1995年度に放送されたおすすめアニメ一覧 179

あにこれの全ユーザーが1995年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月26日の時点で一番の1995年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

63.0 49 1995年度アニメランキング49位
ママはぽよぽよザウルスがお好き(TVアニメ動画)

1995年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (16)
95人が棚に入れました
婦人生活社の育児雑誌『プチ・タンファン』に連載された、青沼貴子の漫画をアニメ化。通称『ママぽよ』。保与田(ぽよた)未来・源大の新米夫婦は、生まれたばかりの長男ヒョウガと長女ジュラに振り回されっぱなし。若いパパとママが、子育てに奮闘する毎日がコミカルに描かれる。タイトルの「ぽよぽよザウルス」とは、かわいいけれど恐竜さながらに大暴れする子供たちのこと。なお、原作は作者の実体験を元にしており、青沼家の実名が使用されているが、アニメ化にあたりオリジナルの名前に変更されている。

声優・キャラクター
松本梨香、チョー、白鳥由里、こおろぎさとみ、島香裕、中沢みどり、渡辺美佐、野本絵理、市原由美、南杏子、瀧本富士子、芳野日向子、本井えみ、野田順子、渡辺久美子、大塚智子

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ママからみた子供たちは大怪獣!

ちなみに「ママはぽよぽよザウルスがお好き」をやっていた夕方土曜のアニメ放送枠は、長い間新作のなかった
ウルトラマンシリーズの新作、平成ウルトラマンのはじまりで消滅しホントに怪獣枠になっちまいました(笑)

育児雑誌に掲載されていた原作のアニメ化だけあり、お母さんの目線から子育ての大変さを見るアニメ。
女性作家さんの強みは体験を俯瞰的に描けるとこですね~。せきららと言うかあけすけと言うか…(笑)

男性作家さんの体験漫画だと最近出た、ちばてつや先生の新作「ひねもすのたり日記」が出て嬉しかった。

クレヨンしんちゃんほどの下品さや子供中心の展開がなくて、身につまされたりキツイ表現もよくあります。
当時何となく夕方にテレビをつけてたら放送してました。なので詳細なところは知らなかったのですけど、
何となく記憶に残るアニメでした。その後も再放送で何度も見かけていたので人気があったんでしょう。

時代を感じるなと思うのが、旦那さんを「ダーリン」と呼んだり、(今呼んでる家庭はあるのかw)
パンツインしてたりと古さはありますが、根本的な嫁姑問題や夫の子育てに対するスタンスなど現代の子育てと
大きく変わらない気がしなくも…ない?です(笑)

最近の新米パパは子どもとゲームで遊んで、ポケットWi-Fiを持ち外出しスマホを貸してと言われYouTubeを見せ、
一緒にユーチューバーの真似をしたりするらしく、そう愚痴ってる彼はBluetooth飛ばしてAirPods使ってました。
(やだー!近代化してるー(;´Д`))

確か2話構成で前後半に分かれてるんです。そこでガオー!ガ――オ~!!と怪獣の着ぐるみをきた子どもたちの唸り声で後半が始まります。耳に残るし可愛いですねw女の子と男の子の2人なんですけど、女の子の方がこおろぎさとみさんで、クレヨンしんちゃんのひまわりと同じ声優さんですね。あの人赤ちゃん全部やるのかな?こおろぎさんじゃないけど最近ベビーシッターズで大人と赤ちゃんを兼役で演じててビックリ!声優さんはみなさん器用ですよね。こおろぎさとみイズムを受け継いでる本渡楓さんの赤ちゃんは流石に上手かったです。楽しみな声優さん。

たまに涙腺持っていかれる感動話が来て、良いアニメでしたね。最近abematvでクレヨンしんちゃんの初期TV放送を
観て思い出しました。しんちゃんはネトフリでも映画が置いてあるのかな?よし!クレヨンしんちゃん観よう(笑)

いやあ…ママはぽよぽよザウルスってレンタルや配信あるのか知らないのでw今は権利どこにあるんでしょうね?

投稿 : 2024/04/20
♥ : 8

62.6 52 1995年度アニメランキング52位
ジャイアント・ロボ THE ANIMATION 外伝 鉄腕ギンレイ-GinRei(OVA)

1995年2月21日
★★★★☆ 3.5 (13)
51人が棚に入れました
本編では決して描かれなかった銀鈴の活躍が描かれている。BF団が偽銀鈴を仕立てようとする『素足のGinRei』。国際警察機構&BF団の実態を描き、本編では出番のなかった巨大ロボット戦ありの巨編『鉄腕GinRei』。

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

BF団はいいぞぉ〜!

衣食住は丸々タダ!オマケに給料だって出る。ロボットだって操縦し放題。友達だって出来るんだ!

まあ、そんな事はさておき。
OVAジャイアントロボのおふざけ的外伝コメディです。
このうち1話と2話は全力でギャグに走ってます。
本編の資金繰りのために作った話なので多少はエロも混じってます(汗
また、衝撃のアルベルトのシャワーシーンや(ん?)、国際警察のオッサンがチャイナドレスを着るサービスもあり(ええっ!)、そっちのフェチの方も満足出来る仕様になってます。

それから、何を間違ったのかここで登場したGinReiロボもスパロボに登場できてるんですよねぇ…。
しかもマーク2まで。色々多彩な技も引っさげて。
もっと出すべきユニットはあったと思うんですがね、大怪球とかビッグゴールドとか(汗
いや、関係ない話でしたね。はい。

お薦めはしませんけど、本編が好きすぎてエロもキャラ崩壊もどんとこい!
という方にはいいんじゃないかと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 5

62.4 53 1995年度アニメランキング53位
ちびまる子ちゃん 第2期(TVアニメ動画)

1995年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (57)
310人が棚に入れました
さくらももこの同題漫画を原作とした、超人気ホームアニメ第1作。監督は「ドラえもん」や「日本昔ばなし」の芝山努が担当している。独特の発声のTARAKOが演じる主人公まる子はハマリ役として評判になった。静岡県清水市に住む小学3年生のももこは、みんなから“まる子”と呼ばれる女の子。お母さんを「あんた」呼ばわりして怒られることもあるけれど、おじいちゃんはまる子の味方だ。身の回りで起きる事件にまる子は一喜一憂の日々を過ごす。

sinsin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

他にたような演出の作品がなければ…。

【良い点】古き良きアニメ演出。

【悪い点】特になし。

【総合評価】私がこの作品を観て一番感じたのはキャラクター達のアウトライン、フォルムの見た印象をとても大切にする漫画のようなアニメだなと。
良く怒られるリアルなまる子の現実世界の狭間に、まる子の内面まる子の妄想の世界が渾然一体となって不思議な空間アニメ「ちびまる子ちゃん」を創り出している。
その世界は、どこか自分の子供時代を見るようでどこか個人的には懐かしい印象を受ける。
そう、この作品は子供の頃確実に持っていた子供の目線のようなものを思い出させてくれる素敵なアニメだと感じた。

ちびまる子ちゃんの世界観。
お姉ちゃん、まる子の母=厳しさ。
対比。まる子=バランス。
友蔵、たまえ=受容。
まる子は母親、姉に厳しく当たられるが友蔵という受容的な居場所が存在する。
まる子の家庭は本当にバランスが取れていると思う。バランスのいい環境でまる子はすくすく成長するに違いない。
全くここまでバランスのいい家族を創出した原作者のさくらももこさんは素晴らしい仕事をしていると思う。
コレが古き良き日本人の核家族を描いたホームドラマと言うわけだ。
テーマを上げるとすれば「子供は常にバランスのとれた環境ですくすく成長していくべき」と言った事だろうと思う。

ちびまる子ちゃん演出。
ちびまる子ちゃんの世界は正にその年代に入り込んでいけるように細かな原作者の子供時代の時代背景、娯楽がたくさん散りばめられている。そのことによって視聴者が子供時代、ちびまる子ちゃんの世界に入っていけるようなっているよう感じる。
ちびまる子ちゃんというのはホームコメディの色が濃いが実はファンタジーだと言う側面もあると思う。
誰でも持っている子供次代の想いではもはやファンタジーなんだと思う。それをいい意味で思い起こさせてくれる。
フォルムを大切にする作画ははまじ、永沢くん、ブー太郎、まる子の頭の形一つで違いを表現していて何か少女マンガのアンチテーゼのような感じもする。
画面はフカンがとても多くキャラクターのアウトラインを強調する演出がなされてる。具体的にどういうことかというと、背景は明らかに上から見下ろしているフカンなのだが、キャラクターは真横から見たフォルム、真正面から見たフォルムが多いのである。
ちびまる子ちゃんは絶対に3DCG無理なのはこの辺で、手描きならではの独特の味わいである。
そこまでこのキャラクターはこのフォルムでなければだめだと言うこだわりのようなものを感じる。
この作品の背景画では全く透視図法が取られていないが、その分画面からはキャラクター達の印象がダイレクトに伝わってくると感じた。
勿論、のっぺりとした画面からは迫力はぜんぜん伝わってこないんだろうけど。その辺は演出方向として正しい選択だと思う。
実写では収まりの悪い家族団らんのフカンのカットも透視図法を全く用いない絵画的な手描きならではの絵の中では何の違和感も感じずに自然と観れてしまう。ここら辺は素直に素晴らしい。

とにかくこの作品は、演出がとても巧くはまってる作品だなぁと言ったところ。それでも似たようなのにサザエさん、ドラえもん、クレヨンしんちゃんなどがあるため特別珍しく見えないのが残念に思う。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 2

62.4 53 1995年度アニメランキング53位
不思議の国の美幸ちゃん(OVA)

