2007年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画一覧 27

あにこれの全ユーザーが2007年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
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年代別アニメ一覧

90.2 1 2007年春(4月~6月)アニメランキング1位
天元突破グレンラガン(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★★ 4.1 (4244)
19914人が棚に入れました
これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の男の物語。遥か未来。人間は何百年もの間、地中に穴を掘って生活していた。ジーハ村の少年シモンは、いつものように得意な穴掘りをしていると、光る小さなドリルと巨大な顔を見つける。兄貴分と慕うカミナに、その顔を見せようとしたその時、突如として村の天井が崩れ、巨大なロボットとライフルを持った少女・ヨーコが落ちてきた。

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、小野坂昌也、檜山修之、伊藤静、中村大樹、谷山紀章、佐藤利奈、植田佳奈、阿澄佳奈、斎賀みつき、本田貴子、福井裕佳梨、梁田清之、根谷美智子、陶山章央、川久保潔、池田成志
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

とにかく熱さ尋常ではない

日朝にやるとは思えない圧倒的熱さ。この熱さに魅かれる。今でも、作画とこの熱さはTRIGGERの軸になってる。
{netabare}カミナとヨーコが良い雰囲気だったのに、カミナが死んじゃったのは凄く切なかった。{/netabare}
物語の前半と後半で異なるバトル。後半、大人になった主人公たちにそれぞれ生活がありつつも戦っていくのは好きだった。
戦いも{netabare}メカが肥大化してからとどめを刺すときは逆に小さくなってコアになるシーンは熱い。{/netabare}
最終話が切ないし、最後の戦いから時間経過した後がお前誰だよって感じになってるのは好き。ここからさらに主人公たちの生活を描いてほしいとも思う。

OP
空色デイズ 歌 中川翔子
ED
UNDERGROUND 歌 HIGH VOLTAGE
みんなのピース 歌 アフロマニア
挿入歌
happily ever after 歌 中川翔子
空色デイズはさすがの名曲。何度聴いても良い。個人的にみんなのピースもなんか好き。


1. お前のドリルで天を突け!
遥かな未来。人々は地中で時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。そして、シモンの兄貴分であるカミナ。彼は地上があることを信じ、外へ出ようと目論んでいた。ある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なメカが落ちてくる! 暴れるメカに無謀にも立ち向かおうとするカミナ。その彼の前にライフルを手にメカ=ガンメンを追ってきた少女・ヨーコが現れる。しかし彼女のライフルでは、足止めをするのが精一杯。そんな中、シモンは地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。それは顔だけの謎のメカだった…。

2. 俺が乗るって言ってんだ!!
ジーハ村を襲ったガンメンを撃破し地上に出たカミナとシモン。そこは更なるガンメンが待ち受ける世界だった。ヨーコの住むリットナー村をたずねる二人。そこには毎日のようにガンメンと戦っている村人たちがいた。村人の一人であるリーロンはシモンの乗っている「ラガン」に興味を持ち、何も知らない二人に「ガンメン」のことや地上のことを教える。翌日、夜明けと共に3体のガンメンが襲来する。驚く二人にヨーコは平然と「いつものこと」と答える。村人が応戦に向かう中、臆病風に吹かれ身動きの取れないシモン。村に危機が迫る中、戦いに加わっていたカミナは隊長機らしいガンメンに目をつける。「決めた!あのガンメン、俺がいただく!」

3. 顔が2つたぁナマイキな!!
シモンとの共同作戦(?)で見事ガンメンを奪取し、敵を撃破したカミナ。奪ったガンメンを「グレン」と名づけて得意げなカミナはヨーコに誘われ、狩りに出かける。その狩場でヴィラルと名乗る獣人と交戦。ヴィラルのガンメン「エンキ」の強さにラガンとグレンは敗退。なんとか命からがら逃げ出したものの、翌日にはリットナー村が襲われるのは明白だった。逃げようと提案するシモン。提案を一蹴し、ヴィラルとの再戦を挑むカミナだったが、やはり歯が立たない。ボロボロになっていくグレンの姿に、思わず顔を伏せるシモンに対し、ヨーコはカミナがシモンが必ず来ることを信じて戦っているのだと話す。「で、あんたはどうなの?」

4. 顔が多けりゃ偉いのか?
激しい戦いのなか、ラガンとグレンが奇蹟の合体を果たし、グレンラガンとなってヴィラルを打ち破ったカミナたち。勢いに乗って敵の本拠地に乗り込もうと旅を始めた矢先、突如合体の特訓を始めると言い出すカミナ。前回の合体はあまりにもブサイクすぎて「男の合体」ではなかったというのだ。最初は笑って取り合わなかったシモンだったが、特訓と称してグレンで大岩を投げつけられて逃げ回る羽目に。だが持ってきた食料を食べつくしてしまい空腹で力が入らない。特訓の最中、突然黒ずくめの4人組がグレンに襲い掛かってくる。彼らは獣人ハンター「黒の兄弟」と名乗り、グレンがシモンを襲っているのだと勘違いして助けに来たのだという。

5. 俺にはさっぱりわからねえ!
キタンたちと和解を果たし、さらに旅を続けるカミナ一行。とある場所までたどり着いた途端、突然地面が崩れガンメンごと地下に落下してしまう。落ちた先は古びたガンメンを「顔神様」と崇める奇妙な村だった。ガンメンから出てきたカミナたちは「顔神様の使い」として歓待されるが、その態度に不審なものを感じる。その後、村人たちはある儀式を行うが、それは貧しさゆえの過酷なものだった。儀式を「村が生きていくために不可欠なもの」と説く司祭に対し納得できないカミナ。そんな彼に反発を覚える村の少年ロシウ。一触即発になりかけたそのとき、新たなガンメンが天井から落下してきた! グレンラガンで応戦するカミナとシモンだったが…。

6. 見てえものは見てえんだ!!
仲間にロシウとギミー&ダリーを加え、敵本拠地への旅は続く。彼らの前に突如立ち塞がるガンメン軍団。これまでの戦いで成長しているカミナたちはあっけなく倒してしまうが、1体だけ逃してしまう。それを追えば敵の本拠に辿り着けると確信し、追跡するグレンラガン。だがいつの間にか立ち込めた霧のために見失ってしまう。霧中をさまよう中、1人の老人に出会う。老人は一行を奇妙な屋敷に案内するが…そこは温泉旅館?!女将と美女ぞろいのバニーガールに出迎えられ、下にもおかぬもてなしに浮かれっぱなしのカミナたち。そこにキヨウたちも合流し宴はさらに盛り上がる。ただ一人冷静なロシウは彼らの態度に疑いを抱き、屋敷内の探索を始める。

7. それはお前がやるんだよ!
オオカミ獣人の罠を打ち破った(?)カミナたち一行。その前に現れた獣人・ヴィラル。前回の戦いに敗れ、武士の誇りである兜をグレンラガンに奪われた雪辱を果たさんと再戦を挑みにきたのだ。そのまま激しい戦いを展開するグレンラガンとエンキドゥ。戦いの趨勢が優位に傾きかけたとき、突如彼方から砲弾が飛来し吹き飛ばされる。激しい砲撃と共に現れたのは……山のような巨大なガンメン!圧倒的な戦力の前に撤退を呼びかけるヨーコたちだが、カミナは一歩も退こうとはせず無謀にも戦いを続けるがまるで歯が立たない。集中砲火にさらされ、窮地に立たされるカミナたち。そんな彼らの前に新たなガンメンが現れる。彼らの正体は?!

8. あばよ、ダチ公
要塞型ガンメン・ダイガンザンとの戦いの最中、グレンラガンのピンチを救ったのはリットナー村のダヤッカや「黒の兄弟」キタンたちだった。彼らはカミナ同様、獣人のガンメンを奪取し自分のものにしてきたのだ。「大グレン団」の旗の下、各地で抵抗を続けてきた仲間たちが続々と集結する。カミナは彼らと共にダイガンザンの乗っ取りを決意する。作戦を前に盛り上がる大グレン団の面々とは裏腹に、カミナの無謀な行動に一抹の危惧を抱くヨーコ。決戦の朝、シモンはカミナとヨーコのキスシーンを目撃してしまい、激しく動揺する。そんな彼の心中をよそに、激しい戦いの幕は切って落とされる。果たして作戦は成功するのか?!

9. ヒトっていったい何ですか?
都に届けられた四天王チミルフ戦死の報。それは新たなる戦いの幕開けに過ぎなかった…。激しい戦いの末、ダイガンザンを手に入れた大グレン団。だが得たものの代償はあまりにも大きかった。カミナという精神的支柱を失い、目標を見失いかける大グレン団の面々。そしてアニキの死を「自分のせい」と半ば自暴自棄と化すシモン。仲間たちからも孤立する中、ガンメンとの戦いの最中にラガンが暴走し、グレンと分離し飛び出してしまう。コントロールのきかないラガンはそのまま、コンテナが散乱する奇妙な谷に不時着する。谷をさまようシモンの前に、新たなコンテナが落下してくる。その扉を開けると中には一人の女の子が眠っていた…。

10. アニキっていったい誰ですか?
シモンが連れてきた少女・ニアの正体を知り、動揺を隠せない大グレン団の一行。敵の情報を聞き出そうと尋問を試みるがうまくいかず、厄介払いでシモンに押し付ける。カミナを失った事実から立ち直れないシモンだったが、ニアに問われるまま、カミナとの絆を語るのだった。一方、ニア姫にためらい、戦いをやめてしまった四天王・アディーネ。都で螺旋王にそのことを責められたアディーネは単身ダイグレンを倒すことを誓い出撃する。ダイグレンの前に再び現れるガンメン・セイルーン。アディーネに対し、ニアは単身甲板に飛び出し、ことの真意を父王にただすべく、自分を都に連れて行くよう命じるのだが…

11. シモン、手をどけて
アディーネを退けた大グレン団。だが未だ立ち直れないシモンは部屋に引きこもってしまう。皆が見放していく中、一人ニアだけが彼を気遣うのだった。都を目指すダイグレンに入る緊急通信。あからさまに怪しい通信内容にリーロンたちは罠だと疑うが、キタンはそれをきかずに救助に向かってしまう。だがそれは四天王・グアームの狡猾な罠だった。ほとんど何の抵抗もできずに牢に放り込まれるシモンたち。脱出するべく穴を掘ろうとするキタン達だったが、全く歯が立たず、一人、また一人とあきらめていく。そんな中、一人黙々と掘り続けるシモン。そのうしろ姿を見て、ヨーコはかつてカミナが言っていたある一言を思い出すのだった…。

12. ヨーコさん、お願いがあります
グアームの卑劣な罠を打ち破り、己を取り戻したシモン。カミナの志を受け継ぎ大グレン団の新リーダーとして王都・テッペリンを目指す!そんな彼らの目前に海が広がる。地上専用のダイグレンでは海は航行できないのだが、こんなこともあろうかとリーロンは水上装備を用意していた。装備を換装する間、海水浴を楽しむ一行。その中に仲間として溶け込んだニアもいた。

13. みなさん、た~んと召し上がれ
四天王の一人、流麗のアディーネとの海戦に勝利したシモンたち大グレン団。その余韻にひたる間もなくテッペリンを目指すなか、突然「働きたい」と申し出るニア。メンバー全員が働いているというのに、自分だけ何もしないのはいやだというのだ。

14. 皆さん、ごきげんよう
ついに王都・テッペリン目前までたどりついた大グレン団。息つく間もなくテッペリン攻略戦の幕が切って落とされる。大グレン団の前に立ちふさがる四天王の旗艦ダイガンド&ダイガンテン。地上で、空中で互いのガンメンがぶつかり激しい火花を散らす。2隻の戦艦ガンメン相手にダイグレンは苦戦を強いられる。

15. 私は明日へ向かいます
シモンたちの前で、崩壊を始めるテッペリン。その正体は都市そのものが巨大なガンメンだった! 大グレン団の面々が呆然とする中、引き寄せられるように天空へ向かうグレンラガン。雲海を越えるほどの上空にしつらえられた玉座に座る一人の男。ついに螺旋王ロージェノムと相対する!

16. 総集片
これは、まだ運命に気づかぬ一人の男の物語。シモンとカミナ、二人の男が地下の村から地上へ突き抜けて始まった、遥かなる旅。見知らぬ世界、新たな仲間たち、そして別れ。絶望の淵で見つけた出会い。物語の欠片を紡いで語る「総集片」が今、ここに始まる。

17. あなたは何もわかっていない
テッペリンの決戦から7年後…。地上に解放された人々は、螺旋王の残したテクノロジーをもとに瞬く間に文明を構築していく。そんな中であるものは結婚して子供をもうけ、またあるものは新天地を目指し旅立っていった。新政府の総司令の座に着いたシモンは公務に忙殺される日々をぬって、ニアにプロポーズする。

18. 聞かせてもらうぞこの世界の謎を
螺旋王ロージェノムの予言通り、地上の人間の数が100万人になった瞬間に現れた正体不明の兵器。そして人類に宣戦布告したのはシモンたちにとって全く予想のできない人物だった。かろうじて敵を撃退したシモンは真相をただすべく、その姿を求めてカミナシティをさまよう。

19. 生き残るんだどんな手段を使っても
敵を撃退し帰還したシモンはロシウによって逮捕され、そのまま独房に監禁される。カミナシティで暴動を起こした民衆を鎮めるにはこの方法しかないと言うロシウに対し、キタンやダヤッカらグレン団のメンバーはいきり立つものの何も言い返せない。

20. 神はどこまで僕らをためす
カミナシティに帰還したシモンは監獄に収監される。そこにはかつてのライバル・ヴィラルも投獄されていた…。人間の避難を急がせるロシウ。ロシウの行動に不審を抱くキタンだが、行動の裏に隠された真の意味を知り驚愕する。

21. あなたは生き残るべき人だ
地下から出てきた人間たちが暮らすコレハナ島の小学校に、一人の新任教師が赴任してくる。その女教師は瞬く間に島の生活にとけこみ、生徒たちに慕われる。彼女の生徒の一人・ナキムは父親をなくしてこの島に移り住んだものの、島の生活になじめず、同級生ともうまく付き合うことができないでいた。

22. それが僕の最後の義務だ
宇宙へ脱出したアークグレンを、軌道上で襲うムガンの大編隊。ギミーたちグラパール隊の奮戦もむなしく、アークグレンの損害は増大していく。アークグレンのクルーが絶望のふちに立たされたそのとき、ブリッジに響くシモンの声!「あきらめるな!ロシウ!」

23. 行くぞ 最後の戦いだ
圧倒的なアンチスパイラルの猛攻を防ぎきり、逆転勝利を収めた大グレン団。その勝利の余韻も覚めやらぬまま、アンチスパイラルの本拠地探索を開始する。そのころ、ロシウは一人、生まれ故郷であるアダイ村に現れていた。

24. 忘れるものか この一分一秒を
人類の未来と愛するニアを救うため、次元の狭間にあるというアンチスパイラルの母星を目指すシモンと大グレン団。その行く手を阻むようにあらわれるアンチスパイラルの艦隊。その数、無量大数!シモンの螺旋力に全てを託し、大グレン団が絶望的な戦場で命を賭ける!

25. お前の遺志は受け取った!
アンチスパイラルの新たなる攻撃にさらされる超銀河ダイグレン。宇宙が高密度の海と化し、超銀河ダイグレンを沈めていく。罠を打ち破るため、シモンたちは一見無謀にすら思える捨て身の作戦に出る。

26. 行くぜ ダチ公
アンチスパイラルの罠を突き破り、ついに変形を完成させ大銀河に立ち上がる超銀河グレンラガン!その圧倒的な力は眼前に立ちふさがる敵艦隊をみるみるうちに駆逐していく。だが、アンチスパイラルの仕掛けた新たなる罠に大グレン団の面々はなすすべなく囚われる。それはシモンですら例外ではなかった。

27. 天の光はすべて星
これは自分の運命を知らなかった一人の男の人生の物語。今、男は自分の運命を知り、愛する女と、友と、まだ見ぬ明日のための最後の戦いが今、始まる!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

arias さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

日曜8時30分からこんな熱いの観てたら午後にはダウンしてるよ

2014年1月2日、3日のニコニコ一挙生放送にて(総集編16話を除く全27話)
ロボット(メカ)/熱血/成長/合体/SFファンタジー/オリジナル作品/2クール

1~15話  少年時代
16話    総集編
17話~27話 青年時代


ガイナックスによる熱血メカアニメ。なお主要スタッフである監督の今石洋之、副監督の大塚雅彦、原画のすしおらはTriggerを設立し移籍したため現在はガイナックスに所属はしていない。

アニメグレンラガンにはロボットとドリルを題材にした作品だ。今石らしいスピード感とコミカルな魅せ方と脚本による中島かずきによる友情(愛情)、熱血。これらがグルングルンとうまく合わさり回り素晴らしい作品になった。

1シーン見ただけで今石アニメだ!って思うほどの演出する監督だけれどもこれでもセーブしていた(ソースはアニメスタイル)とのこと。6話の温泉回が一番解放した回で徐々に落ち着いていき終わりに近づくにつれ大人しくなっていったかな、という印象を抱いた。最後はお話も真剣になっていくしね。
[追記:って6話は板垣伸が絡んで若干暴走気味だったのかな……?ソースは板垣伸のいきあたりバッタリ!第十八回]

さてロボットアニメなのでロボットについての話を。正直造形なんてわからないのでこうとしか言えないがかっこいい。合体シーンやドリル出現シーンなどは盛り上がる。
どうして動かせるのか、出力は何なのかなどの疑問の答えは「気合」。それでいいのかと思うけど熱血とスピード感でカバーしてる。
また主人公の機体は敵のロボットを略奪できるので性能の限界を感じることも飽きることもなかった。

熱血要素もこのアニメを語る上では欠かすことのできない。強大な敵にも諦めずに戦う姿やここぞという場面で「お前のドリルで天を突け」「オレを誰だと思ってやがる!」等の決め台詞もとても痺れちゃいますね。
毎話必ずおおっというシーンがあるし悲しい出来事や暗いエピソードなどで緩急もつけている。

岩崎琢による劇中音楽もまたいい味を出している。25話に流れたソプラノコーラス+ヒップホップ(ラップ)の楽曲がお気に入りです。
中川翔子によるOP&11話などの挿入歌も良かった。

不満だったのは4話かな。あの回は作画が酷かった。合体シーンだけ綺麗な作画になってて呆れてしまった。とはいえこれがパンティアンドストッキングの逆崩壊作画が誕生秘話だったのかもしれないが……。
9話も物語では重要な回だったがあれっ?と感じてしまうところがあった。
{netabare}後はブータが変身することの必要性が感じられなかったかな。結局合流する頃には元に戻るし。ケモナーホイホイだったのかもしくは何かのパロディだったのかね{/netabare}

天元突破グレンラガン……とても熱くかっこ良くいい作品だった。しかしこんな燃え上がる作品を日曜8時30分から地上波で放送してたなんて。その頃観ていたら午後にはテンション保てずダウンしてそうですね。



以下各話感想メモ。全力でネタバレしてます
{netabare}

★★★★★第一話~第三話★★★★★
熱血。熱い
カミナは頼りになるなぁ。
シモンは弱っちそうなだけに成長成分期待できそう

ところどころギャグが入ってる
第三話の初合体シーンは笑った
★★★★★第四話★★★★★
作画……頑張れよ
顔が潰れてるぞ
合体シーンだけ作画良くなってるな。ホント別人

洞窟暮らしが長いからか食物には火を通さないんだな
生肉とは恐るべし
★★★★★第五話★★★★★
あれっ普通に合体したな
あれだけ状況に拘ってたのに

全編通してフィルターかかってた
うまい演出だけど若干見づらかったな

これで仲間が3人増えた、のかな?
★★★★★第六話★★★★★
温泉回、ギャグ回。今石イズムだなぁ面白い
★★★★★第八話★★★★★
次回予告でネタバレしてたしAパートから死亡フラグ立ちまくってた
けど本当に死ぬとは。死んだんだよねこれ。どうするんだろ
9話予告で新キャラ登場。ナレーションもやってたからキーなんでしょうね
★★★★★第九話★★★★★
OP映像微妙に変わってる
カミナがOPから消えてら……
螺旋王人間なんじゃね?
→Bパートニアのセリフにより可能性大

箱からニアが出てきたのは箱入り娘ってことか

作画残念なとこあるなぁ。重要な回っぽいのに
★★★★★第十話★★★★★
ヴィラルはカミナ死んだこと知らないのか?
アイツいいやつになりそうだなぁ
★★★★★第十一話★★★★★
シモン復活。かっけー。しょこたんの挿入歌も盛り上がってよかった
十二話の次回予告。水着回かな?
★★★★★第十二話★★★★★
ヨーコも復活、でいいのかな
話の流れでニアの髪型変更。短いほうが描くの楽だからね
★★★★★第十三話★★★★★
OP、ニアの髪は長いままだった
やっぱりヴィラルはカミナが死んでいたことを知らなかった
良心も見せたけど螺旋王に改造されてダークサイドの道辿りそうだな

14話の次回予告「みなさんごきげんよう」って不穏だなぁ
★★★★★第十四話★★★★★
らきすたの店長がいるwww
突っ込んで死んだwwwww

ニアお別れじゃなかった
★★★★★第十五話★★★★★
螺旋王つええええwww生身のほうがつええんじゃねぇかこれ
意味深なセリフ残して消えたけど16話からは月偏なのかな
ひとまず1~15話、地球編おしまいってことで

作画監督すしおか。今更だけど音楽は岩崎琢
★★★★★十七話★★★★★
OPの歌詞が二番になってる
映像も変化……ってみんな大人になってるな
EDは歌詞も映像も変化

7年後の世界か。ロシウイケメンすぎる
性格変わったのもいればそのままのやつもいるね

ニアとケコーン……ならず

新章だけあってガラッとアニメの雰囲気変わったね
★★★★★十八話★★★★★
アンチスパイラルの存在なんかが明らかにされました
螺旋王も元は良い奴だった……?

シモンが暴走キャラに
ロシウが目的のためには手段を選ばないキャラに
★★★★★十九話★★★★★
ロシウ悪党すぎワロタ

ここでヴィラルと再会か
シモン反政府軍入り待ったなし
そしてここまで出番のないヨーコは何処へ
★★★★★二十話★★★★★
貴重なシャワーシーン(♂)

キタン回かってくらい出番あったな
死ぬのかと思った

最後の最後にヨーコきたあああああああ
★★★★★二十一話★★★★★
ヨマコ先生(ヨーコ)のおっぱい見つめるショタっ子
おねがい☆ティーチャーが始まりました

シモン「俺を誰だと思っている」
頂きました

シモンとヴィラルのコンビか。かっこ良すぎるぜ
シモン&ヴィラル「俺を誰だと思ってやがる!!」
うひょーーーーーーー!!!!
★★★★★二十ニ話★★★★★
怒涛合体アークグレンラガンかっけえええ

月もガンメンか

話の途中でぶっさしちゃったけど大丈夫かよ
大丈夫だったけど音楽も途中だったしビビったよ

次回からアンチスパイラルの全力軍隊との闘い編なのかな
これにて月偏終わりってことで
★★★★★二十三話★★★★★
ロシウ回

超銀河ダイグレン団結束!
ロシウもキノンとシモンによって復活したしいよいよって感じだな
★★★★★二十四話★★★★★
もう完全に戦艦のマスコットだな首だけ螺旋王さん

時間を稼ぐためみんな見せ場を作って死んでいく……
やっと合体かと思ったら罠にかかる……
★★★★★二十五話★★★★★
うわあああキタンも螺旋の力に目覚めてからやられてしまった……
お前もヨーコと死亡フラグ作ってから死んでいったな……
ヨーコのメンタルもやられそう

しかしついに超銀河グレンラガンの出番だ
最後のキタン→超銀河グレンラガンの流れにかかった音楽良かった
ソプラノオペラ+ヒップホップ風
★★★★★二十六話★★★★★
おぉIf...なBパート盛り上がる。カミナも出てきたし
Aパート後半の絶望感が緩急つけて良かったね

それにしてもブータは人になる必要あったのかな

26話のサブタイ『行くぜダチ公』と8話サブタイ『あばよ、ダチ公』。涙腺来ますね
★★★★★二十七話★★★★★
おおおおおおおおおおおお
グレン団全員騎乗による天元突破グレンラガン!
マスコットもいるwwww

ニア、消えてしまったんか……
結婚式でキスして消滅するなんて悲しすぎる

ところでブータさんは……
あっ数十年後を描いたCパートに出てきた。ちゃんと元の獣型でした

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【視聴検討中!】ドラマのアオイホノオを観たり、キルラキルの関連作品として気になってます。

全27話 +DS版特典番外編1話

タイトル、絵柄からして、男の子向けと思ったので、視聴は初めから考えてなかった作品です。
なので、深夜の再放送でも完全ノーマークでした。

キルラキルも初めの数話で断念してしまったので、再トライしてみようと思っていますが、
よく一緒に名前が挙がるこの作品が気になり始め、視聴候補として検討中。

ただ、どちらを先に観た方がいいのか迷ってます。
もうちょっとレビューを読んでみたりしようかな。急ぐこともないかな。

しょこたんのOPテーマは、CMなどでも耳にしたので知ってました。
この作品のだとは知らなかったですが。


===================================
【参考情報】視聴検討するための予備知識など(公式サイト、Wikiなどより)
{netabare}
■概要
ジャンル:SFファンタジーロボット アニメ
16:9比率ハイビジョンサイズで制作されており、アナログ放送でもレターボックス16:9比率で放送されている。本作はGAINAXが単独でアニメーション制作をした初のTVアニメ作品である。

{netabare}作品名の「天元」とは、万物生育の根源という意味があり、また囲碁の用語では碁盤の中央(中心)を指す。劇中のキーワードにも螺旋、ドリル、回転等、中央・中心に関連するものが多く見られ、中央突破、王道路線を念頭に置いた作品名といえる。監督である今石洋之の「ドリル」を念頭に置いた原案、基本設定と構成から、脚本の中島かずきが「進化と宇宙での象徴である螺旋」というテーマに乗せ、一人の男の成長劇と、生命と宇宙の進化を描いた巨大ロボット作品となっている。

本作品に登場するロボットは全編通して「ガンメン」と称され(由来は顔面)、「顔を中心に手足が付属する」という比較的マイナー部類のデザイン系統を採用している。
物語は前編(1部・2部)と後編(3部・4部)の2部2編で構成され、主題歌『空色デイズ』の歌詞は1コーラス目と2コーラス目で、それぞれの世界観のテーマに対応している。{/netabare}

過去の特撮・アニメをモチーフないしパロディとしたメカデザインやシーン描写が多数存在する。

2007年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞、東京国際アニメフェア2008・第7回東京アニメアワードテレビ部門優秀賞・個人賞(キャラクターデザイン)受賞作品。

{netabare}劇場版映画として『天元突破グレンラガン 紅蓮篇』が2008年9月6日に、
続編『天元突破グレンラガン 螺巌篇』が2009年4月25日に公開された。
劇場版の展開に合わせ、テレビシリーズの地上波再放送がテレビ東京系列深夜枠にて度々行われた。
2007年10月 - 2008年4月(16話の総集編を除いた全26話を毎週1話ずつ放送。ローカルセールス枠)
『2008〜2009年年またぎ 大グレン団祭』 2008年12月28 - 30日、2009年1月1日 - 4日(1話 - 15話、17話の全16話を年末年始に全7夜で集中放送)
『2009大グレン団祭"春"』 2009年4月9日 - 6月11日(18話以降の再放送){/netabare}

■ストーリー
{netabare}遥かな未来。
人々は地中に穴を掘って家を造り家畜を飼い、
時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。
そんな村の一つ・ジーハ。 村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、
ある日、掘り進んだ先で偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。
そして、シモンの兄貴分である青年・カミナ。
彼は、村の上には「地上」があることを信じ、
グレン団というチンピラグループを率いて天井を突き破って外へ出ようと目論んでいた。
そんなある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なロボットが落ちてくる!
カミナは確信する「やっぱり地上はあった!」
そして、無謀にも村で暴れるロボットに立ち向かおうとする。
その時、更に地上から何かがやって来た。
それは、巨大なライフルを持った少女・ヨーコだった。
彼女は、ロボットを地上から追って来たのだ。
しかし、ライフルの威力では、倒すどころか足止めをするのが精一杯。
そんなピンチの中、シモンは、以前、地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。
それは、顔だけの謎のロボットだった…。
(天元突破グレンラガン公式サイトより){/netabare}

■放送情報
2007年4月1日 - 9月30日  テレビ東京系列
毎週日曜8時30分から9時00分に放送。

■各話リスト
{netabare}第1部 カミナとの離別まで(第1 - 8話)
1話 「お前のドリルで天を突け!」
2話「俺が乗るって言ってんだ!!」
3話「顔が2つたぁ生意気な!!」
4話「顔が多けりゃ偉いのか?」
5話「俺にはさっぱりわからねえ!」
6話「てめえら全員湯あたりしやがれ!!」
7話「それはお前がやるんだよ!」
8話「あばよ、ダチ公」
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第2部 ニア初登場からテッペリン陥落まで(第9 - 15話)
9話 「ヒトっていったい何ですか?」
10話「アニキっていったい誰ですか?」
11話「シモン、手をどけて」
12話「ヨーコさん、お願いがあります」
13話「みなさん、た~んと召し上がれ」
14話「皆さん、ごきげんよう」
15話「私は明日へ向かいます」
16話「総集片」”第1部””第2部”の総集編
------------------------------------
第3部 7年後の新政府設立から月直撃を食い止めたところまで(第17話 - 第22話)
17話「あなたは何もわかっていない」
18話「聞かせてもらうぞこの世界の謎を」
19話「生き残るんだどんな手段を使っても」
20話「神はどこまで僕らを試す」
21話「あなたは生き残るべき人だ」
22話「それが僕の最後の義務だ」
23話「行くぞ 最後の戦いだ」
24話「忘れるものか この一分一秒を」
25話「お前の遺志は受け取った!」
26話「行くぜ ダチ公」
27話「天の光は全て星」(最終話)
------------------------------------
{/netabare}

OP「空色デイズ」歌:中川翔子(しょこたん)
挿入歌「happily ever after」歌:中川翔子(しょこたん)

<STAFF>
{netabare}企画:夏目公一朗、山賀博之、工藤陽二郎
監督:今石洋之
副監督:大塚雅彦
シリーズ構成:中島かずき
キャラクターデザイン:錦織敦史
音楽:岩崎琢
音楽制作:アニプレックス
アニメーション制作:GAINAX
製作:テレビ東京、電通、アニプレックス{/netabare}

<CAST>
{netabare}シモン:柿原徹也
カミナ:小西克幸
ヨーコ:井上麻里奈
リーロン:小野坂昌也
ヴィラル:檜山修之
ブータ/ダリー:伊藤静
ダヤッカ:中村大樹
キタン:谷山紀章
キヨウ:佐藤利奈
キノン:植田佳奈
キヤル:阿澄佳奈
ロシウ:斎賀みつき
ギミー:本田貴子{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

88.5 2 2007年春(4月~6月)アニメランキング2位
Darker than BLACK-ダーカーザンブラック 黒の契約者(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3651)
19720人が棚に入れました
10年前突如東京を襲った異変、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)」といわれる未知の領域が出現したその時からこの世界は本当の“空”を失い、夜空を覆う満天の星空は偽りの星達のものとなった。また時を同じくして「契約者」と呼ばれる特別な能力を身につけた者達が現れはじめる。人間らしい感情や「契約対価」という代償と引き換えに人外の能力を得た存在である彼らを利用して、このゲートに関する情報を得ようと各国の諜報機関が東京にエージェントを送り込む。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

感動は余りしないが、第1シリーズの退屈さを耐えたら外伝・第2シリーズと倍増しで面白くなった異色作

※第1シリーズ(黒の契約者)、外伝、第2シリーズ(流星の双子)、総て含めた感想です。

全42話と長いのでこれまで敬遠していましたが、「アニメ総合得点ランキング」52位・「お気に入り登録者数ランキング」67位という高順位の作品はやはり一度チェックしておきたい、と考えて一気観してみました。

◆内容

{netabare}男エレクトロマスター?が主人公の能力バトルものだが、組織や国家機関の陰謀・謀略が複雑に絡んでくるセカイ系?{/netabare}


◆シリーズ別評価

第1シリーズ(黒の契約者)  ☆ 可 3.6 (72点相当)
黒の契約者-外伝-        ☆ 可 3.8 (76点相当)
第2シリーズ(流星の双子)  ★ 良 4.1 (82点相当)
-----------------------------------------------
総合                ☆ 可 3.9 (78点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- (2007年4-9月) ==

{netabare}- - - - - - - OP「HOWLING」、ED「ツキアカリ」 - - - - - - -
第1話 契約の星は流れた… (前編) ☆ 第1シリーズの作品舞台は東京
第2話 契約の星は流れた… (後編) ☆
第3話 新星は東雲の空に煌く… (前編) ☆
第4話 新星は東雲の空に煌く… (後編) ★
第5話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (前編) ☆
第6話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (後編) ☆ 
第7話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (前編) ☆
第8話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (後編) ☆
第9話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (前編) ☆
第10話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (後編) ☆
第11話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (前編) ★ 黒(ヘイ)の過去話
第12話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (後編) ☆ 続き
第13話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (前編) ☆ 銀(イン、キルシー)回
第14話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (後編) ★ 続き

- - - - - - - OP「覚醒ヒロイズム」、ED「Dreams」 - - - - - - -
第15話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (前編) ★ 星見様「終わりの始まり」、EPR登場
第16話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (後編) ★
第17話 掃きだめでラブソングを歌う… (前編) ☆
第18話 掃きだめでラブソングを歌う… (後編) ☆
第19話 あさき夢見し、酔いもせず… (前編) ☆
第20話 あさき夢見し、酔いもせず… (後編) ★
第21話 粛正の街は涙に濡れて… (前編) ☆
第22話 粛正の街は涙に濡れて… (後編) ☆
第23話 神は天にいまし… ★ ここでようやく「終わりの始まり」開幕
第24話 流星雨 ☆
第25話 死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か? ★ 第1シリーズの最終回
第26話 桜の花の満開の下 ☆ 円盤収録の特別編{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 外伝 (2009年12月) ===

{netabare}※-黒の契約者-と、-流星の双子-をつなぐサイドストーリー

第1話 ★ 沖縄編
第2話 ★ 香港編
第3話 ☆ 銀(イン)イザナミ化
第4話 × 続き、銀の冷凍保存が唐突で説得力がないのは残念{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)- (2009年10-12月) ===

{netabare}- - - - OP「ツキアカリのミチシルベ」、ED「From Dusk Till Dawn」 - - - -
第1話 黒猫は星の夢を見ない… ☆ 極東ロシア編
第2話 堕ちた流星… ★
第3話 氷原に消える… ★
第4話 方舟は湖水に揺蕩う… ☆ 札幌編
第5話 硝煙は流れ、命は流れ… ☆
第6話 香りは甘く、心は苦く… ☆
第7話 風花に人形は唄う… ★ 函館~仙台
第8話 夏の日、太陽はゆれて… ☆ 仙台~大宮
第9話 出会いはある日突然に… ★ 東京(とくに池袋)
第10話 偽りの街角に君の微笑みを… ★ ※但しシナリオの強引さは×
第11話 水底は乾き、月は満ちる… ★ 同上
第12話 星の方舟 ★ 同上{/netabare}


◆総評

視聴時の率直な感想として、第1シリーズ(黒の契約者)はかなり退屈でした。
何度か視聴を打ち切ろうか?と考えましたが、それでも、本作を高評価する方々は一体どこを良いと思っているのか確かめたい、という気持ちが僅かに勝って何とか視聴を続けることが出来ました。

続けて観た外伝で、やっと少し面白く感じ始めて、その後見始めた第2シリーズ(流星の双子)が、意外にも目を離せない面白さ。
結果的に、頑張って観続けて良かったと思える作品となりました。


なぜ自分がそのように感じたのか?の確りした分析は、後日・・・出来れば良いな(たぶん無理)。


取り敢えず、第1シリーズと第2シリーズでは主人公が実質的に違う(「黒の契約者」「流星の双子」というサブタイトルがそれを明示)、ということで、第1シリーズの方の主人公にはほとんど感情移入できなかったが、第2シリーズの方の主人公には最初からそこそこ感情移入できたことが大きかったのかも知れません。

もしかしたら第2シリーズの主人公の声優が花澤さんだったのが良かったのかも?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

雰囲気に酔えるオサレアニメ

制作はボンズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSF・スパイバトルアクション・ヒューマンドラマです。


10年前、東京に突如「地獄門」(ヘルズ・ゲート)と呼ばれる領域が生まれ、「契約者」と呼ばれる特殊能力を持った者たちが現れ始める。
彼らは感情を失い、「対価」と引き換えに強力な能力を用いるので、各国諜報機関が彼らをエージェントとし、「地獄門」の調査をさせている。
主人公の黒(ヘイ)も「契約者」かつ“機関”の一員であり、銀(イン)・猫(マオ)・黄(ホァン)とともに諜報活動を行う。
彼は「黒の死神」と呼ばれ、最強のエージェントの一人として恐れられていた。


私にとっての鬼門である異能力バトル系。
そもそも少年漫画系バトルもの・ラノベ系ファンタジーが好みでないのもありますが、この手の作品は設定・キャラ過多で覚えていられなくなるのがキツイのですw
本作は割と大人向けに作ってあると風のうわさで聞いたので、ちょっと見てみました。


見始めは「ん?」って思いました。
確かに萌え絵でもないし、おっさん多いし。
でもラノベ原作ではないですが、全体的な設定は完全にラノベw
“契約者”“対価”“組織”“エージェント”“パンドラ”、“天国門”に“地獄門”。
これは尋常じゃないほどの厨二ですよw
私の知る限りではぶっちぎり。


でも本作の本質は設定ではない。
契約者とそれを取り巻く人たちの人間ドラマが主眼。
それとおおよそ二話構成のため、テンポが非常に良いのも特徴です。
しかし一貫したストーリーラインもあり、終盤は物語が繋がりだします。

全体的に二項対立で描かれているのが目立ちました。
契約者と一般人、能力と対価、理性と感情、日常と非日常、正義と悪、敵と味方、チームプレーとスタンドプレー、組織と個人みたいな感じです。
このため人間ドラマは分かりやすく、結構感情移入もしやすくなっています。
二話構成なのにゲストキャラが立っているのはこのためでしょう。

その中でも主人公の黒とノーベンバー11が格好良すぎる。
黒はナチュラルたらしだよねw
ノーベンバー11は{netabare}信念を貫き、死んでいった姿{/netabare}が印象的。


彼らの特殊能力や対価も独特で面白いものが多いです。
{netabare}一番最初に出てきた能力者の“指の骨を折る”っていう対価は重すぎるでしょw
あとアルマの「変身」とアンバーの「時間操作」も能力自体は強力ですが、対価が“年齢変化”に関する者できついものがありますね。
そう考えると私が一番欲しい能力は汎用性の高そうな黒の「物質変換」かノーべンバー11の「凍結」、あと名前忘れたけど“臭いを嗅ぐ”対価の「憑依」のどれかになるよねw{/netabare}


各ストーリーは二話構成で分かりやすい反面、本筋となるストーリーラインはなかなかに難解。
一つ一つの事件が最後に繋がっているのですが、最初に通してみても分かりづらいと思います。
全体的に説明が少なく、伏線を放っておくことが多いのが原因です。
もう一度見てみると終盤の展開を知っているため、いろいろと新しい発見があるかも。

以下核心的なネタバレ。
{netabare}結局、“組織”は契約者を消すために契約者を使って情報を集めていたっていうね。
“組織”の規模は随分でかいらしく、警察組織をも巻き込んでいるようです。
黒は最終話で一般人と契約者の共存を望み、“サターンリング”のみを破壊しました。
これにより“EPR”と“組織”の計画はどちらも失敗に終わったわけです。
そういえば、作中で生き残った契約者がほとんどいないですねw{/netabare}


個人的にずっと気になっていたのは黒についての設定です。
主人公補正なのかなと思っていましたが、どうも違ったようです。
{netabare}彼の対価は何か?
なぜ彼は合理的思考に支配されないのか?
それはとても簡単なことで、“彼が契約者ではないから”。
ハヴォックの話で妹うんぬん言っていましたが、そういうことだったんだなあと。
でも、納得のいく理論は全く提示されていないのがこの作品の難点w{/netabare}


総括して、抜群の雰囲気を醸し出す作品でした。
ちょいグロ描写、明らかにされない設定も数多くありますが、雰囲気アニメを見たい人にはもってこいかと。
ストーリー構成も相まって、硬派な割には結構見やすい作品かなと思いました。
でも、契約者みたいに合理的すぎる人には向かないですw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 50
ネタバレ

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

周回したときにこそある魅力がここにある。むしろ周回しないとただの1クール無駄遣いアニメ!

