1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画一覧 13

あにこれの全ユーザーが1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月27日の時点で一番の1993年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

78.6 1 1993年夏(7月~9月)アニメランキング1位
機動警察パトレイバー2 the Movie(アニメ映画)

1993年8月7日
★★★★★ 4.2 (351)
1808人が棚に入れました
一九九九年、PKFに参加した陸上自衛隊レイバー小隊が、東南アジア某国において全滅した--。それから数年後の東京。突如戦闘機F-61が横浜ベイブリッジを爆破したが、報道ではそれが自衛隊機であったと告げられた。民衆は自衛隊への不信感をつのらせていく。特車二課第二小隊の後藤隊長は、事件の背後に九九年のPKFで行方不明となった柘植の存在を察知する。

声優・キャラクター
冨永みーな、古川登志夫、池水通洋、二又一成、大林隆介、榊原良子、郷里大輔、千葉繁、阪脩、西村知道、根津甚八、竹中直人

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ガチンコエンターテイメントアニメの最高点 押井作品の最高傑作。

攻殻とならんで押井監督の決定版。
ご本人もこれ以上の作品は作れないということで以後アヴァロンやらイノセンスやら・・。立ち喰いやら・・悪くないけど実験要素が多すぎる。

パトレイバーとはいえほとんどレイバーは関係ありません。
あのTV版の明るいノリもありません。
1993年時において、テロというものをまともに取り上げたはじめてではなかろうか。それより前に他の監督、作品も提唱してるけど・・。
こちらは未来予知でもしたかのようなおそろしい作品。
よって今みてもなにがすごいのかわからない人も。

一発のミサイルだけで大きな人死もださず東京に仮想の戦争状態を作りだすという、非常に斬新なストーリー。OVA版でもあったけど。それの完全な大人向け。
PKOやら毒ガス、ハッキング(93年の作品です。PC自体がまだ・・・)などの社会への警告、自身の戦争論の展開とともにハリウッド映画ばりにエンターテイメントとしても成立している稀有な作品。
自衛隊機のスクランブルシーンはファンには語り草の名シーン。
現在は声優さんに交代したリマスターバージョンと当時の素人、マジ管制官?のオリジナルバージョンがあるがもちろん古いほうがいい。音声選択できます。

主役になった人気コンビ、後藤隊長、南雲元隊長、現課長はかっこよさ倍増。
東京ウォーの副題の通り、テロや戦争を題材にしているが、裏では現代社会における真の正義の味方とは?というものをまじめに追求してるのもかっこいい。
押井監督らしくないアツさがある。
ロートル実験機となったイングラムを使うしかないって状況をつくり出すのもうまい。ラストにむかっての盛りあがり方は異常。

踊る大捜査線の映画版は公言どおりこの作品の完全オマージュ。走査線自体がオマージュなんですが。映画はもうそのまま。
それくらい人気のある映画です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

起きてしまった「過去」。起きてはいけない「未来」

制作はI.G.タツノコ(現Production I.G.)のメディアミックス作品です。
ジャンルはSF警察です。
押井守監督作品になります。


前作「機動警察パトレイバー the Movie」のレビュー。
http://www.anikore.jp/review/819638/


押井守の最高傑作とよく言われている作品。
基本的に派手な展開はなく、重苦しい展開に息が詰まるかもしれません。
でも内容の濃さは折紙付き。
何度も鳥肌が立ちました。


本作を簡単に言えば「真剣な避難(被災)訓練」です。
避難訓練って、ちゃんとやりましたか?

ミサイルテロによって危機に瀕する東京が舞台です。
危機管理・政治闘争・利益誘導について徹底したリアリズムで描かれています。
大災害とか、テロとか、どこか絵空事で現実味のないものに思われます。
でも起きたらどうなる?
そんなこと考えていなかったらどうなる?


