武士おすすめアニメランキング 26

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76.3 1 武士アニメランキング1位
平家物語(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (290)
880人が棚に入れました
《祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり 娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす》
平安末期。平家一門は、権力・武力・財力あらゆる面で栄華を極めようとしていた。
亡者が見える目を持つ男・平重盛は、未来(さき)が見える目を持つ琵琶法師の少女・びわに出会い、「お前たちはじき滅びる」と予言される。
貴族社会から武家社会へ―― 日本が歴史的転換を果たす、激動の15年が幕を開ける。
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

平家幻想記

この極めて特異な創作物を受容する際に、私たちはごく自然に
二つある出発点のいずれかを選んでいるはずだ。
原典たる『平家物語』か、あるいは京アニの至宝、山田尚子監督か。
別の言い方をすれば、テキストと演出、そのどちらに軸足を置くか。

アニメ作品として鑑賞する場合は、後者の方が正しいのだろう。
山田監督のリリカルで繊細な演出による再現を味わい、さらに踏み込んで、
物語が最後に到達する、"祈りを込めて語り継ぐ"という究極の境地に
監督自らが体験した悲劇を重ねあわせる深い理解のかたちを
他の方のレビューによって教えて頂いた。

おそらく監督は、この一大古典をめぐる目の眩むような経験の堆積を
まずは括弧に入れ、まっさらな気持ちでテキストに向かったことだろう。
だから今、テキスト派の急先鋒である自分もまた、敢えてこの名前を括弧に括り、
純粋にドラマツルギーの観点から、この創造の真価を問うていきたいと思う。


Ⅰ 序・物語の亡霊
{netabare}
本作の原典が豊かにはらむ、叙事詩的な物語の雄大なうねり。
自分は多分、それを無意識に追い求めてしまっているのだろう。
現代風なアレンジの妙味や作家性の観点での評価ができない。
つまり本稿は、アプローチの出発点を原典においている。

原典との対峙によって生み出されるべき、物語のダイナミズム。
そこを捉えることにしか興味が向かわない自分は、そのための作業として
印象を整理し、抽出したシェマティックな解読格子を用いて
全体のフェーズの転換を巨視的に把握しようと試みた。

自分は原作の側に立ち、このアニメにどんな創意が見出せるか、
それが古典を素体とした作品創造としてどれほどの域に達しているかを
吟味しようとするのだが、この評価の尺度自体が全くの主観に過ぎない。
そんな空想めいた我流の着眼を憚ることなく推し進めた本稿は
きわめて個人的な「幻想(妄想?)」であることを予めお断りしておきたい。
要するに、本人以外には意味不明だろう、ということです。

              *

古典とは歴史の亡霊である。
とりわけ伝承文学は、消えていった無数の声によって形づくられ、
物語の中の人物には焼印のようにその痕が刻まれている。

我々とは根本的に組成が異なる彼らの行為、彼らの運命を
つかさどるものはすでに、心情や一般的な法則ではなく、
物語をとおして表出される歴史の情念(パトス)なのである。
眼の眩むような時の堆積を引き受ける覚悟をもって
相当骨太に描かなければ、その存在感は引き出せないものなのだ。

「平家物語」という素体の特異な性質上、
史実と物語との関係やバランスは特に熟考されていなければならず、
(物語内部の人物と実在の人間が異質な存在である点も含めて)
「物語」のもつ強烈なオーラを流し込むための創造的な方法がないまま、
ただ普通に現代的な心情を持ち込んで、人間ドラマに仕立てるのであれば、
結果としてプロットだけが平家の、単なる史実寄りのドラマ化でしかなく、
中身はごく月並な人情劇になってしまうだろう。

古典とは本来、我々にとっては理解困難な異物のようなものであるはずで、
そこに現代との回路を開くものはただ創造的な飛躍あるのみ。
その意味で本作の、異形性、異界との親近性の設定は必須だったと言える。

びわ。平重盛。
呪われた眼をもつ少女と、呪われた一族の後継者。

重盛の死を転機に、この着想の潜在力は発揮され始める。
疑似父娘関係を解消し、怨霊をも見る眼を備え、平家物語の、
あるいはすべての「もの‐がたり」のデモーニッシュな闇を掬い取る
選ばれし語り手となっていく成り行きが是非観たいと思う。

単なる予知能力というよりは、破滅の運命を予言することにおいて、
彼女にはギリシャ悲劇で神託を伝える巫女の面影がある。
童形であるのは神性が女性的なものに勝っている暗示だろうか。
折々挿入される成長したびわの弾き語りも、まだ強い印象を残さないが、
彼女が今後、大化けしなければこの作品は不発に終わるとさえ自分は思っている。
{/netabare}

Ⅱ 夏椿と揚羽蝶―びわ
{netabare}
激しく琵琶をかき鳴らし、熱っぽく橋合戦の段を語るびわの
おそらく作中では初めて、真正面から捉えられた顔を見てハッとなった。
亡父の眼を受け継いだかのように、彼女の両眼は灰青色に濁り、
盲目の琵琶弾きとなった姿がはっきりと認められたのだ。

何時、どのような経緯でびわが失明したのか、まだ明かされていない。
この変容を今まで何となく見過ごして来たおのれの迂闊さに驚くとともに、
自分の主観はそこに、時代を超越した物語生成の秘密と、
一人の少女の人生とが複眼的に捉えられた、本作の核心部を見たのである。

この直観はまず、全編の幕開けを告げる冒頭の、あの映像への回帰を促した。

無心に虚空を舞う、アゲハ蝶。
合間に挿入されるカットは、例の「沙羅双樹」の花らしい。
要するに「平家」の有名な導入をもとに、映像によって無常観を表現した
ありふれた手法だと当初は受け流していたのだが、やはり気にはなっていた。

バグのように明滅する光の滲み。この効果は何を伝えようとしているのか?
何となく、誰かの視像のような気配があると感じてはいた。
そして、漸く確信できた。・・・凝視しているの多分、びわなのだ。
それも、失明する前に見た記憶の中の光景が、揺らぎを帯びながら
いま、立ち現れているかのようだ。・・・おそらくこれは、
彼女の内部に閉じられて消え残った「世界」の残像なのだろう、と。

・・・まぼろしのように咲く、沙羅双樹の花。
日本にあるのは本種ではなく、分類上は異種であるナツツバキなのだそうだ。
沙羅双樹よりも飾らない、この名の方がむしろ似つかわしい。というのも、
実はこの花、重盛の屋敷の庭前に咲いているさまが作中に描かれているのだ。
つまりこれは、仏教的無常観に基づいた大仰な文学的修辞をなぞったものではなく、
びわの記憶の中の花、一人の少女が過ごした懐かしい日々の思い出が重ねられた
現実の花として描かれているのである。

そして、はかなげに飛翔するアゲハ蝶について。
考察勢はとっくにネタにしているだろうが、遅れて自分も思い当たった。
平氏の家紋は「揚羽蝶」であり、従ってこのイメージの象徴性は明白なのである。
仮に、それを見つめている眼差しがびわのものであるとすれば、
すべてが終わった現在、ないしは無時間的な場所でまさぐられている、
哀惜と情愛のこもった心象ということになるだろう。

すなわちこの冒頭は、盲いたびわの心象世界を表現した
エンディングアニメーションと呼応しており、その要約と見なせるものだ。
流れる雲と波、海鳥、水底の泡沫など、海のイメージに置き代わっているが、
その中には夏椿の花もあって、象徴するものはアゲハ蝶と同じである。
それは、儚く滅び去った懐かしい人々にまつわる遠い日の光景、
心の中に果てしなく去来する、失われた「世界」の記憶だ。

エンディングに関してもう一つ、付け加えておきたいことがある。
彼女が灯火を吹き消すシーン、これを自分は以下のように解釈したい。

「Ⅰ」で言及した突飛な連想の繰り返しになるが、
ギリシャ悲劇「オイディプス王」の始まりと終わりを画す、
運命を予言する者(巫女)と、運命の果てに盲目となる者(オイディプス)、
この両者がびわの中に共存していることに気づき、自分は衝撃を受けた。

彼女に備わった禍々しい明視。失明はその呪われた力の帰結なのかも知れない。
もしそれが彼女自身の固有の運命であり、その成就であったとすれば、
彼女こそは滅びゆく者たちの真の同伴者だったと言えるのではないだろうか?
「平家」でも特に有名な、「見るべき程の事をば見つ」という台詞がある。
入水する知盛が最期に遺したこの言葉はそのまま、悲劇の観察者であった
びわの言葉にもなり得ただろう。自ら灯りを吹き消すエンディングの動作には、
運命の果てに彼女が到達した心境が表明されているように思われてならない。

真理を見た者はその代償に、世界から乖離し、孤立した存在になる。
だがその時、認識は表現へと転位し、「物語」がそこに出現するだろう。
芸術創造の秘儀をめぐる、ある普遍的な真実がここには潜んでいる。
本作がきわめて独創的な「平家物語」誕生譚ともなり得る契機が
ここに予示されたと考えるのは、妄想に過ぎないだろうか…。
{/netabare}

Ⅲ 落日の母性―徳子
{netabare}
びわ。―この機能性に富んだオリジナルキャラクターの創案が
本作の最大の独創であることは言うまでもない。
さらにびわと一対にするかたちで、清盛の娘にして安徳帝の母たる徳子を
本作の主人公として設定した着想もまた、特筆すべきではないだろうか?

勿論、彼女が主人公の要件を満たしているかには異論もあるだろう。
確かに、現代的な自我を感じさせる言動で、作中では例外的な存在だと言えるが、
そのポジションからして、主体性と能動性が示される機会がないために、
その言葉がどこか内実を伴わずに浮いてしまっているきらいがあった。
静的な形であっても、彼女個人の主体性をどのように描き、現出させるか、
そこが難題となっていたと思われる。


第八話に至り、ついに瞠目すべきシーンに出会った。
都が源氏の手に落ちようとしている状勢を嘆く弟の資盛に対し、
徳子はしずかに、決然として言い放つ、

「いいえ。帝がいらっしゃるところが都よ。」

たった一言。だが、これまでのモヤモヤを晴らすのに十分だった。
これまでも彼女の心の想いが吐露される機会はいくつかあり、
懐剣を手に清盛に反抗する激しいシーンなどもあった。が、
心底、揺さぶられたのはこのセリフが初めてだった。

未来の見通せない、大きな危機に直面する現状において、幼い帝の母という、
自らの置かれた現実を真っ直ぐに見据え、その中で発せられたこの言葉は
自らの当為への能動的なベクトルを孕んだ、揺るぎない信念と覚悟の表明に他ならない。

このセリフの感銘をさらに深める背景がある。
第七話で彼女は後白河院にこのように語っていた、

「望まぬ運命が不幸とは限りませぬ。
 望みすぎて不幸になった者たちを多く見てまいりました。
 得たものの代わりに何を失ったかもわからず、ずっと欲に振り回され…。
 わたくしは泥の中でも咲く花になりとうございます。」

「望まぬ運命が不幸とは限りませぬ」。
彼女はすでにこの時、自らの運命の主体となる望みを表明していた。
その願望が今や、現実のものとなったのである。
彼女が言った、「帝がいらっしゃるところが都よ。」という言葉はまさしく、
運命がもたらした自らの現実を、無条件に肯定する言葉なのである。すなわち、
「いま自分のいる場所が、自分が本当に生きるべき場所なのよ。」
このような意味合いがそこには込められているのだ。

他人に強いられた道であろうと、それを自らの道として受け容れ、
母であることを自らの運命として選び取り、彼女は自分自身になっていった。
つまりこの言葉に、徳子の人間像が最終的に定位していると感じられたのだ。
この時、彼女は真に本作の主人公になったのだと思う。

自分の見る限り、本作で自らの信念を生きる人物は清盛と徳子の二人である。
動と静の極端な違いはあるが、やはり彼女は清盛の娘なのだ。
清盛の死により父性の軛から解放され、自立が実現された時、
その内面の強さが表れ、輝きを増してゆくのは自然である。

そしてここに、物語のフェーズの巨視的な転換が認められるだろう。
父性的なフェーズの中に埋没していた「母性」の位相がせり上がる。
主人公となった徳子の母性が物語の軸を形成し、悲劇の核心となる。
父性の物語から母性の物語へと、作品の本質が顕現したのである。

我が子との平穏な生活だけを一途に願う徳子の心境が語られるにつれ、
作中に徐々に浸透してくる母性。それはまた、こじつけのようだが、
自らの道を歩み始めたびわの、母探しの旅にも及んでいるのかも知れない。
びわが抱く母への憧憬と、徳子が母として抱く憧憬、この二つの心情が遠く呼応しあう。
徳子がかつてびわに語った、世界の苦悩の源となる一切への「赦し」。
この言葉の思想的な深みはおそらく、母性の文脈でしか開示できないものだ。
すなわち、本作の最終的なテーマはこの線上に求められるのだろう。


この転換に同期して、作品内部にも変化が生じたように感じられた。
今回の第八話に至って、心情の新しい地平がひらかれたように思われるのだ。

絶対的な支柱であった「父」を喪うことにより、一門の者たちは不可避的に
「残された者」という共通の存在規定を一律に受け容れることになる。
その結果、それぞれが「喪失」と向き合い、覚悟であれ、逃避であれ、
自身の選択を迫られることにより、当てがわれた役回りを超えた「個」がそこに現れる。
維盛を筆頭に資盛、さらには宗盛に至るまで、人物に陰翳と深みが加わってくるようだ。
逸脱を承知で、これを実存的契機の発現と呼びたい衝動に駆られる。

中世のテキストに現代風の心理模様を導入するための方策として
敢えてドメスティックな関係性の中に限定した心理表出を用いることで、
いわば古典の中にホームドラマを組み込む形で、現代との折衷を試みている。
こんな推測を自分はしてみたのだが、この見方に即して言えばついに今回、
ホームドラマから本格的な群像劇へと、脱皮が遂げられたと言えるように思う。

それは終局に待つ"滅び"へと向かう、心のドラマの始まりである。
作品の表層を漂いつつ、しずかに高まる哀感は来るべき悲劇を準備する予兆のようだ。
{/netabare}

Ⅳ 物語の定位―びわと徳子
{netabare}
本作終盤の張り詰めた、悲壮な高揚感は見事というほかない。
第八話に引き続き、この第九話も実に感銘が深かった。
率直な感想が不得手で、ついまた理屈に走ってしまうのだが…。

「定位」という語を用いて説明してみたいと思う。
平たく言えばものの位置が定まることだが、
本来の orientation に引きつけた「方向づけ」の意味に
自己流のニュアンスを加え、作品解釈のツールとしているものだ。
その場合、方向を指し示すかたちで位置が確定すること、
さらに、作品内部の多様な運動が最終的に一つの方向に収斂し、
帰結点を示す段階に達したこと、といった事態を言い表している。

その意味で、第八話にははっきりと定位の瞬間が捉えられた。
「Ⅲ」に記述したとおり、徳子の主人公としての位置が明確に定まり、
結末に向かう道筋が示される。そこに開示される「母性」こそが
悲劇を超克する原理となることが予感されるのである。

「父性/母性」のシェーマは読解のために仮に抽出したものだが、
大筋としては、ドラマの深層部の力学的な発現を次のように捉えることができる。
序盤。清盛の強大な「家父性」に対比される重盛の「慈父性」、
これら対称的な二つの父性の対立と拮抗により、物語は膠着する。
中盤。重盛の死により、清盛の父性の暴虐が極まるが、清盛も死ぬ。
「父性」の完全な退場。そして、母性の物語へとフェーズの転換が生じ、
「Ⅲ」で言及したとおり、物語の焦点は徳子に絞られてゆく。

図式的な整理のようだが、内容の深化にも対応している。
徳子の姿勢が、受動的な在り方から能動的なそれへと変化するのは
父性の支配からの母性の脱却に即した、つまりは、
「清盛の娘」から「安徳帝の母」への、彼女の本質規定の転換であり、
この転換を軸に、物語の位相そのものが転回したと見ることができる。

そして、第九話。ここにまた、一つの定位が認められた。
前話が徳子による主題面での定位だったのに対し、
今回はびわを介しての、作品の構造面での定位が果されたと言えるだろう。

彼女はこう宣言する、

 平家の行く末を見届けようと思う。
 見届けて、祈りを込めて琵琶を弾く。
 そなたらのこと、必ずや語り継ごうぞ・・・

見届けて、祈りをこめ、語り継ぐこと。
この決意がびわのキャラクターを最終的に決定することは言うまでもない。
もともと彼女にはいくつもの機能が付託されており、
ストーリー展開における視聴者視点の導入という表層面に加え、
深層面でも上記の、重盛の「慈父性」を発現させる役割を担っている。

もっとも、ここに構造面での定位を捉えるのは、
原典に軸足を置いている自分ばかりの見方になるのかも知れない。
自分の目には本作が出発点から二重性を孕んでいるように見えていた。
中世と現代。古典のテキストと現代風ドラマ。乖離する危険を帯びた
この異なった二つの位相の調和ないし融合が本作には求められるはずで、
その処理法の一つが、折々挿入されるびわの弾き語りだったわけだ。

今話のびわの開眼はこの問題への根本的な解答となるものだ。
「語り継ぐ」者の誕生、それはすなわち「平家物語」誕生の瞬間であり、
「平家」のテキストが最終的にアニメ側のドラマに統合されたことを意味する。
それにより、物語の発生を語るドラマとして本作の定位が果たされ、
いわばオリジナルな「平家物語」創生譚としての本質が明らかになったのである。

「作者」としてのびわにその存在意義が収斂する時、
創造行為というものへのひそやかな眼差しがそこに垣間見えそうな気もする。
通常の現実観察の限定的、断片的な記録の域にとどまらずに、
全てを見る能力によって、語るべき物語は彼女の内部ですでに完成している。
自らが語るその物語の中には、かつての自分もまた息づいている。
この自己言及的な、再帰的な完結性こそは「見者」の呪われた宿命であり、
表現こそがその使命となる。・・・といった、芸術発生の秘儀をめぐる
「Ⅱ」の個人的妄想を想起して、少し感慨深かった。

祈り。語り継ぐこと。そして、赦し。
いずれも現実に対して直接作用しない、無力な営為に思われるだろう。
だが、決してそうではないのだ。それらはしずかに周囲に働きかけ、
眼に見えないかたちで世界を存続させている「魂の行為」なのである。
本作は、それらが究極的に二人の女性に具現されることにより、完結を迎える。
自分はここに、この「平家物語」の到達点を見出したように思う。

「父性」に対する超克の地平としての「母性」。それは
悲劇の彼方に、それと向かい合うための「救済」の力として要請されるものだ。
徳子の「赦し」は世界の苦悩の源となる一切に及び、それを包もうとする。
また、びわの「祈り」は、見るだけで何もできなかった自らの苦悩を
救済する道でもあったことに注意したい。ここに表れている心情は
現代の我々の感性にも訴えかけてくるものではないだろうか。
{/netabare}

Ⅴ ドラマツルギー覚書
{netabare}
最終二話についての所感はついにまとめ切れなかったが、
取り敢えず、頭の中に残った想念を覚書風に書きとめておく。

まず、作品全体から受ける印象として言えるのは、
感覚的な愉悦が主であり、精神的な充足感が意外に希薄であることだ。
勿論、一個人の感じ方だと言われればそれまでだが、自分はここに
ドラマツルギーの方向性に関する根本的な問題が認められるような気がする。

「ドラマツルギー(作劇法)」については、
参照したコトバンクの解説に、以下のような二つの傾向が指摘されていた。

 ① 一つは論理的な筋の展開を重んじ、知的、構築的、求心的である。
 ② 他方は音楽性や視覚性を採用して、感覚的、絵画的、遠心的である。

演劇とアニメの違いはあるが、本作が②のタイプに合致することは確実だろう。
卓越した美的センスと繊細な感性に裏打ちされた演出が最大の見どころとなる。
それだけに、原典にまつわる「滅びの美学」といった固定したイメージを
ただ美しく上書きするだけの作品に終わるのではないかという危惧もあった。

因みに自分はすでに削除したレビューの中でこんな難癖をつけている。

 今話は冒頭から冬椿の赤い落花が執拗に反復されていた。
 ポトリと花の落ちる様は斬首と死、その色には流される血や戦火、
 さらに平家の赤旗に絡めて、一門のたどる運命が暗示されているわけだ。
 「Ⅱ」で触れたナツツバキ-沙羅双樹の清浄な白との対比が鮮やかだ。

 ただ、こうした演出の効果が十分に発揮されているかはかなり疑問である。
 記号的な布置が有効に機能するためには、相関する心情と呼応し、
 共鳴が生じなければ、張り詰めた意味の磁場は形成されず、説明的な技巧に終わる。
 小手先とまで言ったのはちょっとひどかったが、あまり利いていない印象はある。

ふたたび上の解説に戻ると、次のように続く、

「どちらも作品としての統一性や全体性を意識し、リズムを考えるが、
 前者は戯曲そのものに示される知的内容の緊張と解放のリズムに、
 後者は演者が加わって始動する上演のリズムに重きを置く傾向がある。」

要するに、ストーリーと舞台効果の、いずれに主眼をおくかということだが、
言語の論理を介さず、感覚に直接訴えかける表現という具合に後者を拡張すれば、
本作の特徴を言い当てていると言えるだろう。反面、どこか緊張感に乏しく、
ストーリー展開がしばしば停滞し、弛緩する傾向もあったように思う。

さてそれでは、今ここに①のタイプ、即ち
「知的、構築的、求心的」なドラマへの志向が極端に強い人がいて、
本作を視聴しながらレビューを書こうとしていると仮定しよう。
おそらく彼は、自分の志向性に即して物語の構造を読み解きつつ、
あるべき展開を推論し、そこに有機的に連関したテーマを措定することだろう。
そして図らずもその実例となるのが、上の四編のレビューなのである。

・・・そう、それは私です!
もうお分かりだろう。もっともらしいことを述べているようだが、
意図するところは実は、自分がレビューした内容に関する釈明なのである。
本来②のタイプである作品の本質を見誤り、見当違いの解釈をしていたという訳だ。

「平家幻想記」と称する上の文章の「Ⅲ」と「Ⅳ」において、
徳子に具現される普遍的な「母性」による救済がテーマ的な収斂点になると考え、
最終話にその集約となる場面があるはずだと予想していたのだが、
原典どおりの「大原御幸」が淡々と描かれるばかりで、見事に空振りに終わってしまった。
とは言え、すべて的外れだったかというと必ずしもそうではない。
びわが内包する「表現者」の運命への直観にもとづいた「Ⅱ」の読解が
ほぼ正しかったことは、壇ノ浦のラストシーンで証明されたように思う。

徳子の場合もびわの場合も、推論のプロセスは同じである。
即ち、モチーフと設定が孕む潜在的な劇性を最大限に引き出すこと、ただそれだけだ。
それこそが理論以前のドラマツルギーの大前提であり、根源的な要請だとする
ナイーブな信念によって、自分のこれまでのレビューはすべて書かれている。
今回、一方が正解で、他方が無茶振りに終わった理由を考えると、
本作には最初から思想方面の志向がなかったという結論になるのではないか。

象徴的なのは、全編を締めくくるラストシーンである。
多くの人々の想いが縒り合わされて、一筋の祈りの糸となり、
「祇園精舎」の冒頭句が連禱のように唱和され、その声は響き交わし
すべてが祈りへと昇華されてゆく、息を呑むような荘厳さの中で物語が結ばれる。

テーマ的な収斂点であるはずの「祈り」はこのように、実に感覚的に表現される。
②の「音楽性や視覚性」の採用は最後まで徹底しているわけである。
その内容も徳子自身の来世と一門の冥福に向けられた限定的なものであり、
前に示唆された「赦し」の普遍的な抱擁性からも逸脱してしまっている。
テーマ面での不徹底さが逆に露呈している部分だと思う。

最後に、上で引用した一節はこう締めくくられている、

「どちらかといえば、西洋の演劇は前者の、
 東洋の演劇は後者の傾向が強いといえよう。」

「平家物語」を扱うのなら、西洋的な論理性よりも
東洋風の感性的アプローチこそが自然であり、最良であることに異論はない。
若い時分に外国の文学と格闘し、西洋式な見方がこびりついている自分は
やはり偏向しており、本作を十分に味わい得なかったことを率直に認めよう。
思想性云々はさておき、本作が比類なく美しいアニメであることに間違いはない。

以上を踏まえて本作を次のように総括したい。
確かに「山田尚子の平家物語」としては、一定の評価を得るだろう。だが、
自分が期待していたような、現代的な視角を導入して古典に生命を吹き込む、
我々のための真に新たな「物語」の創造には至らなかったようである。
{/netabare}


主観的なイメージを虚しく追い求め、結果的に座礁したこれらの雑文は
削除して然るべきものだが、考えようによっては一種の思考実験とも言えそうだ。
身贔屓のようでも、当面はこのままにしておきたいと思う。

タイトルの「幻想」の含意も変化している。以前は単に、
誘発された想念を好き勝手に書きつける、といった程度の意味合いだったが、
今は少し違う。これらの記述は、あるいは別の世界線に存在したかも知れない(笑)、
もう一つの「平家物語」をめぐる、ささやかな幻想の記録なのである。


(2022.2.3、初投稿。6.20、修正完了。)

投稿 : 2022/11/26
♥ : 29

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

京アニとは全然違う美しき絵巻物。ニコニコで見るとより楽しめた。

 確かパクさんこと高畑さんも映像化を考えていた「平家物語」を京アニの至宝「山田尚子監督」が外部のサイエンスサルに出てて制作というだけで興味深かったが、実に美しく見易いものになっている。


 声優陣が豪華なのは当然として、オリジナルキャラである悠木碧ネキ演じる未来視ができる琵琶に置くことで、悲劇の結末に向かう物語という視聴者の視点を作品内に持ち込むことに成功している。なにより今や声優当代一といっても言い悠木ネキの演技が流石の領域。


