2015年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画一覧 10

あにこれの全ユーザーが2015年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月29日の時点で一番の2015年夏(7月~9月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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78.3 1 2015年夏(7月~9月)アニメランキング1位
心が叫びたがってるんだ。(アニメ映画)

2015年9月19日
★★★★☆ 4.0 (1197)
6262人が棚に入れました
監督 長井龍雪
脚本 岡田麿里
キャラクターデザイン 田中将賀
制作 A-1 Pictures
青春群像劇 第2弾 劇場版完全新作オリジナルアニメーション 

幼い頃、何気なく発した言葉によって、家族がバラバラになってしまった少女・成瀬順。
そして突然現れた“玉子の妖精”に、二度と人を傷つけないようお喋りを封印され、言葉を発するとお腹が痛くなるという呪いをかけられる。それ以来トラウマを抱え、心も閉ざし、唯一のコミュニケーション手段は、携帯メールのみとなってしまった。高校2年生になった順はある日、担任から「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命される。一緒に任命されたのは、全く接点のない3人のクラスメイト。本音を言わない、やる気のない少年・坂上拓実、甲子園を期待されながらヒジの故障で挫折した元エース・田崎大樹、恋に悩むチアリーダー部の優等生・仁藤菜月。彼らもそれぞれ心に傷を持っていた。

声優・キャラクター
水瀬いのり、内山昂輝、雨宮天、細谷佳正、藤原啓治、吉田羊
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

始まりの言葉

言葉は誰かを傷つける。

このフレーズによって
すでに私たちは作品の世界に引き込まれている。

純粋で、ストレートであるがゆえに
傷つきやすい思春期の心の
その傷や痛みさえも美しく見せるものが青春だとすれば
青春という特権的な時間の中にのみ現れる
尖鋭化された、純粋な言葉へと
すでに定位はなされている。
言語一般に解消するのは誤りであると思う。

この作品で言葉は、テーマというよりはむしろ
もっと具体的な、マクロ的な機能を担って現れているようだ。
特に注目したいのは、ストーリーの展開の軸となる次の二つ、
「傷つける言葉」と「本当の言葉」。
これらを物語の展開に即して辿っていきたい。
そこには当然、この作品の主題も絡んでくるはずである。



{netabare}
「傷つける言葉」が現れるのは、物語の発端。
それが、ヒロインの成瀬順と田崎大樹とを結ぶ接点となる。

この二人は、反転させた相似図形のように
順は、メンタルな傷によるフィジカルな痛みを
田崎は、フィジカルな傷によるメンタルな痛みを抱えて
自分の殻に閉じこもって周囲から孤立している。

田崎は無神経かつ暴力的な言葉で順を傷つける。
その彼が、後輩の言葉で逆に傷つけられた時
「言葉は人を傷つける」ことを順が言語化する。
田崎にとってそれは、世界が一変するほどの衝撃だった。

田崎の「謝罪」から物語は動き出す。
彼の変化は、「傷つける言葉」を経験して
他者というものの存在を初めて意識したことによる。
はじめは拓実の苗字さえ知らなかった彼が
クラスの一人一人の個性に共感を示せるほど
今では周囲との関係の中に融和しているのである。

言葉を前景として展開されていく
この作品の中心主題とは、「関係の危機と回復」
そう捉えてよいのではないだろうか。
関係の危機に際して二人がとった対照的な態度が
このあとの展開の鍵となっているように思う。

順の場合、原因となった言葉を封印することで
不幸を回避しようとして、結果的に関係を遠ざける。
このネガティブな論法を、田崎はポジティブな行動で打ち破る。
彼は、言葉による関係の回復を証明してみせた。
それが彼の「謝罪」の意味である。

最初に田崎が殻を破り、関係の世界に踏み出した。
だから、本番直前に失踪という形でクラスの仲間を裏切り
順がふたたび関係の危機に陥った時、彼女のために
再起へのチャンスを懇願し、的確に方向性を示して
クラスの空気を一瞬で変えることができた。
田崎は先に進み、順が自分に追いつくのを待っている。



「本当の言葉」が現れるのは、物語の最終盤
順と坂上拓実との間に交わされる対話の中である。

拓実が失踪した順を探し当てた場所は
「すべての事のはじまり」の場所である
今は廃墟となった、山の上のお城(ラブホテル)だった。
不幸が繰り返された結果、原点に回帰して
すべての根源を断ち切りたいという無意識の願望が
おそらく順をここに誘ったのだろう。

二人の間に交わされる対話は、物語の最重要場面だが
短い時間の中に内面の動きが極度に凝縮されているため
観る側の解釈による補足がどうしても必要になる。
例えば、関係という補助線を引きつつ
二人の言葉を糸口に、経過を注視していくと
順と拓実との間で「本当の言葉」が交わされ、連鎖的に
二人の心に劇的な変化が生じてゆく過程が見えてくる。


まず、順から拓実へ。

無残な廃墟と化したホテルの部屋は
順の心の内部を象徴するものだろう。
童話風なステンドグラスの窓は、はじめは薄暗く
対話が進行するにつれて、徐々に明るい光が差し込んでくる。
宗教的な空間を想起させるこの場所で
彼女の魂の再生が行われることを暗示している。

絶望に駆られ、すべてを呪詛する順に
拓実は、「本当の言葉」を聞かせてくれ、とせまる。
順が怒りに任せて叩きつけた罵倒の言葉は
確かに「本当の言葉」だったかも知れないが
あっという間に種切れになった。
物語の少女とは違い、現実の彼女は
言葉で誰かを傷つけたことは一度もなかったからだ。

自分のおしゃべりが原因で家族が崩壊したという
あまりにも不幸な体験が再現しないよう
痛みを伴う強烈な自己暗示をかけて言葉を封印した。
その際、誰かを傷つけてしまうから、という
単純化した論理を用いて自分を戒めてきたのだろう。

その順を「傷つける言葉」へ誘導することで
意図せずして拓実が行ったことは
対話によって患者をトラウマの根源に導いていく
精神分析の治療法を想起させるものだ。
ただし、治癒は一方的なものではなく、相互的に進行する。
先に変化が生じたのは、拓実の方だった。


拓実から順へ。

順は、拓実の名前を繰り返して三度、呼んだ。
その時、思いがけず拓実の目から涙がこぼれ落ちた。
この呼びかけが、彼の心の一番奥深くにまで届いたのは
それが順の「本当の言葉」だったからだろう。

彼が順に打ち明けたのは、心に澱んだ虚しさだった。
自分には誰かに伝えたいことが失われてしまっている。
伝えたいことがない、という空虚感は
裏返せば、他者との関係の希薄さを意味している。
つまり、彼もまた順と同じように
心の殻に閉じこもってしまっていた。

伝えたいことで満ちあふれる順の心の躍動に触れ
何より、関係を諦めない順を通して
自分が渇望していたものを知ることができた。
本当の言葉を伝えることとは、言葉を介して相手を受け入れ
自らも相手に受け入れられようとする、関係への願いである。

いま、それが実現していた。
猛烈な勢いで罵倒されてもうれしかった。
名前を呼ばれた時には
空虚だった自分の存在が満たされる気がした。
そして彼の中に、伝えるべき本当の言葉が生まれた。
お前に会えてよかった、という感謝。
これが、ようやく拓実が伝えられた「本当の言葉」だった。


ふたたび、順から拓実へ。

拓実のストレートな心情の吐露が
すべての原点にまで遡って、順の中の固定観念を
転倒させることに成功する。

私のおかげ? 私のせいじゃなくて?