政策って、いかにして行われるのでしょう?
例えば、交通事故が起こったらそこに信号機が設置される。
問題は認識されないと政策にはならない。
これは本作においてカギを握る要素として描かれています。


あと印象的なのは{netabare}国の占領を思わせるような描写ですね。
戦車が市街を闊歩している様は本当にゾッとしました。{/netabare}
これが戦後あったと思うとねえ…。

最後のシーンでは{netabare}飛行船が二機空中に浮いていました。
あれは「まだこの危機は終わっていない」っていうことを表しているのでしょう。{/netabare}
私たちはいつでも、それぞれに危機管理をしなければならないということかな?

難点は大衆があまりにも無力に描かれているところでしょうか?
押井作品全体に言えますが、この人は人物を描くのが上手くないよねw
(でも本作は後藤と南雲の描き方は良かったと思いますよ)


総括して、いろいろ起こってしまった現代だからこそ見て欲しい作品ですね。
色あせない名作だと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 27

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

平和ボケした日本人への警鐘

押井作品の中でも最高傑作と名高いアニメ映画。
映画のパトレイバー1とは色々と対照的な内容です
1が純粋な娯楽作品なら、2は政治・社会問題に切り込んだ作品
視聴後、1は爽快感が残りますが、2は考えさせられる作品と言った感じです。
もちろん2もエンタメ作品として非常に魅力はありますけどね。

展開はめまぐるしく動き、テロが次々と起こっていく
危機管理能力の著しい欠如により、警察も軍も政府も全く対応出来ない

OVA版でも同じような話があります。
OVAのほうが駆け引きなどがあって、娯楽性に富んでいるのですが
リアリティと迫力は映画版の方が圧倒しています
後手後手にまわる対応も、日本の危機意識の薄さを良く表していると思う
複雑な展開が目まぐるしく動くので、結構事態を把握するのは大変ですが
それだけ内容が濃く非常に面白い作品です。

ただ原作をないがしろにしすぎな点がちょっと哀しい。
ちょっと悲しくなるぐらいアスマやノアといった主役の存在が薄い
レイバー(ロボット)もあまり活躍しません。
逆に言えば「原作を見なくてもいい」ということにはなります

あと、この作品の根幹にある「思想」が微妙な印象ではありました。
個人的には政治的思想を扱ったものというのはあまり好きではないので。
なんというか、言葉にしてしまうと嘘くさく思える気がしてならないんですよねぇ。
ちょっとキャラに語らせすぎだろうと思う点が多々合ったりもします
そこが押井監督らしさなので、もちろん否定するべきところではないとは思いますけどね。

1と2を比べて見ると完全に別物ではありますが、どちらも非常に面白いです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 15

69.8 2 1993年夏(7月~9月)アニメランキング2位
アラジン(アニメ映画)

1993年8月7日
★★★★☆ 3.9 (83)
621人が棚に入れました
街で城から抜け出してきたジャスミン姫と出逢った貧しい青年アラジンは、ジャスミンの結婚相手に相応しい富を得るため、猿のアブーと共に魔法の洞窟に入る。煮えたぎる溶岩にまさに落ちんとする時、魔法のじゅうたんに救われる。アラジンが手に入れたランプからは魔人ジーニーが現れ、三つの願いを叶えるという。『アラビアン・ナイト』を下敷きにした、93年度、興収第一位の42億円に輝くラヴ・アドヴェンチャー。CGを多用しスピード感にあふれるアクションや魔人ジーニーの動きが魅力。作品の核を握る、お調子者の魔人ジーニーの声はロビン・ウィリアムズが熱演。アラジンとジャスミンの魔法のじゅうたんでのランデヴーに流れる『ア・ホール・ニュー・ワールド』(レジーナ・ベル&ピーボ・ブライソン)は、前年の「美女と野獣」に続きアカデミー主題歌賞に輝いた。続篇「Aladdin/ジャファーの逆襲」は(本国でも)ビデオ発売のみ。

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

.:*゚..:。:ご主人様 さあ願いをどうぞ.:*゚..:。:.

