2017年度に放送されたおすすめアニメ一覧 197

あにこれの全ユーザーが2017年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の2017年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

69.8 74 2017年度アニメランキング74位
フルメタル・パニック!ディレクターズカット版 第1部:「ボーイ・ミーツ・ガール」編(アニメ映画)

2017年11月25日
★★★★☆ 3.8 (24)
106人が棚に入れました
物語は一人の少女の逃亡シーンから始まる。敵軍用ヘリからその少女を救ったのは、対テロ組織「ミスリル」に所属する相良宗介。アームスレイブと呼ばれる人型強襲兵器、「M9(ガーンズバック)」に搭乗した兵士だった。救出したその少女は、「ウィスパード」と呼ばれる人間で、「存在しない技術」ブラックテクノロジーを有していた。その後、そのブラックテクノロジーに翻弄されていくことになる相良宗介は、新たな任務として、日本の女子高生、「千鳥かなめ」の護衛をすることに。彼女もまたブラックテクノロジーを有する「ウィスパード」だった。「ウィスパード」である千鳥かなめを奪取すべく相良宗介の前に立ちはだかったのは、かつての仇敵である「ガウルン」だった!彼は、アームスレイブを自在に駆使し、徐々に相良宗介と千鳥かなめを追いつめていく。

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、ゆかな、三木眞一郎、根谷美智子、大塚明夫、田中正彦、浪川大輔

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

一期あたりを知らなかったので見ました

最近あったテレビシリーズの三期?のものを見たんですが、話がいまいちわからなかったので、アマプラでこの総集編劇場版があったので最初から見ることにしました。

学園ものですね。そこにミリタリースペシャリストの宗介がやってきて、かなめを敵から守るというストーリー。王道のボディガード・白馬の騎士ものですが、話があちらのミリタリー洋画調で、少女漫画的展開はあまりありません。かなめがはっきりと物を言うタイプの女の子なので、どちらかというと少年漫画のラブコメっぽいノリです。かなめのサービスシーンが随所に出て来て、視聴する男子は間違いなく幸せな気分になるのではないかと思います。シャワーシーン、パンチラっぽいカット、ふとももを強調したショットなどが多いです。その為お堅い女子特にBL好きな方にはおすすめできない内容となっています。まあ宗介と同僚の男のキャラとの間にBL関係を見出す人もいるかもしれませんが、全編そういった内容ですからね。しかし、ストーリー的には少しも破綻がなくて、SF設定もよく考えられたものになっていますし、ちゃんとした作品だと思います。戦闘場面やロボットで戦う場面もうまく作画されています。キャラの顔もよく統一されていて、美しいと思います。という事で、私個人的には好きな作品ですが、前述したとおりの要素がありますので、見る人は選ぶと思います。好きでないとつっぱねる人が出て来ても、仕方がないかなあというところです。

この映画は総集編ですので、作画技術的には少し前のものとなっています。つまり少し古いという事です。冒頭に追加シーンが付け加えられているようです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ディレクターズカット版三本総評

2020観了。元アニメ視聴済み。原作大ファン。
タイトル通り、総評とさせていただく。(残り二本にコメントは入れない)

原作『フルメタルパニック』が素晴らしいので物語、キャラクターに関しては文句なし。(掘り下げに納得いかない部分が散見されるのでマイナス。)
声優陣の演技も素晴らしい。
特筆したいのはゆきのさつき。千鳥かなめという「ツンデレ」という乱雑なくくりにしてほしくない個性的なヒロインを好演している。
もちろん、関智一、ゆかなも最高に良い。

アニメに関しては、テレビ放映版はラブコメに振り切った演出をしているような印象があったが、ディレクターズカット版はハード、アクション路線に回帰していて、そこは素直に好感が持てた。
…まぁ、物語の大筋を掴もうと思ったらこの選択しかないという気もするがな。

キャラクターの表情も豊かで、続編へと継承された部分も多く、全体的におおむね成功と言って良いのではないだろうか。
原作未読者の入り口としては良いかも。

とは言え、原作はジュブナイルの良い所を残したラノベの古典ともいえる傑作なので、アニメを見るくらいなら原作を読んで欲しいとは思うぞ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

相良宗助と千鳥かなめ

 WOWOWで放送された話を相良宗助と千鳥かなめの出会いの最初から、主要キャラの面々、ガウルンのハイジャック、宗助とアーバレストの出会い、かなめ救出などまでの重要な部分を描いた久しぶりすぎるフルメタル・パニック!だったです。

 本当に上手く話がまとめられた感じで、新作カットに気付けた部分は、一番最初と最後の宗介とかなめのやり取りだったです。あれを取りに行くだけなのに、あれする必要あったの?だったです。

 特殊な環境にいたせいで、世間知らずな宗介とツッコミ役の見た目は可憐な美少女でも、男勝りなかなめを久しぶりに見てみて、懐かしさがかなり感じられたです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

69.7 77 2017年度アニメランキング77位
KUBO/クボ 二本の弦の秘密(アニメ映画)

2017年11月18日
★★★★☆ 3.8 (25)
106人が棚に入れました
 三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという不思議な力を持つ少年・クボ。幼い頃、闇の魔力を持つ祖父に狙われ、助けようとした父親は命を落とした。その時片目を奪われたクボは、最果ての地まで逃れ母と暮らしていたが、更なる闇の刺客によって母さえも失くしてしまう。 追手である闇の魔力から逃れながら、父母の仇を討つ準備を進めるクボは、道中出会った面倒見の良いサルと、ノリは軽いが弓の名手のクワガタという仲間を得る。やがて、自身が執拗に狙われる理由が、最愛の母がかつて犯した悲しい罪にあることを知る―。

声優・キャラクター
アート・パーキンソン、シャーリーズ・セロン、マシュー・マコノヒー、ルーニー・マーラ、レイフ・ファインズ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

日本へのリスペクトは物凄く伝わる

この作品は、トラヴィス・ナイトが
初監督を務めたストップモーション・アニメ映画である。
封建時代の日本が舞台になっている。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
主人公のクボは、三味線で折り紙に命を宿し、思いのままに
扱うことが出来る特殊能力を持っていた。幼い頃、闇に
取りつかれた祖父に襲われたことがあり、父は彼を守るために
命を落としてしまう。その時に片目になったクボは、母と遠い
場所で暮らしていたのだが、祖父からの刺客に目を付けられ
母さえも亡くしてしまう。両親の仇を取るため、仲間になった
サルとクワガタと共に旅をするのだが…。

良いと思ったのは、ストップモーションアニメとCGによる映像美。
これは、ストップモーションなのかと一瞬疑ったほど。細部にまで
徹底した滑らかな動きに見とれてしまう人もかなり多かったのでは。

アクションシーンもかなり気合が入っており、緊張感を生み出す
ことに成功している。
個人的には、巨大な骸骨との戦闘がお気に入り。でも、
倒し方は結構呆気なかったような。
まあ、敵キャラの中では一番好きだったので、そこが
強く記憶に残っているだけなのだが。

だが、ストーリー構成は卓越したものではない。普通なのだ。
よく言えば王道だが、悪く言えば捻りがない。
後半に進むにつれて、尺が足りなくなってくる点は否めない。

特に終盤。主人公が黒幕と対峙するシーンは、かなり急展開だと感じた。
その際、主人公は「瞬きすら、してはならぬ」と言っていた
ような気がするが、あの結末では瞬きする人が出ても
不思議ではない。むしろ、瞬きしていない人を探す方が難しい気がする。
その上、全体的にテンポよく進まないので、退屈だと感じる可能性が高い。

劇中において、魅力的なキャラクターがいなかったのもきつい。
主人公は良くも悪くも普通な少年。要は、大衆にはない特殊能力を
持っているだけに過ぎない。
終盤においては、主人公の折り紙と三味線を組み合わせた
特殊能力が強すぎて、剣の存在が掠れてしまうほど。恐らく、
あの剣はサルとクワガタが、クボを守るための武器として配慮
されたのではないかと推察される。

サルとクワガタの正体も、勘がいい人ならすぐに気づきそうだ。
クワガタに関しては、一瞬「あれ?」と思ったがよくよく
考えれば拍子抜けするほどでもない。サルに至っては、丁寧
な前振りがついてくる有様。
気づていない人がいたら、それこそ瞬きしてしまいそうな
心境に陥るだろう。

黒幕の存在が、予想していたよりも薄っぺらいものに見えてしまった。
なぜ、悪の道に進んできたのかの説明が不十分なので、特に
記憶に残らないのだ。
異形の化け物に変身する場面が、一番の見所だという印象が強い。
道中で出てきた、巨大な骸骨や一つ目の化け物の方が感情が
見えない分、身震いしそうになる程怖い。彼らと比較しても
全てにおいて完璧に負けている。
彼に関してはもう少し描写すべきだった。本当に勿体ない。

映像に関しては、文句なしと言えるレベルで素晴らしかったのだが、
それにストーリーが追い付いていない作品だと感じた。
内容重視の方は、無視してみる必要はないだろう。
個人的には良作だと思う。

※2019年3月下旬に公開されたバンブルビーを
劇場で視聴したので、それに関する追記を。
トランスフォーマーシリーズの一つであり、ベイ・ハムでお馴染みの
マイケル・ベイが監督を務めたトランスフォーマーのスピンオフに
当たる。
バンブルビーを視聴済みの方なら、既にお気づきであろうが
バンブルビーの監督は、このアニメ「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」
と同じトラヴィス・ナイトなのだ。

意外とハートフルな作風になっており、伏線回収もされていた
良作であった。迫力溢れる爆発やカーチェイスの描写に定評がある
破壊大帝ベイトロンとは違い、トラヴィス・ナイトは
キャラクターの心情に焦点を当てていたように思う。
他のアニメ映画に例えるとアイアンジャイアントが一番近いと思われる。
アイアンジャイアントを視聴済みの方なら、ピンと来るかも?

ベイトロン版トランスフォーマーだと、終始、トランスフォーマー
が満員電車レベルの終結具合になり、ぐっちゃぐちゃな戦闘シーン
が多いのだが、トラヴィス版トランスフォーマーでは、中盤以降
無闇に主要ではないトランスフォーマーのキャラは出ておらず、
凄い見やすかった印象がある。

デザインがアニメに忠実だったのも大きなポイントだ。
物心ついた時に、80年代のトランスフォーマをよく見ていた方なら
直に引き込まれるであろう。私も見ていてオオッとなったのは事実だし。
只、ベイトロン版トランスフォーマーのデザインが嫌いという訳ではない。
かなり、ディティールに凝ったデザインではあるが、それはそれで
味があるという考えだ。

メガトロンや、ショックウェーブ、サウンドウェーブといった
ディセプティコンのデザインは今でもお気に入りだ。定期的に
見直したくなる程である。(但し、ベイトロン版の映画そのものを
支持しているという訳ではないので、そこは勘違いしないように)

雰囲気が80年代の映画に近いという意見を見て納得した。
実際、劇中でよく80年代の音楽流れるし。まあ、これに関しては、
自分が好む映画に80年代の作品が多いからというのも一つの理由だが。

少なくとも、今までのトランスフォーマー映画の中では一番出来のいい
良作であることに変わりない。

KUBO/クボ 二本の弦の秘密が好きな方は勿論の事
従来のトランスフォーマーファンなら見る価値はある。
機会があれば是非。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

世界最高峰のコマ撮りアニメスタジオが制作、日本を舞台にした長編アニメ映画

という触れ込みに興味が出たので、東京国際映画祭で一足先に観てきました。

制作会社はLAIKA
アメリカのコマ撮りアニメーションスタジオで、コープスブライドの制作にも関わったそうです。

観るにあたって、アメリカの会社が何故日本を舞台にしたのか、どのようなイメージ感を持たせているのか、アカデミー賞にノミネートされるに値する、魅力はどこか等、気になっていましたが、上映終了後のスタッフトークショーを含めておおむね納得できました。

注目点①
何故日本を舞台にしたのだろう。
スタッフのトークショーより、企画者の友人にクボという相性の日本人がいるそうです。直接の要因は語られていませんでしたが、そのご友人のおかげで親近感を抱いてくれたのだとしたら、嬉しいですね。
商業的には2014年のベイマックスのヒットも要因となっているのかも。
2015年に公開されたリトルプリンスでは、和紙を使ったコマ撮りアニメが話題になっていましたし、意外と人形劇と和モノって合うのかもしれませんね。

注目点②
日本に対してのイメージは如何様なものだろう。
例えばベイマックスは、架空の町のようで、端の方に日本らしさを感じる侘寂のような趣がありました。日本らしさを前面に出している訳ではないけれど、日本人スタッフ総動員で行うリサーチの徹底ぶりで流石ディズニー、コレジャナイ感を全く感じることはありませんでしたが、やはりアメリカ映画では、未だに?(其方の方が面白いから?)日本に対するプロトタイプな見方が主流ですよね。
別にそれが嫌という訳ではありません。制作体制に日本人がいなかったのかなとか、日本に対しどのようなイメージ感を持っているのか、いろいろ推測するのも楽しいです。
それでは、この作品は何方なのでしょうか。
小物系は日本っぽいのですが、建物の配置がどうもファンタジーっぽい感じがしました。
クボのおじいちゃんが豊臣秀吉風だったり、灯篭流しがあったり、かなりリサーチをしている雰囲気はありましたが、微妙にニュアンスが違うのが違和感であり、面白いなと思いました。

注目点③
アカデミー賞にノミネートされるほどの魅力はどこ?
けれはもう、映像の凄さでしょう。
このコマ撮りアニメ、バトルシーンが沢山あるんですよ。
アクションシーンは黒澤明監督作品を参考にしたという話が、トークショーの最中にありましたが、迫力ある映像でした。(恥ずかしながら黒澤明監督作品観たこと無いので比較しようがありませんが)これを一コマ一コマ撮っているのかと思うとこちらまで気が遠くなりそうです!


娯楽と言うより芸術作品なのかなと思います。
楽しいかどうかは、感性次第でしょう。話はシンプルで分かりやすいです。感動的なシーンもあります。しかし、私は泣いたり、笑ったりという気分にはなれませんでした。
ただ、上でも申した通り、コマ撮りの技術を観るという点において申し分ない完成度だと思いました。コマ撮りでここまでのアクションは観たこと無いので、良い物を観れたな、と視聴後の満足度は高いです。充分おススメ出来る作品だと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人形、細工に魂を宿す

吹き替え版を配信レンタル視聴。

海外制作会社がストップモーションで構築した
封建時代の和風ファンタジー世界を舞台にした冒険活劇。


西洋人が好奇の目で日本を面白おかしく取り上げた
軽薄な諸作品とは一線を画した良品だと感心しました。

万物には魂が宿っている。意志を込めれば物に命を吹き込むこともできる。
日本という対象を咀嚼し、その精神性の深い所まで掘り下げて行く。
それらを、人形やセットを多角的に、丹念に一コマ一コマ撮影して映像化することで、
キャラクターや世界観を躍動させる撮影技術の根幹と共鳴させる。

こうして始まった折り紙に三味線の音色で紙細工としての命を与える少年の冒険譚。
結果、実現した映像美には目を見張る物がありました。
人形劇の弱点である表情描写も多彩なパーツで見事に表現されていて驚かされました。
あまりにも緻密で、時々、最近の海外CGアニメは綺麗だなぁ~といった感じで、
本作がストップモーション・アニメであることを忘れてしまう程ですw


永遠は完璧で不変だが冷淡。命は不完全で有限だけど温かい。
命は尽きても、他者の思い出となって継承されていく。
物語はいつか終る。けれどキチンと締めくくることで新たな物語が始まる。

物にも命を宿すことで、去りゆく存在の形見となり得る。
灯籠に願いを込めれば、刹那、死者との再開の夢も垣間見えるだろう。
ただ、それすらも永遠ではない。形ある物はいつかは壊れる。
だが、そこからまた新しい物が生まれ、魂が宿り、想いは連綿と続いていく。
かの地では魂を持った有限の万物が語り出すことで、物語が動き始めるのだ。

本作の撮影もまた、被写体となった多数の人形、道具が、
各々受け継いだ役割を完遂し、次にバトンタッチしていく
果てしない物語のリレーにより成立しています。
こうした部分でもストップモーションと日本が
共有する精神性が伝わり、感嘆の溜息が出ました。
特にEDアニメーションにて、一つの物が次々と変化し物語を紡いで行く演出に、
その真髄が表現されていたと思います。

決してネタに困窮して、奇をてらって日本に手を出したのではない。
ストップモーションの心技を極めた先に
万物に神が宿る日本の精神性と鉢合わせた。
日本である必然性を終始感じた有意義な鑑賞でした。


私も精神を疎外し、能率を優先する現代物質文明に毒され、
墓参りとかネット墓地でいいんじゃないか?
などと自堕落な戯言をのたまう今日この頃ですがw
本作を観ていると、やっぱり命ある物は大事にしないといけないな。
祖先には感謝しなければならないな。
と日本人として正気に戻った気分になります。

1週間の平均制作尺3.31秒。制作期間94週。途方もない時間を費やしたことで、
人形やセットに取り憑いた魂が、日本人の心の琴線にも触れる逸品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

69.6 78 2017年度アニメランキング78位
テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(第2期)(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (189)
881人が棚に入れました
ロゼたち「セキレイの羽」の一行と共に新たな地、ローランスへと向かっていたスレイたち。道中でハーブの取り引きをした際、盗品を売りつけられそうになり、犯人から脅しをかけられるものの、難なく相手を返り討ちにするロゼ。スレイは商人としての仕事をきっちりとこなすロゼに感心しつつ、夜になると穢れのありようを自分なりに認識し、受け止めることができるようになるためライラたちと鍛錬を続けていた。穢れの塊であり、強大な力を持つ「災禍の顕主」に立ち向かう力を得るために――。そしてスレイたちは商業都市ラストンベルに辿り着き、そこで“語り部”メーヴィンと出会う。

声優・キャラクター
木村良平、逢坂良太、茅野愛衣、小松未可子、下屋則子、福圓美里、小野大輔、津田健次郎
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

細かい所を気にせず見られる人にお勧めしたい

2017年冬アニメ。分割2クールの後半、全13話。
ゲームはゼスティリアではなくベルセリアをプレイ済みです。

細かいツッコミ所はあったものの、最後まで一貫したテーマを描ききっていてとても良い作品だと思います。
原作ゲームのラストとは似て非なるものになっていて、アニメ独自のテーマに沿った素晴らしい改変でした。

西洋の中世風のビジュアルではあるのですが、この世界観は日本人的な感覚で考えたほうが理解しやすいと思います。白黒付けられないこの世界観がすごく気になって本作に興味を持った身としては、とても納得のいくラストでした。

何よりも世界観とテーマを大切にしていますが、そのぶん設定説明を省くところが多く、ストーリー面でも謎が残ってしまったのは勿体無かったですね。
作画は1期に比べ安定感を欠いてはいますが高水準は維持していた印象。個人的にはコンテ・演出で練り込みが足りないかなあ、と。
音楽は楽曲自体は良いのにFLOWの曲を使い過ぎで、かえって冷めてしまうこともあり残念でした。

全体的な作りがアニメ慣れしていない印象で、解りにくいところもある反面面白いとも感じました。

【テーマ】
本作で最も評価すべき点ですね。テーマのみ星評価できるなら10くらい付けたいw{netabare}

スレイが穢れに対する答えを導き出すためには人間を知る必要があり、それをアリーシャ・ロゼの掘り下げと、彼女達との交流によって描いたのはとても良かったと思います。
スレイの答えは本作のテーマを浮き彫りにし、さらには交流するゲストキャラクターやサブキャラクターに影響していきました。
導師一人ではできることに限りがあり、スレイが独りではないこと、仲間が支えてくれることが最も大切なことで、人の絆をより強く印象付けるために「人を浄化するには導師は穢れを引き受けなければならない」「受け止めた穢れを従士に振り分けられる」という設定の変更があり、本当によく考えられていました。
ヘルダルフとアイゼンという「殺すことが救いとなる存在」をそれぞれ別の形で救ったのも上手いですね。{/netabare}

【キャラクター】
全体的には良かったのですが、描写不足や最後にどうなったのかわからないキャラクターがいたのは勿体無かったですね。
{netabare}
1期に比べミクリオにはスレイ以外のキャラクターとのやりとりが増え、ミクリオの思いやりや少年らしさが描かれたのがとても良かったです。
ミクリオはゲーム版では出生が明かされますが、アニメでは語られなかったので人によっては「いるだけ」に感じたかも知れません。
ですが、「スレイは一人ではないからここまで来られた。スレイはどんな時も独りではない」という描写を一貫した本作では、常に素顔で接することが出来るミクリオがスレイと一緒に旅すること自体がとても大切だったと思います。
人と天族の共存というテーマから考えても、種族間の壁が最初から全くない、「特別ではないからこそ特別な友人」という、存在そのものに意味のあるキャラクターでした。

ロゼはスレイやアリーシャの理想・理念に対してひとつのアンチテーゼの役割を果たし、二人と衝突・和解することが非常に大きな意味を持ったキャラクターとなりました。それぞれの理念が両立するにはこの世界観でなければ無理だろうなあ。
ロゼ本人に関しては、自分のしてきたことが間違っていたと自分で認識しながらも、心折れずに別のやり方を見つけ出し、自分自身を変えたことは特に素晴らしいと感じました。
小松さんも多面性の強いロゼをしっかりと演じきっていて、まさしく本領発揮という印象で見事でした。
ロゼ編長かったですが、その分説得力も生まれてとても良かったです。
デゼルはロゼを語る上で欠かせない存在。詳しくは各話レビューに書いています。

…エギーユは怖い人って印象が消えてません;;

ルナールの良心を誰にも見せない在り方は色々考えられて面白いですね。
ルナールは元々ロゼの部下で暗殺者でしたから、世直しを夢見ていながら暗殺業に疑問を持ったがために穢れたのではないかというのがプレイヤーの間で多い考察のようです。アニメでは第1話(#0)で風の骨の一員としてルナールがアリーシャの目の前で憑魔になっているので、設定は継承していますね。
憑魔は人間なら誰でもなってしまう可能性があり、それが人間の一つの側面でもあると考えるとルナールは良いキャラクターだったなと。

サイモンについては情報が少なすぎィ!w
{/netabare}(2017.5.4)

【以下各話レビュー】
{netabare}
急に思い立ち、今期かなり楽しんでいる本作で。
3話目までは見直して書きましたのでよろしくです。

・第14話(#13)「穢れなき世界」{netabare}
先代の導師ミケルが雪原に立つ後ろ姿の孤独なイメージが印象的でした。足跡の先に立つライラは見守ることしか出来ないという感じで何とも淋しい演出です。
ロゼの商人と暗殺者の姿のギャップ、必要悪として行動する姿、中間管理職らしいセルゲイの苦労、先代導師ミケルの苦悩の言葉が繋がっていると感じます。
風の骨の行動原理は何となくわかりますが、語られる言葉がかなり曖昧なのは問題点かも。1期から感じてましたが、理論的な部分が苦手らしいのは本作の特に勿体無いところですね。 {/netabare}


・OPについて {netabare}
2期OPの哀愁漂う感じがかなり好きです。
雪原で背中を向けて立つ姿は孤独を象徴するイメージ映像と思われますが、OPでもう一人、災禍の顕主ヘルダルフが吹雪の中で孤立しているのは原作の設定を反映しているのかな?
OPラストでは仲間の中心にスレイが立ちますが、彼らには導師の苦痛を肩代わりすることも分かち合うことも出来ない。それでも支えられている。
そんな風に感じました。 {/netabare}


・第15話(#14)「風の天族デゼル」 {netabare}
ボーイッシュなロゼをいかに女性らしく可愛く描くかに腐心している感じがするなあw地味可愛いの好きですよ!
ロゼの暗殺業にスレイがどこまで気づいているのかが気になるところ。
マーリンドよりも今回の地下水浄化のほうが短時間で済んでいる様子だったり、鍛練シーンを入れたり、スレイの成長も描いていて好印象です。
アニメオリジナルキャラクターだというグルードマンは、比較的理解の早かったセルゲイの対となる人物なのでしょうが、敵になるのかどうかが気になるところ。セルゲイにより語られたローランスの内情も貴重な情報でした。
ロゼの矜持が揺らいでいるのは、殺すべきでない人間であるアリーシャを殺そうとしてしまったためでしょうか?自分の目に映ることだけが全てではないとスレイとの交流で認識したのもあるかも。{/netabare}


・第16話(#15)「それぞれの哲学」 {netabare}
アニメではロゼとデゼルは親子に近い関係と判明しましたが、まだ語られていない部分もあるようです。
グルードマンの目的がまだはっきりしませんが、武装した兵士を連れての交渉は脅迫に近いですね。スレイがセルゲイを解放するように言い、エドナの足止めがグルードマンへの脅迫みたいになっていました。面白いけどスレイたち浮世離れしすぎててハラハラするw

スレイの「もし争いのない世界にしようと思ったら…」という言葉の先には、ロゼと同じような結論があるかも知れません。これってベルセリアにも繋がる事ですね。ロゼの暗殺に気づいているのかどうかで、この言葉の意味は大分変わってくるかも。
一方でロゼも天族を認識したことで、自分の考え一つでデゼルが暴走する可能性があると自覚せざるを得ない。共に行動したことで、スレイとロゼはお互いの信じてきたものを揺らがせているのではないかと思います。

メーヴィンの言葉のとおり、スレイは自分に正直に進むしかないのでしょうね。ここでライラがアリーシャの名を出したことで、理想を共有する人物の存在が悩めるスレイの気持ちを軽くしたと感じられました。
そしてアリーシャもまたスレイの言葉を支えに困難を突破しようとしています。

この回、スレイとアリーシャ、スレイとロゼの互いへの影響を明示している印象でした。(2017.1.28) {/netabare}


・第17話(#16)「復讐」 {netabare}
今回でロゼの背景がほぼ示されたと思って良さそうです。
ロゼがアリーシャ暗殺の依頼を受けたのは、実現困難な理想を掲げる為政者に対する反発があったためなのかも…。
デゼルもエギーユも任務と語っていますが、明らかに私怨による復讐ですよね。確かにコナン王子は許されない行いをしていますが、それを自分達の正当性に結びつけるのはどうかと思う…
ロゼにもコナン王子を恨む気持ちはあるでしょうけど、もしも殺すことそのものに迷い悩んでいたとしても、周囲からの期待はロゼに「殺さない」という選択を許してくれない。コナン王子を襲撃するシーンでロゼが仮面を外したのは、私怨による行動であることの証明に見えます。

これまでロゼは世直ししているという誇りと信念があったから、殺人を犯しても穢れずにいられたのかもしれません。でも自分で決断したと言えるのかが曖昧な今回の復讐を完遂したとして、それでも穢れずにいられるか、私には微妙に思えます。

スレイはロゼの様子がおかしいことに気づいていましたし、人を浄化するために他者の穢れを引き受けてきたスレイにとってロゼの暗殺を止めるのは当たり前のこと。でもそれ以上に、スレイは友人に人を殺して欲しいとは思わないでしょう。
メーヴィンの「大切なのは自分に正直に生きること」という言葉が、今回のロゼとスレイにも繋がっているように感じます。

天族たち(エドナ、デゼル、ミクリオ)の問答のシーンでは、彼らの年齢差が感じられて面白かったですね。(補足・エドナは1000歳超え、ミクリオは見た目どおり17歳、デゼルは天族としては若いようですがミクリオよりは年上とのこと)
ミクリオはデゼルの言葉に反論することはありませんでしたが、エドナは一刀両断。現段階では殺す以外にどうしようもない兄アイゼンのことがあるからこそ、エドナの言葉は非常に重く、説得力がありました。

グルードマンは話のわからない相手ではありませんが、スレイとのやり取りを見ると和解するか決裂するか微妙な距離感があり、今後の展開が楽しみです。得体の知れない力を持つ導師と馬車の中で丸腰で話し合うあたり、相当肝が座ってるなあw 私どうもグルードマンさん好きみたいですw(2017.2.1) {/netabare}


・第18話(♯17)「届かない理想より目の前の正義」{netabare}
今回も面白かったけど、尺が心配になってくるなあw
初めてロゼを完全にヒロインとして描いた回でもあるかな?本当に可愛かったw

今回はロゼの正義が崩れる話でしたね。
ラストのロゼの涙は、ブラドの正義ではどうにもならない現実を知った絶望なのかな…。「世の中には殺されなきゃいけない奴がいっぱいいる。綺麗事じゃすまない」というロゼの台詞には強い義務感が感じられてやるせなかったです。

今回のスレイの言葉はどれも良かったです。「どんな人の中にも穢れはある。誰だって穢れを戒めながら生きている」という言葉にはアリーシャのことで穢れかけた自分のことも含まれていると思うと重い。その上でロゼが穢れと向き合ってきたことをいたわり、スレイ自身の意見とロゼに対する優しさ、世界の現状まで含めてロゼの知らない世界を語る。これは導師ですわw
スレイは先代導師の言葉に対して、人間の業も受け入れた上で一つの誠実な回答を示したとも感じます。

ライラやミクリオだけでなく、人間嫌いであるはずのエドナが、ロゼを利用してきた(と思われる)デゼルに対して批判的なのが良いなあ。デゼルの「ロゼは傀儡だ」という言葉の真意は何でしょうね?個人的にはデゼルがロゼを大切に思っているのは本心だと思うので、腹も立っているけどちょっと様子見かな。デゼルもですがエギーユに関しても、まだ評価は保留すべきのようです。(2017.2.7){/netabare}


・第19話(♯18)「商談」{netabare}
スレイはローランス皇帝ドランの屋敷に招かれ千年前(ベルセリア)の出来事を伝承として知るのですが、大分間違った伝わり方ですねw
ベルセリアゲーム内ではベルベットは世界中に支持されたアルトリウスに反逆した人物です。1期の頃から本作では闇に葬られた人達を描いてきましたが、ベルベットはまさにそちら側なので、捻じ曲がって伝わっているのは仕方無い。
アルトリウスが実現したとされる「感情のない世界」についてスレイはどう思ったのか?ベルベットが導いたのが災厄の時代であったとしても、人の感情を否定したくないスレイはベルベットをどう思ったのか?という点が気になります。

従士契約の描き方がアリーシャとロゼで今回も対比的でした。
アリーシャの場合はスレイや天族との絆の証であり、最初に見たのはずっと見たいと願っていた世界。
ロゼは自分の正義のためにスレイにギブアンドテイクを持ちかけていて、最初に目にしたのは立ち向かうべき世界。
その前提として二人ともスレイとの信頼関係がきちんと描かれ、命を賭ける覚悟があるのは良いですね。

あとライラ、従士契約のデメリットについてスレイに教えてないのはズルい。スレイは怒って良いよw
ライラはアリーシャとロゼに対して誠実でしたが、スレイを守るためにはそういうやり方もする。ライラにとって一番大切なのはスレイが人間に絶望したり穢れたりしないように導くことで、それは1期からずっと描かれてきたと感じています。スレイは導師として天族とばかり人間関係を作っていては駄目で、ライラにとっても人間に頼るべき時があるんですよね。(2017.2.15){/netabare}


・第20話(♯19)「レディレイク」 {netabare}
今回はアリーシャが妾腹の王女であることが明かされ、個人的には結構気になっていた事だったのですっきりしました。
重要な遺跡の鍵(紋章つきの短剣)を与えられてる立場だからそのくらいの血統ではあるはずですよね。

近隣の村でアリーシャたちを襲ったのは穢れまじりの土石流なのかな?目に見える天災が竜巻だけではなくなってきているのか…。
ザビーダは再登場しましたが、あっさり分かれてしまったなあ…。人間のトラブルに天族や導師は関わらせないのがアリーシャの考えだからでしょうね。

ザビーダの「あんたたち人間は何をやってる?」という問いは人間全体に対する厳しい問いかけであり、反対にルナールの、あんな奴らには報いを受けさせてやればいい、という主張は人間の弱い心からくる誘惑でもあります。
アリーシャもまた自身の中の穢れを戒めているという印象で面白いシーンでした。

竜巻が天の裁きなら導師にすがるしかないけれども、穢れによる天変地異だからこそ人間である自分が行動する意味もあり、妾腹とはいえ王女であるアリーシャには人の上に立つ者としての責任もあります。マルトランを救出に向かうかどうかの決断や、シレルから「どんな状況でなら殺しを認めるのか」という判断を求められたこともその一つ。特に不殺を貫くか否かはアリーシャというキャラクターにとって重要です。

竜巻とドラゴンの謎も気になるし、次回も楽しみです。(2017.2.20) {/netabare}


・第21話(♯20)「浄化」{netabare}
都市部に潜入した時点でバルトロ兵に気付かれるって早いwと思っていたけど、広場に向かうと思わせるためにわざと気付かれるようにしたのかな?

