2022年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画一覧 21

あにこれの全ユーザーが2022年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月19日の時点で一番の2022年秋(10月~12月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

77.2 1 2022年秋(10月~12月)アニメランキング1位
すずめの戸締まり(アニメ映画)

2022年11月11日
★★★★☆ 4.0 (242)
861人が棚に入れました
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、
「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。
彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、
まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、
古ぼけた扉。
なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが...

やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、
開いた扉は閉めなければいけないのだという。

――星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、
すべての時間が溶けあったような、空があった――

不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

扉とロードムービーの効果により格段に見易くなった新海誠監督作品(追記:“最後の戸締まり上映”いってきました)

半年のロングランの末、5/27(土)の終映に向け、
“最後の戸締まり上映”と銘打ったラストスパートを仕掛けてきた本作。
ラスト2週は新規来場者特典に加え、後々の映像ソフト化、配信も睨んで、
のべ273カット(全体の1割くらい?)に調整を施したリテイク版を上映。

私も『君の名は。』同様、2回目の鑑賞を終映直前、小さなスクリーンで、観客私も含め2名。ほぼ貸し切り状態で行ってきました。

公式が発表している主な修正箇所としては……
光、水しぶき等のエフェクト強化。
新幹線内の乗客にマスク装着を追加。
(本作の舞台は2023年9月頃。震災だけでなく、コロナ禍をも歴史として記憶しておきたいとの監督の意向を反映し、数カ月後のマスク装着率をぷち未来予測)

など事前に言われなければ分からない微細なクオリティアップ。

私が一番、変化を感じたのは音響。
本作の劇伴は、繊細な心情曲中心のRADWIMPSと、パワー型の戦闘曲中心の陣内 一馬氏の共作体制。
一回目の鑑賞では、両氏のBGMの“段差”が引っ掛かっていましたが、
リテイク版ではBGMの入り方も調整されたのか、より切り替えがスムーズになった印象。

再見して改めて思うのは、本作は賛否を恐れず時代を切り取りに行った価値ある挑戦だったということ。
興行も残り10日余り。
まばらな客席で、静かに、あの震災について、過ぎ去った日本の“青年期”について、
思いを馳せてみるのも一興かと思います。




以下2022/12/14初回投稿レビュー。

IMAXで劇場鑑賞。

【物語 4.5点】
危なげなし。

内容は新海誠監督作品の再生産、集大成。
今回は骨格となる設定が強固で安定感がある。

従来作では、ここはファンタジー志向なのか、リアル志向なのか。
どう構えたら良いか分からず、暴投&捕逸(パスボール)が散発する傾向もありました。

しかし本作の場合は、道中の日常シーンは旅情と人情。廃墟の扉が開いたらファンタジー。
場面の切り替えが設定で信号化されており、折り合いが付きやすい。

ファンタジー体験で一皮むける青春ジュブナイルでもある同監督作。
これまでは、そこでいきなり主人公&ヒロインの深層心理をぶつけてくるなんて危険球w
という場面も散見されました。
けれど今回はロードムービー。
旅先の出会いを通じて徐々に心が解きほぐされる。
手順を踏んだ上で主人公たちが囚われている、語り辛いトラウマを明示し浄化する。
同ジャンルには確立された文法があります。
あとはそれに則り手順を追って心情描写すれば、とっ散らかる心配はありません。
私は終始、首肯しながら完走できました。
普段はフォアボール出しながらも何とか……というピッチャーがスルスルと無四球完投して驚かされた感じw

このロードムービーはヒロインだけでなく時代のトラウマにも果敢に挑んで来ました。
{netabare}東日本大震災だけでなく、四国・愛媛(西日本豪雨)→関西・神戸(阪神淡路大震災)→東京(関東大震災)と巡る旅路。
本作は日本人と災害を巡る精神史の総括でもあります。
神戸では阪神淡路大震災は“安全神話”の崩壊と報道されたトラウマを思い出しました。
災害は街を壊すだけでなく、ひとつの時代を終焉させる節目ともなるのです。
“成長神話”を象徴したバブルの残り香も醸した廃墟。{/netabare}
本作は日本人が時代を鎮魂する物語でもあるのです。


【作画5.0点】
光を反射する埃まで描き込む緻密さは健在。
旧来こうした情景描写は、人の気持ちなどお構いなしに過ぎ去る四季の冷酷さなどを反映して来ました。
ところが今回は監督が小説版でも言及している通り、旅先の生活空間に漂う“匂い”を重視。
全体的に部屋の空気が温かいです。
“飯テロ”も料理の描き込みによる力業ではなく、空間全体で丹念に誘導。
{netabare}愛媛でようやくありつけた温かい家庭の晩飯で、鈴芽が流した涙にも説得力があります。{/netabare}

躍動する小物も印象的。
椅子にされてしまった「閉じ師」は言うに及ばず。
ヒロインが走り抜ける際に倒れる小物など、
物にもアクション演技をさせることで映像にリズムを生み出しています。


【キャラ4.0点】
ヒロイン・鈴芽が、道中、働く同世代少女や年上のお姉さんに触れ合うことで自分と向き合っていく。
スタッフ公言通りの『魔女の宅急便』をオマージュしたキャラ設定。
叔母の環(たまき)さんはオソノさんポジションでもあるのです。
ただオソノさんは妊婦でしたが、環さんは鈴芽にいい加減、彼氏作ってくれないかな~とウザがられる育ての母。
そういう意味でも、環さんに片想いの稔さんはアタック&ゴールを決めるべきなのですw

『魔女宅』と言えば猫。
ですがダイジンはジジというよりキュウべぇと言っても過言じゃない倫理観を共有できないタイプw
このわけがわからない感じが段々と病み付きになってくる不思議もQBw
余計なお世話ですがダイジンを楽しげに演じる子役の将来が心配になりますw
ヒロイン心情などに関しては割りとスッキリと完結する本作において、
ダイジンは残された謎の象徴であり、考察の起点となるキャラクターでもあります。
ただし私は{netabare}巨大黒猫?のサダイジン{/netabare}の方が好きです。

【声優4.0点】
ヒロイン・岩戸鈴芽役には若手女優・原 菜乃華さんを1700名超の中から抜擢。
「閉じ師」の青年・宗像 草太役にはSixTONES・松村 北斗さんをオーディション選抜。

近年、映画界では実写とアニメの中間領域開拓が進展。
その中で、声優より俳優の方が合っていると感じる作品も出て来ています。
湿度高めの旅情、家族愛などを描くこのロードムービーもまた、
濃厚なキャラを提供する声優より、湿っぽい実写邦画・ドラマ出演経験のある俳優の領分という感じがします。

加えて松村 北斗さんに関してはジャニタレとしてのコメディ対応力も買われての起用。
椅子キャラギャグの瞬発力でタレント能力も引き出されていたと思います。

声優関連ではTVアニメ版『映像研』の伊藤 沙莉さんがルミ役で出演してますが本職は俳優。
新海監督も好きな花澤 香菜さんも出ますが、彼女もキャリアのスタートは子役。

この作風に対して“ちゃんとした声優”を出せというのは筋が違うのかなと感じます。
むしろ今後、声優界が、こうした俳優・タレントの縄張りに、割って入れる役者をどれだけ生み出せるかということなのだと思います。


尚、神木 隆之介さんは今回も出ます。
瀧くんとは違う性格のキャラボイスだったので、事前情報なしで挑んだ私には分かりませんでした。
『シンエヴァ』で奇襲して来た時も驚かされましたが、この人、潜伏するの上手いですねw

【音楽4.0点】
劇伴はRADWIMPSがピアノ&ストリングスで心情曲を。
新海作品は初となる陣内 一真氏が金管や和楽器でアクション、ホラーテイストなど、
ラッドに不足するパワーを補う共作体制。
陣内氏がジャズでスウィングするコメディシーンも中々斬新ですが、
従来作に慣れたファンは面喰らう可能性も。

風味の異なる両者のBGM切り替えもまた日常&非日常のスイッチとして機能。
ただ私はこれが最適解ではないとも感じました。

ラッドの繊細な音色で掘り下げる心情も捨て難いのは分かります。
ですが個人的にはラッドは歌に専念して、
劇伴は信頼できる方を決めて一任するのが良いと思います。


EDを始め主題歌&劇中歌はRADWIMPSが続投。
その中で、作品を象徴する「すずめ」には女性ボーカル・十明をSNSから発掘して迎える。
SNSを通じて見る日常も織り込まれた本作らしい起用。

昭和の懐メロが流れるのも特徴的なこのロードムービ。
露骨だなと思ったのが{netabare}ユーミンの「ルージュの伝言」を東京からの旅立ちに流した場面。
ジブリの次の国民的アニメ映画(及び猫映画)を作るのは俺だ!との監督の主張を強く感じますw{/netabare}
タイムリーヒットだったのが{netabare}河合奈保子さんの「けんかをやめて」{/netabare}
こんなストレートに状況を捉えるヒット曲があるなんて昭和の歌謡界は奥が深いですw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 41

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

映像、音楽、ストーリィ展開、全てに満足しました

新海監督の映画を多く見てきましたが、この映画が最も素晴らしかったと思います。
映像、音楽、ストーリィ展開、全てに満足しました。

但し、東日本大震災や阪神大震災が物語に含まれていますので、見たくない方もおられると思います。
映像や音響効果が、あまりにも迫力ありすぎるのです。
被災者の方が見られる際は気分が悪くなられるのでは…、と危惧しています。


主人公の岩戸 鈴芽(いわと すずめ)は宮崎県に住む女子高生。
ひょんなことから(実はすずめが年上の美男子が大好きなので)、すずめは青年(?)と一緒に愛媛、神戸、東京、そして東北へと旅をします。
旅をすると言っても、恋愛要素は全くありませんので安心してください。

旅の目的をすずめは理解しているつもりでした。
でも、旅の真の目的をすずめが理解したのは、旅が終わるときでした。
実はこの旅には、深い意味があるのです。

旅の途中ですずめは、いろんな人から優しさを分けてもらいます。
その優しさは、とても心地よいものでした。
そして知らず知らずのうちにすずめは、大きな愛情を各地の人々に与えていたのです。

だから、この物語は優しさを与え合う物語でもあるのです。

そういえば東日本大震災のとき、日本じゅうの心が一つになりました。
誰もが募金をし、たくさんのボランティアの方々が被災地で活躍された…
確かにあのとき、日本中の人々が優しさを分かち合ったと思います。


新海監督の映画だけあって作画はこの上なく美しい。そして迫力があります。
それに今回は音響効果も抜群で、開始10分ほどで映画に没頭しました。
しかも物語の内容も、丁寧で奥深い考慮がされていました。

この映画は多くの人にお勧めします。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 40
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あの日の星空(追記しました)

[2023.9.30追記]
2回目鑑賞したのであらためて感じた・思ったことを書きたいと思います。

{netabare} 扉を閉じる際に聞こえる声。
それは災害が起こる前、そこにいた人たちの記憶の残滓なのかなと感じました。。
扉を閉めて鍵をかけることで声は聞こえなくなります。
あるレビュアーさんがおっしゃっていた、自分の気持ちに向き合って受け止める=扉を閉めるってところ、そうなんだろなって私も思いました。

"死ぬのが怖くない"
なぜ私は生き残ってしまったんだろう
なぜ私はいきてるんだろう
たぶん、すずめはずっとそう思ってきたのかもしれません。
でも、草太に出会って、要石になった草太から君と出会えたのに!と言われたすずめは独りは怖い、生きたい!と叫ぶんです。

自分に足が欠けたイスをくれたのはお母さんじゃなくて自分からだったんですね。
欠けた足はもうもとに戻ることはありません。
でもすずめは未来は怖くないとあの日のすずめに語り掛けるんです。
光が、明日がきっとくるって。
そして、行ってきますと鍵をかけて前に進んでいくんですね。

それからすずめの子になりたかったというダイジンはもしかすると災害で亡くなった子供の魂だったのかもって思いました。{/netabare}

[2023.9.24初見感想]
劇場公開時、あの新海監督最新作ということで宣伝はよく見かけてたし、君の名はも天気の子も劇場で見たので、見ようか迷いましたが、結局見に行かず、今回配信で見ました。

作画、相変わらずすごく綺麗ですね!
雨や水のシーンが多いのも新海監督ならではかも。

緊急地震速報は心臓に悪いです・・
お話の中のことってわかっていてもドキっとしてしまいます。

メインテーマ曲のルールー・・とかルージュの伝言とか白猫とかジブリっぽいなぁって。
これたぶん狙ってますよね。
いままでの新海監督作品に比べて尖った部分が少なくなってきた感じがしました。
悪いことではないですけど、個人的には初期作品みたいなのも見たいなぁ。。

すずめの{netabare}絵日記が3.11以降真っ黒に塗りつぶされている{/netabare}シーンがとても胸にきました。

もうあれから12年経つんですね・・

震災の記憶はおぼろげになってきていますが、強く印象に残っているのはあの日の星空がすごく綺麗だったこと。
普通は街のあかりで星はほとんど見えないのですが、満天の星空でびっくりした記憶があります。

震災では知り合いが亡くなりましたし、私自身も色々と大変でしたけど、なぜか一番覚えているのはあの星空なんですよね。
そうやって人は前に進んでいくのかな。。
私もすずめも。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 37

77.0 2 2022年秋(10月~12月)アニメランキング2位
THE FIRST SLAM DUNK(アニメ映画)

2022年12月3日
★★★★★ 4.1 (106)
383人が棚に入れました
キャプテン・赤木剛憲(三宅健太)のワンマンチームだった、湘北高校バスケ部。

1回戦敗退が常の弱小チームだったが、桜木花道(木村昴)、流川楓(神尾晋一郎)、三井寿(笠間淳)、そして宮城リョータ(仲村宗悟)の加入によって、全国レベルのチームに成長していく。

そして迎えた重要な一戦。湘北は圧倒的に格上のチームを相手に善戦するが、徐々に綻びが生じてきて……。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

スラダンが大好きです。嘘じゃないっす。

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
映画館で観てきました。最高。

間違いなく、映画館で観るべき作品。

賛否両論あるのは分かる。これだけの名作だ。思い入れもある人も多い。何をやろうが賛否両論だろう。

私は原作のガチファンだが、本作には大満足している。

ストーリー云々は、とりあえず観てから批判するならすれば良いと思うが、とにかく、あのバスケットの試合の作画を、動いている湘北高校バスケット部を、大スクリーンで観られただけでも、☆10である(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
31回。

これは、私がスラムダンクの原作を「全巻読んだ」回数だ。

約12,000冊。

これは、私が所有する漫画本の数だが、その中のNo.1はスラムダンクだ。

マイフレンド。

これは、私が人生で初めて買ったCDだ。

とまあ、とにかく私は、スラダンを愛している!(笑)

さて、「映画化」と聞いたとき、3つの可能性を考えた。

①山王戦を原作通りに映画化
②アナザーストーリーを映画化(原作にない話)
③アフターストーリーを映画化(原作後の話)