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

旦那ってば

まだご自分の手に入れた物の価値を
ご存知でない

そこでごゆっくり お聞き下さい これがどういうことか

説明しましょう

*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*

アグラバーの街で貧乏暮しをする青年『アラジン』と相棒である猿のアブーは盗んだパンで生計を立てる程の極貧ぶり。
市場で出会ったジャスミン王女に身分違いの想いを抱くが王女誘拐の嫌疑をかけられ投獄されてしまう。

『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』の『アラジンと魔法のランプ』を元にしたディズニー制作のアニメ映画。

この作品で語られるのは二人の声優。アラジンの声優を務めた、羽賀研二の若々しくミュージカルを意識した演技と
ランプの精『ジーニー』の声優、山寺宏一が『Friend Like Me』ミュージカルシーンで“ロビン・ウィリアムズ”の
完璧な吹き替えをやってのけたこと。逸話としてミス無し一発撮りだったとの噂も。(アラジンの声優は後に変更)

作中で出てくる数々のミュージカルシーンは勿論、3Dでなく2Dのディズニーアニメーションは圧巻の表現力。
宮殿から抜け出し魔法の絨毯で空を駆け巡るシーンで、アラジンとジャスミンが歌う『A Whole New World』は
アカデミー歌曲賞他、数々の賞を獲得しました。


アラジンで一番すきなシーンはどこ、と問われるなら

自分の中では“冒頭”の一幕。露天商が月夜の砂漠をラクダに乗りながら語り部として登場し、物語がはじまるのです。

千夜一夜物語の通り、歌われる曲は『Arabian Nights』。

曲と映像の雰囲気がアラビアンナイトの世界観に引きこんでくれます。実は露天商には、ある“秘密”が。
この露天商、指が四本しかありません。作中で指が四本の人物といえば・・・ 続きは是非、砂漠の夜の、夢の中で。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 22

スカルダ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

泣きたくなったら見る映画

ディズニーの中でも好きな映画のひとつ。
ミュージカル映画の金字塔アラジン。
10回以上見てると思う。

ジーニの声優は山寺宏一が合っていると思うが、
僕は英語の勉強も兼ねて
洋画は字幕版の字幕なしで見るようにしてる。

字幕版のジャスミンのセリフ回しはかなりキツイ。
(ディズニーのヒロインはどれもこんなんだけど)
自分の中のツンデレってこんな感じなのかなぁと思う。

原作とは全く違う話に仕上げてしまうディズニーだけど、
原作以上に昇華させてしまうディズニーはやっぱり凄い。

何度見てもジーニの登場シーンでは腹を抱えて涙が出るまで笑ってしまうし、
何度見ても王宮からジャスミンを連れ出すシーンではスクリーンが曇るし、
何度見ても最後のシーンは前が見えなくなる。
結局何度も見ることになる。

また号泣して最後のシーンが見れなかった。
また見よう。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

王道ラブロマンス冒険ファンタジー

ディズニーが送るラブロマンス冒険ファンタジー。
{netabare}
ミュージカル調で最初から最後まで飽きさせずに楽しませてくれる。
音楽も名曲揃いでありながら、アニメーションもぬるぬると動いて全体的にかわいい。

特にキャラクターたちの表情が豊かで素晴らしいと思った。魔法の絨毯なんて顔もセリフもないのにジェスチャーだけで細かな感情が表現されていてすごいと思った。
また、終始ジーニーと王様がかわいかった。

独壇場とも言える山寺さんによるジーニーの素晴らしい演技も見どころ。むしろこの役は山寺さんにしかできなかったのではないか。

ストーリーも王道で感動できた。ジーニーとの友情とジャスミンとの愛情が表現された夢あふれる物語。

さすがディズニー作品と言ったところ。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

66.3 3 1993年夏(7月~9月)アニメランキング3位
幽★遊★白書(アニメ映画)

1993年7月10日
★★★★☆ 3.7 (17)
107人が棚に入れました
週刊少年ジャンプに連載された富樫義博原作の同名コミックの初の劇場映画化作品。「93夏東映アニメフェア」にて公開。監督は阿部紀之、脚本は大橋志吉が担当。人間界に潜り込んだ霊界の犯罪人を捕らえる使命を持つ浦飯幽助は、コエンマがコアシュラに誘拐されてしまったとの知らせを受け、霊界を支配する証である金印を携え救出へと向かう。途中合流した桑原、蔵馬、飛影たちの助けを得て、何とか金印をコエンマと交換にコアシュラに渡す。だが、その金印を部下の牙瑠餓が奪い取ってしまった。全ては霊界を支配するために牙瑠餓の企んだ罠であった。