1995年6月21日
★★★★☆ 3.5 (14)
62人が棚に入れました
元ネタは不思議の国のアリス。
不思議の国に迷いこんだ女子高生「美幸ちゃん」が、不可思議な女性キャラクターたちに翻弄されるストーリーである。

62.2 55 1995年度アニメランキング55位
愛天使伝説ウェディングピーチ(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (29)
191人が棚に入れました
主人公の花咲ももこは、聖花園学園中等部に通うお調子者で少々天然ボケな性格の自称「恋する乙女」。ある日、新聞部に在籍する珠野ひなぎくと谷間ゆりの2人と共に部活動の一環としてサッカー部の試合取材を行った帰りに、プリュイと名乗る怪しい男に襲われ母の形見の指輪を奪われそうになる。その窮地を救ったのが天空より現れた天使リモーネだった。リモーネはももこに聖手鏡(セント・ミロワール)ミラーコンパクトを渡し、聖手鏡でももこは伝説の愛天使・ウェディングピーチに変身することでプリュイを撃退する。ももこの指輪は天使の世界・天使界を支える聖なるアイテム「セント・サムシングフォー」の一つで悪魔が狙いをつけたのだった。以後、ももこは世界の愛とそれを支えるサムシングフォーを守り、探し出すためにウェディング・ピーチとして戦う事になる。

声優・キャラクター
氷上恭子、宮村優子、ゆかな、今井由香、三木眞一郎、うえだゆうじ、松本美和
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「貴方に愛のウェーブを捧げます・・・」 出藍の誉れ高い'90s「隠れた名作①」

◆ポスト・セラムン世代の“天使”ネーミングを冠したロマンティック感動作
 ⇒ 《敵を粉砕》するのではなく、《癒し浄化する》ヒロインの創造(その1)

テレビ朝日系列で製作・放送されていた特大級ヒット作「セーラームーン」シリーズの第3期『美少女戦士セーラームーン S』の放送が終了し、同シリーズの人気がピークアウトした1995年2月以降に、この「セーラームーン」シリーズから強い影響を受けつつも、それぞれ独自の設定と見どころを備えた2本の印象的な「変身(魔法)少女戦士」アニメが、テレビ東京系列で製作・放送されています。
(※“戦士”イメージが強調されていた「セーラームーン」に対して、こちらは共に、そのタイトルからも内容からも“天使”イメージが強調されています)

その1本が、本作『愛天使伝説ウェディングピーチ』(1995年4月-1996年3月放送、シナリオ原案=富田祐弘、監督=湯山邦彦、アニメーション制作=ケイエスエス)であり、
もう1本が、『ナースエンジェルりりかSOS』(1995年7月-1996年3月放送、シナリオ原案=秋元康、監督=大地丙太郎、アニメーション制作=スタジオぎゃろっぷ)です。

このうち、
(1) 『ウェディングピーチ』の方は、「セーラームーン」シリーズと同様の「美少女“戦隊”」もの(※つまり美少女戦士が3-5人程度登場し戦隊を組んで敵と対峙する作品)であり、イメージ的には、その後登場する「プリキュア」シリーズに近いものであるのに対して、
(2) 『りりかSOS』の方は、「ソロ(単独)の少女戦士」が、少女以外の仲間(男性キャラやマスコット)のサポートを受けつつも、基本的には一人で敵と対峙する、という初期の『魔法少女リリカルなのは』や『魔法少女まどか☆マギカ』にイメージ的に近い作品となっています(※この両作は、それぞれ魔法少女が複数登場しますが、彼女らは協力関係にあるわけでなく、主人公は単独でシリアスな状況への判断と行動を強いられます)。

また、この両作品(『ウェディングピーチ』と『りりかSOS』)のそれぞれのヒロインは、それまでの「セーラームーン」シリーズで顕著だった「{netabare}邪悪な敵を粉砕する{/netabare}」存在ではなくて、「{netabare}敵(ないし、少なくとも敵の一部)の魂を癒し浄化する{/netabare}」存在として創造されており、その発想が今度は逆に「セーラームーン」に影響を与えて(※『美少女戦士セーラームーン』の原作者・武内直子氏は『ウェデングピーチ』の大ファンだったそうです)、同シリーズの最終作『セーラースターズ』(第5期、 1996年3月-1997年2月放送)ではヒロイン(月野うさぎ)が敵ボスたちを{netabare}浄化{/netabare}する存在に変化を遂げています(※{netabare}ネヘレニア及びセーラーギャラクシアの魂を浄化{/netabare})。

そして、この「{netabare}敵の魂を癒し浄化する{/netabare}」ヒロインという発想は、私の視聴した範囲だけでも、かの『魔法少女まどか☆マギカ』、『レディジュエルペット』、『スマイルプリキュア』、『ハートキャッチプリキュア』といった、2010年以降に制作された「変身(魔法)少女&戦士」アニメの人気作・有名作にもハッキリと踏襲されていて、このジャンルでのヒロインの“お約束”に昇華された感があります。

※なお、レビュー・タイトルに掲げた「貴方に愛のウェーブを捧げます・・・」は、本作の次回予告の決めゼリフです。
※また、同じくレビュー・タイトルにある「出藍(しゅつらん)の誉(ほま)れ」とは、【青は藍(あい)より出でて藍より青し】という有名な諺(ことわざ)を更に短縮した慣用句で、「青は藍を原料としながら藍より青いの意」つまり「弟子がその師よりも優れていること」を例える表現であり、本作がその模範となった先行作品「セーラムーン」よりもアニメの内容としては優れていることを言い表したものです。


◆『セーラームーン』(1-3期)を手掛けた富田祐弘氏のオリジナル企画であり完成度は同作よりもずっと高い

本作のシナリオ原案&シリーズ構成を担当した富田祐弘氏は、本作が放送される直前まで、『美少女戦士セーラームーン』第1-3期(無印・R・S)のシリーズ構成を一括して担当しており、そこで培われた経験が本作にダイレクトに反映されています。

いわば本作は、富田祐弘版“美少女戦士セーラームーン”なのですが、本家の方は全5期200話にも及ぶ長々編作品で、放送当時は確かに特大級のヒット作ではあっても、とくに最初の第1-2期の方は制作時期が古い(1992-94年)ために、その作画や演出のレベルが現在の私たちの目から見ていかにも古く稚拙であり、またシナリオ自体も原作からの水増しによる冗長さが現在の目から見てなかなか耐え難いレベルに達している(※原作に忠実なリメイク版『セーラームーンCrystal』と見比べるとその差がはっきりと分かります)のに対して、本家から数年後に制作された当作の方は、現在の目から見ても作画・演出とも十分に良好です。
(※とくにメインの3少女の表情の豊かさといじらしさの描出は今見ても特筆すべきレベルと思います)

そして、肝心のシナリオの方も、最初の数話(※{netabare}3人の少女戦士が誕生するまでの展開部分{/netabare})で多少視聴にもたついて、「もう打ち切りにしようか?」と思ってしまった以外は、中盤まで安定してまずまず見れる話が続き、さらに、これは特に本作の放送当時も評判になったことらしいのですが、どちらかというと緩慢なシナリオで、あくまで『セーラームーン』の亜流作品と見なされていた前半の後、OP/EDが切り替わる第28話以降の展開が、シリアス込みで想定外の盛り上がりを最終話まで途切れることなく連続的に見せており、本作のヒロインたちの特徴的な変身スタイル(※{netabare}優雅なウェディングスタイルから機動的なファイティングスタイルへ二段階変身します{/netabare})ともども、本作自体も見事な「二段階変身」を遂げた作品と個人的に評価したい気持ちになりました。
(※つまり本作は、後半から格段に面白くなる典型的なスロー・スターター作品なので、序盤の展開の緩慢さに失望して切ってしまったら、かなり残念なことになります)

さらに本作の場合、これもまた特筆すべきことですが、前期OP/ED、後期OP/EDの計4本全部が、「ウェディングドレスを纏った美少女戦士(ないし天使)」という本作の制作モチーフを反映して、それぞれ他作品では余り経験できないレベルの表現のストレートさと、明るさと不安定さの織り交じったノリの良さを醸し出しており、それが4クール51話の長丁場の視聴を私が飽きずに続けられた一つの大きな理由にもなりました。

以上から、本作の個人的評価を、どうしても作画・演出の粗さや全体シナリオの冗長さ・大味さ・散漫さが目立つ『セーラームーン』(※未レビューですが、シリーズ全体の個人評価を ☆ 3.7~3.8 程度とする予定です)よりずっと高い ★ 4.2 とします。
因みにこれは、「プリキュア」シリーズの中で本サイトで一番評判が良く、私の評価も高い『ハートキャッチプリキュア』の個人的評価 ★ 4.1 よりも更に一ランク高い評価です。
※実際「プリキュア」シリーズは、「セーラームーン」シリーズ以上に本作の作風に影響を受けている感があり、なおかつ内容のトータルな面白さでは本作に今なお敵(かな)わない気がします。

※ここで同系列の作品を少しまとめておきます。


◆「変身(魔法)少女」&「戦士」もの作品の簡易な流れ《※個人的な印象です》

『美少女戦士セーラームーン』(1992-97)の特大級ヒットを起点として以下の二系統に分岐していく。

(1) どちらかというと“女の子目線”で、親友たちが協力して事態に対処していく“戦隊”色が強い作品群

→ 『愛天使伝説ウェディングピーチ』(1995) 個人評価 ★ 4.2
→ 『東京ミュウミュウ』(2002) 個人評価 ★ 4.0
→ 『プリキュア』シリーズ(2004~現在) 個人評価 ※最高で『ハトプリ』の★ 4.1

