2007年度に放送されたおすすめアニメ一覧 387

あにこれの全ユーザーが2007年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月26日の時点で一番の2007年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

62.1 100 2007年度アニメランキング100位
テイルズ オブ シンフォニア THE ANIMATION(OVA)

2007年6月8日
★★★★☆ 3.7 (98)
514人が棚に入れました
はるかな昔、世界は邪悪な闇の種族ディザイアンたちの引き起こした古代戦争のさなかにあった。伝説の勇者ミトスは聖地カーラーンで女神マーテルと契約を結び、ディザイアンを封印して戦争を終結させ、世界を救った。
時は流れ、封印されたはずのディザイアンの復活により、世界は衰退の一途を辿っていた。
絶望の中、人々は神託を受けた世界再生の鍵を握るとされる“マナの血族”の末裔、少女・コレットに希望を託す。コレットは選ばれし“神子”として世界を再生するために旅立つのだった…。

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

せっかく面白いストーリーなのに

3部作構成の第1作品目でシルヴァラント編ともいいます。
また「テイルズ オブ ファンタジア」のはるか未来の話でもあります。
原作のシナリオは抜群に良いのですが、このアニメ化は尺が短くて原作の良さがうまく活かされていません。
「アビス」のように長い尺で制作すればもっと良い作品になるのに・・・。
もっとも原作をベースに作られているものの、ストーリーにだいぶ違いがあります。
作画は抜群に綺麗なのですが、微妙にキャラの顔立ちや目に違和感を感じ、また女性キャラは太目に見えてしまうような絵になっています。
「シンフォニア」の売りの一つであるヒロインのドジっ子ぶりがあまり描写されていないのも残念。
余談ですが、ゲームをやっていない人にはジーニアスの持っている武器に絶対突っ込みを入れると断言します。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

RPG原作アニメの難しさ

原作ゲームの前半部分をアニメ化したものです。
全4巻のOVAで収めるには、ベストな方法で作られています。(褒めていません)
こうするより他に方法がないってやり方。
つまり、色々削りまくって帳尻を合わせてます。


まず、戦闘の大幅カット。
中ボスクラスでも1シーンで倒されています。
・・・・まぁ、これは仕方ない。
そして、冒険エピソードの大幅カット。
今後のストーリーに破綻をきたさない最低限のエピソードのみ入れています。
・・・・おかげで淡白で見所が無くなってます。
さらに、ヒロインであるコレットの描写のカット。
原作をやった人ならわかると思いますが、明るく元気なコレットが段々変化していくのが本作の重要なところ。
なのに、このアニメでは妙に大人しい、控えめな印象しかないキャラになってます。
・・・・哀しさと暗さだけが際立ってしまって辛い。


大作RPGは世界がものすごく広く、ストーリーも2転3転とするので、本来1クールで収めるのも難しいのに、こりゃいくらなんでも無理やり詰め込みすぎです。
感情移入する暇がありません。
(私は原作の大ファンなんで感情移入しまくりですがw)


作画のクオリティは高く丁寧に作ってあるだけに、この「早足やっつけストーリー構成」には失望です。
商売のための続編への種蒔きなら、続きが見たい!って思わせなきゃダメでしょ。
謎と設定だけで残してハイ、ドーゾ、ってやっても見てくれないですぞ、今時のアニメファンは。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

かっこいいコレットさんも見たい

原作プレイ済みです。
物語序盤シルヴァランド編をベースにOVA化した作品です。
膨大なゲーム内容をアニメ化するってかなり難しいと思うんです。


・まあOVAだし…
尺の都合を考慮しているのか、ストーリーに最低限支障が出ないように大幅なエピソードをカットし構成しているので、余韻に浸る間もなく次々とお話が展開していきます。
初見の方は「え、そんなんでいいの?」という疑問が湧く事になり、原作プレイ済みの方は、「そこカットしちゃったか…」と思ってしまう、OVAに実に有り勝ちな問題が生じています。
冒険モノに必要不可欠である、旅に出る動機が弱くなっている気がしました。特にジーニアスは何でお前も付いて来るんだ感が凄い。その上、彼の使う武器に関しては始終疑問を抱く事になるでしょう(ゲームプレイしても一向に謎でしたが。
{netabare} マーブルおばさんの鬱々しいイベントがない為、ジーニアスが口にする「人間なんて…汚い…」が聞けないのも残念ですが、人間嫌いの性格が薄くなってしまっています。{/netabare}


・美麗な作画と再現し過ぎた必殺技
ストーリーにチグハグ感があるのは、目を瞑る事にします。
作画は美麗で、草や空等自然物の背景描写が特に顕著です。戦闘もエフェクトは綺麗で動きもあるけど画面の美しさだけが際立っていて迫力があまりなかったのは残念です。肉弾戦で殴り合っていた記憶がない。{netabare}エクスフィアを使用する度、包帯が取れる描写は何回もやり過ぎです。ほとんど「手アップ」→「光る」→「包帯が取れる」の演出だったので他の見せ方もしてほしかったです。 {/netabare}
魔神剣と虎牙破斬は確かに原作に忠実だけれども、そうじゃないんだ。
作画は綺麗…だけども、印象深いシーンがこれと言ってありませんでした。予算も大幅に違う事もありますが、数年前のゲームOPに負けないくらいの引き込まれる映像が見たかったです。


・キャラデザ
丁寧なキャラデザです。製作会社のユーフォーテーブル、もしくは作画監督の松島晃さんの特徴なのか全体的に輪郭が丸っこく童顔っぽいです。年少キャラは可愛くていいですが、クラトスが年長者に見えないのがちょっぴりネックです。色合いも相俟って藤島康介氏のキャラ原案とは遠い絵柄になっている気がしました。目が大きいのかな?うーん。


・「コレットさんかっこいい…」にはならない
キャラデザが可愛らしいのは十二分に素晴らしいんです。
だがしかし…。個人的な意見で申し訳ないですが、ゲームOPムービーで出て来る、金色の草原で微笑むふつくしいコレットさんを見ると今でも巫女さんオーラを感じます。アニメだと可愛い要素が強く、巫女の神々しい要素が薄かった印象でした。
他の方がレビューしている通り、原作だと元気で活発なコレットが徐々に変化していくのが見所なのですが、アニメだと最初からしおらしく、大人しいです。意思表示もあまりせず、何考えているのかよくわからないので、感情移入し辛かったです。コレットのコレジャナイ感も凄い。
クラトスもなあ…クールだけども、もっと面倒見がいい人柄を出してほしかったですね。やれやれ…とは言いそうにないです。


・世界再生の旅の最中でイチャコラはほどほどに!
幼馴染み同士のロイドとコレットのイチャラブが頻繁に出て参ります。ファンサービスかもしれませんが、ちょっとやり過ぎですね。こちらよりもストーリーに本腰を入れてほしいです。お前ら世界再生の旅に行ってるんだからもっと、こう、気を引き締めてさ…そんな声が遠くから聞こえてきそうです…。


・総評
全体的に話を折り畳み過ぎていました。キャラの性格も若干変わっています。テイルズのアニメ作品は絵は申し分なく綺麗なのですが、いまいちストーリーが畳めていないというか、やっつけ具合があります。ファンタジアのOVAが正にそうでした。今回のシンフォニアは、初見の人にも補足説明してくれるけど、やっぱり入り込みにくいかなあ。テレビ版で長くやっても良かったのではないでしょうか。
贅沢を言えばせっかくだから「day after tomorrow」の新しい主題歌が聞きたかったなあ…無理か。
前述した通り、キャラデザは綺麗ですが、あまり好きではなかったので途中で断念してしまいました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

61.9 102 2007年度アニメランキング102位
劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ(アニメ映画)

2007年7月14日
★★★★☆ 3.6 (98)
612人が棚に入れました
ヒカリのポケモンコンテスト挑戦のため、断崖の町・アラモスタウンを訪れたサトシたち。しかし町では、100年前の天才建築家・ゴーディにより設計された庭園が何者かに荒らされる事件が起きるなど、町全体で異変が続いていた。
 犯人として疑われるポケモン・ダークライ。その頃、町の象徴である「時空の塔」で町の異変を調査していたトニオは、ゴーディの日記に記された予言を読み、「神」と呼ばれしポケモン・ディアルガとパルキアにまつわる悪夢が町に近づいていることに気づく。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、豊口めぐみ、うえだゆうじ、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、石坂浩二、山本耕史、加藤ローサ、ロバート、中川翔子、山寺宏一、石塚運昇、秋山竜次、馬場裕之、山本博

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

子供の付き添いで見に行っただけなのでうろ覚え

冒頭、ディアルガとパルキアが空だかなんだかよく分からん空間で、かめはめ波的なよく分からんものをぶつけ合ったりして戦うシーンがすごく長くて、もしかしてこのまま映画が終わるんちゃうかと不安になったのは覚えています。

そして、ダークライという上半身は人間のような顔と手があるのに脚はないというよく分からんポケモンが出てきます。今までのポケモンとはひと味違うデザインに、映画スタッフ達は困惑したことでしょう。

・通常より3倍速く描ける原画担当
「脚が付いてない」
・デザイン担当
「あんなの飾りです! 偉い人にはそれが分からんのですよ!」

・・・みたいな会話が繰り広げられたに違いない。


ところで、レビューを書くにあたり調べてみると、本作は映画館でWi-Fi経由でポケモン(本作ではダークライ)をゲットできるようになった初めての作品だったようです。

そういえば実際、映画が終わって明るくなってから配信されたんですが、
映画館でも初めての試みだったせいか、DSがWi-Fiに上手く繋がらずダウンロードできなくて、子供達が騒然となり、泣きそうになる子もいました。映画館のスタッフもよく分からないから解決できず。
うちの子供もダウンロードできなかったので、私が設定しなおしてダウンロードできたんですが、子供が興奮して「ダークライきた〜!」と叫んだら、子供達がわ〜っと集まってきて、みんなに設定法を教えるはめになりました。
最終的には子供達全員がゲットできて、映画本編以上の一体感と感動を味わったとさ。 チャンチャン♪

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ポケモン映画10作目記念作品

面白かったです。
この作品の近々のポケモン映画は、どこか退屈だなあと思わせるところがあったのですが、この作品では不要な要素などなく面白みがギュッと詰まった作品になっていました。

トニオとアリスの声は引っかかっていましたが、
何より石坂浩二さん演じるダークライのかっこいいこと。

かっこいいと言えば、この作品で私が気に入っているのは、
{netabare}ディアルガとパルキアの闘いでディアルガの攻撃の逸れた弾が避難している人の近くに落ちた時、仏頂面のグレッグルの毒突きがそれを跳ね返し、仏頂面を崩さないまま、ケッと言ったシーン。
グレッグルTUEEEEEE
何このポケモン、超かっこいい・・・!!
この映画でグレッグルの登場回数なんて2回ほどしかないのですが、一番美味しいところをこのポケモンがもっていったなと思いました。

あと、終盤のサトシの台詞『パルキアの バカヤロー !!』『おまえたちのせいでみんなみんな・・・街を元に戻せよ!』
闘いが一段落して良かったねってところでいきなりふっかけるサトシ君。
そんな攻撃的な発言でパルキアがまた怒ってしまったらどうするんでしょうか、普段言わないセリフだなと思ったので驚きました。

その後、ディアルガパルキアの闘いによって起きた空間のひずみで失われた町が元に戻り、ダークライを失って完全にお通夜モードのサトシたちからのダークライ復活は胸熱でした。{/netabare}

神話になぞらえたストーリーにぴったり合った時空の塔の音色と、まさに神曲なサラ・ブライトマンの主題歌が雰囲気を盛り上げ10作目記念作品にふさわしい神秘性と華やかさを兼ね備えた作品となっていました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

タイトルなし

次のポケモンコンテストに参加するため、アラモスタウンへやってきたサトシたちは、町でアリスというかれんな女性とであった。 アリスに町のランドマークである「時空の塔」や水と緑がゆたかな美しい庭園に案内され、すっかり観光気分のサトシたちだったが、そこで一行は、何者かによって庭園があらされているのを発見する。そこへやってきたのは、この町の有力者アルベルト男爵。庭園をあらしたのは、幻のポケモン・ダークライのしわざにちがいないと自信ありげに語るアルベルト。やがて不気味な影の中から、サトシたちの前にダークライがこつぜんとそのすがたをあらわしたのだった。

ダイパの劇場版1作目。3部作の1作目みたいな作品でもある。
アリスが可愛い。

{netabare}ダークライは不気味と見せかけて実は良い奴。{/netabare}
最高です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

61.8 103 2007年度アニメランキング103位
撲殺天使ドクロちゃん2(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (319)
1936人が棚に入れました
そのぶっ飛んだ設定とシュールな作風で一部のマニアックなユーザーに深く静かに大人気のギャグライトノベル『撲殺天使ドクロちゃん』の第2期シリーズ。
聖ゲルニカ学園に通う普通の中学2年生・草壁桜の机の引出しから、ある日突然現れた天使・ドクロちゃん。
しかし、未来から来たという天使のドクロちゃんには困ったクセがあった…。
桜を想うがあまり魔法のアイテム「エスカリボルグ」で撲殺してしまい、その度に謎の擬音(魔法?)「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪」によって復活させる愛と涙の血みどろ物語。

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー

2期全4話

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴーぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪
魔法を擬音で人生やり直してあげるー♪
千葉さんの歌う「撲殺天使ドクロちゃん2007」はもちろんのこと
EDの「撲殺音頭でドクロちゃん」 も良曲です

ドクロちゃんの髪が水色になってます
水色髪って私かなり好きなんですよね
あれはセーラーマーキュリーから始まり(ry

邪道魔法少女シリーズだけあって、ギャグ一辺倒です
喝!!!!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

エログロ増量中

お下品の極みです。
そういうのが嫌いな人は見ないでください。
きっと胸クソが悪くなります。
ギャグだから、と、一切を許容して笑い飛ばせる胆力が必要です。


前作もかなりドギツいものでしたが、本作はそれに輪をかけてエロさもグロさも増しています。
いけるところギリギリまでやってやろうって開き直ってる感じ。


ソー○ラ○ドのようにロー○ョンをコネてます。
お風呂場で白い液体のようなものが飛び散ってます。
上半身が吹き飛び下半身が赤い液を吹き上げながら歩きます。
内容物をぶちまけ真っ二つに裂けながら体が潰れます。
・・・・・・・あくまでギャグで。


描写はアレですが、ギャグ自体はテンポよくいい出来なので、
イロモノ、キワモノに興味がある方は前作も合わせどうぞ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

maruo さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

天使とは? C

原作未読

この作品を見てしばらく経ったころ、あにこれユーザーのある方とメッセでやりとりする機会がありました。
そして、昔読んだマーク・トウェインの「不思議な少年」という小説を思い出しました。

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ある日、少年たちの前に堕天使サタンの甥だという天使サタンが現れた。
サタンは奇跡を起こすことができたが、そのうちの一つが、土から沢山の小人を作り出すことだった。
しかし、サタンは自分の作り出した小人を顔色ひとつ変えずに殺し、「僕たちは汚れってもの知らないんだ。僕たちは、悪をしようにもできないのだよ。悪を犯す素質がない。だって、悪とは何か、それが第一分からないんだからね」と言う。
少年たちが可愛そうだから止めてと嘆願しても、「虫けらみたいな奴らじゃないか」「いくらだって作れる」など平然と言って止めない・・・。
>>>>>>>>>>

