2018年度に放送されたおすすめアニメ一覧 214

あにこれの全ユーザーが2018年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月01日の時点で一番の2018年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
ポチっと発明 ピカちんキット(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★☆☆ 2.9 (7)
23人が棚に入れました
キミの欲望叶えホーダイ
爆笑発明エンターテイメント始動!

どの学校にもいそうな小学5年生・遠松エイジは、
ある日、謎の『ピカちん大百科』を手に入れる。

それは、「そんなことができたらいいな~」という願いをキャッチして、
それをかなえるプラモを生み出してくれる夢のカタログだった!

そのプラモの名は、『ピカちんキット』!

ポチると、光の速さですぐに届く。

しかし、いざ組み立てると、なにかが1パーツ足りない!

エイジは、その残りの1%を探して、
ついには、小さなひらめき=『ピラメキ』の才能を発揮!

「ピッカち~ん! ピラめいた~っ!」

こうして『ピカちんキット』を完成させ、
自分が作った『ポチロー』たちと一緒に思いっきり遊びまくるのだった!

今日もまた、1%のピラメキから、
毎日を面白くする大発明が生まれようとしている!

声優・キャラクター
沢城みゆき、山﨑バニラ

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん 第3シリーズ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (6)
23人が棚に入れました
アシベくんが折り紙を折っていると、ゴマちゃんが飛んできてグシャグシャに!ゴマちゃん邪魔しないでよー!でも、よく見るとゴマちゃんがグシャグシャにした折り紙は、飛行機みたいな形になってる!ゴマちゃんがペンをくわえて書いた落書きは、まるでアルファベットの「Q」みたい!もしかしてゴマちゃんってすごいかも!?みんなにほめられたゴマちゃんは得意気。なんでもできちゃうキュー!



声優・キャラクター
河村梨恵、東山奈央、津田健次郎、赤﨑千夏、佐倉綾音、福島亜美、古賀葵、松田颯水

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
ねこねこ日本史 第3シリーズ(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (6)
23人が棚に入れました
ねこねこ日本史の3期目にあたる

声優・キャラクター
山寺宏一、小林ゆう

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
スペースバグ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (6)
23人が棚に入れました
「あの星には一体何があるんだろう?」――子供のころ、夜空を見上げてそんな事を考えたことはありませんか?きらめく星たちはいつの時代も人々の心を掴み、広がる宇宙は今までに幾度となく冒険の舞台になってきました。今年7月から放送が始まる「スペースバグ」もそのひとつ。ただし主人公となるのは、小さな昆虫たちです。1940年代から世界で始まった本格的な宇宙開発。その開発の歴史には、いつも人間以外の生物が存在していました。1947年、ライ麦の種、綿の種と一緒に打ち上げられたミバエ。1957年、スプートニク2号に搭乗していた犬のライカ。1970年、宇宙酔いについての研究のため打ち上げられたウシガエル。その他にもクモ、コオロギ、ネズミ、メダカ… 様々な生物たちが実験のために宇宙に旅立っていきました。彼らがもし宇宙に取り残されたらどんな気持ちになるのだろう、というところから発想した物語です。


この物語を作り出したのは、NHK でシーズン6まで放送された後、映画化もされた大人気シリーズ「タイムスクープハンター」や日本テレビ深夜ドラマ「卒業バカメンタリー」などを手掛ける中尾浩之。ファミリー向け作品でありながら大人が見てもハラハラドキドキが止まらない、大興奮の手に汗握るストーリーになっています。また、キャラクターデザインにはコミックアーティストとして活躍するグリヒルを起用。MARVEL作品、ピクサー作品など数多くの人気作品のコミックブックにて作画を手掛け、その豊かな色彩とポップなキャラクター造形は国内外から熱い支持を得ています。身近にいる小さな蚊や、クモ、コオロギ、カエル。彼らはその小さな体にすごい力を秘めています。実は誰にだってそんな力があるのかもしれません。主人公のミッジと一緒に宇宙を旅すれば、今まで気づかなかったあなたの力がきっと見つかるはず。

声優・キャラクター
小川夏実、丸山智行、佐野康之、藤原貴弘、落合弘治、田中英樹、ブリドカットセーラ恵美、堀越富三郎

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
フューチャーカード 神バディファイト(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (5)
20人が棚に入れました
『遊びの神』と呼ばれる友チューバーの未門友牙は相棒学園に通う小学6年生。友達の加古川ランマといつも天才的なアイデアで楽しい遊びを配信している。そんな友牙がバディファイトを始めようとしたとき、カードの中から『闘いの神』ガルガンチュア・ドラゴンが現れた。伝説の竜神ガルガとバディになった友牙は、ライバルの『勉強の神』星詠スバル、『スポーツの神』陸王マサトたちと競い合って、最強の称号が与えられる「神バディファイター決定戦」に挑むことに。
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