この時、順のトラウマの原因が、父親の言い放った
「お前のせいだ」という言葉だったことが明らかになり
自らにかけてきた、卵の呪縛から解き放たれる。
殻が破れた瞬間に見えてきたものはやはり
これまで育んできた仲間たちとの関係だった。
だから、彼女の中に感謝と後悔が自然に湧いてくる。
「みんな」が待っている場所へ行く。その決意とともに
物語は一気にフィナーレへと加速する。

その前にあと一つ、伝えなければならない
「本当の言葉」が順には残されていた。
それを伝え終えたあとの表情には、傷心よりもむしろ
自分に対して一つの決着をつけられた清々しさが勝っていて
順が生まれ変わったことを強く印象づける。
失恋は終わりではなく始まりとなった。
彼女は新しい世界へ踏み出していく。



フィナーレでは「言葉」は前景から退き
代わって「歌」が、順が踏み出した新しい「世界」の
メッセージを高らかに歌い上げる。

ここに、雀犬氏のレビューから一文を引用させて頂こう。

「この映画で最後に見せたかったものは
 自分の殻を破り外の世界に飛び出した成瀬順に対する
「新しい世界からの祝福」だと思われる。」

これは、ラストの田崎の告白に関してのご指摘だが
この卓見はフィナーレの全体にまで敷衍することができる。


思い返せば、ミュージカルの発端にあったものは
順がケータイで紡いだ物語と、拓実のピアノとの二つ。
そのいずれもが、閉ざされた内部に封印されてきた想いを
外の世界へ向けて解き放とうとするものだった。
それが周囲の多種多様な心を取り込んで、膨れ上がり
一つの作品にまで結晶する。

ラストの全員合唱のシーンにオーバーラップする
日常の片隅の、さりげない情景の数々。
日々繰り返される、何気ない
そしてかけがえのない「日常」の愛おしさ。
彼らの過ごしてきた日々が集約されている
誰もいない教室を写した一カットにはいつも胸を打たれる。

明らかにここには、「世界」の意味するものが
具体的なイメージとして重ねられている。それは
一人一人の内面の「小さな世界」を包みながら
同心円状に、クラス、学園、地域へと広がっていく
コミュニティと呼ばれる、古くて新しい私たちの「世界」だ。

集団のエネルギーの総和である、ミュージカル。
無数の関係の集積として成立する、コミュニティ。
アナロジーで結ばれたその二つの場が向かい合い
同一の空間を形成するのが、この作品のクライマックスである。
そして、物語の最大の焦点であった順と母の和解は
二人がそれぞれ、一方の場所からお互いを見出し
言葉を介さずに理解しあうという、象徴的な描き方がなされている。

個々人の葛藤が、共同性の中に止揚されるこの図式は
祝祭というものの本質的な機能に即している。したがってそれは
個と集団との対立のない、調和的な世界であって
甘さとして指摘できる部分だが、こうした批評的な掘り下げは
本作にはあまり似つかわしくないようにも思う。
「あの花」とは異なる、これがこの作品の独自性なのである。

青春のリアルな感触を伴った本作の魅力は
逆説的だが、一種のユートピア性にあるのではないだろうか。
同じ印象をかつて自分は、「耳をすませば」から受けた。
私たちの日常と隣り合った、いわば親密なユートピア。
アニメーションはこれを志向し、私たちもそれを憧憬する。
アニメがもたらす幸福感の源の一つが、確かにここにはある。
{/netabare}



言葉は誰かを傷つける。

そのことにまた傷つき、立ち止まり、それでもなお
「本当の言葉」を交わしあいながら、彼らは前へ進んでいく。

危機に瀕した関係を回復する「謝罪」も
相手を肯定し、関係を深化させる「感謝」も
新たな関係への願いである「告白」も
彼らの言葉は、ありったけの真情をこめた叫びのように
未知の可能性に向かって発せられる。

だから、青春の言葉はいつでも
「始まりの言葉」なのだ。


(初投稿 : 2020/08/02)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

この作品は、私の最高評価アニメ映画です。<地上波放送記念;少しだけ長めに修正>

すごい。
すごいとしかいいようがない。
話の途中から感動で涙がボロボロです。
その上ラストにさらに感動を。
さわやかな青春の鼓動に心を動かされまくりました。

{netabare}ヒロインは、幼少期のある言葉により傷つき言葉を失った順。
主人公拓実、元カノ菜月、野球部元エース大樹を含めた4人が地域交流会の委員へ。
彼らもまた、悩み傷ついた心を持っていたのです。
最初はギクシャクしますが、順の心からの行動によりうち解ける4人。
クラス全員を巻き込んでミュージカルの準備が進みます。
しかし、地域交流会前日のある事件により、順に変化が・・・{/netabare}

ホント言葉って怖い。
不用意に発した言葉は容易に人を傷つける。
でも、自分の溢れる気持ちを言葉に乗せれば、どんな心も溶かすことができる。
そして、奇跡だって・・・

一瞬も目を離せない119分間。
4人全員に感情移入して感動の嵐でした。
よって、私の最高評価の作品とさせていただきます。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 63
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

若く明るい歌声で雪崩は消えるのかもー

劇場版オリジナルアニメ


監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀。そして制作はA-1 Picturesさん。
と『あのはな』メンバーが再結集し、秩父を舞台に青春群像劇を作りましたとの前情報が視聴動機になりますよね?自分もそうです。

きっかけは岡田麿里さん。『あのはな』地上波再放送中。2019年夏期『荒ぶる季節の乙女どもよ。』でシリーズ構成担当中。新作映画『空の青さを知る人よ』も控えてる。氏の作品の露出が多くなってる最中で手を出してみました。


『あのはな』よりは演出控えめで『あのはな』より秩父のスポットが出ていたんじゃないか、な作品。
聖地巡礼ならこっちのほうが捗りそうな気がします。
共通するのは高校生の青春群像劇。味付けは彼らのトラウマであります。
主要キャストは2019年現在も一線で活躍されているこの方々↓

成瀬順(CV水瀬いのり)、坂上拓実(CV内山昴輝)、仁藤菜月(CV雨宮天)、田崎 大樹(CV細谷佳正)

劇場版ならではの作画と安心できる声優さんで占められており手堅さのようなものを感じます。客寄せ用の本業俳優(女優)さんは主要な役どころながらセリフ少なめの安心配置という配慮も見受けられます。
大筋の脚本や演出も飛び道具が出てくるわけでもなく全体としては以下の通り手堅い組み立てでした。手堅いのは良いことです。

 1.主役のトラウマ提示
 2.克服のためのあれやこれや
 3.実はみんなも何かしら抱えてるからの
 4.カタルシス的なもの

もちろん目を引く演出{netabare}(冒頭とミュージカル){/netabare}はあります。が、シンプルに “ ほろ苦い青春もの ” が好みであれば手を出して損はないでしょう。
・・・と、私がごちゃごちゃ言うよりも制作陣のメンツ買いでよろしいんじゃないでしょうか?