声優・キャラクター
佐々木望、千葉繁、緒方恵美、檜山修之、田中真弓、深雪さなえ、青野武、松本梨香

66.2 4 1993年夏(7月~9月)アニメランキング4位
ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴(アニメ映画)

1993年7月10日
★★★★☆ 3.6 (103)
629人が棚に入れました
ギョーサン・マネー主催の天下一大武道大会に出場した悟飯たち。かつて父・悟空も今の自分のように亀仙流の道着を着て修行に励んでいたと優勝を目指し次々と勝ち進む悟飯。未来から人造人間を倒したことを報告しに来たトランクスやいきなりピッコロと闘う羽目になってしまったが、ピッコロがくだらなさを感じ棄権したために勝ち進んでいくクリリンもそれに続いていた。しかし、ベジータは悟空が死んだショックから立ち直りきれておらず、トランクスの試合をつまらなさそうにテレビで観戦していた。あの世では大会の様子を悟空や界王様も見物していた。同時に会場にいたミスターサタンが地球を救ったことになっていたことも知ったようである。ついに決勝の組み合わせが決定した大会では、バトルゾーンで銀河戦士と戦い勝って一番初めに戻ってきた人が優勝というルールでの試合が開始された。しかし、その中には正規の選手ではない謎の戦士たちが紛れていた。

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大全集には「劇中で、未来のトランクスが人造人間17号達を撃破したと語られている。」

セルゲームの末、地球を守るために死んでしまった悟空。その息子、悟飯やトランクス、ピッコロ、クリリン達は、マネー一家が開催する天下一武道大会に出場することになった。その大会にはミスター・サタンの弟子、4人の銀河戦士も出場していたが、界王様の死により封印が解かれたボージャックらにすりかわり暴れはじめる。悟飯は圧倒的な強さをみせるボージャックに立ち向うが、追い詰められ立ち上がれなくなる。しかし、悟飯は力づけようとする悟空の声を聞く。悟空がいない今、悟飯は地球を守ることができるのか?!

1993年7月10日に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第12弾である。

大全集には「劇中で、未来のトランクスが人造人間17号達を撃破したと語られている。このことから、ボージャック戦はセルゲーム終了から数ヵ月後の事件と推定できる」と書かれている。

オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
エンディングテーマ - 「銀河を超えてライジング・ハイ」

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

65.7 5 1993年夏(7月~9月)アニメランキング5位
クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(アニメ映画)

1993年7月24日
★★★★☆ 3.5 (124)
585人が棚に入れました
子供たちに絶大な人気を誇る特撮ヒーローテレビ番組『アクション仮面』の撮影中、突然スタジオで爆発が起こる。混乱の中、何者かがアクション仮面の力の源であるアクションストーンを奪い、何所かへと去っていった。待ちに待った夏休み、しんのすけとみさえ親子は、古そうな駄菓子屋を見つけ、その店でアクション仮面カードが付録としてついているチョコレート菓子・チョコビを購入、偶然にも幻のNo.99のカードを手に入れる。その数日後、海に行った野原家は海辺に建っていたアクション仮面アトラクション・ハウスの中に入り、「時空移動マシン」というアトラクションに乗る。楽しんで家に戻った野原一家だったが、翌日奇妙な出来事に直面する・・。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治

鰻Monkeys さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

クレヨンしんちゃんの初の劇場版!

映画版で初となる作品ですね。

昔の作品の中ではとても好きな作品の一つです!


