2021年度に放送されたおすすめアニメ一覧 394

あにこれの全ユーザーが2021年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月28日の時点で一番の2021年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

70.9 101 2021年度アニメランキング101位
ゴジラ S.P<シンギュラポイント>(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (188)
582人が棚に入れました
2030年、千葉県逃尾市。“何でも屋"な町工場「オオタキファクトリー」の有川ユンは、誰も住んでいないはずの洋館に気配がするということで調査へ。空想生物を研究する大学院生の神野銘は、旧嗣野地区管理局“ミサキオク"で受信された謎の信号の調査へ。まったく違う調査で、まったく違う場所を訪れた見知らぬ同士の2人は、それぞれの場所で同じ歌を耳にする。その歌は2人を繋げ、世界中を巻き込む想像を絶する戦いへと導いていく。孤高の研究者が残した謎、各国に出現する怪獣たち、紅く染められる世界。果たして2人は、人類に訪れる抗えない未来<ゴジラ>を覆せるのか―。

声優・キャラクター
宮本侑芽、石毛翔弥、久野美咲、釘宮理恵、木内太郎、高木渉、竹内絢子、阿座上洋平、浦山迅、小岩井ことり、鈴村健一、幸田夏穂、手塚ヒロミチ、置鮎龍太郎、小野寺瑠奈、三宅健太、磯辺万沙子、志村知幸

mimories さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゴジラいたけどゴジラだよね?

 
(全話視聴後)

ゴジラだったがどこかゴジラ感の無いSF作品に感じた。災厄vs人間?的な、ピンチに直面した人々が頑張っちゃう話? その相手の中にたまたまゴジラがいた…みたいな。過去ゴジラ作品の知識がある方だとまた違うのかもしれないが。

作中なかなか難解な理論を聞かせてもらったが、そこで「メンドクサ…」と思って興味が薄れる人は多いと思う。でもそれは理解する必要ないだろう。もし理解して現実世界で喋ったらヤバイ人扱いがオチ(笑) 所詮スパイスと思って風味を楽しめばいいと思う。

キャラはときどき度し難い行動をするのが違和感だった。けど、人外キャラ含めて立ってるという意味ではよかった。でもビーサンはヤメなさい危ないから(笑) そういや洋服に草履はいてる人もいたな…あれ?
音楽はやっぱゴジラっぽいのが流れるといい。ゴジラファンなら嬉しいのでは。
作画はなかなか凄い。そこが一番の見どころとも言えるか。

トータルで言えば十分に良作と思う。
ところで、この作品のサブタイトルは何か意図があるんだろうな…というのは殆どの人が感じたかと思う。自分も一応は思ったが…考えるより教えてもらったほうが早いので検索(笑) なるほどなるほどそういうこと。それはいいんだけど、一部のサブタイとストーリーがしっくりこないような。

__________

(5話視聴後)

ゴジラ関連を観る前は「あまり期待しないように」と自分に言い聞かせてハードル下げるが、この作品はかなりの「熱」が感じられるし、ハードル下げる必要なかった。

怪獣が現れても緊張感なさそうな描写が一部見られるが、それ以外は気になるところも無くストーリー自体は面白い。これがゴジラでなくても十分良いデキ。

全13話らしいが、どの程度「ゴジラ」なのか楽しみにしてる。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

序盤の引き込まれ度はかなり高かったけど・・・

序盤「おおっ!これは!」
中盤「お、おう!?」
終盤「はぁ?」
手短に感想を言うとこんな感じかな?

序盤の引き込まれ度はかなり高かったけど、中盤、「アーキタイプ」、「オーソゴナルダイアゴナライザー」あたりで突き放され、ラストの展開には呆れちゃった感じです。

序盤。
謎が謎を呼ぶ感じ。
絶妙に交わっていく主人公の二人。
可愛いペロ2。久野美咲さんの貢献度はかなり高いです。
一気に引き込まれちゃいました。

中盤。
「葦原」
謎の多い人物。
ここまでは良かったんだけど・・・。
「アーキタイプ」、「オーソゴナルダイアゴナライザー」あたりで突き放された感が半端ないです。
『そういう物だ』と割り切って進むしかない感じ。

終盤。
最終決戦までの緊張感は良かったと思います。
とても良かったと思います。
ただ、ラストがねぇ・・・。
{netabare}スペックが上がったのはともかくも、何故大きくなった?{/netabare}
「はぁ?」が正直な感想です。

今後に続きそうなラストには、少しだけ期待したいです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 20

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

おもしろむずかし

<2021/4/19 初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。
原作はあのゴジラ。
つまり「ゴジラをアニメでやってみた」