国王が穢れを背負っていたのは長年王としての責任を果たしてきたから?自分の穢れを戒めるだけではなく、国内の不平不満(他者の穢れ)とも向き合う必要があったということかな。それでもアリーシャを守ったのは一人の人間として感情を捨てずに生きてきた証なんだと思います。
…それはともかくアリーシャ医者くらい呼んであげて~;;

バルトロの結末はちょっと説明不足でしたね。
アリーシャの理念を否定するために命まで捨てたバルトロは公人としては失格です。同じような事態を起こさないことが、今後アリーシャが政治に関わる中で乗り越えるべき大きな課題のように思います。
アリーシャを理解し信じているから穢れないマルトラン師匠が対照的なのも良いですね。ルナールは狂言回し的な役割になってるなあw

そして念願のドラゴン浄化に成功!
これまで何人、どんな導師と従士が存在したのかはわかりませんが、その中でスレイ、アリーシャ、ロゼという三人が揃ったというのは奇跡に近いのだと思います。
三人が穢れを恐れていたらこんなことできないと思うんですけど、1期でライラがスレイに答えを導き出して欲しいと言ったことや、アリーシャロゼの掘り下げをがっつりやったことがきちんと繋がっているのが素晴らしいです。

今回色々勿体無かったのがコンテ演出で、アリーシャとバルトロのシーンや浄化シーンはもう少しわかりやすく、盛り上がりを作れたと思うので残念。

…あれ?アリーシャ…「どういう状況で殺しを認めるのか」の結論は?;;
(追記・後から思ったけど「誰も死ぬ事は許さない」と言ってたからやっぱり殺すなということでいいのかな?)
(2017.3.1){/netabare}


・バルトロ卿について{netabare}
全体的な描写から考えるにアリーシャがいなくなることで地位が磐石になる立場なんでしょうけど、凄くわかりにくいですねw
でも一番はアリーシャの理念に対する反発かな。むしろ憎んでさえいるように見えました。その理由も描いてくれたらさらに良かったけど、本作はそういうのが苦手っぽいんですよね。

1期ラストの戦争ではローランスを獲るのと同時に、アリーシャが止めに入るのを見越して、どさくさに紛れて殺すつもりだったのかも?ランドン師団長はバルトロの意向を理解していたから、王女に部下が深手を負わせても「よくやった」なんて言えたのではないかと思います。
さらには国家反逆罪を被せて追い討ちをかけたものの殺すことも捕えることも出来ず、師匠を囮に誘きだそうとするも、裏をかかれ国王の前に来られてしまった。自身が国王を刺してしまったのは計算外だったでしょうけど、アリーシャに罪を擦り付けられれば逆転の目はある。バルトロも他に方法がなかったでしょう。

自身の責任を果たす事によって穢れの発生を少しでも食い止めたいアリーシャに対して、バルトロの自殺は彼女の理念に汚点を付けたという意味で「負けなかった」と言えるのかも知れない。
ただ、アリーシャは政治ばかりではなく世界の仕組みという大局を見ていて、バルトロはもっと個人的なものを見ているのだから、そもそも同じ土俵にいないのですよね。これでは出し抜かれても仕方ない。

今となっては、スレイの殺害がバルトロにとって目的達成の一番の近道だったのかも、なんて思います。
会食に招きながらもスレイを殺さなかったのは、バルトロ自身の言葉の通り、政治的にアリーシャに加担しなければ眼中に無かったから。結果的にはスレイのおかげでアリーシャは命も理念も失わずに済んだのだから、詰めが甘かったですね。まあライラとミクリオがいたから殺せなかっただろうけど。(2017.3.1){/netabare}


・第22話(♯21)「いつか夢見た世界」 {netabare}
前回国王が亡くなったのは触れなくて良いんだろうか…。あとアリーシャ以外次期国王候補居ないの?
レディレイクを襲ったドラゴンは中身の天族はどうなったんだろう。それとも感情を伴う穢れが集って実体化した場合もドラゴンになるとか?
ゲームの設定と違う部分もあるので、調べて知ってても混乱する時がwもう少し説明してくれてもいいのよ?w

ハイランド国内が一丸となったり、人間と天族が実質的に共闘する形になったり、ハイランドとローランスの両国の兵も協力関係を築いたりと、スレイとアリーシャが夢見る光景の縮図が描かれた回でしたね。皆可愛いし和むし久しぶりに明るいシーンが多くて良かったです。
兄より世界が先だと言えたり、従士と共倒れになる可能性も知りながら神依に名乗りをあげたり、エドナの中身大人な所をしっかり見せてくれたのも個人的に凄く好き。ザビーダが加入してパーティ全体が落ち着いた雰囲気になったのもイイですね。

…ところで導師一行を陰から見守りながら情報提供とかサイモンちゃん何してんですかw
彼女も腹に一物抱えてるようで、しかも描写からして導師一行を勝たせたいようなので先が気になる。

ベルセリアとのクロスに関して、アニメでは千年前の出来事で伝承や口伝で伝わってきてるので間違っている部分もあって、メタ的にもネタバレにならないようになってるのがちょっと面白いかも。(2017.3.7) {/netabare}


・第23話(♯22)「北の大地」 {netabare}
今回は従士二人の神依、デゼルやサイモン、ルナールなど色々詰め込んだ豪華な回でした。今の段階ではサイモン、ルナールの顛末は説明不足(ルナールに関しては全体的な描写から心境を想像はできる)ですが次回フォローあるかな?
…サイモンちゃん寂しがってるというか、主にかまって欲しいようにしか見えないのは私だけですかねw

地脈の話がまともに出てきたのは第1話(♯0)以来ですね。OPの雪山はラストバトルの舞台だったのか。
神依するうえでロゼは行使する力(武器)が扱い難い、アリーシャは神依の素地そのものが出来ていないという違いがあるような描写も面白いと思いました。

そしてロゼを利用してきた事を後悔し始めているデゼル。ブラドの復讐はデゼル自身の無念を押し付けていた部分は間違いなくあったと思うし、デゼルの一方的な憑依によってロゼの運命は良くも悪くも変わったわけで。
主体性の強いロゼとは遠からず子離れ(?)のような時期が来るだろうとは思っていたので本編中で描かれて嬉しいですね。
デゼルがロゼに憑依してきたという関係とその変化、デゼルの心理がサイモンとのやりとりと連動してスムーズに描写できている印象。
…で、次回予告が不穏な空気なわけですが…;;

サイモンドラゴン化でしっかり盛り上がりを作った引きで次回も楽しみです。(2017.3.13) {/netabare}


・第24話(♯23)「風になる」 {netabare}
原作プレイヤーに気を揉ませていたデゼルの結末が今回のハイライト。
残念ながら生存とはなりませんでしたが、2期前半のロゼメインの一連のエピソードで同時にデゼルの掘り下げも出来ており、しっかりと繋がっているのはとても良かったです。
ブラドの目指したものとデゼルの願望をある意味では背負わされてやってきたロゼは、これからは一人で決断し責任を背負っていかなければなりません。ですがデゼルが思っていた以上にロゼは成長していて、何の心配も要らないと感じられたから最期に笑えたのかなと思います。
泣いてもいいだろ?って言いながら笑って終わるとか反則ですわ…;;

ベルセリア作中で重要な意味を持つ「緋の夜(月が赤く輝く夜)」を迎え、その影響なのかベルベットとスレイが夢の中で邂逅。こう来たかー(歓喜)!!
かつて災禍の顕主と呼ばれたベルベットも導師であるスレイも、大切な誰かや自分の願いのために戦う(戦った)という点では変わらないのですよね。ベルベットの言葉はスレイ自身がどうしたいのかを問いかけているようでした。

ベルベットに復讐心を抱かせたことがアルトリウスの最大の間違いだったとも言えますが、だからといってハイランド・ローランス間の戦争をその身で経験したスレイには、世界のために一人を切り捨てたアルトリウスのやり方が間違っていると断言する事も出来ない。
ですがデゼルがロゼに言い残した「導師が誰かを犠牲にすることを肯定したら悲劇が繰り返される」という言葉は、デゼルがスレイのやり方を心から認めている証拠で、物語の上でもアルトリウスとスレイの差異を明確にしていました。

負の感情の蓄積が天変地異すら起こす本作で、人間や穢れが根本的に抱える矛盾をも受け入れて世界を良い方向に導くというのがどれだけ無理難題なのかを再認識してしまうわw(2017.3.23) {/netabare}


・第25話(♯24)「導き出した答え」{netabare}
マオテラスさん登場でとても嬉しいですw ベルセリアとのクロス要素ではありますが、五大神(最高位の天族)の一柱だと分かれば支障ない描き方でしたね。穢れながらも自我を保ち自身の意志で抗っている状態はなんとも健気。

災禍の顕主は先代導師にかけられた「永遠の孤独の呪い」のせいで、時には自由な意志疎通すら出来ないことが判明。きっつい呪いですね…;
首吊りしてたのはヘルダルフの親しい人たち?自分も自殺しようとしても出来ないような描写もちらっと入ってて辛い;サイモンの呼び掛けに応えなかったのも呪いの影響なんだろうか。
サイモンの「主は導師に自分を殺す可能性を見出した」という言葉は殺害がヘルダルフへの救いになることの暗示でしょうね。

災禍の顕主が出した答えは「力により矛盾を打ち破る」こと。お互い自分の思いを通したければ相手を倒すしかないという理屈なんだろうなあ。
それに対し、スレイは「人としてお前を浄化する」という言葉を返しましたが、ヘルダルフと人間として話したい、繋がりを持ちたいという意味かな、と。スレイ自身が常に誰かに支えられてここまで来たからこそ言える言葉なのだと思います。(2017.3.27){/netabare}


・ミケルとヘルダルフについて{netabare}
カムランにおける先代導師とヘルダルフの因縁は、歪な人間関係がきっかけであるように私は感じました。

立場も状況も人柄も違うので単純に比較は出来ないですが、スレイとグルードマンの関係性は少し似ている部分があったように思います。
スレイは脅迫じみた行為にも屈しない意志の強さと導師としての力を示し、実直ながら強硬派らしかったグルードマンも一筋縄では行かないと認識したから、ペンドラゴへの道中で対等に話し合うことができたわけです。最終的にはグルードマンは導師に協力することになりました。皇帝ドランの命令もあったとは思いますが。

一方でミケルは何の力も持たず、ヘルダルフはマオテラスの姿を目にしても軍人としての立場を曲げなかった。
ミケルはヘルダルフに騙されたのは確かなのですが、その純朴さゆえ、自分を対等と認めさせることが出来なかったために良いように利用された印象です。ヘルダルフが「力の伴わぬ馴れ合い」を否定しているのは、人間の頃からの性格なのかも。
とはいえミケルがヘルダルフにかけた呪いも正直やりすぎで、後世に大きな負の遺産を残してしまっています。ミケルが引退した理由が語られていないので何とも言えないのですが、導師としてよほど辛い思いや挫折を経験してカムランに辿り着き、村が心の支えだったのかな、と…
ミケルとヘルダルフ、二人とも加害者であり被害者でもあるという描き方は良いですね。(2017.3.27){/netabare}


・第26話(♯25)「伝承」{netabare}
1ヵ月は長かった…でもその分楽しめました!

「死こそが救い」である災禍の顕主の怒りを鎮め孤独を癒すというスレイの結論は本当に良かったです。ヘルダルフとスレイのやりとりをもっときちんと描いてほしかった気持ちはありますが、呪いと穢れに飲み込まれたヘルダルフを救い上げ、穢れと矛盾を抱える人間として再びやっていけると考えられるまでに繋がりを持てたことは素晴らしい結末だと思います。
「永遠の孤独の呪い」を解くということは、ミケルのやり場の無い感情も一緒に浄化するということなのかもしれませんね。
ドラゴンの姿のまま自我を取り戻しつつあるアイゼンも、アニメのテーマに沿った描写だったと思います。

スレイが願った「人と天族が一緒に暮らせる世界」はお互いを見て語り合う世界ではなく、人間も天族も独力で生きているのではないことを認識し、積極的に繋がりを保ちながら共存していく世界として実現しつつあります。
第24話のスレイの「皆と旅をしたことで人間と天族が共存できると信じられた」という言葉がきちんと形になりましたね。

アリーシャが天族に対して様付けを止めないのは何故かとずっと思っていたのですが、それは天族とどんな関係性を築くかは人それぞれだからだと感じるようになりました。
為政者であるアリーシャは天族に支えられて国を維持していることを知っており、スレイやロゼにとっては家族や身近な友人。普通の人々にとっては見守ってくれる土地の神様です。
崇高な存在だったり友人や家族だったり、色々な関係があるのですね。(2017.5.1){/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャッチフレーズは「伝承はいつしか「希望」になる」其の2です。

この作品はテイルズ オブ ゼスティリアの2期に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、1期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

この作品のPVを初めて見た時、あまりの作画の綺麗さに鳥肌がたったのを覚えています。
これまでも作画の綺麗な作品はたくさん見てきました。
でも、この作品の作画レベルは「思わず息を吞む」ほど高いと思いました。
レベルが高いのは作画だけではなく、SEについても同様…
つまり、アニメの根底部分のクオリティが半端なく高い作品…という事なんだと思います。

ここまでレベルが高いと次に気になるのは途中からの失速になるのですが、この作品については全くの杞憂でした。
しかもゲーム原作にも関わらず、分割2クール作品として描き切ってくれる…
視聴者冥利に尽きるとはこの事だと思います。

こうして2期の放送が始まった訳ですが…2期も期待を裏切らないクオリティだったと思います。
「人と天族が共に暮らせる世界を作ること」を目指して始めた導師スレイの旅も未だ道半ば…
そしてその旅路は決して平坦ではありませんでした。

導師の穢れを浄化する能力は確かに凄いです…
けれど、導師と言えど一人でできる事には限界があります。
そのためにライラやミクリオなどの天属と行動を共にしてきた訳ですが…
時には剣…そして時には盾にその姿を変え導師と共にあろうとする天属の皆さんですが、穢れは中心への接近に伴って強さを増していくので、これまで通りの戦い方では通用しなくなっていくんです。

そしてアリーシャとロゼ…どうやら二人とも大層な荷物を背負ってここまで生き抜いてきたようです。
アリーシャは一国の姫君で王位継承権を持っている立場…隙あらば、と邪な考えを持つ者が決して少なくありません。
でもそんな事に現を抜かしている時間はアリーシャには1秒だってありません。
だってその1秒があったらその分、国や民にできる事を考えたい…

争いが嫌いな平和主義者…「敵がこちらに攻撃するまで我々は攻撃してはならない」
自分の発言に真摯に向き合い率先垂範する彼女は、やっぱりどこからどうみても魅力的です。

そしてロゼ…彼女の心の中の闇はどれだけ暗く深いのだろう…
物語の展開を見ていれば、彼女の中に闇が渦巻くのも激しく理解できます。
だって、今自分がここで生きているのは誰のおかげ…?
そんなの改めて問う必要なんてない…

誰かがやらなくちゃいけないから自分がやるんだ…
教えて貰った「届かない理想より目の前の正義」の信念はとても大切…
でも本当にそれだけ…?
自分にはそれしかできないの…?
この自問自答は彼女に自分自身を俯瞰させるきっかけとなりました。

そしてアリーシャとロゼは、これまでの自分と決着を付け更なる高みを目指す事を決めます。
それはこれまで以上に険しい道である事は行く前から明白…
自分の手で掴み取れるのは、ほんのちっぽけかもしれない…
けれど、これは自分達にしかできない事…
だから自分の全部で絶対支えてみせる…自分達も支え合いながら…

でも一番おいしいところを持っていったのはお約束通り導師でしたね。
その前の展開から何となく予感はしていましたけれど…
だって、きっとこれ以外の着地方法を模索したら絶対に尺が足りなかったと思いますし…
今でもミクリオの叫び声が頭から離れてくれません…

ここまで視聴してきてふと思った事があります。
導師って、何人いるんでしょう…?
私は世界に一人きりだと思っていました。
導師が導師として機能しなくなった時、世界のどこかに導師が息吹くのだと…
でもどうやらそれは間違いだったみたいです。
私の勘違いかもしれませんが…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

私のイチオシはやっぱりアリーシャでした。
CVがかやのん、というのが大きいですけれど…
あの花のめんまや、さくら荘のましろの様なふんわりした感じも好きですが、アリーシャや、このすばのダクネスの様に一本筋の通った感じも堪らなく大好きです。
かやのんが声優さんで本当に良かったと思っています。

オープニングテーマは、Minamiさんの「illuminate」
エンディングテーマは、FLOWさんの「INNOSENSE」
どちらもカラオケ挑戦済です。
どちらも良曲ですが敢えて1曲を選ぶならオープニングに軍配です。

1クール13話、全部で2クール26話の作品でした。
もう何もう事はありません。
最終回の放送まで少し空いた時間が待ち遠しかった事くらいで、最高の作品を視聴させて貰ったと感じています。
「Tales of 20th Anniversary Animation」の冠に恥じない作品だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

”自分の信じる道を進め!”

あらすじはあにこれを参照ください。
放送時期:2017年1月~4月

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇物語
Ⅰ期の続きです
天族と共に世の中の穢れを清める旅をする
導師スレイと仲間たちの冒険ファンタジー。

〇音楽
OP曲はMinamiが歌うilluminate
25話のOP曲はFLOWが歌う風ノ唄
ED曲はFLOWが歌うINNOSENSE
21話のED曲はfhánaが歌うcalling

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

〇専門用語
・セキレイの羽{netabare}
ロゼが頭領として率いる商隊ギルド。{/netabare}

・風の骨{netabare}
セキレイの羽の裏の顔でありロゼを頭領として動いている
グリンウッド大陸一の暗殺ギルド。{/netabare}

・従士{netabare}
導師の配下としてその活動を補佐する人間。{/netabare}

・神威{netabare}
人族と天族との融合技{/netabare}

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

〇作画
制作はufotable
天族が風や水そして火などを利用して攻撃するのですが
その表現がとても綺麗で迫力あって引き込まれました。

戦いも終盤になっていくにつれスレイの瞳が怖く感じました
しょうがないですが天真爛漫で穏やかな瞳の方が好きです○o。.。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
スレイ ロゼ アリーシャ それぞれの視点で展開する物語も
佳境に入って俄然面白くなりました。
{netabare}
これまで自らの心と組織の決断は復讐としてきたロゼ
そんな彼女が自身の理性に委ねスレイの従者になることになった
この選択 ロゼらしいですよね

捕らわれた師匠マルトランを救うため苦悩するアリーシャ
内乱を企てたバルトロ卿に親を殺されても信念を曲げないのは凄い!

Ⅰ期に出てきた5話と6話の物語 1000年前のおはなしだった
この世界 あんまり文明とか発展しないのかなぁ○o。.

穢れの無い世界とは感情の無い世界
だからベルベット・クラウは業魔として

穢れで包まれる世界とは災厄が溢れる世界
だからスレイは導師として

歪んだ世界を正す こういうお話と勝手に理解しましたが合ってます?

最終決戦の前 夢に出てきたベルベット・クラウのセリフ

”鳥はただ自分が空を飛びたいから飛ぶんだ”
”自分の信じる道を進め!”良いセリフですね心に響きました○o。.

最後 浄化を終えてやっと自由!

イズチを出て試練のくり返しで
ちょっとは遊んでもいいんじゃない?って思っていたから
ホッとしちゃった○o。.。{/netabare}

最後 ED曲流れてもおはなしは続くから見逃さないように♪。 

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

69.6 78 2017年度アニメランキング78位
劇場版総集編 オーバーロード 不死者の王(アニメ映画)

2017年2月25日
★★★★☆ 3.7 (77)
495人が棚に入れました
テレビシリーズの劇場版総集編として上映される。
前編後編の二部構成になっており、「不死者の王」は前編である。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、沼倉愛美、五十嵐裕美、白熊寛嗣、子安武人、M・A・O、渡辺明乃、村瀬歩、谷育子、ゆきのさつき、悠木碧、稲葉実、興津和幸、花江夏樹、田村睦心、竹内良太
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

お急ぎの方はこちらにどうぞ

オーバーロード1期13話の総集編です。
前編と後編に分かれているので、かなりのボリューム。
だから、総集編とはいえ、カット部分はあまりないんじゃないかな。
時間の無い方、せっかちな方、思い出に浸りたい方はこちらにおいで下さい。

もちのろん、主人公無双のお話です。
{netabare}といっても、ラストのシャルティア戦はちょっと危険だったかな。
以後2期3期と続いてるけど、主人公が直接手を下す激しい戦いは無し。
悠々自適な骸骨生活です。

シャルティア戦の前の墓地の戦闘は何だったんだろう。
今から思えば、悠木碧さんの狂気の演技が光ってました。
彼女の役作りの才能は天性ですね。
こういう人を天才って言うんだって改めて思いました。

ラスト、リザードマン登場。
そうか、シャルティア戦で危機感を持って、リザードマンの征服だったんだ。
2期でイキナリ、恐竜アニメになったのはそういう訳か。
勉強になります。{/netabare}

1期の謎解きが全然できてない本編。
4期以降は?
登場人物がこれ以上増えても難儀だし。
観るかどうかは考え物です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まあ、総集編なんだけど、やっぱり面白いな♪

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
遅ればせながら、オバロ2期を観るため、復習と予習をかねて。

1期の記憶は大分薄れ、大まかなストーリーやキャラは頭に入っているものの、こまかいやり取りやカット割りなんかは忘れてるんで、普通に新鮮な気持ちで楽しめました。かなり長い劇場版だけに、ほとんど破綻なくストーリーが流れていました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
シャルティアの精神支配から、ワールドアイテムのクダリだけ分かりにくかったけど、あとは、スムーズにストーリーが流れていた印象。

詳しくは、「オーバーロード」や「ネト充」のレビューに書いたけど、ギルドマスター=ギルド最強 とは限らないから、対シャルティア戦で男の矜持を感じて浮かれるアインズに、感情移入。

ここまで気持ちが良い主人公最強系は、なかなかない。多分、アインズが悲しみや寂しさを背負っているからかな。

さあ、2期、GW中に楽しもう♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

第2期が待ち遠しい!

原作未読。TVアニメ第1期は全話視聴済み。

劇場版第1弾の本作『不死者の王』は、TV版の総集編の前編。
{netabare}ハムスケを支配下に置いたモモンが、エ・ランテルに帰還するまでが描かれている。{/netabare}
TV版の総集編である以上、物語は少々割愛されている。
しかし、逆に不足部分を補完する追加シーンが加えられ、『これはこれで分かり易い」ストーリーになっている。

劇場版第2弾の『漆黒の英雄』は、TV版の総集編の後編。
 《こちらの作品は、作品の登録がまだみたいなので、こちらでレビューしますね》
{netabare}ナーベVSカジット、モモンVSクレマンティーヌ戦から、シャルティア戦までが描かれる。{/netabare}
前編同様、TV版より割愛&追加はあるが、これはこれで分かり易くまとめられている。

TV版では2話にまたがっていたシャルティア戦が、繋がっていて一気に見れたのは、とても良かった。

第2期が待ち遠しい!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

69.6 78 2017年度アニメランキング78位
劇場版 はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~(アニメ映画)

2017年11月11日
★★★★☆ 3.7 (76)
294人が棚に入れました
大和和紀「はいからさんが通る」の40周年を記念した作品。

大正時代の東京を舞台に、活発でおてんばな“はいからさん“ こと花村紅緒と、許嫁である陸軍少尉・伊集院忍との波乱万丈な恋模様を描く。

声優・キャラクター
早見沙織、宮野真守、櫻井孝宏、中井和哉、梶裕貴、瀬戸麻沙美
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

昭和の作品を平成の時代にリメイクした大正ロマンの名作ラブコメ

「はいからさんが通る」は再放送視聴になります。何せ、この裏で放送していたのが日本昔ばなしでした。テレビが一家に一台しかない時代、ゴールデンタイムに親子で見ることができた作品が優先されました。まぁ、小学校の中学年だったし、少女漫画原作作品なんて、恥ずかしくて見れないというのもありましたけどね…。

再放送で見たのは思春期に入る頃。その時に見た印象は「紅緒が可愛い…」。とにかくおてんばで、でも一途な紅緒に惚れてしまいました。それとストーリーとおちゃらけた場面の面白さがとにかく引き付けて、自分のラブコメ好きはこの作品が原点といっても過言ではありません。ただ、ワケわからないところで終わってしまい、心残りでした。このあと原作は読んだのですが、やっぱり動く紅緒が見たかった…。

あれからウン十年、まさかまさかのはいからさん。なんで今ごろ?という思いはありましたが、楽しみにしてました。が、キャラデザイン見たときに2017流行語大賞のノミネート言葉が真っ先に出てしまい…「ちーがうだ~ろ~‼」。正直、楽しみは不安に変わりました。そして、映画館へ。

不安と違和感は3分で消えてしまいました。そこに描き出されていたのはまさしく「はいからさんが通る」。制作会社が一緒だし、長い間喉に突き刺さったままだった中途半端な作品を仕上げようというスタッフの思いが伝わりました。そして何より中の人たちの演技力、特に紅緒のはやみんは特筆もの。あぁ、紅緒ってこういう子だったなという感じを思い起こしました。

物語は原作にしたがっています。ただ、前半とはいえ、結構なボリュームを90分にまとめてますので、どうしても無理が出ています。例えば{netabare}紅緒と忍がそれぞれ互いを好きになっていく過程や伊集院家での生活、紅緒と蘭丸と環の微妙な関係、忍の出征への過程、忍亡き後(死んではいないが)の伊集院家{/netabare}等々、上げたらきりがないかも…。それでも物語に破綻がないようにうまくまとめたと思いますし、原作も過去アニメも知らない人でも楽しめる内容にはなっていたと思います。また、ギャグになるシーンは懐かしいし、過去アニメ知っている人向けにはラスト付近で流れるインストバージョンのあの曲が涙ものです。

客層はけっこう広い印象でしたが、なかでもドストライク世代であったろう女性の姿が多かったのが他のアニメ映画では見られないなと思います。彼女たちがよみがえったはいからさんを見て、何を感じたのかな…。

大正ロマンを元にしたラブコメの名作。懐かしさも感じつつも、いつの時代にも通じるラブコメだと改めてストーリーの素晴らしさを実感しました。後半も見に行きたいと思いますし、ラブコメ好きな人にはぜひ見てもらいたい作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

浪漫の香りに満ちたこの東京 時代を超えて進んでいく勇気を私にください

2017年公開の劇場版アニメ 「はいからさんが通る」前編 97分

原作 大和和紀 監督脚本 古橋一浩 キャラデザ 西位輝美 音楽 大島ミチル
制作 日本アニメーション

主題歌「夢の果てまで」竹内まりや 唄 早見沙織

1975年から「週刊少女フレンド」に連載された少女コミックが原作。
当時のコミックは人気のあるなしにかかわらず、初期設定のストーリーで終了する場合が多く、
この作品もその代表格ともいえる文学的コミックだったと思う。

「世界名作劇場」「未来少年コナン」「釣りキチ三平」などを制作し、
20世紀五大制作会社の一つと言われた日本アニメーションによって、
1978年にテレビアニメ化。
4クールの予定であったが、42話で打ち切りで原作のラストは描かれなかった。
その後、三田寛子主演のテレビドラマ版など作られたが、
今回初めて原作のストーリーが最後まで映像化されることになりました。
それも、経営悪化から立ち直った日本アニメーション制作と言うことで感激もひとしおです。

舞台は大正時代、花の都東京の跡無女学館(モデルが跡見学園なので神田かな?現在は大塚)
徳川家旗本の没落した家の娘「花村紅緒」CV早見沙織と、
伯爵伊集院家(名前からして薩摩)の御曹司「伊集院忍」CV宮野真守の恋の物語。

4クールアニメだったものを100分程度の前後編では酷い詰め込みが予想されましたが杞憂でした。
原作に癖がありまして、当時のサブカルチャーをネタにしたギャグが全編を覆っていて、
本筋である日本版「ドクトルジバゴ」とも言うべきラブストーリーの部分は、
この劇場版前後編と言う長さが調度良いと感じました。

もちろん、監督でもある古橋一浩の脚本の出来が素晴らしいのも要因です。

昭和版「はいからさんが通る」は視聴済みのため物語は知っているのですが、
非常に良い出来で、ほろりとする部分もあり大満足の一作でした。
女房はギャグ部分が削られたことに怒っていました。
「牛五郎さんが~」とか訳の分からないことを口走っていましたが、
そんな寒いキャラはどうでもいいのです。

もともと原作や昭和アニメ版に不満があった私としてはこちらのほうがずっといいです。
泥沼の戦争へと向かう日本、ロシアの世界を震わせることになる革命。
大正ロマンに浮かれる日本から始まる美しいラブストーリーの前編は満足のいく作品になりました。
 
後編は2018年公開、初めて映像化されるラストシーンに期待は膨らみます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

Fanatic さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ラブコメ感覚で楽しめる大正ロマン

原作は、はるか昔に既読。
結構楽しんで読んだ記憶はあるのですが、ストーリーは輪郭を覚えている程度。
1978年版のテレビシリーズは未視聴です。

監督&脚本は「ガンダムUC」や「るろ剣」の古橋一浩さん。
前編の範囲は、1978年版をカバーする感じでした。
テレビシリーズでの約40話ぶんを二時間弱に収めるわけですから、予想はしていましたが、展開はかなり駆け足です。

ただ、主人公・紅緒の、天真爛漫で心根の優しいところは、いくつかのエピソードと共によく表現されていて、感情移入もしやすかったです。
駆け足ながらも王道の基本は押さえて、見せるべきところは見せ、端折れる部分は端折る、そのサジ加減が秀逸でした。
ジーンとくるシーンも多く、思っていたよりも上手くまとめられていたな、という印象。
物語の輪郭は覚えていたので、それを補完する形で視聴できたおかげもあるかもしれません。

ストーリー自体は、ベタベタの王道少女漫画。
もっとも、原作が70年代ですから、本作もそれを楽しむための作品なのでそれはそれでよし。

コミカルな演出も随所にあって(多分、原作の描写をそのまま転用されているのだと思いますが)、昨今のラブコメを見慣れた視点でも結構笑わせてもらいました。
現代でも通用する大和和紀さんのセンスはすごいなと感心します。
(私の笑いのハードルが低いだけという話も……)

作画は、劇場版にしてはちょっと物足りないですが、普通のTVシリーズくらいには綺麗ですし、まずまずという評価でいいと思います。
西位輝実さん(「サーバントサービス」「君のいる町」など)によるキャラデザは、1978年版より洗練されているのはあたりまえですが、原作・大和和紀さんの絵よりも昨今風にアレンジされていて、好き嫌いはあるかもですが、アニメとしては観易かったと思います。

不満点は、1978年版の名曲を歌付きで聴けなかったことくらいかな?
(どこかで、早見沙織さんver.を挿入歌にでも使って欲しかった……)

そんなわけで、個人的には概ね満足の前編でした。
本作で初めてはいからさんに触れるという方にも、それなりに楽しめる内容だったんじゃないかなぁ、と思います。……前編はっ!

問題は、後編ですね(続く)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

69.5 81 2017年度アニメランキング81位
機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER(アニメ映画)

2017年11月18日
★★★★☆ 3.8 (34)
230人が棚に入れました
 イオとの死闘を制したダリルは、ジオン残党軍の一員として地球にいた。彼は奪われたサイコ・ザクの情報を得るための諜報任務に就いていたのだ。一方、新たな仲間と共に「サンダーボルト作戦」に参加したイオの前に、南洋同盟国境守備隊隊長を名乗るペール中佐が立ち塞がる。

http://www.gundam-tb.net/information/index.html

声優・キャラクター
中村悠一、木村良平、古川由利奈、逢坂良太、杉田智和、行成とあ、大原さやか

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ハードな前作に比較してかなりソフトな内容となっています

前作、"DECEMBER SKY"の続編。
一年戦争が集結した、その7ヶ月後が舞台です。

主人公も前作から続投で、連邦の「イオ・フレミング」と、ジオン残党として諜報活動を行っている「ダリル・ローレンツ」の二人です。
前作同様無意味なギャグや不自然なキャラクター付けは一切排除され、癖のあるキャラクターデザインと遠慮のない戦火の描写がリアルな、真摯なアニメ作品となっています。

連邦軍からの独立を目論むインド洋の「南洋同盟」が極秘裏にRPD(リユース・サイコ・デバイス)を開発。
これを奪還または破壊することを目的とした「サンダーボルト作戦」に参加するため地球に降下したイオ・フレミングと、ジオン再興のためRPDのデータ奪取を目論むジオン残党、そしてイオとダリルは再び、戦場で相まみえることになる。
文章にするとシンプルですが、本編視聴中には説明不足を感じました。
なぜ戦っているのか、何と戦っているのかの説明がほとんどなかったように思えます。
目的、状況が不鮮明で、見ていて内容が頭に入ってきませんでした。
原作を読んでおくか、あらすじの予習が必須だと思います。
まぁガンダムは断片的な説明がお家芸のようなものなので、ある意味ではガンダムらしい作品と言えなくもないですが、実のところストーリーは結構シンプルなので、事前知識を得た上で視聴し、ストーリーを追いかけるより作品の空気を楽しむ方をおすすめします。

前作では宇宙が舞台でしたが、本作でバトルフィールドとなるのは地球です。
オーストラリア周辺を舞台に連邦とジオン残党、そして南洋同盟が三つ巴の戦いを繰り広げる内容となっています。
南洋同盟は宗教じみた部隊で、禿頭の高僧のようなパイロットが洗脳でもされているかのように突貫する不気味な集団として描かれており、作中、印象深かったです。
前作で象徴的に鳴り響いていたジャズやポップスは本作でも流れます。
ただ、前作では音楽が引っ切り無しに響いていましたが、本作は控えめで、流れるは流れるのですが、前作ほどジャズが騒々しい感じではなかったように思えます。
ポップスも日本語ボーカルがメインで、前作よりも聴きやすい、一般受けしそうな作品になったと感じました。
また、前作では可愛い女の子の挟まる余地が無いくらいにずっと戦争の描写が続いていましたが、本作は前作より女の子率が高く、ハードな前作に比較してかなりソフトな内容となっています。
そして、本作は単独で完結しておらず、次回に続く終わり方になっています。
前作"DECEMBER SKY"がストーリーとしては単独で完結していたのに比較すると、本作はラストが、結構ブッツリ終わっていて驚きました。
途中までの作品ということを知らずに見たため、ラスト間近でどうまとめるのかハラハラして見ていたらオチも何もなくブッツリ終わってしまい、この終わり方はちょっと残念に感じました。
なお、原作漫画は連載中、本作に続く続編アニメも作るつもりではいるんでしょうけど、現時点で発表が無いので (無いよね?)、漫画未読組はせめて次回作の発表の後で視聴することをおすすめします。

前作が名作過ぎたという感じもしますが、本作は悪くはなかったのですがどうも粗が気になりました。
原作漫画に準拠しているそうなので、漫画を読んでいたならば盛り上がれたかと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

JAZZと戦争

前回のDECEMBER SKYでは、1年戦争の末期であったので奮い立つ若者たちの様子から真実を知って絶望する姿が描かれていた。
今作は1年戦争の7か月後を描いた作品なので、悲しみの感情が強く描かれていたと思う。
家族を失ったやり場のない怒りを敵勢にぶつける少佐がいたり、手足を失ったダリルの生身で走り回っていた時の記憶であったり。戦死した者たちを弔う描写がしっかりと描かれていたり。
ファンタジーなのになんてリアリティのある作品なのだろう。
カルト宗教の台頭という話の流れも、ごく自然かもしれない。
作品自体も前作より落ち着いていて、前作の感じで視聴したら若干物足りなくも思ったが、作品づくりの点においてものすごい拘りを感じる。

映像は相変わらずのクオリティでロボットは手書きなのかCGなのか分からないけれども、セル時代のアニメーションのような独特な色合いを感じた。

劇伴も相変わらずの豊富さでジャズを中心に、ポップス、民謡まで幅広いジャンルを展開して、劇画・セル画タッチの本編に負けず劣らずの存在感をもつ。
映像と音楽とがセッションしてるみたいで面白い。まさにJAZZという感じだ。

ガンダムはあまり詳しい訳ではないのだが、この作品は素直に面白く、凝っていると感じる。ガンダムを切り離しても多分面白い。ヴィンテージ・アンティークっぽい雰囲気なので、ハマる人も多いと思うのだが…OVA作品だけに知名度が低いのが残念。
もっと多くの人に観て欲しい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

水陸両用MS活躍活躍

 前回のガンダムサンダーボルトの続きの話で、舞台が地球になるお話です。

 フルアーマーガンダムとの死闘を制したサイコ・ザクが、南洋同盟というカルト教団に奪われていて、ダリル達ジオン残党軍、地球連邦軍の三つ巴展開なアニメだったです。

 アッガイ、ゴッグ、ズゴックの活躍が凄かったし、懐かしのモビルアーマー グラブロなんかも洗練され登場するです。

 捕らえられたイオも復帰し、アストラルガンダムという何か貧弱に見えるも新たな機体で、ジャズを聴きながら活躍するのです。水陸両用で結構強いです。今回のジャズは、思ったほど激しくない感じです。

 地球連邦軍とジオン残党軍の戦闘は、氷上や水中における戦闘で、ゴッグ、ズゴックに有利な環境で凄いと思ったです。イオも負けてなかったけど。

 一方でアッガイを操縦するダリル達。性能を最大限に引き出しているというのか?あの丸く短足な機体で初期のアッガイとは比べ物にならない、動作性能だったです。ダリル、サイコ・ザクでなくてもニュータイプな感じです。

 最後の方では、イオにとっての思わぬ再会や南洋同盟の秘密にも触れることとなり、思わぬ展開に発展するようだったです。{netabare}まだ次作いつになるのかあるらしいです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

69.3 82 2017年度アニメランキング82位
きみの声をとどけたい(アニメ映画)

2017年8月25日
★★★★☆ 3.6 (115)
517人が棚に入れました
湘南・鎌倉の海辺の町を舞台に繰り広げられる、少女の悩み、葛藤、夢、そして届けたい“声(想い)”の物語。
将来の夢が見つからず少し焦っている16才の少女・行合なぎさは、幼い頃に祖母からきいた「コトダマ」言葉には魂が宿るという話を、ある出来事により信じている。
ある日、なぎさは何年も使われていないミニFMステーションに迷い込み、軽い気持ちでDJの真似事をする。すると、放送されたコトバは 思いもかけない人に届いていて―。

声優・キャラクター
片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子、神戸光歩、鈴木陽斗実、三森すずこ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ユニゾンする声

2017年8月25日公開の劇場アニメ。
海辺の街を舞台に女子高校生たちの青春を描くオリジナル作品です。

この映画は御覧になられた方が少ないと思いますので、
ネタバレにならない範囲でストーリーを紹介しておきます。

~あらすじ~
海辺の町、日ノ坂町に暮らすなぎさはごく普通の高校1年生。
主人公なぎさには3人の幼なじみがいる。3人は全員ラクロス部。
かえでは同級生でスポーツが得意。はっきりした性格で気が強い。
雫もなぎさの同級生でお菓子作りが得意。こちらはおっとりした性格。
夕は別の名門学校に通うラクロス部の時期キャプテン。部活では3人のライバル。
特にかえでは夕に対してライバル意識が強く、最近は関係がギスギスしてきている。
夕のことを悪く言うかえでに対して、なぎさは快く思っていない。
でもかえでもなぎさの大切な友達なのでその思いは口に出せず、それがストレスになっていた。
ある時、何年も使われていない喫茶店アクアマリンに迷い込み、
その一角にあるミニFMステーションの設備を見つけたなぎさは、
ちょっとしたいたずら心でDJの真似事をする。
その放送を偶然聞いた少女、紫音との出会いから始まる夏休みの物語。

本作は極めてオーソドックスな青春アニメです。
将来の夢が見つかならず悩んでいるごく普通の女の子が新しい物に触れ、新しい人と出会い、
時にぶつかりながらも仲間たちと共に成長し、今まで気づかなかった自分の強みを見つける。
…という王道そのものの少女マンガ系ストーリー。展開も本当にベタ。
「誰」の声を「誰」に「どうやって」届ける物語なのか、
あらすじをもう少し先まで書くと勘の良い方は最後の結末まで読めてしまうんじゃないだろうか。
ただベタなのは別に悪いことではないですね。奇を衒ったものが良いとは限らない。
(べ、別に打ち上げ花火の映画の話とは言ってないからね)
青春物のツボはきっちり押さえてあるので安心して見れると思います。
いやー映画館で思いましたもん。「こういうのでいいんだよ、こういうので」って。
ほんとバカみたいにまっすぐなお話です。
ちなみに恋愛要素はありません。
「百合は?」あるわけないだろそんなもの!

少し目新しいのは言霊(コトダマ)というテーマでしょうか。
なぎさは幼い頃に祖母から聞かされた言霊の話を今も信じています。
願い続ければきっと叶うし、悪いことばかり口にしているとそれが現実となって自分に返ってくる。
なぎさの目にはその言霊が実際に見えるといいます。
電波な少女…ではなく、彼女は少し夢見がちな女の子なのです。
言霊信仰はなぎさの人当りの良さに作用している反面、
言いたいことがあって言えないという彼女の悩みにもなっています。
「思春期における葛藤」という青春物の大事な要素につながっているわけです。
この言霊の映像表現が平凡で拍子抜けするかもしれません。正直シャボン玉にしか見えない。
おっと、悪く言うと自分に返ってくるんだった。

でも「きみ声」がビジュアル・バリユーに優れた作品とは言い難いのは確かです。
背景等十分きれいなレベルですが、深夜アニメの中でも本作を超えてくる作品は多々あるかと。
僕が良いと思ったのはキャラクターデザインですね。
今の萌えアニメの主流とは明らかに違う"かわいい"というよりは"かわいらしい"デザイン。
言霊という少しファンタジックな要素と相まって、なんだか懐かしい「青春のおとぎ話」
といった雰囲気を作り上げています。

音楽には非常に力が入っていて、どれも良い曲です。
音楽担当は「響けユーフォニアム」の楽曲等を制作された方だそうです。

でもまぁ、中盤まで見た僕の感想は「悪くない。全然悪くない。でもフツー。」という感じでした。
この映画、ベタな話だと書きましたがストーリー構成も超ベタ。教科書通りの三幕構成。
物語の終盤に楽しい日々が終わってしまうような出来事があり、そして映画のクライマックスでは…
お約束。お約束すぎる展開だ。でもなぜだろう?僕の目が涙で滲んでいるのは。WHY!?