本命は①だが、期待していたのは③。ここで、「スラダン第2章」が始まってくれたら最高だった。②なら少し残念かなと思っていた。

結果、本作はこの①②③の全てを内包する作品になっていた。

井上先生が本作でやりたかったことは、大きく2つ。

1、バスケットの試合をリアルに映像化したい。
2、宮城リョータのキャラを深めたい。

まず、1は、ほぼ完璧だった。本作で特徴的だったのは、原作にある心理描写を極力省き、会話とプレーを中心に魅せたことと、漫画的な「溜め」を作らず、リアルな時間進行に乗せたこと。

よくある「バトルの最中にずっとしゃべってる」というのは、実に漫画的な表現になる。もちろん、そこで雰囲気を盛り上げ、見開きバーンで名シーンを印象付けられるので、この手法を批判はしない。が、「リアリティ」という点では落ちる。

井上先生は、漫画を極めているような方だし、スラムダンクは、漫画の歴史の頂点にあるような作品だ。だからこそ、漫画的な表現は原作に譲り、アニメではアニメーションならではの表現を追いかけたのだろう。まあ、漫画に比べると、1プレー1プレーは軽くなり、ギャグの「間」みたいなものも作れてはいない。

けれど、そこに文句があるなら、「じゃあ漫画を読んだら?」となると思う。私個人としては、湘北と山王がリアルに試合してたらこんな感じだったのか、という映像が観られた方が、ずっと価値があるように感じた。

ということで、映像は間違いなく☆5。

次に、最も賛否が分かれるであろう、2の宮城リョータの過去の設定を掘り下げたストーリー面。

もしこれを、井上先生が監修せず、誰かが勝手に作っていれば、「ふざけんなや」と怒りを覚えるだろう。

が、宮城リョータを生み出した原作者自らの作品である。これが、原作段階からあった裏設定なのか、原作者完結後に考えた後付け設定なのかは分からないが、とにもかくにも、宮城に対する、井上先生の「愛」を感じた。私には、それで十分。

ちなみに、私が湘北メンバーで好きな順番は、

三井→(小暮)→桜木→赤木→流川→宮城 の順番だった。もちろん、「宮城が一番好き」っていう方も多いだろうが、正直、レギュラーメンバーでは一番影が薄かったと思う。だからこそ、井上先生がここで、桜木や流川ではなく、宮城にスポットを当てたことは、、、感動したなぁ。
 
ここからは、やや飛躍した「妄想」になるが、

映画を観ながら、「もしやこれは、スラダン2期のフラグなのか!?」と、ワクワクしてしまった。

というのは、宮城が7番にこだわりを持ち、それが、「亡くなった兄貴の番号」だからだ。

原作でも、次のキャプテンは宮城に決まっている。背番号は4番になるだろう。

たがらこそ、この映画で「兄貴を乗り越え」「7番を卒業」させたのではないだろうか?

私は、スラダンの新章があるとしたら、桜木達が1年のウィンターカップではなく、新入生を迎えた後、桜木達が2年になったインターハイだろうと思っていた。

でも、この映画により、もう1つの可能性が生まれた。それが、「大学編」か「全国選抜VSアメリカ選抜編」「Bjリーグ編」だ。

映画のCパートで、宮城はアメリカに留学していた。あれにはビックリで、正直、「いらないな~」と思う展開だった。それは、宮城がアメリカ行ってる時点で、「湘北高校の話」は、もうやる気がないんじゃないかと思ったから。

が、もしこうなったらどうだろう?

赤木、三井、流川、宮城だけでなく、沢北、河田、深津、牧、神、仙道、、、だけではなく、諸星とかヒロシとか南とか池上とか他のキャラクター達もみんなごちゃまぜになって、各大学(あるいBjリーグの各チーム)に散っている。

例えば、牧・藤真・三井・花形・赤木という神奈川同級生チーム。例えば、深津・神・仙道・沢北・河田という化物チーム。

そんなチームに対して、大学バスケットボール界に復帰した、安西監督率いる弱小大学(キャプテン小暮w)に進学することにした、流川、清田、ヒロシら、黄金の1年生軍団。そこに、怪我から回復し、3年間のブランクがある「初心者」桜木花道が入部してくる、、、なんて、胸熱な展開があるかもしれない(笑)

まあ、これは完全に私の妄想だし、もし新章があるなら、流川と桜木は敵としてぶつかった方が面白そうだ。全日本選抜対アメリカ選抜で、相手に宮城や沢北がいるのも熱い。

この作品に「ファースト」とつけたからには、「セカンド」を期待してしまう。どのようなカタチであっても。

井上先生、お願いします! スラダン、本当に好きなんです!
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

日本一有名なバスケの試合を大迫力の劇場スクリーンで!

【物語 4.0点】
レビュタイでこんなこと言うとバスケファンからボール投げ付けられそうですがw
実際、昨シーズンのNBA覇者が{netabare} デンバー・ナゲッツ{/netabare} であることを知らなくても、
『スラダン』の山王戦は知っているという方は少なくないと思われ。

山王工業VS湘北はそれ自体が傑出した“コンテンツ力”を有した一戦。
本劇場版は山王戦の熱量を最大化してぶつけることで成功した一本と言えるでしょう。

制作方法も、まず山王戦を一試合通して映像化してみる。
シナリオ、脚本だのはその後で……という型破りな手法。

監督・脚本を原作者自らが行うという体制は多くの場合、混沌を招きますが、
山王戦に込められた熱情(パッション)をアニメ制作のセオリーに邪魔されずに
ダイレクトにぶつければ良かった本作の場合は上策でした。

そもそも漫画で描かれたゲームを、そのまま試合映像化しても破綻をきたさない時点で、
原作コミックは緻密さという点でも図抜けた逸材でした。


ではストーリーは後付けの添え物かと言うとそんなことはなく。
敢えて宮城リョータを主人公視点に据え再構築した群像劇は、
この一戦にかける各々の情熱を再加熱するのに大いに貢献。

宮城家も、{netabare} リョータが越えられない才能を持った兄・ソータという挫折。
ソータとの突然の死別。リョータも母カオルも喪失を受け入れられないまま沖縄から神奈川へ転居。
そりゃリョータもグレるし、バイクで事故る。{/netabare}
と色々やっていたわけですが、長い半生の中に改めて山王戦を位置づけることで、
この試合が単なるインターハイ2回戦以上の意味を持つゲームであることを再認識させてくれました。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・東映アニメーション、ダンデライオンアニメーションスタジオ

巷ではCGは嫌だとの前評判も目立ちましたが、
近年、東映関連のCGアニメーションに大きな手応えを感じていた私は、
CGで構築された試合映像をPVで見た時から楽しみで仕方がありませんでした。


本作の企画は、2003年にプロデューサーが原作者サイドに打診してから、
四度にわたるパイロットフィルムによる提案を経て、
2014年にようやくOKが出て制作開始と、長い年月を費やしています。

20年前のCGの水準じゃ、原作者が10人のプレイヤーが躍動する試合を映像化するには手描きよりCGだと決断するなんて考えられなかったと思います。

2010年代に入って『プリキュア』ED等で東映のCGの着実な進歩は感じられたけどまだまだ……。

2010年代後半になってようやく、東映のCGアニメーションかなり面白いんじゃないか?となり。

企画が難航している間に、或いは時を待ったのか。
本作の完成と、CGの進化の曲線が、丁度良く交わった。
機が熟したタイミングで世に出すことができたのが本作なのだと思います。


迫真のバスケ再現だけではなく、キャラ表現も上々。
スタッフも「お前のサラサラヘアーが気に入らねぇ」と毒づきながら
不良時代の三井のロン毛を描写したり、
あとは安西先生の頬肉、顎肉の弾力感とかw


ですが、作画班が一番カット数を費やしたのはケーキをカットする宮城家の日常シーンだったとか。
心情湿度多めの一コマにまで寄与できるようになったCGアニメーションはいよいよ本物です。


あとは演出・宮原 直樹氏、プロデューサー・松井 俊之氏と『ポッピンQ』スタッフ陣の名も目に留まりました。
あのオリジナル映画、東映史上に残る大コケ作品でしたがw
東映のCGアニメーションの進化史上において『ポッピンQ』は何気に重要な作品です。


【キャラ 4.5点】
元々、回想&モノローグ多めの群像劇である山王戦。
2時間程度の尺の中でも、湘北メンバーの主要5人のキャラ要素を厳選して好再現。
一試合通した中でキャラクターを交錯させることで、
誰ひとり欠けてもあり得なかった名勝負に説得力を持たせています。


宮城リョータのイキっているようで内心本当はビビっている、それでも……。
という描写が震える手などで表現されていたのは勇気付けられました。

山王工業メンバーの中から、リョータと対になる強者として、
高校ナンバーワンプレイヤー沢北をピックアップしたのも好判断でした。

同じ高校2年なのに俺はビビリで、あいつはスター級。
岩山にぶつかりにいくようなリョータの心境。
高校部活動の大会って、才能無差別級なのが面白くて、また残酷なのだなと、改めて思い知らされます。

最後の{netabare} バスケ留学先での沢北とリョータの再会。
相変わらずリョータはビビって試合前トイレで戻してましたが、そこも含めてグッと来ました。{/netabare}


【声優 4.0点】
映画化に当りキャストは一新。
PVの第一印象はちょっとボイスが低いかな?
特にTVアニメ版主人公の桜木花道辺りは、
高音ボイスで、ひょうきんなギャグ要素もカバーしていただけに尚更。

ですが、コメディ要素を極力削ぎ落とした本編通して見たら、
生々しいボイスを求めたリアリティ追求の一環だと納得しました。
後から調整が容易なCGの利点を生かして、多くの場面でプレスコを選択したのも、
生っぽい演技を際立たせていたのだと思います。

原作者は収録でも多くの助言とディレクションを与える“音響監督”ぶりで、
キャラクター構築をアシスト。
少なくともキャラ崩壊を招く、安直なキャスト一新ではなかったです。


私が一番評価したいのが宮城リョータの母・カオル役の園崎 未恵さん。
江の島の大海原にも流しきれない過去を抱えた、湿っぽい演技で、宮城家の愛憎を巧みに表現されていました。


【音楽 5.0点】
OP主題歌はThe Birthday「LOVE ROCKETS」
ED主題歌は10-FEET「第ゼロ感」

これも単体で聴くと、ロック新譜でゴリゴリに押して来るの?
WANDSやZARDじゃ駄目なんでしょうか?となりかねませんがw
本編通して見るとロックで正解だと分かる構成。

10-FEETは劇伴制作にも参加。
局面変化におけるバンドサウンドがパンチの効いた転換のシグナルとして機能。

その他の心情曲等を武部 聡志氏がピアノ曲などでカバーして、
作品に緩急のリズムを生み出す。


音楽満点まで突き抜けたのはSE含めた音響面全体が素晴らしかったから。
特に回想シーンの環境音を、試合場面に戻ってからも“残す”演出は、
過去を抱えたプレイヤーが、この試合にかける心情表現を好アシスト。


【付記】
2022年12月公開から来月で9ヶ月のロングラン上映となった本作。
8月3日には作中の山王戦の試合開始時刻に合わせて上映する粋なイベントも企画されています。

そんな本作も来月8月いっぱいで終映となるそうで。
この夏がスクリーンであの名試合を目撃する取り敢えずのラストチャンス。

特に、もし未だに観るかどうか迷っていて、後で配信でいいかな~とか思っている方がいたら、
これ後でテレビで観て、映画館で観ておけば良かった~と絶対後悔するやつなので、
劇場“観戦”するなら早目の決断をオススメします。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あえて使います。エモい。

原作既読です。
原作、いいですよね。あんなに古い作品なのに、
何回読んでも最終巻まで読んでしまいます。
(不良とか、いまどきピンとこないかもしれないけど
 それでいいんです。でも、いつも気になるのは、
 湘北は不良高校なのか、普通の高校なのか・・・。)

アニメは、現役で観てません。
原作の気になるシーンは何話か観ましたが、
通しで観たことはないです。

なので、当時のアニメ派ではなく、
一般的な原作好きとしての感想を言うと、
令和にスラムダンクが映画化されて、
しかもそれが大成功している。
そのことが、ただただ驚きで、一言でいうと
(感傷的な意味も含めて)エモいと思いました。
いやあ、長生きするといいこともあるもんですねw

山王選を2時間で描き切るというのは
やっぱり賛否両論あると思いますが、
バスケの試合らしい疾走感を感じられましたし、
名シーンはちゃんと描かれているし、
私としては何も不満はありません。

当初は、動画配信が始まったら自宅で観ようと思っていたのですが、
他の方のレビューを観て、
これは映画館で観なきゃいけないやつだと
直感が働いたため、映画館で観た次第です。
鑑賞料分の満足は十分に得られるので、
迷っている方は、ロングラン中に観に行かれることをお勧めします。
(興行成績がすばらしければ、新たなスラムダンクが観られるので
 しょうか。これは、世界中が気になっていることです・・・。)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 15

75.0 3 2022年秋(10月~12月)アニメランキング3位
かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-(アニメ映画)

2022年12月17日
★★★★☆ 4.0 (158)
533人が棚に入れました
秀知院学園の生徒会で出会った
副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行。
2人の天才は長きにわたる恋愛頭脳戦の末、
お互いの気持ちを伝え合い、“奉心祭”で初めてのキスをした。

しかし未だ明確な告白には至っておらず、
恋人同士になるかと思われた2人の関係性は曖昧なまま、
お互いをより強く意識して、クリスマスを迎えることに。

“完璧でありたい”白銀と、
“完璧じゃない”所こそを求めるかぐや。
これは天才たちによる、いたって“普通な”恋の物語。

ファーストキッスは終わらない。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

揺れ動く乙女心のデフォルメ

クリスマス編(原作未読)のアニメ化作品をTV放送に先駆け劇場上映する企画。

【物語 4.0点】
白銀会長とかぐや副会長。
文化祭でのファーストキッスという決定的な恋のビッグイベントを越えてもモヤモヤした生徒会の2人。
クリスマスの喧騒を前に2人の心を掘り下げることで課題を明示。
さらには恋愛に頭脳を使うことの意義も問い直す。
外面は華やかなクリスマスムービーだが、内容は内面的な恋愛作品。

弱さを隠して高嶺の花と並び立ちたい白銀。
弱さも含めて全部曝け出して欲しいかぐや。
論点は典型的な男女のボタンの掛け違い。
ですがメイン2人の幼少期回想も含めた内面整理は丁寧。
これまで、もどかしいと思っていた“恋愛頭脳戦”泥沼化の深層もクリアになり納得。

過去のシリーズサブタイトル・1期『~天才たちの恋愛頭脳戦~』→2期で打消線。
本作にて仮面(ペルソナ)で本心を隠し合う恋愛頭脳戦そのものが2人の恋愛成就の障害となり得ることが示唆され味わい深さが増しました。

3期『-ウルトラロマンティック-』はカッコいい所を見せたい白銀の究極到達点。
これを受けた本作は素朴で普通のロマンティックを求めるかぐやのカウンター。
対比によりこちらもコクが出て来ました。

