2019年夏(7月~9月)に放送されたTVアニメ動画一覧 45

あにこれの全ユーザーが2019年夏(7月~9月)に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月27日の時点で一番の2019年夏(7月~9月)に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

89.6 1 2019年夏(7月~9月)アニメランキング1位
彼方のアストラ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (977)
3849人が棚に入れました
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?

声優・キャラクター
細谷佳正、水瀬いのり、武内駿輔、黒沢ともよ、木野日菜、松田利冴、内山昂輝、早見沙織、島﨑信長

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

スケットダンスが好きなら更に楽しめる

あらゆる漫画を読み漁ってきた私の中で、ギャグ漫画家トップ3に入る篠原健太先生の作品です。

●SFじゃないという批判について
別にハードSFを謳っているわけではありませんし、むしろこれぞSFと言って良いと思っています。自分が子供のころにガンダムやドラえもんでSFに興味を持ったのと同じように、SFの門戸を広げてくれる素晴らしい作品ではないでしょうか。


●ギャグが面白くない説
スケットダンスでも同様の傾向があるので、そのうちスケダンのレビューで考察しようと思いますが、原作者のギャグは漫画でこそ栄えますが残念ながらアニメではあんまり面白くなりません。
なので、アニメを見てギャグが寒いと感じられた方は是非とも原作を読んでください。同じ内容なのにめちゃくちゃ面白いです。そしてスケダンを読んでから読むと更に面白いです。

原作には「アカツノチリゲムシ」などスケダンのファンにはたまらない小ネタがありますが、アニメでは出てこず、残念ではありました。
しかし、宇宙服のメーカー名が実は全てスケダンのクソゲーシリーズという、どうでも良いネタをちゃんと拾ってもらえたのは嬉しかったです。
「FALKEN」とか、めちゃスポーツメーカーとして自然なのが笑えます。「SMB」は「Special Mariko Broken(壊れちまった特別な真理子)」の略称。どう考えても宇宙服メーカーの名にはふさわしくないwww

ギャグといえば、原作コミックの巻末にある番外編四コマ漫画がめちゃくちゃ面白くて、四コマだけでも連載を続けて欲しいほどでした。
特に「紙ずもうレスリングトーナメント」の話が秀逸ですが、アニメではEDの一枚絵で紙ずもうチャンピオンのグレートロブスターが出てくるだけでした。


以上、ほぼ原作のギャグを褒めただけのレビューになってしまいましたが、SFミステリとしての完成度はアニメ史上でも類を見ないレベルだと思います。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 35
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

私たちは変わることができる、そして人生は続く

アニメーション制作:Lerche
監督:安藤正臣、シリーズ構成:海法紀光
キャラクターデザイン・メイン総作画監督:黒澤桂子、
音楽:横山克、信澤宣明、原作:篠原健太

子供たちだけで惑星キャンプが行われる時代。
ケアード・ハイスクールのB5班は、
無人の惑星で5日間過ごす野外学習に出かけた。
9人の少年少女たちは、惑星マクパで降ろされ、
楽しい日々を過ごすはずだった。
しかし、彼らの前に謎の球体が現れ、事態は急変する。

集英社のウェブコミック配信サイト『ジャンプ+』で
連載された作品。口コミなどで評判が広がり、
『マンガ大賞2019』の大賞を受賞した。
宇宙という舞台、子供たちだけの冒険、
陰謀がうごめく背景、9人全員が抱える事情、
惑星でのサバイバルなど、様々な要素のある
エンターテインメント作品となっている。

原作漫画は完結しているため、
1クール12話、しかも1話と12話を
1時間ずつを使う特別編にすることで、
5巻分を余すところなくアニメ化している。
{netabare}無料開放の漫画を少し読んでみると、
原作に忠実に作られているだけでなく、
宇宙空間に飛ばされたアリエスを
カナタが助けるシーンでは、全員が手をつないで
ふたりを救助するという改変も行っている。
(漫画では、このシーンは残されたワイヤーに
戻り、それを辿って帰還している。
1度ワイヤーを巻き取って、再度、別の誰かが
助けに行けばいいなどの意見もあるだろうが、
ここは全員で手をつなぐという行為に意味があったわけで、
良改変だったと個人的には思う){/netabare}

SFの部分では突っ込みどころが多く、
アニメが終了した後にSNSなどで大論争が巻き起こり、
作者が降臨する事態にまで陥った。
ある意味、SF要素のある人気作の宿命だ。
ただ、この作品はSFを見せようとするものでないことは
明らかで、批判する人の気持ちは分かるが、
そこについて深く突っ込み過ぎるのは違和感がある。
この作品において、SFのリアリティは枝葉の部分に過ぎない。

では、どこを重視しているかというと、
9人の子供たちが抱えている問題と、
その悩みを解消するために、仲間が相手のことを
思いやり、本当に大切なものを得ることについてだ。
9人の子供たちは、それぞれ幼少期から、
大きな喪失感を抱えながら生きてきた。
旅を続けるなかで、一人ひとりが体験してきた背景を
各々が理解しながら、解決していく構成になっている。
9人もいるキャラクター全員の過去について、
しっかり語っているため、彼らが失い続けてきたものに
思いを巡らせることができる。
だから、そこから彼らが何かを獲得する様子に
カタルシスを感じられるのだ。
それがこの作品の最大の見どころだろう。

舞台装置としては、孤島の閉鎖空間での
ミステリーと同様の形を取りながら、
それだけに止まらない群像劇として、
最初から最後までしっかりとまとめられている。
{netabare}特に11話『CONFESSION』での回想から
カナタの怒りにつながる流れは素晴らしい。
カナタ役・細谷佳正の演技は、抜群の説得力がある。
反重力シューズを履いてきて、
ワームホールを飛び越すという展開からの
決着の付け方も完璧だった。
この回は、夏クールの私が観た全話のなかでも
出色の出来だったと思う。{/netabare}

9人の少年少女たちは、数ヵ月の旅の間に、
自分の支えになる原点を獲得することができた。
アストラ号で過ごした日々は、
何事にも代えがたい時間として
今後の人生の支えになるに違いない。

引きこもりや親子断絶などが、
もはや当たり前になった現代において、
子供たちの心に響く物語に思える。
ここではないどこかに行けば変われるかもしれない。
行動すれば誰かとの出会いによって、
人生が動くかもしれない。
親から愛されない境遇にあったとしても、
生きていていいのだ。

そして、人は絶対に変わることができる。
(2019年10月19日初投稿)

投稿 : 2024/07/27
♥ : 93

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ボッスン(スケット・ダンス)の宇宙物語

原作既読でした。
なので物語もわかっていましたが知ってても楽しめる作品でした。
でも、内容を知らない方が格段に楽しめますので、是非ネタバレ情報なしで楽しんでください。この作品、一気見タイプです。

設定は未来の高校生8人と10歳1人の計9人で惑星に行ってキャンプをするようです。
主人公はカナタ・ホシジマ。
運動能力とサバイバル能力に長けています。
どうやら他の高校生達も能力に特徴があるようです。。。


原作者はジャンプでスケットダンスを連載していた篠原先生
本作品もスケットダンスのギャグセンスそのままです。
篠原先生は東日本大震災直後に応援メッセージを作成して被災者に元気を与えたことを記憶しております。
ボッスン、カナタ達が人助けをするのは篠原先生自身の当たり前の気持ちなのでしょうね。

元気を与えてくれる作品。おすすめです。

原作は全5巻と読み易い作品なのでアニメ視聴後に楽しんでください。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 72

85.8 2 2019年夏(7月~9月)アニメランキング2位
Dr.STONE(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (761)
3315人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚める。「石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がってやる!」。絶体絶命の状況で、千空は仲間を探し、世界を取り戻すことを決意する!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、佐藤元、中村悠一、市ノ瀬加那、沼倉愛美、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

はーすげー!へーすげー!の連続

原作未読


JUMP案件全24話。
謎の石化ビームで人類が活動を止め3,700年。いにしえの時を越えて石化が解けた一握りの人類が科学の途絶えた地球でその科学の知識を駆使して失地を回復していく物語。
主人公はどんだけ幅広く深く網羅してんのよ!なスーパー理系高校生の石神千空(CV小林裕介)。見た目は下仁田ネギを擬人化してオーケンのメイクをしたような感じ。ジャンプっぽいデザインです。そして同級生の高校生ら数名。

『戦国自衛隊』だと現代兵器を信長時代に持ち込んで大暴れとなりますがこちらは持ち込み不可。3,700年ほったらかしだとさすがに文明は絶えて石器時代以前の原始時代かのよう。
同期の『本好きの下剋上』のように現代の頭脳を持ったまま後進文明に乗り込んで「無ければ作ればいい」を試行錯誤するのに似てます。『JIN』も同系統でしょう。そしてさらに文明がないところからスタートするのが本作なわけですからこのテのものでは最難関ハードル。ちょっとワクワクします。

それと自分幼稚園の時でしょうか。世界名作劇場『ふしぎな島のフローネ』から漂ってきた匂いと同じものを感じます。OPもEDも覚えてます。木の上の家は憧れでした。
つまりあぁそういうことか。原体験からくる刷り込みがどうやら自分にはあるようです。
イキリ主人公が教育上どうかとは思われど、少年少女が“科学の面白さ”に触れる良い機会になるやも。


 {netabare}オイラ文系でラッキー?{/netabare}


化学ならびに物理の理系科目に不案内なため、アニメで描かれている試行錯誤の産物が乾いたスポンジに水が浸み込むようにすーっと入ってきます。

{netabare}パクチーとライムなんかでコーラ作れんの?マジでスゲー!{/netabare}

信じるかどうかは俺次第 キリッ なんす。

そして前半のOP「Good Morning World!」がすこぶる良い。なにが良いかって作品にばちっとハマる感覚。久しぶりです。ピストルさんっぽい声質もしっくりくる良曲です。


障害ももちろんありますよ。
文明を起こそうという主人公らを妨害するのは野生の肉食動物や自然の猛威だけかと思いきやそう簡単ではありません。
アンチ文明の敵対する勢力もわりと序盤から登場し、主人公らの前に立ちはだかります。まあバトル要素ですね。


 科学の試行錯誤+バトル要素


このバランスが崩れず2クール完走でした。原作が続いているので続編期待な感じでの終幕。
大袈裟でしょうが“人類の叡智”の触りを感じるのにちょうどよい良作です。ごちそうさまでした。



※オマケ

■“霊長類最強の男”獅子王司ってどうよ?

あらためてこうして見るとすごい名前ですね。さてこの方について
好きですか?嫌いですか?どんなキャラだと思いますか?
私はちょっと受けつけないですね。作者の術中にはまってるのかもしれません。

1.{netabare}動くゴールポスト

敵視する対象が最初は“我欲にまみれた汚い大人”。ピュアな若い連中のみ石化解除しようともちかけ、それを千空に拒否されることで対立の芽が生じました。描かれてませんが、「お前らが年くったらどうすんだ?」と疑問符が浮かびます。
それがいつの間にか“科学を信奉し文明を起こそうとする者”へと。考えが深化したとみるよりゴールポスト動いてんじゃんとみてます。でさっそく作中でツッコミが入りました。途中出会った集落の科学?青年クロムについて千空が言及「俺を殺しても次が出てくる」と。まさにその通りなんですよ。
そのため獅子王司の目指す未来は破綻が約束されてるようなもんです。{/netabare}

2.{netabare}ポル・ポトと変わらん

毛沢東と迷うところですがこっちかな。最初は知識階級だけだったのが順次粛清対象が拡大して…
力で押さえつけるしか方法がないので、この世界で肉体での戦闘力に秀でた司が首領ポジションにいるのがしっくりきます。原作未読の戯言ですが、司陣営でそのうち粛清が始まることでしょう。{/netabare}



■スイカ役の高橋花林さん

超個人的なつぶやきです。
この方1年前の迷作『ソラとウミのアイダ』で主役張られてた方です。すでに多くの方の記憶から消え去っているかもしれない作品ですね。
新人でおそらく初めてゲットした主役級の配役があれでと。そのことをもって高橋さんの今後を案じる旨をレビューで書く、という余計なお世話極まりないことをした記憶があります。
こうして、再会できたのはなによりです。ぜひ頑張ってください。



視聴時期:2019年7月~2019年12月 リアタイ  

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2020.02.07 初稿
2020.07.19 修正
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/07/27
♥ : 68
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悠大で悠久な物語

<2019/12/22 追記>
全24話見終えました。

面白かったー!

科学の蘊蓄だけでなく、
文明がほぼ原始の世界というだけでなく、
現代に在る科学の凄みだけでなく、
逆転の発想で「今は過去からつながっていて、そして未来に続いていく」ことまでも実感できてしまう。

『悠大で悠久の物語』

ハリウッドが狙ってきそう 笑。

ここは無理があるんじゃないの?という部分ももちろんありますが、そこは架空のお話。
気にしないで見れたモン勝ちです。

二期があるとのことで今から楽しみです。

<2019/7/11 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

原作未読。
あにこれのあらすじ紹介だけで期待値上げてた作品ですが・・・面白いやんけ( ・∇・)

ざっくり言うとタイトルの通り
「ララーシュタインのような髪型した少年が科学でファンタジーに挑む」
と言う感じかな。

ララーシュタインってなに?と言う方は是非、画像検索してみてください。
ついでに言うとこのララーシュタインさんが登場する作品。
OP曲はグラムロックの名曲ですよ。

閑話休題

さて本作、ちょっと変わってる印象です。

普通、物語の分類で
ファンタジーと言えば「科学的裏付けの全くない空想」作品で。
SF(Science Fiction)と言えば「科学的裏付けがあったり、あるように思わせる空想」、 つまり科学と空想が入り混じった作品なのですが。

ところが本作はどちらとも言い切れない。
強いて言えば
「Science(科学) &(そして) Fantasy(空想)」
で「SF」かな

科学的裏付けが全く感じられない現象に対して
めちゃくちゃ地味な科学的考証の積み重ねで立ち向かう。
ScienceとFantasyの二つが融合せず、お行儀よく隣り合ってる印象です。

地味なウンチクも多い。
そう言うの好きな人にはぴたっとハマると思います。

例えば理系のアニオタの私とか( ・∇・)♪

自分は今期、「ヴィンランド・サガ」「炎炎ノ消防隊」「コップクラフト」と並んで注目しております。

<2019/7/15 追記>
2話目観ました。

炭酸カルシウムの4番目の使い道が意味ありげで気になるー笑。

そして新キャラ登場。
獅子王さん。
濃いですねぇ。
{netabare} 空飛んでる鳥を木の上から飛びかかって捕まえちゃったよ、この人 笑。
チート武力{/netabare} 担当だそうです。

さあこれで3人。
人間、3人集まると派閥が生まれるというような言葉がありますが、もしかしたらこれからはそんな展開なんでしょうか。

獅子王さんの発想は昨今の{netabare} 世代間の断絶{/netabare} のようなものを表してて面白いです。

でも、それを是としたら{netabare} ジャンプのような商業誌には載せられなくなってしまいます。
というわけで主役のララーシュタイン、もとい千空さんはかっこよく反発して、{/netabare} 引きへ・・・

でもですよ。
ちょっと思うんです。
もし{netabare} 獅子王さんの考え方に千空さんが同調して物語が進んだら・・・
結局、若い世代同士が新しい利権を奪い合って理想郷なんてできないってことがわかってEND{/netabare} とかSFっぽくてそれもありかなーなんて 笑。


ところで全く話は変わりますが。
他の方のレビュー拝見してて{netabare} 「石化してるのが表面だけならなんで中身の生物は何千年も生きてるの?」{/netabare} というような疑問を複数見かけました。

そこはファンタジー部分だから、と私は飲み込んでおります。
それ言い出したら、{netabare} 石化したら息できなくて数分で死ぬじゃん、という話だし。
仮に呼吸できたとしても水も食料もなければ一週間ももたないし。{/netabare}
そこら辺はファンタジーなんじゃないですかね。

<2019/9/3 追記>
9話まで観ました。

アニメでも映画でもドラマでもなんでもそうですが。

登場人物に対して「なんでそこ気がつかないの?」とツッコんでる自分いませんか?
それは俯瞰して見てる視聴者だからこそのツッコみな訳で。
物語を進める上での重要な部分ほど気がついてくれない。
それが物語の面白み。

ところが、たまにそういうのが極端に少ない作品もあります。
デスノートとかそうですよね。
登場人物が賢いので先の先、裏の裏まで読む。
ところがそれでも裏かかれちゃう。
で、そこが面白かったりする。

本作もデスノと同じ匂いがします。
千空さんはもとより、獅子王さんもかなり思慮深く用心深い。
お互いに裏の裏の裏を掻きあってもう痒いところもないくらい。

もしかしたらデスノの系譜と言える作品なのかもしれないですね。

デスノのようなイケメンいないので女性人気は覚束ない感じですが、理系男の私はハマってます。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 53
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

紡がれ、途絶え、繋がる

[2019/12/15 V1]
[2019/12/16 V2 追記・修正]

原作については、週刊少年漫画誌連載であるということ以外何も知らず。
こんな物語が、いま、少年漫画誌に掲載されていることに安堵を感じる。


最初の3話でいったんDropしていました。ですが、よく見る海外Reactorさんたちがこぞって応援していたのを見て視聴を再開しました。最近は本当にReaction動画を見るためにアニメを見る傾向が強くなっています。

6話以降は本当に楽しかった。23話は、どうしたのそれっていうくらい走った感じを受けましたが、それ以外はおおむねよいペースだったと思います。回の跨ぎ方が秀逸で、どうしても次の話が見たくなる構成になっていました。キャラデザは最初のころは違和感を感じていましたが、すぐに慣れました。後半に入って少々作画が荒れる場面もあった感じがしましたが、崩壊までは程遠く、十分な質が維持されていたと思います。

本当に楽しめました。


最初に数少ない難癖(?)からやっつけたいと考えます。

{netabare}
===スタート時点ですでに老害・司
{netabare}
正直、敵役としては魅力が薄いなぁ・・・・少年誌の悪いところがここに出たかな。

ま・・・僕自身も社会にでたての若い世代からは老害認定されていてもおかしくない程度には年取ってるんですがね。とはいえ「ケッ、あの老害が」と思う側でもあるわけですよ(強硬に主張する)。

以下、老害予備軍(候補生?)の悪あがき

{netabare}いろんな形で「老害」ってあらわれると思っています。そんななか、僕自身が気を付けようと心掛けていることがあります。それは「自分とは異なり、かつ、それを理解することも共感することもできない考え、思い、感じ方をする人が必ずいる」と考えることです。「いるかもしれない」ではなく、「必ずいる」です。同時に、自分自信が他の誰かにとっての「理解し得ないもの」だとも考えるようにしています(大事な一文忘れてた。。。)。

僕が見てきてしまった老害ライクな方々に共通していたのが「自分の視点・思考・嗜好がすべてであり、人間共通であると思い込んでいる」ように見えたからです。同じ我を通すでも、自分と違う視点を意識しながらのそれと、そうでないものとでは軋轢の大きさが段違いだ、と思っています。
{/netabare}

で、だ。司くんよ・・・・・きみの「気持ち」はわからんでもないがよ。
なにより君も年は取るんだろ?その時どうするの?
{/netabare}

===唆るのは勝手にしろ、だが、100憶パーセントはやめろ。
{netabare}
癖の強い千空の言い回しは、最初のころは面倒に思っていました。でも、慣れました。次の一点を除いて。

何かとの比較において100憶%はありうる。が、千空がいうそれは可能性や確率として絶対=全体であることを意味している。なので「100%」を超えることはない。千空ほどのものがなぜこんな言い方を・・・・。ま、後半に入るあたりではどうでもよくなっていましたがね。
{/netabare}

===ご都合・・・いや、いいよいいよ。
{netabare}
おそろしくご都合展開。だけどこれは仕方がないかな。
村民も復活人も、とんでもない奴らしかいない・・・いや、いいよいいよ、少年誌だし、楽しかったし。
3700年カウントし続けた(想い続けた)わけだが、脳はそんな長い間エネルギー補給なしで保てるものなのかな。それとも、これが「石化」の謎につながるのだろうか。ここがだるい言い訳にならないことを願う。
[追] っていうか、文字どうした。創始者たちもなぜ「文字」「読み書き」を早々に諦めた?まぁ、その場合は創始者の面子からして日本語って選択肢は消えるなぁ・・・妥当な線は英語かな。創始者の子供たちの主言語がいつ日本語に切り替わったのかも不確かだな({netabare}白夜が百物語の構想をしているシーンで「日本語で良い」「あなたの母国語を知りたい」的な話があることから、その時点で白夜たちが交わす言葉は英語もしくはロシア語だったはず。{/netabare})。ちょっと「言葉」「文字」に関するところが甘い感じはする。何か理由があるのかな。
{/netabare}

{/netabare}

まぁ、こんなところです。



以下、僕なりの推しポイント。

「一歩一歩問題解決へとくさびを打ち続ける、揺らがぬ信念」。

6話でコハクが千空に対して言った言葉です。
多分これを聞いた時点でこの作品を気に入っていたんだと思います。

===科学の1側面(だけ)を描いている。だからこその描かれ方。
{netabare}
さて、この物語ですが。。。口悪くいうならば千空による「コロンブスの航路確認」の連続です。もちろん、足りない設備、材料を補うための試行錯誤はあるのだと思います。しかし、基本的には科学史をたどる道程であり、石化前に得た科学知識に基づく再発見・再発明です。

科学を正しく知り、用いることは重要ですが、科学にはそれまでになかった知を紡ぎだす役割もあります。

学生時代に「巨人の肩の上」という言葉を教わりました。科学・研究に携わる者の心得(?)だそうです。曰く、巨人とは人類の積み上げてきた知識・技術の全体を指し、その肩の上に当代の科学・研究者がちょこんと座り(立つ?)今までより少し遠くを見渡しに行く。そしてその科学者もまた巨人の一部となっていく。これが人類200万年の知の発展をあらわすメタファーなのだそうです。

この物語の主人公である千空も、巨人の肩の上に乗って少し遠くを(あるいは、だいぶ遠くを)見渡しに行く、つまり、新たな知を紡ぎだす側に立つはずだった人物なのだと思います。残念ながら謎の石化によって、千空がその肩の上に乗るはずだった巨人が消えてしまい、千空自身が「起き上がる巨人そのもの」になってしまった。彼の死はそのまま人類の200万年の知が瓦解することを意味する状況の中で、彼はどう思って日々を過ごしたのか、少し気になります。一人の少年に押し付けるには、たとえそれがあんな人物だとしてもあまりに荷が重い。

あくまで僕の主観ですが、この点はきっと原作者も気を付けて描いているのだと思います。凄いのは「科学」「人類200万年」であって、千空自身がすごいものであると称賛されることはなかったと記憶しています。コハクが千空を褒めるのは、千空自身の判断、考え方や行動であって、千空と「科学」は別物として描かれているように感じました([追]{netabare}とはいえ、千空の考え方、判断の仕方こそが科学の賜物だともいえる。その点では千空=科学も成り立つ部分があります。{/netabare})。また、千空含め自らを「科学使い」(科学者ではなく)と称しているのもその表れなのでしょうか。

この描かれ方は、とてもよかったと思う。


これを踏まえて、あえて物語全体に難癖をつけるなら「科学」とともに「哲学」も巨人の根幹をなすものなんだよ、と言いたいです。

{/netabare}

===だからこそのクロム
{netabare}
途中から主役がすげ変わったのかと思うほどでした。

200万年の巨人が倒れたとしても、3700年の巨人の肩の上に乗るものがちゃんといる。この描写、というより構図に痺れました。彼がなしたものは、我々から見れば「コロンブスの新大陸発見」に等しいものですが、3700年の巨人の視点からなら間違いなくコロンブスの卵であり、発見だったのだと思います。当代の科学者であり、エンジニアであるクロムが中盤以降は本当に頼もしく見えました。

{/netabare}

===サポートキャラのサポート力の高さ
{netabare}
コハクはもっとヒロインヒロインしていくのかと思っていましたが、全然そんな感じではなかったですね。それが良かった。科学の応援者、千空の理解者として機能していたと思います。

スイカはお役に立ったんだよー。千空のお役にも、物語のお役にも立ったんだよー。

ゲンはお話を通して僕の中で大きく育ったキャラクターでした。現代科学・工学を見知っているが故に状況説明役として完璧な立ち回りができたと思います。彼自身の心の動き、行動もかっこよかった。彼がいることで、千空・クロムだけでは生み出せないドラマを引き出したし、千空の内面を代弁することもできたと思います。

カセキの爺様は、出オチレベルでキャラ設定が見えてしまいましたが(OPのおかげもある)、クラフトマンシップはいつも人の中にあるのだな、と素直に思ってしまいました。まぁ。。。舞台装置としては最重要キャラですけどね。この人いないと中盤過ぎてからの工作はもうどうにもならない。

親父の話は、、、とてもよかった。くそう、よかったよ。

{/netabare}

===いずれもよかった OP/ED x 2
{netabare}
特にOPが印象に残りました。

曲もですが、OP映像が前後半ともに凄くよかった。
構成としては、作中のキャラクター像が見て取れるカットと、作中のキーポイントとなるシーンでつながれていました。
クール開始時点で、キーポイントのシーンがあそこまで形になっている(転用元がOPかもしれないけど)制作工程のゆとりが、作品にも表れていたように思います。
最終話で、ようやくOP構成が全部明らかになったときはちょっとしびれました。

前半OPはただ不気味に描かれていたゲンが後半OPでは一転してかっこかわいらしくなっていたり、後半OPのクロムが千空と対等に描かれていたり、前後半間の変化も楽しめました。

カセキの爺さま、ばかかっこいい。

{/netabare}


2期、楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 50

85.4 3 2019年夏(7月~9月)アニメランキング3位
女子高生の無駄づかい(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (834)
3333人が棚に入れました
ちょっと残念な女子が集う、さいのたま女子高校を舞台に、とてつもないバカ・田中(通称:バカ)、アニメや漫画を愛するオタク女子・菊池(通称:ヲタ)、いつも無表情でロボットのような少女・鷺宮(通称:ロボ)を中心に、個性豊かで魅力的な仲間たちが、女子高生というキラめきに溢れた青春を無駄に浪費していく抱腹絶倒のJK学園コメディが今、幕を開ける!

声優・キャラクター
赤﨑千夏、戸松遥、豊崎愛生、長縄まりあ、富田美憂、高橋李依、佐藤聡美、M・A・O、興津和幸
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ひらひらと神が舞い降りた第七話

<2019/7/6 初投稿>
原作未読。
観始めなので評価はデフォルトの3.0

今1話観ました。
モテたい、彼氏を作りたい
そんなことばかり考えてる女子高生が主人公。
ボケ役です。

つまりコントアニメ。
主人公のボケ役の子は個人的には好感度高く、割と面白い。

しかし。
おしむらくはツッコミが弱い。
ツッコミは大事。

ヒナまつりの新田さん並みのツッコミ役がいれば化けるのにな。

<2019/7/16 追記>
錦織を圧倒したフェデラーを
最後の最後、精神力だけで打ち倒すジョコビッチ
ジョコのメンタルはどうなってるんだろう?

というわけで2話観ました。

今週のツボ
「足が曲がらない病気」
なんか昔、そんな話聞いたことある 笑
下手な少女漫画あるあるだったかな

ところで作者はヲタに自己投影してますね。
ヲタのエピソードの時、やたら生き生きしてました( ・∇・)

<2019/8/5 追記>
5話まで見たんですけど。
主人公のバカ、割と好きなキャラなんですけどねえ。
笑いがつまらない。

周囲のキャラの方が面白いんだよなー。

ところで毎回出てくる公園とか通学路、妙に雰囲気が良いっすね。
実在なんでしょうか。

<2019/8/16 追記>
第7話
街ブラ番組なんかで定番の顔を嵌める観光地の"あれ"
実際やってみるとさして面白いわけでもない"あれ"

そんな"あれ"で奇蹟的に笑いに包まれてしまった。
それは笑いの神がひらひらと舞い降りた瞬間。

このアニメ、たまに一発入る。
侮れないっす。

<2019/8/24 追記>
8話、水着回。

確かに水着回だったけど、笑いのツボはフジツボでした。

秋田だったか青森だったか
食用フジツボの養殖やってますね。
食用は結構でかい。
高級和食店で出されてるそうです。
一説では精力剤だとか。

まあでもフジツボと言えばやはり
「膝の皿の裏側にびっしり」
の都市伝説が定番で私はちょー苦手です。
群体恐怖症の気があるのかも

<2019/9/16 追記>
11話

今回はぴーなっつPの話(ウソ)笑
それにしても落合福嗣さんはモグゾウといい凡田夏之介といい、良い味出してます。

今回は「何も知らない{netabare} お父さんが突然客で来てうろたえるキャバ嬢{/netabare}」みたいな話・・・であってますか( ・∇・)?

主役はヲタですが
ヲタ回はやっぱり作者の情感こもってる気がするなー。

もうすぐ終わりなのでとりあえず評点つけてみました。

ワセダとミロの区別がつかなくなりつつあるのは私だけでしょうか?

<2019/9/22 追記>
最終12話

最終話は初心に戻って「バカのボケ」と「ヲタのツッコミ」そして「ロボの放置プレイ」

こう書くとこの3人、
最近人気のお笑いトリオ「四千頭身」と同じ構成なんですね、
ということに気がつきました。

それはさておきネタ自体はかなり面白かった。
原作だったらおそらく大爆笑してたと思う
読んでないから想像だけど

ところが自分にはヲタの声がどうもダメでした。
ツッコミのリズムもさることながら、「元は綺麗な声した女性が無理矢理低い声出してる」感がどうも苦手。
普通のトーンの女性の声でも十分だったのにな

原作が大好きな場合を別にすると、「声優の声が合わなくて困る」って自分はほとんどないんですよ。
記憶にない。
もしかしたら過去レビューでどっかの作品にそんなこと書いてるかもしれないけど少なくとも今は思い出せない、くらいない。

↑の方で「バカのキャラは好きだけどボケがつまらない」なんてこと書きましたけど、バカのボケがどうこうというより、ボケへのツッコミの方がどうも自分の中ではハマってなかったようです。

それがなければ評価プラス0.3ぐらい上がってたかも。

でも他の方のレビューではヲタの声×って全くないからたぶん自分が合わないだけなんでしょう。

<2019/9/24 補足>
ヲタの声が苦手、というのは正確に言うと「ヲタのツッコミの時の声が苦手」というかなりマニアックな苦手です。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 61

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

1話切りした人もったいないですヨ

2019夏アニメ開始早々
「女子高生の無駄づかい」1話観て視聴断念してました。

あにこれも途中まで今期ナンバーワンの地位を走っていたので
ずっと自分には合わない作品だと思っていました。。。。

後日、たまたま
11話を観て「あれ、面白いぞ」と感じてしまい、
10話を観て「えっ、面白いぞ」と感じてしまい、
 2話を観て「うわ、面白いぞ」と感じてしまい、
 3話を観て久しぶり声を出して笑ってしまいました
 4話5話6話7話8話9話観た後に改めて
 1話をみて「あぁ、やっぱいちばんおもしろくない」でした。

1話切りした人もったいないですヨ

投稿 : 2024/07/27
♥ : 50

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

他愛もないから残らない

だらだら日常コメディー。
とりたてて、ストーリーはありません。
濃い個性のごった煮を楽しむアニメです。

中心人物は、バカ、ヲタ、ロボ。
バカは文字通りバカ。
ヲタはヲタの割には常識ツッコミ人。
ロボは無機質マイペースな変人。
三人のやり取りはトリオ漫才といえるでしょう。

脇を固める、ロリ、マジメ、リリィ、ヤマイ、マジョ。
皆それぞれのポジションで光っています。
あと、ロリ婆、マジョ妹、担任ワセダ(男)もツッコミ担当で加えておこう。
なかでもワセダのツッコミは一流。
その間髪入れない的確な技術は是非習得したいです。

私のお気に入りはヤマイ。
どうしても中二病患者を見ると楽しくて。
彼女の唯我独尊的な言動が微笑ましくて仕方ありません。

時々ツボに入る瞬間があって、笑いが止まらなくなります。
でも、どこだっけ?と今は思い出せません。
瞬間的突発的に笑ってストレスを解消する作品だから、まあいっか。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 39

82.9 4 2019年夏(7月~9月)アニメランキング4位
ダンベル何キロ持てる?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (740)
3213人が棚に入れました
「ひびき……お前、また太った?」食べることが大好きな女子高生・紗倉ひびきの心に突き刺さった友人の非情な一言。夏休みまでに絶対に痩せてみせるとダイエットを決意したひびきだったが、一人ではまともに運動も続けられない体たらく。こうなったらとひびきが足を運んだ先はトレーニングジムだった! そして入会したジムで同級生のカリスマ美少女生徒会長・奏流院朱美と出会ったひびきは、深くて楽しい筋トレの世界へ足を踏み入れることに……。

声優・キャラクター
ファイルーズあい、雨宮天、石川界人、石上静香、東山奈央、堀江由衣、玄田哲章、戸松遥
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

わがままBODYは正せます!

