2000年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画一覧 18

あにこれの全ユーザーが2000年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の2000年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

74.2 1 2000年夏(7月~9月)アニメランキング1位
劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード(アニメ映画)

2000年7月15日
★★★★☆ 4.0 (225)
1679人が棚に入れました
小学6年生になったさくらは、まだ小狼の告白への返事をできずにいた。そんな時、エリオルの家の跡地に建てられた友枝遊園地で、ばったり小狼と苺鈴に遭遇。喜ぶさくらたちだが、町では町の中にあるものが次々に消えていくという奇妙な現象が起こっていた。そしてその現象はさくらたちの下にも及び、さくらの持つさくらカードが次々に消え始める。それは、名前のないクロウカード=無のカードの仕業だった。異変を止めようとするさくらだったが、相談したエリオルから無のカードを封印するには「大切な人への想い」を代価にしなければならないと聞かされる。動揺するさくらだが、無のカードは刻々と威力を発揮し始めていた。果たしてさくらはカードを封印し、小狼への本当の想いを伝えることができるのか。

声優・キャラクター
丹下桜、くまいもとこ、久川綾、小野坂昌也、緒方恵美、岩男潤子

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

本当の想いを胸に、さくら最後の封印解除!

この作品は、サクラカード編の後日譚を描いた物語です。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

小学4年生だった桜たちは、小学6年生に進級していました。
振り返ってみると、これまで色々ありました。
桜はみんなの力を借りながら、やっとの思いで全てのカードをサクラカードにすることに成功しました。

一連の騒動が収束して…リ・シャオランは香港に帰っていきました。
シャオランは、きっと山ほど後ろ髪を引かれたと思います。
でも自分が日本に留まる理由が無くなったのもまた事実です。
きっと自分で自分の首を絞めた…或いは自らの手で居場所を無くした…
そう考えてもおかしくはありません。
でも、そんな自分の気持ちより優先したい事がシャオランにはあったから…
残していったクマのヌイグルミが何よりもその気持ちの証…

そういえば故郷に帰ったのはシャオランだけではありませんでしたね。
柊沢エリオルもかつてクロウ・リードが住んでいた頂きの洋館を離れてイギリスに帰っていきましたっけ…

シャオランが香港に帰って4か月…友枝町は街ぐるみで行う「なでしこ祭り」の開催を控えてみんな大忙し…
桜たち6年2組のメンバーは劇をすることになり、連日練習に励んでいました。
そんな中、エリオルが昔住んでいた洋館が取り壊されて遊園地が建てられたのですが、その完成とほぼ時を同じくして友枝町にまた摩訶不思議な出来事が起こり始めるのです。

クロウカードは全てサクラカードに変換して超常現象が起こる元凶は無くなった筈なのに…
たまたま訪れた遊園地でバッタリ再開したシャオラン、メイリンと一緒に原因の究明と対処にあたろうとした矢先、桜の耳に事態を収束させられる唯一の方法が届くのですが、それは桜が絶対選択できない方法だったんです。

何故なら、その選択をするとどんな結末を迎えるかを知っているから…
かつて経験した闇より深く暗い世界が、この先無限に広がっていくなんて…
でも、桜の今度の相手は微塵の猶予も与える事無く襲い続けてくるんです。

桜の大切が両手から次々と零れ落ちていきます。
理由が分からないのに相手を攻撃するなんてできないよ…
桜の悲痛な叫びが胸に突き刺さります。

それでも相手の攻撃は激しさを増すばかり…
そして変化の矛先は、いよいよ桜の周りの人々に向き始めるのです。
大切な友達や家族を優先するか…
それとも絶対選択したくない方法を選ばなきゃいけないのか…

荒れ狂う嵐に舞う木の葉の様に桜の気持ちは揺れ動きます。
本当に他に選択肢は無いの…?
視聴している私も本気でそう思いました。

でも運命の神様は本当に残酷です。
願いも思いも半分も言っていないのに勝手に歯車を回してしまうのですから…
たくさんの思いがかき消されていく中で何が起きるのか…?
桜の大粒の涙と悲痛な叫びの行方は…?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

約1時間40分の作品でしたが、この作品を視聴してサクラカード編だけでは物語が完遂していない事を実感しました。
サクラカード編とこの劇場版を視聴して、初めて大切なモノが繋がった気がします。
事の顛末が気になる方も多いと思います。
劇場版なので尺の関係上、若干速足のところもありましたが、きっと一番綺麗な形で桜の思いが届いたのではないでしょうか。

これからクリアカード編が始まります。
監督やスタッフ、そして当時のキャストがほぼ再結集して制作されるのだそうです。
ここまでこの作品を愛した人たちがぞ続編を紡いでくれる…これほど嬉しい事はありません。
今は放送の始まる前までに何とか過去作が完走できて良かったと思っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

桜ちゃんの想いは、届かなければならない!小狼くんもこれでいいのだ!です

 今になって、またもや劇場で見ることになるとは、思わなかったです。「劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード」リバイバル上映、懐かしく見てきたです。
 このレビュから約15年前だったか?あっ17年前になるか、学校に行っていた頃、まだ上映回ごと完全入れ変え制の劇場が少なく、ある劇場で2回友達と続けて見たのを覚えているです(その劇場は今はもうないです)。劇場版エスカフローネもこの頃、上映されてたでしたです。

 当時NHK衛星第二放送と呼ばれたころ放送された、さくらカード編の続きのお話なのは、知られているですよねです。


 エリオルくんが引っ越していったあと、取り壊し中の家に謎のカードが出てきてと始まるのだが・・・・です。
 いきなりの桜ちゃんの活躍は、新たな敵の出現{netabare}??と思いきや、知世ちゃんのいつもの趣味だったのは、このアニメらしいと思うし、{/netabare}ファンにはたまらないシーンだったのでは!だったです。

 小狼くんの告白から、意識するようになる桜ちゃん、恋する女の子という感じで良い感じです。
 一番最初のシーンを通して、小狼くん、苺鈴ちゃんの登場は、わざとらしい気もしないでもないけど、運命みたいな気がしたです。いろいろ気を使う苺鈴ちゃんも何かいいです。
 ケロちゃん、桃矢くん、雪兎さんの面々も相変わらずです。

 このアニメの見どころは、やはり桜ちゃんの想いだったと思うです。{netabare}そこに最初に出てきた謎のカード、無のカードが大きく関わりを持つという訳です。
 それ以外も、桜ちゃんと小狼くんのケロちゃん、桃矢くん絡む面白エピソードも必見です。

 身の回りの変化(ジョジョ第4部に例えると虹村億泰のザ・ハンド能力みたいな形跡)に気づく桜ちゃん、その真相を知ったときに取らなければならない行動と末路に苦悩する桜ちゃん。大変な事態になったとき、無のカードと向き合い{/netabare}最後の決断するです。思わぬ奇跡が起きた時、感動だったです。「これでいいのだ!」です。{netabare}あの最後の桜ちゃんの行動、大胆だったけど、大丈夫かなぁだったです。


 リバイバル上映よりも先に、初めてこのアニメを見たときに気づいたこと!。もしかしたら、もうとっくに知られていることかもしれないけどです。
 無のカードを桜ちゃんが追うとき、知世ちゃんがいつの間にか、どこからか??桜ちゃんの衣装を持っていたところです。小狼くんのまでもあるです。そのシーンの直前には、どこにも持っている形跡がないのに突如出てきた衣装??。知世ちゃんスカートの中にでも隠していたのか?なぁです。


 つい最近までこの劇場版が、アニメにおける「カードキャプターさくら 」の最終回だと思っていたです。十数年後に続きが、あるとは!です。{/netabare}

                    
                    2017.12.30 +

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

夢の続きへジャンプ♪

劇場版2作品目。アニメ版70話の後の最後の作品。

小狼は自分の精一杯の気持ちをさくらに告げるが・・
さくらはまだ小狼への返事を言葉に出来ずにいた・・
全てのカードが揃った事で小狼は香港に帰国する。

その後のさくら達が6年生の夏休みを迎えた時の物語。


友枝町の「なでしこ祭」でクラスは劇を行う事になり、
劇の練習をしていたさくらは、エリオルの家の跡地
で小狼と苺鈴に遭遇するが・・やはり・・なかなか
小狼に上手く返事ができない・・