 平家は悪役にされがちだが、少なくてもそれは上の一部の男どものせいであって、少なくても女性や子どもたちには罪はなく、彼らは彼らなりの幸せをただ送っていただけだった…。その切なさが物語の推進力にちゃんとなっている。opでみんなが笑い、踊り、楽しんでいるのが余計にその想いを増す。



 そして、本作の一番のポイントだと思うのはビジュアルの美しさである。京アニやユーフォ的な書き込まれた端正な絵柄とは正反対のシンプル過ぎるほどにシンプルな絵柄、それでいながらその少ない線だけで可愛さも複雑な表情も表現できる作画力、そして題材にあった背景力、全てが合わさって他とは全然違う美に到達している。なにより引き算の演出と、線の軽やかさが見事。



 まだ全話見てないので途中レビューですが、少し見ただけで必見の作品として確定の出来栄えですなコレは!。



(追記)


 全話視聴。後半の「平家物語」のメインともいえる平家の都落ちからの滅亡というクライマックスが少々はしょり過ぎな感じと、主役の琵琶がそこから外れてしまったのが少々勿体ないが見事な良作でした。やはり1クールでは厳しかったかな。どうせならnhk枠でやって欲しかった。


 早見さんの演じる透き通るような美しい女性ってタイプは色々見てきたが、本作の徳子は思わぬ凄いハマり役だった。この物語は、男性は欲に囚われて現世の状況によって右往左往し「思い通りの人生」になんとかしようと必死に足掻いているが、女性はそういうった修羅界から外れて切なる祈りと赦しの世界へと解脱する存在として対になっているように思える。


 女性キャラの代表である琵琶は、結末を知っていても何もできない少女だが、自分が共にあった人々のことを語り継ぐということで祈りとなす。もう一人の代表である徳子は母という大いなる赦しの象徴になって、単なる綺麗な女性キャラを超えた大きさに到達している。「思い通り」にならない人生を恨むのではなく、そのことを赦した人だけが得られる道がある。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 35
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

平家と女性。花は枯れるが種を残す。諸行無常はまた新たな命につながる。

2回目を視聴しました。というか1話、2話、9話をじっくり見直しました。

 平家という集団の末端ではカブロが恐怖政治を担っていました。その犠牲者としてビワの父は死にました。が、平家の内部には個々の人間がそれぞれの生活をし、そこに喜怒哀楽もあれば家族もいました。

 OPの歌詞です。花は種から咲いて枯れて種を落とす。つまり人間はその時代を生きて子孫を残す。その営みにすぎません。
 白拍子とか女の部分ですね。祇王、仏御前、巴御前、ビワの母、そして静御前を描いていました。まさに平安の花ですよね。子孫を次代につなぐのは女の役割です。徳子も同じです。

 ただ、この中で次代に子供を残せたのはビワの母だけ、ですかね。ビワがどうなったのかはわかりませんが、子孫を残せなかった女たちを描いたところに意味があるのかないのか。静御前と徳子も子供は作りましたけど…

 また、平家の栄華は華ですね。これもまた枯れてしまいましたが、源氏へと時代が移り変わりましたが、確かにそこにはいた、ということでしょう。最終回が決まっていても…というのは、すべてに終わりがあるという意味なのか、あるいはメタ的に今リメイクする意味なんでしょうか。

 平家と女の華を重ねて、確かに次を産み出した。だけどいつかは枯れる。その無常だけでなく、歴史の中の役割を言いたかったのでしょうか。そして、女の役割は子供を作ることもありますが、子をなさなくても時代を作る役割もあるんだということでしょうか。

 ビワの名前、浅葱とは目の色の事だったんでしょうか。父が名前で呼ばない、つまり目の力を認めないということですね。

 ビワと言う存在はやはり平家の過去と未来、つまり重盛と徳子という平家物語の中心だった人物を象徴し、確かにそこに平家があって、平家の中にもいろんな人がいた。善悪だけではない人間の営みがあったと、未来に伝える役割だったんでしょう。
 義経、義仲をクローズアップしたのは、平家を倒した彼らもまた倒されます。

 今この時代に諸行無常…平家物語に触れる機会があったことが良かったと思います。諸行無常の言葉通り永遠はありませんが、人は営み時代がそこにあり、そして、いずれも次の担い手がいます。

 ポピュリズム=個人の権利や損得しか興味が無くなった時代に「次」を考えられたと思います。ちょっと「海賊王女」を見たくなりました。あれも女と時代をテーマにしていたとしか思えないのですがじっくり見ていないので。

 なお、山田尚子と高野文子の平家物語の本(2200円)を買おうかどうか迷いましたが、やっぱりやめます。本作は作品中の情報をメタ的に入れてクリエータサイドの思惑を知っても意味がない気がしたからです。今のところは。




1話  重盛か宗盛か…ヒューマンドラマか合戦か。楽しみです。

{netabare}  配信サイトの関係でいまさら1話です。平家物語というアニメーションを作るということ自体がまず素晴らしいです。幅広い選択肢がアニメには必要だと思いますので、数十本のうち1つくらいはこういう取り組みをお願いしたいところです。

 平家物語というのは歴史の分野では苦手なカテゴリなので、祇園精舎の鐘の声、壇之浦の合戦と那須与一、一ノ谷の逆落とし、あとは清盛、重盛、宗盛のつなぎとかしか覚えていません。厳島神社が関係ありましたね。

 むしろ手塚治虫の「火の鳥、乱世編」の印象の方が強いです。本作も傍観者としてあの少女を登場させたところなど「火の鳥、乱世編」との類似性は感じました。ただ、平家物語は重盛が途中退場して宗盛にバトンタッチしますので、傍観者を置かないと感情移入の視点が変わってしまいアニメにならないのでしょう。

 絵柄は芸術性をねらいすぎて作り込みが追い付いていない気もしますが、見ているうちに違和感がないし時代の雰囲気も感じられるので成功していると思います。

 さて、未来が見える設定や椿がボトリと首が落ちるように散ってゆく演出を語るまでもなく、平家物語は安徳天皇の入水となるわけですが、そこに至るまでのドラマですね。重盛中心か宗盛中心か。ヒューマンドラマなら重盛なんでしょうけど、宗盛の没落する様子が中心になるんでしょうか。盛り上がる一ノ谷と壇ノ浦は宗盛ですからね。
 ただ、本作の重盛の設定、扱いから言って合戦は最後の方にサラリとやる感じでも面白いかもしれませんね。

 このプロセスをあの琵琶の少女が語るのでしょうね。ということで800年の時を超えた一大物語です。楽しみです。{/netabare}

2話 うーん、このキャラデザが話を分からなくしている?

{netabare}  白拍子…祇王と仏御前…2話の最後のほうの出家後の話って説明なしに分かるものなんでしょうか?要するに祇王が出家した後に祇王寺と呼ばれる寺に、やはり清盛に捨てられた仏御前が来たという話です。
 祇王の母娘はまあ説明があったのでわかりますが、後から来たのが仏御前ってわかります?眉毛と下睫毛で書き分けてはいるんでしょうけど…どうなんでしょう?

 本作の前半でやった部分は、清盛に寵愛を受けていた祇王が飽きられて仏御前がその地位を奪うわけですが、その仏御前が元気がないので祇王に舞を舞ってくれ、という話です。ここはまあ理解できなくはないですが、そもそも祇王と仏御前が出会った場面で仏御前ってわかりました?

 しかも当時の白拍子というのはまあ遊女ですよね。若干それっぽいニュアンスの説明がありました。この仏御前は清盛の子を妊娠していて…と話が続くのですが、最後、琵琶が見ていた椿が2つポトリと落ちる場面の意味…うーん。これ、読み取れますか?

 それと祇王のやさしさもあまり表現しきれてませんでしたし…つまり、話がセリフで進行している感じです。そもそも清盛って間接的ですけど父親の仇らしいですね。(父は橘時長という人で、保元の乱で戦死だそうです)

 高倉天皇(憲仁)、後白河上皇、清盛、重盛の関係なども説明抜きで理解できるものなんでしょうか。それとも今後説明があるんでしょうかね。まあ、最後のクレジットのキャラをWIKIで調べるか平家物語を読んだほうが早そうですね。ただ、平家物語…長いんですよね。だからアニメに期待したんですけど本末転倒だなあ。

 話がゴチャゴチャして来るんでしょうか。キャラデザがアダになって人物の整理がつかない気がしてきました。徳子は一番わかりやすいし、後の建礼門院ですからね。実際に一番平家の行く末を見届ける女性なので彼女視点でもいい気がしますが…。

 平家物語の概要が理解できるようなエピソード外の回を入れるなり、人物名をテロップで入れるなり、進撃の巨人みたいに情報をCM前後に挟んでもいいし、声優さんの特番でもいいので何かやらないとまずい気がします。私も若干しか記憶にないのでいろいろ調べながら見ています。

 私の読解力の無さに加えて無教養なのでそう思うだけかもしれませんが、脱落組が結構でるんじゃないかなあ…と危惧します。{/netabare}

3話 女性…に注目でしょうか。2話と別モノかと思うくらい凄い回でした。

{netabare} 前回はキャラがごちゃごちゃしていてわかりづらかったですが、今回は人間関係も因果関係も良くわかりました。テンポが異常に早いですが、焦点が絞りたい部分があるのでしょう。

 2話の祇王の話はサイドエピソードですが監督の山田尚子さんも脚本の吉田玲子さんもキャラデザの高野文子さんも女性ですから、女の人生について入れたかったんでしょうね。第3話の徳子の扱いも含めて「女」の人生について表現したかったのかもしれません。インタビューは本作を見終わってから見るつもりなのでどうコメントされているのか知りませんが。

 子供が生まれないほうがいい…というセリフは多分アニメオリジナルだと思いますがあえてそのセリフを入れてきましたね。この先、この女性視点の部分は注目ポイントな気がします。

 それと2話は、清盛のおごりと非人間性が今回の話につながるという事だったのでしょう。今回の展開にうまくつながってきました。

 で、とにかくカット…展開が迫力がありました。光と陰の使い方もうまかったと思います。陰謀の場面、非常に良かったです。それと重盛の瞳の演技も良かったですね。

 第3話。徳子と重盛を中心に人物がよく描けていました。平家のそれぞれの人間のスタンス、平家に対する貴族の立ち位置や考え方が凝縮されていました。23分があっという間でした。 {/netabare}


4話 時間の経過が早いけど、少数の主要人物が理解できると面白い。

{netabare}  あっという間に時間が過ぎてゆきます。思ったより早い山場ですね。平家そのものの落日については主要なテーマではない感じ?いや、テーマではあるけれど、平家の構成員としてそれぞれのキャラのヒューマンドラマになってきました。そのヒューマンドラマを通じて諸行無常を描くのでしょう。

 そのヒューマンドラマですが、1、2話の展開でポカーンでしたが3話くらいから主要な登場人物が整理されて感情移入もできますので、非常に面白くなってきて、この4話…ターニングポイントですね。彼…といえば見た人はわかるでしょうが、彼の思いをどうくみ取るかでしょうね。

 それにしても琵琶って…育ってる?時の流れから浮いた存在ということ…なんでしょうか?いやちょっと大きくなってますかね?

 古典だし原作に忠実みたいですが、この辺りからは独自解釈…というよりドラマを楽しむ感じになるのでしょう。

 とにかく最後まで見ずにはいられない展開です。継続視聴はもちろんです。気が付いたのは、本作アニメとしての「平家物語」のストーリーを1回目に理解したら、2回目以降で人物や言動に注目するとより面白く見られそうな気がします。

 ですので、レビューについては2回目を見終わったら改めて書きたいですね。以降、気が付いたことがあれば書くかもしれませんが、総評は2回見終わった後にします。{/netabare}


6話 ちょっと言いたい事が分からなくなってきました。

{netabare}  次は見終わってからレビューする気でしたが、ちょっとオヤッ?と思ったので。

 重盛がいなくなって視点が定まらないですね。彼は合理的でかつ心の機微がわかる人格者として描かれていました。徳子と合わせて、現代にこれをやることの意義…登場人物の価値感を現代にアップデートして再評価するために平家物語をリメイクしたのかと思っていました。

 ですが5,6話…うーん…落ちぶれる平家の栄枯盛衰を見せられてもそれは従来の平家物語でしかありません。清盛はもう次回予告にある通りですので退場します。徳子がもう少し女…現代の価値観から妻と母を表現するかと思いましたが、一般的な権力闘争の犠牲者的な部分をちょっと表現していただけでしたね。
 となると琵琶ですよね。彼女が何を見るのか…今のところ傍観者…あるいは予言者(預言でなく)でしかありません。重盛の目を得たことで彼女が何を見るか、でしょうね。

 どうなんでしょう?アニメという人気媒体で面白い演出と脚本とちょっと芸術性のある絵柄で平家物語を紹介するだけ?に終わるのでしょうか。それはそれで試みとしては面白いでしょうけど…例えばベルサイユの薔薇みたいなアニメ史的なコンテンツになれるかと言えば厳しいですよね。あれはフィクションですけど、フランス革命のエッセンスを非常にうまくくみ取りながらもエンタメとして最高でした。

 平家物語は時間というフィルターを経て評価された名作ですから誰がリメイクしてもそこそこ面白くなるはずです。無常観、悲劇性はわかっていることです、そこを演出と作画とセリフで勝負するだけ?琵琶は単なる伏線…とも言えない悲劇の予感のためだけにいる?それとも誰のせいでもないとか、禅的な結論を語ってしまう?

 5,6話は話は面白いですが、深みという点でアレッ?という感じでした…と言ってしまうと1~6話で面白かったのは3、4話だけだなあ…正直言えば雰囲気倒れの気がしてきました。{/netabare}



8話 琵琶は何のためにいるのでしょうか?

{netabare}  7話は徳子と清盛がクローズアップされて、おや、ちょっと持ち直した?と思いましたが…8話がなあ…

 8話は特にそうでしたが琵琶が視点にすらなっていません。ここにきて客観の物語を見せられても、重盛と琵琶の関係に感情を置いていたせいなのか、圧縮版でわかりづらい平家物語を見せられているだけになっています。

 特に8話は演出と音楽が過剰でした。平家の静あるいは貴族的な雰囲気にに対する源氏の動、武士的なのかを表現したかったのかもしれませんが、いや凡庸すぎるでしょう。ストーリーを展開させるのに演出に逃げるのは良くなかったですね。

 というか特に義仲のキャラを過剰にしすぎていて演出しすぎで見苦しかったです。義仲を野性的を通り越して粗野で奇抜に見せて、キャラの説明をしたのかもしれませんが、武人としての迫力が全くありませんし。

 戦の場面をほぼカットしているのはヒューマンドラマを見せたいからかもしれませんが、ヒューマンドラマになっていません。平家という一族の落日の儚さ描けていません。

 祇王と仏御前をいまさら名前だけだしてみたり、琵琶の出自を仄めかしたり…この後すべてが繋がって何かがあるのでしょうか?{/netabare}


9話 なるほど祈りをびわに重ねましたか…

{netabare}  祈りって今は曖昧に使っていますが、もともとは平和とか他人の安寧のための願いですね。自分の願望を願う事ではありません。「祈るしかできない」とびわは言いました。祈りって重い言葉だと思うんです。特に源平の戦いは本当に悲惨で人の欲望丸出しですから。

 その祈りを諸行無常と重ねました…天皇の大きな役割が祈ることです。国家鎮護というと仏教用語ですのでちょっとズレるかもしれませんが、天皇が国家の安寧を祈ることを忘れたからビワが変わりに?ということはびわの血筋ってそういうこと?無情に散っていった平家の魂が浮かばれる的な鎮魂みたいな軽い意味ならがっかりですけど。

 祈りを見出したびわをどう扱うかが今後焦点になりそうですね。制作された時期的には昨今の世界情勢を考えて、ということではないと思いますが、今、必要なのは確かに祈りなのかもしれません。

 ところでクレジットの静御前、月、あかり、という3人があの白拍子たちでしょうか。静御前って義経の愛人じゃなかったでしたっけ?そうそう確か…静御前って母子のエピソードありましたね。徳子の描写と合わせると、女性側の諸行無常の表現もをしている感じでしょうか。ただ、今のところあまりうまく機能してない気がします。
 忙しい尺の中で、祇王や静御前なんかを省略しないで登場させた意味やびわの母が登場した意味を咀嚼しないとなんともいえませんけど。

 清経のシーンはエピソード的には良いですけど、ちょっと感情過多になっていないかは?ですね。びわの内面を表すにはいいシーンだとは思いますけど。

 それと敦盛ですね。織田信長の関係で調べたことがありますが、ちょっと違うというか省略した感じでしたね。意味合いがちょっと変わっちゃった気もしますが、私も史実に忠実である必要はないと思います。
 でも、だったらもっともっとオリジナルな山田尚子さんとしての平家物語を見せてもらいたかったなあ。

 ただ、8話でどうなっちゃうのか心配でしたけど、9話は持ち直しましたね。あと2話だそうですね。びわの祈りと徳子それと義経が描かれるんでしょうか。残りに期待しましょう。 {/netabare}


11話 徳子はなぜ生き残ったか…ビワはそういう役割でしたね。

{netabare} 平家物語そのもので感情が一番動く場面ですからね。ここで感動するのは当たり前ですが、10、11話はビワの使い方素晴らしかったと思います。途中2話、5~8話はかなり評価を下げていましたが遡って見れば意味があるかもしれません。

 なるほど…なぜビワが必要だったか。建礼門院、徳子だけがなぜ生き残ったか。その意味がビワの目だったと。平家を見届け祈れ、と。だからでしょうか。最後はビワの目が光を失っているように見えました。ビワは平家を見るために特別な目を持った。重盛からもその子供たちからも愛された…だから、平家を見届けた後は語るだけの存在になりました。髪が白くなるとは老婆になったのか、あるいは人としての存在ではなくなったのか…
 建礼門院もまた最後まで平家のために祈りました。ビワは徳子の別の形だったのかもしれません。そういえば重盛の目ももっていましたね。

 鎮魂…というと私はちょっと浅い気がしていましたが、なるほど…そうくるとちょっと話が違いますね。祈るとはつまり歌の中に平家の人々が語られることでした。平家物語は800年後にも残っています。つまり、ビワと共に過ごした人々はまだビワの歌の中に生きているということでしょう。これで諸行無常の意味に一つの視点の転換をあらわしました。

 考えてみれば平家は椿の花のように儚く散っては行きました。諸行無常の理の中で歴史から消えていったその悪役の平家が今現在なぜうたわれているか…それは悪役の平家も中に入れば様々な人々が懸命に生きていました。気が小さい人も芸術を愛した人もいました。平家ファミリー…という穏やかで幸せな感じの絵が出ていましたね。

 初めにビワの父が殺された意味がここで考えるべき問題になりますね。悪とは何ぞや…と。確かに平家の支配下でひどい死にかたをしましたが、平家もまた人として憎めない人々でした。うーん、言葉にするのは難しいですね。あとでいい考えがまとまったらまた書くかもしれません。

 平家を撃った義経…そして静御前が出てきたのも意味がありそうですね。義経は有名ですが、静御前と義経の子供のエピソードがあります。平家を滅ぼした義経。その先は…

 驕る平家に何かを仮託しているのかどうかもちょっと考えたいところです。

 全体としては徳子周り、重盛とその子供たちの話は全体としてよかったかったですね。もっとああすれば、とかあそこがなあ、という感想はありますが、結果的に11話が描けたので、良かったと思います。

 ちょっと見終えたばかりで支離滅裂ですね。総評はまた2回目を見た後にするかもしれません。古典のリメイクなので評価は低めにしていますが、ビワその他について発見があればあげる可能性があります。 {/netabare}

投稿 : 2022/11/26
♥ : 41

70.1 2 武士アニメランキング2位
銀魂゜(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (452)
3319人が棚に入れました
完結篇からのまさかの復活!!

天人(宇宙人)が来襲して、突如価値観が変わってしまった町、江戸。
宇宙人、高層ビル、バイクに電車などなど何でもありの世界で、変わらない“魂”を持った最後のサムライがいた。

男の名は坂田銀時。
通称、万事屋・銀さん。
いい加減で無鉄砲。
でも決めるところはさりげなく決めたりして…。

笑えて、泣けて、心温まる、銀さんとその仲間たちの生き様、とくとご覧あれ!

声優・キャラクター
杉田智和、阪口大助、釘宮理恵

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

見事な終わる終わる詐欺 銀魂アニメ第3シーズン

 一部ギャグ回やギャグ長編を除いて、さらば真撰組編までアニメ化されたのは、素直に嬉しかった。作画もかなり良く、know know knowとその映像は最高だった。EDのいくつかは懐かしキャラを出すなどスタッフ愛も感じる。カットしたエピソードは面白いのは面白いが、それほど重要でもないので、尺などの問題も考えればカットは仕方ないのだが、オカモトズのあのOPは唯一の不満点。あれが将軍暗殺編の一部に食い込んだのがちょっとなーと思うところ。

 最終回後、烙陽決戦篇での、伝説の攘夷志士四人が集うシーンのワンカットには燃えた。
 新シリーズが非常に楽しみ。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 5
ネタバレ

ハンガー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ギンタマよ永遠なれ!

制作、サンライズじゃなくなったんですね。
BN Pictures、聞き覚えのない会社だったので調べてみると
株式会社バンダイナムコ ピクチャーズと言い、サンライズの分社だそうです。
監督も変わっていました。
今度の監督は宮脇千鶴さん
銀魂’監督の藤田陽一さんは監修へ
1期から監督・監修を務めたおなじみ高松信司さんは、今作では音響監督ですか。
いいですね、人材育成でしょうか。
大々的に変わってはいないようなので一先ず安心しました。

1話「一時停止はうまい具合には止まらない」
{netabare}
野々村議員の謝罪会見パロディから始まるとは、流石、やってくれますね!
始めは相変わらずの止め絵にちょっとした変化と音で笑わせてくれます。
CMを挟み、同じ絵面から再開。
しばらくして銀さんが七三分けにして登場します。最初は一体何を狙っているのかよく分からなかったのですが、いきなり号泣し始める銀さん。
忘れた頃合いだったので、唐突なパロディに対して順応できず吹き出してしまいました。

謝罪会見が終わり、本編へ入ります。

絵が止まった時は一瞬、お得意の間に合わなくて動かせませんでしたネタかなと思いましたが、今回はこれが話の本筋のようです。
考えてみればSHIROBAKOで得たにわか知識からすると、1話から動かないは流石に無いですねw

今日のタイトルは「一時停止はうまい具合には止まらない」
はい。あるあるです。
まとめサイトを見ていると綺麗にキャプチャされていますが、凄い技術だと思います。

本編は謝罪会見のインパクトで印象が薄れてしまいましたが、CMを飛ばした後、いきなりナメック星の方が出てきて、5分しないうちにEDに入った時は驚きました。相変わらず斬新な構成で今期も期待が持てました。{/netabare}


銀魂゜シリーズを通して

作画
戦闘描写が抑え目になり、心理描写を中心に描いていますね。
キャラクターはちょっと可愛い感じになった気がします。

音楽
OP今期のOPはシャレオツなものが多いですね。個人的には「遠い匂い」のような哀愁を感じる曲の方が銀魂には合うかなと思っているので評価が低いです。
EDは「あっちむいて」印象が薄いです。
今のところ、銀魂の主題歌では曇天がNO1かな。

物語
今期は12月からの将軍暗殺編、そしてクライマックスに向けてのさよなら真選組編とシリアスな話が立て続き、これって銀魂だよね?と困惑することが多くありました。
原作自身もクライマックスに向けて話がどんどん収束しているようで本当に終わってしまうんだ…と寂しい気持ちでいっぱいです。

タイトルをなぜ万事屋でも銀魂でもなくギンタマにしたか。
長く愛され続ける宇宙戦艦ヤマトシリーズにあやかりたかって2199とかフルCG映画とか作られるような作品になって欲しいという願いを込めて

投稿 : 2022/11/26
♥ : 2

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

復活!!切ない!

冒頭の記者会見で一笑いwww
復活、許しますとも~^^

あいかわらずのテンションで楽しいです。

実はジャンプ本誌2013年あたりを今読んでて、ちょうどアニメと原作がリンク中www

あぁ、ジュディマリってチ。○アンド○○○だったんだっけwww苦肉の策すぎ~!

将軍暗殺編は涙無しでは見ることができず、毎回涙腺が崩壊してます><
シリアスピークの将軍編完結前に”教えて銀八先生”入れて和ますあたりが見事www
皆がカッコ良かった、切なかった将軍暗殺編。

そして”さらば真選組編”…

シリーズ通しても”将軍暗殺”~から”さらば”まで泣き通しでしたTT


銀魂、笑えて泣けて…最高のアニメだーーー!