これはもう、なぎさちゃんの言う通りかもしれないね。

*。*。 奇跡も、魔法も、コトダマもあるんだよ *。*。

「そんな台詞なかっただろ!!」と怒られそうですねスイマセン。
(実際のキャッチコピーは「コトダマってあるんだよ」)
このアニメは新世代の声優を発掘するオーディション「キミコエプロジェクト」で選ばれた6人を
デビューさせるという声優アイドル企画ものです。
「きみの声を届けたい」は新人声優(=きみ)の声を観客に届けるための物語でもあるわけです。
そう考えると青春物の面白さを表現しつつ、デビューしたての声優のフレッシュな魅力を最大限に活かした
非常によくできた脚本のように思えます。
言葉のチカラ、声のチカラ、音楽のチカラ。それは決して陳腐ではない。
彼女たちの歌声から、声優企画と青春ストーリーのシナジーを確かに感じられたのです。

夏から秋の始まりにかけての時期には爽やかな青春物が見たくなるもの。
そんな要望にきっちり応えてくれると思います。
この作品、欠点はいくつかあれどイヤなところは一つもないんですね。それが大きな長所です。
あまり宣伝されなかったためか認知度が低く、すでに公開を終了している所も多いようですが
青春アニメが好きな方にはお勧めできる内容です。
きっと見終えた後は気分良く映画館を出れるはず。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

言葉には、魂が宿っているんだよ。ちゃんと声に出せば、その願いは叶うの。

たまたま手に取った作品だったので
高い期待はしていなかったのですが、

見てみると、
個人的な好みにハマった作品♪

新人声優発掘育成企画
「キミコエプロジェクト」と連動していて、

本作のメインキャラ7人のうち6人が
プロジェクトのオーディションでの合格者で、
この作品がデビュー作です。

だけど、下手だとか素人っぽいとか、
そんなマイナスな印象はまったくありませんでした。

90分ほどの作品でした。


● ストーリー
高校2年生の行合なぎさ(ゆきあい なぎさ)は、
言葉には魂、“コトダマ”が宿っていると信じている。

たまたま雨宿りをした喫茶店。
閉店して誰もいない店内にあったのは、ラジオスタジオ。

ラジオDJの真似事をしたつもりが、本当に電波が飛んでいて、
ラジオ番組「アクアマリン」のDJの娘・矢沢紫音(やざわ しおん)と出会う。

「アクアマリン」の元DJであり、紫音の母である朱音(あかね)は、
12年前に事故に遭い、それ以来昏睡状態が続いていた。

ラジオを通して朱音さんに呼びかけることを提案したなぎさは、
仲間と共に「アクアマリン」を復活させる。


言葉には魂が宿っている。
“コトダマ”を信じ、言葉を大事にしている主人公・なぎさ。

なので、
自然と“言葉”がテーマとなっています。

どんな気持ちでも、
言葉にすると、それは力を持つものになる。

いい言葉も、よくない言葉も…。

友だちが友だちの悪口を言う、
そんな姿を見たくない。

どうせ口に出すなら、
叶えたい願い事を。

そんな前向きななぎさの言葉、
私にはたくさん響いたよ^^


≪ みんなでラジオ番組を作る! ≫

ラジオ番組でトークしたり、
オリジナル曲を流したり…。

そういうのが新鮮で、わくわくしました♪

女子高校生のひと夏の物語としては、
十分な展開と盛り上がりでした!


● キャラクター
キャラの作画は少しクセがあるかな?
あまりかわいいとも、きれいとも言えません。笑
(作画が悪いわけではないのだけど…。)

口がωとなっているのも、好き嫌いがあるかも。

なぎさのキャラには合っていたと、私は思いますが♪

メインキャラの声優さんはほとんど新人さんということでしたが、
皆さんお上手だったと思います^^

特に主人公のなぎさ役の片平美那さんの演技が自然体でよかった♪

なぎさの台詞には、
何度かうるっとさせられました(´;ω;`)


● 音楽
メインキャラによる挿入歌が
たくさん使用されていました。

どれもいい曲でした♪

特に山場の挿入歌がよくてですね…(´;ω;`)

音楽担当は松田彬人さん。
BGMは優しい曲が多く、印象に残ったものが多かったです♪

映画で聴いて惚れたので、
すぐにサントラ手に入れました(`・ω・´)


【 挿入歌「Wishes Come True」/ メインキャラ7人 】

山場で流れました。

曲もいいし、
曲に合わせて涙をこらえながら歌う紫音にこちらが涙(´;ω;`)

クライマックスの盛り上がりは、
間違いなくこの曲の力が大きいです!

音楽の強い力を感じました。


【 ED「キボウノカケラ」/ NOW ON AIR 】

メインキャラ7人のうち、
新人声優6人によるユニットです。

明るくて、この作品のEDにふさわしい曲だと思います♪

この曲好きだな~^^


● まとめ
90分という、やや短い時間だからか、
展開に無駄がなくて思い切りがあり、よかったです♪

まっすぐななぎさに引っ張られて、
重い話も重すぎず。

正直ストーリーはベタな流れで、
展開もありきたりではありますが、

挿入歌がとてもよかったのも手伝って、
私はこの作品の雰囲気好きでした♪

映画公開時にはそれほど話題にならなかったけれど、
知らない人が多いのはもったいない作品です!

言葉にできる強い想いは、きっと叶うはず。

言葉の力を信じて、
前に進む勇気をくれる作品でした^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

高2の夏休みの小さな出来事を描いた良作も、映画としては…

 なぜ、アニメの世界ってミドルティーンを中心に置くんでしょう?10代中盤と言う年齢からは「発展途上」「未成熟」「可能性」そういった言葉が思い浮かぶからでしょう。つまり「成長」を描くことができるからでしょう。
 その中でも高校2年生は、大学受験もない高校生活もおっかなびっくりじゃない。一番安定して何でもできる1度しかない「思春期」の真っただ中です。悩むこと、泣くこと、チャレンジ、好奇心、そして失敗が許される年齢というのが高校2年生なんじゃないでしょうか。

 この作品の主役が例えば18歳の大学生ならまだ通用したかもしれませんが、ここまで仲間に対していろんな葛藤があったでしょうか?地元という地域性に由来した人間関係でしょうか?大学生は少なくともある種の選別が終わって、多様性が無くなる時期です
 20歳ならどうでしょう?ちょっと幼い感じがしないでしょうか。20歳や社会人になるといった切れ目を超えると大人でならなければならない、完成系でなければならないという気がしてしまいます。

 だから本作は高校2年生でしか成立しないのでしょう。

 江ノ島はアニメのみならず文学でも舞台になる場所です。行ったことがある方はわかると思いますが、関東近郊であれほど「青春」という単語がぴったりくる場所はありません。長い海岸線とそれに沿って走る134号線。そして江ノ電、モノレールに鎌倉、水族館。低い山に張り付くように広がった街。何よりも江ノ島とその上の塔を見ると、唯一無二の場所感が、ものすごい詩情となります。

 ストーリーです。言霊と歌とFM…ついでにお寺の鐘の叫びですね。言葉に発する、それが気持ちになって人に伝わる。また、人に伝わると同時に自分にも帰ってくる。単なる情報ではなく、実体を持って伝わるのが言葉なんだよ、と。

 だからこそ、友人同士の諍いがあって、劣等感や優等生の胸の内があって…でもそれは伝えていないからで、言葉にすることによってどんどん収束してゆきました。
 言霊はオカルトではなくて、自分も含めて言葉を発することで、言葉は実体を持つ。だから、大切に扱わないといけないし、止めてもいけないということかもしれません。

 母親のところも昔きいた子守歌の記憶と、目を覚ましてほしいと歌う歌の対比が良かったですね。想いがFM放送を通じて時を超えて伝わっていました。
 
 作品全体は、100Mの範囲に届くFM局の話で小さな出来事ですが、シンプルながらいい話だと思います。言葉の持つ力を、いろんな考えや状況の人を配置することでうまく描き切っています。

 2度と戻らない高校2年生の夏休みのちょっとした成長が、その後の人生に多分影響したんだろうなあという余韻を残してくれました。
 アニメ的には、江ノ島の夏の雰囲気がしっかりと画面から伝わって来て、作画も美術もキャラデザも良かったと思います。

 感情に訴えかけるものがある良い映画でした。ただ、映画としては満足度は低いかもしれません。サブスクで見たから私は素直に良いと思えましたが、映画館まで行くかなあ。

 点数をつけるなら4.2点は盛ってないし、見て損はないと思いますけど、劇場映画かあ。短編小説を読んだような視聴後感なので、名作というよりも良作という感じでしょうね。


 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

69.2 83 2017年度アニメランキング83位
恋愛暴君(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (405)
2107人が棚に入れました
ある日突然、男子高校生・藍野青司のもとに任意の二人を強制的にキスさせるという
不思議アイテム「キスノート」を持った死神風の少女・グリが現れ、
“24時間以内にキスしないと書いた者(グリ)は死に、書かれた者(青司)も
一生童貞のまま生涯を終える"と告げ・・・。
愛のキューピット(?)グリと青司とその仲間たちが“キスをする相手"を求めて
繰り広げるハイテンションラブコメディにあなたもきっと恋がしたくなるはず(!?)。

声優・キャラクター
青山吉能、小野賢章、沼倉愛美、長野佑紀、原由実、檜山修之、大塚芳忠、子安武人、堀内賢雄、内匠靖明、高橋李依

陽巻楽 佐代子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これ見てアニヲタ始めました

アニメを基本見ない僕がアニメを見始めるきっかけとなった一本。
アニメオリジナル要素はほぼ皆無(原作で伝わりにくかったところにうまい補強が入る程度)なので漫画版よりも先に見るのがおすすめ。

内容はあらすじを読んでご存じかもしれないが、要約するとキスノートなるびっくりアイテムによって平々凡々な青年が癖の強いヒロインたちとイチャコラするハーレムものである。

ざっくりとこの作品の魅力を挙げるならストレスフリーなところだろう。
男のライバルが存在しない。愛が深い。揺らがない。みんな目がハート。
複数の男女のなかで揺れ動く恋心・・・とかがお好みの方には不向きと言わざるを得ない。
基本ギャグなのもあり、いわゆる「脳死で見れる」アニメとなっている。

まずopを見る。こいつらヒロインなんだろうけど脳内真っピンクなんだろうな・・・と初見で思ってしまうようなWuGさんの曲とアニメーションからこのアニメは始まる。
全12話のうちサブタイにきちんと効果音つけて専用の画面流してくれるのが2本だけという密度の濃さ。テンポよく、かつ展開に必要な要素はきちんと拾い、漫画にして8巻分をきれいにまとめあげている。そして30分の締めのed。幸せ絶頂!てな感じがあふれ出てる、大坪さんによるハッピーチューンとなっている。
ちなみにWuGの青山さんがメインヒロインなのはさておくとして、大坪さんもちょい役で出てくる。決してedだけの出演ではない。やったぜ。
また、アニメを盛り上げるBGM。これもどうしてなかなか素晴らしく、しっかり存在感を主張している。シリアスなシーンで流れる曲は有志が耳コピしたものを上げている。なかなか良いので聞いてみてほしい。
だが僕はグリちゃんのテーマが至高だと信じて疑わない。初めは冗談みたいに軽~く入ってアホっぽさを出してからのロック調になったあたりからグリの「やろうと思えば」なんだってやってしまう行動力や純朴さ、突き抜けてる感じが一気に伝わってくる。いまにもせいじさーん!って声と轟音、そして青司の「何やってんだグリーーーッ!!」が聞こえてきそう。

作画はアニメ絵であるが安定している。特に気になる点はなかった。
強いて言うならBD・DVDディスクのパケ絵が証明写真みたいな構図でもう少しなにかほしかったように思う。作風だといわれてしまえばそれまでだが。

他に、当然といえば当然なのかもしれないが、キャラのイメージと声優がガチッと一致する。アニメ見た後だともうその声で脳内再生される。個人的にかなり感動したので上げさせていただいた。

不満を挙げるなら、漫画版と比較して絵がデフォルメすぎる!とかなんであのネタ省いたんだ!などのアニメ化上仕方ない点をさっぴくとしても、あのedの映像はなんだと小一時間問い詰めたい。ハーレムアニメで欠番ヒロインがおるてどゆことやねんと。
そもそもアニメが漫画8巻までの内容なら視聴者にとってのメインヒロインと原作のメインヒロインの人数は変わってくる。(少なくとも僕はそう感じた)
にもかかわらず、opは原作に倣い、edは・・・何を思ってああしたのか。
大は小を兼ねるというし、opなんてキャラ紹介みたいなもんだと割り切れる。
しかしあのed・・・制作陣のお気に入りだろうか?
まあ絵がかわいいからいいっちゃいいけど・・・
最初はアニメの中身と連動して増えてったりするのかなとも思ったが・・・

さて、最後にこのアニメのストーリー性について語らせていただく。
基本このアニメは日常モノであり、ストーリー性とは銘打ったが正直そこについて語るべきことは多くない。矛盾やトンデモ展開がない(SF要素はあるがそこは許容されたし)分カタルシスに至ることも少ない。ではどこに味があるのか。ストーリーとはあくまで媒体であり、それらに根付く骨子こそが肝要なのである。
ギャグ路線とは先に述べたが、ちょくちょくシリアス回もまぜてくる。このアニメがそんじょそこらの脳死アニメと格が違うのはこの点である。

どういうことか。
単刀直入に述べるなら、愛とはなんぞや、である。
ヒーローやヒロインがドタバタ騒ぎ、彼らに障害があらわれてそれを突破し、最後に大団円を迎えるまでに彼らは何を思うのか。その行動の意味とは。
・・・おっと、あまり語りすぎるとネタバレになっちゃう。ヤバイヤバイ。

僕はセックスを肉体関係と呼ぶなら、キスはさしずめ精神関係とでも呼ぼうか、と考えている。すなわち、キスとはこころのセックスなのだと思う。
精神のつながりを至高とし、究極的にはプラトニックな恋愛をも是とする思考。それは感情を持つ人間にのみ赦された、生物としての存在意義をも否定しかけない危険なもの。
しかし、傲慢であるがゆえに名状しがたいオーガズムを得るのである。

恋とは何か。愛とは何か。それを知るために、生物というくくりに反旗を翻す、その様はさながら恋愛の暴君であろう。


















ほあ~~~~~!このクソ長駄文を最後までよんでくれる奇特な方もいるんですねぇ~~!ほれぼれしちゃいますよ~~~!
p.s.僕はヤンデレ好きなんで茜さん推し・・・といいたいところなんですが茜さん公式ツイ垢用画像が5枚もあるくらい人気だし沼倉さんだし逆張り好きな僕としてはグリちゃん推しと見せかけてなんだかんだデレデレとツンデレにひんぬーお嬢様と三度も四度もおいしい柚ちゃんも好きだしダークホースで結局一番素直かもしれない樒ちゃんも好きだしなんなら青司くんも好きだしもうなんか箱推しってことですわ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「キスノート」をきっかけに始まる恋愛物語…でも誰が「暴君」だったんでしょう…?

この作品の原作は未読です。
視聴環境が大幅に変わって視聴できる時間が減ってしまったので視聴するかを悩みましたが、数話見て決めようと思い視聴していたら、いつの間にか完走していた…というパターンの作品でした。

天真爛漫なメインヒロインのグリと「神のみ」のエルシィがちょっぴり頭の中で被ったのが結構楽しみながら最後まで視聴できた要因の一つだと思っています。

物語は、ごく普通の男子高校生…藍野青司のもとに「キスノート」を持った自称愛のキューピットを名乗る黒マント少女が現れ、ノートに名前が載せられた人は24時間以内にキスしないと、その人の身にとんでもない事が起こる…という展開から物語が始まります。

グリがあっけらかんとした性格なのと、青司の人の好さが災いして全体的なタッチは軽めに感じますが、内容は結構深い作品なのでは…と思ってしまいました。

主人公の青司は、巻き込まれ体質を持つお人好し…という以外、特徴がある訳ではありません。
もし何か感じるとするなら彼の築いたプチハーレムに対する羨ましさ…でしょうか。

でも青司を取り巻く女性陣は、色々と訳アリな感じでした。

グリ(CV:青山吉能さん)父が神様で母が悪魔のハーフっ子です。彼女が知りたいと思っている事…
私たちが生きていく上で結構大切な事を追い求めていると思います。
もっとも正解があるモノでもなければ、個人差、状況差など様々な状況で変化するから一つたりとも同じモノがある訳じゃありません…
そしてそれは進行形においても常にその姿形を変えてくる…
その結果、甘美、絶望など様々な思いに昇華していく…
でも思います…本当に分からない事はどれだけ考えても正解には行き着かない…
正解を引き当てたいなら自分で経験する事が大切なんだと思います。

緋山茜(CV:沼倉愛美さん)容姿端麗で学園のアイドルである彼女は、キスノートの最初の被害者でした。
でも、それは彼女にとって嬉しい誤算だったに違いありません。
そして嬉しい誤算は彼女だけでは無かった訳ですが、ここからまさかの修羅場展開になるとは思いもしませんでした。
自力で切り抜けられる修羅場なら伴う痛みも僅か…自己修復だって可能だと思います。
けれど、中には自力ではどうにもならない修羅場だって存在するんです。
芯の強い彼女です…どうにかしようと必死にもがくのですが、押さえつける力にはどうあがいても抵抗できないんです。
きっとこれまでだって何度もそんな事があった…
だから、今回もこれまでと同じ様にやり過ごせば…と心が折れかけた事もありました。
でもそれで大切なモノを失ってしまうとしたら…って思うとやり過ごす事なんかできません。
彼女の覚悟…見ていて心底格好良いと思いました。

黄蝶ヶ崎柚(CV:長野佑紀さん)茜の異母妹でどんなに邪険にされても一途にお姉さんを思い続ける女の子です。
お姉さんに対しては完全にネジが外れていましたが、それ以外では一番まともな存在だったように思います。
だってみんな自分の事ばかり…自分が一番可愛いという気持ちは理解できます。
けれど、それは自分以外を放っておく事と同義ではないと思うんです。
それを体現できる彼女の優しさを感じる事ができました。
まだまだ迷いがたくさんあるようです…いつか自分の心が整理できる事を祈っています。

白峰樒(CV:原由実さん)茜と柚の従妹である彼女ですが、正直あまり好きになれるキャラではありませんでした。
平気で他人を傷つけ奪う…傷つけるのはNGですが、個人では絶対所有できないモノが相手では道徳的な問題はあるものの、刑事罰が適用される訳ではありません。
でも普通は良心の呵責に悩まされる筈なのですが、どうも彼女にはそれが無いんですよね…
この作品の中で一番自己中な存在だったと思いますが、彼女の本心は一体どうなっているんでしょうね。
違う別の何か…がある様な気がしてなりませんが、その辺は今後の展開に期待…というところでしょうか。

藍野あくあ(CV:りえりー)青司の妹で他のヒロインと比べると出番は決して多くは無いのですが、登場した時の存在感は大きかったと思います。
言動と心がチグハグな彼女…もっと素直になったら良いのに…と何度も思いました。

個性というとありきたりな言葉になってしまいますが、それぞれの存在感が前面に押し出された作品だったのではないでしょうか。
青司を取り巻く人間模様の気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Wake Up, Girls!さんの「恋?で愛?で暴君です!」
エンディングテーマは、smileY inc.さんの「「スキ」を教えて」と、最終話がグリの「「スキ」を教えてください」

1クール12話の物語でした。
1クールの作品として物語はしっかり纏まっていたと思いました。
今後のヒロインたちの巻き起こす展開が楽しみな作品…続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ラブコメというよりはコメディ。作品云々というより、一点突破の魅力かキラリと光る♪

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
ドタバタコメディ。かと思えば、多少のシリアスを含む、振り幅の大きな作品。OPとEDの可愛らしい感じは、ある意味では詐欺ですね(笑)

本作、アクの強いキャラクターが多いので、彼女達に萌えられるか、笑えるかが評価の分かれ目になりそうです。ヤンデレ好きなら向いているかもしれません。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の見所 = グリのアホ可愛さ、の一択w

ダ女神といえば、「エルシィ(神のみ)」「アクア(このすば)」「ガヴリール(ガヴドロ)」など、もはや1ジャンルですが、本作の「グリ」は、ホントガチでダメでしたねw なかなか高レベルでした(おもしろ可愛さという点で)♪

「茜」はヤンデレにもほどがあるというか、いきすぎると個人的には萌えられないです。

基本的にダブルヒロイン(茜&グリ)なんでしょうが、そもそも「茜」も「グリ」も「ヒロイン力」は足りず、恋愛面ではずっと低空飛行していた印象(グリは最終回でかなりヒロイン力をつけましたが)。それに多分、人気ではグリが圧倒的勝利する思うしね。

ではコメディの要素はどうかというと、ボケもツッコミもイマイチ。特に茜のバイオレンス嫉妬ネタは早いうちに飽きました(ワンパターンでしたし)。ボケとツッコミというより(序盤は特に)、「イジメ」と「嘆き」に見えてしまったのが惜しかったかなと。

まあ、後半(9話目以降)はなかなか面白かったですよ、ラブもコメも。

でもやはり、「グリ」の明るさに救われた、という点が大きく、そこが唯一の長所であり、そこ以外の大きな長所が、私には分からないアニメでした。

だから、普通のラブコメやってた7話(花火回)が、普通に一番面白かったです。

ちなみに、メインキャラクターの名前は植物に由来しているのですね。茜(あかね)→染め物に使われる蔓科の多年草(相手を自分色に染めたくなる、支配欲の強さを表現?)。柚子(ゆず)→柑橘類(ピュアな甘酸っぱさを表現?)。樒(しきみ)→八角に似た毒草(悪女らしさを表現?)。

樒は特にぴったりな名前ですね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ドタバタコメディ。これは、ラブコメではないな。

2話目
パロネタが多いな~。

3話目
すでにマンネリ気味。教師が女子高生に……普通にダメかと。

4話目
少し面白かった。

5話目
少し、シリアス展開にしていくのかな?

6話目
水着回。アニメ定番のブラコン。

7話目
男、かなり投資してますね。花火の作画はまずまず。目潰しは笑ったw 今回のラブコメは普通に良かった♪

8話目
なぜ、バトルものに?

9話目
ギャグ、ラブコメにもどったね。

10話目
まあ、ペンギンのネタはしつこすぎ。

11話目
グリ堕天。まあ、グリが成長するためには必要かな。

12話目
ツッコませろよ→下ネタですか?→ちげぇよ!→ハッ! の流れは笑ったw あのまま、ボケとツッコミ繰り返し、天使に戻せたら良かったのに(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

69.2 83 2017年度アニメランキング83位
劇場版総集編 オーバーロード 漆黒の英雄(アニメ映画)

2017年3月11日
★★★★☆ 3.8 (25)
115人が棚に入れました
人気アニメ「オーバーロード」の劇場版2部作の後編。2015年7~9月に放送されたテレビシリーズ全13話の総集編で、現実では冴えない青年が仮想現実体感型オンラインゲームの世界で最強の魔法使いとして活躍する姿を描くダークファンタジー。オンラインゲーム「ユグドラシル」がサービス終了を迎えた瞬間、骸骨の姿のアバターのまま異世界へと転移してしまった主人公が、見知らぬ世界で奮闘する。原作は、WEB小説として発表されて人気を博し、大幅な改稿を加えてKADOKAWAから書籍化されたライトノベル。声の出演は日野聡、原由実、上坂すみれ。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、沼倉愛美、五十嵐裕美、白熊寛嗣、子安武人、M・A・O、渡辺明乃、村瀬歩、谷育子、ゆきのさつき、悠木碧、稲葉実、興津和幸、花江夏樹、田村睦心、竹内良太

ダビデ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

一期総集編後編

一期の後半の総集編です。
結局、観なおしました。
特に、後半を観たくなったので。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

69.0 85 2017年度アニメランキング85位
僕のヒーローアカデミア 第13巻OAD付限定版(OAD)

2017年4月4日
★★★★☆ 3.7 (30)
231人が棚に入れました
DVDに収録されるのは、集英社主催による招待制のアニメイベント「ジャンプスペシャルアニメフェスタ2016」にて上映されたオリジナルアニメ「救え!救助訓練」。

同作は堀越先生自らがストーリー原案を担当した、アニメ第1期と第2期の間に位置するオリジナルストーリーとなっている。
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

USJ襲撃事件から4日後のお話

1期にあったUSJ襲撃事件から4日後、もう一度USJにて災害救助訓練をするお話。
ちょうど1期と2期にあたるもので、メインストーリーと関係はないがそこまで外れたものでもなかった。
内容もメインであってもおかしくないクオリティだった。
ジャンプスペシャルアニメフェス2016というもので上映されたものみたい。

{netabare}前半は普通に救助訓練で後半はヴィランとの戦闘。
最初は気づかなかったが途中でオールマイトだと分かった。
オールマイトの気持ちもわからんことはないが、事件からまだ4日しか経ってないのによくやるよ。
ところどころ、ジャンプフェスネタが入ってたのはご愛嬌。
今思うと、轟くんってこんなんだったんだな…{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

1期と2期の間のオリジナルストーリー

1-A組の生徒が授業の一環としてUSJで擬似救助訓練をする話。
時期的には、1期のヴィランUSJ襲撃から数日後の出来事として描かれている。

主人公の人たらし感溢れてる。
あと、ライバルであるかっちゃんとの相変わらずのバチバチも見れる。
原作のストーリーでも思うけど、デクくんのかっちゃんへのリスペクトというか、絶対的な信頼みたいな2人の絆が垣間見えて、この2人の関係性熱いな〜と思いました。

先に2期を全部見てしまってから見てるので、まだ各キャラが一皮むけてないのでちょっと物足りなかった。見る順番は気をつけなきゃいけないね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オリジナルアニメ「救え!救助訓練!」

救助訓練をやり直す1期と2期の間のオリジナルアニメ。

緊張が続いた1期の後にこういう
和気あいあいとした話を観られるのはいいですね‪(*ˊᵕˋ* )
程よい息抜きになりました♬.*゚

NO.1ヒーロー、平和の象徴と呼ばれるオールマイト、
そういったポジションは近寄り難いイメージですが
この話が入ることで1-Aのみんながオールマイトに
親しく接していることがよく分かります。

担任ではないから出久くん以外のクラスメイトは
オールマイトと仲良くなるきっかけって
あまりないと思うのでこういうの大事ですね!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

68.7 86 2017年度アニメランキング86位
劇場版 トリニティセブン 悠久図書館と錬金術少女(アニメ映画)

2017年2月25日
★★★★☆ 3.6 (143)
893人が棚に入れました
ある日、“魔王因子"を持つ魔王候補・春日アラタが、トリニティセブンの一人・浅見リリスの魔道書『ヘルメス外典』に何の気なしに触れた瞬間、眩い光に包まれ、目の前には謎の少女が姿をあらわす。「リリム」と名付けられ、アラタとリリスを親と慕う少女。だが、少女の出現と同時に、世界に異変が―。目覚める禁忌の“悠久図書館"。そこには、錬金術の究極の産物―人の手によって造られし"白き魔王“が封じられていた。“白き魔王"は、真の魔王へ至るため、アラタとトリニティセブンたちの抹殺を企てる。かつてない強大な力を持つ"白き魔王“を前に、世界の崩壊と、絶体絶命の危機がアラタたちを襲う―。アラタとトリニティセブンたちは、この世界を守れるのか?彼らの最後の戦いが今、始まる―!

声優・キャラクター
松岡禎丞、原由実、内田彩、佐倉綾音、日笠陽子、柚木涼香、村川梨衣、東山奈央、洲崎綾、釘宮理恵、諏訪彩花、三木眞一郎、福原綾香、赤﨑千夏、日高里菜、島﨑信長、M・A・O、南條愛乃

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

それは、別れを告げる終末(さいご)の戦い

本作品は、2017年2月に上映された劇場版第1弾です。
今年3月から上映された「劇場版 トリニティセブン -天空図書館と真紅の魔王-」と合わせてAmazonプライムビデオで視聴できる作品となっています。

この系統の作品数は膨大なので、正直TVアニメ本編の記憶が曖昧でした。
主人公である春日 アラタがラッキースペベの達人であること…
従妹の春日 聖を救うために魔導士としての道を選択したこと…
春日 アラタは魔王候補としてとんでもない力を秘めていること…
曖昧とは言えこの程度は覚えていたのですが、劇場版の視聴に際して念のため再度アニメ本編を見返しました。

個人的には再視聴によってかなり記憶を補間することができたので良かったと思っています。
確かに、劇場版でもアニメ本編の振り返りはゼロではありません。
ですが、それはアニメ本編を視聴済の前提で、2014年に放送されてからの時間を埋めるためのものであり、アニメ本編未視聴の方や、内容を忘れている人は置いてけぼり前提の作品になっていたからです。
だから一見さんには厳しい作品ですが、内容を知っている人にとっては目一杯堪能できる構成だったのではないでしょうか。

物語は、魔王候補であるアラタが再びピンチに立ち向かう必要性が生じる展開なのですが、今回新たな新キャラが登場するんです。
それが、りなしー、こと日高さんが演じるリリムという女の子です。
どんなキャラなのかは物語を見てのお楽しみですが、日高さんにこの手のキャラを演じさせたら鉄板だよね…という感じで、キャラとりなしーの声質のマッチング度合いが半端ありませんでした。

トリニティセブンの皆さまの強さは相変わらず…
寧ろ、アラタに対する棘の様な感情は誰からも微塵も感じられなかった…というより、アラタのハーレムが徐々に出来上がりつつある…と言っても過言では無い様な…

ハーレムとか、ラッキースケベからはあまりにも縁遠い世界で生きてきた私にとってはアラタは羨ましい限りですけどね。
特にアラタが絶対絶命のピンチに陥った際のリリス先生の身を挺して庇う姿に、嫉妬心すら感じてしまいましたけれど…^^;

それもこれも、トリニティセブンの皆さまを始めとする声優陣が凄いからにほかなりません。
トリニティセブンの皆さま方は以下の7名です。
浅見 リリス(CV:原由実さん)
神無月 アリン(内田彩さん)
風間 レヴィ(あやねる)
山奈 ミラ(日笠陽子さん)
不動 アキオ(柚木涼香さん)
倉田 ユイ(りえしょん)
リーゼロッテ=シャルロック(奈央ぼう)

魔導書の面子も凄いんですよ^^
ソラ(くぎゅ)
イリア(赤﨑千夏さん)
リリム(りなしー)

この面々を見て視聴に気合いの入らない訳がありません。
アラタ…そしてトリニティセブンの皆さまはどんな活躍を見せてくれるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、ZAQさんの「Last Proof」

上映時間約1時間を全速力で駆け抜ける作品でした。
時間は短いですが、しっかりと見せ場の用意された構成でしっかり堪能させて貰いました。
引き続き、劇場第2弾を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ファン「なら」必見?

[文量→中盛り 内容→感想系]

本編のアニメは視聴済み。ただ、大分前に見たんで内容はうろ覚え。そんな視聴者のために、冒頭で本編のおさらいをサラッとやってくれるので、ありがたかったです。

【総括】
エロい要素は健在で、ハーレム中二バトルのど真ん中って感じでした。劇場版らしく、作画は良いです。これは続編もある、のかな?

【視聴終了】
{netabare}
相変わらずの、不必要なエロ展開。まあでもそれがこの作品の個性なんで、必要な展開と言えます(ただ私は、この作品を映画館で見る勇気はありませんw)。

かなりバトルシーンが多くて、勢いで一気に押しきった1時間って感じ。

リリムの消滅というのが感動させどころであったのでしょうが、正直、ポッと出たキャラにそこまでの感情移入は……。まあ、劇場版らしいけど。

アラタの新たな力、パラディンフォームのデザインは、格好良い……のか(汗)? 最初、「鬼の手」かと思った(笑)

個人的にはこの作品で好きだったのは、「風間レヴィ」のキャラと、「不動アキラ」の戦闘スタイルだったのだけど、そこが薄味で残念。

あと、これは間が開いているから仕方がないのだけど、専門(作中)用語の連続で、頭に???が浮かびまくっていました。

と、別に酷評しているわけではなく、そもそもテレビシリーズでそこまでハマっていない人間が、劇場版にとやかく言ってもしょうがないんですよね。元から、「ファンが観る」前提で作られているわけですから。

そう意味では、劇場版らしく派手でポイントを押さえていて、ちゃっかりストーリーも進めていて、まずまずの出来だったとは思います。

ただ、個人個人の呪文詠唱が長すぎて、かなりダラケました。やはり、複数ヒロインの劇場版は難しいですね。どのヒロインにも見せ場作らなければいけないし。正直、あの連続呪文詠唱させるくらいだったら、序盤でリリムとアラタの交流に尺を使えぃと思うのは、多分みんなそうでしょうね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「深夜アニメの劇場版」らしい作品です。

『トリニティセブン』のTVシリーズが終わってから3年くらいだったか(良く覚えていない)で劇場公開された作品です。

私は映画館ではなく、「あにてれ」(テレビ東京が運営するアニメ系動画配信サイト)で会員向けに無料公開されていた奴をPCでネット視聴しました。初見は数か月前ですが、レビューを書く前に再視聴しましたよ。

ちなみに「あにてれ」ですが、テレビ東京系列で放送中のアニメの見逃し配信のほか、有料会員だと『ロストユニバース』とか『スレイヤーズ』とかの意外と懐かしい人には懐かしいかもしれない作品が観られたりします。

で、本作ですが冒頭5分弱はTVシリーズのダイジェスト兼キャラクター紹介に充てられています。残りの45分くらいが本編、そしてEDクレジットが5分くらいでその後に1分くらい次章プロローグ的な映像があります。

TVシリーズ以上にナチュラルにメインキャラクター全員で男女混浴とか、本作品の特長を前面に押し出した作りになっています。そして普段はアラタと一緒に学園にはいないキャラクターたちとの一時的な共闘とかは劇場版らしいと思います。その他お約束の合体技とか、実にお祭りっぽい楽しい作品ですよ。

まあ、でも劇場に観に行ったりはしなかったわけですけどね。TVシリーズ本編が好きなら、ぜひどうぞ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

68.5 87 2017年度アニメランキング87位
GRANBLUE FANTASY The Animation(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (370)
1478人が棚に入れました
父親の手紙に記された星の島・イスタルシアを目指すため、故郷の島ザンクティンゼルを発つ決心をした主人公は、エルステ帝国から脱走してきた少女・ルリアと出会う。ルリアを帝国から庇い重傷を負った主人公だったが、ルリアが自らの命を主人公の命とリンクさせ、一命を取り留める。主人公はイスタルシアを目指すため、ルリアは帝国の追手から逃れるため、ザンクティンゼルを飛び立った。

声優・キャラクター
小野友樹、東山奈央、釘宮理恵、沢城みゆき、平田広明、田村ゆかり、山路和弘、田中理恵、加藤英美里、杉田智和、伊藤かな恵
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

良い意味で、ソシャゲRPG原作らしからぬ、真っ直ぐで爽やかなアニメ

【文量→中盛り 内容→感想系】

【総括】
2期、視聴開始っす♪

ソシャゲRPG原作らしい作画の良さとキャラデザの格好良さ、音楽の素晴らしさ(特にOP)がまず際立つ。その上、ソシャゲRPG原作らしからぬ、しっかりとした王道のボーイミーツガールのストーリー展開が好印象。キャラも増やしすぎず、きちんと感情移入できるものになっていました。

素晴らしく面白い! とまでは言えませんが、観ても損しない、なかなかに面白い作品でした。

《以下ネタバレ》


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
※個人的経験と感情により皮肉っぽくなっていますが、基本は、誉めてますよw

私は基本的にソシャゲ嫌い、ソシャゲRPGはアニメに向かない、という考え方です(詳細はチェインクロニクルのレビューに)。

でも、本品は良かったですね。ストーリーこそ目新しさはないものの安定していたし、それ以外はいずれも高いクオリティだったかと(音楽とかすげぇ良かった。OPは今期(2017春)1位かも)。

個人的に一番の高評価は、カタリナのポンコツっぷりでした。3話とか、かなり萌えましたw ラカムもFFにそのまんま出てきそうwで、格好良かったですね。

あと、8話目のダンジョン回好きでした。1話完結でも魅せ所をちゃんと作り(バトル)、普段と雰囲気を変えたラブコメの要素(ルリアのアホ毛レーダーとか笑えたし、砂山を滑ってきてグランに抱きつくかたちになり、照れてるところとか萌えた)。その中で新たな仲間に出会い、新たな武器を手にするという、正道のファンタジー要素も忘れない。かなり優秀な回で、これは脚本が良かったのかな?