星屑のように人の命は儚く脆くそして欲望は危うい。


初見の時は絶対周回しねぇ!こんな時間を無駄にする作品なんて!と思ってたのだがとあるきっかけで再視聴。
この作品の魅力はたくさんある・・・はず。世界観、色々な物やキャラクターのデザイン。知識がある人が語れば恐らく文学的な深さも見出だせるだろう。初見のときにはク○つまらなかった前半の物語が不思議と深みを増し面白味が色濃くなる。星のようにあるのか無いのか分からない簡単に死んじゃうサブキャラクターがとても映える不思議な感覚。かなり時間が必要だが是非2周してみてください。


さすがに年代を感じる絵柄だがとても丁寧に描かれた描写は終始破綻しない。何より今でも通用するものだろう。アンバーがCCに寄ったのがとてもとても残念だけど。第二原画に色んな大手が絡んでるのにあらためて驚いたけど。ボンズすげー!

インちゃんマジでかわいいっすよ!中の人がガルパンの生徒会長とか分からんかった!そして何よりのハマり役は水樹さん演じるミサキですね。この人歌なんて変な詞だらけなんだから演技だけ売りにすれば良いのに。

大分脱線したがキーキャラクターがCCに見えるが作品のイメージや全体像が被って見える事はない。コードギアスのようなデザインの壊れが無く単純に「イカしてる」。装備や能力、性質全てに納得できる設定があり物語の流れからも妥当で不思議を感じない。これ神作ですわ。


前期OPは西川貴教だったんですね。癖が強いわ~。そして後期OPは私のオススメの覚醒ヒロイズム。OPムービーと相まって臭くてカッコいい!後期EDは・・・。


初見と周回評価がここまで大きく変わる作品はそうない。作品のストーリーをうろ覚えしちゃってるから「飽き」がくるためであるが良い方にここまで覆るのは初めてです。えぇ、もう色メガネですねこれ。
分かりにくいレビューでしょ?見ないと分からないし色メガネレビューに魅力を的確に書けるほどの語彙力が無いので仕方ない。


再視聴の動機はパチンコでこの作品を見かけたから。本当にユニバーサル系のパチンコ台はつまらない。スペックも演出も大体がゴ○。藤商事から出し直さんかなぁ。

満足度評価は色眼鏡補正バリバリです!


【以下過去レビュー】
{netabare}
12話までひたすらモブが殺されちゃう物語。

一言でチョー不親切アニメですね。12話まで謎だらけ。何もスッキリしないし何も新しい物が降ってこない超平坦路。ぶつ切りストーリーの印象しかなくエロゲールートがもとなのか漫画原作でいつでも打ち切りされる恐怖と戦っているのかと思いきやオリジナルなんだね。1クール無駄遣いしてんじゃん。インちゃんチョーカワイイ!
ただし13話からガラリと変わるストーリーの色。ダークヒーローとしての魅力を活かしたものとなり最終話までだれることはありませんでした。序盤は蛇足以外に表現しようがない。もっとちゃんと物語を作れば良作だったでしょうね。さすがに12話の長丁場でダルい展開は鬼畜だわ。
最終話の結末は良かったですがその選択する際のセカイ描写はいただけなかった。ダークヒーローなんだならもっと別の表現が良かったかなぁ。安っぽい。インちゃん女神様!

それでも私としてはダークな世界観は嫌いじゃないが作画が残念なんで周回厳しいよ!バトルものとしても能力の描写しょっぱ過ぎて凄さ感じねぇぇぇ!ってのは12話まで。13話からはバトルものとしてもそれなりでした!と言ってもバトルシーンは短いけど!インちゃんマジ天使!

終盤のOPマジ神なんですけど!T.M.Rが歌ったらおっさんチビるぜ!ドライビングシーンもちゃんと描写してればお漏らし確定っすね!土屋圭一が監修してくれないか。マジしびれました!インちゃんカワイイのに出番少なすぎるし!でも神!

この作品は本当にもったいない。序盤にストーリー作った人が悪すぎるなのか?まるで作風が変わった13話以降。12話まではスマホでエ○ゲーしながら流しても良いってレベルだよ。
そして猫!お前は本当に役にたたないな!インちゃんに抱っこされとけ!されたいぞぉぉぉ!

地獄に始まり天国に終わったこの作品。絶対2周はしないな!やっと花澤様のもとへ逝ける!
インちゃんマジチョー大天使様!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

88.5 2 2007年春(4月~6月)アニメランキング2位
Darker than BLACK-ダーカーザンブラック 黒の契約者(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3651)
19720人が棚に入れました
10年前突如東京を襲った異変、通称「地獄門(ヘルズ・ゲート)」といわれる未知の領域が出現したその時からこの世界は本当の“空”を失い、夜空を覆う満天の星空は偽りの星達のものとなった。また時を同じくして「契約者」と呼ばれる特別な能力を身につけた者達が現れはじめる。人間らしい感情や「契約対価」という代償と引き換えに人外の能力を得た存在である彼らを利用して、このゲートに関する情報を得ようと各国の諜報機関が東京にエージェントを送り込む。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

感動は余りしないが、第1シリーズの退屈さを耐えたら外伝・第2シリーズと倍増しで面白くなった異色作

※第1シリーズ(黒の契約者)、外伝、第2シリーズ(流星の双子)、総て含めた感想です。

全42話と長いのでこれまで敬遠していましたが、「アニメ総合得点ランキング」52位・「お気に入り登録者数ランキング」67位という高順位の作品はやはり一度チェックしておきたい、と考えて一気観してみました。

◆内容

{netabare}男エレクトロマスター?が主人公の能力バトルものだが、組織や国家機関の陰謀・謀略が複雑に絡んでくるセカイ系?{/netabare}


◆シリーズ別評価

第1シリーズ(黒の契約者)  ☆ 可 3.6 (72点相当)
黒の契約者-外伝-        ☆ 可 3.8 (76点相当)
第2シリーズ(流星の双子)  ★ 良 4.1 (82点相当)
-----------------------------------------------
総合                ☆ 可 3.9 (78点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- (2007年4-9月) ==

{netabare}- - - - - - - OP「HOWLING」、ED「ツキアカリ」 - - - - - - -
第1話 契約の星は流れた… (前編) ☆ 第1シリーズの作品舞台は東京
第2話 契約の星は流れた… (後編) ☆
第3話 新星は東雲の空に煌く… (前編) ☆
第4話 新星は東雲の空に煌く… (後編) ★
第5話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (前編) ☆
第6話 災厄の紅き夢は東欧に消えて… (後編) ☆ 
第7話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (前編) ☆
第8話 五月雨にクチナシは香りを放ち・・・ (後編) ☆
第9話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (前編) ☆
第10話 純白のドレスは少女の夢と血に染まる… (後編) ☆
第11話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (前編) ★ 黒(ヘイ)の過去話
第12話 壁の中、なくしたものを取り戻すとき… (後編) ☆ 続き
第13話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (前編) ☆ 銀(イン、キルシー)回
第14話 銀色の夜、心は水面に揺れることなく… (後編) ★ 続き

- - - - - - - OP「覚醒ヒロイズム」、ED「Dreams」 - - - - - - -
第15話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (前編) ★ 星見様「終わりの始まり」、EPR登場
第16話 裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み… (後編) ★
第17話 掃きだめでラブソングを歌う… (前編) ☆
第18話 掃きだめでラブソングを歌う… (後編) ☆
第19話 あさき夢見し、酔いもせず… (前編) ☆
第20話 あさき夢見し、酔いもせず… (後編) ★
第21話 粛正の街は涙に濡れて… (前編) ☆
第22話 粛正の街は涙に濡れて… (後編) ☆
第23話 神は天にいまし… ★ ここでようやく「終わりの始まり」開幕
第24話 流星雨 ☆
第25話 死神の見る夢は、黒より暗い暗闇か? ★ 第1シリーズの最終回
第26話 桜の花の満開の下 ☆ 円盤収録の特別編{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 外伝 (2009年12月) ===

{netabare}※-黒の契約者-と、-流星の双子-をつなぐサイドストーリー

第1話 ★ 沖縄編
第2話 ★ 香港編
第3話 ☆ 銀(イン)イザナミ化
第4話 × 続き、銀の冷凍保存が唐突で説得力がないのは残念{/netabare}


=== DARKER THAN BLACK -流星の双子(ジェミニ)- (2009年10-12月) ===

{netabare}- - - - OP「ツキアカリのミチシルベ」、ED「From Dusk Till Dawn」 - - - -
第1話 黒猫は星の夢を見ない… ☆ 極東ロシア編
第2話 堕ちた流星… ★
第3話 氷原に消える… ★
第4話 方舟は湖水に揺蕩う… ☆ 札幌編
第5話 硝煙は流れ、命は流れ… ☆
第6話 香りは甘く、心は苦く… ☆
第7話 風花に人形は唄う… ★ 函館~仙台
第8話 夏の日、太陽はゆれて… ☆ 仙台~大宮
第9話 出会いはある日突然に… ★ 東京(とくに池袋)
第10話 偽りの街角に君の微笑みを… ★ ※但しシナリオの強引さは×
第11話 水底は乾き、月は満ちる… ★ 同上
第12話 星の方舟 ★ 同上{/netabare}


◆総評

視聴時の率直な感想として、第1シリーズ(黒の契約者)はかなり退屈でした。
何度か視聴を打ち切ろうか?と考えましたが、それでも、本作を高評価する方々は一体どこを良いと思っているのか確かめたい、という気持ちが僅かに勝って何とか視聴を続けることが出来ました。

続けて観た外伝で、やっと少し面白く感じ始めて、その後見始めた第2シリーズ(流星の双子)が、意外にも目を離せない面白さ。
結果的に、頑張って観続けて良かったと思える作品となりました。


なぜ自分がそのように感じたのか?の確りした分析は、後日・・・出来れば良いな(たぶん無理)。


取り敢えず、第1シリーズと第2シリーズでは主人公が実質的に違う(「黒の契約者」「流星の双子」というサブタイトルがそれを明示)、ということで、第1シリーズの方の主人公にはほとんど感情移入できなかったが、第2シリーズの方の主人公には最初からそこそこ感情移入できたことが大きかったのかも知れません。

もしかしたら第2シリーズの主人公の声優が花澤さんだったのが良かったのかも?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

雰囲気に酔えるオサレアニメ

制作はボンズのオリジナルアニメです。
ジャンルはSF・スパイバトルアクション・ヒューマンドラマです。


10年前、東京に突如「地獄門」(ヘルズ・ゲート)と呼ばれる領域が生まれ、「契約者」と呼ばれる特殊能力を持った者たちが現れ始める。
彼らは感情を失い、「対価」と引き換えに強力な能力を用いるので、各国諜報機関が彼らをエージェントとし、「地獄門」の調査をさせている。
主人公の黒(ヘイ)も「契約者」かつ“機関”の一員であり、銀(イン)・猫(マオ)・黄(ホァン)とともに諜報活動を行う。
彼は「黒の死神」と呼ばれ、最強のエージェントの一人として恐れられていた。


私にとっての鬼門である異能力バトル系。
そもそも少年漫画系バトルもの・ラノベ系ファンタジーが好みでないのもありますが、この手の作品は設定・キャラ過多で覚えていられなくなるのがキツイのですw
本作は割と大人向けに作ってあると風のうわさで聞いたので、ちょっと見てみました。


見始めは「ん?」って思いました。
確かに萌え絵でもないし、おっさん多いし。
でもラノベ原作ではないですが、全体的な設定は完全にラノベw
“契約者”“対価”“組織”“エージェント”“パンドラ”、“天国門”に“地獄門”。
これは尋常じゃないほどの厨二ですよw
私の知る限りではぶっちぎり。


でも本作の本質は設定ではない。
契約者とそれを取り巻く人たちの人間ドラマが主眼。
それとおおよそ二話構成のため、テンポが非常に良いのも特徴です。
しかし一貫したストーリーラインもあり、終盤は物語が繋がりだします。

全体的に二項対立で描かれているのが目立ちました。
契約者と一般人、能力と対価、理性と感情、日常と非日常、正義と悪、敵と味方、チームプレーとスタンドプレー、組織と個人みたいな感じです。
このため人間ドラマは分かりやすく、結構感情移入もしやすくなっています。
二話構成なのにゲストキャラが立っているのはこのためでしょう。

その中でも主人公の黒とノーベンバー11が格好良すぎる。
黒はナチュラルたらしだよねw
ノーベンバー11は{netabare}信念を貫き、死んでいった姿{/netabare}が印象的。


彼らの特殊能力や対価も独特で面白いものが多いです。
{netabare}一番最初に出てきた能力者の“指の骨を折る”っていう対価は重すぎるでしょw
あとアルマの「変身」とアンバーの「時間操作」も能力自体は強力ですが、対価が“年齢変化”に関する者できついものがありますね。
そう考えると私が一番欲しい能力は汎用性の高そうな黒の「物質変換」かノーべンバー11の「凍結」、あと名前忘れたけど“臭いを嗅ぐ”対価の「憑依」のどれかになるよねw{/netabare}


各ストーリーは二話構成で分かりやすい反面、本筋となるストーリーラインはなかなかに難解。
一つ一つの事件が最後に繋がっているのですが、最初に通してみても分かりづらいと思います。
全体的に説明が少なく、伏線を放っておくことが多いのが原因です。
もう一度見てみると終盤の展開を知っているため、いろいろと新しい発見があるかも。

以下核心的なネタバレ。
{netabare}結局、“組織”は契約者を消すために契約者を使って情報を集めていたっていうね。
“組織”の規模は随分でかいらしく、警察組織をも巻き込んでいるようです。
黒は最終話で一般人と契約者の共存を望み、“サターンリング”のみを破壊しました。
これにより“EPR”と“組織”の計画はどちらも失敗に終わったわけです。
そういえば、作中で生き残った契約者がほとんどいないですねw{/netabare}


個人的にずっと気になっていたのは黒についての設定です。
主人公補正なのかなと思っていましたが、どうも違ったようです。
{netabare}彼の対価は何か?
なぜ彼は合理的思考に支配されないのか?
それはとても簡単なことで、“彼が契約者ではないから”。
ハヴォックの話で妹うんぬん言っていましたが、そういうことだったんだなあと。
でも、納得のいく理論は全く提示されていないのがこの作品の難点w{/netabare}


総括して、抜群の雰囲気を醸し出す作品でした。
ちょいグロ描写、明らかにされない設定も数多くありますが、雰囲気アニメを見たい人にはもってこいかと。
ストーリー構成も相まって、硬派な割には結構見やすい作品かなと思いました。
でも、契約者みたいに合理的すぎる人には向かないですw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 50
ネタバレ

ヒロウミ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

周回したときにこそある魅力がここにある。むしろ周回しないとただの1クール無駄遣いアニメ!

星屑のように人の命は儚く脆くそして欲望は危うい。


初見の時は絶対周回しねぇ!こんな時間を無駄にする作品なんて!と思ってたのだがとあるきっかけで再視聴。
この作品の魅力はたくさんある・・・はず。世界観、色々な物やキャラクターのデザイン。知識がある人が語れば恐らく文学的な深さも見出だせるだろう。初見のときにはク○つまらなかった前半の物語が不思議と深みを増し面白味が色濃くなる。星のようにあるのか無いのか分からない簡単に死んじゃうサブキャラクターがとても映える不思議な感覚。かなり時間が必要だが是非2周してみてください。


さすがに年代を感じる絵柄だがとても丁寧に描かれた描写は終始破綻しない。何より今でも通用するものだろう。アンバーがCCに寄ったのがとてもとても残念だけど。第二原画に色んな大手が絡んでるのにあらためて驚いたけど。ボンズすげー!

インちゃんマジでかわいいっすよ!中の人がガルパンの生徒会長とか分からんかった!そして何よりのハマり役は水樹さん演じるミサキですね。この人歌なんて変な詞だらけなんだから演技だけ売りにすれば良いのに。

大分脱線したがキーキャラクターがCCに見えるが作品のイメージや全体像が被って見える事はない。コードギアスのようなデザインの壊れが無く単純に「イカしてる」。装備や能力、性質全てに納得できる設定があり物語の流れからも妥当で不思議を感じない。これ神作ですわ。


前期OPは西川貴教だったんですね。癖が強いわ~。そして後期OPは私のオススメの覚醒ヒロイズム。OPムービーと相まって臭くてカッコいい!後期EDは・・・。


初見と周回評価がここまで大きく変わる作品はそうない。作品のストーリーをうろ覚えしちゃってるから「飽き」がくるためであるが良い方にここまで覆るのは初めてです。えぇ、もう色メガネですねこれ。
分かりにくいレビューでしょ?見ないと分からないし色メガネレビューに魅力を的確に書けるほどの語彙力が無いので仕方ない。


再視聴の動機はパチンコでこの作品を見かけたから。本当にユニバーサル系のパチンコ台はつまらない。スペックも演出も大体がゴ○。藤商事から出し直さんかなぁ。

満足度評価は色眼鏡補正バリバリです!


【以下過去レビュー】
{netabare}
12話までひたすらモブが殺されちゃう物語。

一言でチョー不親切アニメですね。12話まで謎だらけ。何もスッキリしないし何も新しい物が降ってこない超平坦路。ぶつ切りストーリーの印象しかなくエロゲールートがもとなのか漫画原作でいつでも打ち切りされる恐怖と戦っているのかと思いきやオリジナルなんだね。1クール無駄遣いしてんじゃん。インちゃんチョーカワイイ!
ただし13話からガラリと変わるストーリーの色。ダークヒーローとしての魅力を活かしたものとなり最終話までだれることはありませんでした。序盤は蛇足以外に表現しようがない。もっとちゃんと物語を作れば良作だったでしょうね。さすがに12話の長丁場でダルい展開は鬼畜だわ。
最終話の結末は良かったですがその選択する際のセカイ描写はいただけなかった。ダークヒーローなんだならもっと別の表現が良かったかなぁ。安っぽい。インちゃん女神様!

それでも私としてはダークな世界観は嫌いじゃないが作画が残念なんで周回厳しいよ!バトルものとしても能力の描写しょっぱ過ぎて凄さ感じねぇぇぇ!ってのは12話まで。13話からはバトルものとしてもそれなりでした!と言ってもバトルシーンは短いけど!インちゃんマジ天使!

終盤のOPマジ神なんですけど!T.M.Rが歌ったらおっさんチビるぜ!ドライビングシーンもちゃんと描写してればお漏らし確定っすね!土屋圭一が監修してくれないか。マジしびれました!インちゃんカワイイのに出番少なすぎるし!でも神!

この作品は本当にもったいない。序盤にストーリー作った人が悪すぎるなのか?まるで作風が変わった13話以降。12話まではスマホでエ○ゲーしながら流しても良いってレベルだよ。
そして猫!お前は本当に役にたたないな!インちゃんに抱っこされとけ!されたいぞぉぉぉ!

地獄に始まり天国に終わったこの作品。絶対2周はしないな!やっと花澤様のもとへ逝ける!
インちゃんマジチョー大天使様!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25

86.6 4 2007年春(4月~6月)アニメランキング4位
らき☆すた(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (3597)
17591人が棚に入れました
そもそもは、連載を予定していた作品ではなく、コンプティークで急にページが空いてしまい、そこを埋めるために掲載したのが始まりだが、人気を博したため連載となった。タイトルは、“Lucky Star(ラッキースター)”の意味であり、単行本表紙のロゴにもデザインされている。連載開始時は、主な登場人物4名は高校1年生で、実際の年度が進むと共に2年生、さらに3年生へと進級している(アニメの開始時点では2年生)。ほとんどのキャラクターが左利きである。
女の子たちの、まったり、ゆる~いふだんの生活を描く。

声優・キャラクター
平野綾、加藤英美里、福原香織、遠藤綾、今野宏美、白石稔、長谷川静香、茅原実里、ささきのぞみ、清水香里、前田このみ、西原さおり、平松広和、井上喜久子、古澤徹、小菅真美
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

アニメ視聴数の少なさはステータスだ! 希少価値だ!

[文量→大盛り・内容→自分語り系w]

【総括】
「らきすた」は初めて観た「日常系」アニメ。お気に入り棚。

自分にとって思い出に残る大切なアニメだし、「アニメオタクで良いんだ」と思わせてくれた作品だからこそ、ちょっと、自分にとってワガママなレビューを書かせて頂きたいと思います。

アニメにドハマりして、十数年、あにこれに参加して8年?くらい。

自分のこれまでの、今の、これからの「アニメ」「あにこれ」との関わり方について、書かせて頂きたいと思います。

自分語りになってしまうので、アニメの感想はそんなにないです(苦笑) なんで、以下を読まれる方は、ご注意を(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
実は今年、結婚をしました(笑) 嫁は、アニメ無関心で、私も、アニメ好きは公言していますが、理解はないので、流石に萌え系のアニメは観られません(笑)

それで、アニメからもあにこれからも離れていて、今後も以前のように関われないと思うので、一度、あにこれにも「けじめ」をつけたくて、、、。すいません、アニメ人生を語らせて頂きます(笑)

少年時代、アニメ=ガンダム、でした。他、エヴァとかも見ましたが、所謂「萌え豚」とは違う、まあ、硬派なオタクだった、、、と、勘違いしていた日々(笑)

中~高は、剣道ばかりの日々。スポーツ特待生だったので、アニメなんて1作品も観る余裕なし。

大学生になり、時間ができて。そこで、暇潰しに観たのが、たまたまGEOでレンタルした「とらドラ」。マジで萌えました。大げさに言わなくても、人生を変えた作品です。

そこでアニメに興味をもち、次に、「花いろ」を観てアニメにハマりました。んで、「ブラックラグーン」を観た後に、「らき☆すた」を観ました。20歳の時でした。

それまで、肩に力入ってアニメを観ていた自分の、良い意味で肩の力をぬいてくれた作品。意味のないことにも意味があることを知りました。アニメが、退屈な日常を忘れさせてくれました。22歳になる頃までには、一番の趣味になりました。

私は、アニメの世界に憧れました。小説家を夢見ても挑戦すらしなかった自分の「創作物」への憧れ。風俗で童貞は捨てながらも、まともな恋愛はできなかった、自分の夢が詰まった場所。

就職し、忙しい日々の中、アニメは贅沢品でした。日曜日にレンタルDVDを借り、酒を飲みながら一気に全巻を観る。それが、仕事以外の唯一の楽しみでした。

転勤で僻地勤務になり、再びアニメにハマり始めます。27歳くらいの時。

その辺で、「あにこれ」に出会います。

「あにこれ」の中で、私にとって間違いなく一番大きな出会いは「どらむろ」さんです。

お休みになられて長いので、最近のレビュアーさんは知らないかもしれませんが、どらむろさんは、他のレビュアーの全てのレビューに感想を書いてくれるスタイルでした(レビュー自体も温かくてクオリティ高いです)。

私は今、文章を書く仕事をしていますが、そんなに大した仕事ではなく、私の文章を読んだ人も、書いた人が私だとも知らないし、私にも、読者の声なんて届かない。せいぜい、職場の人の評価があるくらいです。

でも、どらむろさんはいつも反応してくれて、時々、「自分でも良いレビューが書けたな」と思うと、どらむろさんから、「これはすごい」というコメントを頂けることがありました。

なんかこう、文章を書いて、読んでもらい、感想を言ってもらえることかが、すごく嬉しかったんです。途中から、どらむろさんに誉められるために、レビューを書いていた気すらします(笑) だから、私のレビューで一番クオリティが高いのは、参加して1年後くらいのやつかな。書き手が読者に育てられるのは、ホント。

尊敬しているどらむろさんが隠居をされた時、勝手に「どらむろさんの弟子(劣化コピー)」になりたいと思い、どらむろさんのスタイルをあにこれに残したくて、私も他の方のレビューに感想を書かせてもらうことにしました。

勿論それが、「上から目線的」「ありがた迷惑」で、不快に思われる方もいらっしゃったと思います。また、どらむろさんは、キャッチさんの全てのレビューに感想を書いてくれましたが、私はそこまでできず。たまにしか感想を書けませんでした。そこは、大反省です。

でも、今も幾人かの方が、「レビューに感想を書く」スタイルをとってくれています。私は、それが凄く嬉しいんです。

あにこれの「サンキュー」のシステムに対して、批判はしないのですが、サンキューの数って、長期間のモチベーションになります? ぶっちゃけ、大量にキャッチして、大量にサンキューし、サンキューありがとうコメをすれば、何割かの義理サンキューがかえってくる文化の中で、真面目にレビューを書き続ける意欲は、私は続きませんでした。

文章を書く行為には、必ず、他者に読まれたい、共感されたい、誉められたいという欲求があると思います。だから、あにこれが、「レビューを書き、レビューを読み合う」サイトになることを、私は望んでいます。サンキューの数より、もっと、心の繋がりを。良いレビューには、称賛を。しょうもないレビューには、無関心を。アニメには熱く、人には優しく。

私がこれまで、「サンキューありがとうございました」というコメントを1度も書かなかったことには、こんな理由があります。私は、どらむろさんの火を絶やしたくなくて、あにこれをやってきました。

私は今期、アニメを3作品しか観ませんでした。去年まで、1クール20作品は観ていたのに。

これには、結婚ということもあるけど、「前ほどアニメに熱中できない」という、ここ数年の問題もあります。アニメ自体のクオリティが下がったのかもしれないけど、多分、私自身がアニメを観すぎて、面白さを実感できなくなっているんだと思います。

アニメを「批評する」という視点で観てしまう、自分が悲しい。もっと、熱中したい。のに、比較をして評価をしてしまう。

だから、本当に若い(アニメをそれほど観ていない)レビュアーさんには期待しているんですよね。アニメをあまり観たことない人ほど、魂のあるレビューを書いてくれる気がしています。

だから、もし仮に、自分の趣味や評価と合わないレビューを書いた人がいても、それはその人の見方なんだから、あんまり叩いたりはしてほしくないな~と。人を傷つけるようなレビューを書いている場合は、別として。

私は、アニメにもあにこれにも、凄く感謝しているんです。この10年、私の人生の一部を確実に楽しいものにしてくれました。だから、恩返しはしたいんです。

でも今は、優先順位が変わりました。今の1位と2位は、奥さんと仕事です。今後子供が産まれたら、アニメは良くて4位、あにこれはそれ以下になるでしょう。

私は今後も、アニメもあにこれも引退する気はないです。でも多分、1クールに観る作品は減り、皆さんのレビューを読んで感想やサンキューを返すことも、かなり少なくなってくると思います。

そういう意味で、ここで謝罪を申し上げたいのと、もし、どらむろさんから(勝手に)受け継いだバトンを、誰かが、自分のやれる範囲で受け継いでくれたら嬉しいな~と思い、こんなレビューを書かせてもらいました。

今日から嫁が実家に帰り、久々に日本酒を呑んでる勢いもありますが(笑)

さて、私がリアルを充実させ、アニメから離れるのを知ったら、「泉こなた」は、どんなリアクションをとってくれるでしょうか? 軽蔑されるかな? 呆れられるかな?

なんとなくですが、こなただったら、仙人みたいな白髭をつけ、「フォッフォッフォッ」とか笑いながら、「お主もそちら側の世界に行ってしまったか」と、肯定も否定もせず、生暖かい視線を送ってくれるような気がしています(笑)

ということで、親愛するあにこれ住人の皆さん。私は、これからもアニメやあにこれを続けます。ただし、前のように真剣にレビューを書いたり、マメにサンキューは送れないと思います。それがウザかったら全然キャッチを外して下さい。もし、こんな感じでも良かったら、今後も末長くユルいお付き合いを続けて頂ければと想います。

ただ、もし、私があにこれに本格的に復帰したら、きっとリアルで良からぬことがあった時の現実逃避なので、その時はそっとしておいて下さいね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

そういえばさあ、なんで秋になると運動会やら文化祭やら行事が多くなるんだろうね?

4コマ漫画を原作とし、
京都アニメーションが制作したアニメ。

タイトルの「らき☆すた」は
Lucky Star(ラッキー スター)が語源のようです。

主人公・泉こなた(いずみ こなた)の声を
平野綾さんが担当していて、

京アニ&平野さんのつながりからか、
「涼宮ハルヒ」ネタも多いです。

また、こなたの趣味がアニメ&ゲームのため、
アニメ関連のパロディネタもあります。

それを踏まえた上で視聴してください♪

全24話です。


● ストーリー
泉こなた、
柊かがみ(ひいらぎ かがみ)、
柊つかさ(ひいらぎ つかさ)、
高良みゆき(たから みゆき)の4人が主要人物。

高校2年生(途中で3年生に進級)の4人が
学校や家でおしゃべりをしている風景が中心。


「ねえねえ、~~ってどうやって食べる?」
「~~と言えばさあ、」
「~~ってよくあるよね~。」
「~~ってなんでなんだろう?」

そんな女子高生のおしゃべりが主体のアニメです。

メインの4人しか登場しなかった最初は、
動きが少なくてただしゃべっているだけという、

「なんなんだこのアニメは」な衝撃に見舞われましたが、
最後まで飽きることはありませんでした。

日常生活のあるあるや、そういえば気になる!な
小さなことを取り上げて話を広げていく形式。

こなた達3年生と新入生の1年生、
さらにはかがみのクラスメートや泉家など、

徐々にキャラが増えたことで
話の層も厚くなりました。

特に内容はないけれど、
観ていて飽きもしないんだよなあ。

オタクネタがちょっと多めな、
高校生の日常アニメです。


≪ らっきー☆ちゃんねる ≫

本編の後、「らっきー☆ちゃんねる」という
おまけのコーナーがあります。

本編のメインキャラではなく、
小神あきら(こがみ あきら)&白石みのる(しらいし みのる)が
コーナーを進行していきます。

ぶりっ子しているけれども、本性はやさぐれ…なあきら様が可愛くて
このコーナーも気に入ってました。

が、途中から迷走したのか、
コーナーが崩壊。訳のわからない展開に(;´・ω・)

残念ながら私の中の【らきすたのマイナスポイントその1】と
なってしまいました。


● キャラクター
◇アニメやゲームが趣味なオタク女子高校生・こなた。
◇ラノベが好きなしっかり者のツンデレツッコミ・かがみ。
◇おっとりドジっ子、頭のリボンがチャームポイント・つかさ。
◇恐るべし天然、萌えっ子物知りお嬢様・みゆき。

こなた以外は普通の女子高生なのですが、
観ているうちにこの4人のバランスがじわじわ心地よくなります。

最初から最後までキャラが安定しているから、
ストーリーも安定。

最初はつかさが1番好きでしたが、
だんだんかがみのツンデレが可愛くて仕方がなくなってきた(*´ω`)


● 音楽
【 OP「もってけ!セーラーふく」
   /泉こなた(平野綾)、柊かがみ(加藤英美里)、
   柊つかさ(福原香織)、高良みゆき(遠藤綾) 】

作詞:畑亜貴、作曲・編曲:神前暁という
最強コンビによって手がけられたこの曲!

アニメを観る前からこの曲の存在は知っていましたが、
なるほど伝説になるわけです。

このテンション上がっちゃうノリの良さは
何度聴いても飽きません♪

24話で挿入歌として使われた時の演出も良かったです♪


さて、OPについては大変満足しているのですが、
問題はEDです。

1話~12話までは
こなた達がカラオケに行っているという設定の下、

4人のうちの誰かが
アニソンなり昔の歌なりをカバーして歌っています。

EDだけを通して観たら面白そうだなあ~なんて思いながら、
毎回どんな曲が流れるのか楽しみでした。(ここまで問題なし)


そして13話からは、
白石みのる役の白石稔さんが実写で登場。
(あきら役の今野宏美さんやつかさ役の福原香織が登場することもあり。)

毎回、カバー曲や彼のオリジナルソングを歌っています。

初めはインパクトが大きく、「京アニもチャレンジャーだなあww」と
新たな領域を楽しませてもらいましたが、徐々に飽き…。

本編をまったり楽しんだ後のこの意味不明なインパクトは、
ミスマッチ&胃もたれを感じました。

白石さんの頑張りは評価したいのですが…
【らきすたのマイナスポイントその2】です。

せめて最終回はやめてほしかった。

本編がいい感じに終わったのに、
なんだかEDのせいで台無しになった気分でした。

消化不良になってしまった気分で…。
EDなしで終わってくれた方がまだよかったような…。


● まとめ
マイナスポイントもありましたが、
本編は楽しめたし、キャラも気に入っています。

女子高校生たちのたわいない日常。

それは、おしゃべりと思い出に溢れている。

過ごしているときにはぼんやりとしか気付かないかもしれないけれど、
振り返ってみると、とてもかけがえのないもので。

いつか大人になったときに、
「こんなことあったよね。」「こんな話したよね。」って
盛り上がるのかなあ。

そんなこなた達も見てみたいものです^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

萌え♪ギャグ♪可愛すぎ高校生ですよー!でも、いきなり感動回でふいをつかれて・・・

いわゆる空気系アニメというやつですね。
ごく普通の女の子たちの日常を描いた一話完結アニメです。

名作を数々生み出してきた京都アニメーションだけあって、最高に楽しめました。
と言いたいところですが、これは評価が付けにくい面もありますね。


キャラはメインキャラ、サブキャラともに素晴らしいです。
と言っても、これは好き嫌いが若干ありがちなキャラデザのような気もしますけど。
まあ、こういう萌え系はそういう意見がわかれることもありますよね。


ストーリーは本当に単純で、高校生には見えないような女の子たちの学園生活や私生活を描いたもので、ラブコメのような要素はまったくありません。
ただ、キャラが可愛くてギャグが面白くて、ちょっとシュールな場面もあって楽しめると思います。

この作品の特徴は、思いっきりパロってるところですね。

これはネタバレにならないと思いますけど、数々のアニメをパロってます。
いや、オープニングから既に他のアニメだし(笑)
わかる人にはわかりますよね^^

その他、一例を挙げると、ハルヒはよく出てきました(笑)
作中でちょっとしたライブのシーンがあるんだけど、思いっきり涼宮ハルヒの挿入歌「God knows...」でした。
もし知らない人は、おもっきりかっこいい曲なので聴いてみてください。
ハルヒで一番インパクトあるんじゃないかな?
この曲は、って思います。


こうやって話がそれるぐらいに、いろんなアニメ、ゲーム、キャラをパロっててそれに気付いた時ににやける感じもよかったですねー(笑)


オタクじゃないとわからないフレーズなんかも平気で出てくるあたりは挑戦的でもあるなって思いましたけど。


で、例えばキャラの属性がどうのこうの、萌えの要素がどうのこうの、ってのもメインキャラが説明してる場面が多々あったりで、よくあるパターンだけど、アニメ(オタク文化)の裏側をうまく描いてます。



ただ気に入らなかったのは、まず、サブキャラでもないエキストラキャラの声がほとんど一緒の人!
それも女性男性関係なく同じ人!
あれ、気持ち悪い!
ちょくちょく出てくるからそれはイラってしました。

それと、らっきー☆ちゃんねるもいらない。
あれもイライラしたから毎回飛ばしてました。



ではメインキャラの紹介を。


泉 こなた(いずみ こなた)- 平野綾さん
主人公の一人。
オタクを絵に描いたような女子高生。
見た目は小学生。
でも、なかなかシュールな目を持っています。
cvの 平野綾さんは、涼宮ハルヒの憂鬱、DEATH NOTE、ドラゴンボール超、など多数で大活躍されています。


柊 かがみ(ひいらぎ かがみ)-加藤英美里さん
主人公の一人。
こなたの同級生で、次に紹介する柊 つかさの双子の姉。
二人の姉もいる。
でも、双子とはいえ、妹がいるためとても頑張りやさんで面倒見が良い。
cvの加藤英美里さんは、物語シリーズ、魔法少女まどか☆マギカ、ゆるゆり、などで大活躍されています。


柊 つかさ(ひいらぎ つかさ)-福原香織さん
主人公の一人。
こなたの同級生でかがみの双子の妹。
姉とはまったく違う性格で、とってもおっとりのんびりやさん。
勉強などはとっても苦手。
cvの 福原香織さんは、咲-Saki-、異能バトルは日常系のなかで、Wake Up, Girls!、などで活躍されています。


高良 みゆき(たから みゆき)- 遠藤綾さん
主人公の一人。
こなたの同級生で成績優秀、スタイル抜群のお嬢様。
でもかなりの天然で、萌え要素満載の女の子。
cvの遠藤綾さんは、とある魔術の禁書目録II、新世界より、デート・ア・ライブ、などで活躍されています。


ここまでがメインキャラですね。


あと、サブキャラたちもとても魅力的で目が離せませんけど、それは割愛しておきます。

他のどうでもいいキャラは無視してほしい勢いです。


あと、オープニング「もってけ!セーラーふく」とあのオープニングアニメーションは最高です!



で、この作品を観て改めて思ったんですけど、埼玉県ってアニメの聖地だらけですよねー!!!
けっこう意図的なのかもしれないし、東京の隣だということだからなのかもしれないけど、数々の聖地がありますよね。

それにコミケの開場にも気楽に行けるし!
それがうらやましー!!!

ということで、最近は日常系に傾倒しちゃってるんですが、そういう安心感のあるほのぼのを観たい気分の人にはおすすめの作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

84.0 5 2007年春(4月~6月)アニメランキング5位
電脳コイル(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1966)
11135人が棚に入れました
今よりもちょっと未来…子供たちの間では街のどこからでもバーチャル世界=コイルに接続できる電脳メガネが大流行していた。小此木優子(おこのぎ ゆうこ)は、小学校最後の夏休みを前に、父親の仕事の都合で最新の電脳インフラを擁する地方都市・大黒市に引っ越すことになる。
優子は、その街で出会った友達と電脳空間で次々と巻き起こるフシギな出来事を体験する…。

声優・キャラクター
折笠富美子、桑島法子、矢島晶子、小島幸子、斉藤梨絵、鈴木れい子、野田順子、小林由美子、梅田貴公美、山口眞弓、沼田祐介

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最高のNHKアニメ

完全に思い出補正は入っているわけだが、拡張現実というものを取り入れた作品で小学生らしさも全開なこの作品好きだった。

優子と勇子の関係性もだが、ハラケンも良かったぞ。

思い出補正なんでどこがどう良かったかなんて具体的には語れないのが悔しいが、言葉にするとそうでもなかったなあという気がしてくるので、あえて言葉にはしない。
Don't think, feelの精神貫きます。

子供心ながら最後のほうはハラハラドキドキしていた。ヌル怖い。


OP
プリズム 池田綾子
ED
空の欠片 池田綾子
池田綾子さんはこの作品でしか見かけてないような気がするが、昔聴いてた裏組曲なるものにも使われていたし、プリズムはずっと聴いていたいと思えるほどの良曲。
勿論、空の欠片もEDにぴったりでノスタルジックな気持ちになる。


アマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. メガネの子供たち
金沢から大黒市へと引っ越してきたヤサコこと小此木優子と妹の京子。ヤサコは謎の電脳生物を追いかける京子と電脳ペットのデンスケとはぐれてしまった。電脳メガネでデンスケを見つけたのはいいが、なんとデンスケはヤサコの目の前で、謎の電脳生物と共に壁の中へと消えてしまった! ヤサコはたまたま出会った自称コイル探偵局員の女の子・フミエと共にデンスケ捜索を開始する!

2. コイル電脳探偵局
サッチーの攻撃をなんとかかいくぐり、デンスケの救出に成功したヤサコとフミエ。しかしなんとデンスケは謎の電脳ウイルス「イリーガル」に感染していた!戸惑うヤサコを助けたのは、フミエの親玉にしてヤサコの祖母「メガばあ」だった。メガばあは様々な電脳グッズを駆使してデンスケの治療を試みるのだった。一方、謎の少女イサコがデンスケを狙って、手下の電脳生物モジョを差し向けてようとしていた・・・。

3. 優子と勇子
大騒動の翌日、ヤサコは転校初日を迎えた。留守の間に、メガばあの応戦も空しく、モジョによってデンスケが誘拐されてしまう!再びデンスケ救出に向かうヤサコとフミエ。モジョの反撃を受けながらも必死の追跡を続ける二人の前にサッチーが立ちはだかる!! 混乱のさなか、一旦は助けたデンスケをイサコに奪われてしまう。果たしてデンスケを無事取り戻せるのか?そして謎の少女イサコの狙いとは一体!?

4. 大黒市黒客クラブ
ヤサコに続いて6年3組にやって来た第二の転校生、それはなんと昨日デンスケを誘拐したイサコこと天沢勇子だった。イサコは、ダイチがリーダーの「大黒黒客」へと勧誘されたが、これを冷ややかに断ったことで、ダイチたちに目をつけられてしまう。ヤサコはイサコと友達になろうと話しかけるのだが、イサコはヤサコにひどく冷たい言葉を投げ返す。放課後、ダイチたちはイサコに電脳アイテムで攻撃を仕掛けるのだが…!!

5. メタバグ争奪バスツアー
この街のどこかにメタバグが大量に埋まっているという噂を聞きつけたダイチたち。そんなダイチたちに「在りかを知っている」と近づいて来たのは、なんとイサコだった。メタバグ探索に向かうイサコたちの後をつけるヤサコとフミエ、そしてイリーガルの研究をしているという「生物部」の部長ハラケン。ダイチたちが辿りついた先は、電脳霧がたちこめる「バスの墓場」だった!イサコはダイチたちにバスの床を掘るように命じる。果たしてイサコの目的とは何か!?

