2016年度の戦いおすすめアニメランキング 35

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2016年度の戦い成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月17日の時点で一番の2016年度の戦いおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.0 1 2016年度の戦いアニメランキング1位
無彩限のファントム・ワールド(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (1212)
6633人が棚に入れました
人間の脳機能に変異が生じた近未来。

人は幽霊や妖怪の類を認識できるようになり、それらを「ファントム」と呼ぶようになった―――。

ホセア学院の高校1年生、一条晴彦はファントムに対抗しうる特殊能力をもち「五行の氣」で戦う先輩の川神舞、『ファントム・イーター』と呼ばれる能力をもつ和泉玲奈、ファントムと孤独に戦う水無瀬小糸と共に苦しくも楽しい〈煩悩溢れる〉学園生活を送っていた。

そしてある事件をきっかけに彼らはこの世界の真実を知ってしまう―――

声優・キャラクター
下野紘、上坂すみれ、早見沙織、内田真礼、田所あずさ、久野美咲、井上喜久子
ネタバレ

らいむぐりーん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

京アニ史上、最も「揺れた」アニメ。1話完結型の残念系異能学園バトル。

まず最初に、
京アニは揺らしに来ましたね。めっちゃ揺れとった。
........なにがって? おっぱいだよ!(´・ω・`)
露骨にトップレスを書くおっぱいアニメより数倍見応え有。


一条 晴彦(いちじょう はるひこ) CV - 下野紘
 本好きの雑学ヲタ。絵画能力に長けた運動神経ZERO系男子。

川神 舞(かわかみ まい) CV - 上坂すみれ
 両目に涙ぼくろを持つクォーター、格闘系金髪女子(巨乳)

和泉 玲奈(いずみ れいな) CV - 早見沙織
 お嬢様育ちの編入生。百合っぽさも匂わせる大和撫子(大食い)

水無瀬 小糸(みなせ こいと) CV - 内田真礼
 ツンデレ枠1番人気。序盤は謎が多い孤高の能力者。

熊枕 久瑠美(くままくら くるみ) CV - 久野美咲
 ザ・ロリコン 熊の人形に話しかける小学生(オフェンシブな触覚ツインテール)

ルル CV - 田所あずさ
 天真爛漫な性格で、晴彦に好意を寄せる妖精型のファントム。

(久瑠美ちゃんとルルちゃんはラノベ原作にはいない
アニメオリジナルキャラクターみたいです。)



毎回、冒頭に晴彦が得意の雑学を
心理学的側面からボヤいてOPに入ります。
そのボヤキに沿ってストーリーが進行する
1話完結型の残念系異能学園バトルアニメでした。
毎回1話完結型なので、仕事で忙しい方など、
一気見する時間がない方とかは見やすいと思います(/・ω・)/


その反面、次が気になる~!っていう引きがないので、
リアルタイムで観ていた自分は継続視聴が辛かったです(/ω\)
(同時期に僕街という引きが秀逸すぎる作品があり、そっちが気になってましたw)
継続視聴できたのは、京アニという惰性があったからこそでしたね。


ですがそのぶん、作画は綺麗ですし、
表情豊かなキャラの可愛さもポイント高かったな(/・ω・)/マイセンパーイ
ファントムのキャラデザもとても印象に残りましたね。
バトルアニメと銘打ってますが、バチバチやりあうシーンと
憎めない可愛いファントムとやんわり収束....が
バランスよく組み込まれていますし、
異世界空間などファンタジー要素も、ちらっと絡んできたりするので
日常系に飽きた方とかにもオススメでしょうね(^.^)


でねー
やっぱ気になったのが、
京アニの割には、お色気描写が少し目に付きやすかった気がします|д゚)
気になるサービス回は {netabare} 第1回舞パイセンのリンボーおっぱい大激震も該当するやろうけど、やっぱ第8回の温泉回やろうね( *´艸`)舞パイセンのケツに絵の具塗ったくるシーンやら、れいなちゃんのスク水にゃんにゃんポーズやら、なんかイチイチ色っぽい。作画班、どんな顔して書きよったんやろうか.....?w露骨すぎない上質なサービス回あざーす! {/netabare}

前回作が同じ石原監督の青春スポ根「響け!ユーフォニアム」だったので
既定路線の改革を図った感が否めませんでしたね(´・ω・`)ウーン
(これを吉と取るか凶と取るかは、あなた次第.......)



OP「Naked Dive」 歌 - SCREEN mode
=イントロが最高!って声が多い理由がすぐ解りますw機械音バリバリのアガるアップテンポ曲。

ED「純真Always」 歌 - 田所あずさ
聴いてると元気になれるポップな曲。サビの部分で、女性キャラ4人が連続してカットインするとこは最高だぜ??

投稿 : 2024/05/11
♥ : 60
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

京アニ名物「鉄壁のスカート」健在!

原作未読。最終話まで視聴。

良く言えば、最後まで安定のファンタジー&コメディ&ラッキースケベ。
悪く言えば、最後まで物語に山場が無かったような・・・。

ただ、ルルちゃんにあんな秘密があったとは想像だにしていませんでした。
個人的には、アニメオリジナルキャラのルルちゃんの存在にに救われた作品かと・・・。

{netabare} 舞ちゃんの揺れるオッパイや健康的な太腿の描写とは対照的に、「鉄壁のスカート」は健在です。 {/netabare}

テンポも良く、気楽に見れて割と好きな作品です。
OP/EDとも良い感じです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 57

伝説のししとう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

リンボーダンスがピーク

結局それだけの作品だったなぁ。
ちょこちょこ感想書いていくつもりだったのに、話の内容が薄すぎてやる気無くした。
終盤は、相変わらず綺麗な作画だけが目当てでしたね。別に私はエロは求めていないので(そのエロも1話がピークでしたけど)。

ラスト2話は良かったと思いますが、全体的に見て特に印象に残った回はありませんでしたね。どうやら原作を超改変しているようで、シリアス要素が少なくなってしまったのは残念。

京アニだから期待しすぎたって言うよりかは、京アニが作りたいものと、視聴者が求めているものがずれているだけなんでしょうね。

まあいいです。そのぶん響け!ユーフォの二期に力を注いでいるのでしょう。多分今年の秋かな。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

79.1 2 2016年度の戦いアニメランキング2位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (899)
4996人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

悪くないかな…。→ まともな戦記物で、面白い!(…ので原作買った。)

ライトノベル原作(電撃文庫刊)。既刊10巻なので不人気ではないはずですが、私は未読です。
→ 面白いので原作を買って読み始めました。現在既刊10巻すべて読了。(2016.10.1)

契約した精霊がパートナーとして各キャラについています。主人公のイクタは、同郷で名家の娘っぽいヤトリが仕官のために都へ上るにあたって、試験でヤトリを助けたり引き立て役になったりするために同行します。

途中で同じ試験を受けに行く人たちと一緒に乗った船が難破して…、ということで後は書きませんが、とりあえず主人公は軍師・参謀タイプです。

そういう設定で1話目から有能そうに見える主人公はなかなかいない気がしますが、イクタはちゃんと有能そうだったので視聴継続して完走しました。

かなりちゃんとした戦記ものです。

本作は主人公のイクタ以外の、「騎士団」を始めとする周辺キャラが魅力的です。原作では敵方も魅力的ですが、アニメ化範囲では顔見せ程度の感じで「続きが知りたければ原作で」になってしまいますね。

…作画は、崩れというよりは動きの点でちょいちょいダメっぽいですが(笑)。
2016.07.30追記: 力の入れ処をわかっているようです。これは大丈夫そう。

全13話で原作3巻まで+後の巻からの幼少期回想エピソードを消化しました。

原作はかなり長い話になりそうで、アニメ化部分はいわばプロローグみたいなものです。

2017.12.12追記:
原作は13巻に到達。もうすぐ終わるっぽいあとがきでした。そういえば原作ではわりと重要人物である気がするトリスナイ(カトヴァーナ帝国宰相)って、アニメではキャスティングされていないどころか、ロクに名前も出てこないですね…。

続編が作られれば登場するとは思うんですけど、まあアニメ化された範囲では名前は出ていても事実上出番はなかったですからね…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 58
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

硬派な戦記モノは希少

[文量→中盛り・内容→感想系]

〈2016夏 個人内ランキング 3位〉

【総括】
希少な「戦記モノ」。もうそれだけで価値がある(好きな人間にとってみては)。戦記モノの正否は、「戦術」「戦略」「ストーリー」が大きいけど、いずれもなかなかがんばっていた印象。特に「戦術」。

2期、あるなら1期以上に面白くなりそうで、戦記モノの中でも更にレアなテーマ! 期待してます♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
戦記モノとしては、(途中で萌えなどに走ることもたく)かなり頑張っていた方だと思う。ちゃんと「戦術」「戦争」を魅せようという姿勢は一貫していた。

キャラとしては、完全に「銀河英雄伝説」を意識していると思った。特に主人公のソロークは、かなり「ヤン・ウェンリー」してたw 戦術の天才であり、怠惰を目指している感じとかね。一方、ライバルキャラのジャンは、「ラインハルト」と呼ぶにはまだまだ軽いが、今後の成長に期待だね♪

少し残念だったのが、戦術的優位性を「新兵器」や「科学的な知識」に頼る場面が多かったことだ。それはアナライ・カーンという一人の天才がもたらしたもので、言ってみればオーパーツ。そりゃ~予測もつかないし、勝つだろうさ、と思うことが多かった。やはり、お互いに同じ条件の中、純粋に知略で勝負するシーンをもっと観たかった。

とはいえ、かなり楽しめた事実に感謝。自分的に1番好きなジャンルの戦記モノを真面目にやってくれるアニメは希少です。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
本格派ファンタジーといった感じですかね。大好物のジャンル。このような物語において、「第3皇女(王子)」というのは定番の立ち位置ですね(好きに動けるから)。

2話目
戦闘シーンやその後の展開などはわりと現実的で、「グリムガル」を思わせる。この展開だと普通、シャミーユ(王族)の崇高(壮大)な使命感に、ソローク(主人公)が忠誠を尽くすのだろうけど、シャミーユがさほど傑物ではない(子供にしては優秀)という設定が効いてるね。

3話目
ん? 学園モノに発展させるの? 2期やるならまだしも、まとまるか? このまま戦記モノとして(即座に王女つきの将兵にして)流していった方が良いと思うけど。ソロークが真面目に講義に答えるとか、キャラと違うくない? 落第、退学をした方が良いよね、本人的には。

4話目
ソロークの戦術や演説は確かに良かったが、軍人になりたくないというあの激しい怒りは何処に? これまでの間に「やはり軍人を目指す」というソロークの決意というか、動機付けがほしかった。ヤトリの戦いは、ちゃんと関節や鎧の隙間を狙っていて良かった。

5話目
回想編。これだけ良い回想シーンを作れるのだったら、これ(ヤトリを守る)をソロークの戦う理由に(ハッキリと)できれば良かったのに。

6話目
マシュー、格の違いってw こういう「主人公には及ばないが、平均以上の力を持つ脇役」が(死に際などに)主人公以上の行動をとると、作品の名シーンになるね(H2の木根とか)。

7話目
文化的な見地から、相手の言葉(聖戦)の裏にある事実を推測するのは、作風に合っていて良かった。

8話目
同じ帝国の民と戦う葛藤を理解していたはずのヤトリがやたら好戦的っての、ややキャラがぶれてる気がする。そんな分かりやすい死亡フラグw 引くのも勇気、ということがよく表現されていた。

9話目
バトルシーンは迫力があって、なかなか良かったです!

10話目
前話のただの下ネタ話が伏線になってるのは良かった。少しだけ、「08小隊」を思い出した。これまで戦術的なことばかり魅せてきたけど、ここで戦略的なことを描いてきたね。主人公が指落とすの、止めなかったのが衝撃。ラノベなら良いんだけど、アニメだと作画が面倒くさくならないかな(笑)?

11話目
戦死者に対して、非常に真っ直ぐ扱っていて、好印象ですね。

12話目
ここにきて、ソロークの戦う理由の説明ですね。これがあるなら、万事OKです♪

13話目
最後は交渉でなんとかするってのは良かった。2期を期待させるラスト。上手に負ける為の戦……なかなかないテーマですね、楽しみです!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あれ…ねじ巻きはどこに行っちゃったの…!?

この作品の原作は未読ですが、種田さん、水瀬さんが出演する事を知って視聴を決めた作品ですが、序盤の視聴ですっかりこの作品の魅力にハマってしまいました。

この物語の主人公は、17歳のイクタ・ソローク…彼は軍の名門イグセム家の令嬢であり幼馴染でもあるヤトリシノ・イグセムと高等士官試験に臨むため船出するところから始まります。

その船には、狙撃手のトルウェイ、旧軍閥のテトジリチ家の長男であるマシュー、衛生兵のハローマ…そしてなぜか帝国第三皇女シャミーユも乗船していたのですが、船が嵐によって沈没してしまうのです…

一行は地上に流れ着き一命を取り留めるのですが、流れ着いた先は帝国と戦争状態にある隣国のキオカ共和国だったんです。
彼らの選択肢は二つ…自国の領土まで逃げ延びるか、捕虜となって捕まるか…
紛争中の国境近くでもあるこの場所は敵の見張りの目も厳しく、簡単に逃げられる場所ではない事を認識させられるイクタ達…
きっと帝国第三皇女であるシャミーユ殿下は恰好の交渉材料となるでしょう…
でもそれは一つ間違うと戦局の大きく影響の出る可能性を秘めている…
こんな困難の中から物語が動いていきます。

この作品で第一に感じるのは、主人公であるイクタと幼馴染であるヤトリシノとの関係です。
ヤトリシノのCVが種田さんである事も相まって、彼女に流れるイグセムの血を重んじ、騎士として凛とあろうとする姿は堪らないくらいに魅力的…
でも、彼女が凛としていられるのは、傍らに必ずイクタがいるからにほかなりません。

このイクタ…「食わせ者」とは、正に彼の事を指す言葉といっても過言ではありません。
常日頃からいかに怠けるかを考えており、「怠ける時は怠けるが、怠けるための努力は惜しまない」が彼のモットー。
でもその実態はイクタが師と仰ぐ科学者アナライ・カーンの弟子一人で、彼が口にする「怠ける」とは「効率が良い」事と同義なんです。

例えば1日かかる仕事をやり方を工夫する事で半日しかかからなかった…
余った残りの時間は自分で好きなように使う…これがイクタの言う「怠ける」です。
人は面倒くさい事が嫌いで「安心・安全・安泰」が大好き…というのは本当だと思いますし、文明の発達もこの発想に基づいた部分が多いと思います。

でもイクタが怠ける事を追い求めた結果、彼に待っていたのは彼の人生における3重苦でした。
ただイクタにとっての3重苦が世の中全ての3重苦とはならない事を彼は知っており、軍人としての道を歩き始まるのです。
でも、イクタが軍人として歩むようになってからが面白さの本領が発揮された作品だったと思います。

それとこの作品の登場人物として重要なのが「精霊」の存在です。
火・水・風・光の4種類に分けられた精霊は手のひらサイズで、人間一人につき一体の精霊をパートナーとする事ができるんです。
精霊は武器の動力として使用できるだけでなく、人間に忠を尽くす存在なので一部では神から遣わされた存在として崇められています。

実はこの作品のタイトルを一目見た時から気になっていた事があります。
「ねじ巻き精霊戦記」です。精霊とねじ巻きって、アンマッチ過ぎ…だから物語の中でどの様な関わりを持っていくのかが楽しみで仕方ありませんでした。
でもそれは結局作品の中で触れる事はありませんでした…原作は10巻まで発行され、さらに連載も続いていますが今回アニメ化されたのは原作の3巻まで…つまりまだまだ序盤という事なので、そのうち制作されるであろう続編の中で明らかにされるのかもしれません。

イクタの前に広がるのは、見方の圧倒的不利な状況ばかり…
後に「常怠常勝の智将」と呼ばれるイクタでも味方の犠牲を一人も出さずに…という訳にはいきません。
それに智将よ呼ばれる人物は、この世でイクタ一人…という訳でもありません。
どんなに最善を尽くしても守りきれなかった命は一つや二つではありません。

自らの判断が…命の優先順位が間違っていると罵られた事もありました。
きっと普通に諭すことができるなら…そんな状況が許されるなら罵られる事もなかったでしょう…
でも戦争がそんな言い訳すら許してはくれないんです。
誰もがイクタの様に状況を俯瞰できる訳じゃない…
少しでも味方の犠牲を減らしたいだけなのに…
身に付けていたモノだけが淋しげに残されている…そんな状況を見たくないだけなのに…
気になる方は是非本編でご確認下さい。
私にとってダークホース的存在の作品でした。

この作品の続編は是非とも見たいところですが、乗り越えなければいけない壁があるのも事実だと思います。
最大の壁は声優さんの復活だと思っています。
この作品には、ヒロインのヤトリシノ・イグセム役に種田梨沙さん、そして藤原啓治さんも出演されていますが、お二人とも現在療養中です。
幾つかの索引では代役も決まったようですが、既に世に出回っている作品の出演者が変わるのは淋しい限りですし、ヤトリシノ役は種田さん以外は考えられないと思っています。

でも…wikiで彼女の出演した作品を見ると病気になるのも仕方ないような気がします。
出演される殆どの作品はメインキャラで、テレビアニメ、OVA、WEBアニメ、劇場アニメ、ゲームにドラマCD…それに吹き替えやラジオにまで出演しているんです。
それだけ彼女のニーズがあるからなんですけれど…
これだけ忙しかったら、自分の出演した作品もまともに見れていないのでは…と思ってしまいます。
絶対元気な姿をもう一度見たい…そう願っています。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんの「天鏡のアルデラミン」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「nameless」
相変わらず歌い辛いですが、岸田教団&THE明星ロケッツさんのオープニングは恰好良いの一言です。
しっとりとしたエンディングも好きでした。

1クール計13話の作品でした。物語的にも見どころがあり出演している声優さんも豪華…しっかり堪能させて頂きました。気になる続編…の前に療養されている声優さんの復帰を祈念しています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

61.4 3 2016年度の戦いアニメランキング3位
魔法少女なんてもういいですから。 セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (159)
647人が棚に入れました
双見酔氏が描く「魔法少女の日常」、セカンドシーズンスタート! 魔法少女になってしまったものの変身コスチュームの水着にどうしても馴れないゆずか。果たして、ゆずかが魔法少女を受け入れられる日は来るのか!?

声優・キャラクター
藤田茜、若井友希、大森日雅、田中美海、伊藤美来、西明日香
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

どういうことかしら! byちや

ゆるフワ魔法少女アニメその2。
ラスト3話は水着回。
といっても、ゆずかにとって日常ですが。

最大の見どころは、謎のゆるきゃらミトンとちやの因縁コンビ。
やることなすことちやの怒りに触れるミトンがいと哀れです。

{netabare}吊るされる
熱湯攻め(2回)
ビンタされる(あっ、これはゆずか)
羽根をむしられる
水攻め(これもゆずか)
集団リンチ(あっ、これは猫か)
スイカ割のスイカにされる
握り潰される
最後の最後、打ち上げ花火に・・・{/netabare}

冷静な言葉づかいで悪魔の所業。
ブラックちやの本領発揮です。

変身シーンがエロかわいいのは前作からのお約束事。
今回、想像上のちや変身シーン(メイド風)も超かわいい。
ところで、度々登場する爺さんの存在価値は何ぞや?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

平和な魔法少女

原作未読 全12話 1話4分ほどのショートアニメ

平和な時代に魔法少女になった中学生の葉波ゆずか(はなみ ゆずか)と魔法少女にした変な生き物ミトン、友人や同僚の魔法少女たちとの日常を描いたほのぼの作品です。

2期なのでどんな変化があるか楽しみにしていましたが、あまり浮き沈みもなく平々凡々と描いていましたね。

途中からミトンにゆずかの友人ちやがどんなツッコミするかが楽しみでしたw

平和な時代の魔法少女がどんな生活をしているのか、お茶でも飲みながらまったり観るといいかもしれません。

最後に、ゆずかのお父さんもっと家族サービスしてくださいw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

まさかセカンドシーズンが来ようとは…

えっ、この作品2期あるのっ…!?」と思う作品ってこれまでもありましたけれど、この作品も正直続編の発表にびっくりした作品でした。
なぜならアニメの世界ではたくさんの魔法少女が存在していて、今この瞬間にも増殖を続けています。
少なくともアニメの世界において魔法少女は実在を認められている訳ですから…
それなのに、この作品は魔法少女をある意味真っ向から否定する作品でしたから…

でもこの作品ならではの設定が面白かったのも事実です。
例えば、魔法少女には年齢制限があってある一定の年齢を過ぎると定年を迎えてしまうとか…
最近では年金受給の問題から定年後の再雇用が当たり前の世の中になっていますが、現実と比較するとこの作品の魔法少女はかなり厳しい世界を歩んでいるようです。

これまで本作の主人公であるゆずか主体で物語が進んできましたが、今期は魔法少女仲間との交流が多く描かれているのが前期との大きな違いです。

一方、前期から変わっていない…いえ、むしろエスカレートしているのはミトンの粗末な扱いでしょうか…
そもそもミトンがいなかったら、ゆずかは魔法少女にはなっておらず、この作品も生まれなかった筈なのに…
タワシでゴシゴシ…これはゆずかと一緒にお風呂に入るための特典と思えばこれは良いとして…
コンロ代わりにされて頭の上にフライパンを乗っけられたり、無抵抗なミトンを雰囲気だけで虐待するシーンがなかったとは言えません。
確かに球体の身体に中途半端な大きさの羽が生えている…恰好的には残念系なミトンですが、根っからのワルじゃないので個人的には嫌いじゃありません。

これまで紆余曲折ありましたが、ほかの魔法少女とのふれあいをきっかけにゆずかが魔法少女として目覚めていく…今期はそんな展開だったと思います。

この物語の設定で大胆だと思ったのは、魔法少女が活躍する場が過ぎた世界…という事です。
一般的に魔法少女の登場する物語は、倒すべき相手がいた上で魔法少女を選択する上で葛藤したり、或いは強制的に争いを強いられる…若しくは自らの正義感で戦いに挑む…と全ては倒すべき相手がいるから成立するんです。

そんな世界の真っただ中だったら魔法少女になる意味を感じる事ができると思うのですが、本作ではその意味を全部すっ飛ばして魔法少女をうみだそうとしているんです。
だから実際に魔法少女にさせられる人が抵抗を感じるのは仕方のない事だと思います。

それでも魔法少女を生み出す理由は何か…
詳しくは本編でご確認頂ければと思いますが、悪い魔物とかをやっつけるだけが魔法少女の役目じゃない…
そんな魔法少女の基本を思い出させてくれる…そんな作品だったと思います。

主題歌は、アース・スター ドリームさんの「君色に染まる ~アース・スター ドリームver.~」
この曲は何気に好きでした。
今度カラオケでも挑戦してみたいと思います。

1クール12話のショート作品でした。
全体的には日常を主体としたちょっとユルめな作品でしたが、キャラデザを含め作風に合っていたと思います。
ショート作品はまとめて一気見する場合が多いのですが、この作品は毎週の視聴が楽しみな作品でした。
原作は未だ続いているようです…登場人物みんなが定年を迎えるまで続くのでしょうか…
少し今後が気になる作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

91.2 4 2016年度の戦いアニメランキング4位
Re:ゼロから始める異世界生活(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (4053)
16675人が棚に入れました
コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年、菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。​

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、赤﨑千夏、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、中村悠一、田村ゆかり、藤原啓治、井口裕香、堀江由衣、堀内賢雄、植田佳奈、江口拓也
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

引き籠り高校生が厨二病を発症して面倒くさいことになる話

原作未読。視聴終了!

異世界ファンタジーバトル系。
ループ系はどうしても、見ていてイライラしてしまうのですが、毎話、続きが気になるような見事な演出は高評価。
ヒロインのエミリアをはじめ、登場人物は個性的で、魅力的な人物が多く高評価。

では、なぜ物語とキャラの☆の評価が低いのか?

一番大きな問題点は、後半に入ると主人公・スバルの言動があまりにも自分勝手過ぎて、全く共感できなくなってしまうことです。
この部分を受け入れられるか否かで、この作品の評価は大きく分かれるようです。

主人公・スバルのポンコツぶりを受け入れられなかった私の、この作品に対する評価は次のようになります。
『引き籠り高校生(スバル)が、異世界でヒロイン(エミリア)と出会って重度の厨二病を発症し、自分をヒーローだと勘違いしている物語』
スバルのクソ野郎っぷりが半端ないので、私にはスバルに想いを寄せる登場人物やスバルを高評価する登場人物までもが「かなりイタイ人」に見えてしまうほどです。

もう一つの問題点は、後半に入ると物語の軸がだんだんとズレてしまうことです。
{netabare}ヒロインはエミリア?レム?
たしか王選の話だった・・・よね?
せっかく再登場したフェルトの出番はあれで終わり?{/netabare}
スバルの意味不明な口上を端折ったら、もう少し描けたんじゃないかなぁ?

多分、第2期を見越して勿体つけてるんだろうけど、それにしても{netabare}全く感動のない最終回ってどうなんだろう?{/netabare}

ともあれ、主人公(スバル)の言動さえ、ある程度目を瞑れば、面白い作品ではあったと思います。
なんだかんだ言いながら最終話まで楽しく見れたし・・・。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 169
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

Re:ゼロから始める異世界生活 レビュー

結構面白いですね。最近シュタゲを見返したので、この作品のタイムリープは中々シュタゲとはまた別の面白さがある設定だなあと感心しました。
{netabare}

この物語は主人公は死んだらリセット、セーブポイントまで世界がまき戻るというお話ですね。
死ぬ前の世界の記憶を活かし、世界を上手く自分の望む方向にもっていき、自分は死なないような世界に行くために頑張ったりするのが3話までです。
謎の死を遂げて、毎回少しずつ死の謎が明らかになっていく4話以降の展開は面白くなりそうな予感がします。


タイトルについては、セーブポイントがあるのだからゼロでもないし、主人公の中に蓄積されていく情報と次にかける思いは持ち越しだなと思ったので付けました。

6話までの感想 {netabare}
【主人公のループ能力に対する感情】
主人公はできれば死にたくないしやり直したくないという考えを持っているので、それが今後どう生きてくるかなと思います。主人公が死ななくても、やり直したい事が起きた時、彼はその選択をするのかな、と期待しています。(世界が主人公をしなせなくても、主人公がその結末をゆるせない展開)。5話のEDを見たとき若干そういう展開になるのかなと思っています。
その点で「タイムリープのしやすさ」でいうとシュタインズゲートと比較して、かなりタイムリープしにくい制限をつけていると思います。ここがこの作品のオリジナリティじゃないでしょうか。むやみに欲求に任せて過去を変えてしまう話ではなく、過去を変えざるを得ない状況になっているのが主人公の原動力となります。

5話で約束がなかったことになってしまったことに悲しんでいたことから、体験した大切な思い出がなかったことになることへの抵抗が描かれています。


【ハードモードな自己中心的世界】
また、主人公が死んだらリセット、セーブポイントが変わるのも含め、主人公が死んだ世界があり得ない、もしくは描かれないのが設定を深くしていると思います。つまり、主人公が世界の中心である自己中心的世界というべきでしょうか。自分が死んでも地球が回るのは現実ですがこの世界はそうではない。死なない世界ならセーブポイントが作られる便利な世界。かなり死ぬ機会が多い「ハードモード」ですけどね。
主人公にこれだけ死ぬ機会が多いのも珍しいですね。主人公が異世界人ですから、異物を排除しようと世界が動いているようにも見えます。
なのでリセット能力をもって主人公が世界と戦っているようにも捉えられます。しかしそのリセット能力はなぜ主人公がもっていて、与えられたとしたなら誰が与えたのでしょうか?ここら辺も謎になってきそうですね。

【主人公の口調】
主人公がラノベの読みすぎなのか、「ここはこうでしょ」みたいに「お約束」を要求してくるのがねらったうざさがあるなと感じますね。色ボケでお調子者で、ネットスラングを平気で使う痛い人で、相手に自分の欲求を駄々漏れさせるのに、頼みごとは控えめ。少し現実と乖離したキャラですね。この変な裏表が無い所が、登場人物達をひきつける魅力なんだろうなと思ってみています。
{/netabare}
7話の感想
{netabare}
【ラムレムのやさしさに気付く主人公】
まあ、いつか自ら命を投げ打つだろうなーと、6話までの感想で書きましたが、意外と早くこの展開を持ってきて、後の盛り上がりどうするんだろという感じですね。解決編がとても熱い事を期待しています。
さて1順目に主人公が寝ていて苦しそうにしていた時に、ラムレムが主人公の手を握ってくれていたことに気付き、そのやさしさに報いる為に自らの死を選びます。彼女達から受けた殺意よりも、彼女達が本当はやさしい子達であることを知っていて、そんな彼女達を大好きだという気持ちが勝っていることを示すように。

正直ラムレムとの会話はミステリアスだったので、ラムレムのやさしさと彼女達への好意を原動力として自ら死ぬのは予想外だったのですが、話の流れからすれば、屋敷の中でラムレムと主人公が色々なことを共に行っていることから、当然といえば当然の展開ですね。


主人公がレムに言いかけた「俺はお前達の事が(大好きなのに)」という言葉は、思い出が消えてしまう不条理に対する悲しさ、逃避・・・そんな事を感じますね。結局自分が思っているだけでは何も解決しないし救われない。報われたいけど、報われない辛さが現れています。

主人公がラムに叫んだ「俺はお前達の事が大好きだってことをな!」は、現状の不条理さ(レムの死)に対して抗おうと、大好きという感情を原動力に行動して解決へ努力する意思が見られます。同じ大好きという感情でも悲壮感ある無意味な叫びの為ではなく、誰かを救う為の力に変えたスバルは中々にかっこいい。

7話で自分の命を捨ててでもラムレムを救おうと変わったスバルは一回りでっかくなった感じですね。6話以前はできれば死にたくない、痛いし。といっていました。誰だってそうです。でも、そこに、死に物狂いで物事をやりぬく力を感じれないのも確かです。ラムレムのやさしさに気付いた後の「大好きだ」という感情には自己犠牲が出来るほどの力があり、スバルの意志が強くなったことがやはり魅力的な回だったと思います。

{/netabare}

12~15話までの感想(8話から11話まで大分サボりました)
{netabare}
13話
スバルは自分の事を高く評価しすぎですね。その為に王選の場で勝手気ままにわめき散らすし、エミリアに対してあのような態度も取れる。
視聴者から見れば、横柄な態度を取るスバルを好きになれるはずが無いんですがね?一方で視聴者は、スバルが体験したしに戻りで乗り越えてきた困難を知っているので、そのような態度を取る所に多少の「許し」がはいるんですよね。
ですが、スバルがエミリアに取ったあの態度、あの発言は、独りよがりであることは間違いないでしょう。
世の中には「貸し借り」という言葉がありますが、スバルがエミリアに「借り」た物は、しに戻る前の最初の世界で借りたものであり、エミリア達はそれを覚えていない。
そもそも無かったことになっている貸し借りに「貸しを返せ」というのは、そもそも貸し借りなどなかったとすればいいところを、忘れちゃダメだと自分のエゴを貫いているスバルの責任です。
そこに、自分のエゴを通していることで他人が救われたとしても、それは自分のためなのだと思います。だからこそのエミリアの「私のために?自分のためでしょう?」なんでしょうね。
スバルが自分のエゴを押し付けた最高にスバルがかっこ悪いシーンでした。エゴを押し通すならリターンや報いが無くても良いと思うほうがかっこいい。エミリアにわかってもらえなくても。
こういう描写が悪いとは思いません。むしろ良いですね、不完全な主人公は見ている甲斐があります。

15話
スバル闇落ちしそうですね。今回の終わり方では、怒りとかの感情で再起した状態ですね。希望や人のためとかではなく、自分の怒りに支配されているのではないでしょうか
結局、周りが見えなそうな状態です。まだスバルはもがきそうです。


{/netabare}
18話の感想(16話17話はタメ回ですし特に話すこと無し)
{netabare}
なるほど~スバルの「すべてを救う」というエゴを他者によって肯定あるいは、必要とされることによって、スバルは自分に何もないことを自覚しながら、エゴを張り続けるわけですね。
必要とされていることが絶望したスバルに響いたのでしょう。町に居場所が無いことを思い知らされて、好きな人にも必要とされなかったけど、「すべてを救う」というスバルのエゴを青メイドの子がかっこいいと、そのままでいてほしいという思いに答えたくなった。彼女がスバルを思う気持ちに、答えてやろうと、この町で唯一自分のエゴを肯定し、自分を必要としてくれた子に答えてやろうとそういう思いだったのでしょうね。
う~ん良いですね。起伏が激しいアニメということを思い知らされたかな。読み取るほうもちゃんと通して見てないと、スバルがどうして絶望して、希望を見出したのかがどんどん分からなくなってきそうだ。

この回で「ゼロから始まる異世界生活」とタイトル回収してきたのはなるほど!と思いますね。というのも、王選編に入ってからスバルはマイナスな事ばかり、自分の中にあった自信や驕りが引かれて引かれて、引かれまくってようやく0になった、何も出来ないことを自覚した。そして前を向くことだけはできたからこそ0「から始める」なんでしょうね。

この後どうやって無力なスバルが圧倒的不利を覆すのか?それは楽しみですね。ジャイアントキリングです。
{/netabare}

19話~最終回までの感想
{netabare}
ここからは展開で魅せる回でしたね。
スバルの交渉成功から、白鯨戦での元剣聖の大活躍からの白鯨に苦戦しつつもやっとの勝利、ベテルギウス戦でのどんでん返しの敗北、そして勝利し、エミリアへの告白。
とても戦闘シーンも迫力があったし、それぞれのシーンで雰囲気が出てました。
{/netabare}

総評
{netabare}
面白いとは思いましたが、また見返そうと思えるほどではなかったかな。
ただ、2クールをダレることなく楽しませてくれたので、それは凄い事だと思います。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 97
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これだから異世界生活はやめられないゝ∀・)っ*♫(好き勝手書いてますが至って私は正常ですw)

原作ラノベ 原作未読 ‘16年春~夏2クール作品 全25話

◆ ジャンル
異世界ファンタジー ループもの |彡*


コンビニ帰りにひょんなことから?! 異世界に召喚され←ぇ?!w
そこで生活を始めることとなった主人公『ナツキ スバル』(常時ジャージ姿)

現実世界を無気力にグダグダ暮らしていた『スバル』はまるで自分がRPGの
主人公になったかのようにバラ色の異世界生活を満喫せんと妄想を巡らせる。

が! 俗に言うゲーム開始時に得られる初期アイテムやら装備やらスキルやら…
全く何もなく(ヾノ・∀・`)… その待遇に絶望するのだった_| ̄|○

そんな彼が唯一手に入れていた力が死して時間を巻き戻す『死に戻り』ヾ(・ω・`
異世界での様々な出会いと試練が彼の運命を大きく変えていく―

しのび寄る”魔の手から”大切な人たちを守り、
そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、
少年は絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていくのであった―

                          あらすじ一部参照〆(・ω・o)


‘16年春期~夏期にかけて放送され、話題をよんだ本作!
2クール25話とボリュームたっぷりに描かれておりますが
物語は大きくわけて3つの三部構成になっておりましたφ(・ェ・o)

観始めるとこれが実に面白く止まらず12話迄一気に観てしまったのですが…、
視聴当初は、私、2クール作品だと全く知らずに…(ノ゚Д゚)ノ
毎週まめに待てないこと、そして何よりこの段階でかなりの絶望感と虚無感が
おそってきて、 私は堪えず半分1クール放送終了時で視聴を中断…
一旦”小休止”する形となりました…


そして、この度放送終了とみて、前半を復習しつつ視聴再開―
ってこれが!!! ヤバイおもしろい!! 止まらない!!
後半一気に観終わってしまった… 前半は布石か… 後半の盛り上がりッぱない!!!
 
ぃや! 前半導入部分からもぉ止まらず、実に面白く楽しんでましたし
物語も緊張感と手に汗握るバトルも(白鯨捕鯨戦が特に凄かった)
~そしてそして何よりキャラが個性豊かで粒揃い.*

前半はどっぷりベア子にゾッコンLOVE♡でしたが~、w

でもでも♪
後半は完全に彼女に持っていかれました~(♥ó౪ò)

ただくり返しになりますが…
中盤折り返し地点では、本当…精神をドッと持って行かれますので注意を!!!

