2015年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画一覧 7

あにこれの全ユーザーが2015年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月02日の時点で一番の2015年冬(1月~3月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

67.1 1 2015年冬(1月~3月)アニメランキング1位
機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル(アニメ映画)

2015年2月28日
★★★★☆ 3.9 (182)
999人が棚に入れました
宇宙世紀0068年、サイド3、ムンゾ自治共和国。宇宙に進出した人の革新を説き、地球連邦政府からの完全独立を宣言しようとしたジオン・ズム・ダイクンは、議会檀上で演説中に突如倒れ、帰らぬ人となった。ダイクンの死後、ザビ家陰謀説を唱えるダイクンの側近ジンバ・ラル。しかし、サイド3、ムンゾの実権を掌握せんとするデギン・ソド・ザビ率いるザビ家の暗躍は加速していく。これまで語られる事の無かった動乱の歴史が明らかになる中、ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアには、激動の時代を象徴した数奇な運命が待ち受けていた…。

声優・キャラクター
田中真弓、潘めぐみ、浦山迅、銀河万丈、藤真秀、三宅健太、渡辺明乃、津田英三、恒松あゆみ、喜山茂雄、沢城みゆき、茶風林、池田秀一、大塚明夫

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【主に戦車道】断っておきますがこれはガンダムのレビュですよ?【主にロリテイシア】

初代『ガンダム』(ファーストガンダム)のキャラデザを務めた安彦良和が、独自解釈でファーストガンダムをコミカライズした漫画、『THE ORIGIN』をアニメ化した作品です
つまりガンダムの歴史上、初めて漫画→アニメという経緯を持った作品になります
監督は『0083』や『MS IGLOO』の今西隆志
脚本に隅沢克之
キャラデザにことぶきつかさ
メカデザにカトキハジメ(MS系)、山根公利(車輌系)、明貴美加(戦艦系)、アストレイズ
総作画監督に西村博之(天才)
メカ作監に鈴木卓也
音楽に服部隆之
1話約70分、全4部作(予定)


今作で描かれるのは1年戦争の前日譚にして漫画版オリジナルストーリーとなった所謂「シャア・セイラ編」です
キャスバル・レム・ダイクンという少年が如何にして赤い彗星ことシャア・アズナブルを名乗ることとなったのか、とまあシャアという男とその妹のジュブナイルが基軸となります
ちなみにあくまで『THE ORIGIN』のアニメ化であり、【ファーストガンダムそのものとは設定や時系列が異なっている】ことを断っておきたい


まずアバンタイトルで描かれるのはシャアが赤い彗星の異名を取ることとなり、アニメでは詳細が描かれなかったルウム戦役
今作ではモビルスーツは基本的に3DCGで描写されます
このルウム戦役の迫力の戦闘シークエンスを描くのは北野三郎・・・じゃなかったw板野サーカスこと板野一郎
ハイスピード、かつ膨大な情報量で混沌とした艦隊戦を潜り抜けるシャアの姿が描かれます


そして時を遡り開戦の11年前、宇宙世紀0068
地球連邦からの独立を図るスペースコロニーサイド3のムンゾ共和国が舞台となります
指導者ジオン・ズム・ダイクンは彼の家族を巻き込みながらも宇宙移民の自治権確立に奮闘する日々を過ごしていた
しかしある日、彼は狂気の中で突然に息絶えてしまう
ダイクンの死は謀略だと民衆は暴動を起こし、それを鎮圧する地球連邦は軍を投入、この混乱に乗じてムンゾの実権を握ったザビ家の暗躍
そしてダイクンの遺児こそがキャスバル=シャア、そして妹のアルテイシア=セイラだった
これまで設定のみで深く語られることの無かったダイクン家とザビ家の確執、政治ドラマ
ダイクン家に助力するラル家の親子、特にファーストでは名前だけが語られていたジンバ・ラルの登場
『THE ORIGIN』のオリジナルキャラであるザビ家の次男、サスロ・ザビの存在も忘れてはいけない
そしてクラウレ・ハモンやクランプといったキャラの活躍もファーストファンには心躍るところでしょう


さてところで、この作品はガンヲタとかガノタとか呼ばれる一部のマニア専用の作品では決してないということを強く主張しておきたいです


まず先にも言ったとおり旧作の設定はほとんど意味を成していないのでむしろガンダム初心者の方がすんなりと今作を受け止められると思います
独立運動に心身を疲弊しながらも奮闘する父の背中を見て育った少年が、今度はその父の死をキッカケに故郷を追われる身となり、やがて一族を貶めた者達への復讐を誓う・・・
そう今作は何も複雑なSFとかじゃないんです、【ピカレスク・ロマン】なんですね
強いて言うならタイトルにもある【“ガンダム”が一切出てこない】ことだけはご了承願いたい


最大の見どころは“安彦絵の完全再現”
近頃のアニメでは珍しくなった三白眼、長い下まつげ、ハイライト少なめな頭髪といったデザイン面
そして劇中でのコミカルなタッチ、正真正銘のテレビまんが感
特にガンダムのようなシリアスな作品ではもうあまり観られないであろうオーバーな表情芝居は古き良き時代を生きた漫画家ならでは感性ではないでしょうか
それを(天才)西村博之が細かいカット一つ一つにまで拘って作り込んでいるのが見えてきます
また現場では安彦が直接アニメタを指導するという姿もあるようで、とても貴重な環境が整えられた制作現場であることが伺えます


特に安彦ismが如実に現れているのが“ロリテイシア”ことアルテイシアですかね
喜・怒・哀・楽、今作で全部魅せてくれます
すごく楽し、いやw可愛い(^ω^)