6. 赤いオートマトン
ヤサコたちのピンチに、襲いかかるサッチーに命令をして停止させたのは、なんとハラケンだった。サッチーはハラケンのペットだったのだ!ハラケンの正体を探ろうとするフミエとヤサコは、まずは生物部らしくサッチーの生態を探ることから始めるのだった。しかしハラケンの行動を知るうち、二人はハラケンの意外な過去を知ることになるのだった…。

7. 出動!コイル探偵局
ヤサコとフミエはコイル探偵局メンバーとしてメガばあに緊急招集される。依頼は電脳ペット「マンタ」の捜索だった。一旦は断ろうとするヤサコたちだったが、報酬を聞いて目の色が変わる。その報酬とはメタバグの30倍もの値がつくといわれているキラキラ輝くキラバグだったのだ…!目撃情報を元にヤサコたちは廃工場へと向かうが、そこには偶然、イリーガルを捕まえようと、イサコが様々な罠を張り巡らしていた。イサコの暗号式に足を踏み入れたヤサコは、なんとイサコと一緒に密室に閉じ込められてしまった!

8. 夏祭り、そして果たし合い
一学期最後の終業式の日。すっかり黒客を支配下におさめたイサコがダイチたちにある命令を下す。イリーガル探索になにかと邪魔となるフミエたちに果たし合いを申し込み、これに勝利してフミエたちから電脳メガネを取り上げろというものだった。ケンカばかりしているが、実はフミエに片想いだったダイチ。夏祭りの雰囲気に飲まれたせいか、なかなかフミエに果し合いを言い出せない。黒客と恋心に揺れるダイチの男心は、果たしてどんな結論を導き出すのか?

9. あっちのミチコさん
ついに黒客とフミエたちの果たしあいの日がやって来た! 生物部の合宿、深夜の学校で肝試しを行い、負けた方はメガネを捨てなければならないのだ!ダイチやヤサコたちは競い合って校舎内のあちこちに電脳トラップを仕掛けていく。そこへ現れたのは学校を調査すべく、サッチーと一緒に潜入してきたオバちゃんだった。すべては学校内に逃げ込んだイリーガルを捕まえようとするイサコの陽動作戦だった!

10. カンナの日記
なんとヤサコの目の前でキラバグを体に吸収し、イサコはサッチーを倒してしまった!「残りも私が手に入れる」と、オバちゃんに宣戦布告をするのだった…。イサコによって黒客から追放されてしまったダイチはデンパと共に「元祖黒客」を旗揚げする。一方、ヤサコとフミエはハラケンに協力して、ハラケンが手に入れた道順を辿る事に!!そこで、ヤサコは遠い昔の記憶を思い出す。それは「4423」と名乗る謎の少年との想い出だった…。

11. 沈没!大黒市
イリーガルを捕まえて、メタバグを稼いでやる! ダイチが苦難の末に見つけたのは、小さな金魚のイリーガルだった。がっぽりメタバグを稼ぐため、ダイチは金魚を育てることにした。ところが、金魚はひたすら巨大化を続け、ついにダイチの家から飛び出してしまった!! 巨大化した金魚は街をどんどん水浸しにしていく。事態を収拾するため、結集するヤサコたちコイル探偵局メンバー!果たして、ヤサコたちは街を救うことができるのか!?

12. ダイチ、発毛ス
懲りないダイチはイリーガル捕獲を企むが、いっこうに見つかる気配がない。そんなある日、ダイチが電話で「ボッサボサ」という謎の言葉を残して姿を消してしまう。心配するヤサコたちの前に現れたダイチの顔には電脳ヒゲがびっしりと生えていた。しかもヒゲは、強い感染力を持っていて、男女の区別もお構いなしに、ヤサコたちにも次々と伝染、一同は大パニックに陥ってしまう !! このピンチにメガばあが作ったのは、なぜか翻訳機。ダメもとでヒゲたちの声を翻訳してみると。

13. 最後の首長竜
カンナの日記を手がかりに、古い空間を見つけたヤサコとハラケン。そこは電脳霧が立ち込めるグラウンドだった。そこでヤサコたちはイリーガルのクビナガ竜を飼うデンパに出会う。皆には内緒にしておいて欲しいというデンパだったが、グラウンドで新しいビルの建設工事が始まることが判明!! このままではクビナガ竜の命が危ないと、別の古い空間を探して移動させることに。果たして、デンパたちは無事にクビナガ竜を助けることが出来るのだろうか!?

14. いきものの記録
電脳猫ミゼットを使って、姉のフミエの行動を記録するアキラ。なんとミゼットは見た映像や聴いた音声を記録できるのだった。自分への虐待(?)の映像を、いざというときの証拠のために残していたアキラに思わぬ落とし穴が待っていた!! 一方、大黒市で起きた出来事を調べているという青年・猫目と出会うハラケン。イリーガルの研究について相談をもちかけたハラケンだったが、猫目から返ってきたのは意外な言葉だった…。

15. 駅向こうの少年
デパートからの帰り道に、ヤサコは道に迷ってしまう。しかも、なぜかイサコと間違えられて、「キラバグを出せ!」と、見知らぬ少年たちに追われるハメに! そんなヤサコを助けてくれたのは、タケルと名乗る少年だった。タケルと仲良くなり、駅まで送ってもらうヤサコ。だが、そこは幼い頃に来た覚えのある道だった。昔の記憶を辿りながら、ヤサコは夢で見た階段鳥居を探しはじめる。ヤサコの過去には一体何があったのだろうか!?

16. イサコの病室
夏休みも終わりに近づいたある日、ヤサコは病院までギックリ腰のメガばあを迎えに行く羽目に。そこでヤサコが見かけたのは、病院内で盗み撮りを行うアキラの姿だった!アキラを問い詰めるヤサコだったが、映像の中にイサコの秘密を見つけ驚く。そこでヤサコが見たものとは一体?! 一方、図書館でメガネの事件を調べていたハラケンとフミエは、ある新聞記事を発見するのだが…。

17. 最後の夏休み
イサコの秘密を知って動揺するヤサコ。ハラケンにもそれを伝えるヤサコだったが、どこか思い詰めた様子のハラケンの姿に不安を覚える。だが何事もないように振る舞うハラケン。一方、ガチャギリ・ナメッチを従えイリーガルを追うイサコに、奥の手を繰り出し決戦を挑むオバちゃん!ついに追い詰められるイサコ、しかしそのイサコの前に意外な人物が現れるのだった…!

18. 異界への扉
壮絶なバトルの末に、ついにキラバグを集め終わったイサコ!!イサコが暗号式で出現させたのは、謎の電脳空間「通路」だった。虚ろな目で「通路」の中に足を踏み入れようとするハラケンだったが…。ハラケンに歩み寄ろうとするヤサコは、カンナをめぐる心の傷の前にただ立ち尽くす事しか出来ない。落ち込むヤサコを心配し一緒に家に泊まるフミエ。しかし、その二人に不気味な電脳霧が迫りつつあった。

19. 黒い訪問者
突如停電したヤサコの家。湧き上がる電脳霧から現れたのは「通路」と謎のイリーガル「ヌル」であった!京子を襲い、その電脳体を連れ去ってしまうヌル!!闇の中を追い詰められるヤサコとフミエであったが、間一髪メガばあの結界に救われる。メガばあの助言を得て、なんとか京子救出を試みる二人だが…?!果たして、ヤサコたちは京子を無事に助け出すことができるのか!?

20. カンナとヤサコ
次々と出現するヌルに囲まれたヤサコたち! 間一髪で救出したのは、バイクで駆け付けたオバちゃんとメガばあだった。一方、再び通路へと向かったハラケンの身にも危険が迫まる! ハラケンの後を追うヤサコとオバちゃんだったが、そこでオバちゃんは自らの過去を語るのだった…。そしてハラケン救出のため、ヤサコが取った思いがけない行動とは!?

21. 黒いオートマトン
今日から新学期。学校は新しい駅ビルに移転し、第一小と合併することに。タケルとの再会に喜ぶも、目覚めないハラケンの事が気がかりなヤサコだった。一方、何故か第一小の生徒たちから執拗な嫌がらせを受けはじめるイサコ。更に、学校で流れる悪い噂に、次第に追い詰められていく…。

22. 最後のコイル
新型サッチーに追い詰められたイサコ。助けに来たヤサコに案内され小此木家に避難するが、そこで京子にデンスケの治療を頼まれるのだった。デンスケを調べていくうちに、イサコはデンスケに“ある秘密”が隠されていることに気づく!しかし、その直後に小此木家に新型サッチーが侵入してくるのだった!!

23. かなえられた願い
大規模なフォーマットが繰り広げられる中、京子とデンスケを守るために逃げ回るダイチたち!そして危険な状態に陥りながら、逃げ惑うヤサコとイサコ!そんな中、幼い頃の記憶が蘇ってきたイサコの元に、猫目からの電話が掛かる。それは、デンスケを助けるためには、ある場所にデンスケを連れて来いというものだった…。 そこでヤサコとイサコを待ち受けるものとは一体!?

24. メガネを捨てる子供たち
昨夜の事件で気を失い、病院で目覚めたヤサコ。イサコの噂はすぐに広まり、子供たちは親にメガネを取り上げられてしまうのだった…。現実を受け入れられず、自問自答を繰り返すヤサコ。“いま、本当にここにあるものって何?”一方、イサコを助けるため都市伝説を調べ直していたオバちゃんが気づいた事実とは一体!?

25. 金沢市はざま交差点
イサコを助けるために、金沢に向かったヤサコ。都市伝説に出てくるはざま交差点の手がかりを求めて、元クラスメイトのマユミに会うのだった。アッチの空間に侵入するヤサコだったが、その行動を阻むかのように新型サッチー2.0が来襲、さらに猫目の魔手が迫る!胸の痛みを強く信じて、イサコを捜すヤサコの目の前に現れた光景とは一体!?

26. ヤサコとイサコ
遂に明らかになった4423の謎。ヤサコもまた隠された過去の記憶を呼び戻す。4423と出逢ったあの時、いったい何が起きたのか!?その記憶を辿りながら、次々と明らかになる謎の数々…。アッチとは何か?都市伝説の少女ミチコさんの正体とは?猫目の目的とは?そして、ヤサコはイサコを救出することができるのか!?すべてが終わったとき、二人が迎える結末とは…!?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

電脳世界の深部へ

個人的総評

{netabare}物語☆4.5
一番の魅力は世界観の面白さと設定の作り込みだろう。現実世界に電脳世界の情報を重ね合わせて見せる「電脳メガネ」が普及した近未来の日本(wikiより引用)という童心をくすぐられる様な世界観であり、多数の機能、現象、電脳体が登場する。しかしそれらはかなり複雑である。電脳メガネを使う小学生達のストーリーや会話に多数の設定が絡むため、恐らく設定に慣れないと上手く楽しめないだろう。更には情報量が多く、正直なところ観るのに少し気力を使う。特に序盤と後半(個人的に16話から)は設定や機能の説明が多く、それに並行しキャラが行動し、掘り下げられる為キャラの行動の理屈や説明をよく理解するにはシーンを理解まで見直すか、メモをする事が必須だと考慮する。24話からは展開がより複雑かつ難解になり、細かく理解をするためには何周かするか、調べるしかない。しかし意外にもそれらが最終話には綺麗に纏まるので、思わず感服してした。更にはイサコの成長を描かれていた所も良かった。個人的に世界観と設定だけでも☆4.2程の評価をする。
〜苦言〜
小学生のキャラがメインなこともあり、ノリが少し稚拙である所も好みが出るだろう。また、最終話で猫目兄弟をほったらかしにして終わるのが残念だった。設定を大きく広げた割には小さいスケールで終わったのも少し物足りなさを感じた(これは別に良いのだが)。また、25,26話は少し駆け足にも感じた。12話13話の話は端折って良かった気もする。タイトル回収も少し拍子抜け。

全体的に世界観と設定が秀逸であり、前半で小学生達の日常を描きつつ伏線を張り、後半で伏線回収の流れは見事であり、謎が解けていくさまは爽快。話の整合性も非常に緻密であり、SF好きには十分におすすめ出来る作品であるだろう。

作画☆5.0
丁寧で安定感のある作画のお手本の様な出来。少しノスタルジーを感じる背景や色使いも魅力。何よりCGのレベルが当時としては段違いの出来である。背景や作画と上手く馴染んでおり、更には動きに緩急がありとても機械らしい(そこが良い)。見た目は絶妙な非現実感を待ち合わせて、現実と電脳の世界と上手く差別化出来ている。それなのにキャラと並べても浮いていないのは物凄いと感じた。レーザーや暗号、メタタグの表現も見事。当時では京アニと肩を並べるかそれ以上だと言える。

声優☆3.5
ヤサコとキョウコの声が好きだった

音楽☆3.5
op曲好き

キャラ☆4.5
ヤサコ、イサコ等のメインキャラは勿論、ダイチ、アキラ等のサブキャラもかなりキャラが立っており、生き生きしている。それに加え、物語の後半に関わってくるキャラにはしっかりとした信念や欲望があり、心理描写が秀逸である。名前が覚えやすかったのもありがたかった。だが、キャラの精神年齢が年齢と離れているように感じる(特にイサコ)。また、キョウコの台詞が5,6割「うんち!」だったり、かなり幼稚で好みが分かれると思う(園児だから仕方ない気もするが){/netabare}





ダラダラ実況(ネタバレ)

{netabare}1話
00年代によくある少しくすんだ色使い好き(昔のマッドハウスらしい)。情報量が多くて難しそう。世界観はよくわからないけど近未来感が童心をくすぐる。CGがよく馴染んでいて作画も流石マッドハウス

2話
情報量多い...コイルと現実が共存してるのかな、特産物とか出てきて複雑。うんち!の子が子供らしくて好き。カレーのシーンは笑った。後おばあちゃん凄い。

3話
世界観がゲームっぽい?小学生がこれしてんのか...

4話
流れ変わったな
対決シーンの作画が見事

5話
有電波体質。フミエ弟いたのか。展開作りに小学生設定が生きた回

6話
自由研究が話の本筋になる?
少し地味な回だった印象

7話
イサコ友達なるかも!イサコはキラバグが目的なのかな。それと精神年齢が高い

8話
バイクの作画凄い。ギャグ要素少し強くてクスッとできた。浴衣姿を見た男子小学生の反応が割とリアルwイリーガルの正体の足掛かりになりそうな描写!

9話
ダイチいい奴だったのか。フミエ弟w名字澤口は笑った。合宿楽しそう。学校泊まってみたかったな。
今回凄い!

10話
4423そういう事か。キラバグを体に取り込むって何?キラバグの設定の掘り下げに期待。どんどん増えていく謎が期待感を煽る。最後の人は4423?うーん複雑。

11話
設定すごいなー。古い空間水になった!作画凄い。イリーガルの設定が複雑になっていく...メガ婆とおばさんに因縁あったのか

12話
モザイクが意味ない!髭が良くも悪くも記憶に残った
。古い空間が体につくってどういう事?なんかシムシティっぽいwギャグセンス凄くて哲学的。面白かったけどこの回いるかな

13話
デンパの発言の地味な伏線回収。切ないなあ。

14話
前半再放送か。分かりやすい解説ありがたい。フミエ小さすぎる気が...10話の最後の人イサコの兄さんなのか。イサコ兄の存在で話が動くのかも

15話
新キャラ!鳥居の場所あったのかって思ったら違った...イマーゴ!?謎が増えた。引き上手いなー

16話
4423!イサコの目的これか?イサコ兄ぽい人猫目っていうのか。伏線張る回なのか?猫目は兄じゃない?
ヤサコは事件に遭ったのか?情報量多いけど今回凄い!

17話
イサコの目的確定?ハラケン諦めきれないんだな
暗号のルーツがメガ婆。おばさん辛辣w面白くなっていってる

18話
イサコ猫目と繋がってるのか?演出凄すぎ。先生って誰だろ。冒頭の都市伝説本当だったのか!!16話からめっちゃ面白くなるやん

19話
こんな展開なるとは。デンスケ置いていかれて可哀想。ハラケンとメガ婆タイミング悪いな。設定少し忘れてたwイマーゴの逆説に納得した。ハラケンメガネあるんかい。メガ婆知ってるのか何かあったのかな。鳥居の階段出たー。デンスケ迷い込んでたのか。普通に怖い。

20話
「私の古い記憶によると」って何だwおばさんとメガ婆来たー!サッチーw前回のやつカンナのメガネの伏線回収だったのか。顔変わった。タイトル回収!久しぶりに情報量が多い。おばさんとメガ婆の因縁そういうことか。サッチーとキューちゃんがこんなに頼もしくなるとは。ヤサコの行動の説明が上手い。おばさん誰と戦ってるんだ?作画のレベル高杉。謎が解けていく面白さ。

21話
ビルの上に学校すごいな。15話の子と繋げる展開作りは少し強引な気も。イサコに借りが出来たからこれから協力する流れになるのか?イサコいい奴やん。ここでいじめ要素が出てくるかー。ソウスケ=猫目でいいのか?伏線回収きたー!展開がエグい...鳥居の中に入れるってことは政府のモノじゃないのか。今回凄いな

22話
猫目≠ソウスケ ソウスケ誰だろ。沢山の人使ってたんだねメガネ。「新しいペットを購入しますか?」の文字列が不愉快。タケルの兄だったんか猫目。行動の理屈も納得。デンスケキーパーツ!?伏線回収きたー!キューブ型のやつ行政とメガマスが使ってるのか(ピクシブ百科事典で調べた)コイルスが出てきて話が難しい(ーー;)肩が光るのは伏線だろう流石に。猫目古い空間出せるのか(どういうこと?)イサコが痛がってるのはイマーゴの副作用かな。

23話
肩が光る伏線回収意外と早かった。コイルス関連の設定が難しい...猫目=ソウスケじゃないかこれで3回目だぞwイサコ良かったね。タケルは細工した奴らと関わってたのか?そうじゃないと不自然。デンスケやばいことになるやんやめて。警備員の気持ち分かる。イサコー!メッセージ性あるなー。またまた凄い展開に

24話
少し胸糞だけど仕方ないか。猫目がサイトやってたのか。おばさんナイス。イサコ可哀想やな。22?胸の痛みの展開めちゃ良い。猫目最低やな。ダイチ👍
転校した人の伏線回収!キャラが多くて混乱する..ヤサコの使ってるメガネに何で画像入ってるんだ?いじめ関連の展開きたー!ここまでやるのか

25話
通路見つけた。ヌルキャリア!乗り物だったのか。何となく理解。ヌル暴走してたのか。2.0とサッチー入れるのか。コイルスのメガネだから画像あったのか。何で撮ってあるんだw本社やばいな。猫目は誰と繋がってるんだ?サッチーシュールwイサコだからキレてたのか。タマ...タケルナイス。うわー猫目、行動理屈がわかったのがありがたい。イサコ可哀想やん
ミチコを助けたのがソウスケってどういうこと?難し過ぎる...物凄いどんでん返し

26話
22の伏線回収!解説助かる。まだ2分なのに難し過ぎる...

(メモ)実験医療空間が4423で原型?イサコ兄が死んだのはイサコがミチコに願ったからではない。イサコ兄は事故の直後死亡。イサコはショックで意識を閉ざす。心の傷を癒す為に作られた空間心を埋めるモノをイマーゴを通じて電脳物質の形で生み出す空間←何らかの原因で変質し治療中のイサコとイサコの生み出した心の世界と共に停止。おじじがイサコを救う為にヌルキャリアを用いて医療空間に入りイサコは救われたが、おじじは戻って来なかった。イマーゴは大人にはうまく適合しない為おじじの身体に負荷がかかり死亡。実験空間は人知れず"あっち"に変異。しばらくおじじの意識はイサコを探し求めて"あっち"を彷徨っていた。15話の回想、ヤサコがデンスケについて来たらあっちに迷い込んでしまっていた(多分デンスケの能力であっちの入り口を開いてしまった)。回想のヌルはおじじ。デンスケは治療施設の一部。首輪はおじじの物でデンスケの機能を封じる為に付けられた。
始まって4分でこの情報量w

お前が1番かw室長なのも納得。暗号の組み方とか分かるのか、熱い展開!ハラケンよかった!タケルーー!これ12分で終わる?何となくわかるよ何となく。伏線回収しまくり!イサコの最後の台詞、成長したんやな,..観てよかった{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

眼鏡型ARデバイスってあり得ます?それとヤサコに感情移入できるのかがわかりません。

 今さらなんでこんな事書いているかと言えば、つまらないが少数意見なんですよね…更にいうと評価全般が眼鏡デバイスを肯定してるんですよね…本当かなあ…と。自動車のスピードメーターをガラスに表示するのが危険だといかいう実例もあるんですけどね…。

 つまり、この追記は私が本作をちゃんと見れてないのかなあ…という不安からなんですけどね。ただ、上の疑問はいろんな設定とか他のレビューとか見てもいわれてないんですよね。むしろ、未来のデバイスは眼鏡でARだ、みたいな感じのほめ方が多くて。時代を先取りしてる、みたいな。それ本当なんですかね?

 本作の評価って、①眼鏡型のデバイス②魂と電脳空間の関わり、がSF的に評価されて、あとはストーリーとして③デンスケ④イサコ、ヤサコ、兄の謎と伏線回収⑤ハラケンの過去とヤサコのラブストーリーが評価されているいる感じなんでしょうかね。設定として、電脳空間が歴史を積み上げているような雰囲気は良かったですけどね。

 私的には③と⑤が分からなくは無いですけど、肝心の①②が駄目な上に④がキャラも設定も伏線も全く納得できませんでした。つまり電脳をギミックにした学校の怪談かなあ…と

 以前ゴチャゴチャと面白くなかった理由を書いていますが、要するにイマーゴと電脳コイル…魂あるいは人格が、なぜARデバイスを通じて電脳空間に行ってしまい、人間の肉体や精神にまで影響するのか、というのが概念の説明をセリフでしているだけでした。

 いくら伏線とか説明があっても、そのメカニズム…SF的な裏付けが全く読み取れませんでした。そこがSFのFの部分でフィクションというなら、その前提条件って何か説明ありましたっけ?そういう現象があるとは言っていましたが…それがイマーゴなり電脳コイルというなら説明がトートロジーな気がします。

 それとやっぱり最後の方の話の展開が設定と裏事実をセリフで説明している気がしてなりません。キャラ設定というか性格造形が極端で不自然でした。特にヒューマンドラマの人物の造形や行動の中心となるヤサコの動きや来歴が不自然で、家族関係もかなり後付けでした。

 まあ、そもそもはじめの3話まで面白いんですけど、その後の話に飽きちゃうんですけどね。



以下 電脳メガネとAR設定に対する私の疑問です。まあ、物語のギミックとしての発想は面白いですけど、これが近未来の姿だと言われると…


 社会インフラとして眼鏡型デバイスというのが私は絶対にありえないと思っています。そもそもARが現実との境界があいまいで危険ですし、メンタル面でも相当危ういと思います。この面を強調して、電脳眼鏡を最後に否定してくれればよかったんですけどね。

 それと、まだ男たちが主人公ならわかるのですが、特に女の子たちが眼鏡デバイスを受け入れると思えまえせん。アメリカではマスクが嫌われているように、特に日本の女性においては眼鏡の拒否反応は想像以上に大きいと思います。そこに企業がマーケティングをしないで生活のプラットフォームレベルの投資をするとは思えません。

 この場合ソフトウエアだけでなく、カメラとマイクを日常生活に細かく設定していかないといけないし、壁や道路どころか生活用品のマッピングをして座標を設定するセンサーとサーバーが必要です。まあ、ドローンが当時は無かったので今なら多少補完できますけど、眼鏡否定派の大人もいて全員がそれがないと暮らせない状態には見えないんですよね。この辺りが「アクセルワールド」とかと比べるとお粗末なんですよね…

 つまり実現するだろうリアリティがまったくなく、結果としてSFとしてセンスオブワンダーを感じませんでした。それはARと社会インフラの関係も眼鏡デバイスを想像した後のもう1歩先の発想力がなかったと思います。2007年ならこういうのがリアリティがあったんですかね…スマホ前史だと…2022年なら、スマホでいいよね…が正直なところです。







以下、前回のレビューです。


評価高いようですが、ごめんなさい、あまり面白くなかったです。

 SFとして発想には関心しました。ですが、評価ポイントははっきり言えばそこしかありません。
 思っていたよりも不満が大きかったです。SFの大作ということで、見ないわけにはいかないと、何度か挑戦して、初見では4話切り、2回目は流し見で中盤で切り、3回でやっと話を追えました。

 不満点を書きます。初出が2007年で14年前ですがそれは考慮していません。もちろん私の誤解や理解不足があるかもしれまん。
 そもそもSFではなく、学校の怪談やトイレの花子さんのアップデート版というなら、それでもいいですが(実はこの可能性が高い気がしています。クリエータの作成意図は、ヒロインの年齢、作画、話の展開からいってジュブナイルではないでしょうか)、ならばSFの評価の話ではなく、私のテリトリーではない、という意味でつまらなかったです。

SF設定について
・これだけ大規模なAR(拡張現実)を実現させるには相当社会インフラとの連携が必要になると思います。にも拘わらず、メガネが必需品のように描かれていません。
・電脳ペットが覗き見して録画録音している場面がありました。これは、個室や廃墟、庭や空き地にまでオンラインのカメラやマイクがあるのでしょうか。電脳ペットはプログラムであってセンサーは持っていません。メガネ社会の設定の肝になる部分です。この話のAR設定全般にいえますが、ここで手を抜いてはいけません。(アクセルワールドの設定はここが緻密でした)
・電話のゼスチャー、恥ずかしくてできません。
・電脳コイルとかイマーゴって、この話の中核ですよね。うーん、ここが観念的で理屈が説明できてないですよね。イマーゴ持ち特有の症状でもなさそうですし。意識が分離することと、電脳体と現実体が分離する、ということを同一視していて、説明が正直わからなくてずっとモヤモヤしてます。
・メタタグやメタバグを組み合わせてプログラムを構成しているようですが、普通メタバグやメタタグを解析して、プログラミングする方法を考えますよね。
・今、日本の大学生の近眼者のコンタクト率は6割だそうです。特に女性を考えた場合、生活インフラのデバイスとして眼鏡を使うでしょうか。企業が眼鏡型デバイスを発明するでしょうか。結構疲れますよね。まあ、完全フレームレスな眼鏡をこめかみで支えているようなモノもありましたが…。
・交通信号をメタタグで変えられる交通インフラのセキュリティって何なんでしょうか。よくそれで、事故はあり得ないとか言えますよね。
・サッチーです。物価の水準はわかりませんが、行政のプログラムが違法性の程度を問わず4万円の損失をあれだけ頻繁に小学生に与えて、問題にならないでしょうか。
・郵政省は国の行政機関ですよね。地方公共団体の管轄で郵政省管轄?うーん、未来の話だから?まあ、セイフティーゾーンを作るためのアイデアなのでしょうが。

ストーリーについて
・大人も子供もなんといいますか、知能指数低すぎでしょう。判断基準が近視眼過ぎます。人信じすぎです。何回同じ人に騙されるんですか。
・コミュニケーション不足で事件が複雑になりすぎ。もっと人の話を聞きましょう。イライラします。
{netabare}・ヤサコの性格は、まあ、最後のほうでクズなことが金沢で明かされましたが、人の話に首突っ込みすぎ、行動力も知力もないのに。いじめられたと思って、引っ越してきたんでしょ?その割には直情的で発言も考え無しでした。
 それと性格とか行動原理がイマイチ理解できず、感情移入できずらかったです。甘酸っぱい初恋はいいんですけど…。
・魚とかヒゲとかクビナガとか、うーん。あそこ、連続していたので、乗り切るのが辛かったです。
・父さん母さんの復讐って…あれ?ちょっと因縁話が錯綜しすぎて、何が言いたいかわかりません。
・このレベルで事件事故が起きているのに、動いている人間が低年齢すぎます。行政や企業の介入が少なすぎます。ミチコさんが問題だとわかっているなら、企業が何とかするでしょう。数年も都市伝説でほっときますかね。JKじゃなくて。まあ、最終回にいろいろ言ってますけど…。
・最後になって実は父さんは…は、うーん。
・メガネを捨てよ=スマホ・テレビ等のデバイスを捨てよ、とならなかったのはなぜ?{/netabare}

 有名な作品で、かなり評価が高いのはわかっていますが、どうしても私には駄目でした。リアルタイムでみていたら、4話切りしてそのままだと思います。
 やっぱりNHKですもんね、作成意図は小~中学生向けにチューニングしている気がします。だとするとSFとして見るからつまらなく感じるだけで、見方を変えると面白いのかもしれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

83.6 6 2007年春(4月~6月)アニメランキング6位
おおきく振りかぶって(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1584)
8151人が棚に入れました
主人公の三橋廉(みはし れん)は中学時代、祖父の経営する群馬県の三星学園野球部でエース投手だったが、チームメイトからは「『ヒイキ』でエースをやらせてもらっている」と疎まれ続け、極端に卑屈な暗い性格になってしまう。その暗い思い出を拭うために埼玉県の西浦高校へと進学する。西浦高校には発足したての野球部(正確には軟式野球部が硬式野球部になった)があり、部員は新入生ばかり10人、しかも監督は若い女性という部活だった。部員不足の野球部で三橋はまたもエースを任せられるが……。

声優・キャラクター
代永翼、中村悠一、谷山紀章、下野紘、佐藤雄大、鈴木千尋、保村真、角研一郎、福山潤、木村良平、早水リサ、室園丈裕、福圓美里、私市淳
ネタバレ

の ᴗ の さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

挑め!埼玉県立西浦高等学校野球部

甲子園の季節。しかも、今年はオリンピックも重なって、応援が大変だ!笑

ということで、おお振りのことを書いてみる。

主人公の三橋は、自信がなくて、うざいダメピ(ダメピッチャー)!笑

でも、投手をやりたい!そこだけは譲らない子。

そんな最初のつかみにやられて、いつのまにか最後まで見てた。


かと言って、むやみに三橋を持ち上げて、そのまま三橋がピッチャーとして、成長する話ではなくて、理論的な野球が描かれている。

そこが、おお振りのいいところ。

スポーツアニメといえば、熱いスポ根ですませてしまうことが多い。
それも熱くて、好きなんだけど、スポーツというリアルにあるものなら、なぜ強くなったのかが描かれていると、勉強になるし、より入り込みやすいと思う。

西浦の女監督モモカンや野球部の顧問のシガポは、栄養学や運動科学を用いた指導方法や心理学を用いたメンタルトレーニングに基づいた練習方法を行う。

それに、それまでのスポーツアニメ以上に、試合中の戦術の心理描写が多く描かれていて、これも入り込みやすい要因だと思う。

それと、そんな理論的な面もある一方で、キャラはとても人間的でもある。

理論的な部分と、人間的な部分がちょうどいいバランスで、入り混じっているところが、好きなんだと思う。

後、人には相性がある。ってことを、このアニメで学んだ。

相性の合う合わないは、生まれ持った雰囲気や周りの環境もあるだろうし、仕方がない。

ただ、いくらいい素材があっても、それに気づかず、もしくは気付こうとせずいたら、上手いこと行かない。
合わない相手を落とすだけじゃ、なんの生産性もないなって思った。

まぁどうしようもなく無理なら、相性の合う人同士に変えるほうが円満。

合う同士なら上手くピースがハマって、いいチームができる。

いいところを伸ばす。
どうしたらイイか改善できるように、的確な指導をすることも大切だなって。

そして、「勝ち、たい!」という三橋の言葉が本当になって、甲子園に行くんじゃないかと思うくらい可能性のあるチームになっていく様は、本当にその場で応援している感覚で、楽しめる。


ちなみに、これは1期の評価。

2期も楽しかったけど、1期だけ見たほうが、一番キレイに終わって、完璧だったと思った。
3期があって、1、2、3期と一緒にみたら、また2期も違う評価になるかもしれないけど。


【物語】
おお振りの1期は、中学の三橋の話から始まり、高校になって新たに作られた1年のみの野球部に三橋が入るところから描かれる。

{netabare}
中学のころ、主人公の三橋は、急速の遅いヘボい投手として、周りに疎まれていた。三橋は、学校経営者の孫だから、ひいきされていると思われていたから。

そこで、高校からそのチームの仲間とは離れて、三橋は別の高校に行く。
野球はしたいと思っているから、野球部に行くが、中学のことがあって、自信はない。

けれど、周りが三橋のピッチングの正確さに気づき、あれよあれよと、野球部に入ることになり、投手として練習が始まる。

合宿に行ったり、練習試合も行う。
しかも、三橋がもともといた中学のチームの三星との練習試合。

最初は、やっぱり三橋を見下して、手をぬく三星。
けど、三橋の長所を活かして、阿部がサインを出してくれるおかげで、中学のときとは違って、ストライクを連発する。

だんだん三星も三橋が変わってるのに気づいて、盛り返そうとするが、結局西浦が勝つ。
この試合で、三橋だけでなく、他のメンバーもチームとして、少しまとまったのが分かった。

その練習試合の後は、甲子園予選のための練習や応援団結成の話。

で、いよいよ予選。

この夏の大会では、初戦から前年度優勝の桐青と対戦!?

他の高校のチームは、きっと1年だけの西浦は負けると思っていた。

けど、西浦が{netabare}見事5対4で勝利 {/netabare}!!という展開。

文字にして、簡潔に書くと、こんな感じだけど、14~24話まで使って、初戦をえがいている。

とても丁寧!これは、見たほうが早い。
話のスパンとしては、とても短い期間の話だけど、とても引き込まれる内容だった。

この初戦では、今までのメントレにも役に立つし、選手それぞれが自分で考え、どうしたら良いかを導き出す場面がたくさんあり、成長したなぁと感じた。

応援団の浜ちゃん達と「ナイバッチー!!!」と、一緒に応援したくなった!


{/netabare}



シガポ講座
{netabare}

・スポーツで重要な脳内ホルモン
チロトロピン・・・きっとやれるとチャレンジする時にでてる
コルチコトロピン・・・目の前のことに集中する時にでてる
ドーパミン・・・過去の幸せを噛みしめる時にでてる
この脳内ホルモンをコントロールできれば、よりメンタルが鍛えられる。
合宿では、それを食事でメントレしていた。

・α波・・・集中して、余計な力は抜く時にでるやつ。いい意味で、リラックスして、野球をするために必要。
人と手をつないで、手が冷たい時はでてない。緊張してる。
逆に、暖かい場合はリラックスしている。この状態をコントロールして、野球に活かすためのトレーニングをしてた。

・条件付け・・・野球のピンチで、リラックスするために、ピンチとリラックスを条件づけるトレーニング。
そして、ピンチだけでなく、チャンスでもある3塁に走者がいる場面を思い浮かべながら、リラックスするようメンタルトレーニングしていた。

{/netabare}


【声優・キャラ】

三橋 廉役は、代永翼さん。
{netabare}おお振りは、初主演作品。
ヘタレの三橋が凄くあっていた。
独特な声で、なんだかんだ主人公タイプの声。
言い回しも凄く独特で、吃音気味の三橋を自然に演じておられた。
最初のほうは、まだキャラが掴めていないので若干低い。
ウィング自身も、いじられキャラという点でもあっていた笑

アニメの最後の方の反省会の話で、アフレコの時に、
「三橋はよく投げた」
「投手はよく頑張ってくれた」
「三橋は途中崩れかけたのによく持った」
「三橋を始めみんなすごかった」
などのセリフを、三橋を代永にセリフを変えて、みんなが言ってくれたらしい。熱い現場!

三橋は球のコントロールが上手い投手。
自信のないキャラで、なかなか自分のことを認めない。
それに、中学のころは周りも認めていなかった。
けど、ちゃんと三橋のいいところを認めて、伸ばしてくれる指導者や仲間がいれば、三橋を活かせる。そして、最後には、みんなに認められて、チームが1つになった感じは本当に良かった!
後、三橋が本当に自分に自信が持てたら、きっと吃音も改善するはず。
三橋、頑張れ!
{/netabare}

阿部 隆也役は、中村悠一さん。
{netabare}
冷静に分析するキャラとあった落ち着いた声!
優しいけど、厳しい感じでよかった。
冷静なつっこみな点では、阿部だなと。
怒号が上手い。そのイメージが残ってて、1話見ると、なんか優しくてイメージと違うし、声が高い? 笑

阿部は、三橋とバッテリーを組むキャッチャー。
先ほど書いた反省会のシーンでもみんな三橋を褒めるのに一人だけ「ギリギリな試合はもうやめたい」という、そういう奴 笑
自信のない三橋には、これくらいでいいのかもしれない 笑
三橋のコントロールを見抜いた人。試合中に出すサインをどうするか、選手を見極めて、考えながら野球をする。
三橋をよろしく!
{/netabare}

田島 悠一郎は、下野紘さん。
{netabare}
元気キャラの田島にとても合う元気ボイス!
元気で、若干KYなとこが、下野さんそのもの笑

田島は、いれば打ってくれると思う頼れる4番。
けど、体はまだ小さい。必ず打ってくれるという安心感のある存在だけど、ホームランは打てないから、田島だけに頼ってばかりではいけない。
野球はチームプレーということを話に加えるいいキャラだと思う。
KYなとこもおもしろい。三橋とは、なぜか仲良し!
田島といえば、「昨日オ◯◯◯するの忘れたっ!」笑
と、「ゲンミツに!」
{/netabare}

花井 梓は、谷山紀章さん。
{netabare}
花井では、いつもより少し若めの声。
まとめ役の主将!って感じの声だった!

花井は、なかなか打てない子 笑
でも、打てば大きい!球を投げると、飛距離もあって、なかなかの強腕。
後、4番の田島をライバル視したりするけど、嫌味はなくて、素直!
西浦の主将!
{/netabare}

栄口 勇人は、鈴木千尋さん。
{netabare}
縁の下の力持ちでいい人キャラの声が、優しい感じで自然でピッタリ!
本当は、主人公キャラの声が合うけど、やっぱ三橋はウィングだし、栄口はちーちゃんだと思う。ちーちゃん最近見ない。。
主人公声というのは、年齢を重ねると、若い人に変わるから、後が大変だな。

栄口は、バント職人!かつ、西浦の良心!いい人キャラ。三橋と一番普通に喋っている気がする笑
{/netabare}

水谷 文貴は、角研一郎さん。
{netabare}
犬みたいな人懐っこいキャラが、合う声。
水谷みたいに、角さんも、影のいじられキャラで、面白った笑
角さん好きだわ。角さんもあまり見ない。というか、おお振り以外あまり声優をしていないっぽい。

水谷といえば、打ち上げられた球をエラーして、阿部に言われた「ク!ソ!レ!フ!ト!」が印象的。 それに対して「ごめ~ん」が可愛い!笑
{/netabare}

巣山 尚治は、保村真さん。
{netabare}
寡黙な高校球児な感じがあっていた。
保村さん自体は自由人。 笑

巣山は、冷静で寡黙な感じ!
巣山といえば、手を握っての「できっぞ!!!」
できる気がする魔法の言葉!
{/netabare}

沖 一利は、佐藤雄大さん。
{netabare}
普通キャラが、自然!
いろんなキャラがいるから、普通のキャラが普通にできる人も大事!

沖は、そこまでスポットが当たらない。普通キャラ。全員目立ってもあれだしね。
{/netabare}

泉 孝介は、福山潤さん。
{netabare}
真面目で冷静な泉に説得力ある声があっていた。
リアル泉だと思う。
三星のバッターの織田裕行の声を当てている。

泉は、冷静でイケメンキャラ。
{/netabare}

西広 辰太郎は、木村良平さん。
{netabare}
ほんわかした西広にピッタリの声だった。
おお振りから、現在までに一番人気が伸びた気がする。

西広は、西浦の先生。西広先生。頭が良い!で、可愛い!
{/netabare}

百枝まりあは、早水リサさん。
{netabare}
モモカンは、早水さんしかいない!
リアルモモカン!
声の幅広くて、器用。

モモカンは、西浦の女監督。
ちゃんと選手の考えを尊重しつつ、どうしたらいいか考えさせる指導法。
野球部のために、バイトしたり、野球も上手かったり、野球大好きな人。
{/netabare}

志賀 剛司は、室園丈裕さん。
{netabare}
シガポは、説得力のある声で教師役にピッタリの声だった。

メンタルトレーニングなどを西浦チームに教えるのがシガポ。
こういう知識を知っておくと、役立つのでいいね!
{/netabare}

篠岡 千代は、福圓美里さん。
{netabare}
千代ちゃんの可愛いらしいキャラに合った声だった。

千代ちゃんは、西浦のマネージャー。野球大好き女子。
一人でも女子がいると、華があるね。
{/netabare}

浜田 良郎は、私市淳さん。
{netabare}
私市さんの声本当好き。
浜ちゃんの明るくて元気な性格をよく表した声だと思う。

浜ちゃんは、応援団を結成した、明るい性格の人!
それに、モモカンから応援団は応援席を盛り上げるために、ポジティブシンキングを身につけて、と言われて西浦のためにいろいろ尽力するキャラ。
三橋が子供のころ、一緒に野球をしてた人で、三橋の野球好きのきっかけ。
実は、留年して1コ上。一人暮らしで、結構苦労してる。
{/netabare}

河合 和己は、花輪英司さん。
{netabare}
落ち着いたキャラの声にとてもあっていた。
花輪さん自体も温和な感じ。

和さんは、高瀬とバッテリーを組む頼れる温和なキャッチャー。
理想のお父さんみたいなキャラ笑
準太と一緒に泣いてるシーンは、まじ泣ける。
「力足んなくってごめんな。お前にもっと投げさせてやりたかった」ってとこ。
引き込まれるシーンだった。
{/netabare}

高瀬 準太は、杉山紀彰さん。
{netabare}
声がかっこよすぎ!
真面目でかっこいい準太に合っていた。

和さんとのバッテリーは、かなりあっていた。
準太は、ピッチャー。
{/netabare}


榛名 元希は、松風雅也さん。
{netabare}
俺様キャラのピッチャーが自然だった。
松風さんも、自由人で面白い人だから、榛名にピッタリ!