そんな時・・街では色々なものが次々に消えていく
という奇妙な現象が起こっていた。

全52枚のクロウカードの他にまだ1枚・・封印されて
いたカード・・無のカードの封印が解けてしまった。

異変を止めようとするさくらだったが・・相談した
エリオルからカードを封印するには代価が必要だと
聞かされる・・その代価とは・・「大切な人への想い」

動揺するさくら・・そして知世、苺鈴、ケルベロス・・
ユエも次々と姿を消し・・小狼も見失ってしまう・・

はたしてさくらはカードを封印し無事解決できるのか・・
それとも「大切な人への想い」を代価に皆を救うのか・・

流石に70話終了後のお話なので、とても明るい雰囲気
かな? 所謂アフターストーリーみたいな感じ?
序盤なんか本当にラブコメしちゃって可愛いです♪
ラスボスは兄?という程狙いすました登場結構笑えた♪

それだけに中盤以降や終盤は良い感じだった。

ラストは出来過ぎな感じだけど視聴層を考えると最高♪



木之本桜(丹下桜)
李小狼(くまいもとこ)
ケロちゃん/ケルベロス(久川綾/小野坂昌也)

大道寺知世(岩男潤子)
李苺鈴(ゆかな)
木之本桃矢(関智一)
月城雪兎(緒方恵美)
木之本藤隆(田中秀幸)

無のカード(坂本真綾)
柊沢エリオル(佐々木望)
スピネル(冬馬由美)

大道寺園美(伊藤美紀)
観月歌帆(篠原恵美)
佐々木利佳(川上とも子)
柳沢奈緒子(本井えみ)
三原千春(松本美和)
山崎貴史(宮崎一成)
寺田良平(小西克幸)

62話以上に真赤な小狼が見れるのか?

同時上映は「劇場版 ケロちゃんにおまかせ!」約10分。
※ケルベロス(ケロちゃん)とスピネル(スッピー)を
主役とした上映時間約10分の短編ギャグストーリー。

すてきですわ、さくらちゃん!
知世のカードキャプターさくら活躍ビデオ日記!(OVA)
※DVD等の購入特典として収録されている短編アニメ。
1・2・スペシャルの3作品がある。1作品5分程度。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

68.5 2 2000年夏(7月~9月)アニメランキング2位
映画 おジャ魔女どれみ♯(しゃーぷっ)(アニメ映画)

2000年7月8日
★★★★☆ 4.0 (28)
294人が棚に入れました
 1999~2000年にTV放送された「おジャ魔女どれみ」「おジャ魔女どれみ#(しゃーぷっ)」の劇場用作品。TVアニメ版をもとに、魔女見習いとなった小学生の女の子たちの騒動を描いたオリジナルストーリー。怪しげで美しい花“ウイッチークイーンハート”。それは魔女界の不思議な花で、願いごとをなんでも叶えてしまうという。この花が咲く花園にたまたま入ったぽっぷとハナちゃん。ふたりはこの花に眠る魔力に気づくことなく、持ち帰ってしまうのだが…。

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ぽっぷ&どれみの物語

この映画の主人公はぽっぷです。ある日ひょんな事からぽっぷは親に愛されているのかが不安にまります。その理由とは何か?ご自身の目で確かめて下さい。映画といっても30分でサラッと観ることができますので是非。PS…この作品は♯40話の話を観る前に観ることをお勧めします。感動が増しますよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

65.9 3 2000年夏(7月~9月)アニメランキング3位
サウスパーク/無修正映画版(アニメ映画)

2000年8月12日
★★★★☆ 3.7 (24)
97人が棚に入れました
全米ケーブルテレビで史上最高の記録を打ち立て、アメリカ中を熱狂させたテレビアニメの映画版。小学生グループを主人公に、彼らの過激な言動をシニカルな笑いで包んでゆく。かわいい顔をした少年たちから発せられる、下品でアブないセリフに爆笑。コロラド州サウスパーク。スタン、カイル、ケニー、カートマンの小学生4人は、カナダのコメディ映画で覚えた下品なセリフを使いまくっていた。それに不安を覚えたPTAは、映画を制作したカナダを糾弾。アメリカ対カナダで全面戦争に突入する。

rurube さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

チンコ マンコ クリトリス

チンコ マンコ クリトリス ゲイ アナルセックス
なんて素敵な響きだろうか。とは思えんがこんなもので気を悪くする必要は無い。
ルネサンス時代の幕開けはデカメロンというエロ本だった。卑猥な言葉と人間復興は同じ事だ。キリスト教が世界の中心にあった中世では現世とは神がこの世界を創り最後の晩餐による裁きが行なわれるまでの苦行である。我々人間は現世では幸せになってはいけない、あくまでも天国に行くための過程でしかなかった。

ルネサンス時代の価値は肉欲的なものの増加、性に対する人間の動物的な欲望が存在する事とそれを認めることから来る思想革命だと思う。しかもそれが反転して欲求から理性へと還る過程がルネサンス時代にはある。
時代の名画はその肉欲の中に人間の理性が入りこんでいる。

サウスパークが行なった事は現代のルネサンス革命・作中ではレジスタンス運動と言っているがもう一度人間に還ろうと言う事だ。

今の日本も全く同じ。児童ポルノ法が可決されそうだが何処まで適用されるのか?二次元にも法が適用されればアニメ・漫画業界はある程度の自粛を余儀なくされるだろう。こんな法律いらないと個人的には思う。世の中って規制はあっても緩和はなかなか無いし、他のものも規制対象になって行くのだろう。マジでチンコ・マンコ・クリトリスなんもかんも駄目に成ってきている。

規制する事はもしかしたら正しい事なのかもしれない。単純に知らない事によって純潔であるのは分る。知らなければ出来ないから人間は。だけれども一番良いのは自分達がちゃんと子供たちを見ている事じゃないのか?

性知識とか知ると試したいかもしれない。売春が流行った理由には売春という情報を社会が流した事だろう。でも重要なのは売春に対してそれがいけない事だとちゃんと伝えなかった事だし、大人が子供たちの事をちゃんと見てあげなかったからではないのか。クレヨンしんちゃんをPTAで取り上げる暇があるなら自分の子供に目を向けてやれよ。

この作品は意図している事は社会は臭いものに蓋ばかりしているけど蓋したら社会の発展は無いし、それよりも社会がちゃんと一人一人を見てあげなきゃいけない。

それと下ネタが多いからこの作品駄目なのは分るけどそれを評価のように言うのはおかしい。この作品の下ネタは下ネタではない。。別に表現の自由って言葉に置換えても良いんだろうけど堅苦しいし意味が無い。あえてちんこ マンコ クリトリスという言葉を使用することでそれを自由を表現している。最後に汚い言葉が敵を倒すのは自由によってああいう奴(サダム・フセイン)を倒す=自由主義の勝利を表している。と思う。

最後にサウスパークの作り手殺害予告とかされているからそれも評価して欲しい。ある意味自由に対しては一貫していて何でも許されるスタンスでいる。だからこそ宗教や個人に対して攻撃するし逆に自分達が攻撃されても気にしない。動画も無料で配信されていてその辺もなんでもござれの考えかたしている。作品自体が個人の思想よろしく!だから嫌いな人も多いし自分も理解できない話も多いがそれも含めた評価をして欲しい。

日本ではあまり見られていないが見るべきアニメ映画ランキングでは必ず上位に来る名画でもあるのでぜひ観てください。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

Ютеру さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

想像を超えた作品

下品さ、ストーリー展開、軽快さ、ブラックジョーク、社会風刺の全てが、想像を超えるレベルでバランスがとれていて驚異的です。すごいの一言につきます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

65.4 4 2000年夏(7月~9月)アニメランキング4位
劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI(アニメ映画)

2000年7月8日
★★★★☆ 3.6 (139)
988人が棚に入れました
美しい高原の街「グリーンフィールド」に父親のシュリーと共に暮らすミーという少女がいた。

ある日、父親が遺跡の調査中に行方不明となった。父親が残した奇妙なカードをミーが並び替えた時、謎のポケモン「アンノーン」と共にエンテイが現れた。

一方、サトシたちも旅の途中で「グリーンフィールド」を訪れていた。突如グリーンフィールドがクリスタルで囲まれたことに困惑するサトシ達の前にエンテイが現れ、偶然現場に居合わせたサトシの母親を連れ去ってしまう。

サトシは母親を救うため仲間と共にグリーンフィールドの中心に出来た結晶塔へ向かう。
ネタバレ

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

全アニポケ映画短文感想

うっかり全部観てしまいましたので、まとめて評価したいと思います。1~5点で採点。以下常体。

{netabare}第1作 ミュウツーの逆襲 4.5点
追加シーンの入った完全版があるけど、作品としては通常版の方が好き。
やっぱりオープニングシークエンスは10分以上あるとダレる。

