2003年夏(7月~9月)に放送されたTVアニメ動画一覧 17

あにこれの全ユーザーが2003年夏(7月~9月)に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月19日の時点で一番の2003年夏(7月~9月)に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

85.2 1 2003年夏(7月~9月)アニメランキング1位
フルメタル・パニック? ふもっふ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (1409)
7817人が棚に入れました
世界中の紛争の火種を秘密裏に消して回る軍事組織ミスリル。その中でも選りすぐりの傭兵の相良宗介に与えられた今回の任務は、「ウィスパード」と呼ばれる特殊な能力を持つ日本人の女子高生・千鳥かなめを護衛すること。
原作の短編をアニメ化。そのためシリアス要素がほとんどなく、完全にドタバタ学園ラブコメディである。本編が現実の政治、世界情勢を織り込んだシリアス調なだけに、180度違った趣向・演出がなされており、かえって笑いが引き立つ。

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、木村郁絵、森川智之、田中理恵、金田朋子、福山潤、吉田小百合、能登麻美子、夏樹リオ、ゆかな、根谷美智子、三木眞一郎、大塚明夫、西村知道、平松晶子、青野武、菊池志穂、浅野まゆみ、浜田真瑞、池水通洋、宮本充

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ラウ・ル・クルーゼさえも和むボン太くん

フルメタ1期の学園コメディの要素に絞った作品。

◆この作品は・・・
戦争ボケの主人公が何をしでかすかわからないというワクワク感と期待感が常に感じられ、主人公から目が離せませんでした。
また主人公だけではない、一部のキャラ達も主人公の近いボケをしてくれて楽しませてくれます。

◆1期よりも優れているところ・・・
このアニメが1期より優れているところはなんといっても「ボン太くん」の存在。
「ふもふも」言いながらドタバタする姿はとても可愛らしく、余談ですが「スーパーロボット大戦シリーズ」などのゲーム作品にて敵キャラ達がその姿に驚愕するほど。
「ファミコンウォ―ズ」を知っている人は思わずニヤリ。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 24

DEISU さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

一話一話のクオリティが高い神アニメ

これは、人を笑わせるのが上手い作品だと思いますw
主人公の反応や言葉や解釈が面白く、どうやったらこんなに笑える話を作れるのかなと思いました。

主人公もそうですが周りのキャラの反応やツッコミ、
物語の一話一話が面白く時間が経つのが早く感じます。

軍事物が好きな方なら、拳銃やナイフ、爆弾などの武器が多数出てきて面白さも一段上がると思います!

そして恋愛の話やバトルをする話などもあり!その内容も面白く。
『ヤバイ・・・面白すぎだろ・・・神アニメだなw』
と声に出して呟いてしまうほどです。

キャラの絵の方も自分的には質は良く。
逆に可愛いなと思う人の方が多いいと思います^^

本当に面白いです!感想を参考にしてもらえると幸いです!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 12

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ギャグアニメ最高峰

SFミリタリーアクション作品であるフルメタルパニックシリーズの中でも
本作はシリアス一切なしの学園ギャグコメディに特化したもの。
一般社会の常識が全く通用しない戦争ボケ軍人(相良宗介)を
平和な学園に放り込んだらどうなってしまうか・・・これを徹底的にギャグとして描いてます。

京アニだけあって全体的に作画は小奇麗で、大胆な絵の崩しとかはないけど
とにかくよく動くし、演出もキレッキレ。キャスト陣の演技も絶品の一言。
宗介の非常識な言動に対する、かなめの切れ味鋭いツッコミ(ハリセンでスパコーン!)
これが実に爽快で、本作の様式美となっています。
回によって当たりハズレはあると思いますが
ツボにハマった時の破壊力は凄まじく、呼吸困難になるほど笑えましたw

本編は未視聴ですが、これ単品でも十分いけます。ギャグアニメ好きなら文句なしにお勧め。


※個人的にめっちゃツボった回

「妥協無用のホステージ」
不良グループに拉致されたかなめを救出すべく、宗介が講じた奇策とは?
その奇策があまりに鬼畜外道過ぎて放送禁止になったことでも有名な回。

「空回りのランチタイム」
とにかくテンポが素晴らしい回。特に前半の宗介とかなめのやり取りは
あまりのテンポの良さに思わず何度も見返してしまったw
後半の婦警とのカーチェイスバトルも見所。作画凄すぎ。
ちなみにこの回の演出は、京アニ期待の新人だった頃のヤマカン。

「女神の来日(温泉編)」
テッサ可愛いよテッサ
風間の覚醒シーン(種割れならぬ「パンツ割れ」(ガンダムSEEDのパロ))がツボ。
オチも秀逸w

「五時間目のホット・スポット」
細菌兵器により狂乱の渦と化す学園w
これもオチが秀逸。そしてこの回を最後に持ってくるセンスにも脱帽。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 61

74.8 2 2003年夏(7月~9月)アニメランキング2位
ちっちゃな雪使い シュガー 特別編(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★★ 4.2 (14)
112人が棚に入れました
ピッコロやトランペット、ハープなどの楽器を使って季節を操る妖精“季節使い"の見習い・シュガーと、人間の少女サガの交流を描く、マジカル・メルヘン・ファンタジー特別編。サブタイトルは「その胸にあるもの 前・後編」。BS放送の枠で放映された。キャラクター原案はコゲどんぼ。16歳になったサガ。シュガーが家にいたころ、学校でやったお芝居の衣装を見つけた彼女は、そのころのことを思い出す。サガが演じるのは、お姫様の役。つられて、お芝居に出るわけでもないシュガーも大はりきりするのだが…?

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

シュガーファンの人は是非見てね♪

こちらのサイトではいまひとつ見ている人が少ない「ちっちゃな雪使いシュガー」ですが、個人的には一番と言っていいくらいのお気に入りアニメ。

本編の4年後のお話で、サガの回想で始まります。

各キャラが成長している姿にうるうる・・・。

サガとグレタは相変わらずでうるうる・・・。

元気なシュガーを見てうるうる・・・。

本編を見て感動した人に是非みて欲しいなあ。

決して期待を裏切りませんよ^^


サムネのシュガーは今でもお気に入りの画像です。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 8

69.8 3 2003年夏(7月~9月)アニメランキング3位
D.C.ダカーポ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (557)
3550人が棚に入れました
7年前から1年中枯れない桜が咲いているという不思議な島「初音島」。
主人公朝倉純一はそんな初音島の風見学園付属に通う3年生。彼には不思議な力があった。一つは「何も無いところから和菓子を生み出す力」、もう一つは「他人の夢を強制的に見せられる力」。
そんな彼が卒業間近に見せられた夢の中の幼馴染、目覚ましにやってきた同居中の義理の妹、「かったるい」とつぶやきながら通う学園で出会うクラスメイト・先輩・後輩の女の子達。そんなヒロインたちとはじまる「ちょっとこそばゆい」恋愛の物語である。

声優・キャラクター
野川さくら、田村ゆかり、神田朱未、堀江由衣、伊月ゆい、松岡由貴、松来未祐、秦勇気、岸尾だいすけ

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ドロドロ感がキツイ

美少女ゲームが基なだけに登場キャラはすごくかわいいです。
前半はコメディ感があってなかなか面白かったですが、後半は恋愛モノから悲劇モノに展開。
めちゃくちゃ重く、ドロドロ感、ダラダラ感などがかなり感じられ、この後どうなるんだろう?という不安感が十分に味わえるアニメです。
またこの作品は中盤から1話毎の構成がメインストーリー+サイドストーリになりますが、このサイドストーリがはっきりいって面白くない。
安心して恋愛モノを見たい人には不向きなアニメで、悲劇が好きな人向けですね。
「AIR」や「KANON」のような悲劇的な展開ですが、泣きや感動を明らかに狙った感が感じられ、逆にそれらの感情移入が薄くなってしまった印象を受けました。


・・・・・と思っていたのは1期のみを見た時の感想。
2期まで見たら評価は変わります。
1期だけでは書きかけの小説を見たような感じ。
2期を見るとドロドロ感が嫌でも見てよかったと思いました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

原作がビッグタイトルだけに、残念でした。

やはり音夢は強し!!
音夢の「兄さん」に、さくらの「お兄ちゃん」。これは反則を通り越して、罪ですww
ことり・さくらなど音夢以外にも魅力的なキャラが目白押し!!
流石はギャルゲーに一大ブームを巻き起こした作品の一角!と言えるのではないでしょうか??