投稿 : 2022/11/26
♥ : 2

58.1 3 武士アニメランキング3位
ブッチギレ!(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (47)
115人が棚に入れました
侍が日本を支配していた時代…… 新選組は何者かの手により一人を残して全滅してしまう ―― 新選組の替え玉として選ばれたのは7人の罪人 京都の治安を守るため 極秘の替え玉作戦が実行される 咎人よ、誠を背負え――

90.1 4 武士アニメランキング4位
もののけ姫(アニメ映画)

1997年7月12日
★★★★★ 4.2 (2015)
13088人が棚に入れました
エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲った「タタリガミ」に呪いをかけられる。ただ死を待つより、己の運命を「曇りなき眼」で見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。そこでアシタカが見たものは、森を切り拓いて鉄を作るタタラの民とその長エボシ、森を守る山犬一族、そして山犬と生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとする動物たちと、その長「シシ神」を殺そうとする人間達の壮絶な戦いが始まる。

声優・キャラクター
松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、上條恒彦、西村雅彦、島本須美、小林薫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

生命の息吹

宮崎駿の最高傑作は!?と問われれば、
どう答えようかと考えてみる。

若い頃に照葉樹林文化に触れた宮崎氏が、
集大成として15世紀を舞台に選んだのは、
アニミズムが衰退し、
神から貨幣へと信仰の対象を変え、
日本人の精神性に根差した自然観に、
変革が起こったのだと確信したからでしょう。
土地に根差した信仰を捨て、
現代に通じる価値観が生まれ始める。
森は本来、不気味なものの象徴であり、
幾多の生命を育む場所であったはずが、
時代の流れとともにその価値も薄れていく。
この作品からは「慈愛」と「凶暴」さを併せ持つ、
「森」が本来の形で写されています。

主人公アシタカに主体性はなく、
サンはまともなコミュニケーションを取れない。
過去作に比べ魅力の乏しい主人公とヒロイン。
宮崎氏がここで描きたかったのは、
ジゴ坊とエボシではないでしょうか!?
{netabare}ジゴ坊は天子様の命でシシ神の首を追う、
帝はシシ神の絶対的な力を手に入れ国を統べる。
森の神に対する反逆、草木は枯れ生命は衰退する。{/netabare}
自然との共生を描く物語の結末はご存知の通りですが、
制作時の宮崎氏の苦闘は「生きろ!」ではなく、
「滅びよ!」に傾いてはいなかったのかと感じます。

聖なる場所としての森と生命を、
鮮烈に見事に描き切ったこの作品を、
彼の最高傑作に推したいと思います。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 102
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「正義の反対はまた別の正義」という言葉があるけれど……

ジブリ作品。

主人公のアシタカは、自分の住む村を襲撃したタタリ神から、死の呪いを受けてしまう。
そのまま村に居続けるわけにはいかなくなり、旅に出たアシタカ。
旅先で、山を開拓して村の近代化を進めるエボシ、そして、山犬に育てられた少女のサンに出会う。


「正義の反対はまた別の正義」

よく聞くフレーズですが、もののけ姫にも該当するんじゃないでしょうか。

人間と森の対立。
でも別にケンカしているわけではない。
ただ、住む世界や価値観が異なるだけ。

人間側の代表エボシ。
憎まれ役ですが、彼女は自分の住処(タタラ場)を盛り上げ、男女の差別を無くし、立派な人間社会を作り上げようとしています。
森側は古来からあるがまま、自分の住む森を守り続けようとしている。
両者とも決して悪ではないんですよね。

それぞれは単に自分達の世界を守ろうとしている。
それだけで対立が生まれる。
これこそが「正義の反対はまた別の正義」に当てはまると思うんです。

森側の代表であるサンと、森の呪いを受けるアシタカがその間を取り持つ。

そんな構図に、日本的なアニミズム文化が加わり、引き込まれる世界観が生まれ、ジブリの演出力によって素敵な映画に仕上がっているとのだと思います。

{netabare}
さて、映画はそこで終了していますが…。
それは一時的なものにすぎないと思うんです。
ストーリーの中で「人間同士の争い」「森に住むもの同士の争い」も描かれています。

小さな二人が大きな対立を抑えた。
それ自体は大きな功績です。

しかし、そのあとに待っているものは小さな対立の連続。
やがて森は浸食され、人間の台頭する世界になっていく。
それは避けられない運命だと考えると、少し悲しい余韻が残ります。
{/netabare}

投稿 : 2022/11/26
♥ : 92
ネタバレ

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

『もののけ姫』作品紹介と総評+考察「宮崎駿の自然観②」

こちらも言わずと知れた宮崎駿監督の代表作の一つ。
そして、私にとってのNo.1ジブリ作品です。

(あらすじ)
エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲った「タタリ神」に死の呪いをかけられる。ただ死を待つより、己の運命を見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。
そこでアシタカが見たものは、山林を開拓して鉄を作るタタラの民とその長エボシ御前、森を守る山犬一族、そして山犬として生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとするもののけたちと、もののけの長「シシ神」を殺そうとする人間の壮絶な戦いが始まる。(wikipedia参照)

この作品までのジブリ作品は西洋風ファンタジーか現代日本を舞台にしたものが多かったのですが、本作はそれまでの世界観とは一線を画す”純和風”なものとなっています。この世界観は私にとっても新鮮に感じ、またこの作品に引き込まれた第一要因でもあります。

作画に関しても非の打ち所がないように思います。特に、”シシ神の森”の自然描写は非常に素晴らしい。
森の中を見渡した俯瞰風景から苔や草木のアップの描写まできめ細やかに描かれ、美しくもあり神秘的でもある自然が表現されています。劇場で観たときは本当に「その森の中に迷い込んだのではないか?」という感覚に陥った事を、今でもよく覚えています。

作品のテーマが複数並立している事も本作の特徴ですかね。そのなかでも、『風の谷のナウシカ』でも描かれた「人間と自然の共生」、そして「神秘主義と合理主義の対立」という2つのテーマにとても惹かれました。
本作では各キャラの思想・立場がある程度細分化され、その衝突や対立をメインに描かれています。
簡単に分けるとすれば、下記になりますね。
 ・自然との共生を重んじる(アシタカ/エミシの村)
 ・自然そのもの(サン/シシ神の森)
 ・発展の為には自然をも搾取(エボシ御前/タタラ場)

では、ここからは『風の谷のナウシカ』のレビューでも述べた”自然観”を絡めながら、特に”エボシ御前/タタラ場”の視点でこの2つのテーマを掘り下げながら考察していきたいと思います。考察テーマは「合理主義による自然観の変容」です。


{netabare}・合理主義と自然観
まず始めに「合理主義とは何か?」について簡単に説明をします。
”合理主義”というのは、”感覚や経験よりも、理性や論理を元に認識を行う”態度の事です。主に哲学の分野で発達し、後の近代科学の発展に多大な影響を与えた主義でもあります。哲学と近代科学を並列して記す事に疑問を感じる方もいると思いますが、実はこの2つは密接に関わっているのです。

ここでいう哲学は”西洋哲学”の事を指します。哲学と言えば「人間を考える学問」という認識が強いかと思いますが、中世ヨーロッパの哲学は”神(唯一絶対神)”を考える学問でした。そして、”神の痕跡”を探す為に神が創ったとされる”人間や自然”を観察対象とし、偉大な神の摂理を紐解こうとしたのです。そこで成立したのが”合理主義”です。感覚的に信じられていた”神”を物理的・論理的に証明しようとしたのです。しかし、皮肉にも証明されたのは”神”ではなく”物理的原理”でした。

具体例を挙げるとすれば、イギリスの哲学者アイザック・ニュートンでしょう。彼は”観察出来る物事の因果関係を示すという哲学”の解釈を展開し、万有引力の法則を提示しました。月と地球の動きを観察しその法則を導き出したのです。証明されたのはやはり”物理的原理”でした。そして、彼のこの解釈方法が近代科学(科学的合理主義)を発展させたのです。

合理主義に根ざした哲学が近代科学の発展を導いたのですが、その元を振り返れば”神を知る為に人間や自然を客観的に観察する”ことが原因だと言えます。それすなわち、その根底には”西洋的自然観”が存在したと言う事が出来ます。つまり、”西洋的自然観→哲学(合理主義)→近代科学(科学的合理主義)”の順に派生したと考える事が出来ますね。これが”合理主義と自然観”の関係です。


・『もののけ姫』の中に見られる合理主義
ここまで読んで「純和風な『もののけ姫』に西洋的な思想の成り立ちの話がどう関係するのか?」とお思いの方もいるかと思いますが、あながち関係のない話でもありません。本作中の重要なアイテムとして西洋近代文明を象徴する物が登場しているからです。それは「石火矢(鉄砲)」です。(作中では「明からの伝来物」という説明がありましたが、その性質は合理主義を具現化した物として描かれています。)

まず物語の発端としては、石火矢に撃たれた”タタリ神”がエミシの村を襲う所から始まります。”タタリ神”は元々は猪神で山を守る主神でしたが、製鉄に必要な薪を求め森林破壊をしていたエボシ御前(タタラ集)と対立し、石火矢の前に破れたのでした。石火矢の登場により国内の人間と自然の勢力均衡が大幅に変わり、生態系の破壊を可能にしたのです。

エボシ御前は石火矢により強大な理想国家を造る事を目的としていたのですが、それに必要な鉄を量産する為には多大な自然資源が必要だったのです。山を崩し、森林を破壊すると勿論”自然(神)”の怒りを買う事になります。しかし、”自然を屈服させる力”を得たエボシ御前は、自らの目標の為に”神”を討伐する道を選ぶのです。

つまり、エボシ御前が得た力とは”合理主義によって生まれた近代科学”、彼女が目標としていたのは”近代国家”の建立だったのです。したがって、本作では”近代人と古来の日本人”との対立がメインに描かれていたのだと私は考えました。


・何故「日本」が舞台なのか?
では、本作も『風の谷のナウシカ』と同様に「”日本的自然観と西洋的自然観”の比較が描かれているのか?」と思いがちですが、実は少し違います。なぜなら”西洋的自然観”は本作では描かれていないからです。

本作の舞台は日本ですので、人と人が対立するのは勿論日本人同士になります。登場人物が全員日本人であれば、西洋的自然観は必然的に登場しません。では、何が描かれているか?それは、考察テーマにも挙げた「自然観の変容」だと思います。

近代科学を手に入れ、近代国家の建立を目指したエボシ御前とタタラ集は、神と崇めていたはずの自然に対し破壊行為や討伐を行いました。しかし、これは”西洋的自然観”の為ではなく”近代科学(科学的合理主義)”のためです。もともと備わっていた”日本的自然観”に”科学技術や合理主義”といった近代文明が組み込まれ、いわゆる”ハイブリッド型自然観”へと変容したのだと考えられます。

実は、この”ハイブリット型自然観”は、近現代の日本人の自然観と同じものだと言えます。日本の近代化に拍車が掛かったのは明治維新後ですが、維新で活躍した志士に多大な影響を与えた佐久間象山の言葉を記した『語録』にこんな言葉があります。「東洋の道徳、西洋の芸」。つまり、日本人の道徳はそのままに、西洋の技術だけを取り込んで近代化を成そうというものです。結果、日本は日本的観念はそのままに近代化を果たしたのです。

”古来の日本的自然観”と”ハイブリッド型自然観”の対立。これを描く為に舞台を日本にしたのではないかと思います。


・私が感じた宮崎監督からのメッセージ
『風の谷のナウシカ』のレビューでも述べましたが、宮崎監督が根ざしているのは”日本的自然観”です。もっと言えば、照葉樹林文化論によって確立された”森林文化”に根ざしているので、”古来の日本的自然観”の立場の方だと言えます。

本作で”古来の日本的自然観”と”ハイブリッド型自然観”の対立を描いたのだとすれば、勿論前者を訴えかけると思われます。しかし、劇中でアシタカがサンに投げかけた最後のセリフを聞いて、違うメッセージがあるのではないかと感じました。

「共に生きよう」
このセリフを最後に持って来た事に意味があると思いました。

サンはシシ神の森で、アシタカはタタラ場で。それぞれ違った価値観や自然観を持った環境で”共に生きよう”と投げかけたのです。どちらかを選んで暮らすのではなく、お互いの根ざした観念を失くさないように別々に暮らす事を選んだのではないでしょうか。”自分とは違う”からといって矯正を強いるのではなく、多様な価値観や自然観を持った者同士であっても”共生する術がある”という事を伝えたかったのではないかと感じました。

これは、そっくりそのまま現代の日本人にも当てはまるセリフに思います。
現代の日本人の大半は”ハイブリッド型の自然観”の基で育ったと思いますが、元を正せば”古来の自然観”も持ち合わせているのです。その2つの自然観と”共に生きてほしい”というメッセージが込められていたのではないでしょうか。

”矯正”ではなく”共生”。響きは同じですが、意味はこんなにも違うのですね。


さて、実はもう1作宮崎監督の自然観が伺える作品が残っております。
今度はその作品で”人間と自然”との関わり方について考察していきたいと思います。(続く){/netabare}

(記述:3/12)

投稿 : 2022/11/26
♥ : 47

87.4 5 武士アニメランキング5位
甲鉄城のカバネリ(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2029)
9754人が棚に入れました
世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。

極東の島国である日ノ本の人々は、カバネの脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じ籠もることでなんとか生き延びていた。駅を行き来ができるのは装甲蒸気機関車(通称、駿城)のみであり、互いの駅はそれぞれの生産物を融通しあうことでなんとか生活を保っていた。

製鉄と蒸気機関の生産をなりわいとする顕金駅に暮らす蒸気鍛冶の少年、生駒。彼はカバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒」を開発しながら、いつか自分の力を発揮できる日が来るのを待ち望んでいた。

そんなある日、前線をくぐり抜けて駿城の一つ甲鉄城が顕金駅にやってくる。車両の清掃整備に駆りだされた生駒は、義務であるカバネ検閲を免除される不思議な少女を目撃する。
その夜、生駒が無名と名乗る昼間の少女と再会するなか、顕金駅に駿城が暴走しながら突入してきた。乗務員は全滅し、全てカバネに変わっていたのだ!
顕金駅に溢れ出るカバネたち。パニックに襲われる人々の波に逆らうようにして、生駒は走る。今度こそ逃げない、俺は、俺のツラヌキ筒でカバネを倒す!

──こうして、本当に輝く男になるための生駒の戦いが始まるのだった。

声優・キャラクター
畠中祐、千本木彩花、内田真礼、増田俊樹、梶裕貴、沖佳苗、伊瀬茉莉也、逢坂良太、佐藤健輔、宮野真守
ネタバレ

ミミック さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

かなり良い出来だと思います。

まず、作品設定による独特な世界観。
”カバネ”とはなんだ?時代はいつ?など
の疑問を出だしから視聴者に抱かせな
がら、話が展開していくため、観初め
た段階では一体何のことやらサッパリだった
が徐々にその謎が解けて行く過程も丁寧に描かれている印象でした。


”進撃の巨人”の立体機動を想起させる
ような迫力感あるアクションシーン。
それを際立たせる声優陣。
シビアさとハードさが上手く取れたバランス。
と、挙げていったらキリがないくらいです。

一見{netabare}ゾンビ系のようなひたすら虐殺していく話かと思いきや、そのカバネがなかなか死ななかったり、他者の思想の食い違いから生じる事柄{/netabare}という一筋縄では全く行かないところもワクワクして観てました。

しかし、これだけのスケールの大きい作品はなかなか
観たことがなかったので自分の中でもいい意味で刺激を受けました。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 24
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

力なき力

オリジナルアニメーション。

舞台は日本、蒸気機関が発達した江戸時代終盤~明治初期のような架空の時代。
カバネという怪物に噛まれるとウィルスに感染して自分もカバネになってしまう。
いわゆるスチームパンク+ゾンビパニックの世界観です。

主人公の生駒(いこま)もいきなりカバネになってしまいます。
しかしながら、長年を費やした対策が功を奏し、脳まで乗っ取られることを防ぐことに成功します。

人とカバネの中間、カバネリ(たぶん屍人)となった生駒は、いかにして生きる道を模索するのか。
圧倒的な作画と迫力で描いた物語です。


テレビシリーズながら、映画クオリティ。
劇場版が先行公開され、その質が維持されていると考えれば、レベルの高さは推して量るべしです。
静止画の多用が見られるものの、全体的に安定感があるので安心して見ていられます。


とても勢いがある作品です。
ほぼ毎回大事件が起こり、次回が気になる終わり方をする。
見ている間はあっという間に時間が過ぎていきました。
{netabare}
唯一、七夕回は事件が起こりませんでした。
しかし、骨休めになりつつも内面に焦点を当てている。
ああいうメリハリの効いた休止の使い方、いいですねぇ。
{/netabare}

もちろん細かい粗は探せばいくらでもでてきます。
ストーリーや設定もざっくりしたもの。
{netabare}
* 生駒が克城をふっ飛ばしたの、あれ何?
* なんで生駒と無名にあんなに力の差があるん?
* 他の国はどうなってんの?
{/netabare}
と探せばきりがない。


しかし、テーマ性を無視しているわけではありません。
問われているのは「力のないものがいかに生きるか」という部分。
それに対し、{netabare}「意志力」{/netabare}という答えを導こうとしているのが見て取れます。

特に脇役が顕著です。
{netabare}
* 菖蒲(あやめ)は初期には指導力不足が目立っていたのに、後半は物事をはっきり言うようになっていく
* 逞生(たくみ)は怯えがちだったのに最後には体を張る

etc...
{/netabare}
……うーん、王道。

ただ、その答えが主人公によって明確にされているかといえばそうでもなかったり。

{netabare}
来栖(くるす)も最後に言っていました。
「まだ答えは聞いていない」と。


「弱いものは死ね」という弱肉強食論を持っていた美馬(びば)。

彼を倒すことでその持論を覆すように見えますが、結局「体力(あるいは暴力)」で押し勝っています。
まあ、その「体力」を身につけるためには「意志力」が必要だったわけですが。

……しかし、美馬はおそらく自らの意志でカバネリになっています。
彼もまた「意志力」と「体力」を持っていながら、自分より強い「何か」を見つけたがっていた。
そして、それに潰されることを望んでいた(死に面して笑い、汗を流すことから)。
結局のところ、その「何か」もまた「意志力」によって身につけた「体力」でした。
そう見出して、自分の考えの結晶たる生駒に、銃剣で白血漿を打ち込んで治癒したのでしょう。

これは、「強者に備わっている力」と「弱者が意志力で身につけた力」の違いを見せたかったのかな。
それとも、「結局力じゃん」「結局刀を向けた相手は人じゃん」という一種のアンチテーゼを表現したかったのかな。

いずれにせよ、そこに美馬の存在理由を垣間見ることができます。
{/netabare}

一応の着地点は見せてくれましたが、構想ではこれから先がありそうです。
単に「映像すげー、アクションすげー、無名の足エロい」で終わらず、考える余地も与えてくれるのは嬉しかったです。

……ということで十分に楽しめました。
最初の期待値がそれほど高くなかったのも幸いしたかもしれません。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 65
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2016春アニこれ評価一位!

 世界は「カバネ」というゾンビに支配された。人間は城塞の中に隠れ、鉄道で物資のやり取りをしていた。妹を失った主人公は、機械工の仕事をしながら、独自でカバネへの対抗手段を模索していたのだが……。

 「進撃の巨人」に似てるとか「亜人」に似てるとか言われてて、私は「東京喰種」に近いものを感じたんですが、まあそんなふうに最近ありがちなアニメではあるんですけど、なかなか良かったです。
 ストーリーも1クールにきれいに収まってて、作画もきれい。キャラも、まあ主人公優遇系ではあるんですが、一人一人ちゃんと作ってあって好印象。今期一位も頷ける作品です。

 私はバトルもの苦手なので細かい評価はできませんが、そんな私でも最後まで観れた作品です。



↓たぶん4話くらいまでの感想
第2話のある男の行動で、中断を取りやめました
{netabare} 最近の人気アニメの何が嫌いって、主人公以外の男性キャラが、「主人公を持ち上げるためのテコの力点」でしかないってことです。{netabare}
 主人公の男気を見せるためにそれ以外の男性は逃げる。主人公の優しさを見せるためにそれ以外の男性は怒る。主人公の強さを見せるためにそれ以外の男性は負ける。主人公の正しさを見せるためにそれ以外の男性は間違える。はたまた、主人公の弱さを見せるためにめちゃくちゃ強い男を一人配置、とか、主人公の不遇さを見せるためにめちゃくちゃモテる男を一人配置、とか。
 それが悪いわけじゃないんですけど、徹底的過ぎるんですよ。

 魅力的な「男性の脇役」が欲しいんですよ。

 対して女性キャラは「一人一武器」みたいな感じで魅力的な属性振り分けて、主人公がそれコンプリートして「お気に入りはどれになさいますか?」みたいな。主人公に共感できたら楽しいんだろうけどなあ。(そういう点では「進撃の巨人」はかなり男女平等でしたよね) {/netabare}

 このアニメもそれっぽいと思ったんですよ。1話では。
 まあこの主人公はかなり全力で生きてるんで、その資格はあると思うんですが。それでも好きな設定ではないんですよね……。
 と思ったら第2話!ある脇役の男が男気を見せてくれました!いや、厳密には結局女性キャラの助けを借りたんで、合格点ではないんですけど。でも赤点を免れました。{netabare} 名前忘れたけど、主人公の親友の冴えない男。こいつ絶対「主人公を見捨てる」→「主人公絶望」→「女性キャラが主人公を助ける」みたいな「主人公かわいそう演出用」のキャラだと思ってたんですが、主人公助けに行きましたね。失敗しましたけど。
 あともう一人。ヒロインのひとりの護衛の男。これも「主人公正しいよ演出用」のお邪魔虫キャラだと思ってたんですが、女性キャラの攻撃を凌いでただの弱い護衛じゃないと示しましたね。あそこで「銃爆発して口だけ証明」→「守るべき主人が主人公庇いはじめてシュン……」みたいな展開かと思ったら。 {/netabare}

 だからもうちょっと見てみます。評価はそのあと。 {/netabare}

投稿 : 2022/11/26
♥ : 30

76.8 6 武士アニメランキング6位
薄桜鬼(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (984)
5405人が棚に入れました
京で仕事をしている蘭学医の父と連絡が取れなくなった雪村千鶴は、男装をして京の町を訪れる。そこで千鶴はある衝撃的な場面に遭遇し、新選組と出会い、父の行方を共に捜すこととなる。新選組隊士達の間で起こる出来事、自身の出生、交わる新撰組の隠された秘密。幕末を駆け抜ける男達の生きるための闘いが繰り広げられる。

声優・キャラクター
桑島法子、三木眞一郎、森久保祥太郎、鳥海浩輔、吉野裕行、遊佐浩二、大川透、飛田展男、坪井智浩、小林範雄、鈴木貴征、大羽武士、千々和竜策、佐藤広太、石川綾乃、勝田晶子、津田健次郎、山口りゅう、吉田裕秋、伊藤葉純、齋藤龍吾

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

男装するかわいい女の子が主人公

原作が乙女ゲームという事で女の子向けに作られていますが、歴史好きなら男性でも十分楽しめる内容でした。

◆この作品の内容は・・・
京都で見回りをしている頃の新撰組の話。
父親の行方を捜しに男装して京都に来た女主人公の千鶴が新選組と関わる事になり、行動を共にするというお話。

◆この作品の見どころは・・・
主人公がかわいい女の子で男装して新撰組に入る事や、人間ではない者の介入などがあり、それらの設定が実に良いアイデアだと思いました。
そしてそれらの要素がどういう様に史実に絡み、ストーリーが展開されていくのか、非常に興味が湧きます。
特に隊士達の生き様に注目!

◆私、新選組が大好きでございます・・・
一昔前の世間では新選組を否定的で、新選組がいたから明治維新が遅れ他国よりいろいろな技術が一歩遅れてしまったと言われていますよね。
確かにそれは結果的に間違いではないと思います。
しかし数年前に、NHKで「香取慎吾主演の新選組!」が放送されましたが、このドラマを見る限りでは、新選組は熱き信念の志を持った人達の集まりだったである事は確か。
今の現代人にはなくしてしまった侍魂というものが感じられます。
近藤勇が最後の武士と一部の間で言われているのも納得。
そんな熱き侍魂を持った人達の集まった新選組を題材にしたこのアニメには、武士達のロマンを感じます。
史実通りに物語が進めば、新選組に待っているのは過酷な運命ですが、その行く末は目に焼き付けて頂きたいものです。
ちなみに内容的に逆ハーレムではありますが、みんなからチヤホヤされるような恋愛描写は全くないですからね!

◆声優陣は・・・
雪村千鶴 :桑島法子(機動戦艦ナデシコのミスマル・ユリカ)
土方歳三 :三木眞一郎(ガンダム00のロックオン・ストラトス)
近藤勇   :大川透(ひぐらしのなく頃にの富竹ジロウ)
沖田総司 :森久保祥太郎(NARUTOの奈良シカマル)
斎藤一   :鳥海浩輔
藤堂平助 :吉野裕行(ガンダム00のアレルヤ・ハプティズム)
原田左之助:遊佐浩二
山南敬助 :飛田展男(Zガンダムのカミーユ・ビダン)
永倉新八 :坪井智浩

◆OP曲とED曲が・・・
このアニメの曲はみなすごくいい曲ばかり。
OP曲の「十六夜涙」は幕末の情緒の雰囲気がとても良く表現されていて、ED曲の「君ノ記憶」はとても切ない綺麗なメロディの曲です。
ぜひ聴いてみて下さい。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 37

シキ(´・ω・`) さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

私の大好きな作品です

まず薄桜鬼が腐女子向けアニメというのは間違っていると思います。腐要素なんて全然ありません。男キャラがいっぱい出るだけで決めつけるのはおかしいかと。なので私は薄桜鬼は十分男の人でも楽しめると思います(´・ω・`)

私は原作派なのでアニメの作画には少し抵抗がありましたが、ストーリーは大好きです(´∀`*)
それに最終回は泣きました・・・。私は涙腺崩壊しました(つд⊂)
思い出しただけでも泣いてしまいます(´;ω;`)

OPの吉岡亜衣加ちゃんも大好きです!
EDのmaoさんの君ノ記憶は最初のメロディを聴いた瞬間に泣いてしまう程です・・・。

声優さんもキャラに声が合っていて全員大好きな声優さんです!

このアニメがきっかけで新選組のことが大好きになりました!

薄桜鬼も新選組も最高です(*´∀`*)

投稿 : 2022/11/26
♥ : 13

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

変な先入観は持つべからず。

新撰組をモチーフにした戦国物!
元は女の子のファンをターゲットにしたこの作品ですが、男の私が見ても、普通に面白い作品だと思います!!

