2024年度に放送されたアニメ映画一覧 30

あにこれの全ユーザーが2024年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月09日の時点で一番の2024年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
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79.2 1 2024年度アニメランキング1位
劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(アニメ映画)

2024年2月16日
★★★★★ 4.3 (37)
108人が棚に入れました
バレーボールを題材にした古舘春一の漫画原作のTVアニメ第4期から続く劇場版FINALシリーズ第1部。“ゴミ捨て場の決戦”と呼ばれる音駒高校戦を描く。稲荷崎高校を破り春高3回戦に進んだ烏野高校は、因縁のライバル・音駒高校と初めて公式の舞台で対戦する
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

シリーズ未見で突撃した結果……アニメスポーツ観戦の可能性を再認識

【前書き】
原作、アニメ未見で無謀にも劇場版最新作を鑑賞したことに関する弁明。

お目汚しなので折りたたみw
{netabare}
私にも、乗り遅れてしまったけど、いつか時間があったらマラソンしたい長期シリーズの代表格が3作あって、『ハイキュー』はその一角。
アマプラでもしょっちゅう視聴をオススメされますw
(因みに残り2つは『ヒロアカ』と『キングダム』)

スポ根への飢餓感が出る度に、いい加減そろそろ『ハイキュー』観ようか、
でも今更あの話数を追い掛けるのはな……と躊躇を繰り返す内に、
原作は完結し、TVシリーズは4期80話超に積み上がり、作中登場するガラケーは現実世界ではスマホに取って代わられ。

完全に時代に置いて行かれた、そんな折、
丁度スポ根渇望の強い発作が起こったタイミングで飛び込んで来たのが、
本劇場版の興行ロケットスタートの一報。
予習復習してからとか言ってたら一生行けない。
このビッグウェーブに乗って行ってしまえと飛び込んだ次第。{/netabare}

初手で、いきなり劇場版最新作に挑むというのは、置いてきぼりになる可能性大ですし、
何よりシリーズをずっと追いかけて来たからこそ味わえる感動を放棄しかねない悪手。
やっぱり記憶を消してもう一回シリーズの最初からと後悔してもあとの祭り。

私はそこも織り込んだ上で覚悟を決めての劇場鑑賞でしたが、良い子は真似しないようにしましょうw


【物語 4.0点】
春の全国高校バレー・烏野高校VS音駒高校の一戦を描く。

一試合丸々と言えば映画『THE FIRST SLAM DUNK』のヒットが記憶に新しいです。
あの映画、私はもちろん山王戦を知った上で行きましたが、なにぶん見たのは20年以上前のことで細かい部分までは覚えていませんでした。
でも最悪、両校メンバーの経緯とか分からなくても、外野の観客席視点からゲームに熱狂するだけでも一定の満足度は得られる。
アニメ映画一本ワンマッチというのは、作品理解の深度に応じて色んな楽しみ方ができる間口が広いコンテンツと認識。

私が初手劇場版最新作の賭けに出たのも、『スラダン』が念頭にあったから。
本作ヒットの要因も、また『スラダン』みたいにスポーツ観戦を劇場で堪能できる作品をとの需要に応えた結果ではないでしょうか。


で、今回の一戦。思った以上にライバル校・音駒高校視点だったのがシリーズ初心者には有り難かったです。
練習試合などで何度も絡んできたという両校メンバー個々人ごとに築かれたカップリングの深い味わいとか、
世代を越えた監督の関係性から見るこのゲームの因縁と意義とか、
両校間の腐れ縁を共有できていない私には当然拾えません。
ですが主人公・日向 翔陽ら烏野高校が積み上げて来た物を理解していないと状況すら分からないとかではなかったので、
少なくとも完全に置いてきぼりにはなりませんでした。

ライバル校視点から見て、“妖怪チビガラス”擁する烏野って、見る度どんどん変わっていく。
良い意味で気持ち悪いチームだな~と外野から感心していました。
勝つために何でも取り込む両校の雑食感。『~ゴミ捨て場の決戦』とは言い得て妙です。

状況理解の面で苦労したのはAパスだの、ブロードだの、バレー専門用語が解説なしに乱れ飛ぶ点。
私は長年愛読しているバレー漫画『少女ファイト』や定期的にテレビ観戦する世界バレーで付け焼き刃した知識を手がかりに何とか喰らいつきました。


鳥人軍団・烏野のアタックなど派手な空中戦だけでなく、
駆け引きを通じてバレーボールの奥深さを再認識できる試合描写にも感心させられました。
(まぁ、それができてない漫画が6000万部売れたりしませんよねw)

バレーのTV中継など見ていると、ジャンプの最高到達点だけやかましく叫んだり、
あのプレーは運がなかったですね~あれで流れが変わりましたね~とか、
今日の10番調子悪いですね~とか素人目から見ても浅い実況が耳に障ることがあります。
が、本作は外野からは運に見えるターニングポイントを引き寄せるため、
助走距離などを焦点に、コート上に様々な権謀術数が交錯していたことを選手目線で共有できたのが嬉しかったです。
{netabare} カラスを地上に引きずり下ろす猫。{/netabare} バレーの魅力を存分に堪能できたナイスゲームでした。


【作画 4.5点】
1期からProduction I.G.がアニメーション制作している本シリーズ。
同スタジオはスポーツをどう描くのだろう?
この興味も私の『ハイキュー』視聴欲求が途絶えなかった一因。
加えて一昨年サッカー漫画『アオアシ』のNHKアニメ化で感じた、
アイジーは試合の過程で熱くなれる作品要素もしっかりと再現できるとの信頼も、
今回の劇場版最新作ダイブを後押しする背景に。

その信頼は冒頭、烏野の日向 翔陽はカラス、音駒の孤爪(こずめ)研磨は猫。
比喩のキーとなる動物の描き込みの細かさを見て確信に変わりました。


どんな競技でもキチンと描けば作画の消耗は激しくなるもの。
中でも特にバレーボールは得点シーンの多くが空中で展開されるため、空間の再現は困難を極める。
主要スポーツでバレーだけ世界でもまともにヒットしたゲームがないのは競技人気だけではないでしょう。

本作では試合中継、観客、選手目線と様々な視点から描写することでバレーボールを好表現。
やっぱり一番ドキドキしたのはクライマックスの孤爪の一人称視点でしょうか。


汗の描写にも手を抜かない姿勢も好感しました。
必死な青春を演出するだけでなく、ゲームを左右する要素としても絡んで来る汗。
展開に説得力があったのは作画が汗もちゃんとカバーできていたからだと思います。

作画もカメラワークもサボらない。アイジーにはスタミナがあります。



【キャラ 4.0点】
試合前、テレビ中継実況でなされるスタメンとポジション紹介。
シリーズ追って来た人にとっては粋な演出。
初心者の私にとっては最低限の顔と名前を一致させる命綱ですw

このまま控えメンバーも含めた群像劇の百花繚乱となれば新参者は取り残されるのが必定。
ですが、本作は音駒の孤爪 研磨と、彼をバレーボール沼に引きずり込んだ同じ部の黒尾 鉄朗、もっとバレーを楽しいと言わせたい烏野の日向 翔陽の3人を中心に比較的焦点が絞られていたので、折り合いは付けやすかったです。

その中で実質的な主人公視点を提供したのが孤爪。
別にバレーが面白くて続けているわけじゃないと冷めた性格。
彼と一緒にバレーの楽しさ、『ハイキュー』の面白さを認識できる視点で歩めたのも有り難かったです。
私も疲れるのは嫌なので、スポーツはやるより観る方が好きですしw

大会結果よりも孤爪にバレーで楽しかったと思い知らせてやることが悲願。
これもシリーズ視聴積み重ねていないと深くは分からない要素なのでしょうが、
分かっていない私でも孤爪陥落の悲願達成にはもらい泣きしそうになりました。


【声優 4.0点】
主演・日向 翔陽役の村瀬 歩さん。
熱血少年からプリキュアまで高音ボイスを巧みに操り多彩なキャラを演出する私が尊敬する男性声優。
彼の代表作である本シリーズを一度はというのも視聴欲求が途絶えなかった一因。
時に女声までカバーする柔らかさだけでなく、本作では春高バレーの歓声にも負けないパワーに心を揺さぶられる。
村瀬さん流石です。

そんなCV.村瀬 歩さんとマッチアップしたのが孤爪 研磨役のCV.梶 裕貴さん。
周りにも実力ある男性声優が揃い女子でない私でも終始耳が幸せでした。

エンドロール後にもパートがあるので離席厳禁。
次は{netabare} CV.花江 夏樹さん{/netabare} が相手ですか。オールスター級ですね。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は林 ゆうき氏と橘 麻美氏の1期からの共作が継続。
林氏のパワフルな金管とストリングスが好物だったというのも、
長年視聴欲求が途絶えなかった一因……と、ここまで要因が重なると、
私の今回の『ハイキュー』初鑑賞は必然だった気がしますw

林氏だけだとストリングスが綺麗過ぎるとなるような場面を、
橘氏の荒々しいバンドサウンドがフォローする。
両者のコンビネーションにも円熟味を感じました。


ED主題歌はSPYAIR「オレンジ」
ギターサウンドが心地よい良作青春バラード。
1期から主題歌を数多く提供しているとあってタイアップ歌い慣れている感はありましたが、
初心者には甘酸っぱい果実の奥深いところまでは拾い切れず。


バレーのスパイク音など効果音も良い仕事していました。
翔陽が一番高く飛んだ時、コートの床がキュッ!と鳴る音。
良い音が響いていました。


【余談】
劇場鑑賞後、原作のカラー版刊行が進んでいることを知り、
取り敢えず初巻からゆっくりと読み進めることに。
今後やっぱり映像でも観たいとなればアニメつまんでみるのも良し。

いずれにせよ作品理解を深めていく中で、今回の初手劇場版最新作の愚行を、
じっくりと後悔したいですw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

デジャブなスラムダンク現象。結局私はスポーツが見たいんじゃなくて「少年漫画のアニメ」が見たかったんや…。 

もう今年一番の楽しみだよぉ〜と走って満員の劇場に駆けつけて鑑賞。しかし、凄い技術が繰り広げられてるけど徐々に心が冷えていく…。あれ?なんかこれデジャブだなっと思ったらまんま一昨年の「スラムダンク」の映画を見てる時と同じじゃん!という結論に達しました。


 だから正直自分としてはテン上げノリノリには残念ながらなれませんでした。ただ、一目見て誰の目にも凄いですから「スラムダンク」ほどではなくても大ヒットしそうなのでファンとしては複雑ながら喜ばしいことかと。



 映画「スラムダンク」のレビューと多少繰り返しになっちゃうかもですが、本作もリアルタイムスポーツを見てるような体験を目指して作られており、クライマックスのトンデモナイ描写とか正気の沙汰じゃない技術だと思います。故に尺が90分足らずでも一試合充分に収まっているのですが…。


 考えてみるに今までのハイキューは、決して昔のジャンプアニメみたいに過剰な引っ張り芸ではなかったものの重要な試合ではたっぷり時間をかけてきました。白鳥沢戦はほぼ1クール即ち5時間くらい。稲荷崎戦も同じくらいかけていたと思います。他の作品でも書いてきましたが、盛り上がる展開を充分に作るにはどうしても溜めや積み重ねが重要であり、ピラミッドを築くような手間と時間がかかるものなのです。


 
 通常の映画のように2時間なら2時間で完結している形式ならともかく、長い連載形式の少年漫画の映像化となるとそうはいかない。そのテンポ感や感覚がTVアニメでは充分にできていた。だからこそ私は近年のジャンプ漫画のアニメではピカ一の出来栄えだと評価してきました。しかし、本作は「スラムダンク」のヒットの影響なのか、映画一本で収めるという外的要因があったのか、それを捨ててしまったのでアニメーションは凄いが感情が爆発するほど高揚する瞬間(今までのシリーズのクライマックスにはみんなあった)がない…。


