漫画原作でライバルなおすすめアニメランキング 115

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの漫画原作でライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の漫画原作でライバルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.3 1 漫画原作でライバルなアニメランキング1位
ヒカルの碁(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1658)
8952人が棚に入れました
主人公・進藤ヒカルはごく普通の小学校6年生。祖父の家の倉にあった古い碁盤に血痕を見つけたヒカルは、その碁盤に宿っていた平安時代の天才棋士・藤原佐為(ふじわらのさい)の霊に取り憑かれる。
囲碁のルールも佐為がかつて憑いていた碁聖・本因坊秀策(虎次郎)の強さも知らないヒカルは、「神の一手を極める」という彼の壮大な目標に付き合わされる。
佐為にせがまれるままに最初は嫌々ながら碁を打っていたヒカルだが、次第に碁の魅力に取り付かれ多くの仲間との出会いやライバル達との戦いを通して成長していくのだった…。

声優・キャラクター
川上とも子、千葉進歩、小林沙苗、かかずゆみ、ゆきのさつき、津村まこと、伊藤健太郎、津田英三、藤原啓治、浅川悠、水田わさび、高木礼子、松岡洋子、鈴村健一、榎本温子

アラジン♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【ネタバレ有】 「ジャンプ史に残る“最高のライバル”!」

                            

 “最高の主人公”、“最高のコンビ”、“最高のライバル”。この3つが全てそろった作品に出会ったのは本当に久しぶりだった―。
 いやむしろ、そんな作品に出会ったことはほとんど無いと言ったほうがいいだろう。


 その中でも、“最高の主人公”がいる作品は、この3つの中では多い。
 例えば、コードギアスの“ルルーシュ”や、とある科学の“御坂美琴”などがそうだが、ここではあえて
「ジャンプ作品」、「少年漫画原作の作品」で考えさせてもらう。


 歴代のジャンプ作品で、“最高の主人公”といえば―、“孫悟空”、“浦飯幽助”、“緋村剣心”、“桜木花道”、“モンキー・D・ルフィ”、“うずまきナルト”…と、挙げればきりがないが―、
―少年漫画で傑作となる作品たちには、100%と言っていいほど、最高の主人公がいるものである。


 となると、比較するには残りの2つを見る必要がある訳だが―、“最高のコンビ”で見てみると、これがなかなかいない…というかそもそも“コンビ”というのが、“ライバル”とどこで線引きするかで、非常に難しい。
 なので、最高の2人組を考えた後、その2人がコンビかライバルかをその2人の“立ち位置”で分けさせてもらう。

 そう考えると、“最高のコンビ”は例えば―、“遊戯と城之内”、“トレインとスヴェン”、“剣心と佐之助”、“ゴンとキルア”、“真城と高木”…などになってくるだろう。


 そして残りが、(残りというかむしろ一番大事だが…)“最高のライバル”であるが、これは意外とイメージしやすい。

 “最高のライバル”と聞いて、まず真っ先に頭に浮かぶのが、“悟空とベジータ”だろう。この2人の関係は“別格”である。お互いに決して隣に立つことはせず、誰よりも相手と戦うことを求め、誰よりも相手のことを認めている―。
 これこそまさに、ライバルと呼ぶにふさわしい関係であり、その最たるものがこの2人だということには異論はないだろう。

 そして、もう一つ忘れてはいけないのが、“花道と流川”だろう。
 この2人も悟空とベジータ同様、“ジャンプ史に残る名ライバル”である。
(ただ、悟空とベジータと違って(というか、悟空とベジータの関係が珍しいタイプなのだが…)主人公が、天才的な実力を持つライバルを追う―という構図になっている)。


 と、ここまでジャンプ作品の中でも“最高傑作の作品”を挙げ、その作品内の“最高の主人公”や“最高のコンビ”、“最高のライバル”を挙げてきたわけだが、その理由は―、

 この「ヒカルの碁」という作品、ヒカルの碁内の“主人公・ヒカル”、“ヒカルと佐為”というコンビ、そして何より“ヒカルとアキラ”というライバルが、今まで挙げてきた作品たちと同等、いや“最高のライバル”という点で見れば、“ジャンプ史上1,2を争う”ほどの、“最高のライバル”であるということを、“比較”することによって感じてほしいためである。


 まず「ヒカルの碁」という作品自体が、「テニスの王子様」や、「ブラックキャット」、「アイシールド21」などよりも1つ上のレベルの作品だということ、「ドラゴンボール」や「幽遊白書」、「スラムダンク」などの“伝説レベルの作品たち”と同等だということを伝えたい。


 そして、“ヒカル”という主人公が、まさに“ジャンプ作品の主人公”というのにふさわしいキャラだということ―。

 “ヒカルと佐為”が、他の名作と比べても何ら遜色(そんしょく)ない“最高の名コンビ”だということ―。

 そして何より(ここ特に強調)、“ヒカルとアキラ”という関係が、数あるジャンプ作品の名作・傑作たちの中でも、1、2を争う“最高のライバル”であるということ―。

 …を(声を大にして)伝えたい―。



 “囲碁”という世界は、(囲碁だけに限らず、スポーツ以外のほとんどがそうだが)、体の動きがない分、普通に描けばかなり地味な画になってしまう…が、この作品はそうではない。

 そこが大ヒットした理由の一つでもあるのだろうが、盤面の展開がスピーディーで、打っている本人たちの“手の動き”や、“髪のなびき方”など、囲碁というものをまるで“スポーツ系の作品”のように(といっても囲碁はスポーツだが)、“迫力ある”シーンに仕上げており、観ていてその迫力に息をのむことは必至である。


 また、キャラ一人一人の“実力の表現”が秀逸で、序列で言えば、“タイトルホルダー”が頂点で、その下に段ごとの“プロ”がいて、さらにその下にプロを目指す“院生”や“アマ”がいるわけだが―、

―その人の“碁の打ち方”、“考え方”、そして“力のあるキャラが感じる何か”によって、例え勝てなくても、そのキャラが持っている“潜在力”をうまく描写することに成功している。

 なので最終的に、段位としてはアキラが3段、ヒカルが初段と、大したことなく見えるが、(最後まで観た人ならわかると思うが)、アキラとヒカルの実力は“段位”とは比べ物にならない。

 そこに、(残念だが)“和谷(わや)”や“越智(おち)”との決定的な差があり、この2人(=ヒカルとアキラ)に“計り知れない強さ”と、“期待値”が感じられ、観ていてワクワクしてしまう存在になっているのだろう。



 また、“ライバル”としての2人の関係ばかりに目が行きがちだが―、この作品がジャンプ作品である以上、忘れてはいけないのが、“主人公たちの成長”である。

 (また前述を参考にすると、)例えば、「スラムダンク」がそうだが、“初め”と“終わり”の花道を比べると、もちろん実力もそうだが、それ以上に“精神的に”成長していることが分かるだろう。
 そしてそこに、観終わったとき、花道というキャラを身近に感じ、たくましくなった花道に好感を持つ人がほとんどなのはそれが理由の一つだと思う。


 そしてわざわざ引き合いに出したことから分かるだろうが―、この作品のヒカルも同じように、初めの
“小6の頃のヒカル”と、終わりの方の、プロになって上を目指していく“中3の頃のヒカル”を比べて見てみると、「本当に成長したな…」と言うのが痛いほど伝わる。

 特に、“佐為との決別”の後、心を整理できた後のヒカルは、中3どころか、今の自分やまわりの大人たちと比べても“大人”で、「“心の成長”とはこうあるべきだ!」と、言わんばかりに、精神的に大人になったヒカルに、好感を持たずにはいられない。

 それでいてアキラとの関係だけは、小学生張りの子どもなのだから、その“ギャップ”に、さらに魅かれてしまう、上手い描き方である。



 また、“作画”の評価を☆4.5にしているが、正直なところ、終盤だけで言えば☆5.0でもいいと思っている。

 もちろんこの作品よりも、丁寧で、よりリアルに近い作画力をもった作品はあるが、それだけが“作画の評価”ではない。

 この作品は(観た人にしか伝わらないのが残念だが)、“囲碁”という世界を(このレベルの完成度では)初めて描いた作品であり、碁盤をはさんだ2人の対局を、「“迫力”というのは体の激しいぶつかり合いだけではない。“最高の心理戦”もまた、迫力を感じる1つなんだ!」という作者の気持ちが観ていてビンビン伝わってくる…、そんな描き方に成功している。

 なのでこの作品も、今までになかった描き方を成功させた“金字塔”という意味においても、最高評価をするにふさわしい作画だと思う。


 また、“キャラ”を描くとき、ただ画が綺麗であればいいというのではない。むしろ、キャラを描くうえで大切なのは“表情の変化”だと思っており、その点で言えば、作画の“小畑健(おばたたけし)”さんの画は一級品である(正確には、アニメでは小畑さんの画に似せて、別の人が描いているわけだが…)。

 特に、ヒカルやアキラが対局中に、“より厳しい場面に出くわすとき”や、“ヒカルが覚醒するとき”(広島での一局などがそうだが)の“目の力強さ”や、一見“冷酷にも見える表情”が―、いかにその一局に集中し、力を発揮しているかを測るうえで、大切なウエイトを占めている。



 (死ぬまでに、というのは大げさだが、少なくとも出来るだけ早く)、まだ現実の自分が“やる気を出せる”年齢である、“世界観を変えれる”年齢であるうちに、“観ないといけない作品”というものがある(と、自分は思っている)。

 それは“アニメ”だけではなく、“映画”だったり、“漫画”だったり、“小説”だったりするわけだが(あくまでそっち方面に絞って言っている)―、
―“ジャンプ作品”というジャンルに絞って言えば、「スラムダンク」と「ヒカルの碁」が、まさに“観ないといけない作品”である…と、(この作品を以前から見たことがある人からすれば今更な話だが)、この作品を観てようやく気付いた―。

 「スラムダンク」を観たこと、読んだことがある人は、「ヒカルの碁」に比べれば多いと思うが、スラムダンクという作品の価値を知っている人ほど、それと同等と言っているヒカルの碁という作品の“真価”が分かると思う。

 “バスケ”を知らなくてもスラムダンクを“ジャンプ史上最高傑作”と言っている人たちがいるように、“囲碁”を知らなくてもこの作品は楽しめ、そしてこの作品の素晴らしさに気付くだろう―。

 この作品によって、全国的な“囲碁ブーム”が起こったことからも分かる通り、“この作品に影響されて囲碁を始める”というのはストレートな話だが、別にそうでなくても、この作品は、観た人の“人生観”や
“世界観”を変えてくれる―。「頑張ろう!」とやる気にさせてくれる―。
 とにかく前を向きたい、向かなくてはいけない人たちにはぜひ観てもらいたい作品である―。


 最後になったが、“ヒロイン”は、“あかり”ではなく、“アキラ”である―と、その0.1%に目覚めてしまった人(自分含め)に忠告しつつ…終わり―。

 (終)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

懐かしくて見直したら今更ハマってしまいました(⋈◍>◡<◍)。✧♡

これリアルタイムで観ていたアニメなんですが,当時は好きだったもののめちゃくちゃ好きというわけではなかったので,タイミングが合った時にちょいちょい観ていた―という感じでした。
でも,原作の方もちょいちょい読んでいて,わたしは佐為が大好きでした♡
{netabare}それで,しばらく観なくなってからまだ観ている人に「そういえば『ヒカルの碁』ってどうなったの!?」って聞いたことがあって,自分の大好きな佐為がいなくなっちゃったと知ってしまい,観る(読む)気が失せてそこから一切ヒカルの碁に触れることはなかったんです。{/netabare}
でも,長い年月を経てたまたま最近観てしまったらやっぱり面白くて最初から最後まで一気に観てしまいました(^-^;
(―といっても75局もあるのでそれなりに日数はかかりましたが…。)
そしたら,当時よりもずっと大好きになってしまいました!!!

当時は完全に佐為目当て(?)で観ていたんですが,大人になってから観てみると相変わらずわたしの推しは佐為であるものの,他のキャラクター達がみんな魅力的すぎることに気付きました。
魅力的なキャラクターが登場するアニメなんて他にもいっぱいあるし,1番好きなキャラって言ったらまぁヒカルの碁ではないんだけど,その人数で言ったらヒカルの碁がダントツです。
なんでこうも良いキャラ揃いなんだろう。。
そして,普通こんなに話数があったら中だるみしちゃったり,面白くない回があっても良いものなのにもう全話面白いってどういうこと!?
「次!!」「次!!」ってどんどん観ていったくせに最後らへんは「あぁ。もうすぐ終わっちゃうよ。。」って観終わるのが惜しくなるくらいでした。

でも,まぁパーフェクトってわけじゃなくて,やっぱり最後あの終わり方はちょっと物足りなさを感じました。
原作も読めてないんですが,ちょっと調べたところ原作読んでもわたしをすっきりさせてくれなそうです。。
あとあたしの推しの佐為ね!!
{netabare}いつか消えちゃうのは幽霊のさだめなのだろうけど,「あのタイミングで!?」って思いました。
それに,ヒカルも佐為が消えることを分かってきちんと心の準備ができていたわけでもなく,お別れの言葉を言えたわけでもなく…。
夢の中に出てきた時に「あーもう,お前が消えてから色々あってさ!話す事がいっぱいだ……」って言っていたけど,もっともっと佐為に話したいこと伝えたいこと沢山あったよね。。
そのヒカルの気持ちを考えたら佐為との別れ方が悲しすぎると思いました。{/netabare}
それとやっぱ昔のアニメらしく作画が崩れることがけっこうありましたね。
今のアニメが綺麗すぎるから今になって観てみると気になりました。

今になって観てみてわたしは改めて佐為が好きになりました。
まぁもともと少年漫画の主人公を導くチートキャラが大好きなんですが(笑),それを抜きにしても,まず見た目が色っぽすぎる°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
ふうわりとまとっている狩衣。髻を結わずに,垂髪に烏帽子。
まるで白拍子のようですね。
そしてあのピアス!!
今だとなんでそんな変なかっこうしてるんだろうって思うけど(今のアニメだったら突っ込まれそう),逆にそれが女性的で妖艶なんですよね。
それなのに「ヒカルぅ。」とか言ってヒカルに抱きついたり「行きたい行きたい!!」とか駄々こねる佐為が可愛すぎます!!
そうかと思えば,碁を打たせれば鬼神の如き強さを発揮するし,その一方でとっても優しい性格なんですよね。
さすが,天皇の指南をしていただけあって,強いだけではなくて教えるのも上手かったからヒカルも上達したんだろうなぁ。
あんなチートが四六時中一緒にいて碁を打っていたらそりゃ強くもなるよね。もちろん,もともとのヒカルの才能もあるだろうけど…。
{netabare}プロ試験のフクとの対局の後,「オレが弱いから,反則勝ちにしがみつこうとしたんだよっ」って自己嫌悪してるヒカルに伊角さんとの対局の続きを打ってあげたよね。
そして「昨日のような碁も 今日のような碁も 二度と打つもんか!」って言ってるヒカルに「ヒカル その決意 黒星ひとつふたつ払う価値が十分にあります」って言ってあげるんだよね。{/netabare}
単に叱るでも慰めるでもなく,ヒカルが前に進んでいける言葉をかけてくれる佐為。
なんて良い先生なんだろうって思いました。
それに,普段は優しい佐為なのに,碁のことになると「黒をもったら負けたことがありませんよ,私は」とか「整地まではいきません,中押しで勝ちますから。」とかかっこよすぎるんですが!?!?

あと,今になって特に好きになったのは塔矢です。
佐為以外では,ヒカルと塔矢の関係がこのアニメで好きなところです。
ヒカルと塔矢のシーンって意外と少ないですよね。
2人はずっと別々の場所で頑張っているのに,その間ずーっとお互いを意識し合ってる。
特に塔矢の方は執着と言ってもいいほどヒカルを気にしていましたね。
忙しいだろうにヒカルの学校にまで度々やってくるとか凄い行動力だなと思いました。
学校にまで行ってヒカルに何言われるか怖くないんだろうか。
ただ全国こども囲碁大会の帰りにヒカルを見つけた時,「見つけたぞ。進藤ヒカル(`・ω´・) ・・・バチバチ」とか言ってる塔矢に対して,ヒカルは塔矢に敵対心なんてないもんだから「塔矢。塔矢じゃないか(*´▽`*)」ってにこやかに対応してて,その2人のテンションが真逆で,ちょっと勢いを削がれているというか拍子抜けしてる塔矢が面白かったです。
彼はお坊ちゃん感が凄いですよね。
ヒカルとは違って品もあるし,ませてるし,学校も私立のいかにもな学校だし。
彼はよく電車で移動しているけど,なんか運転手さんが常にいて車で移動していても違和感ないし,塔矢名人のことを“父上”って呼んでても違和感ない(笑)。
囲碁が関係しなければ穏やかで優しい性格なんだろうな。。
市河さんや芦原さん,彼のお母さんと話している塔矢を見るとほっこりするというか安心します。
ヒカルと話す時はいつもピリピリしているからさ。
第三十四局「勝ってはならない」で芦原さんが塔矢を怒ってるとき,何気に芦原さん塔矢から奪い取ったお茶勝手に飲んでるのが気になりました(笑)。
仲良いんだなぁ(*^-^*)
「君が(嘲笑)!?いつかと言わず今から打とうか?」の辺りは本性が出てたけど(笑)。
ちょいちょい黒い(?)とこが出るのよね。
{netabare}そうは言っても,主役はヒカルなのでわたしはやっぱりヒカルを応援していたし,最後はヒカルに勝ってほしかったです。
―というより,ヒカルが勝って塔矢を追い越すところまで原作で描いてほしかったな。。{/netabare}
ずっと塔矢の背中を追ってきたわけだし…。
2人の関係ってずっとラブストーリーを見ているようで,この2人がお互いを意識したり追ったり追われたりしているのがきゅんきゅんできました。
{netabare}そして,最後塔矢だけが佐為を見つける辺り感動しました。
あと,「俺は佐為じゃねぇぜ,残念だけどな」って言うヒカルの表情が穏やかで,なんだかそれが佐為が居なくなったことによる悲しみを常に抱いている感じがして,ヒカルはこれから先もずっとずっと佐為と一緒に戦っていくし,佐為に対する想いは消えないんだろうなぁって気がして胸が締めつけられる思いでした。
(それは門脇さんに「以前のキミの方が強かったような…」って言われて「オレもそう思う」って笑顔で答えた時にも感じたことです。)
それだけじゃなくて,あの2人ライバルとしてだけじゃなくて友達になった気がしませんか?
ライバルとしか思っていないなら碁会所であんなに打ったりしないよね。
それに,対局中はごはん食べない塔矢がヒカルを追って一緒にエレベーターに乗ったあと,一緒にお昼ごはん食べたのかなぁとか想いを馳せました。{/netabare}
そういえば,前は「ヤダ 塔矢と勉強なんかしたくねーよ!オレはアイツと戦いたいんだ」って言ってたけど,それはもうよくなったのかな!?
結局のところ,ヒカルと塔矢はお互いのことが好きなんだよね。
いくら実力があっても,例えば越智みたいないけ好かないキャラだったらライバルにしようとは思わないと思うのよ。
それに,塔矢目線で見ると彼はあぁいう天真爛漫なヒカルが羨ましく見えてそうだしね。
あの2人にはライバルで居続けてほしいし親友になってほしいな。
親友でライバルとか胸熱だな!!(←自分で言ってて)

あとあたしが好きなのは白川先生,伊角さん,和谷,筒井さん,加賀,三谷,奈瀬です。
三谷の「それで?」「だから?」「長考するタイプ?」とかあのクールなキャラ好きすぎる。
あと白川先生は「指導碁なんかじゃないよ」っていうセリフで好きになりました。
結局,あの対局どうなったのかな。置碁じゃなさそうだったけど…。
{netabare}伊角さんと和谷はヒカルに追い越された感じだからまたヒカルを負かしてほしい★{/netabare}
それと,伊角さんがヒカルの家に訪ねてきたときの対局もどうなったのか気になる。。
筒井さんは白川先生と同じで優しそうで好き♪―っていうか,意外と結婚早そう(笑)。
奈瀬は美人だからモテそうだよね。飯島さんとかよく一緒に居てまんざらでもなさそうな気がするけど,彼はプライド高そうだから恋愛には発展しなそうかなぁ。
あとは…冴木さん。何気に良い人ですよね。森下門下は良い人揃いなのかな♪
そういえば櫻井さん,岸本さん役が終わったと思ったら本田さん役…。
全然気付かなかった!!

なんかもっと塔矢父についてとかOP・EDとかいろいろ語りたいことまだいっぱいあるのだけど,もう十分長くなっちゃったので割愛します(^▽^;)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「神の一手を極めるために・・・」

この作品の原作は未読ですが、囲碁を題材にした作品自体が珍しいこともあり、存在自体は知っていました。でも、私は碁石に触ったことといえば幼い頃に「五目並べ」をやった程度・・・とても、囲碁とは縁遠い世界しか知らなかった事・・・そして全75話という大作に尻込みしてしまい、なかなか視聴に思い切る事ができませんでした。

でもある時、成分別ランキング「1話見たら止まらなくなる」を見たら、この作品が7位に入っていました。
冷静に考えてみると、私は「ちはやふる」が大好きでお気に入りの棚に入れていますが、競技かるた・・・いえ百人一首だってまともにやったことないのに、何度も感動させて貰っているんですよね^^
という事は、囲碁を知らなくても楽しめるはず・・・これが視聴に至ったきっかけでした。
麻雀のルールを知らなくても「咲」が楽しめるのと一緒ですよね^^

あとは、今期のアニメを視聴しつつ75話という大作にどう向き合うか・・・という事ですが、のんびり気長に視聴していこう・・・と思い視聴を始めました。

この物語の主人公は進藤ヒカル・・・ごく普通の小学6年生です。ある日ヒカルは祖父の家の蔵の中で、古い碁盤を見つけ、その碁盤に付いていた血痕に気付くと、どこからともなく声が聞こえてくるのです。
「わたしの声が聞こえるのですか?」
「見つけた・・・やっと見つけた・・・」
そして現れたのは、平安時代の天才棋士である藤原佐為(さい)でした。
佐為は「神の一手」を極めるため精進していたところ、志半ばでその道を断たれてしまったのです。

その悔しさ故に碁盤に宿り長い時間を待っていた佐為は、再び「神の一手を極める」ためにヒカルに取り憑き・・・二人三脚で歩む壮大な物語が動いていくのです。

もともと囲碁の事など全く知らないヒカルは、佐為に願いに応えるためとある碁会所を訪れるのですが、そこは年配の方ばかり・・・と思っていたら、奥に見た目はヒカルと同じ年くらいの子供が囲碁を打っていたんです。
流れでその子供と一局打つことになるのですが、ヒカルの頭の中は佐為の願いを叶える事だけ・・・
ヒカルは作為に言われるまま碁盤に碁石を並べていったら・・・ヒカルはその子供に勝っちゃうんです。
正確には作為が・・・なんですけれど、作為が見えるのはヒカルだけ・・・周りにはヒカルが勝ったようにしか見えません。

そして・・・事態は更にやっかいでした。
ヒカルが勝った子供・・・塔矢アキラは、囲碁界のトップである塔矢行洋の息子でプロ級の腕前を持つ相手だったんです。
アキラは、自分と同じ年代で自分より強い相手が現れた事に刺激を受けヒカルをライバル視するようになるのです。
もともとヒカルには囲碁を打ちたい・・・という思いは全くありませんでしたが、アキラの囲碁への情熱を目の当たりにして意識が少しずつ変わっていき・・・二人の長い闘いが始まっていくのです。

完走して確実に言えること・・・それは囲碁が全く分からなくてもこの作品には十分のめり込める、という事です。
のんびり付き合って・・・などと悠長な事を言える作品ではありませんでした。
あにこれの「1話見たら止まらなくなる」の成分タグは伊達ではありません・・・続きが気になって仕方ありませんでした^^;

自分を変えアキラに追いつこうと真剣に囲碁と向き合うヒカル・・・
ヒカルが決して届かないであろう高みに自分を引き上げようとするアキラ・・・
物語の舞台は小学・・・中学・・・そしてそれ以上の舞台が用意されています。
二人の根底に脈々と流れるライバル心・・・それが衝突の度に熱くたぎるんです。

目の前で崩れ落ちる様・・・我を忘れた自分に下唇を噛みました・・・
自分の不甲斐なさに本気で涙を流した事もありました・・・
彼らは紆余曲折があっても高みに向けた歩みを止めません。
だからなのでしょう・・・見ていて気持ちが熱くなるんです^^

何せ全75話の大作です・・・様々な物語があちこちに用意されています。
勿論順風満帆に物語は進みません・・・
本当の苦しみを味わいます・・・
苦しみから足を止めてしまう時もあります・・・でもそれで苦しみから開放される訳ではありません・・・
苦しみから抜け出すには、逃げるのではなく向き合って活路を見出すこと・・・
言葉にすると簡単ですが、実践するのは難しく・・・とても勇気がいる事です。
彼らはそんな苦しみをどの様に乗り越えていくのか・・・詳しくは本編でご確認下さい。

オープニングテーマは、dreamさんの「Get Over」、HΛLさんの「I'll be the one」、
片瀬那奈さんの「FANTASY」
エンディングは7曲もあるので割愛します。
「Get Over」と「I'll be the one」が特に好きな曲です。

全75話の大作でした。囲碁が全く分からなくても何の問題も無い作品です。
そして主人公ヒカルのCVは、川上とも子さんです。
ARIAのアテナやAirの神尾 観鈴などを演じられた川上さん・・・
ヒカルの元気な姿が本当に感慨深かったです。
視聴にそれなりの時間を要しますが、熱い作品をお探しの方にはお勧めできる作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

91.6 2 漫画原作でライバルなアニメランキング2位
四月は君の嘘(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (5048)
20059人が棚に入れました
母の死をきっかけにピアノが弾けなくなった元天才少年・有馬公生。モノクロームだった彼の日常は、一人のヴァイオリニストとの出逢いから色付き始める。
傍若無人、喧嘩上等、でも個性あふれる演奏家・宮園かをり。少女に魅せられた公生は自分の足で14歳の今を走り始める。

声優・キャラクター
花江夏樹、種田梨沙、佐倉綾音、逢坂良太、早見沙織、梶裕貴
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

『愛は地球を救う』的なアレ

名作、と一般的に呼ばれてはいるものの、僕的に
 『いやいや、そんな言うほどいいもんじゃないでしょ』
というアニメが、いくつか存在いたしております。

本作『四月は君の嘘』はその代表格というか、
ぶっちぎりの一位作品でありまして、
見返すたびにアラが見つかってココロがささくれ立つ一本です。

もちろん、同作に熱狂的なファンが多いことは存じ上げておりますし、
その方々の思いを否定するつもりは毛頭ありません。
僕が言うのは「こういう角度からだとこう見える」という話に過ぎず、
どんな角度から見るかなんて、100%、個人の自由です。
そこに正誤だの良し悪しだのは存在しない、と僕は考えております。

  ただ、自分が好きなものを悪く書かれて気分がいい人なんてイナイ、
  というのも真なり、です。

同作に関わる美しい感動・印象を断じて犯されたくない、
そういう思いがある方は、
この先を読まれないことを強くおすすめいたします。

根拠もなくイチャモンを並べ立てる、みたいなことはしていませんが、
かなり『辛辣な表現』になっておりますし、
そのことで誰かの心を傷つけるのは、僕の本意ではありません。

ほんと、あくまでも「僕の角度からだとこう見える」という話でして、
ムリして読む必要なんてありませんから、
不快な思いをしたくない方は、どうぞお引き返しくださいませ。

警告は致しました。では、遠慮なく……


  身体障害者や余命宣告を受けた方々を安易に扱い、
  感動コンテンツとして消費している作品を、
  巷では『感動ポルノ(Inspiration porn)』と呼んだりします。

  もちろん、そういう方々と真摯に向き合い、
  目を逸らしたくなるような現実を繊細に描いていくことによって、
  芸術と呼べる域まで達した作品はたくさんあります。

  そうした作品と『感動ポルノ』の分水嶺は、
    作品を通じて伝えたいこと、訴えたいことの有無や深さ
  だというふうに、僕は考えています。

  残念ながら本作は後者の方かと。
  作品として『伝えたいこと』なんてリッパなものはありません。
  (少なくとも僕には伝わってきません)

  きれいで頑張ってる少女が死んじゃったら『かわいそう』なのはあたりまえ。

  プロフェッショナルのモノづくりとか物語づくりというのは、
  その『かわいそう』という共通認識をフックとして、
  なにを描き、なにを伝えようとするか、
  それらを通じて『なんのためにその作品を創るのか』を突きつめていく、
  そんなところがキモであると僕は愚考するわけです。

  ところが本作は、その『かわいそうさ』をアピールしているだけ。
  それっぽく聞こえるだけの言葉を並べ立て、
  人のカタチまでも不自然に歪め、
  ほらほら、こんな頑張ってるのにかわいそうでしょ、泣けるでしょ、
  そんなふうに物語を飾り立てているだけなんです。

  そこには何のメッセージもありません。

  作画がかなりイイので誤魔化されがちですが、
  そこに気がついちゃうと、少なくとも僕はダメです、ダメでした。
  作家の「カンド-作品として他人から評価されたい」という、
  『エゴ』や『自己実現欲求』ばかりが鼻について、
  とても泣く気にはなれません。

で、総論的に『ダメだダメだ』と言われても、
とてもじゃないけどナットクできる話ではないと思いますので、
ここからは総論や抽象論ではなく具体的に、
  どこがどう、なぜダメなのか
というポイントを列挙してまいりたいと思います。



【1.オマージュにおいて、引用元への理解・リスペクトがナイ】

リアルタイムで本作がはじまったとき、
僕はほんとうに、めちゃくちゃ気に入ってたんです。
友人にも「今期No.1はダントツでこれじゃね?」とか言ってましたしね。

作画はきれいだし、音楽も楽しいし、人物造形もしっかりしている。
ときおり「はあ?」とは思わされるものの、
そんなものを吹っ飛ばすぐらい、作品に『いきおい』がありました。

その評価にはっきりと『?』がついたのが、
第八話、井川絵見が演奏する『木枯らし』でのモノローグです。
{netabare}
  ここで絵美は心の中で『響け』と三回連続で唱えます。
  これはもちろん『君に届け』のオマージュですね。
  黒沼爽子が風早くんに思いを伝えるべく、
  心の中で『届け』と唱えながら駆けていくシーン。

  オリジナルの方は、能登麻美子さんによる歴史的名演です。
    ひとつめの『届け』は、まだ『願望』に近いもの。
    ふたつめの『届け』で、それがはっきりとした『意志』に変わり、
    みっつめの『届け』では、さらに熱い『情熱』へと昇華します。
  わずか17秒、たった九文字しかないこの台詞に、
  爽子という『人間』の軌跡と成長、魅力が全て込められています。

本作での『響け』は、その劣化版。
絵見は最初から自分の感情全開で演奏をしていますから、
言葉の意味も重さも変わりようがありません。

ただ『君に届け』レベルの脚本は年に数本あるかないかですし、
うわっつらを真似ただけになるのは、
まあギリギリ、理解できないこともありません。

問題はそこではなく、
能登さんに基礎声質が似ている早見沙織さんに、
当のご本人、能登さんの面前でこのセリフを言わせたこと。

ギャグとしての扱いやバラエティ企画ならまだわかりますが、
ガチな物語・お芝居の一環としてこの演出というのは、
  『下品を』通り越して『下劣』の一言。
もちろん『結果として、悪気なくこうなった』可能性もあるわけですが、
僕が製作なら、制作の現場に任せず、
事前にお二人の元に出向いて説明とお詫びをします。しなきゃいけません。

  もちろん、早見さんは何も悪くありませんし、
  業界内で人格者と尊敬される能登さんがキレることも考えられません。
  おふたりとも「そんなそんな」と笑ってくれることでしょう。

  ただまあ、やっぱりカチンときたんでしょうね、特に能登さん。
  この後につづく早希(公生の母)のお芝居において、
  早見さんがかすんじゃうほど、
  鬼気迫る、あるいは慈愛に満ちた素晴らしい演技を披露してくれました。
  役者の意地、ここにありです。


で、この一点をもって浮かんできた疑念、つまり

  この作品、オマージュでオリジナルへのリスペクト足りないんじゃね?

というのは、このあとからも出るわ出るわ状態です。
いやなんかもう、
オリジナルをほとんど理解せずに引用したのかな、みたいな感じです。


まず、本作そのものがオマージュじゃないかと言われている、
三田誠広さんの『いちご同盟』からの引用ですが、
少なくとも僕には、何らのリスペクトも感じられません。
単に音楽とビョ-キつながりということで、
カッコよくて意味深なシ-ンを無理やり引っ張ってきただけに思えます。

  そもそも、入院中の女の子に『いちご同盟』を持ってく段階で減点100。

  そして同作は『生と死』に向き合う少年少女の、
  定まらず翻弄される未成熟な心を、精緻な技巧で描いた名作です。
  面白半分に場面や台詞を切り取っていいような、
  作家のエゴや売れ線狙いで書かれた作品じゃないんです。
  (同作では、直美はこの段階ですでに片足を切断していますしね)

  なぜ『面白半分』という強いコトバを使うのかは後述しますが、
  役作りのため同作を読んでいたであろう種田さん(宮園かをり役)、
  すごく演りにくかったことと思います。

あと、後半にやたら出てくる『繋がっている』という言葉は、
村上春樹さんの『ダンス・ダンス・ダンス』のパクリ、
あ、いえ、オマージュですね。

  ただ、本作での用いられ方というのは、
  ライトな読者やエセハルキストが都合よく解釈して流行らせたもので、
  大元の用いられ方ではありません。

  そもそも春樹さんは、
  『人と人との情緒的なつながり』みたくありふれたものを、
  わざわざ『ツナガッテイル』とカナに直して意味深っぽく強調するような
  安い作家さんじゃないんです。
  ラノベならいざ知らず、純文なめんじゃね~ぞおい。

あと、武士の妹ナギが公生にレッスンうける前と、連弾後のセリフ、
  「われはファントム、オペラ座に潜む怪人。」
  「私はクリスティーナ、オペラ座の舞台に憧れる女の子。」
というのは、もちろんミュージカル『オペラ座の怪人』のパクリ、
あ、いえ、オマージュですね。

  これはもう、大本とは遠く離れた、質の低い言葉遊びに過ぎません。

  最初っから姿をみせてちょこんと座ってるファントムなんかいません。
  クリスティーナがドキドキしながらレッスンを受けていたのも、
  ファントム(エリック)の正体を知る前のことですしね。

  原作でのクリスティーナは
   「正体を知る前→憧れ・師事/知った後→嫌悪・同情」であり、
  かたや本作のナギは
   「正体を知る前→嫌悪/知った後→憧れ・師事」ですから、
  まったくベクトルが逆。かすりもしていません。

  ですから、オマージュではなく『比喩表現』としても失格点。
  ただ単に『音楽繋がり・かっこいいから』という理由で、
  原作もろくに知らずひっぱってきただけのことではあるまいかと。

あと『ピーナッツ』からもあっちこっち引っ張ってきてますが、
これは、原作をよくしらない(英語版で何冊か読んだだけ)ので、
コメントのしようがありません。

いずれにしてもオマージュというのは、単なる『引用』ではありません。
その原作品への強いリスペクトがあることが大前提ですし、

  その言葉や表現を使って、なにを伝えるか
  その言葉・表現の上に、自分としてなにを載せるか

というのが大切、というか本質的なところであります。
少なくとも僕の耳には、
本作にそういうものの存在がまるっきり感じられません。

  平たく言うと、本作で使われている全ての引用は、
   原典へのリスペクトも感じられなければ、
   必然性もなく、
   その引用を通じて伝えたいこともない、
  ぶっちゃけ『カッコイイから借りているだけ』にしか聞こえないんです。

こういうのは『オマージュ』とは呼べず、
単なる『借りパク』なんじゃないかと愚考するところであります。
{/netabare}


【2.音楽の扱いがザツ・オンガク論がいいかげん】

これも回が進むにつれて印象が変わっていったポイントであります。

視聴開始当初、僕は本作のことを
  『ちゃんとオンガクと向き合った、ホネのあるアニメ』
だと思っていたのです。

ほんとそう思っていたのですが、回が進むにつれ、
その扱いがザツなところとか、
言ってることがいいかげんなところとか、
そういうのが鼻について、作品自体を楽しめなくなっていきました。
{netabare}

まず、とにもかくにも『演奏中の無駄なモノローグ』が多いんです。
マンガなら『音』がないから言葉で補うのは必然なんですが、
アニメでそれをする必然性はありません。

  先に例示した絵美の『木枯らし(9話)』なんか、
  曲の尺が4分あって、
  モノローグが被さらないのはアタマの27秒とラスト15秒のみ。
  全体の80%以上は『曲がきちんと聴けない』んです。

  19話、武士の弾いた『革命のエチュード』なんか、
  3分40秒の尺で、モノローグがないのはアタマの7秒のみ。
  わざわざ子供時代の回想まで引っ張ってきて、演奏をツブしています。

さらに呆れるのは10話で、
前回(9話)で演奏が『完全に』終わっている『木枯らし』を、
もう一回、ほとんどフル尺でやっているんです。

さすがに同じ音源を二回使うのは良心が痛んだのか、
わざわざ生バンドつけたアレンジ音源をつくってゴマかしてますが、
そこには何のメッセージも必然性もありません。

  『熱い、情熱的な演奏』ということを表現したいのなら
  もとの音源で充分できています。
  『クラシックはもっと自由なもの』ということを表現したいのなら
  それを『ピアノのコンクール』の音源でやるのはおカド違い。

そんなことをするぐらいなら、
演奏中のモノローグをぜんぶ演奏前の会話劇にして9話の尺を埋め、
演奏シーンを10話一本にまとめればよかったんです。
同じような意味のないアレンジは、
13話のラフマニノフでもやってましたが、ほんと意味がありません。

つまるところ『コトバで語ること』と『オンガクで語ること』が、
ごちゃごちゃになっているんですよね。
というか『オンガクで語りたいこと』があるのかどうかも眉唾です。

キャラに「音楽は言葉を超える」なんて聞いたふうなセリフ言わせながら、
その音楽にばんばんセリフかぶせて、
言ってることとやってることが違うじゃんか、というハナシです。

  ちなみに『響け! ユ-フォニアム』みたいに、
  ちゃんとオンガクと向き合っている作品は、
  演奏中に必要のないモノローグをいれることは、ほぼありません。

  モノローグが比較的多い『のだめ』だって、
  その音楽を理解・楽しむための補助的なものがほとんどです。
  萌え系の『ぼざろ』や『けいおん!』だって同じこと。
  イミのない言葉をできるだけ排除して、
  聴かせるべきところをきっちり聴かせることに心を砕いています。

  音楽で語るべきことは、音楽で語る。
  そんなアタリマエができてないのは本作だけなんじゃないかしら。

  演奏者に『届け、届け』なんて言わせながら、
  その音楽を『きちんと視聴者の耳に届けるつもり』がないという、
  国会のダブスタ発言みたいな演出になっちゃっています。


なお、幼き日の公生が楽譜に忠実に弾くことで優勝することを、
他の子どもたちが『ヒューマンメトロノーム』『譜面のしもべ』と揶揄してる、
なんてくだりもありましたが、これはもう『ふざけんなよ』です。

音楽のコンクールは、ほとんど年代別に分かれるんですが、
公生が出ていたのはおそらく小学生高学年の部。
この年代に『楽譜を自分なりに解釈』なんてスキルは求められていません。

  そもそも『譜面どおり弾く』というコトバの用い方・重みが違うんです。
  国立音大だってソルフェージュの授業があるんですよ?
  楽譜を読み解くというのは、その曲の本質に迫っていくことなんです。

  ロックバントがスコアをちょいちょいと見て、
  じゃあ後はフィ-リングで、
  なんていうのとは、そもそも楽譜が占めるポジションが違うんです。

コンクールって、大会によってレベル差があるんですが、
トップレベルのコンクールに出場する子どもたちやその指導者たちは、
その重みをイヤというほど理解しています。
わずか数曲を、毎日数時間、
何か月もかけて『楽譜どおり』弾けるよう仕上げていくんです。

もちろん、一曲の完成に固執することによって『独創性』や、
さまざまな曲を自分なりに楽しむ心が失われることを危惧する方もいます。
ソルフェージュ能力の発達に支障がでるとの声もあります。
ピアノ教師によっては、
子どものうちはコンクールに出すべきじゃない、という方もいるほどです。

そして、公生が出場するのはトップレベルのコンクール。
そういう場所で有馬公生というのは、
出場している方々が目指すところの『完成形』なんですね。
それを「楽譜どおりでつまんね~」とか言うのは、
ろくに楽譜も読めない、なんちゃってピアニストぐらいのものなんです。

  ちなみに、本作のなかでは公生の演奏を、
  「デジタル時計のようにコンマ一の誤差もなく、余韻もない」と評していますが、
  そもそも、そんなものは『楽譜どおり弾いた』演奏ではありません。

  それが正解なら、演奏家なんていりませんしね。打ち込みで充分です。

  作品内で絵美に「つまんね~演奏」とも言わせてましたが、
  それはつまり、ショパンだのモーツァルトだのは、
   『指示どおり弾いたらつまんね~演奏にしかならない楽譜』
  ばっか残していると言ってるのと同じです。
  これはもう、わかってるわかってない以前のハナシではあるまいかと。

原作者の新川直司さんは、クラシックの経験はまるっきりなく、
高校時代はヘヴィメタばっか聞いていたんだそうです。
だからこそ、こういうめちゃくちゃなお話を書けるんだろうな、と。

このヒトって『さよなら私のクラマー』でも、
まるっきりサッカーというスポーツを理解していない、
素人のたわごとレベルの話を書いていましたよね。

  知らないなら、調べろよ。
  調べもしないで、
  わかったふうなこと書くなよ。

  本気でそれに打ち込んでいる人たちに失礼きわまりないだろうが。
{/netabare}


【3.病気と真剣に向き合っていない、デッチあげている】

宮園かをりの病気はいったいなんだったんだ、
なんていう議論じみたものがネット上に出回っています。
  ・白血病
  ・脳腫瘍
  ・パーキンソン病
  ・ALS
  ・SCD(脊髄小脳変性症)
  ・筋ジストロフィー
なんていろいろと候補が上がっていますが、
どれも「この症状はあてはまるけど、この症状や治療はあてはまらない」
ということで、結論は『わかんない』になっています。
{netabare}
そりゃあそうだろうな、と僕は思います。だって、
  何かの病気を想定し、取材に基いて書いたものじゃない
というのがまるわかりなんですもの。

そういうのは、業界ではよくあるハナシなんです。

  有名どころはやっぱり庵野秀明監督の『エヴァンゲリオン』ですね。
    こんなアニメ、どうせ誰も真剣に見ねえや
  いうことで、なんも考えず『伏線っぽいイミシンな』ものをまき散らし、
  なにも回収せず(できるわけもなく)話を畳んじゃいました。

  で、後から人気に火がつき、謎本まで出版される大騒ぎに。

  あちこちから『謎の真相』を聞かれるんだけど、
  庵野さん、ほんとに、まったく、これっぽっちも、考えてなかったんです。
  「アンノのやつ、マジで頭抱えててさ。ま、自業自得だけど」
  というのは、庵野さんのご友人である某漫画家さんから直接聞いた話。
  まあ、結果がアレなので、禍転じてほにゃららら、なんですが。

そこから業界が得た教訓というのも、
『これからは設定をちゃんとしよう』というリッパなものではなく、
ぶっちゃけた話をすると
  イザとなったら気合と口先でなんとかなるんだなあ、
みたいなアレであり、似たようなものがいまでも量産されております。

宮園かをりの病気もその一つ、ですね。

早い話「徐々に身体が弱って死に至る、手術困難な病気」であれば、
なんだってよかったんです。
だから、それっぽい症状なり病気を『デッチあげた』。

ネット上では病名を公開しないことを
 『同じ病気を持つ人の希望を奪ってしまわないように』
なんて好意的に解釈してる方が多いですが、そんなわけあるかい。

  かりに具体的な病名のウラ設定があったにしても、
  原作者にしてみれば、
  かをりが『きれいに死んでくれれば』それでよかったわけで、
  正確な医学的考証なんか、ハナからやってません。

  ですから、もしも具体的な病名をあげてしまえば、
   「こんな症状が出る(出ない)のはおかしい」
   「こういう治療をしないのはおかしい」
   「このタイミングでこんな手術なんかできっこない」
  などと、
  同じ病気に苦しむ方々からクレームの嵐になるのが目に見えてます。

  ですから、病名なんか公開できるわけがありません。
  ごまかしごまかしでつなぐ以外に手はなく、
  そんなわけで『誰が見ても病名が特定できない映像』になっているわけです。

ふたつ前の章の話に戻りますが、
僕が『いちご同盟』の引用を『面白半分』と称したのは
こういう理由です。

三田誠広さんがあの作品を書きあげるために、
  どれほどの取材をし、
  どれほどの見たくないものと向き合い、
  自我の根底を揺さぶられるような思いをしたことか。

そういう取材・努力・考証を一切せず、
とりあえずきれいに死んでくれればいいやあ、でヒロインを殺すマンガ家に、
あの作品を寸借する資格なんてない、と僕は思うのですが。
{/netabare}


【4.言語表現がチンプ、言ってることが支離滅裂】

これは原作者さんのクセだと思うんですが、
ものごとを『詩人』っぽく表現しようとして、
言葉選びでコケてるところがけっこう多いんですよね。
{netabare}
  「そのホイッスルは澄み切った空に乱反射した」
  「壊れたシ-ソ-みたいにぎっこんばったん心臓が波打ってる」
  なんて、意味わかんないですしね。

  前者は『乱反射』というコトバの明らかな誤用。
  比喩表現だとしても、情景がまるっきりイメ-ジできません。
  後者は、ふつうに不整脈。医者行けよ医者。
{/netabare}
まあ、そういうのはただ『こっぱずかしい』だけなんですが、
それだけじゃなく、
根っこの部分で『?』となる表現も散見されます。
{netabare}
作品全体を通じて、しょっちゅうつまづいちゃうのは、
『ジブンたちは演奏家(音楽家/ピアニスト)なんだ』
という系統の表現ですね。

  イシキタカイ系はけっこうなんですが、
  実態は、まだ『先生について演奏を習っている』中学生です。
  演奏家を名乗るにはほど遠く、
  それを目指してがんばっている若者、という位置づけかと。

  先のない宮園かをりが『生き急ぐ』のは仕方ないにしても、
  一円も稼いだことがないスネかじり、
  いくつかのコンクールで賞を取っただけの『生徒さん』が、
  職業的演奏家の『生き方』を語っちゃうってどうなんでしょうか。

さらに、その前提となる演奏家論として、宮園かをりに五話で、
  楽譜を投げ捨てた演奏家なんていっぱいいるよ。
  それでも、また拾い上げて楽譜にむかう。
  そうやって、最も美しい『嘘』が生まれる。
なんて、とんでもないセリフを言わせちゃっていますしね。

これ、言葉としてはウツクシイけれど、内容的には大問題です。
だって、その前後の公生とのやりとりも加味すると、

  演奏家は、ほんとうは楽譜通りになんか演奏したくない。
  だけど聴衆の喝采がきもちいいからやめられない。
  で、しぶしぶやって素晴らしい演奏(美しいウソ)が生まれる。

ということを言っちゃってるわけですから。

そういう、箸にも棒にもかからない職業観をベースに、
音楽家(演奏家)とはなんぞや、ということをイシキ高く語られても、
え……まあ……そうですね、としか言いようがありません。


で、物語が進むにつれて、支離滅裂な言い草が増えてきます。
あまりにも多すぎて全部紹介できないのですが、
代表的なところを挙げるとですね、

13話 紘子(公生母の友人、ピアノニスト、公生の現先生)のセリフ
   「最愛の母の死が彼に何かをもたらしたのだとしたら、
    それは鬼のとおる道だ」
21話 かをりの病状にショックをうける公生のモノローグ
   「音楽は、大切な人を連れ去っていく……」

  まず紘子さんのセリフですが、言ってる意味がわかりません。
  愛する人の死を乗り越えて開花した音楽家なんて、なんぼでもいます。
  音楽的な精進のために、自らの手でその人を殺したのなら、
   『鬼のとおる道』と表現してもいいでしょうが、
  公生はふつうに母親の病死をのりこえてるだけ。鬼、関係ありません。

  次に挙げた公生のモノローグは、もう完全に『いいがかり』です。
  かをりが病気になったのって、音楽、なんにも関係ありません。
  なんの脈絡もなく、
  こういう理解の仕方をさせたら音楽家としてのピンチ感が増す、
  そんな理由で言わせているだけのことではあるまいかと。

母親と好きな女の子がどちらも病死するって、もちろん可哀そうなことです。

だけど、その『可哀そうさ』をアピールするため、
関係ないコトバや解釈をこじつけてドラマ感をあおろうっていうのは、
僕には『とても醜いこと』に感じられます。
ヒトの『死』というのは、
そういうヨコシマな言葉で飾り立てていいものじゃない、と思うんですよね。
{/netabare}


【5.人のカタチがご都合主義で崩壊していく】

ここまでごちゃごちゃ書いてきましたが、
それでも『人のカタチがちゃんとした、ドラマとして成立している』作品なら、
僕は物語の評価に『2』なんてつけません。

ですが、その『人のカタチ』が、回を追ってぐちゃぐちゃになっていくんですよね。
これは言いたいことが山ほどあるんですが、
長くなるので(ここまででも充分長いですし)
物語の最終盤、21話と22話にしぼって言及させていただきます。
{netabare}
おさらいしておきますと、この終盤の前フリとして、

 前話で宮園かをりの発作を目撃し、公生、いじけてふぬける。
 →手紙をうけとり、カヌレもってお見舞いへ。
 →かをりからコンクールと同じ日に手術を受けることを知らされる。
  「君のせい、ぜんぶ君のせい」と指さして言われ、
  わたしたちは命がけであがく演奏家じゃない、と励まされる。
 →それでも「もう一週間もピアノさわってない」とダダをこねる公生。
 →かをり、必死にたちあがり「奇跡なんてすぐ起こっちゃう」とさらに励ます。
 →そのまま倒れ「わたしを一人にしないで」と公生の腕の中で泣くかをり。
 →「僕はバカだ」と、ある程度ナットクする公生。
  (「雪の中の君はウツクシイ」とか、意味ないこと考えてますが)

と、まずまずきれいなやりとりがあったわけです。

ところが、コンクール当日、
公生って、ひざを抱えて引きこもっちゃってるんですよね。
ウツクシイやりとりも、かをりの懸命な励ましも、すべて台無し、ゴミ箱へポイ。
しかも、なんでそうなったのか、一切の描写がありません。
で、コンクールの描写に移るわけですが……

 →絵美や武士に気遣われても、ほぼ無反応の公生。
 →舞台に上がっても、顔を覆ってうずくまる。
 →椿のくしゃみを契機に、なぜか、いきなり覚醒する公生。
 →ぐちゃぐちゃといろんなこと考えながら演奏開始。
 →かをりのタマシイ登場。手術失敗を確信。
 →最後の共演(超ウルトラス-パ-過剰演出)を経て、演奏終了。
 →雪の中、お墓の前でかをりの両親から手紙をわたされる。
  (火葬後、ソッコ-納骨? 四十九日までは家に置いてあげなさいよ)
 →なぜか、桜が咲くまでボッケにいれたまま手紙を放置。
 →ぶらぶら歩きながら読んで、びっくり。で、ふわっとした大団円。

これはもう、ツッコミどころ満載。てか、筋の通ってるところがありません。

つまるところ、演奏前に公生が引きこもっていたのって、
この『覚醒』をカンド-的に見せるためであって、
おハナシの前後のつながりも人のカタチもまるで関係ないんですよね。

しかも、その公生の覚醒・フッカツっていうのは、

  みんなが支えてくれたからいまのジブンがあるんだ

という『魔法少女アニメのど定番』みたいな気づきでしかないわけです。

その気づきも、それまで親身に心配してくれた紘子さんや、
舞台袖で気遣ってくれていた絵美、武士をガン無視しておいて、
  ピアノ弾いてたらなんか急にヒラメキました、
  やっぱピアニストってすごいっスね。
という、ご都合主義を通り越した、シュールな展開によるものなわけでして。

桜が咲くまで手紙を放置プレイするのも意味不明。

ふつうは『すぐに読む』か『哀しくて読めず封印する』の二択ですよね。
これ、物語のはじめと終わりを四月でキレイにまとめたかった、
という作者のご都合に合わせている以外、理由がまるで考えられません。

かをりをソッコ-納骨したのも、そのカンケイかと。

  二月十八日(手術日)を命日とすると、
  四月八日の四十九日法要時に納骨するのが一般的。
  ふつう、親族以外は法事に出ないから、公生の墓参りはその後になります。
  そうなると、中学は卒業するし、ヘタすると桜、散っちゃいますし。
  (ラストシーン、中学の制服のままです)

  だったらお通夜の席で手紙渡しなさいよ、というハナシなんですが、
  そこは絵的な原作者のこだわりがあったと思われ。
  (あるいは納骨をいつやるのか知らず、調べもしなかった、とかね)

  おかげでかをりのお骨は、
  生まれ育った愛着ある実家に、まったく置いてもらえませんでした。 
  (僕的には、手紙なんかよりそっちの方が可哀そうです)


で、その『かをりの手紙』なんですが、こちらもモンダイだらけです。

まず、かをりは『君のせい』で手術を受ける気になった、
ということを、公生にはっきりと言っちゃっているわけです。
で、その手術が失敗して死んじゃった、と。

  これ、あなたが公生だったら、セキニン感じませんか?

どうせ助からない病気であったとしても、
手術をしなければ、一分でも一秒でも長くご両親と一緒にいられたわけです。
そんなもん知るかい、なんてフツ-は思わないですよね。

  ところが、手紙にはその件に関するフォロー、なんにもなし。
  公生くんも、責任感じてたり自分責めてたりするフシ、なんにもなし。
  それって人としてどうなのよ、と思うのは拙だけなんでしょうか。

で、この手紙が公生に最後に会った直後に書かれたものであること、
雪の屋上で公生を励ましつつ「一人にしないで」と泣いた、
感動シーンに続けて書かれたものであることが、さらに問題を深くしています。

  もう助かりません、あなたもうすぐ死にます、
  医者にそう言われて書くのなら、
  こういう『雲の上から』みたいな文面になっちゃうのはわかります。

  でも、かをりは『生きるために』手術を受けたんですよ?

  あがくと決めた、少ない可能性に賭けて手術を決めた。
  でも失敗するかも知れない、こわくてたまらない、でも、生きたい。
  生きてもう一度、公生と共演したい。奇跡を起こしたい。だけどやっぱりこわい。
  そういう思いがぐちゃぐちゃになって泣いたんです。
  そんな気持ちのときに、こんな雲の上からみたいな手紙、書けると思いますか?

    君がこの手紙を読んでるということは、手術は失敗しちゃったんだね。
    残念。でも、後悔は一つもありません。
    私は、最後まであきらめず頑張った私をほめてあげたいと思います。

  そういう書き出しで、自分を鼓舞しながら、
  万が一ダメだったときのために、
  そうなったら伝えられなくなる想いを書き記すのが自然じゃないのかな、と。

  ところが、かをりの手紙はぜんぜん違います。
  これじゃまるで、余命宣告を受けた人の『遺書』そのまんま、
  すでに天に召された気になっている、生きボトケのお手紙じゃないですか。

実は最初、種田さん(かをり役)がこの文面を語る芝居を聴いたとき、
ものすごい違和感があったんです。
彼女ほど実力のある方が、なんでこんなに中途半端なお芝居するんだろうって。

だけど、よくよく考えてみるとナットク。

手紙を書いている時の心情をトレースしたら、とても演れません。
そこにフォーカスすればするほど、
綴られたコトバと感情が乖離していってしまうんです。

ですから、いつ、どんな思いで書かれた手紙であるかはガン無視して、
(ほんとはそれが一番ダイジなんですが)
とにかくけなげに、おナミダ頂戴で演るしかなかったんだな、と。

でまあ、凛として演るのもしおしお演るのも違うと思い、
とりあえず無理やり気持ちを作って、
キャラを意識してちょい明るめに、だけど生命感を漂わせないよう、淡々と演った。

  ところが、巷ではこれが『名演』っぽく語られ、
  イベントで同じところ再朗読させられたりするハメに。
  ほんと、役者さんって大変だなあと思います。
{/netabare}


というわけで、僕的なおすすめ度はCランクです。
映像がかなりきれいなので総合満足度が3.4になっておりますが、
心証的には2点台がいいところの作品かな、と。

内容的には、ど直球の感動ポルノ。
  病気にも、
  音楽にも、
  人の死にもカタチにも、
ろくに向き合わず売れ線だけを追求した会心の一本です。

おそらくは、原作の抱えた問題をそのままアニメに完コピ(原作未読)。
監督のイシグロキョウヘイさんは、
内容のなさを映像でカバ-しようとしすぎかと。

  これが初監督作品でいろいろ気を使ったのはわかりますが、
  原作者の新川直司さんだって、
  初のアニメ化作品だったわけですしね。

  講談社の版権担当は最初とっつきにくいけど、
  強気にいったらけっこう話聞いて親身になってくれるし、
  (昔は、ですね。いまもそうなのかな?)
  ちょっとこれおかしいんじゃね、と感じるところは
  もっとゴリゴリいくべきだったと思います。後の祭りですが。


ただまあ、板もマンガもけっこう売れたようで、
ビジネス的には成功作品です。
カネ目当てで作った感動ポルノでお金がたくさん入ってきたんだから、
そこは「よくできました」と誉めてあげるところかと。
流れで『いちご同盟』がそこそこ売れたのも、よき。

現実論として、こういう作品の需要があることは誰にも否定できません。

ぶっちゃけたハナシ『いちご同盟』みたいな
  悲しい・可哀そうという表層を超えて突きつけられるなにか
が含まれているコムズカシイ作品よりも、
  うんうん、好きな人が死んじゃったらつらいよねえ。
  うんうん、支えてくれる友だちや仲間はダイジだよねえ。
  うんうん、打ち込めるものがあるっていいよねえ。
みたくアタリマエのことを目先を変えた言葉で語った作品の方が、
市場に受け入れられやすいのは『事実』です。

マ-ケットにおいて『感動』は『消費するモノ』なんです。

消費財としての『感動ポルノ』のどこがワルいんだ、と問われれば、
実際のところ、どっこも悪くなんかありません。
それは『良し悪し』の話ではなく『好き嫌い』の話でしかないんですよね。


  僕は、あくまでも個人的にですが、
  アニメが『消費財』ではなく『文化』であることを願っています。
  ですから、音楽や人の生死にかかわる作品は、
  きちんとそれらに向き合い、
  物語に芯なり骨格をちゃんと通して届けて欲しいと思うんです。

  ただ、そういうのは現場を離れたから言えることであり、
  それができるんならトックにやってんだよ、
  というのは、現場を預かる方の多くが声を大にして言いたいセリフだろうなと。

    そんなもんは、チンプな理想論に過ぎね~よ。
    こっちゃビジネス、食い扶持かせぎでやってんだよ。
    みんなが「いい」と言ってるのに、なにカッコつけてんだテメエ。

  というのは、ある意味『正論』なんです。
  ……いや、そうじゃないな、自分を正統化したがっちゃってるな。
  そういうのは、ほんとうに、イタいほどの『正論』なんです。


つまるところ、世間一般からしたら『たかがアニメ』なんですよね。
ですから、僕が言っていることは、
しょうもない一個人の、しょうもない感傷論みたいなものに過ぎません。

でも……ですね、

  その『たかがアニメ』に全てを賭けている人たち、
  命を削るようにしてモノづくりに打ち込んでいる人たちがいることを、
  ほんの少しでも考えていただけたら、
  そんなふうに考えてアニメを見る方が一人でも増えたら、

     僕としては、とても、とても幸せだなあと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

いろいろ良かった!

 初見でした。全22話。音楽で紡ぐ生と死と恋のお話。
 すごかったですね。素晴らしかった。ストーリー自体は奇をてらったものではないですが、演出関係が充実していたので非常に楽しめました。まだ見てない人は、すぐにでも見たほうがいいかもね。そう思える作品です。イシグロキョウヘイ監督の要チェックリスト入りが確定しました。

 視聴後にマンガ版を大人買いしたので、ちょっとだけ比較が入っています。敢えてマンガ版とアニメ版の完成度を比較するなら、アニメ版の方が上だと思います。再現率が高いのでマンガ版の良さが損われていないですし、ここにアニメ独自の演出が効果的に乗ってくるからです。
 各論と総論に分けて記載していきます。長文なので暇人向け。もちろん既視聴向け。


各論編:{netabare}
 この作品は、長期的なフラグと短期的なフラグが良い具合に混合されていたと思います。それらについて、演出面から確認していきます。

「映画のワンシーンみたいだ」:{netabare}
 長期的なフラグのこと。
 コウセイが実感してしまった「映画のワンシーン」と、カヲリが実感してしまった「映画のワンシーン」について。

 第2話、カヲリのコンクールが終わったあと、コウセイ・ツバキ・ワタリのもとにカヲリが駆け寄って来るシーンがありますよね。確認してほしいのは、参考動画の1分18秒から1分40秒までです。
 参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=kljOup17Z7k>
 コウセイがカヲリを迎えようとちょっと動いたときに、ワタリがそれを追い越してカヲリに駆け寄ります。この二人を見ていたコウセイは、「映画のワンシーンみたいだ」と感じてしまいます。そして、ツバキはコウセイの疎外感を指して「友人A」と言います。

 これに紐づいているのが第22話後半ですよね。確認してほしいのは、参考動画の1分34秒から1分55秒までです。
 参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=xNAWzYd83o8&t=114s>
 下駄箱にいるメガネおさげのカヲリが、コウセイにどう話しかけようかと思案しています。このとき、歩いているコウセイとワタリの方へカヲリがちょっと動くんですが、ツバキがそれを追い越してコウセイのところに行ってしまいます。このときのモノローグは、「結局眺めてるだけでした。だってみんな、仲良すぎるんだもの」です。

 直接的に紐づいているのは、上の1分35秒から1分40秒までと下の1分43秒から1分48秒までですね。スロー再生は共通していて、構図はピッタリ真逆になっています。つまり、この二つのシーンはワンセットってことです。

 この手紙のシーンは、すごく切ないですよね。第2話でコウセイが「映画のワンシーン」で疎外感を覚えてしまったように、カヲリにとってもコウセイ達が「映画のワンシーン」だったんだな、と気づかされてしまいます。カヲリはそもそも「友人A」ですらなかったですし、そう言ってくれる友人も近くにいませんでした。本当に単なる観客だったんですね。「友人A」のコウセイの方がよっぽどマシってものです。
 カヲリの感じていた疎外感を、第2話のコウセイに件のセリフを重ねることで表現していたこのシーン。この合わせ技にはちょっとグサッと来てしまいました。まさか第2話が第22話と紐づくとは思っていなかったので、なおさらこの演出には惹かれましたね。
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駆け寄るカヲリ:{netabare}
 こちらは短期的なフラグのこと。
 カメラ演出絡みです。カメラのフレームを「│」で表現します。「コウセイ│カヲリ│」と表記した場合は、カヲリをカメラで撮っていて、コウセイはフレーム外(左側)にいるってことです。参考動画を見つけられず。すまぬ。

 第3話の前半と後半で、全く同じフレームワークが使われています。
 コウセイ│    ←カヲリ│ と撮っていて、右端にいるカヲリが左のコウセイへ駆け寄って
 コウセイ│カヲリ     │ となって、このままカヲリは左側へフレームアウトします。
 カメラのフレームが固定されていて、カヲリがフレーム内の右端から左のフレーム外まで走るだけですね。

 前半で使われているのが、カフェで子供ときらきら星を弾いた後、ネコに餌をあげているコウセイにカヲリが駆け寄るシーンです。後半で使われているのが、カヲリがコウセイに「くじけそうになる私をちょっぴり支えてください」って言うちょっと前のところ。屋上のシーンです。

 そもそも、このフレームワークはちょっと不思議ですよね。駆け寄るだけのシーンなら、駆け寄っているカヲリをカメラで追うのが一般的な撮り方だと思います。でも、ここではそうはしていません。
 また、二人の(心理的な)距離感が近づくシーンなら、こんな感じにしますよね。
 │コウセイ   ←カヲリ│という状況から、│コウセイカヲリ    │にする。こうすれば、二人が近づいたなってことが違和感なく伝わってきます。でも、ここではコウセイをフレーム内に入れていないんです。
 つまり、このフレームワークで描きたかったのは、「近づけないさま」ってことですよね。前項で述べたことと関連してしまうんですが、カヲリにとってのコウセイは映画の中の人でした。同じフレーム内にはいないんです。この二人の距離感を、このフレーム演出を使って表現しているんだと思われます。
 だからこそ、カヲリがフレーム外にいるコウセイに一生懸命近づこうとしているのが伝わってきてしまうし、フレーム外にいるコウセイに対してカヲリはどんな気持ちで駆け寄ったのかなぁとか、コウセイと同じフレームに入りたかったんだろうなぁとかって考えてしまう。そういうコウセイに近づけないカヲリの切なさを描いたフレーム演出ですよね。

 で、問題となるのは、この切なさフレームが同じ回に二度も使われているってことです。こういう特殊なフレームワークはほっといても目立ちますよね。それを二度も使っている。つまり、意図的に目立たせているんです。それは、この二つのシーンで対比を作るためだと思います。
 私は、同じ演出が使われたときには、「同じところを見て」や「変わったところを見て」というメッセージが織り込まれていると考えているんですね。ここの二つのシーンでは、「同じところ」として「コウセイとの距離を詰められないカヲリ」というのがあるんですが、それ以外に「変わったところ」というのもあると思います。

 前半では、ネコを理由に駆け寄っています。後半では、コウセイを理由に駆け寄っています。語弊を恐れなければ、ネコを言い訳にしていたカヲリが、ちゃんとコウセイに向き合えたってことです。これが一つの違いですよね。でもこの違いだけでは、フレーム外という関係性までは変えることができなかったんです。
 ただ、その後のシーンには更なる違いが表れてきましたよね。前半ではダメでしたが、後半のシーンの後ではカヲリはコウセイから同意を引き出すことに成功しています。この変化をもたらしたのは、カヲリが自分の心情をきちんと吐露したからです。「くじけそうになる私をちょっぴり支えてください」と吐き出したからこそ、やっとコウセイの手を取れたんです。頑張って頑張って、カヲリはコウセイを影の中から光の中へと連れ出せた。フレーム外だった二人の関係が、このカヲリの吐露によってフレーム内に入ったってことですね。
 「くじけそうになる私をちょっぴり支えてください」自体も良いシーンなんですが、それをより引き立たせるために同じフレームワークで対比を強調したんだと思います。

 ちなみに。こちらは同じ構図で違う結論ですが、前項は違う(真逆の)構図で同じ疎外感を描いていますよね。同じなんだから「変わったところを見て」、変えたんだから「同じところを見て」ですね。
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おまけ①マンガ勢の嫉妬:{netabare}
 長期短期フラグとは関係ない話なんですが、各論なのでここで。

 第5話、病院で着替えを覗かれたカヲリが「もうお嫁に行けな~い」と叫ぶシーンがあります。この叫びに合わせて、病院の玄関のアップから病院の全景までズームアウトしています。言葉で説明するとややこしいので、こちらをどうぞ。
 16秒くらいから。一瞬です。参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=WVhCH0CnNaY>

 このカットも面白いですよね。
 最終的な位置関係は「カメラ→車→病院」なんですけど、ここからズームインしても玄関だけを写せないですよね。間にある車が邪魔をして、「リアガラス越しのフロントガラス越しの玄関」になってしまいます。
 ですから、このシーンではズームアウトしながらカメラも同時に引いているんですね。でも、途中にある二枚のガラスを思いっきりすり抜けちゃっていますよね。これは実写では絶対にできません。カメラが車のガラスをすり抜ける、なんて実体のあるカメラでは不可能です。
 これが出来るのは、実体のないカメラを使っているマンガとアニメだけ、と言いたいところですが、マンガはズームの過程を描けないのでムリですね。これは、アニメだけに許されたカメラ演出です。アニメの特権。

 最近のアニメは、実写に近づける演出がすごく多いですよね。肉眼に近づける、と言ったほうが正しいニュアンスかもしれませんけど。選ぶ言葉はともかく、今までできなかったことなのでしょうから、それをやりたくなる気持ちも分かるんですが、実写と同じになるなら実写でいいんじゃないの?と思うこともままあります。せっかくアニメというメディアを使っているんだから、アニメでしかできないことにもきちんと力を入れてほしいと思っています。
 アニメにしか出来ないことをやっているのを見ると、やっぱりそのアニメに対する好感度は当然上がります。まぁ、私はマンガ勢なので、これはマンガじゃできないなぁと嫉妬しただけなんですけどね。
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総論編:{netabare}
 総論編でも書くことは変わりません。長期的なフラグと短期的なフラグについて。
 ただ、短期的なフラグ―飛び込みとかおんぶとか泥団子とかの一話から数話で回収されるもの―については、見ていれば分かるものばかりなので、ここでは長期的なフラグについてだけ記載します。ネコと桜と線路だけです。


ネコ(とお母さんとカヲリ):{netabare}
 ネコがめちゃくちゃ頑張っていましたね。桜も線路も頑張っていたんですけど、それらにも増してネコがすごかった。
 この作品のネコって、ストーリーテラーというか狂言回しというか、そういう役割を担っていますよね。ネコはしゃべったりしゃべらなかったりなんですけど、登場することでストーリーが進む。これを支えているのがネコに与えられた象徴性なんですが、これについてはコウセイのお母さんとカヲリが関係するので、併せて整理していきます。

 この作品の前半(第13話まで)というのは、一言でまとめるならコウセイとお母さんの話ですよね。お母さんの影に怯えていたコウセイが、第13話での演奏をもってお母さんの光の部分を思い出し、影との決別に至る物語。前半ではお母さんの影の部分が強調されることが多かったですが、その根底に光があったことは第1話できちんと描かれています。帰宅したコウセイが、遺影を前に「ただいま、母さん」と言っていますからね。コウセイにとってのお母さんは、影一辺倒ではなくて、きちんと光の部分がベースに置かれているんです。お母さんの影の部分が強調されているように見えるのは、そこにピアノが介入してきたからに他なりません。コウセイにとってのお母さんは、第1話の時点から光と影の両方を併せ持った重層的なキャラクターとして描かれているんです。
 そして、お母さんの影の部分だけを担って登場するのがネコです。ネコの存在自体が捨てられてしまったチェルシーを思い出させ、それがお母さんの影の部分と直接的に紐づいてしまう。つまり、前半のネコはお母さんの影の部分にまつわる不吉なネコ、影のネコ。

 この不吉さを象徴するネコは、本来であれば、お母さんの光と影の重層構造が確立する第13話の段階で、消滅してしまうものだったと思います。影の部分だけを描く必要がなくなるからです。でも、この作品ではそうはなりませんでした。お母さんが持つ光と影の重層構造を、ネコが引き継いでいくんです。ネコの象徴性が転換されているってことです。
 後半におけるネコの意味合いが最も分かりやすいのは、エンディングですね。ネコを追うことがカヲリとの思い出を辿ることになる、というあのエンディング。つまり、後半のネコは、カヲリにまつわる希望のネコ、光のネコなんです。
 つまり、前半での不吉なネコは、後半ではいつの間にやら希望のネコへと転換されているんです。

 そもそも、ネコの象徴性も影一辺倒ではありませんでしたよね。ベースに光があることが第1話のオープニングできちんと描かれています。カヌルを食べながら歩くカヲリが、ネコを見つけて追いかける、というシーンです。ここでのネコはカヲリにつながる光のネコです。ベースに光があることを先に入れておくのは、お母さんの描き方と同じです。
 この第1話のオープニングは、最終話から振り返ってみるとものすごく濃いシーンですよね。カヌルが好きなカヲリと、ネコを追うことがカヲリを追うことになるというエンディングへのフラグ立てをしながら、同時にネコのベースに光があることをきちんと見せている。
 この後は、ネコが不吉なネコとして跋扈していくんですが、ネコが登場するシーンでは、積極的にカヲリも絡ませているんですね。カフェで子供たちときらきら星を弾いた後とか、公園でトラウマを告白する前とか。これによって、不吉なネコが描かれるのと同時に、それがカヲリとの思い出で上書きされていくんです。だから、ネコが悪いものだけじゃなくて、最終的には良いものにすり替えることが出来る。不吉なネコをカヲリとの思い出で上書きしていったからこそ、ネコを追うことがカヲリの足跡を辿ることになる、というあのエンディングが成立するんです。

 一般的には、一度与えた象徴性というのは覆すのが難しいですよね。一旦ネコを不吉なネコとして描いてしまったら、それとは真逆の希望のネコに転換するというのは、不可能に近い。この作品のネコは黒ネコですから、もともとの不吉さとも相まってなおさら難しいと思います。でも、この作品ではその象徴性の転換を、お母さんからカヲリへとバトンタッチすることで非常に上手く描いていました。このネコ転換は作中では別段説明されてはいないんですけど、「見ていれば自然にわかる」というレベルに仕上がっていたと思います。
 第1話のオープニングシーンは、マンガ版にはないアニメ版独自のものですね。かなりの良改変だと思います。
 (希望のネコに介在する不吉なネコ―事故ったネコの血―については、次項で述べます)
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桜(と演奏時の演出):{netabare}
 桜の使われ方もよかったですよね。この作品での桜の意味合いは定番通りでいいと思います。「出会いと別れ」や「始まりと終わり」という二面性を持った象徴物ですね。

 作中でまず目につくのは、第4話の使われ方ですよね。
 第4話はコウスケとカヲリが共演する回ですけど、二人の会場入りを見送るツバキが「もうすぐ春が来るよ」と葉桜の横で言っています。「春の終わりを告げる葉桜の横で、春の始まりをツバキが告げている」という二面性の上に、「今までのコウセイの終わりとこれからのコウセイの始まり」という二面性を乗せているわけですね。桜の持つ二面性をビジュアル面と内容面で重ね合わせ、素敵なコントラストに仕上がっていました。ここもマンガ版の描き方より良かったです。

 この第4話の桜の上を行くのが、第21話での桜だと思います。演奏時の演出とも関連するので、そちらと一緒に整理をしてしまいます。演奏時の演出をまとめると、こんな感じになっています。
 ①幼少コウセイ:ひまわりと青空
 ②水没コウセイ:水中
 ③第4話のカヲリと共演コウセイ:青空と桜
 ④第10話のソロコンクールコウセイ:水没から桜へ
 ⑤第13話にお母さんの死を乗り越えたコウセイ:黄色い光の玉
 ⑥第18話のナギと共演コウセイ:無し、というか「凪ぎ」というべきかな

 第18話以降の終盤で描かれていたのは、カヲリの死を目前にしたコウセイの退行ですよね。
 第21話の演奏は、手のひらにネコの血を見るところから始まります。ここでのネコの血は、上で述べたネコ転換の落とし穴に相当するものですよね。ネコ転換によって「お母さんの死→不吉なネコ→ネコ←希望のネコ←カヲリ」という関係性を積み上げようとしていたのに、ネコの血によって不吉さが膨れ上がってしまい、「お母さんの死→不吉なネコ→ネコの死→不吉なネコ→カヲリの死」になってしまった、という落とし穴。
 このネコの血は後半に登場していますが、意味合いとしては前半のネコに由来するものですから、新たな問題が出てきたわけではないんです。前半のコウセイと同じ問題(乗り越えられない死)が再度表れてしまった。だから退行ですね。
 そして、ネコの血から始まった第21話の演奏は、桜を咲かせるところで終わります。

 この構造っていうのは、ぴったり第10話の演奏と同じですよね。第10話の演奏は、ネコのぬいぐるみを見てしまうところ(演奏開始自体は第9話)から始まって、最後に桜を咲かせて終わります。第10話も第21話も、ネコで始まり桜で終わっているんです。
 また、第10話の桜と第21話の桜は、構図までもが一緒になっているんですけど、これも第10話の演奏と第21話の演奏の親和性を説明するためのものですよね。そして、この親和性によって第21話の桜は、退行してしまったコウセイが第10話終了時点まで復帰した、ということを表現していたんだと思います。

 この第21話の桜を見たときに、第22話への期待感がものすごく高まりました。第10話の桜の後に、お母さんの死を乗り越えた第13話の演奏があったように、第21話の桜のあとには、カヲリの死を乗り越える第22話の演奏が来るだろう、という期待感です。この期待感をもたらしてくれた第21話の桜が、今作におけるナンバーワンの桜です。
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おまけ②第22話の演奏:{netabare}
 桜からは逸脱しちゃうんですけど、この流れに乗って第22話の演奏の話を。
 その前に前項③第4話の補足なんですけど、このときの青空と桜はそのままコウセイとカヲリですよね。
 コウセイ=ひまわり=青空(夏空)で、カヲリ=春=桜。

 第22話の演奏で、風景が変わりますよね。
 コウセイは、青空のもとでピアノを弾いています。そして、おそらく、青空の映っている足元は水面ですね。これが意味しているのは、水中から水上へ、だと思います。水面に波がないのは凪ぎ(ナギ)だから。
 さらに、光の玉です。第13話のコウセイは、黄色い光の玉しか飛ばしていなかったですよね。エミの演奏では赤い光の玉と黄色い光の玉が飛んでいて、それについてカヲリは「怒りと寂しさ」と言っていました。つまり、第13話のコウセイは、寂しさを意味する黄色い光の玉しか飛ばせていなかったんです。でも、第22話では七色の光の玉を飛ばしています。これは、様々な人との出会いがもたらしてくれた「カラフル」ですね。一応七色について触れておくと、母さん、ワタリ、ツバキ、アイザ&イガワ、アイザ妹、ヒロコさんの六色にカヲリで七色です。
 最後に、星空。これはきらきら星ですね。コウセイの言う「君と見る星空はどんな…」というやつです。私は最初、カヲリが演奏に登場した段階で「カヲリが死んだ!」と思っちゃったんですけど、これは間違いですよね。この時点では「もうすぐ死にそう」くらいで、カヲリがきらきら星になったタイミングが「カヲリの死」でした。

 で、この第22話の演奏演出っていうのは、おそらくたぶん確実に、過去の演奏演出のすべてを盛り込んで、それをブラッシュアップさせたものになっているんですよね。つまり、第22話の演奏自体が、コウセイの過去やコウセイの人生をすべてひっくるめたものになっていた。コウセイは、自分のすべてを死にゆくカヲリに「届け!」と叫んでいました。
 第22話は、ストーリー的な集大成ではありますけど、演奏演出の集大成としても見どころが多かったと感じました。 
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線路:{netabare}
 この作品の線路は、境界として使われていましたよね。こっちにいるか、あっちにいるか、という境界です。線路を走る電車は、強いて表現すれば、その意味合いを強調するって感じですかね。 

 これが分かりやすく演出されているシーンが第6話にあります。このシーンでは、カヲリとツバキが一緒に帰宅をしていて、十字路で別れています。この十字路は、何度か登場する重要な十字路です。ここでカヲリは、自分とコウセイを指して「私たち」と言います。
 二人が別れたあと、カヲリは画面上の道に進んでいって、しばらく歩いたら走って逆走します。音楽室で練習しているコウセイのところへ行くために、学校へ戻るんです。
 一方ツバキは、十字路から画面左に進行していって、そのまま線路を渡ります。すると、先輩から電話がかかってきて、カヲリの言う「私たち」に自分が入っていないことに気づきます。そして、自分と先輩を指して「私たち」「付き合いましょうか」とこぼしてしまうんですね。ここで、電車が通過します。
 線路を渡らずにコウセイのもとに行けたカヲリと、線路を渡って先輩のもとへ行ってしまったツバキ。このシーンで描かれているのは、二人の対照的な状況ですよね。この境目が線路です。

 また、第6話には十字路から線路に至る演出が、もう一つ使われています。短期的なフラグですね。ツバキとカシワギが一緒に帰宅をしていて、十字路でツバキが説教されるシーンです。ここでは、ツバキのケガに気づいたコウセイが氷を持って登場し、コウセイに気づいたカシワギは画面上の道へとはけていきます。
 その後のシーンでは、線路わきでコウセイがツバキを負ぶって歩き、ツバキは「私たちには一緒にいた長い時間がある」と自分とコウセイの「私たち」を考えます。でも、電車は通ってくれないんですね。

 この二つ以外では、以下のシーンで線路が出てきます(私のメモで確認できる範囲です)。
 第5話。先輩がツバキに告白するところ。ツバキと先輩の二人が線路わきを歩いています。電車は無し。
 第7話。ネコを見てコウセイが吐いてしまったあとの、コウセイとカヲリの公園のシーン。トラウマを告白をしているところですね。ベンチの後ろ側が線路です。ここでは電車が複数回通過しています。
 第11話。コンクールを終えて感情に芽生えたコウセイが、カヲリ・ツバキ・ワタリという感情を持つ三人と一緒に、「(みんなと同じ)人間なんだ!」と線路わきを走るところ。このときは電車と競争しています。
 以上の演出によって、「線路が境界として成立している」ということと、「電車は同じ側にいるキャラたちのつながりの強度を示している」というのが見えてきます。

 で、線路演出で一番大事なのは、第22話ですよね。この作品の文字通り一番最後のシーンです。
 2分33秒くらいから。参考動画→<https://www.youtube.com/watch?v=aQJB3NbE6kI&t=12s>
 コウセイが、(カヲリの象徴である)ネコを追っていて、カヲリの幻影は線路の向こう側へ行ってしまう。そして、線路の向こう側からツバキが現れて、コウセイの側に来ると「ずーっとずーっと、そばにいてやるんだからな」と言う。その後、線路の向こう側にネコが現れて、電車が通過するとネコの姿が消えてしまう。

 この演出が意図しているのは、(ネコとしての)カヲリが境界の向こう側(彼岸)へ行ってしまった、ということと、カヲリ(としてのネコ)を追うことでツバキとめぐり合えた、すなわち、カヲリがキューピット役となって、コウセイとツバキのハッピーエンドを導いたってことですよね。
 線路の境界としての意味合いを、最後の最後で此岸(この世)と彼岸(あの世)との境界にまで昇華させたのも見事だし、第1話から積み上げてきたネコとカヲリの関係を収れんさせたのも素晴らしいし、カヲリが導いたコウセイとツバキの未来というのも美しい。うれしいとか、悲しいとかじゃなくて、このシーンにはただただ感動しました。
 この線路を使った演出は、マンガにはないアニメオリジナルのものです。素晴らしいですね。
{/netabare}{/netabare}

おわりに:{netabare}
 やっぱり1期2クールはレビューが長くなってダメですね。ストーリーラインを含め、ごっそり削ったつもりだったんですけど、あまり短くなりませんでした。

 私はこの作品をかなり絶賛しています。退屈になりがちな会話のシーンでも、上述のとおりネコや線路が意味を持って登場していて、とにかく見どころが多いんですね。カメラ演出も面白いです。
 実は止め絵も多いと感じているんですが、あまり邪魔になっていないですよね。止め絵は街の風景などに多く使われているんですけど、これがエンディングで効いていました。カヲリの足跡を追いながら風景を映すことで、確かにカヲリはこの街に生きていたんだな、という実感が湧いてくるんです。この風景止め絵のせいでストーリー進行が遅めなんだな、なんて途中では考えていたんですが、無駄なものなんかではありませんでした。
 この作品は、飛び込みや泥団子のような短期的なフラグ回収が中心ですよね。でも、ネコと桜でつながる第10話と第21話とか、「映画のワンシーン」でつながる第2話と第22話とか、長期的なフラグ回収も多いんですね。1周目では拾えなかったものも多いでしょうから、今から2周目が楽しみなくらいです。

 ただ、文句が全くないわけではありません。例えば、次の二つです。
 一つ目は、第1話のお母さんの「あなたは私の代わりにヨーロッパで活躍するの」というセリフです。ひたすらにコウセイの幸せを願っていたお母さんの姿を知った後だと、お母さんこんなこと言うのかな?という疑問が残ります。原作通りなんですけど、正直改変したほうが良かったと思いました。2週目だと、なおさら違和感が残りそうです。
 二つ目は、何話か忘れましたが、部屋の隅で怯えている子供コウセイにヒロコさんが近づくシーン。ここ、大股でズカズカと歩くんですよね。怯えている子供にそんな風に近づくかなぁ、と思いました。
 この二つのシーンにどういう評価がされているのかは分かりませんが、私は脚本と演技のミスだと感じました。別に減点だとかって話ではないんですけど、その他が良いせいで悪目立ちしてしまったかもしれません。

 ベストガールはまだ決めかねています。
 涙腺崩壊請負人のカヲリ、幼馴染は結ばれないという定説をぶち壊したツバキ、顔面大勝利のエミ、成長が最も精緻に描かれていたナギ。さて、どうしたもんかなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

ウル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

登場人物一人ひとりに共感出来た作品 

この作品は好きすぎて、どうレビューすればいいかわかりません。
少しずつレビューを書いていけたらなと思います。
この作品が苦手だなと思う人の考察もしながらレビューしていこうかなと思います。
多分かなり長文になりますので時間がある人が見ていただけたらと思います。

まず、私は恋愛系のフィクション作品はあまり見ません。
都合のいい展開が多すぎてあまり世界に入っていけないのが理由のひとつです。
勿論、面白い作品も知ってますが最初は期待せずに見ました。
パッケージの絵もあまり好みではありませんでしたし。
なので絵が好みじゃないって人も一回見てほしいです。

最初に思ったのがパッケージよりアニメーションで動いているキャラクターのが魅力的であったことです。
普通は逆なことはあってもこんなことなかったのでびっくりしました。
正直、見始め2話ぐらいは少し退屈に感じることもありましたが、演奏場面やモノクロの世界観とカラフルな世界観。
そしてなにより、演奏場面の作画が綺麗で惹かれて見続けていました。
音楽も、演奏場面以外のバックサウンドがすごくいい。
この作品が嫌いな人も多分演奏場面はすごいと思っているんじゃないかと思います。
普通のアニメだとあんなに手元映しませんし。
ロングで撮って誤魔化すって言ったら失礼かもしれませんがそんな音楽アニメが多かったのでびっくりしました。
普通の恋愛アニメでは、味わえない熱い展開もあるので、普段スポーツアニメが好きな人もハマると思います!