絵は綺麗だし、ストーリーもしっかりしています。
そして、歌が良い!!
「十六夜涙」吉岡亜衣加
吉岡にとっては、2ndシングルとなるため今まで全くのノーマークでしたが、この曲調はハマリます!!

まぁ、たまに臭い台詞が気になりますが…w
見る価値は十分にある作品だと思います!

投稿 : 2022/11/26
♥ : 43

65.7 7 武士アニメランキング7位
百花繚乱 サムライガールズ(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (567)
3879人が棚に入れました
ときは平誠二十某年、徳川第二十五代将軍慶康の治世。西暦で言えば、2000年を少し過ぎたあたりの大日本国。 霊峰富士の裾野に、広大な敷地を構える巨大学園がある。その名も“武應学園塾”。全ての生徒が武家の子弟・子女と言うこの学園で、生徒たちは勉学に励みながら、ときに自らの命をも賭した戦いに備えて日々を過ごしている。
しかし、一見平和に見えるこの学園にも、不穏な影が迫りつつあった。学園を支配する徳川一門に対する不満、反抗、地下活動。それに対し、生徒会執行部は、反体制生徒たちを“豊臣派”と位置づけ、弾圧を開始。今や“豊臣狩り”の名のもとに、生徒会の横暴はますますエスカレートしていった。 “武應学園塾”に通う高校生にして柳生道場の師範代・柳生宗朗は、徳川家に代々仕える身ながら、“豊臣狩り”という過剰な弾圧に対しては反対の立場にあった。そんな宗朗の前に突如現れる、いにしえの剣豪・武将の名をもつ幾人もの少女たち。それは、果たして歴史を揺るがす大動乱の幕開けなのか、それとも―――。

声優・キャラクター
悠木碧、平川大輔、釘宮理恵、寿美菜子、小林ゆう、後藤沙緒里、小清水亜美、豊崎愛生、水原薫、櫻井孝宏

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

集え!和柄フェチ!

「刀や忍術を使う美少女がいっぱい」
「どっかで聞いたことのある侍や武将の名前」
「授業風景とか先生キャラとか一切無いのに学園モノ」
まずはカンチガイを避ける意味でも覚えておきたい3つのポイント
この辺はツッコミ放題なので画面に向かって存分にセルフツッコミしませう^q^


さてさて、誤解の無きようにお断り願いたいのは、この作品は【和“装”フェチ向けではありません】ということでつ
着物の大和撫子とかを期待している方は「異国迷路の~」をオススメしますのでそっちへGO!まっすぐGO!


戦国~江戸時代の日本文化の様式美がそのまま現代に根付いていて、諸外国との交流は鎖国的にホドホドにしている妙な世界観のため、登場人物達はあまりにも奇抜な【和柄モチーフのコスチューム】を纏っています
その辺はオシャレイズムとかの領域をK点越えで脱してしまってはいるものの【和柄フェチ】には思わずウットリしてしまうものです
そんなこんなで、何よりもデザイン面での魅力が一番に目立つ作品
『ピンクのセーラー服に綱結びと厚底下駄』
『白スク水に振袖』
『長ランに日本刀』
そんな破天荒なデザインのコスチューム達に「あー痛い痛いw」とかいいながらも浪漫とフェティシズムを感じちゃう人にはタマラン作品です^q^


内容自体はベタなバトルもので、『大和魂』とか『忠義』とか日本人らしさ・・・というか、サムライハート的なモノをチラつかせるSome Like It Hotなお話です
バトルしてくれないお話もあったりしますが全12話ですので割とあっちゅーま
記憶喪失なのに相当無理を張って空元気を振りまく、悠木碧ちゃん演じるヒロインの柳生十兵衛(名前www)が漂わせる哀愁なんかに浸ったり、、、
主人公とチューするとパワーアップするとか、そんなお約束な展開をとっととしちゃえばいいものを地味に引っ張ったりしてくれたり、、、
そんなこんなで気付けば最終話に到達出来ることでしょうw


お話自体突出した面白みがそれほど無いとは言え、前述のデザイン面を含め画面の作り込みぶりは秀逸で、作品全体の『和のテイスト』を乱すまいと全体の色調は薄暗め
背景やアウトラインは水墨画を思わせる淡いタッチ
そしてお色気シーンの隠し~竜巻の描写に至るまで、エフェクトの類を【墨】を用いて表現して画面に映える美しい黒の世界を紡いでます
この手のがハマってしまうオイラには「実に俺得」な作品に仕上がっていました^q^


誠実に画面を作り込もうとする生真面目な監督に対して、ガンガンに萌え路線で行こうとする脚本と総作画監督の暴走っぷりが上手い具合に中和されて絶妙なバランスをキープ
コテコテの萌えキャラ真田幸村(名前www)だけでなくて、等身大感のあるイマドキJKな感じに仕上がった徳川千(名前www)なんかも魅力的
オイラのお気に入りは結局ラストまでハブられ続けた直江兼継(名前www)


ただし残念なことに、お話の締め方がこれから始まるであろう壮大なバトルストーリーのプロローグにしか過ぎない、というオイシイところで幕を閉じました;
しかも結果的にはBAD ENDっていう・・・
良いところも一杯ある作品ですので「二期キボンヌ」と言っておきたいけみかけなのですよ

投稿 : 2022/11/26
♥ : 26

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ホビージャパンの和風、エロ、ラブコメ、バトルごちゃまぜの美少女バトルラブコメ作品

原作はホビージャパンの40周年の作品だかで、ラノベ原作です。
クイーンズブレイドみたいにヒロインな女の子がフィギュアになったりとメディアミックスしてるみたいです。
お話は和風みたいで、戦国時代かな?と思いきやコンピューターが出てきたり、ハイテクなメガネが出てきたりとでSF要素もあります。
あと主人公がヒロインとキスするとヒロインがマスターサムライとかになってめちゃくちゃ強くなります。和風のシンフォギアみたいです。
ハーレム要素もあります。
メインヒロインは柳生十兵衛(CV悠木碧さん)で、キスするとキャラが変わります。あとは真田幸村(CV釘宮理恵)や後藤又兵衛(CV小林ゆう)、徳川千(CV寿美菜子)、直江兼続(CV豊崎愛生)、服部半蔵(CV後藤沙緒里)と声優も豪華です。

2期のサムライブライドもあるとのことなので観てみようと思います。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 6

チョコ太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

飛び散る墨の嵐!!

キャラクターが非常に魅力的で、なかでも十兵衛と又兵衛はかなりツボにはまってしまいました^^;

声優さんも豪華だし設定や画面の見せ方(墨飛ばしすぎて、なにがなんだか分からないところもありましたが・・・)等も面白いと思います。

大まかなストーリー展開もよかったと思いますが、個人的にはギャグ路線で突っ走ってほしかったので、後半のシリアス展開はあまりいらなかったかなと・・・^^;

期待していただけにちょっと残念な作品でしたが、それでも十分楽しめる作品だと思いますよ^^

OPは飛蘭さんの曲、映像ともにカッコよすぎです!!EDの十兵衛の一言も面白かったです^^

投稿 : 2022/11/26
♥ : 6

67.2 8 武士アニメランキング8位
信長協奏曲(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (477)
2130人が棚に入れました
ごくごく普通の今どき高校生サブロー。そんなサブローがひょんなことから飛ばされたのは、なんと戦国時代! そう、彼はタイムスリップしてしまったのである。自分の人生に日本の歴史なんてこれっぽっちも関係ないと思っていたサブロー。そんな彼がこの時代で出会ったのは、あの織田信長であった。歴史上とは似ても似つかないほど病弱な信長に、更に驚くべき頼み事をされる。それは、信長とサブローが入れ替わることであった…
乱世で生きることとなってしまった平成育ち信長の、奔放奮闘記!!

声優・キャラクター
宮野真守、梶裕貴、水樹奈々、中村悠一、悠木碧、興津和幸、小山力也、浅沼晋太郎、三宅健太、高橋伸也、緒方賢一、福山潤、櫻井孝宏、木村良平、杉崎亮、吉野裕行、村瀬歩、杉田智和、黒田崇矢、内山昂輝、清川元夢、秋元羊介、小栗旬

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

使い古された「信長」に、再び命を吹き込んだかも?

現代の高校生サブローが戦国時代にタイムスリップ、
病弱な信長になり代わり織田家を率いて天下統一を目指す国盗り物語。
基本的に史実通りに話が進むので、歴史ifとしての真新しさは無し。
戦国武将たちの女体化もしてないので萌えも無し(´;ω;`)の全10話。


過去へのタイムスリップものと言えば、当時の人々が知りえない情報・知識やオーバーテク兵器を駆使する「後出しジャンケン」を楽しむのが常道。(例えば「戦国自衛隊」や「ジパング」など) 或いは価値観・倫理観の相違に悩み葛藤しながら、その時代で自分らしい生き方を模索していく主人公を描くとか。

本作は歴史の知識皆無、飄々としていい感じでマイペースのサブローを主人公に据えることで、
前述の後出しジャンケン要素や、時代に翻弄されざるを得なかった従来の主人公像をオミット。
タイムスリップもののパターン破りに挑んだ快作とも言えそうです。(他に類似作あったら御免なさい)

第1話から最終話まで劇中の時間で20年以上経過しますが、いつまで経っても戦国時代の常識も固定観念も持たない、フリーダムな「普通の高校生」サブローが時代を振り回していく様はなかなか痛快。
既成概念を次々と覆して覇を唱えた本物の信長像と、サブローがいつしかダブって見えるようになってくるのですが、史実をトレースする以上問題になるのが大量虐殺など信長の暗い側面。

コミカルな性格付けをされたサブローが信長の暗黒面を演じるのは無理。片手落ち覚悟でスルーか?
そこでキーになってくるのがタイトルの「信長協奏曲」。ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、
なるほど、コンチェルトってそういう意味ね。「管弦楽曲と独奏楽器」或いは「光と影」とでも言うべきか。


で、本題ですが、本作を本格歴史ドラマだと思って観てしまうと、少々というか、かなり物足りない。
サブローが「何を考えてどう行動したか」の「何を考えて」が抜け落ちてるので、気の向くままその場の思いつきで行動していたら、気がつけば史実通りに事が運んでいるようにしか見えないです。
サブローの脱力系(笑)のキャラ的にも深慮遠謀とは程遠いので事実そうなのだろうし、それでいい。

という訳で、信長の政略・合戦を詳細に描くよりは、周囲の人間とのややもすれば噛合わない掛け合いをコメディタッチで描く、笑いあり涙ありのホームドラマ的な所に力点を置いた作品だと理解してます。 光秀・秀吉・帰蝶等々ここだけは史実と異る周囲との人間関係、彼らとのズレた会話劇が面白い。


作画は往々にして評価の芳しくないロトスコープ。不気味な顔のキャラが不気味なリアルさで動き回る様を想像して敬遠してしまう人もいるかもしれませんが、キャラの顔部分は実写トレースではなくアニメ絵が被せてあるし、体の線が出づらい戦国期の衣装を着てますので、結構アニメチックに動きます。
表情の変化が少ないですが、これはロトスコのせいというよりは、原作漫画が元々そうなんでしょ多分。
(作風からお察ししてみました)


大河ドラマ等で頻繁に戦国時代ものは放映されていて、必ずと言っていいほど毎回信長にもスポットが当たるので、正直観飽きていた「織田信長」に、斬新な切り口で再び命を吹き込んだ作品かも?
「?」が付くのは完結まで描かれていないから。本命は月9の実写ドラマの方でしょうが、番宣アニメで終わらせるには余りにも惜しい。ちゃんと続編を作って、本能寺までサブロー信長を見せて頂きたい。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 25

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

春夏アニメ視聴状況

前回のレビュー後に再視聴した作品

キルミーベイベー 5回ぐらい
生徒会役員共Ⅰ、Ⅱ 5回ぐらい
咲Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ 3回
ISⅡ 3回
ヨルムンガンド 2回
貧乏神が! 2回
犬とハサミは使いよう 2回
星界の紋章 1回
まりあ†ほりっく 1回
モーレツ宇宙海賊 1回
学園黙示録 1回
織田信奈の野望 1回
サムライガールズ 1回
異世界の聖機師物語 1回
バカテスⅠ、Ⅱ 1回
伝勇伝 1回
ドルアーガⅠ、Ⅱ 1回


前回のレビュー後に初視聴した作品

◆東京レイヴンズ ★★★★☆

ISのシャルロット声質の花澤がよく喋る作品で、その点は
実に素晴らしい。あとはどうでもいい

◆ぽてまよ ★☆☆☆☆

花澤以外には何の価値も感じない。それでも全部見た


春アニメ

◆魔法科高校の劣等生 ★★★★★

タイトルで毎度のクソアニメだと思ったが意外に面白い

主人公が小さい事で狼狽えても絵にならんし、時間の無駄、
というのを珍しく分かっている作品

あとは井上麻里奈がよく怒るキャラだったら完璧だった


◆デート・ア・ライブII ★☆☆☆☆

なんでこんなもん完走しちまったんだろう


◆僕らはみんな河合荘 ★★★★★

原作者は絶対女が滲み出ている作品

何故★が5かというと、低い声の花澤が非常に良いので

花澤病が治らん


◆ニセコイ ★★★★☆

★の97%くらいは花澤

ニコで花澤のラジオを聞いてみたが、花澤香菜という人間は
好きではない。好きなのは声だけ


◆弱虫ペダル ★★★★☆

御堂筋君はカイジに帰った方がいい

Over Driveの方が好きかも


◆星刻の竜騎士 ★☆☆☆☆

多分、萌豚を狙ったエロアニメ

ストーリーとエロが蛇足、売れる素材豊富なのに制作がアホ

DVD・BD売上
01/06 星刻の竜騎士 919

余計な事をするから悲惨な数字になる

肥えている豚達は配分を間違えた餌など食わんのだよ


◆龍ヶ嬢七々々の埋蔵金 ★★★☆☆

ニャル子声のキャラは嫌いな事が多いが、この作品の名探偵
は好きだった。

花澤のキャラに余計な設定が無ければ★をもう一個増やした


◆ジョジョ ★★★☆☆

何話あっても多分見るだろうが、特に好きではない


◆ノーゲーム・ノーライフ ★★☆☆☆

ステフが可愛い

可愛いという表現を使うのは、カンピオーネのリリアナ以来


◆ご注文はうさぎですか?

4話くらいで断念。ノリが無理だった


◆ノブナガ・ザ・フール

10話くらいまで見て断念。最初の方は良かった


◆エスカ&ロジーのアトリエ

2話で断念。何も面白くない


◆ブレイク ブレイド

途中まで見て見るの忘れてた



夏アニメ

◆信長協奏曲 ★★★★★

またブームに便乗しての信長か、あらすじもありきたり、と
普通の人にとっては切る要素が満載のはずだが、とりあえず
1話を見れば趣旨が分かるだろう


◆SAOⅡ ★★★☆☆

多分全話見る。そんなに面白くはない


◆プリズマイリヤ2 ★★★★☆

イリヤは何故か好きなので


◆六畳間の侵略者 ★★★☆☆

ハーレムものから無用な部分を全て取り払うとこうなる、という
内容が実に清々しい


◆精霊使いの剣舞 ★☆☆☆☆

売れた萌アニメの劣化コピーの劣化コピーの劣化コピー的な

作画は割と好きな部類だが、髪の色だけ違うんじゃねーのな
手抜きっぷりに加え、声まで低予算

しかし、よく登場する赤青黄色がツンツンお嬢という文句の無い
組み合わせなので、完走する自信はある


◆ペルソナ4 ザ・ゴールデン ★★☆☆☆

persona4 the ANIMATIONに花澤を追加して、総集編をだら
だらやってる感じ。面白くはないが多分全話見る

投稿 : 2022/11/26
♥ : 10

shippo さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

見終わって一言、面白かった!途中で切った・見てない人はもったいない(><)

見終わったので再編集。

一言で言えば、面白かったです!

キャラデザとか、作画手法(?)とかで敬遠する人がいると思います。
私も最初は、キャラの動きが変だな、表情がのっぺりしてるなあ…と
思ってましたが、
気づけば全くそういった違和感はなくなってました。
というか、最終回のEDなんかもはやかっこいいとすら感じました。
特に最後の秀吉がこっち向くシーンがなんだか無性にかっこいいんですが私だけ?顔とか普通に猿なのに…(笑)

内容は他の戦国ものに比べれば真面目な感じだけど、笑いどころもしっかり押さえてて、中だるみもしなくてずっと楽しかった!
ある程度歴史の知識があった方が楽しめるようになってる気がします(^^)

絵があれなので、それで見てない人はもったいないと思います。
多分2話3話くらいまで見れば慣れるので、それ以上に面白いと思うのでぜひ見てほしいです!

もちろん人によって好き嫌いは分かれると思うけど、
私の中では、今期のアニメの中じゃ1番でした。
おすすめです。

続きが気になるし、アニメでは結構省いてるところがあるらしいので、
原作を買うか、レンタルしようかな、と思ってます(^^)

投稿 : 2022/11/26
♥ : 8

64.3 9 武士アニメランキング9位
戦国BASARA[バサラ](TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (331)
1775人が棚に入れました
『戦国BASARA』(せんごくバサラ)はカプコンから発売されているアクションゲーム、およびそのシリーズ名。ロゴタイプは、伊達家の家紋「竹に雀」を背景に「戦国」と「BASARA」を二段に分けて書かれたものである。「BASARA(婆娑羅)」の意。
【ストーリー】時は戦国、群雄割拠の時代──。
天下統一を狙うべく、全国各地で兵(つわもの)たちが鬨の声を上げる。ある者は己の野心のため、ある者は気高き理想のため、各々に譲れぬ信念を胸に抱き、戦乱の世を駆け抜ける。

dbman さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

“歴女”という造語の産みの親

原作ゲームプレイ済。

伊達政宗、真田幸村のふたりを主人公に迎えた無双系アクションゲーム『戦国BASARA』の大ヒットからテレビアニメ化。この作品の人気により、当時“武将ブーム”が起きたことから「歴女」という造語が誕生したと記憶しております。

このアニメが放送されたのは2009年の4月からで、私は同年7月に宮城旅行の一環として、伊達政宗騎馬像のある青葉城(仙台城)や宮城縣護國神社なども観て廻ったんですが、そこに掛けられていた絵馬が戦国BASARAのイラスト入り絵馬で埋め尽くされている異様な光景を目の当りにしたのを強烈に覚えております(写真も数枚あるのでお見せしたいw)。どれほどに「戦国BASARA」人気が凄まじかったのかその片鱗だけでもお伝えできればと思います。

ちなみに同じく仙台の『かんなぎ』聖地やご当地イベントも立ち寄ったのですが、公民館のような場所で催されていた「かんなぎ神社」の方は私ら以外に人がおらず閑古鳥が鳴いておりました。絵馬を掛ける台はスッカラカンでたったの4枚しかなく、しかもその一枚は関係者によるイベント祈願という…。こちらは例の“かんなぎ騒動”によるショックが大きかったようです。


して戦国BASARAは、ゲームも相当にやり込めるほど楽しめましたが、このアニメも毎回熱い展開で面白かった。放送当時に視聴したこととゲームの内容とで混ざってしまっている箇所もあるかもですが、伊達政宗を演じた声優・中井和哉さんの格好よさが際立っており、なぜかあの独眼流政宗が「Let's Party!!」など英語を織り交ぜ話すキャラと化していたのもよかったw

そしてもうひとりの主人公・真田幸村(声:保志総一朗)は少年マンガに登場するような熱血キャラでその熱さはぶっ飛びまくっています!

武田信玄(声:玄田哲章)との
「親方さまあああああああああ!」
「幸村あああああああ!」
「親方さまあああああああああ!」
「幸村あああああああ!」

といったふたりのよくわからない掛け合いのシーンは爆笑せずにはいられなかったw

ちなみにこれを綴っていて気づいたんですがキャストが豪華すぎる! そこまで声優に詳しくない私でも知っているベテラン方がぎっしりでした。(以下は一部)

伊達政宗(中井和哉)
真田幸村(保志総一朗)
片倉小十郎(森川智之)
武田信玄(玄田哲章)
猿飛佐助(子安武人)
かすが (桑谷夏子)
お市 (能登麻美子)
明智光秀(速水奨)
織田信長(若本規夫)
松永久秀(藤原啓治)
長曾我部(石野竜三)
毛利元就(中原茂)
島津義弘(緒方賢一)


若本規夫さんが演じた織田信長なんぞは、第六天魔王どころかもはや人外。そのほか登場する多くの歴史上有名な人物もやりすぎなほどにキャラが立っており、キャラクターを観ているだけでも十分に楽しめる作品と思います。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 14

バーくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

兄の影響で・・・

ゲーム板の戦国BASARAシリーズを愛用している兄。
いつだったか、
ゲームはできなくともアニメなら、と勧めてくれたその兄の影響で
1話を見てみたものの、あまり興味がわかずそのときは観ませんでした。

しかし、ここ最近アニメ巡りをしてるうち
ちゃんと見てみようかと1話を改めて観てみるうちにドハマリしちゃいました。

歴史に興味が湧いているこの時期に観たからかもしれません・・。


今日1期を見終えたのですが、
13話のOVAにてホロリと涙が出そうになりましてww

全体を通してみても、涙がうわうあ出るほど感動シーンはありませんでしたが
大河ドラマと同じくして
「愛する者の死」は戦国時代さらながらの、心にグッとくるモノがありました。


基本的に登場キャラクターは実在している人物ですが
本当はこの時代にはいないはずの人がそこにいる、
本当に歴史マニアにとっては違和感を覚えるかも知れない。

ですがこれはあくまで、アニメであります。

それに個人的に言えば
誰がどこの国を治めていたのか、
また○○の戦いでは誰と誰の戦いなのかがよくわかっていない私だったのですが、この作品を通してだいたいは理解できました。

ただし!これはあくまでアニメです!!
イメージと違ったりするかもしれない!
戦い方がチートかも知れない!!


でも!!


主君のため、そして愛する者のために戦う姿は
いかなる場合においても、大事であり、
パロディであったとしてもそこに忠義がある限り
戦国アニメであるという風に私は思いました(*´∀`*)


ネタバレはしませんが、
<好きになったキャラ>を挙げときます!

・武田の忍 猿飛佐助・・・ツッコミ役なのかな? よく親方様と幸村の殴り合いを静かに見てます。 なんかこう、フェミニストではないけれど飄々とした姿にちょっと興味を持った。 中の人:子安武人 

・独眼竜 伊達政宗・・・クールなんだけど戦い方がホット。
 英語を好んで使う。「レッツパーリィ!!」 中の人:中井和哉

・竜の右目 片倉小十郎・・・男前!伊達政宗の大事な右腕ならぬ右目!
 これこそ保護者というべき大きな存在であります。 中の人:森川智之

・前田の風来坊 前田慶次・・・平和を心より願わんとする、
 ちょっと風変わりな前田利家の甥!とっても強い!!そして猿かわいい!
 中の人:森田成一

・長宗我部元親・・・毛利元就と対立する瀬戸内の戦国大名。
 なんだか海賊のような佇まいと、イケメンです!!
 なんかこうギラギラしてて、でも情に厚い!! 中の人:石野竜三

わたしにはこのように思えました、そしてときめきましたaha!
お暇なときに見てあげてください(/ω\*)

投稿 : 2022/11/26
♥ : 1

こよみまる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハマったら抜け出せない

友達のススメで見始めたんですが、最初はもうツッコミまくってましたww
そして絶対ハマることはないな、と思っていました。

思っていたのに…
何話か見ていくうちにキャラの1つ1つの言葉や行動が本当に熱く胸打たれました。
そしてハマりました(笑)

歌がいいです!
個人的に幸村のテーマがいちばん滾りますねᕕ( ᐛ )ᕗ

ぶっ飛んだ流れやテンションに身を任せれば、充分楽しめる作品です。
まあ多少見る人を選ぶとは思いますが。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 0

66.3 10 武士アニメランキング10位
薄桜鬼 黎明録(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (268)
1603人が棚に入れました
母親を病で亡くした龍之介は、生きる支えをなくして、あてもなくさまよっていた所、京に向かう尊皇攘夷派の浪士に襲われ、金品を奪われた。食料も金もなく、ただ餓死するのを待つだけだったところで、浪士組として上洛する途中の芹沢鴨と出会う。芹沢に拾われる形で、不本意ながらも彼と行動を共にすることになった龍之介。
当面の住処となるそこは、後に「新選組」と呼ばれる人斬り集団の拠点だった。生い立ちのせいで「武士」を毛嫌いしている龍之介だが、そこには敢えて武士を目指すものたちがいた。彼らと接し、彼らが目指すものや抱く夢を知っていくことで、頑なだった龍之介の心に変化が訪れる。彼らが目指す「武士」とは何か。自分が目指す「道」はどこに在るのか。これは、幕末の動乱の中に埋もれていた、名も無き少年の物語である――。

声優・キャラクター
関智一、三木眞一郎、森久保祥太郎、鳥海浩輔、吉野裕行、遊佐浩二、中田譲治
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

美青年軍団ではあるが、まだ「新選組」・・にもなってない彼等の原点ここにあり!さぁ、ここから始めようぜщ(゚д゚щ)カモーン

文久3年、1863年 将軍・徳川家茂上洛の際の前衛という目的で、
庄内藩・清河八郎は江戸にて新選組の前身、浪士組を結成。
その上洛途中、道に倒れていた主人公「井吹龍之介」は
浪士組の「芹沢鴨」の助けにより一命を取り留める…。
これが彼の運命を変える出会いだった事は
まだ、誰も知らない・・(最後の方、適当(´∀`*)ウフフ)

時系列的には1期+碧血録よりも前の話になるので
この作品から始めるのも悪くないと思います!
むしろ、今から観る方だったら私はそっちの方をオススメするかな?
新選組の歴史を一回終えてしまった私としては、
とても複雑な心境で観るはめになっとります(´-ω-`)
一応、本編が始まる前に「放送直前スペシャル」という、
1期+碧血録の総集編なんぞを放送してましたが、
これから観る方は観ないで下さい!余計なネタバレになりますんで!