現在では、この作品は人の手が加わった作品と確認されているそうで、実際にトウェイン本人の作は「不思議な少年44号」として刊行されているそうです。

なぜ、この不思議な少年という作品を持ち出したのかというと、この作品のドクロちゃんが、このサタンと同じような存在だからです。
人としての常識や倫理観などは全く通用しません。
それは、彼女が天使であり、そんなものは全く取るに足らない、いえ、理解すらできないものだからです。
天使とは、暖かさや慈悲をもたらしてくれるものではなかったのです。
本編では、ドクロちゃんによって、草壁桜がひたすら痛めつけられ、辱められ、撲殺され、時にはエロい目に遭わされ、血しぶきをあげさせられ、etc・・・そして、ドクロちゃんはケラケラ笑っているという、全く信じられないような行為の連続です。
見るのであれば、それを予め承知の上でご覧になった方がよろしいかと思います。

くれぐれも、正常な判断力がある人以外には見せないようにして下さい。(故に、子供に見せるのは止めた方が良いでしょう。)
あくまでも、本作品はネタとして楽しむべきもの、と考えた方が良さそうです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

61.8 103 2007年度アニメランキング103位
異国色恋浪漫譚(OVA)

2007年1月1日
★★★★☆ 3.6 (15)
98人が棚に入れました
ボーイズラブ界で絶大な人気を誇る、やまねあやのの漫画を原作にしたオリジナル・アニメーション。豪華客船で結婚式を挙げた近江組三代目若頭・近江鸞丸は、新婚初夜に新妻とケンカしてバーで飲んでいた。そこに不思議なイタリア人・アルベルトと出会う。日本通のアルのペースに引き込まれ、いつしか二人は意気投合していく。そして二人は……。 本作は、豪華客船という特別な空間の中で織り成す、美しい男たちの一夜の恋を描いている。近江鸞丸役の伊藤健太郎、アルベルト役の諏訪部順一、権藤龍司役の置鮎龍太郎など女性ファンに支持される人気声優を配し、作品に厚みを出している。

61.7 105 2007年度アニメランキング105位
魔人探偵脳噛ネウロ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (182)
1196人が棚に入れました
謎を食糧とする突然変異種の魔人脳噛ネウロ。魔界の「謎」全てを喰らい尽くしてしまったネウロは、自らの脳髄の空腹を満たせる「究極の謎」を求め、人間界へと赴く。 人間界へと降り立ったネウロが最初に見つけた謎は、女子高生桂木弥子の父親・桂木誠一が殺された事件。警察の捜査が難航する中、ネウロは弥子に接触し協力者(奴隷人形)となり探偵を演じることを強要する。魔人の力をもって脅迫され、弥子は嫌々ながらもそれを引き受ける。前菜として近場の喫茶店で起きた事件を『魔界777ツ能力(どうぐ)』を駆使し解決し、そして桂木家の謎もあっさりと解いてしまう。

声優・キャラクター
子安武人、植田佳奈、吉野裕行、遊佐浩二、鳥海浩輔、藤村知可

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

子安 & 希少な巻き込まれ型ヒロイン

レビューで「反則ありの名探偵コナン」と表現していた方がいたが、
アニメだとそんな感じ。手法も被っていてネウロ=コナン、弥子=
小五郎。

漫画は面白いけどアニメは微妙な類。面白い部分がほぼ生かされて
ないんで、別物だと思った方が良いはず。


原作者が「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」とか「B級漫画」とか

---<単行本1巻の原作者のコメント>
推理ファンでない人のほとんどは、犯人をカンで当てようとするそう
です。僕もそうします。どうぞ、本作を読む時も、思う存分に犯人を
カンで当てたり、事件の説明を飛ばしながらお読み下さい。実はこれ
推理物の皮をかぶった、単純娯楽漫画です。---

言っているものの、独特かつ強烈なオーラを放つ作品なんで、

---<魔人探偵脳噛ネウロ ニコニコ大百科>
伏線をほとんど余すところなく回収した構成力などの真っ当な要素も
併せて高く評価されており、「ジャンプ史に残る怪作」「邪道で王道」
とも言われている。---

読んだ事が無ければ手を出してみても良いかと。


原作⇒アニメの「改悪、黒歴史」等でかなり名前が出て来る作品で、
封神演義と共にリメイクを希望する声は大きい。

検索 ネウロアニメを改善したい!!!脚本改善署名運動
検索 「アニメ仙界伝 封神演義復活運動」のお知らせ

個人的にはキャラ重視なのでオリジナル展開は良、駄のどちらでも
歓迎(別の話でそのキャラが見れればなんでも~な感じ)で、「主要
なキャラの印象が、悪い意味で、著しく違う」とかでなければ十分。

---
検索 悪の華 改悪
これ原作知らないんだけどスゲー話題になってるのは知ってる。この
クラスだと流石に嫌になりそう。
--

両作品共にキャラの印象が多少違うものの「アニメ化なんてこんな
もんじゃね、もっと酷いのがいくらでも」位で、特に不快という事も
なく、両方何度も見てる。

封神演義はともかくネウロはどこの制作に任せても漫画の良さを出す
のは難しそうな。蒼天航路(これもアニメは爆死したけど)とかと同様
に、「漫画でこそ」な感じ。

シャフトが全力で作ってくれてれば、あるいは・・、、

検索 シャフト ネウロ

とか考える人間は自分以外にもいる訳で、多少勿体無い気はする。
監督に原因(新ハンターも似た感じでスベらせた)もあったっぽいし
運も悪かった模様。

検索 神志那弘志について語るスレ

という訳で世間では駄作とされている作品だけど、年1回位で好んで
視聴してて、最近また見たくなって完走。原因は まりあほりっく と
妖狐×僕SS で食ってばかりのカルタ。

あとは「やれやれ系主人公」について検索してた時に、特殊な関係
として何度か名前が出てた。


・ネウロ(子安)
ドS。こいつとヒロインの関係が まりあほりっく の鞠也と加奈子の
関係に近い。

ドS、行動的な女+平凡、ヘタレ系で受け身の男主人公の組み合わせ
は多いものの、その逆は非常に少ないので、新鮮なはず。

・弥子(植田佳奈)
Mな訳ではなくノーマル、単に引っ張り回されるだけの食いしん坊な
女子高生。カルタみたいに食ってばかりでは無いが、毎話何か食って
るし一回の量がおかしい、異次元胃袋。

別に食ってるのが可愛い訳じゃなく、いや食ってるのも可愛いけど、
そんな事より「精神的にタフい」のが個人的なツボ。

ネウロに小道具のように扱われ、何の意味もなくドS行為をされる訳
だが、次のシーンでは何事も無かったのようにニコニコしている。

一般的に人気の萌えキャラっぽい行動はほぼ取らないんで、たまたま
自分がツボっただけ。と思ってたけど、何やらそうでもない模様。


検索 最近のトーナメント データ集

これの「第一回漫画最萌トーナメント」

準優勝 桂木弥子(魔人探偵脳噛ネウロ)292

索引・データ解析は存在していないが、二回以降のを見る限りでは
かなりクソ真面目に行われてるんで、つまり潜在的には相当な資質が
あるという事。

これがアニメ版(2008年)になると、[桂木弥子148票] この数字が
どの程度かというと、同時期の有名作品で

CLANNAD 仁科りえ135票 河南子104票
コードギアス セシル・クルーミー167票 千葉凪沙124票
ガンダム00 ルイス・ハレヴィ178票 クリスティナ・シエラ119票
シャナ フィレス151票
ゼロ魔 シルフィード(タバサの使い魔)133票
ひぐらし 園崎茜156票
マクロスF 松浦ナナセ106票
みなみけ リコ126票 アツコ127票 速水先輩128票
狼と香辛料 クロエ195票

半分位は顔も思い出せない、微妙なライン。
とはいえ「アニメ自体は思いっきりスベった」上での数字なので、

○魔人探偵脳噛ネウロ 【全9巻】
巻数 初動 発売日
01巻 *,*** 07.12.21 ※初動243位(1,524~*,***)

仮にアニメが成功していたら人気キャラになっていたかもしれない。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5
ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

原作から、人間の闇・謎解き・パロディ・毒気・伏線の要素を全て抜き取った作品

原作の話の取捨選択基準が謎。連載中にアニメ化してしまったからしょうがないとは思うが、
{netabare}「白っ!」と叫ぶロリコン爺さん{/netabare}は出して欲しかった。

話の内容をかなり変えてしまうのも謎。
特に、わざわざ原作の第一話({netabare}弥子の父親が殺される話)を改変して、最期でサイに結びつける{/netabare}意味が全く不明。サイは安っぽくなっちゃったし、かなりの改悪です。アニメだけ見てる人からすると結局どんな事件だったのかよく分からないのでは?

唯一良かったと感じられた話は、{netabare}電人HALでしたが、なぜかそこだけ原作に忠実だった{/netabare}から良かっただけでした。

原作の方は「暗殺教室」に勝るとも劣らない松井優征の傑作です。全てを端折ることなく、シャフトあたりでリメイクしてくれることを望みます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

ソーカー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アニメに向いてなかった?

原作は週刊少年ジャンプの人気漫画
漫画は結構面白かったのだが、アニメではそれを十分に表現出来ていなかった気がする

魔界からきた謎を食う魔人ネウロと女子校生の桂木弥子が
タッグを組んで事件を解決していく
最初は一話完結型だが、徐々に超人的な怪盗サイとの戦いに移行していく
コメディタッチでミステリーも超人バトルもあるのだが
むしろ独特の禍々しい雰囲気が売りの漫画で
なかなかアニメで表現するのは難しかったのだろうと思う

結果的にミステリーとしてもバトルものとしても、中途半端な出来となってしまった
コメディとしてみれば、悪くはないが・・・
終盤のオリジナルストーリーも頑張って作ってるとは思うが
やはり微妙な出来と言わざるを得ない

ただ電人HALとの戦いは原作でも非常に良くできたエピソードで
アニメでもなかなか面白く、そこは評価出来ると思う

まぁでもアニメには向いてなかったのかなぁ・・・
演出面でちょっとチープに見えてしまいましたね

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

61.7 105 2007年度アニメランキング105位
Yes!プリキュア5(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (97)
544人が棚に入れました
夢原のぞみは、サンクルミエール学園に通う中学2年生。ある日、図書館でドリームコレットを見つけたのぞみは、パルミエ王国の住人・ココと出会う。
悪の集団ナイトメアを倒し王国を甦らせるため、ココはどんな願いも1つだけ叶える力を持つドリームコレットを探していた。ただし、願いを叶える為には、ピンキーという妖精を55匹探すのが条件であった。
のぞみ達は仲間4人を加え、ドリームコレットを狙うナイトメアと戦うことになる。

声優・キャラクター
三瓶由布子、竹内順子、前田愛、永野愛、伊瀬茉莉也、草尾毅、入野自由、仙台エリ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

華麗に羽ばたく五つの心

ヒーロー戦隊のような5人組になって、
失敗するのではないかとかなり不安でした。
人数が増えたことで、戦いのシーンでは、どうしても一人ひとりの個性が上手く現れていないのですが、
5人の性格や将来の夢、必殺技などには拘りが見えます。
個性がしっかりと描かれていて、良かったです。
敵の組織にサラリーマンのような序列があるのが面白かったです。
敵の幹部も、一人ひとりに強い個性があって良かったです。
その性格も、主役の5人とは対照的で、陰鬱としていて、光と影のような関係が描かれていて、良いと思いました。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

あざとイエローの生態調査

あざとイエローとは、ネットスラングの一種である「あざとい」が、黄色をパーソナルカラーとするキャラクターにかかっている様子をあらわす。

三行で概要
やべぇ黄色い子かわいい!!よし結婚しよう!!(`・ω・´)
→でもあの可愛さは制作者の意図…制作者あざとい(´・ω・`)
→あざといなさすが黄色あざとい

詳しい概要
『あざとい』が今の意味を持つに至った経緯のひとつとして、Yes!プリキュア5の主人公の一人である春日野うららの扱いがよく挙げられる。

この作品以前は基本的に二人組であったプリキュアが今作から5人に増加、それに伴い各人がパーソナルカラーを持つこととなる。その際に黄色いプリキュアである春日野うらら=キュアレモネードは、5人の主人公の中で特に女の子の「かわいらしさ、可愛げ」の表現を担当する役回りとしてキャラクター造型がなされることとなった。

以降のプリキュア作品でも、『黄色=かわいさ担当』の図式はある種のお約束として継承されるようになる。
それに伴い、「スタッフの仕掛けてきた『黄色キャラの可愛さ』にやられた」ことに対する視聴者側の自覚は蓄積・増加していくこととなり、それを「あざとい」と表現する風潮も、少しずつではあるが確実に浸透していくようになった。

そうした風潮がだんだん年月をかけて煮詰まり、現在ではプリキュアシリーズ以外の他作品でも『黄色はかわいい』という直接的なイコールで結ぶことが制作スタッフ・視聴者の間である種の共通認識となっているのではないかと思えるほど、可愛い黄色キャラが増加しつつある。

また、Yes!プリキュア5放送以前に誕生している様々な作品の可愛らしい黄色いキャラクターが、この認識の浸透をきっかけに再発掘・再認識される事例もまれに発生するようになった。
こうした流れから、あざとイエローという言葉は生まれたのである。
http://dic.nicovideo.jp/a/あざとイエロー

■視覚効果とイメージ
二宮和也、ローラ、玉井詩織、錦戸亮、香取慎吾、鈴木奈々、明石家さんま、ビートたけし、ダンディ坂野、上地雄輔、玉森裕太

この芸能人はイメージカラーアンケートで黄色(イエロー)の票が集まった人達です。この中のジャニーズのメンバーは担当カラーで票が入ってるようですが、その他のメンバーを見てみると元気さと面白さ、性格が明るい人が多い。そして女性に注目すると、ベッキーとローラなどハーフの人がいる。瞳の色だったり、底抜けな明るさだったり、そんな黄色っぽさ、ブロンドに対する憧れwみたいなものを感じる。

■黄色の性質
膨張色、進出色、温暖色、興奮色、軽量色のイメージ効果を持っています。

「黄色は有彩色の中で一番明るい色です。」光や太陽のイメージが浮かびます。見ているだけで心を弾ませ楽しい気分にさせてくれるのでコミュニケーションを円滑にしてくれます。知性を刺激し行動を活性化してくれます。昼夜問わず認識しやすいので注意の色として使われます。

黄の性格・キャラクター黄のイメージからなる性格は次のようなものがあります。黄が好きな人の性格もこのような傾向があります。

明るい、フレンドリー、マイペース、ユーモアがある、好奇心旺盛、知識欲が強い、無邪気、お調子者、周りの状況を考えない、毒舌家、知ったかぶり、無神経、悪ふざけする、イメージリーダー、自己中心的、浪費が多い、子供っぽい、頭の回転が速い、おしゃべり、寂しがり屋、批評家、冒険好き
http://iro-color.com/episode/about-color/yellow.html

