2019年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメ一覧 93

あにこれの全ユーザーが2019年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月23日の時点で一番の2019年夏(7月~9月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

×

絞り込み

年代別アニメ一覧

66.7 26 2019年夏(7月~9月)アニメランキング26位
グランベルム (TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (214)
711人が棚に入れました
満ちた月の運命―――歯車が回る新たなる月夜。世界中の魔力が消失してから1000年近くの時間が過ぎ、すでに魔法は人々の記憶からもすっかり忘れられていた。そんな世界で生きる明るく元気な高校生、小日向満月は前向きに暮らしながらも、心のどこかに不安を抱えていた。自分には何もない――。勉強も運動も得意ではない彼女は、自分だけにできる“何か"に憧れていた。夜空の月がやけに大きく感じられた満月の晩。彼女はもうひとりの月の名を持つ少女、新月エルネスタ深海と出会う。それは魔法人形“アルマノクス"との遭遇でもあった。満月の運命の歯車が、軋んだ音を立てて今動き始める――。

声優・キャラクター
島袋美由利、種﨑敦美、日笠陽子、久保ユリカ
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

絶対に負けられない謎バトルがある

始めに言っときますと、面白かったしけっこう感動しました。

視聴動機は「シリーズ構成 花田十輝」。全13話。
最終話だけ放送曜日が変更となり、一気勢にはきっと録画できなかった方もいるんじゃないか?と思われる曰くありげな一品です。


さてこの『グランベルム』。試しに公式のあらすじ読んでみてください。あまり惹かれません。
まるでゲーム原作もののような謎世界での謎バトルが敢行される世界観です。これまでの経験則から外れクジの臭いがプンプンすることでしょう。

が、そうは問屋が卸しませんでした。
私が楽しんだのは以下3点、

1.声優の演技がすこぶる良い
2.EDがすこぶる良い
3.けっこうほろ苦い


1.声優の演技がすこぶる良い

・小日向満月(CV島袋美由利)
 島袋さんは『はねバド!(荒垣なぎさ)』『はるかなレシーブ(成美)』『キャロチュー(キャロル)』の印象が強い声優さん。低音の響きが心地よいなと思っていたところ、本作ではたぶん2オクターブくらい高めの演技でこれが意外でした。個人的には本作での島袋さんの発声はレア声です。
・新月エルネスタ深海(CV種﨑敦美)
 私には『響け!ユーフォニアム』の鎧塚みぞれ役で刷り込みがなされてますので、叫ぶ種崎さんが聴けるだけでご褒美です。
・アンナ・フーゴ(CV日笠陽子)
 狂気にまみれた絶叫 of 絶叫。いやほんと狂ってましたよ。
 {netabare}第7話どうぞお見逃しなく!特殊EDでしたし。{/netabare}
・袴田水晶(CV悠木碧)
 悠木さんすごいのなんて言わずもがなじゃないですか。本作でのイメージは『幼女戦記(ターニャ)』に近いと思うのですが、私の知る限りベストバウトじゃないかな。
 {netabare}ラスボス悠木碧まじハンパないっす。{/netabare}
・土御門九音(CV石見舞菜香)と土御門四翠(CV田村ゆかり)の姉妹
 最近『さよならの朝に約束の花をかざろう(マキア)』観たばかりという理由で個人的にアツかったです。演技かんけーねーし。。。
 ゆかりんはいつもの田村ゆかりさんでなぜか彼女用の曲が用意されていていつものように歌ってたのがツボです。これも演技かんけーねーし。。。 


2.EDがすこぶる良い

今クール(2019年夏)のエンディングで一番好きです。


3.けっこうほろ苦い

これはネタバレです。
{netabare}第8話で物語が大きく動き出します。存在が忘れられていき残された者の記憶に留まらないという現実に直面することになります。
第10話もそれなりにえげつなかったですね。というより意外な展開でした。あとは一気に完走。終幕も私好みのビターエンドでした。{/netabare}


繰り返しになりますが、まるでゲーム原作もののような謎世界での謎バトルが敢行される世界観です。
最後までこの設定枠を外れることはありません。よくもこの材料で、と思いました。
期待値低いところからのスタートで良かったのだと思います。

当方それほどロボットものに食指が動かないため、ロボットの造型やバトルそのものについて語る言葉を持ってません。
ある種このへんスルーできたのもラッキーだったかもしれませんね。




{netabare}水晶の「うぎゃああーーーっ・・・なーんてね」がお気に入りでした。やられたフリしてわりとやるもんだという水晶さんが悪趣味極まりないって話ですが、やられ続けたほうはシンプルに生きるのがつらくなってきます。
これまで長い間退屈してたんだろうなぁと同情しちゃいました。{/netabare}



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.09.30 初稿
2020.04.10 修正

投稿 : 2024/05/18
♥ : 44

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

あれ?評判良くないな…。でも、個人的には面白かったからまあいいか…。

== [下記は第1話視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
オリジナルTVアニメ作品で、シリーズ構成・脚本は花田十輝氏のようです。

基本的に舞台は現代の日本ですが、魔力による仮想世界的な物が存在してそこで「アルマノクス」と呼ばれる搭乗ロボット型の機動兵器による戦い「グランベルム」が行われているようです。

主人公の小日向満月(こひなた まんげつ)はごく普通の高校生として育ってきましたが、第1話時点で満月の夜に学校へ忘れ物を取りに行ったところ、このグランベルムに巻き込まれて自身のアルマノクスを出現させてしまうといったお話でした。

この戦いで知り合った少女、新月エルネスタ深海は名前的にも満月と何らかの対を成す存在であろうことが伺われます。

また、グランベルムが特別な魔術師を選出する戦いであることが示されていました。この手のバトルロイヤル的な設定はありきたりといえばありきたりですが、手堅く作れば盛り上がると思います。私的にはけっこう好みですし、きっとそのうち戦いの裏が明かされることになると思うので楽しみです。

第1話目で登場したアルマノクスのデザインは、個人的にはけっこう気に入りましたが他の方のレビューを見るとあまり好評ではないようですね…。

余談:『魔法科高校の劣等生』原作ライトノベルでキャラクターデザイン協力としてクレジットされている「ジミーストーン」氏の名前がアルマノクスのデザインおよび総作監としてクレジットされているのを見つけて、ちょっとびっくりしました。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.7.13追記:
第2話を観ました。「何もない」と強く言い切る満月の日常と、闇深い感情が明らかになりましたね。

それはそれとして、アンナお嬢様による氷が入った水風呂への入浴場面で、平家物語での清盛の最期を思い出してしまいました…(笑)。

2019.8.14追記:
第6話まで視聴終了。次回予告での「ストーキングという名のライフワーク」というパワーワードで、本作は2019年夏クールに確実な爪跡を残しましたね!

2019.9.27追記:
第13話(最終回)まで視聴終了。

まずシリーズ通して本筋と関係ないところでいうと、「戦闘の演出が思った以上にガンダム(笑)」というところ。

まずはホワイトリリーの武装(バルカン、サーベルなど)やその使い方の他、ビット(or ファンネル)的な武装や「ニュータイプ」なエフェクト、戦闘時の会話などなど…。

そして最終回では「見える」とか「足なんていらない」とか機体を降りての奇襲とかももしかしたら初代ガンダムへのオマージュなのかなといった感じでありました。

微妙に主人公サイド(「えっと、結局主人公は誰(笑)?」とあえてボケてみたくなりますが)に優しくない最終回でしたが、個人的にはこういうのは好きですね。というかかなり面白かったのですが、でもそれはきっと少数派…。

そしてシリーズ通して個人的に労いたいキャラは袴田水晶ですね。お疲れさまでした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 43
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

最終話&総評 作画はよかったけど、ストーリーは普通

さいきんのロボアニメはロボがないほうがいいと思ったりする。この作品はどうなんだろう、というのが第一印象。


第1話 ロボがかっこよければ
{netabare}
学校に戻る理由は色々あるけど、弁当は珍しいパターン。当然のように戦いに巻き込まれ、ロボのパイロットに。王道な始まり方。

作画もキャラデザも文句なく、きれいなほうだろう。ロボはずんぐりむっくりでイマイチ。魔力がたまるとスタイリッシュに変形するとか。

謎もあるのでレビューも楽しめそう。
見た目はリアル世界だけど、魔術の歴史があるという設定。この歴史が胡散臭い。騙されて戦わされている、「ゆゆゆ」的な感じがする。

気になるのは、満月と新月。ミスリードを誘うような名前。調べてみると、満月はパワーストーンの浄化には最適らしい。願い事をするのは新月がいいらしい。アニメと関係があるのかは不明。
”マギアコナトス”は、マギア+コナトスかな。コナトスは実際にある。世界は「物体」でできているみたいな。それを「魔術」に変えたものじゃないか。

第1話だけでは手探り状態。5、6話まで進まないと考察も難しい。
{/netabare}

第2話 満月のキャラ説明回
{netabare}
満月(月のほう)は表は明るいけど、裏は暗闇。満月の性格を表しているのかも。魔術師になりたい動機が不純すぎるし。

今回も手探りで考察してみたい。
各キャラの色をOP順に並べてみる。
満月(緑)、新月(紫)、アンナ(水色)、ロサ(赤)、寧々(青)、水晶(薄緑?)、九音(透明?)

”マギアコナトス”にある球体を正面から見ると、
薄緑、青、緑、紫、水色、赤
となる。
最初は5つだったが、満月がバトルに参加して6つになった。九音はまだバトルに参加していないと思われる。

胡散臭いのは、”マギアコナトス”にあった魔力を与え、バトルに負けると回収されるという仕組み。あの球体がすべて埋まったら、なにかが起きるとは考えにくい。目的が現時点では読めない。

”マギアコナトス”の中央にあるのが紫。つまり、新月。単純に考えて、新月から始まったと考えられる。”マギアコナトス”を起動させた可能性もあるだろう。

前回書いたように、新月は願い事をするには最適。新月と接触すると、バトルに参加するのではないだろうか。一方、満月は浄化するのに最適。第1話で、ロサを倒し魔力を戻した……ある意味、浄化したともとれる。バトルに勝てるのは満月だけとか。

新月で始まり、満月で終わるというデキレースで、最終的に二人が残るのは決まっているのではないだろうか。
{/netabare}

第3話 ロボはなんとかなんないの
{netabare}
キャラたちのパートはそこそこだけど、ロボが出るとシリアストーンが落ちるというか……。
女の子がイメージするから、あんなロボになるという設定なのだろうか。それなら、かわいくしてほしい。中途半端な感じがする。

今回は、キャラたちの事情が中心で、謎の部分はそれほど進んでいない。前回書いたように、九音は最後の一人と考えられる。七人のなかで確実にあやしいのは水晶。裏がないと逆におかしいくらいのキャラ。

それぞれ願い事があってバトルに参加していそう。満月は魔術師になることで、新月は魔術師をなくそうとしているのかな。
{/netabare}

第4話、第5話 名前に意味があるのかも
{netabare}
まえに、満月(月のほう)は表は明るいけど、裏は暗闇、と書いた。名前に意味がある可能性が高くなった。

ロボが変形したけど、スタイリッシュでなく、ラスボスの変形みたい。どういう裏があるのかわからない。
ロボものでも、魔法少女ものでも、緊張感のあるバトルが展開されるけど、このアニメは、ロボで魔術なのに、いまいち緊張感が伝わらない。というか、その部分を謎にしている。

タイトルでもある”グランベルム ”について考察してみる。ベルムは、ベールのこと。大きなベールとなる。このベールをどう解釈するか。心のベールって感じなんだろうな。それが取れると、変形したり、闇落ちするとか。
{/netabare}

第6話 オチは途中で気づいた
{netabare}
新月のこっそり魔術は、途中で気づいた。子供時代の回想は、2、3話くらいに出してほしかった。

第6話よりまえに、今回のオチに気づけるか、検証してみる。
伏線になりそうなのが、満月にも見せたこっそり魔術と、「わたしには勝てない」のセリフ。この二つの伏線で、今回のオチに気づけるか……。
新月の性格を考慮すると、ちょっと難しい。すごい魔術師に仕立てておきながら、「わたしに勝てない」って、新月の性格、悪すぎ。現在見せている性格と一致しない。裏があるのかもしれないが。

気づいていない伏線がまだありそう。気になっているのは、お弁当。伏線っぽいんだよな。満月が魔術師の能力を持っている理由と結びつけてみたいけど、思いつかない。
{/netabare}

第7話 ストーリーよりも声優さんの演技かな
{netabare}
今回は日笠さんの演技に圧倒された回だった。7割くらい日笠さんのセリフだったんじゃないか。ストーリーはそこそこかな。握手のシーンもなんとなく読めたし。

新月とアンナの関係がわかりにくい。とくに新月に対して敵対心を持っている理由。新月がこっそり魔術を使ったり、フーゴ家の跡取りとか、これらは後から判明したこと。それらが判明するまえから敵対心を持っている。その理由についてほとんど描かれていない。
たぶん、新月が去ったあとでも、新月を慕うフーゴ家内の雰囲気なんだろう。だけど、あれだけのバトルをくりかえす理由としては弱いと思う。

新月の屋敷跡で、新月の髪飾りと同じ家紋?があった。満月も同じような屋敷があるとか。もしかしたら、滅ぼしたのは満月の一族とか。あの家族を見る限りはなさそうだけど……。
{/netabare}

第8話 眠っているんじゃないか
{netabare}
面白くなってきた。考察できるという点で。
ネットの感想や考察を読んでて、「ロサって誰?」って思った。最初のほうで退場したから覚えていなかった。写真のロサとは髪の色が違うような気もしている。

ネットでは、満月が存在するのか、って書かれている。有力だろうけど、ミスリードの気もする。現時点の考察はこんな感じ。

グランベルムに参加している女の子たちは、大切な人を失った原因に関与している。記憶に覆われたベールをはがすため、催眠セラピーを受けている。

満月は妹かな。お弁当が伏線なら、母親のお弁当を再現している気もする。
新月はアンナ。幼いころの回想は改ざんで、アンナが魔石を見つけたときになにかあった。
寧々も家族関係だろう。
九音はいたずらして姉にかけてしまった。
水晶はセラピスト、もしくは、そういった子たちを集めて心理的な実験をしている。

日常の世界やグランベルムは、満月たちにとって都合のいい世界になっている。新月がアンナを倒したのも、加害者意識が働いた結果とか。現時点では色々想像できる。
{/netabare}

【考察】満月と新月はプリンセプスだった
{netabare}
満月と新月はプリンセプスになったことがあり、二人のプリンセプスによって改変された世界なんだと思う。プリンセプスになると膨大な魔力を使い放題。失った人を復活させたりもできる。

過去にプリンセプスになった満月は母親を復活させた。満月の家の魔力が強いのは、母親が魔力でできているから。お弁当が普通なのは、作ってもらったのが小5までだから。卒業式の写真に写っているのは本当は満月だけ(後々の伏線)。

満月に願い事がないのは、すでに叶えたから。

満月は本当は魔術師なんだけど、思い出すきっかけになるから、その記憶を消した(周囲の人も含む)。第5話で満月の暴走が止まったのは、同じ境遇の寧々の記憶を見たから。


新月はアンナ。たぶん、魔石探しのとき、「わたしには勝てない」と言われたアンナがムキになり、事故に遭った。
罪の意識から、アンナがいたら憎んでいるはずと新月は思いこむ。だから、憎しみに満ちたアンナが復活した。じっさいのアンナは優しい子で、終盤でまた出てきて新月を慰めるのだと思う。
{/netabare}

第9話 満月はマギアコナトスにいる?
{netabare}
寧々が気づいたことは、満月がプリンセプスだと予想。膨大な魔力を使えるのはプリンセプスだけなので。
満月は魔術師で、新月や寧々とも親しかった。彼女たちの心の傷も知っていたから”前回”のバトルに参加した。満月と最後まで戦ったのが水晶かな。

満月はプリンセプスになり、記憶の改ざんや失った人を復活させ、虚構の世界を作った。新月たちといる満月も魔力で作られたから、あんな手をしていた。

満月はマギアコナトスにいて、虚構の世界を維持するため、ずっと魔法をかけ続けている。
これがプリンセプスになって願い事を叶える仕組み、とか。

予告も気になっているので、もう少し考えてから、考察してみたい。
{/netabare}

【考察】グランベルムに隠された真実
{netabare}
グランベルムが大きなベールという意味なら、真実がベールに隠されているはず。で、こんな考察をしてみた。

マギアコナトスは、魔術師の魔力を奪っている。魔術師に気づかれないよう水晶を使い、バトルの最中に奪っている。プリンセプスを餌にして、魔術師同士を戦わせて、魔力が高まったところをいただく。これがグランベルムに隠された真実。水晶はマギアコナトスに操られていて、四翠は水晶を助けようとしていた。事情を知った九音から怒りが消え……。
{/netabare}

第10話 いろいろ考察してみた
{netabare}
複雑になって、不自然なところが多くなった印象。
満月と九音は、周りの記憶から消えているのに、寧々は満月のことを覚えている。卒業式の写真から満月が消えるのも不自然だし、小5の絵日記は小5でなくてもいいことになる。
これらが伏線なのか、ゆるい設定なのか、難解。伏線と思って考察をするつもりだけど。

水晶は、新月のような試練をこなして、マギアコナトスの手下になった気がする。四翠と水晶は、満月と新月と同じような関係。四翠は水晶を助けるために、なにかを仕込んでいると思うんだけどなあ。

”プリンセプスのふたり”は、満月と新月でなければタイトルに入れないと思う。あと、満月の日にバトルをするのが、満月と関係ないとは思えない。
{/netabare}

【考察】満月の日にバトルをする理由を考えてみた
{netabare}
卒業式の写真から満月が消えるはずはないので、満月は人間。満月と四翠は、マギアコナトスによって、心と体が分けられた。満月(体)は、病院のベッドで寝ている。

『試練を受けているのは、満月。満月が試練を受けているから、満月の日にバトルをする』

満月のほうがつらい状態だから試練と言えるし、満月の日の伏線も回収できる。

四翠が人間に戻れないのは、水晶を救っていないから。九音と水晶は仲が良かったけど、事故で九音を失った。たぶん、短刀が原因。水晶はマギアコナトスのせいにしている。
同じように、新月はアンナ。魔石探しのときアンナが事故にあった。

満月が負かした相手が生還できたのは、相手が人間だから。アンナと九音は、マギアコナトスが作り出した。友だちを救うという満月と四翠の試練のために。記憶や写真は、改ざんされた状態がもとに戻っただけ。

満月の最後の試練は家族だろう。小5のときに事故にあって、満月だけが生き残った(からっぽになった理由)。これを受け入れたら、満月は人間に戻れる。
魔石や短刀は記憶を取り戻すときのアイテム。満月は家族旅行に行ったときのお弁当。
{/netabare}

第11話 日常回ではなく、克服回
{netabare}
泣けるシーンなんだろうけど、満月を人間と考察したためまったく泣けなかった。このまま終わるような感じもするけど、考察は続けていく。

満月は人間で、試練を受けているのは満月。だから、満月の日にバトルをする。満月たちには大切な人を失った過去があり、ベールに隠されている(満月は家族、新月はアンナ、四翠、水晶は九音)。バトル(グランベルム)のときにベールがはがれて見えたりする。その記憶を見て、どう行動するかが、プリンセプスになる条件でもある。

今回は、満月が試練(体)を克服した話。つぎは心が試される。克服するには一人では無理。友だちがいて乗り越えられる。満月は新月を助け、新月は満月を救う。こうして、ふたりのプリンセプスが誕生、そんな終わり方を予想。
{/netabare}

【考察】満月は千年前の魔術師か
{netabare}
月と満月のシーンがよくある。これは、満月を月のウサギに見立てているのかも。月のウサギは、食料のためにその身を捧げたウサギの話が由来。詳しくはチコちゃんに聞いてくれ。
で、考察はこうなる。

満月は、マギアコナトスにその身を捧げた千年前の魔術師。

歯車が動きだし、満月が復活。満月の日にバトルをする理由にもなる。瞳の色が同じ水晶は、満月の子孫。
{/netabare}

第12話 月のウサギは関係あるのか
{netabare}
千年前の魔術師は満月と予想したけど、水晶だった。水晶の子孫が満月なんだろう。
『満月は人間で、試練を受けている』と考察している。さらに、満月と月のウサギには共通点が見られる。

月のウサギの話は、お腹を空かせた老人(じっさいは神様)をサル、キツネ、ウサギが助ける話。サルとキツネは食料を調達。

ウサギを満月と関連付けてみる。
1.ウサギは何もないから、その身を捧げた←満月の性格
2.神様がウサギたちを試していた←マギアコナトスの試練
3.ウサギの自己犠牲を憐れみ、月のウサギに←新月のために犠牲になり、満月はプリンセプスに

争いをやめて生まれたマギアコナトスは、争わない者をプリンセプスに選ぶと思う。水晶はなれなかったけど、子孫がなれたので納得して退場。
まずはプリンセプスのひとりが誕生。新月はちょっと難しいので、少し考えてから。
{/netabare}

【考察】プリンセプスになる条件
{netabare}
最終回の放送日が一日早くなっていた。毎週の予約にしていたから危なかった。では、考察のつづき。

『他者を生かす』のがプリンセプスの条件だと思う。
新月はアンナを生還させなかったので資格はないが、アンナはマギアコナトスが作ったと考えれば問題なし。
じっさいのアンナは新月を助けるために犠牲になった。「わたしには勝てない」と言っていたが、アンナのほうが勝っていたというオチ。受け入れられない新月の心がマギアコナトスを通して、憎しみに満ちたアンナが生まれた。

満月がプリンセプスになり、用済みとなった水晶がマギアコナトスによって消されようとしたとき、新月が身をていして助ける。これで新月もプリンセプスになる。
新月はフーゴ家に戻り跡を継ぐ気がする。魔力は消さない終わり方もありそう。おいしいお弁当を作りたいとか、ゆるい願い事がいいかな。
{/netabare}

最終話&総評 作画はよかったけど、ストーリーは普通
{netabare}
あっさりした最終回だった。オチも深い話もなかった。主人公だと思った満月は、新月の励ましで終わった……。満月は人間で、試練を受けているから満月の日にバトルをする、そんなオチを期待していたのに。

ネットの感想でラストが不明確とあったりする。新月に魔力があると考える人が多いけど、それは願いと矛盾するので、新月からも魔力は消えているはず。
世界が変わったと認識できるのは、その世界の外側か、上位の次元にいなければいけない。つまり、新月は神に近い存在になった。そばに神様がいても気づかないように、新月も意識されなくなったと思う。


【総評】

1.プリンセプスになる条件がわからない
争いをやめて生まれたマギアコナトスが、争う人たちからプリンセプスを決めるのは不自然。それなら千年前に大会を開催して決めればよかったと思う。プリンセプスになる条件がわかりにくい。
例えば、争いが続くことにマギアコナトスが魔力をなくしたいと考え、新月を見出して試練を与えた、とするなら納得できる。

2.女子高生とは思えない新月の心理
満月は仲が良かったときのアンナの代わりと考えられる(新月は否定しているが)。そして、仲が悪くなったアンナは存在ごと消し去っている。警察に逮捕されることをして、ほとんど引きずっていない女子高生の新月にとても違和感がある。

3.どこかで見たロボバトル
ラストバトルはガンダムのパロディで、新しいものを作る気合いを感じない。見た目もバトルも中途半端なので、召喚術にしておけばよかったと思う。


総評としては、違和感があるものの、駄作ではない。ただし、傑作でもない。
ストーリーは普通。(ロボ以外の)作画や音楽はいいので、そこを楽しむのもいいと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12

62.0 27 2019年夏(7月~9月)アニメランキング27位
ナカノヒトゲノム【実況中】(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (168)
627人が棚に入れました
『ナカノヒトゲノム』。ゲーム実況者たちの間で話題の、謎のフリーゲーム。通称、失踪ゲーム。クリア直前で姿を消すプレイヤーが後を絶たないという。行方不明となったゲーム実況者たちは、外界とは隔離されたとある島に集められていた。そこで彼らに課されたのは、リアルでクリアしなければならない数々のゲームにおいて、再生数一億を達成すること。8人のカリスマ実況者たちによる、帰還を賭けたリアルゲーム『ナカノヒトゲノム』の実況が始まる――

声優・キャラクター
山下大輝、鬼頭明里、佐藤拓也、畠中祐、内山昂輝、石見舞菜香、寺島拓篤、名塚佳織、津田健次郎
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

超高校級の実況者の集い

1話感想{netabare}
前情報一切ナシで見たらダンガンロンパの新シリーズかと思ったら全然違っててビックリ。
更に1話見続けてると、メカクシなんとかを思い出した。
あれかな、オサレ感がそう思わせた?
そこから更に殺戮の天ナントカになって…これあれか、そういう系のパロディって感じ?
ツダケンのアルパカもそのうち「ワカリマス」って言いそうで言いそうで…ってか一思いに言ってくれ!!そっちのがモヤモヤ晴れる。
しかも挿入歌とEDが個人的にはどうにもメルヘンメドヘンのイメージが強くても~参った参った。
ナイツマの歌も歌ってるじゃん、とイメージを書き換えようと思ってもレイズナーしか出てこなかった…けなげな!

と、なにかもう既視感の凄い印象だけど、最後主人公が「基本的にハラが立たない」と言ってたのでそれが注目ポイントかな?
つまりは物語の後半でガチ怒りするってことだよね?チェーホフの銃的に。
何が理由で怒ることになるんかのう…友情育んでそれが無残に殺される?
全く共感出来ない部分で怒り出したりして…もしくは本当に最後まで怒らない、これやったら逆にスゲーや。
ってことで顛末の確認のためにも見続けると思います。
途中挫けることが無けりゃいいけど…。{/netabare}

2話感想{netabare}

なにがしたいんだ?
アルパカから課せられるお題に対し「これをどうやったら再生数稼げるか」と知恵を巡らす話…じゃないんだ。
ただミッションクリアしてくだけ?
それにしたってアフロパンダが生まれたのは「対応が不真面目」だから起こったことだよね?
本気でミッションクリア目指してたらあんなパンダ生まれないよね?
ね?
ボイコットしたいのかしたくないのか分からん、そこから分からん。
キャラは深い考えがあって意図的にアフロパンダを誕生させたの?
ま、まぁそこら辺今後突っ込んでくのかも…早い段階でどうしたいのかを明確にしてくれないと着いてくのキツいなぁ。
ってかあの世界のモブとプレーヤーの違いも分からん、これは何か仕掛けがあるんかな?
ってかエンディングが思い切りデュラララなんだけど…。{/netabare}

3話感想{netabare}
ああ、これ由緒正しき本来の意味での「やおい」作品なのね。
ファンロード系って言った方が通じる?LPやHLに流れた自分もあんま詳しくないけどさ。
我ながら察しが悪くて泣ける…だってダンロンみたいなの連想しちゃうじゃーん?と言い訳。
まだこういうの残ってるんだねぇ、ってか商業マンガがweb掲載が主になって地方コミケのノリが進出して来たって感じ?
「チタンがあれば何でも出来る」で力押しした高河ゆんの“悪魔のリドル”をもっと酷くした感じだと思えば飲み込みやすいかも?