それとクライマックスで登場するオリジナル設定の初期型ガンタンクによる“戦車道ならぬガンタンク道”
陸上自衛隊も取材協力に応じたとかで『ガルパン』ファンにも是非観ていただき一戦に仕上がってますね


ところでキャストがほぼ一新されたのが気になりましたね
故人等も多少絡むためキャスティングには苦労されたのでしょうが、折角新しいガンダムをやるんだから、と思い切って冒険をした新キャストがちょろちょろと
特にハモンに沢城みゆきを起用したのは驚きました
そしてこれは成功と言えるんじゃ?とこの挑戦的キャスティングに拍手


一方で銀河万丈のギレンと池田秀一のシャアは全く変わり映えのない安定感で、定着した二人を変えることは不可能だったという結果も見えてきました
35年も経ったのに銀河万丈や池田秀一の代役って未だ誰も出来んのですね・・・まさにオンリーワンか

投稿 : 2024/04/27
♥ : 30

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

キャスバルダイクン、戦車道始めます!

ファーストガンダムのメインスタッフ、安彦さんが描いた漫画版ガンダムの映像化作品です。
貞元版エヴァと同じようなものだと捉えれば良いのでしょう。

エヴァと違って同時に開始ではなく、執筆開始に20年以上の時間が経っていましてオリジナル劇中でのコアファイターの最高の役目を忘れちゃってたくらい。
そもキャラクターもあやしい。そりゃ覚えているわけが無い。
後付設定も知らないのでマニアックなツッコミは入れない、ファーストとは別物、として観るのがよいかと。


安彦さんと同じくファーストのアニメーター、最近では白箱でもでてきた板野さんがアバンの『ルウム戦役』の演出、コンテなのですが・・・。
微妙です。板野さんの希望通りには映像化されていないのではなかろうか。
すっごいガッカリしました。しょっぼいんです。ヤマトのほうがマシといったら失礼だが、かっこいい。艦隊戦もMSの動きもなんじゃこりゃ状態。
しかし本編はとってもいい!

『ガンダム』としてみると面白くないのかもしれません。
ジオンダイクンの死からはじまるのでアムロもガンダムもでてこない。
安彦版特有の漫画的なギャグ、コミカルな表現も多数。
アニメでもやる必要があるのかはわかりませんwが私はOKです。
SF以外に『トロツキー』とかに歴史モノ漫画で有名な方なのでガンダムではなく大河ドラマっぽい開幕です。
安彦絵&田中真弓さん、70年代.80年代のアニメを今の技術で描くとこうなるのかなという印象。
声優さんもギレン以外世代交代なのですが悪くないですよ。

気になるのは漫画の頃からキシリアのキャラがちょっと自分の中では違うかな?っと。
もっとツンデレ?『甘いようで』ってギレンにいっときながらアンタもシャアとかに甘くない?ニュータイプの存在を真っ先に信じちゃうような人なのに。
ギレンのような悪役に成りきれない姉さんが好きだったのですが。
新しいお話を作るうえで仕方がないんですけどね。
ワルなキシリア様に期待しましょう。
ジ・オリジンでもラル大尉はマジでかっこえっす。大活躍です。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青い瞳のキャスバル

シャア中尉時代の戦闘映像から始まり、
少年期のキャスパルとアルティアシアが地球に旅立つまで。

若いランバラルが3枚目なのが結構ウケた。
ファーストだと、激渋なのに…

ドズルも、妹思いのいいやつだけど、
脳筋なのは変わらないのねー

ギレンの着ていた桂馬?のハッピ?はネタかなぁ。
趣味が悪…

{netabare}
ザビ家にサスロ(次男)がいたの初めて知った!
殺したのキシリアぽいし、女の恨みは怖いわぁ

青い瞳のキャスバルで、一番活躍したのは、
ハモンさんだったけどw
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

66.1 2 2015年冬(1月~3月)アニメランキング2位
劇場版シドニアの騎士 KNIGHTS OF SIDONIA(アニメ映画)

2015年3月6日
★★★★☆ 3.9 (103)
776人が棚に入れました
対話不能の異生物・奇居子(ガウナ)に太陽系を破壊されて千年。脱出した人類の一部は、巨大な宇宙船シドニアで、繁殖しながら宇宙を旅していた。生まれてから地下でひっそりと暮らしていた少年・谷風長道は、衛人(モリト)と呼ばれる大型兵器の訓練生となり、歴史的名機・継衛(ツグモリ)の操縦士となる。長道が初めて異性を意識した少女、星白閑。初めて友達となった男でも女でもない人間、科戸瀬イザナ。長道の能力に嫉妬を覚える岐神海苔夫。寮を取り仕切るクマ型の寮母、ヒ山ララァ。宇宙船シドニア における"日常"の生活―恋、喧嘩、仲間との会話は明日も続くはずだった。再び奇居子(ガウナ)が現れるまでは…。百年ぶりとなる脅威との遭遇に、人類は、長道は、何を選択するのか?人類の存亡をかけた戦いが今、始まる―。

声優・キャラクター
逢坂良太、洲崎綾、豊崎愛生、櫻井孝宏、金元寿子、喜多村英梨、大原さやか、坪井智浩、子安武人、新井里美、田中敦子、森なな子、本田貴子、鳥海浩輔、佐倉綾音、阪脩、小山力也

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【世界は"コレ”を待っていたという感すらある近年最大のビッグバジェット】これが限定上映とはモッタイナイ(>_<)

ハリウッドからも注目を浴びる漫画を原作に、インターナショナルな活躍を続ける日本のスタジオが3DCGで制作した2014年春期に放映されたTVシリーズ第1期『シドニアの騎士』
そしてこのオンエア版に新規カットの追加やカメラアングルのリテイクをしたセルディスク用のディレクターズカット版
さらにこれを再編集して約130分に押し込めた総集編映画が今作です
鑑賞料金が一律2000円という聞いたことのない数字でした(爆)