完成型主人公と成長型ライバルの極致〈全47話視聴完了・追記あり〉

2018年6月放送開始のカードゲームアニメ。

前番組のバディファイトバッツのラストだけ観ていて、そのまま継続。
シリーズ構成が川崎ヒロユキさんであることにOPで気づいたw私得だw
ジーベック好きだし、キャラデザが堀たえ子さんなのも嬉しいです。子ども向けに合ったはっきりした絵柄は好みだし見やすい。作画は長期アニメとしては標準的かな。
キャラクター描写の丁寧さや明るい作風が気持ち良くて、ストーリーの進みはゆっくりだけど伏線をきちんと回収してくれるので楽しめています。

【14話時点での感想】
{netabare}
ランマの葛藤がどんどん深刻になっていく描写が丁寧で良かったです。それが思ったよりずっと大きな事態になったことは意外だったけど、こういうアニメで主人公の最初の友達の役割が大きいのは私は大歓迎。
14話は本当に良かったです。ランマが友牙に決別する橋の名前が「ともきりばし」であることに気付いて、とても驚いた。何話か前の演出からこれを予定していたのかな…。思った以上に丁寧なストーリー展開になっています。
ランマの「バディっていいもんだな…やっとこの気持ちがわかったよ」っていう言葉がちょっと切ないけど、楽しみでもあるかも。

というのは、ファイターとバディとの関係性がどう描かれるかが気になるから。
主人公も他のファイターたちも、バディとはそれぞれ信頼関係を築いているのが見ていて楽しいし、ランマについてはちょっと違う関係性が見られるかも。
今のところヴァニティ・骸・デストロイヤーは悪役ですけど、友牙とランマとの仲直り展開はあるだろうし、ただ倒して終わりにはならないと思うんですよね…多分ですけど。

これからも楽しみ。{/netabare}(2018.9.20)


【33話時点での感想】
{netabare}
第33話とても良かったです。脚本の青木由香さんは今の注目株。
33話だけでなく、ここまでの何話かはラストへ向けて助走に入っている感じ。物語上で大切な布石をいくつも打ってきている印象です。

今回は初めてのライト回であり、友牙の性質を端的に表現した回でもあります。キャラクター性を会話にしっかり反映させつつも、小難しくなくすっと入って来ました。軽妙な会話劇、わかりやすい心理描写、ライトとの独特のファイトなど見所がとても多い。表情豊かな作画も見ていて楽しかったです。

ライトは「運命」という言葉が嫌い。ですが、自分の目で確かめ考え抜き自分の意思で選び取った未来なら、それは彼にとって「運命」なんですね。良いキャラクターです。
ゲイルがいなかったら家出してたっていう台詞でええっ?て思いつつも和んだw

カードゲームアニメなので必然なんだけど、このアニメ何か(キャラとか境遇とか)を対比して描くのが本当に上手ですね。
今回なら、父親との関係に言及させることで友牙とライトを対比させて掘り下げています。
父親のバディを借り受けているライトと、バディが居なくて悩んだ時期があるランマの対比も見て取れる。ライトとランマにとっては不安や鬱屈を埋めたのがバディなんですね。

ファイターとバディの関係性も順調に掘り下げられてきています。
友牙以外のキャラクターには何かしら悩みがあったり、自分の力だけではどうにもならない問題を抱えていたり。大なり小なりファイター(子ども)の心の隙間や苦手な部分を埋める存在としてバディは描写されている。前のシリーズを見てないので何とも言えないけど、方向性は変わってないんじゃないかな?
大人同士のバディものだと役割分担したり苦手部分を補い合う関係になるのだろうけど、この作品はバディが子どもキャラクターの成長や目標達成の助けになっている。それでも基本的にはファイター(子ども)が決定権を持っているので、バディが精神的には大人であっても、本人の成長として説得力を持たせられるのが良いですね。

ただ、第32話での友牙とランマの考え方や性格の違いから見て、屈託のない友牙にはそういう暗い感情というのは理解しきれない部分かも、というのが今の正直な感想です。

14話で感じた主題はここまで揺らいでいないと感じるので、この先も楽しみです。{/netabare}
(2019.1.23)


【最終回視聴後感想】
友牙周りは明るく楽しくランマ周りはずっとハラハラしっぱなしで、最後までとても楽しめました。
最後まで計算されつくした、素晴らしいアニメでした。
終了時期が早い段階で決まったことでスッキリ終わった気持ち良さもあり、魅力的なサブキャラやゲストキャラが出番少なく終わってしまった残念な気持ちもあり、複雑な心境です。

{netabare}
友チューブも上手く展開に取り入れていて、子どもやモンスターの楽しい遊びや挑戦する姿勢も随所に描かれています。
「神」と呼ばれる友牙、スバル、マサトのキャラクター性は完璧に近くアニメ的。普通の子どもに近いランマとの対比が凄かった…。

バディについても、最初から最後までファイターを見守り支え、欠点を補い成長を促す描写を一貫していて素晴らしかったです。

それから、意外とシュールな絵面が多くてそれが楽しかったw最終話のデストロイヤーのSDが特にw
作画がいつも楽しそうでしたね。
音楽や音響も好きでした。特にバディモンスターに付けるSEが多彩で楽しかったです。

