匂わせていると感じました。


※1:本作の舞台となる歴史上の同じ時期に、陸軍中野学校という「D機関」のモデルと言っても良い様なスパイ養成機関が実在していた様です。「名誉や地位を求めず、日本の捨石となって朽ち果てること」を信条とし、武道や射撃だけでなく忍術や心理学、毒盛りや金庫破りのテクニックも教えてという‥。ぐぐってびっくり!

※2:現在閲覧可能な当時の文章や映像から、二次大戦前後の軍上層部の無能や腐敗ぶりを確認する事が出来ます。国民の多くが毎日の食事にも困っている状況なのに、お上の連中は終戦直前まで、情報操作による戦況報告で国民を騙したり、贅沢パーティー三昧したり、アメリカの軍事力を軽視したり(理解している人の人数は極僅かだった様です。)、挙句の果てには気合で勝てるとか言ったり、知力の低さが底抜けでした。ガンダムの作者である富野由悠季氏も当時の兵站についての無思慮を指摘していらっしゃいましたので、関心を持たれた方は「富野由悠季 軍上層部」でぐぐってみて下さい。

※:タイトルのスタッドポーカーとは何枚かの伏せカードに追加する形で公開情報である表向きカードを次々と配って勝負するポーカーの一種。ここでは伏せカード1枚から始まるファイブスタッドポーカーをイメージしました。名優スティーブ・マックイーン主演「シンシナティ・キッド」などでも割と有名です。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 28

70.5 14 昭和アニメランキング14位
風立ちぬ(アニメ映画)

2013年7月20日
★★★★☆ 3.8 (755)
4000人が棚に入れました
かつて、日本で戦争があった。大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。そして、日本は戦争へ突入していった。当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生、薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く──。堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。生きねば。

声優・キャラクター
庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫、竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎

にゃんぴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

引退作品、主題歌「ひこうき雲」

最初の雰囲気は「火垂るの墓」と似てる気がする...
そして、ただ淡々と展開していった
主人公の成長を伴って、なんか心がギュっとなった・・・
私の文章力では、ちょっと上手く言えません。
一言では表せませんが、あえて言うなら、
宮崎駿の集大成とも言えるふさわしい引退作品だと思います。

主題歌「ひこうき雲」 作詞・作曲・歌 - 荒井由実  映画の内容とはぴったりで感動で素晴らしい歌です!!
聞いてて泣きそうになる......

投稿 : 2020/05/23
♥ : 89

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

この映画には大正ロマンがある、昭和モダンがある、美しいメカがあって、薄幸の美少女がいて、正義と恋と挑戦と、挫折と人情と幸せに満ちている。そして宮さんは僕の期待を裏切らない

まずネタバレを気にしている方はこのレビューどころか【予告編を観てはいけない】
あれはほとんど全部を端的に晒してしまっていますからね(笑)










そもそもの出発点は宮さんが模型誌に連載させた【妄想爆発気味】の漫画
零戦の設計者として著名な天才設計士、堀越二郎を主人公のモデルとし
さらに薄幸の美少女との恋物語を描いた堀辰雄の同名小説に着想を得ている【完全なフィクション】


だから間違ってはいけないポイントなのがほとんどの部分が宮さんの妄想であり、そもそも里見菜穂子なるヒロインの存在やイタリアのカプローニが堀越二郎に影響を与えたというのも宮さんの壮大な妄想に過ぎません
だからプロジェクトXどころではなく、かわぐちかいじ辺りを読んでるつもりで心して掛からないとついつい「堀越二郎はこーゆー人なんや」と伝記や再現ドラマでも観ているかのような誤解に引き込まれてしまうわけっす
これには気をつけたい


それと具体的な恋愛描写や航空機技術を延々と語るシークエンスがあるため、子供やメカニックトークに全く興味のない人には【残念ながらオススメすることが出来ません】
予めご了承ください


物語は真面目で正義感が強い秀才として育った青年の堀越二郎が、夢の中で出会ったイタリアのカプローニと飛行機設計士になる夢を語らいながら上京、就職し
その後の様々な困難や挫折を経ても一切挫けず、ひた向きに夢へと前進していく半生を映し出します


大学在学中に関東大震災に見舞われ、偶然にも良家のお嬢様を助けたことが縁となってその後に再会した彼女と結ばれる
しかし彼女の体は結核に蝕まれており、周囲の反対を押しのけての婚約や激務に追われながらの新婚生活では宮さん作品らしからぬ濃厚なラブシーンが描かれます
【深窓の令嬢萌え】を描きたがる72歳、それが宮さん


舞台となる1920年代は震災、世界恐慌、貧困、そして戦争という現代の話題と重なる部分も多々見られながらも兎にも角にも生きるのに苦しい時代であると示唆
宮さんなりに「生きろ」や「生きねば」の問い掛けに答えを出しているのかと思いつつ
その一方で主人公の周辺人物達はその時代では一部の富裕層だけに許されていた贅沢を堪能しており、辛い時代とかキャッチコピーを打った割には矛盾している
しかしこの大正ロマンや昭和初期のレトロモダンといった当時で言うところの華やかなで優雅な暮らしが現代のオイラ達のノスタルジーと憧れを奮い起こします
この辺は時代背景こそ異なるものの『コクリコ坂から』の魅力にも通じるものがある


さらに堀越二郎を取り囲む人々の人情味あふれるキャラクター的魅力も忘れてはいけない
特に同期生(であるとされていますが実在人物は無関係)の本庄くんとのライバル関係とも取れる互いを切磋琢磨しあう近過ぎず遠過ぎない距離感の友情
この辺りはバディもの好きな、特にインテリ系男子に殺されがちな方にはヨダレものでしょう(いやw真面目にw)


そして何より堀越の才能をいち早く見抜き、あえて千尋の谷に落とすかのような難題を突き付けつつも、公私に跨って堀越をフォローし続けた堅物の上司、黒川
菜穂子の健気さに心打たれ、愛する二人の仲人となる役を買って出る黒川夫人
この二人を演じる西村雅彦と大竹しのぶの芝居はもはやアカデミー賞ものの味わい
ホントいい人、理想の上司と理想の妻の姿がここにあります