私は原作未プレイなので自信はないけど、課金によって得られるのは主に「武器」と「召喚獣」なんですね。だとすれば、アニメにするには都合良いのでしょう(キャラを増やさずにいけるから)。

と、思ったら12話は怒濤の登場人物連続出場でしたねw まあ、ここまでご新規さん向けに作ってきたから、最後に原作ファンへのサービスがあっても良いのかもしれませんね。

そして、ある意味超展開の13話(笑) まさか、ここまであんなに丁寧に作ってきたのに、根底から覆すとわ(笑) まあ、明らかに賛否あるでしょうが、個人的には好きですよ。13話ですし、円盤特典のOVAをタダで観られたと思えばお得です。てか、あにこれならこっちの方が評価上がりそうだと思うのは、私だけでしょうか(笑)

こういうソシャゲ原作なら、今後も観たいですね♪
{/netabare}


【余談1 ~グラブルへの一方的な逆恨み(笑)~】
{netabare}
自分が唯一ハマったソシャゲの運営がグラブルと同じなのですが、グラブルが売れるのと反比例するように、ウチのイベが雑になり、ガチャやゲームシステムも「重課金者から搾れるだけ搾り取ろう」という方向性に。そして、サービス終了。だから、グラブルには恨みしかないんだよな~w そして、それがソシャゲの本質。愛がないっすよ(涙)

ただ、グラブルへの個人的な逆恨みは、本作への評価には関係しておりませんし、グラブル自体が嫌いなわけではないので、悪しからず(むしろ、好きな世界観で興味あるんだけど、サービス終了になった「我がゲーム」に義理を通し、喪に服すためにもプレイすることはないでしょうw){/netabare}


【余談2 ~番組間のCMに物申す(笑)~】
{netabare}
ルリア「ねえグラン! 私たちの冒険がゲームでも出来るって知ってた!?」

……いや、アニメを観ている層で、グラブルがソシャゲだと知らない人って、どのくらいいるのかな?(笑)
{/netabare}

【先行放送 ザンクティンゼル編(自分用メモ)】
{netabare}
王道のボーイミーツガール。

初対面の少女を助けるために、帝国の正規兵と躊躇なく戦うとかw なんかこう、展開が早いというか、キャラに感情移入できないまま、ストーリーが進んでいく。グランはなぜ、ルシアを正しい者だと断言できるのだろうか? 美少女だからか?(笑)

後編、少年時代のグラン……まんまラピュタですやん(笑)

美少女と離れられないだって……!? 御褒美ですやん(笑)

てか、今期(2016冬)、釘宮さんのマスコット役多すぎないかいw
{/netabare}


【本編 各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ん? 先行放送の「ザンクティンゼル編」のまんまかな?

2話目
同上。

3話目
カタリナ、ダメ可愛いw 渋いオッサンキャラは鉄板の格好良さですな。

4話目
なんか、普通のRPGのようにストーリーが流れていて、ここまでは好印象です。

5話目
艦隊戦っぽさもあり、面白かったです。なるほど、これで次のエリアにいけるわけですね(ソシャゲっぽい)w

6話目
シェロの動きは、清々しい程の力業で解決。まあ、開き直られると何も言えないw

7話目
なんか、ドラマをやってたな。悪くはないけど、普通に主人公パーティの話の方が好きだな。

8話目
なんか、ギャグ&日常回? ルリアさんのアホ毛、そんなことできるの(笑) あの剣は、ミッションクリア報酬かな(笑)

9話目
シリアス? ここからストーリーをまとめにいくのかな? オッサン同士の会話は、良いね~。

10話目
カタリナは、ルリアの親代わりなんですね。

11話目
安定してるな~♪

12話目
なんか、いっぱい出てきたぞ~。オッサンがパーティーに二人って、良いね!

13話目
まさかの女性主人公編(笑) まあ、良いんじゃないでしょうか。ファンサービスとして。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 48

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャッチフレーズは「君と紡ぐ、空の物語」。

この作品の原作は未プレイですが、春アニメでの放送に先駆けて1月に「ザンクティンゼル編」が先行放送されたのを視聴していたので、続きを楽しみにしていた作品です。

それに、メインヒロインのルリア役に東山さん、ずっとルリアと共に歩んできたカタリナ役に沢城さん、そして…この作品もピィというチビキャラが登場するのですが、そのピィ役が釘宮さん…
それにゆかりんや伊藤かな恵さんも登場されるというのですから、実力派の声優陣で構成されています。

特にチビキャラであるピィ役は、「FAIRY TAIL」のハッピーと立ち位置が似ているキャラなのですが、どちらも声優は釘宮さんなんですよね。
これに限らず、最近放送されている作品でもチビキャラの配役が多いと思います。
ツインエンジェルBREAKのみるくちゃん、エルドライブのドルーなど…それだけ需要があるのも理解できます。
釘宮さんの演じるチビキャラって全般的に愛らしいですから…

この物語の主人公は、ザンクティンゼルという小さな島で暮らすグラン…
彼はいつか父の様に大空を飛び回る騎空師を夢見ながら、パートナーであるピィと日々鍛錬を積み重ねながら暮らしていました。
一方、ちょうど同じ頃、ルリアとカタリナは空を飛ぶ軍艦の中からの脱出に成功したのがザンクティンゼルの上空…
でも地上からは光が落ちる様にしか見えなかった事から、グランとピィは光の落ちた場所に行ってみたところ、蒼い髪の少女が倒れていたんです。
彼女の名前はルリア…こうしてグランとルリアが運命的な出会いを果たし、壮大な冒険物語が動き出すのです。

原作のゲームが超が付くほどファンタジーの王道的作品なので、本作もその影響を色濃く受け継いでいます。
そのため決して奇をてらった展開はありませんが、雄大な世界観を背景に細部まで丁寧に作りこまれた作品…という印象が強く、作品から受ける雰囲気が堪らなく心地よいのです。

作り手の丁寧さを我々一般視聴者が感じるくらいですから、声優さんも私以上に感じるモノがあったのではないでしょうか。
声優さんの演技…台詞の間や息継ぎなど声優さんにとってはごく普通の事なのかもしれませんが、私はそういう細部にも丁寧さを感じた気がします。
個人的な感覚なので気のせいかもしれませんが、その気付きは私にとって嬉しい感覚でした。
それは早く次を視聴したいと思える大きな原動力になってくれましたから…

グランとルリアの選択した道は決して易しい旅路ではありません。
様々な困難・苦難が彼らを待ち受けていることでしょう…
今回の作品ではきっと壮大な冒険のほんの一端だったんだと思いますが、それでも決して楽な旅なんかじゃありませんでした。

でもグランやルリアを始めとするパーティメンバーに脈々と流れる「大きく優しい気持ち」が人と人を結びそれが突破口になっていく…
そしてその気持ちに呼応するのは人だけじゃありません…
ルリアが背負った重い十字架の先で、待っていてくれる存在がちゃんといるんです。

歩くのが辛くなったら手を差し伸ばして…
そしたら必ずその手を掴むから…
荷物が重く感じるならちゃんと教えて…
重い荷物はみんなで分け合うから…

終始一貫して助け合いの精神溢れる作品は見ていてとても気持ちが良いモノです。
だからこそ…なのかな、最終話のエクストラストーリーには心底ビックリしてしまいました。
立ち位置は本編から外れているので、ある程度は何でもアリだと思います。
でもこの作品の改変には正直度肝を抜かれました。
ずっと真面目一辺倒で進んできた作品だけに一瞬何が起きたか全く分からなくなりましたから…
でも最後のボーナストラックと捉えれば、逆にこの方がむしろ嬉しい感じもしますけれどね…
丁寧さの際立つこの作品…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、BUMP OF CHICKENさんの「GO」
エンディングテーマは、HARUHIさんの「ソラのパレード」

1クール13話の物語でしたが、12+1話と捉えた方が分かりやすいと思います。
原作がゲームだと、内容的に続編をアニメ化するのは難しいのかもしれません。
願わくばグランとルリアの本懐が果たせますように…
もし続編があるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

見終えてから時間を置いて、改めて評価

3話まで視聴
ヒロインの服をね…こう、ね、胸元をキュっと握りたくなるのは男なら当然だと思う。
作中それをやったら神アニメ(やらんだろーなぁ)。
マジメな見解としては…様子見。

全話見ての感想
{netabare}うわぁやられたー(棒読み)。
12話ラスト、なんかスゲー人達が突然生えてきて解決。
原作知らない人はポカーンなデウスエクスマキマですありがとうございました。
ってかこういう展開にするんだったら最初から示して欲しかった、境界線上のホライゾンみたいに。
そうすりゃ見なくて済んだのに…。

とはいえ本編が終わってオマケと思われる13話、これは見る価値アリ。
もう自分が年寄りなのか、どうしても舞台裏を勘ぐってしまう。
ひょとして…アニメスタッフは本当はこんな作品を作りたかったんじゃなかろうか?と。
本編12話ラストまでを「草野球チームが主人公の努力で段々チームを強くしてく」って話で例えるなら、13話はプロ野球のオールスター戦、正直1話のみなのに面白かった。
廃課金モードってことらしいけど、スポンサーだか上の連中に指図されて12話までの話を作って、13話はまぁ自由にしていいよと許可を取り付けて、それを形にした、みたいな。
なんかタイヤのブランコの画像を思い出す。
まぁ深読みしなければ、プレイスタイル(課金具合)によってはこんな進行も可能ですよ、ってのを示したんだろうけどね。
同時に、同時期に放送されてる某アニメのダメなところも浮き彫りになりました、これは制作も意図しようのない偶然の産物。

とりあえず、ストーリーは置いておいて絵を見るだけでも楽しめると思います。
なんだったら13話だけ見るのもオススメ。{/netabare}

見終えてから時間を置いて、改めて評価
{netabare}時間を置いて冷静に考えた結果、評価をプラスに修正。
やっぱり12話後半の唐突な全員集合っぷりが当時ガッカリで、↑の頃はまだそれを引きずってたみたい。

なんだかんだ言って自分は「最後の最後にそれまで積み上げてきたものをブチ壊す」系が好きみたい。
かといって夢オチやこの作品で言えば12話で終了ってのではダメで…ここら辺の違いは上手く言葉にできない。
そしてそういう系の何が魅力かといえば、1クール作品なんだし最初の段階からオチは決まってたであろうという点。
1話から12話前半までを作ってる最中、13話でブチ壊すことは知ってたハズ。
派手にぶっ壊す目的で積み木の城を丁寧に積み上げるというか、砂の城の細工を細部まで作り込むというか。
特に予算が潤沢なのか作画は物凄い凝っていて、だけどこれをブチ壊す目的で頑張っていた──と考えると、自分はなんかウキウキしてしまいます。
もうね、我ながら何なんだろうこの感覚は?…と思わないでもないけど「ウルトラマンでもゴジラでも、ぶっ壊すミニチュアは精巧に作ってある方が面白い」と言えば伝わってくれるだろうか。
ぶっちゃけ12話までの話は丁寧なだけで面白くないです。
派手さが無いというか、主人公たちが地味で…けどこれも13話を引き立てるための前フリと考えれば見方も違ってくる。
どこかで「グランブルーファンタジーってタイトルは、グラン(12話までの主人公)がブルーになる話だったんだよ」と冗談めかした言葉を目にしたことがありますが、結構本気でそれを目指したのかもしれない。
そりゃあグランパートはただの引き立て回だとしたらブルーにもなるわなぁ。
また、これならすぐにタイトルと主人公の名前覚えられるし。
…。
一体誰が思いついたんだ?その説が正しかったとしたら。
また、最後の最後でこういうことがあるから、途中つまらなくて文句垂れなまくりな作品があっても、なかなか視聴切れないんですよねぇ…。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

68.5 87 2017年度アニメランキング87位
アイドルタイムプリパラ(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (37)
170人が棚に入れました
小学6年生の「夢川ゆい」はアイドルになりたいと思っている「ゆめかわ」な女の子・でも普通の女の子がアイドルになるなんて夢のまた夢のお話。友だちにも「いつまで夢みてるの?」って言われちゃう…

 そんなある日、自分たちの町にもアイドルテーマパーク「プリパラ」がオープンすることに!! しかも、パラ宿のアイドル「らぁら」がやって来ると聞いて期待に夢膨らむ「ゆい」だったが、あらわれたのは自分と同じ小学6年生の「真中らぁら」という女の子だった。

 新しいアイドルシステムにアップデートされたパパラ宿の「プリパラ」が舞台。はたして2人はここをアイドルでいっぱいにすることができるのか?!

声優・キャラクター
伊達朱里紗、大地葉、山田唯菜

前原由羽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

悲しいストーリーなのに、なぜ笑えてしまうのだろう...

プリパラの文化がないパパラ宿に神アイドルのらぁらが派遣された。
ここに、新しくプリズムストーンが建てられるから盛り上げてほしいという。
しかし、らぁらの通うアボカド学園はプリパラ禁止の校則。
加えて、風紀委員長の地獄ミミ子による監視体制。
らぁらは夢いっぱいキャラのゆいと一緒に、懸命にプリパラに入ってライブを行うことで少しずつ仲間を増やしていき、校内のプリパラ禁止令解除と共に、ミミ子の過去を知ることで和解していく。。。

ここまでは、よくある話だけれどもここから先が分岐点。

パパラ宿に存在した古代プリパラには時の精霊としてファララとガァララがいた。
ファララは昼のプリパラを護るものとして多くのプリパラアイドルに出会え、みんなと一緒に楽しめる。
一方、ガァララは夜のプリパラを護るものとしてマスコットのパック以外誰もいないプリパラを一人寂しく見守る。
ある時、この運命に嫌気を晒したガァララを不憫に思ったパックが現実世界の女の子の夢を奪い、そのエネルギーを活用することでガァララがずっと起きていられるようにした。
実は、これがパパラ宿にプリズムストーンがなく、プリパラ禁止令が学園に出ていたという理由だったのだ!!

不都合な定めを変えたくして、女の子の夢を奪うという行為が許せないのに、否定しきれない。それなら、何か良い方法に持っていけないのか...というのが執筆時点でのストーリー展開です。

...というすごーく悲しいストーリーなのになぜか笑ってしまうところの方が多い。というのも、各キャラが盛大にボケにまわっているからですね(笑)たった1話でプリパラ(竹書房じゃないよ!)を破壊、どうやって作ったのかもわからない巨大な豚の貯金箱型の仮装、ユメ目が懐中電灯の役割...書ききれないくらいのカオスな世界が混ざっているおかげで、なんとかなるなるみたいなみょーな安心感があったりします。

それでも凄く秀逸なテーマをよく考えたと思いました。ガァララの声を聴くとすごく感じるのですが、小学生低学年くらいの無邪気な女の子が精霊という肩書ゆえに、やりたいことができないという不遇な状況というのが鮮明に出てきます。(まさかだと思いますが、眞子様のご結婚をヒントに??)一方で、その夢がガァララの原動力になっているあたり、夢を持つことの重大さを教えてくれている感じがします。
今回、特に5年前に主人公をやってたキャラが夢を持つことの大切さを伝える曲を歌ったところに、子どもだけでなく、夢を持たなくなってしまった大人にも改めて、夢を持ってほしいというエールが込められていると思いました☆

まだ、進行中のストーリーですが、パパラ宿の主メンバー全員が、かつて持っていた夢を思い出し、それに向かって努力していくという流れになりそうで、彼女たちが初登場かららぁらたちとの出会いで、どの程度考え方が変わるのか、非常に楽しみです^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

たくすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

私のプリティーシリーズの入口

プリティーシリーズ初視聴作品
プリパラの続編という中途半端な所から入りましたw
当時アイカツスターズを見ていたのでこっちも見てみようかなと軽い気持ちで見始めました。
現在はプリティーリズムとプリパラ全作品視聴済みです。

今思えばぶっ飛んだ話が多かったけど、こんなものなのかなとあっさり受け入れました。
パックが塔になったのは流石に驚きましたがw
グランプリ以外の話は何気ない日常回が多いけど見ていくうちに感情移入していきました。

経過経緯は省略しまして…
MY☆DREAM結成は感動しました。
プリティーシリーズにおいて初めて結成を見届けたグループなので思い入れが強いです。
シリーズの中でも殿堂入りみたいなユニットです。

1年という長い期間なので個人的には積み重ねが物を言うという感じでしょうか。
展開を読める所も多いけど話はしっかりしてるので不満はありません。
そもそも女児向けアニメですから。
みんなトモダチ、みんなアイドルというのが根底にありキャラ間のつながりや絆がとても良い。

アイドルアニメなので楽曲も力入れてます。
MY☆DREAMのBelieve My DREAM!
Dressing PaféのGet Over Dress-code
SoLaMiDressingのMemorial
が特に好きです。
見所のライブシーンも出来が良いです。

現在2週目に突入し時間がある時に見ています。
シリーズ見終えた後なので違った気持ちで見れてるし新たな発見があったり面白いです。
例えばみあが出てきた回、初視聴の時は何とも思わなかったけど2週目はプリリズを知ってる状態なのでテンション上がりました。
プリパラから見ていれば良かったなと軽く後悔はしてるがそうしてたら好きなグループ変わってたかな。

アイドルタイムプリパラの次はプリチャン(今も視聴中)、プリティーリズムと見ていくことになるのですがアイドルタイム以上の衝撃を受ける事になるとは思いもよりませんでしたよ(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

あぽろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

20話ほど見たけど酷い

【物語】酷いとしか言い様無い。何故らぁらのプリパラチェンジをあんな風にしたのか理解不能です。
あの設定にした意味はあったんでしょうか?
20話まで見ましたが全く物語とも関係なくてそうした意味はなんなんだとずっともやもやがある感じ
あと、2話のらぁらのライブ、「Make it!」を歌って踊ってましたが無印の時と少し違いましたね
「何故変えたの?」この一言に尽きます。違和感しか無かった。あとギャグ要素。無印の時は「何言ってんの?笑らぁらは馬鹿だなぁ笑笑」って笑える感じでしたそれに反してアイドルタイムプリパラは「は?こいつ何言ってんの?頭おかしいんか?」って感じですかね(語彙力が皆無で申し訳無い)その位無印との差が凄くて寧ろ気持ち悪くなりましたね私は
無印のキャラがライブしてる話だけが面白い無印を引き立てる為のアニメ感がぬぐえないアニメです。
【作画】無印の時と一緒で安心しました。文句無し。

【声優】無印のキャラは相変わらずいい声でした文句無しです。しかし!新キャラ!!全体的にパッとしない感じでした 残念

【音楽】1話で早速ゆいちゃんが新曲を歌って踊ってくれましたね。しかしまぁやっぱりパッとしない。
無印の時は1回聞けばハマる!って言えるぐらい最高な物でした。でもアイドルタイムは何度聴いてもとにかくパッとしないです。アイドルタイムプリパラでいい曲だと思ったのは1曲程ですかね。YouTubeでたまたま流れてきた「リンリン♪がぁらふぁらんど」位ですかね。全曲聞いてないので余りキツく言えませんが

【キャラ】1.全員頭おかしい
2.主人公の魅力が皆無すぎ 寧ろウザイ
この2点ですかね
唯一地獄耳委員長だけは好き

【結果】アイドルタイムプリパラを見てる暇があるなら無印プリパラを見よ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

68.3 89 2017年度アニメランキング89位
BanG Dream!(バンドリ!)(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (462)
1681人が棚に入れました
幼い頃、星空を見上げた時に聴こえた「星の鼓動」のように、キラキラでドキドキなことをずっと探していた、香澄。高校に入学したばかりのある日、古びた質屋の蔵で出会った「星型のギター」に初めてのときめきを感じ、ずっと閉じ込めてきた気持ちが走りだす。同じように、輝ける場所を探していた4人の少女とともに。ひとりじゃ出せなかった音だって、5人ならきっと奏でられる。絶対ここで、ライブします!

声優・キャラクター
愛美、大塚紗英、西本りみ、大橋彩香、伊藤彩沙、小山茉美、儀武ゆう子、尾崎由香、三森すずこ
ネタバレ

jujube さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

前準備はした・・・そして、脚本。。。

<事前チェック時>
知ってた?MX視聴者はこれと「風夏」連続放送だよ!おい、局編成www
どちらもバンドがテーマだよ!!
これはどっちが余韻で勝てるか。
音楽とキャラクター性の真向勝負!

こちらはガールズバンド。学校の部活なのかな?完全オリジナルストーリー。
ずっとCMで様々な楽曲を聴かされてたし、動画含めて中々のクオリティだと期待される。
音楽が上松さんなのも本気度が良く分かる。
ただ、制作会社が良く知らないのが不安要素。CMやPVでの動画クオリティを維持できるかどうか。

ブシロード発の企画で、上手くやればラブライブ無印の熱を再演できるかも。
何故か?→どちらも企画初期から居たブシロードなので、そこの分析が出来ていてノウハウをちゃんと転化できるならば、ね。
既に前段階のライブ活動が数回行われ、長期間のCM、あとソシャゲの準備もできてるでしょう(始まってる?)。
人気が爆発できるかどうか、キャラクター性と矛盾の無いストーリーが出来るかに期待。


<3話迄視聴>
ラブライブにはなれなかったみたいだね。
ガワは作れてたんだよ、後は脚本次第なんだよ。
宣伝は置いといて、作品単体で考えよう。
(宣伝部分だけでアンチされすぎ)

キャラデザ:別に嫌いじゃない。目の光彩がギザギザしすぎって言われるが、まあ気にならないかな。
それより、EDの絵が特定のメーターの個性絵かもしらんが、作画崩壊レベルで両目が離れててやばかった。輪郭も潰れてる。横顔もアップもひどい。不気味の谷レベル。これは修正した方が良い。

声:上手くはないけど、新人レベルでこの程度は許容範囲。
楽器できる声優前提で集めたから、それ以外は下の上~中の下でも止む無し。

音楽:本編中の音楽はまだ良い物ないね。(主人公バンド内で)
OPはサビは好きなんだけど、全体的に乗れないな。サビ以外がアニソン過ぎた。合いの手必須みたいな。
EDは全くのアイドルソング寄りだったね。アイドルアニメなら可もなく不可もなく。
むしろ、PVの他の曲の方が聴きたい。


アニメ脚本は、漫画版に沿ってないらしいが。
漫画も複合コンテンツ(メディアミックス)扱いだから、やっぱりアニメが原作になるだろうな。

3話まで見て、各キャラを活かしきれてないのは感じた。


●主人公キャラ(香澄:Gt.&Vo.)
パーソナルスペースが無いキャラ。猪突猛進過ぎるので、頭おかしい扱いされてるけど、個人的に嫌いでは無いよ。本人として生きてたら楽しそうだね。友達なら近いっ!近いっ!って怒るかな。
自分ならやられたら嫌なことを本当に止めて欲しかったらやり返す。(笑)
居るんだよね、パーソナルスペースの感覚が違う人って。
それを嫌いって言う人が居るのも分かる。
{netabare}毎朝他人の家で朝食を食べる図々しさ{/netabare}、それを許す家人のばあちゃんが居るからいいけど。そこのやり取り丁寧にしとけばキャラもおかしくならなかったかな。
{netabare}(何で毎朝来るのか?→心から有咲と仲良くなりたい、朝食を食べることになった経緯、おばあちゃんが人付合い苦手な可愛い孫とその初めての?友達を見る目線etc){/netabare}
ギャグにしたいからテンポを削ったって、ギャグとして笑いに昇華出来なかったから、視聴者が怒ってるんだろう。後味として香澄の非常識さが残されただけだったみたいな。
ギターとの出会いと、それを貰う経緯は(有咲がほだされたのもあって)まあしょうがないかなレベルで。

●バンドメンバー予定の第一の友達(沙綾:Dr.)
パン屋の娘で、店の手伝いが大変そうなので、香澄がバンドに誘っても断られてる。でもバンドへの思い入れは裏があるみたい?
普段はクラスで香澄を自由にさせている包容力がありそうなキャラ。

●香澄の押しに負けた孤高のぼっちキャラ(有咲:Key.)
質屋の娘。両親不在(理由不明)で、祖母と2人暮らしっぽい。お金持ち?
香澄と同じ学年みたいだが、クラスは別?自宅に迷い込んだ香澄と初めて出会う。香澄には素でズケズケと毒づくが、学校では猫被ってるキャラ。
(しかし、3話のランチタイムでは、沙綾が同席してるのに猫被れてなくてバレバレでキャラ崩壊してるがいいのか?)
{netabare}質が保管された蔵と、家には地下室があって、蔵掃除であらたに私室にしていいと祖母から許可が出たら、既に香澄にほだされてるのでバンド練習部屋として提供することに。
しかし、なんの地下か分からんけど、防音対策はできてるのか?{/netabare}
質蔵からギター発掘された時は無関心(オークション出そうとする程度)だったけど、地下室にあんな立派なアンプがあった理由は何かあるのか?(両親がらみ?質で揃うとは中々無さそうだが。)
子供の頃習ってたのはピアノ。中学くらいで止めてたみたいだが。
香澄と出会うまでまともに友達居ないからなのか、学校はサボり気味。ただずっと首席の優秀さ。

●シャイなはわわキャラ(りみ:Ba.)
香澄のクラスメイトで、ベースが出来るのがばれて香澄から執拗に勧誘されることに。なのにはっきり断れない、中々断る理由を言えない。
3話はりみ回かと思ったんだけど、ドラマが作れてなかったな。{netabare}2話までに香澄からバンド誘われてて、自分の性格ゆえに人前で演奏出来ないってなんの捻りも無いキャラで。{/netabare}
姉が同じ高校の3年で、学内でガールズバンドを結成してライブハウスのステージまで出るほどなのに。姉はギターでそれとは違ってベースを選んだ理由とか描かれるのかなと思ったら、そこは無かったね。
(何か姉への確執とか抱えてて、それで素直にベースが出来ないとかの方が良かったかも。)
{netabare}3話締めで姉のために勇気出してステージ上がって時間稼ぎして、姉たちが間に合ったらセッションして、それで興奮してバンドやりたいってなったみたい。(今までバンドとして音合わせする余裕が無かっただけ?ステージ上がった経験orそれで失敗経験でもしたのかと。)
ところで、3話でぼっちメシしてるがわざわざ1人で生徒で溢れる屋上で食べてて、さらに歌いだす(頭大丈夫か?)のはちょっと狂気。(普通教室で食べるし。あるいは人気の無いところで。)
ぼっちなら香澄にくっついとけばいいのに、バンド勧誘されるからうざくて1人だったのか?{/netabare}キャラが読めん。
(中学からのエスカレーター式学校なのに、この娘はもし中学からだったらぼっちとしては有咲と同類になってしまう。沙綾は違うようだけど。)

●空気キャラ(たえ:Gt.)
ガールズバンドの聖地、ライブハウス「SPACE」のアルバイト店員。
3話までまともな出番がありません。姿が画面にチラチラ写るが完全なモブ扱い。
なんか喋ったっけ?ってレベル。印象的なシーンを1話に入れといてあげればいいのに。(初回に全員集合て意味で。)
3話締めでラストにさりげなく顔アップがあったから、次回はたえ回が来るのか?という引き。


ストーリーは、
主人公・香澄の動機である、幼い頃に姉妹で見た星屑だらけの壮大な夜景。それを星の鼓動を聴いたと言って、キラキラしたいとか、キラキラを見たいとか、キラキラになりたいとか、それが全ての根源なんだけど。
学校廃校より頭悪いわー。もっと言語化して。もう少し肉付け(説得力)が欲しい。
夜景シーンでもっと感動させてよ。入学式後の自己紹介で掘り下げて、これが香澄!ってなんかもう一捻りが欲しかった。

それでキラキラできる物を求めていた香澄は、学内の各種部活では満足できず、道端で拾った☆シールに導かれるように、有咲の質蔵に迷い込む。
{netabare}道中☆がどんどん増えてくから道案内にはなるけどね。
それが子供の頃の有咲の所業だったとはいえ、ファンタジー味溢れる素敵な演出じゃないか。(となりのトトロ的な。笑)
子供の頃貼ったシールが数年間剥がれずに凄い丈夫すぎるとか、勝手に貼られた他人の家の壁になんのクレームも無く貼られたままとか色々ファンタジーすぎるが(笑){/netabare}

さらに質蔵の中で、でっかい別の☆シールの貼られたギターケースに目が釘付け!家人の有咲に一応許可取って、ケースを開けると星型?のギターが!(ヘビメタ系のアレ。)
香澄としては、星!星!星!っとなって出会っちゃった!!てなるのは分かるよ。
ギターなんて知らなかったけど、やってみたい!この星鳴らしたら、星の鼓動が聴こえるんじゃないか、とか方向性は見えてんの。
ただそう思わせるにはちょっと軽い演出だったけど。
んーでも、香澄はギター抱きかかえてばかりで何で練習しないのかな?
まともな練習シーンが欲しいんだけど。

3話で姉バンドの時間稼ぎしてる時も、何で楽器持っているのが、いつも抱きかかえていた香澄じゃなくて、持ってくるはずの無いりみだったのか、違和感残したね。(他バンドに借りたとかならまだしも、さらりと描写しとけばいいのに。)

そして、{netabare}時間稼ぎネタがライブハウスのステージ乱入した上、童謡の「きらきら星」ってなー。
星(夜空)⇒星(ギター)⇒星(歌)とテーマで繋げるのは分かるよ…
だけど、限りなくダサイ。なんでライブハウスで童謡聴かされなきゃあかんのさ。
せめて英語で歌ってたらどう?
♪Twinkle,twinkle,little star! How I wonder what you are!♪
ほら、アメリカンなカップル道案内ネタもやったし、そこも伏線作ればよかったじゃん。
香澄がめっちゃアホでも英語が多少できるとか、ね?
(頭の良しあしと言語力は違うし、幼少のみぎりに仲良かった外国人の友達が居て教えて貰ったとかのザル設定でもいいから。cv.愛美にとってのハードルが上がりまくるけど。){/netabare}

香澄は猪突猛進キャラなら、ステージに上がってしまった以上そこは振り切れて欲しかったよ。
緊張して怖々やるから視聴厳しいし。{netabare}きらきら星{/netabare}だし。
刀剣乱舞花丸のうどんミュージカルくらい引いたわ。
場を繋ぐ以上、観客を盛り上げる視点が足りてないよね。まだ先日のマージナル4の方が同じことやっててもまともだった。(プロとど素人で天地の違いはあれど)
ここでの観客を盛り上げるということは、視聴者を盛り上げることと同じだと思うよ。
それに観客はお金を払ってこの場にいるのに、あの{netabare}アカペラ童謡{/netabare}聴かされて良くブーイングしないなってなるし、ドリンク投げつける人が居てもおかしくないぞ。
観客は素直に聴いてて可愛い!とまで言ってあげるとか優しすぎるでしょ。
まず先に、{netabare}姉バンドの遅延状況説明してあげる{/netabare}とか、観客への配慮が欲しかったな。
(それにライブハウスのオーナーもあれだけステージ上がることに厳しく言っててこの愚行を許すとかの矛盾。)

しかも香澄の緊張設定のせいで、cv.愛美のアカペラが下手に聴こえるのがキツイ。
その次の{netabare}仲間が増えた⇒姉バンドとのセッション{/netabare}で段階的にマシになってたから、最初はわざと下手に歌ったんだろうけど、それが全体のグレードを下げてしまった。(そもそも愛美がそこまで歌ウマでは無いので、差別化しようとするのは悪手だったと思う。)
むしろ歌テクは全部一本調子で良いから、勢いだけで、{netabare}アカペラ熱唱して、はよ来いと勢いのまま有咲に指示して、その熱でりみまで上手く繋げる{/netabare}という脚本だったらプラスイメージだったんだけど。
香澄が能力も無いのにステージを私物化して好き勝手したようにしか見えないのがな。(能力があれば許せること⇒オーナーの態度、観客の態度。)
大失敗でも、大成功でも無く、微妙な成功体験。それが3話だったか。
視聴者を引き付けるには弱すぎたな・・・


あと、あえて部活動という設定を取らないで、ライブハウスを中心に展開され、練習場所は有咲の地下室。
ライブハウスがそこらじゅうにある、舞台は東京。
ライブハウス「SPACE」はガールズバンドの聖地。だから出演者は女の子だらけ。
ここまでは問題無いんだよ。
だけど、あえて女子高という壁を飛び出したなら、ライブハウスの観客に男が居ないのは興醒めだった。
(ラブライブ!は部活動の枠組みで、外に出てもそこに集まるのが各部活の対抗戦とそれに憧れるファン達という狭い世界の設定だからギリギリ女子だらけでも説得されたつもりでいたんだよ。)
それにライブハウスでサイリウムふっちゃアカン。。。(香澄もサイリウム前提で話すな。)
脚本家始めスタッフ達は実際のライブハウス知らないんだろう。
これがしたかったなら、同じ場所かぶりの秋葉原で地下アイドル設定にしないと説得力が落ちまくる。
ガールズバンドということで、今までのアイドル枠から外れたものを期待していたんだけど、やっぱりテンプレアイドルにしか成れないのかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

よい笑顔

愛海さん演じる戸山香澄の距離感の近さがもはやサイコパス。
勝ってに人んちで食事してるとか。
伊藤彩沙さん演じる市ヶ谷有咲の毒舌も毒舌でたいがいだが。ツンデレとツインテはセット。
そこが終わればよくある青春ものといった感じだろうか?

西本りみさん演じる牛込りみは引っ込み思案だけど、お姉ちゃんが憧れのバンドやっていてベースが得意、大塚紗英さん演じる花園たえはウサギ大好きで天然。とキャラ設定も頑張ってます。

図太い神経の持ち主とみせかけてイップスというかストレスがかなりかかってんですね。無自覚なほうが意外と一気にまいってしまうとか。

内容よりも楽曲を楽しみました。一番の売りはやはりこちらでしょう。リアルバンドでもやっているようで楽器の練習とかライブパフォーマンス、声優業と忙しい限り。
勿論、ドラマ性もありますよ。
大橋彩香さん演じるパン屋の娘山吹沙綾が母親の病気を心配しすぎて元々のバンドを疎かにした罪悪感と戦って新たなバンドの誘いに対して葛藤するとか。見た感じお母さんの病気ってあんまし大したことないような…。子供が3人いらっしゃるのに体弱いものだろうか?こんなん書いたら誰かに怒られそうだ。
小山茉美さん演じるライブ会場オーナー都築詩船もなんだかんだで柔和な感じに。あら優しい。


OP
ときめきエクスペリエンス! Poppin'Party
ED
キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜 Poppin'Party
劇中歌
Don't be afraid! Glitter*Green
きらきら星 〜はじまりのステージVer.〜
きらきら星
私の心はチョココロネ
STAR BEAT!〜ホシノコドウ〜 Poppin'Party
前へススメ! Poppin'Party
Glee! Glee! Glee! Glitter*Green
Be shine, shining! CHiSPA
夢みるSunflower Poppin'Party
楽曲はさすがに良いものが多いですね。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
桜舞う出会いの季節。 明るさ元気さ前向きさだけは空回るほどあるごく「普通」の少女・戸山香澄は、花咲川女子学園に入学する。 キラキラしたい。 ドキドキしたい。 そういう「何か」を見つけたい! 形にならない想いにつき動かされながら、いろいろな部活を体験したり、新しい友達たちとの生活を楽しむ香澄。 そんなある日、学校からの帰路で香澄が目にしたのは、低い位置にひっそりと貼られた不思議な星のシールだった。よく見るとあちこちに貼られた星たちに導かれるままに香澄が進んでいくと、やがて古びた質屋「流星堂」に辿り着く。 そこで待っていたのは、素直じゃない、ちょっと尊大で毒舌家の少女と……一本の星型の、不思議な形をしたギターとの出会いだった。


1. 出会っちゃった!
前向きさだけは空回るほどあるごく普通の高校一年生・戸山香澄。幼い頃、満天の星空を見上げた時に聞こえた“星の鼓動”のように、キラキラドキドキする何かを見つけたいという想いにつき動かされながら、様々な部活を体験するもいまいちしっくりこない。そんなある日、学校からの帰路で香澄が目にしたのは、不思議な星のシールだった。あちこちに貼られた星に導かれるままに香澄が進んでいくと、そこは古びた質屋「流星堂」だった…。

2. やっちゃった!
ライブハウスSPACEで初めて観たライブによって、自分のやりたいことがバンドだと確信した香澄は、質屋「流星堂」の娘・有咲をバンドに誘う。しかし、学年一の秀才でありながら、学校もサボりがちなインドア派の有咲の態度はそっけない。さらに香澄は流星堂の蔵で一目惚れした星形のギター「ランダムスター」が気になって仕方がなく有咲につきまとうが、有咲はそのギターをネットオークションに出品してしまっていた…。

3. 逃げちゃった!
昼ご飯を一緒に食べることを交換条件に、有咲から念願のランダムスターを譲り受けることができた香澄は、ライブハウスで見かけた同じクラスのりみをバンドに誘う。 りみは人気ガールズバンド「Glitter*Green」のギターボーカルであるゆりを姉にもち、そんな姉に憧れる少女。しかし、引っ込み思案で姉のように積極的になれないりみは「やっぱり、バンドできない……」と香澄を避けて逃げしまう。

4. 怒っちゃった!
予期せぬ出来事からライブハウス「SPACE」で即席バンドを披露し、興奮が治まらない香澄、有咲、りみの三人。次の文化祭に向けて練習をしようと決意を固めたとき、ランダムスターを持つ香澄のことを「変態だ」と言うクラスメイト・花園たえが現れる。小学校のころからギターをやっているたえは、実は「SPACE」でアルバイトもしていて、すっかり意気投合する香澄。ギターを教えてもらうほど仲良くなる二人の様子が、有咲はなんだか気に食わないようで……。

5. ドキドキしちゃった!
たえからライブハウス「SPACE」でライブを行うことの厳しさを聞かされた香澄。しかし、オーナーのバンドに対する熱意や楽しそうに音楽を奏でる女の子たちに感化され、SPACEのステージに立つことを再決心する。「私を震えさせて」というたえをドキドキさせるため、まずは自分たちで初ライブを行うことに。初心者の香澄にギターを教えるたえを含め、4人は本格的に練習を始める。

6. 作っちゃった!
蔵でのライブ、通称「クライブ」が終了し、待ちに待った文化祭モード。クラスの実行委員長となった香澄はキラキラドキドキする文化祭にするため、副実行委員長の沙綾の助けを借りて着々と準備を進めていく。一方、香澄たち4人は文化祭でのライブに向けて曲を作り始める。バンド名が決まったり、フライヤーを廊下に貼ったりと、楽しそうなみんなを見つめる沙綾はなんだか複雑そうな表情を浮かべていて……。

7. ケンカしちゃった!
文化祭ライブまであと3日。無事に曲が完成するも、ドラムがいないことに香澄は少し不服気味。そんなとき、楽器屋で「グリグリ」のメンバーであるリィとひなこ、そして中学の時に沙綾と一緒にバンドをしていたナツキとばったり出会う。沙綾が何かしらの事情でバンドを辞めてしまったことをナツキから明かされ、「一緒にバンドをやろう」と持ちかける香澄だったが……。

8. 走っちゃった!
沙綾がバンドを辞めた本当の理由を知った香澄は、もやもやした気持ちを抱えながら文化祭の朝を迎える。そして香澄は、とある事情で文化祭に来られなくなってしまった沙綾のためにも文化祭を成功させようと決意する。一方、携帯のメッセージから聞こえるクラスメイトの歓声や手紙に書かれた曲の歌詞に心を揺り動かされる沙綾。そんな娘を見て、母の千紘は--遂に香澄たちの文化祭ライブが始まる!