なんとかしてみせるって自分に言い聞かせては、何度も何度もやり直して、
辛くって苦しくって、嫌になって…もぅ無理だってそれでも立ち上がって、
大切な人を守る為にヘトヘトになって、ボロボロになって、心をすり減らして…
心がギスギスして、痛くって、もぉ疲れたって…いっそもぅ諦めたくなります…

でもでも♪
それでも、支えてくれる存在がいること。
なにもかも包み込むような彼女のその優しさにその笑顔に…
心の汚れは全て洗いさられ、私は心から救われたと感じることができるのデスッ!(のけぞりながらw)



お気に入りキャラぁ~(o*゚∀゚)o
{netabare}はい… すいません、傲慢で怠惰な私はこの魅力的なキャラがてんこ盛りの中
たった1人に絞り込むことがどうにもできなかった次第であります…( っ゚、。)っ

という訳で!! 
TOP5にて召喚、違っw 紹介させて頂くの~デスッ!!(のけぞりながらw)


         レム(〃’ω’人’ω’〃)ラム
姉さま姉さまッ! Kazuyanったら年甲斐もなくマニアックな趣向で醜態をさらすに違いないわ♪
レムレムッ! Kazuyanったら相変わらずの意味深な発言で衆目にさらされるに違いないわッ♪
         レム(〃’ω’人’ω’〃)ラム

いい加減とっとと発表するかしら๑`Д´)ノ どーせ1位は決まっているかしら♪


―◆第5位◆―
ペテルギウス・ロマネ・コンティー
―魔女教の大罪司教の怠惰担当を名乗る不思議で不気味な男―

ってw、冗談は髪型と性癖だけにして欲しいかしら( ´゚ж゚` )プw

ぃや~実に、笑かされました(´゚∀゚)・:.・:∵ブ イっちゃっててぶっ飛んでて
気持ち悪さが抜群で、面白さNo1敵ボスキャラだったと思います♪
こんなの気に入ってツボってハマってるって…ひょっとして~ …

ぁ~ あなた~… 怠惰ですねぇ~|*艸・)(のけぞりながらw)


―◆第4位◆―
ロズワール・L・メイザース
―ルグニカ王国貴族で辺境伯の立場にある有力者にして変態w―

ちょw それこそ冗談は化粧と性癖だけにして欲しいかしら(○`З´○)-зw

立派な肩書~~きと溢れる才能を奇行奇言で台無~~しにする
変わり者だ~~よ♪(変態w)
な~~んせこの喋り方が頭から離れな~~いじゃないか♪
レムラムをメイドにして~~る時点でその変態っぷr…w
その才気は認めざるをえないじゃな~~いか♪


         ラム(〃’ω’人’ω’〃)レム
姉さま姉さまッ! Kazuyanったら5位と4位は完全にウケ狙いにきてますわ♪
レムレムッ! この後のTOP3で私たちが一体どこに入ってくるのかが見ものだわ♪
         ラム(〃’ω’人’ω’〃)レム


―◆第3位◆―
ミミ・パールバトン (ミミ) ―猫の獣人の少女―

待ってました♪ ちっこくてゆるゆる萌え萌えケモ耳幼女♡
これまた私、なに?このかわいい生き物Σ(>∀♡ノ)ノキャー  状態に⊱*•∀•*⊰わァーw
と、あるユーザーさんがサムネにしてて私気になっていたんですが、
出てきた瞬間テンションMAXでかわゆくって人懐くって萌え萌えでした♪
ありがとうございます✿❀(。◕ˇ∀ˇ◕人)❀✿


―◆第2位◆―
ベアトリス (ベティー、ベア子)
―ロズワール邸にて隠された部屋、金書庫の司書を務める金髪幼女―

ベア子のドリルヘアーをくるんくるんびよーんってしたい人かしら(♥ó౪ò)♡w
間違いなしの金髪幼女に豪華なフリフリドレスとリボンと可愛らしくって
CV:新井里美さんの声、喋り方、口癖とクセになって堪らないかしら♪

バルスを守ろうとしてくれるシーンは思わず涙がこみ上げた。:゚(;´∩⊂;)゚:。
本当は誰よりもバルスのことを…状況を全てを理解してくれている存在?!―
そんなベア子に心満たされました♡

でもでも!!
後半はほとんど部屋に閉じこもり出番無しだったのが…残念だったかしら(*`^´)


―◆第1位◆―
レム
―水色髪のロズワール邸の双子メイドの妹の方―

何を隠そう本作1のヒロイン間違いなし!!
ぁ~レムりん(*´д`*)ハァハァ 愛し過ぎるっしょーーーー。:゚(;´∩`;)゚:。
これは、「RMT」 レムりん・まじ・天使過ぎる!!!!!!!!! の略yw

レムの笑顔が好きです。
頭を撫でられてデレて頬を赤らめ笑うレムの笑顔が好きです。

レムの弱さが好きです。
自分はお姉さまの代替え品だなどと弱気なことを言って、
誰よりも傷ついて失ったその心をそっと慰めてあげたくなるんです。

レムの声が好きです。
お姉さまとふざけてちょっかいだしてくる声も、荒れ狂い叫ぶ罵声も、
優しく語りかけてくれるレムの声も全部大好きなんです。

レムの腕が好きです。
鎖の付いた棘鉄球を振りかざすその腕は細くて折れてしまいそうで
そっと手を差し伸べてぎゅっと抱きしめたくなるんです。

レムの優しさが好きです。
なにもかもを受け止めて、包み込んでくれるようなその心、その優しい眼差しを
一生私のそばで傍らに置いておきたくなるんです。


ムッキー(○`З´○)-з 散々ベティ一択と決め込んでたクセになんだっていうのよ!!
ってベア子に叱られちゃうもしれないけど…w
そのくらいレムの存在は大きかった…
2人で一生ひっそりと、どこか平穏な街でゆっくりと暮らそうかって
一瞬本気でそー思った自分がいました… ((・ω・≡・ω・))ヾ(・ω・`


大分、恥ずかしい文章になってる気がしますがw 
これだけは忘れないうちに言わせて下さい(>人<;)


エミリアたんの膝枕は大変うらやまけしから`Д´*)ノ…
わ、私もしてもらいたいかしら~ヾ(♥óᄌò)ノ♡ヾ(・ω・` {/netabare}



さて、さてさてさて♪ 皆さまはもうご覧になったのか~~~な?
もし、ま~~だなら、ぜひご覧になって欲しいじゃな~~~いか♪
ハラハラドキドキと心にグサグサ~~と刺さる程の苦しみを乗り越~~えた
その先には、きっと最高の癒しと喜びが待っているはずだ~~~よ♪

既に勤勉にご覧になった方は、ぜひ、ぁ、ぜひ、ぜひぜひぜひぜひ♪
その愛に!愛に愛に愛に愛に愛に愛にぃぃ 愛のままにぃ~
お気に入りのキャラを教えて欲しいの~デスッ!!(のけぞりながらw)

その口癖たちいい加減にして欲しいかしら(○`З´○)-з


こんなことばっかしやってるとまるで私が”変な人”だと
皆さま方に思われてしまうし、そ、それに本作未視聴の方々からしてみれば
完全にイっちゃってる人だと思われてしまいかねないのでこれくらいにして…

え?!、ヽ(´Д`;)ノ? 既に…もう十分・・・変な人…”変人”ですって?






あぁぁ~ 脳が震えるッ 艸д♡*)ヾ(・ω・`

投稿 : 2024/05/11
♥ : 87

72.4 5 2016年度の戦いアニメランキング5位
デュラララ!!×2 結(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (690)
4360人が棚に入れました
同時多発的に事件は起こり、池袋の街は混沌の渦へと呑み込まれていく。
それぞれの事情を抱え、新羅のマンションへ集った者達。街では"ダラーズ"
"黄巾賊" "罪歌"の勢力がひしめいていた。そしてセルティの"首"が白日の下に
晒された時、事態は誰もが予期しなかった結末へと動き出す――!

声優・キャラクター
豊永利行、宮野真守、花澤香菜、神谷浩史、小野大輔、沢城みゆき、福山潤、中村悠一、梶裕貴、高垣彩陽、寺島拓篤、下野紘、M・A・O、小野友樹、山口勝平、金元寿子、喜多村英梨、岸尾だいすけ、藤田咲、大塚明夫、堀江一眞、小林沙苗、伊瀬茉莉也、福圓美里、小西克幸、大塚芳忠、藤原啓治、黒田崇矢、小野坂昌也、久野美咲、加瀬康之、飯塚昭三、森川智之、三上哲、種﨑敦美、梁田清之、桑島法子、KENN、五十嵐裕美、村田太志、上田燿司、井上喜久子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「東池袋六ツ又交差点」のようなアニメ

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
かなり満足しました。てか、もうお腹いっぱいですw

全部で4期まで続いた人気作ですが、1期+長い2期(2,3,4期)という印象を受けました。あまり間をおかずに、一気に視聴することをオススメします♪

特に、池袋という街に詳しい方は、必見です。共感できます。

そうでない方は、「これが池袋」です(いや、本当にこんなことが起きても不思議じゃない街なんすよ)w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
一期からのことを全部書くので、書きたいことがまとまらず、ダラーズと、いや、ダラダラと長く書きますw

池袋東口を出て左に進み、ビックカメラなどを通り過ぎ5分ほど歩くと、「東池袋六ツ又交差点」に行き付く(アニメにも何度も出てますよ、てか、OPの場所のすぐ近くです)。

明治通りや春日通り、都道435号線など交通量の多い道路が立体的且つ複雑に交差するこの交差点は、「全ての存在を許容する街、池袋」を象徴する存在(詳しくは一期レビュー参照)の1つのであり、「様々な人の思惑が複雑に且つ多面的に行き交うアニメ、デュラララ」のようだった。

さて、アニメの中身の話。

身も蓋もない結論を述べてしまえば、「中二病患者がリア充になった話」と、なってしまうのだろうか。

本作は、いわゆる群像劇であり、群像劇とは、1つのストーリーを複数の登場人物の視点で語り継いでいくもの。ある人物の視点では不明だった点が、他のある人物の視点で語られることで補完されて解決していく、パズルを解いていくような快感が得られる表現方法である。

(原作未読なので自信はないが)おそらく、原作では語り手を変えながら、それぞれの視点でこの「池袋物語」を紡いできたのだろうし、その要素(語り手の交代)は、アニメにおいても観られた。ただ、それが果たして(アニメの場合に)必要だったかと言われれば、必ずしもそうでない。

むしろアニメ(特に2~4期)では「竜ヶ峰帝人」という人物に焦点を絞り、出来るだけストーリーを単純化していったように感じた。そしてそれは、おおむね成功していたと思う。

これまた身も蓋もない言い方になるが、「群像劇」である必要性を、(アニメでは)そこまで感じなかったとも言える。

群像劇は、ミステリーなどとは相性が良く、視聴者の「知りたい」という欲求をよく刺激するものではあるけれど、反面、一人のキャラクターを掘り下げるのが苦手で、どうしたってテンポが遅くなる。例えば(米ドラマの)「24」などは、「実際の24時間」を1時間×24話で駆け抜けるからこそのテンポの良さだったが、流石に本作を1日の出来事にはできない。作品内での時間経過が少なすぎると、キャラクター同士の心の交流や深まりが描けず、それは本作にとって、致命的なことだろう(24は、とりあえず銃をぶっぱなして謎を解き、事件を解決し、視聴者に緊迫感や興奮を提供すれば良かったが、本作はそこまでシンプルな作りではない)。

ゆっくり時間をかけながら、「竜ヶ峰帝人」が狂っていく様、他との交流。そして、心の成長を描いていく。

最終話を視終えた今、結末には凄く満足をしているし、良くやりきったな~と感動もしている。

しかし、「承」「転」「結」と、ずっと満足していたかと問われれば、そうでもない。

上記3作はいずれも、序盤と終盤にこそ盛り上がりはあった(新シリーズへの期待と、次のシリーズへの引きを作ることには成功していた)が、やはり中だるみは感じた。1期に「起」がついてないのに、2期のタイトルに「承」をつけた時点で、「1期と原作の人気から、4期まで作る」というのは規定路線になったのだろうが、2期か、せめて3期の尺でスッキリまとめた方が良かったように感じる。

まあ、「帝人とセルティの物語を完結させるだけなら4期は長過ぎ、登場人物全ての物語をちゃんと完結させるには、4期でもまだ足りない」のかなぁと思った。

……前置きはこのぐらいにして(驚愕!?)、帝人である。彼は、「平凡な少年」だったが、自らが軽い気持ちで作った「ダラーズ」というサイトが予想を遥かに上回る力を持ったため、次第に狂っていく。

簡単に言えば、ネットの力を自分の力だと、「勘違い」したのだ。現実では無力な自分が、別の世界では巨大な力をもっている、という空想。それはなんとも甘美な夢であり、(よほどパーフェクトな人間でない限り)大なり小なりそういう空想をしたことは誰にでもあるだろう(いわゆる中二病)。

普通ならその空想は次第に覚め、良くも悪くも大人になっていく。しかし、帝人の前には「セルティ」が現れた。彼女は「デュラハン」であり、正に「空想の国の住人」である。薄々、自らの力が「勘違い」、或いは「空想」だ、自分はただの「平凡」な人間なんだと気がついていた帝人が、自らの力(ネットの力)以上に「空想」の存在が、「実在」していることを目の当たりにした時、彼は「夢」をみる。

「自分も非現実の(もっと大きな)存在」になれるのではないか、という「夢」。しかもそれは、「第1回ダラーズ集会」という形で、本当に「現実に」できてしまった。そこで彼は、その「夢」を本格的に「勘違い」してしまう。その「夢」「勘違い」が、結局は「結」に至るまで続く、帝人の暴走の根元にあったと思う(最後にセルティも、そんなことを言って謝ってたし)。

そして、そんな夢をみたのは、帝人や矢霧誠二のような主要人物以外の、モブ達の大勢も同様なのだろう。「首なしライダー」「切り裂き魔」という存在は、彼らに「夢」を与えるには充分だった。それだけ、多くの人々が「現実」に満足していないということかな(でもそれは、実に物見遊山的で、帝人のようにヤーさん敵に回すほどぶっ壊れて(純粋では)ない)。

最終話では、そんな大勢の「夢」をぶち壊す展開に。しかも、「警察」「暴力団」といった、極めて現実的な力で。

私は本作を、常に池袋になぞらえてレビューしてきた。勿論、こじつけも多々ある。それでも、この作品が「池袋らしい」と感じるのは、やはり事実である。「池袋」独特の、カオスな魅力はなかなか的確な言葉には出来なかったけれど。

重ねて言うが、本作は「群像劇」ではあるけれど、私はその必要性をあまり感じなかった。それは、「群像劇」のわりに、話に筋が通りすぎているというか、「うまくハマりすぎている」というか、「全容が見えすぎている」というか。

なんか、「よく分からない意思によって、登場人物達がみんな踊らされている」という感じを終始受けていて、その「よく分からない意思」が「池袋の意思」と考えるのは、あまりにも中二病的だろうか。(いや、作者の意思、なんだけどねw)

そんな、「なんだかよくわからない」「くせに面白い! 引き込まれる!」というのも、やはり「池袋」らしい。

ふと考えれば、この話、「池袋」なんて「小さな街」で終始しているわけで。

きっと「池袋」で首なしライダーが闊歩している間も、「澁谷」では若者達が路地でダベり、「新宿」では更にカオスな世界が繰り広げられ、「青山」は相変わらずいけすかないおしゃれさで、「上野」では昼間からオッサンがワンカップを開けているのだろう。

そうした「自分達の、本当は狭い世界(池袋)を、世界の全てだと思う感じ」は、若者(学生)特有の「勘違い」であり、なんか、「ネットの世界」でもあると思った。

物語のラスト、チャットルームに「誰もいません」が連続して書かれていたけど、帝人をはじめ、みんな徐々に現実を直視し始めたということかな。

巨乳の可愛い彼女もできて、帝人ももう立派なリア充w そろそろ池袋を卒業する時期ですな(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なぜ1話目はいつも、若干ギャグテイストにするんだろう?

2話目
群像劇、面目躍如ですな。

3話目
非日常が日常になると、更なる非日常を求めたくなる帝人、か。

4話目
呼び鈴で返事するのは可愛かったw

5話目
ヒソカですやんw

6話目
鉄砲渡したわけね。

7話目
静雄は、良いチートキャラですね。

8話目
バイオハザードですな~。

9話目
新羅も流石に罪歌には負けてないね。

10話目
帝人は、新羅は、どこに向かおうとしているのか。いよいよ、大詰め。

11話目
確かに、ダラーズは終わらせられるね、あの方法なら。お~、わりと衝撃の展開。

12話目
まあ、綺麗に終わらせたかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

無始無終

原作未読 全12話

1期全26話、2期 承(全13話)・転(全13話) (OVAを含む)を事前に観ることをオススメします。

池袋を舞台に起こる様々な人外や人々の出来事を描いた群像劇、長く続いていたこのシリーズのファイナルである作品。どう纏めるか楽しみにしてました。

前回の転からコミカルなところが少なくシリアルな面が多いため多少息苦しい展開が多くてお話はこれまで以上に複雑になった印象です。

全てが解決するという感じではありませんが、最後は収まるところに収まったとの印象です。

一つ一つ解決していくと話数が足らないのは分かりますが、ちょっと強引な印象でしたね。

観終わった直後は「あれ~もう終わったの!」という感じでしたw

1・2期合わせると話数が多いので初見の方にはハードルが高い作品ですが、興味があったら観てくださいね。

OP この作品のOPは、1期の「裏切りの夕焼け」から曲も作画も大好きで、今回はFLOWさんの「Steppin' out」という曲もノリノリで大好きな曲になりました。イントロのみなさんがそれぞれ手をかざすシーンが好きですね。キャラの性格がよく出ていましたw
ED こちらもいつもの縦ロール作画で、曲もこの作品らしい感じです。

最後に、今回話の都合上仕方がありませんが、{netabare}セルティの{/netabare}出番が少なかったのが残念でしたね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

起承転結

1-3期を観てからだいぶ経ってしまったので、どういう内容だったか忘れてしまった部分が多かったけれども、楽しんで視聴できました
まず、キャラクターの数が多いので4期の結まで来るとキャラの名前と顔が一致しなくなることが多かったです
群集劇が何より魅力的だった作品で、同じ世界(池袋)でそれぞれのキャラの視点や一見バラバラに見えるストーリーや関係なさそうなキャラが後々繋がってゆくのが面白い
起承転結と全部合わせて何話あるのだろう?
視聴の際は、是非一話から通して観る事をお勧め致します


ヤンデレ過ぎるキャラ達やこじらせて歪んでしまったキャラ達、
妖精の一種でファンタジーな世界にしかいないデュラハン、極道の人たちや闇医者など、普通明るいスポットライトを浴びないような人達がいっぱい出てきます

感想{netabare}
いい最終回だった・・
臨也vs静雄の決戦が熱かった
最終回直前は「こんなにキャラクター多いのに綺麗にラストを迎えられるのか?」と、思っていたが、若干強引ではあったもののナチュラルに終わったと思う まさに日常でも非日常でもなく現実的に終わったように感じた。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

73.2 6 2016年度の戦いアニメランキング6位
ディメンションW(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (759)
4045人が棚に入れました
西暦2072年。第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により、人類は繁栄の極致にあった。しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が横行し、回収に懸賞金がかけられるようになった。腕利きの"回収屋"マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女・ミラと出会う。かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと自分の出生の秘密を探るミラは、共に「コイル」の真実を追うことになるが……。

声優・キャラクター
小野大輔、上田麗奈、石田彰、中村悠一、鈴木絵理、斉藤貴美子、松岡禎丞、鳥海浩輔、山下大輝、土師孝也

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ミラに救われた作品

キョーマもこの作品自体もミラの存在で救われたのかなと。

物語としては面白かったと思いますが・・・。

自分には最後まで『次元W』という言葉が都合よく使われていただけのようにしか感じられなかったというか・・・。
不可思議な部分の原因が全て『次元W』に押し付けられているような・・・。

まあ、そういう作品なんでしょうけど。

OP・ED曲も映像も綺麗で良かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

雰囲気アニメ(嫌いじゃないです)

マンガ原作は未読です。聞くところによると、アニメ化で原作をほとんど使い切ったようです。

ストーリーは、つまらないわけではないのですが冷静に考えると「次元W」と「コイル」の設定は意外とガバガバな気がします。でもこれは原作のせいでしょうから、アニメスタッフは悪くありません。

画はわりと良く動きますし、デッサン歪んだりパース狂ったりとかも感じません。ただ、立体感とかはあまりなくて彩色で手数を減らしている感じはします。まあ、アニメはそういう画でも良いんじゃないかな…。

主人公のキョーマ(苗字が「マブチ」なのはモーターの会社から取った…?)がトヨタ2000GTに乗ってますが、たぶんあの世界観だとガソリン車自体が貴重で、しかも有鉛ハイオクで走る自動車とか頭どうかしているレベルのはず。せめて無鉛ガソリンでも走れるように、バルブシートは交換してあるのかしらん…。

…ええと、脱線しました。そうそう、アンドロイドのミラ、カワイイ!

平均点以上の作品だと思いますけど、「他を差し置いてでも、どうしても見ろ」ってほどではない感じ…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャラ&世界観は魅力的なのに、シナリオがインフレ起こしてて惜しい迷作

本作の中盤以降のシナリオは相当にトンデモですが、ともかくも全12話を見終われば、

{netabare}(1) 人間離れした身体能力をもつ法被(はっぴ)を羽織った顎ひげのオッサン(何やら傷心もちらしい・・・)と、
(2) ピコピコ動く耳なのか触覚なのかよく分からない装置を頭部につけ、ワイヤーみたいな尻尾を生やしたクリっとした瞳の感情豊かな美少女ロボット{/netabare}

の遭遇から信頼関係の発生までをじっくり堪能できて、個人的には好きな部類の作品となりました。

しかし、

{netabare}(1)敵キャラ(ハルカ・シーマイア)の描かれ方が安っぽかったのはかなりの減点要因で、
(2)また、本作のシナリオ構成を担当した方は、原作マンガの様々なエピソードを全12話のアニメ作品として上手く再構成しようと頑張られたのだとは思いますが、話数に対して盛り込んだ内容がインフレを起こしてしまった印象が強く{/netabare}、

多くの視聴者に本作の面白さが、序盤で期待された割には余り伝わらなかった感が残りました。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


============== Dimension W (2016年1-3月) ==============

{netabare}第1話 回収屋 ★★
第2話 ルーザー ★★ Wの具象化
第3話 ナンバーズを追え ★
第4話 八十神湖に潜む謎 ★ 面白いのだが作品世界を拡張し過ぎでは?
第5話 亡者の可能性 × 脚本がゴチャゴチャし過ぎで支離滅裂に見える
第6話 アフリカの風 ☆ サルバ王子&四阿屋姉妹
第7話 過去からの呼び声 ★ キョーマの過去話、イースター島へ
第8話 虚無に落ちた島 ★ 
第9話 アドラステアの鍵 ☆ ルーザー+キョーマの過去話、記憶の世界
第10話 蘇る悪夢 × 超展開で面白いけど脚本がポンコツ
第11話 消えたジェネシス × 同上
第12話 辿りついた未来 ★ 終わり方はまずまず{/netabare}
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)5、☆(並回)2、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0

OP 「Genesis」
ED 「Contrast」


◆総評

上記の各話評価のとおり、本作は、
★★(優秀回)・★(良回)が計7回と見所が多い面白作だけれども、
×(脚本がダメな回)が3回もあって、
個人的には応援したいタイプの作品なのですが、本サイト等での評価が余り高くないのは仕方ないかな、と思いました。


◆本作をお勧めしたい人

①ソルティ・レイのソルティが好きな人
②蒼き鋼のアルペジオのイオナやタカオが好きな人
③TIGER&BUNNYの鏑木T.虎撤が好きな人
④ある程度のシナリオの粗を我慢できる人
⑤多少のグロ耐性がある人

・・・こんな感じかな。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

74.9 7 2016年度の戦いアニメランキング7位
終末のイゼッタ(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (796)
3902人が棚に入れました
西暦1939年、帝国主義国家ゲルマニア帝国は突如隣国に侵攻を開始した。その戦火は一気に欧州全域へと拡がり、時代は大戦の渦に巻き込まれていく。そして1940年、ゲルマニアはその矛先を美しい水と緑に恵まれたアルプスの小国エイルシュタット公国に向けようとしていた。

声優・キャラクター
茜屋日海夏、早見沙織、内田彩、東山奈央、花澤香菜、諏訪部順一、高橋広樹、花江夏樹、KENN、細谷佳正、遊佐浩二、置鮎龍太郎、間島淳司、平川大輔、森川智之、山寺宏一
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である。終末に咲き乱れる美しき死生観にこそ我々は魅了されるはずだった。

■Staff
{netabare}監督:藤森雅也(代表作品:トライブクルクル)
脚本・構成:吉野弘幸(代表作品:マクロスF、ソ・ラ・ノ・ヲ・ト、マギ他)
キャラクターデザイン:BUNBUN(原案)、山下祐
アニメ制作:亜細亜堂{/netabare}

■Cast
{netabare}イゼッタ:茜屋日海夏
フィーネ:早見沙織
ビアンカ:内田彩
ロッテ:東山奈央
エルヴィラ:花澤香菜
ジーク:高橋広樹
ハンス:KENN
トビアス:間島淳司
ヘルマン:置鮎龍太郎
ベルクマン:諏訪部順一
リッケルト:花江夏樹
バスラー:細谷佳正
オットー:山寺宏一
他{/netabare}

グロス請のイメージが強い亜細亜堂制作のWW2を背景とした「魔法+ミリタリー+美少女」のオリジナル作品です。

(設定関係)
軍事関係の設定考証は戦車雑誌で有名な月刊PANZERがクレジットされていましたので、まず間違いないでしょう。
本作の軍事設定詳細は下記の雑誌で特集されています。
興味のある方は御覧になるといいでしょう。
なお、同誌の記事はまとめサイトへも転載されているようです。
『PANZER 2016年11月号/PANZER Nov.2016』

12月22日最終稿
12月22日文字数オーバーの為更に6話、7話メモも削除編集
【総評】
{netabare}美学なき物語は道標を失い、WW2の世界観を使い熟すことなく軽薄なストーリーとなった残念作品。期待倒れでした。
※本作は期待が大きかったばかりに、リアルタイムでの感想で長文が多かったゆえレビュー文字数がとうとうオーバーとなりました。
本来は残したいのですが、遺憾ながら個人的に盛り上がっていた6話までの感想を削除いたします。{/netabare}
(1)作画
{netabare}秀逸な3DCGによる、兵器の精密描写と圧倒的な迫力は認めざるを得ません。
しかし、空母ドラッヘンフェルスを2Dとしたことから、3Dとの繋ぎに違和感を感じてしまったことは少々残念です。
それと、ゲール軍の鉄兜シュタールヘルムの作画はいただけません。
側面の折り込みが分からず、ノペーとした感じとなっていることと、光沢感が表現されていない点が残念です、仕上げがべた塗りではいけません。
8、9話で一部、キャラの崩れもありましたけど、難易度が高い戦闘描写の高クオリティを維持していたことは、評価に値しますし、ミリオタ視点からも十二分に納得がいくものです。{/netabare}
(2)声優
{netabare}声優さんは熱演されていました。概ね満足です。
特に、フィーネ役の早見さん、ゾフィー役の雨宮さんの演技は頭一つ突き抜けていました。
しかし、肝心のイゼッタ役の茜屋さんの感情表現には課題が残りました。
イゼッタは設定そのものにも問題があるので、声優さんが役に成りきるに当たり感情移入へのネックとなっていたのかもしれません。{/netabare}
(3)キャラ
{netabare}ここでは、各キャラの私見を交え物語を振り返ります。
各話でも記述をしている通り、主人公イゼッタの設定が致命的にチープなので、評価は辛めになります。
本作はイゼッタとフィーネに共感が出来ないと、物語として楽しむことは出来ません。
私は10話まで終始イゼッタへはイラつきました。
その理由は各話で述べている通りですので、イゼッタについてはここでは省略します。

次に準主役のフィーネです。
大公の崩御で指導者の地位につきましたが、指導者というものは私情より先に国家、国民がが優先されるものです。
しかし、フィーネの公私混同は国家指導者となっても改るところがなく、私が懸念したようにイゼッタとの友情を超越した愛情関係(以後、百合と表記)が本作のストーリーを歪めてしまったと思います。
百合路線で行くのなら、そう割り切ったキャラ設定や現実を揶揄しないようにファンタジックな世界観の設定が必要です。
いくら国名を架空設定としても、ゲールはドイツ、アトランタは米国、ブリタニアは英国、テルミドールはフランスとWW2の当事国であり実在する国家がモデルとなっているのは一目瞭然。
事実として少なく見積もっても全世界で5千万人以上の死傷者を出したWW2のリアル史実を世界観とした場合、巫山戯た百合とフィーネの愛情ゆえにイゼッタの歪んだ大義との取り合わせは、アニメのみならず文芸作品にも精通し目が肥えている層には当然不評乃至顰蹙を買う取り合わせです。
本作の場合、大義を貫く凛とした君主のフィーネを設定し、その姿に魅せられたイゼッタの成長物語と合わせ、祖母の言い付けを破るだけの信念をイゼッタが自らの意思で構築し、自発的にエイルへの愛国心や忠誠心を抱くに至ったのであれば自然なストーリーでした。
または、大公を崩御をさせず、責任の軽い王女のままの方がよりフィーネらしい役所となり、世間知らずの王女の戯言としてなら、多少の百合展開には目を瞑る事も出来ました。
イゼッタの設定と合わせ、フィーネの設定も稚拙であったことが、本作を救いようがないB級アニメにしてしまったことを、監督の藤森氏、脚本構成の吉野は特に反省をして頂きたいと思います。

ゲール側のキャラを必要以上に邪悪に設定したのもいけません。
設定の都合で、邪悪に描くのはゲールの指導者皇帝オットーだけで十分であり、SSを登場させ、そのキャラでもゲールの邪悪さを強調し、他国のキャラは真っ当に描くことで、相対的にゲールへの敵愾心を煽る手法は、ハリウッド製B級映画と同じ手法で感心いたしません。
戦争というものは、開戦動機の如何に関係なく、ゲールに限らずも交戦国全てを狂気にします。

オットーのモデルは紛れもなくヒトラーですけど、それを皇帝としたことで、特に海外ではヴィルヘルム2世とも解釈できる誤ったメッセージにもなっています。
そも、ゲールを帝政設定にした理由は何だったのでしょう?
帝政であれば、近隣諸国の王家には養子や婚姻で血縁親族が必ずいます。
野望だけで他の王制国家への侵略などは起こせません。
WW1までは欧州王室会議が欧州の安全保障に大きな役割を果たしていた歴史を研究すべきですし、ゲールの隣国であり、同じ言語圏(ドイツ語)であり、かつ、王室があるエイルと王室間の繋がりがないとする方が不自然です。
制作側は欧州王室のことを何も理解をしていないようなので、野望を抱いた軍事大国が小国を侵略する程度の稚拙さで、本作のような設定を考えたのでしょうけれど、その図式を成立させるのであれば、ゲールは11月革命を経た後の共和国として設定し、史実の通りオットーはVerfassung(全権委任法体制)を達成した擬似皇帝"Führer"とすべきです。

さて、ゲール側の人物描写ですが、不足や矛盾はありますけれど、ベルクマン、リッケルト、バスラーを掘り下げていたことは評価いたします。

リッケルトは貴族の家庭でなに不自由なく素直に育てられた国家エリートであり、ウブで女(の恐ろしさ)もよく知らない真面目な人物であり、本来汚れ役の特務に向いている資質ではないでしょう。
貴族の威光に依らず、自らの実力で国家に貢献すべく志願してエールに潜伏した折、あろうことか、エールの近衛指揮官ビアンカに一目惚れをしてしまいました。
この安直な設定を批判する向きもありますけど、私はビアンカとの恋は、無自覚で意図しないハニートラップだったのかとも思い、自分を納得させて、このエピソードを流しました。
総じてサブキャラの掘り下げが少ない中で、リッケルトとビビンカ双方を描きキャラを立てたこのエピソードに一定の評価をします。

最終回でバスラーがベルクマンの言い分に対し怒りに任せてワルサーの引き鉄を引きましたけど、バスラーはベルクマンの自己中心主義をどう思ったのでしょうね。
情けなくなってトドメを刺さなかったというところでしょうか。
戦局が極度に悪化したなか、バスラーがBf109で飛び立つシーンがありますけど、超展開戦史でV1、V2まで登場したのですから、ミリオタサービスも込めてMe262で彼に花を持たせても良かったのではないでしょうか。

ベルクマンに関しては「最終回」メモに記述をいたしましたので省略します。

エイルの近衛兵であるビアンカ、ルイーゼ、アデーレ、クリスタですけど、近衛部隊が全て女性編成というのは非現実的であり、かつ、この中でキャラが立ったのは、リッケルトととの束の間の恋と悲劇的な結末を描いたビアンカ程度で、他のキャラは百合要員にしか思えないような過大設定です。
近衛という大風呂敷よりも、シークレットサービスや、SPのようなフィーネの護衛官程度で設定べきだったでしょう。
それであれば、女性だけの設定でも不自然ではありません。

エルヴィラ・フリードマンですけど、折角花澤さんを起用しながら後半は殆ど空気となっていました。
フィーネが指導者としての自覚が足りない部分をエルヴィラがフォローするなり、フィーネが国政を顧みず百合を満喫できる為の環境要員として、活用すべきだったと思います。

ジークハルト・ミュラー、白き魔女ゾフィーを死に追いやった家系の末裔。
最後はイゼッタの秘密を守る為に射殺した自国の兵士ヨナスと出合い頭のゲール兵が脳裏で重なり、油断した隙に射殺されますけど、ゾフィーに対して責任を取ったとも思えます。
国に殉じた彼の最後と国を裏切りなお生き延びているベルクマンの運命と対照的で、好印象を抱いたキャラの一人です。{/netabare}
(4)音楽
OP曲『cross the line』、ED曲『光ある場所へ』とも良曲です。
私事ですけどDLします。
{netabare}『エイルシュタット国歌』は疑問ですけど、『魔笛』他劇中曲はハイセンスです。
しかし、曲のセンスに物語が追いついていないのが残念です。
でき得れば『ゲール国歌』を原曲『皇帝讃歌』(ハイドン作曲)で聴きたかったものです。{/netabare}
(5)物語
{netabare}「終末」には様々な意味、解釈があるようですけど、本作の舞台ドイツ語圏から考えると、とってつけたようなこじつけかもしれません。
ストーリーから考えて素直にドイツ語タイトルの「最後の魔女イゼッタ」が本作のタイトルとして相応しかったと思います。
内容ですけど、百合と魔法と戦争群像の三兎を追った結果、物語の焦点がばらけて全てが中途半端に終わった感は否めません。
戦略でもそうですけど、焦点の拡散は各個撃破され敗北の道を歩みます。
妙に現実的な設定と百合を含めたファンタジーの接合が悪く、現実とファンタジーの振幅の激しさに多くの視聴者がついて行けなかったという印象です。
視聴者は雑多な福袋よりも一点豪華を求める傾向にありますので、このシナリオの失敗は如何ともしがたいでしょう。
また、1クールの尺であれば、WW2ではなく架空の地域紛争程度のコンパクトな世界観にするべきだったのではと思います。
なお、制作スタッフ(主として監督、脚本、設定制作)は当時の政治や世相の深淵を咀嚼せず、戦史中心でストーリーの時系列を組み立てています。
したがって、本作からは政治的なメッセージは得られません。
本作の詳細な問題点は各話メモに記述をしていますので、ここでは俯瞰的な意見のみとします。

物語本筋だけでしたら「2」が最大限の評価ですけど、本作は本筋以外に圧巻な3DCG戦闘シーンなど傍系の見所がありますので、下記のように項目を細分して評価をしています。
《物語評価の内訳》
・軍事考証4.5(史実に対し、兵器、軍装、軍事付属物のレイアウト設計、描写など主としてハード部分)
・戦史考証3.5(史実に対し、作戦のフローチャート、作戦の時系列的整合性、作戦の背景など主としてソフト部分)
・政治考証1.5(史実に対し、軍事作戦以外の政治、外交、インテリジェンスの設定など)
・物語の基軸2.0(物語独自の設定における脚本・シリーズ構成)
・演出、効果4.0
・Ave.3.1≒3.0{/netabare}
----------------------------------------------------------------
【考察】「ドイツの核兵器について」
もう、本作のレビューを書く機会はありませんので、各話メモで未稿でした「ドイツの核兵器について」に触れたいと思います。※長文なので畳みます。
{netabare}現在、先端科学の中心地は米国ですけど、戦前、先端科学の中心はドイツでした。
これは、自然科学部門のノーベル賞受賞者を御覧頂いても、お分かりを頂けるかと思います。
ドイツの科学研究は19世紀後半に設立された「帝国物理工学研究所」から「カイザー・ヴィルヘルム研究所」、現在は「マックス・プランク物理学研究所」(現在は研究項目ごとに分立している)と変遷をしていますけど、国家を挙げて科学技術の育成に取り組んできた古い歴史があります。
なお、我が国の「理化学研究所(理研)」と「カイザー・ヴィルヘルム研究所」の設立はほぼ同時期で、後身の「マックス・プランク研究所」と研究連携協定を結んでいます。
特に、戦前期の「カイザー・ヴィルヘルム物理学研究所」の所長にはM.スブランク(前期量子論の父)、A.アインシュタイン(相対論)、F.ハーバー(毒ガス化学兵器の父)、W.ハイゼンベルク(量子力学)など全てノーベル賞受賞者である、そうそうたるメンバーが就任しており、量子論を確立したN.ボーアなどドイツ人外の欧米の一流科学者の多くが本研究所で研究に携わるなど、世界最高の研究機関でした。
当時、戦前ドイツの科学技術はナチス時代で突然開花したものではなく、19世紀から国家を挙げて積み上げてきた成果です。

さて、ドイツにおいて核兵器の開発はどういう状況だったのでしょうか。
まず、核兵器には核分裂エネルギーを利用した「原子爆弾」(*1)と、熱核反応エネルギーを利用した「水素爆弾」(*2)があります。
※1核爆発の爆風には「マッハステム衝撃波」という特性があるが、これは原爆の放射熱で周囲の空気がプラズマ化し生じるもの。
『オカルティックナイン』11話でアヴェリーヌ(稜歌)は電磁波を用いたプラズマ爆発によるマッハステムを暗示しているものと思われる。
※2中性子爆弾は水爆に含まれる。
核分裂エネルギーを効率よく取り出す為には「連鎖核分裂反応」を生じさせる技術が必要です。
「連鎖核分裂」は「原発」でも用いられており、ゆっくりと反応させる制御をしているのが「原発」、制御せず一気に連鎖核分裂をさせるのが「原爆」です。
「核分裂」により、膨大なエネルギーが放出されることは「特殊相対論」で既に示されております。
世界初の核分裂実験は「カイザー・ヴィルヘルム研究所」でO.ハーンにより濃縮ウランを用いて成功しました。
(原爆に必要な「連鎖核分裂反応」は後のマンハッタン計画で成功します。)
O.ハーンによる実験成功の事実が、「カイザー・ヴィルヘルム研究所」の実力を知り尽くしているアインシュタイン他米国亡命科学者の顎を外したのは、理学者の立場では容易に想像できますし、ナチスによる原爆開発の現実的な脅威と危機感から、ルーズベルトへの原爆開発の提言へと繋がります。
実際、アインシュタイン達の懸念通りドイツにおける核兵器開発は1939年「カイザー・ヴィルヘルム研究所」が中心となって開発に着手、プロジェクトのリーダーは戦中の所長であったハイゼンベルクが就任し、ハイゼンベルクはヒトラーの腹心で後の軍需大臣となるシュペーアに条件が整えば2年以内に兵器化可能と回答します。
しかし、種々陰謀論めいた怪しげな話も存在しますけど、技術的な可能性はあったものの、結果的には以下の理由で完成には至っていません。

1.ユダヤ人の大量追放と科学者の戦時召集で原爆開発に必要な科学者が手薄であったことから計画に遅延が生じた。

2.原爆開発方針を巡り、高濃縮ウランか天然ウランかで意見が割れ、結局、膨大なエネルギーを消費するU235の純度を高める高濃縮は取りやめ、ハイゼンベルクの重水炉案に則り天然ウランを用いることとなり、その為にドイツ国内では製造をされていない重水の確保が急務になった。
しかし、当のハイゼンベルクはこの決定で、兵器化にはウラン濃縮が必要で、重水炉は発電施設として考案したものであり、天然ウランでは小型化し、兵器としての原爆の実用化は困難と判断している。
※重水炉と旧共産圏で使用された黒鉛炉の燃料は天然ウランをそのまま用い、現代の原発の主流である軽水炉は高濃縮ウランを用いる。
なお、当時、高濃縮ウランの製造には膨大なコストがかかることを考えれば、天然ウランの使用もあながち非現実的とは言えない。
※天然ウランの成分の殆どは核分裂を起こさないU238で、核分裂を起こす同位体U235は天然ウランの中に僅か0.7%程度しか存在しない。
また、当時、天然ウランから核分裂物質のU235を抽出する最も効率が良い方法はサイクロトロン技術を応用したローレンツ力を利用する「電磁濃縮法(Y12P)」、ついで手間がかかる「ガス拡散法(K25P)」が主流だったがどちらも膨大な電力消費が課題であった。
マンハッタン計画ではウラン濃縮の為に専用発電所まで建設をしており、潤沢な資金に恵まれた米国以外は選択出来ない方式だろう。
我が国では、理研が「ガス拡散法」、京大が「遠心分離法」でウランの濃縮を試みているが成果が出る前に終戦となる。