純愛の学園ものに、個性的なキャラと少しの不思議。そして、切ない程の愛!やはりシナリオの完成度は高い!!
原作に関して言えば、キャラ良し、内容良しと申し分のない内容に仕上がっています!!
しかし、その原作の良さをしっかり発揮できなかった点はマイナス評価。原作を考えれば、もう少し良いアニメに仕上げられたはず!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 20

ジョニー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

懐かしいですね。

まだアニメ耐性の無い時期に見たのでとても素晴らしい作品の印象があります。
が、今観ると自分の中の評価が高すぎたかなー。なんて思ったりもします。
それでも、名シーンはすぐ思いだせるし、今でもやっぱり素晴らしいと思えます。
内容は兄弟の禁じられた愛、ってヤツでそれがこの作品の面白さのキーポイントですかね。
キャラデザ等々古さは感じますが、慣れれば楽しめるはずです。是非ご覧ください。
ちなみに一期と二期では主人公のキャラデザ変更されます。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

67.6 4 2003年夏(7月~9月)アニメランキング4位
おねがい☆ツインズ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (352)
1938人が棚に入れました
主人公の神城麻郁は、プログラム開発と高校生活を両立させて、一人暮らしをしている高校一年生の少年。両親を知らず施設で育った彼は、自分の出生に関することを調べていた。
手がかりは、1枚の写真のみ。写っているのは、自宅らしき場所と、そこで遊ぶ自分らしき男の子と妹らしき女の子の2人だけ。しかし偶然にも、木崎湖の UFO騒動を取り上げたテレビ番組で、その自宅らしき場所を発見し、2年後にその家を借りて一人暮らしを開始したが、それ以降、何も手がかりはなかった。
そこに、彼と同じ瞳の色をした2人の女の子、宮藤深衣奈と小野寺樺恋が現れる。2人とも例の写真と同じ物を持っていて、自分が麻郁と双子だと名乗る。どちらが双子なのか判明しないまま、奇妙な共同生活を始める3人だが、やがて深衣奈と樺恋は、麻郁に恋心を抱く様になる。

声優・キャラクター
浪川大輔、中原麻衣、清水愛、根谷美智子、鈴村健一、新谷良子、田村ゆかり、三浦祥朗、金田朋子、井上喜久子、保志総一朗

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

微妙で理想な三角関係

萌えアニメだと思ってあんまり期待しなかったけど、以外に面白いお話でした。
「肉親かもしれない、他人かもしれない」
この微妙な関係を上手に使って、いいドラマを作ってます。


出会い、絆、恋愛、事件、解決、団円。1ク-ルにちょうどいいテンポでバランスよく展開してくのでお約束の内容でも飽きずに見られました。
三角関係といってもドロドロせずに、円満に終わっているのでイヤな気分にはなりません。
主人公もぶっきらぼうだけど優しくてイイ奴。

作画が残念な回があるのと、サブキャラたちのお寒い奇行がウザイですが、それが我慢できれば楽しめると思います。


ところで・・・・
入浴シーンを毎回義務化している製作者のこだわりには心よりエールを送らせていただきたいw

投稿 : 2024/03/16
♥ : 9

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

肉親かもしれない、他人かもしれない

「おねがい☆ティーチャー」から2年後に当たる続編。
前作と同じ舞台にはなりますが、メインキャラは入れ替わり、前作キャラ達は今回完全に脇役に撤していて、ストーリーも全く別物。
宇宙人設定は今作では関係なく、普通の日常を描いています。
子供の頃に撮影された兄妹の写真を頼りに、同じその写真を持った二人の女の子が主人公のもとに現れ同居するところからストーリが始まります。
しかし写真に写っているのは主人公ともう一人の女の子のみ。
どちらか片方の女の子は他人なのです。
作中に使われる「肉親かもしれない、他人かもしれない」というこのキーワードがこの作品のみどころ。
肉親ならば同じ家で兄と一緒にいられる、しかし恋愛はできない・・・他人ならば恋愛はできるけど同じ家にはいられなくなってしまう・・・。
三人の絆が強くなるにつれ、愛という心情が兄妹愛なのか?恋愛としての愛なのか?という心の揺れが非常によく描かれていました。
しかし恋愛アニメとしては、前作のような甘いドキドキ感は全くありません。
ちなみに今作はエロ要素が前作より強くなっていましたね。
もっとも主人公が近年の美少女アニメで見られるようなヘタレでなく、かなり硬派でパンチラが見えてもさっと隠してあげるしぐさなどは非常に好感が持てました。
個人的には前作ヒロインのみずほ先生をもっと見たかった・・・。


最終回後のTV未放送エピソード第13話目は「おねがい☆ティーチャー」と「おねがい☆ツインズ」のキャラが勢揃い。
あのキャラのキャラ変わりにより、妹・恋人という位置関係が良く描かれていてすごく楽しめました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 18

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

肉親かもしれない。他人かもしれない。俺たち三人の夏が始まる……。

愛したあの人が実は兄妹だったかもしれない!?
昼ドラ、韓流恋愛劇の佳境(あるいは展開が詰まった時)
なんかにしばしば仕掛けられる設定です。

一方、本作の場合は初回から、少年主人公が一人暮らしする民家に
自分は生き別れた兄妹だと主張する女子が二人転がり込んでくる。
つまり、まだ恋心を抱いているかいないかの段階で
血縁関係の疑惑を叩き込んで来る。
冒頭から揺れ動く少年少女たちの三角関係が攻撃的な、
オリジナル恋愛アニメシリーズ『おねがい』シリーズの第二作目。

この他にもサブに至るまで各キャラごとに、
練られた設定が用意されています。

例えば“モーホー”だと思われる男友達が暴走したりと、
奇人も散見され、この高校大丈夫か?と心配になりますがw
実は彼の性癖にも過去にまつわる理由があって、
ちゃんと恋愛ドラマとして解決されたり……。

キッチリと組まれた設定が物語を牽引する堅実な展開は好感できます。

反面、今振り返ると、設定が前に出すぎているためか、
細かな心理描写はもう一つとも感じます。
男女が惹かれ合う時には、もっと色々、描ける心の機微があるのでは?
と思うのですが、設定に対応している内に終ってしまった感もあります。

ただ、これについては本作が放送された2003年以来の、
アニメ作品の進化とも考えられます。

この15年でアニメは作画や声優の演技だけでなく、
心情表現についても進歩が著しいと、
この時代の恋愛アニメを評価すると感慨を覚えたりもします。


順次、設定が消化されていく一方で、
真夏の天体観測など、設定として掘り出してみたものの、
物語として構築しきれなかった要素も散見されます。

こうした、やり残した感が、後年『おねがい』シリーズのスタッフ等が再集結して、
『あの夏で待ってる』を制作する原動力にもなったのかな?
と想像してみたりもします。


またゼロ年代前半は美少女ゲーム業界等からのアニメ化展開を通じて、
業界外部から、どんどん恋愛や萌えの典型が提示されて来る時代でもあり、
それらに対してオリジナル作品がどう恋愛青春劇を描くべきか?
という意識や葛藤も私は感じずにはいられません。

その中で興味深いのが、主人公少年のスペック。
孤児でありながら、在宅プログラマーとして自立し、
高校の学費も住宅費用も自前で捻出する。
ラブコメの波動と共に転がり込んできた女の子二人も、
家主として、主導権を持って対処する。
など、かなりのしっかり者で感心します。

これがギャルゲー主人公だと、多様な攻略キャラに移ろうために、
初期スペック&モチベーション低めに設定されるところ。
敢えてハイスペック少年をぶつけて来る辺りに、
オリジナルアニメの意地を感じます。

ラッキースケベに対する主人公少年のリアクションも、
ちゃんとした大人の鎧を纏った男ならではの抑制の効いた?
照れ隠しな反応w

私も“モーホー”ではありませんが、
この少年、ちょっと可愛いなと思ってみたりw

投稿 : 2024/03/16
♥ : 20

64.1 5 2003年夏(7月~9月)アニメランキング5位
高橋留美子劇場(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (29)
177人が棚に入れました
「うる星やつら」、「めぞん一刻」、最近では「犬夜叉」などで知られる漫画家、高橋留美子が青年誌向けに描いた短編シリーズを忠実にアニメ化。
団地のご近所、会社の上司や部下、親子、嫁姑…など“ごく普通”の関係の中で起こる、ささやかだが当人たちにとっては大きな事件を、独特のシニカルな笑いとほのかなしんみり感で味付け。日常の中のちょっとした「ずれ」からカオスやサスペンスを立ち上げ、カタルシス(あるいは脱力感)たっぷりに収束させる原作者の手腕が、いかんなく発揮されている。
「うる星~」「めぞん~」のアニメ版でヒロインを演じた平野文や島本須美をはじめ、高橋留美子作品でおなじみの声優陣の豪華競演も楽しい。