(2) どちらかというと“男の子目線”で、たとえ複数の変身少女が登場するとしても、メインヒロインの“ソロ戦士”色が強い作品群

→ 『ナースエンジェルりりかSOS』(1995) 個人評価 ★ 4.2
→ 『魔法少女リリカルなのは』(2004) 個人評価 ★ 4.1
→ 『魔法少女まどか☆マギカ』(2011) 個人評価 ★ 5.0
→ 『結城友奈は勇者である』(2014) 個人評価 ★ 4.7

※『東京ミュウミュウ』は「セーラームーン」の影響を受けた“戦隊もの”ではあるが、戦闘シーンに余り力が入っておらず、むしろラブコメ色が強く、「戦隊もののフォーマットを借りたラブコメ」と表現したほうが適切かも知れない。
※現在新章が放送中の『カードキャプターさくら』は、表面的には“ソロ戦士もの”のスタイルを採っているものの、邪悪な敵と戦っているわけでは一切なく、明らかにラブコメ作品と言っていいと思うので、この流れからは除外しました。


◆視聴メモ
{netabare}
・1995年制作・放送ということで、まだ家庭の電話or公衆電話で連絡している点が逆にレトロで良い感じ。
・メインの仲良し三人娘(ももこ/ひなぎく/ゆり)が、それぞれ『魔法少女まどか☆マギカ』のまどか/さやか/仁美にちょっと似ている感じで、とくに美形・長髪のおしとやかキャラ「ゆり」(エンジェル・リリー)は、もし仁美が魔法少女になったら多分こんな感じかも?と想像させるものがありました(※両作の影響関係は特になく、単に典型的な3タイプの少女像として類似しているだけだと思いますが)。
・なお、遅れて登場するスカーレット(エンジェル・サルビア)は、佐倉京子にちょっと似た立ち位置にある(マミさん・ほむらに相当するキャラは登場しない)。
・三人娘それぞれのパートナーとなる三人の男子(ようすけ/たくろう/柳葉先輩)もそれぞれ明確な個性があって割と好印象。
・敵ラスボス(レインデビラ)が最終決戦で愛天使たちを圧倒しつつも、最後は魂が浄化されて人間界から去っていく展開は、少し前に終了した『マクロス7』((1994年10月-1995年9月放送)の敵(プロトデビルン)が主人公バサラの歌の影響で覚醒して銀河を立ち去っていく展開と類似しており、その点で本作は同作から一定の影響を受けているのかも知れません。
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ       富田祐弘(原案)、谷沢直(作画)(『ちゃお』1994年3月-1996年4月連載)
監督           湯山邦彦
シリーズ構成      富田祐弘
脚本           富田祐弘、寺田憲史、園田英樹、大橋志吉
キャラクターデザイン 只野和子
音楽           長谷川智樹、神津裕之
アニメーション制作  ケイエスエス{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== 愛天使伝説ウェディングピーチ (1995年4月-1996年3月) =======

 - - - - - OP 「夢見る愛天使」、ED「21世紀のジュリエット」 - - - - -
{netabare}
第1話 祝!愛天使誕生 ☆ 花咲ももこ(聖花園学園中等部1年)ウェディングピーチになる
第2話 あっぱれ!お色直し ☆ ファイターエンジェル変身
第3話 ねらわれた花嫁 ☆ サッカー部OB結婚披露宴の騒動
第4話 エンジェルリリィ誕生 ☆ 谷間ゆりエンジェルリリィになる
第5話 3人目の愛天使 ☆ 珠野ひなぎくエンジェルデイジーになる
第6話 じゃ魔ピーの逆襲 ★ 風摩ようすけへのラブレター(同級生しずか) ※意外な展開は○
第7話 食べすぎにご用心 ★ ※ここから敵の心を浄化する展開に変化
第8話 パジャ魔と眠り姫 ★ ももこ大ピンチ、じゃ魔ピーお手柄
第9話 奪われたサムシングフォー ★ 天使界のSaint Somthing Four(聖なる4つの何か)の伝承
第10話 お見事!友情お色直し ☆ 愛天使三人娘の友情、天使界の危機・悪魔族の狙い 
第11話 時をかけるひなぎく ☆ 聖花園学園創立記念日の騒動
第12話 美人悪魔の恋占い ☆ 水魔アクエルダ登場
第13話 勝負!悪魔のPK戦 ☆ プロサッカー試合観戦、梶選手のサッカー指導
第14話 奪われた愛の指輪 ★ ママの形見の指輪、ママ(さくら)の行方、アクエルダ消滅
第15話 潜入!悪魔の森 ★ ももことようすけの進展、幻術使いノクチューン、ようすけ救出作戦
第16話 悪魔族の誇り ★★ 続き、一時的身バレ、消滅の渦(風魔ガスト族プリュイ消滅)、指輪取り戻し ※脚本の甘さはあるが少女アニメらしい展開は○
第17話 聖花園学園の秘密 ☆ 火魔ピュール族サンドラの部下三人衆来襲・撃退、光の雨の謎
第18話 愛天使、夏休みも戦うわ! ★ ラジオ恋愛相談、ようすけの鈴、聖水晶(Saint Somthing Old)出現、ノイーズ浄化
第19話 真夏の夜の神秘 ☆ 肝試し大会、聖なるイアリング(Saint Something Blue)出現、プリッツ浄化
第20話 海辺のペンダント ★ 新聞部夏合宿、ひなぎくが借りたペンダント(Saint Something Borrow)、クラウド浄化
第21話 ピアノよ響け星空に ☆ ゆりの幼馴染(ひとみ)の立ち直り、ドンナ浄化
第22話 ねらわれたじゃ魔ピー ☆ ひなぎく&柳葉先輩の極秘デート、サンドラ浄化 
第23話 初キスが奪われる! ☆ ひなぎくの幼馴染の秀才(天野たくろう)に憑り付く火魔ピュール族イグルス、使い魔ランポ浄化
第24話 ドキドキ学園祭 ☆ たくろうとイグルスの契約、使い魔ブラッキー浄化
第25話 悪魔のキスは甘くない ★ 卑劣なキス魔タラシー、たくろう&ももこの楽しくないデート、タラシー浄化
第26話 いつわりの結婚式 ★ イグルスの姦策・ももこの逡巡、聖なるティアラ(Saint Something New)出現、使い魔リュック浄化
第27話 ウソ!柳葉さまに恋人? ☆ ゆりの先輩保母さん(保育園お手伝い)、使い魔ウキマ浄化{/netabare}

 - - - - OP「Wedding Wars〜愛は炎〜」、ED「ヴァージンラブ」 - - - -
{netabare}
第28話 恋する少女は最強よ! ★ 同級生秋子&サッカー部田島の恋の取り持ち、ももこ身バレ(たくろう)、使い魔ウルフェン浄化
第29話 ハロウィンな魔女 ★ 水魔アクア族ポタマス登場、たくろう女装回
第30話 グッバイ悪魔さま ★ 冷酷・卑劣・非道が悪魔族の誇り(イグニス消滅)、使い魔ポンプ浄化、たくろう改心
第31話 乱入!恋のライバル ☆ 川浪ひろみ転入・サッカー部マネージャー着任、使い魔シモシモ浄化
第32話 マフラーに愛を込めて ★ 想いの篭った編み物、使い魔フスマ浄化
第33話 戦場に咲いた恋 ★ ポタモスの悪魔のフォース(力)、リリィとリモーネの前世の記憶回復、柳葉先輩の真実 ※物語の転回ポイント?
第34話 恋のあやつり人形 ☆ 使い魔リオマ浄化
第35話 四人目の愛天使 ★ サッカー部合宿旅行(新聞部も便乗)、天界の戦士エンジェル・サルビア登場、使い魔タマタマ浄化
第36話 一人ぼっちの愛天使 ★ サルビア(スカーレット小原)と2人の考えの違い、隠密悪魔ブラニー浄化
第37話 サルビアの涙 ★ サルビアの記憶、3人との協力、使い魔ユキダルマ浄化
第38話 お別れの熱いキス ★ ようすけの好きな人、ひろみ身バレ、ポタマス抹殺命令、ポタマス改心
第39話 先生は悪魔? ☆ ファルゼン族ペトラー(岩本先生)登場、冬休み中止騒動、使い魔ハンマ浄化
第40話 愛が吸われちゃう! ★ 男女交際禁止騒動、使い魔ソージキ浄化、リモーヌ身バレ
第41話 恋愛ごっこ大スキー ★ 雪山スキー回、ようすけの異変、たくろう活躍、使い魔雪之丞変化魔浄化
第42話 ゆりのく・ち・び・る ★ ペトラー完全復活、公園トリプルデート、ももこ身バレ、リモーネ&ペトラー消滅?
第43話 レインデビラの真実 ★ 記憶のない柳葉先輩、カチューシャ登場、悪魔最強の戦士ヴィエント覚醒
第44話 じゃ魔ピーの初恋 ★ ももこ初キス・告白、じゃ魔ッチョ&じゃ魔ポン浄化
第45話 帰ってきたママ ★★ 女王の妹セレーソ登場、ママと過ごす休日、ようすけ身バレ ※リモーネの設定矛盾は×
第46話 私の恋人は悪魔 ★ ももこの困惑・決意、カチューシャ浄化、ローカル新聞大賞
第47話 よみがえれ、愛の記憶 ★ ヴィエントの聖Somthing Four奪取作戦、ようすけの気付き
第48話 愛すれどせつなく ★ ようすけの苦悩と出生の秘密、レインデビラ直属戦士ジュラ浄化
第49話 2人だけの夜 ★ 直属3戦士来襲、ウラガーノ(ようすけの父)の幻出現、悪魔族の真の敵、3戦士浄化
第50話 離れない心 ★ ようすけの決意、ももこ苦悩、レインデビラ&妖魔来襲、リモーネ復活、妖魔浄化、種族を超える愛 
第51話 ラスト・ウェディング ★ ももこ&ようすけ結婚式、最終決戦、嫉妬の女王浄化{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)30、☆(並回)19、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.2