3.英国でもドイツの核開発を知るところとなり、原爆の研究に着手をしているが、ドイツが重水を求める理由に二通りの解釈を持っていた。
※原爆の性能向上(小型化)と水爆の可能性
どちらも英国にとっては破滅的な脅威であり、重水製造プラントがあったノルウェーの工場を攻撃し、更に重水を積んだ運搬船を攻撃して沈めドイツ核開発の息の根を止めている。
なお、重水プラントの確保はドイツがノルウェーを占領した大きな理由でもある。

4.ヒトラーは原子物理学をユダヤの科学として忌避しており、原爆開発へは予算や人員などの政治的な支援が行われなかったこと。
結局、軍需大臣シュペーアは1944年2月、原爆は本戦争には間に合わないと判断し正式に開発を中止する。

5.ヒトラー、シュペーアの会談録でヒトラーは核開発について、ハイゼンベルクチーム以外にも研究を指示していると述べている。
これは国防軍のE.シューマングチームのことであるが、この詳細はシュペアーやハイゼンベルクにも知らされていなかった。
E.シューマングの研究については現在もなお不明な点が多く、物証もなく陰謀論的な憶測も多いが、特に以下の二点が注目されている。
★広島に投下された原爆と同様「ガンバレル型起爆装置の開発」
(マンハッタン計画では現代の原爆に採用されているプルトニウム爆縮型起爆装置の開発が主軸であり、世界初の原爆実験も爆縮型で、ガンバレル型起爆装置について米国は一切非公表としている。)
★重水素を用いた水爆理論構築。ただし、水爆を起爆する為には原爆級の膨大なエネルギーが必要であり、原爆の開発を断念したドイツでの完成は不可能。
なお、戦争末期、我が国に向かって出航した潜水艦U-234号は、ウラン鉱石の他「ガンバレル型起爆装置」の設計図も搭載されていたとする証言もあるが証拠はない。
なお、U-234号は大西洋上で米海軍に降伏したが、その際乗艦していた日本海軍士官2名は自決している。{/netabare}
----------------------------------------------------------------

※第1話から第7話までのメモは文字数制限の為削除。

第8話メモ
{netabare}各論
今回は軍事考証の必要はないので物語のみ。
吉野氏はソラノオト気分で脚本を書いているのか、戦時と平日の区別すらついていないようだ。
それにしても、戦時下の防諜対策とはどういうものかがマトモに考証がなされていない酷い回だなコリャ。
古城→重要機密施設の警備体制にしては甘過ぎるし、近衛兵が女性だけという設定も含めて非現実的。
非現実的に加え、ゲールの特務リッケルトをビアンカ達が偶然に拾い、伏線なしで痴情展開を設定してカタルシスを押しつけるご都合主義にはいい加減辟易する。

まぁ現実と非現実のギャップはあってもいいが、その折り合いのつけ方が子供騙しで既に物語のチープ化は避けられない状況と思う。
この物語の課題点は5話、6話でも散々指摘をしたし、改善の意欲も感じられないので言葉を費やすだけ無駄だろう。

アトランタが都度登場しているが、この国が欧州情勢に関与する動機が描かれていないのは致命的なミスだ。
つまり、アトランタがゲールとエイル両国を排除する「国益」は脅威の排除などという上辺なものではないだろうし、また、その程度で軍を動員出来るほど史実の米国事情は単純ではない。

米国の正義は常に攻撃された被害者の事実から始まるのがお約束。
現に史実では被害者になるように我が国だけではなく、ドイツに対しても策謀していただろう。
なぜ、そうまでして欧州情勢に介入したいのか。
史実を追い、アトランタのドロドロとした野心を見せないと視聴者をジンテーゼに誘導出来ないだろう。
ストーリー構成に参加している戦争屋にとって史実の米英同盟関係は空気のように感じているのか、設定そのものすら考えていないかもだな。

ドイツのポーランド侵攻から大西洋憲章締結に至るまでの両国の外交史を全く調べていないのが見え透いているし、戦史には詳しくても背景の歴史に音痴だと本作のように薄っぺらい脚本になる。{/netabare}

第9話、第10話一括メモ
諸般の都合により第9話のレビュー時期を逃したので一括します。
{netabare}しかし、この作品のレビュー少々書き難くなった。
{netabare}理由は余りの物語の陳腐さに我慢しきれず7話視聴後に制作会社ヘメールを入れた訳です。
他にも似たような意見があったのか、誠意のある回答を頂いた。
端的に言えば「まあ観ていて下さい。期待は裏切りません。」とのこと。
なお、今後のネタバレについては一切返信には含まれていない。{/netabare}
いや、確かに9話でマトモな流れになったが、尺も詰まった段階では少々遅きに逸した感もする。

さて、本作を視聴して戦争を感じさせないとの意見もあるようだが、想像力を欠いているのではないか?
本作を好む層は概ね実写戦争映画や実戦記録フィルムを鑑賞している層も多いと思う。
イゼッタやゾフィーのチート能力で多くのゲール兵やロンデリアン(ロンドン)市民が死んでいることを黙殺出来るとは、平和ボケな我が国の一端を窺わせ、とても憂鬱な気分だ。
一度、実戦の記録フィルムでも鑑賞してみたらよかろう。

本作では『魔法少女育成計画』のように生々しく凄惨な殺人描写がされていないだけで、実質的に多くの戦死者が出ているし、実写記録フィルムと重ね合わせれば死者累々の悲惨な状況は想像出来る。
東京空襲やサイパン、硫黄島、沖縄の玉砕戦、ドレスデンやロンドン空襲などの実写記録フィルムをしっかり鑑賞するのがよかろうが、グロいから見たくないとか言いそうだな。
しかし、それが戦争というものの現実なのだ。

戦争に対して背を向けてきた教育の歪みも問題だが、死体が少ない戦争アニメだから見易いなどと宣えているから、今般、尖閣のみならず、九州でも我が国の領海に堂々と浸入してくるシナの脅威など微塵とも感じない有難い感覚なのだろう。
シナ空軍の挑発で沖縄上空のスクランブルも異常事態だし、命を削りながらも国防に勤しみ我が国の平和を守っている自衛官諸氏の苦労を少しは考えてみたことがあるのだろうか。

某フィギュアアニメを無条件で讃えている層にも言えることだが、戦争が身近に来ているかもしれない現実は逃避して、戦争の悲惨さを感じさでないと本作を讃えながら、シナの良いように国土を蹂躙されてから後悔をしても遅いのだがな。

ガルパンオヤジの怒りはこの程度にして、物語はどうなのかに移ろう。
8話でその存在を暗に知らしめる伏線の通り、9話で白き魔女のクローンゾフィーが登場し、イゼッタに対し圧倒的な力量差で打ち負かす。
この種はイゼッタが魔力を地理的条件に依存していることに対し、ゾフィーは魔石を利用して地理的条件に左右されず魔力を発揮出来る設定だ。

この設定は上手く考えたと思うが、ゾフィーの存在を匂わせたり、古城への浸入目的が魔石の取得であったのも今後に向けての伏線で必要な尺だったのだな。

あと、ゾフィーがクローン技術で生まれた設定に対する批判もあるようだが、遺伝子操作によるクローン技術の思想的な始点はナチスの優生学からであり、実際に「レーベンスボルン」という交配で人為的に優れたヒトを作る実験が行われている。
ユダヤ人絶滅収容所ではその為の基地外じみた実験に囚人が利用されてもおり、その意味では可能性の範囲で荒唐無稽な設定ではないと言える。

次に、10話で登場したV1であるが、これは時系列的に無理があるだろう。
寧ろV2の方が現実的だ。
なぜならば、V2の原型であるA型ミサイルは1940年には既に発射実験が行われている。
フォンブラウンで調べてみるといいだろう。
対し、パルスジェット搭載のV1の開発はバトルオブブリテンの終了後であり、今回の設定はどう考えても可笑しいだろうな。

まぁ戦史を完全に無視をしているのなら、大戦初期でタイガーやパンサー、Me262を登場させてもいい訳だが、大戦初期の定石通りに3号、4号戦車、Bf109を登場させているし、また、本作が戦史準拠である事はPANZER誌でも述べられている。

しかし、設定に細かくイチャモンをつけても「魔女」の設定が荒唐無稽なので目を瞑っているのも必要か。
それでも、あまり無茶な設定をすると全てで陳腐になるので、止めた方がいいのだがな。

8話でも記述したが、アトランタ(米国)がたかが一駐ブリタニア大使の一言で軍の動員を図ったとするのはご都合主義もいいところだ。
アトランタは現実に攻撃されないと軍は動員しないし、ゲールのような独裁国家とは違い、この国は動員が正義となる確固たる理由が必要な国だからな。
でも今回ゲールがロンデニオン攻撃に踏み切ったことで、アトランタ軍動員の正当化を図るのだろうな。
史実では、ロンドン空襲時点でも米国は対独戦線布告はしていないのだけど。

10話の作画だが、2Dの爆発シーン、MS406の墜落爆発シーン、MS406vsBf109の3D空戦シーンは圧巻だった。
航空機と戦車、火砲の作画(3D含む)はパーフェクトなのに、空母の作画に課題を残したのは惜しまれる。

また、捕られたイゼッタ救出の為に、エイルの陸軍部隊と近衛が突撃の準備をしているところ、絶対装備数が少ないMS406が地上部隊との連絡もなく唐突に出現したのは、よくあるご都合主義に思える。

シナリオに厚みを加えるなら、突撃→撃退後退→空軍支援→再突撃の尺を取るべきだろう。
特に名機関銃MG34(WW2最高傑作機関銃MG42の前モデル)の連射で、エイル兵がなぎ倒されるシーンが見たかったが。
この、イゼッタ救出は重大局面で見せ場なのだから、もっと救出に苦労をするよう工夫をするべきだった。

陳腐な設定を残したまま、物語は進んだが、もう本作では誰もハッピーエンドは期待していないだろうし、バッドエンドをどのように迎えるのか焦点はそこだろう。
10話でも十二分に分かることだが、ゲールは帝政に置き換えたナチスそのものだ。
皇帝オットーはヒトラーの置き換えと見た方がいいな。

海外評価サイトでは現実の国家にするべきだとの意見もあったが、もろにヒトラーを出すといろいろと面倒臭いことになるし、この設定は仕方がないだろう。
それと、何故か10話では不可侵条約を反故にし史実通りヴォルガ連邦(ソ連)侵攻を目論んでいるが、局面はヴォルガ連邦との戦いで何か変化があるのかな。
ゲールはゾフィーを使いこなせるのか?不安な一面を見せる描写もあったが、史実通りの予定調和やオレタタ終了は避けて欲しい。{/netabare}
もうクールも残り少ないし、11話は相当詰め込んでくるだろうな。

第11話メモ
{netabare}うーん、どこまでも御都合主義で物語を進めるのかな。
しかし、親衛隊(SS)を登場させてゲールの邪悪なイメージを増幅させ、相対的にエイルへの同情を誘う演出は稚拙過ぎる。

10話で伏線が張られたベルクマンの失脚の理由も暗喩を含めて説明不足である。
一般に重大な国家機密を握っている人物を何かの理由でパージするのなら、国内に軟禁して行動の自由を制限するのではなかろうか?
したがって、寝返る必然性を含めて今話の展開は首を傾げたくなる内容だし、更に輪をかけて核兵器もどきとV2のセットか…

ベルクマンが寝返るにしても、これだけの超兵器を取引に使えば、エイルを降伏させる流れの方が自然だろうな。エイルから情報に見合う膨大な金と身の安全の絶対的な保証でも取らぬ限り。
常識で考えれば裏切り者は裏切った国のみならず、国を売った事実だけで保護国でも信用はされない。
場合によっては保護国側が取引の材料に使うだろうけど、安直に信用して行動の自由を許すなどエイルは子供が運営している国なのか?
ベルクマンをゲールに手渡してはならないだろう。

魔石の持つ裏の現実を突きつけてもイゼッタには全く感情移入をしない。
寧ろ、フェーネの危機に都合良く間に合わせる御都合主義には辟易してきた。
本作のキャラの誰にも感情移入が起こらないのは、ゴルゴ13ほどのシビアさは求めないが、現実とファンタジーの接合が悪い上に振幅が激しいことと、間の悪い百合描写と御都合主義の展開が余りにも多いことに尽きるな。
国家の命運を背負った会議に向かうシーンが、フィーネの緊張感ではなく百合なら誰でも呆れるぞ。

もう、子供なら喜びそうな話にまで劣化してしまったな。

イゼッタの出撃シーンは特攻に飛び立つような雰囲気だが、緊張感も悲壮感も中途半端で全く共感しないな。
イゼッタへ感情移入が起こらないのはストーリーの拙劣さもだが、茜屋さんの演技力にも問題がある。

イゼッタのおっぱいアップのカットはサービスとして捉えておこう。{/netabare}

【最終回】
{netabare}結論から述べる。
最終回も残念賞。
粗を探せば多々あるが、しかし、広げた風呂敷の回収はしっかり成就させている点は認める。
そこに至るプロセスや、設定の甘さは除き、イゼッタは平和への対価としての犠牲とさせたが、あくまで救われない形で幕を引くということは、イゼッタの死か消滅であることを意味する。
戦争という苛酷な現実を世界観に設定したのであれば、一つの使命を果たしたイゼッタの殉死こそ世界観に見合った彼女の最後だろう。
ゲールという国家の滅亡とイゼッタの命の取り引きで物語は醍醐味あるバランスは取れるのだけれど、脚本は本質的に履き違えてしまったようだ。
2期を考慮していないのだから、視聴者に平和の使者イゼッタを印象づける意味でもバッドエンドにすべきだった。

幕引きに至るまでについては、以下の各論でこの作品の課題点を指摘する。

(アトランタについての軍事考証)
アトランタにとってはゾフィーもイゼッタも「戦略兵器」として捉えていた脚本は評価するが、派兵(動員)に関してはモデルとした戦前の米国の政治、とりわけモンロー主義をもっと研究するべきだ。
アトランタを物語の正面へ出す場合、ゲールの潜在的脅威のみならず、具体的な脅威がアトランタにあった事実を描写すべきだろう。
史実のWW2では我が国の真珠湾奇襲後にドイツは米国へ宣戦布告をしている。
つまり、民意が国家運営の土台である米国は、仕掛けられない限りは兵を動かせない、厳密に言えば(当時は)海外派兵のような大規模な陸軍の編成は戦時状態が生じた上での戦時動員が必要な国である。
国家の成立上、地方自治が高度に発達している米国における陸軍の平時編成は州知事に統帥権がある現役州兵が主体であり、ベトナム戦争以前までは、平時における州兵の動員は治安維持等法律の緊急限定事項を除き大統領統帥の範囲外にある。
州兵、予備役の動員は戦時状態が必要十分条件であり、大統領統帥権に基づく戦時動員をする為には「攻撃された」という既成事実と大統領判断のみならず、戦時状態(宣戦布告を含め能動であっても受動であっても)の議会承認が不可欠なのだ。
つまり、当時の米国のシステムでは戦時状態を認識し、陸軍の戦時動員を完成するには1年近くかかるはずだし、動員編成に関しては軍事マニアの基本的な常識。
余談だが、太平洋戦争においてガダルカナルから反攻を開始し、太平洋戦線で終始戦闘を繰り広げたのは海兵隊である。
現在は第4軍として独立した地位にある海兵隊だが、当時の海兵隊は海軍の指揮下にあり、海軍は陸軍とは異なり平時から大統領の統帥下にある。
海兵隊は有事発生の際に速やかに編成動員可能なメリットがあるが、戦術使用は可能でも一国家を軍事的に降伏させるのには戦力不足であり、戦争終盤では陸軍の役割となる。
太平洋戦争も終盤の海軍主導の中部太平洋戦線の硫黄島、沖縄では米陸軍も戦闘に参加しており、陸軍のマッカーサーが率いる南太平洋戦線が膠着気味であったのは、動員編成が複雑な陸軍の特殊性によるものだ。

ノルマンディーにしても、あれだけの大部隊を編成する為に宣戦布告から2年半近くの準備期間を要している。
本作では大使の進言から数ヶ月でブリタニアに派兵をしているが、アトランタの政治システムや軍事常識外の陳腐な設定であったことが窺い知れよう。
各国の政治や、陸軍の性質をもっと研究した脚本でなければダメだな。
特に米国は正当な理由に基づく徴兵拒否を認めている国でもあり、戦前の我が国のように赤紙1枚で簡単に頭数を揃えられない複雑な事情もある。
完全志願制の我が国自衛隊の悩みは予備役の不足であるが、いざ戦争となれば現役の員数ではなく、予備役や後備役の動員がどれだけ可能かで、その国の軍事力が決まる。

登場国家こそパロディではあるが、史的事実関係に沿った脚本を評価していた折に、アトランタ参戦プロセスの端折り方は軍事設定において致命的とも言えるミス。
WW1のように、ゲールのUボートがアトランタの民間船舶を攻撃したシーンでも挿入しておけば、アトランタの派兵には現実味が帯びたのだが、残念だ。

(ベルクマンに見る脚本の底の浅さ)
まず、ベルクマン失脚の動機が曖昧なのは前回にも記したが、単に知りすぎた人物というだけではなく、もっと具体的な説明が必要であっただろう。
結局、ベルクマンはゲールへ引導を渡した物語のキーパーソンなのだが、その描写が雑過ぎたのが頂けない。

フィーネとイゼッタの百合百合しい関係の尺を、ベルクマンという人物の掘り下げに当てればまた違った評価となっただろう。
愛国心より個人の命が優先するとした利己的なベルグマンの人物像の描き方は、倫理的な抵抗はあっても、ある意味では真理だ。
しかし、それをゲールの国民の一人として描いたことに、脚本の政治的な意図が感じられなくもない。

脚本が、史実として祖国敗戦後でもゲールのモデルとなったドイツ人気質とはとのようなものであったかは、シベリア抑留記で記述されているドイツ人捕虜だが、ソ連に屈せず最悪の環境を甘受してドイツ人としての誇りを抱きシベリアの土になった事実を知っていればベルクマンのような描き方ができたのであろうかな。
ドイツ人捕虜の高貴な態度に胸を打たれた著者は、自分可愛いさに次々と祖国日本を裏切りソ連へ忠誠を誓っていく周囲の日本軍捕虜の節操のなさを憂いていた内容だった。
これは、15年程前に『丸』が特集していたシベリア抑留記に書かれてあった。
おそらく、ヒムラーやゲーリングのような往生際が悪かったナチス高官や、連合国に脚色されたドイツ人のイメージでベルクマンの人物像を設定したように思う。
ドイツ人であれ、アメリカ人であれ、日本人であれベルクマンのような人物は確率的に存在するのは認めるが、ネガティブな人物であればこそ、人物描写を掘り下げなければベルクマンがドイツ人代表のような間違ったメッセージを与えかねない。
そう考えるとやはり脚本の底の浅さは拭いきれない。

危険人物として暗殺の対象とされたにも関わらず行動の自由を許したゲールの対応や、売国人物と知りつつエイルがベルクマンを利用した浅はかさは「国家」というものを脚本が理解をしているのか甚だ懐疑するお粗末な展開だった。
ベルクマンとミュラーは同じ情報を扱う者として、国家への忠誠に関しては対極的に描かれている。

ミュラーがエイルへ絶対忠誠を誓う背景には彼が貴族であることが挙げられよう。
爵位は国王から授けられるものであり、国家(というより君主)に対し絶対服従を誓う根拠ともなり得る。
ベルクマン部下のリッケルトも貴族家系ではあるが、彼の国家への忠誠心もミュラーと通じるところがあるだろう。
脚本はミュラーをリッケルトの隠喩としても表現し、ベルクマンとの応酬を通してベルグマンの性格を掘り下げたかったかな。
更に、バスラーの愛国心を強調し、ベルクマンという人物像を確立したかってのかもしれないが、これだけ物語のキーパーソンとして活用した以上、ベルグマンの直接的な掘り下げをしなかったことは脚本の怠慢としか評価が出来ない。
最後は生き延びて、アトランタへ魔女の力で得た核兵器を売却したようだが、この人物の生き様は、百合や他のサブキャラの描写を減らしても尺を取るべきだった。

(ゲールがヨーロッパ征服を試みた動機が意味不明)
さて、本作はWW2を背景とした世界観だが、ヒトラーが何故欧州大陸で戦火を拡大させたかを理解しているのかが甚だ疑問なストーリー展開である。
そも、ヒトラーは全欧州の覇権を握る意図があった訳ではない。
ヒトラーの目的はWW1で喪失した旧帝政時代の失地回復であり、ポーランドを占領したのもWW1の結果でポーランドが独立し、飛び地となった東プロイセンとケーニヒスベルクの回廊復活が目的だ。
ヒトラーの政策の第一目的は「ベルサイユ体制」の破壊であり、当時のドイツ国民が支持したのもこの政策を掲げたナチスに対してである。
ヒトラーとて、それ以上のことはドイツの国力を考えても出来ないことは重々承知をしていた。
したがって、ベルサイユ体制の守護者である英仏と本格的な戦争状態となることはヒトラーの本意ではなく、ポーランド侵攻までには相当の外交努力が行われていることは注視をすべき点である。
当時の英仏もWW1の後遺症から抜け出せてはおらず、可能な限り外交交渉で決着を図る姿勢でドイツの要求を呑んでいた。
ヒトラーはポーランド侵攻にあたり、ソ連と不可侵条約を締結し、モロトフ=リッペントロップ秘密議定書に基づき、西からポーランドに侵攻、東からはソ連が侵攻しポーランドは消滅した。

勿論、ソ連との不可侵条約は後に明らかになるようにドイツ側の欺瞞工作である。
東プロイセン回廊の確保でヒトラーの目的は達したが、ポーランドと軍事同盟を締結していた英仏は「集団的自衛権」に基づきドイツに宣戦布告をする。
ヒトラーはポーランドに関する英仏の感触や、ソ連もポーランド侵攻に同意したことで英仏との対立は避け得ると判断したが、英仏はソ連は黙殺しドイツのみに宣戦布告を行う。
ヒトラーとしては不本意な結果を招いている。
実際宣戦布告をした英仏もポーランドを直接助けることはせず、ドイツとの軍事衝突を避けていたのだが、ヒトラーのタイムスケジュールには第二段階としてソ連侵攻があった。

しかし、フランス侵攻をヒトラーが考えたのは、対独英仏宣戦布告が明確な動機であり、隣国であり大国であるフランスが宣戦布告を放棄しない限りは、常に軍事的な脅威に晒せれることとなり、今でいう「先制的自衛権」という考えから軍事侵攻に踏み切ったものだ。
フランス侵攻と同時に英国のチェンバレンが辞職し、対独強硬派のチャーチルが首班となり、これでヨーロッパでの全面戦争が不可避となった。
つまり、ヒトラーのフランス侵攻はドイツにとっては防衛であり、彼が描いていた大ドイツの図版には含まれてはいない。
中央ヨーロッパや東ヨーロッパには傀儡政府を樹立せず、ドイツ直轄の軍政であったが、フランスには傀儡政府(ビシー政府)を樹立した点、南ヨーロッパにはヒトラーの盟友ムッソリーニがおり、イタリアの勢力圏をドイツが奪う意思はなかった。
スペインは中立国だがフランコ体制の同国も、ポルトガルに対しても領有の意思は見せてはいない。
ただ、イタリアがあまりに軍事的に情け無い戦いを続けムッソリーニがヒトラーに泣きついてきたことから、南ヨーロッパやアフリカへも派兵をせざるを得なくなり、イタリアの降伏で南ヨーロッパ戦線の維持をドイツ一国が背負うこととなったのは、ヒトラーの意図以外の不確定要素から生じた出来事である。

ダンケルクでの詰めの甘さは、ヒトラーがなお英国との和平を切望していた証しでもある。
しかし、チャーチルの強硬姿勢に結局、対英問題解決は軍事的な勝利しかないと悟ったのでろう。

ソ連侵攻の目的は『我が闘争』にもあるように、ユダヤ人の抹殺とスラブ人種の奴隷化と天然資源の確保であり、これは政権に就く以前からの思想であるので、ソ連がどのように下手に出ても戦争は不可避であったと思う。
『我が闘争』を読んでも、また、現実のヒトラー政策を考えても、彼の大ドイツ構想は東方拡大であり、全欧州にまで野心があったものではない。
フランスが対独宣戦布告をしなければ、フランスへの迂回路であるベルギー、オランダの軍事占領が行われたかも疑問だし、フランスを含む、南ヨーロッパは元来、彼の図版の外にある。

本作ではゲールがヨーロッパ征服の野望を如何なる動機で抱いたのかが不明瞭であり、かつ当時のドイツを巡る欧州情勢や史実は上記のとおりであり、ゲール(ドイツ)を無条件に悪者とする姿勢は、ハリウッドB級映画のテンプレや、ニュルンベルク裁判史観や侵略者ゲールを設定したのは、安直かつ幼稚に思えてならない。
WW2の設定を用いるのであれば、ゲールの国家戦略も政治的に詰めて設定すべきであろう。

(フィーネ発言の真意)
アトランタの意見では魔女を抱える国は戦略的に絶対的な優位を誇ることとなるが、それはアトランタが述べるようにゲール亡き跡の安全保障に直結する課題だ。
アトランタがこの会議に参加した経緯には大きな疑問があっても、発言趣旨そのものは妥当だろう。
フィーネはここで、イゼッタ個人の死ではなく、レイラインの魔力を吸い上げた結果は魔法そのものがこの世から消え失せるとした発言をした。
しかし、フィーネの最後の涙はイゼッタは死ぬかもしれないとの絶望のメタファーであり、その死を以ってしてアトランタの懸念は取り除けるとした大義と私情の狭間で大義を取った指導者の意見であると私は考える。
反面、フィーネの本音は魔女イゼッタではなくイゼッタとなっても愛情には些かの変化がないことと、自らの力量不足をカバーしてくれたイゼッタへの感謝の涙でもあろう。
私情と大義の狭間に揺れるフィーネは、指導者としては未熟だが、人としては共感を得るものと思う。
このフィーネを描いた脚本は評価できよう。

(イゼッタとゾフィーの対決)
イゼッタとゾフィーの属性については「(イゼッタの忠誠をフィーネ個人への愛情で描写した短絡さ)」で述べるので、ここではラストの対決に的を絞る。
パリ上空を舞台に繰り広げられた、白熱のバトルシーンの描写に関しては、圧倒的な作画で十分に楽しめる内容だ。
イゼッタがエッフェル塔を折るところは凄い迫力だが、迫力においてはゾフィーも負けてはいなかった。
しかし、命が惜しいゾフィーに対し、イゼッタは自らの死を厭わずに最大魔力で応じている。
イゼッタの気迫勝ちだが、イゼッタが死をも辞さない覚悟を抱くプロセスがお粗末である為に、本来は十二分に感動するべきシーンなのだが、私には50掛けとなってしまった。

(オットーの自殺)
史実でヒトラーは自殺をしたが、その状況に合わせたのかな。
しかし、史実のドイツの末期はとても悲惨であり、ヒトラーはソ連兵が闊歩するベルリンの地下壕で自殺を図っている。
本作のノイエベルリンの描写では末期ベルリンの断末魔の悲鳴が伝わらない。
私は実際、壁崩壊直後のベルリンと壁の緩衝地帯にあった空き地のまま放置されていた、総統大本営地下壕跡を訪れているから、余計に陳腐に思えるのかもしれないが。
ノイエベルリン市民が参加している地上戦を描いた方が、追い詰められたゲールの直喩にもなったろうし、オットー自殺にも説得力があっただろう。
オットーにずっと付き添っていた側近エリオットは架空設定だが、自殺を確認したという意味ではボルマンがモデルだな。

(イゼッタの忠誠をフィーネ個人への愛情で描写した短絡さ)
本作で最も問題となるのは、イゼッタの立ち位置だろう。
本作では執拗にイゼッタとフィーネの過去の出会いを描写し、イゼッタはフィーネへ恩義を感じていることを強調している。
また、フィーネは一国の君主の立場を超えてイゼッタを大切にすべき友人から愛の対象として描いている。
本作も多くの視聴中断者を招いたが、その原因の多くは百合展開である。
世界観と百合のミスマッチが視聴者の嫌悪感を招いたと思うが、それには十分同意を出来る。
脚本の吉野氏には戦時と平時の見境がついていない旨の指摘を散々してきたのだが、平時が背景での百合展開ならば、そうとも割り切れる。
『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』は平時における兵士達の日常を描いた内容であるから、百合要素もエピソードの一つとして受け入れることは出来る。

しかし、国が危機に際している状況で百合でイゼッタの忠誠心として描くのは、戦争という無慈悲で凄惨な現実を余りに茶化してはいないかな。
イゼッタはフィーネの存在がなくても、戦争を終わらせる為にはゲールと対決する心構えがあれば、平和の使者としての彼女に大きな共感が生じただろう。

しかし、フィーネという個人に陶酔する余り、彼女の理想を現実化したいという利己的な理由でゲールと対峙させても何も共感は生じない。
戦争というのは一個人の理想ではどうにも出来ない過酷な現実であり、魔法というチート能力の設定を用いるところを錯誤し、現実とは大きく乖離してしまったことは本作最大の失敗であろう。

魔法と兵器の対決はエンタメ的には間違えてはいない。
『ストパン』もそういうファンタジー設定で人気を博したのだから。
しかし、本作は『ストパン』よりも妙にリアルを追求しているが故に、ファンタジー設定をよく練らずに用いると、世界観との齟齬や乖離が生じるリスクと裏腹の関係となることも指摘済みである。
軍事オタが本作を評価しない点はこれに尽きる。

更に、イゼッタの理想は大義に立脚したものではなく、フィーネの理想の具権化であったこともWW2という大きな器に対しては説得力がないものとなった。
海外評価が辛辣なのは、イゼッタの正義はフィーネの借物の正義であり、百合感情で得た極めてストイックに反する俗物的で許容しがたい点にあることだ。
ゲール討伐という大風呂を広げず、フィーネとの愛情物語に路線展開をすれば、また別の評価を得られたであろう。
最後、イゼッタが生き残る点も、殺したくないスッタフの御都合主義だと思うが、殺した方が殉教者となる訳だし、魔女というキリスト社会においては極めてアグレッシブな存在に対する明確なメッセージとなったはずだ。

逆に、エイルで過去に魔女裁判にかけられ、命を落としたゾフィーに私に共感を抱いた。
だってそうだろう。
ゾフィーは本気で愛したかつてのエイルの国王の遺言によって異端審問の上処刑された。
異端審問が吹き荒れ、魔女狩りが横行していた当時の欧州情勢を考えると、この国王の判断こそ、フィーネが見習わなければならない、私情を捨て大義を守る指導者としての矜持だが、大義には犠牲が生じ、多くの私怨を招く。
その意味でも私怨でエイルを滅ぼしたい気持ちは正直で嘘偽りはないだろうし、イゼッタの偽善よりも遥かに自然な感情だ。
更に、感情移入はゾフィー役に雨宮さんの熱演もあったのだが、対しイゼッタ役の茜屋日さんの演技力には課題を残している。

イゼッタが述べた「みんなの命を預かる人はたった一人に拘ったらダメ」はそのままイゼッタへのブーメランとなり、このセリフを吐かせながら生き延びるのは余りに矛盾が過ぎるのではなかろうか。
更に、回想でフィーネが百合私情を振り切り涙ながらにイゼッタへ戦いを命じた描写を感動として活かし、イゼッタがゾフィーに語った大義(私情に揺さぶられた偽善的な大義だが)を衝突させたのであれば、ジンテーゼは視聴者へ判断を委ねる、双方生死不明のメタファーとして結論付けなかった方が良かったのではないかな。
よって、最終回でイゼッタも消えていれば良作ではあったと思う。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 76
ネタバレ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争+魔女=?(絶賛レベルではないですがまあまあ面白かった)

原作なしのオリジナルTVアニメ作品。

W主人公二人(公女フィーネと魔女イゼッタ)の名前を合わせると、タイトルの『終末のイゼッタ』になる(?)といういきなりのタイトルネタ回収…。
(真面目なドイツ語のタイトル "Izetta, Die Letzte Hexe" は「最後の魔女、イゼッタ」の意味。"fine" はイタリア語での「最後」の意味なので本気にしないでくださいね…。)

話の設定としては、現実に似ているっぽい架空の歴史を舞台とする『GOSICK』方式ですが、年代は『GOSICK』よりも後で第二次世界大戦相当の時代が舞台です。似たような設定の『ストライクウィッチーズ』よりはリアル寄りな感じ。

国の名前はぼかしてあるけど、モデルとしている国はまあ普通にわかる。

エイルシュタット(フィーネの故郷)= リヒテンシュタイン
ゲルマニア帝国 = ドイツ第三帝国(あえて「第三帝国」表記(笑))
ブリタニア = イギリス
テルミドール = フランス
ウェストリア = スイス
リヴォニア = ポーランド

ゲルマニアがリヴォニアに電撃侵攻して同盟国のブリタニアとテルミドールが参戦することで欧州大戦となったという経緯もほぼ史実通り。

ゲルマニアの使用している兵器も当時のドイツ軍が使用していたものがモデルになっているようですね。

そしてエイルシュタットでは、ドイツ語が話されているっぽい。そして史実のリヒテンシュタインとはきっと異なる過程を経て{netabare}ゲルマニアによる占領を免れて{/netabare}終戦を迎えます。

{netabare}ドイツ語タイトルの方がストーリーとマッチしている気がするけど、軽いネタばれ感。{/netabare}

なお、作中登場兵器の実戦投入時期は史実と若干のズレがある模様。それを細かく気にするのか、あるいは戦史自体が異なっているから気にしてもしょうがないと考えるかで視聴者の軍事面の描写に関する評価は別れるかも。

ちなみに私は「戦史自体が異なる」派かなあ。あと、フィーネとイゼッタの関係をあえて性的なものに見えるように演出している感があるのも賛否別れるかなあ…。

音楽については、特に劇中音楽はかなり良かったと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 62
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

第二次大戦を下地にした魔女と王女の物語…信じ尽くす大切さを問う物語

この秋、ユーフォ二期とともに期待した作品でした。第二次世界大戦のヨーロッパをモチーフに、小国の皇女が大国に立ち向かう。それに加わる魔女、これは面白そうだし、1話で引き込まれてしまいました。展開しだいではそうとうな作品になる予感がしました。

1話…あっという間に引き込まれてしまいました
{netabare}小国の皇女(モチーフはスイス?…ではなくリヒテンシュタインだったようだ)フィーネが、大国で戦争しかけているゲルマニア(どう見てもドイツ)の脅威から自国を守るために、同盟を求めてイギリスっぽい国にいく話でした。
道中で敵から逃れるために奮闘するフィーネ。従者は倒れ、自国はとうとう戦争に巻き込まれ、自らも囚われとなっても信念を曲げないフィーネがカッコいいです。それからキャラデザインも良いです。最後に主役のイゼッタが登場してフィーネを救う場面で次回へ。箒でなく銃に乗った魔女のイゼッタ、こんな設定もありかと。

1話があっという間に終わった感じです。これは面白そう。最後までこの面白さが持続しますよう祈ります。{/netabare}

2話…二人の絆
{netabare}フィーネのピンチを救ったイゼッタ。国にたどり着いたは良いけど、フィーネは重傷。イゼッタとフィーネの関係が深いものだった事が分かり(1番肝心なところは後回しみたいだが)、イゼッタはフィーネの国を救うことを決意する。

魔女狩りのピンチをフィーネが体を張って救ったのかなと思いますが、イゼッタがどうしてゲルマニアに連れられそうになったのか、興味がありますね。とにかく深そう。まだ2話か、先が楽しみで仕方ないです。{/netabare}

3話…最終兵器魔女
{netabare}大国に攻められる小国、兵士たちのフラグたちまくりのなか、戦闘は圧倒的不利な状況。大国の軍は余裕降りまくり、これフラグだよな?
そこにイゼッタが参戦、なんだこの魔女は?圧倒的ではないか!ランスのファンネル?楯?おいおい、つえぇぇぇぇぇl!
ピンチはたった一人の魔女によって救われた。という展開。それと、フィーネの心の強さと王的資質いったら…惚れます。これは思っていた以上に面白い。つかみはすごく良かったです。でも、鬱な話も有るんだろうな…{/netabare}

4話…魔女の秘密
{netabare}魔法が使えるのは特定の場所のみ。そこから外れると使えないという。
フィーネの父、つまり王が亡くなり、フィーネが王位へ。そこでイゼッタを登場させて白き魔女の再来を告げ、他国への牽制も狙うという。
イゼッタとフィーネの過去が明らかとなり、イゼッタが忠誠を誓う理由が分かりました。それにしてもフィーネがカッコいい。

白き魔女の裏切り、気になります。イゼッタがゲルマニアに捕らえられていたこともあり、再び捕らえられて洗脳させられ…なんてことないよね? あまりにもフィーネとイゼッタの絆が強いから、イヤなフラグに感じます…{/netabare}

5話…探り探られ
{netabare}フィーネの王位継承式でイゼッタを面前に披露。その能力を世界発信して、他国を牽制させる狙いだ。
白き魔女の末裔の存在はやはり影響が大きく、小国を無視できなくなっていた。が、ゲルマニアはその存在を見透かし、イゼッタに弱点が有ることを察知する。
ゲルマニアの侵攻が再びはじまるが、そこは魔法が使えない場所。フィーネ達は策を練り、その侵攻を食い止める。という展開でした。

大国対小国の心理合戦、なかなかの筋書きでした。ただ、ゲルマニアの諜報部員が入り込み、イゼッタの弱点がバレそうな気配、眼鏡君も加わりそうな気配が…眼鏡君、いっぱいフラグ立てているからなぁ…。

ここに来て、ちょっと粗が見えてきた気が…。近衛が全員女子というのはさすがにないかと。しかも、先祖伝来って言うからね。近衛師団の女子団っていうことにしていいのかな? ま、細かいことだけど。{/netabare}

6話…貴重な眼鏡君
{netabare}小休止の日常回…と思ったのは前半だけ。ゲルマニアには何か研究施設があったり、新型戦闘機が製作されていたりと着々と準備始めてます。研究ってまさか核じゃねぇよな?
ブリタニアで会議が行われるためイゼッタ、フィーネが向かうことに。その頃、スパイの報告が入り、ジークが向かい、イゼッタの秘密を知っている眼鏡君を射殺…そうだ、この話は戦争の物語だったね。ジークの決意を聞いたときに、そういう役目を負う人間が必要だよねと思った。

バチバチ戦う以上に緊張感あるストーリーだったように思います。前半の日常も良かったですけどね。フィーネの可愛い部分が見えて。ただ、パイを食べているフィーネがどうしても小鳥ちゃんに重なったのは何故だろうか…。{/netabare}