ストーリーがクレしんらしくていいですよねぇ

敵役のネーミングセンスが素晴らしい!w

腹巻レディース

Tバック男爵

ハイグレ魔王

なんじゃこりゃ?w

ですが、これがクレしんクオリティ―!w




そして幻の「ひまわり体操」!!w

あの曲はなかなか忘れられませんよねw

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

ninfami さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

クレヨンしんちゃんの基本形が全て詰まっている。

クレしんの映画はケツだけを除いてすべて見ています。TV版の方も、子どもの頃からほぼ毎週視聴しています。しかし、この映画はなぜか見ていなかったので、最近視聴しました。

いやー、まさにクレヨンしんちゃんという作品を体現していますね。第1作目ということで、原作の雰囲気に近く、さらにクレしんの定番であるオカマ、しんのすけの言い間違い、ぞうさんなど、たくさんの基本形が詰まっています。他にも、シロが喋ったり、魅力的な敵が出てきたり、しんのすけの永遠のヒーローであるアクション仮面がメインだったりと、ファンにはたまらない作品です。

ひまわりはタマタマ以降しか登場しないので、今作には登場しません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルなし

日常アニメにSFとアクションを持ち込む暴挙をして売れてしまうという前例をつくった伝説の1作目。

前半は割と日常アニメらしい自由気ままな子供に手を焼くみさえや、ノリ重視のヒロシのありふれた家族の日常が描かれているのだが、後半の異世界パートはクレヨンしんちゃんの世界に特撮が入り混じって大変なことに。
{netabare}アクション仮面はしんのすけの社会の窓から出てくるし、
シロはしゃべるし、
メインキャラが尽くハイレグ姿になってコマネチするようになるし、
しんのすけは一人で新宿まで三輪車で行ってしまうし…{/netabare}
それまでの日常に絶妙なファンタジーが入り混じったために、深読みしてクレヨンしんちゃんの裏設定が登場してくるのもわかるなあ…

SFとアクションは手探り感が否めないけど、勇猛果敢なだけじゃないリアルなキャラクター像に珍しさがあった。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 1

61.3 6 1993年夏(7月~9月)アニメランキング6位
注文の多い料理店(アニメ映画)

1993年8月3日
★★★★☆ 3.3 (19)
123人が棚に入れました
 童話作家・宮沢賢治の同題作品をおよそ20分弱の短編アニメ化。アニメーション作家・岡本忠成が5年の歳月をかけて製作し、その途中で急逝したため、美術作家の川本喜八郎らが岡本の意思を継いで完成に至らせた。 猟に出たのはいいが、山奥で道に迷ってしまった二人のハンター。霧の中、二人は「山猫軒」という西洋料理店にたどりつく。これで一息つけると安堵した二人だが、店内に入るや「身なりをきれいにしてください」や「銃と弾をおいてください」などの細かい注文を次々と要求されることに。さらには「牛乳のクリームを体に塗ってほしい」と注文される二人だったが。 本作は全編を通じて絵画を思わせる陰影の濃密なアニメーション映像を創造。文化庁優秀映画作品賞をはじめ多くの賞を獲得している。その作画には奥山玲子や泰泉寺博ら古参のアニメーターが多数参加した。

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
Dr.スランプ アラレちゃん んちゃ!ペンギン村より愛をこめて(アニメ映画)

1993年7月10日
★★★★☆ 3.7 (4)
29人が棚に入れました
「東映アニメフェア」内のプログラムとして復活した『Dr.スランプ アラレちゃん』の新劇場版第二作(通算としては第七作になる)。 まったく笑わないヤパイヤ王国のプルワ姫。そんな彼女のため、国王夫妻の使者はあちこちの科学者に救いを求めていたが、ついに我らがドクタースランプ・千兵衛のところに白羽の矢が立った。天才とおだてられすっかりその気になった彼は、早速ヤパイヤ国へと出発。しかしそのウワサを聞きつけたドクターマシリトも、千兵衛の対抗心からプルワ姫の下へ馳せ参じる。果たして、彼女を笑顔にしてあげるのは誰なのだろうか? 前作『~ハレのち晴れ』ではまだ独身だった千兵衛だが、今回は原作完結後の時間軸に合わせ娘のニトロも登場。三代目のマシリト役には神谷明が起用された。

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
雪の女王(アニメ映画)