  
ただ、女性キャラクターの暴力ギャグ的表現が合わない人はちょっときついかもしれません。
私はアニメらしい表現で好きです。(ハガレンのヒロインが大丈夫ならいけると思います)
ポエムチックな事を主人公が言うことが多いのでそれも苦手だと思う人もいると思います。
また、このジャンルは好き嫌いハッキリ別れそうです。
苦手な私がハマったのでおすすめはしたいです。


個人的にすごいと思ったところを簡潔にあげると、私はアニメ、映画、マンガ、ドラマと色んな作品を見てきましたが、2週目がこんなに面白い作品はなかなかないです。

それだけ、登場人物一人ひとりの心理描写がしっかりしているんだなと改めて思いました。
見て合わなかったら残念ですけど、見て好きになってくれたら嬉しいですね。

もう一つは{netabare}泣ける、感動、熱い出来るポイントが何ヶ所もあるところです。特に泣ける、感動出来る話数が多い!普通の物語だと最後感動した。
とかは結構あるんですけどこのアニメは泣ける、感動する話数がかなり多いです。
特に13話は最終話より泣けた人も多かったと思います。
そこがすごいなと思いました。{/netabare}



ここからはネタバレありで書いていきます。全部見終わった人で、お時間ある方だけお付き合いください。めっちゃ長くなりますがこれでも端折っているのでご了承ください。


1話
{netabare}仲良し3人と公生の過去と、トラウマにふれるシーン。
公生が「ピアノは嫌いだ。けどそれでも、しがみついているのは僕には何もないから…ピアノを除けば僕は空っぽで不細工な余韻しか残らない」のセリフはかなり好きです。
隣の公生の家からピアノが聞こえないのを心配する椿もいい。
ラピュタの鳩のシーンの曲をかをりが弾いてるシーン…2週目の人はかをり登場シーンだけで涙もんです。{/netabare}

2話{netabare}
椿が公生に後悔してほしくないってのがすごくわかります。
「今の公生は必死で音楽にしがみついている」
公生もほんとは音楽が好きなのに近づけない…罪悪感と恐怖でいっぱいになっているのがわかりますよね。

そしてかをりの「私の音楽届くかな?」ってセリフ…
自由に弾くかをりに興味をもつ公生。
演奏が終わってから公生に感想を聞きに行く、かをり…このときの反応が2周目組はやばいです。
公生の返しもいいですよね!
かをりが待ち伏せしてるところも、ほんとは公生のこと待ち伏せしてたんですよね!
ここでの公生の優しさがいい。{/netabare}

3話からどんどん世界に惹かれていきました。
{netabare}公生が自分のトラウマをかをりと話し合うシーン、伴奏を頼み込んで必死で頼み込むかをりとバックの音楽が美しい。(後半で、ここの意味を知ったときはやばかったです)
無理かどうか女の子が教えてくれるさって、渡ってほんといいこといいますね。
そしてラストで今までモノクロに見えていた、公生の住んでいる街がカラフルに色づいているシーン{/netabare}最高の3話の終わり方です。
ここから本腰を入れて見始めました。

4話
{netabare}かをりとの演奏シーン。
トラウマに必死に抵抗して諦めそうになる公生(ここの公生の心理描写がすごくいい)、
諦めいないかをり、それに応える公生見ていて覚悟を決める。
こんなに熱くなるとは思いませんでした。 {/netabare}

5話
{netabare}かをりが倒れるのですが、すぐ退院したので初見の時はさほど気になりませんでした。
椿の心理描写がリアルで先輩との再会でより公生のことでヤキモキしているところがほんといい。{/netabare}

6話
{netabare} 椿が、音楽が出来ない自分と音楽が出来るかをりを比べて公生と距離を感じてるところがいい。
かをりが、「だめだめな弟って感じ」って言うシーンも椿が公生のこと好きなの知っていて自分も同じ気持ちだよって伝えたかったんですね。
逆にかをりが椿に同じこと、言ったシーンでも、前に公生のことを、「だめだめな弟」って感じって言ってましたし。
いいシーンです。

あとは、椿の気持ちもわかりますが先輩に「付き合いましょうか?」
て言い方はちょっと卑怯ですよね。
気持ちもわかりますけどね。
辛くて、寂しくて、気持ちがぐちゃぐちゃで自分も自分の気持ちに気づけていない椿の気持は見ていて、いい意味でもやもやします。

あと、音楽室でのかをりと公生のシーンもいい。
もうドキドキしまくりです。
その後の、大会での椿のシーンもやばいです。
公生の横に、かをりが来るところを見てしまうシーン椿の心理描写には共感できます。
あと柏木がいい人過ぎる。
ラストシーンでこのまま時間が止まればいいのにって言う椿。
2週目見ると気持ちがおかしくなります{/netabare}

7話
{netabare}渡が部活で負けて1人で泣くシーンもすごくいい。
人前では、明るくいようとする渡はすごくカッコいいです。
かをりの「君はどうせ君だよ」ってセリフもいいですよね。
ここからピアノコンクールで武士と絵見との再会。
あの二人の心理描写もいい。
演奏前の緊張感見てる側にも伝わってきます。
私の子供の時を思い出しました。{/netabare}

8話
{netabare}武士と絵見がどんな気持ちで舞台に立っているか。
熱いです。
恋愛アニメなの忘れるぐらいに熱いです。
ここは下手なスポーツアニメより全然熱い!{/netabare}

9話
{netabare}公生の演奏場面。
小さい頃のトラウマと闘いながら演奏します。
この回もこれはバトルアニメなんじゃないかと思うぐらいに熱い。
また、子供のときの回想がかなり入るシーン母親に最後に言った言葉…切なすぎます。{/netabare}

10話
{netabare}母親のトラウマに押しつぶされて演奏を止めてしまう公生…けど心の中のかをりが演奏をやめることを諦めさせてくれない。
誰のために何のために弾くのか、公生が僕は君のために弾こうって言うところがやばい。
「届くかな、届くといいな」ってかをりと、同じこと言ったり、お互いに「君がいるよ」って言ってここで、かをりが公生のこと泣きながらフルネームで言うのいいですよね。{/netabare}


11話
{netabare}瀬戸さんとの再会。
公生をピアノの世界に引きずりこんだ張本人の登場。君が好きですってピアノが歌ってたと言われるが、これは、感謝で恋愛じゃない友人Aだというところも共感出来ます。
友人が好きな女の子を好きになってはいけないと、無意識にブレーキをかけてるんですよね。
細かいところですがいいです。
あと、コンクールの発表場面…いい。
みんながどれだけ本気でやっているか…負けて悔しいか目のあたりにする公生が、音楽家としても人間としても成長するところです。
このあと、悔しくてみんなで電車の横の道路で走るところってベタですけどめっちゃいいですよね。
このシーン2周目だと…
瀬戸さん弟子入りしてかをりとコンクールにガラコンに出るか聞く場面とか愛の悲しみという曲のチョイス。
地味に好きなのがかをりがバイオリンに向かって話しかけるシーン。
楽器を人として扱ってるシーン。
楽器をしていた、してる人は気持ちがすごくわかるんじゃないかなと思います。
前に公生がまた「お前と二人ぼっちか」ってセリフもありましたけど、かをりはほんとに会話しているのようなのがよかったです。

ラストのかをりが「心に何を思って、何を支えにしたの?」ってセリフの後、公生が「君がいたんだ」って…もう告白じゃん。
けどそれがいい。このときのかをりの気持ちを考えるとあぁぁぁってなります。{/netabare}

12話
{netabare}かをりとの帰り道、かをりが「身長伸びた?もう顔が下向いてないからだね」ってセリフいい。
公生の成長を態度でも分かるいいシーン。
みんなで花火、進路の話…それから絵見がガラコンこっそり見に来るのが面白かったです。
ラストかをりがガラコンに来ない。
順番を変えて貰えるようにラストの子に頼みに行くシーン熱いです。
今日の主役の座は僕たちが貰います。
僕たちってのがいいです。
あとこの回からOP、EDが変わります。特にED見て意味深すぎすと思いました。{/netabare}

13話
{netabare}かをりが間に合わないから公生が一人で舞台に立ちます。
最初は荒々しい演奏から音が聞こえなくなってくる、いつもみたいに音が聞こえないのに僕の中に音がある。
昔の母親との優しい気持ちを思い出す。
そこからの、公生の演奏表現がみんなの反応がいい。

あんなに優しかったお母さんがどんな思いで公生に厳しく当たっていたか…どんなに公正を愛していたか…母親がしていたことはけして許されることではないと思いますけど、その出来事も全部今の公生に繋がっているんだなと。
回想シーンのお母さんのセリフ…瀬戸さんに泣き崩れながら
「公生は私がいなくなっても生活出来る?」
「音楽で食べていける?」
「今、私が出来ること譜面を正確に忠実に弾かせること、手に技術さえあれば将来食べていけるかもしれない。」
「酷い母親あの子に何も残してあげられない。」
「毎朝歯磨きできるかしら?」
「どこでも寝ちゃうから風邪ひかないかしら?」
「運動が苦手だから大けがしないかしら?」
「もっとそばにいてあげたかった。」
「私の宝物は幸せになれるかしら?」
今まで、トラウマでしか表現されていなかったお母さんがこんな事思っていたなんて悲しすぎて感動して涙が止まりませんでした。
トラウマの亡霊も公生が作った幻、逃げ出すための理由、母さんはもうあそこにいない。
僕の中にいる。
そう思いながらトラウマを克服する公生もカッコよすぎる。
演奏後の瀬戸さんとの最高のやり取りですね。
僕の精一杯のピアノ母さんに届いたかなってセリフ。瀬戸さん…
「バカあんたたちは繋がっているんでしょ。届いたに決まってるじゃん。」泣きあって抱き合うシーン最高です。
三池君も影響されていい演奏家になっていくのもいい。
椿が公生の変化にいち早く気付くのもいい。
ラストの瀬戸さんのセリフ…「失って進むのかもしれない…」{/netabare}

14話
{netabare}かをりが倒れて入院したことを知る公生…公生は嫌な予感が頭の中でぐるぐるしていて、椿が心境描写がまたヤキモキします。
ラストの浜辺で歩くシーンの椿…めっちゃ気持ちがわかる。
ここではっきりと公生のこと好きだって認めるシーン。{/netabare}

15話
{netabare}椿の「悲しかったり、安心したり、ぐちゃぐちゃな私がバカみたいじゃない」ってセリフすごくいい。
あとなにより、先輩いい人すぎない?
カッコよすぎるよ。
「ありがとう澤部俺の彼女になってくれて」って言える先輩最高です。
その後の、音楽室で公生と椿のやり取りも最高すぎます。
公生が「いてもいなくても一緒なら一緒にいるよ…そばにいるよ」っていい。
このときの椿の心理描写もよくて最高です。
その後の、「今まで止まれ止まれ」って言っていた椿が「進め踏み出せ、私の時間動け」に変わるのもいい。
後半は凪に出会います。
そして、かをりのお見舞いに行こうとするけど部屋から、かをりと渡の楽しそうな声聞いて引き返す公生。好きな人が他の人と楽しそうにしてるのが嫌なのがわかります。
ラストシーン、かをりが病院廊下で転倒して立てなくなるところ…心が痛くなります。{/netabare}

16話
{netabare}病院から抜け出した、かをりとのデートは見ていて、楽しかったです。けど悲しい。
教室でのやり取り…「このまま時間が止まればいいのに」って思うかをり…椿と正反対…公生もこの時からハッキリとかをりのこと好きなの自覚すのもいい。
凪と公生のやり取りも最高です。
似た者同士。「これが僕の精一杯」ってセリフ。
情緒不安定のかをりラスト完全に母親とダブって見える公生…{/netabare}

17話
{netabare}かをりから自分は良くないって聞く公生…心理描写なくてもどんな気持ちか想像出来ます。
どれだけ辛いか…それに比べて椿は前向きに頑張っている。
最初は公生のこと嫌っていた凪の励まし。
公生からかをりの容態を聞いた渡。
渡なんであんなにカッコいいんだ?
「好きなこのためなら泥水だってすする」…有言実行の最高のキャラクターです。
凪のプレッシャーの掛かり方…あと4日もこの苦しみに耐えなきゃいけないのって。
それを見て、瀬戸さんが昔の公生のこと思い出して瀬戸さんすら前に進んで成長する。
学園祭舞台袖で震える凪を励ます震える公生。いい。{/netabare}

18話
{netabare}自分の演奏を聴かせる公生それに応えようとするかをり、プレッシャーを跳ね除けて演奏の中で成長し伝えようとする凪。
昔を思い出す武士。
そして嫉妬する三池君。いいね。
公生を呼び捨てすると怒るぐらいに好きになってるのも面白かったです。
ラストいつも励まされている公生がかをりを励ますシーンも最初とは逆でいいですよね。{/netabare}

19話
{netabare}2人で、もう一度舞台を立つのを目標に歩き出す2人。
必死で苦しいなかリハビリをするかをり…手術の決心。
心揺ぶられました。
こんなに一生懸命に苦しくても立ち向かうかをりがカッコいい。
公生の心がモノクロからカラーに変わったのと同じで、頑張っている公生を見てモノクロの心がカラフルに変わったかをり。
お互い辛くても高めあって励まして頑張っている。
その中で自分なりに公生のこと心配しながら前に進む椿。
コンクールの公生と武士と絵見のやり取りはひと時の休み。
お互い認め合ってライバルと認めているもの同士いいね。{/netabare}

20話
{netabare}椿に公生はかをりが好きなんだって言われて「うん」と言った公生、そのときの椿の心理描写いい。
椿が公生に告白(はっきりではないかも)します。
踏み出した椿。
前に進もうとしている姿。
私の時間は動き出したばかりだって。
公生が渡にはっきりとかをりが好きだと伝えるシーンの渡もカッコいい。
そのあと、かをりの急変を見る2人…あんなの見たら私ならもう音楽出来ないかもしれない…公生辛すぎるよ。
黒猫のシーンも全てが灰色に戻ってしまいそうになる。
もう見ていられなくなりそうでした。{/netabare}

21話
{netabare}心身共にボロボロになった公生…こんな状態でピアノなんて弾けるわけない。
音楽を通じて好きになっていく人がみんな悪くなっていく…「もう無理です…頑張れないよ」って言う公生の気持ちが痛いほど伝わりました。
けど、公生がダメになろうとかをりが励ましてくれる…お互いがお互いをこんなに支えあっている、こんなに励ましあっている。
その姿に感動しました。
かをりのエアバイオリン最高に綺麗でした。
かをりがはじめて人前で弱音を吐くシーン…「怖いよ…怖いよ…私を一人にしないで」って泣き崩れるシーンは悲しく泣けました。
10代の女の子が余命が残り少ないと知って正気でいられないと思います。
けどかをりは今までの怖い思いにも耐えて、辛くても苦しくても頑張ってきました。
今まで気丈に振る舞ってきました。
そんな彼女の心の叫びは、公生に心境の変化をもたらしたんだと思いました。
舞台裏の公生の心境…舞台に上がった公生が折れそうになるとき周りのみんなの繋がりを感じるシーン。
人は誰かと出会った時点で一人じゃいられない。
それを実感できるシーン。最高です。{/netabare}

22話
{netabare}公生がかをりが死んだことを察するシーン…あんなに美しく寂しいシーンなかなかないです。
2人が演奏している最中はあんなに楽しそうなのに、かをりが消えていく所は桜が散っていく綺麗なシーンです…けど悲しすぎますよ…あまりにもキツイです。
予想はしてましたけど心にきます。
あとアニメではないのですが、漫画版では演奏が終わったらスタンディングオベーションで、
武士と絵見が改めて公生の凄さを認めるシーンがあるのですがここ入れてほしかったです。
めちゃくちゃいいシーンなので。
「やっぱすげーな、あいつ」
「私たちは、旅をするんだね…あいつの背中を追い続けて…これまでも、これからも」
「ああ、きっと素晴らしい旅になるよ」
これがあれば完璧でした。

この後かをりからの手紙を読むところ…こんなの泣くにきまってるじゃん。

「忘れられない風景がこんなささいなことなんておかしいよね。」
「そんなことないよ」。
「君はどうですか?、私は誰かの心に住めたかな。」
「そうだね。」
「私は君の心に住めたかな。」
「土足で上がってきたよ。」
「ちょっとでも私のこと思い出してくれるかな。」
「忘れたら化けて出てくるくせに。」
「リセットなんか嫌だよ」
「するもんか。」
「忘れないでね。」
「うん。」
「約束したからね。」
「うん。」
「やっぱり君でよかった。届くかな。届くといいな。有馬公生君。」
「君が好きです。好きです。好きです。」
「カヌレ全部食べれなくてごめんね。たくさんたたいてごめんね。わがままばかりでごめんね。いっぱいいっぱい・・・ごめんね。ありがとう。」

かをりの告白からの公生とかをりのやり取りバックでキラメキが流れていて歌詞が今の公生の気持ちそのまま歌っているかのよう。
公生の一粒の涙。
椿の「一人になんてなれると思うなよ公生!背後霊みたくずーっとずーっとそばにいてやるんだからな。覚悟しとけ!」
あの踏切が開くまで、ほんのわずかな時間しかないのが象徴的で通り過ぎる電車は公生とかをりのあっという間の月日のようでもありそのことに思いを巡らせて、立ち留まっているのもあとわずかな時間でしかない。
公生は通り過ぎた列車の残響を感じながら、自分の足で歩き出さなきゃいけないんだ。勿論、その隣には椿も付き添ってる。

もうすぐ春が来る。君と出会った春が来る。君がいない春が来る。


そして公生の表情、渡の携帯、柏木さんのアシスト、椿のセリフすべてがいい。

けどどんなに、陳腐だと思われても最後かをりが元気になった後、この手紙を公生に読まれて怒り狂うところが見たかった。本当に見たかった。

見終わった後は1週間ぐらい心がもやもやしてました。
そのぐらい心に響くものがあったのだと思います。

このエンディングも賛否別れていますが私はけしてバッドエンドだとは思いません。
かをりは病気で亡くなってしまったが自分を振るい立たせ公生やみんなと
仲良くなって最後まで精一杯生きました。
公生はかをりと出会ってみんなとの繋がり母親の愛やトラウマを克服しました。
椿は自分の気持ちに素直になれました。
最高のハッピーエンドではないかもしれない。
けどバッドエンドではけしてないと思います。
あと最後の手紙を呪いの手紙みたいにいう人は気が向いたら四月は君の嘘Coda読んでみてください。
もちろん好きな人も。2年後のみんなや過去の公生や椿、かをりのお話が入っていて面白いですよ。{/netabare}

誤字脱字、文章がおかしなところもいっぱいあると思いますが最後までこんなにも長いレビューを最後まで見てくださりありがとうございました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

76.7 3 漫画原作でライバルなアニメランキング3位
食戟のソーマ 弐の皿(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (659)
3834人が棚に入れました
実家の下町の定食屋「ゆきひら」を手伝う日々を送っていた幸平創真は、中学校卒業と同時に、ある料理学校への編入を父・城一郎に薦められる。それは日本屈指の料理学校「遠月茶寮料理學園」……卒業到達率10%以下の超エリート校だった。厳しい試験、脱落者続出の地獄の宿泊研修、退学を賭けた食戟。さまざまな試練を乗り越え、料理の腕を磨いていく創真。同じ志を持つ仲間や、同世代の実力者たちと出会い、一人の人間としても確実に成長を続けていた。――そして迎えた秋。一年生の中でも選ばれた者しか出場を許されない遠月伝統「秋の選抜」、その出場切符を創真は手にする。「秋の選抜」予選のお題は“カレー料理"優勝候補でスパイスの使い手、葉山アキラの作るカレーにスパイスの奥深さを知った創真は葉山の宣戦布告を受けて立つべく、スパイスと格闘。予選当日の朝まで試行錯誤して調理に臨み、葉山と同じ“香りの爆弾"という発想に行き着いたが、結果は葉山94点、創真93点と僅差で葉山が一位に。葉山に敗れはしたものの、見事に本選出場を決めた創真。悔しさを滲ませながらも、さらに強くなることを心に誓い、かくして迎える「秋の選抜」本選。トーナメントに肩を並べたのは、創真、恵、タクミ、緋沙子、アリス、黒木場、葉山、美作、の8名。次なる創真の相手は……!? そして、てっぺんを取るのは……!?

声優・キャラクター
松岡禎丞、種田梨沙、高橋未奈美、諏訪部順一、岡本信彦、花江夏樹、大西沙織、赤﨑千夏、安元洋貴
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今期も十分に楽しめました♪

12~最終話{netabare}
四宮シェフのもとでのスタジエール。1期での四宮シェフの印象から
すると、かつての厳しさの中に優しさが加わってて、田所との料理対
決以降に成長したことが伺えました。ソーマも四宮シェフのもとで
フランス料理を学び、一回り以上成長したことがこの2話で分かり
ます。なんだかんだ言って、四宮シェフとソーマはお互いの力量を
認め合っていることが窺えて、とても良い気分で最終話を終えるこ
とができました。ソーマの考えた料理も、ちょっと改良して『生意
気小僧風』とメニューに記してあった点も四宮シェフの人柄を感じ
させる演出で良かった。参の皿も期待したいですね!!{/netabare}登場人物が
かなり多いので、他の人たちの様子も気になりましたが描ききれな
いで終わってしまったのが残念でした。でも楽しめました!!
11話{netabare}
新戸とソーマのスタジエールが中心だったが、新戸の殻をソーマが
壊してあげて、前向きに再出発させてあげるというのが主たるスト
ーリーで、なかなかいい話でした。恵はえりなと組んでスタジエー
ルだったが、こちらも恵なりの考察で地味ながら活躍していました。
スタジエールの帰りに、えりなとの車中の会話は楽しかった。恵の
心のつぶやきがウケましたw 次回のスタジエールはどのような内
容なのか楽しみです♪{/netabare}
9・10話{netabare}
3人の熾烈な争いは葉山の勝利だったが、拮抗した試合の中でソーマ
は新たなる境地を目指す。負けてからどう進化して行くのか、これ
からのソーマの成長に期待しつつ、新展開かな?{/netabare}
8話{netabare}
サンマの目利きでは黒木場と葉山に勝てそうにないソウマが考えた
サンマの熟成方法は・・・?次週が楽しみです。{/netabare}
7話{netabare}
黒木場と葉山の勝負は互角で引き分けとは・・・勢いでは黒木場かと
おもったが、結局二人とも決勝に持ち上がり、ソウマと3人での決勝
戦となった。お題はサンマということです。
庶民な私は、やっぱり塩焼きが一番じゃないかと思うのですが・・・
大根おろしは必須ですw でもきっと、とっても工夫をこらした
料理が作られることでしょう。{/netabare}
6話{netabare}
美作とソウマの食戟だけど、志の高さからしてソウマの方が上でした。
ただ、料理をやめようとした美作を諭し、真の料理人を目指すように
勧告するソウマの器も大きくなってきてるね。次週は黒木場と葉山の
対決で、今回の食戟対決よりも、こっちの方が興味あるなぁ~。どん
な料理が出てくるのか楽しみです♪{/netabare}
5話{netabare}
ビーフシチューで食戟ということになったが、郁魅とえりなのおかげで、
なにかヒントが得られたソーマは次週どのようなシチューを作るのか楽
しみです。どのような勝ち方をしてくれるのかがポイント。まさか負け
ることはないと思う。一口目から美味しい料理を作るっていうことが
今回のソーマの課題でもあるようですね。定食屋の美味しい料理から
どのように脱却するのか期待です。{/netabare}
4話{netabare}
タクミVS美作。美作がタクミに食戟を仕掛け、タクミは受けて立ったが
が負けてしまう。次戦はソウマVS美作となった。
美作の戦い方は姑息だが、技術や応用能力はある。
美作はソウマに食戟を叩きつける。ソウマは負けたら料理人を止めると告げ、食戟を承諾。
果たしてどうなるのか・・・。個人的には、黒木場と葉山アキラの勝負の
方が興味あるな・・・。{/netabare}
3話{netabare}
田所ちゃん負けたか・・・残念。でもさ、ふんどし脱げてたんだったら、田所ちゃんの勝ちじゃないんかい(笑)。もう一戦は葉山アキラの勝利。確かに見る
からに美味しそうなハンバーガーだったなぁ♪来週はタクミと美作の勝負。
女の子は全員負けってことになりました。{/netabare}
2話{netabare}
田所ちゃんと黒木場のラーメン対決。料理の細かい部分はよく分からんけど
どちらも美味しそうです。決着は来週みたいですが、田所ちゃんに勝って欲
しいなぁ~。彼女独特の温かく優しい心のこもった、そして洗練された料理
がどこまで通用するのかな~?創馬との対決の時はくるのか、ちょっと楽し
みにしているのですが・・・。今期も安定した内容だし、安心して楽しめま
す。 {/netabare}
1話{netabare}  
アリスと創真の弁当対決でした。あまりの豪華さに味の想像はつかないが、
どちらの料理も美味しそうでした。決め手は『心のこもった温かい料理』って
ところですね。アリスは田所ちゃんの次に好きだったキャラなので、ここで
負けたのは残念ですが、いい子でしたね♪リベンジの機会があるのでしょうか?
画も申し分ないし、1期と同様に楽しめそうです。次週は田所ちゃんに勝って
もらいたいけど、どうなるかな・・・。連続で好きなキャラが負けるのは
ちょっとイヤかもw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

しょ~くぅ~げ~きの・・・すぉおぅむぁあああああーーーーー!!!!!!!!!!

スタジエール編が面白過ぎる。
もしSHINO'sで働いたら3分ともたなそう。

私の仕事で週に何日か、その何十分何時間か神経を張り巡らせるときはある。
しかし彼らはそれ以上の集中力と技術と計算を数時間に渡って常に保たせている。
多分、適度にリラックスした状態で最高の集中力を発揮しているのだろう。
嫌だ、こんな職場環境、ブラック職場ダメ絶対!

と言いたいところだが、実際はどうなんだろうね?
結構イイ店ってディナーしかやってないところも多いし。
けど仕込みとかで昼から、昼前からやるところもあるし、
使える人材は限られているし。
ここまで達すると労働ではなく天才の矜持みたいなもんかね。


さて、2期なのであらすじとかぶっ飛ばしてます。
スタジエールまでやるとは思わなかった。まあ切りがいいっちゃいいかな。
その先ってメッチャ映像化しづらいんだよねw
キャラ増えるし、アニメっぽいのは一瞬で終わっちゃうし。
原作自体が匙加減難しい話になっているので、
投げっぱなしエンドにならずに最後まで描いて欲しい所です。

私の思いはネタに包まれているので、これぐらいで。


※ネタです※
☆あらすじ!!!!!

オッスおらソーマ!
俺たちは民の胃袋を満たし健康を維持し生きる意欲を与えて国の発展に貢献する一方、
食材に感謝するための武道大会で闘う調戦士だ。
この大会ってのは元々は祭りだったけど金持ちが調子に乗ってコロシアムに改造して、
規制されてなるべく死人がでないように参加者の命を「出来る限り」保障するようになったんだって。

そんなこんなで秋の選抜トーナメントに進出!!
薙切見てろよ、オレは十席なんかに興味はない、今すぐ駆け上るぜ、遠月の頂点によぉ!!!


★キャラ紹介!!!!!

ソーマ 伝説の親父、下町の定食屋「ゆきひら」の倅、「客が望む最高の品一秒も待たせず提供するぜ!」
 得意技①目からビーム ②マッパワー(全裸になることで身軽になる) ③ナイフサーフ
 隠し奥義 ①転生 ②覚醒 ③逆境に強いぜ!
田所 秋田小町、「めぐみはみんなの嫁だべっ!」(←おっさんより)※ソーマの妻
 得意技①速攻スマッシュ! ②{netabare}ホタホタホタホタホタホタホタホタ!{/netabare} ③合掌
エリナ様 伝説の味王家の正答後継者「世界一の調戦士なら結婚してあげても構わないわ!」※ソーマの嫁
 得意技①ゴッドタン ②もみあげフック ③嘲笑
秘書子 伝説の漢方と拳法の使い手「エリナ様の夫は私だ!」※オレの嫁
 得意技①四物刀 ②調合 ③葛根刀
アリス様 伝説の味王家の末裔「エリナなんて全然好きでもないんだからね!」※リョウ君の嫁
 得意技①遠心分離斬 ②絶対零度 隠し奥義①ポコポコ×1000
ニクミ 伝説の肉屋の一人娘「たまたま暇でたまたまイイ肉が手元にあっただけだ!」※ソーマの側室
 得意技①一刀両断 ②(^ω^)ペロペロ ③狂戦士(ビキニアーマー)
榊涼子 伝説の酒屋の娘「今夜、発酵しない?」※煙の香りがする!?
 得意技①発酵ダイオード ②酔拳 ③鬼殺し
ユーキ 伝説の狩人の娘「極星流、猪鹿腸詰めウィーーーップ!」※恵応援団
 得意技①ジビエ ②コールワイルダー ③親父狩り
汐見教授 伝説のスパイス研究家「嫁じゃなくて潤、じゃなくて汐見教授って呼びなさい!」※葉山の嫁
 得意技①不老不死 ②血流促進 ③美肌効果

その他、余裕があるときに書くかも
※ネタでした※



○一話感想→{netabare}

2016.07.03 09:44 ★★★☆☆ 3.8
物語 : 3.5  作画 : 4.5  声優 : 4.0  音楽 : 3.5  キャラ : 3.5
『よく噛んで冷める前におあがりよ 【1話乾燥】』

焦らずに 大事にしよう 作品を

巧遅は拙速に如かずと言うけど、
早ければイイわけじゃないよね。

このペース、1クールで秋の選抜トーナメントを終わらせるつもりかな。


さて、食戟のソーマも2期なので細かい説明は端折ります。

好きが高じて原作18巻まで読みました。
2期1話であった{netabare}慧先輩の料理学校{/netabare}の話、
あれが1話になると思ってかなり楽しみにしてたのに。

こんなに急いては料理の待ち時間も余韻も楽しめないではないか!!!!!

お、おれは・・・料理とか情熱とかかわええ女の子とか裸エプロン(※男)とか、
そういうのを1期のペースで満喫したかったんだ。

けど、料理は全部提供されて食べるまで分かんないよね。

毎年1クールか2クールぐらいでゆっくりやってくれればいいのにな。
巧遅拙速、商売なら正しいだろうな。
きっと2クール確保するほどの人気がなかったのだろう。

それでも好きです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

秋の選抜の王冠は誰の手に…?

この作品は、「食戟のソーマ」の続編の位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

この2期を見越した上での1期だったのでしょう…1期が秋の選抜の途中で終わっていましたから…
この作品では、秋の選抜とその次の試練であるスタジエールまでが描かれています。

秋の選抜は本戦から…Aブロックから葉山、創真、黒木場、美作の4名、そしてBブロクからはアリス、緋沙子、タクミ、恵の4名が予選を突破したメンバーです。
一部名前の聞かない人もいますが、ほとんどが残るべきして残った面子だと思います。

このメンバーがガチでぶつかり合う…これが熱くならない訳がありません。
1話目から凌ぎを削る戦いが繰り広げられます。

殆どが知った顔ですが、視点としては極星寮の創真と恵寄りで見てしまいました。
1期では退学の危機に瀕した恵でしたが、気付けば選抜の本戦入り…彼女が一番成長したのではないでしょうか。
仲間に恵まれた…という事もあると思います。
でも、食べた人の心を癒す心遣いは彼女ならではの武器で、彼女の料理の根底に脈々と流れていると共に、彼女の成長の源になっています。

幸平創真…発想力と粘り強さ…そして「何かやってくれる」という期待してしまう彼の存在感は2期でも健在です。
秋の選抜の頂点に立てるのはたった一人…誰もがその頂点を目指して努力してきましたが、簡単に手の届く場所ではありません。

創真の家は定食屋です。お客さんに美味しい料理を食べてもらうため、日々の研鑽を忘れない…
でもそれだけで頂点が取れる程甘い世界ではなく、長年にわたる様々な積み重ねが大事で、その中には定食屋とは縁遠い分野だって少なくありません。
料理の厳しさを知り…自分らしい料理を目指してきましたが、彼はどんな答えを出すのでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認下さい。
本戦メンバーひとりひとりから「絶対勝ちたい」という思いがヒリヒリと伝わってくるようです。

そして秋の選抜の後はスタジエールが彼らを待っていました。これは実地研修なのですが、ただ淡々と実地研修をしてくる…というありきたりな研修はではありませんでした。
話数的には短い話でしたが、充実した面白い話だったと思います。

そして気になる人物と言えば…薙切 えりなでしょう。このレビューを書くためにwikiをチラ見して知ったのですが、彼女がこの作品のメインヒロインなんだそうです。
言われてみれば…確かに1期の序盤はちょくちょく登場していましたが、これまであまり料理もせず、上から見ている機会の多かった様に思います。
という事は、この物語は未だ序章という事なのでしょうか。

気になると言えば薙切 えりなのCVの種田さんです。
命に別状は無いとの事でしたが突然の療養宣言…
原作のストックも十分にある様ですし、人気もある作品なので当然続編の話も出ている事と思います。
でも、薙切 えりなのCVは種田さん以外は考えられません。
201年にデビューしてから主役級の配役に次々と抜擢されていたので相当の激務だったんだと思います。
今回たった1クールしか無かったので、続編を見たい気持ちは山々ですが続編は種田さんがちゃんと回復してから…という事で個人的には良いと思いますし、治るまでは待ちたいと思います。
種田さんの一日も早い復帰を祈っています。

オープニングテーマは、SCREEN modeさんの「ROUGH DIAMONDS」
エンディングテーマは、nano.RIPEさんの「スノードロップ」
大好きなnano.RIPEさんのエンディング…今回の曲もメロディーが凄く恰好良かったです。
今期のアニソンBEST10にも入ってくるくらいの良曲でした。

1クール全13話の作品でした。1期が2クールだったのでてっきり今回も2クールかと思っていましたが、話の区切り上1クールでちょうど良かったみたいですね。
満を持して発表される3期を楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

85.2 4 漫画原作でライバルなアニメランキング4位
黒子のバスケ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2078)
11075人が棚に入れました
バスケットボールの強豪として知られる帝光中学校は、特に「キセキの世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた時は、無敗を誇っていた。時は流れ、彼らはそれぞれちがう高校に進学するが「キセキの世代」には奇妙な噂があった。それはもう1人「幻の6人目」がいたと…。

声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、木村良平、小野大輔、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、江口拓也、保志総一朗、鈴木達央
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

<最終回まで視聴完了> それぞれのキャラが魅力的だった

<最終回を観終えて>

結局2クール、全25話。
序盤は黒子と火神の出会いから2人の試合中の活躍を描き
中盤は奇跡の世代の一員だった緑間くんの活躍ぶり
終盤は奇跡の世代だった青峰くんと黄瀬くんの格闘ぶり。
どれも試合中心で見せる緊張感のある演出法で、
技術的にはリアリティがないとしても、リアルにありえる技に
見えてしまうほどだったので、
これってアニメ作品としては上出来だったと言って良いのではないかな。

迫力ある試合風景は、各自のモノローグで心のうちを吐露させつつ
想いと裏腹な部分や葛藤なんかをうまく表現できていたと思うし
なにしろ脇役の先輩方や仲間達も含めて、みんな魅力的だった。

特に後半の黄瀬、青峰の試合でのせめぎ合いは、
じっくり描かれていて見応えがあった。
{netabare}
勝ちたい、越えたい、だけど負けて欲しくない。
憧れてしまっているから勝てない。
なら、憧れるのをやめてしまおう・・・

黄瀬が青峰に抱く感情には、ものすごく共感できるものがあったけど
同時に、本当は憧れをやめることなんてできないさ・・とも思って。
なのでなおさら試合終了後の彼の想いも痛いほど伝わってきて
もらい泣きしそうになった。
{/netabare}

さてこれからってところで終わってるので
2期が今から待ち遠しい。待ち遠しいよー

<16話までの感想>

この作品も、1クールでは終わらず、2クールなのか、もしくは
さらにもっと続きがあるのかないのか?
とりあえず今時点で言えるのは、キセキの世代と言われた全員が
登場していないので、まだもう少しかかるんだろうなと。

バスケの試合シーンはそれなりにスピード感もあり、
監督の指示にもほぉ~っと思う部分があり、各キャラの持ち味を生かした
動かし方もなかなか面白い上、超能力技などを使わないのは好感が持てる。
ただ、バスケを知り尽くした人から見ると少々、苦言もあるようだ。

僕個人としてはそういう専門的な視点で観ていないので、
けっこう楽しめてる。 で、何に一番楽しめてるのかよく考えたら
やはりそれは、それぞれのキャラなんだろうなと。

占いを心底信じて、ラッキーアイテムが何であろうと試合に持ち込む緑間。
けっこう軽いノリのモデル兼高校生でもある黄瀬。
他のキャストも、性格が細かく描かれているのでそのへんにいそうな
リアルな雰囲気が面白い。

試合に関しては、黒子くんの元彼女を自称している桐皇学園高校の
マネージャー桃井さんが登場してから、ちょっと面白さが増してきた気がする。

とりあえずは、まだまだ新たなキャラが投入されるはずなので
このまま視聴続行しつつ、展開を楽しみにしていようと思う。
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原作は読んでおらず、詳しい予備知識がないまま視聴。
舞台は高校のバスケ部。

背景の描き方は美しいし、キャラデザもかわいくカッコ良いのだが、
首に描かれるあごの影の描き方がどうも気になって仕方ない。

ちなみに、黒子というのは、登場人物の1人の苗字なんだけれど、
彼はバスケ強豪校だった中学から進学してきた1人であり、
その「キセキの世代」と言われる中学時代のバスケ部で
「幻の6人目」だったと言われていた存在。
存在感のなさを生かして影となって活躍する彼を見て
なるほど!それで黒子なわけか!と思わず納得。

黒子が影となり、光となるのはアメリカ帰りの大柄なプレイヤー火神大我(かがみ たいが)。
彼のキャラとか顔立ち見てると、『世界一初恋』に出てきた
高野さんにあまりに似ていて、ちょっと笑ってしまったが
黒子くんとの名コンビぶりをこれから見せてくれそうで
そのあたりも楽しみではある。

1話は、登場人物をざっと紹介するような内容にとどまっていたが、
1人1人、自分の能力をどの程度、そしてどんなふうに
生かしていくのか、また強豪校の中学から散らばっていったメンバーと
確実に今後、試合で顔を合わせるのだろうし、
そのあたりの熱い展開も期待したいところだ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 53
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白い! そんなの 当然なのだよ! 

あらすじはあにこれを参照下さい

この作品は高校生バスケットボール部の青春を描いた作品です ただ
試合のリアリティはほとんどないです 好き嫌いは分かれると思います 
ただ その分ありえない”能力”や才能を持つイケメン達がいます♡ 
( 1話でどんな作風か 大体わかるので お試しにいかかですか? )

主人公の黒子テツヤは フィジカルも弱くテクニックも無い
だけど 天性の影の薄さがあります その才能を生かして
神がかったパスのつなぎを見せる! 
( ボール硬いし重いのに 突き指大丈夫?・・ なんて野暮ですよ♪ )

その他にも キセキの世代と呼ばれる5名も化け物!・・でもイケメンです♥

試合中は凄い能力バトルが繰り広げられますが それ以外にも
個々の”らしさ”や”プライド”が激突する熱い作品になっています。

また 嬉しい事に普通の人(それでも現実離れですが)の活躍もあります
チーム全員にスポットをあてることで 個人もチームも愛着が出ます。
  
バスケは5人のチーム制 そこに交代選手や応援する仲間 監督 その他
その一体感が とても良く表現出来ていて 観ていて熱くなります!
そしてスポーツは 試合が終われば敵も味方もない 爽やかです。

物語のテンポは とても良いです 
サクサク進むので 時間を忘れて つい寝不足に○o。.

あと スポーツ物特有の熱いセリフ バンバン 入ります!これ最高です!
そのたびに 胸が熱くなります 元気出る!凹んだ時なんか イイかも♪
 
OP曲の”CANDO”軽快なリズムに 元気が出る歌詞 作品と合っていますね!
{netabare}だから言ったじゃないか
弱さをウリにしたって 前になんか進めやしないんだぜ
ねえ 儚い自分
演出したって誰も無感動

孤独が苛む夜にだって 明日待ちわびる光がある
強がる弱い自分を認められる強さを
始めるんだ やれるモンさ
そこから前を 向いちゃって
歩け 走れ 何度でも

調子ハズレの声だって
いいさ! それがどうしたんだって
叫ぶんだ 俺の番だ Can you do it?
するとどうだろう何だって
怖くなんかなくなってんぜ
今日が我が身だ I can do it
You can do it
We can do it{/netabare} この背中押す感じ好きです!

冒頭にも書きましたが 能力を持つイケメン達なのですが
性格も 皆 個性的です その中の一人 緑間君も 面白いです{netabare}
あんなに 強いのに おは朝占いに頼って 喜んだり落ち込んだり・・
小物にも笑えます タヌキの置物って何?{/netabare}
ちなみに タイトルの”なのだよ”は緑間君の口癖です。

観終わって
現実ではありえない バスケ試合なんですが 段々病みつきになりました
最初は ”うそぉ~”とか思っていたのに途中”そう来たか!”になり
最後の方は”待ってた♡”の感じに。
能力って個人的には 
特撮作品などの主人公が放つ必殺技にも似ているなぁと思いました。
( 敵が使うと絶望し 主人公が使うと”ヨシッ!”みたいな )

部活仲間との団結力 そして汗と流れる涙は胸にきます! 
そして試合中万事休すからの・・・は熱い!最高でした! 
是非その目で見て感激してください。
Ⅱ期も観ます このままじゃやめられないです♪ どうなるのか楽しみ♡

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。
以下は 駄文です 無視してください○o。.。

小中学校バスケ部だった事もあり 内容はありえないけど楽しかったです
ボールの音 バッシュと床が擦れる音 流れる汗! そして掛け声!
とても懐かしいです 少し学生時代を 思い出してしまう作品でした。
( 上手でイケメンが隣のコートにいたら・・・それもう皆勤賞ですよ♡ )
(ノД`)・゜・。



 



 



 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

今のところ辛うじて「バヌケ」ではなく「バスケ」か B

原作未読(ちなみにスラムダンクも未読、未視聴です)

帝光中学には「奇跡の世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた時期があった。
それぞれが違う高校に進学した彼らであったが、実は幻の6人目がいたという噂があった・・・。


10年に1人の天才が5人って、毎年の野球のドラフトみたいですね。
まあ、近年の野球では、○○のダルビッシュっていう表現の方が通例になってきていますがwww

まあ、それはさておいて、この幻の6人目である黒子テツヤが、誠凛高校に入学し火神大我と出会うところから物語が始まります。
この火神はアメリカ帰りで、本場のストリートバスケで揉まれたという猛者。
「奇跡の世代」という設定と相まって、初期設定のレベルが異様に高いという印象がありました。

古い世代の考え方かもしれませんが、こういうスポーツ物のアニメ(漫画もそうですが)は、主人公たちが最初はすごく弱くて、努力を積み重ね強豪とぶつかり、時には挫折もあって、徐々に強くなっていく過程を楽しむものだと思っていました。

しかし、このアニメの場合、私が考えていた以上に、主人公達は最初から強いし、特殊能力を身に着けていました。
しかも、対戦相手は全国大会レベルですよね。
それを上回ってさらに強くなろうというのだから、話の展開として相当に無理が生じて来るのだろうなと思ったのです。

行き着くところは超能力でも使うバスケなのだろうか?
それはまあ冗談としても、作中、あんなところからシュートを決めるなんて、まんざら冗談でもなくなってきたときには、ああ、このアニメも終わりかな、と思いましたよ。(ホントに)

アニメである以上、ある程度は非現実的なことがあっても良いと思うのですが、その線引きというのは人によって異なるので、非常に難しいところです。
バスケ門外漢の私が見た限りでは、アニメという許される範囲内で超絶技を交えつつも、ちゃんとバスケをやっていたのかな、という印象です。(あくまでも個人的印象です)

ただ、2期がありそうな終わり方していましたので、その場合、許される範囲を逸脱する可能性も十分あり得ると思っています。
原作ではその辺を揶揄して「黒子のバヌケ」(もはやバスケではないため)と呼ばれているようですが、逸脱しなければ同じことの繰り返しになってしまいますので、わざわざアニメ化する意味もなくなってしまうため痛し痒しです。
按配が非常に難しいこととなるでしょうが、そのあたりをどう展開するのかにはちょっと興味があります。

あと、火神が熱いのは見た目どおりなんですけれども、黒子も飄々とした外観に似合わず意外に熱い心の持ち主だったのは、見ていて面白いところでした。
単なるスポーツアニメではなく、熱血・スポーツアニメですね。
二人の台詞には心惹かれるものが多いので、それらを集めてみると結構面白いものができるかもしれません。

なお、女性キャラが二人しか出てきませんでしたが、ショートヘアフェチの私としては断然リコ派ですね。
天然でSっぽいところなんかも堪らなぃ・・・いえ、何でもありませんwww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

82.0 5 漫画原作でライバルなアニメランキング5位
僕のヒーローアカデミア(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1053)
5894人が棚に入れました
「架空」は「現実」に!
これは、僕が最高のヒーローになるまでの物語だ。

ことの始まりは中国・軽慶市から発信された、「発光する赤児」が生まれたというニュース。
以後各地で「超常」が発見され、原因も判然としないまま時は流れる――。
世界総人口の八割が何らかの特異体質である超人社会となった現在。生まれ持った超常的な力”個性”を悪用する犯罪者・ヴィランが増加の一途をたどる中、同じく”個性”を持つものたちが”ヒーロー”としてヴィランや災害に立ち向かい、人々を救ける社会が確立されていた。
かつて誰もが空想し憧れた”ヒーロー”。それが現実となった世界で、一人の少年・緑谷出久(みどりやいずく/通称 デク)もヒーローになることを目標に、名立たるヒーローを多く輩出する雄英高校への入学を目指していた。しかし、デクは総人口の二割にあたる、何の特異体質も持たない”無個性”な落ちこぼれだった…。
ある日、デクは自身が憧れてやまないあるヒーローと出会い、それを機に運命を大きく変えていくことになる。友、師匠、ライバル、そしてヴィラン…。さまざまな人物、多くの試練と向き合いながら、デクは最高のヒーローになるべく成長していく。
新世代の熱きヒーローストーリーが、始まる!

声優・キャラクター
山下大輝、三宅健太、岡本信彦、佐倉綾音、石川界人、悠木碧、広橋涼、井上麻里奈、細谷佳正、増田俊樹、畠中祐、梶裕貴、桑野晃輔、真堂圭、喜多村英梨、西田雅一
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

君もヒーローになれる!! この一言にぐっときた。イズク、かっこいいぜ!

ヒーロー因子とでもいうべきDNAが発見されて、世界中でいろいろなヒーローが誕生しはじめた世界。

幼少のころからヒーローになることに憧れてきたイズク少年は、自分にヒーロー因子が
ないことが判明してコンプレックスになってしまう。

本当に終わりなのか?!
それでもヒーローになりたい!
ヒーローになる道はあるはずだ!!!!!

怪物退治の途中に出会った憧れのヒーロー、オールマイトからも可能性を否定され落ち込むイズク。
しかし、街中に現れた怪物を前に、無力で非力とわかっていても助け隊一心で飛び込んでいってしまう。

その英雄的な精神、犠牲を厭わない純粋な心をオールマイトに認められて…。
と、ここまでが1話のストーリーです。

見た目に貧弱、気弱で泣き虫な小さなヒーローの成長物語。
ここからどうやってヒーローになるのか、そしてどんなヒーローになるのか?!
ヒーローゆえの苦悩や葛藤が見所になりそうで、少年の大粒の涙が嘘ぽく思えなければ大勝利かもですね。

以下ネタバレで

2話~ 君に勇気をもらった!君はヒーローになれる!
{netabare}
オールマイトからヒーロー願望を否定されて落ち込む主人公のイズク。
遠くに上がる黒煙を見て、また事件がおきたのかと思ったら、
そこにはつい先ほどオールマイトが倒したばかりの怪物の姿が。

無茶をいってオールマイトにしがみついたせいで、
せっかく捕獲した怪物を市中に放ってしまったのだ。
自分の責任を痛感するイズク。
しかも怪物に捕らえられているのはクラスメイトではないか!

なんとかしたい、でも自分はヒーローではない…
葛藤に悩むイズクの体は自然と怪物にむかっていた。

倒せるなんて思わないけどなんとかしたい、悲痛な叫びがオールマイトに届き、
無理を通してオールマイトも変身をして窮地を救うことに成功する。

インタビューに応えるオールマイトの心中はいかに。
長年の戦いで負った傷が原因で、変身可能な時間は限られていたが、その限界をうちやぶれたのは
イズクの熱いハートだったのだ。

そして、オールマイトはイズクにむかい“君もヒーローになれる!”と断言する。

と、ここまでが2話です。
来週の3話が鍵になりそうな感じですね。
イズクがどんなヒーローになるのか?
生身のヒーロータイプ? それとも…。
{/netabare}

4話~ 能力開花! これでミニオールマイトだ!
{netabare}
オールマイトに自己犠牲の精神を認められて後継者に指名されたイズク。
ヒーローになるためには英雄学園への入学が必須条件みたいで、2人の特訓がはじまります。

もやしっこな体つきをキンニクむきむきに改造! てのは言いすぎだけど、それなりに
みっちりしたいい筋肉がついてきましたね。

どうやって能力の受け渡しをするのかと思ったら、それがオールマイトのDNAを摂取すること
なんですが、ここはちょっと安易かなw
これだとヒーローのアイテムコレクターであるとか、かなりの人がヒーローになれてしまう気もするし、
すでに研究されてておかしくない気もするけど…まあ、ご愛嬌か。

そして入学試験当日。
数多くの敵を想定したロボを倒すことでポイントを稼ぐって試験内容なんですが、
オロオロするばかりでまったくポイントの稼げないイズク。
オールマイトから太鼓判を押してはもらえたけど、まだ能力を発揮したことはないし、
それで戦えといわれても怖いですよね。

しかーし、目の前で危機に瀕した女生徒の姿をみて、助けなくちゃの精神で奮い立ったのをはじまりに、
キンニクが異常発達してミニオールマイトに変身! 一撃でロボを倒して見事に入学も許可されます。

ただ、まだ体つきが貧弱だからか、殴った右手も、ジャンプした両の足も複雑骨折してましたけどw
これはしばらくハンデ抱えたままでのバトルになりそうですね。
てか、イズクのキャラで無敵すぎてもつまらないし、ある程度は能力発動は一度限り
ワンパンチの設定でいいかもしれない。
あ、そんなアニメありましたねw

個人的には、イズクのお母さんがコロコロ体型になっているのに驚きましたw
小さいころの回想シーンでは細身でやさしそうな美人だったのに!
10年で変わってしまわれたのか…。
{/netabare}

5話~ オールマイトに言われちゃったけど、カッコいいぜ! イズク!
{netabare}
憧れの雄英高校に入学を果たしたイズクの前にまたもやとんでもない困難が!

入学早々、初日から悪ぶれした幼馴染のかっちゃんと、規律重視な委員長タイプなジェット君が言い合いに。
能力ポイントだけみれば断然断トツの実力で1位で入学した爆炎かっちゃんだけど、
あんまりヒーローらしからぬ所業てのはなぁ。

相撲でいう横綱の品格が一番大事みたいなもんのイメージでいたけど、肝心なときに
誰も助けられないヒーローでは意味がないし、そのあたりのバランスが難しそうですね。
あと、マンガ的にキャラの個性不足になっちゃうだろうしw

イズクにとって最悪だったのは、担任が一癖あるタイプのヒーローだったことか。
入学一日目から体力測定を実施して、総合成績が最低だったものを除籍処分にしちゃうとか!
それも担任の権限の内らしくて、割合教師任せの学校なんですね…。

ともあれ、いまだ能力のワンフォーオールを全力で発揮できるのは一度限り!
それも使えば複雑骨折は逃れられないイズクだけに、複数競技での採点てのは最悪の勝負といえます。
オールマイトからはパワーを調整するコツを聞いたけど、ほとんど意味不明でしたしw

焦る心とは裏腹に競技は進み採点も進む。
このままいけばビリ(それもたぶん最低)は確実?!
そこでイズク少年がとった選択は…。

ここから感想です
どんどんおもしろくなってますね。

いやぁー、毎回毎回、オールマイトに言いたいセリフを全部いわれて悔しい思いをしています。
でも言いましょう。

イズク少年! 君はかっこいい!

たしかに能力のパワーを調整するなんて上等な技能はまだない。
使うか使わないか。100か0か。

使えば使った分だけ身体が持たずに、使ったところの部位の骨は折れて大ピンチになるわけですが、
それを逆手にとった逆転のアイデアに痺れました!

腕が壊れるなら腕先だけを使えばいい。
腕先が壊れるなら指先だけ使えばいい。
たったそれだけだってイズクのもらった力はあの最強ヒーロー、オールマイトの力なんですからね!

さて、担任のイレイザーヘッド先生ですが、とても暗殺教室のコロ先生みたいではなさそうで、
どっからどうみても冷淡な首切り役人キャラ? 
イズクの敵でしかなさそうですが、分かり合える日は来るのか~

てか、相手の個性を消し去ることができるって反則ですよね。
最強のアンチヒーローな気がするのと、その能力では怪物相手には使えないだろうから、
能力を悪用する人間たち向けに活躍したりしたのか? 教師以前のエピソードが気になります。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ヒーローの条件とは・・・?

この作品の原作は未読でしたが、放送枠が日5と知り視聴を決めた作品です。
この日5放送される作品は個人的に名作が多いと思っています。
最近の日5作品だと「七つの大罪」「マギ」「アルスラーン戦記」など、どれも人情に熱く、仲間のためなら何をも厭わない勇気を持っている・・・
そんな作品がこれまでこの枠で放送されてきました。

そのため、この作品にもこれまでの作品同様、熱い血潮が流れているんだろう・・・と思う事自体、この作品のハードルを上げる事になってしまのですが、それはこの枠に選ばれた作品の宿命なんだと思います。

こうして第1話を視聴しましたが・・・これまでの作品とは少し毛色が異なっていた気がします。
人が皆んな超能力という個性を持って生まれる世の中・・・個性を悪用する輩を取り締まるヒーローは皆んなの憧れの存在でした。
この物語の主人公は緑谷 出久・・・彼の周りでは次々と個性が発現し始めている中、自分の個性の出現を信じて疑わなかった少年・・・ですが、検査の結果、極めて稀な「無個性」である事が判明してしまったんです。
彼は幼い頃からヒーロー・・・特にオールマイトという最強のヒーローに憧れていたのですが、無個性であるという事は同じ道を歩く事が絶望的である事・・・ヒーローとしての道が閉ざされた事を意味するモノでした。

決して誰が悪い・・・という事はありません。
ただ、個性と無個性の間には何人たりとも越えられない壁がそびえ立っている・・・という事なんです。
でも出久は決してヒーローを諦めませんでした。
それは「困っている人を助けたいから・・・」とうい純真な気持ちそのもの・・・
だから彼はどんな困難も困難と思いません・・・
全てがヒーローへの道にに繋がるなら・・・

そんな中、友人が個性を悪用する輩に捕まってしまうのです。
それを見た瞬間・・・出久は助けるために飛び出していました。
「何が出来るか」ではなく「どうしたら助けられるか」しか考えていなかったんです。
圧倒的個性の前では無個性は無力です。

でも、なりふり構わず人を助けようとする心が「ヒーローとしての資質として一番大切」である事を最強のヒーローであるオールマイトは自らの経験で身をもって知っていますし、オールマイトが現地に居合わせた事で、出久にヒーローとしての片鱗を見る事ができたのです。

こうしてオールマイトに認められた出久は、猛特訓を積み重ねヒーロー科としては日本最大の国立雄英高校への合格を果たし・・・物語が動いていきます。

出久がここまで来れたのは、ヒーローに対する強い憧れもあるのでしょうけれど、一番は誰に何と罵られても決して折れる事なく積み上げてきた不断の努力だと思います。

こうして憧れの国立雄英高校での授業が始まる訳ですが、ここで出久には嬉しいお知らせが・・・
何とオールマイトが講師として国立雄英高校で教壇に立ってくれる事になったんです。
出久にとって、こんなに頼もしいことはありません。
それは出久だけではなく、ヒーロー科1年の皆んなが同じように抱いていた期待だったと思います。

ところが、物事が順風満帆に進まないのは世の常・・・
今度はオールマイトに向けて刺客が差し向けられたんです。

最強の戦士は孤独・・・そんな事を聞いたことはあります。
そしてオールマイトもまた最強であるが故に孤独でした。
この孤独が何を意味するかが重要なポイントの一つになっています。

出久ら新入生が知るのはそれだけじゃありませんでした。
一人で出来ることは限られているという事・・・
上には上がいるという事・・・
そして誰にでも限界がある事・・・

どれも当たり前の事ばかりです。
個性を発動する事=強くなるは必ずしも合致しないんです。
身体だって、普段から個性の発動に耐えられるよう鍛えておかないと本領を発揮する事が出来ません。

こうして始まったヒーロー科の授業ですが・・・1クールで終わってしまい、物語としては中途半端な状況で終わっているので感想は難しいです。
既に続編の制作が発表されていますが、最初から2クールで放送すれば良いのに・・・と思うばかりです。
直近の日5で1クールで終わった作品って無かったんじゃないでしょうか^^;?
初めから2クールを前提にしていたら、各話の構成や作り込みも変わっていたと思います。

オープニングテーマは、ポルノグラフィティさんの「THE DAY」
エンディングテーマは、Brian the Sunさんの「HEROES」
個人的にはオープニングの方が好みでした。
でもこれカラオケで歌うと、声のトーンが高くて頭の血管が切れそうになるんですよね・・・^^;
いつかチャレンジする日が来るのでしょうか^^;?

1クール全13話の作品でした。この作品の感想は続編を見てから改めた方が
自分自身で納得できる答えが出せると思います。
ここまで、物語序盤の出久への蔑み方が個人的にはあまり好きではありませんでしたが、総じて「続きに期待できる作品」だったのではないでしょうか。
続編の放送を楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

みゃあ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

割とすんなり観られるジャンプ作品

30話まで視聴済み、原作は未読。とりあえずここまでの感想

観続けてしばらくしてソウルイーターみたいだなと感じた。同じボンズだからとは思わないが。
・専門学校
・オールマイトのキャラデザ
・特殊能力
・魔(便宜上魔としておく)との対決
・時折絶望
・クラスメイトとの優劣の意識、あるいは共闘、あるいはクラスメイトが主人公
・先生、あるいはプロと主人公たちとの関係、上級生とかの関連性がほぼ無い
・ステインは歪んだミフネみたいだ。
等々、この感じは結構長く続く。

とはいえ、努力、友情、勝利の方程式は健在で、観ていると明らかにジャンプの作品なんだと思わされるところはある。
親と子、憧れと現実、力の限界とそれを超える展開、自身への葛藤と気づきとか少年物の普遍的なテーマを乱れずに描いていて好感度と熱血度が高い良作品と思う。
ジャンプ作品が好きな人のみならず、この作品はキャラクターの多様さと、それぞれが活きていることで一般の方たちにも受けるのではないか。
人を助けるために能力を自在に使えるようになるまでに自らの体の痛みと引き換えになっているのを、わざわざ長々と描くのは、感覚として新しい気がする。
いずれにしても見始めたら止めにくい面白い作品で、用事がなければ、早く続きが観たかったりする。


一方で不満もある。
超能力が「個性」として人類の8割に出現した世界で、その能力を悪に使うことを良しとせず、自らに枷を付けながらも人の為に生きることで「ヒーロー」という役を世に認めさせた時代のはずなのだが、その割にそういう教育が小さい時からなされていない。4歳までに大体「個性」が発現するというのにだ。
主人公は幼少から「無個性であることを馬鹿にされている(笑われている)」。これはおかしい。ヴィランという明らかに能力をいわゆる悪に使う存在があるのであれば「個性」を持つ者はそれを優越感のためのものとしたり、人を貶める考え方をしないようにしなければならない。幼少よりそういう教育が必要だ。道徳教育の方が近いか。
これに正面から取り組み恐怖的に描いたのが「新世界より」だ。{netabare} 人格的に問題がある者はある日忽然といなくなり、それが当たり前となっている。 {/netabare}鬼滅の刃では煉獄杏寿郎は子供の時に母により力を何のために使わねばならないのか教えられた。{netabare}
生まれついて
人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません
天から賜りし力で人を傷つけること私腹を肥やすことは許されません
弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です
責任を持って果たさなければならない使命なのです {/netabare}

力の両面を描いたものは過去にいくらでもある。映画で言えばSTARWARSのダークサイドに落ちた者、バットマンのダークナイトのダブルフェイス、七人の侍の野武士たち等はその力の行使において、最終的に他者の迷惑も命も顧みず己の欲望に沿ったものたちだ。

かっちゃん(爆豪)や飯田(委員長)も現時点では大分危ないところにいる。主人公も彼らもまだ子供、学生としてそれを導かれることになるのだろう。
それらのエピソードは楽しみだ。

不満の2は、8割が「個性」持ちの割に一般人が多すぎないか?という疑問がある点。「個性」は多種多様なのだうが観ている限り一般人の方が多いよね?



声優について
轟の声優が梶裕貴さんと気づいたのが割と後になってからで、自分でもちょっと不思議だった。蛙吹の声の悠木碧さん、有能だなあ。八百万の井上麻里奈さんがもっと力を出せる場面が増えるといいなあ。


音楽について
大好きな作曲家の一人、林ゆうきさんで、ここぞという時の視聴者の感情を高ぶらせる流れの曲作りに関しては非常に上手い人だと思う。実際今作でも効果的な音楽だったと思う。
アニメだけでもハイキューやボールルームへようこそ、風が強く吹いている、からくりサーカス、ガンダムビルドファイターズとか音楽に乗せられている部分も結構大きい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

80.1 6 漫画原作でライバルなアニメランキング6位
3月のライオン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (970)
4849人が棚に入れました
主人公は、東京の下町に1人で暮らす17歳の将棋のプロ棋士・桐山零。深い孤独を抱える彼が、あかり・ひなた・モモの川本3姉妹と過ごす時間や、さまざまな棋士との対戦を経て、失ったものを少しずつ取り戻していく様が描かれる。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

原作者の思いに見事に応えた、新房監督&シャフトの本領が発揮された渾身の力作

NHKで2クールにわたって放送された、第1シーズン。

☆物語☆

中学生で将棋のプロ棋士となった主人公桐山零が、
棋士として、人間として、周囲の人との出会いと関わりを通じて成長していく過程が描かれる。

1話の中で複数のエピソードを区切って消化していくスタイルながら、
尺的に足りないと感じることはなく、どのエピソードも上手く纏められている。
NHKの枠なので途中にCMを挟まず自由に区切れ、25分間使えるというのも制作側には好都合だったでしょう。

さすがにNHKで放送されるだけあって、内容的には王道路線で、
シリアスな場面が多いものの、反対にコミカルな面や萌え要素までバランス良く取り入れて重すぎないので、
アニメファン以外の幅広い一般層に受け入れられる作品なんじゃないだろうか。
将棋のルールなんかが分からない人向けにも、作品内で解りやすく絡ませてあり、この辺りは親切。

作風や主人公がどうしても似ている、と感じてしまうのはノイタミナで以前放送された「四月は君の嘘」。
これは観た人みんな思ってるでしょうね。
タイトルに「月」が入っているのは単なる偶然なのか。。

正直物語自体はそこまで斬新なものでもないし、スローペースで進むので、
昨今の尺的にゆとりのない目まぐるしい展開が多い作品と比べると、退屈さを感じる人も居るだろうが、
自分としては、この作品で特に感じた魅力はキャラクター達の人間模様や日常、
心情描写の細やかさと、台詞の重みや間の取り方など、数々の優れた演出にあると思っているので、
じっくりと丁寧にやってくれたのは(原作通りなのかは知らないが)本当に有り難い。

作品内での零の語り、零と関わっていくキャラ達の台詞には、時には非常に残酷であったり、
とても温かみがあったり、また思わず自分にも改めて気付きを与えてくれるような、
そんな深みがあったりと、毎話感慨深く大きな余韻を与えてくれた。
台詞の一つ一つを噛みしめる事ができる感受性、間を想像力で補える能力は人によって異なるとは思うが、
この作品におけるキャラ描写とそれを引き立たせる演出が素晴らしいことに疑いの余地はない。

第2シーズンになれば嫌でもストーリーは進んでいくだろうし、今後の展開にも大いに期待したいところだが、
これまでどおり、焦らずじっくりと進めて欲しい。

☆声優☆

さすがにNHK作品の配役に関しては、
デビューして日の浅い新人などを主要なキャラに配したりはせず、
実力、人気共に安定している声優とベテランで構成されていて隙がない。

中でも3姉妹に関しては見事の一言だが、
主人公零に関しても、とても良く考えて選ばれていると実感する。
通常の台詞以外に公園のグラウンドでの叫びなど、感情を顕にする場面などは、
イケボでなく、ちょっとヘタれな感じが性格に凄く合っているなと。

☆キャラ☆

先にも書いた通り、この作品の一番の魅力と感じる部分は優れたキャラ描写&演出にある。

キャラクターの心情がポエム的な独白、
ナレーションによってたびたび観るものに訴えかけるのだが、これが深く心に響いてくる。
これはキャラに共感できなければ、やり過ぎると返って逆効果で退屈さと冗長な点として捉えられる事もあるものの、
(同様にポエム的な「あまんちゅ!」で気になった点)
各キャラそれぞれが抱えている思いが、台詞の良さも相まってとても巧く表現されていた。
各キャラに共感、もしくは同情してしまう「要素」がしっかりと解りやすく提示されているので説得力がある。

時間を掛けて丁寧に描かれていることもあって、
主人公とその周りの主要なキャラに関しては、とても興味深く魅力的に映った。
中でも3姉妹は本当に癒され和む存在だったので、後半に出番が減ったのは少し寂しく思えたが、
逆に言えば前半のエピソードが特に良かったということかもしれない。

また、打って変わって香子のような存在は、女性作家ならではの描写力で、
女の嫌らしさやねちっこさなど、非常に生々しく描かれていて、こちらも同様に素晴らしかった。

☆作画☆

NHK作品はさすがに予算も掛かっているせいか、派手さはなくとも安定感があって全く不満はない。
背景美術に関しては、水彩画のような非常に淡くノスタルジックな雰囲気を醸しだしており、
また、それに合わせるキャラも違和感なく淡い質感で背景に馴染ませていて、とても温かみを感じる。

最大の見所としては、やはりシャフトならではの映像演出。
キャラの心象風景を、独自の解釈で映像化された場面は観ごたえと相性の良さを実感した。
観る人によって、または原作を読んでいる人には多少クドいと思われるかも知れないが、
自分はよりキャラの心情を理解する上で、良い方向に作用したと好意的に受け取っている。
原作者がシャフトでの制作を熱望したというのも納得。

OPやEDのアニメーションは、特に制作会社の個性が出る部分だと思うが、
零の息苦しさ、閉塞感や孤独感、葛藤、もがき苦しみながらも前へ進もうとしている様が、
抜群のセンスで表現されていたと思う。

☆音楽☆

1クール目のOP、EDで起用されたBUMP OF CHICKENの曲、
歌詞、アニメーション共に最高の出来だった。
もともとBUMPが原作のファンで以前にMVでコラボしたりしているので、
そりゃこの作品のために書き下ろした曲が、相性が良いのは言わずもがな。
できれば2クール目も変えないで欲しかったくらいだが、
2クール目のOP,EDも曲自体は悪くないし、最終話で戻してくれたのは心憎い。

作中BGMもやはりキャラの語り、ナレーション場面で使われているものが印象的だったが、
コミカルな場面もなかなか良いチョイスがされていて、曲のバラエティ自体も豊富で申し分無かった。
台詞間に挿入されるBGMが良いからこそ、その間が大きな余韻となる。
音響含めた音楽面での演出も、映像に負けず劣らずこの作品では大きく貢献していたと実感しますね。


こうして改めて一つ一つの要素を振り返ってみてみると、褒める所ばかりで殆ど点数を差し引く部分が無いように思える。
王道ながらもシャフトによる優れた芸術性が加味され、とても高いレベルで纏まっている。
本当につくづく続編が楽しみだ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

才能の残酷さを描くことで、人の内面の弱さを表現しています。

 ハチミツとクローバーで恋愛ドラマの仮面をかぶって、才能の残酷さを見せてくれた羽海野チカ。さすがですね。人の愛憎や執着、孤独や過去などのヒューマンドラマの中に、しっかりと才能というものの恐ろしさを見せつけてくれます。
 ただ、ハチクロよりも進化したと思うのが、義姉ですね。あの義姉のキャラがあるから人の内面描写に深みが出て、才能の残酷さは他人にも劣等感という形でつきつけますが、己を傷つけ孤独にする部分も描かれていました。

 才能があるからこそ、居場所が出来た半面、人の居場所を奪ってしまった。周囲の人を巻き込み歪ませる。義姉の態度のコンプレックスの表現は女性作家ならではの迫真のストーリーですね。おしいことにコミック版ほどの禍々しさの中に見える圧倒的な劣等感の表現には至っていませんが、この義姉がいるからこそ、主人公の居場所の無さが浮き彫りになるし、3姉妹との交流に意味が出てきます。

 一方で将棋という特殊な世界にのめり込む男達の心の交流もありました。島田の研究会もそうだし、何よりあの二海堂くんですね。どう考えても村山聖ですよね。聖の青春という小説にもなった羽生善治の少年時代からのライバルです。ちょっと身体の事も村山をなぞっているので、いろいろ心配してしまいますが、詳しくは小説かWIKIで。
 彼がいたからこそ、将棋に向き合うことができたような気がします。良くいる真っ直ぐなおバカキャラに見えて誰よりも将棋に真摯で、主人公のこと…というより主人公の将棋の才能を純粋に愛していたような気がします。(それから学校の先生もですね)

 なお、羽生善治はタイトル99期、史上初の7冠棋士、永世7冠という圧倒的な将棋の天才でので、二海堂=村山だとしたら、主人公が羽生なのかなあと思ったら違いましたね。宗谷でした。宗谷が目指すべきラスボスっぽかったですね。

 その前に後藤ですか。彼の性格の意味は現段階ではちょっとわかりませんね。素の性格なのか、やっぱり宗谷に対比した時にコンプレックスがあるのか。
 ただ、この後藤の態度を見せることで、初めは憎たらしいだけの義姉に対する気持ちが和らぐから不思議です。うまいですよね。結果的に才能の世界の周辺に生きている人たちの惨めさを上手く表現しています。

 そう、義姉が重箱のお稲荷さんを食べるだけで、このキャラに対する見方が全然変わっていました。ここが少女マンガの凄さですね。直前の3姉妹の敵のように見せていて、胃袋で篭絡されてしまう。これで義姉の人間的な内面が表現されて憎めなくなります。ちょっと男の作家には描けないでしょう。ここが一番本作のすごいところだったのかもしれません。

 そしてこの3姉妹ですね。どうも傷があるようです。母性の塊のような長女の内面が見えてこないことが不気味です。この作者が単なる良いおねえさんキャラを出すとも思えませんが…どうなんでしょう。菩薩…で終わるのか違うのか。以前原作10巻まで読んでますが…無かった気がします。

 で、主人公ですね。この構造って、やっぱり主人公がラスボスと対決するために周囲を顧みず…みたいな話になるのでしょうか。ハチクロを見るとそんな気もしますし、3姉妹との交流でそうにはならないのかもしれません。

 将棋の世界の話だけに限定すると、ストーリー展開はちょっとヒカルの碁っぽい感じがありますが、似たような世界ですからね。

 とにかくきれいごとではない人間の内面、特に劣等感を描かせると、羽海野チカは最高ですね。決して「いい話」ではありませんが、特殊な世界をデフォルメすることでヒューマンドラマとして、人間の本質を見せてくれています。この辺りはハチクロのやり方を踏襲している気がします。


 3月のライオンはどちらかと言えばコミック版の方がコマ割りとかモノローグとか少女マンガらしいテイストが話にあっていました。アニメはその点がちょっと表現できていませんでしたね。



 追記 少女マンガ的表現ができていない、といっても、演出で内面描写、モノローグの時は少女マンガらしいエフェクトをいれて頑張っていました。ただ、少女マンガの文法はやっぱりあの独特のコマ割り=時間の使い方と客観主観のシームレスな切り替え、エフェクト=心の動きじゃないと。ここは媒体の特性もあるのでやむを得ないでしょう。

 追記2 水というモチーフは浮かんでいれば羊水のような心地よさがあります。が、泳いだ時のねばりつく水の抵抗は前にすすむ困難、もぐったときの息苦しさは思考が暴走している感じ、音が無くなるような感覚は棋士の集中力ですね。ハチワンダイバーとかにも通じます。

 それと川ですね。川は流れ、広がりなどで原風景のような心落ち着く光景になります。滔々と流れる広い川は、人の営みのアナロジーでもあるでしょう。それを岸から眺めるという意味ですね。また、街の移り変わりを映すことで表情を変えてゆきます。あるいは自分自身の人生そのものでもあるかもしれません。
 また、川岸ですね。これが不思議な効果をだしていました。漠然とした東京の下町の表現というより、俗世界から切り離された特別な場所として機能していました。
 これが演出というだけではなく、内面の重層的な表現に効果的に機能していいたと思います。ただ、とにかく象徴的・抽象的なので何を表現していたかを考察するのではなく、画面から感じるのが作法だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いた作品、作者と制作会社とTV局が一体となった良作

これほど原作が読みたくなった作品は久しぶりのような気がします。終わるまでまとうか、読んでしまおうか、葛藤中です。

シャフトっぽさを消しているようで、ところどころやっぱりシャフトだと思わせるような描写がチョコチョコ見られるのが良いです。特に場面転換で不要じゃね?と思わせるようなカットを入れてきて、それがまた綺麗だったり、インパクトがあったりとするところなんか、シャフトだなと感じてしまいます。ただ、「シャフ度」と言われる首の角度が抑え気味なのはやっぱり寂しいかも(?)

NHKが、しかも総合で流すのですから、力入れているのはよく分かります。まだ前半も途中ですが、引き込まれっぱなしになっています。主人公である零の歩んできた人生の重さ、その重さを少しずつ解放する三姉妹と二海堂との掛け合いの面白い事。

二海堂のモデルは将棋好きの人なら知らない人はいないくらい有名な村山聖なんでしょうね。となると、太っているのは病気のせいであり、あかりが「むっちり」で喜んでいるのはどう解釈したらよいか戸惑いました。このあと二海堂は病気が重くなっていく展開になるんだろうけど、つらいな…

三姉妹は本当にキャラがいい。声も完璧だし、流石としか言いようがありません。話の展開も良く、たぶん、最後まで面白く見ていくことができる作品だろうと思います。すでにお気に入りに入れてもいいように思っています。

【前半を終えて】
結局終わるまで待てず、原作を読んでしまいました…。面白い、何故にこれまでスルーしていたのだろうと思います。前半は零の置かれた状況を表現していた感じです。零が何故に将棋をしているのか、零がどうして三姉妹と関わりを持ったのか、二海堂と零のライバル関係、零と香子の関係等々をシャフト独特の表現でうまく繋いでいた感じです。
とあるコラムニストがシャフトっぽくないのが良いと書いていたのですが、どこを見ているのかと。零の気持ちを表現するときや香子とのシーンはシャフトそのものでしょう。シャフト特有のズルいイメージ(個人的な感想)ふんだんに盛り込んでます。原作のイメージがそのままシャフトっぽいですし、シャフトなら良いと言ったらしい作者の感覚がすばらしいと思います。
三姉妹は癒しそのもの。に対して香子の危うさと言ったら…。香子の声も良いです。老倉育を見て井上さんに決めたらしいのですが、本当にぴったり。

後半はもっと将棋に突っ込んでいくのではないかと思います。また、三姉妹の関わり、零を囲む周りの人々の動きなど、楽しみです。

【後半の中盤】
後半に入り、零の気持ちがどんどん重くなっていきました。そこを救うのが三姉妹であり、先生であり、二海堂であり、島田八段であり…とにかく零は人に恵まれました。回を追うごとにその事が分かります。
将棋に関する話も濃くなってきたのも後半の面白いところです。鍵となる島田八段は飄々としているのに、プロの厳しさを零に伝えてくれます。そしてとうとう出てきた宗谷名人。まさに怪物に相応しい佇まい。アニメになると、その事がいっそう強調された感じです。
零と香子の微妙な関係も相変わらず。が、三姉妹と香子の絡みとか、実は可愛らしい一面もあるところとか見れて良いです。
それから、今の季節に合わせたような進行具合も非常に良いです。これからラストに向けて零がどう成長していくのか楽しみです。

【一期終了】
零のちょっとずつだけど、成長していく感じが見てとれました。
「11年もボッチだったんだ」いう台詞の重みから解放されていく過程を描いたのが一期だったと思います。ゆえに、展開は重く、零の台詞もなにかぱっとしません。耐えられない人はそれでこのアニメはお仕舞です。
零は周りに恵まれました。それは零が成長するための起点になっていきます。二海堂であり、三姉妹であり、林田先生であり、島田八段であり、科学部の面々であり、そういった人々と交わることによって、重く押しかかっていた零の心が開かれて、次のステップへと進んでいきました。見直すと、中盤までの零とは明らかに違う人間になっているのがよくわかります。

この作者は人と人とのつながり、心の葛藤や解放へ向かうまでの描き方が上手だと思います。重くなり過ぎそうなときはわざとデフォルメさせたり、ちゃちゃを入れるような場面を入れてほぐします。これが嫌味に感じないところがまた良いのです。せっかくなので、ハチクロも見てみたのですが、作品は違っても、描き方は同じでした。
それと、ハチクロを見て思ったのが、シャフトで良かったということです。ハチクロも悪いわけではないのですが、ライオンを見た後だと何か足りません。零や香子みたいな人物が多く出演する、心の葛藤を中心とするような作品を作らせたらシャフトは上手です。ちょうど同じ時間帯にAT-Xではefを放送しており、ライオン始まるまでの10分間は視聴していましたが、シャフトの右に出るものはないなとさえ思いました。

二期が決定したので万歳です。二期は{netabare}宗谷とひなが大きくかかわってくる話になると思いますが、この話がどう描かれるのか{/netabare}楽しみでしょうがありません。

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いたこの作品、2クールゆっくりと描かれているので、ドラマ性を求めている人にお勧めです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 53

87.2 7 漫画原作でライバルなアニメランキング7位
ハイスコアガール(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (795)
3292人が棚に入れました
「ポリゴン」って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凛として座していた──。
主人公ハルオを通して描かれる’90年代アーケードラブコメディー!

声優・キャラクター
天﨑滉平、広瀬ゆうき、興津和幸、山下大輝、御堂ダリア、新井里美、伊藤静、チョー、赤﨑千夏、杉田智和、植田佳奈、武虎、大塚芳忠
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

1話だけ観て勘違いしないでね!

1話だけ観れば、90年代の懐かしのゲーム画面がリアルに再現され、当時、数々の登場ゲームにハマった中高年が主に楽しめる作品?と思うかもしれません。
確かにそこも楽しめますが、この作品の真の見どころは、コメディタッチではあるものの結構本格的な恋物語にあります。
ゲームで繋がる登場人物たちですが、恋愛ドラマのポイントであるキャラの魅力と好きになっていく過程や理由がしっかりと描かれ、恋愛物がお好きなら年配者から若い方までしっかりと見応えを感じれると思います。

既読の原作で一番秀逸なのは、まるで無声映画に出てくるような言葉を発さないサイレントヒロイン「大野アキラ」の描写。
アニメ1話では暴力的で高慢チキな天才ゲーマーに見えるお嬢様ですが実は・・・
しゃべれない訳ではなさそうな彼女の心の声は、主人公「矢口ハルオ」の字幕がわりの代弁と彼女の表情仕草で読者に伝えるんですが、それが何ともいじらしく映るんです。このユニークなヒロイン描写だけでも一見の価値があります。

また主人公ハルオも、最初はただのゲームバカの小学生に見えますが、自分自身とヒロイン達と向き合う事で着実に成長していく姿が描かれ好感が持てます。

あとから登場のもう1人のヒロイン「日高コハル」。アキラとは対照的な庶民派の娘ですが、これまた一途でいじらしい!

この3人で繰り広げるゲームより熱く切ない恋のバトルが見ものです!

灰汁の強い絵柄で受け付けられないのは仕方ないですが、暴力的なところはこの作品のギャグテイストなので軽く受け流してくださいね。観てるうちにハルオへの愛情表現に見えてきますから♪(毎度のじいやの車轢きもね♪)

既に4年以上前にアニメ化発表までされた原作漫画ですが、発表直後のゲーム会社からの著作権侵害訴訟により一時は原作の出版差し止め、連載再開の目処もたたない状況が続き、和解まで2年ほどかかりました。
この件は出版社だけでなく作者の押切蓮介氏も著作権に関する認識の甘さがあったのかもしれませんが、氏の心のダメージはハンパなく相当落ち込まれたようです(同氏の単刊「HaHa」参照)。
氏の執筆意欲喪失を危ぶみましたが、よくぞ奮起し続きを再描してくれたものです。
原作のファンである自分はそれだけでも嬉しかったのですがアニメ化まで叶いました。
アニメ1話を観て、原作の持つ独特な絵柄とレトロな世界観の再現率の高さに驚きつつ期待大になりました。
おそらくアニメの制作スタッフも、過去の不幸を払拭すべく並々ならぬ意欲を注いでるものと感じた次第です。
原作漫画、アニメ共に最後まで完成度の高さを願っています。
以上2018/7/17記

《最終話視聴後の感想》

うわ~、えらいところで終わりましたね~(汗)
原作既読者としては、アニメのペース配分からこのクールの閉め方は途中である程度予想出来ましたが、アニメしかご覧になってない方には、物凄い寸止め感でストレスが溜まるかも・・・
しかしながら今クールのアニメとしての出来映えは素晴らしかった!!
アニメ制作スタッフの原作への愛情を感じ、原作ファンとして大満足です。
原作continue版(休載前の初版漫画を僅かだけ改変しオマケエピソードが付録追加されてます)のシナリオに忠実に沿いながらも、各話の構成や演出が見事で、先のストーリーを知ってても毎週続きが楽しみで仕方ありませんでした。

《ストーリー》
{netabare}
原作漫画全10巻(最終巻は来年3月刊行予定)のうち4巻までのエピソードを丁寧に再現しており、アニメの脚本は手を加える必要がなかったのではと思えるほどです。
ゲーム好きの原作者押切先生の妄執と呼べるような「ゲーム好きの可愛い女の子」との交流は、多くのゲーム好き少年の憧れのシチュエーション。
懐かしいゲームを巧妙に絡めながら登場人物達の出会いから恋への進展をコミカルかつドラマチックにテンポよく見せてくれました。

《作画》

ゲームセンター内のゲーム機とゲーム画面を再現するために採用した全編3D映像。
技術的な事は詳しくありませんがメイキング動画を見ると、かなり手間が掛かっているそうで作画の効率化にはなっていないとの事。
人物は、動きこそ3D特有のぎこちなさを感じますが、原作よりマイルドなキャラ画は初見の方も受け入れやすく、細やかな表情や仕草はしっかりと感情表現ができていて、特に大野アキラの心情は原作より分かりやすく伝えてくれました。
(でも原作のヒロイン画は繊細な目元のタッチと肉感のあるラインが独特で魅力的です!)

背景は、ゲームセンターや駄菓子屋内の実写と変わらないリアルでレトロな雰囲気を再現し、ドット画のゲームキャラが登場人物に寄り添うさまはアニメならではの親和性で違和感無く馴染み、淡い夕景や夜景も情感たっぷりで登場人物と視聴者双方をヒートアップしてくれました。

視聴者の体感した現実とアニメという虚構を絶妙に融合させる事でレトロなノスタルジーに浸れる見事な映像化だったと思います。

《キャラ》

二人のヒロインを全く違う手法で描く事で魅力を引き出し合う相乗効果は原作者の妙案ですが、アニメではそれが際立っていました。

「矢口ハルオ」

ゲームバカなのに二人のヒロインから想いを寄せられる羨ましさですが、ママの育て方がイイのか優しい気配りができて納得の好感度。
アニメでは細かな気の利く所作を加え、さらにイケメンに見えました。
(2話のメンチカツや7話のミルクティのシーンなど。)
そう言ったヒロイン達の前でさりげなく見せる優しさは、好かれようと意識してやってないのがいいんですよね。
しかしイケメンぶりを自ら発揮するのはアキラに対してだけです。
原作者がファンブックの中で「アキラがいるから(コハルと)無意識に距離を置いている。ハルオは女たらしではないから。コハルの事はどこか突き放している。」と述べられてるとおり、基本、アキラにゾッコンでまったくブレない。
同級生女子のゲームプレイに魅せられた以上に、学校での劣等感を忘れさせて欲しい自分と家庭で抑圧され逃げ場を求めているアキラが、互いにゲームだけを心の拠り所としている共通点に強烈なシンパシーを感じてしまう。
だから、アキラの為だけに自ら行動を起こし、アキラの為だけに自分を変える努力をする。
この優柔不断のなさがハーレム主人公とは違う魅力を出してるんです。

「大野アキラ」

天才ゲーマー、才色兼備、財閥御令嬢とフィクションならではファンタジー設定は少年漫画らしいヒロイン 。

親から才能を嘱望され過密な英才教育を受けるアキラは寡黙ゆえにストレスを溜め込みやすい。
そんな中、見つけた唯一の息抜きがゲームセンターのアーケードゲーム。
帰宅前のわずかな時間だけが、周囲からの押し付けられた自分を壊して、望む自分になれる彼女にとっての放課後ディストラクション。
その時間さえも危うくなり増える重圧に押し潰されそうになってしまう。
そんな時に逃げ場所になってやると言ってくれたのがハルオ。
その時から彼女にとってゲーム以上にハルオが救いの王子様になります。
ペロペロキャンディをよくほおばるのは彼から初めてもらったお菓子だからであり、初めてもらったプレゼントのオモチャの指輪を肌身離さず持つ事でつらさを我慢します。
この一連のリアクションはアキラのハルオへの一途さをよく表し、川原でのケンカ時やベッドの中で指輪を握りしめるアニメのオリジナル描写は小粋な演出でした!

また、しゃべらない彼女からの意思表示をゲームプレイで表現させるのは作品ならではの面白さで、ハルオとのファイナルファイトでは嬉しさや苛立ちが、コハルと初対面時のバスケやガンシューティングでは動揺と熱意がコミカルに伝わります。
そして無口な分、直接感情を露出した時のインパクトが凄い。
1話からの普段の暴力チックな感情表現はコメディタッチにする事でアキラを重く見せないようにしてるんですが、3話の空港でのハルオの見送りに号泣するアキラの感情爆発は、原作でも最初に心を掴まれる屈指の名シーン。
アニメで初めて聞く彼女のハッキリとした声は原作以上に痛切に私の心に響きました!
また9話で、自分と同じ高校を目指してくれると知った時のハルオの手を握りしめるシーンも、押さえきれない嬉しさがしみじみと伝わり、しとやかな情緒を醸す見事な描写でした!

「日高コハル」

話しかけもモノローグも多く、
「それでもこの気持ちは曲げたくない。」
「勝ち続ける事で私に関心を持ってくれるのであれば、私は絶対に負けない!」
ハルオへの募る想いが痛いほど伝わる描き方はまさに少女漫画の主人公。

狭い視野で漫然と生きてきた自分に、殻から飛び出し自由な空気を感じる醍醐味を伝えてくれるハルオにたちまち虜になってしまう。
受動的だった女の子が恋をすることで能動的になり見た目も垢抜けていく。
アキラと違い明らかな成長が見えるのもコハルの魅力です。
ハルオとアキラが惹かれ合っている事に気付いても、二人のはっきりしない態度に諦めきれないのは仕方ない。
そんな二人への遠慮がちな接し方もいじらしく、アキラを貶めるような事をせず自分を磨く事でハルオを振り向かせようとする真っ直ぐなひた向きさは、嫌味を全く感じさせない誠実なイイ娘です。
でもハルオは微塵もブレず全くコハルに見向きもしてくれない・・・
コハルにとってハルオを落とすのは、攻略ルート皆無の無理ゲーなんですよね。
そんな勝ち目のない恋のゲームに果敢に挑む姿が健気で、観てるコッチは不憫で不憫で仕方ない~( ´△`)
こんな設定にした原作者は何て罪作りなんだ~~(`Δ´)
私は、アキラの笑顔も見たいけど最後までコハルも応援しちゃいます!

《声優さん》

主演の3人の方は私、存じ上げない方ばかりでしたがそつなく演じられてたと思います。
中でも広瀬ゆうきさんの声は原作のコハルの魅力を数倍増しにしてたのでは?
ラストの涙まじりの告白は熱かった!
(ひきかえ、アキラ役の鈴代紗弓さんは折角射止めたメインヒロイン役なのに演技をあまり披露できないのがコハルより不憫~)

サブではハルオのママ役の新井里見さんが個性の光る名演技でした!

《音楽》

8ビット音でしょうか?ゲームらしい音を取り入れたOP曲は作品にマッチしてました。
(でも曲より背景画が毎度気になってました~コハルが不憫で・・)

やくしまるえつこさんのEDは毎話の引きとの合わせ方が絶妙で切ない余韻が堪りません。
(特に11話は上手い!)