そして宮さんが渾身を込めて送り出す最終兵器【妹キャラ】、堀越加代
「にぃにぃさんはいつもこんなに遅いのですか?」
これはもうオイラの中で流行語大賞
よくやりましたわ、宮さん
そしてあ~、どっかで聞いた覚えのある声やと思い出せんかったがエンドロールで志田未来ちゃんだと気付くと全て納得であります
そぉよ皆々様方、「アリエッティですよ!」
ジブリ作品へのご帰還、オカエリナサイませですよ


メカヲタ、ミリヲタにとっては劇中でgdgdと語られる航空機技術は興奮モノ
たぶん普通の人にとっては今作の最もツマラン部分になることは必至です(笑)
興味深いのが劇中でも「創造的人生は10年」言われている通り、堀越が戦前に試作した七試艦上戦闘機
そしてインバーターガルウイングが美しい九試単座戦闘機のエピソードのみがピックアップされています
だから肝心要の『ゼロ』を初めとする戦中、戦後のエピソードは一切なし
兵器を描いても戦争は描かないってのは『紅の豚』と一緒で、ミリヲタの癖に戦争反対を訴えている宮さんらしいポインツ
実在の堀越氏が兵器としての飛行機に興味が無かったのかは定かでは無い


本来ならばけたたましい轟音を発する航空機エンジンの騒音も、例の人間が口から発する音だけで作ったという効果音のお蔭でだいぶデフォルメ(というかこの場合は美化)されているのもそんなところからなのか


ちなみに劇中に出て来る枕頭鋲(ちんとうびょう)ってのはリベットのこと
あとインバーターガルウイングは見た目がカッコイイからやるんでなくてプロペラを大きくしたり主脚を短くしたりする工夫です
実名企業の三菱が出ていることや当時の三菱のヘボいエンジンを辞めて中島製エンジンを使用するよう打診した実際の堀越氏のエピソードは語られないため、戦前の三菱の技術力(日本のものづくり力)を賛美するかのようなうさん臭いお話っぽくなってしまっていますが、何度も言うように【宮さんの妄想】なので気にしたら負け


しかしまあw結婚式のくだりの辺りからオイラはニヤニヤがまるでとまらんかったw
72歳の偏屈なおじいさんが作った映画の主演を、53歳のこれまた偏屈なおじさんがやって
その映画のラブシーンで2828してしまう26歳のオイラ
さぞ隣の席のお客に迷惑を掛けたことでしょうw
こりゃ「妻には見られたくない」とアンノが言うわけです
2013年夏、【一番萌えられる映画は間違いなくコレ】


個人的には今までのジブリの中で一番好きな作品になるやもしれません
レトロモダンハァハァ的にも、メカヲタ的観点からも
『コクリコ坂から』のレビューにも同じようなことを書いてしまった気がしますがw


唯一悲しい偶然かな、今年のアカデミー賞で短編アニメーション部門を受賞したジョン・カース監督のディズニー作品『紙ひこうき』(シュガーラッシュと併映)と今作の馴れ初めが“丸被り”しているのには笑いましたがねw
興味ある方はこっちも是非チェックしてもらいたい


最後になりましたが劇中に出てくる『シベリア』なる謎のお菓子は羊羹をカステラで挟んだものですね
(発祥、創作者、名称由来など全てが謎でそもそも洋菓子なのか和菓子なのかすら怪しい)
映画の人気で一時的に復刻したお店もいくつか出ましたが・・・日常的に食べたいのでもっと作ってくれ(笑)

投稿 : 2020/05/23
♥ : 38

唯斗 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

素晴らしい、でも残念

賛否両論でるところですが、自分としてはとてもよかった。

今まで、宮崎駿さんは子供向けに映画を作ってきました。
どれも元気や勇気をもらうばかりで、本当に感動したものです。

今回の作品は、あえていうなら「大人向け」

ただし、それでも難しい作品です。

簡単に言えば、感情移入が難しいからだと思います。

主人公は飛行機を作れば、戦争に使われるのもわかっていて。
それでも作る道を選びます。

何千人、何万人という人々がそれで殺されるというのも知っていて。
そういう時代だったのはわかりますが、大きな葛藤もありません。

そして、なによりも薄い。
内容としては濃いのかもしれませんが、薄い薄い薄い。

テーマが重いだけに、その薄さが目立ちます。

関東大震災がおこり、満州事変もおこり、第二次世界大戦もあり

それに生きる主人公を描くわけですが
あまりにも描写が少ない。

この作品は

どんてん返しがあるわけでもなく、興奮するようなところがあるわけでもありません。

淡々と物語が進んでいく感じです。

登場人物の生き方やその個性はとても良いものでした。
どんなことがあってもめげず、夢に走り
自らの生き方を貫くその姿は感動しました。

作画や音楽、演出は劣ることをしらず、進化をしているようにも思えましたね。
これぞジブリって感じ。
細かいところまでしっかりと書かれていた。

ただ、やはり残念ですね。

一人の人間の半生を描くには少し短い時間だったのかもしれない。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 13

65.3 15 昭和アニメランキング15位
コクリコ坂から(アニメ映画)

2011年7月16日
★★★★☆ 3.6 (516)
2654人が棚に入れました
船が遭難し、行方不明となった船乗りの父と、仕事のためにアメリカに渡ったカメラマンの母を持つ小松崎海は、母の留守中、小松崎家を懸命に切り盛りしていた。そのころ、海たちが通う港南学園では、新聞部部長の風間俊と生徒会長の水沼が起こす騒動によって、生徒と教師が翻弄されていた。突如として新聞部によって発表される「ミスター・ミス港南」、物理法則をめぐる風間と水沼の賭け、制服廃止運動をめぐる風間と水沼の対立…。こうした一連の騒動を海は冷ややかに見つめていたが、制服廃止運動の敗北の責任を風間が一身に負わされるのを見て、いつしか海は風間を擁護する声を上げるようになる。

声優・キャラクター
長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子、風吹ジュン、内藤剛志、風間俊介、大森南朋、香川照之

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ジブリファンタジーの硬い殻を破ってきたのは、いつも若手スタッフの手によるドラマだった ジブリはここ蘇った!