はじめに、、、

わりとガチ勢なので客観的な意見は期待しないで下さい。

観るべくして観たアニメであり、楽しむべくして楽しんだアニメであります。
広背筋いじめて痛みにうっとりするド変態野郎の妄言という前提で以下お楽しみいただければ幸いです。



女子高生を媒介にして体づくりに向き合った作品。
ためになる点では『はたらく細胞』、題材へのモチベーション喚起の点では『ゆるキャン△』などの系譜に連なる作品です。
エンタメとのバランスを取れてかつハマれば “ためになりやりたくなる” そんな未来が待ってます。
しかしちょっと待ってください。


 ウケんのかこれ?


世間一般から見たオタク像って運動と無縁で体育会系を忌避してるじゃないですか(失言1)。そこに迎合してアニメでは体育祭より文化祭にメインエピソード持ってくるし、主人公はだいたい帰宅部でサッカー部キャプテンあたりを目の敵にしてるみたいな!・・・そうです。ものすごい偏見です。
しかも作中の“シルバーマンジム”のモデルは名前からして“ゴー○ドジム”でしょう? 数あるフィットネスクラブの中で、「プール無し」「フリーウェイトエリア広め」「有酸素運動エリア狭め」「スタジオプログラムあったっけ?」なとにかく筋トレガチ勢御用達のジムですよ。

1.いくらJK投入してもアニオタ(ステレオタイプ)の心を溶かすのは難しいのでは?

ひとつめの疑問です。
だいたい筋トレなんて意識して部位をいじめて回復させての単調な繰り返し。

2.それで30分もつのか?15分枠で充分じゃね?

ふたつめの疑問は12回×30分なんてダレるだろうよの心配です。
みっつめは冒頭に挙げた観点と照らし合わせて、話を盛ってまがいもん教えられても反応に困るという知識やモチベーション喚起面での不安。

3.ためになりやりたくなるのかいな?

と3つのハードルがありました。


結果はご覧の通り。ネットなどの評判を見る限り作品は好意的に受け止められたようです。

{netabare}「見ないで!今日は三頭筋のハリが悪いの」atどこぞのプール{/netabare}

あたかも“筋肉は裏切らない”どっかで聞いたことあるようなフレーズが舞いそうなエンターテイメントに徹した満足の一品でした。
なお上記のハードル3点への適合度合いを整理すると、

 1.○ :しっかりエンタメしてる
 2.△ :ネタ繋ぎに苦労してた
 3.◎ :ためになりやりたくなる

といったところです。
脳筋を先鋭化させた極端なキャラたちが醸し出す面白さとたまに吐かれる毒。ストイックさとお笑いとが良いバランスで同居してます。


【キャラ】◎は主要キャラ

◎紗倉ひびき(CVファイルーズあい)
◎奏流院朱美(CV雨宮天)
◎上原彩也香(CV石上静香)
◎ジーナ・ボイド(CV東山奈央)
◎街雄鳴造(CV石川界人)

立花里美(CV堀江由衣)、愛菜るみか(CV戸松遥)、呉夜叉(CV大原さやか)

ハーンノルド・ドゲゲンチョネッガー(CV玄田哲章)


キャラクターの強烈さに隠れがちでしたが、筋トレ含めた体づくりの説明がメニュー内容も紹介順もついでにトレ作画もほぼ完璧でした。
それではハードル3点への対応ぶりに沿って詳細以下、



■○:エンタメしてる

筋肉の神様にお願いするのは「めっちゃモテたい」。すごい素直!欲望に忠実なことは良いことです。
OPEDはラップ黎明期の吉幾三『俺ら東京さ行ぐだ』を彷彿させるコミカルチューン。中毒性が高いです。そして、

 とにかく明るい!

曲もアニメの中身もダークさを感じない。とことん巻き込まれるテンション高めの明るさです。これに陰キャが小馬鹿にするようなマッチョ像を見事に体現してることもありとっつきやすいのです(失言2)。
これは石川界人さんの起用がファインプレーでした。 安元洋貴さん諏訪部順一さん前野智昭さんのようないかにもゴリマッチョできそうな方の声あてでは出ない味だったと思います。

{netabare}・「アニメ好きのマッチョの人と盛り上がったわ~」byロシア娘
・コスプレマニアの女教師若干二名

しっかり媚びることも忘れておりません(失言3)。{/netabare}


カウンターとしての常識人のツッコミにはキレがありました。高テンションに間髪入れずのツッコミ。もさもさしてません。

さらにところどころ毒をまき散らします。これが隠し味となり良いアクセントとなりました。

{netabare}・どう考えてもRIZ○Pをdisってるよねなアレ
・紅白ならぬ忖度歌合戦のネーミングと画面に映し出されるサ○ちゃん{/netabare}

あとは場外。アニメと同時で主演のファイルーズあいさんのトレコンテンツと一緒に楽しむなんてこともできました。メディアミックスでの楽しみも盛り上がりに寄与しましたね。


■△ :ネタ繋ぎに苦労してた

たぶん5話でネタ切れしてます。初心者向け導入や経験者向けあるあるで引っ張った序盤は4話まで。
半分もいってなかったのでやはり15分枠が妥当でした。失速を感じられた方がいたとしても不思議ではありません。5話以降はイベントとの抱き合わせ度合いが強くなります。ここからはキャラの魅力勝負でした。

{netabare}・5話:走るための筋肉。いやいやフォームや技術が先っしょや?と思う。
・6話:アームレスリング大会。技術の説明あり。そうそうこれが大事です。ジーナを投入し活性化。
・7話:アイドル回。中休みですね。
・8話:ハイキング。2話続けての中休み。
・9話:ハーンノルド登場。以降、クリスマス、正月、そして最終話へと続く。

ジーナとハーンノルドら途中投入して鮮度を保つ工夫はしてます。とはいえ“筋肉バカ”同カテゴリーでの一体感は生むものの、話の凹凸がなく埋没してしまうリスクそのまま出てました。
また、中休み回連続は間延びを感じさせました。ここだけ惜しいですね。{/netabare}


■◎ :ためになりやりたくなる

これは満点じゃないでしょうか?
体づくりのメニュー内容では、初心者/経験者/上級者。太った人/痩せてる人。全方向へメッセージを送ってました。

 ⇒ためになります

初心者がやりがちなミスの指摘だったり誤解の訂正。簡単なところから始められるような導入トレーニングやマインドセットをしっかり序盤で網羅し徐々に段階を上げてました。

 ⇒やりたくなります


具体的にはこういったところです。

①初心者向けの具体的にこうですよ、の説明があります
今となっては常識に近いところから、
 {netabare}※「筋肉は脂肪より重い」「食事制限だけのダイエットの危険性」「食べることは才能」etc{/netabare}
トレーニングにおける注意点まで
 {netabare}※「大きい筋肉から鍛える(広背筋)」「下半身鍛えるのを疎かにしない」「ストレッチの功罪」etc{/netabare}

経験者向けの内容は混み入ってしまうので割愛。“なるほどそうか!”目からうろこなネタと“これなら自分でもできそう!”実現性が可視化されるためモチベート喚起に繋がる序盤でした。

「何キロもてる?」タイトルもギミックのようなもので、大事なのはフォームだったり呼吸だったりどの筋肉を意識して着実にやるかが重要。反動をつけてそれなりの重量をこなしても意味ないよということの説明もしっかりありました。


②ドラゴンフラッグ
これ自分できません。ジムでやってる人を見たこともありません。たしか『燃えよ!ドラゴン』でブルース・リーがやっていた究極の腹筋とかいうやつです。
ドラゴンフラッグに象徴される経験者や上級者向けの小ネタが満載でした。


③痩せ型さん向けの内容もしっかりある
これちょっと感動しました。主人公の目的は「痩せたい!」だし、ジム入会目的の主要理由がダイエットというなかで、しっかり肉がつかなくて困るという方向けの措置も講じてます。
本人はけっこう悩んでたりするのですが、「痩せてるの羨ましい」と言われるだけで取り合ってくれないんですよね。ジム通いの立派な動機になり得るものです。
トレ後30分以内のタンパク質(プロテイン)補給だったり、筋肥大のプロセスやそのための食事に関する説明もありました。


①②③で全方向への“知識補充”“モチベーション喚起”を散りばめていたのです。


④しっかりしたトレーニング作画

初回のみ筋肉ぶるんぶるんさせて色モノかと見せかけて、第2話以降は落ち着かせてきました。
これをもって作画が良い!とするのは違うような気がしますが、

・肘を伸ばしきらない
・ダンベルやマシンでの手足の伸縮のスピード

これがまず正確です。細かいところだとバーを掴む手の指が“親指を下に入れてバーを掴むか?”“五本指並べてバーを掴むか?”で負荷が変わるトレーニングにおいて、その時テーマになってた部位をより鍛えるための指位置だったりしたのは唸りました。
しっかりこれ見て真似るだけで効果的なトレーニングになるような仕様になってます。





実用的かの観点でしたら私は過不足ないアニメ作品だと思ってます。
日頃の運動不足の解消に繋がるきっかけになるのであればこの作品の意義は充分にあるのです。

エンタメ的に面白いかの観点でしたらこちらも私は充分堪能できました。
OPキャラソンで石川さんの叫ぶ「サイドォ チェッストォォーッ!」に魅かれるような方でしたらきっと満足できるでしょう。




※余談
■其の壱:副作用あり

フリーウェイトと自重トレ中心の内容でしたが、継続性に難ありです。
フォームを自力でチェックしながらは初心者には難しい。マシントレに慣れてからフリーウェイトが無理のない流れであることと、3ヶ月もしてくると飽きもでてくるので、プールやスタジオプログラム。もちろん有酸素運動も取り入れて目先を変える工夫をしてみましょう。
このへんゴ○ルドジムがモデルだったことの弊害?があるかもしれません。


■其の弐:体育会系ってこうだよね

酒飲めるイメージあるでしょ?
{netabare}大晦日に独身コンビでくだを巻いていた立花先生と愛菜先生の傍らには一升瓶三本転がってました。二人でこの量はさすがに飲みすぎです。{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------
2020.04.07 追記

コロナ禍でジムも逆風ですがしゃーないですね。しばらくひっそりしときましょう。
さてリアタイ後、石川界人さんが筋トレガチ勢であることが判明しました。なぜ唐突にこのネタ持ってくるかというと、日本酒のプロモかねて実際の蔵元の名を冠したキャラあてをするという話が流れてしまったことに触れたいから。降板です。
筋トレガチ勢の彼は「太るから日本酒飲まない」とラジオで言ってしまい、それがスポンサーに知れて、という流れでした。

事の是非や処分の軽重は置いときます。

事務所さん事前教育しましょうよ。
声優ってマネージャーつかないんですよね。芸能事務所ならCMやスポンサー/クライアントを絡めたNG事項についてのレクチャーもあるでしょうに。
ほぼ個人事業主のようなものとは聞きますので自己責任といえるのかもしれませんが、このへんの業界知識のサポートもないとなると大変だなぁと思いました。


2019.09.23 初稿
2020.04.07 追記

投稿 : 2024/07/27
♥ : 73

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

筋肉は裏切らない

食べる事が大好きな紗倉ひびき。
体重を落とそうとしてシルバーマンジムを見学する。
ジムで出会った同じ高校の奏流院朱美とともに体を鍛える事となった。

コロナ生活で自粛生活。
簡単に外出できなくなってしまいました。
当然、運動量も減ります。
気が付くと体重が増加。
そんな人にオススメしたいのが本作品。

作中ではジムでの運動がメインですが、
私達の日常生活に取り入れる事ができる運動も紹介されています。
ダンベルの代わりに水の入ったペットボトルを使う事などは簡単ですね。
筋トレが中心で有酸素運動が少ないですが、筋肉を付けるという目的があるので、
致し方無し。
トレーナーの街雄鳴造のようなゴリマッチョを目指さなくていいんです。
主要登場人物の中で腹筋が割れているのは、
実家がボクシングジムを運営している上原彩也香のみ。
バキバキに鍛えるというよりは健康増進。
日頃の運動不足解消です。

話の最後にあるトレーニング解説。
作中で鍛えた方法などを街雄達が解説しながらカウントもしてくれます。
まあ、いきなり『街雄の筋肉講座』というのもありますが。
視聴しながら一緒に運動できる筋トレ紹介。
キチンと食事をして、無理なく健康的な体つきになる事ができますよ。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 47

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

2019年夏のダークホースはこれ! さすがの動画工房、なのか…(笑)!?

==[下記は第5話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。]==
このレビューを書いている時点で第5話まで視聴済みです。

原作漫画は未読で、タイトルから視聴前はイロモノ扱いの先入観を持っていましたがいざ視聴してみたら大当たり(笑)!

基本的には「女子高生がジムでのトレーニングを中心に筋トレする」というだけのお話なのですが、トレーニング初心者には内容的にも役立ちますし実際にトレーニングを行っている人にも「あるある」ネタがいろいろあって笑えます。

ジムのトレーナーの街雄(まちお)さんの体形および着ているジャージは謎ですが、それにまつわるコミカルな部分も含めて大変楽しく視聴しております。

「筋トレ」という題材を扱う必然性によるものなのか、特に人物に関しての作画はけっこう良いと思います。

OP/EDともに中毒性の高い楽曲になっていますね。CDの発売および配信がありましたが好調みたいです。

各話の構成としては2~3個のエピソードを1話に構成して30分枠に収めています。ED主題歌後は「スーパー仙狐さんタイム」ならぬトレーニングの復習・実践枠になっています。実際にこれに付き合ってトレーニングするだけでも結構楽しくて役に立ちますよ!
==[第5話まで視聴時レビュー、ここまで。]==

2019.9.19追記:
最終回である第12話まで視聴終了。

ジーナを出すために必要だったと思われる第6話以降、第8話「遭難したらどうする?」など個人的にはやや低調に感じた回もありましたが、大きく失速することなく無事最終回を迎えました。

主人公である紗倉ひびきにキャスティングされたファイルーズあいによる筋トレ動画など本編以外でも話題になった本作ですが、コメディやエロをちりばめながらも「筋肉は裏切らない」(← 番組、違う(笑))な作りで面白かったです。

あと、本作ではOP/ED以外にも各場面で使われるBGMが地味に良かったと思いました。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 54

82.8 5 2019年夏(7月~9月)アニメランキング5位
まちカドまぞく(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (653)
2401人が棚に入れました
15歳のある朝、封印されし「魔族」の力に目覚めた吉田優子の任務は、ご町内に住む「魔法少女」を倒すこと!? ツノと尻尾は生えたけど、力は普通の女の子以下な優子が“月4万円生活の呪い"解除めざして奮闘する、逆転マジカルヒロインストーリー!

声優・キャラクター
小原好美、鬼頭明里、高橋未奈美、高柳知葉
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

細かいネタに癒される、魔族と魔法少女のゆるふわコメディ(※2期制作決定!)

アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:桜井弘明、シリーズ構成:大知慶一郎、
キャラクターデザイン:大塚 舞、音楽:櫻井美希
原作:伊藤いづも

魔族と魔法少女の戦いというスタイルをとった、
きらら枠の日常系ゆるふわコメディ。
魔族の末裔の一家である吉田家の優子は、
角と尻尾が生えたシャドウミストレス優子となり、
魔族にかけられた呪いをとくために
魔法少女の血を魔族の始祖の邪神像に
かけることが使命となる。
しかし、ある日出会った魔法少女の
千代田桃から命を助けられ、
ご飯までもらってしまうのだった。

{netabare}個人的には始祖の邪神像がドアストッパーとして
カモフラージュされていたことに虚を突かれ、
この時点で大好きな作品になってしまった。{/netabare}
魔族のスタイルになっても普通に学校に行く設定も斬新。
また、千代田桃が魔法少女になるときの
秒数(0.01秒!)が表示されたり、変身のコンパクトの中に
500円玉やネジが入っていたりという
地味なコメディも気に入った。

魔族の優子と魔法少女の桃は、
本来なら対決をする関係性。
しかし、身体能力が低すぎる優子は桃の相手になるレベルではなく、
強力な能力を持つ桃がなぜか優子を鍛えるために
特訓を考案するのだった。
その一方で桃は、お菓子とインスタントご飯と
菓子パンしか食べない食生活。
家が貧乏でいつも家事を手伝っている優子は、
料理も得意なため桃のためにご飯を作ったりする。

そんな日常生活?を追いながら、
優子のポンコツぶりや桃の孤高の様子を
面白可笑しく描いていく。
このコメディの方向性が微笑ましく、
時おりツボにはまることもあり、
飽きさせずに観させてくれる。

特異な部分は、魔族と魔法少女という
相容れない立場ながら、交流によって
欠けている部分をお互いに補い合って
大切な存在となっていくことだろう。
そんな様子が、コメディと上手く絡み合って
心を癒してくれるような作風になっている。

先祖と交流できる邪神像の扱いが秀逸で、
ポイントごとに色々と笑わせてくれる。
{netabare}不思議なホムンクルスによって足をつけられて
虫のようにカサカサ動くシーンなどには
吹き出してしまった。{/netabare}

{netabare}最終回になってようやく魔法少女と魔族との因縁、
特に優子の父と桃の姉との関係性が明かされる。
それにしても、優子の父が部屋に置いてある
テーブル代わりに使用している段ボールの中に
封印されているという設定は素晴らしい。
段ボールは、鉄板や土鍋を載せたり、
時には踏み台として使用している。
ご先祖様をドアストッパーにしていたのと同じ方向性で、
大切なものを日用品として何気なく手荒に使用していて、
後に気づいて衝撃を受けるのだ。{/netabare}

毎回、細かいネタを積み重ねることによって、
たくさんのの笑いを生み出している。
楽しさに溢れた、きらら系異端のゆるふわコメディだ。
(2019年9月29日初投稿)

(2019年10月4日追記)
コメディだけでなく、ストーリーも楽しめる予感

コメディ中心で展開する作品だが、
その裏側にある謎も実はとても興味深い。
{netabare}魔族と魔法少女が共存している多魔川の街。
優子は魔族の血を強く受け継いだことが原因で、
生まれたときから体が弱く、
命をつなぎとめるのが難しい状態だった。
そんなときに手を差し伸べたのが、
桃の義理の姉で魔法少女の桜だ。
優子の父であるヨシュア(吉田)は、
桜に相談して一族の呪いに干渉してもらうことになる。
桜が頭を捻って導き出したのが、
一族の金運を優子の健康運に変換することだった。
優子が健康になった代わりに、
吉田家は1ヵ月4万円の呪いを受けることになる。
それによって桜は魔力を大幅に減らしてしまい、
街を守ることが難しくなり、ヨシュアをみかん箱に
封印することになったのだった。

魔法少女は魔力を消費しすぎると形が崩れて
エーテル体となってしまう存在でもある。
桜はどうなってしまったのか。
現在は、桃の力で街を守っているが、
このバランスが崩れたらどうなるのか。
そして、本来この街では魔族と魔法少女は
結界の影響で偶然に出会うことはないようになっている。
だから、桃と優子が出会ったことは、
運命的な不思議な力が働いたとしか思えないのだった。
それは、メタ子が桃の夢の中での優子に対して
桜の気配がすると話したことと関係がありそうだ。{/netabare}

丘の上の桜の木の下。
桜と桃が好きだった場所で、優子と桃は想いを告げる。
皆がここで笑い合うときが来るのだろうか。

(2019年10月11日)
※全体のバランスを考慮して評価を変更しました。(3.8→4.0)

(2020年8月29日)
2期の制作決定という嬉しいニュースが飛び込んできた。
個人的にきらら系のコメディではとても好きな作品。
2期を切望していたので楽しみだ。

2期決定を記念して、ABEMAとニコニコ生放送で、
1期の一挙配信が決定した。
詳細は今後、公式サイトなどで発表される予定だ。
未視聴の方はこの機会にぜひどうぞ。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 77
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

これで勝ったと思うなよぉ!!

原作未読
魔法少女枠かな?完全にダークホースでした。

お話のざっくり概要
優子はある日、突然魔族として覚醒。
普通の女子には生えないものが生えてしまいました。
その後あだ名が定着してしまい、本名で呼んでくれるのは母だけ。
魔法少女から生き血を奪う為、鍛錬の日々…小遣い月500円にUP!
だが、魔法少女は片手ダンプ…その戦力差は圧倒的!!!
ドアストッパーと共に魔法少女から筋トレ指導を受けるが
夢の中で好き勝手やられたりと散々な日々
ご近所に2度見され気まずくなり回覧板デビュー待ったなし
だが、懸命に頑張る努力のへっぽこ娘「時は来た…(イケボ)」
ってな感じ

書いてるうちに混乱してきました(苦笑)
魔法少女物かな?と視聴前は少し身構えてました。
そんな必要無縁のへっぽこ娘に癒されるアニメ。

主人公であるシャミ子は、へっぽこ魔族です。
もう清々しいぐらいに。
でも、怖くても家族の為に魔法少女へ挑み続ける
…けなげ(ホロリ)すっかりファンになりましたw
モデルは多摩市。
めっちゃみた事あるような既視感を感じます。

●魔法少女(モモ)戦について
なんというか魔法少女側は命かかってるからかなり強いんですよね。
対するシャミ子は…まぁ、へっぽこです。
情けをかけられてからの「これで勝ったと思うなよぉ」コンボです。
モモは色々と言葉足りてないと思いますけど、結構シャミ子に優しい。
自己ベストは{netabare}シャミ子のソーセージ{/netabare}を救出する際に更新
…とても強い(小並感)

アルバイトの着ぐるみはバク宙からの熱々オデンらしいです。
意味不明ですけど、ちょっと見てみたい…先代はドアラさんなのか?
それにしても魔法少女みかん回(8話)は爆笑しましたw
{netabare}
「コスプレぶらり旅ですか?」「ううん、通りすがりの魔法少女」
「とんでもないざっくり系です!!!」
「早く脱いで!」「脱ぎなさない!」「脱げません!!!」
「通報しようか迷ってた」
「年いくつ?」「これで勝ったと思うなよぉ」
{/netabare}
流れと勢いが凄かったです。怒涛のジャブラッシュ。
一つ一つは威力無くても、畳みかけられるとボディに効きます。
ぶらり旅も通りすがりも少しワードを足すだけで、
超パワーワードになるという良い例ですね。
ワードセンスが素晴らしいです。
{netabare}「安心して、峰打ちするから」「拳の峰打ちはただの裏拳です!」{/netabare}
じわじわと効いてくるこのセンス…たまらないw

あと、危機管理で発覚したのですがシャミ子はすんごい着痩せします。
凄いの持ってるよこの娘。
「私シャドウミストレス優子15歳{netabare}どこにでもいる町の変質者{/netabare}」
ご先祖はすごくポンコツなご先祖です。
ただ、衣装のデザインセンスは素晴らしいですね。(よくやった!ご先祖!!)

母も妹も健気で良い家族…月4万の極貧生活は辛いですね。
点数は中間評価です。
頑張れシャミ子!負けるなシャミ子!大きな魔族になるんだ!

―――――――――――――――――――――
シャミ子の声優(小原好美さん)、完璧です。
擬音というか言葉にならないようなセリフとか
(「あじゃぱー」とか「ぽがー」とか)
あと、へたれ具合とか、勝ち誇った感じとか
器の小ささをしっかり出してて素晴らしいww

母…ご先祖にも主導権を渡さない吉田家の主
良子…デジタル盛り技術に精通した吉田家軍師
ごせん像…アイドルにしてへっぽこ家計の元凶

後から気づいた事
{netabare}
2話のモモ戦の7-1の見事な負けっぷりって
元ネタやっとわかったw
ワールドカップのドイツ-ブラジル戦かwww
「1点は入ってましたか?」
「うん。友達だからおまけで1点入れといた」
優しさが切ないwこれは目汁だ!涙ではない!
{/netabare}

モモの名言
{netabare}
「出せるか出せないかじゃない。出すんだ。出していこう」
シャミ子と一緒のツッコミを画面に言ってましたw
{/netabare}

領収書まで噛むってどういうことなんだろ?w
{netabare}
テスト答案にも、もう本名じゃないのかwww
ついでに、ご先祖も張り出されてるし
この学校カオスすぎるwそして小倉が何か怖いw
{/netabare}

1話から見直してみて、改めて面白さを確認。
気づけばシャミ子の大ファンに…
ふぐふぐ? えぐえぐ? してる顔が好み
守りたい…このへっぽこw

2019.09/28 見終わって追記
すんごい面白かった。
今まできらら枠って、割と面白いぐらいの域を出なかった
だけど、本作は凄くネタが細かくって
見れば見るほどドンドン魅力が増していき
最終的にはシャミ子のファンになりましたw

色々と思った事
{netabare}
OPのネタについて
まぁとにかくサビのカオス感は凄いw
メタ子とたまさくらちゃんの存在感!w

シャミ子がみかんに「みせろ」ハラスメントしてたけど
毎週さらっと流されてるけどOPで撃ってるよねw
超一瞬だから分かりづらい

OPのドラクエ風の部分、
ボスリリスの危機管理フォームだwww
ま:99が魔法少女LV99として
「のろい」のバステも分かるけど、まひはなぜ?

ご先祖は酒に使ってたり、隣に水筒もあったり
タコさんウインナーは顔がご先祖彫りだしw
アンリのバーではご先祖とミカンがボトルキープ
あのメタ子の写真って多分、良ちゃん提供だよね
(モモ宅で、無防備メタ子を激写しまくってたしw)
みかんとのツーショットは映画館構成だけど
後ろのフィルムに映ってるご先祖は3Dメガネかけてるし
シャミ子の体操服ランニングがバインバインだったり
本編のダイジェストが詰まってるOPだなぁ~w

露出魔族だったり、飯炊き魔族だったり、
かよいづまぞくだったりする、シャミ子です。
魔法少女を{netabare}餌付けで配下にする{/netabare}などお手の物。

すごい細かい所でネタや表現を仕込んでるので
見つけるのが楽しい
{netabare}
ご先祖の来てた服、さらっと流してしまいそうだけど
「My blood sugar level is dangerous」
⇒血糖値、気を付けてぇ!ご先祖ぉぉぉ!!!
⇒{netabare}「コーラうめぇ!」って{/netabare}血糖値の原因それじゃね??
ひじきは実は鉄分が少ないポスター
飼い主募集ポスター⇒まだあの鳥、手元にいるんすねw
補習の実施についてポスター⇒シャミ子や…(´;ω;`)
でも、ちゃんと修羅場回避の所の「これから補習なので」
に繋がってるの凄いw
モモ自宅の表札…あの余白は桜さんだったのか…細かい
リリスの辛かったこと日記⇒No.5963って多過ぎw
ご先祖テレフォン⇒ミリオネアかな?
あれ?銃の引き金ってどんなだったっけ?⇒引き金が逆w
夢の中のメモ帳⇒ゆメモ帳…ちょw細けぇw
入れたばかりの色のついてない麦茶⇒確かに薄いw
段ボールがお父さんだと分かってから
⇒それまで乗せていた麦茶を床に置く優しさ
熱にも、油にも、衝撃にも強い段ボール!⇒ずっと出演w
投げられたご先祖…封印の呪いに犬あったからそこなのか
ラスト変身バンク+ミカン呪い=ワカメシャミ子98円
⇒「余もこんなんなったぞ」超笑ったw
「今のモモは無理してるように見えます」⇒背伸びww
あの犬、「いぬ」って名前なのかよwwwネーミング雑w
スルー力がハンパナイ⇒なるほど、シャミ子通報回避w
{/netabare}

■シャドウミストレス優子
体が弱くて運動神経もダメダメだが胃袋は最強クラス
ご近所さんに二度見されるのを恥ずかしがるぐらいには
普通の羞恥心を持ち合わせている女の子
(だが、命の危機であれば、露出魔族も辞さないw)
「こ…これで勝ったと思うなよ…じゃ!」
亜種バージョンのノルマも割といいw
シャミ子はお母さんを信じるとてもいい子なんですよ。

■魔法少女モモ
はーい、肉の魔法少女だよ。
バーベル片手で何キロ持てる?
あとそのままスクワットしようか?
そんな感じw
シャミ子が「頭にササミとプロテインが詰まっている」
と評していたほどの脳筋…だが頭脳派物理少女だった。
それにしてもダンベルと同時期だったせいもあって
ダンベル700回を数日に分割払いも笑った
たまさくらちゃんの熱烈なファンみたいっす
買い支える義務感…w

■魔法少女ミカン
女の子のタイプとしては一番好み…呪いさえなければ…
状況を知らない系女子だけど、
常に相手を心配し気にかけたり、幼い子に優しく接したり
正統派魔法少女やってる(ピンクの誰かさんと違ってw)
映画館のチヨモモは呪いかと思ったけど、あれ任意装着w
「そこにアイスはやめて!呪い出ちゃうから!」
一体、どこにアイスしたんですかね???
配下になったけど、モモの被害も甚大(呪い出まくりw)
大蛇がパピコ飲み込んでるのが笑ったw
ワープして気遣いフルーツをお勧めする系女子
フルーツの盛り付けすんごい女子力高い!

■小倉しおん
倫理が壊滅的にダメな人w絶望のオーラ習得済みなの?w
草葉の陰からいつも見守ってるストーカー的な人
実験したいから友達になりたいって…それ友達なのか?w

■ご先祖(闇を司る魔女リリスさん)
「嘘だろシャミ子、正直な感想を述べてみよ。見よぉ」
ニューご先祖は面白だったw
意外に頭良いみたい。超ポンコツなのにw
最終回の色々の回想の中に入ってくんなニューご先祖w
笑っちゃうだろーwww

■吉田家
シャミ子の家、ブラウン管TVなのにゲームソフト大量w
4万円でどうやりくりしたんだろう??
お茶は7~8回は出すらしい、それほぼお湯じゃんw
お母さんは良くクルクル回ってます。超かわいいw

ちょっと待って…モモのチャンネルに入る為に
良ちゃんが撮ってると思われる枕元に置いた写真…
どうやってモモの変身シーン撮ったの?すごくね??
0.01秒の中のシャッターチャンス
ってかあんな安物だとブレブレで見れたものじゃない
はずなのにこれが魔族の力なのか…良ちゃんおそるべし

お母さん、なんでこの嘘を言う事になったんだw
「原子力潜水空母でイカ釣り」
「宇宙戦艦で空気清浄機の買い付け」
ドジっ娘成分と巨乳はお母さん譲りだったのか~w

お父さんは{netabare}このミカン箱に封印されてい{/netabare}ます!
ええええええええwwww 観ててリアルで声出たっすw


■夢の中
メタ子の見た目のインパクトが強すぎるなぁw
あと、地味に武器を想像するのって難しそう。
あの様子だと正確にイメージできないと創れないみたい
重量や質感、細かい形状まで諸々イメージしきるのは
手に持ったことがある範囲のものじゃないと難しそう
(実際、シャミ子が出したのって持った事あるやつだし)

モモの名言2
{netabare}
「今ちょっと夢が立て込んでるから起こさないで」
なんぞそのワードwみかんナイスフレンドリファイア!
{/netabare}

{/netabare}

ED曲はすんごいノリが良くって好きです~
曲としてはEDの方がOPより好き
BGMもかなり良いです!