総集編ということでストーリーは主に主人公タニカゼ・ナガテと、彼と儚いラブストーリーを描くホシジロ・シズカに焦点が当てられております
ですから映画としての完成度がとにかくハンパない
普通に「SF映画を1本観た」という満足感があります
よく「TVシリーズや原作を知らんとツライ」とか言いますが今作に関しては【1㍉たりともそんなことはありません】
シドニア好きも初見さんもオールウェルカムです


アニメ版のキャラデザは“原作に準拠して作ったモノ”と“露骨にあざとく作った萌え絵”をハイブリットして完成させたことは有名ですが、これをやる必要性ってのがこの作品結構“青春ラブコメ”の要素があるんですよね
ホシジロが可愛く、いや“くぁわいく”見えるように作ったというのですからスタッフ実にGJです
あなた方の判断は素晴らしかったbと、そう褒め称えたい


ほぼプレスコ、というキャストの熱演も素晴らしいじゃないですか
謎の宇宙生物との血で血を洗う死闘というシリアスなストーリーを引き立てる声を枯らした熱演
さらに日常パートでの落ち着いた声とのギャップが物語のコントラストを一層強くする
奇しくも主演の逢坂良太、洲崎綾は声優アワード2014新人賞の受賞者です
裏を返せば今作が受賞のキッカケともいえますね


劇場版ということで、そもそもスクリーンサイズのクオリティで作られている戦闘シーンなど画面の魅力もさることながら、一番注目したいのがやはり音です
スーパーウーファーがぶち破れんばかりの低音域音圧がめちゃくちゃデカイ今作の効果音
ロケットの噴射とか射撃の発射とか、そういった音のズン!とした迫力が凄まじいです
そして物語の後半を盛り上げる重厚感と高揚感に満ちたダイナミックな劇伴もまた然り
いや~、まさに劇場でこそ味わえるというか【これこそが本当の『シドニア』】なんじゃないでしょうか


ラストを〆るのはangelaによって今作用に書き下ろされた主題歌で、これがTV版主題歌とは真逆のピュアなラブソング
ナガテとホシジロの物語に一区切りが付いたことを感じさせます


半ば第2期への宣伝がてらに作ったとはとても思えません
こんなに素晴らしい1本を一部劇場で2週間限定上映とは実にモッタイナイ;
もしお近くの劇場で公開されている方がいらしたら是非に観ていただきたいです!


最後になりましたがオイラ、今作のキャラは全員大好きなんですが、、、
【イザナ君ほんとに大っ好きなんすよ!(´д`)ハァハァ】

投稿 : 2024/04/27
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

物語を改めて振り返り、深まる謎を整理する…。

近所に上映館がなく、やむを得ずレンタル鑑賞した本作。
改めて上映スルーした映画館に対する恨み節が沸いてくる結果に(苦笑)
内容は130分余りの尺に、1クールアニメを収めた総集編ですし、
大画面についても、最悪、画面に近づいて見ればどうとでもなります(←負け惜しみw)

けれど本劇場版は追加カット、別アングル等も交えて強化された映像と
より洗練されたサウンドとの融合が大変素晴らしい。
こればかりはステレオが上限の我が家ではどうしようもない(苦笑)
映画館の立体大音響で体感したかったなぁ…と見ながら後悔しまくりました(泣)

『シドニア~』は各話の切り方、次話へのつなぎも上手かった作品。
それだけに、それを一本の映画に収めると、どうしても切れ目も感じられます。
(例えば{netabare}TVで戦闘結果を知って愕然として、次回へ続く引きの演出とか。{/netabare})

それらを差し引いても、本作で物語を俯瞰することには意義があると思いました。
特に主人公。{netabare}地下の米泥棒からシドニアの騎士へと覚醒していく、{/netabare}
その軌跡を一気に振り返ると、彼自身が物語の鍵であることを再確認できます。

各シーンを短時間で見ると、何気ないSF設定説明が、
効果的な伏線になっていたことに気が付いたりと、
脚本の完成度の高さを実感しました。
遠目に整然としたプロット構造を眺めるとうっとりしちゃいます(笑)
TVアニメ二期への期待も高まる有意義な体験となりました♪

その上で、物語の綺麗な本筋から浮きまくり、
脈絡もないくせに、絶妙なタイミングで放たれる、
弦打(つるうち)の光合成級のボケを喰らうと、
TVアニメ版以上にツボにはまります(笑)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19

すばる☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

GO(O)D ANIME

「第2期が始まる前におさらいと予習の意味で観てください。」という名目はありますが、全くシドニア知らない人が全てを知るには1回観ただけでは意味がないかも。

それは、本編をぎゅっと凝縮したからというわけでなく、用語が難しい可能性があるからです。

ま、そんな初見の方も安心してください!!

この映画で「長道」と「星白」の関係性、さらに「岐神」の存在を知っていれば、映像と見せ方でカバーできると思いますよ!