9. バイトしちゃった!
文化祭で新曲「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」を演奏しきったPoppin’Party。やっと5人のメンバーも揃い、SPACEでライブを行うためのオーディションを受けるために本格始動しようとした矢先、たえからSPACEのスタッフがインフルエンザでダウンしてしまったことを聞かされる。急遽ピンチヒッターとしてアルバイトをすることになった香澄たち。憧れの場所で働くことにワクワクするが、お仕事は予想以上に大変で……。

10. 驚いちゃった!
オーナーからSPACEが閉店することを聞かされ、愕然とするPoppin‘Partyの5人。最大の目標を失いかけ途方にくれるメンバーだったが、絶対に合格しようという香澄の言葉にオーディションへ望む。しかし、結果は不合格。オーナーには「全然足りない」と言われてしまう。自分たちに足りないものは何なのか--とりあえず、がんばる!と決めた香澄だったが、オーナーに「あんたが一番できてなかった」と告げられて……!?

11. 歌えなくなっちゃった
「あんたが一番できていなかった」--そうオーナーに言われ、自信をなくしてしまった香澄は、オーディション中に声が出なくなるという事態に直面する。落ち込む香澄をメンバーたちは気遣って練習を休むように提案するも、遅れを取っている自分へさらに焦りが募る。徐々に迫るオーディション。一丸となって練習をするみんなの熱量とプレッシャーに堪えきれず、香澄は蔵を出ていってしまう--。

12. キラキラしちゃった!?
オーディションに向けて作った曲をみんなで歌うことによって声を取り戻した香澄。ポピパ全員でSPACEの舞台に立ちたいと改めて決意を固め、猛練習を再会する。学校では期末テストも終わり、夏休み目前。そして、遂にやってくる最後のオーディション。しかし、メンバーたちは緊張のあまりミスをしてしまう。香澄たちはライブに出ることができるのか?!オーナーから告げられた、その結果は……。

13. 歌っちゃった!
オーディションに合格し、念願のSPACEでライブを行うことになったポピパ。今日は終業式。クラスメイトや家族、グリグリのメンバーが見ているかと思うと、期待が膨らむと同時に緊張が走る。4月の終わりにバンドの練習を始めてから3ヶ月。それぞれの思いを胸に、香澄たちPoppin’Partyの最初で最後のキラキラドキドキなSPACEライブが始まる

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

(終盤にやや盛り返したが)商売臭がキツく、バンド経験者や、シンプルにアニメが好きな層には厳しかったかな?

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
2期視聴中ということで。

「アニメと現実のリンク」をうたった本作。アニメ内の(声優)バンドが現実にライブを行ったり、その様子を放送したりと、随分と力を入れていましたね。

が、それが裏目に出たのか、印象として「大人達の鼻息の荒さに引く」アニメでした(汗) 新たな試みも良いし、金儲けも悪いことじゃないけど、その為にもまずは、アニメのクオリティを頑張ってくれい、と。

アニメ単体なら、序盤とかはさほど悪くないし、終盤には盛り返し、見処もあったので1はつけません。もっとも、アニメ単体を観ても、そこまでオススメできるわけではありませんが。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
う~ん、つまらなかったな。特に中盤。ライブのシーンといい、文化祭のシーンといい、自分達でピンチを作っとおいて、それを、自分達で解決し、自分達で感動しているという、凄く自己満足な小さな世界を感じました。しかも、その展開も目新しいものではないし。

一番キツかったのは、3話のキラキラ星ですね。痛々しくて観ていられなかった……。お客さん、良い人ばかりでしたね(棒読み)。

作画も残念だったというか、止め絵の多さも気になりました(文化祭なんて、スライドショーです)。

歌自体は、良いと思うし、11話、12話に関しては、アニメ的にも悪くはないですが。

やっぱり、ヒット作を作ろうと思って作る、難しさを感じました(まあ、ヒット作を作ろうという気概も感じられませんでしたが。取材不足ですし)。

アニメ云々というより、アニメと連動する声優バンドだとか、メディアミックスの展開の方が話題になった本作。

私自身が天の邪鬼な性格なので、そういう制作陣(というか、スポンサー達)の鼻息の荒さや金儲けの意図があまりに強すぎると、引いてしまいます。

音楽的にも大ヒットした、「けいおん」「物語シリーズ」にしろ、まずはアニメ自体の面白さがあった上での、音楽のヒットだったと思います。

私もアニソンは好きですが、それは、アニソンにはそのアニメの中身が溶け込んでいる、いわば「原作補正」がされているからです(歌を聴き、アニメのシーンを思い出したり、雰囲気に浸れるから)。でも、楽曲自体のクオリティは、やはりガチのプロのアーティストには敵わない場合が多いとは思います(一部例外はあるし、アニソンならではの良さもあるし、最近は、逆転現象も起きてきていますが)。

声優さんにしても(私は声優萌えって無いので)、確かに近年は「可愛くて」「演技も出来て」「歌も上手い」方が多くて、素直に感心します。でも、単純な容姿だけでいったら、やはり普通にガチのアイドル達や女優さんの方が上だと思います(これも、一部例外はあるけど)。

やっぱり、基本は、アニメでの好演があっての、歌やらアイドル活動かと(今作、声優陣の演技にも疑問符がつく方が多かったです。もっとも、歌と容姿をメインに面接していったのでしょうし、それはそれでコンセプトに合っているので、特に新人声優さんに非はないですよ。これからガンバっす!)。

(あくまで剣道部の個人的見解なので、好きな方はごめんなさいです。)
{/netabare}

〈以下ネタバレ〉

【各話感想(第1話に剣道部的な難癖アリw)】
{netabare}
1話目
絵は普通に綺麗かな。髪型は変だろw スゴい小さいことだけど、{netabare}学校に「剣道部 選手権全国大会出場」ってあったけど、なんのことだろ? インターハイなら、「全国高校総体」か「全国高等学校剣道大会」だろうし、春の選抜は、「全国高校選抜大会」だろうし、あとの高校の全国大会って、「国体」か「玉竜旗」くらいだろうし、「選手権」なんてあったか? と、重箱の隅をつついているだけなので、ネタバレタグで隠しとくw{/netabare}剣道部的にはまず横断幕が気になった。剣道の描写はここ最近のもので一番ダメ。{netabare}まず、タレネームが白地に黒字って有り得ない(本来は黒地に白字です)し、タレの両脇が白いやつなんて観たこともない(国際大会の映像を資料にしたの?)。剣道部員がリボンをつけるわけない。リボン臭くなるよw そのリボンの子が竹刀を持つ位置も変。片手で持つなら、鍔の刃部側です。鍔を引っ掻けるようにした方が楽だしね。初心者に構えの指導してるけど、左手の位置が上過ぎ。剣先下がってるじゃん。左手から15センチくらい柄頭余ってるし。何より、かすみの構えが左足前になってるけど、逆です。それで、「上手い!」って……全国レベルの剣道部でその指導は有り得ない。ナメんなよw{/netabare}剣道の描写は気を付けないと、私に噛みつかれますよw バレーボールも胸までネットから出てるけど、身長3㍍くらいありますか(苦笑)?

剣道に対する酷評レビューは単なるネタと、自身のレビューのキャラ付けなんでホントはどうでも良いんですが(オイオイ)w

ただ、やはり名作アニメには、何事でもちゃんと取材して、しっかり表現しようという姿勢が見られると思うので、そこは(アニメ制作の姿勢として)気になるかな。

2話目
いつの間に、そんなに同級生達と仲良くなったの?
楽器1つGETするために1話まるごと使う丁寧さは、個人的には好きです!

3話目
ライブでのバタバタ。「キラキラ星」は、キツかった~。痛々しくて観てられなかった(汗) 客、好意的過ぎだろ(笑) まあ、楽器が少しずつ入っていき、音楽になる様子を魅せたかったのでしょうね。余談ですが、外人さんが探してた椿山(ちんざん)荘は、東京都目白にある高級ホテルですな。1回だけランチを食いにいったわw

4話目
キラキラ星、引っ張るな~。ギター、初心者は見た目で選ぶのもありなのかな。

5話目
「私の心はチョココロネ」って、「けいおん」意識しすぎでしょ。なんだ?「腹黒い」ってことか(笑)

6話目
う~ん、やっぱり声優さんの棒演技が気になるな。特に、おたえのように、格好良いキャラが棒だと興醒めかな。ギャグ要員ならさほど気にはならないんだけどね。

7話目
なんか、サービスシーン多くない? テコ入れか?

8話目
なんだ? スライドショーかな(苦笑)? 紗綾さん、早く体育館に入ったら? なんか、安っぽい展開だったな。自分でピンチを作り、自分で盛り上げるというか。

8.5話目
これって、計画通りの販促目的の8.5話目? それとも万策尽きたから? まあ、どっちにしてもあまり興味ないから良いんだけど。

9話目
なんかこう、腑に落ちない。

10話目
物語の〆にかかってきましたね。

11話目
これまでで一番面白かったかな。「声が出ない」はよくある展開だし、「総集編」「放送遅れ」のせいで、「風夏」に先を越されたし(笑) 声優さんの演技も頑張りましたね。

12話目
前半の日常パート良かったです。最後の歌もまあまあ。

13話目
出演は、ガールズバンドオンリー。客も、ほぼ女性ばかり。で成り立つとしたら、凄いライブハウスなのか? アマチュアバンドであの衣装のクオリティは、あり得ないくらい凄いな。演奏歴3ヶ月って、まあ、良いけど。まあ今さらなんだけど、コード押さえている左指くらい、もう少し動かしてほしい。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 47

68.3 89 2017年度アニメランキング89位
アクションヒロイン チアフルーツ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (204)
720人が棚に入れました
20XX年、アクションヒロイン戦国時代―――!
かつて、とある地方都市が企画した小さなお祭りから始まった。
『ご当地ヒロイン戦士』として地元をモチーフにしたアクションが観衆を魅了し、その評判により大人気を獲得。ご当地ヒロイン”ブームが各地で巻き起こった。
その勢いで『ふるさとヒロイン特例法』が成立し、各自治体がステージショーをプロデュース。ご当地ヒロインが群雄割拠するに至る。
人気を競い合うヒロインたちのショーは、国民的人気コンテンツとしてランキング番組が全国放送されるまでとなり、その中心となる“アクションヒロイン”は子供から大人まで愛される憧れの存在となっていた。

ルーツ産地ののどかな地方都市『陽菜野市』はその波に乗り遅れていた。
陽菜野高校3年の城ヶ根御前は危機感を募らせている叔母の県知事から“アクションライブ”をプロデュースするよう唆される。
とまどう御前だが、“アクションヒロイン”を成功させ、この街に活気を取り戻し、祖父が建設に尽力した文化ホールの閉館を覆すために、立ち上がる!!

声優・キャラクター
M・A・O、村川梨衣、伊藤美来、広瀬ゆうき、石田晴香、山崎エリイ、豊田萌絵、白石晴香
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「昭和・平成」問わず、アニメ・特撮ネタがテンコ盛り!君はいくつ解った?

地方活性化の為に「ゆるキャラ」や「ろこどる」「ご当地ヒーロー」なんぞありますが、本作は「ご当地ヒロイン」に政府が助成金に乗り出した世界。
架空の県で架空の市「陽菜野市」はそんな時流に乗り遅れ、活気が乏しくなったトコロ。そんな「陽菜野市」で「ご当地ヒロイン」で盛り上げようと奮闘する少女たちの物語・・・

内容の方は諸氏諸兄にお任せするとして、とにかくオマージュネタが多いので(憶えのあるかぎり)元ネタを考察してみると・・・

【STAGE1】{netabare}
サブタイ:いきなり超天界!→元ネタ:いきなりダゴン(えたんだーるさんによると、コレではないかと・・・)
・ご当地ヒロイン・ランキング番組→『カウントダウンTV』っぽい番組に3人のちびキャラが『太陽戦隊サンバルカン』の「バルイーグル・バルシャーク・バルパンサー」みたい。
・超天界カミダイオー→『セラムン』をハイスペックにもじったようにも見えるような、見えないような・・・
・超天界カミダイオーのOPで画面に出たタイトルロゴ→昭和時分の戦隊シリーズのOPロゴみたいな感じがするような(それとも「勇者シリーズ」かな?)。
・「カミダイオー」ショーに走って向かう赤来杏。つまづいた時に「空中でスローモーションしながら一回転」で着地→昭和40年代後半の東映特撮ヒーロー「仮面ライダー」「キカイダー」なんかでよく使われた空中アクションカット。
・御前の叔母、一美のセリフ「火をつけなさい。胸のエンジンに」→『宇宙刑事ギャバン』のOP歌詞「胸のエンジンに、火~をつぅけろ~・・・」から。
・ロッチ王のスーツアクターになった黄瀬美甘→ネタじゃないけどスーツアクターは本当に大変です。視界が悪い・息苦しい・動きにくい・蒸し暑い・寸止めとはいえタマにマトモに入る打蹴に生傷が絶えない苦痛。ましてや女の子なんて・・・
・〆の必殺技は定番の「キック」→もう当たり前の認識だが『仮面ライダー』の「ライダーキック」が元祖です。
[予告]
・「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せとアタシを呼ぶ・・・」→『仮面ライダーストロンガー』より城茂がストロンガー変身後の名乗り口上。
・「呼ばれて飛び出て・・・」→『ハクション大魔王』より、壺から出てきた魔王の名乗り。壺だけに寝られるツボを押してあげるって・・・
・「こいつはスゴイぜ」→『超人機メタルダー』から、予告ナレの政宗一成さんが〆に言う一言。{/netabare}

【STAGE2】{netabare}
サブタイ:普通の【ろこ】がヒロインやってみてもいいんだけど→元ネタ:普通の女子高校生がろこどるやってみた
・冒頭、御前のセリフ「陽菜野は今、狙われている・・・」→『ウルトラセブン』の第1話の冒頭ナレ「地球は狙われている・・・」かとも思うけど他にもありそう?
・OPのイントロ→(白黒の)『鉄腕アトム』みたいだ!
・プラレールロボ・メイテツクン&ナンカイクン→何かありそうだけど覚えがない・・・
・杏の考えた「カジュスラッガー!デュワ!カジュジューム光線!カジュショット!カジュセル怪獣!」→『ウルトラセブン』の武器、アイスラッガー・エメリュウム光線・ワイドショット・カプセル怪獣。
・朝、杏が御前に呼びかけるシーン「キャップゥ~」→『ウルトラマン』の科学特捜隊隊員が隊長のムラマツCAPを呼ぶときのイントネーションに似てるような・・・(特にイデ隊員)
[予告]
・「日本一ツイてない女子高生・城ヶ根御前は或る日ミサッキーマンに変身する能力を身につけた!」→『とってもラッキーマン』よりOPナレ。これは知らなかった。
・「明日もはなまる。元気になぁれ」→『きんぎょ注意報! 』の予告〆。見てなかったので、これも知らなかった。{/netabare}

【STAGE3】{netabare}
サブタイ:大暇人カノン→元ネタ:大魔神カノン
・杏が新体操をやめた理由はヒーロー特撮を見る為。「凝結!」「銀河婦警キャピィ!」→『宇宙刑事ギャバン』のコンバットスーツ装着アクション「蒸着!」又は『宇宙刑事シャイダー』の「焼結!」か? コスチュームは『宇宙刑事シャリバン』をもじったもの。
・キャピィ解説時の制作会社タイトル「宝竹」→「東映」と「松竹」と「東宝」をミックスしたものらしい。
・「この星をナメないでちょうだい」→『動物戦隊ジュウオウジャー』と『けものフレンズ』をミックスしたタイムリーなネタ。
・戦闘員デザインのスケッチ案→何やら見覚えのありそうなのがチラホラと・・・
・カジュダイオー(杏)と果音。ステージで共に必殺キックが激突!→「平成ライダー」ではライダー同士で、よくこんなシーンがあったような・・・
[予告]
・「新体操の達人、ムラムラちゃん。但し日本じゃぁ二番目だ」「なんですって!じゃあ日本一は誰ですの?」→『怪傑ズバット』から、武芸百般の主人公・早川健が、色んな殺し技のプロを打ち負かす前に言う定番のセリフ。
・「オモシロカッコイイゼ」→『魔神英雄伝ワタル』から、主人公「ワタル」の口癖。見てなかったので、これは知らなかった。{/netabare}

【STAGE4】{netabare}
サブタイ:ゼロから始めるアクションヒロイン→元ネタ:「ゼロから始める異世界生活」か?「ゼロから始める魔法の書」か?
・杏が陽菜野市の良さをご近所農家に聞き込みに行った時のセリフ「教えてちょうだ~い」のイントネーション→『タケモトピアノ』のCMでお馴染み、財津一郎氏のセリフ「ピアノ売ってちょうだ~い」に何となく似てるような・・・ひっじょーにキビシ~~~!
・同じく「モチのロンだよ」→昭和の死語
・お寺の本堂で思案中の末那→アニメ『一休さん』の座禅を組んだ思案ポーズ。(SEも木魚が流れてる)

登録されてるご当地ヒロインから―
・剣士!かぐやん→不明?
・Non!ツノダシ5→不明?
・海上戦艦呉天→『海底軍艦』と劇中に出た「轟天號」のミックス?
・ウサワニパニック大作戦→不明?
・アイドル城主ダイナゴヤン→不明?
・ぐるぐるダイシャリン→『ぐるぐるメダマン』
・炊き立て!ホワイトパールズ→『焼きたて!!ジャぱん』
・不言実行四姉妹シシトウANN→『有言実行三姉妹シュシュトリアン』
・電撃!スタンダード8→『電撃!ストラダ5』
[予告]
・「A・H・C、アクション.ヒロイン.チアフルーツ。熱いハートでクールに戦う五人の女子高生たち・・・」→『特捜戦隊デカレンジャー』のOPナレ「S・P・D、スペシャル.ポリス.デカレンジャー燃えるハートでクールに戦う五人の刑事たち」から。
・「早く5人になりたい!」「暗いさだめを吹きとばせ!」→『妖怪人間ベム』のOP歌詞をもじって。
・「君のハートにターゲットロック」→同じく『特捜戦隊デカレンジャー』の予告〆のナレ。
あまり気にしてなかったけど、観客の中に「桃井はつり」が出てるのに気づいた。{/netabare}

【STAGE5】{netabare}
サブタイ:ぷろじぇくと・ぶる~→元ネタ:ウルトラセブン19話「プロジェクト・ブルー」か?OVAの「Project BLUE 地球SOS」か?
・今回のOPから〆にナレが入った。「アクションヒロイン・チアフルーツは、ご当地ユニットである・・・」→『仮面ライダー』OP〆の中江真司さんのナレ「仮面ライダー・本郷猛は改造人間である・・・」から。
・元気のセリフ「心はタマゴだから・・・」→『鳥人戦隊ジェットマン』ネタへの布石?
・「カミダイオー」ソーセージ→「〇大食品」は平成ライダーシリーズには無くてはならないスポンサーの一つです。
・「ムラムラちゃん!それはアルマジロング!」→食品のオマケカード欲しさに大量に買い占め、食品を食べずに捨ててしまう行為が問題視されたこともありました。ちなみに「アルマジロング」は『仮面ライダー』のショッカー怪人です。
・特訓イメージ・ジープで追い回す→『ウルトラマンレオ』
・特訓イメージ・鉄球クレーンにキック→『仮面ライダーV3』
・振付練習中に杏が歌った鼻歌「ゲンさん&ユウさんの合体技だダダッダー!」→『マグネロボ ガ・キーン』のOP歌詞をもじって。

ランキングされてるご当地ヒロインから―
・鋼鉄無敵アイアンゴッド→不明?
・初女神オノゴロポロン→『おちゃめ神物語コロコロポロン』
・ハイブリッド戦士プリス&ヒット→不明?
・魔法特殊戦闘少女ヨセギ→不明?
・海洋戦記シーミルキー→不明?
・ザ・ハマグリーマン→『ザ・ハングマン』?
・砂の女神サンド・ペアー→不明?
・愛の戦士レンタウーマン→『愛の戦士レインボーマン』
・海神クーラケン→不明?
・ご奉仕!あわちゃん→不明?
・鉄人ギョーザイン→『宇宙鉄人キョーダイン』
・ストライクナガモッチーズ『ストライクウィッチーズ』
・少女連盟ノザワナ→『少女革命ウテナ』
・特捜少女!ワンコーソン→『特捜ロボ ジャンパーソン』?
・魔神ズンダー→『魔神バンダー』
・レッドフード茶々→『赤ずきんチャチャ』
・疾風!イチゴ忍→不明?『必殺!仕事人』?
・ヒッツミハニー→『キューティーハニー』(ユニット名がパンサークロなので)
[予告]
・「ぷぴるぴぷぷぷぴる!です」→もう皆さんお判りのように『撲殺天使ドクロちゃん』のOP「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー・・・」をワザと間違えて。{/netabare}

【STAGE6】{netabare}
サブタイ:爆発天使はつりちゃん→元ネタ:撲殺天使ドクロちゃん
ランキングされてる他のご当地ヒロインから―
・活王ライダー叩鬼→『仮面ライダー響鬼』
・妖怪少女ベロベロ→『妖怪人間ベム』
・重厚ビーフファイター→『重甲ビーファイター』
・電神サボンガー→『電人ザボーガー』
・魔弾戦隊ギュウタンドー→不明?
・テツワン警察ジャガバタック→『テツワン探偵ロボタック』
・どげんか戦隊キュウリンジャー→『宇宙戦隊キュウレンジャー』?

・はつりんの参加テスト。クライマックスで爆発しすぎの中、末那のセリフ「紫村!後ろ、後ろ!」→『8時だョ!全員集合』でホラーネタの回の時「志村けん」の後ろにオバケが静かにに近づくと、会場の子供たちが知らせてあげようと「志村!後ろ、後ろ!」と必死に叫び出す様子。
・はつりんの再テスト。悪人役の桃井建設・森 現場監督→『怪傑ズバット』の敵・暴力組織「ダッカー」の地方幹部が、よく顔半分をマスクしてるキャラが多かった。
・決めポーズの後ろで爆発。1カメ、2カメ、3カメという流れの手法はいつから使われ始めたのかあまりよく思い出せない。(J・チェンの映画はよく使ってた時期があったね)

ちなみに『秘密戦隊ゴレンジャー』のモモレンジャー・ペギー松山は爆弾のエキスパートという設定。はつりんもピンク(桃色)担当で爆発物の取り扱いに長けてるって・・・
[予告]
・「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に[金目教]という怪しい宗教が流行ってたんだってー!」→『仮面の忍者 赤影』第1部[金目教編]のOPナレ。
・「豊臣秀吉が霜焼けだった頃、弟は夕焼けで、妹は小焼けで、父さんは胸やけだった」→昭和の芸人「松鶴家千とせ」の持ちネタフレーズ。わかるかな?わっかんねーだろーなー・・・{/netabare}

【STAGE7】{netabare}
サブタイ:がんばれ!!ミカピョン→元ネタ:がんばれ!!ロボコン
・杏の「夏だ!海だ!房総半島を襲うメテオの群れ」のセリフの時に決めてるポーズ→どう見ても『宇宙刑事ギャバン』だ。
・みんなで海に行くことになった。杏の着てきたTシャツには「この一発で地獄へ行け!」の文字が→『帰ってきたウルトラマン』第27話のサブタイトルです。
・ネクターサイン→ヒューマンサイン(説明が長くなるので後述します)
・「やったーみかぴょん100点」→『がんばれ!!ロボコン』。いつも0点ばかりでガンツ先生に叱られてるロボコンも劇中で2回だけ100点もらえてたような?・・・
[予告]
・「ガラスの様に脆く壊れやすい仮面。人は素顔を隠してそれを被る」→言わずと知れた『ガラスの仮面』OPナレ。{/netabare}

【STAGE8】{netabare}
サブタイ:青山妹、演出はじめるってよ→元ネタ:桐島 部活やめるってよ
・冒頭、御前の叔母・一美の執務室に飾ってある額縁の文字「気力転身」「変幻自在」→何やら『五星戦隊ダイレンジャー』のネタのような・・・
・新しい舞台装置それは・・・→『ポケットモンスター』の「アレ」ですな!
・「ヘヘヘ…モードチェンジしてパワーアップしちゃうかもしれませんよ」→「平成ライダー」は「みんな」やってます。
・レビ10で紹介された注目ヒロイン「参上!桃姫さま」→BGMの雰囲気や「姫!参上!」というセリフからもお判りのように『仮面ライダー電王』ですな。
・「あじゃぱー」→赤塚不二夫先生の昭和ギャグ漫画でよくつかわれたフレーズ(同意語=アチャー・あれま・あーあ・・・、等)
・「ピンチはチャンスですよ!燃えてきた~!」→『仮面ライダーウィザード』でマヨラーの仁藤攻介がよく口ずさんでた記憶があるけど、他にもあるのかな?
・元気が考えたワイヤーアクションの妄想→『ガッチャマン』とも思えそうだけど、やはり『鳥人戦隊ジェットマン』だろうなぁ。オー、ジェットォ!ジェットォ!ジェットマーン!レッツゴー飛び出せ~
・元気「こんなこともあろうかと密かに考えていたんです」→もう定番化し過ぎてわからなくなってきそうだけど『宇宙戦艦ヤマト』の真田さんのセリフの派生型か?
・杏「おお~!げんさん、博士みたい」→バックのイメージが「ゴジラ」(第1作)の芹沢博士になり切ってる元気。(ちゃっかりオキシジェン・デストロイヤー持ってるし)
・杏「賛成の反対の反対~!」→『天才バカボン』でバカボンのパパの口癖フレーズ。コレでイイのだ!
・杏「げんさんの演出、どんなんかな~」→「どんなんかな~」のイントネーションが笑福亭仁鶴師匠の口癖と同じ。
・杏「一瞬、げんさんがスパルタで超有名な隊長さんに見えた」→元気のバックイメージに『ウルトラマンレオ』の怪獣攻撃部隊MACの隊長で片足のケガで変身できなくなったモロボシ・ダン「のような」シルエットが・・・
・演出指導の元気。上手くいかないと灰皿を投げつける→演出家・「蜷川幸雄伝説」の一つ。それはもう鬼のような稽古練習風景だったとか・・・
・元気「スーツアクターにはそれぞれのこだわりがある。指先だったり、立ち姿だったり」→バックイメージにモザイクがかかったキャラが居ますが、勘のいい人はおわかりですね。『仮面ライダー響鬼』から「響鬼」。『仮面ライダー龍騎』から「王蛇」なのでしょう。
・元気「メキシコは恋しくないの?かつて 共に戦った仲間のことは思い出さないの?」→イメージが『母を訪ねて三千里』のマルコだ。
・元気「考えるな、感じろ!」→『燃えよドラゴン』で有名なリー師範の名言。
・杏「お~!宇宙鉄人の絆は強大だ!」→イメージが『宇宙鉄人キョーダイン』だ。
・雨が降らないことを祈って全員テルテル坊主を作ってきたのに、杏の作ったモノは・・・→『ウルトラマンレオ』の円盤生物「ノーバ」ではないか!赤い雨が降るぞ!赤いガスが吹き出すぞ!
[予告]
・「人生で最も貴重な瞬間 それは決断のときである・・・」→竜の子プロ制作のアニメンタリー『決断』から。縁と機会があったらちゃんと見ようっと・・・(太平洋戦争ドキュメントです)。
・「愛ある限り戦いましょう」→『美少女仮面ポワトリン』から変身登場時の名乗り。「命燃え尽きるまで!」{/netabare}

【STAGE9】{netabare}
サブタイ:白銀の本気(ぎんのマジ)Silver Serious→元ネタ:銀の匙 Silver Spoon
・「ごごご、御前様が僕の仲間に!?」「うぉぉぉ!定番だけど燃える展開だぁぁぁ!」のときのポーズ→アニメ特撮ネタに関係ないけど、みんな「阿形」「吽形」って知らないのかなぁ?えたんさんから指摘ありましたけど、そういえば『キカイダー01』で01初登場時は仁王像から爆発しながら出てきたっけなぁ・・・

※[突撃ヒューマン!!]※
1972年(昭和47)年。ドリフの『8時だョ!全員集合』のように地方の大きな会館を周ってヒーローアトラクションショーを行い、ライブ録画して放送されたヒーローTV番組。
あらましは、体操コーチ「岩城淳一郎」が全国の小学校を巡回し、正しい心と健全な体作りを指導しつつ、宇宙からの侵略者・キングフラッシャー率いるフラッシャー軍団が現れれば『ヒューマン』に変身して戦っていくというもの。
観客の子供たちには、あらかじめ【ヒューマンサイン】(直径20cm程の紙の円盤。片面・青色と赤色でヒューマンの白線輪郭が描かれてたような気がする。円の端っこに小さな穴があり、そこにマッチ棒か爪楊枝を刺してクルクル回す)が渡されており、
演出の進行上、ヒューマンにすぐに来て欲しい場面になるとアナウンスの案内(さあ、ヒューマンを呼ぶんだ!)で観客の子供たちは青色を上側にヒューマンサインに指を入れ中空でクルクルと回す。すると、
会場最後方から舞台に張られたワイヤーを伝ってヒューマン(の飛行ポーズをとった人形)が舞台に飛び込み、絶妙な入れ替わりで舞台に現れるヒューマン。
また、岩城淳一郎で進む演劇ドラマでピンチに陥った時もアナウンスの案内(さあ、赤のヒューマンサインを回すんだ!)でヒューマンサインを会場の子供たちが回すと程よい間(みんなの応援を受け取ったということ)で、
岩城淳一郎はポーズをとって変身。「ファイブ!フォー!スリー!ツー!ワン!チェンジ!」またまた絶妙な入れ替わりで現れるヒューマン。フラッシャー軍団とその怪人(怪獣?)の大立ち回りが始まる・・・・・そんな異色なヒーロー番組でした。
会場でヒューマンサインを回す子供たちの内、当然そんな演出が判らないから反対側を回す子も多かったです("赤"を回さなければいけないのに"青"側を回している子供とか)。
「ヒューマン」のデザインは「ウルトラセブン」と同じ『成田亨』画伯。聞くところによると録画したマスターテープは、上書きで使い回されたらしく現存する映像がほぼ無いそうです。
なので、口伝えや写真(スチール)・主題歌(レコード)しか残っておらず、幻の様な(「ホンマにそんなんあったん?」と思えるような)伝説的ヒーローです。「ケロロ軍曹」では「ウェットルキング」の時にパロディ化されてた気が・・・

[予告]
・「夜空に花火が輝く影にゃ、ワルの笑いがコダマしれぇ。藪から棒に泣く人の涙背負って火の始末。『花火職人・立花』お呼びとあらば即参上でぇい!」→立花さんの声が大御所・柴田秀勝さん(御年80歳)ということで、ご本人ネタから、
『銀河旋風ブライガー』OPのイントロに入るセリフより「夜空に輝く星の陰で悪の笑いがコダマする 星から星に泣く人の涙せおって宇宙の始末 銀河旋風ブライガー お呼びとあらば即参上」から。
・ミスターX→これも柴田さんネタ。アニメ『タイガーマスク』で「虎の穴」の極東マネージャー「ミスターX(紫色の肌がチョット不気味)」を演じておられました。この"ミスターX"役が声優デビューらしいです。なのに伊藤さんったらマネしようだなんて・・・なんて失礼な!{/netabare}

【STAGE10】{netabare}
サブタイ:さよなら絶望戦士→元ネタ:さよなら絶望先生
・アバンで金儲けのアイデアが閃いた時、末那の頭部後ろから3つのコインが飛び出す→『仮面ライダーオーズ』からオーズメダル。タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ、タットッバ!
・神栖さん(カミダイオー)とチアフルーツの対談企画。興奮する杏は耳から蒸気を吹き出す→今はもう使われなくなった昭和の古典表現。(赤面する程興奮=沸騰したヤカンの比喩)
・超神天界カミダイオーRX→『仮面ライダーRX』か?パワーアップやランクアップすると「X」か「RX」の字がよく使われてるような・・・
・神栖「昔から言うでしょ?一人より二人二人より三人がいいって」→『太陽戦隊サンバルカン』?

ランキングされてる他のご当地ヒロインから―
・極底探検ボーリング→『恐竜探検隊ボーンフリー』
・満点!宙ガール→不明?
・ささくら大戦→『サクラ大戦』
・アボガード→『GAD GUARD(ガドガード)』?