最初見始めの頃は、結構おもろいなー
ストライクゾーン入ってるぐらいだったのが
観てる内にどんどん、自分の方が矯正されてしまい
いつの間にかストライクゾーンど真ん中になってた…

ほんと細かい所、一杯あって何周しても違うの発見します
既に5周してますw 原作買いに行く予定っすー
(円盤も買うかも)

2019.10.03追記
もう3件も探してるのに2巻が見つからないぃ(´;ω;`)
(1巻と3巻は買いました!あとラインスタンプもw)
円盤も少なくなってるらしいしはよ買いに行かなきゃ…

あ、どうでもいいですがくだらない宣伝を思いついた
{netabare}
清子「お父さんはBlu-rayボックスの中にいます!」
優子「ええええ!…ってBlu-rayってなんですか?」
良子「宣伝も頑張るお姉はやっぱり凄い!」
{/netabare}
ってCMを妄想するまでは一瞬でしたw

2019.10.16追記
原作やっとゲットできましたー 面白いです!
それでアニメも神編集・神構成だったと分かりました。
(評価変更します)

思いついた宣伝パート2
{netabare}
清子「桃さんがDVDを見る権利をくれました。拝みましょう!」
優子 \眩しい!/
良子 \眩しい!/
モモ「違います!…普通にプレイヤーで見て下さい。」
リリス「シャミコ- 早くお供えしておくれ」
{/netabare}

投稿 : 2024/07/27
♥ : 59
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ひたすらジャブを打ち続ける

<2019/7/12 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

これはちょっと予想外でした。

原作は全く知らず。

あにこれのあらすじ紹介読んで
きららだから女の子キャッキャウフフ系?
しかも魔法少女も出るのかー。
どうせすぐ予約消しちゃうんだろなー。
とか思いながら、とりあえず録画予約だけしといたんですけど。

意外と面白い。

魔族の末裔と魔法少女の日常コントです。

とにかく笑いのテンポが二重丸。
リズム感がある。
言葉のチョイスもクスッとさせるものが多い。

ちゃんとしたツッコミキャラはいませんが、それで十分笑いが成り立っている。
アニメのツッコミセリフってどうも難しいようで、せっかくのボケをツッコミが邪魔することも多いのですが、そもそもツッコミいないから大丈夫。

爆発的なホームラン級の笑いはないけど、延々と内野安打を打ち続けるような安定感があります。

魔法少女嫌いの私がついついレビュー書いてしまうような作品です。

<2019/8/21 追記>
6話まで観ました。

相変わらず単打を繋いで点を取るスタイル。
マシンガン打線というかピストル打線というか

お金に細かいのはなんかツボです 笑

あと魔法少女モノって普段見ないんですが、変身スピード0.01秒切るとかは標準タイムなんでしょうか?

<2019/8/23 追記>
第7話

・・・バク宙からのアツアツおでんってなんだろう?
ドアラかな?

<2019/9/14 追記>
10話

もう終盤なので評点付けてみました。

ところで低音ボイス「時は来た」
あの猫欲しいな

<2019/9/21 追記>
11話

いやぁ、ここに来て意外なホームラン!

シャミコママのカミングアウト。
{netabare} 実はお父ちゃんミカン箱に封印されてました!
あの居間の、ちゃぶ台がわりの。
それも10年くらいずっと。{/netabare}

衝撃過ぎる 笑

自分の中では
ソウナンですか?最終話の衝撃プレイに並ぶ勢い 笑笑
彼方のアストラの親子関係や歴史の衝撃を遥かに上回る 笑笑笑

どんなシリアスでも笑いを忘れない心構えが好きですね。

<2019/9/27 追記>
最終12話

先週の一発を除いて最後まで単打の連続でしたね。
ジャブのみで闘うボクシングのような。

こういう笑いも好きです。
地味にダメージが蓄積されてく感じで笑いが溜まってく 笑

お話も展開が無いようで意外とあったり。

あと「危機管理フォーム」
あれですか?
読者サービスの日課みたいなもんですか。
やらしさは全く感じないですが 笑

気に入ってしまいました。。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 48

81.2 6 2019年夏(7月~9月)アニメランキング6位
からかい上手の高木さん2(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (497)
2293人が棚に入れました
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに何かとからかわれる男の子・西片。高木さんをからかい返そうと策を練るも、いつも高木さんに見透かされてしまう。季節はめぐり2年生に進級した西片は、今度こそ高木さんをからかい返すことができるのか…?「ニヤキュン」必至、照れたら負けの"からかいバトル" 第2ラウンドがいよいよ開幕!

声優・キャラクター
高橋李依、梶裕貴、小原好美、M・A・O、小倉唯、内田雄馬、小岩井ことり、岡本信彦、落合福嗣、内山昂輝、悠木碧、田所陽向
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

鉄板

<2019/7/8 初投稿>
1話観ました。

感想は

ニヤニヤ( ・∇・)
奏♪
ススキ♪

こんな感じです。

観始めですが評価は4.0からスタート♪

<2019/7/15 追記>
2話観ました。

ニヤニヤ( ・∇・)
脇腹っΣ(-᷅_-᷄๑)
「義理だよ、{netabare} こっちは♡{/netabare} 」( ・∇・)♪
え?粉雪?

2話もこんな感じでしたわ。

西片くんに一番共感できるとこは「脇腹が弱いところ」です

<2019/7/23 追記>
3話観ましたよ

あれ?西片くん、進級して背伸びた?
ドキる高木さんが◯
「キセキ!」はよいですね♪♪

今週も安定感抜群( ・∇・)

<2019/7/31 追記>
4話

鞄を、重ねて置く!
情緒ありますねえ

ちなみにあの濃くて苦〜いエスプレッソ。
本場のイタリア人は砂糖がっつり入れて飲むそうです、
がんばれ!西片くん!

今日も全盛期のフェデラー並みの勝率の高木さんでした。

<2019/8/5追記>
5話です。

ダンディ→脇腹→脇腹→脇腹のコンボ
自分が猛烈に脇腹弱いもんだから見てるこっちも跳び上がりそうで(>_<)
つーか、もはやセクハラ 笑

で、ケーキの話。
{netabare} バースデイケーキをプレゼントされてまだ気がつかない西片。
もう中二だよね。
さすがに鈍すぎるぞ西片くん{/netabare}

で、くしゃみ
{netabare}
西「高木さんのくしゃみってちょっと変だよね」
高「そお?どこら辺が?」
しばし考え(可愛らしいしか出てこない)と愕然とする西片くん。
そんな西片を弄ぶ小悪魔っぷり全開だな高木さんめ。

もしも、ここで西片くんが素直に「ちょっと可愛い」とか言っちゃってたら高木さんはどんなリアクションしたんだろ。
{/netabare}
で締めは『キュンッキュン!』ってなんだそれ 笑

EDは{netabare} ゲゲゲの女房でした。
長年連れ添ってる夫婦の選曲ですね 笑{/netabare}

<2019/8/20 追記>
7話の感想

林間学校とかいいですよね。
修学旅行ともまた違う。
私は小学校の時でしたが、ときめくようなものではないものの今だに忘れられない情景はあります。

ましてや7話の二人のような経験なら、それこそ目に焼き付いて一生忘れられない想い出

アバンで懐かしそうに写真を眺める大人高木さんも出てましたし。

ちょっと評点引き上げました。

<2019/9/2 追記>
第9話

神社の会話の話は珍しい高木さんでかなり好きです。
高木さんが惚れ直す回 笑。

他の2つのエピソードはもうなんかね。
どうやって西片にこっち向かせようかという高木さんのバトルみたいになってきてますね 笑。

そしてぶれない木村のネタとタイミングは素晴らしい。

<2019/9/16 追記>
11話

高木さん爆発してましたね

<2019/9/23 追記>
最終第12話

夏祭りというノスタルジー

りんご飴のリンゴはなんであんなに酸っぱいんだろう?
チープとしか言いようのないソースせんべいがなんであんなに美味しく感じるんだろう?
お面は横被りするとなんでいい感じになるんだろう?
蒸した夏の夜の人混みなのに浴衣だとなんで涼やかなんだろう?

{netabare}好きな人とする花火はなんであんなにも忘れられないんだろう?{/netabare}

最終話、木村が素晴らしい仕事してましたね。
お前は男前か 笑


さて今期の本作、高木さんはからかう目的が前期と異なっていたようですが

無事目的は達せられた・・・のかな?

評点はほぼ満点です。。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 48
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

難攻不落の西片くん

 くっそ~ 高木さんめ~

西片はどれほどこの言葉を口に出して顔を赤らめたんだろう?
安定の2期ということもあり、交わされるやりとりやフレーズはさほど変わらないのですが二人の関係が微妙に変化してました。進級の賜物です。
2期からの視聴でもかまいませんが、微妙な変化までカバーするには1期の視聴が必須でしょう。
 ※以下、1期のネタバレは隠してません。

1期10話で高木さんに生じた微妙な変化というかスイッチ


 “勘違いされちゃったっていいよ”モード


それ以前に展開されていた常にマウントを取る高木さんとお子ちゃま西片くんとのほんわかしたやりとりに“ラブコメの波動”が追加されたことで、一度断念しときながらあにこれでの高評価を頼りに再開し、完走にまで漕ぎ着けることができた私でした。
2期はその延長上にあります。1話でその方向性は示されてました。


■第1話で示された2期の方向性

①西片へ全幅の信頼を寄せる高木さん
{netabare}催眠術にかかってあげる。高木さんが嫌がることを西片は絶対しないと信頼し西片に委ねております。
「今の無しってのも含めて、西方らしくて嫌いじゃないけど。ね」{/netabare}

②攻める高木さん
{netabare}他愛のないからかいだった1期と比較し気持ちを確かめる言動が増えます。
「さっき手を繋いだよね」{/netabare}

③三人組登場
{netabare}さっそく登場し、以降毎回三人組パートが挿入されます。1期では不定期でした。{/netabare}


①②によってラブコメ指数がぐっと増えたため受ける印象が1期と違います。それでいて中学生の淡い恋の芽生えを逸脱せず、作品の屋台骨は揺らいでません。
③はマンネリ防止の目的もあるでしょう。



年相応の西片とませガキ通り越してもしかして銀座で働かれてますよね?な高木さんとのアンバランスな構図に違和感を感じなくもなかったところを、高木さんが下界に降りてきたかしら?と思えてくると親近感も湧くってものです。
いつの間にか徒歩通学になってたり、進級しても隣席だったり、きっと裏で根回しをしてたり(妄想)、準備力を発揮しているだろう高木さんには厭らしさではなく健気さを感じることになります。


そんなわけで1期イマイチと感じた方もモード変わった2期は違った印象を受けることでしょう。
言ってみれば、アウトサイドボクシングから至近距離の殴り合いへ。踏み込んだ分カウンターが利く。高木さんがカウンターを受ける場面が出てきますのでそのへんも楽しみにしてくださいね。
1期より評価↑の2期でした。



※以下ネタバレ雑感

■EDの選曲があいかわらず心憎い
全12話で8曲用意しており、アコースティックな編曲を施した往年のJ-POPを高橋李依さんがカバー。

{netabare}① 奏/スキマスイッチ(2006年)
② 粉雪/レミオロメン(2005年)
③④キセキ/GReeeeN(2008年)
⑤⑥ありがとう/いきものがかり(2010年)
⑦ STARS/中島美嘉(2001年)
⑧⑨あなたに/MONGOL800(2001年)
⑩⑪言わないけどね。/大原ゆい子(2018年)
⑫ やさしい気持ち/CHARA(1997年){/netabare}

{netabare}大ヒットナンバーに隠れて、そのアーティストのファンが歓喜しそうな選曲だった1期。2期はヒット曲ばっかじゃーん、と少しがっかりしました。その回のテーマには合ってるんですけどね。
『奏』は数年前駄女神がカバーして歌番組で本家とコラボしてたのが記憶に新しく、今度は爆裂娘もかいな、とネタとして見てた面も。ついでに“奏 茅野愛衣”で検索したら呉服屋の娘がヒットしました。
 ※ネタ元わからなければお問い合わせください。{/netabare}

{netabare}油断してたら⑦STARSで轟沈(T_T)
その回が素敵なエピソードだったのもいけないのですが、2000年代前半の中島美嘉は当時の個人的な思い入れもあり最強。異論は受け付けません。轟沈の理由はさすがに言わないけどね。
高木さんのキャラを表わすなら『CRESCENT MOON』が近い気もするがまあいいや。歌詞がおそろしく可愛くて聴くといつも悶え死にます。

一回扉が開くとあとはちょろいもんで、⑫やさしい気持ちで沈没。1期OPを⑩⑪で使ってしまいどうなるかと心配でしたが杞憂でした。
7回途中から岩瀬出して持つんかいなと思わせといて実際は浅尾ー岩瀬の完璧リレーだったという顛末。ん?やや例えが古い?ドラキチはここにすがって今日も生きているのです。{/netabare}


■蛇足だと思う
高木さんのぎゃふん顔いるかな~

{netabare}西片が妄想の中で高木さんをへこませた時のリアクション。イメージ崩れるのでやめてほしかった。{/netabare}


■難攻不落の西片くん
裏テーマですね。

{netabare}いくら鈍感でも気づくだろうよ、な高木さんの攻めをしのぎ切る西片くん、の構図ともいえる本作。
防御力高い西片なので「また防がれるのだろう」と高木さんは構えてるのですがたまにクリティカルを打ち返されてたじろぎます。
至近距離の打ち合いからのクリティカルカウンターはけっこうありました。2期の魅力です。{/netabare}

{netabare}1話の水切りの場面で、手を繋いだ繋いでないでちょっぴり残念そうだった高木さん。
きちんとこういうのも回収してきました。{/netabare}

{netabare}7話「あの川を渡ってこっちへ来てよ」本作で高木さん一番の渾身のストレートでした。
だからこそこの回で元高木さんがチラリ登場してきたわけですよ。そして夏祭りの夜。あの石段が天の川に見えた私は気まぐれロマンティック。{/netabare}



最後に、、、木村はよく頑張った。
同級生の巣立ちを見守り、フォークダンスで女子側にまわされるなど不遇の君だったが、男だったぜ!



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------
2020.04.17 
《配点を修正》+0.1


2019.09.26 初稿
2020.04.17 配点修正/修正

投稿 : 2024/07/27
♥ : 56

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

実は1期は苦手でした。②は大好きです(^^)

中1位のときって実際、男の子って幼く感じられて、
何か見下すような感じになっちゃうのは解るんです。

でもだからといって、男の子をからかっていいのかって言ったら、
ダメに決まってます。

モラルとか思いやりとかの前に、
切れられたりしたら、大変じゃないですか!

実際、小6のときに、
女子に対してだれかれ構わないで悪さする男子がいて、
クラスの女子みんなで、いたずら気分で、仕返ししようってなって、
その男子を取り囲んで、とっちめてやろうってしたことがあって、
その男子からしたら脅迫って思える感じに説教したりしたんですけど…
そのときは、その男子、突然大声出しながら暴れ始めて、
結局、仕返し説教もウヤムヤになっちゃったし、
そのあとも、男子の悪さが治まったりはしなかったけど、
今思い返すと、そのときの男子、泣いてたのかも知れません。

イタズラもよくないけど、
からかうのもいけないですよね。


1期のときは、ずっとからかい続ける高木さんが嫌らしく見えて、
それでむしろ嫌いな番組でした。

それが、今期の「高木さん②」、
嫌な感じがしないんですよね。

高木さんから仕掛けてた感じの1期と違って、
西片君がなんとか高木さんをからかってやろうって攻勢に出てることが多いっていうのもあるし、
何より、
1期の時には最後の最後までかかって、
西片君を好きな高木さんが、ようやく見れたんだけど、
②では、
結構あからさまに、
高木さんからの西片君への好き好きオーラ、
出てますよね!

手を繋ぎたがったり、
顔を間近からじっくり観察して照れさせたり。
バレンタインのチョコだって照れ隠ししてたり。

ただからかうのじゃなくて、
好きって気持ちを、
少しずつでもちゃんと伝えられたらいいなって思いますし、
そういう気持ちが伝わることで、
今はまだ幼い西片君が、
ちょっと大人になれればいいなって、
応援したい気持ちになれる。
そんな作品に、
なって来てるんだと、思います(^^)



☆☆☆☆☆第7話「林間学校」☆☆☆☆☆

なんですかこの回!!
素敵素敵♡
高木さんの好き好きオーラ全開じゃないですか?!
っていうかもう、完全に告ってるんですけど!!

西片君、がんばって!
早く、じゃなくてもいいけど・・・
階段を一歩、のぼってみせてー!

林間学校。
キャンプ。
ほしぞら。
高木さんがこんなに可愛いって思える回が来るなんて!
いーなー、恋に一途な高木さん(≧▽≦)



☆☆☆☆最終回見終わりました☆☆☆☆

最後までイチャコラ出来ない西方君が可愛かった♥

でも、高木さんも、いろいろ仕掛けたりほのめかしたりするけど、
結局二人は、ピュアなままでした~(≧▽≦)

中学2年生ですもんね!

エンディングの、CHARAさんの曲。
「手を繋ごう」って言葉の繰り返しが、
とってもピュアでよかったです(#^.^#)

投稿 : 2024/07/27
♥ : 48

79.9 7 2019年夏(7月~9月)アニメランキング7位
ヴィンランド・サガ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (423)
1646人が棚に入れました
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、幼くして戦場を生き場所とし、幻の大陸"ヴィンランド"を目指す――激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語(サガ)。

声優・キャラクター
石上静香、上村祐翔、松田健一郎、内田直哉、小野賢章、大塚明夫、安元洋貴
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヴァイキングの壮大な物語

名作プラネテスと同じ原作者ということで、見ることにしました。原作未読です。
ヴァイキングの子トルフィンの復讐のお話。
途中、残虐なシーンがあったりして視聴をやめようかなと思ったこともありましたが、最終話まで見て、なかなかの良作だと思いました。
とにかく物語がとても丁寧に語られていて、良質な本を読んだ時のような昂揚感も感じます。
人物の描き方も豊かで、簡単な善悪では判断できない深みがありました。
その筆頭はアシェラットです。最初はただの残虐な悪党だと思っていましたが、彼の複雑な生い立ち、想いなどが語られ、やさしい面も覗かせます。
トルフィンが主人公ですが、もう一人の主人公はアシェラットだと思いました。
最終話のタイトルが「プロローグの終わり」なので、これからがトルフィンの物語の本番ということでしょうか。
終わり方も半端な感じでしたし、これ絶対2期ありますよね?
以下、各話のレビューです。
1-12話
{netabare}1話
ヴィンランドってアメリカ大陸のことなのかな?
バイキングってノルウェーってイメージだったけど、北に移住してきた人たちなんだね。
トルフィンって金髪の少年が主人公かな。
雪に埋もれていた奴隷の男を助けるトルフィンの父親のトールズ。
この奴隷の男が話のキーになるのかと思ったら、あっけなく死んじゃうし。。
トールズが優しい男だということを言いたかったのかな?
まだ話がどう転がっていくのかよく分からない感じです。
2話
海の向こうからデンマーク軍の小隊長フローキがやってきて、トールズにイングランド攻めに加わるように言われて、村人が殺されるのを恐れて戦争に加わることにするトールズ。
戦争の話に湧く村人たち。トルフィンも戦争に行きたいと気がはやる。
フローキが部下?にトールズを殺せと命令してたけど・・
次回、話が動き出すのかな?
3話
フローキに暗殺を依頼された男は凄腕みたい。
アイスランドから出航するトールズ一行。あんな巨大なオールで漕げるってどんだけバカ力なのよ。
船に密航していたトルフィン。このままイングランドに向かって大丈夫?足手まといになりそう。。
途中で立ち寄ったフェロー諸島で襲撃されるトールズたち。
武器を持った相手を素手で倒していくトールズ。強すぎでしょ(゜o゜)
でもこのまますんなり終わらないような感じが・・・
4話
素手だけで相手のほとんどを倒すトールズ。
敵の首領アシェラットと決闘することになってなんとか勝つんだけど・・
アシュラットを殺せないトールズ。そのうちにトルフィンが人質に取られてしまって形勢逆転。
トルフィンの命を助けるために自分の命を差し出すトールズ。
あんたが弱いのに前に出てるからこうなったんじゃん!ってトルフィンにムカついてしまった。。
それだけ私がトールズというキャラに魅力を感じてたからなんだろうけど。
これからトルフィンの復讐の物語が始まるのかな・・
5話
アシェラットたちに捕えられたトルフィン。
途中立ち寄った村で略奪と暴行を行うアシェラットたち。
トルフィンはアシェラットに決闘を申し込むけど、簡単に負けて・・
殺されずに放置されるトルフィンは必死に生きて、再びアシェラットに決闘を申し込むけど・・
・・アシェラットはなぜトルフィンを殺さないんだろう・・優しいから?略奪とかしてるし優しい男とも思えない。
たぶん、子供を殺すこと自体、戦士としての自分のプライドが許さないからなのかなって思った。
トルフィンはこんな環境で生き延びても、歪んだ成長をしそうで心配です。
今後、トルフィンを導いてくれる大人が現れるんだろうか・・現れて欲しいけど。。
6話
結局アシェラットたちと一緒に船に乗ってイングランドの戦地に行くトルフィン。
成り行きでトルフィンも戦い、そして・・人を殺してしまう・・
時は流れ、数々の戦場で戦い続け、多くの敵を殺していくトルフィン。
川に流されて気を失っているところをイングランド人のおばさんに拾われて。
小屋に火をつけ合図をし、仲間を呼ぶトルフィン。でも助けてくれたおばさんは逃げなくて・・
最後、おばさんが持ってたくしが壊れてたのは殺されたって暗示?
今回とても気が重くなる話で、父親の敵討ちのためには他人をたくさん殺してもいいって考え方は嫌だ。
7話
イングランドから撤退して今度はフランスが舞台?
トルフィンの復讐の炎は消えてないけど、アシェラットにいいように使われてる感じが(-_-;)
敵の大将のカブト首を取ってきたら戦ってやると言われて本当に大将の首を取るトルフィン。
あらためて決闘を申し込むけど、はぐらかされて・・
8話
拠点にしている村に久々に帰ってきたアシェラットたち。
そして再びトルフィンとアシュラットが決闘するけど、また負けてしまう。。
1人船に残るトルフィンはトールズの幻を見る。父親の前では子供の頃に戻るトルフィン。
元貴族の奴隷の少女との出会いがトルフィンにどう影響していくんだろう・・
奴隷商人も戦もないはるか西にあるヴィンランド。トルフィンは昔聞いた話を思い出す。
デンマークとイングランドの戦い。そして舞台はロンドンへ移る。
9話
デンマークとイングランドの激戦がロンドンで始まる。
イングランド側に寝返ったトルケルとトルフィンが戦うけど、負けてしまう。。
トルフィンの勇猛さに感心したトルケルが名前を聞くと、トールズの子トルフィンと名乗る。。
トルケルはトールズのことを知ってるみたいだったけど・・
10話
トルケルすごい腕力。砲丸投げとかさせたら金メダル取れるかも(゜o゜)
夢の中のトルフィンは子供なんだね。トルフィンの心はトールズが殺されてから時間が止まったままなのかな。
アシュラットはトルフィンにイングランドの、ヨーロッパの血塗られた歴史を語る。
一方、トルケルは500人の精鋭で猛攻を始め、デンマークのクヌート王子が捕えられてしまう。
アシュラットはクヌート王子救出を決意する。
11話
クヌート王子を捕えたトルケル。
スヴェン王の本拠へと向かう途中でデンマーク軍との戦闘が始まる。
アシェラットたちは風上から火を放ち、トルフィンを向かわせて王子奪還を試みる。
そしてトルケルに再開し、トルケルはトルフィンに父トールズの話をする。
ただ1人俺より強い戦士だった、と。
火が大きくなり、その場を離れる2人。トルフィンは王子をアシェラットの元に連れ帰る。
12話
トルケルたち追ってから逃げるアシェラットたち。
ウェールズの助けを借りることに。
トルフィンはクヌート殿下の護衛に付かされる。
クヌート殿下、なんか弱弱しくて女の子みたいなんだけど、これから大化けするのかな?
歴史に名を残す王だし。{/netabare}
13話
{netabare}あ、歌変わった!んーでも普通。。
ウェールズの中でもデンマークと手を結ぶのを反対してる勢力がいるんだね。
クヌート殿下ヘタレすぎだけど、これからどう成長して大王になるのかな?
アシェラットの出自も明かされたけど、今後の展開に影響があるんだろうか。
無口のクヌートがトルフィンに挑発されてしゃべって驚く周りの人々。
なんとなく、クヌートとトルフィンは友達みたいになっていくような気がします。。{/netabare}
14話
{netabare}イングランドの寒村。貧しくも家族みんな仲良く暮らしていて。
そこに来るアシェラットたち。
そして食料をすべて奪われ、皆殺しにされる。
外に出ていて逃れた、たった一人の少女を除いて・・
彼女は天国に行けないと思ってる。指輪を万引してしまったから。
でも、その時と同じドキドキを殺された家族を見て感じている。
彼女はこの後悪党にならなければいいけど。。{/netabare}
15話
{netabare}本国ではクヌートが行方不明だということになって。
クヌート、ずいぶんしゃべるようになった!料理もしてるし。
トルフィンは久々にちゃんとした温かい料理を食べたのかな。
アシェラットの居所がトルケルにばれて追撃される。
クヌートにお付のおじさんがアシェラットに殺されて・・
やさしいおじさんだったのに・・なんかやりきれない。{/netabare}
16話
{netabare}クヌートの元へお付のナグナルの遺体がアシェラットによって運ばれる。
唖然とするクヌート王子。イングランド兵が殺したと報告するアシェラット。
イングランド兵を拷問してなぜ場所がばれたか情報を聞き出そうとする。
暴力と残酷な拷問。。リアルなんだろうけど、見ててつらいです。。
トルケルが追っていることに恐怖を覚え、あわてて逃げるアシェラットたち。
そして仲間に裏切られるアシェラット!{/netabare}
17話
{netabare} アシェラットが仲間たちに裏切られ囲まれて、トルフィンたちが味方して王子と逃げるけど・・
アシェラットはなぜか逃げないで大勢の裏切り者たちと戦い、傷つく。
アシェラットを救出しに戻るトルフィン。
父の敵としてアシェラットを憎むだけなら、同じように裏切ればいいのに。
それをしないのはトルフィンの戦士としての誇り?それとも・・
間一髪でトルケルが到着し、裏切り者たちを皆殺しにする。
そしてそこに来たトルフィンとトルケルの決闘が始まるけど・・{/netabare}
18-19話
{netabare}クヌート王子がナグナルの死を経て覚醒する話から、トルケル、アシェラット、そしてトルフィンがクヌート王子の家来となってスヴェン王を倒しにいくことになるまで、なかなかの見応えでした。次回が楽しみになってきました。{/netabare}
20-21話
{netabare}アシェラットがどんどん魅力的に思えてきます。
強くて、知恵もあり、そして仲間への思いやりもある。
でも一方、村人たちに対する残虐行為も見ているので、複雑な気持ちです。
そんなアシェラットがトルフィンと再度決闘することになるけど、アシェラットは足を悪くしているので負けてしまうような気が・・{/netabare}
22-23話
{netabare}トルフィンとアシェラットの対決はあっけなくアシェラットが勝利。
アシェラットは父を殺した自分の過去をトルフィンたちに聞かせる。
アシェラットはトルフィンに何を伝えたかったんだろう。
負けて意気消沈するトルフィン。ふらふらとうろつき回り、牢に入れられる。
そこに来たレイフから、一緒にヴィンランドへ行こうと言われ、心が揺れ動く。
一方、ウェールズを攻めるとのスヴェン王の言葉に激しく動揺するアシェラット。{/netabare}
24話
{netabare} ウェールズかクヌートのどちらかを選べとスヴェン王から迫られたアシェラットはスヴェン王を殺害。
それを見たクヌートはアシェラットの真意を知り、アシェラットを自ら成敗する。
一度はレイフの呼びかけに応え、船に乗るトルフィン。でも・・
死に際のアシェラットに「本当の戦士になれ」と言われるトルフィン。
激昂したトルフィンは、クヌートに危害を加えようとし、捕えられる。
トルフィンにとってアシェラットとは復讐の相手だったけど、いつの間にか大事な人になってたのかな。
最後の二人の会話のところでちょっとうるっときちゃいました。。
ラストの終わり方、どう考えても2期あるよねこれ。タイトルも「プロローグの終わり」だし。
これからがトルフィンの本当の物語が始まるのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/07/27
♥ : 34
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2019年秋期マイベスト

原作未読 ※大作。まだ完結してないらしい


NHKでやる以上きっちり進行してくれそう。万策尽きるのを許されなさそう、と勝手に期待してます。
漫画原作。西暦1000年近辺のデーン人(北方ゲルマン人)をメインキャストとしてイングランド侵攻などを描いた歴史ファンタジー全24話。
北欧だからといって神話を絡めた異能バトルが展開されるということもなく、実在の人物や地名を登場させながら史実に寄せつつも創作に舵を切った物語です。

録り溜めていたのを観るにあたって最終話のサブタイが目に入ってきました。

{netabare}『END OF THE PROLOGUE』{/netabare}

心構えができたのでむしろ有り難かったです。

剣はあるが魔法は無い。神々が降臨することも妖精の力を借りることも萌え萌えきゅんもありません。


  歴史フィクション


『アンゴルモア 元寇合戦記』が近いかな。また『キングダム』『蒼天航路』『横山三国志』。男の子が好きそうな系譜です。あまり見かけない路線なのでせっかくなので堪能したい。
“サーガ”って中世アイスランドで成立した古ノルド語による散文作品群の総称らしいですね。こうした発見も面白い。

土地名、人物、年代やイベント。まっさらで臨むのも楽しい。
歴史にまつわる各人の知識との照らし合わせ作業も楽しい。この時代についてはせいぜい

【ふわっとイメージ】
・イングランド地方にヴァイキングが立てた王朝あったよな
・フランク王国ってまだあったっけ?
・ノルマンコンクエストってこの時期だったような

十字軍がイスラム世界からいろいろ持ってくるまで。大航海時代で富をヨーロッパに持ってくるまで。ヨーロッパ地域は地球儀見回しても後進地域。蛮族らが荒ぶってるイメージでした。アニメ作中で答え合わせしてもおおむねイメージ通りです。

【Wiki調べ】
・1016年デンマーク王クヌートによるデーン朝成立
・1066年ノルマンコンクエスト ※混み入るので各自調べて!
・フランク王国は9世紀には滅亡してたみたい


ん?クヌート?それは置いときます。
日本では紫式部が『源氏物語』、清少納言が『枕草子』を描きあげてる頃です。
世界史は縦と横で読み解くと面白いですが脱線が止まらなくなるためアニメに戻ります。



ほぼ馴染みのない時代とエリア。ふわっとした知識背景はあるもののほとんど知りません。

 まっさらで臨むのも楽しい

結果、めっちゃ楽しんでました。歴史ものが好きなら迷わず行けよ!
アニメ的にどうこうは他の方に譲りますが、一言で片付けると


 {netabare}濃ゆい{/netabare}


以上です。

後期OP「Dark Crow」イントロのバグパイプはとってつけた感ありだがMAN WITH A MISSIONはやはりかっこいい。
前期ED「Torches」Aimerさん好き。



2クール長丁場と思いきや、あくまでプロローグ。これで続編なければ詐欺ですよ。
最後に魅力と感じた点について触れておきます。


■死に方

濃い物語ではあるが深いのか浅いのか測りかねてることがひとつあります。

※ネタバレ閉じます

{netabare}トールズ(CV松田健一郎)とアシェラッド(CV内田直哉)の二人の男の死に様がよい。
「本当の戦士に剣などいらぬ」何故? 答えは私にもわかりませんが高潔な志は伝わってきます。
「母の地ウェールズ」執着なり生きる意味を故郷ウェールズに見出してます。
二人とも譲れないものがあって守りたいものがあります。

無駄死にはしません。譲れないものを守るための最善の策を導き出し即座に死ぬ覚悟を決めます。
トールズはアシェラッドに。
アシェラッドはクヌートに。
後続に託すに足る人物を見定め信頼します。トールズにとってアシェラッドは敵ですよ。数回のつばぜり合いと短い会話で相手の本質と意図を見極めてるから託せるのです。そして、アシェラッドが顔を見れば器が分かるとしたのは伏線です。クヌートの人相の変化をもって臣下として殉ずる覚悟をだいぶ前から持ってたのでしょう。

 常在戦場

ですね。二人とも守りたいものを守ることができました。{/netabare}


さてそうなると、釈然としないことがひとつ生じます。


■トルフィン(CV上村祐翔)

{netabare}“本当の戦士は剣を持たない”
この父トールズの教えを省みるシーンがただひとつもない。24話終わって未だ復讐の虜囚である。{/netabare}

{netabare}まだプロローグということで不問にしてますが、いつか向き合う日がやってくるんでしょうか?
最初の村でトールズは素手で短剣を握り血まみれになりながらトルフィンを諭そうとしましたが受け止めきれてなさそうでした。その短剣は父の形見として所持しつつも、父の教えが回想としても流れる場面はありませんでした。
命のやり取りをしたアシェラッドはトールズの意図を深い部分で理解してても不思議ではありませんし、トルフィンをあしらいながら、「お前、親父の気持ちわかってやれよ」の気持ちで接していそうな節もありましたが、明示するシーンはありませんでした。

『復讐からはなにも生まない。剣で生命を奪うのは戦士の務めに非ず。生かすんだ!』

みたいなありきたりでしょぼい結論にならないでほしいと思います。{/netabare}


1.{netabare}そもそも荷に隠れて航海についてきてしっかり足手纏いになった自覚ないだろう{/netabare}

2.{netabare}父をヘタレ戦士でないと確かめたくて戦場についてきたわけで前日夜の父の説教ガン無視じゃん{/netabare}

3.{netabare}青年期に至る長い期間で少しは考えなかったのかなぁ。彼を助けた母娘の悲劇とかに何も感じなかったのだろうか{/netabare}


今のところ致命的にオツムが不自由な男の子にしか思えないわけですが、それも自分が平和ボケして現代の感覚で彼を見てるか答えは出てません。
そしてしっかりサーガしてます。2期があるならきっと観ることでしょう。


占領した地での略奪・虐殺。そしてレ○プは常であったであろう時代の話。
直接描写は控えめなものの、エロとグロの後者の雰囲気は充分伝わってきました。前者はさすがにNHKじゃ無理だったのかもで皆無です。

下手に現代の価値観に寄せなくて成功した例ではないでしょうか。
おそらく原作がそうなんだと思います。
マイナーエリアのマイナー年代を題材にした良作です。



※オマケ

これくらいのキリスト教イジリは海外でもウケそうだが実際どうなんだ?