1993年8月1日
★★★★★ 4.1 (8)
23人が棚に入れました
アンデルセンの原作を基に、1957年にロシアで制作された傑作アニメーション。雪の女王に連れ去られ、生命の息吹がまるで感じられない暗い氷の世界に囚われてしまった親友の少年を助けるため、遥かなる困難な道のりへと旅立った一途で情熱にあふれた少女の姿を描く。2007年12月、宮崎駿監督も大好きだと公言する本作が、三鷹の森ジブリ美術館により、劇場公開では本邦初となるロシア語オリジナル版、かつ翻訳を全面的に見直した<新訳版>にてリバイバル上映が実現。

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こんこんと雪の降る冬の夜のような静けさ

あるところに、狭い路地を挟んだお向かいに少年カイと少女ゲルダが住んでいました。
2人はとっても仲良しです。互いの2階の部屋を通じるように木の板を置き、その上で2人一緒に薔薇を育てていました。
冬が訪れを告げる頃、カイは雪の女王の悪口を口にしました。
それを聞いていた雪の女王は怒ってカイに雪のかけらをぶつけます。
雪のかけらはカイの目と心臓に刺さりました。
かけらの刺さった目はおろかなものを見つめ、心臓に刺さったかけらはその者の性格を悪く変えてしまいます。
そしてカイは大好きだったはずのゲルダをいじめ、雪の女王と冬と共にどこかへ行ってしまいました。
大好きなカイを攫われてしまったゲルダはカイを取り戻すために動物や自然と会話をしながら探しに行きます。
少女ゲルダの冒険です。

1957年に作られたアニメーション作品です。
古い作品ではありますがこころに訴えるものがあります。
決してお粗末なものではありません。登場人物たちの動きも、画だってちゃんとしています。
それに僕は個人的にこういう方が好きだったりもします。
レコードで聴く雑音まじりの音や観客の声や拍手、咳が聞こえるものが好きなようにちょっと昔のアニメーションは好きです。
セル画の動きや、クリアではなくよく見るとざらざらとした感じが良い。

内容だってそこらのものではこれに敵いません。
「わたしのカイはどこ?」と叫ぶゲルダの諦めず屈しない想いがひしひしと伝わってくる物語です。
たくさんの人と出会い助けてもらいながらもひたすらカイを追い求めて彼女は進みます。
ひとりの少女に降りかかる苦難としてはいささか大きいながらも、
動物の力を借りながら進む様はファンタジックで素敵な反面、ゲルダはとても一生懸命に前を見つめます。
その懸命な姿は観ていて一緒に熱くなるようなものとは違い、見守ることしかできない苦しさがあります。
ゲルダはなによりもカイを連れ戻したい。その一心で行動します。
カイのことを訊くときは両手を伸ばし、すがるようにして彼のいどこをつきとめようとします。
後ろから触ればすぐに倒れてしまいそうな脆いゲルダの姿は観ていて少し辛くなります。
声もそうです。ロシア語で何を言っているかは字幕を見なければ分かりませんが、悲痛の叫びであることは分かります。
機械の性能上、あまり大きいと音が割れてしまうその声も感情を表わしているように感じました。

一番好きなシーンは山賊の娘との出逢いから別れ。
ここはちょっと泣いてしまった。
寂しさを埋めるためか、好きなものにいじわるをしてしまう不器用な女の子。
かわいいと思った動物をみんな檻に入れ枷を付けて閉じ込めていました。
けれどゲルダと話していると自分が不適当で間違ってる気がしてきてしまう。
最終的には、彼女はゲルダを助け、さらに動物たちも逃がしてしまいます。
「どっかいっちまえ!」って泣きながら鞭を打つ姿が悲しくもどかしい。
そのあとに彼女に寄り添う動物たちに涙です。