何というかフレンドリーで天邪鬼な感じですかねw
色の効果としても一番目立つ色でありながら、軽量色でもあって重たく感じない。大体目立つと重いというか嫌味が残ったりなんらかの形で軽くは感じないと思われますが、イエローは軽さを伴った色みたいです。

例えば笑点の喜久蔵さんは多分一番突飛で目立つはずが軽量さも併せ持ってる感じですかね。あざとく見えても許せちゃう、そんな雰囲気があざとイエローなのかもしれませぬw本作の事に触れてないので一言、シリーズ初の5人組でっす。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 25

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

やりたいこと見つけました(70点)

プリキュアシリーズ4作目。
全49話。

個人的満足点:70点
アニメ系統:女児向け美少女戦士物

本作はプリキュアシリーズ初となる5人組み。
そして、単独変身が可能となっている。
また、それぞれのプリキュアが属性をもっていて
それぞれの属性に応じた単独の必殺技を繰り出す。
今までのプリキュアとはかなり路線変更されてる。

また、相棒のマスコットキャラが2匹登場するのだが
2匹とも雄で人間に変身する上に超イケメンw
恐らく、子供と一緒に見ているママ達を虜にするために
採用されたのではと、個人的に考えているw
おっさんは仕方ないので5人の中からお気に入りを見つけて欲しいw

物語りも今までのプリキュアなら1話で変身してという展開だが
本作の序盤は仲間を集めていく話からはじまる。
そのため、集める過程もなかなか面白くまずまずの滑り出しを見せる。
各話もそれぞれのキャラにスポットがあたっていくので
結構飽きにくい作りかと思う。

また、主人公のぞみとココの恋模様にも注目。
主人公とマスコットキャラという今までではありえない
組み合わせに注目していただきたい。

そして、もう一組あったの忘れてた。
ナッツとこまちの2人の恋模様にも注目していただきたい。
プリキュア初の2組の恋模様である。

声優陣もなかなか豪華で特にキュアレモネード(黄色いのね)
の中の人は伊瀬茉莉也さんで2011年は
相当数のキャラを演じているので
あにこれの方々にもなじみは深いだろう。
また、ココの中の人は桜木花道=トランクスなので脳内で
トランクスなどに変換してみるのも面白いw

個人的には女児向けとはいえ結構面白かったかな。


とまあ、どうでもいいようなレビューを書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

おっさんは、キャラ萌えすることに「決定ぇぇ」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

61.7 105 2007年度アニメランキング105位
金田一少年の事件簿SP(スペシャル) オペラ座館・最後の殺人(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (12)
84人が棚に入れました
原作は、講談社の『週刊少年マガジン』で連載されていた本格的ミステリー・コミックの先駆けとなった作品。本作はアニメ放送終了7年後に放送されたスペシャル版。普段は冴えない高校生だが、事件が起きると一変、名探偵であった祖父・金田一耕助譲りの推理力を発揮する金田一一(はじめ)。彼が以前、事件を解決した場所であるオペラ座館が取り壊されることになった。最後を飾るオペラの公演に招待された一と、その幼なじみである七瀬美雪、数々の事件を共に解決してきた剣持警部の3人はまたも事件に巻き込まれてしまう。「ファントム」と名乗る犯人から届けられる不気味な予告状。一はこの惨劇に幕を下ろすことができるのか!?

61.6 108 2007年度アニメランキング108位
猫の集会(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (157)
924人が棚に入れました
『猫の集会』(ねこのしゅうかい)は、新海誠が2007年にNHKのアニクリ15用に制作したショートアニメーション作品である。音楽は過去の作品同様に天門が作曲した。4人家族に飼われている猫のチョビ。人間たちの無神経な振る舞いに苛立ちを募らせていたチョビは・・・(約1分)
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ねこはしっぽを踏まれるとひどく怒ります。

1分アニメ。現在YouTubeにて公式動画が公開中です。

最初に、ねこはしっぽを踏まれるとひどく怒ります。

昔、我が家に住んでいたねこさんは、尻尾を踏まれたり、前足のつま先とかを踏まれたりでもしたら、自分を痛い目に遭わせた人物の事を何日も良く覚えていて、しばらくの間は警戒を解く事がありませんでした。

性格の違いなどはあると思いますが、作中のトラねこさんの様に、痛い目にあっても、ごはんをもらったら、すぐに機嫌を直すねこって本当にいるのでしょうか? はなはだ疑問です‥。私見ですが、しょっちゅう尻尾を踏まれている様なねこは、人が近付いて来ただけでも怖がり、人との関係も険悪なものになっているものと思われます。

また、よほど注意力の無い人や、思いやりの無い人でなければ、一緒に生活しているねこを踏む危険は常に心の片隅に置いていているもので(それでもたま~に踏んでしまう事がある)、強く踏んでしまう事など滅多にありません。作中人物達の、ねこに対する異常なまでの無頓着さには冷たさを感じました。

このアニメ、日常の風景を描いている様で何かが大きくずれている‥。

残忍な人を描く為に、残忍な人を描くのは、表現の自由として許容出来ますが、どこにでもいる人を描こうとして、それが冷血人間に見えてしまう、というのには問題があると思います。

それに物言わぬ動物を痛めつけて笑いを取るやり方には、わたしは必ず不快感を覚えます。せめて人間に好き勝手に撫で回されるとか、頬擦りさせるとかで、ねこが怒りを募らせると言う様なお話でも良かった気がします‥。失禁する程強くねこの尻尾を踏みつける描写なんて、わたしにはとても笑えません。

こんな話をしていたら、「山寺の和尚さん」のお話を思い出してしまいました‥昔から笑える人はいるんですね(泣

最後に猫集会について。猫語を習得していないので確たる事は言えませんが(笑)この集まりは、流れ者の猫とか、捨て猫とかが、地元猫たちのテリトリーに入ってきた時に、互いのねこが鉢合わせにならない様に、お散歩ルートやそこを通る時間帯、それぞれのねこが体を休める場所を決定する為に行われる意味合いが強い様です。ねこがライオン等と違って、チームワークが苦手な動物という事を踏まえれば、作中描写の様に一丸となって、人間への恨みを募らせる姿にも違和感を覚えます。

ファンタジーでも、どこかしらにリアリティが隠れていると楽しいものですが、この作品からは、ねこを記号化して、人の意のままに動かすという、作為的な印象しか受け取る事が出来ませんでした。

酷評となってしまいましたが、これにてこのレビューの終わりとなります。


追記 ~彼女と彼女の猫を見た後の感想~
{netabare}
彼女と彼女の猫を見た後、Wikipediaにて、この作品の概要を見てみた所、ここに登場する猫の名もチョビとなっており(すっかり忘れてました)、本作が、新海監督の周囲にいる人たち(あるいはファン)に対する愛?憎が込められたアニメである事が分かりました。

端的に言うと、チョビが新海監督(クリエイター)、作中に登場する他の猫達もまたクリエイター側の人間、それを飼う家族が、わたしたち消費者(コンシューマー)という図式になると思います。

踏まえると、チョビの「みんな好き放題やりやがって、消してやる! …でも飼い主様(消費者)はご飯(オカネ)くれるから機嫌直しまーす。」という変わり身、ねことしては一見不可解な行動にも、それなりの解釈を与える事が出来るのでした。

どんな人の、どんな言葉も、全ての人に受け入れられる事は無く、時に人の不興を買う事はあるし、場合によっては人を傷つけてしまう事もあります。それゆえに、話し手や作り手は、自身の言葉や創作物に一定の責任を負うべきで、それに対する批判を自らの業として、真摯に受け止めるべきなのですが、新海監督がチョビを通して主張するのは「僕ってこんなにカワイソウなんだよ。粗末に扱わないで。」という被害者としての声、「オカネくれるから許しまーす」というげんきんさ、あるいは自虐的な声のみ。

無理解な他者に対する憤りは理解出来ますが、自身を罪の無い猫になぞらえる新海監督の厚顔無恥な態度には、わたしは賛同しかねました。

古来からギリシャ神話などに見られる変身物語や、イソップ童話などの様に、擬人化した動物が登場するお話はありますが、これらについては、前者は神々という超越的存在が介在している点、後者はモデルとなった動物の特徴(思い込みによる所が大きいけれど)を残している点に、それぞれ理屈があり、好感が持てます。

また、ディズニーアニメの様に、オリジナルの動物の要素をほぼ残していないものについても(ミッキーマウスをリアルなネズミと認識している人はまずいないだろうという理由から)許容内と言う事が出来ます。

ですが、本作における、リアル猫という、およそ誰からも愛される存在を隠れ蓑にして、それを個人的な鬱憤を晴らすために利用する新海監督のやり方は、先に挙げたいずれの表現とも異質です。ひたすら卑怯で、不快の極みでした。

生物としてのネコをないがしろにし、ネコの姿を借りてかわい子振り、その上で、それとは分からぬ様に毒を吐く、そんな新海監督の内面に触れた時、どうしようもない気持ち悪さと怒りを覚えてしまうブリキ男なのでした。
{/netabare}

余談

わたしは2度だけ本物のねこの集会を見た事があります。それは整然とした集まりで、大合唱するでも、けんか腰になるでもなく、行儀よくみんなで車座になって、静かにニャゴニャゴと会話している様な不思議な光景でした。

どの猫集会もこの限りでは無いとは思いますが、ねこに限らず、動物は全般的に無駄な争いは好まないものです。猫集会という言葉を知るまでの長らくの間、わたしは敬意を払ってこの集まりを"ねこ会議"と呼んでました(笑)

ねこ好きの人には、このアニメよりも「ふらいんぐうぃっち」という作品をお薦めします。ねこの静かな足運び、飛び上がりからの柔らかな静止、奔放な性格なども良く描かれています。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 28
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

新海誠監督作品の1分アニメ。猫が集会をするワケ

2007年新海誠監督作品。

現金な猫ちゃんのお話c(-。-,,)c)~
内容は1分アニメということでお察し。
「人との距離感」という、新海監督がよく使うテーマ性は、ほとんど見あたりません。
でも、同じ1分でも、今敏監督の「オハヨウ」は、濃かったからなぁ……。
まあ、素直ににゃんこを愛でましょう。

この人の、光や水の表現はやっぱり綺麗ですね。
人物は、同監督作品の「星を追うこども」に近いデザインです。
ジブリっぽい雰囲気の絵柄です。


ところで、猫はなぜ集会をするのか?

×{netabare}人類に反逆を企てるため{/netabare}
○縄張り争いを避けるため

・野良猫は、基本的に縄張りを持っている
・餌が豊富な場所は、多くの猫に狙われる
・猫は群れを作る習慣がないため、他の猫の縄張りに入り込むと、餌の取り合いになる
・ケンカで傷つけ合うのは、エネルギーの無駄
・そこで「顔見せ」を行うことで、縄張りを共有する確認をし合う
・「顔見せ」した相手とは、餌場でかち合ってもケンカにならない
・猫社会全体のエネルギー効率が上がり、餌が無駄に消費されずに済む

という仕組みだそうです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 38

イシカワ(辻斬り) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

日常という名のループ展開

記載されているレビューに対する反論・論戦を行いたい人は、メッセージ欄やメールで送りつけるのではなく、正しいと思う主張を自らのレビューに記載する形で行ってもらいたい。したくない時、受諾しない時は以降の文章を読み進めないこと。受諾する方のみ文面を読んでもらいたい。参考になったと思うときのみ、参キューしてほしい。

基本的に批評型の筆者だが今回は感想で。

ちょっと可哀想だぞ、尻尾を踏みつけ過ぎる。一応包帯を巻いてもらっているが、家族が気にしなさすぎ。
だから怒る理由につながっていくし、共感は持てるのだが。猫はそんなに単純か?
ごはんで釣られるほど物忘れは激しくないぞ……といいつつ、忘れる展開だからループする。
ループするのが味噌ならば、それはお約束ループ。
ということで、実は矛盾点がそのままストーリーの原動力に直結バイク的な展開。
人が知らない間にこんな超展開が発生していたのか、という宮崎駿ジブリ調の絵柄に似合わないギャグが不思議とマッチする。

視聴している間にくすっと笑ったあなた。
それが作者の狙いです(笑)

本当に手を抜かない描写、一言しかいわないキャラにもちゃんと声優を入れる。作品への愛を感じる。
たった一分の間に起承転結させることができるのなら、この手法で一時間ほどやると、まさしく超展開が発生すると思われる。おそらく誰でもビデオを巻き戻して観るのではないかと思うのだ。これを何度も観たあと、普通のアニメを視聴すると展開の遅さに驚く。ジェットコースターに乗ったあと、一般道でノロノロ運転している気分が味わえる。

追記
レビューに記載された言論を規制したい人は、個人の意見を以てするのではなく、あにこれの法的論拠に基づいて規約に記載する必要がある。
運営諸氏に連絡し、説得し、規制を規約に付け加えてもらうこと。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

61.6 108 2007年度アニメランキング108位
大江戸ロケット(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (56)
313人が棚に入れました
天保十三年・初夏──。
時の老中・水野忠邦の発した天保の改革によって、華やかなるもの贅沢なるものが御法度となった江戸の街。花火職人の玉屋清吉は、そんなご時世にあってもなお、まだ誰も見たことのないドデカイ花火を作ることをあきらめてはいなかった。江戸の片隅で花火を打ち上げては、役人から逃げ回る研究の日々──。
ある夜、二匹の人外の獣が目付黒衣衆によって、捕らえられようとしていた、青い獣は撃ち取ったものの、白い獣は闇の彼方へ逃げ去ってしまう。白い獣を逃したきっかけとなったのが、誰あろう清吉の打ち上げた花火であった。

声優・キャラクター
沢海陽子、藤村知可、山寺宏一、朴璐美、釘宮理恵、川島得愛、早水リサ、てらそままさき、橋本じゅん、山田きのこ、鈴木清信、ふくまつ進紗、佐藤智恵、小西克幸、佐藤ゆうこ、若本規夫、真堂圭、小笠原亜里沙、納谷六朗

61.6 108 2007年度アニメランキング108位
EXMACHINA-APPLESEED SAGA[エクスマキナ・アップルシード サガ](アニメ映画)

2007年10月20日
★★★★☆ 3.7 (67)
301人が棚に入れました
『APPLESEED アップルシード』の続編として製作された士郎正宗原作、荒牧伸志監督による3DライブアニメをBD化。サイボーグと人間の遺伝子で作られた“バイオロイド”と人間が共存する2138年を舞台に特殊部隊の活躍を描く。プロデュースはジョン・ウー。

h02dvvd さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

前作よりおとなしくなった印象

【萌え】★☆☆☆☆ 【シリアス】★★★★☆
【ヒューマンドラマ】★★★☆☆ 【アカデミック】★☆☆☆☆
【ギャグ】★☆☆☆☆ 【演出】★★☆☆☆

 映画「アップルシード」の続編です。前作のキャラクターが何の説明もなく出てくるので前作視聴推奨。


 ぬるぬる動くアクションシーンは今作でも健在です。前作よりキャラクターが少し気持ち悪くなくなった気もしますがどうでしょう。音楽担当も相変わらず豪華。YMO・コーネリアス・rei harakami・m-floなどなど……よくもまあこんなに集めたもんだ。ブンブンがリストラされたことは個人的に残念ですが。
 ということで、この2つは前作同様よろし。