声優・キャラクター
玉川砂記子、池澤春菜、林原めぐみ、小関一、永澤菜教、松本さち、南央美、小林のり、堀絢子、佐藤ゆうこ、高木渉
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ちょっと笑えるし、ちょっと泣ける、そんな作品

日本漫画界の大御所と言っても差し支えない高橋留美子先生の短編集漫画をアニメ化した作品です。

テンポの良い展開や完全にハッピーエンドとは言えないけれど希望の持てる終わり方で毎回締めてくれるので個人的にはかなり好きな部類に入る作品です。

高橋先生の作品というと「うる星やつら」「らんま1/2」の様にSFチックというか非現実的な要素を過分に含んだ上での日常ラブコメを得意としている印象ですが、この短編集ではそういった要素をなるべく排除した上で社会生活を営んでいる中で起きる問題に着目して話を膨らませているという手法を取っています。

そのせいか出てくる主要人物は冴えないサラリーマンやご近所問題に巻き込まれる女性や、姑との関係に頭を悩ませる主婦等といった人が大半です。そういう意味ではターゲットにしている層はいつもの少年少女では無く少し上の年代を意識してこの作品は作り出されたと感じました。

エピソードは個々に独立しておりますが、私が好きなのは以下の話です。(ネタバレあり)

{netabare}●おやじローティーン

<家族からも冷たくされている中年サラリーマンが転落事故に遭った事で記憶を失ってしまい挙句の果てに13歳の自分に精神年齢が退行してしまう。記憶を戻す手掛かりとなるのは持っていた女子高生と2人きりで映っているプリクラのみ。援助交際という疑惑が家族間に持ち上がる中、一体真相とは?>

ベタなお話なのですが何処にも居場所がないサラリーマンの悲哀を前半は描きながらも結局は家族の事を第一に考えていたという結末が中々感動できる良エピソードです。

●鉢の中

<浅川は引越し早々に隣人の利根川家の葬式に出席していた。利根川家は長男とその母親が交通事故に遭っていたのだ。残された長男の嫁は近所付き合いが無い事と日頃から義母を苛めていたという噂が飛び交っていてあまりイメージの良くない人だった。ある時浅川は嫁に地元に納骨に行くのでその間鉢植えを世話して欲しいと頼まれる。嫁にあまり好印象を持っていなかった浅川は渋々ながらも鉢植えの世話をする。しかしある時浅川は不注意で鉢植えを割ってしまう。弁償しなくてはと思いつつ割れた鉢植えを片付けていた浅川は土の中に白い固い物体を見つける。一体何故鉢植えにこんなものが?と首をかしげる浅川の脳裏に過ったのは「納骨」という言葉・・・もしやこれは人の骨なのではないか!?>

最初はちょっとホラー入っていますが蓋を開けてみれば作中屈指の救われない話でした。しかも現実にありそうなテーマという事で嫁姑問題の複雑さが表現されています。最後にちょっとだけ救いがある描写がありますが、それも本当はどうなのやら・・・という感じ。あんまりすっきりしないエピソードで短編集の中でも異彩を放っていますが、それだけに必見です。

●迷走家族F

<近所の噂話から自分の家が経済的に大変という事を知った中学生のはづきが家族旅行に両親と弟と出かける話。お金がないはずなのに欲しいものを何でも買ってくれるし高い旅館に予約してあると言う父親の発言から「一家心中をするのではないか?」と考えたはづきは呑気に旅行を楽しむ家族を余所に一人疑心暗鬼に駆られていく>

女子中学生であるはづきが「一家心中」という結末を避けるために家族の気を惹こうと奮闘する姿が印象的な話です。はづきの声は皆口裕子さんが担当していらっしゃいます。皆口さんの可愛らしい声と健気なはづきがマッチしていてとても良かったです。

●君がいるだけで

<長年務めていた会社が倒産してしまい現在無職である堂本。会社に人生を捧げた堂本はサラリーマン以外の生き方を知らない無骨なオヤジだった。そんな時弁当屋のパートで働いていた妻が病気に倒れる。シフトに穴を空けてはいけないと堂本は人生初の接客業に挑戦する。しかし経験がまるでない堂本は客相手に失態を繰り返す。それでもめげることなく努力を続ける堂本だが・・・>

堂本が最初融通の聞かないオヤジかと思ってたんですが、全然そんな事は無く、頼まれた仕事には文句も言わずにこなすし、接客業の練習として毎日鏡に向かって笑顔と挨拶の鍛錬を行うといった感じの良いオヤジでしたw それだけに長年染み付いてきたサラリーマンとしての自分が上手く環境に適応出来ない事を嘆くシーンは淡々としてますが心打たれます。

●お礼にかえて

<あるマンションに引っ越してきた主婦の小鳩は引越しの挨拶周りをしている時に住人からマンションを仕切っている「女王」の存在を知る。女王の機嫌を損ねてはいけないと忠告を受ける小鳩だが、ある時女王に意見をしてしまった事で、掃除係を押し付けられてしまう。しかし気の強い小鳩は女王の弱点を探るべく掃除係をこなしつつ機会を伺う。そんな折、女王が「かにしゃぶ」という言葉にうろたえた事を知った小鳩はその真意を調査するべく動き出すが・・・>

よくあるご近所バトルの話ですが、主婦でありながら作中髄一の可愛さを誇る小鳩さんが主役なので自分的には押さないわけにはいかない作品です。マンション住人同士の対立だと他に「Pの悲劇」という話がありますがぶっちゃけあっちの方が話としては良く出来ていると思いますw でもこっちの完成度も中々のものです。変に感動に走らず最後までコメディタッチのノリだったのは一貫していて良かったなと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 16

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

冷笑を含みつつも後味はじんわりとあたたかい13話のオムニバス

高橋留美子原作による全13話、1話完結型のオムニバス。
どこから観ても大丈夫だが、ひとつの街を舞台にしているし
6話で登場した人物が10話の通行人で登場したりなどが
いくつかあるため、1話から順に観ていく方がオススメ。

親子、夫婦、嫁姑、近所づきあい、会社の上司や部下など
さまざまな人間関係の中で生じる誤解や疑念、すれ違い、噂話。
日常生活につきもののそれらに直面したとき、
なにげない一言の大切さや、思ったことを相手にどう伝えるか、
知りたいことはどう聞くか、噂話を耳にしてしまったとき
自分の中でどう処理するか・・など、
コミュニケーションをテーマに、やや冷笑を含みつつの悲喜こもごも。
最終的にはじんわりとあたたかく、またある時は爽やかに描かれていた。

受験生を持つ親や会社の倒産、マンション住まいの上下関係など
ほとんどが社会生活の現実的な話ばかり。
夫婦の話もどちらかというと年季の入った2人を描いていたので、
大人のほうが共感しやすい内容だと思うし、実感できるはず。

どの話も面白かったけれど、個人的に深く印象に残った話は・・

■1話「Pの悲劇」 
満天の星空のシーンがとても美しくて感動したが
注目すべきはそのあとだったという、なかなかのオチ。

■2話「浪漫の商人」
やむなく閉館を決定した結婚式場の話。
老夫婦の言葉にぽろぽろ涙が溢れてしまった。

■6話「君がいるだけで」 
会社が倒産し無職になった夫が、病気の妻の代わりに彼女のパート先へ。
彼の実直さに笑いながら見てて、最後にじわじわきた。

■11話「日帰りの夢」
甘酸っぱい思い出を美化してニヤニヤしてしまう気持ちに共感。
でも話はそれで終わらず、ひねりの利いたシナリオが秀逸だった。

そのほか、7話のおばあちゃんは可愛かったし、9話もいい話だった。
ちなみに12話、13話は残念ながら先がすぐに読めてしまったので
ちょっと物足りなさを感じてしまったのが少々心残り。
それでも、全体通して泣いたり笑ったりできる絶妙なテンポで後味も良く、
観終わったあとほっこりできて、とても好感の持てる作品だった。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 29

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何とも痛烈な感じ ^^;

2003年7月高橋留美子劇場(第1シリーズ)1話完結の作品集。
2003年10月(第2シリーズ)は人魚シリーズ(アニメ版)