7話…いっしょにおいで
{netabare}ブリタニアに到着したフィーネとイゼッタ、そこにはゲールに対抗する諸国のお偉いさんが会議をしていた。ゲールは空母を完成させ、さらに強力な力を手にしていたという。フィーネはイゼッタが空母を蹴散らすと告げる。
魚雷を従えて空母に向かうイゼッタ。しかし、空母はすでに出航、敵に動きが読まれていたのだ。待ち構えていた敵兵に狙われるイゼッタ。4発あた魚雷は2発失い、しかも海に墜落。魔法使える地場からずれたのだ。魔力使えるポイントには空母が、そこでイゼッタは空母の隙を狙い、魚雷をぶち込む。見事空母を撃破。しかし、その動きでベルクマンに弱点がばれてしまい、しかも、なぞのカプセル登場で次週。

ゲルマニアはイゼッタのほかにも魔女を捕らえていたようだ。ということは、イゼッタを逃してものうのうとさせていたのは、魔女の力がどんなものか、弱点は何かを探っていたということなのかなと思う。ゲルマニアも実際に魔女の力がどんなものか計りかねていたのではないだろうか。
イゼッタが戦っているシーンは痛快なんだが、服の汚れぐあいとか、一生懸命さとか見ていると、なんか切なくなる。不幸な話にならないでほしいと心から思います。{/netabare}

8話…スパイと近衛の小さな恋物語
{netabare}エイルシュタットに潜入したリッケルト。目指すは旧城、その途中で出会ったのがビアンカとロッテだった。ロッテの実家の宿屋に宿泊し、ビアンカとも仲良くなるが、目的である旧城に潜入。そして発見した白き魔女の秘密。その証拠を持ち帰る途中に近衛に見つかり、ビアンカに撃たれて絶命するリッケルト。ビアンカもまさかの展開に呆然とするしかなかった。リッケルトに証拠を託されたローレンツもまた、近衛に狙撃され死亡する。証拠は謎の住民に引き継がれ…
一方、ブリタニアでは仮面舞踏会が開かれ、フィーネとイゼッタが外で踊ろうとしたところに現れたベルクマン(なぜお前がここにいる?)と謎の少女。謎の少女はイゼッタの唇を奪い、口を切らせて血を吸う。その瞬間、謎の少女は白目を剥き気を失う。
イゼッタの力を知ったアメリカ…アトランタ合衆国ではこの戦争に本格参戦を決定した。それはゲルマニアとともに、脅威となってきたエイルシュタットも撃ち滅ぼすために…

後半の伏線を張った回でした。ゲールの魔女は何なんだろう?人工物?となると、イゼッタを捕まえていたのはイゼッタの魔力を抽出するためだったのか?
アトランタの本悪参戦で戦局ががらりと変わるんだろうな。エイルシュタットはどうなってしまうのか…。
なんだか悲しい結末待っているのではないかとハラハラします。ED物悲しいし…{/netabare}

9話…展開急変、あぁ…ヤバい…
{netabare}ブリタニアの会談から3ヶ月、包囲網が築かれつつあり、ゲールの動きが鈍くなっていました。イゼッタは世界から注目されるようになり、エイルシュタットも束の間の休息感に浸っていました。
そこから一転、ゲールが西を囮に東から攻めてきました。イゼッタは新兵器とともに向かいますが、打ち込んだミサイルが何者かに撃退されてしまいます。なんと、ゲールが送り込んだのは魔女。しかも、伝説の白き魔女(のクローン)なのです。クローン技術使ってきやがった! 伝説の白き魔女はイゼッタに止めよう説得しますが、フィーネのために戦うと言う。イゼッタは白き魔女と戦うけど、魔法使える場所なのに墜落、白き魔女はアンチ魔法の道具使えるものと思われます。敗れたイゼッタは鎖に吊るされ…
イゼッタの敗北により、空ががら空きとなり、ゲールはエイルシュタットに突入。首都がぼろぼろ…

急展開でした。どうなるのか気になって仕方ありません。いちおう、これまでの伏線を回収しつつ、次の展開に入ってきてますが、一気に重い展開になってしまいました。白き魔女の過去に何があったのか、戦争はどうなるのか、イゼッタはどうなってしまうのか…。

これ、一期で終わるのかな? どうせなら丁寧に描いてほしいので、二期までいかないかな? このままだと半端になってしまう気がします。面白いだけに、丁寧にいってほしいです。{/netabare}

10話…絶望か、希望か、どっちに進む?
{netabare}イゼッタが捕らえられ、エイルシュタットは首都が陥落。イゼッタを命がけで救うエイルシュタットの兵士たち。イゼッタはなんとか救われ、首脳陣たちが避難した防空壕兼秘密基地で療養。
そのころ、ゲルマニアはゾフィーの力を使い、ブリタニアに大量のミサイルを撃ち込み、ロンドン…ロンデニアを木っ端微塵に。ゾフィーがゲルマニアの兵器として確立したことにより、ベルクマンがお役ごめん。ほぼ捨てられて状況に。ゾフィーの量産化が図られ、さらにはどう見ても「核爆弾」を開発したゲルマニア。もはや怖いものなしとばかりに各国に講和の条件を突きつけ、さらには東の大国ソ連…ヴォルガ連邦と不可侵条約結んで(当然表面だけ、侵攻する気満々)、最後はアメリカ…アトランタを攻める気でいる。

ジークから白き魔女の秘密が語られ、その力の源になっている魔石の半分を見せられたイゼッタは…で次週。

フィーネがその先をどうするのかを迷い、イゼッタは姫を助ける決意は変わらない。どう転んでも魔石を使うんだろうね…となると、イゼッタの命は…。
ゲルマニアの先も見えてきたようです。二次大戦をトレースしているので、ゲルマニアは連合国から逆襲され、首都陥落、皇帝自殺(もしくは暗殺)という全体の流れなんでしょう。しかし、イゼッタ対ゾフィーの決着はどうなることやら…なんとかイゼッタが生き残れる決着にならないだろうか…イゼッタがあまりにもけなげ過ぎて、見ていると切なくなるんだよね…{/netabare}

11話…そういう展開になるよね…
{netabare}秘密の基地がゲール軍に発見され、急襲される。フィーネは投降を覚悟し、絶体絶命のピンチ。そこに魔法を使って救出するイゼッタ。魔石の片割れを使い、魔法を使えるようになったのだ。それはつまり、命を削ること。フィーネが弱気になっているのを檄するイゼッタ。フィーネも覚悟を決めて最後まで戦うことに。
ゲール軍に付いてきたベルクマン。ベルクマンは自分が生き残るためにゲールの情報を伝えた。その内容は国の終末を意味し、それを阻止する必要があり、フィーネとイゼッタは最後の決戦に向かう。

かなりすっ飛ばしましてつじつま合わせがスゴいのですがが、内容は濃かった回でした。ベルクマンとジークの会話が良かったです。
えっ?もう終わり?…やっぱり一期では短い…イゼッタ、生き残って幸せな結末になってほしい…。{/netabare}

12話(最終回)…「地球のみんな!ちょっとずつ元気を分けてくれ!」
{netabare}ゾフィーとイゼッタの最終決戦はこんな感じでした。
ゲールが主催する会談に向かうフィーネ一行に立ちはだかるバスラー。これを振り切り会場へ向かうが、その途中、ジークが倒れる。彼が最後に観たのは眼鏡君の幻だった…。
一方、ゾフィーとイゼッタの最終決戦は魔石の力を全解放した激しいものとなる。二人は信頼する者のために戦い、一方は裏切られ絶望し、一方は最後まで信じ抜くことで戦った。ゾフィーがイゼッタとの戦いから離れられないことに、ゲールの部隊はミサイルを発射する、クローンの力を使って。
ゲールと諸国の会談に現れたフィーネ。フィーネはイゼッタがゾフィーと戦っていることを伝え、終息させると宣言する。しかし、魔女が残ると同じことになると憂慮する首脳たち。それに対しフィーネは言う、すべての魔力をこの世から無くすと。これはイゼッタからの提案だった。
イゼッタはすべての力を使い、この世にある魔力の全てを吸い上げる。ゾフィーの魔力もゾフィーのクローンの魔力も、ミサイルに搭載された爆弾の魔力も…。
これによってゲールの力は弱まり、大戦の流れも変わり、3年後にはゲールが敗れる。フィーネはとある森にあるコテージを訪ねる。そこには成長したロッテに車イスを押される赤い髪の女性が待っていた。

終わっちゃった…どんな終わり方するかと思ったら、あるあるな感じでした。イゼッタが全てを背負い、最悪をを除去する。よくある。生きていたことを示唆する終わり、あるある。
ゾフィーが救われなかったのは可哀想かな。最後に何かしら笑顔にできるシーンがあってもよかったように感じます。{/netabare}

第二次世界大戦をトレースしたこの物語。キャラは本当に良かったです。イゼッタは最後の最後までブレませんでした。とにかくフィーネのために戦い、やり遂げました。綺麗な衣装着てボロボロになるイゼッタの姿は切なかったです。フィーネは小国ではあるが国王として苦労と悩みを抱えながらも国のために戦いました。エイルシュタットの幹部、ゲールの幹部、それぞれ曲者揃いだけど個性強くてそれが絡んで物語を盛り上げました。

ストーリーは12話でギリギリまとめた感じは否めません。世界観が大きいのに、こじんまりとテンプレのようなまとめ方です。これだけのキャラと内容なら二期とは言いません、せめて5話くらい余裕があったらもっといい作品になったと思います。映像は好きでした。特に戦闘の場面は滑らかで迫力ありました。

魔女と王女の世界を変えるための戦い。戦争をモチーフにしてますが、人間の物語が強くなってます。期待分のものは見れたように思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

67.1 8 2016年度の戦いアニメランキング8位
Rewrite(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (685)
3473人が棚に入れました
緑化都市、風祭。文明と緑の共存という理想を掲げたこの都市に住む天王寺瑚太朗は、神戸小鳥、吉野晴彦らの友人たちと平凡な日々を送っていた。

そんな平和な風祭市に、年一回の騒がしい時期が訪れようとしていた。

都市を上げての収穫祭。

巨大な文化祭のようなその催しに、瑚太朗は記事のネタ集めのバイトを始めることに。風祭では未確認生物の情報や、オカルトチックな噂がまことしやかに囁かれていたからだ。

同時期、瑚太朗の身に不可解な出来事が降りかかり始める。瑚太朗はオカルト研究会の会長、千里朱音に助けを請い、知り合いの生徒たちをも巻き込んでの調査を開始するのだった。

それは瑚太朗にとって、ちょっとした冒険心のつもりだった。騒がしく仲間たちと過ごしていけるなら、それで良かった。瑚太朗はまだ気付かない。それが誰も知らない“真実”の探求へ繋がっていくことを。

──書き換えることが出来るだろうか。彼女の、その運命を。

声優・キャラクター
森田成一、斎藤千和、篠宮沙弥、喜多村英梨、すずきけいこ、朝樹りさ、花澤香菜
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

待っていたKey作品…そして終わったあと

Keyの作品は大好きです。アニメだけですが鍵っ子に入るかなと思っています。keyの原作ゲームはすごく良いと言われてますが、ゲームまで手を出したら時間がいくらあっても足りません…。Rewriteは原作内容面白そうだったので、楽しみにしてました。
何でも原作とは少し変えるそうで、どんな話になるのでしょうか。

1話…顔見せ
{netabare}とうとう始まりました。登場人物紹介といったところです。キャラデザインはいかにもkeyっぽくて良い感じです。篝がキーになるようですが、今回は一言も発せず。そういや、中の人は別作品で主役だったな…。
千和さん、この作品は甲高い方でした。そりゃこのキャラでひたぎ声出されてもね…。振り幅広い声優さんです。{/netabare}

2話…式神トモコ大活躍
{netabare}物語に参加するメンバーがオカ研に集まるという話。これが本当のスタートだと思う。なら先週の一時間に詰めておけよと思ったが…。篝の役割がいまいち分からん…。
序盤の日常に細かい笑いを入れてくるあたり、やっぱりkeyっぽい。ハーレムくさいが、ルートあるゲームと違ってアニメだし、単純なハーレムにはならないと思うが…篝のくだりは笑いました。寝っぺはダメでしょ(笑){/netabare}

放送開始前に麻枝さんが退院されたとか。よかったです。大変な病気だったようですね。この作品には原作で絡んだようですが、回復されて新作作ってほしいです。

3話…中二病でも?
{netabare}ダークフレームマスターと邪王真眼が出ていた気がするが…
前半が日常パートで、後半がシリアスパートになる回でした。日常パートはヒロインたちとの戯れとなぜかツチノコ探し。さらに登場人物増え、どれもキーになりそうです。
後半は一気にシリアス展開。胡太郎が能力を使いだします。何が何だかよくわからないまま不思議ワールドへ突入。能力は相当な負担がかかるような感じです。
keyのことなので、ちょこちょこシリアス伏線を張りながら日常の前半を進んで、後半怒涛のこれでもか展開になるのでしょう。
いまだに篝の声がまともに聞けませんね。花澤さんの声はorangeで我慢してね?ということか。{/netabare}

4話…パンの耳は貧乏の定番なのか
{netabare}静流の過去話の回でした。親が親で無くなる…切ない話です。相変わらず篝は「はむ」の一言だけで。
ヒロイン達の過去と能力を明らかにしていくのね。リトバスパターンで進めていくのか。違う話を差し込んで飽きないから良いですけど。{/netabare}

5話…バキューン!!は卑怯
{netabare}作画も良いし、ルチアED可愛すぎです。力入れたな…。
ルチアの能力についての話でした。ホラーっぽくもあり、推理ものっぽくあるという、すごく面白かったです。謎の確信についても少しずつ明らかになってきました。ただ、今回は篝無し。なんか篝出ないのも寂しい…。吉野の何気に良いヤツぶりもキャラづくりが上手いです。

かなり展開が早いようなので、付いていくのが精一杯かも知れないですね。原作を理解していれば違うのでしょうけど。この早さはkeyの特徴でもあるのでkey好きには気になりませんがはたして…。{/netabare}

6話…日常からの核心へ
{netabare}前回の約束事、ルチアのメイド服手作り弁当から入りました。律儀だ。ルチアと静流に挟まれ、ハーレム状態からオカ研活動でお笑い日常。で、オカ研活動で行った森で今後の核心に触れるような出来事が有り、新聞部の井上が森で行方不明に…
さすがはkey。日常と思わせておいて核心に流れが行く。胡太郎の過去、小鳥と朱音の違和感、篝の存在、森の謎、怒濤の後半に向けて流れができてきました。{/netabare}

7話…怒濤の始まり
{netabare}key1クール、後半怒濤の攻撃が始まりました。
森に消えた井上絡みでオカ研が活動停止の憂き目に。井上を探せばオカ研がなんとかなるのでは…とオカ研メンバーで森へ。そこに表れた怪物みたいな物体。撃退して、何だかんだで篝出てきて、小鳥にも篝見えて、会長と千早はルチアたちの敵と分かって…。
もうね、急にファンタジーバトルになった。一気に流れてついていくので精一杯。でも面白いです。{/netabare}

8話…篝がしゃべった!!
{netabare}キーパーソンであろう篝がようやく話に加わりました。ビジュアル的に撫子や天使ちゃんに寄せるのかな?と思っていたら、普通に花澤さんで笑ってしまいました。篝は予想以上に不思議ちゃん。原作を離れたようなので、どんな存在になっていくのか楽しみです。
井上は無事でした。ただ、記憶を消されてしまい、何があったのかも分かりません。胡太郎のことも忘れてしまいました。それでも胡太郎にデータを渡すことだけは意識に残っていたようです。また、小鳥の存在も大きな影響を与えそうです。
オカ研メンバーはバラバラです。でも、静流も朱里もオカ研には思い入れがあるようで、最後はこのあたりが鍵になるき気がします。
物語も核心に入ってきたようで、見逃せないです。{/netabare}

9話…これからの終幕に向けてどう転がす?
{netabare}かなり混沌としてきました。やはりkey名物の1クールすっ飛ばし終結に向かうのでしょうか?
篝は予想以上の不思議ちゃん。key作品の中でもダントツに近い不思議ちゃんではなかろうか?ラストのキーパーソンになるのは違いないと思いますが、小鳥、ガイヤ組、ガーディアン組と分かれてしまった彼女たち三竦みとどう絡んでいくのか気になります。
胡太郎と小鳥の関係も気になります。原作では年齢差が実は…の関係だったと思いますが、原作に沿うのでしょうか。そいうや、胡太郎のリライトの能力についてはまったく明らかになっていないんですよね。さてさて…{/netabare}

10話…ヒーコーは旨いのです
{netabare}安くても旨いものは旨いのです。
サクヤが結界破って侵入。実は朱音による護衛の指示。もはや朱音はガイヤが合わないようだ。
胡太郎はサクヤと特訓。鍵が篝とはっきりし、篝も
なにかを思い出しそう。
ガーディアンも結界の存在に気づいて森へ。ガーディアンの連中が結界破ろうとした瞬間、ルチアが表れ…ルチアぁぁぁぁぁ…な最後。

話がゆるいので進まないのかと思ったら、急にシリアスになります。もうね、この作品はこのパターンで通しそう。ただ、なんとなく先が見えてきたかも。結局は落ち着くところのに落ち着きそうです。{/netabare}

11話…混沌になるのかな?
{netabare}ルチアが生きてました…良かった。
事態はガーディアン、ガイア、小鳥たちと三竦み。小鳥たちにはルチアとちはやが加わり、朱音はガイアの精神に取り込まれそう。ガーディアンも攻撃体制整えて。篝がガイアの歌声とリンクしそう…
ユルいんだけど、まとめると混沌なんですよね。これがこのアニメの不思議なところです。でも、最後の2話は怒濤になるんだろうな…{/netabare}

12話…敵が味方で味方が敵で、ごちゃごちゃじゃ…
{netabare}話をまとめると…ガイアが襲ってきて、ガーディアンがやってきて、篝が破壊しそうな雰囲気出しはじめて、静流がオカ研に加わって、怪物たちが街を襲いはじめて、最終回へ…
もうね、ごちゃごちゃ。やっぱり安心安定のkey怒濤のラスト。こんな話、3話くらい使っても問題ないくらい…というよりは3話使いなさい。ミドウの話とか、小鳥の両親とか、ドルドイの話とか、ガイアの婆さんの話とか、朱音の話とか…待て、余裕で5話行けるぞ。
もはやkey好きでないとついていけません。えっ? はい、key好きです。{/netabare}

最終回…あらあら、混沌トンで終わった
{netabare}一回見ただけではまとめきれないほど、よく分からない流れでした。
怪物はサクヤが変身?したもの、ガイヤもガーディアンももはや存在の意味すらなく、朱音はいつの間にか憑依されて世代交代すんでしまっているし、篝は戻ったり狂ったりしてるし、吉野が頑張って、ルチアが参戦して、篝が木になって、胡太郎は力尽きて、最後はみんな消えちゃうし、地球はなくなりそうだし。そして突然の二期予告。

飛ばしまくったなぁ…サクヤの件も朱音の件も、視聴者の想像任せだもん。一応の伏線張ってあったけど、理解するまでタイムラグできすぎるくらいです。恐るべしkey。{/netabare}

制作決まってものすごく楽しみにしてたんだけど、期待値が高いほど終わった後の表現が難しいアニメでした。世界観が大きいので、とても一期じゃ無理だし、かといって、これでは二期も心配です。ルチア、会長ルートまでは本当に面白かったです。オリジナルがきつかったですね。シナリオもですけど、制作全体に問題あったように思います。どうせ二期なら他のルートも流して二期に繋ぐリトバス方式の方が良かったのではないかなと思います。

かといって二期もあるので、待ちます。リトバスのように一期があってこそ二期が面白くなった例もあるし。世界観が大きいので本当はもっと長く作ってほしいんですけどね…惜しいと言わざるを得ない一期でした。

でも…key は大好きです。念を押すように、念じるように、二期が面白くなりますように。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53
ネタバレ

伝説のししとう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

分割2クールにしたことが1番の失敗ではないだろうか

視聴前のレビュー(長いので囲みます。ネタバレはしていません。)
{netabare}※点数は期待を込めて☆4.0
この前先行上映界の舞台挨拶をニコ生で観たのですが、脚本協力の魁さんが、自信満々に今季一のアニメになると言っておられたので、期待値をグーンと上げて、超上から目線で視聴したいと思います。
なお、私のこれまでのkey作品の評価は…
・AIR…難解すぎ、考察サイト巡らないと理解できない時点でアウト
・CLANNAD…ただの幻想、何が人生だ。私的過大評価アニメ第2位
・Angel Beats!…キャラと音楽にステータス全振り、脚本は破綻
・Charlotte…説明不要の駄作
※Kanon、リトバスは未視聴
とまあこんな感じです。この4作品全てに共通することは、原作者がだーまえであることなのですが、どうやらこのRewriteにはだーまえは関係ないということなので、期待しています。
まあこれとサンシャインに関しては、どんなに酷い出来であったとしても完走します。
※各話毎に感想書いていくつもりですが、メモ程度のものです。{/netabare}

◉総評
全話視聴後、話が意味不明すぎて総評を書くのを放置していたのですが、昨日ニコ生一挙放送を見たのでその感想も含めて書きます。
……あれ、意外と面白い?
13話ぶっ通しで見ると、こうも変わるものなのかと、正直驚いています。
これは、前の話を忘れることがないので、話の繋がりがわかりやすいからだと思います。なんとも複雑な話なので、後半は視聴者置いてきぼりのところがありましたから。
で、問題はここからでして、私を含む原作未プレイの人の多くは、この一期を見て、つまらない、よくわからん、などと感じたことでしょう。
実際私も一期でバイバイするつもりでしたし、二期はもういいや…と思っている人も多いはず。わざわざ一挙放送見る人も少ないでしょうしね。
しかし、これが分割2クールではなく、普通に2クールだったらどうだったでしょう。そのままの流れで視聴を継続する人も出てきますよね。
一週あいただけでもどんな話かわからなくなる作品なのに、3ヶ月もあいたらそりゃ切りますよ。
いろいろ書いてきましたが、私はRewriteを信じます。これで二期つまらなかったらぶっとばすぞ、頼むでほんまに。

とびとびの各話感想
1話
{netabare}とにかく意味不明でしたが、keyの1話はいつもそうです。おそらく大量の伏線がばらまかれているのでしょう。
最後に流れたOP、良いですね、気に入りました。私がkey作品をボロクソに言わないのは音楽が抜群に良いからです。ハロハロとかいうやつを除いてね。{/netabare}

2話
{netabare}OPの地球と月のところの演出に惚れた。
どうせまた伏線だらけのOPなんだろ、知ってるよ。
展開早すぎませんかね。1クールなんでしょうか。AIRのようにならないことを祈ります。{/netabare}

3話
{netabare}まーた新キャラですか、まあkeyだから仕方ないですね。
主人公の能力がようやく判明しましたね。
3話の時点でかなりの数の伏線らしきものがあるんですが、AIRみたいにもう一周しないと理解できないやつですかね、まあAIRは二周してもわからなかったんですが…{/netabare}

7話。
{netabare}やっと面白くなってきました。ここまでは我慢の視聴でしたが、挫折してしまった人も多いのではないかと思います。
アニメ向きでないのは確かですね。最終話まで見れば全てわかる構成になっているといいのですが…{/netabare}

8話
{netabare}新OPいいですね、こちらのほうが好みです。
篝ちゃんのキャラのイメージが思ってたのと違った。声も花澤さんあってないと思うんだけどな〜
どうやらアニオリに入ったみたいで、原作ゲームプレイ済みの人もわからないみたいですね。
これから伏線回収していくんだろうけど、1話の内容とかもう覚えてないのが問題だよな〜一気見向けだね、これは。{/netabare}

12話
{netabare}ダメだこりゃ。
まあ最終話でどうなるかわかりませんが、このままだとあのCharlotteを下回る評価になりそうです。
制作会社で比べたときに、こちらは作画面で劣っているのもあるけれど…
何よりストーリーが無駄にスケールでかいくせに説明不足で…
各キャラの行動がいまいちピンと来ないというか、共感できないというか、これじゃあ伝えたいことも伝わらないのが最大の問題点だとは思います。
9話の長ったらしい説明を聞いて、なんかどうでもよくなった人は多いはず…
突っ込みどころが多すぎて正直面倒くさいから、1つだけ言わせてくれ。
花澤の声が絶望的にあってない。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

混沌を詰めたおもちゃ箱

冒頭の独白シーンからループものである事を匂わせる物語。

key作品については造詣が浅いので、他にも似た作風のものがあるかも知れませんが、主人公の瑚太朗を含め登場人物のほぼ全員が何らかの秘密やトラウマを抱えているように見え、バトルものの要素を除けばクラナドに少なからず似ていると思いました。瑚太朗が中心となり、キャラ達の心を解いていくお話になりそうです。

瑚太朗は色々なものを達観視した態度と少々乾いた印象があり、大きな秘密も抱えている様です。一方で弱者に寄り添う姿勢があったり、かなりのお調子者でもあったりするので、クラナドの朋也と陽平、両者の性質を併せ持つキャラに見えました。どちらかというとギャグ担当の陽平の要素が強いので、いじられ役になったり、バイオレンスギャグの犠牲になったりと中々に多彩な男です。おっぱいとか言うし‥。そんななので委員長キャラの前で調子に乗って余計な事を言ったり、不謹慎な行動をしたりして、必然的にアッパーカットで吹き飛ばされたり、コンボでボコボコにされます。まぁ‥必然というかお約束ですね(笑)

瑚太朗の相棒?の吉野晴彦も中二病に中二病を上書きした様な面白キャラです。現在わずらっている中二病をいじられると怒りますが、過去の中二病時代をいじられると「やめろぉぉ~」と苦しみ出します。瑚太朗と吉野、いじり役といじられ役に、ものの見事にはまってしまっていて事あるごとに笑かされました。1話、ギャグパートの回想シーンに移行する時の画面のゆらゆら表現と効果音も地味に面白かったです。ドラえもんとかの古典的なアニメ表現と似ていて、安心感を覚えるからかも知れません。

本編に関して、初回からおもちゃ箱をひっくり返した様に、次々と不思議なものが飛び出すので、関連性が全く掴めず、頭がこんがらがり、話についていくのが大変でした。読み辛い文体の本とか固有名詞満載の本を読んだ時にも私はこんな状態になりますが、第一話の時間的な長さも相まって、後半はちょっとだけ眠くなってしまいました。

~2話、3話~
{netabare}
2話、3話は登場人物や世界観になじむ為に作られた様な回で、ドラマ的な見所はそれ程ありませんでしたが、おかげでキャラの特長については概ね把握出来ました。それにしても女の子の制服、かわいいけれど学校生活にはちょっと不向きな感じがしました。特に※パゴダスリーブ。

あと2話ラストの「性格が悪いわけでも根が暗いわけでもない」という評価の中に瑚太朗が自分自身も含めていた所には違和感を感じました。(事実がどうあれ)続く「今この時期にしか出来ない事」という台詞については瑚太朗の私見という事で容認出来ましたが‥。

また3話、執事キャラの咲夜が買い物帰りにレジ袋を手に提げているのを見て少し残念な気持ちになりました。エコブーム時にはエコバッグ持っていた人(アニメの中でもちらほら?)が結構いたのに、最近では見かける事が少なくなってしまったと改めて痛感。そもそもエコバッグなど買うものではなくて、ぼろくて着られなくなった古着のすり減ってない部分とかから作ったりするのがベストなのですが、買ってしまった物は最後まで使って欲しいもの。他のアニメでも殆どのキャラが当然の様にビニール袋をぶら下げて歩いているのを見ますが、とても不合理で、高度経済成長期、言い換えれば使い捨て時代の名残としか言い様がありませんので、キャラの知的程度がどうしても劣って見えてしまいます。(個人的にはアイスクリームならアルミ張りの保冷バッグに入れている方が瀟洒で、画としてもカッコ良いと思う。)

エコビジネスとかいううさんくさい言葉と、その資本主義精神にのっとった非情な強欲性の所為で、かえってその危機を疑われてしまった環境問題ですが、大量生産、大量消費という経済のあり方、エネルギー活用の仕方は、森林の減少やそれに伴う野生動物の死滅、大気、海洋、土壌汚染、ゴミ問題へと直接繋がり、自然環境を確実に蝕んでいる事実があるので、地球委員長じゃないけれど、人類一人一人の小さな努力の積み重ねはその打開策として必要不可欠な要素である気がしてならないと思ってしまうブリキ男なのでした。

※:イギリスのヴィクトリア朝中期~末期に散見されたドレスなどの袖のデザイン。肘までは筒型で、手先にいくに従ってスカートの様に裾広がりになっている。とても優雅な印象。パゴダ(pagoda) とは仏塔を指す英単語。
{/netabare}
~4話~
{netabare}
今回は金髪でツインテール、眼帯を付けたオッドアイの少女、静流に焦点が当てられたお話でした。彼女の持つ秘密と過去について触れられています。提示された謎の内、いくつかが形を取り始めた様です。
{/netabare}
~5話~
{netabare}
静流回に続いてルチア回。前回静流の回想シーンにて登場した正義の組織?の正体、その一端が明かされる。さらに"Key"という言葉も‥(ギャグじゃないよ)そしてもう一つの組織"ガイア"とは一体? keyを巡る2者による戦いになるのだろうか? 謎はまだ多く、散らかしたおもちゃの整理状況はまだ半分といった所、本格的な物語の進行はこれからといった感じです。

回を追う毎に謎が氷解していく様は肩の荷が下りる様で嬉しいのですが、謎を担う一人一人のキャラに割く時間がとても短く、急ぎ足であると感ぜられる事も無きしも有らず。クラナドでは一人につき最低でも3話位かけて丁寧に描かれていたので、納得に至る事が出来ましたが、Rewriteではこれまで1話ずつ、ゲームの概略の様にならないか少し心配です。

でも続けて観て行きたいと思います。次回も楽しみです。
{/netabare}
~6話~
{netabare}
前半のだいたいはお約束のハーレム展開と不毛なギャグ、後半は環境問題についてのお話。愉快キャラ吉野も登場したのに前半のマンネリなギャグは上滑り感が強く、悪ノリが過ぎていてあまり楽しめませんでした。

後半、地球環境の汚染に触れていた点ついては中々に貴重な回だったと思います。3話の感想でも少し触れましたが、大量生産と大量消費は経済を回すため(税金回収)の装置(人呼んでルーブ・ゴールドバーグ・マシーンとも言う)でしかない様に私には思われます。これによって生態系が破壊されれば、いずれ経済すら成り立たなくなります。

古くから宇宙船地球号という例えが有りますが、地球という宇宙船の空調とかエンジンが壊れかけていて修理を必要としている時に、乗組員同士で権利争いをしている様な有様では解決されるべき問題だって置き去りにされるより仕方ありません。まぁ、ありていに言えばおばかとしか言い様が無いです。

今回作中で取り上げられた土壌汚染の話(作中では原因はまだ不明)ですが、これも生産性を追及して負のスパイラルに陥った結果、取り返しの付かない様な事態になった似た様な話が現実にもあって、除草剤と遺伝子組み換え植物の利用(レビュー下段参照)による農地およびそれに付随する河川、海など周辺地域への汚染拡大がそれにあたります。汚染は今も着々と進行している様です。

ブリキ男は小さな家庭菜園で野菜やハーブを栽培してますが、肥料は枯葉や枯れ枝、生ゴミなどとお菓子などの乾燥剤に使われている生石灰のみ。無農薬栽培で良質の作物が収穫出来てます。(収穫量は程々ですが)店売りの大きさだけ馬鹿でかい野菜と比べると別の食品と思える程に味が濃くて美味しいです。金儲けの事とか躍起になって考えるのでなければ、化学肥料とか農薬、除草剤や遺伝子組み換え植物など、別の知恵を使えば(アイガモを使って雑草、害虫の駆除とかが出来る合鴨農法とか絵的にも面白い)必要ないのでは?と考えてしまいます。

終幕近くの朱音会長の憤りは分からないでもありませんが、ネトゲジャンキーで不毛に遊びまくっているので、説得力がちょっと足りませんでした。人類死すべし発言やアイス投げるのも良くない。もったいないじゃないか‥。
{/netabare}
~7話~
{netabare}
今回はバトル多め、オカ研解散?という事態も相まって、物語のターニングポイントとも取れる回でした。

ガーディアンとガイア、二つの陣営の顔ぶれ、介入する第三の力が見え隠れし、平和な表層で繕われた緑化都市の舞台裏で着々と進行して来た"何か"がバランスを崩し、動き始めた様です。

それにしても身体能力を何度か書き換えて強化している瑚太朗のダッシュに一瞬で追いつくなど"地球委員長"ルチアさん超人? 超人でした‥(笑)

次回からは急展開となる事が予想されます。刮目してみるべし。
{/netabare}
~8話~
{netabare}
OP、ED刷新され、バトルものの雰囲気を強めた印象でした。初回から登場していた妖怪少女も今回をもって喋り始めます。もっと幼い声を想像していましたが、意外と大人びた張りのある声、名前は自称"かがりちゃん"記憶を殆ど失っているらしい‥。

物語は緊張感を増し、今回もルチア&静流コンビのバトルパートが少し有ります。静流のバトルコスチューム、他作品の金髪ツインテ(正確にはツインテじゃないけど)の誰かさんの衣装に似ている‥。でも静流ちゃん、怪獣に視線誘導は通用しないぞ! ガイアの人たちと戦う時には有効かも知れないけれど‥多分‥。

そしてギャグパート、吉野VSかがりちゃんの※タイマン勝負。孤高の狼、吉野でも、やっぱり相手が悪すぎました。あわれ。顛末は見てのお楽しみ。あと瑚太朗、吉野の優しさに少しは気付いてやって欲しいとか思いました。

小鳥も只者でない事が分かったり、意外な人がガーディアンの一員だったりと、謎が解けていく一方で、新たな謎が提示されるという展開でした。次回も目が離せません。

※:語源はman to manの変形「マン対マン」の上略、「対マン」の様です。

古代中国において"互いに向かい合って憤る"意味とされる「対懣」から来ているというのは作り話らしく(中国語辞典でも検索不可)雑学本由来のしょーもない知識を鵜呑みにした不良少年たちによって広められてしまった俗説だそうです。活字になっているからといって一定の信憑性があると思ってはいけませんね‥。

私の記事にもいくらか誤りはあるかも知れないので、見つけたら指摘して頂けると嬉しいです。
{/netabare}
~9話~
{netabare}
今回も前半はギャグ満載のお話。ギャグと言えば吉野。イイタイミングで登場し、中二病全開台詞で不良を魅了、追跡者を巻く役割も一応果たしてました。今回ばかりは瑚太朗も恩を感じた様で、去り際に小鳥の事を吉野に伝える気遣いもあって、中々よい子ちゃんでした。

6話の森の中のよどみの原因、小鳥と篝ちゃん、ちびモス、ぎるとぱにの正体等も次々と明かされます。さらにkeyが何者なのかも。こういう事は最後に取っておくのがセオリーというものですが、敢えてここでばらしてしまうのには訳があるのかも知れません。まだまだ謎は有ります。

終幕近くではガーディアンOBの面々のお目見えがありましたが、一人だけ違和感を覚える人が‥。スーツ姿にハチマキ頭に巻いて肉まん食べていた人、忘年会とかにいるおじさんにしか見えなかったけど"ガーディアン最大戦力"の一人なんだからやっぱり強いんだろうなぁ‥(笑)

解消された疑問もある一方で、もう一つのおもちゃ箱の中身が散らかされた様な印象を受ける回でしたが、物語が架橋に入った感のあるこの先は、緊張感もテンポも殺してしまうので、私的にはギャグはもう少し控えめにした方が良いような気がしてしまいました。

ただ面白い情報が‥、1話先行上映会の舞台挨拶で瑚太朗役の森田成一さんは「7話は前半中の前半」という言葉を残しているそう。2期があるなら、この運びで問題ないのかも知れません。

それと森田成一さん、アドリブで台詞言ってる箇所も結構あるらしいのです。瑚太朗から感じられる若干のアツ苦しさはその為?‥アドリブの内容はともかく、瑚太朗というキャラを生きたものにしている印象があるので尊敬の念に堪えません。瑚太朗からは、みんなに置き去りにされるのを怖がっている心情が滲み出ているのです。

次回にも期待。
{/netabare}
~10話~
{netabare}
相変わらずギャグ色は消えず、前半は緊張感ゆるゆるでしたが、後半、物語に大きな流れがあります。

ガーディアンとガイア陣営の面々が割れ、それぞれのキャラのそれぞれの陣営での立ち位置も明確になりました。いずれの組織も一枚岩ではない様子、二元論的な価値観を持つ無慈悲な人たちばかりがメンバーでなくて良かった‥。独断で暴走する人もちらほらいて、両者とも組織としての優秀さには欠けますが、もし世界の命運が何らかの組織の手に委ねられる事になるとしたら、※冷酷無比な軍隊などよりもこんな人達のいる組織の方がずっと良いって思ってしまいました。途方も無い話ですけど‥。

終幕近く、フードの男ミドウと対峙するルチアさんの姿が‥。5話にてその片鱗を垣間見せた超絶能力が、戦いの中でその真価を発揮します。強さのスケールが違う、このひと‥。ミドウの"バケモノ"という言葉をかみ締め、自らに架せられた呪いの如き力を解き放っていくルチアさん。その凛として勇ましい佇まいに涙腺が緩んでしまいました。しかし、そんな彼女の優しさから悲劇は起きてしまいます。

風雲急を告げる展開、ルチアさんの運命やいかに!?

※:個人が、ある組織に属しているからその組織の意向に従うという傾向は、機能的、合理的思考を徹底している会社とか軍隊とかの中にはいかにもありそうなものですが、それは何かを殺して何かを生かすという二者択一の選択の上に成り立っているもの‥。例えば某国の海兵隊内では、躊躇なく人を撃てる様に意識改造する事がブートキャンプのメニュー(新兵の訓練プログラム)に組み込まれているという。このケースでは同族殺しを忌避する本能を黙らせて、理性でそれを殺すという事になります。そんな事が出来る、させる人間って恐ろしい‥。
{/netabare}
~11話~
{netabare}
正義の使者ふっかーっつ! 地球委員長ここにあり! ガーディアン、ガイアの境を越えて、友情で結ばれたオカ研のみんなと篝ちゃんのおかげでルチアさんは命を取り留めました。一安心。

でも、相も変わらずこのアニメにはベタなギャグパートがつきもの、瑚太朗は感謝の気持ちをハグで表現する悪癖があったり、都合良く(わざととしか‥)女子達の入浴シーンに出くわすというハーレムものの主人公につきものの特性を十二分に備えていたりするので、かがりちゃんに二度しばかれました。まぁ‥今回も自業自得ですね(笑)

ルチアさんとの戦いで深手を負ったミドウですが"地竜"なる強大な力を手に入れ、さらに二人のフードの男を伴いKey奪還に出撃します。凶暴な男なので何をするのか分からない。トリックスターの役回りになるのかも知れません。

そして過去に生きた同族の思念を受け継ぎ厳格さを強めた朱音会長。しかし迷いの片鱗は見える‥。オカ研会長としての意志を取り戻す事は出来るのだろうか?