そんな映像ですが、一番光っているのは戦闘シーン。

もちろんTVでもいいのですが、スクリーンで見るものはまた格別。


いやぁ~、プロによる新時代のアニメって感じがしますね~~~♪

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

65.3 3 2015年冬(1月~3月)アニメランキング3位
劇場版「境界の彼方 I'LL BE HERE 」 過去篇(アニメ映画)

2015年3月14日
★★★★☆ 3.7 (353)
2625人が棚に入れました
人間に害をなす異形の存在“妖夢”。高校生の少女、栗山未来はそんな妖夢と戦う“異界士”だった。だが彼女の一族は、代々自らの血を武器とする特異な能力により、“呪われた血”と忌み嫌われていた。ある時、彼女は妖夢と人間のハーフである“半妖”の少年、神原秋人を討伐するため彼の通う高校に転校する。彼は自らの内に最凶の妖夢“境界の彼方”を宿していたのだ。だが、未来は日々の生活の中でいつしか秋人に惹かれていく。

声優・キャラクター
種田梨沙、KENN、茅原実里、鈴木達央、川澄綾子、松風雅也、渡辺明乃、進藤尚美、山岡ゆり、豊田萌絵

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【出会えて】彼と彼女の『未来』へ繋がる物語のために回帰する『過去』【よかったね】

「出会えてよかったね」ってのは伊波ちゃんが言う個人的に今作で一番好きな台詞ですb


近年稀に見る厨二by・・・いえいえwセカイ系大作の『境界の彼方』の劇場版2部作の前編です


人に害成す妖夢を討伐する異界士の力の中でも最も忌み嫌われる呪われた血を持つ少女
そして彼女が討伐の標的とする不死身の半妖として生まれた少年が世界の命運を握っちゃう系
実にセカイ系
韓国ではR15指定


この過去篇は2013年秋期に放送されたテレビシリーズを時系列順にまとめた総集編です
約120分
冒頭に“アレもん”を挟むのはもう京アニの映画ではお約束になってきた構成ですね(笑)


基本的に『未来篇』という新作に繋げる為に【未来と秋人の物語】に回帰させてます
まずエピソード0となる『東雲』から始まり、未来と秋人のショッキングな出会いの第1話へと導入
そんでもって虚ろな影以外の【ザコ妖夢との戦闘は全部カット】してます
大事なのは境界の彼方とは何か?ですからね
だからアニメオリジナルエピソードとなった伊波ちゃんと未来ちゃんの因縁とかも潔く【無かった事にしてます】


アレが無い、コレが無い、と嘆く方もいらっしゃるでしょうが【未来と秋人の物語】なのです、察してください
オイラとしては「お兄ちゃん!」がちゃんと聴けた事と秋人が『シゴフミ』を読むくだりがあればお腹一杯なので及第点です
最終決戦直前の挿入歌としてOP曲が流れてくる『TSR』の最終回みたいな演出も良いですよねb


さて、いい総集編だなぁ(´д`)とか思ってたけどエンドロール後にあった『未来篇』への伏線が・・・
まさかの超展開でいくらなんでも無理やり過ぎでしょwってことでせっかくの感動が半減ですよ
ガッカリでしたわw

投稿 : 2024/04/27
♥ : 26
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

観ちゃいました。

今年の再放送でTVシリーズを初めて観ました。
その勢いで過去編を観ました。
{netabare} 過去編と言ってましたが総集編ですね。。。
でも、未来編に向けて大切なところ(二人の思い出)をピックアップした感じです。
未来編も必ず見ますが、最後の急な記憶喪失は何故起こったのでしょう???
TVシリーズのハッピーエンドはとても良い終わり方なのにです。{/netabare}
そろそろ未来編公開ですね。とっても楽しみです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 14

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

これはこれで結構面白かったですよ。

悪い評判を見た後に見てしまったので、そんなに集中して見ることができませんでした。これの、どこが悪いのかな~って、見てて。

僕は、神原と未来の話も好きですが、名瀬家のファンです。名門名瀬家はすごいですよ。どうすごいかは、例えば、兄妹の声が若いとか、そういうところ。あとは、口癖というか言い回しのあるとことか。シスコンとか、端で見ていると、いいことのように思える。

あとは、境界の彼方を倒すまでの話なので、二人を見守るくらいしかできないでしょう。前半コメディーチックなところがあり、決戦までの間は結構楽しみました。境界の彼方を倒すのに、3度もトライしてくるあたり、引き延ばしも腕次第だなぁと感心。クレジット終って、なお、二人のことを引っ張るあたり、実験的でもありいいんじゃないですか。

個人的には、結構面白かったですね。飽きずに最後まで見てしまいました。僕にとっては、意外と珍しいことなんですよ。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

64.6 4 2015年冬(1月~3月)アニメランキング4位
劇場版 蒼き鋼のアルペジオ –アルス・ノヴァ- DC(アニメ映画)

2015年1月31日
★★★★☆ 3.8 (243)
1240人が棚に入れました
21世紀中盤、温暖化に伴う海面上昇により、人類は地上での版図を大きく失った。その混乱に呼応するかのように世界各地に現れた【霧の艦隊】にすべての海域を封鎖され、人類は疲弊の一途を辿っていた 。横須賀・海洋総合学院の士官候補生・千早群像の前に現れた霧の艦隊の潜水艦【イ401】。敵であるはずのイ401、そのメンタルモデル・イオナは群像に囁く。「千早群像、私に、乗って。」閉塞した現状を打破するため、学院の同級生らと共にイ401に乗り込み、艦長として指揮を執る群像のもとに、日本政府高官である上陰龍二郎から極秘の依頼が届く。「人類の切り札を、アメリカに届けて欲しい」。日本が開発した対「霧」最終兵器・【振動弾頭】のサンプルを、量産のために米軍に届けるのだ。上陰の依頼を受け、アメリカを目指すイ401の前に立ちはだかるのは、大戦艦コンゴウを旗艦とする霧の東洋方面第一巡航艦隊。重巡洋艦タカオ、マヤ、大戦艦ハルナ、キリシマ――次々に襲いかかる霧の艦船との戦いの中、イオナは成長していく。人類と霧のメンタルモデル、それを隔てるものは何か。コンゴウとの壮絶な決戦を経て、サンディエゴに「人類の切り札」を届けた群像たちの次なる目的は?そして新たに立ちはだかる影は――――