3話まで見た感想としては・・・大成功ですよね、これは。
実写ゴジラの雰囲気をうまく残しつつ、
アニメならではの表現力で最大限活かしてる。
物語もよく練り込まれているようで、極めて自然なSFになってる。
例えばコロナ禍の学術研究で昨年から一気に注目を集めるようになった「プレプリントサーバ」なんてものを小道具に使うあたり、設定も時代に合わせて細かく考えられてるなとか感心したり。
演出も素晴らしい。

ちょっと残念なのが髪型と死んだ魚のような目をした銀さんみたいな風貌の主人公?の人。
今んとこキャラがよくわかんねえ。
何言ってるか所々よくわかんないし。
そういう電波キャラなのかもですが 笑。
まあ、でも段々と馴染んでくるんだろうな。

というわけで、
少なくとも本作は3話まで見た限りではかなりの良作なんじゃないかと思う次第です。。

<2021/8/7 追記>
オンタイムで最終話まで見たのですが、レビュー更新するの忘れてました

面白かったです。
難しくて半分も理解できてないけど 笑
日本語字幕あり版で見てみたいな
わからない用語一つ一つをネットで調べながら

物語はよくわからないもののやり切った感はありました。
終始緊迫感もあり
そしてジェットジャガーが癒してくれる 笑
ジェットジャガーが強すぎて笑う

続編欲しいな
なんならジェットジャガーが主人公でも自分はOKです

投稿 : 2024/04/27
♥ : 24

70.9 101 2021年度アニメランキング101位
銀魂 THE FINAL(アニメ映画)

2021年1月8日
★★★★☆ 3.7 (50)
340人が棚に入れました
俺の護りたかったもんは魂<ここ>にある――。地球滅亡のカウントダウンが迫る中、かつての盟友である銀時、高杉、桂はそれぞれの想いを胸にひた走る。だが彼らの前に立ちはだかったのは、あまりにも哀しい絆を持つ人物……銀時たちを教え導いた師匠・吉田松陽とは別の人格、虚(うつろ)だった――。銀時たちを援護するため、新八、神楽、真選組、かぶき町の面々、かつてのライバルたちまでもが参戦する! 巨大化してゆく虚の力。己の命をかけて対峙する高杉。ぼろぼろになった銀時が最後に見たものとは…! 銀時は果たして、すべてを取り戻すことができるのか…!


声優・キャラクター
杉田智和、阪口大助、釘宮理恵、石田彰、子安武人、千葉進歩、中井和哉、鈴村健一、山寺宏一

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

シンプルに破天荒だった銀魂が好きだった。小ネタでごちゃごちゃし始めていることに気が付いて一時は離れたものの、見れば純粋に楽しんでしまう作品だった。ふり幅の大きいコメディとアクションとSFを最後までよく両立させたものだ。

納得がいかないのは作画の振れ幅も大きかったこと。
2年経ってるにしても顔違くない?~から、
えっ!ここどうしてこんなに作画いいの?まであった。
最後なんだからもうちょっと頑張って欲しかった。

10年前は作者が亡くなるまで続く気がしていたけど、こち亀も終わったし銀魂も終わってしまった。
制作者への労い、祝いたい気持ち、寂しさなどが混ざり合ったよく分からない気分だ。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

老倉育 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ほんとにほんとにラスト!

長年続いた銀魂の完結編

物語:最初から最後まで銀魂らしく、笑いあり、涙ありで熱く、ラストにふさわしかった。
作画:今までの銀魂で一番綺麗だったと思う(今までも綺麗だったけど)
声優:もう安定で安心。
音楽:銀魂の主題歌を多く務めてきたSPYAIRさんとDOESさんが今回も主題歌。歌詞が泣けます。とにかく泣けます。
「僕らの轍はひとつになって 道草の日々が果てない地図へ 涙していたって苦しくたって 離れていたって忘れないで いつになったってどこにいたって 独りきりじゃない」
「最後の最後のバカ騒ぎ」
この溢れ出るラスト感、、、。終わる終わる詐欺ではなくガチっぽいぞ、、、
他にも歌詞の部分にいろんな言葉が隠れているそうです。(銀、魂とか)
キャラ:やはりメインの万事屋組(銀時、新八、神楽)と松下村塾組(銀時、高杉、桂)が沢山出ているけど、今までのキャラクターほぼ全員出てくるのであなたの推しも出てくるでしょう。

推しの桂さんがとても沢山出ていて満足でした!!かっこよかったし、舞台挨拶で石田さんがおっしゃっていた「しつこさ」がたまらなかったですねぇ

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

70.8 103 2021年度アニメランキング103位
映画 リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様(アニメ映画)

2021年9月3日
★★★★☆ 3.9 (15)
47人が棚に入れました
詳細不明全国大会決勝の死闘を制した3日後、越前リョーマは、さらなる強さを求め、単身アメリカへ武者修行の旅に出た。到着早々、リョーマは偶然、家族旅行でアメリカを訪れていた同級生・竜崎桜乃がギャングにからまれている場面に遭遇する。桜乃を助けるためにリョーマが放ったボールと、車いすの謎の人物が放ったボールが直撃した瞬間、時空がゆがみ始める・・・。なんと、ふたりが行きついたのは、かつて‘サムライ’と呼ばれ、世界のトッププレイヤーを震撼させた、若き越前南次郎が活躍している時代だった。

声優・キャラクター
皆川純子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

テニプリとテニミュの頭の悪い部分を凝縮したような超過劇なドラッグムービー!!!