このアニメで最初に気になったのが、遊びの神と戦いの神って相性悪くない?ってことでした。
ガルガとデストロイヤーは命懸けの戦いの中に身を置いています。もしランマもそちら側になるとしたら、友牙はそれを理解するのか?それとも3人を友牙側に引き込むのか?
最終話の「ここからが本当の遊びだろ!」という台詞が素晴らしかった。友牙は最初から最後までブレない「遊びの神」で完成していました。
完成型主人公は周囲に影響を与える展開になることが多い。ファイトの中で自分の姿勢を貫き、言葉よりも行動で示す展開が一貫していて良かったです。 {/netabare}


【ランマについて】
ランマは、弱い所もあるけど本当に良い子だと思います。
空回りする姿は痛々しく、でもそれを丁寧に描いたからこそ成長した姿が良い。
友牙からの影響、関係の変化もしっかり練ってあって素晴らしかったです。
実をいうと、終盤まで{netabare}デストロイヤーが全くデレてくれなくて{/netabare}どうなるんだろう…とかなり心配していたのですがw
以下ランマについて。長いので閉じます。

{netabare}
ランマの本質は「良い所も悪い所もある、心の弱い子ども」です。ポジティブな面もネガティブな面もある本当に普通の子。

このアニメ、家庭が描写されるのは友牙とランマだけ、というのが結構重要なのではないかと思っています。
友牙の家庭はいつも明るく温かいのに対して、ランマの両親は影も形もない。ランマには帰るべき家はあっても、それは心安らぐ場所ではない。
私はこの対照的な描写で、ランマは自己肯定感が薄いんじゃないか、と感じました。


ランマは小学校に上がった頃から友牙の家にお世話になっていて、友達というには距離が近すぎるんですよね。兄弟のような過ごし方をしていても、友牙には実の弟の晴がいる。幼馴染としては後に登場するミコの方がランマよりも古株ですし。
友牙の隣がランマが最も安らぐ場所だけど、友牙にとってはそうとは限らない。
それがバディの有無によって明確になります。


ランマ自身が自分を友牙と対等だと思えないため、ランマの気持ちは拗れていきます。原因の一つは本人のネガティブさ、もう一つは友牙です。

友牙は生来の明るさで、周囲の人に笑顔と元気を自然と与えます。ネガティブな人間は、そういう人に精神的にとても助けられるもの。
けれども、それがかえってランマに自分の矮小さを自覚させてしまう。ランマ自身が自分の心の暗い部分を受け入れられなかったのではないかと感じるのですよね。

しかも後々明らかになりますが、友牙は屈託が無さ過ぎて他人の心の暗い部分をなかなか理解できない所がある。
誰かが悪いわけではないのに、ランマの気持ちは拗れていきます。そういうデリケートな描写がこのアニメはとても上手でした。


友牙とランマの個性の違いは、クリエイターとしてのタイプの違いにも現れていたように思います。

友牙は「0から1を作り出す」ことができる。小学生の中でとはいえ「遊びの神」と呼ばれるカリスマなだけあって、豊かな発想力、それを実現する行動力、何度失敗してもトライし続ける強い精神力がある。
対してランマは「1を10に膨らませる」タイプ。それは本当は凄いことだけど、ランマに劣等感を抱かせたかもしれない。正確に言えばそれは個性であって優劣ではないのだけど、12歳の子どもにそれを理解するのは難しいでしょう。
一緒に動画を制作しているぶんにはこの二人、非常に相性が良いのですよね。ネタ出しは友牙の十八番だし、撮影で面白くできなくてもランマが編集で楽しい動画に仕上げていたことも言及されていました。

ですが、1対1の勝負事となれば相性は最悪です。
敗北を再挑戦の機会と捉える友牙とは違って、ネガティブなランマは勝敗を単純に優劣だと感じてしまう。しかもランマはなかなかバディを得られません。
本作において、バディはファイターを精神的に支え、時には欠点を補い成長を促す存在です。ランマはそれを最も必要とする子どもだったと思う。
それがデストロイヤーに付け込まれる隙になります。


「その望み、叶えてやろう」という言葉の通り、デストロイヤーはランマの決めたことを忠実に実行します。デストロイヤー自身の思惑もあるけど、ランマの心の在り様を肯定も否定もしない。
ランマはその中で自分の心の暗い面と向き合ったのだと思います。
一番大事なのは、ランマ自身がありのままの自分を受け入れること。
言葉少なで何を考えているかわからなくとも、何も言わず力になってくれるデストロイヤーはランマにとって自然体で一緒に居られる初めての存在でした。

準決勝を前に、ランマはデストロイヤーの存在を肯定し、自分と一緒に居てくれることに感謝します。自分の進化のためにランマを利用した面もあるし、ランマもそれをわかっているのに。そのことがデストロイヤーの心境に変化をもたらします。