フツーに考えたらアカツキがいつ入れ替わったのか「タネ明かし」が必要だとアニメスタッフも気付いてると思うんだけど、多分原作の流れをそのまま再現したんだと思う。
作劇上のお約束(セオリーって言った方が良い?)に対し「意図的に外した」と「無知で知らない」の間をフラフラしてる感じ。{/netabare}

4話感想{netabare}
「人の気配が無い」と言っておいて人居るじゃーん!ってのは野暮?祭りに居た客はNPC?
前も書いたけど人間とNPCの違いが分からん、ってかNPCとっ捕まえて尋問することはできないの?
ゲームの世界に入りNPCはNPCだと明確に表現している“二回攻撃母”が同期に放送してるせいか余計に気になってしまう。
そして合間合間に入るギャグが致命的につまらない。
これアレだ、女性作家にありがちの…“魔法使いの嫁”の突如SDになる場面、あれをSDにしないまま突如挿し込んでくる感じ。
そんなところまでやおい風味を再現しなくて良いのに…と思わなくもないが、そうじゃないと間が持たなかったのかな?
次回に引っ張るほどの内容でもないよね、無理やり時間稼ぎしてるようにしか感じなかった。{/netabare}

5話感想{netabare}
ん?
NPCが自我をもってアルパカに反抗する展開…ではないのか。
便宜上NPCと言ってるだけでゲーム世界かどうか知らないし、異世界でそこの住人に蜂起を促す…にはならんのか。
主人公はアルパカじゃなくてNPCに対して勧誘すれば良いのに。
コックリサン相手の時は友人ぶってたクセにこっちでは所詮他人扱い?{/netabare}

6話感想{netabare}
ああ、これは…。
女子で取り囲んで…女子でなくても宗教勧誘とかで複数人で取り囲んでの「ホラ言いなさいよ言いなさいよ」とせっつくアレ。
本心かどうかは関係なく質問者の望んだ回答を言わない限り開放されないアレ。
自白強要でいいのかな?それを思い浮かべてう~ん。
結局コレ「脅迫によって作者のお気に召す回答を強要された」にしか見えない。
なんせ答えが正解かどうか判定する確証が無いんだもの、あの世界では人の深層心理を見抜くテクノロジーでもあるんかいなと。
アンヤも「オレが答えたとして、それを本当か嘘かどうやって見抜くんだ」「結局お前の望む答えを嘘でもいいから言わなきゃダメってことか」くらい即座に言い当てないで人気実況者…だと?
かなり頭の切れる奴でないと「人気」実況者にはなれないと思うんだけど…お安いなぁ。
というか、あんな状態(当人の顔を模したスライムを前に)では本心言いません、自分が特別なのかどうかは不明だけど男だったら言わんって、愛の告白じゃないんだから。
おねだりされてるみたいで気持ち悪いってのが先に来るよ。
少年誌っぽいノリになるけどせめて「本心言わないとアカツキに害が及ぶ(=友人を守る)」って形がギリで、自分の身が危ないのでイヤイヤ言わされた言葉にどれだけの重さがあるのか。
ここら辺ほんっと腐女子脳だなーと感じる。
まぁアカツキを褒めるように誘導して「それがあなたの本心です」と洗脳を仕掛けてる展開なら「おおやるねぇ」となるけど、どどどどうなんかなー?
実際「アカツキって本当にそんなに良い奴か?(いつか裏切るよ)」を匂わせてるような気がしないでもない、気のせいかも知れない。{/netabare}

7話感想{netabare}
えーっと、次回タネ明かしするんだよね?
実はアルパカの出来レースでアカツキはそれに気付き始めてる、とかそんなの。
「運ゲー」って言葉も作術的意図があって強調してたんじゃないかな。
これでタネ明かししないでスルーだったらちょっとスゲー。

もし出来レースだった場合、アルパカの目的は部屋入れ替えをさせてユズの極秘文書?の存在を匂わすって感じか?
元々殺す気が無いことは鬼との一件で明かされてるし。
ただなぁ、そのためにしてはゲームのルールがおざなりというか…。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
『実況者はアルパカで、自分の作ったゲームを参加者にプレイさせてそれをアルパカが実況してる体・他人のプレイ動画を実況する体、参加者そのものの実況は期待してない。
そしてアルパカ自身は参加者をハナから殺そうとは思ってない。』
なーんてことかなー、と思ったり。
地下への脱走も知ってて気付かぬフリとか。
原作未読ですけどね、まだ続いてるんだっけ?
アニメがオリジナル展開でオチを付けるか不明だけど、もし付けるのならこんな感じかなぁ、と。
アルパカはそれこそ1話のコックリさんと同じマインド「トモダチホシイ」でじゃれついてるだけとかね。{/netabare}

11話までの感想{netabare}
最終回終わったら総評として書くと思うので細かいところは割愛。
とりあえず「キャラの幼児化」はやおいのお約束、進撃の幼稚園。
「うわぁこのノリ知ってる」って自分に対して「うわぁ」。{/netabare}

最終回までの感想・総評(↑と重複した部分もあるのでこれだけ見れば良いかも){netabare}
良くも悪くも本来の意味通りの『やおい』、ただそれを商業に出したりオリジナルと言い張るのは…スゴイ(※1)。
天地無用に対するプリティサミーや、とらハに対するリリカルなのはの様に、スピンオフはスピンオフとして話が独立してて大元を知らなくても理解できるような作り「ではなく」、あくまで質の低いパロディ。
但しパロでありながら元ネタは存在してない、あくまであるかのような振る舞い。
“イデオン”や“ダイターン3”の本編が存在してない状態で“アジバ3”をやってるような感じ。
“ダグラム”の本編が存在してない状態で“チョロQダグラム”をやってるような感じ。
“ストライクウィッチーズ”の本編が存在してない状態で“501部隊発進します”をやってるような感じ。
(どれか通じるだろう)
作者(※2)の頭の中には元ネタみたいなモノが漠然とあって、それのキャラクターが好きで好きで好きで好きで動かせればそれで満足、ストーリーなんて知ったことか、そういう作り。
あの島が何なのか、アルパカは何者なのか、なぜ実況者を誘拐したのか、ゲームのクリア報酬がなんで遺伝子だったのか、1億再生されるとどうなるのか等々は元作品(実在しない)の方でやってるんでしょう。
11話の「キャラクターの園児化」なんてパロ作品の最たるものかと(自分は吐き気を催したw)。
中二病真っただ中の女子中高生の描いた地方コミケ作品、それが好きか嫌いかの判断はお任せします。
ただ、これをオリジナル作品だと思って見ると違和感を覚えて辛いかも。

とはいえ、これって実況者が連れ去られて~って話なので、ひょっとしたら…ホントひょっとしたら「興味も無ければやったこともないゲームの実況(解説ではない)を見させられてる気分」を再現してるのかも?
存在しない元ネタがあるかのようなノリは正しく「やったことのないゲーム」そのもの。
実況者の喋りが面白ければまだ見れるけど、ツマラン奴の実況なんて見ても苦痛でしかない。
ゲームの進行を止めてゲームと関係ない東方やボイロによる茶番も苦痛だけど、更にそこにオリキャラ()を投入させた『薄ら寒さ』を再現してるのかも知れない。

もう一つ言うと…つわはす騒動が有名なのかな?
顔出ししてない実況者をファンが想像で似顔絵描いて、それがメチャクチャ美化されてて「うわぁ」となるアレ。
あいや顔出ししてても同じか、アニメの麻原彰晃みたいなのって恒常的に行われてて。
あれの『薄ら寒さ』も再現してるのかも知れない。
アルパカの「ふぃぇぇ」って演技も、いい歳したオッサン実況者がそれやってて気持ち悪くてブラウザバックした実体験を思い起こして鳥肌が立つ。

と、ここまで書くとなんかすごい否定的に見てるみたいだけど…ちょっと違ってて、そこら辺上手く表現できない自分がもどかしい。
「見てはいけない女子中高生の中二ノートを覗き見した気分」って表現が近いかなぁ?
ドキドキするか幻滅するかの判断は…お任せします。
もしこれ見て面白いと感じた方は地方コミケお勧め、赤ブーブーの小さい所とか。


※1
そうはいっても、なろう系作品の大半が「なろう異世界ツクール」の標準搭載設定を転用してメアリースーを投入してオリジナル面するのに比べれば、転用元がツクールでないだけマシなのかも?
それこそ自分が平行世界へスライドして、元の世界では存在してない大人気作品がそこにはあって、それの二次創作作品だと思うのが寛容かと。

※2
「作者」と書いちゃったけど自分は原作未読だし、厳密には「やおいを再現したスタッフ」と言うべきか。
特に最終回を「やおい=ヤマなし・オチなし・イミなし」の鉄則に則り、オチのない無意味な締め(見て損した気分を味あわせる)で終わらせたのは一種の気概すら感じる。
アニメでは珍しい…のかな?自分そんなに見てないので判断できないけど同人では非常によくある作り。
逆に言えばプロがやるもんじゃないと思うのだけど、「ナニがウケるか分からない」ので実験的にやってみた(ハナから当てる気はない)のかなぁ?と思わなくもない。


追記
ふと思いだしてフフっと笑ってしまったことがあったので。
『戦士症候群』でググってもらうとありがたいんだけど、時代が時代ならあんなのにハマってたんじゃないかな?
作者ないしスタッフの想定してるターゲットは。
所詮当時流行った「前世モノ」のパロでしかないのに自分の前世のオリジナルストーリーを構築して、ハタからは「そんなん知るかよ」ってノリ。
頭の中にあるオリジナルストーリーの説明はおざなり・言わなくても通じるよね?って体で、読者投稿のハガキよろしくキャラの設定だけをドバーっと垂れ流し。
“ナカノヒトゲノム”はそれと同質の匂いを感じて、「今の若者はー」というより「今も昔も変わらんなw」とホっとする側面があったりなかったり。{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 14
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

心を無にしたいならオススメ

1話視聴時点
{netabare}正直デスゲーム系ってジャンルそのものが一発ネタみたいなところがあるから、フォロワー作品ってそれだけで退屈な要素になる
自分の中ではエロゲだけど「Euphoria」が原点になるのかな?という感じ
もちろんそれ以前にも似た作品はあったけど、全年齢じゃやれないレベルのエログロ展開を見せてくれたインパクトはとても大きかった
それ以外だと「出口ゼロ」も読んでいたけどこっちは途中で断念
やっぱりデスゲーム系で連載が長くなると中弛みが致命的になるな、と

で、今回のコレ
実況配信者が云々ってのはまあ時代性だし気にならない
ただ、根本的な問題として「ナカノヒト」なのにヒロインがピンク髪ってアホかと
アバターキャラって訳でもなく、現実の体のままあの世界に来たはずなのにそんな非現実的な髪色あるかよと
ヘルメットとか刀(模造と思いたいけど)はまあコスプレと思えば済むけど、さすがに髪色は…
っていうアホみたいなところの躓きが一つ

もう一つが、緊迫感のなさ
デスゲーム(死なない)とか緊迫感なさすぎて辛いんだけど…
人が死ぬから面白い、みたいな考えはないんだけど、この手の作品って「課題失敗=死、または絶望的な状況」みたいな緊迫感を切り抜けるモノだろうと
なんで初っ端から「慈愛の心でパンダと仲良し!」みたいになるんだ…
それだけならまだ「変わったプレイで攻略する」みたいな楽しみ方もあるけど、反抗的なキャラ似対する制裁が「ピーマン」はさすがに…
そしてより反抗的な場合は「一人きりで閉じこめる」……は?
孤独は人を狂わせる、それは分かる
ただ、それがシナリオ上のインパクトや緊張感に繋がるかって言うとあまりにも地味すぎるだろうと
それで諾々とゲームに参加するなんて有り得ないだろうと
案の定一つ目のゲームで参加を渋るし、いやもうそこで渋るのは理解できるけど、一話目くらいすんなり進めてくれよと
最初に見せしめを行うことで緊張感と従順な参加者を生み出すって手法は大事だったんやなって……

主人公が感情に欠落がある、みたいなのは今後なにか関わってくるかもしれないけど、そんなことよりこのユルすぎる展開は何とかならないものか…
まあギリギリ見ていられるラインにはあるから視聴は続けるけど、テンプレを外すにしてももうちょっと見れるレベルになって欲しいかな
{/netabare}

6話視聴時点
{netabare}地獄のような退屈さ
カッコつけようとして失敗したようなカットの連続と、そのせいで損なわれていくシナリオのテンポ
各話のクライマックスで流れる挿入歌は音量バランスや曲のチョイスがおかしい他、曲合わせで演出を作るので更にテンポが崩れる
作中で行われるゲームは軒並みクリア条件が曖昧で達成に向けた努力や失敗の危険を感じさせる要素がない
全員が何らかの闇を抱えている設定のようでありつつ、それが意味を持つのはゲーム途中での独断専行やプレイヤー同士での喧嘩の場面のみ
集められたのは実況者のはずなのにゲームに対する実況は一切なし、ただプレイしながら喧嘩をするだけ
クリア条件が曖昧なゲームをしながら喧嘩をするだけなのに各話ラストで何故か着々と視聴数が増えていることが示されるヌルさ

諸要素が全て邪魔にしかならないアニメ
真面目に考察しようにも思わせぶりなだけで台詞や仕草に現れる描写は極小
といって頭を空にして見るにもテンポの悪さが邪魔をする上に、進行を乱してまで挿入されるギャグが全て面白くない地獄のコンボ
生理的な不快感までは行かないからギリギリ見続けているけど、アニメに対する考察よりも
「どうすればこのアニメに正負問わず感情を抱けるか」を考える時間のほうが長いかもしれない
{/netabare}

最終話視聴
{netabare}まさか最終話が一番の虚無とは……

「ここからが本当のナカノヒトゲノム」と意味ありげな台詞から始まったのがボーナスステージ!という意味不明な展開
Aパートをひたすらリスクのないお遊びでダラダラ消費する正気と思えない内容で呆然とした
一応Bパートでピンチになったりもしたけど、それすらただゲームから退場するだけで死ぬとかそういうリスクはない

というかピンチから主人公を救う手段がハイアンドローの運ゲーってのは普通にアホじゃないかと
すげー高校生が実況で得たスキルでゲーム攻略していくんじゃないのかと
かくれんぼでもそうだったけど、最後の最後は運任せってんじゃ「すげー高校生」を使う意味ないだろうと

そもそも「主人公生還!大団円!」みたいな雰囲気を見せてるけど、あのゲームって結局ボーナスステージなわけで…
しかもコインはゲーム開始時点で全員に支給されたものだから身銭を切る訳でもない
つまりあのゲームで損失が出る事自体が異常ということになる
「パチンコ行ったら中盤大負けしたけど、その後確変入って損失補填できたよ!」みたいな話
ボーナスステージの結果がプラスマイナスゼロで変化なし!すごい!とか普通に考えて無理があるとしか思えない
というか正確にはパカからコインを貰ってプラスからスタートしたわけで、収支だけ見ればマイナスなんだけど……

最終話の一つ前のVR育成とかいう狂気の塊みたいなゲームもしんどかったけど、それに輪をかけた虚無感
白の部屋への軟禁から開放を賭けたゲームまでのあの展開を最終話にしていたほうがまだ話として通っただろうに

結局どこまで行っても中身がない、カラフルなだけの紙風船のようなアニメだった
そういう意味では徹頭徹尾虚無を貫ききったって意味でふさわしい最終話だったのかな、とも
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 8

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

脱出が得意だったが脱出失敗

最近よく見かける中二や腐女子導入の小学校高学年当たりの年齢層をターゲットにしてると思う不思議主人公のアニメ作品。
全体的に殺天に似た雰囲気を感じる。
YouTubeのような動画の再生回数等を指標にした現代っ子アニメという感じだが、主人公たちが最終目的に向かう過程の動画の視聴回数が何が面白く再生回数が増えているのか、再生回数に反映してるのか、全く理解できない作りになっている。
そして、進行中に変なぬり絵が演出として出てくるが、なかなか下手な演出で残念に感じてしまう。

キャラクターの性格は男性はカップリングで女性は闇持ちだったりと、よくある一般的な基本と呼ばれるものに忠実な性格づけをしている。しかし、各キャラクター各々が闇を持っており、その闇(過去)が中途半端に浅くみえるトラウマで凄く残念。

兎に角、自分自身が視聴する層と世代が違うというのを感じるが、面白さを感じないのでどうしようもない。

100点中54点

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

69.4 28 2019年夏(7月~9月)アニメランキング28位
Re:ステージ! ドリームデイズ♪(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (157)
451人が棚に入れました
稀星学園 高尾校中等部。遅めの山桜が散り始める頃、一人の少女が転校してくるところからこの物語は始まる。少女の名は式宮舞菜。抜群の歌と踊りのセンスを持つその少女は、とある理由でアイドルの夢を忘れ、新しい場所で平凡な日々を過ごそうとしていた。しかし謡舞踊部という廃部寸前のアイドル部と出会い、かつての夢が目覚め始める。一度はあきらめようとした夢に、舞菜は仲間たちとともに再び歩み始める。

声優・キャラクター
牧野天音、鬼頭明里、田澤茉純、立花芽恵夢、岩橋由佳、空見ゆき
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

中学生にして既に人生やり直しモード!?

ポニーキャニオン&月刊コンプティークによる
女子中学生アイドルのメディアミックスのTVアニメ化作品。


芸能界はアイドルに早熟であることを求める。
早ければ小学生の頃から事務所お抱えの養成所で、
レッスンを受け、オーディションに挑んだり、デビューしたり。
JKでアイドルグループでブレイクする頃には、
これが二つ目、三つ目のグループだというメンバーもいたりする。

華やかな美少女アイドルが歩いて来たドリームロードの後ろには、
夢半ばで倒れたJS、JCアイドル候補生の屍が累々と続いているのだ……。


こうした観点から、学校でのアイドル活動が盛んになった近未来?
一度はアイドルになる夢を諦めた(或いは挑む前から諦めかけていた)
女子中学生たちがアイドルの登竜門“プリズムステージ”に挑み、
もう一度夢を掴みにいく。
と言う本作の設定は、私の心に響くものがありました。

中学生で第二の人生とか……特に序盤は諦観したJCの描写が続き、
その若さで……くたびれた大人の私はどーすりゃいいんだ!
といたたまれなくなりました。


ただ、本作で特徴的かな?と思えたのは、そこくらいで、
あとはアイドルアニメや2.5次元コンテンツに触れた方なら、
何度も観たことがある展開が続きます。

チョット反応に困るギャグが織り交ぜられる点も、
お馴染みで何だか懐かしい感じですw

{netabare}「完全にミジンコ」などとネジの外れたサブタイをかまされて、
まぁ、学校でアイドルするならこんなもんだよなw
と冷静に見ていられる自分が怖いですw

コメディ要素も序盤は舞菜と紗由のマジメキャラ?が中心でやや無理してる感じでしたが、
メンバーが揃う頃には、このコンテンツが培ってきたであろう
カップリングや相関関係が機能して楽しくなってきました。

みい先輩がみぃみぃやかましく喚いたり、
かえ後輩が怪しげな近未来?ガジェット等を披露したり、
徐々にKiRaRe(キラリ)のリズムが本領を発揮されて来た感じ。{/netabare}


本作を既視感が……とネガティブに捉えるか、王道とポジティブに捉えるかは、
その時の視聴者の気分にも左右されるのでしょうが……。

少なくとも本作は作画の底割れの心配はないのが大きいです。
道中、止め絵や“特番”が挟まれたりもしましたが、
工程はコントロールされていた印象。
アイドル物として割と真っ直ぐテンポ良くアイドル活動に勤しんでくれたこともあり、
私はやっぱり何度観てもアイドルアニメはキラキラしていて良いな~(JCは良いな~)
と安心して楽しむことができました♪


個人的に最近、気になっていること。

月坂 紗由役の鬼頭明里さん。

本コンテンツでラジオ、ライブ等の2.5次元アイドル活動もやって、
最近では、『ラブライブ!』でも虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の
近江 彼方役の2.5次元アイドル活動も掛け持ちし、
声優業でも、炭治郎が背負う箱の中で「んー」と唸る大役を務めたりと順調で、
さらに歌手としてもデビューして……。
声優さんって、よくこれだけ色々お仕事こなせるなぁ~と感心します。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 18

ISSA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

同じ空を見上げてる~キミと同じ夢 目指してる♪

1話視聴
んー日曜朝とか平日夕方にありそうなお子ちゃま向けアイドル物?

歌の躍りのシーンは3DCGでは今のところない、それなりに動いてる。
作画崩れたり、3DCGになったらガックリきそうだけど。

お話はテンプレでもいいから作画維持して欲しい、しばらく視聴かな。


3話まで
今期の夏アニメは荒ぶる、まちカド、女子無駄、変好きと女子高生大暴れ…
あえてダークホースはJCのこれかも。
作画安定、面白い…ダークホースセンサーがびんびんきてます。

5話まで
どこかで見たアニメ感や若干作画が不安な感じもあるけど、登場人物を生き生き描いて面白い。
グループ名と曲も決ってさらにギア上げるか?


視聴完了
目新しさは無いけど、過去にあった音楽アニメよく見た人が作ってるのが分かるアニメ。

物語はギスギスせずに全年齢対象な作り。

無駄な回想シーンや止め絵を極力避けてライブシーンを魅せそうとしているのは好感が持てます、何より作中楽曲がいい。

資金力のある所でやる気あれば、アイドルアニメもまだ面白いの作れる可能性感じるアニメでした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12
ネタバレ

アニメ好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【完結】最終話泣いた! 4話まで見て今期のダークホース枠決定!どんどん面白くなる

低予算もののはずが、ダンスをCGではなく手書きで1話2話と書いていたので普通に感心した。
この時点でベタなストーリーとベタなキャラだが
8月のシンデレラナインと違って1話に複数人入部していないのでキャラに思い入れが出来そう
ラブライブも見たことない私ですが、このアニメは少し継続して見てみたい

3話ネタバレあり↓
{netabare} 3話で謎の近未来ガジェットが出てきた、現代かと思いきや20年くらい技術が進んでる?
簡単に説得に落ちてしまうご都合展開なのはいただけないが、3話はとても良かった
初音ミクの声を務めた人も、アイドルを目指していたら今回仲間になったキャラと同じことを感じたかもしれない。面白いとこに目をつけたなと関心
そして主人公は聴覚に特殊能力があることがわかった。鬼滅の刃にも同じ能力がいるけど、アイドルものでそれを取り入れるとは。毎話驚きがあって今のところやっぱり好きですわ
{/netabare}

3話で気づいたのだが以外と背景が綺麗だ。アイドルものなのに背景に力入ってて草でした 
そう思って見るとエンディングも配色が綺麗だしなんかこだわってるのかな?
やはり地味に名作な気がする

4話も見ました!ありきたりなキャラと展開ではあるが楽しく見れるのはなぜ?
{netabare} ダンスの特訓の描写が多くて努力が見られて良かった。以外とダンサーはひとつのジャンルばかり踊ってると、他のジャンルがからっきし踊れないのは良くあること。 鬼畜和菓子の鬼畜部分が出てやっぱりキャラ的にはベタベタなんだよなぁ
公園でのギコギコ乗り物に乗ってる細かい描写も好きだし、主人公が特殊な聴力を持ってるのをまた使ってきたのも良い。
後半仲間探し以外にもその特殊能力を使ってストーリーに組み込んできたら完璧です(期待){/netabare}

4話を見て気づいたことは電車の中のシーンで、背景がやたら綺麗だったこと!外の背景が家一つ一つちゃんと書かれていたり電柱がシュンと通ったりちゃんと作ってるのが地味に凄い。
車内の広告や秋葉原の風景など手抜きが感じられず、逆に力を入れてきているので好感が持てる
あとシーンごとの音楽も合っていて良いのだ!

ラブライブは1か2話だけ見て全くはまらなかったのだが初めてアイドルもので全話見れそうな作品に会えた。感謝です
最初72点くらいをつけてたけど今は77点くらい付けたい
なんかマイナーなアニメを発掘できた感じがして嬉しい

5話は特に良かった!
{netabare} あれだけ注目してた背景で手を抜き出したのは残念だけど、話しが面白かった
グルーヴな曲を作る二人組が特にお気に入り
他にも昆布茶で酔っぱらったり、ポエム厨だったり色々なパターン思い付くもんだなと感心した
そしてまた主人公の特殊スキル発動で、隠れた才能をほのめかしていく {/netabare}
ありきたりなストーリーだけどなんと纏まっていることか 。
動きはまだ作画崩壊とまではいってない。手を抜くとこは抜いてキープしてる感じする
毎週楽しみになってきた!

ここでふと1話見返してみたら最初見たときより面白かった!背景もダンスの動きも良いし、他の仲間も出てきてるし、大分演出や構成が考えられてたんだなと感心した

七話まで見ました!
最終話どうする気なんだろ {netabare} まだ予選なのに踊りがぬるぬるでスタッフの全力を捧げられていました!もう最終回の躍りやん!
多分8話は箸休め回になることでしょう
全員の踊りのタイミングが違ったり、目配せをしたりとてつもない労力を感じて、感動してしまいました。
主人公のお姉さんと話しているときの青髪の子の心理描写に合わせた目線の動きなども細かいです{/netabare}

そして今さらですがエンディングの歌詞が凄く良い!
はじめはどうだった?迷子の'大好き'さん
という歌詞がまさに作品全体を象徴してて作詞のセンスに脱帽です。ここすきです

最初はただの低予算アニメかと思いましたが、多分スタッフや監督が凄く有能な人達で、愛情をかけて作品を作っているんだと思います。でなければこんな良い歌が出来たり踊りをぬるぬるで書いたり出来ない!背景も目線も毎話どう構成していくかなどにもこだわりを感じます。愛です!

元は実際3次元にKiRaReというアイドルがいる?スマホゲーム?何が元になったアニメなんでしょうか?
Reステージプロジェクトというのの一環でこのアニメが出来たようなのですが、以外と予算が潤沢にあるのでしょうか?アニメの出来が良いのでその辺の成り立ちのことも気になってきました

今点数をつけるなら79点です!
尻上がり系のアニメです

8話は箸休め回かと思いきや、7話より手間かけとるやないかい! {netabare}
ヌルヌルダンスがなんと一話に2曲も流れました
ステラマリスはラスボスなだけあって、踊りが3人ズレていなくてぴったりシンクロしているというところにこだわって書いてました
{/netabare}
そしてストーリーも相変わらず面白いという。スタッフは寝る時間あるんですかねこれは。なんで毎週ヌルヌルダンス回を入れれるのか謎です。ニコニコでもコメントでみんながちょっと引いてました
これはもう見たほうが良いアニメとして80点つけようと思います!すこです

9話でついに作画の箸休めが来ました!動きを節約していました。ありきたりなよく見る話の展開なのに感動してしまうのはなぜなのだろう。
一人ひとりのセリフに相手への思いやりがあるのでそこが心地よさにつながっているのかも?
{netabare} 自室で自分の決めポーズを鏡で考える主人公や、メガネをかけると、みぃを封印する委員長のキャラなど {/netabare}
ちょくちょく挟まれるシーンでニヤリときたりそういう細かな部分にも配慮されてる。やっぱこの作品いいわー。体感12分くらいで終わってしまった

珍しく10話は中身のない謎回でした
キャラソンを売るための別グループ宣伝回?
作画班の休憩回?
でもつまらないわけじゃなくギャグ回としてほどほどに楽しかったです、ここで一旦休んで最終回に衝撃を与えてくれると信じてます!

11話は最後の演出に感動!しかし
{netabare} 踊りがダサかったのと、手書きではなくどうもCGで踊らせてる感じがあったのが残念。
今までもCGだったのか?CGのような手書きのような謎技術!でも今回はなんかいつもの踊りのシーンより心が入っていなかった気がする。{/netabare}気のせいかな? 次回最終回悲しいなぁ 今季1番終わってほしくないアニメでした

最終回!すごく良かった!
{netabare} キラリのライブ前に観客が帰ってしまうのはリアルでとても心が痛んだ。それをまさかライバルの左の子が喝を入れるとは
あそこで完全にやられました。脚本家さん凄い!
そして踊りは遠めがCG、近づくと手書きといった感じなのだと思いますが、手書きの自然な動きがマジで凄い!一切手を抜いていないプロの本気とここまで作る執念を感じました。
セリフ一つ一つが、キャラクターの性格に合わせた言葉を喋るので、見ていると必ず お!? と思わせてくる細かいシーンが毎話あります。
今回は本番前にご飯をもぐもぐ食べる主人公の胆力と口の動きとか みぃ先輩が要所要所でみぃ抜きで喋っていたりとか、青の子がピンクの子をサバゲーの試合で出会ったときの気持ちで励ますとか
細かいところの積み重ねでキャラの立体感が出るというか、感情移入してしまう
{/netabare}
いつも心を動かされるそんな素晴らしいアニメでした!二期が無さそうなラストでしたが正直今季覇権と言われる安定のダンベルよりも驚きの連続だったこちらを他人に推したい。
自分の中で初めて最後まで見れたアイドルものアニメです 素晴らしい作品をありがとうございました!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

64.6 29 2019年夏(7月~9月)アニメランキング29位
7SEEDS(Webアニメ)

2019年6月28日
★★★★☆ 3.1 (143)
517人が棚に入れました
少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蟬丸、牡丹と共に島へと辿り着く。その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、凶暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活へと放り込まれる。そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。それは、人類絶滅を回避するため、若く健康な人間を冷凍保存し、災厄が過ぎ去った後の世界に人類の種を残そうという壮大な計画「7SEEDS計画」の話だった。彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。

声優・キャラクター
東山奈央、福山潤、小西克幸、沢海陽子、阿澄佳奈、石田彰、悠木碧、井上和彦、浅野まゆみ、三宅健太、加隈亜衣、石川界人、小松未可子、阪口大助、星野貴紀、津田健次郎、佐々木望、野島健児、桑島法子、小野賢章、櫻井孝宏、千菅春香、嶋村侑、寺島拓篤、佐藤拓也、皆川純子、菅原正志、速水奨、興津和幸、寿美菜子

とろろ418 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

これはアニメではございません

これは『7SEEDS』のアニメではなく、ただの質の悪いダイジェスト映像です。
原作未読でこれから見るという人がいるのであれば、知っておいて欲しいポイントが2点。

・原作15巻までの内容
  アニメを漫画巻数で換算したことがある人は分かると思いますが、1クールに詰めるには明らかに異様な量です。
  異様さを表すために例を出しますと、『ちはやふる』は2クールで9巻分でした。
  『7SEEDS』は心理描写が主なので、3~4巻くらいでも詰め込んだ印象が出そうなところをまさかの15巻分。驚愕です。

・最大の売りの欠如
  前述の通り、キャラクターの心理描写が最大の売りになるはずの作品です。
  そこが全くと言っていいほどに描かれていません。
  最早詰め込んだというより、根こそぎ削り落としたと言っていいレベル。
  過程が大事な作品で、過程を切り離して結果だけを示しています。開いた口が塞がりません。

これだけを見て『7SEEDS』という作品に対する評価を下すのは絶対に止めた方がいいです。
原作は深く心に刺さる作品で、名作と言っても過言ではありません。
興味があるなら原作を読んで下さい。
好き嫌いを語るのはそれからでも遅くないはず。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

超期待したコールドスリープ後の原始世界サバイバル

原作は全巻持ってます。
それほど惹かれた作品。
ついに来たか!という感じ。
我慢しきれず、「観たい」時点でレビュー書き込みをしてしまいました。
ようやくNETFLIXで視聴しましたが・・

まず、放送開始が予定より遅れただけあって、
まあ、作画というか動画がイマイチ。
キャラデザも微妙だし、
走って行ってるのに身体の大きさがあまり変わらなかったり、
水に浮いている人の身体と水面の線が波打っておらず立体感もない一直線だったり、人によっては作画崩壊と評するかも。

ストーリーは長い話をよくまとめたとは思うけど
なんか悲壮感とか臨場感とか伝わって来ない。

個人的にはCVもちょっとミスマッチ感あり。
{netabare}
主人公のcvは好きな声優さんだしこの役への思い入れがあったことも知ってますがちょっと花のイメージではなかったかな。あくまで個人的な感覚ですが。
{/netabare}
是非とも2期を、制作会社を変えてやって欲しい。
十二国記もそうだけど、原作が売れてるとアニメ制作に金をかけたくなくなるものなんでしょうか・・ちょっと残念。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これ、原作少女漫画だったんですか!?