あらすじは省略。
なにげない一言が取り返しのつかない事態を招き、それ以来心を閉ざす。言葉は相手を傷つけもするし救いもするという題材を上手く調理していることに異論はありません。
だがしかし、若干違和感も。

 {netabare}母親が離婚後に娘のフォローしとけば一発解決じゃない?
 少なくともこの子と二人で生きていくと決めたのならば。{/netabare}

違和感をあげつらって叩きたいわけではありません。時間はかかりましたが前向きな結末を用意しているため不問にしたいところ。
むしろ、{netabare}「そんなこと思ってないのに(順の母)」{/netabare}言葉というキーワードに視点を向けさせながらもう少し深みを持たせるための必要な設定だったと捉えてます。

・言わないで伝わらないこと
・言わなくても伝わること
・言っても伝わらないこと
・言ったから伝わること

想いを伝えることの難しさや素晴らしさを、そして人との関わりを諦めちゃあいかんよということを、若さゆえの青臭さを交えながら訴えてくるものがあるのであって、そのさじ加減が抜群に上手いです。
私からはそんな青臭さに良い意味で震えた印象的な箇所を何個かご紹介。


■青臭さ4コンボ ※ネタバレです

{netabare}◆田崎の変わり身

ついさっきまで真逆だったじゃん?の田崎くんであります。
考え変わったら即実行。謝ったらノーカン。大人であれば段階的措置を踏みそうなものをそうはしません。自分が根に持たないから相手もそうだろうと思ってる節があるところがむず痒く感じます。若さの表れですね。{/netabare}


{netabare}◆成瀬の逃亡

実際の私の話ですがバイトをばっくれたことがあります。責任の所在云々は非難もあるでしょう。
オーバーフローを起こしたがきんちょの行動なんて似たり寄ったりでは?と思いながら眺めてました。
他人との関係を自ら断ってコミュニケーション能力を磨く訓練を怠ってきた娘さんです。かつ幼い頃夢見た “ 王子様が迎えに来てお城に連れてってくれる ” が原点の娘さんでもあります。 それが儚くも砕け散った直後の行動。極めて狭い世界が全てだった高二の娘ならやりかねんと思った次第です。
しかも、前の晩の出来事もはっきりと言ってたわけではない。先走って落ち込むなんてこれまた若さの表れでしょう。{/netabare}


{netabare}◆普段スカしていざとなればアツい

地域ふれあい交流会(ふれ交)でミュージカルをやると決めた瞬間がよい。推進役はモブたちであります。
・係を押し付けといて言いたい放題言ってる罪悪感めいたものがちょっぴりある
 →後ろめたさがあるのでもっともらしい「やらない理由」を言いつらう
・あの成瀬順が表舞台に立つということに好奇心も見え隠れしている
 →提案に乗ることは善行なんじゃないかという潜在意識あり
そこを突破したモブくん(誰だっけ?)たちがエライ! 坂上たちだけだったら対立構図あるまま成し得なかったことをフォロワー役が背中を押すわけです。流れが出来てから一気に固まる勢いもこれまた若さの表れですわな。
予算をチラ見させて誘導する担任の“しまっちょ”城嶋 一基(CV 藤原啓治)も策士だなあと。大人はこういう役回りで良いのです。{/netabare}


{netabare}◆ついでに

順の告白も田崎の告白も菜月の告白(未遂)もタイプの違う勢い余って系告白でした。

・順:言わなきゃあたしダメになる、の視野狭窄な告白
・田崎:共有する時間が長かったからという理由での勘違い告白
・菜月:相手がフリーと安心しきってたのにからの焦りで告白(・・・めいたもの)

身にあたることばかりです(汗){/netabare}



ネームバリューで釣られ、その期待通りの手堅い面白さがあり、しかと描かれた若さに目を細める。清々しい余韻の残る素敵な119分でした。

乃木坂も悪くなかったんじゃないかなあ。。。



視聴時期:2019年9月

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2019.09.13 初稿
2020.03.18 タイトル修正
2021.08.14 修正

投稿 : 2024/04/27
♥ : 81

71.2 2 2015年夏(7月~9月)アニメランキング2位
くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ(アニメ映画)

2015年8月15日
★★★★★ 4.3 (14)
53人が棚に入れました
アーネストおじさんは、大きくて無愛想なクマ。腹ぺこでゴミ箱をあさり、最初に見つけたものを口に詰めこもうとしたそのとき、金切り声があがった。「わたしを食べないで!」。飲み込まれようとしていたのは、小さなネズミのセレスティーヌ。「わたしを食べなければ、かわりにあなたがこの世で一番欲しいものをあげるわ」。こうしてセレスティーヌは一命をとりとめた。この奇妙な出会いから、クマの世界とネズミ世界のどちらにもない、ふしぎであたたかい友情が花開く。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

【全世界、全アニメ映画のトップクラスと讃えることの出来るまさに】“奇跡の1本”【そしてケモナー異種族歳の差最高!!!】

まずとにかく言いたいのはこの映画が観れる環境にいる方、そしてもしケモナーとかが苦手でなければ、まず是非に観ていただきたい!
とにかくこの世の全てのアニメ映画の中でも「最高」と呼ぶに相応しい傑作です!
『ベルヴィルランデブー』とかソ連版『雪の女王』を初めて観た時の衝撃に近かった;
ここ数年の海外アニメ映画としては間違いなく【世界一】です!


原作はベルギーのガブリエル・バンサンの代表作である『くまのアーネスト』シリーズという絵本です
原作者は2000年に永眠されておりますが、このシリーズ自体は20年も続いた作品のため、図書館や学校で読んだことがあるという方もいらっしゃるかと思います


キャラクターは擬人化されたクマとネズミ
天敵同士相容れない二種族はそれぞれ別々の社会を築いていましたが、クマを恐れないネズミの少女セレスティーヌとクマのアーネストおじさんはなぜかとても仲良し
そんな二人のカップルのほのぼのとした生活を綴った絵本シリーズです


さて事は2012年、なんとこのシリーズの前日譚と呼べるオリジナルストーリーがフランスでアニメ映画として制作されました
如何にしてアーネストおじさんとセレスティーヌは出会ったのか?
その様子がこの映画で紐解かれるのです


原作はピーターラビットとか鳥獣戯画みたいなデッサン調の写実的で繊細な絵柄でしたが、フランス制作ということでキャラデザはバンドデシネ調に大きく改変されました
大きな白目は表情を豊かに表現し、柔らかいアウトラインと頭でっかちな体躯は可愛らしい感じにまとまり、水彩画タッチの色彩や背景はそのまま原作から継承され完璧に再現されました


この美麗な絵が動くというだけでも十分素晴らしいのですが、まあとにかくよく動くこと動くこと;
古き良き時代のディズニーを彷彿とさせ、表情、芝居、アクション、エフェクト、どれをとってもこれぞまさに「ネ申作画」と呼ぶに相応しい
一体どれだけの労力をつぎ込めばこんな画面が出来るのか・・・思わず溜め息が漏れます


そして地上でレンガの家や石畳の道路を建てて生活するクマ達と、地下で産業革命間近の時代を思わせる高度社会を築くネズミ達
この二つの世界観描写をたっぷりと観せてくれるカットも童心を取り戻しwktkさせてくれる瞬間


しかしそんな偉大な傑作が日本未公開のまま3年も経っていたのです
そして時は過ぎ2015年8月
一体何が起こったのか、急遽日本語吹き替え版が制作され満を持しての初公開と相成ったわけなんです
またこの吹き替え版がキャストも演技も大変素晴らしい
フランス映画らしい小気味良いジョークがガンガン飛んだり、大量のモブが一斉に喋り出すカットが多々ある本作を100%楽しむためには、この吹き替えというのが重要な要素でした
なによりセレスティーヌがホント可愛いんだ
ホント、本編通して終始笑っていられますよ
(あ、でもクライマックスでは自然と涙が・・・)


さて、今作は普通に子供と一緒に観られる作品です
で・す・が!
何をけみかけそんなに興奮してるんだと言うと、もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、これケモナーものでありながら【異種族愛】と【歳の差恋愛】も同時に描いてるんですね
浮浪者同然の駄目おじさんアーネスト、賢く無垢な少女セレスティーヌ
デッカイおじさん×ちっこい幼女・・・(ゴクリ
この二人のカップリングって凄まじい“萌え要素”の塊じゃないですか!?