劇判曲もバッチリで非の打ち所はありません。

《最後に》

先日、最終話が掲載された原作漫画ですが、コハルの告白以降テンポはやや減速感を感じるものの、切ないシーンはまだまだ訪れます。
アニメの続きは配信とOVAってのは個人的にビミョーですが、制作してくれるのは嬉しい限り。
このクオリティならお布施も厭いません~(^^;{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そんな私はロースコアボーイ

2018.10.06記

原作未読

当初ノーマークだったが、同僚の薦めで視聴決定。
どうやら、昔懐かしのゲームを扱った回顧ものくらいの前情報で視聴スタートです。

さっそく結論。

 懐かしくて涙出るわ~

これはオモテ。並行して、

 なんじゃこのラブコメ泣けるわ~

一作で二度美味しい作品になってます。懐かしのゲーム見たろ、ぐらいでかまえて思わぬカウンターパンチを食らっちゃいました、といったところでしょうか。

主人公の矢口春雄が1979年生まれ。本作の時代設定が1991年(小学六年生)から1995年(高校一年生)までとなります。
これはリサーチの勝利と言って構わないと思いますが、誇張されることない等身大の90年代が描かれているため、おおむね1970年~1985年生まれの方は取り扱っているゲームや時代の空気感の再現具合に感嘆するんじゃないでしょうか。

{netabare}・緑の電話ボックスにピンクチラシが貼ってる
・当たり前のように灰皿が置いてあるゲーム台
・パネルでめくられる新幹線ホームの発着案内板(現在は電光掲示板)
・溝の口(川崎)駅降りたとこ南武線沿い小道の汚い飲み屋街の古本屋 ※住んでた私が保証しよう
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機のラインナップ
といった見た目のあるあると

・対戦でのお作法(ハメ技かけると喧嘩になる等)
・教室でソニックブームを繰り出すこの解放感
・もういいわよ。録画してた「家なき子」観るから♪
・ミスチルを聴きなさい!ミスチルを!
・取り扱うアーケードゲームと家庭用ゲーム機にその当時みんなが感じてたこと
といった空気感{/netabare}

単なるゲーム回顧録ではない、時代の空気の見事な切り取りっぷりに切なさを感じるほどです。ワクワクするつもりがきゅんきゅんしてしまうのです。

若い皆さんにとっては、このピンポイントで切り取られた時代の追体験が可能ですので、ぜひ面白がって観てほしいですね。
ついでに、だいたいアラフォーの男性が大なり小なり通ってきてる道でもありますから、雑談のネタとしてビジネスにも活用できるかもしれません。

自分はハルオよりちょい上くらいのドストライク世代にあたります。回顧トークしたくなるところですが、脱線が止まらなさそうなのでここでは泣く泣くあきらめますよ。ただ一点、同年代非オタの知人にハイスコアガールを勧めたら、ちゃっかり視聴してました。その後酒の席でのあるあるトークに華を咲かせましたよ、ということは申し添えておきます。



そして、ゲームと並行しての恋愛の世界。
ゲームで繋がる恋愛ってなんのこっちゃ? そもそもこのキャラデザインは、恋愛仕様のそれではないような。。。
{netabare}とナメてたら3話で不意打ちを食らうことになります。{/netabare}

2話からラブコメの波動が感じられ、12話終わる頃にはきゅんきゅんしてることでしょう、たぶん。

大野晶と日高小春のダブルヒロインというのは、ぱっと見で王道の配置です。

大野晶:ゲームは社会との接点を持つためのもの/純粋にゲーム好き/{netabare}ハルオが好きそう{/netabare}
日高小春:ゲームはハルオとの接点を持つためのもの/ゲーム好きは二次的なもの/{netabare}ハルオが好き{/netabare}
ハルオ:馬鹿で優しくてあったかいやつ。すがすがしいほどにゲームのことで頭の中がいっぱい。

そんなベクトルは物語の進行に合わせてゆっくりと変化していき、最終12話{netabare}(小春の告白という大きな転換点を迎えること){/netabare}で本作の恋愛の波動がピークに達します。
きゅんきゅんする理由、、、二人ともホントいい子だから(語彙力)。
そしてハルオもなんだかんだいいやつだから(もっと語彙力)。
二人ともきっかけは違えど、徐々にハルオに惹かれていく様子がもどかしくも純な感じがして擦れた大人にはまぶしく映りました。
ヒロインにとってはゲームバカが恋愛対象のため、コミュニケーションがゲームを通じてということも多いです。対戦プレイや協力プレイのシーンに潜む恋のやり取りを見過ごしてはいけません。{netabare}晶と小春ですらゲーム機を通しての会話と、わりと徹底してます。{/netabare}なんかもう「拳で語り合う」世界観ですね。

これほど無口なヒロインで物語が成立するんだ、と面白がって観てたわけですが、結局セリフがゼロでしたね。大野晶役の鈴代紗弓さん、「あ」「う」「ぐふぅ」に感情を込める難役お疲れ様でした。
小春の鼻腔を抜ける呼気の音すら聴こえそうなささやき声は役に合ってたかどうかを超えて心地よかったですね。広瀬ゆうきさんですか?また別の作品でお会いしましょう。

{netabare}晶にとって、もともとは大野家とは違う世界への扉であり、さらにその世界を広げてくれたハルオへの好意。ハルオは激つよの晶を目標と捉えてました。
小春にとって、唯一自分に目を向けてくれる瞬間がゲームで対峙する時だったというハルオへの好意。ハルオはフルボッコ負けを機に小春をライバルみたいに捉え始めました。
後半は、

 “目標を降りたかった晶と目標になり替わりたかった小春”

ミスマッチがなんとも切ない物語でした。{/netabare}



ノスタルジーにあてられて不器用な恋の行方にせつなさを感じたのか、
良質なラブコメにほだされて在りし日の思い出がきれいに見えたのか、

恐らく両方。きゅんきゅん×きゅんきゅんは単に2倍ではなく、2乗と感じる稀有な経験なのでした。
続き3話はOVAで!と商売臭わかりやすいラストに賛否両論出そうですが、そこはご愛敬(;^ω^)
薦めてくれた同僚よ、ありがとう!



以下、その他の四方山話。


■作画
まずは、権利処理に奔走してくれた裏方さんには賛辞を送りたいと思います。感謝!
3DCGということでしたがかなり普通のアニメっぽい自然にみられる処理をしてました。私の目利きが甘いかもですがあまりCGっぽさを感じません。そして核となるゲーム画面の再限度が極めて高い印象です。元画像をはめ込めばよかろう、というものではけっしてなく、ブラウン管と現在のデジタル規格との突合作業、コマ数の調整、エフェクトの修正、その他視聴者からみれば『そのまんまゲーム画面』に見えた本作の絵は相当の処理を施して再現されたものだそうです。
私が普段は気にしない技術的な面にも良い意味で関心を起こさせる製作陣の仕事でした。


■華を添える愛すべきイカレキャラ達
わりと主人公たち以外は行動・言動が変なのが多いのですが、第一話で矢継ぎ早3枚のカードを切ってきて視聴者の引き込みに成功しました。
・癇癪カップル:声は松岡&日笠と無駄に豪華
・小学担任:「卑劣」と書いてお前のことだ、と主人公に容赦ないが悪意もない。
・じいや:黒塗り高級車で主人公を轢いても歯牙にもかけず。
目立たぬファインプレーだったように思えます。


■10カウントで消えるはずだった世界が色づく
OPEDともに作品に寄り添った良曲。ED「放課後ディストラクション」はお気に入りでDLしてます。
{netabare}プレステとサターンの発売により自分はアーケードから距離を置きました。当時は鉄拳派(プレステ)とヴァーチャファイター派(サターン)と棲み分けがされてた気がします。
それはさておき、10話Aパートでサターンにうつつを抜かしアーケードから遠ざかってたハルオが小春にフルボッコされたのを機にゲーセンに戻ってくる描写があります。
逡巡しているハルオのバックにはストⅡゲームオーバー時のコンティニュー画面。ガイルさん(CV安元洋貴ww)がハルオを焚きつける中無情に10カウント刻まれていってました。
アーケードゲームが家庭でできるインパクトは強く、この時期から徐々にゲーセンから足が遠のいていったのは私だけではないでしょう。対照的にコンティニューして戻っていったハルオには個人的に感動しました。(えっ!そこ?)

どれくらいのインパクトか? JUDY AND MARYの楽曲に「まるでヴァーチャファイターのゾーン2」という歌詞が出てくるくらい。男ならともかくあまりゲームをしない女の子でも家にプレステとか普通に置いてありましたよ。{/netabare}


■余談
我が家では作中登場したニューファミコンが現役です。タイトルは70本以上。スーマリ、ドラクエシリーズ(要ふっかつのじゅもん)、じゃじゃ丸くんといった有名どころから、シティコネ、影伝、燃えプロその他家族でたまにゲーム大会を開催。
スターフォースでラリオスを撃破したり、ボンバーマンでリモコン無し状態からのリカバーをしたり、グラディウスで↑↑↓↓←→←→BAを披歴したりと父親の威厳を保つのに一役買ってたりします。
この前、ウチの子供たちが伝家の宝刀『カセットに息をフー』してるの見て爆笑しました。曰く「つば飛んじゃダメなんだよ」と。
なんかしらんが、受け継がれる伝承みたいなもんでしょうか。25年前も今も楽しいものを前にした子供の気持ちってそうそう変わるものではないんです。



視聴時期:2018年7月~9月 リアタイ視聴 ※EXTRA3話は2019年3月視聴

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2019.04.03追記 ★EXTRA STAGE(ROUND13~15)追加視聴★


Netflixの配信にて。TV放送(ROUND1~12)の続きの3話分が解禁です。

{netabare}変わらぬOPとEDにふいにキュンとしてしまった。なんだこの破壊力。
内容には触れません。本編にも増して、ハルオ母が素敵で、晶と小春に身悶えし、ハルオはしっかり男の子してました。{/netabare}

ファンの皆様におかれましては、視聴は義務と言って差し支えない出来映えです。

※視聴日:2019.03.30



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2019.10.23追記


2019年秋期に2期放送。先だって、EXTRA3話を地上波で放送しました。
濃厚な3話だったのでこれを放送する決断をしてくれたスタッフの皆さまには感謝です。

{netabare}さて、そのEXTRAのクライマックスといえる花火シーンは二子玉川河川敷の花火大会です。ハルオたちが乗ってる電車は田園都市線。

こたびの台風でまさに氾濫したピンポイントの場所でした。{/netabare}

春先には普通に感動しただけでしたが、あらためて半年後に再視聴して別の思いが生じます。迅速な復旧をお祈り申し上げます。



2018.10.06 初稿
2019.04.03 EXTRA視聴後追記
2019.10.23 追記
2020.07.28 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 100
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分で生き方を選ばなければ、自分が想像できないところに行き着くことができる。 byマツコ・デラックス

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
遅ればせながら視聴。当時はスルーしたんだけど、あにこれで高評価の嵐。いつか観たいと思っていたが、

あー、これ、当時を知るおっさん(40代)にはたまらんわな、高評価には頷ける。

本作の魅力は、90年代の小学生の雰囲気を忠実に再現しつつも、ラブコメの波動をきちんと感じさせること。懐ゲーのネタに共感し、挟み込まれるギャグに笑い、可愛らしい恋愛にニヤリとする良作。

古くも新しい作品。

私はこのアニメの世界より、やや下の世代なので、懐かしいような、少し、憧れのような。

レビューでは、実体験を踏まえながら、本作で感じた、今の若者に伝えたいことを。やや懐古レビューですが。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
実は私は、スト2にはそこまでハマっていない。一応、スーファミとソフトは家にあってやってはいたが。

私がまずハマったのは、「餓狼伝説」だ。テリーとアンディ、ジョーを使っていた。一番得意なのはジョーだったかな。

次いで、「龍虎の拳」。最初はキングを使っていたのだが、例の「ブラジャー見せ」で女と分かり、使うのをやめた。なんか、小学生当時の私は、男が女性キャラを使うのを恥ずかしいと思ってたんだよね(笑)

ただ、龍虎にはそんなに長期間ハマらなかった。すぐに「サムライスピリッツ」にハマったからだ。当時、剣道に一生懸命だったこともあり、サムスピはかなりやった。特に千両狂死郎。後先忘れたが、幽々白書の飛影とか、ああいうキャラ好きなんだよね(笑)

そして、その後永きに渡ってハマり続ける、「ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)」が登場。あれは衝撃だったな~。だって、これまで自分が好きで使ってたキャラクター達が、ゲームの枠を超えて対戦、共闘できるなんて、胸熱でしかなかった。

使っていたキャラは「キム・カッファン」「ラルフ・ジョーンズ」「レオナ」「八神庵」「草薙京」等、他にも多数。当時、KOFはノベライズ版がよく出ていて、私の場合「小説好き」「設定好き」なので、「強い、弱い」以上に、キャラの背景から「好き」なキャラを選んでいた気がする。特に、ブラジルチームが好きで、ハイデルンがたまに見せる親バカっぽさと、レオナの塩対応、ラルフとクラークのフォローが絶妙で。投げキャラ苦手だから使いこなせなかったけど、技やキャラの格好よさなら、七枷社が好きだった。

さて、ここまでの感想で、多少ゲームを知っていれば、私が、「カプコン」ではなく「ネオジオ(SNK)」のゲームばかりやっていることにお気づきと思います。それはなぜか?

うちの(クソ田舎)町の、近所に1台(1対)だけあったアーケードゲーム機が、ネオジオだっただけのこと(笑)

さて、本作で感じたことの1つが「制限下で楽しめない奴は、自由下では本質的に楽しめていない」ということだ。

私がKOFにハマったのは、内的動機付けがあったからではなく、外的要因が大きい。もし、カプコンのゲームを、もっといえば、ゲーム以外のありとあらゆることを楽しめる環境にあったら、きっとKOFをこんなに好きになれなかっただろうと思うと、「不自由」に感謝したい気持ちにもなる。

先日、「マツコ会議」で、マツコ・デラックスさんが、若くして成功したYouTuberさん達に、こんなことを言っていた。

「皆さんは、自分の意思で、自分のやりたいことをきちんと突き詰めて成功されていて、とっても素晴らしいと思うの。でも、私はどちらかというと、自分のやりたいことが出来ないで、周りに流されてきた弱い人間だからね、また別のことを感じていて。それは、周りに流されて、興味も全然ないようなことをやっていると、当たり前に生きていては絶対に見られない景色を見られるということもあるということ。だって、自分が好きなことばかりやっていると、自分が好きな世界しか見られないじゃない。だからね、今の若い子にはね、自分がやりたいことをできなかったら、自分らしい人生を生きられなかった、それで人生終わりとか全部ダメなんだとは思ってほしくないのね。逆側にはね、それはそれでちゃんと面白い世界もあると思うのね。」

今回、レビュータイトルに使わせてもらった言葉だ。なるほど、良い言葉だと思った。

以下、オジサンによる懐古的な呟きです(笑)

私達の世代は、ゲームにしても音楽にしてもアニメにしても、選べるパイが少なかった故に、わりと共通言語として同じものにハマっていた。また、変化が少なく、1つのゲームを長期間遊ぶ習慣もあった。

今の子を観ていると、まず、経済的な制限がない(と思い込んでいる)。スマホゲームの大半は、無課金でそこそこ遊べる仕様になっている(とはいえ、スマホの基本料金やWi-Fiの料金含めれば、自分達が小中学生の時の小遣いを軽く超えているけどね)。

それに、新しいゲームはいくらでもあり、飽きたら違うゲームをやれば良い。

自分達の時(スーファミとか)は、ゲームソフトを買ってもらえるのは、誕生日とクリスマスの年2回。あとは、小遣いを貯めて、数ヵ月に1つ。当然、何を買うかは吟味するし、買った以上は遊び尽くす。たまに、「早くクリアしたくないから、あえて1日1時間」とかにしてたしね(笑) 

それに、当時はネットなんてなかったから、どんなゲームが面白いかという情報は圧倒的に不足していた。立ち読みでファミ通読んで必死に覚えたけど、それでもクソゲーをつかむことはあって、大事な小遣いを失った悲しみと言ったら(でも、買ったからには一応最後までやって、なんだかんだ、クソゲーなりに愛着わいちゃたりねw)

このような煩わしさのない、現在のスマホゲームの環境下において、じゃあどんなゲームを選ぶかと言われれば、そりゃ、「好きなゲーム」「良いゲーム」ばかりになるだろう。自分に合わなければ、即座にアンインストールだ。

でも、それじゃあ、いつまでも自分は、自分のままで、自分以上、あるいは、自分以外にはなれない。

以前、林先生が、高学歴ニートに説教する番組があった。その中で、早稲田卒業のあるニートが、「好きなこと以外仕事にしたくない」と言うのに対し、「まず、好きというのは、外的要因が大きい。もし君は、ゲームが開発されてない世界に生きていたら、ゲームが好きになれたかな? 結局人間は、自分が出会ったモノから好きなものを選んでいるに過ぎない。だから、今はまだ出会っていないモノも、突き詰めることで好きになれるかもしれない」と言っていた(この人は個人的に好きになれないが、たまに良いことは言う)。

マツコさんと林先生が言っているのはつまり、「自分の可能性に蓋をするな」ということだろう。

私達の世代は、選択肢が少ないからこそ、新しいものにだったら何でも飛び付く習性、つまり、「餓え」があった。現在は、自分の好きなものだけ味わっても食べきれないほど、選択肢に溢れている時代。人はバイキングでは好きなものしか手に取らない。YouTubeを観れば勝手にオススメ動画をあげてきやがる。

60、70になっても好きなモノは増えるのに、「個性」という聞こえの良い言葉に惑わされ、「私はこういう人間だ」と決め付けてほしくない。特に若い人には。

本作のノスタルジーに当てられ、若者から嫌われそうなことばかり書いてしまったが、昔だって、昔なりに良い時代だったんだよという、負け惜しみです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ゲーセンの情景描写、少年の心情描写、よく出来ている。待ちガイル、懐かしい(笑)

2話目 ☆4
FF4(笑) 氷枕(笑) お母さんの隙間覗き、久々に声だして笑ったわw ホラーだろ(笑) PCエンジン、桃太郎RPGやったな~。あと、ビーボールとか(笑) ジャーマンからコブラ(笑) 都市伝説。ノスタルジーで、ラブコメ。

3話目 ☆4
デート。ラブコメの波動。パチンコ中毒(笑) そうそう、ゲーム知らない女子はキャラの見た目に突っ込むんだよね(笑)

4話目 ☆3
ラブコメ全振りはなんか違うと思うが、まあ、負けヒロインだろうね(笑)

5話目 ☆4
分かる(笑) 私もソニックブームは、「カニプーン」に聞こえていた(笑) サムスピ、懐かしいな~。陰険(笑)

6話目 ☆4
ガイルに必殺技追加なし(笑) ただだだ性格が悪い(笑) ネットがない世界だからな。大野さんの嫉妬心(笑) 

7話目 ☆4
貸してくれ(笑) ファイターズヒストリーダイナマイト、ワールドヒーローズ、懐かしいな(笑) 目の上のたんこぶ(笑) 

8話目 ☆5
ここでテストに結びつけるのはよい。マウント取られながら、ボコられる男子(笑) ラブコメとして、かなり優秀だし、お風呂セットからペアルックの伏線回収が素晴らしい。

9話目 ☆4
サターン派、、、負け組確定じゃないか(笑) ヴァンパイアは確かに、衝撃だったよな。まあ、この作品なら不合格はありえるよな。

10話目 ☆4
にしても、ユルいわりに展開早いよな。そして、KOFは、ユリがリョウを倒すだけか。まあ、「出藍の誉れ」の比喩かな。

11話目 ☆4
ロードの長さ(笑)  そこでサラッと負け、サラッと飯に誘うのが、イケメンだな~(笑)

12話目 ☆4
ちょっと新婚(笑) 二期は、三角関係かな。初代PSのスタート画面、懐かしいな。キング、俺も使っていたな~。サターンでフルスイングは、効くよな(笑) 
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

81.4 8 漫画原作でライバルなアニメランキング8位
ボールルームへようこそ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (605)
2447人が棚に入れました
やりたい事もなく、進路に悩む中学3年生・富士田多々良はある出来事をきっかけに現役のプロダンサー仙石要と出会う。

仙石に連れられ、小笠原ダンススタジオへ足を踏み入れた多々良は、初めて社交ダンスの世界に触れ、同級生の花岡雫の真摯な姿にショックを受ける。

煌びやかに踊るダンサー達の映像に魅せられた多々良は、再び小笠原ダンススタジオへ向かい…

声優・キャラクター
土屋神葉、佐倉綾音、岡本信彦、森川智之、富田健太郎、諸星すみれ
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

自分にはアイシールド21が近いと思える

原作の9巻ぶんはやり切った感じ。原作はちょっと見た程度だが、画力が高く、アニメでもそういった作画が反映されていた。原作者は体調が優れないようで、ストックが貯まりにくいみたいだが、結構面白いと感じたので、また、アニメ化してほしい。

踊りは作画があると静止画より分かりやすく、迫力がある。

個人的にはアイシールド21のように感じた。主人公の富士田多々良はヤンキーの標的になりやすい男。そこを長身プロダンサー仙石要に助けられる。花岡雫を仲間だと思って追いかけたために、ダンススタジオに来てしまっただけだったが、無理に勧誘されて嫌々競技を始めるけれど、才能を発揮する。周囲の注目の的になる。

作品の後半で競技会において、悠木碧の声がぴったりで千夏と中学生時代までのパートナーで千夏に恋愛感情に近いような感情を持っている甲本明、兵藤マリサの元でダンスを学ぶ社会人でかつて師事していた先生のオールドスタイルで勝てなかったことから自暴自棄になってトラックに跳ねられ、背骨を折りダンスから遠ざかっていたが復帰し、オールドスタイルを極めることに執着する釘宮方美とそのパートナー井戸川民絵の心理描写もしっかりされていた。その葛藤を描いていてよかった。

多々良のバイト先の喫茶店の娘であり、千夏とは小学一年からの付き合いで、中学生時代までのパートナー。カップル解消後、なにかと千夏を挑発するような振る舞いと嫌味な言動が目立つ。現在のリーダーは峰。
本心は千夏に強烈な憧憬と愛情を抱き、競技ダンスに積極性を見いだせなかった時に「明は頑張らなくてもいい」と言われたことがトラウマになっていた。以後、千夏に構われたい一心で挑発するような態度を取っていた。都知事杯でダンスを競ってから次第に素直に千夏に関わるようになっていく。

岩熊 善徳

女性キャラクターが魅力的で全員スタイルがよい。多々良と最初にパートナーを組んだ真子は素直で可愛いし、この娘で推しは決まりかなと思ったけど、次にパートナーを組んだ千夏もじゃじゃ馬ながら、ツンデレな感じが好き。雫は最初だけ怖いのかと思わされたが、基本的には優しい性格で、主人公に厳しく当たることは少なかったように思う。長身長髪の美女で仙石のパートナー本郷千鶴も暴力的な面もあるけど、まさにダンサー。

この作品を見て、競技ダンス良いなあと思うけれども、やっぱりしんどそう。金スマで世界大会に挑んでいる企画とかを時々見るけれども、練習も大会も過酷そのもの。よくそんなに踊れるなあと尊敬している。トップレベルになると年収3000万くらいらしいけど、衣装代で結構持っていかれるし、夫婦でペアを組んでいるところは競技を少しでも離れると上のクラスに戻るのが大変だから子作りは諦めることも多いとか。

男女でお互いのパーソナルスペースに入って競技を続けるわけだから、続けていれば好きになるのは必然かも。{netabare}真子は主人公のこと好きそうな雰囲気出していたし、千夏とは何度も衝突しながらも優勝決まった後は、キスしていたし。それだけではなく、仁保友親は番場可憐のことを牛とか罵っていたのに、抱き合っていた。{/netabare}

OP
10% roll, 10% romance 歌 UNISON SQUARE GARDEN
Invisible Sensation 歌 UNISON SQUARE GARDEN
ダンスの動きとアップテンポな音楽がよい。この方たちはよくアニソンを歌ってくださるので、聴く機会が多い。
ED
Maybe the next waltz 歌 小松未可子
Swing heart direction 歌 小松未可子
1曲目は多々良が色々と踊っている。2曲目は多々良と千夏の微妙な関係性を表していて、作品にぴったり。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話(Heat.1):小笠原ダンススタジオへようこそ
やりたい事もなく、進路に悩む中学3年生・富士田多々良はある出来事をきっかけに現役のプロダンサー仙石要と出会う。仙石に連れられ、小笠原ダンススタジオへ足を踏み入れた多々良は、初めて社交ダンスの世界に触れ、同級生の花岡雫の真摯な姿にショックを受ける。煌びやかに踊るダンサー達の映像に魅せられた多々良は、再び小笠原ダンススタジオへ向かい…

第2話(Heat.2):兵藤清春
小笠原ダンススタジオでレッスンを受けることになった多々良。だが、覚えが悪く、上達するのはいつになるやら…。そんな中、初めて連れて行かれた試合の会場にて、多々良は雫と、彼女のリーダーである兵藤清春のダンスを目の当たりにする。その迫力に圧倒された多々良が、次の日、余韻に浸りながらスタジオに向かうと、なんと兵藤清春本人と遭遇。でも、そのイメージは試合の時とはどこか違っていて……。

第3話(Heat.3):ワルツを踊れ
仙石らに連れられて、三笠宮杯の会場へとやってきた多々良。兵藤・雫ペアの踊りに圧倒されながらも、未知なるダンスの世界に思いを馳せて心がうずく。そんな中、スタンダード2次予選を前に兵藤が姿を消してしまい--?

第4話(Heat.4):ダンサーズ・ハイ
姿を消した兵藤の代わりに、初めてフロアに立ち、何とか一曲を踊り切った多々良。その多々良と雫のダンスを目にして胸に火がついた兵藤は、仙石の制止を振り切り、次の種目に出場する。いつもと違い、凄まじい気迫で情熱のタンゴを踊る兵藤。その目は多々良を見据えていて--!?

第5話(Heat.5):パートナー
小笠原ダンススタジオに突然やってきた、赤城賀寿&真子の兄妹カップル。兄の賀寿は兵藤が出場停止となった隙をついて雫とペアを組もうとする。雫がOKの返事をしたことで、練習を始めた2人。一方、多々良は取り残されてしまった真子と一緒に…?

第6話(Heat.6):ライン・オブ・ダンス
真子を放って兵藤のかわりに雫とカップルを組もうとする賀寿。そんな賀寿に真子を認めさせ元のカップルに戻すべく、多々良は勝負を挑む!! しかし、いざ真子と組んで練習を始めてみると問題続出で……!?

第7話(Heat.7):天平杯
多々良と賀寿の決戦の場、天平杯。初めてのエントリー試合に緊張を隠せない多々良だが、同じように緊張しながらも微笑みを浮かべる真子の姿に気合を入れ直し、フロアへの一歩を大きく踏み出す。一方、多々良たちの踊りを見て賀寿にも火が点いた!多々良たちは一次予選を勝ち抜くことはできるのか--!?

第8話(Heat.8):現実
天平杯準決勝。試合で4種目続けて踊ることが初めての多々良は、早くも体力の限界が近付いていた。その様子を見た仙石は、バリエーションを止めるようにと声をかける。他の選手達とのキャリアの差にショックを受ける多々良。そんな中、その場に現れた兵藤が多々良へ放った一言は…

第9話(Heat.9):花と額縁
いよいよ決勝戦。多々良は真子の「額縁」になる決意をもって、決勝のフロアに臨む。決勝最初の種目はワルツのソロ演技。真子を「花」とするために「額縁」に徹する多々良のダンスは、いつしか会場を魅了していき……。多々良が出した、「花」と「額縁」の答えとは--?

第10話(Heat.10):ボルテージ
多々良と真子の演技を目の当たりにした賀寿は、ダンスを始めた幼い日から今日までの出来事を思い出す。真子にせがまれて初めてダンス教室を訪れたこと。ジュニア大会の表彰式で、ある人物から嬉しい言葉をかけられたこと。やがて成長し、真子以外のパートナーと組むように勧められたこと--。そして今、雫とカップルを組む賀寿は、雫とのダンスに大きな手応えを感じていた。だが突然、集中の糸がプツンと切れて、上手くリードできなくなってしまい……!?

第11話(Heat.11):評価
決勝最終種目、クイック・ステップ。多々良は仙石から伝授された特別バリエーションで、天平杯のラストダンスに挑む。 しかし、体力の消耗と共に多々良の足は重くなっていき、初心者ゆえの技術不足が露呈してしまう。 それでもなお、多々良の一挙手一投足が審査員や観客たちの目を引きつけてやまない。 それは、純粋に「見てもらいたい」という一心で踊る多々良の感情が、見る者に伝播していたからだった…。 天平杯、ついに決着!

第12話(Heat.12):出会い
春。無事に高校生となった多々良だが、1日目から不良に絡まれてしまう。そこへ助けに入った上級生は、なんと賀寿だった。意外な形で再会を果たしたダンス仲間と共に幕を開けた多々良の新生活。当面の目標は、雫が留学を延期した1年以内に、また同じフロアに立つことだ。そして仙石を観に東京ダンスグランプリの会場に赴いた多々良が、偶然出会ったのは…!

第13話(Heat.13):お見合い
多々良は後楽園ホールでクラスメイトの女子にバッタリ出会う。教室では社交ダンスをダサいと言っていた彼女が、何故ダンスの競技会を見に来ていたのか? 次の日、意外にも彼女のほうから話しかけてきたが、ダンスではなく仙石組のルックスが好きなだけと言い放つ。さらに仙石組のサイン目当てで小笠原ダンススタジオまでついてきたという彼女=緋山千夏に、多々良は振り回されるばかりで……。

第14話(Heat.14):結成
パートナーがなかなか見つからない多々良は、千夏と踊ったことをきっかけに自分のリードへの自信を失いかける。そんななか多々良は、バイト先のカフェの娘・明も競技ダンスをしていることを知る。しかも明と千夏はジュニア時代に女子同士でペアを組んでいた仲だというのに、今はどうにも険悪な様子。なんと明への対抗心から、千夏は多々良とカップルを組むと宣言してしまい……。

第15話(Heat.15):じゃじゃ馬ならし
マリサにずるいと言われたことが頭から離れない多々良は、千夏とのカップル練を断ってまでマリサのスタジオを訪ねる。そこではノービス戦で優勝した釘宮達がレッスンを受けていた。多々良は釘宮と組んで踊ることになったのだが、まともなリードをすることができない。逆に釘宮の力強いリードには逆らえず、いいように振り回されてしまい……。

第16話(Heat.16):四本足
マリサに黙って、静岡で行われるグランプリにエントリーした多々良&千夏ペア。兵藤組や赤城組の不在を知り目的を見失いかける多々良だったが、むしろ兵藤たちがいないことで千夏とのダンスにより集中できるようになっていた。マリサの教えを反芻しながら踊る多々良と千夏。バランスを崩した千夏を支えようとした多々良は、ふと違和感を覚える。気持ち悪いような、心地いいような、その感覚の正体とは--?

第17話(Heat.17):表現者
東京都民ダンススポーツ大会A級戦。そこで優勝することをマリサに命じられた多々良と千夏。しかし、大会直前にも関わらずふたりの関係は最悪にこじれてしまう。そんな中、なんと兵藤が多々良たちのサポートをすることになった。兵藤は多々良が抱える“問題”を指摘。どうやら「踊り以前の問題」らしいのだが……。

第18話(Heat.18):背番号13
いよいよ都民大会に臨む多々良と千夏。「負ければカップルを解消する」という覚悟のもと、無名ながらも優勝をめざす二人の踊りは、徐々に審査員や観客たちの注目を集めるようになっていく。相変わらず踊るたびに口論を繰り返してばかりだが、本気でぶつかり合う多々良たちの様子を見守る兵藤と賀寿。そして兵藤には何か思うところがあるようで……。

第19話(Heat.19):敵(ライバル)
多々良&千夏組が二次予選でフルチェックを取る一方で、明たちの組はチェックをひとつ落としていた。私の今のライバルは多々良だからと、勝ち誇ったような顔を見せる千夏に明は苛立ちを覚える。リーダーの峰とも息が合わず、明の焦りは募るばかり……。全力でダンスに向き合っている千夏と「別にダンスが好きなわけじゃない」と言いながらもダンスを続けている明。対照的な二人の出会いは、小学生の頃にさかのぼる。

第20話(Heat.20):友達
千夏への複雑な思いを抱えながら、今日までダンスを続けてきた明。しかし、千夏と多々良がぶつかり合いながらも懸命に踊る姿を見て思い出す。「ダンスは心から楽しむものだ」という、かつての恩師から聞いた言葉を--。次の瞬間、フロアには心からの笑顔を見せて踊る明と峰の姿があった。一方、多々良はインターバル時に清春から「肩甲骨を剥がしてやろうか?」というアドバイスを受け…⁉

第21話(Heat.21):扉(ドア)
兵藤からのアドバイス、もといストレッチを受けた多々良。体の可動域を増やすことで、釘宮の大きさに張り合える…はずだったのだが、多々良は動きすぎる自分の体をコントロールできない。フロアを見つめる明も、雫も、多々良のリードの変化に気づいて不満や不安を覚えるなか、兵藤は多々良の変化についていこうとする千夏の学習スピードに注目していた。

第22話(Heat.22):リーダーパートナー
兵藤に受けた筋膜リリースの影響で動きが大きくなりすぎている多々良に戸惑いながらも自分たちの形を探そうとする千夏。二人の踊りの変化は観客席や審査員の目を引きつけ、競技中、他の選手をいっさい視界に入れない釘宮の目にもはっきりと認識されるようになっていた。観客からの拍手を受ける多々良の急成長を前に釘宮は、恩師との出会い、そしてダンスに苦悩した日々を思い出すのだった。

第23話(Heat.23):伝統と進化
富士田組は準決勝4位で決勝に進出。結果を伝えようと千夏を探す多々良のもとに、なんと仙石から電話が...。そして、ついに迎えた決勝の舞台。仙石の言葉を胸に、カップル結成以来ぶつかってばかりだった千夏と手を取り合ってフロアへと足を踏み出した多々良は、ワルツを踊り始めたとたん、今までにない不思議な感覚に襲われていく--。 一方、ワルツから全開で飛ばしていく釘宮組。2組の勝敗の行方は!?

第24話(Heat.24):ボールルームへようこそ
決勝3種目めのヴィエニーズ・ワルツは、男女が交互にリードの役割を演じるという、富士田組に似合った種目。一方、4種目めのスロー・フォックス・トロットにおける優雅さの表現は釘宮組に分があった。片やダンスを始めて間もない新人、片や10年選手という2組の対決は、どちらが優勝してもおかしくないほどハイレベルな戦いになっていた。ついに迎える決勝最終種目、クイック・ステップ。多々良と千夏はどんな踊りを見せるのか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「はじめの多々良」からの脱却

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
超王道なスポ根作品です。序盤は完全に「はじめの一歩」ですね。まあ、パクりじゃなく王道という事で(汗)

しかし、特に2クール目からは「ペア競技」「男女の関係性」など独自の色が出て来て、加速度的に面白くなっていきました。その辺が「はじめの多々良からの脱却」です。

競技(社交)ダンスという、あまり身近ではない題材を用いているので、初めて知ることは多く、導入系としても楽しめる良作です。

また、レビューでも触れましたが、特に2クール目のOPとEDは素晴らしい。OPには、2017秋の「ベストOP剣道部賞」を差し上げます(なんじゃそりゃ)w 映像と歌詞(フレーズ)の噛み合わせも良いし、基本的に、「UNISON SQUARE GARDEN」さんが好きなんでしょうね♪

(作中、「社交ダンス」ではなく「競技ダンス」という言葉を使うのは、多分、制作のこだわりなんだろうから、それに準じます)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
競技ダンスは、間違いなくアニメと相性の良い競技。流れる動きと音楽は、漫画にない要素だから。

1クール目は☆3.0、2クール目は☆5.0って感じでした。

まず1クール目ですが、まあまあの出来だったなと。作画は基本的に良いし、キャラデザをしっかりと原作に寄せている辺りは好印象でした。肝心のダンスは、悪くはないけどもっとやってほしかったな~。上半身は滑らかで良いんだけどね。(特に後半は)全身が入るシーンは止め絵が多くなったな~と思いました。同じダンス系で、「ユーリ!!! on ICE」レベルをイメージしてた私が悪いんだけどね。

11話は少しがっかりしました。天平杯入ってから(7~10話)は止め絵も多くなりましたが、そこは問題なかったです。「ユーリ」は逆に、予選から動かしすぎてマンネリ化しちゃったわけで、ポールルームはそこら辺分かってて、ラスト前の11話でガッチリ競技ダンス魅せるのかなぁと思っていたから。

ところが、11話も止め絵が、というか心理描写が多すぎて、熱さは多分にあったものの、ダンスという点ではもの足らなかったなと。まあ、原作読んでてストーリーとか知っちゃってる自分と、アニメから入った方では求めるものが違うだろうから、しょうがないんだけど。

けどやっぱり、連続心理描写の後に、1分くらいで良いから音楽とダンスだけ(台詞なし)でガッチリヌルヌルと魅せる場面があっても良かったと思います。せっかくのアニメーションですし(作画も力ある方々っぽかったし)。

良かったのはとにかく、真子ちゃんの可愛さですね~。それが1クール目の一番の印象でした。

さて、2クールですが、新ヒロインの「ちーちゃん」が出てきたことで、物語が大きく動きます。一部では、「タラシの多々良」と言われる多々良君wが、いよいよ本妻を定め、本格的に競技ダンスに向かい合っていきます。

この「ちーちゃん」が抜群に可愛く「なってきます」。最初は、(真子ちゃんがメチャクチャ可愛いかっただけに)「このヒロイン、何なん?」と、あえて反感を抱かせるようにしながら、(16話目あたりから)徐々にちーちゃんの魅力を引き出していく構成に感心。アニメには珍しいタイプの「勝ち気なメインヒロイン」。でも、弱い部分もちゃんとあって、自分的ヒロインランクでもかなり上位w 弱メンタル時のちーちゃん、可愛いよね♪ 最終話のほっぺにチューでヤられた男共は多いはずw

サブキャラも良かったです。釘宮さんのベテラン感というか、師弟関係は熱かったし、民絵さんの大人な感じも素敵。明の歪んだ感じも、ライバル時はウザかったけど、過去編を経てギャグ要員になってからは可愛く感じました。ある意味、兵藤くんと雫を温存したのは上手いよね、これからガッツリ絡むわけだし。

唯一の不満は、2クール目で真子ちゃんの影が薄くなったことだけど、ここは、今後に期待だね! いよいよデレ始めたちーちゃんと、タラシの多々良君の間に割って入って、恋愛面での(爽やかで可愛らしい)三角関係を期待したい! 真子ちゃんと明が共闘とかしたら楽しそうだね、利害が一致してるしw

肝心のダンスは、やはり絵で魅せるというより、心理描写が多く、もはや哲学にw やはり、「ユーリ!!! on ICE」は特殊な例だったのだなと。ほんと、最終話の2分で良いから、心理描写ナシの台詞少なめで、音楽と躍りだけで、競技ダンスの魅力をガッチリ伝えてほしかったです。

序盤こそ、「はじめの一歩」の完全なるオマージュだったけど、やはり、「男女ペア競技」という特性を生かした、恋愛要素や、ペアとの衝突や一体感など、「らしさ」を出し、完全に独自の世界を切り開いてくれましたね。素晴らしかったです♪

最後に、2期のOP、EDは共に素晴らしいものでした。音楽、映像、共に激しく情熱的なOPは、このアニメの競技面の魅力を。柔らかく温かいEDは、人間関係面の魅力を伝えているのでしょう。秀逸でしたね~。UNISON SQUARE GARDENさんは、聴かせたいフレーズを響かせるのが上手いですね~。

〔まとめ〕
△序盤の、「はじめの一歩」感
△ダンスシーンの止め絵の多さ
○競技ダンスを知れる
◎真子ちゃんが可愛い
◎ちーちゃんも可愛い
○釘宮さん渋い
△2クール目で真子ちゃん空気
◎OP、EDの良さ
{/netabare}

【余談1~ 社交ダンスといえば? ~】
{netabare}
私的には、競技(社交)ダンスといえば「ウリナリ社交ダンス部(TV番組)」ですね。あれで知識を得ました。私より上の世代なら、「Shall we ダンス?(映画)」でしょうか? 今は、金スマの、キンタロー。さんで少しブレイクしましたね。てな具合に、これまで何度か流行を作ってきた競技です。

んで本作。アニメというより、原作(漫画)がブームを作っていますね。漫画って裾野が広いから、これで競技人口が増えれば良いですね♪
{/netabare}

【余談2~ はじめの一歩との相似点 ~】
{netabare}
まあ、挙げればキリがないんで、アニメ内で特にあからさまなところだけ(以下、はじめの一歩のネタバレも含みます)。

①競技を始めた流れ。
一歩→弱気な主人公がいじめられたところを鷹村(日本チャンピオン)に助けられ、無茶な課題(葉っぱをジャブで10枚とる)を課せられ、根性で達成したから。

多々良→弱気な主人公がかつあげされたところを仙石(日本チャンピオン)に助けられ、無茶な課題(一晩中踊らせる)を課せられ、根性で達成したから。


②ライバルの存在
一歩→同じジムにいた同学年の宮田は、幼い頃からプロボクサーだった父を目指して、努力を重ねていた。周囲からは天才と呼ばれる。ある日一歩と試合をすることになり、素人である一歩の強打がアゴを揺らし、敗北し、心に火がつく。一歩をライバルと感じるようになるが、肝心の一歩は宮田を憧れの人と尊敬している。性格はクールで言葉は少ないが、実は熱い。イケメン。

多々良→同じスクールにいた同学年の兵藤は、幼い頃からプロダンサーだった母を目指して、努力を重ねていた。周囲からは天才と呼ばれる。ある日、兵藤の代わりに多々良が試合をすることになり、素人である多々良のダンスをみて心に火がつく。多々良を意識するようになるが、肝心の多々良は兵頭を憧れの人と尊敬している。性格はクールで言葉は少ないが、実は熱い。イケメン。


③実家の生活によって自然と培われた素養
一歩→幼い頃から実家の釣り船屋を手伝い、船に揺られてきたことで、ボクシングに必要な強靭な足腰や並外れたパワーが身に付いていた。

多々良→幼い頃から実家で、祖母に相撲実況をしていたたことで、ダンスに必要な観察眼や洞察力が身に付いていた。


④第2のライバルは熱血漢
一歩→大阪にいる千堂は、バリバリの関西弁とイケイケの性格の熱い男。一歩ばかりではく宮田にも噛みつく猛獣のような性格。

多々良→群馬にいる賀寿は、バリバリの上州弁とイケイケの性格の熱い男。多々良ばかりではく兵藤にも噛みつく猛獣のような性格。


⑤第3のライバルは暗黒系
一歩→「死神の鎌」とも言われる間柴了。性格的には、暗くて陰険で粗暴。長身を活かしたアウトボクサー。でも、実は良い人だったりする。

多々良→怪我から復帰した元一流選手の釘宮さん。性格的には、暗くて陰険でオラオラな感じ。長身を活かしたクラシカルなスタイル。でも、実は純粋にダンスに向き合っている。

⑥試合に臨む姿勢
一歩→基本的に、ボクシングが大好きで真面目で素直な性格。試合においては、会長から習ったことを全部出しきろうというのが基本スタンス。

多々良→基本的に、社交ダンスが大好きで真面目で素直な性格。試合においては、仙石に習ったことを全部出しきろうというのが基本スタンス。


、、、他にもまあ、試合中に飛び交う心の声と汗とか、山ほどあります。

私は個人的には「王道作品は基本的に似るもの」「仮に多少パクってても、おもしろければOK」というスタンスですか、流石にここまであからさまだと、、、ねぇ。同じマガジンだし、良い、、、のか?

まあ、レビューでも書いてますが、後半にいくに従って個性が出てきたから、結果的には良いんだけどね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
始まりは完全に、はじめの一歩だな。ヒロインがいるかいないかの違いはあるけれど。

2話目
社交ダンス、折角の魅せ処、止め絵を多用するんかい(汗)

3話目
お婆ちゃんに対する相撲実況で、知らずにダンスに必要な眼を養ってきたとか、まんま、はじめの一歩(苦笑)

4話目
完全に宮田と一歩ですやん。そして千堂。若干やり過ぎな気が……。

5話目
この男女のニヤニヤは、はじめの一歩にはない部分だよね。多々良と真子のカップル好きなんだよね♪

6話目
真子ちゃんマジ天使w 皆が(多々良に)かまってくれるのは、圧倒的な天才だから(汗)

7話目
真子ちゃんマジ天使w ああやって、縦長テントで着替えるんですね、社交ダンスって。方言聞き取れんw 怒った真子ちゃんも、マジ天使w 教わったこと全部って、また、はじめの一歩。

8話目
もうこの二人がカップルでええやん。身長も近いし。

9話目
もうこの二人がカップルでええやん。兵藤倒せや、そのまんまw

10話目
サッカーじゃなく、キックベースw 止め絵ばかりで、作画力温存? 次で爆発させるなら、それでも良です。

11話目
ここがダンスの見せ処かと思ったけど、心理描写多すぎたな。心理描写の後で良いから、1分くらい、音楽と躍りなしで魅せてほしかった。

12話目
あ、2クールなんだ(アニメの事前情報は入れないので)。これ、原作ストック使いきるつもりだな。マコちゃんがブラをつけたってやつ、名シーンw メガネっ娘、良いよね~。

14話目
売り言葉に買い言葉w 正式カップル誕生やね♪

16話目
チーちゃん、キャラが良くなってきたね♪ 人間模様が良い感じになってきた。マコちゃんに、もっと恋愛面で積極的になって、ラブコメに参戦してほしいな~。

17話目
弱メンタルのチーちゃん、可愛いw しゃべりっぷりに下ネタが重なるw マコちゃん、強くなったな~。ダンス界のロジックに、タタラがどう対応するかだな。じゃじゃ馬チーちゃん(笑)

18話目
家族ネタ、面白かったw ちーちゃん、あれだけ家族に愛されてるのは、「良い子」の証w タタラの覚醒。

19話目
過去編。キャラに深みが出てきましたね♪ 女子の嫌な感じがグットです♪ 完全に、一歩からは脱却しましたね♪

20話目
明、面倒くさ過ぎだろw なんか、変顔が多い回やな。バナナ、アホガールの再現かな(笑) 兵藤のバスタオル、なぜ女子巻きw 明が良いキャラになってきましたね。

21話目
二人の心象世界。ドア蹴破りw

22話目
釘宮さんと国枝さんの師弟関係、良いね。派手な新世代に対抗する、クラシカルなベテラン。好きな立ち位置です。

23話目
真のユニゾンなんてない、だからこそ面白いってことね。なんかもう、スピリチュアルな世界だなw

24話目
また少し、一歩かな? でも、キッチリと競技ダンスの魅力に言及してましたね。「僕を見ろ!」に、魂を感じたな。ヤバイ、ちーちゃんのチューに、萌えたw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 48
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『ちはやふる』『ピンポン』等《実在競技もの》が好きな人にお薦め

本サイトで割りと評判が良かったので試しに視聴してみたところ、第1話から第11話まで、ほぼノンストップで見切れるほどの特筆すべき面白さでした。

内容的には、競技ダンスが題材ということで、同じく競技かるたを題材にした『ちはやふる』や、卓球を題材にした『ピンポン』が好きな方ならば、まず問題なく楽しめる作品と思います。

※因みにこの3作は、いずれも原作マンガ付きで、なおかつ競技中の選手の動作や感情が笑っちゃうほどゴテゴテとした過剰な演出で彩られる点が妙に共通しています(※この中でも『ピンポン』が一番過剰で本作はその次くらい)。

但し、本作の問題点は前半のシナリオが綺麗に完結した後の第12話から先の展開で、ここで主人公の少年が{netabare}高校に進学して新たなダンス競技のパートナーと出遭う{/netabare}のですが・・・何なの?この3番手ヒロイン???

前半を盛り上げた{netabare}1番手ヒロイン(雫)と2番手ヒロイン(真子)が、後半ではほとんど壁の花になってしまい、自己主張の強すぎる3番手ヒロイン(千夏)が無駄に暴れまわって{/netabare}、個人的にはすっかり本作の面白さを台無しにしてしまった気がしました。
そして、終盤の第19話以降にしつこく挟まれてくるシナリオの本筋とは余り関係ないサブキャラ達の過去回想シーンの嵐・・・

←こんなことをしてシナリオを散漫にしてしまうよりも、せっかく前半で盛り上がった、{netabare}雫×真子、多々良×清春(ないし賀寿)という4-5人の才能ある少年・少女たち{/netabare}のその後の技量の進歩と互いの関係性の変化を素直に描き出していけばよかったんじゃないの?

きっと、ここは原作マンガどおりの展開だったとは思いますが、個人的には本作は、前半と後半とで面白さが極端に上下した作品となってしまいました。

《まとめ》
原作者わかってないなあ。
面倒くさい第1ヒロイン(アスナ)や、最初からフラグ立たないことが確定してる第3ヒロイン(シノン)じゃなくて、もっと直葉(第2ヒロイン&妹キャラ)の出番を多くしてくれぇ!!!!
え?それ別のアニメ?失礼しました笑。


◆パート別評価

前半(第1-11話まで) ★ 4.4
後半(第12-24話まで) ☆ 3.6
--------------------------------
併せて        ★ 4.0


◆後半に出てくる“違和感”について、少しだけ考察

本作の後半で、主人公の少年(多々良)とパートナー(千夏)が、盛んに「違和感が~」と叫び合ってますが、これって

競技や学芸などで、ブレイクスルー(行き詰まりの突破)の予兆となる感覚の変調

・・・のことですね。
身体の感覚は明らかに今までとは異なった領域に突入しているのに、頭脳の方はそれを論理的に把握できていなくて困惑している状態が、途中までは割とよく描き出されていると思って見ていました。
一応、ここで競技者に関する一般論を述べると、

<1> 感覚的把握に優れる天才型 →コピー対象がいないと頭打ちになってしまうが、優れたコーチが付けば早く/大きく伸びる
<2> 理論的把握ができる秀才型 →競技者としては伸びるのが遅く苦労することが多いが優れたコーチとなり得る(とくに天才のブレークスルーを指導/誘導できることがある)

・・・で、本作の主人公(多々良)は{netabare}一度見ただけで先輩たちの演技をフル・コピーできてしまったり、「額縁になれ」というたった一言のアドバイスをそのまま完璧に実行に移せる辺り{/netabare}、明らかに《天才型》です。
そして、天才であるがゆえに、{netabare}身近なコピー対象のいない千夏とのコンビで初めての深刻な壁にぶつかってしまう(※釘宮&井戸川組も、赤城組も、清春&雫組もタイプが違うので参考にならない){/netabare}のですが、そこからのブレイクスルー(大飛躍)の過程を、余り工夫もなくグダグダと引っ張り、なおかつ突破できた理由も“何となく感覚が掴めた”程度の説明で終わってしまった点にガッカリ。

前半(第11話まで)を個人評点 ★ 4.4 くらいで見終えて、後半(第12話~)の期待値を高く上げてしまっていただけに、残念さが半端なくなってしまいました。

それでも、全体的に軽い印象で終わってしまった『ユーリ on ICE』(※こちらも実在競技もの)よりは個人的にずっと楽しめました。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
演出過剰気味な所がちょっと気になるけど、掴みは十分。
・第2話視聴終了時点
感覚的に対象の動きをコピー出来る才能←個人的にはかなり羨ましい。
・第7話視聴終了時点
清春ロシア系クォーター?だったんだ・・・
・第9話視聴終了時点
ここまでシナリオにほぼ緩みなし。初の★★(優秀)回。
・第11話視聴終了時点
前半の切りとしてなかなか上手い結末(2度目の★★回)。
・第16話視聴終了時点
違和感は競技者の技術的ブレイクスルーの兆し。
・第19話視聴終了時点
ここで明と千夏の幼少時からの関係をもって来たのはやや冗長でピンボケ×
・第22話視聴終了時点
ここでさらに釘宮の過去話で脇道に逸れるのはただの尺稼ぎにしか見えず×
・第23話視聴終了時点
釘宮のパートナー(井戸川)の過去話まで入れるのはピンボケもいいところ×{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      竹内友(『月間少年マガジン』2011年12月-連載中)
監督         板津匡覧
シリーズ構成・脚本  末満健一
キャラクターデザイン 竹内友(原案)、岸田隆宏
音楽         林ゆうき
アニメーション制作  Production I.G{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ボールルームへようこそ (2017年7-12月) ===========

 - - - OP「10% roll, 10% romance」、ED「Maybe the next waltz」 - - -
{netabare}
第1話 小笠原ダンススタジオへようこそ ★ 富士田多々良(中3)のダンス事始め
第2話 兵藤清春 ★ 東京中央ブロック大会見学(花岡雫&清春組)、清春のシャドウ目撃、多々良のシャドウ
第3話 ワルツを踊れ ★ 三笠宮杯(アマチュア日本一決定戦)、清春負傷、多々良の競技デビュー(替え玉出場、即興) ※展開の強引さは×
第4話 ダンサーズ・ハイ ★ 清春の怒りと本気(タンゴ)、清春ダウン・6ヶ月出場停止、清春来宅と多々良への託し事、ラスト赤城賀寿(高1)&真子(中2)登場
第5話 パートナー ★ 初のカップル練(真子)、真子のペア申し込み、新ペア成立(賀寿&雫、多々良&真子)
第6話 ライン・オブ・ダンス ★ 多々良の非公式戦勝負申し込み(対賀寿)、仙石の個人レッスン開始、真子からの電話、フロアを読む力開眼
第7話 天平杯 ★ 両組のデビュー戦(ワルツ、ダンス)、賀寿&雫組との実力差、フロアでの衝突、兄妹喧嘩、特別審査神・兵藤マリサ(準決勝開始)
第8話 現実 ★ 多々良の体力不足露呈、清春のアドバイス、決勝進出、雫の全力宣言、真子の額縁になる
第9話 花と額縁 ★★ 決勝開始、多々良&真子ソロ演技、真子開花
第10話 ボルテージ ★ 賀寿&雫組ソロ演技、賀寿のリードの乱れ、全員競技、雫の本気、最終演技(クイッックステップ)
第11話 評価 ★★ 多々良の実力不足・悪目立ち、感情の伝播、結果発表(7位、ボールルーム・クィーン真子) ※演出がややクドイい点は×{/netabare}

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 話の切れ目(主人公が高校進学) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - - - - OP「Invisible Sensation」、ED「Swing heart direction」 - - - -
{netabare}
第12話 出会い ☆ 多々良の高校進学(千夏との出逢い、賀寿先輩(高3))、雫の期限付き多々良待ち発言、仙石&本郷千鶴組プロ演技観戦
第13話 お見合い ☆ 多々良&千夏のカップリング、兵藤の競技会復帰、グランプリ志望
第14話 結成 ★ 千夏のジュニア時代(リーダー)、多々良の喫茶店バイト始め(甲本明との出会い、千夏との鉢合わせ)、多々良&千夏組の初コンペ(従わないパートナー、準優勝(D級昇格))
第15話 じゃじゃ馬ならし ☆ 多々良と正反対のリーダー(釘宮)、兵藤マリサの忠告、ラテン世界チャンプ、兵藤ダンススタジオへの移籍、内緒のグランプリ・エントリー
第16話 四本足 ☆ 静岡グランプリ本戦出場・違和感・棄権、マリサ軽井沢別荘での特訓
第17話 表現者 ☆ ブラインドダンス・レッスン、二人の全力のぶつかり合い
第18話 背番号13 ☆ 東京都民ダンススポーツ大会A級出場、違和感の再来
第19話 敵(ライバル) ☆ 明の過去~現在までの千夏とダンスに対する感情推移
第20話 友達 ☆ 峰吾郎&甲本明組の好演、兵藤のストレッチ、準決勝
第21話 扉(ドア) ☆ 釘宮&井戸川組との対決、千夏の演技の変化
第22話 リーダーパートナー ☆ 多々良の演技の変化、二人の演技の調和
第23話 伝統と進化 ☆ 決勝進出、仙石からの励まし電話、釘宮組の立て直し
第24話 ボールルームへようこそ ☆ 多々良の1年間の成果、多々良&千夏組優勝{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)10、☆(並回)12、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.0

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

79.5 9 漫画原作でライバルなアニメランキング9位
食戟のソーマ(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1259)
7475人が棚に入れました
下町の定食屋の息子・幸平創真は、家業を手伝いながら、父・城一郎を越えるべく料理修業に励む日々を過ごしていた。

中学校卒業後は家業を継ごうと考えていたが、城一郎は店を数年閉めると宣言し、海外へ行ってしまう。

そして創真は、城一郎の命により、超名門料理学校「遠月茶寮料理學園」の高等部に入学する。

そこから創真は持ち前の料理のノウハウを駆使して料理人として成長していく。

声優・キャラクター
松岡禎丞、種田梨沙、高橋未奈美、石上静香、花江夏樹、小野友樹、櫻井孝宏、茅野愛衣、内田真礼、村田太志、小林裕介、大西沙織、中村悠一、能登麻美子、子安武人
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

食彩の創真 ~創造と想像の調理法~ 追って記させて

さ、さ、さいこ~~~~~♪ はっ!?

これはなんなんだ!?
今、全裸の男女が溢れる青春と汗と涙を輝かせながら、
空を舞い、雲を裂き、山は燃え、地は轟き、海は啼き、
そして新たなる一皿が生まれる。

料理の作品を見ているんだよな?
高校生なんだよな!?
・・・女子高生なんだよね??? ムフッ♪ いや、ふむふむ

この作品は調理場と食卓を戦場に命を燃やす、
青春激熱幻想物語。

理解できることで述べれば、
まず演出が熱い。
焦点を合わせた登場人物が一人一人輝いている。



・・・ダメだ、これ以上は丁寧に、外来語を使わずには書ききれない!

こう、心の奥底から、なんか燃え上がるんだ!!!!!

というか、久しぶりに単純にアニメとして優れた作品を観た気がする。
極めるとバカも天才も面白い、と。

ツッコミどころは色んな点で満載満々斎だが、まあそれはネタバレに包んでおこう。
{netabare}
まず「なんちゃってローストポーク」をフォークで持ち上げて型崩れしない、
ていうか、あれ完全に業務妨害とか器物破損、不法侵入とかの犯罪、(※些細なこと)
他人の調理を邪魔したやつが罰せられない、あんだけ神経が研ぎ澄まされた先生が気付かない、(※些細なこと、干渉しないだけかも)
お米のジュース、(※素晴らしい発想)
裸エプロン、
水戸の格好、まあ他もなんだけど、
卒業生もかわええ、
優れた日本人が世界各地に、(※作者は日本人、作品は日本産)
大会では料理冷めちゃう、温かくなっちゃう、(※スルー推奨)
スパゲッティ切るのもメッツァルーナ(半月包丁)、(※慣れてるのが一番)
食卓にスポイト、

ババアが一人しかいない、※もずやのババアがいたが、一瞬!?えーっと??
中学生が客に料理を提供?(外国は分からん)
女子が皆かわいい、
帽子をかぶらない、手ぬぐい・バンダナを巻かない、
女子があの大きさで小さいと認識、
あとエロい、エロくなくてもアホを極めた演出、基本裸、(※些細なこと)
そのエロさの素晴らしさは老若男女を問わないことだ!!!!!
{/netabare}

幸平って名前は「幸平鍋」から取ったのかね?
幸平鍋って超格式高そうな料亭でも使われていて、普通の食卓でも使われている、
スーパー万能プレイヤーなんだよね。

料理のことは「さしすせそ」ぐらいしか分かんないけど、
この作品はよく勉強してるよね。
セクスィー料理人が監修だし。
大会での{netabare}アリス{/netabare}の料理を文字に起こせたら、さらにすごい。

テンポと音が良すぎ、
作中ではある種のワンパターンかも知れないが、
優れて安定しているというのは、それは高品質ということだ。

皿の真ん中を中心にクルクル回す演出や、
食材が宙を舞う、
包丁を初めとする調理の音、
安定しすぎ、心地よすぎ。
あと決め台詞。

そうそう、キャラを外見で分けるのは普通なんだけど、
変な口癖で分けることはない。
抑揚とか口調とか存在のテンションとかでも十分分けられている。
それで分けられているというのは、
本当、制作陣に、声優さんに愛されているってことなんだな。

っくぅ~~~、この作品の良さを語るには、私の脳内にある言葉が~、足りなすぎる。

だから、分かることを語ろう・・・好きなキャラについてだ!!!!
{netabare}
1席 一色さとし先輩
2席 幸平ソーマ 
3席 タクミ・アルディーニ

あ、あれ?
お、オレ、男なんか好きじゃないのに!?
なんで、なんでなの!!

次ぐらいに好きなのは、
いぶさき、まるい・・・あれ、あれれ、おかしいな、
男なんて、ま、まさかぁ・・・

だ、だって・・・女キャラ、は、み、みんな、
ソーマの嫁じゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1

…じゃないにしても、性別問わずキャラが魅力的に見えるのはステキ♪
オレはりょーこちゃんの陰りがめっちゃツボった。

だから、だからこそ!!!!!女性ランキングを語る!!!!!
{netabare}
一席 田所 ※幸平の嫁
二席 秘書子 ※えりな様の嫁 ※※幸平のツンデレ妻
三席 しおみじゅん ※はやまの嫁

あれ、あれれ、
高校生の時だったら絶対、
1ゆーき、2りょーこ、3たどころ、4くらせ、5えりな※望みなし、6みと、7ひさこ、8ありす※望みなしの極み
という夢ランクが築かれるのに・・・

ひさこ様は大会で惚れた。
しおみ教授はなんか惚れた。・・・ロリコンじゃないんだからね!!
ちっちゃいからかわいいのではなく、かわいい人が小さかっただけだ!!!!!
{/netabare}{/netabare}

そして主題歌もいい。いい。良すぎる。

1期ED、2期ED、1期OP、2期OPの順で素晴らしい。
スパイス、良すぎ。{netabare}回ごとのイキ顔もw{/netabare}
歌詞もいい。
あのオムレツのひっくり返り具合もいい。良すぎる。


・・・そろそろ文字数が多すぎるな。

・・・だけど!!
この作品がこういう妄想であってもイイと思っている!!!
{netabare}
~あらすじ~
修羅と呼ばれたあの男、
料理店を営みながら客を守る。
元は暗殺家業、その刃物の扱いは英知を超える。
そこから生まれた料理。

