1955年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメ一覧 1

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69.0 1 1955年秋(10月~12月)アニメランキング1位
ファンタジア(アニメ映画)

1955年9月23日
★★★★☆ 3.8 (14)
89人が棚に入れました
8つの異なる時代を8つの古典音楽にのせて描く、ファンタスティックなアニメーションによるバレエ劇。ミッキー・マウスが指揮者兼時の魔術師として登場。当時としては斬新な立体音響を採用した。収録曲はバッハの『トッカータとフーガ』、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』、デュカスの『魔法使いの弟子』、ストラビンスキーの『春の祭典』、ベートーベンの『交響曲/田園』、ポンキエルリの『時の踊り』、ムソルグスキーの『はげ山の一夜』、シューベルトの『アベ・マリア』。

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

一勝二敗

初めて観たのはアニ同(東京アニメーション同好会)の上映会

寝ました、グッスリ寝ました。

後日再観、グッスリ寝ました。。。

数ヵ月後、三回目でやっと全編完観

映像と音響の遭競演は流石です。


これ途中で寝ちゃう人多いと思う。
寝てしまうのは飽きちゃったとかじゃなく所謂陶酔に近いかな。
特にアニメーションファンやクラシック音楽ファンなら猶更
(と自己弁護もしておきます^^;)

何となくシーンやパートが気に入ったなら後はTVでもやってた「シリーシンフォニーシリーズ」等ちょっと漁ると結構堪能できます^^

投稿 : 2020/03/28
♥ : 5

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

初めて見たとき、カルチャーショックを受けたアニメ(400見終わった記念)

とは言え、タイトルが判らずまだ棚に移動していないアニメも多くあるが、区切りとしてこのアニメを選びました。

ご存知の方も多いと思うが、ディズニーではトップクラス(個人的)で、公開が70年以上前の芸術アニメ作品。

で、何にカルチャーショックを受けたかと言うと、音楽と映像との関係です。

それまでは、効果音的な立場のクラシック音楽(BGM)がメインになっており、映像と音楽が見事なまでに相乗効果をかもし出しております。

音楽のイメージをビジュアル化したこの作品を見たとき、とても感動した記憶があります。

また、「展覧会の絵」はこれとは逆に絵から受けたイメージを音で表現しています。
(ムソルグスキー作曲、後にラベルがオーケストレイションし有名になる)

特に「魔法使いの弟子」は今見てもその芸術性、エンターテイメント性には脱帽です。

ミッキーマウスの魔法使いの衣装はあまりにも有名ですよね♪(とんがり帽子に赤いマント)

最近では「かみひこうき」という台詞が全く無いモノクロの短編アニメを見たが、現在においては日本のアニメ文化の方ががかなり進んでいると思いました。

投稿 : 2020/03/28
♥ : 7
ネタバレ

前田定満 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クラシック音楽を聴くきっかけに!

制作スタッフ
 作曲(原作、原案)
  バッハ:「トッカータとフーガ」
  チャイコフスキー:「くるみ割り人形」
  デュカス:「魔法使いの弟子」
  ストラヴィンスキー:「春の祭典」
  ベートーヴェン:「第6番:田園交響曲」
  ポンキエッリ:「時の躍り」
  ムソルグスキー:「禿山の一夜」
  シューベルト:「アヴェ・マリア」
 総監督
  ベン・シャープスティン
 各作品監督
  サムエル・アームストロング(第1、2作)
  ジェームス・アルガー(第3作)
  ビル・ロバーツ(第4作)
  ポール・サターフィールド(第4作)
  ベン・シャープスティン(休憩)
  デイビッド・ハンド(休憩)
  ハミルトン・ラスク(第5作)
  ジム・ハンドリー(第5作)
  T・ヒー(第6作)
  ノルム・ファーガソン(第6作)
  ウィルフレッド・ジャクソン(第7、8作)
 映画の構成
  ジョー・グラント、ディック・ヒューマー
 製作:ウォルト・ディズニー
 制作会社
  ウォルト・ディズニー・プロダクション
キャスト
 指揮:レオポルド・ストコフスキー
 オーケストラ:フィラデルフィア管弦楽団
 ミッキーマウス:ウォルト・ディズニー
 ナレーション:デームズ・テイラー
公開日:
 1940年11月13日(USA)
 1955年9月23日(日本)
上映時間:115分