そして本作の『-ファーストキッスは終わらない-』も含蓄があります。
(※核心的ネタバレ){netabare}ファーストキッス後のモヤモヤ&ドタバタを締めたセカンドキッス。胸キュンでした。{/netabare}


【作画 4.0点】
自在なデザインでパロディ含めた各種ギャグに対応する多彩さは相変わらず。
それにしても、{netabare}激レアな幼女キャラ・かぐやちゃんがスクリーンに現れた時はどうなることかと思いましたw
身長低すぎて髪の毛とリボンしか見えなかった時は、贅沢な画面の使い方だなと苦笑w{/netabare}

加えて、かぐやのキャラ発現に応じて色彩から変容する背景美術も心情表現を好アシスト。
“氷のかぐや姫”の背景は体感温度も寒かったです。

瞳による心理描写も繊細。
孤独の理由を紐解かれた氷のかぐや姫の赤眼は一段とさみしげに見えました。


【キャラ 4.5点】
ヒロイン・四宮かぐや。
キッスの衝撃を経て、笑撃のかぐやちゃんを始め、“氷のかぐや姫”も乱入および再顕現し、
脳内法廷は紛糾w

こんなん男からみたら混沌とした乙女心にしか見えずに対処に空回りするのは必然。
乙女心のデフォルメが上手すぎてツボにハマります。

対する白銀御行がカッコつけたい理由に
{netabare}母に認められたかった{/netabare}というトラウマが追加されたのも収穫でした。
会長がアホになることが恋愛頭脳戦終結の鍵と感じました。
(いや、もうかぐやちゃんと一緒にアホ化してるかw)


こじれる2人を見兼ねて?{netabare}かつて、かぐやに恋の病を宣告した“ヤブ医者“も再登場。
少年患者にも中々いい意見(オピニオン)出しますね。ナースさんの方も。{/netabare}


同時並行で脈が続く石上&つばめ先輩。
つばめの回答猶予要請についても恋愛経験由来の慎重さであると占われ、
こちらも内面掘り下げによる土台固めは順調。

【声優 4.5点】
今回、特に素晴らしかったのが、四宮かぐや役の古賀 葵さん。
“氷のかぐや姫”の冷酷ボイスから、新アホキャラ・かぐやちゃんの可愛らしい“効果音”までカバーする幅広い芸当。
脳内裁判を繰り広げる原告被告証人裁判官まで一手に引き受けるセリフの物量も圧倒的でスクリーンを制圧。

【音楽 4.0点】
心情曲からパロディ要素まで手広く対応するシリーズBGMは100曲を突破。
今作ではクリスマスムードも付加。
石上会計のシーンで、何かの原住民音楽が鳴り響くのがジワジワ来ますw

OP主題歌「Love is Show」は鈴木 雅之さんが4作連続。
ゲストボーカルに、ももクロ・高城れにさんを侍らせ、キッス以後も続く白銀会長のロマンティックを熱唱。

ED主題歌は鈴木 愛理さんが「heart notes」で3期から連投。
さらに挿入歌として投入されたhalca「ロマンティックマニフェスト」は{netabare}フェイクED演出{/netabare}の役割も果たす。
いずれも、かぐやの心情を汲んだ良曲。

OPの白銀による先制攻撃、EDのかぐやの反撃という歌詞世界の図式。
今回はかぐや側を2段構えにすることにより、3期で仕掛けた白銀への、かぐや様の猛反撃の構図を際立たせる。

【余談】
一応、近年稀に見るくらいS○X連呼する(苦笑)クリスマス恋愛映画ですが、
観客にカップルは1組だけで、あとは私含めて、むさ苦しい男どもばかりw

だが、これでいい。
この作品において浮かれたムードを醸すクリスマスは、
かぐやが望む素朴な恋の障害として敵役となる、白銀のウルトラロマンティックな見栄の暗示にも感じます。
だからこそ(※核心的ネタバレ){netabare}かぐや→白銀への告白もクリスマス後に突発的に行われる。{/netabare}
イブに向けてムードを高めていきたいカップルにはオススメし辛いですw
むしろ{netabare}正月とクリスマスを悪魔合体する藤原家の奇祭{/netabare}でムードぶち壊しまであると懸念しますw
幸せに酔いたいカップルの皆さんはこんなん観てないで、渚&翼を見習って素直にランデブーしましょうw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 18
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

えっと。。そう来る?12月に観ると格別かも

恋愛抗争は終わったんじゃ?と思って観たら。。。

相変わらず、こじらせてますね~。まあ王道といえば王道か(笑)
色んなかぐやがかわいい。。
でもやっぱ一番は藤原書記かな(笑)


気持ちがわからない。伝え方が分からない。。

だからこそ、この世は難しく。。そして面白い。

こんな気分を体験できるのは有難いことです。

疑似的であれ、現実であれ、どうでもいいことです。

~{netabare}
ただ、最後のナレーションはちょっと現実的過ぎかなw
{/netabare}~

投稿 : 2024/04/13
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ロマンティックは、ちょっと寂しい

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第3期までは視聴済です。
原作は赤坂アカ先生…
赤坂アカ先生と言えば、現在大絶賛で放送中なのが「【推しの子】」ですよね。
この物語の面白さも相当ヤバいですが、YOASOBIさんの楽曲「アイドル」の勢いが止まりません。
何せ本楽曲はオリコン、Billboard JAPANの両チャートにおいて、史上最も早くストリーミング1億回再生を突破した楽曲となったそうなので(wikiより)。
まぁ、【推しの子】の話はそちらのレビューの時に改めたいと思います。

そう言えば、このかぐや様と【推しの子】って、接点があるそうなんです。
私は原作未読なのでその接点が良く分かりませんが、かぐや様で接点の分かる部分をアニメ化してくれると嬉しいです。
まさか、これで終わらないでしょうから…


特別で普通な二人のクリスマス。
凍り付いた心は、
雪の降らない東京に空に溶けていく。
ただいま、ラブコメディ――

秀知院学園の生徒会で出会った
副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行。
2人の天才は長きにわたる恋愛頭脳戦の末、
お互いの気持ちを伝え合い、“奉心祭”で初めてのキスをした。

しかし未だ明確な告白には至っておらず、
恋人同士になるかと思われた2人の関係性は曖昧なまま、
お互いをより強く意識して、クリスマスを迎えることに。

“完璧でありたい”白銀と、
“完璧じゃない”所こそを求めるかぐや。
これは天才たちによる、いたって“普通な”恋の物語。

ファーストキッスは終わらない。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

いやぁ、今回もメッチャ面白かったですね。
これまでは、ここちゃん演じる藤原千花や石上優が面白さのポテンシャルを引き出している傾向が強いと思っていましたが、流石メインヒロイン…かぐや様がちょっと本気を出すと、こんなにも面白かったんですね^^;

事の始まりは秀知院文化祭・奉心祭でのキャンプファイヤーの一幕。
白銀とかぐやはそれぞれ相手に対して一歩踏み出しました。

ただ、かぐやの踏み出した一歩があまりに大きくて…
それを知らずにチャレンジできる度量が凄いと言うか…
本当に白銀を好きじゃなきゃ出来ないことであることは間違いありません。
好きなら、もうそれで良いじゃない…シャンシャンと物語を締めくくることも出来たと思いますが、かぐら様のプライドがそれを許しませんでした。

所謂後日談というヤツなのですが、これがかぐらを相当にこじらせていましたね。
普段と態度の違うかぐらのあおりを受けて白銀もおかしくなってしまうし…
どちらもプライドだけは富士山並みに高いんですよね。
どっちもその前にただの高校生だと言うのに…

まぁ、分からなくもありませんよ。
本心を知られるのが怖い、とか、自分から認めてしまったら相手に有利な立場を与えてしまうんじゃないか、とか…
でもこれらは、全て付き合う前までの話。
次第にそんな気持ちは薄れていきますよ。
何故なら、そんなことより大事なことが沢山あるんですから。

そう考えると、キャラの設定が【推しの子】と真逆に思えてきました。
嘘が溢れかえっているのが【推しの子】なら、この作品には巧妙な心理戦はあるものの、基本全員嘘吐きではありません。
こういう設定を考え出せる赤坂アカ先生はやっぱり凄い!
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、鈴木雅之さんとフィーチャリングボーカルは高城れにさんによる「Love is Show」
エンディングテーマは、鈴木愛理さんによる「heart notes」

ということで、全4話しか無かったので視聴はあっという間でした。
現時点で続編情報ありませんよね?
原作も完結しているようなので、ラストまでアニメ化されるのを期待いています。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 15

73.8 4 2022年秋(10月~12月)アニメランキング4位
劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ(アニメ映画)

2022年10月22日
★★★★☆ 4.0 (79)
425人が棚に入れました
世界初のVRMMORPG(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)「ソードアート・オンライン」のプレイヤー1万人がゲームの世界に閉じ込められてから1カ月以上が過ぎた。鋼鉄の浮遊城アインクラッドの第一層を攻略したアスナはキリトとコンビを組んだまま、最上階を目指して旅を続けていた。情報屋アルゴの協力もあり攻略は順調に進んでいるかに見えたが、トッププレイヤー集団「ALS(アインクラッド解放隊)」と「DKB(ドラゴンナイツブリゲード)」という2大ギルドの対立が勃発。死と隣り合わせの日々の中、アスナとキリトは攻略とはまた別の脅威に巻き込まれていく。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

正妻の本領発揮

【紹介】
ソードアート・オンライン プログレッシブの映画化2作目です
星なき夜のアリアから続く話なので前作を視聴してから見てください
SAO本編は見ていなくても楽しめる作りになっていますが、アインクラッド編の1層1層を濃密に描写しているのでファン向けの映画だとおもいます

【感想】
今回も妹と一緒に見に行きました、男女比は8:2くらいかな?
とても面白かったです! 作画や演出、音楽は毎回すごいしシナリオも良かった!
SAOのファンなら是非見て欲しいです

本編だけだとアスナやエギルやアルゴといつの間にこんなに仲良くなったの?っていうのが良くわからなかったけど、その部分がちゃんと描かれているのが嬉しかったです

シナリオは良かったけど話の内容に劇場版感はあまりなくて、ふつうのアニメ2~3話分って感じなのでTVアニメでやってくれればいいのにと思っちゃいますが、低予算になったときにガッカリするのでこれでいいのかも?

{netabare}
見どころは階層ボス戦の絶望感で、ラスボスかっ!!ていいたくなるような意地悪な攻撃パターン、これ絶対誰か死ぬやつでしょ・・・
キリトやアスナは大丈夫ってわかるけど、味方キャラクターはなんか死亡フラグ立ててるし、生き残る保証がないのですごく緊張感がありました

それからキリトとアスナの絆は前作に引き続き丁寧に描かれていて、ここまで相棒感出されると他の女の子は勝てないですよね

あとはキバオウさんの株が今回爆上がり!
これも本編だと最初にいがみ合っていたけど、そのあとどうなったの?って思っていたんですよね、確か生存者リストにキバオウさんの名前はしれっと入っていたので生き残ることは知っていたんですけど
それが今回の映画ではとてもいい役回りをこなしていて好きになりました
{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アスナ育成計画の指針

《アインクラッド》第5層

リソースの均等配分を主張する《ALS》(アインクラッド解放隊)
精鋭による早期攻略を主張する《DKB》(ドラゴンナイツ・ブリゲード)

2大攻略ギルドの対立、さらに混乱を煽るPK(プレイヤーキル)集団。
狭間で奮闘するアスナ、キリトたちの活躍を描いた劇場版再起動(リブート)作品第2弾。

【物語 3.5点】
興味深い可能性が数多く示唆……。
が、これ伏線回収されるの何十年後ですか?(汗)


後に《血盟騎士団》へと収束していくであろう攻略ギルドの政治力学。
後にSAOサバイバーたちにトラウマを植え付けるであろうPK集団の萌芽。

加えてアスナ視点については、友人の情報屋アルゴ、
本シリーズのオリジナルキャラ・ミトを合わせ鏡に活用し解像度アップ。

アルゴとの入浴シーン。
{netabare}女の子二人の風呂場での水着バトルに、つい目を奪われてしまいますがw
あのシーンで肝心なのは、キリトがソロでありながら、アスナに気があるからつるんでいると指摘する、アルゴのとっておきの情報。{/netabare}

ミトについて。
{netabare}アスナVSミトのPvPは印象的な場面ですが、
それ以上に興味深いのが、決着後の、キリトとミトによる今後のアスナについての“保護者対談”。
急成長するアスナを誰かが見守り、攻略組の大規模ギルドの中心として開花させねばならない。{/netabare}
要素を先取りしてアスナの成長度や可能性を示すミトの使い方が上手かったです。

アルゴとミトで指摘したアスナの行く先には、
後の《血盟騎士団》副団長・アスナとソロプレイヤー・キリトは互いに好意を寄せ合いながら、一旦、袂を分かたねばならない。
という転機が待っていると思われますが、そこを織り込んだシナリオはファンならば興奮させられます。


が、ここまで10年で7層の原作外伝小説の刊行ペースでは、解答はいつになるのやら。
そもそも作者が不老不死にでもならない限り、完結すら不可能に思えて気が遠くなってきます。
この辺りが私が原作3巻で挫折している理由ですが(苦笑)
初めて未読組としてアニメ鑑賞する『SAO』は新鮮ではありました。

ただ、アニメ化のネタとしては、今後も原作数巻ごとに、ファン以外にも楽しめるだけの要素が十分にストックできるまで。
或いは原作中で大きな動きや傑作エピソードが生み出されるまで。
という方針になるのでしょうか。

本作を“原点の集大成”として『~プログレッシブ』劇場版企画は一区切り。
次の劇場版は完全新作オリジナルで制作するという判断は間違っていないと思います。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・A-1 Pictures

構成上、二回繰り広げられたボス攻略戦の作画は気合十分。
5層ボスに至っては{netabare}部屋そのものがボス{/netabare}なので、背景も一体となってバトルを盛り上げます。

アルゴの俊敏な動きで爪で引っ掻き回すスタイルも再現度上々。
ミトの鎖付き鎌という変則的なスタイルについても、前作以上に活用できていました。


光と影のコントラストによる色彩の美しさにも惹き付けられます。
私はIMAXで劇場鑑賞しましたが、できるだけ黒の違いを表現できる規格で体験することをオススメします。


【キャラ 4.0点】
株を上げたのがキバオウ。
元・ベータテスターを僻む、身勝手なキャラとしてのイメージが流布している彼。  
今回は、攻略組精鋭に取り残されたプレイヤーの意見を代表する公の顔と、
“ビーター”として憎まれ役を買って出る“キリ坊”の事情も汲む私の顔を使い分ける柔軟性を見せる。
人望ある政治家として有能だったキバオウという驚きの事実。

この本音と建前をキリトは弁えていますが、
純粋なアスナはキリト君が損な役回りで傷ついてばかりと嘆く。
ボタンの掛け違いが切ないです。


情報屋アルゴを映像で補給できる待望作。
隠密行動キャラのイメージが先行していたアルゴですが、
正面切っても強いトッププレイヤーだったことが判明。
この先、レベルが上っても生き残って暗躍してくれそうです。