榛名は、シニア時代に阿部とバッテリーを組んでいた。絶対80球でマウンドを降りてしまうので、阿部は嫌っているけど、球が速い凄い投手なのは認めている。
{/netabare}

【作画】
{netabare}
漫画原作なんだけど、漫画よりアニメとして書きやすいように少し変えられている気がする。でも、アニメから入ったので、全然気にならず、話に集中できたし、いい感じと思った。

ギャグ調の時の三橋の顔好き!(Φ◇Φ)←こんなの

あんまり作画を作りこんでも、野球の話に集中できないから、そういう意味でもちょうど良かった! {/netabare}

【音楽】
{netabare}
どれも良い!

1クール目のOP曲「ドラマチック」。おお振りが始まった!っていう感じが出てる!ワクワクする!
1クール目のED曲「メダカが見た虹」。三橋のことを歌ってて、いいなと思う。しんみり。落ち込んだ時に、聞くと気持ちが分かる!

2クール目のOP曲「青春ライン」。こちらも青春のキラキラした感じが出てて、良かった!いきものがかり。
2クール目のED曲「ありがとう」。これも三橋の心情を表したいい曲だなと思う。でも、1クール目と比べると前を向いた感じがでてて、いい曲!


BGMもすごく印象的!いろんな場面で流れるけど、聞くだけでおお振りって感じがする。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

健全な部活のあり方

【総合評価:☆☆☆☆】
 スポーツ漫画やアニメでは、しばしば、監督やコーチが強権的な指導を行ったり、抜群の才能を持つヒーローが問答無用の活躍を見せる。「心を一つにして頑張れば何とかなる」といった精神主義が強調されることも少なくない。これに対して、『おおきく振りかぶって』で取り上げられる西浦高校の野球部は、選手の自主性を重んじ、情報に基づいた知的な戦術を活用する。そこには、体育会系のノリとは全く異なる健全な部活のあり方を見て取ることができ、実にすがすがしい。
 重要なのは、西浦野球部の二人の指導者が、部員から絶大な信頼を寄せられていること。在学中に軟式野球部マネージャーだった女性監督の百枝まりあ(「モモカン」という愛称で呼ばれる)は、野球に関する深い見識と、卓越したバットコントロールの技術を有する。1年生部員10人だけという新設野球部の乏しい予算を補うため、部活動のない昼間はガテン系のアルバイトをこなして資金を稼いでおり、実力と情熱でみんなを引っ張る。選手たちも彼女を慕っており、空気を読まない一人がぶしつけに年齢を尋ねて23歳とわかると、思春期の男子全員が「7つ上!それって微妙?微妙か?」と悩み始めるところがカワイイ。
 顧問の教師・志賀は、生理学・心理学の知識があり、食事やマッサージなどの身体面、緊張のほぐし方といったメンタル面で合理的な指導を行う。試合中は体調管理に注意し、選手が転倒すると筋を痛めていないかチェックする。二人への信頼を軸に全員がまとまり、試合中でも、相手選手に関して積極的に情報を交換し、熱中症にならないように水分補給を呼びかけ合うなど、チーム内部での意思伝達が密になった。これが西浦の強みとなる。
 第1期のクライマックスは、夏季大会地方予選緒戦となる西浦と桐青の試合。桐青高校は、 前年に甲子園に出場した強豪校で、西浦との実力差は歴然としていた。しかし、予想を覆して、西浦は桐青に食らいついて善戦する。並の作品ならば、「西浦の選手ががむしゃらに奮闘したから」といった安直な説明で済ませてしまいそうだが、原作漫画の作者・ひぐちアサは合理的な理由付けを行った。野球に関する知識がないと少しわかりにくいことなので、説明しておこう。
{netabare} 西浦は、地元テレビなどで露出度の高い桐青の情報を収集し、対策を練っていた。桐青のエースは技巧派で、決め球となるシンカーとフォークは打ちづらいが、直球とスライダーはそれほどでもない。また、キャッチャーの配球に一定のパターンがあることもわかった。そこで、直球とスライダーに絞ってピッチングマシンで練習を重ね、モモカンが球種を予測しバッターにサインを出すことで、実力のない選手でもある程度は打てるようにした。
 一方、新設チームである西浦の情報を、桐青はほとんど持っていなかった。ピッチャーの三橋は、中学時代に正規の投球練習を受けられなかったせいで、コントロールは良いものの、体重を乗せられず異様に遅いクセ球しか投げられない。球筋を覚えられると、簡単に打ち崩せる。しかし、キャッチャーの阿部がコースを散らしたため、情報がないまま相手を侮って大振りを繰り返す桐青のバッターは、中盤まで打ちあぐねる。その結果、圧倒的な実力差がありながら、西浦が善戦できたのである。
 監督同士の読み合いも面白い。5回表、西浦攻撃でワンナウト1塁3塁の場面。ふつうならスクイズの好機だが、桐青の監督は、3塁ランナーが投手であり、本塁に突入して怪我をすると代わりがいないことから、スクイズと見せかけてボールを投げさせ、満塁にしてタッチプレーを回避すると読む(塁に空きがあるときはタッチしなければならないのでキャッチャーとランナーが交錯するが、満塁ならばベースを踏むだけでアウトにできる)。ところが、モモカンは、中学時代にシニアチームに所属し硬球を恐れずにバンドできる選手がバッターだったことから、相手監督の裏をかこうと策を練って…。 {/netabare}野球の知識があれば、凄まじいまでのサスペンスを味わえるシーンである。
 このような戦術の丹念な描写に加えて、効果を高める仕掛けがいくつもある。特にすばらしいのが音響効果。ランナーがスタートを切る際のスパイクの音や、泥まみれになって滑り込むときの水しぶきの音は、おそらく実際にプレーさせて収録したものであり、迫力満点だ。
 アニメの監督・水島努の演出もうまい。8回裏、緊迫したプレーの後、突然、はるかな高みから球場全体を見下ろす視点となり、雨滴が落下する中を野手がポジションに戻っていくシーン。あるいは、9回裏、「夏祭り」の静かなイントロをBGMに、カメラがバットのゆっくりした動きを追っていた次の瞬間、大音響となって打者の姿が大写しになるシーン。記憶に残る名場面である。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

弑羅魏優夜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最後まで笑顔で見れるアニメ

有名で、前々からずっと観てみたいと思っていたアニメをついに見始めました!!
主人公の二人は幼馴染とかそういうものだろうと考えつつ観始めたのですが、やはりアニメの内容の予想って不可能ですよねw

3話まで視聴↓↓
まず初めに、このアニメを観て一番に思ったことは「予想外すぎる!」でした。
ウジウジピッチャーってどうよw予想できるはずありませんよねぇ。しかも、中学三年間野ひいきで投手やり続けたために球部の仲間たちから嫌われているなんてこと予想できたらエスパーですよね。
で、高校変えてもやっぱり野球諦めきれなくて野球部行ったらそのまま入部になっちゃった。ってこところは王道展開とも言えますが、キャッチャーとそんなに仲がいいわけでもないというのも意外でした(笑)

ピッチャー君の性格は本来なら私の大嫌いな性格の筈なんですが、観ていてイライラしません。
なぜなら、ピッチャー君以外の子が皆苛々してくれているから!!周りのリアクションが新鮮で観ていて逆に爽快なんですよねww

あと、男子高校生なのでそれもまた新鮮でした。
行動とか発言が「あぁ、男の子だなぁ。」って感じで、観ていて微笑ましいです^^

そして最後に今後の予想として、このピッチャー君はこれから化けるだろうなぁと思います。
今が弱弱すぎて、逆に何か期待したくなりました。

見たことない人は是非一度観てみてください!
ちょっとそこら辺のアニメとは違ってリアルな青春(恋愛ではなく)を観ることができますよ!

7話まで視聴↓↓
ここまで見た時点で気づいたことがあります。
それは、このアニメは成長していくのが投手の三橋君だけではないということ。
三橋君や阿部君田島君など、みんながひとりひとり成長していっているということ、そして西浦高校野球部というチームが成長を遂げていっているということです。

感動とか切ないとかそういう場面ではないのに泣けるというのは不思議でした。アニメを観ながら画面の前でずっと子を見る母のような微笑みを浮かべる自分が不思議でした。

青春っていいなぁと感じながら見続けています。

15話まで視聴↓↓
今まで観て一番に思うことは「面白い!!」です^^
1話1話がすごく内容詰まってて面白いです!!
最近は捕手の阿部君が三橋くんのオカンに見えてくるほど、二人のやり取りが面白いですし、試合中の緊迫感が三橋君のプレーによって和んでいます。

更に、皆の保護者が加わることでより面白味がましていますし、それぞれのチームの応援がリアルすぎて、目をつぶれば本物の高校生野球の試合が目に浮かびます。

皆頑張って!!!

16話まで視聴↓↓
なんだか、今いろいろとフラグが立っているような・・・。
これから色々と問題が起きそうで少し不安です。
でも、それでも三橋君達には勝って欲しい!

26話まで視聴↓↓
試合の決着もつき、後日談的な話も終わり、番外編も終わっておお振り第一期が終わりました。
三橋君たちのお話は1~25話までで、26話は番外編で阿部君と以前組んでいたはるなさんのお話となっています。

本編はすごい燃えました!試合が終わったとき私もアニメのキャラ達と共に叫んじゃいました(笑)
それだけ白熱したいい試合だたんです( *`ω´)b

最初の方と比べると、三橋君と阿部君が随分と仲良くなって微笑ましい限りです。
チーム全体としても皆がどんどん仲良くなっていくのがすごく楽しかったです。
また、試合中はチーム同士が熱く戦う中、監督どうしもお互いの考えを探り合っていて新鮮でした。

三橋君のトラウマがそう簡単に治るものではないということは知っていますが試合中は何度もハラハラしました。
それでも、これから少しずつでもトラウマを克服して、チームのみんなと頑張ってほしいです。

このアニメを観るまで、野球に一切興味がなかった私ですが、これから観る目が変わりそうです^^
今までの私がどれだけ野球のことをわかっていなかったのかがよくわかりました!
そして、野球というスポーツの面白さも凄くよくわかりました!!

最後に、三橋くん、阿部君、モモ監、皆大好きなんですが中でも田島君が大好きになりましたww
頑張ってね!

これから「夏の大会編」を観ていくつもりです!!

このアニメ、観たことない人はぜひ観てみてくださいね!観ないと損ですよ!!
声優は豪華だし、内容も面白いし、作画は個性が出ていて凄くいいし!!
私はこのアニメをオススメします!!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

81.9 7 2007年春(4月~6月)アニメランキング7位
ぼくらの(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1883)
9780人が棚に入れました
政財界の権力者たちは、「子供たちの契約を解く鍵を探す」という建前の元に、ジアースの技術を研究して産業や軍事に利用しようとする。子供の親たちは、子供を救う方向に世論を動かす為に、ジアースの情報公開を目指して協力し合う。しかしその企ても権力者の陰謀によりつぶされ、子供たちはこの地球からも孤立してゆく。

声優・キャラクター
皆川純子、阿澄佳奈、野島健児、三瓶由布子、牧野由依、能登麻美子、浅沼晋太郎、比嘉久美子、宮田幸季、高梁碧、織田圭祐、井口裕香、杉田智和、保志総一朗、阪口大助、東地宏樹、石田彰
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

鬱展開ではあるけど社会風刺でもある

このアニメのOP「アンインストール」を先に知ってからアニメを知りました。
OPめちゃめちゃ好きです!!絶対飛ばせないOPだ…

評判は最悪ですね。
鬱アニメ鬱アニメ。何処行っても鬱アニメってレビューばかり。
もう最高の絶望アニメ。って評価ばっかり。

たまには絶望したいのでこういうアニメは大好物!

このアニメを見てはいけない人
娯楽を求める人 頭からっぽにして見たい人 考えたくない人
暗い話が苦手な人 鬱病の人

このアニメをお勧め出来る人
考察だったり物語から色々と物事を考えてみたい人
絶望したい人 切ない物語が好きな人

遊び半分でこのアニメを見て欲しくない。
物語としっかり向き合いながら考える事の出来る人に見て欲しいです。


アニメを作った人達への思い↓
{netabare}よく出来た物語でもあるとは思うけどちょっと足りない部分はこの最終回での投げっぱなしな所ですね。
綺麗ではあるんですけど、このアニメはオチを付けることが出来なかった。
いや出来てるかもしれないけどなんか違う気がする。
これじゃない感が否めない。
ただ個人的には書きたかった方向性がどういう方向性だとわかったのでそれ程文句は無いですけどね。{/netabare}


各話の感想↓↓※長文注意
{netabare}1話
あれ?ロボット物だったの?

2話
コエムシって某アニメの魔法少女のQBかよw
なんか凄くエヴァっぽい。
大人数で動かすロボットは初めてだなぁ。
ってえ…誰か落下したぞ…
妹に八つ当たりしてる場合か!?は?どうなってんの?
えええええここで終わり!?何これ超気になる…

3話
あれ?死んだのに誰もなんとも思ってない感じ?
なんか凄くよくわかるようなわからないような…
子供の頃はやっぱ死には疎いんだよなぁ…
じいちゃんばあちゃん死んでもなんとも思わなかったっけなぁ。
まぁのちのちジワジワ来るんだけど。
ってわく君の扱いひでぇ…集団隠蔽やべぇ…
すげぇリアルな心理描写だ。
えええ操縦ばらしちゃうのかよ…
葬儀は泣けるなぁ。親の心境考えるともぅヤバイ。
メガネ…おまえ死ぬのか…

4話
受付のねーちゃんの目おかしいぞ!作画どうしたんだ…
まっ割と真面目に猫をエアガンで撃つ程度どうでもいい。
ってか撃つなって心はわかるがおまえは人間と動物のどちらに重きを置いているのかって話になるわけで…
ペット愛好家に良くある心理ですね。
「私は猫が好きだからあなたも猫が好きで当然でしょ?」
「だからあなたも猫の世話をすべきなのよ」的な…
こういうのりは本当に大嫌いだ。世話を押し付けて自己満足に浸るゴミクズだ。

コダマの気持ちはわかる。
こんなでかいの敵が出てきて「家を潰すな」とか考えている場合かよって話だ。
犠牲はつきものです。(現実を見ろ)
って親父…うん。どんまい。
しかしQB的な奴が気になるなぁホント…
戦いの後必ず死ぬだと!?一回戦うたびに一人死ぬのか!?
使い捨てかよ!!ヤバイぞこれ…

5話
自分を守るか地球を守るか…
さて皆さんはどちらを選びますか?
俺は躊躇なく地球を守る。そう言い切れる。
単純にそっちのほうがメリットがある。
お母さん…なんだよその青あざ…病んでるなぁこの家庭。
教師と付き合うチズ…カコ君が可哀想…
まぁこういう純粋そうな奴ほどひどかったりするんだよね…
あぁショックでかい…一番可愛いのに…
「先生とするとね体だけじゃないんだよ心のなかも満たされるの」
うわうわうわ…ゴミクズだった。
死ね死ね団にお出まし頂きたい展開ですね。
こんな歳でこんな事聞いたらトラウマになるわ…
中1だぞ中1(;´Д`)
まぁしかしわからんでもないけどね。
SOS思い出した…
あぁショックでかいよ…死にたくなるよ…
教師をぶっ○すしかねぇな。妄想だけに留めておけよ…

なかなか使える政府だなぁ。今の日本じゃこうはならんな。
コエムシはなんなんだwww
コエムシつええええええええええええ!!!
カコ君\(^o^)/

6話
まぁ独り占めする方向性は自然だな。
ホンダ…あぁショックがでかいでかすぎるよ…
ってか死亡フラグすぎるよ…
カコ君絶望的すぎる…ってえええそういう展開!?
ええええええええええ死んだのかよ…
チズとことんひどい扱いだなぁ。
あぁもう見るのが辛くなってきた…

7話
うわぁ…チズの話かよ…もう掘り下げないでくれよ…
リアルすぎて個人的なトラウマが蘇ってくる…もういやだこのアニメ…
なんだこれ戻ってきたら教師とおねぇちゃんが…って展開になりそうで怖い。
と思ったけどそうじゃなくてよかった。
先生に惚れちゃう女の子多いよなぁ…よし先生になろう!違うかw
まぁ理想の人間演じてる先生に惚れないほうがおかしいのかもしれないなぁ。
どう考えても一般の人間よりは良く見えちゃうもんなぁ。
羨ましい…
ってか先生みたいになりたいよなぁ本当に…
先生がイケメンすぎる…
ってええええええええええええええええええ
あぁぶっ飛んだ。ぶっ飛びすぎた。
うわぁ…
ってかなんか別のアニメになってねぇか?
ネット流出はやばいよなぁ…
ケツゲバーガー事件みたいなのいっぱいあるしツイッターなんてもう今じゃ馬鹿ったーでしかないし…
裏垢でぐぐるとクソみたいな事になってるし…
あぁすげぇリアルすぎてもう色々やばい。
胸がムネムネしてきた…
ぎゃあああああああああああ\(^o^)/
個人的に初めて付き合った彼女がレイプされた経験があったのを受け入れられなかったのがトラウマになっててこういう話はもう辛すぎる…
やっぱりだやっぱりそういう展開だった。おねぇちゃん…
このアニメ辛すぎるって…死にたくなってきた…

8話
まさか…おいやめろ…ニンゲンヤメマスカ?姉貴を殺しに行くきじゃねぇんだろうな…
ってあぁそうか教師の方か…
とことんクズすぎるチズ。ヤバイヤバイヤバすぎる。
おねぇちゃんともども死んでくれてよかったのに。
チズ…(´;ω;`)
急所の位置で吹いてしまったじゃないか!wあぁもう台無しすぎる…
うわぁ…チズの子供っておい…中1だぞ中1!
ぎゃあぁああああああ
もう辞めてくれよチズの扱いがひどすぎる。
あぁ恐ろしいアニメだ…
あぁもうほんとこんな見続けるのが辛くなるアニメは初めてだ。

9話
なんかエヴァのトウジっぽいな。
大地兄ちゃん(´;ω;`)
もうなんかこの先見るのが怖くなってきた…
グロとか鬱とか色んな耐性あるはずなのにどうしたんだ俺…

10話
うわぁうわぁうわぁこれまたひどい設定が来た…
もういやだこのアニメ…
しかし現実にはうじゃうじゃいるんだよなぁ体を売っちゃう子。
むしろ今時そっちの方が正義位の勢いだもんなぁ…
貞操観念が世界一希薄な日本女性怖いぉ。
婚活場では女あまりのこの世の中怖いぉ。
どんだけ壊れちゃってんだこの世界いやもとい現実社会か…
「私にお客さん探して」
ええええええええええええええええええええ
どうしてそうなった…
あぁもういやだいやだこのアニメいやだ…
死んでる死んでるよ俺のライフはもうゼロよ。
やめたげてよ俺死んじゃうよってかもう死んでるよ。
母を知ってるだとおおおおおおおおお!?
ええええええええええええ!?
うわああああああ
あぁ…
体を売る女が母親になると子供もこうなるよなぁやっぱ…
「わたしはまこが一番大事よ」
は?何言ってんだこのBBA。薄っぺらすぎる。
体も安ければ言葉も安いんですね。

最近の記事であったけどEUの女性のIQが下がり続けていて頭の良い女性ほど出産したがらないという記事がありましたが…
バカが馬鹿を生むんですねわかります。
これじゃ悪循環じゃないか…現実って本当に嫌ですね。

11話
余命一年ってこれまた急だな…
心臓移植ねぇ…
俺は絶対何があっても死んだ体をいじられたくないけどなぁ。
葬式だってして欲しくないしさっさと焼き払って欲しいわ。
葬式なんて生きてる人間のエゴだろエゴ。移植だって一緒だ。

あれ?分裂とかまんまエヴァじゃん。
まぁ色々と都合良すぎるなw
頭が吹っ飛んだああああっておいおいなんでもないのか!
「なぁ手術が成功したら…」
って下りなんという死亡フラグw


一回休憩しよう。なんか精神崩壊しそうだ。
絶望しか無いじゃないかこのアニメ…
一旦他のアニメ見て落ち着いてから再開。
救いはあるのだろうか…もうストレスはんぱない…


12話
カナちゃん可愛いなぁ…でも死ぬんだろうなぁ…
あぁなんか平和な回程死ぬんだろうなと切なくなってくる…
スパンキングフェチのお父さんwww
なんなんだろうこのアニメ…
こうやって一人ひとり掘り下げては死んで掘り下げては死んでって繰り返すのだろうか…
最後に何が残るって言うんだよ。なんか全滅ENDしか見えない…
もう死ぬための理由だけ書いてるんじゃないかって気がしてきた。
しかし救いがありそうなフラグを政府が…期待できるのだろうか…
近所のおばちゃんかっけぇーw
「初めての子供はおまえだよ」
この件泣ける…(´;ω;`)いい親父じゃねぇか!
「てめぇらの地球じゃねぇけどな」
え?

13話
え?平行世界かなんかか?仮想世界か?別の未来だと!?
世界線超えたようだな。
敵もこっち側も転送のされかたがまるでガンツだな。
あれ?なんかもしかしてこのアニメの終わり方は…
ループものになりそうな予感…
なんか希望が出てきた。
って敵にも人が乗ってたのかよってこれは予想通りだった。
弱肉強食ですね。
なんで町の人達逃げねぇんだよ…
特攻ェ…
あぁエヴァで言うならエントリープラグだな。
中から出てきた煙はなんだったんだ?
ってえええええええええええええええええええ
何が起きた!地球が吹っ飛んだのか?宇宙が消し飛んだのかよ…
化物語病のせいで星を見て「あれが…」っていっただけであのシーンが思い起こされる。
あれ?慣れちゃったのかな死ぬことに…なんも感じなくなってきた。
ヤバイ気がしてきた。人として大切な何かが欠けてきた…
いやチズ回が重すぎたせいか…わからん。

次はデブの出番か…
セキ君人造人間なのか?もしくは機械が優秀なのかな?
え?何処の誰だよこいつら…
あれ?ED変わった?前のほうが良かったような。

14話
このアニメ安心できる場面が出る程死ぬんだろうなって思って切なくなる。
カナちゃん…この子だけは生きて欲しい…
田中一尉に希望を見出したい。
うわぁなんかカナちゃんがいっぱい出てくる回って事はまさか…
タカミが一ノ瀬ことみにしか聞こえない、と思ったら中の人同じだった。
カンジ君オープンだなぁ。なんか信頼出来る気がする。
あぁカンジ君じゃなくて機械が凄かったんだな。
かあちゃん死亡フラグ…

15話
母さんええええええええええええええ(´;ω;`)
このアニメうつ病の人しか出てこねぇ…
明らかに怪しいおっさんww
おいいいカナちゃん勝手にいれんなっておい!
何このレイプフラグこええやめてくれ…
もう何この緊張感…BGMはギャグなのに…
怖いよマジで怖いよやめてよ。このアニメの平和回は逆に怖くなる不思議。
たもっちゃん良い人で良かった…本当に良かった…
まぁキリエの言い分もわかるな。
うわっうわうわうわ自滅って敵の方かよ…これは騙された…
どうやらたもっちゃんは本当に良い人っぽいようだ。

16話
ジアースレポート…秘密は明かされるのだろうか。
親父帰ってくるのかよ。お母さん良い人だなぁ…
あれ?なんかだんだん希望が湧いてきたよ?でもどっかで落とされる気がする…
あぁ怖い怖い。
情報収集チップなんか怪しい気が…
出たwねぇねぇ今どんな気持ち?AA省略
「契約してないのマチだよね?」
どういう理由でマチは契約迫ってんだ。
おいおいひっぱたきすぎだろ…
ってか戦うとやっぱ死ぬのね。

17話
うーむ政府は隠蔽する気なのか。
アンコママ…マスゴミは本当にゴミだ。カンジかっけぇ。
パパハニトラにかかっちゃった感じなのかなぁ…
アンコオオオオオオオオオオオオオオオオオオ(;_;)
ホント救われないな…

18話
コモは最後だと思ってたが…
議員辞職…もう秘密は明かされないのかな。
命貼ってるまっとうな良い議員だなぁ。
ってうわぁねぇさあああああああああん…
ええええねぇさん死んだらどうすんだよ!
うわぁねぇさんも議員も死んだら詰みじゃねぇかよ…
ああああああもう絶望しか無かった。もうダメだ\(^o^)/
この先生きのこれる気がしない。もうダメだ全滅ENDしか見えない。
落とし穴とか…どうなってやがる。
えっなんぞ?レーザー?そんなのあったのかよ!!
カナはやめてくれえええうわあああ…
カナちゃんを皆で守る流れになるんじゃないかと思ってたのに…
おいおい話ももうすぐ終わるってのにどうやって終わらす気だよこれ…
ホントに全滅ENDやっちゃうのかよ…あぁ…救いは無いのか…
なんだろう今の日本の政治を皮肉ってるようにも見えてきた。
まっとうな議員は排除され売国奴や私利私欲の議員だけが生き残る。
まさにまんま当てはまる。怖い。

19話
たもっちゃん良い人だなぁホント。

あぁやっぱ政治とか裏社会の人間とか出てくるのはこれやっぱ日本の状態を皮肉ってるな。
なんか話の方向性が見えた気がする。
大人の私利私欲で子供が死んでいくんだって事か。
これ今見てるからわかる話だけど当時見てたらわからなかっただろうなぁ。
政権交代して民主党の売国が露呈して初めて興味を持って信じれた話でもあったしなぁ。
そういう方向性で進むのかな…

だとするとこれは最後まで救いは無いのかもしれない。
なんか色々納得がいってきた気がする。
ねぇさんすげぇ人だったんだな…しかも子供までいたなんて。
ねぇさん子どもと別れる時は辛かったろうなぁ…
ねぇさんのねぇさんまでorz
ウシロ…おまえも死ぬのか…死亡フラグびんびんすぎる。

20話
お?カンジの話に戻るのか…
うーむカンジ母はなんか怪しい気がするんだけど良い人なのかなぁ…
え?マトリックス!?攻殻機動隊!?すげぇ技術進歩だな。
未来人だったのかよマチは…いやむしろ科学技術の発展しまくった平行世界の話か。マチのアニキやべぇ…
うわうわうわどんだけ平行世界巡ってきたんだ…
いよいよきたな!ココペリこいつラスボスだろ。
え?ココペリ良い奴だったのか?あれ?まぁこいつに会う前からこのシステムがあるって事はやっぱラスボスじゃないのか。
うーんどういう事なんだろう。
やっぱりシステム的な構造は解明されずじまいで大人のエゴがかかれる話になるのかな…
あぁなるほどだからマチは契約してない一人なのか…
うわぁうわぁ…
ココペリも大変な目にあってたんだな。
優。゚(゚´Д`゚)゚。
あぁやっぱりカンジの母親は裏切ってたか。
目的がハッキリしてきて凄い面白くなってきた。

21話
カンジ思い切った事言うな。
やはり母親は私欲にまみれてる。よく出来たアニメだ。
「守りたいものねぇよそんなもん」
まぁカンジの守りたいものはもういないもんな。
たもっちゃん!死亡フラグが…
大人の欲に振り回され無残に死んでいく子供たちを書いてるんだろうな。
大人のおもちゃでしかない子供ェ…
12人目だな。なんか凄く活力が湧いてきた。
死んでいっても受け継がれるものは沢山あるんだなと。
ジアースプログラム?なんだ何が起きた…
街のエネルギーを吸い取るのか。なんという高性能システム。
支配者たちへの反権力闘争。
「このプログラムはアンインストールできない」
きた!アンインストールキタ――(゚∀゚)――!!
めっちゃ盛り上がってきた!
あぁ…やっぱカナちゃん…
ってかコエムシ引き継ぐとコエムシ自体はどうなるんだ?(素朴な疑問
カナの事心配してるんだな…
どうやら決心がついたようだなウシロ。

22話
このキューベェもどきホントうざったいな。
要所要所に散りばめられた全ての大人がゴミクズじゃない所がまたよく出来てる。
これも希望の一つなんだろう。
あぁそうだ、ジュンの本当の親じゃないんだっけ…おじさんなんだよな…
妹に当たりすぎだろ…腹蹴りとか身ごもってたら死ぬレベル…
お父さん…(T_T)
あぁもうやだ日常回…死亡フラグでしか無い。
切なくなってきてしょうがない。
長谷川…どうみても中国風のスーツなんですけど沖縄県の知事ですか?

23話
あぁもうこの話と後1話しか無いのにやっぱりもう全滅END確定か…
しかしまぁ作品の言いたい事が受け取れた人なら問題無いのかも?
個人的にはハッピーエンドが好きなんだけど…
ココペリうぜえええ。
今のはクリリンの分!うわっまどマギと流れが超似てる…
時期的にまどマギの元ネタはこれだったのか。
マチよくヤッたな!ってなんだ黒い方のも出てくるのかよ…
って次はマチなのか…
ええええええぇえぇぇぇぇ一般大衆もろとも爆撃ですか!!
なんじゃこりゃ。
マチ…おまえ良い奴だったんだな…あぁ…
もう最後の最後まで絶望しか無かった…希望なんて無かったんだ…

24話
最後はカナが救われてぼくらの15人以外は生き残って世界は救われてよかった。しかしこのアニメ地球全滅ENDもありだったかもしれない。{/netabare}

このアニメが好きな方へお勧めしたいアニメ
「今、そこにいる僕」「喰霊 ―零―」「カウボーイビバップ」「無限のリヴァイアス」「エルフィンリート」

原作もアニメの後に読んだのですがどちらも良い終わり方でした。両方好きです。

感想
{netabare}なんだろう個人的にメッセージ的に受け取れたものは人は死ぬけど戦うことも出来るだろうという事。
死ぬ前に戦ってから死んでもいいんじゃないのか?
ただただ死んでもいいけどその前に何か出来るのではないのか?
そんな作者のメッセージ的なものを感じました。
人は死んでも引き継がれるものがあり、無駄ではないと言うこと。
死んでも世界は回り続けるし無くなるかもしれないがそれは無駄ではないという事。

とても深い作品です。
これ程展開的に残酷な物語は未だかつて見たこと無い鬱展開なアニメ、いやドラマ映画でも見たことがない位でしたが、それゆえに伝わるメッセージみたいなものは凄く大きいし色んな見方が出来ると思います。
まぁ間違いなく万人受けはしないでしょう。
しかし道徳的な物語ではあると思います。と言うかもう教育の教材レベル。
この作品を読書感想文で書いてきなさいと子供に教えたい位。
しかし鬱展開が超弩級なので高校生以上じゃないと駄目でしょうね。
いや条件は山ほどあるか…

何年かに一度この作品を見てその時時の感じ方の違いを楽しみたい作品です。

この作品から希望を貰えた人。絶望した人。
どちらのが多いのかな?
恐らく現状が平和、もしくは現状に絶望している人は希望を貰えたのではなかろうか?
絶望した人はきっと現実逃避している人ではなかろうか?
うーんひっくり返してもどっちもありえるか…

アンインストールしたい事なんて山のようにありますよね。
もう本当に何もかもをやり直したいなんて思う人は多いでしょう。
しかしきっとそんな状況でも抗い戦っていけば得られるものがきっとあるはず。
希望を捨ててはいけない。
たとえあなたが死んだってのちの人たちがきっといい社会を作ってくれるはず。
いや寧ろ残らなくてもいいのか…

なんか書いててわけわからなくなってきたorz{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

解釈することが、できないことのこわさ

■意図的な「雑な死」の表現

 「死」の表現が雑な話には二種類ある。
 単に「人が死ねば悲しいだろう」と思ってあざとい感動エピソードとセットにされて、どかどかと人が死ぬ話と、そもそも「死の瞬間」というのが雑な形でしか到来しないという無意味さを描こうとする話だ。
 「あざとい死」がただの泣かせの安っぽい方法論であるのに対して、「乱暴でちゅうぶらりんな死」というのは死そのものを描くことが話の目的になる。死の表現の雑さ、という点においては両者は同様なのだけれども、「死」に対して物語上の意味が与えられていれば前者のような表現になるし、物語上の意味が意図的に放棄されていれば後者のような表現になる。
 この表現は、決してわかりやすいものではない。
 正確にいうと「わかること」ができない。
 人が死ぬ瞬間、というのは、だいたい、たいした理由はない、というそれ自体を描こうとしているわけだから。

■ちゅうぶらりんな死

 いろいろな思いをかかえていた人間があっけなく、なんの理由もなく、理不尽に、ランダムに死んでしまう。そういうかたちで、多くの場合、死は突然にやってくる。「世界をすくうための崇高な犠牲として死を自覚的に選択できる」などというようなことはまず、ない。「ループする世界のはてから脱出するために死を選択する」とか、そういうことも、およそ幸福で稀な事態であると言ってよいだろう。

 鬼頭 莫宏という漫画家は、そういう、理不尽で偶発的な事件が、突如として悲劇としてあらわれてくるような。そういう事態を繰り返し、繰り返し描いている。そこには、巨大な情熱も、巨大な失望も、抱く間が無い。間抜けな形で到来する。


 鬼頭作品は、そもそもそういうタイプの世界の乱暴さを描く話だった。そういう世界の乱暴さばかりを描いてきた作家の仕事としては、『ぼくらの』はやや丁寧に属する部類の仕事だ。設定がこっていて、「死」を迎えるまでの時間が、ほんの短い時間ではあるけれども、ゆるされている。
 だけれども、やはり、その時間は「ほんの少し」だ。しかも、人生で何かをなしとげた人間の時間ではなくて、まだ何もなしとげていない少年少女たちの時間だ。
 死の前の少しの時間の暮らし方は、やはりどう転んでもぶざまだ。ぶざまで、感情移入をするまでには、時間が足らない。時間が足らない、その時間の足らなさ、こそが不気味な表現になっている。
 彼ら/彼女らのなかにある十分な物語を知る時間もあたえられず、ちゅうぶらりんなまま、人がぼろぼろと死んでいく、そういう乱暴な風景こそが、『ぼくらの』の醸し出す物語の怖さだろう。

 エンターテインメントとしてみてみれば、なるほど、描写は不十分ともいえるかもしれない。映画でいえば、絶対にアカデミー賞はとれないだろう。エンターテインメントとしては、ぎりぎりのバランスで成り立っている。わかりやすくないから。
 だけれども、わかりにくいもの、ばかりが世界にはたくさんごろがっていて、そのわかりにくさの、違和感のようなものを、ごろっと露呈させてみせる、その違和感があらわれる瞬間。そこに何かを感じ取ることが可能かどうか、ということが、鬼頭の書く物語を良いと思うか、悪いと思うかということの評価へと直結するだろう。ある人は、その違和感にたじろぎ、ある人は単に雑なものだと感じるかもしれない。


■セカイの生き死に自体がちゅうぶらりん

 ただ、こうした死の乱暴さそのものは、は実は決して知られていなかったものではない。世界の名作文学でも映画でもいい。あるいは、高名な哲学者の議論でもいい。戦争にいったことがない我々でも、そういう乱暴な死が世界中によこたえていることは知っていた。

{netabare} 『ぼくらの』の特殊性は「個人の死」が乱暴で、いいかげんで、ちゅうぶらりんに訪れるというだけでなく、「セカイの死」自体も、いいかげんで、乱暴で、ちゅうぶらりんな形でしか訪れない、ということだろう。
 この話は、「凡庸なぼくたち」が、セカイを救う物語であると同時に、セカイを滅ぼす話でもある。セカイを滅ぼす理由も、救う理由も、これといって明確な理由はない。サイコロを転がして決めているのといっしょだ。ただ、その過程に、たたかいを挟むから、じゃっかん本人たちの努力が可能なだけで、たたかいをする巨大ロボットが強いかどうか、ということはサイコロを転がすのと何もかわりはない。

 「セカイの成立」自体が乱暴で適当だという想像力は、「生命」自体が乱暴で、適当だという想像力の、さらに先にある、おそろしさをもっている。

■セカイ系作品としての異質性

 いわゆる「セカイ系」作品は、少年少女の憂鬱や、情熱の程度によって世界が救われたり滅びたりする。ハルヒしかり、エヴァしかり、エウレカしかり。
 「ぼくらの」もセカイ系の一種だと考えることはできる。滅びるべき世界/救われるべき世界は、「頑張らなければ世界がほろびる」。だが、そうは言っても、異世界の少年/少女たちもまったく同じ状況におかれているという点で、ロシアンルーレットの弾をこめるような意味においてしか、少年少女の憂鬱や情熱には意味がない。

 「セカイ系」においては、世界の救済や滅亡と、少年少女の情熱が、ダイレクトにつながる、ということが少年少女の「わたしには価値がある」という承認欲求を満たすものとして機能していた。
 しかしながら、『ぼくらの』はそういった構造を完全に逆転している。「わたし」ががんばろうが、がんばるまいが、どこかでセカイは滅び、どこかでセカイは残る。わたしの努力は「このセカイ」に対してこそ、一定の有効性はもつが、努力や情熱はごくむなしいものとしてしか、与えられない。少年少女は、みなロシアンルーレットの弾丸、としてしか役割を与えられていない。

 セカイ系の設定をかりながら、<「わたし」の承認欲求を否定するセカイ系>というごく、無残でみじめな世界を示すことを、あえて提示してみせる。
 鬼頭的な、世界の乱暴さをつきつけるという仕業、セカイ系という少年少女の逃げ場を否定することで、どうしようもなく、成立している。
 おまえらに、逃げ場なんてねぇんだぞ、と。
{/netabare}

■作品比較:『イキガミ』『バトルロワイヤル』

 なお、本作とある程度ちかい設定をもった作品としては、『イキガミ』『バトルロワイヤル』などがあるだろうが、いずれも世界の乱暴さを描くという点においては、『ぼくらの』の足元にも及んでいない。

 たとえば、『イキガミ』は、死にいたるまでの、当人たちの「物語」があまりにもきっちりと完結しすぎており、世界はあまりにも残酷ではなさすぎる。死にはきっちりとした意味があたえられ、物語世界はあまりにも簡単に解釈をゆるしてしまう、安易な「いい話」以上のものにはなりえていない。(そもそも心理描写の水準のだめさや、人間観のバラエティがステレオタイプに満ち満ちていて、論外なあたまのわるさ……ということはあるが、それをさておいても、そうだ。)

 また、『ぼくらの』がもし、失敗しているとすれば、やはりエンターテイメントとして作品をみる、という作法以外に作品を見る方法を知らない読者や視聴者層を大量に相手にするマーケットで作品をリリースしているということだろう。そういう視聴者層には、この表現は単に物足りない表現としてしか届かないケースが多い。つまり、『ぼくらの』は失敗している。作品の内容において、ではなく、売り出し方において失敗している。
 その意味では、エンターテイメントとして暴力表現を前面に押し出した『バトルロワイヤル』のほうが、大勢の人への伝わりやすさという点では、『ぼくらの』よりも世間的なインパクトは獲得できている
 しかし、『ぼくらの』の描く死はどうしようもなく中途半端であるゆえに、『バトルロワイヤル』などよりもはるかに残酷な風景を描いている。我々は、恍惚のうちに死ぬことができない。


■漫画版と比較して

 漫画のほうは、まだ全部はよみおわっていないのだけれども、おおむねアニメ版のほうが、見やすかった印象がある。一話完結である程度、はなしの起伏をつけているので。アニメの方がエンタテインメントとしては優れているだろう。
 エンターテインメントとしてではない、評価としては漫画のほうがすぐれているという人も多いかもしれない。
 わたしは、アニメのほうがやや気に入った。単純に映像もきれいだったのいうのもある。