彼らは守り人、ボディーガードとして生まれ変わった種族。
陽の当たる姿は料理人、陰の姿は暗殺人、
『空切(くうせつ)の修羅』から生まれた『衣切(いせつ)の朱(あか)』ソーマ、
肉を切らずに服を裂く、
心を断ち殺意を逸らす。
「オレはただ、食べた人が幸せになれる料理を創りたいだけだ」
~~~~~~
{/netabare}
オレの感想がイマイチでもまだ語る!!!!!
インフレした文字数だけではなく、評価で4.5以上を付けまくってる昨今、
・・・本当はオール5を付けたかったんだ。

けどね、けど、まだ続くんだ。
{netabare}この作品を教えてくれたtakaさんに感謝。
本当にありがとう。

料理漫画でエロを初めて感じたのは将太の寿司の人妻。
食欲と性欲、人間の生とは切っても切れない。

あー何か言葉が浮かばん。

あの丼対決は良くある料理対決だよね。
相手の欠点がために勝つ。

この作品はそれが分岐点で終わらせないでくれそう。
けど、あの過去を語らせる演出は好きww
料理に歴史あり。

ちなみに好きな食べっぷりはお茶漬けとドン小西の試食。

思い出したけど、呼び名だけ文句あるわ。
・・・まるい、なんかかっこ悪い呼び方されてたな。
せめて「食の生き字引」とかの方が良かったと思う。
{/netabare}

・・・これ以上語るは食べ過ぎだろう。
食べても食べても、うまいものを食べたい、知らないもっと美味しいものがあるかも知れない。

欲が集まるところの、影の重み。

欲深い。

だから満点は付けない。

突き破った壁の先にある高みを見たいんだ・・・



追記{netabare}

あのイケメン高慢チキしのみやが調理法をいじくったことに文句付けてました。

普通です。

品質保証。
ブランドイメージを保つための当たり前のことです。

美味しい不味いの話じゃない。
店の、会社の品質の話。

美味ければいい、とかそんな問題じゃない。

この作品は、例え演出でも、社会の本当の厳しさを示してくれたことはありがたい。

そして、問題に立ち向かうのは一人である必要はない。
条件にないことであれば。
反則、変則、法の穴を突く、
何か問題ある?

・・・こんなに面白い話もない。{/netabare}





ぃいぃちぃぅぁあわくぁんすぅぉぉおおおおおーーーーー!!!!!{netabare}

2015.04.21 08:20 ★★★★☆ 4.1
物語 : 4.0  作画 : 4.0  声優 : 4.0  音楽 : 4.5  キャラ : 4.0

『しょくさいのそうま! ※読み間違え、あと途中から観始めた感想』

常々思うのですが、
評価項目に「演出」とか「笑い」とかなくて困りますw
なので、物語にぶち込みます。

さて、人はなぜ料理、食道楽ネタを見るのか。
今回は料理アニメとしよう。
画面越しでは食べることはできません。

料理とは、救世主や超必殺技やトップアスリートと比べれば身近なモノ。
手を伸ばせば届きそうなのだが、
少なめに見積もって1年に1度ぐらいしかそうならないだろう。

そこにあるのに食べられない。

こういう作品を楽しむのはドMなのだろうか?

否、美味しいとは誰もが持つ感情の一つ。
好みが違えど、美味いものを食べたときの幸せ、感動。
それはうちにあるのだ。

そう、その幸せっぽさをどれだけ味あわせてくれるかが大事なのだ。

美味そうな食材を、
美味そうに調理し、
美味そうに盛り付け、
美味そうに食べる、

そんな姿を見てなんか幸せになる。

もちろん、いつか、明日か明後日か、
美味いもんを食ってやるという欲求も芽生えるが、それはおいとこ。

つまり、表現力がものを言うのだ。

何を言ってるのかと思うかもしれないが、
要するに物語などオマケなのだ。

中学生がコックさんだったり、
実家の寿司屋が潰れそうだったり?
なんかグズグズのふかひれを何とかして最高のフカヒレにするとか吹いてみたり、
えびせんにマヨネーズを付けてみたり、
米粒を欠けていない同じ大きさのものだけ揃えて炊いてみたり、
水を汲む川が違うだけで臭いが変わるとか、
カレーにインスタントコーヒー入れる罠を張るとか、
後の作品で前の作品の技を全否定するとか、
小手返し一手とか、
なんか叫んでみたりとか、
王なのか将軍なのかよく分からなかったりとか、
オリジナルキャラの女の子がいたりとか、
なんか記憶喪失になったりとか、
2(ツー)が知らぬ間に出てたりとか、
わさびは「の」の字に鮫肌で擦るとか、
日本人の方がインスタントのみそ汁に慣れてたり、
神の包丁と人の包丁とか、
なんか驚いたり、
食べたら食感が変わったりとか、
下や中から香りやら食感とか出てきたりやら、
蕎麦が出てきたりやら、
お酢を入れたら乳化したりとか、
札幌かすすき野か知らんがラーメンの値段が高かったりとか、
せっかく函館に来たのにオムライス食べてみたりとか、

もうとにかく雰囲気とか表現とか隠し味とか、
隠し風味とか、穴があればとりあえず何か突っ込んでみたりとか、
そういうのいいからシンプルなのが一番美味しそうだったりとか、

なんか、そういうのがイイんだよ。


何が言いたいかって?
なんか懐かしいんだよwww

というわけで?そろそろ、作品の話。エロい。
{netabare}美味さを{/netabare}エロさを{netabare}交えて表現している。
仕方ないよね、青少年も性少年も大きな子どもも{/netabare}エロが好きなんです。
{netabare}けどね、仕方ないことなんだよ。
だってもし{/netabare}エロを取り除いたら{netabare}おっちゃんやおばちゃんが恍惚とした表情を画面に晒すことになるんだよ?
そんなの見たい?
オレは王様やら将軍がやたら興奮してる様を見たいと思うけどww
今の時代を生き残るためには仕方ないよ。{/netabare}
エロさって{netabare}食欲に通じるものがあると思うよ。{/netabare}性欲も欲だからね。

と連呼してみたものですが、それも含めて表現だよ。
{netabare}不味いものを食わせたがる主人公親子ってのも{/netabare}珍しいけど。

この作品は変態エロ漫画として多少は知ってたけど、
その、
あれだね、

アリだね☆☆☆☆☆{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

極上の美食バトルがここに開宴!! さぁ…おあがりよヽ((`∀´*)っΩ~

原作コミック 原作未読 全24話(15’春~夏2クール作品)


名だたる名料理人たちを世に数多く輩出している
日本屈指の料理の超一流名門学校 ―”遠月学園”―

卒業すればその道のエリート入りが約束される… が!!
その道は実に険しく、入学した生徒そのほとんどが
篩(ふるい)に落とされるという、超ウルトラ難関エリート学校!!!

そこに通う、幸平創真(ソーマ)たちが巻き起こす
爽快・痛快・迫力満点の高校生熱血フード料理対決バトル!!

その名も…
○`Д´)oノ[ 食 戟 しょ・く・げ・き!! ] ヽo)´Д´;;)

日々鍛錬を積み、磨きあげたその腕をふるい
食した人をとめどない幸福感へと誘う料理人たちの戦い…

食材の魅力を最大限に引き出し、そこに奇想天外、斬新な発想をスパイス✩
和・洋・中、料理のジャンルの枠に囚われぬ、正に夢のようなコラボ♪
そして作る者の心・魂を吹き込んだその料理たちはより一層の輝きを放つ!!

彼らのその美食へのあくなき探究心はもはや我々の常識を遥かに覆す!!
人々の心を”絶頂のエクスタシー♡”へと導く、究極の美食の祭典が今ここに―

さぁ!! おあがりよッヾ(`∀´*)ノ-∵!!!


(o´Д`)Фフゥ 思わずあらすじに力が入り過ぎてw、
柄にもなく長々と乱文…失礼しました(人>ω・*)スマソ


本作の面白さ、その醍醐味はなんといっても
料理のぉいしさ! 料理のあたたかさ…、その題材の魅力をギュッと凝縮し
迫力満点のフードバトルを見応えあるストーリー展開で描き、
さらに様々に趣向を凝らした演出、
そしてそこに魅力的なキャラたちががはじけて*:゚・☆
見応え抜群の面白い作品に仕上がっておりました♪

そしてそして、本作でより力を入れている点、その演出こそが…
料理を食した人の … 「 リアクション!!! 」

美味しいものを美味しいそうに見せる
「画」や「音」の演出はもちのろんのこと
それを食する人のリアクションが実にCongratulations☆(゚∇゚ノノ”!!

満面の笑みで、至福の表情を… ヨダレがじゅるり♪と
なんてハレンチな描写♡ 見ているコチラまでそそられてしまう程…

世の健全な青少年たちの○を鮮やかににかっさらうかの如く
その艶かしく、みだらぁ~な描写のオンパレードに ご、ごちそうしゃまでーす(人´∀♡)♪
JC(ジャンプコミック)のその手の枠ですなコレは(o´艸`)

ぃやぁ~良い感じに刺激… もといスパイスがきいてました(σ´Д♡)σ!!
全てをさらけ出すというわけではなく、ぁくまで妄想を掻き立てる
健全な男子ぃーの夢膨らませる…そーいった演出が実にぉ見事♡

ぁ~s 、食欲が(。´ω`。)Ψ*:・゜♡
ぅう(゚д゚)_。) コレ見ていると、お腹がすくのですよw

そぅ…食欲そそるその香り、匂いにつられついつい舌がジュルリ(*´﹃`*)と
ぐつぐつ♪ ジュワー~パチパチッ♪と、食欲を刺激するわくわく音♫

いざ目の前に振舞われた料理の、その美貌♡
瞳をキラキラ輝かせては、もぉたまらず…パクリ(๑•ʜ •๑)

口に入れた瞬間広がる美味のハーモニー♫♦・*
塩気に加えて、甘みと食材にしみ込んだ旨味が絡まり、
素材の味を活かした優しくも上品✩ それでいてどこか懐かしい味+:。(´ω`*)゜.+:。

そこに、とろとろふわふわ、はずむ弾力♫ 歯ごたえ…舌触りと食感が相まり… 
実に心地よく口の中で踊りはじけては深まる味わいのアンサンブル☆。+


⇒はぅぁぅぅうぅぅぅぁ~ヽ(๑´∀`)ノんw


そして、料理の美味しさが伝わってくるのと同時に… 
それを作った人の心意気が何よりも強く感じらる描写に心奪わます(。゚´Д⊂。キュン

こ、これは見ていて胸が熱くなり、目頭が熱い…
上手い…そして旨い、
い~やそれでいて実に美味い(*ゝ`ω・)b 作りに♪


ぅん♪ コレはただのエロ料理アニメでは…ないのんなぁφ(゚Д゚ )

食う寝る遊ぶの3連コンボ~๑◎∀◎๑)۶♫  ならぬ!
「 作る~食う~エロの3連コンボ~♫ 」 

”美食バトル”に”飯テロ”、そして”エロ”の三国同盟!!
…いや`・ω・´)ノ!!、三権分立!! 三角地帯♡ ぁ!三位一体!!

そぅ言うなれば…
“美食バトル”の星☆三つで~すv(´∀`*v) と

”飯テロ”ビュッフェのフルコース食べ放題やぁヽ(*´∀`)ノ─ッ♪ と

“エロ”の妄想産業革命やぁΣヽ(♡Д○*ノ)

が合わさって・・・・  わ~お!!(゜∀゜ノ)ノ” w




・・・・  ・・・・ 




・・・・  ・・・・




 お粗末ヾ(`∀´*)ノ



お気に入りのキャラ(o*゚∀゚)o

ぃやぁ~みんな魅力的で甲乙つけがたい(。-`ω´-)ムム

でも私は…

乾 日向子せんせ♡が好き(/ω\*)
(遠月OGで元十傑! 現日本料亭の女将)
おっとり、マイペースで、天然でおもしろいの♪
四宮っちにちょっかい出してどつき回されるのとか最高(。→ˇ艸←)プッ w

続いて
⇒肉魅♡⇒田所恵ちゃん⇒アリス⇒えりな⇒悠姫⇒一色先輩wかな〆(・ω・o)


OP、EDはともに前期が好きです♪

前  OP 「希望の唄」 / ウルトラタワー
期  ED 「スパイス」 / 東京カランコロン

後  OP 「ライジングレインボウ」 / ミソッカス
期  ED 「さっちゃんのセクシーカレー」 / 大森靖子

「希望の唄」サビ、カラオケで歌うとめっちゃ気持ち良いです( o´∀`)o¶~~♪



半ば、まだまだコレからといったところで終わってしまいましたが・・・・
続編制作決定!!とのことで、今から続きがとっても楽しみですネヽ(*´∀`)ノ


見るものすら絶頂の幸福感へと誘う”美食”と”エロ”の極上ミルフィーユ♡

さぁ・・・・  おあがりよヾ(`∀´*)ノ!!!!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 65
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少年ジャンプで爆発的なブームを起こした料理格闘漫画が遂にアニメ化!

原作は少年ジャンプの料理格闘漫画

新人が育たず長寿連載と人気作家に
おんぶにだっこ状態の週刊少年ジャンプで
唯一気を吐いている新人の作品がこの漫画

新人と言っても
原作:附田祐斗
作画:佐伯俊
料理監修:森崎友紀
という3人体制
まぁそりゃ料理の薀蓄と魅力的なストーリー
それらに説得力を持たせるだけの作画
料理漫画は1人でやるにはかなりきついジャンルです

この作品は料理漫画の中でも
料理格闘漫画なんて評されるジャンル
美味しそうな料理があふれる料理バトルに
大げさをはるかに通り越した審査員たちのリアクション芸

このジャンルにカテゴライズされるアニメ作品としては
10年ほど前の「焼きたてじゃパン」以来でしょうか?
「焼きたてじゃパン」のリアクション芸は
寒いダジャレを無理やり大げさなリアクションにしていって
元のダジャレのレベルの低さと
リアクション芸のスケールのミスマッチで攻めてきていました

もう少し前に放送されていたのは「中華一番」
料理格闘漫画という言葉を生み出したのはこの作品
強面の審査員が顔中の穴という穴から体液を垂らしながら
恍惚の表情で食事にかぶりつく様子は
原作でもなかなかに強烈でしたが
アニメ版は更に悪乗りして過激にやっていました

もっと歴史をたどっていくと
「中華一番」のさらに10年前
もはや伝説と言っていいこのジャンルの草分け的存在が
「ミスター味っ子」
原作漫画はそこまで過激なリアクションではないのですが
アニメ版の味皇様のぶっ飛んだリアクションが
このジャンルを作り出したと言っても過言ではありません

そしてそんな料理格闘漫画のリアクション芸の世界に革命を起こしたのが
この食戟のソーマという作品
うすら寒いギャグ、濃すぎるおっさん、口からビームを出すじじい
これまでの料理格闘アニメには華が足りなかったのです
この作品は痛々しさを笑いに昇華させるという
リアクション芸の鉄則はそのままに
その痛々しい部分の要素として女の子のお色気シーンを投入しました

その発想は無かった!・・・わけではないです
例えば兄弟誌ヤンジャンで連載していた「華麗なる食卓」なんか
料理勝負+微エロラブコメな感じで売ってました
ただし、料理勝負の部分は全体的にもっと真面目寄りで
食欲を刺激するシーンと性欲を刺激するシーンは
基本的には分けて描写されいました

食戟のソーマはそのふたつをミックスして
食欲と性欲を同時に刺激しようというのがコンセプト
それを新人に厳しい近年の少年ジャンプで展開しようという
その大胆さがまずすごいです
そしてプロの料理研究家をブレインに据えた料理薀蓄
作画専業の漫画家によるクオリティの高い美少女
それらを綺麗にまとめあげつつ少年誌らしい物語を作る原作者
この3人のスペシャリストによるハイクオリティのコラボレーションで
実際に人気漫画にのし上がってしまったのだから脱帽するほかありません

そして今回のアニメ化で
この作品の放送時間は深夜2時~深夜3時台
つまり食欲・性欲だけではなく、そこに睡眠欲が加わり
人間の三大欲求がすべて同時に刺激されてしまう
なんとも恐ろしいアニメとなっております

アニメは2クール使って
秋の選抜の予選終了までを描いています
しかしそのラストがちょっと問題
{netabare}
本選出場枠最後の1人がしっかり描かれていないんですね
アニメだと88点の丸井と伊武崎の同点という形で試合は終わっており
伊武崎が悔しがっているというところから
丸井が勝利したかのような描写になっています

ところが漫画版では叡山先輩の刺客である美作昴という新キャラが登場
91点を出し本選枠を勝ち取っていきます

この美作が丸々削られたことによって
最終回としてはより引き締まって
ひとつの作品としてはいい形になったと思います
アニメはこれでおしまいという事ならば
この締め方は正しいと思います

しかし次への展開を放棄して綺麗に締めるという事は
「これで終わりです」「続編は作れません」
と言っているに等しいです

めだかBOXでさえ3期へ望みを繋ぐため
新キャラ投入という最後っ屁を放って足掻いていたのに
(結局実現しませんでしたが)
ここで美作を出さないという事は
「円盤売れてないし本選は作る気ありませんよ」
ってことですよね

漫画の方はいまだに好調なのだから
このまましばらく人気が持続して
ワンピに変わるようなジャンプの看板になる可能性も0ではない
だとしたら数年後に風向きが変わって続編にGOサインが出るかもしれない
たとえ商業的な都合に実現は厳しかったとしても
スタッフとしては続編を作りたいという意思表示を込めて
続編への布石を打って欲しかったなぁ{/netabare}

無駄に熱いバトル展開と
時々差し込まれる微エロ要素
美味しそうな料理の数々
全体的に悪くない出来のアニメ化だったと思います
それだけにこれで終わってしまうのが残念です

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

85.7 10 漫画原作でライバルなアニメランキング10位
政宗くんのリベンジ(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1250)
6750人が棚に入れました
美少女・安達垣愛姫(あだがき あき)にこっぴどくフラれたデブで冴えなかった少年・真壁政宗(まかべ まさむね)が、激ヤセして名字を変えイケメンに変身。残虐姫の異名を持つドSな愛姫を惚れさせ、最高の形で振るために復讐を果たそうと奮闘するリベンジラブコメディ。

声優・キャラクター
花江夏樹、大橋彩香、水瀬いのり、三森すずこ、田所あずさ、早見沙織、小倉唯、大亀あすか、伊瀬茉莉也、伊藤かな恵、佐藤聡美
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

イケメンになった男子とお嬢様で美少女(性格きつい)のラブコメ…続きや伏線は原作で

普通にラブコメっぽくて面白そうです。普通が一番な気がします。

名前が…政宗に小十郎に愛姫だと? 宮城県民で歴史好きなら知らない人はいない名前ですね。もっとも愛姫の読み方は違いますが。これだけで個人的に興味持ちます。作者は宮城県民なの?

1話…黒歴史を変える努力家
{netabare}ナルシストな主人公。イケメンだが、それは普段の努力の賜物。元々はぽっちゃり…というよりはデブ。過去、好きになった愛姫に「豚足」と言われてフラれたのがきっかけ。
その愛姫、通称を「残虐姫」と言われている。お嬢様で美少女なため言い寄って来る男子が多数。そのたびに残念なあだ名を付けてフッてきた。
愛姫に復讐(愛姫に告白されてそれをフルという…なんともラブコメチックな)するために近づく政宗、はたして遂げることができるのだろうか?

性格きつい上に、超大食いという愛姫の設定が面白い。男嫌いと噂されているが、本当のところはよく分からないんですよね。
政宗はナルだが、その分努力しているし、突き抜けているところが良いです。ただ、過去のデブだったころの写真、愛姫にこやかな顔していた気がしたんだが、気のせいだろうか?
普通にラブコメそうなので、これからの展開が非常に楽しみです。{/netabare}

2話…政宗くんは鈍感男の典型だった
{netabare}可愛い委員長の誘いを断るとは…チキン野郎め。とはいえ、黒歴史を持つ男の子に育ってきたことがそうさせたという展開は納得です。
愛姫は相変わらず食えない性格(大食いだけど)、吉乃をパシリにさせ隠れて大食い。一方、政宗は豚足の手紙を誰が書いたのか怯えながら過ごす毎日。その犯人は意外にも吉乃だった。政宗が愛姫に復習するのを手伝うという。愛姫に恨みでもあるのだろうか?
愛姫のメルアドをゲットしようとした政宗。愛姫もOKするが、さんざん焦らした挙げ句「お断り」の返事。復習するのは並大抵なことではないようだ。

イケメンの裏に隠されたトラウマは深い。メル友も一人もいないという事実が笑ってしまいました。イケメンは表の顔だけで、裏の性格は隠せないというところが面白いです。頑張れ政宗。{/netabare}

3話…お似合いの二人
{netabare}試験が近づく。余裕の小十郎かと思ったが、全教科十点以下のおバカさんだった…。政宗が小十郎の勉強の面倒見ることになり図書館で勉強していると後ろでは吉乃の面倒見ている愛姫。なぜかひと悶着になり、結局は吉乃と小十郎も加えた総点数勝負に発展。愛姫が負けたら政宗とデートする約束をする。余裕の愛姫だったが、政宗が編入試験満点を知り愕然。
勉強頑張った政宗は悠々としていたが、何と、昼食後に腹がピーピーで数学のテストを吹っ飛ばしてしまう。が、愛姫は一日欠席で仲良く(?)補習へ。
愛姫から(正式には吉乃から)連絡があり、愛姫とデートになる。待ち合わせに向かった政宗を待っていたのは某テレ朝日曜の変身魔法少女のコスプレをした愛姫だった。何でも吉乃から初デートのドレスコードの指定だと言われたらしい(恐るべし吉乃)。なんだかんだ言いながらデートする二人。その中で愛姫には何かがあり大食いになったことを示唆する内容が。

愛姫がとても可愛い回でした。世間知らずのお嬢様なんだけど、それがかえって可愛い方に向かってしまうのはラブコメの良いところかもしれません。
吉乃がよく分かりませんね。愛姫の性格を矯正するなんて言っているけど、何だか政宗に惚れてきているような…。
政宗が愛姫の昔を話しているところ見る限り愛姫が好きなんでしょうね。怖かったのと同じくらい優しかったなんてくだりはそのままでしょう。{/netabare}

4話…愛姫が落ちた…のか?
{netabare}読者100万の人気少女マンガで恋愛勉強の政宗。早速実践するも、愛姫からは「マジキモイ」と思われていた。吉乃から押すだけではだめといわれ、無視を徹底。すると、愛姫がおかしくなり始め、政宗に八つ当たり(と捉えたが)。惚れた感じかと思ったら、次の日には怒りモードに。混乱する政宗だったが、実際には吉乃と政宗が話しているのを見られて愛姫も混乱していたのだ。
吉乃から政宗は愛姫しか見ていないと言われ、さらに戸惑う愛姫。ふらふらと歩いていると赤信号の横断歩道にふらりと飛び出し、間一髪で追いかけてきた政宗に救われ…。そこで終わりかと思ったら、車に乗っていたと思われる女性が駆けつけ、無事を確認し、政宗を見てなぜか「お会いしたかった…」と抱きつき次週へ。政宗いわく「誰?」

愛姫の心の変化がよく伝わった回でした。政宗への気持ちに混乱きたしているのは過去のトラウマも関係しているようで、どんな過去なのか、これから明らかになっていくのでしょう。
政宗もまた、恋愛なんてよくわからない状況なので、愛姫への気持ちがよくわかっていない。復讐とは言うものの、政宗も心の変化が始まっている感じです。このあたり、いかにもラブコメチックで面白いです。
ようやく始まるかと思ったら、また余計な人物の登場。さて、いったい何者なんでしょう。政宗に記憶がないということは、政宗に似た誰かのことを思っているのだろうか。{/netabare}

5話…はいてないのか?
{netabare}突然現れた謎の少女、可愛い女の子に政宗は困惑するばかり。そして怒りを表す愛姫。その子は政宗を追いかけて転入してきた。名前は「藤ノ宮寧子」という。
愛姫に宣戦布告とばかりに挨拶に向かうが、その時に寧子がはいていないことが判明。政宗に突っかかる愛姫、裏拳が先生に当たり、二人は罰としてプール掃除に。
仲良く喧嘩する二人。愛姫がプールに落下、助けようと政宗が飛び込むものの、足はつき、そこからまた言い合い。そこで投げ掛けた愛姫の本当に好きなら「キスするとか」で次週。

「寧子」を「ねこ」と読ませるとは芸が細かい。伊達政宗の妾の一人で長子の秀宗(宇和島伊達氏の祖)を産んだ別名「猫御前」から来ているんだろうね。
スレ違いとライバル(っぽい)、うんうん、ラブコメの王道みたいで良い感じです。寧子のはいてないは唖然としましたが。
政宗が愛姫以上に鈍感なのがポイントかも。愛姫には復讐って言い続けているものの、政宗もまたワケわかんない状態なのが見てとれます。このまま王道のラブコメで進んでほしいです。{/netabare}

6話…白そうに見えて黒だと思う
{netabare}キスするとか…と言って政宗を探る愛姫。政宗は覚悟を決めて(?)キスしようと迫るが、当然のごとくアッパーを食らう…。互いによく分からない状況である。
プールから離れたあと、寧子と遭遇。寧子の心遣いと可愛さにちょっと気を向ける政宗。それを見ていた吉乃は寧子の素性を探ろうと寧子を尾行するが、ばれてしまい、対峙することに。そこへ政宗の母が現れ、家へ連れ込まれる。寧子が居たのは政宗の家の前だったのだ。
帰ってきた政宗は驚くが、寧子と吉乃と政宗家族で夕食をすることに。その後、花火を楽しむが、政宗は寧子の姿を見て心が動かされる。吉乃からは心変わりしないようにと言われるが…。帰り、寧子は政宗が隠しておいた過去の写真を盗んできた。その写真を見て何かひらめく寧子。政宗の母が寧子を知っているようだったのだが…。

なかなか近づかない政宗と愛姫に割って入ってくる寧子、実に良い展開です。その寧子はどう見ても分けありなんですが、一体何が目的なのか?
この作品は主人公が鈍感ではなく、思いが分からないのが面白いです。どんどんハマっていく感じがツボです。{/netabare}

7話…落としたのは…
{netabare}夏休み、愛姫の別荘に政宗たちが行くことになった。ここで進展しないとばらすと吉乃に言われ、勝負に出る政宗。愛姫宅の秘書の由井崎の前で付き合っていると宣言したのだ。女子の前ではプライドの高い愛姫は仕方なくそれに従った。
由井崎は男嫌いだった愛姫に彼氏が出来たということで面白くない。肝試しで政宗を驚かしてカッコ悪いところ見せようと企んでいた。一方、政宗は愛姫が怖いものが苦手なのを良いことに、吉乃を使ってカッコいいところを見せようと企んでいた。由井崎の前にジェイソン姿の吉乃が現れ、ドタバタに。由井崎が気を失い、政宗が由井崎をおんぶして連れていき、そこで由井崎が政宗を認めたのだった。

政宗と愛姫の距離が縮まりそうで縮まりません。政宗は意地でも愛姫を振り向かせようとするし愛姫は恋愛感情が欠落してます。このドタバタラブコメがいつまで続くのやら…
寧子、口からだしてたのは血糊じゃなく、本物の血じゃない? いくらなんでもこのシーン多いように思います。ひょっとして、病弱なんじゃ…{/netabare}

8話…そこまで惚れられたら…
{netabare}島から戻った政宗は相変わらず筋トレ。そこに、なんとなんと愛姫から電話が。何でも、政宗がバッグをひとつ忘れてきたらしい。宿題をしようと机を開けたら例の写真がない。政宗は寧子が持っていたのではないかと疑う。
せっかく愛姫と二人きりで会ったのに、上の空の政宗。愛姫は怒りで帰ってしまう(しっかりと食べるものは食べて)。そこに寧子から電話があり、政宗は意を決して寧子の家に。
寧子の家に行き、政宗は写真の行方を探る。こっそり部屋に入り物色してると寧子が…。写真はしっかりと寧子が持っていっていた。そこで政宗は自分の過去を語る。その過去はデブだった頃のつらい過去で、そのために黒歴史として閉じておきたいものだった。しかし寧子は言う、デブでも関係ない、好きなんだと。ぐらつく政宗だったが、寸前のところで振りきり、愛姫を選ぶ、それが俺の復讐だと。
フラれた寧子は翌日行方をくらました。秘書が政宗のもとにやって来て問い詰める。秘書が寧子の本当のことを話す、寧子が病弱で大量の薬を飲んでいて、それを残したまま居なくなったと。政宗は寧子を振り愛姫を選んだと話す。

寧子は何なんだろう…政宗が本気で好きなのは分かったけど、何者なのか分からないからモヤモヤです。愛姫を選んだとみんなの前で宣言した政宗だけど、あの残虐姫を思い通りに落とすのは簡単ではないと思うが、はたしてどう展開するんでしょうか。すごく気になります。{/netabare}

9話…愛姫はそっちの方が好きだった
{netabare}寧子が居なくなり、みんなで探すことに(政宗の告白はスルー)。なかなか見つからないことに焦る政宗は学校で愛姫とばったり。愛姫は寧子が嫌いだけど振られた時の気持ちが分かるというのだ。解せない政宗は豚足を聞いてみるが、愛姫はキョトンとするだけ。そんなとき、屋上から紙飛行機が落ちてくる。政宗は寧子が好きになった漫画のシチュエーションを思いだし、屋上へ行くと寧子がいて、すぐに病院に運ばれた。
病院で寧子は愛姫と政宗を個別に呼び出し、思いを伝えた。政宗にはこれまでのいきさつを話した。病気でどうなるか分からない、思い残すことは恋をしてみたいということで、選ばれたのが政宗だったと。しかし、後悔はしていないという。政宗には伝えなかったが、寧子は幼い頃に政宗に会っており、思いを感じていたのだという。
寧子は愛姫には政宗が愛姫に本気なこと、素直になった方が良いと伝えていた。愛姫は分からなくなっていた。政宗のことをどうしたらよいのかと。愛姫には過去に好きになった男の子がいた。その子はポッチャリしていて愛姫の好みだったのだ。そんなとき、目の前にポッチャリした子が現れる。自分は「まさむね」だと名乗った。

寧子の気持ちが切ない…。本気なのか、作りなのかを曖昧にしたままだけど、多分、初恋の相手なのだろうと思います。はじめは適当だったはずが、幼いときの思い出と重なっていったのかな。
愛姫の好みはポッチャリだったか…。政宗はまさに逆のことをしていることになるな…。恋心は政宗が突然消えたことで破れて、それ以来、男を信用できなくなったということなのか。う~ん、ラブコメ終盤のスレ違いが続くのか…しかも、偽者まで登場かよ。どうなることやら…{/netabare}

10話…その展開は頭になかった
{netabare}愛姫の前に突如現われたぽっちゃりボーイ、「雅宗兼次」(がそうかねつぐ:通称マサムネ→たぶん自称)。安達垣家当主のお墨付きを持って、愛姫の婚約者だと名乗り出た。動揺する吉野は政宗に連絡しようとするが、繋がらない。政宗はなぜか山篭りをしていたのだ。
筋肉増強してようようと新学期登校してくる政宗の目の前に、海外で手術を受けて元気になっている寧子がいた。驚いた政宗はさらに、愛姫がぽっちゃりマサムネと歩いているのを発見した。それでも自分の敵ではないと言い聞かせて愛姫にお土産を渡しにいくと、ぽっちゃりマサムネが愛姫と親しくしていて、さらには許婚であると宣言した。
動揺する政宗、吉乃に真意を確かめると許婚の件は本当で、しかも愛姫は恋をしているというのだ。
政宗はマサムネを追いかけた。運動ができて勉強もできる、しかも誰とでも打ち解けられ、信頼も寄せられると、いいこと尽くめ。さらに、マサムネは愛姫の取り巻きたちにも信頼され、政宗を取り巻きたちの標的に仕立て上げた。
文化祭で白雪姫をすることになった政宗の組と愛姫の組。どちらが良かったか、投票で決めようということになった。政宗の組は白雪姫が小十郎で王子が政宗、愛姫のほうは白雪姫が愛姫で王子がぽっちゃりマサムネだった。


ここに来てこの展開はいかがなものか…。ぽっちゃりは寧子が前に言っていた似てるとかなんとかいっていた奴だと思う。なら仕掛け人は寧子?
それにホの字になる残虐姫が単なるデブ専にしか見えないところが下手な脚本だと思います。過去の政宗のことを思い出してという表現があれば、全然違いけど、今のところ見えてません。それと、政宗が単なる復讐なのか、実は愛姫に惚れているのかも全然伝わってきません。取り巻きたちも邪魔でウザイだけ、ラブコメになってない。ヒロインの魅力も感じられないし、これでは…。あと2回かな?ちゃんとラブコメで終わらせることができるのだろうか…{/netabare}

11話…「やられたらやり返す、倍返しだ」…でもこの行為は犯罪です
{netabare}白雪姫で競うことになった政宗と愛姫&兼次。委員長は蜷川幸雄並みにノリノリで演出する(逃げる小十郎)。
政宗と兼次がばったり出会うが、兼次の言葉にたじろぐ政宗だったが、兼次の女の子への対応をメモる政宗だった…。
突然現れた兼次だったが、兼次の家はかなりピンチだったらしい。そこで目を着けたのが愛姫で、過去のこと(過去、おデブ政宗にホの字だったこと)を知って近づいたのだという。
本番当日、政宗は風邪をひいた。寧子に保健室に連れていかれ時間まで安静にとの配慮だった。そして政宗は愛姫のお付きの一人に拉致監禁された。主人公が消えたらそれでおしまいと考えたお付きの者たちのバカな発想だった。
一方、着替え場所を探していた兼次は謎の白雪姫の老女によって倉庫に閉じ込められてしまった。老女は吉乃だった。
主役を失った両クラスは対応に苦慮したが、政宗は機転を利かしてアホの子から逃れて脱出した。愛姫の方は兼次不在のなか、演劇を始めてしまった。

拉致合戦…。それにしても取り巻きのウザいこと。終盤に来て要らない子達だ。原作通りなのか?
兼次の近づいた理由が自分の家の安定化にあっただなんて、薄っぺらい。それよりも気になったのが、女子更衣室に入っていったことだ。自然に入っていった感じなんだよね。しかも慌てた感じもしないし。まさか、まさかだよな、兼次は女の子?
それにしても、最終回手前なのに、政宗と愛姫の互いの感情が分からない。どう決着つけるんだろう…。最後でまるっきり評価が違うことになりそう…。{/netabare}

12話…俺たちの恋愛はこれからだ!…原作読めということかい…
{netabare}難を逃れた政宗が見たのはすでに上演が始まっていた愛姫のクラスの白雪姫だった。完璧なまでの内容に動揺する政宗。とともに、雅宗がいないことでぶち壊れるのは心苦しく思った。肝心の吉乃は舞台で雅宗の行方はわからない。政宗は自分が出ると言い、舞台に上がる。熱で朦朧としながらも演技をする政宗、クラスの連中も乗ってくれる。そして、ラストのキスシーン。ふらふらだった政宗は本当にキスをしてしまう。
この後、政宗は完全にダウンしてしまい、自分のクラスの白雪姫は演じることはなかった。後日、打ち上げでカラオケに。政宗は…音痴(全カット)だったらしい。帰り、愛姫と二人きりになり、いいところになりそうなところでおしまい。

う~ん、実に中途半端で終わってしまった。雅宗はなんだったのか分からないし、二人の関係もあいまいだし、どこからどう聞いても幼少のころに聞いた「豚足」は吉乃だったのにそれがあいまいだし、全部あいまいなまま終了です。原作を読んで納得させようか…{/netabare}

ラブコメらしいラブコメ展開で進んできたので、かなり楽しめた反面、回が進むごとに心配になってきました。どこをどう転んでも12話では収まりきれない伏線の張り方と、謎。最後まで見てやっぱり…という感じでした。二期がないとこのモヤモヤはどうにもなりませんが、なさそうな気配がしてなりまえん。あとは原作で補完しようと思います。ここが残念でした。

主人公とヒロインのの二人、政宗と愛姫、これまた最後まで感情移入ができないまま終わった感じです。これは、過去にあった出来事の掘り下げが薄いからにほかなりません。政宗の感情が復讐のためから変わったのかどうかも分からないし、愛姫の気持ちも今の政宗を本心ではどう感じているのかも分かりません。これも原作補完なんでしょうか…寧子や吉乃のほうがヒロインぽいし、ちょっと残念でした。

作画はまずまずだったと思います。OP、EDもなかなか良かったです。特にEDは80年代アイドル風の曲調に愛姫と寧子のデュエット映像がどこからどう見ても「無表情アイドルデュオ」(つまりWink)ぽくて、懐かしさを感じて良かったです(これってAT-Xだけだったとか)。

ラブコメとして楽しめる作品でした。ラブコメ好きな人にお勧めします。また、原作で補完することも忘れずです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 46
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

妄想と現実のギャップを埋める政宗君の豚足ロード

子供時代、恋焦がれた女の子に思いを伝えたものの、豚足という悪口同然のあだ名を頂戴しつつ見事に玉砕した政宗君。失恋の悲しみを力に変え、過酷なトレーニングを経て、誰もが羨むイケメン男子へと華麗なる※変態を遂げます。

豚足に別れを告げ高校デビューを果たした、見た目爽やか人当たり良しの政宗君が抱いていたのはどす黒い野望。なんと彼は、自分を容赦なく切り捨てたかつての憧れの人、安達垣 愛姫(あだがき あき)への復讐の計画を日々着々と練っていたのでした(汗)

1話
{netabare}
彼女はそこにいた。残虐姫としてッ!

冒頭から全力全開の残虐姫、イケメンナルシストの先輩からの告白を彼の恥部(スパイ済み)を公衆に晒すという残忍極まりない方法で一蹴。山田茂雄、"し毛ぼ~ん"なるダサいあだ名で止めを刺されあえなくリタイヤ(笑)

次、「体育の時の凛々しい姿に惚れました‥」との理由で残虐姫に愛を告げんとしたタナベアキオ、それに対して残虐姫、スパッツ姿の自分の足に欲情してラブレターを書いたと推定し、ムッチンプリンスというありがたくな~いあだ名を進呈しつつ躊躇なくバッサリ。

今の所、愛姫さんに振られたシーンが描かれたのは上の3人(政宗君を含む)だけですが、ヒロインの愛姫さんの印象を悪くし過ぎるとよろしく無いので、適当なところで抑えたのでしょう。さすがに身辺調査はやり過ぎでした(汗)

愛姫さんみたいな人、リアルには先ずいないと思いますけど、こんなはっきりとした物言いをする女子がいたとしたら、私ならきっと尊敬しちゃいます。きっぱりと交際を断るさまは残酷な様でいて勇気と誠実さが感じられるので‥。

後半、愛姫さんにラブレターを出して拒絶された腹いせに暴力を振るおうとするタナベの姿が描かれましたが、ギャグ多めの作風からするとかなり意外なシーンでした。

拒絶されたから怒る、傷付けられたから傷つけるというのは不毛ですね。本気で相手の事が好きだったら相手の事を思いやり、害する気持ちなど生まれないはずですので。人を物の様に愛している人がこういう事をやるのだと思います。

それとこのシーン、普通に考えて傷害事件だと思うんですけど、政宗君が許してそれで終わってしまって良かったのか疑問。タナベは依然として学校にいるし、愛姫さんみたいに剛毅な人でなかったら学校に行くのが怖くなってしまうんじゃないかと思います。ラブコメなのに犯罪者が出るとか、お話が暗くなっちゃうので端折ったのかも知れませんが‥。

最後、政宗君のお話。学校生活が始まって間も無くして、ここであったが百年目(笑)とばかりに、にっくき敵、愛姫さんを補足した政宗君、復讐の機会を得て邪悪な笑みを浮かべつつ目論む計画とは‥‥「デッド・オア・ラブ作戦」。愛姫さんを自分に惚れさせた上で最高の形で捨てる事が目的らしい。なんか陰険‥。

復讐をする者の常套句として「思い知れ」という言葉がありますが、そういう事なんでしょう(汗)それにしても政宗君、8年間も子供時代の愛姫さんの印象を強く引き摺り続けているという点がかなり異常‥。政宗君のやろうとしている事って、実は目の前にいる残虐姫に対する復讐ではなくって、コドモ姫に対する復讐なんですよね‥。作風がギャグっぽいから笑って見ていられるんですけど、リアルに考えると怖い様な。割とサイコな話だったりして‥。
{/netabare}
2話
{netabare}
1話からですが、メイドキャラの吉乃さんに対する愛姫さんの態度がかなり酷い。今回も罵詈雑言吐きまくり、ワガママ言いたい放題でした。この吉乃さん、一見小動物系の虐げられるシンデレラのイメージなんですが、実は‥!なキャラなのです。まるで別人みたいでした(汗)

後半の愛姫さんの政宗君をおちょくった様な行動について、単に政宗君が一杯食わされた感じの様にも見えますが、嫌いな男に対しては絶対に出来ない行動だろうなぁと思います。「お断りよ」の後、ニコッとしてましたし‥。愛姫さんは1話でも山田先輩の身辺調査していましたが、政宗君の正体をとっくに分かっていて、もしかしたら豚足時代から好きだったのかも知れませんね。
{/netabare}
3話
{netabare}
見た目はおっとり中身は腹黒な吉乃さんの助けを借りて、辛くも愛姫さんとの試験対決に勝利した政宗くん、罰ゲームとして自分とのデートを愛姫さんに課します。

計画に一歩近付いたとしたり顔でしたが、デートを経てかなり心が揺らいだ模様。子供時代の愛姫さんの優しげな印象を思い出し始めた様です。自分に惚れさせる為に仕組んだ作戦だったのに、逆に惚れ直しちゃいそうになったのは政宗くんの方でした(笑)

吉乃さんの行動もちょっと面白い。前回から政宗くんと協力関係を結び、建前上の目的は、愛姫さんの傲慢さにお灸をすえてやろうというものなのですが、なんだか他にも思惑がある様な‥。意外と政宗君の事が好きだったりして‥。豚足と書いた紙を下駄箱に入れたのも、子供時代の政宗くんに窓越しから豚足って言ってたのも多分この人だし‥。
{/netabare}
4話
{netabare}
デレた愛姫さんがかわい過ぎる(笑)

というのは置いといて、政宗君と愛姫さんのお話も然り、今回登場の新キャラも然り、ラブコメでは"昔から好きだった"みたいな台詞がお約束になっていますが、8歳~16歳って男女ともに膨大な量の知識を吸収して心身ともに成長するので、それでもなお、ただ一人への想いが揺らがないという設定には強い作為性が感じられます。私が薄情なだけなのかも知れませんが、この時期に長く同じ人を好きだった記憶がありません(汗)人に妄想を抱き期待し、幻滅し失望するの繰り返しだった気がします。こういうのは独りぼっちの人のそうであって欲しいという願望の表れだったりするので、決して手に入る事の無い理想を見せつける残酷なファンタジーの様にも見えます。

前提として、基本的にアニメは理想を見せるものですが、"人"を誠実に描く義務を怠ると、不自然さが自ずと露呈してきて、はっきりとは意識に上がらない段階からでも何となく作り物っぽくて見えてきて、つまらなく感じてしまうものです。

今回で早くも愛姫さんがデレてしまいましたが(笑)早い段階で恋が成就してしまう展開を見ると、何となく似た感じの流れだったネトゲ嫁と比較してしまいます。あちらの様に他の要素で楽しませてくれるアニメならまだしも、殆どラブコメ一色の本作で今後どの様な展開が描かれるのか、期待したい気持ち半分、不安な気持ち半分というところ。

吉及さんも新キャラの人も"実は政宗君が好きでした"となって(後者の人は既にそんな感じだったけど)安直なハーレム展開にならなければいいですね。
{/netabare}
5話
{netabare}
プール掃除のシーン、政宗くんの「君が好きだからとか言ってもどうせ信じやしないんだろ!」という台詞、復讐とか抜きにして本心が出てしまってましたね。

1話の感想のところで「思い知れ」を復讐の常套句と私は言いましたが、政宗くんの場合、自分の苦しみを相手に伝える事が目的では無い様で(今の所自覚薄そうですが)、どれだけ自分が愛姫さんの事を好きだったかという事を"思い知って"欲しいという意図が込められていると感じました。

一方愛姫さんが政宗くんの言葉をまともに受け入れられないのは、政宗くんのウソっぽい所に直感的に気付いているというのもあると思いますが、最大の理由は愛姫さん自身が自分の事を好きでは無いからで、それは前回のお話の「本当にあいつはこんな私の事が好きなのだろうか?」という自問からもはっきりしています。自分を好きでなかったり、過小評価したりする人って他者の好意を素直に受け入れられないものですよね‥。

自分自身の表も裏も知ってる自分が、自分の事を嫌いなんだから、他の人に好かれる資格は無いという愛姫さんの気持ちは痛いほど分かります。中高生時代の自分を思い返すと色々と思い当たる節が出てきました。(今でもそう変わりませんけど‥汗)

大した根拠も無しに俺カッコイイとか私カワイイとか、自分を偽る様に言い聞かせる人たちよりも、自分の価値を定められず、人の言う事を鵜呑みにせず、あれこれと迷い悩む人達の方が私は愛おしいと思います。

ただ前回から登場の寧子さんが、思った通りの物語をかき回す役割のキャラで、取って付けた様な形で物語に係わっていく様は強引に感じられました。たくさんの嘘を抱えているキャラみたいなので、それが彼女の胡散臭さを増している原因なのかも知れません。

腹黒吉及さんが好きなのは実は愛姫さん?とか思ったり、政宗くんの復讐の真意は何?とか思ったり、あれこれと見所のある第5話でした。
{/netabare}
6話
{netabare}
今回は政宗君がごくごく普通の(おばかな)男子高校生的な女子への接し方をして失敗をやらかすというお話。"キスしたら信じる"って言われてドキッてなる気持ちは分かりますが、ほんとにキスしようとする政宗君、ちょっとすごい。いきなり唇ってないですよね‥(汗)

動きの無い回とは言え若干ながら伏せられていた情報の開示は有り、政宗君のお母さんが寧子さんの事(多分子供時代)を知っていたという事が明かされました。何かと隠し事の多い寧子さんですが、政宗君に恩を感じているという所は真実なのでしょう。そこら辺はOPの彼女の表情からも何とな~く分かります。

また終幕前のシーン、寧子さんが豚足時代の政宗君の写っている写真を見てに呟いた「そっくり。確かにその通りかも‥」と言うのは、自分も政宗君同様のふとっちょだったか、サプリメントを食卓に並べていたり、良く日傘を差してたりする所を見ると、余程過保護に育てられたか、虚弱体質だった事を示唆している様でした。政宗君が寧子さんの事を覚えていない事を踏まえると、寧子さんの子供時代の外見は今とは著しく異なっていたという事なのでしょうね。こちらも割とありがちな設定(汗)

本格的なダイエットをやった事が無いので良く分かりませんが、私の場合、体重とかは気にしないで、朝昼晩とか食べたくなかったら食べず、少し痩せたいと思ったら節食、絶食して適当にバランスを取ってます。極端に痩せていたり太っていたりは避けたい事ですが、服のサイズを変えなきゃいけないほど体型が変わるんじゃなければ別に良いと思うんですけどね(汗)

そんななので、私には夕食のエビフライの衣取り除いて食べようとする政宗君の感性をちょっと病的に感じました。生物として間違ってるっ‥というかもったいないじゃないか! ちなみに政宗君の妹の千夏ちゃんと吉及さんは気にせずもくもく食べてました。こういうのが自然だと思います(笑)

今回のお話に限らず、このアニメではスタイルが良いとか悪いとかという言葉が台詞の端々にも見え隠れしてますが、そういうのは時代とともに(今はテレビとかネットの宣伝の影響で)移り変わっていくものですので、あんまり気にしちゃいけないんじゃないかなって思ってます。遺伝的特質とかもありますし‥。

こういうのは男女間の意識差の激しい問題なので、何が理想なのかあれこれ言えませんが、そんな所もこのアニメの大きなテーマの一つになっているのではないでしょうか?

コミカルでファンタジーだけど、どことなくリアルなところもある面白いアニメだと思います。

次回も楽しみです。
{/netabare}
7~8話
{netabare}
前々回7話は水着回だったのでレビューお休みしてました。

ありがちなギャグパートのみのお話という印象でしたが、肝試しに現れた吉乃さんのホッケーマスク&チェーンソーの最凶装備には笑えました。吉乃さんけっこう力持ち、そして走るっ! ‥でも映画好きには周知の事ですが、ホッケーマスクをつけた架空の殺人鬼として有名なジェイソンの定番装備って※マチェットなんですよね。チェンソーは「悪魔のいけにえ」のレザーフェイスのエモノだったりします。どっちにしてもリアルの高校生がそんなの持ってたらと想像すると怖気が走りますけど‥(笑)

それにしてもラブコメとかの中盤辺りに必ずと言って良いほど差し挟まれる水着回を見ると、需要そんなにあるんだろか?というよりも、義務か何かでもあるんだろか?と度々疑ってしまいたくなります。どのアニメでやっても大体同じだし(最近見たメイドラみたいな本筋と地続きなのもたまにありますけど)主に物語が中断する印象だけが残ってしまいます。

※:身幅があり刃厚は薄目の山刀。小枝や藪を薙ぎ払うのに使うやつ。


8話は寧子さんと政宗君のお話。

何ともはや、女子の部屋に勝手に入って政宗君が色々と物色するシーンがかなりイタいです。盗まれた写真を取り戻す事が目的で、小学生くらいならやりかねない事かも知れませんが、ベッドに座って漫画まで読み始めるとは! 政宗君、何て肝の据わったやつ。というより何て間抜けなやつ(汗)証拠も無しに疑って相手を傷付けるのを避けたいと思うのは自然ですけど、どうしても確かめたいなら面と向かって聞いた方がまだマシだったと思います。まぁ‥政宗君の部屋に勝手に入って写真盗んだ寧子さんも寧子さんなんですけどね(笑)

隠し事や策略が多い反面、言動や行動がストレート過ぎるので、何かと疑われてしまいがちで、ちょっとエキセントリックな寧子さんですが、折り目正しくも情熱的な言葉と政宗君に捧げたキスには真摯さがありました。その挙動と熱量のあべこべさを見て、彼女の本心を疑った政宗君でしたが、この判断は完全な誤解でしたね‥。人の心なんて表層に現れるのは氷山一角、極々一部だけ。人に自分の気持ちを知ってもらおうとする時、そのギャップを自ら埋めようと寧子さんみたいに努力しても空回りしてしまう事はよくあるものです。

結局の所、寧子さんの好意を振り切った政宗君でしたが、そうすると"リベンジ"の本当の目的は愛姫さんを振って思い知らせる為ではなく、2度目の告白をする為に必要な、政宗君なりの過去の清算の様に思えてなりません。律儀と言うか、過去に捉われ過ぎと言うか、捻くれていると言うか、政宗君はかなりムツカシイ思考の持ち主の様です。

寧子さんの持病については、その健康マニア振りと2回の吐血シーンがあったので(1回目はトマトケチャップで偽装したフリ?をしてましたが、本物の血だったのかも知れない)予想はしていましたが、思っていたよりもかなりの重病の様。

不穏な展開になってしまいましたが、傷心の寧子さんに明るい未来が訪れる事を期待したいです。
{/netabare}
最後まで見終えて
{netabare}
寧子さんのエピソードが一段落した9話より先、最終3話は新キャラの兼次君の登場で、またしても物語の進行が意図的に遅らされた印象を受けました。兼次君が愛姫さんに近付く動機もお家の再興という時代錯誤的なもの。キャラに全く魅力を感じませんでした。

愛姫さんの心理も非常に不可解。昔好きだった幼馴染と勘違いしたからと二言三言でコロッと懐柔されてしまう所に現実味がなく、言い寄ってくる相手の身辺調査(笑)までする程疑り深い愛姫さんの性格も踏まえると、兼次君の正体がばれないのが不思議で仕方がありませんでした(汗)

最終2話は文化祭→打ち上げというありがちな流れ。キャラの感情の動きもほぼ無く、展開を引っ掻き回す為にだけ登場した様な兼次君も早々に空気同然にしておいて、政宗君と愛姫さんの関係も振り出しに戻して、2期に備えて半ば強引に締め括りにしたという印象が否めませんでした。

全体を通して、政宗君が子供時代から何故かモテモテで、幼馴染が政宗君に恋し続けていると言う設定、その後も一途で心変わりも無いというのは作為的過ぎて、ありがちなご都合ハーレムものの様にも見えてしまうアニメでした。2期作られるか分かりませんが私はこの1期で断念です。
{/netabare}
萌えあり笑いあり、男女とも楽しめそうな内容なのに、毎回の様に無意味にそつなく(笑)パンチラ描写が入っているので、これで切っちゃう人がいたら勿体無い気はしました。大した事は無いから大体の人は大丈夫だと思うけれど‥?

1、2話と見て、政宗君の卑屈さにちょっと引き気味だったんですが、3話まで見て正解。思い込みと現実のギャップを少しずつ埋めつつ、過去のしがらみを乗り越え、本物のイケメンに成長していく政宗くんの今後に期待したいと思います。

わたしが1話で切ってしまったクズの本懐でも一部重なるテーマを扱っている様ですが、暗いのより明るいお話の方が好きなのでわたしはこっちを選びました。


※:芋虫がさなぎになって蝶に変わるイメージでお読み下され。断じてHENTAIではないッ(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ただしイケメンに限る」という世の中の真実を描いた社会派アニメ(嘘)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
わりと王道なラブコメ。ただ、色んなキャラクターの「(あくまで恋愛面の)策略」が入り乱れ、その部分が作品の個性になっています。

突き抜けたものはないけれど、安定感があり、安心して観られる作風です。

2期あったら普通に観るレベルには楽しめましたね♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ストーリー的には、政宗の策略やら他のキャラの策略やら、そのへんが見所ではありますが、早い段階から、最終的にはリベンジを超越し、政宗と安達垣さんがくっつくであろうことが見えているので、そこでのワクワクは少なかったかな(原作連載中ですし、それは2期かな)。

ただ、キャラは良かったです。

一番好きだったのは、藤ノ宮寧子。序盤の影がありつつもあざと可愛い時も良かったし、手術後の、政宗への恋心を冗談で隠す切な可愛い時も良かったです。特に術後かな。なんか、「とらドラ!」の「あーみん」を見ているようでした。かなり萌えポイント高かったです(腹かっさばいた発言とかw)。

二番目に好きだったのは、小岩井吉乃。いや~、主君に忠誠を尽くしつつ裏で動くとか、ホントに「スイムスイム」でしたねw かなりひどいことをやりつつ、隙を見せない師匠が10話で見せたパンチラは、パンチラのお手本です(笑) むしろ、政宗君には師匠をデレさせてほしかった!

三番目に好きだったのは、上記二人とはぐ~んと離れて、木場菊音。これは剣道部補正入ってますが、基本的にボーイッシュなキャラは好きですね。アホから生まれたアホの子、で一気に評価が上がった。剣道少女にスパッツは鉄板ですなw

と、ここまで書いていて、メインヒロインの安達垣愛姫が個人的ベスト3にいません。美人で、金持ちで、貧乳で、ツンデレと、一通りの要素は整えているものの、それ以上というものもないかな。大食いっていう弱点も、序盤以外は機能せず。まあ、過去の失恋を引きずるあまり男性不信になったというのは特徴的だけど、にしては、わりと序盤から政宗にデレかけていたのがイマイチでした。どうせなら、とことん冷たくしても良かったのでは?

似たようなキャラでいくと、「俺ガイル」の「雪ノ下雪乃」と比べてしまうと、やはり「冷たさ」「容赦のなさ」でも、明らかに雪乃の方が上。だからこそ、デレた時の破壊力も抜群!

本作はハーレムアニメではなく、あくまで政宗と安達垣さんの純愛ストーリーだと思います。複数ヒロインが出つつも一人のメインヒロインを追いかける場合、やはりそのメインヒロインが他のヒロインよりも圧倒的に魅力的でなければならないと思います。

安達垣愛姫は、それほど悪いキャラだと思いませんし、他の作品であれば十分にヒロインを張れたと思いますが、やはり、ネコや師匠といった強キャラにのまれていたように思います。

あと、主人公の政宗君ですが、ダイエットにより容姿端麗になったものの、中身はダサい豚足のまま、という設定は面白かったです。

ただ、序盤からかなり全方位にモテモテで、優しくて良い奴で、安達垣さんに(実質)惚れるのも早く、「リベンジ(復讐)」という負の感情が形骸化し、言葉だけが虚しく響いている感じがしました。「なんかあんた幸せそうだし、リベンジなんてやめたら?」と、何度も思いました。どうせなら、序盤から中盤は、心底ヒロインを嫌い、視聴者からも嫌われるくらいの覚悟が欲しかったです。どうせ、最後には男女ともデレるわけだし。やはり、政宗君が一番生き生きとしてたのは、師匠に虐げられている時でしたよw
{/netabare}

【OAD評価 ☆3】
{netabare}
従姉妹と叔母さんが登場。序盤のメイクのクダリなど、ギャグは良かった。2期に向けての顔見せかな?

旅行編。師匠が恋バナで追い詰められるところは良かった。最後にちゃんと、恋愛入れてきたし。

師匠のお出掛け編。惚れさせて、捨ててやろう(笑) その毒舌の後に、愛姫のところに駆け寄る笑顔がまたね、素敵でやられた。やっぱり、師匠がメインヒロインでは?

総じて、たくさんキャラを出し、軽くてちょっと深い、OADとして非常にバランスよくできてましたね。
{/netabare}

【余談 ~ただし、イケメンに限る(苦笑)~】
{netabare}
以前、「今夜比べてみました」で、グラドルの祥子さんが「男の色気を感じる部分」ってことで、「ヒゲの剃り残し」「1日洗ってない臭い」なんて言ってました。

でもそこに、明らかに(イケメンの)という単語が隠れてましたね。んでそれを、フットの後藤さんなんかが華麗にツッコんで(笑)

その後、実際に、メンクイだってことも分かったし。なんか、このアニメを思い出しました(笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ん~、男性視聴者にひがまれなければ良いな(笑) ヒロインのアキ、弱点見つかるの早すぎ。何気に作画が良いね。安達垣さんを裏切る小岩井さんを観てみたいな、スイムスイム(水瀬いのりさん)だけに(笑)

2話目
小岩井さん、やはりスイムスイム(笑) キャスティング、狙ったよね?(笑) う~ん、設定とか色々面白いけど、登場人物の誰にも好感を抱けないっていうのも、どうなんだろう?

3話目
テストの結論は悪くない。魔法少女(笑) う~ん、安達垣さん、デレるの早すぎだし、弱さを見せるの安易すぎ。

4話目
なんか、神のみぞ知る世界、みたいになったな。分かりやすく、デレたw 小岩井さんと政宗のラブコメを観たくなってきたw 新キャラ登場。

5話目
新キャラの藤ノ宮寧子、良いキャラしてるなw コメの要素が増してきた。政宗と安達垣は、このくらい言い合ってる方が良いね♪

6話目
ネコはこれ、政宗を惚れさせて、ふろうとしてる?(政宗と同じこと)。つか多分、ネコも昔は太ってたのかな?

7話目
ネコの在り様がよく分からないな。ふ~ん、この展開でネコが本気で政宗に惚れるってのもありだね。う~ん、ネコはこれで病弱キャラか。萌えポイント高し。

8話目
う~ん、過去の真実&未来の結末が分かっているだけに、政宗と安達垣さんの展開にはあまり惹かれないな。どんでん返しがほしいな。ネコには興味があるな。意外と何にも因縁がなかった(笑) う~ん、やっぱり安達垣さんよりネコが好きかな。

9話目
お魚くわえたドラネコ~♪ 追っかけて~♪ いや、違うけどねw 居なくなったネコを皆で捜索。ネコ、味のある良いヒロインになってきたけど、ここでメインストーリーからは退場かな? 残念。

10話目
偽政宗登場。こいつがOPに出てて真政宗登場人物対決してる時点で、実は安達垣さんが太っちょ政宗を好きだったこととか、その他色々予想がついちゃってつまらないんだよね。いや、だから竹刀の握り方、1カット目は逆(本来は右手が上)だし、2カット目は両手の幅がくっつき過ぎ且つ、手首が有り得ない方向に曲がってるよ。ハイ、やり直しねw 師匠のあざといパンチラに萌えたw

11話目
パロディ満載でしたね。恐ろしい子w 小十郎とネコのカップリングですか。悪くはないかな、小十郎、良い奴だし。ヤバイ、やっぱりネコが可愛すぎる♪ アホから生まれたアホ太郎w

12話目
てっきり、ダブル王子さまで対決する流れかと思ったら。劇の後にキレる師匠が観たかったな。ちゃんとした曲でカラオケやるんだなw 現役高校生が歌うには、曲のチョイスが古い(制作の年がバレるぞ)w
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

86.8 11 漫画原作でライバルなアニメランキング11位
3月のライオン 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (753)
4053人が棚に入れました
羽海野チカさんが「ヤングアニマル」(白泉社)で連載中のマンガを原作としたTVアニメの第2シリーズ。前作は2016年10月~2017年3月に放送され、東京の下町に暮らす孤独な高校生プロ棋士・桐山零と彼を取り巻く人々との交流を描き、幅広い層に好評を博した。監督は新房昭之さん、キャラクターデザインは杉山延寛さん、アニメーション制作はシャフト。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏、石田彰、玄田哲章、阪口大助、中村悠一、東地宏樹、大塚明夫、岩田光央、大塚芳忠、悠木碧、西明日香
ネタバレ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

単なる娯楽を越えて世の中に貢献しているTVアニメは滅多にない

☆☆物語&感想☆☆

1期は物語としてはややスローペースながらも、
零という人物とその人間関係、将棋、棋士というものを、
非常に丁寧かつ細やかに描いてみせたのがとても印象深かったが、
2期は更にこれまで登場した人物との関係性をより深く描くこととなった。

部活、新人王~記念対局、棋聖戦といった将棋に関わる部分と、
零との関わり、そこに登場する人物に於いても、
これまで同様充分観ごたえのある珠玉の人間ドラマを観せてくれたが、
やはり、それ以外の約半分近い尺を費やした、
{netabare}ちほ、ひなたのイジメ{/netabare}が2期のメインとなったのは明らかだった。
感想は長くなるので、主にこの問題に関する部分に関して書こうと思う。
以下どれくらいネタバレになるのか判断しにくいので、続きは隠させてもらいます。
{netabare}
自分はこの作品が現代のイジメ問題に、
誤魔化し無しで真っ向から挑みアニメ化したことについて、
文部科学省とのコラボレーションという後押しもあったとはいえ、
本当に心からよくやった、快挙だと思っている。
何故なら誰もが経験する学校生活の中で、イジメほど身近で深刻な問題は無いはずなのに、
イジメ被害の側面を取り上げる作品はあっても、
本気でこの問題に具体的に取り組み、
視聴後に観た者に光や救いをもたらすようなものはなかったからだ。
それは何故か?答えは簡単、そんなものを作ったとしても「売れない」から。
内容が優れていても「売れない」作品をアニメ化出来るのは、
「TVアニメ」としては現在のところ実質NHKくらいだろう。

もちろん、イジメを描いたTVアニメがこれまで無かったわけではない。
長らく「日本アニメの良心」として作り続けられていた世界名作劇場シリーズの、
「小公女セーラ」などは、数十話に渡って虐げられる様が延々と繰り返されるという、
視聴者にもひたすら忍耐を強いる内容で、
本作で描かれるイジメに比べると遥かに過酷なものだったが、
当時は作品数が少なかったことや、放送時間帯に恵まれたことが幸いし、
セーラの決して絶望しない強い心や忍耐力は多くの人の胸に刻まれることとなった。

「小公女セーラ」は今でも時代を越えた名作であるのは言うまでもないが、
作品の中で描かれた「忍耐」や「決して絶望しない強い心」は、
80年台という時代としては、ある種の美徳であったように思うものの、
現代は価値観も変化し、必ずしも忍耐自体が美徳ではなくなったように思える。
そのような時代背景をふまえて考えると、「小公女セーラ」は現代人にとって、
もはや視聴後イジメ被害からの光や救いをもたらすものでは無くなったのかもしれない。

本作で取り扱ったイジメ問題に関して、
当初は綺麗なご都合主義でまとめるようなものであれば、酷評するつもりでいた。
しかしながら、作品中で描かれたものは、イジメの発生経緯~終息まで、
被害者、加害者のみならず、親、教師、周りの人間まで、
全ての言葉がこれでもか、という本音で、
現代のイジメが生々しくリアルに描かれていた。
(今は携帯が有るので、もっと陰湿かつ複雑になっているだろう)

その中に原作者の本音というか問題提起とも受け取れるような言葉も、
最後に担任を任される教師の口から出たような気がする。
「イジメの加害者が、謝って済むというのはおかしい。
加害者は自ら行った事に関して、それ相応の責任を追うべきだ」
といった感じの内容だが、自分も確かにこれには同意する。
被害者はイジメが終息した後も、ずっと心の中の傷は消えることはないのに、
加害者が何の罰も責任も負わないというのは、明らかにおかしいし、
イジメが減らない要因の一つでもあるように思える。

作品中で林田先生が、
「いじめにはどのケースにも当てはまる100%の答え、解決法はない、だから難しい」
と言っていたが、少なくとも解決の糸口はいくつも提示されていた。
その中でも最も重要と思えたのが、シンプルでいて実際は一番難しいかもしれないが、
「本人だけで抱え込まず、周りの大人に相談すること」だ。
先に上げた「小公女セーラ」のように強い人間ばかりではないし、
一人で抱え込んでしまうことで、
結果的に自ら命を経ってしまうような最悪のケースが起こっているのだから。
(実は自分の姪っ子も過去に小学校でイジメにあっていたのだが、
親を含めた周囲が努力することで解決することが出来た)

でも、実際はひなたの担任の教師のように、
現実を見ずに向きあおうとしない教師が多いのも事実だろう。
あの担任の教師は最悪だったが、その言葉にも同情する余地はあった。
今の教師も日々必死で教師自身が追い詰められ、
休職に追い込まれるようなことも珍しいことではない。
(神戸であったように、教師間でもイジメがあるような昨今である)
それでもやはり、とにかくイジメられている子供は、
周囲の大人に救いを求めるという事が本当に大事だ。

結果的に学年主任の教師が非常に優秀だったことと、ひなたの強い心があったからこそ、
イジメは解決に至るわけだが、たとえ100%の解決法が無かったとしても、
本作を観た大人や教師が、被害者、加害者に対してどう向き合っていくべきなのか、
林田先生や学年主任の教師の行動や言葉の中に、
学ぶべきものは本当に多かったと実感している。

イジメは当事者だけの問題ではない。
傍観者も間接的な加害者であるとも言える。
自分の子供が将来当事者になる可能性だってある。
全ての人が何かしら本作を観て学ぶべき所があり、
本当に観る価値のある内容だと確信している。

作品中、ひなたは零によって助けられたが、
零もまた、ひなたの「私のしたことは絶対に間違ってなんかない」
という言葉によって救われた。
(その真意は直後には語られないが、43話で零の口から語られている)
過去にイジメ被害に遭った人にとっては、
内容が本当にリアルであるぶん余計に目を背けたくなると思うが、
ひなたの言葉によって、零のように救われた気持ちになる人も少なからず居ると思うし、
是非これからでも観てもらいたいと思う。
{/netabare}
物語がまだ途中のものに5点を付けるということはやや躊躇われるところもあるが、
視聴後に於いて、人の考え方や生き方を変える可能性すら持った作品、
ましてや本作は、大げさに思われるかもしれないが、
間接的にでも人の命をも救う可能性すらあるという意義を鑑みると、
5点を付けることに躊躇する理由はないと判断した。

☆☆声優☆☆

キャスティングに関しては、1期から、もう完璧過ぎるというか、
よくこれだけの実力者&適役を集めたなとつくづく思う。
演じられる声優さんの方々も、本作の台詞には本当に演技のし甲斐があるというか、
声優冥利に尽きるんじゃないでしょうかね、この作品は。

上手い声優が全身全霊でぶつかって応える様は本当に心が揺さぶられる。
一言一言に魂が宿ったとも言える台詞は随所にみられたが、
中でも花澤さんの {netabare}「私のしたことは絶対に間違ってなんかない」
「こんな所生きて卒業さえすれば、私の勝ちだ」{/netabare}
千葉繁の{netabare}「よくやった、胸を張れ」{/netabare}
もうこの場面の演技で普段滅多にこの項目に付けない5点を付けても良いなと思えた。

そういや2期の最終話で登場した幸田母役に島本須美(ナウシカやもののけ姫)さんを起用し、
敢えて1エピソード丸々ほぼ止め絵での語りのみで聴かせたのはさすが、圧巻だった。

☆☆キャラ☆☆

人間というものを昨今のアニメでこれだけリアルに丁寧に描けている作品がどれだけあるだろうか、
そう思わされるくらい、この作品のキャラ描写と存在感はずば抜けている。
どの人物も主人公であるような錯覚、感情移入を覚えるが、
これはキャラそれぞれに圧倒的な説得力を持った台詞の深みと重みがあるから。
本当にこの作品は毎回名言が多すぎる。

シリアスな人間ドラマを、ある意味極限まで突き詰めている作品のため、
キャラ描写、存在感が弱かったらお話にならないが、
1期から引き続いて、やはりこの項目でも点数を引く気にはならない。

☆☆作画☆☆

自分の意見は少数派かも知れないが、贔屓目なしに、
2018年に観たTVアニメの中でも本作の作画は特に凄いと思って観させていただいた。

1期から変わらない極上の淡い水彩画タッチの背景は味わい深く、
キャラの輪郭が背景から浮かないセル画調の質感の相性は抜群で
派手なアクションはないものの、普通は動かさないような所で、
作画枚数を増やしてCGのようなシームレスなスローモーションで、
表情や髪の毛とかをヌルヌルと動かしてみたり、
かなり芸の細かいことを地味ながらやっている。
で、そういうところからユーモアのある場面には、
デフォルメの効いた全く違った作画で急に変化させてみたり、
本当にかなりの労力が掛かってるなと感じる。
キャラの表情の変化をこれだけ丁寧に描いた作品は滅多に見られない。

で、これだけなら通常は4.5点くらいの評価にするところ、
シャフトならではの表現力というか個性が出ているところが素晴らしい。
(別に自分はSHAFT信者でもファンでもない)
単純に美しい作画なものは色々あるものの、
映像に制作会社の個性までしっかり表現できている、
というのはなかなか並みの作品ではお目にかかれないところ。
EDなんかは予算の関係もあって、大抵静止画だったりするもんですが、
この作品はここぞとばかりにセンスを見せつけてくる。

ED後のイラストは毎話異なった人気漫画家を起用するなど、
こちらも毎回バラエティに富んでいて楽しませてくれた。

☆☆音楽☆☆

この項目は1期の点数から0.5点下げました。
OP,EDは曲自体に関しては文句はないものの、
やはり1期と比べてしまうと、アニソンとしてみた場合に劣ると感じたのが理由。
でも後半のOPに関してはイジメが解決してからのその後、
晴れやかさと新たな一歩を感じさせる曲調で心地良かった。

作中BGMに関しては1期から相変わらずで、このBGMのせいで何回泣かされたか。。
いや本当にBGMだけなら満点に値する素晴らしさ、生音への拘りも感じられるし、
曲数の多さも特筆モノだが、やはり予算の掛け方も違うんだろう。
シリアス~コミカルな場面、それぞれにとても印象深かったです。


恐らく2期の内容あってのアニメ化実現だったのかもしれないけど、
いつの日か続編が作られることを心待ちにしたいと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

▒▒▒ ⇒ムフ♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由とはd(ゝω・´○)

原作が好きだし、アニメもキレイに作ってくれるてるので大好きです♪

何もかも好きなんですが、特に…

あかりお姉ちゃんがたまりません(*´Д`*)
理想なんです♪

現実には、こんな人いないだろうなぁorz

芸能人で考えてみると…

映画で役をやってた倉科カナ…
(;-ω-)ウーン胸大きいけどフワフワ感がなぁ…

外見が似てそうな筧美和子かな…
(;-ω-)ウーン性格が違いそう。

声優で外見が1番好きな茅野愛衣…

これだ!(゚∀゚)
あかりさんの中の人だし、言うことなし♪
結婚して体つきがもっとフワフワになれば、あかりさんに近づいていきそう♪ԅ(¯﹃¯ԅ)グヘヘ


それはさておき…

特にこの2期は「イジメ」が取り上げられてて、色々考えさせられます。

今から、「イジメっ子がイジメをしていた事を自覚できない理由」を述べていきますが、壮絶なイジメを体験をされた方は見ないで下さい。気分を害するだけの内容なので(〃・д・) -д-))ペコリン


{netabare}
【イジメっ子がイジメをしていた自覚がない理由は…】
{netabare}
「ただのコミュニケーションとしか思ってない」
からです。

えっ?と思われるかもしれませんが、イジメっ子にとってはそんなもんです。

さらに…

「かまってやってる」「してやってる」という思いがあると、もっとイジメていた事を自覚できません。

イジメ以外にも…

パワハラ、セクハラ、モラハラ、等の〇〇ハラスメント。
DVやストーカーをやってる奴らも、ネットで影で誹謗中傷してる奴らも…


ただのコミュニケーションとしか思ってません。

※ここでは上の行為を行ってるものを「加害者」
被害にあってる方を「被害者」とします。
{/netabare}

【何故コミュニケーションとしか思えないのか】
{netabare}
いろいろ理由がありますが…
・自己肯定感のため
・相手とそういう事でしか関わりが持てないから
等があります。

だから、ただのコミュニケーションなんです。


「自己肯定感のため」だけなら、少しは罪の意識があるかもしれません。

怖いのが、「相手とそういう事でしか関わりを持てない」というのは罪悪感が持てないのです。

もしかすると高揚感を持ってしまう場合もあり、「加害者」はエスカレートしていきます。

これが多数からのイジメやネット炎上などになると、拍車がかかってエスカレートしていきます。

「加害者」が「ただのコミュニケーション」としか思っていないような「悪意のない悪」ほど、タチの悪いものはないと思ってます。
{/netabare}

【相手とそういう事でしか関わりを持てないのは…】
{netabare}
これはイジメっ子にもイジメられっ子にもあてはまります。
悲しいかな、それ以外の関係性が持てないのです。

もし、趣味や盛り上がる事で関係が持てたのなら「イジメ」は発生しません。

イジメもそうですが、ネットで「荒らし行為」をしてる輩もそういう事でしか、誰かとからめないんだと思います。

「加害者」全般にもいえる事ですね。


「コミュニケーション」はお互いが楽しかったり気持ちよかったりすれば、「いい関係」になりますが…

イジメやネットの荒らしや〇〇ハラスメント、特にストーカーが一方的な快楽のためだけに行ってる行為は「加害者、被害者」という関係になってしまいます。

加害者側は「ただのコミュニケーション」被害者側は「イジメ等」と相反した思いなので、泥沼化していくんだと思います。
{/netabare}

【日常の一部である無視】
{netabare}
人との関係性で相手に興味がなかったり、イジメとかタチの悪い相手などに関わりたくない「無視」というのがあります。

「イジメ」より多いであろう「無視」も人との関わり方(コミュニケーション)だと思ってます。

イジメやパワハラなどを、わかってて無視をする「自覚のある無視」は罪悪感を感じるかもしれません。

でも…

ネットでよくみる「こいつとは関わりたくないなぁ」というような「自覚のない無視」はいつも発生してるので罪悪感もなにも感じません。

これは一つの「防御反応」だと思いますが、「無視」という行為は誰もがやっている行為であるといえます。


ネットで日常的に行われてる「自覚のない無視」によってコミュ等をやめていく人も多いと思います。
これはコミュ力がない「無視されてる人」に原因があるので致し方がないと思いますが…

イジメやパワハラと共に行われている周りからの「自覚のある無視」は、被害者の方にとっては、たまったものではあまりません。

「イジメ」からの辛さに「無視」が加わることによって辛さが何倍も何倍もふくれ上がってしまうからです。


「無視」してる人の中には「イジメられっ子」が可哀想だと思って声をかける人もいますが、本作品のように「イジメられっ子」が受け入れられる事はなかなかありません。

受け入れられる可能性が高いのは、その「イジメられっ子」に興味がある人だけだと思います。

ひなたのようにね♪
{/netabare}

【イジメはこの世から消えないと思う…】
{netabare}
私は…

イジメ=コミュニケーションだと思ってるので、世の中から消えないと思う。

悲しいけど…


あえてイジメにあわない方法としてあげるとしたら、


「コミュニケーション能力を高める」

ことぐらいしか思いつかないorz

でもコミュ力を高めるのが、とてつもなく難しいのですorz


では、コミュ力を高めれない人はどうすればいいか…


「魅力を高める」

でしょうか。

「魅力を高める」のに効率的なのが、「何かに特化して夢中になる事」をあげたいです。


アニコレならアニメの知識を、豊富に持ってるユーザーは「尊敬」や「憧れ」の対象になって、他のユーザーから近寄ってくれる可能性が高いです。

一つの作品に特化するのもいいでしょう。

趣味でもスポーツでもなんでもいい!
興味持った事を長年突きつめると、そのことだけには自信を持つ事ができ、相手を蔑む行為さえしなければ「魅力のある人」になれます♪
{/netabare}

【芸能人や著名人の中にはイジメにあった人が多くいます…】
{netabare}
特に「指原莉乃」と「さかなクン」を尊敬しちゃいます♪

指原は中学時代に「イジメ」「引きこもり」の経験があるそうですが、極度のアイドルオタクだったおかげで辛いのを乗り越えれたみたいです。

モー娘か他のアイドルか忘れましたが、ネットで好きなアイドルを叩く荒らしと戦いまくってたそうですww

指原に魅了されてしまうのが、年々とキレイになってるなぁと思うからです。

バラエティでも過去のことをよく話しますが、暗さもイヤミぽさも感じません。
凄いスキルだと思います♪

時々みせる闇の部分が、私はとっても好きですけどねww


「さかなクン」もイジメにあっていたそうです。

さかなクンはイジメにあってた時に「魚の世界と似てるな」と思ったらしいです。
以外全文↓
{netabare}
広い海へ出てみよう

東京海洋大客員助教授・さかなクン


 中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。

 でも、さかなの世界と似ていました。たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。

 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。

 中学時代のいじめも、小さな部活動でおきました。ぼくは、いじめる子たちに「なんで?」ときけませんでした。でも仲間はずれにされた子と、よくさかなつりに行きました。学校から離れて、海岸で一緒に糸をたれているだけで、その子はほっとした表情になっていました。話をきいてあげたり、励ましたりできなかったけれど、だれかが隣にいるだけで安心できたのかもしれません。

 ぼくは変わりものですが、大自然のなか、さかなに夢中になっていたらいやなことも忘れます。大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。
{/netabare}

さかなクンを最初みた時は「ウザイキャラ」だなぁと思ってましたww

私は魚類というか水生生物全般が好きなので、さかなクンの豊富な知識に魅了されちゃいました♪

他に沢山の方がイジメや辛いことを経験されてます。

イジメで辛い思いをされてる方も一度は、好きな芸能人著名人+「イジメ」とググってみてはいかがでしょうかd(ゝω・´○)
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

将棋の世界に生きる者たちと下町の家族の物語…青春&人間ドラマの傑作

【開始前】
なんというタイミングでしょうか、今年、中学生プロ棋士が話題をかっさらいました。藤井君には零のような重さは感じませんが(あってほしくない…)、将棋に注目が集まったのは間違いないです。このタイミングで放映されますから、一期以上に注目が集まりそうです。

原作既読。一期の面白さに一期の途中で原作をむさぼり読んでしまうという始末…ドラマ系の作品が好きな人には満足いく作品だと思います。さらに、原作を活かしきって、上乗せするシャフトの演出も見事としか言いようがありません。それとNHKだからこそ、この作品が映像化されたと確信してます。

さて、二期。ほのぼのとしたスタートしました。{netabare}これはこれで良いのです。ここから二期は重くなりますから。重すぎてついていけなく人もいるかもしれませんし。それからかの名人の話も。{/netabare}この作品のテーマは桐山零が人間らしく生きることと、棋士として成長することです。そして、零の周りの人々が零にどう関わって、彼にどんな影響を与えていくのか、ここがとても面白いのです。時おり見せるクスッとする演出は重くなりすぎないためには必要なものだと思います。
二期も一期以上に期待しています。絶対に面白いです。

【後半スタート】
前半は{netabare}ひなたのいじめ問題が軸になる重い展開でした。ひなたの苦しみ、負けないと立ち向かう姿は涙なしには見ることができません。一方で、零は人との繋がりを覚え、棋士として成長していく様子が描かれました。なにかのために戦う、これまで零には無かった感情です。
いじめ問題のクライマックスが後半の1話で描かれました。いよいよ解決に向かっていきます。そして、桐山は棋士としてもうひとつ階段を上っていきます。そして、島田の話も来ることでしょう。これも熱くなります。{/netabare}
この作品の良いところは、対戦する騎士も魅力的に描かれている点。後藤もそうだけど、山崎の話をきちんと入れてくれたはさすがとしか言いようがないです。あの話も最後泣けてくるんですよね。本当に原作を大切にしてくれる良いアニメです。最後まで楽しみたいと思います。

【最終回を終えて】
原作自体、完成された作品です。その原作以上にすることなく、原作を潰すことがない、つまり、原作とアニメがイコールの関係性を保ち続けた素晴らしい作りでした。各エピソードがとにかく面白いのが「三月のライオン」という作品です。アニメにしても大丈夫か?というところ、例えば棋匠戦とか、本当に期待以上に描いてくれました。

二期はひなたのいじめ問題、名人との対局、棋匠戦、ひなたの受験と、怒濤の重い話が連続しました。ときおり、ギャグも入れて重すぎないようにしていますが、そうしてもズッシリくるエピソードです。

(ひなたのいじめ)
{netabare}二期の中心となったのがこのエピソードです。原作読んでいても本当に胸くそ悪くなる展開です。その中心人物である高城とその親、投げ捨ててしまった担任、見知らぬふりのクラスメイトに腹が立った人も多かったことでしょう。
いじめついては零が林田先生に相談した時の先生の言葉が大きな前ふりになります。「いじめで検索すると(中略)どこにも100%の解決方法は載ってないんだ」これです。そう、漫画といえど、いじめを取り扱ったときにはその答えをどう導きだすのかが大事。羽海野チカはこの問題をどう解決しようとしたのか。

ひなたの性格、ひなたを大事に思ってくれる周りの人々、置かれた状況。そして最後の切り札が国分先生と本気になった学校。これらから導いたのが三月のライオンにおけるいじめ問題の解消だったと思います。そして、三月のライオンが優しいのは高城を絶対的な悪にはしないところ。この子の心の底を見せ、その子の行く先を国分先生がとことんまで付き合うところを描いているのが本当に良いです。また、学校を出ていってしまったちほの行く末、いじめが起こす問題の大きさを実感させてくれました。{/netabare}

(名人との記念対局)
{netabare}見た雰囲気だけでただ者ではない感、まさにカヲル君のような不思議な存在感を醸し出していた三月のライオンの最強棋士である宗谷。中学生プロデビュー棋士としても零と比較されますが、人の形をした何か的な存在だった彼がなぜその雰囲気を作っていたのかが分かるストーリーでした。やっぱり宗谷も一人の人間だったことがわかり、零の棋士としての成長も垣間見えた良いエピソードでした。

舞台のひとつとなったのが仙台。駅からどこに向かっているのかがよく分かり、本当にきちんとロケーションしているんだなと実感。{/netabare}

(焼け野原)
実に三月のライオンらしい、見ごたえ抜群なエピソードです。この作品の良いところの一つが、キャラの誰もが主人公になってしまうくらい濃いキャラ設定。
{netabare}このエピソードの中心は柳原棋匠66歳。このエピソードまでは会長とおちゃらけしている場面が印象に残る程度の脇役。が、この話では一転、最年長A級棋士の化物として存在感を発揮します。悲願のタイトルを狙う島田8段との対局は地味で、タイトル戦として盛り上がらないと言われていたのが、二人の命を削るような一手一手に引き込まれていきます。柳原棋匠の心の声がどんどん重くなり、また、熱くしていきます。
その背負っているものの重さ、場面描写は作品中、ナンバーワンの名場面。島田8段の過去も1期で描写しているだけに、どちらにも肩入れしてしまうほど熱い話でした。なんでも、本当は島田8段がタイトルを獲る話を作る予定だったのが、書いているうちにこの流れにしたのだとか。この機転が利いてすごいエピソードになったということみたいです。正直、主役になりそうにないような人まで熱くしてしまうのがこの作品の良いところで、男の中男の漫画と言われるゆえんです。{/netabare}

(零とひなた)
二期の主軸の一つが零とひなたの関係性。二人とも大切な人して繋がっていきますが、それは恋ではありません。見ていると、いったいいつ意識するんだよというくらいもどかしいのですが、羽海野チカは単純に恋人として繋がることはさせませんでした。ここがポイント。
{netabare}零はひなたに心が救われました。そこで零はひなたを守ると心に誓います。勝ち進んで対局料で解決しようとしたり、普通とはズレた考えでも零がこれまで持てなかった感情です。ひなたもまた、零の思わぬ行動に傷ついていた心が癒され、彼を信じます。どこからどう見ても良い関係なんですが、あかりやじいちゃんからは零が男としてひなたと関係を作ろうと見られていません。「だって、零ちゃんですもの」「だって、ぼうずだぜ」がより、この二人の関係を表しています。
原作ではこのあと、また一つ大きく動くのですけどね。{/netabare}

作画と演出はシャフト丸出しの良いものでした。というか、原作そのものがシャフトの演出にピタリと合うものですけど。中の人は全員、キャラを演じきった素晴らしいものでした。というか、この人以外にはあり得んという当てはまりすぎな配役です。特に花澤さんは泣く場面が多く、難しかったと思いますが、ひなたが彼女で本当によかった。そう思います。

原作、アニメとも名作と感じる素晴らしい作品です。人間ドラマ、青春ドラマとして見ごたえも抜群です。この系統が好きな人は1、2期ともに見てほしい作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42

78.1 12 漫画原作でライバルなアニメランキング12位
弱虫ペダル(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1234)
6621人が棚に入れました
原作:渡辺航(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載) 監督:鍋島修 シリーズ構成:吉田玲子、キャラクターデザイン:吉田隆彦、メカニックデザイン:水村良男、メインアニメーター:堀内博之、美術設定:青木智由紀、美術監督:吉原俊一郎、色彩設計:中尾総子、CG監督:真田竹志、撮影監督:葛山剛士、編集:坂本久美子、音楽:沢田完、音響監督:高寺たけし 山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保 祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦、遊佐浩二、野島裕史
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何より異質なキャラクター達が魅力の、熱いロードレースを描いた作品

2013年10月より放送。
全38話(3クール)

第2期は、2014年10月より放送予定。


【前置き】

原作は週刊少年チャンピオンで30巻以上刊行され、今尚大人気連載中のロードレースを題材にした漫画。
読む機会はありませんでしたが、本屋でズラリと並べられている光景は何度も目にしていました。

その中でも特に印象深かったのが、一際異彩を放ったキャラクターの表紙(第16巻)でした。

アニメ化されると聞いた私は、その表紙のキャラクターがどんな奴なのか見たい一心で視聴を開始しました。
予備知識も全くと言っていいほど無いのに、何故こうも惹かれたのかは分かりません。

今思えば、私は彼『御堂筋君』と、心のどこかで繋がっていたのかもしれません(笑)


まぁそれは追々語るとして、とにかく去年10月から終了までの9ヶ月間。
毎週思いっきり楽しんで試聴出来る作品に出会え、私は幸せでした。



【あらすじ】

主人公の「小野田 坂道(おのだ さかみち)」は、アニメやゲームが大好きな高校1年生。

「アキバにタダで行けるから!」

という理由で、小学4年生の頃から片道45キロ以上離れた距離を自転車で通い続け、本人の自覚がないまま相当な自転車のポテンシャルを身につけていた小野田君は、

同級生の今泉や鳴子(なるこ)らにその力を見出され、自転車競技部に入部し、インターハイを目指す。



【論じてみる】
{netabare}
まず、タイトルの「弱虫ペダル」で誤解される方がいらっしゃるかもしれませんが、小野田君はオタクで腰が低い謙虚な少年ではありますが、決して弱虫ではありません。
むしろ、そのペダルのケイデンス(回転力)は、周囲を圧倒するレベルですし、漕いでいる時の顔も弱々しいどころかよく笑っています。

調べると、軽いギアで回転数をあげてクルクル回す乗り方を、作者が「弱虫ペダル」と名付けていたことがタイトルの由来なのだとか。
なるほど…なるほど?

ただ、ひ弱そうな少年が実は一種目においてとんでもない才能を持っていた、という内容から見れば、実に王道なスポーツ少年漫画らしい作品でしたね。


私はロードレースに関しては詳しくないのですが、内容を追うにつれて、この競技は実に物語を描くのに適している題材に感じました。
(勿論、多少は少年漫画的な過剰な演出もあるようですが。)

傾斜や平坦など、それぞれの地形に適した選手がおり、チーム戦に置いては皆が得意分野で、そのチーム全体を風除けの為に引っ張ってゴールを目指す。
ゴールを目指すエースがいれば、そのエースを温存した状態で発射させる為に、ギリギリまで風除けをして引っ張るアシスト役もいる。
こう聞くだけで、もう色々な熱いドラマが見えてきてワクワクさせてくれました。

そして、そのドラマ以上に想像を越えた、個性的な選手達も魅力。
それぞれのキャラクターが、見せ場毎に丁寧に描かれているので、愛着を抱きやすい点も良かったですね。
(ただ、レース中に毎度回想を挟まれるので、何より続きが気になる側からすればクドく感じる節もありましたけど。)


物語的には、

1クール目(小野田君が自転車競技に目覚める)

2クール目(合宿編とライバル高校の紹介、インターハイ開幕)

3クール目(インターハイ1日目~2日目終盤まで)

となり、ここだけ見れば1~2クール目は少し物足りないようにも感じるのですが、どの回でもキャラクター同士の熱いレース展開があり、また毎話ヒキが非常に上手いので、毎週続きが気になる構成力は見事でした。
原作のシナリオも勿論ですが、それを上手く味付けした「吉田玲子さん」(カレイドスター、けいおん!、のんのんびより等を担当)の、シリーズ構成が光ったように思います。

特にメインキャラ「御堂筋君」の初登場に関しては、原作ではインターハイでいきなり登場という意味で衝撃度は上ですが、アニメで後のメインキャラを半分以上全く登場させないのは流石に引っ張り過ぎ感もあったと思うので、合間に登場を挟んで良かったと思いました。


と…中盤も決して悪くはないのですが…、本作の見所と言えば、やはり後半のインターハイ戦。
アニメでは、豊富な原作を湯水のように(1巻分を2~3話で描き切るスピード)出し惜しみなくドンドン描いてくれるので、毎話見応え抜群でした。

ただ、一つクレームを言うなら…最終話のあのヒキですね……。
3ヶ月後に2期があるとはいえ、3日あるインターハイの2日目、最後のゴールを争うシーンに突入して終了とは…。
胸焼けするほど続きが気になるシーンで区切るのは、最早暴力です。

毎週楽しめたからこそのクレームですが、出来れば話数を追加してでも2日目を描き切って、3日目の最終戦を3ヶ月待ちたかったですね。



さて、肝心の3クールに渡っての作画は、中盤でキャラや自転車に多少違和感を感じる節もありましたが、レースに至っては総じて非常に満足のいくもので、魅せるところはしっかり描き切ってくれたように感じます。
作画班の方々、9ヶ月間本当にお疲れ様でした。
鞭を打つような台詞ですが、2期は更なる出来に期待します。

それを彩る音楽に関しても物語に合った非常に熱い曲調のものが多く、主題歌も3クール分で計6曲ありますが、

1クール目のオープニング「リクライム」(ROOKiEZ is PUNK'D)
2クール目のオープニング「弱虫な炎」(DIRTY OLD MEN)

は、中でも疾走感が特に強い格好良い曲で、私は何度も聴きこんでしまいました。
(私事ですが、日課のランニングの際は、いつもこの曲を聴いて走っていました。)

ですが、3クール目の声優さん総出のオープニングとエンディングは、個人的にはちょっといただけませんでしたね。

決して下手くそなワケではないのですが、土俵のアーティストと比べると、どうも声に訴えるものがないというか…。。。
CMを見る限り、キャラクターソングは既に沢山発売されているようでしたので、本編のメイン主題歌にまでキャラソン持ってこなくても…、と少々ゲンナリしちゃいました。

ゲンナリと言えば、本作は女性人気も高いようで、テニスの王子様を彷彿させる
「前売りチケット即日完売!! 舞台 弱虫ペダル」
という謳い文句のCMがキャラソンと交互に毎回流れていましたが、2次キャラをいきなり3次で見させられて、私のような男性ファンは…ちょ~っとゲンナリしてしまいました。
制作費を賄う上でも必要不可欠なCMなのでしょうから、これは私の勝手な我儘ですけど。


…しかし、その(どーでもいい?)不満点がありつつも、私が本作を最後の最後までCMを飛ばさなかった要因が一つ。

それは、次回予告を兼ねたショートムービーや提供広告のシーン、「また見てね」の一枚絵が毎回面白く、それを今か今かと待っていたかったからなのでした。

中でも提供のバックで映る本編回想シーンは、回を追う毎にスタッフの(良い意味での)悪ふざけが横行していき、これが中々クオリティが高くお気に入りでした。