 ディズニー長編アニメ3作目の作品です。このアニメは一般的なアニメではありません。普通のアニメと違う所はセリフが無く、「音楽(サントラ)が主役」な点です。普通のアニメでは、アニメーションとその内容を盛り上げるために音楽(サントラ)を付けます。しかし「ファンタジア」はそれが逆です。元からあるクラシック音楽を面白くするためにアニメーションを付けています。


1.映画の構成(プログラム)
{netabare}
[第一部]
 第1作:バッハ「トッカータとフーガ」
 第2作:チャイコフスキー「くるみ割り人形」
 第3作:デュカス「魔法使いの弟子」
 第4作:ストラヴィンスキー「春の祭典」
[休憩]
 楽器紹介&サントラアニメーション
[第二部]
 第5作:ベートーヴェン「第6番:田園交響曲」
 第6作:ポンキエッリ「時の躍り」
 第7作:ムソルグスキー「禿山の一夜」
 第8作:シューベルト「アヴェ・マリア」

 ファンタジアというタイトルの中で8つの作品に分かれており、作品と作品の間には説明のナレーションが入ります。大きく分けると第一部に4作品と第二部に4作品となります。一部と二部の間には休憩として、楽器の紹介とちょっとしたコーナーが設けられております。{/netabare}



2.各作品内容
{netabare}~第一部~
1作目:バッハ「トッカータとフーガ」。
{netabare} 1作目「トッカータとフーガ」はファンタジアの他の曲とは違い、ストーリー性がなく情景を表さない「絶対音楽」という音楽です。なので画も音をアニメーションに表したような抽象的なものです。
 実写のオーケストラの映像から始まり、途中からヴァイオリンの弦が動くアニメーションになり、徐々にアニメーションが増えて、最終的に壮大なアニメーションになっていきます。アニメーションと実写の融合作品。まさに芸術作品という感じです。{/netabare}


2作目:チャイコフスキー「くるみ割り人形」。
{netabare} 2作目以降は「絶対音楽」とは真逆のストーリー性や情景を表す「標題音楽」になります。2作目の曲はバレエ組曲です。原曲との大きな違いは曲順です。
・原曲曲順
「第1曲:序曲」
「第2曲:行進曲」
「第3曲:金平糖の踊り」
「第4曲:ロシアの踊り」
「第5曲:アラビアの踊り」
「第6曲:中国の踊り」
「第7曲:葦笛の踊り」
「第8曲:花のワルツ」
・ファンタジア曲順
「第1曲:金平糖の踊り」
「第2曲:中国の踊り」
「第3曲:葦笛の踊り」
「第4曲:アラビアの踊り」
「第5曲:ロシアの踊り」
「第6曲:花のワルツ」
※ファンタジアでは「序曲」と「行進曲」はありません。

 この作品にはくるみ割り人形は登場しません。ファンタジアでは妖精や花やキノコや金魚が踊りを披露します。特に「アラビアの踊り」の金魚は色っぽいです。「花のワルツ」のストコフスキーの曲の終わり方に注目。{/netabare}


3作目:デュカス「魔法使いの弟子」
{netabare} これはファンタジアの看板作品です。魔法を覚えたばかりの弟子が解き方も知らずに魔法を使い、最終的に魔法が暴走してしまうという物語です。ファンタジアの作品の中で
はこの作品が実際の音楽のストーリーに最も忠実です。弟子役はミッキーが勤めます。魔法をかけうかれた弟子がうたた寝して夢を見るシーンは有名なシーンです。{/netabare}


4作目:ストラヴィンスキーの「春の祭典」
{netabare} 画として一番好きな作品です。元々はロシアのバレエ団のために作曲されたバレエの曲です。しかしながらファンタジアでは別の解釈をして「地球の歴史」をテーマに描かれています。

[一部]
 地球誕生からマグマオーシャンを経て地球に海が現れるまでを描いています。時代でいうと先カンブリア時代の冥王代の約46億年前から始生代の始め約40億年前までが描かれています。溶岩が流れる画や海底火山の画は素晴らしく、約80年前の作品とは思えない素晴らしい技術です。
[二部]
 生命誕生から恐竜絶滅までを描いています。時代でいうと先カンブリアの真ん中の約35億年前から始生代、原生代、古生代と来て、やっと中生代の恐竜時代です。
 恐竜時代の見所はT-REXがステゴサウルスを狩るシーン。恐竜の他にも海の最強爬虫類モササウルスも登場します。しかしその後恐竜は干ばつにより死んでいきます。現在は「隕石の衝突」とそれによる「環境の変化」で絶滅したというのが有力ですが、上映された1940年のあたりでは「干ばつ」により絶滅したと考えられていました。恐竜が絶滅したあと再び時代が変わり海が帰ってくるところでお話は終わります。