※追記【八木邸・前川邸を訪れたmana(・∀・)ニヤ】
我慢出来なくなり行っちゃいました!
江戸から上洛し、彼等の屯所となった「八木邸」。
まさに今彼等が住んでいるおうちの事です♫
昔の家屋はあれ程天井が低いのか?という位に天井が低かったです・・
実際150数cmの私でもそう感じた位なので、
当時の彼等はどう過ごしていたのか、疑問です(;´∀`)
これから出て来るであろう「粛清現場」の部屋で当時のお話も聞き、
沖田総司が残したとされている(真実は闇の中・・だそうです)
「刀傷」もしっかり観てきました(゚∀゚)
ちなみに、前川邸は思ったよりだいぶ狭かったです。
・・自分の足で歩き感じた事ですが、京都の見廻りをしていた彼等には、
この屯所、確かに繁華街から少し離れ過ぎていると思いました!
(軽く2駅分位あるんじゃねーか?)
そんなmanaの新選組に触れた旅でした♪
興味のある方は是非!八木邸はオススメでーす!!

■総評■
結果から言えば、一期、碧血録に比べれば一番面白くは無かった。
でもそれは仕方ないし、分かっていた事。
始めにも書いたように、碧血録で新選組の歴史を一度終えている私にとっては
穴埋め的な作品でしかなかったから…
だから、この作品から観れる方はすごく羨ましい。
終わり方も一期にきれいに繋がるように仕上げられているから余計に。
しかし、この作品から観ていたとしたら
土方さんや総司はとても悪い人に見えてしまうのかな?
なんて思いつつ、鬼の副長になりきれたのも、
むしろ、新選組があそこまで大きくなれたのも、
芹沢の存在無くしてはあり得なかったのだと思いしらされました。
確かに傍若無人だった。
でも、それが無ければ残せなかった功績も確かにあった。
一般的に悪い印象な芹沢ですが彼も彼なりに、全てを見越していたのかな?なんて思いました。
史実の芹沢鴨はどうだったかは知りませんが、
この作品を通して彼に対する見方がとても代わった気がします。

それで、です!そこの終わりはOKなんですが、
龍之介と小鈴ちゃんさ、もっとこう男女のあれがあっても良かったんでない?w
もうちっと、manaをドキドキさせて欲しかったよ(´Д`)=3
ちょー期待していた2人でしたが、
この作品には色恋沙汰は必要なかった、という事でしょうかね?

OPは歌い手が変わり、黒崎真音さんの「黎鳴 -reimei-」。
イメージ変わっちゃうんじゃないのかな?なんて不安に思ってたのも一瞬、
聴いたとたんにそんな想いは覆されました!
音楽はもちろん、歌詞がぴったり過ぎる!!
是非歌詞まで堪能して下さい♫
EDは変わらずmaoさんの「花のあとさき」。
やっぱりこの方の歌声はしっくり来る♪
今までとは違い爽やかな曲で、涙は持ってかれる事もないのでご安心を・・(誰に?w)

作画ですが、始めは最悪です・・
でも後半にかけて落ち着いて来るのでご安心を。



↓↓※マニアックな各話レビュー(ノ∀`)タハー

{netabare}
■最終話「大いなる黎明」■

ついにこの日がやって来た。
文久三年九月十六日、芹沢鴨は暗殺されました。
この十二話は、その日をこと細かに再現し、
尚且つ薄桜鬼らしさを残した話となりました。
まるで数百年前のその日を観ているかのような緊張感。
そして、そこに史実は居なかった龍之介の動揺。
暗殺を知らされていなかった永倉の葛藤。
それを食い止めようとする斎藤。
結果は分かってるけれど、観てるこっちがハラハラするような展開…
そして、その日は史実通りに雨が降っていた。
足音を雨音で隠し、忍び寄る土方、沖田、山南。
そこに居たのは全てを理解し、全てを受け止めていた芹沢。
お梅は芹沢の手により殺害。
これも芹沢の優しさじゃなかったのかなんて思います。
しかしまぁ、芹沢が若変水を呑むとは思わず
「えー?マジで(ll゚Д゚ノ)ノ」と声を出しちゃいましたw
もうとっくに死ぬ覚悟だったのでしょう…
それが切なく感じました。だが、龍之介には「生きろ」と言った芹沢…
思えばあの日、龍之介を救った日から芹沢は自分が先長くない事を知っていた。
だからこそ、龍之介を救い生きていく強さを与えたのではないのでしょうか。
その意志を継ぎ、彼は強く生きていく事でしょう…。

今回、芹沢の最後の晩餐での新八っつぁんの
「尻で箸割ります!」宣言…おい、それは稲中前野必殺「おてもとサーブ」ではないか(。・`Д・´)
なんて思いつつ、最後の印象的なシーンをそんなお下品なシーンにしたくないので突っ込みだけw
といっても、今回は終始印象的だったな。

そして栄えある最終回のMVPはもちろん、
地獄の鬼にでもなってやる宣言をした、土方歳三様....φ(・∀・。)カリカリッ!!

3ヶ月おつかれした!!

~終~

■十一話「百花月夜」■
羅刹の研究をしていた雪村綱道の診療所が不審火により消失・・
それと共に行方知れずになる綱道。
ぞくぞくと1期に繋がるシーンが増えて来ましたね!
この1ヵ月後、綱道の娘 千鶴が現れる事になるとは・・
そしておまけに新見まで脱走Σ(゚Д゚)
もう世に羅刹が姿を現すのも時間の問題か?

それより今回は芹沢さんですよ、貴方!
悪役?ならそれを通して欲しかった (´・ω・`)
そんな話されたら心動かされちまうだろっ!
はい、どんな暴れん坊でも彼はやはり人の子でした。
こういう人ってこういう生き方しかできないんだよね~
それが分かった所で会津のお偉いさんは許してはくれません!
だって、考えてたもの土方さん。
次回はきっと・・雨の夜の・・

尊攘派の浪士が土方さんに切りかかった時、
腕を掴み 後ろに押してそのまま斎藤さんが刺したシーンがありましたが、
素晴らしい連係プレイだと感心しちゃいましたヮ(゚д゚)ォ!不謹慎ですが、ねw

十一話MVP・実は女々しいところがあった芹沢鴨((φ(-ω-)カキカキ

■十話「紅蓮の烽火」■
今回は史実盛り沢山で個人的に久々面白かったです!
まず「相撲興行」。
これは、以前 六・七話で出て来た芹沢・沖田がお相撲さんを切っちゃった事件がありましたが、
あの事件をきっかけに協会と繋がりが出来、行なわれる事になったようです。
まぁ、結局は資金稼ぎだよね。(近藤さんは、ああ言っていたけど)
でも、これで壬生浪士組の評判も少しは良くなるはずだったんですが・・
その裏では、また芹沢が事件を起こします。
(相撲興行で稼ぐなど武士のする事ではない!と思ったのがきっかけらしいですが)
「大和屋焼き討ち」。
これは大和屋(生糸問屋)が不正に生糸を買占め、
高値で売りつけている という事を表の理由に、
実は、天誅組(尊皇攘夷派)に資金提供をしているという噂を聞きつけ、
芹沢が押し借りに行ったのですが、
それを断られたので、腹癒せに火を放ったという事件です。
これで、壬生浪士組は またもや評判を下げます。

・・この事件をきっかけに芹沢の立場は一層悪くなった事は言うまでもありません。
ですが、この作品の芹沢は重い病にかかっているもよう。
どういう末路になるのかは、まだ分かりません。

そんな最中、「八月十八日の政変」が起こります。
これは、尊皇攘夷派の長州を京から追い出そうと 
会津・薩摩藩が手をとり起こしたクーデターです。
(この事件をきっかけに、1期で起こる「禁門の変(蛤御門の変)」へと繋がる事になります。)
ここで護衛に参加しようと出陣した壬生浪士組ですが、
やはり名の知れない者には、簡単には護衛すらさせてもらえない・・
まぁ、なんてったって御所ですからねw
しかし、ここで芹沢の一喝により成果を上げる事が出来、
会津に認めてもらい、ようやく【新選組】の名を頂戴するわけです。

と、今回は長くなりました(・ω・`;)
うん・・何か解説になっちゃいましたね・・

それよりそれより・・風間様キタ━━━━ヽ(゚∀゚*)ノ━━━━!!!!
無理矢理出した感が否めませんでしたが、
芹沢に絡めて来るのなら話はちゃんと繋がりますねw
黎明緑では、風間様にはお目にかかれないと思っていたのでテンション上がりました!!
登場時間は1分位?とかだったけど、存在感が違いますねww
もう、印象的なシーンもMVPも貴方に捧げます!風間千景様....〆(゚д゚*)テイネイニメモメモ
(別に特に好きな訳ではないですがねw)

■九話「放たれる剣閃」■
何でいきなり龍之介と小鈴ちゃんは大接近している?
まぁ、初々しい2人を観て(・∀・)ニヤニヤでしたが・・
manaとはうって変わって、山崎さんはヽ(`Д´)ノプンプン
何かもう、殴り合い観て笑っちゃいましたねw
でもそこは男同士。後腐れない感じで良かったです!
あれですね、この時代の人ってすごく「武士」に憧れてる人
多いんですね。龍之介曰く「時代錯誤も甚だしい」らしいですがw

そして、実際居たと伝えられる「新選組隊士・美男五人衆の佐々木 愛次郎」。
(美男五人集って、薄桜鬼なら神ファイブっしょ?
この中なら佐々木も霞んじゃうわw)
一緒に居たのは、こちらも史実で伝えられる恋仲の「あぐり」。
史実通りと思いきや、うまい事使われちゃったね(;´∀`)

今回は龍之介の変化が大いに観れました!
精神的にも成長して来ましたね!

誰も気に留めなかったと思いますが、
大坂で土方さんが芸子に泣き縋られる場面の2人があまりの
美男美女で(君菊さんのが美人だけど)目を奪われました!!

九話MVP★貴方のそんな姿は初めて観た!山崎烝..φ(゚ω゚=)メモニャン

■八話「修羅の枷鎖」■
京では芹沢の粗暴な行為により、
壬生浪士組の皆様は、京の人達に恐れられるようになっていました。
そんな芹沢のやり方に不信感は積るばかり。
そろそろ新見さんにフラグが立つ頃でしょうか・・

そして、EDで気になっていた、美人登場!
ほうほう、あれは菱屋の「お梅」さんだったのか!!
って事は、史実通りにいくと・・って事になるのか(´∀`*)ウフフ

それにしても今回は、龍之介が可愛すぎましたね♥
特に佐之さんとの絡みは兄弟のようでナイスです(・∀・)ニヤニヤ
あんなかっこいくて優しい兄ちゃんmanaも欲しい!!
おっと、思わず本音がΣ(゚Д゚)
特に最後の佐之さんと、新八っつぁんが
龍之介を見て微笑んだシーンは最高にお兄さん目線だったw

とりあえず、今回は龍之介が素直になって来た事が印象に残りました。
新八さんに「頑張って鍛えてもらえよ」って言われた事に対して
はにかみながら「あぁ!」と答えたシーンが好きでした♫

八話MVPは悩みましたが・・一見適当に見えて、
しっかり人を見ている長倉新八っつぁん“〆(^∇゚*)カキコ♪


■七話「草颯の誓い」■
本物の「武士」とは・・
そんな想いが交差した回となりました。
大坂(現・大阪)での事件をきっかけに芹沢に更に不信感が募る土方。
しかし、完全には芹沢を拒絶できない彼(土方)も居る。
そんな時突きつけられる現実。
農民の生まれでは、本物の武士にはなれないのか・・
その想いは近藤と過ごした過去へと繋がる。

影で進む若変水の研究。
罪亡き人を人ならざるモノへと変える。
しかし羅刹だろうと元は人。
そんな人を無心に切る訳も行かず躊躇する平助。
今回は平助の最後の一言が堪らなく切なかった。
「いつかこういう事に、慣れちまうのかな・・」
それでも彼が選んだのは武士の道である。
平助はこれからどう成長していくんでしょうね?

近藤さん、土方さんが話していた川のせせらぎがとても穏やかで、キレイでした。
彼等の生まれ故郷「多摩」と重なりとても印象的なシーンでしたね。

今回のMVP、2回目ですがこの人にあげるしかないっしょ?
藤堂平助く~ん..._〆(・∀・@)


■六話「闇よりの咆哮」■
うお~っ!今回はかなり薄桜鬼らしさが出ていた回で興奮しましたヾ( ゚∀゚)ノ゙
ってか、今まで島田さん・山崎さん居なかった事にも気付いていなかったという・・w
(むしろ居るもんだと思ってた)
若変水の真実も明かされ、きっとここから面白くなる!と確信|゚Д゚)))コソーリ!!!!
「若変水=羅刹」こそ薄桜鬼の代名詞ですからねぇ!
それに関わってしまった龍之介。
自分が何も出来ない事を悩み苦しみ、
彼なりに答えを出し成長してくれそうな予感?
しかし、総司は悪くなる一方ですね・・何だか嫌いになりそうな程。
そして、次回お相撲さんを切りつけた事件は実際あった史実ですが
あの時の総司の楽しそうな顔といったら・・幻滅....φ(・ω・` )

土方さんがお姉様の手紙を読んでる時の源さんとの会話のシーンが印象的。
後に「鬼の副長」と呼ばれる彼ですが、あーやって弱みを見せたりするんですね・・

という事で、今回のMVPは井上源三郎さん((φ(・д・。)メモメモ
土方さんに言った「重い荷物は共に背負う・・」その台詞に源さんの優しさが染み出ていたので。


■五話「蒼穹のきざはし」■
芹沢と意見が合わなかった、土方さんでしたが
筋の通っている芹沢の意見には文句が付けられない土方さんは
悶々としておられました。そんなお顔もお美し・・(ヾノ・∀・`)ソンナコトチャウチャウ
まぁ、最後は柔軟に対応されてましたね!
今回は新選組といったら「浅葱色の隊服」←これが出て来て
私も若干テンションあがりました♫
最後のみんなのドヤ顔も良かったですねww
あと忘れちゃいけないのが、「小鈴ちゃんと龍之介」。
そっち方面の(・∀・)ニヤニヤはこの2人の行く末にかかってますからね(・∀・)ニヤニヤ
龍之介はだんだんと性格が良くなって来たし、
芹沢も何だか悪い奴でもないんじゃないか?
なんて思わされた回でした!

今回印象的だったのは、小鈴ちゃんに頬を触れられ
顔を赤らめた龍之介(´∀`*)ポッ
それと、作画が今回から安定してキレイになって来た印象☆
安心して観ていられました!

五話MVP★女心をしっかり把握している原田佐之助様"φ(*‘ω‘ *)ィャンメモメモ
 

■四話「血塗られし刃」■
今まで深く語られなかった、近藤と総司の出会い。
今回その事実を観て、碧血録で総司が
最後まで土方さんを許さなかった意味が分かった気がした。
血の繋がりもない、赤の他人の2人だけど
強く強く、繋がっていたんだね…
そして、それは近藤さんも同じだった。
その描写が後半にありましたよね…
「総司はただの弟子では無い。例え甘いと言われようとも、
俺はあいつに仲間殺しの汚名などきせたくは無かった」
この言葉が全てを表してましたね、、、
って、甘いんですがね。甘々ですよ。
(あれ?何か思わず正直な気持ちが…w)
今回ばかりは芹沢の意見に賛成です(*ノ∀`)アハハ
そんなら法度なんて作るんじゃねーよ!ってねw
そして今回思った事は、何だかんだで龍之介、
「お前良い奴だな(・∀・)ニヤ」

前半部分はとても印象的。
その中でも、血まみれの小さな総司を近藤さんが抱きしめた
シーンは感動でした(´;ω;`)

四話MVP★もちろん、幼少の沖田総司((φ...(-∀-*)メモメモイヒヒッ・・
ちなみに説教部屋行きは、大人の沖田総司タイ━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━ホ!!
※戻って来たときの一言が超絶格好悪かった為。


■三話「群狼の掟」■
ついに出ました、「局中法度」。
もう、史実通りの内容ですよね「法度に従わないものは、皆切腹」
これ以降、色々と波紋を呼ぶ法度ですが、
そもそもの原因は芹沢だったんですよね。・・と、話を三話に戻します!
今回、正式に会津藩お預かりになりましたが、
史実とは違い、裏で芹沢が動いてる事は確か。(前作を観てる方はお分かりでしょうが・・)
そうとも知らずに浮かれまくりのいつものメンバーv(´∀`*v)ピース
お祝いに、いつもの角屋でパーティしてたら
強気の芸子「小鈴」ちゃん登場(゚∀゚)オンナノコキター!!
でもこれ、きっと龍ルートだよね?楽しみが1つ増えた♫
そして、今回は総司の様子がすこぶるおかしい・・
多分、まだ人を(不貞浪士を)切った事のない総司は、
自分だけ尊敬する近藤さんの役にたててないのが歯がゆいのだろう・・
そして、いつも近藤さんの隣に居て出来る男の土方さんの事が
羨ましくて仕方ないんだろう・・
そんな感じで次回総司やばい事になりそうだ|ω・`)

今回はまだ作画はキレイでしたが、画を引いたりした時は
まじ最悪。何?あの変な顔。ギャグ?
今回印象に残ったのは佐之さんが龍之介の頭をヽ(゚Д゚ )ヨチヨチしたシーン♥

三話MVP★(毎回吹っ飛びまくりの)井吹龍之介....〆(・ω・。)


■二話「導かれし運命」■
前回居なかった斎藤さん八木邸に現る!これでメンバー揃いましたね(*´∀`)
今回より本格的に京の見廻り(勝手に)もスタート!
そこで、不逞浪士につっかかり龍之介ピーンチ!!
そこに助けに入った・・・時の佐之さん、槍じゃなくて刀!!珍しいわ~刀姿も素敵やわぁw
龍之介は何故、刀を持ちながら刀に怯えているのか・・?
その隠された過去が「私、気になります!!(。◕‿◕。)」
そして今回は薄桜鬼、目玉商品の「若変水」+幕府のお偉いさん+綱道さん登場!
ほうほう、こういう風に絡めていくのね・・
これは、どの順番で観ても面白くなる感じが( `・∀・´)b グッジョブ
そして、家茂公が入洛しウハウハの近藤さんを筆頭に、
それに付いてく壬生狼達、何だか恥ずかしいw
おまけにそのペースにのせられる龍之介は今回も芹沢さんのパシリ (´・ω・`)

う~ん、今回も悲しい位 作画崩壊が目立ちませんでした?
前回同様、龍之介はキレイでしたが・・
今回印象的だったのは、総司の「ゆうぼう、どうしたの?」という台詞♪

二話MVP★斎藤一((φ(-ω-)カキカキ


■一話「天武の暁」■
上洛後、八木邸で目を覚ました龍之介と、
まだ新選組はおろか、壬生浪士組にもなっていない彼等との出会い。
そして、初登場にも関わらず登場後から傍若無人たる粗暴行為の数々の「芹沢鴨」。
そんな芹沢に運悪くも拾われてしまった龍之介は一体どうなってしまうのか…
ほぼ史実通りで進んで来たこの作品ですが、「井吹龍之介」は存在しない架空の人物。
それを史実とどう掛け合わせて行くのかが楽しみの一つ!
でも、きっと良い方向には進む気がしません( ー`дー´)キリッ 

1話(約5回視聴w)はやたらと龍之介の作画だけがブレずにキレイだった印象。
そして、最後の前川邸?の表を歩いてる後ろ姿が印象的でした。

そしてそして、登場人物男のみΣ(゚Д゚)

一話MVP★藤堂平助“φ(・ω・。*)カキカキ
{/netabare}

投稿 : 2022/11/26
♥ : 28

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

新しい主人公、一体どんな人なんでしょうね(・・*)。。oO(想像中)

まずは真っ先に一言言いたい・・・千鶴ちゃんがキャストに入ってないんですけど(・ω・`)≡(´・ω・) キョロキョロ

◆この作品の内容は・・・
タイトルの「黎明」、これは「新しい事柄が始まろうとすること」という意味。
つまりは新撰組がこれから結成されるという頃のお話です。
「薄桜鬼1期」の前に当たるお話で、江戸から浪士達が京都に来たばかりの時期のお話です。

◆新主人公が登場です・・・
彼の名は「井吹龍之介」。
一体どんな人物なのでしょう?
剣の腕前は?
あんまり強そうではないですが、何やら武士を毛嫌いしているみたいです。
彼はこの先の1期2期の話にその姿はありません。
井吹龍之介はこの新撰組の中で何を見て何を感じ、そしてどのような運命がまっているのでしょうか?

◆ここに注目・・・
今回のお話では芹沢鴨その人が非常に気になります。
新撰組結成前の大きな出来事といえば、近藤一派VS芹沢一派の構図。
このアニメでの芹沢鴨はどういう人物で描かれるのか?
ただの傍若無人な人物なのか?それとも一癖も二癖もある人物なのか?
今回の薄桜鬼はここが大きな見どころですね^^

◆声優陣は・・・
井吹龍之介 : 関智一(Fate/Zeroのアーチャー)
土方歳三   : 三木眞一郎(ガンダム00のロックオン・ストラトス)
沖田総司   : 森久保祥太郎(ペルソナ4の花村陽介)
斎藤一    : 鳥海浩輔(ガンダムAGE(第3部のアセム・アスノ)
藤堂平助   : 吉野裕行(true tearsの野伏三代吉)
原田左之助 : 遊佐浩二(アルカナ・ファミリアのジョーリィ)
近藤勇    : 大川透(ひぐらしのなく頃にの富竹ジロウ)
山南敬助   : 飛田展男(Ζガンダムのカミーユ・ビダン)
永倉新八   : 坪井智浩(ゼーガペインのシマ)
芹沢鴨    : 中田譲治(Fate/Zeroの言峰綺礼)

◆総評・・・
制作者のインタビューで『何故今回、無名の主人公が抜擢されたのか?』というお話がありました。
その解答は『新撰組の内面に迫る内容にしたかったから』というものでした。
新撰組には名の知れないまま消えていった隊士達がたくさんいます。
成り行きで新撰組にやっかいになる事になり、ここになんの為にいるのか?隊士になるのか?出ていくのか?と悩まされながらも、近藤一派VS芹沢一派の構図に、どちらにも属さないという立場の井吹龍之介。
井吹龍之介をこの視点の立場に置くことで、新撰組の内情をより深く描く事ができる内容になっていました。
新撰組の辿った歴史は決して明るいものではありません。
ですが彼らには最後の武士と言われた誇り高き志があります。
幕末の動乱の最中、新撰組が揺らぐ中での彼らの生き様をぜひともその目に焼き付けて下さいませ^^

投稿 : 2022/11/26
♥ : 15

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男女共に楽しめるかと

全話視聴。
とにかく絵がきれい!キャストが皆カッコいい!あんな容姿なら自分もモテモテだろうにと・・・
(イヤ?自分は性格に問題か!?)

ストーリーも良く出来ていて毎回楽しみにしていました。

ただ主人公のコゾーは前作薄桜鬼と何の関係が??
いたっけ?彼。

この作品の影番は芹沢さんだね!彼の生き様はシビレル!
声優さんもとても良かった!(名前は分かりません・・・)

前薄桜鬼も素晴らしかったが今作品も中々の良作です!