この映画が収録されているDVDには特典映像の中に『鉛の兵隊』という作品があります。
この作品も素晴らしいです。

鉛が足りずに一本足のまま作られたおもちゃの兵隊のお話。
彼はみんなと集団行動ができず、独り寂しい思いをしていました。
ある日、いつものように箱に入れず独りで外にいると湖面を踊るバレリーナと彼は出逢います。
お互いひと目で惹かれ合いました。
バレリーナには時間の制約があり、2人が会うことができるのはほんの一瞬です。
しかし、やっと幸せを見つけた兵隊の前に悪い魔法使いが立ちはだかります。
そのせいで2階の窓から外に落ち、さらに流され川に沈み、ついには魚に食べられてしまいます。
けれども、その魚も漁師に捕まり、兵隊のお家に売られ、奇跡的に兵隊は生還を果たします。
彼は急いで彼女の元へ駆け寄ろうとします。
しかし、暖炉を下りている途中にあの悪い魔法使いがまたもや邪魔を仕掛けてきました。
これも運の悪いことに兵隊は彼のせいで暖炉の火の中に落ち、行く手を火に遮られてしまいました。
もう戻ることはできません。彼は柳の木のように死を待ちます。
それを見たバレリーナは悲しみに暮れますが、それも束の間。
兵隊がお別れを言っているところに、決死の、最期のジャンプで彼の元へ飛んでいきました。
それを見た悪い魔法使いはショックで灰となり小さく消えてしまいました。
炎の中、片足の兵隊とバレリーナは見つめ合い、そして抱き合います。
熱によってお互いの身体が溶け、死が迫りくるのも恐れず、抱き合って最期を迎えました。

有名なお話ですが、なぜでしょう。このアニメーションは本当に素晴らしく、深く感動しました。
兵隊やバレリーナの寂しさや儚さを鮮明に描き出しています。
不条理な運命がどれだけ人を苦しませるのか、
また皮肉にもそこに秘められたなにかは僕らに美しさを感じさせてくれます。

このアニメ―ションは全体的に非常に良くできていますが、やはり一番は最後のシーン。
兵隊が別れを告げる最中に、バレリーナが自分の命を顧みずに彼の元へ飛び、
そして抱き合い、兵隊が首を落とし静かに目を閉じます。
僕はこの場面をなにかに憑りつかれたように何度も繰り返し観ていました。
「悲しいけれどすごく綺麗!」なんて平易な言葉ではこれを表わすことはできません。
どれだけ説明しても説明尽くせないものがこのシーンにはあります。人を惹きつける強烈ななにかが。
それは言葉を超越し、体を揺さぶるほどの感覚を映像を通して伝えてきます。並大抵のものではありません。

両作品共に素晴らしいものでした。
ロシアアニメの共通点なのかは分かりませんがこれらはどちらとも、
非常に静謐な描写で、たおやかでありながらその奥からとても強い力を感じました。
何を言っているのか分からないロシア語もその一端を担い、
その流麗な性質が感情を上手く表現しこころの琴線を優しく触れていきました。
僕はこの2作品がとても好きです。ぜひ一度観てみて下さい。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 11

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
ろくでなしBLUES 1993(アニメ映画)

1993年7月24日
★★★☆☆ 2.8 (4)
22人が棚に入れました
人気漫画家・森田まさのりの同名コミックを原作にした長編劇場用アニメーション作品で、本作は主人公の前田太尊とその仲間たちのケンカ三昧の日常が描かれている。修学旅行で訪れた神戸を舞台に、大尊たちは地元の極星高校と対立することになる。大尊と極星高校の番長は過去に因縁があった。この因縁に決着をつけるため、大尊は戦いに赴くが……。 本作は、劇場版『SLAMDUNK 湘北最大の危機!燃えろ桜木花道』の角銅博之が監督し、平田広明や堀川早苗、矢尾一樹などの豪華キャストが揃っている。

声優・キャラクター
平田広明、飯塚昭三、屋良有作、堀川りょう、矢尾一樹、緑川光、カシワクラツトム、高戸靖広、石川英郎、佐藤佑暉、中尾隆聖、玄田哲章、郷里大輔、山本百合子、堀川早苗、浦和めぐみ、萩森侚子、龍田直樹、小野健一、田中一成、津久井教生、江川央生、里内信夫、谷瀬英男、永島由子、小野寺麻理子、山崎和佳奈