その他、エギル隊をたっぷり補給できたのも、エギル推しの私にとっては望外の喜びでした。


【声優 4.0点】
アルゴ役の井澤 詩織さん。
ケモノじみたマスコット成分もカバーした飄々とした口調で、軽妙な情報屋を表現。
ただ私は『メイドインアビス』2期を観終えた後だったので、
「オイラ」がどうこうと絡んで来るアルゴが、同じく井澤さんが演じるナナチに見える幻覚がw
できればアルゴの一人称は「オレっち」で統一するようお願いしたいですw

後のPK集団首魁〈PoH(ぷー)〉役の小山 剛志さんも「イッツ・ショー・タァーイム」と登場して来るので、ボス攻略してからも油断できません。
配下のジョニー役・逢坂 良太さんに加え、
小林 裕介さんも病んだ怪演で、両ギルドを離間する工作員役として新登場しブラック増量。


【音楽 4.5点】
劇伴は、前作に引き続き、梶浦 由記氏によるフィルムスコアリング。
5層ボス戦もまた複数のBGMを緩急織り交ぜて切り貼りして連続させる献身的な構成。
今回は楽曲群全体をピコピコと共通するアレンジも散りばめて繋ぎ、
長いバトルシーンの緊張感を維持。

音響監督も岩浪 美和氏が続投。
スピーカーの位置までおさえた調整力で鑑賞者の“フルダイブ”を好アシスト。
ここもできれば、立体音響にこだわった環境で体感することをオススメします。

ED主題歌は藍井 エイルさんの「心臓」
作詞・作編曲にヨルシカ・n-bunaを迎え、
大仰なストリングスを廃し、ピアノとバンドサウンドに純化した垢抜けた一曲。

今回、特にEDクレジット後のパートはありません。
が、“2人は雲を抜けたあの彼方へ”
ED映像の最後にあのカットを持ってくるのはファンにとってはエモいし、ズルいです。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アスナの成長と優しさを感じる

人気アニメ外伝劇場版アニメ第2弾!
SAOで1番好きな世界観はアインクラッドです。
実を言うとアインクラッドはアニメでは1クール分で原作では文庫本2冊分のエピソードなんですが、物足りなかったのです。
アインクラッド1階層からかなりスキップされてますもんね(*꒪꒫꒪)
1層から1つ1つ見たかった私には、この劇場版は合ってる気がする。

前作の劇場版は、個人的にも原作に違和感を出さない感じに制作されておりかなり良かった。
今回はSAO原作にはない階層だし、違和感は心配ないと思っていましたが、果たしてどうだったでしょうか?


さて、物語は階層はOPボスで4階層ボス攻略ですね。
{netabare} 階層ボスは激流を起こす中、外からボス部屋の扉を開けて水を流す。
多分、正攻法ではないんだけど、あれじゃないと多分部屋が水に沈むから間違えてない気がするけどドア開けないと水中の中では動きにくいし、ドア開けない場合はどうするんだろうw
水は時間差で消えるのかな?{/netabare}

さて、物語の軸の1つは。

5階層フロアボスですね。
{netabare} ギルドフラッグをドロップするフロアボスで2つの対立する最前線ギルドのキバオウのギルドはドロップアイテムを独占しようとする。

ドロップアイテムの効果はフラッグを挿した範囲内のギルメンのみバフする効果と言うギルドとしてはかなり欲しいアイテム。{/netabare}

禁書目録で出てきたペテロの十字架と似た感じのバフバージョンってイメージかな?
私は、それを思い出しました。

{netabare}そこで、どのギルドが独占しても厄介なフラッグを手にさせない為に。
キリトとアスナは仲間を集めてボス戦に挑みます。

このフラッグをキリトが手に入れたのはゲーム攻略の為、ギルドに所属する人達の為です。
このフラッグは1つのギルドしか効果を得られなくて効果を得られたギルドは指揮があかり得られないギルドが指揮を下げてしまう結果になる。{/netabare}

そうなるとボス攻略にも支障がでる。
更に対立状態にあるギルドに渡るとトラブルになる可能性もある。
様々な理由で渡せない理由がありました。

{netabare} だから、キリトは条件を2つ出して、時が来たらフラッグを無償で引き渡す事を約束します。
でも、やっぱり不満も沢山出ます。
キリトは沢山の人に心無い言葉と言う石をぶつけられます。 {/netabare}

それを見たアスナは泣きます。
{netabare} キリトは皆の事を思って行動して命を掛けて戦ったのに……それを悪意ある言葉を投げつけられる……キリトは「俺がやりたいからやってる事」とか「評価されてしてるわけじゃない」ってセリフがあるんだけど……

これは私も似た考えです。
少なくても解ってくれる人が解ってくれたらそれでいいって私も思います。
私も昔、ゲームしてた事があって団長の立場に居て、色々な人にメンバー対して「甘い」とか「優しすぎるから仕方ない」「もっと厳しくすべきだ」とか私の仲間に対する対応で色々ボロカスに言われた事がありました……

メンバーのin率とか立ち回りとか態度の事だから私が代表だから言われても当然だし、チーム戦だから人は必要だけどリアルよりも優先を強制したくはなかったから、私になりに頑張ってはいたのですが中々難しくて‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬
それに多分、皆さんオブラートに包んではくれたんだろうけど(*꒪꒫꒪)

多分、伝わらない人には伝わらないんだと思います。
否定とかそう言うのは傷つきますが全員の満足いく結果なんて夢物語です。
けど、そのゲームが無くなる時に沢山のメンバーさんからお礼のメッセージが沢山来て、それが凄く嬉しかったんです。
解ってくれた人がいた事が……少なくとも頑張ってきた事は間違ってなかったんだって。

だから、アスナがキリトの考えが頑張りを知ってる彼女が泣いて怒ってくれた事はキリトも嬉しかったんじゃないかな?
キリトにもそうやってキリトを思って泣いてくれる人がいる。
自分を理解してくれる人が1人でもいい数人でもいい少しでもいるなら何を言われても傷つけられても頑張れる気がします。
キリトにも沢山の仲間がいる訳ですからね。{/netabare}


もう1つの物語の軸は、アスナの成長

主人公は彼女ですからね。
罠にかかり大事な武器をモンスターに奪われた彼女は迷宮で絶望します。
アスナって最初はミトに見捨てられた時も部屋に篭ってましたよね。

彼女は何かあると、立ち止まってしまう。
けど、悩んで考えて最後には立ち上がる。
{netabare} 自分でモンスターを帯びき寄せる方法を考えたり、モンスターから武器を奪い返したのも、PK集団の一味のやり取りを偶然知ってしまい話を聞いていて見つかった時も自ら回避したりと、1人でもなんとかする力をしっかり身につけてるんだと感じました。

そして、ボス退治のメンバー集めでミトに力を借りにきた時のデュエルも、守られてばかりだったアスナが今ではミトと同等に戦えミトが本気を出さないと勝てない程に成長してました。

でも、ミトは手伝えないと……アスナを見捨てた彼女は今もまだあの日の事を。

「裏切りたくないから」って理由ですね。
ミトの立場からしたはね……吹っ切れないかなぁ
確かに一緒に戦わなければ裏切る事はない。

けど、私は思ったのは「裏切りたくないから一緒に戦わない」のではなく「裏切りたくないから一緒に戦う」べきではないでしょうか?

過去は塗り替えれない。
償えたとしても、許された訳じゃない。
何をした所でチャラにはならない。

でも、前回、裏切り逃げ出したからこそ、次は裏切らないように共に戦うべきでなないでしょうか?
ボス攻略と言うピンチになる場所へ向かう友達の為に。
次は裏切らない為に。

だから、ミトがアスナのピンチに駆けつけた時は安心しました。
正直、今回のボスはミトが居なければ勝てなかったかもしれませんね。
追尾効果持ちなんて他には居なさそうだし、あの高さなら多分アルゴくらいなら届くだろうけど追いつくのは大変だろうし。{/netabare}

で、ミトはペンダントでもアスナを守りましたね。
あのシーンを見て思ったのは……

{netabare} ミトってお店を出したいんだそうです。
強化素材とかのお店で、ペンダントなんかも作れるみたいです。
しかもキリトが驚くレベルの。

彼女は初心者のアスナを守れなかった。
だからこそ、彼女は街から出る初心者冒険者や冒険者に少しでも強化のお手伝いが出来たり助けになるアイテムを持って少しでも生存率を上げて、また元気に街からに帰って来て欲しい。
そう言う気持ちからお店を出そうとしてるのかな?って思いました。 {/netabare}
アスナを救ったのが、その1歩目かな?

最後のアスナとミトのやりとりは友達でした。
これは私の友達のイメージにピッタリでした。

友達って学校を卒業したら、夫々の家庭を持ったり仕事に出たり、夢に突き進んだり道は必ずどこかで分岐するんです。
けど、目標や目的は違っても困ってたり悩んでる事を知れば支え合える助け合える。
それが私の友達のイメージの1つです。

アスナとミトは目標は違うけど友達で、困っていたら助け合える{netabare} 「ピンチになったら助けにくるから」って言葉は本当に素敵だと感じました。 {/netabare}


後、キリト君が{netabare} アスナとミトが久々に会う時に追跡してたのがおかしかったww
あれは絶対ついてきてましたよ。
だって、ミトとアスナが会話からデュエルまで遅かったって程は時間経ってないしw
ちょっとストーカー気質ぽいキリト君が面白かった。{/netabare}

前回の劇場版もそうでしたが、キリト君はちょっと見てて???ってなる時が必ず1回以上はあるんですよねw

初期のキリト君は女の子との距離感が測れなかったりテンパったり面白い部分がある可愛いけど、キリト君だから許されるかなw
あれが、エギルやクラインやキバオウだと少し恐怖を感じるww

そう言えば、キリト達がボス戦をする時に
{netabare} エギルやアルゴの名前は出て呼ばれたけど……クラインは何処に?
1層からまだ再会してないのかな?
それとも、キリトはカウントダウンパーティーに呼ばれなかったから、クラインに理不尽な八つ当たりで省いたのかな?{/netabare}
後者なないよねw
そんなキリト嫌だから違ってて欲しいww

キバオウは今回は……
{netabare} 良い奴でしたね。
結局、今回の揉め事の当事者ではあったけど、キリトがフラッグを手にした理由に理解してくれたり、フラッグを横取りしようとした仲間を止めてくれたり、キリト達に自分達がボス攻略の時間を教えてくれたりとか。

キバオウって偉そうで生意気で口が悪くて我儘で最低のイメージでしたが、今回で少し見直しましたね。
ちゃんと物事を考えられる人なのだと{/netabare}


さて、全体的な感想に入ります。

今、オススメの劇場版です。

キリト達がアインクラッドに踏み入れたのは2022年で私達の世界と同じなんですよね。
しかも、劇場版の舞台が2022年12月29日から12月31日で時期的にも近いです。
更に、今回は少し浮遊系のモンスター達も登場するので少し遅めのハロウィンにもピッタリの劇場版ではないでしょうか?
観る時期が合っているので、少し新鮮だし。
キリト達の生きた時間を私達が今生きていると考えると素敵ではないでしょうか?


今回も男性諸君へのサービス
{netabare} アスナの入浴シーンがありましたね。
オーディナルスケールからSAOシリーズ3作品全てアスナはお風呂に入ってるけど劇場版でのお約束なのかなww {/netabare}

戦闘シーンは迫力ありましたね。
何より音が今回はかなり迫力があり心臓まで響いて来ましたね。
スピード感は抑え気味でしたが音と迫力はしっかりあったし
{netabare} ラストアタックで揉めたりフラッグで揉めたり、とかゲームプレイヤーなら欲しいだろうなぁ〜とか、リアルにあれば揉めるである出来事で感情移入しやすかったりもしました。

アスナも怒ってましたね。
ラストアタックは同時だとw
キリトはシステム的にとか俺の方が少し早かったんだよとか言ってたけど、多分アスナは怒りに共感して欲しかったんだよ。{/netabare}
この噛み合わない感じも面白かったですね。

後は、物語もテンポ良かったですね。
しかし、当然ながら、原作にはまだまだ続きがあるから……少し終わり方が……纏まってはいたけど{netabare} PKの奴らが…… {/netabare}劇場版でもOVAでもアニメでもいいから是非続きして欲しいですねw

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

73.7 5 2022年秋(10月~12月)アニメランキング5位
四畳半タイムマシンブルース(アニメ映画)

2022年9月30日
★★★★☆ 4.0 (50)
333人が棚に入れました
八月、灼熱の京都、左京区。おんぼろアパート「下鴨幽水荘」で唯一のエアコンが動かなくなった。悪友の小津が昨夜リモコンを水没させたためである。「私」がひそかに想いを寄せる後輩の明石さんと対策を協議しているところに、見知らぬ青年が現れた。

彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そこで「私」は、彼のタイムマシンで昨日に戻り、壊れる前のリモコンを持ってくることを思いつく。ところが、タイムマシンに乗り込んだ小津たちが、リモコンを持ってくるだけにとどまらず勝手気ままに過去を改変しようとするに至り、「私」は世界消滅の危機を予感する。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夢破れて四畳半あり

サイエンスSARU制作。

灼熱の京都、下宿先の下鴨幽水荘で、
クーラーのリモコンが壊れ絶望していた私の前に、
タイムマシンに乗ってやって来た青年が現れる。
真夏の大騒動、そして私の恋の行方!?