この作品の原作は未読です。
Netflixによる独占配信…こういうオリジナル作品を視聴できるのがNetflixの旨味だと思います。
完走してwikiをチラ見した際に知ったのですが、原作漫画は「別冊少女コミック」→「月刊フラワーズ」で掲載されていたんだそうです。
キャラの線も細くないし、内容的にも少女漫画に掲載されていた作品とは思いもよりませんでした。


累計1600マン部超(デジタル含む)
田村由美原作、近未来サバイバルSFストーリー

少女ナツが目を覚ますと、辺りは海。
突然荒れ狂う海に放り出された彼女は、嵐と蝉丸、牡丹と共に島へと辿り着く。

その島には未開のジャングルが広がり、巨大化した植物や、
狂暴化した動物や昆虫に次々と襲われ、死と隣り合わせのサバイバル生活への放り込まれる。

そんな中、ガイドだと名乗る人物より信じられない計画の話を聞かされる。

それは、【~禁則事項~】「7SEEDS計画」の話だった。
彼女らはその計画に選ばれた人間なのだと初めて知り愕然とするのであった。

「7SEEDS計画」に選ばれた若者たちは変わり果てた世界で、過酷な環境にさらされながらも懸命に生きてゆく。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語は、この作品の主人公である岩清水 ナツの所属する夏のBチームの物語から始まります。
各チームに随行してくれるガイドから当面の目的は教えて貰えるものの、最初は何もかもが手探りでした。

物語が進むにつれ分かってくるのは、チーム構成に関する以下の3点。
・チームは春夏秋冬それぞれに分散配置されている
・夏だけAとBの2チーム存在する
・それぞれのチームには最初8名ずつ所属する

ですが、ここでの生活を始めるタイミングはチームによってバラバラだったんです。
中には数年以上の違いがあるケースもあったり…
つまり、チームによって情報量、経験に大きな差があるということです。
こういう場合、情報量の多さが役立つのは常套…
ですが、彼らを待ち受けていたのはそんな生易しい世界ではなかったのです。
知る事は判断材料を増やすでもありますが、同時に諦めることにも直結しているんです。

夏Bチームは衣食住が保存されている目的地の一つに辿り着きます。
そこに本拠地を作り安定な生活の基盤を作って根付くのも一つの生き方だと思います。
でも、人にはどうしても譲れない矜持があります。
自分の故郷がどうなったかを確認したいと夏Bチームの青田 嵐が言いだした一言がきっかけとなり、夏Bチームは2つに分かれて…物語が動いていきます。

実は、この物語が一気に面白くなってくるのはここからなんです。
他のチームだってこの世界で一生懸命生きているんです。
様々な願いや思いを持つのは誰だって一緒…
そんな全てのチームの動きが分かるように群像劇的に物語が描き出されるからです。

最初は一本調子の物語だとばかり思っていたので、この展開は嬉しい誤算でした。
夏Bチームのメンバーには一戦級の声優陣が配置されています。
主人公のナツに奈央ぼう、それにあすみんや碧ちゃんとこれだけでも私の耳は大喜びです。

ですが、春チーム…正確には春チームの主人公である日笠さん演じる末黒野 花が登場してきてから、一気に物語の厚みが増しただけでなく、面白さが加速度的に増した気がしました。

この花のキャラが格別なんです。「父親にサバイバル技術を教え込まれた前向きな少女。」と公式HPのキャラ紹介欄には記載がありましたが、分け隔て無い優しさと悪いことを悪いとハッキリ言える芯の強さを持ち合わせているんです。
彼女の良さはそれだけじゃありません。
一度目標を決めたら絶対に折れないんです。どんなに苦しくても前進を選択するんです。

「暁のヨナ」のヨナや、「それでも世界は美しい」のニケが頭の中で被っていました。
勿論、人間だから強さと弱さを併せ持っていて当然です。
でも自分以外のためにどんな危険も顧みず身を挺することのできる私の尊敬すべきキャラがまた一人増えた気がします。
そんな彼女の廻りには、彼女を応援したいという人間が集まってくるのも自然なことなんだと思います。

こうして物語は一喜一憂しながら進んでいきます。
驚愕な事実が明るみになって愕然としたこともありました。
どんなに経験を重ねても天災には勝てない…身の危険を感じたこともありました。
世の中の理不尽に対する解釈は一つじゃないことを教えて貰いました。
勇気と知恵と…ほんのちょっとの幸運がこの物語を支えていたと言っても過言ではないでしょう。

これからだと思っていたのに…
どうしてあの場面で終わっちゃうかな~
原作が全35巻の一大巨編だから、続編の区切りを考えるとここで切るのがベストだったの?
これで終わったら完全な消化不良になってしまいます。
でもその位続編を楽しみにできる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、天月-あまつき-さんの「Ark」
エンディングテーマは、majikoさんの「WISH」

1クール全12話の物語でした。
Netflixのオリジナル作品は続編の作られるケースが多いので、この作品の続編も期待しています。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12

67.0 30 2019年夏(7月~9月)アニメランキング30位
ギヴン(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (133)
522人が棚に入れました
ある日、上ノ山立夏は壊れたギターを抱えた佐藤真冬と出会う。ギターを修理したことで懐かれてしまう立夏。仕方なくギターを教えることになった立夏だったが、偶然聴いた真冬の歌が心に刺さる。立夏は真冬を自分のバンドに誘い、2人の距離は変わり始める。しかし、感情を表現することが苦手だという真冬は、過去に囚われているようで――。

声優・キャラクター
矢野奨吾、内田雄馬、中澤まさとも、江口拓也、浅沼晋太郎、今井文也
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ノイタミナ初のBLという触れ込み

前情報はこれ ↓

 “ ノイタミナ初のBL誌掲載漫画のアニメ化作品 ”

確信犯です。
豚向けの “萌え” “ロリ” “百合” はいいのに腐女子向けBLはNGってのもフェアじゃない。
なにごとも経験!!原作はもちろん読んでません。読む意思も全くございません。

2019年夏期作品群の第1話が一通り放送されてからの1週遅れでスタートしました。全11回。

ほんのり薔薇の香りがするものか?
それとも薔薇の棘が刺さるタイプのものか?

後者寄りのガチもんです。そのため知らずに観ると驚いちゃうでしょうね。なにせガチもんですから。
なんで観ようと思ったかはなんでだろう。。うーん・・・


 {netabare}気分?{/netabare}


ガチもんといいつつ視聴前に作品から受ける印象に露骨さのようなものはありません。サムネやタイトルから感じるあからさまに「あー腐向けのね」って作品とは一線を画してます。ノイタミナブランドのなせる業でしょう。
バンドものに釣られてはじめてBLものに触れてみたって感じです。できれば肉体より精神。男同士ってどのように描くんだろう?キャラの関係性やセリフのやり取りを丁寧にやってくれたらいいな、くらいで視聴開始です。


結果、次の展開も気になったし、わりと楽しめました。
今回の収穫は、次の展開が読めなかったこと。そりゃそうです。男同士の恋愛ものなんて初めて触れますからね。使う言葉・行動でときおり新鮮さを感じます。
そして実際目の前でされるやりとりには意外にも突拍子な感じがしない。「あー男ならこう言うわ」がそこにはある。

本格BLはほんのり薔薇の香りがする作品などでは味わえないリアルな質感があって、いい感じで気持ち悪かったです。

{netabare}BLだよとの前情報がなければ第5話で多くの男子が弾かれることでしょう。
物語は第6話から深いところに足を踏み入れます。{/netabare}



ではやっと、バンドものだしメンバー紹介!

Vo.佐藤真冬(CV矢野奨吾)
Gt.上ノ山立夏(CV内田雄馬)
Ba.中山春樹(CV中澤まさとも)
Dr.梶秋彦(CV江口拓也)

低音江口さんかっこよかったです。これまであまり聞いたことなかったかも。
{netabare}真冬の歌について、良いバランスだったのではないでしょうか。矢野さんの声は高い!ただし良い意味でそれだけ。洗練されたプロというより路上でやってる上手い人どまりでアマチュア感が出てました。
それに消え入りそうな声質はキャラクターにも合ってました。

劇中では真冬の才能にみんなびっくり!みたいな描写で、それは違うだろうと若干ひいたのは事実。ただ駆け出しバンドっぽさとキャラに合う声質だったことで物語に沿ってるもの、と思い直しました。{/netabare}



■素朴な疑問 ※ネタバレ

{netabare}乙女チックな真冬とイケイケな立夏。
これが恋愛モードになってくると、真冬がどっしり構えていて立夏がうろたえているように見えました。面白いな~と思って見てましたがこれってもしかして様式美みたいなもんだったりするんですかね。{/netabare}


ガチもんとはいえ肉体の接触はほぼなく、心の推移を描いてます。
セクシャルさをビジュアルで認識するといわれる男性でも先入観を捨てればギリギリ物語を楽しめるかもしれません。

注文つけるほど造詣が深くないためツッコむ資格はないと思いつつ、強いて挙げれば、周りがホモばっかという恵まれた環境があったからこそラブストーリーがとんとん拍子に進んだように見えてしまい、「男を好きになっていいのか?大丈夫か俺?」の要素がもう少し欲しかったところでした。

それこそ中村中さんの歌詞にあるような“行きたいけれども行けない”せつなさと葛藤のようなものがあれば色眼鏡を外すことができたと思います。残念ながらその手前。
{netabare}真冬が負った心の傷からの回復の物語は普遍性のある話で「男対男」である必要はないのです。{/netabare}

{netabare}あと最終話のアバン。けっこうギャグに振り切ってて、さらに最終話通してコメディ成分多めでした。
作品のこれまでのトーンや流れからは違和感がありました。あの演出必要だったかな。。。{/netabare}



2020年劇場版公開とのこと。充分に社会勉強したと思いますので観ることはありませんね。
僧侶枠のBLもんよりは見応えあったと思います。


とりあえず普段百合百合してるくせに、女性がBLの話題に触れた時に「腐だ!腐だ!イェーイ」みたいなステレオタイプの反応はしないようにしようかと。
いろいろ分岐があって女性にとって楽しめるBL、笑えるBL、火照るBL、ネタとしてのBLなど作品によって楽しみ方が違うのでしょう。


本件は生理的にムリ!という方以外にはゆるくおすすめです。



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.09.22 初稿
2020.04.08 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/05/18
♥ : 37

08261216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

バンドアニメだと思いますが?

評価が低かったので、嫌煙しましたが・・・。
ノイタミナ初のBLとか書いてあるし。

でもこれ、バンドアニメでしょう?微BL要素が入ってるだけの。
バンドアニメとしては傑作だと思います。

頑張って9話まで見て下さい。9話のみでも構いません。
OPも格好いいし、真冬が歌う「冬のはなし」は凄かった。
鳥肌ものでした。
実写のBECKみたいに歌なしかと思いきや、凄く切ない歌詞。
思わず、涙ぐんでしまいました。
死んだ後に、恋人にこんな歌を歌われたら、未練があったとしても、間違いなく成仏してしまう。

「冬のはなし」台詞付きですが・・・。絵はなしです。
真冬の歌のみ流用で、アニメのほうが上手いです。
https://www.youtube.com/watch?v=UZJFfqj_j-o

興味のある方はどうぞ。実際は3分ちょっと、あります。
アニメが良かったので、原作も購入。

原作はバンド主体の微BLというものかな?BL漫画に抵抗がありますが、音楽要素が高めなので、問題なく読めました。因みに3巻半まで位。
恋とか、そんな感じで、きわどいシーンとかないので、ご安心を。
原作の真冬や立夏は1、2巻では大人っぽい顔つきで高校生らしさが欠片もない・・・。
やっぱりアニメはいいなとしみじみ思います。

因みに、歌詞は原作にはありません。ドラマCDも違う歌詞でしたね。
ガッカリですが、どうも、OP、EDを担当した、センチミリメンタルが作詞作曲し、真冬を演じている声優さんが実際歌っているようです。
声優さんがこの歌声を?と、かなり驚きました。エコーガンガンでしたが、そこら辺のバンドよりはよっぽど上手い。
というか、声優は歌ってくれるなという所があるので、そう思ったのかな。YouTubeなどでも海外での評価も高いです。

ちょっと、残念だったのは、客席から見た、ステージ、バンドメンバー4人のシーンが3DCGだったことですね。他はそんなに気にならない程度だったのに。ちと勿体ない。

お気に入りのシーンは、
「上ノ山は悟った、どうせ死ぬなら早く死のう」
というナレーション、ウケました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

ISSA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これって…ガチなやつなのか?

何も事前情報無しで視聴。

男性、音楽バンド物なのでBECKぽいやつかなと思ってたけど…
ツルネ、さらざんまい、今期の若き信長と同じ臭いがするw

ウイッキで検索したらジャンルがBL、音楽
BL臭なら耐えれるけど…ガチなら無理かな?
上の山君どうなってしまうw

作画と曲は良さげ、特にED曲は良いのでもう少し見てみます。


5話まで…
ん~やっぱり男性にはキツイw
ギヴン…ギブ…ん…でしたw

投稿 : 2024/05/18
♥ : 17

64.4 31 2019年夏(7月~9月)アニメランキング31位
BEM(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (125)
402人が棚に入れました
湾港都市「リブラシティ」。政治・経済・文化の中心であり、街の“富"が結集した「アッパータウン」と、汚職や犯罪に溢れ、人々がお互いを疑い合わざるを得ない「アウドサイド」、その両エリアを分かつ巨大な運河と、一本の「橋」。これらにより構成される、まさに人間の“差別意識"が顕在化した様な街である。そんな「アッパー」から「アウドサイド」に赴任してきた、若き女性刑事・ソニアは、数々の事件を追う中で、人間を守るために戦う、醜い姿の3人と出会う。彼らは一体何者なのか・・・?妖怪人間3人は、それぞれの思いを抱えながら、正体を隠し生きていた。人間に仇為す悪を倒すことで、人間になろうとする「ベム」、人間に憧れ、人間と同じ学校に通い、人間を理解することで、人間になることを目指す「ベラ」、人間や世間に達観し、冷めた様子でゲームの世界に没頭する「ベロ」。彼らはいくつもの事件や、人間たちとの触れ合いの中で、傷つき、悩む。人間のために戦っても、その醜い姿から、決して人間に受け入れられることはない…。そんな3人を探す1人の存在がいる。リブラシティを裏で牛耳る「見えざる議会」を操り、ベムたちを確保しようとする彼女の目的は果たして?

声優・キャラクター
小西克幸、M・A・O、小野賢章、内田真礼、乃村健次、西山宏太朗、斉藤壮馬、諏訪部順一、小野大輔、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ねえ本気で早く人間になりたいん?

往年の名作リメイク

『妖怪人間ベム』といえば?


 ベム・ベラ・ベロの三人組
 
 早く人間になりた~い


民放のアニメ特番などで繰り返される表層部分。知ってるはこれくらい。
前作(前々作)を知らないため、ベラがかわいくなってると言われてもピンとこない私です。


政治・経済の中心地“アッパーサイド”と貧民街“アウトサイド”に二分化された“リブラシティ”という街が舞台。頻発する怪事件の裏ではなにかしらが暗躍。
アッパーサイドでポカしちゃった若手の女性刑事ソニアがアウトサイドに左遷されてーの赴任日から物語が始まる、という導入です。

主役の三人。普段は見た目人間の仮の姿で行動し、敵やピンチに遭遇した時だけ見た目醜悪な本当の姿に変身して闘う模様。

この三人がいつか人間になるべく、善行を重ね人間を助けて、でも真の姿を見せちゃうと忌み嫌われて、というジレンマがもの悲しく見えるお話でした。
「早く人間になりた~い」理由も深いものがあります。


で、この『BEM』です。

タイトルをアルファベットに替えるとやりたい放題できるんでしょうか。
その昔、『GOEMON』という石川五右衛門である必要あるんかいな?な戦国物のフリしたSF映画がありました。そちらとの既視感がハンパありません。

オサレ感の演出に余念がなく、「既成概念を跡形もなく破壊する」という公式サイト(『GOEMON』のほうね)の紹介文よろしく好き放題やった結果、原形留めてますかね?的ななにか。

OPは椎名林檎。ED降谷建志が楽曲を提供し両曲ともオサレです。劇伴もジャジーで大人ムード。
物語も実際のところ第一話、第二話は良かったのです。そして巡り巡って終わってみたら尻すぼみという帰着。

前作を知っていればその比較でどうぞどうぞ。
知らなくても作品が伝えたかろうテーマは悪くないです。


■良かったところ1

序盤です。

{netabare}・ソニアとジョエルの刑事コンビ(第一話)
正義を貫きたいソニアと土地(アウトサイド)に順応し上手く立ちまわってるジョエルとの対比が良い。
デンゼル・ワシントンの『トレーニングデイ』を彷彿させる関係性が妖怪人間とどう絡むか期待してました。{/netabare}

{netabare}・なんか人間のほうが悪くね?(第二話/第三話)
第一話ベム/第二話ベラ/第三話ベロ回でした。そこで展開されたのは「人間は悪いやつ」。こんな奴らを助ける意味があるのか?の葛藤とお付き合いせねばなりません。
正邪不透明なモザイク展開は望むところでした。{/netabare}


■良かったところ2

人間になる確実な方法がわからないこと

答えのない道を探すのはやる気の維持も覚束ないものです。事実ベロは及び腰だったりするのがリアル。

{netabare}「人間を信じないと人間になれない」
第一話でベラが呟いた一言がちょっぴり切ないのでした。{/netabare}


後付けで旧作の設定も調べてみて、やはり深みがありそうな気配は感じるのです。
外形を留めてないと述べましたが知る由もないのであくまで想像です。

作中ではその深みみたいなものの説明が不足しておりますが、別のものを作る意図があるのであればそれはそれでけっこう。
別個のものとして、そして先入観なく視聴した結果、物語としても訴えてくるものが少なかったかな~という全体の印象でした。
理由は大小いくつかあれど一点だけ。


■極めて悪かったところ

 悪役担当に魅力がありません

容姿は異形ながら心持ちはむしろ下手な人間より高尚だったり綺麗だったりなベムら妖怪人間三人です。
私怨や公憤なんでもいいのですが、主役三人と敵対するキャラに説得力がないと彼ら三人の輝きも限定されてしまいます。

本作で感じたのは、三人を迫害したい描写だけがほしいという雑さでした。

{netabare}CASE 1 ダリル・ブライソン(学生)

父親殺しの事実誤認だけ見ても知的冷静さとは無縁。単なる厨病激発ボーイにしか見えないこともそれに拍車をかけます。
そんな彼がいつの間にか黒幕組織の中枢に収まっていく過程は失笑を禁じえなかったです。
些末な人物がたいそれたことをしてるように映り、ひいては黒幕組織も矮小化した団体に感じました。

ベロも嫌疑をかけられた時に粘って疑いを晴らせよと思いつつもそれだって、ダリルが利発なキャラ設定だったら不問にできたことでしょう。{/netabare}


{netabare}CASE 2 ヘルムート・フェルト(刑事)

・彼自身が妖怪人間を敵視する理由が不明。説明がありません。
・世論操作を謀る時に「妖怪人間をどげんかせんといかん。なぜなら・・・」の“なぜなら以下”に相当する部分の台詞が意味不明。
・ベムの公開裁判(茶番)も失笑レベルの法廷劇。「じゃあ君はキスできるか?」それ大真面目に言われると腹筋がもちませぬ。

狡猾で敏腕な刑事ぶりを描きたかったんでしょうし、こちらもそれを期待してましたが、役不足もいいところでした。{/netabare}


{netabare}CASE 3 Dr.リサイクル(白衣)

結局、こやつが編み出した改造人間が起こした殺人事件への落とし前をつけてない上に、警察は協力を仰ぐとかわけわかんないです。
マッドサイエンティスト設定にも狂気を感じることすらなし。強いて上げるなら「ヒッヒッヒッ」といったそれっぽいセリフぐらいかしら。残念です。{/netabare}


{netabare}CASE 4 ベガ

といえばストⅡなのだが脱線するのでやめときます。
まだマシなレベルです。ベムたちに執着する理由もわかりやすい。ただしいかんせん手下の駒不足でラスボス感が薄くなっちゃったのがもったいなかったですね。{/netabare}


これはB級コレクターさん向け作品です。



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.10.16 初稿
2020.04.14 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/05/18
♥ : 41
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

エレファントマン

妖怪人間ベム誕生50周年プロジェクト。

<<ナレーション>>
それはいつ生まれたのか誰も知らない。
醜い身体の中には正義の血が隠されている。

子供の娯楽であるはずのアニメでは、
初代「妖怪人間ベム」は特異点であろう。
秘匿された神秘性の恐怖と克服を描き、
異質で怪奇で奇妙で、
それは世代が違うものにも正しく伝わる。
オープニングはアニメ史に残る衝撃であった。

いつか「人」になれる日を夢見て、
事件を解決し、人知れず町を去る。
異形がゆえに人に恐れられ迫害を受ける。
それは正義とは何か、生命とは何かを問う、
世代を超えて語り継がれる主題なのでしょう。

椎名林檎へのオファーは良い選択でしょう。
村田蓮爾のキャラデザインはどうも苦手である。
オールドファンはベラをどう見るのでしょうか。

9話視聴追記。
人を救うことで人になれる。
根拠もない、ただ彼らが信じる道である。
物語の裏が見え始めていますが、
やはり設定や演出に困惑することも多い。

最終話視聴追記。
現代的な妖怪物語の帰結としては、
{netabare}落ち着くべき所に落ち着きましたが、
全体的に主題に対する、訴求が弱い。
もっと「生」の欲求に足掻いて欲しい。{/netabare}
ちびっ子ハラジーはお気に入りです。

私としては残念な結果に終わりました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 38
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ベムベムハンターとは関係ない

1話感想{netabare}
「今回のベラは女子高生だぞゲラゲラww」って情報は友人から聞いてました。
鬼太郎6期といい素晴らしい時代になったなwと思ったり思わなかったり。
ひょっとして鬼太郎の影響?にしてはまだ1年ちょっとだし、考えることは一緒ってことなんかな?
ところでえーっと2000年代入ってリメイク一回ありましたよね?
これか。
https://www.anikore.jp/anime/849/
確かMXとアニマックスのみの放送で、MXの方が途中で打ち切りになって「続き見たけりゃアニマックスでどうぞ」ってことになって「ざっけんなよオイ」とガックリした記憶。
見てる人殆ど居なかったけどさ…だから打ち切りになったんだけどね。
(その後地上波放送が打ち切りになった“R.O.D -THE TV-”がMXで全話放送されて「ベムん時と正反対だなw」と思ったのは強く覚えている)
“俺たちゃ妖怪人間”は全然見てないけど2006年版が散々だったのを見てた自分としては「またベムやるんだ、懲りないねぇ」って感じ。
いや果敢に挑戦するのは評価しますよ。

それにしても…へーまた村田蓮爾なんだ、“コップクラフト”に比べると蓮爾っぽさは弱い?
公式でキャラ紹介見る限りは良さそうなのに、実際本編見てみると…敵モンスターのデザイン?演出?ダッサくない?
モンスターだけじゃなくて作画全体が…う、うーん。
もっとこうフィルムっぽいというか、ホラータッチにした方が「らしい」と思うんだけどなぁ、妙にマンガチック、おどろおどろしさが無い。
それと水男のセリフよく聞き取れない、一応「博士」だけ聞けりゃ他はノイズ扱いで良いっぽいけど。

妖怪3人とソニアの性格は大体分かった…気がする。
舞台も(治安的に)どんなところなのかも分かったし、何やら黒幕が居るっぽいという匂わせ方も悪くない。
シナリオは決して悪くないと思うのだけど、な~んかパっとしないのはやっぱり作画だか演出なのかなぁ?{/netabare}

2話感想{netabare}
やりたいことは分かるんだ、「醜いバケモノ言ったお前の方がよっぽど(心が)醜いじゃないか」をやりたいのは、分かる。
「そんなヤツも居れば裏表の無いヤツも居たり、人間ってオモロイなー」ってこともりたいんでしょう。
ストーリー?シナリオ?は悪くないと思うんだ、多分。
だけどボーリング男のデザインだけは…これだけは…なんじゃこりゃ?
こういったフザけたデザインが逆に深い意味を持つ展開とかあるのか?大丈夫か?{/netabare}

3話感想{netabare}
個人の趣味でレトロゲーミュージアムみたいなのって実際にあるみたいね。
ってかアウトサイドのゲーセンの外観がトロンレガシーのFLYNN'S(ゲーセン)に似てるような?
ガンシュー、メンテナンス悪そう。
「殺人現場に居合わせて犯人だと勘違いされてしまう」って…こ、古典すぎて吹いたw
敵モンスターのデザインからして、意図的に古臭くしてるのかも?

…。
と思ってたら次回の4話は例の事件の影響で放送延期だって。
再放送で間を稼いでその間に4話の問題シーンを変更するっぽい。
これ言うと不謹慎かもだけど、すごいベムらしいと思ってしまった。
しっかしこうなると最終回が放送されるのはいつになるんだろ?{/netabare}

6話までの感想{netabare}
暫くは変人を出してベム達がそれを撃退する話が続くのかなー?と思ったら大体その通りで、6話で話が動き始めた…のか?
人間になりたがってるベム達・人間を辞めたがってる連中・それ以外のただの人間、の3勢力だけでなく「人間を辞めたくなかったのに辞めてしまった人」という立場が登場。
ほほう、勢力増えるのは構わんが…これはレギュラー?1話限りのゲスト?
次元の狭間に飲まれて~とか、それまでの作品世界からぶっ飛んでる気がしないでもないけど「元々ぶっ飛んでたじゃん」と言われればその通りの気もするしまぁいっか。
ってかこのノリは見覚えがあるなぁ、と思ったら…思い…出した!(思い出したくなかった)
“セイントオクトーバー”ってアニメがかつてありまして、どんな内容かはいちいち書かないけどあれと同じようなオチにならないことを祈る。{/netabare}

最終回感想・総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
ラスボスのベガの目的は「死ねない存在で、唯一死ねる存在を見つけたので、自分を殺してくれるように仕向けた」ということで良いのかな?
その目的に至った動機は「もうこの世に飽き飽き」「人間に失望」それでいて人間の真似事は何でもしてきたけど未だ出来ずに居たこと=生と死、それの実行って感じか?
最後のほうはベムを懐柔するための方便に聞こえなくもないけど、結局は大規模で大迷惑な自殺をしようとした、という展開。
非常にベタでどこかで見たような…どちらかというとゲームでこの手の設定ってよく見た気がするけど、そうはいってもちゃんとラスボスが登場してそれを退治(殺すことは出来ないので封印って形だけど)したのは久々に感じてしまう。
なんか最近はラスボス倒さないどころかラスボス(or黒幕)が姿を見せずに目的すらあやふやなまま最終回迎える作品が多い感じだったのでねぇ…。
ラスボスの目的の提示→主人公との意見の相違・対立→対決・決着までを1クールで収めるとなると、やっぱ色々と難しいのかな?

余韻に関しては──
ベム達も一歩間違えれば、もしくは長年生き続ければそのうちウンザリしてベガのようになりかねない。
人間の方も人間の方で、ベガによって作られた(ベガがトップだったのでそうだよね?)議会のトップの後釜に人間を就任させて、今まで通りが続くとは限らないみたいなところを見せてエンド。
ハラジーもホントに今後安泰かどうかは不明。
博士は…これは、元々ベガを誕生させた太古の錬金術師の現代版になりかねない、ってことなのかなー?と思ってたり。
ベム達も錬金術師だか科学者だか知らんけど誕生させた存在ってのは居るハズで、そういうのが人類の歴史の中ではどの時代にも居るってことなのかも(そう感じたのは自分が“Dr.STONE”見た影響かも?)。
この手の作品の鉄則「化け物コワイコワイ言うけど、それを生み出せる人間の方がよっぽどコワイ」ってテーマも一応は描けているんじゃないかな?
もし妖怪人間が妖怪人間を生み出すことができたら、とっくにベガは自殺済ませてるだろうし。

と、テーマを表現できてたか?という目線では概ね合格なんだけど、細かい部分が…ちょっとね。
なんといっても改造人間のデザイン、なんでこんなプリキュアの怪人みたいにしちゃったんだろう?昭和っぽさを演出した?
そうはいっても子供向け作品はぶっ殺さないで浄化するのが大半で(そうでないなら“セイントオクトーバー”の二度殺しみたいな話は作られない)、元が人間で生き死にに係わる作品ででんぷんくんとか「ニン」とか言われてもちょっと…。
最後ハムスターが映画“スピーシーズ”のオチみたいになったらホラー作品として成立したけど、そんなことは無かった。
そもそもベム達はあの町を去る必要はあったんだろうか。
余韻との兼ね合いになるけど博士を追って姿を消すでも良かったような…。

現代風アレンジを目指したのか懐古路線だったのか、両方やろうとして結局どっちつかずになってしまった印象。
どっちか特化しろってことじゃなくて、もうちょい上手く融合できなかったのかなぁって感じ。{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 14

71.8 32 2019年夏(7月~9月)アニメランキング32位
戦姫絶唱シンフォギアXV (第5期)(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (104)
523人が棚に入れました
神の力を以ってして、神そのものを討ち斃さんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、サンジェルマンたちの理想の源パワーソースであるラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギアによって撃槍される。暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、その残党は、各国機関の活躍によって追い詰められていくのであった。そして――追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。かつての超大国アメリカもまた、日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招いていた。閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、速やかなる政治的解決が望まれているが、複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールしているものの、どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。いまだ見えない世界の行く末。さらに、張りつめた空気はここにも。都内ランドマーク各所が一望できる、デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、私立リディアン音楽院に通う高校生、立花 響と小日向 未来。ふたりが手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。それでも、ふたりの間に緊張が走るのは、何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、XVに集束していく。聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声が輝きを放つ。

声優・キャラクター
悠木碧、水樹奈々、高垣彩陽、日笠陽子、南條愛乃、茅野愛衣、井口裕香、久野美咲、石川英郎、保志総一朗、赤羽根健治、瀬戸麻沙美、M・A・O、愛美、市ノ瀬加那、山路和弘、麦人

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1期目を超えるかも、な流血トラウマ路線…。

== [下記は第3話まで視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
第3話まで視聴終了しています。

本シリーズの特長ともいえる、歌いながら戦うスタイルが維持されています。

1期目は初手からモブキャラに厳しい感じでしたが、5期目にあたる本作でも2話目にして一般市民に大被害が出る流血トラウマ路線ですね。3期目、4期目がそうでもなかっただけに懐かしい感じもしますがシンフォギアらしいといえばらしいのかも。

ということで流血が苦手な人にはあまりお勧めできない本シリーズです。テレビ視聴していると本編後のBD/DVDのCMが本編と連動しているのも相変わらず。

過去の本シリーズ作品を未見で本作を観るのはあまりお勧めしません。

余談1: 敵のヴァネッサが上空から現れての着陸シーンがジャイアントロボっぽかったですね。あるいはGS美神のマリアっぽさも感じたり…。

余談2: これまでも新しくなるたびにそうだった気はしますが、シンフォギア装者の変身バンクは過去最高に予算がかかっているかも。
== [第3話まで視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.9.30追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。「戦姫絶唱シンフォギアシリーズ 完」なのだそうです。スタッフおよびキャストの皆様におかれましては、長きにわたるシリーズの制作と熱演、おつかれさまでした。

アガートラームの特殊性に関する伏線回収はされていなかった気がしますが、バラルの呪詛に関しては状況が明らかになり良かったのではないかと思います。

イグナイト、アマルガム、XD(エクスドライブ)とシンフォギアの各フォーム、そして神獣鏡(シェンショウジン)のギアなど設定として使えるものは使い尽くしてキャラ的にもオールスターキャスト感溢れるわりと満足感のある最終シリーズでした。

余談:
その1)
ノーブルレッドのみなさん、吸血鬼・獣人・ロボということで怪物くんのトリオ(ドラキュラ・狼男・フランケン)と「完全に一致」でしたねぇ…。

その2)
EDスタッフロール画面での響や未来さんの扱いはまあ当然として、翼さん、クリスちゃん、マリアさんに比べて、尺のせいかもしれないけど切調(きりしら)の扱いが悪かったぞ。

一応同じギア奏者のはずなのに、なぜ…(笑)!?