 さらに、といっても完全に試合だけを描くわけにはいかないからコミカルなシーンや回想がインサートされるのですが、今までだったら上手く機能していたそれらがあまり上手くいってない…。試合は無駄なシーンをできるだけ削って、ほぼリアルタイムな感じで進行してテンポよすぎなくらいなのに、それらが入ってくるとテンポが崩れるというか浮き上がってしまって辛い…(特にコミカルな部分)。更に短い尺を食っちゃうから実際の試合時間は更に少なく薄まってしまう。



結局「スラムダンク」と同じ結論で、大ヒットしてめでたいけど、私としてはオーソドックスにやって欲しかったなぁ…ということに尽きます。色々あったのかもですが。


 以下は私の勝手な妄想の駄文ですが原作あえて読んでない組としは、今回の試合ならそれこそ「スラムダンク」の決勝の陵南戦みたいに、音駒の方が圧倒的にリードされてる状況でクロが怪我とかで離脱してしまい絶対絶命の状況になるも「烏野高校には不安要素がある」な展開になって、そこからリエーフの覚醒や研磨の戦略もあって怒涛の勢いで追い上げるも、最後は「日向翔陽こそ音駒の不安要素だったというのか…」みたいなったら良いなぁ〜なんて夢見ていたのに…。



 長文書きましたが、やはり私はスポーツが見たいんじゃなくて今まで通り「少年漫画のアニメ」が見たかったという結論です。だってそれが好きでファンになったので。ただ、次の映画も含めてこれだけヒットしているんだから鬼滅の「無限列車編」ように増補してTVアニメでもやってくれるとしたら大いに期待しちゃいます。こうなると「ルックバック」に期待せざるをえない!。


 後で漫画も読んで見ましたが、やはり延々と終わらないようなラリーの応酬がポイントなんだし、この話はサクッと映像化するのは無理があったと思います。別に2時間半とかでも面白ければ全然気にしないし。 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

Lovesing さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

スポーツアニメ映画としては完璧!

原作連載当初から大好きな作品なので、前回のアニメから時間が空いたこともあり期待値は爆上がりでした。
その為、前回のような作画崩壊や迫力があまりなくなるような演出になっていたらどうしようかとの不安もありましたが、実際に公開初日に観てみた後の感想としては期待を裏切らなかった!という感じです。
作画崩壊もなく、映画ならではの演出シーンがあり、原作のあのシーンをこんな風に表現できるのかと驚きと感動でした。
何よりスポーツの試合を見る上で観客に飽きさせない迫力とスピード感が最高に良かったです。
原作好きとして欲目を出すなら、この作品において重要にも感じるある人達の関係性のお話がなかったり、細々としたセリフや些細なシーンがないことは残念に思うこともありましたが、制作側の音駒の研磨を主人公にしたいということや、映画という形の魅せ方を考えれば上手くまとめて盛り込んだんだなと感じました。
実際の試合を見るのと同じ時間に収められたりとスピード感がある作品でしたので見終わった後の興奮と終わってしまった寂しさに襲われてしまいましたが、IMAXや4DIMAX、応援上映と幅広く展開しているので色々な形で楽しめるようになっていると思います。
大画面で見るからこその演出もあるので是非一度は映画館に足を運んで見るのをおすすめします。
私は全ての上映をコンプして5回見ました!
時間が合えばあと何回か見に行きたいですね!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

77.8 2 2024年度アニメランキング2位
劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(アニメ映画)

2023年12月22日
★★★★★ 4.2 (46)
238人が棚に入れました
西国(ウェスタリス)の凄腕スパイ“黄昏”ことロイド・フォージャーに、進行中の任務「オペレーション梟(ストリクス)」の担当者を変更するとの指令が届く。一方、アーニャが通うイーデン校では優勝者に“星(ステラ)”が授与される調理実習が行われることに。任務を継続したいロイドは、アーニャに星を獲得させるべく、審査員長を務める校長の好物である伝統菓子を作ることをアーニャに提案。本場の味を確かめるため、フォージャー家はフリジス地方へ向かう。
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

家族旅行

人気作品の劇場版って事で私は勿論見に行きました。
2023年10月からテレビアニメもしてますがそれに合わせたかの様な12月下旬の公開ですね。

SPY×FAMILYは個人的に現在、少年ジャンプに連載している作品で個人的ランキング第3位に位置する好きな作品なので物語は心配してませんでした。

ただ、劇場の来場者数は少ないかも?知れません。
「ワンピース」や「五等分の花嫁」や「ヴァイオレットエヴァーガーデン」の方が多かった気がします。
基本、私は映画は平日の割引デーを利用して映画に行くので全部平日の同じ条件で、正直チケットを公開時間30分前に購入したので席が埋まりきっていて、間に合わないかと思っていたのですが結構空きがあるのにはビックリしました。

さて、内容は普通に面白かったです。
ステラ習得のお菓子作りの授業の為にお菓子を食べに家族旅行に出かけるってのが簡単なストーリーです。

キャラもメインキャラは全員が顔を出しています。
基本的にはフォージャー家が物語を回していますがしっかり他のキャラも登場させてくれたのが嬉しいですね。

最初のヨルのロイドの浮気を疑う演出は相変わらずのスレ違いコントですね。
ロイドの気遣いや何気ない服装のチョイスで浮気疑惑増していくのもSPY×FAMILYらしいですよねww

{netabare} アーニャはタイミング悪いのか前半は全然、ヨルの心の声を読まなかったよねww
アーニャって変な時によく心を読むのに大切な時に読まない事があるのがアーニャらしいw
アーニャが気づいてサポート出来てたらここまでは拗れなかった?{/netabare}

ヨルは今回は勘違いでロイドに{netabare} 一本背負いとビンタを1発噛ましてましたね。
あの一撃でロイドが観覧車から落ちてどうなるのかな?って少し焦ったけど、ロイドが綺麗に着地したのが笑ってしまいますね。

ってかロイドって観覧車がテッペンから少しズレた場所から落下、時計で言う2時くらいの位置から落ちた気がするけど、思ったより観覧車が下に来ていて何故?何故?なーぜ?ってなりましたww
最初、ヨルさんも飛び降りたかと思いましたものww

にしても、ロイドさん顔面が腫れすぎです……
アレはもぅ病院に行くレベルです。
あの顔でよく上手く着地しましたね。 {/netabare}

今回出てきた大佐だけど……
この大佐はダメダメだね。
何か子供が権力を持ちました的な我儘な軍人さんかな。
子供からお菓子メレメレを奪ったり、部下をあまり大切にしてなかったり、いきなり攻撃を仕掛けてきたりと……

戦闘シーンは割とよかったんじゃないかな。
ロイドは銃撃戦で大佐と戦い。
ヨルは人造人間との戦い。

派手なのはヨルかな?
よく動いていましたね。
スピード感も出ていたし攻防も割と良かったかと思います。
{netabare} 最後の決めての口紅ってあんなに爆発するものなのかなww /netabare}
めちゃくちゃ燃えるじゃんww

ロイドの方は4対1の銃撃戦ですね。
{netabare} こちらは数に押されたりアーニャの偶然に救われた部分はありますが、思ったよりアッサリ勝てたイメージがありました。{/netabare}

多分、大佐をロイドのライバル的な位置づけにしたかったのでしょうが、なんだろ?味覚と嗅覚がいいだけのオジサンって感じしかしなかったかな。

そう言う意味で戦闘面では{netabare} 敵側の人造人間の方が演出的には激戦を繰り広げたかな?
人造人間は硬いのかヨルが攻撃を通せないわ弾切れを知らないかの様な連射でしたからねw {/netabare}
ヨルがそれをどう攻略するのかが見物でした。

で、私が思ったのはヨルって純粋だなぁ〜と思いました。
ロイドの最後の飛空船が運転出来る嘘の理由が{netabare} 「学生時代のアルバイト」なんですが {/netabare}絶対に嘘ですw
アーニャの顔を見てください!
これが正しい顔です!

ですが、ヨルさんは純粋な笑顔で疑う事もなくロイドを尊敬し直して笑顔で信じます。
本当にロイドの妻役がヨルでよかったねって思いました。
普通なら怪しむよねww

にしても、ロイドの飛空船の中でヨルと再会したのはビックリでしょうね。
殺し屋だと知らない彼はヨルは一般人の女性で、略したら一般人の女性が飛行機に乗り込み攻防を繰り広げた戦場を徘徊していた事になるからw
最終的にどう誤魔化すのかと思いましたが……
{netabare} 何か有耶無耶にしただけww {/netabare}

後、ヨルのアーニャの気持ちを汲み取った家族旅行なんだから{netabare} 「皆で行きましょう」 {/netabare}って話は凄くよかったです。
彼女は立派なアーニャのお母さんですね。
{netabare} せっかくの家族旅行なんです。
家族で楽しまなければ家族旅行の意味がないですし楽しい家族旅行で寂しい思いをするのは違いますからね。 {/netabare}

家族なんですから何処までも一緒です。
お店もホテルも戦場も……え?なんですか?何か混ざってますか?ww


で、結局、{netabare} お菓子作りはなくなりますw
ただ、私はどの様な形でもアーニャはステラを手にできない事を初っ端から解っていました。

何故なら、物語的に原作でステラを集める話を用意している作者さんが、劇場版でステラをアーニャに与えちゃうと原作で話が合わない事になりますからね。 {/netabare}
夢のない見方をする私が自分で自分が何か嫌ですね……しかし予想出来たのです。

で、次は南国側に旅行?
次回作はコードブルー?
そんな訳ないかww

ボンドの未来予知でワンシーンで見せてくれましたね。
犬だけに。

誰ですか!今寒い言葉遊びだと思った人は!
暖かい目で読み流してくださいww

そうそう、{netabare} ボンドの未来予知を見たから序盤にアーニャは鍵を見つけて8号車の荷物の鞄を開けた訳ですよね。
でも、アーニャはその予知がなければ8号車の荷物にすら気づけないで居た訳ですよね。
けど、ボンドが見せた予知はアーニャが鞄を開けていたけど、 {/netabare}これって矛盾してる?

元々、ボンドが予知した未来のアーニャはどうやって鞄に辿りついたんだろ?