夢破れて四畳半あり、私の不毛な学生生活も、
下鴨荘を取り巻く面々は変わらず賑やかである。

{netabare}タイムマシンが本物だと知った私たち、
水没したリモコンを救いに、前日に戻るも、
過去の改変は世界を消滅させてしまうのではと、
辻褄合わせに奔走するコメディである。{/netabare}

かみ合わない会話と勘違いに笑える。
娯楽性に溢れ、物語の収まりも良く楽しい。
キャラクターの役割分担も良いし、
単純に映像が美しくなりとても観やすい。

やがて物語の局面が重なり全容が見え始める。
{netabare}私が約束した五山送り火、恋の行方は、
夏の終わりに素敵な余韻を残し心地が良い。{/netabare}

今ここにいることへの祝福、
とても良質な物語だと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 25

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

明石さんにまた出会える幸せ♪。

「四畳半神話大系」×「サマータイムマシンブルース」

コラボ作品だったのですね!。視聴途中で知りました^^。
「サマータイムマシンブルース」は、放映当時に気になってましたが
観たのか観なかったのか・・うろ覚えで覚えておらず、タイトルだけは強烈に印象に残ってました。

本作を観るにあたっては、先に「四畳半神話大系」の視聴が必須です!!。
いちおう続編的な構成だと思われます。

劇場版では視聴できなかったので、今回配信版での視聴となりました。
配信版では全5話+配信限定完全オリジナルエピソードとなってますね
今年の年末に発売されるBD-BOXには、劇場版と分割版全5話が収録されるようですね。
となると、第6話は配信版限定になってしまうみたいですね><。


で、視聴開始。

ああ~、なんということでしょう。
ほとんど違和感がありません^^。
自分が知っている「四畳半神話大系」の世界そのものです!。

OP曲の第一声の声が聴こえた時点で鳥肌立っていました♪。
(ASIAN KUNG-FU GENERATIONは既に本作の世界観の一部になってますね)

TV版から10年以上経って作られた続編で
このクオリティは驚愕に値すると思われます!!。

まず作画、ほぼ当時そのまんまですね。
キャラデザイン関係のスタッフ様方が、共通の方が担当されてるのが大きいですね。

声優さんは、どうしても交代せざるをえないキャストとなってしまいましたが
ほぼ問題なく仕上げてくれていました。
個人的には、ガーリッシュナンバーでのくずPのイメージがオーバーラップしてきますがw。

監督さんは残念ながら交代されてしまっているようですが
しっかりマインドが継承されているように感じました。


本作を観て、作画による世界観の表現は言うまでもありませんが
そこに声でキャラ達に命を吹き込む声優さん方の演技・個性が
いかに作品の仕上がりを左右しているのかを再実感させられてしまいました。。

「夜は短し歩けよ乙女」ではこのあたりで断念してしまった自分ですが
本作は、冒頭からすぐに夢中にさせられました♪。


ただ、序盤の登場開始からしばらくは
明石さんに、「あれ?、これ明石さん?」
と感じてしまうこともありましたが
中盤から終盤にかけて微妙に変化していくところが上手いなと思いました。
ぜひ視聴してみてください^^。


本作のタイムマシンを初めて見た時の第一印象。
・・これってドラえも・・・・w


終盤のタイムマシンネタ
・・これってシュタゲ・・・・
・・いや、サマータイムマシンブルースでもそうなのですねw。


もちろん創作作品である以上、どの作品においても
何らかの類似要素やオマージュ等は、ある程度あって当然と思います。
今回はそもそもコラボ作品ですからね。
本作での取り込み方は、本作ならではの絶妙なマッチ・融合具合で、とても気持ち良かったです♪。
どっちが先だとか後だとかはどうでもよくて。


~最後に総括~

ホントもう、明石さんにまた出会えた幸せ♪。
これに尽きます。

本作を作ってくださったすべてのスタッフ・関係者様方に感謝感激なのです!。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 10

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

フラクタル

入れ子細工である。

四畳半という無限ループで惰眠を貪る腐れ大学生、あるいは“のような”存在たちが繰り広げるドンチャン騒ぎを笑う自分を嗤え。

先日、未だエアコンのお世話になる前の夜のこと、ふらりと出かけた枡形商店街の中にある出町座で観ることができた幸せ。

映画館を出た時、そこにはやはり四畳半のフラクタルが静かに、しかし、確かに広がり続けているのだと感じたのである。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 8

72.2 6 2022年秋(10月~12月)アニメランキング6位
転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編(アニメ映画)

2022年11月25日
★★★★☆ 3.8 (88)
409人が棚に入れました
の西に位置する【ラージャ小亜国】。

かつては金の採掘で栄えていたが、今はその繁栄は見る影もなく、

湖は鉱山毒に侵され、国は危機的状況に陥っていた。

女王「トワ」は、王家に代々伝わるティアラの魔力を使い、毒を取り除いて民を守っていたが、

その代償としてティアラにかけられた呪いを全身に受けてしまい、命を蝕まれていた。

そんな中、テンペストに突如現れた、大鬼族オーガの生き残り「ヒイロ」。

ベニマルたちの兄貴分だったというヒイロは、トワに命を救われ生き延びていたのだった。

自分を救ってくれたトワと【ラージャ小亜国】を守るため、

テンペストのリムルに助けを求めに来たヒイロは、ベニマルと運命の再会を果たす。

ラージャの危機を救うため、そしてトワにかけられた呪いの謎を解くため、

リムルたちはラージャへ向かうが…。そこには驚くべき陰謀が待ち受けていた!

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

純粋で正直者が報われる世界でした

けっこう楽しませていただきました。
リムルをはじめとした多くのキャラクターが、それぞれの個性を発揮して活躍します。
しかし、今回の主役はヒイロとトワのような気がします。この二人の純粋さと正直な心が印象的でした。
そして最後は心温まるハッピーエンドとなったので、大変満足です。


今回は、かつてベニマルたちの兄貴分だったヒイロが登場します。
戦いに敗れて瀕死状態だったヒイロはラージャ小亜国の女王トワに救われます。
ラージャ小亜国は昔は金鉱山の場所として有名でした。
ですが今では金は堀つくし、国民の生活は苦しい状態でした。
ヒイロはトワに受けた恩を返すため、テンペストのリムルに助けを求めます。

リムルはラージャ小亜国の救援に向かいますが、そこには驚くべき陰謀があったのです。

ヒイロもトワも大変純粋で正直者です。
しかもお互いに自分の命をかけてまで相手を救おうとします。
この二人の思いやりの心が良く表れており、二人を見ていると頬笑ましいです。

しかし、ヒイロもトワも、仮に現代で生活したら詐欺師にすぐに騙されるでしょう。
確かに現代は大昔に比べて暮らしが豊かになりましたが、人を疑うことをしない純粋な心の人たちが住みにくい世界です。
私達よりも、あの二人のほうが心が清らかなのでしょうね。

ところで、
リムルの仲間たちは、相変わらず強いですね。
ベニマルが強いのはもちろんのこと、ディアブロの強さといったら、もしかしてリムルよりも強いのかもしれません。
さらにヴェルドラやミリムも、リムルと同じほどの強さだし、
ソウエイやハクロウの強さは、みごとというか芸術的な強さですね。
もちろんランガやゴブタやガビルたちも活躍します。
それにシオンは、「料理」というリムルをも負かすほどの最凶の武器を無意識に使いますし…。

残念だったのは、シュナちゃんの活躍の場が少なかったことです。
私は個人的に、シュナちゃんの出番を増やしてほしかった…(:_;)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 20
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

東映まんがまつり (古w^^;)

序盤はかなり好きです。
リムルがラージャ小亜国を救い,同盟関係を築く
ジュラテンペスト連邦国(連邦国家だったんですね!)の勢力拡大物語
いかにも転スラらしい話で大好物ですw


自分としては,中盤以降は蛇足に感じました。
まず敵キャラがザコ臭しかしなかった点
とくに,ここまでジャンプ作品のように作中で戦闘力のハイパーインフレが起こって来ていたので,あの程度の的ではザコにしか思えませんでした。
ザコメインの話の尺を稼ぐ都合か,ヒイロがあまりに単純にだまされた事も違和感です。
そして,終盤の{netabare}禁断のどんでん返し^^;{/netabare}

全体的にストーリーはかなり対象年齢を下げてきた印象です。なんか,東映まんがまつりに通じる物があった気がします。「クレヨンしんちゃん」や「ドラえもん」の劇場版のような,より深みのあるストーリーを期待したので残念でした・・・
本作のエピソードは,劇場版と言うよりはテレビシリーズ1話か2話程度にしてメインストーリー進行途中のちょっとした箸休め的なエピソードとして扱った方が良かったと思いました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少しヒヤッと、そしてラストは・・・

オリジナルアニメであること。
ベニマルの兄貴が登場することのみの前情報で視聴しました。
兄貴と言っても兄者なんですね。
どうも血のつながりはないもよう。
それにしても、この二人よく似てる。

時はオーガの里が襲われた頃のこと。
クレイマン陣営に傭兵として雇われていた兄者が、襲撃の報を聞き脱走。
追手との凄惨な戦闘シーンより始まります。
そして瀕死の重傷。
ラージャ小亜国の女王トワに助けられます。
傷の手当を受けるために、ヒイロと名づけをされ配下に。
このラージャ小亜国のある呪いが物語の発端となったのです。

{netabare}本編は、ワルプルギスの後なので2期直後の話です。
だから、リムルは圧倒的な力で問題を解決します。
ラストも、ああもうスカッてしたなって感じ。
基本、転スラの規定路線と言えるでしょう。

驚いたことに、黒幕はウルティマことヴィオレだったんですね。
でもまあ、ディアブロ対ヴィオレ戦は見応えがありました。
ディアブロが手加減してたから、実力差は圧倒でしたが・・・

悪魔だからでしょうか、ヴィオレは不敵な悪女です。
ただ、筋を通す性格だから結構気に入りました。

羽目を外したヴェルドラとミリムのオチはいつも通り。
まるで、リムルが怖いお母さんのようでした。{/netabare}

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11

68.4 7 2022年秋(10月~12月)アニメランキング7位
ぼくらのよあけ(アニメ映画)

2022年10月21日
★★★★☆ 3.6 (16)
51人が棚に入れました
西暦2049年の夏。阿佐ヶ谷団地に住む小学4年生の沢渡悠真は、もうすぐ地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、沢渡家の人工知能搭載型家庭用ロボット・ナナコがハッキングされてしまう。犯人は「二月の黎明号」と名乗る未知の存在で、宇宙から1万2000年の歳月をかけて2022年に地球にたどり着いたもののトラブルで故障し、阿佐ヶ谷団地の一棟に擬態して休眠していたのだという。二月の黎明号から宇宙に帰るのを手伝って欲しいと頼まれた悠真たちは、極秘ミッションに乗り出す。

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンドロールに驚かされる

2022年公開、120分の長編劇場アニメ。
漫画原作の割には、真面目成分多めです。
主人公たちは小学校高学年だから、少々幼い感じ。
年相応の悩みを抱えながら平凡に暮らしています。

そんな彼らの元に降ってわいた宇宙からの来訪者。
舞台が近未来だから、AIとの絡みも興味深いです。
全体に素直なストーリーなので、120分ながらあっという間に見終えることができました。
ただし、内容が薄味なので、あまり記憶に残らないかな。
ひと夏の宇宙的不思議感覚を味わうのに適している作品ではないでしょうか。

全く前情報なしで観たので、主人公の男の子の声に違和感がありまくりでした。
さもありなん、まあまあ若い女優さんとのこと。
それに比べ、他の方の演技が自然なこと。
エンドロールですべてを理解しました。

津田健次郎さんの脱力系の声は何となく納得。
その他、花澤さん、水瀬さん、戸松さん、岡本さんとそうそうたる面々。
中でも驚いたのは、ナナコ役の悠木碧さん。
AI役もできるんですね、彼女。
薄めながらも良い味を出されておりました。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

団地は未知と交流する方舟

人類がどんどん宇宙に出る程じゃないけど、AIロボットが実用化される程度には近未来の日本の夏。
団地暮らしの少年らが、宇宙から飛来した人工知能を、故郷へ返すため奮闘したりする、
同名コミック(全2巻・未読)の劇場アニメ化作品。

【物語 3.5点】
宇宙より来る未知のAIと最初に遭遇するのはAIである。
AIが心に類したものを持つ時、AIは人間に禁断の嘘を付く。
{netabare}団地屋上に貯めた水分子は量子コンピュータの媒体として最適。水は燃料でもある。{/netabare}
宇宙空間に浮かぶ団地!

これらの要素にビビッと来る人、
あとは団地マニアには是非オススメしたいJAXA協力の青春SFジュブナイル。


ただ構成がもう一つスッキリせず突き抜けない感じ。
本作もまた数万年単位の壮大な宇宙の交流を妨げるのは、
子供や、その親御さん同士の些細な人間(およびAI)関係のもつれ。
という定番メニューを揃えますが、人間関係の進展が小出しで、ややゴチャ付いている感。
連載なら徐々に解決でも良いのですが、一本の映画でやるなら、
もっと山は少なく、高くした方が明快でシナリオも盛り上がったと思います。

映画化に当たり大きな流れを作るためにアニオリで、
早くAIを宇宙へ送らないと取り壊しが決まっている団地が解体される。
というタイムリミットを設定したのは妙案でしたが、
その煽りで、人間ドラマの小山が、いっそう添え物に押しやられた感じ。

佳作青春SFだったけど、もっと感動作に出来たはずという悔恨も残りました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ZERO-G

ミッションの鍵となる複雑な水の表現処理には実績のあるスタジオで土台は安定。

“オートボット”や各種デバイスを担当したデザイナーからも、
2049年の近未来社会を表現しようとの意欲が伝わって来ます。

特筆したいのは、“虹の根”コンセプトアートを担当した、みっちぇ(miche)氏。
幾何学的なデジタルアートで構築された惑星の風景は、スクリーンで一見する価値あり。


【キャラ 4.0点】
“オートボット”のAI・ナナコと喧嘩が絶えない小4・沢渡悠真らの主人公少年グループ。

そこに、悠真グループの少年・岸 真悟の姉・わこ世代が抱える、
小5女子のカーストとイジメの構図が持ち込まれ波乱要素に。

ここまでならよくある子供たちの若気の至りですが、
ここから親世代の過去も巻き込んでいくのが意欲的。

何歳になったって人類は未熟であることを描けているからこそ、
AIの嘘が説得力を増すのです。


【声優 4.0点】
主人公・沢渡悠真役には俳優・杉咲 花さんがまずまずの少年ボイスを披露。

アフレコに当たり、コロナ禍で大人数の収録が困難な中でも、
相棒のオートボット・ナナコ役の悠木 碧さんと杉咲さんの同時収録にはこだわったという本作。
子役→声優の経験がある実力者が、主役の俳優をリードする関係を死守。

俳優・タレントでも、一定以上の演技を引き出している作品には、こういう制作エピソードが必ずありますね。
口酸っぱく言いますが、俳優・タレントを広告塔、お客さん扱いで名前借りしているだけの作品と、そうでない作品は、観ていればハッキリと伝わって来ます。

それにしても、悠木 碧さんの「いわゆるロボット系の子を演じる際は、その子がどのくらい高度な文明で作られているかによってロボ度のさじ加減を調整しています」
とのキャストコメント。高度すぎて、わけがわからないよ(笑)
宇宙船“二月の黎明号”役のベテラン・朴 璐美さんと合わせてAIへと超越する声優さんの神秘を実感します。

脇は“クラスの敵”河合 花香役の水瀬 いのりさんVS岸 わこ役の戸松 遥さんの修羅場など、
ほぼ声優陣で固め盤石。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏。
十八番のストリングスを軸にした心情曲から、
ピアノ&ギターの団地ノスタルジー、シンセ和音とオーケストラによる大宇宙表現まで幅広くカバー。
青春物も良いですが、横山 克氏のBGMは、もっと宇宙に出るべきだと再認識。

ED主題歌は三浦 大知さんの「いつしか」
伸びのあるハイトーンボイスで、しっとりと聞かせる壮大なバラード。
タイアップに合わせて、ロケ地となった杉並第二小学校の生徒が書いた本作試写会の絵日記風感想を取り込んだコラボAMVを公開する粋な対応。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 9

さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

ハズレ映画

拍子抜けする程つまらなくてガッカリした。例えるなら刺激が弱すぎるオ⚪︎ホールみたいな作品!小学2年生までは楽しめると思う。しかし、ロボットの言葉遣いもなっておらず「はい、です!」など違和感のある喋り方をしていてぶっ壊したくなった。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 1

67.1 8 2022年秋(10月~12月)アニメランキング8位
君を愛したひとりの僕へ(アニメ映画)

2022年10月7日
★★★★☆ 3.4 (31)
131人が棚に入れました
両親が離婚し、父親と暮らす小学生の日高 暦(ひだか こよみ)。
ある日、父の勤務先で佐藤 栞(さとう しおり)という少女と出会う。
お互いに恋心を抱くようになる暦と栞だったが、親同士が再婚することを知らされる。
ふたりは兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断するが・・・。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

愛する女性を救うための研究に一生を捧げた若者(老人)の物語

この物語「君を愛したひとりの僕へ」は、これはこれで完結しているのですが、同時上映の「僕が愛したすべての君へ」をその後に見ると、大いに感動します。
二つを続けてみることをお勧めします。

この物語ではパラレルワールドでの行き来が頻繁に発生します。
主人公は日高暦(ひだか こよみ)または高崎暦(たかさき こよみ)。
名前が二つあるのは、両親が離婚してどちらの親に引き取られた世界で暮らしているかで苗字が違うためです。

中学生の頃の暦には栞(しおり)という大変仲の良い女性がいました。
でも、ある出来事がきっかけで、彼女は不幸な状況になってしまいます。

栞が不幸な状況になったのは自分のせいだと責任を感じた暦は、彼女を救うために猛勉強をし、虚質科学研究所で研究に明け暮れます。

彼は自分の生涯を、栞を救うための研究に没頭するのです。
暦が年老いて命がつきかける頃に、ようやく栞を救う方法を見つけます。
そして…

栞がとても純情で可愛く描かれており、私も彼女を救いたい気持ちがいっぱいでした。
ラストは、それなりに良かったのではと思いますが、その後で「僕が愛したすべての君へ」を見ることをお勧めします。

不満は音楽です。騒がしすぎます。
もっと静かで落ち着く音楽、もしくは勇気を奮い起こすことができる音楽にしてほしかった。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 12
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

たった1つの愛を貫いて

父が働く研究所で出会った所長の娘の栞
2人は一緒に過ごす事に惹かれてゆく。
そんなある日、暦の父と栞の母が再婚すると言います。


2人は両思いでした。
しかし自分達の父と母が結婚する……
2人は兄妹になる……逃げようと暦が提案します。

【中学生の駆け落ち】

{netabare} 中学生で駆け落ちは発想が甘くも子供ぽい。
やるなら卒業後でしょう……お金が貯めたりもしなきゃだし焦る事はないと思う。
正直、子供ぽい発想かな?
子供ぽくて可愛いけどね。
自転車で遠くの街までペダルを回して、お金は慎重に使わないとダメなのに途中アイス食べたり、デパートのベッドコーナーにダイブしたり、夢を語ったり、野宿のつもりか茂みに座って夜を明かそうとして諦めたりw

やってる事が可愛いw
見てて楽しかったw
青春ぽいかな?多分楽しいだろなぁw
大人になったら出来ないよw
あんな楽しい駆け落ちが出来るのは子供ならではかな?
で、諦めて帰ってくるのも可愛いw

そこで、栞はパラダイスシフトを提案します。
2人の両親が離婚しなかった世界なら再婚しないからそちらの世界にシフトして結婚しようと提案します。

2人のパラダイスシフトは成功するのですが……
栞は横断歩道を渡っている所にシフトします。
彼女は、初めてのパラダイスシフトに状況を理解するまでに時間が掛かります。
横断歩道の先には仲良く歩く両親……
彼女は足を踏み出します。
そこへ車が彼女に衝突する{/netabare}


【真実と結果】

{netabare}暦は元の世界に帰ってくる。
多分、パラダイムシフトは一時的なもので永遠には居られないのだと思います。
彼の横には一緒にパラダイムシフトした栞が居ました。
彼女は息をしていませんでした。

父は言います「両親が再婚してもその子供同士も結婚できるんだよ。だから逃げなくてもよかったんだ。」
これは悲しい……知ってれば幸せになれたのに……

義兄妹で結婚出来るって、どれくらいの割合の人が認識してるんだろ?
私は知ってました。
でも、多分……彼らの歳なら知らないかな?

実は私は高校生の時に調べたんです。
それで、義兄妹でも結婚出来る事を知りました。
だから、多分普通に暮らしてたら知らないかもしれません。
私も調べるまで知りませんでした。

何故、調べたかですか?
それはですね♡
アニメのキャラが義兄妹で結婚してたから出来るのかを友達と調べたんですw
ドキドキの展開じゃないですよ(*꒪꒫꒪)

暦か栞も調べてよ(´・ω・`)

で、栞は正確には死ではなく脳死……
暦は自分のせいだと自分を追い込む……けど、父も栞の母も暦を責めません。
彼は2人に自分を責めて欲しかったのだと思います。
その方が少し楽になれる気がする・・・

でも、2人が責めない理由も解りますし、暦のせいではないからです。

暦が嫌がる栞を無理矢理連れ出した結果なら暦の責任です。
けど、2人でやった事です。
だから、彼だけの責任じゃない……
だから、2人は責めない……栞も責めなかった。

暦は必ず栞を助け出す!と研究者の道に足を踏み入れます。
しかし、数年後……脳死した彼女の身体が死を迎えた。 {/netabare}

【再会】

{netabare} 交差点の幽霊……
栞が亡くなった交差点で彼女は幽霊として存在してました。
彼女は脳死した後から居ましたが、身体が死しても残っていました。

彼女は1部の人と暦にしか認識出来ませんが会話する事が出来ます。
誰も居ない交差点で1人の男性が叫んだり喋りかけたり……不審者にしか見えないですねw
けど、暦は周りの目より栞を優先したかったんだと思います。
彼に取っての大切な1人の女性を…… {/netabare}

【タイムシフト】

{netabare} 暦は和音に出会います。
別の世界線での暦の妻であり、今の世界線では協力者……
彼女と共にタイムシフトの方法を探し出す。

栞の死は暦と出会う事で引き起こされる。
それなら暦に出会わなければ彼女は死ななくて済む。
その代わりにタイムシフトで意識を戻したら今の世界の暦の身体は脳死状態になります。

それでも、栞がこの世界で幸せになれないのが許せないと言います。

だからって出会いをなかったら事にはしないで欲しいと思いました。
栞も泣いちゃってましたよね。
出会いがなくなるのは、その幸せだった時間を失う事になる。
その否定は残酷です。

幸せってなんですか?
私は栞を見ていて、暦と出会った事も幸せだと感じました。
暦と過ごした時間も……確かに結果死んでしまいました……でも、彼女は本当に幸せになれなかったのでしょうか?

栞はずっと交差点に囚われていました。
地縛霊のようにその場に……
それでも、誰かを恨んだりはしてないし、死は辛かったはずだけど彼女はずっと笑顔だった。
周りに災いを齎す訳でも無ければ、時々会いに来る暦と楽しそうに会話が出来ていた。

それで幸せだったとは言わない……
けど、幸せになれないとは思わない。
幽霊の彼女にとっての小さな幸せがそれだったんじゃないかな?
1度だけ栞は暦に「私の為に暦君の時間を使わないで」と弱音を吐きます。
セリフは少し違うかも(*꒪꒫꒪)

これさぁ、私が栞の立場なら同じ事言う……
自分が死んでいて、その事を何とか覆そうとしてくれるのは凄く嬉しい!
私が好きになった人は間違えじゃなかった!
幸せだ!この人に出会えてよかった!好きになれて好きになって貰えてよかった!

でも、生きてる人と死んでる人は交われない。
死んでる自分より、もっと自分の周りに目を向けて自分にも目を向けて欲しい。

好きな人の人生を死んだ自分の為に使い続けて、会いに来てくれても笑顔は見せてくれない……酔っ払って愚痴って、研究で疲れた顔をして悲しい顔してさ……そんなの辛すぎるよ。

好きなのは同じ……暦が栞に幸せになって欲しいように栞だって暦に幸せになって欲しい。
生きてるんだから!
楽しく生きて友達を紹介してくれたり、恋人紹介してくれたりさ、結婚して子供連れて来てくれて、孫を連れて来てくれてさ。

幸せだよって言って欲しい。
多分、羨むとは思う……けどさ安心はするかなって思います。

だから彼の「栞が幸せになれないこの世界が許せないんだ」ってセリフには少し疑問に思ってしまいました。

それでも、それだけ1人の女性を愛せる事は凄い事だと感じました。

ただ、暦の立場に立つとやっぱり諦められない気持ちも解るかな……
結局、暦は栞が好きなのもあるけど、本当はそうする事が償いになればって思ったのかな?とも思いました。

これは彼が罪悪感を払拭する為の物語でもあるのかな?て

そして、暦には生きているから時間が流れる……
けど、栞の時間な止まってる。
この先、暦が息を引き取る日が来た後……彼女は一人ぼっちになってしまう。
彼女を覚えて認識出来る人間が居なくなる。
そう考えたら寂しいなぁ〜って

でもさ、「好きな人の幸せを本気で願う」って凄いって思います。

好きな人の隣を歩くのは自分でありたいって思うし、好きな人を幸せに出来るのは自分でありたいって思う。
けど、例えそれが自分じゃなくても……好きな人に幸せであって欲しい、その選んだ未来で幸せになれる可能性が広がっているなら、選びたい選択肢だったんだと思います。

恋愛って不思議なんです。
恋愛には間違えがあるけど、正解はないんです。
恋愛で間違えとは歪んだ愛とか好きな気持ちで相手を不快にさせるけど……

誰かを幸せにするのは正解がないから人は沢山の選択肢の中から模索しながら幸せを願うのかもしれません。

だから、暦の偉んだ幸せもその1つだと思います。
栞も後に「幸せ」と答えてましたし。
ただ、やっぱり出会いを無かった事にはしないで欲しかったかなぁ〜って私は思いました。

だって、好きな人に出会った事が死のトリガーなんて、やっぱり寂しいです。{/netabare}


【約束】

{netabare} 暦は栞と1つ約束をします。
タイムシフトした日の10時に栞を迎えにくると……
本来、暦と栞が絶対出会わない世界での絶対に果たされない約束……タイムシフトをして出会わない訳ですから知らない人との約束なんて絶対果たせる訳がないのです。

「絶対出会わない世界」を覆すのが奇跡
奇跡って実は簡単に起こせるのです。
しかし、奇跡は1人で起きることはあるけど、1人では起こせません。

それは誰かを思いやる心です。
和音が暦を思いやり手紙を残して、別世界の和音が受け取り、この世界の(意識的にはタイムシフトしたけど記憶のない暦)暦の背中を推して、栞が暦を思いやる気持ちと暦が栞を思いやる気持ちが「出会い」と言う奇跡を起こした。

「出会い」には必ず意味があります。
それが良い意味合いか、悪い意味合いかはわかりませんか必ず意味があります。
そもそも出会いをなかった事にするなんて出来る訳がないのです。
暦の仮説も対したことありませんねw {/netabare}


【出会い】

{netabare} タイムシフトした暦は意識的に栞の前に現れ「結婚しよう」と告白します。
死後の世界でかな?
多分、来世かな?

私は「死んだらどうなるのだろ?」と考えた事がありました。
多分、身体は無くなるけど、今ある意識は死んだら本当に無くなるのだろうか?
私は無くならない気がします。
死んだら意識は睡眠中の様な状態になりまた別の身体でまた人生をスタートさせるのかな?と思っています。

だから、栞も事も来世で幸せに暮らすんじゃないかな?と思います。


そして、この世界線でも暦と栞は再会します。
ただ、会話しただけですが…
暦は栞に何かを感じたみたいですね。

彼女は昔、人の助けになりたいと話してました。
そして名前を聞かれた時に「名乗る程の者ではありません」と答えたいと……
ようやくその言葉を言えたのが知らない人の暦 {/netabare}

【作品を見終わって】

この作品、私は「僕愛」から「君愛」を見ましたが個人的に「君愛」からみた方が言い気がしました。
両方とも確かに話しは繋がるものの順番は「君愛」からの方スムーズに思いました。

こちらはラストが駆け足に見えるのですよね。
終わり方が、 凄い勢いで終わる感じがしました。
だから、君愛を最後にすると……見終わった後に「あぁ!終わったのか……」って感じがしました。
終わった事に気付かされるイメージでしょうか?

ただ、見ていると気持ちイイです。
「君愛」の伏線が「僕愛」にあるし「僕愛」の伏線が「君愛」にあるし、どちらからみてもなんだろ……未完成のジグソーパズルにピースを埋めていくみたいな、ここはこう言う事があったのか!こう言う事か!と納得出来る部分は多いかと思います。

2つで1つのような作品で、お互いの作品をネタバレせずにダイジェストの事く挿入歌を入れて流してくれるのも中々いいですね。

1作でも楽しめる作品ですが、片方見て「面白かった」「後片方みるか悩む」って感じなら見るのをオススメします。
自分に合わないって人はオススメしません。
そんな感じの作品でした。

個人的に、私に合ってるのはこっちかな?
感情移入もしやすかったです(*꒪꒫꒪)

投稿 : 2024/04/13
♥ : 7

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

【一言コメント】ギネス・カスケード

通常水面に浮上していくビールの泡が粘性に押されて降下していく不思議現象。
特に粘性が強いギネスビールでは頻発する。

グラスに注いだアイルランド伝統の黒ビールを片手に、
泡宇宙と並行世界、「タイム・シフト」の神秘を感じながら楽しむ晩酌。
脳汁とビターな味わいで酔いが回る素敵な一夜の過ごし方だ。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 5

67.0 9 2022年秋(10月~12月)アニメランキング9位
僕が愛したすべての君へ(アニメ映画)

2022年10月7日
★★★★☆ 3.4 (32)
134人が棚に入れました
両親が離婚し、母親と暮らす高校生の高崎 暦(たかさき こよみ)。
ある日、クラスメイトの瀧川和音(たきがわ かずね)に声をかけられる。
85番目の並行世界から移動してきたという彼女は、
その世界で2人が恋人同士であると告げる・・・。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

物語終盤の展開が大いに感動します

おそらく、この物語「僕が愛したすべての君へ」だけを見ても、あまり感動しないと思います。そして物語の展開についていけないでしょう。
でも、この物語の前に「君を愛したひとりの僕へ」を見ておくと、物語終盤で大いに感動します。

この物語ではパラレルワールドが当たり前のこととして研究されています。
主人公は暦(こよみ)。彼には高校の頃から和音(かずね)という仲の良い女性がいました。
暦も和音も秀才で、二人は共に虚質科学研究所に入所し、研究に明け暮れます。
やがて二人は結婚し、子供ができ、そしていつしか孫ができます。

暦が年老いて寿命がつきかける頃、ある出来事が起きるのです。
そしてそれは思わぬ展開でした。
・・・・・・
このラストは大いに感動します。
詳しく語りたいのですが、語るとネタバレになるので語れないのが残念でなりません。