ロストワールドはあらゆるワールドから存在を否定されたワールドです。その出身であること、破壊と殺戮を好む(とされる)本質すら含めて、デストロイヤーはバディとして受け入れられた。

ランマはデストロイヤーのお陰で自分を肯定し、デストロイヤーはランマに肯定される。ここに至り、ようやくランマとデストロイヤーが互いが本当に必要としていたものを補い合うのです。


決勝戦で友牙と対戦しても、ランマは揺るがなくなっています。けれども、友牙は周囲の人に笑顔を自然と与える。全力のファイトの中で、今度はランマのポジティブな面…ランマの本質のもうひとつの面が浮かび上がるようでした。
自分の本質を取り戻したランマは、友牙が勝って嬉し泣きするのを見て、最初から自分と友牙は対等な関係だったことを理解したのだと思います。


修繕されたともきり橋の上で、ランマは友牙に「お前は良い奴だ。ずっとずっと友達でいたい」と言います。14話で友牙に「ずっと一緒にいたい」と言われたことへの返答ではあるのですが、そこに少し距離が感じられました。友達としての正しい距離が。

39話で描かれた通り、「神」と呼ばれる3人がランマの心の暗い部分を本当の意味で理解することは、多分ない。あるとしたら大人になってからでしょう。
ともきり橋が架かる川は二人のどうやっても埋められない溝のようで、でも人が自分の生き方を貫く時にはむしろ必要な距離なのだと思います。
ランマが一つ大人に近付いた証であり、「人間は必ずしも理解しあえるわけではないけど、友達でありたいという気持ちの障害にはならない」という結論でもあると感じました。


ランマが「ずっと一緒に居ようぜ」と言った相手は、バディであるデストロイヤーでした。
このバディ好きだなあ。ハッピーエンドがとても嬉しかったです。{/netabare}
(2019.4.1)


【総集編を見終えて】
面白くて楽しい総集編でした!
{netabare}
43話で内容には満足してたけど終わってしまって寂しかったので、日常回のような後日談のような1ヶ月間はとても楽しめました。
ミコとアマテラスはレギュラーとしては活躍が少なくなってしまった印象なので、ここで色々サプライズがあったのも嬉しかった。47話のルミナイズ祭り、レギュラーでもゲストでも全てのキャラクターが愛されているのが伝わって来てとても良かったです。

まさか友牙がランマに対して「ランマも遊びの神なんだ」って言うとは思わなくて吃驚した…。
ラストすごく良かったですね。
ランマが「ロストワールドを広める」と言ったこと、友牙とガルガがそれに協力するのが良かったです。デストロイヤーも喜びそうですし、ランマは自分自身の道を選んだのだと感じられました。ここまで描いてくれたことで、ライバルであり裏主人公でもあったのだと改めて感じました。
ガルガは43話でデストロイヤーに「お前のことも信じている」と言っていましたね。デストロイヤーはその言葉に対して、ランマを守り、地球の社会規範を受け入れることで応えたのだと思っています。
そしてロストワールドを封印した神々のひとりであるガルガが、バディの友牙と共にランマたちに協力する。とても嬉しいし燃えました。

こういう色々な良い結果を引き出し、良い関係を構築する下地を作ったのが主人公の友牙なんだよね。葛藤の少ないキャラクターだからレビュー内であまり言及できなかったけど、とても良い主人公でした。

友牙役の真野拓実さん、とても合っていたと思いますしもっと長く見たかった。
ランマ役の真堂圭さんも素晴らしかったです。なかなか大変な役でしたねw
そしてミコのお父さんの声が…声がw

{/netabare}
総集編を作ることになり制作側はかなり大変だったようですが、視聴者としてはとても楽しかった!
考えさせられる良い作品でした。
(2019.5.6)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
テレビ野郎 ナナーナ (TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (5)
18人が棚に入れました
CGアニメクリエイター文原聡の10年ぶりとなる作品で、テレビ東京のマスコットキャラクター「ナナナ」にインスパイアされて生まれた実質3分枠のCGアニメ。
貧乏テレビ局「テレビナナーナ」は、少ない制作費を知恵と体力とチームワークでカバーしながら日々過ごしていたが、唯一の高視聴率番組の打ち切りに伴い会社が危機的状況に!
そこで珍獣キーナを撮影するという企画を立て予算も人材もない中、たった3人のスタッフでジャングルへ向かう。

声優・キャラクター
ビビる大木、温水洋一、つぶやきシロー、玄田哲章、辻よしなり、樫井笙人、上地春奈

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
うさぎのマシュー(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (4)
16人が棚に入れました
妄想癖のある心配性なうさぎのマシューと、おまじないが趣味でネガティブなカエルのケロン、無口でマイペースで歌が得意なハムスターのハム。
不思議な森を舞台に、ちょっぴり自信がない三匹の、ちっちゃくて弱いけどなんだかんだ楽しく過ごしている日常を描いたコメディ。

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
ほしの島のにゃんこ(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (4)
16人が棚に入れました
 ホピ、トト、マオの仲良しにゃんこは、新しい街を開拓するため未知の大海原に旅立ちます。目指すは幻の島「星の島」。
 偶然にも星の島に辿り着いたホピたちは、さっそく島の開拓を始めるのですが、そこには様々な困難が待ち受けているのでした。
 はたしてホピたちは無事に星の島を開拓することができるのでしょうか?