声優・キャラクター
興津和幸、渕上舞、沼倉愛美、山村響、ゆかな、MAKO、藤田咲、内山夕実、日高里菜、山本希望、松本忍、宮下栄治、津田美波、東山奈央、M・A・O、福原綾香、三森すずこ、佐藤聡美、五十嵐裕美

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャッチコピーは「出航せよ。この閉塞した世界に風穴を開けるために」。

この作品は2013年に放送された「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」の再編集版に、新しいカットが加えられたモノです。

劇場版は前後編の2本立ててとなっており、前編が再編集版+新規カット、後編は完全新作という構成になるようです。
2013年に双方された本編は「お気に入りの棚」に入れているほどの大好きな作品なので、この劇場版の視聴も楽しみにしていました。
そして監督は岸誠二さん・・・今私の中で最もホットな監督さんです^^

そして完走した訳ですが感想は月並み・・・^^;

再編集部分ですが、見どころを繋ぎ合わせたディレクターズカット版として見ると良くできていると思いますし、感動もできると思います。ですが、個人的に本編が大好きなので、抜けているカットが見られないのが残念に思ってしまいました^^
それに、シーンによっては本編でテンポまで含めて大好きだった場面の展開が早かったり、本編ではしっかり描かれていたメンタルモデルの揺れ動く気持ちや抑えきれない衝動などもテンポが早い分だけ感情移入する前に過ぎ去ってしまうんですよね^^;

再編集版だけあって仕方無いのですが、じっくり本作品を堪能したい方は劇場版より本編を視聴する事をお薦めしたいと思います。

それでは、本編を視聴すればこの劇場版は視聴しなくても良いのか・・・となると、答えはNoだと思います。
この劇場版には新規カット分が追加になっていて、これが完全新作である後編の繋ぎになっていると思われるからです(まだ後編劇場版上映前なので、あくまで予想です)。
新規カットを劇場版後編の伏線と捉えると、話のスケールは相当大きそう・・・劇場版だけではとても収まりそうにないスケール感を感じると共に、少し不安感も芽生えてしまいました^^;

劇場版の上映枠に無理やり収めたが故に、物語の進行がやたら早くなって置いてきぼりにされてしまう不安感・・・

劇場版後編で収まりきらず、続編の発表・・・までは良いのですが、その後方針がコロコロ変わり作品の出来に影響を及ぼすような結果に陥る不安感・・・

どちらの不安もこれまで体験した出来事だけに、気になってしまいます。
それに自分が大好きな作品なら尚更です。
この作品ではそういう事が起こらない事を切に願っています。

主題歌は、ナノさんの「Rock On.」
オープニングテーマは、Tridentさんの「Blue Snow」
主題歌は本編に引き続きナノさんの曲でしたが、相変わらず格好良いです^^

約1時間45分程度の作品で、うち30分位が新規カットになっています。
本編視聴済の方も未視聴の方でも、どちらでも堪能できる作品になっていると思います。
後編の上映は2015年秋・・・視聴するのが楽しみです♪

投稿 : 2024/04/27
♥ : 20

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【世界など】3DCGの中に確かに感じる『命』の息吹【認識したくはなかった!】

2013年秋に日本のアニメ界を震撼させた3DCGテレビシリーズ『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』の劇場版2部作の前編


実はオイラ、このシリーズ大好きなんです
“「俺たちの戦いはこれからだ」的END”が氾濫する昨今の日本のアニメ
それを怒涛のオリジナル展開で打破し、尚且つほぼ全編3DCGという挑戦的姿勢
とても素晴らしい作品だと思っています


前半約60分がテレビシリーズの総集編パート
後半約40分がテレビシリーズのその後が描かれる新作パート
この体裁は『Persona4 the ANIMATION-The Factor of Hope-』とほぼ同じですね
音響関連は全て5.1chに再編集


総集編パートは群像とイオナが横須賀の慰霊碑を訪れるシークエンスが少し大きめにフューチャーされた点以外はほぼ戦闘記録のダイジェストって感じですね
世界観、人物像、コメディ要素、さらには細かな戦術描写などもガンガン削っており、細かい部分はナレーションで補完というかなりお粗末な作り
『エヴァ』で例えるなら『DEATH (TRUE)2』、いやそれ以下か;
この映画だけで『アルペジオ』の魅力を伝えるのはいくらなんでも無理です!ってことで初見さんはお断り


ちなみにオイラは先にも言ったとおりこの作品にイカれちゃってるのでwこの雑な総集編でもマジ泣きしてシマウマ
メインテーマをバックに群像とイオナの前に浮上するイ-401で鳥肌
「壊れちゃう・・・よ・・・わたしたち」「ハルナ、私はまだ・・・死にたくない!」で一泣き
マヤがbot(笑)だと判明し友達を無くして落胆するコンゴウさんで二泣き
「群像、嫌、群像、一人は嫌、私を一人にしないで!」→「私が入り込む隙間なんて、どこにも無いじゃない・・・」→アルス・ノヴァモード発動で三泣き
「おまえに・・・生き延びて欲しかった・・・」「なぜ・・・謝るのです」で四泣き
そして「変化など、必要無い!理解など、して欲しくない!私は一人でいたかった!世界など!認識したくは無かったっ!!!」であぁ~ゆかなさんマジネ申っす、と震え泣き
もう駄目wオイラ目が赤いよw
この作品、主要人物はほとんど死んでないのに凄く命のやり取りに重みを感じるんですよね、キャラがよく出来ているからだと思います