とある回では、インターハイ制覇を目指す部員一同の熱い円陣のシーンが、マネージャーの乳を想像しての熱い円陣に変えられていたり…。
またある回では、部員一同が去年のインターハイ戦のビデオを見ていたシーンが、メガネ委員長♀のビデオに変えられていたり…。
またまたある回では、王者箱根学園の2人が胸ぐらをつかみ合うシーンが、頬を赤らめた┌(┌^o^)┐ホモォ...なシーンに変えられていたり…。。。

「また見てね」の一枚にしても、水着のヒロイン達の絵がドンドン色を変えて最終的に半分透けた水着になったり、ヒロインの背後に各話毎に少しずつ忍び寄る小野田君が現れ、最後は紫色のオーラをまといメガネが怪しく光るなど…。。。

「のんのんびより」でもありましたし、ここ数年でよく見かけるようになった、こういう提供等での遊び演出ですが、本作は中でもブラックジョークが非常に多く、毎週楽しませて頂きました。

……と、余談も挟みましたが。
{/netabare}

本作の魅力は、なんといっても個性的な各校のロードレースプレイヤーの面々です。

主人公の小野田君が所属する、癖の強い面々が多い総北高校。
全員がエースと豪語する王者、箱根学園。
そして、圧倒的強者を得て、部を支配されつつも王者を陥落せんと動き出した京都伏見高校。

ここからは、各校で私が個人的に印象に残ったキャラクター達を、存分に語っていこうと思います。


【キモッ!! キモっ!! キモッ!! な最強のヒール、御堂筋 彰(みどうすじ あきら)君】(※呼び捨て厳禁!!!)
{netabare}
京都伏見高校、自転車部に所属。
私に本作を見るきっかけを与えてくれ、その期待に応えて作中ダントツで好きになったキャラクターこそ、この御堂筋君でした。

この御堂筋君は、1年生ながらその圧倒的な実力(と風貌)で絶対的エースに成り上がることでを部を支配し、上級生を含めた部員達に


『オマエらは僕に尽くせ、貸しづけ、手足のように動けっ!!

 オマエらのやることは僕の命令に従うことや!!

 せやけど、それさえやっとったら、僕が完全優勝を…やる!!!』


と豪語するような、人格破綻者…と言うよりこの上なく唯我独尊なキャラクターです。
はい…こういうキャラは大好物なのです、見た目通りのキャラで嬉しかったですね。

口癖は、タイトル通りの「キモッ!」です。
いや、アンタの方がよっぽどキm(ry
(ちなみに、上級生といえど彼を呼び捨てにすると頬をグニュとされて注意されますので、本レビューに置いても君付けを絶対遵守して記述しております。)


主人公達や王者である箱根学園がチームプレイを見せる傍らで、御堂筋君は部員達をザク(量産型)と呼んで駒のように使い、いらなくなれば切り捨て、ただただ勝利を貪る。
紳士のスポーツと称されるロードレースにおいて、基本的に実直な姿勢を見せているキャラクターが多い中、この御堂筋君のキャラクター性は客観的に見ても、やはり群を抜いてたように思います。

中でも、彼の勝利への姿勢が垣間見える

「ボクは母親死んだくらいでペダル緩めたりせんよ、あまいずみく~ん♪」

は、個人的にとても印象的な台詞でした。
うぅ~ん、流石…御堂筋君らしい。
このレースを引っ掻き回す御堂筋君がいたからこそ、本作はこれほどの人気作たり得たのだと、私は思っています。


風貌的には、1年生ながら長身で手足も細く、蛇のように伸びる舌、そして真っ黒く斜視を思わせる巨大な目が印象的。
(私は一目見た時から、もう強烈に印象に残りました。)
その自転車も、異様な前傾姿勢のペダリングに対応した仕様で、異彩を放っていましたしね。

しかし何より印象的だったのは、、声を務めた「遊佐浩二さん」の快演(怪演?)ではないでしょうか。
他者を愚弄し嘲弄したり、およそ非人道的な言動の数々を、とても活き活きと演じられていたように思います。
(↑誤解を招く言い方かなww)

肝心の関西弁も全く違和感が無いどころか完璧に近いように感じましたが、調べると、なんとご出身が「京都府京都市伏見区」だそうですね。
これは……、偶然なのでしょうか?
まさに、声を演じられるなら「遊佐浩二さん」という念頭で、作られたキャラクターにようにすら感じました。

声が決まった際は異例のCM発表があり、その存在が特別視されているのが伺え期待も膨らんでおりましたが、予想以上に私の心を良い意味で煮えたぎらせてくれました。

後、このCMや作中でもそうなのですが、彼の登場シーンで流れる、無数のハエがたかっているようなサウンドが、また彼の異様な存在感を際立たせていたように思えますね。
動きも、軟体動物かのようにヌルヌル動き、ヌメヌメッと効果音まで出しますし。
(もう一人だけ、人外キャラがいるイメージですww)

その異様な動きの作画も気合いが入っておりましたし、提供遊びでもよく登場した点から見ても、スタッフ一同からも愛されているキャラクターのように、私は感じました。



さて、御堂筋君が入部するまでは、仲睦まじくも総合9位止まりだった京都伏見高校は、彼の絶対的支配の元で、実際にインターハイで王者箱学すら圧倒する場面を見せていきます。
なにしろ彼は、傾斜でも平坦でも、その場面のエースと互角以上に渡り歩……走るのですから。

そこでは、相手の情報を調べ尽くし精神をエグる言葉を吐きかけるという、彼の風貌らしい手法も見えます。
しかし何より厄介なのは、彼がレース全体を見通した上で、相手を潰すタイミングを見計らい攻撃を仕掛けてくるという、緻密な計算に基づいて行動している点ではないでしょうか。

ヒール的な立場にいながら、そこらの噛ませ犬とは全く違う『圧倒的な実力と頭脳プレイ』、それが御堂筋君の一番の魅力だと、私は思います。


私が彼のレースで一番シビレたシーンは、箱学のエーススプリンターとの1stリザルトを争う激闘の最後の最後で、自転車を前に押し出しゴール線に車体に挿すことで、1位を獲得したところですね。
調べたら、実際にこういう手法もロードレースではあるようですが、なんとも彼らしいトリックプレイでした。

そこから、負けたスプリンターを含めたチーム全員を嘲笑うシーンも、「御堂筋君ここにあり!!」と思わせる名シーンでした。

『トドメは、相手が死んだとおもた後に刺すもんや!』

なんという念の入れよう、どういった星の下で育ったらこんな性格になるのでしょうね。
本当に頭が下がります、ありがとうございました。



1期はまだインターハイ途中までしか描かれていない為、彼が開会式で、去年優勝者の箱学の壇上に不躾に上がって言い放った、

「箱学、ぶっ潰しまーーすっ!

 みんな憶えてといてや~、京都伏見1年生、御堂筋彰君!

 このインターハイを踏み台にして、世界に羽ばたく男で~~す!!」

の結果を見ることは出来ませんでしたが、私は彼のそんなビッグマウスを、応援せずにはいられません。
2期でも、思いっきり

「ぴぎゃあああぁあああぁあああぁぁぁぁあああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」

とか言いながら、あの異常なハイケイデンスを見せてほしいものです。

いやぁ、こんなにハマったキャラは久しぶりでした。
まだまだ語り足りませんが、流石に長過ぎるので、ここらで終わります。

はぁ…、彼のザクになりたい。
{/netabare}



【本気で気持ち悪い 王者箱根学園のスプリンター、泉田 塔一郎】
{netabare}
絶対王者である箱根学園で、2年にしてレギュラーを勝ち取った、この泉田君。
彼もまた、強烈なキャラクター性で視聴者を釘付け…というより、困惑させたのではないでしょうか。

彼は、長期的スパンで肉体改造をし、類稀なる洗練された筋肉を手に入れ、

『全身スプリントマシーン』

と呼ばれる男なのですが……。

その本性は、その強靭な大胸筋に「アンディ(右)」「フランク(左)」という名前をつけ対話したり、更には腹筋の意を表す「アブ」という口癖を連呼してレースを繰り広げてしまう、とてつもなく危ないヤツなのでした。


スプリントの最中にも関わらず、胸のジッパーを開けて大胸筋を誇示しニヒルに笑ったり…。
それでなくても、丸刈り頭からの異様に綺麗な瞳とまつ毛という顔も…。

総じて、前述の御堂筋君とはまた違った次元の、

「冗談とか抜きで、本気で気持ち悪い!!」

という印象を、多くの視聴者は持ったのではないでしょうか。
その洗練された筋肉や綺麗な瞳と共に光が煌めく演出も、最早悪ふざけとしか思えません(ちょっとだけ褒め言葉)。


加えて、同チームである箱根学園の面々が、誰一人それに対し突っ込まない(むしろ、受け入れている節すらある)ので、誰も視聴者側の目線に立ってはくれません。
よって、彼に対し「気持ち悪い!!」とブツけることも出来ず、余計に視聴者が彼に対し嫌悪感を持っていったように、私は見ていて感じました。

個性派が好きな私としては、この泉田君もその例に漏れず好きにはなりましたが…。。。
大きな声で好きとは言い辛い…というか、好きですが何度も見たいとは思わないキャラクターでした。

ただ、強烈に印象に残ったという点に置いて、本作での彼の存在価値は、やはり大きいのではないでしょうか。
(彼と御堂筋君との会話は、個人的には作中随一の名シーンだと思っています。)


声を演じられた阿部敦さんは、とあるシリーズでの上条当麻役としても有名ですが、この泉田君のようなキャラも見事な好演でした。
ただ視聴者としては、早くこの泉田君の

「その、ふざけた幻想をぶち壊す!」

ことに専念して欲しい気も、少~しありました。
{/netabare}



【気持ち悪くなんてないよ 総北高校の個性派クライマー、巻島さん】
{netabare}
小野田君が所属する、総北高校3年のエースクライマー、巻島さん。
2014年の原作での人気投票で第1位を獲得したキャラクターでもあるのですが、やはりそれだけの魅力に満ちていたように思います。
総北メンバーでは、私も一番好なキャラクターでした。


この巻島さんは、長い手足を生かした極端に車体を左右に傾ける、独特の走法を身につけています。
入部当初は先輩達にフォームを矯正されましたが、それでも

「自己流で一番速かったら、ソレ最高に…カッコイイっしょ!!」

と、自分の走法を信じ隠れて練習し、今では王者箱学のエースクライマーとも互角に渡り合える実力を身に付けたのです。

同じクライマーである小野田君が、憧れを抱くのも頷けますね。
巻島さん自身も、不器用な性格ながら小野田くんを認めている描写が、また心をくすぐりますし。

しかし、その異様な走法が、作中では(本人曰く)キモイ・コワイと言われているらしいのです……。
いやいやいや、前述の2人の方が、もぅよっっっっぽどですからね。



巻島さん最大の見せ場である、インターハイ1日目の山頂決戦。
王者との、互いを認め合ったクライマー同士のライバル決戦は、清々しいハイタッチから始まり、その内容も作中で一番王道的な熱いレース展開でした。

普段は冷静沈着で、ぶっきら棒な巻島さんが

「息も上がって…足もガチガチになってんのに、身体の奥が熱くなって止まんねぇっしょっ!!!!」

なんて、また言うもんですからね。

独特の走法でグワングワン揺れる巻島さんの作画も含めて、作中屈指の見応えある勝負だったのではないでしょうか。
何より見ていて、なんとも気持ちが良い戦いでしたしね。


あぁ…、でも一つだけ疑問があるとすれば……。

あのグワングワン揺れる走法……、風除けになるの?
{/netabare}



【総評】

私はこの9ヶ月間、あまり中だるみすることも無く、毎週思いっきり楽しんで視聴出来ました。
3クールを跨いでランキングしても、本作は自分の中ではトップクラスでしたね。

ただ、いつも良いヒキで終わるので、毎度毎度続きが気になって精神衛生上は、あまりよくありませんでした。
なので、これから本作を視聴しようかなぁと思われる方は、一挙放送等で全話を待たずに見れるのかと想像すると、私は羨ましくてなりません。

余談ですが、私は本作が終わったら即原作を大人買いして一気見しようと計画しておりましたが、すぐ秋に2期が放送されると聞き、まず100%アニメで楽しみたいと思い我慢することにしました。
1期の終わり方がアレなのでとても辛いのですが…。。。
2期でインターハイを全て描いてくれるのなら……、楽しみに待ちましょう。

秋の放送までに、未視聴の方も、もしご興味があればどうぞ。
私的には、王道スポーツアニメとして自信を持ってオススメ出来る1作です。

次回も、

小野田君の、「恋のヒメヒメぺったんこ」(アニソン)を歌いながらのハイケイデンスや、

レースをかき乱す最強のヒール御堂筋君が世界に羽ばたいていく様に、大いに期待しましょう。

はぁ…、3ヶ月…我慢出来るだろうか…。

それでは、長々と読んでいただきありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『御堂筋 彰』声 - 遊佐浩二さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『御堂筋 彰』声 - 遊佐浩二さん

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

沙祈 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

弱虫(?)ペダル

アニメオタクの主人公が自転車競技部に入る話。
原作より作画は綺麗。たまに顎が尖がってるのが気になるぐらい。

某動画では妖怪扱いされている主人公・小野田坂道。
初心者でありながら化物染みたスタミナとケイデンスでインターハイまで出場する。
笑いながら追いかける主人公が怖い。

2年の先輩コンビと東堂、真波くんが好き。
もっと先輩コンビの登場増やして…。

OP、EDにはいるけども女の子の出番が凄く少ない。

途中から回想が多い。
インターハイ編はコースが長過ぎに感じる。面白いけども引っ張りすぎ。

Cパートが凄く面白い。
アニオリのだんだんオタクになってく今泉君好き。

主人公達が口ずさむ「恋のヒメヒメぺったんこ」は耳に残る曲。
自転車乗りながら歌う勇気は出ません!


22話までしか観てなかったけど、ニコ動で2期も合わせて一挙放送すると聞いて全話視聴。
23話から初見。

OP
01話~12話 リクライム(ROOKiEZ is PUNK'D)
13話~25話 弱虫な炎(DIRTY OLD MEN)
26話~38話 Be As One(チーム総北)

ED
01話~12話 風を呼べ(アンダーグラフ)
13話~25話 I'm Ready(AUTRIBE feat.DIRTY OLD MEN)
26話~38話 Glory Road(チーム箱根学園)

劇中歌
1話~3話,5話,11話,26話「恋のヒメヒメぺったんこ」

各話感想↓
1話 アキバにタダで行けるから
{netabare}運動部は乱暴。
頑丈な小野田。
謎シンクロ。優しい今泉くん。
45kmの距離がある秋葉原。
並走する今泉くん。
ストーカーみたいな寒咲さん。
Cパートで恋のヒメヒメぺったんこを口ずさむオタ泉くん。{/netabare}

2話 部員をふやすため
{netabare}ママチャリ20kgって重い。
逃げられない勝負。
勝負に観客は付き物。でもこの観客の女子うっとうしい。
秋葉原まで毎週通う小野田。
サドルを上げる寒咲さん。膝を伸ばしてペダルに足がつくぐらいがちょうどいい!勉強になります。
サドルでロスする力は60%。
レースはまだ終わってない!
似た者同士の今泉と小野田。{/netabare}

3話 僕は友達いないから
{netabare}ペダリング!ペダルをまわす事だよ。
立ちこぎできない小野田。
ペダルを回すケイデンス。
笑いながら近づいてくる恐怖。
細工してある自転車。フロントギアを小さくするとスピードが出ない。
追いついた小野田。
必死な今泉。振り子ダンシング!
今泉運悪い。
まぁいいかの言葉で過ごす小野田。勧誘されて嬉しそう。
鳴子登場!
小野田がアニメの布教を始めた。{/netabare}

4話 鳴子章吉
{netabare}ついてきた鳴子。
ママチャリに煙草が…。車を追い掛ける二人。
いつの間にかついてるもう1枚のギア。無断改造。風が弱点。{/netabare}

5話 総北高校自転車競技部
{netabare}購買凄い混みよう。鳴子一人分凄い量。縁起は大事や!
小野田くん運動苦手。
自転車競技部のみんなが走っている。
パンクした小野田。丁度いいところに寒咲さんのお兄さん!
1年対抗welcomeレース!60キロのコース!
全員エースの箱学!
ラブ☆ヒメ。オタ泉くんちゃんと観てる。{/netabare}

6話 ウエルカムレース
{netabare}レース開始!最初の区間は追い越し禁止。
回収車にビビる小野田。
ギアの枚数で劣る。
鳴子の似てないモノマネ。
チェーンが…。落車痛そう。
5分ぎりぎりで再スタート!{/netabare}

7話 追いつきたい!
{netabare}ロードレーサーにいきなり乗れる小野田!ボトル忘れてる。
ケイデンス30上げます!
無口先輩かわいい。
山が苦手な鳴子。
監督!転んだ。ハイテンション怖い。{/netabare}

8話 スプリントクライム!!
{netabare}笑って泣いてる。どっちだよ。追いついた!
監督回収されてた。
障害物にぶつかる小野田。
ドリームっしょ!{/netabare}

9話 全力VS全力
{netabare}鳴子直伝ダンシング!決まる!残り250!接触!
巻ちゃん、やっと素直に。
必勝ソング!ひーめ、ひめ~♪
主将もびっくりの山岳ステージは小野田勝利!ドリームっしょ!ミラクルっしょ!
田所先輩の無茶ぶり。
山岳賞のジャージ!ださい。
鳴子 vs 今泉の対決!
田所っち最近クマ化が進んでるっしょ。ダイエットが必要っしょ。いやいやないっしょ。{/netabare}

10話 ピークスパイダー
{netabare}いろいろなところが筋肉痛の小野田くん。
ポスターの裏の穴…。
個人練習。追い抜いて先に裏門に!3年は速い!
無期限レンタルのロードレーサー。
会話が続かない…。待ってくれる巻ちゃん。
壁を壊した秘話。
金城若い。
箱学!
東堂どんだけかけてるんだ。{/netabare}

11話 肉弾列車!!
{netabare}勝つまでやる気な鳴子。10周走って8敗!
10時からインターハイの予選!
先輩をおっさん呼ばわりする鳴子。肉弾列車!
ひたすらシンクロする鳴子と今泉。
偵察が来ていた。
御堂筋くんだ!キモッ!
真波くん!
ラブ☆ヒメ2回目。もう普通に観てるオタ泉くん。{/netabare}

12話 合宿初日!
{netabare}伊豆に合宿!サイクルスポーツセンター!
車酔い小野田くん。置いていかれる小野田くん。
真波くんと出会う小野田。ポカリでいいかい?話を聞かない真波くん。
2年コンビ好き。
4日で1000km!!!
坂が楽しくない小野田。巻ちゃん優しい。
小野田165km…。いいのか…?{/netabare}

13話 今泉と鳴子の1000km
{netabare}田所特性バーガー。量が多い。
鳴子優しい。
夜のが走りやすい。
そして風呂シーン。鳴子が死にそう。あれ小野田は!?
御堂筋やっぱきもい。
ナルシストな東堂。それでも好き。
遅れて来た真波。{/netabare}

14話 朝霧の再会
{netabare}ドジな小野田。あと610km!
真波と再開。堂々とした偵察。不法侵入。
仲良い今泉と鳴子。
すれ違いの会話。{/netabare}

15話 策略
{netabare}あ、小野田君やー。
インターハイを目指す小野田。
学年順から周回順に!
2年コンビの出番今回多い。無口先輩喋らない。
監督がまるで置物。
あと3周後にティータイム。{/netabare}

16話 一点突破
{netabare}絶望を突き付ける!
2年コンビの過去。無口先輩やっと喋った!!
この回観ると1年より2年応援したくなる。
夜間、追い抜き禁止。
パーマ先輩めっちゃ策士や!
成長していた小野田。
またお風呂。そしてオタ泉くん。{/netabare}

17話 最後尾の小野田
{netabare}足が限界なパーマ先輩。2年コンビほんと好き。
意見が合うの珍しい…?いつも意見合ってる気が…。
4人の勝負態勢。そして小野田の下ハンドル!
5人並ぶ。そして次回へ。{/netabare}

18話 全力の勝負
{netabare}2年コンビはもう足が限界…。肉離れ。涙腺崩壊しました。
4日目は雨。最悪な状況。
金城と田所1000km走破!
雨で滑る小野田。残り160km。
ペダルが壊れた小野田。抱え込む小野田。
パーマ先輩!めっちゃいい先輩。
今泉、鳴子1000km達成。
雨が止んだ!あと1周!{/netabare}

19話 新たなるスタート
{netabare}ロードレーサーで登校。そして歌い出す。
久々の女子。振替補修!
最後の授業は監督。英語の先生だった。あのおっさん名前あったんか!
インターハイのチームジャージ!!!意外性の小野田。
迷う小野田。のしかかる不安。
金城のテクニック凄い。
円陣シーン面白い。
箱根がインターハイの舞台!!
青八木先輩の言葉が分かる手嶋先輩。エスパーや!!{/netabare}

20話 真波山岳
{netabare}真波が言ってた委員長出た。
真波と委員長の過去。委員長の性格キライだから正直この二人はくっついて欲しくない…。
翼が生えた。

豪邸・巻島先輩。
アナログ派田所。箱根駅伝。過酷な道。120人走る道。
金城が巻き込まれて落車…。{/netabare}

21話 石道の蛇
{netabare}去年のインハイ!
福富のメンタルが弱いせいで…落車。これがなければ金城は…。
福富が尋ねてきた。珍しく可愛い東堂。{/netabare}

22話 インターハイ開幕
{netabare}さり気なく混ざる遅刻の真波。
御堂筋がインタビューに。弱泉くん!
ニヤケ笑いがきもい。動きがきもいよぉ。SEが人じゃない気がする。
緊張小野田。他校生優しい。
ファミレスで宿題。{/netabare}

23話 トップスプリンター!!
{netabare}理解されない自転車競技。
緊張しすぎな小野田。
パレードラン!
なんだかんだで仲よし3人。
スタートだ!スプリンターが皆飛び出した!仲悪い鳴子と田所先輩。
そして箱学のスプリンター。なぜ脱ぐ。
デブから筋肉に。
マジシャン金城。{/netabare}

24話 震える泉田
{netabare}単なるまつげやないで!!
福ちゃん下がってきた。
あと1km!強風地点。
過去の泉田。
言葉足らずな福ちゃん。
無口先輩久々に喋ったー。
ロケットマン鳴子やー!!!
肺がでかい田所。肺活量の化物だった。
鳴子が無理してコーヒーを…。{/netabare}

25話 負け
{netabare}ブロックすれば勝てそうな気がする。
田所先輩の過去。
鳴子の過去。ショタ鳴子可愛い。
5年もかかった勝利。
IHではよく喋る無口先輩。
風でコーンが…。
気持ちで勝った!田所先輩が1番!
無口先輩LINEでも無口…エスパー過ぎる。{/netabare}

26話 空が見える
{netabare}新OP!チーム総北のOP!
王者が道を開けた!
鳴子はボトル捨てたから給水できない…。先輩優しい。
喧嘩コンビ。
御堂筋虫食った!?
てっぺん狙うクライマー達!
東堂…知らない人だ!三下だなー。って失礼だな。でもカッコいい。
集団落車。絶望顔こわっ…。チェーンが…。おちつけ小野田。最後尾の小野田。
EDはチーム箱根!
久々のラブヒメ(映画)。メガネ率凄い。そして今泉も手に汗握って観ていた!{/netabare}

27話 山神東堂
{netabare}みんな疲れてる。
モブが何か名乗ってる。
森の忍者、東堂。7勝7敗!
勝負できなくて悔しい巻ちゃん。
いきなりの回想。
前後パンクの巻ちゃん。
勝負できる最後のレース…。
煽られても態勢戻す巻ちゃん。
まだ止まってた小野田。100人抜け!小野田。
伝染した…アブッ!。{/netabare}

28話 100人の関所
{netabare}残り99人!
杉元相変わらずうざい。
集中するほど恋のヒメヒメぺったんこ。
集団の壁!どうする小野田。溝の縁を走る小野田。危ない。
京都のチーム…御堂筋くんとご対面。
プレッシャー半端ない。
並走する御堂筋と小野田。
追いついた!大した初心者だぜ!
クライマーが入って嬉しそうな巻ちゃん。
モノマネ!{/netabare}

29話 山頂
{netabare}辛そうな山神・東堂。ほんとにいたファン。
巻ちゃんかと思ったらモブだった。
東堂 vs 巻ちゃん。嬉しそうな東堂。
館林は眼中になかった。
あと1km!
勝つのはどっちだ…!?{/netabare}

30話 荒北と今泉
{netabare}あと5分で勝負が決まる!
ガラの悪い荒北。
何度目かのいきなりの回想。
ヤンキー荒北。問題児。福富と出会う荒北。
借りた(無断)自転車で走り出す。
金城と福富が飛び出した!!!御堂筋も飛び出した。
猫凄く可愛い。でぶすぎるよ…。{/netabare}

31話 強者3人
{netabare}御堂筋が凄い加速してる。
残り150kmでエースに迫った。金城と福富、加速!!喋る余裕がある二人。
1位は誰だ!?
残り50!30!20!10!3チーム同着。強者の証!
マイクパフォーマンス。
真波は自転車に乗らないとダメなのか。
田所っち…体壊した!?{/netabare}

32話 希望の夜
{netabare}大丈夫かな。田所先輩。
小野田母も旅行に来ていた。よく喋る人だ。
みんな撮影。小野田…誰だ?
3分45秒後にスタートする小野田。
小野田の大役!3人を引っ張る役目。
2日目START!!!!
あれ…?田所先輩は。
委員長登場。差し入れ渡すつもりだった。
スタートできなかった田所先輩。{/netabare}

33話 ヒメなのだ
{netabare}無理して走る田所先輩。いつもの20%しか…。
苦しそうな田所先輩。手嶋と青八木が登って来た。
頂上まで3km…。何キロ押すんですか。反則でした。
他の選手も出発していた。一瞬で集団の後ろに…。待ってた小野田。
布教活動中。田所先輩も歌う。復唱。盛大に面白い。腹筋崩壊。
田所先輩こっそり知ってるじゃないですか。
上がって来たのは京都伏見だった。
無口先輩怖い。手嶋先輩流石。{/netabare}

34話 新開隼人
{netabare}新開 vs 御堂筋
御堂筋ってほんとに人間?
御堂筋抜いた!新開!
また回想。うさぎを轢き殺した…。{/netabare}

35話 勝利する男
{netabare}いつの間にか総北4人揃ってた!
今泉凄く疲れてる…。
ゴリラ扱いされてる熊本。いい情報ありがとう。
エースの金城が引く!
弱虫ペダルの弱虫って今泉の事だったか…?
演技派、御堂筋。なんで知ってる。
左側が抜けない新開。
箱学みんな仲良し。
鬼が出た!キャラ崩壊。
ラブヒメのイベントに参加する小野田と今泉。ついに歌ったオタ泉。{/netabare}

36話 最強最速
{netabare}残り70!謎の動きの御堂筋。
3番手の総北。登りで追いつかないわけないっしょ!
やっと小野田。もう熊本まで追いついていた。登り!キター!!!!!
田所先輩、自分から歌う言い出した!何回歌ったんだ。
男泣きの田所。
チーム総北6人全員が揃った!
また小野田が引く。休憩しないのか。
箱学がばらけている。{/netabare}

37話 王者交代
{netabare}スプリンターを捨てて行く…非情。
黙ってる東堂イケメン。
軍隊になる前は楽しそうだったのに…。
箱学にはお荷物などいない!!
ラブ☆ヒメ2期製作決定!{/netabare}

38話 総北の魂
{netabare}夏にインターハイやるなよ!食べて回復するダメ4番。荒北と新開の絆いいな。
やっと真波の出番!!!箱学揃う!!
来るか総北!
鳴子が支える小野田。支える今泉!やっと今泉の調子が戻った。そして田所の復活!!
ここで終わり!?{/netabare}

2015/08/28ニコ生1~10話一挙放送視聴 ↓アンケート
とても良かった:95.0%/まぁまぁ良かった:3.4%/ふつうだった:0.7%/あまり良くなかった:0.2%/良くなかった:0.7%

2015/08/28ニコ生11~21話一挙放送視聴
とても良かった:93.8%/まぁまぁ良かった:3.4%/ふつうだった:0.9%/あまり良くなかった:0.4%/良くなかった:1.5%

2015/08/29ニコ生22~32話一挙放送視聴
とても良かった:94.8%/まぁまぁ良かった:3.5%/ふつうだった:0.5%/あまり良くなかった:0.3%/良くなかった:0.9%

2015/08/30ニコ生1期 33話~38話 2期 1~4話一挙放送視聴
とても良かった:94.4%/まぁまぁ良かった:3.6%/ふつうだった:0.8%/あまり良くなかった:0.2%/良くなかった:1.0%

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

回せッ!回せッ!死ぬ気でペダルを回せッ!!

1話の感想 ★★★ 3.0
坂道を登るオタク
{netabare}
絵やキャラは少年漫画らしい感じだね。
主人公は今のところかっこよくはないな。
これがどうせいちしていくのか。{/netabare}

2話の感想 ★★★☆ 3.5
坂道対決
{netabare}
サドル1番下とか、かっこ悪いな。
しかし、本当の位置があんな高いところなのか…
私もサドル上げてみようかな。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
まさかのデッドヒート
{netabare}
ママチャリであそこまでやるとは…
小野田は脱いだら凄いタイプのオタクなのか?
結局、自転車競技部に入るのかな?
それとも、アニ研にみんなが入ってくれるのかな?{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
見えない壁
{netabare}
浪速のスピードスターは伊達じゃないってことか。
しかし、車道を走ることに小野田は抵抗があるみたいだが、車道走るの普通じゃね?
これは自転車競技部に入る流れか。{/netabare}

5話の感想 ★★★☆ 3.5
自転車競技部
{netabare}
鳴子は同じ学校だったんだな。
…まぁ、OPで何となく分かってたけど。
新キャラも登場!
ああいうウザイ系のキャラって何やかんや最後まで残るんだよな〜{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
ウェルカムレース
{netabare}
ロードバイクとママチャリとでは、誰がどう考えても追いつけないないだろう。
でも、小野田もマイロードバイクGETか。
あれはどこからお金出てるんだろうか。
それとも、タダで貰えたんだろうか。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
トップとの差
{netabare}
あの監督、引き留めておいて早く行け、とは。
なかなか変なおじさんだ。
小野田は追いつけるのか。
監督のおかげで30〜60秒くらいは時間を作れたと思うが…{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
ついに見えた
{netabare}
今話、そうそうに追いつけてびっくり。
もっと粘るかと思った。
そんで、鳴子がリタイアか…
2人のデッドヒートだ!{/netabare}

9話の感想 ★★★★☆ 4.5
山岳賞はどちらの手に
{netabare}
必殺技で見事、打ち破ったな。
しかし、初めてでロードバイクを乗りこなし、立ち漕ぎも出来るようになるとは…
実は潜在的に運動神経いいだろ?
ゴールしないと山岳賞は貰えないらしいが、今回はその頑張りを讃えておまけしてくれたのかな?{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
先輩とのマンツーマン
{netabare}
巻島先輩、普通にコミュ障だった。
しかし、見た目に寄らず頑張り屋でいい先輩だな。
あんな人を見極められる大人になりたいよ。{/netabare}

11話の感想 ★★★☆ 3.5
インターハイ予選
{netabare}
先輩方から切り捨てられてると思いきや、他チームから情報を取られないようにするため、か。
あんなん言われたら否が応でも燃えるな!
Cパートでの今泉が面白かった。
友達が少ないからか律儀にアニメ見てるし、しかもちょっとハマりそうな雰囲気を醸し出してるやん。{/netabare}

12話の感想 ★★★★ 4.0
合宿スタート
{netabare}
巻島先輩!!
あんた、めちゃくちゃいい人だな!!
見た目だけだと気持ち悪い、もしくは変な敵キャラとでも思ってしまいそうだが、中身は他人思いの超いい人。
ただただ巻島先輩の事が好きになる1話だった。{/netabare}

13話の感想 ★★★★ 4.0
合宿2日目
{netabare}
今泉と鳴子はいいライバルになったな。
そこに、小野田がいないのが少し寂しいが。
山岳が次回、偵察に来るっぽいな。
どうなるのだろうか。
それにしても、山岳はラノベ主人公みたいだな。{/netabare}

14話の感想 ★★★☆ 3.5
真波くんと再開
{netabare}
真波くん、本当に主人公してるな。
坂を楽しいと思うあたりとか、幼馴染の委員長がいる当たりとか。
顔もかっこいいしね。
しかし、小野田は結構凄いんだな。
見た目じゃそう見えないけど。{/netabare}

15話の感想 ★★★☆ 3.5
先輩の策略
{netabare}
先輩、感じ悪!?
確か1000キロを走りきったら、インハイの権利が与えられるんだよな?
なぜ、蹴落とさなければならないんだ??
実は順位も気持ちだけでなく、リアルにも影響するのか??{/netabare}

16話の感想 ★★★★ 4.0
先輩を抜けるか
{netabare}
先輩も苦労したんだな。
しかし、こんな先輩が実際いたら嫌だな。
小野田は成長率がやばいな。
伸び代があるのは羨ましい限りだよ。
Cパートでは、ついに今泉がオタクの片鱗を出したな。{/netabare}

17話の感想 ★★★★☆ 4.5
インハイをかけて
{netabare}
この順位でインハイの切符が決まるんか!
私的には2年に行ってほしいな。
3年の先輩といける最後なんだから。
もしくは、全員で行ってほしい。{/netabare}

18話の感想 ★★★★★ 5.0
完走なるか
{netabare}
前半の先輩たちとの接戦には感動した。
凄く泣けた。
一緒に行きたいと思われる3年の人望もすごいよな。
肉離れとは運が無かったが来年こそは頑張って欲しい。
小野田もシューズとペダルを交換したおかげでギリギリ走破できた。{/netabare}

19話の感想 ★★★☆ 3.5
ユニフォームの重圧
{netabare}
2年を退け手に入れたユニフォーム。
そりゃ責任を感じるだろうな。
しかも、初心者だからな。
それにしても、主将はいい人だな。
スポーツマンって感じでかっこいい。{/netabare}

20話の感想 ★★★☆ 3.5
真波はインハイに出られるか!?
{netabare}
翼が生えるなんて…
流石、真波!
主人公だわ〜
しかし、インハイって変わってるんだな〜
目の前のことを全力で取り組むだけでは勝てないとは…{/netabare}

21話の感想 ★★★★ 4.0
去年のインハイ
{netabare}
箱根学園、セコいな〜
100%の悪意ではないけど、結果としてとんでもないことをしたな。
金城さんができた人じゃなかったら、ボコボコの重症になってもおかしくなかった。
今年こそは優勝して欲しいな。{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
インハイ開幕
{netabare}
人生初試合がインハイとは、小野田は恵まれているな。
しかし、その分緊張や不安も倍だと思うが。
ついに、始まったな。
このインハイがこの作品の要だなからな。
さて、何話インハイにつぎ込むのか。{/netabare}

23話の感想 ★★★★ 4.0
スプリンター
{netabare}
直線距離を爆走か。
スプリンター、かっこいいなー。
花形なだけあるよ。
箱学のスプリンター、ムキムキでキモッ!!
しかも、掛け声アブだし。
アップを変形させたのかな?{/netabare}

24話の感想 ★★★☆ 3.5
泉田の筋肉
{netabare}
凄いストイックだな。
1つの試合のために全てを捨てる。
普通は無理だよな。
しかも、筋トレをし続けるなんて。
筋トレって本当にしんどいからなー。
それに対して、総北の必殺技そんなにかっこよくないな…{/netabare}

25話の感想 ★★★★ 4.0
残り1km
{netabare}
1kmを走るのに1話を使うか…
面白かったからいいけど。
しかし、まさか2人とも体格のせいで負けまくっていたのか。
それを乗り越え、強みに変えた。
さすがだな!{/netabare}

26話の感想 ★★★★ 4.0
この先、山
{netabare}
小野田ァァ!!!!
やってくれたな!!
せっかく託してくれたのに、それを落車とは…
巻き込まれたなら仕方がないが、これだと誰が仲間を引いていくんだ…
しかし、最下位!
小野田の得意分野だ。{/netabare}

27話の感想 ★★★★ 4.0
山神との勝負は…
{netabare}
山神さん、可哀想だな。
しかし、誰よりも悔しいのは巻ちゃんだよな。
よくあそこで踏みとどまれたな。
自分よりもチームを、その精神に敬意を払うよ。{/netabare}

28話の感想 ★★★★ 4.0
100人抜き
{netabare}
よくあの気色の悪い御堂筋くんを抜いたな。
走り方ふざけ過ぎやろ。
巻島さんからあんなにも期待されていたとは、小野田は気づかないだろうな。
小野田のおかげで巻島先輩がバトルできることを知らないだろうな。{/netabare}

29話の感想 ★★★★☆ 4.5
山頂を取るのは
{netabare}
熱い戦いだった。
巻島先輩もいい所まで行ったんだが、追い上げで体力の消耗が激しかったか。
しかし、山神との最高のバトルだった。
本当に小野田はよくやったよ。
もし、このバトルが出来なかったら2人とも後悔してただろうからな。{/netabare}

30話の感想 ★★★★ 4.0
荒巻 vs 今泉
{netabare}
荒巻、グレてたのを救われたんだな。
だから、尊敬してる、と。
やはり主将ってのはすごいな。
どの主将もこんなに凄いもんなのか?
高校時代、どの主将もこんなに立派やった記憶ないぞ?{/netabare}

31話の感想 ★★★★ 4.0
1日目の勝者
{netabare}
3者同着とかありえるか??
センサー部分がコンマ以下も合わないと行けないんだぞ。
でも、御堂筋に負けなくて良かった。
負けるならまだ箱学なら許せる。
田所さん、どうしちゃったんだ。
別に怪我とかはしてないとおもうけど…{/netabare}

32話の感想 ★★★★ 4.0
2日目にむけて
{netabare}
おいおい今泉まで不調とは笑えないぞ。
ただでさえ田所さんがピンチってときに、戦意喪失はないよ。
しかし、小野田、鳴子、金城さんの3人はやる気満々だな。
鳴子、本当に良い奴だよ。
2日目は田所さんが来てないぞ!
どーしたんだ!!{/netabare}

33話の感想 ★★★★★ 5.0
田所さんを切り捨てる?
{netabare}
今回は最高に面白かった。
急に歌い出すとか訳が分からんわ!
しかし、ヒメヒメってw
意外すぎるよ。
この作品って、ヒメをリスペクトしすぎでしょ。
しかし、歌に意識が行ったおかげで田所さんも徐々に走れるようになったな。{/netabare}

34話の感想 ★★★★ 4.0
箱根最速の男
{netabare}
アブよりも強い男がいたのか。
なんかナルシストっぽかったけど、見た目よりもなかなか優しくそして強い男だった。
このスプリント勝負の勝ちが決まったな。{/netabare}

35話の感想 ★★★★ 4.0
弱点を克服できるか
{netabare}
新開くんが好きになった1話だった。
しかし、鬼になった瞬間舌を伸ばすのはどうかと思う。
絵面的に。
御堂筋くんは策略が失敗したが諦めないね。
1番プライドが高そう。{/netabare}

36話の感想 ★★★★ 4.0
スプリント勝負、決着
{netabare}
御堂筋くんは何を背負ってるんだろうか。
意外と優しいもの背負ってそう。
小野田は見事役目を果たしたな。
1人で田所さんを運ぶのは体力を使っただろうに。
やはり主人公!!
やる時はやる男だ。
Cパートのアブがただただ痛いやつだった。
筋肉と会話して、ご褒美がアブって何?w{/netabare}

37話の感想 ★★★★ 4.0
箱根、分裂?
{netabare}
お荷物言っといて、箱根にお荷物はいないってどーゆことや。
激励のつもりなのか?
もしそうなら、どれだけ口下手なんだよ、福ちゃん。
京都伏見と箱根の1体1やな。
{/netabare}

38(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
総北の巻き返し
{netabare}
総北って根性のチームだよね。
別に上手い選手が多いわけでなく、ただガッツだけでのし上がるチームだ。
そういうチームの方が燃える!
インハイの残りがすごく楽しみだ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

81.7 13 漫画原作でライバルなアニメランキング13位
僕のヒーローアカデミア(第3期)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (436)
2659人が棚に入れました
超常能力“個性”を持つ人間が当たり前の世界。No.1ヒーローのオールマイトと出会った“無個性”の少年・緑谷出久、通称「デク」は、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、オールマイトから“個性”ワン・フォー・オールを受け継いだ。デクはヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し、クラスメイトたちと互いを高め合う切磋琢磨の毎日を過ごしていた。雄英高の生徒同士が激突するビッグイベント「雄英体育祭」、プロヒーローの下で技を磨く「職場体験」、“ヒーロー殺し”ステインとの死闘、期末テストでのオールマイトとの戦い、そして敵(ヴィラン)連合の死柄木弔との邂逅…。次々と課される試練に対して、デクはヒーローを目指して果敢に立ち向かっていく。一方、死柄木や、オールマイトの宿敵である巨悪オール・フォー・ワンも仲間を増やし、その悪意をふくらませるのだった。デクの、最高のヒーローになるための道と、敵(ヴィラン)たちとの戦いは、ますます加速していく!

声優・キャラクター
山下大輝、岡本信彦、佐倉綾音、石川界人、梶裕貴、悠木碧、井上麻里奈、増田俊樹、諏訪部順一、内山昂輝、三宅健太、大塚明夫
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

君が凄い人だから・・・勝ちたいんじゃないか!! 胸熱くする青春ヒーロー好きにはこれでしょ♪

あらすじはあにこれを参照ください。
放送時期:2018年4月~9月

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

◎物語 
39話~45話 夏の林間合宿編
46話~51話 神野区の悪夢編 

雄英高校に入学してから初めての夏休み
この一学期で心と体は鍛えられた
この林間合宿では”個性”を伸ばす○o。.

どんな困難にも立ち向かい 笑顔で人々を救う
そんな最高のヒーローになるために新たな一歩を踏み出した!

出発する前に謎のプール編あります○o。.。

〇音楽
OP曲は UVERworldが歌う”ODD FUTURE”
夏の季節に合う爽やかな曲です

ED曲はmiwaが歌う”アップデート”
気持ちが落ち着く ED曲にピッタリです。

〇キャラ
合宿は雄英1年ヒーロー科 A組とB組が参加
他にも講師に新たなヒーロー迎えたり生徒たちの家庭訪問あったりで
相変わらずキャラ豊富♪ 
推しのキャラを見つけて応援するのも楽しいです○o。.。

今回特に好きなキャラ

夏の林間合宿編・緑谷出久
神野区の悪夢編・オールマイト

両者 立場は違いますが
絶望の涙を感激の涙へ変える二人 最高!
ヒーローとしてのその姿に胸が熱くなること間違いなしです!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって{netabare}
雄英高校の警備がザルなのかヴィラン連合が凄いのか・・・
楽しいはずの林間合宿が開闢行動隊(ヴィラン)の登場で悪夢へ

光汰くんを守るデク君カッコいい!

この夏の林間合宿編では
ヒーローとして戦うことを選択した雄英ヒーロー科の面々
それが神野区の悪夢編では戦わずして”かっちゃん”を助ける

戦うだけがヒーローじゃない! ちゃんと成長してるの嬉しかった♪

そして オールマイトとオール・フォー・ワン
心が震えるような戦いでした 

どんな姿になっても平和の象徴として先生として
そしてワン・フォー・オールを受け継ぐものとして戦う姿は
涙無しには観ていられませんでした!

さらに死柄木弔が志村菜奈(7代目ワン・フォー・オール)の孫!
戦いの中でサラッと判明したは驚きでした

それにオールマイトから緑谷出久 
オール・フォー・ワンから死柄木弔へ受け継がれていく内容もあり
大満足!でもスゴイ情報量! 
色々な意味で頭が熱くなりかけました○o。.

最後は雨降って地固まる とても良かった♪。

( でも内通者なんているのかな? 誰だろう? 気になります! )
{/netabare}
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

◎物語
52話~63話 プロヒーロー仮免試験編
全国各地で行われる試験会場に集まったヒーローの卵たち

その中の国立多古場競技場に到着した
デク君たち総勢1540名 その中から一次合格は100名という
とても狭き門の中 仮免試験が始まる!

58話のみ特別編 ”愛で地球を救え” 犯人探しが楽しいです。

〇音楽
OP曲は Lenny code fictionが歌う”Make my story”
ED曲は 菅田将暉が歌う”ロングホープ・フィリア”

”ロングホープ・フィリア”映画版で流れてました
今回は曲調を変えたTVバージョン また違った感じで素敵です!

熱い歌詞を勝手に紹介します!

{netabare}
歩くほどに靴底が汚れてく そんな風に
僕らの魂も磨り減れば影ってしまうよ
そんな時に思い出して 君が諦められない理由を
救ったはずが救われたっけ 握ったつもりが握られた手

遍く旅路に光あれ 強さや弱さでは語れないぜ
立ち向かうその一歩ずつが 君の勇敢さの勝利だった
叫ぶ為に息を吸うように 高く飛ぶ為に助走があって
笑う為に僕らは泣いた それを敗北とは言わない
ロングホープ・フィリア

時を経ては変わってく 街並みも友達も
大抵は離れて分かる 寄る辺なさは瞭然たる感傷
ましてや自分 僕は僕を離れられぬやましさを背負って
だから友よ見届けてくれ 変わったのじゃなく変えたのだ

遍く挫折に光あれ 成功、失敗に意味はないぜ
最終話で笑った奴へ トロフィーとしてのハッピーエンド
願わなきゃ傷つかなかった 望まなきゃ失望もしなかった
それでも手を伸ばすからこその その傷跡を称え給え
ロングホープ・フィリア

諦めて疑って塞いで 期待外れって言われたっけ
でも失くしたことが武器になった それがどん底に咲いた花
遠き友よ 今ではもう蒼い星座 少なからず僕ら生きてる
荷物ならばそれで充分だ

遍く命に光あれ 生きる為に理由はいらないぜ
うなだれても踏み留まった そこをスタートラインと呼ぶんだ
今日の君が笑ったことで 敗北も無駄にはならなかった
故に咲くどん底の花 友よ、末永い希望を
ロングホープ・フィリア{/netabare}

〇キャラ
プロヒーロー仮免試験編では
士傑高校・傑物学園・聖愛学院など全国の色々な選手が登場します
この作品って登場人物多いけど 一人一人特徴があるから
見分けが付きやすいなって感じます○o。.。

特に好きなキャラ
・爆豪勝己 

普段強がってる彼が胸の内を明かす場面はグッときました!
今回はⅢ期通しての結果になります○o。.。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって{netabare}
雄英体育祭で全国に顔と個性がバレてるというハンデの中
競い合う雄英生たち こういう展開の中 
青山君が鍵になるなんて とっても意外 
蛙吹さんは寒くなると 冬眠に入るって・・・驚きました。

救助活動では
戦うか守るか 助けるか逃げるか
瞬時に色々な選択を迫られる現場でケンカしてる轟と夜嵐
だから出久の”なにをしてんだよ!!”
モワモワしたわたしの思いを代弁したデクくん 最高かよ!

プロヒーロー仮免試験後
このⅢ期の主役と勝手にわたしが思っている”爆豪勝己”

彼が心に抱え込んでいたものを爆発させる場面
良いライバル関係誕生の瞬間 ますます爆豪くん好きになりました。 
{/netabare} 

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

〇一言
洋画”アベンジャーズ”と学園青春ものをかきまぜた様な作品です

話数は多いですが 内容はストレートで分かり易く 
割と一気に観れちゃいますのでオススメです♪。

10月からⅣ期が始まりますので今から楽しみ!○o。.

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

1話の感想 ★★★ 3.0
2期の総集編
{netabare}
林間合宿前の水泳!
まぁ、今回は総集編がメインだけど。
こういう所、親切。
今期のOPとEDはUVERworldとmiwaか。
豪華だな〜{/netabare}

2話の感想 ★★★★ 4.0
合宿初日
{netabare}
初日からハードだったな。
楽しんでいられるのも今のうち、って言葉まさにその通りだった。
合宿はこれからだ。{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
こうたくん
{netabare}
能力社会が嫌いか…
親が死んじゃってたらそうなるよな。
生きていたら憧れだったのに…
ヴィランが襲撃してきた。
見つからないように少数精鋭にしたのが仇となったな。{/netabare}

4話の感想 ★★★★★ 5.0
僕のヒーロー
{netabare}
ヤバい、緑谷かっけぇえ!!
自分も怖いのに泣きながらも戦うとか…
あの声に表情、必死さがビンビン伝わった!!
これで憧れないやつは男じゃないよ!!
泣けた…
超いい話だった。{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
鉄哲の底力
{netabare}
Bクラスが初めて活躍したな。
あの手の女の子見た目アレだが、強いな。
これで10人中2人は戦闘不能で2人はプロが見ている。
障子くん、片手無かったけど再生するのか?{/netabare}

6話の感想 ★★★★☆ 4.5
かっちゃんを助けに
{netabare}
かっちゃんを助けることが出来たと思ったらまた攫われた!
そして、捕まえたと思ったら敵のど真ん中!
なんて、不運なんだ。
常闇の能力って強いな〜
弱点がでかい代わりに自分の陣地では無双だな。
あのイカレ女は血を集めてた。
もしかして、その血でノームを作る気なのか!?
なんか色々とやばそう。{/netabare}

7話の感想 ★★★★☆ 4.5
あと少し
{netabare}
爆豪を助けることが出来なかった。
あと少しだったのに。
爆豪は最後まで助けてとは言わなかったな。
轟くんもいい人になったな。
あんなクラス思いだったか?
果たして、緑谷はどんな判断をするのか…{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
救出に行くのか?
{netabare}
緑谷の怪我そろそろヤバそうだな。
動かなくなるとか…
でも、無茶は辞めれそうにないよな。
相手が強いんだから。
ヒーローっては1回の失敗で非難される。
決して、非難されるような行いはしてないのに。{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
爆豪、救出
{netabare}
緑谷たちが救出するかと思いきや、オールマイトたちがきっちり制圧してしまった!
なんか呆気ないぞ!!
まぁ、オールフォーワン出てくるよね〜{/netabare}

10話の感想 ★★★★☆ 4.5
オールフォーワン
{netabare}
やっぱり出てきたオールフォーワン。
そして、めちゃくちゃ強い!!
緑谷の作戦で見事、爆豪は救出できたがオールフォーワンを倒しきれなかった。
オールマイトは時間切れ…ヤバくない?{/netabare}

11話の感想 ★★★★★ 5.0
No.1ヒーローの最期
{netabare}
かっこよすぎだろ、オールマイト!
限界を本当に超えて勝ってしまうなんて…
絶対に負けると思ってたよ…
意地を貫き通したかっこいい最期だった。{/netabare}

12話の感想 ★★★★☆ 4.5
師の想いと母の愛
{netabare}
オールマイトは本当に戦えなくなってしまったんだな。
もし雄英が襲われた時、絶対的なヒーローはもういない。
教師一人一人が死にものぐるいで守らなくては。
緑谷の母は臆病で怖がりだけど、凄く優しい息子想いのお母さんだ。
こんなに素晴らしい親だから子も純粋で真っ直ぐに育ったんだろうな。{/netabare}

13話の感想 ★★★☆ 3.5
寮生活、スタート
{netabare}
寮生活が始まった。
んで、今回はほのぼのとした回だった。
前までシリアスが続いたからその反動かな。
梅雨ちゃん、厳しく言ったことで抱え込んでしまってたんだな。
みんな、不安だよな。
みんなのため自分のために、早く強くなれ!{/netabare}

14話の感想 ★★★★ 4.0
必殺技
{netabare}
腕がダメなら脚で。
シンプルだがいいと思う。
コスチュームも少し変わって、これから始まるって感じがするよ!
爆豪はやはりセンスがいいな〜
いろんな技を思いつく。{/netabare}

15話の感想 ★★★★ 4.0
第一次試験、スタート
{netabare}
みんなパワーアップしてんだな〜
コスチュームもかっこよくなってるじゃん!
そして、始まった試験!
5割と言われていたのが、一次試験から1割とは差がすごいな。
雄英からは何人残るかな。{/netabare}

16話の感想 ★★★★ 4.0
狙われる雄英
{netabare}
バラバラにさせてしまったが、何とか緑屋とお茶子、瀬呂くんが合流できた。
士傑高校はどいつも曲者ぞろいだ。
あの痴女が全裸になった時、白色の泥みたいなのが着いていたのかな?
あれのせいで全裸に見えなかった。
そこをどちらかに一致させて欲しかった。{/netabare}

22話の感想 ★★★★ 4.0
仮免、結果発表
{netabare}
仮免を見事取得!
良かったな、デク!
そして、ヒーロー名がデクになってた。
本当にそれで良かったのか…
かっちゃんはデクの能力について分かったみたいだな。
オールマイトは隠し通したがデクには無理だったか…
この心の緩みが後々響かないといいが…{/netabare}

特別編 ★★★ 3.0
愛は世界を救う
{netabare}
映画の繋ぎの話。
番外編って感じで特に面白くはなかった。
普通だった。
映画の方はクソ面白かったな!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

3期は精神的に成長していく姿が多く見られた

プール回からの林間合宿!
{netabare}
かっちゃんのボール投げの時の掛け声が
「しねー!」から「くたばれー!」に変わってて
そこも変化していくんだと面白かったですw
{/netabare}

林間合宿での肝試し中に↓
{netabare}
合宿の疲れを残したまま2人1組での肝試し中に
荼毘率いるヴィラン達が生徒達を狙って襲いかかる。
ヒーロー嫌いの洸太くんを守るため最強の敵と
1人戦った出久くんは勝利するもボロボロに。
自分を命懸けで助けてくれる出久くんを目の当たりにし
洸太くんのヒーローに対する考えが変化していった。

出久くんから報告を受けた相澤先生は
ライセンスのない生徒達にヴィランへの攻撃を許可し、
B組の鉄哲徹鐵はガスを操る敵を何とか倒した。

森の中を駆け回る出久くんを障子くんが抱える。
2人の通るべき目の前の道には常闇くん、
暗闇によりダークシャドウが制御不能となっていたが
かっちゃんと轟くんの所で光を当ててもらい元に戻る。
だけどヴィランの狙いであったかっちゃんは
相手の個性によって捕まり連れ去られてしまう。

連れ去られた先でかっちゃんがまた名言作ってたな、
「寝言は寝て死ね」ってwww なんそれwww
あとかっちゃんのオールマイト愛が一途すぎる!
{/netabare}

ヴィランのアジトへ乗り込む↓
{netabare}
拐われたかっちゃんを救出するために
ルールを破りノームの場所へ向かった出久くん達、
それより先に乗り込んだオールマイト達。
かっちゃんを救助することには成功したけど
オールマイトはオールフォーワンとの死闘の結果
ワンフォーオールの火は消え事実上の引退となった。
49話は涙が止まりませんでした( ᵕ ᵕ̩̩ )
{/netabare}

プロヒーロー仮免試験↓#53〜
{netabare}
試験前に必殺技を編出す訓練を全員が行う中、
林間合宿での戦いで腕に爆弾を抱えた出久くんは
足を基本にした戦いのスタイルに変更した。

1次試験はボール当てで先着100名、
参加者1割以下しか通過できない内容。
雄英高校だけは体育祭のテレビ中継で個性がバレていて
毎年最初に行われる雄英潰しの壁を超えていく。

1次試験を通過した出久くんに
「そんな力があれば当然だ。」
とかっちゃんが言うシーンは、
出久くんを認めたから言ってくれたのか
個性の事を察して言ってるのかハラハラします!

青山くんが途中から仲間を思いやる行動に出たのは
なかなか思わせられるところがありますね。

なにより全員通過おめでとう‪(*ˊᵕˋ* )
相澤先生の生徒たちに抱く感情の変化があって良いな〜

2次試験は救助演習!
ヒーローにもプロがいるように、
救助されるプロがいる設定が面白い‪ところ( ॑꒳ ॑ )
審査は救助される側が直接行う。
しかしただ救助するだけとはいかず
途中からヴィランのテロが発生というシナリオ追加で
ヴィラン役を率いるのはNO.10ヒーロー!!

試験を終え1-Aは轟くんとかっちゃん以外が仮免合格。
寮に戻ったその晩かっちゃんに呼び出された出久くん、
オールマイトと出久くんの仲について考え続けていた
かっちゃんに出久くんの個性の正体を暴かれる。
オールマイトに憧れヒーローを目指したかっちゃんは
出久くんと戦いを望み出久くんもそれに応えた。

初めて本音でぶつかりあった2人の喧嘩は
最後にオールマイトが止め個性についての秘密を話し、
オールマイトと出久くんの2人の秘密は
かっちゃんを含めた3人の秘密へと変わった。
出久くんとかっちゃんの関係も
お互いに高め合えるライバルへと変化する!(#61)
※出久くんとかっちゃんは謹慎処分w
{/netabare}

後期課程の始まり↓#62~
{netabare}
オールマイトが引退となった今、
ストッパーの外れた悪人たちは増え続け
死柄木たちヴィランも裏で動き続けている。

雄英高校ではインターンの話があり、
ここで初めて通形ミリオ達ビッグスリーが登場する!
3期はミリオくんが1-Aのみんなに実践形式で戦い
インターンについて教えて終わる。
ミリオくんがビリから努力でトップになったこと、
個性が強いわけではなく使い方次第で強くなれることを
知った出久くんは何か大きなヒントを得た様子だった。
{/netabare}

1期の時からナレーションとして
出来事の解説をしている出久くんの声は
いつの頃の出久くんが話してるのか気になる。
「この時の僕達は〜」などの言い方をしているから
未来の出久くんなのは確かなんだろうけど、、
卒業したあと?大人になった出久くん?プロヒーロー?
とても気になります(゚^ ゚ )

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

69.5 14 漫画原作でライバルなアニメランキング14位
競女!!!!!!!!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (433)
1940人が棚に入れました
水着姿の美少女たちによるエキサイティングな水上の闘い「競女」!
ルールはシンプル。「ランド」と呼ばれる水上に浮かぶステージの上で、尻や胸を駆使して戦い、最後まで立っていた選手が勝者だ。
鍛え上げた肉体から繰り出される、胸と尻の超絶技! 熱き魂がこもった、荒ぶる尻、激しい胸のぶつかり合いに人々は魅了され、その勝者は富と名声が思いのまま!
そんな競女のトップ選手を目指し、選ばれた美少女アスリートたちが集う、瀬戸内競女養成学校。神無のぞみをはじめとした生徒たちは、みんな各自の得意分野を活かしつつ、自らの尻と胸を磨いてゆく。
競女に青春を捧げる熱き乙女たちの、汗と友情の物語がいま始まる!

声優・キャラクター
Lynn、M・A・O、本渡楓、大西沙織、前田玲奈、山村響、高橋李依
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

尻圧(けつあつ)の高い熱尻(ねっけつ)アニメ!!!!!!!!

キャッキャウフフというナンパな要素はなく「女子で水着」ということでエロ目線で見てたのに以外とバカバカしくも真面目に取り組んでる競技に目が離せなくなりました。

競馬・競輪・競艇といった公営ギャンブルに新たに70年代盛況だったアイドル水泳大会のような競技が誕生。その名は「競女」!ゆえに競技は「レース」と呼ばれてるみたいですね。
水上に浮かぶ「ランド」といわれる小さなフロートに数人の女子が手足を使わず尻相撲で相手を押し出して落水させて最後まで残った者が勝利するというもの。

そんな競女の魅力に惹かれ、賞金女王を目指し一攫千金を狙おうと瀬戸内競女養成学校に入門してきた(大阪系?)関西出身の「神無のぞみ」(何やら意味ありげな名前。神は無くとも望みを持てということか?)
高校時分は新体操をやっていただけにバランス感覚は優れ、関西人らしく人懐っこい少女でムードメーカー的な存在かな。
同期に入った「宮田さやか」は柔道の実力者。その道への周りの期待が大きかったものの本人は「のぞみ」と同じく競女に憧れて入門。プライドが高く優れた運動能力や柔道の反射速度を応用したスピード戦が得意。根が真面目なので「のぞみ」へのツッコミ役もしばしば。しかし貧乳。
ルームメイトの「青葉風音」と「豊口のん」。
「青葉風音」は無口で超人見知り。皆の会話や相談の輪に入りたがらないのだけど、その訳は{netabare}口下手で感情的になると地元方言の広島弁が出てしまう為(じゃけん、それが知られるのが恥ずかしいんじゃ)。{/netabare}しかし右手をかざしてオーダー・・・じゃなくて空間把握能力が優れ、相手の動きの先読みが得意。
人見知りの訳を皆に知られてからスポーツ実況を流暢に解説する分析能力も高そうですね。
「豊口のん」は鹿児島出身。こちらも感情が高まると一般的に解りずらい方言が出ますが気にしてないようです。本人に自覚はありませんが天然で超ドジっ子です。

数々の試練や強敵のエリート先輩達と対戦しプロの競女選手を目指す彼女たちの活躍に期待してます。

作画は熱尻・・・じゃなく熱血モノらしくフェイスアップになると「線」が太くなって雰囲気イイですね。レースの緊迫した接戦シーンのBGMも盛り上がる感じにしてるのでけっこう目が離せません。状況解説の「文字」も立体にして背景の一部になってる演出も面白いと思います。
ローンアグルカットもウイッチーズ並に多いのは嬉しいところ。(静止画で見てスジを見つけると、なお嬉しい)

【スゴイ!カッコイイぞ!!異名が付くほどの必尻技&特技】
第1話「瀬戸内競女養成学校!!!!」{netabare}
・入学試験の模擬レース
【尻(しり)キャノン砲】走っった勢いで加速をつけ、その勢いでヒップアタック。(神無のぞみ)
【尻(しり)ギロチン】空中高く舞い上がり相手の頭部めがけて大股開きで落下。まともに当たれば失神もの(たぶん)。けっこう仮面の「おっぴろげアタック」に近いかも。(河合花火)
【BTB(バストトゥバスト)アタック】自分の胸を相手の胸に押し当てた状態をキープし動きを封じる。あわよくばそのままランド外へ押し出すこととも。応用で乳はさみも可能。(神無のぞみ){/netabare}

第2話「団結のヒップトス!!!!」{netabare}
・基礎体力をつけるためのトレーニングの日々
【尻(しり)ガトリング】ペガサス流星拳のお尻版(宮田さやか){/netabare}

第3話「真空烈尻(しんくうれっけつ)!!!!」{netabare}
・教員相手の模擬戦とさやかの最速トレーニング&のぞみのUTM(氏部・特別・水着)着用による日常生活。(筋肉操作のため)
【真空烈尻(未完成)】無数の回転で加速に勢いをつけ重い一撃のヒップアタックを仕掛けるつもりが偶然腰をひねったときに放った一撃はカマイタチを起こした。しかし慣れない動きをしたせいで激しく腰周りを痛めることに。(神無のぞみ){/netabare}

第4話「最速尻定戦(さいそくけつていせん)!!!!」{netabare}
・クラス替えレース 六堂鈴の最速自慢にあてられて宮田さやかが挑む!
【疾風 三刀撃(しっぷうさんとうげき)】バランスを崩した相手の懐に入り体制を立て直そうとするところへ素早く三連撃のヒップアタック(宮田さやか)
【尻ガトリング・応酬】笑っちゃダメだけど、いや~~~イイ音しますね~~。(宮田さやか・六堂鈴)
【K-acceleration(クイこませアクセラレーション)】水着をクイこませることにより臀部にかかる水着の負荷を無くし通常の数倍の速さで加速した動きができる。しかしその負担も大きく、30秒ほどしかもたない。(宮田さやか)
【金剛尻(こんごうけつ)】鍛えられた臀部に力を込めることで、どんな攻撃も受け付けない鋼鉄の盾になる。(吉田敦子)
【一槍剛尻(いっそうごうけつ)】金剛尻の状態のまま相手にヒップアタック。それはまさに鋼鉄の槍の如し。(吉田敦子)
【軟尻体質(なんけつたいしつ)】攻撃による衝撃を吸収してしまう柔らかなお尻。運がよければ攻撃をそのまま弾き飛ばして返すことも可能(豊口のん) ダイバーダウンか!
【知りつくす右手(スキャニングハンド)】上記の通り右手で読み取る空間認識。空気の流れで相手の動きやクセまでも読み取り、先回りして攻撃することが可能(青葉風音)
【乳催眠】巨乳を揺らし続け相手を催眠状態に陥らせ、動けなくさせる技。当然、動けない相手は簡単に押し出され落水。バカバカしい技とも思えますが対戦競技において異常に高まった集中力の状態でトリッキーな動きに目が追っていく時に使える技のようですね。(日下生美桜){/netabare}

第5話「自動迎撃(フルオート)ケルベロス!!!!」{netabare}
・UTMの成果が試される神無のぞみ。ミストで滑りやすいランドでエリート先輩、藤崎琴音にかてるのか?
【ケルベロス】地獄の番犬でなく猟犬という意味合い。常に相手に背を向け、人より敏感な下半身でランド上の動きを察知。自身とお尻を別意識とし、攻撃時は猟犬の如くオーラを放ちながらどこに逃げようと「尻」が追い詰めてヒップアタック。ちなみにお尻の愛称は「ケルちゃん」。(藤崎琴音)
【バイブリングヒップ】敏感すぎる下半身の相手に対し、尻同士でお互いの動きを押さえた時に小刻みに臀部を振動させることで相手をチョットHな気持ちにさせて脱力させる技。濡れてるのは水しぶきだよね?感じてるからじゃないよね?(神無のぞみ)
【昇龍胸(しょうりゅうパイ)】ストⅡでお馴染み「昇龍拳」のオッパイ版。巨乳だったら「竜巻旋風胸(たつまきせんぷうパイ)」や「波動胸(はどうパイ)」なんか出来そう。
【真空烈尻VS全力ケルベロス】追い詰められたのぞみは、氏部教員から禁止されていた真空烈尻を使うことに。琴音もランド上で回転を加え、全力のケルベロスを放つ。勝者はかろうじてのぞみに軍配が上がった。{/netabare}

第6話「魅惑の京都合宿!!!!」{netabare}
・エリートクラスに昇格したのぞみ達。他のエリートクラス練習生と共に強化合宿へ。やってきたのは京都・嵯峨野の嵐山(たぶん)。待ち受けていたのは現役選手による指導だった。練習場所は桂川?
【対地尻ミサイル】尻キャノン砲のように助走や回転などの加速で勢いをつけず、素の状態からから飛び蹴りのように打ち出すヒップアタック。さらに連撃をこなすとは、さすが現役選手。(白雪京子)
【尻ミサイル五ノ型・カンチョーMISSILE!!】幾つかのバリエーションがあるような尻ミサイル。カンチョーMISSILEは文字通り相手の尻の間にこちらの臀部を突き刺すように打ち出すピンポイント技。これでのぞみは10mほど吹き飛ばされた。(白雪京子){/netabare}

第7話「カブの導く先!!!!」{netabare}
・UTMと真空烈尻により大技に慣れた体になったのぞみは白雪選手から特別特訓を受けることに。
【瞬尻(しゅんけつ)特訓】「瞬発力」ならぬ「瞬尻」。劇中の説明によると、
手ごろな普通のバッグは手軽に振り回せる:通常のヒップアタック(基本的な攻撃)
大きなバッグに大量の荷物は振り回しづらい:真空烈尻(威力は大きいが動きが読まれやすく散漫)
今までパワーバトルで何とかやってきたのぞみにとって今度はデリケートな力加減が必要な特訓が待っていた。それは尻筋(尻力)によるカブ抜き。
京都出身の白雪選手は知り合いの地元農家の協力により、カブの茎と自身の腰にロープを結んで引き抜く特訓をのぞみに指導。しかし力任せで引くばかりで茎切れやチュウボレ(一部地域の表現。土中の野菜を掘り出す時に途中で割れたり折れたりすること)のカブの山が出来てしまうことに。
果たしてのぞみは、うまくカブを引き抜くことができるのか?
(ちなみに京漬物で有名な「千枚漬け」。カブをスライス状にした漬物ですが、使われているのは合宿している右京区ではなく左京区の聖護院カブらしいです。){/netabare}

第8話「波乱必至の東西戦!!!!」{netabare}
・合宿の仕上げは模擬レース。日下生の寵愛をうけるのぞみに対し嫉妬の炎を燃やす「月下うさぎ」。うさぎVSのぞみの勝敗は?
【回転敵兎尻打(スピニングラビットヒップ)】軽量ボディの特性を生かしランドを軽快に飛び跳ね、さらに自信を回転することでトリッキーな尻打をうちだす。(月下うさぎ)
【瞬尻(完成形)】特訓の成果により少ないモーションで鋭いヒップアタックを連続して打てるようになった。(神無のぞみ)
【重力落下尻(メテオヒップ)】瞬尻攻撃によりランドの縁まで追い詰められたうさぎ。隙をついてのぞみの尻下側から逃れようとするも振り上がったのぞみの尻はそのままウサギのボディめがけて急速落下!(神無のぞみ)
・東西戦の為、アウェイの駿河競女養成学校に乗りこんだ瀬戸内競女養成学校の面々。初っ端から波乱の含みの展開に・・・
【謎の(尻)発頸】記者インタビューに応える駿河競女養成学校教官・坂城綾子。瀬戸内側を卑下する暴言に詰め寄ろうとするのぞみの前に立ち塞がった駿河側「坂城真夜」。尻を軽く当てるだけで吹き飛んだのぞみ。その気功技の実力やいかに?(坂城真夜)
【尻巻砂塵(けつまきさじん)】もはやランド上で使う技とは関係なし。尻スイングで巻きあげる砂嵐。{/netabare}

第9話「ジャングルジムの覇者!!!!」{netabare}
・東西戦開幕。ランドの形状は巨大ジャングルジム。駿河側「七瀬奈美」の挑発に乗ってしまうのか宮田さやか?技の応酬がスゴイぞ!
【ゴッドヒップインパクト】吉田敦子と同じくガチムチマッチョタイプの駿河側「花山咲」が繰り出す技。空中高く飛び上がりランドめがけてヒップダウンし足場全体を(揺らして)崩す。(花山咲)
【流星残輝尻(りゅうせいざんこうけつ)】駿河側「冬空星天・叶星」の双子による連携技。叶星が相手の動きを封じ星天が空中回転ヒップアタックをかける。技を受けた者は星空の露光写真を見たという。(冬空星天・叶星)
【瀬戸内式合体技・弾尻三連砲(だんけつさんれんほう)】体躯の大きな花山に対し宮田・藤崎・日下生による三人同時ヒップアタック。
【牙突尻(がとつけつ)】相手のヒップアタックにこちらもヒップアタックで返し、ガチで尻がぶつかる技。(藤崎琴音)
【高貴な食事作法(メルシーセテトレボン)】プレデターのメット越しに見るサーモグラフの如く相手の体の力の入れ加減を「視覚」で捉えることができる特異体質(共感覚?)の駿河側のカウンター「七瀬奈美」。ピンポイントで相手の弱い所を攻撃する技。(七瀬奈美)
【女王様のごほうび(クィーン・オブ・ヒップ)】カワイイ女の子大好き、セクハラ専門の日下生の尻技。冬空姉妹のお尻に尻ビンタ。うけた相手は痛いはずなのに快感に嬌声を上げてしまう事に。(日下生美桜)
【牙突乳(がとつにゅう】牙突尻の胸版。乳房のケルちゃん。(藤崎琴音)
【真ケルベロス】乳×1頭、尻×2頭で真のケルベロスによる攻撃。しかし満身創痍だった為に七瀬には効かず敗れることに。(藤崎琴音)
【K-accelerationフルパージ】水着のクイこませを極限まで引き上げ股間を破ることに。正に「前掛け」状態の水着になったさやか。しかし尻の負担が全く無くなった為、超神速のスピードを手に入れた。だが通常でも使用後の負担が大きいのに、これでは…(宮田さやか)
【愛ある尻振動】日下生のさらなるセクハラ尻技。相手の胸に尻ビンタ。かけられた相手はもう快感でヘロヘロに。(日下生美桜)
【野蛮な食事作法(バルバール・ジュスィ・プレンヌ)】「高貴な食事作法」の暴食版。しぶといさやかに七瀬がラッシュをかける。(七瀬奈美)
【乳首一本背負い】満身創痍の宮田さやか。自分で乳房を揉みしだいて乳首を勃〇させ、右側ブラを引き上げ起った乳首で相手の水着を引っかけ一本背負い。羞恥より勝負に賭ける彼女は美しい。(宮田さやか){/netabare}

第10話「東西戦第二レース!!!!」{netabare}
・ついにスタッフも息が切れたか?作画も画面構成もグレードダウン。それでも始まる第二レース。今度のランドは主翼と尾翼が繋がった2機の飛行艇!
【防御の尻舞(ガードワルツ)】バレエの様に片足を垂直に上げ、リズムよく回転する防御技。(糸枝舞)
【連撃の尻舞(バトルワルツ)】ガードワルツから繰り出す尻の連撃技。(糸枝舞)
【金剛尻・改(こんごうけつ・かい)】技を繰り出す前に九字結界の文言を唱えただけみたい。(吉田敦子)
【精霊尻(せいれいけつ)】中二病気味の黒霧綾瀬が呪文のような自己暗示により尻強度が金剛尻並に。(黒霧綾瀬)
【熱尻(ねっけつ)】相手の尻を合わせた時に素早く摩擦させることにより火を起こす。相手も熱いが自分も熱いのでは?ストⅡのフェイ・ロンみたい。(火口京)
【尻の財宝(ヒップ・オブ・バビロン)】瀬戸内チームの協力により風音のスキャニングハンドで40人分の尻技が使えることに。(青葉風音)
【反鏡尻(はんきょうけつ)】村田マリのコピー技。相手と同じ動きと尻撃を打ち出す。(青葉風音)
【凶蛇連尻(きょうじゃれんけつ)】スピードファイター六堂鈴のコピー技。蛇が一瞬で嚙みつくが如く素早い尻の連撃をを打ち出す。(青葉風音)
【ハンマー・ヒップ】河合花火のコピー技。尻を大きく振りかざして打ち出す重い一撃。(青葉風音)
【即射二連撃(デリンジャーヒップ)】日下生美桜のコピー技。一撃で相手に上下(または左右?)2発も当てる高等そうな技。(青葉風音)
【パイ・パイル・パイパー】「ひねり」が得意な鳳凰院。自身の両乳房をひねり、戻る衝撃波を相手にバストアタックで打ち込む。(鳳凰院早苗)
【1.6キロ乳ナパーム】上方から乳房を叩き落とす技。片方800g?(豊口のん)
【乳ダンク】日下生美桜のコピー技。バスケのダンクシュートの如く上方から乳房を押し込むバストアタック。(青葉風音)
【片(レフト)パイ・パイル・パイパー】のんの落水前にランドにかけた足が鳳凰院のバランスを崩し、右乳のスイッチが外れ左乳で風音と対決することに。(鳳凰院早苗)
勝敗は鳳凰院・風音、同時落水と思われたが鳳凰院の片パイ・パイル・パイパーの余韻が鳳凰院の落水を遅らせ駿河側に軍配が上がった。{/netabare}

第11話 「決戦の城!!!!」{netabare}
・「もう『尻』を描くのはイヤだぁぁぁ!」というスタッフの悲鳴がしそうなほど前回に続き画力ダウン!最終ランドは天守閣だ!のぞみと真夜の対尻(たいけつ)が始まる!
【進撃の巨尻(しんげきのきょじり)】駿河一の巨漢、横杉妙の打ち出すヒップアタックは・・・もう「アレ」ですな。「駆逐してやる!!!」(横杉妙)
【尻発頸(しりはっけい)】ゲームでもお馴染み、気功を尻に集中してノーモーションで相手を吹き飛ばす。(坂城真夜)
【乳発頸(ちちはっけい)】発頸は、お胸でも打ち出せることが可能。(坂城真夜)
【パイ・ザ・フラッシュ】大胸筋に薄っすら塗ったオイルを太陽光で反射させる目眩まし技。雨天じゃ無理だネ。(室町光)
【二人一水着(ヒップップトレイン)】森本緑のビキニパンツに室町光の両足を入れた密着合体形態。スンゴク動きにくそうだが二人分の尻&乳パワーの連撃は伊達じゃない。(森本緑・室町光)
【インビジブルバスト】乳を高速に揺らして見えなくする技。あんまり意味にような気が・・・(室町光)
【乳抜刀(ちちばっとう)】剣術の居合抜刀が得意な紗弥。「抜乳(ばつにゅう)」の掛け声と共にビキニブラの片パイを外し片生乳の瞬速な振り払いで相手を吹き飛ばす。(小刀紗弥)
【弐尻(にけつ)ブリッジ】瀬戸内式合体技。相手の正面、左右同時に仕掛けるヒップアタック(河合花火・六堂鈴)
のぞみの真空烈尻VS真夜の尻発頸。お互い意地とプライドの勝負はほぼ互角。しかし精神的に追い詰められた真夜に何やら「別人格」が現れだして・・・{/netabare}

第12話「熱戦終尻(しゅうけつ)!!!!」(最終話){netabare}
・負けてはいけないという強迫観念のストレスから現れた超・強気の別人格「坂城カヤ」。瀬戸内側三人掛かりでも苦戦する強敵。どうするのぞみ!
【真乳白刃取り(しんにゅうしらはどり)】小刀の乳抜刀を瞬時に自分の両乳房で挟み込みそのまま薙ぎ払った。(坂城カヤ)
【乳万力(ちちまんりき)】六堂鈴の尻ガトリングを両乳房で掴みこんで、そのまま力任せに締め付ける。苦悶の絶叫の鈴にチョット興奮!(坂城カヤ)
【ハートブレイク】ピンポイントで相手の心臓に打ち込む点欠のバストアタック。(河合花火)
【乳凶乱破(にゅうきょうらんぱ)】自分の左乳を手で激しく上下に揺らし、そこへ右乳を打ち込むことによって発生する超音波技。相手はバランス器官(血液・リンパ・三半規管)が揺らされて目眩を起こすことに。(坂城カヤ)
【乳魂(にゅうこん)】花火が満身創痍ののぞみ施術した乳秘孔(乳首の指圧=乳首圧)。するとスーパーサ〇ヤ人みたく超回復!花火さん、私もお願いします!(河合花火)
【双乳咆哮弾(そうにゅうほうこうだん)】相手に突進して打ち出す乳発頸。しかし超回復したのぞみには効かなかった。(坂城カヤ)
【スパイクバスト】のぞみのヒップアタックに対し「気」を乳首に集中してガードしたが、超回復したのぞみに吹き飛ばされた。(坂城カヤ)
【全身全力真空烈尻VS盾胸と矛胸(ヘブンアンドヘル)】ついに最後の全力でぶち当たるのぞみの「尻」と真夜の「胸」。一歩も譲らない競り合いだが真夜の胸がのぞみの尻をさばいた。しかし態勢を変えたのぞみは真空烈尻の回転エネルギーを胸に集中しお互い胸の競り合いに。
のぞみの左乳房が真夜の谷間を押しのけようとするも頑なにガード。「貫け!ウチの乳首!!」のぞみの気合が入った一撃がビキニブラを破り、衝撃波が真夜を吹き飛ばす。東西線はみごと西の瀬戸内が勝利した。
勝利したのぞみ。ビキニの左は破れたのに次のカットでは元に戻ってる?{/netabare}

[視聴終了]
よくこれだけの尻技&乳技が考えられたもんだ。プロになってからの活躍も見たかったけどOADでやるのかな?
ただ惜しむらくは東西戦以降ほとんどのパートが絵・動画・効果・カットアングル・背景が「下手糞なプロ」の方が手掛けたのが残念。
事情はあったのでしょうが、円盤になった時はリテイクしてくれてたらいいいな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

まじめでおばかなスポ根アニメ…視聴者に強烈なインパクトを残した作品

1話…これって面白そう
{netabare}競女、尻で戦う、それはつまり…水着アイドルお尻でドンをスポーツにしたもの。その発想はなかった。
フワッと1話を見たら…けっこうなスポ根かもしれませんね。狙いすぎかと思ったら、意外とキャラも描写もしっかりしている感じです。はまりそうな予感が{/netabare}

2話…基礎練習は大事
{netabare}で、尻八の字?競女スクワット?競女タイヤ転がし?…と思ったら普通の筋トレもあるし。座学もあるのね。尻学に胸学…。
ヒップトス、こちらの青葉ちゃんは大人しいのかと思ったら普通にしゃべるではないか。
そして真空烈尻ですと?なんだそりゃ?
もう、笑ってしまうくらいアホっぽい。でも癖になりそう。{/netabare}

3話…大リーグ養成…じゃない養成ギプス
{netabare}のぞみが発した強烈な技は真空跳び膝蹴り…じゃない、真空烈尻というらしい。超絶な技らしく、選手生命さえ奪いかねない危険な技でもある。のぞみは強くなりたい一心で(賞金女王に)覚悟を決め、元セイレーンの用意した養成ギプスをつける。
一方、さやかも強さを極めようと尻ガトリングを特訓。上位クラス生徒達の混じった対決に挑む。

お馬鹿な設定と展開を真面目にスポ根させているところがスゴい。本当に飽きないわ…{/netabare}

4話…食い込みさせるだけで覚醒
{netabare}りんりん対さやか、スピード対尻は白熱。尻ガトリング対決は互角、なのに追い詰められるさやか。りんりんの特殊能力は肺活量の凄さ。耐えてラスト30秒で放った「アクセラレーション」、さすがに決まった。
次にのんが登場。何と何と!!柔らかすぎる尻でゴツいエリートに勝利。風音は尻さわっただけで相手が何をするか分かる能力持ち。が、相手が悪すぎた、学園一だもの…。そしてのぞみが出てきて次週へ。

相変わらスゴい。技がスゴいし、なんてったって、胸催眠…。今回も笑わせていただきました。{/netabare}

5話…ケルベロスが追ってくるよ~
{netabare}のぞみと対するエリートは親も姉も競女選手というサラブレッドの琴音。この子、実は腐女子。対戦前なのにBLのCDを聞いて、雲の形だけで想像できちゃう本物。
いざ戦って見ると琴音は尻を向けたまま。なんと、尻がフルオートで追ってくる技名「ケルベロス」の持ち主。追い込まれるのぞみだが、そこは身体能力の良さで避けきる。本気を出した琴音にのぞみはついに真空烈尻を解き放つ。ケルベロスと真空烈尻のぶつかり合いはのぞみの勝ち。

一人だけ負けた青葉がガッカリしているなか、309号室全員がエリートクラスへ編成替え。そりゃそうだ、ゴッドハンドの持ち主がくすぶっていてはいけない。

しかしまぁ…ケルベロスときたか。フルオートで尻が接近するって恐ろしいわ。あと、BLのシーン、中の人が無駄に豪華な気がしたんだが…{/netabare}

6話…プロとの差は尻の皮10枚ほど違う
{netabare}309は全員がエリートクラスへ。待ち受けていたのは合宿。なんか修学旅行っぽくなったが、さやかが可愛い。309はみんな仲間だ、それがさやかにはとても新鮮で、嬉しい出来事だったようだ。
さて、合宿は厳しくなるとのこと。待っていたのは京都のプロ。プロから直接指導を受けることになる。のぞみは自らの力を試そうとA級プロの白雪京子に挑むが力の差は歴然で…という内容。

まともな王道スポ根内容だし、ギャグも無いんだが、何故か毎回2、3回は吹き出してしまいます。「尻カンチョー」って…ビール吹き出した。{/netabare}

7話…コツだよ、コツ
{netabare}合宿が始まり、それぞれのところで練習に励む教習生たち。のぞみは白雪の強さがどこから来ているのかを観察するが、それを体験してみてその凄さが改めて分かった。白雪ものぞみの可能性を感じていて、のぞみ専用の特別メニューを用意していた。それは…尻力で蕪を抜き取るというもの。苦戦するのぞみだが、最後にはコツを掴み抜き取ることに成功する。

裸になったり、描写がエロかったりするんですが、相変わらずエロさを感じません。もう展開とキャラの面白さでエロさが無くなるんですよね。改めてとんでもないアニメです。{/netabare}

8話…「認めんぞ!こんな世界!」
{netabare}さやかパパから名言出ました!分かります、認められません、こんなニヤニヤ&爆笑してしまうアニメは!(いい意味で)

合宿最終日に模擬レースが組まれ、のぞみの相手は何故かのぞみに恨みを表す月下うさぎ。小さいのを最大限に生かす戦術にのぞみは苦戦。しかし、カブ特訓を経たのぞみはワンランクも力がアップ。新たに身に付けた技を繰り出し勝利。にしても、ラビットなんとか、メテオなんとか、相変わらずネーミングセンスが昭和を感じます。

合宿から1か月後、東西戦が行われることに。西は東に完敗が続いているという、一時期の美浦と栗東の関係(分かる人は分かる)になっており、瀬戸内養成所を廃止せよと東の先生が言う始末。それに反応したのぞみが怒り言い返す。東西の生徒が一触即発に。東西対抗戦はメンツをかけた戦いへと進むことに。そして始まる…さやかのおっ○い丸出しの攻撃とともに!(なんじゃそりゃ!しかも「乳首が立ってる」って井口に言わすか‼)

もう…バカバカしいったりゃありゃしない(いい意味で)。そりゃさやかの父親が認めんぞと言いたくもなるよ(笑)。{/netabare}

9話…その発想はなかった!
{netabare}フリフラと動揺…同様、感じるアニメです(いろんな意味で)。考えるより、見て感じる、笑うもよし、感動するもよし(するのか?)。とにかくすげぇぇと言いたくなった9話でした。

美桜、藤崎、さやか(もう一人モブ)たちのチームが出陣。相手チームも曲者揃い。いつの間にかチームとして機能している瀬戸内(ほんと、いつのまにだよ)、それでも苦戦。藤崎のケルベロスは効かない。さやかもピンチ。そこでさやかはとうとう柔道技を繰り出す。手が使えないのに何をやらかすかと思ったら、「乳首一本背負い」な、なに~‼なんじゃそりゃ…爆笑と呆れ、驚愕。作った人、天才過ぎる…。
美桜は楽勝、さやかも残り、瀬戸内の勝利。そしてさやかパパも魅了され(パパまでこの世界に引き込まれたか)、さやかの行く先を認めて次回へ。

もうね、なにも言うまい。本当にすげぇよこのアニメ。番組終わったあと、話題のキーワードに軒並み競女の言葉並んでましたし。乳首一本背負いが5位に入っていたの見て吹き出しましたが…。{/netabare}

10話…なんでもアリじゃ
{netabare}第2戦、駿河は一人一人紹介なのに、瀬戸内は登場のアナウンスすらなし(さすがにひでぇ…)。風音、のん、金剛尻、ウサギちゃんのチームはバラバラ戦うが、個々の能力は駿河が圧倒。追い詰められる瀬戸内。しかし、これは事前に決めておいた作戦、バラバラにしておいてバランスを崩して相手を落とす。二人が落水。
それでも残った二人は強者で、金剛尻がやられ、ウサギは道連れで落水。残る一人に風音とのんが頑張るけど、なんと相手は「パイ·パイル·パイパー」なる技を繰り出す。風音はゴッドハンドがパワーアップ。瀬戸内選手、コーチの技をコピーしていた。のんが作ってくれた隙をついて、瀬戸内の総力をあげて挑む風音。同時着水かと思ったら、なんと、パイパーが効いていてわずかに風音が早く落水…

それにしても、毎度毎度凄い技が繰り出されて驚かされる。笑いを堪えるのも必死です。ただ、対抗戦になってから尻より胸にスゴワザが集まっている気がするんだが…{/netabare}

11話…最終決戦もとんでも技のオンパレード
{netabare}1勝1敗で迎えた最終戦。駿河にはクルーゼ面をつけたやつや巨人やいて大変…さらにナンバー2の坂城真夜がいた。一方、瀬戸内はのぞみ、鈴、花火、小刀の4人。真夜とのぞみは互いに意識して一騎打ち。望みの先制パンチ(尻)を簡単に受け止める真夜。何度打っても響かない真夜の謎をのぞみは尻に顔をうずめる真夜いわく「変態!」で理解してしまう(このアニメに変態という言葉が飛び出すとは思わなかった)。気功が関係しているらしい。これで真夜は周りから孤立していたところをコーチに見出されたらしい。
一方、花火と鈴は緑髪と変態仮面マジシャンもどきに苦戦。特に仮面は謎のフラッシュ技を繰り出し、追い込まれる。スピードスターの鈴でも追いつけない。そこを鈴が技の欠点を見抜いて追い込むが、なんと、合体技(二人羽織水着バージョン)で逆に追い込まれる。そこに助太刀したのがモブかと思っていた小刀沙弥。なんと、乳抜刀という強力な技を繰り出し、変態仮面を倒してしまう(最後に来てこんなキャラを登場させるとは)。鈴と花火も緑を飛ばして瀬戸内は優位に立つ。
のぞみと真夜の対決は続き、意地の張り合い。真空烈尻を何度も繰り出すが、未完成らしく倒せない。しかし、真夜が力を使い果たそうとなった瞬間、真夜からもう一人の人格が現れて…で最終回へ

真夜がナンバー2の意味はもう一人の人格がナンバー1なのだからだろう。たぶん、のぞみ以外はあっという間に吹っ飛ばされちゃうんだろうな。
しかしまぁ…真空烈尻が普通の技に見えるほど、頭が麻痺してしまっている。本当におかしいよこのアニメ(悪い意味ではない)。もう最終回か…残念な気がしてしょうがない。{/netabare}

12話(最終回)…私たちの戦いはこれからだ!
{netabare}マヤから出てきたのはもう一人の人格「カヤ」。やはり駿河のナンバー1だった。その強さはデタラメ。味方であるはずの巨人を一撃で追い払い、4対1になってもことごとく瀬戸内メンバーの技を跳ね返し、小刀が落とされ、ピンチに。花火はのぞみに後を託すため乳秘孔で乳魂(もうよく分からん)。覚醒するのぞみ。カヤの技を受けきり、跳ね返す。のぞみはマヤと戦いたいと言い放ち、マヤがそれに答えて再び登場。そして最後の激突。のぞみが繰り出す全身全力真空烈尻は天翔龍閃のごとく二段抜刀術…みたいな感じ。マヤを落水させ、瀬戸内勝利!
戦いの後はノーサイド。全力で戦った者たちにしか味わえないさわやかなもの。そして、養成学校を卒業。生徒たちは次のステージでエンド!

見事なほどのスポ根の終わり方。なにも嫌な感じを残さず、次の戦いが待っている!感を出すエンドでした。作画が大変なことになっているとのことでしたが、最後、水着が破れたり直っていたりが交互に繰り返されていたので、なるほどという感じです。円盤では修正すると思いますが。

終わっちゃった…まじめでおばかなこの作品が大好きでした。{/netabare}

放送コードを意識しているのかどうか分からないが、ぎりぎりなような、大丈夫なような。でも、ちっともエロくないのは内容が内容だったからだと思います。何があっても真剣に技出してしまうから、逆におかしくって。特に後半のめちゃくちゃな技のオンパレードには笑いが止まらなかったです。よくまぁこれだけのものを作ったと拍手送ります。

キャラデザインは自分の好みだったから、みんな可愛く、この秋一番だと感じました。真剣な場面のBGMもかっこよかったのですが、そこで繰り出される技で笑ってしまうという、なんか残念な感じもしますが、まじめに作っているんだからよしです。それにしても、アフレコとか、中の人たち、どんな感じだったんだろう。面白すぎて笑いが止まらなかったのではないかと。

1巻円盤の売り上げが爆死だったとの話。二期はないだろうな…というより、養成学校の戦いでこれだから、プロの話になったらもはや人類の戦いではなくなってしまうか{笑}

見た人を笑顔にする{?}インパクトのあるアニメでした。ただ、内容はいたって普通のスポ根もの。軽く笑えるものを見たいなと思う人にお勧めできます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

21世紀初頭…競馬、競輪、競艇、オートレースに加え新たな公営ギャンブルが誕生した…競女である。

この作品の原作は未読ですが、本渡楓さんが出演した直前特番を見て視聴を決めた作品です。
この特番…物語の中でルームメイトになるLynnさん、M・A・Oさん、本渡楓さん、大西沙織の4人が出演していて競女の魅力を分かりやすく紹介する…という番組だったのですが、思いのほか面白く本編の視聴が楽しみになりました。

でも放送局を知ってこの作品を視聴する門の狭さを実感しました。
地上波で放送したのはTOKYO MXのみであとはBS11とAT-Xとネット配信のみ…
私はAT-Xが視聴できるので問題ありませんが、視聴したくてもできない…こんな人が多い作品だったのではないでしょうか。

確かに分からなくはありません。
水中に浮かぶランドと呼ばれる台の上で、落とし合いをする訳ですから…
それもただの落とし合いではありません。ランドの上で使えるのは胸とお尻だけ…
言葉尻だけ見ると卑猥に感じるかもしれません…

でもこの競女をそんな色眼鏡で見るのは、ランドの上で戦うプレーヤーに対する侮辱でしかありません。
ランドの上での攻防がどれほどエネルギッシュなのか…
そこで技を競い合うために、どれだけ日頃から厳しいトレーニングを積み重ねているのか…
見たらこのスポーツの熱さを感じる事ができると思います。

競女の選手になるには、競女養成学校の入試試験をパスしなければなりません。
日本に競女養成学校はたったの2校だけ…その入試試験でエリートコースと一般コースに篩分けされ、トレーニングが行われることとなります。
プロになって賞金女王にでもなったら巨額のお金が動く事となります。
だから一攫千金を夢見て競女の選手を目指す人も決して少なくないようです。

この物語の主人公である神無のぞみも、元々は体操競技の選手でしたが、家が貧しかった事もあり競女の世界に踏み込む決意をして西の競女養成学校である瀬戸内競女養成学校の門を叩く事になり物語が動いていきます。

のぞみ達が一般クラスに入学した最初のランドでの試合…視聴する前は豪快なおしくらまんじゅうをイメージしていたのですが、始まってすぐそのあまりにトリッキーな動きに呆気にとられてしまいました。
繰り出される一つ一つの技に名前があって…人間技といえる範疇を明らかに凌駕しているんです。

繰り出される技が大技になればなるほど、見ているこっちのテンションも否応なしに上がってくるのです。
技の名前が多すぎてほとんど思えることはできませんでしたが、試合の熱さだけはしっかりと記憶に焼き付いています。

物語の展開のテンポも悪くありませんでした。
最初は一般クラスから…そこでエリートクラスとの格差を実感し、意欲を掻き立てる…
自分の弱点と向き合い、長所を伸ばすための努力を惜しまない…
「千里の道も一歩から」愚直に貫いた作品だと思います。