投稿 : 2024/05/18
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

繋ぐこの手には…神を殺す力がある。

2012年の冬アニメとして1期が放送されてから約7年半…いよいよ物語は5期に突入しました。
最初に視聴した時は、まさかこんなにも長丁場のシリーズものになるとは思いもよりませんでした。
これもしっかりと物語を繋いできた結果なんでしょうね。


神の力を以ってして、
神そのものを討ち斃さんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、
サンジェルマンたちの理想の源パワーソースである
ラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギアによって撃槍される。

暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、
その残党は、各国機関の活躍によって追い詰められていくのであった。

そして――
追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。

かつての超大国アメリカもまた、
日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招いていた。

閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、
速やかなる政治的解決が望まれているが、
複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。

当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールしているものの、
どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。
いまだ見えない世界の行く末。

さらに、張りつめた空気はここにも。
都内ランドマーク各所が一望できる、
デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、
私立リディアン音楽院に通う高校生、立花 響と小日向 未来。
ふたりが手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。
甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。

それでも、ふたりの間に緊張が走るのは、
何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。
返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。

過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、XVに集束していく。
聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。
はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声が輝きを放つ。


公式HPのPrologueを引用させて頂きました。

最初の奏者は天羽奏と風鳴翼の二人だけ…
しかも片翼である天羽奏は、逃げ遅れた本作の主人公である立花響を救うため、自らの命と引き換えに絶唱を歌いました。
1期のしかも序盤で奏者がいなくなるなんて…
どれだけ救いの無い作品なんだろうと思ったのを記憶しています。

そこからは、数々の死闘を経て少しずつ仲間が増えていきました。
1期で雪音クリスが、2期でマリア、月読調と暁切歌が加わり現在の奏者6人体制となりました。
でも3期でエルフナインが加わたのが最後でした。
個人的には今期死闘を繰り広げたヴァネッサ、ミラアルク、エルザは仲間に加わって欲しかったですけどね。
奏者じゃなきゃ志しは一緒でも仲間になれないのかな…?
まぁ、そんなことが考えられる展開でも無かったのは百も承知なんですけどね。
でも、出来ることなら彼女たちの願いは叶えられたら良かったのに…

この様に登場したキャラのことは良く覚えているのですが、肝心の物語の方はパヴァリア光明結社以降が少し難しかったような気がしました。
色んな国や組織が複雑に絡み合っているので、頭がついていけなかったのだと思います。
ですが、目の前で起きている惨劇のレベルがこれまで以上であることは容易に理解できました。

しかし…これまでは少なくても敵と呼べる人物が存在していましたが、今期は悪として憎むべき相手が難しいんですよね。
確かにとんでも無い外道が横からしゃしゃり出てきたのは認識しています。
予想外…というか、絶対に選択肢として存在してはいけない展開でしたので…

奏者を直接苦しめたのは、パヴァリア光明結社の残党であるノーブルレッドだったかもしれません。
でも彼女たちが戦っていたのは、その先にある大切な目的のためです。
もちろん、目的があれば何をしたって良い訳ではありません。
ですが情状酌量の余地はあったのではないでしょうか。
少なくても私はそう思います。

こうして物語はラスボスを迎える訳ですが…
このラスボスにも正直相当胸が痛みました。
世の中の超えてはいけない一線を全く無視した結果の産物なのですから…
しかし…とんでも無い外道が横からしゃしゃり出てきましたよね。
こういう大人にはなっちゃいけません。
理想的な反面教師だと思いました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、奈々様の「METANOIA」
エンディングテーマは、高垣彩陽さんの「Lasting Song」
どちらも鉄板です。
今期は本編からエンディングの入りが自分好みでした。

1クール全13話の物語でした。
視聴していて自然と体に力が入るのは、魅入っている証拠なんだと思います。
特に碧ちゃんの鬼気迫る演技は半端ありませんでした。
もう、何度も鳥肌が立ちましたよ。
シリーズの集大成として制作された今回の物語…
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 13
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

踏破・回収

[2020/03/24 v1 踏破・回収]
[2020/03/24 v1.1 修正・追記]

歌って戦う女の子たちの熱くハチャメチャなノリを楽しむアニメ、シンフォギア・シリーズの5期目。余裕があるなら1期から通してご覧いただいたほうが楽しめると思う。「手っ取り早く」をお求めでも、3期以降は見ておいたほうがよさそう。

2期以降の第一話を見て、なんとなく入っていけそうならそのまま(できれば1期から)ご覧になってほしい作品群。熱く、激しく、カッコよく頭を空っぽにしてくれるものと思う。

5期にして最終期の本作を観終わって、ふっと頭に浮かんだ言葉は「回収」。
その実が1期の段階から練り込まれていた布石だったのか、後から巻き込むように付け足されていった後付けなのかはわからないが、形の上では回収できたかな、と。すべてとは言わないが、その多くは「布石」だったのだろうと解釈しておく。

個人的な1~5期の順位付けは

 1: シンフォギア(1期)
--絶望的に大きな乗り越えられない壁--
 2: シンフォギアXV(本作・5期)
 3: シンフォギアG(2期)、シンフォギアAXZ(4期)
--そこそこ超え難い壁--
 5: シンフォギアGX(3期)

という感じ。1期のとびぬけ感からすると、のこり4作は誤差範囲ともいえる。

(追)1期の衝撃を負い求め続けた結果、2期以降に物足りなさを感じてしまったのは疑いようがない。2期以降に対する感想が必要以上に批判的になってしまったことも反省している(直す気はない)。それでも、シリーズ全体を通してそれなり以上に楽しめる作品群であることは間違いない。設定がばがば、ストーリー自体は少年誌的であることも否定しない。だとしても「女の子たちが魅せてくれるカッコよさ」を堪能できるものと思う。

(追)後になって「シンフォギア実況まとめ」的なTogetter記事を見つけた。なかなか楽しい。それによると、公式WEBサイト、公式予告などを合わせてみておくことでいろいろな楽しみ方ができるようになっていたようだ。個人的にアニメはアニメだけで完結してほしいと思うので、こういう手法を否定はしないが、参加することはない。が、本作に限っては、ちょっと惜しいことをしたかもしれないと思っている。


以下、思うこと。
すべて僕個人の基準に基づく、主観であることを先にお断りしておきます。

―― 主に5期・本作に対して ――

― XV、エクシブってなによ?{netabare}

XVはエクシブと読ませるらしい。そもそも英単語に「エクシブ」ってないんだよな・・・Excluciveをもじった、会員制なんちゃらエクシブってのはあるけど、それ日本産のはず。そしてExivもしくはXIVと表記する。

Youtubeの投稿にちらっとみたのだけど、未来さん→393→3+9+3=15→XV(ローマ数字)ってのは本当なのだろうか。未来さん大展開の第八話のサブタイトルがこれ(XV)なので、そうなのかもね。{/netabare}

― 最も出来の悪い「第12話の引き」、平均的な「13話のFinal Blow」{netabare}

・第12話の引き{netabare}
シンフォギア1~4はシリーズを通して第12話(いずれも13話構成)構成に特徴がある。多少の揺らぎはあるものの大枠としてはこの通り。

‐OPをカットして、ED曲を冒頭・11話の最終盤のCliffHanger RecapにBGMとして流す。
‐12話サブタイトルがデカい(シリーズサブタイトルを持ってくる、あるいは、物語そのものを示すKeyword単体とする)
‐12話後半にかけて主人公たちの大ピンチ、再終盤で大展開(主人公たちの新たな力獲得等)
‐OP曲 Fade in、響のシャウト+ゴージャス止め絵({netabare}3期・GXは除く:響きのシャウトはED直結ではなく、また、ED前カットはエルフナインで止め絵なし{/netabare})、スタッフロールとOP曲突入
→「(僕絶叫)」

1期屈指の名場面ともされる「シンフォギァァアアア」は典型的にこのパターン。そして最高にかっこいい。1期12話の引きでは、僕は泣きました(ただしくは、引き前で泣いてましたがね)。これまでのシリーズの中ではあまり評価していない3期も、12話の引きにはグッときた。

5期XVもこの形を踏襲していた。
サブタイトルが「戦姫絶唱」。奏者全員での絶唱→(ピンチ?)響の叫び「そして~」→X-drive Modeで大地に立つ奏者たち→止め絵→OP曲。

奏者の立ち絵は、作画のクオリティもあり、それぞれかっこよかったと思う。また、5期OP曲はかなりかっこいいと思う。それぞれは。

だが、ED入りの流れがブツッと斬られていて、本編での盛り上がりをそのままOP曲に持ち越すことに失敗しているように思う。これは、5期OP曲のイントロがこれまでのOP曲とは大きく違っているせいもあると思う。特徴的な重いギターから入る曲であり、フェードインするイントロに仕立てるのが難しかったのかもしれない。そのため、引きにかけての劇伴はいろいろな工夫をしてはいるのだが、僕としては本編最後のカットとOP曲の入りに「完全なる断絶」を感じる。劇伴以外のSE(奏者6人のきめポーズに合わせて鳴らしているSE)余計だったのではないだろうか({netabare}楽曲提供もアニメスタッフなのだから、その時点で失敗といえば失敗。12話のことを考えずに作曲したのだろうか。13話とのTrade Offだったのだろうか。{/netabare})。

結局、1期12話を超える「第12話」は見られなかったなぁ・・・・{/netabare}

・13話のFinal Blow
{netabare}同様に、13話の展開も大枠ではシリーズを通して共通だった。
敵ラスボスに対して、OP曲をバックに、OP曲のタイトルを冠したFinal Blowを叩き込む(3期は、OP曲ではなく挿入歌のタイトル)という展開。5期のOP曲はMETANOIA。ギリシャ語で改心を意味するらしい。。。誰の?
さておき、本作13話のFinal Blowシーンは、そこそこよかったと思う。だがやはり1期には遠く及ばない。{/netabare}
{/netabare}

― もっとReady Goできたでしょ・・・
{netabare}調の「Ready Go」すらも、調理しきれなかったか。。。
第4話の調&切歌VSミラアルク戦、第8話の終盤と第11話の翼&マリアVSヴァネッサ戦では、僕がシンフォギアに欲してやまない「音楽と映像の調和」がほんの少し見られた。度合いとして少し。数は1期に3,4シーンで十分なのです。でも度合いが足りない。

音楽と映像の調和、音と光のコントラストという意味では、1期13話「Synchrogazer」を放つ直前のシーンが最もかっこよく、それに並びうるシーンもすべて1期の中にある。{/netabare}

― テーマの回収
{netabare}響の口癖、あるいは、響の口を通して語られるテーマが各期に設定されていた。
「呪われてる」、「平気、へっちゃら」、「だとしても」など。それに、第3期でお茶を濁した「親子」の物語。
5期全体を通して、回収していったかな。多少無理やり感は感じつつも。風鳴家はこの後どうなるんだろうね。

シンフォギアシリーズ全体を通してのテーマが揺らいだこと、回収しきれなかったように感じる点が少々残念。
大きめなテーマとして、シリーズを通していろいろなものに手を出し過ぎた感じがする。「手をつなぐ」「それでも歌がある」「相互理解」は本作で回収できたようにも思う。しかし、全ての始まりにあたる「生きるのをあきらめない(originally by 奏)」が今期は影を潜めたように思う。終盤の人類全体の闘いがそれにあたるのかもしれないが、弱かった。
{/netabare}

― キャロル再臨
{netabare}3期の終わり方が腑に落ちなかった理由が何となく感じられた。無論、ただの邪推であるが。少なくとも3期を始める時点で、5期までのラフスケッチは出来上がっていたのだろうと推論する。3期に対する感想で「キャロルの消失に対してなにも言わない・思わない響たち」に違和感を感じると書いたのだが、「いずれ再臨する」ことが分かっていた制作陣だからこそ、「キャロルの消失」に対する配慮を入れ忘れたのではないだろうか。あるいは、あえて入れなかったのか(その合理的な理由は見えないが)。

それはさておき、キャロルの再臨はとてもよかった。なにより、4機のオートスコアラー達をほんの少しでも復活させ、かつ、「こちら側」に迎え入れてくれたことはよかった。正直、ミカの最後のシーンにはだいぶ喰らった。{/netabare}

― 絶望的に無意味に強い大人たち
{netabare}いわずもがな。不動の爺様もなかなかカッコよかったが、最後しょっ引かれるときに妙に素直なのがちょっとおかしかった。
緒川さん、ついに「現代忍術」の域に達する。車分身も凄いが、その直前の車エルロンロールもすでに謎。チキチキマシンみたいなギミックもなしに、なぜ車が跳ね上がる(笑)。
でも、緒川ファミリーのくだりは蛇足だったな本当。なぜやった、あんなの。設定とか公式WEBに名称が上がっていたのはわかるのだけど。{/netabare}

― 11話のミラアルク・月に代わって超人タッグマッチ
{netabare}セーラームーンオマージュに始まり、おそらくはキン肉マンオマージュの「タッグ技」。笑ってしまった。{/netabare}


―― シリーズを通して思うこと・適当に ――
― すべての始まり、そして終わり「フリューゲル」
泣かせてくれる。ここだけは揺らがずにいてくれたことに感謝する。

― 最期は善玉
{netabare}上述のキャロル+オートスコアラーの話も含めて、結局最期は善玉化するのがこのシリーズの基本姿勢。
訃堂の爺様と、アダムだけかな?{/netabare}

― 八千八声
これ必要だったのかな、というのが正直な感想。1期の出だしに採用してしまった&1期の締めでスルーしたがために無理やり持ってきたような印象を持っている。あたかも「あ、このwhile{ ループ閉じてないじゃん!?」のよう。

― 変身バンク
{netabare}コンセプトとしては1期に既に完成していたと思われるが、2期以降のアニメーションとしては全体として期が下るほど好印象。描かれる動作も、メカメカしさも右肩上がりだった。各奏者について簡単に。
・響
{netabare}ガングニール・空手の型モチーフ
5期もよいのだが、4期の変身バンクがお気に入り。比較的クロースに描かれている分、響の繰り出す型の力強さが感じられる。
{/netabare}
・翼
{netabare}天羽々斬・剣道、居合モチーフ
5期。圧倒的に5期。特に、一瞬魅せる横顔の表情が美しい。全変身バンクを通して、最高の一瞬だと思っている。
{/netabare}
・クリス
{netabare}イチイバル・Gun-fuモチーフ
基本的に2~5期と、期を下るほどカッコよくなっている。ちょっと5期はやり過ぎかな。だが2期ではじめて「ばーん」された時の衝撃に勝るものはない。「ばーん」。
{/netabare}
・マリア
{netabare}アガートラーム・(5期にしてようやく)新体操モチーフ
5期にしてようやくモチーフ安定か。ガングニール時代も含めて、彼女の変身バンクは今一つ印象が薄い。
{/netabare}
・切歌
{netabare}イガリマ・ポールダンスモチーフ
っていうか、最年少奏者たちにエロ担当させちゃダメだろ。いや、確かにエロイんだけど。っていうことで、まだ控えめな3期を推しておく。「ですですでーす」。
{/netabare}
・調
{netabare}シュルシャガナ・フィギュアスケート+ヨーヨーモチーフ
切歌同様、最年少なのにお色気枠の変身バンク。むしろこちらのほうが、女性の持つ恥じらいを表現しているようで余計に・・・3期の「めっ」っとでも言ってくれそうなポーズと目線、5期のヨーヨーの駆けあがり、「きり」と「よし」。。。どちらも捨てがたい。危険人物。
{/netabare}
{/netabare}

― 音環境、大事。
{netabare}別に本作に限ったことではないが、アニメ視聴に音環境は大事。僕はほぼPC+ヘッドフォンで視聴しているのだが、最近、およそ7年ぶりにDACを新しくした。

PC視聴の場合、USBで接続するDAC(デジアナコンバータ)の利用をお薦めする。{netabare}本体直結の端子にヘッドフォン・イヤフォンを接続すると、内部の電圧変化に起因するノイズがどうしても乗ってしまう。最近は減ってきたとはいえ、HDD(SSDではないやつ)を積んだ機械だと、HDDアクセスと一緒にいろんな音が聞こえてくると思う。SSD搭載機でも、内部ファンのノイズが恒常的に乗っているいことが多い。{/netabare}

で、そのDACにもいろんなものがあり、最近は比較的廉価のものでもVirtual Surroundにしてくれるものがあったりする。それなりのを手に入れれば、映画、MV、ゲーム等にパラメータを調整してくれるソフトが付いてくるものもある(もちろん、自分好みに調整可能)。同じヘッドフォンでも、まったく違った音が出てくるので結構楽しい。

さておき、シンフォギアシリーズの4期を見始めるあたりでDACを変えたのだが、試しに1期を見てみると、以前は知覚しなかった音がこれでもかと聞こえてきた。結果、1期に対する評価がさらに上がってしまった。

音環境、大事。
{/netabare}

― 改めて観てみた
なんだかんだ、最後の戦い~核での絶唱は。。。いい。すごくいい。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 14

70.8 33 2019年夏(7月~9月)アニメランキング33位
きみと、波にのれたら(アニメ映画)

2019年6月21日
★★★★☆ 3.6 (101)
381人が棚に入れました
小さな港町へ越してきたひな子は、サーフィンが大好きで、波の上では怖いものなしだが自分の未来については自信を持てずにいた。ある火事騒動をきっかけに、消防士の港(みなと)と偶然出会い、恋に落ちる。お互いがなくてはならない存在となった二人だが、港は溺れた人を助けようとして、海で命を落としてしまう。大好きな海が見られなくなるほど憔悴するひな子。そんなある日、ひな子が二人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。「ずっとひな子のこと助けるって約束したろ?」死んだはずの港と再び会えたことを喜ぶひな子だが…。奇跡がもたらした二人の恋の行方は?そして、港が再び姿を見せた本当の目的とは?

声優・キャラクター
片寄涼太、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ひな子が波に乗れるまで

ターゲットは俺たちではない

だが良い!

オリジナルアニメ劇場版


試しに湯浅監督の他のを観て「あまり相性良くないかも」と感じてた頃にご紹介いただいた一本。
相性悪いと見切る前にいくつか観てはおきたいなと思ってみたり、公開当時の記憶で「そういえばラブストーリーだっけ」と愛を求めてみたりという理由での鑑賞です。

それにしてもですよ…

 {netabare}顔小っさ!!{/netabare}

そして…

 {netabare}井戸田連れてこ―い!!{/netabare}


実写映えしそうな8頭身モデル体型の若い男女が紡ぐとことん甘ーいラブストーリー。
自転車にサーフボードキャリアつけてジモティーのフリしながら女の子に声かけたる!私みたいなゲス野郎とはとことん対極にいる好印象波乗りさんのお話とも言えるでしょう。
この爽やかなお付き合いっぷりに嫉妬混じりの感情を抱かずにはいられません。

小さい頃過ごした海のある町に大学進学とともに戻ってきた女の子。
その町で消防士として生きてる男の子。

主要キャラの演者さんは本職の声優さんではありませんがご愛嬌。絶対嫌だという感じはしません。
サーフィンのシーンはエグいアングルの空撮ありました。ダイナミックで良いです。最新だとドローンでなんとかなりそうだなーと思ってみたり。


甘い甘いミルク&ハニーな96分。胸焼けするような甘さとは少し違う。幸せが溢れてきます。
海辺の街という舞台もポイント高め。夏真っ盛り。終わる夏の夕暮れ。冬の静けさ。全部入りでした。
ひとつ前の劇場版『夜明け告げるルーのうた』とは相性の良さを感じたりもしており、湯浅氏の“水”モノは続けて当たりを引いたような気分です。吉田玲子脚本との組み合わせも自分には合うのかも。


キャラクターもテンプレアニメキャラに寄せてないですね。ターゲットが普段アニメを観てない層なんでしょう。というより明確にカップル狙い。うっかり一人で劇場に向うと爆死しそうです。
実写寄りで甘めのラブストーリーに触れてみたい。そんな気分にはぴったりな佳作だと思います。




※ネタバレ所感

■「Brand New Story」

{netabare}二人で口ずさんでるのが仲睦まじくて良かったですね。
港が亡くなってからが本番のこの作品において、短時間で二人のラブラブで幸福なストーリーを凝縮させて見せる効果があったように思います。{/netabare}


■洋子ちゃんこそ向水

{netabare}向こう見ず。ヒロイン向水さんの比ではありません。さすがに通報せずに突っ込むのは違うと思うよ。{/netabare}



海から上がっての淹れ立てコーヒーは美味い!!
夏の海しか知らないとまずは出てこない発想です。これ作った人、海が好きそうだなと勝手に自分の中で好感度上がってました。



視聴時期:2020年3月

-----


2020.05.11 初稿
2020.08.10 修正
2020.12.06 修正

投稿 : 2024/05/18
♥ : 36

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

彼女の素直な気持ちが伝わってきます

実写には表せないSF感はアニメの長所です。
そして、アニメに多い中学生、高校生ではなく、大学生と社会人(消防士)の恋愛にある意味新鮮さを感じてしまいました。
一緒に歌うおのろけソングはとても印象に残るシーンです。私的には羨ましく感じました。

幸せなシーン。悲しいシーンが随所にありますが、アニメとしての表現の仕方、アニメによって悲しいシーンも映像によってちょっとだけ優しい感じに。また逆も然りで表現できるのアニメの良さを充分に用いているように感じました。

結論としてはエンターテインメントとして非常に優れた作品です。
もっと宣伝しても良かったのではないでしょうか。

本日レンタルで久しぶり観ましたが、やはり楽しかったです。
パッケージは完全に夏ですが冬のシーンもあるので12月に観ても問題なしですよ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 41
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

恋愛とオムライスを食べたくなる良作

別の作品を見に劇場に足を運んだら
そっちが完売していて
仕方なく空いてたこちらを見ました。

結論から言うと見て良かったです!
かなり楽しめました~♪

タイトルからも予測がつくように海が舞台のアニメです。
消防士のヒーローと、もう一人のヒーローが出会い
触れ合って、愛し合って、
そして波に乗って旅立つラブストーリーです。

正直な話、序盤は「もうお前ら爆発しろ!」しか思いませんでしたw
まぁ花火は爆発しまくっててなんていうか
{netabare}こんな輩がいるなら花火なんて無くていい{/netabare}
と思った次第っす…なんていうかウェーイ系にしてもあれは酷い…

ただ、二人は{netabare}花火で出会い、花火で別れる{/netabare}ので
二人には必要だったのかも知れません。

絵柄は凄く優しくてストーリーに良く合ってます。すごく好きです。
波の表現も優しいタッチで、海に行きたくなります。
音楽はテーマ曲がしつこいぐらいに繰り返しですw
ただ二人で歌っている時はすごく幸せそうで、
時折、笑いながら歌う感じがとても自然で
ほんとうに素敵なカップルだなと思いました(早く爆発しろって思いましたw)
ミュージカル的な要素なのかな?港はあまり歌うまくない設定なのかも
声優も凄くよかったです。特にひなこ。
(あと妹も{netabare}引き籠り{/netabare}っぽい感じが良く出てて良かったです。)
歌が紡いでた。ずっと前から二人を紡いでた。すごく良い歌と歌声でした。

とにかくx100 オムライスが食べたくて仕方がなくなりました(え?)
コーヒーも飲みたくなったなぁ…久しぶりに旨いコーヒーでも飲みに行こうかなー

ただ、{netabare}フラグ乱立{/netabare}しすぎたんですよね…
物語は急展開を迎えます。いきなりのファンタジー要素追加ですw
(いきなりすてーきなファンタジー要素)
このファンタジー要素、結構好感もって見れました。
色々な苦悩と、逃避と、お互いの想いと…
だけど最後には立ち止まっているヒーローを波に乗せるためそっと背中を押す。
いきなりだったけど素敵なファンタジー要素です♪

確かに、恋しないなんて馬鹿のする事だなって思ったので
皆さん素敵な恋をしようじゃありませんか!



で、こっからはネタバレ全開なので、まだ見てない人はブラウザバック
{netabare}
まぁ序盤はほんとに爆発しろって思ってたんですけど、
港があんな事になって、「爆発しなくて良いから返して」って思いました。
それは港じゃなくて、ひなこを返してって思いました。
陽気でざっくばらんで天真爛漫で明るくてとても魅力的な女の子
それがあんなになっちゃうなんて…泣きそうでしたっす
だって{netabare}便器に向かって話しかけちゃう{/netabare}ようなのって
自分がはたから見てたら「大丈夫かこの子?」って思っちゃいますよ。

皆ひなこの事を心配していて、友達もバカップルとか言ってたのを謝ってた…
友達の異名が気になる所ですがそこは触れないでおいてあげましょうw

しかし、なんであんなにフラグ乱立するかなー
おいら鈍感な方だけど、あそこまで乱立されたら流石に分かるよ。
{netabare}「あ、これこっから急降下して鬱展開なるやつだ…」{/netabare}って

・自分の苗字になったらどうすんだよ
・ヒーローになった動機の説明
・じゃあ同棲でもする?
・おばあさんになってもずっと守るよ

うん。回避不能なぐらい立てまくったね。このフラグを折るのは難しいw
だけど、そっからファンタジー要素入れて
鬱な展開になりすぎないようにした構成は素晴らしかったです。

オムライスは終始うまそうだった。なんか無性に食いたくなった。皆逃げてー飯テロよー
最初の段ボールの所でずっとヒヤヒヤしてたけど、
結局おっぱいの下敷きになって「そうなると思った」って思いましたw
ライフセーバー合格で結局お祝いはオムライス
そして、妹の渾身の掌返しw セリフが逆になったのは本当に良い演出でした♪
でもまぁ、するのもバカだと思いますよーw 妹も立派なバカップルw

そして1年越しのメッセージ…さすがに泣きそうになったっす
狙ってるんだろうからってのと劇場だから必死に堪えました。
ひなこが歌おうとして、さらに追い打ちかけてくるんだもん。正直危なかったw
願わくばひなこに良い出会いと素敵な恋が待ってますように…
{/netabare}
次はきっといい波が来るはずです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 27

69.6 34 2019年夏(7月~9月)アニメランキング34位
ケンガンアシュラ(Webアニメ)

2019年7月31日
★★★★☆ 3.6 (96)
397人が棚に入れました
企業同士が巨額の利益を賭け、雇った闘技者に格闘させる拳願仕合。乃木グループ会長に擁された十鬼蛇王馬(ときたおうま)が命がけのタイマン勝負を繰り広げる!

声優・キャラクター
鈴木達央、チョー、中田譲治、内山夕実、金子隼人、稲田徹、榎木淳弥、浪川大輔、阿座上洋平、天田益男、石井康嗣、石田彰、一条和矢、浦山迅、大塚明夫、緒方恵美、斧アツシ、小野大輔、加瀬康之、加藤将之、金尾哲夫、金澤まい、亀岡孝洋、川本宗幸、楠大典、楠見尚己、黒沢ともよ、桑谷夏子、玄田哲章、小市眞琴、小西克幸、小林操、小林ゆう、五味洸一、小山力也、櫻井孝宏、佐々木省三、沢城千春、柴田秀勝、下妻由幸、塾一久、白熊寛嗣、鈴木美園、高橋伸也、高橋良輔、竹内栄治、竹内良太、立木文彦、千葉繁、津田健次郎、徳本英一郎、豊崎愛生、蓮岳大、蓮池龍三、日高里菜、檜山修之、平川大輔、平田真菜、広瀬裕也、藤原啓治、渕上舞、保志総一朗、星野貴紀、堀井茶渡、前川涼子、マシューまさるバロン、増谷康紀、松岡禎丞、松風雅也、松田健一郎、松本大、真殿光昭、水島大宙、水中雅章、三宅健太、村瀬克輝、柳沢栄治、山本兼平、ゆかな、遊佐浩二、吉田真澄
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

もうなんてゆーかおバカ過ぎて好き

原作未読


拳に願いを!!