第2作 ルギア爆誕 3点
観光客に肉体労働させる理不尽な祭りの儀式に強制参加させられて文句ひとつ言わないサトシさんマジイケメン。
ヒールが後半空気だけど、サトシさんの行動の目的が「宝を集める」に一貫されてるのでカタルシスはある。

第3作 結晶塔の帝王 5点
芯が通った作品は面白い。

第4作 時空を越えた遭遇 2点
タイムスリップ要素の押しが弱い。ヒールも実は過去からやってきたくらいの設定はあってもいい。

第5作 水の都の守り神 3点
手堅い出来。「心の雫」なるキーアイテムが終始物語の動向を支配してたのは、キーアイテム然としててよろしかったかと。

第6作 七夜の願い星 4点
今年のアニポケ映画がこれくらい面白くなりますように。

第7作 烈空の訪問者 2点
キャラ多すぎ。欲張って面白みを増やそうとするからこうなる。作画もこれがシリーズ最低。
半ばにあった機能停止都市でのサバイバルはB級映画の雰囲気でワクワクした。

第8作 波動の勇者 2点
評判いいから期待してたけど全然フックにかからなかった。テーマは明確でも、話にメリハリが足りない。
具体的に言うと中盤に展開がない。アーロンさんがルカリオさんをかばってたことなんて冒頭ですぐ分かるのに、道中ルカリオさんは「アーロン様は裏切った、人間信じられない」とか言って同じフラグを立てまくる。終盤までずっと「アーロンは実はいい人」とだけ言い続けられてるようで、いい加減しんどくなってしまった。
あと「時間の花」なる便利アイテムで過去の出来事を発表していくのも機械的で面白みに欠ける。

第9作 蒼海の王子 4点
販促ハンデに負けずよく丁寧に作りあげた。
一見なんとかレンジャーの登場で低年齢層向け臭がキツいけど、心情表現は直截的なそれを避けており、キャラのリアクションに情緒ある余韻を生み出している。
これはこれで、考えて脚本書いたんだなという感じがした。全体の構成もよかったと思う。
ただし最後の舞空術はやりすぎ。

第10作 ディアルガvsパルキア 3点
お話はあれだけど、雰囲気がいい。控えめで、不気味で、厳かな音響演出にシリーズ異色の味わいがある。
それだけで、割と好きと言えてしまったりする。
キャラの掛け合いもけっこう好み。

第11作 氷空の花束 3点
お話はあれだけど、今度はシェイミさんのキャラがいい。生意気で、図々しくて、ツンデレな性格にシリーズ屈指の愛嬌がある。
しかし変身能力は正直要らない。見れば見るほどなんだあのデザイン。

第12作 超克の時空へ 2.5点
微妙に面白くない。なによりアルセウスさんが意外に非力で肩透かし。創造神たる存在が水銀で溺れ死にかけるとかどうなの。美輪さんだったら水銀くらいオーラで蒸発・無毒化させると思う。ていうかアレは水銀なのか。

第13作 幻影の覇者 2点
要素盛りすぎ。もっと添削できる。開幕のスポーツの件はいらない。スパイのねーちゃんもいらない。三犬は絶対いらない。
残るのはセレビィさんとゾロア親子だけど、なんならこれもどちらかひとつに絞れそう。
ゾロアのかわゆさだけが救い。

第14作 黒き英雄(白き英雄) 1点
ぶっち切りでつまらない。話はなかなか動き出さないわ、動機作りは突貫工事よろしくの粗雑さだわ、ヒールは若気の至りで世界を滅ぼしかけるただの迷惑な青二才だわ、なんでこんな箸にも棒にもかからない仕上がりになってしまったのか、現在事件事故の両面から調査中です。

第15作 キュレムvs聖剣士 3点
思ってたより悪くなかった。ポケモンの擬人化が濃厚で低年齢層向け臭は特にキツいし、もっと面白くできたとも思うけど、シリーズの中ではテーマがブレてない方。ケルディオさんが一人前になるまでの物語にひたすらプライオリティを置き続けてくれたので、カタルシスを得ることができた。
そういう意味で、サトシさんにクライマックスを任せなかったのはいい判断だったと思う。

第16作 神速のゲノセクト 2点
副題詐欺。
ビル街でのバトルはちょっとよかった。けど、それだけ。

第17作 破壊の繭 2点
なんちゃってもののけ姫。こっちのシシガミ様は考えなしに人をヒョイヒョイ助けるから困る。

順位
一位 結晶塔の帝王
二位 ミュウツーの逆襲
三位 蒼海の王子
四位 七夜の願い星
五位 ディアルガvsパルキア
六位 水の都の守り神
七位 氷空の花束
八位 ルギア爆誕
九位 キュレムvs聖剣士
十位 超克の時空へ
十一位 烈空の訪問者
十二位 時空を越えた遭遇
十三位 波動の勇者
十四位 幻影の覇者
十五位 神速のゲノセクト
十六位 破壊の繭
十七位 黒き英雄

■総評とか

なんて懐古厨の血にみなぎった採点。

けどやはり『結晶塔』と『逆襲』が頭ひとつ抜けてると思った。シナリオ・演出ともにハイクオリティで他とは格が違う。

中でも、シナリオが、私的面白作品の十分条件である「描きたいテーマの明確さ」を高い水準でクリアしてたことがポイント高い。『結晶塔』だと「ミイの”家族”への渇望」がドラマの中心となってた。脇役のバトルやリザードンさんの救援など様々な面白みがあるけど、それら全て「ミイの”家族”への渇望」のドラマの土台の上で展開されている。ミイが持つドラマの影響を受けずに役割を与えられてるキャラは一人もいない。全てが、家族を慕う余り作り上げた虚構にミイが気づくまでのドラマの一部であり、そのスタイルが徹頭徹尾貫かれている。そういう意味で、『結晶塔』と『逆襲』は芯が強い。だから面白かった。

あと、冒頭をナレーションに任せなかったところも地味に感心した。他の作品だと、運昇さんのナレーションだけで、サトシさん一行が目的地へ赴く動機や、登場人物のバックボーンをペラペラ説明して勝手にストーリーを進めることがある。だけどこの2作は、事件の発端はきちんと風景で表現して、かつナレーションは最低限に抑えており、ナレーションで不要にストーリーを進めることはない。この手法が「ツカミの巧さ」に繋がってると思ったし、作品の満足度自体にも少なくない影響を与えてるとも思った。

一方、不満で終わった作品は近年のものに集中した。やはり、テーマがブレてたり余計なドラマが多かったりと芯の軟弱さを感じたものが多い。結局何を言いたいのか分からない。明らかに主役ポケモン(伝説のポケモン)を無理に複数採用するスタイルが祟ってる。原作ゲームのイベントの一環とは言え、作品のクオリティが下がるのは恨めしい。

順位について。
四位と五位の間にはかなり開きがある。二位と三位の間にも開きがあるけど、それ以上。
五~九位は五十歩百歩。形だけでも『ディアパル』がTOP5入りしたのは自分でも意外。
十一位~十四位もどんぐりの背比べ。
「良」と「悪」のボーダーラインを設置するなら九位と十位の間。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

虹がうまれた日

あるお屋敷の女の子、ミイはお父さんが大好きなのだけれど仕事が忙しくなかなか遊んでもらえない。
お父さんは考古学者でアンノーンの研究をしていた。
その日も貴重な遺跡が見つかったとの情報が入って急遽、現地に行かなければならなくなった。
「なるべく早く帰るよ。」と約束を残して出て行ってしまったきり、戻ってはこなかった。
彼は遺跡調査中にアンノーンに取り込まれてしまったのだった。
アンノーンは独りになってしまったミイの寂しさにも反応した。
その力は凄まじかった。ほとばしる力は波状に広がっていく結晶により辺りは凍結してしまった。
結晶は部屋を覆い、扉を抜け、屋敷全体を覆ってしまった。
まさに花のようだった。
左右対称に造られた屋敷の両端の塔のように伸びた部分は2本のめしべであり、
それを中心に大きく広がる結晶は色も赤くとてつもなく大きい花弁のように見えた。
アンノーンの力は屋敷をミイだけのものにし、さらに父親としてエンテイを造った。
彼は言う。「ミイが望めば何でも手に入るよ。」ミイは母親を望んだ。
それにエンテイは応えなんとサトシのママを連れ去ってしまったのだ。
サトシたちははたしてママとミイを助けることができるのでしょうか。