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◆(参考)後日譚にあたるOVA

本作後半の人気ぶりを受けて、放送終了後しばらくして、以下の4話のOVAが制作されています。
※ももこ達は中学2年(スカーレットのみ中学3年)に進級
※原案・シリーズ構成・脚本は、すべて湯浅邦彦監督が担当

======== ウェディングピーチDX (1996年11月-1997年3月) =======
{netabare}
第1話 愛天使復活! 〜海に行っても戦うわ〜 ☆ 夏休み海辺旅行、記憶の封印と回復、不平悪魔の浄化
第2話 サルビアの恋 〜豪華客船でも戦うわ〜  ☆ 堕天使オアシス(バトラー)、純天使サルビアの悲恋
第3話 再会 〜クリスマスでも戦うわ〜 ☆ ひなぎく&たくろう回、ポタモス再登場、黄金仮面浄化
第4話 偽りの愛天使 〜バレンタインでも戦うわ〜 ☆ 三人娘のネコとの入れ替わり回{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)0、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.6

OP 「Merry Angel」
ED 「Sweet little love」

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

隠れた名作…?

少女マンガが原作として扱われる作品。

なぜこんな持って回った言い方かというと、『ちゃお』で連載されていたマンガも原作(富田祐弘)と作画(谷沢直)が分かれていて、この企画そのものがアニメ制作前提のものだったからです。

作画、評価3にしてますけど当時としては劇的に良い方ですよ…?

作中で「魔法」という言葉は一度も使われていませんが、主人公のももこを含めた少女が各自のアイテムを使って変身する、マスコットキャラに相当する「じゃ魔ピー」が出てくるなど、作品ジャンル的には広い意味での「魔法少女もの」と言えます。

ただ、戦っているのは「天使界」と「悪魔界」であり厳密には人間界において天使側の戦士として戦う「愛天使」はいわゆる「魔法少女」ではありませんね。

「ウェディング」に由来して、作中の強化アイテムはセント・サムシング・フォーと呼ばれる "something four" にちなんだものになっています。

変身時の必殺技があるのは当然として、当時珍しかったような気がする「二段変身」や今や定番となりつつある「追加戦士」的なメンバー、作中でのアイテム発見によるパワーアップなど、こういった作品で今や常識となっているような基本設定は概ね押さえられています。

このあたりは原作者の、セーラームーンでの経験も活きているかも。

主人公たちは敵を滅殺でなく浄化しようとしますが、容赦なく滅殺しようとする原理主義的な考えを持つ存在の登場など、お話もそこそこ面白いです。

とはいえ主人公たちも設定年齢である中学生らしさも失っておらず、またラブコメ的な要素もある意外とバランスの取れた良作だと思います。

ラブコメという観点では主人公のももこに対するようすけの存在も含めて各メンバーに「気になる男の子」的な相手が設定されていて、そこら辺は「女の子向け」を貫き通しております…。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 12

匿名女装子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

セーラームーンブームの時に最も似たような内容だった作品

アニメでは原作者が2名居てベテランシナリオライターの富田 佑弘(すけひろ)先生と女流漫画家の矢沢 直(なお)先生の合作に成ってる。
1年間放送の後、続編のOVAが出たが未完で終わっており、この点で損してる。
最もアニメ制作会社がポケモンシリーズで手一杯なのでファンから要望の強い続編やリメイクは無理に近いが、シナリオだけ日本で作って海外で制作すれば出来ると思うけど。

シナリオとキャラクター設定と声優のキャスティングは悪く無いが敵の悪魔を5話から浄化する設定に変更したために、それまで戦った敵との戦いぶりが、おかしく成るのが何とも変。

主題歌が途中から変更するが違和感が在るし統一感も無い。
そこそこ知名度が在るので無名では無いものの衛星放送やケーブルテレビ局で放送されない作品だが続けて視るとストーリーと演出が割と、しっかりした内容なのは流石と言いたい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

62.2 55 1995年度アニメランキング55位
3×3 EYES 聖魔伝説-サザンアイズ(OVA)

1995年1月1日
★★★★☆ 3.4 (23)
139人が棚に入れました
91年製作のOVAシリーズに続く新たなストーリーのシリーズ。”三兄眼”(さんじやん)として記憶を封印された普通の生活を送っていた少女、パイが、再び記憶を取り戻すまでの旅を描いている。

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

3×3EYES 白蛇伝説ーサザンアイズ

原作の第二部は名作レベルの物語なんですが、アニメは困った出来ですね

第一部とあまりにも違い過ぎる
統一してくれれば、両方とも評価が上がったんですが、悲しい結果に
この作品もまた現代ラノベテンプレの一つと言える「ヒロインチェンジ」が見せ場です
本来なら感動シーンのネタバレは厳禁なんですが、もうどうでもいいような作品になってしまいました
もしかしたら感動するかもしれません 原作を先に読んでいたもので落差に驚いたのです

この作品は「無償の愛」がテーマになっています

主人公は、リゼロのレムのような女子高生だとイメージできます

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9

62.0 57 1995年度アニメランキング57位
爆れつハンター(TVアニメ動画)

1995年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (49)
310人が棚に入れました
主人公のキャロット・グラッセは闇の仕置き人(ソーサラーハンター)の一人。お調子者で三枚目、女の子にはてんで弱いスケベ男。しかし、魔法を吸収することにより巨大な怪物の姿へと変身する能力を持を持っている。他の仲間達もそれぞれ特殊能力を駆使して悪しき魔法使い(ソーサラー)から庶民を守るために活躍する、愛と涙とお色気の物語。

声優・キャラクター
古本新乃輔、林原めぐみ、水谷優子、真殿光昭、梁田清之、玉川砂記子、島本須美、銀河万丈
ネタバレ

XrJne07636 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

個々の話で見るか、大筋で見るか

1話完結型の作品なので、
1つ1つのお話では面白いものもありました
5話・13話・20話あたり

{netabare}ただし、対ラスボスという大筋に関して言えば、結末がはっきりと描かれずに終わるので、スッキリしない部分も
そういった余白を想像して楽しむことができる人ならおすすめ
逆に、白黒はっきり付けて終わらせろよ!という人にはあまりオススメできません
そういう人は先に挙げた話を(他にもいくつかありますが思い返して特にわかりやすく面白かったのがこの辺)見てみるのはアリかな{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

chance さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

【萌え系FT】【感動】FT版必殺SM仕事人

FT世界で一話見切りの仕置きをしていくコメディ色強めの物語。
元々は小説/漫画で、ヒロインが上半身裸でムチを振るうSMセクシー路線と、頭カラッポで見れるぬるーいノリが楽しみ所でしたが、TV版では規制?なのかコスチュームが水着みたいなのになっていてセクシー度大幅減。
また、一話見切り作品の宿命か、特にお色気もないシリアス話が続くと同じパターンのループに見えてだんだんと飽きてきますが、たまに神回もある侮れない作品です。

お気に入り回
5:湖畔の夢少女(主人公がCoolすぎる
14:神様は大たわけ(飯代が足りないシーンでドキドキ(1時間ジブリ作品見る位感動します

時代を経て作画が劣化しても演出やシナリオは劣化せず、良回は近年の作品よりも感動するので、お手頃に感動したい時に14話のみ視聴を万人にススメます。

OP/EDも当時はスタイリッシュでしたが、今見ると流石に時代を感じますね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

ちょま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

良くも悪くも90年代

原作未読。悪い魔法使いを懲らしめる5人組の冒険譚という至極単純明快で気軽に楽しめる作品。とにかくザ・90年代なので、当時を知るという意味では歴史資料みたいな味わいもあった。

例えばこの頃の魔法使いって謎のオーブの装飾があったりやたらガタイのいい肩当てにでっかいマントだったり。正にそれ。
お色気なキャラも痴女がごときボンテージスタイルでエロいっつーか笑える。
まぁ各キャラの名前が食べ物なところからもギャグのノリではあるのだけど。
ストーリーも超単純だしありがちな展開でジャンクフードが如き気軽さ。悪は悪!でもたまにはいいやつもいるよ!みたいなので、悪く言っちゃえば何も残らない。

個人的には主人公の立ち位置が不快だったのでその分低評価。女好きの3枚目でとにかく騒がしいタイプ、自己中心的で物事をひっかき回すのだけど、かといって冴羽遼やコブラみたいに決めるときは決めるみたいなギャップがあるわけじゃない。それでいて勝手した分痛い目見て因果応報かと思えばそんなシーンもなく。超うぜぇとはならないけど好きになれる要素がない。

それでいて同行する仲間の女メンバーからはラブ一色なので「???どこにそんな魅力が???」と不思議不思議。今に見るなろう系の源流かこれは?