視聴時期:2019年7月~2019年12月   

------


2020.02.08 初稿
2020.02.27 タイトル修正
2020.07.19 修正

投稿 : 2024/07/27
♥ : 58
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヴァイキングの壮大な物語

プラネテスと同じ原作者ということで、見た作品です。原作未読です。
ヴァイキングの子トルフィンの復讐のお話。

残虐なシーンがちょっときついところもありましたが、最終話まで見て、なかなかの良作だと思いました。

とにかく物語がとても丁寧に語られていて、良質な本を読んだ時のような昂揚感も感じます。

人物の描き方も豊かで、簡単な善悪では判断できない深みがありました。

その筆頭はアシェラットです。

最初はただの残虐な悪党だと思っていましたが、彼の複雑な生い立ち、想いなどが語られ、やさしい面も覗かせます。

トルフィンが主人公ですが、もう一人の主人公はアシェラットだと思いました。

最終話のタイトルが「プロローグの終わり」なので、これからがトルフィンの物語の本番ということでしょうか。

終わり方も半端な感じでしたし、NHKだし、これ絶対2期ありますよね?
というか、絶対やって欲しいです!

4話、6話、14話、18話~24話あたりのお話が印象に残りました。

以下、各話のレビューです。

1-12話
{netabare}1話
トルフィンって金髪の少年が主人公みたい。
雪に埋もれていた奴隷の男を助けるトルフィンの父親のトールズ。
この奴隷の男が話のキーになるのかと思ったら、あっけなく死んじゃうし。。
トールズが優しい男だということを言いたかったのかな?
まだ話がどう転がっていくのかよく分からない感じです。
2話
海の向こうからデンマーク軍の小隊長フローキがやってくる。
トールズにイングランド攻めに加わるように言われ、村人が殺されるのを恐れて戦争に加わることにするトールズ。
戦争の話に湧く村人たち。
トルフィンも戦争に行きたいと気がはやる。
フローキがある男にトールズを殺せと命令してたけど・・
次回、話が動き出す?
3話
フローキに暗殺を依頼された男は凄腕みたい。
アイスランドから出航するトールズ一行。
あんな巨大なオールで漕げるってどんだけバカ力なのよ。
船に密航していたトルフィン。このままイングランドに向かって大丈夫?足手まといになりそう。。
途中で立ち寄ったフェロー諸島で襲撃されるトールズたち。
武器を持った相手を素手で倒していくトールズ。強すぎでしょ(゜o゜)
でもこのまますんなり終わらないような感じが・・・
4話
素手だけで相手のほとんどを倒すトールズ。
敵の首領アシェラットと決闘することになってなんとか勝つんだけど・・
アシュラットを殺せないトールズ。
そのうちにトルフィンが人質に取られてしまって形勢逆転。
トルフィンの命を助けるために自分の命を差し出すトールズ。
あんたが弱いのに前に出てるからこうなったんじゃん!ってトルフィンにムカついてしまった。。
それだけ私がトールズというキャラに魅力を感じてたからなんだろうけど。
これからトルフィンの復讐の物語が始まるのかな・・
5話
アシェラットたちに捕えられたトルフィン。
途中立ち寄った村で略奪と暴行を行うアシェラットたち。
トルフィンはアシェラットに決闘を申し込むけど、簡単に負けて・・
殺されずに放置されるトルフィンは必死に生きて、再びアシェラットに決闘を申し込むけど・・
・・アシェラットはなぜトルフィンを殺さないんだろう・・優しいから?
略奪とかしてるし優しい男とも思えない。
たぶん、子供を殺すこと自体、戦士としての自分のプライドが許さないからなのかなって思った。
トルフィンはこんな環境で生き延びても、歪んだ成長をしそうで心配です。
今後、トルフィンを導いてくれる大人が現れるんだろうか・・現れて欲しいけど。。
6話
結局アシェラットたちと一緒に船に乗ってイングランドの戦地に行くトルフィン。
成り行きでトルフィンも戦い、そして・・人を殺してしまう・・
時は流れ、数々の戦場で戦い続け、多くの敵を殺していくトルフィン。
川に流されて気を失っているところをイングランド人のおばさんに拾われて。
小屋に火をつけ合図をし、仲間を呼ぶトルフィン。でも助けてくれたおばさんは逃げなくて・・
最後、おばさんが持ってたくしが壊れてたのは殺されたって暗示?
今回とても気が重くなる話で、父親の敵討ちのためには他人をたくさん殺してもいいって考え方は嫌だ。
7話
イングランドから撤退して今度はフランスが舞台?
トルフィンの復讐の炎は消えてないけど、アシェラットにいいように使われてる感じが。。
敵の大将のカブト首を取ってきたら戦ってやると言われて本当に大将の首を取るトルフィン。
あらためて決闘を申し込むけど、はぐらかされて・・
8話
拠点にしている村に久々に帰ってきたアシェラットたち。
そして再びトルフィンとアシュラットが決闘するけど、また負けてしまう。。
1人船に残るトルフィンはトールズの幻を見る。
父親の前では子供の頃に戻るトルフィン。
元貴族の奴隷の少女との出会いがトルフィンにどう影響していくんだろう・・
奴隷商人も戦もないはるか西にあるヴィンランド。
トルフィンは昔聞いた話を思い出す。
デンマークとイングランドの戦い。
そして舞台はロンドンへ移る。
9話
デンマークとイングランドの激戦がロンドンで始まる。
イングランド側に寝返ったトルケルとトルフィンが戦うけど、負けてしまう。
トルフィンの勇猛さに感心したトルケルが名前を聞くと、トールズの子トルフィンと名乗る。
トルケルはトールズのことを知ってるみたいだったけど・・
10話
トルケルすごい腕力。砲丸投げとかさせたら金メダル取れるかも(゜o゜)
夢の中のトルフィンは子供なんだね。
トルフィンの心はトールズが殺されてから時間が止まったままなのかな。
アシュラットはトルフィンにイングランドの、ヨーロッパの血塗られた歴史を語る。
一方、トルケルは500人の精鋭で猛攻を始め、デンマークのクヌート王子が捕えられてしまう。
アシュラットはクヌート王子救出を決意する。
11話
クヌート王子を捕えたトルケル。
スヴェン王の本拠へと向かう途中でデンマーク軍との戦闘が始まる。
アシェラットたちは風上から火を放ち、トルフィンを向かわせて王子奪還を試みる。
そしてトルケルに再開し、トルケルはトルフィンに父トールズの話をする。
ただ1人俺より強い戦士だった、と。
火が大きくなり、その場を離れる2人。
トルフィンは王子をアシェラットの元に連れ帰る。
12話
トルケルたち追ってから逃げるアシェラットたち。
ウェールズの助けを借りることに。
トルフィンはクヌート殿下の護衛に付かされる。
クヌート殿下、なんか弱弱しくて女の子みたいなんだけど、これから大化けするのかな?
歴史に名を残す王だし。{/netabare}

13-24話
{netabare}13話
あ、OP変わった♫
ウェールズの中でもデンマークと手を結ぶのを反対してる勢力がいるんだね。
クヌート殿下ヘタレすぎだけど、これからどう成長して大王になるのかな?
アシェラットの出自も明かされたけど、今後の展開に影響があるんだろうか。
無口のクヌートがトルフィンに挑発されてしゃべって驚く周りの人々。
なんとなく、これからクヌートとトルフィンの関係が深くなっていくような気がします。
14話
イングランドの寒村。
貧しくも家族みんな仲良く暮らしていて。
そこに来るアシェラットたち。
そして食料をすべて奪われ、皆殺しにされる。
外に出ていて逃れた、たった一人の少女を除いて・・
彼女は天国に行けないと思ってる。指輪を万引してしまったから。
でも、その時と同じドキドキを殺された家族を見て感じている。
彼女はこの後悪党にならなければいいけど。。
15話
本国ではクヌートが行方不明だということになって。
クヌート、ずいぶんしゃべるようになった!料理もしてるし。
トルフィンは久々にちゃんとした温かい料理を食べたのかな。
アシェラットの居所がトルケルにばれて追撃される。
クヌートにお付のおじさんがアシェラットに殺されて・・
やさしいおじさんだったのに・・なんかやりきれない。
16話
クヌートの元へお付のナグナルの遺体がアシェラットによって運ばれる。
唖然とするクヌート王子。イングランド兵が殺したと報告するアシェラット。
イングランド兵を拷問してなぜ場所がばれたか情報を聞き出そうとする。
暴力と残酷な拷問。。リアルなんだろうけど、見ててつらいです。。
トルケルが追っていることに恐怖を覚え、あわてて逃げるアシェラットたち。
そして仲間に裏切られるアシェラット!
17話
アシェラットが仲間たちに裏切られ囲まれて、トルフィンたちが味方して王子と逃げるけど・・
アシェラットはなぜか逃げないで大勢の裏切り者たちと戦い、傷つく。
アシェラットを救出しに戻るトルフィン。
父の敵としてアシェラットを憎むだけなら、同じように裏切ればいいのに。
それをしないのはトルフィンの戦士としての誇り?それとも・・
間一髪でトルケルが到着し、裏切り者たちを皆殺しにする。
そしてそこに来たトルフィンとトルケルの決闘が始まるけど・・
18-19話
クヌート王子がナグナルの死を経て覚醒する話から、トルケル、アシェラット、そしてトルフィンがクヌート王子の家来となってスヴェン王を倒しにいくことになるまで、なかなかの見応えでした。
次回が楽しみになってきました。
20-21話
アシェラットがどんどん魅力的に思えてきます。
強くて、知恵もあり、そして仲間への思いやりもある。
でも一方、村人たちに対する残虐行為も見ているので、複雑な気持ちです。
そんなアシェラットがトルフィンと再度決闘することになるけど・・
22-23話
トルフィンとアシェラットの対決はあっけなくアシェラットが勝利。
アシェラットは父を殺した自分の過去をトルフィンたちに聞かせる。
アシェラットはトルフィンに何を伝えたかったんだろう。
負けて意気消沈するトルフィン。ふらふらとうろつき回り、牢に入れられる。
そこに来たレイフから、一緒にヴィンランドへ行こうと言われ、心が揺れ動く。
一方、ウェールズを攻めるとのスヴェン王の言葉に激しく動揺するアシェラット。
24話
ウェールズかクヌートのどちらかを選べとスヴェン王から迫られたアシェラットはスヴェン王を殺害。
それを見たクヌートはアシェラットの真意を知り、アシェラットを自ら成敗する。
一度はレイフの呼びかけに応え、船に乗るトルフィン。でも・・
死に際のアシェラットに「本当の戦士になれ」と言われるトルフィン。
激昂したトルフィンは、クヌートに危害を加えようとし、捕えられる。
トルフィンにとってアシェラットとは復讐の相手だったけど、いつの間にか大事な人になってたのかな。
最後の二人の会話のところでちょっとうるっときちゃいました。。
ラストの終わり方、どう考えても2期あるよねこれ。タイトルも「プロローグの終わり」だし。
これからがトルフィンの本当の物語が始まるのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/07/27
♥ : 27

79.7 8 2019年夏(7月~9月)アニメランキング8位
荒ぶる季節の乙女どもよ。(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (604)
2251人が棚に入れました
あなたの“はじめて"を、わたしにください――。高校の文芸部に所属する小野寺和紗たち女子5人。「死ぬ前にしたいこと」という話題で沸いたある日、部員の一人が投じたある一言……。その瞬間から、彼女たちは“性"に振り回され始める。

声優・キャラクター
河野ひより、安済知佳、麻倉もも、黒沢ともよ、上坂すみれ、土屋神葉、福山潤、広瀬裕也、咲野俊介、戸松遥、花江夏樹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人生で最もへたくそな時期に捧ぐ

岡田麿里氏が原作から絡んで脚本やって、な作品。原作は未読です。

タイトルからして生々しく、しかも思春期男女(特に女)の心理描写には定評のある岡田氏の作品。

「岡田作品は苦手だけど荒乙は面白い」との推薦を複数いただいてて、楽しみにしてました。


作品自体は思春期の“性”をテーマに、右往左往する文芸部の女子高生5名が各々の答えらしきものを見つけるまでを追った青春群像劇です。

 吾輩は○○である 名前はまだない

整理しきれぬ名付けもできぬ感情は存在し、その多くは経験の蓄積によって落とし所が見つかるもの。

青春群像劇では私たちがかつて通過してきたであろう感情や衝動なりを作品の中に見つけて、自分の思考パターンや嗜好のルーツとなった立ち位置を確認する作業でもあります。
高校を卒業すれば進路はバラバラ。得られる経験も分岐して汎用性に乏しいことが、高校卒業以降を追った作品が少ない理由なのかもしれません。

そして汎用性があるようなないような題材が今回のテーマ。
“性”に対する考え方は個人によって差が相当あるもの。

そんな本人にしかわかり得ぬ感情。いや本人でさえわからない感情について同じようにバラバラだろう相手の感情とを擦り合わせる難儀なことを人生で初めてする作業が思春期世代の恋なんだと思います。

個人差があるのは当然で、ひとつの事象とっても男女で考え方も捉え方も違うことを想像できなかったり、違いはあると自覚しても何がなんなのか袋小路に迷い込んだり。
例えばこの連載は別冊マガジンですが『別マ』と言われて男子は『マガジン』を女子は『マーガレット』を想像し、お互いの前提がずれてる中言葉のキャッチボールを交わしてるうちに悶々としてしまう。
ほんの少し先になれば『マガジン』も『マーガレット』もあるって気づくものです。それがなかなかそうはならないもどかしさを作品で表現することは難儀なことでしょう。


前置き長くなりましたが、つまり、

 これまで数多語られてきたけどまとめられんのかいな?

好きだ惚れたから一層も二層も踏み込んで、本来同じカテゴリーなのにあえて切り離すことで物語を作りやすくしていた“性”なるものに焦点を当てちゃった本作。
個人差が激しいネタについて、きっとそんな時期を通過したであろう私たちにリアルな質感をもって届けてくれるかに着目したわけであります。

結果、文芸部員5名それぞれに異なる立ち位置を与え、かつそれぞれに対となるパートナーをあてがい、パズルのピースをはめていくようなストーリーに仕上がっていました。男はあくまで彼女たちを輝かせるための舞台装置。主役はあくまで乙女たちです。
よくパズル組めたな~。率直な感想です。一覧は以下。当然1対1とは限らないのですが詳細は本編参照。


【文芸部員】
小野寺和紗(CV河野ひより)
菅原新菜(CV安済知佳)
曾根崎り香(CV上坂すみれ)
須藤百々子(CV麻倉もも)
本郷ひと葉(CV黒沢ともよ)

【パートナー(仮)】
典元泉(CV土屋神葉):{netabare}対和沙要員{/netabare}
天城駿(CV広瀬裕也):{netabare}対曾根崎先輩要員{/netabare}
山岸知明(CV福山潤):{netabare}対本郷先輩要員{/netabare}
三枝久(CV 咲野俊介):{netabare}対菅原氏要員{/netabare}
杉本悟(CV花江夏樹):{netabare}対もーちん要員{/netabare}


実のところパズルが組み立てられた時点でおおむね満足しています。いいもの見せてもらいました。
リアルな質感があったかどうかは個人差によるものはあるでしょう。具体的にはこんなところが良かったなぁと私が思ったところは以下、


■OPを飛ばしちゃダメ

曲中に文芸部員たちの独白みたいな合いの手が入るわけですが、全OP一定ではなく変わっていきます。
作品世界をよく表したOPなので飛ばすのももったいないのもありーの、その回冒頭から集中を促す効果がありました。


■結局全員荒ぶる

キャラの掘り下げが全員できてたという意味ではなく、5名ともきちんと荒ぶってました。


■ざわつく

岡田脚本の特色なのか、円満にしときゃいーのにそれ要るかな?ってネタを挟んでおり、またそれがリアルな質感がありました。
安心安全なピュアピュアな恋愛を期待するのも野暮というほどさらりと毒を盛り込んできます。

{netabare}・部長の彼氏がちゃっかり前カノのおっぱい揉んでる事実
 ⇒経験者じゃないと曾根崎先輩を攻略する前に心が折れてたかもしれないという仮説
・あの杉本が女を連れている(最終話ED)
 ⇒地獄へ落ちろ!との視聴者の期待を嘲笑うかのようにしっかりキープ。なんだかんだ動く奴は強い
・本郷ちゃんが報われない
 ⇒いい子なのにね{/netabare}



最初はインパクトのある下ネタという飛び道具を織り交ぜながら、「おいおい大丈夫かよ」とくぎ付けになり、適度に乙女たちが荒ぶりながら最後の最後でぶつかり合ってという青春ど真ん中をいく良作でした。
端的に言えば序盤から終盤{netabare}10話{/netabare}までのわりと緻密な展開と打って変わっての後半の勢い。
慌てて畳んだ感が無くもないと言えますが、ここは『荒ぶる』感が出ていたと好意的に解釈してます。
{netabare}もう2話時点で和沙が自分の気持ちに気づくとか、5話で最も縁遠そうな部長がくっつくとか、その後どうするの?を長めに取る構成は良かったです。{/netabare}

個人差ありまくりの“性”の捉え方に関して、本作でのそれについてはノーコメント。
ただしきっと、登場キャラのうちに「あ、これ私だ!僕だ!」な子だったり言動行動が見つかるのではないか?と思えるほど網羅性は高いように見えますね。
現在進行形の方はがっつり共感して。はるか彼方の御仁は軽くキュン死しながら悶え狂いましょう。私も悶えました。おすすめです。




※ネタバレ所感

■パズルのピースについて
ほうぼう荒ぶっておきながらしっかり着地できたのって、主演女優5名と対になった野郎どもとが似たもの同士だったからではないかと思います。

・和沙VS泉
 {netabare}上半身と下半身が別の生き物同士

最終回でお互い似たもの同士だよねと分かり易く描かれてました。典型的な思春期のアンバランスさを体現した二人で主役にふさわしかったと思います。

{netabare}「泉。私ね。これからも不安になると思う。でも泉と同じ気持ちと同じ言葉、私はちゃんと持ってるんだって!分かったから…不安になっても、それを思い出せば…きっと大丈夫」{/netabare}
このセリフを言えたからこその主役でしょう。不安になると言葉に出せた時に大きな成長を感じました。{/netabare}


・曾根崎先輩VS天城
 {netabare}素直な者同士

お互い耐性ないので基本ちょろいです。考えてるようで実はそうではありません。よく言えば真面目で一途といったところでしょうか。浮気は絶対許しません。{/netabare}


・本郷ちゃんVSミロ
 {netabare}言葉先行で行動に移れない者同士

若さゆえに本郷ちゃん頑張りますが失敗重ねてるうちにそのうち諦観しそう。ミロ(三枝先生)がそのなれの果てかしら。言い訳先行でまたそれがもっともらしく聞こえるタイプ。
そんな本郷ちゃんが最も荒ぶってるように見えるというのが“荒ぶる季節”のアンバランスさを表わしてるようで心地よいです。{/netabare}


・菅原氏VS三枝
 {netabare}持てる者かつ特殊フェチ同士

周囲から羨ましがられてます。周囲からの見られ方と自身の嗜好にギャップがあるのが悩みどころ。医者や高級官僚がSMにハマるみたいな倒錯性を感じます。ちがう?{/netabare}


・もーちんVS杉本
 {netabare}相手が見えてないもの同士

自己中とも言います。杉本は言うに及ばず、もーちんもなかなかの猛者です。「なんで自分の思うとおり動いてくれないんだろう?」が先にあると恨みつらみが積み重なっちゃいますよね。{/netabare}



合ってるかどうかは知りませぬ。それは違うさーというのも笑いながらツッコんでみてください。



最後に、、、
なんだかんだ本郷先輩の今後が気になるところです。

{netabare}「止まらない電車に乗っちゃったんですよ我々は!」
ブルーハーツの伏線回収お疲れ様でした。{/netabare}

{netabare}あと真っ白になったと言い残して燃え尽きてましたが息してますよね?
自分で蒔いて自ら回収とはさすがです。

ぜったい素敵な女性になっておくれよー(^_^)/~{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2019.09.28 初稿
2020.04.10 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/07/27
♥ : 72
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「みだらな和紗ちゃんは月がきれい」

<2019/7/16 初投稿>
原作未読
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

文学部の女子高生たちが文学で性の知識にあれやこれや荒ぶる話です。

自分で書いてて何言ってるかよくわかんねえ٩( ᐛ )و

「月がきれい」に「みだらな青ちゃん」を叩き込んだ感じ・・・なのかな


1話を観て
・THE BLUE HEARTSをそのまま流したのは素敵
 「見えない自由が欲しくて、見えない銃を撃ちまくる♪」
 まあ彼は銃を撃ちまくってたわけです。
・どうみても和紗さんより泉くんの方が傷は深いだろう。致命傷だよ 笑
・これまでずーっと「爪(つめ)」だと思ってた。「瓜(うり)」だったとは・・・でもなぜ瓜(うり)?
・総じて面白かったよ。でもマリー原作・脚本なので最後まで信用はしません 笑。

<2019/8/26 追記>
第2〜8話の感想です。

第2話
{netabare} 「S◯Xの別称」{/netabare} 大喜利大会
青春シーンだとへっぴり腰になる曾根崎さん。

第3話
強い子のミロ先生。{netabare} →「おまわりさん!この人です!」{/netabare}
泉くんの災難その2ですね。末広ひかるってありそう。

第4話
原稿用紙50枚の{netabare} ラブレター{/netabare} 笑。それもう原著論文だろ 笑。天城くんは立派。

第5話
{netabare} ロリコン{/netabare} 演出家登場。{netabare} →「おまわりさん、この人です!」{/netabare}
原稿用紙50枚の{netabare} ラブレター{/netabare} に{netabare} 校閲{/netabare} でお返事って。ありそうで絶対ない、もはやSF 笑。でも可愛らしいね。

第6話
合宿で第2回大喜利大会。
「この恩は絶対に軀で返す」あんま聞いたことない台詞出ました 笑

第7話
菅原さんは全身凶器だな
そして{netabare} 「おまわりさーん、現行犯です」{/netabare}

第8話
寸劇→内紛勃発からの{netabare} 告白大会{/netabare} であります。
菅原さんと百々ちゃんにはがんばれと言いたい。

マリーさんは本作、自分の書きたいこと自由に書いてる感じして良いですね。
和紗も菅原さんも曾根崎さんも本郷さんも百々ちゃんもホントに良いキャラしてる 笑

中間評価、付けてみました。

<2019/8/31 追記>
バトル展開の第9話(ウソ)

前回の盛り上がりから良い感じでお話が転がってます。

曾根崎さんのチョロいこと 笑
菅原さんはがんばってますね。つかあれはなんのプレイだ 笑。
あの引きだと本郷さんは次回、まさかあのシチュエーションで笑いを取りに行くのでしょうか 笑

<2019/9/7 追記>
第10話「穴」
「穴を覗くとき、穴もまたこちらを覗いているのだ」

いや、そういう話じゃないです 笑。
穴もいろいろありますが、パンツだったり股間だったり心だったり。

本格的に荒ぶってきました。
起承転結で言えば「転」の回かな。

あと2話でどうまとまるか楽しみです。

<2019/9/14 追記>
11話
最近のアニメではあんまり見かけない展開かな。

マリーさんと言えば広げた風呂敷をきれいに畳めず微妙な感じになること多い印象ですが・・・

今回の笑いのツボは{netabare} 「和紗のキス顔」{/netabare}
なまじ真面目な分笑えました。

あとあの体勢からの右フックは体重が乗らないと思う。

最終話はどうなるんでしょうね。

<2019/9/21 追記>
最終12話

マリーさんらしい変な着地だけど一応ちゃんと決まったと思います。
個人的にはもっと荒ぶって欲しかった人もいたり
{netabare}菅原さんとかもっと粘って欲しかった 笑。{/netabare}
つか結局{netabare}菅原さん{/netabare}の気持ちはどうなった?
あれ?

それは置いといて最終話の笑いのツボは{netabare} 泉くん{/netabare}のアホなカミングアウト 笑

Q.恋愛感情と性欲は切り離すことができるのか?
「恋愛感情に伴って概ね性欲も湧いてくる」
「恋愛感情がなくとも性欲を感じることはある」
「恋愛感情が強すぎたりすると相手を性の対象として見れなくなることもあったりする」
「性欲から恋愛感情に発展することもある」

いずれも性別や個々人の性格によって程度の差はあれ、多くの人はこういう感じなんじゃないでしょうか

全話通じていろいろ笑わせていただきました。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 61
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

純潔の染まる色

アニメーション制作:Lay-duce
監督:安藤真裕、塚田拓郎、
原作・脚本:岡田麿里、音楽:櫻井美希
キャラクターデザイン・総作画監督:石井かおり、

少年少女たちの心をざわつかせる季節。
思春期特有の性的な悩みや思考を、
文芸部に所属する5人の女子高生の視点を通して
鮮やかに切り取ってみせた岡田麿里作品。

一人ひとりのキャラクターの心情を
女性脚本家らしい視点で論理的に解き明かしていく。
繊細な心理描写のリアリティは、
真似のできないオリジナリティがある。

昔は岡田麿里作品といっても、どこかぼんやりとした
「キャラに寄り添った作風」くらいに考えている人が
私も含めて多かったと思うが、自叙伝の出版によって、
作風の裏にある独自性の由来が明らかになったことで、
より作品が理解しやすくなったかもしれない。

岡田麿里の脚本は、徹底的な「他者に対する視線」と
でも言うべきものから成り立っている。
言わば、最近ブームの「なろう系」とは対極にある。
「他者」を客観視しながらも、集団のなかにあるときの
思考や交わりを丁寧に描くことで、アニメの世界にあっても
圧倒的なリアリティを感じさせる。
それは、小学生時代に「他者」になろうとした
経験によって形作られたもので、脚本家としての彼女の
原点のひとつなのだろう。

前置きが長くなったが、この作品もそういう岡田麿里の
視線が随所に感じられる。
しかも、アニメのためというよりは、
漫画原作がスタートだったため、最初から最後まで
しっかりと構成された物語となっており、
完成度は抜群に高い。
私にとっての岡田麿里作品は、細部はとても面白いのだが、
最後の締めになると、いつも何か物足りなさを感じさせたが、
今作は、ラストまでとても上手くまとめられている。

いちばんの特徴は女子高生5人全員が大人に向かって
変化する心の動きをつぶさに見せている点だろうか。
ストーリーの中心は小野寺和沙が「男子」を
受け入れられないと感じつつ苦悩し、最後にはその感情が
変化するというもの。そんななかで5人全員の
心の動きを追いながら、感情の変化を視聴者に
しっかり見せている。

例えば、文芸部部長の曽根崎り香が恋をしたことで、
眼鏡を外して、男に対する考え方が大きく変わるところや、
菅原新菜が大人ぶりながらも徐々に本心を表現していく
過程をコミカルにしかも丁寧に見せてくれる。
心の変化の機微をしっかりと描いている。

{netabare}キャンプファイヤーの影踏み、
り香に対する天城のレポート、
百々子の男を嫌いになる過程、
新菜の歪んだ感情と素直な感情、
ひと葉の野望から生まれた恋、
和沙の恋と友情の間で揺れる思い。{/netabare}
女子高生たちの心模様を実に上手く表現している。

{netabare}り香の退学を撤回させるために起こした
文芸部たちの人質立てこもり事件。{/netabare}
和沙たちは、自分たちが「青」の世界に
いることに気づく。
そこは、心地良いものだった。
「青」の中にいる少女たちは、大人になるために
自らの色を求めて必死に生きる。
時が過ぎ、環境が大きく変化したとしても、
彼女たちがこの季節を忘れることはないだろう。
(2019年11月3日初投稿)

投稿 : 2024/07/27
♥ : 81

78.6 9 2019年夏(7月~9月)アニメランキング9位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (658)
3375人が棚に入れました
その街には多くの神々が住まい、その街の中心には地中奥深く――深淵へと至る『ダンジョン』が存在する。その街の名は迷宮都市オラリオ。女神ヘスティアと冒険者ベル・クラネルは、相も変わらず主神とたったひとりの眷族という最小構成。だが、世界最速のランクアップという偉業を成し遂げたベルには、これまでにないほどの視線が注がれ始めていた――迷宮・出逢い、そして冒険――これは再び綴られ始めた、――少年が歩み、女神が記す【眷族の物語】――

声優・キャラクター
松岡禎丞、水瀬いのり、内田真礼、細谷佳正、赤﨑千夏、早見沙織、大西沙織、渡辺明乃、千菅春香、KENN、逢坂良太

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1期目よりも好きかもしれません。

…とか書いていながら1期目のレビューを書いていないことに今、気がついてしまった(笑)。

このレビューを書いている時点では第4話まで観終わっています。第1話での主人公ベル・クラネルとアポロン・ファミリアのヒュアキントスとの間の因縁絡みの一連のエピソードが第4話で終わって一区切りといったところですね。

原作を読んでいないのでこの先のストーリーとか特にわかっていないのですが、1期目で築いた人間関係(いや、神様もおるけど)が活きてくる展開で今のところわりと楽しめています。

逆に言うと、1期目を観ていないとまったく楽しめない気がします。外伝の『ソード・オラトリア』も観ておいた方が良いですね。

そういえば、だから何だという話でもないかもしれませんがこのシリーズは劇伴音楽が結構良いですよね。音楽という意味では主題歌以上にそこを評価したいです。

2019.9.30追記:
作中における「神様」と「人間」との関係にフォーカスがあたる2期目でした。そして作品タイトルに反して、この2期目はろくにダンジョン探索はしていません(笑)。

それとリアルでは親交が深いとの噂の水瀬いのりさんと大西沙織さんですが、演じるキャラの出演バランスは大きく差がついてしまいましたね。バレン某くんはヒロインの一人のはずなんだけど、最終エピソード以外では影が薄かったなあ…。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 44
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Q「歓楽街に出会いを求めるのは間違ってるだろうか」

A「間違っているよベル君!全くボクというものがありながら、あっちにふらふらこっちにふらふら、ヴァレンなにがし君にサポーター君までならまだしも、さらに守備範囲を広げるつもりか君は!全くけしからん!ボクという神がいるのに!なーんだその春姫とかいう小娘は全く…」

あ、はいはい。お話のざっくり概要ですね
(ほぼ)ダンジョンには入りません。間違ってます。
そんな感じ

あれ?一行で終わってしまった…なんか地上戦でした…

ミコトさんが別の作品で{netabare}バカ{/netabare}を演じてる
のですけど、そっちがある意味ハマり役すぎて
「ねぇ…いまから凄い事言っていい?」って言い出したら
どうしようとかくだらない事を考えて観てましたw
あ、ミコトかなり好きで推しキャラっす。うなじよすよす
でも一番はヘスティア様かな。背中が特に良いっすw

作画は超安定しててメリハリも効いてて良かった。
曲も変わらずOP/ED共に良かった。
声優陣も実力派揃いで聞いてるだけで楽しい。
キャラも魅力的なキャラばかり。新キャラも良かった。

でも、でもね。ダンジョンに入らないんです。
そこが、そこだけが不満なんです。

あれー?おかしいな冒険ファンタジーを見たはずなのに
なんかドロドロしたファミリア抗争ばかり見てる…
まぁ、楽しめたし、新キャラはそれはそれで良いけど
コレジャナイ感が強かった。外伝扱いなら良いかも?