しかも今回のオリジナルストーリーでは二人は各々の世界で敵と親密になったと言うことでアウトロー扱いされてしまいます
はぐれ者同士、肩身狭き者同士、、そこに生まれるロマンス、、、、いやそんな小難しいものでなく、言うなれば【純愛】か
はぁ、、、凄くトキメキます
それもしんみりってよりか笑顔で暖かく見守っていきたい感じ
心が洗われるようだw
もうホント最高中の最高ですねb


一見するとキャラデザやオリジナルストーリーで原作を突き放しているようなこの映画ですが、最後にちゃんと原作にリンクするところがもう感無量
なに一つとして文句の付けようがありませんw
良いか悪いかを遥か通り越して、というか“観ないと損”な1本です
機会があれば是非チェックしていただきたいところ!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

ほねっこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

水彩画タッチのキャラクターがとっても愛らしい!フランス発の温かいアニメーション

ついに日本公開!という情報を仕入れさっそく見てみたのですが・・・

温かみのある絵!素晴らしい劇伴!コミカルで生き生きとした演技!可愛すぎるセレスティーヌ!何もかもが最高でした!このアニメすごいよ!!

水彩画タッチのキャラクターと背景美術がとても温かみのある雰囲気を出していて、まるで子供の頃に戻って絵本を読んでいるかのような気分にさせてくれます。
それでいて、この水彩画タッチのキャラクターが表情豊かに生き生きと動くんですから、見ているだけでもワクワクが止まらんです!

子供向けの作品ではありますが、大人のアニメファンにとっても見どころ満載の最高のアニメーションでした。。
素晴らしい作品をありがとう!

【追記】
個人的には吹き替えで見たほうが良いかなあと思います。
字幕を追う必要がなく自然と作品世界に入れますし、何より吹き替えをなさった声優さんの演技も良いですから!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

69.6 3 2015年夏(7月~9月)アニメランキング3位
『たまゆら~卒業写真~』第2部 響-ひびき-(アニメ映画)

2015年8月29日
★★★★★ 4.1 (125)
640人が棚に入れました
校内でも、卒業後の進路についての話題が増えてくる高校3年生の初夏。ある出来事をきっかけに、のりえが「スイーツ封印」を宣言。大好きなスイーツを食べたり、作ったりするのを止めただけではなく、卒業後の進路も白紙に戻してしまいます。楓、かおる、麻音は、そんなのりえを心配しながらも、将来を左右することだからと何も言えずにいました。一方、「お好み焼きほぼろ」の店主ちもから、4人にとあるイベントの内容を考えてほしいとの依頼が。「私たち展」でも中心になってさまざまな企画を考えたかおるは、迷わず快諾。しかし、いまだに将来の目標が見つからないという進路についての迷いもあって、受験勉強とどっちつかずの状態になっていき……。

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿澄佳奈、井口裕香、儀武ゆう子、茅野愛衣、寿美菜子、東山奈央、内田彩、飯塚麻結、葉月絵理乃、大原さやか、福井裕佳梨、広橋涼、間島淳司、西村ちなみ、緒方恵美、松尾佳子、中田譲治

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

【伏線を片っ端から回収していく一切の取りこぼし無しでファン歓喜感涙の第2部】 dear 松来未祐

四季に合わせて年間通して60分×4部作で贈る『たまゆら』の完結編
その第2部、舞台は夏


第1部の時に申し上げた通りこれまでのシリーズを超越した作画クオリティが健在です


今作の前半ではのりえたんが急遽「スイーツ封印」宣言をし、パティシエへの夢を唐突に断念してしまいます
のりえたんの心境に一体何が!?実は帰郷したのりえたんの兄のキツい言葉がキッカケでした・・・


っておい!まさか回想の中だけで出てきたのりえたんの兄貴がココにきてキーパーソンとして出てくるとかズルいよ!w
しかも声は前野智昭かよ!w
つまりそうこの『卒業写真』シリーズ、今までのシリーズにあった僅かな伏線も余すことなく全部使う気だと言うことです
コアなファンこそウッカリ出来ないぜオイオイ


さらに後半はお待たせしましたのほぼろさん、こと八色ちもさんの竹原帰還!
しかも「結婚する」とか言ってるーw
「オメデトー\(^o^)/」と言ってるのも束の間、披露宴の演出を頼まれたかおたんは進路のことで悩んでいて珍しく上の空
そんなんでほぼろさんの門出を祝えるの!?


さあどうなる?のりえたん!かおたん!ってことでこの二人がメインの60分です
いやぁ、キャストの方々もコメントしてますけどシリーズが進む度【キャラが素の役者に近づいてきてます】
つまりもう、のりえ=井口らしいですw


のりえたんのテンションに笑わしてもらい、かおたんの切実さに泣かせてくれる!
濃密な第2部!
いや早いねぇ、もうあと2本?これモット観ていたいですねホント

























・・・今になって気づきましたが松来未祐の結婚式を阿澄佳奈が取り仕切るって“スッゲェネタアニメ”ですねwww
このエピソードが天国に旅立つマツキスにせめてもの手向けになっていれば幸いです、、、と感じる今日この頃

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

幸せは訪れるものじゃない、みんなの笑顔で生み出すもの、なので♪

たまゆら完結編4部作「卒業写真」の第2部。

4部作となると、
中盤の2部は勢いが落ちるかなーと勝手に思い込んでいましたが、

第1部の勢いを引き継いで、
物語にさらなる盛り上がりを感じさせてくれました。

温かさが留まるところを知らない…(´;ω;`)

2話構成で1時間ほどの作品です。


● ストーリー
写真を撮ることが好きな、
沢渡楓(さわたり ふう)こと、通称ぽって。

進路がまだ決まっていない、
塙かおる(はなわ かおる)。

お菓子作りが好きなお調子者、
岡崎のりえ(おかざき のりえ)。

口下手な代わりに口笛で感情表現するのが癖の、
桜田麻音(さくらだ まおん)。

仲良し4人。
高校3年生の夏の物語。

【 前半 】
お菓子作りが好きで、
パティシエを夢見ているのりえ。

兄に言われた言葉をきっかけに、
パティシエとなる夢をあきらめるため、
スイーツ封印を決心した。

そんなのりえを心配し、
これまでのりえのスイーツに励まされたことを思い出すぽって達。

のりえは本当にこれでいいの…?