投稿 : 2022/11/26
♥ : 4

67.2 11 武士アニメランキング11位
へうげもの(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (242)
1209人が棚に入れました
時は戦国乱世。織田信長が今まさに天下を獲らんとするその陰に、茶の湯と物欲に魂を奪われた一人の武将がいた。
のちに数奇者として天下に名を轟かせる「古田左介(織部)」である。
「出世」と「物」、二つの欲の間で葛藤と悶絶を繰り返す日々の中、時代は大きく揺れ動く。やがて左介は「数奇者」としての天下獲りを心に決め、「へうげもの」への道をひた走る。
天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千利休から深遠な精神性を学び、戦国時代を駆け抜けた男/知られざる傑物の物語。

声優・キャラクター
大倉孝二、小山力也、江原正士、田中信夫、田中秀幸、鶴見辰吾

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アニメーションだからこそ

私がアニメを見る理由として色々とあるのですが、その一つにTVとかドラマで伝えてくるメッセージとかを中々、スッと胸に入って来ない時があります。壁を感じるというか、説教臭いというか、実在する人が語るからこそ、変なフィルターを感じてしまう。その点アニメーションは比喩的であったり、絵の面白さであったりと、二次元だからこそ、空気のように伝わってくることがあると感じております。

その中で、千利休という人間を時代劇とかもろもろの歴史的番組、資料を通じても、いまいちその人物像が把握できないでいます。それこそ乱世の時代でわび茶及び芸術家として名を馳せた人物であったと同時に扇動者でもあって、妖怪くらいなイメージですよwまじで。私の中では織田信長や、秀吉よりも、そのたたずまいや雰囲気があったのであろうと想像する。時代劇などで語られる生身の人間で、いくら千利休を持ち上げても実感が湧かない。

だからこそ、その奇な人物像を描くにはアニメーションという二次元で表現するのが、合っていると勝手ながら感じる。信長の時代からその後までを、数奇にエキセントリックに、武の影で美や欲が人を惹きつける要素を、人の業と好きにスポットを当てて描かれる本作。

妖怪とまではいかないにしても、利休を飄飄とも不気味とも取れる雰囲気で描かれ、日本の趣きの発端も利休からなのかは知りませんがwそう感じさせられ、本作のテーマである「わび」(美意識を楽しむこと)があるゆる所に散りばめられていた。

実際の所、もっと不気味さを出しても良かったとも感じるが、この飄飄でのっぺりとした雰囲気も利休の醸し出す雰囲気ゆえと受け取った。また茶の湯以外の利害関係を円滑に運ぶ、彼のまた違った側面も堪能できるのも面白い。そんなこんなで利休らしさをようやく掴めたと同時に、アニメーションだからこその、創ることの出来る世界をまじまじと感じた次第でございます。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 43

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

この物語は限りなくノンフィクションにて候

① 明智光秀 「敵は本能寺にあり!」

② 織田信長 「・・・是非もなし」

③ 信長、自分の首を明智に取らせないために、部下(大抵の場合、森蘭丸)に、本能寺に火を放つよう命じる

④ 信長、敦盛を舞う "人間五〇年~"

⑤ 信長、炎の中に消えていく、あるいは自害する

・・・というのが、同じNHKの大河ドラマで戦国モノだった場合の「本能寺の変」のお決まりの流れである。
今年の軍士官兵衛でも恐らくそうなるであろう。
要は、この決まりきった流れを、どの役者がどういう演出の元行うか、みたいなのが見所になってしまっている。

本作の序盤の見所も、やはり本能寺の変と「三日天下」と言われた明智のその後になってくるが、上記のようなテンプレ本能寺ではなく、実にオリジナリティーに溢れている。これは原作が良いのであろう。

本能寺の変は、陰謀説・真の黒幕が誰であったのか、など日本の歴史上最大の大事件として、様々な解釈がなされている。
「へうげもの」における、本能寺の変の顛末は実にこの作品らしさが出ていて面白く、その後の展開にも上手く繋がっていくので、実に巧妙である。

さて、この作品の登場人物はごく一部を除き、主人公・古田織部を始めとして殆どが歴史上実在した人物である。さらに、それぞれの人物が成したことや、政治や戦の時期・内容もほぼ史実の通りである。

フィクションとなっている部分の大半は、歴史的にはあまり知られていない主人公・古田織部の人柄や行動の部分であろう。
古田は決して、善人ではない。武人である前に「数奇者(すきしゃ)」(茶道や茶道具に熱心な人)としての己を高めることに飽くなき探究心を燃やし、時に他人の持つ名器をネコババしたり、狡猾な行動を取ることも厭わない。当然だが、イケメンでもない。

しかし、どうにもそんな彼のキャラクターが憎めないのだ。
血なまぐさい戦国の世にあって、武人として生きながらも、美しいものや、茶道のわびさびに傾倒する古田の姿は、一種の救いのようにも感じられる。

しかし、冒頭から最後まで時に古田以上に圧倒的な存在感を放っていた千利休がまた、このアニメに程よい緊張感を与えている。

しいて言うなら、「数奇の戦 in 茶室」と言ったところであろうか。戦国の世の様々な出来事や謀は、茶室から生まれたのではないかと思わせる程に、この作品における利休の怪しさが怖い。

豊臣秀吉がなぜ、一介の茶人でしかなかった千利休に切腹という重い刑を下したのか・・・というのは、理屈では分かっていても、理解し難く思っていた。
しかし、本作ではフィクションとはいえ、そのプロセスが精巧かつ、納得のいくように描かれており、非常に興味深かった。

さて、★に関しては全体的に過大評価と思われるかもしれないので、一応今回は理由を:

① 作画:私自身、茶道は嗜まないものの、陶器収集が趣味の「チョッピリ数奇者」である。その観点から、それぞれの茶道具や名器のもつ色合い、つや感、質感などが実によく再現されていた思う。あとは、ギャグ要素の多いこのアニメらしく、古田を始めとしたキャラクターの見せる変顔もGood!

② 声優:俳優・ナレーター・吹き替え声優・アニメ声優とごった煮状態であるにも関わらず、ほとんど違和感がなかった。主人公・古田を演じた大倉孝二さんも、主に舞台やTVドラマで活躍する役者さんのようだが、この人以外に古田は演じられないのではないかというくらい、ハマっていた。具志堅用高はちょっちゅねー・・・だが、そこも愛嬌に思えてくるほど、どのキャストも役にピッタリ合いすぎている。これが本来のキャスティングというやつなのだと思った次第。

③ 音楽:EDテーマの斉藤由貴が歌う「KIZUNA」は、歌詞から明らかに、登場回数は少ないが古田にとっては重要な人物である妻のおせんの心情を歌った内容だ。一見この曲の歌詞は、おせんのように、男にとっては実に物分かりの良い大和撫子的な女が、愛しい相手を陰から応援しているように表面上は受け取れるが、どうにも私にはその裏に、「私をほったらかしにして、数奇にばかり興じて!コラ!!」という恨み節が見え隠れして仕方がない。このこっそりと皮肉を込める感じが素敵★

本作で利休が投げかけ、それにより古田が迷走するきっかけとなる「創意ある侘び数奇」がこの作品にはある。歴史モノでギャグ満載なのに、どことなくハードボイルド感もあって、カッコいい。

歴史的事実をできる限り踏襲しつつ、創意・・・つまりオリジナリティーある解釈とエピソードを足すことで彩られたこの作品は、39話と長いが、観る価値は十分にあると思う。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 13

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これ数奇

歴史物。
侘びスキー。
全39話。

キングオブ名作。ここでの平均評価3.6はあり得んわー。

みんな大好き戦国時代を舞台にした物語。
主役は誰や?信長か?秀吉か?古田織部?誰やそれ。
自分もそれなりに日本史は好きだったつもりだったがコレ見るまでこの人知らんかった。
有名な千利休の弟子で茶の湯の世界では超有名な人らしい。
アニメに限れば中々喰えないおっさん。所謂イケメンでは無いが味わい深い主人公。
登場人物も誰もが知ってる有名人からちょっとマイナーな人までより取り見取り。

大体、この時代を扱うアニメ漫画と言えば派手な合戦をメインに持ってくるのがお決まりパターンだけどこの作品に限れば合戦はおまけ。主役は茶の湯、分かり易く言うと文化。これがメインになる。
お堅い話を予測されそうだが、全く違う。
文化、侘び寂びを中心に繰り広げられる人間物語。人間ドラマ。
妙に人間臭い奴らの物語に笑い泣き感動色んなもんが詰め込まれてる。
最近、自分の中で求めてる「泣き」の部分を挙げてみても、随所にちょっと泣ける話が盛り込まれてる。
特に最終回の利休さんとの絡みは号泣もんだ。ここはボロボロ泣けた。
また見ていくうちに分かるが、ちょっとした遊び心も仕組んであって中々笑える。

会話や喋りの中の「間」にも意識して見ると楽しい。絶妙。
それとどう見ても、もう1人の主役、千利休の圧倒的存在感にも注目してみて欲しい。
この師弟関係は、ある意味理想的で笑えるし泣ける。
なんか賛否別れてるらしいOPも斬新で秀逸。個人的には作品に合ってると思うんだが、感覚がおかしいのかね。


はぁ・・マジ名作。こういうアニメどんどん増えて欲しいわ。
嫌いなNHKてのが引っかかるけど。
下手な大河よりよっぽど大河してると思うんだわ。
戦物しか興味ないわーってな人も、数話くらいは見て欲しい。嵌ればあなたも詫びスキー。

でも多分これの良さが分かるのはある程度大人じゃないと厳しいような気もする。
と、さりげなく自分がいい大人であることをアピールしつつも多くの人に勧めたい。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 42

71.6 12 武士アニメランキング12位
鬼平(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (242)
906人が棚に入れました
時は江戸後期。暴虐の限りを尽くす盗賊たちが、「鬼」と呼んで畏れる男がいた。「鬼の平蔵」こと火付盗賊改方・長谷川平蔵その人である。火付盗賊改方とは、一種の特別警察。江戸市中内外の犯罪を取り締まるだけでなく、他国に出て犯罪者を捕らえることもできる機動性の高い組織。しかし平蔵は職務に忠実なだけの固い男ではない。時として罪を犯した者にも情けをかけることがある。平蔵が許さないのは、非道。《盗人三箇条》――殺さず、犯さず、盗まれたら潰れるような店からは盗まない――から外れ、人の道に背く者には一切容赦はしない。

声優・キャラクター
堀内賢雄、朴璐美、浪川大輔、岩男潤子、千本木彩花、岡本信彦、水内清光、浜田賢二、木内秀信、飯塚昭三、細谷佳正、田中秀幸
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悪党にも悪党のルールがある。それを踏み外せばただの外道に堕ちるのみよ

視聴終了しました。
基本的には、勧善懲悪の時代劇で、主人公の鬼平は賊を取り締まる側の人間です。
ルパンで言うなら銭形視点で悪党を取り締まっているような話なのですが。
時代背景的に法整備も裁判もそこまで整ってはいませんし、悪党の裁き方は基本、鬼平の裁量に委ねられているようですね。
で、盗人がすべからく悪かと言われるとそうでもない。
当時、裕福でない家は厳しかったでしょうし、生きるためにやむを得ずやったという人にはある程度情状酌量の余地を汲んでいるように思います。
その線引きをどうするかについては、おそらく作中にも出てくる盗人三箇条〈女は犯さず、殺さず、貧しい家庭からは盗まず〉が軸になっているんでしょう。そこが本作の特に面白いと感じた所でした。

そこで、各話の内容を並べてみますが……。
{netabare}1話。昔は盗みの三ヶ条を守っていたが、時間が経つとすっかり人が変わっていた悪党。てめぇのような奴は偽者だ! 同時期に鉄血を見てたので「綺麗なオルガだな」と思いましたw
2話。またしても押し込み強盗。昔は綺麗だった人が、札付きのワル女になっていた。どっちかが告白してたらこんな悲惨な事にならなかったのかな。
3話。剣に生きた凄腕の暗殺者が、今を女と共に生きようとするが返り討ちにされる。不意を付いても正当防衛になるかは、今だと結構微妙な気がする。
4話。盗みで人を殺す輩。女を犯す輩は問答無用で斬り捨てる。
6話。劣悪な輩に捕まった二人を救出する過程で盗みに加担する。役人がこんな事やっていいんかーいw バレたらかなりヤバいのではと思いました。
7話。DV親を殺害。境遇故の仕方ない行動だが、やむなく処罰。
8話。鬼平からキセルを盗む、なんとお咎めなし。
9話。これは回想なのですが、先生と認めるほどの男が盗みを働く境遇だったというのは、時代の辛さ故でしょうか。これは鬼平の人間性に影響を与えた話の一つと言う風に感じました。
10話。息子と育ての親を殺した小津屋の証文を破り捨てて復讐。この時、駆けつけるタイミングをわざと遅らせる。
11話。悪人から誘拐された娘を救出。妻の最初の男らしいが、それがどうした!
12話。同じ境遇だと思った罪人を助ける。罪人は逃亡するが、相棒(殺人犯)を捕えて戻ってくる。その後釈放。
13話。1話と違って人が変わってなかった。兄の理想と弟の現実がぶつかり合うかと思いきや、女を交えた三角関係だったというパティーン。畜生働きはいかんけどこれは弟の言い分もわかる気がするなぁ。{/netabare}
+αはあるんでしょうが。基本は、三箇条を破るか否かが判断基準になっているんでしょうな。
その上で、粋な結論に持って行かせる鬼平の心意気が毎話毎話とても面白かった。
無常観、救いのない話もあるでしょうが、その上で何を支えに生きるか。何を信じるか。当時の時代背景の中、生きる人達の心情を深く掘り下げてあって中々に興味深かったです。

ですが、作画に関しては当初褒めちぎっていたのに手の平返したくはないですが…。途中から落ちてきたなと感じました。
背景美術、キャラデザ、諸々素晴らしいのですがね。
作品の目玉と思われた殺陣作画が4話以降あまり見られなかったのは、ホントに痛いなと思いました。(1話の殺陣はマジに神だった。あのペースは流石に続かないか
脚本はどれも力を抜いているとは思えないですし、今クールではけもフレに並んで素晴らしいと思いました。(これとけもフレの脚本を比べるなんて、我ながらすごくおかしな話だと思いますが)
この手の勧善懲悪時代劇が嫌いじゃないなら迷わずおススメできる作品だと思います。

以下は視聴中の感想。
{netabare}時代劇も漫画も見てるわけじゃないんですが、鬼平犯科帳と言えばさいとうたかを絵のイメージがあったもので(笑
このキャラデザ、見た目はイノタケ(井上雄彦)っぽい感じですね。
いいんじゃないんでしょうかね~。流石に原作準拠のゴルゴ顔だと、アニメ視聴者層には受け入れづらいと思いますし、全然アリな路線かと思います。

江戸後期、主人公の長谷川平蔵を中心とした、盗賊をひっ捕らえる痛快劇。かつ、その中で描かれる人情系ドラマといった感じですか。
軽い気持ちで見たのですが……。これが中々どうして、面白いですね。

4話視聴。
いや~いい!本当にいい!
何がいいって、まあ脚本もですけど殺陣作画の良さですね。
この演出は確かにドラマじゃあ不可能ですね。
「斬られたァ~!」「ギャァ~!」とは言ってみても、あくまで芝居で、人がやってるから斬ってるふりしかできないというのは難しい所です。
しかしこのアニメは! アニメだからこそ表現しきれるところがあるッ! 飛び散る血飛沫ッ! 切られて吹っ飛ぶ腕ッ! 命の獲り合いとしての臨場感は抜群です。
しかもその作画を、自由自在のアングルから魅せられるってんだから堪らない。時代劇マニアじゃないですが、嫌でも魅了されちゃいます。

時代劇はドラマでやってろだの何だの言ってるトンチキは、まずこの殺陣作画を見てから言って欲しいものですね。{/netabare}

投稿 : 2022/11/26
♥ : 21

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

鬼の平蔵と悪党、部下、家族との心に染み入る人情劇

江戸時代の火付盗賊改め方(凶悪犯罪専門の刑事部隊の様な組織)の長官、鬼平こと長谷川平蔵の活躍を描く作品。

アニメ化にあたり、原題「鬼平犯科帳」から「犯科帳(事件簿)」を削ったのは、謎解きやサスペンスより、鬼平とそれにまつわる人物達との人情劇に的を絞ったからなのでしょう。
事実、原作の魅力はそこにあるので、アニメの尺に収めるよう巧く絞り込まれた脚本は秀逸です。

主人公「長谷川平蔵」は実在した人物であり、史実に基づいた平蔵の生い立ちや事蹟から、原作者の池波正太郎先生が着想を得て、リアリティのある人間味溢れた好漢として描いています。

鬼と恐れられる平蔵ですが、悪に対する正しさや強さだけではなく、若き日に鬱積し放蕩無頼をした経験から、人のつらさ弱さを思い量る事ができ、遊び心もわかる、硬軟併せ持つ度量の大きさがあります。
それでいて、過去の行いに悩んだり、家族や部下との接し方に迷ったり、完璧ではない人間らしさも見せ、憧れだけではなく親近感も感じて万人を魅了します。

また、1話完結の各エピソード毎に登場する人物も、悲喜こもごもの心情が丁寧に描かれ、悪事をはたらく者にさえ同情してしまうほど悲哀を感じ、鬼平との心の交流に毎話、胸が熱くなります。

時代劇は年寄りくさいイメージがあるかもしれませんが、私は、20代の頃に「鬼平犯科帳」の原作小説や実写ドラマにはまりました。
20年以上前の当時としても、それまでの勧善懲悪物の時代劇とは違う斬新さを感じたので、今作はアニメの新ジャンルとして、今の若い方にも是非観て楽しんでいただけたらと思います。

作画

キャラクターデザインは時代劇らしく渋めですが、鬼平は、実写の貫禄ある中村吉右衛門さんよりスタイリッシュでアニメらしいカッコ良さ。
個人的には、実写で故3代目猫八さん演じる密偵の彦十が好きだったんで、その雰囲気が一番出てるキャラ画がベスト!
女性陣は和装美人揃いで、お順の幼女っぷりもカワイイ♪

剣戟シーンのアクションは実写の殺陣の方が見応えがあるように感じましたが、今作の見せ場はソコではないので、人情劇の舞台となる江戸の町並みなどは丁寧に描かれていて、作品世界にどっぷり浸ることができ、作画全体は概ね良好だったと思います。

音楽

OP、ED共に時代劇ドラマらしい作りで往年の時代劇ファンがアニメを観ても納得できるのでは。
由紀さおりさんの歌唱も良かったけど、個人的には、自分が観た当時の実写ドラマのジプシーキングスのEDが、強烈に余韻感漂う曲で印象に残ってます。

声優

これは気合い入ってますね。主演の堀内賢雄さんをはじめ、洋画の吹き替えを長年されてる様な重鎮揃い!作品に重厚さを与えてます。
一話ごとのゲスト出演もベテランから話題の新人声優さんまで豪華です。

最後に

この1クールでは、原作の中から主に、平蔵をはじめ密偵達を含む部下や家族の主要登場人物を紹介する短編でシリーズ構成されましたが、100話以上ある原作には長編も含め、まだまだ観応え十分なエピソードが盛り沢山あるので続編の制作に期待します。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 18

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

健闘した

僕は時代劇を見る人間ではありません。
有名な映画をいくつか見たことがある程度なので、「鬼平犯科帳」も名前くらいしか知りませんでした。

それでも、親が時代小説好きだったり、僕も結構昔ですが池波正太郎さんの小説を読んだことがあったので、
話のタネにと軽い気持ちで視聴しました。

結論から言うと、放送前にあったであろうアニメファン・時代劇ファンの不安も、
ある程度は払しょくしたコンパクトな良作になっていたと思います。

原作を読んでいないので「原作やドラマとここが違う」みたいな話はできないのですが、
長めのエピソードを上手く1話にまとめることに相当苦労しただろうと思われます。

そんな中でも、僕のような「鬼平犯科帳シリーズ」完全初心者が楽しめたということは、
ある程度「成功した」と言っていいのではないでしょうか。

やっぱり堀内賢雄さんの声は最高ですね。
彼の声がこの作品の、かなり大きな柱になっていたと思います。

作画は劇画調で、「おもひでぽろぽろ」を思い出すほうれい線には好みが分かれるかもしれません。
僕も、子どもはもうちょっと漫画チックなデザインにしても良かったように感じないこともないです。

あと、モブCGですね・・・。画面の隅々までくまなくチェックしてしまう
僕のような面倒くさいオタクからすると、結構厳しかったです。
いっそのこと、モブも背景さんに描いてもらったほうが(背景の一部にする)
モブが動いていなくても見栄え的には好みだったかもしれません。

しかし戦闘シーン(特に序盤のエピソード)は、
ベテランのアニメーターさんが担当されていたということもあってめちゃくちゃカッコ良かったです!
この殺陣は一見の価値ありです。

放送が終わって、賛否両論が聞こえてきています。しかし、世間でよく使われている"賛否両論"が、
実際は"否"の方が多い(と思われる)傾向であるのに対して、
今作のレビューは本当の意味での"賛否両論"な気がしています。

もし、ある程度やっていける目途が今作で立ったのならば、
今回スポンサーでもあった時代劇専門チャンネルで定期的にアニメーション制作(企画)をするなど、
「時代劇アニメ」という意外と未開拓なジャンルが広がるきっかけになったらおもしろいなと感じています。
("特殊能力"とかが出てこない純粋な時代劇って意外と少ないですよね)



参考動画:「池波正太郎作品の映像化」→ https://www.youtube.com/watch?v=E6X_DMaznBM

投稿 : 2022/11/26
♥ : 15

68.3 13 武士アニメランキング13位
アンゴルモア元寇合戦記(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (237)
777人が棚に入れました
13世紀。モンゴル帝国はその版図を東西へ一挙に拡大。
後世ノストラダムスの予言書を研究する歴史家たちはこう唱えた。
「モンゴル―それは”世界を滅ぼす大王(アンゴルモア)”の出づる地である」と―
そして、モンゴル帝国の勢力が日本へと向けられる。

1274年、文永の役。

中世日本を揺るがす大事件「元寇」を斬新な視点で描く本作は、
率土の地・対馬で、圧倒的な勢力に対し、
逃げ惑い、抗い、奮起し、立ち向かった人々の姿を描く。

全てを失い罪人となった朽井迅三郎を筆頭に、
それぞれの「一所懸命」を貫く彼らの葛藤と覚悟の戦いが幕を開ける!

声優・キャラクター
小野友樹、Lynn、小山力也、乃村健次、斎藤志郎、堀江瞬、竹内良太、小林裕介、浜田賢二、柴田秀勝、鈴木達央、立花慎之介、小野賢章、ボルケーノ太田、小松未可子、米山明日美、原奈津子、子安武人、利根健太朗、松山鷹志
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

着眼点と物語の切り取り方が斬新

原作未読。最終話まで視聴。

元寇の中の”対馬の戦いのみ”にスポットライトを当てた作品。
元寇と言えば、{netabare}日本側の勝利の印象が強かった{/netabare}けど、その裏では・・・。
着眼点と物語の切り取り方が斬新で、とても面白かったです。

圧倒的に多勢に無勢の戦い。
圧倒的に不利な状況の中、必死に戦{netabare}い、そして逃げ惑{/netabare}う主人公たち。
息をもつかせぬ展開には圧倒されました。
が・・・。

【以下、酷評なので隠しておきます】
{netabare}全体を通じて、{netabare}戦闘シーンがしょぼい。
全体に霞がかかったような、先行き不透明な感じがひしひしと伝わってくる作画の工夫はとても良かった。
だけど、肝心の戦闘シーンが、とにかくしょぼい。{/netabare}

終盤の味方が次々と{netabare}討たれていく展開。
物語の展開上致し方ないんだろうけど・・・。
鹿乃のレイプシーン・・・。
討たれた場面すら描かれなかった鬼剛丸・・・。
何とも後味の悪い作品になってしまった。{/netabare}

そして、何と言ってもひどいのは最終話。
{netabare}唐突に現れる、何故か喋る白いサメ。
作品中、何の説明も無いので、全く意味不明。
そして、何故か生き残った主人公。{/netabare}
正直、少し興醒めした。
{/netabare}

【最後は褒めて終わろう】・・・重度のネタバレあり。視聴注意。
{netabare}ほぼほぼ、全滅に近い状態でのエンディング。
主人公と姫だけでなく、子供たちを多く生き残らせた演出は、絶望の中にも希望が見える気がしてとても良かった。{/netabare}

投稿 : 2022/11/26
♥ : 35
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

一所懸命の輝ける生き様は、死しても生者の中にいつまでも…

原作既読済で、対馬編の結末まで知った上で言えることは
タイトルに書いたことが一番心に残る物語。

<主人公の魅力>
1274年の元寇(文永の役)の史実の中のフィクション。
主人公、朽井迅三郎(くちい じんざぶろう)の英雄譚。
主人公は架空の人ではあるが、対馬の流人の口井兄弟という
記録に残る、文永の役で戦ったとされる人物が着想となったらしい。

朽井殿の魅力は、自ら置かれた境遇から決して逃げず、恐れず、
一所懸命に、出来ることを大胆に、どんな窮地においても冷静さを失わず、
攻めるべき時に攻め、退くべき時には退き、
しぶとくやり遂げる男の中の漢。

一見ドライで冷徹に見られがちな彼。
しかし仲間の名前を全員憶え、
その仲間死すとも、彼らを忘れることはない。

彼自身は、死への恐怖は微塵も抱かず、
九死に一生を得た場合も、まだ戦える、と闘志を失うことはない。
その彼の信念、知恵、気迫、根性は、周りの者をいつの間にか感化させ
士気を高め自己中心的な者たちも共に英雄の道に誘う。

そんな彼の有能さと度量こそが統領の器であり、
一所懸命の彼の生き様は、命を最大に燃やすことと伝わる。

以上の原作者の構築した主人公像が、
本作の最大の魅力だと思う。

<ヒロイン、輝日姫(てるひひめ)の魅力>
ヒロインの人物像もとても魅力がある。
{netabare}
迅三郎は、義経流(ぎけいりゅう)兵法と呼ぶ一流派を極めた武の達人。
元御家人だが権力闘争に巻き込まれ謀反者にされ流人に貶めらてしまった。
妻や子供など大切な家族は、流行り病で失って
無くすものは最早なにもない。
そんな彼は、生き死にの極限の渦中にあって、死は恐れず
色恋にも全く無頓着なのも道理でどこか達観している。

一方姫は、親族や信頼できる部下、島民をこの戦闘で続々亡くす。
自らの死とも常に隣り合わせの中にある。
そんな状況で折れそうな心を奮い立て、喜怒哀楽豊かに
島主としての立場を全うしようとする彼女。
彼女なりの健気な一所懸命さがいじらしい。

そんな姫だが、初心な彼女は、話を追うごとに
男らしく有能な迅三郎にどんどん惹かれ彼への信頼を深めていく。
そのプロセスが自然でキャラクターに感情移入しやすかった。
そして、そんな片想いの恋愛模様が殺伐とした展開の中で
一縷の望みを感じられて救いになった。
{/netabare}

<原作とアニメ>
コミック原作は、既刊10巻。
原作の対馬編は、アニメ放映中の
2018.8.25発売の第10巻(全40話)で完結した。
次巻からは博多編に突入とのこと。
{netabare}
アニメ第9話終了時点でこれを書いているが、
アニメはその時点で、原作第26話半ば(第7巻)まで描写。
残り3話で第10巻末まで描かれると思われる。

なぜなら、10巻の巻末の作者の雑記帳によると、
アニメ化は放送2年半前に立ち上がり
10巻分を全12話にまとめるのは早期に決まっていたよう。
当時まだコミック完結されていずとも
作者は、ストーリーは決定済だったので、アニメ制作者には
最終回までのラフなネーム原稿を描いて伝達済みとのこと。

さすがに原作10巻分の内容を
アニメ1クール全12話でまとめるには尺足らず感が濃厚。
{/netabare}
様々なキャラの深掘りがスポイルされ若干の物足りなさはあるが
主人公とヒロインの魅力がアニメでも割とよく描けている分、
アニメの個人的評価は高めで原作には及ばずとも十分面白い。

<アニメの作画について>
原作者はアニメの背景画を日本画のようだと表現している。
紗のかかったような原色を抑えたアニメでの独自な作画で、
松尾芭蕉の詠んだ俳句「夏草や兵どもが夢の跡」を思い出した。

物量的に圧倒的に不利で絶望的な攻防。
壮絶な死を迎える多数の犠牲者たち。
作画によりそんな地獄絵図も、悠久の時の流れの中では、
一夜の夢のように消えゆく儚さが漂う。
おかげで首切りなど、生々しい描写も随分緩和される。
なかなかセンスがいいと思った。

因みに原作漫画では、五体が切り刻まれる大量虐殺、暴行など
当時の戦時下のむき出しの残酷な人間の本性の一面が
アニメ以上に赤裸々に描かれ目を覆いたくなる。
しかし、その描写があればこそ一所懸命の重みが伝わる。
またキャラクター達の苦闘が一層リアルに伝わるのだと思う。

現代の日本を取り巻く国際情勢。
危機管理能力が問われ、国政と外交で一歩間違えれば、
領土侵略ということが十分に起こり得る今だからこそ
個人的には、一層深く心に響く物語になった。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 18

o-sanヌ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

韓衣裾に取りつき泣く子らを置きてそ来ぬや母なしにして

戦国時代や幕末を題材にするアニメ作品は数あれど「元寇」はなかなかないですものね。
それだけで貴重です。
今更ながらではありますが、これを機にいろいろ学ぶ機会を得たという事実は大変に大きいものだと感じました。
知れば知るほどに防人の苦衷や現地での凄惨な虐殺など、目を覆いたくなるような史実に目眩が致しますが、そうとばかりは言っておれません。
ググったところ、優れた歴史小説がいくつもあるようなので読み込んでみたいと思います。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 1

65.0 14 武士アニメランキング14位
シグルイ(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (148)
717人が棚に入れました
シグルイ HALF-BOX 虎 【期間限定生産】 寛永6年9月24日、駿河大納言・徳川忠長の一意により、駿府城内で御前試合の十一番勝負が行われた。
通常、御前試合は、無益に剣士の生命を失わせないために、慣例として木剣にて行うこととなっているが、周囲の諌めにも拘らず、今回の御前試合は真剣を用いる事が決定され、二十二名の達人らによる凄惨な殺し合いが幕を開ける。
左腕を缺損している隻腕の剣士・藤木源之助の前に現れた相手は、両目が真横一文字に切り裂かれた盲目・跛足の剣士、伊良子清玄であった。対峙する隻腕と盲目の剣士。両剣士には浅からぬ因縁があった…。

声優・キャラクター
浪川大輔、佐々木望、桑島法子、篠原恵美、加藤精三、堀江美都子、屋良有作、稲葉実、島田敏、小山力也、大林隆介、チョー

惑星マティーニ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

超硬派!和風版ベルセルク!? 残酷な剣士のテーゼ!?