もし、あなたが誰かを幸せにしてあげることができたら…
パラレルワールドの別の世界でも、きっとあなたは誰かを幸せにしてあげているでしょう。
この物語は、そんな物語だと思います。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

探し物が見つからない?→並行世界間移動(パラレル・シフト)したからに違いありません

「パラレル・シフト」が観測、数値計測され実用化されていく近未来の日本。
SF設定を引き立て役、障害の壁役に据え、恋する男女の生涯を描いた
原作小説『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』(未読)を、
二作同時公開でアニメ映画化。

私は『僕愛』→『君愛』の順で同日劇場鑑賞。


【物語 3.5点】
『僕愛』から見るとちょっと切ないbitter LoveStory
『君愛』から見ると幸せなsweet LoveStory

見る順番で結末が大きく変わる恋愛映画として宣伝されていたこの二作。
人を愛することがシナリオのテーマなので間違ってはいないのでしょうが……。

やはり本質的にはカップルに訴求するのではなく、
並行世界や“虚質空間”などの設定に時めくSF少年(“大きなお友達”の私なども含む)
科学アドベンチャーシリーズなどのテキスト型ゲーム及び、
そのアニメ化作品等を履修したような層にアピールする内容だったかと思います。
移動した並行世界の遠さを計測数値化して、危険性だの言う展開などワクワクします。

カップルどころかお客さん自体もまばらな劇場にて私は、
プロモは五流の日本映画界がまたやらかしたか~と歯噛みしていましたw


見る順番のオススメもアニメファン向けに噛み砕くと……

『僕愛』→『君愛』の順番は、とりあえず展開が欲しい1クールアニメの短距離走に馴染んだ人向け。
『僕愛』を本編、『君愛』を解説編、スピンオフとして消化する感覚で捉えれば楽しめます。

『君愛』→『僕愛』の順番は、大作ギャルゲーのプレイヤー向け。
『君愛』にて、難解なSF用語を土台から地道に解説された後、ある選択肢で痛い目を見たりする。
『僕愛』にて、設定解説も生かした伏線回収がなされ、全ての選択肢が報われるグランドエンディングを迎える。

私は中長距離走の方が性に合うので、『君愛』→『僕愛』の順番で観れば良かったと少し後悔しました。


脚本の方は2作とも坂口 理子氏が担当。
『僕愛』から見る人にとっては伏線になる要素を『君愛』から見る人にとっては解答になったりする。
しかも{netabare} 恋愛、結婚、子育てから人生の終末{/netabare} まで描く人生記を限られた尺に押し込む。
2作で複雑に絡まり合ったシナリオを、苦慮を感じさせながらも、まずまずの脚本でまとめる。


【作画 3.0点】
『僕愛』はBAKKEN RECORD、『君愛』はトムス・エンタテイメントで分担。当然、監督も別。

個人的にはこの分業体制が悪手だったと悔恨します。
2つのスタジオによるパラレル映画制作は世界初!などとアピールしてくるわけですが、
今まで誰もやってこなかったのはメリットがないからだと思います。

シナリオ解説の都合上『僕愛』で見た場面を『君愛』でも見るシチュエーションがあります。
1つのスタジオ・監督の元で統率していれば、同じカットでもアングルを変えた作画にしてみたりして工夫して再提供することもやり易い。
でも、2つのスタジオで分担していると、共作相手が制作した映像をそのまま拝借する位しかできない。
『僕愛』で数時間前に鑑賞した映像を、『君愛』で重複して見せられる時間。
睡魔に襲われるくらい退屈でした。

最近では『もういっぽん!』の柔道描写にも好感できるBAKKEN RECORD。
本作でも作画自体は、難解なSF設定の表現も含めて健闘。
応援したいスタジオだけに、意欲が報われる企画を望みたいです。


【キャラ 4.0点】
『僕愛』のヒロインはポニテのメガネ娘JK・瀧川和音。
外面は、頭脳の明晰さの面で主人公少年・暦をライバル視している内に……という典型的なツンデレ属性。
が、突如、{netabare} 並行世界から来ましたと{/netabare} などと言い出す辺り、やはり本作はSF。

主人公、ヒロインとも高校時代より成人してからの方がくすぐったい関係。
{netabare} 研究に熱中するあまり数式を下着姿の互いの肌に書き合う{/netabare} 件、中々エロティックでしたw
年を重ねるごとに味わいが滲み出てくる関係性が、
何気ない日々に幸せを噛み締める本作の隠し味になる。

この方向性に序盤から鑑賞者を誘導するのが、暦の祖父・康人。
愛犬・ユノと共に「パラレル・シフト」上も重要になるキャラですが、
その教育方針で、暦の人生にも影響を与えたという意味でも大切な存在。

個人的に老人が味を出している人物相関には外れはありません。


【声優 3.5点】
主人公・暦役の青少年期を宮沢 氷魚さん。ヒロイン・和音役の青少年期を橋本 愛さん。
鍵となる少女・栞役に蒔田 彩珠さん。
メインキャストは若手俳優陣で固める。
総じてまずまず無難に声を当てて、恋愛映画観るようなカップルを釣り損ねた感じ。
正直、暦の幼年期を演じた田村 睦心さんのようなアニメ声優陣で見たかったという私の願望を払拭するには至らず。

ただ老年期は暦を西岡 德馬さん、和音を余 貴美子さん。
『火曜サスペンス劇場』でも始まるのかwというベテラン俳優陣が演じ、独特の渋みを醸し出す。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は2作とも大間々 昂氏。
ピアノとストリングス、アコースティックギターの素朴な日常、心情曲が中心。
ただ挙式で{netabare} メンデルスゾーン「結婚行進曲」{/netabare} はベタ過ぎてビックリしましたw
本作だけでなく『水星の魔女』でも意外なSF対応力で魅せる大間々氏のサウンド。
今後SF・ロボットアニメでの活躍にも期待したいです。

『僕愛』主題歌は須田 景凪さん「雲を恋う」。他、挿入歌あり。
(『君愛』はSauty Dogが担当。こちらの役割分担はアリだったかと。)
須田さんは今期TVアニメ版『スキロー』OP「メロウ」でもそうなのですが、
ありふれた日常から幸福を抽出するのに適した歌い手。
その観点から『僕愛』での起用も、用法用量を守った正しい活用法かと。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 11
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

本当の幸せとは……

この作品の最初の印象は「難しい」「ややこしい」「堅苦しい」の第一印象でした。
しかし、見始めて直ぐに気づきます。

確かに、この方法なら、見る順番で結末が変わると言われるのもわかりました。
そうなると……映画と映画のつなぎ方とクライマックスの見せ方がこの作品の評価の鍵になるかと……

しかしながら、こちらから見ると最初は中途半端で主人公が1言目の意味もよく解らず……この辺りは、もう1つの物語で説明されてます。

さて、最初は「パラダイムシフト」とか世界線とか入れ替わりとか小難しい事ばかり……
いゃいゃ、私は恋愛アニメを見に来ていて科学アニメを見に来てるんじゃないんだよ(><)*。
って思ってましてたが、しっかり恋愛してくれましたね。

この作品の学生時代に込められているのは「出会い」と「世界観」ですね。
ヒロインの瀧川との出会いや、この世界で行われてる研究や認識されてる現象など。

寧ろ恋愛は社会人になってからです。
だから、社会人の恋愛を描いた作品ですね。
恋愛って言っても幸せはしっかり書かれてはいますが、少女漫画の様なドキドキ感はないかな?

でも、リアリティのある恋愛かな?と思いますw
少女漫画の様なセリフを言う人も私の周りには居なかったし、少女漫画の様な展開の恋愛は残念ながら未経験ゾーンですよ(*꒪꒫꒪)
アニメの様な綺麗な恋なんて中々w

だから、この作品の出会い→カレカノ→告白→結婚→子育て→孫誕生→歳をとる

人の恋の生涯を短くもしっかり描いて居たのは評価点!

物語で私が感じたのは……

「おじいちゃん」

{netabare}これは主人公の暦がパラダイムシフトを身をもって経験する事で視聴者にわかりやすく説明する事が出来てるエピソードだったと思います。

後、おじいちゃんの死は主人公の暦が母親を選ぶ事で発生します。
母の実家に行った暦の役割は飼い犬のお散歩です。

別の世界線では逆に飼い犬が死んでいます。
それは暦が父を選ぶ事で発生します。

おじいちゃんの死は暦が犬の散歩当番となり、おじいちゃんは運動不足で体調を崩して亡くなったのかな?と思いました。
犬の散歩がおじいちゃんの運動であり日課だった。

逆に、ワンちゃんの死は、おじいちゃんが散歩をしているから健康的で元気でした。
しかし、おじいちゃんです。
力が衰える……ワンちゃんは成長して大きくなり力も強くなる、おじいちゃんは不意をつかれワンちゃんの手網を放してしまう……そして道に飛び出して亡くなってたのかな?と思いました。

このように、1つの選択肢の中に夫々の分岐点がある事を視聴者側に説明しています。
正直、このエピソードで、タイムシフトが、どう言う物か、この世界で言う選択がどう言う意味を結果をもたらすのか……凄くわかりやすかったです。 {/netabare}


「婚約」
{netabare} 和音と結婚した後の暦「俺は誰と結婚したんだろ」には、えっ!!!!!となりました。
世界線移動がいきなりのタイミングで行われるから……ややこしい……
目の前には愛した人が居るけど、もしかしたら、それは別次元の愛した人と同じ人物であり他人でもあるかもしれないと考えたらなんだろ……なんか違う気もするかもしれない。{/netabare}

「事件」

{netabare} 暦と和音と息子でお出かけをした時に事件が起きます。
その事件で息子は亡くなってしまう。
そこへ、パラダイムシフトをしてきたのは息子に会いたくて息子の元にパラダイムシフトをして来た別世界の和音。

これは気持ちは解る。
自分の子供……いゃ、大切な人の死なんてのは回避したい……

子供を失った和音は世界線を移動して息子が生きている世界線で息子と生きていこうとする。
2度と失いたくないから……彼女は多分息子を失い参ったのだと思う……心が……気持ちが……
向こうの世界の暦が手伝ったらしいけど多分、暦は見てられなかったんだと思う。
日々弱る彼女の姿に……

だから、彼女を息子に一目合わせたかった。
息子を守れななかったと自分を責める彼女に元気になって欲しいから……

けど、それは息子が生存した世界の和音が息子の死に直面した世界線に行く事を意味する。
同じ場所に同じ人間関係は留まれない。

けどさ、気持ちは解るけど、ダメだと思う。
確かに現実なんて受け止められないし人の死なんて当然……辛くて悲しくて苦しくて涙が止まらない……でもダメなんだよ。

例え、相手が自分でも死なんて悲しみの重みを誰かに背負わせるなんて……
何より死んでしまった息子の存在を生きてきた証を否定しちゃう……別世界で個人なんだ。
自分の息子が居なくなって別世界の息子を代わりにしちゃっダメなんだと思いました。

息子の「ママはどこ?」には心が痛かったなぁ。
目の前のママは別世界のママでやっぱり解るんだよ。
小さな仕草や笑い方や喋り方、色々な事から子供は感じとれるんですね。

でも、裏を返せば、例え別世界の自分でも自分の代わりにはなれないと言う事ですね。{/netabare}



「手紙」

{netabare} 孫も産まれ幸せに暮らす中、和音の元に手紙が届きます。
別世界の和音からです。
別世界の和音から、その世界の暦が栞と言う幽霊に恋をしていると聞かされます。

だから、和音に暦をその幽霊に会わせてあげて欲しいと言います。
コレが君恋のエピソードなので詳しくは伏せます。

和音は暦に幽霊に会いに行く様に背中を押します。
私はこの選択が凄いと感じました。

自分の好きな旦那を別世界の恋人の元へ送り出す。
正直、別世界なんて知らないし無視も出来たと思う。
好きな人を他の女性の元に送り出す?
仮にも恋敵ですよ!
私なら出来ないです……最低であり薄情だし心が狭いし束縛乙と思われるかもしれません。

でも、やっぱり私には出来ない……もしも気持ちがそちらに向いたら?
もしも自分の知らない人になっていたら?
何か起きるかもしれない……そうした不安や心配から私はそこまで強くはなれない……

しかし、和音は何故、その選択が出来るのか……
多分、同じ選択が出来る人達は世の中に沢山いると思う。
どうして、そんな事が出来るのか私は考えて見ました。
多分それは「本当にその人を想ってるから」です。

暦も和音も全ての暦と和音を愛していると発言してました。
それは暦を全ての世界の暦を愛していから背中を押せた。
その世界の暦は自分に気持ちに向いては居ないけど、そんな暦も愛している。
それだけで背中を押せる勇気になる。
恋愛って凄いなぁ〜ってなりましたw {/netabare}


「交差点の幽霊」

{netabare} 再会を果たします。
しかし、暦は幽霊が誰なのか……解らない。
認識出来ても別世界の暦の記憶を知らないから……
そんな時に、病が暦を襲う……
薬を飲もうとするも薬のケースを落としてしまう……手を伸ばしても届かない……このままでは…………

そこに1人の老婆が薬を拾ってくれる。
助かった、暦は不意に質問する「今、幸せですか?」と……その答えは「幸せ」{/netabare}


「ただいま」

{netabare} 暦が帰ると和音が待っていました。
多分、心配だったんだろなぁ〜色々とw
送り出せるのは不安や心配がないからじゃないもんなぁ〜 {/netabare}


【この作品を見終わって……】

君愛と僕愛、見る順番で結末が変わるって言うけど……私はこちらの作品、僕愛がラストの方がいい気がしました。

なんか、幸せを感じる事が出来た。
勿論、それがテーマだけどなんか……
丸く収まってる様な……そんな気がしました。
後、主人公の全ての世界線の自分と大切な人達への気持ちが込められたセリフがあるのですが、それが終わりって感じがして、見終わって「おわったなぁ〜」と感じたので

投稿 : 2024/04/13
♥ : 8

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第一章(アニメ映画)

2022年9月30日
★★★★★ 4.1 (6)
36人が棚に入れました
田中芳樹の大長編SF小説「銀河英雄伝説」を、Production I.G制作により新たにアニメ化した「銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)」のフォースシーズン「策謀」。2018年のファーストシーズン「邂逅」(第1~12話)、19年のセカンドシーズン「星乱」(13~24話)、22年のサードシーズン「激突」(第25~36話)に続く物語で、フォースシーズン全12話(第37~48話)を3章に分けて上映するうちの第1章。

最高権力者となったラインハルト・フォン・ローエングラムの善政による改革が進み、国民からの支持を集める銀河帝国。一方の自由惑星同盟は、“不敗の魔術師”と称されるヤン・ウェンリーらの活躍も空しく、政府の腐敗による国力の低下が著しかった。両国間の勢力バランスに変化が生じる中、第3の勢力であるフェザーンの自治領主ルビンスキーは、自由惑星同盟を見限り、大きな陰謀をめぐらせていた。ラインハルトは、その企みを知りながらも自身の野望のため利用しようと考え、ヤンも同盟に最大の危機が迫りつつあることを予感していた。