ただ、チョコを食べたアーニャが怒られるシーンはホッコリしますねw
ちゃんとアーニャの事を考えて怒っているのが伝わりましたからね。
アーニャもアーニャで不可抗力ではありましたがお父さんとお母さんに心配をさせた訳ですからねww

さて、こちらの作品はオリジナルストーリーですが楽しく見えました。
劇場版で制作側がテンションアゲアゲなのか下ネタが割と堂々と出ますww
アーニャがチップを食べた訳ですから必然と言えば必然ですが、アーニャが○○○を連呼したり神様の石像があの有名な{netabare} 小便小僧{/netabare}みたいになってたりとか、今まで下ネタは殆ど無かたSPY×FAMILYに入れてきたのはビックリしました。

私はまぁ、普通に見てたけど下ネタって無理な人って居るからそうした人からは評価落ちちゃうかな?
私は銀魂とか見てたから、あまり気にしないしけどね。

だって、銀魂はゴールデンレトリバーのアレを将軍の髷にしてたりしてたし、そこまでの衝撃はないし言葉と屁くらい?
寧ろSPY×FAMILYがこんなの入れてくるのは逆に珍しいかな?って思いましたね。
ただ、だからこそ入れて欲しくなかったって人も居そうかな?と思いました。

後、作中で作ってたヨルの雪だるま可愛かったなw
トナカイみたいな角付いてましたしバケツに被せたらワンピースのチョッパーみたいだなぁ〜って

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

てんこ盛りの要素が破綻せず引き立て合う上質なスイーツ娯楽映画

【物語 4.0点】
本劇場版のために用意されたアニメオリジナルストーリー。

夫婦や家庭の不和の可能性、家族3人+1匹各々が抱えた暴露されたらマズイ秘密。
学業不振でも、お偉いさんの都合でも詰む“オペレーション<梟(ストリクス)>”。
東国(オスタニア)と西国(ウェスタリア)両国間の危うい均衡。

偽装家族フォージャー家が抱えたリスク要素を一通りおさらいした上で、
突入する初の家族旅行。

大筋では、毎度のごとく、家族内の出来事が世界の命運を左右する一大事にワチャワチャと発展する想定内のコメディ作品。
ですが、家族か、学業か、スパイ活動か。
数多く示された波乱要素が互いにどう絡んでストーリーが展開するかまでは読み切れず。
まるで手の内のカードを披露した上で驚かせるマジシャンの芸でも見ている感じで、
道中はスリリングで私も結構ワクワクさせられました。

人物だけでなく小物にも多面性を設定して家族とスパイ活動など異なる要素を接続する橋渡し役を担わせる。
こうして一度見せた小物、聞かせたセリフの類は、意外なシーンで活用し回収する。
娯楽映画では定番のトリッキーな伏線芸も上々の隠し味。
例えば{netabare} 不倫三要素を完成させたw口紅をバトルの切り札としてリサイクルする{/netabare} とか。

スイーツ同様、複雑に素材が絡まり合ったエンタメは、
一つ材料を入れ忘れたり、配合に失敗したりすると、闇鍋化するリスクをはらみますが、
本作はそのリスクをも、どう転ぶか分からないアトラクション風味として上手く取り込んでいる感じ。


原作者も積極的に制作に関与することで、本格スパイ志向ではなくあくまでホームコメディを目指すという方針が守られているのも、このシリーズの場合は上策。
冬休みに入って劇場に数多く詰めかけていた家族連れにとっても、
ここ最近、歯ごたえのある骨太なテーマを内包した作品の劇場鑑賞が続いて消耗が激しかった私にとっても、
久々にホッと一息付いて、笑って丸飲みできる、柔らかく上質な娯楽作品に仕上がっています。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・WIT STUDIO✕CloverWorks

後半展開される{netabare} 飛行船{/netabare} バトルシーンなど、強化されたアクション演出は上々の劇場版クオリティ。
コメディパートでも力んで変顔になるアーニャの顔芸を中心に多彩なタッチで飽きさせません。

旅行先到着後、真っ先に{netabare} 雪だるま{/netabare} を製造したり、付け合せをお残ししたりするヨルさんなど、
キャラを拡張する小ネタの描き込みも良好で、周回しても再発見して楽しめそうな要素が詰め込まれていると好感します。

TVアニメ2期と同クールでの公開となり、
TV版、劇場版両方観た方へのご褒美カットもあり。
{netabare} ちゃんと二の腕に噛み付いたボンドの訓練成果{/netabare} が伏線芸にも活用され思わずニヤリ。


原作者の謀略により、{netabare} “うんこの神”{/netabare} の場面では、
『宝石の国』美術設定などを手掛けた赤木 寿子氏に、
耐え抜いて来た者を救済する、やたらと壮大なファンタジー世界の展開を依頼するなど、
良い意味での作画カロリーの無駄使いでも、腹筋を攻撃して来ますw

劇場鑑賞で厄介なトイレマネジメントはいつも以上に念入りに行いましょうw


【キャラ 4.0点】
個人的には『スパファミ』は『コナン』や『ポケモン』などと同様、
定番シリーズとして、エターナルコンテンツ化する可能性を有した貴重なジャンプ系の逸材。
この劇場版第一作は、エターナル化の挑戦権を賭けた重要作と見ていまして。

その観点から本作のキャラクター価値を測ると、
アーニャという絶対的なエースがいて、脇も引き立て役としては申し分ないけれど、
それだけでは2作、3作と積み重ねてもアーニャが飽きられれば廃れてしまう。

今回はフォージャー家方面を中心にキャラ総出演で、
どの角度からでもワクワクできるホームコメディシリーズの可能性は示したものの、
例えばサブキャラメインのエピソードで一本やれるかと思案した時に、
まだまだキャラ育成途上とも感じました。

劇場売店の過半を占有した『スパファミ』グッズ売り場。
その9割を埋めたアーニャだらけのコーナーを眺めながら、
TVアニメ1期ではキャラ4.5点だったけど、
今回はサブキャラ勢の今後の成長への期待も込めて4.0点にしておこうと思った次第。


【声優 4.0点】
アーニャ役の種崎 敦美さん、ロイド役の江口 拓也さん、ヨル役の早見 沙織さん。
常時、二面性表現に対応し続けるフォージャー家のメインキャスト陣は今回も安定。

種崎さんのアドリブ力で突破するシーンも多いという同シリーズですが、
本作では泥酔ヨルさんなど、早見さんへの無茶振りも頻発したのだとかw


敵役にはスナイデル役に銀河 万丈さん、タイプF役に武内 駿輔さんと実力者を配し盤石。
特に高圧的な軍人を表現した銀河さんの妙演には上質なヘイトのスパイスが効いていて、
ロイドさんが珍しく上手を行かれるシーンにも説得力があり味わい深かったです。


一方でスナイデル大佐のパワハラに右往左往するドミトリ&ルカのポンコツ雑魚敵コンビには、
中村 倫也さん&賀来 賢人さんの俳優陣を起用。
中村さんはドミトリの多彩な占いギャグ対応、
賀来さんは不慣れなツッコミ担当と、それなりのハードルがありましたが、
懸命なアフレコで、私がEDでキャスト知るまで俳優だと気が付かない程度の演技レベルまで持って来てはいました。

賀来 賢人さんは同年初めの劇場アニメ版『金の国 水の国』での主演でコメディ要素含めて、ひと叩きしていたのも大きかったと思います。
今回は、その時からさらに、ナチュラルな地声とは違うボイス形成を要求するディレクションも課されたそうで。

俳優タレントを広告塔のお客様扱いしない、声優としても着実に持てる演技力を引き出す良い傾向だと感じました。


【音楽 4.0点】
劇伴は引き続き(K)NoW_NAMEが担当。
TVアニメ版では軽快なジャズとバンド劇伴ソングが目立つ同グループですが、
劇場版ではオーケストラを全面に押し出し音圧を高めて大スクリーンに対応。

主題歌はOfficial髭男dism『SOULSOUP』で、てんこ盛りだが飲み干せる本作や人生の魅力を熱唱。
シークレットED主題歌となった、
{netabare} 星野 源さんの絆を確かめ合うバラードソング『光の跡』からの
1期主題歌コンビ再現によるメドレーリレー{/netabare} で締めくくる。

この種のエンタメ映画でありがちなエンドロール後の小ネタカット。
申し訳ありませんが私は{netabare} フランキー{/netabare} のことすっかり忘れていましたw
まぁ、私もそのくらい童心に戻って楽しめたということでご勘弁下さいませw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

CODE: Whiteとは、家族の絆をお互いに認め合う旅行なのかも

この映画は、家族の絆を3人が認め合う心地よい内容でした。
そしてアクションシーンも、ロイドやヨルそしてアーニャの能力を十分に見ることができました。
もちろんボンドも活躍しますよ。


今回、フォージャー一家は北国へ旅行に行きます。
その理由は、オペレーション・ストリクスが別の担当者に変更になるのを阻止するため。
オペレーション・ストリクスが別の担当者に変更になると、ロイドには別の任務が与えられ、
ヨルやアーニャと一緒に暮らす理由がなくなります。つまり家族が別れることになります。

アーニャたちに出会う前のロイドならば、
別の任務が与えられると、今まで親しく付き合っていた女性とすっぱり縁を切るのに何のためらいもありませんでした。
でも、今回は違います。ロイドには大きなためらいがあります。
ロイドは、よほどアーニャやヨルとの生活が居心地良いのでしょうね。
それって、ロイドにとって、アーニャやヨルは心が許せる本当の家族なのではないでしょうか?

そして妻のヨル
彼女は、ロイドが任務で別の女性と会っているところを偶然見てしまい、それを浮気だと誤解して悩みます。
もともとヨルは、殺し屋をしているのが社会にばれないように、ロイドとかりそめの結婚をしました。
かりそめの夫婦ならば、ロイドが浮気しようが別の女性と抱き合おうが悩む必要はないはずです。でも、彼女は、すごーく悩みます。
なぜならば、彼女にとってもロイドは、誠実で約束を必ず守り、ヨルやアーニャを大切にしてくれる理想の夫だから。
これはもはや、かりそめの妻ではなく、どう見ても夫を誰よりも愛している妻ですよね。

そして娘のアーニャ
アーニャは、今回の旅行がステラ(学業等で優秀な生徒に対する褒賞)を得る準備のための旅行だと知っています。
彼女は、ステラがもらえないとロイドが悲しむことも知っています。
だから彼女は、ロイドですら入手できなかった食材を入手するために頑張ります。


今回は、ある事情により、旅先でアーニャが拉致されますが、
このときのロイドは、娘を取り戻しに来た父親そのものでした。
そしてこのときのヨルも、夫と娘を捜している妻そのものでした。

誰が見てもこの3人は、信頼し合えている家族そのものですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

76.4 3 2024年度アニメランキング3位
大室家 dear sisters(アニメ映画)

2024年2月2日
★★★★★ 4.1 (10)
37人が棚に入れました
七森中学校ごらく部の女子たちとその周囲の日常を描いたアニメ『ゆるゆり』に登場する大室櫻子とその姉妹を中心にしたスピンオフ中編アニメ。クールな長女・撫子、お調子者の次女・櫻子、しっかり者の三女・花子の大室家三姉妹のゆるくておかしな日々を紡ぐ。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

劇場鑑賞モードの集中力や感性にも応えてくれる趣深い日常癒し系

『ゆるゆり!』にて、七森中学ごらく部に対抗する生徒会の一角として登場した大室櫻子の三姉妹を描いた同名スピンオフ漫画(未読)の中編劇場アニメ化全2作の前編。
アニメは『ゆるゆり!』1期のみ視聴。

【物語 4.0点】
内容自体は変哲もない日常アニメ。
短い尺をお姉ちゃんが冷蔵庫の食い物を勝手に食べたのどうのなど、
些細なことでゆる~く揉める大室家の日常描写に浪費する。

が、この日常アニメ映画、空間の描き方がとても味わい深くて惹き込まれます。
大室家の中では次女・櫻子中心にだらけている三姉妹も、
長女は高校、次女は中学、三女は小学校と、
各々の世代ならではの空気に外面を駆使して順応して日々を過ごしている。
そして、それら各学校と家庭の異なる空間は、お菓子の餌付けだの、犬だの、
小ネタを通じてゆる~く繋がり合って癒やしの世界を形成している。

人間は場に応じた仮面を使い分けつつ自己同一性を保っている。
大仰ですが、そんな着想が浮かぶ程、本作の世界観は繊細でした。


鑑賞者に心情を説明し過ぎず、さり気なくサインを送って伝えるスタンスもマニア向けですがニヤニヤさせられます。

例えば牛乳というアイテムがあります。
二次元空間では古より背の高さなど発育にコンプレックスがある少女らが、
成長を夢見てすがるドリンクとしてテンプレシナリオを形成するお馴染みの小道具。

大室家の中ではチビの末っ子として子供扱いされる花子が、
小学校では背も高くて大人な“花子様”として崇め奉られている。
この外面内面の描写についても、家庭内では櫻子が牛乳飲んどけよ!と花子をいじるくらいで済ませる。
これまで散々アニメ観てきたお前等なら牛乳出しとけばあとは分かるよな?
って感じで制作者と鑑賞者のサイン交換とキャッチボールが成立する瞬間がいくつもあって心地良いです。