オイラの超主観的な考察ですが、
ジブリファンタジーの一つのピークは「千と千尋の神隠し」だったと捉えています
当然それ以後の現代に至るまでも「猫の恩返し」や「ハウルの動く城」といった秀作もありましたね
それはよい


しかしながら近年「ゲド戦記」や「借りぐらしのアリエッティ」といった作品を若手に託した宮崎駿でしたが、
ファンタジーという枠組みの中では過去のジブリファンタジーのスケールを越えられない、ぶっちゃけ被る、古臭い
という点を徐々に露呈していったとも思います


あくまで超主観的ですが;
ちなみにオイラはゲド戦記もアリエッティもマジ大好き(え



監督の宮崎吾郎は試写会で
「ジブリはもうファンタジーはやらないんですか?」
という質問に対してこんなことを言ったそうです
「東日本大震災というあれだけの現実を真に受けた今となっては、生半可なファンタジーはもう描けない」


これからのスタジオジブリが『ファンタジー』よりも『現実的な舞台でのドラマ』
を中心に据えていくという指針を表す一言だと思います



吾郎監督がドラマ的な方向性で行く、
と言うのならばオイラはこれを支持したいと思います


思えば宮崎駿監督作品を中心とする往年のジブリファンタジー達に対して、
そのイメージを打ち破ってきたのはいつも「海がきこえる」や「耳をすませば」といった若手スタッフの手によって描かれた新鮮なドラマものでしたよね


ジブリは良い意味で『ドラマによってリセットされてきた』と思います



宮崎駿自身も今作では脚本を執筆するなど、
若手スタッフ(吾郎監督)達にかなり前向きな姿勢で協力をしているようです
(しかも作中では親子がキーワード)



『ジブリの描くドラマ』
この名に恥じぬ出来栄えでした
ドラマ好きの方には是非オススメしたいですね



また同時に現代の若者である我々からすれば、
この作品の舞台である『高度経済成長期の日本』という親しみの薄い時代背景にはある種の『浪漫』を感じられると思います
あの時代を知っている年配の方には『ノスタルジー』なのでしょうが、僕らからすれば『浪漫』です
この『浪漫』がファンタジーにも似た隠し味となっていてとても新鮮さのある作品でもあると思います



吾郎監督だからといって期待は裏切らないです(笑)
素晴らしい内容に仕上がっています!



「まるで安っぽいメロドラマだ」→メロドラマ大好物だから問題なし(^_^)v



いや、しかし・・・
これはもしかすると、個人的に一番好きなジブリ作品になるやもしれない・・・

投稿 : 2020/05/23
♥ : 28

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

エスケイプも時には必要ね♪(* ̄  ̄)b

■コクリコ坂からを観る前に…d(゚ー゚*)ネッ!
この作品は、原作:佐藤哲朗、作画:高橋千鶴さんの漫画が元となったのジブリ作品☆彡
舞台は横浜、年代的には1963年で戦後から10数年たった頃のお話ですね♪

港が一望できる見晴らしの良い丘にある下宿屋「コクリコ荘」、それが主人公「松崎 海」(愛称:メル)のマイホームなんです♪
海外で仕事中の母の代わりに、妹の「空」、弟の「陸」の面倒をみながら、下宿人と共に賑やかに暮らす毎日。
そんなメルには欠かせない日課が…(*゚・゚)ンッ?
コクリコ荘から掲げれれている旗…「安全な航海を祈る」というメッセージの信号旗…
朝鮮戦争時に行方不明となった父に向けてその旗を掲げること…それがメルの日課なのです。

そんな忙しい毎日を過ごすメルが通う高校では、時代の風潮から学園紛争が起きてましたΣ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!
文化部の部室代わりになっている、伝統と歴史と想いのこもった「カルチェラタン」という建物の取り壊しに学生たちが猛反対!!
その反対運動の中心人物「風間 俊」がメルと出逢い、物語は急展開を迎えていくのでした…


■総評
「コクリコ坂から」は1960年代を知らない私達にも、当時の時代背景がわかるようにコンパクトにまとめた作品だったと思います。
むき出しの蛇口や、手動の印刷方法など、物語の端々からノスタルジーでインパクトある描写が目に飛び込んできます♪
また、すこしでも関わりを持った仲間に対しては、家族や学校という垣根を取り払って、誰とでも別け隔てなく接する事が出来る温かい人間関係もこの時代の魅力なのでしょうね!
いまの時代だとお節介に思われてしまうような行動や発言が、素直に受け入れられている描写が数多くあるのも見所なのかな?って思います。
とにかくこの作品からは、戦後10年ちょっとで戦前以上の復興を遂げた、バイタリティー溢れる日本人の気質みたいなものが映像を通して感じられました♪

でも、ちょっとわかり辛いというか、説明不足なシーンが目立った作品でもあったと思うのです。
まず、いきなり主人公の名前で混乱しましたw海?メル?(*゚・゚)誰?wって感じでしたね♪
フランス語で「海」が「ル・メール」って読む事からそんな愛称がついたみたいですけど、わからないよぉ…(^=^;
また「カルチェラタン」についても、学生達にとってどんな建物なの?どれだけ大切な場所なの?って事がぼやけていて、映像とストーリーから読み取って貰える事が前提みたいなシナリオになっていたように思えました…c(゚^ ゚ ;)ウーン
ある程度の年配の方なら学園紛争や学生運動を知ってるでしょうし、連想することも容易だとは思うのですけど、それを知らない世代にとっては「何こんなに熱くなってるの?」って思われてもしょうがないような気がします(^o^;
そもそも「コクリコ」っていう言葉もフランス語で「ひなげしの花」っていう意味みたいですけど、どのような意味でタイトル名にしたのでしょうかね?
この時代のフランスとの関係も気になりますね(^ー^* )フフ♪

それと個人的には声優さんのキャスティングには疑問をもちました…c(゚^ ゚ ;)ウーン
俳優さんや女優さんは演技力に長けているかと思いますけど、やっぱり第一線で頑張ってる本職の声優さんと較べてしまうと見劣りがしてしまう気がします(^=^;
宣伝としてのキャスティングととられてもしょうがないかなって思いますし、純粋にアニメを追求するのであれば、キャラを活かせるキャスティングをもっと考えて欲しかったとも思います。

いろいろ不満はありますけど、作品全体を通しては上手にまとめた印象です♪
観る人を選ぶ作品かもしれませんけど、生きるエネルギーを貰える作品なのでヤル気が出ないなって時にまた見てみたいと思います(*^▽^*)


■MUSIC♫
主題歌『さよならの夏 〜コクリコ坂から〜』
 【歌】手嶌葵
 ゲド戦記でも歌ってくれていた抜群の歌唱力を持った手嶌葵さんですね(*^^*)
 憂いを感じさせる中にも、力強さや包容力を感じられる物静かで素朴なナンバーです♪

挿入歌『上を向いて歩こう』
 【歌】坂本九
 改めて歌詞を見るとものすごく力強さを感じました!