まぁそれ以外は典型的だが楽しいキャラたちが揃ってる。流し見程度にならおすすめの作品だった

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

62.0 57 1995年度アニメランキング57位
モジャ公(TVアニメ動画)

1995年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (13)
86人が棚に入れました
ある日、家出を考える空夫のもとに、同じくそれぞれの星で家出をしてきた宇宙人のモジャ公、ロボットのドンモが宇宙船でやってきて、3人で宇宙に家出をする。愉快で自由気ままな旅のはずが、成り行きで参加したアステロイドラリーや伝染病が蔓延する無人の惑星での決闘、詐欺師オットーとの丁々発止、不死の星で自殺フェスティバル、精神に仮想現実を送信することで架空の現実を体感させて支配する死人の星…行く先々はほとんどが命がけの冒険になってしまう。

声優・キャラクター
田中真弓、折笠愛、岩男潤子、中村大樹、緒方賢一、深雪さなえ、林原めぐみ、高木渉

62.0 57 1995年度アニメランキング57位
バイオハンター(OVA)

1995年12月8日
★★★★☆ 3.4 (12)
59人が棚に入れました
人気コミック『ギャラリーフェイク』の細野不二彦と、『デスノート』のマッドハウスが手掛けたアクションホラーのアニメーション作品。人間を妖怪に変えてしまう病原体・デモンウイルスが巻き起こす事件を解決する越ケ谷と駒田。二人はデモンウイルスをコントロールすることができるという特異体質であった。そして都内で女性の内臓を食いちぎる猟奇的連続殺人事件が起きたとき、彼らは動き出す。キャストには、『機動戦記ガンダムSEEDシリーズ』の関俊彦、『美味しんぼ』の井上和彦、『YAWARA』の皆口裕子などの豪華声優陣となっている。

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一本で完結するホラーOVAの中でも特に好きな作品

このOVAは、細野不二彦氏の漫画を原作とした作品である。
漫画に関しては、読了していないためコメントできない。

おおまかなあらすじとしてはこんな感じ。
デモンウイルスによる事件が続いている架空の日本が舞台。
普段は、デモンウイルスの研究者として生活している
越ケ谷と駒田だが、裏ではデモンウイルス事件解決のために
暗躍する探偵としても活動していた。
それから、しばらくした後都内において、女性を狙った
猟奇的連続殺人事件が発生する。2人は、これはデモンウイルスの
仕業だと確信し、事件解決のために動き出すのだが…。

まず目を惹かれたのは、デモンウイルスの設定。
一応、妖怪アニメでもあるため、それにちなんだ妖怪が
登場するのも面白い。個人的に好きな妖怪は、妖怪に変身した駒田。
おそらく、ガルーダを元にデザインしたものではないかと
思われる。個人的には、とても興味深いものだと思った。

また、比較的テンポよく進む点も高評価。変にだれることなく
集中できるのは大きい。他の川尻作品も何本か視聴したのだが
私の中ではこのOVAが一番出来がいいように感じる。

敵キャラでは、紫色のスーツを着こなした
長身の赤髪の男が一番好きだ。出だしから、こいつは明らかに
危険な奴だと実感した程。最終的には倒されてしまうものの
悪役としての貫禄は十分果たしていると思う。
私としては、ラスボスよりもこの赤髪に尊敬の意を表する。
(悪役キャラとしてである)

ちなみに、序盤からエロシーンが存在する。
正直驚いた。視聴前にこれを予測できた人が
いたらぜひ教えて欲しい。

1時間以内と短いもののグロ描写もそれなりにある。
印象的だったのは、カニバリズムと顔面破壊のシーン。
油断しないほうがいい。事前に耐性を付けてから
視聴することをオススメ。

個人的には、名作だと感じるほどとても面白かった。
良作の域に達する。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

61.9 60 1995年度アニメランキング60位
鬼神童子ZENKI(TVアニメ動画)

1995年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (25)
180人が棚に入れました
最強の呪術者「役小角」(えんのおづぬ)の血を引く祓い師「役小明」(えんのちあき)は、いつか小角が使役した最強の鬼神「前鬼」を呼び覚ますことを夢見ながら引退した祖母「役小鬼」(えんのさき)に代わって「役呪法堂」(えんのじゅほうどう)を切り盛りしていた。そんなある日、「小角の宝」の存在を信じた「猫丸」と「犬丸」という二人組が役呪法堂に侵入。本堂に封印されていた「憑依の実」(ひょういのみ)に取り憑かれてしまう。小明は必死に立ち向かうが、憑依の実は二人の欲望を吸いきり孵化、「憑依獣」(ひょういじゅう)となってしまう。小明は絶望しかけるが、その時代々伝わる法具「護法輪具」(ごほうりんぐ)が光り始める。「輪具が輝くとき前鬼甦らん…」。小明は幼い頃から聞かされ続けた伝承に最後の望みをかけ「前鬼覚醒」の呪文を唱える。すると本堂に安置されていた「前鬼石」が砕け、前鬼が復活した。前鬼は圧倒的な力で憑依獣を撃破、そして「この女を殺してしまえばオレ様は再び封印されることは無い。」と言い、今度は小明に襲い掛かる。しかし護法輪具の力で前鬼は弾き飛ばされ小明は難を逃れ、前鬼は小角のかけた術によって弱い童子姿に変わってしまう。唖然とする前鬼と小明。すると空に小角の姿が浮かび上がり「世に災厄の種は尽きぬ、我が式神、前鬼を使役し、邪悪と戦い滅せ。」と言い残す。このときから前鬼と小明の長い戦いが始まったのだ。

声優・キャラクター
横山智佐、山口勝平、小杉十郎太、緒方恵美、高山みなみ、梁田清之、斉藤昌、丸山詠二、うえだゆうじ、大谷育江、岡村明美、岩田安生、天野由梨、一条和矢、難波圭一、笹岡繁蔵、辻谷耕史、菅原正志、三石琴乃、堀勝之祐、石坂浩二

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ヴァジュラー

原作既読。
古いんですけど。OP曲の影山さんの勢いは力をくれます。千明のキャラ好きなんですよ。サービスありますよ。
内容は役小角の末裔の女子高生が先祖の使役した式神を復活させ魔の力で世界を支配しようとする謎の組織と戦う姿を描いた作品。
基本1話完結変身バトルものなので戦闘シーンがありますが後半レベルUPに合わせ変身オプションをつけるのに時間さかれて一撃終了的な所もあります。古いアニメもたまに笑えていいですよ。

私のツボ:最初にまとめてつけて召喚しなさいよ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

61.8 61 1995年度アニメランキング61位
空想科学世界ガリバーボーイ(TVアニメ動画)

1995年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (20)
130人が棚に入れました
魔法学校の独房に閉じ込められているガリバーに異変が起きた!何かえたいの知れない物が自分を呼んでいる。何かが・・・。そしてその時、ガリバーの左手に突然”力”が宿った!運命に導かれるように、絶海の孤島にある、その魔法学校から脱走するガリバー。しかし、そのガリバーを故郷ベニスで待っていた者は機械で世界を征服しようとするイスパニア軍の、ベニスへの侵攻であった。親友エジソンとの再会、謎の美少女ミスティとの運命の出会い、そしてイスパニアの総師・ジュドーの手にかかり、壮絶な死を遂げる父・パパ・トスカーニ。伝説王の子孫であるガリバーと、月の女王の子孫であるミスティが宿命の糸に引かれるように出会い、ふれあった!。突然起こる稲妻、大地震、大きな津波がベニスを襲う。みるみる水没してゆくベニス。ついにガリバーに戦いの時が来た!この世を救えるのはお前しかいない!古代アトランティスの幻の船・シーライオンを手に入れたガリバーは、エジソン、ミスティ、フィービーと旅立つ。ローマ、シチリア、アルジェ、モナコ、マルセイユ、ジブラルタル、カサブランカ、リスボン、イスパニアと戦いが始まってゆく!

声優・キャラクター
山口勝平、横山智佐、大谷育江、山崎和佳奈、塩沢兼人、島田敏、茶風林、置鮎龍太郎、吉田理保子

61.4 62 1995年度アニメランキング62位
行け!稲中卓球部(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (62)
289人が棚に入れました
稲豊市(いなほうし)の、稲豊市立稲豊中学校が舞台。稲中の男子卓球部には6人の部員がいる。部員数は少ないが、卓球の大会で優勝したこともあり(連載前の読みきりで優勝した。稲中厳選集「稲作」収録)、その存在感は大きいのだ。下品な行為で皆から馬鹿だと非難されている主人公・前野。その前野と行動を共にする盟友・井沢ひろみ。口数が少なく、かつとんでもない卑劣漢の田中。一見まともに見える田辺も、実態はワキガの激しい「毒ガス王子」。一癖も二癖もある彼らに、部長・竹田、副部長・木之下、顧問の教諭・柴崎は毎日振り回されていた。こうして稲中卓球部と言う奇妙な集合体は形成されていたのだ。

しんさま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

男子中高生の永遠のバイブル

不思議なもので、コミックを全部揃えてみたものの
引越しとか何かのキッカケで売り払ってしまい、
そしてまた何かのキッカケでまた買い揃えてみたり。
自分の周りだけで起きている現象かもしれないが、
少なくとも友人5人が全く同じ体験をしていた。

「もう俺には必要ないだろう」→「あーもう一回読みたいなあ」
という、その時の気分によって激しく価値に落差の生まれる
類まれなる内容の名作こそが、この稲中だと思っている。


稲中のコミックすら読んだことのない人がこのページを
観ていることはまずないだろうと勝手に決め付けて、
コミック版を暗記するほど熟読した上で、このアニメ版を
観た自分がどう思ったかをレビューしてみようと思う。

まず作画は、コミックでいうところの初期~中期くらいの
デザインを思わせる微妙なタッチ。コミック1巻ほどには
汚くないが、最終巻ほどキレイでもない。特に岩下の顔が
「美人<冷たさ」と言わざるをえない描かれ方をしている。