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
フューチャーカード バディファイトX オールスターファイト(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★★ 4.2 (3)
16人が棚に入れました
フューチャーカード バディファイトの5期目にあたる

声優・キャラクター
水野麻里絵、三瓶由布子、蒼井翔太、斉藤壮馬、増田俊樹、日野聡、森嶋秀太、佐々木未来、橘田いずみ、三森すずこ、山本和臣、斎賀みつき、徳井青空、最上嗣生、藤堂真衣、大畑伸太郎、愛美、七緒はるひ、川原慶久、木内秀信、財満健太、野島裕史、菊池幸利、安元洋貴、志田有彩、箭内仁、畠中祐、加藤将之、小山力也、村中知、水島大宙、黒田崇矢、齋藤彩夏、小池ゆき、陶山章央、石上裕一、太田哲治、寺島惇太

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星(アニメ映画)

2018年6月30日
★★★★★ 4.1 (4)
15人が棚に入れました
アンパンマン達の住む町では、年に一度開かれる『星祭り』の準備が進められていた。

ある日、どんな物でも吸引してしまうばいきんまんのゴミ箱から謎の黒い卵が突然飛び出した。そして卵の中から『クルン』という元気な子供が現れた。

自分が何処からやって来たのかを覚えていないクルンは、毎日楽しく仲間達と過ごしていた。ところがある日、大量の黒い星がアンパンマンワールドに降り注ぎ、草木が枯れてしまう大事件が発生する。

『いのちの星』の故郷への悪影響を懸念したアンパンマン達は、故郷となる地を目指し宇宙へと飛び立つ。果たしていのちの星を救う事ができるのか。
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

なんのためにうまれて なにをしていきるのか

【物語】
年に一度の星まつりの準備が進められる中、宇宙から不思議なクルンという子がばいきんまんの所に落ちてきます。クルンは自分が何者かわかりません。ですがそんな時、黒い星が街にいくつも落ちてきます。クルンは強い使命感に突き動かされ、アンパンマン達と共にいのちの星のふるさとへ向かいます。

今作でモチーフとなったのは主題歌「アンパンマンのマーチ」。
「なんのためにうまれて なにをしていきるのか」
歌詞を読みなおすと、テーマ性を深く映画に反映させていると感じます。


【作画】
ゲストキャラクターデザインの素晴らしさ。背景の美しさ。コンテ・演出・カメラワークがシンプルで幼児向けとして優しく見やすい画面作り。キャラクター性を反映した仕草の可愛らしさ。
どれをとっても変わらぬ安定感と高品質です。
最初のアンパンマンとだだんだんの戦い、カット割りなどはシンプルですが、背景とマッチしていて凝っていますね。でも一番いいなって思ったのは日常作画です。クルンも他のキャラもとても可愛らしい。ばいきんまんと遊ぶシーンも微笑ましいです。


【声優・キャラクター】
ゲスト声優である杏さんの素朴な声質とあどけない演技は申し分なし。とても可愛らしいです。

【音楽】
アンパンマン映画ではやなせ先生の遺した歌を参考に作っていくことが多いようですが、なんと今作は主題歌をモチーフにしています。
アンパンマンそのもののメインテーマのひとつでもありますから、この曲を選んだことからしても、今作はかなり力を入れて作っているということですね。


【感想】
{netabare}
記憶を失ったクルンは最初ばいきんまんのもとに姿を現します。そしてクルンはばいきんまんや皆と遊んで楽しさを知り、けれども使命感に突き動かされて自分のあるべき場所へ戻っていく。
「何のために生まれたのか」というのが今回の問い掛けですが、その答えは人の数だけあるのですね。子供向けは答えの出せない問い掛けをして見ている側に考えてもらうことが出来るのが良い所ですが、今作はそれが顕著です。
(ばいきんまんの出したごみの問題は今回はさわりだけで、また別の機会にやったほうが良いでしょうね。)

ばいきんまんはアンパンマンをやっつけるため、アンパンマンは誰かを助けるため。EDで他のおなじみのキャラが自分の料理をふるまっているのを見ると、きっと彼らは自分の作ったものを食べた人の笑顔を見たい、そうして喜んでもらうことが使命なんだろうなと感じます。
そしてそれをまだ得ていない人たちに対しては、ジャムおじさんが「生きる理由を見つけられたらそれはとても幸せなこと」とフォローを入れてくれるのが良い。

ばいきんまんがアンパンマンを助けるシーンがあるんですけど、アンパンマンに助けられた借りを返すとかではなくて、ただ純粋に自分の心に従ったのだと感じられるのが良いですね。
生きる理由を問う物語と聞くと小難しく感じますけど、作中の誰もが自分の心に正直に行動してるので理屈っぽくならない。良い幼児向け作品は変に理屈で固めないんですよ。見る側の感性を信じて作っているからです。そういうところが好き。{/netabare}