最初の混沌とした雰囲気から離れ、良くも悪くも正統派なバトルものとして落ち着いてきたRewriteですが、未だ多くの謎を残したまま。今後の展開にも注目して行きたいと思います。
{/netabare}
~12話~
{netabare}
ミドウの憎しみは自らの悲しみを苗床にしたもの。平和を当然の様に享受する"生ぬるい世界"に生きる者達への憤り。悪人は約束を守りませんが、ミドウは朱音会長との約束を守りました。彼をただの狂人、悪人と断じる事など、生ぬるい世界に生きる私にはとても出来無い事でした。

時代を経て受け継がれる憎しみの連鎖は、記録されこそすれ、個人的な記憶からは消えた方が良いのかも知れません。当事者のいない憎しみに振り回されながら、次々と新たな憎しみを生む世界など、悪夢以外の何者でもありません。そんな世界に生き、憎しみにまみれて生きる人生など悲しすぎます。
{/netabare}
~13話~
{netabare}
唐突に訪れる終末を描いた最終回でした。世界は目まぐるしく変わり、滅びの道に転がり落ちていきます。

篝ちゃん一人の命を救うのか、世界を救うのか、2者択一を迫られる展開、他の物語でも度々描かれるテーマですが、無謀で優しい主人公は大抵は二兎を追うもの‥。しかし瑚太朗の選択は‥。嗚咽を飲み込みながら搾り出した瑚太朗の慟哭は愚か者の叫びですが、心の琴線に触れるものがありました。

江坂さんを始めとするガーディアンの人たちが世界の滅びを止めるために篝ちゃんを殺害しようとするのを冷酷に感じる人もいるかも知れませんが、一人の命と世界およびそこに住む全ての命を天秤にかけた時に下される判断としては正当なものであると言えます。「君のためなら世界中を敵に回しても構わない」という台詞はセーフですが「君のためなら世界を滅ぼしても構わない」には優しさが感じられません。自分と目の前にいる人の事だけしか念頭に置かず、他の命を軽んじている響きがあるからです。

いずれにせよ、こんな選択が一人の人間に委ねられるなど、ファンタジーの中だけの話。もし実際の世界でいつか終末の時が訪れるのならば、その滅びは緩慢で目立たず、真綿で首を絞められる様にゆっくりと我々を蝕む事でしょう。誰が選択するという訳でもなく、名も無い人々の無数の選択の積み重ねの必然の結果、いつの間にか後戻り出来ない「ポイント・オブ・ノー・リターン」に達してしまう様に私には思えるのです。

一人か世界かなんて、神さまとかじゃないと考えても仕方の無いテーマですが、ただ単に愛情の大きさを世界を引き合いに出して表現している様なニュアンスも感じられるので、私には誇張の様に思えてしまう事があります。私が冷たい人間だからなのかも知れませんが‥。

幸いこの物語では終末は一幕の終わりに過ぎず、新たな第二幕へと続く様です。願わくば、瑚太朗というたった一人の少年に重荷を背負わせず、思慮ある多くの人々の想いが最良の選択を導き出さん事を‥。

来年公開2期の筋書きの書き換えに期待したいと思います。
{/netabare}


本作の舞台となる「風祭市」は緑化都市という事もあって、作中に登場する"緑を守ろう委員会"とか"地球委員長"とかの語が示唆する様に、環境汚染についても若干ながら問題を提起していくのかな?とか少しだけ期待してます。

総じて謎の多い物語であり、視聴欲をそそられました。どのキャラにもそれぞれの魅力が感じられるので、視聴を続けていきたいと思います。

以下は情報の整理の一助として掲載。

4話までに登場した不思議なもの一覧
{netabare}
夢(ループ前の出来事? 擬人化した式神)
幽霊?妖怪少女(透明になれる。戦闘能力がとても高い。)
森にいた不思議生物。(外見はうりぼうみたい。瑚太朗は見覚えがある?)
鳳ちはや(魔導書らしきものを所持。怪力の持ち主。)
瑚太朗のフラッシュバック(黒いセーラー服姿の神戸小鳥。)
妖精(投棄されたゴミから生まれたと自称する"ぎる"と"ぱに")
巨大怪物1(クトゥルー神話に出てきそうなタコ足怪物。)
式神(朱音の手で紙で作られた依り代)
使い魔(フードの男の使役していた狼の様な姿の怪物)
巨大怪物2(4枚の翼を持つ蛇の様な空飛ぶ怪物)
超能力(身体能力の強化、治癒、記憶操作)
正義の組織?(銃器などで武装。リーダーともう一人は日本刀、斧らしきものを手にしていて異質。)
{/netabare}
登場人物の一覧、補足など
{netabare}
神戸小鳥‥‥癒しキャラ。両耳の上に大きな花を飾っている。「緑を守ろう委員会」の人。
鳳ちはや‥‥頭に飾った羽根とブレザーが目印。力持ちで魔導書?持ってる人。
此花ルチア‥クラス委員長。もとい地球委員長。静流の守り手でアッパーカットの人。極度の潔癖症?
中津静流‥‥金髪でツインテール、オッドアイの少女。さんまと瑚太朗が好き。
千里朱音‥‥オカルト研究会の会長で魔女。絶大なる権力者らしい‥。
鳳咲夜‥‥‥ちはやの兄を名乗っているが? 執事キャラで瑚太朗が嫌い。
江坂宗源‥‥謎多きアンティークショップの店主。片眼鏡のおじさま。エキセントリックな面も‥。
津久野‥‥‥本業はどこかの事務員。副業でUMAハンターをしているという。朱音と面識がある様です。
{/netabare}
~除草剤と遺伝子組み換え植物の関係について~
{netabare}
ベトナム戦争で使用された悪名高い"枯葉剤"の製造メーカーでもあるモンサント社による遺伝子組み換え植物によるビジネスは、除草剤"ラウンドアップ"およびネオニコチノイド系農薬とそれに耐えうる遺伝子組み換え植物の種(主に大豆やトウモロコシ)をセットで販売する事で成立します。除草剤の使用により、植物はほぼ全て死滅し、遺伝子組み換え植物だけは生き残ります。しかし近年では自然淘汰の結果、耐毒性を身に付けた雑草が現れ始め、それを駆除する為、除草剤の使用量はさらに増加傾向にある様です。

ラウンドアップに含まれるダイオキシン類は人体実験が許されていないので、※それ程有害ではないという見解もありますが、動物実験の結果においては催奇形性が確認されており、人体への影響も疑われています。またネオニコチノイド系農薬は特に浸透性、残留性、毒性が強く、昆虫の神経のみならずヒトの脳への影響も懸念されているという。近年話題になっている蜂の大量死もネオニコチノイド系農薬が原因であると、日本では金沢大学教授の山田敏郎氏の研究によって確認されています。

自然分解されない除草剤の成分が蓄積し、汚染された土壌では遺伝子組み換え植物以外の植物の生育が困難になり、種の多様性が失われます。以後その土地では、通常の作物(遺伝子組み換えでない)はほぼ収穫不可能となります。(遠い先の未来には再生するかも知れないが、汚染されていない土地に戻すのは非情に困難で、現時点では不可逆的と言える)また河川や海へ流出して、二次的な被害を引き起こす可能性もあり得るという。

世界全体の作物栽培面積(大豆、トウモロコシ、綿、ナタネに限る)3億5000万ha、それに対して、遺伝子組み換え農業による作物栽培面積は1億7400万haと言われています。(ISAAA発表2013年のGM=遺伝子組み換え作物栽培データ)全体のおよそ半分の土地が汚染されているという事になります。こんなんで地球、人類、動植物たち大丈夫なのでしょうか?

上記の除草剤による汚染に加え、潅漑農業のリスク、塩類集積による塩害も植物の生育出来ない土壌を着実に作っていると言われています。生態系の破壊や食糧問題など心配です。

※:1996年、ニューヨークにてラウンドアップの「土壌に蓄積されない」「人や環境への有害な影響はない」とするモンサント社の主張には「虚偽」かつ「誤解」を招く広告と判決が下されている。

2007年にフランスで起訴のあった、モンサント社の"生分解性できれいな土壌を残す"というラウンドアップの広告に対する裁判でも、フランスの最高裁は虚偽広告と判決している。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

64.8 9 2016年度の戦いアニメランキング9位
Fate/Grand Order ‐First Order‐(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (298)
1834人が棚に入れました
西暦2015年。魔術がまだ成立していた最後の時代。人理継続保障機関・カルデアは、 魔術だけでは見えない世界、 科学だけでは計れない世界を観測し、人類の決定的な絶滅を防ぐために成立された特務機関。人類史を何より強く存続させる尊命の下に集められた多くの研究者たちの成果によって、人類史は100年先までの安全を保証されていた。だが。何の前触れもなく――カルデアで観測を継続していた未来領域が消失。人類は2017年で絶滅する事が判明―――いや、 証明されてしまった。その原因と思われるのは西暦2004年の日本の地方都市・冬木。ここに、 今まではなかった「観測できない領域」が現れたのである。カルデアはこれを人類絶滅の原因と仮定し、 特異点の調査・解明、あるいは破壊を目的とした任務“聖杯探索"―――グランドオーダーを発令する。

声優・キャラクター
島﨑信長、高橋李依、川澄綾子、米澤円、鈴村健一、杉田智和

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

聖杯戦争の感じられないジャケットと冠名の間にある矛盾…

この作品は、2016年の大晦日に「Fate Project大晦日TVスペシャル -First & Next Order-」として放送された作品です。
放送された内容は、長編テレビスペシャル「Fate/Grand Order -First Order-」と、短編テレビアニメ『年忘れぐだぐだオーダー』の2つに分かれていましたが、本レビューは長編テレビスペシャルを対象にしたモノとなります。

物語は、人理継続保障機関「カルデア」に主人公である藤丸立香が訪れるところから始まります。
実はカルデアでは2015年にとんでもない事実を知ってしまったのです。
それは「2016年に人類が滅亡する」という事…
その後の研究により、2004年に発生した日本のとある街での出来事に端を発している事が分かったのです。
その出来事とは冬木市で起こった聖杯戦争…
そして聖杯戦争が人類史に歪みを発生させ、その積み重ねが人類の滅亡に直結していると…

この事実を知ったカルデアは、「霊子転移(レイシフト)」による時間遡行のテストに漕ぎ着けると共に、「英霊召喚システム・フェイト」によってマスターがサーヴァントを召喚できるシステムを構築…
人類の滅亡を回避するにはレイシフトによってマスターを聖杯戦争と同じ時間軸に送り込み、召喚したサーヴァントにより聖杯戦争に介入…そして人類史の歪みを修正できる仕組みを作り上げたのです。

カルデアに集結したマスター候補は48人…その48人の双肩に人類の未来が課せられ物語は動いていきます。

一口にマスター候補と言ってもレベルはピンキリみたいです。
例えば、遠坂凛の様にマスターの資質を持ちつつ、魔術師としても一流な候補もいれば、本作の主人公の様にマスター候補の資質のみで魔術が全く使えない候補もいます。

これまでFATEシリーズを視聴した事のある方なら聖杯戦争の過酷さはよくご存じだと思います。
聖杯戦争は確かにサーヴァント同士の戦いではあります…ですが、同時にマスター同士の戦いでもあり、常に危険に晒されるマスターの能力は高ければ高いほど戦いを有利に進める事ができます。
逆を言うと、ずぶの素人が行って良い場所では無いという事です。

それでも、藤丸の様な魔術師としては全く素人でも候補に選出されるという事は、よっぽどカルデアがこの事態を重く見ているからにほかなりません。
でも本当に大変な事ってうまく運ばないんですよね…
カルデアは未曾有の危機に巻き込まれてしまうんです…

このGrand Orderのストーリーは良く寝られていると思います。
冬木市で起こった聖杯戦争…この作品のファンの方ならすぐ頭に思い浮かぶほど印象深い争いでした。
この作品は、私たちの知る聖杯戦争のサイドストーリ的位置付けになっているんです。
まさかこれまでの聖杯戦争に新たな分岐が派生するなんて発想は誰も持たなかったと思います。
なので展開に対する驚きもありましたが、多くの説明が無くても展開が頭に入ってきたんだと思います。

そしてカルデアを襲う未曾有の危機も全くの想定の範囲外の出来事です…
でもこの危機があったからこそ、本編でのサーヴァントの魅力が増したと言えるのではないでしょうか…?
それは、藤丸とずっと行動を共にしてきたマシュもそうですが、むしろ冬木市にレイアウトした以降にこの設定が本領を発揮したのではないでしょうか。

何故なら聖杯戦争は聖杯の奪い合い…その目的のために死力を尽くすという本来の目的以上に、聖杯戦争の…そしてサーヴァントの存在意義が深まりましたから…

そしてサーヴァントの魅力…これは前作までのレベルがしっかり維持されていたと思います。
新キャラのマシュはこれからまだまだ大きくなっていくのだと思いますが、冬木市の聖杯戦争に参加していたサーヴァント…本作ではごく一部にしか出会えなかったのが残念です。

新キャラのマシュのCVは高橋李依さんが担当されていましたが、今回レビューを書くためにwikiをチラ見してビックリ…
元々マシュのCVは種田さんだったのですが、療養に伴って配役が変更になったんだそうです。
これまで「WWW.WORKING!!」近藤妃は水樹さんに変更された認識はありましたが、マシュも変更になっていたとは知りませんでした。
でもマシュは種田さんが抜擢される理由が納得できる役どころだったと思います。

長編テレビスペシャルと言いながら見始めたらあっという間に終わってしまった感がありましたが、今後の展開が期待できる終わり方も良かったと思います。
このGrand Orderの続きもアニメで見たい…と激しく思いますが、それは少し贅沢なのかも…

何故ならこの特番で「Heaven’s Feel」が全3部作で劇場公開されること…
そして「Fate/Apocrypha」の2017年アニメ化が発表されましたから…
このFATEシリーズの新作アニメ…視聴が楽しみです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

Fateの新しいもの古いもの

原作未プレイ 約2時間(本編は約1時間12分で、残りは短編アニメ「ぐだぐだオーダー」とこれまでの歴史と今後の展開をナレーションで語っています。


年末にあったFate Project大晦日TVスペシャルの中で放送されました。

冬木市で起こる聖杯戦争やサーバントなどは出てきますが、これまでのお話とは全然別の作品ですね。

First Orderの名の通り始まりの物語であり、続きは今後の展開の上で特になかったことからゲームの販促の域を出ていません。

せっかくこれから面白くなっていく感じだったので、今のところ残念ですね。

実際にゲームをプレイしている方、Fateシリーズが好きな方は観ても良いかもしれませんね。

Fate/Apocrypha、Fate/EXTRAのテレビアニメ化、映画もFate/stay night」Heaven's Feelが公開なので楽しみです。

最後に、残りの1時間の中にあった短編アニメ「ぐだぐだオーダー」を初めて観ましたが、もう‥‥なんといって良いかw イメージが崩れぱなしでw まさにぐたぐたの展開でしたねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17
ネタバレ

にゃーん。@のんびり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ジーンときました。

スマホゲームFate Grand Orderの序盤のアニメ版です。

さすがFateシリーズ。
作画は綺麗ですし、各種シーン迫力があってとってもかっこいいです!

ストーリーも盛り上がるシーンがいくつかあって
ジーンと感動するシーンもありました。

主人公の優しい性格は好感が持てますし、
ヒロインのマシュも可愛いです♡
眼鏡キャラ好きです(^ω^)

fateシリーズを知っている人なら嬉しいキャラも出てきます。
でも、シリーズ知らなくても作画・ストーリーとも楽しめると思います♪


【一番好きなシーン】

{netabare}マシュが岩の下敷きになった時、
主人公が助けるのは無理だと判断した後、
隣に座って主人公が優しく笑うシーン。

優しい主人公だな…と感動しました。

原作の主人公は男女どちらも選択できますが、
アニメの主人公は男性で良かったです。

主人公とマシュ、微笑ましかったです^^{/netabare}

【余談】原作ゲームプレイ中です

原作ゲームは昨年末くらいから始めました。
現在、第三特異点をプレイ中です。
通勤の短い時間を使ってプレイしていますが、面白いです♪

でもゲームでの序盤は話が長くてほぼ読み飛ばしていました(笑)

アニメになるとやっぱり迫力も感動も違っていいですね!^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

64.3 10 2016年度の戦いアニメランキング10位
アクティヴレイド -機動強襲室第八係-(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (379)
1796人が棚に入れました
第三次流砂現象によりその一部が泥濘に沈んだ東京。復興作業用に作られた、 高出力・強化外骨格<ウィルウェア>を使った犯罪の増加に対処すべく、警察庁警備局は、 その吉祥寺分室に第五特別公安課第三機動強襲室第八係──通称<ダイハチ>を新設した。 様々な法的制約としがらみに縛られながら、 知恵と勇気と口八丁で凶悪事件に挑む若者達(一部を除く)! 決裁完了、出動せよ!!

声優・キャラクター
島﨑信長、櫻井孝宏、小澤亜李、石上静香、倉田雅世、村田太志、相坂優歌、花江夏樹、大川透、大西沙織、鳥海浩輔、緑川光、大原さやか、山下大輝、黒沢ともよ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

掘り下げを待ちます

ウィルウェアという強力なスーツを使い、悪を捕まえる警察ヒーロー物語。

スタッフが実力派揃いということで期待値は高かったでしょう。
そんな期待に見合うかといえば……うーん(´・ω・`)
ですが、ブランド物として扱わなければOK。
綺麗なアニメーションに加え、明るく、肩がこらず、なおかつ勢いのある非常に見やすいアニメでした。


さて、警察ってのがポイントで、法や手続きにいちいち縛られます。
簡単に捕まえられるのに、「その武器は許可が降りないのでダメです」という理由でうまくいかなかったり。
いつもこの面倒な手続きに振り回される面倒なヒーローたち。

ガチガチに構築されたシステムの弊害と、縛られないことによる改革を語っていきたいのかもしれません。


お話は基本的に1話完結。
そして、多発する犯罪の裏で黒幕が糸を引いている、という分かりやすい作りです。

ただ、心理描写が少ないことが気になりました。
複雑な境遇を持つ主役や敵役は、その過去をじっくり見せてほしいものです。
そして、その境遇に振り回せれ、葛藤するキャラ……。

それがキャラを活き活きとさせ、物語を盛り上げるはずです。
しかし、実際はセリフでちょちょいと説明するだけで済んでしまう事が多い。

例えば、

「俺は悲惨な人生を歩んできて辛いんだ!だからこうしてやった!!」

数十秒ほどお説教。

「ぐすん、分かりました」

みたいなあっさりした流れで終わり、実際にどう心理の動きがあったのかが伝わってこないんですね。

代わりに、口癖や趣味嗜好で個性を出そうとして、迷走している感があります。
そのなんとも奇妙な個性を取ってしまうと、どこかで見たようなキャラ・コンビに。
ちょっと評価しがたいキャラクター造形でした。


なお、この作品、2期をやることが決まっています。
1期目でキャラや活動内容、敵役の紹介をし、2期目でじっくりドラマを見せる予定なのかも。
伏線も仕込まれているのかもしれません。

1期だけでは頭を使わないで楽しむ感じの勢いアニメです。
ここで、重要キャラ1人ずつに深いドラマが入ってくれば、大きく化けると思います。
というか、ギャグアニメではないので、入ってくれないと……。


2期は掘り下げたドラマを見せて欲しいところです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 38

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

特撮みたいw

全12話 

ウィルウェアという体に身につけ身体能力を強化したパワードスーツで、悪事を働くものを取り締まる警視庁の機動強襲室第八係、略してダイハチに所属する人々の活躍を描く作品です。

1話1エピソードで、ダイハチに所属しているキャラの紹介みたいな感じですね。

危機的な状況は何度もありましたが、何となく乗り切った感じがしました。

作画は綺麗でしたね。

バトルは良く動いてました。特撮作品を観ていた感じです。

敵も味方もあっさりとした印象の作品です。

2期もあるみたいので、主役級の2人をもう少し掘り下げほしいですね。

OP AKINOさん、EDは相坂優歌さんが歌っています。

最後に、特撮といえば日曜日の朝という印象ですねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「ウィルウェア」を悪用する犯罪者に正義の鉄槌を・・・

この作品はオリジナルアニメのようですね。アクティヴレイド -機動強襲室第八係-というタイトルから、公的機関を対象にした作品である事はおぼろげに分かりましたが、どんな内容なのかが楽しみな作品でした。

物語の内容は、AKINO with bless4さんの歌うオープニングテーマ中に流れる各登場人物によるナレーションが分かりやすく纏まっています。

「増加する凶悪犯罪に対し、世界規模で警察などの治安維持組織に対する新しい動きが加速する。これは日本のアクティブ・・・その活躍を描く物語である。」
実はこの下り・・・結構好きで毎回楽しみでした^^

日本で発生する犯罪の中で、パワードスーツである「ウィルウェア」を使用される犯罪が増加基調にある中、警察の中で同じウイルウェアを用いる「機動強襲室第八係」(通称・ダイハチ)が組織され犯罪者に対抗するという設定なのですが、警察のウィルウェア・・・これが格好良いんですよね^^

警察のウィルウェアはオスカー1からオスカー6まで全部で6台あり、近接戦闘や遠距離射撃など、それぞれ独自の能力に特化したウェアになっています。
そんなウィルウェアの装者は以下の通りです。

オスカー1:瀬名 颯一郎(CV:櫻井孝宏さん)遠距離射撃特化タイプ・エルフΣ
オスカー2:黒騎 猛(CV:島﨑信長さん)接戦闘特化タイプ・ストライクインターセプター
オスカー3:星宮 はるか(CV:石上静香さん)索敵能力タイプ・メーティストラクチャーibuki
オスカー4:舩坂 康晴(CV:大川透さん)パワータイプ・甲徹陣七竈
オスカー5:山吹 凛(CV:倉田雅世さん)スピードタイプ・プリマヴェーラパンテーラ
オスカー6:花咲里 あさみ(CV:小澤亜李さん)最新型多機能タイプ・ファインファミリア

事件が発生すると、ダイハチのメンバーは第八専用車両に乗り込み現地に急行します。
この車両・・・普段はJRの線路で山手線などの車両の後部に連結して走行するのですが、状況により道路を走ったり空を飛んだりと突っ込みどころ満載の車両なんです^^;
総合室とウィルウェア装着室の2両編成のこの車両・・・個人的には格好良いと思っていましたけれど^^

そして犯罪者の特性に合わせて出撃する装者が決まるのですが、ウェア装着の際に一瞬苦しそうな表情を浮かべる装者達を見ると、往年のアニメでも苦しそうに変身する作品に通じるのですが、今となっては作品名が思い出せないのが悲しいところです^^;

物語の方ですが、様々なウィルウェアを悪用する犯罪者とダイハチが対峙する勧善懲悪モノではあるのですが、その一言で片付けるのが勿体無い作品だと思います。
小柄でキュートな室長を軸に人間味に溢れたダイハチのメンバーが紡いでいくのは、犯罪者と対峙するだけではありません。

もし夢が実現したら・・・その後に待っているのは何なんでしょうか?
輝かしい栄光や拍手喝采・・・^^?
流行り廃りと人間の寿命はアンバランスだから、何であっても永遠である事は有り得ないんですよね^^;
だから私達は常に進化し続けているだと思います。
でも・・・温故知新という言葉がある様に新しいものばかり目指すのではなく、時には積み重ねてきた軌跡を辿る事も前に進むために必要なんだと思います。
物語の中では一人の科学者に焦点を当ててこれらが描かれていますが、感じるのは夢の実現のために人生全てを費やした男のロマンです・・・
大切な思いって・・・ちゃんと受け継がれるんですね^^
こういう心温まる話・・・大好きです^^

そして終盤・・・ダイハチはこれまでで最強の敵と対峙する事になります。
目的は復習・・・その復習のためだけにこれまで綿密な計画を練り上げてきました。
彼らの狙いは、日本の土台を根底から揺るがしかねない国家レベルの・・・
一気に話が大きくなりこれまで以上に物語が面白くなります。
気になる方は是非本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、AKINO with bless4さんの「Golden Life」
エンディングテーマは、相坂優歌「透明な夜空」
個人的にはオープニングの方が好みでしたが、AKINOさんのトーン・・・ムッチャ高いですね^^;
カラオケでチャレンジしてみましたが、1オクターブ下げてやっとでした^^;

この作品は分割2クール作品で、前半計12話の作品でした。
前半で起こった事件・・・まだ全てが解明された訳ではありません。
後半ではきっとその伏線も回収される事と期待しています。
7月からの放送が待ち遠しいです^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

65.9 11 2016年度の戦いアニメランキング11位
ベルセルク(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (316)
1364人が棚に入れました
ミッドランド辺境の安酒場にて、黒衣の剣士・ガッツは言いがかりをつけてきた盗賊たちを撃退。居合わせたエルフのパックと少年・イシドロは、ガッツの手際と大剣に興味を抱き、彼を追う。

村を出たガッツは通りがかりの荷馬車に誘われる。そこには僧侶と娘のコレット、そしてパックが乗り合わせていた。ひと時の安らぎと思いきや、ガッツを狙う闇が迫る――。

声優・キャラクター
岩永洋昭、水原薫、日笠陽子、興津和幸、下野紘、安元洋貴、行成とあ、櫻井孝宏、大塚明夫、石塚運昇、沢城みゆき、高森奈津美、平川大輔、竹達彩奈、寿美菜子、中村悠一、石井康嗣、小山力也、稲垣隆史
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

鍛えなおされた切れ味の悪いドラゴンころし?

漫画「ベルセルク」黄金時代篇の続きのお話、断罪篇以降を描くアニメの様です。

ベルセルクと言えば、ダイナミックなアクション描写を思い浮かべる人も多かろうと思われますが、映画版に準拠したCG表現過多のバトルシーンは、やはりセル画アニメと比べてスピード感が足りず、迫力も美しさも感じられませんでした。甲冑を着けた兵士を切っても、生身の生物を切っても、フライパンで硬いものを殴った様な軽い金属音しかしないのも※1リアリティとはかけ離れたもので、動きについても時によっては兵士達の動きが※2ストップモーション・アニメで作られたロボットの様に見える事もあり、こちらにも重さが感じられず、私見ですが、かなり興を削がれました。妖精(エルフ)のパックの声と口の動きが全く合っていないシーンにも前時代のCGアニメを観ている様で、目を瞑れぬ程の違和感を覚えます。

脚本についても映画版と同じく、原作漫画に沿ったもの(省略などはあります)の様なので、凄惨な描写や一部のコミカル表現など、忠実に描かれている部分はありますが、返せばそれはアニメ化に当たって、何の工夫も成されなかったという事にもなるのではないかと‥。漫画版を読んだ限り、小さなコマにギャグ描写(それでも私はあまり好きでない)がある分にはそこまで気にならなかったのですが、画面一杯に栗頭のパックが表示されるシーンなどでは、まるで違うアニメを観ている様な錯覚さえ覚えました。作品の雰囲気を台無しにしていた様に思います。

前アニメシリーズ「剣風伝奇ベルセルク」ではアクションシーン自体、原作漫画と比べて少なめで、省くべき所は省き、物語の骨子となる残すべき部分はしっかり残すと言う、取捨選択が秀逸で、最後まで飛ぶ様に物語を追えましたが、今回のテレビシリーズでは原作自体の持つ断罪編以降の鈍重とも言える展開の遅さがそのまま表に出てしまっている印象です。

OP、ED曲について、OPは前テレビシリーズと比べると普通のヒーローものとの明確な差異が見られず、EDについては作品と切り離して鑑賞する分には素敵なのですが、とても綺麗な印象で、それゆえに暗さと重さが足りず、作品の雰囲気とかなりずれている様に思われました。

続く次回予告については一変して無骨な印象で、不揃いの大きさの文字がドカドカと表示される大雑把な演出で、とても見辛く、却って軽薄な印象を受けました。タイトルロゴもそうですが、わざとバランスを崩している様なフォントのデザインも、迫力よりもけれん味が前面に出ている感じで好感が持てませんでした。

以上酷評となってしまいましたが、あくまでもシンプルなものを好み、奇を衒う表現を好まないブリキ男の私見です。こういう意見もあるのだなぁと一歩引いた視点で読んで頂ければ幸いです。

漫画版の初の映像化という事だけでも価値のある作品だとは思いますので、てこ入れなどを期待しつつ、続けて視聴していこうと思います。(5話にててこ入れと思われる描写あり、ドラゴンころしの効果音なども変わりました。)

以下は5話以降の感想

5話
{netabare}
CGキャラのギクシャクとした動きには相変わらず違和感を禁じ得ませんでしが、クシャーンのアサシン集団とガッツの戦闘シーンは緩急やスピード感があり、かなりの迫力を感じました。ドラゴン殺しを振った時の音も「ガイーン」じゃなくなったし‥。(でも時にバズーカでぶっとばした様な音になっていて妙に不安定。)ドラゴンころしが鍛えなおされたのと同じく、本当にてこ入れでもあったんだろうか?という印象を受けた回でした。

今回からルカ役、沢城みゆきさんが加わった事もあって、アニメとしての魅力が増した様に思えます。
{/netabare}
6~7話
{netabare}
やはりアニメ化すると、声優さんの演技や動画による存在感の割り増し感があり、漫画版よりもコミカル描写が目に付きます。剣風伝奇の様にバッサリ切り捨ててしまった方が良かった様な気がしてなりません。アクション部分については前回のてこ入れ(と思われる)回以降、鈍重さが消え、鋭さが増しました。初回と比べると雲泥の差かと思われます。
{/netabare}
8話
{netabare}
百戦錬磨の叩き上げのガッツに対して、地の利を生かした戦いとは言え、終始優位を崩さないセルピコの剣技と機知は天才的とも言えました。CG苦手気味、原作読了済み(未完なので途中までだけど)の私にとって、作画への期待が薄い場面でしたが、見事に再現されていました。5話にてこ入れがあったのか、以降は毎回溜飲が下がる思いです。でもやっぱり私的にはギャグ描写は抜きにした方がこの物語は映えると思います。イシドロはまだしも、パックはやはり目に付きます。キャラとしてはとても美しいので、登場するにしても栗頭無しで無言の方がカッコ良かったのではと思わないでもないです。

それにしてもガッツ、ドラゴンころしだけでなく、取り回しの良い※レイピアかショートソード、あるいはブロードソードの一本くらい持った方が良いと思われ‥。使徒との戦いだけでは済まないともう分かっているので‥。あんな巨大な鉄塊しょって旅してる彼の体力なら最大重量2キロ程度の剣など小枝にも等しいでしょうとか思ったり思わなかったり‥。

※テレビゲーム等の誤用から、刺突剣として広く認知されているレイピアですが、実態はその様なイメージとはかけ離れたものです。はっきり言って、ゲームやアニメなどで散見されるフルプレートの継ぎ目に一太刀あびせる事など不可能に近い神業です。(こういう用途にはコリシュマルドとかタックと呼ばれる刺突専用剣の方がまだ向いていますが、これらの剣にしても鎧そのものを貫通する目的で開発されました。)

西洋においてはふいごの発明とそれに伴う鋼鉄の精製が可能になった事によって、銑鉄によって作られる従来の分厚く重いロングソードの代わりとして、細く強靭なレイピアは生まれました。中世後期における銃器の発達による白兵戦の軽視と、それに伴う甲冑の簡略化が、"鈍器"としての剣の役割を卑小せしめたのもレイピアという兵器が台頭する要因になりました。しかしその活躍の期間は長くなく、やはりこの武器も銃火器の発達により衰退の一途を辿ります。
{/netabare}
9話~11話
{netabare}
モズグズ編? やはり大河ドラマ然としていた黄金時代編と違ってバトルものの色合いが強いです。原作がそうだし、分かってはいた事ですが、必殺技名とかギャグ描写は熾烈な戦いや悲壮感のあるドラマに水を差している気がしてなりません。バトル要素のある作品が長期連載となると避けられぬ宿命だとしたら悲しいものがあります。

剣風伝奇から続投の平沢進氏による劇中歌「灰よ」は次回予告でも使われている印象の為かゴリ押し感ありますが、心沸き立たせるものを感じます。
{/netabare}
最終話
{netabare}
グリフィス受肉シーン、何故にロック? 何故にごつい声のナレーション? 美しさが全て台無しでした。神聖さ、厳格さのある、著作権フリーのクラシックを起用した方がずっと良かったかも知れないという印象を受けてしまいました。ファルネーゼの独白も説明的という以上の価値を見出せませんでした。

不謹慎なギャグも相変らず‥。一視聴者としての印象は、ほぼ全編を通して見所が殆ど無い、原作を追うだけの作品でした。これまでの視聴、黄金時代編を知っていただけに、惰性で先を追っていただけなのかも知れません。(漫画版も含む)円盤を買いたくない作品の筆頭に上げられる荒削りでがさつな印象を残す作品でした。
{/netabare}

※1:海外には奇特な方がおられます。黄金時代編のガッツの大剣やドラゴンころしの模造品を実際に造って試し切りされている映像がネット上にあります。興味のある方は「武器職人 ベルセルク」でぐぐってみて下さい。スゴい迫力です。餌食になった椅子とか勿体無いけど‥。新品とかまだ使える品とかで無い事を願う。

※2:静止画を繋ぎ合わせて作られるアニメの事、クレイアニメとか人形アニメとかに用いられる手法。レイ・ハリーハウゼン氏やヤン・シュヴァンクマイエル氏の映画等でも割と広く知られているはず‥。これらの映画では主にロボットやクリーチャーの表現に用いられ、おどろおどろしい不気味な感じが出ていて非常に効果的。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

こた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

色々事情がありそう…

CG作画になっているのは製作費に限りがあるからかなのか。
OVA観た時はあまりのグロさに衝撃が走ったが、過激な表現は放送できる程度に抑えられたかなと。
主人公はカッコいい。あと戦闘シーンなどでの臨場感もある。
続編アニメ化決まっているようだし、もっと過激にやってほしい気もする。無理だろうけど…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ネバーエンディング・ストーリー

待望のベルセルク新作アニメ。

そしてそれは原作好きたちとのバトルの幕開けでもあった。

と言うのもこの作品。もう長いこと連載されておりダークファンタジーとも言うべき作風と主人公ガッツの生き様に魅せられた多くのファンが多分存在するんです。

自分もそのうちの1人なのですが最近はほとんど見てないのが現状。
決してつまらないからではなく余りに長い連載と雄大なナイル川を思わせるような非常にゆったりとしたペース故に別に今急いで見なくてもいいやという一種の悟りのようなものに目覚めたからです。
今で言うとハンターハンターとかがこんな感じでしょうかね。

話を戻すとそれだけに根強いファンも多分多くそれだけにこのアニメ化に対する期待と不安は半端ないものだったと思われます。

さて今回のベルセルク最大の売りと言えば間違いなく作画。ほぼ3DCGという挑戦的なものでした。
ここが賛否両論。いやおそらく否のが多かったような気もします。
そういう私もどちらかと言うと否派でした。なんかのっぺりしてるというか違和感があるというか。
それでも見てるうちにある程度慣れては来るのだけどやはり通常の絵で見たかったというのもまた本音なのです。

ともかくここがまさに原作組から総攻撃を受けることとなるのでありました。
見ようによっては叩きの大半をこの部分(作画)が引き受けてくれたとも言えるかと。
敬意を込めて今回の3DCGはイージスの盾と名づけます。

しかしそんな原作組でも「蝕」以降の展開をアニメで見れたことには概ね満足だったのではないでしょうか。

只、これは同時に「蝕」以前の展開。すなわちとても大事な序盤を省いてしまったということを意味します。
これがどういう結果を生むかと言うと・・・。

まどか「そんな…どうして…?ベルセルクちゃん、ダークファンタジーだって、もうすぐ視聴出来るって、そう思って魔法少女になったんだよ?なのに…」
「話の展開についていけない。全然納得できない」

新規さんにとってはこうなるわけです。

まあここは仕方ない部分もあるわけでして、最初からやったらどう考えたって12話じゃ収まりません。
新規さんはここは素直に旧作ベルセルクで予習するのが最善の道になるのではないでしょうか。

一応OPで多少そのへんをカバー?してるのかもしれないですが知らない人が見たら只ガッツが暴れてるようにしか見えないのが哀しいところ。
そのOPもどういうわけか不評だったと聞き正直「何故?」という思いが強いです。
テンポも良くていい曲だったと思うのですが・・・。

さて肝心の内容ですが、序盤は正直見慣れない3DCGも手伝ってか微妙というかやや退屈な展開だったとは思いますが途中から話も動き始めて中々いい感じで視聴出来たのではないかと思います。
優秀な原作があるというのもありますがキャラも非常に立ってたのではないかと。

全体的に重くシリアスな作風ではありますが妖精とイシドロの掛け合い等々、意外とコメディ要素も盛り込まれておりこの辺りのバランスは上手いなあと思います。

すでに2期が決定してるようで非常に楽しみなんですが出来れば次は通常の絵柄で見たいなと願わずにはいられません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

61.4 12 2016年度の戦いアニメランキング12位
ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (284)
1358人が棚に入れました
『PSO』15周年記念プロジェクト第8弾として発表。

近未来の地球を舞台とした完全オリジナルストーリーで、『PSO2』をめぐる、あなたの隣にいるかもしれないプレイヤーたちの物語になる。

声優・キャラクター
蒼井翔太、諏訪彩花、M・A・O、島﨑信長、井上喜久子、佐藤拓也、小西克幸、村川梨衣、新田恵海、金田アキ、井上和彦、堀江瞬、高橋広樹、横山ミナミ、高野麻里佳、玄田哲章、小原莉子、高木友梨香、桃井はるこ、榎本温子、会一太郎
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アニメの感想1割。9割は、オンラインゲーム全般に対するアンチテーゼです(笑)

[文量→小盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
ジャンルは、サイエンスファンタジー。

どうせ販促アニメでしょ?って態度で視聴をはじめ、なぜかそのままの態度で完走できました(笑)

でもまあ、特にオススメできるアニメではないですねw


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、アニメの感想。ホンッットウニ、可もなく不可もなくw 良いところは挙げられないけど、悪いところも探せない、かな? 強いて良い部分を挙げれば、販促なのに、リアルに重点を置いた勇気。SAOとかログホライズンと違い、あくまで「ゲームをしている人間の普段」を描いているのは新しかった。あと、安っぽいギャグが逆に笑える時もありました。でもまあひとつ言えることは、どんなゲームであれドハマりすりゃー成績は落ちる(最低でも上がらない)よ、普通にw
{/netabare}


【余談~ オンラインゲームにハマりきれない、オジサンの話w ~】
{netabare}
ここからは、アニメに何にも関係ない、更にはPSO2にすら関係ない、ただ単にオンラインゲーム全般への日頃の疑問を呟くだけ(笑)

まず結論から。オンラインゲームを否定するわけじゃないです。ただ、オフラインゲームにも魅力はあるから、ゲーム会社には、もっと力を入れて欲しいだけです。

私は基本、ネットゲームはやらないです。いや、全キャラが完全無課金のゲームあったらやりたいですけど。なんか、結局は重課金者に勝てないのが、悔しくて。まあ、ただのヒガミですねw

それとは別の理由もあります。亡くなった、女優の淡路恵子さん(ドラクエ好きで有名)の言葉。

「ドラクエがオンラインになって、すごく残念。一人になりたいからゲームしてるのに、ゲームでまで人と繋がりたくない」

という言葉には完全に同意。普段、人と多く接する仕事してるんで、一人の時は、一人になりたい。でも最近、オフラインで面白そうなゲームが、本当に少ない(_ _)

ドラクエ、FFは、オフラインの牙城を守って欲しかったです。同じ内容で良いから、オンラインは別タイトルでやれば良いのに。

あと、オンラインゲームって、基本的に時間と空間を越えられないって思います。

オンラインゲームの良さって「それぞれが自分の物語を楽しめること」にあると思うんですが、逆に言うと、「まったく共通の体験をしている人がいない」とも言えます。

例えば私などは、初対面の同年代の方(男性)と呑む機会があった時、まず好きなゲームを聞いたりします。大抵プレーしてるんで。すると、例えば「ドラクエ5で、ビアンカとフローラどっちを選んだか」とかで大盛り上がりできます。どっちも同じ経験してますから。

あと、オフライン(昔のゲーム)って、プレイ環境に格差がないじゃないですか。みんなが勇者になって、世界を救えるし。でも、オンラインだと、どうしても、費やせる時間やお金、ハードの状況なんかが関係してくるんで、ちょっと生臭くなるんですよね、話が。強いギルドにいたとかいないとかで、それが現実世界でも多少なりとも優劣ついちゃうから、初対面にはフリにくいですし。

ゲームって、本来、現実逃避なわけなんだけど、オンラインゲームって、どうしても現実が反映されるんで、「じゃあ現実で良いじゃん」ってなっちゃうんです、私は(だから私は、興味の中心がゲームからアニメに移ったのかも)。

オンラインゲームにはオンラインゲームの良さがあるから、それはそれで全然良いです。でも、オフラインにはオフラインの良さもあるから、そっちも頑張ってほしい。ホント、それだけなんです。

オフラインの良さはストーリー性です。近年のゲーム作家は、多くのプレイヤーを満足させるシナリオを考えることを放棄し、設定とグラフィックだけを用意し、肝心のストーリーを考える部分はプレイヤーに丸投げしてる気がします。ゲームが、本来の役目である現実逃避の役割を十分に果たしてないから、ゲームにクリアに伴うカタルシスがない(オンラインゲームにはゴールがない)から、ゲームがリアルを侵食している情況が生まれるんですよ、ドンドン(机を叩く音)!