 で・す・が、
 物語がとってもわかりやすくなってしましました(悪い意味で)。「ハリウッド映画あるある」を地で行っている感じです。そのため展開が先に読めてしまいます。うむ。これは、

 (´・ω・`)「TSU ☆ MA ☆ RA ☆ NA ☆ I」

 と私は感じたのですが、どうやら(`・ω・´)「おもろかった~」と感じた方もいるようで。前作より物語のレベルが落ちた気がするのですが、それでもストライクゾーンに入る人は楽しめるかな?
 分かりやすいハリウッド映画を期待して観ましょう!物語は期待しない方がいいぞ!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

JJunuJJ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

前作『APPLESEED』を見てから鑑賞しましょう。

色々な説明が省略されているため、前作『APPLESEED』をみていないと色々難しいと思います。

この作品の売りである、フル3Dライブアニメは健在です。
前作よりも人物の出来はましになってるかな。

前作よりストーリーは分かりやすくなっています。
その分、奥が浅いというか......
3Dキャラのクサい演技とセリフもちょっとイマイチです。
声優さんが悪いのではなくて、脚本が.....。

個人的に、この『APPLESEED』という作品は、映像化するのに適していないと思います。
原作、難しいんですよね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

前作は凄い好きだった

前作の設定とか敵の思想とかがとても好きで、続編があると今になって気付き見ました。
結果としては、とんでもなくガッカリでした^^;
内容は、まぁ人間の神経ごと乗っ取れるマシンによるテロを潰す話です。ヒロインの恋人の機械人間の人間だったころの姿の複製体も出てきて、恋愛沙汰っぽさも若干出てます。
はっきり言ってしまって、全部ストレート過ぎます。何のワクワクもありませんし、展開が読めすぎる上に、予想を超えてくるほどの状態を描ききれていないと思います。
展開がまるっきり読めていても、演出等で予想を超えてくる盛り上がりを見せた場合にはよかったと思えると思うんですが、これは全然そうじゃなかった。
バトルシーンはCG技術の進化を見せるのはいいんですが、本当にワクワクしなかったです^^;
前作の思想と感情のぶつかりみたいな熱い展開が今回も必要だったんじゃないかなと薄っすらと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

61.6 108 2007年度アニメランキング108位
のだめカンタービレ 特典 のだめと千秋の海物語(その他)

2007年10月5日
★★★★☆ 3.7 (12)
52人が棚に入れました
のだめカンタービレ第7巻の映像特典
Lesson8とLesson9の間に入る話

61.5 112 2007年度アニメランキング112位
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!(アニメ映画)

2007年4月21日
★★★★☆ 3.6 (104)
478人が棚に入れました
ある日の朝、庭を掘り返した飼い犬のシロが、古い文箱を発見。中には下手くそな文字で「おひめさまはちょーびじんだぞ」と書いてある。それは書いた覚えのないしんのすけ(矢島晶子)の手紙だった。その日の夢に出てきたおねいさんが「おひめさま」なんだと思った瞬間、しんのすけは戦国時代にいた。そこで春日家の家臣・井尻又兵衛(屋良有作)とおシリ合いになる。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、戸田恵子、来宮良子、此島愛子、玄田哲章、小桜エツコ、京本政樹

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

シロ×しんちゃんの感動作

この作品の1番の(個人的な)見所はしんちゃんがシロを救うため1人、逃げ回り逃げ回り、力尽きてまでもシロを救おうとしていたところあたりでした。
いつものシロの扱いを考えると更に感動が深まって・・・。
その後のシロの行動も泣かせてくれます。
正直最後よりも中盤が1番感動できた作品でした。
(最後のヒロシはかっこよかったですが)



 ※下からはこの話を軽くまとめました
  
  =ネタバレです。

   ネタバレが見たくない人は見ないでください。

    なんとなく思い出したい人は読んで見て下さい。



ケツだけ星人が自分たちの宇宙船を守るために使った、地球を爆発させてしまうほどの円盤型爆弾が1つ、そのまま地球へと来てしまい、しんちゃんの尻に向かっていったことに危険を感じたシロがしんちゃんをかばって代わりにくっつかれてしまう。

その後、その事態を察したウンツィ(Unidentified Nature Team Inspection)とひなげし歌劇団が爆弾(シロごと)確保しようとする。

結局シロを犠牲にして世界を救うといった形で収めようとしたウンツィは野原家に事情を話し、ヒロシたちは戸惑ってしまうが、しんちゃんは断固拒絶。逃げ出すも力尽き、結局シロはしんちゃんを助けるため1人(1匹)ウンツィの元に行くことに。

その後シロを救いにウンツィに乗り込んだしんちゃんは、ロケットに乗り込み(ひなげし歌劇団も入り混じったが)偶然爆弾の解除コードを言い当て、ひなげし歌劇団の服をパラシュートにして脱出。爆弾は宇宙で爆発。


投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

AKIRA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

感動を狙いすぎてあざとい印象

多分これを見るが小学生の頃だったらお涙頂戴の感動作なんだろうけど…

しんのすけとシロの愛情がメインで恐らくメインテーマは「家族愛」なんだろうけどオトナ帝国のようにギャグとシリアスの絶妙なバランス加減が感じられません。

たとえばシロの回想シーン。しんのすけの主人としての良さより、シロに対してのぞんざいな扱いの比重が大きいため、思い回想シーンから感じられるはずの両者の絆も、弱く感じられてしまいました。

全体的にテンポが悪く無駄なシーンが多いなと感じた作品でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

タイトルなし

シロとしんのすけの絆はすごく良かったと思います。

くたくたになりながらもシロを助けようとしたしんのすけが

とてもかっこよかったです。

自ら敵に捕まりに行ったシロにちょっとうるっとしました。

ラストの空から降ってくるしんのすけ達を

ひろしが受け止めるシーンも過剰ながらも良かったと思います。

メイク取れた後のおこまのギャップがかなりツボでした。

ひなげし歌劇団達に「あんた、誰?」て言われたのもw

投稿 : 2024/04/20
♥ : 4

61.3 113 2007年度アニメランキング113位
ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~(アニメ映画)

2007年3月10日
★★★★☆ 3.6 (66)
351人が棚に入れました
「地球を悪魔族から守るため、魔法使いたちが立ち上がる!!」
のび太が「もしもボックス」でつくった魔法世界。だが、夢いっぱいで楽しいはずの魔法世界は、魔界星の悪魔族に狙われていた。
つぎつぎとおこる怪事件。ドラえもんたちは、悪魔族と戦うことを決意する!!
ネタバレ

ちっち さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

魔界大冒険しないリメイク失敗作

原作見てる評価なのですが、非常に余計な設定やらエピソード満載で、とても大事な部分がカットされた残念作品です。
どの部分が悪いかは後述しますが、ほんとに違和感しかない作品で、唯一、作画はいいですね。ジャイアンがかっこよすぎるんですが(笑)
まぁ、敵の小物感が半端なく、魔界大冒険というより、USJ探索でいいんじゃと思えるほど、肝心の魔界の恐ろしさがかなりカットされてます。あと追加された、宇宙の場面とか、、いる?? 魔界で冒険だよね?
皆さんが良いと思ってる箇所は原作にもある箇所で、幼稚園児にはいいかもですが、小学生以上は原作を見てほしい作品です。{netabare} 改悪の箇所ですが、最初の宇宙設定、いる? 石像の伏線、原作を変える必要ないよね? 魔界、大冒険してないよね? メデューサ、そもそも母親設定とかいる? 声が久本? 魔王、小物か? 魔界って、怖いところだよね? アトラクション? 戦いで凍ったり、いろいろ飛び交ってるけど、もう死んでるよね? 突っ込みどころが満載 {/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

もしもボックスの罪REMAKE

シリーズ27作目。新製作陣になってから2作目。
{netabare}
前作からの焼き直しシリーズで、今回は魔界大冒険のリメイク。このリメイクするかどうかってどうやって決めてるんだろうね。
全体的なプロットは旧作と同じなのだが、脚本はよりドラマチックに、演出や作画もとんでもなく進化している。

特に美夜子のお母さんエピソードを盛り込んだのは効果的に思えた。
マカイ星での美夜子さんとの別れのシーンも感動した。

でも旧作と同様で、元々がのび太の道楽で作られたパラレルワールドで、自分で作って自分で救うという、自らの尻拭いストーリーなのがいまいち燃えないところではある。
もしもボックスを使う行為は美夜子たちからしたら本当に迷惑で、罪深いものだったなという感想が残った。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

61.3 113 2007年度アニメランキング113位
カフカ 田舎医者(アニメ映画)

2007年11月30日
★★★★☆ 3.6 (44)
222人が棚に入れました
繰り返される現実に、絶望を抱えて生きる。”田舎医者”はわたしたちの日常にいる― 日本人初、オタワ国際アニメーション映画祭グランプリ受賞作品。『頭山』の山村浩二が挑むカフカの世界。 (ストーリー)田舎医者は困り果てていた。すぐにでも患者のところに行かねばならない。そんな時、ふと目の前に突如あらわれた馬子。馬に乗ると一瞬にして遠く離れた患者宅に到着した。何か困ったことがおこると、神様は私に救いの手を差し伸べてくれる―。暑く湿った部屋。すすり泣く家族。わき腹に薔薇色の傷を咲かせた少年。だが、どうしようもない出来事ばかりを前にして私は何もできない。私は医者だ。私は無能だ。自分を救うために自分をだまし、こうして私はまた絶望の朝を迎える・・・。


声優・キャラクター
茂山千作、茂山七五三、茂山茂、茂山逸平、茂山童司、金原ひとみ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

これは芸術的領域!

繰り返される現実に絶望を抱えて生きる・・
そんな田舎の医者のお話です。
話の内容は、ごくありふれた・・いや違うな、
医者という職業のせいで、どうしようもなく堂々巡りしてしまう日常、
と言ったほうが近いかもしれません。
その見せ方が素晴らしい!

オタワ国際アニメーション映画祭にて、
日本人初のグランプリを受賞した作品です。

たとえば、大きな声で叫んだときは突然顔が大きくなったり、
また、傘も差さずに雪の中を必死に歩く姿の場合だと、
足がビニョ~~~ンっと伸びては歩み、
雪に入り込んだもう片方の足を持ち上げるべく、またビニョ~ン
ってな感じで、アニメーションならではの独特の映像がとても面白く、
モノクロっぽい映像は絵のタッチこそ違うけれど、
雰囲気的にはエドワード・ゴーリーのような
大人向けの絵本を見ている感覚で楽しめました。

背後に流れる現代音楽も、個人的にはかなり好みでしたし、
声の演技を狂言師の方々が担当することで、
物語とキャラデザインの不気味さや、物語全体に漂う緊張感、
雪の中の静寂感などが、より引き立っているように感じて、
外国文学にこういった古来からの日本文化を融合させると
こんなにも新鮮で、意外にマッチするものなんだなと、
あらためて気づかされた思いです。

観る人によっては難解だったり退屈だったりするかもしれず、
感想もだいぶ違ってきそうですが、
おそらく・・・チェコで有名な人形映画監督 
クエイ兄弟の作品がお好きな方や
キルケゴールやニーチェなどの思想哲学分野がお好きな方なら
かなりの比率でこの作品を気に入っていただけるような気がします。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 29

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

高尚すぎて、難解でした。

フランツ・カフカの短編小説『田舎医者』を原作とする山村浩二作のアニメーション映画。20分ほどです。


そもそもカフカを読んだことないです^^。
「田舎医者は、手に入れられないもの(=絶対的な才能)を求めながら、手に入らないことを絶望的に感じ、少年を諭すように自分自身を騙し続ける」hpより


とありますけど、時代背景も1917年と戦前だし、高尚すぎて作品を理解するのは、私には無理です^^。
作画が演劇的で、ちょっとある意味ホラーっぽい?、アートっぽい。
作家の金原ひとみさんがローザ役とありますが、少し登場しただけで、ほとんどが狂言師・茂山一家の狂言節?といえばいいのでしょうか、独特です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

↑「あらすじ」通りの内容すぎてビックリした

中学生の頃に読んだが、その頃はあまりよく判らなかった。
ロシアの文豪「カフカ」なので、何か感じられそうなのだが、オッサンになった今、アニメを観ても良く判らないのは、人として浅いのだろうか?
ただ、作画は凝っており、「こりゃ、大変だな」と思うが、残念ながら内容が今ひとつ。
だだ、20分少々なので原作とあわせて観ると「○休みの宿題:読書感想文」にはいいかもしれない。
(コクゴのセンセイはこういったビッグネームに弱いからアニコレの他のベタボメレヴューを参考にするといい。)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

61.2 115 2007年度アニメランキング115位
鉄人28号 白昼の残月(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (11)
50人が棚に入れました
太平洋戦争の終戦から十年。動物園で発見された不発弾を狙って怪ロボットが出現した。 少年探偵金田正太郎は鉄人28号で迎撃するが、苦戦してしまう。 そこに一人の青年が現れた。彼の名はショウタロウ、彼は自分こそが鉄人の操縦者であると名乗り、怪ロボットを撃破する。 二人の正太郎は実の兄弟のように絆を深め合っていくが、不発弾の正体は非生物だけを破壊する大量破壊兵器、廃墟弾である事が発覚。その開発者は二人の父、金田博士であった。

かかのん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今川監督の限界を見せつけられた作品。

今川監督の作品は好きだ!

「Gガンダム」も「ミスター味っ子」も「ジャイアントロボ」も大好きだ!

しかし期待してみたTV版の「鉄人28号」の平板の演出を見た後に
期待が杞憂にかわる…


「もしかして監督は群像劇が苦手なんじゃないの?」


そしてこの「鉄人28号 白昼の残月」である!上映までに何年も掛って一時は
お蔵入りの噂まで流れたこの作品だが2007年に無事に劇場公開されました。

当初予定されていた配給先では無いのですが素直に世に出て事には喜んでいました。ですが!当時劇場で見た友人や先輩の感想が思わしく無く当時忙しさにかまけ短い上演期間もあって見ることはありませんでした。

で!とうとう見た訳ですが…これは酷い!確かに不評な訳だとw


この映画、一つ一つのパーツは良く出来ていて、作画も頑張っているので「出来のいいアニメ」に見えなくもないのですが、映画が好きで年間に10本以上劇場で見ている様な人がみると「あれ?コレ?たるくね?眠くね?」と言われてしまう典型的作品なのです。


実はGガンダムの当時から私が薄々思っていた今川演出の問題点が今作で綺麗に露呈しています。

今川作品の特徴はダイナミックな活劇とケレン味のあるセンテンスに集約される訳ですがそれを封印した演出になるとTV版「鉄人28号」でも一部露呈していましたが「淡々としたフィルム」になってしまうと言う点です。

その原因として挙げられるのが

「イベントの数は出ているのにテーマに寄り添ってない!」
「そもそもテーマへの焦点がぼけていて解りづらい!」
「言いたいことありきで進めてしまい、演出で無理やりねじ伏せる!」

というこの三つの悪癖が如実に出てしまっています。


冒頭では、鉄人と主人公の活躍と関係性、そこに危機が訪れて突如見知らぬ兄が現れるシチュエーションはどうしてもやらなければならないプロップですし、そのアクションシーンで復興目覚ましい東京をパノラマで描き、メインの登場人物の全ての紹介をしなければなりません。

敵ロボットとの戦いの中で「赤い目の鉄人」になりその途中の破壊で不発弾を露呈させ、主人公が危機の時に兄がさっそうと操縦して「僕も正太郎なんだ!」で「起」にしてもいいのですが…

映画だと言うのにその全部を言葉で表現してしまうチープな出だし!