ヒューマンドラマ風・・結構重い空気の作品も多い。
ファンタジー風・サスペンス風他多種多様なエピソード。
とは言えドン底までというのではなく、考えちゃう感じ。

雰囲気的には「世にも不思議な~」風の少しダークな雰囲気。
サスペンス風に入って軸になる人物の大袈裟な心理描写が
後の展開の大きな分岐に・・その結末は・・ドキドキ・・

全話可也スパイスが効いた内容で面白い。

結局理不尽のままとか、酷い話だよね・・解る><という
身近な話題だったりで一緒に苛々したり苦笑失笑・・
ほんとにそれでいいの?って終わり方が多い^^;


声優陣
平野文、雪野五月、林原めぐみ、山口勝平、
島本須美、杉山佳寿子、神谷明、永井一郎
井上喜久子、神谷明[、子安武人、石田彰など

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

63.8 6 2003年夏(7月~9月)アニメランキング6位
住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (58)
370人が棚に入れました
静岡から上京してきた平凡な専門学校生、桜咲鈴雄。
ある日、株式会社オタンコナスの社員・タンポポと名乗る少女から自社のパワードスーツ・ドッコイダーのモニターになってくれと依頼される。初めは断った鈴雄だが、アルバイト探しに苦難していたため承諾する事に…。
しかしそれは、銀河連邦警察がドッコイダーとそのライバルであるネルロイドガール、どちらのパワードスーツを採用するかのテストでもあったのだ。その正体がばれたら失格。
一方A級宇宙犯罪人として銀河連邦警察に囚われていた、Dr.マロンフラワー、ヒヤシンス、エーデルワイスの3人はドッコイダー、ネルロイドガールの正体を暴けば無罪放免になると言う条件でドッコイダー達と戦う。しかもドッコイダー、ネルロイドガール、A級宇宙犯罪人達は、お互いの正体に気づかぬまま地球にあるアパート「コスモス荘」に住むことになるのだった…。

声優・キャラクター
浪川大輔、石毛佐和、清水香里、前田ゆきえ、緒方賢一、大原さやか、三石琴乃、成田剣、釘宮理恵、松野太紀、吉田美保、チョー、渡邉由紀
ネタバレ

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

助けを求めるその声あらば たとえ火の中水の中 お待たせしました 株式会社オタンコナス製造超特殊汎用パワードスーツドッコイダー ただいま参上! 【ねこ's満足度:84pts】

訳あって同じアパートに住むことになった主人公とA級宇宙犯罪人の面々。
個性豊かなキャラクターが繰り広げる、笑いあり涙ありのドラマチックなドタバタ劇です。

前半はほぼコメディ一色。
ギャグ丸出しのドッコイダーのデザイン、抜けまくりの敵キャラ、”バレない”設定。
舞台となるコスモス荘の住人が、毎度お約束のボケをかまして笑いをとる、そんな内容です。
(毎回変わるドッコイダーのキメセリフにも注目♪)

しかし、終盤はまさかまさかの激アツ展開。
わかりきってる流れなのに思わず感動して泣いちゃいます。
本気で熱い。そしてかっこいい。これはもう立派な”ヒーローもの”です。
{netabare}『戦艦ならあります』「どこに?」『ここに(ニヤリ)』{/netabare}はマジで鳥肌たちました(笑)。

キャラへの愛着(=キャラ立ちの良さ)も、その感動を呼んだ要因のひとつです。
12話しか無いのに、終盤になるにつれやたらと愛おしくなってくるコスモス荘の住人たち。
主人公鈴雄とその妹・小鈴はもちろん、悪役の3人(+1機)は特にキャラが立っていました。

緒方賢一・大原さやか・三石琴乃・釘宮理恵。
声(演技)だけでキャラを即座に立たせることのできるこのキャスティングは大成功だったと思います。

テンポ・演出も申し分なし。まさに”タイトルで判断すると損をする”作品の代表格です。
1クールの中に笑いと感動がぎっしり詰め込まれた傑作コメディ。まだ観てない方は是非。
ちなみに、一部下手なホラー映画よりもはるかにエグい描写があります。
それは・・・『小鈴の手料理』。これは相当ヤバいので覚悟しておいてください、いやホント(笑)。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 19

CC さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

妹LOVEでドッコイ

【物語】
あらすじの通り、主人公(ドッコイダー)とライバル(ネルロイドガール)とA級宇宙犯罪人達が、お互いの正体に気づかぬまま、同じアパート「コスモス荘」に住むことになった物語。中々マヌケなギャグアニメである。

・魅力1※ラノベ原作だが、アニメはキャラ&設定以外オリジナルのシナリオ。

【キャラ&声優】
ドッコイダー - 浪川大輔
タンポポ (妹)- 石毛佐和
ネルロイドガール - 清水香里
Dr.マロンフラワー(敵?) - 緒方賢一
ヒヤシンス(敵?) - 三石琴乃
エーデルワイス(敵?) - 釘宮理恵

・魅力2※このメンツでのギャグアニメ。凄いよww

【総評】
ギャグアニメが好きで、欲している人は必ず巡り合う作品でしょう。ランク外には正直びっくりしました。パロネタに「パトレイバー2」「シスプリ」「おねティ」など含まれてますが、パロについていけなくても十分に楽しめると思います。しかし万人ウケするとは言い難いです。
ギャグアニメならではのテンポ良さ、演出や声優の演技力。OPのセンス良かったり、無駄な所でCGを使ってる遊び心もあって、丁寧に作り込まれた作品です。
笑いあり涙あり熱血あり感動あり内容なしってな感じなので、能天気に楽しめると思います♪

全12話の構成で最後はスッキリまとまってます。1クールでお腹いっぱい満足間違いなしw
ギャグアニメ好きな方は是非!!!

私のオススメは5話と8話。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

なすB さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

悪人が出てこない、王道ギャグバトル。見てて安心感があります。

主人公(彼女いない暦年齢)がひょんなことから宇宙ヒーロースーツのモニターになって犯罪者とバトルする話…ですが
その犯罪者が本当に犯罪者なのか?というくらいマヌケ(失礼w)で悪人とは思えないので
黒々しい話が苦手でサンデー系のバトルコメディものが好きなら一見の価値ありです。

メインは一応バトルアニメ?なのかも知れませんが
ほとんど内容はコスモス荘という正義のヒーローも犯罪者も一緒に住んでいるアパートの人間ドラマです。
お互いの正体は気付いていないので
閲覧者からすると、なんで気付かないんだよ!wと突っ込みをいれながら楽しむことができます。

漫画原作とのことで、最後どうまとめてくるか不安でしたが
想像以上に綺麗にまとめてくれました。
ここはアニメオリジナルなのですかね?
最後の全員集合のバトルシーンはいろんな意味でアツいです。

最後の最後まで綺麗にまとめてくれました。
ヒネりのある作品が好きな人には向かないかも知れませんが
王道が好きな人には是非ともオススメしたいハートフルコメディです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

63.6 7 2003年夏(7月~9月)アニメランキング7位
まほろまてぃっく 夏のTVスペシャル えっちなのはいけないと思います!(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (35)
151人が棚に入れました
先に2シリーズが制作されていたTVアニメ『まほろまてぃっく』の番外編。中学生・美里優は、お年頃故に「えっち」な本を大量に秘蔵していたが、同居しているメイド・まほろにその存在を知られてしまう。これまでも彼女によってコレクションをことごとく没収されてしまっていた優は、今回こそは死守すべく級友たちの助力を仰ぐが……。やがて繰り広げられる攻防戦の中で明らかになる、まほろがそうしたものを殊更に優から遠ざけようとする真意とは?物語自体は前年の第2シリーズ「もっと美しいもの」で衝撃の結末を迎えた本作だが、今回は最終回以前の時間軸を舞台としたドタバタ劇として、楽しげな日常生活をメインとした一編に仕上がっている。

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

青春の1ページ

原作未読 約23分

本編とは関係ないストーリーとなってます。2期の中のエピソード一つという感じでまさに番外編ですね。

お話は、中学生という多感な時期、男子であれば至極当然のあるものwを排除するまほろさん引き入る女性陣と、それを阻止する優たち男性陣の戦い?をドタバタコメディで描かれてます。まさにタイトル通りですね~
シリアスな場面は一切出てきません。
定番のお風呂のシーンも健在ですねw

主要なキャラもほぼ出てましたし、私はほのぼの観れました。

最初に書いたように本編とは関係ないので無理に観なくてもいいと思いますが、この作品が好きな方、この作品がどんな作品なのかちょっと観てみたいという方にはオススメです。

OP/EDともに新曲で、本編と同じくOPはまほろの中の人である川澄綾子さん、EDは女子キャラ全員で歌ってます。

最後に、この作品にはまほろさんの口癖、「えっちなのはいけないと思います!」の原点が分かります。(あまり期待しないでくださいw)