挿入歌『朝ごはんの歌』
 【歌】手嶌葵
 楽しく朝ごはんを作る姿が浮かんでくるような明るい曲です♪

挿入歌『初恋の頃』
 【歌】手嶌葵
カントリーミュージック風の曲に甘酸っぱい初恋の歌詞を乗せたナンバーです♪

挿入歌『紺色のうねりが』
 【歌】手嶌葵
 学校やコンクールの合唱曲にもなりそうな穏やかなナンバーです♪


2012.09.23・第一の手記

投稿 : 2020/05/23
♥ : 48

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

空を見上げてみよう 雲の向こうはいつだって輝いている

コクリコというのはフランス語で「ひなげし」
ひなげしの花言葉は、恋の予感、いたわり、思いやり、感謝、乙女らしさ

この作品はまさに、そんな花言葉が似合う雰囲気だった。
舞台は1963年の横浜の港町。
毎朝、庭から船に向けて旗を揚げている少女・松崎海がヒロイン。
彼女を中心に、同じ高校に通う新聞部の少年・風間俊、
生徒会長の水沼の3人で、取り壊しが予定されている文化部部室棟
「カルチェラタン」を守るために奔走したり、恋してみたり、
出生の事情がわかったりの青春物語。

現在ではなく、1963年という戦後の高度成長期を背景にしているので
観る世代によっては、懐かしいという感覚の実感に差があると思う。
主人公達の年齢は、僕からするとちょうど叔父や叔母の世代なので
当時の写真で見聞きしている風景がそのまま登場した銀座や新橋、
桜木町の駅前の風景なんかに郷愁を覚えたし、
壁に貼られた「アサヒ芸能」の表紙ポスターが高峰秀子似だったり
家の中のインテリアや家電製品がレトロ感いっぱいで、
今では滅多に見られなくなった当時の車が行き交う街並みを
見ているだけでも楽しめた。
それでも、今現在も横浜にずっと停泊している氷川丸はそのままで
そんな部分は嬉しかったり。

だけど、あまりに説明不足な点が多く、
誰にでもわかりやすかった、とは言えない。

海という名前なのに「メル」と呼ばれているのだって
フランス語の海=ラ・メールから略して「メル」になったとか
一言も説明されないし、ラスト近くで生徒会長が理事長に言う
セリフも、ん?いつ君は風間君たちの事情を知ってたの?と
疑問に思った人も多かったのじゃないだろうか。
海と俊の関係の変化も、もう少しきめ細かな描写が欲しかった。

原作を変更して脚色するのはよくあることで全然かまわないが
ちょっとした一言やシーンで説明しても良かったのでは、と思う。
しかし個人的には、そういう説明抜きでも充分感動できたので、
それほどの不満でもないけれどね。

結局、この作品をどう観るか、受け取るかなんだろう。
恋物語とするなら盛り上がりが足りない感じはするし、
学校モノというのとも少し違う。家族愛?それも違う。
じゃぁ何をテーマにしているのかと言えば、それはメルの性格そのもの。

彼女は1人ぼっちでクヨクヨ悩んで自己完結したりしない。
言いたいことは言うし、疑問に感じたことは本人に聞く。
自分の思ったこと、感じたことを言葉にし、相手に伝えることのできる女の子。

最近なら全く珍しくもない、と思われるかもしれないが
男女雇用均等法なんてまだ夢だった頃の時代だし
そういう社会背景を踏まえた上で観ると、理事長に直談判する勇敢さと、
自分のほうから男子に好きと言えるまっすぐさと、
家事をそつなくこなす大和撫子的な長女らしさを併せ持つのはなかなか魅力的。
彼女を筆頭に女子達を集め、部室棟カルチェラタンをきれいに掃除し
ひとつの目標に向けて団結して成し遂げる様子も、
さすが団塊の世代だと感心してしまった。

諦めない、クヨクヨしない彼女は、旗を揚げているときと同じように
前や上を向いているのだ。
そんな積極性と、自分から動く活力を感じ取れたら良いのだと思う。

主題歌である『さようならの夏』は子供の頃に森山良子さんが
歌っているのを聴いて以来、大好きな歌だったが
手嶋葵さんの歌い方も、やさしくてとても良かった。
本じゃないから読後感とは言わないけれど、観終えた後の気持ちが
とても晴々していて、なぜだかいつまでも涙が流れて仕方なかった。
賛否あるようだが、僕は感動したし、観て良かったと思える作品だった。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 39

70.9 16 昭和アニメランキング16位
千年女優(アニメ映画)

2002年9月14日
★★★★☆ 3.9 (395)
1965人が棚に入れました
芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子は、自分の所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れるが、立花はインタビューの前に千代子に小さな箱を渡す。その中に入っていたのは、古めかしい鍵だった。そして鍵を手に取った千代子は、鍵を見つめながら小声で呟いた。「一番大切なものを開ける鍵…」
少しずつ自分の過去を語りだす千代子。しかし千代子の話が進むにつれて、彼女の半生の記憶と映画の世界が段々と混じりあっていく…。