 {netabare}when I wish upon a fist !!{/netabare}

拳願仕合(けんがんじあい)。作品タイトルでありキーワードでもある言葉についての説明は割愛。
嘘をつくと鼻が伸びてしまう木のお人形さんを頭の片隅に置きつつ、こちらは自身の闘争本能には嘘をつけない漢たちの物語。『バキ』っぽい!で通じる人には通じるくらいの特定層にはこよなく愛されるタイプの作品になるかと思います。

きっかけは『ダンベル何キロ持てる?』と同じ作者さんだということ。サンドロビッチ・ヤバ子氏の作品は私にとっては『ダンベル』が先。
世間的には逆で、2019年夏期アニメの放送当時、本作『ケンガンアシュラ』をきっかけに『ダンベル』へと流れた方が多かったみたいでした。


作風は一見、真逆なんですけどね。血なまぐさいバトルと底抜けコメディ。ただし、

・肉体に向き合ってそれもとことん向き合ってるという点で
・向き合いすぎると笑いに昇華されるという点で

実は仲良しな両作品なのかもしれません。他を寄せ付けないパワーをどちらからも感じます。
そういえば全ての道は筋肉に通じそれ以外を寄せ付けないのが空回りして、日本酒のプロモから外された演者さんもどっかにいたような(^^;


さて本作『ケンガンアシュラ』です。
先行してのNetflixでの配信。それから遅れること5か月後地上波にて放送でした。今のところPart1全12話、Part2全12話の3DCGアニメーション作品です。地上波ではPart1だけやる感じです。
厳密なモーションキャプチャではないみたいですが、格闘家さんのモーションから動画起こししてるため筋肉の流れが自然です。

この手の作品で重要視しているのが、ナレーションによる煽りのセンス。
『カイジ』等で確固たる実績のある立木文彦氏をナレーションに据え盤石の体制です。そもそもこの人“PRIDE”やってましたしね。
実際のナレーションについても私は第一話Aパートの煽りで掴まれましたので自信もっておススメできます。ネタバレで隠しますが気にされない方は視聴の参考にどうぞ↓

■第一話Aパートの煽りナレーション

新宿歌舞伎町の路地裏で屈強な二人の男の私闘を目の当たりにした冴えない中年男“山下一夫”。
決着がついて立ち去る勝者と取り残される一夫。気持ちの高ぶりを静められない一夫に畳みかけるように立木さんのナレーション…


{netabare}「山下一夫 56歳 真面目一徹妻子持ち」{/netabare}

{netabare}「飲む・打つ・買うとは無縁の壮年の男が…」{/netabare}

さあなんでしょう?続き↓

{netabare}「この日15年ぶりに女を抱いたー!!!」
「男を駆り立てたのは…保存本能!」{/netabare}


おバカすぎて好き(*'▽')


万事がこの調子なので細かいことは言いっこなしでいきたいところです。
元はお殿様の一言で始まった由緒ある拳願仕合。企業間の代理戦争。白黒つけるためのシンプルなルールはわかりやすいことでしょう。

序盤にはあった私闘や日常描写も中盤以降『拳願絶命トーナメント』なる仕合が始まるとなりを潜め、より肉体のぶつかり合いに焦点が絞られ純化されていきます。

{netabare}#8第一仕合、#9第二仕合、#10第三仕合、#11第四試合(主人公登場)。

一話につき一つの仕合。Part1最終話を残して一回戦の4分の1が終わったところでした。最終#12で

{netabare}第五第六第七、と。{/netabare}{/netabare}

合計32名。一回戦だけで16仕合あり、どの仕合も流さずにやるので飽きがこない工夫を望みたいところですね。Part1全12話終わってなおまだまだ楽しめそうです。

最終話はぶつ切りエンドではありましたが、次のPart2が確定していることが前情報としてあったのでダメージはないでしょう。
ただし、地上波のみでこのままPart2の放送がお蔵入りだともやっとすると思います。
Netflixとしてはよいプロモーション。続きが観たくなるしかけはプロモとしては正解だし、実際作品にも力はあります。血なまぐさいですが良作だと思いますよ。



■負け企業

{netabare}ボスバーガー。NENTENDO。セントリー。ペナソニック。ユナイテッドクロージング。マーダーミュージック。海一証券。です。

ここまでに敗れた企業たち一覧。モデルとなった企業になんか共通点ないかしら?と取りあえずリアルの業績について一覧しましたが、なにかしら法則性を見い出すには至りませんでした。

残念ではありましたが、こっそり「マーダー→まだ→soon→SONY」みたいな連想(妄想)がはかどって楽しかったです。一社だけ20年以上前に廃業した会社ありますけどね。平成も遠くになりにけりです。{/netabare}


■リングコールにダウン

トーナメントの元締めの一族のお姉さんがリングコール兼解説席実況を担当。
この分野で女性の声ですとレニー・ハートさんがまぎれもない巨人で否応がなくても比較されてしまいます。PRIDEの巻き舌ナレーションで有名なあの人のことですよ。

それについて片原鞘香(CV平田真菜)は正直なところ物足りなさを感じました。絶叫系でレニーに寄せてきたためなおさら粗が目立ちます。本作の残念ポイント。

{netabare}どうせレニーに寄せるなら…『けものみち』の斉藤貴美子さんは鳥肌もんでした。{/netabare}



徐々に肉体以外のドラマも小出しになってくるらしいですが、観たいような観たくないような。
Part2の視聴は要検討です。つまらなかったわけではありません。あくまで時間配分の問題っす。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----
2020.04.27追記

#13-#24もそのまま地上波で連続してやるようです。
元のNetflixでの配信が分割2クールだったらしく、あにこれでも便宜上「Part1」「Part2」に別れてますのでご注意ください。


2020.03.28 初稿
2020.04.27 追記
2021.03.09 修正

投稿 : 2024/05/18
♥ : 38

だんだだん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

24話まで見終わってサクサク削除

(Part1/2 とも共通の感想)

これは名作、と言っていいのだろうな。
とにかくボコりまくるだけの映像作品。
なんか、格闘ゲームとか作りたいんかな、と思ってしまったw

ストーリー? そんなもんどうでもいいんだよ! と言わんばかりの
延々続くモブ?キャラ同士の凄絶かつアツい肉弾戦。
その 1on1 の戦いを肉付けするためだけに添えられた背景。

視聴者なんていいんだよ! こういう作品が作りたいんだ! という
意図が透けて見えるような割り切りのいい作品でした。
24話まで使ってストーリーはなんの解決も見ていない。

気持ちよかったけど、もう一回見たい、とは思わないがなw

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2
ネタバレ

テレ美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

一期二期まとめての感想です

えー!面白かった!意外!(ぇ)
意外と思った理由(どうでもいいので閉じとく)
{netabare}バキって漫画(アニメ)あるじゃないですか。実はあの絵が苦手でして…。だからタイトルはよく聞くのに読むことも視聴もできないんですよね…。(興味はあるんですよ)
そんな感じで、筋肉で格闘で…となるとバキのイメージがあって、楽しめないんじゃないかと思ってたんです。{/netabare}
そしたらそんなことなかった!最後まで楽しく視聴できました!
作者が「ダンベル何キロ持てる?」の人と同じなんですね。
ダンベルとは違う雰囲気のアニメでしたが相変わらず筋肉でした(笑)
まさかの冴えない中年オヤジが公式ヒロインということでとても斬新!
でもなんか、確かにヒロインしてましたよ?(笑)
声優さんもけっこー豪華だったと。強さ=声優のネームバリューにならないように多少は配慮もされてましたし。
{netabare}桜井さんのキャラなんてしゃべったかと思ったらその直後退場しましたからねw{/netabare}
あと企業名。NENTENDOとかペナソニックとか義伊國屋書店とかボスバーガーとかどこかで聞いたような企業名が散りばめてありちょっと笑う。こういうのけっこー好きです。
もちろん作中オリジナルの企業も沢山あって、「ダンベル」の主人公達が通っていた学校もエントリーしてた気がする。
続編あるんでしょうか。面白かったので是非作ってほしいです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

60.5 35 2019年夏(7月~9月)アニメランキング35位
二ノ国(アニメ映画)

2019年8月23日
★★★★☆ 3.1 (79)
195人が棚に入れました
冷静沈着で車いすのユウ、バスケ部の人気者のハル、ハルの恋人コトナは幼なじみの親友同士。ある日、事件に巻き込まれたコトナを助けようとした二人は突然、「二ノ国」に引き込まれる。そこは現実世界と並行する魔法の世界。そこで二人はもう一人のコトナ、アーシャ姫に出会う。次第にアーシャ姫に惹かれていくユウ。しかしコトナの危機を救うには、アーシャの命を奪わなければいけないことを知る。大事な人の“命"をかけた究極の選択に果たして 2 人の決断は―。

声優・キャラクター
山﨑賢人、宮野真守、坂本真綾、梶裕貴、津田健次郎、山寺宏一、伊武雅刀、新田真剣佑、永野芽郁、ムロツヨシ
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

2019年のワースト映画

巷でヤバイヤバイ言われてるDQは華麗にスルー
この作品も観に行く予定はありませんでした
どちらも予告編からして地雷臭ぷんぷんですし
見えてる地雷をわざわざ踏み抜きに行くほど物好きでもありません

しかし、連れの見たい作品と自分の見たい作品で時間を調整した結果
この作品が自分の見たい作品の間に挟まる形になり
わざわざその時間だけ抜けて頑なに鑑賞を拒むほどの理由もなかったため
あくまでついでに観に行くことになりました

悪い予感が的中!
とかそういうレベルではなく酷い
たくさんの作品を見ればどうしてもハズレが混じってきます
そういったハズレの作品に関しては
貴重な余暇を割いて酷評レビューを書くのもばからしいので
さっさと忘れて次に行くのが一番だと思っていますが
この映画は今年見た36本の映画の中でぶっちぎりでワースト
(追記:結局2019年に見た54本で群を抜いて最低でした
金返せ!って言いたくなるものは他にもありましたが
金貰っても見たくないレベルはこれだけです)
あまりにひどかったのでここに全部吐き出して禊としたいと思います

この作品につけられたキャッチコピーは

命を選べ。

公式のあらすじを引用しておきますと

頭脳明晰で心優しい秀才のユウ。
バスケ部のエースのハル。
そしてハルの恋人のコトナ。
同じ高校に通う幼なじみの3人は、かけがえのない親友だった。突然の事件が起きるまでは―。
ある日突如ユウとハルが迷い込んだ見知らぬ場所、そこは想像を超えた魔法の世界「二ノ国」。
現実(一ノ国)と隣り合わせにある、この美しく不思議な世界で、
2人はコトナにそっくりなアーシャ姫と出会う。
どうやら二ノ国には、一ノ国と命がつながっているもう一人の自分がいるらしい。
アーシャ姫に死の呪いがかけられたことをきっかけに、ユウとハルは二つの世界に残酷なルールがあることを知る。二ノ国で尽きるはずの命を救えば、一ノ国の人間がその代償を払うことになるというのだ。
そして二ノ国ではアーシャ姫が、一ノ国ではコトナが死の呪いに掛けられていた―。
ふたりの彼女、救えるのは一人の命―
明るく健気なアーシャ姫を守りたいユウと、コトナを助けたいハルに突き付けられた残酷なルール、
ふたりが下した〈究極の選択〉とは―。

「愛する人を救うために〈命〉を選べ」

というあらすじに対して実際の内容は
{netabare}まず片方の命を救うと片方の命が尽きるというルールは
ハルがかなり唐突に根拠も薄い中で主張し始めた仮説です
ユウが二つの世界のルールがはっきりしないから
短絡的に結論を出すべきでないと諫めるにもかかわらず
ハルはアーシャ姫を殺せばコトナは助かるはずだと論理を飛躍させ
コトナを助けるためなら自分は何でもすると
安っぽいヒロイズムに浸ります

いやちょっと待て・・・
さっき二ノ国でアーシャ姫を助けようとした呪い師が
一ノ国でも死んでなかったか?
アーシャ姫を殺せばコトナが助かるって理屈はいったいどこから来るんだ?

とまぁここまでは全く受け入れ難い!
というほどのことでもありません
恋人を失うかもしれない恐怖から冷静さを失っている
と考えればまだ高校生ですしそれほど不自然でもありません

しかし板挟みになって苦悩するユウに対して
アーシャ姫の口から
「ハルには決断できてあなたにできないのは
あなたの覚悟が足りないからではないか」
という言葉が飛び出したところで
もう完全にキャラのセリフとして受け止めることができなくなりました

愛する人を守るためならほかのだれかを殺すことも厭わない
どうも制作側はそれを崇高な愛のカタチとして描きたかったようですが
愛するものを手に入れるために何の罪もない他人を殺めるというのは
崇高どころかおぞましい我執に囚われているとしか思えません

それをハルの若さゆえの過ちとして捉えることができた間はともかく
命を狙われる側のアーシャの口から肯定した瞬間から
彼らが血肉の通った人間ではなく
制作者のプロパガンダのための腹話術人形にしか見えなくなりました

もう一度言っておきましょう
この作品につけられたキャッチコピーは

命を選べ。

です

愛するものを守り幸せをつかみ取るためには
他人を蹴落とすことを躊躇してはいけない
誰かの幸せを奪ってでも愛を貫き通す覚悟を持て

というのがこの映画の伝えたいメッセージなのだと私は受け取りました

そこから先の物語はあんまり覚えていません
真の黒幕が現れて
どちらかが必ず死ぬというのが
ハルの勘違いだったことが分かり
協力して打倒してめでたしめでたしみたいな
まぁそんなどこにでもあるお約束展開が
ろくに伏線も張られずに雑に展開されていたのは覚えています

この日はコレ含めて5本の映画を鑑賞したのですが
この映画を見終わった後すぐに観たのが

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(8回目)

でした

奇しくも命の選択というものがテーマになった作品を二つ続けて観て
あまりのクォリティの違いに愕然としました
(注:劇場版青ブタの軽いネタバレあり)
{netabare}
劇場版青ブタもこの作品同様
命の選択がテーマになってはいますが
方向性は全くの逆

自分の大好きな人に幸せになってほしい
そのためならば自分が隣にいられなくても構わない
大好きな人を幸せにするために
自分の命を投げ出そうとする人たちによる
SF版賢者の贈り物とでも言うべき物語

実はこの作品にも
キャラクターの口を介した
作者からのメッセージと思われる部分があり
それが劇場版以外も含めた作品全体のテーマにもなっています

中学生の咲太が高校生の翔子に教えられ
中学生の翔子は高校生の咲太に教えられた
つまりは出自のはっきりしない言葉

『ありがとう』
『がんばったね』
『大好き』を大切にして生きていく
いつかやさしい人になりたいです

私の心に響いたのは

命を選べ。

ではなくこちらの方でした

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
{/netabare}{/netabare}
書きたいことはすべて書き終わりましたが
申し訳程度にそれ以外の要素についても確認しておくと

声優は

ユウ:山﨑賢人
ハル:新田真剣佑
コトナ / アーシャ:永野芽郁

のメイン3人の芸能人キャストと
周りのベテラン声優との噛み合わなさがまぁ酷い
この3人はうまくはないものの
それだけならば聞けないほどでもないのですが
起用されてる職業声優の面々
とくに宮野・梶の演技にかなり癖があるので
掛け合いになるとあまりにちぐはぐで
会話が頭に入ってきません
素人の演技を変えることが難しいのであれば
プロの側がバランスをとるべきなのではないでしょうかね?

そして音楽

つい先日映画海獣の子のレビューで久石譲を絶賛したばかりですが
その久石譲の劇伴が今回はあまりにもひどかった
簡単に言うと画面と演技でいまいち盛り上がっていないところに
劇伴だけがガンガン鳴り響くので
ただただ耳障りなだけなんですね
むしろ劇伴が邪魔で物語が入ってこない

これは、曲が悪いとか久石譲が悪いというよりは
作曲する側と映像を作る側とで
意思疎通がうまくいっておらず
せっかくの久石楽曲をちっとも使いこなせていない
ということなのではないかと思います

そう考えるとシナリオ的に一番怪しいあたりを
音楽の力で誤魔化してなぁなぁにしつつも
それなりにいいものが見れたような気にさせてくれた
天気の子の音楽の使い方は見事だったんだなぁと
あらためて痛感しました

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

一緒に観に行った連れに
今年ワースト候補だと告げたところ
「DQのクソ加減ははこんなもんじゃねぇ!」
と言われて戦慄してます
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
クソだとわかってるものをお金出して観に行く趣味は無いですが
両方見た方がいたらどちらがひどかったか
ちょっと意見を聞いてみたいところです

投稿 : 2024/05/18
♥ : 30

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

【※酷評注意】脚本を捨てる!技術の重要性

レベルファイブの原作ゲームは未プレイ。

初代ゲーム『二ノ国』の外国風の現実世界である“一ノ国”とファンタジー異世界の“二ノ国”
互いに影響し合う世界を行き来すると言う世界観やコンセプトには興味があって……。
特にPS3版については、何より久石譲氏のBGMに乗って、
動かせるリアルなジブリ絵という魅力もあり、
購入プレイも検討して情報は集めてはいました。
ただ、戦闘などシステム周りがどうしても納得できずスルー……。

ゲームの続編『~Ⅱ レヴァナントキングダム』(PS4)では
二つの世界を行き来する主要素が消滅したそうで……。

この流れで、映画化?どうなんだろう?と訝しんでいたところ、
本作公開前、次のネット記事が目に入りました。


 「二ノ国」生みの親 久石譲氏の指摘でシナリオ変更したと明かす

 https://news.livedoor.com/article/detail/16930273/


要は、レベルファイブ社長で『二ノ国』コンテンツの生みの親・日野晃博氏が、
またぞろ自ら、二つの世界を行き来すると言う『二ノ国』の骨格を無視して、
宮廷ミステリー風のシナリオでアニメ映画版制作に邁進していた所、
劇伴担当の久石譲氏に「これは“二ノ国”である必要があるのか?」と問われ、
現代日本風の“一ノ国”とファンタジー世界の“二ノ国”を行き来する方向に、
シナリオを大幅修正したと言う制作裏話を語った記事。


これを拝見して私は、ゲームとはキャラも物語も違う、
昨今の異世界転生のトレンドも意識した風味の凡作かもしれないけれど、
これなら『二ノ国』の主要素である異世界トラベルくらいは
にわかに摘まみ食いできるかもしれない。久石譲さんナイス♪
と映画館に向かいましたが……。


甘かったです。そこは心躍る異世界ではなく、この夏、最大級の地雷原でした。
あまりにも酷くて、鑑賞後は、怒りや呆れを通り越して、
申し訳ありませんが、何だか笑えてきましたよ。いや~~酷い!


これは私の仮説ですが、
恐らく本作は元々書いていた宮廷ミステリー風の脚本やその影響を残したまま、
現実世界と異世界を行き来するファンタジーを重ねてしまったことで、
作品破綻という惨事を引き起こしたのだと思います。

制作途中で、大幅に方向転換したのなら、
最初に書いていた脚本は作風も含めて綺麗さっぱり捨てなきゃダメでしょう。
もしかしたら日野氏はミステリー風の脚本にも未練があって、
これも生かせば異世界トラベルモノでも役に立つ、シナリオが重厚化する。
そう期待して残したのかは分りませんが、これは絶対にやってはいけない悪手でしょう。

ミステリーと異世界トラベルファンタジーが共鳴しあうどころか、
トリックといったリアリティを突き詰めるミステリー属性と、
チマチマしたリアリティは気にせず夢を見せるファンタジー属性が、
互いの良さを打ち消し合い、鑑賞者の没入を妨げるカオスな異臭を放っています。

ミステリー風脚本も、異世界トラベル脚本も、垣間見える発想自体は悪くはなく、
各々単体ならばきっと良作以上に作品を高められるポテンシャルはあったのだと思います。
けれど新旧のアイデアをない混ぜにして良くなるなんて奇跡は滅多に起こりません。
混ぜるな危険!です。

100分の映画に収めるには大きすぎる話だった?
と言うフォロー?もあるようですが、私は決してそうは思いません。
障害物になってしまっているミステリー要素を撤去し、整地して、
相互に影響し合う二つの世界に焦点を絞って、キチンと伏線を張って行けば、
100分でも十分に良作への道は開けたのにと悔恨します。


キャスティングは俳優・タレントを配したメインキャストの話題作り感を、
脇の“ちゃんとした声優”でなだめる布陣。

ヒロイン役の永野芽郁さんの演技も
声優慣れしていない俳優キャストとしては普通レベルの下手さ加減でしたが、
伏線のつながりが劣悪な脚本、セリフで、
感情を込めた一言でシナリオ混乱の打開を求められる、
ベテラン声優級の仕事をこなすには荷が重すぎ、ますます傷口を広げていた印象。


私の場合は、この流れは本作がミステリーだった頃の名残かな?
ここでいきなりファンタジーになるのか?じゃあ細かい辻褄は一旦、忘れなければアブナイな。
といった感じで崩れゆく脚本から、適度に距離を取りながら教訓として眺めたので、
まだ致命傷を負わずに済みましたが、
制作背景も知らずに、ジブリ絵に釣られて安易に踏み込めば、大ダメージは必至。
生きて“二ノ国”から帰る保証は出来かねますので、
私には鑑賞はまったくオススメできません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 36
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

大駄作

劇場で鑑賞。でもそれが失敗でした。
このアニメ、シラフで観るのはキビシイです。

シナリオもそうだし、
ヒロインの演技も酔いが回ってないとつらいものがある。

主人公が車椅子に乗っているのが設定として目を引くけれども、
深く考えると観終わったとき本気で怒りたくなるから良くない。

ツッコミどころを肴に、ストロングゼロを飲みながら
観るくらいでちょうどいいでしょう。

一番のツッコミ所は
{netabare}「命を選べ」←選ぶ必要ねえじゃねえか!!!{/netabare}
かな。やべえよこの作品。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 26

58.2 36 2019年夏(7月~9月)アニメランキング36位
ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(アニメ映画)

2019年8月2日
★★★☆☆ 2.9 (76)
131人が棚に入れました
少年リュカは父パパスと旅を続けていた。その目的は、ゲマ率いる魔物たちに連れ去られた母を取り戻すこと。 旅の道中、遂にゲマと遭遇し、魔物たちと激しい戦いを繰り広げるパパス。 しかし一瞬のスキをつかれ、リュカが人質にとられてしまい、手出しができなくなったパパスは、リュカの目の前で無念の死を遂げる―― それから10年。故郷に戻ったリュカは「天空のつるぎと勇者を探し出せば、母を救うことができる」というパパスの日記を発見する。 父の遺志を受け継ぎ、リュカは再び冒険の旅にでることに。 立ちはだかるいくつもの試練、そしてビアンカとフローラ、2人の女性をめぐる究極の選択。果たして冒険の先に待ち受けるものとは!?

声優・キャラクター
佐藤健、有村架純、波瑠、坂口健太郎、山田孝之、ケンドーコバヤシ、安田顕、古田新太、松尾スズキ、山寺宏一
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

親から子へ、そして孫へと受け継がれる使命

この物語の原作は、エニックス社が1992年に発売した『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』のゲームです。
そしてドラゴン・クエストⅤは、ゲーム要素だけでなく、壮大な物語でもあります。
それは、親から子へ、そして孫へと使命が受け継がれる感動作でした。

物語は、主人公のリュカが五歳のときから始まります。
リュカは父親と共に、世界中を旅しています。
旅の目的も、その先に何があるのかも、リュカは知りません。
だが、大きな運命の渦に巻き込まれ、リュカは想像を絶する日々を体験します。
{netabare}
以下はドラゴンクエストⅤについてですので、映画ではカットされている箇所や変更されている箇所もあります。
古い記憶なので間違いもあるかもしれません。

父親が亡くなり10年経って、初めてリュカは父親の旅の目的を知ります。
母親のマーサは、リュカが生まれて間もなく、魔界に連れ去られたのでした。
魔界からマーサを救い出すことができる唯一の人物『天空の勇者』を探し出す。それが父パパスの旅の目的でした。

父の遺志を受け継ぎ、リュカもまた世界中を旅します。
長く、辛い日が続きます。

やがて彼は旅の途中で結婚し、子供ができます。
子供が10歳になったとき、リュカはついに天空の勇者を見つけるのです。

そのとき、リュカはきっと次のように感じたことでしょう。
「どうりで父親のパパスが世界中を旅しても、見つけられなかったはずだ…
 だって、そのときは、天空の勇者はまだ生まれていなかったのだから…
 その天空の勇者が、こんなにも身近な存在として現れるなんて…、夢のようだ」と…

そして、マーサを救い出す新たな旅が始まるのです。


また、心にジーンときた箇所を、いくつか以下に書き記します。好きなところだけ読んでください。

パパスと天空の剣: {netabare}
天空の勇者だけが使用できる『天空の剣』をパパスが見つけたとき、
「なんで私には、この剣が使えないのだ…」と、パパスは悔しがり、嘆きました。

きっとパパスは、天空の剣を使い、今すぐにでもマーサを救いに行きたかったのでしょう。
そのときのパパスの悔しさが、心に沁みました。
{/netabare}


ルドマン家の宿命: {netabare}
サラボナに住む大富豪ルドマンは、実は先祖代々から受け継がれた使命を持っていました。
150年前の先祖ルドルフは怪物ブオーンを封印しました。しかし、その封印は150年ほどしか持ちません。
封印が破られたら、もう一度ブオーンと戦い、封印する必要があります。それは命がけの使命でした。

先祖ルドルフから、まだ見ぬ150年後の子孫ルドマンへ宛てた手紙が、とても辛い内容でした。
ルドマン家が娘フローラの結婚相手を募集した真の目的も、実はブオーンと戦える勇者を見つけるためだったのです。
そう考えると、ルドマンもフローラも、辛い宿命を背負っていたのです。
{/netabare}


ルドマンとフローラ: {netabare}
リュカがビアンカと結婚する際、ルドマンとフローラは、結婚式の準備を全て行い、結婚費用全てをルドマン家で支払いました。
本来はフローラのための結婚式だったのですが、リュカとビアンカのために懸命に準備したのです。

二人は凄く心が大きく、清らかでした。
そして、結婚式の翌朝、リュカとビアンカたちが旅立った後、
ルドマンがフローラに、「もう泣いても良いんだよ」と言うと
フローラはルドマンの胸に顔を埋めて号泣します。
実はフローラは、リュカが大好きで結婚したかったのです。彼女はとても立派な女性でした。
{/netabare}


サラボナの町の人のうわさ: {netabare}
サラボナの町の人たちは、ルドマン家を尊敬していました。
でも、ルドマンが娘フローラのために準備した結婚式を、見ず知らずの旅人リュカとビアンカのために行ったことを知ると、
ルドマンのことを「お人好しの馬鹿」のように軽蔑します。その軽蔑の期間は11年ほど続きます。
でも、11年後に、サラボナの町に災いをもたらしていたブォーンをリュカ達がやっつけると、
町の人たちは、ルドマンのことを「先を見通した凄い人」だと、再び尊敬します。

人の噂というのは、いつも無責任であてにならないものです。自分をしっかりもつこと。それが大事だと思います。
{/netabare}


過去へ帰った際のできごと: {netabare}
リュカはゴールドオーブを取り戻すために過去へと旅します。
旅立つ前に妖精の女王は、「過去に行くのはとても辛いことですが、それでも行くのですか?」とリュカに念押しします。
リュカには大切な目的があったので、「行きます」と元気よく答えるのですが…
でも、リュカが旅立った過去は、父親パパスが亡くなる数日前でした。

リュカは幼い頃の自分に会い、「どんな辛いことがあっても頑張るんだよ」と言い、さらに「お父さんを大切にするんだよ」と告げます。

このときの言葉には、リュカの悲痛な叫びがこもっていました。
そして、リュカが過去から現在へ戻る際、パパスの死ぬ瞬間をもう一度見ることになります。見たくもないものを見せられるのです。
そして現在へ戻ってきたリュカは、大粒の涙を流し、床にうずくまります。声にならない叫び声をあげます。
妖精の女王は、そんなリュカの悲しみを察し、しばらくリュカには誰にも会わせないようにしました。

このときのリュカの気持ちは想像を絶する辛さ、悲しみがありました。思わず私も涙を流してしまいました。
{/netabare}


カボチ村での出来事: {netabare}
カボチ村では、怪物が毎晩現れるため、村人は恐れていました。
怪物は農作物を食べ荒らしはしますが、決して人を襲いません。
それどころか、怪物を見て恐怖のあまり足をもうつれさせ怪我した村人を、怪物は背中に乗せ村まで運んだりしました。
でも、村人は怪物を退治することを決め、お金を出し合い、リュカに怪物退治を依頼します。

リュカが怪物に出会うと、それはリュカが昔飼っていたキラーパンサーでした。
キラーパンサーはリュカを思い出し、リュカと行動を共にします。
それを知った村人は、リュカが自分が飼っている怪物で村からお金をだまし取ったと誤解します。
そしてその誤解は最後まで解けずに、リュカ達は村から追い出されます。

人というのは自分勝手な都合で人に責任を押し付ける無責任な生き物です。
そうならないように日々謙虚に生きることが大切だと思いました。
{/netabare}


ポートセルミで聞いた天空の勇者の正体: {netabare}
港町ポートセルミで、「天空の勇者を見た」という人にリュカは出会います。
でも、その人の話をよく聞くと、その人が天空の勇者だと勘違いしていた人は、リュカの父親パパスでした。
その人は、「あんなに強くて立派な人は世界中探しても他にいない。名前はパパスといっていたな」と、盛んに語ります。

リュカは、天空の勇者の話ではなかったけど、その話を聞いて嬉しくなりました。
だって、見ず知らずの人が、リュカの大好きな父親のことを盛んに褒めているのですから。

この話を聞いたとき、私も思わず頬笑みました。
{/netabare}
{/netabare}

私は昔、このゲームをしたときに、物語の素晴らしさに感動しました。
そして原作の小説を読み、涙を流しました。
原作は、NHKの大河ドラマと比較しても遜色ないほどの素晴らしい内容です。

ドラゴンクエストⅤのゲームをされたことがない方は、映画を見る前に少しでもやっておくことをお勧めします。
映画は約100分ほどしかありません。そして主人公が子供の頃の話は、大幅にカットされています。
だからゲームをしたことが無い方は、物語について行けないかもしれませんし、ゲーム経験者の方が大いに感動するシーンも、あまり感動できないかもしれません。

壮大な物語を語るには、あまりにも短い時間でした。
でも私は、この映画が大好きです。

この映画は、ラストが原作と異なっています。
このラストに関しては、賛否両論がありますが、このラストがあるからこそ、ユア・ストーリー なのでしょう。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 29
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

おもいでブレイカー があらわれた!