投稿 : 2024/03/16
♥ : 18

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

日本SFにおいてロリが教養だった時代の名残りの作品。

 本作の本編は「まほろまてぃっく」というSFちょいエロAI感動ものです。「プラスティックメモリーズ」の元ねたでもあり、家政婦っぽいところと展開がちょっと「ビートレス」っぽい感じもあります。

「プラスティックメモリーズ」「ビートレス」ともに私が大好きなアニメ作品であり、その原型ともいえる本作本編については当然高く評価しています。原作コミックス既読です。

 とはいえ、ゼロ年代目前の時期の軽いノリというか、ラノベテイストが非常に強くリアリティラインが低いため上記作のような考えさせられるものは乏しいです。感動については、コミカルで日常系としてキャラを描いていたので感情移入しますので、喪失感がありかなり切ないです。

 本作本編の基本設定は、電池切れになりかけた戦闘用ロボットが最後はメイドとして上司の息子のところで働くことにする話です。話の構造自体は単純ですが、ラブコメ、ちょいエロとして、ラノベ的な軽快さがあるコメディメインの話となります。

「えっちなのはいけないと思います」というワードです。これは今見ると恥ずかしくて死にたくなりますが、この「まほろ」というキャラを知っていると非常に言いそうな感じで、シリアスを抜きにした本作本編の一つのエッセンスになっています。

 この作品のテイストはそこに尽きるでしょう。作画のぢたま某氏はロリ系の感じのアダルト漫画家出身です。吾妻ひでお氏系列のロリ絵の感じで、90年代からゼロ年代にかけてのの萌え絵テイストのエロです。

 つまり、本作はリアリティがないエロなので心の目でみないと直接的なエロは感じない感じです。特に絵柄のロリコンですが、なんというかスノビズム的なロリというか、記号としてのロリになっています。ただ、当時はこれでも実用に使っていた人がいるというから驚きですけど。

 この感覚は70年代以降の日本SFとロリの関係を理解しないと文脈が理解できないみたいです。私も吾妻ひでお氏、とりみき氏、内山亜紀氏など追ってはみましたが、正直この系統は理解できません。彼らの作風には不条理もはいりますので、ぢたま某氏は絵柄だけ引き継いだアキバ的文脈なのかなと思います。
 多分80年代にはもう文脈が変わって、メインストリームは桂正和氏、江口寿史氏とかになって美少女がちゃんと美少女になっていったのではないでしょうか。
 本作はサブカル的オタク的なコソコソ感というかアンダーグラウンドの雰囲気もある、SFアキバ系ロリがゼロ年前後に爛熟した頃のエッセンスなんでしょう。

 本作のストーリー自体は正直どたばた劇です。まあ、それも懐かしいですけど。

 いずれ本編のレビューもしますが、本作については「まほろまてぃっく」にはまった時期のノスタルジーでしかないです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 8

61.6 8 2003年夏(7月~9月)アニメランキング8位
一騎当千(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (304)
1771人が棚に入れました
高校生たちが血で血を洗う覇権争いが渦巻く関東。
そこでは、洛陽高校、南陽学院、許昌学院、揚州学園、予州学院、成都学園、涼州高校の7つの実力高校が、天下を我がものにせんがため、覇権を争っていた。
そんな折、南陽高校には三国時代の英雄、江東の小覇王こと孫策の魂を受け継いだ爆乳女子高生・孫策伯符が転校してくる。次々に襲い掛かる闘士たちに立ち向かい撃破していくが、その陰には覇権を狙った陰謀が渦巻いていた。
果たして、孫策伯符の運命はいかに…!?


声優・キャラクター
浅野真澄、甲斐田裕子、日野聡、井上喜久子、森久保祥太郎、渡辺明乃、小林由美子、浪川大輔、飯島肇、上田燿司、三宅健太

チュウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

突っ込みどころ満載

取り敢えず、服破けすぎでしょww
三国志の猛者達を美少女に仕立て上げているこの作品ですが、
男キャラにしているものと女キャラにしているものは、どういう区別で分けているんだ??


まぁ、不思議なところが多すぎて突っ込みどころが満載ですw
シナリオだけなら、三国志に基本的に沿っているし、そう悪くないかな?


でも、無意味に服が破けまくるバトルアニメって、
見えないものが見える背徳感がないし、途中で見慣れてしまうから、
何が見えたところで、何か喜べないんだよね…ww

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

一騎当千!

全13話

もう10年も前の作品になってしまったので、今から改めて見るのはやっぱり作画が古めかしいんだろうな。
今考えると1期の一騎当千のロゴの字がまじで安っぽい感じするし。
三国志をモチーフにして描かれたこの作品、三国志に登場する武将の魂を背負ったキャラが自らの宿命と立ち向かうという
バトルベースで割とまともで壮大な話。

おっぱいとかパンツとか見せまくってくるので、それだけで浅くて安いアニメだと思われがちだが
意外とキャラ配置や展開の引っ張りが優秀なアニメだと思っている。
一騎当千がおっぱいとパンツの代名詞でありニアリーイコールであることはもちろん否定出来ないが。
ハーレム展開特に無し。ここ好き。
おっぱいパンツについては指折りのクオリティと言わざるをえない。
「見える角度」が基本背景であり、女キャラに「大事なところが破れる服」が標準装備されている。
女キャラは一部の貧乳を除き爆乳を搭載しており、
そのツインロケットはもう縦横無尽に大暴れして大気圏を突破する勢いである。

メインシナリオが面白いという話をしたいのだが、この1期はあくまでも序章で、
キャラも確立されてないし盛り上がりきらないので、
1期見てなんとかいけそうなら2期まで見るべき、かな。二期無理ならもう無理ぽ。
詳細な設定まで細やかに展開されているわけではないのだけれど、
バトルの派手さと熱い闘魂に華があり、なかなか熱さにはこだわっているように思う。

主人公は魏呉蜀の呉の中心人物にあたるキャラ(爆乳)なんだけど、この主人公目線で話が進むことはない。ここ好き。
主人公は強い奴と戦いたくてワクワクしているような脳筋サイヤ人なので、サイドのブレインが際立ってよろしい。

あとはまあ、少々残酷な描写アリ。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 15

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

もうこんな古いのか・・息ながいな・・・。

とりあえず馬鹿漫画の馬鹿アニメ。
三国志とかを強引に萌え方向にした元祖だと思う。
要するに細かくキャラを考えなくていいし、版権ないしねw。

エロ、レズ、ロリで定着しちゃってるけど、実際はかなり残酷。流血もすごいし。それがやりたいから女子多めなのか、女子のグロがみたいのか・・。

とりあえず関羽のヒゲをロンゲにしたのは好き。
あとなぜか主人公が孫作なのも分かりやすくて好き。
普通ならぜったいに死ぬから・・・どうにかしろよってことだ。

面白いかおもしろくないかっていわれたら後者・・。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

60.4 9 2003年夏(7月~9月)アニメランキング9位
ぽぽたん(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (38)
212人が棚に入れました
人気美少女PCゲームをTVアニメ化した萌え系ラブコメアニメ第1弾。
時空を飛び越えながら旅を続けるあい、まい、みいの三姉妹とメイドロボットのメアーの4人が、その訪れる先々で出会った人々と交流を重ねていく。
三姉妹は理由の分からないまま、一定時間で強制的に時空転移により別の場所に移動させられるという形で旅を続けており、年を取ることもできないため、常に自分達の存在意義や人々との交流の是非を自問し、苦悩していく。

声優・キャラクター
大原さやか、浅野真澄、桃井はるこ、門脇舞以、川澄綾子、甲斐田ゆき、中原麻衣、川上とも子、野川さくら、高田裕司、宍戸留美

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

思い出を作るのはいけないこと?