そして生徒を自然とそういう方向に仕向ける教師陣も優秀だったと思います。
だから東西戦で東側の学校の一言に瀬戸内の生徒がキレるのも当然…
これまで一度も瀬戸内が勝利したことのない東西戦…ゲキアツでした。
中にはホントにこれはスポーツの枠組みに入っていると認識しても良いのだろうか…という戦いが無かった訳ではありません。
でも序盤から競女の技は常軌を遥かに逸したモノばかり…結局は面白ければ良いのだと思います。

個人的に推していたのは、本渡さんが演じた青葉風音…何といっても技の恰好良さが堪りません。
東西戦の時…彼女に英雄王ギルガメッシュの勇姿を重ねたのは、きっと私だけでは無いと思います。
進化を続ける4人のルームメイトとゲキアツな展開が気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、AiRIさんの「DREAM×SCRAMBLE!」
エンディングテーマは、神無のぞみ&宮田さやか青葉風音&豊口のんの「Fantas/HIP Girlfriends!」(第1話 - 第12話)
聞くと気合の入るオープニングが好みです。
カラオケで挑戦もしてみましたが、歌って気持ち良い曲だったと思います。

1クール全12話の物語でした。熱血スポコン系の作品が嫌いじゃなければ楽しめる作品だと思います。
大切なのは先入観だけで物事を判断しない事…だと思います。
私はしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

77.9 15 漫画原作でライバルなアニメランキング15位
ハイキュー!! セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (794)
4812人が棚に入れました
すべては、“進化”する―!!「週刊少年ジャンプ」で絶賛連載中・コミックス累計1,600万部突破の次世代王道スポーツ漫画、『ハイキュー!!』。2014年4月~9月に放送されたTVアニメの好評を受け、2015年10月から、TVアニメ セカンドシーズンが待望の放送スタート!監督には『おおきく振りかぶって』でアクション作画監督を務めた満仲勧を迎え、キャラクターデザインには『デュラララ!!』、『魔法少女まどか☆マギカ』の岸田隆宏。そして制作は常に最高のアニメーションを送り出し続けるProduction I.Gと、ファーストシーズンから引き続き、ヒットメーカーによる最高のチーム体制!
日向・影山を演じるフレッシュな若手を、実力派キャストが力強くサポート!セカンドシーズンでは、新たなライバルを演じるキャストも続々と参戦します!
3度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”バレーボールに青春を燃やす少年たちの、チームメイトへの熱い思いと、ライバルとの死力を尽くす真剣勝負。本格バレーボール作品の魅力を、さらに“進化”したアニメーション表現でお届けします!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介、石井マーク、木村良平、逢坂良太、浪川大輔、吉野裕行、竹内良太
ネタバレ

moaimoai さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

雛鳥がかえる

追記
最初のコメントが長文で失礼…

画も素晴らしいし、内容もアツかった。登場人物それぞれの物語に1期ではなかった深みが出てきたことが高評価。

ただ、運動部経験者(サッカー部)として

また、烏野高校のように下剋上を目指しある程度まで経験したものとしては

まだまだまだまだ葛藤が物足りないのである…笑

こればっかりはリアル(自分の体験)と比べてしまってる限り超えられない壁になるのだろう…

元も子もないのだけど、2クールと尺が決まっているため展開が"予定調和"になってしまう…

視聴者の予想を超える驚きがあったかといえば、

青春の良いところ"だけ"
綺麗なところ"だけ"

切り取ってるように感じてしまった…

この点が時折女性ウケを狙ってるとも観れる節々の演出に影響が出ているかと。

個人的には男性ウケ(萌え・ロリ・微エロetc)とか女性ウケとか気にせず、シンプルに面白ればいいという考え。

今作については、綺麗なところだけではない、他人には見せたくないダサいところ・弱いところなど、もっともっと人間臭いリアルな部分が見たかった・感じたかった。笑

例えば相手を、たとえどんな手段を使っても、蹴落としてでも勝利を掴もうとする人物。その行動原理となる背景

実際、自分の経験でもチーム内のレギュラーとベンチ(もっといえば登録外)の選手とで問題が生じたことは幾度もある。

以前レギュラーだった先輩と、新しくレギュラーになった後輩が大会直前の紅白戦中に接触し、レギュラーの後輩が大怪我をしてしまった。結果、本番にはその先輩が出ることになったのだけれど
人によってはその先輩が「故意に怪我をさせた」と憤ったり…(真意は未だに不明)

あまり心地よい話ではない。のだけれど、そういった観る角度によっては「負の側面」にもなる人間臭さが現実にはたくさんある。

そこまで求めるのは果たしてエンタテインメントなのか?と別のテーマでクエッションマークが浮かびつつ、それでも私は「深さ」を求めてしまう…笑

長くなるのでここら辺で。笑

高評価には変わりないし3期に期待!!

-----------------------------元コメント 2015.11.25-----------------------------

一期のざっくり評価は「安定した面白さがある良作。ただ、、安心するけどドキドキしない」

と、まるで失恋フラグかの如き厳しい評価をした記憶があります(笑)

今期はその点ドキドキする展開に。笑
また、シリアス要素も入りスポ根一辺倒でなくなった分、メリハリ効果でギャグが映えてる点も高評価。
作画も流石(NOT駄洒落)攻殻機動隊を制作してるだけあって動きに強い。

{netabare}合宿の猫又監督の心境よろしく、雛鳥かえっちゃう予感。笑{/netabare}


--

以下、【ロングロングローングポエム】※閲覧注意←本当に長いから



偏見なんですが、自分が運動部出身ということもあり

どうもスポーツ系のジャンルは
・エンターテイメント(アニメ作品としての評価)の部分

・リアル(実体験からの乖離具合)の部分
とのジレンマが常にあります。笑

エンターテイメントに偏り過ぎると、もはやスポーツというよりギャグ・ファンタジー!?と勝手にスポーツ系の枠から外してしまう…笑 違う視点から見ればイケるでこれ的なやつですね

とはいえリアルの部分は、バランスが難しい。だって単純な基礎練習の反復シーンなんて絶対つまらんwww(せいぜい1エピソード・1カット程度の要素としてでお腹一杯)

それでもギャグ・ファンタジー系(主人公最強・格闘漫画ばりに必殺技の応酬etc)ではなく、真っ直ぐスポーツ・青春を描いていく作品にはリアルの部分は無くてはならない要素ですよね。

作者さん・制作さんのそうした強い思いにまず敬意を込めて、だからこそこちらもかなり厳しい見方をしてしまう(ただの単細胞)


そういうわけで、一期に関しては個々のエピソードはありましたが正直「スタートラインに立った段階」だなと(三年生には悪いが)

実体験として成り上りのように、強くなる過程でまず最初に「敵の強さを知る・自分達との差を知る」という基本にして非常に重要な【自分達の強さを肌で感じ・知る】段階を通過しなくてはいけない。

部内のエースだろうが、競合と同レベル・強豪の基準でみれば並なんてことはザラ。もっと言えば全国で自分達の地方のレベルがどの程度か

他人との比較を好む好まない関係なく分析、それも文字や映像ではなく実践(実戦)を通してすること。数字やデータもその上で生きてきます。

結果に拘らず楽しくやるなら別ですが、上を目指すのであればこうした経験から目標と課題を明確にしなければ強くなりません(PDCAですね。ってもしドラかよ←古)。

{netabare}前回の月島君の率直な疑問は、ものすごーーーく大切な問いです。笑 そしてその答えもものすごーーーく共感。笑

練習をどれだけやっても結果を出せる保証は得られないし、時として結果が運に左右される部分も確かにあります。それでも高みを目指し挑んでいかなければ成長はできない。{/netabare}

この辺りの葛藤は万人に支持されるかはともかくとして、個人的にグッとくる要素。笑


あと、これも偏見というか趣向の問題なんですが指導・成長に関して

チーム・選手が成長する為、目標は示す必要はあります。けれどもその過程(方法)は相手を信じて任せる。
選手一人一人の過程はバラバラでも結果としてチームで目標に到達する。その為に灯台を照らして全員が同じ方向を向いて進めるようにできるかが肝です。


前ラグビー日本代表監督のエディ・ジョーンズさんもインタビューで(以下抜粋)

〜練習方法などについては細かいところまで指示は出しません。ある程度の責任はもたせて任せるようにしています。けれども、ゲームの中で、選手にどのようなプレーをさせるのか、という点については、私と細かく共通認識を持つようにしています。ゴールは共有しておいて、手段は任せる。〜


また、サッカー女子日本代表(なでしこJAPAN)監督の佐々木則夫さんの指導に

「プロミスは不変、プロセスは可変」

目標達成のために不要ならば、男女の壁、あるいは上下関係の壁は破ってしまえばいいという考え方があるそうです。


色々な指導法があり、また選手も十人十色でこれはあくまで一つの方法に過ぎません。

けれども、個人的には「主役はあくまで選手」だと思っているのでこうした考え方は共感してしまいます。笑


戦術で選手をコントロールしてある程度の結果を出すチームは現実にもあります。

今作にはそうしたチームが今後出てこないかなと期待したり…笑 物語的にも反面教師というか成長のキッカケ美談(悪口じゃないよん)として王道だし


少し脱線しましたが、強豪の場合、明確な目標(全国出場が伝統・ノルマetc)があるので
そもそも入学してくる選手にゼロベースで方向性を示す必要がないことが多いです。

対して現在の烏野のように成り上りする場合、どこを向くかから考えなくてはいけない。これ非常に難しい…
なんせ、本気で全国行くなんて1人が思っても周りは内心「ベスト16いければ」と思いつつ流行り文句のごとく「全国!!」と口にすることが往々にあります。

ただ、外的要因(強豪の選手だから自分は全国を目指す)でなく、内的要因(誰に何を言われようと1番になりたい)で「全国」を本気でチームが目指し挑んでいく成長や変化は

本当にゾクゾクするほど興奮します…笑

勿論、強豪にも伝統(結果だけでなく、OBやチームを応援・金銭面も含めサポートしてくれる地域・関係者の方々etc多方面)、
期待・重圧(全国に行くまでは負けは許されない)と向き合う精神的強さなどなど

プライドをプレー・結果にぶつける熱さも興奮します


まだまだ語りたいことは沢山ありますが、いい加減やめます(笑)


たいそうなことを書きましたが、強くなるには地味で他人からみたら面白みのない日々の基礎的な練習の積み重ねしかないです。

このリアルな部分とエンターテイメントの部分をどう描いていくか、今後期待して楽しみたいと思います!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

かさい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これがI.Gクオリティか。

2期の2クール。
文句のつけようがない。
とにかく毎話のクオリティが高い。
バレーボールというスポーツをここまでしっかり描写できる制作会社は相当限られてくると思う。
何より、原作ファンの自分にとっては、ものすごく原作リスペクトを感じる作品になっている気がする。
売れ行きも好調で、3期も決定したので、またこのシリーズが見れると思うと高ぶる。

I.Gのスポーツアニメ。1期に続き監督は満仲さん。キャラデザは岸田さん。

【総合】
4.81/5

【物語】4.8
【構成】4.9
原作準拠なシナリオ。下手な改変などは一切無い。とにかく忠実。
原作の面白さを理解し、それを軸に構成している。
何より、人気の作品でなければ実現しない構成だとは思うが。

A、B構成、1話構成、2クール構成。構成面ではほぼ完璧。
1話構成の切り方、引き方が非常に上手いし2クールとしてのまとめ方も理想的。
毎話のクオリティにもこの構成が繋がっているのかもしれない。

物語的にも、キャラの成長、チームとしての成長を存分に描写し、苦悩や困難といった青春的エピソードも十分に存在する。
敵とのやり取りや、負けたチームの描写なども怠らずに最後まで追いかける姿勢は素晴らしい。
ドラマ的構成があれば、アニメ的でスポ根展開もある。
女性も男性も楽しめる内容になっていると思う。
とにかく面白いです。

【作画】4.85
I.Gだからこそ成り立つ2クールのスポーツアニメだったと思う。
バレー作画に関しては、勢いのあるアクションから、丁寧なアクションまで幅広い使い分けをしていたし、キャラの動きや身体、体重移動などもしっかりしている。ボールはCGだがその組み合わせも上手くいっている。サーブやスパイクと言った見せ場では、異色な作画も存在する。

気合が入っているのはバレー作画だけではない。
人物描写も丁寧なので、気迫の演技や芝居も存在する(主に末冨さん)。
キャラ達の葛藤や敗北による悔しい感情などを鮮明にアニメーション化している。感情移入せざるを得ない..。

【美術】4.7


【声優】4.8
キャスティングが凄い。
どのキャラも違和感が無いし、人気のキャラにはしっかり人気の声優さんをキャスティングしている印象。
感情的なセリフも沢山あるので、キャラへの入れ込み度が垣間見える。

吉野さんカッコ良かったですね。

【音楽】4.8
劇伴クオリティも高い。凄く高い。
とにかくシーンにあった劇伴を入れてくるんだけど、レパートリーもすごく豊富。シーンと展開と感情に合わせるのが滅茶苦茶上手かった印象。
林さんは今後も注目したい。

【演出】4.85
・原作の持つ雰囲気をアニメーションに
原作では、作者が以前にホラー漫画を連載していたこともあって、一枚の絵として凄く魅力的なコマがたくさんある。キャラが時折見せる本気と集中力を静かで迫力のある絵で表現しているのは特徴的。
その特徴をしっかり活かす形で、キャラの影付けやハイライト、アップ等を利用して表現している。ここでもしっかり原作リスペクトを感じてしまう。

・丁寧なキャラ描写
キャラの表情の捉え方がとにかく的確で丁寧。
見せ場では感情的な作画を持ってくる。
キャラのフォルムもかなりシンプルだが、表情で筋肉が動いた時や、派手な影をつけた時の迫力もかなりのもの。
岸田さんのキャラデザ力が光る。

・キャラ描写についてくる回想
敵サイドにも味方サイドにもそれぞれの努力と経緯があり、その過程を程よい長さでドンピシャなタイミングで出してくる。展開に更に深みを与える演出になっている。

・ギャグが単純に面白い
です

・アクションが少ない回こそ
構図やカット割りに気を配った演出になっていた気がする。
芝居や声優さんの演技も素晴らしい。モノローグのセリフなどもキマってる。

・リアルタイム演出
24話では満を持して満仲監督回。
実質最終回という表現をとってもおかしくないこの回はとにかく凄かった。
ただでさえカロリーの高いバレー作画を惜しみなくしてる。
動かし方もサボり方も尋常ではない。
サボり方といっても、試合は映していないが進んでいるという演出を凄く上手く使っている。
試合の一連は、途切れないテンポとリズムのカット割りで、常に試合が動いている状態にする。目まぐるしく動くカメラワークなども凄い。
観客、ギャラリーの声や、試合中の選手の声などの音響面でもしっかりリアルタイム感を演出。コートが映っていなくても状況が伝わるようになっている。
細かいカット割りの一連も、非常にリズムが良い。どのシーンもしっかり繋がっていて、視聴者に画面の唐突な変化を感じさせない

この回の演出は、漫画では出来ない、アニメーションの特徴を活かした演出だと思う。


【op&ed】4.8
1クール目は少し控えめ。
opもedも本編とはしっかりシンクロしている。
op絵コンテ演出、満仲監督。edは塩谷さん絵コンテ演出。
edのキャラが全員走っている作画は一人一人の走り方が違くて、キャラの特徴をとらえたフォームになっている。

2クール目のopは甲斐さん、edは西尾さん絵コンテ演出、一人原画。
opはカメラワークも激しいし、アクションも凄い。相手コートもしっかり今後の敵になっている。
edはシネスコサイズの試合前シーン。本編には残念ながら参加されていないようだが、やはりスペシャルだ。

【キャラ】4.8
・烏野も他校も魅力的。
これが強みでもある。
勿論視聴者的には主人公が所属している高校を応援したくなるのが自然だが、他の相手校も負けてほしくないと思えてしまうのがこの作品の魅力でもある。そのくらいしっかりキャラを描いていた。

・味方のセリフも敵のセリフも凄く良い。
スポ根、青春を感じる素晴らしいセリフの数々。
キャラによってはシンプルだったり、哲学的だったり、深かったりもする。

・スポットライトを主人公サイドに絞らない。
スポットライトを主人公やその周辺に絞るアニメもあるし、それは全然悪いことでは無いけれど、このアニメはしっかり、満遍なくバランス良く、色んなキャラに焦点を向けていた。とにかくサブキャラ描写も敵キャラ描写も惜しみない。
そのおかげで、他校との絡みにも深みが出てきたり、リアクションや会話に納得がいったり、展開が更に熱く感じたりなど。


及川さん好きですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最高のチームで、最高の瞬間を共に味わうために。

ハイキュー!!2期です。
まずは1期から観てください^^

1期もアツくて大好きでしたが、
2期はさらにヒートアップしている…!

もはや、コートという戦場で戦っている戦士たちですよ。
みんなかっこよすぎる(*´ω`*)

個人的にスポーツものは
途中で飽きてしまうことが多いのですが、

この作品は飽きるどころか、
もっと見たい!と続きが気になってたまりません。

2期は全25話です。


● ストーリー
宮城県立烏野(からすの)高校、男子バレーボール部。

春高に出場することを目標に練習に励むも、
このままでは強豪校に勝てないことを実感するチーム。

東京遠征合宿で練習と対戦を重ね、
それぞれが戦う武器を磨き、いよいよ春高予選が始まった。


ストーリーは大きく、
・東京遠征
・春高予選
の2つです。

この構成がよくてですね、

東京遠征編では
個人やチームが己の技を必死に鍛える努力が描かれ、

春高予選編では
身につけた技を駆使しながら戦っていく。

合宿での努力を散々見てきたから、
その成果が試合で発揮されると気持ちがいいし、感動もする(´;ω;`)

ハプニングもピンチも、
とにかく目が離せない展開ばかり!

いろんな技や作戦が組み合わさった多彩な試合運び。

選手の技や特徴1つで試合の流れが変わったり、おもしろいの!

作者はいろんな戦術を考えながら、
構成を考えているのかな。

アツい試合を意図的に作る作者は
すごいなあと思いました。

こんなにのめり込んでスポーツを応援したのって、
久しぶりな気がするw

試合の行方に緊張して心臓に悪かった…。笑


≪ どんなチームにも敬意を ≫

キャラの個性も大好きなのですが、
今回は“チーム”に注目していました。

1期もそうでしたが、
この作品は主役の烏野高校だけにスポットライトを当てることはしません。

大して強くもないし、
目立つ選手がいないチームが相手だったとしても。

そんなありふれたチームにも、
ドラマはある。通り過ぎてきた気持ちがある。

1つ1つのチームにしっかりと焦点を当てることで、
見ている側は自然と感情移入をしていて、知らぬ間に励まされてもいる。

そして試合の最後には選手やチームが抱えてきた思いや、
負けて悔しい気持ちに共感している(´;ω;`)

そういう作品だからなのか、
烏野のメンバーは「楽勝だった」「相手弱かった」などのような、
相手を見下すような発言を絶対にしませんね。

どんなチームや選手に対しても全力でぶつかり、
自分たちが上を目指すことだけを考えているアツいチームです。

だから大好きなのですけど^^


≪ 烏野高校バレー部 ≫

作中ではいろんな選手やチームがありますが、
やはり主役のチームが好きです。

烏野高校の、チーム感が好きです。

レギュラーでもそうでなくても、全員がチーム。

立ち止まりそうになったときに、
アドバイスをくれたり、叱咤激励してくれたり、
一緒に悩んでくれたり、そばにいてくれたり、
一緒にがんばったり、認めてくれたり…。

そういう存在が彼らの成長には欠かせなかったと思うんだ。

あまり大きくアピールはされてないけれど、
こんな仲間やライバルがいたからこそ、

烏野のみんなは思いっきり前を向ける。
迷わずがむしゃらにバレーに向き合える。

仲間を、自分を、チームを信じているから。

みんなまっすぐすぎるほどまっすぐだよ!


● キャラクター
個性が豊かで、しかも魅力的なキャラばかりです♪
普段のテンションは笑えて、コートでの真剣な姿はかっこいい!

1期ではノヤっさん推しでしたが、
2期では部長の大地さん推しだったな♪

一番まともな人なようで、
実は一番内側が燃えているアツい人。まさに部長!

というか、
東京合宿での他校のキャプテンみんな面倒見よすぎw

普段はおちゃらけているけれど、
バレーに対しては真面目な気迫を出すの好きだった(*´ω`)


● 作画
1期もすごかったですが、
そのクオリティは2期でも変わらず♪

ほんと、よく動くし迫力あるし、
試合を飽きずに観られたのは、作画の力が大きいと思います。

このカメラワークはあっぱれです!


● 音楽
【 前半OP「アイム・ア・ビリーバー」/ SPYAIR 】
【 後半OP「FLY HIGH!!」/ BURNOUT SYNDROMES 】

【 前半ED「クライマー」/ Galileo Galilei 】
【 後半ED「発熱」/ tacica 】

1期も音楽よかったけれど、
2期も良曲がそろっています!

OPは試合中のような直球なアツさ、
EDは心の内にあるような静かなアツさ。

私の一番のお気に入りは「FLY HIGH!!」ですね♪

OPは映像にも力が入っていて、
本編に劣らないよく動く試合シーンも見どころですよ^^

この映像だけで何杯もいけちゃいますね…
お腹いっぱいになれます(*´ω`)


● まとめ
期待していた2期ですが、
期待以上に楽しめました!

最後の試合はすべてを出し尽くして、
もう決勝戦だと思った!笑
(1期のレビューでも同じこと言ってたような。笑)

ハイキュー、やっぱり大好きです!
見ているこっちもアツくなってくるよー!!

3期も楽しみだ!^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

69.7 16 漫画原作でライバルなアニメランキング16位
ダイヤのA(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (648)
3412人が棚に入れました
もう一度、あのミットに投げ込みたい‥・・。捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!

声優・キャラクター
逢坂良太、島﨑信長、花江夏樹、櫻井孝宏、細谷佳正、浅沼晋太郎、小野友樹、浪川大輔、森田成一、岡本信彦、下野紘、羽多野渉、松岡禎丞、檜山修之、内山夕実、東地宏樹、鳥海浩輔、梶裕貴、前野智昭

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

【犬も歩けばアニメに当たる。】野球が好きな人ほど楽しめる高校野球群像アニメ

■新チームの春のセンバツに向けた戦いがスタート
「ダイヤのA」は、「週刊少年マガジン」連載の同名コミックが原作の高校野球アニメ。放送がスタートして1年半、4月からアニメは新シリーズに入る。原作コミック28巻以降にあたる、1、2年生による新チームの秋大会の話に入るはずだ。

主人公は、1年生投手の沢村栄純。サウスポーで、独特のフォームから出るクセ球が武器だ。ひたむきな性格でちょっとおバカという愛嬌者。若干ウザがられながらも、チームの仲間たちに認められている。土壇場での度胸は天下一品だ。

舞台となる青道高校は、過去に甲子園出場の実績がある、西東京三強校のひとつに数えられる名門校だ。主力選手を他の道府県から引っぱってきたり、複数の投手で継投策をとったりするなど、現実の強豪校に近い設定になっている。そのため、選手たちの境遇や心情に、プロ野球選手や高校野球経験者も納得するリアリティがあるのが特徴だ。

当然、投手もチームに1人ではない。ポジション争いをするライバルが、同じチーム内にいる。それも強烈な実力者が。

もう1人の1年生投手、降谷暁は、うなりをあげる豪速球が武器の、正真正銘の“エースの器”だ。中学校までの体験から、人付き合いは少々苦手だったが、青道高校で認められてチームメイトを信頼できるようになり、自信をつけてきた。とぼけたところがかわいくも感じられる天然キャラだ。

名門・青道高校の強さを体現した3年生が引退し、1、2年生のみとなった青道野球部は、秋大会予選が始まったものの問題が山積みだ。チームの新たな中心となる2年生は、まだちぐはぐで一体感がない。また沢村は夏の県大会決勝戦で投げたデッドボールがきっかけとなり、思うように投げられなくなる「イップス」に陥り、これまでにない危機を迎える。

さらに、部員の信頼厚い片岡鉄心監督は、夏大会の責任を取ろうというのか、秋大会で青道高校の監督を辞めると決意している。それを知った部員たちは、ショックを受ける。

「今、自分たちにできることを」と考えた3年生は、1、2年生の現役チームに喝を入れようと、引退試合を行う。プレーを通してぶつけられる先輩たちの熱い思いを受けて、現役チームも発奮したところで、1年半のシリーズはひとまず幕を閉じる。次の新シリーズは、秋大会本選からスタートだ。

■チームの中心となる2年生メンバーの、ここに注目!
引退した3年生たちは、これまでの試合の立役者だった。強かった。個性的だった。カッコよかった!

そんな彼らが試合に出なくなるのは正直寂しい。けれど、新たにチームの中心となる2年生も粒ぞろいで味があるので、主立ったところを紹介しよう。

まず筆頭は、1年生のときからレギュラーだった天才捕手の御幸一也。やることなすこと隙がない、対戦選手も認める“イケメン”だ。3年生が引退して新たな主将に選ばれ、さらに4番打者をまかされることになったが、これは天才御幸にとってもかなりの重圧だ。クセのある投手3人をコントロールしながら、チーム全体を見て、さらに4番として打たなければならない立場になったわけで、本人も悩みつつ試行錯誤している。

皮肉屋で、あえてチームメイトに厳しいことも言う御幸は、黙っていても仲間に慕われる主将というタイプではない。主将になった当初はやりにくそうだった。誰よりもチームの勝利に貪欲な御幸が、今後どんな主将になっていくのかが、ここからのお楽しみのひとつだ。

次に、主人公・沢村と同室の先輩、2年生ショート副主将の倉持洋一。口の悪い兄貴タイプだ。同学年の御幸とは悪友の関係。見かけによらず人間関係の機微に敏感で、なかなかまとまらない新チームで、思いがすれちがう仲間たちを冷静に見つめ、支えようとしている。

憎まれ口は相変わらずだが、倉持は自分たちの代が中心になってから大人っぽい面が前に出てきた。俊足で試合をかき回す展開が増えて、さらに頼れる存在になるので、試合中の見せ場がアニメでカッコよく描かれることに期待したい。

もう1人の副主将である前園健太は、新チームでレギュラー入りした2年生ファーストだ。パワーヒッターらしくいかつい容姿で、性格はやさしくて熱くて不器用。これまで2軍だったので、出番がなく伸び悩む仲間の気持ちがよくわかる分、勝利のために妥協しない御幸とは意見がぶつかりあう。努力家で愚直な選手なので、ぐっと心に来る名ゼリフも期待できる。

寡黙な2年生ライト、白洲健二郎も存在感を増してきた。鍛錬を怠らない縁の下の力持ち。鍛えた身体は細く見えて、実は脱いだらすごいんです!

引退した3年生に比べると2年生の心はまだバラバラで、完全にひとつにはなっていない。ふとした出来事で、亀裂が広がることもある。結構ハラハラさせられるが、気づけばこれが、新チームの持ち味になっているからおもしろい。

■沢村と降谷、チームのエース争いも次のステージへ
秋大会本選で、まず迎えるのは帝東高校戦だ。

帝東のエース向井太陽は、沢村や降谷と同じ1年生投手。プライドが高く、東京出身でない選手に対抗心を燃やしている。

まずは沢村が、現在悩んでいるイップスとどのように向き合い克服するのかが、物語の大きな縦軸だ。それをクリアしなければ、沢村にチームのエースは務まらない。ただでさえ、降谷の存在感に遅れをとっているのに!

対照的に、新チームで背番号1番をもらった降谷は、エースとしてめきめき成長しつつある。沢村との差はすでに開いてきた。主人公、かなりヤバイ。

もともと、この作品は「群像劇」だったが、新シリーズからはさらにその傾向が強くなっていくと思われる。対戦相手のチームにも、それぞれ負けられない事情がある。見ているとどちらも応援したくなってくる。その感覚もまた現実に近い。

野球描写がリアルなこの作品では、どんなに選手が成長しても、奇跡的な必殺の魔球などは生まれない。また、どんなに思いのこもった勝負球も、打たれるときは無惨に打たれる。

熱くて苦くてわくわくする、高校野球の魅力がそのまま伝わってくる「ダイヤのA」。まだまだ原作は先が長いので、新シリーズ突入はなんともうれしい。

これまでは日曜朝の放送だったが、放送時間枠が月曜夕方に引越しした。この機会に、まだこの作品を知らない人もぜひ一度見ることをお勧めしたい。

『ダイヤのA』放送延長か?まとめサイトが紹介しネット騒ぎに
テレビアニメ『ダイヤのA 』が放送延長および、4月から放送時間を毎週月曜夕方6時に変更すると、まとめサイト複数が紹介してネット上で騒ぎになっている。

『ダイヤのA』は現在、毎週日曜朝8時半からテレビ東京他で放送されている。

情報源は共通で、日本のアニメ・マンガに関するリーク情報を度々あつかっている、北米のアニメ情報サイト『Anime News Network』の3月2日報道が元。
ここ発信の情報がまとめサイトを通じ日本で紹介されることが最近増えており、発表前にネットで広く知られてしまうことが頻発している。

なお、今回のまとめサイトの紹介をうけ、ネット上では早速ファンから「二期おめでとう」「うれしくて泣ける」「やったー」といった声が多数あがっていた。

弱小チームがずば抜けた能力をもつ主人公を中心に成長して強豪を打ち破っていく野球漫画が多い中で、本作は強豪校への野球留学を肯定的に描き、選手層の厚い野球部の中でチームメイトと切磋琢磨してレギュラー、エース投手を目指す主人公を描いており、他作品との差別化が図られている。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

okome77 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

内容は面白い、でも試合の描写は期待以下

アニメが放送された当時、ハマって原作を集めました。
キャラクターもカッコイイし、話も野球に青春の全てを捧げているというか、でも爽やかな感じではなく、強豪校ならではのレギュラー争いが激しくて泥臭くて、熱い野球漫画という印象でした。

甲子園まであと一歩というところでの敗退やその後の主人公のイップスなど、続きが気になって次々読み進めてしまう展開で、ハラハラしながら原作は楽しませていただきました。

が、初期の頃はあまり気にならなかったのですが、夏の大会が始まったあたり、特に薬師戦あたりから絵が動かない、テンポが悪いなと感じるようになりました。
また、初期に発表された青道や成宮あたりは特に違和感を感じるということはありませんでしたが、最近次々発表されていくキャストについては近年注目を浴びるキャスト揃いで、キャラクターに合っているという人がほとんどいません。
この人だったら、こっちの方が合ってたんじゃないか??って思うことも増えてきました。
今人気の声優陣かつ癖の強い人が多いだけに、オーディションやってるのかさえ怪しいところ。

イメージというものはそれぞれが原作を読む中でこんな声かな??って勝手に膨らませているものでもあると思うので、私のイメージと合わないというだけかもしれませんが、こちらも薬師あたりから予想の斜め上のキャスティングが続いているなという印象です。

試合描写についてはまずスポーツアニメに重要な動きが全く見られない。
投手が投げて、打者が打って、野手が守る
その一つ一つの流れが描かれず、打った時の音とバットを振った後の描写だけがされていることの方が多いです。
守備を終えてベンチに戻る時も基本は静止画ですね。
それと背景が発光している場面が多い。

原作を読み返して気づきましたが、アニメは原作の描き方をほぼまんま描いていることが分かりました。
打った時の打球が飛んでいく場面が光で表現されていたり、発光してる場面も原作で背景が描かれていないシーンだったり。
アニメに忠実だと言ってしまえばそこまでですが、忠実にやりすぎてスポーツアニメとしては期待以下と言わざるをえません。
原作者も最近、アニメの描き方についてボヤいていたらしいですし。

キャラクター、話の内容がいいだけにとても勿体無い。
TVシリーズより原作と同梱で発売されたOVAの方が描き方はいいと思います。

追記
書き忘れていましたが、スポーツアニメって動きが重要ではありますが、全てを動かすのは原画マンにとってはかなり大変です。
なので、スポーツアニメの大半はストップモーションというものを取り入れ、動くシーンと動かないシーンで構成されているらしいです。
また、朝枠は予算も少ないので、動きが少ないのはそのせいもあるのかもしれません。
とはいえ、基本的に紙芝居なのは変わりません。
動くのは俊足ランナーが走るシーンだったり、袖がバタバタしてたり、あと練習のシーンの方が何故か動いていたりします。
なので、動きのある野球アニメを楽しみたいという方にはあまりオススメできない作品ですね。
むしろ原作で読んだ方が面白いと思います。
話の内容やキャラクター重視で、試合シーンはある程度の描写でいいという方には楽しめる作品だと思いますよ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

bekoさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ある高校球児1年生の春から秋の物語

出来るだけリアルに高校球児の物語を作品としての見どころもおさえながら作られた作品です
野球が好きな人、高校野球が好きな人向けの作品
スポーツものや青春ものが好きだけど野球には詳しくない方もOK
振り逃げ、スリーバンド、タッチアップ、ボーク等野球独特のルールで?が出るとは思いますが、ちょっと調べれば問題無しです

主人公の沢村栄純だけでなく、他の選手や他校の選手にもスポットが当たることも多く、各個人の野球にかける思いや甲子園にかける思いなどが描かれています
また、栄純の通う青道高校はとにかく走る、バットを振る、投げる、ノックを受けるといった具合で努力に努力を重ねる非常に泥臭い練習スタイル
監督の采配はいい選手をどんどん起用し、攻めの姿勢を貫きます

そういった一貫した信念でまとまった青道高校のレギュラー争いからはじまり、夏の本選がメインで63話まで
64話から75話までで新体制での秋の大会が始まるまでが描かれます

スポーツものらしく熱い展開が多く、試合のシーンはどの試合も引き込まれて手に汗握って観ていました
ネタバレになるので感想は割愛しますが、稲実戦と明川戦が良かったです

ミスやエラー、四球が失点に繋がったり、スコアが妙にリアルだったと思います
勝手な予想ですが、先にスコアを含めた結果を決め、試合の流れを組み立てて作られたのではないでしょうか
しかし、本モノの野球を観るように観てしまうのはNG
漫画が原作のアニメですので、当然おもしろくなるように要所で凄いプレーが出たりします
投球フォームにちゃんと個性があり、躍動感のある投球が描かれていました

一応マネージャーや同じ中学の女子がチラッと出てきますが、ほとんどセリフも無く恋愛要素は皆無
ガチで野球漬けの高校球児を描いています

以上、長編ですので総集編も挟みますが野球の好きな人にはオススメしたい作品です

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超どうでもいい個人的な話

私の通ってた高校はいわゆる甲子園名門校で、私が高校3年の時に甲子園出場して準優勝していました
甲子園の舞台で同級生が活躍している姿、TVに出てくる同級生、めっちゃ輝いていましたね
スタンドから応援しているとき、1球1球祈るような気持ちで応援していたのを鮮明に憶えています

教室であまり目立っていなかった人がレギュラーだったんですが、その人が試合で大活躍していました
後から知りましたが、やっぱり練習漬けの毎日だったようで自主練習も人一倍やっていたので友達もあまりいなかったんでしょうね
チームは大会No.1左腕投手がエースで4番、全試合完投するという戦い方でした
しかしベスト8からの連戦連投の疲れからか、決勝戦で制球力を乱して失点、3人の投手で継投して力を温存していた相手チームに惜しくも敗れました

っということで、この作品すごくのめり込むことができました
甲子園、いつまでもある球場というわけにはいかないでしょうから、行ったことのない方は是非一度カチワリ買って、帽子被って球場へ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

74.2 17 漫画原作でライバルなアニメランキング17位
はるかなレシーブ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (445)
1634人が棚に入れました
東京から沖縄に引っ越してきた高校2年生、大空遥。いつでも明るく前向きな遥だが、彼女にはコンプレックスがあった。
それは普通の女の子より身長が高いこと。

一方、遥を空港に迎えに来た彼女と同い年の従姉妹、比嘉かなたにも悩みがあった。
かなたは身長が伸びなかったせいで、大好きなビーチバレーを諦めてしまった過去を持つ。
そんな凸凹な2人が、ふとしたきっかけでビーチバレーのペアを組むことに……。

広い砂のコートに味方はたった1人だけ。何よりもパートナーの存在が大切なビーチバレーで、2人はどんなプレーを見せるのか!?
真夏の太陽が照りつける沖縄のビーチで、今、少女たちの汗と情熱が輝き始める!!

声優・キャラクター
優木かな、宮下早紀、種﨑敦美、末柄里恵、島袋美由利、伊藤かな恵、木村千咲
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

はるかな“る”レシーブ

2018.09.26記


原作未読 そもそもきらら系なるものを本作で知るに至った私


この夏、『ISLAND』『ぐらんぶる』と合わせて“海”“太陽”を感じさせてくれた作品。
徹底ぶりなら断トツで、ぜひ真夏に観てほしいなと季節指定をしたいくらいの海と太陽っぷりでございます。

舞台は沖縄。ビーチバレーを題材としているためそのまんまビーチが物語場面の多くを占めることになります。つまり背景はほぼ砂浜と海と空と太陽。
当然、毎回水着回となるわけですが、このへんは様々な角度からの熱の籠ったレビューが百花繚乱状態ではあり、下・・・いや舌っ足らずの私がひと皮剥けたレポートをできるか自信がないので、いったんそちらにお譲りしたいと思います。 ゴホン・・・


あらためまして、実はこれ苦手な部類のキャラデザインでした。
萌え萌えきゅんきゅん過ぎてもしんどいなぁと思いながら、とかくビジュアル重視な進行なら完走も覚束ないだろうよ、という視聴前のスタンスです。

しかして、なんのトラブルもなく毎週楽しみにしながらの完走です。
音楽に引っ張られました。特に試合時の劇伴は一聴の価値ありです。
ビーチバレーやってる時の作画もアングル含め、ボールの回転や砂の飛び散り具合などこだわりを感じました。
そして、意外と(失礼!)ストーリーもまじめで組み立ても無理がない。


登場人物はメインの二人、親の海外赴任の影響で東京から祖母のいる沖縄へ越してきた主人公大空遥と、祖母と同居する従妹の比嘉かなた。
遥は第一話冒頭の空港にて自身の長身を気にしている描写があり、かなたは背が伸びなかったことを気に病んでいるのがわかりやすい。闇はこっちが深そうだ、という凸凹コンビの活躍が描かれることになります。

『世の中には二種類のスポーツがある。個人競技と団体競技だ。そして、団体競技の中でも二人でしかできないスポーツ。それがビーチバレー。広い砂のコートにたった二人だけ。だから私たちはかけがえのない一人を選ぶ。』

第一話アバンで提示されたのは競技の性格と本作のテーマ。
はるかとかなたがお互いにとってかけがえのない一人になっていく過程をわりときちんと描いてます。
スポ根の定義によりますが、努力・友情・勝利の友情部分にスポットをあてた印象、かつそんなにどぎつさもないし、ライバル含めての人間関係もギスギスしてません。絵面と合ってます。
友情を前面に出すとともすればクサくて見てられなくなることもままありますが、本作では自然に受け止められました。これは、“二人でしかできないスポーツ”ビーチバレーの特性をうまく活かしたからだと思います。複数人数の団体競技や個人競技で友情特化型の物語にしてしまうと、だいぶ違った印象になるでしょう。

また、日常回をほぼ飛ばして「関係の構築」「上達のためのetc」「試合」に時間を割き、全12話でひとつの結末を迎えるシンプルな構成も良かったです。

音楽はとてもノリが良い感じ。OPのケツドラムみたいな打ち込み音は“THE夏”感満載で好印象。劇半も基本的にはラテンと沖縄音階を引用し、いわゆる“踊れる”仕上がりです。イメージしたのリゾートのクラブあたりでしょうか。端的にこう思いました。


 あぁーー IBIZA 行きたい


キャラもはるかなペアよろしく、複数のペアが登場し、そこでの一対一の関係やストーリー進行上の役割付けなどこれまたいい感じ。

・なるあやペア
・エクレアペア
・あいまいペア
 {netabare}インドアとビーチの違いの説明役。それと身長がなければ超えられない壁があるという残酷な現実や、リベロとしての自負がある舞とパワーアタッカーというこれまでの存在意義を捨ててポーキーという武器を磨いたかなたとの対比など、かなたを引き立てる役回りを担ってました。{/netabare}
・ようかんペア
  {netabare}作中省略されたはるかなペアの上達ぶりを説明する役回りを担ってました。マリッサとの練習が活かされてる描写ではチーム力が底上げされていることを、はるかのブロックにクレアの面影を見たり、連続ブロックポイントをあげた描写でははるかのブロックがいかに強力かを見せつけ、決勝のあのシーンの伏線となりました。{/netabare}


表だったペア以外の組み合わせも着目というか本流だったりしますね。
 ※さらにネタバレ要素有りのため視聴前は未開封推奨

■はるかとクレア
{netabare}似たもの同士。はるかに稽古つけるのって常にクレアというのが良いです。
始めての練習でいの一番に取り組んだのがブロックなんですよね。オフシーズンのマリッサを呼び戻したのもクレアだし、かなたの復帰が嬉しかったとはいえ、新造コンビの上達を誰よりも願って身を割いてくれたからこそ、決勝対決となった試合ではるかがブロックで試合を決めたことと、決勝戦後のエクレアのシーンが引き立つわけです。{/netabare}

{netabare}さらに、ビーチパーリーの時に二人きりになってエクレアのシュシュをはるかに託すところ。東京からの転校生で唯一人地元民ではないはるかに託すなんて仲間になったんだなぁというのと、クレアからはるかへだからこその重みを感じます。
第一話アバンに戻ると、このクレアから託されたシュシュをつけてるカットから始まり、前述のナレーションが流れるので軽く鳥肌が立ちます。{/netabare}

{netabare}蛇足ですが、某吹奏楽アニメのオーボエ吹きの子にすっかりやられた身としては、よくしゃべる役柄を演じられてる種﨑敦美さんを終始尊いと感じながら視聴してました。{/netabare}


■かなたと成美
{netabare}むしろ本作はこの二人のレシーブ(取り戻す)物語なんじゃないかと思ってたりします。
かけがえのない一人に背を向けたかなたと背を向けられた成美の二人の心情描写により多くの時間を割いてました。作中のシリアスパート担当の二人です。{/netabare}
{netabare}彩紗にかなたと組むことを止められたはるかがその提案を断るのを後ろで聞いていたかなたさん。もう一度ビーチバレーに向き合うことを腹に決めある決意をします。それは成美とのコンビ時代の水着(小学生時代ってことですよね)を着てリベンジマッチに挑むこと。これは背を向けたあの日から始めよう、サーブレシーブから逃げたあの日からもう逃げないとの意思表明でした。決して成美との決別ではなく、成美への信頼の表れなんでしょう。対して成美はかなたの水着姿に軽く動揺し、さらにサーブレシーブを取りにいったかなたの姿に複雑な反応。ただ二人とも前を向いて動き出しました。
それと、wikiチラ見したら彩紗がインドアからビーチに転向した理由って身長もあったみたいで、はるかへの提言にも背景があったということです。
{/netabare}

{netabare}ここからかなたは背を向けた負い目を克服していく。
成美は背を向けられた悲しみを乗り越えていく。
「二人で一緒に目指そうよ、日本一」
「かなたがそう言うなら、信じてみようかな」
「ほんと?約束だよ!」
「うん」
半年後、正月の那覇空港で「約束を守る、今度ははるかと」と告げるかなたへ、成美は振り返らず約束の小指を立てて搭乗口へ向かう。

約束。それは形を変えてコートを挟んで同じ舞台に立つその日まで。。。

この二人が主人公と勘違いしてもおそらく誰も文句は言いません(笑)
{/netabare}

{netabare}こちらも蛇足なんですが、 成美役の島袋美由利さん。同クールのなにかと比較対象に挙げられた『はねバド!』の荒垣なぎさ役もやってました。二人とも似たような役柄なのにはっきりとわかる違いをつけてきました。ちょい注目です。{/netabare}


最後に、、、
このように一対一に焦点があたりがちな作品の中で、しーちゃんは繋ぎ役としての任務を全うしました。しーちゃん登場回からEDの絵が少し変わります。寝ていたはるかを起こして、おそらくループしてくか次に渡すのかするのでしょう。彼女の役回りを示唆する絵にクスッとした次第です。



夏を存分に感じるのもOK!
水着姿や百合にブヒるのもOK!
だがそれだけではない、意外と丁寧に描かれた作品です。

まぁそういって熱弁振るってる私がそうとうブヒってるんだろうな ww


続きも充分あり得る最終回でした。
もし2期をやるならきっと観ると思います。


-----
2019.03.09追記
《配点を修正》


放送から半年ほど経ってふとあまり耳慣れなかった声優さん達どうしてるかな?とwiki見てみた。※TVアニメ(2018秋、2019冬)の出演

優木かな(大空遥役)・・・なし
宮下早紀(比嘉かなた役)・・・「荒野のコトブキ飛行隊」のモブ
末柄里恵(エミリ役)・・・なし
木村千咲(しーちゃん役)・・・なし
島袋美由利(遠井成美役)・・・2019春に主役級内定。モブ出演多数(寄ジュリ、吸血鬼さん、ツルネ、学園BASARA、ゴブスレ、コトブキ、revisions)

2018夏のお気に入り作品。出演声優さん達のご多幸をお祈りしているわけですが、なかなか業界の厳しさが垣間見える結果ではありますね。
そしてやはりというか島袋さんは順調にキャリアを重ねているようです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 65
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

砂上の熱闘

「まんがタイムきららフォワード」連載中の原作コミックは6巻まで購読中。

以下、放送前の勇み足長文

【期待】“素材型”のビーチバレー漫画をどこまで底上げできるか……

長いので折りたたみw

{netabare}
期待と銘打ちましたが、個人的には不安も小さくない本作。

シナリオは「きらら」のゆるふわムードで釣っておいて、
本格的なビーチバレーの熱気に引き込む……。
典型的な萌え×燃えのブレンドパターンだと思われます。

原作でも意外と知られていないビーチバレーのルール、駆け引きなど、
燃料となる各種題材の掘り起こしはできていて興味深いです。
例えば{netabare} 風向きに配慮して室内バレーより頻繁なコートチェンジとか、
前衛はお尻に当てた手でサインを作って、後衛に支持を出すとか。
砂侵入防止のため、ただでさえ小さい水着の面積をさらに小さくするとか。{/netabare}
何より広い砂のコートに二人しかいないので、室内とはチームメイトの重みが違います。

けれど、私には、萌えるのか燃えるのか、今一つ構成がボヤけている感じがします……。
主人公女子高生が沖縄でビーチバレーを始めてみる動機にしても、
ペアを組んでみるキッカケにしても、
これが「きらら」の日常系ならシリアスになり過ぎず程よい塩梅なのかもしれませんが、
スポ根と捉えたら、宿命の対決ムードを煽る演出も含めて、
やや盛り上げ不足の感があります。


原作・如意自在さんの描画も、
少女たちの肉感溢れる水着姿はよく描けていると思います。
実際、私も表紙絵に「おおっ!」と時めいて引きずり込まれた口w

ですが一方で、キャラの描き分け等には課題を感じます。
身長差20センチの凸凹ペアに、金髪白人系ペアと、
個性的なキャラ設定が砂浜を躍動しているはずなのに、
ページをめくっていると一瞬、誰が誰だか分らなくなることがありますw
気合い入れて描いている時は、各筋肉部位レベルでの細かい描き込みができているのですが、
スタミナが続かない印象……。
その他、高身長の威圧感が今一つなのもバレー物としては物足りなさを感じます。

これも簡単にキャラを記号化できる競技、設定なら良かったのでしょうが、
なにぶんビーチバレーだとユニフォームみんな水着でほぼ肌色かつペアでお揃いですし。
さらに奇抜なヘアスタイルは避け、髪色もピンクや緑にカラフル化したりしない。
お手軽な萌えキャラ分別法を設定から排除している以上、
本作には背後から少女の肉体の一部を垣間見ただけで誰だかピンと来る
特徴付けの持続を求めたいです。

動作の描写等も、汗は描けていますが、砂の表現はもう一つ。

巻を重ねるごとに、進歩は見られるのですが……。


原作が抱えるこれらの課題を、アニメーションの演出と音響等で解決し、
どこまで萌え×燃えに薪をくべることができるかどうかが
本作成功の可否を左右すると思われます。

ここは実力派のスタッフがビシッと決めてくれ!と願う所ですが、
アニメーション制作は30分アニメの単独元請けは初挑戦となるC2Cが、
脚本・構成の待田堂子氏らを迎えた。
キャストも主役級に抜擢した若手の脇を伊藤かな恵さんら中堅どころが固めた。
いずれも“育成型”の布陣なのが何とも……。


そんな中、私が意外と期待しているのは音楽。
制作に参加したのは日本アニメ大好きなスウェーデン人、ラスマス・フェイバー氏。
日本のアニソン作曲経験もある方ですが、本来はジャズやハウスミュージック等が活動領域。
PVでも早速ラウンジ風の劇伴で、南国・沖縄のビーチをオシャレに演出してくれました。


PV観る限りでは、やっぱりアニメで鮮烈な音や色彩が加わったら一段迫力が違うなぁ~。
このクオリティが続けば、もしかしたら化けるかもしれない……と好感はできます。
なので、ここはムードのある音楽や暑い季節の威も借りつつ、
まずは無事完走を祈って、ビーチバレー少女たちの熱い夏を見守りたいと思います♪{/netabare}

観終って……。

制作陣容への不安から、視聴前に色々と余計な心配事を書き連ねてしまいましたが、
申し訳ありません。概ね杞憂に終りました。

萌えるのか燃えるのかよく分らない。→まずはスポ根風味で燃えて、絆を深めることを軸にした模様。
(それはさておき、私も、はるかちゃんはとっても可愛いお尻だと思います!)
キャラの描き分けができないのではないか?→身長差などの特徴も割と折り込めていた。
取り敢えずアニメでは誰が誰か分らなくなることはなかった。
原作、汗は描けているけど、砂はイマイチ。→終始、砂のエフェクトが効いていた。

こんな感じで、一つ一つ懸念が解消され、最後はしっかりと
ビーチバレーならではの熱戦に入り込むことができました。


上記の内、アニメになって特に良かったと思ったのは砂の描写。
原作だと描写不足から稀に野外で競技していることを忘れかけることがありましたがw
本作では砂をビーチバレーの魅力を主張する要素として上手く使えていた印象。

浜風が吹く中、歩くことすらままならない砂の上。
なのにコートには二人だけ。
だからこそパートナーにはかけがえのないたった一人を選ぶ。

作中、室内バレーを描くシーンもあって、
運動機能を引き出す体育館の床の上で、
六人がスピーディーに連動する様子を再現することで、
室内とビーチの違いも対比できていたと思います。


アニメーション制作・C2Cが元請けした作画は、正直、ソース十分とは言えず、
観客だかハリボテだか分らない人物や、主要キャラの体型変動など、
これはキビシイかも……と思う作画も散見されました。
けれど、このクライマックスでそれをやったらお終いだろう。
というポイントは意外と回避できていたと感じました。


ビーチバレーをどう描くか?といった題材の整理。
どこで描き込み、どこで緩めるか。といった作画構成。
など全体に統率は取れていた作品だったと思います。


そして、何より夏に放送してくれたことが嬉しかったです。
今日もあっぢーなぁ~→『はるかなレシーブ』観て、
沖縄のビーチで躍動する水着少女たちを堪能しよう♪
といった感じで、季節の威を借りて、
追い風を感じながら視聴することができました。
放送時期ってやっぱり重要だな。と改めて思いました。


終わり方について……。
{netabare}
沖縄県予選で終了した本作。

率直に言うと、原作は題材もマイナー競技で、
アニメ化のチャンスも余程のことがない限り一回だけでしょうし、
どうせアニメやるなら、もう1、2年、原作を積み上げて、
「なるあや」ペアとの大一番まで一気にアニメ化できる所まで粘って欲しかった。
という願望はくすぶっています。

中盤、後輩のあかりが一人でOPジャックしてまで場を繋ぎましたが、
やっぱり競技の性質上、彼女にもちゃんとペアになるキャラを確約してから
登場させてあげて欲しかった気もします。{/netabare}


原作はこれからも追い掛けて行きますが、
奇跡的に続編アニメ化したら、「ワクワクシークヮーサー」級に嬉しいな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

真夏の太陽が照りつける沖縄のビーチで、今、少女たちの汗と情熱が輝き始める!!

この作品の原作は未読ですが、きらら系の作品なので視聴を楽しみにしていました。
これまで「可愛い」を軸に様々な作品がアニメ化されてきましたが、きらら系の作品でスポーツを題材にした作品のアニメ化は珍しいのではないでしょうか?
もちろん、展開や気持ちの熱さに胸が震えたことは何度もありますけれど…
でも、こういうスポコンも新鮮で良いかも…これが視聴前の感想です。
完走して…視聴前に抱いた気持ちを裏切らない作品でした。

この物語の主人公は、優木かなさん演じる大空遥…
物語は彼女が東京から沖縄の従姉妹の家に引っ越してくるところから始まります。
遥は一見可愛らしく、スポーツ全般の得意な女の子なのですが、彼女は自身の172㎝ある身長にコンプレックスを抱えていました。

対して遥の従姉妹の比嘉かなたは身長151㎝の小さな女の子です。
でも彼女は小さい頃は背が大きい方だったので、小学生の頃はビーチバレーの選手として活躍していたんです。
ですが、思う様に身長が伸びず自身のプレイスタイルが通用しなくなり、ビーチバレーから疎遠になっていました。

この作品では、遥がビーチバレーに出会い、ビーチバレーと疎遠になっていたはるかと一緒に、前を向いて走り出す…そんな彼女たちの可愛らしさの中にも躍動感溢れる数々のプレイが描かれています。

でも、物事はそんなに単純ではありません。
ビーチバレーに対して遥は初心者…かなたはビーチバレーから遠ざかって久しい二人…
一朝一夕でできるスポーツではありません。
それに技術だけ…コンビネーションだけ…という中途半端では勝ち進むことはできません。
何事もコートに立っている二人で乗り越えなければならないんです。

何もかもが足りない二人でしたが、自分たちを俯瞰して足りないモノをコツコツと克服していく姿勢は見ていてとても気持ちの良いモノでした。
その原動力たり得るのは、遥の気遣いなんですよね…

遥のビーチバレーに対する情熱は彼女だけにとどまりません。
かなたに…そして仲間に伝染していくんです。
どこまでもポジティブに…そういう気持ちでいれるための練習はちゃんと積み重ねてきたんだから…
努力を怠らない遥とかなたの成長は目を見張るモノがあったと思います。

でもこの作品の視聴するポイントはビーチバレーだけではありません。
ビーチバレーを通じてパートナー、強いては少しずつ仲間の絆が深まっているのが如実に感じられるんです。
自分を信じ、パートナーを信じる…ビーチバレーは二人でプレイするスポーツなんだから…
ビーチバレーへの向き合い方だけでも激アツなのに、これに沖縄県代表チームを決定するインターハイの予選が絡んでくるから、迸る熱量は半端ありません。

加えて、そのインターハイの予選…今回は前年同様ではなかったんです。
否が応でも会場の緊張感が高まります。
当たり前です…
この1年間、代表枠を勝ち取るために、みんな様々な思いを胸に努力してきたのですから…
そしてそれは遥とかなたも一緒…
仲間から教えて貰ったビーチバレーのいろはを頭と身体に叩き込み、予選に挑むことになりました。
練習量では負けていない…そう思えるくらい練習してきた。
自分たちに足りないモノ…それは試合経験が圧倒的に少ないこと。
試合経験は決して他の形で補う事はできません。

いくら練習しても本番で勝てなければ何の意味もない…
だって、インターハイの予選はそういう場所なんだから…
本線への出場枠を懸けて選手同士が全力でぶつかり合います。

自分たちを支えてくれた仲間と、今一緒にコートに立っているパートナーのために…
彼女たちが繰り広げる激戦模様…
気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。
半端ない熱量を持った作品でしたよ♪

勝者がいれば、対局には敗者が必ず存在する…これが勝負の世界です。
その世界に全てを賭けた少女たちの思いも必見です。

オープニングテーマは、遥とかなたの「FLY two BLUE」
エンディングテーマは、はるかなペア、トーマスペアによる「Wish me luck!!!!」
この作品の挿入歌を忘れてはいけません…
マネジャーである大城あかりの挿入歌「ワクワクシークヮーサー」
いかにも沖縄らしい曲調で歌詞の可愛い、しーちゃんにピッタリな楽曲だと思います。

1クール全12話の物語でした。
言わずもがなですが、きらら系の作品なのでキャラのクオリティは折り紙付き。
ビーチバレーを巡る激アツな展開と相まって、相当見応えのある作品に仕上がっていたと思います。
気になるのは1点…やはり続きなのですが、原作のストック切れのためここでの中断は止む無しです。
既刊6巻のうち、5巻までが使われたみたいなので…

今後も熱い試合展開がもう目の前まで来ていると思うのですが、ここは暫く原作のストック待ちですね。
この作品もアニメで完結することを願っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29

79.9 18 漫画原作でライバルなアニメランキング18位
バクマン。(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1364)
7831人が棚に入れました
舞台は埼玉県谷草市、中学3年生の真城最高(サイコー)は、高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの退屈な日々を送っていた。そんな最高の叔父は、かつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家川口たろうであったが、連載打ち切りとなり、その後の過労により亡くなった過去があった。ある日、些細な出来事をきっかけに、秀才のクラスメイトで原作家志望の高木秋人(シュージン)に、「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。はじめは一緒に漫画を描くことを拒絶していたが、声優を目指している片思いのクラスメイト亜豆美保と、「アニメ化したら結婚する」と約束したことから、漫画家への道を志すことになる。

声優・キャラクター
阿部敦、日野聡、早見沙織、矢作紗友里、岡本信彦、諏訪部順一、志村知幸、川澄綾子、藤村歩、利根健太朗、野島裕史、川田紳司、堀内賢雄、浜田賢二

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

俺と組んでマンガ家になってくれ!

私は少年時代を週刊少年ジャンプと共に過ごしてきたわけではないので、事情をそれほど知らないのですが、今時のジャンプ作品は、こういった冷めた感じのが人気あるんですねぇ
強敵が次々現れて、ドッカンバッコンやって、っていう王道漫画、それこそ今作に出てくる、新妻エイジが連載してるようなタイプのバトル漫画ばかりなのだと思ってました


斜に構えた演出もなく無難なストーリー、過剰に熱くなく展開もサクサク進んで、少なくとも見ててストレスを感じません
こういうのって大抵、作者が劇中漫画考えるの飽きて、途中から恋愛ものや日常ものに逸れるのがお決まりですが、それを考えると、今作は終始主題に徹してますので、そこは評価出来ましょう
仕事も恋愛も何不自由なく、人生全て上手くのが確定してそうな主人公たちによる、”俺TUEEEE”なドヤ顔感に引っかかる物がありますが、そこは少年漫画だから仕方ないとして、それを抜けば十分楽しめる物語であると思います
しかし、あくまでフィクションの域は出ません
サブカル系を取り扱った創作側視点の作品といえば「コミックパーティ」とか「ドージンワーク」、これらにも共通しますが、色々と美化しすぎな点
ジャンプ作品特有の上手くいきすぎな点と絡めて、バリバリ違和感を感じます
ワンピースやナルトなど有名タイトルがそのまんま出てきたり(の割には集英社や少年ジャンプについては名前を変えてます)、お茶出されると通るとか、読者アンケート2割で人気作とかいう小話が出てきたり、如何にも作者自身の実体験を基にしたそれっぽい感じになってますが、やっぱり
なので将来漫画家を目指す人にとって役立つ作品かと問われれば、否定する他ありません、当たり前ですが
個人的には、もっと現実味のある内容だったら、ハマっていたかなという印象です

作画に関して、多用される俯瞰カットとか似たような構図ばかりで、アニメーションとしては若干物足りない感じです
アニメ制作はJ.C.STAFF、NHKで放送していました
1話アバンは「超ヒーロー伝説」なる劇中アニメから始まります
チャンネル間違えたかな?と思わせるこの手法といえば「げんしけん」ですね
その他にも、登場する漫画家たちが書いた劇中漫画が声付きで楽しめます、触りだけですけど
バイオレンスにサスペンスにメルヘンに色んなジャンルの漫画が登場しますからね、面白いですよ

真城役に阿部敦さん、高木役に日野聡さん
あとはまぁ土曜の夕方アニメクオリティな声優陣が並んでます
そつのない配役だと思います

まぁこれは誰もが思っていることでしょうが、OPとEDは逆にした方がいいですよね
OPはゆったり、EDはテンポが良くて、常に違和感に悩まされます、よーらー♪じゃないですって
コブクロさんはちょっと前に「クロスゲーム」でもアニメタイアップを歌ってますね
有名歌手を起用は一般人受けが良さそうに思えますが、必ずしも作品に合っている曲が出来上がるわけではなく
タイアップ完全無視の自分たちの曲になってるケースがほとんどですからねぇ、無理して一般狙い決め込まなくてもいいような気はします

どいつもこいつも性格DQN、性格ビッチなキャラばっかですね
ジャンプキャラは基本根明で、今作もその煽りを受けて、フランク気取ってる風貌ですが、もっと根暗だった方が好みです
それこそ中井さんみたいな、彼は現実的なキャラでしたよね
蒼樹嬢との関係をなんとしても応援したいのですが、どうせ上手くいかないんでしょう、ファック
小豆とか香耶とか、今作の女性キャラは目が小さすぎて萌えという対象からは外れますね
男性キャラより小さいのではないかと思うくらいで、原作もこんなに小さかったですっけ・・・


漫画家って高校生でデビューしてくとか割とざらにあるもんなんですかね
13歳で既にってのも聞きますし、かと思えば93歳でデビューする人もいたり、漫画業界というものはつくづく不明瞭です
さて、これから主人公たちは漫画家としてどうなっていくのか、新妻エイジの嫌いな漫画を終わらせる権限がどの漫画に発動するのか、真城が過労で倒れそうになったのは伏線なのか、等々先の展開が気になる形での最終回でしたが
分割放送で、1年経つごとにやってくみたいなので、期待と言うことで

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なに・・・この面白さはっ!?

この作品の原作は未読です。友人とアニメ談義をしている中、私が「ヒカルの碁」を完走した事、凄く気持ちが熱くなる面白い作品だったなどと話をすると、友人から原作者繋がりでこの作品を紹介して貰いました。

画の才能に恵まれた真城 最高(ましろ もりたか)と、文才のある高木 秋人(たかぎ あきと)が中学時代に一緒に漫画家になる事を約束し・・・その道を進んでいく様を描いた作品です。
これまで友人が紹介してくれた作品に間違いはありません。
なので、即視聴する事を決めた訳ですが・・・漫画を描いている姿ってあまり大きな動きはなく、週刊誌であれば〆切を気にしながら毎週同じ事を繰り返す単調な作業になっちゃうんじゃ・・・
とも思いましたが、少年ジャンプで連載されアニメ化までされた作品なので、予備知識を持たずに視聴してみよう・・・という事で視聴を始めた訳ですが・・・

序盤でこの作品に対するイメージがガラリと変わりました^^
この作品・・・ムッチャ熱いじゃないですかっ!!
少しでも単調だと思った自分が恥ずかしいくらい熱い作品でした^^

真城 最高にはどうしても叶えたい夢があります・・・少年ジャックで長期連載できる著名な漫画家になって、作品をアニメ化して貰うという漫画家を志す人なら、きっと誰もが一度は願う夢・・・この夢の実現に向け、高木 秋人と二人三脚で高校生漫画家を目指して取り組んでいくのですが、漫画家を目指すってとても大変な事だったんですね^^;

私は漫画の作り手を目指したことが無いので、この世界の厳しさが正直分かりませんでしたが、この作品を見て一番最初に感じたのが夢見る門の狭さです・・・
漫画家を目指す人は大勢いて、その人達は日頃から自分を磨きしのぎを削っているんです。

それは少しでも多くの読者に読んで欲しいから・・・
それは一人でも多くの人に作品の面白さを知って欲しいから・・・

ですが、ようやく紙面に掲載して貰えるのはその中のほんのひと握りだけなんです。
それも、いきなり連載漫画なんて始められません。
まずは読み切りで読者の反応を見て、人気が出そうだったら編集社の会議にかけられて連載されるかが決まるのだそうです。
世の中に出回っている漫画って、そんな苦労を背負っていたとは夢にも思いませんでした。

画と文才・・・それぞれに長けた二人が組めば道は険しくないんじゃないかな・・・などという気持ちは正直甘かったです。
だから、黙々とペンを握る日々を繰り返す・・・繰り返せるのは作品に対する情熱の裏返しなんですね^^

それに二人には絶対に夢を叶えなければならない理由がありました。
そこには並々ならない決意を感じる事ができるのですが、そこにはその当時の私なら絶対できない約束と、溢れんばかりの思いが詰まっていました^^

そしてこの作品の視聴魂に火をつけたもう一つの理由・・・
ヒロインの亜豆美保ちゃんの可愛らしさが半端無いんです♪
私は彼女に序盤から持っていかれっ放しでした(//∇//)
理想的な女性を形にしたら彼女になりました・・・的な感じなんですよね^^
それでもってCVははやみん・・・「鬼に金棒」ってこういう事を言うんでしょうけれど、全然イメージに合わないのは何でなんでしょうね^^;
そして彼女は可愛いだけじゃありません・・・決して揺らいだり靡いたりせず、何に対してもちゃんと自分を律するんです。
また大好きな女性キャラが一人増えました(//∇//)

オープニングテーマは、コブクロさんの「Blue Bird」
エンディングテーマは、YA-KYIMさんの「BAKUROCK 〜未来の輪郭線〜」と高橋優さんの「現実という名の怪物と戦う者たち」

1期25話の作品でしたので見応えは十分でした。何より嬉しいのはこの作品が3期まであるという事です。
1期は丁度良いところで終わったので、視聴を終えたばかりですが、もう直ぐに続きを視聴したい気持ちになっています。
2期でも熱い展開を期待したいと思います♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とっても気持ちの良い作品でした(o^-')b

■バクマン。ってこんなアニメなのです(*'ω'*)
『DEATH NOTE』でおなじみの大場つぐみ&小畑健コンビの作品なのです(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
ジャンル的には純愛青春サクセスストーリーですね!
 
漫画家の叔父の姿を幼少の頃から見ていた「真城 最高」(愛称:サイコー)と、学年トップでサイコーの絵に惚れ込み漫画家を一緒に目指そうと誘った「高木 秋人」(愛称:シュウジン)。
そして、この2人がコンビを組むきっかけになったのが、声優を目指すヒロインの「亜豆 美保」(azuki miho)とそれをサポートする親友の「見吉 香耶」(miyoshi kaya)。
この4人の純愛と紆余曲折しながらも夢に向かって突き進む日々を描いたストーリーなのですよ♪
 
 
■総評
原作の方はまったく知りませんけど、アニメから観た人も十分楽しめる作品だと思います♪
とにかくサイコーとシュウジンの2人を見ていると、何かこういう関係って良いなって思えて、とっても良い気分にさせてくれました♪
 
中学生で漫画家という自分の進む道を決め、同級生達とは違う道を選んで行くわけなのですけど、決して中途半端な気持ちじゃない、真っ直ぐに夢に向かっていく本気さが伝わってくるように描かれているのです。
さすが本職のストーリーだけあって、漫画家を目指す心理描写が細部までこだわりを持って描かれている印象ですね♪
 
個人的には、シュウジンが面白くって、かっこ良くって一番のお気に入りかな(*^-^)
サイコーの良き理解者であり、頭は元々良いのだけど裏では人並み以上の努力を惜しまないそんなシュージンにもう釘付けですo(- -;*)ゞ
 
それと、夢に向かって一直線のサクセスストーリーの中にも、甘酸っぱい恋のお話が絡められていて、それがハーブティーのように気持ちを(´▽`) ホッっとさせてくれる良いアクセントとなっているのです♪
 
サイコーと亜豆ちゃんのわざと距離を置いてお互いを支え合い、愛を育んで行く関係は到底理解できないですけど、ちゃんと成就できたらどれだけ幸せな気分になれるのかなって考えちゃいました♪
それとは対照的に恋に積極的な見吉ちゃんと徐々に惹かれて行ったシュウジンの恋の行方の方が自然でいっぱい共感できました♪
とにかく、2組4人の絶妙な関係は注目して欲しいところですし、こんな恋の話があるからこそ、地味な漫画家のイメージにさわやかなが風吹き込まれて清々しさを感じる作品になっているようなきがしました(⌒-⌒)
 
「バクマン。」を観ると、きっと前向きな気持ちにさせてくれて、元気をもらった気持ちになれると思いますよ♪
なので、2期もとっても楽しみなのです( `ー´)ノ
 

■MUSIC♫
OP曲『Blue Bird』
 【歌】コブクロ
 「まだ見ぬ二人の幸せの為に、愛が繋がっていれば信じて歩んでゆける」って内容の歌詞です!
 サイコーと亜豆ちゃんの気持ちを歌ったコブクロらしい心温まる楽曲ですね♪

ED曲『BAKUROCK 〜未来の輪郭線〜』1話~13話
 【歌】YA-KYIM
 軽快なロックサウンドと前向きでストレートな歌詞がヤル気を出させてくれる応援ソングですね♪
 R&Bやヒップホップ主体のYA-KYIMの楽曲では珍しいナンバーかもしれませんね(*^。^*)
 
ED曲『現実という名の怪物と戦う者たち』14話~24話、25話はOP曲
 【歌】高橋優
 前期のED曲同様に、元気をもらえるような応援ソングです♪
 東京メトロのCMソング「福笑い」の人ですねw
 ダミ声とまではないのですけど、ノイジーな声質が特徴的で、
 胸に響くストレートな歌詞が特徴のシンガーソングライターなんですよ♪


2011.09.16・第一の手記
2012.01.26・第二の手記(追記:■MUSIC♫)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 51

75.1 19 漫画原作でライバルなアニメランキング19位
咲-Saki- 全国編(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1183)
6546人が棚に入れました
更なる高みを目指して―。 宮永咲(みやながさき)は高校一年生。奇跡的な麻雀を打ってのける(毎局プラスマイナスゼロで和了(あが)ることができる)美少女。原村和(はらむらのどか)の天才的な打ち方に感化され麻雀部に入部することを決意する。二人の天才美少女が全国大会の頂点を目指す。熾烈な闘いの末、見事県予選を勝ち抜いた清澄高校麻雀部。全国の舞台で待ち受けていたのは同じく頂点を目指す強豪たちだった。果たして咲たちは全国の高みへたどり着くことが出来るのか。高校生雀士の頂点を決める闘いが今、始まる。
ネタバレ

ほるん吹き さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

咲「決勝まで行かないとお姉ちゃんと戦えない…だから…全 部 倒 す ! !」

ついに始まりましたー!!  全  国  編  !  !
1期をリアルタイムで観ていた人からすれば実に5年ぶり。長かったですね…。
これ終わったら次は何年後…と、また余計な心配をしてしまいますが、放送中はあまり考えないようにしますw
さて、物語の中心となるのは言うまでもなく清澄のいるBブロック2回戦。対戦相手となる永水、姫松、宮守はどこも特徴的で面白いです。

鹿児島の巫女さんたち永水。霧島神鏡の日本神話に基づいた能力とか使います。鹿児島といえば「桜島」で、メンバーの名前は桜にちなんだものばかり。
独特な髪形揃いの姫松。連想させるのは水棲生物!? 何か特別な意味があるのでしょうか。あと本場の関西弁にも注目!
そして宮守は、岩手の「遠野物語」を元ネタにキャラの設定が作り込まれていて、知れば知るほどに魅力が溢れてきました。

自己満足的な感想をだらだらと書き綴っています。
文章長めで読みにくいですが、作品に対する愛がいっぱいということで許してください…。



第1局「上京」

{netabare}初見の人にはちょっとキツい、キャラの初登場ラッシュ。これから戦う全国キャラをとりあえずざーっと紹介した感じですかね。服装や見た目が色々とおかしいキャラばかりでしたが、ツッコミ追いつかないのでそれはまた後ほど。 そしてEDのキャスト欄もとんでもないことにw
公式ページでは毎日一人ずつ声優さんを発表していったくらいだし、キャスティングには相当自信があるのでしょう。阿知賀編での千里山勢のちょっと不自然な関西弁を反省し(?)、関西人キャラには関西の声優さんを起用するなどこだわりも感じられます。

話は基本原作に忠実に作られていましたが、ちょいちょい追加されたシーンがありました。開会式や姫松の県突破シーン、阿知賀編で登場した各校の面々が会場に姿を現すシーンなどなど。
1話目の最初と最後を飾った宮守女子の持ち上げっぷりにもびっくり。とりあえずこの学校に注目―!というスタッフの意図が感じられます。

咲さんが抽選会で道に迷い、穏乃たちとすれ違うシーンは阿知賀編にもありましたが、視点を変えるとあら不思議、こちらでは逆に阿知賀がただならぬオーラを放っていますw
この世界では実力者は自分の知らない内に相手を威圧しているのでしょうか。
なお、穏乃はこのとき咲さんを「私の倒すべき相手」、と手強いライバルと感じとっていたようですが、対する咲さんはただの気のせいと片付けた模様。単に鈍感なのか敵に値するとも思っていないのか。何にせよ大物ですねぇ。{/netabare}



第2局「応援」

{netabare}咲さんの「全部ゴッ倒す」キター!!w
これは実質、決勝進出宣言ですね。かなり強気です。
強敵を前に小動物のように震えていた咲さんも可愛かったけど、最近の咲さんは魔王の如く恐ろしいオーラを放っていますね。でもこれはこれで魅力的だと思います!(結局何でも受け入れますw)
OPは阿知賀編に続き前作からのオマージュな感じですね。永水女子がラスボスポジションかな? …それにしても、麻雀打っているシーンがないw 牌が吹っ飛んでいるシーンはありましたけどw

さて、話は時系列的にちょっと戻って合宿編に突入。今まであまりなかった長野決勝組4校の絡みが見られるのはちょっと嬉しいです。
ところで、むっきーが持っていたプロ麻雀せんべいのカード、阿知賀編の初回版円盤を買えば特典で付いてきますw 小鍛治プロは3巻ですよ~。

全国大会には直接関係ないにしろ、冷やし透華やマホちゃんといった新たな強い打ち手との対局が今後どう活かされていくのか楽しみです。
それと、マホちゃんの中の人が1期から変わってしまったんですね~。代役の小岩井ことりさんは違和感なくこなしていたので不満はありませんが。

さて、予告を見る限り次回も合宿編かな^^;
1クールなのにこのペースでキリのいいところで終われるのかちょっと心配ですが、まだ暖かい目で見守りましょう~。続きは配信で、とかはやめて下さいね。{/netabare}



第3局「始動」

{netabare}のどか回想。
優希との出会い、高遠原中麻雀部入部、マホちゃんとの出会いを描きつつ、さりげに阿知賀編を匂わせるエピソードです。
というのもこの話は本編の番外編としてヤングガンガンビッグに掲載されたもので、阿知賀編連載が発表される半年くらい前だったと思います。決して後付けではありませんよ~。

前回、強敵臭を漂わせたマホちゃん。咲さんを震え上がらせる程とはさすがw そんな相手はもう県内にはいないと思いましたが、まさか中学生の初心者にそれをされるとは。
咲さんには一度全国大会までにヘコまされる展開が欲しいと思っていたので、これで再度気を引き締めていってもらいたいです。

そしてようやく本大会開始!主人公チームが舐められる展開もお約束。
あと原作ではいなかった解説コンビが追加されたので、どんな漫才…いえ解説が繰り広げられるか楽しみです。

EDはおなじみSDキャラによる電波ソング。あれ、清澄は…?
2回戦で当たる3校それぞれのバージョンがあるようですが、少し宮守押しかな?w{/netabare}



第4局「東風」

{netabare}初めから連続和了で飛ばしまくる優希。
長野県大会では相手に鳴かれることで勢いを消される、という弱さも見せていましたが、今回の優希はそれでも自分の力を保ち続け、なかなか頼もしかったと思います。
部長の入れ知恵、というのもあるでしょうが、彼女自身確実にステップアップしているのでしょう。のどかはまだまだ優希が心配のようでしたが。

宮守女子のシロの、迷うと手が高くなる~の元ネタは「遠野物語」のマヨヒガ(迷い家)。
プロや永水による詳しい解説が追加されていたのは嬉しかったです。
欲があっては迷い家に辿りつけない…。狙って高い手を作るのではなく、悩んだ末に自然と高い手を作り上げるという能力(?) いつもダルそうにしていて無欲なシロだからこそ成せる技、ということらしいです。

ちなみに小瀬川白望。名字の由来は、昔岩手にあった「小瀬川村」と、マヨヒガの舞台でもある「白見山」より。

今週の咲さん…。うん、しっかりと優希を応援していましたね!w{/netabare}



第5局 「神鬼」

{netabare}先鋒戦終盤~
姫松先鋒の漫ちゃん、時折見せる爆発力を買われていましたが今回は不発…
彼女も何かしら力を持っているようですが、続きはあるかないか分からない次回以降に期待w

前評判の割に序盤は静かだった神代小蒔は最後に能力を発揮。
彼女の能力を熊倉さんと永水の方々が説明してくれて助かりました。
「九面を降ろし覚醒する」。要するに従えた女神たちの誰かを自らに憑依させて力を発揮するようです。「神代」ってそもそも神の身代わりとかそういう意味だそうで。
前半は弱い神が憑依していた為影が薄く、その後憑依が解けて普通、最後に強い神を降ろした事によって、神鬼の如く本来の強い姿を見せつけていました。
対局中に「つかれて寝ていた」と言っていましたが、疲れてではなく憑かれて、だったということですねw


次鋒戦。
意気揚々と自信満々に卓につく宮守のエイスリン。次鋒戦組の中でも最も注目されている選手でしたが、経験豊富な清澄のまこは相手が悪すぎたようですね。
彼女の危機察知によって能力を発揮しきれず不完全燃焼。
他からは対策を練られ、たとえまこにしてやられていなくとも今回は能力を封じられていたかもしれません。
何となく阿知賀の玄ちゃんを思い出しました。彼女も全国1回戦くらいまではドラ爆能力で無双、2回戦では千里山にその弱点をつかれ散々。
全国大会は中途半端な能力では勝ち抜けない、県レベルくらいのエースでは、まだまだ上には上がいると思い知らされていくのでしょう。
困惑する姿はエイスリン、玄ちゃん共に可愛かったですw

エイスリンがNZ出身として宮守に留学…という設定は、宮守のモデルとなった学校が実際にNZとの交換留学生制度があったから、とか。設定が細かいですね。
そしてエイスリン・ウィッシュアートという名前にも秘密が。「エイスリン」は「夢」という意味で、ウィッシュ(望み)とアート(絵)。もうそのまんまですねw

それにしてもあいかわらず次鋒戦は短いなぁ~w いやそれでも原作10ページくらいの話を、よくここまで引き延ばせたなぁと感心するところでもありますけど。

今週の咲さん…。お疲れ~くらいしか言ってないw 順調に出番減ってますね…。{/netabare}



第6局「萎縮」

{netabare}昼休み
久々に阿知賀サイドもキター!そういえば時系列的に特訓している時期でしたね。
宮守女子。謝るエイスリンをみんながフォローする姿が微笑ましいです。なかでもシロが、ダルそうにしているくせにさらっとカッコイイ事を言ってみせるのが何ともイケメン!

中堅戦
姫松の愛宕ネキのほぼ独壇場。ウザカワ系のキャラながら強いというのがまた憎めないw
デカいこと言っても何かキマらないんですよね~w しまいには宮守の胡桃に叱られていましたし。

鹿倉胡桃の名字の由来は「カクラサマ」より。性格や容姿は遠野物語に出てくる「座敷わらし」の特徴を備えています。
どちらも見た目ちんまいという共通点がありますが、部長が言った「モモちゃんほどではないけどステルス」と評したあの打ち方は特に座敷わらしっぽいですね。

ガラにもなく緊張しまくりで、凡ミスもみせる部長。
その予兆は抽選会のときに少し出ていたんですけどね。
「悪待ち」の部長は逆境に強くとも、現状のような多くの人から応援、後押しされる状況に弱かったりするのかな。
その後勝手に気持ちを切り替えて、何だかいつも通りに戻ってしまうのもまた部長らしいといえるのでしょう。

今週の咲さん…。いつも通りに戻った部長をみてホッとしたときのゆる顔が可愛すぎるw
原作のビクッとする姿がちょっと改変されていたのが残念。{/netabare}



第7局「注目」

{netabare}中堅戦後半~
洋榎決めセリフ→胡桃ツッコミ→洋榎しょぼん(´・ω・`)のパターン再び。
強気な性格で麻雀では敵なし、な洋榎さんですが、すっかり胡桃に対しては苦手意識(?)を植えつけられてしまった様子w あんまり怒られたことがない、とかで胡桃みたいにズバズバ言ってくる人への耐性が弱かったりするのかな。

中堅戦、異能の力で派手に暴れるような打ち手はいませんでしたが、それぞれが持ち味を発揮した見応えのある対局でした。部長も最後は楽しく打てていたようで何より。

副将戦…前のあれこれ。永水のはっちゃんに驚くのどっちが可愛いw あんなお面かぶっていきなり目の前に現れたら誰でもびっくりしますが。さらには姫松の絹ちゃんにエトペンを蹴り飛ばされたりと散々な和。対局シーンの緊迫感からのこのやりとりが、胡桃の言うとおり確かに「バカみたい!」で和まされました。

お堅いイメージが強い和も、デフォルメを多様するようになってだいぶ可愛くなりましたね。エンドカードにも使われたぽかーんとしている表情など、彼女の新たな魅力に気づかされています。

副将戦開始。暴れまくる気満々の永水・はっちゃん。とそれを止める気満々の宮守・塞さん。姫松の絹ちゃんは気合が空回りしかけていたけど、副将戦前のあれこれで多少は落ち着いた様子。そして相変わらずマイペース、いつも通りを追求する清澄・和。
それぞれがどこまで自分の「らしさ」を徹底できるかが対局のポイントとなりそうです。

今週の咲さん…。2回喋りました!w あと和回想中の、優希に抱きつかれている咲さんが可愛らしくてすばらでしたね! {/netabare}



第8局「防塞」

{netabare}天使のどっち、悪石の巫女はっちゃん、防塞の神の塞さん。これぞ咲名物(?)、といった「中二異能バトル」展開がここにきてやってきました!
ロリ顔なのに不気味な雰囲気をまとったはっちゃんもいいですが、チャイナドレスに紙垂のスカートをまとった塞さんの恰好が、やっぱり何度見てもカッコ良すぎて笑ってしまいますw
相手の力を塞ぎこむという能力は相当体力を消耗するようで、火力抜群のはっちゃんを何とか完封しているものの、疲れ切って途中で倒れたりしないか心配です。実際対局後に病院送りになっている選手もいるので。(どこの園城寺さんかは言わないw)
彼女がエースポジションの先鋒や大将でないのは、やはり照や衣といった化物クラスを相手に防塞するのは彼女の身が危険だと、そういうことなのでしょう(?) 麻雀って怖いなぁ~。

臼沢塞。名前の由来はそのまんま「防塞の神」より。悪霊などの侵入を防ぐ石の神様。はっちゃんを縛り付けた岩が、実際に岩手県の三ツ石神社にあるそうです。
ちなみに、三ツ石神社のある名須川町の隣町は「愛宕」町。

はっちゃんが愛用しているあのお面は、鹿児島県にある悪石島、そこで盆の幕引きに現れる「仮面神ボゼ」。ボゼは本来は悪霊を祓ってくれる神様だそうで。

今週の咲さん…。 まさか、と思いましたがやっぱり。EDのキャスト欄から咲さんの名前が消えている! …いやいや、一瞬チラッと映りましたから。次回予告も喋っていましたから!(白目)
まぁ見せ場はこれからですからね。長野決勝ではお昼寝していたくらいだし、まだまだ…{/netabare}



第9局「出撃」

{netabare}はっちゃんが北家で東、北を鳴くたび鳥居が現れて空間が変わる演出は何度見てもワクワクしますw 塞さんと絹ちゃんは警戒しているのに、和は平然と東、北を捨てているからそんなことになる訳で。2人には悪いけど見ている分には面白いですね。

塞さんの片眼鏡は能力者の力に応じて曇ったりするわけですが、はっちゃんが北家のときはもちろん曇り、それ以外では普通になっていて能力発動の状態がとても分かりやすいです。塞さんの能力を無駄使いさせないためには重要なアイテムになっているわけですね。

悪石の巫女、鬼門を開いて役満・小四喜炸裂。凄い演出でしたね。おどろおどろしい空間でドヤ顔を浮かべるはっちゃんと、清澄に振り込ませたいという塞さんの悪人顔がまた何とも。

そしてついに大将戦! 前回出番のなかった咲さんですが、得意のリンシャンも決めたし調子は上々ですよ~。
ただし一度、末原に鳴かれたことでツモる牌をずらされ、カン材を揃えられないという場面が。咲さんがチラッと末原さんを意識する描写があります。

宮守のトヨネ。ただでさえ見た目のインパクトが強いのに「背向のトヨネ」がまた怖すぎるw 末原さんが幽霊にとり憑かれているみたいな演出になっていました。

姉帯豊音、モデルは「遠野物語」の「山女」。
山女の特徴が、美しき女・長き黒髪・白い顔・身のたけ高き女…てこれまたそのまんまトヨネですね。性格もわりと明るめのようで、それに合わせて大人っぽい雰囲気のトヨネが妙に可愛らしい、ということになっています。{/netabare}



第10局「仲間」

{netabare}休憩。普段のトヨネはやっぱり可愛いw 夜景が星空~など乙女チックな発言も。回想シーンでは涙脆い一面も見せ、内田真礼さんの演技もあって、より一層女の子らしい性格が表れていました。

宮守女子麻雀部の結成秘話。
さりげにエイスリンを誘うなどやっぱり優しいシロ。
自分を必要としてくれる友達に出会えて感極まるトヨネ。
その友情劇に魅せられ、みんなの力になりたいと入部を希望するエイスリン。
胡桃と塞も新しい仲間は大歓迎で、インターハイ出場への夢を膨らます。
こんなの見せられたら感情移入もしてしまいますよね。だが回想は負けフ(ry

トヨネが次々繰り出す異能についていけず振り回される末原さん。こちらはこちらで戦犯になりつつある危機。風越や白糸台の淡に似た負けフラグが立ちつつあります…。

熊倉さんが回想でトヨネに「とりあえず赤口で」と言ったセリフと、胡桃の「友引」発言、これまで繰り出した能力の特徴から、トヨネは六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)に関係のある能力を持つ事が判明しているようです。
赤口は回想で熊倉さんが言っているだけでどんな能力か分かりませんが、
   追っかけリーチ → 「先んずれば負ける」 → 先負
   裸単騎 → 「ぼっちじゃないよ~」 → 友を引き連れてくる → 友引
という事らしいです。…まだ3つあるんですよね。 末原さんが「対応しきれるんやろか…」と焦るのは当然ですw

一方咲さん。トヨネが暴れている間は身を潜ませ、じっくり期を待つといった様子でしょうか。焦りは感じないですね。衣と当たったときのような相手を恐れる感じもそこまではないようです。{/netabare}



第11局「脅威」

{netabare}神回。いや魔王回です。ツッコミ所多すぎて楽しい回でしたw

永水・霞さんがいよいよ動き出す。神を降ろして能力を使う、というのは小蒔ちゃんと同じですが、違うのはその神様の種類。「恐ろしいもの」とか「祓ってもらう」という発言から邪神的な、とにかく危険なものの類なのでしょう。
それにしても…何というおもちw 服がはだけて仙女モード発動したとき、服の中で何か目が光ってるし…w 他にも何かいるのでしょうか。

そんな化物たち3人を相手に奮闘する凡人末原さん。まさか霞さんの支配を最初に破るとは。心折れずに立ち向かっていく姿はまさに凡人の鑑。さんざん負けフラグ立てていたようにも思えたけど、ここに来て息を吹き返してきました。

しかし、さらにその上を行くのは咲さん。末原さんを利用し、トヨネの攻撃は受け流し、霞さんの支配は打ち破る。自分はカンしまくりで、リンシャンであがったり、あがらなかったり。完全に舐めプ状態に。
でも上がられたトヨネは何かちょっと嬉しそう…咲さんのファンになっちゃってる?w 
咲さんが本格始動してからの次々に流れる勝利BGMがまた熱いです。
全国編の新曲「脅威」に始まり、「勝利へ-決意-」、「この一手で」、「神の領域」と、音楽もテンションも徐々に盛り上がっていく演出がたまらんですね。
霞さんのおもちは風船の如く宙を舞い、塞さんの片眼鏡は砕け散り…。正直この辺は何が起こっているのか理解できませんw
まがまがしい雰囲気の中、カンして、牌をツモって、リンシャン来るか!?て期待しているとただのツモ切りだったりw ひとつひとつの仕草がもうオーラを放っています。完全に悪役のオーラですけどw

咲さん大暴れ回でした。でもまだまだ本気ではないですよね。{/netabare}



第12局「真実」

{netabare}始まってからずっと怖い表情の咲さん。あとから分かる話だと、相手3人が手強いから自分の得意な打ち方に切り替えて集中しているだけなんですよね。

そして大将戦決着。対局前は清澄と永水が勝ち抜け、と予想していましたが、まさかの清澄と姫松でした。

各校の感想。
清澄。対局終わるとただのドジッ娘に戻る咲さん可愛いw 末原さんに対して恐怖を抱いていたのは意外でした。
宮守女子。個性派ぞろいでとても好きなチームでしたが、あからさまな宮守推しと回想エピソードの多さから敗退は覚悟出来ていました。トヨネの残りの能力は気になるけど、他の人たちはもう出し尽くした感じだし、塞さんのスカウター片眼鏡は割れてしまったし。ここで敗退した方が綺麗に締められるかな。
永水女子。ちょっと消化不良気味でした。神代さんの他の強い神様を降ろしたときの力や、塞がれてないはっちゃんは個人戦で楽しみにしておきます。
姫松。何か残っている伏線といえば漫ちゃんの爆発力、絹ちゃんのサッカーにまつわる能力(?)くらいでしょうか。咲さんが唯一恐れた末原さんの覚醒にも期待。

熊倉さん&赤土さんトーク。
阿知賀編7、8話にもあったエピソードですがさらに詳しく。
熊倉さんの宮守への愛情と、赤土さんの準決に挑む意気込みが語られています。
それにしても、宮守敗退と赤土さんにプロ行き断られてと、熊倉さんには散々な一日になってしまいました。{/netabare}



第13局「旧友」

{netabare}戦い終わってひと段落。

咲さんのフラッシュバック。燃える車椅子、点滴、喪服姿(?)の照。
とりあえずここにきて過去に衝撃的な事件が起こっていたことが発覚。宮永姉妹の確執に直結しているのでしょうが、相変わらず詳細は不明です。

和、優希目線での和と阿知賀勢の再会。