声優・キャラクター
荘司美代子、小山茉美、折笠富美子、飯塚昭三、津田匠子、鈴置洋孝、京田尚子、徳丸完、片岡富枝、石森達幸、佐藤政道、小野坂昌也、小形満、麻生智久、遊佐浩二、肥後誠、坂口候一、志村知幸、木村亜希子、サエキトモ、野島裕史、浅野るり、大中寛子、園部好德、大黒優美子、山寺宏一、津嘉山正種

shisune さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

だって私…

主人公の藤原千代子の半生をインタビューを通して思い返していく、というお話。
場面の移り変わりがおもしろいんですが、若干混乱しました(最初だけ)。
千代子の一途な恋心がなんとも言えません。

物語のラスト、おもいっきり、監督に突き飛ばされましたね~。
五キロくらい吹っ飛ばされた気がしました。
まさに衝撃のラストです。
最後のシーン、思わず声に出してしまいました(笑。
ものすごい裏切りです。

なんといっても今敏監督。万人におすすめできる良質のアニメーションです。
ほんとに、もっともっと監督のアニメを見たかったです。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 4

もちすい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

淡くて激しくてしたたかな

とある大女優が自分の人生を“恋心”という部分に焦点を当てて振り返る、という物語。

終始インタビュアー&カメラマンの二人組みとの会話~回想シーンという映像が続くのですが、女優ということで、回想を映画の演技シーンになぞらえて、さらには回想にも二人組が入り込んでくる、という、実験的で、かなり奇抜な映像表現がこの作品の特徴です。

これ、本当に面白い表現だと思うし、この題材とこの表現を組み合わせることを前提にした脚本は完璧すぎるぐらいうまいんですけど、回想と演技のシーンを重ねるということは、どうしても視聴者にとっては感情移入の妨げになると思われます。
回想に入り込んでくる二人組も、説明役、場面転換のアクセント、と効果的な働きもしているのですが、やっぱりこれも感情移入したい人にとってはノイズになってしまいます。

ということで、映像表現としてはとても面白いのですが、同時にあまりの奇抜さに面食らってしまって、全く作品に入り込めない、ということになる可能性もあります。
私の場合は初見がそうで、2回目に観たときにやっと落ち着いて観れました。

あとは感情移入を求める人も注意が必要です。
感情移入できないこともないですが、かなり女性向け、しかも対象年齢高め、と、ものすごく観る人を選ぶ作品です。

とはいえ、今敏さんの作品は、アニメーションという媒体に対してのアプローチがあまりにも個性的で、多くのアニメ作品とは全く違ったベクトルを持っているので、合う合わないは別として、「こういうアニメもあるんだ」と、観ておいて損はないと思いますよー。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 13

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

千年を納得させる女優の回廊

今敏監督作。

本作は大女優千代子に、取材を行い談笑しながら物語が進まれる。名女優ゆえ、めったに取材に応じないが、何かを開ける鍵を渡すため訪れた取材陣。ただ話はソファーに座りながら、その一女優の出演作を時代と合わせ、女優の年齢の順に流されていく。

本作の面白い所は、何の前触れもなくその映画の世界に入り込ませ、そんな中、取材者2人も同じ世界に入り込み取材を行うという疑似パラレルな展開。それを現代の取材時間(ソファーでの取材)と、疑似パラレルの取材時間(映画の中)を唐突に移り変えて、時間の感覚をずらしてきやがる所。

最初の出演作で女優になる決意をした彼女と同じように、見てる側にも映画(本作)を見る価値ある、風な演出ほどこし、彼女は恋人を探して疑似パラレルの幾つもの世界を渡り歩くことになる。

出てくる疑似パラレルは、関東大震災、満州、戦時中の投獄等々。時代劇からSF風までの彷徨う時の回廊。ここが社会派アニメ的にも魅せられ、深みみたいなものを感じるし、勘ぐって社会派としても見ちゃった回廊。

疑似パラレルの変化を通して様々な役をこなしながら幾つもの物語を魅せてくるし、取材野郎も役者としても噛んでいたりして、一癖あるドキュメンタリーなのか、ロマンティックな恋なのか、社会派アニメなのか、鍵という伏線によるサスペンスなのか、と、いうフェイクらしいものを入れてくる。

「現在の取材による時間」「様々な疑似パラレルによる時間」
「疑似パラレルの中で経過する役と年齢」「演出のフェイクによる感情変化」
そんな側面を持ちながら、一つ芯を通した鍵と恋。だがその芯にも癖演出。

千年を感じさせる為に用意された幾つもの疑似パラレルやメッセージ的フェイクは、重みと不思議な軽さを伴った、心が安堵したような悲しい心地よさに包まれた。私ごときが、ことの顛末まで書くのは野暮ですなこりゃw視聴して頂きたい一作。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 37

60.2 17 昭和アニメランキング17位
レンタルマギカ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (215)
1633人が棚に入れました
人が思うより、少しだけ世界には魔法が多い人が思うより、少しだけ世界には神秘が多い。臆病で弱気な高校生・伊庭いつきが父の失踪を機に継ぐこととなった魔法使い派遣会社「アストラル」。慣れない社長業に悪戦苦闘するいつきが、個性的な社員たちと共に迫りくる敵と戦う異種魔法戦闘ファンタジー。

声優・キャラクター
福山潤、植田佳奈、高橋美佳子、諏訪部順一、釘宮理恵、伊藤静、小野大輔

. さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

社長命令だ!

ラノベ原作で、原作はいっぱい売れた。タイトルの台詞が主人公の決めセリフ! 2007年のアニメだから、ちょっと古い。魔法使い派遣会社の2代目社長(主人公)とその社員(魔法使い)、魔法結社が絡んでくるというお話。ケルト魔術にソロモン王の秘術、神道や陰陽道となんでもありの魔法バトルが展開されちゃいます。気弱だけどすっごく優しい主人公と、やや強気なヒロイン達の恋の行方もお楽しみ要素。可愛いんだよね、このヒロイン達がまた。私的にはすっごく好きなアニメなんだけど、イマイチ売れなかった印象が・・・。これ多分主人公のXXXが直接的にXXXじゃないからだな。あ、でもヒロインの1人、”アディリシア”さんは人気あったな~。金髪に縦ロール(ドリル)ヘアーと言う典型的なお嬢様。私も憧れたもんだ・・・。オープニングの”宇宙(そら)に咲く”は日本語版の方をお勧め。とっても良い曲です。っと言う訳で、もちょっと評価されても良いアニメかな~と思うので、今更ながらレビューなぞ書いてみました。お時間ある人は観てみて下さいませ。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 8

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

視ろ!見ろ!