・末那「正義の名を汚すのは誰だー!」→『爆竜戦隊アバレンジャー』からOPの歌詞。
・果音「逃げない、負けない、泣かない。」→『轟轟戦隊ボウケンジャー』からOPの歌詞。

今回は見応えありましたね。トップとの対面、しかし自身との格差に挫折と失望・自問自答でさらに落ち込み、そして「何の為に」を思い出して奮起しての立ち直る(しかし、それは銭がらみとは・・・)。
[予告]
・「ヒナーノの物語を憶えている者は幸せである・・・→『聖戦士ダンバイン』より本編冒頭ナレ「バイストン・ウェルの物語を覚えている者は幸せである・・・」をチアフルーツ風にアレンジ。
・「ハッピー!ラッキー!みんなにとーどけ!」」→『おジャ魔女どれみ』の次回予告で〆に入ってたらしいです。(見てなかったのでこれは知らなかった){/netabare}

【STAGE11】{netabare}
サブタイ:城ヶ根御前の憂鬱→涼宮ハルヒの憂鬱
・ヒナネクターショー・プランB。ワームホールから降臨した新キャラ・アテナプラチナム(御前)→『聖闘士 星矢』の「アテナ」でしょうか?杖持ってたり。ギリシャ神話風な白衣だったり、囚われていたり・・・
・囚われていた「アルカトラズ星」→『アルカトラズからの脱出』でお馴染みの監獄島「アルカトラズ刑務所」か?(情報提供:えたんだーるさん)
・生徒会室、全員そろって御前からの吉報の報告の時の杏「お見せしよう……とうっ!」→『仮面ライダー』史上、「初めて」変身ポーズを披露した一文字隼人。その初登場時の変身から。以降、そのスタンスは現在まで続くことに・・・
・日光のご当地ヒロイン・ニコニコニンジャー→関係ないだろうけど『花のピュンピュン丸』のゲストキャラに「ニコニコ忍者」というのがいたなぁ・・・
・杏「やっぱ長期出張だったってこと?ズバッと解決?」→『快傑ズバット』のズバット登場の名乗りから「ズバット参上、ズバット快傑。人呼んでさすらいのヒーロー!快傑ズゥバァーット!!」から。」

◎ホール解体を知ったチアフルーツ達。杏「よし、敵の要塞に向けて出動!」→ここからの一連のイメージ展開が『仮面ライダーストロンガー』最終回「さようなら! 栄光の7人ライダー!」をベースにアレンジしているのだろうか?
①チアフルーツの前に現れた(キン肉マンの)サンシャインが劣化したような巨人→デルザー軍団のラスボス。岩石大首領なのか?
②横一列で走りながらアジト(?)に向かうヒロイン達→7人ライダーが全員、岩石大首領の口の中に入り奥に進んでいくシーン?
③キング嬢 登場→ここでいきなり『ウルトラマン』ネタ。キング嬢は『ウルトラセブン』のロボット怪獣「キングジョー」から。ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンAまでのOPでは登場するキャラや怪獣、防衛チームの兵器が「影絵」で映されてましたね。

ドラマとしての布石で盛り上がってまいりました。次回、ついに最終回!
[予告]
・チアフル5つの誓い→『ウルトラマンメビウス』でも使われましたが、元は『帰ってきたウルトラマン』の最終回「ウルトラ5つの誓い」から。郷秀樹が次郎君に正体を明かしウルトマン(ジャック)に変身して地球から去るシーン。飛び去るウルトラマンに声を絞り出しながら叫んで読みあげる次郎君の姿に・・・・うう。{/netabare}

【STAGE12】{netabare}
サブタイ:情熱☆チアフルーツ→情熱大陸?(んなワケないか。)
・全力自転車でホールに向かう御前。カーブで曲がり切れずガードレールを飛び越し転落。御前「国民的…大ヒットアニメかよ!」→これはワカラン!えたんさんの指摘では『君の名は。』という説が上がってます。
・お守りの中にあったみんなの寄せ書き→いくつか聞いたようなものがありそうだがわかんない。杏の「9人は無敵だゼーット!!!」のゼーットは水木兄貴の口癖。

という事で流石に最終回にオチャラケは少なく、これまでの集大成としてネガティブに落ち込んで引きこもった御前を引きずり出すために8人が仕掛けたアトラクションステージドラマが盛り上がって良かったです。
{/netabare}

「這いよれニャル子さん」ほど露骨なトコロは無いにしても昭和から現在まで特撮世相を見てきた者にとっては毎週楽しませてもらったことだと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

制作スタッフ様方+キャスト様方の 見事なまでの手腕と努力と愛情の成果(12話まで視聴して)。

>1話まで視聴して
アニメオリジナルなのかな?。メディアミックス同時進行なのかな?。
よくわからないし事前知識ゼロだったのですが
タイトルの「アクション」が気になりお試し視聴してみる。。

わー、コレ面白いです!!!。
どんどん惹きこまれます!!。

ご当地○○○○○○○ですか!?。
アニメではこのネタって新鮮な気がします。

町興しものとしては、某サクラ○○○○がカブってますねw。
でも本作はまだまだどんな超天界させるか全く予想つかないところに
とてつもなく可能性を感じてしまいます!!。
(超絶展開させすぎたサムメンコの二の舞を踏まないことを期待;;)
(↑あれはあれでお気に入りなのですが世間には受け入れられなかったので><)

本作はすごくクオリティー高いと思います。
一見すごくシンプルに見せてる絵柄と王道展開だけど
細かい演出の気配りが随所に見受けられて
1話最初から最後までずっと画面に釘付けにさせられ
さっそく2回視聴終えてしまいました^^。

ヒーローものネタ?を上手く扱ってるなー。
まずセリフの破壊力がうまく鳥肌直結させてくれてるところがうれしい。
アクションもアングルや描写の爽快感が秀逸だし
動かせすぎず止め絵でもしっかり勝負できている。

手作り張りぼて怪人も、すっごくキューティーでした^^。

今後このまま現実味のある展開でいくのか
某サムメンコのように超絶超天界させるのか??。
どっちに転がっても最後まで楽しませてくれそうな予感です!!。

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>1話まで既に4回視聴して
参加声優さん確認して初めて知ったのですが
フラメンコルビーとフラメンコサファイヤが参戦してるのですね。それもほぼメイン級で!。
・・ああ、後半からフラメンコダイヤも参戦してくれないかなーー((/ω・\)チラッ)

あと、これは1回目初見の冒頭から思ってた
髪の長いほうのコ、どこかで既視感が・・・・こと・・・・いやいやいや、まさかw。
・・だったのですが、やっぱ”カミダイバー”って言葉が出た時点で確信犯でしたよねw。
「神対応」のネーミングセンスも素晴らしくキレッキレですね^^。

アクションシーンのキレの良さと爽快感は
あとで某まとめサイト様見て知ったのですが
ウルトラマンのアクションオマージュも入ってたみたいですね。どおりで。

何かといろんなパク・・いやオマージュ(←この違いが重要!)が
かなり巧みに盛り込まれつつ、かつ全体のバランス良く仕上がっている感じ。
最近大好きな音楽番組「関ジャム」で以前、久保田利伸さんがR&B特集の際に
「こういう遊び心はR&Bの楽しみの1つ。パクりじゃなくてオマージュ。リスペクト。」
「好きでわかる人には気付いてもらいたい。かなり多くの曲でやってる。やりたくてしょうがない。」
って言っていたのを思い出しました。本作もそれに通ずるものがあると感じます♪。

1話見終わった時点で「チア」の意味はわかったけど「フルーツ」の意味が謎でした。
アニメ公式サイトの登場人物紹介見て、やっと意味がわかりました。

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>2話まで視聴して
OPきましたね~♪。
でも正直フルーツの絵にもロゴにも違和感ありまくりですwww(溢れる爆死臭w)。
だってたしか少し前に、フルーツがモチーフのライダーものがあったように記憶してるんのですが
あれって最終的にはどうなったのか全く知りませんし、ゴニョゴニョゴニョ。

1話でのメイン2人のジャージとダンボールの手作り感に心奪われてしまっていたので
2話でのバージョンアップが逆に不安要素になってしまっていますw。
(まあそのうち慣れるでしょうが)

うーん、タイトルで損してますよね、この作品。
自分は「アクションヒロイン」にはグッときますが
「チアフルーツ」には「うーん><」って感じです。
長いんですが何て略していいのかも見出せません・・。

あと、1話の時からクレジットでの作画監督さんの表記人数が
「・・これって多いんじゃ?」と思ってましたが実際はどうなんでしょう?。
時々画面上、演出?が意味不明な感じになるけど
それってやっぱりその辺りの境目だったりするのかな?。
たとえば、某みゃーもりの○○を彷彿させるあのシーン(これってオマージュ?)。
あれは現実の世界・・?、じゃないですよね・・。
あれ現実だったら「異世界人」ですよね、あのコw。

でも本作っていろいろ細かい仕込みがたくさん隠れている気がして
ちょっと聞き逃したセリフとかが気になって
ついつい「one more!」ってまた再視聴してしまう傾向が自分にはあるようですw(制作側の思うツボ?)。

メインヒロイン?の伊藤美来さん?・・って今まで全然知らなかったのですが
作中で聴く限り、楽観的な感じと楽しさを生み出すような感じで非常に好感度高いです!。
(けいおん!での律っちゃんを彷彿させられます♪)
本家に対抗した「カ○ダイオー」の「○ワッ♪」や「○ウッ♪」の部分での発音の絶妙加減にもツボりましたwww。

あと、終盤では某あの作品のダージリンさんを彷彿w。

2話視聴1回目では「何か思ってたのと別方向にいってるなー」って感じだったのですが
2話再視聴では「荒削りだけど観れば観るほどおもしろい^^」に変化しています。

やっぱ現時点で今期最も目が離せない作品のように感じています!。

★の評価、若干下方修正しました。

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>3話まで視聴して
3話初見時の素直な感想を書きます。。。

「神回」!!!、でした♪。

(※注:ただし初見時に限ります)

2回目の視聴時(既に)には、さすがにネタバレしてしまってるので
ついつい冷静に見ると多少のアラが見えてしまうのですが
でもそれでもやはり、熱くココロ動かされてしまう作品だと思います!。
自分の好みど真ん中の展開でした^^。
今回メインのあのキャラ、やはり最高だといわざるをえません。

あと、自分にとって”ちょっとした意外性からの鳥肌”の流れや
”うまく予想をさらに面白い方向へハズしてくれる感”が気持ちいいです♪。

冷静に細かく見ると、作画は決して★5とまではいかないのですが
話の流れやキャラの動き、演技、作品の雰囲気等々と
うまく調和する”いい具合の作画”な気がして
全体としてトータルで見ると、やはり高評価になってしまいます。

★の評価、再度上昇↑しました。

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>4話まで視聴して
あらゆる全方向にパロっていくスタイルなのですね(まさかあんなものまでww)。
でも本作のそれに関しては嫌味を感じないうまい取り入れ方なので、むしろ好感度UPにつながっています♪。

メイン級のキャラがどんどんそれぞれにキャラが立ってきていますね!。
レッドはその元気だけど独特の味がある声質にとても癒されます^^。
歌声は個人的に紫さんの圧勝♪(ハズし具合が)。
緑さんの意表を突きすぎるキャラ立ちにダークホースキャラ感が!(褒め言葉)。
黄色さんは個人的にフラメンコサファイヤとしても観てしまいます^^。
それつながりでM・A・Oさんが関西弁キャラだったらさらに最高でしたが。

ラスト手前のあの見せ場のところでは若干音圧上げすぎ感感じてしまいました><。
ちょっとつまみをひねりすぎて強調しすぎかな?。
もう少し自然なボリュームで聴きたかったです。

まあ何はともあれ毎回何かと新たな予想外の要素が飛び出してくる本作に
毎週元気をもらっています!!。

あと、BGMでの感情・場面・雰囲気表現も素晴らしいと感じています♪。

---------------------------------------------
>5話まで視聴して
はい。正直言って既に3回観ましたっ。
毎週週末に溜まった疲れが観る度癒されていきます~♪。

ちょっとした伏線回収もいい感じですね。
自分が一番好きな某(<ゝω・)綺羅星作品を思い出させるような演出もあり
さらに本作のことが好きになってしまっています。

あいかわらず意表を突きつつ、なのに癒されてしまうレッドの受け答え^^。
ライバル心むき出しの心地良いやり取りの応酬をしてくれるムラムラちゃん。
一瞬音楽が止まる(空気)けど、でもしっかりみんなが気持ちをわかってくれてるろこさん。
ブルーの二役もトーンやニュアンスでまずまず感情伝わってくる。

”止め絵”の場面が度々出てきますが自分はあまり気になりません。
むしろ”止め絵”を、うまく視聴者に想像させるタイミングで使っている感じがあり
作画班さまの省力化にも繋がっているのではないでしょうか?。
いいメリハリになってると思います(一部不審者??のようなのもありますがw)。

で、終盤にまた新たなる”果実”が用意されていましたね。
なんか写真集で話題になってるあの方のようですね。
写真集良いと思います!!(買ってないから内容知らないけど興味津々・・)。
来週の登場とあわせて、この夏を飾ってくれそうですね♪。

※余談
 タイムリーだったアメトークの「スーパー戦隊大好き芸人」、面白かったです!。
 個人的にゴレンジャーは見たことないけど憧れのレジェンドw。
 サンバルカンに比較的思い入れあり(某過去WEB番組でのしょこたんとあの方のOP・EDデュエット?最高でした)。
 近年(・・といってももう古い)見てたのはマジレンジャー。
 ↑特にED 「呪文降臨~マジカル・フォース」が神ってた^^。

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>6話まで視聴して
お盆のせいだったのか、某アレの中継のためだったのか
まさかの1週お休みは、ホントつらかった・・><(瀕死状態になってました)。

しかし、その反動がついたおかげか6話もまたもや神回でした!。
はい。既に自分の中では、毎話3回視聴するのがルーチンとなっています^^。

「はーちゃん」っていう愛称
今まであんまりアニメで聴いたことない気がして新鮮で、響きもなんかいいですね♪。

工事現場というか採石場のような山を切り崩してるシチェーションと
爆○って、なんかココロ惹きつけるものがありますね。
やっぱ子供の頃に何気に目に入ってた特撮作品が脳内に擦り込まれてるのかな?。
サムメンコでもお約束的にそういったシチュエーションありましたよね。

ステージでの決めポーズのバックで爆○とかって見てると
どうしてもフラメンコガールズがカブってきて、またあっちも観たくなってしまうなー><。


>7話まで視聴して
ウマいなあ。
一定期間以上働いている人には共感できる回ではないでしょうか?。
某SHIROBAKOでのあの方が悩んでいた時の、あの娘の某体操を彷彿させる回でした。

本作品はやっぱり視点が新しいと思います!。
ステージ上での演者のみに絞られた描写作品は多々あると思いますが
まさか裏方絡みでのチームを描いたものとなると・・・
・・もうこれはある意味「お仕事アニメ」にかなり近いんじゃないかな?。
(特にSHIROBAKO)

・・でありながら、なおかつ演者でもある(ラブライブ)

両面が楽しめるのは新しいと感じました!!。
特に次回予告ではさらにその要素が加速されててグッときました!!。

---------------------------------------------
>12話まで視聴して
これぞ終止感^^っていう感動が、ずっと続きっぱなしの最終話でした!!!。
なんか最終話は「60分放送だったんじゃないの??」って思ってしまうくらいの充実感+見応え!!。

メインキャラが大人数なのに、それぞれの個性と背景をしっかり印象付けさせてくれ
それらがラストの収束に見事に帰結されていく過程が最高でした!!!。
鳥肌立てさせられまくりながらの視聴となりました!!!。

11話では、全国の○月▽日生まれの方々から苦情が殺到してしまうんじゃないか?と
観てるこっちが心配してしまうほどの展開でしたが
ちゃんと12話ではそれらにもしっかりとしたオチがついている♪(もちろんいい意味での)。

とにかく1話から12話の最初から最後まで
失速することなく全力で駆け抜けてくれた素晴らしい作品でした!!!!!!。

これは制作スタッフ様方+キャスト様方の
見事なまでの手腕と努力と愛情の成果・・・
・・ん???。青果????
・・・・んん???????、いや、聖果ですね!!!!!w(失礼しましたw)。


うん。これは文句なしです!!。
勝手にシーズン2への期待を込めてBD購入確定とさせていただきます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あれ? 意外と面白い!? B級感が心地良い、真っ直ぐな青春アニメ

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
絵もストーリーも、決して高クオリティとは言えない。A級かB級かと問われれば、間違いなくB級だろう。でも、なんだろうこの、A級にもひけをとらない、心地よいB級感は。演出が良かったからだろうか。

ストーリーは実に王道の、「アイドルもの」「青春もの」。男性の影は皆無で、少女達の友情や成長を、温かい気持ちで眺めるアニメ。

このまっすぐ爽やかな雰囲気は、多くの方が指摘するように、「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた」に似ていると思う。上記の作品が合うならば、確実に楽しめると思う。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の際立った良さは何かと問われれば、テンポの良さが生み出す「読後感」だと思います(視聴後感という言葉がないので)。

私は、アイドルアニメにはシリアスな展開がつきものだと思っています。「THE IDOLM@STER」なんか正にそうだけど、中盤から終盤にかけてググッとシリアスな場面を見せ、それが作品に深みを与えています。シリアスな展開がないと、ただ、「可愛い子が能天気に歌って踊っているだけ」のアニメになってしまうので(まあ、それもありっちゃありだけど)。

しかし、一方で、シリアスな展開が続くと、やはり鬱々とした感じに疲れちゃうことはあると思います。

本作の特徴は、シリアスな場面を1話の中で乗り越えちゃうテンポの良さだと思います。ほぼすべての回で起承転結がしっかりしていて、(例えば、10話 さらば絶望戦士 では)

起→チアフルが全国10位になってみんな浮かれる。
承→カミダイオーの神対応(笑)に衝撃を受ける。
転→意識しすぎて舞台の失敗。人間関係ギスギス。
結→街の人の応援で自分達の存在意義を再確認。

と、もの凄く綺麗にストーリーが流れていることに感心します。しかも、ストーリーの合間で、「緑川末那」「ムラムラちゃん」「神栖真心」という3人のキャラクターを深めることにも成功してるし。緑の商売オチも効いてたし(笑)

これ、普通なら「転」の部分で1話終わって、「結」の部分を引き伸ばして1話にして、2話構成が必要なエピソード量だと思います。それを1話にまとめきるから、観終わったあとにスッキリした感覚が残るんですよね(しかも最終エピソードの11話、12話のみ2話またぎで深みを増して感動を強める丁寧さ)。

このテンポの良さを生み出しているのは、「パロ系の笑い」と「使い古されたリアクション」かなと。

どちらも深みこそないものの、「説明不要」という良さがあると思います。「パロ系の笑い」は、フリとオチが不要だし、「使い古されたリアクション」は、(視聴者がバラエティなどで何度も目にしてきたから)ワンカットで状況や心情を伝えられると思います。

「1話完結」「パロディ」「使い古されたリアクション」は、いずれも安っぽさを生み出すので、「THE IDOLM@STER」のような「名作(A級)」にはなれないけど、そのテンポの良さに徹底したからこそ、「心地よいB級作品」に成り得たのだと思います。

もちろん、キャラが良いのは大前提ですよ。私はムラムラちゃんが好きでしたね♪ メンタル強くて笑えますw 他のキャラもみんなキャラが立ってたし、何気に、お風呂や下着姿などサービスシーンもあり、萌えもカバーしてましたね♪

最終回は特に良かったです。分かりやすく成長を見せた委員長のド根性。水溜まりで転けた後に走り出すところのカット割りとか熱かったです。舞台とのリンクも熱く、最後に歌を流しながらのエピローグもシンプルながら魅せる力がありました。地域活性とホールの満員、どちらも(アニメ的には)大きすぎない目標に向かい、達成しきる爽やかさがありました。クスッと笑える感じもありました。2期への含みも持たせたし。

ここまで綺麗に決まる最終回は珍しい。2期、あるとすれば、キャラを増やすか、カミダイオーと対決(なんかデカい合同イベントへの参加とか)? 1期を超えるのはなかなか難しいかもしれませんが、期待大ですね♪

(絶賛ですが、あくまでB級アニメとしての絶賛なので、☆は4と迷うけど3で・汗)
{/netabare}

【各話感想(レビュー)】
{netabare}
1話目
{netabare}
どんなアニメ? わざと古い感じに仕上げているので、作画の良し悪しは言えないな~。しかし、ヒーローショー中止の理由が「不手際」って、正直者かw あの程度で壊れる物なんて、完全に行政のミス。ふ~ん、町おこし系? アイドルの系? のアニメなのかな?
{/netabare}

第2話
{netabare}
すげえ所に住んでるなw 金とるんかい(笑) なら、公園でも良いような……。ユリ成分強めですな。赤来杏は、アホ元気可愛くて、なかなか良いキャラですな(それ以外のキャラは今のところ……)。三回の公演で100万? 一人から1000円とったとして、1000人? 一回の公演で300人以上? 流石にそんなキャパはなさそうだけど(汗) しかも、子供からも金とるのかな(苦笑)
{/netabare}

第3話
{netabare}
なかなか良いB級感。色々荒いのが逆に味になっている印象。ムラムラちゃん、百合マックスですね。暇なんだね~。は、少し笑ったw
{/netabare}

第4話
{netabare}
炎上商法やんw なんだ、町の良さをインタビューとかNHKか?(笑) ビジネス展開のしやすさは大事。チアフーツを、チアフルと略せて意味も持たせられるとか、何気に理にかなっているんですよね。それぞれがそれぞれの特技、特性を生かして、裏で表で力を発揮していくのは、王道ですが胸熱です。あれ? 今まで無料だったの? じゃあ、販促だけで100万稼いだのか(すげぇ)。ムラムラちゃん、初勝利w
{/netabare}

第5話
{netabare}
新キャラのブルー、良いな~。超ネガティブw なかなかの萌えキャラでしたね♪
{/netabare}

第6話
{netabare}
だんだんメンバーが集まり、だんだん本格的になっていく過程が良いね。癒着w 爆裂桃色娘(笑) 作画、この作品なりに頑張ってる。志村後ろ後ろって、制作の年がバレるぞ(笑) ドン引きですやんw これでメンバー集合完了かな?
{/netabare}

第7話
{netabare}
JAの協力はデカいね(てか、リアルw)! 自分が載ってるトランプをする勇気はないな(笑) ご当地アイドルの良さがよく出た回でした。水着回と見せかけて温泉回w キャラ優先の女優ではなく、女優の個性を元にキャラをつくりあげているのが、ローカル感が出ていて良いね。
{/netabare}

第8話
{netabare}
蓋が開く前にバネが作動したら、頭部を強打するなw 降りる時に、縁にすねガーンいきそうw サービスシーン、多目w
{/netabare}

第9話
{netabare}
会長みたいなタイプには、実力行使というか、既成事実作っちゃった方が良いよねw 花火、あれは子供も母親もテンションあがるよな。
{/netabare}

第10話
{netabare}
今まで一番好きかも。カミダイオー、本当に神対応(笑) ムラムラちゃんも良さを出していたし、緑もがめつくて可愛かった。街おこしというテーマにも即していたし、良い話だった。オチも効いてた。
{/netabare}

第11話
{netabare}
浮いた予算を使いきるためにってw 闇落ち。2話跨ぎは初? 最終回1話前らしいね!
{/netabare}

第12話
{netabare}
思い、、、出した(笑) え? 風花(笑)? あきらめないド根性。シンプルながら胸熱の展開。エフェクトに動く巨大な城。リアルなら金かかってるな~。これ、最終回(笑)? いや、アニメの話じゃなくて、ヒナネクターの話ね。次の展開、更なる巨悪を出すしかないもんな。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

68.3 89 2017年度アニメランキング89位
魔法使いの嫁 星待つひと 中篇(アニメ映画)

2017年2月4日
★★★★☆ 3.5 (110)
537人が棚に入れました
倫敦(ロンドン)から届いた思わぬ贈り物によって、チセは奥底に沈めた記憶を思い出す――。幼き頃、ひとに見えざるものとひとの無理解に怯えた日々を。それらから逃げた先に存在していた不思議な図書館と、管理者たる森の魔法使いを。『君が気にいる本が、何かあればいいんだけど』何も訊かず、そう言って優しく受け容れてくれた彼や書物との交わりの中、チセはある時、カウンターに於かれた1冊の本に目を留める。それは、森の魔法使いにとって特別なものであり、そしてチセにとっても 特別なものとなる本であった……。

声優・キャラクター
種﨑敦美、竹内良太、内山昂輝、櫻井孝宏
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

これ見たら後編も見ずにいられないなぁ

 初日早朝一番上映で、見てきたです。約半年後の上映だけれど、一年も待ったような感じがした中編上映、楽しみだったです。前回のような後半に製作者、声優さん登場の特番みたいな上映が無かったです。本編は上映の後半30くらいだったけど丸ごとアニメ上映だったので、良かったです。

 初めは{netabare}「まほうつかいのよめ」というチセ、特にルツが、主役みたいな2頭身キャラショートアニメがあって、楽しかったです。いじられるルツ、高級はちみつだったかに酔ったチセが可愛かったです。

 で、本編上映かなぁと思ったです。明からさまに前編の最初そのものだったので、間違えているのかと思ったけど簡単なダイジェストだったので、ホッとしたです。

 前回登場、森の図書館の森の魔法使いは、三浦理一というお兄さん。誠実で優しい感じのする青年だったです。この出会いが、チセにこの頃の居場所を作ったです。
 それでもチセが、この頃の家族と分かり合えない状況は、やるせないものがあったです。表面的なチセしか見なく理解できいでいた養父母が、分れてしまうことがチセのせいにされるのだから・・・・です。他の人には見えない物を見えてしまい脅えるチセをわかったくれたのは、三浦さんだけだったし・・・。

 森の図書館に通ううち、前編から登場している本に出合うことになるです。三浦さんも自分のことにどこか苦しんでいるみたいだったです。三浦さん、秘密を持っているみたいです。
 知られたくないようなことに触れられたのか?なぜか三浦さんは、チセを図書館に入れない細工を施すけど、その次の日、チセは裏口?から入れたです。でも、戸をあけっぱなしにしたことでとんでもないことに・・・・・!。

 前編最後にも登場したネズミの合体したバケモノ、丈太郎だったら「オラオラ」で一瞬で倒せたのになぁです。
 チセを庇った三浦さんどうなちったのかなぁ?とあることを託して、息絶えたの???です。{/netabare}

 話として全体が見えた事は、前編から登場している本にまつわるチセの過去のお話のようだったです。森の図書館や、公園、団地といった背景、前編に引き続き、キャラデザなど洗練されてて非常に良かったです。また、短いながらも後編も見なくてはと思うような、目の離せない展開と終わり方と謎めいた次回予告だったです。{netabare}8月19日公開予定の{/netabare}後編も絶対見るぞ!です。 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ようこそ羽鳥さん、森の図書館へ…

居場所を失ったチセが逃げ込んだのは、森にある不思議な図書館。
管理人の青年・三浦と交流を深める中、チセはカウンターに置かれた本に
目を留める。

NETFLIXのエピソードを引用させて頂きました。
人ならざるモノに追いかけられたチセが辿り着いたのは森の中にある図書館でした。

図書館はチセに出来た唯一の居場所と言っても過言ではありません。
親戚中をたらい回しにされる度、居場所を失ってきたチセ…
このチセの境遇を見ていると、夏目友人帳の夏目貴志のことが頭をよぎります。

幼いころの夏目も散々でしたが、藤原さんとの暮らしが彼の居場所であると共に、救いにもなりました。
ですが、チセにはそんな居場所なんて一つも無いんです。

2つの約束事を守れば何度でも好きな時に訪れて良い居心地の良い場所…
自分を罵倒する声が無く、心が落ち着ける場所…
たったそれだけでもチセにとってはこの上ないプレゼントだったに違いありません。

森の中にある図書館…
これだけなら不思議は無いんですが、気になるシーンがちょいちょい入ってくるのは少し気になりました。
三浦さんの言動も時折不可思議でしたし…

でも、物語の終盤…
2つの約束事のうち、少なくても1つの理由が明らかになります。
ほんの一瞬の出来事でした…
あまりにも衝撃的な出来事にビックリすることしかできませんでした。

でも誰も責めることはできないと思います。
直接的にはチセの行動がきっかけになったかもしれませんが、もしチセにちゃんと理由を話しておけば…それより正面の扉が閉ざされていなかったら、これまでの何ら変わらない時間が過ごせたのではないでしょうか。

森の図書館…物語が進むについて、解明されるどころか謎が深まるばかりです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

OVAの主題歌は、Julia Shortreedさんの「CLOCKWORK QUICK AND LIGHTNING SLOW」

1話24分の物語でした。
謎は深まりましたが、次の後篇で綺麗に物語が纏まるのを期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

魔法使いの嫁の過去話2

原作未読 30分

「魔法使いの嫁」のOVAです。AT-Xで放送していたので観てみました。

主人公チセの過去のお話ですが、今のチセに繋がるお話なのでこの作品が好きな方は見てもいいかもしれません。
{netabare}
森の中にある古びた図書館、そこでこの図書館を管理している三浦という人に出会いました。

日常は相変らず酷いですが、図書館にいるときだけチセは心安らいだのでしょうか。

そして何度か通っているうちに、色々な本がある中、チセの目に止まった一冊の本がありました。

この一冊の本に三浦は動揺しチセを図書館から追い出します。

でもどうしても図書館が気になってまた森へ行くのですが、人ならざるものたちが図書館に入り込み三浦は倒されてしまいます。

図書館は崩壊し、半身となった三浦がチセに語りかけます。
{/netabare}
後篇へ続く‥‥‥

OPはJulia Shortreedさん、EDはinocenciaさんが歌っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

68.3 89 2017年度アニメランキング89位
魔法使いの嫁 星待つひと 後篇 (アニメ映画)

2017年8月19日
★★★★☆ 3.6 (97)
499人が棚に入れました
詳細不明

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

そして物語は、始まる。

三浦から受け取った一冊の本。
それは彼に遺された悔恨の記憶であり、寄す処でもあった。 本を託されたチセは三浦の想いを伝えるために奔走する。

『その夜僕には、果たさなければならない約束があった』

彼が果たせなかった約束、森の図書室の秘密が今明かされる……。

たとえ雲厚く見えずとも。
星はいつか、待ち侘びるひとの元へ。

語られなかった前日譚、三部作がここに完結——。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
なんて濃厚な24分だったんだろう、これに尽きます。

物語は綺麗に纏まっていました。
この物語に必要なエキスも全て注入されていたと思います。

何故、森の奥に図書館ができたのか…
そしてその図書館の正体は一体何だったのか…
そして二つの約束の真実とは…
三浦さんから手渡された本が一体何だったのか…

これらの謎が一気に明るみに出るのですから濃厚感が半端無いのは想像するに易しいと思います。

でもそれだけじゃありませんでした。
人ならざるモノが見えるチセだからこそ辿り着いた場所であり、チセが図書館を使用するのは運命だったんだと思います。

実際にチセが借りたのは本でした。
しかも1さつずつ…
でも言い伝えでは別なモノにも置き換えることができるとエリアスが言っていました。
その別なモノというのが心底あったかいんです。
この作品ならではの優しさなのだと思います。

3部作を完走して思うこと…
元々はコミック同梱作品ですが、期間限定で劇場公開もされたんだそうです。
愛おしくて切ない珠玉の物語…
何故この作品に触れられる機会を狭めるんだろう…と率直な疑問を感じます。
確かにプレミア感は出るのかもしれません。
ですが、もっと沢山の人が視聴して、共感できる作品だと思いますのに…
そういう意味では勿体ないと思いますし、NETFLIXで視聴できたのは素直に嬉しいと思います。

コロナウイルスの影響でNETFLIXの加入数が伸びていると聞いています。
この作品に触れる人が増えてくれるのを期待しています。
私はしっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

TVアニメ期待大な気がするです。

 約半年、待ちに待った「まほ嫁 星待つ後篇」初日早朝、見てきたです。

 自分としては、中編からどうなるのかなぁ?と後編を見てみたですが、三浦さんの願いなどが、あっさり叶ったように見えてしまい、あっけない気がしたです。

 この後編では、三浦さんと森の図書館は何なのか?、叶えられなかった三浦さんの願いの内容、託した後の三浦さんの運命、時を越えて叶えられた三浦さんの願い、託された願いを達成したときのチセの心境とその後、三浦さんから貰った「ひとりぼっちのほしのこ」は、あの時どうなったか?を描いていたです。で、前編からのエリアスの部屋に戻るってとこだったです。

 あっさりとという場面は、三浦さんの願いの目的地が、森の図書館の近くにあったにせよ、三浦の記憶を見ただけで場所をチセが正確に特定できた点が、こんなに早くという感じがしたです。場所を教えられたわけでもなく、手がかりは三浦さんの記憶だけで、すぐにという感じで森の図書館から行けたところは、何でかなぁ?と思ったです。

 短いながらも、作画など良いところもあったアニメで、星空に囲まれた部屋で、三浦さんの「ひとりぼっちのほしのこ」をチセに読む場面が、印象に残ったです。

 場面は最初に戻りエリアスから、三浦さんと森の図書館の正体、森の図書館から持ち帰ったものにもたらされる希望を聞いたときのチセの笑みも良かったです。どこか悲しいような辛いような思い出だったかもしれないけど、この今のチセは、幸せなんだなぁです。


 このレビュから一か月半後、放送予定の第一話も先行上映され、チセがなぜエリアスの所に住んでいるのか?なぜ、このタイトルなのか?もわかる内容だったです。
{netabare} エリアスに会う前のチセは、ワンピースに例えるとシャボンディ諸島で、奴隷オークションのエイミィやレイリィを思い起こしたけど、相手が天竜人でなく{/netabare}エリアスで、チセにとっては良かったなぁです。 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

魔法使いの嫁の過去話3

原作未読 30分

「魔法使いの嫁」のOVAです。AT-Xで放送していたので観てみました。

主人公チセの過去のお話ですが、今のチセに繋がるお話なのでこの作品が好きな方は見てもいいかもしれません。
{netabare}
三浦には好きな人がいました。一緒になれなかった人でした。

そして三浦の思い人、歳をとり孫もいる中、病院でチセは三浦に託された本を渡そうします。

とても暖かな方でしたね。

この一件で、チセの境遇が変わったわけでもないのですが、図書館で本を読んでいるチセは幸せそうでした。

そして長閑ないつものエリアス家に戻ります。話すのに夢中でお茶の用意をしていて忘れられていたシルキーの「ジー」のセリフの後の主張が可愛かったですw

とても綺麗な星の子たちでした。
{/netabare}
OPはJulia Shortreedさん、EDはinocenciaさんが歌っています。

最後に、この作品を観て心に残る本が自分自身にあったのかと問いかけるいい機会になりました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

68.2 93 2017年度アニメランキング93位
僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (463)
2228人が棚に入れました
純愛・下ネタ・ラブラブコメディ!
普通の学校生活を送り、普通のクラスに属し、普通に恋をし、意を決して告白する……そんな至極まっとうな青春を謳歌していた篠崎遥。だが恋をした相手だけが『普通』ではなかった――。
溢れかえる下世話なワードの数々! あからさまに湧き出るエキサイトな性知識!
だが、すべては健やかで円満な恋人であるため――そう、これは紛うことなき純愛の物語!

声優・キャラクター
悠木碧、市来光弘、武田羅梨沙多湖、山田奈津美、八木侑紀、長妻樹里、長谷美希、水谷麻鈴
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルで損してる予感

1話感想「女に向かって穴呼ばわりなんてあなたも相当な男ね」
{netabare}うん?
タイラーやロードス島やファルコム学園や、なんで今の時代に?と思う5分アニメが存在したり、18ifやウラハラや…クジラ~もそうかな、個人的に80~90年代のノリに感じられて、流行が一周回って今はそういう流れなのかねぇ?と思ってたり。
(インフィニティフォースは別、タツノコヒーローはいつもやってる感じなので)
で、そんな中この作品はタイトルにある通り“おにあい”のアナスタシアを髣髴とさせて…一周回り切ってない“古い”印象を抱いた。
ってか原作いつから始まってるか知らないけど、おにあいのアナスタシア見て「あ、こいつメインキャラで作ったら面白そう」って感じで作られたんじゃないかとさえ思えてしまう。
とはいえ自分も放送されてるアニメ全部見てるワケじゃないし、知らないところでこういうジャンルってのは連綿と続いてたりしたりして?
あーそういや下ネタという~も見てないや。
しっかし…おにあいに比べこっちは恐ろしくセンスが無いように感じる。
このセンスの無さが1話だけなのか全話通してなのか…え、確認するの?{/netabare}

2話感想
{netabare}う~ん…これは結構マジメに考えちゃいますね。
ヒロイン自体は別に悪意があってああいう行動をしてるわけではない。
むしろ彼氏を喜ばせようと善意でやってるワケで…。
前もどこかで書いたけど「善意由来の行為だからといって必ず良い結果になるとは限らない」ってネタは好きなハズなんだけど…それにしちゃあこの作品にはグっとくるものが無い。
ハテ、では善意とは何か悪意とは何かってのを改めて考えてしまう(※)。
前回“おにあい”のアナを引け合いに出したけどちょっと違いますね、あっちは相手をからかおうという悪意があったので。
方向性は歪んでるけど「ひたむきな彼女」を眺めて楽しむ、ってのがこれの見方なんかね?
しっかしそう考えると…今度は主人公が極悪人に見えてくるというか。
主人公は主人公で一杯一杯なんだろう、と思おうとしたら妹登場…幼馴染の偽姉も居ることだし、耐性が無いとはチト思えない。
とはいえ2話最後でようやくヒロインが自分の欲求を満たす(≒悪意)ために傘を持ってないと嘘を吐いたのは“成長”表現として悪くなかったんじゃないかな。


※注意
「善意&悪意」と「良いこと&悪いこと」は全く別と考えてます。
悪意由来でもそれが良い結果になることもあればその逆もあるだろう、と。
なので悪意だからといって即座に悪いことととして断じる訳ではないです。{/netabare}

4話までの感想
{netabare}おや?なんか段々と面白くなってきた。
理由は主人公がいちいちドギマギしなくなってきたせいかな?
あと秋穂の両親の存在か。
不純異性交遊とか言われて咎められる少年少女なんかではなく、実際の夫婦で誰に憚ることもなくファックし放題なワケじゃん?
母がなにか下ネタ言う度に親父がツッコミを入れるワケだけど…

そういいつつ、実際試したんでしょ?

と思ってしまってついププっと笑ってしまう。
要は立場が立場なだけに母が妄想だけで語ってるように受け取ることが…できないって訳ではないけど、まぁ実体験からの発言だよなぁと受け取ってしまう。
必死に常識人を装おうとしても母が下ネタを言う度に性癖が暴露されていってるというか。
あんたも大概ね、ってか夫婦って怖いなー、同列に見えちゃうワケだな。
下の兄弟が居ないのが不思議なくらい…まさか母は病弱で出産どころか夜の夫婦生活もままならず、そのせいで妄想だけが肥大してあんな性格になった、なーんてしんみりする設定だったりはしないよね?
親父干物になる勢いでガンガンヤってるイメージだが…。
しっかし作画は安定して危うい。

追記
直しといたけどキャラ名間違って書いてました。
いやぁだっていつも「コーサカサンコーサカサン」言ってて下の名前覚えてなかったんだよねー、と言い訳
{/netabare}

8話までの感想
{netabare}なんか回を重ねるごとに段々と面白くなってきてるような…自分が慣れてきただけ?
↑でも書いたけど、主人公がイチイチどぎまぎせずに突っ込み役(ヘンな意味ではないぞ)が板についてきたせいだと思う。
やっぱ突っ込み役は重要だね。
しかし、面白くなってくると余計に作画のショボさの残念さが際立ってしまう。
と思ってたら…
7話で出た犬、キメエエエエ!!!
クリーチャーだよこれ…それを犬だと言い張る強引さ、嫌いじゃないけど怖いって。
これ、作画が悪いせいじゃないよね、どこが作ってもデザイン自体が絶望的にキモい。
原作からこうなのか?どうしてこんなデザインに?
7話はその後「塩を振る人」ネタもあったし、なんか元ネタがあったりするのかね?
でもって8話は8話で…学校のプールが例のプールじゃないか。
ニコ動配信で“セイレン”見た時、「例のプール」「例のプール」とコメントが溢れたシーンがあってその存在を知ったクチだけど(本当ダヨ)、しょびっちのソレはセイレンの時よりまるっきり例のプール。
(アキバズトリップにも例のプールは出るけど、あっちはアイドル撮影会って内容で違和感は無い)
フリー素材じゃあるまいし、作画酷い(キャラだけでなく背景も基本的に酷い)なかで何故そこを頑張った?(誉め言葉)

ってか8話は今までで一番面白かった。
それ以前から雫の自爆ネタはちょくちょくあったけど、委員長による本格的な自爆ネタが炸裂。
やっぱ自爆ネタは面白いなぁ。
いやぁ自分にも経験ありまして…セクシャルなことじゃなくて「釈迦に説法」めいたことをしてしまったりされてしまったり、それに気付いた時の気まずさったらそりゃあもう…。
フォローされた時のいたたまれなさも…マジで顔から火が出る。

それにしても、作画のショボさがほ~んと勿体ない。{/netabare}

最終回までの感想
{netabare}あっという間に終わってしまった…。
9話、自爆芸本家?の雫メイン回。
胸のサイズを気にしてるという大きな弱点を持っていながらどうしてそうも果敢に攻める?(誉め言葉)
そして最終回、告白以前のコーサカサンの印象と、実際に付き合ってみて感じたコーサカサンの印象、全然違ったけどやっぱりコーサカサン好きなんじゃあって内容で、それまでの(付き合いだしてからの)思い出を振り返る形で1~9話をおさらいして総括するという非常にベタではあるけど安定した王道展開。
ゲストキャラもほぼ登場させ、いかにも最終回らしい最終回。
やっぱ押さえてるところはしっかり押さえてるんじゃないかな、この作品。{/netabare}

総評・これだけ読めば良いかも
{netabare}他の人がどうかは知らないけど、個人的には「しょびっち(処女ビッチ)」と聞いて思い浮かべるのは「肉体関係をチラつかせつつ(チラつかせるだけで実際はヤらない)それに釣られた男共を手玉に取る・下僕にする」ってイメージです。
けど本作は実際見てみるとそんなことは一切無く、せいぜい「過剰な耳年増」って程度。
また、そんな「しょびっち」に主人公は翻弄されるだけなのか、「んなワケあるかーい」とツッコミ入れるのか、その辺もカン違いされそう。
実際は本作は後者寄りなのだけど、どっち系なのかハッキリ分からない序盤の段階で前者と思われて切られてそう…。
あああ、そうそう、それとこれは人によっては重要なんじゃないかな?