■関連推奨作品:『パルプ・フィクション』『いのちの食べかた』

 なお、アニメでも漫画でもないが、本作が好きな人にすすめたい作品としては、
 まず映画ではもはや、古典ともいえる地位を獲得しているタランティーノの『パルプ・フィクション』は高い確率でハマるだろう。人が乱暴にしんでいく作品としては、まず多くの人が挙げるものだろうと思う。
 また、私個人のおすすめとしては、ドキュメンタリー映画『いのちの食べかた』をぜひおすすめしたい。『ぼくらの』に続けて、このドキュメンタリーをみたひとは、確実にゾッとする体験をあじわえるのではないか、と思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

表の顔は「SFの名作」→本質は「運命に翻弄される少年少女たちの群像劇」/2023/6/28原作読了分追記

【レビューNo.61】(初回登録:2023/5/27)
コミック原作の2007年作品。全24話

(ストーリー)
自然学校に参加した15人の少年少女たちは、海岸にある洞窟で「ココペリ」と
いう謎の男と出会う。そして彼にゲームに誘われる。ゲームというのは、少年
少女たちがロボットを操縦して地球を襲う巨大な敵を倒していき、地球を守る
というもの。
兄のウシロからゲームへの参加を止められたカナ以外の14人は、ゲームに参加
を決めココペリと「契約」を結ぶ。契約すると敵と自分たちの巨大ロボットが
出現し、少年少女たちはロボットのコックピットに転送される。
そう、これはただのゲームではなかったのだ。しかもそれは序章に過ぎず戦闘
を重ねるにつれ、少年少女たちはゲームの真の意味を目の当たりにすることに
なる。

(世界観)
ネタバレになるが、ちょっとこの辺の情報がないと説明しにくいので
{netabare}・舞台は2030~40年の日本。この世界には平行世界の地球が存在し、敵ロボッ
 トの正体は同じようゲームに参加させられた平行世界の住人が操縦している
 もの。戦闘はその時によりホームorアウェイが戦場となる。
・このロボット同士の戦いは並行世界同士の存続を懸けた戦いであり、敗北は
 その世界の地球を含む宇宙の消滅させることを意味する。
 (戦いの目的は、「宇宙の未来の可能性の淘汰」「ただの自然現象」?!)
・勝利条件は相手ロボットの急所を破壊すること
 → 実はロボットのコックピットで、つまり相手のパイロットを殺すこと。
・ロボットの操縦には契約者のうち1人が選ばれる。選ばれるパイロットには
 事前に啓示がある。
 (戦闘終了後に次のパイロットが決まり、次の戦闘まで時間的猶予はある)
 そしてこのロボットのエネルギー源は「パイロットの生命力」。つまり戦闘
 で勝利しても、パイロットは確実に死亡する。それを拒否し逃げ出しても、
 48時間以内に勝利しないと、やはりその世界の地球を含む宇宙の消滅させら
 れてしまう。つまり
 ・勝利を収めパイロット1人が犠牲になるか
 ・敗北または決着つかずで全人類が滅びるか
 の2択しかない
・ココペリは別の世界からきた最後の生き残り。次の世界にこのゲーム引き継
 ぎにやってきた。
 こうやって舞台となる地球を変えて、このゲームは続いていく。
・また作中にはサポート役のコエムシなるマスコットっぽい生物が登場する。
 (まどマギのキュゥべえ的な?){/netabare} 
こうやって設定を見るとホント救いようのない作品で、「鬱アニメ」として名
高い所以ですね。

(評 価)
・本質は「運命に翻弄される少年少女たちの群像劇」
 ・一見すると「ロボット大戦メインのSFモノ」のように思いますが、本質は
  パイロットに選ばれた少年少女たちの人間模様を描いた群像劇にあります。
  {netabare}上述の通りパイロットに選ばれた時点でその者は「死亡確定」です。
  そして作中の少年少女たちはカナ(小4)を除き、全員まだ中学1年生です。
  そんな突然我が身に降りかかる理不尽な運命に対し、何を思い悩み、どう
  決断して戦闘に立ち向かうのか?
  → 全24話構成なので(未契約のカナを除く)14人について、余すことな
    く各々の人間ドラマを掘り下げていきます。
 ・この事態をやがて世間も知ることとなり、今度は大人たちのドラマも動き
  出します。
  わが子を守るために奔走する親たちの一方で、オーバーテクノロジーの独
  占を企てる権力者の陰謀等、人間の醜悪な面についても描写されています。
 ・また作中では、コエムシ・ココペリといった前地球での回想も入ります。{/netabare}

・巨大ロボットのリアリティのある戦闘描写
 ・この巨大ロボットは昆虫のような黒いボディで全長は500mもあります。
  そしてこの世界のロボットは「ジアース(Zearth)」と名付けられました。
 ・レーザーを発射できるがロボットには効果がない模様で、ほぼガチの肉
  弾戦になります。
  敵はノコギリ状の刃物や触手っぽい武器を有しているロボットもいるが、
  ジアースは殴って、蹴って、相手を押し倒し、力づくで装甲をはぎ取り
  急所を抉り出すというかなり無骨な戦闘スタイルです。
 ・ロボットは3DCGのリアルな映像で描かれ、結構動きが緩慢な点が特徴的
  です。監督曰く
  「全長500mもの巨大物体が俊敏に動けるわけがない(ガンダムで20m)」
  というこだわりからのようで、確かに説得力はありますね(笑)。
  パイロットが操縦に不慣れな点や上述戦闘スタイルと合わせ、リアリティ
  のある戦闘シーンに仕上がっていると思います。

・場外乱闘が凄かったらしい
 私はリアルタイムで観ていなかったので、このレビューのためにいろいろ
 調べていると、
 「監督 VS 原作者他の場外乱闘」
 がかなり凄かったようですね。
 ・アニメ企画時は連載中ということもあり、監督が原作者から続きを聞いた
  うえで自由につくったとのことですが、何かと行き違いがあったようです。
  ・原作は残酷さや性的な描写がもっと過激な「鬱要素」の強い作品だった
   ようですが、監督の好みではなかった。
   {netabare}特に原作は生存者0らしいが、紛糾の末アニメではカナだけが生存。{/netabare}
  ・上述の戦闘シーンも、原作者は「戦闘の緊迫感を欠き不満である」と漏
   らしている。
  ・で、監督がブログで
   「自分は原作が嫌いだから原作に悪意をった改変を加えている」
   と発言。また
   「原作の魅力はアニメで再現されないから、原作ファンは観ないように」
   と追い打ちw
   → 当然原作ファンは激怒 → 炎上し監督が謝罪する事態に!
     (でも改変はやめないw)
 ・そんな感じでパイロットの順番の違いから始まり、アニメ後半はほぼオリ
  ジナルストーリーとなっている模様です。
  (その他親の職業等いろいろと改変があるらしい)

上述の通りいろいろあったようですが、原作未読の私としてはアニメ版でもか
なり良くできた作品かなと思います。
この年だと以前レビューした「クレイモア」を始め、「天元突破グレンラガン」
「電脳コイル」他見応えのある2クールアニメが結構制作されていたようですね。

OPは石川智晶の「アンインストール」と、アニソンではかなり有名な曲じゃ
ないですかね。
(石川智晶はEDも担当)

(追 記)
この原作も、なんとうちの図書館にあったんだなぁ~これがw
予約も取れたので、来週位から原作も追いかけようかと。

(2023/6/28追記)
原作読了。(全11巻)
たしかに途中まではアニメより「鬱要素」の強い作品ではありますね。
面白いところだと、「ジアース(Zearth)」に搭乗する彼らは、この地球を守る英
雄的存在のはずですが(ホームでの戦闘の場合)この戦闘に巻き込まれて亡くな
った方もいるわけです。
その遺族からすれば、彼らは憎むべき存在であり、彼らの実家に放火するなど過
激な行動に出る遺族も出てきます。
なかなか深い視点ではあります。
あと意外だったのは、終盤になると「鬱要素」は和らぎ、
{netabare}・残ったモノが死んでいったパイロットの遺族を訪ねて回る
・まさかの告白イベント
・コエムシが年長者らしく、献身的にフォローを始める{/netabare}
等結構ハートフルな展開が描かれています。
この辺りはアニメ化以降に描かれたものになりますが、原作者も思うところがあっ
たのかも。

個人的には、(場外乱闘もありましたが)アニメにも原作にもそれぞれの良さがあ
り、どちらも評価できる作品だったなと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

80.7 8 2007年春(4月~6月)アニメランキング8位
精霊の守り人(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1230)
6413人が棚に入れました
女用心棒のバルサはふとしたことから新ヨゴの第二皇子チャグムの護衛を依頼される。彼はその身に、この世(サグ)と重なって存在する異世界(ナユグ)の水の精霊ニュンガ・ロ・イム〈水の守り手〉の卵を宿していた。チャグムは、威信を守るため息子を秘密裏に殺そうとする父帝と、ニュンガ・ロ・イムの卵を食らうナユグの怪物ラルンガの両方から命を狙われている。チャグムを連れて宮から脱出したバルサは、卵がチャグムの体を離れる夏至まで、幼馴染の呪術師タンダやその師匠のトロガイと共にチャグムと暮らし始める。

声優・キャラクター
安藤麻吹、安達直人、辻谷耕史、真山亜子、野島裕史、楠見尚己、松風雅也、西凜太朗
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

変な伏線がなく、素直に見ることのできるファンタジー

『攻殻機動隊 S.A.C』神山健治×『人狼』『イノセンス』『BLOOD+』プロダクションI.Gが放つ新・異世界物語(アジアン・ハイファンタジー) 「人狼」「イノセンス」など、世界中から注目される国内有数の制作会社・プロダクションI.Gと「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」でシリーズ累計DVDセールスでミリオンを獲得する若手No.1監督・神山健治が贈る新感覚《アジアン・ハイ・ファンタジー》大作。らしい。

作品自体は小説を原作としたファンタジー。個人的には序はバルサがチャグムの用心棒となり、敵から逃げ、安息の地を探し、破では、村での生活に馴染んだチャグムの様子を描き、急はチャグムが精霊の守り人としての責務を全うするという構成になっているのではないかと思う。本当に素直に見られるので、下手な伏線を入れるアニメより面白いことは間違いなし。ただ、登場人物が多くて、主要な数人のキャラクターしか覚えていない。

{netabare}
チャグムが生きていることが判明したのに、知らないまま死んだサグムが切ない。バルサを親の代わりに育てたジグロが友人を倒していくのも切ない。
精霊の卵を守るために、戦うシーンが割と地味でそこは少し残念だったかな。意外とあっさり終わっちゃって、拍子抜けた感じがある。{/netabare}

バルサみたいな強い女性って素敵だなと思う。タンダの気持ちが伝わるといいねと感じた。伝わってるけど、距離が近すぎて逆に恥ずかしいのかな。

OPはL'Arc-en-CielのSHINE。力がみなぎる曲。EDはタイナカサチの愛しい人へ。これは個人的にかなり泣ける曲。この曲をEDに持ってくるセンスに感激。

以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 第一話「女用心棒バルサ」
短槍使いの女用心棒・バルサは、2年ぶりに訪れた新ヨゴ皇国で、突然暴走した牛車から、川に振り落とされた皇子を助ける。 バルサが助けた少年は、新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムだった。皇子を助けたお礼に宮へ招かれ、歓待を受けたバルサは、ニノ妃から重大な秘密を聞かされる。チャグムは何か得体の知れないモノにとり憑かれ、これを疎ましく思う父帝が、彼を亡き者にしようとしているというのだ。ニノ妃は、バルサの腕を見込んで、チャグムの用心棒を引き受けてくれと頼む。 帝を敵に回すという、命の保証がない仕事をなぜか引き受けたバルサは、宮に火を放つよう指示して、燃え盛る炎を背に、チャグムをつれて宮を脱出するのだった。

2. 第二話「逃げる者 追う者」
燃え盛る炎を背に、チャグムをつれて宮を脱出するバルサ。二人は一旦頼まれ屋のトーヤとサヤの家に身を隠す。 一方、炎上する二の宮を見つめる一人の人物がいた。若き天才星読博士のシュガである。 チャグムの教育係でもあったシュガは、この国最高の賢者である<聖導師>の元を訪れ、チャグム暗殺計画をやめて欲しいと頼む。しかし、聖導師は逆にヨゴの政治の裏側を語って聞かせ、自分の後を継ぐべく聖導師としての道を歩むように諭すのであった。 もしチャグム皇子に取り憑いたものが本当に水妖ならば、それを倒すことが出来るのは帝だけである、と言う聖導師。それはチャグムを生きたまま宮へ連れ帰り、父である帝の手で討たせることを意味していた。 聖導師が差し向けた、帝の影に仕える<狩人>たちが、バルサたちに迫り来る。

3. 第三話「死闘」
バルサたちの前に立ちはだかる狩人たち。絶妙なコンビネーションに対し、バルサはチャグムの安全を最優先する。チャグムは一人、森の奥へと逃げ、バルサは狩人たちと戦う。暗殺術に長けた彼らの攻撃に苦戦を強いられ、修理することができなかった槍先が戦闘中に外れてしまう。モンの刃が、バルサの腹に襲い掛かる。しかし、バルサは自らが傷つきながらもモンに渾身の一撃を浴びせ、その場を逃れる。森の奥に逃げるバルサを見失ったジンは、本来の目的を優先し、チャグムを捕まえる。気を失ったチャグムを運ぶ最中、ジンは幼い日のチャグムと自分のふれあいを思い出すが、そこにできた隙を狙って、追いついたバルサが捨て身の攻撃に出る。バルサはチャグムの救出に成功するが、傷の影響でついに動くこともままならなくなり、チャグムにタンダを呼んでくるよう頼む。

4. 第四話「トロガイの文」
バルサがタンダに救われ、山小屋に向かっていた頃、トロガイはナユグの住人との接触を図っていた。そして、ことの始まりが「卵」であることを知る。トロガイは、彼女の命を狙って現れた狩人たちを軽くあしらい、彼女の得た情報についての文を聖導師に送る。 宮では狩人のチャグム拉致失敗の報がもたらされていた。それを聞いた帝と聖導師は、次の策を練り始める。シュガは聖導師に乾の相を打開するために必要と思われる、建国の碑文書の解読を命じられる。バルサは、山小屋で目覚めた。心配そうに見守るタンダやトーヤたちに、チャグムが新ヨゴの第二皇子であることを明かす。そして、自分が用心棒として雇われ、彼を守ることになったことも。だが、深手の傷を負ったバルサは動くことができない。しばらくの静養が必要だった。バルサは呪術師の力を持つタンダに、チャグムの体を見てもらう。

5. 第五話「秘策、青い手」
トロガイは、山小屋にいる一同にチャグムに宿るものが「精霊の卵」であることを教える。チャグムはナユグの精霊から「精霊の守り人」として選ばれた者だったのだ。バルサはトロガイに、「一生この子の面倒を見るつもりか?」と、きかれる。バルサが背負わねばならないのは、チャグム一人の命ではなく、チャグムの守護に失敗したときに起こるであろう干ばつも含めた新ヨゴとヤクーの人々の命であった。しかし、バルサの決意は変わることはなかった。都ではチャグムは死んだものとして、民へと発表され、葬儀が着々と進められていた。帝は「チャグムは死んだもの」として、宮殿に火を放ったバルサに、大規模な山狩りによる追っ手を堂々と差し向ける。それを知ったバルサは、過去に因縁のある「青い手」に使いとしてタンダを送る。

6. 第六話「青霧に死す」
翌朝、出発を前に髪を下ろし、平民の姿になるチャグム。無事逃げる為と理解しながらも、外見が皇子ではなくなってしまった事、母妃と遠く離れてしまった事を実感し、悔し涙をこぼす。都では、討伐隊が青い手が解放した人々に手こずっていた。討伐隊を率いる狩人達は、バルサの策により、むやみに動くことが出来ずにいた。様々な目撃情報が伝えられる中、モンたちはバルサの行動の裏の裏を読み、考えをめぐらせる。「沈思黙考!」バルサは北の故郷カンバルを目指して青霧山脈を越えるはずだと判断したその時、西に向かう短槍を持った子連れのカンバル人の目撃情報が入る。完全に分断された、狩人たちだった。モンとゼンが、青霧山脈へ向かう。そして山中、青弓川の渓流沿いで逃げるバルサとチャグムをついに見つける。

7. 第七話「チャグムの決意」
バルサはチャグムと共に扇ノ下に新居を構える事にする。死んだ事になっているとは言え噂の的になっている二人が都で暮らすことを心配するタンダ。しかしバルサはそんなタンダを他所に、街の人相手に自分の噂話までしてみせる。誰もバルサ本人がこんなところにいるとは思わない。噂ばかりが大きくなり、バルサの正体が見抜かれる様子はなかった。そんな中チャグムは、街では何をするにもお金が必要になることに驚いていた。自分が暮らす分のお金までバルサやタンダに頼るのでは、二人にとって迷惑なのではと心配し始めるチャグム。普段なら、バルサの用心棒の仕事は、敵を退けた所で終わりである。ましてバルサにとって自分は他人の子に過ぎない。チャグムは、タンダが12歳の頃から薬の調合を始めたと聞き、自分も独り立ちしなければと思いつめる。

8. 第八話「刀鍛冶」
ボロボロの槍を直してもらおうと、バルサはチャグムを連れて馴染みの鍛冶屋に向かう。死んだはずのバルサが現われ、驚く鍛冶。すぐに新しい槍を打って欲しいというバルサに対して鍛冶は、帝に弓を引いたという街の噂が本当ならば、バルサには協力出来ないという。バルサは真実を語ろうとしない。事情が分からない限り、槍を打つかどうかの判断が出来ないという鍛冶は、他の客が来るから隣の部屋に追いやる。その時客が入ってくる。狩人のモンとジンだったのだ!二人はバルサとの戦いで傷ついた刀をこの鍛冶に預けており、新しい刀を取りに来たのであった。その二人に対して鍛冶は、人の身を斬らずただ業だけを断ち切る、そんな刀をいつか打ちたい、という自分の夢を語って聞かせる。鍛冶は、過去にただ一人、そう思えた武人の話を始める…。

9. 第九話「渇きのシュガ」
シュガは、チャグムを救えなかったという深い無力感と自責の念に駆られていた。そしてその思いは、消えていない空の<乾の相>--干ばつの予兆--に気付かない星読み達への苛ちとして表れる。チャグムを可愛がり、その死を悼んでいたはずの兄、サグム皇太子も、この所は人が変わったように自信に満ち溢れ、チャグムの遺品を焼いて水妖の呪いを祓う仕事なども進んで引き受けるようになっている。そんな中、皇太子の教育係ガカイが、チャグムの遺品を捜そうと、シュガの私室に無断で立ち入る。それを見てガカイと言い争いになるシュガ。揉みあいになった勢いでガカイを強く打ってしまい、謹慎処分を言い渡される。

10. 第十話「土と英雄」
チャグムは順調に仕事を覚え、里での生活に慣れて行く。そんな賢すぎるチャグムを見て、バルサはこのままでは息が詰まってしまうと心配する。そんな中、狩人たちとの一件以来身を隠していた根っからの街っ子のトーヤが、街に戻ってくると知ったバルサは、チャグムを街の生活により馴染ませようと、ちょっとした荒療治を思いつき、頼まれ屋の仕事を手伝うようにとトーヤに頼む。トーヤと街に出るチャグム。扇ノ下の社会を体感していくなか、賭博現場に出くわす。これも社会勉強だと参加するトーヤ。傍でみているだけのチャグムは、持ち前の探究心で、トーヤが負けていく様子をじっくり観察し、ルールを覚えるどころか、この賭場のイカサマを見抜く。有り金をすってしまったトーヤは取り返そうとするが、胴元たちに軽くあしらわれてしまう。トーヤは諦めようとするが、チャグムはそうではなかった。

11. 第十一話「花酒をタンダに」
ひとりで落ち込んでいるトーヤ。その理由は、サヤが嫁にいってしまうかららしい。サヤがお見合いを受けると言ったため、兄替わりだったトーヤは賛成したものの、やはり独りになると、その喪失感はお金では埋められないものだった。しかし、そのおめでたいはずの見合いの席上、花酒を飲んだサヤが急に倒れた。しかも、どうやら“魂抜け”になってしまい、そのまま戻らない。バルサからサヤが倒れたことを聞かされ、お見合いの場に駆けつけるトーヤ。そこで、このお見合いが誰の了承も得てない物だったと判明する。サヤはお見合いが嫌でこんなことになってしまっているのだ。サヤの魂を戻すために、タンダは師匠のトロガイから止められていた術“魂呼ばい”をして、ナユグの世界へと入っていく。

12. 第十二話「夏至祭」
聖祖トルガル帝が新ヨゴ皇国を建てたのを記念するお祭り“夏至祭”が近づいてきた。農民たちも祭りへ向けての準備で盛り上がっている。チャグムは、近所の友人たちに、祭りの日に行われる格闘技の“ルチャ”の大会へ向けての稽古へと誘われる。会場に来たチャグムたちの前に現れた、隣国ロタ人の子ヤーサムの挑発に乗った、ガキ大将は勝負するが、その強さに全く歯が立たない。調子に乗ったヤーサムのヨゴへの侮辱、さらには帝の悪口に腹をたてたチャグムは、翌日の祭りでの勝負を約束する。家に帰ってバルサに勝負のことを話すチャグム。バルサは勝つ方法はあると言うが、祭りの大会で勝負すると聞き、その勝負はあきらるようにと諭す。大勢の人が集まり、誰が見てるかわからない場で目立つことはできないのだ。チャグムが思い悩む中、夏至祭りが始まった。

13. 第十三話「人でなく虎でなく」
バルサの存在が、過去に因縁のある武人カルボに見つかった。手紙を受けたバルサは、彼に会いに行き、自分と会ったことは忘れてくれるようにと頼む。しかし、カルボは過去にバルサから受けた屈辱を晴らすために今日まで生きてきたという。そしてチャグムのことで揺さぶりをかけ、さらには翌日から、街道の関門で最初に来た旅人を一人ずつ毎日斬っていくと言い放ち、その場を去っていくのだった。翌朝気になったバルサは、関門にくるが、カルボの姿は見当たらない。そこへ、旅人が通りかかる。バルサは彼らがカルボの標的になると、その旅人から目を離そうとしない。そんな中、姿を現さないカルボは遠くから執拗に旅人を付け狙ってくるのだった。精神的に追い詰められていくバルサ。しかし、カルボの思惑とは別に、バルサの中で眠っていた野生が目覚め始めてきた。

14. 第十四話「結び目」
世に伝わる『建国正史』。大聖導師ナナイが残した碑文を読み解くうちに、シュガはこの建国正史が、捏造された物語だったことに気付き、水の精霊こそが水の恵みをもたらすという事実にもっと早く気付いていれば、チャグムを守れたと、後悔するのだった。同じ頃、サグとナユグが折り合う地“結び目”にて、トロガイもまた、水の民との話により、建国正史の嘘に気付いていた。ナユグのものたちに襲われながらも、バルサたちのところに戻って来て、その事実を皆に伝える。安心するチャグムに、それ以上のことは言えないトロガイであった・・・。

15. 第十五話「夭折」
トロガイは、バルサとタンダに “卵食い”ラルンガの存在を話す。チャグムにとって最大の敵が何者なのか?卵が孵る“宴の地”とは?とにかくじっとしていても始まらないと、少しでも手掛かりを見つけるためにバルサたちは、ヤクーの伝承が残っているトウミ村に行くことを決める。シュガは碑文をさらに読み解き、チャグム生存の手がかりを見つける。しかし、まずは聖導師の断り無く入った碑文の間を出なくてはならない。シュガに味方する無人たちの協力で、外に出たシュガは、ついにその手がかりを見つけ、チャグムの生存を確信する。喜び、皇太子サグムのところを訪れるシュガ。病気に犯されながらも、死んでしまったチャグムの分もと、気を張って役務をこなすその姿を見て、シュガはチャグムの存在を話すことができなかった。

16. 第十六話「ただひたすらに」
シュガは、青霧山脈に来ていた。バルサとチャグムが落ちていった谷は前日の雨で、あの時立ち込めていた毒霧が晴れていた。シュガが谷底へ降りようとしたそのとき、聖導師の指示により後を追ってきた狩人たちが現れる。誰もがチャグムの生存を願っているのだ。その確認に崖を降りていくモン。谷底に存在していたのは、馬の死骸と二人の衣装のみだった。聖導師にチャグムの生存を確信したことと、碑文を読み解いた結論を報告するシュガは、さらに帝の許しを得て、チャグム捜索の全権を任される。狩人を借り受け、捜索に乗り出すシュガ。武術のみならず、むしろ諜報を得意とする狩人たちの手が、ヤクーの村へと出発するバルサたちの準備を頼まれたトーヤのもとにしのびよる・・・。

17. 第十七話「水車燃ゆ」
狩人たちとの隠れ家から、一旦宮へ帰ろうと、扇の下を歩いていたシュガは、偶然我が目を疑う人物を見かける。チャグム皇子だ!あまりにも突然の再会、一人で買い物をする行為、庶民的な容姿、そして言葉遣いに戸惑いながらも、シュガはすぐにでも宮に戻るよう、水の精霊の誤解がとけたことを説明する。しかし、どうしていいか愕然と立ち尽くすチャグム。と、そこに立ちはだかったのは、バルサだった・・・。一方、トーヤは、バルサにたのまれたものを届けに、水車小屋に到着する。トーヤを尾行していたゼンとユンは、その小屋をつきとめ、近隣住人の聞き込みを開始する・・・。再び小屋に戻ってきて、そこにバルサとチャグムが住んでいるという2人の確信は、モンへと伝わり、ついに水車小屋へと狩人たちが集結する・・・。

18. 第十八話「いにしえの村」
トーヤのおかげで難を逃れたバルサは、チャグム、タンダ、トロガイと合流し、直接トウミ村を目指す。しかしチャグムは、シュガから聞かされた兄サグムの事が気になり、自分が兄を気遣うこと以上の理由で、バルサたちと行動を共にすることに納得がいかない。ラルンガのことを話すことで、チャグムにさらなる精神的苦痛を負わせたくないバルサは、強引に彼を連れて行くのだった・・・。再びバルサたちを見失ったシュガと狩人たちは、トーヤが水車小屋に届けた荷物から、その行き先を推測する。そんな中、直接対峙したシュガは、バルサが自分と同じく新たな知識を得ようとしているのではと考えた。今までの行動とも合点がいくヤクーとの関わりを確信した狩人たちは、選択肢をしぼって、バルサたちを追い始める。そのひとつにあるトウミ村へは、モンとジンが向かっていた・・・。

19. 第十九話「逃亡」
トウミ村の少女ニムカから、“卵食い”ラルンガのことを聞いてしまったチャグム。そのことを教えてくれなかったバルサに対する不信感と、自分が精霊の守り人であり、ラルンガの餌食になってしまう運命にあることへの恐怖から、チャグムは宮に戻る決意をする。一方、トロガイたちは、ニムカの祖母から伝えられた話から、ラルンガのことや精霊の卵がどうやって孵るのかという謎の答えが、誰もが知っている田植え歌の中にあることに気付くのだった。しかし同じ頃、チャグムを奪回するべく、シュガと狩人達はトウミ村へと迫っていた。

20. 第二十話「狩穴へ」
バルサがチャグムを追いかけている頃、トウミ村に入ってきたシュガと狩人達。彼らの前に現れたトロガイは、ニュンガ・ロ・チャガとしての宿命を負ったチャグムのこと、 “卵食い”ラルンガのことをすべて説明する。皇子を守れるのはヤクーか?ヨゴか?プライドを傷つけられた狩人達が力ずくでその場を制圧しようとするが、ヨゴの大軍勢をもってしても、皇子を守ることに疑問を持ったシュガは、トロガイへの信用から、初代聖導師の碑文の存在を明かす。

21. 第二十一話「ジグロ・ムサ」
厳しい冬を越すための狩穴生活で、チャグムは、肉体的にたくましくなっていくが、精神的には、まだ精霊の守り人としての運命を受け入れられないでいた。そんなある日、バルサは自分にとってかけがえの無い存在、ジグロのことをチャグムに話す。幼きバルサ六歳の頃。それは、隣国カンバルの王室付きの医者であったバルサの父、カルナ・ヨンサが宮中の陰謀に巻き込まれ、親友のジグロ・ムサに、最愛の娘バルサを託した、壮絶なる悲劇の話であった・・・。

22. 第二十二話「目覚めの季」
バルサの話はなおも続く・・・。ジグロと親友“王の槍”たちとの戦い・・・。二人の逃避行・・・。そして、バルサがジグロから学んだもの・・・。すべての話が終わったとき、チャグムはバルサとジグロに、自分とバルサを重ね合わせていた。そしてチャグムは、自らの運命に立ち向かう決意をし、バルサに武術を教えてもらうことを請うのだった。やがてトロガイは別の場所で春の準備をするために狩穴を出て行き、残ったバルサ、チャグム、タンダの三人は、それぞれの想いを胸に、狩穴生活を続けていく・・・。

23. 第二十三話「シグ・サルアを追って」
ついに春がやってきた・・・。シュガは、すべての碑文を読み解くことは出来なかったが、ラルンガの弱点を見つけ出したことの成果を持って、狩人とともにヨゴの軍勢を率いて出立する。一方戻ってきたトロガイは、冬の狩穴暮らしで、すっかり男らしくなったチャグムに、新しい服と短剣を渡す。それはチャグムが一人前になった証しとして、バルサが頼んだものだった。バルサたち一行は、チャグムの導くままに宴の地・青池へと向かう。そこでシュガ率いるヨゴ軍と合流したのも束の間、チャグムはシグ・サルアの咲き乱れる青池の中心へと、卵に導かれるように歩みだす。

24. 第二十四話「最後の希望」
卵に導かれるままに青池を離れ、森へと去っていったチャグム。シュガは混乱する軍勢を立て直し、トロガイと共にお互いが持っている知識を共有することで、再び現れるであろうチャグムとラルンガに対応するための準備をする。チャグムを追って森に入ったバルサとタンダは、同じ行動をとった狩人たちと合流するが、双方チャグムを完全に見失ってしまう。宴の地が青池ならばチャグムは明け方には戻って来るはずだが、バルサは卵の行動に何らかの理由があると考え、再び襲ってくるであろうラルンガからチャグムを守るために、さらに森を探すことを決める。一方、シュガのもとに、残りの碑文を読み続けていたガカイからの伝令が届く。その残りの石版には、重大な情報が記されていた。

25. 第二十五話「宴」
タンダの捨て身の行動によって、ナユグのものと接触できるようになったバルサと狩人たち。宴の地に現れたチャグムを食らおうと次々と出現するラルンガたちに対し、狩人は大松明を駆使して撃退しながら、身を挺してバルサをチャグムの所へと行かせる。ついにチャグムの体の中の卵が孵る準備を始め動き出した。これを感じたチャグムは、サグとナユグの折り合いをつけられないままに、国のため、民のために自己を犠牲にすることを選ぶ・・・。

26. 第二十六話「旅立ち」
運命の戦いは終わった・・・。光扇京へ戻る一行。チャグムは、帝や二ノ妃の待つ宮中に迎えられ、帝直々に悪しき魔物から国を救った英雄として生きることを命じられる。そして、バルサのことは忘れるようにと・・・。十分な歓待と報酬を受け取ったバルサたちは、チャグムとは話をすることもなく、宮を去ろうとするのだった・・・。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

☆ハードコア・ペアレンツを見たァァァ!! 作品☆

■評価
テーマ性(家族愛):★★★★★ 5.0
脚本&構成巧み度:★★★★★ 5.0
音楽&音響巧み度:★★★★★ 5.0
名作度     :★★★★★ 5.0
話題性度    :★★    2.0
おススメ度    :★★★★☆ 4.4+0.5=4.9
(0.5点は私の愛をプラスしているので無視で構いません)

■ストーリー
用心棒家業を生業とし世界中を旅するバルサであったが、
久しぶりに立ち寄った新ヨゴ皇国で事故によって濁流に落下した
新ヨゴ皇国の王子チャグムを救う事になる。
しかし、これをきっかけにチャグムの母(宮中皇太后)より
チャグムは水妖の卵を産み付けられた事で、穢れを嫌う
帝から命を狙われている事を知る。そして隠密にチャグムを連れ出し、
用心棒を頼まれるバルサであったが...。
チャグムに産み付けられた水妖の卵とは一体何なのか?
帝より放たれた狩人たちの追っ手からバルサは逃げ切る事ができるのか?
世界を圧倒する大河アジアンファンタジーが今幕を開ける。

■感想
個人的に大のお気に入り作品であり、やっとこさ人生初の
BD-BOXを購入した作品。神山健治監督の作品だから、
攻殻SACから買うのが筋じゃないのかい・・・とも思ったのだけど、
この作品のBD-Boxを購入した理由も含めて全てこのレビューに
記載したいと思います。

本作はグロ・エロなどの刺激物は一切なし、ただ本来あるべき
理想の親子を描いた力作であり、ストーリーや脚本・演出・音響の
全てで魅せる作品は相当めずらしい。
原作者である上橋さんの小説版:精霊の守り人はアンデルセン賞
(児童文学賞)なる世界的な名誉ある賞を受賞した事はすごくうれしい...。
だけど、この原作小説を超えたアニメ版の方にこそ何か賞が与えられても
良いと思うほど出来がよいアニメです。

本作のテーマは『家族』とか『親子』なのだけれど、現実世界では
非常に扱いが難しいテーマです。何しろ親もしくは子を蔑ろにしたり、
子育ての匙加減や認識を間違えると親子での家庭内暴力・権力闘争・
相続争い・モンスターご両親、最悪の場合は"家庭外"暴力に繋がったりと
エライ目にあうと思う。だけど本作はこの難しいテーマを原作小説以上に
上手く消化し骨太な親子の物語を描ききっていると思う。

前置きが長くなってしまうけど、理想の家族ってものがどんなものか
視聴する前に思い描いてから見ても面白いと思う。
主観だけど僕が理想としたり、本作から感じ取れた家族像を
記載すると・・・
『生きる事とは何か?』
  誰かを必要とし、誰かに必要とされる事。
『親子とは何か?』
  人が”生きる事”を互いに学びあう関係の事。
『家族とは何か?』
  人が”社会”で生きていく事を学ぶ場所の事。
  そして自分を正当化して生きる事ができる場所の事
だと考えてます。
家族や親子は私の一言二言で片付くほど単純なものではない事は
重々承知しているつもり…だけどやっぱり根幹にあるのは
これが理想だと思うし、日本で生まれ日本の文化に囲まれて
育ったご家族であれば無意識のうちにこれに近い価値観が
備わっているのではないかと思う。
これを踏まえた上で本作を視聴すると感動が倍増する。

具体的な感想を書くと、子役となるチャグムは何とも過保護に
育てられた虚弱体質なガキンチョだけど、親代わりとなるバルサは
生きていくために必要なもの以外は殆ど物を与えない。
そのかわりバルサは『生活の知恵』『愛情』『人付き合い』
といったものを惜しみなく与え、子育ての最終目標である『自立』に
むけて命の盾となり、親が子にすべきことだけをする。
本作はこの生活の繰り返しなのだけれど、チャグムにとりついた
水妖の謎解きや追手からの逃走劇などのお陰で全く飽きが来ない。面白い!!
そして、この擬似親子が日々の生活の中で培う絆が『親子』や
『生きる事』とは何なのかをしっかり感じさせてくれるし、
本来あるべき家族と同じ様に自分みたいな甘しょっぱい人間でも
自分を正当化できる場所が実は足元にある事を気付かせてくれる。
だからこその感動というのが本作にはあると思う。
{netabare}
これを実感させる名シーンをいくつか紹介すると、
まずロタ人との喧嘩相撲大会で、チャグムがロタ人のガキンチョに
辛勝したあとにシャシャリでてきたモンスターペアレンツをバルサが
一投してだまらせるシーン。一見武力で解決している様にみえるけど違う。
これは負けても良いから人間として困難から『逃げない』『誤魔化さない』
『責任を持つ』という人の姿を子供に見せている良シーンだと思う。
この姿を子供に見せている時点で、あのモンスターお父ちゃまは既に
完敗なのです。
そして、過酷な運命から逃げるチャグムにむけて言い放ったバルサの
『親にむかって…』のシーンになる。これは実はチャグムに必要とされて
いない事を知ったバルサが一番傷ついている。
だからこそ『生きる事への執着』を教えるために愛と怒りの大ビンタを
かますのです。
そして、バルサの養父ジグロの『俺は案外お前やこの暮らしが…』の
シーンは感動の極地といっても良い。これは置物の様な地位・名誉・富を
捨て去り『誰かを必要として、誰かに必要とされる事』=『生きる事』を
選択して最後まで貫いた漢のぶきっちょな一言です。
これは生きる事が虚飾・虚勢をはるための空虚な情熱で浪費するもの
ではなく、ただ大切に毎日生きる事を意識する事なんだと感じさせて
くれるし、生きる事を学びあう親子に血のつながりなんてものは
実は関係ない事に気付かされると思う。
これが生きる豊かさというものなのだろう。

だいたいこのあたりのシーンでボロカスに泣かされているし、
小説にはないストーリーや脚本が追加されている事に感動を覚える。
大局的にみればストーリーはありがちかもしれない。
だけど、もし自分が生きている意味ないとか、不要な人間だと
思っている人が、この作品みたら強いとか弱いとか関係なく
『まず誰かを必要とする事』に気付かされるかもしれない。

ここまで全力で褒めぶっちぎったけど、悪い点を記載すると全体的に
行儀良く描かれているので、清廉潔白さや理想主義が鼻について白ける人も
結構いるかもしれない。また最も悪い点はこんな面白いのに
本作を何と言って人に薦めれば良いのか分からないくらい話題性が薄く
地味だ。なので進撃の巨人等にも負けないくらいのキャッチコピーを
妄想すると、『親の中の親を見た!!モンスターペアレンツを駆逐する
ハードコア・ペアレンツが今ここに!!』くらい言って周りの方に薦めても
良いでは内科と感じます。
{/netabare}
ちなみにストーリーやテーマ、そして脚本を強く褒め称えましたが、
音楽・音響・作画も本当に素晴らしい!!
あって当たり前の事を描いている作品なのだけど、
いつまでも人の心に残るテーマとメッセージの分かりやすさが
本作一番の魅力。

アホな僕は何かを評価・レビューしたりする時に、見本がないと
判断できない。だから本作を5点満点クラスの基準として、他作品の
評価を決める時に比較しながら決めています。
本作はそのくらい僕にとって重要であり大好きな作品。
なので最高の環境で視聴したいからBD-BOXの購入に至った次第です。

最後に原作者の上橋直子さん、神山健治監督および製作者の皆様に
心からの敬意と感謝の気持ちをもってレビューを終わりにさせて頂きます。
本当に感動を有り難うございました。

以下レビューに関係ない内容なので興味ない方は無視して下さいまし。
■余談:原作小説とこの後の物語について
{netabare}
私は小説版である守り人・旅人シリーズもすべて読破しましたが、
本作は小説版『精霊の守り人』を超えた面白さを持っていると
断言しても良いです。本作で感じた感動シーンはすべて小説には
記載されていない事に気付くはずです。
もし小説版にチャレンジされる方がいれば、若干キャラ設定が違いますが
本作を視聴してから続編である『闇の守り人』から読み進んでも面白いと
思います。まさに本作のラストでカンバルに旅にでたシーンから
始まります。

続編小説ではバルサはジグロの贖罪と誤解を解くためにカンバルに。
そして旅の先々のジグロの教え通り、一文の得にならない事でも
少年少女達を救っていきます。
チャグムは庶民の暮らしや苦しみをしったからこそ、帝に反発しながらも
皇太子(外交官)として励み、新ヨゴ皇国に牙をむこうとしている
隣の大国『タルシュ帝国』との政争や戦争に巻き込まれていきます。

タルシュ帝国に追い込まれ窮地に立つ新ヨゴ皇国とチャグムに対し
バルサは再び立ち上がります。この二人は再び会える日が来るのか?
どうぞこの素晴らしい親子の末路を小説にてご堪能下さい。
(本当は続編作って欲しいのだけど・・・)
{/netabare}

■余談2:親子について
{netabare}
親子がテーマという事なので独白するけれど、実をいうと
僕はマザコンである。
別に今でもかーちゃんのおっぱいをチューチューしたいなんて事は
思わないけど、母親の誕生日にはとーちゃんから皇太后妃殿下の
聖誕祭なるぞ!!貢物を持ち実家に帰って来い・・・なんて内容の
メールが家族中に飛ぶくらいの痛いマザコン一家である。
しかもとーちゃんがこの聖誕祭のメールを誤って親戚の兄ちゃんに
送ってしまい親戚一同から失笑されるなんてのが結構あるから
頭から湯気がでそうだ。

けれど日本男児の60~70%は軽度~重度のマザコンである事は
間違いないはずだ。(根拠なし・・・)
これは幼少期に長い時間母親と一緒に育ったであろう日本男児であれば
当然の結果であり、これを認めない男は立派な男とはいえない(笑)。
本作を高く評価している男性陣がいらっしゃれば、恐らくその方も
・・・そうであってほしい。いや絶対そうだ。いや仲間がほしい。