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
3丁目のタマ おねがい!モモちゃんを捜して!!(アニメ映画)

1993年8月14日
★★★★★ 5.0 (1)
21人が棚に入れました
1983年に登場した人気キャラクターの「3丁目のタマ」が映画化。エンディング・テーマは谷村有実の「愛は元気です」。3丁目に住むタマはたけし君の飼い猫。ある日、タマや仲間たちみんなから好かれていたモモちゃんが突然行方不明になってしまう。タマは親友のポチやトラと共に、モモちゃんを探す旅に出る。遠くの街、そして山や川――モモちゃんのために、さまざまな場所を旅するタマたち。ついにモモちゃんを見つけるが、そこは朽ち果てた遊園地だった。

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
かいけつゾロリ まほう使いのでし 大かいぞくの宝さがし(アニメ映画)

1993年7月17日
★★★★☆ 4.0 (2)
16人が棚に入れました
ポプラ社の看板作品である絵本「かいけつゾロリ」シリーズのアニメ化。 いたずら大好きな男ゾロリは悪いことをしているつもりでも、なぜかイイことにつながってしまう? そんな彼と子分のイシシとノシシたち一行は今日もいたずら修行の旅を続ける中、不思議な動物たちと出会う。パンダとパンツが合体したパンツンパなど、動物たちはみな魔法使いのいたずらで他のものと合体させられていた。これに興味を持ったゾロリは山奥にいる魔法使いのもとを訪れ、弟子入りを申し込むが……(まほう使いのでし)。 本作の実質的な制作は東京ムービー新社が担当し、同社の代表作でもある『それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険』と同時上映された。ゾロリは『ゲッターロボ』『北斗の拳』などの神谷明が演じた。

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
それいけ!アンパンマン 恐竜ノッシーの大冒険(アニメ映画)

1993年7月17日
★★★★★ 5.0 (1)
13人が棚に入れました
「アンパンマン」20周年記念作で、劇場用シリーズの第5弾。SLマンの列車に乗ってピクニックに出かけたアンパンマン一行は、ばいきんまんとドキンちゃんの妨害によって恐竜の国に迷い込んでしまう。彼らはそこで出会った恐竜の子・ノッシーと仲良くなるが、この国は“命の木"が枯れかかっていて危険な状態にあるという。“命の木"を救うため、光の玉を探しに出かけるアンパンマンたち。しかし彼らを妨害するべく、ばいきんまんが待ちかまえていた。

声優・キャラクター
戸田恵子、中尾隆聖、TARAKO、八奈見乗児、滝口順平、増岡弘、佐久間レイ、山寺宏一、鶴ひろみ、島本須美、柳沢三千代、かないみか、富山敬、肝付兼太、屋良有作、坂本千夏、三ツ矢雄二、京田尚子、林原めぐみ、一龍斎貞友、滝沢ロコ、中村ひろみ

計測不能 7 1993年夏(7月~9月)アニメランキング7位
お星さまのレール(アニメ映画)

1993年7月10日
★★★★☆ 4.0 (2)
12人が棚に入れました
一九四〇年、朝鮮の北、満州にほど近い鴨緑江河口の街・新義州に父・和彦、優しい母・益子、妹のミコ、そしてお手伝いのお花と幸福に暮らしていた五歳の少女チコ。だが憧れの赤いランドセルは禁止され、父が兵隊に駆り出されるなど、戦争の影は徐々に忍び寄ってきた。一家は祖父母の住む平壌へ。さらにミコが腸チフスにかかり亡くなり、お花は不注意でチコを傷つけたばかりに解雇されたりと不幸は続く。やがて戦争が終わった。ソ連軍が進駐するなか、チコの一家は他の日本人と共に貨物列車に身を隠し日本への逃避行を図る。数々の苦労の末チコたちは無事国境を越えるのだった。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、田中秀幸、潘恵子、緒方賢一、坂本千夏、鈴木れい子、丸尾知子、辻親八、梅津秀行、茶風林、大野由佳、宮崎一成、根谷美智子、北島淳司、石井康嗣、伊藤栄次、住友優子、野村威温
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