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第二章(アニメ映画)

2022年10月28日
★★★★★ 4.2 (5)
33人が棚に入れました
田中芳樹による人気長編SF小説「銀河英雄伝説」を、Production I.G制作で新たにアニメ化する「銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)」。ファーストシーズン「邂逅」(第1~12話)、セカンドシーズン「星乱」(第13~24話)、サードシーズン「激突」(第25~36話)に続くフォースシーズン全12話(第37~48話)を3章に分けて上映する「銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀」の第2章。

銀河帝国のわずか7歳の皇帝エルウィン・ヨーゼフ二世が、フェザーンの手引きにより宮殿に侵入した門閥貴族派の残党ランズベルク伯アルフレットと元帝国軍大佐レオポルド・シューマッハによって誘拐された。一行はフェザーンで同志と合流して自由惑星同盟へ亡命し、同盟政府の支援を受けて銀河帝国正統政府の樹立を宣言する。皇帝の誘拐計画を事前に知りながら、あえて見逃していた宰相ラインハルトは、計画通り皇帝救出を大義名分に自由惑星同盟への進攻を宣言する。

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀 第三章(アニメ映画)

2022年11月25日
★★★★☆ 3.8 (7)
32人が棚に入れました
田中芳樹による人気長編SF小説「銀河英雄伝説」を、Production I.G制作で新たにアニメ化する「銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)」。ファーストシーズン「邂逅」(第1~12話)、セカンドシーズン「星乱」(第13~24話)、サードシーズン「激突」(第25~36話)に続くフォースシーズン全12話(第37~48話)を3章に分けて上映する「銀河英雄伝説 Die Neue These 策謀」の第3章。

自由惑星同盟への進攻を計画するラインハルトは、イゼルローン回廊ではなくフェザーン回廊を通って敵地に向かうことを考えていた。同じ頃、フェザーン駐在武官に着任するために旅立ったユリアンは、立ち寄った首都ハイネセンでビュコックを訪ね、ヤンの親書を渡す。そこには、ラインハルトの作戦を予測した上で、帝国軍のフェザーン回廊通過を防ぐための策も記されていた。そしてついに、ラインハルトによる大規模進攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)」が開始される。

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!(アニメ映画)

2022年9月23日
★★★★☆ 3.9 (4)
22人が棚に入れました
みんなー!あたし、和実なごみゆい!食たべるの大好だいすき中学ちゅうがく2年生ねんせい!
あたしたちの住すむおいしーなタウンに、「お子こさまランチのテーマパーク<ドリーミア>」が突然現とつぜんあらわれたんだ!
あそび放題ほうだい、たべ放題ほうだいなんだって!
わあー!はらペコった~!みんなで行いってみよー!♪
デリシャスマイル~!なアトラクションがたくさん♡
コメコメたちは、園長えんちょうのケットシーさんにお子こさまランチをごちそうしてもらったみたい。みんなで楽たのしくあそんでいたんだけど…、
ええ!?大変たいへん!!マリちゃんがぬいぐるみになっちゃった!?
<ドリーミア>にはなにかヒミツがあるの…!?
お子こさまランチみたいに、想おもいをあつめたらコメコメが奇跡きせきを起おこしちゃう!?

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(アニメ映画)

2022年11月23日
★★★★☆ 3.5 (6)
14人が棚に入れました
想像を超える奇跡の物語と、魔法のように美しい映像によって、数々の驚きと感動を贈り続けてきたディズニー・アニメーション・スタジオ。その最新作は、まるでアトラクションに乗っているかのようなスケール感あふれる壮大な冒険と、かけがえのない家族の絆を描いた、アクション・アドベンチャー超大作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』。

まだ誰も見たことのない“不思議な”世界への壮大な冒険を描いたアクション・アドベンチャー
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

家族や多様性のアップデートを試みたメイドインディズニーな冒険譚

【物語 4.0点】
世界観は王道。しかし脚本は捻っており先読みは困難。
どう着地させるか?という興味が鑑賞の原動力になる。

高い山々に囲まれた国の状況打開のため外の世界に冒険に!
導入は、壁に囲まれ慣れた深夜アニメ視聴者にとっては陳腐とすら感じます。
ところが冒頭、主人公が旅の途中で{netabare}電気エネルギーを蓄えた植物を持ち帰り故郷に産業革命が起こる。
僅か四半世紀で馬車→浮遊電気自動車へ。{/netabare}
この件で、読めなくなっていく。

最後は常識が覆される系のドンデン返し。
事態に対する受容度によって、主人公たちの間で正義とヒール、上策と下策が二転三転するドタバタ感は勧善懲悪とは一線を画す。
そしてそれは本作が盛り込んだ家族、多様性、環境問題といった社会テーマの深化にも寄与。
異なる視点や価値観への寛容性を啓発したいという作品志向とも合致。
「この結末は、あなたの世界も変える」というキャッチコピーもまんざら嘘でもない。

私は(※核心的ネタバレ){netabare}『はたらく細胞』や『ミクロの決死圏』{/netabare}が好物なので美味しく頂けました。


【作画 4.5点】
61作目のディズニー長編アニメ。100周年記念作。

「ディズニー史上最も奇妙な世界」を自称。
スクリーンに某大穴探窟作品にも引けを取らない驚異の地下世界(何故か上ではなく下行きましたw)が広がる。
出血表現がないので刺激は弱いですが、主人公たちが複数回死にかける程度には危険な冒険です。

洋画ではしばしば、過剰にドロドロ、ネバネバ、ゼリー状あとは触手などが氾濫することがあります。
本作はそれらをさらに濃縮した感じ。

再現された生態系は奇抜であるだけでなく、自然、生態系全体が伏線。
回収時のカタルシスは、作画、背景による部分も大きいです。


人物のデフォルメは各パーツが丸くてデカい伝統のディズニー。
一方で肌はモチ肌に進化。ゼリー状のムニュムニュ感も進化w


急発展した中世風社会を再現した街並も○。
ファンタジー世界に好物の空中挺とか飛ばしてくれれば私は満足なのです。


【キャラ 3.5点】
ポリコレの最前線。変容する家族と多様性。

主人公・サーチャー・クレイド……偉大な冒険家の父を疎ましく思い、父と生別後は農業に勤しむ。息子には農家を継がせたいがウザがられる。
息子・イーサン・クレイド……農業より祖父のような冒険家に憧れる少年。
父・イェーガー・クレイド……家族も顧みず未知の冒険にのめり込む困った爺さん。

各々の人生観が衝突し合う親子3代の関係性。
家族だから無条件で理解し合い、助け合う物という価値観に一石を投じる。
冒険家のイェーガー父さんが残した熱い想いなんて、子のサーチャーは知ったこっちゃないんですw

白人系のサーチャーは当たり前に黒人系の妻・メリディアンと熱いキスを交わす。
飼い犬・レジェンドは“三本足”。

そして、息子・イーサンには告白したい“片想い”の“彼”がいる。
LGBTが抵抗なく受け入れられる時代に育まれたイーサンは、
常識がひっくり返っても柔軟に受け入れる感性が養われているという進歩的価値観の信奉。
一応、意味のあるLGBTではありました。
ですが、タダでさえ赤字の本作。
同性愛をタブー視するイスラム諸国の興行を捨ててまで、LGBTをねじ込む必要があったかと言えば私は疑問です。

ただポリコレはポリコレでも、本作は、親子3代の口論を通じて、
異なる価値観に戸惑う人間の意見を聞く耳があるだけ、
まだポリコレアレルギーの私でも発症せずに見ることができました。

多様性を謳いながら、異質な存在に怯える人間を古いと切り捨て、伝統を土足で踏み荒らすポリコレは独善的な自己矛盾。
ですが、本作は、変化を恐れるのも分かると譲歩した上で語る所を見るに、
拙速な進歩により分断を深めてしまうリベラルの課題を自覚はできているらしい。

でも、まぁ結局、寛容でもポリコレはポリコレ。
中間選挙でトランプ前大統領が推す候補に投じたファミリー何かには唾棄されるんだろうなとw
解決途上の社会課題を内包した割り切れない登場人物たちは、
有意義な思索の種ではありましたが、明快なアニメキャラではなかったかなと。


【声優 3.5点】
※日本語吹替版を劇場鑑賞

主人公・サーチャー役には原田 泰造さん。アニメ、吹替初挑戦で可もなく不可もなく。
息子・イーサン役には元・子役の鈴木 福さんが声変わり後も無難な少年ボイスを提供。

アフレコ経験不足の俳優陣中心の体制を、流石のじっちゃんボイスで引き締めたのがイェーガー役の大塚 明夫さん。
茶風林さんの円熟のナレーションと共に吹替の骨格となる。


【音楽 4.0点】
劇伴担当はヘンリー・ジャックマン氏。
勇壮な金管で冒険心を高揚させる王道構成。
あとはワルツでリズムに変化を付ける。管弦楽で効果音を兼任するディズニーの伝統芸。
時折、遊び心も交える手腕も手慣れた物。

ミュージカル要素はメインフレーズともなった男声テノールのクレイド家の紹介曲のみ。
ミュージカル苦手な方も鑑賞可。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 7

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(アニメ映画)

2022年12月9日
★★★★☆ 4.0 (6)
12人が棚に入れました
アカデミー賞® 受賞監督ギレルモ・デル・トロと、数々の賞を受賞したストップモーションアニメの巨匠マーク・グスタフソンが、カルロ・コッローディ著の名作童話を蘇らせます。木でできた不思議な人形の男の子ピノッキオが世界をつなぐ魔法の冒険を繰り広げ、苦難を乗り越えていく、命をも与えられる愛の力を描く物語。

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

タイトルなし

パシリム、シェイプオブウォーターのギレルモ・デル・トロが作ったピノッキオ。
ディズニーとは違う雰囲気だが、原作とも違うようで、様々な媒体から要素を抜き出して再構築されているものなのだろう。
ディズニーピノッキオに慣れ親しんだ私でもあまり違和感を感じないストレートな解釈だなと思った。(ま、ギレルモ・デル・トロの名前である程度予測がついてたからかもしれないけど。)

映像的には、コマ撮りとはにわかに信じがたい表情(特にリップシンク)の豊かさと生命としての肌感を持つ人形のディティールが素晴らしい。
今でも実はリップシンクだけCGを使っているんじゃないかと思っている。
もちろん技術的には部分的にトラッキングやVFXなどの使用はあるだろうけど、アメリカのアニメの基準厳しいからちゃんとやってるんだろうな。

エンタメとしての映画ではなく、高尚な芸術作品を見ているような気分。
高畑勲のかぐや姫以来の気持ち。
これはこれでありかな。

投稿 : 2024/04/13
♥ : 2

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
カメの甲羅はあばら骨(アニメ映画)

2022年10月28日
★★★★☆ 3.1 (3)
7人が棚に入れました
カメ田カメ郎は、
冴えない学園生活を送るごく普通の高校2年生。
本音はあばら骨の中に隠して過ごしている。
ある日、親友のカエル川エル隆が
人助けをしたニュースが瞬く間に拡散し、
生徒会長を目指す学園のスーパースター、
ライオン寺ライ王たち上位グループの目に留まる。
突然彼らの仲間入りをしたカエル川、
嫉妬と劣等感に苛まれるカメ田。
2人の友情の行方は?そして生徒会選挙当日、
“骨と骨がぶつかる”セッションが始まる―!?

骨が変われば世界が変わる。
これは、とある高校生たちとあばら骨の、
葛藤と成長の物語。

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
ひつじのショーン スペシャル クリスマスがやってきた!(アニメ映画)

2022年12月16日
★★★★☆ 3.7 (3)
7人が棚に入れました
モッシーボトム牧場のクリスマスイブ。仲間とクリスマスの準備をしていたショーンは大きな靴下を手に入れるために忍び込んだ牧場主の家で大暴れ。そのうちにサンタを追ってティミーがクリスマス・マーケットで迷子になってしまった!ティミーを探しに町へと出かけたショーンたち。だけどティミーが隠れていたギフトボックスはなんと地元のセレブ、牧場主のベンの車に乗せられて消えてしまう。はたしてショーンたちはティミーを無事に助け出すことができるのか・・・?
最新作『ひつじのショーン ~クリスマスの冒険~ 劇場公開版』に加え、懐かしのシリーズ2から「だんろの前で」、「ある雪の日」、「メリークリスマス!」のクリスマス・セレクション3編が同時上映!ショーンたちが巻き超こす、楽しくて、でもなんだかあったかいクリスマスの大騒動をぜひお楽しみに!

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
マッドゴッド(アニメ映画)

2022年12月2日
★★★★☆ 3.5 (2)
7人が棚に入れました
人類最後の男に派遣され、地下深くの荒廃した暗黒世界に降りて行った孤高のアサシンは、無残な化け物たちの巣窟と化したこの世の終わりを目撃する。

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう(アニメ映画)

2022年12月9日
★★★★☆ 3.3 (2)
7人が棚に入れました
いたずらの天才・ゾロリは、歌⼿をめざす⼥の⼦・ヒポポの歌声にひかれ、イシシとノシシと⼀緒のグループで売り出して、⼤もうけしようとたくらむ。⽬標は、1ヵ⽉後におこなわれる<次世代スターオーディション>に合格しデビューすること! しかしヒポポは、ある理由から、⼤きな声で歌えなくなっていた。作戦を思いついたゾロリは、仲間の妖怪たちに協⼒してもらいながら、ヒポポを特訓することに......。はたしてゾロリは、⾃信がない⼥の⼦をスターにできるのか!?
冒険×音楽エンタテインメント、開幕!

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
バッドガイズ(アニメ映画)

2022年10月7日
★★★★☆ 3.9 (2)
6人が棚に入れました
「ワルをやるなら思いきり」を合言葉に、次々とハデな盗みを成功させてきた怪盗集団<バッドガイズ>。“天才的スリ”にしてカリスマ的リーダーのウルフが率いるのは、“金庫破り”のスネーク、“変装の達人”シャーク、“肉体派”ピラニア、そして“天才ハッカーの毒舌ガール”タランチュラだ。お尋ね者の5人組が次に狙うのは、名立たる強盗たちも奪えなかった伝説のお宝《黄金のイルカ》。

しかし、あと一歩のところで大失敗…逮捕されてしまう!彼らは街の名士マーマレード教授の更生プログラムを受けることになるも、ノったフリしてウラをかき、史上最大の犯罪をもくろむ。しかし彼らの知らないところで、さらなる巨悪が密かに動き始めていた――。

計測不能 10 2022年秋(10月~12月)アニメランキング10位
ウェンデルとワイルド(アニメ映画)

2022年10月28日
★★★☆☆ 3.0 (2)
5人が棚に入れました
死者の世界をぬけ出し、生者の地で暮らすことを夢見る悪魔の兄弟。2人は悪知恵を働かせ、パンクロック好きのティーンエイジャーと取引することに。
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