ツンなし!デレなし!ここに在るのはシグルイ(死狂い)のみ!?
ここまで迫力のあるサムライアニメはないと思います。

実は以前に1話だけ見たものの残虐で痛々しいシーンが多くて目を背けてしまいお蔵入りとなっていましたが、何だか気になっている作品だったので、時間ができた際に改めて見てみました。
もちろんここに投稿するということは見事にハマりました!

舞台は江戸時代。寡黙な片腕の剣士(主人公)と盲目の美貌剣士(ライバル)が戦うシーンから物語は始まり、過去のエピソードに遡っていきます。
勝手ながらベルセルクのガッツとグリフィスのようなライバル関係を連想してしまいましたが、命をかけた真剣勝負のシーンは圧巻そのもの!

(ベルセルクの使徒みたいなバケモノは出てきませんが、しいて言えば岩本虎眼師匠はバケモノ級ですw。ちなみにプチ蝕みたいなシーンはあるかもw)

このアニメには派手なバックミュージックはなく、太鼓、琴、三味線、蝉の声、鈴の音、読経のSEなどが物語の臨場感を最大限に盛り上げており、手に汗握ってしまいます。

硬派、サムライ好きには激プッシュです!

投稿 : 2022/11/26
♥ : 6

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作を超えている

そもそも「駿河城御前試合」という時代劇小説の漫画が原作であり、漫画化は二度目らしく、二作目は少年チャンピオンで好評だった山口貴由が担当している。

山口貴由は原作を更にバイオレンスとエロスの濃い作品にしている。岩本虎眼の狂いっぷりは原作の小説ではないものらしい。

そしてなにより、原作のケレン味のある山口貴由によるデフォルメされた作画ではなくデッサンの整った劇画っぽい絵に変えたのは正解だったと思う。それによりあたかも事実として描かれているので迫力があり重みが増している。

劇画路線のアニメとしては良作だと思います。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 13
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

残酷さそのものがテーマ

時代劇です。
殺陣もありますが、激しいものではなく、一刀のうちに切り伏せるイメージです。
{netabare}
「三寸斬り込めば人は死ぬのだ」
頭部に正確に三寸(9cm)斬り込めば、確実に相手は死ぬ。
{/netabare}
そういった、現実的な斬り合いというものに対する描写も見所の一つです。

なお、グロテスクで残酷な描写が目立ちます。
内臓が平気でびよーんです。
作画が妙に良い分、グロテスクさ倍増です。

画面や台詞も陰鬱としたものが感じられます。
クスリとも笑えません。

笑えるのは{netabare}徳川忠長{/netabare}だけでしょうね。
こいつは本気で許せません。
{netabare}
目の前で忠長を諫めるため、割腹自殺をはかった直次。
それを見て笑みを浮かべた忠長。
直次がいまわの際に一言、
「…暗君」
この一言がとても印象に残りました。
{/netabare}

しかし、単に目を惹くためにそういうシーンを入れているわけではありません。
残酷さそのものが作品のテーマとなっています。

平気で裏切りや殺し合いが起こる、不安定な世の中。
そんな世の中で切磋琢磨し、何とか生き抜いてきた人々。
登場キャラクター達には、生々しい傷跡と共に、強い「執念」が感じられます。

そうやって必死になって努力してきた人々に、さらに殺し合いを命じる。
そこまでして得るものは{netabare}「たった一人の歪んだ快楽」{/netabare}。

逆に、失ったものは、
{netabare}
・出場剣士十一組二十二名
・敗北による死者八名
・相討ちによる死者六名
・射殺二名
・生還六名 中二名重症

・他、御前試合に至るまでの多数の命
{/netabare}

つまり、努力すれば報われる、正義は勝つ、そんな美しい机上の空論なんて最初からない。
それだけ世の中は不条理で、残酷なものであると訴えかけてくる作品です。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 21

67.4 15 武士アニメランキング15位
海賊王女(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (193)
606人が棚に入れました
これは、ある少女の記憶から始まる物語。18世紀、大西洋。父と船旅へ出ていたフェナ・ハウトマンは海賊に襲われ、たった一人小型ボートで漂流し、命をつなぎ留める。フェナが漂着したのは、国家が黙認する娼婦・男娼の島<シャングリラ>だった。10年後──。雪のような肌と白銀に光る髪を持ち、美しく成長したフェナは、初めての“仕事”を目前に控えていた。だが、それを受け入れることはできず、幾度となく想像してきた島からの脱出を決心する。迫りくる追っ手に絶体絶命のフェナは、真っ赤な鎧に鹿の角の兜をまとった青年・雪丸に救われる。雪丸は、フェナを「見つけ出す」と約束した少年だった。そして2人の“再会”は、フェナ自身に眠っていた言葉を呼び起こす。炎に包まれ、沈みゆく船。「必ず俺が見つけ出す!」と約束した少年。そして最愛の父が叫んだ、あの言葉──。「<エデン>に向かえ!」フェナはその真意を知るべく、雪丸たちと共にの謎を解く船旅へ出る。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

3回目視聴。女の生き方、戦い方とは?フェナの髪に注目。

 忍者と潜水艦を出したために、そして2話の和風の島が海外に迎合しているように見えて初回は評価は低かったです。3話の途中で切ったと思います。娼婦の島というのが、単なる掴みに見えたせいもあります。

 その後、結論が知りたくて、11話12話を見て「あれ、結構面白い話?」と思って2回目を見て見直しました。それは女の一生と出産について何かテーマがあるような気がしたからです。その時点でかなり評価は上げていました。

 で「平家物語」を見た後になんとなく、女がテーマつながりで、海賊王女もう1回みたいなあとなんとなく感じて3回目です。この短期間で3回も見させるんですから、うまい引っ掛かりがある含意がある作品なんだと思います。

 まずは娼婦の島です。これは結婚の事でしょうね。それも愛の無い結婚。経済条件での結婚のことです。金と引き換えに性行為のための奴隷になるかという事に見えました。フェナについては特に美と性行為のために生きることを強制されました。つまりトロフィーワイフです。髪については長い美しい髪を花で飾り付けていましたね。

 フェナは自分の尊厳のために脱走します。あるいは初恋の人への貞操のためかもしれません。ただ、ここで他人の手を借りないと上手く行きませんでした。

 その後、女を捨てて生きる=髪を切る。ベリーショートがそれを象徴していました。が、それも長く続きません。ショートヘアになりました。この段階で恋をしたということだと思います。

 アベルについた女海賊は結局女としてたくましく生きるのではなく、女を捨て男同様の粗野な存在になって生きて行く見苦しさのような感じです。それでも島の戦いで男たちは殺されているのに、女海賊は殺されないという区別を受けました。これは意図があると思います。

 それを不思議に思わず当然のように忍者に再び挑んでくるところに皮肉を感じます。結果的に男と同等の戦い方で、男のフィールドで挑み一撃でやられてしまいました。あの大砲に含意があるというのは言い過ぎかもしれませんが、ファルス的なものは感じます。(ファルスはググっていただければ。最終回の最後で数名生き残っていましたけど。女は戦いには弱くても生きることに関しては強くてしたたか?)

 これがヘレナとの対比になりますが、彼女は受け身で子供を宿すだけの存在でしたが、その子供を作り血を残すという点で戦いました。そして愛を貫きました。ここに本作は女の生き方、戦い方としての妊娠出産というテーマ性がある気がしました。

 そして女としての戦い…出産を終えて用済みになったヘレナは愛をアベルと確認し火あぶりになりました。ここでヘレナは髪を切られていますね。これは女性の処刑時の考証もあるでしょうが、女としての一生を終えたということかもしれません。
 で、この火あぶりの象徴としてなのか、戦う女の象徴なのか、ジャンヌダルクを出しました。これが効果的だったかどうか、です。
 あのガラスというかクリスタルを持って来たということは生き残って子孫を作ったということが言いたかったんでしょうか。ただ、そうなるとヘレナの火刑の意味とかちょっと何が言いたいのかわからなくなりました。ここはまた確認するかもしれません。

 それとちょっとわかりづらいのは、フェナの血筋は必ずイギリス王室の子孫じゃないといけないということではないんでしょう。遺伝子的にまずいですからね。
 だから結末の部分が初回は、結局雪丸とは子供作れないじゃん、と思いましたが多分違います…よね?現状、選択の巫女になる場合にはイギリス王室の子じゃなきゃいけないと解釈しています。
 
 考えてみるとフェナとアベルじゃ父親が一緒だったんですよね?異母兄妹という認識ですね?最後の最後で通り過ぎた子どもって…記憶を返してくれたということ?

 で、最後。フェナですが、髪、ロングになりました。つまり成長した、愛を理解したということですね。
 最終的にはもちろん存続を選んだということです。
 巫女としての試験として正しい選択をした、という部分ですけど、正しい選択というのはエデンに至る道のりということになるんでしょうか?ここがちょっと運命論みたいですね。

 フェナの正しい生き方とは何かは各エピソードの内容ということでいいんでしょうか。まあ各話に何か寓意があるかどうかは大した問題ではないと思います。実存主義的な不自由の中の選択こそ人間だ、みたいな感じでもないですね。構造主義の奴隷という意図なんでしょうか。フェナも選択させられている感じを持っていましたが、選択しているようで当たりまえの事しか繰り返さない…となるとノアの箱舟を選ぶ人は永遠に出てきません。

 結局、フェナは髪を伸ばし、白い髪=巫女から黒い髪=人間に戻って、雪丸と結婚し子供をつくり幸せな家庭を作りましたとさ、ということでしょう。


 ということで、考えるヒントは沢山散りばめられていて、面白かったです。フェナとヘレナの髪の変化から言って女性を描こうとしていたのは間違いないと思います。ジャンヌダルクもそれを裏付けていました。

 髪の白黒をもうちょっとわかりやすく象徴してくれると良かったんですけど…黒は碧水、黒髪なら洪水、白は乱雲。乱なら現状なら白髪だと分かりやすかったんですけど、逆でした。

 まあ、矛盾もあるので読み取れてない部分もあるかもしれませんが、フェナの冒険に何かの意味がありそうで3回目はかなり面白く見られました。うーんWIKI見たいなあ…見ちゃおうかな…と悩み中です。

 なお、アベルに救済があったのは、良かったですね。彼は最愛の人の火刑で気がふれてしまいました。その結果、手段を択ばない残酷な存在になりましたが、彼が芸術家であったことには意味があるでしょう。繊細過ぎたのだと思います。そして愛に最後まで殉じました。


 なお、作画で横顔の時に唇が捩じれていないで、ちゃんと輪郭を横切っておりしゃべると顔の輪郭線が動きます。これは最近のアニメで省略している作品が多くて、かなり高度な作画だと思います。髪や衣服も良く動いていました。

 作画に関しては、今作画がいいと言われているどのアニメよりもひょっとしたら手が込んでいる気がします。何より大変美しい画面でした。これに関しては素直に感動がありました。

 前回レビューで70点行かないといいましたが、80点はあります。

 最終回はいろいろ考えながら見ていれば全然唐突感は無いと思います。この結論があるから、作品としての意味が深くなると思うんですけど。最終回で評価が低くなったのもわかりますが…ちょっと寂しいですね。






以下前回のレビューです。

女性が子供を産まないと人類は滅びる…がテーマな気がします。

 どうでしょうか。考えすぎかもしれませんが、子供を産まない権利に対して人類として女性としてそれが正しいのか、という問いかけに見えました。その意味では思っていたよりも何かテーマ性が内包されていた気がします。

{netabare} 最後人類リセットか恋愛かみたいな世界系のような感じで唐突感がありましたが、これは露骨に子供を産まないと人類が滅びるよ?と言う部分があるので実は唐突ではないという気がします。
 まあ子供を産んでも争いが無くならなければ一緒なのですが、そういう難しい世界を我々は生きているんだということでしょうか。
 この最後の部分を言うためにあえて争いのシーンを沢山いれていた、ともいえるでしょう。

 1話で娼婦の島から髪を切って逃げ出し冒険するのは、女性としての生き方を一度捨てると言う象徴だと思います。冒険にでるとはつまり社会に出る選択ともいえます。
 少なくともフェナが女性を捨てているのは読み取れます。そしてヘレナの話と最後の選択があるのでやっぱり出産がテーマになっていると考えていいと思います。

 フェナは恋愛をするわけですが、戦いによる人類の滅亡みたいな訳の分からない話が突然でてきます。そして巫女として静観して子供を作って次世代へ引き継ぐか、全部滅ぼして箱舟に乗るか。

 子供を作らないという選択はすなわち人類の滅亡ととれます。つまり、子供を作らないで、箱舟=理想の世界に行けば人類は滅亡しますよ、と。
 ただ、箱舟に行っても男女2人ということなので、この辺はちょっと読み取り方があいまいですけど。

 箱舟は何でしょうね。理念の世界ですよね。まあ、変な言い方ですけど女性の子供を作らない権利というのは人間としてどうなのよ?という風に見えます。これの是非については私はここでは述べません。

 髪が黒髪になるのは現実に戻ると言う意味だと思います。髪も伸びていたのでつまり女性に戻ったわけです。子供を作る選択ですね。つまり本作は冒険譚に見えて、女性の生き方として子供を作るのはどうでしょう?という話に見えました(ひょっとしたら主張はニュートラルか、逆かもしれませんが)。

 ヘレナとアベルのストーリーは子孫を残すという目的で王の子を宿して、その子を守るために逃げ出して、死刑になった。無理に家庭に当て嵌めることはないですが、恋愛よりも子供を残すことに命を捧げ、一人の男を破滅させました。幸せよりも子供を産む運命あるいは選択を受け入れよ…と?
 女性の魔性性も描かれていました。男は女に篭絡されると冷静さを欠くのは古今東西共通でしょう。{/netabare}


 忍者に潜水艦。そして冒頭の娼婦の島。いろいろ幻惑されてちょっと過小評価していましたが、なかなか裏に言いたい事があるような感じで面白くまとめたと思います。
 無理に忍者、潜水艦にしないで、普通に西洋スタイルの海賊に海賊船で話は通じるのでそちらの方が見やすいと思います。欧米での放映で視聴者に迎合したのだとしたら、名作になりえたのに安易で残念な選択だと思います。

 ただ、そうやって話の深さが見えてくると、アニメは綺麗だし、冒険譚としても結構面白いと思います。

 追記 そういえばエデンにいるのはアダムとイブですからね。人はひとりでは生きて行けない…原罪…まで行くかわかりませんけどね。死が訪れるし、雪丸とは喧嘩ばっかりになるんでしょうか。

追記2 fenaフェナのfeは接頭辞でいえば女性ですね。femaleやfeminismのfeです。この名前はこれを意識はしていると思います。

(訂正 femaleのfeは接頭辞や語幹ではなく、ラテン語feminaを語源とする単語みたいですね。femaleとmaleで対になっているので誤解していました。この2語は語源が違うそうです。femi部分が語幹みたいですね。
 ただ、同様の勘違いを多数の方がされているようですし、fe…フェという語感に女性性を感じる方は多いと思いますので、フェナの名に女性の意味を持たせているだろう、という部分は訂正しません)


追記3 肝心のこのアニメの評価を忘れました。テーマがあっているかどうかは別にして、冒険譚としてはちゃんと話を畳めていますし起伏に富んでいてそれなりに面白いと思います。海賊のバトルは迫力ありました。2話3話辺りがちょっとぬるい展開で過小評価しましたが、その2話がもったいなかったと思います。

 一方で、ストーリーとしてやっぱり脚本や設定は甘かった部分があると思います。

{netabare}  まず、伏線らしきものがよくわかりません。碧水と乱雲、流れる水と乱れる雲と言っていましたがこれの意味は?。青と白のモチーフで作画はそれを意識していたんでしょうけど。OPも海と真珠でやはり青と白ですね。世界観でしょうか。

 そして設定の核になるジャンヌダルクを出す意味と選択の巫女の定義ですね。ジャンヌダルクは選択の巫女。ジャンヌダルクは火刑にあっています。
 母親は選択していないのに火刑になったんでしょうか。この2人を出すという事は物語論としてフェナの先祖たちは火刑にあっていると取れます。

 選択の巫女って誰が何をするんでしょう?全員選択したということ?母親は戻って来た後もアベルのことを覚えていたので選択していないと思います。
 選択させられているのに、選択できたから証明?ひょっとして母親は選択をどこかで間違ったから火刑?ジャンヌダルクも?巫女は選択を間違えると歴代火刑だったという解釈でいいんでしょうか?
 選択の巫女って輪廻って言ってましたけど輪廻感はないですね。

 そもそもジャンヌダルクってフランスの少女ですよね?なんでイギリス王の血筋になってるんでしょう?

 とこの部分を考察すると「選択」というキーワードを使いたい、戦う女性=国のために戦い、魔女として火刑になった少女…がなにかを象徴しているのでしょうか。戦う女性には悲劇が?わかりませんでした。{/netabare}

 あとはやっぱり忍者と潜水艦の意味が不明です。

 海賊が女だけなのは女の敵は女ということでしょう。

 と考えると1回見る分には楽しめましたが、総合評価は70点はいかないかなあ、再視聴はしないかなあというアニメでした。

長くなったので初回のレビューは消しました。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

解き明かされる石の謎。数奇なる運命の――終わりと、始まり。

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
アニメーション制作がProduction I.Gさんで、音楽を梶浦由記さんが監修されるとあっては気にならないはずがありません。
加えて、メインヒロインを「ちはやふる」の綾瀬千早を演じている瀬戸麻沙美さんが演じると言うんです。
この時点で私の中に「視聴しない」という選択肢はありませんでした。


18世紀、大西洋。

父と船旅へ出ていたフェナ・ハウトマンは海賊に襲われ、
たった一人小型ボートで漂流し、命をつなぎ留める。
フェナが漂着したのは、国家が黙認する娼婦・男娼の島<シャングリラ>だった。

10年後――。
雪のような肌と白銀に光る髪を持ち、
美しく成長したフェナは、初めての"仕事"を目前に控えていた。
だが、それを受け入れることはできず、
幾度となく想像してきた島からの脱出を決意する。

迫りくる追っ手に絶対絶命のフェナは、
真っ赤な鎧に鹿の角の兜をまとった青年・雪丸に救われる。
雪丸はフェナを「見つけ出す」と約束した少年だった。
そして2人の"再開"は、フェナ自身に眠っていた言葉<エデン>を呼び起こす。

炎に包まれ、沈みゆく船。
「必ず俺が見つけ出す!」と約束した少年。
そして最愛の父が叫んだ、あの言葉――。

「<エデン>に向かえ!」

フェナはその真意を知るべく、
雪丸たちと共に<エデン>の謎を解く船旅へ出る。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品はオリジナルなんですよね…
よくこういう設定が頭に思い浮かぶと感心してしまいます。
原作を手掛けられたのは、監督の中澤一登さんですが、アニメーターと物書きって全くジャンルの違う仕事だと思うんです。
「二足の草鞋を履く」とはこのような方を指すのでしょうか。

キャラの描き方も繊細ですし、キャラもぬるぬる動きまくっています。
この辺りは流石Production I.Gさんといったところでしょうか。

この様に総じて作品自体のクオリティは高いのですが、物語の展開はもう少し説明と工夫が欲しいと思いました。

例えば、中盤に登場したアベル…
この作品ではアベルをどの様な立ち位置に据えたかったのでしょう。
本懐を遂げるのが目的なら、アベルが執拗にやっていること自体の動機が弱く意味を見失います。
そもそもアベルに救いが必要だったのかは、正直今でも分かりません。

するとヘレナの登場した意味合いは完全にフェナのため…なら理解もできますが、そのあとの展開はこの作品からすると完全に蛇足だったように思います。

それと物語のラストの展開…もう少し説明が欲しいと思ったのは私だけでしょうか。
またラストシーンも、より鮮明に記憶に焼き付けておくためにも、もう少し台詞や仕草があれば良かったのに…と思いました。
だからラストを俯瞰すると少し曖昧さが残ったような気がしてなりません。

素材自体はどれも一級品ばかりが集まっているのが十分に理解できます。
料理の仕方や味付けで印象が大きく変わるとは、きっとこういうことを言うんでしょうね。
もう一度見返してみると評価や完走が変わるかもしれませんけれど…

オープニングテーマは、JUNNAさんによる「海と真珠」
エンディングテーマは、鈴木みのりさんによる「サイハテ」
個人的にはオープニングが大好きで、ずっと通勤中にヘビロテしていた楽曲です。

1クール全12話の物語でした。
ラストで若干失速した感が否めません。
中盤までは今期トップクラスの作品かもと思っていましたが…
でも、元々の素材が良いので高いレベルで鑑賞できた索引だったと思いました。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 24
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中盤までは面白かった

【紹介】
18世紀の大西洋で幼いころ別れた父親の言葉の意味を探すため世界中の海を冒険する美少女の話。

【娼婦の島】
{netabare}
最後までシナリオを見て思ったのですが、最初の娼婦の島の設定はあの悪名高い島をモデルにしているんでしょうか?
現実のあの島は売春どころではない悪魔のような所業が行われているようですが、
この作品の終盤の展開から考えて、あの島をモデルにしているんだろうなって気はしました。
{/netabare}

【作画と音楽】
すごくきれいでキャラデザも美しい、音楽もすごくいい!
世界観も綺麗で雰囲気がとても良く、好きです。

【キャラクター】
主人公は美少女という設定ですが、コメディな作りのせいかあまり美少女って感じはしないかも。
かなり個性的なキャラクターが多くて仲間内の雰囲気が好きでした。

雪丸が好きです。


【シナリオ】
{netabare}
設定は結構重いですが、全体的にコメディタッチで重さを感じさせないところが良いですね。

でもフェナと幸丸が結ばれて終わりっていうのは想像できてたし、それを期待してみていて、結果的にそうなったけど、最後の締めで余計なことして台無しに。
ハッピーエンド確かに期待してたけど、こんな終わり方を見たかったわけじゃない。

なんか急に物語を強引にたたみにかかったような印象の急展開についていけなかった。
世界を救うために自分のしあわせを捨てるか、自分のしあわせのために世界を捨てるか
急にこんなこと選択しろって言われても意味わかりません。

それで世界のために記憶失ってこんな救いのない自己犠牲を続けるために娘産んで、また娘も同じ選択を迫られて。
なんで私なの?ってフェナが言ってたけど、本当にその通りで、物語の中盤まで全くフェナがそんな特別な存在っていう様子なかったし

最初にフェナは見ず知らずの男のために自分の身体をささげる人生を拒否して逃げ出して、最愛の相手と信頼できる仲間を手に入れて幸せになったのに
記憶失って子ども産んで次世代に繋ぐための道具でしかない? それが嫌なら世界壊して自分がアダムとイブになれ?
せっかく逃げ出したのに、生まれた時から1話で彼女が拒否した人生が決定してて、しかも記憶なくして自分ですらなくなる。
つまり、フェナには最初から人生なんてなくて、子どもを産むためだけに存在する生贄ってことですよね?