→たたく
 にげる
 ぼうぎょ
 どうぐ


 「Filmarksで2点台の爆死映画を今更叩いてどうするんだよ」と言われそうだけど、まぁ観てしまった以上感想を残しておきましょう。この映画は評判がめちゃくちゃ悪くて、一緒に観た2人もボロクソに貶していたし、他の知り合いに感想を聞いても「すげーがっかりした」てな感じで、褒める人が1人もいないという有様でした。かなりやばい。

 大人気RPGゲーム「ドラゴンクエスト5」の映画化作品。この映画がなぜここまで叩かれたのか、お話するには映画後半の重度のネタバレをしなくてはいけません。でも公開されてから随分立ちましたので、もうバラしても良いかなと思います。

{netabare}
 ゲームの内容はご存知の方も多いかと思いますが、軽く説明しておきます。「ドラゴンクエスト5」は主人公は父とともに冒険する幼少期からゲームが始まり、卑劣な敵ゲマの計略によって父親を亡くし奴隷として過酷な日々を送ります。そこから脱出、そして結婚、やがて生まれる子供とともに父親の敵討ちを果たし、果てには世界を救うという、一人の英雄を人生を疑似体験できるという当時としては画期的なRPGゲームだったわけです。

 ゲーム上、結婚相手はプレイヤーが選択することができます。幼馴染のビアンカか、大富豪の娘フローラか。フローラを選んだ方が冒険は楽になるのですが、幼少期はビアンカと一緒にイベントをこなすこともあってビアンカを選ぶ人が多数派のようです。私はフローラ派なのですが、それを告白するとビアンカ派からはいつもゴミを見るような目で見られます。

 それはさておき、もちろん映画でも結婚相手を選ぶシーンがあります。結婚までのイベントが高速で進むのは、2時間の映画であれば観る前からある程度覚悟はしているので、違和感を感じながらも鑑賞に耐える内容かと思います。問題は後半です。突然ボスキャラがネタバレを語り始める。今まで観てきたシーンは現実ではサラリーマンの青年がVRでゲーム体験プレイして懐かしんでいる脳内映像なんだよ、こんなゲームにマジになってどうすんの?いい加減大人になれよwwww 大草原。的な説教を始める。はぁ?何これ。

 要は夢オチというやつで、結局「ゲームは素晴らしいもうひとつの現実だ!」と主人公(=勇者=サラリーマン)の逆切れパワーでボスが消滅して終わり。めでたしめでたし。観客はブチギレたままだから全然めでたくないのだけど。

 山崎監督はドラクエ5をプレイしたことがないのに映画を制作したらしい。なめとんのか。でもまぁそうだろうなと思う。ここまで不快指数の高い映画はなかなかない。何が不愉快なのか。それは「子供の頃ファミコンでゲームをしていた世代の人たちは、当時友達が少なくて、一人でゲームをしていた寂しい思い出しかなくて、恋愛やらスポーツやらでリア充していた人たちに比べて劣等感を抱いているんだろう」という偏見が丸出しだからです。上から目線で「よしよし、ゲームだって立派な思い出だよ」なんて同情されても、そんなの余計なお世話でしかありません。だいいちそんな認識は時代錯誤も甚だしい。

 takarockさんが本作に関して鋭い指摘をしていました。「今の時代、ゲームは卒業するものではない。それを勘違いしている」と。まさしくその通り。大人も普通にスマホでゲームをしているし、むしろゲームは子供との接点になる時代です。山崎監督の価値観は、幼女連続殺人事件(※)が起きてオタクが犯罪者予備軍扱いされたはるか昔の時代のまま止まっているのではないかと考えてしまう。そうでなければこんな映画は作りようがありません。

 平成になってから現実と虚構の価値が横並びになったなんて社会学の話は、映像作品を作る人間なら知っていてしかるべきでしょう。老害は勉強しないから老害になってしまうのでは。

 ドラクエ5の主人公は父親を目の前で殺され、奴隷として働かされ、結婚した後も愛する妻がモンスターに攫われる、自分は石にされてしまう、と逆境続きの超ハードな人生を送る。今から想えば僕たちはそんな逆境を跳ね返す主人公の生き方をカッコイイを思い、自分は偉大な男になれる、なんて世間を知らないが故の少年の全能感みたいなものを、ゲームの勇者に仮託していたように思うのです。

 でもドラゴンクエストユアストーリーの主人公は最初から最後まで俗物でした。モンスターには逃げ腰で恋愛も優柔不断。僕は何を見せられているんだろう。まぁそれは主人公が実際は冴えないサラリーマンという伏線で、結局これが作り手の「俺は子供の頃ゲームなんてしていなかったぞ自慢」だと気付いたあとは、居酒屋で連れとこの映画の悪口を1時間くらい話す羽目になりました。

 世間の評判も散々なんですけど、ドラゴンクエスト小説版の作者が「勝手に私の小説の主人公の名前(リュカ)を使うな!」とゴネたり、制作にかかわったピクチャーエレメントが破産したりと後味の悪い作品になってしまったのが残念ですね。

※1988年に関東で幼女が連続誘拐殺人される事件があり、逮捕後に犯人の部屋が公開される。ビデオテープが山積みになった異様な光景が話題になり、それからマスコミは徹底的なオタクバッシングをはじめる。アニメやマンガ、ゲームに夢中になっているオタクは現実と空想の区別がつかなくなった人間として猛烈に叩かることになった。このマスコミ主導のオタク差別は根が深く、いまだに続いている。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 26
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

あれはゲーム反対派の陰謀なのか?

 ゲームというのを示す、変わった始まりだったです。
 遂にドラクエもCGアニメ登場かぁでしたです。「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」自体Playしたこともないけど、主人公がいて父親がいて、ビアンカ、フローラがいるというのは、知っていたです。

{netabare} さらにリュカの母親登場して、誰かさんと結婚して、以前のドラクエアニメで、聞き覚えのある名前の子供まで出て来るのも知らなかったです。{/netabare}
 主人公にもリュカという名前があって、父親はパパスだというのは初めて知ったです。

 ゲーム通りに話は進んでいるのかは知らないけど、トントン拍子に定まった設定という感じに進んだ印象です。
 リュカが結婚する話になると、これも流れのままで思いきや、誰かさんの味な計らいもあり、本当の気持ちを知り、めでたい展開というのもゲームの設定なのか???なぁと思ったです。

 その先にある悲劇からの生還も、知られた展開だったのでしょうか?です。{netabare}リュカの子供、何か凄い感じで、礼儀正しいお子さんな感じだったです。{/netabare}終盤のホントにヤッターと思われた矢先、この世界観も覆す驚くべき事実は、このアニメならではの展開だったと思うです。
 この後、どうなるのか?見てのお楽しみです。

 まぁ、私には納得できた終わり方でしたです。

 ただ、CGなだけにゲームのイラストとかけ離れた点、主要キャラの演技がいかにも作ったわざとらしい感じに、「私、気なります!」です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

63.3 37 2019年夏(7月~9月)アニメランキング37位
胡蝶綺 ~若き信長~(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (70)
218人が棚に入れました
彼の元には常に乳兄弟であった池田恒興が控えていた。ただ生き残るために、ひたすらにあがき続ける。史実を点として押さえつつ、信長を中心としたキャラクターたちが、それを乗り越え新たな物語を紡ぎだしていく。

声優・キャラクター
小林裕介、内田雄馬、石川界人、花守ゆみり、寺島拓篤、立花慎之介、榎木淳弥、沼倉愛美、東山奈央、鈴木みのり、高橋信、前野智昭、日野聡
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

へぇ...さようでございますか...で?え?終わり?

視聴理由 とくになし

序盤 歴史アニメか?

中盤 (察し)

終盤 波に乗っかっただけのやつか

この話は織田信長の今川義元を倒すまでの話
ジャンルは戦国・イケメン
盛大にいみがわかりません。なぜこの作品をアニメ化しようとしたのか。この作品が何を伝えたかったの。視聴者の対象は誰なのか。結局何があったのか
私はこの作品を全く理解することができませんでした。頑張ってみたのですが「時代は戦国BL!ならアニメ化しちゃえ!」みたいな軽いノリとしか考えられませんでした。まさかそんなはずはないでしょうから...え?ないよね?まさか?まぁ予想の話をしてもなんですからね
さて内容です。私は全12話を一文で終わらせることができる自信があります。 {netabare}織田信長は戦略結婚、弟が弟の部下にそそのかされて「敵は信長なり」といって、信長は弟倒してその乗りで今川ドーン!{/netabare}
ああなんと簡単なんでしょう!だれにでもわかりやすい!そして展開が読みやすい!小さなお子様でも安心して視聴ができてしまう!だけど、一つ注意!BLを匂わす表現が多多存在するから実際見るときは注意しよう!
ああ、だめだ。私まで知能レベルが低下してる...
まぁともかく見ないほうがよいです。時間の無駄です。内容にイライラするのではなく本当に「時間が無駄だったな(・_・)」と真顔で言える感じです。
キャラも良くわからなく、いや戦国の人だからわからなくて当然なのかな?もしそうなら言いたい「アニメ作るな」と。

監督は「BLEACH」や「幽遊白書」の監督をした阿部記之さん。え!?大御所じゃないですか!?何やってんですかw
シリーズ構成は「青の祓魔師」のシリーズ構成を担当した山口亮太さん。え!?こちらも!?本当になにやってんだろ
キャラデザは「東京グール三期」のキャラデザ・総作画監督の中嶋敦子さん。
制作はスタディオディーンさん...え!!!!???本当にマジでどうしたの!!!???
すごいメンバーなのになんでこんなクソ詰まんない作品なんかを....
みなさんのレビューをみると賛否両論ですね「歴史を知らない人でも楽しめる」や「全体的にまとまっている」という賛成意見もあれば「新鮮味がない」や「面白さが感じられない」といった反対意見もありますね。

作画は普通でした。特に言うことはないです
opはボカロpであるみきとpさん作詞作編曲、歌い手であるりぶさん歌唱の「疾走」
edは同時期に放送してた「ソウナンですか?」のedを作曲した川崎智哉さん作曲、「たまこまーけっと」edの作詞を担当した宮川弾さん作詞、数々の名曲を作曲した佐藤純一さん編曲、「魔法使いの嫁」op2を歌唱したMay'nさん歌唱の「牙と翼」
主要人物の声優は平気なのですが、ほかのキャラの声が微妙でした。残念

総評 圧倒的にお勧めしません

投稿 : 2024/05/18
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

一皮二皮と剥いていったら、ただのBLでした。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
いやね、途中まではね、歴史アニメだと思ったさ。勿論、腐女子向けだろうけどね、それは間接的なものだと信じようとしてたさ。でもね、もうムリなんだよ、パトラッシュ。ぼくはもう、とても疲れたんだ、、、。


《以下ネタバレ》

【視聴断念(9話まで)】
{netabare}
むしろ、織田信勝を主人公にした方が、面白かった気がする。

信長なんて死ぬほど擦られてるんだから、クソほど脚色したりアニオリにするか、違うキャラを主人公にせねば。

1話2話みたく、信長の少年時代にフォーカスを当てて、サクセスストーリーをちゃんとやれば、また観られたけど、結果、ただのBLで、男性視聴者にはキツいって。

むしろ、気付くの遅いって、俺(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
なぜ、半裸? ショタ狙いか? 共犯者にして、内緒にしたいなら、鉄砲よりも、目立たない小物の方がよくない? なかなか面白かった。このまま真面目に、信長のサクセスストーリーをちゃんとやってくれれば良いな。

2話目 ☆3
帰蝶、2期連続で登場(笑) 仲間が集まる過程は、悪くない。

3話目 ☆2
予定調和過ぎるかな。信長の少年時代をじっくりやってほしかったかな。

4話目 ☆3
平手政秀は、自害ではなく、病死にしたんだね。基本的に、美談にもっていってるね。

5話目 ☆3
まあ、普通に普通。道三、大抵格好良く描かれるよな。

6話目 ☆2
細かい戦術は一切なしか。え? ラスト、完全にBLに流すの? なら、切るけど。

7話目 ☆1
元々、面白くはなかったけど、BLを入れてくるなら、断念かな~。信長を否定する輩とヤッといて、未だに「兄上と話したい」ってのもな。

8話目 ☆2
具体的な戦術は、何もなし。「慕われてるから」て(笑) いや、士気は大事だろうけどね、実際は。

9話目 ☆1
帰蝶までもが、男設定で、もう無理だ(笑) あれ? あの、序盤で傷跡を観たシーン、見逃してたけど、あそこでもう男だとカミングアウトしてたっけ? 信長、気づいてたっけ? まあ、見直す気もないんだが。もう、ムーリー。

10話目 ☆


11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 19

とりッピ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

BL信長戦国アニメ

信長軍が勇ましく戦うOPだったので安全圏だと思って観たら、OPの爽やかさはどこいった?というほどEDがBL臭漂うものでした。
そして案の定序盤でBL確定。
そこからはなし崩しにあっちでもこっちでもBLし始めて、え?これ何の話?と、、、
実際に史実でもそういう話あるのは知っているけど、胡蝶は違う。
明らかに腐女子向けに作られた内容なので男性には勧めない。絵は綺麗。
内容に沿ってなのか、明らかに戦向けではない線の細い綺麗な男性しか描かれていない。
そして、主人公の信長の魅力が?
命を取る取られる戦国時代なのに信長があまちゃん過ぎてちょっと無理でした。
人を惹きつけるカリスマ性と何でも許してその尻拭いを有能家臣にさせるのはちょっと違うかなー

総評としては、わざわざは観ない。
信長題材ものだけど、戦や武士の生き様がメインではなく、兄弟愛、BLがメインの作品。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

72.3 38 2019年夏(7月~9月)アニメランキング38位
劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』(アニメ映画)

2019年8月9日
★★★★☆ 3.9 (67)
385人が棚に入れました
海賊の、海賊による、海賊のための、世界一の祭典 海賊万博。「祭り屋」と呼ばれる万博の主催者ブエナ・フェスタからの招待状を手にしたルフィたち麦わらの一味。導かれるまま会場に着くと、華やかなパビリオンが所狭しと並び、最悪の世代をはじめとする多くの海賊たちも群がり、大きな盛り上がりをみせていた。万博の目玉は「海賊王(ロジャー)の遺した宝探し」。宝を手に入れ名を上げたい海賊たちによるお宝争奪戦の火蓋が切られた!しかし、海賊たちが熱狂する万博の裏では、別名「最悪の戦争仕掛け人」フェスタの凶行が張り巡らされ、海賊たちを一網打尽にしようと海軍までもが動き始めていた―――。時代の覇権を左右するお宝争奪戦が熱を帯びる中、突如、元ロジャー海賊団「“鬼"の跡目」と呼ばれた男ダグラス・バレットが乱入。ルフィたちの前に恐るべき脅威となって立ちはだかる!狂乱する海賊と、事態の収束を諮る海軍、さらには王下七武海、革命軍までもが参戦。敵味方入り乱れ類を見ない大乱戦が巻き起こる。お宝争奪戦と海賊万博は予測不能の大混乱へと陥って行く!!

声優・キャラクター
田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョー、磯部勉、伊倉一恵、石田彰、大川透、太田真一郎、大塚明夫、大友龍三郎、大場真人、置鮎龍太郎、加瀬康之、神谷浩史、掛川裕彦、楠大典、小山剛志、島田敏、関智一、沢木郁也、宗矢樹頼、園部啓一、高木礼子、竹本英史、立木文彦、龍田直樹、千葉繁、津嘉山正種、土井美加、中友子、中博史、永野広一、浪川大輔、西原久美子、野田順子、花田光、浜田賢二、檜山修之、服巻浩司、蒼月昇、松岡洋子、真殿光昭、三石琴乃、森久保祥太郎、山田真一、ユースケ・サンタマリア、指原莉乃、山里亮太、竹中直人、フィッシャーズ、ロン・モンロウ

砂粒と嵐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ONE PIECEの縮図のようなお祭り映画

ワンピースの縮図みたいな感じの映画。
ワンピースを目指して、相反する思想を象徴する強大な相手と戦って、同じところを目指す「最悪の世代」の仲間たちと共闘したりもして、スモやんなんかも海軍ながらも共闘したりするし、同盟相手のローが流れを作りつつ、一味の仲間は船長を信じて待ち、そんで最後には「麦わらに繋げ!」なので、まさにこれがONE PIECEだなという感じ。エターナルポースも、そりゃそうなるだろうなぁというオチだったけどそれが良かった。

今までのキャラが大集合して大騒ぎできるシチュエーション(ドフラミンゴだけは服役中なので出てこない)、20周年のアニバーサリー感、あくまでも原作の物語進行には干渉しないストーリー、コアなファンはもちろん、どこか一部しか見てないライト層のファンも楽しめるような内容、映画ならではのド派手な戦闘シーンのエフェクトと音響、素晴らしい作画、など、映画というメディア展開への大正解を叩き出してた。
島が空中にブチ上がるとことか、そのシーンひとつでグランドライン突入や空島のようなワクワク感を感じたし、ボス戦でルフィの赤とバレットさんの青がぶつかり合うところにパンクハザードを重ねて見てしまったりした。

ウソップ推しの界隈の中ではおそらく、ウソップがかなりかっこいい映画、ということになってるんじゃないのか。わからないけど、とてもいい役もらってた。
エースもめちゃくちゃ泣ける綺麗な演出の中で登場するのでファンは喜ぶよなぁ。

ロー推しの私にとっても、当たり前のようにサニー号から出てきて一味の半分を託される展開や、貴重なロビンちゃんやスモーカーやクロコダイルとの絡み、エンドロールでクルーにわっしょいムードで迎えられる姿など見所が多く大満足でした。
「細かいところはトラ男に任せる、俺はとにかくあいつに勝ちてえ!」というルフィのセリフが一番よかった。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

モンテネグロ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンサービスアクションムービー

映画のポスターで、なんの共通点もないキャラが集まってたから気になった。

作画は文句なし。
流石劇場版。

ストーリー。
特にない。感想が特にないのではなく。ストーリー展開は特にない。すげー強いキャラが一人でて、意地悪してくるからみんなで倒すだけ。

キャラ。
この映画の醍醐味。
いっぱい出てくる。20周年記念作品だから、記念にみんなも映画出してあげましょかって感じ。丁寧に扱われていて原作のイメージはほとんど崩れないけど、人気が高いが故に最前線に駆り出されたハンコックなんかはどう考えても出しゃばってる。まぁ売り上げに関わるから無理にでも出すのが大人の事情だよね。ハンコックファン多いから喜ぶ人も多いしいいんだけど。

スペシャルなゲスト出るっていうから誰かと思ったら、映画のラストに幻影で登場させられるだけで、あれは映画に出た言っていいのかちょっと微妙だわ。
ファンサとしては悪くないけど。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

Lovesing さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

キャラクターは胸熱‼️

個人的に申しますと、キャラクター出演数は大満足です。会いたい大好きなキャラクターも見れましたし、ですが、強いて言うなら、バトルシーン多すぎじゃない?
Zの時とか、敵側の背景とかもしっかりとあって感情移入できました、けど今回は展開が早すぎて、とにかくバトルしまくりかな、作画も良かったけど、ワンピース の良いところってキャラクターの背景とか感情の描写だと思ってるから、余計にバトル多すぎて感動的なところとかはなかったかな。
Zの方が好きでした!けどキャラはサボに会えたから満足よ!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

68.3 38 2019年夏(7月~9月)アニメランキング38位
OAD付き 転生したらスライムだった件(12)限定版 「外伝:Mの悲劇?」(OAD)

2019年7月9日
★★★★☆ 3.6 (67)
377人が棚に入れました
 いつものようにシュナ&シオンに、スライムボディを奪い合われていたリムル。
 分身体を分け与えれば争いがおさまるかもしれないと考えるも、他の仲間たちから求められた場合の大変さを想像して断念。
 ふと、癒しのスライムボディを再現したクッションを作って配ることを思いつく。
 いい材料はないかとテンペストの仲間たちに聞いて回ると、森の湖畔にある砂「サラサ」が最適と判明。
 早速、湖畔に採取に向かうとそこにはモンスターがいて…!?
 さらにピクニックを聞きつけたミリムも空から駆けつけた!
 リムルたちジュラ・テンペスト連邦国のオールスターメンバーが湖畔でゆったりまったり、束の間の休息を満喫する楽しい外伝的エピソード。
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

OAD全2話。。キャラ愛があればこそ。

(dアニメ、アマプラのタイトルは、『転生したらスライムだった件 OAD』)

全二話からなる転スラファミリーの日常。
 第一話:外伝:HEY!尻
 (Siriにかけてる?んなベタなw)
 第二話:外伝:Mの悲劇?
 (Mってマゾ?んな・・)

本編は結構好きです。
第二期は2021年1月放送予定ですか・・
OAD・・限定コミックについてくるOVAのことですか、へー。
となると、やはりファンサービスってことなんでしょうね・・

■エピソード
 この異世界に『{netabare}娯楽{/netabare}』を作らねばと思い立つリムル・・
~{netabare}
 マンガでいんじゃね?と思ったけど・・w

 相撲して・・尻相撲して・・
 水着回も入れて・・
 (あ、水着のM?)
 夢落ちだったり内容はカラッポだけどw

 映像特典ってことでしょうw
 シリアスな男キャラ達のしどけない姿・・

 苦笑しかないw
{/netabare}~

二期の前提話にはならないですねコレw
ま、キャラ愛があればつまらなくはないかと。
本編直後に観ればもっと面白かったかも。

■キャスト
ミリムは魔王というより、ほぼほぼ魔女っ娘ですねw
~{netabare}
主人公リムル役の岡咲美保さん・・
 新人とは思えない演技。
 日本ナレーション演技研究所の卒業生とな?
 2017年、プロになって、
 2018年、本作で初主役。
 2020年、第14回声優アワードで新人女優賞受賞。
 やはり・・
ミリム役は日高里菜さん・・
 フィーロとかサトカとか
 たくさんお世話になってますw
シュナ役は千本木彩花さん・・
 千本木・・なんかカッコイイw
 印象的なお名前。
 水瀬さんに顔が似てるような。
 甲鉄城のカバネリの無名でしたか・・

シズの外伝でもやって欲しかったな・・
それなら劇場へ行くかもw
{/netabare}~

 原作:なろう系ラノベ
 制作:エイトビット
 1期:2018年10月 - 2019年3月
 本作:2019年7月
 視聴:2020年11月dアニメストア

シュナのひざ枕、いいかも・・
 

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

感想ではなく、あらすじをアマゾンプライムから引用しただけです。
ほのぼのとしてる。

1. 外伝:HEY!尻!  
いつもの日常を過ごす中、ふと魔国連邦に娯楽がないことに気が付いたリムル。みんなで一緒に楽しめるように、レクリエーションとして相撲を提案すると、早速ノリノリになる一同。優勝賞品目指して熱く燃え上がり、魔国連邦初の相撲大会が勃発する!ベニマルや男性陣だけでなく、シュナとシオンも白熱し戦いをみせるなか、まさかのミリムも参戦!魔国連邦の仲間が一同に揃った楽しいスペシャルエピソード!

2. 外伝:Mの悲劇?  
いつものようにシュナ&シオンに、スライムボディを奪い合われていたリムルは、ふと、癒しのスライムボディを再現したクッションを作ることを思いつく。いい材料はないかとテンペストの仲間たちに聞いて回ると、森の湖畔にある砂「サラサ」が最適と判明。早速、湖畔に採取に向かうとそこにはモンスターがいて…!?

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

外伝:Mの悲劇?

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1~2期と転スラ日記は視聴済です。
原作の第12巻に付属されている作品なので、視聴できないとばかり思っていましたが、dアニメストアで視聴できるのを知って今回の視聴に至っています。

ググってみると、ABEMA、FODやU-NEXTなどでも視聴できるようです。
この作品の様に、原作にOADが付属されていると販促効果はあると思いますが、やっぱり敷居の高さを感じてしまいます。
原作買うなら全巻揃えたいですが、金銭的にも置き場的にも逼迫するのは必須なので…^^;


いつものように自らのスライムボディを奪い合われていたリムルは、
癒しのスライムボディを再現したクッションを作ることに。

森の湖畔にある砂が材料に最適と判明し、
早速採取に向かうとそこにはモンスターが…!?


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

物語は、M・A・Oさん演じるシオンと、千本木さん演じるシュナによるミリムの取り合いで幕が上がります。
今回初めて知ったのが、スライム状態のミリムはムッチャ肌触りが良いそうなんです。
これまでミリムを奪い合うのは、狩猟者としての本能か、抱き心地の良さか…この2択しか無いと思っていたので、この情報は新鮮でした。

この作品はシオンとシュナのダブルヒロイン設定ですが、この二人はやっぱり甲乙付け難いということを改めて思い知った気がしました。
これまで成り行きを踏まえると、TVアニメ第2期での戦闘時の立ち回りからシュナが優勢だと思っていましたが、シオンも十分魅力的なんですよね…

料理の腕が壊滅的である設定も、中途半端じゃなく完全に振り切っているので、逆にシオンの加点要素だと思うんですよね。
周囲の人には申し訳ありませんけれど…^^;

あとは、ちゃんりな演じるミリムがどう転がるか…ですよね。
これまでのところ、ミリムとは良好的な関係を築いていると思いますが、ミリムも最古の魔王の一人…
今後の展開次第では、何が起こってもおかしく無いと思います。

物語1話分なので、詳しいことは本編を視聴頂きたいと思いますが、唯一記載しておくとすると、「水着回」だったということくらいでしょうか。

引き続き、OAD第2弾を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

68.3 40 2019年夏(7月~9月)アニメランキング40位
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア‐ Episode 0 Initium Iter(Webアニメ)

2019年8月3日
★★★★☆ 3.6 (62)
365人が棚に入れました
西暦2010年。
カルデアに赴任する事になったロマニ・アーキマン。彼はある少女の主治医となる。
「先輩」という言葉に興味を持つ召喚例第二号マシュ・キリエライト。ふたりのふれあいは、マシュにひとつの望みを抱かせた。
その望みは、波紋となって拡がっていく。

それは君の物語であり、誰かの物語。
未来を紡ぐ旅、その始まりの物語。

本編のテレビ放映に先立って、Web上で公開された「第0話」。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「Episode 0 Initium Iter」

この作品の原作ゲームは未プレイです。
知っているのは、2年連続で年末大晦日の特番に放送された「Fate/Grand Order」の情報だけ…
どちらも長編アニメと銘打っていましたが、初年度はまだしも2年目は完全に原作ゲームの付録的立ち位置だったのを覚えています。

Fateも「stay night」まで遡って振り返るとだいぶ様変わりしてきました。
冬木市で繰り広げられた聖杯戦争はこのところすっかり影を潜めてしまいました。
ですが、全ての物語がブツ切りになっている訳ではありません。

例えばこの「Episode 0」でもチラッと姿を見かけたオルガマリー・アースミレイト・アニムスフィア…
彼女は、現在放送されている「ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-」にも登場していますし、「ロード・エルメロイII世の事件簿」においてもルヴィアゼリッタ・エーデルフェルド…プリズマ☆イリヤでルヴィアと呼ばれていた宝石使いが登場したり、「Fate/Apocrypha」では赤のセイバーのマスターだった獅子劫界離が登場したり…
あれ、そういえば獅子劫界離って確か赤のセイバーと一緒に…なんて細かいことはこの際どーでも良いんです。
これまでこのシリーズを見続けてきた方にとっては、これらの繋がりは血の滾る演出でしかないんですから…

それだけじゃありません。
この作品の公式HPがもう開設されているのですが、キャラ設定が実に興味深いんです。
マシュに懐いている小動物のCVを川澄さんが演じられているのもビックリなのですが、その中に遠坂凜にそっくりなキャラが掲載されているんです。
キャラデザが酷似している別人…のようなのですが、CVが植田佳奈さんでクラスがアーチャーとあっては、もう運命を感じずにはいられません。

実はまだあるんです。
エンディングのテロップを見ていると、「丹下桜さん」や「みゆきち」の名まえが掲載されています。
もちろん本編でも気付きましたが、お二人の共通点はどちらも前作で重要な役柄を演じていたことです。
原作ゲームも未プレイな私の勝手な予想ですが、過去作との繋がりを大切にした作品に仕上がっていくのではないでしょうか。
だとしたら、こんなに嬉しいことは無いと思います。
逆に川澄さんはフォウという小動物で出演しているからセイバーは出てこないんでしょうけどね^^;

この「Episode 0」で描かれているのは、初年度の大晦日特番で放送された『Fate/Grand Order -First Order-』の前日譚です。
前日譚とは言え、実質的にはマシュの歩んできたこれまでの人生を描いたマシュ特集なので、見応えはバッチリだと思います。

アニメーションの制作はCloverWorksさん…
アニプレックスの子会社でA-1Picturesの事業内容を一部分割した会社なんだとか…
これまで「青ブタ」や「約束のネバーランド」などを手掛けてきているので、実績的にも期待できると思います。

アニメ本編は10月からの秋アニメで放送されるとの事です。
今から視聴の楽しみな作品になりました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 10

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

願いはこの旅で形作られる、この旅で生まれてくる

それまで長編アニメしかなかったFGOの2クールアニメ、『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』。
本作はその前日譚にあたる内容で、時系列としてはFirst Orderの前となります。

デザイナーベビーであるマシュ・キリエライトと、医療スタッフとしてカルデアに参加したロマニを中心としてストーリーが展開し、実験体として扱われるマシュへのデミ・サーヴァントやレイシフト実験、マシュの主治医になったロマニとマシュとのふれあいが描かれます。
カルデアが何者かによる攻撃を受ける前の出来事が展開され、FGOを深く楽しめる内容となっています。

ゲーム未プレイ層に向けての状況説明も兼ねているのかなと思いましたが、正直、FGO知らない方が本作で状況把握するのは結構厳しいと思います。
私もゲーム未プレイなので、First OrderやMOONLIGHT/LOSTROOM、そしてネット上のFGOのあらすじを予習した上で視聴しました。
ただ、ネット上のあらすじではネタバレ回避が難しいので、できればゲームプレイした上でアニメを楽しむのが正しいと思います。
なお、本編中は第一から第六特異点で明かされる重大なネタバレは含まれないです。
そのため、うっかりネットの海で「実は○○はサーヴァントだ」とか、「マシュと融合したサーヴァントの正体」だとか観てしまったのですが、それらは、ひとまず本作中では明かされないです。
2クールアニメは第七特異点のアニメ化で、第六特異点は別でアニメ化していますが、一から五もそのうちアニメになるのでしょうか。

ストーリーはマシュとロマニが中心ですが、終盤はマシュと藤丸立香の出会い、カルデア襲撃、各特異点への旅がダイジェストという形で流れ、FGO2クールアニメ本編への橋渡しが行われます。
続きのアニメへの期待感も高まりますし、その次に見る予定の終局特異点、第七特異点のアニメも観たいと思わせてくれます。
またゲームの方もやってみたいと思わせるEpisode 0でした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

61.2 40 2019年夏(7月~9月)アニメランキング40位
あんさんぶるスターズ!(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (62)
272人が棚に入れました
男性アイドル育成に特化した私立夢ノ咲学院。氷鷹北斗・明星スバル・遊木真・衣更真緒の4人は『Trickstar』というユニットを組み、トップアイドルを目指し、日々レッスンに励んでいる。しかし、夢ノ咲学院が主催するアイドルたちがお互いの魅力を競いあうライブイベント、通称『ドリフェス』は、学院の秩序という名の権力に支配されていた。その中心となる生徒会に、『Trickstar』 は改革を求めて挑んでいく―――。

声優・キャラクター
前野智昭、柿原徹也、森久保祥太郎、梶裕貴、緑川光、江口拓也、村瀬歩、橋本晃太朗、梅原裕一郎、神尾晋一郎、神永圭佑、増田俊樹、細貝圭、小野友樹、羽多野渉、浅沼晋太郎、伊藤マサミ、山下大輝、北村諒、土田玲央、帆世雄一、西山宏太朗、中島ヨシキ、渡辺拓海、新田杏樹、米内佑希、池田純矢、比留間俊哉、高坂知也、斉藤壮馬、高橋広樹、大須賀純、野島健児、石川界人、山本和臣、鳥海浩輔、諏訪部順一、花江夏樹、内田雄馬、樋柴智康、駒田航
ネタバレ