話の骨子について{netabare}
このお話の題材が冨樫義博さんの漫画『レベルE』で用いられていた1920年代イギリスで起こったロバート一家の事件に似ていました。
この事件が本当にあったかはわかりませんが、まあ似ていましたw
ロバート一家は夫と妻、そして6歳の女の子のごく普通の三人家族。
ただ一つ異質なのは夫と妻の仲がすこぶる悪いということ。
ある日の夕食前にまた夫婦喧嘩勃発かと思ったら急に夫が消えてしまった。
あまりの出来事に驚きながらも妻は警察に届け出たがもちろんとりあってもらえず
数日がたち妻も少女も憔悴しきったところに突然夫が消えたときと同じ姿で現れ彼女らを抱きしめ号泣し始めた。
妻は夫をなだめながらどこに行っていたのか聞くと夫は「娘の心の中にいた」と答えた。
「娘の心の中で自分と妻がどれだけ恐ろしく醜くいがみあって見えていたのかを思い知らされた。」

極度のストレスによって引き起こされた超能力現象です。
6歳の少女が父親を潜在意識内に移動させたというお話です。
骨組みはほとんど同じですね。なにか元になっているものがあるのかな。{/netabare}


本作はポケモン映画第3作目です。
この映画は一つの分岐点だったと思います。
これ以降のポケモン映画の多くの伝説のポケモンは小さく可愛くなって、
さらになんだかよくわからないマシーンにやられてそれをサトシ達が助けるといったストーリーに変わります。
だからポケモンバトルがメインになっていて作品として見応えのある面白いものはミュウツーと本作だと思います。
それも今みたいにCGをばりばり使って技を綺麗に見えるようにするのではなくて
カメラワークなんかを工夫しながらポケモンをグッと動かしてよりイキイキとみせくれます。
そこがこの映画の醍醐味の一つです。

本作は雰囲気も非常に良いです。
雰囲気、空気感とでも言いましょうか、綺麗でありながら切ない印象を与える結晶を背景に繰り広げられていく物語、
ときにはアンノーンの力で空想を現実に持ち込んできてしまう、この入り組んだ世界観がなんとも心地良いです。
話の作りも決して雑ではないので飽きたり、辟易することはありませんでした。

op,ed共に良かった!
やっぱりopは主題歌をバックにバトルですね!ここは変えないで欲しい。
edは曲は少し悲しさ含んでいて、アニメーションはサトシ達の旅のゆったりとした情景です。これも変えないで欲しいw

ファンタジーに包まれた少女の苦悩の解放を描いた物語。
悪くない一作です。


{netabare}

独りよがりな考察

結晶に包まれた屋敷は花がモチーフになっていました。
2本のめしべはおそらくそれぞれ失ってしまった父親と母親を示しているでしょう。
屋敷内で父親としてエンテイを求めたことそして母親を求めたことから
話が進むにつれて閉じていく花弁がすでに屋敷内に欲望を満たすものが揃ったことを語っています。
構造だけ見れば「花」そして「人を寄せ付けない水晶」は『Sleeping Beauty』のような気もします。
水晶は満たされた屋敷内の時空間凍結のメタでもあると思います。永遠のひととき。
本作はこれまでのポケモン映画の中ではなかったほどに幻想的特色を帯びた作品でした。
ミイの服装もおそらく意図的でしょう。青と白のドレスと言えば、アリスです。
ディズニーがアニメーション化したことで広まったこのイメージ。
本作ではファンタジーの世界に入るということでこれを借りてきたのでしょう。意味もなくあの服装ではなかったということです。


話の方も構成はとても良かったです。
戦いばかりにならず、話し合いばかりにならず、しっかりと柱を建てつけたストーリーでした。
リザードンかっこよかったです!いや、ホントかっこよかった。
ちょっと涙が滲みましたw サトシのためにはるばる飛んでくるなんて。ヒトカゲの頃から知っているからグッときてしまいましたw
タケシやカスミの先に行け的なシーンも良かったです。僕は好きでした。
ミイの前に立ちはだかる2人が急に人が変わったように見えるほどかっこよかったです。ちょっとドキッとしました。
ぜんぜん関係ありませんがカスミは髪をおろした方が可愛いですよねw

アンノーンは一体何だったのでしょう。
ポケモンの謎には好奇心がくすぐられます。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

旅の途中、ポケモントレーナーの"リン"と出会ったサトシたちは、バトルで疲れたポケモンたちを休めるため、一番近いポケモンセンターのある町に向かうことに。その町の名前は、"グリーンフィールド"。心に安らぎを与える緑のリゾート地、のはずだった…。グリーンフィールドの大きな館でひとり寂しく暮らす少女ミー。ある夜、行方不明になってしまった父親シュリーが残した奇妙な文字のカードを並び替えたことがきっかけで、謎のポケモン"アンノーン"が現われる。すると、まわりはみるみる結晶に覆われはじめてしまう。突然の結晶化におどろくサトシたちの前に現われたのは、伝説のポケモン"エンテイ"。そして、エンテイはサトシのママを結晶塔に連れ去ってしまう!サトシたちは無事にママを連れ戻すことができるのだろうか?愛と勇気と親子の絆を描いた、迫力のポケモンアドベンチャー!

ママぁ!!ってなった記憶しかない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

65.1 5 2000年夏(7月~9月)アニメランキング5位
風を見た少年(アニメ映画)

2000年7月22日
★★★★☆ 3.6 (10)
62人が棚に入れました
作家C.W.ニコルの同名原作をアニメーション映画化した、ファンタジー・アドベンチャー。不思議な力を持つ少年が繰り広げる、愛と闘いのドラマを描く。空や海、緑の大地など雄大な自然を描いた映像美、そして主人公・アモンが身を任せて空を舞うシーンは感動的。声の出演に安達裕美、前田亜季、戸田恵子、夏木マリ、内藤剛志。不思議な力を持つ“風の民"の末裔、アモン。闘う事を知らない無垢な少年は、独裁者プラニックの野望を打ち砕くため、封印された“力"を解き放つ。
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

知ってほしい名作。

この映画を観たときに、なんて面白い映画なんだろう!って思った。
けれど2,3日してから「あにこれ」を覗いてみても、レビューは一件もなくてすこし残念だった。
この映画がそれほど有名な作品ではないのか、はたまたつまらないのか。
どちらにしろあまり話題にならないことが僕にはうまく信じられない。心の底から面白いと思うのですが。

"かつてここには「風の民」がいたんだ。彼らは空を飛んだんだよ。
アモンはハンベルの町に住む男の子。動物と話せることができた彼はそれだけでも十分特別だった。
彼の不思議な力に両親が最初に気がついたのは、街の路地裏で弱った動物を見事に回復させたときだった。
アモンのお父さんはこれを「光遊び」と呼び、研究者でもあった彼はその力の解明に没頭した。
それに目をつけたのは、総統のブラニックだった。この力は兵器に転用できると、そう睨んだ。
危機を感じた父フリッツは、息子と妻を連れて車で逃げ出す。しかし、すぐさまブラニックの武装親衛隊である金蛇隊が追ってくる。
必死に逃げる間、フリッツはアモンに言う。「他の人の前で光遊びはしてはならないよ。これは父さんとの約束だ。」
次の瞬間、山から下りてきた鹿の親子を前にフリッツはハンドルを切る。彼らを乗せた車は崖を深く落ちていった。
アモンだけが助かった。そして彼は捕えられた。

飛行船に乗せられている途中で語りかけてくるものがいた。
外に出ると一羽の黄金の鷲が飛んでいた。彼は言う。「自由になるんだ。」「お前には風の音が聴こえるはずだ。」
アモンは目を閉じて耳を澄ませる。「うん、風が唄ってるみたいだ。」
古の民が見た黄金色の風をアモンも目にする。その風は彼を包み込み、彼の体はやがてゆっくりと宙に浮いた。
だんだんと高度を上げ、飛行船から離れていくが、落ちてはいない。彼はほんとうに飛んでいた。
親を亡くし、故郷に居場所がなくなったこどもの冒険が幕を開けた。"


2000年の夏に公開された『風を見た少年』。
そのストーリーは、冒頭は上のような悲しいながらも、これからの物語の展開をわくわくさせてくれる形で始まる。
でも一般的な感動ものや少年の冒険活劇には終わらないのが、この映画が他の作品と一味違うところだ。
もちろん、少年アモンはこの物語の中で大きな成長を見せる。
初めは、気弱で、めんどくさがりで、腑抜けのようなこどもであったけれど、だんだんとタフな少年へと変わっていく。
それは彼の言動や行動にはっきりと表れてくる。信念を見つけ、だれかを助けてあげられるまでに、彼はたくましくなる。
たくさんの経験をし、成長していく彼の変化にはだんだんと好意を抱かずにはいられなくなってくるくらい、掛け値なしにアモンは良い子なのだ。