そしてシナリオもいただけません。

「廃墟弾の謎」
「正太郎をつけ狙らう「残月」の謎」
「主人公と兄の出生の謎」

この「三つのテーマ」が劇中のイベントに効果的に絡んでいません。

「桜の木」
「共潤会アパート」
「関東大震災と東京空襲、廃墟弾の被害の対比」
「兄弟二人の両親への思い」
「戦争を忘れて復興に向かう東京の光と影」
「再占領を企むアメリカの影」

単品のネタにしてもこれだけ揃えているのに、劇中ではキャラクター達がこれらのネタを使って「三つのテーマ」を効果的に表現していない…

綺麗に整形された寿司の様なモノが回る、回転寿司を見ている様な印象を強く受けましたね。

同監督の「ジャイアントロボ」の脚本にも、この傾向はありましたが演出やケレンによって、そのいびつさは覆いかくされていました。しかし今回はキャストをプロット通りに動かして順に謎を提示した為、この悪癖が露わになってしまっています。

破壊と復興を繰り返しながら成長していく大都会東京を縦軸に、父親、母親、イビツナ兄弟を横軸にして、人間の隠し持つ持つ「負の側面」を描きたかったのでしょうが決定的に欠けていたのは、監督の持つ街や人間や歴史に対するこだわりや執念だったのでは無いでしょうか?

幾ら派手にロボットを動かし、おとみさんを踊らせ、古い街並みを見せた所で「表現したいモノへの執念が弱い」という致命的な悪癖は隠しきれる物ではありません。

「祭りの偽復員兵」「列車内のシベリア抑留兵」「特攻くずれの話」今川監督なりの戦後史観をフィルムに焼きこみたかったのでしょうが、どこか書割で出来の悪いRPGにイメージが重なります。

演出としても群集は描かれているんですが、宮崎監督の「風立ちぬ」に比べると演出の差がありすぎて余りにもチープです、これは決して画力や予算の差ではなく必要なカットなのか?どうなのか?という問題です。

劇中には同潤会に似せた大きなアパートが登場するんですが、この建物に住むのは兄と管理人婦人だけ。せめてこのアパートに住む住民を使って、過去の東京と今の東京の失われた時間を描いてくれればと思うと口惜しいですね。

劇中で廃墟弾が爆発しても、東京の生き生きした生活が描かれてないので書割の映画セットが壊れた程度の印象しか受けません。昔見た「ど根性ガエル」も細かく街を描いてはいませんが、ちゃんとキャラクター達の生活が描かれていたので、「この騒がしい下町が舞台なんだ!」と見る側は理解をして見ることができましたが、この作品にはそれがありません。

横山光輝の作品をモチーフに、戦中戦後の日本の象徴である東京を踏まえながら、監督独自の美学から換骨奪胎を狙っているようですが、この映画は過度な監督個人の憧憬が、本当に描きたかった戦中戦後の東京の表現を陳腐化させてしまった様に思います。

明るい未来、暗い過去、それを照らす鉄人と「光と影の正太郎」この三つの要素だけに焦点を絞った、シンプルで力強い「鉄人28号」が見たかったのですが…

素の今川監督には荷が重かったようですね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

大鉄人は今川監督らしいな~と思いました

今川鉄人リメイクの映画版で、本編とは微妙に設定の食い違うパラレル作品です。
設定の細かい変更は、竜作の兄貴が生きていたり高見沢さんが村雨一派に属していたりとありますが、基本的には今川鉄人と同じですね。
大きな違いが、正太郎に同じ名前の兄が存在したという事。
特攻崩れの彼は戦時中、「兵器」として鉄人を操る訓練を受けていた。対して正太郎はあくまで「道具」として鉄人を使った。
これはTV版の正太郎に対するアンチテーゼという事で、いいも悪いもリモコン次第というテーマに対するもう一つのアプローチのように感じました。

正太郎をつけ狙う謎の人物の存在や、廃墟弾を撤去する鉄人の不審な動き……など。
謎をばらまきながら臨場感のあるレトロテイストな作画で盛り上げていきます。
この辺は好みにもよるでしょう。戦闘よりもミステリーで引っ張っているのでエンタメ性には欠けるかもしれませんが、TV版も人間ドラマが主体ですしそこは気になりませんでした。

ここからはネタバレなので伏せます。
{netabare}真相も、犯人が歪んだ理由ももう一人のショウタロウに鉄人という存在意義を渡したくて……という事で大体は納得できました。
正太郎兄と女将さんとの最初の会話なんて、もう一度見直してみるといいシーンだなと思えますしね。種明かしとしては満足できました。

ただ、あの大鉄人は……インパクト重視で登場させたんでしょうね。
このダイナミックさはGガンやGロボを作っていた頃の今川監督で流石は原作クラッシャーと言いたい所ですが、あんなのを開発してたなら流石に戦中何らかの形で実用化していたと思います。
見た目のインパクトを重視したものの、それ故につじつまが合わなかった感はあると思います。良い所も多いのですが、そこは少し残念に思いましたね。

それから本作の魅力は登場人物にこそあると思うのですが、村雨健二がGRの鉄牛(最初の方のね)みたいにカッコ悪くなってた点もまた不満ですね。
本編は高見沢→村雨なのに映画は高見沢←村雨になってるのって、意図的なのかしらん?
でもその代わりに竜作の兄貴に見せ場があったのはよかったです。彼は本編であっという間に退場してたのでそのフォローって事なんでしょうね。
ショウタロウと竜作、特攻崩れの二人の、刀を振るう相手もいなくなった男達の戦い。そしてその散り様は、正に白昼に浮かぶ残月のようにいいシーンだったと思います。
ちなみに同名の十傑集の人とは、燃え尽きる日を見た後だと微妙につながってるのかなと感じました。キャラのビジュアルは全然違うんですけどね~w{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

61.1 116 2007年度アニメランキング116位
もっけ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (78)
575人が棚に入れました
勿怪が見える姉・静流(しずる)と勿怪に憑かれやすい妹・瑞生(みずき)の姉妹が、妖怪絡みの事件を拝み屋を副業にしている祖父の助力と助言で乗り越えながら、少しずつ成長していく。

声優・キャラクター
川澄綾子、水樹奈々、堀勝之祐、京田尚子、三石琴乃

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

強くあれ  【ねこ's満足度:75pts】

生まれつきモノノケが見えてしまう姉と、憑かれ易い体質の妹の心の成長を描いた物語。

最近の妖怪を扱った作品の主流である『共存系』です。
妖怪とはそこにいるもの。そこにあるもの。
支配するのではなく、自然と接するように対処していく。
そんな人と妖怪との関わりを通して、毎話様々な”教訓”が込められています。

作中、そういったメッセージを伝える役目を担っているのが、姉妹の祖父。
はからずも妖怪と接点を持ってしまった姉妹に対し、
己の力で対処していけるようにと、厳しくも優しく二人をフォローしていきます。

内容は正直かなり地味です。
派手な演出もないですし、終始盛り上がりに欠けます。
ただし、妖怪モノとしてはある意味”正統派”。
いわゆる民俗学的な話に少しでも興味がある方には、特にオススメです。
決して見栄えのする作品ではありませんが、じわじわと染み入ってくる良さがありました。

姉妹の声は姉・静流を川澄綾子、妹・瑞生を水樹奈々が担当。
他キャストもなかなかに豪華な顔ぶれなので、気になった方は要チェックです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 24

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

勿怪とどう付き合い、人とどう向き合うか?

体質のせいで勿怪を身辺に招き寄せてしまう姉妹の日常で起こる様々な出来事を描いたアニメ。
内容は人気作である夏目友人帳と似通ってますが、夏目友人帳以前の作品。
妖怪ものというより、日常系アニメに近いかもしれない。

ストーリーは一話完結ですが、毎回心に染みるいい話ばかり。
夏目友人帳は「妖怪とどう向き合うか?」というのが主軸だけど
もっけはむしろ「人間とどう向き合うか?」がテーマなので、似ている内容でもずいぶんと方向性が違います
妖怪の正体もよく分からないってこともあるし、むしろ人としての生き方を説いた作品でしょうね
拝み屋の祖父が毎回金言を姉妹に与え、それを前向きに捉える姉妹の姿が非常に良い
どこかNHKアニメのような説教臭さがありますが、まぁそこがいいw

このアニメに出てくるモノ(妖怪)ってのは、人間の精神状態を表していることが多い
それが見えてしまう姉には、その人の孤独や悩みといった心の状態を知ってしまう
そういった人とどう向き合っていくか・・・
対してモノに憑かれやすい妹は、自らが強く生きることを学んでいく
姉と妹という二つの視点から一話一話丁寧に作られている印象があります。

ただ2クールもあるのに、進展らしい進展がないというのは微妙。
しかも非常に真面目な内容なので、退屈な人もいるでしょうが
一話一話ゆったり見れる人なら十分楽しめると思います

地味だけどこれは良作だなぁ・・・としみじみ思えたアニメです。
もっと評価されてもいいんじゃないかなぁ・・・でも地味すぎですかね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

ichinana さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんだろう・・・この懐かしさは・・・・

憑かれる少女と視える少女。
アフタヌーン連載、人と物怪との関わりを描いた作品。

こういった牧歌的な作風で、各話短編ものを対称的な主人公(だけど姉妹)を二人据えることで、非常にテーマ性が強くさせている作品にはお目にかかったことがありません。川澄さんサイド、奈々っちサイドで主題が全く異なり、毎話毎話非常に楽しませてもらいました。ホラーが苦手な方でも充分楽しめる作品です。

ストーリーとして特に好きなのが「ダイナマコ」。
田舎の冬らしい寒くて暖かい風景。年の瀬からお正月の日本独特の風習。神社といういかにも"聖域"らしい描写。近年の"年末は家族、恋人とクリスマス"一色となりつつある現代で、本話は「日本古来の文化を残していきたい!!!!」と強く思わせる珠玉の一話でした。左義長・・・最近は見かけることも少なくなりましたが、天火さまのためにも残していきたいものです(消防団の皆様には感謝です)。

八百万の神々が宿る日本。神と物怪は表裏一体。
事実、鬼は物怪でもあり、神の使いでもあり、神そのもの(なまはげ)でもあります。私たち日本人は、自然から与えられる恵みに対して常に感謝し、そこに神の存在を感じては畏れ敬ってきました。人の心にも同様に宿っており、時には「ヤマウバ」として喰らいにくることもあるのでしょう。

超ど田舎出身(地元に光回線が通ったのがつい2年前・・・)の私としては大変共感するところが非常に多く、正月はやはり帰省したくなります。古いと言われても良い物は良い!!
悪しき風習は改め、「古き良き風習」は伝えてゆく。思いだけでも伝えていきたいと思う今日この頃です。

P.S.
和室にこたつ・・・・すごい贅沢なんです。こたつには魔物が住んでいます。。。睡魔という魔物が・・・・。これもまた日本の良き伝統ですね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

61.0 117 2007年度アニメランキング117位
ひとひら(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (130)
751人が棚に入れました
麻井麦は、一ノ瀬野乃の強引な勧誘により演劇研究会に入ってしまった。窮屈な部室で活動している演劇研究会は演劇部と対立しており、互いの存続を賭けて演劇公演での対決を控えていた。極度のあがり症から何度と無く挫折しそうになるが先輩たちや中学以来の親友である遠山佳代、高校で親しくなった神奈ちとせや西田甲斐らの支えもあって、麦は大きな成長を遂げていく。

声優・キャラクター
樹元オリエ、川澄綾子、氷上恭子、成田剣、岸尾だいすけ、ゆきのさつき、やぶさきえみ、宮川美保

とってなむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

一片の想い。一期一会の出会いを大切に…。

とても面白かったです。
笑ったり感動したりしました。


~簡略的なあらすじ~
熊鷹芸術学院に進学した麻井麦。
無理矢理かつ強引な勧誘により、
極度のあがり症である彼女は演劇研究会に入ってしまう。
そこはわずか5人の、演劇部と対立する部活だった…。
麦と演劇研究会の命運はいかに…?

演劇研究会での活動をとおして麦の成長を描く物語です。
自分には合わない演劇をやることになってしまった麦。。
笑いあり涙ありの青春群像劇。
作品自体の演劇に対する構えも本格的で、
なかなかに観ごたえあるお話でした。
演劇部と演劇研究会、2つに分かれている理由。
これが物語の鍵を握っているようです。


演劇研究会の雰囲気が好きです。
三年生3人と一年生2人で構成されるこの研究会。
部員たった5名ということもあり、
先輩後輩の壁があまり無かったのが大きな要因だと思います。
それでも、楽しくわいわい演劇をやるというわけではなく、
演劇に対する姿勢は本気で、シリアスな展開もあり。
物語に起伏が激しい作品で、観入ってしまいましたね。

失敗と挫折を繰り返す麦。
そんな中、演劇研究会のみんなや友達に支えられ、成長していく麦。
特に研究会代表の野乃の存在はこの先の麦にとって大きな財産となるはずです。
そして、麦の成長がもたらす周囲への影響。
最後まで観ると、登場人物全員が変わったなと感じます。
お互いの存在がお互いを良い方向に導く。
出会いって素晴らしいですね。


キャラも個性があって好きです。
麦、とても可愛かったです。
自分に自信がもてない彼女の表情、行動がいちいち可愛かった。。
守ってあげたいキャラランキング上位に食い込むこと間違いなし。
お気に入りです。
野乃先輩も好きですね。
先輩の猫パーンチッ!を喰らいたい…。

他にも好きなキャラは多く、満足しています。
キャラデザも可愛らしいです。


OP「夢、ひとひら」 歌ー浅見ユウコ
ED「スマイル」 歌ー水橋舞

OPは隠れた良曲だと思います。
素敵なイントロに綺麗な歌声。
作品の雰囲気にも合った曲で、何度聴いても良い曲だなと感じます。
EDもかなり素敵で音楽面もGJ。



想像していた内容とは異なりましたが、
想像していた以上に楽しめました。

キャラの心情描写も巧く、物語も美しい。
(美しいには語弊があるかもしれませんが)
評価したい点は少なくないです。
7話で私は泣きそうになりました。
様々な点からかなり気に入った作品です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 31

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「たどたどしさ」が魅せる

高校入りたての麻井 麦(あさい むぎ)は内向的で極度の上がり症
そんな彼女が、ひょんなことで、事もあろうか演劇研究会に入部することになる
たどたどしい言葉と友情讃美の爽やかな青春物語