ヒロインは主人公位に一途、他の男性には目もくれない

…。
「ビッチ」から連想されるモノとは対極ですやーん。
ってことで、どうにもタイトルと内容には大きな隔たりがある気がします。
正直タイトルで損してるような…で、そんなタイトルと序盤の「まだ方向性が見えない」段階で試聴切られてる感じがしてなんか勿体ない気分。
かくいう自分も序盤は訝しがりながら見てました。
調子が上がり始めるのはコーサカサンの両親が出る回辺りからで、せめてそこまでは見てみて判断すると良いかも?
ギャグは面白いと思います、単に自分が自爆ネタ好きなだけかも知れないけど。
一方で作画は…うん…{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

Oh, yeah~~!

香坂秋穂(こうさか あきほ)、高校2年生。成績優秀・スポーツ万能でクラス委員長。しかし生真面目な性格と硬い表情、常識離れした言動に周りから引かれてしまい何時もボッチ状態。
そんな彼女に同じクラスの篠崎遥(しのざき はるか:女の子の名前みたいだけど普通の優しい男の子)は高1の頃から片思い。
夕暮れの校内、遥は思い切って秋穂を呼び出して(交際)告白。ドキドキしながら返事を待つも、あっさりとOKした秋穂・・・だが、
秋穂「とりあえず『48手』を全て暗記しますね。」
 遥「48…へ?」
そう、彼女は幼少のころより母親から英才教育ならぬ「excite」教育を受けており、秋穂のTPOにそぐわない、むしろKYな「excite」の発言に良識人の遥はツッコミを入れたり振り回されたり・・・・・波乱な交際が始まります。
秋穂「ナニに突っ込むというのですか?!」

※【48手】日本古来から伝わる「性交の体位」。印度にも似たような「カーマ・スートラ」というものがあるらしい。体位によって男の子か女の子が出来やすいというのは実際問題無いと思う。
※【excite(エキサイト)】本来の意味は「興奮する・刺激する」。放送上は露骨に「エロ・エロティック・卑猥・猥褻・淫語」と言わせづらいのか、全てのイヤラシイ意味合いが「excite」として代替語されてるみたいです。


原作は序盤チョット読みしましたが、4(または5)コマ漫画。
「処女でビッチ」だから「しょびっち」なのだろうか?えたんさんの言うように「性知識」はあっても「経験が」がなく、「excite」トークで盛り上がり本番では尻ごみする女子というのは確かに「耳年増」のようですね。
しかしタイトルにするなら『僕の彼女がマジメ過ぎる耳年増な件』より『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』の方がオシャレ感(?)があるような気がします。

※【bitch(ビッチ)】米国では古くから憎い相手や気に入らない事を罵倒するときに叫ぶ「son of the bitch!(サノバビッチ:牝犬の子)」という汚い言葉がありますね。「Fuck You!」と並ぶ児童教育に良くない(聞かせたくない)言葉です。
牝犬=節操なく交尾させたがる=ふしだらな女、という意味合いから「母親がクズならテメーもクズだ!」という相手を侮辱する最上級の罵り言葉のようです。
昨今、日本でも浸透してきた「ビッチ」という言葉。自由過ぎた社会のせいでヤリたい事をやるのもいいんですが、節度・節操も無くなり、礼儀も知らず人を見下し、ブスな下地に厚化粧、快楽と享楽を追い続け馬鹿笑いし続ける女性が、なんと増えたことか!(大和撫子はもう居なくなった!)
そんな社会風潮のせいで「ビッチ」という言葉は「嫌な女」の別称として定着しているのかもしれませんね。やや「ふしだらな女」の方が強そうですが・・・
本作では日常会話に、やたらめったら真顔で「excite」ワードをブっこんでくる秋穂なので、視聴者側から見ればビッチかもしれませんが結構「ピュアピュア」そうですね。彼女の「尽す姿勢」が意地らしい❤(似たようなキャラで「棺姫のチャイカ」のアカリを思い出しました)


何にせよ本作は「はじギャル」と同じくPV詐欺のようなアニメ。
番宣では面白そうに見えても本編は絵コンテ・作画が拙いせいで結構グダグダな感じ。(遥なんてしょっちゅう猫背気味になってるし、キャラと対象物との対比が時々????と思えますし)
最初は下ネタと巧くない画のせいで嫌悪感がありましたが、それを補う溢れる泉の如く湧き出る「excite」トークが段々面白く思えてきます。
見慣れてくると分かってきましたが、ややチープなラブコメ日常の至る所に「excite」地雷が埋まっており、うっかり踏んで(ツッコンで)大爆発(大爆笑!)というパターンのようです。
それがもう、楽しくて楽しくて楽しくて・・・
軽く見流すのにはちょうど良いのですが、私は根がムッツリの為にリピート視聴して爆笑してます(笑)

過剰下ネタとして有名な、
あの『生徒会』(ただの学園コメディだと思ったら、トンでもなかった!でもエロ画は無し)や、
あの『猥褻テロリスト』(AVネタも多かったが画もそれなりに良かった)に比べて、かなり劣ってはいますが「異世界はスマートフォンとともに。」程度の劣化版みたいに思えます。

本作を見て、
嫌悪感をもつようなら『お子ちゃま』か『普通の人』。
ソコソコ冷ややかに笑えるなら『普通の大人』。
深読みしたり、経験があったりして大爆笑するなら『普通に立派な汚い大人』なのかもしれません。(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

純愛♥下ネタ♥ラブラブコメディー!

この作品の原作は未読ですが、悠木さんがメインヒロインを演じると知り、即視聴を決めた作品です。

しかし、2017年を振り返ってみると色んな悠木さんを見せて貰った1年だったのではないでしょうか。
中でも以下の2作品は回想して振り返ってみると悠木さんにしか務まらなかったと言わざるを得ない作品だと思います。
冬アニメ:幼女戦記(ターニャ・デグレチャフ)
夏アニメ:アホガール(花畑よしこ)
もちろん悠木さんが出演されているのはこれだけではありません。
ACCA13区監察課のロッタちゃん、サクラダリセットの相麻菫、キノや3月のライオンの高城めぐみなど作品の中でのキーパーソンとも言える役を次々とこなしていく彼女…

でも幼女戦記やアホガールの様に視聴者に強烈なイメージを植え付けた秋アニメは、間違いなく本作だったと思います。
なぜなら登場人物の一喜一憂…或いは一挙手一投足における悠木さんのリアクションが作品から伝わってくるイメージ通りだったから…
悠木さんは成績優秀かつスポーツ万能の高校2年生の美少女である香坂 秋穂を完璧に演じ切られていた…と言っても過言では無いと思います。

この悠木さんの演じる香坂 秋穂…これが中々の曲者なのです。
何故なら知識だけのエロさなら、思考・発言を含め同年代の連中の遥か斜め上をぶっ飛んでいる…くらいが彼女に対する適当な表現だと思います。
そのくせ、超美少女でビッチなのですから始末におえません…

でも時折彼女の魅せる可愛らしさ…あざとさ120%である事は百も承知しているのですが、悠木さんの演技に我が牙城が崩されていくのが感じられます。

その他のキャラも立ち位置こそ違うものの、基本的なキャラ設定は主人公を取り巻きとしてキャッキャウフフを繰り返すお姫様たち…

そう…言ってみれば、萩村すず不在の「生徒会役員共」といったところでしょうか。
私は生徒会役員共を視聴した当時、あれを「ゆるい下ネタ」とレビューで記載しましたが、ユルさで言えばこの作品の方に軍配が上がると思います。

思い返すと、生徒会役員共は途中で何を言っているかが分からなくなるくらい、会話の途中で様々な効果音が挿入されていましたから…

そして、ツッコミ役が篠崎 遥ただ一人しかいなかったのもインパクトという切り口で見てみると弱かったと思います。
なぜなら、ボケとツッコミ以前に主人公とヒロインの間にはある一定の関係が存在していて、どちらもその関係を壊したくないと思っています。
まぁ、当然といえば当然ですけれど…

それに遥の元々の優しさが、周囲のキャラのボケに対する仇になってしまった点もあると思います。
生徒会役員共における津田タカトシは、突っ込むときはあらゆる感情全てを蔑ろにしていました。
その方が結果的にボケも映えるんですよね。

そういう中で唯一の異色が本作品における星川聖夜…
確かに物語におけるインパクトには十分成り得たと思います。
けれど、こっちの方が良かったかと問われるときっと答えは違うような気がしてなりません。

まぁ、聖夜が頑張るたびに悠木さんの冴えわたるリアクションが拝めたので、結果オーライなのかも知れませんけれど…

でも、ヒロインのご両親…高坂夏雄と冬美さん…
この二人の関係はある意味夫婦の有り方における理想形なのではないでしょうか。
もちろん、結婚してからずっと…という訳にはいきません。
社会人としての自分…家庭人としての自分…その2足のワラジを履きこなすのは生半可ではありませんし、段階に応じて変化していく子育てに対し、柔軟に馴染んでいかなくてはなりません。
子育てがひと段落して、優先順位が子供より自分たちに傾けられるようになった時、夫婦の関係がこの二人みたいだったら、きっと楽しいし充実した毎日が過ごせるのだと思います。

見どころとツッコミどころが満載のこの作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、悠木碧さんの「永遠ラビリンス」
エンディングテーマは、pua:reさんの「恋のヒミツ」

この作品も角川10話枠作品でした。
終わり方…纏まりは綺麗だったと思います。
でもあまりにも平坦に進んで、そのまま終わった感じがするので原作の販促…という意味ではもう少し先の展開を予感させる場面が見れた方が効果はあった様に思います。

いつも思いますが…やっぱり声優さんて凄いですね。
アニメが好きで良かったと実感できる作品だったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

68.1 94 2017年度アニメランキング94位
鬼平~その男、長谷川平蔵~(OVA)

2017年2月22日
★★★★☆ 3.7 (16)
72人が棚に入れました
悪党たちから“鬼の平蔵”と恐れられた長谷川平蔵が、いったいどんな人物なのか、謎の青年の目を通して、盗賊、密偵、家族ら平蔵周辺の人物に平蔵の魅力を問いかけ、彼らがそれぞれ熱く語るという野心的な構成・内容になっている。また、謎多き若かりし青年時代の平蔵にもスポットを当て、その魅力に迫る。

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

渋い時代劇作品見たい大人向けOVA

池波正太郎著の『鬼平犯科帳』を原作とするOVA作品。
原作小説未読。アニメシリーズ視聴レビュー済み。

アニメの方で活躍したメインキャラクターたちが鬼平について、思い出のように語るアニメ版の総集編のような構成で、既にアニメ版を視聴済みなので、目新しさがありませんでした。
唯一新キャラとして、女盗賊のえっちいお姉さんが出てきますが、多くは描かかれていないので、ただただエロでした。

おチャラけ担当の忠吾のビジュアルがアニメ版より痩せてた点が少し気になりましたが、その他気になる所はなく、映像も変わらず美しく丁寧な作画でした。

新しい物語が描かれる訳ではなく、アニメへの導入のような作品なのでアニメシリーズ見終わってからの視聴だと物足りなく感じました。かといって、原作未読アニメ未視聴の方だと、あまりにも総集編過ぎてOVA見て面白そう!ってなりにくいように感じました。
鬼平犯科帳の原作小説を知ってる方や、ドラマ版見たことある方なら、雰囲気やストーリーへの面白さを感じることが出来るかと思います。

OVA見ずともアニメ面白い作品なので、大人の方で渋い時代劇もの見たい方におすすめ作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

67.9 95 2017年度アニメランキング95位
つぐもも(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (319)
1358人が棚に入れました
ごく平凡な少年・加賀見かずやは、ある日現れた着物姿の美少女、桐葉と出会う。
初めて出会ったはずのかずやに「久しいのう」と声をかける桐葉。
はたしてその正体は、かずやが亡き母の形見として、片時も離さず持ち歩いていた「帯」の付喪神だった……。

ドSな美少女付喪神の桐葉とともに、次々と起こる怪異事件に立ち向かう「妖怪アクションコメディ」いざ、開幕!

声優・キャラクター
三瓶由布子、大空直美、久保ユリカ、松井恵理子、芝崎典子

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

こんな「付喪神」なら一緒に居ると絶対楽しい…

この物語の原作は未読です。
「つぐもも」というタイトルからはどんな物語なのかが全く想像できませんでしたが、大空直美さん、久保ユリカさん、そして「未確認で進行形」の紅緒の印象が強い松井恵理子さん、あやちといった声優さんの顔ぶれを知って視聴を決めた作品です。

この物語の主人公は、中学2年生の加賀見一也。
なんの変哲もない普通の中学生だった彼でしたが、肌身離さず持ち歩くほど大切な亡き母の形見である絹の袋帯が付喪神となり実体化した桐葉と出会ってから彼の生活は一変するのです。

人が長く使い続けた器物には想いが宿り、年月を経て付喪神に昇華するのですが、これまで付喪神と聞くと正直あまり良い神様がイメージできませんでした。

それでは、袋帯が実体化した桐葉が良い神様か…と問われると正直?です。
でも、少なくても実直な一也の思いを大事にして全力で彼の願いを叶えようと獅子奮迅の活躍をする彼女を見ていると、決して悪い神様には思えないのです。
だからきっと、付喪神って不安定で持ち主によっては善と悪のどちらにもなれる…
いいえ、付喪神は力を貸しただけで本当の善悪のレッテルは持ち主に貼るべき代物…

そもそも人間に付喪神を良い悪い言う資格なんて無いんだと思います。
だって人間が勝手にモノに思いを寄せ続けた成れの果てが付喪神…
だから付喪神は本来なりたくてなった訳ではなく、気付いたらなっていた…
そういう類の神様なのではないでしょうか…

モノからいきなり実体化して…訳の分からない世界が目の前に広がったら、きっと神様だって困惑します。
だから付喪神は思い続けてくれた人の役に立つことを選択するのだと思います。
きっと何もかもが信じられないとしても、主が自分を思い続けてくれた気持ちは本物だから…
だから付喪神に儚さを感じるのかもしれません。

付喪神にそんな儚さを感じるからでしょうか…
主と付喪神との間に感じられる絆の強さ…個人的には大好きでした。
お互いが支え合いながら一歩ずつ歩みを共にしていく…
こうして同じ時間を紡いでいく…
時には自分が傷つく事を厭わず、後の事を全て蔑ろにしてまでも全力でパートナーを守ろうとする気概に胸を熱くせずにはいられませんでした。

桐葉が実体化してから、一也の身の周りでは様々な出来事が起こります。
様々な「あまそぎ」も登場してきました。
でもその全ての根底にあるのが「人の思い」だったような気がしてなりません。

オープニングテーマは、「バンドじゃないもん!」さんの「METAMORISER」
エンディングテーマは、MICHIさんの「I4U」
しっとりとしたエンディングが好みでした。

1クール12話の物語でした。
時折見せる桐葉の一也を包み込むような愛情に羨ましさを感じながら一也と桐葉の歩む道程を満喫する…
平坦な道なんて一つも無かった…
一歩足を踏み入れたら最後、誰の助けも借りられず頼りになるのはお互いだけ…
そんな厳しさと優しさが共存する作品だったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

古式ゆかしき、付喪神とのエロいラブコメ&バトル

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
まるで10年くらい前のアニメを観ているようでした。作画、キャラ、展開、ギャグ、完全にわざと古くさく作ってますね。それがどこか心地よかったです。ただし、エロには注意です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
バトルが必要か不要か、エロが必要か不要かで悩むところ。

どちらかと言えばラブコメの方が面白かったけど、一也VSすなお 戦なんか、わりと戦術的なバトルで面白かった。桐葉を人工筋肉のように使う「かみがかり」やその他の技も、帯の付喪神ならでは技ばかりで、能力系のバトルものとしても及第点以上だと思う。エロも、ド下ネタばかりだけど、ギャグの範囲内に収まっていて? まあ、観られた。たまに、ミステリーの要素もあったし。

色々考えても、これはこれで良いバランスのアニメだったのだと思う。

個人的には、6話のエロゲオチは笑ったw あと、ククリは萌え要素高かったです♪
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
絵柄といい展開といい、ひと昔くらい古い作風ですね。2000年代前半な感じ。なかなかの下ネタぶっこんできますね。

2話目
委員長も古いタイプの委員長キャラだし、殴られるシーンのヒマワリとか、古いなw

3話目
結構ちゃんとバトルしてましたね。

4話目
ガチバトルでしたね~。恥ずかし固めw ここにきてオサム君の存在感w

5話目
まあ……主人公が中二で相手が小学生4年生くらいなら、許容範囲……か(汗)? 子供ククリは可愛らしいw 「無彩限のファントムワールド」かな(笑)

6話目
自由入力可能なギャルゲって、どんなシステムなんだよw ラブコメかと思ったらエロゲだったというオチには笑ったw

7話目
もう、くくりの不憫さに笑うくらいしかないかな。いや、ナレーション(笑) 完全にギャグアニメだね。

8話目
なぜ、無声劇? バントでホームランって、ファミスタか(笑) なんか、バトルはどこいった? ドエロやん(苦笑)

9話目
ちょっとだけミステリーの要素を入れてきたね。

10話目
ドラゴンスクリューw

11話目
なんかホントに、ミサトさんやな(笑) バトルですね~、なかなか面白い。

12話目
ガチバトルは、能力系バトルものとしては及第点以上だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

原作漫画とアニメの温度差?

原作『漫画』の方が面白そうです。絵も「シッカリ」してますし緻密なタッチ・構図も(少々あつくるしいかもしれませんが)雰囲気いいです。
、でアニメになったら「ヘナチョコ」になっちゃった~~~~~~~~!

『漫画』では下ネタは別にOK・ウエルカムですし、ストーリー進行の「わざとらしさ」もコマを読んでいくぶんには別に不快なく読めましたが、アニメは何でこんなにムカつくんだろう?一応『原作通り』にやってるハズなのに?

「アニメが原作より面白くなったら『原作者』に『失礼』になってしまうじゃないか~っ」っと「さよなら絶望先生」ネタみたくなっているのかな?(そんなワケ無いでしょっ)

【視聴終了】
方々から作風が古臭いと揶揄されてますけど「素材」はそんなに悪くないと思うのですが。
・桐葉:一般、ロリ向け需要で肌の露出過多
・くくり:ロリ向け需要
・黒耀:爆乳(ややポチャ)熟女需要
・近石千里:眼鏡っ娘、幼馴染需要
・加賀見 霞:弟溺愛、お姉ちゃん需要
・皇 すなお:主人公を敵視するも成り行きで堕ちるキャラ?
なのに何で面白味のない仕上がりになったのかな?(制作側のセンスの悪さでしょうケド)

そして最大の難点は加賀見一也でした。
王道パターンの一つにあるように、
「その手」の資質と才能があるのに興味もなく、周りが必要とされているのでやむなく「力」をふるうも、元々興味がないから中途半端。
自身の宿命に自覚も無い(一部記憶封印されてたようですが)ので無警戒で平和なボンクラ坊ちゃん。
しかも土壇場でしか爆発的な「力」を発現しない効率の悪さ。
長年真面目に「その手」の修練した者にしてみれば嫉妬と憎しみを向けられる。

そんなヘッポコ主人公を見てて好感が持てるかというと・・・・・・・・・
(ムカつくことが多かったデス)
中の人(三瓶由布子さん)には悪いですが、これは「ハズレ」ではなかろうかと思います。

本格的な「すそはらい」の見せ場もなく中途半端に終わりましたが続けるのかしらん?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

67.6 96 2017年度アニメランキング96位
弱虫ペダル RE:GENERATION(アニメ映画)

2017年10月13日
★★★★☆ 3.7 (17)
94人が棚に入れました
渡辺航の人気サイクルロードレース漫画をアニメ化した「弱虫ペダル」のテレビアニメ第3期として2017年1~6月に放送された「弱虫ペダル NEW GENERATION」の物語に、オリジナルシーンを織り交ぜて構成した劇場版。高校からロードレースを始めた初心者ながらチームのエースクライマーへと成長した小野田坂道、新キャプテンの手嶋純太をはじめとした総北高校自転車競技部は、「全員で支え合いつなぐ」というチームの魂を継承し、仲間とも激しくぶつかり合いながら、インターハイ出場をかけた戦いに挑んでいく。そして昨年のインターハイを制覇した金城真護、巻島裕介、田所迅の3人は、そんな新生・チーム総北の応援のために集まり、昨年の戦いを回想しながら、後輩たちの戦いに期待に胸を膨らませていく。

67.5 97 2017年度アニメランキング97位
フレームアームズ・ガール(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (291)
1195人が棚に入れました
ある日の早朝、普通の女子高生あおの元に届けられた謎の小包。
開けるとそこにはフレームアームズ・ガールと呼ばれる完全自立型の小型ロボット「轟雷」が入っていた。

おもちゃだ!プラモデルだ!

しかし轟雷はただのフレームアームズ・ガールではなかった。

通常の人工知能以上に高度な、人格を有する人口自我、AS(アーティフィシャル・セルフ)を搭載した最新型の試作機だったのだ。
しかも轟雷を起動できたのは世界中であおたった一人。

バトルデータを収集し、感情を学んでいく「フレームアームズ・ガール・轟雷」。
フレームアームズ・ガールの知識0(ゼロ)の「少女・あお」。

かくして、あおと轟雷、少女とフレームアームズ・ガールの奇妙で楽しい、きゃっきゃうふふな日常がスタートする!


主人公「あお」と「轟雷」たちFAガールたちの日常生活と成長する感情のストーリー!

声優・キャラクター
日笠陽子、佳穂成美、綾瀬有、長江里加、山崎エリイ、山村響、樺山ミナミ
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かつてプラモ少年(非モデラー)だった人の感想

2話までの感想
{netabare}てっきり武装神姫の新シリーズかと思ったのだけど、関係ないの?
スカイガールズとストパンみたいに紛らわしいことによく顔を出すなぁ、島田フミカネって。
いや、そういいつつ実は世界繋がってました~とかやるんじゃないの?(願望)

内容は…うん、現時点では武装神姫なのでこれといって感想はナシ。{/netabare}

6話までの感想
{netabare}5話まではキャラ紹介って感じだったのかな。
次から次へと新たなフレームアームガールズが加わり、どいつもこいつもなし崩しでアオの家へ居候することになる。
ってことでマトモに話が動くのは6話からかな~と思ったけど、これまで通り日常生活を描くのみでした。
別にそれは良いのだけど…どうしても武装神姫のイメージを引きずったまま見てるせいか、その作品の社会での立ち位置が見えないのはどうもシックリ来ない。
要は武装神姫からの設定を拝借するなら「世間ではフレームアームズが大流行で、オモチャ屋には本体やパーツが並び、ちょくちょく大会も行われてる」…くらいは描いて欲しいなぁ。
そうでないとお買い物の回とか、酢はちゃんと代金を支払えたのかどうか気になって仕方ない。

それと童心に帰ってプラモにハマってた頃のつもりで見てみると、一応そうは描いてるけどまだまだピーキーさが足りないような?
ゴウライは空を飛ぶのを捨てて地上戦用特化なのだから、もっと重量級を意識してもいい気が。
相撲の回とか、空戦用がいくらぶちかましをかけてもビクともしない(場合によってはゴウライ無傷で空戦機体が壊れる)とか、掴むことさえできれば負ける要素が無いとか。
ってかそれくらい差がないと空戦用が圧倒的に強すぎる気が…。
あ、それとパーツ換装ね、他の機体との。
コアファイター挟んでガンタンクダムにしてみたり、エルガイムにバスターランチャー持たせたくて買いたくもないバッシュのプラモ買った人は少なくないハズ。
(さすがにアトールⅤの再現はできませんでした、お小遣いがねぇ…)
古くは変身サイボーグ、現代でもねんどろいどがそういった「楽しみ方」で需要を満たしてるんじゃないのん?
…って、そこら辺ってビルドファイターでやってるんだろうか?自分そっちは全く見てないので。
折角模型屋が原作なんだからもっとそっち寄りの魅力を前面に出しても良い気がするんだがのう。

一方で誉める点。
バーゼラルドがストパンのハルトマンとルッキーニを足したようなキャラで(それがパクりだと非難してるワケではない)、ブレパン見てた時「なんか足んないんだよなぁ」と思ってたのはコレだと気付けました。
トラブルメーカーって言っちゃっていいのかな、それでいてムードメーカー的なキャラの配置は重要だなぁと思った次第。
本作だとどのキャラもトラブルメーカーになりえる感じだけど。{/netabare}

9話までの感想
{netabare}↑の6話までの感想にて換装してくれないかなーと書いたけど、どうやらアオ宅に居るFAGはどれも特注品らしく、装備も専用のでないといけないらしい。
って設定が明かされてガッカリしたと思ったら…8話で装甲強化したゴウライキター!
更にアーキテクトがフレズヴェルクに化けたシミュレーションなので実戦ではまだどうなるか不明だけど、取っ組み合いをしてパワー勝ちしてるし!
ゴウライはもっと重量級・パワータイプにしてくれんかのうと書いたらホントにそれが実現してしまいました。
雑誌の月間あらすじとか公式予告とか見てないですよ?
いやぁ驚いた。
っていうかさすが模型屋というべきですね、何が望まれてるかちゃんと把握してたのねー。

ってことで評価がドドンと上がったところで話は戻って7話…モ、モグタン!?
ゴンとオリーブも含めればかなり長いこと放送されてたのでマニアックとはいわんけど、3Dを実写パートになぞらえて、工場見学パートをアニメでやる辺りなかなかニクい演出。
できればナレーションは局アナにやって欲しかった…というのは贅沢な望みか。
でもって9話では鬼公園ネタ。
色んな作品のロケ地になってるそうでこれまたマニアックとはいわんけど(普通のご当地ネタかと)あんなにグッズは出てないよね?
ってか昔リアルで何度か通り抜けたことがあるけど、立川周辺はもっと散策すれば良かったなぁ…当分行く用事無いよ。
そして病状を聞いた時の反応で「一回関節外して~」と言ってるので、ああやっぱりそういうことができる設定なのねーと思いつつも多分実際にそうやるシーンは見せないんだろうなぁ。
残酷表現に引っかかってしまうんだろうか、バラバラに分解した姿は見せてくれないんだよなぁ、武装神姫もそうだった。
そこから組み立てなおしてガンタンクダム状態とかやって欲しいんだがのう。{/netabare}

12話までの感想
{netabare}まず11話、あおがフレズベルクに会うべく本社へ…って近所かよw
しかも恐らくアポなし。
「試供品送った客(唯一ゴウライを起動させた重要人物)が突然本社へやって来た」となれば、すわクレームかと社員は色めき立ったと思うのだが、相手があおで助かったな。
あっさりフレズベルクと面談できて「あれ?」と違和感をあまり抱かないのはこれまであおを能天気なアホキャラとして描いてきた功績かと。
でもって最後のフレズベルク暴走シーン…ちょ、ウイルスファージww
「なにかに浸食されてる」ってのを絵で表現するなら、これ以上分かりやすいのは存在しねーだろってくらいの潔さ。
親切心なのかヤケクソなのかもーワカランぞ。

そして12話。
↑でエルガイムのアトールV(ウルトラマンのタイラントの方が通じる?)のことを書いたけど、それが最終回で実現んん!!!
腕外したり首もげたりするのがNGであるなら、恐らく作中の描写が精一杯のキメラモード。
おおお、わかってるねぇ。

こ れ を 見 た か っ た ん だ

もし自分が未だプラモ少年だったら全キット集めて再現目指さずには居られなかったと思います。
または、既にキットを持っててゴチャゴチャ組み替えて遊んでたらそれが本編で実現して大興奮だったかと。
これで更にあの形態が可能なのはパワー自慢のゴウライだけってことなら大歓喜だけど、そこまでは説明されませんでした。
ってか…金ピカ…だと?
金ピカ…メッキ…ハイシャルタット専用ウィンガル…うっ頭が(※)。
とはいえ、CGで金属を表現した時ってあり得ないほどテカテカしてるのをよく見るけど、この作品はかなり自然に描かれてました。
(気付いてないだけで最近のCGはこれ位普通にできてる?)

でもってラストのステージシーン。
実は今まで書かずにいたけど、秘かに期待してたことがありまして…。
それは「実物のキットを使ったコマ撮りシーン」をやってくれないかなー?というもの。
ガンプラでアニメのダンスシーンを再現した動画だったかを見かけたことがあるので、もし踊らすことがあるならあんなのをFAGでやらんかなぁ?と思ってたり。
なので最後のステージシーンがCGだったのはガッカリ…と思ったけど、いや待てよ?
これは…「キミも実際にキットを買って作中のダンスを再現させてみよう」って意図なのかも?
さすがにそこまで動画を追う気力無いけど、居そうじゃない?ってかもう居たりして??
そういう人に向けたメッセージかあれは、と思えばなるほど納得、CD売りたいとか大人の事情もあるんだろうけどうまく作品コンセプト(キット売りたいってのも大人の事情ではあるのだけど、これはもう最初から提示されてるコンセプトかと)に落とし込んだなぁと思います。

それとこれは自分語りになってしまうけど…自分はプラモは動かしてナンボと思ってます。
関節ダルダル接合部カパカパになるまで動かし倒して最後は空気銃の的…がプラモの一生かなぁ、と。
ヤマトのプラモならまだしも、ロボットでわざわざ可動部分があるんだから動かさなきゃ勿体ないというか。
(なのでプラモのコマ撮り動画は究極形態だと思ってます)
で、そのことを友人に話したら、どうやらリアルのFAGは動かそうとするとパーツがポロポロ取れてしまいそういう楽しみ方は困難なんだそうな。
「現実はそんなものかー、残念だなー」と頭の片隅に置きながらアニメを見てたら、ドローンに運ばれるゴウライを追おうとしたフレズベルグが、燃料切れだかで地面に落ちてあっさりとパーツが取れてしまうシーンがあったり。
「ナルホドこうなっちゃうのか」と思うと同時に「え、そこでリアルネタ入れるの?」とビックリ。
現実と空想の匙加減が絶妙というか…さすが原作コトブキヤというべきか、しっかりキットとしての性質を描いてて感服しました。
(ってか友人から実際のFAGのこと聞いてなかったらそのシーン何も感じなかったと思う)
FAGコマ撮り動画で「動く度にパーツが落ちる轟雷」なんてのあったらウケるんじゃないかな?



ガリアンの敵メカ。
全身銀ピカって設定でプラモデルもランナーの状態からメッキ加工済み。
接着剤効かないヤスリかけられない塗装できない、で当時の自分は「こんなの作れるか!」と投げ捨てた苦い記憶が。
自分はただのプラモ少年で“モデラー”に足を踏み入れずに卒業しちゃったのだけど、モデラー的にはメッキ処理って面白いのだろうか?
(百式やナイトオブゴールド見るに){/netabare}

総評
{netabare}「自分が未だプラモ少年だったら~」って視点(つまり玩具の販促アニメ)で見ると、痒いところに手が届くというかよく分かってるじゃんと感心するというか、ニーズをよく理解した出来だったと思います。
モデラーじゃないので断言はできないけど「モデラー心をくすぐる」って表現がシックリ来るかな。
まぁ腕外したり首もげたりして欲しかったってのはあるけど…これは仕方ないか。
スポンサーが作品の内容に口出すとロクな結果にならないことが多い中、これは非常に上手く行った珍しい例かと。
(コトブキヤがどこまで口出ししてるのかは知らないけどね)

一方でバトルモノだったり社会描写モノとして見ると、まー緊張感が無いこと、ワザとだろうけど。
早めに「そういうアニメじゃないですよ」と示してくれれば良かったのだけど、暫く自分は戸惑ってしまいました。
だってさぁ、エンディングでオモチャ屋の売店と思われるシーンあるじゃない?
本編でそれ出るんだろうなーと予想してしまうのは仕方ないと思うんだが…。
そうそう、エンディングで思い出したけどオープニングの方、分身したアーキテクトに囲まれてるシーンを見て「量産機(市販品)相手に多対一の戦闘もあるのかなー?CGだったら楽そうだし」と思ったけどそれもありませんでしたね。
登場したFAGはどれも試作品らしいので、市販品との違いなんてのも見たかったかもー?
もし続編が出るようなことがあれば、そこら辺に期待でしょうか。


余談
バーゼが金髪なんだか銀髪なんだかよーワカラン。
アニメ見るだけだったらプラチナブロンドって解釈でいいんだろうけど、公式のキットの写真見てみると黄色…う~ん?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ダイレクトマーケティングも愛があってこそ

監督が好きなというか個人的に注目してる人だったので視聴、と思いきやフレームアームガールズ達の
柔らかで丸っこいキャラデザ、それ以前にOPにいきなり拝めるパンチラならぬパンもろ
どこかで見たノリだなと思いきやキャラデザは島田フミカネ氏というビッグネームでしかも作中で活躍する
プラモも同氏のデザインで実際販売され詳しい経緯は知らないがその販売元の肝いりで今回のアニメ化まで
こぎつけたらしい。

なのでこのアニメは販促色が濃くアニオタにとってそういうのっていい予感がしないもんなんですが意外や意外
面白いですよこれ。(実写化でもアニメでもムーブメントを作りたいのか原作売りたいのか知らんけど宣伝に
予算をかけて制作陣も下請け的に無感動に作った作品ほど見てて萎えるもんはありませんからね)

{netabare}

愚痴はさておき実際このアニメは販促色が濃い、濃いがだからといってダメなわけでは決してなく
プラモ素人のあおちゃんと一緒にプラモの組み立てからそのプラモが出荷されるまでの様々な工程などを
一緒に学んでいくチュートリアル的機能もある作品。
自分はプラモいじりの趣味はないがオタ知識には無関心でいられなかったし知らなかったからこそ
一昔前に流行ったクイズ番組での工場見学のような知的好奇心がくすぐられる感じもあり(実際に
工場見学パートもあったしね)その道の人には物足りなかったであろうが初心者の自分としては
楽しく学べました。




そして個人的にはこちらの方がより楽しめた最終的にフレズヴェルクも含め8体の主要なプラモが
登場するがその彼女たちが各イベントやハプニングて巻き起こす掛け合いや会話劇。

色んな意味で純真無垢で感情を学ぶという設定にふさわしい轟雷
逆に今時珍しいテンプレートなツンデレでこのメンバーの中ではむしろ常識人の突っ込み役スティレット
一見おバカだが実は頭がいいデレマスでいう杏ポジ、バーゼラルド
変態お色気枠マテリア姉妹
古風だが頑固で融通がきかない実はトラブルメーカー迅雷
ググる枠で優等生なアーキテクト
そして終盤登場し緊張感を与える戦闘狂フレズヴェルク
そして忘れちゃいけないイベント好きで金にがめついのも含めて生活感のあるいい子源内あお
(デフォルメたっぷり属性盛り盛りの子もいいけどAチャンネルのユー子とか最近では天使すぎるきらいがあるが
ガヴドロのヴィネットちゃんとか実際にそんな人は現実にいるのか、いたとしてお近づきになれるかは
いったん置いといてこういった実際にもいそうなデフォルメ控えめないい子っていいよね( ´∀`)b)



そんな今時珍しくはない属性のキャラたちだが少ないシーンでのキャラクターの個性の際立たせ方を心得てる
印象でどのキャラも来てすぐ覚えられたし大爆笑ってわけじゃないが所々クスリとさせるようなギャグセンスは
流石、正直あおちゃん役の日笠陽子以外は新人らしくあまりうまく感じられないんですがキャラが生き生きした
脚本を見ているとそれすら好意的に感じてしまう不思議。
こうなってくるとアイマスのようにいろいろな組み合わせのカップリングやユニットを妄想したくなるが
最終回のライブシーンはその兆候か、それもこれもキャラとしての土台がしっかりしていればこそ。
感情を学んできた轟雷が後半恐れや不安などといったマイナスな感情も出すようになったという
描写が軽いタッチながらも盛り込まれていてそういうとこまで踏み込むのは個人的にポイント高かったり。


しかも舞台は資本元のコトブキヤのお膝元立川市ということで街並みや背景はもちろんのことさりげなく名産品を
作中に入れてみたりご当地アニメの側面から見てもぬかりなく肝心の内容も面白かったしプラモに関する描写も
愛があるかは本人にしかわからないが少なくともしっかり下調べしてから作品におこしている印象で
やらしい話スポンサーの意向にも沿ってるしこれからプラモを始めたい人にとって入口としてふさわしいアニメ
これぞまさにプロの仕事。
(個人的にたまにある百合、またはフェチズムを感じさせる艶めかしい描写も好きでしたヾ(*´∀`*)ノ)



このアニメの監督どこまでが監督の功績かわかりませんが今までクレジットされてる作品をざっと見ても
個性を押し出すタイプじゃないが原作の魅力をよく引き出せてる印象の作品が多く今回の件でますます
好きになりました(∩´∀`)∩



特に印象に残ったのは6話の怪談話は画面越しだが思わずぞっとした
あんなうっかりミスやろうもんなら自己嫌悪でその夜眠れない(((( ;゚д゚)))
プラモに限らずコレクターにとって使い込まれた各用具というものは愛着沸くしコレクションの一部なのです。
高価なものならなおのこと
そんな知識だけじゃなく心理まですくい取ってるところも本作の美点




最後にふとした疑問なんですけど自分はプラモをいじる趣味はないんですが昔いじってる奴眺めてたのと今回の
アニメで気付いたんですが昔は塗装は買い手の裁量に委ねられていてクリエイターと買い手共同の作品という
印象だったんですが今回出てくるプラモはみんな塗装済みで買い手は組み立てるだけなのでクリエイターの作品
というウエイトが大きくなってるのかな?誰か詳しい人いたら絶賛メッセ募集中です(/・ω・)/

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今期(2017春)のダークホース ~シガラミの少ない、清々しいまでの販促アニメ~

[文量→小盛り 内容→感想系]

原作が「プラモデル」ってのは変わってるね。まあ、ガンプラを原作にした「ビルドファイターズ」は面白かったし、やりようだよね(自由度はかなり高いはず)。

【総括】
「どうせ、美少女プラモの可愛い仕草を観て、ブヒブヒ言わせるだけのアニメでしょ? 販促目的の低クオリティアニメでしょ?」なんてナメた態度で視聴開始しましたが、いや~、良い意味で予想を裏切られました。

バトルものの側面もありますが、わりと日常ギャグよりで、そのギャグがなかなか面白い。面白いというより、微笑ましい!