けれど彼の運命は過酷だ。
両親は殺された。飛行船から抜け出した後に彼が行き着く穏やかな村「イルカ岬」もブラニックの手により粉みじんにされる。
どこぞの者と知れぬガキを温かく迎えてくれた同年代の女の子マリーとその母親がいた村はもうない。マリーの母親も殺された。
この他にもまだまだたくさんある。それでもアモンはマリーの手を握って一生懸命に前を向く。
やっと手に入れることのできた自分の居場所を守るためにも。後に金蛇隊にさらわれたマリーを迎えに行くために。


僕らは、世の中の不条理なことはある程度受け入れていかなければならない。
しかし、理不尽な暴力(または体制やその権力)によって虐げられ、不等な立場に置かれることを黙って見過ごすわけにはいかない。
アモンは運命に身を焼かれながらも生き、必死に戦う。ブラニックを絶対に許すまいと、マリーを助けると心に決めて。
アモンとブラニックの間接的な接触で描かれてきたストーリーも、最終的にはこの2人に収束する。
アモンは英雄的行為を成す。しかし、それが決してハッピーエンドに終わらないところこそ、この物語が僕らに示す"なにか"なのだろう。
そう、少年の冒険活劇とは明らかに異なってくるのだ。この痛切な物語を僕はどう受けとめたらよいのか、非常に考えさせられる。

1人の少年の成長とその太陽のような心は、じんわりと胸に沁みる。
物語の中で、アモンの人間性なるものの推移は、この話の中でとても上手く語られている。
話の中に登場させる、実にいろいろなものや細かい出来事、脇役たちもこれ以上ないくらいに完璧だ。
この映画をどこかで分割することはできない。部分部分では描かれず、ひとつの作品としてくっきりと描かれている。
90分という長いスパンでたったひとつのことを語っている。アモンのことだ。
だからこそ、この物語は素晴らしいものとなったのだと思う。
僕らはその物語を、ひとつの世界の中で流れていくようすを、水を見るようにしてその総体を見、
また裏に渦巻くさまざまなことに、風の歌を聴くようにして耳を澄ませる。そうすることが正しいように思える。

この作品が、たくさんの教訓(ひとつでも構わないのだが)やテーマに伝えるだけの価値があったことも、物語の完成度が高いことももちろん評価できる。
でもやっぱり、そんなことを考えずともこの映画は感覚的にも、面白いことはもちろんです!絶対に面白い!
「少年の冒険」的視点で観てもらって一向に構いません。でも観終わった後に残る感触は違ってくる。それを感じてほしい。

このレビューを読んだ人で、実際に観てくれる人がいたらすごく嬉しい。もし同じように楽しめたなら、さらに嬉しい。
布教しているわけではないけれど、本当に面白いから興味と時間さえあれば観てみることをお勧めしたい。
一見の価値は十分にありますよ。






余談

この作品に登場するブラニックと金蛇隊にはモデルがいる。
ブラニックは総統であり、しかしそうでありながら軍人のような恰好しているとこを見ると、ヒトラーをモデルにしているだろうと思う。
また、彼の支配する金蛇隊、またブラニック自身の被る帽子にデザインされた雷マークは、ナチス親衛隊のマークによく似ている。
「ハンベル」の町も、おそらくドイツの都市である「ハンブルク」からとったのだろう。

原作者のC.W.二コル氏は、1940年7月17日生まれ、彼がまだ幼かった頃に起きた戦争によって父を亡くした。
当時は母親とイングランド東南部に住んでおり、ナチス空軍の襲撃に怯えていたという。
作中に登場するこれらがヒトラー率いるナチスによく似ていることは、二コル氏の体験に深く結びついていることは明らかだろう。
また、二コル氏はナチュラリストとしても著名で、積極的に環境問題に取り組んでいる。
彼の自然に対する愛は、アモンの手にした力や動物と話せるところに反映されていると見ていい。
僕らの世界にはいない動物や、「イルカ岬」の独自の文化の描写にもそれはある。
非常に辛い経験と豊かな経験がこの作品の土壌となっている。
まだイノセンスが剥き出しなままの1人の少年を通して描かれるのにも関わらず、
残酷で力強い物語であったのは、彼の人生そのものが厳しく、またアクティブなものであったからなのだ。
そう考えると納得できるし、良い物語であることは変わりない。ほんとうに良い物語だ。


{netabare}

夭折した少年は最後、飛行艇の爆発とともにもうひとつの太陽になる。
黄金の鷲は言う。「風の民はみんなの中に生きている」と。
「風の民」またはアモンとは一体何者だったのだろう。
動物と言葉を交わし、金色の風をみることができ空を飛ぶことができる。
そしてアモンは最後ブラニックの中に入り、愚かな行為に歯止めをかける。そしてブラニック(あるいはヒトラー)を殺す。
「風の民」またはアモンは、自然と一体となった存在だろうとも思うが意味合いとしては少し異なる。
物語の中での彼の意味まで考えると、正義の心そのものだということに思い当たる。
風の民はみんなの心の中にいるということ、その言葉が示すものを追及するところにその答えはありそうだ。
アモンは、街のみんなを助け、元気づけ、自由を勝ち取ることに力を貸したし、自ら危険なところに飛び込み、英雄となった。
正義とは、人の正しさとは、誇るべき行動というのは、こういうことだと体現したのはアモンだ。
怯えていてはいけない、人の好きなようにさせてはいけない、不等な立場に置かれることになれてはいけない、見てみぬふりをしてはいけないと、彼はこどもの貧弱な体一つで見せた。
マリーは最後、天国のアモンに向かってこう言う。「アモン。―私忘れないよ。」
アモンのことを忘れないということは、彼のしたこと成したことをいつまでも忘れないということ。
それは単純にアモンという1人の人間を忘れないという意味でも捉えられるが、ここにはもっと深い意味があるような気がした。
つまりだ、正義や善というのは非常に曖昧で、時代と環境によってその価値や意味が変化してしまうが、
それは少なくともこういうことだとアモンが示してくれた答えを忘れないということ、それが「風の民」がみんなの心の中にいて、マリーがアモンのことを忘れないと言った最大の意味なのではないかと僕は思う。
アモンのことを忘れないということは、その正義の振る舞いも忘れないことと等価なのだ。
「風の民」とは古来からそういった人種だったのではないか。何よりも守るべきものをちゃんと守ることのできる人達。
アモンもまたその一員だったのだ。そう思うと滅びた理由もなんとなく分かるし、すごく悲惨であったことを想うと辛くなる。
しかし、アモンは役目を果たし、大切な人を救うことも、ブラニックに救済してあげることもできた。
彼がこの街にしてくれたことを誰も忘れない。ぼくらはアモンが見せてくれた勇気ある行動を後世に伝える。
そうして脈々と受け継がれていく意志は絶対に死ぬことはない。またそれは象徴となって太陽の隣で彼それよりも輝いている。




{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

64.7 6 2000年夏(7月~9月)アニメランキング6位
エスカフローネ Escaflowne The Movie(アニメ映画)

2000年8月24日
★★★★☆ 3.7 (58)
340人が棚に入れました
生きる理由を見失っていた女子高生のひとみは、ある日異世界ガイアへと連れて行かれ翼の神と呼ばれるようになった。黒竜族と戦うアレン率いるアバハラキの一団と同行する事になったひとみは、黒竜族の総帥フォルケンの弟であり、竜の鎧エスカフローネを動かせる竜族の末裔バァンという青年と出会い惹かれるようになる。
ネタバレ

dolce さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

画が激変( ゚д゚)ポカーン

韓国でTVシリーズが高視聴率を記録し、
韓国側からのオファーにより映画化された劇場版。
ああ、しかし結果やっぱり劇場版はTV版に劣ってしまうという・・(ノω・、) ウゥ・・・

そしてAnotherストーリーどころじゃない。
全然違うぞ!ヽ(`Д´)ノ
何より激変したのが作画。
前より丁寧で違った意味で味があるのは良いんですが・・・
それにしても随分と変わってしまって( ゚д゚)ポカーン