踏切太郎 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

王道アイドルシナリオは期待しない方が良い

今期の覇権候補ですが、円盤情報が出て放送期間2クールが決定しましたね。
監督は女性向けだとキンプリでおなじみの菱田正和さん、シリーズ構成は原作ゲームのシナリオライターと同じ日日日さん。

ゲームユーザーですが、原作絵柄の良さが無くなっているアニメ絵は正直良くないような…絵柄で人気出たゲームなんだけどなぁ~
PV観る限り、同じ制作会社の炎炎ノ消防隊の方が全然良く動いてますねw
2015年12月にアニメ化発表してから散々延期したのだから、ある程度見れるクオリティにして欲しいところです。

※ここからは批判内容なので閲覧は自己責任で

設定もかなり人を選ぶと思います。
以下ストーリー序盤のあらすじ

本作はアイドル養成学校の話で、 {netabare}アイドルの評価を点数化する「ドリフェス」システムとライブを行う小集団「ユニット」が存在する。具体的には生徒のドリフェスへの参加歴や勝率、見学履歴を成績に反映され、公式戦は観戦記録・投票先の記録がとられる。
投票先ユニットによっては成績にも影響されるため、学院側の評価の高い生徒会のユニットに票が流れる仕組みが形骸化してしまい、人気ユニットから順に発表のため、最初のユニットが終わると客が帰ってしまうので、無名のユニットが観客に演目を発表できる機会すら少ない。
そのシステムを作り上げた張本人を含めて八百長行為をするキャラクターも存在する 。
主役ユニットが立ち上がり、現在の凝り固まった学院体制に革命を起こすストーリーだが…{/netabare}

正直上記の設定や{netabare}校内に夢破れて自殺した生徒の慰霊碑 {/netabare}があったり等、とても万人受けし難い設定だらけだ。(後者は後付け設定なのでアニメでは絶対カットされる)
教師は仕事しろと思うがなんと{netabare} 1人は八百長した側に味方 {/netabare}してしまうw
何故ここまでアイドルのどす黒い部分に焦点を当てたストーリーにしてしまったのか…
メインライターの日日日先生はアイドルが苦手、もしくは嫌いだとしか思えない…
そしてコメントを見て不安しかない。


アニメのシリーズ構成担当発表時の日日日先生コメント(公式サイトより)

ーーーーーーーーーー
こんにちは。日日日です。
アニメ版「あんさんぶるスターズ!」のシリーズ構成を担当することになりました。

アニメのお仕事はまったく経験がないので「嫌だな~、相変わらず無茶振りするな~」と思いましたが…。これまでどうしても会社が満足するものができなかったため、日日日にお鉢が回ってきたご様子。
他のひとにできないなら仕方ないし、そもそもあんスタはそれまで僕があんまり触れてこなかった女性向け作品です。むしろ、たくさんの「初めて」を与えてくれるありがたいタイトルだと思うことにします。あぁ、本当にありがたいな~…。

ともあれ。夢ノ咲学院の子たちとともに、光の速度で成長しながら次々と迫りくる困難を乗り越えていければと考えておりますので、どうか応援よろしくお願いします。

日日日でした。
ーーーーーーーーーー

正直、このコメントを平気で載せてしまう運営の神経を疑う。
シリーズ構成が日日日以外の人物だったらオリジナルの王道アイドルシナリオの可能性もあったが、彼では無理だろう。
台詞もゲーム同様くどくて長ったらしいと容易に想像出来てしまう…


この作品はアイドルがファンを楽しませるより、{netabare} どうライバルを陥れるか(親のコネも平気で使うw) {/netabare}の描写が非常に多い。
初期は楽しくアイドル活動するシナリオも多かったが最近は本当に酷いと感じる。
ストーリーの矛盾も非常に多く、呼称修正台詞修正も毎月頻繁にされていてもう何が何だか…
恐らく問い合わせで凸される度に修正している。
もはやユーザーにシナリオ監修させている状態だ。

ここまで散々批判レビューをしたが、好きなシナリオもあるので私は原作アプリを続けている。
そして何より絵柄、特に塗りが魅力的なのにアニメ絵はのっぺりしすぎてて残念…
キャラデザも個人的には好きで、キャラ、絵柄、衣装のセンスは他の女性向けソシャゲよりクオリティが高く感じる。
女性向けによくある顎が鋭利な絵柄は正直苦手なので、この手の絵柄はまさに待ってた!という感じ。
最高レアは1種類のみで新規確定、1.5%とソシャゲにしては優しい。
キャラも多く1人当たりのローテーションはなかなか回って来ないので、推しているキャラが少なくカードを複数重ねる気がない人は余程運が悪くない限り無課金プレイ出来るだろう。

ゲームシステムはなんとサービス開始時からイベント形式が1つしかないw
ポチポチ押すだけ。
シナリオ修正も当たり前。
原作ゲームはキャラが良ければ他はあまり気にしない人にはオススメ。

全盛期は20〜30位キープしていたセルランも、最近はイベント中でも100位以下に落ち、シングルユニットソングCDの売上も第2弾から最新の第3弾でイベチケなしのユニットは1万枚近く落ちるなどファン離れも数字に顕著に表れている。
難しいとは思いますが、アニメで持ち直して欲しいですね。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ゲームゲームしたアニメ化

[文量→小盛り・内容→酷評系]

【総括】
男性アイドルを育成するゲームが原作の、女性向けアニメ。腐要素は少ないため、(男性視聴者にとって)そういう意味での不快感は少ない。

良くも悪くも、「ゲームをそのままアニメにした」感じで、カット割りや台詞回し、展開など、ゲームっぽいです、かなり。

《以下ネタバレ》

【視聴断念(6話まで)】
{netabare}
基本は、男性アイドルのサクセスストーリーなんだけど、やけに雰囲気が暗いというか、わりとドロドロしているのが目新しく、、、そこの部分は嫌いじゃなかった。

オウンビューを多用することでゲーム感は出ているが、いかんせん作画が酷く、OPがあのクオリティってのは、(販促を考えたら)致命的だったと思う。

視聴断念したのは、録画をミスった後、「まあ別にいいかな、もう観なくても」と思ったからなんだけど、実は一番不快だったのが、主人公の女の子の扱いの酷さ。わりと暴力的にしたり(1話で思いっきり踏んだ)、商品のように扱ったりするのが、観ていて愉快なものではありませんでしたね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

1話感想{netabare}
あ、これかぁ、“ラストピリオド”10話でハルが迷い込んだ世界の元ネタって。
先に“メルクストーリア”もやったのであとは“あんガル”やればコンプリート?…ってやらんか。

いわゆる女性向け、しかもアイドルモノって殆ど見たことがないけど、女性キャラ不在で男ばっかでホモホモしいのではなく、女性1人の逆ハーレムモノ(乙女系っていうの?)なら普通に見れるクチ…っぽい、自分。
でもってこの作品は「あんず」って転校生で学校で唯一の女性キャラを中心に話が展開するっぽくて大丈夫…なのか?
公式のキャラページに居ないんだが!?
で、主人公グループと思われる4人組や先生がまんまラストピリオドで見た連中で吹いたw
あれかなり正確に再現してたのね。
ラストピリオドの内容だと生徒会のピンク髪が黒幕っぽかったけどこっちではどうなんだろう?
単にガジェルと声優被ってたからそうしただけ?

で内容だけど、序盤「そんな夢を絵に描いたような学校あるかい!」と思わせてかーらーの、後半黒い側面を覗かせる展開は悪くないんじゃないかな?
いくらプロデュース科とはいえ4人があんずにすがるのはよく分からなかったけど…。
生徒会が圧政?を敷いてるっぽいけど1話で立ちはだかったのはあくまで副会長、会長自身は現状を歓迎してるのか憂いてるのか。
できればシリアス方面に振ってくれると見続けやすいが、現状まだどんなノリなのか不明。
どことなーく“美男高校”っぽさを感じたけど、それは単に自分がソレ系観てる本数が少ないだけだろう。{/netabare}

2話感想{netabare}
えっ、佐久間レイ!?と思ったら遡間零(さかまれい)だって…ビックリさせんなよw
自称吸血鬼キャラって“バトラーズ”を思い出すが、自分はこれ系の引き出しが殆ど無いためこれ系ではお約束なのか?
しかもヒロインの扱いが…“ナイトブラッド”の結月的な(※)、中身が空虚な抜け殻状態で、シナリオの都合によって中身アリになったり早変わりするのかな?
ってか何故必要とされるのかがやっぱり分からない。
普通に考えたら「プロデューサー科」ってのが特殊なポジなんだろうけど…生徒会に物申すことが出来る立場とか?それじゃ強すぎるか?

ステージのシステムへの不満は…あははwアレだ、コミケでシャッター前にだけ並んで島中は見ないで帰っちゃう人に対する不満に似てる予感。
(並んでる人に「これ何の行列?」と尋ねたら「知らない、列が出来てるから並んだ」と返ってきて、お前ロシアかよwとツッコみたくなる出来事があったり無かったり)
これに共感できる人はちょっと特殊な気が…もしくはそういう人向け?
これで後半の演者に「お前の努力が足りないだけ」「嫉妬乙」とつけ放す展開になったらちょっと面白いかも?



これは意図的にそうしてある、ナイトブラッドは。
OP見てもらえば分かるけど、ずっと目が死んだ状態で「イケメンにとっかえひっかえリードしてもらいたい願望」を絵にしてみました、みたいな作り。
https://www.youtube.com/watch?v=wci15OeEOEI
こっちの作品もそういう作りになるのかな?{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

53.6 42 2019年夏(7月~9月)アニメランキング42位
トライナイツ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★☆☆ 2.5 (61)
132人が棚に入れました
未来がみえないまま高校に入学した遥馬理久は、グラウンドでふと目に入った、野生の獣のような動きに目を奪われる。誰よりも高く跳び、早く駆け、トライを決める。狩矢光がプレーするのは、かつて理久が諦めたラグビーだった。粗削りな走りに、思わずアドバイスをする理久。その言葉で理久の中にあるラグビーへの熱を感じ取った光。頭脳<タクティクス>と肉体<フィジカル>、2人の出会いによって、理久の未来を新たな光が照らし始める…

声優・キャラクター
阪本奨悟、KENN、前田誠二、森嶋秀太、中島ヨシキ、佐藤拓也、福井巴也、浦田わたる、石谷春貴、堀江瞬
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

トリアエズないっす(苦笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
アニオリのラグビーもの。と、これだけ書くと、超面白そうなんですが、、、ね(苦笑)

ラグビーワールドカップを盛り上げる為に作られた(から、ラグビー協会も協賛してるん)でしょうが、果たして、役に立てたのか。疑問ですね~。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
イケメンキャラ達によるラグビーアニメ。髪がピンクのヤツとかいる。

勿論、意図は分かるんですよ。これまでラグビーに興味がなかった層の取り込み。新規開拓。

でも、根本的に間違ってますよね。こんなペラペラの作画で、あんなうっすいストーリーで、誰がラグビーに興味を持つの? 安易です。

今回のラグビー日本Wカップで、大量の「にわかファン」が生まれたのは、ラグビー選手にイケメンがいたからではないでしょう。ラグビー日本代表が強く、熱かったから。ラグビーそのものに魅力を感じたから(だから、海外勢同士の対決の視聴率も高かった)。

もっと筋肉が必要。あと、汗もね。

別に、イケメンが憎いわけではないのですが、全員の体がペラペラに薄いのは、どうなんでしょう? ラグビー選手にとっての筋肉は、自分を守る鎧であり、戦いの場に必要不可欠なものです。そこをちゃんと描かないのは、ラグビーに対して真摯ではないと思います。

それに、筋肉ダルマだって、ちゃんとモテますよ。稲垣選手とかモテモテじゃないですか。中身が伴えば、良いだけのことです。

まあとにかく、褒めるところが見つからないアニメでした。ALL OUTを観た方が良い。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

<戦略(タクティクス)>で勝つ!!

この作品はオリジナルアニメ作品だったんですね。
完走してwikiをチラ見するまで知りませんでした。


未来がみえないまま高校に入学した遥馬理久は、グラウンドでふと目に入った、
野生の獣のような動きに目を奪われる。
誰よりも高く飛び、早く駆け、トライを決める。
狩矢光がプレーするのは、かつて理久が諦めたラグビーだった。

粗削りな走りに、思わずアドバイスする理久。
その言葉で理久の中にあるラグビーへの熱を感じ取った光。
頭脳〈タクティクス〉と肉体〈フィジカル〉、2人の出会いによって、
理久の未来を新たな光が照らし始める。

「俺の勘は外れねえ。お前は絶対、俺に必要な男だ。」
「お前に首輪を付けてやる。狩矢光!」


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品って、公益残団法人 日本ラグビーフットボール協会が協力しているんです。
これをオープニングテロップで見たので、リアルなラグビーアニメが見れるとばかり思っていました。
加えて、ラグビーのワールドカップが日本で行われるというタイミングでもありましたし…

普段、アニメばかり見ていると世の中の流行に付いていけない局面って絶対にあると思います。
かく言う私も、世の中の流行とは完全に隔離された場所で行きていると言っても過言ではありません。
それがいきなりワールドカップとか流行の最先端じゃん…
(アニメでですけどね…^^;)

こうして視聴を始めた訳ですが…
うーん…一言で言えば全体的に「微妙」な作品だったのではないでしょうか。

ラグビーに限らず、勝負事全般において戦略は必要不可欠です。
だから戦略で勝負が決まるのは世の常…
戦略のみを前面に打ち出すより、チームごとに違う戦略がどの様に絡むのか、それによって得失点差や精神面にどの様な影響を及ぼすのか…
など、もう少し具体的に戦略を見せてくれないと、視聴者は物語から振り落とされてしまいます。

それに作画…こちらももう少し頑張って欲しかった気がします。
アニメとして動いている感じがあまりしなかったような…
しかも、高校ラグビーはヘッドキャップの着用が義務付けられているというのに…
この作品では誰一人着用していなかったのではないでしょうか。

確かにヘアデザインはキャラの個性を演出するのみ好都合だとは思います。
ですが、これではヘルメット無しで野球をプレイするのと同義になりますが、流石にアニメでもヘルメットを被っていない作品は思いつきません。
これも表現の仕方次第の様な気がするんですけどね…

完走後、レビューを書きながらwikiをチラ見していたところ、製作委員の中に「グッドスマイルカンパニー」の名前が目に入りました。
グッスマはこの作品のフィギュアを作るのかな…?
果たして需要あるのかな…?
などと思わず気になってしまいました^^;

オープニングテーマは、大石昌良さん、奈良悠樹さんの「無限のトライ」
エンディングテーマは、Ivy to Fraudulent Gameさんの「模様」

1クール全12話の物語でした。
ラグビーを心から愛し、様々な出来事を脳内補間できる方ならきっと楽しめる作品だと思います。
しかし…王者赤麗高校との試合では、結構コテンパンにやられていたと思いましたが、思ったほど点差が付いていなかったのには少しビックリしました。
戦術云々言う前までの蒼嵐高校が既に強かったのか、赤麗高校が噂ほど大したことなかったのか…
その謎だけは残っちゃったかな^^;

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

kororin さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

思いのほか・・・・・・コリャ酷い出来だ!

2019.08.09

戦略派の遥馬理久(はるま りく)と体力派(圧倒的フィジカル)の狩矢光(かりや あきら)が手を組んだ高校ラグビー・アニメ。

春先にコミックの序盤を読みましたが、悪くはないと思いました。やや期待してたのですが、2019年・夏アニメとしてラインナップされながらも7月末~8月初旬放映という出足の遅かった本作。
ラグビーWC2019日本大会に合わせて便乗人気のつもりで制作されたのでしょうが、何故遅かったのだろう?(進行がケツカッチンなのかな?)

制作は2018年から完全にオカシクなっている「GONZO」。マトモな人材が居なくなってる(かもしれない)「GONZO」。人手不足だから当然外部発注。しかし、発注先が悪かった!
制作協力は「スタジオ・セブン」。2017年頃から原作(漫画)を完全・確実に『駄ニメ』に仕上げてしまう「スタジオ・セブン」。画の描けない(動かせない)海外スタッフを使って「仕事はする」が「仕上げが物凄く悪い」あの「スタジオ・セブン」。なので、当然・・・お判りですよね?

とりあえず、第1話を見てみると、
・初めから作画崩壊
・モノスゴク雑な仕上がり
・(「叩き」が喜びそうな)悪い意味でのオモシロさ
と、言った感じ。

数えただけでも、
・安定してない線で描かれたキャラの数々
・カクカクした動きの数々、不自然な動きの数々
・キャラと建物(背景)の『比率』がオカシイ画ヅラの数々(屋上のシーンでは、高身長の光が縮んで扉より小さくなっている!)
・予算の都合か?動画が描けないのか?ラグビー・プレーは「止め画」処理ばかり
・光のシューズのアップ(靴紐止めのラインってあんなに・・・あんなに曲がってるものなの?)
・キャラの頭部(顔)と体格のアンバランス
などなどなど・・・
全12話ある今後の期待は全然もってできません。(笑)
なので1話切りとします。(今期の「魔王様!リトライ」と同等かソレ以下なので、視聴に耐えられません)

真摯に鑑賞される方々にはオススメできませんが、「変な画」をバカにして優越感に浸りたい方にはドンピシャベストなアニメ!!

(しかしラグビーする面子って「濃い顔(ブサメン?)・ゴリゴリボディ」が殆どなのに、イケメン・クールフェイスっていう新境地はちょっと違和感。
どうせやるなら「ALL OUT!!」の続きが良かったのになぁ・・・)


2019.08.12 【加筆修正】
作画崩壊と思い込んでいたラグビーシューズの「靴紐ライン」。調べてみたら・・・
メーカーの「adidas(アディダス)」製に、つま先に向かって曲がったタイプがありました。(笑)
(人体の力学的に、この方がスクラムする時、足が踏ん張りやすいのかな?)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

62.3 43 2019年夏(7月~9月)アニメランキング43位
薄暮(アニメ映画)

2019年6月21日
★★★★☆ 3.1 (53)
161人が棚に入れました
福島の女子高生―ヴァイオリンだけが取り柄の、どこにでもいる少女。福島の男子高校生―絵を描くだけ、それで生きてきた。震災の影も彼に宿っているのだろう。とある田園風景の中で、そんな二人は出会った。ぎこちない邂逅、それがやがて「恋」へと発展する。それがどんな奇跡を生むかはわからない。儚く散るひとときの夢物語なのかもしれない。でも、彼らは出会った。この土地で、この場所で、世界の息吹を感じながら、彼らは人として生き、価値観を共有し、恋をする。

声優・キャラクター
桜田ひより、加藤清史郎、下野紘、島本須美、福原香織、雨宮天、佐倉綾音、花澤香菜

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アニヲタよ騙されるな!上品な青春映画に隠されたヲタク要素!!これぞヤマカンの集大成!!!

『blossom』、『Wake Up,Girls!』と東日本大震災以後、東北を舞台とした作品を手掛けてきたヤマカンこと山本寛監督の東北3部作と位置付けられたシリーズの3作目
福島県いわき市が舞台の52分の中篇映画です


福島県いわき市の女子高生、小山佐智は音楽部の所属
文化祭で披露される弦楽四重奏の発表に向けてヴァイオリンの練習に励む日々
高校の帰り道、通学路から少し外れた田園に囲まれた田舎道での夕刻時、佐智はよく一人になりたいと思ってその場所に訪れる
茜色の夕景と、深藍の夜空の間に生まれる緑色の空、薄暮を楽しむ為だ
ある日のこと、自分しかいないと思っていたいつもの帰り道のその場所で、いつも帰路のバスを共にする他校の男子生徒と遭遇する
男の子の名前は雉子波(きじなみ)祐介
美術部の彼は展覧会用の風景画を描いているのだという
その日から誰もいない田園風景で、2人の若者のだけの逢瀬が始まったのだ…


企画立ち上げ当初からクラウドファンディングや仮想通貨での制作費回収を謳い流石ヤマカン、挑戦的だなと思いました
が、出資者向け試写会で完成が大幅に遅れていることが露見すると、正直ちゃんと公開するのか?という不安の方が大きくなり、半信半疑のまま鑑賞することになったのがヤマカンを評価してる身でありつつもオイラの正直な気持ちでした


ですが実際に本編を観てみるとあまりにも完璧な作品だったので暫し唖然


そもそも近岡直さんキャラデザ総作監の美少女が画面一杯に出てくる、というだけで十分価値のある作品なのに!
原画には湖川友謙さんや平松禎史さんや足立慎吾さんや追崎史敏さんもいる!
もはや奇跡ですね、オイラの心配など吹き飛ばすクオリティです
確かに本来アニメートされるべきであろうカットが止め絵になっていた箇所が1,2点ほど観受けられましたが、演出上は気にならないレベルです
もし円盤化のチャンスがあればリテイクされる可能性もあります
今作を機にヤマカンはアニメ制作を廃業する、というのですが正直「辞める辞める詐欺」であって欲しいと思います
だってこれは“アニメが好きな人にしか作れない映画”だからです


ヤマカンは「アニヲタは観に来るな」と煽ったそうですが、とんでもない!
アニヲタであればあるほど気付くであろうヤマカンのアニメへの、そしてヤマカン自身の作品への愛、そんなものが今作には詰まっているのが受け取れます


まず一番の目玉となる弦楽四重奏の演奏シーンが特に目に付きますよね
ライブシーンというのはヤマカンの十八番ですからもちろん観応えがあります
それに文化祭のモブの中にはどこかで見覚えのあるキャラ達の面影がw
音楽部の部員は某アイドルとそっくりの姿も観受けれるw
主演には子役出身の桜田ひより、加藤清史郎を配して等身大の高校生感を出しつつも、脇を固める声優陣はヤマカン作品の常連ばかりw


アニメが好きでなければこんな映画は作れませんって
ヤマカンは今作の構想を20年前から温めていたそうですが、「いわきを舞台にアニメを」という話が持ち上がった時にふとこの構想を思い出したそうです
いわきは美しい、これは事実です
そしてその形を、アニメ映画という形に残す意味が、震災後だからこそあるのだと今作は教えてくれます
アニメ、というのは時として目で観る現実の風景以上の印象を視聴者に与えることが出来てしまいます
震災後の、今のいわきの姿を、いつか変わってしまうかもしれないこの風景を、アニメとして残すことの意義を感じ取れる映像だと思いましたね


そして何より、今作はどんな人が観ても良い話だ、と感じ取ることが出来る上品な青春映画に仕上がっています
これを最も評価したいと思います
当のいわきの人達が不快に感じるような作品であっては駄目ですからね
オイラも池袋シネリーブルで今作を観ましたが、びっくりするぐらい客がいないんですよw
今作はもっと評価されるべき!と強く感じました

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

簡単には言い表せない福島の空模様と青春の心模様と

ショートアニメ『blossom』(岩手県 未見)
『Wake Up,Girls!』(宮城県仙台市 全作視聴済)
に続いて福島県いわき市を舞台した山本 寛監督・東北三部作の中編劇場アニメ。

形容し難い青春の諸々(幼少期の被災体験も含む)を抱えた
バイオリン少女と絵描き少年が夕暮れ時の福島の空の下、
互いの芸術表現も通じて曝した心を触れ合わせて交流を深めていく。


【物語 4.0点】
詩的で文芸的。かつ、こっぱずかしいくらい古風。
主人公少女のモノローグが主導するシンプルな構成。

同じ風景を共有した少女と少年の恋慕への発展など、
青春アニメはおろか、実写映画でも絶滅危惧種ではないかと思うほど、
失われた王道を驀進する。


被災地が舞台ではあるが、真実を暴いてやろう等という、ゴシップ趣味は希薄。
聖地巡礼効果も目論み、“明るい”福島を描いたという本作においては、
震災も少女と少年のトラウマも表面上は克服されたように見え、
被災者もこの世界に価値と居場所を再発見しようとする心の復興の段階。

帰還困難区域からの避難者であるという少年の過去についても
言葉でハッキリと説明されることはない。


バイオリンの音色や絵画、空模様に反映された心模様を読み解くことが求められる。
多分に感性に訴えかける内容。


【作画 4.0点】
人物作画はソースは潤沢じゃないけど、伝えたい心情を表情に込めることは出来ている。
けど、やっぱり十分な制作体制で作画安定度を高めた登場人物を見てみたかった……となる。
お馴染みの山本 寛監督&キャラクターデザイン・総作画監督・近岡 直氏のタッグ。

特筆すべきは美術監督に起用されたMerrill Macnaut氏。
仙台市出身の日本人でショートアニメ動画の自主制作経験もあり。
薄暮の空に色付いた“緑色の光線”まで描写した絵画的な背景美術は、
この世界にまだ残された価値を再認識させるのに十二分な説得力を持つ。


私はAmazonプライムで100円増しのHDレンタルで視聴しましたが、
それに見合うだけの物はありました。


【キャラ 4.0点】
ちゃんと生理も来る主人公のバイオリン少女。自身の置かれた青春の状況を、
かじった文学等も元にして自問自答するだけの感受性を持つ。

言葉じゃ吐き出せない諸々を少女は音楽で、少年は絵画で表現する。
こんな芸術的アウトプット回路を保有する高校一年生……。


記号化された萌えキャラやイケメンとは真逆のベクトルでの非実在感。
だが、だからこそ本作には現実では心に引っ掛かってなかなか出て来ない物を
具現化する夢があるのだと思います。


深夜アニメの形式美が恋しい方の拠り所として?
一応、主人公と同じ部活の女友達“ひいちゃん”(CV.佐藤 綾音さん)が、
非モテ・アイドルオタクの現実逃避等を放言してくれたりはしますw


【声優 3.5点】
ヒロイン役に桜田 ひよりさん。相手少年役に加藤 清史郎さん。
共に子役としてキャリアを積んできた俳優をメインに据え、
脇を“ちゃんとした声優”(しかもかなり豪華)で固める布陣。

メインの演技はたどたどしいが、確立された“ちゃんとした声優”の好演の中で、
初心な少年少女像を浮かび上がらせるという狙いは成就しており、
“ちゃんとした声優”以外のアニメは認めん
という風潮に対するカウンターにはなっている。

でも、やっぱりメインの演技は拙いけれども。


【音楽 4.5点】
バイオリン演奏が特徴の本作。
心が荒れ模様の時にはしっかり乱れる演奏シーンで青春の機微を好表現。
劇伴もバイオリンをふんだんに取り込み追随する。

ED主題歌はAZUMA HITOMIさんの「とおく」。ピアノベースの静謐なバラード。
“辛矢 凡"氏の歌詞世界で淋しさの中にも、しっかりと希望の花が咲く。


【感想】
夕焼け空をいつまでも眺めていたくなる……。
そんな、すっかり忘れ去ってしまっていた大切な気持ちを思い出させてくれる、
心地よい余韻が残る作品でした。

あとは心の損壊防止のためにも、
何でもいいから感性は磨いておいた方がよいとも思いました。

正気に戻りたい時に、心の片隅に確保して置きたい一作です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 23
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

そんなファンタージは幻です。

約52分の映画です。
震災といわき市に惹かれて視聴しました。

{netabare}いわき市は、昔仕事でよく行った街です。
福島市に住んでいた私は、浜通り経由で通っていました。
あの沿線の人たちは・・・今でも心を痛めています。

震災直後、仕事で一週間ほど福島市に泊まりました。
旅館には浜通りから避難した家族も。
あの人たちは今どうしているんだろう。
節電により暗かった福島市の夜とともに、今でも時々思い出します。{/netabare}

この作品は、震災を前面に押し出していません。
しかし、震災によっても連綿と時は流れ、確実に日常は続いている。
人は過去の縛りを解き放ち、未来を見据え今を生きなければならない。
ということを暗に示していると感じました。

晩夏の薄暮のエメラルドグリーンの空。
美しい風景をバックに繋がる男女高校生の恋慕。
その想いを面映ゆくまた頼もしい気持ちで観ていました。

話は変わって、{netabare}主人公さっちんの友人たちがつわものです。
さっちんは、自分の世界を持つ静かな女の子です。
その対極はひいちゃん。
騒々しいの権化です。
それをなだめるリナ。
オタク気質ですが、包容力があり観察眼は鋭いです。

ひーちゃんとリナのテンポの良いやり取りが楽しい。
それに、今時の女子高生って感じが自然でした。
エンドロールを見て納得。
声優さんはあやねると天ちゃん。
そりゃ、巧いはずだ。
ついでに、先輩は花澤さん。
豪華さに得した気分です。

ラストは幻想的な星空と気恥ずかしい行為。
ピュアに当てられ、私はしばらく立ち直れませんでした。
ただし、薄暮には美しい星空は見えません。
だから、ファンタジーを観たってことにしておきましょう。{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12

68.6 44 2019年夏(7月~9月)アニメランキング44位
ストライク・ザ・ブラッドⅢ Vol.4(OVA)

2019年7月24日
★★★★☆ 3.6 (46)
248人が棚に入れました
本土で聖殲派の事件を解決した古城達。
絃神島へと帰還したものの、到着するやいなや、原因不明の船舶事故や航空機トラブルが相次ぎ、絃神島は孤立状態に陥る。
この異常事態の原因は、風水術による軍事術式ではないかと予測する雪菜。
さらに那月には、これほどの規模の術式を操る術士に心当たりがあるという。
那月の口から語られる、魔導テロ組織“タルタロス・ラプス”。
彼らが仕掛ける次なるテロの目的とは――!?

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「惑わされるなよ、暁古城…貴様は一人ではないぞ…」 "空隙の魔女"こと那月ちゃんの台詞の真意とは…!?

Vol.4から物語は「真祖大戦篇」となります。
真祖が大戦するなど、決して穏やかとは言えない単語の羅列が不気味さを助長します。

…と思っていましたが、序盤からとんでもない単語が飛び交い始めてビックリ…
「聖域条約機構軍の発動」「第一真祖(ロストウォーロード)」「重大な脅威として認定」「無力化…封印か、解体か」そして「極東の魔族特区を亡ぼせと…」

このシリーズを見ていて思うこと…
これまで絃神島が事あるごとに標的とされてきましたが、やはり島の構造そのものに問題があるのではないでしょうか。
何処の土地だって大小様々な問題は抱えている事でしょう。
それを機に平和が脅かされることだってゼロじゃ無いと思います。
それでもこの絃神島は狙われ過ぎじゃありません?