「たどたどしい」

そんな言葉が主人公の麦ちゃんにはぴったり
たどたどしいセリフ
たどたどしい行動
たどたどしい気持ち
何をやるにしても危なっかしい
主体性すらおぼつかない・・・
およそ主人公としてあるまじき性格
ちょっと「型破り」過ぎないか・・・
でも、そんな麦ちゃんを見ていると多くの人が思うはず

「放っておけない」・・・あるいは「ウザイ」と思う人もいるでしょう

残念ながら、本作に出てくる登場人物たちの中に
「ウザイ」と思う側のキャラは出てきませんが
物語を通じて「ウザイ」派の視聴者の方々の意識を大きく変える
「変化」あるいは「成長」を主人公、麦ちゃんの姿に
見出すことが出来るようになります。
つまり、麦ちゃんに対し否定的意見であった人たちこそ
感動の揺れ幅が大きく
例えるなら肯定的に見ていた人が「強風」クラスの感動だとしたら
否定派の人は「台風」クラスの感動を得られるはず
「否定」という言葉を粉々に破壊されるだけでなく
一転して麦ちゃんという女の子が運命的に出会った人々の輪に共感を覚え
彼女に対し「あこがれ」に似た感情を抱くのではないでしょうか

「あこがれ」の対象ともなれば
それは立派な主人公としての資質です。
だから、とても型破り、真正面に型破り
そして、真正面の感動

ここまで発言すると
肯定派「放っておけない」とお考えになられた方々は
実は楽しめない作品なのでは?という逆説が考えられますが
これはまた別問題
先に申し上げた通り、本作の登場人物はすべからく
「放っておけない」方面の人たちです。
全て善意ではありますが
つまり、思いやりや、優しさといったたぐいの
「お節介」なんですが・・・
この「お節介」
たくさんの「お節介」
これが、いちいち涙腺を刺激する「お節介」なんです。
最高の「お節介」
世話焼き好きの方々にとって天国のようです。
だからといって
「お節介」が必ずしも成就されるという訳ではありません
「お節介」に込めた「思い」を受け止めてくれる
麦ちゃんという主人公がそこにいるだけです。

たどたどしい主人公ではありますが
みんなの気持ちを、肯定しながら、共感しながら、あるいは否定しながらも
それをきちんと受け止めてくれる、大きな心の広さがあります。
(周りにはなかなか気づいてもらえないけれど)

たどたどしいがゆえに、その一点の輝きが眩しい、健気に美しい

ひとひらの花びらは風に舞い回転して翻弄される
ひとひらの花びらは一つの想い
この物語は、そんな花びらがたくさん舞います。
春の桜吹雪のよう
それは物悲しくもあり美しい
「散る」ではなく「舞う」ひとひら
そんな息吹きを感じることができる
とても素敵な心温まる佳作です。

レビュー数があまりに少なく
ランキングの下層部に埋もれてしまっているようですが
是非たくさんの人に見てもらいたいと思える作品です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夢をひとひら

漫画原作。学園もの。
青春学園ストーリーです。
萌えも毒もない、お話で勝負するオーソドックスな作りとなっています。


一番の特色は主人公のキャラ。
アガり症で人見知りが激しく引っ込み思案という設定。
そんな性質を表現するために、シドロモドロになりながら小声でつっかえながら喋ります。
あえて狙ってやってるので、そりゃもうリアルなんですが、こんな滑舌が悪いアニメの主人公は他に例をみません。
おそらく、イラッとする方も大勢いるとは思います。
善人ではありますが、その喋り方と同様にネガティブで周りが見えない自閉的な性格なので、爽やかさが全然ありません。
保護欲からくる可愛いさがあると多少は思いますが、想像を廻らせて、現実の自分の身近に居たらって考えると、ちょっとメンドクサいだろうなぁ・・・といった感じ(^_^;
ともかく、色々と未熟なヘッポコ主人公です。


そんな主人公が、演劇研究会に入って舞台に立つというのがストーリーの本編。
とはいっても、熱血な部活ものとは少し毛色が違っていて、演劇というものに触れて、ウジウジな主人公が成長し変わっていく様を描いた友情物語となっています。

地味な作品の雰囲気どうり、意外な展開や引き込まれるストーリーというのはあまりないですが、キャラの変化や心情の描写が丁寧で感情移入して見るタイプの作品。
テーマ性が明確でわかりやすく、泣き所が結構あります。

主人公はともかく、周りのサブキャラが魅力的でした。
とくに本作における、もう一人の主人公とも言える演劇研究会の部長。
見た目や雰囲気は冷静な優等生のお姉さんキャラですが、中身は超強情な自己中。良くも悪くも影響力が絶大な人物で、物語の牽引役はこの人になります。
他のキャラも、いろいろ特徴がありますが登場人物は基本的には皆善良。
様々な友人・先輩に恵まれ、至らない主人公は色々教えられ、気づかされ、成長していく、そんなお話になっています。


正直、最初の1~2話では毒のないハートフルな部活ものかと思いましたが、物語が進行するにつれ雰囲気が変わっていき、いい意味で予想外な方向へ転がっていきました。
アツい想いが交差する感動系。
表現が難しいですが、「背中を押してくれること」を考える作品。

萌えだのエロだのグロだの鬱だの、そんな刺激物に胸焼けしてきたときに、フィっとみると良い人間ドラマかもしれません。
ややオススメです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 24

61.0 117 2007年度アニメランキング117位
今日からマ王! R OVA(OVA)

2007年10月26日
★★★★☆ 3.6 (61)
399人が棚に入れました
異世界にやって来た高校生が“魔王”として活躍する人気アニメ『今日からマ王!』のOVA版。
カロリアの視察に訪れた魔王一行は、フリンの計らいで万病に効くという秘境の温泉宿に招待される。だがそこには意外な先客がいて…。

61.0 117 2007年度アニメランキング117位
機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション完結編 自由の代償 (OVA)

2007年2月23日
★★★★☆ 3.6 (46)
369人が棚に入れました
大ヒットした「機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション」シリーズもついに完結。すべてを倒すことで平和を得ようとしたシン、戦いを止めることで平和を求めるキラ、新しい道を模索するアスラン。その三者三様の姿こそが本作の描き続けた物語だった。人は戦いをやめないかもしれないが、その中で守られるものや手に入れるものもかけがいのないもの。はたしてアスラン視点で物語をとらえなおしてきたスペシャルエディション版のエンディングはいかに?

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

総集編の最終章。

前作「機動戦士ガンダムSEED」と同様、総集編が製作された。
全編新たにアフレコや新作カットが追加されている。
アスランの視点で全体の話を4部作として製作されている。

アスランの視点でという部分が活きて本編序盤に感じたシン
のフラストレーション全開の嫌なイメージが減ってる感じ。
※私的に凄くシンが嫌いなので余計感じるのかもしれない。
アプローチの違いでシンの心理状態も理解しやすく感じる。

全話視聴済みだと脳内補填で気にならないが、逆に言うと
総集編だけ視てSEEDシリーズを総合評価判断する人は先ず
居ないだろう・・っと信じたい・・なんて思う。
やはりあくまで総集編で映画ではない。

シンの苛々するシーンもアスランの視点で、こういう奴も
居た・・と思う範囲だと納得・・若干気の毒にも思う。
やはり本編はシンを過剰に演出し過ぎた気がしてならない。

後発なのでSEEDの画質よりキャラが安定してる印象も在る。
記憶に新しいせいか?台詞が一部違ってる部分を感じた。
あくまで大幅カットによる印象の補填や雰囲気的なもの。
SEEDのスペシャルエディションより上下の違和感が減った。
※SEEDの方はキャラUP等で画角的に厳しいカットもあった。

映画という程綺麗に纏まってはいないので、当然4部視ない
と中途半端で各話のラストはそこそこの区切りという感じ。

音楽は一部何故?という変更等も感じた場所がある。
商業的に手抜きと思われたくない強引な挿入にも感じた。


スペシャルエディション 砕かれた世界
<PHASE-01 - PHASE-13> 前半2006年5月1日
後半2006年5月2日放映(DVD発売時期:2006年5月)

スペシャルエディションII それぞれの剣
<PHASE-14 - PHASE-28> 2006年7月30日放映
(DVD発売時期:2006年8月)

スペシャルエディションIII 運命の業火
<PHASE-29 - PHASE-42> 2006年10月8日放映
(DVD発売時期:2006年11月)

スペシャルエディション完結編 自由の代償
<PHASE-43 - FINAL PLUS> 2007年1月7日放映
(DVD発売時期:2007年2月)

評価はSEED全話視聴済みなので初見で視ると違うと思う。
ガンダムシリーズを視たこと有れば普通にOVAかなって感じ
で多少設定や世界観の補足説明が足りないな程度の内容?

改めて・・私はシンがガンダム史上最も嫌いである!
正直もっとシンの出番が少なくても良いと思うくらい。

歪んだ軍人として極端に鬱屈して演出される敵キャラ並に
不快な登場人物だった・・そういう意味ではエディション
の方の序盤の流れ的にだいぶ印象が違って見易い。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ここまで高クオリティの総集編はなかった

ガンダムSEED DESTINY総集編作品の最終巻。
Phase-43から50話にあたるFINAL-PhaseそしてセルDVDに追加収録されたFINAL PLUSを再編集したものとなっています。
1巻から3巻が13話から14話分をまとめたものとなっているのに対して、最終巻は9話強と話数が少なめです。
その分、過去3作品に比較するとカットされたシーンは少なく、また追加シーンも多かったです。
劇場版・機動戦士ガンダムに始まり第08MS小隊、0083、Z、∀、SEEDと、ガンダムの本編総集編作品はこれまでも多々ありましたが、ここまで高クオリティの総集編はなかったというのが総括としての感想です。
SEED DESTINYは物議を醸した作品ですが、否定的な方も本作を観ると監督・脚本の伝えたかったことがわかるのではないかと思います。

カットされたシーンはほぼないと思いますが、ネオ・ロアノーク大佐がいつの間にやらアークエンジェルのクルーになっています。
たしかネオがマリューをベッドに誘うシーンがあったと思うのですが、あれは3巻の範囲かな?省かれてますね。
あと、1巻の内容ですが、インド洋攻防戦がなくなったため、要所要所でコニール・アルメタが登場するのですが、総集編のみの視聴だと誰だかわからないと思います。
ミリアリアもすっかりアークエンジェルの一員として仕事をしています。
この子は経緯があって艦に乗っているわけで、もうちょっとセリフが追加されていてもいいんじゃないかと思いました。

上記、本作視聴中の違和感として感じましたが、それ以外はつなぎも自然で、ラストも感動的でした。
シンが呪縛から解き放されるシーンは、これまでの悲喜交交を知った上で見るともう本当に長い道のりの果てのように感じ、また、どこかで何かを誤ったわけですが、シンは本作の主人公の一人だということを思い出させるシーンと感じます。
主役がシンからキラに交代したことろについては各所意見がありますが、結局の所シンは、迷いながらも最後まで信じていたもののために戦った、典型的なガンダムの主人公だったと思います。
結果として嫌な役割となってしまいましたが、主人公でありながら敵というポジションを置いた、大変に意欲的な作品だったと。

すごく面白かったです。
SEEDを見たことがなければSEEDから見る必要がありますが、そちらも名作なので併せておすすめです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

61.0 117 2007年度アニメランキング117位
KIDDY GRADE -MAELSTROM 氾濫篇(アニメ映画)

2007年6月23日
★★★★☆ 3.7 (10)
60人が棚に入れました
2002~2003年に放映された人気TVアニメーションシリーズ「キディ・グレイド」の劇場版第2弾。『KIDDY GRADE-IGNITION- 覚醒編』に続き、今回も新作カットをプラス。遠い未来を舞台に、「ESメンバー」という特殊能力を持つ少女たちが激しいスパイ・アクションを披露していく。監督は『機動戦艦ナデシコ』などのキャラクターデザインを手がけた後藤圭二、アニメ制作をGONZOが手がける。

60.9 121 2007年度アニメランキング121位
Devil May Cry-デビルメイクライ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (150)
1004人が棚に入れました
「遥か昔、正義に生きる悪魔の伝説があった。剣を取って戦い、悪魔の侵略を退けた魔剣士。その伝説も、やがて
人々の記憶から消えて行った…。」
伝説の魔剣士の血を引く悪魔狩人<デビルハンター>、その名はダンテ ! 幾度となく人類を悪魔の脅威から守って
きた彼はという悪魔退治を請け負う便利屋を開業していた。舞い込んでくるのは決まって、一癖も
二癖もある依頼や来訪者ばかり。しかし、愛用の二丁拳銃エボニー&アイボリーと魔剣リベリオンで次々と解決してゆく。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

DMCつってもデトロイトメタルシティでもデロリアンモータースカンパニーでもないよ! Devil May Cryだよ!w

悪魔の父と人間の母の間に生まれた悪魔狩人のダンテが依頼される悪魔絡みの怪事件をほぼ全部【ゴリ押し】で解決する1話完結型のスタイリッシュアクション作品(ただし名目上^q^)
監督はベン・トーの板垣伸
シリーズ構成は仮面ライダー555の井上敏樹
キャラデザはガンスリの阿部恒


ヨーロッパを思わせる石畳の街並みと相反してハリウッドのハードボイルド刑事モノバリにダラしないけど妙にクールな主人公ダンテ
ダンテは悪魔の子なので心臓を刺され様が、頭を撃たれ様が簡単には死にましぇんw
父譲りの剣技と相棒の二丁拳銃で悪魔には慈悲を見せずバッタバッタと切り倒していく結構非道な主人公


原作はカプコンのアクションゲームですが、たぶんゲームをやったことのある人ほど違和感を覚えるアクションシーン
ゲームではヒラリヒラリと舞うように軽やかなアクションを見せるダンテですが、このアニメではやたら地に足の付いたドッシリとした印象でどっちかってっとパワーキャラに
それでも作画の良い回はその力強さに惚れ惚れする出来栄えなのですが、それはごくごく一部の回のワンシーンだけ
お話の方も毎度似たような感じですぐ飽きてくるってのがホンネです


福圓美里スが演じるオリジナルキャラがスクライドのかなみちゃん的立ち位置にいて可愛いとか、ラスボスが野沢那智だとか、そーゆー地味な楽しみはあるもののゴールは遠かったです^^;
DVD全部持ってるけどw


で、このアニメあんま良いトコ無いのかよ!ってツッコミにお返しするのですが、、、
【サントラがマジネ申っす!】
ゲーム版から踏襲したわけでもないのに作品世界観にピッタンコカンカン!
インストのOPからBGMに至るまで、作曲は当時のrungrunこと、はまたけしさん
暗くて重い雰囲気や激しいアクションシーン、そしてトコトンクールな空気に想像をめぐらせ上手く掴み取ったオーケストラからシンフォニックロックやヘビーメタル、そしてラテン音楽まで・・・
いやホント、このサントラマジ素晴らしいでつ^q^
お暇な方はOPだけでもドウゾ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

プロモーションアニメのようだけど、案外面白い

人気アクションゲーム、デビルメイクライのアニメ化。

内容は原作とは関係ありません。
原作のキャラクターに加え、アニメオリジナルのレギュラーメンバーが出てくる、専用のストーリーです。

基本的に主人公ダンテとレギュラーメンバーが何らかの形で絡む、1話完結のオリジナルエピソード。

別に原作を知らなくても問題ないと思います。
ばらつきはありますが、1話1話それなりに凝った作りですし、気の利いた台詞が結構飛び出したりします。
その中で少しずつクライマックスに向けてのストーリーが進んでいく感じ。