そしていよいよ新作パート
テレビシリーズの最終回のその後・・・振動弾頭を手にしたことで霧の艦隊に対して優位に立った人類
しかしコンゴウに変わって蒼き鋼を追撃する新たな霧の戦艦、金剛型戦艦2番艦の「大戦艦ヒエイ」が群像たちの前に立ちはだかります
このヒエイとの戦闘がシリーズ屈指の名勝負
いままでのようなバカスカした撃ち合いではなくちゃんと艦隊戦っぽいというか、ちゃんとしたドッグファイトが描かれたのがgoodですよ


そして物語は後編である完全新作映画『Cadenza』へと続くわけなんですが、これがまたよく考えましたよ
原作との折り合いでオリジナル展開にした結果として、「大和」を出すことは無理ぽなことはもはや察しがついていたところ
おぉ、まさかそう来たか!と感服ですb


映画を〆るナノの「Rock On」もエンドロールの心地よい余韻に浸らせてくれ満足
次回新作への期待が膨らみますb

投稿 : 2024/04/27
♥ : 28
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

アルペジオDC、見てきました

見てきました。アルペジオDC。

やっぱり劇場は男性が多かったです。ちょっと場違いなところに来てしまった感じ(^^;)

色紙はコンゴウ様を頂きました。タカオが欲しかったけど、コンゴウ様も嬉しい。

内容についてはほかの方がとても詳しくレビューされていらっしゃるので、私は感想だけにしますね。

{netabare}
OPで401が横須賀に静かに入港するシーンでのTridentの曲Blue Snow、とっても素敵。OPが全体の流れを引き締めていたと思います。
音も臨場感がありました。

時間の制約で仕方ないんですけど、ハルナと蒔絵のシーン、もう少し丁寧に作ってほしいと思いました。あのシーンって、とても大事だと思ってたので。
でも、それ以外はとても良かったと思います。それと、nanoのSilver Skyが奏でるタカオのシーン、ほぼTV版通りでとっても嬉しい! それに最終回のコンゴウ様の物語も丁寧に編集されていたと思います。驚きだったのは400と402のシーン。TV版よりも感動!音楽が変わるだけでTV版と全然違うものになるんですね。

新作パートでは、ハルナ、蒔絵、キリシマは余裕で逃亡!蒔絵はいろんな世界を渡り歩いて自由を満喫していると思います。刑部博士、きっと喜んでいるかもしれないですね。

それと、タカオは新作パートは水着だけ!新作パートでTV版と違うファッションを見られると思ったのに~~~

ヒュウガはさすがですね。あれ? 卵が2つあったけど、あそこからメンタルモデルが出て来るのかな? 次回の映画の布石?

イオナ、とっても成長していて、ヒエイを説得する姿はとっても今までのイオナとは雰囲気が違っていました。もうすっかり人間です。

新作パートでのヒエイが、凜!としている感じがすてきでした! 好きになりそう。ヒエイについてきょうへい君がコンゴウよりもやっかいだと言っていたけど、私はコンゴウ様よりも柔軟なような気がしました。気のせい?


それと群像さまのお父さん、ちょっと怖そう。あと、女の子が、お父様って言ってたけどあの子は娘? 群像さまの妹なの??
~ {/netabare}

EDのnanoのRock On、とってもかっこいい曲でした。帰りはこの曲を聴きながら家に帰還。この曲はEDですけど、本当は10月の新作の”のろし”なのかもしれませんね。

10月の映画、今からとても楽しみです。



前回のレビューです。

{netabare}
2015.01.27 19:40
蒼き鋼のアルペジオDC、とっても楽しみ♪ ・・だったのに (>_<。。)

上映までもう1週間を切りました。私も準備ok! 初日に行こう!と思ってたんですけど・・・会社から、当日と日曜日のお仕事の指示が:・(≧∇≦)・:

・・・んもう、急なんだから!

残念ながら週末、行けなくなりました。

初日に行かれる方、楽しんできてくださいね。
(なんか、音響がすごいという評判を聞きました。)
~ {/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 47

63.3 5 2015年冬(1月~3月)アニメランキング5位
映画『妖怪ウォッチ』誕生の秘密だニャン!(アニメ映画)

2014年12月20日
★★★★☆ 3.8 (22)
97人が棚に入れました
突然消えた妖怪ウォッチを取り戻すため、向かった先は―なんと! 過去の世界!!ある日、寝ていたケータの腕から光を放ち突然消えた妖怪ウォッチ―。さくらニュータウンに現れた超巨大猫妖怪デカニャンから「このままでは…世界はヤツらのものにニャってしまうでふ。オラッチのともだちを助けてくれ…。」と頼まれたケータは、手がかりを探しにおばあちゃんの家があるケマモト村に向かう。妖怪ウォッチが消えた謎、そのカギを握る妖怪フユニャンとの運命的な出会い―。そして、妖怪ウォッチを取り戻すため、ケータとウィスパー、ジバニャンとフユニャンは、なんと60年前の過去の世界にタイムスリップ!そこで彼らを待ち受ける強大な敵とは!? 果たして、妖怪ウォッチの行方は!?運命の出会い―、そして、今はじめて明かされる、「妖怪ウォッチ」誕生の物語

声優・キャラクター
戸松遥、関智一、小桜エツコ、朴璐美、梶裕貴、志村けん、片岡愛之助、島崎遥香

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

毒素薄め、バトル多めで大人が求める『妖怪ウォッチ』とは何か?改めて考えさせられました でもね、目から汗が・・・;これも妖怪のせいなのね

2014年のアニメ業界を本当の意味で席巻した『妖怪ウォッチ』初の映画作品です


テレビシリーズでお馴染みのウシロシンジと演出家暦18年目にして初監督の高橋滋春の共同監督
アイカツも手掛ける加藤陽一が脚本


メディアミックスが大前提であるシリーズなのにアニメ版はゲーム版を無視しまくっていたのですが、今作ではゲーム版『妖怪ウォッチ2』及びそのバリエーションである『真打』をベースにしたストーリーを展開しています
歴史をすり替えて妖怪ウォッチそのものを消滅させてしまった妖怪以上におぞましい存在である、“怪魔”の出現を受けて60年前に妖怪ウォッチを発明した祖父のケイゾウを、時空を超えて助けんとするケータくん、ジバニャン、ウィスパー、そしてゲストキャラクターのフユニャンの活躍を描く大作