久々の再会の割に結構あっさりなんですよね。穏乃たちにとっては決勝で会える事を目標にしているわけで、ここで会ってもまだ意味はないという事なのかな。
でもこれでお互いの存在を知っただけでなく、相手も自分たちを認識していると知ったわけで。決勝に向けてのモチベーションは上がりまくりですね。

宿舎で昼寝する咲さん。ほんとに寝るの好きだなぁw
再び過去の回想…。
車椅子の子の頭には、咲照にもある特徴的な髪形「宮永ホーン」が…!
間違いなく宮永家の血筋に近い親類関係なのでしょう。従姉妹か、はたまた姉妹か分かりませんが。

プレスルームで取材を受ける和と優希。
この「清澄編」で和が詳しく阿知賀を語るのは初かな? 4年前から全く変わらない穏乃と、成長しすぎて別人な憧は置いておいて…w
赤土さんがまめにブログなんて書いていたのは驚き。教え子好きすぎですね。

和と優希、すばら先輩との再会。
結局新道寺は敗退してしまう訳ですが、後輩たちが差し入れてくれたタコスでチームメイトを励まそうとするすばら先輩。雀力はチーム最弱かもしれないけども、こういう気遣いができるからこそこの人はチームに不可欠な存在なのだと改めて思ってしまいます。

戒能プロとはやりん(予想通りCV:ゆかりんw)のシーン。これは咲本編ではなくスピンオフの「シノハユ」のエピソード! …期待しちゃってもいいんですね?

阿知賀のその後シーン。灼や宥姉もしゃべったw 玄ちゃんも「うわわ」だけじゃなくまたセリフあってよかったw それを言ったら池田は「オス!」の一言で終わりでしたけど。
清澄の準決が始まっても変わらず打ち続ける穏乃。この「仲間を信じて決勝で待つ!」みたいな姿勢が好き。「もし清澄が負けて自分たちのモチベが下がったらイヤ」とか、「怖くて見ていられない」というのは穏乃の中ではないんですよね。なんの確証がなくとも「和なら絶対来る!」と思い込めるメンタルの強さというか、そういうのが穏乃らしくて良いです。

準決勝先鋒戦に入ったところでエンディングに突入。
恒例のジョージさんによるナレと、まさかあると思わなかった宮守&永水の海水浴シーンが! 欲を言えばセリフ付きで見たかった…。
宮守のみんなが笑顔で終われたので満足。楽しい思い出いっぱい作ってほしいですね。

1期OP曲と共に、これからのダイジェスト映像。こんなの見せられたら続きがまた気になってしまうじゃないですかー!
ガイトさん、漫ちゃん、ネリーとそれぞれ気になる能力ですが、有珠山の爽さんの禍々しさといったら…。 後ろで光っているのは巨人の目?w
あと、末原さんには凡人のままでいてほしかったけど目が光っているあたり、能力が覚醒したのでしょうか? 何にしても負けフラグのような…。

ラスト。照さんが咲さんの名前を…! 一応認識はしているようで安心w (ただのタイトルコールってこともありますが)
以前会ったときは相手にされなかったようですが、トーナメントを勝ち続けることで、成長している姿をみせることで、気持ちの変化が起こってきたのかもしれません。
咲さんが信じているように「麻雀を通してなら話せる」未来があることを願っています。
{/netabare}



全国編はこれにて終了。原作もっと溜まってから、準決とまとめて2クールでも良かった気がしますが、話を忘れられないようにとりあえず2回戦をアニメ化したって感じですかね。なんせ5年経ってますから。

1期の長野決勝や、阿知賀編の全国準決勝に比べれば派手さに欠けたともいえる2回戦でしたが、その分奥は深かったです。
永水、宮守の裏設定は全く麻雀に関係ないのだけど、元ネタに忠実な能力をそのまま使っていて、これとあれがぶつかるとこうなるのか~、と、設定を知れば知るほど対局シーンを楽しく観ることが出来ました。全く麻雀に関係ないのだけどw
演出についても、はっちゃんの鬼門を開くシーン、背向のトヨネや咲さんが魔王化したときの威圧感など、原作以上に盛り上げてもらって満足です。
永水と宮守に関する音楽は和楽器を用いた独特な楽曲ばかりで、これまた私のお気に入りです。



続きはまた5年くらい後ですかね…。 でもその前にスピンオフの「シノハユ」や、4コマ漫画の「咲日和」(ショートアニメ枠で!)とかアニメ化してくれると嬉しいです。原作の立先生の壮絶な漫画家人生を描く「立-Ritz-」もぜひ!

いずれまたアニメで咲さんに会える事を信じて、5年でも10年でも待っています!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ありがとうございました! ぺっこりん

力尽きました。
ラスト2話の感想は省略で、全体の感想を書いて終わりにします。

【感想】
正直言って原作との比較ばっかりして視聴してしまった感じです。
この視聴法のなんと面白くないことか。
次の展開に身構え、盛り上がるシーンを冷静に原作と比較し、淡々と視聴する感じ。
何も考えずに視聴できたのはあの回だけですね。
今後はこれを教訓にして、多少比較はしながらも原作は原作、アニメはアニメで楽しもうと思いました。

内容についての感想を述べると、演出、BGM相変わらずイイ!、オカルトチックな演出、BGMグッド!、キャラみんな可愛い!(とくに塞さん)展開は地味(感覚麻痺)ながらもよく考えられてて盛り上げ方が上手い、といった感じでしょうか。
そして一番評価したいのは声優陣!
これだけ多くの声優が出るアニメなんてまずないし、無名に近い声優さんも多い中、しっかり回せていたんじゃないでしょうか。

アニメもたくさん見所があったのですが、少しもったいない視聴法をしてしまったなと反省しています。
今後の展開もあるだけに、アニメ咲をこれからも、これまで以上に期待したいなと思います。
次は10年後くらいかな(笑)


【1話】
{netabare}1話冒頭の登場から始まり、終盤の締めに持ってくるあたり、宮守はすごく優遇されている気がします。
さすが、塞さん!主人公の風格!
まぁこれだけ優遇してもらえるのは、人気の高さと原作で予選の描写がないおかげだとは思いますが。
Vやねん!姫松!姫松は一瞬だけの登場でした。(姫松も予選描写は原作にありません。まぁ抽選会の描写があるだけ宮守が優遇されたのかな)

あと、原作の再現度が凄まじいことになっています。
・風呂場に龍門渕の二人が来た時のタコスの顔
・48校、52校の説明の時のこーこちゃんの顔
原作でも結構独特な表情をしているシーンなんですが、この表情の再現度が凄いです。
あとは抽選会の清澄メンバーの後ろにいるメガネハゲのモブなど、そこまでかよと思わせる再現度。
そして、次回予告で出た原作の迷シーン「全部ゴッ倒す!!」
しっかり全部と倒すの間にSE入れてくれました。
これは今回かなり原作に沿ったストーリー展開、そして原作の名場面の再現を期待できそうです。
第2話、そして今後が本当に楽しみです!


あと、冒頭で出た電車、あれはclannad after storyのお花畑回、夕日シーンでも出ていたのと同じJR東日本キハ100系・110系気動車ですよね。
高校の時練習試合に行って「あ、うちと同じ汽車走ってる」とは思っていましたが、さすが咲の再現度です。
原作、本編と各地の再現度が半端ない咲ですが、岩手に通っている汽車の再現もしっかりやってくれました。
これは岩手出身の人で咲全国編を見ている人たちはさぞや嬉しいんじゃないですかね?
だって私もclannad見た時嬉しかったもん(笑){/netabare}


【2話】
{netabare}ここで合同合宿きましたかー。
原作にもこの話ありますが、合同合宿は回想ではなく、時系列でやってるんですよ。
ですが今回は回想。
全国編なのに合宿かよーと思うかもしれませんが、
・時系列通りにやって第1話合宿
・回想にして2話以降に合宿
どちらで行くべきでしょうか。
まぁ回想がめちゃくちゃ多い咲で、しかも1話で済まずに次回持ち越しとなると、気になる人も絶対出てくると思います。
原作との整合性、展開の仕方、尺など色々問題はありますが、レールガンS同様にやっぱりアニメ作るのって大変なんだなぁと実感します。
冒頭の永水風呂シーンはさすがにやりすぎかと。
風呂シーンは毎回出してもらっても別に構わないけど、さすがに1話多くても2回に留めるべき。
ここで原作にない風呂シーンもってきて原作と合わせて風呂3回はリスク高すぎです。

まぁしゃーない。
咲さん!その不満全部ゴッ倒しちゃって下さい!
私も発・混一色あがってみたいなー。{/netabare}


【3話】
{netabare}原作通り以前に、やはりこの合宿がなければ後々整合性がとれないんですよね。
次回予告で気付きました。
マホの闘牌描写が想像以上にかっこよかった。
これは咲さんの描写も楽しみです。
EDに関しては、こちらも1話同様かなり宮守贔屓な感じです。
宮守押しの私としては嬉しいものはありますが、心配なのは限度を超えてしまうこと。
前回の風呂シーン3回というのもそうですが、やりすぎは良くないと思うし、宮守によって他が埋もれてしまうことは望んでいません。
宮守が好きなこと以上に、咲全てが好きなので、全体を考えた描写を第一に考えてもらいたいと思います。
(追記)
EDは3校別バージョンあるんですね。
その他の描写も均等な感じになってました。
贔屓とかの心配はいあらないみたいですね。

東1局に国士無双とかそんなん考慮しとらんよ~(泣)
私は過去二度同じ相手に同じように国士無双を振り込み、東1局でトバされました{/netabare}


【4話】
{netabare}はっちゃんヤバすぎィ!www
アニメだとカラーになる分肌の色がはっきりするわけですが、アレは流石にやりすぎww
BDでは乳首解禁になるんですかね(すっとぼけ)
逆に上重からダブリー一発直撃した時のタコスはスカートの中みえなすぎ(どんな指摘だよww)
あそこは作中屈指の穿いてないシーン、というか尻全部見えてるんですよね(笑)
流石にダブリーシーン、劇画にはならなかったですね。これはしゃーない。

姉帯さん、純君すれ違いシーン、あそこは姉帯さんのデカイ描写が原作よりも弱いです。
それは体全体を写さずに、上半身から上でしか比較していないから。
まぁ原作だと姉帯さんおよび宮守メンバーはここでようやくお披露目だっただけに、衝撃も大きくなったわけですが。
シロのマヨヒガについては原作では先鋒戦と全く関係のないところで1回出てきただけです。
ほぼアニメオリジナルですが、元々の設定があったために、原作で描写しきれなかったことを補ったイメージです。
シロの描写ははっきり言ってかなり薄かったイメージなので、このアニメ描写は私は結構好きだし、うまく絡めたと思います。
これは次鋒戦にも期待………まぁ次の話を待ちましょう。

ダブリーって結構よくあるイメージなんですよね。
ちなみに私もダブリー一発であがったことがあり、さらにはレンホーもだしたことあります。
四萬、北のシャボ待ちという鬼レンホー。{/netabare}


【5話】
{netabare}まぁある程度は覚悟してました。この回はしゃーないですよ。
咲大好きな私ですが、この回ばっかりはあまりにも原作がひどいです。
ていうか咲は全編通して次鋒戦の扱いが酷いです。
長野県予選は四暗刻以外の描写がほとんどなく、今回に関して言えば、まこしかあがった描写がありません。
阿知賀の準々決勝と肩を並べられるほどの内容の薄さです。
原作はそれどころか、手牌を映すこともなければ、エイスリンの能力描写もなし、まこがメガネはずした次のページで次鋒戦が終了します。
これこそが伝説のキンクリです。最後のエイスリン振り込みなんて原作ないですから。
先鋒戦も結構短いんですが、先鋒戦が原作6話分に対し、次鋒戦は1話!1話ですよ…

アニメでもせっかくつけた実況解説も放置、キウィー対策()、全く見せ場のない巴という感じで…まぁ原作があれなんでしゃーないですけどね。
それよりもアニメで気になったのは、小蒔が寝た理由の解説とエイスリンの描写です。
寝るっていうのもかなり微妙な印象ではありますが、もっと長く一緒に戦いたいという解説が果たして今後のあのセリフと整合性をとれるかどうか。
あとはエイスリン。
和了率全国一位=宮永照よりも上ということなんですが、それはおいておきます。
問題は鳴きに困る描写。
エイスリンが苦戦したのは、まこが危険を察知してエイスリンの思うようにさせないために鳴いたからだと思います。
しかし、あの描写ではただ単に鳴きに弱いという印象になってしまいます。
決定打は巴の鳴き。
こんな何も意図してないような鳴きですら困っているようでは、和了率全国1位は無理ですよ。
ここでこそ由子が対策をとったり、まこの狙いに気付いて合わせ打ちなどをして欲しかった。
だってエイスリンの強さを知っているわけだから。
エイスリンもただ鳴きに困る描写だけでなく、初めて自分の思い通りにいかない敵が現れて戸惑い、力を発揮できなかったとかの描写を入れたほうがまだ良かったと思います。
ベンチ描写は、宮守と永水のおとぎ話解説を追加するよりなら、こういう仲間の心配描写をしてほしかったです。

それでも流石の闘牌シーンだけあって、かなり原作の薄さをカバー出来ていたと思います。
先鋒戦で使わずにとっておいたあのBGMも使って、懐かしさと熱さが込み上げてきて、終わりは結構悪くなかったと思います。
色々あったけど、原作既読者からすれば今回の5話は予想よりは悪くなかったと思います。
とりあえず、全国編の問題回、山場は越えたと思うので、次の回に期待ですね。
中堅戦はいよいよ愛宕洋榎の登場です!
某サイトの人気投票で先全キャラの中から人気1位を獲得したほどのキャラ。
中堅戦、愛宕洋榎とどんな感じに仕上げてくるのか非常に楽しみです。{/netabare}


【6話】
{netabare}良くも悪くもイメージ通りという感じでした。
いや、イメージ通りなら素直に良かったと言っていい回だったかなと。
なんというか、あんまり書きたいことが思い浮かばないです。
愛宕ネキは期待通りの可愛さだった、胡桃も期待通りの可愛さだった、こんな感じの第6話だったかなと。
この2人のやりとりは本当に好きです。
会話に全くなってない、かつボケに対してのツッコミじゃないのにインパクトが残るやりとりをするんですよねー。

ゆーきのダブリー劇画は再現されなかったけど、部長のあの顔(口)は再現されてましたね。{/netabare}


【7話】
{netabare}夜行バスの待ち時間暇なので、スマホで暇つぶしをば。
胡桃の引き立て具合が本当に素晴らしい!
洋夏の人気の影に胡桃の活躍ありですね。
特にアイキャッチ前の「バカみたい」
これは原作には描写が無かったんですが、素晴らしい付け加えだと思います。
つーか思いっきり声に出して笑いました(笑)
そりゃあの一連のやり取り見てたらそう思うわな(笑)

そしてここからは待ちに待った塞さんのターン!
次の回が本当に楽しみです!
そしてはっちゃん。
最後の目www
サイボーグみたいになってんぞwww
まぁそれだけ能力が強大っていうことですよね。
全国初にして咲恒例のシリアスBGMもきましたね。
最後のEDへの入り、カッコよかったなー。
お は よ う のどっち
最早これ咲屈指の名言ですよねwww
のどっちの開幕ハネマンはチートイでしたね。
チートイって結構オカルトなイメージがあるんですよ。
土田システムというチートイ理論を作ってるあのお方のせいで(笑)
まぁそれだけのどっち全開ということなんでしょうね。
塞さんも楽しみですが、なんといっても大将戦が控えてるんですよね。
名言ラッシュ、心待ちにしてます(笑) {/netabare}


【8話】
{netabare}熊倉トシ入浴&塞さん隣に座っているという謎シチュエーション、原作完全再現!
なぜ風呂場なのか、なぜトシさんなのか、なぜ風呂に入ってる隣で制服姿で座っているのか。
謎だらけのシーン。
ここは小林立先生に描いた理由を聞きたい(笑)
おばあちゃん突然倒れた時のためにいるとかでしょうか?

そして、麻雀バトル開幕!
咲のこういう派手なバトル描写、久しぶりな感じですねー。
準々決勝は咲全体でも地味というか、普通っぽいというか…完全に感覚麻痺してますね(笑)
それでも、これだけ点数が拮抗している戦いは珍しいですよ(咲の中では)。

塞さんとシロの二人歩いていくシーン良かったですね。
こういう雰囲気のシーンって咲だとすごく珍しい気がします。
鶴賀や千里山でも似た会話内容のシーンはありましたが、なんか今回のシーンの演出は気合がすごく入ってる印象でした。
ちなみにこのシーンはアニメオリジナル。

はっちゃんボロボロになりましたね(笑)
はっちゃんの目の描写結構好きです。
いかにもオカルトな感じで、今までの目から炎、光という系統に新しいものが加わってきた感じで。{/netabare}


【9話】
{netabare}8話もそうなんですが、のどっちは他に描写する方法無かったのかなぁと疑問に思います。
はっきり言うと、見ていて腹が立ちます。
こんなに塞さんが頑張ってるのに!!!
まぁこれは贔屓意見だとしても、あの描写だと「のどっち空気読め!」「もう振り込めよ!」みたいに思っても仕方がない気がします。

オカルト信じないのどっちのど真ん中直球勝負というのはまぁ分かります。
なら、せっかく尺もあるんだから、追加、補足描写があっても良かったんじゃないかなと。
例えば、絹ちゃんが一枚目の東、北も迂闊にきれずにのどっちに振った時とか、
末原「まずい、清澄が永水を気にせずに手を進める分、手の進みに差が出来てしまう」
とか、周りの声があっても良かった気がしました。
オカルトを信じずに進めた分、有利になった的な描写をもっと強くしてほしかった。
でないと、準主人公的な立場なのに、マイナスなイメージばかりが強く印象に残ってしまう気がしました。

さぁそして大将戦!!
今回はまだジャブですね。
アレは次回のBパートあたりにくるかなー。
ようやく主人公の出番!{/netabare}


【第10話】
{netabare}かなりゆっくり展開したイメージでした。
私としては、宮守の回想長めで嬉しかったし、シロを誘うモブというオリジナル要素も良かったなぁと思います。
それでも、中々咲さんが本領を発揮しないとか、毎回回想多すぎとか色々不満も溜まってしまうかもしれないなーとは思いました。
諦めてください(笑)それが咲という作品だし、回想にも魅力的な話は結構ありますから。
咲の連載スピードに比べれば回想シーンなんて(笑)…

末原さん担当の寿美菜子さん、めっちゃマッチしてて良い感じですね!
全く違和感ないし、苦悩している感じがすごく伝わってきます。
姉帯さん担当の内田真礼さんも中々味が出てていいですね。
原作のイメージでは低い声で、特に追っかけるけど~の所とか、不気味な低い声をイメージしてました。
でも高い声も結構良いし、可愛いですね。

霞さん活躍フラグのところで終わりましたね。
予想の上の上くらいの遅い展開でした。
既に11話見たから言えますけど、ここで10話を終わらせたスタッフ、マジGJです!
神回を作るには、色々と展開を調整しなくちゃいけないんですよね。{/netabare}


【11話】
{netabare}ずるい!
こんな話を後半に持ってこられたら、ほかの話がどれだけ微妙でも最高の作品として記憶に残ってしまう、それだけの力を持ったチート回だったと思います。
次鋒戦キンクリとか、完全に過去の話ですよね…
前回を霞さん能力発揮前で止めたのは大正解!おかげでネタを最大限までつめ、最高の区切りをつけて11話を終わらせれたと思います。
そして、全国編で一番楽しみにしていた末原さんの名言ラッシュ!
全てのセリフが名言になってしまうとか、大将戦一番の魔物は末原さんかもですね。

内容ですが、「やりたい放題」とか言ってる割には長野の3連続カン(2回嶺上開花放棄)よりなら可愛いものだと思います。
それでも、見ていてワクワクすることに変わりはありません。
話の組み立て、見せ方が圧倒的に上手いということですよね。
役満あがったら次はW役満とか、そういう無理やりな展開にしなくても話を盛り上げられる力があるんですよね。
そしてアニメならではの演出、BGM、声優さんの演技。
どれをとっても文句なしでした。
大将戦は原作も凄かったですが、アニメはこれらの要素によって完全に原作越えてますよね。
ここの闘牌シーンは5年で進歩した技術の結晶と言えるシーンでしたね。
すごく鮮やか!めちゃめちゃかっこいい!
特に9ソウカンの和了が圧倒的にかっこよかったです。
そして、カン→ツモ切りにまさかのあのBGM(衣に大明槓責任払いのやつ)を使ってきましたね。
咲さんの見た目とBGMのマッチ感ハンパないwww
泉、高1最強とか3年三人ビビらすくらいせななれへんで。
今回は咲名物BGMのバーゲンセールという感じで、これでもかというくらい盛り上げに来ましたね。
どう見ても神回でした。本当にありがとうございました。

[全盛期の咲第11話伝説]
・ロリ霞さんはっさい(CV.大原さやかさんさんじゅうはっさい)
・恐ろしいものを降ろすために衣服を脱ぎ捨て、魔乳露わに
・のどっち以来のおっ牌返し(原作ではおっぱいで牌が隠れて、2ピンが1ピン、4ピンが2ピンになる模様)
・全体効果系(麻雀用語)
・なんなんやこの卓、予想以上に怪物の見本市
・普通の麻雀させてーな
・大将戦まできて点数が平らとかホンマおもんないわ…
・もうめげたい投げたいつらいつらい
・いやいやメゲたらあかん
・相手が怪物なら凡人に出来ることは「考える」ことや
・思考停止したらホンマの凡人
・サイコロまわして頭もまわすで!
・上8つが一人が一度に発したセリフである。(一切加工、脱字なし)
・永水のおっぱいおばけ(末原命名)
・私が試すのを見てへんかったのか(4回追っかけリーチに振り込み)
・ゴグッ!ゴグッ!ゴグッ!(見た目50,60の婆さんがカップラーメンのスープを飲み干す音)
・カップラーメンのスープを飲み干してからの気合の入った声で宮永咲について解説
・末原さんのあんぐりフェイス&メゲるわ…
・ここまで3度の和了の全てが嶺上開花、これは凄い(小並感)
・今度は“普通に”嶺上開花(感覚麻痺)
・やりたい放題やないか
・怪物二人が2位狙い&清澄への振り込み警戒
・宮永咲の目が完全に人間のものではなくなる
・カンによってモノクル破壊&霞さんのおっぱいを大きく揺らす
・ちょー怖いんだけどー(主人公){/netabare}


【一応恒例リアル麻雀コーナー】
{netabare}麻雀そんな頻繁に打つ訳じゃないんで、今回はさすがにネタ切れ感が否めないです。
一応最近国士あがりましたが、それだけだとあんまりネタになんないですよね。
パンチ力には欠けますが、もう1つの話について少しだけ。

ドラ2ソウ
「カン(1ピン)」
「リーチ」
「カン?ドラ狙いか?」
「いや…狙いはドラやない… ギータはカンでドラを乗せることはほとんどない」
「もう一個カン(2ソウ)」
「!?!?」
新ドラ1ピン
「!?!?!?!?!?!?」
「ツモ」
「リーチ、ツモ、ドラ8、赤1、裏…2!!」

役満、W役満合わせて6回ですが、うち3回が数え役満なんですよねぇ。
私の打ち筋は池田ァ!に近いのかな(笑){/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

デキるオタクはここで判断している?

更なる高みを目指して―。

宮永咲(みやながさき)は高校一年生。
奇跡的な麻雀を打ってのける(毎局プラスマイナスゼロで和了(あが)ることができる)美少女。
原村和(はらむらのどか)の天才的な打ち方に感化され麻雀部に入部することを決意する。
二人の天才美少女が全国大会の頂点を目指す。
熾烈な闘いの末、見事県予選を勝ち抜いた清澄高校麻雀部。
全国の舞台で待ち受けていたのは同じく頂点を目指す強豪たちだった。
果たして咲たちは全国の高みへたどり着くことが出来るのか。
高校生雀士の頂点を決める闘いが今、始まる。

咲-Saki- 全国編 第1巻
人気アニメ『咲-Saki-』の第3期シリーズ第1巻。
熾烈な戦いの末、見事県予選を勝ち抜いた清澄高校麻雀部。
しかし、全国の舞台で待ち受けていたのは、同じく頂点を目指す強豪たちだった。
高校生雀士の頂点を決める戦いが今始まる。
第1局「上京」と第2局「応援」を収録。
オーディオコメンタリー 第1局「上京」

咲-Saki- 全国編 第2巻
人気アニメ『咲-Saki-』の第3期シリーズ第2巻。
熾烈な戦いの末、見事県予選を勝ち抜いた清澄高校麻雀部。
しかし、全国の舞台で待ち受けていたのは、同じく頂点を目指す強豪たちだった。
高校生雀士の頂点を決める戦いが今始まる。
第3局「始動」と第4局「東風」を収録。

咲-Saki- 全国編 第3巻
人気アニメ『咲-Saki-』の第3期シリーズ第3巻。
宮守女子・小瀬川白望の跳満ツモを受けながらも、依然順調に先鋒戦を進めていく優希。
しかし、後半戦も佳境に差し掛かった時、永水女子・神代小蒔が遂に力を発揮する。
第5局「神鬼」と第6局「萎縮」を収録。

咲-Saki- 全国編 第4巻
人気アニメ『咲-Saki-』の第3期シリーズ第4巻。
調子を取り戻した久だったが、前半に大きくリードした姫松高校・愛宕洋榎には届かず、2位で中堅戦は終了。
副将戦の会場に入った和は、永水女子高校・薄墨初美の衝撃の登場に驚き…。
第7局「注目」と第8局「防塞」を収録。

咲-Saki- 全国編 第5巻
人気アニメ『咲-Saki-』の第3期シリーズ第5巻。
宮守女子高校・臼沢塞の力により、完全に封じられてしまった薄墨初美。
しかし、北家のたびに初美を抑えこんでいた塞の体力は限界を迎え、初美は最後の北家で小四喜を上がり切る。
第9局「出撃」と第10局「仲間」を収録。

咲-Saki- 全国編 第6巻
人気アニメ『咲-Saki-』の第3期シリーズ第6巻。
守りから攻めへと転じた永水女子高校・石戸霞の攻勢により戦局は一転。
トップから陥落した姫松高校の末原恭子は、絶一門の配牌にとある経験を思い出す。
第11局「脅威」と第12局「真実」を収録。

咲-Saki- 全国編 第7巻
人気アニメ『咲-Saki-』の第3期シリーズ第7巻。
咲の活躍により、準決勝進出を決めた清澄高校。
咲はパンフレットに阿知賀女子の名前を見つけた和に誘われて会場へと向かうが、直前のところで立ち尽くしてしまう。
第13局「旧友」を収録。

【アニメキャラの魅力】「ツモ、嶺上開花」主人公は怖過ぎる?清澄の白い悪魔「宮永咲」とは?
“萌え”と“麻雀”の禁断の融合が生んだ大人気作品『咲-Saki-』。絶大な人気は未だ衰える事を知らず、メディアミックスは勢いを増すばかりです。魅力的な少女達が麻雀卓を彩る中、打牌に込める意思がひと際強い主人公、宮永咲(みやながさき)。相手のメンタルまでへし折る圧倒的な麻雀力にあてられた一部の咲ファンから、畏敬の念こめて”咲さん”とさん付けで呼ばれる彼女。嶺上牌を巧みに操り、麻雀インターハイの決勝を目指す咲さんの可愛くも恐ろしい魅力をご紹介します。

■咲さん可愛い!
モテカワスリムの愛され貧乳っ子の咲さん。麻雀をしていない彼女は、ちょっとドジな読書好きの可愛い女子高生。気弱な性格が災いして、トラブルを招く事もありますが、基本的にとてもいい子です。

インターハイチャンピオンである姉の宮永照(みやながてる)とはなにやら確執があるご様子で、麻雀を通してなら話せる気がする・・・という思いからインターハイ決勝を目指しています。うーんいじらしい。麻雀で強い相手との対戦をワクワクしてしまう反面、いざ相手の能力を垣間みると怯えてしまうなんて事もしばしば。この小さな子供の様な表情の変化に、多くの視聴者がゾクゾクさせられるのです。

■麻雀を通して!
麻雀があまり好きではなかった咲さん。原村和(はらむらのどか)との対局を通して、麻雀を楽しむ心を思い出していきます。その後、心を通わせるに至った原村さんとのやり取りは、スポ根アニメかと見まごう熱いものでした。咲さんカッコいい!

その後も他校の生徒達と友情を育んでいく訳ですが、そのなかで能力も人としても成長していく咲さんの表情は、イキイキとして素敵すぎます。咲さんと一緒に卓を囲む選手達が一緒に高め合っていくのもまたよし。「麻雀って楽しいよね、一緒に楽しもうよ!」の台詞で有名な長野予選決勝大将戦、各校の大将の“自己と手牌との葛藤”は、それはもう見応えがありました。作品中屈指のベストバウトだと個人的に思っています。(ま、我らが咲さんがものすごい上がりで全部もってっちゃうんですけどね!)

■他校の生徒が(勝手に)恐れおののく!
スピンオフ作品の「咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A」での一コマに、咲さんが阿知賀編の主役達、阿知賀女子学院の面々と麻雀インターハイ会場ですれ違うシーンがあります。威風堂々と通路を無表情で闊歩する咲さん。あまりの威圧感と隠しきれない麻雀力に圧倒され足が止まる阿知賀の選手達。鋭い眼光に稲妻を見た阿智賀の大将、高鴨穏乃(たかかもしずの)は、それが自らの倒すべき相手だと確信する・・・。対戦相手の少女達サイドから見ると、咲さんは怪物レベルのラスボスみたいな扱いです。初登場から馬鹿げた能力を連発しまくっていましたし、その変態的な力を増しながら今日に至りますから、まあ納得ですけどね!でもこのシーン、咲さん視点で見るとトイレに行って迷子になってしまい、涙目で会場を徘徊していただけなんですよ・・・。かわいい♪

■謎多き主人公・・・その闇は深そう
咲_Saki_全国編第13局で、断片的ではありますが咲さんの過去にまつわる回想があります。病室、車椅子、炎、そして足の不自由な女の子・・・。見ている人は思ったはずです。「あ、これ思ったより重いヤツだ」と。姉との確執は作品随所でほのめかされていますが、咲さんの過去についてはほとんど明かされていません。ネット上で様々な議論や推察が飛び交っていますが、どれも憶測の域は出ていません。

時々見せる影のある表情にミステリアスな魅力を感じるのは確かですが、その謎が解明そして解決され、咲さんの満面の笑顔を見る日が今から楽しみです!

デキるオタクはここで判断している?
2015年秋アニメも出そろいましたね。しかし、度胆を抜かれたというか……想像していた方向とまったく異なっていたのが「おそ松さん」ではないだろうか。初回の放送がスタートしてからカオスなネタと相次ぐパロディの連続に、ネット界隈を中心に「なんなのこれww(褒め言葉)」状態に。

その一方で「銀魂の監督とスタッフなのか。だったら納得」「監督の過去の作品からすると当然の展開」といった声も。うーむ……どうやらコアなアニメファンは監督などからも事前に情報を得て、放送開始前から内容を想定しているようだ。

【小野学氏】
2015年秋放送:「学戦都市アスタリスク」
過去に関わった作品(例):「咲-Saki-」シリーズ(監)/「魔法科高校の劣等生」(監)/「境界線上のホライゾン」(監)

深夜に放送され、話題になったアニメに多数関わっている監督。監督のセクションはもちろんのこと、絵コンテとして携わっている作品も多い。また、今年はOAD化された「咲日和」の総監督も務めている。

アニメは制作会社で選ぼう!
【Studio五組】
過去の作品(例):咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A(2012年)/Aチャンネル(2011年)/きんいろモザイクシリーズ

Studio五組はGONZOスタッフが独立し、2010年に設立。全作品のヒロインたちを自宅に持って帰って愛でたくなるかわいらしさ。

2012年12月にテレビアニメ『咲-Saki-』の続編となる『全国編』の製作がアニメ公式サイトで発表され、2014年1月から4月にかけて放送された。全13話。
前作の別ブロックにあたる阿知賀女子も本編が進行するほど深く関わっていくため、「阿知賀編」のレギュラーキャラもゲストとして第1話から登場している。

咲日和
『ヤングガンガン』2011年13号より掲載されている木吉紗によるパロディ4コマ漫画。麻雀に関連する描写は比較的少なく、登場人物たちの日常におけるやりとりが中心になっている。小林によると「咲日和であったことは本編でもあったことにしている」との説明がある。

当初は本編休載時の読み切りだったが、15号からの3号連続掲載を経て18号より正式に連載開始となった。増刊の『月刊ビッグガンガン』でも2011年Vol.1より『ヤングガンガン』と並行連載を開始、『ヤングガンガン』での連載は2012年17号で終了し以降は『ビッグガンガン』のみでの連載に移行している。

『ビッグガンガン』誌上や『咲-Saki-』本編13巻の帯にて、本編14巻の初回限定特装版(2015年7月発売予定)としてOVA化されることが発表された。

オープニングテーマ
「New SPARKS!」
第1話ではエンディングテーマとして使用。

エンディングテーマ
「TRUE GATE」(第2局、第7局、第9局、第11局)
「この手が奇跡を選んでる 宮守女子高校 ver.」(第3局、第8局)
「この手が奇跡を選んでる 永水女子高校 ver.」(第4局、第6局、第10局)
「この手が奇跡を選んでる 姫松高校 ver.」(第5局、第12局)
「Glossy:MMM」(第13局)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41

73.1 20 漫画原作でライバルなアニメランキング20位
はねバド!(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (505)
1991人が棚に入れました
運動神経抜群だが、なぜかバドミントンを避ける1年生「羽咲綾乃」。
日本一を目指し、日夜練習に明け暮れる3年生の「荒垣なぎさ」。

部を支える仲間やコーチ、そして個性溢れるライバルたち。

インターハイを目指す、県立北小町高校バドミントン部の軌跡を描いた、マンガ「はねバド!」(濱田浩輔/講談社『good!アフタヌーン』連載)が待望のアニメ化!!

超高速で舞う羽根(シャトル)に想いを乗せて、青春バドミントンストーリー開幕!!

声優・キャラクター
大和田仁美、島袋美由利、三村ゆうな、小原好美、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、下田麻美、櫻庭有紗、岡本信彦、小松未可子、大原さやか
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

有千夏は白帯の過客にして、行かふ人はまだ常人だね 

2018.10.14記


原作未読。というか原作に興味湧いてきた。


とりあえず部活ものはほぼ無条件で観る方針。
高校バドミントンを描いた物語。W主人公となりますが、二人とも競技に向かい合えていないというなかなか興味を惹く設定からスタートします。

荒垣なぎさ:公式大会でラブゲームかまされフルボッコ敗退。練習で支えられてた自身の存在意義を砕かれ自分を見失い、周りも見えなくなって部員にきつくあたってしまう。盲目的に練習を重ねて袋小路に迷い込んだこじらせ女子。
羽咲綾乃:バド起因で母親が離れていったトラウマがある。フルボッコ勝利の後、遠い異国で活躍する母の記事を見つけ闇落ちする。それでバドやる目的すら見失いいったんやめてしまう。依存体質バリバリの愛に飢えたこじらせ女子。

この二人が実はラブゲームフルボッコの勝者と敗者の関係で、かつ同じ高校というW主人公としては珍しい形式をとってます。
“向かい合えてない”加減では比較的浅めのなぎさが{netabare}さっさと2話でと{/netabare}早い段階で解決した体となり(早っ)、残る綾乃がどんな感じでバドに向き合えるようになってくかをじっくり描いていく方針のようです。

「たかがスポーツですよね?」

第一話、新コーチ立花に世界を目指せると焚き付けられたのにこう答え、さらに部活でのバトミントンなど意味ないと被せてく綾乃さん。煽りスキルの高さははじめから片鱗が見えます。
なお部活ものといいつつ先輩後輩の関係は緩めです。コーチへの学生たちの態度もひっくるめて仲間意識というか横の繋がりといった感じ。その分、縦の繋がりを綾乃と母(有千夏)との関係性に求め際立たせようと仕掛けてきます。

土台のスポ根を支える要素も揃ってました。
・親子鷹の亜種(ある意味二人三脚。有千夏の行動原理は綾乃の上達のためにとなってる。)
・努力型と天才型との対比
・自校に有能な指導者がいる
・ライバルの存在(薫子くらいだったけど)
{netabare}・敗戦を描く(理子、葉山など持たざる者の努力に陽をあてる){/netabare}


ある程度王道の作りも出来つつ、闇を抱えた主人公(もう早々に羽咲綾乃指定)の描き方でどう差別化を図れるか、というのが注目点でした。
で、結果はご覧の通り。

全話完結する前から「メンヘラぶりについてけね~」「有千夏、子供置いてくなんてありえんだろ」とのご意見多数。作品の特徴でもあり幹の部分に関するツッコミが寄せられる結果となりました。
そもそも受けつけない“生理的に無理”というのと、どうせやるならしっかり説明してくれよとの“物語きちんと描け”みたいなところはありましたね。

切れのいい映像とセットでのOP曲が良い。心情描写含めての試合作画はほんとに良い。シャトルの回転、ラケットのしなり、豊富なアングル、スローとハイスピードの緩急、目を奪われます。
せっかく試合描写いいのにもったいないな~といったところでしょう。

ちょっと切り口変わったスポ根ものと捉えて良いと思います。少なくとも視聴後の王道感がないのがウリということかもしれません。





かくいう私、綾乃のメンヘラぶり嫌いじゃないんです。この作品がというよりイカれた人物観察が嫌いじゃない。ちょっとこのままだと病んだ母娘がかわいそう。
そんな観点で少し擁護にまわりたいと思います。※擁護なんて聞きたかねーという方もいると思うので畳んどきますね。

まずは本作のMVP藤沢エレナを称えます。理由は2点、
1.綾乃をバド部に連れてって入部させた
 ⇒物語が始まりませんから
  {netabare}嫌がる綾乃を体育館へ連れてく回想が3度流れました。それくらい重要。{/netabare}
2.有千夏に一言申し上げた
 ⇒まさに視聴者が思ってたことを代弁してくれたので
  {netabare}「でもあの子にも見てほしかったの。強さの先に見える風景を」「なんですかそれ?たかがスポーツじゃないですか」11話{/netabare}

{netabare}そもそも競技で10連覇出来るような人達ってどんな人がいるでしょうか?
例として柔道の田村亮子。レスリングの吉田沙保里。そうとうストイックな印象です。そんな彼女らにしか見えない景色は麻薬的な魅力があるんじゃないかと思われます。
そして10年以上も第一線で活躍した有千夏が、産まれた娘にバドの才能を見出してしまったら?いや才能に魅せられてしまったら?
作中では母としてより競技者として綾乃に接し、タガが外れます。
「ヒドイ親だよね。親子の関係よりバトミントンを優先させたんだから」「でもあの子にも見てほしかったの。強さの先に見える風景を」11話 ※引き出したのはエレナ{/netabare}

{netabare}ちょっと常軌を逸してる有千夏の行動背景をおさえた上で、対する綾乃の心情です。
作中複数回出てくるシャトル遊びの回想シーン。強くなればいくらでも遊んであげると言う有千夏と、有千夏に依存する綾乃。綾乃のバドに対する背骨が醸成されていきます。それは、

 “お母さんのために(A)”そして“勝つこと(B)”

これはあまりにも強固で、{netabare}最終話の県大会決勝第3セットの途中まで綾乃の呪縛となってます。{/netabare}

前者(A)は2段階
1.「強くなればお母さんが帰ってくると思ってたのに」コニーと有千夏の記事を見つけ中学生の綾乃は闇落ちします
2.「私はコニーよりなぎさちゃんより強い。でも戻ってあげないんだから」強くなっても戻らない、今度は母を捨てる、と強烈な母への感情が根っこにあるが故の反動です。
後者(B)も2段階
1.「私負けてない」薫子戦の敗退時もコニーとの初戦の時も発したセリフ。負けを認めると何かを失うとの恐怖心に近いものを感じます。
2.「甘いなぁエレナは。バドミントンはね、勝てばいいんだよ」恐怖心に蓋をして心にも蓋をして内に籠るようになります。

転機は5話でした。
実は4-5話で綾乃に対して“仲間とするバド”という新しい概念が提供されます。写真を撮ったり髪止めのピンを交換したりと日常回っぽいシーンが展開されます。なぎさも落ち着きそうだし、綾乃もトラウマ克服へ一歩踏み出したよ、と普通のアニメならここから安心の友情物語が展開されることを期待したところですが、一瞬でしたね。むしろ私はこの予定調和でない点を高く評価してますが。。
フレ女とのダブルスの時は「仲間になるために・・・勝たなきゃ」というところまで回復してました。勝たなくても仲間にはなれるんですけど染みついた思考のパターンはそうそう変わるものではありません。そして、有千夏が絡まなければ上記Bの範疇で回復できたかもしれません。敗戦後の「負けてない」にも繋がるのですが、体育館を去った綾乃を悠と空が追いかけて「かっこよかったから言い訳しないで」と告げるところまでがスポ根的にも良い流れでした。
かくして翌朝コニーからかけられた一言が綾乃を不可逆的な闇に落としてしまいます。芽が息吹いたばかりだった綾乃に抵抗できる手段はなかったでしょう。

「ママは一人ぼっちの私を救ってくれた。生き方を教えてくれた」「ママに認められなきゃバドミントンやる意味ないでしょ?」

上記Aに絡んで、母に対する可愛さ余って憎さ百倍モードに綾乃は突入します。Bも1.から2.へ移行します。この“勝つこと”については6話で理子ちゃんをスカしたのに始まり、大会が始まる頃には薫子とのトラッシュトークにまで発展し先鋭化していきます。そして、決勝を控えた高校での練習中になにかにつけてなぎさを煽ろうとしてたのは、“勝つこと”の確証を得たいとの深層意識がそうさせたものと理解してます。
観てるほうは、スポ根ものにあるまじきつらい展開が6話以降最終回まで続くことになります。綾乃のクズっぷりは、そうですね、、、繰り返しになりますが嫌いではないです。{/netabare}


{netabare}物語は後半からもう一つの視点を私たちに開陳します。

 “なんのためにバドミントンをするのか?”

例によって、綾乃は母親への感情と勝たなければ自分は要らない存在となってしまう恐怖とが勝負への原動力のままです。
対してなぎさは、バドこじらせ女子から早々に脱却して純粋にネット{netabare}“白帯(はくたい)”{/netabare}を挟んだ勝負へのこだわりに傾斜していきます。それは逗子総合の望戦に表れてます。
有千夏は「好きだから」、綾乃の問いにそう答えてます。

そして決勝。0対8の綾乃劣勢の場面での仲間からのそして会場からの声援でやっとこ綾乃は呪縛から解き放たれます。
「試合負けないでよ。・・・あんたは私たちの分も背負って闘ってんだよ」by空「仲間っていいよな。やろうよバトミントン」byなぎさ
フレ女との合宿の時に傍にいた空と悠の声援というのがいいですね。悠と空も報われたし、綾乃にとってもずっと気にかけてくれていた部の仲間という感じでしたし、この二人以外の配置は考えられないでしょう。

綾乃だって強くなってきたことはROUND1みたいなところにてフレ女志波姫さんがお墨付きを与えてました。
決勝の結果、負の原動力で強くなった綾乃よりなぎさが少しだけ上回ったのはこの物語の救いだった気がします。
なお、なんのためにバドミントンをするかの答えは最終回を観れば丁寧に説明してくれるのでわかります。{/netabare}


バドミントンの競技だけを取り上げれば、きれいな最終回でした。
普通のスポ根なら競技者の成長物語ということでそれでいいのですが、本作ならではの闇への落とし前のつけ方がイマイチでした。


{netabare}「あたしが居なくてもバトミントンが打てる。だから戻ってきたの」
実は有千夏の言う通りなんです。有千夏がいないことで結果的に綾乃は強くなりました。競技者視点では正しい行いだったのです。
ただしここは抒情大国日本ですよ。あんたには人の気持ちが!的なツッコミ砲弾が飛び交います。
いわば、世界をほっつき歩いてデンマークに腰据えた有千夏がどのツラ下げて「じゃあ大会終ったらデンマーク一緒に行く?」とさらっと娘に言えるものかと一般大衆にはイミフ過ぎるんですね。
ただこれも『真性競技バカ』ならすごいやりそうな行動だったり言動でもあるからやっかいです。綾乃がオリンピックでメダルでも取ろうものなら捨てて家を出てったことさえ美談としてマスコミが取り上げたりしそう。。。{/netabare}
{netabare}最終話での綾乃の「今度打とうよ」は、母娘との和解ではなく、あくまでバドをやる理由から“母親のため”がなくなった、というだけです。支えが母からなぎさを筆頭とする仲間にシフトしただけ。{/netabare}

長年その国のトップクラスの成績を収めたアスリートには共感度マックスかもしれません。
もし2期があるなら母娘関係について有千夏に落とし前をつけてもらわないと収まらないです。

OP映像ラストの綾乃の笑顔が見たいですね



■オマケ
同時期放送のはるかなレシーブのレビューでも触れたが、荒垣なぎさ役の島袋美由利さんの役の使い分け。
内向的なのに激情タイプの気配有り、という似たような役にもかかわらず演じ分けがはっきりわかるという好演でした。聞けば夏クールでは4作品でメイン級をはったとのこと。今後期待したい声優さんです。



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2019.03.17追記
《配点を修正》


其の1 原作面白かったよ
其の2 島袋さん順調に活躍の場を広げ、2019年春「キャロル&チューズディ」も良さげです。
其の3 一周まわって綾乃はいいな

投稿 : 2024/05/04
♥ : 60
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人生を知る前にバドミントンで壊れてしまった少女の再生と青春

原作コミックは13巻まで購読中。

以下、放送前の勇み足長文。

長いので折りたたみw

{netabare}
見ていてスポーツはしんどそう……と思ってしまうグータラ文化系の私ですがw
バドミントンは特に肉体面だけでなく、
精神面でも大変タフな競技だなという印象が強いです。

コート内を縦横無尽に駆け回り、四肢を目一杯伸ばして拾い合う、激しいラリーの応酬。
そして、超人的な跳躍から、打点の高い驚速スマッシュを叩きつける!
……と見せかけてネット際にチョコンと落とすw

どんな対人競技も全身全霊を賭けた駆け引きなのでしょうが、
バドミントンの心理戦は、己が心身を丸ごと投げ出して、化かし合うくらいじゃないと、
勝ち抜けそうにない、えげつなさを感じます。


よって本作の原作バドミントン漫画でも、
コート上に選手各々の内面やら背負っている業やらが
ドロドロと漏出することになります。

コートを躍動する女子高生たちも、
単純にツンデレだの、ヤンデレだのに分類できる萌えキャラではありません。
あいつの戦略も性格も全て読めた。と思わせておいて、
極限の打ち合いの中から、引きずり出される奥の手と共に、
剥き出しにされていく彼女たちの本性には目を見張らされます。
ネットを挟んで対峙しているのは、様々な心境や葛藤を抱えた人間なのです。

特に主人公少女の惑星ぶりは尋常ではありません。

{netabare} にこやかにラケットを振り出したかと思えば、
生気を失ったサイボーグの如き精密ラリーマシンと化したり、
鬼の形相で相手をねじ伏せて来たりする。
そうかと思えば、心身のバランス共々、ゲーム全体が崩れ出したりする。{/netabare}

羽咲綾乃よ……お前は一体、何者なんだ!?


「少女たちが飛んで、跳ねて、駆ける――――」

ゆるふわと餅でもこねてそうな顔立ちの主人公をはじめ、
一見、爽やかそうなビジュアルの美少女たちを並べて、
キャッチーなコピーをくくりつけた釣り糸を垂らしておりますが……。
安易に鼻の下を伸ばしてコートに立ち入ったら、
人間丸ごと込めたスマッシュに脳天を撃ち抜かれるのは必至w

一瞬、萌えも匂わせておいて、競技の魅力を刷り込みつつ、
スポ根の王道に誘導し、モヤモヤを吹っ飛ばす。
燃えの熱量も話が進むにつれヒートアップ。

初巻、キラキラと可愛らしかった表紙絵が、
巻を重ね、キャラが覚醒したりすることで別人の如く逞しくなっていくことは、
連載マンガではよくあることですが、この原作はその点も凄まじいです。
(一巻と最新巻では『ロウきゅーぶ』と『スラムダンク』くらいの格差を感じますw)


「人の心を覗くのはコートの中だけにしときな」

視聴する側も相応の覚悟をもって羽根(シャトル)と人間を受け止めたい。

原作組としては、何巻までは、あの大会まではアニメ化を……と言うより、
主人公が人間として仲間と共に青春できるキッカケを掴むまで。
団体戦における組み合わせやスタミナ削り合い等の駆け引きも含めて、競技の魅力が伝わるまで。
視聴者が手応えを共有できるところまで全力で跳び回って欲しい。

2018年夏のドロドロと熱い青春バドミントンアニメです♪{/netabare}


【四話までの感想】多くの努力と想いを積み重ねて少女たちは一歩ずつ前へ……。

これも長いので折りたたみw
{netabare}
序盤、原作から少し構成、演出を変えて来た本作。
漫画と全部一緒じゃないとダメ!という方にとっては不満かもしれませんが、
私はここまでは不思議と違和感なく楽しめています。

それはきっとアニメスタッフが、
各々のキャラクターを理解した上で、
再構成していることが伝わって来ているからでしょうか。

{netabare}孤高の天才であった主人公。
努力を積み上げて来た秀才であるライバル。
そして、個の力を追求して来た天才が、
仲間と共に部活動をする意義を伝えるメガネの先輩と……。{/netabare}

連載を続ける中で確立されて来た
各登場人物の物語上の役割は意識できているな。
と手応えは感じています。


ここまでの構成から予測するに、
この1クールアニメ(恐らく)の締め所は、{netabare} 理想的に行ってインターハイ県大会団体戦までか、
消化が遅れても県大会シングルスまでといった所でしょうか。{/netabare}

ただ、この場合でも、今後もいくつか構成を組み直さないと間に合わない気もします。
この調子で、各キャラが役割不明にならないよう
慎重に組み上げて行って欲しいと願います。


バドミントンならではのステップや飛び散る汗の描写からは、
競技の躍動感を伝えようとする意欲を大いに感じます。

一方で、時折見せる作画の綻びからは、
作画班のスタミナも決して無尽蔵ではないことも窺えます。

本作は、一話足りともバドミントンからは逃げられないシナリオ構成。
これからよりバドミントン一色のカロリー消費が激しい作画要求が待っていると予想されます。
スタッフの皆様には夏バテなどしないよう、青春を駆け抜けて欲しいと願います。


OPアニメーションについて……

初めて観た時は、一回目のサビと二回目のサビで、作画を使い回している?と思う位、
似たような試合描写の動画構成が繰り返される本OPアニメーション。

でも、よくよく見ると一回目と二回目でビミョーに構成が違っていて、
二回目ではスマッシュにせよレシーブにせよ、
各々の動作がキチンとフィニッシュしています。

ネット上では、一回目と二回目の間に練習シーンやキャラの心情描写を挟むことで、
チョットずつ積み重ねることで、やっと一つの成果を出す、
スポ根の真髄を体現しているのだ。という解釈が出ているようですが、
こちらの方が、作画使い回し批判よりは説得力がありそうです。

それにしても、本番で何気ない一撃を決める、その裏で、
あれだけ毎日、青春の全てを費やして、汗やら涙やら根性やらを絞り出さなきゃならんとは……。

外も暑いですし、私、やっぱりスポーツは、
涼しい部屋でスポ根アニメとか観てるだけでいいですw{/netabare}


観終わって

強さとは馴れ合いではない。孤高の道を歩ませても、この娘を天才にする。

仲間とのふれあいで得られる人生の意義もきっとある。
部活動で青春するからこそ得られる強さもある。

スポ根でよくある二項対立が展開される原作。
こうしたテーマを展開する際、通常、孤高の天才VS友情に育まれたヒーロー。
などと一つの論理ごとに、各個のキャラクターとして確立し対決させることで、
テーマを追求していくところ。
『はねバド!』が風変わりなのは、孤高か仲間かといった対立軸を、
主人公少女一人の人格に押し込んでいる点。

そのため主人公の言動として表面化する心情は、分裂含みで、
はたから見れば、エキセントリックな奇行にすら映ります。


彼女と対峙するライバルキャラも、よくある王道を体現する主人公に、
論理ごと撃破されるだけのタイプではなく、
アレコレと邪道へ墜ちそうになったりする主人公に、
平衡を保つためのキッカケを与える存在としてもぶつけられる存在。

羽咲綾乃は主人公でもあり、ある意味ラスボスでもあり、
ヒロインでもあり、ヒールでもある。
よって主人公に共感できないという感性は、この場合は正しいと思われます。


あとは、この変則的なヒロイン像を受け入れられるか否かだと思います。
私はそこにも面白さを見出して原作も追い掛けているのでOKですが、
主人公に感情移入してスポ根王道を驀進したい人にとっては
厳しい作品なのかもしれません。


しかも、本作はこの変化球な原作を、さらに1クールにギュッと押し込んでいます。
登場人物の言動に納得できない……という意見も有り得る感想だと思います。

私は原作初期の頃には、ハッキリと見出せてなかった
テーマや各キャラの役割などを整理した上で、
アニメ化した点には堅実さを感じました。

加えて、綾乃と母、コニーの関係性については、
原作の構想を先取りしている感もあって興味深かったです。
原作での答え合わせ、楽しみにしています。


ですが、そんな原作組の私ですら、主人公の豹変ぶりには狼狽えましたw
{netabare} 序盤でキラキラした笑顔で、先輩と良い感じで青春してるな~
と微笑んでいたのも束の間、数話後には、椅子に寝そべって、
先輩にアブナイ上から目線でダメ出し酷評する姿にドン引きw{/netabare}
闇落ちも1クールに凝縮され、下り最速で暗黒面に落ちて行く。
これも原作未読組を中心に多数の視聴者が置き去りにされたのでは?と心配になります。

やっと日常回になって、萌えの一つでも見せてくれるのかと思いきや、
{netabare}お気に入りのキモカワ海洋生物キャラと戯れて、{/netabare}
ほえほえ~とか鳴き出すしw

ダメだ……私には、あやのん攻略の糸口が全く見出せませんw


仮に2クールならば、キャラの心情理解が深まり納得性は増したのでしょうか?

ただ、テーマについては、アニメ版ラストでは一応、
{netabare} 取り敢えず孤高の天才であることを拒絶して、
仲間といることを選択する路線に落ち着きますが、

原作では、{netabare} 県予選後、綾乃はより強くなるため、
アニメでは未登場だったワールドワイドな天才作りに猛進(盲進)する
(変態)老紳士に師事しつつ、
部活にも残るという孤高と仲間に片脚づつ突っ込んだ暫定的な決断を選択。{/netabare}{/netabare}

孤高か?仲間か?本当の天才とは?
については原作でも未だ葛藤が続いているので、
現状で2クールにしてもテーマ解決については視聴者に委ねる形になったとは思います。


色々とモヤモヤも吐き出してしまいましたが、
マイナーなバドミントン競技の躍動感をアニメーションで存分に表現してくれた。
この点については感謝しています。
汗についても、床を拭くインターバルに説得力を持たせるレベルで、
競技のタフさを表現できていて凄かったし、何かエロかったですw

大会の描写についても、例えば優勝候補が弱小選手にスタミナ温存をする……。
ことはスポーツ大会ではよくある戦略ですが、
それを露骨に言っちゃって実行して来る辺りが胃に来ましたw


ゲスいが褒め言葉になる?バドミントンの魅力の一端?を良く描けていたと思いますが……。
やっぱり、私は申し訳ありませんが、バドミントンは汗だくでしんどそうだし、性格悪そうだし、
やるのは遠慮して、見てるだけでいいかな?
と改めて慎重になったw変化球スポ根アニメ鑑賞でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 46
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

最終回でゲシュタルト崩壊・・・

作品概要
●原作:good!アフタヌーン(講談社)連載漫画

●原作者:濱田浩輔

●アニメーション制作
ライデンフィルム
{netabare}
【元請代表作品】
石膏ボーイズ
うどんの国の金色毛鞠
ロクでなし魔術講師と禁忌教典
恋と嘘
LOST SONG
Phantom in the Twilight(クール平行作品)

監督:江崎慎平
【代表作品】
・監督
ガンスリンガー ストラトス
モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ

シリーズ構成:岸本卓
【代表作品】
・シリーズ構成
うさぎドロップ
銀の匙シリーズ
ハイキュー!!シリーズ
僕だけがいない街
ジョーカー・ゲーム

・脚本
モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ


キャラクターデザイン・総作画監督(共同):木村智
【代表作品】
・キャラクターデザイン
政宗ダテニクル(共同)
ロクでなし魔術講師と禁忌教典

・キャラクター作監
境界線上のホライゾンシリーズ

キャスト(略)
{/netabare}
監督と構成がモンストコンビだったんだな。

エピローグ

原作一部既読

本作は高校バトミントンの部活モノ。
『巨人の星』で確立された古典的王道、(やさぐれた)天才の勝利か?(爽やかな)努力の勝利か?というメッセージもある。
スポ根モノのベンチマークを決定づけたのは『巨人の星』であるが、その後の作品で『巨人の星』の呪縛を解き放った作品が未だにないところを見ると、この亡霊はいつ成仏するものだか…

通常は共感を得やすい努力側を主人公とし、天才との競争で育まれる成長を物語として組み立てるが、本作は逆に天才、そしてスポーツの爽やかとほど遠く性格が悪くやさぐれた主人公を設定し、成長物語とは一線を画したところと、掲載誌も大人をターゲットとしており、読者層の年齢層も比較的高く、他のスポ根作品では食傷気味であったテンプレ展開を打ち破った斬新さが、固定ファンを掴んだと言えよう。

反面、共感し難い主人公と王道ではない展開に多くの異論があるのも事実である。
{netabare}
この「綾乃」の主人公設定ゆえに、努力と根性を信条にしたライバルであり決勝の対戦相手でもある「なぎさ」に従前のスポ根モノの主人公設定が重なり、本作がW主人公に見えているのも否めない。
1話で練習に取り憑かれた阿修羅の如きとなり、チームメイトからもそっぽを向かれる「なぎさ」の登場シーンは原作とは異なるアニメ版独自のキャラ設定のためだが、ここで根性と努力のキャラであることを、強烈に視聴者へ印象づけている。
(原作ではスパルタ「なぎさ」の役柄はコーチの「立花健太郎」である。)
「綾乃」も原作より激しく闇堕ちさせ「悪人化」させることで、両者のキャラ立てと対立軸をしっかりと演出した手腕は見事だと言わざるを得ない。
他のライバルも適宜登場させることで、視聴者にはバトミントンの勝敗の行方に目が奪われるように誘導するとともに、実は本作の基軸である「有千夏」と「綾乃」の親子の物語はステルス化することで、物語の焦点がばらつかないように工夫がされているが、これは一種の騙しでもある。
まぁ、テレビ版の「綾乃」にとってバトミントンの勝利は親子関係を確認する為の手段であるに過ぎないんだな。

「なぎさ」と「綾乃」の勝負、原作では「綾乃」の敗北だが、本作は原作に忠実ではないため、結果は蓋を開けるまで分からない。
しかし、最終回は勝敗に関係なく「綾乃」が「有千夏」に抱くトラウマを克服した晴々しい表情がOP最後の「笑顔」なのかもしれない。
12話の「有千夏」と「エレナ」の会話は親子の確執が終焉へと向かう伏線のように思える。
テレビ版は「有千夏」と「綾乃」の関係修復でハッピーエンドではないかな?

そういえば、闇堕ち「綾乃」の目のハイライトを消した演出にデジャブ感があったが『灼熱の卓球娘』でこの手法を用いていたな。
{/netabare}
このように、本作は原作とは些か異なる展開だが、原作自体ぶれており、最近やっと方向性を見出した作品である。
原作支持派からは、{netabare}王麗暁を端折ったり{/netabare}様々な改変にブーイングも出ているが、原作準拠ではアニメ化は難しかっただろうし、原作者もアニメ版の改変に納得しているようである。

本作は相当癖の強い作品であり、視聴はその点を踏まえ構えて観るのがいいかもしれない。

さて、次回最終回、江崎、岸本コンビがどんな展開を見せてくれるか期待しよう。

以後は最終回終了後に記述する。

作画(最終回で大崩壊でもない限りそのまま)、音楽、キャラ、声優は現時点で点数評価をしています。
物語は最終回終了後の評価とします。

追記
【最終回と総評】
原作もブレていたが、アニメもブレた・・
結局、最終回のまとめ方でそう思った。
{netabare}
本作は、ライバル対決と親子の対立という2つの軸があるのだが、最終回で強調されたのは前者の方だったが、この構成が決定的に間違っている。
特にBパートは「星一徹」ではないが、ちゃぶ台返しだ。
とにかく、監督の江藤氏と構成の岸本氏は「梶原一騎」作品を千回見直し、ライバルと親子をモチーフにした『巨人の星』がなぜ不朽の名作となったのかをプロのクリエーターなら研究してかかるべきだ。

特に『巨人の星』最終回、「伴宙太」が最後の力を振り絞り、全力で「飛雄馬」を打ち取りながらも力尽き倒れ、「飛雄馬」自身もその左腕が壊れ力尽きたが「一徹」が向かった先はチーム選手である「宙太」ではなく対戦相手の息子「飛雄馬」だ。
鬼の「一徹」も最後はやはり人の子であったのだ。
このラストシーン、原作では誰でも知っていたデジャブであっても、アニメでは原作を超える反響があったのはなぜかな。
他人の子よりも、実の子を優先する親の愛に感動するのは人類普遍の原理であり、そこを踏まえた梶原先生のズバ抜けたセンスが、この王道を創りあげあげたのだ。
更に、漫画では表現しきれない、声と動きが加わり、この感動のラストを、ただ原作を再現する以上に視聴者にカタルシスを与えた。
これが、アニメの力だ。

本作でも母「有千夏」を登場させた以上、この梶原王道の土俵に入った自覚を持つべきだったし、多くのアニメ作品を視聴している層には確実にオーバラップしたはずだ。
私が前述した「梶原一騎の亡霊」とはこういう意味だ。
で、本作は原作においても、この亡霊を成仏させられるほどのポテンシャルはないだから、残る道は憑依されるしかなかったのだ。
つまり「綾乃」を闇堕ちから救うのは、その原因を作った「有千夏」しかあり得ず、「なぎさ」や「エレナ」は立ち直りのプロセスで、より重要な役割を果たす存在でしかない。
「綾乃」との死闘で膝を壊しながらも勝利したことは【感動】に値することであっても【カタルシス】ではない。
つまり、最終回、Bパート以後の組み立てに問題があるということだ。
而るに本作は何をとち狂ってか、「有千夏」の役割を彼女らに求めたからダメなのだ。
同時にせっかく作りあげた「綾乃」の黒キャラも陳腐化した。
「なぎさ」との和解はCパートのみで十分に表現できる。
ED作画、最終回だけ特別スペシャルだが、そんな小手先の誤魔化しばかりにコンテの時間を取るなら、自分達が改変した物語の構成にもっと時間をかけるべきだったな。
友情やライバル物語をやりたかったのであれば、これだけ原作改変したのだから、なまじ「有千夏」や「コニー」を登場させるべきではなかっただろう。

勝敗を明確にしない作画演出は『巨人の星』のみならず『あしたのジョー』の影響を確実に受けている。
つまり、ここでも亡霊は払拭されてはいないことが分かるのだが、リスペクトとオマージュは違う。
監督も構成も力(りき)まないで、梶原先生をもっと表現してもよかったんだよ。
{/netabare}
原作の改変は尺や演出の都合で妥協せざるを得ない点もある反面、それが往々にして裏目に出て死屍累累となっている現実も直視すべきだ。
残念ながら、本作もその仲間入りとなった。

余談
{netabare}胆振東部地震、北海道ブラックアウトの影響で本作が延期となった経緯があるが、公式の案内のとおり、撮影はG社で、その撮影スタジオが札幌市内にある。
このスタジオ付近は帰宅コースとなっており、市内中心部から少し離れており、住宅とビジネス街が混雑する地域で、深夜でも延々と照明が灯っているときは「今、どの作品を制作しているのかな?」と想像に耽り帰路についたものである。
まさか、本作の撮影をやっていたとはね…
スタジオ付近は当日の夕方には復旧したと思うが、それでも停電でスケジュールはおろか、生活も大混乱を起こしたなか、{/netabare}1週遅れでしっかりと取り返してくれた撮影スタッフの努力と頑張りに、本作ファンの一人として、この場を借りて感謝を致します。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33

80.6 21 漫画原作でライバルなアニメランキング21位
干物妹!うまるちゃん(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1760)
8843人が棚に入れました
容姿端麗!文武両道!誰もが羨む美妹(びもうと)には、ある秘密があった…。
妹に手厚いYJが新たな妹像の創出に挑む!新解釈・兄妹コメディ♥
内弁慶の外美人!チグハグギャップな妹ライフ此処に開幕ッ!!!

声優・キャラクター
田中あいみ、野島健児、影山灯、白石晴香、古川由利奈
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

U・M・R >∀<๑)ノ U・M・R >∀<๑)ノ UMA ぢゃないよ う・ま・る!

原作コミック 原作未読 全12話


ひもうと←
『干物妹!うまるちゃん』
ってもう皆さまご存知ですよネ( ‘ω’)b

週刊ヤングジャンプにて連載中の、日常、ギャグ漫画原作で
‘15年夏期クールにてグータラかわいいいと一躍話題となった
アニメ『干物妹!うまるちゃん』

「干物妹」←は今年の流行語大賞にノミネートされたほど
流行りましたネ~(´―`*)ヾ(・ω・`)ゥン、ノミネート、サレテナイネ…


Σ(ОД○*)ぇ … これはとんだ勘違い…失礼を´・ω・)。´_ _))ペコ



さてさて、
レビュ_((Ф(・ω・`)カキカキの前に、私も何かと準備を…
ε=ε=ε=ε=(+っ`・ω・´)っ ||CV||

コーラに、ポテイト(BIG BAG) 、たけのこの里、プリン、
はもちろんのこと♡、私的に…追加でw
焼酎、ビールに鶏唐揚げ、フロマージュ、さきいかにロールケーキを―
(*◎ω♡σ)σゲッツ♪w

さぁ今夜はぱぁ~りぃ~ナイッ♪ 
宴のはじまりだぁ~☆。+(●´∀)人(∀`●)☆。+

ん(・3・)? ちょ…
甘いもの多すぎ… ですって?

ほらぁ~最近よく言うじゃないですかぁ~
“スイーツ男子♪” でしたっけ((*ノ∀`*)σ)・ω・`)ホラホラ- アレですよ-w


全く話がそれましたが!!!
コーラをグビっとゴキュゴキュいったところで♪
本作の感想を_((Ф(・ω・`)カキカキ始めたいと思います☆


ε=ε=┏(ω)┛ε=ε=┏(∀)┛ε=ε=┏(Д)┛ ε=ε=┏(ω)┛ε=ε=┏(∀)┛ε=ε=┏(Д)┛
ε=┏(ω)┛ε=ε=┏(∀)┛ε=ε=┏(Д)┛ ε=ε=┏(ω)┛ε=ε=┏(∀)┛ε=ε=┏(Д)┛ε=



本作最大の魅力で私が伝えたいことのほぼほぼ全てが~そぅ!!
『うまるちゃん』が ”かわゆすぎる(´♡‿♡`+).*・゚

ご存知の通り、2等身デフォルメきゅんキャラ的な
見てくれに、橙色のハムスター(作中曰く)のフードを
マントのように頭からまるっとかぶった超絶きゅーと♡な
のが干物妹と化した『うまるちゃん』(うまるーん♫)

お兄ちゃんに駄々こねてプンスカしてるトコも٩(๑`н´๑)۶←w

困った時にはすかさずお兄ちゃんに頼っちゃうトコも~
◟(๑•́ ₃ •̀๑)ノネェネェお兄ちゃん!お兄ちゃん!!←w

バレまいとひた隠しにしていた隠し事をw
お兄ちゃんにバレちゃってタジタジなトコロもΣ(๑;,ºДº,;๑)…←w

大好きなお兄ちゃんに甘えてぐっすり~夢心地なトコも(๑´﹃`๑)

必死に仕事を片付けてるお兄ちゃんの傍らで…
悪ノリ全開、テンションアゲアゲでw
ちょっかい出してはしゃいでるトコロも♫ ٩((๑◎∀◎๑)۶♫ ←w

全部が面白くって、笑えて、癒されて~かわゆすぎる(♥ó౪ò)♡

何このかわいい生き物(;//́Д/̀/)’♡


   よし!私も、
   ここですかさず、ポテイトをσ(´~`*)♪
  
   そして間髪入れずたけのこをパクリ♪
   ポテイト⇒たけのこ⇒ポテイト⇒たけのこ⇒
   ポテイト⇒たけのこ⇒ポテイト⇒たけのこ(人´∀、`〃)。O♡
   
   濃厚なめらかプリン美味しすぎ♥(●⁰∀⁰●)


ε=ε=┏(ω)┛ε=ε=┏(∀)┛ε=ε=┏(Д)┛ ε=ε=┏(ω)┛ε=ε=┏(∀)┛ε=ε=┏(Д)┛
ε=┏(ω)┛ε=ε=┏(∀)┛ε=ε=┏(Д)┛ ε=ε=┏(ω)┛ε=ε=┏(∀)┛ε=ε=┏(Д)┛ε=


皆さまどーです?こんな妹ぜひとも欲しいと…
そー思いませんか(◍’∀`◍)♡

いやぁ~、これは一家に一台!! …違った、
一家に一匹!! …  これも違う…w

一家に一うまる!!  置いておきたいものですネヽ(●´ε`●)ノ ホスィ
皆様もそー思いませんか( *´艸`)?


ん? それはそれで色々と大変なことになるのでは…ヾ(・ω・`)とな…

ぅんまぁ、確かに一家に一うまるいたらと考えると(*´∀`*) .。oO ww

ぁれ?!、でもひょっとしたら、自分自身が気づいていないだけで
実は、私含め、皆さまの中にも多少なりとも・・・”うまる化” (干物妹人間)
してしまってる人も少なからずいらっしゃるかもしれません|д・)

私、ちょっと心配になってきましたぞΣ(Д゚;/)/


てことで♡ ここで抜き打ち!
うまる度☑チェックをしておきましょう(`∀´)ゞ



    ٩(๑`干物妹!うまる度!チェックリスト´๑)۶

{netabare}
あなたがどれほどグータラ人間、干物妹、もとい”うまる化”してしまっているのか…
その度合いを確認するためのものです♪
※以下の質問に正直に答え、該当する項目に☑チェックを入れましょう☆


□コーラを愛飲してやまない♡ もし切らしたら、深夜のコンビニだろうと、
ところかまわず即買いに行く(ビール等も含む)                  

□ジャンクフードが好き♡ そして今日の晩ご飯はステーキが良いなぁ(*´﹃`*)    
  といつも思っている♪ (ハンバーグ、焼肉、その他肉類全対象)   
 
□「ジャンプー」を愛読している。毎週月曜日は欠かさずチェックしていて、
 読まないと、いてもたってもいられない(その他全週刊誌対象!!)

□冷蔵庫に楽しみに入れておいた”プリン”がなくなっていたら…
 ガチギレし、食べたであろう他の者を本気で恨めしく思う!

□甘いものと、しょっぱいもの、交互に食べると相乗効果でより味が惹きたち
 後引く美味しさその至福の味を心得ている♪

□お風呂に入るときは湯船にどっぷりつかり、入浴剤の使用は数を惜しまない♪

□自宅に帰ったらまず最初につける┏□┓スイッチはPCの電源だ!
 (照明機器は省くw)

□欲しい新作ゲームソフトを買うためのお金の工面は、手段を選ばない♪

□漫画、ゲーム、アニメ、映画鑑賞、ネトゲ、ネットサーフィンが趣味で、
 大好きなお兄ちゃん (その他家族、恋人、友人問わない) と一緒に遊びたい♪

□冬はこたつに入ると出られない。こたつで寝る( σω-)のが幸せ♡
 むしろこたつと一体化したい(。´-д-)。oZzz。…(。`・д・) ハッ!

□自宅、家に居るときは、大抵いつも同じ服装、部屋着を着ている。

□その部屋着にはフードがついていて、いつもフードを被っている๑◎∀◎๑)۶♫

□家に帰ったら一分一秒たりとも無駄にせず、遊ぶための時間に全力を注ぐ!

□駄々っ子٩(๑`н´๑)۶、甘えんぼ◟(๑•́ ₃ •̀๑)ノ お兄ちゃんが大好き♡
 (兄弟、その全家族対象)

□ぬいぐるみや、抱き枕を愛用していて、それらについついヨダレを垂らして
 寝てしまうことがあるヾ(〃ω〃|枕|

□小動物を見ると、無性に飼い慣らしたい衝動にかられる♪

□親や兄弟から、あれやれ~これやれ~等言われた際は、決まって
 「明日から本気出す」「来年からがんばるよ」などという台詞が飛び出す!

□どうしても自分が家の掃除をしなければならなくなった時…
  一先ず、物置やクローゼットに全ての物を突っ込んでおけばOK!!

□わがまま放題は⇒大好きの裏返し♡ やりたい放題は⇒信頼の裏返し?
 これらの言葉に思い当たる節がある♪

□ふと気づけば…色々なあだ名や、呼び方をされている/・ェ・|ァレ?
 


以上、長々と設問にお答え頂きありがとうございました♪
上記質問の該当数を各々集計お願いします(*´-`*人)

該当数1つにつき”1うまP”(うまるポイント)
を差し上げますp℗q(´∀`*)

◆“うまる度”診断結果◆

0~2うまる℗  ⇒ 一般の方  うまる度は極めて低く、日頃の行いを貫いていれば
                うまる化する心配はないようです。

3~6 うまる℗ ⇒ うまる化予備軍 あなたの内に潜んでいるうまるーん気質がいつ
                  飛び出してもおかしくありません(。ゝω・。)ゞ

7~12 うまる℗ ⇒ 小うまる   既に一部うまる化してるご様子|д・)
         (うまらー)   程よくうまるーん生活を楽しみましょうぞ♪

13~17 うまる℗ ⇒ うまる    あなたは立派なうまるちゃんです♪
        (うまりすと)  もはやその道を貫いていって欲しいです♪

18以上 うまる℗ ⇒ KING OF うまる  うまるちゃんを極めてますネ♪
        (うまるの中のうまる) ぜひ! 師匠と呼ばせてくださいww
{/netabare}


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あ、さて↑うまるチェックの結果はいかがだったでしょうか|д・)?

あなたのうまる度がわかったと同時に、あなたの
うまるちゃんに対する好感度にも繋がっていたりすると存じます(´―`*)ウンウン

ハイスコアを叩き出した、そこのお方…|д・)ノ
きっとうまるちゃんが大好きで、愛してやまない方なのでは
ないでしょうか♫ ٩((๑◎∀◎๑)۶♫


そこでそんなあなたに…朗報を♡
公式サイトを見ていて私もビックリしたのですが、

なんと!! 様々なうまるちゃんグッズが、大量に充実のランナップ♬
あんなもの~こんなものまで、欲しいグッズが選り取りみどり☆
取り揃っているのですよ*゚Д゚)*゚д゚)(*゚Д゚)オォォ…

私、思わず眺めながらニヤニヤ(o゚∀`o)してしまいましたw

興味のある方はぜひ↓
http://umaru-ani.me/goods/goods.html にアクセスアクセスd(‘∀’*)♬

だいたい等身大うまるクッションとか本気で欲しいですネ(`・ω・´)ホスィ…


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だいぶ話がそれましたが…Σ(´∀`;) まとめると!!

。+☆うまるちゃんの魅力☆。+

①見た目もサイズもとびきりきゅーと♡
お気にのフードをかぶって私も余暇を満喫したいものです

②毎日(日常)を全身全霊で全力で遊びつくす♬
好きなこと、好きなものに対する執着はとてつもない★
正に、ここが日常(パラダイス)だ!!♫ ٩((๑◎∀◎๑)۶♫
とはこのことですネ♪

➂お兄ちゃん(タイヘイ)のことが大好きで、臆病で、寂しがり屋で
 泣き虫だが、そんな振る舞いに反して実は、思いやり深く、気遣いができる
 (大抵日頃の行いが悪すぎて評価されないw) 優しいコ♡

④泣いたり、笑ったり、いじけたり、甘えたり、とにかく表情豊か♬
CVの田中あいみさんの声のあて方も見事でした☆
美妹時、干物妹時、UMR時と全く違ったキャラを見事に熱演(*ゝ`ω・)


そして、うまるちゃんを取り巻く
『タイヘイ』、『ぼんば』、『海老名ちゃん』、『きりえちゃん』、『シルフィン』
この5人との、何とも言えない面白可笑しいうまるとの関係w

みな、中々に一癖も、二癖もある面白いキャラたちで
そんなキャラたちがある種それぞれ違った”バージョン”のうまると絡むことに!!

言うなれば色々な顔を持つ(別人?w)”うまる”ちゃんの面白さと、
それに対する周囲のキャラの反応と捉え方の違いが可笑しく
それらのズレや認識の違いが絡み合い、見ているコチラに
大いに笑いをもたらしてくれるという。:+((*´艸`))+:。

そーいった”笑いの仕掛け”の作りがわかりやすいので何も考えず
(。→ˇ艸←)ププッ 可愛くて安心して楽しめると思います♬

うん♪ 言葉で説明しても上手く伝えきれてない感が
否めないので、まだ観てない方でちょっとでも気になった方は
試しに1話だけでも見てみて欲しいのです♪
1話でうまるちゃんの魅力は十分伝わるはずですから(๑´﹃`๑).*・゚


そんな訳で!!!
◆この2人の絡みが好きだったよBEST3◆
{netabare}
第①位 こまる(師匠)&きりえちゃん
きりえちゃんが、こまるを抱っこしてニヤけて~
きりえちゃんの前だと、こまるも調子に乗ってw
2人とも…最高に”パラダイス”してましたネ♪ww
その分、最後はちょっぴし切なかったです―☆.*・゚

第②位 うまる&タイヘイ
THEうまるショー☆ タイヘイといる時だけ真の姿を全てさらけ出しちゃう♪
怒られながらも、果敢に挑むうまるんは見所満載♪ 色々やらかしたり…w
それでもやっぱり深い兄妹愛を感じる演出にやられちゃいますネ。゚(´Д⊂。゚

第③位 うまる(たぬきち)&ぼんば
この2人が絡むとなぜか無駄に一喜一憂したかのようなハイテンションなノリが
面白かったですネ♪ {/netabare}


そーそーそれから
OPの「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」
がノリノリで中毒性抜群で、うまるちゃんの魅力をぎゅっと
凝縮した最高なハイテンションナンバーでして♫ ٩((๑◎∀◎๑)۶♫

この曲を聴くだけでもうまるちゃんの魅力が♪(●´艸`)ぬっふっふ
とたぷーり伝わってくると思います♪


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「干物妹!うまるちゃん」は私のツボにピタッとはまり、数話見た段階で
迷わず、お気に入り棚にぶち込んでしまいましたが…
さすがに、見終わってないのに…、それはどうなのかと(๑;,ºДº,;๑)

些か懸念の気持ちを抱いていましたが…見終わって、
いっぱい笑って、癒されて、ほろりときて、ニヤニヤしてw
やっぱり私にとって文句なしのお気に入り作品でした♪

大好きな作品となりました(*´ω`*)
私…こーいう感じの作品…好きなんですー。。。

ハマる人にはモロにハマる♪
そんな中毒性の強い作品だと存じます(`∀´)ゞ

癒しを求めている方…
ちんちくりんで、ゆるくて、まんまるな小動物が好きな方…
必見です(∩´。•∀<)⊃

興味のある方はぜひ☆・゚:*(人´ω`*)


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最後に…
私が、当”あにこれ”にて、9月度に日替わりうまるサムネ
という斬新な企画をw勝手に催していたのですが…
ご覧になって頂いた方もいらっしゃるかと|д・)チラー

色んな表情をしてくれるうまるちゃんを
毎日ニヤニヤしながら、今日はコレかなぁ((*ノ∀`*)σ
と選んでは楽しんでおりました♪
日替わりと言いつつ替えられなかった日もありましたが…

結局○種のうまる画をUpできて大満足♪
皆さまからも反響があり、喜んでおりましたが、

あ、さてはたして一体何種類のうまる画がUpされたのか…
わかる方はいらっしゃいますかな|д・)? ヾ(・ω・`)イルワケナイショ


我こそは(*>∇<)ノ という方もしいらっしゃいましたら
メッセを心よりお待ちしております( *´艸`)♪w

投稿 : 2024/05/04
♥ : 83

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

第9話「うまるとバレンタイン」の魔法少女 カジキ☆マグロは笑った

容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能、誰もが憧れる完璧女子高生の土間うまる。
ところが家に帰ると干物な妹“干物妹”(ひもうと)に!?
漫画、アニメ、ゲーム、ネット、コーラ、ポテチ……好きなものに囲まれて、過ごす至高のグータラ時間。
そんな姿を知っているのは、一緒に暮らすお兄ちゃん・タイヘイだけ。
タイヘイに加え、クラスメイトの海老名、きりえ、シルフィンたちと織りなす、うまるの最強で最高な日常(パラダイス)がはじまる…!

第9話「うまるとバレンタイン」
きりえに手づくりクッキーをもらったり、海老名とチョコレートをつくったり、シルフィンとアヌメイトに出かけたりと充実した日々を送るうまる。
そんなある日、うまるが冷蔵庫を開けると、入れておいたはずのプリンが忽然と姿を消していて……。

【中国オタクのアニメ事情】中国で話題になった7月新作アニメ、先行き不安な作品や新たなアニメ配信の形も

■干物妹!うまるちゃん
オタク向けという面では前回のコラムで紹介した「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」とともに、7月の新作アニメにおける話題作となっています。
主人公の名前の「土間うまる」を中国語表記にした場合「土間埋」となり、日本以上にインパクトのある名前になってしまうのもさることながら、作中で展開されるさまざまな、主にダメな方面のオタクネタ、顔芸、デフォルメ描写などが話題になり盛り上がっている模様です。

「うまるちゃん」は複数の動画サイトで配信されていますが、興味深いのは動画サイトごとの再生数の明暗が分かれている。具体的にはいわゆるニコニコ動画的なコメント付き動画サービスである「bilibili」とその他の動画サイトで再生数の差が顕著に出ている点ですね。
「bilibili」では動画サイト内の新作アニメランキングの上位にあり再生数もかなり伸びていますが、他のサイトでは中堅程度の再生数となっているようです。

ニコ動的なコメント付きのサイトで視聴する際には、コメントによる疑似同期的な視聴体験に加えて作中のネタに関するツッコミやオタク関係のネタに関する知識の共有が行われることから、中国のオタク界隈で話題にしやすいネタを理解するうえで、オタク関係の知識が必要な作品は強く受け入れられやすいという話もありますが、「うまるちゃん」に関してはそれが明確に出ているようです。
そういった背景もあるため「うまるちゃん」は、中国のオタク界隈の視聴者が作品を楽しむ際の環境の違いが、人気や話題の拡散に関して出た作品と言えるかもしれません。

■Charlotte (シャーロット)
原作、脚本に麻枝准、制作はP.A.WORKSと、中国でも評価の高いクリエイターと制作会社によるアニメということで「Charlotte」は配信開始前から中国のオタク界隈で注目が集まり、配信開始後も順調に人気を集めていくこととなりました。
「久々に前評判通りの人気、特にクリエイターや制作会社による注目による期待通りの人気になった作品かもしれない」という話も聞こえてきます。

「Charlotte」も複数の動画サイトで配信され、そのストーリー展開などに関して良くも悪くも話題になっているようです。それに加えて興味深いのは配信が行われている各動画サイトにおける人気の傾向が「うまるちゃん」とは異なり、「bilibili」以外の動画サイトにおいても好調な人気と再生数になっているという点です。
このあたりの違いに関して中国のオタクな人たちと話したところ、「ストーリーや作中の伏線、SF的な要素に関する考察を行ううえでは、じっくり見て感想のやり取りを行う旧来の視聴スタイルの方が向いていたということも考えられる」「『Charlotte』も作品を見る上で弾幕コメントによる疑似同期視聴の一体感がプラスになる面があるのは間違いないが、弾幕コメントなしでも楽しめる」という見方を教えていただきました。

「うまるちゃん」や「Charlotte」に限らず、中国の動画サイトで配信された作品の人気や再生数の傾向を見ていくと、各動画サイトのユーザー層の傾向や配信システムとの相性などの影響も見て取れるようになっています。
中国における日本のアニメの人気に関しては、中国のオタクな人たちの好みに加えて、「アニメを視聴する環境」や「アニメに関して語るコミュニティ」などの影響も意識していくべきなのかもしれませんね。

■監獄学園
「監獄学園」は原作漫画の知名度が中国のネットユーザーの間でも非常に高くさらにはアクセス数を稼げるお色気系ということで、配信開始前から7月最大の期待作にして問題作として注目を集めていました。現在は7月の新作アニメの中ではトップクラスの再生数になっている模様ですし、中国のオタク層だけでなく、一般層の方にも人気が広まっているとのことです。
しかし人気は高いものの「お色気要素が強い」「危ないネタが多い」ということもよく知られているので、「上からの取締りを受けるリスクが高いのでは」という心配が、ファンからも業界からも出ているそうです。

実際、そのまま何も対策を取らずに配信するのは難しいと判断されたのか、現在中国の動画サイトでは「監獄学園」という原題そのままのタイトルではなく「紳士学園」という中国語タイトルで配信されているようです。
(中国のオタク界隈でも「紳士」という言葉には「変態という名の紳士」という意味が加わっています)

中国の動画サイトで配信されているお色気要素のあるアニメは、表立って話題にならなくとも再生数が安定して伸びていく傾向がありますし、「監獄学園」も現在の勢いを見る限りでは今後もロングテール的な再生数の伸びを期待できる作品かと思われますが、中国の社会的な風向き次第でどうなるかわからないのも確かで、「いつまで配信できるのか?」ということに関しても気になってしまう作品です。

1位はやっぱり、あの衝撃作! 夏アニメ原作コミック売上ランキング
続く猛暑で、夏を満喫する余裕なんてなくなりつつある昨今。そんな暑い日は、外出は控えて涼しい部屋で「アニメ三昧!」「漫画三昧!」と、今期のアニメ『干物妹!うまるちゃん』のうまるのようにだらだらするのもいいだろう。そこで、「多すぎて選べない」「どの作品が人気なの?」という人のために、今期アニメの原作コミック売上ランキング(日販調べ)を紹介しよう。アニメも原作もどちらもチェックすることで、より作品の魅力を知ることができる。今回は、実際に原作を読んでいる人に話を聞きつつ、ランキングを見ていこうと思う。

【1位】男子5人が一致団結!変態ギャグコメディ
『監獄学園』(平本アキラ/講談社)

1位となったのは、個性派揃いのアニメの中でも何かと話題を巻き起こしている『監獄学園』。“5人以外が全員女子”という学校に入学した男子5人が一致団結して「覗き」を決行し、「裏生徒会」に見つかってしまうところから全ては始まる。学園中央に位置する懲罰棟に投獄されてしまった5人は、労働を強制されるのだが――!? 監獄というシリアスな単語が使われていながら、中身は変態ギャグコメディという衝撃的なこの作品。原作ファンは「アニメ化するとは思わなかった(笑)」「それアニメでやっちゃうんだ?ってとこまで映像化していてある意味感動する」と、今後の展開にも期待している様子。アニメは若干展開が早いので、原作も読むことでより細かい展開が楽しめるそうだ。

【2位】ヒロインたちの魅力が大爆発!
『干物妹! うまるちゃん』(サンカクヘッド/集英社)

2位は、ハムスターのフードをかぶった2頭身キャラが印象的な『干物妹!うまるちゃん』。外では才色兼備の美妹(びもうと)である土間埋(どま うまる)。しかし家に帰った途端、ハムスターのフードと白いTシャツ、赤いスパッツという格好でだらだらごろごろ。完全に干物妹(ひもうと)化してしまうのだ。そんな2重人格並の外面の良さを持つ妹、そして同居しているその兄を中心としたギャグコメディ。 「うまるが動いて感動した! 声も可愛い!」「OPの中毒性は異常です」と、アニメも原作ファンが観ても大満足の出来のようだ。うまるだけでなく、他のヒロインたちの魅力も爆発。原作には、アニメでは描き切れないうまるたちがまだまだいっぱいとのこと。

【3位】可愛いイラストに騙される、衝撃の鬱展開!
『がっこうぐらし! 』(原作:海法紀光(ニトロプラス)、 作画:千葉サドル/芳文社)

可愛い日常系かと思いきや、衝撃の鬱展開が待ち受けていた『がっこうぐらし!』が3位にランクイン。人間がゾンビ化した世界で学校内に立てこもり、「学園生活部」として生活しながら助けを待つ4人の女の子と1人の先生。……というのがTVアニメ1話の段階での種明かしだが、それだけでは終わらないのがこの『がっこうぐらし!』。「アニメとコミックではストーリーやキャラクターの登場、種明かしの順番が違う」「アニメを観ていて、いつ何がくるのかとすごくドキドキしています」と原作ファン。『まどか☆マギカ』などで有名なニトロプラスが手掛けていることもあり、今後も容赦ない展開が待ち受けていると思われる。

【4位】便利屋2人と娼婦が抗争に巻き込まれて…
『GANGSTA.』(コースケ/新潮社)

ギャグアニメや可愛い画風のドタバタアニメがランクインする中、他と少し違う空気を放っている『GANGSTA.』が4位に。マフィアが支配する街で「便利屋」を営む男2人と、娼婦が1人。それぞれ悲惨な過去を持ちながらも今を生きる彼らだが、特殊能力を持つ人間「黄昏種(トワイライツ)」への差別は激化し、さらにマフィア間の抗争に巻き込まれていく――。 「『監獄学園』とは別の意味で、ここまでアニメで描くのか…とびっくりしました」「原作に忠実で嬉しいです」と、作品が持つ世界観を惜しみなく再現しているアニメだと、原作ファンにも高評価。アニメでも原作でも、これからさらなる闇が待ち構えていそうだ。

【5位】王道少女マンガ全開に癒やされる!
『赤髪の白雪姫』(あきづき 空太/白泉社)

5位には、ランキング内で唯一の少女漫画である『赤髪の白雪姫』がランクイン。林檎のような赤い髪を持つヒロイン・白雪。その髪ゆえに自国の王子に愛妾になるよう求められ、自分の道は自分で決めたいと国を出る。そしてその先で、クラリネス王国の王子たちに出会い、様々な困難に立ち向かっていく――。アニメも、「少女漫画らしさ全開のアニメ。心のオアシスです!」「アニメを観てから原作を読むと、ポエムっぽいセリフがキャラクターの声で再生されて、ちょっと笑っちゃいます(笑」と、少女漫画ならではの表現や雰囲気もしっかりと再現されているとのこと。

ランクインしたどの作品も、アニメ、コミックともに評価が高かった。まだ原作を読んでない、アニメを観ていない気になる作品がある人は、ぜひこの機会にこれらの名作に触れてみよう。

■美人で優等生の妹は、家に帰ればコーラにゲームのぐーたら生活!
外では、誰もが見惚れるその美貌に、スポーツ万能・成績優秀と才色兼備の女子高生・土間うまる(声:田中あいみ)。しかしその実態は、家に帰ればお菓子片手に、ゲームをしながらコーラをガブ飲み! 食う、寝る、遊ぶの完全に干物妹(ひもうと)と化した彼女の事を知っているのは、兄である土間タイヘイ(声:野島健児)のみ。うまるの最低で最強な日常生活を追う新感覚日常アニメ、ここにあり。

うまるちゃんのウザカワイさが、とことん見どころの本作。外用うまるはもちろんのこと、内用うまるのやりたい放題感に惚れ込む視聴者が後を絶たない。うまるちゃんの暴れっぷりがギャグとかわいさを両立しており、見ているだけで非常に愉快で癒されるのだ。そして、うまるのお友達にも注目だ。タイヘイの事が大好きな海老名菜々(声:影山灯)のキュートさに目を奪われる人も続々と現れており、他にも目立ちたがり屋の橘・シルフィンフォード(声:古川由利奈)や、内用うまるを「妹・こまる」と勘違いし、師匠と崇める本場切絵(声:白石晴香)も登場し、うまるちゃんに負けず劣らずの、かわいい女の子が目白押しだ。

オープニングソング「かくしん的☆めたもるふぉ~ぜっ!」も話題を呼ぶ本作に、ハマりこむ人続出中! 「うまるーん」と変身するうまるちゃんに、あなたも心を奪われてみてはいかがだろうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

arias さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

自分用メモです(11/12話)

日常モノ/学園/パロディあり
niconicoにて全12話中第2話を除く11話を視聴



!?


ほのぼの日常モノアニメ。
ダラけた妹である「うまる」にはイラっとするけどイライラしすぎないいい位置にいる。
一話だけ見た時はなんやこいつと思ったけど見続けるとキャラの魅力がわかってきたのか可愛く感じてきた。
テンプレなツンデレキャラってわけでもないしいいキャラだね
言うならば……ダラデレ?
声をやった田中あいみにも使い分けできていて好印象。とても良かった。
というか話数が進むにつれスタッフ側が可愛く見せるところを増やしてきたような?

他にも魅力的なキャラは多かった。いやまあキャラが良くないと日常モノって成り立たないような気がするけど。
ただ叶さんをもっとね……出せよと…………な?

作画のミスなんかはあったんで修正されるといいね。大変だろうけど。




おわり
以下ネタバレありの視聴時メモ


{netabare}干物妹!うまるちゃん

気になってきたので見ます



★★★★★第一話★★★★★ 第一話 うまるとお兄ちゃん
アバン
どんな構造してるんだこの娘は

OP
A
B
ED
次回予告

なるほどな!うまるイラっとするけどイライラしすぎないギリギリのところにいるな!
2話は海老名が出てくるようだがniconicoの無料期間は既に過ぎているので先に3話を見る
★★★★★第二話★★★★★
★★★★★第三話★★★★★ 第3話「うまると弟子」
アバン
OP
A
悪夢にうなされるうまる
勉強教えてもらうときは頭身戻るんだな
ゴゴゴゴのせいで暗黒面に落ちてる感じがないわ
本場(漢字あってる?)さんにぐーたら姿を見られたうまる

B
最高に気持ち悪い笑顔だ!これでいいのか女キャラなのに!
超人見知りで目つき悪いから怖い印象持たれてたのか
海老名と本場さんが一方的なライバル関係に
なんでちゃっかり飯食ってるんだ本場さんよ
特に説明もなく終わったけどお兄ちゃんとは打ち解けたのか

ED
C
ホラー映画を見るうまるとお兄ちゃん。うまる、ホラーは苦手か
おいワンカットおかしいだろ幽霊ども歌って踊ってたぞwwwww