ハッ(゜ロ゜; 若い人たちが引いてるw

でも、ここ10年くらい、思ってたことが言えてスッキリ(笑) とにかく、「ゲームはやりたいんだけど、やりたいゲームがない」生殺し状態なんですよね、ずっと。

好きなゲーム(パッと浮かんだやつ)
・幻想水滸伝1~3
・タクティクスオウガ
・ロマンシングサガ3
・ファイヤーエンブレムシリーズ
・クロノトリガー
・スペクトラルフォースの初期の方
・テイルズオブファンタジア
・ヴァルキリープロファイル
・信長の野望(三國志)
・FFは、4→7→5→9→6→10
・ドラクエは、5→6→4→3


最近(でもないけど)では、「閃の軌跡」シリーズは、なかなか良いゲームでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

(遊戯王+進研ゼミ)÷2=PSO2?

タイトルは今も稼働しているオンラインゲームそのままを引用したという事で
宣伝が前面に押し出されてるという事もあるしオンラインゲームをどうアニメの
題材として調理するか放送前はさっぱり見当もつかなかったこともあり、正直
あまり期待しておらず一話ぐらいは見ておくかぐらいの気持ちでしたが意外と言ったら
失礼ですが面白かった!宣伝目的が前面に押し出されていようが面白いのが結構
あるのがアニメ業界の素晴らしいところ。

{netabare} 余談はさておきこのアニメの世界線はセガがゲームハードシェア争いから撤退せず
覇権を握った世界線のようですね、登場人物が全員当たり前のようにPSO2をプレイしていたり
会話の中に不自然におそらくPSO2の標語であろう言葉をねじ込んで来たり
やってるのが当然というノリで話が進んでいくので時々クスッとなったりちょっと待ってと
突っ込みたくなるんですよね、遊戯王のアニメや進研ゼミの教材と同じノリというか。
比較すると「ガルパン」なんかはえっ?戦車道ってナニ?みたいな疑問がわく前に
競技としての戦車道をが作中で自然に説明されていて上手だったなぁ、
とはいえ「ガルパン」は上手だったけどこっちが下手というわけでは決してなく
登場人物たちのゲーム内での大仰なロールプレイがそんなずれたノリだからこそ
抵抗なく受け入れられたしやってる内容も結構まともで画面の向こうにも同じ人が
いるので最低限のマナーは守りましょうとか学業諸々がおろそかにならないよう
排斥するのではなくちゃんと折り合いをつけましょうとかその主張をオンラインゲームの
主催が噛んでいるアニメで言うのも胡散臭さが感じないではないがいい主張には変わりなく
とにかくそんなゲームを楽しむためのメッセージが個性的な登場人物とストーリーに
上手に絡められていてよかったです(ううむ・・・ほんとに進研ゼミの教材っぽくなってきたぞ)

出番は少ないながらもちゃんとキャラ立ちしている生徒会の面々や学校、ゲーム内での友人達との
日常パートも見所で特に普段はおとなしいのにネトゲ内では性格が豹変したり
ネカマがいたりとネトゲ界の闇なのかな?がこのアニメの世界観ならではの明るくギャグ調で
変換されていて笑わせてもらいました。

某中の人の17歳ネタやセガの偉い人がさらっと登場してたり所々に遊び心がちりばめていて
多分ゲームやってる人にはもっとクスリとくるとこあったと思います、
そんな余白にネタを仕込むスタッフのサービス精神もよかったし
なんといっても主人公イツキがゲームをやるきっかけとなったリナ生徒会長
リアルでは生徒会長なんてやってますがゲーム内ではコミュ障でポンコツで
イツキとアイカの中を勘違いしちゃうSBJKで外見的には他のアニメと比べても
地味目で特徴的ではありませんがなかなかの破壊力、イツキとの
掛け合いなどブヒリティ高かったです。

半面後半はフォトンという謎エネルギーで現実世界でも変身できるようになった
イツキと現実世界に侵食してきたダーカーとやはり遊戯王的展開になるのですが
尺不足のせいかタメ不足というか若干ジェットコースター的で少し惜しいかな
日常パートが面白かったのでそこらへんはジレンマか。
ですが今まで関わった仲間たちがリアルとゲーム合わせゲーム内で全員集合するとことか
美麗なゲーム的グラフィックの戦闘シーン含め良かったし戦うことの意義とか敵にも
戦わねばならない理由があるとかなんて深入りせずリアルの生活とのバランスや
マナーやリテラシーなどを学んでいくことに主眼を置いてると思うのでうまく一クールで収まったと思うし
なんといってもこのアニメは皆で楽しむ「はじめましてから始まるオンラインRPG」の宣伝も兼ねてるので
その方針は当然の帰結になるのかな、
総じてこれからゲームを始める導入としても一つのアニメ作品としても見れる
いいバランスのアニメでした。

ED「レアドロ☆KOI☆こい!ワンモア!」
キャッチ―な曲調をファンシーなマスコットキャラが踊る、いい曲なんですが
右下に孤高さんがいてシュールだったり歌詞が完全に廃人御用達の内容だったり
このアニメのちょっとずれた雰囲気がEDでもよく出ていると思います。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なぜ「2」なの・・・? 「1」を探しても見つからないんだけれど・・・^^;

この作品の原作ゲームは未プレイですが、キャラデザが好みだったので視聴を決めた作品です。
タイトルにも記載しましたが、この作品の放送が決定した時「なんで「2」なの?」と思っちゃいました^^;
「2」って事は「1」があって、大概物語に関連性があるのが世の常・・・と思って探してみましたが無いんですよね^^;
暫くしてゲームの中の構成でアニメ化されたのはこの「2」が最初だったみたいです。

この物語の主人公は高校2年生の橘イツキ・・・彼は生徒会長から突然生徒会の副会長に任命されてしまうのです。
それだけでもびっくりなのですが、もっとビックリしたのは副会長の仕事です。
何とPSO2をプレイしてレポートに纏めて生徒会長に提出する事だったんです。

こんな生徒会の仕事って有りなの・・・?
生徒会はこの仕事の正当性について色々言っていました。
・学園内のソーシャルネットワークの現状を正確に把握するして報告する。
・学園に相応しいガバナンスを示す事こそ我が生徒会の存在意義そのもの。

そして人選の理由については成績、素行とも問題が無く、何でもそこそこ出来て部活動に所属していないから・・・なんだそうです^^;
いつきが色んな運動部に助っ人をしていて「部活動の便利屋さん」と呼ばれていることまで生徒会は調べ上げていました。
つまり何でもソツなくこなせる暇人・・・として白羽の矢が立ったという事になる訳ですが、当の本人としては微妙な人選理由ですよね^^;
こうしていつきがPSO2をプレイするようになり・・・物語が動いていきます。

私はオンラインゲームに疎いので正直ゲームの事は良く分かりませんが、ゲーム内でキャラを作り、そのキャラで様々なチュートリアルやクエストをこなしていく・・・
そしてオンラインゲームならではの仲間を集めて共闘する・・・こんなところでしょうか^^;?
SAOの様にナーブギアを装着してゲーム内にダイブする・・・という感じでは無さそうです。
まぁ、SAOの世界は近未来でPSO2は現在進行形のゲームなので、違いがあって当然なのですけれど・・・^^;
でも視聴していると、姿かたちは違えど声なんかはキャラそのものなので、アニメで視聴している分には、PSO2もSAOみたいにゲームの中に入り込んでいる様に感じられるのがアニメの醍醐味なんだと思います^^;

生徒会長にレポートを提出するのが目的で始めたPSO2でしたが、人気のあるゲームだけあってイツキも直ぐハマったみたいですが・・・そうなんです、面白いゲームってやっぱりハマりますよね^^;?
「この次の展開が知りたい」、とか「あのセーブポイントまで辿り着きたい」、とか「もう少しレベル上げしたい」など、状況によって続ける理由は色々ですが、これが連鎖するんですよね〜^^;
私も面白いゲームに出会ったら間違いなくハマると思います。
ゲームにハマるとアニメを見る時間が無くなるので、なるべくゲームは遠ざけています^^;

でもいくら面白いゲームとはいえ、アニメの中で延々とプレイされていては偏った作品になってしまいます。
この作品ではそうならない様に日常パートの見応えも中々なんです。

一番のお気に入りは生徒会長の泉澄リナ・・・「10年に1人の逸材」と呼ばれ才色兼備であると共に、多くの人から慕われています。
でも、彼女がお気に入りになったのはそんな肩書きではありません。
きっと本人は無意識だと思いますが、イツキとの距離を徐々に縮めてるんです。
何かに付けて「副会長」「イツキ君」
リナ先輩の熱狂的なファンがいたならイツキ君は間違いなく後ろから刺されている事でしょう・・・^^;

そして色々気にかけているうちに彼女の心境にも変化が・・・
その変化は少しずつでとてもゆっくりです。
でも物語序盤と終盤の生徒会長の言動や仕草を比較すると、違いは明白だと思います。

もう一人アイカというヒロインも登場します。少し影があるような表情が印象的な彼女でしたが、彼女は背負った運命が違いすぎた・・・ただそれだけだと思います。
そんな運命が無かったら年はイツキと同じくらい・・・他の女の子みたいに高校生活や恋だって満喫できるのに・・・
戦場に身を置くことで存在を示してきた彼女・・・イツキとの日常が彼女にとってかけがえのない時間であった事を願ってやみません・・・

こうして物語は終盤に差し掛かるのですが・・・起きた事態は最悪でした。
ある意味SAOやオーバーロードなどのVRMMORPGより状況は悪いと思います。
VRMMORPGは、普通にプレイしている限りゲーム内でどんな事が起こっても、プレイしている本人以外に影響を及ぼしません。
でもPSO2・・・いえ、この作品におけるゲームの位置付けはもっと異質だったんです。
この発想はありませんでした。
そしてここから物語が一気に加速していきます・・・
目の前で起きた出来事はあまりにも非現実的・・・でも事実が最悪の状況を物語っています。
イツキらはその最悪から抜け出せるのでしょうか・・・気になる方は本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、蒼井翔太さんの「絶世スターゲイト」
エンディングテーマは、泉澄リナ、鈴来アイカの「レアドロ☆KOI☆こい!ワンモア!」
蒼井さん・・・何でそんなにハイトーンなんです?
そんな音階は逆立ちしても出ないです・・・格好良い曲なのでカラオケで歌ってみたいと思って断念した曲です。
エンディングの踊りは可愛かったですね^^

1クール12話の作品でした。序盤は静か・・・でも終盤に起こった衝撃の展開以降しっかり盛り上がったと思います。
私の中では今期のダークホース的存在でした。
キャラデザも綺麗でしたし十分に楽しませて頂きました^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

67.1 13 2016年度の戦いアニメランキング13位
うしおととら 第2期(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (269)
1338人が棚に入れました
白面の者との最終決戦が近づいていることに焦りや不安を感じる蒼月潮。毎日ある学校に自分を喰おうとする大妖怪・とらとの攻防、そして密かに想いを寄せる中村麻子とのケンカ──いつも通りの日常がいつまでも続く筈が無い。潮は自分の気持ちに正直になろうと麻子へのアプローチを試みる。しかし、その決意は一歩遅かった。一陣の風と共に潮の日常は唐突に終わりを迎える。
「……誰、あなた?」
麻子からの拒絶にも等しい一言を皮切りに、不可解な出来事が潮に襲い始める。もう人も妖怪も皆、潮ととらのことを覚えてはいない──。

声優・キャラクター
畠中祐、小山力也、小松未可子、安野希世乃、藤原啓治、牧野由依、浪川大輔、中村悠一、豊崎愛生、てらそままさき、清水理沙、三木眞一郎、梶裕貴、南里侑香、茅野愛衣、折笠富美子、坂本真綾、水樹奈々、細谷佳正、逢坂良太、高垣彩陽、永澤菜教、花澤香菜、宮野真守、潘めぐみ、飯塚昭三、江川央生、古川登志夫、諏訪部順一、林原めぐみ
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

見所はしっかりおさえていたと思う

2016年春アニメ。全3クールの3クール目13話分(27話~39話)。
まずはスタッフさんお疲れさまでした。
特に絵が細かい上にキャラクター数も多く動く作品ですから、作画スタッフには頭が下がりました。
全体的に見所はきちんとおさえていたと思いますが、描写に不足が出てしまった印象。展開に説得力を持たせるためには改変やフォローはもう少し必要だったと思います。

やっぱり潮役の畠中さんは最後まで素晴らしかったです!この声で本当に良かったと思います。
{netabare}
須磨子の真綾さんの演技とても好きでした。知らぬ間に若い設定とはいえお母さん役を違和感なくこなすようになってしまったんだなあ…w
うしとらの母親キャラは皆印象的ですね。斗和子といい須磨子といいかおりの母といい、素晴らしかったと思います。
特にかおりの母は朴さんで、とても魅力的な配役で驚きました。朴さんの大人の女性役とても好きです。鏢さんを看取るシーン本当に良かった。
それ以外のゲストキャラクターの配役も好きですね。

内容としてはカット部分はしかたないとして、、良くも悪くも原作準拠で不足部分を補うような改変がほとんどなく、展開に説得力が欠けていると感じる部分が出てしまったのは残念でした。
前半のラストで心配したキリオと麻子の件も、最後まで解消されず個人的には引っ掛かる部分ではありました。二人のエピソードをカットした分それ以外の部分でもう少し描写を増やして欲しかったですね。

ただ一点だけ、沖縄の海上で白面に追いすがる西と東の妖怪たちは改変されていました。
突撃しようとする西の長と止めようとする東の長は原作では逆です。西の妖怪たちと潮の初対面のエピソードがカットされていることが理由で、自然な展開にするという意味でここはとても良かったと思います。

最初から潮ととらの関係、潮と白面の因縁をしっかり拾って行く方向性でしたが、そこは最後まで一貫していて良かったと思います。
その意味で最終クールを全て対白面に使ったのは良かったですが、少し長すぎるようにも感じました。
ただ、しっかり尺を取ったことで白面の恐ろしさがとても伝わって来ましたし、絶望的な状況からの逆転劇も盛り上がりました。最初は違和感のあった白面の声も、倒される瞬間の独白まで見て女性声優で良かったと思えました。

須磨子と潮の再会や流や鏢さんの死に際は、演出、作画、演技も素晴らしかったです。人の業を見せるシーンにはとても力が入っていて、それは原作でも力を入れている部分を汲んでいたと思います。
{/netabare}

うしとらは実は心理描写が女性的…というか情緒を大切にする作品で、どのキャラクターにも悲哀を感じる部分があり、その部分はもう少し見たかった気はします。まあカットしたエピソードにそういうのがかなりあるので仕方ないかなあ。

レビュー書いていて思いましたが、既読組である自分の目が厳しくなりすぎていて冷静な評価ができてないかも知れないですね。
前期から評価は少し下げますが、良い所もたくさんありましたし、原作への入り口としては十分だと思います。(2016.07.13)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全てを賭けて白面の者と対峙する「うしお」と「とら」・・・

この物語は前期2クールと今回1クールの計3クールの作品です。前期2クールと物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

最強最悪の大妖怪である「白面の者」は、自身の復活に向け着々と準備を進めてきました。
3クール目に相当する今期は、いきなり「白面の者」が世に放った悪災から物語が始まっていきます。

義理と書いて「うしお」と読む・・・と言っても過言では無いくらい、主人公である蒼月潮は義理堅く、実直な少年でした。彼にとって人間と妖怪の隔たりは小さい事・・・むしろ困っているのか、いないのかが彼の原動力の全てとなっていました。

そして常に全力で向かい絶対手を抜かない・・・
獣の槍を片手に先頭を突っ走るうしおの背中を人間と妖怪が目線を合わせてこれまでの困難に立ち向かい・・・勝利してきました。

蒼月潮と獣の槍とトラの存在・・・何より彼らを取り巻く人間と妖怪は、白面の者にとって邪魔者以外の何物でもありませんでした。
これまでも何度か白面の者は手を出してきましたが、ここに来てその攻撃が本格化するのです。

その攻撃・・・正直精神的ダメージが計り知れない内容でした。
妖怪も人間も・・・どちらも悪くありません。諸悪の根源は白面の者でそれも変わっていません。
ですが、うしおを戦いに駆り立てる幾つかあるうちの一つは、完全に壊されてしまったでしょう・・・
それでも一度動き出した歩みは、うしおにだって止められません・・・

私にとって、この3クール目は泣き処が満載でした。

そのぬくもりは・・・体が覚えています
一緒の時間・・・共に笑い、そして涙したこと・・・
ほら・・・目の前にあいつの顔が・・・
これは自分にしかできない事なんだ・・・
あの人だってきっと頑張っている・・・

人を思う気持ちが自分を・・・そして周りを巻き込む原動力になる・・・
誰が頼んだ訳でもありません・・・
もっと深い部分で繋がってる・・・そしてそこは何人たりとも侵す事のできない不可侵領域・・・
だから自然と同じ思いを持つ者同士が集まり、最後の望みに向けかって行動する・・・

自分の信じて進んだ道が呪縛を解き放つ鍵・・・
諦めなければ必ず取り返せる・・・

紆余曲折を経てうしおととらは、白面の者と対峙する事になります。
これまでの中で一番激しい戦いだったのではないでしょうか・・・?
獣の槍も・・・うしおもとらもボロボロです・・・
でも戦っているのはうしお達だけではありません・・・
皆んなが全力を賭して白面の者に挑んでるんです。

壮絶な戦いはやがて終焉を迎えます・・・
でも支払った代償はあまりに大き過ぎました。
あまりの展開に視聴が終わってもしばし呆然・・・
はぁ・・・最後の闘争は半端ありませんでした。

オープニングテーマは、筋肉少女帯さんの「週替わりの奇跡の神話」
エンディングテーマは、LUNKHEADさんの「決戦前夜」
どちらも迫力一杯の楽曲だったと思います。

1クール全13話の作品でした。全3クールを使ってうしおととらの出会いからラストまで、中だるみする事なく一気に駆け抜けた作品だったと思います。
この作品の様に物語のラストまでしっかりと描いてくれる作品は大好きです。
今後も中途半端な販促作品では無く、ラストまで主眼において制作される作品が増えると嬉しく思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

腹いっぱいになりました。ん~少年漫画してますね~。

妖怪大戦争も3クール目に入って佳境になってきましたよ!
1期は細部の粗い所にン~と感じたり、あまり安定していた感じではなかったのですが。
少年誌の名作という事もあって流石に終盤の盛り上げ方はすごく上手いと思いました。

34話まで見ました。
{netabare}ここに来て皆がうしおの事を思い出し、妖怪と人が手を取り合って白面に立ち向かうという構図は燃えますね~。
皆で力を合わせてラスボスと戦う~って言ってみればお馴染みのベタな流れですけどね。
敵の力が強大な上に、白面、槍、とら、その因縁深さも絡み合ってて燃えます。
ドラゴンボールのバーダック好きな私としては、サイヤ人達が結束してフリーザに立ち向かった場合のルートって感じにも見れてイイっすね~。{/netabare}
ここの感想の数が少ないので、追っかけられてる人があまりいなさそうなのは少し残念に思いますが。何にしても終盤、追い込み頑張って欲しいですね~。

最終話見ました。
{netabare}白面が獣の槍を探知できるのに槍が今まで狙われてなかったのは、とらに刺さってて探知できなかったからなんですね~。{/netabare}
色々と力技だなとは思うのですが、最終決戦になってから毎週毎週炸裂する藤田節にとことん楽しませていただきました。
ただ、他の方の感想や原作ファンの意見などを聞いてみるとカットされてるシーンがかなり多いみたいですね。
私は最終回でお腹いっぱいでしたが、カットされたところなども気になるので漫画版もいずれチェックしていきたいと思います。

からくりサーカスもアニメで見てみたいのですが、やっぱ厳しめですかね~。
映像化されたらうしとらよりハマりそうだけど、うしとら以上に長いしカットできるエピがかなり少ないですからね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

69.5 14 2016年度の戦いアニメランキング14位
名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(アニメ映画)

2016年4月16日
★★★★☆ 3.9 (186)
1184人が棚に入れました
劇場版「名探偵コナン」20作目にあたる。

物語は動画にも登場したオッドアイの持ち主である謎の女性が、記憶喪失状態でコナンたちと出会うところから動き出す。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ド派手アクションと心境の変化を楽しむ作品

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第20作。

黒ずくめの組織VSコナン+安室(公安)+赤井(FBI)という構図のアクションを楽しむ作品。
そして、人の心境の変化を楽しむ作品。
まさか、コナンの映画で泣きそうになるとは・・・。

{netabare}
結果的に少年探偵団の無謀な行動が最後に吉と出たり、蘭ちゃんが活躍する場面がなかったりと、過去の作品と比べてかなり異色な作品。
ミステリー的な要素が全く無く、アクション中心というのも異色。

そして何より、{netabare}本来、敵であるはずのキュラソーの人間味あふれる行動には感動しました。{/netabare}
{/netabare}

ゲスト声優の天海祐希さんは凄く良かったと思います。
個人的には劇場版コナンの中で3本の指に入る良作。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12
ネタバレ

❣ユリア❣ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

20周年超大作!!黒ずくめ!公安!FBI!豪華ですね~(*´∀`)

☆映画20作品目☆
映画館にて試写です♪

今回はメインとして黒ずくめが出てくる話です☆

~あらすじ(予告参考)
全国各地で起きた連続スパイ暗殺事件
全ての鍵を握るのは、秘められし「記憶」!?

衝突する、探偵vs黒ずくめの組織vs公安vsFBI
聖域の扉の先にあるのは、真実か、偽りかー。


ともかくすごかったところ 感想
{netabare}
今回は安室と赤井も出てきて
特にその二人の戦いのアクションシーンがすごく迫力があり、カッコよかったです!
観覧車の裏?、観覧車の上、でやったり、ともかく黒ずくめに狙われているという危機にさらされながらの戦いがほんとにハラハラしました!!
そして、2人が一緒に出てきたのもレアたったのでとっても良くてお気に入りです!!

また、コナンの観覧車から色々な所に命懸けで乗り移るアクション?もすごかったです!
コナンが棒?に掴めそうで掴めない…落ちそう…!ってときに、赤井が助けたところは本当に
赤井ナイス!!!!カッコいい!!
と思いました☆
それで、よく死ななかったなぁと思いましたww

そして!!!
黒ずくめであったキュラソー!

最後のシーン、観覧車に閉じ込められた少年探偵団や皆を助けるため、海?に落ちて死んでしまった?と思えば、今度は命懸けでクレーン車で観覧車を止めたところ、本当に感動しました!!(命懸け…本当にそれで死んでしまったんですがね‥(泣))

黒ずくめを裏切ってw少年探偵団を守りましたね!
そして手には少年探偵団達からもらった、あのイルカを最後まで大事そうに持ってたなんて…!
とても感動しました…(´;ω;`)

というか、今回は以外と少年探偵団役にたったんですよねw

少年探偵団がいたことによって、キュラソーが黒の組織に戻ることを断念した
それにより、キールとバーボンの正体がばれなかった!!

さらに、観覧車が動いたとき、コナンたちだけでは止められなかったことを命懸けで、クレーン車で止めるのを手伝った
よって、少年探偵団は安室や水梨を救っただけではなく、水族館にいる、何万人?数千人の人たちの命を救ったことになる!!そして蘭たちも救ったことに!
つまり、少年探偵団はは世界を救った!!

ということになります☆


あっ、かと言って

少年探偵団すごいんですよ!私はほんと好きなんです♪お手柄ですよね~♪
って言いたいわけじゃないですよ!!w
少年探偵団を良い風にとらえると、そういうことになるだけなのでw
{/netabare}

~疑問点~
{netabare}
キュラソーの記憶が戻った時、ベルモットに
「あなたの携帯から送られたあのメールはあなた本人なの?」
みたいなことを聞かれました
あれは、コナンが偽装して送ったものでそれがバレたらヤバイ!
見ててハラハラしました!
でも、キュラソーは
「ええ、私よ。何か問題でも?」
と、コナン達をかばってくれました!実際はかばったのかどうかは分かりませんが…
キュラソー…(泣)ありがとう!!!

~疑問点その2~
赤井、よくあれだけ黒ずくめに姿見せといてばれませんでしたよね?あそこでバレたら原作にも影響してくるからなんでしょうけど…
あんなすごい狙撃者は赤井しかいないので黒ずくめにばれるのも時間の問題かなと思いました☆
{/netabare}
という感じで、今回はどちらかというと

アクションメインな感じで、カッコいい!
という場面が多かったかなと思います♪
いつもとは違う感じでしたが
アクション と捉えるととてもよかった作品だと思います♪


~追記、お気に入り♡~
{netabare}コナンが黒ずくめ達がいると思われる、東都水族館に向かうときに灰原が言ったセリフ
「行かないで‥」

ふいにコナンの腕を掴んで言った言葉です!
子供の姿だったのが少し残念でしたがwとてもきゅんとしました♡


~ちょっと笑えたところ~
コナンが工藤新一で、蘭からかかってきた電話に出て、話をしていたとき、東都水族館の音楽が流れて来たところ
コナンは黒ずくめの計画を阻止しようとしていてそんなことは全く気づきませんでしたが蘭に誤解されかねませんでしたねw
{/netabare}
~いつもの定番物の…~
{netabare}
阿賀博士のなぞなぞ!w
今回は以外と簡単だったかなと思いました☆
※興味ない人は飛ばしてくださいm(__)m
{netabare}
Qその色をまじりっけなしに塗り込んでいくと、変身してしまうものは次の4つのど~れじゃ
1赤色
2青色
3茶色
4黒色
A {netabare}茶色{/netabare}
{netabare}言い換えてみて、赤がまっ赤、青がまっ青、茶色がまっ茶、黒色まっ黒
茶色がまっ茶→抹茶になるということです☆
{/netabare}
{/netabare}

そして、何かしらある毛利小五郎の水にドボン!
毎回の定番でしたが…今回はありませんでした☆
というか、コナンや皆が危険な目にあってる時もず~っと車で寝ていました‥今回は何もやっていませんでしたね…(  ̄▽ ̄)
{/netabare}
主題歌はB′zさんで「世界はあなたの色になる」です
5年ぶりの映画主題歌書き下ろしだそうです☆
ぜひ聞いてみてください♪

最後に…
コナンはリアルに考えると死んだのは2回ですかね?
{netabare}観覧車ごと、真っ逆さまに落ちたところ
観覧車から棒?までベルトで伸ばして飛んで、乗り移ったところ
{/netabare}
今回はコナンよりも他の人達(安室、公安の人など)の方がよっぽど危険だったと思いますw


そして来年は平次が登場!
世良、キッド、黒ずくめ!
と来て平次ですかw
どんなのになるかはまだ分かりませんが
来年も楽しみにして見たいなと思います♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【コナン×公安×FBI×黒の組織】の直接対決が初めて描かれる20周年に相応しい一大スペクタクルムービー

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第20作目(『ルパンVSコナン』は除きます)
監督は『沈黙の15分』以降お馴染みとなった静野礼文
脚本は『絶海の探偵』と『業火の向日葵』の櫻井武晴
劇場版では初めて安室(公安)と赤井(FBI)が題材にされ、また原作やテレビシリーズに先立って黒の組織のNo.2と目される‟ラム”自身が登場します


警察庁で極秘に管理されていた世界各地のノックリスト(スパイリスト)を盗み出した黒の組織の女性工作員
自身も黒の組織に潜入捜査しているバーボン、こと安室透は逃走する女を追跡しカーチェイスを繰り広げる
そこにFBIの赤井秀一も乱入し大事故の末に女は海に転落する
翌日、記憶喪失になってしまいノックリストの行方や自身が黒の組織の一員であることを忘れてしまった女は偶然にもコナン達に保護される
女の記憶を取り戻してあげようと奮闘する少年探偵団だったが、灰原哀は女が黒の組織の‟ラム”である可能性を示唆し警戒する
一方で公安、FBI、黒の組織は各々に女の行方を追っていたが、ジンは女が送った不完全なノックリストに従ってノックと思しきメンバーの始末を始める
そのリストの中にはバーボン(安室透)とキール(水無怜奈)の名も入っていた・・・


黒の組織が絡む劇場版は大概しょうもないオチがついて終わるものばかりですが、今作は原作の根幹に関わる部分が描かれているとあって黒の組織を廻るキャラが総出演
20周年に相応しい大作に仕上がったと思います


冒頭の首都高11号線(レインボーブリッジ)をモデルにしたカーチェイスは『頭文字D』も真っ青の迫力のCGで描かれ、多重クラッシュや大爆発も相まってコレだけでも劇場に足を運ぶ価値ありますし、中盤までは謎の女の正体が‟ラム”なのか否かが物語を強く引っ張ってくれます


本来なら協力関係を結ぶべき公安とFBIが安室と赤井の私怨のせいで仲違いし、その仲をコナンが取り持つってのには笑ってしまうところですが、二人の対決(素手で殴り合うwガンダムかよw)は作画もめちゃくちゃ良くって大きな観どころの一つです
公安が表立って登場するということで目暮警部はじめ警視庁は蚊帳の外に置かれてしまうのもリアルでしたね


ウォッカやベルモットの静止も聞かず、ノックの始末に躍起になって暴走するジンは本当に怖い
クライマックスでは遂にオスプレイまで担ぎ出しお台場と葛西臨海公園をモデルにした舞台を大破壊する様は圧巻
最後まで全く目が離せず釘付けになりました
コレにイレギュラー的に巻き込まれる蘭や少年探偵団は最早お約束ですが【日本映画においてここまで派手に名所を破壊しまくってるのは『コナン』と『ゴジラ』ぐらい】なもんでしょうw
とにかくドキドキする映画がお好きな方には率直にオススメ出来ます!


しかしバーボンとキールを捕らえ躊躇無く始末すると断言したにも関わらず「待ってやる」と約束を守ってくれるジンは本当は優しいヤツなのかな?とも思ったりw


今作、唯一惜しいなと感じたのが鍵を握る記憶喪失の女を演じるのが天海祐希だということでしょうか
正直違和感というか・・・声優は初めてじゃないはずですし、天海祐希ほどの大女優を持ってしても声の演技とは難しいものなのか・・・と、痛感致しました


今作ラストの手放しでない結末はオイラとして最も評価をしたいポイントです
まあ、あれほど好き勝手やっておいてタダではすまんだろうとは思っていましたが
観終えた後に何色の気持ちになるか?とは今作に添えた青山剛昌先生のコメントですが、オイラは‟良い意味で”ブルーになりました
さあ、あなたは何色に染まりましたかな?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

57.3 15 2016年度の戦いアニメランキング15位
アンジュ・ヴィエルジュ(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (192)
929人が棚に入れました
"ある日、世界は連結した。
突如として開いた門と、5つの世界の連結。
私たちの住む青の世界:地球
夜と魔法が支配する黒の世界:ダークネス・エンブレイス
祈りと神々が守護する赤の世界:テラ・ルビリ・アウロラ
科学と電脳が管理する白の世界:システム=ホワイト=エグマ
武器と軍隊が統治する緑の世界:グリューネシルト
天使、悪魔、妖精、魔女、女神。お伽話の中にしかいなかった存在が、現実のものとして現れた。時を同じくして、特殊な能力:エクシードに目覚めた少女たちが、それぞれの世界に出現しはじめる。彼女たちは『プログレス』と呼ばれ、その保護・育成を掲げる巨大学園都市『青蘭学園』に集められた。この学園で少女たちは出会う。ともに絆を紡ぐ仲間たちと。5つの世界共通の敵、世界を終焉へと誘う『ウロボロス』に。この世界は、失われようとしている。それを救えるのは、選ばれた少女たちのみ。"

声優・キャラクター
寿美菜子、原由実、豊崎愛生、立花理香、ブリドカットセーラ恵美、田村ゆかり、相坂優歌、石原舞、生田善子、高橋李依、山本希望、伊藤静、悠木碧、茅原実里、花澤香菜、佐倉綾音、上坂すみれ、早見沙織、相沢舞、佐藤沙耶
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

女の子の、女の子による、男の子の為の、女湯アニメw

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
ソシャゲ原作の販促アニメ。いたって普通のアニメです。ストーリーは可もなく不可もなく。まあ、そんなことはどうでも良いんです。多分、成分の1位は不動で「女湯(お風呂)」だろうしw


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
あれ? ズボンは? ってくらい、ストパンぽいって思った、冒頭(笑)

冒頭から、ここまでたくさんの女の子がここまで長いこと入浴しているアニメはかなり珍しいね(笑)
謎の光wが入る入る(汗)

このアニメをカテゴライズするなら、「女湯アニメ」だな、ってくらい、まあ~、(無意味に)風呂入ってますねw もしかして、アニメ史上1位かも(笑)

各世界を訪れ、憧れの先輩と戦いつつ痛いところをつかれていくことで成長していくメインキャラ達。シンプルな構造だけど、(キャラごとに追いかけるテーマが変わるんで)飽きずに話数稼げる感じですね。

ただ、各話の冒頭でメインキャラと天音との出会い(回想)シーンを挟んだり、途中でマユカ達のギャグ寸劇挟んだりするのはキャラの掘り下げになり、私的には好きな構成でしたけど、ちゃんと1話から観ている人以外には不親切でしょうがない。

また、「それを言っちゃあアニメにならんでしょ」と我ながら思うのですが、これってカードゲーム原作のようだけど、(モバゲーとかのカードゲームで言うところの)、主人公達が「N(ノーマル)」で闇落ちした先輩方が「SR」や「SSR」「LR」ってこと? だとしたら、流石に何やっても勝てないっすよ(苦笑)

第11話の、葵の説教は一番意味不明だった。「目指してるからなれない」……なんじゃそりゃ? しかもそう言っておいて、数分後に、「日向美海を越えるために研鑽を続けてきたぁ!」って……目指してるやん(ビシッw) シナリオ大丈夫かい? 制作の誰か、矛盾を感じなかったの(笑)?