オカルティックファンタジーアクション?全24話。

人が思うより、少しだけ世界には魔法が多い。
人が思うより、少しだけ世界には神秘が多い。

ケルト魔術・ソロモン王の魔術・錬金術・陰陽道・神道
神楽・祓魔式・死霊術・ルーン魔術・密教・禁呪等様々。

其処に所謂「魔眼(妖精眼)」を持つ主人公を軸に展開する。

如何にも和洋折衷で方程式的魔法や神話的なものや伝承
のような曖昧なものも含めたオカルト風の魔法ものです。

主人公他メイン登場人物が高校生位の年齢ということで
学園ラブコメ要素も可也強く盛り込まれている。

序盤は謎展開の伏線張り以外はドタバタなギャグ展開も
あったり、友情や仲間意識やライバルとしての確執など
人間関係中心のエピソードや個々の掘り下げ回想も多い。

メインキャストがひと通り掘り下げられる頃には大きな
伏線が陰謀として露呈して、其々の想いに信念を持って
精一杯立ち向かうという解りやすいストーリー。

其処までのエピソードが結構面白かった。
正直馬鹿にしてた魔眼(眼帯もの含む)で初めて楽しめた。

福山さんが開眼する時の「ルル」と被る台詞の言い回しで
この後逆にルルを視ることになったのだけど・・笑った♪
諏訪部順一さんも掴み所のない雰囲気が良い感じでした。
猫いっぱい纏わりついてて可愛いしw
釘宮さんはどの作品も釘宮病全開ですねw
伊藤静さん・・何でも熟すね・・
植田佳奈は大阪出身か・・

その他の声優も結構良かったです♪
OP/ED他音に関しては可也好みでした。
キャラデザも男女平均のデフォで見易かった。

眼が・・眼が・・の呪力テンプレネタは結構好き。
時々啀み合いの仲裁に使うとかw結構知能犯w


臆病で弱気な高校生・伊庭いつきが父の失踪を機に継ぐ
事となった魔法使い派遣会社「アストラル」。
慣れない社長業に悪戦苦闘するいつきが、個性的な社員
たちと共に迫りくる敵と戦う異種魔法戦闘ファンタジー。


伊庭 いつき(福山潤/大浦冬華※幼少時)
呪力を見る事が可能な魔眼「妖精眼(グラムサイト)」を持つ。
「アストラル」2代目社長。勇花という義妹が居る。
異常なほど恐がり。特徴は右目にある大きな眼帯。

穂波・高瀬・アンブラー(植田佳奈)社長秘書兼教育係
「アストラル」ケルト魔術・魔女術課正社員であり魔法使い。
眼鏡をかけ関西弁(神戸弁)を話す。古びた箒で空を舞う。
大きな帽子に闇色のマント、片手には樫の木の杖。

Adilisia=lenn=Mathers(高橋美佳子)
魔術結社「ゲーティア」首領。名門貴族メイザース家の娘。
ソロモン王の魔術によりソロモン72柱の魔神を行使できる。
胸には五芒星のペンダントを下げた少女。典型的なお嬢様。

猫屋敷 蓮(諏訪部順一)猫をこよなく愛する陰陽術師。
「アストラル」専務取締役兼陰陽道課課長。情報収集が得意。
4匹の猫の使い魔(式神)は青龍、白虎、朱雀、玄武。

葛城 みかん(釘宮理恵)神道系魔術結社本家直系の生まれ。
「アストラル」神道課契約社員。血族から落ちこぼれ扱い。
千早に紅袴という巫女装束に身を包むツーテールの少女。

黒羽 まなみ(伊藤静)事務所の掃除やお茶くみをする見習。
「アストラル」幽霊課契約社員。魔法使い以外には見えない。
自我認識により、ポルターガイストを念動力のように使う。

隻蓮(小西克幸)布留部市にある竜蓮寺の住職で放浪癖。
「アストラル」真言密教課契約社員。武術と武具の手練れ。
常に虚無僧の格好をしており、10代で密教を修めている。

影崎(小野大輔)「協会」における「アストラル」担当者。
中肉中背であまりにも普通すぎる顔他特徴がないのが特徴。
禁忌を犯した魔法使いを裁く「魔法使いを罰する魔法使い」

オズワルド・レン・メイザース(中村秀利)
アディリシアの父で「ゲーティア」先代首領。

ダフネ(甲斐田裕子)「ゲーティア」の徒弟。
石動 圭(櫻井孝宏)「協会」の監査員
ラピス(名塚佳織)12歳くらいに見える謎の少女
フィン・クルーダ(宮野真守)チェンジリング。
城 桔梗(田中理恵)‎鈴香の娘であり、香、みかんの母親

投稿 : 2020/05/23
♥ : 4

74.0 18 昭和アニメランキング18位
機動警察パトレイバー(TVアニメ動画)

1989年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (256)
1550人が棚に入れました
時は1999年。社会は作業用ロボットことレイバーで発展を遂げる一方、レイバーを使った犯罪も多発。警視庁は対レイバー用の特機パトレイバーを準備した。レイバー小隊である特車二課第二小隊へ配属された婦警の泉野明は、パトレイバー・イングラムに“アルフォンス”と命名する。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、井上瑤、千葉繁、阪脩、西村知道、よこざわけい子、合野琢真、鈴置洋孝、土師孝也

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

暴れまわるザ・ライトスタッフ(あっ軽い人々)。

正直ガンダムより好きです。
従来のロボットアニメが立ち向かってきたリアリティではなく『リアル』な小型ロボットという本懐をなしとげた。子供向けのトリコロールともおさらば!!
近未来(だったw)この世界ではレイバー(労働者)の名の通り、ただの建築、土木機械である。
銃も熱を出すような武器も持たない。
ファイナルファイトばりにそこらへんの角材や鉄パイプを手に襲ってくる。
あと飲酒運転ww痴情のもつれ・・。
それらを仲裁、取り締まるためにパトレイバー(特殊車両2課 パトロールレイバー中隊)が存在するのだw。