第一話から最終話まで女性を便利な道具扱いするシナリオが酷い。
最初からそういうテーマだと示されていれば、そういう視点で見るので気にならないけど、終盤まで全くそんな感じじゃなかったので唐突に幸せな夢から悪夢に引きずり込まれたような不快感でした。

しかも、記憶なくして、そのあとなんで記憶戻ったの? その間に色々あったんでしょうけど、その「色々」を私は見たいのに全部カットしていきなりハッピーエンド。
記憶なくして取り戻してハッピーエンドというシナリオなら、幸丸や仲間たちが記憶取り戻させるために頑張る過程を見せるべきじゃないのでしょうか?

その過程を全部飛ばすなら、最初から記憶なくす必要ないと思う。あの選択はなんだったの?ってなる。
2クール予定だったのが、制作途中で1クールになってしまったんでしょうか?

{/netabare}

最後は本当に残念だったけど、それ以外は面白かったです。


【総評】
とても良質で、ディズニーアニメみたいな雰囲気のコミカルなファンタジー作品。
途中までは大人も子どもも楽しめるアニメだと思っていましたが、締めで失敗しましたね。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 32

72.2 16 武士アニメランキング16位
無限の住人 IMMORTAL(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (126)
563人が棚に入れました
武士というものがまだ存在していた江戸の世——。百人斬りと呼ばれた【不死身】の男がいた。その男の名は「万次」。万次は、父母を殺され復讐を誓う少女「凜」と出会う。凜は万次に、復讐の旅の用心棒になってくれないかと言う。初めは断る万次だが、凜に亡くした妹の面影を見た。一人では危うい凜の姿に、仕方なく手を貸すことに決める。しかし凜の仇は、剣の道を極めんとする集団——逸刀流。それは、不死身の万次すら追いつめる凄絶な死闘の始まりを意味していた。

声優・キャラクター
津田健次郎、佐倉綾音、佐々木望、鈴木達央、花輪英司、咲野俊介、桑島法子、ふくまつ進紗、秋元羊介、小原雅人、中田譲治、林真里花、白熊寛嗣、奈良徹、小林親弘、関智一、真山亜子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

MUGE・ん…異能っぽい

原作未読 Netflixもの

なんですけどなんとなく

 なんかタイトル知ってる~

三池崇史監督でキムタクの実写版が遠くない過去にやってましたね。それでみたいです。マンガそのものは1993年から20年ほど連載し完結。これはきっとブックオフで見かけてますね。実物に触れるのはこのアニメが初です。


 限り無き世界の住まい人


のお話。八百比丘尼より不死を授かったおっさんを主役に据えた時代劇全24話。ちなみに終始物騒なアニメ作品ですよ。痛快さとはほど遠く『カムイ伝(白戸三平)』『どろろ(手塚治虫)』の世界観に寄せたような感じがします。自分は無条件で好きなタイプな作品なので抵抗はなくそのまま完走。おそらく第1話からして雰囲気はばんばん伝わってくることでしょう。

まあけっこう身も蓋もないのがいいんですよね。生命は限りなく重くそして軽い。

 {netabare}『この奥方は好きにしていい。ただし娘の方には構うな』

平気でこんなこと言っちゃってる世界だったりします。{/netabare}

エロ・グロ注意表現がテロップで流れますので推して知るべし。主役のおっさんを津田健次郎さんが演じられてるわけですが、朝ドラでツダケンを知って「あら、アニメもやられてるのね?」とうっかり迷い込んだ奥さまが卒倒するグロレベルではあると思います。
声優さんに触れておくともちろん名の知れた方もいるわけですが、そんなこと以上に、セリフの多い主要どころに無名な声優さんがけっこう配置されてるのが特筆すべき点でしょうか。“代表作無し:主役級無し”な声優さんがわんさかいます。それがいいです。人知れず生まれ人知れず死んでいく儚さをキャストから感じたのは私だけでしょうか。

そして理不尽な理由で生命を落とすなんてことはザラな物語です。それを具現する尸良(CV奈良徹)みたいなキャラもおりますが、その点でなによりウケたのはOP曲by清春ですかね。傍若無人なエピソードに事欠かないアーティストさん。その頃SNSがあったら日々炎上しまくってただろう方のお声を冒頭に聴けるのは幸せでした。あれ!?よくわかんないですか!?僕だけに響いてる感じでしょうか。 くすんだ色調のアニメの中で鮮やかにここだけ色づいてましたね。
なおEDはものすごく好きです。毎度変わるというのも良いのですが、作品世界を見事に表現してるといっていいでしょう。贔屓の引き倒しみたいになってきた(・_・;)


少しだけ具体的なところも。
ヒロインは浅野凜(CV佐倉綾音)。町道場の師範の娘だった彼女は目の前で父を惨殺され、母を凌辱された末に行方不明という憂き目にあう。犯人は勢力拡大中の一門“逸刀流(いっとうりゅう)”で面も割れてるところでヒロインが仇討ちを誓いスタート。道中「用心棒が必要じゃろうて」との婆(八百比丘尼)の助言から、万次(CV津田健次郎)と接触し助けを乞うみたいな導入です。そこに万次の不老不死という設定が絡んでくるわけです。
だいたいこういうのも暗黙の境界線みたいなのがあって、

【仇討ちもの】
 並:仕留めたぞ!ヒャッハー
 上:憎しみを超えたなにか
 下:{netabare}憎しみを超えたなにかに挑戦した似非ヒューマニズム{/netabare}

【不老不死もの】
 並:ゲットしてハッピー
 上:そう良いことばかりではない。むしろ…
 下: …

シンプルに夢見てウヒャウヒャする“並”は場合によっては清々しさが際立つ良作だったりします。そんな物事は単純じゃないのよってのを巧みに見せてくれると“上”。さらに「そうきたか!」と驚きのようなものがあると“特上”になるんだと思います。“下”は書くつもりありませんでしたが、“上”に挑戦したもののツメが甘くてうすら寒い作品の山が横たわってる現状を憂い一応書いときました。本作でもヒロインが正義感溢れる一本気気質だったので一歩間違ったらドン引きする展開が待ってたと思いますよ。でもまあそうはなりませんでした。ちなみに不老不死ものはあまりハズレを引いたことがない気がするので“下”相当は該当なしとしてます。

 ・死ねないことの苦しみ哀しみ
 ・寿命差で生じる死に別れの悲哀

あたりがお約束でしょうか。本作は“上”を狙って“上”を獲得した作品だったといえます。雰囲気や見た目もしっかりと世界観に合わせながら、変化していく仇討ちの意義を見つけようと凛が迷い悩み答えを出していく過程は納得感を得られます。不死である万次の諦観みたいなものには“もののあはれ”すら感じた私です。
難点は少しばかり雰囲気勝負だったところ。けっこうな登場人物数を回しきれたかも微妙なところ。おそらく詰め込んだ部分もあるのだろうと思われます。それでも破綻したとはならないのは、物語のエッセンスをきちんと抽出し省略せずに我々に提示してたからだと思います。しっかりと堪能しました。



※ネタバレ所感

■万次さんのここが良い

強くないところです。万次さんいつも殺されてるのに自信満々なんですよね。それが強がりだとわかってくると深みとコクが増してきます。

{netabare}どこだったかで「こんな(身体)になる前に100人斬ってんだぞ」と言ってたような。不死身の肉体なんて妖(あやかし)ないし化け物扱いです。だから無敵なんだよという目を向けられたのに反して出た万次の一言。人間の頃から強かったんだぞ!と叫んだわけです。
正しくは不死身ではなく死ぬこともある万次さんの肉体に本人はとうに嫌気がさしている。でもどうしようもない。自嘲気味ながら自分の体を呪う手前みたいなスタンスで己に向き合ってたかと思います。そんな諦観めいたある種の達観した境地までいったおっさんのように見えて実はそうでなくて「人間の頃の良かった自分」への憧憬めいた感覚が残っているところが面白い。{/netabare}

{netabare}剣術も最強ではない。おそらく“町(村)レベルで強い!”くらいなもんだったんでしょう。
手練れがわんさか登場する時代劇です。熟練の剣客同士の手に汗握る熱戦を主人公を主語にして展開されればわかりやすかったのかもしれません。
同時に流れるような達人の剣技を作画で魅せてくれれば拍手喝采だったでしょう。

だがそうではありません。最初私はそこが不満でした。気持ちよくない。
しかしながら、そこらへんにいる腕自慢のおっさんがひょんなことから不死を得てしまった悲哀を表わすにはベストな選択だったような気がします。最強剣士が不死になる設定なら不老不死の意義や意味なり目的がわりとはっきり見えやすいとなるはずのところをそうではなくしてるわけです。
死んだと油断させといて不意打ちするみたいなとこあるので、バトルとして見たら消化不良もいいとこですがこれはこれで良し。流麗な剣技は他の人に任せてるところあるのでそっちで満たしましょう。{/netabare}


■日本の風景

欧州を舞台にした作品だと100年前200年前と遡っても街の景色がそう変わらないことは多々あります。橋だったり教会だったり平気で築400年とかあって、この前観たルネサンス期を描いた作品では舞台のフィレンツェの観光名所ともなってる有名な橋がそのまま描かれてたりもしました。

 石造と木造の違い

日本とヨーロッパの違いです。日本は戦争で主要都市が焼け野原になったこともあり、文明開化や大正浪漫はたまた戦時を描いた作品での街の風景は今と異なり当時の建造物はほぼ残ってません。またそのことを特に違和感なく当たり前のことと受け止めてきました。

 切り取った時間軸で風景は変わる

{netabare}それが何話だったかの“白川郷”。江戸を抜けて金沢へ向かう道中ということで道程も合致する。作品で描かれた白川郷がそれこそ観光で訪れた景色そのまんまでいたく感動しました。なにせ時代劇において今現在見てる景色そのまんまという経験がなかったもので。歴史の縦の糸が繋がったかのような稀有な体験でした。{/netabare}


■いっとうりゅう

最終話でサラッと…

{netabare}時が流れてましたね。

「土佐で魚釣ってたらアメリカ船に連れてかれ」
「萩で牢に入れられ」
「京都で久々にいっとうりゅうの名を聞く」

ってそのまんま竜馬さんじゃないですか(笑) 投獄されたかは知らんけど萩行ってますしね。吉田松陰に会ったり新撰組連中と親交があったことを伺わせる最終回です。なんか歴史の影に万次あり!みたいな。これ個人的には微妙でした。歴史の本流にはかすりもしないところで徒花のように生きた人達の物語だと思ってたところがあったのでなんとなく腑に落ちなかったです。
※注)ジョン万次郎説もあるとのご指摘あり{/netabare}



万次と凛の仲の描き方もあれで良かった。
ごちゃごちゃ言わんでも目と目で通じ合うくらいの信頼関係はできてたんだと思います。実写版でキムタクを起用したのはそういうメタファーなんですよ(嘘)。



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

-----

2020.09.16 初稿
2020.10.30 修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2022/11/26
♥ : 40
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

しっかり練られた物語

原作未読。最終話まで視聴。

物語がしっかりをしているから、とても見ごたえのある作品でした。
最近多い、安っぽい物語に飽き飽きしていた所だったので、かなり見入っちゃいましたね。
【重要なネタバレなので未視聴の方は飛ばして下さい】
{netabare}【重要なネタバレなので未視聴の方は飛ばして下さい!】
{netabare}ラストの、天津VS吐の戦い。
当然のように天津を応援している自分がいて・・・。
天津は凛の仇なのに・・・。{/netabare}{/netabare}

津田健次郎さん、佐倉綾音さんの演技もとても良かったです。

物語の性質上、エログロ描写があります。
そういう意味で視聴者を選ぶ作品かも知れません。

エログロ平気って方は、一見価値があるかも知れません。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 22

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

傑作級の原作を高度なレベルで再現した、素晴らしい作品

1話感想 4.0 作画のレベルは高いですが、原作のレベルが高すぎて…。
うーん、いや、クオリティは申し分ないです。
非常にレベルが高く、内容も面白い。
アニメとしては出来が良いと思います。

…ですが、原作既読なんですよねぇ…。
うーん、原作があまりにレベルが高すぎると、それをアニメ化すると、ちょっとがっかり感が出てしまうのは仕方がないのでしょうか。
いや仕方ないだろうな…。
あの原作を100%そのまま動かせって、無理ですよね。
それはわかっているのですが。
でも、本当に質の高いアニメだと、そんな期待にも答えてくれるから、ついね…。

もちろん本作は普通以上に質が高く面白いのですから、余計な文句を言わずに楽しみたいと思います。

全話感想
原作の方が… というのは、まあありますが、しかし1枚絵とアニメで同じクオリティにするには、アニメの方が何百倍も労力がかかるのは当然。

その中では、非常に素晴らしく頑張ってくれたと思います。
終盤に至るまで作画は非常にレベルが高く、素晴らしいクオリティでした。

原作既読ですが、内容の方も良くまとめて、良く描けていると思います。劣化はほぼ無いどころか、昇華している部分もあるくらい。

非常に良いアニメ化でした。いやもう、傑作の原作を台無しにするアニメが非常に多い中で、良く頑張ってくれました。
正直、最初は懸念していたのですよね…。原作が好きであればあるほど、アニメ化ではがっかりすることが多いので。

しかし本作はそんな不安を大いに裏切ってくれたと思います。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 6

61.4 17 武士アニメランキング17位
お伽草子(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (60)
417人が棚に入れました
時は平安時代中期。飢饉と疫病が蔓延し、都はすっかり荒廃していた。しかしそんな状況に際してもなお、武士と陰陽師は未だ覇権争いの手を休める事はなく、下につく民に手を回すことは殆どなかった。
そんな状況を見かねた朝廷は、弓の名手である源頼光(みなもとのらいこう)に、都に平安をもたらす不思議な霊力を持つという伝説の勾玉を探し献上するように命じる。しかし頼光は疫病に倒れてしまい、源家の末娘、光の君(ひかるのきみ)が正体を隠して、兄に代わりに男装の令嬢として勾玉を探す旅に出ることになる。旅の共として光が信を置く渡辺綱(わたなべのつな)を従え、2人はかつて都より土蜘蛛族に奪われた勾玉を取りかえすために常陸国という地を訪れるが…
旅を通じてさまざまな人に出会い、そして困難にぶつかっていく光達。都の美青年の申楽師、万歳楽(まんさいらく)との淡い恋や、安倍晴明(あべのせいめい)の暴かれざる陰謀を胸に秘めつつ、光は共を従え都のために満身する。

声優・キャラクター
水沢史絵、三宅健太、杉山大、佐久間紅美、水田わさび

マッシー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ストーリーが面白い

知られていないが、大変すばらしい作品。
100作品以上色々なアニメを見てきたが、
その中でも上位5位以内に入る作品だと思う。
ラノベ原作で、どれも似たり寄ったりのストーリーなのに
面白いといわれている最近の作品よりは
確実に面白いと思う。

平安時代から現代へ登場人物を転生させる物語のながれが
見事である。
また、ラストの山手線を回って五芒星を完成させるという
発想がすばらしいと思った。
難をいうなら、主人公の現代での性格がうざったいこと
くらいであろうか。

ただ、自分は物語に出てくるある場所が地元で、
なぜか登場する地名もよく行く場所ばかりであり、
この場所でこんなことが起きてる設定なんだと感動したが、
東京の風景を知らない人がみると、別段よさを感じないアニメ
かもしれない。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 1

69.7 18 武士アニメランキング18位
信長の忍び ~姉川・石山篇~(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (114)
372人が棚に入れました
第3期「姉川・石山篇」では、織田・徳川家康軍と浅井長政・朝倉景健軍による大規模野戦「姉川の戦い」が描かれ、信長とその義兄弟である浅井長政が敵味方に分かれて激突する。

声優・キャラクター
水瀬いのり、羽多野渉、村瀬歩、たかはし智秋、三森すずこ、山口勝平、関智一、内匠靖明、岸尾だいすけ、小山力也

衛狸庵 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

めっちゃおもろいやん!

三期目となりましたが、一期目からの勢いは衰えず、それどころか益々面白くなってきました。

一期目から、オープニング曲がとても良いんだよねぇ。

ショートアニメの短い時間で、盛り込めるだけ盛り込んだ内容は、駆け足でストーリーが進みますが、決して薄ぺらくなっていない。
原作は未読ですが、アニメとして面白く上手く仕上がっていると思います。
ただし、歴史上の人物と言われるだけの個性的なキャラが沢山出て来て主人公千鳥の影が薄いようにも思えました。

アニメとしての動きはと言うと、止絵的なシーンが多く紙芝居ポイですね。

まだまだ続くようですが、これからの信長って過激になってくるんですよね。
このアニメの雰囲気に合うのかな……
でも、期待しています。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 3

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

勝てば官軍負ければ賊軍

3期です。



歴史に疎い私ですが、これだけ登場人物が出ているのに名前を知らなすぎだと思った。
私は記憶力は良くないが、
一度見たこと聞いたことは「なんかどっかで」という感覚はある方だと自認している。
しかし、あまりにもそれがない。
多分、高校までに学んだ歴史の教科書にそれらの名前が載っていなかったのだろう。

当たり前の話だが、将軍ただ一人で戦に勝つとか負けるとかは、ない。
内閣府の様に総理大臣がいて大臣がいて官房長官がいて官僚がいて…(雑)

戦国時代では現在の日本領土内にその内閣府みたいのが数十とあったのだろう。
そうすると記録に残っていても教科書に載らない人物が山ほどいるわけだ。
で、デカデカと名前が掲げられるのはこの時代だと勝利をたくさん収めた者となるわけだ。

一つ一つの戦を見れば名将や名手やらが出てくるが、
2000年を超える歴史を築いた日本では本一冊程度に網羅されるわけがない。

そういう時代だったんだなぁ。

投稿 : 2022/11/26
♥ : 5

61.4 19 武士アニメランキング19位
オリエント(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (81)
209人が棚に入れました
鉱夫になるための学校に通う少年・武蔵は、武士になる夢を持っていた。しかしそれを周りに言えずにいた。なぜなら武士は「150年前まで日ノ本を支配していた“化け物”」とされていたため。一方、鬼は神と崇められていたが、鬼こそが人間の世界を支配する“化け物”であり、鉱夫は鬼の食べ物である金属を死ぬまで堀り、奉納する仕事だったのだ。武蔵はそれを知っていたため、鉱夫として鉱山に内定後入山し、鬼と対面。鬼退治を宣言。周りにも正直な夢を告げることができたのだ。武蔵の幼馴染の少年・小次郎も「鬼鉄騎」でアシストに現れ、5年間こっそりと修行していた武蔵は「千旋烈斬剣」で鬼を倒す。武蔵は小次郎に、2人で幼少期に誓った「武士団の結成」を誘う。しかし、小次郎の中で武士になりたいという夢は薄れかけていた。武士の血の流れる小次郎は昔から迫害されてきたためである。そんな時、鬼の親玉、鬼神「炎獄天狗」が5年ぶりに降臨し、金属である小次郎の刀を食そうとする。刀を奪われることに、喪失感を感じた小次郎は、自分の中にある武士としての誇りを自覚する。刀は一度鬼神に食されてしまうが、鬼神の腹部の硬い表皮を武蔵が割り、刀は取り戻され、小次郎は今度こそ武蔵と共に「最強の武士団」を作ることを誓うのであった。

声優・キャラクター
武蔵:内田雄馬
鐘巻小次郎:斉藤壮馬
服部つぐみ:高橋李依
武田尚虎:日野聡
犬飼四郎:下野紘
犬坂七緒:和氣あず未
小雨田英雄:羽多野渉
真田青志:石谷春貴
山本春雷:大西沙織
鐘巻自斎:小西克幸
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

奇を衒わない丁寧なアニメ化

2022年冬アニメ。原作は大高忍の漫画作品。全12話。

原作はちょうど1クール目終了まで読んだことがありました。確か5巻程までだったと記憶しています。
このアニメ化一番感じたのは愚直なまでの「丁寧さ」ですね。


【声優・音楽】
OP、EDの曲は可もなく不可もなく。
音楽はもう少しバリエーションが欲しいというか、戦闘曲で同じ曲が毎回かかるのは気になる…。
声優さんは皆上手な人なので期待通りでした。ただ、武蔵と小次郎は声の高さがもう少し違うと聞き分けやすそうかな…。
つぐみがちょっと気が抜けるような真面目なような、可愛らしい演技でとても良いですね。


【キャラクター】
武蔵、小次郎、つぐみの3人を好きになれるかどうか、応援する気持ちで見られるかどうかが評価の分かれ目かもしれません。私は3人にはずっと楽しく仲良くしてて欲しい(笑)。
大高先生はトリオの描き方が上手くて、アニメでも丁寧にやってくれたのは嬉しいですね。


【作画】
演出はわかりやすいけれどもう一声!と感じました。
作画は頑張ってくれていて好き。頑張っているというのは、基本的に大事なシーンにリソース振っているという意味です。
具体的には、戦闘シーンとキャラクターの感情を描くシーンに注力してるんですよね。この作品で見て欲しいのはここですよ!とはっきりしている。
長期シリーズとなるかも知れない作品ですから、この割り切りは必要なことだと思います。
{netabare}
実は原作者の絵柄の再現も大事なシーンでやってくれていて、そこもなんだか嬉しいです。
大高先生は単純化やシンボライズが特徴的で独特の歪み方があって、その妙にクセになる部分が再現されている。なかなか大変な作業ではないかと思われます。
多分アニメ版ゲッターロボアークで原作の絵柄の再現が嬉しいと言ってたファンの気持ちってこんなだったんだなあと。確かに嬉しい。 {/netabare}


【物語】
{netabare}最初はなかなかゆったり進行で、ペース配分が合わないかも…と思ったりもしたのですが、中盤からは各話の最後の引きをよく考えてあって少し安堵しました。
原作はちょうど1クール終了くらいまでは読んだことがあるのですが、だいぶ前なので細かい所は記憶が曖昧で、新鮮な気持ちで楽しみました。
おそらくほぼ改変せずそのままかな…?

この1クールでは、家族(コミュニティ)との関係と、上位者や理不尽な仕打ちに対する反骨精神と下剋上が描かれています。
「鬼に対する反抗」と「コミュニティ内での歪んだ関係性への反発」が”人間としての自立”という同じテーマに帰結するのですね。

本作の設定では武士団の基礎は血縁の繋がりです。
けれども武蔵達の武士団は発足したばかりで、メンバーの3人は血縁ではありません。疑似家族ではありますが、同時に縛り付けられた関係ではなく個人が受け入れられる場所であり、そこにいたいという心で帰る場所。大きなポイントになっています。

血縁や幼少からの家族関係が必ずしも良いものではないことは、つぐみと小雨田武士団のエピソードでしっかり描かれています。
つぐみは養父から自尊心を削り取られて依存してしまっており、つぐみに裏切られたと思った瞬間に養父もつぐみに依存していることが表面化する。武士団のみんなが好きだから寂しい離れたくないとゴネるつぐみは、まだ今は自立しているとは言えません。
この関係性に親離れ、子離れは描かれるでしょうか。(親離れのみ為されて、子離れが為されない可能性もありますが、それはそれでリアルですね…) {/netabare}

大高先生の作品の良い所は、若者が自分の足で立つのを大事に描いてくれること。リアルにし過ぎず、コミカルに明るくエンターテインメントに仕上げてくれます。
アニメでもそういったシーンを脚本で削らず、作画リソースを割いている。きっと2期でも丁寧に進めていってくれるのではないでしょうか。
秋の2期が楽しみです。
(2022.4.11)

投稿 : 2022/11/26
♥ : 9

しゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルなし

【物語の評価】
ストーリーの流れは王道といったところ。
【作画の評価】
一部では枚数を節約しているとか言われているが、普段YouTubeアニメを見ている自分としてはよく動いているし、ひどい作画崩壊もないし、何より戦闘シーンはちゃんと動いている。
【声優の評価】
特に敵二人(犬飼四郎と犬坂七緒)の狂気の演技は素晴らしかった。
【音楽の評価】
OPがかっこよかった。
【キャラの評価】

【感想】

投稿 : 2022/11/26
♥ : 0

58.0 20 武士アニメランキング20位
BAKUMATSU(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (29)
123人が棚に入れました
時は幕末。日の本の未来を憂い、各々の信念に従い突き進む志士たちが魂を燃やす時代。長州の風雲児・高杉晋作は、相棒の桂小五郎とともに徳川慶喜率いる幕府海軍船に潜り込もうとしていた。目指すは「刻(とき)を操る力」があるという伝説の秘宝、“時辰儀"。他ならぬ幕府がその力を我が物にせんとしていると耳にした高杉は『そんなやり方、つまんねぇ!』と時辰儀の破壊を企てる。一度は時辰儀を手にする高杉らだったが何者かに奪われ、追って向かうは慶喜のいる京の都。だが、そこで目にしたのは異様な姿で君臨する“巨城スサノオ"だった。自分たちが知る様相とは全く異なる町並み、民たちの様子に戸惑う高杉たち。そこは、仮面の将軍・無限斎に支配された、「もう一つの幕末」だった。本当に守りたいものは、刻を超えても変わらない――。熱き心を持った男たちによる全力の“イキザマ"を描く物語が今、幕を開ける!

声優・キャラクター
中村悠一、江口拓也、三木眞一郎、松岡禎丞、佐藤拓也、代永翼、多田啓太、鈴木達央、八代拓、武内駿輔、中島ヨシキ