ひとみ →安定の一言。
バァン →もののけ姫のアシタカぽい。キャラも暗く陰湿に。
アレン →FF7セフィロス。クール過ぎる。
ミラーナ →FF7エアリス。中身がまさかの姉御キャラに( ゚д゚;)
フォルケン →髪伸びすぎ。前田慶次ぽい。
ディランドゥ →前の髪型のほうがすき
ドライデン →老けすぎ。・゚・(ノД`)・゚・。w

肝心のエスカフローネも、バァンの血液を原動力に動くという
生物兵器っぽいグロ系ロボットに変わってしまい、
TV版の機械仕掛けの方が味があって良かったなぁと思ってしまいました。

劇場版だけ見て評価してみても、
何を伝えたいのか全く分からず、ラストもあっけなかった。
ここまでキャラや設定、ストーリーを変更した意味が分からない。

TV版を観た直後のせいか、どうしても批判的な感想になってしまうのが残念。・゚・(ノД`)・゚・。
エスカフローネは好きなので、もっと間をあけてから再度視聴してみたいと思います。

音楽の質は相変わらず高く、こちらは映像とバランスがとれていたと思います。
最初のバァンの殺陣シーンには迫力があり、見惚れてしまいました!
あと何より挿入歌「sora」に癒されました。

以下ネタばれ。ラストについての感想。
{netabare}
えー結局のこのラストなんですかーーー( ゚д゚;)!!
まさかのTV版と同じ結末というオチに。

TV版のラストはまだ納得がいくものの、
この劇場版のラストって・・なんの意味が。
離れてても想いが通じてれば一緒っていうオチなんでしょうか。
にしても劇場版でひとみとバァンの絆の強さはそこまで描き切れてないんじゃないかと。

TV版のラストからは、離れていても繋がっている。という
別々の世界で生きることを選んではいても、希望のあるラストでした。
でもこの劇場版のラストでは、
お互いの孤独を一時的に埋め合った思春期の少年少女にしか見えない。
ひとみが消えてしまった後のあの満足気なバァンの微笑は何。・゚・(ノД`)・゚・。
こちとら全然満足できませんけど。・゚・(ノД`)・゚・。
そしてまたキスしませんでしたね・・この二人は永遠のプラトニックラブですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

テレビ版とは違うのだよ、テレビ版とは!

[文量→盛り・内容→系]

【総括】
テレビ版のスピンオフ、な劇場版。キャラの容姿や名前、世界観には共通点の多いものの、それぞれの設定は全く異なります。

テレビ版とどっちが面白いかとかそういう問題ではなく、これはもう、別のアニメですね。エスカフローネとエスカルゴくらい違います(あまり上手くないw)

テレビ版のファンが、別の味付けで楽しむ分にはアリだと思いますが、ご新規さんにはこっちからは入って欲しくないな~。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんとなく、テレビ版のエスカフローネはリアルロボットで、劇場版のエスカフローネはスーパーロボットっぽいという印象。作画の違いにより、重量感が増したことと、兵器としての運用というより、世界を救う神としての側面がより強調されたというか。テレビ版のフォルケンが結構好きだったので、劇場版はやや残念でした。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自らの消失を願う少女の覚醒め。

元々韓国で人気に火がつき日韓共同
で制作された劇場版アニメ。

最近は物語よりキャラデザや派手な
演出が好まれるのでTV版より劇場版
の方が好まれるかもしれない。

設定など大幅に変更されて善悪の
はっきりした解り易い内容に変更。
貴種流離譚に恋愛を絡ませた感じ。

その為に当然TV版を視た人には違う
印象を与え・・良かった人には悪く、
悪かった人には良く見える。
魅せたい部分がまるで違う作品です。

当然「別の作品」として視た方が良い。

劇場版は派手にテンポ良く強引に展開
して勢いのあるうちに綺麗に纏めてる。
愛も解りやすく描ききる感じだった。

作画等は後発で劇場版なので多少良い。
キャラデザはどっちつかず?で微妙。

一般的には劇場版を視た方がスッキリ。
その後TV版を見ると暗くて疲れる?

私的には劇場版は子供っぽくTV版は暗い。
どちらも最近のアニメよりは物語重視。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

63.8 7 2000年夏(7月~9月)アニメランキング7位
デジモンアドベンチャー02 前編・デジモンハリケーン上陸!! 後編・超絶進化!! 黄金のデジメンタル(アニメ映画)

2000年7月1日
★★★★☆ 3.6 (58)
368人が棚に入れました
夏休みにアメリカのミミの元へ訪れたタケルとヒカリ。しかし、突如ミミが消えてしまう。同じ頃、日本にいた太一やヤマト達も姿を消してしまう。アメリカから送られてきたヒカリの救済のメールで、大輔、京、伊織はアメリカへ行く。そこでウォレスという少年と、そのパートナー・グミモンに出会うが…。
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

負の感情の権化―孤独―

ニューヨークへ遊びに来ていたミミとタケルとヒカリ。
ヒカリはそこでデジモンの泣く声を耳にする。
それと同時に突然ミミがタケルとヒカリの前から姿を消してしまった。
ミミを筆頭に他の選ばれし8人の子どもたちも次々と姿を消してしまう。
後に残るのは風の通り過ぎてゆく微かな音だけ。
「泣いているデジモン」はウォレスと対峙する。
彼が育ての親のはずなのに、探し人なのに、目の前にいるのが誰か分からず攻撃をする。
ウォレスのパートナーであるグミモン(テリアモン)はそいつから彼をを守るため戦う。
かくして急に去って行ってしまうデジモンにウォレスは言う。
「あの花畑―summer memory―で待ってるよ。」

小さい頃に観ました。怖くて、不気味な記憶しかありませんw
改めて今観ても不思議な映画です。子ども向きではないです。それにしてはあまりにも陰鬱です。
「デジモン映画」としては微妙、「アニメ映画」としてはそこそこ面白いな、と思いました。

観終わると茫漠とした余韻のようなものが残ります。
映像に適度な抑揚はありますが、基本はゆったりとした流れです。
バックにかかる音楽もギターを基調としたセンチメンタルなものが流れています。
今回の主人公のウォレスとグミモンもとてもゆっくりとしゃべります。
これらは本作がこの2人の要素を色濃く反映してるためではないかな、ってちょっと思いました。
主人公として際立たせるためでもあり焦点をブレないようにするために。
しっかりとした世界観を持った作品です。
そしてこの空気がどこか含みを持っているようにも、また悲しさを帯びているようにも感じさせ、
不思議な余韻を風の落し物のようにそっと置いていきます。ちょっと不思議な作品です。

ストーリーの構造は至って単純でしたが、この映画はどこか捉えどころのない世界観を含んでいました。
話が進むにつれてどんどんお花畑に近づいていくのと同時に「泣いているデジモン」の
内的な空間にも近づいていくことになり、「泣いているデジモン」とその空間が
ダイスケ達と同様に画面の外から観ている僕らをも混乱させます。
ふわぁーっとしてると「結局なんだったんだ。」となってしまいます。
でもそこは制作側の虚構の描き方の上手さを褒めるところです。
一見すると掴みどころがないような、そんなところが好きです。
なんか好意を持ってる女の子の好きなところを言ってるみたいな感想だなあw

本作の中軸を担うのは「泣いているデジモン」でした。
ある程度までは飼いならすことのできる感情も、閾値を超えてしまうと手の付けようがありません。
そうなってしまっては避けることのできない。
大きな津波が押し寄せてきて、淀みのない黒い闇になすすべもなく飲み込まれてしまいます。
心はもう奴らのもの。徐々にひびを入れ、腐敗させ、さらに身体への影響も怠らない。
頃合いを計ってとどめを刺す。大きな槌を振りかぶり、槌は無駄のない弧を描き一撃で心を叩き割る。
そうして人は鬼なる。
不条理な世界なために大事な人たちから暴力的に引き離されてしまった「泣いているデジモン」。
底のない恐怖にどれだけ泣き、苦しんだのかは今の姿を見れば一目で分かります。
それはまるで圧倒的な武力により虐殺された歴史の名の無い多くの人々の亡霊のよう。
負の感情に支配されてしまった「泣いているデジモン」。
そうして犠牲になったデジモンとウォレス、そしてダイスケ達の物語をぜひ観てほしいです。
大丈夫、救いはあります。




↓余談「孤独について」
興味ない人はタグを開いてはだめ。ほとんど関係ないことだよ。
それに一生懸命書いたけど稚拙な文章だし、なにより恥ずかしいからw
{netabare}
「絶対の孤独はこの世に存在しない」「人はみな孤独である」
たしかに人はある面ではみな孤独ではないし、孤独になりきることも不可能かもしれない。
しかし、またある面では人はほんとうに孤独である。これは真実である。
下の文章とは関係ない。