テンプレを温め直して再提供するだけならマンネリで嘆かわしい限りですが、
ある種の枕詞として活用し、分かる人には趣が分かる“伝統芸能”として昇華させるならば好感に変わります。


そして、完成された家庭と学校の癒やし空間の上に示唆される、
長女・撫子が秘める百合の花園。
高校では普通の学生同士として“上手くやっている”彼女は誰なのか本作では正体は明かされず。
深夜アニメ脳の私は考察意欲まで掻き立てられて。
終盤示された{netabare} “月が綺麗”。{/netabare}
こちらは漱石以来のアイ・ラブ・ユーの定番サイン。
6月公開予定の後編でヒントとなるさらなるサインの提供と解答が待たれます。


日常百合アニメだから、心身をリセットするつもりで頭空っぽにして観ようと劇場に足を運んだのに、
終わってみれば結局、大河ドラマ並のガチ鑑賞モードで頭も感性も消耗させられた、凄く濃密な43分に(苦笑)

もちろん脱力しきって“脳死”で観て癒やされても全然OKな日常作品ではありますが、
どうせなら映画館という最高の環境で全集中して、スタッフからのサインを全部拾って、
脳も心も汗びっしょりになるワンランク上の癒やしで整うのもまた一興。

私などは日常百合アニメを数える程しか観ていない未熟者。
より履修歴が豊富な方の感想も是非聞いてみたいです。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・パッショーネ&スタジオリングス

やや乱調の懸念もあった組み合わせでしたが、
富山県高岡市などの舞台を堅実に再現した草薙(KUSANAGI)の背景美術に、
劇場スクリーンサイズでも相変わらず鼻が小さ過ぎて視認困難な萌えキャラを、
白目などのコミカル表現も交えて躍動させて無難に乗り切り作画は安定。

あくまで日常アニメなので派手さはありませんが、
例えば大室家リビングのフローリングの映り込みや、
あっち向いてホイで敗れ去った少女お頬にハラリと流れる一本の髪など、
制作が押すであろうテレビシリーズでは中々手が回りそうにない描き込みにもこだわり、
こんな表現誰得!?とマニア心をくすぐって来ます。

俺得を発見できれば高評価になり得る作画。
私のツボは{netabare} 不毛で煙たい黒板消しパンパン我慢比べを阻止した黒板消しクリーナー{/netabare} の詳述から感じた謎のノスタルジーw


【キャラ 4.0点】
家ではお調子者だが外ではまさかの生徒会。おバカだが家族想いな次女の中1・櫻子。
そんな櫻子の世話を焼くが、妹として可愛がっても欲しいし、頼りになると認めても欲しいしっかり者の三女の小2・花子。
クールで、ドSと目されているが、根は優しく、内には百合の炎が燃えている長女の高3・撫子。

性格も外面もバラバラだけど、ひとつ屋根の下では温かい大室家のリビング。
その室温は終盤{netabare} みんなでハグして笑い合うシーン{/netabare} で最高に達する。

シリーズ初めて声が付いた花子の小学校の級友たち。
特に“花子様”をライバル視して噛み付いてくる“みさきち”こと高崎みさきは、
撫で回したくなるくらい可愛らしいツンデレ属性。

あと存在感が薄過ぎるので注意してないと見落としてしまうでしょうが、
{netabare} 『ゆるゆり!』主役の赤座あかり{/netabare} もちゃんといましたw


【声優 4.0点】
大室櫻子役の加藤 英美里さんによる磨き上げられたダラダラボイスを筆頭に、
撫子役の斎藤 千和さん、花子役の日高 里菜さんら、
『ゆるゆり!』放送開始時の2011年は若手だったキャスト陣が中堅に差し掛かり円熟した癒やしボイスを提供。

小学生役として新規参戦したのが高崎 みさき役の古賀 葵さんら。
花子に対して、今日は{netabare} 身長{/netabare} の調子が悪いから勝負はまた今度
などとゆる過ぎるライバル属性開拓にも好対応し片鱗を見せる。

学生の頃『ゆるゆり!』観てました~♪と言って溶け込んで来た新規キャストという制作エピソードを聞くと、
次世代から中堅への無邪気、無自覚のプレッシャー?と言いましょうかw
シリーズの歴史を実感します。


【音楽 3.5点】
劇伴担当は白戸 佑輔氏。
アコースティックギターによる大室家の優しい空間の演出。
適当に笛の音程を外したコメディ対応など日常系の一式を揃えて作品を下支え。

それにしても、日常系のコミカルな場面転換でよく使用されるポ~ン♪と鳴る切り替え音。
劇場内だと一層よく響き渡ってシュールですw


OP主題歌は大室家三姉妹による「My Dear SiSTARS!」
軽快なリズムに乗って、パヤパヤ♪やっぱシスタ~♪などとゆる~く姉妹愛を語る、
安心安全な定番パターン。

ED主題歌で花子ら小学生4人組らのロリソングで脳を溶かしにかかるのもまた黄金パターン。
小川こころ役の倉知 玲鳳(れお)さんや、相馬 未来役の伊藤 彩沙さんは、
『バンドリ』など2.5次元での実績もある声優で、さらに糖度アップ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

76.2 4 2024年度アニメランキング4位
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(アニメ映画)

2024年1月26日
★★★★★ 4.3 (42)
144人が棚に入れました
C.E.75、戦いはまだ続いていた。
独立運動、ブルーコスモスによる侵攻……
事態を沈静化するべく、ラクスを初代総裁とする
世界平和監視機構・コンパスが創設され、
キラたちはその一員として各地の戦闘に介入する。
そんな折、新興国ファウンデーションから、
ブルーコスモス本拠地への合同作戦を提案される。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

とても楽しい劇場版『クロスアンジュ』?でしたw(※錯乱してますがw褒め言葉です)

【物語 4.0点】
諸々、輪廻する宿命を愛とネタ方面に突き抜けて自由を掴みに行く快(怪)作

前作『~DESTINY』の二年後の世界を舞台にした新作劇場版。

内容は著しくファン向け。
かつて宇宙世紀の『ガンダム』サーガを締めくくった『逆シャア』同様、
事前の振り返り説明等も一切無く、いきなり状況が開始され、
予習復習は推奨ではなく大前提。

その上で、複雑な政治的駆け引きも含めて、一見しただけでは完全理解が困難な程の情報量を詰め込む。
さらには、やっぱり不可能を可能にするあの男のディフェンスや、
“100発100外し”の艦隊が演出する匿っていたわけじゃないアピールをするオーブの政治茶番劇など、
前作から20年待ったファン向けに小ネタも多数仕込み、回収のための周回鑑賞へと誘う。
(以上のことから劇場版『ガンダム』の興行収入記録更新はかなり濃厚だと思います。初日、劇場もほぼ満席でしたし。)


サブタイトル『~FREEDOM』には、2つの意味が内包されていると思われます。

一つは主人公キラ・ヤマトらが背負った果てしない戦いの輪廻という宿命からの脱却。
前作で、戦争で疲弊した世界を統治する案としては正論だったデュランダル議長のデスティニープランを、
勢いで打ち捨てた是非への葛藤は今シナリオでも軸となります。

もう一つは『SEED』シリーズが“21世紀のファーストガンダム”として背負った『ガンダム』シリーズ再生産・再消費の宿命からの解放。
前作『~DESTINY』でもザクが配備され、グフだのジェットストリームアタックだのが復活。
加えて今回はギャンだのゲルググだの。
挙げ句、{netabare} アスラン専用の赤いズゴック(しかも{netabare} 宇宙戦対応w{/netabare} ){/netabare} だの宇宙世紀のMSが多数リバイバル。
富野御大がどれほど嘆こうとも「人は忘れる、そして繰り返す」『ガンダム』も繰り返すw


これらの宿命に従うならば主人公・キラ・ヤマトの運命も『逆シャア』と同じ道を辿る。
すなわち、{netabare} 変わらない人類への諦観を囁くCV.池田 秀一さんに引き寄せられて、
現世から虹の彼方にでも旅立つ他ない。{/netabare}

ただキラにはララァを引きずっていたアムロ・レイらとは異なり、愛しのラクスがまだいる。

この点からも、ラクスに関する過去と設定追加と、彼女の強い意志の発現によるヒロイン覚醒から、
絡まった輪廻の打破を図るのは必然だったと私は捉えています。


が、にしても本作のラブは想定以上にドロドロw
クライマックスのバトルで花開いたネタは百花繚乱でハチャメチャでしたw

でも、そう言えば『SEED』ってえげつない戦争と平和に関する思索の材料だけでなく、
ラブやネタも多数提供して楽しませてくれたシリーズでした。

大体、キラみたいに眉間にシワを寄せて、根詰めて世界の行く末について苦悩したって、
初代『ガンダム』以来の鬱シナリオの引力からは逃れられないでしょうし。

よって非合理なロマンスや笑いありで、合理的に世界変革を叫ぶ黒幕をいなす本シナリオ。
私は是としたいです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・サンライズ

『SEED』本編シリーズ初。終始、崩れる心配がない作画が実現。

多種多様な武装が乱舞するモビルスーツ&艦隊戦で作画カロリーを大量消費しても、
日常場面のソースが枯渇することはなく、
二人の時間が中々作れないキラやラクスなどキャラ心情も好表現。

ド派手なモビルスーツ戦よりも熱かったのが、
{netabare} ラクスを寝取られた!?といじけるキラと、そんなキラ“修正”してやると殴りかかるアスランとの肉弾戦{/netabare}
という点からして人間ドラマへの作画の寄与度は上々でした。

ラクス様が愛情込めて作った手料理も飯テロレベルで再現。
キラも仕事ばっかりしてないで早く帰りなさいと言ってやりたくなりますw


20年を経てさらに加速した表現萎縮も意に介さず?
大量破壊兵器により虫けらのようにジェノサイドされる人体破壊描写など、
グロの踏み込みも相変わらず。

裸のヒロインのイメージが心の支えになる演出や、
{netabare} ヒルダ姐さんに無自覚にラッキースケベを働いてしまうシン{/netabare} など、
エロ方面でも時代の空気を読まない姿勢は嬉しかったですw


【キャラ 4.0点】
キラとラクスの愛が突破口。
となれば立ちはだかる黒幕には恋のライバルも担ってもらうのが必然?
というわけでラスボスの新興国・ファウンデーション宰相・オルフェは、
(※核心的ネタバレ){netabare} ラクスと対となって人類を導くよう生成されたコーディネーターを超える種“アコード”{/netabare} 云々などという、
宿命の寝取り属性を装備してキラの前に立ちはだかる。

彼の言動と、欲しても手に入らない愛を渇望して足掻く末路を見ていて私は、
『SEED』シリーズの福田 己津央監督が2014年にクリエイティブプロデューサーなどとして関わった、
B級アニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』のエンブリヲ様を思い出して笑い堪えるのに必死でしたw

『クロアン』観てる当時は私も、福田監督もこんなフリーダムもどきの機体も出て来る“汚いプリキュア”で道草食ってないで、
早く劇場版『SEED』作って下さいよ~と愚痴りつつ、いいぞもっとやれ(笑)と笑って楽しんでましたがw

今にして思えば福田氏も『クロアン』で汚いとは言え、愛とロボットに関与してひと叩きしたことが、
『~FREEDOM』にも生かされたのでは?と邪推します。

本作のラブとネタを見た『ガンダム』ファンの方々の中には、
もっと真面目にやりなさいと反感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
ですが『クロアン』の洗礼受けた私にとっては許容範囲。
むしろ『クロアン』観てなかったら私も本作と折り合えたかどうか自信ありませんw

{netabare} ぴっちり白スーツで出撃した{/netabare} ラクスの尻に欲情したあなたや、
寝取り型ラスボスの無様な芸当に興味を持ったあなたや、
『Z』のエマVSレコア戦も彷彿とさせるルナマリアVSアグネスの恋愛男性観も交えた激闘を目撃して女って怖くて面白いと色めきだったあなた。
『クロアン』もご覧になっては如何でしょうかw