どこか哲学的な面も感じる作品。オススメです。
(2021.10.20)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
映画ドライブヘッド トミカハイパーレスキュー 機動救急警察 (アニメ映画)

2018年8月24日
★★★★★ 4.3 (3)
15人が棚に入れました
ドライブヘッド最大の危機!?
信じる力で地球の未来を守るんだ!
ある日、機動救急警察が謎の少年・テラに襲われる。
その正体は、悪の人工知能が乗りうつったアンドロイドだった!
テラの強力なエネルギーにより、ゴウたちはドライブヘッドを操縦できなくなってしまう。
さらに巨大化したテラが周囲を飲みこみ地球が大ピンチ!
かつてない緊急事態に、チームドライブヘッドが再び走り出す!
はたして、ゴウたちは大切なものを守ることができるのか !?
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

流石の安定感…なのですが

2018年8月24日公開の劇場アニメ。
8月中に見に行ったのですが、レビュー書くのが遅くなってしまった…。
(9月中旬に二回目観たので一部書き直しました。二回とも親子連れが見に来ていて、お子さんが楽しんでたのも和んだw)

TVアニメから繋がった内容で、配信アニメで映画のさわりを説明した形になっています。なのでTVアニメと配信版を見ていないとお話がわかりませんが、その分濃い内容でした。
言葉の選び方が小さい子にはちょっと難しいかも、とは思いました。

TV放映終了から半年しか準備期間が無く同時進行でWEBで新作も公開していましたが、それでも安定したクオリティを保っています。劇場に足を運んで良かったです。
シンカリオンの登場は短いながら上手く処理しています。せっかくなら次の映画はVS系の共演作が見たいかも。
最後の展開、これ2期作れそうなんですが期待して良いのかな…?

…あと、ずっと待っていたサントラが映画のお陰で発売されました!もう出してくれないかと思っていたので嬉しくてw
オーケストラ調のメインBGMは重厚ですが軽快で、キャッチーな格好良さも。打ち込みで作られた曲も手が込んでいて聞き飽きないです。オーケストラと打ち込みで同じメロディをアレンジした曲もあり、印象が全く違うので聞き比べるのが楽しい。平野さんの曲やっぱり好き。
ただTVで使われた曲にも未収録のものがあるし、映画にも追加BGMあったかも…。


【良かった点】{netabare}
レスキューあり・バトルありで脚本も破綻なく、レスキューとドラマのバランスも良くて満足でした。ドラマや心理描写を入れ込むのが上手ですね。
新キャラクターはテラだけなので、その分お馴染みのキャラクターをしっかり描けています。

音楽も映像も相変わらず良質。手描き部分は流石に忙しそうだったけど、子ども達の動きとコンテ演出は良くできていて見ていて楽しい。
キャラクターみんな言動も作画も演技も生き生きしていましたし、ロボットもCGもやっぱり格好いい。
TV版では犬のアクセルが和み要員でしたが、映画版はアクセルはもちろん猫のクラッチがすごく可愛かった!落ち込んだゴウ君がクラッチを抱き上げるシーン好きです。

TV版も地球の危機でしたが、今回もやっぱり地球の危機。テラフォーミングの機能を使って地球を人間が住めない惑星に改造しようとするテラ。海外のSFアクション映画とかでありそうな展開ですw
脚本の荒木憲一さんはこういう展開が得意なんだろうなって改めて思いました。

今回の映画、TVアニメではあまり深く描かれなかったドライバー達の愛機に対する思い入れがかなり見れたのがとても良かったです。
黒江田さんがS.I.B.メガマックスを自分で破壊するシーン、サイクロンインターセプターが行方不明となってゴウが珍しく声を荒らげるシーン、タイガが仲間に「僕を支えてくれ」とマスターバックドラフトを自分自身のように言うシーン。
TV版でも愛機が壊れた時にはレスキューに出られないもどかしさが描かれたこともありましたけど、映画でさらに描写が深まっています。

大人の行動がまた良くて、これもドライブヘッドの大きな持ち味。前述の黒江田さんもだし、怒るゴウ君をたしなめるお父さんと西園寺指令も良かった。
刈狩博士の復讐が明確な形になって、「自分の能力を正当に評価しなかったことを機動救急警察のお偉方に後悔させてやる」ためにレスキューに助力してくれるというのが良い落し所でした。刈狩博士がゴウに対等に接していたこと、ゴウが正義回路を信じて行動するのも良かったです。

短い上映時間でしたが、月一回のWEBアニメでその分を補うことで尺不足にならずに済みました。この方法が良いか悪いかはさておき、詰め込み過ぎになるよりはずっと良いと思えました。WEBアニメは新規作成の回だけでも1時間近くになるから、実質2時間弱の物語ということになります。
BDが発売される時には一緒に収録されるのかな?でないと内容がわかりにくくなりそうだし、一緒に楽しめる方が良いですから。{/netabare}