だけどマザコンの根幹である母親への敬意は、妻もしくは恋人たる
女性への敬意にもつながるので実は重要な要素でもあると思う。
だから女性には旦那や彼氏や好きな人がマザコンであっても
幻滅してはいけないし心配御無用とだけお伝えしたい次第です。
(極度のマザコンは除く)
{/netabare}

■余談3:親にむかって・・・
{netabare}
僕はチャグムやバルサほどの過酷な運命に立ち向かった事もないし、
ましてや親にむかって刃物を向けたこともない。
だけど人並みに反抗期を迎えていた頃、僕は机にむかって一心不乱に
教科書を被せて偽装した漫画を読み漁っていたのだけど、
当然かぁーちゃんにバレて『のり塩!!勉強もしないで・・・』という
テンプレそのままに叱られていることに嫌気がさしてしまい、
あろう事か僕は・・・お尻の銃口を親にむけ『プップぅぅぅぅ↑↑
(訳:はーい)』と返事代わりにトリガーを引いたことがある。
これがきっかけで三週間弁当やら晩飯やら抜きになって独り大飢饉に
なった大変な思い出がある。
この作品を見て思うことは、すまん!!かーちゃん。親の苦労を
分かってなかった。
しかも・・・僕は今も大して変わってない!!本当にすみま千年。
{/netabare}

好きな作品だけに長文になり、大変失礼致しました
ご拝読有り難うございました。 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

時代を超えられるアニメ

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
世の中はものすごい勢いで変化を重ね、流行り廃りも激しい現代。

そんな中でも不変なもの、普遍なものはあって、この作品のもつドラマ性も、そのひとつなんじゃないかと思います。それが、時代を超えられるアニメ。

古代中国のような、アイヌ民族のような、様々なものが混ざりあった独特の世界観で繰り広げられる物語は、正に大河ドラマ。実写化されるのも頷けます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメを観た素直な感想は、「悪人」と「無能」がいないアニメだな~というものだ。

「バルサファミリー」(主人公サイド)は勿論、善人かつ有能な集団だが、一見、敵側のように見える方(帝国サイド)も、善人かつ有能な集団だ。

「シュガ」は明らかだが、前半の分かりやすい敵役だった「狩人」や、「シュガ」と対立する「聖導師」、黒幕のように見える「帝」ですら、主要な人物は皆、善人かつ有能だった。私利私欲にかられる人物はいなく、基本的にチャグムの身を案じ、それ以上に国の未来を案じるという、正しい行動原理の人達ばかり。(普通、このような物語なら権力側が悪人として描かれるが)全員の「正しさ」は良くも悪くもNHKらしく、シリアスな展開のわりにストレスフリーな作風を作っている。

では、「正しい集団」同士なのになぜ対立するかというと、それは「知り得た情報(知識)」に差があるから。

ニュンガ・ロ・イムが良い精霊であると、「自然との対話」により知り得た「トロガイ師」や、伝承により真実が(うっすら)残る「ヤクーの民(先住民)」。それに対して、国をまとめる為に建国史を捏造した「ロタ帝国(移民国家)」との対比は面白く、人間の「業」による弊害を描いている。

とはいえ、それ(建国史の捏造)ですら、国をまとめるため、建国時の混乱を避けるためには仕方のない行為であり、初代ロタ皇帝は、後世のためにちゃんと「正しい知識」を残している。

おそらく、初代ロタ国王も、善人かつ有能だったのだろう。しかし、その「正しい知識」は正しいカタチで伝わらなかった。その原因は、星読達が本来の役割である「知識の追究、伝承」より、「政治」に重点をおいたためであり、やはりここでも、人間の「業」があるべき姿を歪めるということが描かれている。

精霊の守り人の素晴らしさは、トラブルの原因を「個人(突発的な悪人)」のせいにせず、「総体としての人間(人間のもつ欲や業など、性)」にした点だ。だからこそ、普遍的なメッセージとなり、世代を超える作品になり得るのだろう。

文明の発展の為に製鉄を行い、それがナージの個体数を減らし、結果的にはニュンガ・ロ・イムの卵を運ぶことが出来ず、水不足というカタチで人間の文明を破壊しにくる。国の急激な発展と豊かな生活と引き換えに、わずか100年の間に、伝承や自然などたくさんのモノを失ったロタ国の姿は、分かりやすく、現実世界の(自然破壊をする)我々に警鐘をならしている。

しかし、それ(人間が破壊した世界)を救えるのもまた、人間だ。

約束の地で、チャグムから取り出したニュンガ・ロ・イムの卵を運んだナージは、おそらくはチャグムの兄である第一皇子が治療し、自らの死の間際に空に放した個体だろう。そういった、人の優しさや技術が、自然を回復させることもできるという比喩としては、素晴らしい演出だったと思う。と同時に、「人の思いや成したことは、死してなおも残るものである」という、本作のテーマにも合致していて、伏線の回収としても見事だったし、「弟思いの優しく聡明で、しかし、体が弱い為に、国の為に何も成すことが出来ぬ後悔の中で死んでいった第一皇子」が、結果的に(人知れず)救国の英雄となるという筋書きは、単純に英雄譚として感動できた。

他にも、この作品の良さはたくさんある。

序盤のチャグムが「なぜ寝るのにお金がかかるのか」という疑問をもつなど、「浮世離れした環境で育った皇子」の思考をきちんと具現化し、作品に取り入れるところなど、原作者の高い技量が伺える。

とりあえず異世界にとばされて、何の葛藤もなくウハウハハーレム無双をさせることを小説だと言い張る自称小説家の方には、(同じくファンタジーを扱う身として)良いお手本にしてほしいとすら思う。

バルサがチャグムに、「どうしても母の元に帰るのならば、自分を切ってから行け」と言ったのに、いざチャグムがバルサを切ろうとすると、ビンタ一撃わ食らわし、「親に刃物向けるなんて、どんな了見だ!」と一喝。実に感情的で矛盾してて強引で、でも深い愛情に溢れていて。どうしようもないくらいに「人間」だった。

とりあえず異世界でたくさんのチョロインに囲まれているのに、鈍感の一点で誤魔化しハーレ(以下略)w

とまあ、とにかく人物描写もイチイチ細やかでリアルだった。作画も安定して綺麗だし、タンダとバルサの恋愛物語とか素敵だし、最終話の「正門はくぐらせない」とか素敵過ぎるし、小説原作らしく、余白を想像させる会話も、リアルで良かった。地味ながら名作級だったと思う。

勿論、難点もいくつかはある。

終盤、やや作画が崩れたり、ラストバトルのショボさは大分マイナス要因だった。何より、25話で、ニュンガ・ロ・イムの卵が複数あった(子熊が宿していた)ことが明らかになり、シュガ(だったかトロガイ師)だったかが「予想はしてた」というクダリは、本当にダメ。

食物連鎖、弱肉強食的な自然の摂理を表現したかったのだろうけど、だったら、チャグムは王宮で優雅に暮らし、あのクマやその他の「精霊の守り生物」を発見、保護し、約束の地へ連れていき、ラルンガに腹を割かせて卵を取り出せばノーリスクで万事OK! なのに、「精霊の守り生物」を探す素振りすらないのは不自然だし、これではチャグムの悲壮な決意や、バルサ達の旅は意味を失ってしまう。

ここまで丁寧に丁寧にストーリーを進めてきたのに何で? と思ったら、多分アニオリ設定。いや、素晴らしい原作なんだから、それを信じて守ってよと言いたい。後半は、監督が体調不良だったらしいので、それも響いたのかな? ワカラナイけど。

まあ、今回アニメ化されたのは、長い「守り人シリーズ(全10巻)」の、僅かに1巻分にしか過ぎないので、後は原作で楽しめってことですね。
{/netabare}

【視聴終了(要約バージョン小盛りレビュー)】
{netabare}
シリアスで重い作風ながら、「無能」と「悪人」がほぼ登場しないので、ストレスを感じずに観られる。

それでも事件が起きるのは、人間のもつ「業」のためであり、「悪人(個人)」が突発的に起こす事件ではないだけに、普遍的なメッセージとして伝わる。自然破壊など、考えるべき点も多いが、同時に、救いのある物語であった。

最終盤になり、作画、展開の面でやや不満はあるのもの、総じてレベルの高い作品で、原作者の力量が伺える。全10巻の中の1巻をアニメ化しただけなので、残りの原作も読みたいな。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
金があったらどこでも同じ生き方をする。なければ、そこに合わせた生き方をする。バルサ、行動理念が高潔で、しかし現実的で、格好良いキャラだね。

2話目
チャグムが、ガチ王子なんだね。金を使う時期の指定とか、いちいち細かくてイイね。

3話目
ず~っと暗い映像で、ドラマを演出。

4話目
ババア強しw 幻だったか。腹をすかしたことがない、王子。即答。碑文の間、ちゃんとした鍵だな。

5話目
小説原作だけあって、説明が少なく、台詞も行間を読ませるものになっているね。

6話目
追っ手をまくのに、死んだフリは基本だね。

7話目
帝も一応、傑物なのかな? 寝たのは自分なのになぜ金を払うのか、という疑問w チャグムの成長。

8話目
バルサも元王族だったのかな。チャグムは、気づいたかな?

9話目
タンダとシュガの邂逅。どこかで共闘しそうだね。

10話目
チャグム、お前、虎だったのか、的な(笑)

11話目
チャグムとかバルサとか、ガンガン本名を言うのもね。

12話目
ロタ人って、ロシア人? 騒ぎを大きくしたけど、チャグムの男気を守ったバルサ。

13話目
業だけを切った。鍛冶屋の話の伏線回収ね。

14話目
建国記が捏造というのは定番だしね。しっかりとしたファンタジー。

15話目
ここまで静かな死というのは、アニメでは珍しいね。

16話目
黒子みたいな人(無人)が泣くの、良いよね。正導師も悪い人じゃないんだよね、無能でもないし。敵はもっと根元的なものなんだろうね。速読術&記憶術。これ、バルサを殺す必要なくね?

17話目
これ、王室と協力しながらいけないか? 不信感かな。シュガの弱さ、リアル。

18話目
古き村。話は悪くないが、このペースでちゃんと完結するか不安にはなる。

19話目
この100年で失ったものか。文化や伝承だけじゃなく、自然など。

20話目
親に刃を向けるなんて、どんな了見だ! 理由がないのが良い。ダメなものは、ダメ。シュガ、良いな。

21話目
昔話。重みがある。命を奪うことの意味を教えたわけね。

22話目
タンダ、フラレた(笑) じっくりしっかり成長。

23話目
トロガイ師の子持ち発言に驚くバルサ(笑) 恋ばなw いよいよクライマックス。

24話目
あの花って、前に酒にして飲んだやつ?

25話目
知と武、両面からの攻撃。ニュンガロイモの卵、複数あるなら、それを見つけて守るのも大切だったよね。チャグムの覚悟。もしかしたら、あのナージは兄貴が治療したやつかも。

26話目
英雄を生きろ、か。役目ね。まだやはり、身分の違いが。右の小路を行けとか、ニクい演出w ちょっと泣ける。バルサも格好良いな、ちゃんとチャグムに決心させるんだね。父親を弔いにいくんだね。タンダ、、、一途(笑) 恵みの雨。はよ結婚しろw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30

72.3 9 2007年春(4月~6月)アニメランキング9位
魔法少女リリカルなのはStrikerS [ストライカーズ](TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (796)
4553人が棚に入れました
空港火災の現場…命の危機にさらされた幼いスバルを救ったのは、純白の衣装に身を包んだ、時空管理局のエース魔導師・なのはだった。我が身を省みず災害や困難と戦うその姿に心打たれた幼いスバル。彼女に憧れたスバルは、満天の星空の下、管理局の魔導師になることを決意する。4年後、晴れて管理局の新人魔導師となったスバルは、訓練校時代からのパートナー、ティアナ・ランスターと共に魔導師の昇格試験に挑んでいた。それを見つめるのは機動六課の有望な人材として二人に目をつけたはやてとフェイト、そしてなのは。試験開始を告げるシグナルとともに「StrikerS」の物語が幕をあける。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

(レビュー全面改訂です)思いは繋がる・・・

この作品は、「魔法少女リリカルなのは」の3期目に相当する作品です。
物語に繋がりあがるので、1,2期を見視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

1,2期で熱い死闘を繰り広げてきたなのはとフェイト・・・
2期のラストで「闇の書」事件から6年後の皆んなの姿が描かれていたので、きっと時空管理局での熱い戦いが繰り広げられるんだろうなぁ・・・と勝手に思っていましたが、蓋を開けたらビックリでした^^;

機動六課・・・は良いとして、展開的に闇の書事件のベルカの戦士4人も仲間になる気はしていたので良いんですが、前線フォワード部隊のスバル・・・? ティアナ・・・?
えっ、なのはとフェイトが主人公じゃないの・・・?

3期の舞台設定は2期から10年後・・・という事はなのは、フェイトは19歳・・・バリバリの現役だと思っていましたが違っていました^^;
確かにハードな職務だとは思いますが、19歳で後進に道を譲るってスポーツの世界でもこんなに短い寿命の競技は聞いたことがありません^^;

・・・という先入観を持って1巡目を視聴したので、設定に対するインパクトは感じましたがこの作品をキチンと評価する事には繋がらなかったのだと思います。

という訳で雑念を払って2巡目の視聴を始めました^^;
物語は、前線フォワード部隊として二等陸士のスバルとティアナ、三等陸士のエリオとキャロの4人が、若いながらも持っている天性の素質を見込まれて、新設された八神部隊長率いる「古代遺物管理部 機動六課」に入隊するところから物語が始まります。

この機動六課・・・ロストロギア関連の危険な任務を行う実行部隊である事から、メンバーも優秀な人材が揃っています。

部隊長である八神はやてを筆頭に、スターズ分隊になのはとベルカの戦士ヴィータ、ライトニング分隊にフェイトと同じくベルカの戦士シグナム、そして後方支援部隊にロングアーチとスター級の魔道士が顔を並べるこの部隊・・・将来を見込まれ、声を掛けられただけでも十分に凄い事だと思います。

こうして戦技教導官になのはを据え前線フォワード部隊の本格的な教育が始まるのですが、日々繰り返されるのは徹底した基本動作の繰り返しばかり・・・
新人教育は期間限定である上、敵はこちらの状況を汲んでくれる訳もなく次々に現れてきます。
敵との遭遇で感じるのは先輩の圧倒的な強さと、一生かけても追いつけないと思ってしまう自分への劣等感・・・

「この中で、私だけ・・・何も無い」

きっと普段はこんな事考えないのだと思います。
でも自分に劣等感を感じている時、自分の持っているモノが見えなくなることがあります。
自分の心の奥底に眠るダメダメな部分に支配されてしまいそうで怖い・・・

そこで、難しいのが立ち直るための踏み出し方・・・だと思います。
なのはさんの教えをきっちり守っていれば・・・という気持ちは根底に流れています。
ですが、自分が出来る事を繰り返して強くなれるのか・・・実践で活かせるのか・・・
そもそも強くなるって、これまで出来なかった事に挑戦しないといけないんじゃ・・・

焦りは不安と苦しさを呼びます・・・
自分では良かれ・・・と思ったことも道の先を辿ると全然別の答えに行き着いてしまう事も・・・
きっとスポーツだったら・・・新しい技を取り入れたと思います。
でも皆んなが向かう先は戦場・・・ややもすると生命を落とす場所でもあるんです。
そんな場所に中途半端なモノなんて絶対持って行かせない・・・
これは戦技競技官であるなのはの思惑のほんの一部・・・残りは是非本編で確認頂ければ、と思います。
沢山の厳しさの中に溢れる優しさ・・・愛おしさを感じる事ができると思います。
私の中で何度見ても泣けるシーンです^^;

そして物語の後半・・・これまでの成果を発揮できる場面とも言える大規模侵攻に襲われます・・・
前線フォワード部隊もかつてない危機を迎えることになります・・・
その危機は切り抜けられるのか・・・切り抜けるならどの様にするのか・・・
この辺りは後半の見どころの目玉と言えると思います。

でも、私の中の後半のヒーローは、間違いなく「紅の鉄騎 鉄槌の騎士ヴィータ」でした。
2期では色々ありましたが、3期では前線フォワード部隊を・・・スターズ分隊を・・・何よりなのは自身を守ろうとする気概が半端ないんです・・・
そして彼女の気概は・・・行動を伴った実践シーンも描かれているのですが彼女の格好良さ・・・もう反則級です^^

絶体絶命のピンチ・・・そこでヴィータを取り囲んだのは、大切な人を傷付けた憎っくき敵・・・
身体もデバイスである鉄(くろがね)の伯爵「グラーフアイゼン」もボロボロなのですが、その敵だけは絶対に許さない・・・という気力だけで沢山の敵の中に単身切り込んでいくんです・・・

でも、ヴィータにしかできない役目はこれだけじゃありませんでした。
振り下ろす鉄槌は自分自身のためではなく、大切な仲間を守るため・・・
そして、今は自分の限界なんて言っていられない時・・・
「アイゼン・・・うおぉぉ、ぶち抜けェ・・・」
鉄槌の騎士ヴィータとグラーフアイゼンの渾身の一撃・・・
もう涙無しでは見れません(;_;)

オープニングテーマは、水樹奈々さんの「SECRET AMBITION」と「MASSIVE WONDERS」
エンディングテーマは、田村ゆかりさんの「星空のSpica」と「Beautiful Amulet」

2クール26話の作品でした。1巡目は余計な雑念でしっかり評価する事ができなかったので、今回2巡目を視聴して本当に良かったと思いました。現時点でお気に入りの棚行き決定です^^

4期が始まるという事で1期から見直しましたが、新たな発見もあり、なのはとヴィヴィオの関係もしっかり思い出す事ができたのは収穫でした。
引き続き4期を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

色々広げすぎて、色んなとこが薄くなっちゃった

もう少女じゃなくなった、魔法少女リリカルなのは。
2期の最後で高校生ぐらいに成長した彼女達の姿が紹介されてたので、次があるのなら女子高生編かと勝手に想像していましたが、そうじゃなかった。
正直、ちょっぴり残念(´・ω・`) と、思ったり思わなかったり。
まあ、それはともかくとして。
いっぱしの魔法少女(少女?)として成長を遂げた、なのは、フェイト、はやては19歳。時空管理局のエージェントとして、彼女達が重責を担うまでになった時代まで時系列は進みます。
はやてを部隊長にした新部署、”機動六課”の物語。
新人の魔導師達を加えて団結した我らがなのはファミリーが、大きな事件の解決に活躍するお話です。


内容を一言で現すなら、なのは先生と可愛い教え子達の魔法バトルもの。
原作者さんが自身で語っているように、なのはが主人公というよりは登場人物がみんな主役というコンセプトです。
2クールの前半は、新人魔導師の4人を中心に描き、上司であり教官ありで憧れの存在であり恩人でもある、なのは&フェイトがヒヨッコを一人前へと導くお話。
伏線を張りつつ、機動六課が追っている事件の全容が顕わになっていきます。
後半は事件の進展と結末を中心に、魔導師達それぞれが、それぞれの対峙するべき相手に対して決着をつける形式をとっており、バトルものの王道的なパターン。
リリカルなのはシリーズらしく、強くも優しい想いがぶつかり合う熱血バトルとなっています。

全体のストーリー構成や設定は、本シリーズらしくいかにもな出来。
キャラクターも、予想どうりというか期待どうりというか、主要な味方キャラはみんな基本的に善良で裏のない好感度の高い人物ばかりです。
そこに不満はありません。
大好きなリリカルなのは。
不満はない、不満はない、と自分に言い聞かせてみていたのですが・・・・総合的に贔屓目なしでみると、やっぱり不満を洩らさずには居られない部分がポロポロでてきます。


敵側の事情説明が足りていない。
「一方の正義の反対には同じだけの正義」なんて理屈はいいませんが、1期のフェイト、2期の守護騎士達のように、己の想いのために凛と意思を貫く相手がいてこそのリリカルなのは。
主人公側でない方への感情移入ができるのがこのシリーズの魅力です。
なのに、今回はその描写が明らかに不足しています。そういう素振りをみせるキャラもいますが、ただの敵役、ただのやられ役となってしまっている感が否めない。
たぶん、全員にそいうった事情があるっぽいのですが、そんな部分は片鱗しかみえません。これじゃ感情移入しにくい。

キャラへの集中力が足りていない。
序盤での訓練モードのときは面白かったのに、さあ、そこで成長したぞ!これから大活躍だ~・・・な筈の4人の新人魔導師の描写が後半に行くほど窮屈になってきます。
理由は明白。途中参入の”重要キャラ”と、なのは&フェイトが前に出てきているので、新人達の出番とエピソードがその分割りを食った形になっています。
なのは達がたくさん観られるのは嬉しい反面、やっぱり中心人物に一貫性がないのは違和感。
前半で散々「今回の主役はこの新人4人」という雰囲気で進めていたのに、後半になって、やっぱり前作の主人公の方がでてくる展開って。
ん?この主人公回帰のパターン、どっかで見憶えが・・・・
ガ○ダ○SEED DESTINYかよ! と、軽く突っ込みたくなりますねw

描き込みと動画が足りていない。
リリカルなのはといえば、そこらのロボットアニメに引けをとらない迫力とスピード感のバトル。・・・だったのに、それはどこに行ったのやら?
もうね、こればっかりは、どう妥協してみてもダメ。バトルの作画と演出の質低下は言い訳のしようがありません。
戦闘シーンをみてワクワクできたのはOPの映像だけでした。
キャラも増え、それに伴って戦闘のスタイルや魅せ方もバリエーションが増えて、より一層見映えがするバトルを創っていく材料は揃っていた筈なのに、まったく活きていない。
崩壊と呼ぶ程酷くもないですが、やはり前作までの質が高かっただけに、凡庸な平均点以下の出来では満足できません。


結局は、尺と予算が足りていない。
上記の不満点は、つまるところこれに尽きると思います。
2クールでやるには登場人物が多すぎでした。
キャラの魅力を追いきれず、ストーリーを破綻なく消化するのが精一杯といった感じ。
倍の4クール、そのうえで作画にかけられるお金の時間があれば、もっともっと名作になったのにー、と歯痒い思いで”たられば”を言ってみたくなる作品でした。

嫌いじゃない。
嫌いじゃないだけに、苦言も呈したくなります。

シリーズ続編も決まっているので、次は濃厚で良質な感動を期待したいと思います。






以下、とーーーっても、どうでもいいボヤキ。
(読み飛ばし推奨)
成長しても相変わらず善良でとっても主人公らしいなのはさん。
気がきいて戦闘力も高く皆から信頼を集めている完璧超人になっちゃってますが、一言苦言を呈したい。

変身バンクで愕然としたよ、ボカァヽ(゚Д゚)ノ

ダサいデザインもさることながら色がベージュってアンタ・・・
ベージュはダメでしょ。いくらなんでも主人公がベージュは。
相方のフェイトは、ちゃんとキャラのイメージカラーの黒でデザインも相応なのに、ですよ!
あ、いや、デザインはフェイトも同じか。
でも、黒のレースとべージュのレースでは雲泥の差があるのは世界の常識。
君のイメージカラーは白っしょ、白。白のレース!

なのはさんには、洒落っ気が足りてないッス

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「魔法少女リリカルなのはViVid」2015年4月スタート 成長する公式サイトに次々キャラクターが

人気のアニメシリーズ『魔法少女リリカルなのは』の最新作テレビシリーズ『魔法少女リリカルなのはViVid』の製作発表がされたのは、2014年8月だった。熱いファンが多い作品だけに、そのニュースは大歓迎を受けた。

それからおよそ5ヵ月、『魔法少女リリカルなのはViVid』の放送時期が遂に発表となった。2015年4月から放送を開始する。放送局や放送時間は今後の告知となるが、ファンにとっては待望の決定だ。

これまでにティザーサイトであった公式サイトも大幅リニュールした。放送時期を告知するだけでなく、最新ムービーやキャストからのメッセージも公開している。本作のヒロインであるヴィヴィオの新ビジュアルはファン必見だ。
さらに公式サイトにはさらなる楽しい仕掛けもある。サイトでは今回のヴィヴィオをスタートに、1月24日頃までの間に少しずつキャラクターが増えていくという。どんなキャラクターが登場するのか注目される。

そのキャラクターには、ヴィヴィオ役に水橋かおりさんがすでに決定している。さらに能登麻美子さん(アインハルト・ストラトス役、喜多村英梨さん(リオ役)、福圓美里さん(コロナ役)、田村ゆかりさん(高町なのは役)、水樹奈々さん(フェイト・T・ハラオウン役)と、これまでと同様に豪華人気声優が並ぶ。
原作は都築真紀さん、原作漫画は藤真拓哉さんが務める。伊藤祐毅監督とメインライターの小林成朗さん、キャラクターデザインの山野雅明さんと安定のスタッフだ。制作はA-1 Picturesが担当する。

『魔法少女リリカルなのは』は、2004年10月にまずテレビシリーズとして始まった。作品は瞬く間に人気を博し、テレビシリーズは3作品、劇場アニメは2作品が作られている。さらにマンガ、ゲーム、ドラマCDなどとその世界は大きく広がる。
そして2015年春に、新たな魔法少女の物語がはじまる。シリーズは今後もまだまだ大きく展開しそうだ。

『魔法少女リリカルなのはViVid』TVアニメ化決定!
現在『月刊コンプエース』で連載中の都築真紀さん原作のマンガ『魔法少女リリカルなのはViVid』が、待望のTVアニメ化を果たすことが発表された。

『魔法少女リリカルなのはViVid』は、2009年より上述の『月刊コンプエース』で連載されている、同シリーズの第4期として発表されたマンガ。
主人公・高町ヴィヴィオとアインハルト・ストラトスを中心に物語が展開され、次世代型文系格闘魔法少女マンガとして人気を獲得している。
これまでアニメーションにドラマCD、マンガ、ライトノベルなど、様々なメディアで展開されている「魔法少女リリカルなのは」シリーズだが、本作のアニメ化はファン待望の発表だと言えるだろう。
アニメ化の詳細は、随時告知されていく。

独立UHF系各局およびファミリー劇場で2007年4月から9月にかけて全26話が放送されたテレビアニメ作品で、『魔法少女リリカルなのはシリーズ』の第3期作品。略称は『StrikerS』(ストライカーズ)。
キャッチコピーは「魔法少女、育てます。」

本作は、前々作の第1期『魔法少女リリカルなのは』と、前作の第2期『魔法少女リリカルなのはA's』とは色々な点で大きく異なる作品になっている。
前2作の10年後の話であるため、なのはやフェイトなどの主要キャラクターの容姿や立場などが前2作とは大きく変わっている。主な舞台も、前2作は日本の海鳴市(原作の『とらいあんぐるハートシリーズ』の舞台でもある)だったが、本作では魔法文明の中心地のミッドチルダに変わっている。
新しいキャラクターが多数登場し、「機動六課」に配属された4人の新人フォワード(スバル達)の成長なども描かれている。登場キャラクターが多いため、1人で複数役を担当する声優も多かった。魔法では前2作とは違い、(高速高々度の)飛行魔法が高ランク扱いとなり、「飛べない」魔道士が数多く登場する。第2期『A's』ではなのはやフェイトの敵であったヴォルケンリッター(シグナム達)が、本作では良き仲間となっている。前2作まではよく登場していたが、本作では全く登場しなかったり、少ししか登場しなかったというキャラクターもいる(なのはの家族・アリサ・すずか・ユーノ・アルフ・エイミィなど)。
スピンオフ元である『とらいあんぐるハート3』に由来する設定の影はほとんどなくなっている。また、本作から『とらいあんぐるハートシリーズ』の製作元である「ivory」の表記が原作欄からなくなった。
前2作はそれぞれ1クール全13話で構成された4:3サイズでの制作・放送だったが、本作は2クール全26話で構成された16:9サイズでの制作となっている。

オープニングテーマ
「SECRET AMBITION」(第1 - 17話)
「MASSIVE WONDERS」(第18 - 26話)

エンディングテーマ
「星空のSpica」(第1 - 14話)
「Beautiful Amulet」(第15 - 26話)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

69.2 10 2007年春(4月~6月)アニメランキング10位
彩雲国物語 第2シリーズ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (213)
1348人が棚に入れました
舞台は中国風の架空の国、彩雲国。
第2シリーズでは、秀麗が中央から離れた茶州に赴任し、新米官吏として奮闘する物語を中心に、彩雲国に影を落とす異能の一族縹(ひょう)家の陰謀に巻き込まれ、挫折や別れを経験しつつも、国王を支えるまでに成長していく。

声優・キャラクター
桑島法子、関智一、緑川光、森川智之、檜山修之、池田秀一、石井康嗣、木内秀信、伊藤健太郎、中田和宏、真殿光昭、浪川大輔、仙台エリ、子安武人、鳥海浩輔、宍戸留美、置鮎龍太郎、神奈延年、佐々木瑶子、遊佐浩二、関俊彦、勝杏里、森久保祥太郎、豊口めぐみ、小野坂昌也、岡村明美

らすきき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シーズン3をお願いしますw

視聴終了。 一期と変わらず安定した面白さでした。
話が面白いのに加え、キャラが基本的には全員魅力的なのが良いですね。 特に男側の一番メインの劉輝。大抵一番のメイン男キャラがヒロインより上役の場合、クール系きつい性格キャラで最初はヒロインとぶつかっているもののだんだん惹かれあっていく・・・って展開が多い気がしますが、この作品は最初からその王様が主人公(ヒロイン)大好きです。
ヒロインは恋愛より今は仕事!という感じです。
  男の自分からみても劉輝は可愛くて好きでしたね。 というかこのキャラならむしろ嫌いになるほうが難しいのではw
男キャラはクール系から優しいお兄ちゃん系ドS系甘えん坊系年下系ダウナー系変人系まで幅広く取り揃えていますので(もちろん全員イケメン保証付きです)、ご安心下さい。
 
 女キャラも主人公を筆頭に良いキャラしてます。 声優も緑川光がいたり子安さんがいたり何気に豪華ですね。
原作が完結しましたので、アニメもシーズン3やってくれたら最高なのですが・・おそらく厳しいのでしょうね。 

欠点をいうとすれば、歴史物なのであまり耳慣れない用語が多い上、人の名前も覚えづらいのでたまに話がよくわからないことがあります。 まぁそれでも十二国記に比べればわかりやすい世界だったかなと思います。
加えてアニメだけでは完結していないので終わりは中途半端で消化不良です。 【伏線】⌒ ヾ(*´ー`) ポイッ て感じです。まぁそれはシーズン3を想定していたのでしょうから、しょうがないですね。 そこそこきりのいいとこで終わってはいますが、俗にいう『俺達の戦いはここからだ!』的な感じです。色々な意味で。  あと1シーズンあれば綺麗に完結できるので残念。 

アニメ化に期待できないので、アニメ視聴後原作購入。 短期間で23冊読破は最近読書していなかった身としてはなかなか疲れましたが・・文句なく面白かったですね。アニメ視聴をストップし読書に専念した甲斐がありました。
めっちゃ泣けました。 一気に読ませる、世界観に引き込む魅力がありましたね。 久々に読書に夢中になれました。
本編・外伝のほかにファンブック・短編集(本編最終巻後の話)がありますが、どちらも満足できました。おすすめです。


アニメとしてはフルメタルパニックに次ぐ続編を望むアニメとなりました。
恋愛・歴史物・主人公が頑張る系が好きならばおすすめです。 
ただ合わせて78話とかなり長く・・・・アニメも原作をよく表現はできていますが、やはり原作本の方が面白いですし時間もかからないと思うので本を読むのが好きな人は本で読むほうがよりおすすめかも笑

【今作の痺れた一言】
『グダグダ言うなよ、キリキリ働け』
やっぱこの人が最強で最恐やで・・

【今作の名言大賞】
『たとえ紅藍両家があなたに反旗を翻すときがきても、私はあなたにお仕えいたしましょう』
これは 泣いた


以下アニメ視聴後原作を読む場合の参考までに。

アニメシーズン1
原作 本編第一巻『はじまりの風は紅く』
~六巻『欠けゆく白銀の砂時計』

アニメシーズン2
七巻『心は藍よりも深く』
~十二巻『白虹は天をめざす』

アニメ化未定
十三巻『黎明に琥珀はきらめく』
~十八巻(最終巻)『紫闇の玉座・下』

外伝 四冊
ファンブック『彩雲国物語 彩なす夢のおわり』
短編集『彩雲国秘抄 骸骨を乞う 』

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

イケメン

彩雲国物語の第2シリーズ。
続きです!

架空の国、彩雲国を舞台に名門紅家直系長姫ながら貧乏生活を送っている紅秀麗が、あるきっかけで「官吏になりたい」と一度諦めた夢を追い求め叶えようとする物語。

昏君(バカ王)を演じていた劉輝や王の側近である絳攸らの尽力によって官吏となるも、州牧に大抜擢されたかと思うと冗官(無位無官の官吏)に落とされるなど、毀誉褒貶の激しい人生を送る。

その過程で建国にもかかわったとされる「彩八仙」にもかかわってゆくが…?
(wiki参照)

なにより静蘭、劉輝をはじめ楸瑛や楸瑛といったイケメン揃いです。
秀麗(主人公/ヒロイン)は芯の強い子で何事にも諦めない努力家。

まずは第1シリーズからゆっくりご覧ください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

あっしゅ1216 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

1期から通しで見たけど

原作未読。

話が途中で吹っ飛ぶ・・・え?間どうなって、こうなったの?
とクエスチョン状態に陥ること数回。
2期では総集編みたいな回想で2.3話棒に振っている。

原作ではもっと先があるらしいけど
ちょっとさっぱりわからなかった。

作画は酷かった、繋ぎがグダグダなところが多い。

物語的には、原作はきっと面白いんでしょうよ。で4ですが
アニメのは、吹っ飛ぶし、回想編があるので、アニメ評価を厳密にするなら、☆2

影月君のところは良かったですけど。

結局アニメでは
彩八仙もネットで検索しながら見ないとわからないし。
朝廷のおじさん達も、逐一部署名と名札付けてくれないとわからない・・・。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

69.0 11 2007年春(4月~6月)アニメランキング11位
風のスティグマ(風の聖痕)(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (707)
5258人が棚に入れました
一般人には知られていないが、この世界には魔術を操る魔術師が存在している。その中には自然の力を司る精霊の力を借りて妖魔を退治する人間「精霊術師」も含まれる。主人公・八神和麻は、炎術師の名門・神凪家に生まれながら炎術の才をまったく持たなかったために一族から追放され、日本を離れた。4年の月日が流れ、風術師となって再び日本の地を踏んだ和麻は、タイミングよく起こった神凪の術者の殺害容疑をかけられてしまうが……。

声優・キャラクター
小野大輔、藤村歩、森永理科、大原さやか、牧野由依、伊藤静、いのくちゆか

nakagi rin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いま二人はどうしているのでしょうか。

ツンデレってかわいいよね!
というわけで風のスティグマです。
このアニメが放送されていた時期は、もう最近とは呼べないくらい遠くなってしまいましたね。

ストーリーはバトル&ラブコメ。主人公最強系作品の走りといっても過言ではない(過言でしょうか?)と思います。とはいえ、今の最強系ほど無双するわけではなく、普通に苦戦したりするんですけど...。
その主人公であるところの八神和麻は世界最強の風術師で風の精霊王との契約者。旧姓は神凪和麻で、どこか達観しているような、それでいて偏っているような性格は、消したくても消せない色々な過去が形作っているものなのだと思います。
対してヒロインである神凪綾乃は元気いっぱいストレートツンデレかつ天然バカ要素も併せ持った女の子です。由緒ある炎術師一族の次期宗主であり、基本誠実で良い子なのですが、和麻の前だとツンデレ全開です。

とにかくこの二人の関係がとても素敵だと思います。
見ていて微笑ましい限りです。

原作は山門敬弘先生によるライトノベル作品です。完結する前に先生が亡くなられているので未完です。本編が遺稿を含めて7巻と、サイドエピソードが何巻か発売されております。

遺稿として発売された第7巻を書店で手に取って表紙を見た時の、喪失感というかなんというか、その瞬間はよく覚えています。
今でもどこかで、二人が笑っていてくれたらいいなぁ...。

てな感じで、風のスティグマでした!
なんかしんみりしましたが、アニメ本編はまとまった構成ですので、興味のある方は見てみてください!
ではでは//

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

ゆうき。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

何かひっかかる

主人公最強という成分でこのアニメを見つけたところ
私の思っていたのとは違っていました。
多分演出に問題があったと推測します。

主人公の強さを際立たせるために他のキャラの強さを
相対的に落としているように見えます。このせいで今まで
強いと言われていたボスキャラを倒しても、かませ程度の
ポジションに成り下がっていてスッキリ爽快にならない。


~感想~{netabare}
アヤノの強さが武器の強さに依存していて、次期当主設定に疑問。素手のレンの方が強そうでした。あと個人的にパンチラはもっと少なくていいです。
カズマにはもっとうまく風の力を使って欲しかった。炎を空気中の成分を操って爆発させたらな、その逆に二酸化炭素で炎を消すこともできただろうし、酸素を奪って窒息させたりも可能のはず。能力の使い方のバリエーションがあれば戦闘シーンがより魅力的になったのかなと思います。ゴリ押しは見ていて退屈ですからね。

アヤノとのラブコメは割と面白かったです。高級ディナーのデートとかうらやましい。そこに登場するマクドナルドと形成される三角関係に主人公がまったく無関心なのも逆に笑える。

カズマの過去はけっこうハードで不憫だと思うけど、回想が短すぎて何があったのかイマイチわかりませんでした。終盤付近まで主人公がポーカーフェイスなので感情移入しずらい構成。何かを守るためという熱い想いで手に入れた力なのに前半部分のカズマの落ち着きようと行動に少し矛盾してるように感じました。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

滅せよ妖魔!

世界には人知れず魔術を操る魔術師や
妖魔が潜んでいて、魔術師には精霊の
力を借りて妖魔を退治する精霊術師等
も存在する・・神凪家はその中で頂点
にたつ炎術師の名門・・という設定。

名門神凪宗家の嫡男で無能者として追放
された主人公・・八神 和麻(小野大輔)が
風術師となり海外から日本に戻ってきた。

時同じく神凪縁の者が相次ぎ襲撃を受ける。

謎の襲撃を受け、実弟の煉を拐われ・・
謎が紐解かれる毎に事態はより大きな問題
を浮き彫りにする・・

綾乃(藤村歩)は父である神凪一族宗主の命
で和麻と共に行動する事になるが・・・

神凪時期当主を自負する綾乃は名門神凪に
強い誇りを持つ勝気で御転婆・・プライド
の高い女子高生。

何かと和麻につっかかり孤軍奮闘しようと
するが・・基本的にドタバタコメディのり。

1話冒頭に風で綾乃のスカートが舞うシーン
があるけど「風なんか大嫌い!」と叫ぶ・・
そういう解り易いツン系の物語でもある。

ヒロインが女子高生と言う事で学園風パート
もあり、綾乃の友達の久遠 七瀬(伊藤静)
等もでるが、最近のアニメを見慣れた人には
美少女指数が足りないかもしれない?

逆に多少ヒロインが頑張ってサービスカット
を提供するが、最近の見せるだけのアニメが
うんざりの人には可也お勧めできるかな。
主人公も少し気障だけど好感が持てるタイプ♪
OPも結構好き。

割りと心理状態の描写など丁寧で纏まりが綺麗。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

67.3 12 2007年春(4月~6月)アニメランキング12位
Over Drive-オーバードライブ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (264)
1538人が棚に入れました
高校の自転車部に入部した主人公・篠崎ミコトが、仲間やライバルと共に挫折を繰り返しながらロードレースの頂点を目指していく姿を描いた、安田剛士原作の新感覚スポコンアニメ!

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「自転車」はみんなを繋ぐ絆だった・・これは「自転車部」のアニメです( `・∀・´)b

原作は少年漫画。全17巻。アニメは26話です。

私、スポコン物って何だかあんまり好きじゃないんですよね。
何でかって、まずはそのスポーツのルールを知らないとまるで楽しめないし、
これを言うと何でもそうなんですが、どれも流れが同じじゃないですか?
良く言えば「王道」って感じですかね?
結果から言えば、この作品もまさにその王道の流れ。

いじめられっ子の主人公が、
好きな子から自転車部に入れと言われるがまま入部し、
そこから成長してくって話。

そんな流れに見事にはまった私が居ました゚∀゚)・∵. ガハッ!!
何故でしょう?まずは、自転車部のアニメってのが珍しかったから。
(弱虫ペダルって自転車部の漫画を読んでるので自転車の面白さを知っていたからかも?)
そして、自転車部には難しいルールが無く、何も考えずに観れた事。
あとは、主人公の「篠崎ミコト」のキャラが見てて単純に面白かったから(特に前半)。
主にそん位ですかね?
なので、言ってしまえば、成長過程の前半の方が熱くて面白かったです。
後半は、自転車部で地元のロードレースの大会に出るんですが、
その1大会でラストです( ・`ω・´)ナン…ダト!?
だからと言って面白くない訳ではありません。
1大会と言ってもいろんな意味で、山あり谷ありですから。(ロードレースですからねw)
まぁ、最後は感動で泣きました。゚(゚´Д`゚)゚。(←多分私だけだ、ここ数年涙もろいので)
贅沢を言えば、「もっと観たかった!!」
って感じで、私はこの作品をメチャクチャ評価しますっ!!