【 後半 】
まだ進路が決まらないかおる。

悶々とする中、
行きつけのお好み焼き屋「ほぼろ」の店主・ちもさんの
披露宴のアイデアをお願いされた4人。

受験勉強をしながら
披露宴のアイデアを考える。

あっという間に過ぎていく日々。


今回はのりえ&かおるが主役の物語。

卒業に向け、
将来の自分の姿を思い描く2人。

2人も真剣に自分の夢と向き合っていて、
えらいなーと思う。

私が高校生の時は、
なんとなくやりたいことを考えて、
友達も一緒だしと、あっさり進路を決めてしまった気が^^;


≪ 夢を叶える、ということ ≫

高校卒業の後の進路はあっさりと決めましたが、
就職となるとそれなりに悩んだ記憶が。
(結局高校生の時に思っていた職種とは別の職種に就きました。)

のりえもかおるも私も、
選んだ道はそれぞれ全然違うけれど、

「幸せにしたい」「幸せになるお手伝いができたら」
という夢は似ているなーと思いました。

自分のやりたい仕事をするのが夢が叶うということではない。
仕事をする中で自分がしたいことを続けるのが、夢を叶えたということ。

自分の想いを叶えられる場所、
それが就きたい職業につながるのかもね。

のりえはスイーツで、
ぽっては写真で、
麻音は旅館で。

それぞれ場所や手段は違っても、
叶えたい想いは同じ。

人は、幸せを感じることで幸せと生きがいを感じられる生き物なのかも。
そうだったら素敵だな^^


誰だってみんな、今の人生や仕事を
なんだかんだ悩みながら選んできたはず。

人の数だけ人生があり、
その数だけドラマがある。
ああ、人生は素敵♪


● キャラクター
今回はぽってメインの話はありませんでしたが、
相変わらず写真はたくさん撮っています♪

みんなで楽しそうにしている時の姿、
それを切り取った写真たち…。

1枚1枚、温かさがたくさん詰まっていて、
それらを見ているだけでうるうるきました(´;ω;`)

挿入歌「あしたの陽だまり」との相乗効果がさらにたまらない…。

“たまゆら”は映ってなかったけれど、
私にはたくさんの“たまゆら”が見えました(´;ω;`)


そしてぽっての弟・香こと、
こうたんが可愛さ爆発…。

中学生になっても可愛さは健在!

ウサギとこうたんのショット(イメージ図)が可愛すぎて…(*´Д`)

「イエス、萌える、萌えるわー!」
というこまちちゃんの台詞にものすごく共感しましたww


● まとめ
第1部は物語の序章を感じさせてくれ、
第2部では着実にゴールへと進んでいる様子を感じさせてくれました。

4部作も半分。

残りの3部&4部への期待がさらに膨らむ第2部でした♪

とても温かい気持ちになれるこの作品が、大好き^^

投稿 : 2024/04/27
♥ : 25
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

脇役・・・なので

  見に行ったです。『たまゆら~卒業写真~』第2部 響。

 芽では、ぽっての将来の決意の話だった。今度は、のりえ、かおたんの将来の決意の話なんだなぁです。にしても、芽からだけど、ぽってと真音たんはそのままなのに、この2人のイメチェン、様になっているです。{netabare}今回も、竹原の街並み保存地区をモデルとし、そこを特に舞台としてたです。{/netabare}

{netabare} 芽で写真でしか出なかった香たんが、かおりのお菓子を気に入るところは、ファン必見だと思うです。こまちは、山田葵まんまの山田やま~だなキャラだったです。御坂美琴{/netabare}の声をした女性も登場するです。

 前半は、のりえしゃべりまくりだったです。{netabare}少し気のたったまさのりによる何気ないズバリ一言きっかけで、のりえスイーツ封印の爆弾発言。ぽって達、見てられなくなちゃう展開。まさのりも、のりえの思いもよらない行動を気にしてるし・・・です。
 何だかんだ、ぽって達の気遣いによって、元ののりえに戻ってめでたしです。そんなのりえに、まさのりの励ましというのか?{/netabare}のりえの作るお菓子を、好きだという素直な思いは、のりえの夢を後押したので良かったです。それは、ぽって達も一緒なんだなぁで、これでいいのだ!です。

 後半、進路に悩むかおたん。ぽって達とほぼろで、お好み焼き試食会。ちもさん{netabare}結婚発表!誰かさんとめでたしめでたし(誰だかは、ぽって達も知ってる人物)。披露宴のアイデアほしいと頼まれるです。のりえたん、誰かに頼まれるとやる気になるスイッチ入るけど、自分の進路や披露宴のアイデアも決まらないです。
 アイデア考えるためのりえに誘われ、皆で図書館に向かう通り道で、結婚式を目にし、マエストロ、特にそれを仕切る?中山さんの仕事ぶりと彼女の情熱により、かおたんに心の変化が・・です(この場所は、竹原駅から町並み保存地区に行く通り道にあり)。と、さよみの後押しというのかで、アイデアも進路も決まり、これでいいのだ!です。
 3部で、真音たんの話、あるのかなぁ?

 最後のほうで、ぽってがのりえを含めたかおたんを撮った写真、goodでしたです。芽では、志保美さんのとったぽっての写真goodだったので3、4部も、{/netabare}卒業写真ということもあって、写真がキーワードなるだろう?です。
 この響に限った物語の鍵は、兄弟ですかねです。芽と同じ、まやまやの歌EDは、このアニメをよく引き立てたです。{netabare}「いくつになっても忘れない、高校最後の夏休み」とかって言うのって、{/netabare}あの場面でいいですねぇ・・・です。

                     2015 9.04  + +
 

投稿 : 2024/04/27
♥ : 11

63.9 4 2015年夏(7月~9月)アニメランキング4位
劇場版総集編 後編 ハイキュー!! 勝者と敗者(アニメ映画)

2015年9月18日
★★★★☆ 3.8 (38)
236人が棚に入れました
TVアニメ1期総集編となる劇場版の後編



声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、神谷浩史、田中一成、浪川大輔、吉野裕行、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ちょっとシンジラレナイくらいカットしてるんですけど不思議とマトまった内容でまあきっと賛否真っ二つ;

『ハイキュー!!』ファーストシーズンの総集編でインターハイの模様を中心にした後半戦
具体的には17~25話の内容
ええつまり、【常波戦と女子バレー部の奮闘は全カット】です
触れてすらくれませんw


最初に待ち構えるのは鉄壁の防御こと“伊達工戦”
変人速攻VS鉄壁、そしてエース旭さんへのパイプ
これは凄く名勝負でしたよね


テレビ本編には無かった新規シークエンスとして、試合終了後の伊達工も描かれてます
『勝者と敗者』のサブタイ通り、バレーボールに青春を捧げた少年達を両面から描いているのはとてもgoodです


そして及川さん率いる“青葉城西戦”へと舞台は進んでいく・・・
前編の方で青城や及川さんは全く描かれてませんでしたが、試合前に中学時代の及川さんと影山くんの因縁が新規カットで少しだけ描かれ、この試合のバックストーリーを語ります
ただ及川さんの武器がジャンプサーブであることにはなぜか触れずに試合が始まる;
まあそれはいい、あくまで天才及川と王様影山のセッター対決に焦点を当てるというわけです


影山の成長と日向の変人速攻コンビによる猛襲で序盤を制す烏野、しかし切り替えの早い及川はジワジワと烏野と影山の精神を追い詰めていく
って、ここで影山をフォローするムードメーカー田中さんの一番の魅せ所がなぜかカット!
つまり旭さんと田中さんへの集中攻撃は無し
全国の田中さんファンに申し訳が立たないなこりゃ;


2セット目後半、スガさんとのセッター交代
3セット目、山口のジャンプフローターサーブ(笑)
変わる空気、そして王様の復活
で、でも、でもwなんとあの【壮絶なデュース戦をBGMに乗っけて流しやがりましたwww】


これには一番驚きましたね!w
まさに試合のダイジェストだったわけだ、この映画


うーん、、、画面映えする綺麗なカットを選んでるのもわかりますし、試合中の主要な掛け合いはちゃんと入ってるし、所々で笑わさせてくれるし、テンポ感はテレビシリーズより遥かに良いんですけども心理描写面は薄っぺらくなってるんですよねー、難しい
まあ元々モノローグに頼りすぎてる原作をシェイプアップさせたらこうなったわけですが