敢闘賞をあげたいのはシン・アスカ。
前作の主人公交代劇の屈辱そのままに本作でも序盤は、
相変わらず何も分かってないガキンチョぶりでルナマリアにも呆れられていましたがw
終盤では何も考えていない、それでいて闇も深いからこそ、
{netabare} 精神に干渉するブラックナイトの攻撃を無効化する{/netabare} 最凶メンタル戦士として汚名返上の大活躍♪
{netabare} ルナマリアに死ぬ程ぶたれたってw{/netabare} シンはヒーローです。

同じく『~DESTINY』では散々な目に遭ったアスランも面目躍如。
全体に弱さを曝け出して株を下げたキラを挽回した周囲が支えるキャラ相関でした。


【声優 4.0点】
カガリ役の進藤 尚美さんから森 なな子さんへのキャスト変更。
本シリーズはこれまでもニコル、アイシャ、ラスティなど本編から総集編で声優が変わった事例はありましたが、
メインどころの変更は初めてで私も衝撃を受けました。

「物事には裏と表があるんだ」と修羅場をくぐって来たカガリを深く理解していないと雰囲気が出せないセリフに関しても、後継した森さんはしっかりと対応できていたと思います。


ファウンデーション王国の首魁・アウラ役には田村 ゆかりさん。
幼女の皮を被った化け物を演じさせたら彼女の右に出る者はいませんねw
例えファウンデーションは滅びても王国は永久に不滅です。
実はこのキャスティングも福田監督と『クロスアンジュ』のヒルダ役での信頼からだったそうで。
深い因縁を感じますw


ラクス・クライン役の田中 理恵さんは、これまでのシリーズでも、
戦争や平和について人々に語りかけるセリフが多かったのですが、
本作ではスクリーンを越えて我々に愛についてナレーション同等に語りかけて来ます。
{netabare} 愛の反対は憎悪ではなく無関心。{/netabare}
同意できてもできなくても課題として傾聴したい所です。


【音楽 4.0点】
主題歌を一任された西川 貴教さんが楽曲提供を依頼したのは小室 哲哉氏。
かつてTMNの一員として『逆シャア』のEDを締めた小室氏がというのも宿命を感じます。

完成した主題歌「FREEDOM」は時代に逆行したコテコテの小室節。
いきなりサビでキャッチーな短尺の曲をリスナーの耳に流し込むトレンドには目もくれず、
1分間ジックリとイントロで助走を付けて、テクノサウンドとギターソロの融合、
アンチにいくら叩かれてもやめなかった小室氏自身による男声コーラスなど、
旧世紀に消費し尽くされたTKサウンドを時代の空気を読まずに投げつけて来る。

私はTKサウンド、特に売れていた時代よりも時代と折り合いを欠いてもがいていた頃のサウンドが大好物なので、本曲はどストライクでしたが、
好き嫌いはハッキリと分かれると思います。

ただ、この時代と齟齬(そご)をきたしている曲風は、
冒頭、同じく理想通り行かない時代との間で苦闘するキラのカットにはマッチしていたと感じました。


その他、EDには梶浦 由記氏✕石川智晶氏のユニット・See-Sawが19年ぶりに復活しラブバラード「去り際のロマンティックス」を提供。
会いたい気持ちが昂ぶる場面では中島 美嘉さん歌唱のバラード曲も挿入される。
引き続き劇伴を担当した佐橋 俊彦氏は優雅なピアノやストリングスも交えて修羅場にも対応しつつ、
随所に過去作のテーマ曲のイントロも散りばめる。

そして何よりぶち上がるのがクライマックスで帰って来た{netabare} T.M.Revolution「Meteor -ミーティア-」{/netabare}
総じて音楽も20年待ってくれたファンへのご褒美が嬉しい楽曲構成。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ルナマリア最高だけど、人妻パワーの勝ち?ファン以外非推奨。

 ああ、シードだったなあ…というのが感想です。要するに内容は無いです。一応、愛だと差別だの僕は無力だ的な何かはありますが、それはシードっぽい何かの為の味付けだと思ってください。
 シードということで遺伝子云々とかありますけどね。そこまでやっちゃうとお話の為のお話という感じです。

 したがって、はっきり言えば、ガンダムシード、ディスティニーを肯定的にとらえているファンじゃないとお勧めはしません。内容的には酷評の嵐でしょう。
 ですが、逆にファンなら最高に「面白い」です。感動とか感心ではないです。これはスタッフが意図的に面白く作っていると思います。なつかしさもありますね。

 そして、TV版と同じく設定とかモビルスーツとしてのガンダムは私にとってはどうでもいいですね。やはり「女」の描き方が本当に面白かった。

 やはり最高なのはルナマリアです。もう…こうやって思い出しただけでニヤニヤが止まりません。ルナマリアの開き直りというか女の強さというか…ぜひルナマリアの日常をスピンオフでやって欲しいなあ。そして、TV版のルナマリアの役目を新キャラのアグネスが引き受けます。この2人が本当に良かった。
 なお、この2人の関係はスカートで読み取れます。ルナマリアがフレアミニからタイトミニへ。どっちにしてもミニなのがたまりません。そしてアグネスがフレアミニです。ここは意図していると思います。

 で、カッコイイのはマリューラミアスですね。中盤から終盤までは主役級でした。特にセリフと声がカッコイイんですよね。

 ラクスは唇ぽってりで人妻感がありました。話としてはNTR?まあ、その辺はまだ開示しない方がいいですね。しかし、この人は駄目女だな…と思っていたら最後の人妻パワー…{netabare} ラブラブ石破天驚拳がでるのかと思いました。そして、あの痴女パイロットスーツ最高でした。亡国のアキトでレイラがロケットに乗るときのエロスーツに似てます。 {/netabare}さすがサンライズ。

 で、シンとアスランって女関係ってどうなってるんでしたっけ?そこでそんな事思っちゃうんだ?という場面がありましたけど…そこもちょっと笑ってしまいます。アスランの搭乗機…そして…がまた笑えます。

 で、キラはどうでもいいです。

 という感じで女性たちを愛でつつ、不遇キャラシンとアスランの活躍を見る作品でした。

 CGキャラはやはり違和感はなくはないですが、かなり緩和されている感じはします。ですがやはり劇場版は手書きでやって欲しいかな。

 戦闘シーンの迫力はすごいですが、モビルスーツ戦よりもマリューの戦艦での戦いが素晴らしかったです。

 声優さんはこの作品は本当にいいなあ…特にルナマリアとマリューの2人は声優さんの魅力も大きいかも。

 2回目迷いますね。正直「デデデデ」の予告編の方がすごかった気がしますし、私は特典にはまったく興味ないですが、ルナマリア…もう1回だけ見たいかな。
 見るなら劇場ですね。小さい画面で落ち着いてみるとアラしか感じないと思います。劇場でごまかされるのがいいアニメでした。

 画面比がスクリーンの端まで広がるサイズではなく、モニターと同じ16:9だと思いますので前の方で見た方がいいかも。


 客観的には点数は低いですが、シードファンなら損はないと思います。私は初日に行ってよかったと感じています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世界に絶対的な敵は居ない、相対的な敵が居るだけである

『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ最新作にして完結編にあたる劇場アニメ作品。
ガンダムという大きなシリーズの中の、ガンダムSEEDシリーズのナンバリングタイトルでいうところの3番目。シリーズ物の中のシリーズ物としてはまずまず評価出来る内容だ。

①ガンダムSEED
②ガンダムSEED DESTINY
③ガンダムSEED FREEDOM(本作)

という流れだが、戦争が相変わらず起こっているところから始まる。



以下、ネタバレあり

分かりやすいSEEDファン向けですね。今後のガンダムコンテンツが続くであろうなモビルスーツ辺りに追加要素てんこ盛りな内容。
画面の解像度は上がっているので、あまり観たくないものも見せられて胸草悪くなる部分もあるので中盤あたりまでややフラストレーション溜まります。

反戦を唄っているように思えるが、力を使ってしまう。
結局の所、愛の有無の違いはあるものの、理解出来ない相手は絶対的な敵で無くとも滅ぼすという解決策は変わらない。

「世界に絶対的な敵は居ない、相対的な敵が居るだけである。」
「絶対的かつ統一された正義の観念が存在しない為、人は異なる正義を持って争ってしまう。」

まあ、これだ。人類という生き物は愚かで、増える程に縄張り争いをする生き物なのだろう。他人の恋路を邪魔する者は2度とせんように殺しておくとか容赦ないね。NTRの恨みって恐いですね。

本作はエンターテイメントとしては浮き沈みがあり面白みがある。その一方、既存のシリーズのアップデートとも取れるような展開であり、良くも悪くも本作は「SEEDシリーズ」だ。今までやや日陰寄りだったキャラクターもアップデートされていてその辺りは楽しめた。

個人的に、アスランは格好良かったかな。キラはたまには殴られて良いと思うよ。
既存との唇の違いは年月の経過による成長の証だと思いますね。

当然の事ながら種割れもあるのだが、もはやその辺にギャグを混ぜてくるあがり笑ってしまった。まあ、自分はそういうのもたまには好きだけど、人それぞれだしバランスが難しいかもね。

スポンサーやユーザーを喜ばせるようなモビルスーツのアップデートやら追加要素はてんこ盛り。
加えて、キャラクターの心情の浮き沈みやら揺らぎは、同人関連で新たな妄想のエサである。

次は頼みますから、生きてるうちに「閃光のハサウェイ」を劇場で観られるように完結させてください。
頼んます。

★視聴履歴
2024/1/26(金) TOHOシネマズららぽーと船橋 スクリーン4(TCX+Dolby ATMOS)ベストポジションで鑑賞済み。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

74.7 5 2024年度アニメランキング5位
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(アニメ映画)

2024年3月22日
★★★★☆ 4.0 (25)
88人が棚に入れました
東京で女子高生ライフを送る小山門出と中川凰蘭。学校や受験勉強に追われつつも毎晩オンラインゲームで盛り上がる2人が暮らす街の上空には、3年前の8月31日から、突如現れた巨大な宇宙船「母艦」が浮かんでいた。異様な光景は日常に溶け込み、当たり前となっていたが、ある夜、東京で悲劇が起こる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

クソやばい地球人の青春に遭遇した宇宙人には同情を禁じ得ません

3年前“8.31の悲劇”以来、宇宙からの“侵略者”の巨大<母艦>に覆われる東京。
その下でハイテンション女子高生ライフを送る主人公少女らの日常と、
<母艦>という非日常が混ざり合う中で、やがで開示されていく真相と共に、日常と世界の破滅が示唆される同名コミック(未読)の劇場アニメ化作品の前半部。


【物語 4.5点】
作風は青春の一頁が世界の一大事とシンクロするセカイ系の再生産。
2014~2022年連載作ということで東日本大震災後、コロナ禍の世相も取り込んだ人間&世界模様が描かれる。


大抵のセカイ系でイタいのは主に思春期主人公の周辺になりますが、
本作の場合は災害、事故での犠牲者ニュースをも、スマホゲーのイベントと並行してコンテンツとして高速消費して、飽きたらもうオワコンだと使い捨てていく情報過多社会の病理。
マスコミを不信する余り、ネット上の陰謀論界隈に沼る母親。
個体ごとの正義を絶対化し、SNS上でマウントを取り合うまででも十分イタいのに、武器を持って傷つけ合うまでエスカレートする人類の異様。
など、東京及び日本、地球全体がイタくて終わってる感が、痛いトコロをマシンガンのように撃ち抜く台詞回しによって醸し出されています。