見所はやっぱり主人公のダンテ。

原作がスタイリッシュアクションゲーム!と銘打っている作品なので、スタイリッシュに敵をなぎ倒してくれます。
性格もクールさと大胆さとお茶目さを合わせ持った、魅力的なキャラです。
{netabare}レディとトリッシュもやっぱりスタイリッシュです。{/netabare}

アニメオリジナルキャラのパティはかわいいし、モリソンも渋い。いい味だしてます。

テンポもいいですし、頭を使わず見ることができる作品だと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 19

アイコン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

CGアニメにしてほしかったな。

やっぱりアニメだとスタイリッシュさに欠けます。
同会社のベヨネッタも作画はいいけど
元々のゲームの動きが良すぎるせいで
アクションが重々しく見えます。
あと、なにやってんのかわかんなくなります(笑)

話も本当にデビルメイクライが好きな人じゃなきゃ
きついんじゃないかなといった内容です。
その好きな人さえゲームのイメージが壊れ少し狼狽えているので(私)。
なぜかこれ日本語しかないし。

テーマ性にも欠けていて世界観の説明もほとんどないので、結局ダンテくんはなにがしたいのだろう?と思うこと間違いなしです。
まぁパティという少女を守るという指名も一応あるけどね。
なにか物足りなかったです。

作画も結構綺麗だし、音楽も世界観にすごいあっていて、頑張って作っているのが見受けられていいと思うのですが、ストーリーの薄さとダンテくんの重々しさにすこし落胆してしまいました。

ダンテは相変わらずかっこよかったけれど、
やっぱデビルメイクライはCGのままでいいです(笑)


でも、ダンテさんがオリジナル設定でストロベリーサンデーを食べてる姿に銀さんを連想させたのは私だけ?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

60.9 121 2007年度アニメランキング121位
湾岸MIDNIGHT-ミッドナイト(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (77)
381人が棚に入れました
主人公・朝倉アキオは赤いZ31型フェアレディZに乗っていたが、解体所で魅せられた初代フェアレディZのS30Z・「悪魔のZ」に遭遇してからはその虜となり、生活の全てを注ぎ込むようになる。
アキオによって再び生を受けた「Z」は、911ターボを駆る「湾岸の黒い怪鳥・ブラックバード」と呼ばれる外科医・島達也、32Rを駆るモデルの秋川零菜をはじめ、首都高での最速を目指すものたちと熱い闘いを繰り広げる…。

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

イニD派?湾岸派?

自家用車でレースしてレースするだけのお話。(勝敗はハッキリしない(笑)

大ヒット作「頭文字(イニシャル)D」と同時期に連載された走り屋漫画です。
「イニD」がクネクネの山道を走るのに対して「湾岸」は都市部の高速道路で競走します。
「イニD」同様の群像劇仕立てになってますが、演出がだいぶ違います。
まず前提として両方とも所詮はただの暴走族です。
例えば「全員悪人」でおなじみの北野映画「アウトレイジ」を「いつかは俺も組長ヤッて名を上げてやる!」という具合にあすなろ青春キラキラ仕立てにしたらどうでしょう。
とてつもなくダサいです。
それをやっちゃったのが「イニD」。
それに対し「湾岸」の人々はまだしも自分が外道であることを知っています。
その違いです。

ダサさが緩和されているのが「湾岸」
ただバトル物として面白いのは「イニD」の方です。

私は雰囲気重視なので湾岸派でした。
「イニD」だけ観た方には是非ご賞味頂きたい作品です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

エミ(エミタク) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

このアニメはイマイチ入り込めなかった;

ねぇねぇっイニDと湾岸ってどっちが面白かった??
っと聞かれると即答でイニDと答えるでしょうw


いやっ先にイニDを観終えてドリフトに魅了されてたってのと
湾岸がどんな内容か知らずに勝手に過度な期待をした状態で
観たからってのも関係しているのかもしれないんだけど...。


このアニメもドリフトしながら峠を走るんだとばかり思ってたので
あれっ?首都高っすか!?
あれ?ドリフトしないでスピード重視っすか??
あれっ??てな感じになったのが大きな原因なんだと思う。

ハイ。これは湾岸が悪いのではなく確実に自分のせいですw


まぁそんな感じで観はじめたもんでハマる事なく
数回に分けてなんとか観終えたというwww


あっでもねっ決して面白くない内容ではないですよっ♫


車好きの男たちは主人公がチューニングしてる様子を
観てるだけでも面白いんじゃないかな?
それに実際の場所を知っている&走っている(通勤とかで)
という人達はこのアニメの世界に入り込めやすいのではないでしょうか?
※私は田舎住みなのでサパーリですがwww


主人公が悪魔のZにたまたま出会い(運命ですね♡)
のめりこんでいく様をごらんくださいませ♡


てかこれにも小倉旬出てるし・・・
三木さんとか浪川さんとかが脇役で
小倉が主役の意味がわからん;

投稿 : 2024/04/20
♥ : 15

えんな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小栗旬ファンの方には申し訳ないけど

主人公アキオのcv小栗旬ってのが一番いただけない
普通に似合う声優さんが担当すればもっと評価できるのに

まず本作は車が好きな方でないと面白くないと思います
車ありきの青春爆走バトルもの

爆走って言っても暴走族的なものではなく、いわゆる街道レーサー系です

原作同時期に「イニシャルD」もあり、両方たのしく見てました

アニメ化されてちょっと原作ほどの面白さが薄れた感じがしますが
車好きなら楽しめると思います

フェアレディZ、ポルシェ911、スカイラインGTR、スープラ、ランエボ等々

この手の作品は好き嫌いがはっきり分かれるので評価はひいき目になってます。

因みにイニDより湾岸のほうが私は好きです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 27

60.7 123 2007年度アニメランキング123位
レンタルマギカ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (221)
1695人が棚に入れました
人が思うより、少しだけ世界には魔法が多い人が思うより、少しだけ世界には神秘が多い。臆病で弱気な高校生・伊庭いつきが父の失踪を機に継ぐこととなった魔法使い派遣会社「アストラル」。慣れない社長業に悪戦苦闘するいつきが、個性的な社員たちと共に迫りくる敵と戦う異種魔法戦闘ファンタジー。

声優・キャラクター
福山潤、植田佳奈、高橋美佳子、諏訪部順一、釘宮理恵、伊藤静、小野大輔

. さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

社長命令だ!

ラノベ原作で、原作はいっぱい売れた。タイトルの台詞が主人公の決めセリフ! 2007年のアニメだから、ちょっと古い。魔法使い派遣会社の2代目社長(主人公)とその社員(魔法使い)、魔法結社が絡んでくるというお話。ケルト魔術にソロモン王の秘術、神道や陰陽道となんでもありの魔法バトルが展開されちゃいます。気弱だけどすっごく優しい主人公と、やや強気なヒロイン達の恋の行方もお楽しみ要素。可愛いんだよね、このヒロイン達がまた。私的にはすっごく好きなアニメなんだけど、イマイチ売れなかった印象が・・・。これ多分主人公のXXXが直接的にXXXじゃないからだな。あ、でもヒロインの1人、”アディリシア”さんは人気あったな~。金髪に縦ロール(ドリル)ヘアーと言う典型的なお嬢様。私も憧れたもんだ・・・。オープニングの”宇宙(そら)に咲く”は日本語版の方をお勧め。とっても良い曲です。っと言う訳で、もちょっと評価されても良いアニメかな~と思うので、今更ながらレビューなぞ書いてみました。お時間ある人は観てみて下さいませ。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

コン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ファンタジー好きです

 
主人公は何か特殊能力持ってる男の子。学生のなのに社長。そういうシチュエーション、大好き☆
 
目がおかしくて、眼帯してるんだけど、そういうのって日焼けとか困るよね~って思うのは自分だけなのかもしれない。
(;゚д゚)ァ....
 
物語はドタバタラブコメ要素もあるし、思いっきりシリアスでバトって、流血ドバ~(?)みたいなシーンもある時もあるかもしれない。
 
展開はテンポ良いし、好きな物語の1つじゃ!

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

10年近く愛し続けている作品です

放送が2007年でしたから、もう10年近く経ちます。

レンマギと出会ったのは、私が深夜アニメに手を出し始めた頃でした。
それまではキッズ向けや少年誌原作のアニメばかり観ていたのでラノベ原作のアニメというのがとても新鮮に感じたのを憶えています。

特に私の心をつかんだのは古今東西の魔術・魔法が協力しあって、問題解決をするという設定でした。
槍を使うものもあれば、魔獣を操っているものもあるし、玉串(神社にあるアレ)を振るだけのものもある。装いも違えば攻撃方法も術式もバラバラでどんなバトルが繰り広げられるのかとわくわくしました。
陰陽師・巫女・魔女・魔眼・眼帯・オッドアイというとっつきやすい要素が序盤から登場していたことも胸ときめかせた要因の一つでした。

要するに、厨二病心をくすぐられてしまったわけです。

ところが、専門用語や時系列の多いレンマギでは、知らない間に話が進んでしまって置いてけぼりな状態に・・・

「猫屋敷さんを見続ける為にもなんとかせねば…」
そう考えた私は、原作の購入を検討することにしました。

(アニメに関係がないので折りたたんでおきます)
{netabare}まず目を惹いたのは美しい表紙。UN-GOのキャラクター原案やFateGOの織田信長のデザインを手掛けるpakoさんの絵柄はまさに私の好みにドストライクでした。
しかし、その時点で原作は10巻程度出ており、今考えても小説にしては多い巻数・・・1巻買うと全部揃えるまで気のすまないたちでしたので結構悩みました。
家に帰って1巻を読み始めるとこれがまた読みづらいw一応徐々に読みやすくなっていましたが、8巻くらいまではかなり格闘しました。{/netabare}

原作を読んでアニメと見比べて分かったのは、話の順序が想像よりもバラバラになっているということ。長編ストーリーの大部分が削られていること、そして三輪先生という人物についてです。

まず、物語の順序から突っ込んでいきます。原作は長編・長編・短編集…というペースで結構短編集が出ているため、アニメでも短編を1話とする構成になっているのですが、アニメの物語はわざわざ原作の刊行順に関係なく、バラバラに組み込んであるのです。何故入れ替えたのか、物語の流れからは想像もつきません。
アニメが置いてけぼりになった一員はここにありとみました。

次にストーリーカットについてです。
前述のとおり、レンマギには短編集が多くあり、短編については基本的に1話で制作する為、しっかりと味付けされた物語が味わえるのですが、問題は長編の方です。
原作的に丸々1巻分を使った長編は、物語の進行に欠かせない重要な部分になるのですが、長編の1エピソードがアニメになると、2〜3話にしかならないんです!!
し か も、その中には上下巻を1エピソードとした物語がたった2話になってしまったものも!さて、物語の方はどうなったかと言うと…
以外と纏まってはいたのですが、アニオリとしか呼べない別物になっておりました。
これでは原作ファンは怒っても仕方が無い。
2クールもあるんだからもうちょっとどうにかならなかったのかなと思いました。

さて、もう一点の三輪先生という存在についてです。
アニメの最後の魔術解説コーナーに登場しており、ずっと原作者なのかなと考えていたのですが、原作に魔術考証で携わっている三輪清宗さんという方だそうです。
シュタインズゲートの小説を書いていたり、カバネリやヴヴヴなどのSF考証だったり、がっこうぐらしの脚本などをされている方ですね。

SF考証が入っているだけあって、緻密な魔術描写とそれを最大限活かされた世界観は飽和しているラノベ界においても今なおトップレベルに君臨するんじゃないかと思います。

そんな偉大な原作をもったアニメですから、話の面白さで言えば、断然原作の方が面白いと思えます。
しかし、ちょっとでも原作の片鱗をみせるアニメが、つまらないなんて事は、まずありえないですし、アニメにはアニメのいい所があるので、その点について、物語以外の評価で触れていきます。

声優の評価
メインキャストの声優陣がとにかく豪華です!
福山潤・植田佳奈・高橋美佳子・諏訪部順一・釘宮理恵・伊藤静・名塚佳織・小西克幸・安元洋貴・甲斐田裕子・藤原啓治・小野大輔・櫻井孝宏・宮野真守と当時でも錚々たる顔ぶれ。
回ごとのゲストキャラの声優もすごいですよ~
このままガンダムも出来てしまいそうです。

キャラの評価
短編メインだったためか、キャラ一人一人にスポットのあたっていたのが良かったです。キャラを楽しむことが目的なら良いアニメなのかな・・・
特に18話ソロモンの絆の隻蓮さんとダフネさんのやり取りは良かったなあ~
準レギュラーポジションの二人の大人の恋の始まりがちょっとベタに終わりは爽やかに描かれているのが良いです。
アニメを観て以来この二人が大好きになりました。
ちなみに、一番好きなキャラは猫屋敷蓮です。

作画の評価
キャラデザが原作とかけ離れているのはやや残念ですが、安定した作画に、雰囲気のある色使いが魅力的でした。

音楽の評価
主題歌
OP コミネリサ「宇宙に咲く」
ED 吉田旬吾「歩いていこう。」
OPは英語と日本語の2バージョンが入れ替わりで使われています。シリアスな魔導バトルものにふさわしいかっこいいOPです。
タイトルロゴになぞらえた十字に歌詞を流しとてもかっこいい演出になっています。
EDは声優が歌っているアストラルvarsionがあり、こちらも入れ替わりで使われています。安らぎのEDです。黒羽まなみちゃんがとっても可愛いです。


総評
原作ファンとしては、絵柄、ストーリー構成的に納得のいかない部分もあるのですが、見返してみるとアニメはアニメで良いところがあるということに気づかされました。
原作も終了し、アニメも特報が無いままもうすぐ10周年を迎えようとしています。もう世間的にはオワコンなんでしょうか。しかし、それでもかまわないと私は思います。いつまでも私の心の拠り所として大切にしていきたい、そんな作品です。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 11

60.7 123 2007年度アニメランキング123位
ケンコー全裸系水泳部 ウミショー(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (209)
1177人が棚に入れました
海猫市緒ノ島(おのしま)の海岸に、家つきイカダに乗った父娘がやって来た。少女の名は蜷川あむろ。「県立海猫商業高等学校」(通称「海商」「ウミショー」)に転校する為、はるばる沖縄から航海してきたという。その不思議な泳力を買われ水泳部入りするあむろ。ドタバタの騒動を引き起こしつつもウミショーの人気者になってゆく彼女に最も心惹かれたのはマネージャーの沖浦 要だった…。

声優・キャラクター
豊崎愛生、生天目仁美、福井裕佳梨、清水愛、矢作紗友里、新谷良子、豊永利行、保村真、こおろぎさとみ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

エロ目的で見てしまった

エロ目的で見ても特にクルものは無かった、ただ普通に面白かったので見る価値はある。

基本はギャグ日常系でシリアスはほとんど無し、シリアス展開か?と思いきやギャグ展開もある。だから見やすいというのもある、そしてお色気要素もそれなりにある、ただ昨今の一般エロアニメと呼ばれる作品(ヴァルキリードライヴとかエロゲ原作作品とか)には到底及ばない、正直乳首ぐらいは出るかなぁと期待したがそれすらもなかった。

主人公男は豊永、主人公女は豊崎、ここだけ見ると良いとこ使ってるように見えるが、他のよく喋るキャラでもパッとしない声優を使ってる場合がある、武田の声はキャラに合ってて良かったが静岡さんの声の福井は外れでしょ、もうちょいキャラに合った声にすべきだった。

opは彩音、edは村田あゆみ、とある恋愛ゲームやってる人はこの組み合わせに運命を感じるはず、まあそんな人ほとんどいないだろうけど(笑)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おま~

いやふぉおおおお競泳水着ばんざあああああああああああい
正直スク水一択、だと私思ってましたが、これ見ると若干揺らぎますねぇ
作風全然エロくなくって、まったくもって健全
なのに、こう、いけないと分かっていながらもチラ見をやめられないと言いますか・・・
競泳水着から匂い立つ甘美な香りに抑えがたい衝動が全身を駆け巡るも、自閉される
全てを解き放ち、舐め回したいと思いつも、自閉される
そんなひと夏の想い出・・・


スポーツアニメです、まぁ上手いことやれてたと思いますよ
ただ1クールなので仕方ないですが、部活面はあむろの”すごいですアピール”に終わり、ラブコメに時間割きたいんだろうなぁという印象は受けました
思えば水泳を題材にしたアニメって、割と珍しい気がします、、、
実写ドラマではよく見ますが。。。
それこそ、ほとんどのアニメに水着回なんてのは往々にして存在するわけですが、全編通してこれだけで行くッってのには漢気を感じますね

漫画風の、吹き出しだとか、枠組みだとか、背景ベタだとか、そいったこぢんまりとした絵作りをしてます
絵で魅せると言うよりは、演出で魅せていると言った方が齟齬はないか
その他は、赤面の描き方が可愛くて好きですね
逆に口の描き方は結構雑かも、位置が常に動き回ったり、異常なほど大きかったり
制作はアートランド、監督はそ~とめこういちろうさんです
かきふらい先生じゃないですからね!