自ら独りになった。
彼らとの会話にどうにも価値が見い出せなかった。
くだらない話は好きだ。けれど彼らはどうも違った。歯車が噛みあわない。だから離れた。
数人を残してただ消費されていく時間をできるだけ少なくしようと努めた。水道の蛇口を閉めるように自然に行った。
われわれは人とのコミュニケーションが下手だと言われるがそれは違う。ただあなたとは話したくないのだ。
いささか人より疲れることを別にすれば表面を取り繕って話をすることくらいいくらでもできる。
しかし人は、それに見合うだけの価値が無いことに努力をしようとはあまり思えない傾向にある。
行き着く先が明確であれば尚更。つまりそういうことになる。無言の戦争。拒絶の反撃。
じゃあ何が楽しいんだって言われる。寂しい奴だとも言われる。しまいにはキチガイにだって扱われる。
われわれの周りには人が溢れ、物が溢れ、酒があり、セックスがあり、無能な政治家もいれば、戦争もあり、核兵器もある。
カフカの書いた処刑台もすぐそこに存在している。ずっと前から。
求めるものだって、たとえそうでないものだってその手の中にすでに収まっている。
そうさ!みんなあるのさ!なにも困ることはないさ!ほらほらグラスが空いてるぜ!
女だっていくらでもいるさ!トランクに好きなだけ詰めて持っていきな!
きみきみ泣くことはないさ。そういうときは買えばいい。性欲はいつだって不足している。それがこの世界なんだよ。
さあさあ笑いな!笑えばいい!僕らの悩みなんて宇宙からすればちっぽけなもんさ!
そうだ、肩を組もう!みんな本音で話そうじゃないか!いつだってぼくらは幸せさ!人類みんな兄弟さ!Love&Peace。
そうじゃないだ。僕が求めていることは普遍じゃない。安定でも保険でも、よりかかることのできるなにかでもないんだ。
いやそれらだって必要なのは分かってる。でも違うんだ。
それはもっと特別で、僕だけのものなんだ。
大切なのは信念だ。荒れ狂う海の上で役に立つものは少ない。
大砲なんて要らないよ。捨てちまいな。オールもいい、酒も全部流すんだ。いつも甲板に残るのは俺たちだけで十分さ。
嵐が止んだら西へ行こう。西だ。流されるままに行くんじゃない。西だ。俺が決めたんだ。
世俗から逃げるのとだって違う。どうしたってこの世界でうまく生きていかなくちゃならないさ。
もし僕が並列に走っている電車に飛び移れるならそうしたい。でもそれはできない。この世界だけなんだ。どうしたって。
分かってる。分かっているさ。そんなに怒鳴らないでくれよ。
でもさ普遍じゃないんだよ。聴いてるかい?普遍だよ。
生きるのは僕なんだ。君じゃない。同時に戦うのも僕なんだ。そうだよ、君じゃない。
遠くから姿の見えない雷が音を鳴らす。警告だ。ずっと前から鳴っているんだ。誰も気づかない。
僕らはあまりにも無防備だった。無関心だった。無計画すぎた。
おなかを叩くとポンと音がする。ああ、空洞だ。
肝要なのは僕だ。そして、君だ。骨子であり、核であり、中心だ。
いつもいつもホルスターに手あてておく必要はないよ。でもね、「考えて」ほしいんだ。
それは森の中だって海の底だってできることだ。どんなところでもできる。今できないことじゃない。
よーく考えるんだ。その集積の中に君はいる。もちろん僕はぼくの集積の中にいる。普遍じゃない。
なにか分かったかい?気が付くことはあったかい?よし、それならさっそく行動だ!
外に出ろ!スコップを持て!穴を掘るんだ!みんな自由さ!
ゆっくりでいいよ。時間をかけていいんだ。だってすぐにできることじゃないからね。
周りの言うことなんか気にするな!奴らはシステムに消耗されていくハイテクな人種さ!
石を投げられたって、水をかけられたって気にするな!泣きたい夜もあるけど今は耐えるときなんだ。我慢だ。
僕は夢を見る。掘り終わった穴の上に僕が立っている。そしてこう叫ぶんだ。
「勝者は僕だ!今ここにいる、ここに立っている僕なんだ!」
そのときの朝日はとびきり綺麗だった気がする。いや、そう信じたいだけかもしれない。



この文章の語り手の僕が私シェリングフォードと同一人物であるとは限らないです。
ただ孤独はおそらくこういうものではないかというひとつの仮説です。
未熟すぎて仮説にもなっていないかもしれないけれど。
孤独には、とびきり素晴らしい輝きがある反面で、人ひとりを犯すほどの毒となる面もあります。
でも僕はその良い面である前者を主張したい。
ずっと誰かといるだけでは気づくことのできないことがたくさんある。
まあ逆もそうなんだろうけど、こればかりはなかなか口では説明できないです。
どちらの方が良いというわけではないのだけれど、孤独には良い面だってありますよ。
でもわざわざなろうとする必要まではない。独りの時間を大切にできればそれでいいんじゃないかな。
大事なのは「いかにして大切にするか」ということなんだけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

音にゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

えっと・・・・・

ん~たぶん、登場させるデジモンミスってる。

これを、02ではなく、デジモンの時にやってほしかった

ディアボロモンより、アドベンチャーのほうなら、こういった話が合っていた。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

63.7 8 2000年夏(7月~9月)アニメランキング8位
ブラックジャック 空から来た子供(アニメ映画)

2000年7月1日
★★★★☆ 3.6 (10)
72人が棚に入れました
ブラック・ジャックの元に、最新鋭戦闘機「レポール」に乗ってベラド共和国の軍人ガガノフがやって来た。銃を向けながら高圧的な態度で息子アンドレイの治療をブラック・ジャックに依頼するガガノフ。アンドレイの体は、心室中隔欠損症に伴うアイゼンメンゲル症候群によって手の施し様がない状態に陥っていた。一度は治療を断るブラック・ジャックだが、目の前でアンドレイが倒れる姿を見て、医者としての本能が動き出す……。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

20ページのマンガを22分。これをどう見るかですね。

 ブラックジャックというのは基本週刊連載で1話完結でした。原作を確認すると20ページの話です。それを22分の話にしたのがどうかですね。

 原作では、あの逃亡してきた軍人は銃でブラックジャックを脅したりしません。逃亡のシーンも簡略です。ピノコのシーンも全然ありません。
 でも、軍人としての矜持、そして親子の愛情、ブラックジャックの医師としてのプライド、医師のできることとできないこと等々かなりブラックジャックのエッセンスが凝縮された名作と言えます。

 別に原作厨ではないですし、原作だけだと物足りない部分をアニメ版は補って作品として良く仕上げたとは思います。軍人の苦悩も脱出の経緯もよく描写していました。ただ、原作の短いながらエッセンスが凝縮されていたテンポの良さがなく、アニメ版は冗長に感じました。

 また、ラストシーンが変わっているのがどうか、ですね。確かにブラックジャックに迷惑が掛からないように、という意味ではアニメ版も分からなくないですが、原作の責任の取り方がカッコ良かっただけに、どうだったか。

 TV版についてレビューを書くかわかりませんが、マンガ20ページに1話。うまくいっているものもありますが、どうだったでしょうか。原作はたっぷりあるのだから、1週2話のほうが良かった気がします。
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

ブラック・ジャックの元に、最新鋭戦闘機「レポール」に乗ってベラド共和国の軍人ガガノフがやって来た。銃を向けながら高圧的な態度で息子アンドレイの治療をブラック・ジャックに依頼するガガノフ。アンドレイの体は、心室中隔欠損症に伴うアイゼンメンゲル症候群によって手の施し様がない状態に陥っていた。一度は治療を断るブラック・ジャックだが、目の前でアンドレイが倒れる姿を見て、医者としての本能が動き出す…。軍人として生きてきたガガノフ、そして妻ミゲルと息子のアンドレイ、三人の親子の絆が、苦悩するブラック・ジャックに希望を与える…。というあらすじ。

安定のブラックジャック。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

58.5 9 2000年夏(7月~9月)アニメランキング9位
劇場版ポケットモンスター/ピチューとピカチュウ(アニメ映画)

2000年7月1日
★★★★☆ 3.2 (22)
176人が棚に入れました
長編映画『結晶塔の帝王ENTEI』の同時上映作品。サトシたちがやって来たのは大都会ミレニアムタウン。待ち合わせの約束をした時間までしばしピカチュウは仲間と別行動をとるが、そこで出会ったのはピチューの兄弟だった。アクシデントから街中を走り回るハメになる三匹だけど、果たしてピカチュウはサトシとの約束に間に合うのかな……? かわいい新ポケモン・ピチューのアニメデビュー作。ナレーションと主題歌は酒井法子が担当している。

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

ピチュー兄弟が可愛かった記憶あった。

あほ毛じゃないけど、ぴんとした毛は印象に残る

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

nagi さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

この頃は。

ピチュー押しでしたね。
子供向け。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
デジモンアドベンチャー3D デジモングランプリ!(アニメ映画)

2000年7月1日
★★★★☆ 3.4 (6)
57人が棚に入れました
デジモンたちが、ポッドレーサーに乗り白熱のレースバトルを繰りひろげる。 普段見ることができないデジモンたちのレーシング姿は要チェック!