声に関しては想像していたとおり!とまではいかなくとも
充分に各キャラにマッチしていた。田中だけはちょっと
違和感を覚えたが、すぐ慣れるはず。

主題歌は「稲中」のぶっ飛んだ作風を表すのには少しゆったり
しすぎているのでは…と初見では思った。なんかこう、勢い
だけで突っ走る曲の方が合ってるんじゃないかと感じたが、
妙な中毒性も併せ持っているから始末が悪い。
全話を観終える頃には、竹田たちの妙な踊りとともに
♪しぇいくしぇいきやにゅーだんす、と脳内再生される。

勿論ストーリーは原作通りなので、知っている内容を動画で
再確認しているような感じ。特に真新しい笑いはないが、
「おお前野が動いてる!井沢が喋ってる!田辺が臭ってる!」
と、映像化されたことを素直に楽しむ心の余裕が必要。


ただ、全体的につくりが古いというか荒いというか…
「ひと昔前のアニメ」感がプンプン漂ってくるので、最近の
綺麗なアニメを見慣れていると映像の汚さは痛感すると思う。

稲中を知らない人にオススメするなら、自分なら迷うことなく
アニメ版よりもコミック版(原作)を薦める。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

58.9 63 1995年度アニメランキング63位
神秘の世界エルハザード(TVアニメ動画)

1995年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (36)
270人が棚に入れました
高校生の水原誠は文化祭の準備の為、実験装置の準備を行っていたが誠を一方的にライバル視する生徒会長、陣内により装置は暴走、それにより誠、陣内、陣内の妹の菜々美、教師の藤沢の4人は異世界エルハザードに飛ばされてしまう。
ばらばらに飛ばされてしまった4人だが奇跡的に再会できた誠と藤沢は化け物に襲われている少女を偶然助ける。 その少女、ロシュタリア王国のルーン王女に王宮に招かれた誠と藤沢は元の世界に戻る方法を探す間そこに滞在することとなるが、おりしもロシュタリアは王女を襲った昆虫型人類バグロムとの勢力争いの真っ最中。 異界に飛ばされたことで特殊な能力を持つこととなった誠と藤沢はその戦いに力を貸すことになるが、なんとバグロム側には陣内の姿があった。かくして、ルーン王女・水原誠 vs. バグロム・陣内克彦 のバトルが展開するのだった。

匿名 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

異世界転移

なんやかんやことが進んでいい感じにハッピーエンドっていう作品

問題点
主人公と生徒会長のいる国はそれぞれ争っているようだったけど、
最初の方で生徒会長が非道なことをしても誰一人死なないせいで、
その後のバトルのハラハラ感が一切なくなりました。

まあギャグがメイン(だと思っている)ので別に問題ないですかね
実際に異世界に住む人の立場になってみれば深刻そうな問題も、ギャグでサラーッと流されてしまう。そこが気になりました。

あと生徒会長をバイキンマンみたいな立場にしたかったのかもしれませんが、主人公がアンパンマンになるには力量不足なせいでうまくいっていないように感じました。
何が足りなかったのか…必殺技かなあ…

投稿 : 2024/04/20
♥ : 1

57.8 64 1995年度アニメランキング64位
真・女神転生 東京黙示録(OVA)

1995年6月21日
★★★★☆ 3.1 (14)
77人が棚に入れました
 人気ゲーム「女神転生」シリーズのOV化。普通の高校生、相馬小次郎は夢を見ていた。炎に包まれた東京と悪魔が作る暗黒の世界。小次郎に語りかける落ち武者の姿をした悪魔。それと同じ夢を見てうなされる八神咲は小次郎と同じ学校に転校してきた少女だった。二人が出会い、平和な学園は一転して悪魔に狙われる城と化す。そんな二人に不思議な力が宿る。それは悪魔と戦い、夢に見た崩壊していく東京を救うという何者かのメッセージなのかもしれないのだが…。

だんちょー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

原作レイプもいいとこですw

1995年のOVA作品。全2話。

原作ゲームはプレイ済み。

私はこのゲームの大ファンで世界中様々な神話や宗教をモチーフに独特の世界観を描いている素晴らしいゲームなのですが・・・

やはりオリジナルストーリーのアニメにするとダメですねwww

原作レイプもいいところですorz

絵もなんだか古臭くてひどいなぁ・・・ なんて思ってましたが、考えてみればエヴァとほぼ同時期。

これは単純にクオリティの低さの問題でした・・・

そもそも手に入れることすらもう難しい作品ですのでお勧めしませんwww

これ見るならゲームしてくださいwww

投稿 : 2024/04/20
♥ : 6

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

まあまあだったかな・・・

スーパーファミコンで最初に出されたゲーム

を元に作られた漫画が原作です。

登場キャラ等は漫画オリジナルで

ストーリーは『偽典・女神転生』と

一部関連するところがある。

ゲームも漫画も知らないので世界観等は

一切わからなかったのですが東洋ファンタジーと

西洋ファンタジーを一緒くたにした作風に

思いました。

原作ゲームも気になるのでプレイしてみようかな

と思いました。

作画は当時のものなので評価はしないことに

しています。

思いのほか見入ってしまった作品でした。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 10

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

伝奇アニメ幕の内弁当

2019再観。
ン十年ぶりに見ると趣深いものがあるわー。好き。

「女神転生」シリーズの特徴である秩序、混沌、善、悪、といった各勢力のせめぎあいを長くはない尺の中でなんとか表現しようという意欲は感じられる。
各キャラ1回は見せ場があるのも好感。
その他、ケルベロスや、悪魔召喚プログラム、平将門公など、メガテン的お約束ガジェットも盛り込まれており、物語が全くの別物であることを除けば(それが最大の問題という気もするが…w)むしろ良質なゲームのOVA化と言えるのではないだろうか。
ゲームの物語の壮大さを考えればOVAではもちろん、TVアニメでもやりきれたかどうか…という気もするしな。
『とにかく原作通りに!』という近年の風潮に飽きてきた身としては新鮮にみれた感。(もっとも、当時は「全然違う!」と憤ってた記憶もあるが…)

アニメの出来としては大貫健一のキャラデザはやっぱいいなあとか、緑川光を筆頭に豪華な声優陣に微笑んでしまうとかその程度。
ちょいちょい裸も出るんだが、髪ブラになってるキャラと、そうでないキャラの差はなんなんだろう(笑)

あと、主人公とライバルキャラの関係性がデビルマンっぽかったり、忍者、ゴスロリ、坊さん(ジジイ)、ボディコン女魔術師、甲高い声でしゃべる雑魚悪魔など、伝奇もの定番が詰め込まれてるのも趣深い。
当時のスタンダードだったんかなー? 検証したいくらい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
バーチャファイター(TVアニメ動画)

1995年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (9)
79人が棚に入れました
セガによる同名の人気3D格闘ゲームが原作。このアニメ版では晶を中心に物語が進められ、第25話以降は 3年後が舞台の第2部となる。伝説の武術・八極拳を継ぐ男・結城晶は、チャイナタウンを支配する虎燕館から少女パイを救い出すよう依頼を受ける。目的を果たした晶はさらに虎燕館の幹部ヤンも打倒。新たな仲間ジャッキーやサラたちと共に旅立つ一同だが、やがてある研究所で究極の戦士を生み出す計画が進められていたことを知る…!

声優・キャラクター
三木眞一郎、松井菜桜子、千葉繁、岡本麻弥、松本保典、梁田清之、岩永哲哉、石塚運昇、大友龍三郎、北村弘一、森川智之、塩沢兼人、田中敦子

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
らんま1/2 SUPER(OVA)

1995年9月21日
★★★★☆ 3.6 (5)
55人が棚に入れました
人気マンガ家、高橋留美子原作の人気シリーズ第七弾がOVA化。監督はシリーズですっかりおなじみになった西村純二。一度でも入ったら必ず破局を迎えるという、破恋洞。この伝説の洞窟に右京とシャンプーが町内会の旅行で行こうと画策する。目的は乱馬とあかねを別れさせるためだ。しかし、良牙や玄馬など、さまざまな人物が関わってしまい…。

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
ママレード・ボーイ(アニメ映画)

1995年3月4日
★★★★☆ 3.7 (8)
52人が棚に入れました
りぼんに掲載された、吉住渉による同名漫画を原作としたアニメの劇場版。東映アニメフェアの一作として『ドラゴンボールZ』『SLAM DUNK』と同時上映された。公開と同時期にはテレビシリーズも放映されており、その前日談にあたる物語が展開する。両親の離婚話を聞いて傷心していた松浦遊は、偶然に公園でテニスの練習をしているひとりの少女と出会い、興味を惹かれる。その少女こそ、のちの遊の彼女であり、両親の再婚相手の娘でもある小石川光希であった。

声優・キャラクター
國府田マリ子、置鮎龍太郎、山崎和佳奈

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
赤ずきんチャチャ(OVA)

1995年12月6日
★★★★☆ 3.9 (5)
51人が棚に入れました
人気少女マンガのOV化。監督は劇場版「るろうに剣心」シリーズを手がけた辻初樹。うらら学園に通うチャチャのクラスに転入生のポピィがやってくる。しかし、彼はもみじ学園の学園長がうらら学園の秘密を探るために送り込んできたスパイだった。そうとも知らないチャチャは新しい友達に大喜びする…

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
今日から俺は!! 第5巻 名もなく 貧しく ズルッこく(OVA)

1995年11月1日
★★★★☆ 3.7 (9)
49人が棚に入れました
『今日から俺は!!』(きょうからおれは)は、西森博之による少年漫画作品。またそれを原作にしたOVA作品。千葉の架空の高校である軟葉高校と、その周辺地域を舞台にした「ツッパリ格闘漫画」でありギャグ漫画。主人公・三橋貴志と、相棒の伊藤真司の2人が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
ダーティペア FLASH2(OVA)