これは「食わず嫌いは勿体ない作品」だと思います! 今期(2017春)、一番のダークホース(期待以上に面白かった)でした!

(まあ、元の期待値が低かったというのはあるけどねw)

《以下ネタバレ》

【視聴終了】
{netabare}
販促も、飛び抜けると面白い! が、現実はただのプラモな(バトルが出来ない)わけで、本当に販促になってるのかな(笑)? まあ、知名度は上がったか。

バーゼの天然に見せかけたやや黒い性格と、白黒姉妹の漫才、あお の拝金主義(なのにちゃんと優しい)で現実味のある性格が良かった!

個人的には9話(風邪回・夢回)が一番好きだった。プラモ原作の自由度(なんでもアリ)をフル活用していましたね。キャラが良いからできる変化球回。あと、7話の反則的販促回w や、最終話のメチャメチャな感じも好きだった。なんか、制作も楽しんで作っているんだなというのが伝わる、良いアニメでしたがたね♪
{/netabare}

【余談 歴史上No.1のバトル玩具システム】
{netabare}
今まで日本では、様々な玩具が発売されました。その中で「戦い」をメインにしたもので、私が思うNo.1の玩具(システム)は、

「バーコードバトラー」

という玩具です。知ってますか?

これ、市販の(何でも良いので)商品のバーコードを切り取って厚紙とかに貼り、「バーコードバトラー本体」で読み取ると、そのバーコードに応じて「攻撃力」や「防御力」が決まり、カードゲームのように戦えるという商品です(まあ、モンスターファームと同じ理屈です、って、モンスターファームも知らないかw)。

バトル自体にはさほど工夫はなく、そこは面白くなかったです。でも、とにかく面白かったのが、「強いバーコード探し」という遊びでした。まるで、宝探しのような楽しさ(んで、バーコード貼った紙に、自分で絵とか数値を書いて、カードっぽくしてたw)。

この遊びの良さは、とにかく「親の経済力に左右されにくい」という点です。だって、「1万円のラジコンのバーコード」に、「30円の駄菓子のバーコード」が勝つこともザラですから。

だから私たちは、ムリヤリ毎回違うお菓子を買ってもらったし、親が買い物に行ったら、ごみは全部もらったし。たまに旅行に行き、地域限定の商品を買ってもらうときは、2倍の喜びでした。

いや~、あの、新しいバーコードを試す時のワクワク感と、それが弱かった時のガッカリ感、鬼強かった時の喜び、たまらなかったな~。

「ゴミが玩具になる」なんて、すげぇECOな商品で、今の時代に超マッチしてるとも思います(けど、結局、販売元が本体の分しか儲からないから、生産中止になったけどね)。

ただこの「バーコードバトラー」、今、売ってもダメでしょうね(アプリ版もあったようですが)。【バーコードバトラー 最強】とネットでググって、Amazonでポチっとやって、すぐにみんなが最強になれちゃうから……。(まあ、当時も改造バーコードとか流行ってから、つまんなくなりましたね)

あぁぁ、あの「え~! ナニソレ!? そのバーコード超強いんだけど! 何のバーコード? ねぇ、教えてったら、教えてよ!」「うーん、ダメぇ~♪」「ケチ! マジムカつく!」という友達とのやり取り。あの「自分だけが知っているという優越感」。今の子供は経験できないんですねぇ(何事においても)。

調べれば何でも分かる時代。恵まれてるんだか、可哀想なんだか……。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
丁寧なプラモデルの説明ですね。嫌いじゃないです(こういう導入系アニメ)。

2話目
やはりの百合展開。三者三様。キャラがたってきましたね。

3話目
武器庫(笑)? いや、語尾w ヤギに小便かけられるヒロインってw Aパートの伏線を上手く使う展開。

4話目
相撲、シュールw タダ働きに嘆く主人公ってw

5話目
新キャラ&日常回

6話目
なぜかたまにあるサービスシーン。迅雷の頭に落ちるギャグ的重りが100gで、笑ったw

7話目
製造過程をガッツリ見せるなんて、新しい(笑) 個人的には、振り切ってて好きでしたね♪

8話目
ハイブリッドアーマー(笑) みんなの出し物、良いね~。マテリア姉妹の漫才と、あおの手紙は面白かった♪

9話目
なんか、「プラモデル原作」という自由度をフルに使う生かした回でしたね。今まで一番好きかも♪

10話目
鍋回。なかなかよかったです。特に、ホルモン鍋のクダリが(笑)

11話目
ああ、バトルアニメだったんだな、と。

12話目
作画、いつも以上に頑張ってましたね。Bパート、遊び過ぎでしょ(笑) まあ、作品の〆としては、平和で良かったかな、と。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

67.4 98 2017年度アニメランキング98位
One Room(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (275)
1295人が棚に入れました
貴方(One)の部屋(Room)ではぐぐむ3つの物語。
視聴者を主人公に“あなた”の部屋を訪れる少女と育む3つの物語がPOVで展開する。突如始まった隣人との穏やかな日々は、ある“お願い”をきっかけに動き出す。

キャラクター原案を、『妹さえいればいい。』『変態王子と笑わない猫。』などで大人気のイラストレーター「カントク」さんが担当。キャラクターデザインは、『魔法少女リリカルなのは』シリーズを担当している「奥田泰弘(St.シルバー)」さんとなっています。

声優・キャラクター
M・A・O、村川梨衣、三森すずこ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人生の節目への向き合い方は人それぞれ…でも根っこの部分は一緒なのかも…

この作品はテレビオリジナル作品だったみたいですね。
「あにトレ」の様に視聴者が主人公の視点で描かれている作品なのですが、実はこの系統の作品…結構好みだったりします。

何故ならリアルであんな事やこんな事を言われる年齢はとっくに過ぎているから…
それにキャラクター原案はカントクさんなので可愛らしさは折り紙付き…
そしてそんなキャラに実装されるのはM・A・Oさん、りえしょん、みもりんといった超高性能エンジン…

この反則級な組み合わせが繰り広げる、小さいけど温もりも息遣いも感じる位置に彼女たちを感じる事のできる作品なんです…

彼女たちの些細な言動や仕草を特等席で眺める事ができる…
これはもう立派な贅沢だと思うんです。

そんな特等席で見れるのは人生の節目を迎えた3人の少女たち…
花坂結衣(CV:M・A・Oさん):大学受験を控えた高校3年生…どうしても行きたい大学を目指して、なりふり構わず勉学に励む女の子です。
桃原奈月(CV:りえしょん):夏休みを利用して一人暮らしをしている兄のお目付け役を買ってでてくれた妹です。
青島萌香(CV:みもりん):主人公の幼馴染で、昔交わした約束通りシンガーソングライターを夢見て上京してきた女の子です。

この3人の女の子たち…みんな甲乙付け難いほどの良い子揃いなんです。
そしてそれぞれのキャラを演じた声優さんもイメージがピッタリ…
後で見返してみると、この3人以外は考えられないと思えるくらい役どころにマッチしていたと思います。

大学受験を目前に控えた花坂結衣ちゃん…
誰もが通ってきた道で、順番通り自分も通るべき道である事は理解しています。
でもどうしても結果を願ってしまうのは人間だから…そこにたくさんの思いが込められているから…
だから絶対に失敗したくない…夢を叶えるために出来る事は全部やりたい…
M・A・Oさんの声をしてこんなに頑張っている子がいたら、やっぱ手を伸ばしたくなりますよね…

きっとお目付け役として認められたのは生まれて初めてだった桃原奈月ちゃん…
それは大人になったから…?
それとも思いが通じたから…?
一緒に…同じ場所にいられる権利のバッチを持っているのは私だけ…
だからちゃんと見ておきたいし、見てもらいたい…
だって、時間が限られているんだから…
でも、お兄ちゃんはやっぱり私のお兄ちゃんだった…

シンガーソングライターを目指して上京してきた青島萌香ちゃん…
3人の女の子の中できっと一番苦しい立場に立たされていたのではないでしょうか…
他の二人は自分の頑張り代の比率が比較的高め…
でも彼女の場合、自分がどんなに頑張っても目指すステージははるか高み…
おぼつかない足取りとぬかるんだ道無き道を歩み続けた彼女…
自分の歩む先に何があるか分からない…そもそも合っているのかすらもう分からない…
心は擦り切れる寸前…でも向かい合わずにはいられない…
だって約束したから…
こんな彼女に差し伸べられた手…
その手は昔からよく知っている手だったから思わず甘えて転びそうになる私を何度も支えて貰った…
その手の温もりを感じるたび自分を叱咤しながらここまで頑張ってきた…
それでも…

主題歌は以下の3曲です。
「春待ちクローバー」:花坂結衣(M・A・Oさん)
「夏空エール」:桃原奈月(りえしょん)
「希望リフレイン」:青島萌香(みもりん)
それぞれの情景と彼女たちのキャラにマッチした曲だと思います。
もちろん、3曲とも覚えましたし、甲乙付け難いくらい好きな曲です。

1クール12話の物語でした。5分枠のショート作品である上、4話で一人の女の子の物語が描かれているので、一人を見返そうと思ったらアッという間に視聴できてしまう作品です。
そもそも12話を通して見ても60分で見れちゃうんですけどね…
私は基本的にショート作品は撮り溜めて纏めて視聴するのですが、この作品は毎週欠かさず視聴していました。
きっとそれだけこの作品が大好きだったんだと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ローアングラーの集い(笑)→けれど、意外と映像ギミックが面白くて感心。

一人称視点で主人公は喋らず女の子が独白のようにひたすら喋る。

美少女ゲームから抜け出してきたようなフェティシズムの塊(というか記号を並べただけ)
そんな女の子たちを上から下から舐め回すように、カメラが縦横無尽に移動する。

なんか最近こんなの見たなーと思ったら、

PSVRで出たサマーレッスンですね。まあ昔からあるギャルゲーとも言えるんで関係ないかもですが。
VRって売ってるとこみたことないや・・ もうそろそろ生産数追い付いてきたのかな?


話を戻すと、このサマーレッ・・ONE ROOM。

3人の女の子達を攻略出来ちゃいます!!!

ちなみに全12話でヒロインは4話ごとに交代。


1・「花坂結衣」
肩まで伸びた黒髪に制服の、きれいな女の子。
ピンクのカーディガンに2つのリボン、短いスカートで可愛らしい。
(性格的におっとりしてそうで押しが強い)
作中でも一番テンプレートな設定で、ギャルゲー感が一番強い。
一歩間違えればヤンデレ化しそうだな、と思うのは私が腐ってるんでしょうね。

関係ない話・・↓

むかし友人に、女生徒の制服は男を刺激し過ぎる!スカートは廃止すべきだ!!と熱く語られ、
私は何でコイツのフェミニズムに代表として叱られてるんだろ?と思いながら耐えてました。(私に言うな

女の子側からすると可愛いからやってるんですもんね。
男の一方的な目線で言っても仕方ないし、なんだったらそれは親御さんや本人が言う主張ですw

・・そんな話を思い出すぐらい、この花坂結衣さんからは男を刺激する描写が見て取れます。

2・「桃原奈月」
黒髪三つ編みの少女。というか子供。舌っ足らずなしゃべり方。兄への依存度高め。
「お兄ちゃん」と呼んできます。どういう関係なんです?血の繋がった妹さん?主人公見えねーからワカンネー。

これは前述の花坂結衣さんと違い、仲の良い兄妹の日常として観ることも可能です(イヤ、ムリカナ・・)

ラストはちょっと良かった。

あと、もし実の妹なんだったら胸元にフォーカスするのやめて下さい・・。

3・「青島萌香」
この子だけ設定が特殊。売れないミュージシャンをやっていて、
夜の公園でキーボード置いて、冒頭から歌います。幼なじみ属性持ち。
売れないミュージシャンは男側のことが多いと思いますが、逆パターンなんですね。
(主人公もどうやら夢を追っている様子)

ここで大事なことが発覚! 3人に共通する部分がわかりました。

女の子側が全員、積極的かつ庇護欲をそそるような設定なんですね。
両方、一人称視点だからこそ効果的な性格設定なのだと思います。

主人公喋らないし、抱きしめられる距離に女の子いるわけですから。
工夫とアイディアが見えた瞬間は、ちょっと感動しますね。

青島萌香さんの話は、これまた一人称視点を活用したラストで、
よく考えられているなと感心してしまいました。
ノウハウは既存のものかもしれませんが、4分アニメの尺の使い方として面白い。


全体通して言えるのは・・

キャラクター原案が“カントク”なんで、カントクキャラデザのVR美少女ゲームやりたい人にオススメ。

もはや形骸化した「ツンデレ」のように。性格設定が逆に笑えてきたら勝ちです。
期待しないで観て、かつ工夫してるポイントを探すと楽しいですよ。

EDも各キャラごとで歌っていて、青島萌香さんの歌は作中の話も相まって特にいいですね。

あと、作画は徐々に落ちてくるのですが、ストーリーは後半のほうがいい気がしますw


最初の花坂結衣さんであきらめないで!w4分すぐだからww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

没入できる人には合う

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルは萌えアニメ。

基本的に一人称視点(オウンビュー)という、恋愛ゲームのような独特の演出。つまり、キャラが自分に話しかけてくるので、疑似恋愛のような楽しみ方ができるアニメです。

アニメに没入できる方にはオススメできると思います。

キャラクターは凄く可愛いのですが、個人的には、あんまり得意ではないかな? その理由と、惜しいなと思った点を、レビューで。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私はこの演出、苦手でしたね~。気恥ずかしい(笑)

というか、小説にしろ漫画にしろアニメにしろ、あまり「その世界に入り込む」とか「キャラになりきる」という楽しみ方をしないんですよね。だから、コスプレとかも一切興味ないし(別に、コスプレをするような楽しみ方を否定はしないし、むしろ、そこまで入り込めるのを羨ましいと思う)。

私はどちらかというと、創作物は創作物として、俯瞰して楽しむ感じです。

唯一、ゲームという媒体において、自分を投影して楽しむ節はありますが。(だから、唯一やったことある恋愛ゲーム「ときめきメモリアル2」は、めっちゃ没入したけどw ただ、あん時は中学生だったから出来たことで、今やったら、どうだろうな? とは思う)

まあ、そういう私の好みを抜きにすると、キャラは可愛いですし、需要はあると思います。

てか、アニメってそれでも良いんですよね。多くの人に満遍なくウケるアニメは確かにブームになるけど、一部の層にガッツリウケるアニメはまた、グッズやら円盤やらの収益が望めるわけで。だから、このアニメが成功か失敗かなんて、3期が作られる時点で明白だと思います。

ただ、だったら100%の自分視点じゃないのが勿体ないな~と。例えば、2話目、銭湯でのサービスカットや、3話目、バックショットでのパンチラなんかは、「実際には見えるわけない」んだから、見せない方が良かったんじゃないかと思う。そこは、男湯から声だけ聞くとか、湯上がりで暖簾くぐって出てくるタイミングが一緒とか、消しゴム拾う時にパンツ見えるとか、そういう演出(つまり、100%の主人公視点)でサービスシーンを描いた方が良かったと思う。

と、冷静に何を書いているんだ、俺は(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
常にオウンビュー。珍しいな。

2話目 ☆2
無警戒にすぎるというか、付き合ってるよな(笑) てか、風呂の中は見せんのか。そこは見せない方が、作風を貫いていると思うんだけど。

3話目 ☆3
顔についた米粒食べるやつ、実際にはいない説(笑) だから、そのパンチラは、見えないだろ。ていうか、下心もなく無報酬で女子高生の家庭教師やる奴なんていない説(笑)

4話目 ☆3
早稲田? デッテレー♪ 彼女ができた~。

5話目 ☆3
なんか、こういうAVあるよな、と(笑)

6話目 ☆4
あざといエロカット(笑) となりの後輩ちゃんとか、訪ねてこないのかな? 主人公、別人なのかな?

7話目 ☆3
お兄ちゃんのエッチ、回。

8話目 ☆3
別れ。

9話目 ☆3
路上ミュージシャン? 幼馴染み。小説家目指してるんだっけか。

10話目 ☆3


11話目 ☆3


12話目 ☆3

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

67.4 98 2017年度アニメランキング98位
曇天に笑う<外伝> ~決別、犲の誓い~(アニメ映画)

2017年12月2日
★★★★☆ 3.6 (16)
82人が棚に入れました
歴史の裏側でこの国を護る──。あの頃の俺たちは、真剣に夢みていた。三百年に一度蘇る魔物・大蛇復活の十一年前。歴史の裏で国を護ることを志した者たちがいた。それは大蛇討伐のため結成された部隊・犲(やまいぬ)。曇家当主・大湖が師範を務めるその隊には、天火だけでなく、天火の盟友・安倍蒼世、佐々木妃子らの姿もあった。だがある事件をきっかけに、天火は志を同じくした犲たちと、道を分かつこととなる。部隊に属したままでは、護れぬものがあったから──。明治十二年。大蛇が滅び、晴れ渡る滋賀の空の下で、犲と曇兄弟たちは天火の秘めたる思いを知る。

声優・キャラクター
中村悠一、梶裕貴、代永翼、鳥海浩輔、安元洋貴、大原さやか、藤原祐規、藤原貴弘、岩崎ひろし、下野紘、鈴村健一、佐藤利奈、能登麻美子、櫻井孝宏、大川透、折笠富美子

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

まあ、こんなところだと思います

うーん。。。これはいつも思うことなんですが、作画は良いと思うんですがなんでいつもこんなにエロティックでBLに走ってしまうのか。。よくわかりません。

これはアイドルを主人公にしたアニメもそうですね。脚本家の趣味か、そもそも原作がそういう雰囲気なのか。。

どちらにしても深みはないですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やまいぬ

2020.4.22 視聴完了。

三兄弟特に天下の過去について取り上げられている。

本編では犲(やまいぬ)にあまり良い感情を持てなかったが、
本作ではそれぞれの背景等がわかってくるので好印象に変わった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

67.3 100 2017年度アニメランキング100位
おそ松さん 第2期(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (270)
1118人が棚に入れました
2016年に幕を下ろしたTVアニメ、“おそ松さん”が戻ってくる!!
波乱を呼んだ第一期終了から時は経ち、イヤミとチビ太が目にしたものは…
はたして前回を反省し、6つ子たちはちゃんとできているのだろうか……?

クズでニートなオトナに成長した6つ子を主人公として一話完結で描く、笑えて、泣けて、ほっこりも出来る、予測不能なギャグ・コメディ。
第一期を手がけたスタッフ・キャストを再集結させ、川流ちな記憶を残した6つ子たちが、さらにパワーアップして帰ってきます!

声優・キャラクター
櫻井孝宏、中村悠一、神谷浩史、福山潤、小野大輔、入野自由、遠藤綾、鈴村健一、國立幸、上田燿司、飛田展男、斎藤桃子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

少年! お前は思ったより曖昧透明。一生全力モラトリアムな童貞ニートと、どっちが自分の色をもっている?

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
各所で、好評やら苦情やら、様々な意味で話題となった1期は、ギャグアニメとしては、(商業的に)近年でもトップレベルに成功した作品ではないでしょうか。

その2期に当たる作品です。

視聴者の慣れの問題もあるかもしれませんが、1期に比べるとややスケールダウンした感はありますが、それでも充分に楽しめましたよ♪

ブラックジョーク、エグい下ネタ、パロ、メタ系の笑いに不快感を覚えない人ならば、オススメできます♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
全25話の多くを占めるギャグ回より、むしろ、たまにある感動回の方が印象深い。

8話目、十四松がイルカショーに挑む話。私が十四松好きなのもあるけど、なんかホッコリしたし、「意外とスパルタ~」は笑ったw

16話目、金子ちゃん回。金子ちゃんは勿論可愛かったけど、トト子ちゃんの好感度がメッチャ上がった。ワガママで強引なトト子ちゃんが、少しだけ大人になったし、オチ含め、「短所も魅力になり得る」と思った。

18話目、イヤミが盲目の少女を助ける話。もしかしたら、「最後にあの少女が金を持ち逃げする」とか、そういうダークなオチを期待する視聴者心理も計算に入れた上で、あえて変なオチをつけずに、シンプルな感動回にしたのかもしれない。

21話目、母親が、六つ子の誰かを施設に入れようか悩む話。ダメな子でも可愛い。母の愛を感じた。

24話目、父親が倒れて、六つ子が自立を考える話。この六つ子の暮らす世界は、ある意味「夢の世界」なんだと思った。モラトリアム全開だからね。勿論、我々視聴者の多くは世知辛い現実に身を置いているわけだけれど、だからこそ、アニメの世界でモラトリアムを卒業しようとしている六つ子達に感動(共感)も覚えたし、寂しさも感じた。


と、この辺が印象深いエピソード。なんだったら、24話の雰囲気でしんみりと終わらせるのもアリだと思ったが、まあ、またバタバタしてくれて、ラストに「はなまるぴっぴ」も聞けて、観終わった後はかなりスッキリした。

ただ、「こいつら、ニートで童貞のくせに、なんか、(自分より)楽しそうに生きてるな」と思って、自分の生活を省みてしまった。それがレビュタイ。

確かに、自分はあの六つ子よりはまともな人生を送っているとは思うけど、じゃああの六つ子ほど、日々を色鮮やかに、楽しんで生きているのかと問われれば、自信がない。なんて、そんなことを考えるアニメではないんだけれども(笑)

1クール目OP「君氏危うくも近うよれ」は、名曲「はなまるぴっぴはよいこだけ」に迫るほど、クセになる良い曲。2クール目OP「まぼろしウィンク」もなかなか良い。どの曲も、A応Pさんらしい楽しさがあった。

ますますダレるかもしれないけれど、もし3期があったらと、楽しみに待ちたいと思います!
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
おそ松さんが、おそ松くんのパロw おい、ファンをディスるなよ(笑) 一松だけ、どしたw 2回ともw 実写の衝撃w 1話目から、カオスw OPは、「はなまるぴっぴはよいこだけ」に比べれば落ちるけど、そこそこ耳に残りますね。

2話目
ユーチューバーなんて、倍率何倍かって話だが、あんだけできればなれるだろw まあ、通報されるわなw 失業保険w 内蔵で個性を表すなやw ブラックジョークだな~。

3話目
クソ下ネタだな(笑) ○○ホール、大丈夫か? 大丈夫か!(笑) 確かに珍しい組み合わせ。一松、ジワジワ好きになってきたんだよな(笑) 照英(笑)

4話目
またかい(笑) 親の悩みには触れたくないって(笑) 良い夫婦だよな(笑) お? 1話ぶち抜き? 新しいね。

5話目
最恐のVR、皮肉が効いてて良いね。てか、グロい(汗)

6話目
音w 友達は江戸時代の制度(笑) ちょっと良い話。たまにこういう回があるから気を抜けない。オチも効いてたしね。

7話目
安定の原始松w 逆に良く、「くれ」って読めたなw 三國志分からん人もいるでしょうね。まあ、私も漫画の知識くらいしかないけどw エロいんじゃなくてゲスいんだよ!(笑) 賢者タイムw シェー(笑) チェリーハラスメントw トッティは、トッティが大好きだよ(笑) おそ松の純情が、弄ばれたw

8話目
蝿、サイズでかいんかい(笑) 化け物ばかりw いや、下ネタより、大谷翔平さんはダメだろ(笑) 無駄に荘厳な音楽w 安定の十四松回。思ってたより、スパルタ~(笑) 流石に、城みちるさんは、キャスティングできなかったのかな? 照英さんはいけたのにw

9話目
一松の正論が負けてるw おそ松だけターゲット(笑) ゲームセンターの話、どんな話だよw ラリってるのか?(笑)

10話目
実は兄弟の中で一番カラ松が微妙だったんだけど、今回で好きになった。

11話目
チビ太、チョロい(笑) ホラー映画w

12話目
ハゲネタ(時間軸)、続くの? 十四松回、好き♪ 意外と感動回が多いんだよねw でも、ダヨーン&デカパン回は、尺長いわりにあんまり面白くないんだよな。

13話目
後は自分達、笑えたw 餅つき、正月早々にやるネタか(笑) 昔話を汚すなよ(苦笑) この、一人いないネタは、1期でもやったからな。化物語かw 各アニメの戦力外って、大体分かるデザインにするなよ(笑)

14話目
実松、いつの間に9話目まで(笑) ダサハラ(笑) 十四松が出てくとややこしくなる、確かに(笑) 流石、おそ松w 自意識松(笑) この六つ子、対等に見えて、微妙に兄弟関係あるのも良いよね♪ ED、石膏ボーイズ
(笑)

15話目
ユーマ3人がユーマを探してるw イグニッション(笑) カラマツタクシー。オチは微妙かな。ここでまた茶髪ネタかw

16話目○
コブラじゃね~か(笑) ハ、ハタ坊なのか(笑) 美味しんぼじゃね~か(笑) ケータイから出てくるとこ、怖いわ(笑) トト子の解釈(笑) トト子、怖いって(笑) トト子、号泣。キン子は確かに可愛いけど、こうなると、やはりトト子に感情移入。良回だな。

17話目
ユーマはイマイチ。十四松の、家(笑) ホラー、オチなしかい(汗)

18話目○
メッチャ良い話なんだけど(笑) これ多分、「最後にあの少女が金を持ち逃げする」とか、そういうダークなオチを期待する視聴者心理も計算に入れた上で、あえて変なオチをつけずに、シンプルな感動回にしやがったな(笑)

19話目
これ、若干、トランプさんを風刺してるのかな? バレンタイン、メッチャ良い話(笑) やや、腐が入っているが、まあ、ギャグとして面白いから、よし(笑)

20話目
財布のくクダリは笑ったw 確かに、イマイチ(笑)

21話目○
母の愛だね。なかなか良い話。トッティ、その作戦、前もやったよね(笑)

22話目
おい、名作への酷いパロ、やめろ(笑)

23話目
ダヨーン、ちょっと良い話からのダークな落ち。イヤミ、超メタネタ。フランスをディスるなよ(笑) おそ松やチビ太、旧作のキャラだけでワチャワチャやってるのが良いね♪

24話目○
ホントの日常を描き、日常の終わりを描き、本当の日常が始まる。夢の世界の住人と、夢の終わり。

25話目
まあ、オチはこんなところかな。ハナマルピッピが流れたところは、定番だけど嬉しかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期で稼いだ「おそ松マネー」の威力を如何なく見せつけてきた2期

1期もリアルタイムで視聴していたのだが、その時はレビューを省いたので、今回は1期にも少し触れながらレビューを。

社会現象にもなった「おそ松さん」が2年ぶりに帰ってくる―そのニュースが世間を駆け抜け、ありとあらゆる媒体で特集が組まれた。
ついには6つ子役の声優たちが雑誌の表紙を飾るまでになり、否応にでも周囲の期待を一身に集め、ハードルを上げに上げられまくった中での放送スタート。

しかし、1話からそんな「おそ松人気」を支えた女性視聴者を皮肉る描写をいきなりブチかましてくる。
正直、個人的にはこういうのは嫌いではない。ある意味視聴者に媚びないで、自分たちの作りたいものを作っていく…という姿勢そのものは評価したい。
とはいえ、その後は本当に製作者の趣味に走った、視聴者置いてけぼりの悪ふざけストーリーが目立つように。

1期でキャラの個性をしっかり描き切った故か、2期はその「応用編」あるいは「発展編」のような作りになっており、笑いのネタがやや上級者向けというか、「1期をしっかり予習できている人向け」に作られているな、という印象。
要するに、「一見さんお断り」感が半端ない。これが、ドラマ仕立ての作品ならば仕方ないにせよ、ショートストーリーで構成されたギャグアニメで、しかも基本設定意外の殆どの設定が毎話リセットされるコント的な方式を取っているにも関わらず、初見の人には分かり辛い内容になっている事は好ましく思えない。

私は1期の、時々羽目を外しすぎて「無かった事にされた」ある意味伝説級のパロディーの連続と、メインターゲット層には絶対に分からないであろう昭和ネタが好物だったが、2期ではこの辺りが非常に大人しい作りになっていたことも残念だ。
パロディーはまた事件になってはいけないので仕方ないにしても、昭和ネタはもうちょっとやれたのではないかと思う。
ただ、だからなのだが、第5話のEDの{netabare}「イヤミ音頭」{/netabare}は非常に嬉しいサプライズだったり。昭和アニメの夏といえば、やはりコレでしょ!

さて、EDと言えば…ここからも酷評が続く。
1期1クール目のイヤミ、2クール目のトト子の歌うEDが作品にもマッチしていて非常に良かっただけに、2期のEDは1クール2クール共に失望したと言わざるを得ない。
意味もなく豪華なアーティスト陣による楽曲。ここで、タイトルの「1期で稼いだおそ松マネー」の一番の無駄遣いを感じた。
「どや、おそ松さんでこんな有名アーティスト呼べるねんで!」という製作者の得意げな顔が透けて見えてくるようで、非常に鼻につく。
2クール目に関してさらに言えば、楽曲も映像も不気味すぎて、この作品がどこへ向かおうとしているのか理解に苦しむ。
ただし、1期から続投のA応PによるOPは非常に良い。私の音楽への★評価は、OP楽曲・2期になって増えた作中曲・そしてカラ松のテーマに代表されるBGMの秀逸さに対して贈るものだということを、ここで明言したい。

おそ松マネーの影響は、何も悪い箇所にばかり出ている訳ではない。
作画のクォリティーは、1期に比べて総じて高いと感じた。ここは勝負話だな、と思われるエピソード、特に1話と最終話の作画は本当に素晴らしい。

声優は文句なしに★5だ。
出演者目当てに作品選びをしない私にしてみれば、特に6つ子を演じる声優さんたちは、2~3作品に1度は出くわすほどの売れっ子であり、作品によっては「またこの人か~人気声優使ってりゃいいってもんじゃないよ~」と辟易することもしばしばだが、「おそ松さん」に関して言えばキャスティングの妙と、彼ら本来の実力が如何なく発揮されていたと言っても良いと思う。
聞き慣れた声なのに、初めて聞くような言い回しやトーン。下ネタ全開ギャグアニメだからこその、普段は見られないクズっぷりを、それぞれの個性に合わせつつも手を替え品を替え表現できている。
なるほど実力が伴っての人気声優なのだな、ということに改めて気付かせてくれる、新たな彼らの「演技の引き出しの多さ」に納得させられる好演だった。

私の推しの松も、好きな声優さんも、実はこの人ではないのだが、色眼鏡抜きで一番素晴らしいと思ったのは、別作品でも触れた事があるが末っ子・トド松役の入野自由さんだ。
彼の演技はナチュラルなのに予測不可能。特に2期はツッコミが素晴らしい。
他の5人が、しっかりとした基礎とこれまでの経験で培ったものを工夫して料理している傍らで、彼だけは努力や経験とは別の、天才的な野生の勘のようなもので演技をしているようにさえ感じる。
しかし、決して6人の中で浮いているわけでも悪目立ちしている訳でもない。絶妙な立ち位置を構築できているのは、素直に感心する。

サブキャラクターも文句なく、ゲストキャラ含めて良いのだが、特に1人挙げるとすればトト子役の遠藤綾さん。
彼女は他に適任が考えられない程に、ザ・ヒロイン声の持ち主であるにも関わらず、ゲスいトト子に豹変した時の爆発力は想像を遥かに超えてくる。
ハイテンションでエキセントリックなトト子もそうだが、兼ね役でやっている1期・2期スタート時の白黒画面の「ふっかつ・おそ松さん」のナレーションで見せるザ・昭和感や、16話で見せた{netabare} 自動販売機のマシーン的なボイス{/netabare}は職人芸を思わせる。

イヤミ・鈴村さんも良いのだが、この方はどちらかといえばラジオでの功績を称えたい。普通に面白い。
ラジオといえば、第3期への示唆が頻繁に出てきているが、明らかに1期に比べ評価が落ちたと思われる本作品に3期はあり得るのだろうか。

考えてみれば1期最終話が滅茶苦茶すぎて、これは2期はなさそうだな…と思ったことを思い出した。
それに比べれば、2期最終話は随分「ちゃんとした」終わり方をしていたので、これは3期への布石なのかな、とも感じる。

ただ、稼いだお金は、然るべきところに使うべきだ。3期があるなら、そこはお願いしたいじょー、と思うダスよーん、てやんでぇ!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

ezo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

面白くなるのが遅すぎた2期。2クール目はかなり良い。

前作「おそ松さん」は完走済み。

そこそこ期間が空いたのがどうなるか。

1話目感想
{netabare}
久々だから勢いが衰えてないか少し心配ではあったけど全く問題ない完璧な1話だった。

ちゃんとしたメカパートは大笑いした(笑)

今回が面白すぎて初回がピークになりそうな予感もするけど2期1話としては大満足。

OPも1期に劣らない。

途中で飽きる可能性はまだあるけどとりあえず視聴継続{/netabare}


2話目感想
{netabare}
出血だったり内臓だったりとややグロ(というか気持ち悪い)回。

良くも悪くもいつものおそ松さんだなぁと。

前回と比べると笑いどころは少なかくあまり面白くなかった。
{/netabare}

8話まで見終えて
{netabare}
正直外れ回が多い印象。

3話~8話までだと父親の話と短編集の回は良かったけどそれ以外は基本外れかなと。

照英の話やブーメランの話、8話の2本が分かりやすかったけど展開がくどい上にオチが弱いんですよね。

シュールな感じにすれば良いってわけじゃない。

正直、ぶっ飛んでて奇をてらいまくってる回ほど面白くない印象。

脚本が空回ってるのか、それとも単純に自分が飽きてるだけなのか...。

このテンションで続いていくと切る可能性も出てくるかなぁ。
{/netabare}

9話目感想
{netabare}
今回は3本とも面白かった。久々の当たり回だったかな。

毎回これくらい面白かったら最高なんだけどなぁ。
{/netabare}

9話~12話目感想
{netabare}
ネタを引き延ばす手法が良い方にも悪い方にも転んでる印象。

チビ太の復讐や十四松が師匠になる話はかなり面白かったけど、デカパンとダヨーンの追いかけっこの話は2期の中でもワーストクラスに面白くなかった。

ジャルジャルの全てのネタを楽しめる人とかはおそ松さん全話を楽しめたりするのかな。
{/netabare}

13話~19話目までの感想
{netabare}
実松さん回からテイストが面白かった頃のおそ松さんに戻り盛り返してきました。

ギャグはもちろん、30分フルで良い話をやったイヤミ回も良かったです。

それだけに1クール目の迷走具合が非常に残念に思えます。

前作は楽しんでいて2期は1クール目で切ったという人は実松さん回から見直すとまた楽しめるかもしれません。

もう完全空気になってしまった今作ですが自分は最後まで見届けます。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
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