大体、宇宙からの“侵略者”として<母艦>に防衛利権の匂いをプンプンさせながら、大仰なレーザー兵器で攻撃を仕掛けているわけですが、
彼らの目的が侵略かどうかなどは真剣に議論されることはなく。
そもそも実は{netabare} “侵略者”が直接手を下した犠牲者はゼロなのでは?とすら思います。
8.31の被害は<母艦>を<A爆弾>により攻撃した米軍によるものですし、
作中での犠牲者も小型&中型船への“防衛行動”の巻き添えを食ったものなのではないでしょうか。{/netabare}
リスクをあると決め付けた人間社会のおぞましさ、滑稽さの炙り出しも上々です。


人間視点のSFとして挑むと、全体に日常がとっ散らかった感、
後半、主人公少女2人の青春が事の発端と結びついた回想という、世界がひっくり返るシナリオ転換などに振り回される危険性もあります。

が、私の場合は冒頭から、これは地球人を観察する宇宙人の視座で俯瞰した方が折り合えると割り切って観たので何とか付いて行けました。

特に産業革命以後、200年程度という宇宙から見れば瞬きする間に、
文明を急発達させ、爆発的に増殖し、地球を壊す勢いで戦争や大量虐殺(ジェノサイド)を繰り返して来た人類。
この原爆を持ってしまった猿の如きキモい地球人。
果たして心の成熟は伴っているのだろうか?
ちょっと“イソベやん”の“内緒道具”を渡して裁定してみよう。

前章終わった段階で世界は一層波乱含みですが、
後章に向けて、命綱となるテーマは提示されていると思うので、
手応えを感じながら後半戦に挑みたいです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ Production +h(プラスエイチ)

個人的に、初代『ガンダム』、今敏監督の方の『パーフェクトブルー』など、
人間の顔ってちゃんと観察すると美形一辺倒ではなく、
時に昆虫の如く気持ち悪くもある。
そこを再現できている人物デザインに対しては点数を盛る傾向にありますが、本作も同様。
私は特に、おむすび顔に円な瞳のメガネ娘・出元亜衣のデザインが好きです。

<母艦>周辺に揺らめくレタリング?が、
ゴシック体で打ち出される作中テロップの生成、解体過程でも垣間見えるのも意味深。

観察者視点に一歩引かせる地球人デザインと、テロップのレタリングが、
私を冒頭から宇宙人視点に誘導した主因。


細部の背景美術にも社会風刺などを含んだ表現が散りばめられ情報量は多め。
私の脳裏に焼き付いているのは、8.31以降は数える程しか出ていない“侵略者”への防衛行動での民間犠牲者。
それをトップニュースで大騒ぎする傍らで映し出される交番の看板。
<母艦>関連を遥かに凌ぐ数の交通事故死傷者数。
この辺りも騒ぐと決めたニュースばかり取り上げるメディアと、
反発して陰謀論に囚われるネット民という両極端を想起させられジワジワ来ます。


総じて巨大<母艦>の大技だけではない、地球人のイタい所を表現する小技も効いた刺激的な作画です。


【キャラ 4.5点】
主人公の眼鏡っ子・小山門出(かどで)
ロングツインテールの中川凰蘭(おうらん)こと“おんたん”
メイン2人に、恋愛リア充を目指す栗原キホ、出元亜衣、
無口な長身黒髪ロング・平間凛。
JK5人グループが頭のネジが外れた掛け合いを繰り広げて、
<母艦>の非日常に対峙する日常世界を構築。

例えば門出は担任教師の渡良瀬を慕っていますが、
この教師と生徒2人の会話も、ちゃんとした型に収まり切らない人間と青春を示唆していて不謹慎で面白い。

あとは、おんたんのイケメンメタボな兄で“ネット監視員”(ニート)のひろしが挑む、
SNS空間に広がる“情弱”どもの“総意”とか。

全体に、情報社会に監視されることを前提として、
火を点けられないように社会が強いた役割を仕方なく演じてやってる倦怠感が滲み出ており、
これもまた地球人のオワッてる感を濃厚にします。


【声優 4.0点】
主演・小山門出役にはYOASOBIのボーカルとしても活躍する幾田 りらさん。
相方の中川凰蘭役には、あのさん。
メイン2人にアーティストをオーディション選出して周りをアニメ声優で固める布陣。

“ナチュラル”なボイス素材を求めてのアーティストの主演起用。
確かにおふた方とも、地声が高音スウィートなアニメ声で天然素材としては上質。
ですが、私はやはり自然体を求めるにしても、演技力を磨き上げた声優にナチュラルな演技をさせるのがベストと考えるので、この点数が上限。

ただアーティスト2人でと決めた以上は、
下手に声優の枠にはめずに、2人の表現者としての感性に任せるという判断は、素材を活かす上ではベターな選択。
掛け合いシーンでは同じ歌手ならではの波長が合い、
仲良く喧嘩する良いリズムが生まれていたそうで。
声優陣も交えたJK5人組のバカ騒ぎの空気感もスムーズに出ており心地良かったです。

原作者いわく、アフレコ時は、主演おふた方とも作品世界に入るための準備はしてくれていたとあって、
宣伝目的で起用した俳優・タレントを“お客様”扱いする劇場アニメ作品よりは良好な仕上がりだったと感じました。


EDクレジットの最後には、
門出が愛読する作中漫画でシナリオにも深く関わる黒い『ドラえもん』?wこと「イソベやん」にて、
イソベやんに“内緒道具”をせびる自堕落女子・デベ子を演じたTARAKOさんへの追悼コメントが表記。
『ちびまる子ちゃん』のさくらももこ役など、だらけた演技も天下一品の楽しいお方でした。
ご冥福をお祈り致します。


【音楽 4.5点】
情報過多な東京の日常社会に溢れる生活音、
そこを切り裂く<母艦>絡みの非日常の異音、放たれるレーザー兵器の発射音など、
立体的に表現された音響は、本作劇場鑑賞の一番の意義と言っても過言じゃありません。

主題歌は主演アーティストのお二人が担当。

前章はano feat. 幾田りら「絶絶絶絶対聖域」
作編曲を凛として時雨のTKが担当。

曲調はテンション高めの無邪気な作風ですが、
歌詞世界は“地球オワタ”“地球が壊れたよ”などとシッカリ病んでいるので油断は禁物ですw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

衝撃作です。青春と正義と災害を描いた壮大な日常系本格SF。

 インデペンデンスデイ、ニーアアンダー7、ヒドゥン、デスノート、マイケルサンデル、ゴジラ、時をかける少女、311、機動戦艦ナデシコ、タコピーの原罪、ドラえもん…の要素が入った日常系です。
 他にもあるでしょうが、要するに要素が多いです。それぞれの視点で分解する難易度は高くないです。

 いや、すごかったですね。上映時間120分らしいですが、体感時間は80分くらいかな。情報量は180分くらいのが圧縮されている感じです。ジェットコースターの様でいてのんびり女子だけ(ではないですが)青春ものでもあります。

 浅野いにお氏の作品は「うみべの女の子」が好きで何度も読んでいますが、それ以外はどうも性が合わず本作も1話を試し読みかにかをして切っていたと思います。ただ、本作を見てやはりマインドは一緒かな…と。読んでみたくなりました。結末は違うと公言されているみたいですし。

 大人になる意味、現実社会に生きる思春期の精神の中身といえばいいのでしょうか。進路、恋愛、性、親、天才と凡人、いじめ、正義、友人…そういうものが襲い掛かってくる小学校から高校時代の生きづらさをSF的表現で見せたような感じです。

 災害のオマージュとして、日常と非日常のシームレス感あるいは断絶感が同時に存在するような作品ではありますが、一方でこの思春期に襲ってくる精神的なクライシスのオマージュとも見えます。

 テーマは結末を見ないと何とも言えませんが、ストーリーとしての結末は分かりませんけど、思春期の落としどころになるのかなあ、という気はします。

 特筆すべきは映像がすごい…というと語弊がありますかね。2次元アニメ的なアニメ表現ですが明らかに3DCGですよね。見やすいのなんの。エフェクトだよりでなく、戦闘シーン頼りでもないです。それでいて構図はいいんです。

 脚本も詰め込んだなかに映像表現で上手く補完しているので、結構頭を使わなくても話の筋は素直に読めます。伏線とか考察とかそういうのを無理にする必要がない分かりやすさです。考察系とエンタメ系の要素のいいところが上手く組み合わさっています。演出も面白さと迫力と緊迫感と上手く表現できていたと思います。

 むしろ頭を使うのは別のところですね。頭がクラクラします。SFと書きましたけど表題がデーモンなので…まあ、それは後半ですね。

 稀にみる名作になる可能性を秘めています。後半次第ですけど。私は絶対に行きます。
 で、映画で一儲けした後でいいので、120分×2で240分です。つまり20分×12で1クール行けますよね?広く世間に公開してはどうでしょう?

 私平日に見ましたが、サービスデイなのに2人しかいませんでした。この作品が埋もれるのはもったいないです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「終わり続ける日常」by山田玲司先生。TARAKOさんの遺作と知らずに見てビックリ!。

 まだ前編なので評価は確定できませんが、評判通りの次が楽しみな意欲作です!。


 原作は読んでないし、浅野さんの作品は弟が中2期に「プンプン」にはまっていたのを横目で見ていたくらいであんまり縁がなかったですが、本作は「地球外少年少女」を制作した新鋭のProduction +hが手掛け、脚本はお馴染み吉田玲子さんと私の興味を引く要素が揃い、信頼がおける方々の評価も高いので見に行っちゃいました(監督さんの前作が評判悪いから二の足を踏んでたのですが)。



 第一声としては、やはり「セカイ系」はこういうダークな破滅へ向かう話のがイイネ!ということに尽きます。新海さんの「君の名は」以降の作品や「シンエヴァ」も、独りよがりなくらいにセカイ=自分であるが故に現実の世界や他者に対する恐怖だったり不安だったりがダイレクトに出ていた、歪だからこその魅力だったのに作家性を捻じ曲げて無難な大衆性に着地しちゃった感が物足りなかった。


 しかし、本作はちょっと直接的過ぎなくらいだけど、社会というトンネルのカナリアとも言える作家が3.11後やコロナという不安を感知して描いた作品として非常に社会性が高い。だから立派で価値がある!なんて言いませんが凡百の作品より遥かに興味深く、かなり風呂敷も謎も広がっているのでどう収拾するのか?或いはケンイシカワの如くぶっ壊して終わるのか?。とにかく続きへのヒキが素晴らしい。


 アニメーション全般としては、浅野さんのとは少し違うかもだが背景とキャラが非常に上手く調和していて、主張し過ぎないが実に良い「雰囲気の魔術」を産み出せてるし、タレント声優ともいえる主役の二人も非常にはまっている!。デブ過ぎるがイケメンな諏訪部さんのお兄ちゃんも良かった。ただ、声優といえばまさか本作がTARAKOさんの遺作とは知らず驚きました。イソベヤン、漫画の中だと杉田さんなんだから劇中でも杉田さんの方が良かったのになぁ…ってもあります。


 まぁ、後半で力を得たあの子がああなっちゃうのはちょっと展開に無理ないか?とか、親が毒親なのもなんか作為的な毒親感で少々不満もあった。これからはわかりやすい明白な毒親より、全然悪人じゃなくて一般的には良い親なくらいなんだけど根本的に大切なことに対して無力だったり思考停止してたりするリアルな駄目親の方が描かれて欲しい。


 繰り返しになっちゃいますが、結局まだ前編なので評価は保留な感じですが、とにかくこの物語やキャラがどんな結末に行き着くのか見たくてたまらなくさせてくる作品ではあることは間違いないでのオススメです!。子供時代のオンたんだけで個人的には良し!。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

69.4 6 2024年度アニメランキング6位
劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(アニメ映画)

2024年4月12日
★★★★☆ 3.7 (10)
68人が棚に入れました
北海道・函館にある斧江財閥の収蔵庫に、怪盗キッドからの予告状が届いた。今回キッドが狙うのは、幕末を生きた新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀だという。ビッグジュエルを追い求めるキッドが、なぜ刀を狙うのか…?