あい、まい、みいの三姉妹とメイド機械のメアーの4人が
時空を飛び越えながら、ある目的のために旅をするおはなし

三姉妹の意思に関係なく一定時間で強制的に時空転移してしまうので、
その時間その場所での出来事は儚いものになってしまいます
それでも記憶は残り続けるので、三姉妹は苦悩するわけです
思い出は時に人を苦しませ、縛りつけるものなのですね
自分達の存在意義は何なのか、人との交流を避けるべきなのか…
思ったより暗い作品でした


作品名から、こんな展開が待ってるなんて誰が予想できるのだろうか
鬱とまではいかないまでも、なかなかにシリアスな物語で驚きです

その反面、あいまいみー三姉妹たちは明るい正格の持ち主です
幼いみいが暴れ、活発なまいがツッコみ、おっとりしたあいがその様子をニコニコと見守る
幸せな雰囲気が滲み出ており、
暗めの物語との対比が逆に不気味でした(良い意味で)
それと、普段はクールで忠実なメアーの隠れた本性は笑えました


OP「ぽぽたん畑でつかまえて」 歌ーUNDER17
ED「S・U・K・I」 歌ーFunta

私の作風の勘違いは主題歌のせいでもあります
何この明るいOP…!
日常系アニメだと思った私は悪くないよね?よね!?
2つとも良い曲です



不思議な雰囲気に包まれた作品で、
世界観が気に入ったとかではないのですが、勝手に引き込まれました

ファンタジー要素はあるにはあるのですが、物語の中身はリアリティに溢れており、
面白いかどうかは別にして興味深い作品でしたね
不思議系アニメが観たくなったときにおすすめです

投稿 : 2024/03/16
♥ : 24
ネタバレ

めかぶ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

なんちゅうお話を作るんだ・・・

あい、まい、みいの三姉妹とアンドロイドメイドのメアーが時空を超えて旅するお話

可愛いキャラクターとは裏腹にとても残酷な内容です
(メアーが毒を吐くとか笑えるところはあるんですが)
{netabare} 旅をすると言っても強制的に家ごと見知らぬ場所へ飛ばされるし
歳も取らない、思い出は悲しいものにしかならないので
自分たちの存在意義が何なのか苦悩しています{/netabare}
そして何かを探している

思い出を作ることすらこの三姉妹には許されないのか?

あの結論は果たして三姉妹にとって幸せなことなのか?

メアーだけは何か知っているようですが・・・

この三姉妹の行く末が気になって調べたところ
原作は18禁ゲームで内容は全く違うとのことで全て謎のまま

三姉妹が明るい性格なだけに
観終わったあとなんとも言えない気持ちになりました

あとお風呂シーンやたらと多かったですよ

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あぁ萌えってすばらしいなぁ

アニメは気楽にみたいアナタ
おにゃのこがかわいければイーダヨなアナタ
握手しましょう

結論。きゅんきゅんできます
萌え萌えぜんかい、ちょっとえっちぃなしーんアリ
3にんのろり美少女と主人公の日常すとーりー

あたまからっぽにしてにやにやしたいときにみるとイイ
はーとふるすとーりーにこころ温まり
きゅんきゅんした世界にどっぷりつかる

PCゲー、PS2で発売されましたがPS2版のOPダンスがね
たしかウッウーウマウマの元ネタです

ずっと第一線でかつやくされる偉大なぽよよんろっく先生の
キャラはほんとうにナイスですね

ぺろぺろ

投稿 : 2024/03/16
♥ : 6

59.3 10 2003年夏(7月~9月)アニメランキング10位
HAPPY★LESSON ADVANCE [ハッピーレッスン・アドバンス](TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (25)
217人が棚に入れました
天涯孤独の主人公チトセと突然同居することになった5人の先生は、校内でも評判の美人教師。
それぞれとっても個性的で魅力的なその5人が、家に帰ってくるとママとしてあれやこれや世話を焼いてくれるからもう大変。でも一緒に暮らしてることはもちろんみんなには内緒の話。
なお、アニメ版のWEBページでは、HAPPY☆LESSONと記述されていた。連載開始前に掲載された予告編での仮題は「流行少女通信」であった。略称はハピレス。

59.1 11 2003年夏(7月~9月)アニメランキング11位
骸なる星 珠たる子 なるたる(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (207)
864人が棚に入れました
『なるたる』は、鬼頭莫宏による漫画、及びそれを原作としたテレビアニメ。タイトルは「骸なる星、珠たる子(むくろなるほし、たまたるこ)」の意味。
【ストーリー】小学6年生の玉依シイナは小学校最後の夏休みに祖父母の住む島に行き、海でおぼれかけて、星の形をした変わった生き物『ホシ丸』に助けられ出会う。
ホシ丸は少年少女の意識とリンクし、変幻自在の能力を発揮する「竜の子」の一体であった。他の「竜の子」の持ち主(リンク者)との出会いのエピソードを挟みながら、シイナは「竜の子」を用いて世界をリセットしようとするリンク者たちの一派との戦いに巻き込まれて行く。

QMA@MADLAX さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

鬱展開を見せたかっただけのアニメ

大体原作通りに作ってるんですが、ラストは中途半端、唐突、テキトーに終わりました。
ストーリーの根幹である世界のリセット云々は完全に丸投げ。

最後に鬱展開を見せられただけでアニメだけでは結局何を伝えたかったのか分かりません。

原作者作品のキモであるメカ類も動きが少なく作画も雑。

ただキャラデザだけは原作を踏襲した感じになってます。


ちなみに原作読むと分かるんですが、
OPにあるホシ丸がケーキを食べるシーンは設定上絶対にありえません。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

bujiharu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

OP詐欺な最高の鬱アニメ!!

 かの伝説的鬱作品「ぼくらの」で有名な鬼頭莫宏が原作のアニメです。
 ポップで子供向け番組を匂わせるOPで始まるこの作品は、鬱作者が描くだけあって展開はダーク。子供に見せたらトラウマもの間違いなしの作品でしょう。
 この作品のあらすじを書いておくと、主人公である「シイナ」は海で溺れた際、「竜の子」と呼ばれる生物と遭遇。シイナはその生物を「ホシマル」と名付け、後に出会う同じ竜の子を所持する人間との奮闘する、といった感じです。
 私が個人的に最も衝撃を受けたのは11〜13話です。ここを見るまでは絶対に視聴をやめないで欲しいです。最悪この部分を見るだけでも充分この作品の魅力ならぬ気持ち悪さが分かると思います。
 ネタバレになるのでキーワードだけを記しておきます。

試験管 ミミズ水 目には目を歯には歯を

 またあらかじめ鬱加減を知っておきたい場合は以下の動画をおすすめしておきます。
https://m.youtube.com/watch?v=76V4n1GNeXw
 
 

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

お寿司ちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

作画があまりにもひどい、後半の失速も最悪

クオリティが低すぎて見る必要のないアニメ。

まずは、作画があまりにも酷くて見てられない。
あまりにも歪み過ぎているのと、
人物のかき分けが出来ていないのも相まって、
登場人物が誰が誰か分からなくなる。
(原作漫画で絵が下手なので、仕方ないのかもしれないが)
近年見た作品の中でも、稀に見る酷さ。

また、前半のストーリー自体はいい感じで進むものの、
後半の失速はハンパない。
王道SFファンタジーなり欝展開なり、
どの視点で展開しても楽しめたはずなのに、
ことごとく全てを外して、中途半端。
ここまで自分から支離滅裂にしている作品は、
なかなか見当たらないという意味では貴重。

欝展開にしようとしている割に、
テーマの的を絞らずに、登場人物の心理描写で誤魔化して、
惰性でストーリーを走らすため、
主題が明確でなくなるのがこの原作者の悪いクセ。
無理矢理、主題を抽象的にして、
青少年の過去パターンに戻るベタパターンなので、
結局、とっ散らかった印象しか受けない。
(「ぼくらの」にしても、このあたりがきちんと
整理されていれば、もっともっと名作になりえたと思う。)

う~ん、濃い欝展開やりたかったんだろうけど、
トータル的にもつまらないし、全然ダメなアニメ。

OP曲とDVDジャケは詐欺です。
こんなにいい感じの内容ではない。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 8

58.5 12 2003年夏(7月~9月)アニメランキング12位
グリーングリーン(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (170)
1286人が棚に入れました
『グリーングリーン』は山奥の全寮制男子校"鐘ノ音学園"の共学化にまつわるドタバタコメディを描いた18禁恋愛アドベンチャーゲームのシリーズおよびテレビアニメ。略称はグリグリ。
【ストーリー】山奥の全寮制男子高校"鐘ノ音学園"で禁欲生活を送る祐介とバッチグー・一番星・天神の3バカトリオ。
異性と無縁の彼らの学校に、夏休みまでの1ヶ月間だけ女子が編入してくる事になった。3バカに歓迎委員長を押しつけられてしまった祐介は、到着した女子のバスに近づいていった。
その時、開いた扉から現れた女子がいきなり抱き付いてきた。「祐介くん、見―つけた!」初対面!?のはずの"千歳みどり"に押し倒された祐介は気を失ってしまう。

声優・キャラクター
武内健、中山さら、藤巻恵理子、満仲由紀子、杉本沙織、鈴木麻里子、植田佳奈、田中一成、土門仁、浜田賢二、吉竹範子

ソーカー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エロコメディというより変態コメディ?