映画としてはまずまず、いや前編よりかは遥かにマトモです
何より動きで魅せることをサボった作品の、動きが良かったカットを特に選んでいるのでオイラとしては『ハイキュー!!』という作品を再評価するキッカケとなりました
ただこれは一部のファンの怒りを買いかねない構成ですね、セカンドシーズンへのおさらい程度にチェックされることをオススメしますよ


ああそれと、【ロビーが狭い映画館で缶バッジ交換の為に居座るのはご遠慮下さい】

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

烏野高校 vs 青葉城西高校の試合、始まります。

この作品は、TVアニメ版第1期の後半1クール分の総集編になっています。
劇場版はTVアニメ版第1期のみ前半と後半に分かれており、TVアニメ版第2期、第3期の劇場版は、それぞれ1本ずつになっています。

劇場版の前半と後半の上映時間はそれぞれ1時間30分程度なので、1話23分とするとそれぞれ約4話分に纏められていることになります。
TVアニメ版第1期は全25話なので、約1/3に削ぎ落している計算になりますが、それでもこの作品の面白さや魅力は十分伝わる内容だったと思っています。

物語は、インターハイ予算が始まり、常波戦、伊達工戦、そして青葉城西戦と続いていくのですが、尺の関係上、いきなり伊達工戦からスタートします。ですが、最初にTVアニメ版第1期の中で私のお気に入りのシーンが出てきたのは個人的に嬉しかったり…
清水先輩のサプライズ…と言えば、ピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか^^

烏野は少し前の試合で伊達工に敗れています。
しかも烏野の絶対的エースである東峰のスパイクを完全に封じられての敗北…
伊達工が「鉄壁」と呼ばれる所以でもあるんですけどね。

ですが、この数ヶ月の間で烏野は変わりました。
翔陽、影山、月島、そして山口が入部して攻撃の幅が広がりました。
もう以前の烏野ではありません。

そして、その違いは試合の中で如実に現れてきます。
中でも県内屈指のミドルブロッカーで、身長が190㎝オーバーの青根が徹底的にマークするのは身長が165㎝くらいしかない翔陽なんですが、その翔陽が一歩も引かないのには痺れました。
それに試合中でも烏野のみんなは進化し続けているんです。

その中でも翔陽、影山が繰り出す「変人速攻」がビシッと決まったとき…
翔陽の動きについていけず、呆気に取られた敵チームがボールを見送ることしかできない瞬間…
もうこちらのテンションも上がりまくりです。

でも、「変人速攻」は無敵の攻撃技ではありません。
各校の持ち味を活かして直ぐ対策を講じてくるのだから驚きです。
翔陽の動きについていくだけでも大変なのに、そこからボールをブロックするんですから…

ここまで視聴を続けると、TVアニメ版第1期の総集編が前後編になったのも頷けます。
前期で烏野新生バレー部が誕生し、音駒との試合で己を知る。
そして後期でインターハイ予選に臨み駒を進める。
ざっくり書くとたったこれだけなんですけど、必要な情報量が多く、1時間30分~2時間の枠に物語が収まらないんですよね。

そして青葉城西高校の試合…
烏野は「出し切った」と思います。
そして物語はそのままエンディングテロップへ…

印象的だったのはエンディングと一緒に流れていたシーンの数々…
台詞は一切ありませんが、みんなの心情が痛いほど伝わってくるんです。
全力全開の本気で戦った者だけに与えられる特権…
もうみんな眩しすぎて、こっちまで貰い泣きです^^;

そしてシーンが変わり3年生の4人が集められ、何やら相談しています。
ここも台詞は一切ありませんでしたが、後から話を聞いた翔陽たちの喜びっぷりを見ていると、きっと「春高バレー」まで3年生が残ると決意してくれたんでしょう。
伊達工の3年生はインターハイまでしか残らないと言っていたので…

でも、このままじゃ終われませんよね。
引き続き第2期をベースにした「ハイキュー!! 才能とセンス」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

63.4 5 2015年夏(7月~9月)アニメランキング5位
劇場版 デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント(アニメ映画)

2015年8月22日
★★★★☆ 3.7 (187)
1189人が棚に入れました
戦争(ルビ:デート)、再開。さあ――私たちと最高の戦争(ルビ:デート)を始めましょうシリーズ累計400万部突破!大人気アニメ「デート・ア・ライブ」の完全新作劇場版が早くもパッケージ化!異界より来たりて甚大なる力を行使せんとする《精霊》――彼女たちを無力化する方法は……デートして、デレさせること!?シリーズ累計400万部突破! 更に2度のTVアニメ化も経た最強のボーイ・ミーツ・ガール『デート・ア・ライブ』、完全新作の劇場版アニメがパッケージとなって顕現!

声優・キャラクター
島﨑信長、井上麻里奈、富樫美鈴、竹達彩奈、野水伊織、真田アサミ、内田真礼、ブリドカットセーラ恵美、茅原実里、雨宮天

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【デートムービーかよ!?】→【デートムービーでしたーwww】

2013年春期、2014年春期と2期にわたってテレビアニメ化された『デート・ア・ライブ』の最新作
たぶんこれが最後のアニメ化と思われます


橘公司先生監修の下、オリジナルキャラクターの万由里を絡めた完全オリジナルストーリーの新作です


精霊達と士道との平和な日常に釘を刺すが如く天宮市の上空に現れた巨大な見えない球体
精霊達の波長を持つその球体は士道にしか認知することが出来なかったが、ラタトスクは精霊達のストレスが原因ではないか?という推測を立てる
そこで士道に精霊達のストレスを取り除くため一人ずつデートするように勧める
かくして、六人の精霊と士道の一対一の戦争<デート>が始まったのだった・・・


えー、この映画凄いですw
90分のうち60分くらい掛けて【デート】してますw
そんな中には美九のライブがあったり、水着シーンがあったり、例の士織さんが出たり(笑)と詰めに詰め込んだイチャラブコメディが繰り広げられます
ん?精霊とのデートってことは折紙さんは出番無し?
ご安心下さい、ちゃんと美味しいところを持っていってくれますb


で、逆にデートばっかでむしろ戦わんのか、と思いきやラストで待ち構える第三新東京市に襲い来る巨大な使徒・・・じゃwなかった;
3DCGで描かれる天使との迫力の一戦も見所
美味しいタイミングで劇中歌として掛かるsweet ARMSの「デート・ア・ライブ」には思わず鳥肌
しかしまあ、「天宮の空」だけにCVが「雨宮天」だったのはワザとなのか?w(お


はい、肝心の新キャラはこれまでのアニメに特にソレらしい伏線が無かったので、正直言うとパンチが弱かったです
ですからそれほど大層な作品では無いのですが、シリーズの最新作としてはまずまず楽しめる1本に仕上がっています
何より笑わせてもらえましたので満足です^^

投稿 : 2024/04/27
♥ : 9
ネタバレ

邪神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

満足!最高!