【個人的に勿体ないと感じる点】{netabare}
子ども向け作品で基本的に一度しか見ない映画なのに、描写がわかりにくいのが難点でした。

私は、「機械に善悪は無くて人間の心が影響して善にも悪にも染まる」という内容はこのシリーズの肝だと思っています。なのでテラを倒して欲しくないなあと思っていて、二回目は注意して見てやっと気づいたんですけど、テラは「倒された」のではなくて「崩壊した」描写になってるんですね。
レスキューものとして人命優先が徹底されていること、そこに善人悪人の区別は無いこと、人の悪意に影響されたAIも否定していないこと。それらはシリーズ全体通して描かれたとは感じられたのですが、とにかくわかりにくい;


映画ラストで、テラの「僕は不死身さ。人間の悪意が消えないようにね」という言葉に対してゴウの「そんなことない!僕は人間を信じる!」というやり取りがあります。最初はちょっと唐突に感じたんですが、その前の刈狩博士とのシーンから考えると理解できる気がします。

ゴウが刈狩博士を信じた根拠はドライブギアにもあるのですが、犯罪者である刈狩博士にも正義感があるとわかっていたから。つまり善意や使命感から来る行動だと感じたからではないかと思います。
犯罪者の検挙は自分たちの役割ではないとゴウがよく理解していることはTV版でも度々描かれていたので、この展開に違和感もありませんでした。

そしてTV版でゴウのおじいちゃんが「AIは人間と共に成長し、未来を切り拓く良きパートナー」という言葉を遺している。「正しい心を持つ人間と繋がっている正義回路」と「人間の身勝手な心に触れた邪悪AI」の対比構造自体はきちんと出来ていますし、AIは人間の心を映す鏡と言ってもいいかも知れません。
人間は良い心と悪い心を両方持っていてこそ人間だと思うんですよね。
本作では一般市民・犯罪者に関わらず人命最優先という前提がここまで守られてきていますし、改めて見ると、この作品には邪悪AIやテラを否定するような描写も無かったと思います。


TV本編のラストも駆け足気味で勿体なかったと思いますし、今回も、自我を持ったテラとせめて一度は対話するとか、もう少しわかりやすい描写が出来たらさらに良かったと思います。
もっとも、2期制作が決定してるとかなら話が変わってくるかも…?{/netabare}

それ以外は引っかかる所も無く、TV本編で物足りなく感じていた部分もだいぶ描かれた印象。
TVアニメが好きなら十分楽しめると思います。
(2018.9.6投稿、9.17改訂)



【WEBの無料配信アニメについて】
2018年1月から月に一回無料配信されたWEBアニメ。TV本編の総集編と新作を織り交ぜて映画の話の冒頭を展開しており、現在でも無料で視聴できます。映画を見に行くなら視聴しておくべき。
映画鑑賞後に再視聴してみたけど話の流れもなかなか、作画は忙しそうだけど安定していますし、演出も申し分ない。半分くらいはロボットのシーンなので無茶なスケジュールでもなんとかなったって感じでしょうか。
欲を言うと、タイガ、ミコトのメイン回があるのにジンのメイン回が無いのが少し残念。映画にもジンの活躍はあるけど、映画は実質ゴウがメインの物語ですし。

以下各話内容。
{netabare}
#1 始動!新たなるドライブヘッド計画!!(総集編)
邪悪AIの事件の総集編。ゴウたちドライバーは最後に新機体の開発計画が始動していることを聞かされます。
ゴウ君たちのいつものやりとりも見られたり、結構和むw

#2 新戦力!ドライブヘッド02(ゼロツー) MKⅢ(マークスリー)を開発せよ!!(総集編)
3機のなかで最初に開発されることになった02MKⅢに必要な機能を洗い出すため、という感じで02MKⅡブレイブバックドラフトメインの総集編。

#3 完成!マスターバックドラフト!!(新作)
災害救助中にステルス戦闘機に襲撃され、ブレイブバックドラフトが壊されてしまいます。
15分という尺の中でレスキューでロボットの見せ場も作りつつストーリーもきちんと展開しているのがドライブヘッドらしい。変にもったいつけないのはこのアニメの良い所ですね。

#4 空飛ぶ炎の勇者!ブレイブジェットファイター!!(新作)
またもステルス戦闘機が現れ、救助活動中のドライブヘッドを襲撃。タイガと新機体の活躍によりステルス戦闘機を退けるも、解析の結果パイロットは少年の姿をしており生体反応が無いことが判明。
02MKⅢマスターバックドラフト、専用の戦闘機ブレイブジェットファイターのお披露目回です。