※ここより下は超個人的感想なんでスルー推奨です↓↓

で、上記で書いた主人公・篠崎ミコト役を務めるのは、
今は主役ばかりこなしてる梶裕貴きゅん (*´∀`*)
「おまっwやっぱ理由はそこか!やっぱりお前は動機が不純だ!」
と、思ったそこの貴方!「はい、その通りであります( ー`дー´)キリッ」
きっかけは、梶きゅんが初主演をした作品だった事と
最近、TA◯IT◯RIを観てると、やたらとこの作品の
「DVDBOXが格安で出ます!」と主張するCMが目に付いた事です、はい。
で、そのCMで流れていた この作品のOPでもある
少年カミカゼ(懐かしすぎて涙が出るぜ(´;ω;`)w)
の「WINDER~ボクハココニイル~ 」が異常に良かった事♫
しかしTVver.に限ります・・1曲通して聴くと何故か残念でした・・。


てな感じで、いつものように趣味入りましたが、
久々スポコンで好きだなぁ~と感じた作品でした。
でも、個人的に男性はこういう主人公って嫌いじゃないか?
なんて思ったりもしました。
何となくぶっ飛んだ最後だったんで、原作に手を出そうと思ってます(*´σー`)エヘヘ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28
ネタバレ

momomax さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ロードレースって凄いなぁ~面白かった。ヘ(*^0^*)v

2013年秋アニメの『弱虫ペダル』が気に入ったので
自転車関係のアニメが観たくなり視聴。

第一印象は、キャラデザインが好みで
主人公の篠崎ミコトが気に入りました。
声も梶くんで、凄く合ってました!!
ヒロインもただ可愛いだけじゃなく、
思春期のあがきみたいなのがあり好感がもてます。

内気で運動音痴、日和見主義な主人公が
好きな子からすすめられた自転車を通して、
今までの自分を変えようと奮闘します。

人や物事との出会いって凄い力がありますよね。
それによって、どんどん変化していくのだから!!

ママチャリすら殆ど乗れない私からしたら
物凄いスピードで走るロードレースは圧巻でした。
無知な私は、サイクルロードレースのツール・ド・フランスを
このアニメを観て知りました。^^;
山あり、坂ありのコース、賞(山岳賞など)やルール、
いろんなタイプ(スプリンターやクライマーなど)の
選手がいることを知り、楽しかったです!

ロードレースの激闘では感動してうるってきました。
ミコトが健気で一途で応援しまくりでした。(笑)

スポ根だけでなく、おバカな高校生(1年)の妄想や
恋心なんかもあり、面白かった!

真面目な私は、それはダメでしょ!?って
ツッコミ入れたシーンもありましたが…
{netabare}
窓ガラス割っちゃいかんでしょ!
授業サボって自転車の練習はダメでしょ!?
子供がお金盗んじゃだめでしょ!?
表彰式で乱闘はダメでしょ!?
{/netabare}
そこは、まあ~スルーして
いろいろ楽しめる作品でした。(*^_^*)

*******
2013年10月26日にさいたま市で
「ツール・ド・フランス」100回目を記念した
自転車競技『さいたまクリテリウム 』が開催されます。

クリテリウム=ぐるぐる回るという意味で、
他の交通を遮断して街中に作られた短いコースを
何度も周回する自転車ロードレース。
通常のロードレースと違い観客の前を選手が
複数回通過し何度も応援できるのが特徴。

近いので行ってみたかったのですが
10/26は先約があり私は断念です。
タイムリーだったのに惜しいなぁ~~~。。。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

チョビ髭 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

Lowティーンズ向け

本年はツールドフランス100回記念大会。
スカイのフルームは凄すぎ!!でも、キンタナの山岳には度肝を抜かれました。今年のコースがキンタナ向きだったのか、これからの活躍に期待がかかります。
私はBS「まいにちツールドフランス」で楽しませていただきましたが、もしその延長でこの「Over Drive」を見ようって云う方いるならお勧めできません。

本作は虐められっ子がロードバイクと出会って高校デビューしちゃう、そんなロード紹介ストーリーではありますが、原作:安田剛士からシクロ萌えが感じられないのが致命的。
さらに、アニメ制作会社がその辺を補強してもよかったはずですが、まったくその気概を感じる事もできません。

ギアのシフトは手元の操作がシフターの押し込み表現しかなくUPかDOWNかもわかりません。また効果音も一択で演出の手抜きかと不満が募ります。
もちろん立ち漕ぎでの軸の違いや肘の使い方も解釈できてなさそうです。
「子供向けなんだからいいんだよ。」そんな声が聞こえてくる作品。
simanoが監修に入っていたと思われるのですが、足りないのは魅せ方への演出、なので門外漢と化してます。

ロードバイクの普及を目指すコンセプトでアニメやるんなら玉井雪雄氏の「かもめチャンス」がよかったなぁ。癖は強いけど自転車狂ですしw
もしくは近藤史恵女史の「サクリファイス」を高坂希太郎監督 希望。茄子に因んだ短編漫画集からアニメ化された「アンダルシアの夏」「スーツケースの渡り鳥」はシクロ愛に溢れてましたw

子供向けって言葉は視聴者がもし子供だったとしても侮辱じゃないかな。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

67.1 13 2007年春(4月~6月)アニメランキング13位
ロミオ×ジュリエット(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (317)
1840人が棚に入れました
舞台は空中浮遊大陸ネオ・ヴェローナ。14年前のモンタギューの反乱によってキャピュレット一族は虐殺された。唯一の生き残りジュリエットはキャピュレット家の親衛隊隊長のコンラッドの手によって助けられ、ウィリアムの劇場で男として育てられる。それから14年後。ジュリエットは「赤い旋風(かぜ)」と呼ばれる剣士の姿でモンタギューの圧制に立ち向かうが、憲兵隊に追われている所を親の仇である太閤モンタギューの息子である、ロミオに助けられる。その後2人は、偶然にもネオヴェローナで開かれた舞踏会で再会し、恋に落ちる……。

声優・キャラクター
水島大宙、水沢史絵、鳥海浩輔、野島裕史、松来未祐、広橋涼、大原さやか、石井康嗣、置鮎龍太郎、川澄綾子、立花慎之介、柿原徹也、久川綾、藤原啓治、井上和彦

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アイリスの香り・・

2007年4月4日 - 9月26日TV放送された。全24話。
原作"William Shakespeare"の戯曲「ロミオとジュリエット」

空中浮遊大陸ネオ・ヴェローナという中世14世紀のイタリア
の都市ヴェローナにファンタジー要素を加えた世界観を舞台
に、宿命に翻弄される二人の愛を描く。


感想。

アイリスはフランスでは王室の紋章で国花。
ギリシャ・ローマの神話に略同一のアイリスの由来が有る。
花言葉は愛・優しい心・あなたを大切にします・優雅 等。
白百合なら純潔・威厳・無垢・甘美、無邪気・清浄 等。

原作は悲劇とされていが、実際は過剰な冗談や乱暴な語句や
猥談的会話等も含むFarce(卑俗的笑劇)要素が強い作品。
そういう意味では現代風にアレンジされたコミカルな描写等
も、それなりに解釈がハマっているのかもしれない。

出逢い方や設定等が逆になっていたり協力者等に捻りがあり
原作を知っていてもやや先読みが利かず充分楽しめる内容。

皇帝派と教皇派の部分を"キャピュレット家"をクーデターに
よって"モンタギュー"が滅ぼしたという部分が最大の違い。
貴種流離譚風にアレンジしてモンタギューを私怨や権力欲で
民への圧政等悪人色を強め、エスカラスはファンタジー要素
として組み込まれている。

其処に「赤い旋風」と異名をとる圧政から庶民を守る見方の様
な怪人を気取るオーディン(ジュリエット)を描くなど物語の
序盤のジュリエットがモンタギューと対立せざる得ない状況
やロミオとジュリエットの悲しい出逢の印象を深めている。

またパリスに該当するハーマイオニがロミオの婚約者。
ティボルトの立ち位置役割に捻りを加え謎めかせてる。

OP他音関係は良いけどEDは・・少々インパクトが強引。
6話は矢張り印象的。其の侭抑揚が大きく7話以降も1クール
の区切り良い所まで一気に話が進んでいく感じで見易い。
9話での伏線などは如何にもファンタジー要素かな。

GONZOの作品の中ではキャラデザが結構好みで見易い感じ。
3Dは特化してもキャラデザ等の作画は水面ギリギリかも?
表情や視線移動なと細い所は気を使う傾向はあるかな。

声優は人気より実をとった傾向でそれなりにはまってる。
どれも特別は無いけどバランスがとれている感じがした。
後半は感動系の美化描写が多いのでやや弛みがあるけれど
2クール目のEDは結構良い。

クライマックスはファンタジー風に捻った形で視る人の
好みが分かれそうだけど概ね「ロミオ×ジュリエット」を
大きく崩す事無く綺麗に纏めた感じ。



OP「祈り〜You Raise Me Up」歌 - LENA PARK
原詞 - Brendan Graham / 日本語詞 - 御徒町凧
作曲 - Rolf Lovland / 編曲 - 坂本昌之・武部聡志

ED「サイクロン」歌 - 12012
ED「Good bye, yesterday」歌 - Mizrock


キュピレット家

ジュリエット:水沢史絵
キャピュレット家唯一の生き残り。仮面の怪人「赤い旋風」。
役人などの横暴に正義の味方モドキの行いをしていた。
16歳になるまで自身の生い立ちを全く知らされずに育つ。
身分を隠す為に普段は男装し「オーディン」と名乗っていた。

キュリオ:鳥海浩輔
フランシスコの親友。ジュリエットの剣の師でもある。
14年前の事件で父親を亡くした。口下手だが優しい性格。

フランシスコ:野島裕史
キュリオの親友で弓の名手。冷静で頭はいいがやや毒舌。
キュリオと同じく14年前の事件で父親を亡くしている。

コーディリア:松来未祐
ジュリエットの姉のような存在の優しい女性。
14年前の事件で両親を亡くした。炊事洗濯等家事が得意。

アントニオ:広橋涼
コンラッドの孫で、仲間内の連絡係もこなす。
ジュリエットと仲がよく、行動を共にすることが多い。

コンラッド:宝亀克寿
キャピュレット家の元親衛隊長。
14年前の事件でジュリエットとコーディリアを救い出した。
ジュリエットを育て、打倒モンタギューの機会を待つ。

ティボルト:置鮎龍太郎
黒い竜馬を駆り、腰に帯びた2本の剣をで戦う二刀流剣士。
敵を同じくする事で度々キャピュレット家に協力する。
キャピュレット残党とは距離を置き独自に行動している。


モンタギュー家

ロミオ:水島大宙
モンタギューの息子。ティボルトとは異母兄弟に当たる。
正義感が強く優しい性格。父の悪政に反感と抱えていた。
父が強引に定めたハーマイオニという婚約者がいる。

ハーマイオニ:大原さやか
ボロメオ侯爵家の一人娘。ロミオの政略的な許婚。
彼女自身はロミオのことを好いている。薔薇が好き。

モンタギュー:石井康嗣
ロミオとティボルトの父であり、現ネオ・ヴェローナ大公。
自らの権勢にしか興味がなく、民に圧政をひく暴君である。

ポーシア:久川綾
モンタギューのやり方に反感を持ち、現在は修道院にいる。
ロミオの母。別れた後もモンタギューからは愛されている。

マキューシオ:柿原徹也
ロミオの従兄弟。モンタギューに心酔してる。
野心家であり、成り上がるためには何でもする。

タイタス・ド・マルケージ:浦山迅
マキューシオの父親。ろくに勤めも果たさず享楽に興じる。
モンタギューの過去の素性を知る人物。

テューバル:齋藤龍吾
モンタギュー家の親衛隊長。

セリモン:麻生智久
憲兵隊長。モンタギューの圧政の手先で暴力を振るう。

アブラム:飯田浩志
ヴィットーリオ一家の暗殺を命じられた親衛隊員。


その他市民など

エアリエル・ファルネーゼ:鳳芳野
ファルネーゼ家の当主。息子であるウィリアムの劇場に
ジュリエットたちを匿っている。残党一派の最大の後援者。

ウィリアム・シェイクスピア:井上和彦
エアリエルの息子。芝居小屋のオーナーで売れない劇作家。
ジュリエットたちからは「ウィリー」と呼ばれている。
洞察力に優れており、オーディンの正体を見抜いていた。

エミリア:川澄綾子
芝居小屋の女優。貴族に見初められて玉の輿に乗るのが夢。

ヴィットーリオ・ド・フレスコバルディ:宮下栄治
ペンヴォーリオの父親でネオ・ヴェローナ市長。
コンラッドの親友。優しさを持つ良心的な人物。

ペンヴォーリオ 立花慎之介
ヴィットーリオの息子。ロミオの親友で優しい性格。

ランスロット:藤原啓治:ジュリエットたちの協力者。
町医者として民衆の暮らしを良くしようと活動している。
その志に賛同してくれる妻(声 - 園崎未恵)と、2人の娘
(声 - 岡本奈美、設楽麻美)がいる。

オフィーリア:岩男潤子
大樹エスカラスを守る庭師。額と頬に刺青の様な紋様がある。
少女の様な姿だが、唯一、モンタギューと対等に話せる。
「永遠の実りはない」とモンタギューに警告をしていた。

8回ほど再視聴。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

面白かったし好きだけれど、惜しい点がいくつか・・・

2007年4月~2007年10月放送のTVアニメ。
もともとタイトルやあらすじからはあまり興味が湧かなかったのですが、家族が某動画サイトでタイムシフト予約していたものを一緒に視聴しました。

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」をオマージュしたオリジナルアニメです。全体的にクオリティは高いほうだと思います。
テーマはズバリ「愛」ですね!
好きな部分が意外と多くて、全体としては良かったです。でも勿体無いと思う部分も同じくらいありました。

あと馬。馬かわいい!!
竜馬のデザインがカッコよくて、しかも動きや飛び方が凄く凝っていて好きですね。2000年代後半でこんなに動物に凝ってるアニメはあまりない印象(思い込みかもですがw)なので感激しました。

他の方のレビューでも書かれていますが、音楽が素晴らしく、使い方も違和感が全くなくてとてもよかったです。
声優さんの演技や配役も良かったですし、若手とベテランのバランスも良くて落ち着いて聞いていられました。

作画で意外だったのがバトルシーンに力を入れていた事ですね。ラブストーリーメインだと思っていたので少し驚きましたw
心理描写や仕草も細かくて、見ているだけで本当に楽しかったです。シンプルで特徴のわかりやすい良いキャラクターデザインで、シンプルだからこそ良く動かせているのかもしれませんね。
ロミオとジュリエットはもう少し華やかな印象の方が良かったかも。少なくともジュリエットは男装とドレス姿で顔の雰囲気を変えた方が…化粧はしているでしょうから。

キャラクターは地味ですが良い個性を持っていて、しっかりと作られていたと思います。小さな台詞などから背景を考えるのも楽しかったですね。

物語は全体の流れとしては割と自然でした。好きな所も多かったです。
ただファンタジー要素がちょっと邪魔というか、しっかり組み込めてないというか…(汗)
私の感じた良かった点と問題点は下にまとめますので、興味があれば開いてください。


【良かった点】
{netabare}
原作に持っている私のイメージは「家や身分を捨て、死んで結ばれる」という感じなんですが、本作では「互いへの愛を原動力に、それぞれが家や身分を受け入れた上で乗り越える」という、一歩踏み込んだ内容になっていた印象です。
これはすごく好きな部分でした。

ロミオはモンタギューの子息である事を受け入れ、その責任として父親を殺そうとしましたし、父が死んだ時点でキャピュレット家に大公の座を返上しています。
ジュリエットはキャピュレット家の当主としての責任を果たしましたし、その後は市民にネオ・ヴェローナを託すのだろうとはっきり感じられる描写でした。幼い義侠心で始めた「赤い旋風」も、最終的に市民をまとめる旗印にまで昇華させています。
市民にとってはそれが本物でも偽者でも構わなくて、そういう存在がいる事が重要だったわけですし、身代わりに死んだランスロットもここでしっかり報われているのですよね。

それから農村の教会でロミオとジュリエットが再会したとき、ジュリエットが「薔薇がいいわ」と言ったことに感動しました。
薔薇はモンタギュー家の紋章のモチーフですから、モンタギュー家を含めロミオのすべてを愛するという心のあらわれとして、直接的ではないけれども明確でわかりやすい意思表明になっていたと思います。

物語後半の演劇による情報戦という発想も面白いですし、とても良いなと思いました。旗印としての「赤い旋風」への流れも自然になり、ウィリアムもメタ要素に終わりませんでした。
{/netabare}


【気になった点】
{netabare}
中盤の二人の逃避行が未熟さの現れであることは良いのですが、何が未熟でどう成長するかが明確に描写されていないのが勿体無いです。メンタルとフィジカルの成長ははっきり見られましたが、心理の変化などでもう少し踏み込んだほうがよかったのでは?
特にジュリエットは、逃避行の後はなし崩し的にキャピュレット家の当主に戻ってしまい、どうしてその決断に至ったのかがよくわからなかったです。

ジュリエットに比べロミオに活躍が少ないのも勿体無かったですね。そればかりか、存在感ではティボルトに食われてしまった印象もあります。
ティボルトとの人間関係が物語のキーになるかな?とか、鉱山や農村での行動がエスカラスに絡んでくるかな?とか思っていたが、そんなことはなかったぜ!

それから一番大きな問題点だと思ったのが、「エスカラスが滅べば世界が滅ぶ」「二つの家の愛と確執、市民の革命」というストーリーラインが2つあり、しっかり絡んでいなかったことです。

上で述べたように、「自分に課されたものを全て受け入れた上で、それを背負うか捨てるか、自分の意志で選択した上で結ばれる」という方向性をラスト前まで私は感じていました。
なのにラストで急にエスカラスの件が出てきて、これではロミオの死によってエスカラスに命を捧げることをジュリエットは「結果的に」受け入れただけではないかと…
「ロミオとともに生きること」と「大切な人達を守るために自分の命を捧げること」のどちらを選ぶかという点では、自分で選択したわけではないですよね。
要はロミオが死ななかったらジュリエットは同じ選択はしなかっただろうと思うんですよ。

ハッピーエンドが良かったとかバッドエンドが良くないとかいうことではなくて、そこまでせっかく積み上げてきたものがぼやけてしまったことが私には勿体無くてしかたないという;;{/netabare}

私としては本作は面白かったですし好きですが、勿体無いの一言に尽きますw
ボーイミーツガールや恋物語が好きな方、映像と音楽が作り出す雰囲気を楽しみたい方は視聴しても良いかもしれませんね。(2016.4.27)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

めじな さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

感想(希望・祈りは時を超える)

全24話。恋愛・ファンタジー・アクション・感動もの。

原作は名シーンのセリフ以外知りません。

まず、この作品はOP曲が最高に良いです!
世界的な名曲「You Raise Me Up」のカバー曲。
この作品にメッチャ合ってて、聴いているだけで涙が出そうになります。
映像もこの作品の雰囲気が良く出てると思います。
BGMもかなり良かった。

次に世界観も良い。
中世ヨーロッパのような世界にファンタジー要素をうまく取り入れています。

作画もなかなか良かったと思います。

あらすじ
14年前のモンタギューの反乱により、キャピュレット王家は失墜した。唯一生き延びたジュリエットはモンタギューと戦うことを決意する。

ストーリーは前半はハラハラ・ドキドキの展開でかなり良く、観ていて引き込まれました。
演劇を観てるようなカンジの演出でホントに素晴らしかった。
それにジュリエットがカッコいい。

次に、ロミオとジュリエットの二人の出会いは胸がキュンキュンしますw
これを観ると恋愛ものを観てるんだな~という気持ちにさせてくれます。
二人の出会いから始まる純愛良いですよ~。
7話は特に良いですね。最高でした。

中盤は前半とは異なりテンポもゆっくり。
この展開はSAOのキリトとアスナそっくりだな~と思うエピソードもありました。
ここは個人的にこの作品にはいらないと思います。
このあとは、恋愛と呼ぶにはあまりに過酷で切ない展開が待ち受けています。
また、前半から途中に色々なところに名セリフがあります。
このセリフ知ってる、ここでそれか~とよく独り言いってましたw
次に、途中色々なキャラが出てくるのですが、情のあるキャラが多くて心にジワリときます。

後半はラストに向けてストーリーにファンタジー要素が強くなり、話が急展開します。
このあたりはギャップがありました。
それに、泣ける名シーンがあります。ラストも切ないです。。
でも、良いカンジに締めくくられていると思います。
心が温かくなりました。

こういう純粋な恋愛もの結構好きです。
原作を知ってたらまた違った見方になると思うのですが、
私はこの作品の二人の禁断の切ない純愛ストーリー良かったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

63.3 14 2007年春(4月~6月)アニメランキング14位
ながされて藍蘭島(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (349)
2282人が棚に入れました
父親とケンカし、勢いで家出した少年・東方院行人 (14) は、乗った客船からうっかり転落。嵐に巻き込まれ、大波に飲まれた末にたどり着いた島「藍蘭島」は、脱出できない上、女性ばかりの島だった!?個性豊かな女の子達と行人との、嬉し恥ずかし大騒動の島暮らしの日々を描く。

声優・キャラクター
堀江由衣、高橋美佳子、千葉紗子、白石涼子、伊藤静、長谷川静香、下野紘
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

漢(おとこ)の夢は、全年令対象の優良ハーレム系ラブコメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
レビュータイトル通り、毒のないハーレムラブコメ作品。

ある少年が漂流した先は、女人島。個性豊かな女の子達との、嬉し恥ずかし大騒動の島暮らしの日々を描く。

昔観たが、AT-Xで再視聴。なんだろう、安心するw

(古い作品だけあって)これといって目立った良さがあるわけではない。強いて言えば、今はバリバリ主役レベルの声優さんが、ちょい役をやっていることかな?

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、俺なら島から脱出しようとは思わん(笑)

ハーレムに見せかけ、実は常にメインヒロインが一歩抜き出ている展開で安心して見られる。堀江さん好きとしては、満足満足♪

行人を観ていると、やはりハーレム主人公には「全方位への優しさ」と「驚くほどの鈍感さ」がマストなんだな~と再確認。

シリアスアニメや、新作(だがイマイチつまらない)アニメの骨休めにチビチビ観る感じがちょうど良かった。なんかこう、ウィスキーロック間のチェイサー的作品wというか、ベテランのいぶし銀的楽しみがあるラブコメだった。

個人的には各森の主たちが可愛かった♪ 特に大牙♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

ちゃろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ある程度漫画を読んできた人なら

作品を見ただけでこれはジャンプだ、これはマガジンだとわかるようになります。

特に一昔前は王道はジャンプ、ヤンキーはマガジン、スポーツはサンデーといったようにその雑誌の特徴が凄く出ていました。


そういう意味でもこの作品はザ・ガンガンコメディといった作品です。物語、キャラデザ、作品のノリ、ガンガン以外考えられないです。

上級者になればおそらくヒロインの服を見ただけでこれはガンガンだとわかると思います。

物語自体はベタです。いわゆるハーレムものですね。でも少年誌原作なのと少し前の時代の作品なので、近年の原作者の願望垂れ流し系のハーレムものではなく健全なハーレムものなので不快感がありません。あくまで願望よりもコメディを重視しています。お色気もあくまで健全、ねちっこさや下品なエロさはありません。あくまで願望よりもコメディを重視してるので。

キャラの特徴もベタです。ただ主人公の年齢がいいですね。裸を見て鼻血とか女性に対する「うわー」な対応が高校生以上になると説得力が無くなってしまいます。

原作は今でも続くガンガンの人気作です。ドタバタコメディが好きな人は楽しめると思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

あったあまん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

動物が出しゃばり過ぎ特に豚

このアニメの敗因は美少女ラブコメにも関わらず動物(しかも中身が擬人化されて人間のような知能があって言葉も喋る)を目立たせ過ぎてポケモンやデジモンみたいな子ども向け動物アニメみたいな雰囲気になってしまってる事。
特にあのマスコットキャラのとんかつとかいう子ども豚はぷーぷー鳴いてばかりで大した事出来ないのに目立ち過ぎじゃないかね?
まあ動物が目立ってるのは原作も同じ事だが。
いくら作者が動物が好き過ぎるからといってこういう漫画で動物を出しゃばらせまくるのはどうかと思うのだがね。
他の有名な少年ラブコメでここまで動物が出しゃばってるのはあまり見たことがない。
ラブコメなんだからぶっちゃけ動物はあまり必要ないと思う。
動物のデザインもポケモンやデジモンに比べたら正直パチモン臭くてセンスがあまりよろしくない。
まあ小学生くらいなら動物がたくさん出て来るから楽しめるかもしれないが、もっと上の年齢の連中や最近の一般的な萌え系アニメを見慣れてる連中にはかなり物足りないかもしれないね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

62.4 15 2007年春(4月~6月)アニメランキング15位
エル・カザド(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (173)
1115人が棚に入れました
物理学者ハインツ・シュナイダー殺害の容疑者で1人の少女に巨額の賞金が懸けられていた。その少女の名はエリス。数多くの賞金稼ぎたちが彼女の行方を追い求めていた。女賞金稼ぎのナディはメキシコの田舎町で遂にエリスを見つけるが、エリスの驚異的な身体能力を目の当たりにし、ふとしたいきさつから他の賞金稼ぎから救うことになる。そして、エリスが行きたがっていた南へ彼女を連れて行く代わりに、目的が済んだらナディの言うことをきくという条件で、かくして賞金首と賞金稼ぎの、奇妙な逃避行が始まることになる…。

声優・キャラクター
清水愛、伊藤静、久川綾、三宅健太、宮野真守、三木眞一郎、立木文彦、井上麻里奈
ネタバレ

えこてり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

のんびりと旅を楽しめる

「I reach for the sun」を最終回で聴きたい、
そして梶浦さんの劇伴が楽しみということで視聴開始しました。

ペルーで音楽取材したとのことで、全体的にアコースティックギター
やバンドネオン、木管中心の南米の雰囲気漂う感じでした。

ガンアクションですけど割と渋い使われ方をしていたせいか
それほど緊張感も無いのが良い方向に作用し
(派手なガンアクションを期待していた方にはちょっと物足りないのかも)
どこかほのぼのとした感じが漂ってます。

全話通して旅として楽しめる作品だと思いました。
あとはキャラクターさえ気に入ればのんびり観られるかと思います。

以下、断片的ではありますが音楽メインの感想です。乱文失礼
{netabare}
交戦シーンでよく使われる"el cazador"はかっこよく、間奏にとても美しいストリングスの旋律がある。

エリスと博士の回想シーン中盤での挿入歌"forest"は、その後の運命が何度も作中で描かれているので哀しい感じになるしかない。

歌っているのはEmily Bindigerという珍しく国外の方かな、最終話も同じ方。

二人の生活がそろそろ終わりそうだなぁ・・という所で"inca rose"。
なにこのオルガン?とアコギの哀しい旋律は。。

L.A.というイカれた人造人間が良い味出してる今作ですが、そのテーマ曲"L.A."もなかなか良い感じ。梶浦さんのピチカートの使い方がとても好きです。

物語のクライマックスとも言えそうなシーン、ナディとエリスが死んでしまい、リリオとブルーアイズでエリスを魔女の力で復活、エリスが魔女の力を初めて自分の意志で使う。初見ではちょっとプロットが弱く、なんで??
ってことになっちゃったんですが、
ナディ復活シーンで"paradise regained"が掛かると細かい事はどうでもよくなってしまう。
これは前奏部分しか使われないのが残念ですが、フルバージョンはとても美しいのです。梶浦さんの曲の中で、大げさかもしれませんが「神々しい曲」としては指折りの一曲です!

そして遂に最終話。戦いは前回で片付いていてナディとエリスは親切な初老の夫婦の元で暮らしています。
訳ありの二人に「このままここで暮らせばいい」と言ってくれて涙ぐむナディ、"I reach for the sun"挿入!
成長したエリスが「でも旅に出る」と言い、二人は再び旅立って行く。
梶浦さんの曲の中で、「前向きになれる曲」としてはこれもまた5本の指に入りますね!

2クールの作品としては気になる点が残ったり動機説明がイマイチ不十分だったりしたわけですが、そんな事どうでも良くなっちゃう程気持ちの良い終わり方でした。
そもそも私が"I reach for the sun"が好き過ぎて、
そこに映像とストーリーさえ加われば否応なく勝ち確だったわけですが、
かといって何でも良いという訳ではなく、
ちゃんとエル・カザドのキャラと物語が立っていたからこそ到達できたのです。
欲を言えば1番だけじゃなく最高の間奏から2番も流してそのままスタッフロールでEDにして頂けてたら最高でした。


ナディ、エリス、リカルド、ブルーアイズ、みんな良かった。あと一応L.Aもかな。そしてリリオが天使でした。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

音楽に騙されつつ・・

2007年4月2日 - 9月24日TV放送。全26話。

EL CAZADOR=ハンター・狩人 スペイン語ですが
メキシコを舞台にしたお話のようです。

女賞金稼ぎのナディ(伊藤静)はメキシコの田舎町で
巨額の賞金が懸ってる少女エリス(清水愛)を見つけるが・・

驚異的な身体能力で逃げられた挙句にエリスを匿っていた
占い師のサルマにエリスの事を託されてしまう・・

同業者からエリスを守る事になってしまったナディ・・
取り敢えず・・エリスが行きたがている南に向かい
二人の旅が始まるが・・其処に何があるのか?巨額の
賞金が架るエリスにどんな謎があるのか??

天然系不思議ちゃんエリスと凄腕のガンマンだけど
陽気で面倒見の良いナディとのコンビネーション?

各話 掴み所のないシナリオで不思議な雰囲気の会話。
BGMだけがその場の雰囲気に合わせ緩急を出す・・

OP/ED/BGM等良い感じで世界観にハマりやすい。
ツバサ・クロニクルや.hackの雰囲気に似ている感じで
緊張感を煽ったりミステリアスな雰囲気を醸し出す感じ。

キャラデザも世界観にハマりやすくてよかった。
キャラは幼女系美少女から幅広い年齢層のキャラが出る
が・・如何にも何か有りげな個性派が多い。

あまり物語の内容が解らないまま荒涼とした大地を只管
漠然と南に向かうだけの逃走劇に 同業者とのやりとり
や 行く先々で出逢う人達との交流等を描くが・・やや
情報を絞りすぎかな? 意味不過ぎてわけわからん??
とか思う人も多そうかなw 時々意味ありげにストーカー
っぽい少年L・A(宮野真守)が何の伏線なのかなぁ~程度。

時々入るジョディ “ブルーアイズ” ヘイワード(久川綾)
の台詞やナレーション等を聞き逃すと全く不明になる。

ダグラス・ローゼンバーグ(三宅健太)中央情報局「R-339」
室長のチラ見せ?陰謀めいた動きが有るよ?という伏線?

リカルド(立木文彦)リリオ(井上麻里奈)Bレディ1号(岡本麻弥)
メリッサ(豊口めぐみ)などの他 GUEST / SPECIAL GUEST等
エピソードの重要な登場人物としてゲスト声優が出演するが
大御所声優さんもいたりする。
賞金稼ぎのオカマA・B(神谷浩史・岩永哲哉)は複数話登場w

南に向かっているのは解るけど 実際にどの辺りから何処を
経由しているのかも・・どうでもいい感じで触れないので・・
焦れるというより現実味?実体感が無く・・

メキシコから南東ならマヤ? 壮絶な文明のコペテンでも
狙うのか?? 魔女やら異能っぽい伏線からするとマッド
サイエンスものっぽい方向ありえるかな??等とヤキモキ
していると この作品は楽しみにくいかも??

12話辺りでやっと物語に大きな動きが・・
でも直ぐに・・物理学者 故ハインツ・シュナイダー(三木眞一郎)
の過去回想など・・取り敢えずエリスの謎に迫ったものの・・
其れがどういう結末に向うのか・・というか2クールもだらだら
やるなら・・もう少し何処かに抑揚の有るエピソードとか多少
は派手な演出でのアクションなどやった方が良かったような気が。

アンバランスの妙?何だか愉しみ方が分かり難い作品でした^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

浩平 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「わたしが、博士を殺したの・・・」そう言った賞金首と勝手気ままな賞金稼ぎ、2人の少女の逃避行の行きつく先とは・・・

本作は、前々作『ノワール』と前作『MADLAX』に続く真下耕一監督の美少女ガンアクション三部作の最終作とされている。


~あらすじ~
物理学者ハインツ・シュナイダー殺害の容疑者エリスには、何故か裏社会で巨額の賞金が懸けられており、数多くの賞金稼ぎ達が彼女の行方を追い求めていた。女賞金稼ぎのナディもその一人である。ナディはメキシコの田舎町で遂にエリスを見つけるが、エリスにとぼけられた上、エリスの驚異的な身体能力を目の当たりにする。

エリスに逃げられたナディはエリスを匿っていた占い師のサルマに接触するが、逆に彼女からエリスを託されてしまう。サルマの願いを断り切れなかったナディはエリスを他の賞金稼ぎから庇うと、エリスが行きたがっていた南へ彼女を連れて行く代わりに、目的が済んだらナディの言うことを聞くという条件で、エリスとの逃避行を始める。

はたして、エリスを取り巻く人間達の思惑とは・・・?




懐かしさとガンアクション作品が見たくなり再視聴です。

内容を全く覚えていないので楽しみです♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

61.6 16 2007年春(4月~6月)アニメランキング16位
大江戸ロケット(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (56)
313人が棚に入れました
天保十三年・初夏──。
時の老中・水野忠邦の発した天保の改革によって、華やかなるもの贅沢なるものが御法度となった江戸の街。花火職人の玉屋清吉は、そんなご時世にあってもなお、まだ誰も見たことのないドデカイ花火を作ることをあきらめてはいなかった。江戸の片隅で花火を打ち上げては、役人から逃げ回る研究の日々──。
ある夜、二匹の人外の獣が目付黒衣衆によって、捕らえられようとしていた、青い獣は撃ち取ったものの、白い獣は闇の彼方へ逃げ去ってしまう。白い獣を逃したきっかけとなったのが、誰あろう清吉の打ち上げた花火であった。

声優・キャラクター
沢海陽子、藤村知可、山寺宏一、朴璐美、釘宮理恵、川島得愛、早水リサ、てらそままさき、橋本じゅん、山田きのこ、鈴木清信、ふくまつ進紗、佐藤智恵、小西克幸、佐藤ゆうこ、若本規夫、真堂圭、小笠原亜里沙、納谷六朗

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

隠れた名作

劇団☆新感線による演劇作品が原作で、音楽も軽快で最後まで楽しめました。
テイストの全く異なるキャラデザインが混在しており最初は驚きましたが、キャラの性格と合っているので、特に違和感はなかったです。
コメディーなので、こういうのもありだと思います。
ストーリーも面白く、隠れた名作だと個人的には思います。
最近は大江戸ロケットのような、遊び心のある作品が減ったのが残念です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

右を向く亀 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

痒いところに手が届きそうで届かない

世界観は良いしストーリーもわかりやすくて悪くない、なにより脇を固めるキャラ達が素晴らしい。コミカルに動く長屋の住人達とシリアスなパートとのギャップが楽しい
ただ主人公の魅力が全く無い、完全に脇役に喰われてしまっている。江戸っ子の花火職人って物凄く良くなりそうな設定なのにキャラデザインから性格まで主人公だけが本当にダメな子になってしまっていた

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

OK! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルなし

2021/03/16 終了

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

60.9 17 2007年春(4月~6月)アニメランキング17位
Devil May Cry-デビルメイクライ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (150)
1004人が棚に入れました
「遥か昔、正義に生きる悪魔の伝説があった。剣を取って戦い、悪魔の侵略を退けた魔剣士。その伝説も、やがて
人々の記憶から消えて行った…。」
伝説の魔剣士の血を引く悪魔狩人<デビルハンター>、その名はダンテ ! 幾度となく人類を悪魔の脅威から守って
きた彼はという悪魔退治を請け負う便利屋を開業していた。舞い込んでくるのは決まって、一癖も
二癖もある依頼や来訪者ばかり。しかし、愛用の二丁拳銃エボニー&アイボリーと魔剣リベリオンで次々と解決してゆく。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

DMCつってもデトロイトメタルシティでもデロリアンモータースカンパニーでもないよ! Devil May Cryだよ!w

悪魔の父と人間の母の間に生まれた悪魔狩人のダンテが依頼される悪魔絡みの怪事件をほぼ全部【ゴリ押し】で解決する1話完結型のスタイリッシュアクション作品(ただし名目上^q^)
監督はベン・トーの板垣伸
シリーズ構成は仮面ライダー555の井上敏樹
キャラデザはガンスリの阿部恒


ヨーロッパを思わせる石畳の街並みと相反してハリウッドのハードボイルド刑事モノバリにダラしないけど妙にクールな主人公ダンテ
ダンテは悪魔の子なので心臓を刺され様が、頭を撃たれ様が簡単には死にましぇんw
父譲りの剣技と相棒の二丁拳銃で悪魔には慈悲を見せずバッタバッタと切り倒していく結構非道な主人公


原作はカプコンのアクションゲームですが、たぶんゲームをやったことのある人ほど違和感を覚えるアクションシーン
ゲームではヒラリヒラリと舞うように軽やかなアクションを見せるダンテですが、このアニメではやたら地に足の付いたドッシリとした印象でどっちかってっとパワーキャラに
それでも作画の良い回はその力強さに惚れ惚れする出来栄えなのですが、それはごくごく一部の回のワンシーンだけ
お話の方も毎度似たような感じですぐ飽きてくるってのがホンネです


福圓美里スが演じるオリジナルキャラがスクライドのかなみちゃん的立ち位置にいて可愛いとか、ラスボスが野沢那智だとか、そーゆー地味な楽しみはあるもののゴールは遠かったです^^;
DVD全部持ってるけどw


で、このアニメあんま良いトコ無いのかよ!ってツッコミにお返しするのですが、、、
【サントラがマジネ申っす!】
ゲーム版から踏襲したわけでもないのに作品世界観にピッタンコカンカン!
インストのOPからBGMに至るまで、作曲は当時のrungrunこと、はまたけしさん
暗くて重い雰囲気や激しいアクションシーン、そしてトコトンクールな空気に想像をめぐらせ上手く掴み取ったオーケストラからシンフォニックロックやヘビーメタル、そしてラテン音楽まで・・・
いやホント、このサントラマジ素晴らしいでつ^q^
お暇な方はOPだけでもドウゾ

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

林檎´ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

悪魔が恐れる男が居た…!!

「ここからはR指定だ、子供は目を瞑ってな。」

とある町の一角に佇む便利屋「デビルメイクライ」。そこに居る男はちょっと変わっている。便利屋というから様々な依頼を持ち込まれるわけだが、ほとんど依頼を引き受けない。例え部屋いっぱいに金を積まれたとしても受けないものは受けない。逆に悪魔がどうとか胡散臭い話になると、依頼主が無一文でもその話に飛びつく。

彼の名はダンテ。

表向きは便利屋を営んでいるが、実際は悪魔を狩る仕事をしている。そして彼自身も悪魔の血を引く、悪魔も泣き出すデビルハンターだ。


PS2で発売されたゲーム「Devil May Cry」のアニメ化。最初は見るつもりなかったんですけど、友人に勧められて見ました。好きなゲームだったんでアニメはイメージ崩れるかなーと敬遠していたわけです。ゲームでは英語で喋ってるのに、アニメでは日本語だし; 

でも最初は確かに違和感あったけど、見終わった後はもう最高だったなあって感じです。まあ誰かに勧められる作品かって言うと全然勧められるものではないかな。アクションも悪魔のビジュアルもグロいです。萌えなどないです気をつけて! まあ要するにファン向けですね。

でも逆に言えば、他の作品と一線を画すわけで、ちょっと違う雰囲気の作品がみたいなって思ったら見てみるのも良いかも。

そしてファンの方はめっちゃ楽しめますよ。まあやっぱりアニメなので違和感感じるところもあるかもですが、ダンテは相変わらずカッコよすぎる!!!!!

正直、自分の中では2次元3次元すべてにおいて一番カッコいいと断言できる存在です!!

悪魔でありながら、人間を守る優しく強い魂を持った彼の生き様は、一度見ておきましょう!惚れますからあれはw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

めにあーっく☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「こっからR指定だ!!!」

主人公ダンテはドヤ顔でこう言い放ちますが
ガンアクションシーンはそんなにグロくないと思います
昔このゲームにハマってましたが、アニメやってたのここで初めて知って驚きました!