男子校に一ヶ月だけ女子が編入してきて、男子は大騒ぎ。
ドタバタの微エロコメディですが、終盤はお約束のシリアスな恋愛モードに突入します。

詳細な内容はあんまり覚えてないのですが、それだけどうでもいいコメディが多かったんでしょうw
とにかく、主人公の親友の3バカ男子がうざいぐらい「ド変態」
見れば分かりますが、エロというより変態コメディといった方がいいかもしれません。
主人公は割と常識人なので、見れないことはないのだけど。

ヒロインは何故か初めから主人公にはベタ惚れです。
まぁヒロインにはちょっとした秘密があるのですが・・・
それはかなりのネタバレなので、一応自粛しておきます。
ラストは切ないけどもの凄くいい話で、綺麗に締めくくられていますね。

結果的に良かったのか悪かったのか、評価しがたい内容になってしまった
でも・・・まぁちょっと男子キャラがうざすぎだったかな・・・
露骨に変態ですから、無理な人は絶対無理だと思いますw

エロゲ原作ということで、18禁版のOVAアニメあったりします。
このアニメを見て、もっとエロが見たいならOVAを見れば良いかと。
確かOVAはテレビアニメの続きだったと思いますし、出来自体は悪くなかった記憶がある。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 14

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

わかりやすいエロ。コメディを免罪符にした変態行為

エロゲ原作。
かなりギャク寄りのハチャメチャ学園コメディです。
コメディとはいえ、公共の電波に乗せるにはやりすぎといわざるを得ない場面が多く、時代を感じさせる直球なエロ・・・というより変態行為が特徴の作品。
まさにエロゲ原作だなぁ、と感じちゃいます^^


主人公はエロゲの定番。
見た目も性格も無難で当たり障りがなく、女性にちょっぴり優しい常識人です。
正直、面白さも魅力も全くないですが、万人にモテても不自然じゃない仕様になってしまうのは、プレイヤーの代行で恋愛をするゲーム主人公の宿命。
この点は仕方ないと思います。

没個性な主人公はさておき、本作でエピソードを作るのは強烈なサブキャラ(男)の3人組です。
お約束的な特徴づけ、それも一昔前の古い感性でのサブキャラらしさが際立っており、立ちすぎていてハンパない嫌悪感。
見た目も言動も果てしなくウザいうえに、やっている事はセクハラという域を超えてもはや性犯罪。
強姦以外の犯罪行為は、ほぼやっちゃいます、コイツラ。
本作に何やら思い入れがあれば別ですが、初見の人は等しくキモチワルイと思うでしょう。
この連中に耐えられるかどうか、それが全てだし、見るに耐えずに視聴を切る人がいても何ら不思議はありません。

エロの方は直球です。
バトルや普通の学園生活のなかの偶然を利用してみせるのではなく、「もうスケベな事がしたい!」そんなキャラクターの行動の果てにあるエロw
裸やパンツはもちろんのこと、性的な想像力を掻き立てるような描写が多数。
バカバカしいですが潔くもあります。
いまどき、服を脱ぎ去って裸になって女子に飛びかかっていくような行為、ルパンにしか許されないと思うのですが・・・・コイツらはそれをサラッとやちゃうんですよね。
アホだなぁ、まったく(゚∀゚)


こういう作品ですので、内容についてはあまり語るべきことはありませんが、一応SFの混じったラブコメ。
メインヒロインは2人で、主人公を巡って色々悩んだり駆け引きする、普通にありがちなお話になっています。TVシリーズの最終話だけだと、えらく半端な終わり方になっていますが・・・・結末はOVA(18禁)で、という荒技で締めくくられています(^_^;
まぁ、原作が原作ですから、その方が自然なのかもしれませんね。


総じて、アニメとして質は決して悪くはなかったです。
ただ、内容があまりにもコテコテなので、その点で確実に視聴者層を狭くする作品であることは間違いありません。エロ目的で観るにしても、いろいろとハードルが高いと思います。
クソなウザキャラ達も、観ていくうちに愛嬌がでてきて終盤では何とかナマ温かく見守られるようになりました。
どうしようもない奴らですが、軸が全く1ミリもブレない変態なのでギャグ作品を作るには必要不可欠。
その点だけは、評価していいと思います。好感度は最悪ですがw


一時代前の典型的エロギャグを象徴したような作品なので、興味のある方はドーゾ。


【エロ成分】
パンツ  :☆☆
おっぱい :☆☆☆
裸    :☆☆☆☆
性行為  :☆☆☆☆
マニアック:☆☆
エロス総評:☆☆☆

投稿 : 2024/03/16
♥ : 28

べにっぽ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

いろいろありますが…

現代(2019年)の感覚で見ると表現やキャラクターの行動に問題がありすぎますが、放送当時はまだ寛容だったかと思います。
原作(ゲーム)をやってない人はストーリーをすんなり受け入れられるかと。もしリメイクされるなら、ラブコメでありつつ過度なお色気を減らして、主人公が前世の記憶を取り戻すまでをじっくり描いてほしい(牙を抜かれたとか言われそうですが)。
あと、今見ても声優さんの演技レベルが総じて高いと思います。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

58.1 13 2003年夏(7月~9月)アニメランキング13位
ダイバージェンス・イヴ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (28)
199人が棚に入れました
『ダイバージェンス・イヴ』は、日本のホラーSFアニメ作品。2003年にUHFアニメ(アニメ魂内)として放送された。
【ストーリー】西暦2317年、地球から10パーセク離れた宇宙ステーション「ウォッチャーズ・ネスト」に駐留する特殊部隊「セラフィム」に、紅葉みさき、スサーナ・ブースタイン、ルクサンドラ・フレイル、キリ・マリアレーテの4人の候補生が配属された。
たった1名のセラフィム隊員を目指し、仲間として、ときにはライバルとして訓練に励む候補生達。しかし、彼女らは本当の任務を知らされてはいなかった。ウォッチャーズ・ネストに幾度も襲来する人類の脅威とも言える存在・グール──それが自分達が戦う真の敵であることを…。
そしてある日、グールは容赦なくみさき達に襲い掛かる。初めて本当の任務を知らされ、宇宙の深淵より迫り来る恐怖からもはや逃れることは出来ないことを悟るみさき達。さらに彼女たちの前に、ウォッチャーズ・ネストの隠された過去が、人類とグールとの接触に秘められた謎が、次々と明らかになっていく。
しかし、それはまだ、ある意思が仕組んだプロジェクト…人類を「新たなる進化の分岐点」すなわち「”ダイバージェンス・イヴ”の誕生」へと導こうとする、巨大な策謀のほんの始まりに過ぎなかった。紅葉みさきは、己の遺伝子に記された運命を知らずに背負ったまま、”監視者の巣(ウォッチャーズ・ネスト)”に囚われていく…。


声優・キャラクター
かかずゆみ、小林沙苗、水沢史絵、高木礼子、木内レイコ、佐藤利奈、松来未祐、子安武人、沢木郁也、吉野裕行、大友龍三郎

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

色々試したかったのかな

1期2期視聴済み。
というか全期みないと完結しません。メカデや戦闘シーンは3D処理してあります。
内容はワープ?航法により地球と遠く離れた場所に人類の宇宙開拓ステーション?を建設しており、そこに主人公達が候補生として赴任します。そこで彼女達は本当の任務を知る事になります…未知の宇宙生物との闘い…しかし主人公はそれが何か知っているような…。
キャラデと対象的に全体的に重たい内容です。やはり人間の欲というか…。SF好きなら大丈夫じゃないですかね。私は難しい事はわかったふりして観ますから。

私のツボ:そのED曲はないだろう

投稿 : 2024/03/16
♥ : 3

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

SF作品鑑賞の入門書 続きものですが本作だけでも面白い秀逸なSF。

 本作は難解に見えますが暗示的な部分はあまりなくほぼ明示されます。ただ、構成が小説的で時系列があるので、戸惑うかもしれません。また、用語を使い倒しているので、ポカーンとなるかもしれません。
 SF作品として設定、世界観、キャラ造形、謎、すべてが非常に面白いと思いますが、評価されないのもそのせいかもしれません。

 なので、私なりの本作の見方を記載しておきます。

 我々は量子力学、本作ならトンネル効果やポテンシャル障壁を知らないとSFが読めないかと言えばそんなことはありません。SF作品においては、その設定で何ができるようになっているかがわかればいいと思います。