#5 発進!第4のドライブヘッド計画!!(総集編)
03MKⅡβ計画が始動。ジンとミコトがそれぞれ活動するため、もう一機、ミコト用の機体を開発することに。

#6 白い救世主!ホワイトパールホープ!!(新作)
惑星開発研究所で火災が発生し、テラフォーミング用の完全自立型アンドロイドが消えていることが判明。ステルス戦闘機について調べていた機動強襲警察の黒江田さんがそれを調査します。この回の作画凄く好きだった。
そしてミコトの乗り込む03MKⅡホワイトパールホープ出動。ちょっと可愛らしいデザインとキラキラした演出がwこのアニメ女の子も見てるのかなあ。

#7 シンクロ合体!アーマードエンペラー!!(新作)
消えたアンドロイドには自己進化機能があることが判明。災害救助の最中、邪悪AIに乗っ取られ「テラ」と名乗りドライブヘッドの前に現れます。

#8 映画公開直前SP
実写笹川アナ大活躍で最後の宣伝。
{/netabare}(2018.9.6)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
ピングー in ザ・シティ 第2シリーズ(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★★ 4.3 (3)
15人が棚に入れました
小さな集落から、大都会へと家族と一緒に引っ越してきたピングー。
ここ『ペングトロポリス』には大勢のペンギンが住んでいて、シェフ、フローリスト、カーペンターなど魅力的な仕事もたくさん!
いたずらっ子で好奇心のかたまりのピングーは、毎回彼らを手伝おうと大張り切りするが、やんちゃが過ぎて失敗することもしばしば。
様々な仕事に挑戦するピングーが、持ち前の機転と明るさで周りをハッピーにさせてしまうコメディ・アニメーション!

声優・キャラクター
岩崎諒太、田中文哉

計測不能 192 2018年度アニメランキング192位
映画しまじろう まほうのしまの だいぼうけん(アニメ映画)

2018年3月9日
★★★★★ 4.8 (2)
7人が棚に入れました
ある日、しまじろうたちは、魔法の島へ冒険に出かけます。そこでは、毎年来るはずの春が来なくて、魔法使いのアウラや村人たちが困っていました。しまじろうたちは、みんなで力を合わせて、なんとか春を呼ぼうとするのですが、いたずらな三兄弟たちがやってきて…。はたして、しまじろうは、無事、魔法の島に春を呼ぶことができるのでしょうか。
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

幼児向けとしては完璧に近い

2018年3月公開のアニメ映画。
YouTubeで12月末まで期間限定公開だったので視聴しました。

【あらすじ】
ガオガオさんの所にお泊りに行くしまじろう、みみりん、とりっぴい、にゃっきい。
不思議な扉が開いて迷い込んできた春の妖精ポカポムを仲間の所へ返すために、魔法の島へ向かいますが、そこでは春が来なくて困っています。しかもお母さんとはなちゃんがついてきてしまったり、悩んでいる魔法使いの女の子アウラに出会ったり。
魔法の島に無事に春が来て、しまじろう達がチャレンジ島に戻ってくるまでの物語。


親子の関係・子どもの個性の多彩さを描く堅実な物語に、たくさんの歌とダンス。小さな子ども達のためにテーマ性とエンターテインメント性をバランスよく配分した名作です。
途中の休憩なども可愛くて、子どもが飽きないように工夫されています。


二つのメインテーマが最初から最後まで綺麗にリンクしているのが素晴らしいです。
{netabare}
一つは子どもの個性の肯定。

魔法が使える子、魔法が使えなくても自分で頑張れる子、発明が上手な子…色んな個性を受容する作劇がとても良かったと思います。
「魔法が使えない子は案外魔法が必要ない子なのかも」というベルナの言葉が全てを言い表してくれていますね。
魔法が使える村人たちは協力するのが苦手だったり、魔法が使えないドリル三兄弟は発明が得意だったり、しまじろうは心の広さと強さを持っていたり…
キャラクターの心理も行動も一貫していて説得力がありました。


もう一つは子ども・親の両方の視点で作られていく親子関係。

しまじろうとお母さん、アウラとベルナがお互いの気持ちを理解して受け入れる過程も順序だてて描いている。親子関係を描く上で子どもの成長をどちらか一方だけで語らないのは本当に大切なことです。

映画冒頭で熱いスープをこぼしてお母さんに叱られて、しまじろうは拗ねてしまいます。
親が子どもの心配をするのは当たり前のことで、小さな子どもには理解できないのも仕方のないこと。
でも親が子どもの可能性を狭めては良くないですよね。
自分のことだけを考えるのではいけないけど、誰かに褒められたい、何かをやり遂げたいという子どもの気持ちも肯定していたのがとても良かったです。

家族の描写が母子だけに留まらないのも好きです。
はなちゃんはいつもお母さんの傍に居て励ますような仕草をしますし、はなちゃんが扉に飛び込んだお陰でお母さんはしまじろうを見て応援してあげられる。

お父さんも短時間の登場でありながら、大きな存在感を残しています。お母さんに叱られた理由を「考えてごらん」としまじろうに投げかける冒頭のシーンが、その後の展開に綺麗に繋がっている。

色んなシーンで家族全員で生活しているのが感じられます。
{/netabare}
全体的にとても良く出来た作品です。(2019.12.19)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6
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