見終わった感想
{netabare}
アポロン超キモかったw
「きもーいwww」言いながら見てましたw

あのガマガエル的な人、使い物にならなくなるまでって
どんだけテクニシャンなんだろう?普通反応しないよね?
って下世話な事を考えててちょっとそこだけ興味津々w
イシュタルの声優さん凄くいいな。

春姫さんは、なぜ娼婦扱いにしなかったのかが疑問…
娼婦扱いにした方がベル君も夜もえるでしょうにw
なんか本妻ポジに入りそうね。ヘスティア様が不憫…
{/netabare}

うーん、今後こんな感じでファミリアバトルなのかな?
1期が冒険物として良かっただけに勿体ないと思います。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 50
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

第1期以上にタイトル詐欺じゃん!

原作未読。最終話まで視聴。
第1期、劇場版は視聴済み。

第1期に引き続き、タイトルが・・・。
{netabare}ほとんどダンジョンに入ってなかったし・・・。{/netabare}(笑)

今作は、ファミリア同士の抗争が中心。
ベルくんたちが大活躍します。
対照的に{netabare}アイズ{/netabare}は陰で支える女、って感じ。

自然な形で{netabare}ヘスティアファミリアが{/netabare}増強されたのは高評価。
今後の展開がますます楽しみです。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 33

76.6 10 2019年夏(7月~9月)アニメランキング10位
ソウナンですか?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (543)
2023人が棚に入れました
家もない…。食べ物も、水もない…。女子高生4人組は、どこかもわからない無人島でソウナンしてしまい大ピンチ! …のはずが、けっこう元気です! なんにもないから、なんでも作る! なんでも食べる! 知恵と勇気の無人島サバイバル!

声優・キャラクター
M・A・O、河野ひより、安野希世乃、和氣あず未、大塚明夫
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

括約筋肉少女帯

なんでもかんでもJK出しときゃいいと思ってんと違いますか?

・・・大見得を切って昨今のJK花盛りな風潮を揶揄した自分を殴っていただいて構いません。
えーあのー、、、JKいいね ボソッ

ここ2,3クールの15分ものの中では一番好き。


 タイトル 『ソウナンですか?』

Q なるほど。遭難した時に役立つサバイバル知識満載の教育系アニメですね?
  ↓
A そうなんですけどちょっと違います

Q となるとそのまんま愛でたり鼻の下を伸ばしたりするアニメなんですね?
  ↓
A いやほんとまぁそうなんですけどなんかちょっと違います


 {netabare}恥じらいを捨てた{/netabare}

 {netabare}または恥じらいの皮を一枚ずつ剥がす途上にある{/netabare}

 {netabare}若い娘さんの生命讃歌に目を細めるアニメです{/netabare}


修学旅行中の飛行機事故という絶望的な経験をしたのにクラスメイトや先生の話題なぞどこ吹く風 (笑)
原始的欲求と文明的理性との狭間でユルく葛藤する遭難者4名の観察日誌です。ちなみに原作は未読。


 それでも生きていかざるをえない!


かつてオーケンはダメ人間に向けそう語りかけました。
無人島サバイバルのような原始的環境において、恥じらいや見栄は不要であるとの現実。
昆虫食も尿による水分補給も肯定されちゃうのです。
だって生きていかざるをえないんですもの。

これがもう少し歳を取って分別のある大人になってればエロチシズムを感じたのかもしれませんが、親の庇護下にあるだろう女子高生たちから感じるのは、守られてる身分からの自立の胎動です。
・・・実際はだいぶユルイです。悲壮感がないなどとことさら目くじらを立てるほどではありません。アニメですから。


アイディアの勝利でしょう。
普段なら眉間に皺をよせてしまうデリカシーのない表現は置かれてる状況が免罪符となりました。
突発的なえっちい描写もそうは言ってもしゃーないだろうよと説得されてしまう環境下に生きる彼女たちであります。

 {netabare}とってつけた感がないのです!キリッ{/netabare}

よくあるラッキースケベやお約束水着回などに飽きがきてる方でも許すことが出来ちゃう仕様です。


なおメンツはこちら ↓

 鬼島ほまれ(CV M・A・O)
 鈴森明日香(CV河野ひより)
 天谷睦(CV安野希世乃)
 九条紫音(CV和氣あず未)

ダントツでほまれですね。遭難歴複数回のエキスパートの彼女。心地よいのは行動 / 言動になんら躊躇がないこと。即断即決は頼もしかったりギャップボケを生じさせたり、かといって他の三人に歩調を合わせる柔軟さもある。プランAで同意を得られないならすかさずプランBと次善策を講じます。そのプランBは周りの意見を咀嚼した上での最適解なのでいったんここでアクションに移れます。ズルズルと第3第4の案に流れたり話し合いでループすることもありません。
自称脇役マニアの私には珍しく主役鬼島ほまれが最も魅力的なキャラクターに映りました。


ついでに、回想に出てくるほまれパパ鬼島丈一(CV大塚明夫)とほまれとの掛け合いもじわじわくる。

{netabare}「いいか?ほまれ」で始まる回想 @ どこぞで遭難中
ここから丈一によるほまれへのサバイバルチュートリアルが展開される。例外なく自信満々である。なんというか屈託がない。
対するほまれのリアクションは一定。「うんっ!」その瞳はきらきらと輝いているのである。{/netabare}

手を変え品を変え繰り返される親子の会話シーンも毎週の楽しみでした。
OPEDの印象は薄いかも。サクッと15分の手軽さ。毎度次週が待ち遠しかったです。



※最終回ネタバレ

{netabare}私、何かを失った?
いえ、ちがうわ。
命をつないだだけよ。
うん。
きっとそうよ。
だって{/netabare}

それでも生きていかざるをえない、な満足の全12話でした。
置かれた状況がシビアであればあるほど、そこからの落差でお笑いが映えてくるものなんです。
徹頭徹尾シリアスに振れずギャグで貫き通した点も評価が高い一品です。


{netabare}紫音がひと皮むけて躊躇なくウ〇コハンドクリーム塗ってたらさらに点数上げてましたね、きっと。{/netabare}




■(余談)鬼島ほまれを雇いたい

仕事でも頼れるリーダーとして能力を発揮してくれそうです。
仮に彼女をヘッドハンティングできなくても育てる手というのもある。新人研修にはほまれ父を招聘し1年くらいどっかに放り込むとか。研修コストは飛行機代くらいだし。
雇用なので給与支払義務は生じるとしても帰還後の伸びしろに期待できそうです。
従業員も税法上 “ 非居住 ” 扱いで納税額を減免されますし、手をつけてない1年分の給与所得が口座に振り込まれてるわけですから、それほど悪条件ではないと 勘違いしてくれるかもしれません。
もちろんそんな会社に応募があるかどうかはまた別の話です。



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

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2019.09.18 初稿
2020.04.06 修正

投稿 : 2024/07/27
♥ : 60

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女子高生4人、ゆる~くソウナン中ですww

なんか毎回、
新しい発見とか体験とかを、
遭難初心者3人が、
遭難マスターの女子高生にリードされて、
だんだん一人前の遭難者に育っていく、
そんな感じのギャグアニメでしょうか。

遭難したときのウンチクも出てきます。
でも普通、人は、
一生無人島で遭難生活したりしないから、
何かの役に立つとは思えませんww

そこが、何だか楽しいです!

だって、人は、ゆるキャン観て面白かったって、
実際には女の子のソロキャンプなんて、
危険だから、出来ないじゃないですか。

だから、無人島生活だって、
実際には出来っこないけど、
それをギャグっぽくアニメで描いて貰えるのって、
凄く贅沢なアニメ仮体験だぞ!って思います。

こういうのを、シリアスに描かないからこそ、
楽しく観れるんだと、思います(^^)



最終回まで楽しく視聴しました!
最後の2話で、ちょっとシリアスな感動展開?
って思ってたら、全然違ってましたwww
生存のために必要だっていう言い訳、
凄く便利ですよね( ̄▽ ̄;)
スゴいインパクトで、
下品大好きな私、シリアスなことだと思ってても、
笑いを堪えられませんでした(≧▽≦)

投稿 : 2024/07/27
♥ : 42

TAMA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

修学旅行…からの〜ソウナンですか!?

ガラケーの使い方ってあーゆー使い方があるんですね。…ま、こんな事が無ければ使わないやり方ですが(笑)


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話・15分アニメ)


修学旅行の移動で使ってた飛行機が飛行機事故を起こす。放り出され、たまたま同じになった同じ学校の女子高生4人(クラスは別)。救助が来るのを祈り、行き着いた無人島でサバイバル生活が始まる。
…ってとこですね。


微エロ表現だけなら「またこんな系か…」で断念したと思います。が、サバイバル知識が中々面白く、微エロ表現は観てもらう為の1つの動機になってたので全話視聴出来ました。
ちょっとやり過ぎだと思うのもあったけどサバイバル知識で調べると理に叶ってるので「なるほど」と頷けるものばかりでした。
ま、詳しく表現してしまうと尺が足りないだろうな。そこは仕方ない。

『鬼島ほまれ』のサバイバル知識(ほまれパパの教育の賜物)、『天谷睦』の趣味が「読書と料理が得意」と言ってた通り色々な場面で知識が披露されたり料理の時も肉を率先して屠殺(とさつ)したりとこの2人がサバイバルには向いてるタイプ。
『鈴森明日香』は元気娘だが若干アホ娘だが快活な娘。(ゲテモノ苦手)
『九条紫音』は家がお金持ちなのでまんまのお嬢様。なので我儘言いたい放題で「死んだ方がマシよ!」と言い、ちょいちょい困らせる。
しかし意外と手先が器用で他人を思いやるとこもある。
が、後半の2人は物語最初の方「食べ物さえあれば」や「シャワー」など結構我儘放題でサバイバル向きでは無い。

この4人で繰り広げるサバイバル生活なのですがタイプが違う現状の受け取り方をしてて面白かったですね。ま、普通に考えたらいきなり数分後何もないとこでサバイバル生活をしなきゃならない現実が来たら後半2人の様な我儘を言うのも納得はします。
で、現代社会で慣れてるから火さえ起こせない…ってなるんだろうな。


食べられるかのパッチテストはサバイバルやってる人はやりますね。一般人がパッチテストやるとしたら毛染め液とかかな。アレと似たような物です。
アレを容赦なくお尻にって…痒さだけで済めばいいが(苦笑)
二の腕にしてやれよ、『ほまれ』。


6話は結構考えさせられますね。お肉を食べる為に…って感じで。幼虫や昆虫で良質なタンパク質を摂るのも良いですがやはりお肉料理を食べたくなる。『セロトニン』不足から来るストレスなどでね。
そこでお肉の『トリプトファン』という必須アミノ酸を補給しストレス軽減に繋げるって感じです。(お米と一緒に食べるとなおよし)
かなり簡単に書きましたが、詳しくは栄養学へ。

話が逸れました。戻します。
ウサギの命を奪う事、それを捌く事、そして食す事…
最初の2つをやったある人物達は普段生活してるだけならやらない事だから普通に凄いなと観てました。屠殺なんか発狂したくなるだろうな。(食肉の処理方法は搬入から含めると約20工程以上)
そして食した後のあるキャラの「ごちそうさま」はグッと来ました。
因みにウサギ肉は淡白で鶏肉みたいですがやや噛みごたえがあります。調理法で変わりますがね。
フランス料理ではご馳走らしいです。


しかし最終話はちょっとビックリしました。
うん、でもよく考えれば座薬がそうだから…
ハハハ…


OP曲はなんか楽しそう。ソウナンするのに。
ED曲もなんか楽しそう。ソウナンしてるのに。

アイキャッチの「ソウナンですか?」は『こ○すば』や『みな○け』みたいな感じで使い方は良かったです。


サバイバルだけど所々はギャグ、美白や清潔を保つなど女子高生でありたい!ってのもあり、微エロ込みで男性向きな作品だなと感じました。
2期がもしあるなら観てみたいですね。だけど2019/10/29現在、既刊5巻だから無理かなぁ。
でも最終話の終わり方を観ると期待したい。


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6話観て思いだしたのが私も高校生の夏休みの時、ある地方の農家さんのとこでお手伝いした事があって近くに牧場をやってる人にもお世話になりました。そこでなぜか鹿を屠殺するとの事で手伝ったんですが…何回か吐きましたね。
血とか内蔵とか生々しいのは勿論、死んでるけど目が合うと自分の震えが凄い。ナイフが骨に当たったり鹿の体温が…。
もう出来ないだろうなぁ。
なので6話のあるキャラが屠殺して声を上げるのはよく分かります。最後までよくやれたもんだ(汗)
魚だと三枚おろしとか出来るのに不思議ですね。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 9

75.8 11 2019年夏(7月~9月)アニメランキング11位
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (408)
1706人が棚に入れました
「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイII世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。

声優・キャラクター
浪川大輔、上田麗奈、小野大輔、水瀬いのり、松岡禎丞、山下誠一郎、小林裕介、平川大輔、伊藤静

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Fateシリーズの研究論文

原作も面白いし、アニメ化を望んでいたので、アニメ化は嬉しかったですが、物語についていけるのかという不安もありました。
私自身がFateに疎くて、理解しきれない部分が多くあったためです。
色んな派生作品からキャラをそのまま引っ張ってきているので、そのキャラのバックボーンは別の派生作品を見なければいけなかったり、マジ卍。
しかし蓋を開けてみたら、美しい背景、独特な世界観は分からなくても雰囲気が楽しめるアニメになっていました。

メインスタッフに感謝。

物語はアニメオリジナルと魔眼蒐集列車(レールツェッペリン)の構成でしたが、上手い具合に剥離城アドラと、相貌塔イゼルマが補完されていて原作より理解しやすいです。

解体して再構築。ワイダニット、なぜなのか。はロードエルメロイ二世お得意のものですが、著者自身の解釈でもあります。
無数に散らばるFateの世界線の中で辻褄を合わせて整理、主張、問いかけしたものが、このロードエルメロイ二世の事件簿の本質だと思ったので、アニメの構成も納得がいきます。

著者は本当に考察と応用が上手い。
レンタルマギカが一番ですけど、まほ嫁の番外編 魔術師の青も面白いですよ。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 8

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やっぱり、スピンオフは予習が必要ですよね(苦笑)

予習無しで第1話を視聴して、冒頭から「???」となってしまったので・・・。

『Fate/stay night』
→『Fate/stay night:Unlimited Blade Works』
→『Fate/Zero』
の順で一気見視聴してから、再度、本作を視聴開始。


第1話冒頭から、感動で胸が熱くなる。
ウェイバーのイスカンダルへの想い。
最終話は涙無しには見られませんでした。
ここが物語の柱の一つになっていきます。
そのため、最低でも『Fate/Zero』は視聴してから、本作を視聴されることをお勧めします。

魔術絡みの事件を解決していく物語。
だけど、いわゆる「推理物」とは異なります。
なぜなら、魔術の何たるかを理解していない我々には、解決の糸口さえも掴めないからです。
そのため、「推理物」を期待していると、確実に裏切られることになると思います。

だけど、この作品に関しては、それでいいんだと思います。
この作品に関しては、楽しむべきポイントが別にあると思うからです。

圧倒的な背景の美しさ。
バトルシーンの美しさ。
豪華声優陣が紡ぐテンポの良い掛け合い。
本編の世界観とマッチしたOP/ED。

これらが作り出す雰囲気が非常に心地良い作品です。
続編を期待して待ちたい作品です。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 33
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

贖罪の先に<追記;特別編>

第四次聖杯戦争から10年。
ロンドン時計塔に戻ったウェイバー・ベルベット。
あのイスカンダルの大きな背中を追う日々。
ロード・エルメロイⅡ世に名を変え、難事件を解き明かす。

ジャンルで言うと、ミステリー。
魔術要素が入るので、ホラー的でもある。
全体に暗く、落ち着いた雰囲気に魔術の本場イギリスを感じます。
美しい作画にこなれた会話、主題歌を含めセンスの塊の作品といえるでしょう。

それにしても、あのウェイバーがねぇ。
成長したもんだ。
冷静な推理力で事件を解決。
でも、たまにドジで感情的な所はやっぱり三つ子の魂百までです。

彼に寄り添う影持つ少女グレイ。
目深にかぶったフードに神秘性を感じます。
エルメロイⅡ世を師匠と仰ぎ、絶対服従。
いったい、彼らの身に何があったのか?

グレイの持つ、{netabare}アーサー王の{/netabare}宝具。
グレイの詠唱により、{netabare}サーバントを超える{/netabare}力が。
グレイブ・レイブ・クレイブ・デクレイブ
グレイブミー・グレイブフォーユー

地を這う力強い言葉。
冷徹かつ大胆なアクションは凄まじく恰好いい。
それに反し、常はスーパーシャイに優しい声。
そのギャップに私はメロメロです。

物語の後半は魔眼蒐集列車に収束。
{netabare}イスカンダルに関係するフェイカー?{/netabare}
グレイの出生も含め様々な疑問が。
さらなる続編に期待です。

<追記;特別編>
{netabare}新作特別編はガッツリ2話分。
久し振りに楽しめました。

今回、ロードエルメロイⅡ世は、ほぼウェイバー・ベルベットの姿。
Fate/Zero感をひしひしと感じました。

いじられまくるウェイバー。
額の血管ピキピキ状態です。
それでも、魔術的推理が冴え渡っています。

グレイも十分堪能できました。
詠唱中のグレイのかっこいいこと。
惚れなおしました。

ちょっとだけ悲しい結末。
でもそれは、ある女性のウェイバーとの決別。
ホームでの別れ、爽やかでした。{/netabare}

投稿 : 2024/07/27
♥ : 29

75.0 12 2019年夏(7月~9月)アニメランキング12位
ありふれた職業で世界最強(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (665)
2963人が棚に入れました
“いじめられっ子"の南雲ハジメは、クラスメイトと共に異世界へ召喚されてしまう。つぎつぎに戦闘向きのチート能力を発現するクラスメイトとは裏腹に、錬成師という地味な能力のハジメ。異世界でも最弱の彼は、あるクラスメイトの悪意によって迷宮の奈落に突き落とされてしまい――!?脱出方法が見つからない絶望の淵のなか、錬成師のまま最強へ至る道を見つけたハジメは、吸血鬼のユエと運命の出会いを果たす――。「俺がユエを、ユエが俺を守る。それで最強だ。全部薙ぎ倒して世界を越えよう」奈落の少年と最奥の吸血鬼による“最強"異世界ファンタジー、開幕!――そして、少年は“最強"を超える。

声優・キャラクター
深町寿成、桑原由気、高橋未奈美、日笠陽子、大西沙織、花守ゆみり、加隈亜衣
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ありふれたの定義とはいかに

【紹介】
異世界に召喚されたものの錬成士という戦闘向けではない職業だったために
仲間からお荷物扱いされて、命を失いかけたことがきっかけで覚醒して最強の能力を手に入れたという話。

錬成士って職業はありふれているの??よくわかんない。

主人公が嫌な体験から性格こじらせている点は盾の勇者の成り上がりと似ている。主人公が復讐にこだわらないところも一緒。
主人公の能力は転スラと似ていて、食べた魔物の能力を手に入れるというもの。
ただこちらはスライムではなくベースが人間なので、転スラほどのチート感はない。

主人公の能力はかなりチートだけど、チートでも苦戦する敵ばかりなので意外と緊張感があって悪くなかったです。
ありふれた異世界チート能力モノとはちょっと違った面白さがありますね。

主人公が敵と戦う時に
{netabare} どうしようもない悪は容赦なく殺すところは好き。
ほとんどのアニメは健全な視聴者への配慮なのか、悪を簡単に許しすぎだと思う

{/netabare}

残念なポイント
・全体的な説明不足。
・性格こじらせるのはわかるけど、もともとの性格から変わり過ぎ。
ほぼ別人で元々の性格の面影がみじんもないのは気になった。
いくらひねくれても元々の性格の名残はどこかに出てくるものだと思う。
・主人公を陥れた人がほぼただのモブなのが残念。もっと倒すべき敵って感じが出ていれば良かったけど。
・性格ひねくれさせすぎて、他人に無関心になりすぎなのは賛否分かれそう。

残念なところもあるけど、異世界転生モノの中ではだいぶ面白いほうで、最後まで楽しんでみることができました。

2期もあるので是非ご覧ください。私は2期も雑なハーレム以外は好きです。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 23

ほのほの さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

なろう小説が好きなんじゃない、『ありふれ』が好きなんです!

なろう小説サイトを知り、他の作品も幾つか読んでみたんだけど、どれも途中で読むのやめてしまった。

その中で、唯一飽きることなく最後まで読み込んだ作品。
web版、小説版、外伝零、漫画版、『日常』を全部読んでしまうくらい引き込まれました。

賞賛や批判は各々意見があるでしょう……むしろ、なろう小説ということから、あまりいい評価を貰えない可能性の方が高いかもしれない。


けれど、そんな事はどうでもいい。
自分は『ありふれた職業で世界最強』が大好きなんです!

投稿 : 2024/07/27
♥ : 10

バニラコーク さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

錬金術はありふれてはない。

なんだか評価低めみたいだけど、
すっげー面白かったです。
底辺から這い上がる主人公。
いきなり最強ではなく過程を踏んで強くなる。
何が足りないって、異世界に召喚される前の
学校での事。主人公の生い立ち。
ここいらを丁寧に描写しておけば
もっともっとのめり込めたんではないかと。
あと、クラスメイトとの絡みがもっと欲しかったかな。
これも召喚前の描写があれば色々出来たのになぁ。
クラスメイトとの関係性がいまいち説明不足なのが惜しい。
最終話はやはりスカッとするけど
なんとなく主人公にとって良くない結末を迎える
そんな気がします。
ともあれ二期があるようなので首を長くして待ちたいと
思います。
ソードアートのレビューでも書きましたが
やはり異世界召喚ものは現実世界の描写が大切であると
痛感します。
錬金術ってありふれてないよね?

素敵な作品に大満足。感謝です!

投稿 : 2024/07/27
♥ : 8

74.6 13 2019年夏(7月~9月)アニメランキング13位
炎炎ノ消防隊(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (502)
2245人が棚に入れました
全人類は怯えていた──。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物“焔ビト"となって、破壊の限りを尽くす“人体発火現象"。炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、現象の謎を解明し、人類を救うことが使命。とある理由から“悪魔"と呼ばれる、新入隊員の少年・森羅 日下部(シンラ クサカベ)は、“ヒーロー"を目指し、仲間たちと共に、“?ビト"との戦いの日々に身を投じる!!

声優・キャラクター
梶原岳人、小林裕介、中井和哉、鈴村健一、上條沙恵子、M・A・O、楠大典、興津和幸、日野聡、関智一、悠木碧、小西克幸、Lynn、河西健吾、宮野真守、前野智昭、津田健次郎、阪口大助
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

憧れの消防士とは違えども

原作未読


JUMPっぽいなと思ってたらマガジンです。
マガジンはラブコメしか読んでないので全く分かりませんでした。


 そもそも消防士はかっこいい


人体自然発火現象なる突然体から火が出て“ホムラビト”と化し、人間の脅威となっている世界。そこをなんとかする特殊消防隊員らの物語。独特な世界観ですが無茶してる感じはしません。

ただし思い描いてた映画『バックドラフト』だったりドキュメンタリー『9.11』に出てくるような消防士のかっこよさとはちょっと違っていて、世界観を維持するための消防士設定という感じ。“異能バトル”全開でした。火を恐れながらも勇気を振り絞って人命救助にあたる崇高さはないですね。残念。

どうでもいいけど、ホムラビトって表記は『焔ビト』なんですね。表記を『炎人』にして作品がヒットした暁には沖縄のTシャツ屋さんでグッズ展開を狙えたかもしれないのにもったいない(適当)。

第8特殊消防隊の面々 ※名を先、苗字を後

森羅 日下部(CV梶原岳人):主役
アーサー・ボイル(CV小林裕介):バディ的な?
秋樽 桜備(CV中井和哉):大隊長
武久 火縄(CV鈴村健一):中隊長
茉希 尾瀬(CV上條沙恵子):元軍人
アイリス(CVM・A・O):シスター

{netabare}※途中合流
環 古達(CV悠木碧):森羅達と同期
ヴィクトル・リヒト(CV阪口大助);科学捜査官?
ヴァルカン・ジョゼフ(CV八代拓):職人{/netabare}


第8とあるくらいなんでその前に第1~第7があります。つまり消防隊だけでも結構なキャラ数。
消化(鎮魂)活動を通じて人体自然発火現象の謎に迫るミステリーものと思いきや敵対する勢力も早々に出てきて異能バトルものの様相も呈してきます。そいつら含めるとけっこうなキャラ数。たしかに1クールでは難しい数ではありました。
女子は棲み分けできてて覚えられましたが、男子は大隊長クラスでもないと怪しかったです。

なんていう感じでしょうね。


 ユニーク世界で少年漫画らしいバトルを堪能


という感じでしょうか。
少年漫画らしいとは良くいえば安心安定懐かしのメロディ。現代らしさはあるものの脈々と受け継がれた伝統芸を堪能するようなもんです。
悪くいえば子供だまし。面白いと感じても心の奥にズカズカと土足で踏み込んでくるような深い感銘とは程遠いです。
モヤモヤが残ったまま完走しちゃいました。モヤモヤの原因はよく分からん。

{netabare}しかも今流行りの“祝2期決定!”エンドです。若干ネガティブな追い討ちをかけます。{/netabare}

少年漫画に抵抗なく、若干毛色の違う世界観を堪能したい。こんな方にお勧めです。



■ピックアップキャラクター

1.環 古達

悠木さんの声震わせる演技はいつもながら絶品ですね。しかし環というキャラの真骨頂はそこではありません。そうみんな大好き

 {netabare}“ラッキースケベられ”{/netabare}

漫画などの表現技法のひとつでネットスラングっぽくいつのまにやら一般化したワード『ラッキースケベ』がキャラの口を通して耳に入ってくる衝撃。
しかも一連の“られ”るモーションが極めてくだらない(褒め言葉)。あまりにも荒唐無稽この上なしで、モニターに向って「なわけあるかいっ!」とツッコめる仕様だったのはスタッフGJです。


2.アーサー・ボイル
 
主役の近いところに配置されるウザキャラ。
一般論ですが、他の作品でも厨二的イタいキャラってけっこうな頻度で登場します。何故なんでしょう?
最近のガキンチョ(若造と言ってもよい)とても品行方正です。わかりやすい悪ガキにはなかなかお目にかかる期会はありません。その反動なんじゃないですかね?
「わけわかんない」「ウザい」「言ってることがよくわからん」面と向かってはできないコミュニケーションを代理でやってくれるキャラを時代は欲してるのかもしれません。
キャラ多過ぎて棲み分けに困ったとかいう理由でない限り、こんなウザキャラにしなくても良かったのでは?と個人的には思います。

3.その他
 ・鈴村健一さんと坂本真綾さんの夫婦共演にニヤニヤ
 ・烈火星宮:超ハイテンションで関さん楽しんでやってそう


今回はこれくらいで。


{netabare}兄“森羅”と弟“象”。隠れ親族で“万”とか出てくんのかな?ワクワク{/netabare}



視聴時期:2019年7月~2019年12月   

------
2020.07.18 追記

2020年7月:2期開始(全24話予定)
となるとトータルで50話近くとそれなりのボリュームになりますね


2020.02.04 初稿
2020.07.18 追記
2021.10.08 修正

投稿 : 2024/07/27
♥ : 57

ニコム さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

炎炎ノ消防隊のココがすごい!

炎炎ノ消防隊のココがすごい!
1,重低音がものすごく響く!
2,登場人物と炎がヌルヌルと動く!
3,opedがかっこいい!