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
劇場版 ケロちゃんにおまかせ!(アニメ映画)

2000年7月15日
★★★★☆ 3.3 (7)
53人が棚に入れました
『カードキャプターさくら』劇場版第二作目の同時上映作品として制作された短編アニメ。エリオルが従者のスッピーと一緒に木之本家へやって来た。さくらがおやつとして持ってきたのはケロちゃんの大好物であるたこ焼き。今まで食べたことがなかったため警戒するスッピーだったが、やがてその美味しさに夢中になってしまう。しかし最後に残った1個をめぐってケロちゃんとスッピーは大げんか! 本作のマスコット的存在である二匹をフィーチャリング。主題歌も作られ、それぞれの声優がデュエットしている。

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

食物の恨みは・・

ケルベロスのケロちゃんがメインの約10分の作品。

スピネルさんも出てもふもふっとしたコメディ。
さくらは猫スリッパと手と後ろ姿だけ登場♪
その他のキャラは一瞬何処かで・・あ・・二人
は結構出てるか・・顔は山崎くんだけかな?・・

たこ焼きを廻り壮絶なバトルが繰広げられる。

意外と面白い♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

劇場版カードキャプターさくら封印されたカードの同時上映。

同時上映作品としてはまあまあの作品。
ケロちゃんことケルベロスとスピネルの微笑ましい小競り合いというか、たこ焼きをめぐるギャグ作品。10分程度の小品ながらケロちゃんとスピネルのコンビが好きな人は見てほしい逸品。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
おじゃる丸 約束の夏 おじゃるとせみら(アニメ映画)

2000年7月15日
★★★★★ 4.6 (2)
30人が棚に入れました
「おじゃる丸」初の劇場版。NHKで放送され、子どもから大人まで大人気となった犬丸りん原案の癒し系アニメ。主題歌を歌うのはTVシリーズも担当した北島三郎。熱い夏が大嫌いなおじゃる丸。みんなが太陽の下で遊んでいても自分は日陰のなかから動こうとしない。そんな彼の前に少年・せみらが現れる。夏が大好きなせみらは、おじゃる丸をどんどん外に誘い出す。はじめは夏もせみらも嫌がっていたおじゃる丸だが、次第に気持ちが変わりはじめ…。

声優・キャラクター
小西寛子、岩坪理江、渕崎ゆり子、生駒治美、上田敏也、一条和矢、南央美、うえだゆうじ、こおろぎさとみ、野沢雅子

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
それいけ!アンパンマン 人魚姫のなみだ(アニメ映画)

2000年7月29日
★★★★★ 5.0 (1)
28人が棚に入れました
劇場版「アンパンマン」第12作。ゲスト声優として南果歩、中山秀征が出演。うずまき城に住む人魚姫のサニーは陸の世界に憧れて、人間になれるという“紅色ヒトデの髪飾り"を海の魔女から盗み出してしまう。人間となったサニーはアンバンマンやしょくぱんまんたちと仲良しになり、楽しい日々を過ごす。しかし“紅色ヒトデの髪飾り"には恐ろしい呪いがかかっており、ばいきんまんは呪いの力で封印されていた怪獣・ゴロンゴラを目覚めさせてしまう。

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
ティガー・ムービー/プーさんの贈りもの(アニメ映画)

2000年7月15日
★★★★★ 4.3 (3)
25人が棚に入れました
世界中で愛され続けている永遠のキャラクター、“くまのプーさん"と100エーカーの森の仲間たちの活躍を描いた、ディズニー長編アニメーション。森一番の元気者のトラ、ティガーを主人公に、プーさんやお馴染みの仲間たちの友情と冒険が繰り広げられる。ある日突然、自分に家族がいない事に寂しさを感じたティガー。彼はどこかにいるはずの家族を探して、100エーカーの森の奥深くへと旅立ってゆく。

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
それいけ!アンパンマン やきそばパンマンとブラックサボテンマン(アニメ映画)

2000年7月29日
★★★★★ 5.0 (1)
23人が棚に入れました
やなせたかしの絵本が原作のアニメーション。10年以上に渡ってTV放映されており、人気キャラクター、アンパンマンの活躍ぶりは子供から大人まで人気が高い。町へ食料を運ぶメロンパンナちゃんとやきそばかすちゃん。そこへばいきんまんが現れ、ふたりを襲う。通りすがりのやきそばパンマンの協力によってばいきんまんを追い払ったが、ばいきんまんは巨大化したブラックサボテンマンを使って、再びメロンパンナちゃんたちに襲いかかってきた。

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
The AURORA 海のオーロラ(アニメ映画)

2000年8月5日
★★★★☆ 3.5 (2)
19人が棚に入れました
2033年。南鳥島沖の海底4,200m で、新しいエネルギー資源の掘削作業が行われていた。ところが、その基地に銃を携えた女性生物学者の王春露と少年・野良が潜入し、計画を中止させようとした。春露によると、このまま掘削を続ければマントルに閉じ込められた太古のバクテリアが蘇り、生態系を崩すと言うのだ。しかし、富と名声に目のくらんだエンクリスが掘削を続行。バクテリアを蘇らせてしまう。マントルから流出する原始バクテリア、それはまるでオーロラのように美しかったが、その裏には金属を溶解させるという恐ろしい力を持っていた。しかも、更にそれは海上の支援船“はるやま”や救助にやってきた潜水艦を次々に破壊。掘削チームは逃げ道を失い、海底に閉じ込められてしまう。この事態に、チームのメンバーであるヒロシは、実は原始バクテリア研究の第一人者で“科学者の独裁者”の異名を持つ王玉竜ののクローンだった春露と協力し、バクテリアの浮上を防ぐべく液体窒素でそれを休眠させる作戦を決行する。多くの犠牲者が出る中、バクテリアの休眠に成功するヒロシと春露と野良。その後、3人は海中ロボットで無事海上へ帰還を果たす。

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
タイタンA.E.(アニメ映画)

2000年8月12日
★★★★★ 4.3 (3)
18人が棚に入れました
「アナスタシア」のゲイリー・ゴールドマン&ドン・ブルースが描く、超大作SFアニメ。セルアニメと3DCG融合による、体感映像を見ているようなライブ感覚が秀逸。声の出演にマット・デイモン、ビル・プルマン。西暦3028年。エイリアンに地球を破壊され、奴隷として生きる人類。そんなある日、宇宙孤児のケールは、人類救済のカギとなる宇宙船“タイタン号"の秘密を知り、旅立ってゆく。

バンバン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

なかなか

地味に良作。グラフィックは当時としてはかなり良くできた部類なんじゃないでしょうか。マット・デイモンが声を当ててるのは英語版で視聴したことがないので分からないが、どうなんでしょうね?物語もちゃんとスペースオペラとしてまとまっているので、一見する価値はあると思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

計測不能 10 2000年夏(7月~9月)アニメランキング10位
劇場版 六門天外モンコレナイト~伝説のファイア ドラゴン~(アニメ映画)

2000年7月15日
★★★★★ 5.0 (1)
18人が棚に入れました
「モンコレナイト」シリーズの映画作品。劇場版オリジナルの“ファイナル・ファイア・ドラゴン"と“ラヴァ・キマイラ"が登場。“六門世界"、それは神秘の世界であり、モンスターが集う世界。大矢門斗は日々モンスターや六門世界に憧れていたが、ガールフレンド六奈の父親のおかげでついに六門世界に足を踏み入れることに。だが、モンスターを使って、世界征服を企むコレクション伯爵も同じ頃六門世界に…。門斗と六奈はコレクション伯爵の野望を打ち砕くため立ち上がった。
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