 その代わり、その設定が説明されるまで難解な単語の理解を保留しておく必要があります。また、その科学的な単語については、もし知識がある人が見た場合には矛盾なくその設定と整合していなければなりません。

 本作でいえば、人間が宇宙進出のために量子トンネル効果を利用した「インフレーションホール」は恒星間移動をするための技術あり、それが他の宇宙と繋がってしまった。その宇宙には生命がいて、攻撃を仕掛けてくるので、量子障壁=バリア―的なもののエネルギーのポテンシャルを上げるのが赤いレーザーです。一方直接戦う部隊として、ミサキたちのロボット部隊がいます。
 〇〇%実体化というのは存在確率になるので、グールの実体化の割合を示しているので、この数値が高いほどヤバイと思いえばいいでしょう。

 異次元生物は、人間の遺伝子に影響を及ぼしている。その遺伝子の変化がもっとも進んだのがミサキである、いうことです。話の裏にある男どもと眼鏡ちゃんの陰謀はここに関わってきます。
 インテグラルシステムの積分云々というのは、量子的確率的な情報の分布が観測できる仕組みですが、それを認識するためには特殊な才能が必要と言っているのでしょう。インテグラルシステムには才能がいる=候補性だと分かれば十分です。

 時系列シャッフルは、そこに謎があるので読み解けよ、と。だから日付情報がテロップで出る場合は、その日付の順番と何が起きているのかを記憶しておかなければなりません。そしてどの出来事や単語を覚えておけば、謎ときにつながるのかを察知しなければなりません。
 これは例えばDアニメの各話のあらすじに年月日が記載があるので便利に使ったりするといいと思います。

 また、やめたパイロット候補が再登場したときのシーン意味などは数話にわたって頭にメモしておく必要がありますし、場合によってはメモを書いて置かなければなりません。本サイトのレビューはこのメモにものすごく便利なので使っています。

 で、ミサキの遺伝子がグールとの接触で変化して、特殊な存在になっているのはほぼ明示されていると思います。
 その他の要素は沢山あります。あのロリロボット設定とか。ただ、そういうのはちょっと横に置いて本筋はなんだろうという見方をすればいいと思います。

 あとは題名ですね。カタカナの題名の場合は調べておくことですね。ダイバージェンスは「発散」「逸脱」「分岐」です。ただ、今や経済用語で「逆行」という意味です。多元宇宙と相性がいい意味は「分岐」でしょうか。シュタゲです。イヴですから、アダムとイヴのイヴですね。つまり大本のご先祖さまです。分岐の根っこ、つまりミサキが大本のイヴという意味なんだろうなあ、と想像ができます。そう考えると13話目の意味も見えてくるのではないでしょうか。
 4話の絵を描いていた少女だけ意味があるのかないのか未だに不明です。

 ということで、読み取るのは慣れればそう難解ではありません。必要ならWIKIを見てください。
 私はアニメはなるべくWIKIを見ないで分からないところは見返して楽しみたいのでスタッフや制作会社以外は基本見ていません。これもSFを読み解くコツかもしれません。
 解釈を間違えていて後から気が付くのもまたカタルシスです。

 本作は単独で見れば、多元宇宙を舞台にしたファーストコンタクトもので、ミサキを起点とした多元宇宙における分岐を扱ったものだということが読み取れます。
 
 やっぱり2003年ということでエヴァの世界系的な影響はあるものの、話のボディがハードSFでした。「リヴァイアス」「ジーンシャフト」「ステルヴィア」とかとちょっと同じ匂いがある作品ですね。まじめにアニメでSFしようとしていたのでしょう。
 不思議なことに続編の「みさきクロニクル」の記憶が無いんですよね。これから見ますけど…なんでしたっけ?


 本作についてはアニメとして言及すべきは3Dでしょうね。2003年ということもあって、チャレンジングではありますが、今では見られたものではありません。ストーリーを楽しむタイプの人じゃないと厳しいでしょう。
 ただ、2D部分はやっぱりゼロ年代アニメの丁寧さはいいですね。うれしくなります。

 キャラデザが極端に性的ですね。私はこの時代の明示的にエロが好きという感じのキャラデザは嫌いじゃないです。胸の形が単なるお椀じゃなくてちょっととんがっているのがこの時代ですね。ただ、顔の作画にくらべ身体はかなりデフォルメがきついので今みてエロいか、といわれると厳しいかも。

 EDはその最たるものですが、暗い話なので最後くらいは制作者も思いっきりハメを外したかったんでしょうか。なかなかの出来です。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 7

計測不能 14 2003年夏(7月~9月)アニメランキング14位
凧になったお母さん(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (3)
30人が棚に入れました
野坂昭如原作による「戦争童話集」をアニメ化したシリーズ作品。

神戸の街に暮らすカッちゃんは5歳の男の子。父は兵隊に取られて南方で戦っており、母と二人暮らしだ。
食べたい盛りの年頃に戦時下の食糧不足は厳しかったが、母はそんな息子のために福井の農家にまで遠出して野菜を仕入れに行く。
その留守中、神戸の街に空襲警報が鳴ったがカッちゃんは防空壕には避難していなかった。帰宅後に青ざめた母が家を探すと、そこには…?

計測不能 14 2003年夏(7月~9月)アニメランキング14位
ビリー&マンディ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (4)
26人が棚に入れました
アメリカのカートゥーン ネットワークで放映されたアニメで
超おバカな少年ビリーと常に不機嫌で独裁者のようなマンディ、
お人よしな死神グリムの
非日常的なブラックユーモア系アニメ
一話一話が独立しており、人類がマンディ以外全て消えたり、
登場人物が死んでしまったりと
滅茶苦茶かつブラックなラストが多い。

ビリー&マンディ78話+特別編3話
放送枠内でカップリング放送されていた邪悪なコンカルネ
(ヘクター・コンカルネ編)24話

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

あにこれでマイナーな海外アニメ「ビリー&マンディ」

ビリー&マンディ78話+特別編3話
放送枠内でカップリング放送されていた邪悪なコンカルネ
(ヘクター・コンカルネ編)24話

アメリカの「カートゥーン ネットワーク」で放映されたアニメで
超おバカな靴下を食べるのが好きな少年ビリーと
常に不機嫌で怖いけど常識ある独裁者のようなマンディが
お人よしな死神グリムと無理やり友達になる(実際は尻に敷かれているw)
非日常的なブラックユーモア系アニメ。

一話一話が独立しており、人類がマンディ以外全て消えたり、
登場人物が死んでしまったりと
滅茶苦茶かつブラックなラストが多いです。

「アニメ追加総選挙」機能で追加してもらうまで
あにこれに無くてビックリ・・(;゚Д゚)
海外アニメってマイナーなのかな( ´▽`)たぶん

・・小学生の時によく観てました。
ブラックユーモア&お下品なギャグ&グロもあるので決して勧めませんが
ニコ動を見るとそこそこ知名度ありそうですね・・。
第一回放送と作画がかなり違ってギャップがあります。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 23

計測不能 14 2003年夏(7月~9月)アニメランキング14位
onちゃん夢パワー大冒険!(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★★ 5.0 (1)
11人が棚に入れました
HTB(北海道テレビ放送)開局35周年を記念して制作された、局のマスコットキャラクター「onちゃん」が主役の長編TVスペシャルアニメ。パレード星から地球にやってきたonちゃんと仲間達は、東京から札幌に引っ越してきた途中の兄妹・ケンタとハルカが乗った飛行機に接触。親とはぐれてしまったふたりが無事札幌の家に戻れるよう一緒に旅をするonちゃん達だったが、行く手には様々なアクシデントが。そんな旅の中、最初は引っ越しを嫌がっていたケンタの心にも変化が……? 劇中では、HTBの人気バラエティー番組『水曜どうでしょう』とのコラボレーション企画も行われており、タレントの大泉洋も本人役で出演している。

計測不能 14 2003年夏(7月~9月)アニメランキング14位
トッポ・ジージョ劇場(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★★ 5.0 (1)
9人が棚に入れました
主人公のトッポ・ジージョはイタリア・ミラノ生まれの人気キャラクター。人形劇、TVアニメとして放送され、多くの子供たちから愛されている。今回紹介するのは、2003年7月~2004年3月までキッズステーション枠にて放送されたアニメ作品。本放送は全38話で完結しているが、後に発売されたDVDには未公開の6話分が追加で収録されている。余談ではあるが、姓のトッポはイタリア語でネズミの意。名のジージョは本名ではなく愛称で、本名は「トッポ・ルイス」というらしい。
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