ストーリー
消防士の体をしたアクションもので、悪の組織と正義の味方という対立構造をしてる王道もの。登場人物がそれぞれ火にまつわる能力を持っていて、敵と戦う。

敵は、悪魔だったり悪の組織にいる同じ人間だったりします。
ここでは、個人的に魅力を感じているポイントを紹介します。

1,重低音が響く!
ヘッドホンをとおして、ズーンズドーンゴォーと耳に重低音が響きます。まるで映画館にいるようでした。

2,登場人物と炎がヌルヌル動く!
よく動きます。アクションシーンで、主人公がよくクルクル回ります。かっこいいです。
炎がメラメラと動いていてきれいです。象徴的です。

3,opedがかっこいい!
オープニングは、Mrs. GREEN APPLEの「インフェルノ」。
エンディングは、須田景凪の「veil」。
どちらの曲もこのアニメで知り、好きになりました。
ちなみに、「veil」は修道女が被るベールみたいです。

私はプリンセス火華推しです。瞳の中にある花模様に惹かれます。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 3
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大久保篤の帰還

<2019/7/6 初投稿>
今期のアニメ作品チェックはかなり遅めで一昨日くらいにようやくタイトルをざらっと眺めたところ。
個人的には高木さん二期は鉄板として、目に付いたのはヴィンランド・サガ、コップクラフト、そして本作でした。

ヴィンランドはキャッチしてるレビュアーさんからかねてより噂を聞いてたのと、youtubeで「ポンコツランド・サガ」観てたので 笑。
コップクラフトは賀東招二と村田蓮爾だから。

そして炎炎は・・・原作の一巻が出た頃、買って読んだんですよ。
あのソウルイーターの大久保篤さん新作ということで。
で、当時「これはいずれアニメ化するんだろな」と思い、それ以上読み進めるのを封印しました。
だって原作にハマりすぎるとアニメ化した時に辛口になっちゃうから 笑。

それぐらい原作を気に入ってます。

原作一巻の印象は
ちょっとファンタジーな消防士の作品。
バトルシーンは炎を二つ重ねてるだけに熱くて暑そう。
ソウルイーターと比べるとちょっとジャンプっぽいかな。でも、大久保篤調のちょっとイラストチックなデザインは健在です。

さてアニメ。
一話観ました。
大久保篤先生の個性的で病みつきになるデザインは少し摩耗して魅力が減ってる気も(ほら、原作気に入っちゃうとこんな風に見る目が厳しくなっちゃう 笑)
でもそれ以外は気に入りました。
かなり好みです。

人体発火現象というちょっと風変わりなテーマをどんな風に生かしていくのか楽しみです。

あ!評価は見始めなのでデフォルトの3.0にしてます。

<2019/7/15 追記>
2話観ました。
やはり良作の予感。
良い話です。
特殊消防隊の役割、そして想いのよく伝わる回でした。

エクスカリバーも出てきたし。
聖剣さん、良かったですね。
ソウルイーターから出張ですよ 笑

ところでまた来ましたね、つんちょ
今期はつんちょ何人いるんだよ、と。

<2019/12/14 追記>
21話まで観ました。

ここまで観てひとつ残念なところ。
ギャグのテンポが妙というか変というか。
不協和音の様に感じてしまうところは残念です。
もともと大久保さんの漫画のギャグはテンポも時と場所も独特なところはあるのですが、それらをうまくアニメに嵌め込めなかった感じ。
これは結構罪が重くて、流れを阻害してお話そのものが間延びしてる様に感じてしまう。

この点以外はかなり好みです。
映像も音楽もストーリーも。
丁寧に練りこまれた世界観もクセのあるデザインも好み。

ラッキースケベられ体質ネタは最初は意味がよく飲み込めなかったけどようやく目が慣れてきました 笑。
まさかこれが武器になるなんてねえ。

もうすぐ終わりなので中間評価。
とりあえず4.2点です。

<2019/12/29 追記>
最終話まで見終えました。

敵の正体、つまり力の種類や度合いが見えてきて、その仕組みもわかってきて。
主人公・森羅の幼少時の悲劇の真実もわかり。
そして二期へ。

やはり面白い作品でした。

この変わった世界観とデザインがやはり好み。

名前ひとつとっても、登場人物は漢字のまま「名→姓」の順になってます。
主人公・森羅日下部(シンラ・クサカベ)もファーストネームは森羅で、日下部が苗字。
普通なら日下部森羅なのですが、とある事情で先にファーストネームが来ます。
そうした細かいところにちょっと凝ってるとこなんかが好きなのです。

そういえば最近「日本人は名前をローマ字で表記するときはできるだけ『姓→名』の順にしましょう。」なんて御触れが文化庁から出たのだとか。
公文書は外務省除いてこれに従うみたいですね。
変えるの大変そう

閑話休題

大久保篤作品のソウルイーターは敵と思った者が実は味方だったり、その逆だったり、敵が一時的に味方になったり、三つ巴の構図だったり、と人間関係が変わっていくのが特徴なんですが、本作もそうなるんでしょうか?
{netabare}ジョーカー{/netabare}とか{netabare}リヒト{/netabare}とかの今後の立ち位置が気になるところです。

ギャグのテンポ以外は概ね大好きでした。

あと、ワン・ワン・ニャインの犬顔のオッサンもじわじわくる。
悠木碧さんが声当ててるんですよね。
器用だ。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 41

74.5 14 2019年夏(7月~9月)アニメランキング14位
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (485)
2166人が棚に入れました
彼女いない歴=年齢な普通の高校生、桐生慧輝に宛てられた突然のラブレター。遂に彼女ができると喜んだものの、そこに差出人の名前はなく、しかも何故だか純白のパンツまで添えられていて……???彼をとりまく可愛い女の子たちは誰もが怪しく、そしてちょっぴりワケあり風味!?果たして“パンツを落としたシンデレラ"は誰なのか?謎が謎を呼び、変態まで呼び寄せてしまう、新感覚変態湧いてくる系ラブコメがはじまる……!!

声優・キャラクター
下野紘、竹達彩奈、日高里菜、野水伊織、本渡楓、大橋彩香、春野杏、河本啓佑

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

見た目は可愛い女子達、その実体は・・・・・

 主人公 桐生慧輝と女子4人、親友、後から女子2人が織りなす面白おかしい変わった青春コメディいというのですかです。にしても、奇抜なタイトルだなぁです。

 所属する部室の掃除後、慧輝がつぶやいていると机の上にラブレターと女性物下着が置かれているという思わぬ展開から、物語は始まるのです。
 ガラスの靴ならぬ下着というかなり変わった、おかしなシンデレラ探しになるのです。

 慧輝が探りを入れる女子それぞれに、普通には思えない趣味?、願望?というのかを持っており、キャラの容姿のギャップがある意味面白さを引き立てているです。それは普通なら、退く人もいたり、逆にかなり受け入れてしまう人もいるかもしれないです。
 シンデレラ探しを中心に、彼女らに振り回される慧輝も面白いです。

 シンデレラ探し以外に、親友の恋の仲介もあったです。そのつてもあって、終盤やっと気づいた物語の核心に迫ることができるのです。

 シンデレラを特定する慧輝の計画、今まで気づけもしなかった意外な誰かさん、思わぬ衝撃の真実はいかに!です。

 シンデレラ本人の慧輝への思いも、真のものであることを突きつけれれるです。それに対する慧輝の答えは要必見です。
 明かされる、シンデレラの忘れ物の真相はいかに!です。

 このアニメのタイトルは最後の最後まで、慧輝に纏わりついた展開で面白いです。慧輝の願いは叶うといいなぁです。ただ、お茶の間で家族で見るには、やや刺激的な光景があると思うです。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 10
ネタバレ

ラティア さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

独特で面白い!

恋愛もののアニメを何回か見たことがあるものです。

{netabare}ある日、主人公ケイキへのパンツとラブレターが見つかる。そして、ケイキは書道部なので書道部を中心に犯人探しをする。犯人の候補にはみんな特徴があり、自分の好きなことに粉骨砕身している。ケイキは言動、行動に才覚を働かすが犯人は見つからない。犯人は一体だれ?{/netabare}


ひとりひとり典型的な感性を持ち、繰り広げられる恋愛にとても魅了しました。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 2

ふじお さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

声優さんの力よね

作画も最初は微妙だな―なんて思ってましたがopもedも一人で作ってることを鑑みるとこれってそーとーがんばってるんじゃないかと。特にopは「アブソリュート・デュオ」並に驚異的なんじゃないかと。
そう考えると作画もそんなに気にならなくなってきて完走出来ました。
音楽も、コミカル、シリアスと場面によってメリハリがついてて劇伴として満点だと感じました。

でも一番は下野紘くんが絶妙ですね。ヒロインズの大概な発言に対するあの突っ込みのタイミングや調子がおもしろい。
そこだけでも十分観る価値あると思います。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 3

72.0 15 2019年夏(7月~9月)アニメランキング15位
とある科学の一方通行(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (422)
1998人が棚に入れました
東京西部に位置する巨大な『学園都市』。総人口230万人を数え、その約8割を学生が占めるこの都市では、超能力開発のための特殊なカリキュラムが実施され、学生たちの能力は『無能力レベル0』から『超能力レベル5』までの六段階で評価されていた。そんな学園都市で、能力者たちの頂点に君臨する最強の能力者・アクセラレータ。 7人しかいない『超能力者』の中でも、飛び抜けた能力を誇る第一位は、その力ゆえに殺伐とした日常を送っていた。繰り返される常軌を逸した『実験』と、絶対的な力を求めた末に経験した敗北。その先に待っていた、とある少女――ラストオーダーとの出会いによって、運命が大きく変わることになる。最強にして最凶の『悪』 ――アクセラレータが、学園都市の『闇』をなぎ払う!!

声優・キャラクター
岡本信彦、日高里菜、久保ユリカ、渡部紗弓、ささきのぞみ、甲斐田裕子、逢坂良太、真野あゆみ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

誰がアクセラレータじゃ!

「ここから先は一方通行だ」
かっこよく聞こえるけど、言ってる意味がわからない。
「闇の炎に抱かれて眠れ」くらいわからない。
闇に沈んで元には戻れないってことなのか。
要は中二病ってことでしょう。

とある世界のもう一方の主人公によるスピンオフ。
本人曰く「悪党らしい」
だけど、言ってることとやってることが違う。
守りたい人を真っすぐに守る。
どこをどう見てもヒーローです。

ヒロインは打ち止めちゃんだけど、ちょっと目立たない。
どっちかって言うと、エステルっちの方がヒロインだった。
一方通行を師匠と慕うなんて狂気。
でも、健気で一途で情に厚い。
エステルっちが真のヒロインです。

私の知人で一方通行を異様に好む奴がいる。
そいつが言うには、いい意味で私は一方通行に似てるらしい。
いまだに言ってる意味がわからない。
だけど今度そいつに言ってみよう「ここから先は一方通行だ」
絶対喜ぶ・・・と思う。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 24
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やはり、とあるシリーズは面白いと再確認

原作未読。最終話まで視聴。
とあるシリーズは劇場版も含めてすべて視聴済み。

やはり、とあるシリーズは面白い。
特に、とある科学シリーズは面白い。
感想はこれに尽きますが・・・。

アクセラレータ。
好きですねぇ。
”自称・悪党”な正義のヒーロー。
現実には、悪党なのは過去の話。
ラストオーダーと出会ってからは、{netabare}守るべき者が出来てからは、{/netabare}正義のヒーロー。

単純明快な主人公最強系。
もちろん、(物語を盛り上げるために)終盤、苦戦はしますけど・・・(笑)。

「やはり私は主人公最強系が大好物なんだ」って再確認できる作品でした。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 29
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

こっから先は一方通行だ

この話はツンデレのアクセラレータ君が頑張る話

みんな大好き一方通行が主人公です。これには一方通行ファンの私も歓喜。ちなみに禁書目録の原作は買っていませんが、しっかりと一方通行の方は買わせてもらってます。はい。

禁書目録のスピンオフである本作には上条君はいません。終始アクセラレータが出てきます。基本的に一方通行君が頑張るのですが、その肝心な一方通行のキャラデザ(?)が禁書目録や超電磁砲と比べてかなり異なります。「前の一方通行の見た目を返して」という人もいるでしょうが、個人的にはストレートな髪のほうが好きです。

先ほども言いましたが一方通行君が頑張ります。ツンデレです。「本物の悪党を見してやるよ」と言っていますが途中外道が出てきた際には「悪党の風上にも置けない」と相手を否定します。いや、かっこいい。さすが(全肯定)。打ち止めのこともかなり気にかけていますし、{netabare}「そんなに大事ならもっと早く止めろよ」と言ってトドメ刺さないですし、10031体の妹たちの死を「道具の死」と言われた際には怒り狂ってますし。{/netabare}やはり超好き。

{netabare}
脳にダメージを負った主人公(一方通行)は幼女(ラストオーダー)の看病のもと、病院生活をしていたが、ある日偽警備隊(DA)にラストオーダーが関係しているかもしれないと知り、ちょっかいを出すが、そこで死霊術を使う少女(エステル)に出会い弟子入りされる。どうやらエステルの昔仲間だった男(菱形)と女(蛭魅)が首謀らしいが、偶然にも妹達の1人が人質として連れ去られたのをキッカケにマジになる主人公。DAの最終兵器や四人のスカベンジャーをボコボコにした後、菱形の秘密兵器三体が目の前に立ちはだかる。追いかけっ子をしていく中で菱形のアジトを突き止めた主人公は乗り込むが、妹達の記憶の分析によって強化された三体の秘密兵器が一方通行の前に立ちふさがる。一方蛭魅にレベルシックス能力(理論いわく)を与えた菱形はその後蛭魅が前から饕餮に乗っ取られていたのを知るが、饕餮は現当主であるエステルではなく、四代目当主の命令を最優先し、完全なるゴーレムの作成を行うが、もちろん黙っていない一方通行とエステル。なんやかんやあったが、エステルが蛭魅の体から饕餮を引き剥がし、蛭魅は消滅、菱形は死亡し、エステル「日の当たる道を探します」一方通行「こっから先は一方通行だ」

あの紙風船が宙に舞うシーンとか「旅立つが弟子であることに変わりはない」と伝えてるようで良かったです。一方通行はエステルに対して「ここから先は一方通行だ」と言いました。どんなに道を間違ってもレベル5ですら時間は戻すことはできません。だからエステルは「日の当たる道を探し」闇ではなく影を追うことを選択したのです。その影とは光がないと成り立ちません。影は闇と同じく暗い場所なのですがその本質は光とともにあります。一方通行がいう「悪党」から(私が勝手に解釈した)「影」の変わりようもかなり見ものですね。

孤高のヒーローといえます。中二病のワタシには大満足。そのうち家で叫びだすんじゃないですかね(不安)
{/netabare}

作画は良く、戦闘シーンも丁寧だったイメージがあります。
opは「ゴールデンカムイ」のedを担当したTHE SIXTH LIEさん作詞作編曲の「Shadow is the Light」神曲。これも私の持論の下となっています
edは「モブサイコ100Ⅱ」のedを作詞曲した渡辺翔さん、編曲したボカロpでもあるキタニタツヤさん、ボーカルのsanaさんの三人のグループ「sajou no hana」による「Parole」
声優さんはとてもあっていて、アクセラレータのあの声はどっから出てるんでしょうか。すっごいあっているんです。ほかのキャラクターも本当に存在するかのような演技でびっくりします。素晴らしい

一番自分の立場が分かっていて、なすべきことが分かっていて、出来ないことがないと証明して見せたい人は誰なのだろう
ということで一方通行万歳!!!

投稿 : 2024/07/27
♥ : 14

71.9 16 2019年夏(7月~9月)アニメランキング16位
戦姫絶唱シンフォギアXV (第5期)(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (105)
525人が棚に入れました
神の力を以ってして、神そのものを討ち斃さんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、サンジェルマンたちの理想の源パワーソースであるラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギアによって撃槍される。暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、その残党は、各国機関の活躍によって追い詰められていくのであった。そして――追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。かつての超大国アメリカもまた、日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招いていた。閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、速やかなる政治的解決が望まれているが、複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールしているものの、どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。いまだ見えない世界の行く末。さらに、張りつめた空気はここにも。都内ランドマーク各所が一望できる、デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、私立リディアン音楽院に通う高校生、立花 響と小日向 未来。ふたりが手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。それでも、ふたりの間に緊張が走るのは、何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、XVに集束していく。聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声が輝きを放つ。

声優・キャラクター
悠木碧、水樹奈々、高垣彩陽、日笠陽子、南條愛乃、茅野愛衣、井口裕香、久野美咲、石川英郎、保志総一朗、赤羽根健治、瀬戸麻沙美、M・A・O、愛美、市ノ瀬加那、山路和弘、麦人

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1期目を超えるかも、な流血トラウマ路線…。

== [下記は第3話まで視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
第3話まで視聴終了しています。

本シリーズの特長ともいえる、歌いながら戦うスタイルが維持されています。

1期目は初手からモブキャラに厳しい感じでしたが、5期目にあたる本作でも2話目にして一般市民に大被害が出る流血トラウマ路線ですね。3期目、4期目がそうでもなかっただけに懐かしい感じもしますがシンフォギアらしいといえばらしいのかも。

ということで流血が苦手な人にはあまりお勧めできない本シリーズです。テレビ視聴していると本編後のBD/DVDのCMが本編と連動しているのも相変わらず。

過去の本シリーズ作品を未見で本作を観るのはあまりお勧めしません。

余談1: 敵のヴァネッサが上空から現れての着陸シーンがジャイアントロボっぽかったですね。あるいはGS美神のマリアっぽさも感じたり…。

余談2: これまでも新しくなるたびにそうだった気はしますが、シンフォギア装者の変身バンクは過去最高に予算がかかっているかも。
== [第3話まで視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.9.30追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。「戦姫絶唱シンフォギアシリーズ 完」なのだそうです。スタッフおよびキャストの皆様におかれましては、長きにわたるシリーズの制作と熱演、おつかれさまでした。

アガートラームの特殊性に関する伏線回収はされていなかった気がしますが、バラルの呪詛に関しては状況が明らかになり良かったのではないかと思います。

イグナイト、アマルガム、XD(エクスドライブ)とシンフォギアの各フォーム、そして神獣鏡(シェンショウジン)のギアなど設定として使えるものは使い尽くしてキャラ的にもオールスターキャスト感溢れるわりと満足感のある最終シリーズでした。

余談:
その1)
ノーブルレッドのみなさん、吸血鬼・獣人・ロボということで怪物くんのトリオ(ドラキュラ・狼男・フランケン)と「完全に一致」でしたねぇ…。

その2)
EDスタッフロール画面での響や未来さんの扱いはまあ当然として、翼さん、クリスちゃん、マリアさんに比べて、尺のせいかもしれないけど切調(きりしら)の扱いが悪かったぞ。

一応同じギア奏者のはずなのに、なぜ…(笑)!?

投稿 : 2024/07/27
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

繋ぐこの手には…神を殺す力がある。

2012年の冬アニメとして1期が放送されてから約7年半…いよいよ物語は5期に突入しました。
最初に視聴した時は、まさかこんなにも長丁場のシリーズものになるとは思いもよりませんでした。
これもしっかりと物語を繋いできた結果なんでしょうね。


神の力を以ってして、
神そのものを討ち斃さんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、
サンジェルマンたちの理想の源パワーソースである
ラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギアによって撃槍される。

暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、
その残党は、各国機関の活躍によって追い詰められていくのであった。

そして――
追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。

かつての超大国アメリカもまた、
日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招いていた。

閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、
速やかなる政治的解決が望まれているが、
複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。

当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールしているものの、
どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。
いまだ見えない世界の行く末。

さらに、張りつめた空気はここにも。
都内ランドマーク各所が一望できる、
デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、
私立リディアン音楽院に通う高校生、立花 響と小日向 未来。
ふたりが手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。
甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。

それでも、ふたりの間に緊張が走るのは、
何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。
返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。

過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、XVに集束していく。
聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。
はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声が輝きを放つ。


公式HPのPrologueを引用させて頂きました。

最初の奏者は天羽奏と風鳴翼の二人だけ…
しかも片翼である天羽奏は、逃げ遅れた本作の主人公である立花響を救うため、自らの命と引き換えに絶唱を歌いました。
1期のしかも序盤で奏者がいなくなるなんて…
どれだけ救いの無い作品なんだろうと思ったのを記憶しています。

そこからは、数々の死闘を経て少しずつ仲間が増えていきました。
1期で雪音クリスが、2期でマリア、月読調と暁切歌が加わり現在の奏者6人体制となりました。
でも3期でエルフナインが加わたのが最後でした。
個人的には今期死闘を繰り広げたヴァネッサ、ミラアルク、エルザは仲間に加わって欲しかったですけどね。
奏者じゃなきゃ志しは一緒でも仲間になれないのかな…?
まぁ、そんなことが考えられる展開でも無かったのは百も承知なんですけどね。
でも、出来ることなら彼女たちの願いは叶えられたら良かったのに…

この様に登場したキャラのことは良く覚えているのですが、肝心の物語の方はパヴァリア光明結社以降が少し難しかったような気がしました。
色んな国や組織が複雑に絡み合っているので、頭がついていけなかったのだと思います。
ですが、目の前で起きている惨劇のレベルがこれまで以上であることは容易に理解できました。

しかし…これまでは少なくても敵と呼べる人物が存在していましたが、今期は悪として憎むべき相手が難しいんですよね。
確かにとんでも無い外道が横からしゃしゃり出てきたのは認識しています。
予想外…というか、絶対に選択肢として存在してはいけない展開でしたので…

奏者を直接苦しめたのは、パヴァリア光明結社の残党であるノーブルレッドだったかもしれません。
でも彼女たちが戦っていたのは、その先にある大切な目的のためです。
もちろん、目的があれば何をしたって良い訳ではありません。
ですが情状酌量の余地はあったのではないでしょうか。
少なくても私はそう思います。

こうして物語はラスボスを迎える訳ですが…
このラスボスにも正直相当胸が痛みました。
世の中の超えてはいけない一線を全く無視した結果の産物なのですから…
しかし…とんでも無い外道が横からしゃしゃり出てきましたよね。
こういう大人にはなっちゃいけません。
理想的な反面教師だと思いました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、奈々様の「METANOIA」
エンディングテーマは、高垣彩陽さんの「Lasting Song」
どちらも鉄板です。
今期は本編からエンディングの入りが自分好みでした。

1クール全13話の物語でした。
視聴していて自然と体に力が入るのは、魅入っている証拠なんだと思います。
特に碧ちゃんの鬼気迫る演技は半端ありませんでした。
もう、何度も鳥肌が立ちましたよ。
シリーズの集大成として制作された今回の物語…
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 13
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

踏破・回収

[2020/03/24 v1 踏破・回収]
[2020/03/24 v1.1 修正・追記]

歌って戦う女の子たちの熱くハチャメチャなノリを楽しむアニメ、シンフォギア・シリーズの5期目。余裕があるなら1期から通してご覧いただいたほうが楽しめると思う。「手っ取り早く」をお求めでも、3期以降は見ておいたほうがよさそう。

2期以降の第一話を見て、なんとなく入っていけそうならそのまま(できれば1期から)ご覧になってほしい作品群。熱く、激しく、カッコよく頭を空っぽにしてくれるものと思う。

5期にして最終期の本作を観終わって、ふっと頭に浮かんだ言葉は「回収」。
その実が1期の段階から練り込まれていた布石だったのか、後から巻き込むように付け足されていった後付けなのかはわからないが、形の上では回収できたかな、と。すべてとは言わないが、その多くは「布石」だったのだろうと解釈しておく。

個人的な1~5期の順位付けは

 1: シンフォギア(1期)
--絶望的に大きな乗り越えられない壁--
 2: シンフォギアXV(本作・5期)
 3: シンフォギアG(2期)、シンフォギアAXZ(4期)
--そこそこ超え難い壁--
 5: シンフォギアGX(3期)

という感じ。1期のとびぬけ感からすると、のこり4作は誤差範囲ともいえる。

(追)1期の衝撃を負い求め続けた結果、2期以降に物足りなさを感じてしまったのは疑いようがない。2期以降に対する感想が必要以上に批判的になってしまったことも反省している(直す気はない)。それでも、シリーズ全体を通してそれなり以上に楽しめる作品群であることは間違いない。設定がばがば、ストーリー自体は少年誌的であることも否定しない。だとしても「女の子たちが魅せてくれるカッコよさ」を堪能できるものと思う。

(追)後になって「シンフォギア実況まとめ」的なTogetter記事を見つけた。なかなか楽しい。それによると、公式WEBサイト、公式予告などを合わせてみておくことでいろいろな楽しみ方ができるようになっていたようだ。個人的にアニメはアニメだけで完結してほしいと思うので、こういう手法を否定はしないが、参加することはない。が、本作に限っては、ちょっと惜しいことをしたかもしれないと思っている。


以下、思うこと。
すべて僕個人の基準に基づく、主観であることを先にお断りしておきます。

―― 主に5期・本作に対して ――

― XV、エクシブってなによ?{netabare}

XVはエクシブと読ませるらしい。そもそも英単語に「エクシブ」ってないんだよな・・・Excluciveをもじった、会員制なんちゃらエクシブってのはあるけど、それ日本産のはず。そしてExivもしくはXIVと表記する。

Youtubeの投稿にちらっとみたのだけど、未来さん→393→3+9+3=15→XV(ローマ数字)ってのは本当なのだろうか。未来さん大展開の第八話のサブタイトルがこれ(XV)なので、そうなのかもね。{/netabare}

― 最も出来の悪い「第12話の引き」、平均的な「13話のFinal Blow」{netabare}

・第12話の引き{netabare}
シンフォギア1~4はシリーズを通して第12話(いずれも13話構成)構成に特徴がある。多少の揺らぎはあるものの大枠としてはこの通り。

‐OPをカットして、ED曲を冒頭・11話の最終盤のCliffHanger RecapにBGMとして流す。
‐12話サブタイトルがデカい(シリーズサブタイトルを持ってくる、あるいは、物語そのものを示すKeyword単体とする)
‐12話後半にかけて主人公たちの大ピンチ、再終盤で大展開(主人公たちの新たな力獲得等)
‐OP曲 Fade in、響のシャウト+ゴージャス止め絵({netabare}3期・GXは除く:響きのシャウトはED直結ではなく、また、ED前カットはエルフナインで止め絵なし{/netabare})、スタッフロールとOP曲突入
→「(僕絶叫)」

1期屈指の名場面ともされる「シンフォギァァアアア」は典型的にこのパターン。そして最高にかっこいい。1期12話の引きでは、僕は泣きました(ただしくは、引き前で泣いてましたがね)。これまでのシリーズの中ではあまり評価していない3期も、12話の引きにはグッときた。

5期XVもこの形を踏襲していた。
サブタイトルが「戦姫絶唱」。奏者全員での絶唱→(ピンチ?)響の叫び「そして~」→X-drive Modeで大地に立つ奏者たち→止め絵→OP曲。

奏者の立ち絵は、作画のクオリティもあり、それぞれかっこよかったと思う。また、5期OP曲はかなりかっこいいと思う。それぞれは。

だが、ED入りの流れがブツッと斬られていて、本編での盛り上がりをそのままOP曲に持ち越すことに失敗しているように思う。これは、5期OP曲のイントロがこれまでのOP曲とは大きく違っているせいもあると思う。特徴的な重いギターから入る曲であり、フェードインするイントロに仕立てるのが難しかったのかもしれない。そのため、引きにかけての劇伴はいろいろな工夫をしてはいるのだが、僕としては本編最後のカットとOP曲の入りに「完全なる断絶」を感じる。劇伴以外のSE(奏者6人のきめポーズに合わせて鳴らしているSE)余計だったのではないだろうか({netabare}楽曲提供もアニメスタッフなのだから、その時点で失敗といえば失敗。12話のことを考えずに作曲したのだろうか。13話とのTrade Offだったのだろうか。{/netabare})。

結局、1期12話を超える「第12話」は見られなかったなぁ・・・・{/netabare}

・13話のFinal Blow
{netabare}同様に、13話の展開も大枠ではシリーズを通して共通だった。
敵ラスボスに対して、OP曲をバックに、OP曲のタイトルを冠したFinal Blowを叩き込む(3期は、OP曲ではなく挿入歌のタイトル)という展開。5期のOP曲はMETANOIA。ギリシャ語で改心を意味するらしい。。。誰の?
さておき、本作13話のFinal Blowシーンは、そこそこよかったと思う。だがやはり1期には遠く及ばない。{/netabare}
{/netabare}

― もっとReady Goできたでしょ・・・
{netabare}調の「Ready Go」すらも、調理しきれなかったか。。。
第4話の調&切歌VSミラアルク戦、第8話の終盤と第11話の翼&マリアVSヴァネッサ戦では、僕がシンフォギアに欲してやまない「音楽と映像の調和」がほんの少し見られた。度合いとして少し。数は1期に3,4シーンで十分なのです。でも度合いが足りない。

音楽と映像の調和、音と光のコントラストという意味では、1期13話「Synchrogazer」を放つ直前のシーンが最もかっこよく、それに並びうるシーンもすべて1期の中にある。{/netabare}

― テーマの回収
{netabare}響の口癖、あるいは、響の口を通して語られるテーマが各期に設定されていた。
「呪われてる」、「平気、へっちゃら」、「だとしても」など。それに、第3期でお茶を濁した「親子」の物語。
5期全体を通して、回収していったかな。多少無理やり感は感じつつも。風鳴家はこの後どうなるんだろうね。

シンフォギアシリーズ全体を通してのテーマが揺らいだこと、回収しきれなかったように感じる点が少々残念。
大きめなテーマとして、シリーズを通していろいろなものに手を出し過ぎた感じがする。「手をつなぐ」「それでも歌がある」「相互理解」は本作で回収できたようにも思う。しかし、全ての始まりにあたる「生きるのをあきらめない(originally by 奏)」が今期は影を潜めたように思う。終盤の人類全体の闘いがそれにあたるのかもしれないが、弱かった。
{/netabare}

― キャロル再臨
{netabare}3期の終わり方が腑に落ちなかった理由が何となく感じられた。無論、ただの邪推であるが。少なくとも3期を始める時点で、5期までのラフスケッチは出来上がっていたのだろうと推論する。3期に対する感想で「キャロルの消失に対してなにも言わない・思わない響たち」に違和感を感じると書いたのだが、「いずれ再臨する」ことが分かっていた制作陣だからこそ、「キャロルの消失」に対する配慮を入れ忘れたのではないだろうか。あるいは、あえて入れなかったのか(その合理的な理由は見えないが)。

それはさておき、キャロルの再臨はとてもよかった。なにより、4機のオートスコアラー達をほんの少しでも復活させ、かつ、「こちら側」に迎え入れてくれたことはよかった。正直、ミカの最後のシーンにはだいぶ喰らった。{/netabare}

― 絶望的に無意味に強い大人たち
{netabare}いわずもがな。不動の爺様もなかなかカッコよかったが、最後しょっ引かれるときに妙に素直なのがちょっとおかしかった。
緒川さん、ついに「現代忍術」の域に達する。車分身も凄いが、その直前の車エルロンロールもすでに謎。チキチキマシンみたいなギミックもなしに、なぜ車が跳ね上がる(笑)。
でも、緒川ファミリーのくだりは蛇足だったな本当。なぜやった、あんなの。設定とか公式WEBに名称が上がっていたのはわかるのだけど。{/netabare}

― 11話のミラアルク・月に代わって超人タッグマッチ
{netabare}セーラームーンオマージュに始まり、おそらくはキン肉マンオマージュの「タッグ技」。笑ってしまった。{/netabare}


―― シリーズを通して思うこと・適当に ――
― すべての始まり、そして終わり「フリューゲル」
泣かせてくれる。ここだけは揺らがずにいてくれたことに感謝する。

― 最期は善玉
{netabare}上述のキャロル+オートスコアラーの話も含めて、結局最期は善玉化するのがこのシリーズの基本姿勢。
訃堂の爺様と、アダムだけかな?{/netabare}

― 八千八声
これ必要だったのかな、というのが正直な感想。1期の出だしに採用してしまった&1期の締めでスルーしたがために無理やり持ってきたような印象を持っている。あたかも「あ、このwhile{ ループ閉じてないじゃん!?」のよう。

― 変身バンク
{netabare}コンセプトとしては1期に既に完成していたと思われるが、2期以降のアニメーションとしては全体として期が下るほど好印象。描かれる動作も、メカメカしさも右肩上がりだった。各奏者について簡単に。
・響
{netabare}ガングニール・空手の型モチーフ
5期もよいのだが、4期の変身バンクがお気に入り。比較的クロースに描かれている分、響の繰り出す型の力強さが感じられる。
{/netabare}
・翼
{netabare}天羽々斬・剣道、居合モチーフ
5期。圧倒的に5期。特に、一瞬魅せる横顔の表情が美しい。全変身バンクを通して、最高の一瞬だと思っている。
{/netabare}
・クリス
{netabare}イチイバル・Gun-fuモチーフ
基本的に2~5期と、期を下るほどカッコよくなっている。ちょっと5期はやり過ぎかな。だが2期ではじめて「ばーん」された時の衝撃に勝るものはない。「ばーん」。
{/netabare}
・マリア
{netabare}アガートラーム・(5期にしてようやく)新体操モチーフ
5期にしてようやくモチーフ安定か。ガングニール時代も含めて、彼女の変身バンクは今一つ印象が薄い。
{/netabare}
・切歌
{netabare}イガリマ・ポールダンスモチーフ
っていうか、最年少奏者たちにエロ担当させちゃダメだろ。いや、確かにエロイんだけど。っていうことで、まだ控えめな3期を推しておく。「ですですでーす」。
{/netabare}
・調
{netabare}シュルシャガナ・フィギュアスケート+ヨーヨーモチーフ
切歌同様、最年少なのにお色気枠の変身バンク。むしろこちらのほうが、女性の持つ恥じらいを表現しているようで余計に・・・3期の「めっ」っとでも言ってくれそうなポーズと目線、5期のヨーヨーの駆けあがり、「きり」と「よし」。。。どちらも捨てがたい。危険人物。
{/netabare}
{/netabare}

― 音環境、大事。
{netabare}別に本作に限ったことではないが、アニメ視聴に音環境は大事。僕はほぼPC+ヘッドフォンで視聴しているのだが、最近、およそ7年ぶりにDACを新しくした。

PC視聴の場合、USBで接続するDAC(デジアナコンバータ)の利用をお薦めする。{netabare}本体直結の端子にヘッドフォン・イヤフォンを接続すると、内部の電圧変化に起因するノイズがどうしても乗ってしまう。最近は減ってきたとはいえ、HDD(SSDではないやつ)を積んだ機械だと、HDDアクセスと一緒にいろんな音が聞こえてくると思う。SSD搭載機でも、内部ファンのノイズが恒常的に乗っているいことが多い。{/netabare}

で、そのDACにもいろんなものがあり、最近は比較的廉価のものでもVirtual Surroundにしてくれるものがあったりする。それなりのを手に入れれば、映画、MV、ゲーム等にパラメータを調整してくれるソフトが付いてくるものもある(もちろん、自分好みに調整可能)。同じヘッドフォンでも、まったく違った音が出てくるので結構楽しい。

さておき、シンフォギアシリーズの4期を見始めるあたりでDACを変えたのだが、試しに1期を見てみると、以前は知覚しなかった音がこれでもかと聞こえてきた。結果、1期に対する評価がさらに上がってしまった。

音環境、大事。
{/netabare}

― 改めて観てみた
なんだかんだ、最後の戦い~核での絶唱は。。。いい。すごくいい。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 14

71.5 17 2019年夏(7月~9月)アニメランキング17位
魔王様、リトライ!(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (507)
1881人が棚に入れました
大野晶は自身が運営する「GAME」内のラスボス「魔王・九内伯斗」にログインしたまま異世界へと飛ばされてしまう。そこで出会った片足が不自由な少女と旅を始めるが、圧倒的な力を持つ「魔王」の存在を周囲が放っておくことはなかった。魔王を討伐しようとする国や聖女から狙われ、一行は行く先々で様々な騒動を巻き起こすことに…!