次回予告

うーむ1,3話と続けてみたが面白かったな。2話は保留にしておいて続きも視聴しよう
★★★★★第四話★★★★★ 第4話「うまるとライバル」
OP
A
うまる(完璧超人)と海老名(おっぱい)が歩いてると注目はすごそうだな
解説ありがとう店長、店員
学校の授業でわざわざテニスウェア着せるなんて相当変態だぜ?
魔法のカードを使ううまる

B
タイヘイの会社の人、アレックス。妹の付き添いってその妹ってアレだよな
立ってプレイするのか(困惑)
店員邪魔すぎィ!
UMRシルフィン店員こっち見んな
シルフィンの赤面 +114514

ED
次回予告
★★★★★第五話★★★★★ 第5話 「うまると夏休み」
OP
A
夏休み
シルフィンとなぜかゲーセン対決UMR
冷房19度は寒すぎるだろ
キリエちゃんまともになったと思いきややはり

多分B
キリエちゃん徐々にコミュ能力が増している?
服代としてもらった1万円をユニクロでごまかしゲーム買ううまる
タイヘイの同僚アフロホモ、オタク外人、ストーカー女

ED
次回予告
★★★★★第六話★★★★★ 第6話 「うまるの誕生日」
OP
A
相変わらず迷惑な妹だな。見てる分には可愛いけど
無趣味なタイヘイ。うまるがいなくなったら死んでそう

B
うまるタイヘイきりえの3人で人生ゲーム(ファミコン)
ゲーム内でのタイヘイの嫁がどう見ても海老名ちゃんなんだよなあ
きりえのセンスなんだこりゃ

ED
次回予告
★★★★★第七話★★★★★ 第7話 「うまるのお兄ちゃん」
OP
A
お兄ちゃんの器の大きさ
海老名と3人でらーめん

B
タイヘイの同僚本場(ボンバ)ってキリエの兄かよ
似てねえ

ED
次回予告
★★★★★第八話★★★★★ 第8話 「うまるとクリスマスと正月」
OP
UMR!UMR!UMAじゃないよU・M・R!

AB
こんな課長がいるのになんで手を出さないんだタイヘイ
ぼんばの前では堕落したうまるなんだな
サブタイ通りの第八話。海老名ちゃん成分とシルフィン成分が足りない

ED
ED入るの妙に早いなとタイム見たら18分じゃないか。Cが長いパターンか

C
課長パートだと?
システムサポート部だったのかタイヘイとぼんば
叶(かなう)……海老名じゃなくて叶ルートに行けよ
叶は部署違うのか

次回予告
★★★★★第九話★★★★★ 第9話 「うまるとバレンタイン」
OP
A
キリエ回かな?慣れないクッキー作り
??「うん、OC!」
渡したい相手の前で作るバレンタインチョコ
シルフィンはうまるの逆パターンで内ではおとなしいんだな

B
キリエとタイヘイの気まずい長期戦
パロディの連続
兄には媚びていく

ED
次回予告
★★★★★第十話★★★★★ 第10話 「うまると今と昔々」
OP
A
うまる風邪を引く。が、あっさり一日で回復
が翌日タイヘイに感染りうまる恐怖の看病が始まる
でもこのうまるは可愛い
ピーマン。海老名は天使

B
ルーターこわれる
ぼんばの好感度が上がる
満喫行くけどやっぱり家が一番みたいな
10年前のタイヘイ高校生時代?
ぼんばと叶と3人でゲーセンに
そこでゲットした景品のせいでうまるは歪みましたとさ
しかしいい家だしタイヘイもなんでもできるんだな
そんなタイヘイがなんで今もぼんばと同じ役職なんだろ
叶もっと出そう

ED
次回予告
えっ叶(かなう)だったの。叶(かのう)だと思ってた
★★★★★第十一話★★★★★ 第11話 「うまるの日々」
OP
A
海老名と3人で食事
脳内会議
海老名と3人でパフェ
腹ペコ海老名
海老名の身長がやたらデカくなったりと怪しいパートではあった

B
梅雨
ぼんばって誰だろうねキリエちゃん
第一話みたいな

ED
次回予告
★★★★★第十二話★★★★★ 第12話 「うまるとみんな」
アバン兼OP
残念作画な位置ワープ
A
ダメだこいつの運転
キリエとボンバ、うまるの前で初遭遇
でもボンバは気づいてねえ……
それと外うまるとも初遭遇だったりするボンバ
なんやかんやで海へ。シルフィンェ……

B
海回水着回
シルフィンも登場したし?叶以外は登場か

特殊ED


★★★★★おわり★★★★★

終わりました見終わりましたーほのぼのな日常アニメ枠終了です
ちょっとイラっとするところもあったうまるの言動も見続けると可愛く感じてきたり
そこはエロゲ好きの妹とは違うな

他にも魅力的なキャラはいたので良かったかなあと
というかキャラが良くないと日常モノって成り立たないけど

作画の連携ミスなんかはあったんで修正されるといいね

視聴してない2話はどうしようかなあ
最終回前の振り返り放送あった時にも見逃しちゃったの痛い{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

66.6 22 漫画原作でライバルなアニメランキング22位
君のいる町(TVアニメ動画)

2013年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (678)
3731人が棚に入れました
桐島青大は、突然別れを告げて消えた枝葉柚希を追って、故郷・広島を後に東京へ向かう。そこで出会った、気が強く、胸が小さいことを気にする御島明日香、長髪で女好きの風間恭輔、そして、柚希の奔放な妹・懍。それぞれが、出会い、惹かれ合い、別れ、傷つき、傷つける。やがて明らかになる真実。そして、見つけた本当の気持ちとは?。東京と広島を舞台に、残酷な運命に翻弄され、友情と恋愛の狭間でもがきながらも、本当の恋を見つめ続ける男女を描いた、甘く、苦い青春ラブストーリー。

声優・キャラクター
細谷佳正、中島愛、佐倉綾音、小野大輔、増田俊樹、タカオユキ、高野菜々、藤田咲、遠藤綾、たかはし智秋、矢作紗友里
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

期待はずれ(最終話まで

□関連リンク
アニメ公式 http://www.kiminoirumachi.com/
公式トゥイッター https://twitter.com/anime_kimimachi


あらすじ

広島県の田舎町で春から高校へ進学する主人公・桐島青大の家に、父親の知り合いの娘という、枝葉柚希という少女が突然居候として東京からやってきた。青大はクラスメイトである神咲七海に中学時代から好意を寄せていく一方、同じ屋根の下で都会的で奔放な柚希と接していく中で、徐々に彼女が気にかかる存在となっていく。


○総評
スクイズ展開期待してまったが単なる恋愛物語だった。しかもかなり現実的でもあるしリアルな行動でもある感じは評価出来るんだけどアニメでこういうのは需要無いと思う。昼ドラでも見てたほうが面白い気がする。
主人公はあっちこっち浮気的な感じだが割りと誠実でSEXしちゃうような展開は無いので割りと誠実だと思う。ってか個人的に凄い共感できるような感じはあったので。
まぁニコニコとかじゃ叩かれ気味だけど割りと王道の青春ラブストーリーでした。


各話感想
{netabare}1話
事前情報はあらすじだけ。
なんか男の作画が変。OPなんで胸の水着着てないのか?
部屋きったねぇーーー。最悪な姉貴だな。
たまに目が気持ち悪い時がある。
広島訛りなのか。
君の望む永遠みたいになるのかなぁ…
なんか作画が安定しない印象だなぁ目が時々変にタレ目になるきがする。
うーん1話はあらすじだけだったなぁ。
EDなんで実写使ってんだろう。なんか世界の中心で、愛をさけぶを思い出した。
これからの展開に期待。期待値6/10。


2話
主人公ストーカーなのか?エヴァ?エバ?
謎の妹が君望のアカネっぽい。
エバユズキ。お茶こぼしてるw無重力みかんw
エバうざキャラなのか。ビッチ臭しかしない。
なんかエロアニメ臭がしてきた。
いちいち止め絵が気になる。
ひっぱたくシーンなんで書かないのか。
なんか色々おかしい。声とか絵とか音楽とか。


3話
アルト君がいないと何も出来ない…
あれ?あっそうかエバと同居してんだっけ。
トマトうまいじゃねぇか。トマJ最高!
疲れてるだけかと思いきや倒れた主人公。
エロ本別に隠さなくてもいいだろ。
兎に角好きだからキスしたんですねわかります。この手よく使うわw
なんで切れてんだよ意味不。え?逆切れはおまえのほうだろ?
なんなんだこのアニメ…何回か見なおしても良くわからん。
軽いノリでキスしたのと東京に行ってた間に何があったかわからない不安でイライラしたのかってのはなんとなくわかるが…
なんというあざとい女。
は?遅いのよ?
ハルトくんがいないと何にも出来ないもん?あざといわ。
回想終了。
この妹うざいわー。姉妹の髪の色くらい揃えろや。
女子校の学園祭はそりゃー行きたいさ。問答無用で行きたいさ。
高校時代女子校の学園祭チケット手に入れるのに必至だったっけ。
だけどハルトは別の理由がありそうだな。
なんなんだこの減点する女うぜー。
まぁされたら嫌なことを何も言わない子よりは全然いいけど。
お化け屋敷デートは最高だよね!
おっぱい揉み放題ってより自分からくっつけてくる所が堪らない。
まっ定番ですよね。
ユズキ…
あ…れ…?そういう展開!?なんだと!?
付き合ってる人がいるだと?嘘なんだろうけど嘘とも思えないから困る…
あぁ先がメッチャ気になる。


4話
えっ下着で寝てる女の下で寝袋で寝てるのか?ってか下着女誰よ。姉貴?
ナゴシは主人公に惚れてるのか?
3Pだと!?っだよバイクかよww
完全にストーカー男ですね。未練たらたらだな。
俺だったら他の男と付き合ったらもういらんけどなぁ。
風間は親友なのか。
なんだ料理長になりたかったのか。
なんで倒れた?貧血かよw
アスカも主人公が気になってるのか?
まぁひどいと言えばひどいがビッチ体質なんじゃね?
言い換えると惚れっぽいもしくは遠距離には耐えれなかったんじゃね。
走ってるシーンから扉開けるまでのシーン使い回しだろこれ。
はいはいエヴァ登場。大体読めていたさ。
はじめましてwwうぜええwハッキリ言えよ糞女。後々もつれる可能性高いのにここで嘘付くのは糞だな。
まっハッキリしちゃったら物語としてつまらないから突っ込んでもしょうがないけど。
まぁ諦めるわな普通。ってか嘘付き女だし親友と付き合ってりゃどうでもよくなるわ。
ってか親友とも距離を取りたくなるな。
エヴァからしたら良い男見つけたからってなるんだろうが、悪く言えば尻軽女だよな。
信用がなさすぎる。まぁリアルでもこんなもんだが。俺も大差無いな。
やる分にはいいがやられるとたまったもんじゃないよな。
ただ別れてから新しいやつに乗り換えるだけマシか。いやその辺も怪しいよなぁ…


5話
過去回想か。
ん?これは付き合ってた頃の話か?一緒に暮らしてた時の話か。
ってか神崎は何者なんだっけ。あっそうか神崎は好きな相手だっけなんだっけ。OVAであったっけ。
片思いしてるんだってどうしてそうなったww意味不w
エヴァどいてどいてって意味不明なこけ方だな。ブレーキでも壊れたならわかるがわけわからん。あざといな。
作画がひどいww
え?エバから告白してたのか?なんだエバから好きになってわかれたのかよひっでぇやろうだなこいつw
えっ写真の誰なんだ?なんだエバだったのかよ。
山と田んぼばっかで泣くのかよw謎の田舎ディスw
なんというマイナースポット。
なんだ祭りの一日しか会ってないのか。そりゃ忘れるわな。
ロリエバ可愛いがだが将来…
そして現代か。付き合えなくなったとかただの尻軽だろ。
えっEDなんで脱いでるのwエロゲかよw


6話
カッターキタ━(゚∀゚)━!ナイスボート展開来るのか!?
ショートカット誰かと思ったらエバだったのか。
妹と何があったんだ?
エバ絶対話盛ってるだろこれw
1年で死ぬ病気?病気で同情誘ってんのか?そして釣られましたと。
秘密にしておいて欲しいの?なんだそれ。
まぁ間違いなく親友ではいられないわな。
主人公クズってるww別れてるのに何を言ってんだw
エバの気持ち無視して勝手に話進めんなw色々カオスw
バットで殴りつけるのかと思ったww
胸当ててんのかよ。こいつも主人公狙いなのか?
病室の空気ww色々ひどいw
卵焼き1個しか残ってないってどういう事w
笑った顔見たっけ?過去の話か?
エバちょろすぎワロタww
なんというフラフラした気持ちの女だ。
あら?そういやカッターなんだったんだ…
ざっくり刺されちゃうような展開期待してたんだけどなぁ。


7話
助かるかもしれないだと!?で、誰よこの女…
いきなりひっぱたくだと…?人殺しだと?
なんだ恭介モテモテなのか?キヨミ。一体何者なんだ…
なる程おささなじみなのか。やっぱ恭介が好きなのか。
まぁ実際これは無くは無い主人公の選択だと思う。
親友だからこそ嘘を付きたくないし本音を言い合いたいってのもわからなくもない。
「ユズキのパンツ拝めてよかったじゃん霧島。」
ユズキ完全にビッチだなぁ…死なねぇかなぁ…なんなんだろうなぁこういう他の男とのエロ話する女って死んでくれねぇかなぁ…
自分の女とか好きな女にこんな話されたら別れることを考えるけどなぁ真面目に。
恭介もう学校来ていいのか。なんだエバの笑顔が気に入ったのか。
ダメだ感覚が違いすぎるなこの作者と。
手術終わるまで手を出さないとか誰が信用すんだよ。
結局手術したのか…10時間の手術ってどんな手術したんだよ。
脳神経外科でもあるまいし。
なんで傘をおいて行ったんだ?誰か死んだ場所なのか?
ちょw工エエェェ(´д`)ェェエエ工
いきなり死んだし…なんだこの糞展開ww糞すぎて笑えるww
アスカけろっとしてんのかと思いきやそういう事か…(´;ω;`)ブワッ
手術失敗か。
エバ抜け抜けと呼び出してるんじゃねぇよ。
「もう会うことも無いのかな?」
うぜぇなんで疑問形なんだ?これ明らかにそんな事無いって言わせたいセリフだよな。
マジでうぜぇ。
自分からは言わないけど全て相手に言わせる卑怯極まりないタイプの奴だわ。
本当にこういうタイプ嫌いだわ。死んでくれねぇかなぁ…
おい最後の裸のアスカはどういう事だってばよ!

あぁもうなんかこのアニメ見てるとイライラしてしょうがないがスクイズばりのスッキリ演出を期待してしまう…
昔女に浮気されたせいもあってかもうホントこういうエバみたいな奴ムカつくわ。
とかなんとか言って自分も好きな人出来たから別れてとはやった事あるからなんとも歯がゆい…
恋愛なんて糞食らえだなぁほんとうに。


8話
なんでキスしたwwwこれはひどい展開wいいでしょ別にっておいw押し倒したくなっちゃうだろw
アスカと突き合っていただと?また回想話なのか?
ハルト出てくる女と片っ端から付き合ってるのかよ。
告白されて付き合ったのか。
リンちゃんってエバの妹だっけ?カッターはなんだったんだ?
せめて髪の色くらい統一して欲しいなぁ。
姉だなんて思ってませんだと?何故なんだその理由は明かされるのか?
あら?裸で切れるとかアスカとはまだHしてなかったのか?
合コンの頭数合わせに行っておいでと言う奴は信用出来ない。
大体浮気してるだろそういうやつw
あれ?時系列的にもうあいつは死んだからフリーなのか?
合コンなんか初めてなんだからとか超嘘だろww誰がそれ信じるんだよw
リンは種違いかなんかなのかな?ようわからんな。
彼女いるのにメアド変えたのとか伝えてくるとかあざとすぎる。寝とる気満々だなこいつw
アスカパンツ丸出しアングルどうなんですかこれwwまぁ全裸だったし問題ないかw
うわうわリンなんでばらしたしwどういう腹なのかわからん奴だな。
まぁ普通は合コンでエバ(元カノ)に会ったからって言わないわな。そもそも合コン行かないだろっていう。
リンも主人公好きなのか?姉への嫉妬なのか?わけがわからない。NTR属性なのか?
猛烈にうざったい女だなこいつ。煽ってくるなぁこいつw
全力で釣られやがった主人公w話し的には盛り上がるなw
リアルでいたらぶん殴ってるけど。


9話
リンと遊園地だと?なんで行ってくればってなるんだよwおかしいだろw
うわっエバかよwリンの策略か?まぁそうなるよね。
どうするもなにもねぇだろ。
でたーーwハルト浮気発症wそしてエバも寝取り属性w
「まぁそうなちゃいますよねー」リン見てたのかよ…
何がしたいんだほんと。くっつけたいのか?
アスカと別れさせたいのか?わけがわからん。
うっぜぇなこいつ。完全に営業妨害だな。
ハルトになんか恨みでもあんのか?
エバの事は言わないんだな。
まぁ寝落ちですよねやっぱり。エロ展開無いのかなこのアニメ。
人の携帯勝手に出た感じか?誰からだったんだろう。
あっリンからだったくさいなこれ。
旅行行くのか。
うわー今度は仕事場にエバかよw寝取る気満々すぎるw
え?ハルトの実家に挨拶?は?脇から固めてくるタイプなのか。
うわー彼女と旅行かエバと実家か悩むんだろうなぁこれw
パンチラw
ヘルニアの手術はヤバイ。旅行中止かよw
悩みもせずにエバと実家コース決定だなこれww
おいアスカから実家帰り勧めるのかよw
お?エロ展開来るのか?姉キャンセルかよww
割りと純粋な付き合いなんだな。
えっなんでエバへの昔のプレゼントなんかもってんだよ。
捨てろよクズw俺なら別れたら即刻全部処分するけどな。
うーん期待したほど面白くなかったなぁこのアニメ。なんかダイジェスト見てる感じがする。


10話
種も仕込んだんだし?ヤッたって事かw
帰ってきたらHフラグキタ━(゚∀゚)━!しかし地元に帰ってまたエヴァに乗り換えると。
うわうわエヴァにプレゼント結局上げるのかよwクソすぎるw
安定のクズ主人公wケリを付けるとか何言ってんだよw未練たらたらすぎんだろw
9日にばったり会うんですねわかります。
神埼がアスカと見分けが付かない。どうして両方同じ髪の色なんだか。
はい。エヴァの話wそして回想w
今はしてなくても浮気これからする気満々だろwwもうエヴァの事しか考えてないなこいつw
うわー展開がベタだなぁーwやっぱりいたかwそしてしっかりネックレス付けてるとw
「私も前に進むことにしたの。ハルトくんと一緒にね。友達として」ぜってぇ嘘だ友達とか思ってねぇだろw
そもそも元カノ元カレで友達はあり得ねーよ。セフレ目的か戻る目的しかないだろ。
回想多いなしっかし。
出たなうっざい女wこいつなんなんだよまじで。
っつうかなんでエヴァ姉妹まで家に呼んでるんだよ。
タカヒさんみたいにすぐに口説いてこない人が好みですwwしねよww
死んでから何年経ってるんだっけこれ。
元カレとしてじゃねぇよw何元カレ風吹かせてんだよw未練たらたらすぎ。
おつまみ買いに行ってただけとかもうねぇ誰が見ても浮気だろ。
言いたかった事?次回浮気回かw
これじゃその辺のドラマ並であんま面白くないな。
アニメなんだからスクールデイズばりにぶっとんで欲しいのになぁ。


11話
ん?言いたいことってなんだったんだ?話飛んでる?
なんで祭りでデートしてるんだ?あら?なんかわけがわからない。
なんで二人でまったりしてるんだ?花火二人だけで行こうよとかどんだけNTR属性なんだw
さっきの縁側の話は祭りの前の話なのか。時系列がわけわらんw
ホントに何をしとるんじゃww意味がわからないよw
ってかデートしてる時点で浮気だよ浮気。
なんで泣いてるの?勝手な妄想でハルトしゃべんな。
えっと…好きですっておまw寝取り女こええなぁ。っつうか自己中女だな。
ってあれ?寝取る気ではないのに好きですっておかしいだろ。
ネックレス投げる位ならこっそり捨てろよ会わずに。なんなんだこいつ。
わけがわからないよ。実に不誠実な二人ですね。
ネックレス拾いに行ってるしwなんなんだこいつらw
なんで抱きとめてんだよwwどっちもクズすぎるwってかエヴァにはめられたともとれるなw
そしてこのタイミングでの彼女の電話w別にうちおるけどww
あざてぇ女だなエヴァ。なんとも予定調和。
くっそ何やっとんじゃじゃねぇよww意味不w
フッラフラふっらふらしやがって。何その手の絡みw
なんか良くある妻とは別れるからちゃんと決めるからっていう男みたいだな。
アスカww「ウソつき。」修羅場か。


12話
ニコニコのコメント荒れてるなぁw
あれ?そういや妹ちゃんが無駄に絡んでくる理由がさっぱり不明だったな。
「クズって感じで」全員クズしかいねぇだろおまえも含めてww
あっ死んじゃった奴は良い奴だったか。
アスカ振ったか。クズとは言われるが二股するよりは100万倍ましだけどなぁこれ。ある意味誠実。
かなり現実的な感じでもある流れだけどアスカ可哀想だな。
あれ?アカリちゃんってだれだっけ。
まぁ間違いなく寝とってるしな。いや寝てないかまだw作中では無いからわからんがw
良いのかーい!ナンテドラマチックナンダー!
え?事後?どういう事?何これ?売春婦?ってか誰?
妹一々うぜぇな。っつうかいつまでもかまってる主人公の気持ちがさっぱりわからない。
なんで全裸待機wwギャグかよw
引っ越しとか同棲フラグか。何故止め絵ww
「ゆずきちゃんとダメに成ったら戻ってきて」
アスカ都合のいい女になっちまった…これはショックだなぁ…
まぁ別れ際にというかケリをつけるのに最後にキスってのは実際同じ体験したことあるから実に色々昔の過去を思い出してしまった…
アスカに感情移入するといくらか感動するけど、ハルト視点だと俺達の戦いはこれからだENDでしかない。
ってかこれが最終回でいいのかよw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ストーカー乙(※但しイケメンに限る)

ラブコメ王の異名をとる瀬尾公治氏の「週刊少年マガジン」連載マンガが原作ですが、TVシリーズ及びODA2(※TVシリーズの前日譚&後日譚)のシリーズ構成を吉田玲子氏が担当しています。
そのせいか、よく考えるとかなりドロドロなシナリオのはずなのに、割とスッキリと見れてしまう、という不思議な視聴経験が出来て、以前視聴し終えた同原作者の『風夏』(※個人評価 ☆ 3.7)に比べると個人評価がずっと高くなりました。

相当に強引で都合が良過ぎる展開なのに・・・多分、一瞬一瞬のキャラの表情の描き出しが確り決まっていたのかも?知れませんね。
とくに考察するほどの作品ではありませんが、例えば岡田磨理氏シナリオ担当のドロドロ系ラブコメをひと通り見終わって、次は何を見るか迷っている人は、一度試しに見てみると良い作品かも。
因みにODA2の第2話まで見るとちゃんと完結しています(※原作マンガ通り)。


◆作品別評価

(1) TVシリーズ ★ 4.1   (計12話) ※2013年
(2) ODA1    ☆ 3.9   (計2話) ※2012年
(3) ODA2    ☆ 3.9   (計2話) ※2014年
-------------------------------------------------
  総合     ★ 4.0   (全16話)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2008-2014年連載)
監督         山内重保
シリーズ構成     吉田玲子
脚本         吉田玲子・國澤真理子・国井桂・村上桃子
キャラクターデザイン 西位輝実
音楽         奥慶一
アニメーション制作  GONZO{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== 君のいる町 (TVシリーズ) (2013年7-9月) =============

 - - - - - OP「センチメンタルラブ」、ED「君のいる町」 - - - - -
{netabare}
第1話 追いかけて ☆ 桐島青大(はると)の上京、御島明日香・風間恭介との出遭い、高校転入(2年の秋学期) ※主人公はストーカー??
第2話 桜の咲く頃 ★ 枝葉の妹(凜)の忠告、広島での枝葉柚希(ゆずき)との出遭い・交流 ※パンチラ&お風呂シーン多め・・・
第3話 突然、バタンチュー ☆ 続き(不意のキス)、響桜女子高学園祭(夏越との成り行きデート、柚希との再会・拒絶)
第4話 あいさつ ★ 風間との交流・人事不省・病室の出来事(青大の本心、風間の彼女)、元カノ奪還作戦の諦め、柚希の嘘?
第5話 宣戦布告。 ★ 子供時代の柚希と青大の出遭い(小3の夏祭り・花火)
第6話 オレの本心。 ★ 中学時代の柚希と風間の交流、余命1年(風間)、病室での宣戦布告{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Dear friend」 - - - - - - - -
{netabare}
第7話 ねがい。 ☆ もう一人の片想い(清美)、風間の手術決意・死亡、別れの言葉(柚希)
第8話 再会の夜に ★ 大学生になった青大&恋人(明日香)、柚希との再会、凜の横槍・挑発
第9話 デートするか。 ★ 柚希との仕組まれデート、明日香との沖縄旅行の中止、姉の闖入
第10話 キレイな花 ★ 明日香の帰省、2年越しの誕生日プレゼント、高校時代の青大の柚希への遠距離交際申込、広島での再会
第11話 告白。 ★ 10年ぶりの夏祭り、明日香からの電話 ※ラストは上手い○{/netabare}

 - - OP(変わらず)、ED「君のいる町~Answer Songs ver.~」 - -
{netabare}
第12話 君のいる町 ★ 青大の決断、柚希とのより戻し、明日香とのお別れ{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


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◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      瀬尾公治(『週刊少年マガジン』2008-2014年連載)
監督         小林寛
脚本         村上桃子
キャラクターデザイン 茶山隆介
音楽         紗希
アニメーション制作  タツノコプロ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 君のいる町 (ODA) (第1期) (2012年3-6月) ============

第1話 黄昏交差点1 ★ {netabare}神咲七海と青大の偽恋人演技、終わってしまう恋(柚希){/netabare}
第2話 黄昏交差点2 ☆ {netabare}就学旅行での上京、柚希と青大の再会{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

ED 「黄昏交差点」


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◆制作情報

※TVシリーズと同じ(脚本=吉田玲子)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 君のいる町 (ODA) (第2期) (2014年1/3月) ============

第1話 ウチがきた町 ☆ {netabare}加賀月(かが・あかり)と青大の子供時代のエピソード ※約28分{/netabare}
第2話 約束の場所で ★ {netabare}原作マンガ最終回をアニメ化(国語教師になった柚希、凜の青大への恋心、ラストは桐島食堂)、約29分{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)1、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

OP 「センチメンタルラブ」
ED 「ここにいるよ」(第1話)、「虹色カレンダー」(第2話)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

このマンガのアニメ化リスクはどのくらいになるんだろう…

とうとう始まってしまいましたね。
色んな意味で期待しながら視聴しようと思います。


以下原作についてとアニメの際に期待したいことです。
酷評なので、アニメからの人と原作ファンの人は開かない方がいいと思います。
{netabare}「ラノベと言えば、インパクトのある設定に、インパクトのあるキャラクターが売りですよね。現実ではあり得ないであろうことが普通に起こるにも関わらず、私たちと同じ普通の家に住んで、普通の学校に通っていることがほとんどです。それゆえに、現実と非現実のバランスが非常に難しく、設定がよく分からなくなったり、キャラクターの性格が破綻することもあったりなかったりです。」

これは私が俺妹のレビューで書いたことです。
君のいる町はまさに上に書いたようなことが起こっている物語です。
ラノベではありません。そして、別に設定がぶっ飛んでいるわけでもないし、すごいインパクトのあるキャラがそろっているわけでもない、それなのに物語とキャラが崩壊しているんです。

正直言ってみてられないです。本当にひどいです。キャラクターは原作者に好きなように動かされ、今までの設定、性格は完全に無視、ただ今やりたいこと急展開ばかりを優先、いらないカットやサービスシーンは多いくせに大事なところやキャラの心情描写は全くしない、この原作を本当にアニメにしていいのか心配でなりません。

なぜ人気があるのか?
推測でしかありませんが、細かいこと(というにはあまりにも見過ごせないことが多いですが)を気にしない、今起こっていることを楽しめる読者にウケている、超展開を望む読者がいるとかでしょうかねぇ。なんというか作者に騙されているだけのような気もするんですよ。原作ファンに矛盾点や物語のつながりについて問い詰めたら絶対言い返せないと思うんですけども。

正直、登場人物はひどい行動もとりますが、それ単体で見ればそこまで酷評はしないと思うんです。ただ、前後関係があまりにもつながらないし、登場人物が心から思って撮った行動に全く見えないから酷評につながるので。

なので、今回アニメに求めたいのは、いかにして前後の矛盾をなくして展開できるか、登場人物の心情描写をしっかりするかというところです。東京編からやってるだけに、どう構成していくのか注目です。
これをしない限りただのひどいアニメで終わると思います。
原作ファンが擁護に周っても、叩かれるのは目に見えてます。実際ニコ動のコメントでは既にそうなってますし。

・大事なのは絵じゃなくて内容だから←内容が一番問題だろwww
・原作は神マンガだから←他の神マンガに謝れwww
というようなコメントのやり取りが既に見られてます。しかも「何言ってんだよ!」みたいな感じではなく「お前本気で言ってんのか?ww」くらいの違いがあるんですよね。
本当にアニメ化して良かったのかと思っています。

あとアニメ化で不安なところをいくつか述べると
・原作ファンが叩かれる
・原作ファンが言い返せなくて、本当はこの物語おかしいんじゃね?という感じになってファンが減る
・アニメスタッフが叩かれる
・タイアップしている広島県庄原が叩かれる
・声優の黒歴史が刻まれる

盛大に爆発するのも少し期待してますが、不安点を述べるとやっぱ色々と心配です。原作者はどうでもいいですが。

このアニメがどんな感じになるかは、広島の描写を見れば大体分かると思います。1話目からすでに作画がやばめですが、広島の背景作画とかにどれだけスタッフの愛がつまっているのかが伺えるのではと思います。タイアップだったり、町をあげているという事情もありますし。
もしそれがダメだったら、物語もきついかなと予想しています。


あとはオマケで
なぜこの原作を読んでいるか理由を述べると、ある人のレビューが面白いからなんです。
丈・獅子丸http://joeshishimaru.jugem.jp/
この人のレビューが面白いから我慢してみていたんです。しかし、最近はこの人もあらすじと一言感想だけになったため、私も飛ばし読み程度にしか読んでません。
まぁ当然ですよね。物語が進まずにひたすらイチャイチャ描写しか載せてないわけですから(笑)

あと、一番ひどいと思った描写
{netabare}青人「心配せんでも‥ 絶対 離さんわ‥」(柚希に対して)
          ↓次の回
青人「でも明日香の顔 見た瞬間 死んでもそんなことできんて思った」
          ↓次の回
青人「ゴメン‥‥ 好きな子ができた‥‥ ‥‥オレと別れてくれ‥‥」
          ↓次の回
青人「よく考えた答え 変えるつもりもないし間違ってるとも思わない」{/netabare}
本人の心情が全く理解できません。もはや操り人形です。
思っていることと口に出すこと、行動って噛み合わないことはありますが、にしても主人公がどれだけヒロインのことが好きなのか全く分からないです。重要なところが抜け落ちてると思います。
このあたりは恐らくアニメでやると思うので、どうやって心情描写をするのかは見たいかなと思っています。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

69.3 23 漫画原作でライバルなアニメランキング23位
灼熱の卓球娘(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (404)
1578人が棚に入れました
雀が原中学にやってきた転校生・旋風こよりは、普段はどんくさい子だけど、いざ卓球を始めると……。王者が陥落し、波乱の時代を迎えた中学女子卓球界に、彼女は新たな風を巻き起こす!?

声優・キャラクター
花守ゆみり、田中美海、高野麻里佳、桑原由気、今村彩夏、東城日沙子
ネタバレ

えこてり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

問い掛けを君にスマッシュする

-----------------------2017/01/26追記-----------------------
漸くOSTが出ましたがBD特典CD。(↓卓球娘公式より)

灼熱の卓球娘3*初回生産限定版
【初回限定版特典】
①特典CD
・灼熱カバーソング③
・バトルミュージックセレクション
※「灼熱の卓球娘」劇伴から、卓球シーンを彩るBGMを中心に収録!
<収録内容>
track1.「Shuffle」天下ハナビ(CV.高野麻里佳)
track2.相克するラケット
track3.Smile@wind
track4.Aim for the Top↑↑↑
track5.HiーSpeed><Attacker
track6.Always○HokuHoku
track7.The sound of a dream♡
track8.Fairfight乂fielding
track9.ラブオール!
track10.打球のゆくえ
track11.飛び散る火花
track12.勝利への手探り
track13.私の全力!
track14.ドキドキが止められない
track15.燃ゆる闘志
track16.目指せ全国!

------------12/20追記-------------
【総評】
本作品は女の子スポーツ友情モノといった感じで、キャラ名がふざけていたり、
フラグの立て方がとても分かり易くギャグになっていたりと、
とても緩い作りになっていて、シリアスには作られていません。

百合っぽい表現を多用しますが、あくまでも友情の延長線上な感じです。
(一部ガチな人もいるかも)

「卓球を通じて自分も相手もドキドキ(楽しく)したい」
という、とても共感しやすいテーマなのが良いです。

そのドキドキ表現がともすれば発情してるかのように見えるのが笑えます。
(おかげで女性にはお勧めしにくい事態に)


・百合とエロメタファーを演出もしくはギャグとして許容できる
・高校野球やサッカーのように両チームとも応援したくなる
・部活やスポーツ物が好き
・BGMが熱くかっこいいアニメが観たい
・井澤詩織さんのファン(10話で大活躍)
・咲-saki-が好き

これらに当てはまる人ならばきっと楽しめると思います!


それでは個人的に思うところを書き綴っていこうかと思います。(長文注意)
{netabare}
◆物語について
天才肌の新入部員が全国大会へ導く、というごく普通の物語です。
重要なのは演出やシナリオの盛り上げ方なので特に問題ありません。

あがりの分かり易いプライドと弱メンタルをこよりがどのように破壊するのか、
1話を観ればこれが序盤の主題だと分かるので、
その時あがりがどうなってしまうのか最初から楽しみで仕方なかったです。

3話はまさにあがりの為の回で、台詞入りOPに回想ED
あがりのポンコツ具合がかわいくて仕方なかった自分には最高の回でした。

最初はあがりに押されてるこよりも、ドキドキから覚醒して「これが私だよ!」スマッシュから一気に同点。
あがり自分の卓球が通用せず「どうして?どうして?」と崩れていく笑
しかしこよりのドキドキに触発されて、自分が楽しさよりも勝ち負けを優先してしまっていた事を思い出し、
ホントは大好きだったけど成功率が低いから封印していたフォアハンドスマッシュで覚醒返し!
ここのあがりの感情に当てたBGMがすばらしい!こよりの私だよスマッシュの時も良かった!

そして思った。このテクノ調のBGMかっこよくね?
3話が面白すぎて何回も観ていたら、OPとEDもとてつもなく良い物に聞こえてきた。


◆作画について
キャラデザは好みが分かれそう。個人的に瞳が大きすぎるのは苦手なのだが、
京アニの『日常』的なギャグデザインだと思って馴れていった。

線の数は少なく太めなので、大きく崩れていることは無かった。
10話の前半がちょっと怪しかったけど、Bパートが圧巻なので作画リソースを上手く分配していると感じた。
全体を通して、(当たり前ではあるが)卓球の試合に多くのカロリーを消費していたし、試合のアニメーションはとても良かった。


◆声優について
田中美海さんのあがり、井澤詩織さんのくるり、桑原由気さんのほくと
が印象的だった。
10話こよりの花守ゆみりさんの演技がとても良かった。


◆音楽について
アニメ好きな人でも音楽にそこまで入れあげてる人は少ないように思う。
あくまでも引き立て要素だし、メインは当然絵と音声でしょう。

メロディのある曲や歌のサビを、アニメの盛り上がるシーンにあてる場合、
その尺が問題になりなかなか合わせるのが難しいが、
本作はEDM主体なのでBGMの引き延ばしや繋ぎ、タイミング合わせを自由にすることができ、随所にそういった箇所がみられる。
その為スマッシュのタイミングにきっちりサビがあってるのでより大きなカタルシスを得られる。

OP「灼熱スイッチ」は個人的今期No.1!ギターが軽快な遊び心満載の曲。
裏でずっとピンポンの音が鳴っているので気になった方は確認してみよう。
歌詞もどこか緩い感じでGOOD。合いの手で「水をください」。

ED「僕らのフロンティア」は私は名前しか知りませんでしたが、
Wake Up,Girls!担当。正直なところよくあるアイドルアニメグループかと思っていましたが(失礼)、
落ち着いていてEDにふさわしい優しい曲。全くもって不覚でした。

OPとEDとBGMともに音楽制作チームのMONACAメンバーが担当しています。
個人じゃないので幅広さが出てきますね。
なんて楽しい音作りをする人達だろうと感心してしまい、他の作品にも興味が湧いてきました。


◆キャラについて
主要メンバーに限らず、対戦相手の5人もかなりキャラが立ってます。
OP映像に出演してることもありいずれ出てくるのが分かってる事もその助けになっていますが。

各選手一試合しかしませんが、みな個性的で時には主人公チームより応援してしまうことすらありました。
サブキャラを際立たせるコツって何なのだろうと、時折思ってしまいます。

採点で音楽とキャラを5.0点にしてるのは完全主観です。
他は一応客観的にしたつもりでございます。


◆物語について(その2)
試合の時は音楽もテクノ調で観ていてとても楽しいのですが、
日常時は普通というか、退屈なシーンもままあります。
それなのに自分の中で高評価なのは、やはり一つのシーンがとても秀でてると感じるからです。

10話がその最たる物で、思いの外メンタルが弱かったくるりが友達の優しさに勇気づけられて、

くるり「旋風さん、あなたの卓球は全力のスマッシュで勇敢に向かってくるまっすぐな卓球」
くるり「私の卓球は、柘榴と作り上げた大好きなこの技で、死力を尽くして戦い抜くことです!」
くるり「旋風さん、あなたならどう応えますか、私のドキドキに」

こより「これが、二重丸さんの卓球」
こより「私も、全身全霊であなたに応えたい!」(灼熱演出ON)
こより「ありったけの力を全て、前へ!」(雷演出ON)
こより「届け、届け、私の卓球、私のドキドキ!」
こより「届けえええええええええええ!!!」

遂にここで、3話のこよりとあがりの覚醒BGMを使ってきた!
最高かよ・・・

「問い掛けを~君にスマッシュする~」(OPの歌詞より)

このシーンのこよりは本当に最高でした。完璧に主人公してました!

なお、原作者の朝野やぐら先生も、ご自身のblogで特に3話と10話について、
とても熱く語ってらっしゃるので興味のある方は是非。

負けたくるりを柘榴が慰めているところも良かった。
ギャグ指向とはいえまだくるりは中学生。
全ての子供達は友達と仲良くしていて欲しいと思うおっさん感丸出しの自分はとても感動しました。
そして遂にくるりの暗かった目にハイライトが!!

10話がピークなのは予想が付くので11,12は淡々としてましたが、
二期を予感(もしくはスタッフはやる気満々)させる終わり方でしたので、激しく期待です。BD買おうかな。

そうそう、最終回Bパート冒頭の挿入歌は「灼熱スイッチ」のC/Wで「V字上昇victory」という曲ですが、
これもなかなか良いのでお勧めです。
{/netabare}

とても長くなってしまいましたが最後まで読んで頂いた方、誠にありがとうございました。
敬体常体めちゃくちゃな乱文失礼致しました。(後日清書します)


----------------------おまけ---------------------
冒頭、咲-saki-が好きな人ならお勧めできるかもと書きましたが、
本作品は咲(アニメ版)をモチーフにしてる部分が多いと感じます。
もちろん、それが作品にとって非常にプラスになっていると考えます。
咲を彷彿させる演出やキャラを自分の分かる範囲で比べてみます。

・主人公が新入部員で不敵笑顔で最強
・勝負所での炎や雷演出
・試合中のBGMがテクノ調
・片目瞑ってるキャラと動物系キャラ(風越のキャプテンと池田、鐘梨とハム子)
・両手を壁について半泣き(原村和とあがり)
・服装がだらしない(天江衣かタコスと糸目部長)

他にもありそうですがこの辺で!

----------------------------------------------------------------
今期は15作品ぐらい見てますが、個人的にこの作品が一番楽しい。

トルネードから灼熱スマッシュのシーンは3話あがりのFHスマッシュに並んで最高に熱いシーンだった。

やはり部活物はいいぞ



最終回視聴しました。
合宿がアニオリなのかわからないけど試合的ピークは10話でしたので、
まったりとエンディングを迎えました。

2期無さそうなオレタタエンドかと思いきや、
Cパートで思いっきり全国編やってるじゃないですか!
最高に面白そうでした。
もず山ももっと観たいんじゃあ


今期ノーマークの作品でしたけど、
最高に楽しめました。
スタッフの方々本当にありがとうございました!
そしてお疲れ様でした!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

剣道部は、卓球も好きなんす♪

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
卓球を楽しむというよりも、卓球をしている少女達の輝く汗を楽しむアニメかw 萌え系の絵柄のわりに、結構真面目に卓球をしていましたが、途中に解説も入るので、初心者にも優しい構成。萌えも燃えも両方あるアニメです。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
今回だけ、私は「卓球部」のつもりでレビューします(笑)ので、「卓球」を語ってしまいます。ので、ガチの卓球部の皆さん、「それは違うよ」ってのがあったら是非、指摘して下さい! その都度訂正していきたいので♪

私、卓球には「そこそこ」詳しいです。観るのは大好きで、TVで試合があれば観てます。自分の技術は趣味程度で、ガチでやってた人には鼻で笑われますが、サーブは一応5種類(横、斜め、逆横、下、しゃがみこみ)打てます(フォームはバレバレだけど)。まあ、温泉卓球レベルならほぼ負けないっす(笑)

というか、つまり卓球はそういう競技で、(私含め)素人が経験者に勝つのは不可能。技術と経験がものをいいます。技術はマニアック。見てるだけでは分からない凄さがあります。

さて、そんな卓球を描いた青春ものとしては、ある程度のクオリティを満たしていたと思います。ただ、「卓球を魅せたい」というよりは、「卓球をしている少女達を見せたい」といった印象。なんだか、「咲‐Saki‐」を思い出しました。

「灼熱」というタイトルだからなのか、やたら「汗」の表現にこだわってましたね。卓球は確かにハードな競技だし、風の影響を受けないように窓を閉めきって練習するから、汗はかくんだけど、体操服が透けるくらい汗かくかな? てか、普通は体操服じゃなくて練習用のシャツを着てやりますが、そこは一部マニア層に対するサービスなんでしょうね(笑)

私が思う卓球の面白さは、「スポーツするチェス」。いつ、どこに、どんな回転の、どんなスピードの球を打つのか。その組み合わせは無限で、駆け引きがあって、高度な戦略を瞬時に組み立てていて、それを実行する技術とメンタルがある。簡単な例をいうと、「これは確実に決まるぞ」という攻め方を見つけたとしたら、それを10対3の時に使っても意味がないので、あえて打たず、本当の勝負所でバチっと決めるような。「ここでこれを出してきたか~」「あっ、だからあの時ああ攻めたんだ」とか、私はそういう駆け引きを見るのが好きです(素人が偉そうで申し訳ない)。

各話の感想に書いたラバーの件を含め、そこまでマニアックに卓球を見せようという姿勢がなかったことなど、卓球フリークとしては少々不満でした。が、多分これで正解です。剣道でも同じだけど、対人競技は技術がマニアックになりがちなので、それを忠実に紹介しちゃうと、皆が引くだけw だから、このぐらいのユルさがあった方が絶対数的には良いんでしょう。

原作連載中ですし、ちょうど盛り上がる手前(都大会前)に終わってますし、最終話Cパートを見ても、2期に期待ですね♪

OP、ED共に、「狙ってハズした」感のある良曲。特にOPの途中に毎回変わる熱い台詞が入るのが見処でしたね♪
{/netabare}

【各話感想(卓球部的レビュー有w)】
なんだか突っ込みばかりになってしまいました(汗)
{netabare}
第1話
朝練のシーン。朝から全ての卓球台にネット張ってあったけど、二人で張ったの? ネット緩むから、前日に全部外すはずだよね。卓球、キツい競技だけど、そこまでは汗かかないよ(笑)

第2話
フォアスマッシュよりバックスマッシュの方が「確率」が高い選手ってのも珍しいね。まあ、いたらいたでかなり脅威だが。ちなみに、ハナビやほくとがこよりと勝負している時に感じる高揚感を、剣道では「気当り(きあたり)」と言い、「気当りがある」選手は実際に部員から好まれます。やってて楽しいし。でも実は、「気当りが無い」選手の方が厄介だったりします。こちらが気合いを入れてぶつかろうとすると、柳の枝のようにヒラリと受け流され、それでこちらが気を抜くと、スパッと打ってくる選手。そういうの強いです。対人競技ではその感覚は共通してると思います。ほくとが近いタイプかな? こよりの良さを描くのも良いけど、一方でそういう選手にも光を当ててほしいんだよね。

第3話
あがりが一番にこだわる理由、アバンだけで上手く描けてましたね。あがりはドライブマン、しかもループドライブが得意な選手ですか。ふむふむ。あがりとこよりは、ニュータイプの共感w 作品としては、「楽しむため」に卓球やっているこよりが讚美されてますが、個人的には「勝つため」に卓球するあがりみたいな選手の方が好きです。

【卓球部的? 余談】
{netabare}卓球アニメのわりに、ここまでほとんどラバーやラケットの話が出てきませんね。単に予想ですが、こよりはラリーが主戦場のようなので、裏ソフトか表ソフトかな、日本代表でいくと石川佳純さんみたいなタイプ。あがりはドライブマンなんで、両面に裏ソフトでしょうね、日本代表でいくと水谷隼さんみたいなタイプ。ムネムネ先輩は表ソフトでしょうか、日本には少ないタイプで、シンガポールの李住薇選手とかが有名かな? ほくとはラリーと回転重視だから、やはり両面に裏ソフトでしょうね、世界で勝つにはやはり前陣速攻かドライブ攻撃型が主流で、つっついたりしながミスを待つ戦術はトップ選手には少ないですな。最後にちょろっと出てきた人は、OPでカットマンであることがネタバレしてるから、両面に裏ソフトだろうね、元日本代表の松下選手とか。ハナビは日本式のペンで前陣速攻という、かなりクラシカルなタイプで、今の日本代表には見当たらないかな~、中国式のペンならわかるけど。ただ、2話のハナビvsこよりでは、ハナビ一人がアップになっている時は、バックもフォア面を使って打つ、日本式ペンらしい打ち方してましたが、ラリー戦になり遠景になると作画が適当になり、バック面を使って打ってましたね。卓球アニメなら、そこはしっかり作画してほしい。

と、長々書きましたが、卓球においての用具選びの重要性は、他の競技におけるソレとは比較にならないほど高く、マニアックです。卓球を真剣に描くなら、そこは避けて通ってほしくないな~という、願望です(勿論、それやっちゃうと、ライトなファン層が離れていくけどw){/netabare}

第4話
卓球マシン2台同時は見たことないやw カットマンは、一番好きなスタイルです。格好良い! でも、練習は倍キツいんだよね。ずっとスクワットし続けるようなもんだし。いや、一点くらいならマグレでいける可能性あるよw

第5話
アバン、赤木キャプテンとメガネ君やん(笑) てか、アガリはドライブマンだからともかく、こよりはつっつくとかしようよ。やっぱり、なんかSLAM DUNK展開? カットマンのダブルスはまあ、ハマれば強いですよね。多分三年ペアでムネムネ先輩組むのかな? ただ、表ソフト(仮)との相性は気になるところ。リオでは、愛ちゃんと伊藤美誠さんの前陣速攻ダブルスは印象的な強さでしたし、あれが今の卓球のトレンドなんだろーなーと思わされました。

第6話
日常回、というよりキャラの掘り下げ回ですな。良回でした♪ お、ラバーの話が来ましたね! でも、2ヶ月で交換は早い(汗) 普通3ヶ月は使うと思うし、中学生なら半年とか1年とかザラ。お金かかるしね。まあ、それだけこよりが一生懸命練習してるってことだろうし、トップレベルの選手なら早めに(1~2週間で)交換しないとね(1枚3000円程度)。常に新しいラバーで練習できるということは、常に一定の回転量や反発力で練習できるということで、常に一定のスイングができるということ。これは、トップレベルを目指す上では重要な要素です。だから、親の経済力とか、何気に影響してきます(汗) お金のことに触れなかったのは、卓球普及の為には大事(笑) にしても、粘着系やハイテンション系をススメルのは良いとして、簡単に粒高をススメルのは……。粒高が悪いわけじゃなく、卓球のスタイルそのものが変わってしまうほど、重大な決断なのだが(汗)

第7話
部長の制服の着かたが、エロ(萌え)過ぎるんだけど(笑) そこら中に百合の香りがw 卓球の団体は二人だけ強くても勝てないから、後のメンツの実力が気になるな。おっ、丁寧な対戦形式の説明、好印象! 普通は練習試合なら複数台でやるけどね。蠍田はカットマンだけど、それを前陣速効のハナビがわざわざ下がって打つとか、本来有り得ない。

第8話
ムネムネ先輩、ダブルスのサーブでサイン出すの基本ですが、1球目、そんな丸見えの位置でやらず、台の下でやろうよ(笑) ダブルスの3年生コンビは熱いね。SLAM DUNKの赤木と木暮(というより、赤木と三井)みたいだな(笑)

第9話
フォアでもバックでも強打を打てるのは驚異だよね。石榴はラリー系か。努力努力の秀才は格好良いな。

第10話
カーブドライブか~。まあ強いけど、横が入る分、当然ドライブ回転は下がるわけで、万能の技ではないよね。意表をつくぶんには良いけど、メインで使うのはな。途中からなんか「テニプリ」のスネイクというかw 百舌鳥(モズ)に雀が勝った(笑)

第11話
冒頭からいきなりのサービスショットw 合宿回か。バスの椅子が妙にリアルで気になったw 温泉でもサービスたくさん(笑)

第12話
モブっ娘達も頑張り始めたね。Bパートの最初の演出、良い感じでしたが、ますます「咲」っぽいw 最終回らしい、爽やかな展開と、技術面だけでない、キャラ達の成長が見られましたね。ただ、なんか胸がやたら強調されるべきシーンが多かったな(汗)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 47
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

1クールで萌えと燃えのドキドキをミックスした貴重なスポーツアニメ

時は中学女子卓球界の戦国時代……。

雀が原中に現れたシャイな転校生・旋風(つむじかぜ)こより。
卓球でドキドキしたい!とぶつかってくる彼女とのラリーを通じて、
エース・上矢あかりの胸は高鳴り、やがでドキドキの嵐は、
部内に、他校へと拡大していく……。

同名連載コミック(未読)のアニメ化作品(全12話)


【物語 3.5点】
1クール愚直に卓球を打ち続ける中で、
微百合、微エロ成分配合の萌えと、スポーツ物の燃えを両立。


全体構成は、
{netabare} 乱入した転校生が旋風を巻き起こす雀が原中・校内ランク戦、
全国出場を果たした新鋭の強豪校・もず山中との練習試合、
部員が倒れ込むまで打ち込む地獄の合宿。{/netabare}
とにかくほぼ全話卓球打ちっ放しで駆け抜ける。
中盤1話だけ、ほくととハナビの友情確認回がありますが、
そこも結局、卓球専門店にてラバー知識を深めるお話でしたし。

萌えを狙って競技そっちのけで日常回に脱線する女子スポーツ物も多々ある中で、
本作もまた、ムネムネ先輩の巨乳ネタや、他人のパンツの種類を言い当てるほくと先輩、部長の罰ゲームは{netabare} 猫耳{/netabare} など、ユルめのハラスメント等に寄り道することはあるもののw
毎回ちゃんと卓球で熱くさせてくれる本作はスポ根成分補給にも有用。

主人公・旋風(つむじかぜ)こよりがライバルと一緒に熱く燃え上がっていく描写は、
スポーツ物の王道でもありますが、ドキドキで脈が上がって気持ち良くなる表現は、
百合ゆりしく、エロティックでもありw

1カットで燃えと萌えを一挙両得できるポイントを押さえることで、
萌え目的の脱線による停滞を防ぎ、作品にテンポを生み出しています。


惜しいのは、大会が始まる前に放送が終了しまったこと。
逆に言えば前哨戦でここまで熱くなれるのはある意味凄い。
萌えキャラが真面目にスポーツしてるアニメとして十分オススメに値する佳作です。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・キネマシトラス

どんな競技でもキチンと描けば作画の消耗は激しくなるもの。
卓球もまた一打一打全部違う軌道やフットワークを再現して行かねば、
スポーツアニメとしての説得力は失われます。

そこをクリアしてくる同スタジオは非凡。
例えば{netabare} コートに竜巻が巻き起こるくるりのカーブドライブや、
座敷童石榴(ざしきわらしざくろ)脅威の粘りが「この木なんの木」日立の樹?だったりw{/netabare}
演出含めて手を抜かない姿勢が好感できます。

コミカルな不等号目が可愛らしい萌えキャラを陳列しているだけでしょ?
と高をくくっていると、作中こよりとのラリーでドキドキが高まった時にドクン!と画面が揺れる演出効果の如く、
視聴者も熱いゲームにドキンッ!と胸を撃ち抜かれます。

因みに同スタジオが幼女の顔して世界観は地獄のファンタジーコミック『メイドインアビス』を超絶作画で再現して、
私を含めた世間を阿鼻叫喚させるのは翌2017年のこと。


こよりのハーフパンツ、あがりの体操着ブルマ、
首筋を覆うジャージの襟からほくほくと漏れるほくと先輩の吐息
などフリースタイルな卓球衣装も多彩でここも萌え燃え両得で目の保養に。
大胆に左肩を露出するキルカ部長の着こなしを見ていて、
昔、ド派手なドレス衣装で話題になったプロ卓球選手・四元 奈生美さんのことを思い出してみたりw


そんな衣装の肩を汗でぐっしょりと濡らしながら卓球に打ち込む美少女たちの描写は熱くもありエロくもありw
萌えアニメで毎度安直に入浴シーン入れられると私は頬をゆるめつつ待たかwと呆れもしますが、
本作の場合はもう汗だくなんだから、いい加減シャワーくらい浴びたら?と心配になりますw
だから終盤やっと{netabare} 合宿の温泉{/netabare} で入浴した時には何か安心しましたw

その限られた入浴シーンでも語られるのは卓球談義。返す返す愚直です。


【キャラ 4.0点】
引っ込み思案だけど卓球では凄い主人公・旋風(つむじかぜ)こより
エースとしてチヤホヤされたいツンデレツインテール・上矢(かみや)あがり、
その他、犬歯の元気娘に巨乳枠と萌えアニメとして一式揃ってる感。

ですが例えば、あがりは“北のドライブマン”だったりと、
各プレイヤーにはプレイスタイルや使用ラケットに至るまで詳細に設定が練られており、
萌えと燃えのコンビネーションをキャラも下支え。


私が胸を打たれたのはライバル校・もず山中のエース・二重丸(ふたまる)くるりのエピソード。
石榴(ざくろ)部長との友情は重たく、明らかに病んでるキャラなのですが、
妙に感じ入ってしまうのは、私もまた真面目にやってるだけなのに、
不器用ゆえか周りから理解されなかったというトラウマを抱えているからなのでしょうかw


【声優 4.0点】
メインどころは当時の若手有望株を中心にキャスティング。
平生は甲高い萌え声を響かせながら、試合では力強くシャウトする、
フレッシュな才能が交錯する清々しい演技。

主演・こより役の花守 ゆみりさんは後に2018年『ゆるキャン△』なでしこ役で一発当ててブレイク。

ムネムネ先輩役でゆるふわ巨乳枠を担当した今村 彩夏さんは翌2017年『プリンセス・プリンシパル』アンジェ役で主役を射止めて波に乗るも体調不良により芸能界引退……。

人生いろいろ声優もいろいろですが、
原作コミックも昨年から第二部『~REBURN!!』が連載開始されたとのことなので、
キャスト同窓会の意味も込めて、OVAとかでも良いのでまたアニメやってくんないかなと思います。


【音楽 4.5点】
劇伴はチームMONACAの面々が担当。
普段はのどかな縦笛のマーチがユルい次回予告BGMで油断させておいて、
試合ではラリーのヒートアップに伴って音程とテンポが上昇していく、
十八番のテクノサウンドで、時に卓球ラリー音もアレンジする遊び心も交えて、場を加熱させて行く。
それでいて心情を掘り下げるシーンではピアノとストリングスでカバーする。

クセも強いですが、ジャンルを横断するフットワークの軽さと決定力で魅せてくれる。
MONACAの劇伴の中でも屈指の良い仕事を私は評価したいです。


OP主題歌は雀が原中学卓球部「灼熱スイッチ」
ED主題歌はWake Up,Girls!「僕らのフロンティア」

当時のWake Up,Girls!は2.5次元アイドル展開の中核であるアニメシリーズも次が決まらない混迷期。
他のアニメ作品タイアップで活路を見出す中で歌ったのがこのED。

そんなWUGの中では、田中 美海さんが上矢 あがり役でメインを務め、
ただ一人OP、ED双方の歌唱メンバーに。
一方で青山 吉能さんは、もず山中・由良木 ゆら役でユラユラ揺れながら『ぼざろ』主演で大当たりするまで、もう数年猫背で雌伏の時。
あとは高木 美佑さんが練習試合の主審ボイスを当てたくらいで、
WUGで声優として順調に生き残るのは、みにゃみだけとの私の予感が覆されるとは当時は思いも寄りませんでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

74.6 24 漫画原作でライバルなアニメランキング24位
クロスゲーム(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (596)
2821人が棚に入れました
スポーツ用品店の息子、主人公・樹多村光(きたむらこう)は、バッティングセンター&喫茶店「クローバー」の月島四姉妹と幼なじみ。
しっかり者の長女・一葉(いちよう)。光と大の仲良しの次女・若葉(わかば)。光とはウマが合わない三女・青葉(あおば)。そして、元気いっぱいの四女・紅葉(もみじ)。
小5の夏。若葉は、光と夏祭りに行く約束をして、キャンプに出かける。しかし、キャンプ先での事故で若葉はこの世を去ってしまう。二人で行くはずだった夏祭りに、独りで出かける光…。
高校生になった光は、若葉が最後に見た夢「甲子園」を目指して野球部のエースとして奮闘する。そして、青葉も選手として野球部に入部することになり、運命の歯車が動き始める。

声優・キャラクター
入野自由、戸松遥、神田朱未、豊口めぐみ、下屋則子、櫻井孝宏、野沢雅子、平田裕香

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2009年最高のラブストーリー。 控えめなキャッチコピーだった名作

00年代屈指の名作アニメでありながら
このアニメがマイナーとされてしまう理由は
友情や青春という言葉がダサイとされた
90年代後期~00年代の風潮のせいでしょう。
そして、日朝アニメなんですよね。。この作品

この時代はTVドラマも音楽も流行が目まぐるしく変化し
漫画や、アニメすらファッション化してしまっていました。
汗臭いスポ根や、熱血、青春というジャンルが下火になり
ライトなストーリーで音楽と作画の目新しさが
大切にされた時代だったと思います。
新しいセンスが持て囃されたことは素晴らしいですが
古くからあるものが埋もれてしまいがちだったことは残念です。

レビュータイトルはアニメのキャッチコピーですが
誇大広告だと思いません。
序盤を視聴しただけで、最高のラブストーリーの片鱗を感じることが
必ずできると思います。
感動的なラブストーリーに野球が絡めてあるという物語で
あだち充作品としても、ラブコメ+スポーツ作品としても
完成型といえるでしょうか。


漫画を読まれる方なら、原作者のあだち充先生をご存知だろうし
タッチ、H2などの代表的な野球漫画もご覧になっているでしょう。
じぶんは上の2作よりも、青春恋愛アニメとしてはクロスゲームの方が
完成度が高いとおもっています。

アニメが原作を超えているとは言い切れませんが、漫画の雰囲気を
壊すことなく、丁寧にストーリー進行しますし
キャラクターの魅力も存分に発揮されています


・ストーリー
少女の夢をかなえるために登場人物が動き出す
きっかけは少女の夢です。
彼女の夢は絶対に叶えてあげなきゃいけない
自分の未来さえ見ることができなかった少女の夢

せつない恋心が登場人物たちの原動力でした
少女の夢をかなえることが、自分の夢へと変わっていき
歩む1本道は物語ラストまで逸れることはありません


・キャラクター
主人公、ヒロインだけでなく、脇役まで人物の掘り下げが
しっかりとされています。脇役たちのエピソードが物語に
深みを加え、主人公とヒロインの魅力を引き立てます。


・ヒロイン
この作品は2人の少女がヒロインです。
このうち1人のヒロインは。。ヒーローといってもいいです
寄り添うだけの容姿、性格に恵まれた
ありきたり美少女ではありません
主人公以上に努力し、主人公を導く
惹かれあいながらも、ライバルのような存在なのです。。
ラブコメなのに努力型ヒロインという、ちょっと珍しいタイプ

彼女は誰よりも野球が好きで努力も人一倍
小さい頃からずっと夢を追いかけていますが
高校野球では公式試合に女子は出場できません
それでも諦めない。
前を見つめる目に揺らぎがない


・ラブコメ王道
主人公とヒロインが意識しあっているのに
素直になれない。じれったい奥手な恋
まして恋愛よりもそれぞれの夢に一途
視聴者は見守るだけ。。でも目が離せない

ラストは祝福のハッピーエンドですから
ハッピーエンド至上主義のじぶんとしても申し分ありません
最後まで意地をはっているヒロインがかわいいです

「やっぱり嫌な奴だ・・・・・・世界中で一番・・・・・・嫌な奴だ・・」

こういう甘酸っぱいラブコメ大好きです!


・さいごに
野球を好きでなくても試合シーンは
意地のぶつけ合い、気迫の戦いですので
手に汗にぎります。

人物作画は原作のテイストが出ますので、やや古い感はありますし
止め絵が多めで、動きも少なめです。
しかし、本筋のストーリーとキャラクターの魅力が優れているため
絵は全く気になりません


全50話と長編ですが、時間をとって観る価値のある作品ですので
ご覧いただけましたら幸いです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

らしさの缶詰♪

あだち氏の漫画というと、、

潜在能力最強隠し持つ主人公(概ねエース)、
重要登場人物との別れ(概ね死別)、
ショートヘアとミドルヘアのダブルヒロイン、
△恋愛はヒネ気味(概ねショート)に軍配、
横恋慕型恋のライバル(概ねイケメン)、
勘違い型三枚目と太目の親友(概ねキャッチャー)
まるっこくかわいい無言画に込められた心象、間、
そして、、、、、、甲子園。
あだち氏漫画にらしさ上げれば沢山だけど、
本作には全部詰まってる感じがする、

嬉しいのはあだち漫画読んでる時の感触、
キャラの間とか行間の味みたいなものまで伝わる感じ、
氏のアニメ化作品というと、
みゆき、タッチ、日当たり良好、H2、に本作、
H2が中途半端だった印象もあり本作は、
タッチと並び氏のアニメ化作品としては、
作画含め内容的に私的ベストだと感じる、

あらすじ
{netabare}
主人公はスポーツ用品店・キタムラスポーツの一人息子である樹多村 光(以下「コウ」と記述)。近所のバッティングセンターを営む月島家とは、家族ぐるみの付き合いで、次女で同い年の若葉とは特に親しかったが、その反面三女の青葉とは犬猿の仲だった。
初めは野球に興味がなかったコウだが、三女青葉の投球フォームを見て憧れ、人知れずトレーニングしていた。そして小5の夏、若葉が突然の事故で亡くなる。
中学生になったコウは、野球部にこそ所属していなかったがトレーニングは続けていた。そして高校生になり、小学生の頃から親しかった中西、赤石と共に野球部に入部する、~wikiより抜粋
男子を上回る野球センスの持ち主青葉も、同じく中高野球部に所属するが規定で公式戦には出られない、反目しつつも気付かず主人公に自の夢を重ねる青葉であった、
{/netabare}

アニメでは初回にて {netabare} 若葉との死別が描かれる、
{/netabare}いきなりの鬱ではあるが、
以降49話に渡り図太い支柱一本貫き通し、
各登場人物の心象や記憶織り交ぜながら、
変わらないもの変わってゆくもの其々の、
成長が統一性維持しつつ物語られる、
主人公の事大嫌い?なヒロイン青葉ちゃんは、
大嫌い=意識しまくり、という事で主人公の最大の理解者、
野球センス抜群女子青葉ちゃんの女子野球回も、
アニメオリジナルだけど原作風味失う事無く、
予想外に面白かった、
我が青春のあだち漫画♪一話一話丁寧に描かれてて、
らしさのカンズメ実に楽しい無駄無しの全50話、
おススメです♪

2009年4月より全50話
原作 あだち充氏 監督 関田修氏 シリーズ構成 土屋理敬氏
制作 SynergySP

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35

がおー敦煌 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あだち充の最高傑作。

H2かクロスゲームで悩んだんですが、やはりクロスゲームの方が面白いなって思いました。

あだち充には欠かせない、主要キャラをすぐに殺すっと天丼もちゃんとあり、作者のこだわりもちゃんと書けています。

基本的にはタッチと攻略ルートは同じです。

幼馴染がいて、野球をやっているキャラいて、陰湿な教師がいて、なんとか乗り越え、大会に出場し、ハッピーエンドです。

髪型が今までの主人公と少し違うので見分けはつくと思います。
あだち充の主人公パネルクイズみたいのが昔あったのですが私は全作品みているのに外れました。マジで見分けがつかないのです。

この作品は私個人としてはあだち充の集大成だと思っております。
天丼しかやってないはずなのに面白い。あと絵がかなり見やすくなっているっと言う点でも評価が高いです。

結構長い作品なので内容も充実していますし、ヒロインとサブヒロインの描写も多くあり感情が入りやすいって言う点でも評価できます。

しかしながら思うのがこんな急速、球種、コントロールスタミナがある選手が高校にいたら手が付けれないだろって言うぐらいのチート能力になっています。

例えば上杉達也はストレートを9.5割軸にカーブ0.5割ぐらいの球種で甲子園を制しました。ちなみにコントロールは悪い方です。

しかしこの主人公はパワプロでいうと コントロールAよりのB スタミナA 
ストレート160キロを含む5種持ち、変化球コントロールもなかなかいい。

はっきりいって強すぎる。でも好き。やはり主人公は強くてなんぼのあだち充作品!
ぶっちゃけた話試合は内容は余し面白くいないので日常パートを見るのがいいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

84.9 25 漫画原作でライバルなアニメランキング25位
ARIA The ORIGINATION[アリアジオリジネーション](TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★★ 4.3 (1142)
6208人が棚に入れました
ARIAシリーズ第3期のアニメ作品。水の惑星アクアの観光都市ネオ・ヴェネツィアを舞台に、主人公の水無灯里は水先案内店""ARIAカンパニー""で一人前のウンディーネ(観光案内専門の女性ゴンドラ漕ぎ手)を目指し、日々努力している。業界のトップウンディーネであるアリシアや人間並みの知能を有するアリア社長、ともにプリマ・ウンディーネを目指す藍華とアリスなど、たくさんの人たちに支えられ、灯里はプリマ・ウンディーネへ道を歩んでいく。

声優・キャラクター
葉月絵理乃、斎藤千和、広橋涼、大原さやか、西村ちなみ、皆川純子、川上とも子、水橋かおり

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

成長って素晴らしい

3人のプリマ昇格は感動だなあ。胸が熱いにもほどがある。ちょっとなけちゃう。
特にアリスちゃんの昇格はたまらん。

藍華とアルの恋模様にはこちらもドキドキしたなあ。穏やかな良い関係気付けそうような。

最終回が一番の胸熱。普段は女神のような微笑みで何事にも動じないアリシアさんが弱音を吐くし、灯里ちゃん圧倒的成長。最後はアリシアさんを彷彿とさせるお姿に。

これにて原作の大筋は終了かな?
原作もアニメも良いものだ。

胸が熱くなりすぎて鎮めるために腕立て伏せ100回はしないといけないという???な気持ちになってしまった。


OP
スピラーレ 歌 牧野由依
ED
金の波 千の波 歌 新居昭乃
ウンディーネ 歌 牧野由依
鳥かごの夢(Special Navigation) 歌 新居昭乃
挿入歌
バルカローレ アテナのカンツォーネとして
鳥かごの夢 歌 新居昭乃
七色の空を 歌 SONOROUS
ルーミス エテルネ 歌 広橋涼
アリスのカンツォーネとして
横顔 歌 牧野由依
12話は横顔 -acoustic version-
明日、夕暮れまで 歌 葉月絵理乃 3話ではピアノアレンジ

OPはさすがの牧野由依さん。心地よい。
新居昭乃さんのイメージに乗っ取られそう。いやーいいすね。
挿入歌もさらに情緒を高める。



以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
惑星改造により生まれた水の惑星、「アクア」。その観光都市ネオ・ヴェネツィアで皆が憧れる職業は、ゴンドラを操りウンディーネと呼ばれる水先案内人です。15才の少女、水無灯里(みずなしあかり)はウンディーネになることを夢見て、マンホームからアクアにやって来ました。その灯里が日々修業に励むのは、誉も高い水の3大妖精のひとり、アリシア・フローレンスが経営する水先案内店「ARIAカンパニー」。姫屋の藍華や、オレンジぷらねっとのアリスと一緒に、悩んだりすることもあるけれど、プリマ・ウンディーネを目指してがんばっています。

第1話 その やがて訪れる春の風に・・・
賑やかなカーニバルが終わって、ネオ・ヴェネツィアにまもなく春が訪れようとしています。そんな折、アリシアさんのお客様から、桜の紅茶と桜のジャムが届きました。一足早い春のプレゼントです。アリシアさんの提案で、姫屋の晃さんや藍華、オレンジぷらねっとのアテナさんやアリスも誘ってティーパーティーを開くことになりました。さっそく準備を始める灯里を手伝って、アリア社長も大活躍です。

第2話 その 笑顔のお客さまは・・・
ある日、シングルの灯里に案内して欲しいという予約の電話がARIAカンパニーにかかってきました。アリシアさんは励ましてくれたけれど、藍華やアリスはシングルの灯里を指名してくるなんて何か理由があるに違いない、と心配になるようなことを言います。そして、予約の日。ARIAカンパニーに現れたのはやさしそうなご婦人でした。でもそのお客様のご注文は少々変わっています。灯里だけにできるネオ・ヴェネツィア案内をしてほしいとおっしゃるのです。

第3話 その こめられた想いを・・・
ネオ・ヴェネツィアでは今日も街のあちこちで建物の修復が行なわれています。そんな建物の話題で盛り上がった灯里たちが、カフェ・フロリアンへお茶をしに行く途中、広場の露店できれいなガラス瓶に入ったチョコレートを売っている青年に出会いました。でも、その時ハプニングが。灯里たちがお店の行列に並んでいる時、子供が瓶を割って泣き出してしまったのです。灯里は、その出来事の日から青年の姿を見かけなくなったことが気になっていました。

第4話 その 明日を目指すものたちは・・・
今日も大忙しのARIAカンパニー。灯里はアリシアさんの役に立ちたいのですが、シングルの立場ではできることが少なくて・・・。そんな灯里にアリシアさんはシングルでもお客様を乗せられるトラゲットのお仕事を勧めてくれるのでした。トラゲットのお仕事の日。乗り場に着いた灯里は、いろいろな水先案内店から集まったウンディーネに混じって少しドキドキです。そして灯里は、オレンジぷらねっとのアトラと杏、それに姫屋のあゆみの4人で持ち場を担当することになったのですが・・・。

第5話 その おもいでのクローバーは・・・
合同練習に勤しむ灯里と藍華、アリスたち。その最中に触れたアテナさんの謳声と、アリシアさんの優雅なオール捌きに3人は改めて感動しました。でも、藍華はアリスの「天賦の才能は望んで手に入るものではない」という言葉にどきりとするのでした。アリスと灯里は誰にも負けない才能を持っている・・・、でも自分には?そんな時、藍華は晃さんの部屋で先輩3人組が写った写真を見つけます。その中で一人だけシングルの晃さん。辛くなかったのかと尋ねる藍華に、晃さんは秘密のエピソードを語り始めるのでした。

第5.5話 その ちょっぴり秘密の場所に・・・
今日はアリシアさんが一日おでかけでARIAカンパニーも臨時休業です。灯里はアリア社長とネオ・ヴェネツィアの街を探検して、おいしいお昼ごはんを食べたり、お買い物をしたり。そんな様子を暁が見かけて後を追いますが、神出鬼没な二人に振り回されてしまいます。そして藍華とアリスもまた、挙動不審な暁を見かけてそっと後をつけるのですが・・・。実はそのころ、灯里はとっておきの秘密の場所で、あの御方と会っていたのでした。

第6話 その 課外授業に・・・
今日もドジっ子炸裂のアテナさんにアリスは困り気味。そんな中、合同練習で灯里が藍華に叱られているのを見たアリスは、アリシアさんはどんな風に叱るのか灯里に尋ねます。でも、一度も叱られたことがないと聞いてびっくり。その日からアリスは灯里とアリシアさんの様子をこっそりと窺ってみるのですが、確かに叱る気配がありません。そんなある日、アリスは偶然カフェでアリシアさんと二人きりになってしまいます。

第7話 その ゆるやかな時の中に・・・
今日はARIAカンパニーの創立記念日です。灯里はグランマとアリシアさん、それにアリア社長の一行でネオ・ヴェネツィアンレースで有名なブラーノ島へ1泊旅行にでかけるのでした。そこは引退したARIAカンパニーの先輩ウンディーネであるアンナが嫁いでいった島。その夜、皆で楽しい時間を過ごす中、灯里はグランマからARIAカンパニーを作ったいきさつを聞きます。それは、グランマがまだ姫屋でウンディーネをしていた頃の物語でした。

第8話 その 大切な人の記憶に・・・
アリスからアテナさんと二人でピクニックに出かける、と聞いて灯里と藍華はびっくり。アリスは知らないけれど、それはシングル試験なのかも!?そんな二人の驚きをよそに、アリスは楽しみに胸を膨らませます。でも肝心のその日、アテナさんは急な仕事でピクニックは中止に。アテナさんのせいではないと思いながら、冷たくふるまってしまうアリス…。その時、バナナの皮で転んだアテナさんがなんと記憶喪失になってしまったのです。

第9話 その オレンジの風につつまれて・・・
アリスがついにミドルスクールを卒業。これからずっと灯里や藍華と一緒に練習できる!アリスがひときわ気合の入った合同練習をしたその夜、アテナさんは明日ピクニックに行こうとアリスを誘うのでした。そして翌朝。今日は一日、アテナがお客さんでアリスがウンディーネの役で通す、というアテナの提案を受けて立つアリス。そして・・・。「お客様、お手をどうぞ。」初めて見せるアリスの柔らかで自然な笑みに、アテナさんは驚くのでした。

第10話 その お月見の夜のときめきは・・・
アリスがプリマになって初の営業日。緊張しつつなんとか仕事をこなしていく様子を、灯里と藍華は物陰からそっと見守ります。でも、思うようにいかず落ち込んでしまうアリス。そんなアリスを励ますために、灯里はお月見をしようと提案するのでした。そうして始まった楽しいお月見の会。アリスの気持ちは次第にやわらかくなっていきます。一方、藍華は落ち着かない様子。お月見に誘っていたアルくんがなかなか現れないのです。

第11話 その 変わりゆく日々に・・・
姫屋のサロンで一人思い悩む晃さん。会社のウンディーネたちがアリスの飛び級昇格の噂話をしているのを耳にして、藍華のことが心配になってしまいます。意を決した晃さんはジェラート屋へと藍華を誘い出します。でも話を切り出せないでいる晃さんに藍華は自分から決意を語り始めました。その想いを受け止めた晃さんは藍華にある提案をするのです。一方のアリスは、今までのように灯里や藍華に会えないほど忙しい日々を送っていました。

第12話 その 蒼い海と風の中で・・・
灯里と藍華の二人だけになってしまった合同練習。そのさなか、藍華はもう一緒に練習ができなくなったことを告げます。そして新たに開店する姫屋の支店を任されることも。涙まじりでそう話す藍華のプリマ昇格を灯里は心から祝福しました。早速アリシアさんに藍華の昇格を報告する灯里。するとそれを聞いたアリシアさんは、あくる日プリマ昇格試験を行うことを灯里に告げるのでした。

第13話 その 新しいはじまりに・・・
ついにプリマに昇格した灯里に、アリシアさんは心に秘めていた決意を明かしました。それはアリシアさんがゴンドラ協会の要職について現役を退くということ。話を聞いて駆け付けた藍華とアリスの前で灯里は、「きっと、大丈夫」と元気に振舞います。今はまだアリシアさんがいて、アリア社長がいて、灯里がいるいつもと変わらぬARIAカンパニー。けれど、アリシアさんの姿がふと見えなくなった瞬間、灯里の気持ちはさざめくのでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

聖地巡礼記(※アニメの感想・レビューではありません)

(初稿 2016年初夏)

※ARIA第1~3期+OVAの感想・レビューは、全て第1期「ARIA The ANIMATION」の方にまとめています。
※本ページは、ARIAの作品舞台ネオ・ヴェネチアのモデルとなったイタリアの観光都市ヴァネチアへの巡礼記です。

去年の夏ごろ、初めてARIA全シリーズを一括視聴して予想外の感銘を受けてしまい、それ以来「今度一回、ヴェネチアにじっくり滞在してみたいな」と何となく思っていましたが、ふっと5月の同地行きの航空券をチェックしてみたら、ロシア・アエロフロート航空のモスクワ乗継便が意外と手頃な値段(諸費用含めて60,000円弱)だったので、「えいや!」の勢いで行ってきました。

ついでに書くと、ヴェネチアでの滞在先も、一般のホテルではなく、“ホステル”つまり個室ではなく2段ベットが一部屋に何台も入っているドミトリー形式の宿泊所だったらそこそこ安くて(一泊3,000円台)、しかもそのホステルがサン・マルコ広場の対岸のジュデッカ島にあって、サン・マルコの鐘楼を眺めながらホステル玄関口の岸壁で夕涼みできるという絶好のロケーションだったので、思わず3泊もしてしまいました(ネットで事前に予約済み)。


◆さて、個別の作品登場箇所の紹介です。

(1)サン・マルコ広場・・・第1期の第13話「その まっしろな朝を…」

 {netabare}灯里(あかり)たちが、ネオ・ベネチアの中心地である聖マルコ広場で大晦日を越し、初日の出を迎える話です。{/netabare}

→ ヴェネチア来たら、まずここへ行け!という感じの、東京の日比谷公園か皇居外苑みたいな所。
ヴェネチアの守護聖人である聖マルコの名を冠するこの広場を取り囲んで、かってのヴェネチア共和国の宗教的中心施設(聖マルコ寺院)・政治的中心施設(ドゥカーレ宮殿(ヴェネチア統領(ドゥーチェ)公邸兼政庁で、上院議事場もここに置かれた)・鐘塔(サン・マルコの鐘楼、ヴェネチア本島で一番高い塔)が立ち並び、さらに広場の奥まった区画に幾つものお洒落なカフェが観光客を待ち受けています。
貸衣装を纏って記念写真を撮ってもらう新婚カップルたちもいて、どことなく晴れやかな雰囲気の漂う場所でした。


(2)ムラーノ島・・・第2期の第11話「その 大切な輝きに…」

 {netabare}ゴンドラでムラーノ島のグラス工房へ荷物を届ける話です。{/netabare}

→ ヴェネチアン・グラス工房のあるムラーノ島では、ガラス工芸美術館がやはり印象的でした。団体観光客向けにグラス作りを実演して見せてくれるコーナーもあるのですが、今回は個人旅行なので諦めました。


(3)サン・ミケーレ島・・・第2期の第20話「その 影のない招くものは…」

 {netabare}灯里がうっかり死者の島(聖ミケーレ島)の怪異に引き寄せられてしまい、間一髪でケットシーに助けられる話です。{/netabare}

→ ただただ白い墓標の並ぶ島で一般的な観光地ではありませんが、水上バス(ヴァポレット)で立ち寄ることは可能。普通のイタリア人のお墓を見る機会なんて初めてだったので意外とインパクト大きかった島でした。


(4)サン・マルコの鐘楼・・・OVA「ARIETTA」

 {netabare}灯里がアリシアさんと一緒に鐘塔に登り、プリマの心構えを学ぶ話です。{/netabare}

→ 塔の入り口で少し並んでチケットを買って、エレベータで一気に最上階まで上れます。聖マルコ広場で一番高い場所なので、寺院の丸天井まですっかり見下ろすことが出来ました。


(5)サン・マルコ寺院・・・第3期の特別回(Special Navigation 第5.5話)「その ちょっぴり秘密の場所に…」

 {netabare}灯里が浮島務めの暁さんと一緒に聖マルコ寺院のバルコニーで夕暮れのネオ・ヴェネチアの美しい景色を眺める話です。{/netabare}

→ クーポラ内部のビザンティン様式のモザイク画が有名な同寺院。礼拝目的ではない観光客は、入り口から少し階段を登ったところになるチケット売り場でチケットを買って、観光客用のコースを通って、このバルコニーに出ることができます。
ヴェネチア最盛期の13世紀初めにビザンティン帝国の首都コンスタンティノープル(現イスタンブール)から略奪してきたという四頭の巨大な軍馬の銅像(のレプリカ)がバルコニーで観光客を迎えてくれます。
夕暮れの風が爽やかで、ここも鐘塔に劣らぬ素敵な眺め。


◆おまけのラヴェンナ訪問記

ヴェネチア中央駅から列車で約3時間半、途中フェラーラかボローニャで乗り換える必要がありますが、かって東ゴート王国の首都がおかれ、その滅亡後はビザンティン帝国(東ローマ帝国)の総督府が置かれた「モザイク芸術の街」ラヴェンナまでは日帰りで十分観光可能です。

ラヴェンナ観光の一番の目玉は、市街地にある聖ヴィターレ寺院の「ユスティニアヌス皇帝とテオドラ皇后」のモザイクですが、今回は、もうひとつのモザイク画の傑作「羊のモザイク」のある聖ポリナーレ・イン・クラッセ寺院まで足を伸ばしてみました。
(※因みに、スタジオジブリ制作・宮崎吾朗監督アニメ『ゲド戦記』の序盤の王宮のシーンに「羊のモザイク」がチラッと登場します)

郊外なので、ローカルバスで行くつもりだったけど、ガイドブックに書いてあるバス路線が見つからなくて、ここでも「えいや!」で目的地まで徒歩で行ったら1時間半くらいかかってしまい、すっかり足が痛くなってしまいましたが、寺院は広々として、観光客も少なくノンビリできて結果オーライでした。


◆さらにおまけのローマ・聖ピエトロ広場でのミサ体験

帰国便はローマ発モスクワ経由としたので、最後の晩はローマへ。
便は昼過ぎの出発だったので、午前中にヴァティカン見学に行ったら、広場前は警官がズラっと並ぶ凄い警備で、「あれ?ヴァティカンってこんなにセキュリティ厳しかったっけ?」と訝しがりながらようやく広場に入ったら、丸い広場を幾つかの区画に区切って、それぞれの区画に椅子がビッシリ並べてあって、「ああ、今日は日曜日か。ローマ法王のミサがあるんだな」とやっと気づきました。
そこで、別にキリスト教徒ではないけど、手近な区画の入り口にいるヴァチカン職員らしき人物に適当な挨拶をして、本日のミサ用に彼らが配布している無料ブックレットをゲット。
その区画の最前列の椅子が空いていたので、すかさず陣取りました。時刻は朝の8時頃。
広い聖ピエトロ広場をやがて人が埋め尽くして、ヴァティカン日曜恒例のミサは、9時頃から1時間半ほど続きました。
そして、ミサのあとはお待ちかねの「ローマ法王のオープンカー行進」。
区画の最前列の椅子を確保した甲斐がありました。自分の眼前を、メルセデスのオープンカーの後部の特別席に立って、笑顔を振りまき片手で参列者を祝福しながら通りすぎるフランシスコ新法王!!!!良かった!!!!

今回の旅行は最初のヴェネチアも素晴らしかったけど、最後のローマも予想外の体験が出来て幸運でした。

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以上、平成28年5月に敢行した本作の聖地ヴェネチア及びイタリアの街への巡礼記でした。

ますますイタリアが好きになってしまいました^^

(2018.8.28 第1期とレビュー内容をスィッチ)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 48

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

究極のフィナーレ・最高のストーリー・至福のひとときをありがとう♪私にとっては満点以上です!!

●「ORIGINATION」まで辿り着いたことに感謝して・・・
「ANIMATION」「NATURAL」「ARIETTA」とARIAの世界観を堪能したきたみなさん、もうARIAの魅力は十分に感じているのではないでしょうか?
ARIAの監督さんの「佐藤順一」さんの話によると、本当は「NATURAL」で完結する予定だったとの事でしたね。
ARIAを愛するファンの人達の後押しにより、原作を手掛けてくれていました「天野こずえ」さんが原作でも完結させると言う事と、それを受けてアニメ制作では異例の原作と平行して続編を制作してくれたという経緯があったのですね♪
当時からのファンの方々、そして制作に携わったすべての人に感謝したい気持ちでいっぱいです!
灯里ちゃん達と共に、「ネオ・ヴェネチア」で育まれてきた気持ちが、「ORIGINATION」という形となって出会うことが出来たんだと、私は思っています♪
 
●心が満たされる感動と、最高のフィナーレと出逢って・・・
灯里ちゃん、藍華ちゃん、アリスちゃん、とっても仲良く過ごしてきた「ネオ・ヴェネツィア」での日々♪
アリシアさん、晃さん、アテナさん、そんな後輩ちゃん達を温かく見守ってくれた素敵な先輩達♪
変わらないと思っていた日々にも、ゆっくりと灯里ちゃん達の成長とともに変わっていきましたね♪
「シングル」から「プリマ」への夢に向かって過ごしてきた日々を私も一緒に見守って来ました。
だからこそ、灯里ちゃん達の事を自分の事のように想い、感じることができましたよ♪
灯里ちゃん達が出会った人々が、みんな素敵な人だって事も、水の三大妖精と呼ばれている大好きな先輩達を心の底から尊敬していることも、「ネオ・ヴェネツィア」が大好きだっていう気持ちもね♪
そんな、灯里ちゃん達とお別れするのは、とっても寂しいですq(T▽Tq)
でもね、その先の物語は、今なら私の心の中でも見えるような気がします。
そして、心の底から『ありがとう』と言いたいです♪
 
★私が愛してやまないアリスちゃんへ・・・
アリスちゃんが涙を流すなんて珍しいですね。でも私もアリスちゃんと同じくらいたくさん涙を流しましちゃいました♪
「ORIGINATION」の中のアリスちゃんは、とっても輝いていましたよ♪
そして、いつの間にか大人の顔つきも出来るようになっていましてね。とっても凛々しいです♪
一番驚かされたのは、アリスちゃんの歌です♪
「カンツォーネ」はアリスちゃんは苦手なはずなのに・・・アテナ先輩からしっかり「カンツォーネ」を引き継いでたみたいで、アテナ先輩の顔も相当びっくりしてましたね♪
声優さんの広橋涼さんがとってもがんばって「カンツォーネ」を歌ってくれたのは大感謝です♪
そして、色んな表情を見せてくれたあなたの事は一生忘れられそうにありません。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。
 
■MUSIC♪
河井英里さんと共にARIAシリーズにたくさんの素敵な曲を提供してくれた「窪田ミナ」さんの事をちょこっと触れておこうと思いますね(o^∇^o)ノ
実は佐藤順一監督とは「カレイドスター」や「ケロロ軍曹」といった作品を一緒に手掛けているんです♪
そんな窪田さんは作曲家や音楽プロデューサーであると共に、ピアノニストでもあるので、本作品でもシンセをうまく使ってARIAらしい曲を提供してくれてましたね(*^o^*)
青い空、水の流れや風の音、草木や花の香りをイメージさせてくれる曲はどれもARIAの世界観にピッタリで大好きな曲ばかりです♪
そんな窪田さんは国際共通言語のエスペラント語を使えるエスペランティストでもあるみたいですよ!
アリスちゃんが歌ったカンツォーネ「ルーミネス エテルネ」の歌詞にエスペラントが使われてるので是非これを機会に覚えてみるのもいいかもですよ∑('◇'*)エェッ!?

OP曲『スピラーレ』
 【作詞】河井英里 【作曲・編曲】窪田ミナ【歌】牧野由依
 ユーフォリアがイタリア語で「幸福感」であるのに対してスピラーレは「螺旋」という意味なんですね♪
 繰り返し巡る構造の螺旋ですけど、決して同じ道を辿らない様は、彼女達の成長をあらわしてるのかなぁ(^ー^* )フフ♪
 とっても癒される曲ですね♪
 
ED曲『金の波 千の波』
 【作詞・作曲・歌】新居昭乃 【作曲・編曲】保刈久明
 実はこの曲がARIAの中で一番好きかもしれません(ノ´▽`)ノ♪
 保坂さんのギターと新居さんの澄んだ歌声が幻想的でARIA3期のEDにピッタリです(*^-^)
 誰かのことを~♪強く思う時~♪かかげた手のひらに~♪愛がとまる~♪
 歌詞も素敵です(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ

ED曲『鳥かごの夢』
 【作詞・作曲・歌】新居昭乃 【作曲・編曲】保刈久明
 こちらも新居さん保刈さんコンビの提供曲ですね♪ 
 ウクレレの音色に新居の素敵な歌声はあの名場面を思い出させます!
 ねえ!ねこさん?って話しかける姫屋の頃のグランマの貴重な場面ですね♪
 
 ※新居さんと保刈さんは2011年に「RuRu Chapeau」って言うバンドを組んで、
  2011.11.23にバンド名のアルバムを発売するみたいですよ!興味のある方は是非w
  
ED曲『ウンディーネ』13話
 【作詞】河井英里 【作曲・編曲】窪田ミナ【歌】牧野由依
  ANIMATIONでコメント済みのため省略♪
 
挿入歌
 『バルカローレ』   ★ANIMATIONの挿入歌でコメント済みの為省略
 『七色の空を』    ★OVA ARIETTAのOP曲でコメント済みの為省略
 『明日、夕暮れまで』 ★OVA ARIETTAのED曲でコメント済みの為省略

挿入歌『横顔』
 【作詞・作曲】伊藤利恵子【編曲】桜井康史、伊藤利恵子【歌】牧野由依
 灯里ちゃんとアリシアさんの名場面で使われた名曲♪
 もう説明がいらないですねw 涙なしでは聴けない危険な曲ですw
 
挿入歌『ルーミス エテルネ』
 【作詞・作曲・編曲】窪田ミナ【歌】広橋涼
 大好きなアリスちゃんが歌ってくれたカンツォーネの曲なのです♪
 窪田さんが曲をすべて手掛けてくれている私にとっての神曲ですw
 前半パートはエスペラントの歌詞で後半はその日本語訳の歌詞なのです♪

 Vesperrugo, fluas en ondetoj.
 Gi estas kiel la kanto, bela kanto de felico.
 Cu vi rimarkis birdojn, portanta afableco?
 Super la maro flugas, ili flugas kun amo.
 Oranga cielo emocias mian spiriton.
 Stelo de l'espero, stelo lumis eterne,
 Lumis eterne.
 
 夕日が沈み 流れるさざ波
 それはまるで無垢な幸せの歌のよう
 鳥たちは優しさを運ぶ遣い
 海を越え飛ぶよ 愛を風に乗せ
 心ふるえる黄昏の空に
 永遠(とわ)に輝く希望の星よ
 ルーミス エテルネ

2011.07.10・第一の手記、一部誤字訂正
2011.11.18・第二の手記(追記:■MUSIC♪)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 106
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