評価低いので覚悟して観ましたが、1話完結で頭も使わずぼ〜っとしてても分かりやすい内容ですw
ゲームを知らない人でも楽しめそうです

ただもし自分がゲーム未プレイの場合は
(戦隊ヒーロー的な敵が悪魔系バトルのアニメが苦手なので…)
いきなりの敵襲や敵の悪魔の実態、ダンテの無双ショーなど
確実に1話観て視聴は続けなかったと思いますw
ある程度の知識があったので、最後まで違和感なく楽しめました
すごい原作ファンの人は違和感あるかなぁ…?
とりあえずバトルもの好きな人、原作以外でのダンテも見てみたいって人にはオススメです

同じカプコンの人気ゲーム原作の戦国BASARAよりは
キャラを生かしたオリジナルの脚本がなかなか面白かったです
どのゲーム原作ものにも言えますが、戦闘シーンはゲーム同様力入れてると思うので大きな見所です
でも倒し方は別物で捉えた方がいいかも…

キャラデザもファンにとって重要なところですが、とにかくダンテはカッコよかったです♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

60.7 18 2007年春(4月~6月)アニメランキング18位
アイドルマスター XENOGLOSSIA[ゼノグラシア](TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (208)
989人が棚に入れました
物語の舞台となるのは、ロストアルテミスと呼ばれる月の崩壊から、約百年余り経過した復興歴107年の地球。そこには地球に降ってくる砕けた月のかけら(ドロップ)の被害を防ぐために活躍する「iDOL(隕石除去人型重機)」の姿があった。
そして「iDOL」を操縦できるのは、選ばれた少女たち「アイドルマスター」だけなのである。彼女たちの使命は、毎日の学業生活のかたわら「iDOL」に乗って、地球に降りそそぐ隕石を大気圏外で破砕することなのだ。ヒロインたちは、どんなアイドルマスターに成長していくのか?鉄の塊の巨大ロボットと少女たちが紡ぎだす新たな物語の幕が上がる!!

ZACmn92102 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

アニメ史上最悪の原作レイプ作品

2006年末ごろコミケで予告としてアイマスゼノグラシアの映像が公開されました。

その当時、原作アイドルマスターはゲーセンにしかなく、
プレステ2の基盤だったのでグラフィックがかなり悪く、稼働は
芳しくありませんでした
(ナムコ社員、鉄拳制作の原田さんも
”プロデューサー活動日誌 アイマスPにインタビューその1”
でググると出てくるインタビューでそう語ってます)

他ソフト入れ替えや撤去が相次ぎ、X-BOX360版が2007年1月に
発売予定でしたが、360本体自体が全く普及して無い状態で
さらに360本体に欠陥が見つかり売れ行きは絶望的な状況でした。

そんな時、声優総入れ替えされ、ロボアニメにされた
ゼノグラシアを見て原作アイマスファンはどう思ったのでしょうか。
何せ、原作アイマスは声優の性格をキャラに取り入れるほど
声優とキャラを一体化させてたので、それを外すということは
徹底的な原作改変を行う宣言に等しかったのです。

超豪華声優陣、当時コードギアスで絶好調のサンライズ、スパロボ出場確実
誰がどう見てもゼノグラシア路線が主流となってしまうことは明らかでした。
原作ファンたちは怒るどころか、2007年4月1日の原作ライブで
原作展開が終わるという噂が流れるほど恐怖しました。
そんな原作ファンに対し、原作アイマスは黒歴史、原作声優はお払い箱!
等と煽る悪質なゼノグラファンまで出る始末。

アイマスゼノグラシアのプロデューサーもこうなることは簡単に
予測できてたと思います。予測をするのがプロデューサーの仕事なの
だから。
もし、ゼノグラシアが先に大ヒットしたら、原作アイマスは声優の違和感、
キャラの違和感により受け入れられず、消滅してたでしょう。
バンダイ本体も混乱を避けるため原作アイマスの露出を抑え、
ゼノグラシアを全面に出すでしょう。
ちょうど今のゼノグラシアと原作アイマスの周囲の状況がそのままひっくり返るわけです。

もし、原作アイマスが大ヒット中ならこんな物は作らなかったでしょう。
当然、大量にいる原作ファンを敵に回し売れなくなりますので。
原作が弱小だと侮ったから余裕で叩き潰せると思ったのでしょう。

たしかに原作はシナリオがキャラによって違うため、それを一つにするのは
難しかったでしょう、原作が当時全く無名だったから、忠実に作っても
ヒットするのは難しかったでしょう。

だからといって、原作を潰すような作品を作っていいのでしょうか?
自分たちの売り上げさえ確保すれば原作なんか潰れても構わない、というか
潰しちゃえ!という傲慢さが見え隠れしてます。

しかし、2007年2月、当時始まったばかりのニコニコ動画により
奇跡的に原作アイマスが大ヒット
その勢いは酷い欠陥を抱えオワコン化してた360本体ごとヒットさせるほどでした。
360を持ってなくてもアイマスをよく知ってるファンなんて
人も増えちゃいました。何せあのニコニコなので・・・

2007年4月、放送が開始されましたが全く話題になりませんでした。
アテにしてた舞-HiMEファンまでアイマスに取り込まれたらしく、
舞-HiME系アニメと呼ばれてたのに、舞-HiMEと比べて
壊滅的な売り上げになってしまいました。


長くなりましたが、ゼノグラシアの内容の感想です。
残念ながら?絵の破綻は全くありません、最後まできれいです。
もしあったらネタとしておいしいアニメになったのでしょうが(笑)

しかしSF考証はエヴァの劣化コピー。
2007年の時点で10年前の作品だったエヴァをそのままコピーできず
劣化させてしまうのは情けない。
(あとARMSとか砲神エグザグソン、FSSとかからもコピーしてますが、どれも
中途半端で劣化してます。)

シナリオも壊滅的な破綻は無いですが、丁寧さが足りず超展開や
伏線の放置が多かったです。
こちらもエヴァを劣化コピーしたようなシーンが多いのはマイナスです。

キャラは、原作キャラを全く頭に入れなくても、おかしな行動が多く、
あんまり感情移入できそうにありませんでした。
もちろん原作ファンという立場で見ると、劣化というか・・・妖獣化
といったほうがいいほど酷すぎます。
重要な、キャラの主張も酷い。相手の否定がキメ台詞って・・・

ロボの動きも、ロボ自体もいまいちかっこ悪い。

結局、ロボアニメとしては中の下ぐらいで、単品のロボアニメとしては
最悪ではないけど、今ほかにいくらでもいい作品があると思いますよ。

アイマス関連作品、原作付作品として見た場合はアニメ史上最悪極まりない作品です。
何せ、原作を潰すことを目的としたアニメ化作品なんて前代未聞です、
実際ライブ日をぶつけたり、CD発売日をぶつけたり・・・
偶然、奇跡的に原作がたまたま、ギリギリのタイミングで大ヒットしたから
難を逃れただけで、そうでなかったら今頃は…

とりあえず、これはアイマスではありません!本気で全く無関係です!

というのも、肝心のゼノグラを制作したサンライズプロデューサーがこう発言しましたし。
(ゲームのアニメ化依頼を
「ゲームのキャラで舞-HiMEを作れと好意的に解釈して考えました」
と発言、ところがゲームのキャラが改変されすぎてほとんど残っておらず
ほぼ舞-HiMEキャラで舞-HiME作ったのと同じ状態でした。)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

普通に微妙。

2007年4月 - 9月TV放送。全26話。制作はサンライズ。

アーケードゲーム『THE IDOLM@STER』を「原案」としており、
同作のメディアミックス企画「PROJECT IM@S」の一環として
制作された作品であるが、設定やストーリーはゲームと全く
異なる(wiki)※原案となるゲームとは「別物」又は「黒歴史」と
いう扱いのようです。

アイドルマスターのキャラをサンライズらしく?ロボットに
搭乗させて舞-HiMEの様な美少女バトルを展開させる為の物語。


1話目を視た感じ・・既に全てが微妙・・主人公らしき天海 春香
(井口裕香)の田舎育ちのお上り風ドジっ娘アピールの極普通の娘
が・・という如何にもサクセスっぽい初期設定で既に視聴欲は・・
可也失せていて・・キャラデザもありふれた感じで製作年よりも
古く色あせて感じた。

高槻 やよい(小清水亜美)萩原 雪歩(堀江由衣)水瀬 伊織(田村ゆかり)
秋月 律子(中原麻衣)も登場してもう少し視てみようかな・・程度。
石田さんやら小野さんやら兎に角声優は文句なく凄いと思う。

舞乙女シリーズや宇宙かけやアイマス同様に豪華声優が出演している。
これだけ揃っていると・・1クールくらいなら余程酷い内容でも視る
人は居るかなとは感じた。入り口はとりあえず其処までは酷くない。
OPはそこそこ内容がイメージできる感じ?EDは・・手抜き?曲は別に
悪く無いと思うけど主人公だけの映像・・推せるほど魅力あるかな?

シナリオも演出も作画も男性向けかな・・無駄に露出多いし・・
作画は・・キャラをあまり丁寧に描いている感じがしない・・
色彩もベタッとした感じで野暮ったい印象・・
キャラとメカのデザインが好みではなく・・服飾もパッとせず
魅力的なシナリオが足りない・・演出のセンスが合わないなって
ところに・・作画が駄目だなって感じただけ・・世界観など設定は
本気で描いて多少センスを失笑か爆笑かに振ってくれたら充分・・
次回予告パート部分が一番ノリが良く楽しい・・マジです・・

作業機械に無駄な脚を付けたロボで空中~宇宙を飛行して・・
グ~パンチ(正拳突き?)でドロップ(隕石※月の欠片)を粉砕する。
この一瞬以外笑い所もなく・・先ずは学園モノっぽく友情ごっこ。

枚話・・お風呂シーンを何処でどう描くか以外・・本気だす気は
ないようです・・1話目でキャラの魅力が微妙と感じた人は其処が
切り時と思いました・・時々無意味に入る下ネタも痛々しいかも?

6話のロボVSロボバトルで限界かも?と思った人も其処が切り時・・
まぁ勢いで?7話の水着回を視てからでも良いかもだけど?・・

一応ロボがロリコンの変態だからロリ美少女しか搭乗できないって
設定も確り説明されるのでスッキリします。
だからコクピットも座席タイプなのに跨る騎乗スタイルという・・
超意味不な構造なのですね・・はいはい・・トップを狙え2みたいに
少女の乗るメカだけ棒を跨ぐ仕様よりは控えめなんですね・・

後は只管学園ラブコメ風スポ根路線でロリコンロボと少女の恋愛風。
たぶん折り返しまで耐えられた人は耐性も付いて案外観れるかも?
そこそこ面白いのかもね?等と楽しみ方のコツを掴めてるかも??
前半よりは後半は色々大きく展開するので少し盛り上がる感じだし。

S「見せて貰おうか。サンライズの作画の技術とやらを!」

B「内容薄い!脚本家、なにやってんの!」
脚「美しい少女が、嫌いな人がいるのかしら?」
B「内容薄いぞ! 少女くらい脱がせ!」
R「ほぅ、思いきりのいいパイ炉tsだな。」
B「内容が薄いぞ。幼女は脱いでてくれるんだ、なまじ隠さずに映せと言え」
S「見えるぞ!私にも全裸幼女が見える!」
K「変態紳士も地に墜ちたものだな。」


少し冷静になってみる・・
S「内容が無い」・・
スタッフ「あんなの飾りです」・・「エロい人にはそれが分かルんですよ」
エロい人(視聴者)「なっ なにぃ~!!」

販売元「戦いは非情さ・・・。」
こうして噛み合わないまま黒歴史に?
いや それ程でも?何処にでも転がってる普通の微妙アニメかな?

ぶっちゃけ・・舞乙女シーリーズの延長上だけでやったほうが評価
だけは此れよりは・・されたと感じるのだけど・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

巨大ロボットと少女の恋・・・上級者向けアニメ

原作レイプの代名詞、なぜかロボットアニメになってしまったサンライズ版アイドルマスターです。

声優が全て変更されており、一部キャラの性格も改変(改悪?)
そのうえ悲惨な末路を辿るキャラもいるので
原作ゲームファンがパロデイ作品として割り切って見るのも難しそう。

個人的には、萌えと燃えの融合、そして愛憎渦巻くシリアス展開で話題をさらった
舞-HiME・舞乙-HiMEのスタッフによる作品ということで期待してました。

やはり舞シリーズのスタッフだけあって、キャラ立てはよく出来ている。
キャラの掛け合いなどのコメディ部分は見ていて楽しいし
シリアスな部分も、危機感の出し方とか演出レベルはかなりのものだと思う。

ただ、あからさまにエヴァをパクリスペクトした設定や
一部キャラの行動原理や敵組織の目的が不明瞭なのは気になるところ。
とにかくめまぐるしく展開が動くので退屈はしませんでしたが。

で、本作のテーマは「巨大ロボット(アイドル)と少女(マスター)の恋」です。
絆なんて生温いもんじゃない。恋ですよ? 恋。
正直このテーマは最後まで見終わっても、ちょっと受け入れ難いものがありました。

{netabare}既に序盤からロボットに対して過剰に感情移入しまくるヒロインからしてアレですが
その後、元カノが出てきてロボットを間に挟んだ三角関係に発展、
そしてヤンデレ化、挙げ句の果てには「あなたが好きです」とガチ告白。
どういうことやねんと。こんなん見せられた時、どんな顔していいか分からない。{/netabare}

他のロボットアニメのロボと比較しても、明確な違いというのが
せいぜい「盗撮」ぐらいで、無機質で言葉も話せない存在であることに変わりはない。
ロボットではないけど、例えばリリカルなのはシリーズにおける魔法の杖は言語を発し
所有者と意思疎通できてることが視聴者にも分かりやすく伝わるので
そこから両者の間に絆が生まれるのも自然に感じられるんですよね。
物言わぬ存在だからこそ色々想像や妄想が膨らむってのも一理あるけど
やはり言葉を話せる設定にした方が良かったんじゃないかと思う。「恋」まで踏み込むなら尚更。


何だかんだで楽しめた部分も結構ありましたが・・・
これはアイマス云々関係なく、一部の上級者向けの作品でしょう。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

59.9 19 2007年春(4月~6月)アニメランキング19位
おねがい マイメロディ すっきり♪(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (11)
61人が棚に入れました
サンリオの人気キャラクター・マイメロディを主人公にしたテレビアニメの第3シリーズ。 前作で、マイメロことマイメロディは、人間界での役目を終え、故郷のマリーランドに帰って平和な毎日を送っていた。ある日のこと、あまりにも不甲斐ない王様にあきれたマリーランドの住人たちは、新しい王様を決める選挙をすることに。マイメロに与えられた役目は、ダークパワーの精・ダーちゃんによってまき散らされた謎の黒音符を回収し、キラキラ玉に変えること。マイメロはキラキラ玉を集めることで、次期プリンセスになれるのだ。こうしてマイメロは再び人間界を訪れる。その一方でライバル・クロミは黒音符をムカムカ玉に変えて集め、ダークプリンセスになろうとする。はたしてマイメロは、クロミより早くムカムカの元である黒音符を回収して、みんなを“すっきり♪"させることができるのだろうか。

我的旋律♭ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトル梨

10分が濃い。
ウサミミ仮面が出るシーンは大抵シュール。

10分という長さなので、ストーリーは無いに等しい。ギャグアニメとして見るといい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

59.6 20 2007年春(4月~6月)アニメランキング20位
AFRO SAMURAI(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (17)
151人が棚に入れました
「一番」のハチマキを持つ者は世界を制する力を持つ。「一番」に挑戦できるのは「二番」のハチマキを持つ者のみ。だが「二番」に対しては誰でも挑戦でき、ハチマキを狙う者達から常に狙われ続けることになる。かつて「一番」を持つ父を殺されたアフロは復讐のため「二番」を手に入れ終わることのない戦いに身を投じる。
ネタバレ

オパマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

欧米かっ!(゚O゚)\(--;

結論から言うと、面白い。

久々にGONZOの良質アニメを観る事ができた。
ジャンル的に万人受けは難しく、人を選ぶ作品だが、良作の一つだろう。
{netabare}
アメリカ人がよく誤解する日本観、サムライ観を逆手に取り「和風なのに無国籍」な雰囲気を作り出している。

物語はあくまでもシリアス。
「何故黒人なのか?何故ハチマキが絶対なのか?時代設定はいつなのか?そんなメカ設定おかしくないか?笑っちまうよ。」と、普通は突っ込みたくなる世界観や物語が、各シーンの演出、キャラクターの生き様、真剣さによって打ち消される。

サムライが刀を携え、斬り合うならば、人を殺すという業を背負わずにはいられない。
この作品はそのことから逃げていない。
昨今の、粗製濫造アニメではご都合主義のヒロイズムによって、殺す側と殺される側の心の闇や葛藤がおざなりにされている気がする。
殺されるばかりの脇役、端役の一人一人にも感情があり人生がある。
死んでいく名も無きキャラクターに対してすら、制作陣の愛を感じる。

内容もさることながら、サミュエル・ジャクソンが声優を務めていることも見逃せない。
「カタジケナイ」を一度聞いたら耳から離れない。
個人的に「クマ」が好き。
{/netabare}
シリアスで重たい話が苦手でない人には視聴をお勧めしたい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

58.4 21 2007年春(4月~6月)アニメランキング21位
神曲奏界ポリフォニカ(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (158)
1249人が棚に入れました
人と精霊が共存する大陸ポリフォニカ。人々は精霊の起こす奇跡に頼り、精霊は人の奏でる音楽を糧としてこの世界のありとあらゆる場面でその力を発揮していた。精霊は音楽家の奏でる音楽に操られ、その力を発揮する。その特殊な音を奏でる彼らは「神曲楽士(ダンティスト)」と呼ばれ尊敬を集めていた。
新米神曲楽士のタタラ・フォロンは、精霊コーティカルテと契約をしているものの、未だに見習い楽士。フォロンとコーティカルテ、人間と精霊の恋と成長が描かれ、異なるもの同士の相互理解という大きなテーマに沿って物語は展開していく…。

声優・キャラクター
神谷浩史、戸松遥、川澄綾子、小西克幸、水樹奈々、佐藤利奈、檜山修之、小野大輔、能登麻美子

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

人と精霊の繋がりを描いた物語・・・良かったです^^;

物語の舞台は、人間と精霊が共存する世界・・・
その世界では、神曲楽士(ダンティスト)と呼ばれる人達が神曲を奏でることで、精霊の持つ力を引き出す事ができます。

この作品は、神曲楽士派遣事務所で働いている新曲楽士のタタラ・フォロンと、フォロンの契約精霊であるコーティカルテ・アパ・ラグランジェス・・・この2人を中心に物語が進んでいきます。


この作品を視聴するまで知らなかったのですが・・・
この作品は、年代やスポットを当てる登場人物を代えながら、たくさんの原作が書かれていて累計200万部を突破しているとか・・・なので、色んな設定が背景もしっかりしていて、緻密です。
そのせいか、この作品は1クールだったのですが、表現できる範囲に限界があったので、1クールの短さを感じずにはいられませんでした^^;
ですが、「神曲」とタイトルについているだけあって、音楽にちなんで付けられたサブタイトルは、物語の特徴をとても良く捉えていると思いました。


作品自体はとても良かったと思います。
この世界では、人間と精霊は契約で結ばれ、神曲で繋がっていますが、人間同士でもお互いに結ばれること、絆やお互いが繋がっていることを形にしたいと思うことと、まさに一緒だと思いました。
繋がりが不安定になると・・・気持ちも不安定になります・・・だから、繋がりを確かなものに・・・より強固なものにと望み求めたり、求められたりすることがあると思います。
そんな時・・・ちゃんと応えられているかなぁ・・・と思うと、私なんかは間違いなく赤点のような気がします^^;

そう考えると、頼ることと求めることって、言動は似ているようでも、意味合いは全く違うんですね・・・^^;

何気なく過ごしていると、つい見過ごしてしまいそうなこと・・・精霊を通して、繋がりに対する気付きを与えてくれる作品です。

この作品には続編があります。
この物語の深い世界観と価値観を、続編でもしっかり堪能したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

奈悠 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

奏でよ、其は我が盟約なり。其は盟約。其は悦楽。其は威力。故に奏でよ、汝が魂の形を。

全12話。精霊と人間の共存する地球とは違う世界のお話。

世界感は、すごく引き寄せられていいです。
また1話完結に近い構成で見やすい。
全体的に人間と妖精の“関係”を12話使って描かれています。
なので基本的にそこまで起伏がある物語ではないと思います。

この作品事態はかなり酷評されています。
筆頭は作画ですね。確かに場面変わる毎にひどい事になる事が多々有り。
ほんと分かっていてあえて触れないようにしていても突っ込みたくなりますw
内容については、アニメオリジナルで1話完結に近い形で製作されているのか
少し重みが感じられない所がありました。

とはいえ、キャラクターは魅力的ですし、世界感は素晴らしいと思うので
そういった作品を好む人であれば見て損はないと思います。


見る上で分かっていたほうが良い要素

神曲とは精霊に力を与える特殊な楽曲。
魂の形を投影したものが神曲となる為、直接楽士が演奏する必要がある。

神曲楽士(ダンティスト)とは、神曲を演奏して精霊の力を使役する特殊技能者の事。
神曲楽士は神曲公社に登録して国の管理下に置かれている。
(一応国家資格の為誰もが成れるわけではなさそうです)


こんなお話
精霊と人の共存する世界ポリフォニカ大陸。
人々は精霊の起こす奇跡に頼り、精霊は人の奏でる音楽を糧としてこの世界に顕在する。
精霊は音楽家の奏でる音楽に操られ、その力を発揮する。
特殊な音楽を奏でる彼らは『神曲楽士(ダンティスト)』と呼ばれ尊敬を集めていた。
普段は姿を現さない精霊たちであるが、一部の力ある精霊は人や動物などの姿へと実体化し、
人類の「良き隣人」として社会生活を送っていた。
(公式より引用)


OP
「Apocrypha」 eufonius(6th Single)

ED
「コンコルディア」 kukui(4th Single)

挿入歌
「楽園」(第8話) eufonius(6th Single c/w)
「L'aura 〜 精霊の唄 〜」(第11・12話) 堀澤麻衣子

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

りんご さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

題材はわりと好みだけど、作画音楽内容どれも微妙。

ニコ生一挙で視聴。

コメントでも終始言われていましたが、やはり作画が残念でした。
人物もそうですが、特に楽器の運指。
大変だからか、ほとんど描かなくて済むアングルを選んでいたようですが、
いざ描かれると「そんな運指ありません……」と目を瞑りたくなる適当さ。
子どもがガチャガチャ楽器をいじっているような運指をアニメで描かれるのは非常に残念です。
実際の楽器と違うと言われればそれまでですが、
音楽がメインのお話なのだから、一番大切にしてほしかった。
音楽自体もレベルは低かった。

ストーリーもキャラも薄かったです。
印象に残っているエピソードもなく。
人間と精霊ならではのすれ違いがあったかと言われたら、そうでもなく、
人間同士でもありがちなものだったと思うし、
この作品でしか表現出来ないものが伝わってきませんでした。
主人公フォロンはただただ普通の良い子。
コーティはただただ普通のツンデレ。
他のキャラもただただテンプレ通り、そこから頭ひとつ特徴のある子はいませんでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

58.3 22 2007年春(4月~6月)アニメランキング22位
かみちゃまかりん(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (56)
389人が棚に入れました
「もし、人間が・・・神さまの力を持ってしまったら・・・。」大好きだった猫のしーちゃんが死んじゃって一人ぼっちになった花鈴(かりん)。一人でも強く明るく生きていこう!!と、決意する花鈴。そんな時出会った九条和音(くじょうかずね)という少年と、姫香(ひめか)という少女。美少年(☆ー☆)だけどとっても高飛車(-_-)の和音くん。・・・が、ちょっと気になる花鈴ちゃん。優しくされたり、冷たくされたり。一人ドギマギ・・・これって恋の予感なの!?・・・揺れ動く乙女心。しかし、そんな花鈴の思いをよそに、その出会いは花鈴の運命を大きく動かしていく。それは、偶然・・それとも、必然???神さまの力を司る指輪の秘密をめぐり、今ファンタジーの世界が扉を開ける!!

声優・キャラクター
中原麻衣、沢城みゆき、下屋則子、石田彰、浅沼晋太郎、甲斐田ゆき、加藤奈々絵、鈴木達央、吉住梢、こやまきみこ、宮崎羽衣、村井かずさ、吉野裕行

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

「アイ アム ゴッド!!」VS「○○眼鏡っ子」

2007年4月6日 - 9月28日TV放送されたアニメ。全26話。
2002年12月号なかよしに連載された同タイトル漫画が原作。
なかよし=ちゃお・りぼんと並ぶ三大小中学生向け雑誌。

オープニングテーマ
「暗黒天国」歌 - ALI PROJECT

エンディングテーマ
「アネモネ」(第1話 - 第13話)歌 - 中原麻衣
「空中迷路」(第14話 - 第26話)歌 - marble
最終回は歌詞2番が流された。

ALI PROJECT大好きだけど何故こうなった?wという程に
絵が子供向けで可愛いのですが・・癖のあるデフォルメ。
子供向けアニメには雰囲気が有り過ぎるインパクトの曲♪

台詞がそこはかとなくアホっぽいw基本ギャグのよう♡
「神さま」=「神化」すると特殊な神技(能力)を発揮できる♡

要はファンタジー要素を含んだ魔法少女モノと変わらない。
目の大きさと平目位置が何とも微妙で好みが分かれそう。

展開は常に等身やデフォルメの崩れるギャグタッチになる
事が多くコミカルな雰囲気でコント風描写が多い。

主人公は薄幸の美少女と魅せかけ・・実は残念なアホの子。
天涯孤独の身になり困ってる所を和音や姫香と暮らす事に。

何故か母の形見の指輪を狙われ、謎に巻き込まれていく・・
襲撃されたのを切欠に神化する力を発揮するが・・

普通なら直ぐに解説なり説明なりで・・状況を把握するが、
アフォの子なので中々事態を飲み込めないままに翻弄され
結構長い事・・残念なままの展開が続く♪

「和音ーズ」「ミッチリアン」等ファンクラブがある人気者の
男の子がでてくる如何にも少女漫画・・というか男性向け
アニメのお馬鹿設定と共通の逆バージョン?の内容です。
ミッチリアンの4人の名無しに豊崎愛生、佐藤聡美がいる。

基本的には男尊女卑や毒舌気味の和音が何だかんだと花鈴
を見守ったり助けたり・・謎に迫っていくラブコメ風展開。
周囲の敵も含めも逆ハーレム妄想??な作風。

9話~オッドアイの石田彰さんが如何にもな役で更に混乱。
シリアス系のキリオが唯のメガネっ子キャラに、霧火には
毒舌で攻められたりの残念な人物に進化する?

要するに・・あほの子VSアホの子対決に愉快犯が加わる・・
BLや百合?女装男装のような腐女子の入り口の様なゆるい
ギャグやコメディ展開も多い、小~中学向け?作品なので
案外深夜枠の人も苦笑・失笑出来る内容があるかも?



花園 花鈴(声-中原麻衣)聖英学院桜ヶ丘中学部1年生。
両親は幼少の時に死亡している。伯母の元で育てられた。
現在は和音の家で暮らしている。勉強も運動も不得手。
ある日、両親の形見の指輪の力で「神さま」になってしまう。
神化する時のセリフは「アイ アム ゴッド!!」
力を借りている神は「アテナ」「アフロディテ」
武器は槍。先端に花の蕾とオリーブの実と葉がついている。


九条 和音(声-沢城みゆき)聖英学院桜ヶ丘中学部1年生。
花鈴が伯母と暮らしている時に出会った少年。左利き。
学園では「和音ーズ」というファンクラブが在る程の人気者。
幼少の頃のトラウマから気絶する程虫が大嫌い。
神化する時のセリフは「エゴ スム デウス!!」
力を借りている神は「アポロン」「三貴神の1人「ウラヌス」
武器は弓矢と自分の背丈ほどある杖。

九条 姫香(声 - 下屋則子)
和音の従妹。おっとりしていて優しく可愛らしい美少女。

ニャケ / しーちゃん(声 - 加藤奈々絵)
花鈴の昔の飼猫「しーちゃん」とそっくりの女神「ニケ」
花鈴に力を貸し、神化をすると盾になる。語尾は「~しー」

烏丸 キリオ(声-浅沼晋太郎)学園の生徒会長。
霧火の双子の兄で、妃路の母親違いの兄。
妃路を守るために色々な戦闘を花鈴達に卦しかけてくる。

烏丸 霧火(声 - 甲斐田ゆき)
キリオの双子の妹で、妃路の母親違いの姉。穏やかな性格。
力を借りている神は「ニュクス」花鈴に男と思われ慕われる。

烏丸 妃路(声 - 吉住梢)
キリオ達と一緒に住んでいる女の子。年齢他詳細不明。

錦織 みちる(声 - 石田彰/川庄美雪※6歳の頃)
イギリスからの転校生。ハーフという設定。
15歳だが1年間入院していたため、花鈴達と同じ学年。
男女構わず誰とでもフレンドリーで明るくオープンな性格。
トラブルメーカー。「ミッチリアン」という親衛隊がいる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アイアムゴッド ユーアーゴッド

神様の力を司る指輪
何の因果か、その指輪を持つ少年少女たち
それぞれの思いを胸に、運命の歯車が回りだす…!
てなおはなしです

ファンタジーな魔法少女ものです
バトルももちろんありますが、迫力は期待しないでください
バトルメインではないんだなと捉えてあげましょう


少し暗めの物語ではあるのですが、基本は明るい楽しい作品となっています
シリアス要素はそう多くないので、案外気楽に観れたりします
案外と言うのは、観る前私が勝手に覚悟してたからです
『魔法少女ものにありがちな重たい展開なのかな』と。
多少はそうでしたが、ギャグも多めで笑いながら観れる作品でした


キャラはなかなか魅力的です
主要人物はほとんどが中学生です
なので、それぞれの行動が突拍子もないことだったりして笑えます
特に姫香
彼女の動きを観察するだけでも楽しいです

それと、メインの花鈴と和音くん
花鈴の乙女心は可愛らしかったですね
それと和音くんのツンデレ可愛かったです


OP「暗黒天国」 歌ーALI PROJECT
ED1「アネモネ」 歌ー中原麻衣
ED2「空中迷路」 歌ーmarble

OPけっこう好きだけどこの作品には。。
ちょっと曲に世界観ありすぎかなとか思ってみたり
例えばですが、『屍鬼』とかのOPならフィットしてたと思います
EDは両曲とも落ち着いた雰囲気で好みです



指輪に隠された秘密はいったい何なのか
物語に一貫性があって良かったと思います
ただ、すごく面白かったというわけでもなく、
全体の満足度は普通です

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

連載終了後も、「なかよしラブリー」(講談社)で番外編が掲載されている。

2007年4月6日より同年9月28日まで、テレビ東京系にて毎週金曜日17時30分 - 18時00分(アニメ530枠前半)に放送。BSジャパンでは同年4月10日より同年10月2日まで毎週火曜日19時00分 - 19時30分に放送。AT-Xでも放送された。
地上アナログ放送では16:9のレターボックスサイズでの放送。地上デジタル放送、BSジャパンでは16:9フルワイドで放送しているがハイビジョンではなく標準画質なので「HV」マークは出ていない。アナログ・デジタル双方とも字幕放送対応。全26話。

オープニングテーマ 「暗黒天国」(第1話 - 第26話)
エンディングテーマ
「アネモネ」(第1話 - 第13話)
「空中迷路」(第14話 - 第26話)
最終回は歌詞2番が流された。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

57.5 23 2007年春(4月~6月)アニメランキング23位
セイント・ビースト 光陰叙事詩天使譚(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (21)
146人が棚に入れました
遥か古、天界には神と神に従う天使達がいた。大神ゼウスは特に優れた能力を持った天使たち(ユダ・ルカ・ゴウ・シン・レイ・ガイ)に、地上の動物たちを統べる者として「六聖獣」を任命する。だが六聖獣は度重なるゼウスの非道な行いに疑念を持ち、やがて反乱に至る。激しい戦いの末ユダとルカは神に敗れて地獄界へ、ゴウ・シン・レイ・ガイの四聖獣も大神の側に仕えし聖者と女神によって力を奪われ、地上(人間界)へ封印されてしまう。時は流れて現代、地上に封印されていた四聖獣は封印を破り復活する。現代によみがえった4人は天界に戻り聖者や女神と和解、女神の命を受け地上に忍び寄る邪悪な影の正体を調査することに。しかしそんな彼らの前に立ちはだかったのはかつての仲間、ユダとルカだった…。

りおんぱん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

美少女アニメ『天使のしっぽ』に敵キャラとして登場したのが四聖獣の始まりだった!その3

~全体ストーリー~

天使は大神のため息に愛を与える事で誕生する──。
はるかいにしえ
天界には神と神につかえる天使たちが平穏な日々を過ごしていた
神はその天使達に上位・中位・下位と3つのランクをつけ
さらに上位天使の中から地上の動物を統べる者として「六聖獣」を任命する
9人の候補者より選ばれた六聖獣
麒麟のユダ・鳳凰のルカ・青龍のゴウ
玄武のシン・朱雀のレイ・白虎のガイ
六聖獣となった6人は天空城へと居を移し
大神により近い場所で暮らすこととなる

いくつかの命を経て六聖獣の長であるユダは
金狼のカムイ討伐を命じられ
大神の意に従わぬ者をただそれだけで討伐しようとするやり方に
ユダは強い疑念を持ち始める
ときを同じくして、ゴウ、シン、レイ、ガイ、ルカもまた
天界の未来に不安を抱いていた
この先、何か良くないことが天界で起こるのではないか……と。

ときは流れ聖霊祭のその前夜
ゼウスによる不条理な粛清が行われ
多くの天使達が“暗黒の森”へと落とされてしまう
その怨嗟が聖霊祭中に突如噴出し、天界を襲った
この出来事によりユダとルカは神への謀反を決意
同じくしてゴウ達も反逆を決め、六聖獣は心を一つにする
天を二分する戦いが始まった――。
多くの天使の協力を得た六聖獣は、ゼウスの神殿へと進軍する
しかし聖者の罠により
獣神具の魔に囚われたゴウ・シン・レイ・ガイは
神の味方となって、ユダ、ルカと対立
六聖獣の決裂を目のあたりにした天使達に
反撃の余力は残されていなかった
四聖獣の魔を祓うことは出来たユダとルカだが
二人はゼウスの裁きにより、堕天させられてしまう
そしてルシファーとは違う新たな地獄を作り
ゼウスへの復讐を誓うのだった。

――戦争で荒れ果てた天界は、生き残った天使達により徐々に復興していく
ゼウスが数多の幼年天使を誕生させる傍らで
残されたゴウ・シン・レイ・ガイは四聖獣となり
ユダ、ルカの救出とゼウスの追放を心に誓う
四聖獣は魔にとらわれたふりをしながらゼウスの周辺を探り始める
ユダとルカを罵倒することに心を痛め……
それでも志を次ぐ為に奔走していた
だが、そんな四聖獣の行動に探りを入れていた女神は
四聖獣が反逆の機会を狙っているとゼウスに密告する
そして、天使ミカエルにより四聖獣は石化封印されてしまう
ゼウス打倒という悲願を胸に秘めたまま
それぞれの想いを抱えながら、四聖獣は眠り続ける
――その頃地獄界では、ユダとルカが地獄を支配する為 数多の強敵と戦い続けていた
いつの日か封印がとかれ、再び四聖獣と会える事を信じて……。


~ 光陰叙事詩天使譚・あらすじ~
「聖獣降臨編」の過去。
大神ゼウスが天使の中から優れた6人を「六聖獣」に任命するところから
始まり六聖獣に選ばれたゴウ、シン、レイ、ガイ、ユダ、ルカが
天界を中心に活躍し葛藤し六聖獣がゼウスに反乱を起こす以前の出来事

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

声優陣の声に惹かれました!

ストーリーは何か物足りない感じがするけど、
声優陣の声に惹かれて観たって感じですね。
個人的に作画がちょっと好みではないけど、多少古い
作品よりはキャラ顔が観やすくなった感じですね。

ストーリーは天界の内容で、確かに男性陣だけ
で腐女子向け傾向にありますが、腐が付かない
女性でも大丈夫だと個人的には思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

55.6 24 2007年春(4月~6月)アニメランキング24位
鋼鉄三国志(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (35)
165人が棚に入れました
三国時代を迎えた幻想古代中国を舞台に、英雄たちの戦いが繰り広げられるアクションファンタジー第1巻。戦乱の世を旅する陸遜は、戦場で孫策の「煌星の光」を見る。それはかつて父から奪われた「玉璽」の力によるものだった。

声優・キャラクター
宮野真守、子安武人、斎賀みつき、伊藤健太郎、石田彰、諏訪部順一、遊佐浩二、生天目仁美、三木眞一郎、宮澤正、井上和彦、松本保典、佐藤利奈、大川透、小野坂昌也、杉山紀彰、置鮎龍太郎、三ツ矢雄二

ソーカー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

つまらん。

呉の陸遜を主人公とした、とんでも三国志アニメ。
玉璽の力に振り回される世界で超人的バトル繰り広げる。
OPのしょっぱなから孔明と陸遜が抱き合ってますが、つまりはそういうアニメです。
もちろんBLじゃなくて美しい師弟愛の物語です。女性向けですね。

それにしたってつまらなかった。
確か魏呉蜀の三国しか出てこず、例えば劉表や袁術といった勢力もなかったわけで・・・・
計略とかもなんか超人的バトルでふっとんでるし、赤壁の戦いも敢えてつまらなくしてるとしか思えん。女性向けのキャラアニメだからそれで良いんですけど。どうせならBASARAみたいにした方がマシだった。

演義を全く無視しているというわけでもないんです。ただふざけてるようにしか見えないので、ネタとして許せるか否かが焦点に。もうちょい振り切れていて欲しかった。いずれにしろ内政とか戦争とかそういうのは全く期待しない方がいい、キャラアニメです。

孫権がどう見ても女なんですけどね、男なんです。
おそらく100人中100人見たらこいつ女だろうと思うはずですが、男なんです。
やきもちを焼く凌統は可愛かったですが、致命的なのは主人公の陸遜がヘタレで鬱陶しい点。
あれは男には正直厳しいものがあると思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

サモハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

結構面白いよ。

ファンタジー三国志。
元祖三国志を想像して観たら、『え?』って思うかもしれません。
主人公の陸遜もヘタレ気味ですしw諸葛孔明を我が師と慕っている、というか愛に近いものがある。でもBLではありませんけどw
見始めは、面白いのかな?とりあえずって観てましたが、すっかりハマってしまいました。
元祖三国志は中国の歴史に興味がないと入り込めませんけど、これなら歴史に興味がなくても全然大丈夫だし、すんなり世界観の入れると思います。なので女性向きかもですw
声優さんはめっちゃ豪華ですよ!!一人一人のキャラにもピッタリ声があってるし。最後は感動ですし、観て損はないと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

よると さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

このホ○三国志がああ

恋姫無双と反対なるアニメですよね。
でも、それなりに見れたアニメです。

男性声優ばかりなのですが、豪華です。

まあ、女性向けなんで、男性の方は肝試しみたいに見てみるといいでしょうね。

主人公の持っていた武器がかっこよかったりします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

54.7 25 2007年春(4月~6月)アニメランキング25位
風の少女エミリー(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (11)
51人が棚に入れました
カナダ・プリンスエドワード島に住むエミリー・バード・スターは父を亡くし、ニュームーン農場の地主で母方の実家・マレー家の家長である伯母・エリザベスに引き取られる。エミリーは頑固な伯母と初めのうちは衝突を繰り返すが、やがて家族として互いを尊重し合う仲となって行く。エミリーは毎晩、村で起きた出来事を書いた手紙を亡父に宛てて綴るようになるが、その枚数が増えるにつれて豊かな想像力を活かしたいと考え始め、やがて小説家を志すようになる。

声優・キャラクター
川上とも子、小島幸子、宮田幸季、岡村明美、藤田淑子、納谷六朗、池田昌子、大塚明夫、篠原恵美

aitatesoka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

もうひとつの「赤毛のアン」

赤毛のアンの原作者L・M・モンゴメリ氏の作品である「エミリー」シリーズが元となっているがオリジナルストーリーが多く、またアンや他のモンゴメリ作品からの素材も使われている為小説版とは違う物としたほうがいいのかもしれない

しかもあらすじもアンと似た点があり舞台の場所もアンと同じプリンスエドワード島となっている

したがって「赤毛のアン」を見たあとではあまりお勧めはできない、先にこちらを視聴すれば美しい背景作画やラストの感動的シーンで十分楽しめると思うのだが・・・

もうひとつ、この作品のキャラクターデザインは物語の性格とは若干合わないような気がする

キャラデザ担当者の履歴を調べたらハード形の作品を多く手がけているようでもっと別の方のやわらかい作風の絵で見たかったと思うのは私だけではないようである

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
12
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