声優・キャラクター
津田健次郎、高尾奏音、石原夏織、戸松遥、豊崎愛生、佐藤利奈、生天目仁美、徳井青空、森久保祥太郎、久保ユリカ、荒浪和沙、木下鈴奈、桜咲千依、M・A・O

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「これは……普通に面白いな」

レビューのタイトルは作中の居酒屋ノマノマでの「これは……普通に美味いな」という台詞をもじったものですが、微妙な作画などもあいまって一見ヒドい作品に見えますけど私は普通に楽しめました。

小説家になろう → 商業出版により書籍化という原作をアニメ化した作品のようです。私は現在「小説家になろう」に残っている分だけ読みました。

現在の書籍版は「小説家になろう」版とはストーリーが分岐しているようですが、とりあえず今回アニメ化された範囲で目立ったストーリーの変更はないようです。

主人公の雑な考えと側近による忖度の齟齬など話の構造としては『オーバーロード』に似たところもある本作ですが、主人公の入り込んでしまう世界の環境が旧来プレイしていたゲームとは異なっていることや『オーバーロード』の「守護者」に相当する側近が最初はおらず徐々に召喚していくこと、仲間にしていくメンバーは異世界側が中心であることなどが大きな違いになっています。

ストーリーについてですが、かつて大野晶(おおの あきら)が自ら作成しプレイした「INFINITY GAME」において大野晶は「帝国」と呼ばれる国家において一般プレイヤーの敵として君臨する組織の「長官」と呼ばれた九内伯斗(くない はくと)としてプレイしていました。

転移した異世界の「魔法」と魔王様と呼ばれる九内伯斗(中の意識は普通の社会人だった大野晶)やその側近たちである「帝国」サイドのスキルやアイテムのシステム体形がまったく異なるのに、仕様通りの効果を発揮するというのがストーリー上のポイントでしょうか。

いわゆる「主人公無双系」のお話ですが、「帝国」が力による覇道を目指したのに対して今回はソフトパワーを中心にしようとしている点が個人的には気に入っているところです。いや、戦っても普通に強いんですけどね。

もちろん他にもそういった作品はあるわけですが、本作の場合は各ヒロインについて、必ずしもキャラクターデザインに依らない可愛さみたいなものを感じます。

特に最初に出会ったアクや聖女ルナ・エレガントは主人公からは完全に子ども扱いされていましたが、そこも含めて「カワイイ」と思えました。あとは聖女エンジェル・ホワイトの「チョロさ」とか(笑)。

なお、ノマノマの女将の名前がイエイであったりとかなろう原作ならではの小ネタもたくさんありました。まあ、知らなくても特に視聴に支障はありませんが。

面白かったです。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 46

レイン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

くだらないw

原作未読。
駄作だろうなと思っていたけど自動録画されたので視聴。
アクちゃんがRE:ゼロっぽいキャラデザインだなと思って視聴継続 w
作画と動画が酷いww
全体的にいい所がないw
演出も酷いw
でもだんだんと物語のベース(設定)は良いのかもしれないと思うようになった。
5話目くらいからかなり気に入ってきた。
気楽に見るのに丁度いいストーリーなんだと思う。
段々と毎週見るのが楽しみになってくる作品になってきた。
でも相変わらず作画が酷いw
しかし魔王には女がどんどん寄ってくるのに魔王自体は女に興味ないのが凄い(笑)
最終回は結構作画がまともだったのは
流石に最終回くらいちゃんと描きたかったのかもしれないw
今期のアニメの中でも気に入った面白い作品だったと思う。
気づけば録画を消さないで何度も見てる自分がいる(笑)
最後は中途半端な終わり方で続きが見たくてしょうがない。

続け!
いや、続いてくれ!!
続けろ!!!

(円盤が売れなかったようですが他の方のレビューも結構いいので
続編マジで期待してます。
2期は作画を良くすれば円盤も売れると思う。)

オープニングとエンディング曲どちらも良いです。

追記:これ名作なのかもしれない。
もう10回くらい全話通して見てます。
中毒性があるのかもしれません(笑)

投稿 : 2024/07/27
♥ : 10
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

チョロイン三姉妹聖女

原作未読

中々にカオスな作品でしたw
なんというかB級映画を観ている気分
(あ、B級映画は大好物ですw)

お話のざっくり概要
なぜか自分の作ったゲームの世界に転生
風貌と強さから魔王呼ばわりされる
管理者権限とか持ち出してくるので
同時期にあったチートよりも更にチート
アクは天使(異論は認めない)
だいたいそんな感じ?

なろう系という事ですけど、
なんというか自分の創作物とかの黒歴史での
「アイタタタタ…」
ってのを自虐ネタ的に取り入れてますねーw
割と斬新www
だからキャラが全般的に痛くても
(。´・ω・)ん?これも自虐ネタかな?
思ってましたw

お話B級です。
作画B級です。
声優A級ですが、演技の方向性はB級です。
音楽A級ですが、作品都合で知名度的にB級です。
キャラB級です。すごく…すごくB級です。

えーとですねB級具合を説明すると…

ハンバーグにエビフライとコロッケのせ
カツサンドとカレー牛丼がセットで
うどんそば&ナポリタンのセパレート付き
ついでに旗も立てるよ!(`・ω・´)

要は「も の す ご く カ オ ス」
そんな感じw

ぼく凄く大好物です~。やたー!!
え?カロリー?あーあー聞こえないー!

なんだろ?ツッコミは当然追いつかなかった
(思った事抜粋)
{netabare}
聖女が全員チョロインすぎひん?とか
ゼロはちょっと黒歴史すぎだろぉ森久保ぉぉとか
エビフライの入浴とかどこ需要だよ?とか
語尾にぴょんつければいいとか思ってんなよ!とか
{/netabare}
逆にツッコミが無い回が無かったような?
(作画も含めてw)

まぁ…お酒のおつまみには良かったです♪
B級ハンター的にはかなり好感触でしたよ?
B級好きじゃない人にはオススメできないw

{netabare}
続け!
{/netabare}

投稿 : 2024/07/27
♥ : 33

71.5 17 2019年夏(7月~9月)アニメランキング17位
手品先輩(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (406)
1527人が棚に入れました
手品が大好きだけど、アガリ症のせいで失敗率は100%!? そんな「先輩」に、無理やり奇術部に入部させられ、あげくに「助手」扱い…。大道芸姉弟の「咲ちゃん」と「まーくん」、それに化学部の「斑さん」まで巻き込んで、先輩は、今日も元気に、ちょっぴりエロスに大失敗! 見てられないけど、見ていたい、ポンコツ手品GAGアニメ!!

声優・キャラクター
本渡楓、市川蒼、喜多村英梨、高橋李依、浪川大輔、茜屋日海夏

Ash-Lynx さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エロハプニング先輩

先輩のえろ可愛さと助手のツッコミスキルで成り立っている作品。ショートアニメなので片手間や仕事に疲れた時に見るのに丁度いいですね。癒されます

原作を知っていたけど、表紙の見た目から手品が得意なデキる先輩の話かと思ったら、おバカキャラだったのはちょっと意外だったな

作画はアクションでもないからあまり関係ないかもしれないが、原作よりも良くなってると思う

2期はなさそうだから期待はしない

投稿 : 2024/07/27
♥ : 5

郷音 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

失敗率100%!? ポンコツ手品GAGアニメ!!

2019年放送アニメ。

手品は上手いはずなのにアガリ症の先輩と強引に付き合わされてる後輩(助手)とのコメディアニメ。

コメディと言ってるけど大半はエロネタです(おっぱいやパンチラなど)

それもあってか先輩と咲ちゃんボインすぎんだろ!!ほんとに女子高校生かよ!!

斑さん一番好きなんだけど出番があまりなくてね…

メイン二人の本名は原作最終回とかでわかるのかな?

OP、EDは手品を連想させるワードがたくさん出てくるので聞いてて楽しいです

1話につき15分でショートネタ3,4本という構成だったから割とすぐ見れるし、

5分アニメ枠ならすぐにでも2期できそうですね!

投稿 : 2024/07/27
♥ : 6

にゃわん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ありそうでなかったアップテンポ作品

とにかく先輩がアホだが
奇術の世界に憧れて奇術部を作り
観客を喜ばせるために練習を怠らないが
部員が集まらなく勧誘に必死(詐欺的な手段を使ったり)
奇術を披露中に助手が欲しいと男子部員を助手にして
無理矢理入部
最初は先輩と助手だけがメインで描かれたが
後にブラコン姉さんやデブ弟などの新キャラが集まる
退屈せずに失敗するとわかっていても
手品をするところや
色仕掛けシーンなどはおもしろかった。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 3

71.1 19 2019年夏(7月~9月)アニメランキング19位
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (362)
1506人が棚に入れました
若くして頭角を現し、その名を知られる凄腕冒険者の青年「デイル」。とある依頼で深い森へと足を踏み入れた彼は、ガリガリにやせ細った幼い魔人族の少女「ラティナ」と出会う。片角を折られ罪人の烙印を押されたラティナをそのまま放置できず、保護者になることを決意したデイルだったが――「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」――気づけばすっかり親バカ全開に!?

声優・キャラクター
高尾奏音、岡本信彦、小山剛志、沼倉愛美、桑原由気、高野麻里佳、田村睦心、広瀬ゆうき、福原かつみ、井上雄貴、福緒唯、芝原チヤコ、関俊彦、中村桜、米内佑希、井澤詩織

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

笑顔が止まらないホームアニメ

このアニメは心がほのぼのとなります。
ラティナの笑顔が可愛くて可愛くて、すごく癒されます。

18歳の凄腕冒険家デイルは、ある日、森の中で魔人族の女の子ラティナに出会います。
ラティナの父親(?)は森の中で死んでおり、ラティナは独りぼっちでした。
孤独な幼子をほおっておくことができないデイルは、ラティナに食べ物を与えて町に連れて帰り、面倒を見るようになります。
デイルが下宿している居酒屋の夫婦も、ラティナのことを大切にしてくれます。

そしてこの居酒屋は、怖い面相の荒くれ男たちがたくさん出入りしていますが、その荒くれ男たちも、ラティナに優しくしてくれます。ラティナの前では、ただの優しいおじさんに変わるのです。
そのギャップがとてもほのぼのします。
まるでホームアニメのようです。

ラティナは賢い子です。デイルがいない間、ラティナは居酒屋のお手伝いを自発的にします。自分が置かれている立場を幼いながら理解しているようです。
そしてラティナがけなげに店のお手伝いをする様子が、大変愛らしくて癒されます。


ラティナの笑顔を見て、私は、我が子が赤ちゃんのときに見せた笑顔を思い出しました。
どんなにつらいことがあっても、この笑顔のためならば、我慢できる。
そう思わせてくれる笑顔です。


ラティナのためならば、デイルは本当に魔王でも倒せるかもしれません。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 43

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こちらのアクセラレータさんも女児にはメロメロです(笑)

原作未読。最終話まで視聴。

ただただひたすら、ラティナを愛でる作品。
それ以上でもそれ以下でもない(笑)。

「こちらのアクセラレータさん」ことデイル(CV岡本信彦さん)もメロメロ。
ジルさんをはじめ、踊る虎猫亭の常連たちもメロメロ。
登場人物の多くがメロメロになっちゃうラティナの魅力満載な作品。



以前から言ってますけど、私はロリコンではありませんからね!

投稿 : 2024/07/27
♥ : 27

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

能天気な異世界ものではなく、悲哀がありました。

 娘を狙われている父親が魔王倒すという物語を想像していたのですが全然ちがいました。テンプレ俺TUEEEでも日常でもありませんでした。
 根底に流れるのは寿命の違いによる悲哀です。7話と最終話でかなりクローズアップされます。女性たちが語るセリフ、特に7話の未亡人がなかなか良かったです。
この寿命という日常生活では忘れるけど、どこかで意識してしまう物悲しいテーマがあるので、なんといいますか能天気には見ていられないところがあります。
「泣かせるストーリー」ではなく「悲哀」あるいは「切なさ」が自然に表現されている物語は基本的に良作なことが多いし、本作もその通りだと思います。
 
 全体的に魔族との対立みたいなテンプレでもないのが良かったです。学校での事件も少し話が短絡的でしたが、幼いラティナが思い切った行動に出たとき、思わず息を飲んでしまいました。もちろん胸が痛くなりました。現代の子供たちに通じる内容で、いろいろ考えてしまいました。

 ちょっと異世界版よつばとという雰囲気もありました。内容はよつばとほどギャグでなく、もっとシリアスよりな感じですが。

 もちろんシリアスだけでなく、ラティナの可愛いところはたっぷりあります。動物に好かれる、そして食堂というか酒場の皆から可愛がられるところ。ほのぼのして良かったです。

 なぜ似たような異世界ものが多い中、こうやってなかなか感動があるのと、まったく内容が無い物があるのか不思議です。製作者側は、やたら本数を作るのではなく、こういういい話をしっかり2クールとかでしっかりした作画でやって欲しいです。

 最近の異世界もののアニメの特徴の尻切れトンボでしたが、この先が非常に気になります。2期くるんでしょうか。アニメの出来からいってきてもおかしくなさそうです。是非お願いしたいところ。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 6

70.5 20 2019年夏(7月~9月)アニメランキング20位
コップクラフト(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (324)
1171人が棚に入れました
一五年前、太平洋上に未知の超空間ゲートが出現した。その向こうに存在したのは、妖精や魔物のすむ奇妙な異世界「レト・セマーニ」だった。「サンテレサ市」。二〇〇万を越える両世界の移民が住む都市。雑多な民族と多彩な文化。そして持てる者と、持たざる者。ここは世界で最も新しい『夢の街』。だがその混沌の影には、数々の犯罪がうごめいていた。麻薬、売春、武器密売。それら凶悪犯罪に立ち向かう刑事たちが、サンテレサ市警察に存在していた……。刑事マトバ・ケイと異世界人の騎士ティラナ、性別も性格もそして「生まれた世界」も違う二人が出会うとき、事件は起きる。二つの世界 二つの正義 その先に-バディポリスアクション開幕!

声優・キャラクター
津田健次郎、吉岡茉祐、折笠富美子、浜田賢二、高橋良輔、鶴岡聡、中原麻衣、井上麻里奈、高木渉、ボルケーノ太田、大塚芳忠

haiga さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今期1番可愛いヒロインはティラナ・バルシュ・ミルヴォイ・ラータ=イムセダーリャ・イェ・テベレーナ・デヴォル=ネラーノ・セーヤ・ネル・エクセディリカだあ!!

今観終わりました。とても面白かったです。

貴重なおっさん主人公のアニメですが、
とにかくティラナがクッソ可愛かったです。
私の中の最高ヒロインランキングに食いこんで来ましたね。
キャラデザが最高でしたし、ティラナの色使いは素晴らしかったです。瞳の色もブルーかと思ったらスミレ色になったり、髪もシルバーと思いきやパープルになったり、とにかく拘ってありました。
時々衣装や髪型も変わってドキドキしますね。
私、今まではつるぺたは好みではなかったんだけどなあ。新たな扉を開かれてしまったわ。

簡単に説明すると、エルフみたいな容姿の異世界住人ティラナと、中年?刑事ケイ・マトバのバディ物アクションアニメです。
ぬるぬる動くアクションではありませんが、フラッシュ的に動かすやり方は嫌いじゃありません。時々作画がバラついた所はマイナスかな。

最初はいがみ合っていた2人が少しづつ距離を縮めてベストパートナーになる過程が楽しいですね
(おっさんの私的にはもう少し紆余曲折を経てもよかった所です)まあ尺も限られてるから仕方がないとは思いますが。

お話も異世界人が犯罪を犯すのを解決していく2~3話で解決するシンプルな物です。ワンクールで綺麗に終わっていて良かったです。

オープニングの歌もストーリーのドタバタ劇にマッチしていますし、ティラナ自ら歌うエンディングは最高でした。まあ私のティラナ好きで補正入りまくりかもしれませんがw

ぶっちゃけワンクールだけじゃ勿体ないですし、このキャラでもっと大事件の長編エピソードも見てみたいですね。何時でも続編出来そうですので2期を期待したいです。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 31

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

賀東節は健在? おっさん刑事と異世界からの来訪者(美少女)とのバディ物!

== [下記は第5話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり] ==
このレビューを書いている時点では第5話まで視聴済みです。

原作は読んでいないのですが、賀東招二原作作品にありがちな原作者自らシリーズ構成を担当するスタイル。

太平洋の孤島カリアエナの近くの洋上に、我々の地球と異世界「セマーニ」とをつなぐ超空間ゲートが出現して15年。異文化の接点となった島には両世界の出身者が居住するサンテレサ市が構築されて極めて特殊な異文化交流都市として発展していた……、といった感じの中々魅力的な設定の本作です。

本作はそんな特殊な都市での警察的な組織に身を置くケイ・マトバと、セマーニから妖精が関わる犯罪を追ってやってきたティラナ・エクセディリカ(本当はもっと長い名前)によるバディ物です。

武器や戦闘に一家言ある感じの演出は賀東招二原作っぽくはありますね。4話で1エピソードのキリがついて、4話の引きから次のエピソードに入っています。1クールで3、4エピソードくらい消化される感じなのでしょうか。

今のところ楽しく観ています。
== [第5話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2019.9.20追記:
第10話、R.I.P.メッサーシュミットKR200…。
(さすがにKR175じゃないよね…!?)

今のこの、市長選挙のエピソードでシリーズを締めるのかな?

2019.10.1追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。お話の切れ目としてはきれいに終わりましたね。作画はところどころ残念でしたが、ティラナに関してはまあまあ頑張っていたと思います。

ストーリー的に海外ドラマっぽい感じがありましたね。好き嫌いはわりとはっきりと分かれそうです。『91Days』(← オリジナルアニメーションですけど)とかもそうですが、ストーリー的には実写ドラマっぽさがあっても、いざ映像化するとなるとアニメの方が圧倒的に安くつく作品ですよね。

ケイとティラナがコンビとしてお互いを信頼していく過程が描かれたお話でした。毎回二人を叱りながらも案外良くしてくれる上司のジマー主任をはじめとして他の特別風紀班の面々や検視官のセシルも良かったです。

お互いへの信頼は、最後の戦闘場面にもしっかりと出ていましたね。作中で数多の名車たちが壊れましたが、それについては痛ましいです。

主題歌はOP/EDともに良かったと思います。特にOPは視聴の度にスキップせずに聞いていました。オーイシおにいさん、凄いです。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 40

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

二つの世界 二つの正義 その先に… バディポリスアクション開幕!

この作品の原作は未読です。
個人的に今期のダークホースの一角は「まちカドまぞく」でしたが、対を成すもう一角がこの「コップクラフト」だと思っています。

主人公であるカリアエナ島サンテレサ市警に勤務するケイ・マトバ役に津田健次郎さん、もう一人の主人公であるティラナ・エクセディリカ役にW.U.Gでまゆしぃ役を演じた吉岡茉祐さん。
その他サンテレサ市警の同僚の役どころをベテラン声優さんを配する手堅い布陣…

でも正直あと一歩背中を押して欲しいなぁ…と思っていたところ、アクションシーンの躍動感が半端無いことを実際に視聴して気付きました。
キャラはしっかり動いていますし、カメラアングルも凝っていたと思います。
結局作品自体に背中を押して貰い…視聴継続です。


15年前、太平洋上に未知の超空間ゲートが出現した。
その向こうに存在したのは、妖精や魔物のすむ奇妙な異世界『レト・セマーニ』だった。

「サンテレサ市」。二〇〇万をこえる両世界の移民が住む都市。
雑多な民族と多彩な文化。そして持てる者と、持たざる者。
ここは世界でもttも新しい『夢の街』。

だがその混沌の影には、数々の犯罪がうごめいていた。
麻薬、売春、武器密売。
それら凶悪犯罪に立ち向かう刑事たちが、サンテレサ市警察に存在していた…。

刑事ケイ・マトバと異世界人の騎士ティラナ、
性別も性格もそして「生まれた世界」も違う二人が出会うとき、事件は起きる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品の魅力…それは兎にも角にもケイとティラナの掛け合いです。
ティラナにとって、この地球はまさに異世界コミュニケーションそのもの…
これまでの自身の価値観がそのまま通用する世界ではありません。

そこで、何度も二人は衝突するのですが、時間が経つにつれお互いの立ち位置が少しずつ近づいているのが実は堪らなく気持ち良かったり…。

また、お互いにとっての共通点に成り得る「悪」に対する価値観にもズレがあったり…
ケイは刑事でティラナは騎士なので、どちらも「悪」を野放しにしておけない筈なのですが、ティラナには「必要悪」という概念が存在しないので、この点でも度々衝突していましたね。

でも、個人的にはティラナの毅然とした立ち振る舞いと価値観はストライクでした。
彼女はミルヴォアの騎士としての誇りを常に尊んでいる姿は好印象でした。
何より、彼女が時折頬を赤らめながら嬉しそうに話をしている姿が可愛い過ぎなんですけどっ…
一度剣を持ては、全力全開の剣技で相手を圧倒する時とのギャップが彼女の最大の魅力なのかもしれません。

それだけじゃありません。
ティラナは良くも悪くも「優し過ぎ」の一面が常に彼女に付き纏っていたと思います。
刑事という仕事柄、その時の状況に応じて自分を使い分ける必要がありますが、絶対遵守事項として「追っている相手に肩入れしない」があると思うんです。

ある程度相手との距離を縮めるのは、捜査上必要な事だと思います。
でも、それは自ら引いた一線を越えないのが大前提です。
ところが、状況がそんな一線を危うくすることがあるのも事実です。

こっちで初めてできた友達…
沢山話をして約束まで交わす間柄になれたのに…
大粒の涙が彼女の頬を伝い流れます。

きっと脳裏に浮かぶのはいくつもの後悔…
最悪の結果を呼び込まないよう立ち振る舞えなかった自分に…
初めてできた友達を目の前で失ったことに対する後悔…

彼女がこの世界でこれから生き抜いていく上で、必要な痛みだったのではないでしょうか。
じゃなかったら、ケイがもっとティラナのことを止めたでしょうから…

成熟していく二人の掛け合いは見どころ満載です。
特にお互いがお互いのパートナーとして唯一無二の存在に昇華してからは、更に面白さの質が向上するんです。
人種、文化など様々な違いが混在するサンテレサ市で繰り広げられる数々の犯罪の物語…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、オーイシマサヨシさんの「楽園都市」
エンディングテーマは、ティラナ・エクセディリカによる「Connected」
嬉しい誤算だったのは、吉岡茉祐さんの歌が予想の遥か斜め上だったこと…
これまでW.U.Gでも歌声は聞いていましたが、ソロで聞いたのは初めてでしたが思った以上に良かったです。

1クール全12話の物語でした。
全体的なクオリティは高めの作品だったと思います。
アニメーション制作は、「ミルパンセ」さん。
これまで「君のいる町」「ベルセルク」「W.U.G!新章」などを手掛けてこられた会社みたいです。
あのベルセルクを制作した会社なら、このクオリティも納得です。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 32

69.4 21 2019年夏(7月~9月)アニメランキング21位
Re:ステージ! ドリームデイズ♪(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (158)
451人が棚に入れました
稀星学園 高尾校中等部。遅めの山桜が散り始める頃、一人の少女が転校してくるところからこの物語は始まる。少女の名は式宮舞菜。抜群の歌と踊りのセンスを持つその少女は、とある理由でアイドルの夢を忘れ、新しい場所で平凡な日々を過ごそうとしていた。しかし謡舞踊部という廃部寸前のアイドル部と出会い、かつての夢が目覚め始める。一度はあきらめようとした夢に、舞菜は仲間たちとともに再び歩み始める。

声優・キャラクター
牧野天音、鬼頭明里、田澤茉純、立花芽恵夢、岩橋由佳、空見ゆき

ISSA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

同じ空を見上げてる~キミと同じ夢 目指してる♪

1話視聴
んー日曜朝とか平日夕方にありそうなお子ちゃま向けアイドル物?

歌の躍りのシーンは3DCGでは今のところない、それなりに動いてる。
作画崩れたり、3DCGになったらガックリきそうだけど。

お話はテンプレでもいいから作画維持して欲しい、しばらく視聴かな。


3話まで
今期の夏アニメは荒ぶる、まちカド、女子無駄、変好きと女子高生大暴れ…
あえてダークホースはJCのこれかも。
作画安定、面白い…ダークホースセンサーがびんびんきてます。

5話まで
どこかで見たアニメ感や若干作画が不安な感じもあるけど、登場人物を生き生き描いて面白い。
グループ名と曲も決ってさらにギア上げるか?


視聴完了
目新しさは無いけど、過去にあった音楽アニメよく見た人が作ってるのが分かるアニメ。

物語はギスギスせずに全年齢対象な作り。

無駄な回想シーンや止め絵を極力避けてライブシーンを魅せそうとしているのは好感が持てます、何より作中楽曲がいい。

資金力のある所でやる気あれば、アイドルアニメもまだ面白いの作れる可能性感じるアニメでした。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 12
ネタバレ

アニメ好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【完結】最終話泣いた! 4話まで見て今期のダークホース枠決定!どんどん面白くなる

低予算もののはずが、ダンスをCGではなく手書きで1話2話と書いていたので普通に感心した。
この時点でベタなストーリーとベタなキャラだが
8月のシンデレラナインと違って1話に複数人入部していないのでキャラに思い入れが出来そう
ラブライブも見たことない私ですが、このアニメは少し継続して見てみたい

3話ネタバレあり↓
{netabare} 3話で謎の近未来ガジェットが出てきた、現代かと思いきや20年くらい技術が進んでる?
簡単に説得に落ちてしまうご都合展開なのはいただけないが、3話はとても良かった
初音ミクの声を務めた人も、アイドルを目指していたら今回仲間になったキャラと同じことを感じたかもしれない。面白いとこに目をつけたなと関心
そして主人公は聴覚に特殊能力があることがわかった。鬼滅の刃にも同じ能力がいるけど、アイドルものでそれを取り入れるとは。毎話驚きがあって今のところやっぱり好きですわ
{/netabare}

3話で気づいたのだが以外と背景が綺麗だ。アイドルものなのに背景に力入ってて草でした 
そう思って見るとエンディングも配色が綺麗だしなんかこだわってるのかな?
やはり地味に名作な気がする

4話も見ました!ありきたりなキャラと展開ではあるが楽しく見れるのはなぜ?
{netabare} ダンスの特訓の描写が多くて努力が見られて良かった。以外とダンサーはひとつのジャンルばかり踊ってると、他のジャンルがからっきし踊れないのは良くあること。 鬼畜和菓子の鬼畜部分が出てやっぱりキャラ的にはベタベタなんだよなぁ
公園でのギコギコ乗り物に乗ってる細かい描写も好きだし、主人公が特殊な聴力を持ってるのをまた使ってきたのも良い。
後半仲間探し以外にもその特殊能力を使ってストーリーに組み込んできたら完璧です(期待){/netabare}

4話を見て気づいたことは電車の中のシーンで、背景がやたら綺麗だったこと!外の背景が家一つ一つちゃんと書かれていたり電柱がシュンと通ったりちゃんと作ってるのが地味に凄い。
車内の広告や秋葉原の風景など手抜きが感じられず、逆に力を入れてきているので好感が持てる
あとシーンごとの音楽も合っていて良いのだ!

ラブライブは1か2話だけ見て全くはまらなかったのだが初めてアイドルもので全話見れそうな作品に会えた。感謝です
最初72点くらいをつけてたけど今は77点くらい付けたい
なんかマイナーなアニメを発掘できた感じがして嬉しい

5話は特に良かった!
{netabare} あれだけ注目してた背景で手を抜き出したのは残念だけど、話しが面白かった
グルーヴな曲を作る二人組が特にお気に入り
他にも昆布茶で酔っぱらったり、ポエム厨だったり色々なパターン思い付くもんだなと感心した
そしてまた主人公の特殊スキル発動で、隠れた才能をほのめかしていく {/netabare}
ありきたりなストーリーだけどなんと纏まっていることか 。
動きはまだ作画崩壊とまではいってない。手を抜くとこは抜いてキープしてる感じする
毎週楽しみになってきた!