1995年6月1日
★★★★☆ 3.4 (9)
47人が棚に入れました
人気リメイク作品の第二期OVA。監督は「とっとこハム太郎」で有名な望月智充が担当。20世紀末の地球のテーマパークをモチーフにした“ワールズワイド"のコンピューターにウィルスが侵入した。ケイとユリはそのコンピューターのエンジニアであるトーマを警護するべく任務に当たる。しかし、トーマもまたケイとユリ同様にハチャメチャな性格で…。

arts さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ギャグ重視の作品

「ダーティペア FLASH」の2作目。

「あらすじ」にもあるように、昔の日本(SF設定なので要は現代日本)を再現したテーマパークのある惑星が舞台。
本作は基本的には一話完結型となっている。

アクションシーンはそこまで印象に残るものはなかったし、物語は少しばかりいい加減に感じた。
個々のエピソードは面白かったが、作品全体として面白かったといえば微妙だった。
前作が物語重視であるのに対し本作はギャグ重視の作品となっている。

ところで、一作目が主人公二人が成長する物語だったのに対して本作はそのような側面はない。
代わりに、二人がコンビとしてしっかり機能しているのを見ることができる。
そのため、一作目を見た後ならば、本作は主人公二人の通常任務の物語として見ることができるだろう。

一作目を見てから本作を見ることを薦める。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

gabbana さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

2期目ラブリーエンジェル

2期目は全5話です。
前作のケイとユリは同じですが、直属の上司はガーナーからポポロに変更されています。また、新しいパートナーのトーマが加わります。
ストーリーは、1990年代の日本都市を味わえるテーマパークの星にてテーマパークを制御するコンピューターが何者かにウィルスを付けられ、それに対処すると言った話ですが、ある程度は短編ストーリーです。(学園寮の話など)

1期目に比べお互いに憎まれ口を言い合うケイとユリですが、基本は中が良いようですね^^

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
今日から俺は!! 第4巻 なのに あなたは京都へ行くの!(OVA)

1995年5月1日
★★★★☆ 3.6 (8)
47人が棚に入れました
『今日から俺は!!』(きょうからおれは)は、西森博之による少年漫画作品。またそれを原作にしたOVA作品。千葉の架空の高校である軟葉高校と、その周辺地域を舞台にした「ツッパリ格闘漫画」でありギャグ漫画。主人公・三橋貴志と、相棒の伊藤真司の2人が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
アルスラーン戦記 征馬孤影(OVA)

1995年1月1日
★★★★☆ 3.5 (7)
46人が棚に入れました
人気作家である田中芳樹原作のファンタジー小説のOV化。パルスと呼ばれる世界で王太子アルスラーンの活躍を描く。順調に進軍を続けるアルスラーンだったが、驚くべき情報が届けられる。それは軍侵攻中の留守を狙って隣国のトゥラーンがペシャワール城に攻め込むとのことだった。侵攻先のルシタニア軍と挟み撃ちという形になってしまうが、参謀のナルサスが起死回生の提案をする…。

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
魔法少女プリティサミー(OVA)

1995年8月25日
★★★★☆ 3.7 (8)
45人が棚に入れました
「天地無用!」の女性人気キャラ砂沙美が主人公の魔法少女のOV化。脚本はシリーズですっかりおなじみになった黒田洋介が担当。小学校四年の河合砂沙美は古い洋館で不思議な女性と出会う。津名魅と名乗るその女性は魔法の国“ジュライヘルム"からやってきたらしい。彼女は砂沙美に魔法の力を授け、地球をより幸せにするように頼む。これをきっかけに魔法少女プリティサミーが誕生する…。

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

お気楽魔法少女アニメ、全体的に軽いノリ。

天地無用!シリーズのスピンオフ、魔法少女アニメ。

実は、天地無用シリーズ自体見たことありません。魔法少女アニメということでとりあえず見てみたのですが、割と楽しめました。


天地無用!はアニメだけでも様々な派生作品があるようですが、キャラの家族構成や設定が色々変えてあるようです。

今作のサミーに関しても、母のちひろや親友の 美沙緒ちゃんが活躍していましたが、本編には登場しないと聞いてびっくりしました。
オリジナルでこのキャラの凝りようは正直すごい。(美沙緒ちゃんは同じくスピンオフ作品のバトルプログラマーシラセのヒロインになってます)


内容は、魔法界からやってきた魔法使いに突然魔法少女になってくれと頼まれ、何故か現れるもう一人の魔法少女との闘いに巻き込まれる。というような展開です。


※砂沙美がプリティサミーになるよう頼まれた理由は、魔法の力によって世界を正しい方へ導き、地上の善と悪のバランスを是正する・・・・ということでしたが、OVA時点ではほとんどこの設定絡んでないと思います。

訂正:この設定はTVアニメ版のものでした。申し訳ありません。

正しくは、
「サミーゲージ」なる善行を積む事で値が増える判定機の数値を規定量以上のものとする・・・ということです。(wikipedia参照)
ぶっちゃけ何を言ってるのかよく判りませんでした。TV版の設定の方が説得力があり自然です。

上記含めた設定の説明や話の展開も駆け足なので、ちょっと不親切な導入だと感じました。


しかし、OPから元気一杯な感じ(砂沙美役の横山智佐さん自身が歌う、OPロゴ含めて陽気な雰囲気)で、本編でも母のちひろさんが荒ぶってたりして、わいわいお祭り気分なアニメなので楽しいです。
2話はますますこのお祭り騒ぎがヒートアップするので、出来れば2話までは見てほしいです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 3

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

本編より高評価という・・・(笑)

 黒田洋介さんの冴えた脚本が見事なテンポで繰り出されていて、ひとつのネタを無理に引き延ばしたりせずに次々と笑いを提供してくれる作品でした。

 羽音たらくさんによるキャラクターも、本編(天地無用)より柔らかさが感じられて作品のポップさに上手くマッチしていると思います。

 魎皇鬼がしゃべっているのは非常にうれしかったです。小桜エツ子さんの可愛い演技を楽しむことができました。魎呼と阿重霞は好きなキャラクターですが、今作では脇役に徹して正解です。

 しかし声優陣で一番存在感を放っていたのは、河合ちひろ役の松本梨香さんです。彼女のブッ飛んだ演技は大爆笑でした。あと、神谷浩史さんが出演していたことも驚きでした。この時点で、すでに素晴らしい演技力でした。

 今の時代では確実にやれないネタも盛りだくさんで、この頃の表現に慣れている身としては懐かしくも感じました。特に第2話の秋葉原モノは、完全に「ナースウィッチ小麦ちゃん」シリーズに影響を与えていますよね。大いに笑いました。

 ここまで面白い作品だとは思いませんでした。テレビシリーズの視聴も楽しみです。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 0

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
らんま1/2 熱闘歌合戦(OVA)

1995年8月19日
★★★★☆ 3.9 (4)
45人が棚に入れました
「うる星やつら」の原作、高橋留美子の大人気マンガのCDでリリースされたもののOV化。監督は「逮捕しちゃうぞ」も手がけた古橋一浩。人気歌番組「熱闘歌合戦」に出場することになったらんまの一家が部隊狭しと大騒動を起こす。テレビの途中に猫飯店とお好み焼きやうっちゃんがCMで入ったり、小太刀が電波ジャックを起こしたり、随所でサブキャラが活躍しているのも注目。

計測不能 65 1995年度アニメランキング65位
獣戦士ガルキーバ(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (6)
43人が棚に入れました
伝説の獣戦士ガルキーバを目指す少年・桃矢の戦いを描いた、ハードSFアクション。主人公・神城桃矢はある日、獣の顔をした3人の男から、自分が異世界エターナリアの戦士であることを告げられる。彼らによれば、エターナリアのダークノイド戦士が、この世界を侵略するために現れたという。戸惑いながらも、桃矢はその潜在能力を発揮し、宿命の戦いを繰り広げていく。3人のアニマノイド(獣)戦士と共に戦う桃矢は、犬・猿・雉を従えた「桃太郎」をモチーフにしている。だが、そのストーリーは一貫して暗く、重い。なお、当初は4クールの予定だったが、その半分の2クールで終了してしまったため、多くの謎が残された。また近年では、キャラクターデザインを『機動戦士ガンダムSEED』の平井久司が担当していることでも再注目されている。

声優・キャラクター
岩永哲哉、北沢洋、一条和矢、坂口賢一、巻島直樹、優希比呂、根谷美智子、紗ゆり、中田和宏
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ドラマ性が強く全体的に重いけれど、それが最大の魅力

1995年に放送されたTVアニメ。
設定は王道のファンタジーヒーローものですが、アクションよりもリアリティとドラマ性を重視した作品です。
ですのでリアルな心理描写が苦手な人にはあまり向かないと思います。特にヒロインは正直好かれないタイプで、製作側はそれをわかって作っていますし。

ストーリー展開とキャラクター描写が良くできていてその点では素晴らしいのですが、視聴できる環境はDVD-BOX買う以外ないです。
ラストはよくまとめてはいますが物語自体は途中で終わってしまっていますので、万が一新規視聴できる方がいたらお気をつけください。
※現在、バンダイチャンネルの見放題で配信中です。月額料金は必要ですが。(2018.11追記)

監督:日高政光(すぐ後に初代「ポケモン」監督)
シリーズ構成:金巻兼一(後の「地獄少女」三部作のシリーズ構成)
キャラクターデザイン:平井久司(言わずもがな)