天音が復活した時に「UCからEXRに? いきなりそんな!」「天音との絆が甦ったことで、今まで紡いだ成長が一気に溢れたんだ」って会話があったけど、つまり「今までの経験値的なものが一気に精算され、一気にレベルup」したっとことだよね? てことはやはり今まで「UC(N)」のままで「EXR(SSR)」に勝ってきたってことだよね? カードゲームで、それは有り得るんだろうか(笑)

主題は、「自分らしさ」とか「絆(信頼)」とか、そんなんかな。そんなん好きダヨネー。

ラスト、一応直近の危機は避けられたってことだろうけど、根本的な危機は避けられてないわけで、そこのところが少しだけ(続きが)気になりました。

ちなみに、Wikipedia見てみたら、『αドライバーは基本的に男性のみが存在しているが、アニメ版では女性のαドライバー(天音)も存在している』って書いてた。別に、αドライバーが男でも(主題の絆が愛に変わるだけで、ハーレム系として)成り立つストーリーだったとは思うけど、やっぱり合法的に女湯と、そこでイチャイチャする女の子を見せたかったんだろうな(笑) そんなアニメでした。
{/netabare}

【余談(~ 皆さんがハマったカードゲームといえば? ~)】
{netabare}
アニメと無関係だけど、世代的に「黒・赤・白・緑・青」の世界と言われると、「マジック ザ ギャザリング(カードゲーム)」を思い出すのだが(笑) ⬅(今、考えても、絶妙なゲームバランスだったと思います)

ちなみに、私は「黒青」の二色デッキでした。友達には「場にカードがほとんどなくなるから面白くない」と嫌われてましたw (ギャザリングやってた方には伝わるかな?)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

バトルとお風呂の繰り返し

見終わって・・・。『バトルしてるか、お風呂入ってるか、どちらかばっかりだったなぁ・・・』が率直な感想。

第1話を見て『登場人物多いなぁ・・・』って思いました。
第6話まで見て『お風呂のシーン多いなぁ・・・』って思いました。

友情系バトル物。
バトルと楽しむというより、友情、人と人とのつながりがメインの作品かな?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17
ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

風呂・風呂・戦闘・風呂・戦闘・風呂・風呂

原作:カードゲーム

まぁ、キャラデザはとても可愛く個人的にはよかったです。

独特の世界観・・・

Wikiを片手に模索しながら視聴していましたが、
もっと頑張れましたよね?ってのか感想。

5つの世界が交わると…世界崩壊寸前。
5つの世界から集められた少女達。

まずは用語のおさらいです。
{netabare}
【5つの世界】
青の世界:「地球」学園がある。青蘭島にそれぞれの世界の門が存在する。
黒の世界:「闇に眠る黒姫の棺(ダークネス・エンブレイス)」ファンタジー風の世界。常に夜。
赤の世界:「テラ・ルビリ・アウロラ」プレート状の大地が浮かぶ世界。
白の世界:「システム=ホワイト=エグマ」システムに管理された世界。アンドロイドの世界。
緑の世界:「グリューネシルト」地球に似た緑あふれる世界であったが荒廃。グリューネシルト統合軍が管理している。

プログレス:エクシードに目覚めた特殊能力者。ほぼ10代の女性にしか能力が目覚めていない。
エクシード:プログレスたちの持つ固有の特殊能力。
αドライバー:プログレスたちを強化する力を持つ能力者。
ウロボロス:世界を滅ぼす存在。世界水晶を破壊する為、世界水晶のある青蘭学園やほかの世界を狙ってくる。
エクストラ:5つの世界の均衡を保っている可能性エネルギー。
闇堕ち:ウロボロスによって精神が暗黒化した悪のプログレス。{/netabare}


で、メインキャラおさらい
「名前:出身地:能力:見た目:性格」
{netabare}
彩城天音:青:αドライバ:人間:プラス思考で社交的
蒼月紗夜:青:光使い主に剣:人間:真面目だけど実力が実らないタイプ
アルマリア:黒:血を操る:吸血鬼:姉御的存在
エルエル:赤:能力コピー:天使:無邪気で妹キャラ
コードΩ77ステラ:白:加速:アンドロイド:冷静
ナイア・ラピュセア:緑:籠手:軍人:ドライめんどくさがり

(以下、先輩方)
日向美海:青:風使い:人間:優等生
御影葵:青:剣術使い:人間:強気
ソフィーナ:黒:魔法:吸血鬼:小悪魔ツンデレの天才
レミエル:赤:奇跡:天使:片翼で優しい
コードΩ33カレン:白:空間歪曲:アンドロイド:煽り
SW=コードΩ46 セニア:白:亜空間連術機構:アンドロイド:おっとり
アインス・エクスアウラ:緑:∞剣:軍人:淡白

エルエル・・・・もいいけど私はソフィーナが好みかな♪
最高に可愛いツインテでした。
性格・服・髪型・スタイル…すべてが完璧なキャラっす。{/netabare}


そんなことより、ストーリーの感想ですが、
(既に上記のおさらいを書いた時点で疲れてしまったのだが…)

正直、ストーリーはイマイチです。
{netabare}
単純に世界守るために集められた少女…いわばRPGのパーティーですな。

そのパーティーであまり強いとはいえない絆で、
シュミレーションの戦闘にも勝てず、とりあえず風呂に入ります。

作戦会議や反省会をするたびに、風呂に入ります。

ウロボロスがやってきて先輩は闇落ち…敵になってしまいました。
先輩方を救うにも天音も凍結(?)されてしまっています。…お風呂に入ります。

先輩が世界水晶をいじろうとしています。一人一人を助けに行きます。…つどお風呂入ります。
ってかαドライバいなくて大丈夫なのかよって。
(天音はアニオリらしいからいいのかな?)

紗夜が力や絆に目覚める時とか、個々のエピソード回もまぁまぁです。
可もなく不可もなく。
普通です。
「極めてここがめっちゃよかった」とか無いっす。

作画は時折ブレます。
声優はとっても豪華です。{/netabare}


アンジュは、とりあえずキャラが可愛く、お風呂回が多い。

もうそれだけでいいじゃないかって思ってる。
設定とか考えるだけでガッカリするからな。

お風呂で少女達がイチャイチャアニメ。(レビューこれだけでよかったな。)

百合が好きな人は楽しめるかな。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

66.1 16 2016年度の戦いアニメランキング16位
ストライク・ザ・ブラッド Ⅱ OVA Vol.2(OVA)

2016年12月23日
★★★★☆ 3.7 (123)
894人が棚に入れました
魔族特区“絃神島"。そこに暮らす少年・暁古城(あかつき こじょう)は、伝説の中にしか存在しないはずといわれている世界最強の吸血鬼“第四真祖"であった。その彼の監視および抹殺の任務を命じられた少女・姫柊雪菜(ひめらぎ ゆきな)は、古城をめぐっておこる様々な戦いを、彼と共に乗り越えていった。そして新たな物語は、アルディギア王国を巻き込んだ事件の後、場所は“絃神島"の隣に作られた新たなリゾート施設“ブルーエリジアム"から始まる---

声優・キャラクター
細谷佳正、種田梨沙、瀬戸麻沙美、日高里菜、葉山いくみ、逢坂良太、金元寿子、井口裕香

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

黒の剣巫篇のⅢ&逃亡の第四真祖篇のⅠ

相変わらずの主人公最強系ハーレム作品。

黒の剣巫篇Ⅲは解決編。
浅葱と戦車乗り絡みは必見。

後半の逃亡の第四真祖篇Ⅰは新たな物語の導入部。
早く続きが見たいです。

姫柊雪菜は相変わらず可愛い。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

物語は、「黒の剣巫篇」から「逃亡の第四真祖篇」へ…

全8話の物語を4分割して3つの物語を描いた弊害の一つが本作だと思います。
Vol.2は、Vol.1で描かれた「黒の剣巫篇」が終幕し、新たに「逃亡の第四真祖篇」が始まる訳ですが、リアルタイムで視聴していた方には待ち望んだ一作でもあり、再び訪れた放置プレイを実感する一作でもあったのではないでしょうか。
せめてキリの良いところで終わってくれると悶々とすることがないんですけどね…

「結瞳を助ける…」
古城や雪菜らに宿るこの一心が、物語をここまで推し進めてきました。

人間が手にする力の大きさには限界がある…
自分が手に出来る力は、有事の際に自分で責任を果たせる範疇までと決まっているというのに…
それを凌駕する力を求めようとする人がいるから、あちこちが歪んで軋むんですけどね…
一部の心なき人間の所業が無関係な人を巻き込んで不幸にする…そんな連鎖なんて誰も望んでいないのに…
だから自分と自身の力との間に分不相応という関係は無く、どこかで折り合いが付けられるから与えられている…
それに何より個人の能力が低くてもみんなが集まれば大きな力にも対抗できるんです。
古城たちが身をもって実践してくれているじゃありませんか…

でも、これって人生経験の少ない子供に頭ごなしに言うのはあまりにも酷なこと…
純粋であるが故に繊細…だから幼い頃の心の傷は想像以上のトラウマや絶望を与えることだって少なくありません。
だから大人がいるんですから…
子供の間違いを正して…諭してやるのも大人の務めです。

古城たちは未だ発展途上…
だから自分たちの信じる道を突き進んで良いんだと思います。

「コーン…」と雪菜が雪霞狼で大地を鳴らすのがお決まりの合図…
「獅子の神子たる高神の剣巫が願い奉る! 破魔の曙光、雪霞の神狼、鋼の神威をもちて我に悪神百鬼を討たせ給え!」
雪菜の口からこの台詞が飛び出したら、この物語はもう止まりません…
私たちを待っているのは、怒涛の展開の果てにある幸せな結末…

必ず幸せな結末が待ってくれるとは限らない…
時には思わず目を覆いたくなるような残酷が待っているかもしれない…
でも古城と雪菜で切り開く道は、ハッピーエンドである事を願ってやみません。

…物語がキリの良いところで終わっていたら、レビューもきっとこんな感じで〆られるんだと思います。
ですが、このVol.2は「逃亡の第四真祖篇」も収録されているから、これで終われないんですよね^^;

ここで登場するのは暁 牙城…古城と凪沙の父でした。
古城は大概巻き込まれ体質ですが、それは父譲り…血の所以なんだろうなと推察しています。
事実、牙城は古城に再開するも早々に凪沙を連れて本土に行ってしまったのですから…
そしてお約束ですが、凪沙と連絡が取れなくなる…
行った場所が携帯電話の電波の届きにくい場所なので、ある意味仕方ないのですが、それでも凪沙は、ずっと音信不通にするような薄情な子ではない事を誰もが知っています。

当然気になりますよね…
不審に思った古城は雪菜や浅葱の力を借りて調べてみたんですが、古城の一番の理解者である筈の那月ちゃんに相談したところ、彼女から発せられたのは予想外の言動だったんです。
それは…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思いますが、残念ながらこの続きはVol.3までお預けです^^;

因みに、Vol.1は2016年の11月23日発売で、Vol.2は2016年12月23日
つまり、リアルタイムで視聴した方はちょうど1ヶ月間我慢されました。
ですがVol.3の発売日は2017年の3月29日…つまり約3ヶ月もの放置プレイに耐えなければならなかったのは、さぞ辛かったと思います。

リアルタイムで視聴した方には大変恐縮ですが、引き続きVol.3を堪能したいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

後半から予算の限界が見える

全体的に評価が高いが、後半から作画の動きが短調にななってクオリティを保つのに精一杯になっている。

一期前半部で予算が尽きたんでしょう。もっと作品に人気が出て売れていたらこういったことはないのでしょうが予算が限られている所を見ると作画班が本気を出していない。

う~ん。まあこれで結構満足していらっしゃる方がいらっしゃるので良いのかな?

ジョジョやワンピースやNARUTOなどの予算潤沢な人気アニメを見ていると製作陣に愛が感じられません。

サービス描写が二期から多いのはOVAだからですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

68.2 17 2016年度の戦いアニメランキング17位
信長の忍び(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (226)
865人が棚に入れました
1555年──
世はまさに戦国の時代!! ひとりの青年がでっかい夢を抱いていた。
うつけと呼ばれる彼こそ後の…、そう、織田信長である。
そんな青年を慕う少女がひとり。
信長の夢に魅せられた彼女は笑顔で言った。
「私、信長様の忍びになります!!」
目指すはひとつ、天下布武のみ!!
ど天然帰蝶、パシリ秀吉、ツンデレねね、ツッコミ光秀、死にかけ半兵衛、
脇を彩る豪華キャラと共に、超巨弾戦記ギャグアニメ、はじまりはじまり~!!

声優・キャラクター
水瀬いのり、羽多野渉、村瀬歩、たかはし智秋、三森すずこ、釘宮理恵、大川透、関智一、落合福嗣、うえだゆうじ、平川大輔、森嶋秀太、松井菜桜子、高木渉、立花慎之介、置鮎龍太郎、檜山修之
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

その時歴史は動いた

TMS/V1Studio制作。

小さいながらも疾走感溢れる良品です。

これは油断しました。
歴史好きならなかなか面白いです。
{netabare}桶狭間の合戦から、
信長の京上洛までを描いています。{/netabare}

会話の妙と構成の上手さで、
まったくストレスを感じない。
テンポがとにかく良く、クスッと笑える。
デフォルメされたキャラも、
それぞれ個性を上手く掴んでいて好感が持てます。

死ぬときはサクッと逝きます(^^;
大名や戦国武将だけでなく、
お市・ねね・まつなど、
大河ドラマで有名な女性陣もかわいい。

私の知る限り史実にも忠実で、
シナリオはきちんと仕事をしていますね。

次の展開が楽しみだ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 46

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

戦国フィクションもの

原作:漫画 未読

第1期:全26話 (5分枠)


感想

信長を題材にした戦国フィクションもので、なにかとありがちですが、主人公は忍びです。
女忍びの千鳥(ちどり)が信長に仕えた物語。

戦国ものでありながらコメディ色が強く、ボケと突っ込みが上手くてクスっと笑わせられます。

5分枠なので、場面展開が早い早い!
集中して観てないと、すぐ置いてかれます。
この速さはていきゅう並みw (セリフは何言ってるかちゃんと聞けますよw)
自分は何度か見直しました^^;
一応、史実に沿ってるみたいなので、歴史の勉強になるかも!?
本音を言えば、5分枠では短すぎるような。。。
せめて15分枠くらいで観たかったです。

千鳥は純粋で裏表のない ちょっと頭の弱い変わり者な女の子。
信長の乱世を終わらせる野望に共感し、信長の忍びとして仕えます。
CVの水瀬いのりさんが良い声で演じてました。

キャラでは、
ツンデレあり、ヤンデレあり、筋肉あり、吐血ありと、バラエティーに富んでますw
(CMより)

その他の声優さんでも
羽多野渉
たかはし智秋
釘宮理恵
三森すずこ
関智一
大川透
檜山修之
山口勝平
立花慎之介
平川大輔

と豪華です。

主題歌では 蓮花 さんの「徒桜」(第1話 - 第13話)がお気に入り
良い曲でした。


原作はまだ続いているし、この春から2期が始まるけれど...
史実通りなら、信長は本能寺の変で死んでしまいますが、この先どうなるか?
信長は?
千鳥は?
物凄く気になります。
このまま2期 楽しみに視聴します!
叶うなら、この物語の最後までアニメで観れることを願います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「笑いあり♪涙あり♪感動あり♪ツンデレあり♪ヤンデレあり♪筋肉あり♪吐血あり♪なでなであり♪火縄にグルメにお色気あり♫」

史実に忠実なショートコント。

金ヶ崎編の方から見始めて、面白いなとはまってたらラッキーにも最近0話から再放送が始まりました。
現在第8話まで視聴。

「笑いあり♪涙あり♪感動あり♪ツンデレあり♪ヤンデレあり♪筋肉あり♪吐血あり♪なでなであり♪火縄にグルメにお色気あり♫」
これ、信長の忍び単行本のTVCMのキャッチコピーなんですが、言われてみれば確かに全部あります 笑
いや待て、あれがお色気か?

今川家桶狭間の戦いの少し前からを、信長に仕える架空の忍びの女の子の目線から描いてます。

テンポよくクスッと笑えます。
そんなスピード重視の子供から大人まで楽しめる良作です。

<2017/11/7追記>
ようやく一期と二期両方見終えたので感想です。
面白かった。
史実に忠実に、且つ細かくボケてつっこんで。
信長も斎藤道三も松永弾正も明智光秀もみんなみんな笑える楽しいキャラになってるところが良いです。
秀吉なんて天才的なボケキャラだしね。
自分の中の「ショートコントアニメベスト3」にランクインしました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

65.2 18 2016年度の戦いアニメランキング18位
コンクリート・レボルティオ ~超人幻想~ THE LAST SONG(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (137)
831人が棚に入れました
「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の超人たちが、もしすべて同時に実在していたとしたら?2015年10月よりTOKYO MXほかにて放送された第1期の続編“THE LAST SONG"が4月より放送開始!!モザイクのように散りばめられた無数の要素が新たに語られる超人や秘匿されてきた歴史の真実と化合してスパークを放つ。「もうひとつの日本」で展開する多彩な超人たちの饗宴はいまクライマックスへと高まる!

声優・キャラクター
石川界人、上坂すみれ、豊崎愛生、中村繪里子、川島得愛、金尾哲夫、鈴村健一、大川透、三木眞一郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

異能の力を持つ超人や妖怪と人類・・・それぞれが生きるための物語でした。

この作品は、「コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜」の分割後期に相当します。
物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

1期を視聴した感想は、善悪を含めたくさんの超人が登場する中、超人を保護する「超人課」が日々奮闘しているのですが、物語の構成が時系列では無かったので難解な作品・・・でも、主要登場人物のキャラ立ちはしっかりしていたので、展開についていけなくてもそれなりに楽しめた・・・というのが正直な感想です。

そしてタイトルに「THE LAST SONG」が付加された後期が放送されましたが・・・今回も同じくらい難解だったように思います。

まずビックリするのは、超人を取り囲む周囲の状況が一変してしまっていた事です。
確かに善良な超人ばかりではありませんでしたので、人間との間にイザコザが無かった訳ではありません。
ですが、中には人々の希望の象徴とも言える超人達が活躍していたのも事実で、そんな超人がいるから人類と超人との共存の均衡が保たれていたんだと思います。

でも後期では超人は十把一絡げ・・・善良な超人もすっかり影を潜めてしまっているのです。
これからの物語への布石である事は認識しているものの、人類と超人が共存するという、どんなに我々が願っても辿り着けない世界の存在が眩しかっただけに、この展開には少し寂しさを感じちゃいました。

そしてこれらに輪をかけてビックリするのが超人課の皆さんです。
何がどうなっちゃったんだろう・・・と考える余裕も無いくらい次々と色んな事件が起こっていくのですが、その物語の先にあるのは超人課の皆さんに対する違和感でした。

特にビックリだったのが主人公である人吉爾朗の言動です。
彼の根底に根付いているモノ・・・それは何も変わっていないのかもしれません。
でも・・・そうだったらもう少し違う態度が取れたようにも思えるんです。

・・・と、レビューを書いていて思ったんですが、違和感を感じたのは超人課の皆さんの「正義の質」が理由だったのかもしれません。

例えばとある事象で正義を全うした行動を取ったとします。
でも、それは一つの側面から見た正義であって、別の切り口からみた時にその行動が必ずしも正義になるとは限らないんですよね。

極端な例が、悪と称される超人をやっつけたとします。
その超人を悪と称した人達からみたらそれは正義の行動になると思います。
でもその超人を悪と思わない人達からみたら、それは単なる虐殺でありそこに正義は存在しないんです。

超人に対する思い・・・これは超人課の皆さんの根底に流れる思いは変わらないのだと思います。
でも、何を背負うか・・・これが異なれば導き出される答えに違いがあってもおかしくはありません。

きっと最初の差はごく僅かだったんだと思います。
でもその差を埋めないまま歩みを進めてしまった結果、気付いたら離れていた・・・
こんな感じだったのではないでしょうか。

離れてしまったその先に何が待ち受けているのか・・・気になる方は是非本編でご確認願います。
あっと驚く展開が待っていてくれると思います。

そして今回の一推しキャラは・・・前期に引き続き星野輝子ちゃんでした(//∇//)
前期では自分自身にも色々ありましたが、今期はしっかり職責を全うしていたと思います。
一連の騒動の幕が引いた後も変わらない優しさを見せてくれた彼女・・・何より彼女の直向きさと信じる心が私にとってストライクでした^^

オープニングテーマは、前期に引き続きZAQさんの「割レル慟哭」
エンディングテーマは、山本陽介 feat. 玉置成実さんの「ALL-WAYS」
第24話のみ歌い手は同じですが、ZAQさんが楽曲を提供した「THE LAST SONG」でした。
ZAQさんの楽曲は相変わらず凝っていて格好良いです。聞いている分には最高なんですが、カラオケでチャレンジしてみると、ちゃんと歌うのが難しいんです・・・
ZAQさんの曲がカラオケで歌えたらいいのに・・・^^;
エンディングもアニメと合っていて格好良いです。今度カラオケでチャレンジしてみたいと思います。

後期は尺が短いと思ったら11話でした。前期が13話だったので全部で24話の物語になりました。
ラストの展開は衝撃的でしたが、後味は悪くありませんでした。
そして物語の終盤に往年の名作が流れてきましたが・・・まさかタイトルに付けられた「THE LAST SONG」のオチはそれだけじゃないですよね・・・と思いたいです^^;?
でも物語の最後に輝子ちゃんと風郎太が交わしていた会話は、この作品の全てを物語っているように感じました。
難しい作品でしたが、時間を作ってもう一巡してみたいと思えた作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

自分自身が変わったら再視聴したい

2016年4月~7月放送。分割2クールの2クール目。第14話から第24話までの11話。オリジナルです。
全話見て、頭の中が整理できずしばらくは何を書けば良いのかと思っていました。(ジョーカー・ゲームに浮気もしてましたがw)
癖が強く自分の頭で考えなければならない作品で、最後まで本当に素晴らしかったです。

最終2話が詰め込み気味なのがもったいなかったのと、赤光さんの活躍がなかったのが心残りなのと、南君が姿を消していた間何をしてたかという疑問はありますが、作中で約10年という長いスパンで描かれた要素がほぼ全て結末に集約し、希望のあるラストになりました。
部分的に見ると難解ですが、全体の流れをシンプルに考えればむしろスマートにさえ感じます。

以下大まかな感想と総括です。

【機械超人たちについて】{netabare}
来人はもちろんですが、アースちゃんとメガッシンも随分描写が増えましたね。
彼らの正義と現実に対する向き合い方は人間にも通じています。
来人は自身の正義に対する矛盾を解消できず、極端から極端に走りましたが、矛盾を抱えるのが当たり前の人間の人格をそのまま機械の体に移植したことに無理があるということでしょうか…
来人が生き生きしていたのは第1期ラストで爾朗を助ける時、最終決戦前にメガッシンと一緒に行動していた時ですが、どちらも単純で純粋な正義を他者と共有し行動した時なのかなと思います。
アースちゃんは現実との矛盾に夢を見ること(嘘を体験すること)で折り合いをつけ、外見が変わってからは人間の子どもが成長したかのように頭が柔らかくなっていますし、薫と美枝子は明確な正義と二つの視点(他者の視点)を持つことで多角的に状況判断することが出来ています。

人間たちが葛藤して時に考えることをやめてしまう中で、彼らの姿はむしろ人間的に感じられます。人は逃げ道を探せるけれど、機械はインプットされたものからは逃げられない。だからこそ学習しながらも愚直に正義を追い求めていると感じました。
{/netabare}

【ゲスト脚本家回について】{netabare}
図らずも皆神様回にw
いずれも人ならぬ存在との関係性を三者三様に描きました。
どれも素晴らしく、個性も顕著でしたしきちんと本編にリンクしています。

中島かずきさん回は人間と超人の能力的な垣根の無意味さ、土着の神が人との「繋がり」を望む姿とそれに応える人間を描きました。
個人的に原始信仰に近い神様との距離感の描き方に一日本人として共感しましたし、人ならざる存在が人にとって重要なものであることも再認識させられます。

辻先生回のデビラとデビロは人に干渉しようとせず、なにものにも垣根を認識しない思考の持ち主です。9話は時間的な無限、17話は空間的な無限が印象的でした。
デビラとデビロは、神とデーモンと人間の関係性を冷静に考えられなかった漫画版デビルマンのサタンをオマージュしているのでしょうか?デビロが中性的であることもサタンを思い出しましたが、男性と女性の外見的特徴を全てそぎ落としたようなデザインである点は対照的ですね。

虚渕玄さんの回はストーリーの本筋に組み込む形になっていました。垣根を頑強に作ったことで破滅に向かう米軍の姿は恐ろしいものでした。米軍の正義は古き存在のみならず同じ人間さえ考え方が違えば排除していくのでしょう。{/netabare}


【正義と自由と平和をいかに実現するか】{netabare}
爾朗は正義が見つからなくとも追い求めることに意味があると結論を出しました。
自分の正義を見つけたいという意味でもあり、他者の正義を尊重するという意味でもあり、正義を持たないことを悪いとも思わないという意味でもあるのかなと思います。
これは13話で神が爾朗にぶつけた「僕の自由を守れば平和が乱れる。君の正義を貫けば僕の自由が侵される。たった一つの答えなんてない」という言葉への爾朗なりの回答です。
機械超人たちにも感じたことですが、正義を独りよがりのものにしないためには、他者との共有と柔軟性は必要なのだと思います。

「正義は1つじゃない」と言うと投げやりにも聞こえ、大鉄君が反発するのはよくわかります。
でも実は逆で、正義がいくつもあることは否定されてはいけないんです。超人は無数にいて、普通の人間も超人と呼ばれることもあります。超人にはそれに対する悪が存在すると語られているわけですが、それはつまり正義がいくつあっても許されるということなのでしょう。
それに対して唯一の正義と定義したものを他者に強要し、正義がエゴへと姿を変えた米軍の姿は象徴的です。

笑美が「家族、友人、愛のために戦う時、私たちはもっと強くなれる」と語れば、爾朗はそれが恐いと言います。
特定の何かを守ろうとすれば、つまり誰かを敵と認識すれば、自身が破壊者になる危険性がある事を爾朗はわかっているからです。

里見は超人を否定し消し去ろうとしています。超人「だけ」を消そうとすることは、線引きできないものを線引きしようとしているということです。
13話で秋田課長が改定綺能秘密法案を無理にでも否決に持って行ったのは、法による線引きが超人への攻撃に繋がるとわかっていたからで、里美のしようとしているのはやり方こそ違いますが似たようなものでした。

線引きすることで可能性を奪い取るこのやり方は、爾朗にとっては到底認められないものだったと思います。

しかし、爾朗自身も実は間違えかけていました。
自分を悪に仕立てて超人たちに居場所を作るということは、その時には良くても、その後にはまた同じように敵を見つけ出して争うことになるでしょうから。
そうならなくて良かった…里見さんある意味GJ!w
{/netabare}

【大人になるということ】{netabare}
本作において「大人になる」とは、常に自分の頭で考え、多様性を受け入れ、矛盾とも折り合いをつけて生きて行くこと…だと感じましたが、まだよくわかってないかも知れません。

私個人としては、里見さんの言う「大人」は大人だとはどうしても思えません。人間は多様性を否定して特定の正義を与えられれば思考停止に陥るものです。

超人を信じる子どもの自由な視点はある意味では確かに無知から来るものです。社会に出てさまざまな価値観を学び矛盾を認識すれば、子どものままの価値観ではいられません。
ですが、子どもの視点を否定したからといって大人になれるわけではないはずです。

爾朗にとって良かったのは、超人課に守られ、社会経験を積み自分で考えることが出来たこと。悩みながらも自分から超人課を離れたのは、雛鳥が巣立つのと同じように必然でした。
誰も守ってくれなかった神は悲しい最期を迎え、上から正義を押し付けられた大鉄君は自分で考えることができず、大人ぶっていても心の中では子どものまま泣いている。
新宿の事件で神を助けられず、むしろその場にいた超人たちに救われた爾朗が、最終回では大鉄君を助けることが出来たのは、爾朗自身が成長したことの証明でしょう。

また、爾朗の成長には輝子と風朗太が超人課に入ったことが大きく影響しています。
ずっと変わらない風朗太は純粋でシンプルな視点を思い出させ、輝子は知らぬ間に爾朗を追い抜き、超人課の矛盾をわかっていても超人たちを守るために残留するまでに大人になっている。
二人とも爾朗が人間として成長する上で大きな存在だったと思います。
{/netabare}


13話と最終話は様々な意味で対比されていて特に素晴らしかったです。
特に13話の神化20年のシーンは、元ネタ的に衝撃と不安と悲しみばかりだったのですが、最終話ではこんなにも希望に満ちたものに見えるとは思いませんでした。
何年か経ったら自分の見方も変わっているでしょうから、是非再視聴したいですね。(2016.7.18)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

昭和ヒーロー達は大人になっても戦い続ける。彼らの正義はどこに向かう?

ジローさん、年食っていい感じにやさぐれてますね。
以前は人ん家に上がり込んで飯食って「いいじゃん友達なんだからー」とか絶対言わない性格だったのに。

さてこの作品は1期がそれぞれの正義を描写していたのに対して、2期は時間が経った後各々の正義がどう変化したのかに着目していけそうですね。
みんなカッコよくなってるし、期待できそうです。

14話。芝刑事の回
{netabare}新宿動乱の回で超人の危険さが知れ渡った今、力を持っている事自体が悪で超人は排除される危険な存在となった。
この時点で超人を排除する超人課って存在自体が矛盾してるわけですけど、その矛盾に耐えられなくなった芝刑事の良心回路が熱暴走。
この話は良心回路を与えられたことで苦悩するキカイダーを思い出しましたね。

それにしても相変わらず輝子ちゃんは、ジローに恋心を利用されたばかりなのに大事な人ですって。相変わらずのジロー信者ですね。
時間が経って正義がどうのこうのってさっき言いましたけど、この娘は変わりようがないみたいである意味安心しましたw{/netabare}

16話。スキージャンパーの話。ダメかも
{netabare}締めそのものは爽やかでいいんだけど、スポーツに出場するのに改造手術が必須って…。
これ、ドーピングを公式に認めてやりたい放題ズルしろって事なんですよね。しかも国の為とか…。
いやいや、スポーツマンシップって言葉は一体どこに行ったのかと。
今回はハズレですね。作画が悪いとか、選手の性格が悪いとか色々あったけど話も色々とおかしい。
前期は、機能秘密法で超人の存在は公にされてなかったのにこの話だと超人がやたらと優遇されまくりですし…。このチグハグさは、回ごとに脚本家が違うからって事なんでしょうか。ちょっと残念ですね。{/netabare}

20話。虚淵脚本回
{netabare}今回はベトナム戦争に参加していたアメリカ軍人の話。
期待していた虚淵脚本ですが、残念ながら爆上げという程の印象にも感じず。
今更だけど国を敵に設定してしまった事で主人公が自由に動かせなくなっている印象がありますね。
まあ、下手に主人公を動かせば国が敵なだけに悪のテロリストに認定されるので脚本としてはそれを避けたいんでしょうね。
009や仮面ライダーは悪の組織が敵だったので主人公をヒーローにしやすかったんでしょうが、この作品は下手な政治主張をやりたがっていた脚本家のせいで縛りが発生してしまっている印象です。
1期でジローを離反させて以降、彼と言う人物の主体性がイマイチぼやけてしまっている印象は否めませんね。{/netabare}

21話。やっと本題に入ったみたいですね。遅えよって感じですが。
{netabare}メガッシンと倫子の回。複雑な1期の伏線を結構回収してましたね。
後、ジローの主体性のなさは意図的にやってたのか(笑)
一体何故だ! それは、坊やだからさァってな感じですか。
終盤の爆上げの為に低迷しているジロー株は、この辺で買い時なのだと思いたいですね。

しかし、ストーリーの評価はまだ保留ですね。
里見が何をしたいのかよくわからんので。
EDで日の丸をバックにしてる男なのに「原子爆弾爆発の歴史が正しかったとしたら?」とか
嘘でも言って欲しくないです。まともな日本人の発想とは思えませんね。
むしろテロリストかスパイのどちらかって言われた方が納得します。{/netabare}

最終話見ました。ラスト4話辺りは当初から計算されていた構成なのか、結構濃密な話でしたね。
{netabare}マスターウルティマのあの扱いだけは絶対に納得がいかないけど。
ラストバトルでのメインキャラ達の活躍は、速足ながらもおおむね満足できました。BL団の面々が再会したのも地味に嬉しかったですし、伏線の回収も見事だと思います。

ただアレっすねー。
最後の最後になって、里見がヒーローに倒される怪獣的な都合のいい悪役になってたのが何とも不満ですね。
悪役は悪であってこそ栄えるんですが、ヒーロー達の幼稚さをディスってる割には彼の目的も超人を追い出したいだの、原爆が爆発した時代に改変したいだのどこか薄っぺらい思想で納得はできなかったです。
超人を憎んでるって割に、里見自身が超人な事も棚に上げてるし。
最後は世界改変かと思いきや、並行世界に追い出すオチですか…。
まあ、独立宣言やら宣戦布告までしてたので火種がくすぶる前に処理したって感じではありますが。
ちょっと世界を広げすぎましたかねー。今更な物言いではありますが。

最後のEDは009リスペクトなんすね。神々の戦い的なw
最終回に関しては概ね満足なんですが、やっぱ漂う政治臭の胡散臭さとスリーバードメン回の出来の悪さ、話の取っつきづらさはあると思います。
1期の評価も併せてやや下降修正しましたが、昭和ヒーローものが好きな人には結構おすすめできる作品ではあると思います。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

64.1 19 2016年度の戦いアニメランキング19位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか OVA(OVA)

2016年12月7日
★★★★☆ 3.6 (154)
823人が棚に入れました
詳細未定

声優・キャラクター
松岡禎丞、水瀬いのり、大西沙織、内田真礼、戸松遥、石上静香、日笠陽子、久保ユリカ、岡本信彦、早見沙織

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ダンジョンで温泉って・・・?

原作未読。

一言でいえば、ダンジョンで温泉に入る話。
OVAなのでOKではないでしょうか?

コメディ色強め、バトル少々。

まあ、OVAとしては良い作品ではないかと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ダンジョンに温泉を求めるのは間違っているだろうか

2019年の夏アニメで、ダンまちの2期が放送されます。
2期の前にどうしても視聴しておきたかった作品の一つです。

物語の時系列は1期…18階層で漆黒のゴライアスをみんなで討伐した後、地上に戻る間で起きた出来事が描かれています。
作品のタイトルは「ダンジョンに温泉を求めるのは間違っているだろうか」
はい、所謂温泉回です。

何でもダンジョンの中には未だマッピングされていない未知の領域があるそうなのですが、今回そんな場所を偶然見つけてしまった…という訳なんです。

ダンジョン内の隠された秘湯…そんな贅沢にありつけたのが、ヘスティア・ファミリア、タケミカヅチ・ファミリア、ヘルメス・ファミリアのご一行でした。

温泉と聞いて目を輝かせたのは、極東出身者で構成されたタケミカヅチ・ファミリアの一人である「ヤマト・命」です。
彼女は大のお風呂好き…
彼女がどれほどのお風呂好きかは、是非本編でご確認頂ければと思います。
微笑ましいというか…笑っちゃうというか…茶目っ気が爆発していましたよ^^

温泉と聞いて目を輝かせたのは、ヤマト・命だけではありません。
このご一行には「神ヘルメス」もいるんです。
まぁ、展開と結果は想像に易しいですけれどね。

オープニングは1期と同じ、いぐっちゃんの「Hey World」
懐かしさと、ダンまちが始まるスイッチと化した楽曲だと思います。

エンディングテーマはOVAオリジナルで、みのりんの「君とボクの1日」
1期のエンディングを手掛けた分島花音さんが作詞した楽曲です。
とても新鮮な感じがして良かったと思います。

本編1話分のボリュームなので、迷ったら視聴するスタイルで全く問題ない作品だと思います。
ダンまちならではのオチも用意されているので、最後まで飽きずに視聴できると思います。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

本編のおまけ、14話的な感じ

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(全13話)の直後の話。なので14話的な感じ。

内容は温泉だけど、水着での混浴。
最後の方でバトルはあるけど、このバトルはおまけな感じ。

うん、本当におまけという感じでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

56.5 20 2016年度の戦いアニメランキング20位
レガリア The Three Sacred Stars(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (182)
816人が棚に入れました
12年前、リムガルド王国で起こった事件は大きな謎を残したまま、人々の記憶から忘れ去られようとしていた。時は流れ、ユイとレナの二人姉妹はエナストリア皇国で平穏な日常をおくっていた。ある日、一体の巨大メカがエナストリアを襲う。この日を境に少女たちは運命の渦へと巻き込まれていくのだった。

声優・キャラクター
本渡楓、佐倉綾音、久保ユリカ、小倉唯、瀬戸麻沙美、東山奈央、金元寿子、緒方恵美、浅倉杏美、井口裕香、勝生真沙子

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

衝撃、まさかの放送中断!→ からの再開 → そしてたいしたことなかった…。

2016年7月から放送の原作なしのオリジナルTVアニメ。

いちおう、ジャンル的にはロボット物…ってレビュー書こうと思ったら、4話目まで放送でいったん中断ですと!?

…再開は9月らしいです。
え~、ここまでまあまあ面白かったのに~!

2016.9.23追記:
放送中断までのエピソード4回は終了、いよいよ次回第5話からが完全新作なので期待しましょう!