 私が地学好きになるきっかけの作品です。ただ作曲したストラヴィンスキーはこの映画が完成した当時、まだ生きていました。自身のイメージと違う画を観て衝撃を受けたようです。{/netabare}


~第二部~
5作目:ベートーヴェン「交響曲第6番:田園交響曲」。
{netabare} ファンタジアの曲の中で最も好きな曲が、この「田園交響曲」です。タイトル通り田舎の風景を描いた曲です。
・原曲楽章タイトル
「1楽章:田舎に着いたときの愉快な感情のめざめ」
「2楽章:小川のほとりの光景」
「3楽章:田舎の人々の楽しいつどい」
「4楽章:雷雨、嵐」
「5楽章:牧人の歌 嵐の後の喜びと感謝の感情」

 映画のストーリーは曲のストーリーに近いですが、ファンタジアではこれにギリシャ神話を加えています。なのでキャラクターもペガサス、ケンタウルス、ユニコーン、ゼウスなどが登場します。{/netabare}


6作目:ポンキエッリ「時の踊り」。
{netabare} バレエ音楽です。大変楽しい曲です。特に終盤付近から始まるメロディーはノリが良いです。ここではいろいろな動物が登場してバレエを披露します。ダチョウ、カバ、ゾウ。しかしみんな女役。この3種類が可愛く色っぽく見えるのは不思議です。これぞディズニーマジック!中盤以降から男役のワニを交えて盛大に踊りは終わります。{/netabare}


7作目:ムソルグスキー「禿山の一夜」
{netabare} 7作目と8作目は繋がっています。7作目はホラー作品です。悪霊たちの夜の祭りを描いています。お墓などから出てきた悪霊達が夜の世界で踊り狂います。小さいときに観たときは怖かったです。
 しかし悪霊たちの楽しい祭りも終わりを迎えます。朝を迎えるのです。教会の音と共にラストの8作目に続きます。{/netabare}


8作目:シューベルト作曲「アヴェ・マリア」。
{netabare} 7作目で踊り狂った悪霊たちの魂を巡礼者達がロウソクの光でしずめていくという演出です。小さいときに観たときはつまらなかったですが、大人になってみると非常に美しいなと思います。そして太陽の光と共に全ての作品が終了します。{/netabare}


 全曲について、映像と合わせるために編曲されているので、まんまではありません。カットされている部分があったり、
 またこの映画の見方として、全作品を通して観ようとするのはやめた方がいいです。作品ごとに分けて観ることをオススメします。{/netabare}



3.こんな人にオススメ!
{netabare} まずこの映画の魅力として、芸術性が非常に高いということです。「アニメーションの質の高さ」。まず一つ目の魅力です。アニメーションを楽しみたい方にまずオススメです。約80年前も昔の作品とは思わない映像技術、作画技術をぜひ一度はご覧になるべきだと思います。
 クラシック音楽が好きな方にはもちろんですが、クラシック音楽を聴いたことがない人にオススメです。ファンタジアは音楽をアニメーションによって面白くした映画なので、観たあとに「この曲印象に残ったな」と思ったら、ぜひ原曲を聴いてみていただくといいと思います。{/netabare}


4.クラシック音楽の解釈
{netabare} 私は音楽を専門にやっているわけではありませんが、(聴き手側として)一つ思うことがあります。聴き手側として大切なことは「聴いてどう感じたか」ということです。「悲しい曲だなあ」とか「楽しい曲だなあ」とか「聴いてて、こんな情景が浮かんだ」などなど。思い描く風景は人それぞれだと思うわけです。もちろんプロの演奏家が意識してるのは「作曲家がどんな気持ちか」を考えて演奏するわけですが。
 このアニメを観る前にファンタジアの音楽を聴いた人にとって、自分の思ってた風景と違うと不快感を持つ方もいると思いますが、「こんな解釈もあるのか!」と広い心で観ていただきたいと思います。
 私はファンタジアに倣ってクラシックのコンサートに行くと、帰り道によくその曲から感じる風景をスケッチブックに描いて楽しんでいます。もちろん風景を想像しやすいようにある程度予習しますが。{/netabare}

投稿 : 2020/03/28
♥ : 8
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