…と、主要スタッフは今でも最前線で活躍している方たちで、しかも日高監督と金巻さんはDVD‐BOXブックレットに熱烈なコメントを寄せていたりします。

メインキャラクターが人間らしい弱さを持っていて、ほのぼのとした場面もあれば重く辛い部分もあり、全体通してドラマ性の強さが大きな魅力。廃墟になった東京で生きる人たちの描写も面白い。
望まずに戦うことになってしまった子どもの葛藤を描くという点では富野ガンダムや初代ファフナーに感触が近いです。
ごく普通の青少年が「非日常」に放り込まれて精神的に押しつぶされて行く悲壮感は、まどマギに通じる部分があるかも。

1年予定であったのが半年に短縮され(放送前に決まっていたのか打ち切りなのかはちょっと判断が付かないですが)、主人公の完全覚醒も見られないまま「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドになってますがストーリーは一貫性があり、テーマであった「人間の業の肯定」にも、ある程度の区切りを付けています。

本筋に関わる部分は構成の金巻さんが脚本を担当していて一貫して面白く、他の脚本家さんの単発の回も好みの話が多かったです。

作画は時間的にも予算的にも切迫していた印象で、かなりキツそうな回もちらほら。
コンテ演出でカバーする部分が多かったことと、ドラマ性を追求する作風に合わせて一貫してキャラクターの仕草や表情を重視したことは、個人的にはとても好きです。

BGMは合っていると思いますが、使い方がちょっとうるさく感じるところも。
OPとEDはどちらも歌、絵、演出にどこか悲壮感やもの悲しさが漂い、作風に良く合っています。

キャスティングは全体的に上手な人ばかりでかなり好きです。(ただ結城比呂さんは重要キャラクターを2役兼任していて、演技は問題なくとも最終戦を考えると若干無理があるw)
煌だけは新人の北沢洋さん。線の細いキャラデザに芯の強い男の子らしい声というのが好きですね。最初はぎこちないですが、半年の間にずいぶんこなれていったと思います。


【ストーリー】
ある時、「エターナリア」から「ダークノイド」が突然来襲したことで東京全域は壊滅状態に。(エターナリアは時空を越えた場所にあるもう一つの地球。ダークノイドの国「ノスフェルティア」と、人間とアニマノイド(獣人)の国「ヘブンズティア」が存在し、200年以上戦争状態にあります)
剣道部に所属する普通の高校生だった神城桃矢(しんじょう とうや)は、両親から自分たちがエターナリア人で、桃矢自身もそうであること、地球を守るためにダークノイドと戦う運命を背負っていることを知らされます。
桃矢は戦いたくないと思いながらも、アースティアからやってきた3人の獣戦士・グレイファス、ビークウッド、ガリエルと共に人々を守るために戦います。
両親がエターナリアに戻り、また隣人たちからは獣戦士たちがいることを疎まれたため、桃矢は家を離れ、幼馴染である舞原このは(まいはら このは)の実家・金桃寺にやっかいになることに。
獣戦士たちや、後にもう一人の戦士と判明する金剛煌(こんごう きら)と協力してダークノイドを退けながら、戦士として次第に強くなって行きます。


【キャラクター】{netabare}

神城桃矢……戦士ラディアスの魂を宿す、地球で生まれ育ったエターナリア人。活発で明るく剣道をたしなみ、表面的には強い少年に見えますが、実はひどく優しい上に脆く、弱さを表に出す事ができない性格。最初は戦うことをはっきりと嫌がります。

舞原このは……桃矢の幼馴染で金桃寺の娘。母親が早くに亡くなっているためか、しっかり者に見えて実は寂しがり屋。

金剛煌……女戦士リュートの魂を宿す少年。ふたりの同級生で、このはとは仲が良く、桃矢とは本編開始後に仲良くなって行きます。このはが好きですが、このはの気持ちが桃矢に向いていることも知っていて、桃矢の強さに憧れも抱いています。中盤までは自分が戦士の魂を宿しているとは知らず、無力感や疎外感に悩みますが、精神的には桃矢よりも強いです。

メイン三人のみ書きましたが、アニメとしてはリアルで美点と欠点を持ち合わせた魅力的なキャラクターが非常に多いです。
獣戦士たちはみな人格者ですが、戦争が「日常」である彼らと、それが「非日常」である桃矢との感覚のズレも見られたりします。獣戦士たちは人間臭くてコミカルなシーンも少なくないため、その根本的なズレから生まれる互いの無理解が切ないという…{/netabare}


【キャラクターの関係性と結末】
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最終盤は暗くピリピリした展開が続き、煌の死と、桃矢がそれを乗り越えて一段階成長する姿が描かれ、エターナルへ旅立つと思われる描写で終わります。
前半からのキャラクター性の積み重ねと人間関係があって、それが悪い方へ転がっていく部分は特に良く描けていると思います。

桃矢にとって、このはは自覚しないうちに一番の心の支えとなっていたのですが、後半では桃矢たち戦士は金桃寺を離れざるを得なくなり、長い期間離れ離れになってしまったことが桃矢の暴走に繋がります。
廃墟と化した東京を転戦する疲労や焦りと、このはに会いたいという気持ち、そして慢心から敵要塞に単身突入し、敵司令官に撃たれて絶命寸前のところを、煌の命と引き換えに生き延びることに。

桃矢が良くなかったのは自分の弱さを認められず、時に傲慢な態度でそれを隠そうとしたこと、自分なりに戦う理由を見つけられなかったこと。
心と力を兼ね備えた真の戦士「ガルキーバ」になれなかった理由はそのあたりでしょう。
桃矢にとって両親の告白は、私たちの感覚で言えば赤紙を受け取ったような衝撃だったと思います。(いわゆる「巻き込まれ型主人公」ってリアルに考えればそういうことだよなあ…)
そして桃矢の心には本編開始当初から少しずつストレスが蓄積していくのですが、周囲がそれに気付かなかったために、適切にサポートすることも、いっそ突き放してしまうこともできませんでした。

このはは桃矢に惹かれていながら煌に甘えることがけっこうあります。酷いとは思いますが、まあここまでは子どもだし弱い子だし…と思うんですが。
私が受け入れがたいのは…ていうかこのはの一番残酷な行為は、自分が好きなのは桃矢だと態度ではっきりと示していながら、煌と最後に別れるときにまで甘えようとしたこと。それはやっちゃ駄目よ;;
その結果、煌は正常な判断が出来なくなり、桃矢をこのはのもとへ帰すために命をかけてしまいます。
ただ、煌が戦士になってこのはを守ると言ったとき「煌くんが戦う理由を私に押し付けないで。もし私のために煌くんが死んだら、私はどうしたら良いの?」と言ったことはなんかもう共感せざるを得ない。酷い言葉かもしれませんが、17歳の女の子には人の命を背負うのは辛すぎる。
このは自身も桃矢と同じように弱さを抱えていて、桃矢に会いたい一心で危険地帯に飛び込んでしまったりもします。
桃矢と二人で成長していけたら一番良かったのかもしれませんが、中盤以降、最終回まで再会は叶いません。

煌は序盤の疎外感や無力さから、戦士になった際に無邪気にはしゃぎます。ですが、このはのために戦うという意思を拒絶されてから、自分なりの戦う理由を見つけるのは早かったです。
自分を無力だと思いながらも「僕は弱い」と時には言葉に出来、素直に強くなろうとする姿が良いです。
ただ、一番振り回されてしまって可哀想なのは事実なんですが、このはに「もし私のために煌くんが死んだら、私はどうしたら良いの?」とはっきり言われた事を自分の中で噛み砕けていなかったとは思います。
「戦いが終われば桃矢くんに会えるから」というこのはに対する自分の言葉を嘘にしないために、つまりこのはのために自分の命と引き換えに桃矢を救いました。
我が子が戦うことを嫌がっていた両親を省みることも無かったですし、自分の命も他人の命と同じ重みを持っていることを自覚できていなかった印象。
煌があと一歩のところで「ガルキーバ」に届かなかったのはこれが理由かも。煌が戦士になってから精神的に成長しきるだけの時間がなかったのではないかと思います。
劇中ではずっと夏服でしたから、戦士になって2ヶ月程度と思われます。(桃矢だって半年くらいですよね…二人とも頑張ったよ;;)
{/netabare}


【ラストについて】
{netabare}
ラストでザザを退ける場面で、桃矢はリュートの魂にはっきりと「お前はまだ力不足だから、私と煌の力を貸す」というようなことを言われています。「ガルキーバ」になるために、桃矢はまだ乗り越える壁がいくつも残っているわけで、私としてはちょっと気が重くなるというか悲しいなあと思ってしまいました。
ですが、ザザに顕現させられた「煌の姿をした自分の心の影」を、桃矢は見事打ち破っています。自分の弱さを直視する強さを手に入れた、自分の「業」を背負って生きる覚悟を決めたという印象です。

このはも精神的な成長が見られるとしたらここからだと思うんですが、それが示されなかったのは残念です。

主人である煌を思わぬ形で亡くした獣戦士テディアムは、最初桃矢に対して激怒しますが、煌の魂が桃矢に力を貸したことを知って気持ちに区切りをつけています。主が戦いの中で命を落としたのでないのはなおさらショックだったと思いますが…。
桃矢と仲良くなるところも見たかったなあ。

ラストではどのキャラクターにも、悲しみこそあっても、怒りや憎悪というマイナス感情は無かったのでそこは個人的には救いでした。
{/netabare}


ガツンと鬱展開が続くわけじゃないんですけど、最終盤はちょっと泣きたくなるようなシーンが少なくないです。(「慟哭の牙」みたいな人がダイレクトに死ぬ話より、自分に置き換えて精神的に辛いシーンの方が私は泣く)
本作は全体的に辛く重いですが見始めると止まりません。物語は折り返し地点で終了していますが、魅力ある作品だと思っています。(2015.12)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 7
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