結果的に妖怪ウォッチ零式を手に入れるまでの冒険活劇となっているのですが、オイラが思うに『妖怪ウォッチ』という作品の面白さってのは【戦わないこと】にあると思うんですよね
『ポケモン』ならとにかく最後はバトルで解決するところを、『妖怪ウォッチ』では戦うと見せかけてやっぱり戦わない
そこが面白いんでは?と感じていたのに今作ではよくもまぁ戦います
(まぁ、いつも通りジバニャンはほとんどなんもしないんだけどw)


映画版らしいスケール感、スペクタクル感、作画もフルアニメ多用、OPやEDも含め本編バンクを極力使わない贅沢さ、OLMお得意のCGもすげぇ
クライマックスに大集結する新旧妖怪VS怪魔の軍勢の最終決戦もモチロンみどころ
いやでもこれってアニメ『妖怪ウォッチ』なのか?
劇場に来ていたお子さん、親御さんもめっちゃ笑って観てたので許容範囲なんでしょう、オイラの目が腐ってるんですきっとorz


ドラえもん、スターウォーズ、半沢直樹などのパロディは良かったですw
そう、オイラが求めているのはこーゆー【毒素】なんですよ


うん、でもお話の後半はかなりgoodなんですね
なにより今作の真の主人公であるケイゾウが妖怪ウォッチを作ること、友達を作ることを躊躇う理由が切ない
ケイゾウがトラウマを乗り越えんとするシークエンスでの朴路美、戸松遥の新旧少年役声優による絶叫演技、大変素晴らしいです、思わず泣くオイラ


ただゲスト声優の一人でAKB48のぱるるは“正直いらんかったです”
熊本弁を話すキャラなんだからそこは釘宮理恵を呼んでくるとこちゃうんかいw


エンドロールで歴代主題歌を全部メドレーにした「ゲラゲラポー走曲」と劇場の椅子に座ったままお子さんが踊れるように上半身アップの新規作画で描き起こされたダンスも楽しい一幕


無難・・・というか普通に良い映画に仕上がったと思います
転売厨の大量発生はとても嘆かわしいことですが現にヒットしているのですから成功と呼べるんじゃないでしょうか

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17
ネタバレ

ねここ時計 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ともだちのために

観終えたあと感動というよりも、遊園地に行ったあとの様な感覚です。
とても楽しかったです。

初めてみる人にも分かりやすいようになっていました。

ギャグがすごくベタで、ここできて欲しいってところでポンッと入ってくる。
絶対くるな~くるな、やっぱりきた!みたいな。

随所にそれが散りばめられていて、
山あり谷ありはもちろんあるけれど
落ちるところが落ち過ぎずに、ずっと楽しめました。

完全なネタバレです。
これから観る予定の方は、決して開かないでね。
{netabare}
マスターニャーダ
ホース(フォース)

例の有名な映画のパロディネタで、
私は、ケータが格好よくライフセーバーみたいなものを振り回すかと。
何かの剣、あるいは笑いをとって孫の手だとか、そんなのを予想していたけれど、
その私の予想を超えました。

ただのビニールホースだった…!っていう 笑
蛇口につければ、くたっとしているおかげて方向も変えられるし
親指でグッ!と抑えれば遠くに勢いよく水が飛ぶ。
これは凄い武器でしたね。
伝説です。


ケイゾウの一歩
自分をとどめてしまった楔、そのために強がっていたケイゾウ。
その場所から動き出せなかった、けれど踏み出したのです。
この一歩、どんなにか勇気がいったことでしょう。


最後のバトル、
フユニャンがダークニャンへ。
そこで、ジバニャンも変身するのですが、前振りがとても良いですね。
絶対何かあるあるある、やっぱりきた!っていう。
必殺技、すごく面白かったです。
{/netabare}

バトルシーンは迫力とスピード感がありハラハラドキドキする。
そんなワクワクが堪らなく楽しかったです。
凝った心理戦などの応援は難しいですけれど、
この映画は素直で率直なバトルでした。

{netabare}

悲しい過去があって悪になってしまった。
けれど救済はされませんでした。
悪いことをし続けていたら、どんな同情する過去があったとしても救われないのです。

倒さなければ、大切なものたちがいるこの世界がなくなってしまう。
   世界はトモダチ!ゼンブ守るぜ!
その為にケータとケイゾウは立ち向かったのだと思います。
{/netabare}


最後にケータたち皆が笑顔になったことが心に響きました。
笑顔にはパワーがある、ってよく言うけれど本当ですね。
その笑顔がみれて本当に嬉しかった!みて良かったなぁって思いました。


そして映画をみている子どもたちの楽しげな姿が、
楽しそうでこっちも楽しくなりました。
いつだって人の心を強く動かせることができるのは、子どもたちだと思うのです。

少し古いギャグや、田舎の風景、ノスタルジーを感じる街の雰囲気、
一緒に来ている大人も笑えたり、共感できていたのだと思います。
会場にいるみんなが楽しんでいました。

子どもが、悩んだり悲しい気持ちにならない映画です。
そこって実はとても良いところだと思うのです。

自然に助けたいと思い、勝手に体が動く
それが、ともだち なのかな。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19

59.3 6 2015年冬(1月~3月)アニメランキング6位
映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル(アニメ映画)

2015年3月14日
★★★★☆ 3.5 (14)
63人が棚に入れました
歌とダンスの国・ハルモニアで、プリキュアオールスターズによる春のカーニバルが開幕。

先輩プリキュアの歌とダンスを見て大感激の春野はるかたちも、いざステージへ!