メインに豊崎愛生生天目仁美新谷良子福井裕佳梨清水愛矢作紗友里と私好みの声優陣
というかまず驚くのが、武田君役にまさかのこおろぎさとみさん
最初聞いても誰か分からない、そもそも背景キャラだと思ってたので考えようもなかったんですが、クレジット見てびっくり、なかなかに大物声優を使ってくれるものです
それから、蜷川あむろ役の豊崎愛生さん、今作が主役デビューですね
第五回声優アワード、主演女優賞、ついに獲りましたね
偏りがあってあんま当てにならないと言われてる声優アワードですが
まぁこの功績は本物だと思います
声質派声優なのかなって思わせて、あれ?意外に実力派?と驚く演技を披露することもしばしば
私は特にファンではないのですが、”声優の可能性を広げる存在”と言えばそうなのかな、って感じですね
そんな今を時めく豊崎さんの比較的早い時代のお声が聞けるのもこの作品の魅力です
今作の特典映像における豊崎さんと矢作さんいや止めとこう

さぁOP「DOLPHIN☆JET/彩音」
夏の日差しが海を照らす光景が目に焼き付く、爽快感溢れんばかりのナンバーです
君のドルフィンキックが~トロピカルで気持ちイイから~♪
映像も好きですし、何より曲のノリが素晴らしい
夏っぽいアニソンっていったら真っ先にこれが浮かびますね
この曲は、劇中でもキャラが口ずさんでたり、挿入歌としても流れます
最終回のこの曲を使った演出は感動しましたね
水しぶきの音も心地よいし、マリオっぽいBGMも良い感じで、音楽評価は高いです

あむろちゃん、自由闊達で天真爛漫な娘は可愛いですね
見ててこっちまで元気になってきます
トレードマークのペケは、巷で流行ってるバッテンピンじゃないですが、これもありですね
静岡さん、可憐で清楚なお嬢様といった佇まいの彼女が実は・・・ってな設定ですが
あむろとは別の意味で、元気になりますねぇ
置いといて、毛剃りと麻雀に命を懸けるイカサマ先輩や髪を下すと意外に可愛いマキエちゃん他、騒々しいけど楽しい良キャラが揃い踏みです
”ブルンブルンの洗礼”、私も受けたいなぁ


リュウグウノツカイってあんまり美味しくないと聞くんですが・・・どうなんでしょう・・・

とにもかくにも、夏に見たいアニメといったらコレに決まりです!
夏ですよ、夏

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

確かに・・・

水泳部ということでオール水着回のアニメです。
その上、ほぼコメディーということになれば、自然とアクシデントが・・・。
でも、いやらしさは一切ありません。
アニメタイトル通りの健康的なエロだからなのです。

内容と言えばそんなに無いような気がします。
水泳部の皮をかぶったバカアニメだからでしょう。
その幼稚な笑いには困ったものです。
頭を空っぽにして楽しむしかありません。

それでも視聴できたのは、OP曲「DOLPHIN☆JET」の存在!
サビの部分があまりにのびやかでさわやか。
湘南の風に吹かれているようで、癒されます。
各話冒頭で引き込まれてついつい視聴というのが本音です。

ヒロインのあむろは天真爛漫で頭が空っぽ。
笑いの起点は彼女の天然ボケが多かったですね。
声を演ずるは若かりし頃の豊崎愛生さん。
キャラに合わせたのかな?一本調子でした。

最終話のラストに驚きました。
{netabare}エンドロール後半の90秒で沖縄編です。
超高速で、あっという間のハッピーエンド。
だれもそんな結末を望んじゃいませんけど・・・{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

60.7 123 2007年度アニメランキング123位
アイドルマスター XENOGLOSSIA[ゼノグラシア](TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (208)
989人が棚に入れました
物語の舞台となるのは、ロストアルテミスと呼ばれる月の崩壊から、約百年余り経過した復興歴107年の地球。そこには地球に降ってくる砕けた月のかけら(ドロップ)の被害を防ぐために活躍する「iDOL(隕石除去人型重機)」の姿があった。
そして「iDOL」を操縦できるのは、選ばれた少女たち「アイドルマスター」だけなのである。彼女たちの使命は、毎日の学業生活のかたわら「iDOL」に乗って、地球に降りそそぐ隕石を大気圏外で破砕することなのだ。ヒロインたちは、どんなアイドルマスターに成長していくのか?鉄の塊の巨大ロボットと少女たちが紡ぎだす新たな物語の幕が上がる!!

ZACmn92102 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

アニメ史上最悪の原作レイプ作品

2006年末ごろコミケで予告としてアイマスゼノグラシアの映像が公開されました。

その当時、原作アイドルマスターはゲーセンにしかなく、
プレステ2の基盤だったのでグラフィックがかなり悪く、稼働は
芳しくありませんでした
(ナムコ社員、鉄拳制作の原田さんも
”プロデューサー活動日誌 アイマスPにインタビューその1”
でググると出てくるインタビューでそう語ってます)

他ソフト入れ替えや撤去が相次ぎ、X-BOX360版が2007年1月に
発売予定でしたが、360本体自体が全く普及して無い状態で
さらに360本体に欠陥が見つかり売れ行きは絶望的な状況でした。

そんな時、声優総入れ替えされ、ロボアニメにされた
ゼノグラシアを見て原作アイマスファンはどう思ったのでしょうか。
何せ、原作アイマスは声優の性格をキャラに取り入れるほど
声優とキャラを一体化させてたので、それを外すということは
徹底的な原作改変を行う宣言に等しかったのです。

超豪華声優陣、当時コードギアスで絶好調のサンライズ、スパロボ出場確実
誰がどう見てもゼノグラシア路線が主流となってしまうことは明らかでした。
原作ファンたちは怒るどころか、2007年4月1日の原作ライブで
原作展開が終わるという噂が流れるほど恐怖しました。
そんな原作ファンに対し、原作アイマスは黒歴史、原作声優はお払い箱!
等と煽る悪質なゼノグラファンまで出る始末。

アイマスゼノグラシアのプロデューサーもこうなることは簡単に
予測できてたと思います。予測をするのがプロデューサーの仕事なの
だから。
もし、ゼノグラシアが先に大ヒットしたら、原作アイマスは声優の違和感、
キャラの違和感により受け入れられず、消滅してたでしょう。
バンダイ本体も混乱を避けるため原作アイマスの露出を抑え、
ゼノグラシアを全面に出すでしょう。
ちょうど今のゼノグラシアと原作アイマスの周囲の状況がそのままひっくり返るわけです。

もし、原作アイマスが大ヒット中ならこんな物は作らなかったでしょう。
当然、大量にいる原作ファンを敵に回し売れなくなりますので。
原作が弱小だと侮ったから余裕で叩き潰せると思ったのでしょう。

たしかに原作はシナリオがキャラによって違うため、それを一つにするのは
難しかったでしょう、原作が当時全く無名だったから、忠実に作っても
ヒットするのは難しかったでしょう。

だからといって、原作を潰すような作品を作っていいのでしょうか?
自分たちの売り上げさえ確保すれば原作なんか潰れても構わない、というか
潰しちゃえ!という傲慢さが見え隠れしてます。

しかし、2007年2月、当時始まったばかりのニコニコ動画により
奇跡的に原作アイマスが大ヒット
その勢いは酷い欠陥を抱えオワコン化してた360本体ごとヒットさせるほどでした。
360を持ってなくてもアイマスをよく知ってるファンなんて
人も増えちゃいました。何せあのニコニコなので・・・

2007年4月、放送が開始されましたが全く話題になりませんでした。
アテにしてた舞-HiMEファンまでアイマスに取り込まれたらしく、
舞-HiME系アニメと呼ばれてたのに、舞-HiMEと比べて
壊滅的な売り上げになってしまいました。


長くなりましたが、ゼノグラシアの内容の感想です。
残念ながら?絵の破綻は全くありません、最後まできれいです。
もしあったらネタとしておいしいアニメになったのでしょうが(笑)

しかしSF考証はエヴァの劣化コピー。
2007年の時点で10年前の作品だったエヴァをそのままコピーできず
劣化させてしまうのは情けない。
(あとARMSとか砲神エグザグソン、FSSとかからもコピーしてますが、どれも
中途半端で劣化してます。)

シナリオも壊滅的な破綻は無いですが、丁寧さが足りず超展開や
伏線の放置が多かったです。
こちらもエヴァを劣化コピーしたようなシーンが多いのはマイナスです。

キャラは、原作キャラを全く頭に入れなくても、おかしな行動が多く、
あんまり感情移入できそうにありませんでした。
もちろん原作ファンという立場で見ると、劣化というか・・・妖獣化
といったほうがいいほど酷すぎます。
重要な、キャラの主張も酷い。相手の否定がキメ台詞って・・・

ロボの動きも、ロボ自体もいまいちかっこ悪い。

結局、ロボアニメとしては中の下ぐらいで、単品のロボアニメとしては
最悪ではないけど、今ほかにいくらでもいい作品があると思いますよ。

アイマス関連作品、原作付作品として見た場合はアニメ史上最悪極まりない作品です。
何せ、原作を潰すことを目的としたアニメ化作品なんて前代未聞です、
実際ライブ日をぶつけたり、CD発売日をぶつけたり・・・
偶然、奇跡的に原作がたまたま、ギリギリのタイミングで大ヒットしたから
難を逃れただけで、そうでなかったら今頃は…

とりあえず、これはアイマスではありません!本気で全く無関係です!

というのも、肝心のゼノグラを制作したサンライズプロデューサーがこう発言しましたし。
(ゲームのアニメ化依頼を
「ゲームのキャラで舞-HiMEを作れと好意的に解釈して考えました」
と発言、ところがゲームのキャラが改変されすぎてほとんど残っておらず
ほぼ舞-HiMEキャラで舞-HiME作ったのと同じ状態でした。)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

巨大ロボットと少女の恋・・・上級者向けアニメ

原作レイプの代名詞、なぜかロボットアニメになってしまったサンライズ版アイドルマスターです。

声優が全て変更されており、一部キャラの性格も改変(改悪?)
そのうえ悲惨な末路を辿るキャラもいるので
原作ゲームファンがパロデイ作品として割り切って見るのも難しそう。

個人的には、萌えと燃えの融合、そして愛憎渦巻くシリアス展開で話題をさらった
舞-HiME・舞乙-HiMEのスタッフによる作品ということで期待してました。

やはり舞シリーズのスタッフだけあって、キャラ立てはよく出来ている。
キャラの掛け合いなどのコメディ部分は見ていて楽しいし
シリアスな部分も、危機感の出し方とか演出レベルはかなりのものだと思う。

ただ、あからさまにエヴァをパクリスペクトした設定や
一部キャラの行動原理や敵組織の目的が不明瞭なのは気になるところ。
とにかくめまぐるしく展開が動くので退屈はしませんでしたが。

で、本作のテーマは「巨大ロボット(アイドル)と少女(マスター)の恋」です。
絆なんて生温いもんじゃない。恋ですよ? 恋。
正直このテーマは最後まで見終わっても、ちょっと受け入れ難いものがありました。

{netabare}既に序盤からロボットに対して過剰に感情移入しまくるヒロインからしてアレですが
その後、元カノが出てきてロボットを間に挟んだ三角関係に発展、
そしてヤンデレ化、挙げ句の果てには「あなたが好きです」とガチ告白。
どういうことやねんと。こんなん見せられた時、どんな顔していいか分からない。{/netabare}

他のロボットアニメのロボと比較しても、明確な違いというのが
せいぜい「盗撮」ぐらいで、無機質で言葉も話せない存在であることに変わりはない。
ロボットではないけど、例えばリリカルなのはシリーズにおける魔法の杖は言語を発し
所有者と意思疎通できてることが視聴者にも分かりやすく伝わるので
そこから両者の間に絆が生まれるのも自然に感じられるんですよね。
物言わぬ存在だからこそ色々想像や妄想が膨らむってのも一理あるけど
やはり言葉を話せる設定にした方が良かったんじゃないかと思う。「恋」まで踏み込むなら尚更。


何だかんだで楽しめた部分も結構ありましたが・・・
これはアイマス云々関係なく、一部の上級者向けの作品でしょう。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 23

のぶちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゼノグラなめんなよ☆

作品としてどうかと言われると、クオリティの高い面白いロボットアニメである。
ただ視聴者はいくつものハードルを越えなければならない。
1、原作からの脱却ORある程度のスルー
2、機械と人間との枠超えた愛を認めるORある程度スルー
などである。

私は1に関してはリアルタイムで見ていたので、原作はよく知らなかった。
割り切れれば無敵になれる。
2に関しては、こんな設定もありだよねーと笑い飛ばせないと、精神と現実との狭間で敗北する。
ネタとして見れたら無敵になれる。

ただ一話一話引きが上手な作品で、次の話が見たくなる様に作られていてよくできてるなと感心する。
私は一部のキャラに殺意を覚えましたが(ストーリーにのめり込んだという褒め言葉)、毎週毎週凄く楽しみに見ていました。
ハードルを越えさえすれば、なめられないアニメです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6
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