2016.9.30追記:
再開後初の新規エピソード「反撃」。まあ、良かったんじゃないでしょうか。でも、ということは最初の放送はほぼプロローグで中断したってことでしょうか…。

2016.11.21追記:
しばらく前に全話観終わったのですが更新しそびれていました。

で、全話観ておいてなんですが結局何が言いたいのか良くわからん作品でした。いろいろな方面にスケジュール的なしわ寄せをしてまで作り直して放送すべきアニメだったのか疑問です。

なんというか、おすすめポイントがない作品でした…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大人の事情でもろもろ…と言わざるを得なくなった作品、あと少しが大きいのを理解できるアニメ

この夏の木曜の流れ(AT-X視聴)はクロムクロ⇒いろいろ動く⇒レガリア⇒風呂⇒甘稲⇒なんかのDVDで過ごしてきましたが、崩れました。

キャラデザ、作画は悪くないと思うし、中の人たちも良い声優さんだったし、何が悪かったのでしょうね…しいて言えば、話が面白くならないというところかな(おいおい、そこが一番の問題かも)

クオリティなんて言い訳にしてるけど、まぁ十中八九「大人の事情」でしょうね。こんな半端な切り方は珍しいです。9月本当に再スタートできるのかな?
この件で注目されるだろうけど、これまでと同じシナリオなら見なくても良いかも…。

【再開後】
結局は最後まで見ました。その感想は残念だなということです。
今期流行りの百合百合しいのも半端。ヨハンの存在もいまいち薄い。日常もうまく表されていない。一番は世界観に対してストーリーがうまく展開されなかったのではないかという点につきる感じがします。
ここまで書くと良いところなしになってしまいそうです。では良いところはというと、キャラデザインは好きです。女の子の描き方は好きな部類です。メカデザインも嫌いではありません。戦闘のシーンも頑張っているのが良く分かりました。万策つきた後の頑張りは良く分かりました。ストーリー構成した側の担当がもう少し頑張ればすごく人気が出た作品に仕上がったように思います。

この作品に押されてろんぐらいだぁすも押し出されてしまいました。しかも、ろんぐらいだぁすの作画は決して誉められたものにはなっていません。2、3話あたりの背景の動きとか、はっきりいって雑です。アニメ業界というか、この制作会社の限界を見た感じがします。まぁ…ガルパンも遣っちゃっているしね…

AT-Xは次週からユーリonアイスになるようです。最初の3話飛ばしてしまったので、今から楽しみです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

断罪できない“ゆるふわ”相手じゃ神話にならない

復活放送版からの視聴。修正前のバージョンは未見。

最初、私はユイとレナらのゆるふわ百合ムードは、
物語に進むにつれ、徐々に剥落していき、
妖しい禁断の百合の園が出現するものとばかり思っていました。

善と悪。清濁併せ飲むような主人公の巨大ロボ?レガリア・ギア“アレクト”の異様。
それらに対峙する敵、世界の命運を左右する危機……。

本作の物語と少女たちを釣り合わせるためには、
主題歌ソングでも描写されていたような、
例え世界や神を敵に回しても切れない赤い糸……。
時に宇宙の概念をも変え得る、
アッツアツな百合パワー、女の友情エネルギーの真髄を、
ぶちまけることが不可欠だと私は考えていました。
ユイとレナの契約を司ると思われるリングも婚約指輪みたいですしw

その辺りの期待を勝手に先走らせて視聴していたわけですが、
結局、二人もその他のペアも終始ゆるふわなままでしたw

いや、ゆるふわ……私も『きんモザ』とか『ごちうさ』とか好きですし、
見ていてほっこりするし癒やされますが……。
ただ、ゆるふわムードを引きずったまま世界の行く末を云々……
となると私は流石に大袈裟な気がします。
ゆるふわしているだけじゃ、せいぜい町内の安全くらいしか守れそうにありません。


さらにゆるふわの影響をモロに喰らったのは黒幕。
{netabare}ラスボス・ヨハンくんでしょう。

折角、権謀術数を巡らせたのに、
人々がゆるふわ平和にみんな仲良く暮らしているのが気に入らない。邪魔したい。
相当に性格の悪い、ただの意地悪なお兄さんと化してしまっていますw

ただ、実は私には本作を神話を下敷きにした話と解釈すれば、
彼の言動は割とよくあるラスボスだったようにも思えます。

最終決戦でヨハンが搭乗したゾロアスター教における善神の名を騙ったレガリア・ギア。
それに対峙する主人公機・アレクトだのティシスだのメガエラだの……。
機体の名前だけ見れば、如何にも天に復讐しそうな問題女神たちが、
唯一神の尊大に愛憎をぶつける神話らしき構図。

思うに、ヨハンはこのまま全能の神でも騙り、
人々の罪を糾弾し、自分の行いを正当化すれば、
まだかっこが付いたのにと私は思います。

例えば……神なる力を手にしながら、人間と契りを結ぶとは!お前は堕天だ、追放だ。
至らない人界の女王が、失政により地上に不幸をもたらしている。これは罪じゃ、神罰じゃ。

乱暴に言うと、古今東西、神話なんてものは伝家の宝刀・罪と罰により、
試練と称して人々を試し、命を平然と玩具にするようなシナリオのオンパレード。

ヨハンも何か姫や人々の罪状の一つでも告発し、
神の裁きのテンプレートに乗せてしまえば良かったのにと思います。
いっそ単純に百合は破廉恥だ不道徳だと、
石頭な宗教観をぶつけても良かったかもしれません。

でも、いかんせん無垢な“ゆるふわ”相手じゃ断罪もままなりません。

姫様も記者会見で{netabare} スリーサイズ{/netabare}を公表するなど、所々ネジが外れていて萌えますがw
完璧な姫じゃなくても、彼女は国民から愛されています。
{netabare} ろくにSPも付けずに町を出歩いても平気。
戦いの余波による急な復旧作業でも現場視察に訪れた姫に不満な顔する作業員はいません。{/netabare}
エナストリア皇国は今日も平和です♪

戦う理由すらでっち上げられなかった時点でヨハンくんも作品も負けです。{/netabare}


結局、本作は百合、ロボット、姫、神話……。
様々な要素を統率する者がいなかったのだと思います。
一つ一つの要素は力を入れて描かれていたのに、
各々が主張し過ぎて、作品としてのまとまりを欠いた印象。

まぁ、そもそも、統率できていれば、
放送中断延期になんてならなかったとも思いますがw



【一話感想】放送中断ニュースにまんまと釣られた人の復活放送版一話感想w

長くなるので折りたたみ。
{netabare}
全くノーマークの夏アニメでしたが、
意図したクオリティとの相違を理由に四話で放送中断、修正版の放送再開は九月から。
という話題で気になり出し、私自身ロボット成分の摂取不足も感じていたので、
素直に釣り上げられることにしましたw


視聴してみて、ロボットのビジュアルより、異形のメカに幾多の謎を封じ込める系。
近代ビル群にファンタジーっぽい王国、皇国×ロボット。
ロリっ娘、百合風味を思わせるパイロット設定(でも男はガチムチ多頭身w)

謎とロボットはともかく、あとは割と私がどちらかと言うとそんなに得意じゃない味付けばかりで、
こういうニュースがなければ私の食指は反応しなかっただろうな、と途中参加を正当化w

ただ延期ニュースがあったからと言うわけではなく、
闇の魔術を思わせるエフェクトとメカの絡み等の戦闘描写から、
ロボットに対する熱い魂は感じられたので、
謎に牽引されつつ、新たな嗜好を開拓したい。
加えてスタッフたちが何にこだわったのか発見したいリベンジ?作です♪


蛇足

今回の件で改めて感じましたが、
夏アニメだの、秋アニメだのクールごとに足並みを揃える必要があるのかな?
と考えさせられました。

多チャンネル化の空回りで、どーせBSも地上波も番組表スッカスカ何だから、
アニメも好きなタイミング、放送ペースでやればいいのに、と最近思ったりします。

視聴者が一話切り、三話切り始めた頃にカウンターでスタートする新作アニメとか、
八月夏休みに1クール分放送する青春アニメとか、もっと色々あってもいい。

……ただ、それだとスタッフ人員が安定確保できなくなって現場が死ぬか……。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

55.0 21 2016年度の戦いアニメランキング21位
TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (172)
816人が棚に入れました
時は2030年代。謎の探偵、明智小五郎の元に集う『少年探偵団』。彼らは大小様々な事件を持ち前の行動力で解決に導いてきた。ある日、メンバーの花崎健介は謎の少年、小林芳雄と出会う。『正体不明の靄』により「死ねない」身体となってしまった小林は、自身の死を望み、他人との接触を拒んでいた。そんな彼の存在に興味を抱いた花崎は「『少年探偵団』へ入らないか」と持ちかける・・・小林と花崎。彼らの出会いはやがて、世紀の犯罪者 である怪人二十面相と明智小五郎の因縁と絡み合い、二人の運命を動かしていく・・・

声優・キャラクター
山下大輝、逢坂良太、梅原裕一郎、木戸衣吹、田所あずさ、GACKT、古川慎、山谷祥生、小野大輔、増元拓也

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

登場人物の名前だけが江戸川乱歩(使命感だけで最後まで視聴しました!)

最終話まで視聴しました。
あにこれのレビューでも、次々と視聴断念者が出る中、使命感だけで最後まで視聴しました。

【結論】
江戸川乱歩と世界中の乱歩ファンに、公式に謝罪して欲しいレベルの駄作。
「江戸川乱歩」とか「少年探偵団」の名称を使うから騙されて視聴した人も多いんじゃないかな?
無論、私もその一人。
貴重な時間を返して欲しい。

【物語】
結局、最後まで何が何だか訳が分からない。
「江戸川乱歩」をタイトルに使用しながら、ミステリー要素も謎解き要素も皆無。
二十面相と小林が持つ『ギフト』については、最後まで具体的な説明無し。
視聴者置いてきぼり感、半端ない。

【作画】
前半はあまり気にならなかったが、後半段々と酷くなっていった。
最終回は特に作画の乱れが酷い。
さすがに制作サイドも心が折れたか?

【声優】
無駄に豪華。
GACKTの起用は賛否分かれるかも?個人的には、神秘的な雰囲気が悪くなかったような気がします。

【音楽】
1クールED、2クールOPを担当した田所あずささんの曲は個人的に、どストライクでした。

【キャラ】
物語と同様、この作品の問題点。
小林:正体不明のチート技を持つキャラ。
花崎:明るく元気で調子者・・・、まではまあ良いとして、短絡思考で、人の言うことは全く聞かないキャラ。
    後悔はしても反省はしないから、人間として全く成長しない。
明智:何もできない無能人間。だけど恰好だけはつけたがる薄っぺらなキャラ。

この作品がダメな所は、登場人物が「いい恰好しい」、「俺だけは何でもお見通し」キャラばかりな点だと思われます。
現実にそんな事ありえないし、凡庸な人と天才がいて、初めてキャラが際立つと思います。
天才キャラばかりでは、キャラが際立たない。⇒見ているこちらは『退屈』⇒これが長引くと『苦痛』になってしまう。
要するに、大事なのは『メリハリ』。

ただし、野呂ちゃんだけは可愛くて良い(笑)。
終始、安定の可愛さ。
しかも、チート技の小林を除けば、一番活躍する。
野呂ちゃん以外は全員リストラして、野呂ちゃん主役のミステリー物なら視聴してみたいかも?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします。

ゲオのゲオチャンネル!
二十面相「さあ、遊ぼうか明智君。」

花咲「なあ、こないだの“トリックスター”見たか?」
小林「見てない。」
花咲「なーんでだよ。見ろよ。」
小林「だって・・・」
花咲「何か見たくもない訳でもあるのかよ。」
小林「うるさい。面白くないんだよ、内容が・・・」
小林「あーワリイワリイ。でも大丈夫。今からでもまだ間に合うって!」

花咲・小林「トリックスター、江戸川乱歩・少年探偵団より。ゲオチャンネルで見逃し配信中。」

小林「僕はただ、スポンサーがいいから売れると思ったのに・・・」


ということで江戸川乱歩の少年探偵団から「名前だけ」を借りた探偵ドラマ(?)提供のゲオやセブンイレブンが押しまくってます。
OPはGACKT様の歌う「キミだけのボクでいるから」。自身もアニキャラで出てるPVもカッコイイですネ。ご本人も二十面相役で出ておられます(クセのある声だと思ったら・・・)。
少年探偵【団】というわりには、花咲だけが一人はしゃいでいるのが目立つし井上・小林との協調・連携もイマイチ。
明智探偵事務所もセレブ宮殿なので変に違和感が。探偵ってそんなに儲かるわけないでしょ。
メインの花咲・小林の少年二人もあまり好感が・・・う~~~ん、ねぇ・・・

花咲健介:明るく元気な行動派で身体能力も高く面倒見もよい。しかし、もう分別のわかりそうなティーンエイジなのにオツムの方は小学生のガ〇並。KYの上、聞き分けのない子供のように「我」を通そうとするし、単独での事件解決は0という頭脳労働に向かないタイプ。しかもバ〇のくせに自信ありげに調子づいてるのを見ているといかがなものか?
小林芳雄:「死にたい」が口癖のヒューマンデブリ。死にたがりだが謎のATフィールドでなかなか死ねない。周りの状況に無関心で愛想もなく、モノ知らず(無知)のくせに「ちっ!」と舌打ちして人を見下し、まるで野良猫のような少年。
そんな美少年二人を見ていて面白い・・・・・・・感じがあまりしないなぁ。絵はそんなに悪くないんだけどねぇ。

そもそも何がしたいのか?何を見せたいのかよくわからない感じがします。(二十面相の行動目的・小林の粉砕バリヤーの謎など)
同時期の「シティ・クライム」モノとしては「文豪ストレイドッグス」や「Occultic;Nine」の方がキャラ立ち・謎解きミステリー・アクション・ハードなドラマ等がイイように思えます。

【視聴終わって・・・】
ああ、予想以上にグダグダでした。何で視聴完走したんだろう?少しは良い展開になることを期待したのかな?ああ~~無駄に時間つかったぁ~~!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小林少年のAnother Story

小学生の頃、推理小説が好きで江戸川乱歩の作品は色々読みましたが、この作品の原作となっている「少年探偵団」はきっと未読だと思います。

それでもこの作品は情報が開示された時から視聴を決めていました。
この作品の決め手は、キャラデザが「PEACH-PIT」さんだったからです。
「PEACH-PIT」さんと言って私の中で真っ先に思い出すのは、お気に入りの棚にも入れている「Rozen Maiden」です。
可憐さ、儚さ、そして時には溢れんばかりの熱量を帯びたDOLLたちが繰り広げるアリスゲーム…
こちらも続編が待ち遠しい作品の一つです。

この物語の主人公は小林少年です。これまで江戸川乱歩の作品の中で小林少年は数多く登場してきましたが、本作ほど奇怪な小林少年は多分いなかったと思います。

それは小林少年の体質に拠るモノなのですが、「誰も傍に寄る事ができない」というのが適当な表現だと思います。
傍に寄れないのは自分を覆う膜の様なモノが外敵を弾いてしまうから…
でも、これって寂しい事だと思います。
身の安全は保障されているのかもしれません…
けれど、言い換えてみると人の温もりを感じる事ができない…と同じ事です。

人間誰でも生きていれば、時に人の温もりが欲しくなる事って絶対あると思いますし、生理的にも不自然ではないと思います。
気分が落ち着いたり、やる気が漲ったりとその効果はお墨付きですから…

でももしそれが欲しがっても絶対手に入らないものだったら…
そう考えると余計に孤独を感じてしまうと思います。
その孤独はやがて不安・不信へと姿を変えても決しておかしくありません。
その結果、その人の精神を少しずつ…だけど着実に蝕んでいくんだと思います。

そんな時、小林少年は少年探偵団と出会う事になるのですが、小林少年は手がつけられないほど荒んでいました。
これまで育ってきた境遇との違いに居心地の悪さを感じていまう…
仕方ありません。
だって、少年探偵団はこれまでの居場所と真逆なんですから…
物心付いてから今まで自分の身の置き場所は自分で決めてきたのに…
小林少年が少年探偵団とどの様に関わっていくのか…本作の見どころだと思います。

そしてもう一人…花崎健介の事を忘れてはなりません。
小林少年が最初に感じた居心地の悪さの元凶が彼の言動でした。
でも彼に悪気なんてこれっぽっちもありません。
だって育ってきた環境が小林少年とまるで真逆なのですから…
彼の正義感は見事なモノです。
でも正義感も行き過ぎると、付け込まれる隙が生まれてしまいます。
捻れた世の中を無理に矯正しようとしても歪が完全に取り切れない様に、丁度良い塩梅に落とし込む事だって必要だと思うんです。
それができないと…きっと心が破綻してしまいます。
まぁ、彼はそれを今回身を以て大変する事になるんですけれど…

江戸川乱歩といえば、往年のライバルである明智小五郎と怪人20面相の駆け引きは絶対に外せません。
この作品でもしっかりと見せ場が用意されています。
未視聴の方には乞うご期待…といったところでしょうか。

オープニングテーマは、GACKTさんの「キミだけのボクでいるから」と、田所あずささんの「運命ジレンマ」
エンディングテーマは、田所あずささんの「1HOPE SNIPER」と、GACKTさんの「罪の継承 〜ORIGINAL SIN〜」
オープニングとエンディングで歌い手が入れ替わっているんですね。
もう完全に田所さん推しです。田所さんの歌、超恰好良かったです。

2クール24話の物語でした。
この手の作品は原作をどう改変させるかがポイントとなる訳ですが、改変の好みで評価の分かれる作品だと思いました。
個人的にはキャラデザと声優陣で十分お腹一杯になった感じです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

53.9 22 2016年度の戦いアニメランキング22位
エンドライド(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (150)
667人が棚に入れました
エンドラと呼ばれる地球の裏側の世界を舞台にしたファンタジー。前向きで明るい普通の中学生・浅永瞬が不思議な水晶の力でエンドラへと迷い込み、エンドラの王子・エミリオと出会ったことから物語は動き出す。

声優・キャラクター
小野賢章、増田俊樹、美山加恋、大橋彩香、高橋広樹、鳥海浩輔、伊藤静、内田雄馬

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

スマホゲームの宣伝アニメ

ゲームの方は良く知りませんが、たぶん「エンドラ」の世界観だけ共有していてストーリーに直接的な関係はないと思います。

エンドラの世界観はいわゆる「地球空洞説」的なものによって設定されているようです。なので我々のことをエンドラの住民は「地上人」と呼ぶようです。

そして生まれつき使えるキャラと使えないキャラがいるようですが「化宝具」と呼ばれる固有武器があるようです。

アニメの主人公である浅永瞬(あさなが しゅん)とW主人公的な感じのエミリオ(エンドラ人の王子)は化宝具が使用できるキャラです。

エンドラは一応世界全体が統一王国で、物語は王族の内紛をベースに進んでいきます。

最初本作が2クール(全24話)あるのを知らずに1クールだと思って観始めて、10話くらいまできたところで「こりゃ1クールじゃ終わらないな、2クールなの?」と思って1クールちょっと観たところでしばらく放置していましたが、最近全話の視聴を終えました。

結論からいうと、別に時間を作って観なくても良いんじゃないかな…。

どうでもよいことと言えばどうでもよいことですが、提供絵が出てくるのにスポンサーがクレジットされないのがシュールでした。

…ちなみに地球空洞説からアクマイザー3を連想した人はかなりの歳です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

酷すぎる。酷すぎる

こんなのを2クールもやる必要があっただろうか?いやない(反語)

キャラデザとかOP,ED面子だけ見るとどれだけすごいアニメになるのかと思いきや。。。

なんつーの?全てがうすっぺらっぺら。各キャラの行動に説得力が一切なし。

デメトリオ「俺らの仲間になって一緒に戦ってくれ!」
グラディド「絶対にヤダ!!」
デメトリオ「そこを何とか!!」
グラディド「共に戦おう!」

ズコーwwwww

一事が万事、こんな状態。どうやってストーリーに入っていけと?wwwww

ギャグアニメだったら面白かったのに。


そもそもイグナーツのリーダーデメトリオにまったく魅力が無いwww
何あの帽子wwwwwwwwwwwwwww

ストーリーだけじゃなくてアニメとしての動き作画もひどい。

あと、イベルダ。なんか闇落ちっぽくなったあとの化け物のデザイン。なんですかあれ?小学2年生にお化けの絵を描きましょーって行ったらあんな感じになるんじゃない?ってぐらいやっつけ。


あと、アサナガパパも子供に発砲しておいて後を追わないし、アサナガ子供も自宅で安眠してるしwwwww緊張感なしwwwwwwwww


もうね。何から何まで酷い。
こんな酷いアニメ久しぶりに見たわ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「思い」の詰まった物語…だったと思います。

この作品はオリジナルアニメだったみたいです。レビューを書くためwikiをチラ見するまで全く知りませんでしたが、初めは何となく視聴を初めて…ヒロインのアリシアの可愛らしさに惹かれて…しばらく視聴していくうちに伊藤静さん、悠木さんも出演されて…振り返ってみると視聴して良かったと思える作品でした。

この物語の主人公は中学3年生の浅永 瞬…両親との3人暮らしで仲の良いごくありふれた家庭で彼は育ってきました。
父親の誕生日を家族で祝うため父親の経営している会社に瞬は迎えにいくのですが、社長室に保管されていた石に触れた途端、全く見覚えのない場所に飛ばされてしまったのです。

そこは暗い洞窟の中の様な場所だったのですが、その中の牢獄に一人の若者が幽閉されていたのです。
その若者の名はエミリオ…この物語のもう一人の主人公でした。
エミリオは投獄されるに値する十分な悪意…現王を憎み復讐するという明確な意志を持っていたのです。
こうして波乱に満ちた幕が上がり…物語が動いていきます。

瞬がエミリオと出会った場所はエンドラという地球の内側に広がる世界でした。
瞬はエンドラで様々な人々と出会います。
エミリオの幼馴染であるヒロインのアリシア…
エミリオの教育係で研究者のパスカル…
革命軍「イグナーツ」を率いるデメトリオとそのメンバーたち…

でも一番びっくりしたのは「ズー族」の存在…
なぜなら彼らにはエンドラの動物の血が混ざっている事が一目で分かる容姿…
確かにパッと見は怖いイメージもあるのですが、実際に話をするとそんな悪いイメージは簡単に払拭できるくらい義と忠に熱い民族でした。

それなのに「ズー族」だからといって蔑められ、過酷な重労働を強いられてきました。
同じエンドラで生きる民なんです…
確かに見た目の違いはありますが、それは彼らに辛く当たる理由にはなりません。
だからこそデメトリオらイグナーツが立ち上がった訳ですが…

でも、地球の裏側に別世界が広がっている…という設定はとても面白いと思います。
昔から「北極には地底に繋がる穴がある」「ナチス・ドイツは地球空洞説を信じていた」
などという話題がありましたから…

中でも個人的に興味を持ったのはアメリカ海軍のリチャード・バード少尉のお話です。
彼は地底の世界で眼下に広がるジャングルを見ただけでなく、写真まで撮ってきていたんです。
その写真には「のどかな田舎の風景」と記されていました。
この世界観…正にこの作品とマッチしているんですよね。

実際に地底に別世界が広がっているかは分かりません。
でも存在の可能性を物語に活かす点が普通のファンタジー作品とは一線を画していて面白いと思いました。

一方で物語の方は結構シビアな展開の連続です。
「復習」「革命」といったキーワードが浮上する時点で決して穏やかではないのですが…
とにかくたくさんの「思い」の溢れている作品でした。
本懐を遂げる事のできた思い…
行き場と一緒に失って…後から想像する事しか出来なかった思い…
本当の事が言えなかった思い…

今は仮初めの状態…でもそれが悪いだけでは無いと思います。
真実を追い求める事だけが幸せじゃない…
だって思いを伝えたら仮初めの状態が終わってしまうかもしれないのだから…
終焉をみんなが望んでいる訳ではないのです…
たくさんの思い…気になる方は是非本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、LUNA SEAさんの「Limit」
エンディングテーマは、藤巻亮太さんの「go my way」と中村一義さんの「世界は変わる」
クロムクロでGLAYが出てきた時にはビックリでしたが、正直LUNA SEAの方がよりビックリでした。
確か解散したんじゃ…と思って調べてみたら、2010年から活動を再開させていたんですね。

2クール計24話の作品でした。しっかり腰を据えた物語の構成は良かったと思いますし、終わり方も個人的には好きでした。
レビューではもう少しアリシアの可愛らしさについて触れようと思っていましたが、結局殆ど触れず終いになってしまいました。アリシアのCVは美山加恋さん…この作品がアニメ声優初挑戦との事でしたが、「ももへの手紙」の主人公である宮浦ももを演じられていたみたいですね。
「ももへの手紙」は未視聴の作品なので、今後視聴するのが楽しみになりました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

64.5 23 2016年度の戦いアニメランキング23位
SHOW BY ROCK!!# (第2期)(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (123)
612人が棚に入れました
シアンが去った後、平和な日々が続いていたMIDICITY。だが、音楽を殲滅しすべてを支配しようとする「闇の女王」の出現により、かつてない最大の危機が迫っていた。————— 一方、現実世界に戻ったシアンこと聖川詩杏は、学校の音楽活動でグダグダと悩んでいた。ふとした瞬間、MIDICITY での楽しかった日々を思い出す詩杏。そんな彼女の元に、得体の知れない何者かが迫る。シアン達の運命やいかに!?—————

声優・キャラクター
稲川英里、上坂すみれ、沼倉愛美、佐倉綾音、谷山紀章、内山昂輝、柿原徹也、細谷佳正、早見沙織、松井恵理子、潘めぐみ、宮野真守、村瀬歩、逢坂良太、日高里菜、茅野愛衣、五十嵐裕美、村川梨衣、うえだゆうじ、小林裕介、八代拓、筆村栄心、沢城千春、野口瑠璃子、田中あいみ、木戸衣吹、黒田崇矢、吉野裕行、沢城みゆき、高野麻里佳、小池万瑠美、高坂知也、古木のぞみ、佐々木義人

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期目よりもロック。そしてもしかしたら作中演奏も多い…?

『SHOW BY ROCK!!』(1期目)に引き続きの2期目。新キャラ以外は紹介する気はなさそうなので1期目を観てから本作を観ましょう。

MIDI CITYやミューモンたちの設定は前作と変わらずなので、そのあたりについては1期目のレビューをどうぞ。プラズマジカ、シンガンクリムゾンズ、クリティクリスタ、徒然なる操り霧幻庵、トライクロニカの面々は1期目から継続して1話目から登場してました。

新バンドのバッドヴァージンロジック(BVL)はなかなか良かったです。本シリーズは1期目でミューモンの3DCGによる各バンドの曲演奏場面も気に入っているので、本シリーズも楽しみにしていました。ただ、全話の演奏シーンを振り返ってみると、ミューモン形態での演奏シーンはあまり多くはなかったですね。

とりあえず、第1話で主人公のはずのシアンがなかなか出てこなくてびっくりしました。

「世界の危機」に関しては1期目以上にシリアスなはずなんですが、様々な問題とその解決について1期目よりもより「ロックバンドあるある」な感じがして楽しいです。

ミューモンの3DCGは減ったように思うんですが、1期目がともするとただのバトルアニメになりかけていた感があるので、より「ロックバンド」という設定が活かされている2期目の本作のほうが個人的には観ていて面白いです。

ただ作品の出来を論ずる上での「物語の評価」となると、たぶん1期目より低い評価になるかなあ…。

結局「世界の危機」はバンドに訪れるトラブルのひとつとして味付け程度になっていた気がしますが、たぶん本シリーズはそういう作品なんでしょう。

プラズマジカによるOP/ED両曲は好きです。またどちらも背景アニメーションはかわいさにあふれています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

音楽は死なない。

原作ゲームアプリは未プレイ。

当初、{netabare} いきなり話が宇宙レベルに飛躍したり、
巨大人型ロボットだったりwタイムリープだったりw惑星ぴゅるだったりw{/netabare}
大がかりすぎて音楽アニメとして原型を止めるか不安でしたが、
終わってみれば、音楽アニメの二期として無難に着地した印象。

大風呂敷が広げられる中、相変わらずどーでもいいことで熱く語り合っている
シンガンクリムゾンズの中二病?日常トークに再会できた時は、
まるで実家に戻った時のような安心感がありましたw
やはり中二病?をこじらせていて、故に、
何を言っているのか今ひとつよく分かりませんがw

シンガンの予定調和を見て、私もようやく作品と折り合いが付いた感じ。
シンガンのメンバーは物語でも{netabare}キーとなるキャラと意外な人脈がありましたし、
アーティスト魂も見せ付けてくれましたね。{/netabare}
尊氏は家畜ではありませんが、何かこう……ありがとうございます。


音楽の力を説き直すシナリオはベタではありました。
けれど、ふと現実の日本の音楽業界を見渡せば、
{netabare} 賞レースで札束が飛び交った疑惑が浮上したり、事務所内紛だったり……。
禍々しいダークオーラーがもうもうと立ち籠めていますw

私のメロディシアンストーンも穢されそうな、
それこそ誰かが「ウタヨノコレ」とでも叫ばなければ、
真実(まこと)の歌など消えてなくなりそうな、
師走の今日この頃ですが……

それだけに本作の陳腐ながら真っ直ぐな音楽への想いは、
思いの外、深々と私のハートに突き刺さりました。

無闇に人気を金で買い漁る行為が何故、音楽を汚すのか。
メンバーの絆が音楽にとってどれほど重要なのか。{/netabare}

本作は音楽の力について率直に物語ってくれていると思います。


最後の展開。{netabare}かつてのライバルも交えて全員演奏でラスボス浄化。
これもまた基本に忠実な続編シナリオですが、
(ただし、 {netabare}社長型ロボット兵器特攻は斜め上でしたがw{/netabare})
色んなしがらみや枠を越えて、みんなで歌のパワーの再確認するっていいな。
と私は素直に思えました。

現実の音楽業界でも東日本大震災後にチャリティーで
アーティスト大集結の流れ等がありましたが、
こうした企画もメロディシアンストーン浄化には有効かと思います。

阪神淡路大震災後にあったジャニーズのJ-FRIENDSみたいなスペシャルユニット、
またやればプラスにはなるとは思いますが……難しいかな(苦笑){/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シアン…Come back to Midicity again.

この作品の原作ゲームは未プレイですが、アニメ1期とショート1期が先行しているので正直原作がゲームである事をすっかり忘れていました。
内容的には1期の続きではないので、2期から見ても問題無いと思いますが、1期から進化を続けるキャラデザを比較したり、特定のキャラへの思いれを大切にされる方には1期からの視聴をお勧めします。

1期ではゲームの世界であるMIDICITYに引きずりこまれ、そこで「プラズマジカ」の一員としてデビューしたシアンはバンドのメンバーと共に様々な困難を乗り越えながら成長していく様が描かれていました。

でも、まさかシアンが再びMIDICITYに召喚されるとは嬉しい誤算ですが、前期と違って今回は序盤からきわめて状況が芳しくないんです。
何でも闇の女王が襲来したとかで、MIDICITYは危機的状況に直面していました。

シアンが呼び出されるという事は、ロックな音楽パワーをMIDICITYが必要としているから…
そしてこの展開は序盤からアツアツでした…

これまでプラスマジカは、チュチュ、レトリー、モアの3人グループでした。
だから3人での音楽活動は彼女たちにとって本来あるべきバンドの姿…
でも一時的とはいえ、シアンの加入でプラスマジカは4人組になった…
住んでいる世界が違うから、もう会えない事くらいみんな分かっています…
それでもふと我に返ったり、物事に行き詰ったりした時に、4人で様々な困難を乗り越えたあの頃をどうしても思い出してしまう…
そして会いたいと思ってしまう…
決して叶わない夢だと知っていても心の中で思う事だけは自由だから…

でもそう考えるのって決して一人じゃないんです。
だってみんなで一緒に乗り越えたんですから…
そしてみんなの思いがシンクロしたその先には…
こういう展開…大好物です。

MIDICITYの危機…とはいえ、この作品の肝である適度な緩さは2期でも健全です。
むしろ2期目になって精神的に一回り大きくなったキャラが増えたのではないでしょうか。
今期はプラスマジカを取り巻く周囲にもしっかりスポットライトが向けられていたと思います。

クリティクリスタのロージア…1期では自分の弱さにつけ込まれ大変な騒動への発展しましたが、人一倍反省していて改心していました。
そんな彼女は今期で更なる成長を遂げることとなるのですが、これは見てのお楽しみです。

そのほかシンガンクリムゾンズのアイオーンの過去や、モアは超VIPなお姫様だったりと様々な事が明るみとなる訳ですが、尺の関係上、その分ばっさり切られたバンドもありました。
一番残念だったのは、1期でイチオシだったダル太夫率いる「徒然なる操り霧幻庵」が殆ど登場しなかった事です。
確かに大いなる目的のために動いていたので仕方なかったのかもしれません。
けれど演奏している姿を見たかったのが本音です。

一方、個人的に大好きだったのは6話後半から7話…
プラスマジカの新曲にまつわるお話です。
痛い位に感じるみんなの優しさ…
もう時期的にはレッドゾーンなのに、耳にする台詞は「いたわり」ばかり…
そして極め付けはこの一言…
「キングさん…私、分かったよ…。私の音楽の神様はね…いつも、いつも傍にいたんだよ…」
私もシアンと一緒に号泣です…

様々な成長を経て生まれた音楽の力は、どこまで闇の女王と渡り合えるのか…?
そしてMIDICITYを巡る戦いの顛末は…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければ…と思います。

オープニングテーマは「ハートをRock!!」
エンディングテーマは「My Song is YOU !!」
どちらもプラズマジカが歌っています。
この楽曲ってワルキューレにもひけを取らないクオリティだと思いました。
特にオープニング…歌詞の合間に合いの手が入るのですが、その合いの手もハモっているように聞こえるんですよね…
合いの手って歌ではないのでハモるのは至難の業だと思うのですが…
どちらもカラオケで挑戦済です。

1クール12話の物語でした。
ショートのレビューでも記載しましたが、作画のクオリティは確実に向上しています。
オープニングで曲に合わせてシアンがニコニコ笑顔でツイストっぽく踊っているシーンで、シアンに色々と持っていかれてしまいました。
シアンが三度MIDICITYへ…というのも展開次第では有りだと思います。
もし続編が制作されるなら絶対視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

60.7 24 2016年度の戦いアニメランキング24位
ブブキ・ブランキ 星の巨人(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (117)
584人が棚に入れました
兄は 妹は 戦う、星を守る――。宝島でのブブキ使いたちとの戦いを潜り抜け、島の落下による未曽有の大被害をブランキ”王舞”で防いだ東たち。戦いを繰り広げながらも共に島の落下を防いだ万流礼央子、そして四天王の生死は?海外ブブキ使いたちと、裏で暗躍する東の双子の妹・薫子の目的は?そして汀の行方は…?

声優・キャラクター
小林裕介、小澤亜李、斉藤壮馬、石上静香、小松未可子、潘めぐみ、津田健次郎、日笠陽子、木村昴、興津和幸、柚木涼香、小山力也、金元寿子、山路和弘、細谷佳正、木島隆一、葉山いくみ、山下大輝、和氣あず未、河西健吾、浅倉杏美、小林ゆう、古川慎、山下誠一郎、本渡楓、三宅健太、浅沼晋太郎
ネタバレ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期目より面白かった!

原作なしのオリジナルTVアニメ作品。1期目からの継続視聴です。

キャラクターも含めて3DCG主体の作画なのは好みが別れるかもしれません。心臓担当の主人公アズマくんと手足担当の4人のブブキ使いで、1体のブランキ王舞(おうぶ)に合体します。

たぶん1期目を観ないと2期目のストーリーは意味不明。2話目のブランキ同士の戦闘シーンは良かったと思います。

とりあえず私の好きな礼央子(れおこ)さまもストーリーには絡んでくるっぽいので嬉しいです。

「ガンダムファイト」よろしく、各ブランキに搭乗するメンバー毎にお国柄的なものがあって良かったと思います。

これ、最終決戦を除いて1期目、2期目を通じて「ロボットバトルもの」というよりはロードムービー的な何か、ジュブナイル的な何かと考えた方が良いかもしれませんね。炎帝(えんてい)チームは{netabare}王舞チームを見守りサポートする大人たち{/netabare}という感じのポジションでしょうか。

あるいは主人公のアズマくんは勇者で、王舞チームは冒険のパーティーみたいな…?

…そう考えると、エピローグにまるまる1話使ったのは納得です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

ISSA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

一期より良くなったかも、現代版ゲッターロボ…高飛車なレオコ樣じゃないとレオコ樣違うゎ

一期見ていない方は視聴お勧めします。

一期があまりにも興味湧かなかったから、レビューする気にもならなかった。

最初に見た感じは、ん~作画良くなってる?時間とお金に余裕あったからかフルCGのクオリティ上がってると思いました。

視聴完了
流し見だったせいか記憶が薄い、合わなかったのか…単純につまらなかったのか?
一期はレオコ樣、二期もレオコ樣…二期のレオコ樣は毒が無くなった分だけ魅力半減。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

サンジゲンさんの10周年記念であるこの作品は、繋がりと旅立ちの物語…

この作品は、ブブキ・ブランキの2期に相当する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

1期では、万流礼央子の一希東の母親である汀への憎しみを原動力に東vs万流礼央子の壮絶な戦いが繰り広げられました…
ブランキの心臓使いである東と礼央子と歩みを共にするのがブブキの使い手であり、またブランキの手足である4人の仲間たち…
でも彼らを手足という言葉では括れません…それぞれ一人ひとりが意志を持ち、これまでに受けた痛みと傷…そして流した涙の上に今の彼らがあるのですから…
そしてその戦いの先で明らかになる礼央子の真意…優しく微笑んでいる彼女の笑顔が印象的でした。

でも1期を見た時には、正直評価の難しい作品だと思いました。
サンジゲンさんの10周年記念作品となる本作は、完全新作のフルCGオリジナルアニメーション…
キャラもブランキもヌルヌル動いていますし、声優さんも豪華で作り手の気合が感じられる作品だとは思いましたが、物語が途中でどう転がっていくかが見当もつかなかったからです。
でも、その分2期でしっかり纏めて貰えると期待していたので、満を持しての視聴となりました。

物語が始まり、早速私の中のモヤモヤの一つが無くなりました。
1期冒頭で登場したまま、中々出番の無かった一希薫子…東の双子の妹が颯爽と登場してくれたからです。
想像していた言動とは違いましたけれど…
でも薫子とCVの金元さんの組み合わせ…これは最強だったと思います。

2期では意外な状況から物語の幕が上がる事になります。
そう…あまりに唐突な物言いに面食らった…といったところでしょうか…
それに対して黄金ちゃんがあそこまで激怒するなんて…

でも少し考えれば分かる事でした…
相手は黄金ちゃんの心に一生消えない傷を付けた張本人…
誰が何て言っても顔も見たくないのが本音…

そして唐突な物言いをした人物も…黄金ちゃんが自分を殺したいほど憎んでいるのは百も承知…
もし、自分たちで何とかできるなら誰の力も借りたくないのが本望…
それはこれまで積み上げてきた…一緒にいた日々が証明しています…
だけど、自分たちでどうにもならない時…他に頼れる人を知らない時…
それでも諦めちゃいけない時…どうするしなければいけないかを知っている人でしたね。
誠心誠意…言葉にすると薄っぺらい響きしか残りませんが、自分にはこれしか無い…そんな時もありますから…

そして物語は真の悪玉の登場により加速していくのですが、その過程は十分過ぎるくらい人に痛みを刻み付ける展開だったと思います。

ブランキは時に人に夢を見せる力を持った存在です。
そしてそれが不死の力を持つ炎帝となればなおの事です…

レティシアは生まれつき身体の弱い上、徐々に身体が衰弱していく病気に侵されていました。
彼女のたった一つの願いは普通の人と同じように健康で車椅子無しで生活すること…
病気と終わりの見えない戦いを続けてきた彼女…
そんな健気な彼女が抱いた夢…絶対に傷付けてはいけないものだと思います。
そしてそんな彼女だからこそ応援したくなる…夢を叶えてあげたいと思う協力者が現れる…
ごく自然の展開だと思います。
だから取りこぼしたくない…全部受け止めたい…
そんな懇願も叫びを嘲笑いでかき消してしまう…そんな悪玉が絶対に許せませんでした。

薫子が本音を吐露する場面も抜群でした。
彼女はずっと独りぼっちだったんですよね…
それが優しさ故の事だと知っていても…

たくさん傷付いたからこそ繋がる事が出来た…
全ての思いを託した最終決戦…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、万流礼央子の「玲瓏たる純潔は『紅炎』の傀儡を疾らせ、暁天に燦めく証を刻む。」
エンディングテーマは、種臣静流の「so beautiful; - )」
1期に引き続き2期の曲も恰好良いです。
個人的に好きなのはオープニング…曲の出だしで青い空に飛び出していくシーンも大好きです。

分割2クール作品で後期12話、全24話の作品でした。
ブランキでの戦闘を知ってしまった…身体があの興奮を忘れてくれない…
それは理解できます。でも…彼らは何処に向かったんでしょうね…?
今度は薫子ちゃんを独りぼっちにしちゃ駄目だからね…
そんな事を感じたラストでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

61.9 25 2016年度の戦いアニメランキング25位
無彩限のファントム・ワールド TV未放送番外編「水玉の奇跡」(OVA)

2016年10月5日
★★★★☆ 3.5 (76)
524人が棚に入れました
無彩限のファントム・ワールド Blu-ray&DVD vol.7に収録。

海辺の旅館に合宿に訪れた『脳機能エラー対策室』一同。
海だ水着だとはしゃいでいたら、姫野先生から伝えられたのは、やはりファントム退治。
しかし一向に姿を現さないファントムに、晴彦たちが水着に着替えて遊び始めると、ついに噂のファントムが現れた。
どんな凶悪な敵かと構えた晴彦たちだったが、そのファントムがするのはとんでもなくエッチな悪戯だった……!?

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

番外編としては上出来でしょう!

本編同様、安定のファンタジー&コメディ&ラッキースケベ。

個人的には、本編同様、アニメオリジナルキャラのルルちゃんの存在にに救われた作品かと・・・。

京アニ顔の微エロは、京アニファンには、たまらないかも!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

普通の水着回よりもレベルが高いかも笑

久しぶりにファントムワールドが観たく、OPも聴きたくなくなったので、OVAを観てみました。

ファントムワールドらしい緩い雰囲気は顕在。
水着が好きなファントムが登場→これもお決まりですが。

京アニらしい絵の綺麗さと、水玉から得られる裸に見える効果。誰だこんな斬新なエロを追求した回を考えたのは。
何も考えずに笑えたので、本編を観なくてもこのOVAだけでも楽しめるかも。本編もけっこう面白いですけど。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

ビックリヤングコーン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

安定の水着回!

安定ですね!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2
12
ページの先頭へ