ところが、妖精たちが行方不明になって会場は大パニック。

司会者のオドレン&ウタエンが超あやしい…。

しかも、カーニバルをメチャクチャにされて怒ったハルモニアの守り神・ドラゴンが暴れ出す。

ハルモニアの平和と大切なカーニバルを取り戻すため、希望の想いをこめた歌とダンスで、プリキュア40人が奇跡を起こす!

計測不能 7 2015年冬(1月~3月)アニメランキング7位
劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス(アニメ映画)

2015年2月13日
★★★★☆ 3.7 (9)
46人が棚に入れました
ムーミン一家は、ムーミン谷を抜け出し、南の海へとバカンスにやってきました。わくわくしていた気分もつかの間、フローレンとムーミンパパは貴族の豪華で贅沢な暮らしにすっかり虜になってしまいます。そんなふたりに腹を立てたムーミンとムーミンママは、ホテルから飛び出してしまいます・・・!果たしてムーミンたちはこのままバラバラになってしまうのでしょうか?

声優・キャラクター
高山みなみ、大塚明夫、谷育子、かないみか、子安武人、佐久間レイ、小林優子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【フレンチジョーク満載?サザエさんハワイへ行く的な稀代の傑作の誕生です!】

原作者トーベ・ヤンソンの母国フィンランドとフランスの共同制作による劇場版
ポーランド版のパペットアニメーションを除けば日本以外でムーミンの映画が作られるのは初めて・・・たぶんw
どうもフィンランドでも原作ベースのテレビアニメがあったらしいのですが日本に入ってきてないのでよく知らん(爆
コミックをアニメ化するノウハウはフィンランドよりもフランスの方が持ってるとのことで今回は原作者遺族サイドから「原作ベースの映画を」とのオファーを受けて企画が動き出したらしいです


原作者も公認のネ申クオリティを誇った『第3期(楽しいムーミン一家)』とはまた別の意味でクオリティが高いです
まず冒頭からスナフキンが吹くハーモニカの音色に合わせてお馴染みムーミン谷が描かれます
凄まじい描き込み量を誇った『3期』とは違い、アースカラーで統一されたバックグラウンドに河川だけ、とか、建物だけ、とか、極力シンプルに描かれつつも影の部分が細かいハッチングだったりと原作の絵柄を忠実に再現せんとする姿勢があります
わらわらと動き回るムーミン谷の住人や生き物達の細かい動き、その作画
いやぁ~素晴らしいの一言!
てか日本のアニメタや演出家ならまず避けて通るレイアウト・・・やはり海の向こうは考え方が違う;(ゴクリ


そこからムーミン谷にミイとミムラが仲間に加わるところが描かれます
こんな風に「出会い」が描写されるのは長い歴史の中でも初めて?
そしてとっても素晴らしいことにこの映画の吹き替え版、なんと『ネ申3期』のキャストをそのまんま揃えてきてるんです
だから
ムーミン=高山みなみ
フローレン=かないみか
パパ=大塚明夫
ママ=谷育子
ミイ=佐久間レイ
スナフキン=子安武人
なんですよ!うわぁっ、これだけでもう十二分にアツい!
ちなみにスニフはチラっと出てきただけで喋ってくれませんでした(´・ω・`)ショボーン


やがて“うぬぼれが強くミーハーなことでお馴染み”のフローレンが大セレブのオードリー・グラマーなるどっかで聞いたような名前の映画スターがバカンスを過ごしているという「リヴィエラ」なるリゾート地へと行きたいとか駄々をコネ始めやがります(笑)
パパやムーミンも冒険家の血が疼いてしまったのか;これにアッサリ同意してしまう
ムーミン一家+フローレン+シャドー(とかいうネズミぽーいナニか)+そして飛び入りのミイは小船で海を渡り、リヴィエラ・・・つまり牧歌的なムーミン谷とは真反対の現代的、文明的な地を目指すのでした


ムーミンという作品、というかムーミン谷特有の暗くてファンタジックな世界の対比として用意される、明るい都会のリヴィエラ、これがまた実にブラックユーモアたっぷりに描かれます
本編の内容は一言で言えば一瞬の瞬きも許されられぬ【抱腹絶倒】
ただでさえ濃ゅいムーミン達のキャラクター性が、都会に出てきた田舎者の奮闘記としてかなりおもしろおかしく描写され、この辺は「サザエさんが海外旅行する話」とかそーゆー名作の変化球エピソードと同じものを感じます
この話自体は原作にも存在するらしいんですが、北欧の人だけが作ったらこんな風にはならんでしょうw
フレンチジョークの要素がふんだんに含まれた結果と観れます
良い意味でムーミンの暗~いイメージをブチ壊したのではないでしょうか!?


非常に、非常ーに、非常~~~に残念なのがチョロっと出て来る今作オリジナルゲストキャラクターの配役に木村カエラを当てたことですか・・・
とっっっっても下手なのですよwこれがw
いらんべさwこいつwセリフwっていう役なんですけど、結構最後まで絡んでくるキャラなのでまあ全てが台無し;
同じくゲスト参加した「さまぁ~ず」の三村と大竹がシンジラレナイぐらい上手いし、3期キャストも揃ってることで逆にカエラが浮く浮く!完全に宙に浮いてる!
それさえなければ・・・と悔しがるも“全く新しい解釈のムーミン”の誕生にオイラの心はスタンディングオベーションですよ、起立拍手

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17
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