玩具とした場合の販促面、人物と一緒に映したときの映像的な問題もあり主役機は8mクラス。手足は人間のように、腰は細く。だそうだ。
OVAなどでは電線や歩道橋に四苦八苦する姿が自虐と皮肉をこめて描かれる。人型である理由も劇中でも『かっこいいから』だからね。警察は正義の味方ですみたいな・・。


かなり明確な操縦方法、メンテ(どこまでやられたらメーカー整備とかある)方法やらレシプロ補助発電、電動式の駆動システム、各部のアクチュエーターや軽量化のためのFRPのペラペラ装甲、果ては道交法の車両としての設定(股間にナンバーがついてる・・)までとにかく細かい。
普段は肉眼で作業できるようにコクピットが上下に移動するのも強度と整備性はどうなの?なんていわずに、実用的かっこいい。実際旧式、量産タイプではオミットされる機種も。


一番の功績は80年代当時、コンピューターではなく、OSという言葉を用い、ソフト(OS)、ハード(機体)と呼称したことかと。
操縦技術は元より、個人の操縦のクセや好みを覚えさせて、OSをちゃんと育てないとせっかくの最新、高コスト機体も活かしきれない。逆にどんな優秀なOSを入れても対応できるくらいに機体がよくなければ意味がない。ボトムズで少しでたけど、これはそれまでのロボットアニメにはなかった。
そして歩行型の乗り物は酔ってゲロを吐く。。

で・・ここまで詳細に設定をつくっておきながら、動きは非現実的にド派手でコミカル。作業用レイバーは石原がとび蹴りしてくるレベルのディーゼル黒煙を巻き上げつっこんでくる・・。
なんとも粋な作品。


サンデーの漫画版はコミカライズ云々ではなくて漫画もアニメも原作なんです。
ゆうきまさみ自身が原作グループのヘッドギア立ち上げメンバー。

鉄人28号のオマージュ、黒いレイバー事件をメインストーリーとして基本的に1話完結、ボトルショーばかりのオムニバス形式でお話が進みます。

個性的なキャラクターが織り成す警察官(おまわりさん)公務員wとしてのロボットアニメ、新社会人の青春群像劇、コメディ、ドラマ、ミステリー。。。
そう踊る大走査線はこれかれレイバーをとったものなんです。
偉大なネタ元の逮捕しちゃうぞ への感謝の気持ちも忘れない。パトカーが・・トゥデイw。
後藤隊長曰く、隊員としての日々は部活動みたいなもん。らしい。いつかはオトナになってそれぞれの道へってことかな。
だれでも楽しめる作品なので興味ある方はぜひ。

一番好きな話は押井守の『特車二課壊滅す!』です。
14話の後藤隊長の拡声器での台詞も最高。
パト2も含め、やっぱり後藤隊長が理想の上司だなぁ。。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 17

ぶっかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

特車2科は永遠

これのせいで、とゆうかおかげで私にとってロボットとはガンダムでなくパトレイバー
何が面白くて何が面白くないかの判断基準は、未だにこの作品を軸に考えている程

フィクション全般は、至極勝手に自由に物事を進めていて、制約は自ら作るしかない。
作り手の責任とでもゆうんでしょうかね
規制することでジレンマが生まれ物事が交錯する
規制は世界観や設定であり、交錯するジレンマを魅力的に見せるのが登場人物です
そこにデザインや演出・ストーリーを加えさらに磨き上げたものにこそ、秀逸であるとゆう評価はなされる
だから、その責任が感じられない作品は評価できないと私は思っています
そう言う、あくまで自分にとって面白いと思うモノの根拠が何であるのか、に答えを出してくれた作品です

投稿 : 2020/05/23
♥ : 8

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ボサっとしてるやつは、東京湾に叩き落とすぞッ!!!

1989年放映
リアルタイムでは鑑賞しておらず後にDVDにて全話鑑賞

ロボットアニメの中ではヱヴァと並んで大好きな作品
機械その物より、それを扱う操縦者、メンテナンス技師、警察機関、大手メーカー企業など人間ドラマにスポットを当てる事でとても熱い作品に仕上がっている
個人的に思うには「かっこいい大人」を描いてるという事がパトレイバーの最大の魅力じゃないだろうか
後藤隊長しかり内海課長、榊班長など現実世界でもすぐ隣に居そうなおっちゃん達が本当にかっこいい
黒崎、不和、南雲隊長、シゲさん、実山さんなどメインを少し外れた大人キャラも個性的かつ好感が持てる
そんな大人達が野明や遊馬など若い世代である主人公を仲間として支え、敵として立ちはだかるものだからこれはもう面白く無い訳が無い
1話完結ギャグストーリーの話も閑話休題的にとても楽しめるし、グリフォン篇も手に汗握るほどかっこいい
そして野明達第二小隊の成長を47話というストーリーの中で観ていける素晴らしい作品だと思う

個人的には後藤隊長と榊班長が大好き!
上司にしたいアニメキャラNo1だね!

古い作品なだけあって声優陣は大御所ばかり
泉野明役の富永みーなさん
めぞん一刻の七尾こずえ

篠原遊馬役の古川登志夫さん
うる星やつらの諸星あたる

後藤隊長役の大林隆介さん
らんま1/2の天道早雲(あかねのパパ)

太田功役の池水通洋さん
うる星やつらの温泉マーク

香貫花・クランシー役の故・井上瑤さん
うる星やつらのラン

シバシゲオ(シゲさん)役の千葉繁さん
うる星やつらのメガネ

時代のせいか高橋留美子アニメ出演者多数w

投稿 : 2020/05/23
♥ : 24

62.9 19 昭和アニメランキング19位
夏のあらし!(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (235)
1481人が棚に入れました
夏休みを利用して田舎の祖父の家に泊まりに来た八坂一。彼はたまたま涼みに入った喫茶店の従業員・あらしに一目惚れをしてしまう。
とあるきっかけであらしが一に触れた瞬間、2人の間に雷のような衝撃が走る。あらしは「通じた!」と声を漏らすと、驚いた一を外へ連れ出す。そのまま2人で裏山を駆け抜けると、目の前には現代の日本だとは思えない風景が広がっていた…。