とても楽しみにしていたデートアライブの映画を見ることができました。
実はいつも利用している映画館では上映していなかったので、
あきらめかけていたのです。
ですが調べてみたところ、
         「伏見でやってるじゃんっ!」
というわけで行くことを決心し、ついでに特典も確認し、
個人的に欲しかった特典小説の開始日に行くとこにし、9/12に
行ってきました。
本当は友達と行く予定でしたが友達の予定が合わずキャンセルに!
というわけで初の一人電車and一人伏見でした。

さてさて感想に移るとしますか・・・

{netabare} 映画の感想としては
今までのデアラを一気に凝縮した感じでしたね。
主にミクのライブやプール、デートの場所などなど。
今回はだれか一人ではなく全員と一人1日のデートでした。
だからデートの時間が長い!映画の2/3以上がデート、デート、デート
「羨ましいな オイ!」 
最後のほうに戦闘がありましたがメインはデートでしたね。
この感想ではあえて戦闘については触れません。
       (だってデートしている時の精霊の方がが可愛いんだもん)
精霊たちは可愛いっ!しかし今回の精霊たちはデートの恰好が違い
可愛さが10倍増しです。(特に八舞姉妹の可愛さがすごかった。)
夕弦が鷲一にデートプランについて教えてもらもらっていましたが、
そのチョイスが「鷲一らしい」お店でした。(当然夕弦が変更)
各精霊とのデートもその精霊らしいデートで見ていて
こちらも楽しくなってくるようなデートでした。(途中で士織が登場)
万由里との別れは切なかったですがかなり楽しめたので良かったです。
映画では万由里とのデートはありませんでしたが、
そこは小説で補充しました。
あとミクが歌っていたGo☆サマーガールにはまってしまいました。
早くCDでないかな~
{/netabare}
できればアニメも3期をやってほしいものです。
やはり映画の視聴日は間違っていなかった!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17

たにぐー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

きみーをーただーかんじーらーれーるー

なんかそらのおとしものの
劇場版に似てるなって観終わって思った。

この作品のメインだと思われる
『精霊とデートして、デレさせる』
がふんだんに盛り込まれていたので
好きな人は楽しめる内容だったと思います。

自分はもちろん楽しめました。
みんな可愛すぎます(特に琴里と四糸乃)。

一番気に入っているのはed。
なんか胸にズーンってきましたw

最後に、狂三さん、出番少なかったのに
存在感マジ、やばくね?
最後の意味深な台詞なにあれ?
謎すぎるので続編希望します!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 9

63.4 5 2015年夏(7月~9月)アニメランキング5位
劇場版 弱虫ペダル(アニメ映画)

2015年8月28日
★★★★☆ 3.8 (81)
376人が棚に入れました
アニメ『弱虫ペダル』初のオリジナル長篇映画 『劇場版 弱虫ペダル』 が、2015年夏に公開されることが決定。

原作の渡辺航先生が書き下ろしたオリジナルストーリーとなる。

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、遊佐浩二、野島裕史、関智一、代永翼、前野智昭、吉野裕行、柿原徹也、日野聡、阿部敦、宮野真守、田尻浩章

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

良い意味でも悪い意味でもとにかく“クドい”聖地巡礼招致映画でした・・・(汗

完全新作のオリジナルストーリーで送る『弱虫ペダル』の劇場版です


舞台はインターハイ後から巻島が総北を去るまで、という原作のミッシングリンクとなっています


2学期に入り総北自転車部と小野田坂道はインターハイ総合優勝で持て囃されていた
自転車も新調され、練習にも熱が入る
そんな中、インターハイ上位校が招待される「火の国 熊本 やまなみレース」への出場が決まる
箱根学園、京都伏見、広島呉南といったライバル達もインターハイでの雪辱を晴らさんと続々参加
しかしそんな中、総北のエースクライマーにして坂道の心の支えであった巻島裕介は海外留学の為に急遽総北を去ることになるのでした・・・


うーん、、、正直クオリティは高いのにツッコミどころが多すぎて素直に楽しめなかったのが率直な感想です・・・


まずなぜ熊本を舞台にする必要があったのか疑問です
オイラ、ロードレースには詳しくありませんが熊本にこんなレース無いはず
フィルムコミッションなんでしょうがこーゆー宣伝臭いのはマジ勘弁です
坂道が二日目に朝日を見る峠道は起き抜けにふらっと行くような標高じゃありませんからね?w


熊本が舞台なだけあってテレビシリーズでは見事な噛ませ犬役であった熊本台一が地元勢として総北や箱学に立ち塞がる
(インターハイは怪我で欠場していたとの後付けがましい)エースクライマー、吉本進というオリジナルキャラも登場します
それも宮野守の声で!
ただコイツ、地元に華を持たせる為だけに出てきたような中途半端なライバル・・・というのも、強烈なライバル達の中ではちょっとパンチが弱過ぎる
もうさ、宣伝のせいでシナリオ破綻とかヤメテクダサイほんと;


みどころは御堂筋くん以外のインターハイ選手集結、ってことで再び繰り広げられる因縁のライバル対決
キャラデザも一新され作画も気合入ってるし、相変わらずキャストの熱演は凄い
でもその中身はインターハイの名セリフを繰り返してるだけなんす;
テレビシリーズや総集編から時間が経ってないこともあって、あまり変化を感じない展開は“お約束のファンサービス”と取るか、“ただただクドい”と取るかで賛否は真っ二つでしょう
完全新作なのにまるで総集編ってェ・・・


個人的に一番の見どころは巻島との別れでもレース内容でもなく、“のちのち主将を任されることになる手嶋”
巻島不在の総北で唯一のクライマーになってしまった坂道を穏やかにフォローする彼のセリフに、総北自転車部を背負う男としての風格が所々滲み出ているのが良かったです


一方の箱学でも、坂道に敗北したことを引きずる真波を励まそうとする東堂尽八の暖かい言葉が心に染みます
繊細なクライマー達には心の支えが必要なんですね


クライマックスでは総北一致団結し“アノ歌”の大合唱www
これは本当に笑えますwww
素晴らしいb


一先ずの完結を見せた『弱ペダ』シリーズ
次回作への伏線は前述の手嶋の件以外は特に無く、しばらくアニメが作られることは無いでしょう
その最後が盛大な【熊本観光映画】になってしまったことは良くも悪くもありますが、その有り余るクオリティで描かれる阿蘇のカルデラは聖地巡礼のし甲斐がありそうな美景でしたのでまずまずといったところじゃないでしょうかw

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12

62.7 7 2015年夏(7月~9月)アニメランキング7位
アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!(アニメ映画)

2015年8月22日
★★★★☆ 3.8 (11)
59人が棚に入れました
データカードダスやテレビアニメ、そして昨年に満を持して映画化され、今もなお小学生女子から絶大な人気を誇る「アイカツ!」がこの夏、『アイカツ!ミュージックアワード みんなで賞をもらっちゃいまSHOW!』として3D上映されます! 本作では、題名の通り「アイカツ!」史上初のオールスター授賞式が開催されます! アイカツ!を彩ってきたあの名曲やステージがスクリーンに甦ります。果たして、どんな曲が選ばれ、どんな賞が与えられるのか、そして、誰がスクリーンから3Dで飛び出してくるのか!? お楽しみに。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「LuminasもSoleilもめっちゃプリティだけど、、やっぱり!Aikatsu8だね♥あ!どっちもデス♥♥」

『アイカツ!』シリーズのライブパートを集めた劇場用総集編
ミュージックアワードというタイトルの通り、歌番組風に3rdシーズンの主人公である大空あかり、氷上スミレ、新条ひなきの3人の司会進行に沿って進められます


『プリティーリズム』シリーズや『プリパラ』が劇場版でやったことの『アイカツ!』版と解釈していただいてOK


ただし初の試みとして3D上映に対応している点が最も注目したいポイントです
本編のライブパートは美麗な3DCGで描かれているのがお馴染みで、このライブパートCGは『プリパラ』のモノと並び日本アニメ界の最先端にして最高峰といえる出来の素晴らしさですが、3D上映に対応させたことでアイドル達を包む花びらのエフェクト等がガンガン飛び出してくる臨場感のあるものになっています