一方、西の名探偵・服部平次とコナンたちも、函館で開催される剣道大会のために現地を訪れており、犯行予告当日、平次がキッドの変装を見事見破り追い詰めるが…!?

時を同じくして、胸に十文字の切り傷がつけられた遺体が函館倉庫街で見つかる。捜査線上に浮かび上がったのは、“死の商人”と呼ばれ、アジア一帯で武器商人として活動する日系アメリカ人の男。

彼は戦時中の軍需産業に深く関わっていた斧江家初代当主が函館のどこかに隠したとされるお宝を探していた。それは、当時、日本の敗色濃厚だった戦況を一変させるほどの強力な兵器だという噂も…。そして、そのお宝とキッドが狙う刀はどうやら関係があるようで、刀を狙うキッドに対し、謎の“剣士”の影が迫り…

刀に秘した“真実”が、闇夜を切り裂き、いま月下へと導かれる――
天下分け目のお宝争奪バトルミステリー、ここに開幕――!

57.2 7 2024年度アニメランキング7位
アイドルマスター シャイニーカラーズ 第3章(アニメ映画)

2024年1月5日
★★★☆☆ 2.9 (10)
16人が棚に入れました
私たちは手を伸ばし、空へと飛び立てることを知った――。生まれたばかりの4つのユニット。手を取り合う個性と個性。絆で結ばれた新人アイドルたちは、“光”を目指して一歩を踏み出す。出会いという奇跡がおりなす、色とりどりの輝き。どこまでも繋がる大空の下、新たな翼が羽ばたき始める。

さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

シャニマスプレイヤーだけどこれガチ勢向け?

無印シャニマスもシャニソンも遊んでるけど知ってるキャラが半分強しか出てないし…曲も既存の使い回しや似たりよったりのBGMで退屈。

話も印象に残らないくらいつまらなかった。かなりコアなファン向けなんだろうな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
名探偵コナン vs. 怪盗キッド(アニメ映画)

2024年1月5日
★★★★☆ 3.3 (5)
29人が棚に入れました
怪盗1412号…怪盗キッドコナン最大のライバル 探偵vs.怪盗 はじまりの物語―――世間を騒がせる怪盗ながら、暗号を織り交ぜた予告状とキザなセリフ、華麗な手口(ショー)で数々の名宝を盗み出し人気を博す“怪盗キッド”。そんな神出鬼没の大怪盗が誕生したのは……。
月下の奇術師・怪盗キッド誕生と、最大にして永遠のライバル・コナン/新一との初対決を新規映像とともに贈るTVシリーズ特別編集版!!

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ライバル対決

2024年公開予定の劇場版の為の総集編ですね。
去年の劇場版も結構良かったし、実は今年の劇場版には推しキャラである服部平次と怪盗キッドが出るので見たいと思っているので、総集編だと言う事を頭に置いて視聴したのですが……

普通に総集編でしたw
いゃ、私は新しくリメイクさせた総集編で画質とか綺麗になっているかと勘違いしてましたが、そんな事はないと思います。

総集編が、コナンとキッドの出会い、時計塔のエピソード、空中歩行のエピソードで、物語も古いので当時アニメで見ていた画質と変わらない気がしましたが子供の頃の記憶だけど……
で、遠目から見た目線などは少し画質は荒かったし殆ど当時のままかな?

新規書き下ろしは多分序盤のコナンとキッドの出会いからOPまでかな?
その辺は力を注いでいましたね。
ただ、蘭と園子が横断歩道で快斗と青子とすれ違うシーンは必須レベルだけど入ってなかったのは気になりましたね。

あの劇場版特有のOPの「俺の名前は高校生の工藤新一」から始まるOPが今回は黒羽快斗がしていたのが意外でしたねww

確かに今回はコナン目線と言いますかキッドが出来事を思い出すと言う形になっていましたね。
まぁ、怪盗キッド自体はマジック快斗側の主人公で確かアニメもしてましたよね?
なので、快斗でも全然違和感はなかったです。

原作は古いのか私が子供の頃の段階で中古ショップで105円で子供に買いやすく全巻読んだのですが面白かったです。
数年前に続編が出てましたが完結は多分してない?

お父さんを殺した組織を追ってビッグジュエリーを探してるけど、多分だけどその組織って黒の組織な気がしてて名探偵コナンの完結がマジック快斗の完結だと勝手に考えてます。
割と、黒の組織と絡む事もありましたし……

最後はキッドが劇場版の舞台へ向かうシーンで締めくくられていて、快斗の父と新一の父がライバル同士である事を踏まえての総集編でした。

正直、アニメや原作を見てたら見なくてもいいレベルの総集編かな?と思います。
ただ、この総集編が劇場版本編に関わる何かの為に視聴者側に思い出して欲しい何かが劇場版のエピソードにあるのかもしれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

hidehide さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

いよいよネタ切れか?

鳥山さんも、いきなり逝くご時世ですし。

そろそろ、区切りをつけようや青山。

Tarakoさんも逝くし…
コナン声優も中々にご年配者揃い。
赤井や阿笠など、お幾つですか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ(アニメ映画)

2024年2月2日
★★★★☆ 3.6 (4)
25人が棚に入れました
「鬼滅の刃」のテレビアニメ第4期「柱稽古編」が2024年春より放送されるのに先駆け、2023年に放送された第3期「刀鍛冶の里編」の第十一話と「柱稽古編」の第一話を特別上映。
鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊へ入隊した少年、竈門炭治郎。「刀鍛冶の里編」の最終話にあたる第十一話では、炭治郎と上弦の肆、半天狗との激闘の決着と禰豆子の太陽克服が描かれた。特別上映の「柱稽古編」第一話は、宿敵である鬼舞辻無惨との決戦に向けて行われる鬼殺隊士たちの過酷な修行と柱稽古が幕を開ける。

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

舞台挨拶、楽しかった!

本編は言わずもがな、柱稽古編の放送が楽しみです!

初日舞台あいさつ、
花江さん、鬼頭さん、下野さん、松岡さん、岡本さん
岡本さんが「ようやく(鬼滅の刃)イベントに参加できました。」
子供時代は女性の声優さんが演じられると思ってたら「やってね」って言われて相当かんばりました。みたいな事言ってらっちゃいましたが、可愛かったよね
下野さんが太陽を克服した禰豆子ちゃんと対面するシーン、テンション高くて面白かったんだけど、音響監督さんには「あまりにも声も大きいし気持ち悪いからもう少し抑えてください」って言われたとか
劇場版のED、リミックスバージョンです!
柱稽古編冒頭はアニメオリジナルですetcのお話のあと、これから世界でイベント行うセレモニー&国内じゃぱんつあーのミニ隊士登場!
このミニ隊士がめちゃめちゃ可愛くて、それぞれのキャラクターの性格わかってる~って動きしてくれて楽しかった!
伊之助、暴れん坊だし、玄弥ひとりぼっちで気づくと隅っこにちょこんっていて、岡本さんも「玄弥!いけよ!」とか声かけたりw
楽しかった!

二日目柱舞台あいさつ
櫻井さん、小西さん、川西さん、早見さん、花澤さん、鈴村さん、関さん、杉田さん
柱のメンバー紹介を日野さんがやってくれたし、小西さんをちゃんと柱メンバーとしてあいさつに登壇させてもらってめちゃ嬉しかった!!
”はやみ”繋がりなのか、早見さんに「御屋形様の鴉」の話を振られてて
「”吾輩はただの鴉だ”っていうセリフがあるんですけど、速水さんの声でただの鴉のわけないじゃないですか~、もう気になって」って話に私も納得だよって思った!
笑ったのは杉田さんがお母さんと電話で話してるときに
「ともかず、お前のキャラクターのクッションだけ売れ残ってるんだけど」って心配されたって話。
ラストは小西さん(祭りの神だから?)の音頭で豆まきーーー!
もう絶対円盤に収録してほしい、出来ればノーカットで!!
初日より登壇人数も多いからかちょっと長めの舞台挨拶、楽しかった

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-(アニメ映画)

2024年4月29日
★★★★☆ 3.7 (5)
19人が棚に入れました
週刊少年マガジン連載のサッカー漫画を原作とした、テレビアニメ「ブルーロック」初の映画化。並外れたサッカーセンスを持つ凪誠士郎の視点から描く。
「めんどくさい」が口癖の高校2年生、凪誠士郎は、W杯優勝を夢見る同級生、御影玲王にサッカーの才能があると言われる。誘われるがままにサッカーを始めると、凪は圧倒的なサッカーセンスを発揮し、ある日、ブルーロックプロジェクトの招待状が届く。そこで待ち受けていたのは、潔世一、蜂楽廻、糸師凛ら、全国から選ばれたストライカーたちとの出会いだった。凪は玲王と始めた世界一への挑戦に挑んでいく。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
クラユカバ(アニメ映画)

2024年4月12日
★★★★★ 4.2 (3)
19人が棚に入れました
第27回ファンタジア国際映画祭の長編アニメーション部門にて観客賞・金賞に輝いた長編アニメーション。
私立探偵の荘太郎は、世間を惑わしている集団失踪の捜査をスタートさせる。目撃者はなく、意図も不明なその事件の現場には必ず、“不気味な轍”が残されていた。手がかりを求める荘太郎は、街の地下領域“クラガリ”へと足を踏み入れる。そこで出会った黒鐵の装甲列車とその指揮官タンネが、荘太郎の運命を大きく揺れ動かしていく。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
死が美しいなんて誰が言った(アニメ映画)

2023年12月22日
★★★★☆ 3.9 (1)
19人が棚に入れました
ゾンビウイルスが日本全国に広まり、政府は治療可能な感染者だけを病院に送り込むことに。ウイルスに侵されている研修医のリカは16歳で天才詩人のレイと妹のユウナの看病をしていたところ、ユウナの症状が悪化。ユウナはゾンビ化して暴れ出し、リカとレイは恐怖と混乱に包まれた病院から逃れた。リカは海外へ逃げることを密航斡旋業者のタキシバと共に提案するものの、レイは故郷の家に帰ると主張。レイの家に向かったものの、そこで変わり果てた姿の妹から悲しい告白を受け……。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
クラメルカガリ(アニメ映画)

2024年4月12日
★★★★☆ 3.7 (2)
15人が棚に入れました
「クラユカバ」のスピンオフ小説として執筆されたシナリオを原案にした群像エンタテインメント。
零細採掘業者がひしめく炭鉱町「箱庭」で少女カガリは、日々迷宮のように変化する町を地図に書き留める地図屋を営んでいる。一方、幼なじみのユウヤは、箱庭からの脱却を夢見ていた。やがて2人は箱庭で頻発していた“不審な陥没事故”に巻き込まれていく。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
映画ドラえもん のび太の地球交響楽(アニメ映画)

2024年3月1日
★★★★☆ 4.0 (4)
11人が棚に入れました
藤子・F・不二雄の生誕90周年記念作品で、「ドラえもん」長編映画シリーズ第43作。苦手なリコーダーの練習をしているのび太。その前に不思議な少女ミッカが現れる。のび太が吹く音を気に入ったミッカは、音楽がエネルギーになる惑星で作られた“音楽の殿堂”にドラえもんとのび太たちを招き入れる。ミッカは殿堂を救うため、一緒に演奏する音楽の達人を探す。ドラえもんたちはひみつ道具「音楽家ライセンス」を使い、殿堂復活のため演奏するが、世界から音楽を消してしまう不気味な生命体が迫る。