ここでふと1話見返してみたら最初見たときより面白かった!背景もダンスの動きも良いし、他の仲間も出てきてるし、大分演出や構成が考えられてたんだなと感心した

七話まで見ました!
最終話どうする気なんだろ {netabare} まだ予選なのに踊りがぬるぬるでスタッフの全力を捧げられていました!もう最終回の躍りやん!
多分8話は箸休め回になることでしょう
全員の踊りのタイミングが違ったり、目配せをしたりとてつもない労力を感じて、感動してしまいました。
主人公のお姉さんと話しているときの青髪の子の心理描写に合わせた目線の動きなども細かいです{/netabare}

そして今さらですがエンディングの歌詞が凄く良い!
はじめはどうだった?迷子の'大好き'さん
という歌詞がまさに作品全体を象徴してて作詞のセンスに脱帽です。ここすきです

最初はただの低予算アニメかと思いましたが、多分スタッフや監督が凄く有能な人達で、愛情をかけて作品を作っているんだと思います。でなければこんな良い歌が出来たり踊りをぬるぬるで書いたり出来ない!背景も目線も毎話どう構成していくかなどにもこだわりを感じます。愛です!

元は実際3次元にKiRaReというアイドルがいる?スマホゲーム?何が元になったアニメなんでしょうか?
Reステージプロジェクトというのの一環でこのアニメが出来たようなのですが、以外と予算が潤沢にあるのでしょうか?アニメの出来が良いのでその辺の成り立ちのことも気になってきました

今点数をつけるなら79点です!
尻上がり系のアニメです

8話は箸休め回かと思いきや、7話より手間かけとるやないかい! {netabare}
ヌルヌルダンスがなんと一話に2曲も流れました
ステラマリスはラスボスなだけあって、踊りが3人ズレていなくてぴったりシンクロしているというところにこだわって書いてました
{/netabare}
そしてストーリーも相変わらず面白いという。スタッフは寝る時間あるんですかねこれは。なんで毎週ヌルヌルダンス回を入れれるのか謎です。ニコニコでもコメントでみんながちょっと引いてました
これはもう見たほうが良いアニメとして80点つけようと思います!すこです

9話でついに作画の箸休めが来ました!動きを節約していました。ありきたりなよく見る話の展開なのに感動してしまうのはなぜなのだろう。
一人ひとりのセリフに相手への思いやりがあるのでそこが心地よさにつながっているのかも?
{netabare} 自室で自分の決めポーズを鏡で考える主人公や、メガネをかけると、みぃを封印する委員長のキャラなど {/netabare}
ちょくちょく挟まれるシーンでニヤリときたりそういう細かな部分にも配慮されてる。やっぱこの作品いいわー。体感12分くらいで終わってしまった

珍しく10話は中身のない謎回でした
キャラソンを売るための別グループ宣伝回?
作画班の休憩回?
でもつまらないわけじゃなくギャグ回としてほどほどに楽しかったです、ここで一旦休んで最終回に衝撃を与えてくれると信じてます!

11話は最後の演出に感動!しかし
{netabare} 踊りがダサかったのと、手書きではなくどうもCGで踊らせてる感じがあったのが残念。
今までもCGだったのか?CGのような手書きのような謎技術!でも今回はなんかいつもの踊りのシーンより心が入っていなかった気がする。{/netabare}気のせいかな? 次回最終回悲しいなぁ 今季1番終わってほしくないアニメでした

最終回!すごく良かった!
{netabare} キラリのライブ前に観客が帰ってしまうのはリアルでとても心が痛んだ。それをまさかライバルの左の子が喝を入れるとは
あそこで完全にやられました。脚本家さん凄い!
そして踊りは遠めがCG、近づくと手書きといった感じなのだと思いますが、手書きの自然な動きがマジで凄い!一切手を抜いていないプロの本気とここまで作る執念を感じました。
セリフ一つ一つが、キャラクターの性格に合わせた言葉を喋るので、見ていると必ず お!? と思わせてくる細かいシーンが毎話あります。
今回は本番前にご飯をもぐもぐ食べる主人公の胆力と口の動きとか みぃ先輩が要所要所でみぃ抜きで喋っていたりとか、青の子がピンクの子をサバゲーの試合で出会ったときの気持ちで励ますとか
細かいところの積み重ねでキャラの立体感が出るというか、感情移入してしまう
{/netabare}
いつも心を動かされるそんな素晴らしいアニメでした!二期が無さそうなラストでしたが正直今季覇権と言われる安定のダンベルよりも驚きの連続だったこちらを他人に推したい。
自分の中で初めて最後まで見れたアイドルものアニメです 素晴らしい作品をありがとうございました!

投稿 : 2024/07/27
♥ : 11

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

個人的には好みの楽曲だが、たぶんこの作品はヒットしないのだ…。

お薦め度は「何か気に入る要素があるなら観てみても良いのでは?」といったレベルです。あまねく世に広まるような絶賛お勧め作品ではありませんが、個人的にはわりと好きですね。

昨今にありがちなメディアミックス作品で、展開としてはいまのところ本作(アニメ)とゲームアプリとライトノベル(?)、そして楽曲の配信・CD販売があるようです。

キャラクターの同一性認知を阻害するほどではないですが、アニメとゲームアプリのキャラクターデザインは意外と違っていて、たぶんアニメはちょっと古い感じでゲームアプリの方が今風な感じになっていますね。

このアニメでのキャラクターデザインの古さ加減が人によっては視聴のネックになり得ると思います。

作中の大会「プリズムステージ」は某作品のような高校生による「スクールアイドル」ではなく中学生によるものなのですが、プリズムステージがトップアイドルへの登竜門であるという作中設定を考えると、トップアイドルの活動時期を考えればその卵たちの活動は中学校時代というのは案外正しい設定なのかもしれません。

主人公の式宮舞菜(しきみや まな)の活動動機はガルパンの西住みほに通ずるところもありますがグループKiRaRe(キラリ)の活動に学園の存続などはかかっておらず、メンバーには別々の動機がありながら同じ夢を目指すというのが作品としてもコンセプトになっているようです。

ストーリー的には鉄板でどこも冒険はしていない手堅い作り(肉親との因縁、メンバーの獲得、ライバルの存在、トーナメント勝ち抜き、etc.)ですが、音楽的にはアイドル楽曲としては結構良いのと作中の振り付けがダンス的にはなかなか良かったりもするので、普通に楽しく視聴することができました。

最終回のプリズムステージ東京予選のステージについて、特にKiRaRe以外のグループについて演出面でやや難があったように思います。

が、作画的に全体を通して一定水準以上で走り切りテレビアニメ作品としては一応合格レベルだったのではないでしょうか。

余談:
その1)
KiRaReのグループ内でも二人組での行動がちらほらと見かけられ、発売される楽曲CDでも公式にこの二人組×3というものになっています。公式にカップリングを明確に推してくるというのは面白いですね。

その2)
作中の稀星学園高尾校の最寄り駅などの関係で京王電鉄とのコラボがあるのかラッピング電車を見かけましたが、なぜか京王線ではなく井の頭線でした(笑)。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 20

67.0 22 2019年夏(7月~9月)アニメランキング22位
ギヴン(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (133)
522人が棚に入れました
ある日、上ノ山立夏は壊れたギターを抱えた佐藤真冬と出会う。ギターを修理したことで懐かれてしまう立夏。仕方なくギターを教えることになった立夏だったが、偶然聴いた真冬の歌が心に刺さる。立夏は真冬を自分のバンドに誘い、2人の距離は変わり始める。しかし、感情を表現することが苦手だという真冬は、過去に囚われているようで――。

声優・キャラクター
矢野奨吾、内田雄馬、中澤まさとも、江口拓也、浅沼晋太郎、今井文也

08261216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

バンドアニメだと思いますが?

評価が低かったので、嫌煙しましたが・・・。
ノイタミナ初のBLとか書いてあるし。

でもこれ、バンドアニメでしょう?微BL要素が入ってるだけの。
バンドアニメとしては傑作だと思います。

頑張って9話まで見て下さい。9話のみでも構いません。
OPも格好いいし、真冬が歌う「冬のはなし」は凄かった。
鳥肌ものでした。
実写のBECKみたいに歌なしかと思いきや、凄く切ない歌詞。
思わず、涙ぐんでしまいました。
死んだ後に、恋人にこんな歌を歌われたら、未練があったとしても、間違いなく成仏してしまう。

「冬のはなし」台詞付きですが・・・。絵はなしです。
真冬の歌のみ流用で、アニメのほうが上手いです。
https://www.youtube.com/watch?v=UZJFfqj_j-o

興味のある方はどうぞ。実際は3分ちょっと、あります。
アニメが良かったので、原作も購入。

原作はバンド主体の微BLというものかな?BL漫画に抵抗がありますが、音楽要素が高めなので、問題なく読めました。因みに3巻半まで位。
恋とか、そんな感じで、きわどいシーンとかないので、ご安心を。
原作の真冬や立夏は1、2巻では大人っぽい顔つきで高校生らしさが欠片もない・・・。
やっぱりアニメはいいなとしみじみ思います。

因みに、歌詞は原作にはありません。ドラマCDも違う歌詞でしたね。
ガッカリですが、どうも、OP、EDを担当した、センチミリメンタルが作詞作曲し、真冬を演じている声優さんが実際歌っているようです。
声優さんがこの歌声を?と、かなり驚きました。エコーガンガンでしたが、そこら辺のバンドよりはよっぽど上手い。
というか、声優は歌ってくれるなという所があるので、そう思ったのかな。YouTubeなどでも海外での評価も高いです。

ちょっと、残念だったのは、客席から見た、ステージ、バンドメンバー4人のシーンが3DCGだったことですね。他はそんなに気にならない程度だったのに。ちと勿体ない。

お気に入りのシーンは、
「上ノ山は悟った、どうせ死ぬなら早く死のう」
というナレーション、ウケました。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 5

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

イヴから始まる物語

高校生で年上とバンドを組んでいる上ノ山立夏。
ギターの弦を張り替えた事がキッカケで佐藤真冬と知り合いになる。
ギターを教えている流れで佐藤の歌声を聴き、上ノ山はバンドに誘うのであった。

始めの方は音楽的な感じ。
中盤から恋愛要素が出てきます。
ハッキリと言います。
同性同士の恋愛です。
今回は男性同士という事なので、所謂、BL。
BLが苦手な人はゴメンなさい。
スパっと切りましょう。

私は芸術の才能は常識が欠落している事が起因していると考えます。
勿論、例外(ノーマルな人)もありますが、個々の性格などは分かりませんからね。
今回の題材は音楽。
音楽の世界でBL要素があると言えば、
クイーンのフレディ・マーキュリーやエルトン・ジョンあたりですね。
両者共に同性愛。
エルトン・ジョンは男性同士で結婚しています。
フレディ・マーキュリーは、エイズに感染。
おそらく、男性同士でゴニョゴニョしたのでしょう(///▽///)

私は凡人です。
常識の範疇で飛び回っている一般人。
世界中の大多数は一般人でしょう。
しかし、一定数の天才は現れます。
天才は常識を簡単に飛び越えます。
我々、一般人では理解できない世界。
天才にとっては普通の世界でも、一般人視点では異常に見えます。

性的な好みは人それぞれ。
個々によって違うのが当たり前です。
惹かれあう魅力は、見方によって変わります。
現在の世界の常識は異性との結びつき。
しかし、同性同士で惹かれあう少数派も存在します。
私は、その考えを否定しません。
一神教の教えでは異性同士なのでしょうが、日本の神道は多神教。
受け付けない人がいても、寛容な心で接しましょう。

作中で真冬は歌詞を悩んでいました。
心の中にあるモヤモヤ。
そのモヤモヤを言語化できる天才です。
歌なんて、昔から恋愛を題材としています。
昔から存在する煩悩。
答えはありません。
個々で問題を解決するしか方法が無いですし。
天才から紡ぎ出される歌を聴いて、一般人は心を揺さぶられます。

立夏はギターの弦を張り替えます。
ライブ直前のアクシデントに同調して、自身のストッパーが解除されたのでしょう。
心情を表す決定的なシーン。
天才同士の相互理解ができた瞬間です。

一般人ではたどり着けない天才の領域です。
BLには興味がありませんが、天才の世界には興味があります。
我々を天才の世界へと導いてくれる作品。
恋愛要素が無くても音楽物としては合格点でしょう。
本格的にバンドとして活動というところでテレビ版は終わります。
人間関係と音楽。
どちらも堪能できました。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 16

横横道路 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

BLだからと毛嫌いしないで

ノイタミナ枠で初のBLと観る前からリタイアした人が多いと思いますが、こういうジェンダーが社会問題になる時代ですので社会勉強がてら観てほしい作品です
大学のパン教でジェンダー論を履修したこともあり、個人的にBLや百合に抵抗ないし、ストーリーもノイタミナ枠なのでマイルドですので、これなら地上波で流すのもアリだなと思いました
咎犬の血も原作はBLゲームですし、ギヴンは音楽がセンチミリメンタルで纏まってて、OPや劇中曲など音楽性としても高い作品だと思います
バンド系好きな人にはオススメです
センチミリメンタルは今期のバクテンでも使われてますので、バクテン観てる人にも観てほしいな
ストーリー的にはワンクールで収まらなかったのか、続編の映画で纏めていますので、アニメを見たあと映画も観ると良いと思います
映画は60分と短いので、映画館で鑑賞料金を払って観たときはもうちょっと尺を長くして欲しかったなと思いましたが、今は円盤でも出てますのでそういう消化不良は起こさないと思います
BLなのでストーリー要素が大事なのでネタバレ的なレビューは書きませんが、物語の舞台は町田です
神奈川の海寄りで育ってると町田はほぼ行かないので、よくわからなかったですが、小田急沿線住みの人なら親近感持って見れるんじゃないかな

投稿 : 2024/07/27
♥ : 0

66.8 23 2019年夏(7月~9月)アニメランキング23位
グランベルム (TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (216)
713人が棚に入れました
満ちた月の運命―――歯車が回る新たなる月夜。世界中の魔力が消失してから1000年近くの時間が過ぎ、すでに魔法は人々の記憶からもすっかり忘れられていた。そんな世界で生きる明るく元気な高校生、小日向満月は前向きに暮らしながらも、心のどこかに不安を抱えていた。自分には何もない――。勉強も運動も得意ではない彼女は、自分だけにできる“何か"に憧れていた。夜空の月がやけに大きく感じられた満月の晩。彼女はもうひとりの月の名を持つ少女、新月エルネスタ深海と出会う。それは魔法人形“アルマノクス"との遭遇でもあった。満月の運命の歯車が、軋んだ音を立てて今動き始める――。

声優・キャラクター
島袋美由利、種﨑敦美、日笠陽子、久保ユリカ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

あれ?評判良くないな…。でも、個人的には面白かったからまあいいか…。

== [下記は第1話視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
オリジナルTVアニメ作品で、シリーズ構成・脚本は花田十輝氏のようです。

基本的に舞台は現代の日本ですが、魔力による仮想世界的な物が存在してそこで「アルマノクス」と呼ばれる搭乗ロボット型の機動兵器による戦い「グランベルム」が行われているようです。

主人公の小日向満月(こひなた まんげつ)はごく普通の高校生として育ってきましたが、第1話時点で満月の夜に学校へ忘れ物を取りに行ったところ、このグランベルムに巻き込まれて自身のアルマノクスを出現させてしまうといったお話でした。

この戦いで知り合った少女、新月エルネスタ深海は名前的にも満月と何らかの対を成す存在であろうことが伺われます。

また、グランベルムが特別な魔術師を選出する戦いであることが示されていました。この手のバトルロイヤル的な設定はありきたりといえばありきたりですが、手堅く作れば盛り上がると思います。私的にはけっこう好みですし、きっとそのうち戦いの裏が明かされることになると思うので楽しみです。

第1話目で登場したアルマノクスのデザインは、個人的にはけっこう気に入りましたが他の方のレビューを見るとあまり好評ではないようですね…。

余談:『魔法科高校の劣等生』原作ライトノベルでキャラクターデザイン協力としてクレジットされている「ジミーストーン」氏の名前がアルマノクスのデザインおよび総作監としてクレジットされているのを見つけて、ちょっとびっくりしました。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.7.13追記:
第2話を観ました。「何もない」と強く言い切る満月の日常と、闇深い感情が明らかになりましたね。

それはそれとして、アンナお嬢様による氷が入った水風呂への入浴場面で、平家物語での清盛の最期を思い出してしまいました…(笑)。

2019.8.14追記:
第6話まで視聴終了。次回予告での「ストーキングという名のライフワーク」というパワーワードで、本作は2019年夏クールに確実な爪跡を残しましたね!

2019.9.27追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。

まずシリーズ通して本筋と関係ないところでいうと、「戦闘の演出が思った以上にガンダム(笑)」というところ。

まずはホワイトリリーの武装(バルカン、サーベルなど)やその使い方の他、ビット(or ファンネル)的な武装や「ニュータイプ」なエフェクト、戦闘時の会話などなど…。

そして最終回では「見える」とか「足なんていらない」とか機体を降りての奇襲とかももしかしたら初代ガンダムへのオマージュなのかなといった感じでありました。

微妙に主人公サイド(「えっと、結局主人公は誰(笑)?」とあえてボケてみたくなりますが)に優しくない最終回でしたが、個人的にはこういうのは好きですね。というかかなり面白かったのですが、でもそれはきっと少数派…。

そしてシリーズ通して個人的に労いたいキャラは袴田水晶ですね。お疲れさまでした。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 43

やまだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

🏅魔法少女×ロボバトル

両方好きなら名作にしかならん。
この時代にこれだけのオリジナル作品を生み出したスタッフに感謝。

見たまんま魔法少女×ロボットなのですが、きちんと魔法少女アニメであり、きちんとロボットアニメでもある。それぞれの要素でのカタルシスがしっかり盛り込まれている点が素晴らしい。バトルはモロにガンダムオマージュパロディてんこ盛りなのでガノタはキレるかもしれない。ロボデザインが鬼門でしょうか。自分もロボ単品なら特に好みではないです。ロボ以外でもローゼンメイデン、結城友奈は勇者である、仮面ライダー(特に龍騎)等お好きな方にはお試しいただきたい一品。

バトルヒロイン系は生身で戦う作品が主流な昨今、ロボが苦手な方はロボじゃなくていいじゃん、と思うでしょうから見なくていいと思います。序盤は魔法少女風に「イメージして!」「ハァァァァァーッ!」と全て気合で解決していきますのでロボの意味ある?と思うかもしれません。というか誰が観てもそう思うでしょう。

生身のバトル作品でよくあるのがピンチになった時に都合よく戦況一時停止して長々と回想シーン挟んで都合よく何かを思い出して気合を入れて叫べばパワーアップして逆転!みたいな萎える展開。「え?お前今瀕死だったよね?ていうかそんな技あったの?それなんで先に使わないの?そんなズタボロでそんな技使える体力あんの?」って冷めるやつです。ロボ作品の醍醐味はこちらが体力ゲージ1%の瀕死だとしても武器が生きてれば当然攻撃力は100%のままってところ。周到な仕掛けの逆転劇こそロボアニメのカタルシス。そうそうロボバトルはこうでなくっちゃとキメるところはしっかりキメます。ダイレクトアタックやリモートコントロールもしっかりあります。ガンダムパロディがなくてもちゃんとロボアニメしてます。

ロボの操作はマリオネットみたく搭乗者の指から細い線が伸びてそれを操り操作します。この設定が後々の展開にも効いてきます。ロボの操作インターフェースがこういう設定なのは後でこれをしたかったからなのかという驚き。こういうの伏線っていうんですかね。知らんけど。

作品のモチーフはやりたいこと全部入り欲張りセットなのですが、1クールものとして破綻なくきっちり纏めている点は称賛に値する出来。ただ作品の構造として主役キャラより敵を魅力的に描く必要があるのでそこを気に入らない方がいるのもしょうがないかな。主役が「持たざる(と思い込んでる)者」であり、そういう人々の肯定がテーマだと思います。現在の世相を捉えた今作るべくして作られた作品。若者向けではありますが現代への批判や皮肉をも含んだ懐の深い作品でしょう。

OPとEDまでもまんまガンダムなのは笑うしかない。どっちの曲も好きです。コテコテのザ・主題歌なOP曲は大好物。そして重要な局面でOPがかかる演出も大好物。ただベタな曲ってのはベタであるがゆえに歌い手の実力がモロに露呈してしまうわけで…。それほどアガらなかったのは残念でした。味とか癖の強さがウリの方は尖った曲だけやってて欲しい。


ローゼンメイデンを観て水銀燈成分に飢えていた方は必見。あの手のキャラがそれはもうイキり散らかします。たまらんです。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 16
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

魔法少女+百合+ロボのごった煮

原作未読

お話のざっくり概要
なんのとりえもない主人公:満月がなぜか
グランベルムの戦いの場に紛れ込んでしまう
そこで出会った新月エルネスタに導かれ
なんかロボ召喚!魔法少女の戦いが始まる…
だいたいそんな感じ

なんか色んな要素を合わせた感じの作品です。
やっぱ魔法少女物なんで、なんか重い世界観。
魔法少女物は重くて暗くてすぐ死ぬ
ってイメージ強いです。まぁそんな感じですw

お話の要素としてはてんこ盛りなので
要素が多くて良いと思うか、何がやりたいの?
と思うのかは人によって評価が分かれそうです。

売るために要素を足しに足して、
全方向カバーしようと重い要素とライト要素も
入れてかなりのごった煮状態ですけど、
破綻せずギリギリの所でうまくまとめてます。
その辺りは純粋に評価できるポイントかと。

でもその分、遊びとか余白的な物が少ないので
キャラや物語に感情が入っていき難い視聴者も
多いかもと感じた作品でした。

各話の感想
1話
{netabare}
魔法少女?ロボ物?ってか月でけぇ
なんかロボのデザインは
ワタルとかグランゾートとか連想するなぁ
こういうずんぐりむっくりなの割と好き♪
{/netabare}
2話
{netabare}
一夜明けて、なんか色々と事後っぽい絵面w
満月ちゃん裸で寝てて、風呂上がりの新月ちゃん
からの朝帰り(警察既にいるw苦しいなぁ言い訳)
ランドセルで堂々と通う新月ちゃんかっこ良い
その後に真実を知って恥ずかしがってるのも良いw
{/netabare}
3話
{netabare}
ねね炒飯の飯テロ…うまそう…
アンナこえぇ…アンナこえぇぇよ!
日笠さん凄い演技っす。
水晶の猫被り演技うぜぇw
{/netabare}
4話
{netabare}
戦闘が多めの回だね。やっぱ水晶うぜぇw
ねねは正々堂々としてるね。好き。
{/netabare}
5話
{netabare}
ねね姉包囲網…くそ!卑怯だぞ。ねね姉頑張れ!
なんかアンナの強敵がどんどんハリボテ化してくw
…ねね姉脱落(´;ω;`)
{/netabare}
6話
{netabare}
アンナの掘り下げ回。日笠さんの迫真の演技。
満月ちゃんは戦闘狂なの?戦闘楽しみにしすぎw
斧!やべぇw 魔法すげー
それ以上に満月ちゃんの場違い感がすげーw
BGM凄くいい
EDぶちっとぶった切ってのCパート
日笠さん怖い…じゃなかったアンナ怖いw

「全てをかけたストーキングというライフワーク」
一体何の次回予告なんだよ!!www
{/netabare}
7話
{netabare}
うわぁ…アンナさんガチストーカー思考w怖いww
炎熱ステージ結構迫力あっていいね。
「うーけーまーすーわー」
ほんと凄い演技…アンナさん退場(`・ω・´)
劇中歌すごくいいね~♪
{/netabare}
8話
{netabare}
アンナさんはいなかった…いいね?状態…あれぇ?
水晶さんが本性を出してきたな…
「久遠の軽さと私の重さ」なにその意味深セリフw
軽い女と重い女って言い換えるとなんかちょっとw
{/netabare}
9話
{netabare}
久遠回
満月の秘密が徐々に…
ピアノのBGM凄くいいね。
なるほどそういう事か…メッキが剥がれたな満月よ!
{/netabare}
10話
{netabare}
なんてこった…全部作られたものだったのか…
1話から言ってた「私には何もないから」伏線回収
なんとなく予想は出来てたけど、完全作り物とは…
久遠退場~(´;ω;`)
うわぁこりゃキツイ…妹もお母さんも覚えてない
水晶の演技も凄い怪演…悠木さんも凄いなぁ
「生きても無いのに…なんで?痛い」
涙の作画も凄くよかった。いよいよクライマックス
{/netabare}
11話
{netabare}
神回。演出が凄く良かった。
1周目でも良いと思ったけど2周目で改めて思う
1~10話はこの11話の為にあると。
ずっと緊迫してたから日常表現も程よい緩さで
余白がうまく生かされてるなぁと。
花火の演出はやっぱ凄くいい。こりゃーまいった
{/netabare}
12話
{netabare}
なんか悠木さんがあらぶって来ましたw
序盤の水晶より、こっちの方が好きかな。
ただ………別人すぎだろ水晶www
ファンネルが多いなぁ…なんかすごくガンダムです
満月ちゃん退場 /)`;ω;´)
{/netabare}
13話
{netabare}
ついに一騎打ちはじまた
なんかニュータイプはじまりましたよ?
水晶ここまでラスボス化するとは序盤に予想できず
OPキターーーーーー
水晶退場 1000年間おつでした~(`・ω・´)ゞ
こういうENDかぁ…好み別れそうね
{/netabare}

話題作りなのか、印象つけようとしているのか
「イメージする…イメージする…イメージする!」
「私には勝てません」
が多く感じます。あんまセリフ自体が魅力ないので
話題にはならなそうw

OPもEDも凄く曲が良いです。
OP映像の魔石越しに見える表情が変化している
表現が凄く好きですね~
EDはほんと名曲でアニメに重ねても自然でした。

もう少しだけ日常回や余白・無駄があった方が
キャラへの愛着が沸いたかなぁ…と
それでも個人的には凄く好きな感じでした。
何か気に入る要素があったら視聴オススメですー

投稿 : 2024/07/27
♥ : 28

66.2 24 2019年夏(7月~9月)アニメランキング24位
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (393)
1566人が棚に入れました
夢にまでみたゲーム世界に転送された高校生、大好真人だが、なぜか真人を溺愛する母親の真々子もついてきて!? 母親同伴の新感覚冒険コメディ開幕!

声優・キャラクター
茅野愛衣、石谷春貴、鈴代紗弓、原田彩楓、Lynn、新井里美
ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

母なる大地

ゲームの世界へ行ける事を喜んだ大好真人。
その世界に母親の真々子がついて来てしまう。
普通の勇者・真人とチート能力を持つ真々子は、
ゲーム内で親子関係の問題を修復させようとするのであった。

思春期の子供と親の関係。
所謂、反抗期があります。
些細な事がすれ違い。
自分の殻に閉じこもってしまう子供の通過儀礼です。

親と一緒に冒険に出発。
ゲームとはいえ気恥ずかしいです。
作中では男性の子供と母親の関係。
学生さんは感情移入するのが難しいでしょうね。
ただし、母親役の声優は茅野さん。
茅野さんと一緒にゲームができると考えた方が視聴しやすいです。

親目線と学生(子供)目線。
視聴する立場によって変化します。
私は親目線に近いかなぁ。
学生(子供)の考えも分かりますが、まだまだ経験が足りません。
本当の苦労を超えていかないと大人にはなれませんから。

子供の方は自分が頑張って成長した、と考えるでしょう。
しかし、それは支えてくれる人がいる、という事が前提です。
体が大きくなって成長する事は数字が出るのでハッキリと分かります。
それでは、精神的な成長はどうでしょう。
多くの視点を持てる事などは、心が成長した証。
特に子供が出来て守るべきものができたら尚更です。
ただし、子供は親の所有物ではありません。
子供の自我を認めてあげましょう。

自己中な親・過保護な親、反抗する子・自分勝手な子などなど。
親と子。
どちらも問題を抱えています。
衝突しないで、スクスク育つのは稀なケース。
一緒に問題を乗り越えて、親子が共に成長するのが一番良いでしょう。
親の子離れ、子の親離れ。
どちらも重要です。

真人などの子供視点。
真々子の親視点。
どちらかに感情移入して楽しむ作品。
本物の親と考えたら視聴は無理でしょう。
親は茅野さんに代入。
茅野さんとの家族関係を持った、という設定にしないと難しいかも。
固い話ではないので、そんなに気を張らなくても大丈夫。
親と子の2つの楽しみ方ができて、お得ですよ。
親孝行したいときには親は無し。
子供よりも親の方が先に鬼籍に入るのは当然の事。
反抗する気持ちも分かりますが、なるべく早く大人に成長する事を期待します。
{netabare}という事を、おしらーせ、します。{/netabare}

投稿 : 2024/07/27
♥ : 28

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タイトルのまま。それ以上でもそれ以下でもない。ママだけに(笑)

原作未読。最終話まで視聴。

初期設定は秀逸だと思いました。

勇者の主人公が母親同伴って!
その母親の通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃で勇者よりも強いって!
パーティーメンバーは一見ハーレムなんだけど、母親が含まれているって!

序盤~中盤はかなり笑えました。
母親が取得していくエキストラスキルも笑えるものが多かったし。

だけど、どうしてもマンネリ感が出ちゃうんですよね。
初期設定が意表を突いた分だけ、舞台を変えても同じことが繰り返されちゃう。

ママ子さんが披露する母親論もちょっとウザかった。
結局、息子にとって母親が出しゃばるのはウザいんだなって思いました。

コメディとしてはまずまずだったと思います。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 26

nozzynozzy さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オカンの干渉がとてもキツイアニメ

1話からオカンの子煩悩が暴走するアニメ。オカンの見かけが17歳相当という設定なのに、高校生の1人息子が居るという異常事態はあまりに予想外の設定なので3話ぐらいまではちと気持ち悪くてドン引きでした。一応、4話ぐらいからだいぶ慣れてそこからは最後まで楽しく見れました。それでも若いオカンの子煩悩っぷりの暴走が続くというのがやっぱり時々ひっかかり、気持ち悪さが蘇るという感じが痛し痒しといったところ。
 万人に勧めれるか?はちょっとわからないのですが、オカンとクエストという想像すらしなかった設定の独特さを味わえたアニメでした。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 4

64.5 25 2019年夏(7月~9月)アニメランキング25位
BEM(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (125)
403人が棚に入れました
湾港都市「リブラシティ」。政治・経済・文化の中心であり、街の“富"が結集した「アッパータウン」と、汚職や犯罪に溢れ、人々がお互いを疑い合わざるを得ない「アウドサイド」、その両エリアを分かつ巨大な運河と、一本の「橋」。これらにより構成される、まさに人間の“差別意識"が顕在化した様な街である。そんな「アッパー」から「アウドサイド」に赴任してきた、若き女性刑事・ソニアは、数々の事件を追う中で、人間を守るために戦う、醜い姿の3人と出会う。彼らは一体何者なのか・・・?妖怪人間3人は、それぞれの思いを抱えながら、正体を隠し生きていた。人間に仇為す悪を倒すことで、人間になろうとする「ベム」、人間に憧れ、人間と同じ学校に通い、人間を理解することで、人間になることを目指す「ベラ」、人間や世間に達観し、冷めた様子でゲームの世界に没頭する「ベロ」。彼らはいくつもの事件や、人間たちとの触れ合いの中で、傷つき、悩む。人間のために戦っても、その醜い姿から、決して人間に受け入れられることはない…。そんな3人を探す1人の存在がいる。リブラシティを裏で牛耳る「見えざる議会」を操り、ベムたちを確保しようとする彼女の目的は果たして?

声優・キャラクター
小西克幸、M・A・O、小野賢章、内田真礼、乃村健次、西山宏太朗、斉藤壮馬、諏訪部順一、小野大輔、坂本真綾
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