また一部の上映回では<おうえんアプリ>というスマホアプリを上映中に起動させることが認められており、アプリが劇中の音声をキャッチして画面がサイリウムのような発光をしたり、テレビシリーズ劇中で登場したキラキラッターという架空のSNSがリアルタイムに更新されていったりと、生放送の観覧さながらの演出を体感することが出来ます


劇場版『プリパラ』でもサイリウムの持込や声援を許可された上映がありましたが、今作のアプリ連動企画は『アイカツ!』の世界観を活かしきった上で、どの地域のどの劇場でも体感可能にしたものと言えるでしょう


劇中で流れる(表彰される)楽曲はなんと20曲という大ボリューム
3rdシーズンの楽曲がメインとなりつつも、Soleilや2wingsやWMといったシリーズの歴史を彩った名曲達の名場面もしっかり収録されています
(「Precious」で思わず泣いたのは内緒よ!?w)


また、合間合間で挟まれるMCは3Dでは無いのですが『アイカツ!』らしくも生放送らしくもある、程よいgdgd感がファンには堪らないトコロです
ってかw武道館が会場ということでまさかの某24時間マラソンならぬ“アイカツマラソン”を紅林珠璃が挑む様は笑いをくれながらも本物さながらに感動を与えてくれます


さらに劇場で販売されるパンフレットがLP盤のジャケットのような装丁でとてもお洒落
この手の子供向け劇場アニメのパンフは簡素なモノが多いですが、まさしく思い出の一品になる素晴らしいものです


いやぁ~内容そのものは大変に素晴らしいもので、オイラがめちゃくちゃ絶賛してた劇場版『プリパラ』の二番煎じでありつつも全く退けを取らない完成度に終始して気持ちはスタンディングオベーション
いや、ヘドバンしまくりでした
が!しかし、【例のおうえんアプリを許可されていない上映にも関わらず起動させる非常識なファンが多い】ことに同時にガッカリさせられてしまったのです
この素晴らしいアプリで『アイカツ!』は自ら民度を下げてしまったと言えるでしょう
アプリの使い方の周知が出来ていない、いっそ全ての回でアプリを許可すればいいのに・・・そう思いつつ、この企画は失敗だな、と唯一心残りで残念ですよ、ホント

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

3年目シーズン時点でのベストアルバム的な劇場版

アイカツ3年目シーズンに公開された劇場版。
特にストーリーというほどのものはなく、アイカツミュージックアワードという音楽祭で各アイドルの楽曲をひたすら表彰していくという形式。次々とテンポ良く披露されていくステージシーンは3年目シーズンのキャラが中心ですが、1期2期のキャラの代表的な曲も抑えてあって、いわばこの時点でのベストアルバム的な選曲。1時間弱の放映時間に全20曲という大盤振る舞いです。アイカツにはこの他にも、とてもたくさんの良い曲があるので、あの曲やこの曲も入れて欲しかった、などと欲を言えばキリがないのですが、それでも非常に見応えがあって十分に満足できる素晴らしい内容でした。何度も何度も繰り返して観たくなってしまいます。
また、ステージシーン以外でも、いかにもアイカツ的なノリの、ミュージックアワードを盛り上げるための余興というか企画を描いたパートもあって、これもなかなか楽しかったです。
この作品公開の時点で、すでに本編にはたくさんのキャラや楽曲が登場していて、それぞれに個性や背景があり、また、ギャグや決め台詞などお約束的なものもあるので、基本的にはアイカツ本編を観ていて、それらを知っているファンほど楽しめる内容なのは間違いないですが、上にも書いたように特にストーリーがあるわけではなくステージシーンがメインなので、この作品だけ単独で観ても意味がわからないということはないと思います。キャラ、ステージ、ギャグのノリなど、全体的にアイカツの魅力やエッセンスを色濃く抽出しているような雰囲気で、アイカツに興味はあるけれど観たことがないという人の入門篇、あるいはお試し品として観るのも意外と悪くないかもしれません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 9

61.4 8 2015年夏(7月~9月)アニメランキング8位
劇場版総集編 前編 ハイキュー!! 終わりと始まり(アニメ映画)

2015年7月3日
★★★★☆ 3.7 (41)
257人が棚に入れました
2014年4月から9月にかけて放送されたTVアニメ第1期を総集編前編

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、神谷浩史、田中一成、浪川大輔、吉野裕行、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

日向 翔陽と影山 飛雄…烏野高校バレー部にて始動!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版は視聴済です。
OVAが配信されていることを知り視聴を始めましたが、やっぱりこのシリーズは熱いですね。

この作品はTVアニメ版第1期前編の総集編になっていますが、秋から第4期の第2クールが始まる前に視聴できて良かったと思っています。
何故ならTVアニメ版第1期はオンタイムで視聴していたので、見たのはもう6年も前のこと…
内容がスッポリ頭から抜け落ちちゃっていましたので…
日向と影山のやり取りは覚えていましたが、正直音駒と練習試合をしていたことは完全に忘れていましたよ^^;

この劇場版は、翔陽と影山がバレー部に入部してから音駒との練習試合までの物語が描かれています。
色々忘れてしまっていたので逆に新鮮に感じたのは、月島くん…あんなに性格と口、悪かったでしたっけ!?
時折ボソッと悪態をつくことはありますが、単純に相手を挑発する人じゃないと思っていたのに…
それと3か月前の試合が起因となった東峰 旭と西谷 夕との確執も忘却の彼方…

でも、この作品一番の魅力は決して忘れていませんでした。
翔陽と影山の凸凹コンビは、今は未だちぐはぐでちっとも噛み合っていませんが、お互いを信頼し合い、いつも全力でプレイする…
そして例え失敗したとしても、絶対折れない心を持ち続け、目はいつだって高みを目指している…
だってもっと上手くなりたい…もっと強くなりたい…
そんな自分の欲求といつだってまっすぐ向き合っている…
そしてこの思いは伝染するだけじゃなく、高みを目指している人みんなが心に抱いています。
だから、たくさんの思いが交錯するんです。

そして清水先輩(マネージャー)は、やっぱりこの頃から可愛かったのを再認識しました。
特にゴールデンウィークの合宿の時に披露したエプロン姿…
めっちゃポイント高いんですけど…

次は、いよいよインターハイの予選ですね。
果たしてどこまで覚えているのやら…
自分の記憶にすっかり自信が無くなってしまいました^^;
まぁ、元からそれほど自信は無いんですけどね^^;
引き続き、劇場版「ハイキュー!! 勝者と敗者」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

計測不能 9 2015年夏(7月~9月)アニメランキング9位
それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ(アニメ映画)

2015年7月4日
★★★★★ 5.0 (1)
12人が棚に入れました
クリームパンダとコキンちゃんは不思議なランプを拾い、その中から魔法使いの女の子ミージャが現れる。

3人は魔法の力でランプの中に入るが、ミージャの魔法の腕輪が割れてしまい、外に出られなくなってしまう。

腕輪を直そうと3人はケンカをしながらも遥か彼方にある魔法の泉へ向かい、アンパンマンも彼らを救おうとする。

声優・キャラクター
大島優子、塙宣之、土屋伸之

計測不能 9 2015年夏(7月~9月)アニメランキング9位
リズムでうたおう!アンパンマン夏まつり(アニメ映画)

2015年7月4日
★★★★★ 5.0 (1)
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「それいけ!アンパンマン ミージャと魔法のランプ」と同時上映の短編作品。
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