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

すごい凝ってる。

こどもと観に行きました。

ドラえもんはかなり久しぶりしたが、
最近のドラえもん映画は泣き要素が強めなイメージがあって、
ちょっと身構えてました。

観終わってみると、そんなに泣き要素押しではなく、
旧ドラえもん映画の雰囲気を感じる壮大な話でした。
SF要素が強めで、前半に伏線を張って、後半で回収する感じです。
(旧ドラえもん映画のブラック要素までは復活していませんw)

話の展開はけっこう良かったと思います。
コンセプトにワクワク感があったし、のび太の成長も見られるし、
ラストにかけてちゃんと盛り上がります。

音楽が題材の作品なので、映画館との音響との相性はばっちりですね。
低音がしっかり響くのは大事です。

一番びっくりしたのは、作画のクオリティです。
最初から最後までハイクオリティで、深夜アニメの高クオリティ作品に
負けないぐらい気合が入ってました。
こんなきれいな作画の映画を観て育つ日本のこどもたちは、
そりゃ目が肥えるわけですねw

ということで、大人の私は、思った以上に楽しめました。
一方、低学年の私のこどもには、少し話が難しかったみたいです。
お互いのバランスをとるというのは、なかなか難しいものですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
パリピ孔明 Road to Summer Sonia(アニメ映画)

2024年3月1日
★★★★☆ 3.8 (1)
11人が棚に入れました
TVアニメ1期総集編に新規ライブシーンのカットを加えた劇場版となる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

KABE太人やラップの必要性も再認識できるアゲアゲ↑↑な劇場版総集編

TVアニメ『パリピ孔明』全12話を再編集し、
新規ライブシーンカットを加えた劇場版総集編。

【物語 4.0点】
TVアニメ版と視聴者のキャッチボールについて。
『パリピ孔明』が不幸だったのは、作品自体は王道音楽アニメでありながら、
放送序盤、現代の渋谷に転生した諸葛孔明が音楽プロデューサーとして計略を仕掛けて、
ヒロインをスターダムに押し上げていくという奇抜な外面がひとり歩きしてしまった点。

音楽アニメが消費し尽くされた中で、マンネリ化を感じていた一部の層に、
孔明が新機軸を打ち出してくれるのではないか?
という現状打破の期待が想定外に膨らんでしまったこと。

少なからぬ視聴者が孔明による新たな魔球を要求する中、
中盤から終盤にかけて、ますますド直球の音楽アニメを投げつけられれば、
捕逸(パスボール)必至。

この辺りがTVアニメ版が音楽アニメとしては終始加速しながら、
中盤以降失速したとの感想が出て来る一因なのでしょう。


今回の劇場版総集編は『パリピ孔明』が王道音楽アニメであることを再認識させられる構成。

総集編で特にピックアップされたのが、泣いて馬謖(ばしょく)を斬るのエピソードに象徴される、
三国時代の諸葛孔明が天下泰平の大望を抱き、劉備の軍師になりながら、
采配を振えば振るう程、犠牲者が増えていった自己矛盾の葛藤。

だからこそ、孔明が転生した渋谷の第一印象は前世、策に溺れた自分は地獄に落ちたでしたし、
計略よりも英子の歌で今度こそ天下泰平を目指すという決意だった。

私もTVアニメ終盤、孔明が策より歌に託すことを選んだ展開に物足りなさも感じた口でしたが、
こうして孔明にとっての英子の歌とは何か?を整理された劇場版では納得度が上がりました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・P.A.WORKS

新規ライブシーンカットで一番際立ったのが、
ラストの{netabare} 「気分上々↑↑」{/netabare} 4人歌唱による大団円。
キャラクターも良く動く楽しいライブシーンでしたが、
位置づけとしては総集編観に来てくれたファンへのオマケのご褒美程度。

新規カットでよく動かされると、TVアニメ版では許容できた既存ライブシーンでの止め絵などが、
劇場版クオリティを求めると物足りなく感じたのでこの評点。

ただファンとしては大スクリーンであの音楽映像をもう一度体感する価値は確実にありました。


【キャラ 4.0点】
TVアニメ版で中盤登場するラッパーのKABE太人。
終盤も煽りラップで喧嘩を売ったくらいで、
本当にこのラッパー必要だったの?との疑問の声が出るのも致し方なし。

けれど一本の映画の中で振り返ると、
KABE太人もまた自分を偽って来た中で、もう一度自分の道を歩み直した一人。
中盤ラップバトルで自分を曝け出した彼が、
{netabare} AZALEAの偽りの仮面を指弾し引き剥がす{/netabare} 先制パンチを放つ終盤の流れは極めて自然な構成に感じました。
KABE太人もまた自分を取り戻す青春群像劇には欠かせない存在であったことを再認識させられました。


全12話分を120分に押し込んだ煽りを受けて、
フェスで対峙した3人組男性ロックバンド・JET JACKETなど、
孔明の計略に翻弄されるライバルキャラのヤラレ芸などが、
ナレーションで流される憂き目に遭う。
あいつらも憎めない敵キャラだったのでチョッピリ寂しかったり。

孔明の罠にハメる痛快さより、王道青春音楽ドラマとしての振り返り。
キャラの取捨選択からも魔球より直球を投げたいスタッフの意志が滲んでいると感じました。


【声優 3.0点】
演者と歌い手を分離している本シリーズ。
新規カットも音楽シーン中心とあって、特に目立ったキャスト陣の収録追加はなしと判断して評点は基準点。

TVアニメ版レビューにて、孔明の工作担当“英子のファン1号”にCV.花江 夏樹さんはちょっと贅沢過ぎる使い方かも?との趣旨の感想も述べましたが、
密偵としての暗躍ぶりを一本で振り返ると、このキャスティングも釣り合うかなと認識が改まりました。


【音楽 4.5点】
再編集でカットされるシーンもある中、
中盤、物議も醸した諸葛孔明とKABE太人のラップによるMCバトルは16小節3ターン+延長戦完全ノーカット上映した上で、把握しやすいように新たに字幕歌詞も表示。
これについても、孔明の葛藤と、青春音楽群像劇を強調された劇場版の構成で再見すると、
互いの本心を魂のラップに籠めてぶつけ合ったこのバトルの歌詞は、
一つもカットできない重要なセリフであったと納得できます。
(字幕なしのTVアニメ版では私が聴き取れていなかっただけという説もありw)

そして、ラップバトルの歌詞の一つひとつが終盤「DREAMER」の歌詞ともリンクすることで、
自分を取り戻す物語として作品を俯瞰できる。
ここも一本の映画で振り返る利点を享受できたと感じた部分。


ED主題歌は英子(歌唱・96 猫)と七海(歌唱・Lezel)がバラードナンバー「Resonance」でデュエット。
この構成が象徴する通り、二人の友情物語を復習する需要にも、この劇場版総集編は応えてくれます。


【余談】
孔明の罠・特別料金の計により?各種割引サービス&クーポンが無効化される本劇場版。
私も久々に定価で映画を観ましたが2000円ってべらぼうに高いですねw
鑑賞料金もアゲアゲ↑↑なら所得もアゲアゲ↑↑でお願い致しますw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
リンダはチキンがたべたい!(アニメ映画)

2024年4月12日
★★★★★ 4.3 (4)
7人が棚に入れました
フランスのとある団地を舞台に、チキン料理を食べたい少女と料理が苦手な母を描いたコメディ

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの(アニメ映画)

2023年12月23日
★★★★☆ 3.8 (2)
7人が棚に入れました
今年もシルバニア村に、年に一度の星祭りがやって来る。そんな中、ショコラウサギの女の子フレアはお悩み中。
祭りの日はお母さんの誕生日なのに、プレゼントを何にするか、ちっとも思いつかない。さらに、フレアは祭りのメインイベント“今年の木”を選ぶ役に指名される。
果たして、フレアが見つけた、お母さんも仲間も、みんなを幸せにできる贈り物とは?

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
メカアマトMovie(アニメ映画)

2024年1月19日
★★★★☆ 3.5 (1)
6人が棚に入れました
ある日、墜落した謎の宇宙船を発見した少年アマトは、そこでロボットのメカボットに出会う。あらゆる物をハイテク機器にメカナイズする能力を持ったメカボットの新たなマスターになったアマトだったが、メカボットを追って宇宙からやってきた邪悪なエイリアン、グラカカス将軍から狙われることに。アマトとメカボットは協力してこのピンチを乗り越えることができるのか?

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
FLY!/フライ!(アニメ映画)

2024年3月15日
★★★★★ 4.4 (2)
5人が棚に入れました
「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」でアカデミー賞長編アニメ部門候補になったバンジャマン・レネールが、「ミニオンズ」のイルミネーションスタジオとのタッグで贈るアニメーション。住み慣れた地を離れ、初の引っ越しに挑むカモの一家の大冒険。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
映画おしりたんてい なんでもかいけつ倶楽部 対 かいとうU(アニメ映画)

2024年3月20日
★★★★☆ 3.5 (2)
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「おしりたんてい」の長編劇場アニメーション第2作『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』と同時上映される短編。おしりたんていの助手を務めるブラウンと仲間たちの活躍を描く。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
映画しまじろう「ミラクルじまのなないろカーネーション」(アニメ映画)

2024年3月8日
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しまじろうが活躍する劇場版アニメシリーズ第10弾。
ミラクルじまから来た不思議な力をもつ男の子、ミラーと出会ったしまじろう。ミラーは「大切な人にあげると願いが叶う」という“なないろカーネーション”を持っていたが、島中のなないろカーネーションを独り占めにしようとする大魔法使いに奪われてしまう。しまじろうたちは、ミラーの願いを叶えるために、なないろカーネーションを取り戻そうとするが……。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章(アニメ映画)

2024年5月24日
☆☆☆☆☆ 0.0 (0)
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「ソラニン」などの浅野いにおによる漫画をアニメーション映画化した2部作の後章。
入試に合格した門出と凰蘭は、亜衣や凛と同じ大学に通い始める。大学では竹本ふたばや田井沼マコトと意気投合し、尾城先輩がいるオカルト研究会に入部する。一方、宇宙からの侵略者は東京各地で目撃され、自衛隊は駆除活動を続けていた。上空の母艦は傾いて煙を上げ、政府転覆をねらって侵略者狩りをする過激派グループの青共闘も暗躍するなど、世界の終わりに向かってカウントダウンが始まるなか、凰蘭は再び不思議な少年、大葉に遭遇する。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
セマンティックエラー(アニメ映画)

2024年1月12日
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韓国の人気BL小説「セマンティックエラー」を映画化した実写映画「セマンティックエラー・ザ・ムービー」前後編……の同時上映短篇として原作のエピソードをオムニバス形式でアニメ化したものが登場。第1~3話は前編、第4話は後編(1月26日公開)で同時上映されます。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
夢追いウサギ(アニメ映画)

2024年4月12日
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「ソウルフルワールド」劇場公開時に同時上映の短編。
小さなウサギが、夢の巣穴を作るため地面を掘り進めていく。右も左も分からず手探りだけど、地下に住むみんなにカッコ悪い自分を見せたくない。しかし、深く掘るごとにトラブルを巻き起こしてしまう。ついに地底の一番奥深くに行き当たった時、誰かに助けを求めるのは決して恥ずかしいことではないと、ウサギは気づくのだった。

計測不能 8 2024年度アニメランキング8位
映画 きかんしゃトーマス 大冒険!ルックアウトマウンテンとひみつのトンネル(アニメ映画)

2024年4月19日
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トーマスとパーシーは秘密基地であるルックアウトマウンテンで、古い鉱山で貨車が消えたり、トンネルから声が聞こえたり、地面がグラグラ揺れたりという不思議な体験をする。モンスターの存在を疑うパーシーに、物知りのウィフが、ルックアウトマウンテンにもかつて鉱山があったことを教えてくれる。謎を解くカギはそこにあると“大大大冒険クラブ”は新しい仲間のブルーノを加えて出動する。
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