声優・キャラクター
白石涼子、三瓶由布子、名塚佳織、小見川千明、杉田智和、生天目仁美、安元洋貴、野中藍、堀江由衣

黒羽翼 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

シュールなアニメ

最初は独特のリズムについていけなくて、
始まるといつもチャンネルを変えていたけど、
あらしさんとカヤさんの話から、
全部見てみようと思えるようになった。

1度の話で何度も時間を飛び越えるので、
マスターのように、途中で頭がこんがらがってくる人もいるかも(笑)。

たまに真面目になるはじめちゃんにはちょっとグッとくる。

まさかこのアニメがきっかけで、
戦争について考えるようになるとは夢にも思わなかった。


いつになったら塩谷さんは塩をもらえるのか。
これは、2期まで見届けて欲しいと思う(笑)。


ちなみに、一番の見所は、
最初と最後に入る加奈子とやよゐのかけあいだと思う(笑)。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 5

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

原作を買い揃えようとしたらもう買えなくて悲しい

<2018/7/6追記・修正>
<2017/9/12初投稿>
原作既読。

悪ガキ風な中1の少年と、溌剌颯爽とした高校生の年頃の少女の、ちょっと甘酸っぱくてせつない夏休みの冒険コメディ。
キーワードは「幽霊」と「タイムリープ」と「第二次大戦」

これ好きなんですよ。
いろいろてんこ盛りなのにわかりやすくお話に引き込まれます。
それをさらにシャフトが良い味付けしてます。

主人公・八坂ハジメは中学1年。性格は昔の漫画風の熱血悪ガキですが変な発明が好きな理系というある意味新しいタイプのキャラ。

そんなハジメが夏休みにじいちゃんの家の近所の喫茶店「方舟」で出会ったのがヒロイン・嵐山小夜子。
黒髪ロングの見た目清楚なお嬢様。その実、気さくでナチュラルな明るさ、そして凜とした雰囲気を兼ね備えた素敵なお姉さんです。普段はセーラー服着てるので多分高校生。

このヒロインにはある秘密があり・・・。

基本は日常系のクスッと笑えるオーソドックスなドタバタ・コメディ。
その一方で芯となるシリアスなストーリーが並行して進んでいきます。
この芯のストーリーは、痛く、切なく、恐ろしく、そして心が温かくなるものです。

絵柄や雰囲気が古いと感じる方もいると思いますが、なんせ昭和がテーマのようなところもありますので。

もっともっと評価されて良いと思ってます。

※一期のOP曲について
一期のOPは勇気のある方に是非カラオケで歌っていただきたい。女の子の前で。

私は意気地なしなので無理でした。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 23
ネタバレ

ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

嵐のような時間でした♪

スクールランブルの原作者、小林尽さんの漫画が原作。

1期と2期まとめてのレビューです。

次が見たくてしょうがないほど楽しめたのは
久しぶりだったのでまとめて観ちゃいましたw
早速、お気に入りの棚にいれなければ!

※この作品を観るときの注意点。
{netabare}この人の作品の絵は癖が結構ありますが
見た目だけで断念はしないでほしいですね。
それと1期の1話で困惑するかもしれません。
そこで切らずに2話、3話をみてほしいと思います
それだけの価値がある作品だと思ってます。{/netabare}


あらすじは
昭和20年の美少女、嵐山小夜子(通称:あらし)と
現代の中学生、八坂一を中心に
喫茶店"方舟"の従業員たちと巻き起こす
タイムスリップドタバタラブコメディーです。

この人のキャラは本当に魅力的だなあ~
特に男キャラが本当に素晴らしいです。
スクランの播磨のときもそうでしたが
抜けてるところはあるけど根っこはめちゃくちゃ良い奴だし
何より凄く応援したくなりますしね。
ラブコメ主人公はやっぱりこうでないとね。

もちろん、女の子たちも素晴らしかったですね。
どれも魅力的な女の子達ばかりですが
1番はやっぱりあらしさんですかね。
天真爛漫で人当たりがいいですし、
一が一目惚れしたのも大きく大きく頷けます♪


ストーリーは7割くらいドタバタラブコメですが
昭和20年(1945年)ということで戦時中の話が出てきます。

そういえば、アニメで現実の戦争の話は珍しいですよね
ドラマなどでは知っていたけれど
アニメで観るとまた違った戦争の怖い部分、嫌な部分が見えてきました。
いろいろと勉強になるところが多かったですし、
見てよかったと思えるものでした。


でもラブコメ部分はニヤニヤしっぱなしでしたし、
真面目なところはしっかり真面目に観れますので、
ギャグとシリアスのメリハリがあって
とてもバランスのいい作品だと思いました。

それとタイムスリップ物には付き物のタイムパラドックスについてですが
{netabare}"過去へ行って変えた歴史が現代の歴史"{/netabare}という設定には
納得できますし、なにより話をさらに面白くさせてくれましたね。

ややこしいですがストーリーに矛盾がなかったこともかなり好印象でした。

特に1期の1話、13話、2期の13話と3回に渡って続いた
激辛アイテム、キューティーちゃんを巡っての話は
本当に楽しかったです。
時系列を整理するのは大変でしたが、
納得したときの爽快感は最高でした♪

声優は主人公の一の三瓶さんが最高でした
今のところ少年の声なら三瓶さんが1番ですね!


そういえば、物語シリーズの監督として有名な新房監督と
シャフトなので演出が面白い面白い。
ただし・・・小ネタが圧倒的に古すぎるw
軽く調べたところ1980年代のものばかりでした。
分からなくても楽しめますが、やっぱり悔しい。
分かる人がただただ羨ましくなりました。
ということで80年代の漫画や音楽が詳しい人には特にオススメですね!


凄く楽しい時間でした。
1期2期、26話があっという間に見終わってしまいました。
というか評価されてなさ過ぎでしょう。
こんな面白いのに60点ぐらいなんてありえないですね。
もっと評価されてほしい!!

原作のほうも完結しているようなのでぜひぜひ読みたいですね♪
できれば残りの方もアニメ化してくれるといいなあ・・・


観終わって思ったことは
やっぱりこういったドタバタラブコメが
自分の肌に1番合うということでした。

投稿 : 2020/05/23
♥ : 25