巨額の費用を投じて軍事力を高めるくらいなら、「祭壇」としての機能を放棄するとか、周囲の目に付かないような対策を講じた方がよっぽど安心・安全に暮らせると思うんですけど…

今回の騒動の起点になったのはグレンダでした。
神縄湖の湖底で眠っていたグレンダにはどんな秘密が隠されているのでしょうか。

そもそも「聖域条約機構」にとって、絃神島は極東の小さな魔族特区というだけで脅威でも何でも無かった筈なんです。
それが突然聖域条約機構の攻撃対象になったのか…
これまでの物語の中で布石が打たれていなかった訳ではありません。
ですが、個人的にはさざ波程度の影響しか無いモノだとばかり思っていただけに、その影響力には正直相当驚かされました。
これも退屈凌ぎの気まぐれ…なんでしょうか。
結果的に古城がとんでもない決闘を受ける羽目になり、物語が動いていきます。

物語の導入には若干の唐突感が無かった訳ではありません。
ですが、その後の物語の展開に筋が通っていたこと…
そして何より「ラ・フォリア」の登場により、その辺りが一気に霞んでしまいました。

ラ・フォリアの高貴で美しい立ち振る舞いには目を奪われっ放しですが、古城のためなら何をも厭わない芯の強さ、そして自分の気持ちに対して素直で正直なところが、私の中で雪菜にも引けを取らない推しのヒロインである所以となっています。
恥じらいは美徳…なんだと私も思います。
ですが、ラ・フォリアの物怖じせず堂々とした姿が堪らなく素敵だと思います。
もちろん、ラ・フォリアに恥じらいが無いとは微塵も思いません。
きっと、私たちの目にする事の無い部分に恥じらいのスイッチがあるんでしょう。
スイッチの場所は、必ずしも万人が共通である必要はありませんしね…

そしてラ・フォリア…今回もまたやってくれましたね。
それじゃ、古城はもう絶対負けられないじゃありませんか…
相手はヴァトラーに匹敵する実力の持ち主なんですけれど…

「惑わされるなよ、暁古城…貴様は一人ではないぞ…」
那月ちゃんが去り際に残した台詞は、額面以上に意味深だったというのが本音です。
古城の前に突然降ってきたとんでもない決闘…
実はこれすら真の目的の序章に過ぎなかったなんて…

この次の瞬間、画面一杯に広がったのは第4真祖の強さのほんの一端…
ほんの一端だけでしたが、その強さを推し量るには十分だったと思います。

いささかヴァトラーのお遊びが過ぎる嫌いはありましたが、これまでの彼の所業からすると、それもまた許容範囲…と最後の最後まで思っていたんですけどね。
まさか…正直これっぽっちも見たくなかった場面に遭遇するとは夢にも思いませんでしたよ。
何でヴァトラーと…!?

気持ちのモヤモヤが収まってくれません。
こういう場面を見るために、これまで死に物狂いで頑張ってきた訳じゃないのに…

Vol.5の発売日はVol.4のちょうど2ヶ月後…
いま、ここでお預けを食ったら気が狂いそうなんですけどっ!
改めて一気見で良かったと思いました。
もうここじゃ立ち止まれません。
引き続きVol.5も一気見したいと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

72.4 45 2019年夏(7月~9月)アニメランキング45位
トイ・ストーリー4(アニメ映画)

2019年7月12日
★★★★☆ 3.9 (42)
341人が棚に入れました
“おもちゃにとって大切なのは子供のそばにいること"──新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズらの前に現れたのは彼女の一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう…。ボニーのためにフォーキーを救おうとするウッディを待ち受けていたのは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な出会い、そしてスリルあふれる遊園地での壮大な冒険だった。見たことのない新しい世界で、最後にウッディが選んだ“驚くべき決断"とは…?

声優・キャラクター
《日本版声優》唐沢寿明、所ジョージ、戸田恵子、竜星涼

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

無限の荒野へ。さぁ、行くぞ。

トイ・ストーリーシリーズ大好きで、蛇足になりそうと心配してた人間だが、これには文句なし!。むしろ、前まであった僅かな弱味を克服し、更にテーマを前に進めて見せるなんて!。前と変わらんようなことを年年歳歳やってるこっちとは次元が違う。


キャラは、今回はお馴染みのメンバーじゃなく新キャラに振ったの正解だろう。だってみんな良いキャラなんだもん。


ボーの素晴らしさはどれだけ語ってもたるまい!。彼女とウッディーのやり取りを見てるだけで、おもちゃと人形なのになんでこんなに胸を打たれるんだ!。台詞だけでなく、微妙な表情一つでも心に染み入る繊細さと上手さがある。


そして、本作で白眉なギャギャビー。今回の重要な更進ポイントだろう。今までも悪役なキャラは出たが、単なる悪役じゃない幅のあるキャラだったのに、結局排除されて終わりなところがあった。本作は、ついにその救済が描かれる!。


そして、ラストへ…。寂しいがこの物語を追ってきて、テーマの進行をわかってる者なら必然だろう。


バズの表情や台詞一つでもう泣けて仕方がない。しかし、歳をとり迷いながらも、殻に閉じ籠らず無限の彼方を目指すのがカウボーイには相応しい。


同日見たこの夏話題のもう一本より100倍キュンキュンし、1000倍エンタメしてて、10000倍テーマが味わい深かった。まぁ、当然なんだけど。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 13

59.5 46 2019年夏(7月~9月)アニメランキング46位
指先から本気の熱情 -幼なじみは消防士-(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (36)
119人が棚に入れました
「ほら、俺ってチャラいから?」幼馴染の消防士・颯馬に、合コンのセッティングを頼まれる日々を送る涼。こんなチャラ男は恋愛対象外…そう思っていたある日、マンションが火事に遭い、颯馬の部屋に泊めてもらうことに!一つ屋根の下で、警戒して距離を取ってみるものの…火事から助けてくれたときの怪我を見てつい近寄ってしまい――こいつとは、ただの幼馴染の方がよかったのに。初めて見るアツい眼差しを、もう…拒めない――。

声優・キャラクター
《通常版》伊東健人、高森奈津美、高塚智人、駒田航、本多真梨子、井澤詩織、原嶋あかり《完全版》マーガリン天狗、桃山いおん、井伊筋肉、あさぎ夕、青葉りんご、月野きいろ、鹿瀬紫卯

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「ほら、俺ってチャラいから?」

この作品の原作は未読です。
数え間違いが無ければ、僧侶枠10作目の作品に相当します。
僧侶枠の作品が2桁に到達するとは正直予想外でした。
やっぱり…密かに需要あるんですね^^


幼馴染の消防士・颯馬に、合コンのセッティングを頼まれる日々を送る涼。
こんなチャラ男は恋愛対象外…
そうおもっていたある日、マンションが火事に遭い、颯馬の部屋に泊めてもらうことに!
一つ屋根の下で、警戒して距離を取ってみるものの…
火事から助けてくれたときの怪我を見てつい近寄ってしまい――

こいつとは、ただの幼馴染の方がよかったのに。
初めて見るアツい眼差しを、もう…拒めない――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

思った以上にズバッと直球のINTRODUCTION…
起承転結の「起」は正にINTRODUCTIONに記載の通りの展開でした。

5分枠で全8話の作品なので、寄り道・回り道している尺の余裕は無いのでしょう。
綺麗で可愛い幼馴染のヒロインが本作の主人公で、周りはイケメン消防士だらけ…
消防士はイケメンだけじゃなく、大柄で鍛え抜かれた体格というオマケつき。

夏アニメに消防士関連の作品が重なったのは全くの偶然なんだと思います。
本作の他には、夏から2クールで放送されている「炎炎ノ消防隊」が該当するのですが、まさか全世界を震撼させた京都アニメーションの火災事件が起こるなんて…
どちらの作品も番組の内容を一部変更して放送されましたが、作り手の皆さん、そして原作者の方に落ち度はありません。

私はどちらも原作未読なので、何をどの様に変更したのかは分かりません。
どちらも1週間遅れての放送となりましたが、アニメーション制作に1週間という時間は余りにも短くて、手を入れるにしても限界があったと思います。
しかも、制作遅れによる放送遅延だったら予め出来る覚悟もありますが、今回の場合はあまりに突発的な出来事だったから、何一つ準備なんてありませんでした。

それでもこの2作品はやりきったと思います。
地に足の着いた仕事って、きっとこういう事を言うんでしょうね。
物語の展開はやっぱり僧侶枠…
ですが、今回のこの配慮に対しては「お疲れ様でした」と言わせて下さい。

主題歌は、3人のイケメン消防隊ユニット「桜ヶ丘消防隊」による「「BLAZING LUV!!」
因みに通常版と完全版では主題歌を歌うユニットも異なっているようです。

1クール全8話の物語でした。
高森奈津美さんやしーちゃんが起用されているのも、個人的には視聴のポイントでした。
僧侶枠の行方は如何に…!?
ここまで来たらトコトンお付き合いしましょうか^^

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

火事で閉じ込められた時、カンカン音を鳴らすと良いそうです

僧侶枠と言うそうですが、いつもの女性向けエロ枠。まあいつものにしては作画はマシな方では。男がマッチョで割と格好良いです。

一点だけ良いと思ったポイントがあったので少し評価。火事で閉じ込められた時、カンカン音を鳴らすと救助しやすくなるって話。
サバイバル系もそうですが、こういういざという時役立つ知識って、知らない人が瞬時に思いつくとは限らないので、知っているかどうかで生存率が変わってきます。
このアニメを見たおかげでこういう役立つ知識が頭の片隅に入っていると、どこかで人の命を救った立派なアニメになるかもしれない。
というわけでちょっと良いと思いました。
ま、これ以上続きを見る必要は無いかもしれませんが。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

続編が作られるだけあって割と良く出来てると思う

僧侶枠の作品の中でも一番声優陣が豪華なのではないでしょうか。

絵柄もなかなか良さげでそれゆえにショートアニメなのがちと勿体ないかなと思ったけれども、そこは完全版だと濡れ場シーンがメインとなっている僧侶枠のため仕方ないのかな。

それにしても、消防士という肉体派が多い職業のためか筋肉を全面に押しているのは良い意味で振り切ってる感がある印象で、作中、筋肉同士で壁ドンの誰得なシーンには少しニヤリとさせられました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

63.8 47 2019年夏(7月~9月)アニメランキング47位
ビジネスフィッシュ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (35)
117人が棚に入れました
2019年、「働き方改革」が声高に謳われ、働くこと自体への向き合い方や考え方が変化する中で、変化を最も求められる最たる者、それが「サラリーマン」。元号が平成から令和へと変わり、景気が良くなっているのかそうではないのかイマイチわからない今の日本社会。そんな波瀾万丈な大海の荒波に翻弄されつつも、会社のために個性を発揮しながら、時に流れを読みながら、忖度もしながら、泳ぎ続けていかなければならないサラリーマンたち。そんなサラリーマンを応援する「ビジネスフィッシュ」誕生!顔は魚、しゃべるは日本語、職業は会社員、生きるは現代社会。上司と後輩に挟まれながらの仕事に悩み、仕事を終えると魚なのに海鮮居酒屋でビールを煽る。そんな不思議な“ハタラクサカナ"な彼は、今日も日常をカレイに泳ぐ…!?

声優・キャラクター
永岡卓也、武田玲奈、落合モトキ、竹井亮介、藤井武美、大津尋葵、白石優愛、小野賢章
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

わ○せせ○ぞう的色使いで同人臭強め

監督は実写ドラマの経験ありな住田崇氏。
当初、ボキャブラ芸人“ビシバシステム”の住田隆氏と勘違いしておりました。メッセで言い放ってましたのでこの場を借りてごめんなさいm(__)m



アニメーターでない方が作ってみたらこうなった、という斬新さがウリなのかもしれません。
内容・あらすじともに割愛。
なんというか、、、社員旅行の模様を録画して動画サイトに挙げたような内容で、内輪ウケのネタみたいななにか。


世界で約2.5億ダウンロードされているFacebookメッセンジャーのスタンプに登場するキャラクターをアニメ化したものだそうです。
アニメ放送と機を同じくしてLINEスタンプの発売。清々しいくらいに販促アニメです。
・・・・これまでにスタンプ初のアニメってありましたっけ?それはそれで偉業かも。

アニメの内容よりも本業売り上げへの影響が気になります。
きっと低予算。CGで外注費を下げ、IKKOさんとキャラ被りするイカちゃん役小野賢章さん以外はあまり売れてなさそうな役者やモデルを起用しております。社長の知り合いとかそんなやつかもわからん。
コメディは台本と演者の力量に依存するものですので素人集めたところで結果は推して知るべしです。


見どころは

・全体的に原色系のカラフルな色調。最近お目にかかれてません。
・発する一言の瞬発力。スタンプ出身だから?
・EDのダンス。スマホ画面に収まってキャラがHIPりHOPります。


うーん、ほんと中身に興味が持てない(笑)

 EDのダンスをコンテンツ化するのかな?
 LINEスタンプの売れ行きはどんなもん?
 新卒採用のツールとして使うだろうな? 
 どうやってこの企画通ったんだろう?


キャラ販売元の会社さんの企画会議目線でどういう戦略立てるのか?をこのアニメ横目に見ながら妄想するのが楽しい気がします。
アニメは素人の学芸会レベルなので、逆説的に普段鑑賞している作品はたとえ酷評になるものだってそれなりに頑張ってるんだな~というのを気づかせてくれるというおまけつき。

録り溜めてた5回分を消化して、あっしは一足先に抜けちゃいますね。


 {netabare}“WHOOOOOOOOOO!!!”

 これで “うおーっ” って読むのには抵抗があるぞい{/netabare}



視聴時期:2019年7月~途中断念 リアタイ視聴

-------
2019.10.10追記

LINEスタンプの売り上げランキングを覗いてみたがしっかり圏外の模様。
そして居住地域では10月から再放送がスタートすることに。なんで!?
ますますもって謎作品である。


2019.08.14 初稿
2019.10.10 追記
2020.04.03 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/05/18
♥ : 30

元毛玉 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

くだらなすぎて逆に笑えてきました

なんか冒頭をみて、
もう切っていいかなーと思って1話だけは見るかと思ったら
くだらないコント連発で割と笑えました。

たしかにしっかり脇役してる。
ってか主役がいねぇw

夏見るもの多すぎて、完走できるか自信ないですけど
一応みてみようかと。

2019.10.06 追記
そんなに悪くは無かったんですけど、
もうHDDがやばくて、秋アニメ始まってしまったので断念っす…
常にギリギリの戦いをしているので余裕は無いのだ(`・ω・´)
あと、ポニテの娘は割と好みでしたw

投稿 : 2024/05/18
♥ : 22

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画はチープだけど、内容はとても笑えるサラリーマンコメディ

身体は人間、顔は魚のサラリーマン・魚脇タイが主人公のコメディ作品。30分枠に毎回2話の構成。全6回で計12のエピソードとなります。最終回終了後にそのまま同じ枠で、EDの曲と映像だけ差し替えたものが「ビジネスフィッシュ+」というタイトルで再放送されました。
内容は、IT企業(株)SEA VISIONを舞台に、中間管理職である魚脇タイの人間関係や恋愛を描いています。作画はチープなCGで、第1話を観始めた時点では全く期待していませんでしたが、これは非常に面白かったです。
まず、キャラが良いです。主人公のタイは、お調子者でヘタレだけど、どこか憎めない性格。個人的には、現実の友人にどこか似ているような感じもあって、好感が持てました。主人公以外も、ヒロインの乙姫さんや後輩OL・もずくちゃんといった女性キャラは、かわいい外見なのに意外と気が強かったりして人間味がありますし、顔が伊勢海老の同僚OL・えびかちゃんの、いかにも「いい女」風のキャラは、堂に入っていて良かったです。行きつけのオシャレショップのカリスマ店員・IKAちゃんは、強烈なインパクトがあり、出てくるだけで笑ってしまいました。その他、親友の蛸山、後輩の海野、上司の浅瀬課長なども割と現実にいそうな感じで、キャラ作りは全体的にとても上手かったです。
一方、物語のネタのほうも、恋愛、ハラスメント、SNSなど、誰にでも共感できそうな素材を、随所に魚ネタも絡めながら、無理なく笑えるエピソードに料理できていました。頭と頭がぶつかって中身が入れ替わるなんていうパロディも、馬鹿馬鹿しくて楽しかったです。
作画は、一見して酷いですが、タイの顔などは目と口だけの変化でも表情豊かでしたし、EDのダンスも結構好きでした。作品のタイプ的にも特に作画が重要というわけでもないので、実害はそれほどなかったように思います。声は、本業は俳優の人が多かったようですが、全体的に良かったです。特にえびかちゃんの藤井武美、IKAちゃんの小野賢章は好演でした。
最後まで(ビジネスフィッシュ+も含めて)観終わって、どの回もとても笑えました。会社が舞台ということで、ネタ自体はコントや実写ドラマでもいけそうな感じですが、顔が魚というキャラを考えると、やはりアニメだから良かったのかもしれません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

68.2 48 2019年夏(7月~9月)アニメランキング48位
ミュウツーの逆襲 EVOLUTION(アニメ映画)

2019年7月12日
★★★★☆ 3.6 (34)
187人が棚に入れました
全世界に告ぐ――原点にして、最高峰。「清らかな心と、会いたいと強く願う気持ち」その二つをもつ冒険者の前にだけ姿を現すという幻のポケモン・ミュウ。全てのポケモンの“はじまり"と言われ、世界中のポケモン研究者が行方を追うなか、ついに一人の科学者がミュウの化石を発見し、それを元に神をも恐れぬ禁断の行為に手を染めてしまう。「ここはどこだ…。わたしは誰だ…。」最強のポケモンをつくりたいという人間のエゴによって、この世に生み落とされた伝説のポケモン。その名もミュウツー。存在する理由も分からないまま、最強の兵器としての実験を繰り返されるミュウツーは、その心の中に、自分を生み出した人間に対する憎悪の念を宿していく――。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、石塚運昇、市村正親、小林幸子、山寺宏一

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

3DCGピカチュウのフサフサ・モフモフ感

オリジナルが短編『ピカチュウのなつやすみ』と二本立ての実質中編映画から
リメイク作は一本の長編作品に。

オリジナルのファンとしては、増えた尺を使って、
後にオリジナルの映像ソフト版で追加された
アイツーのエピソードの掘り下げ等を通じた、
テーマ深化という方向性での進化も期待しての劇場鑑賞。
……でしたが、その辺りの期待はアイツーのスルー等により、
やや裏切られた気分でした。


本作はむしろフル3DCG作品として、エンタメ性の強化に
重きを置いたリメイク作だったと思います。

私は2D鑑賞でしたが、一部では3D、さらにはMX4D/4DX上映も催されているそうで、
その体感を最大化させるためと思しき、アトラクション性が高いカットも散見されました。
(3Dや4D向けの演出強化部分を2Dで傍観してしまった時の切なさと言ったら……w)


それでも、オリジナルでは駆け足となってしまった部分を、
ジックリ演出して盛り上げていこうという気概は感じました。
尺を取って再現されたクライマックスでは、
目からハイドロポンプ……までは行きませんでしたが、
感動的で込み上げて来る物がありました。
何度観ても、いきものの涙は美しいです。

ただ、オリジナルでは視聴者の想像にお任せしていた部分もあったシナリオの明確化に
リメイクの尺を費やした点は、
こういう流れだったのかと納得する一方で、
あまり詳らかにするのも夢がないかな?と感じたりもしました。

やはり自分は鑑賞者の想像力をよりかき立てて、
世界観を最大化するリメイクを望んでいたのかなと思います。


オリジナル公開当時はゲームのポケモンは白黒ドット絵で、
次作で申し訳程度のカラーが付くよとアピールしていた頃。

今はポケモンはゲームでも3DCGになって、
ゲームと映像作品で同一の外見をしたポケモンに出逢える日も近いかもしれない。
私はそういう視点でも、この3DCG映画を眺めていましたが、
ゲームがリアルになる以上のスピードで、
映像作品の3DCGはドンドン先に行ってしまいますねw

ピカチュウがねずみポケモンに分類されていることを思い知らされるフサフサ感とか、
ギャラドスの濡れテカり具合とかヤバイです。


作画では、そろそろ普通の2Dアニメ絵のピカチュウも恋しくなって来た頃に目にした、
リメイクされた主題歌と共に流れた水彩画風の?ED絵が良かったですw

続いて打ち出された次作予告から想像すると、
来年はどうやらまた、手描きのピカチュウにも劇場で会えるようです。

今後も多彩な表現手段をゲットした
ポケモン映画の進化に注目していきたいと思いました。


また随分と捻くれた感想を並べてしまいましたが、
本作もまた、現時点で、3DCGで最大限、再現できるポケモンワールドを構築した
好リメイク作だと思うので、
体感されたい方はできるだけ好条件の劇場での鑑賞をオススメしたいです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 12
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

丸ごとCGポケモン「私は誰だ!」って「ミュウツー」って言われてただろ!

 実は「ミュウツーの逆襲」を見るの、これが初めてになるです。私が学校行ってた頃になるから、前作上映時は、20年以上たつと思うです。予告CMなどで知っていた程度、当時NHK紅白歌合戦でも歌われたおばさん(今は婆さんになるのか?)の歌が、印象的だったです。あと「私は誰だ!私はなぜここにいる。」とか言う言葉です。

 内容としては前作とほぼ同じらしいですが・・・、それを見ないと比較はなんとも言えないです。フルCGで、実写「名探偵ピカチュウ」とも違う世界観、迫力をすごく感じられたと思うです。悪いわけではないけど、サトシたちアニメというより、人形の動いているみたいな感じしたです。{netabare} タケシの声優さん 、同じはずなのに当時と声違う感じ、私にはしたです。{/netabare}

 ほぼ、ミュウツーの心情を中心に、サトシ達が巻き込まれる展開だったです。

{netabare}  ミュウツー、「逆襲だ!」と言っていた割に、相手にしていたのは、サトシとポケモンだったことに???と思ったです。{/netabare}

 サトシOPの活躍から導かれ、トントン拍子に話がすすむです。世界観、背景、綺麗だったと思うし、嵐の海を渡って、目的地に進む展開、見応えあったです。
 リザードンの火炎放射、ミュウツーのバリアなども迫力あったです。
 ミュウツーから、体を貼ってポケモンを守ろうとした展開も必死さが伝わったです。

{netabare}  コピーされたポケモン戦うシーンあるけど、その戦いにサトシが「やめろー」と叫んだり割って入ったシーン、自分には???だったです。どうも、同じ姿のポケモンの争いに見るに耐えなかったことや、ポケモンを愛する気持ちがそうさせたようだったです。その終盤あそこで、しんみりした展開に急になってしまう設定に疑問を感じたです。
 石化だか鋼鉄化したサトシの奇跡の蘇生を遂げる姿を見てミュウツーが心変わりして、その後何事もなかったよう{/netabare}EDに向かったことに、「あれっ」と思うです。

 質の高い迫力のCGを使っていながら物語的に、結局どうしたかったのか?{netabare} 夢のようになってしまってどうなのか?{/netabare}と思ったです。

{netabare}  2020年夏もポケモン映画、上映されるようです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

思い出される

全世界に告ぐ――原点にして、最高峰。「清らかな心と、会いたいと強く願う気持ち」その二つをもつ冒険者の前にだけ姿を現すという幻のポケモン・ミュウ。全てのポケモンの“はじまり”と言われ、世界中のポケモン研究者が行方を追うなか、ついに一人の科学者がミュウの化石を発見し、それを元に神をも恐れぬ禁断の行為に手を染めてしまう。「ここはどこだ…。わたしは誰だ…。」最強のポケモンをつくりたいという人間のエゴによって、この世に生み落とされた伝説のポケモン。その名もミュウツー。存在する理由も分からないまま、最強の兵器としての実験を繰り返されるミュウツーは、その心の中に、自分を生み出した人間に対する憎悪の念を宿していく――。「これは、わたしを生み出した人類への、逆襲だ!」ついに、あの完全不朽の名作がフル3DCG映像で、世界中にSTRIKES BACK!!
というあらすじ。


劇場版第一作の3Dリメイク。
今回はミュウツー誕生秘話みたいなものあり。何故あんなにひねくれてしまったのかが少しわかる。
あとは焼き直しみたいな。前作を見た人は見なくてもいいかもしれないし、見てもいいかもしれない。

風といっしょにはやっぱり良曲だなあとしみじみ。
今度は小林幸子のみならず、しょこたんも歌唱。

そして、ボイジャーは小林幸子。前回もそうだっけ?と思い、調べたらそうだった。全然気にしてなかった。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

70.5 49 2019年夏(7月~9月)アニメランキング49位
センコロール2(アニメ映画)

2019年6月29日
★★★★☆ 3.8 (31)
221人が棚に入れました
ビルの屋上に突如、出現した謎の白い生き物と、その姿を気だるげに見つめる少年・テツ。彼は、その生き物に「センコ」という名前をつけ、自在に姿を変える能力を使って、ひそかに高校生活を送っていた。だがある日、テツはその秘密を、同じ学校に通う少女・ユキに知られてしまう。そのふたりの前に謎の少年・シュウが現れ、センコをめぐる戦いが勃発する……。その後、テツたちの前にもうひとり、メガネの謎の少女が現れる。彼女の名はカナメ。とある組織に所属するカナメは、センコとは別の謎の生き物を操り、脱走中のシュウの跡を追っている。カナメの登場により、テツとユキとセンコの戦いがまた始まる……。

声優・キャラクター
花澤香菜、下野紘、木村良平、森谷里美、高森奈津美、赤羽根健治

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

厨ニ満開

センコロールと合わせて、劇場で鑑賞。

そこで感じたことは、
非常に贅沢で、かつ中途半端に「物語化」されたセカイ系作品、
というものだった。

これは、前作「センコロール」と合わせて
決して否定しているのではない。

セカイ系という作劇スタイル自体が、
すでにアニメの中の、ひとつの要素として、
取り込まれ、咀嚼され、充分に昇華(消化?)しているという事実への、
これは一種のひねくれた賞賛なのだ。

登場人物の数も、怪獣の数も倍化して、
社会とのつながりらしきものも
中二特有の衒学的ケレン味で描かれる。

バトルもコミュニケーションも、
スムーズに、
まるで絵空事のように綺麗に描かれる。
そして何がしかのドラマ的結論は、
少なくとも作中では明示されることはない。

評価・評点とは別に、
センコロール3への「ツリ」も含めて、
今の時代にもそんなカテゴライズが生きているとしたら、
これこそが、
「厨ニモノ」のあるべき姿だ、と強く納得できる。

次もきっとあるとして。
それは厨ニ万解となるのか、
厨ニ崩壊となるのか。

注意して見守りたい。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 13
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

青空、白い風船

宇木敦哉監督作品、才能溢れる短編の続編。

突如、街に現れた白い巨大生物と、
それを操る少年少女たち。
感性豊かな想像力・表現力に圧倒され、
謎が謎を呼ぶ不思議な世界観が心地良い。

主人公、ヒロインに襲い掛かる災難に、
またそれを追う別の少年少女が現れる。
短いながらも物語の背景が語られ始め、
{netabare}日本特定動物対策管理研究所なる組織が、
ある時はドローン、凧と呼ばれる、
未知の不思議な生物を捕獲・調査している。{/netabare}
センコのもちもち感がたまりません。

背景や人物のペイントなど、
簡略化された表現もあるのですが、
色彩センスが素晴らしいので、
むしろ作品の個性に繋がっている。

世界とリンクすること、それは見えない繋がり。

非日常と繋がる不思議な青春物語が、
どこに着地し何を伝えてくれるのでしょう。
これは楽しい、アニメの良さがあります。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 26

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

スタイリッシュ

(1期、2期まとめの感想です。)
ずっと観たかった作品でしたが、ようやくセンコロールコネクトで1、2と視聴しました。
私の期待値を遥かに超える素晴らしい作品で、スタイリッシュで格好良く、そして不思議な魅力に溢れている作品に感じました。
この作品を宇木監督がほぼ一人で作ったというのだから、宇木監督の才能に驚きです。
逆に考えれば宇木監督が一人で作ったからこそ外野に邪魔されず、監督の個性が詰まった作品ができたのかなとも思います。

物語はシリアスな中にもユーモラスな部分があって笑えたり、全体を通して爽やかな風を浴びているような爽快感を感じました。

キャラデザインも良いですね。
人間もセンコ達クリーチャーもシンプルなデザインなのに、僅かな表情の変化や仕草からそのキャラクターの気持ちが画面を通して伝わってきます。
センコなんていつも仏頂面なのになぜか愛嬌があって可愛いらしく思えてきて、私もセンコが欲しくなりました。
また、いつもテンションの低い主人公テツと好奇心旺盛なユキのやり取りが面白かったですし、メガネキャラのカナメと後輩?のゴトウダの関係性も楽しめました。

それから何と言ってもryoさんが作った数々のBGMが、これ以上ないほどこの作品に合っているように思います。
そもそもセンコロールに興味を持った理由の一つが、supercellが歌ったセンコロール一作目のテーマ曲「LOVE&ROLL」が大好きなためで、約10年前に初めてこの曲を聴いたときは体に電気が走りました。
以来、supercellが好きです(やなぎなぎさんがボーカルだったときが一番好きですが)。

センコロール3の完成が楽しみです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

65.6 49 2019年夏(7月~9月)アニメランキング49位
はたらく細胞 第11.5話 熱中症~もしもポカリスエットがあったら~(Webアニメ)

2019年7月8日
★★★★☆ 3.4 (31)
164人が棚に入れました
長年、熱中症対策に取り組んできた大塚製薬株式会社は、熱中症へのさらなる理解と対策を啓発するため、健康飲料「ポカリスエット」とTVアニメ「はたらく細胞」とのスペシャルタッグを実現。
アニメ「第11話 熱中症」のアナザーストーリーとして、「第11.5話 熱中症〜もしもポカリスエットがあったら〜」を公開しました。

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ねっちゅうしよう

はたらく細胞のポカリスエット編。
熱中症対策の話。

夏などで暑い日には水分確保が必須。
しかし、水ばかりを飲んでいると体液濃度が低下。
さらに熱中症が悪化してしまいます。

そこでポカリスエットの出番。
体液に近い濃度の糖とナトリウムが含まれています。
元々、飲む点滴を目指して作られたポカリスエット。
夏場は常備しておきたいですね。

まあ、ぶっちゃけて言いますと、ポカリスエットのCMです。
約10分間の作品。
アニメに熱中するのもいいですが、体調管理には気を付けて下さい。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 16
1234
ページの先頭へ