『テニスの王子様』と『新テニスの王子様』の間に位置する空白の出来事を新解釈で完全オリジナル新作として構築した長篇映画
シリーズ初のフル3DCG、かつミュージカル構成となっております


冒頭、『テニスの王子様』のクライマックスである全国大会決勝戦
越前リョーマvs幸村精市の試合の最中から始まるのですが、試合中にも関わらず“突然歌い出します”
リョーマ様や青学のメンバーはもちろん、観戦に来ていたかつてのライバル達や観客もひっくるめて一糸乱れぬダンスをしながら群集が歌う姿は既に既存の『テニプリ』アニメとは一線を画し、まさに『テニミュ』の光景そのものであると突きつけられます
それらが滑らかなCGアニメとなって早々と観客の目と耳を襲うのです


その後、アメリカに単身の武者修行に旅立ったリョーマ様
彼を偶然にも旅行中に見つけた竜崎桜乃はリョーマ様の後を追うのですが、なんとテニスで賭け事を強いるB系の男達“テニスギャング”に絡まれてしまいます


すんでのところでリョーマ様に救われる桜乃
テニスギャングは得意気にラップを披露しながらリョーマにテニス勝負を仕掛けます
このテニスギャングを演じているのが杉田智和、武内駿輔、竹内良太なんです
まあ「Wタケウチ」はともかく、杉田がちゃんとキャラソンを歌っているのは個人的には初めて聴きました
『ハルヒ』のキョンとか『犬僕』の蜻蛉とか『ひらがな男子』の「ぬ」とか『K』の室長とか、歌じゃない!語りだ!ってのばっかだったので杉田にちゃんと歌を歌わせたのには感心です


そして謎の車椅子テニスプレーヤーが放ったボールとリョーマ様のボールがぶつかると“まさかのタイムスリップが起こります”
10年前のアメリカ、リョーマ様の父親にして師匠、越前南次郎が現役引退に追い込まれた試合の直前
記憶や記録には残っていない、南次郎の引退試合を間近に観るために無謀にもリョーマ様と桜乃は越前家に直撃する


あっさり南次郎達には受け入れてもらう事が出来きたものの、南次郎に八百長試合を強いようとする何者かの手によって南次郎の子供と勘違いされた桜乃が誘拐されてしまう


何故か“露骨な手掛かりを残していったマヌケな誘拐犯”のお陰で桜乃の救出には成功するリョーマ様
南次郎の試合の邪魔をしてはなるまいと桜乃と逃亡生活をする事を決意します


逃亡中に公衆電話で南次郎に無事を報告しようとするリョーマ様ですが“何故か現代に電話が繋がり青学やかつてのライバル達が電話に出ます”
この映画は「Decide」と「Glory」という2バージョンの上映形態があるのですが、この電話に出る相手、それと本編終了後に始まる『シアター☆テニフェスpetit!』というキャラソンメドレーと原作名場面で構築した音楽パートがそれぞれのバージョンでは異なります
「Decide」では幸村と手塚が「Glory」では白石と金太郎と跡部が電話の相手に登場するのでお気に入りのキャラが登場する方を選ぶといいでしょう
【どっちにしろ笑いますから】


ここまであらすじを書いただけですが神志那弘志監督はクスリでもキメて作ったんじゃないか?と思うほどのクレイジーっぷりです(褒めてる)
まさに原作者、許斐剛先生の世界観が良くも悪くも全開で危険なドラッグムービーと言えるでしょう
極めつけは最終的にリョーマ様達が過去に行ってしまった事で僅かながら歴史の改変が起こってしまうのですが・・・ソレが果たして本当に改変してしまって良かったのか?が微妙だという事です・・・
2回観たら何処が改変されたのかがよくわかりました・・・


『テニプリ』『テニミュ』ファンはモチロンですが全く『テニプリ』を知らなくても少し刺激的な(馬鹿)映画をお探しの方にオススメします

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ミュージカル まだまだだね 陰謀阻止するリョーマ

 Decideで見てきたデス。ロサンゼルスに武者修行しにきたリョーマを見かけた竜崎が、チンピラに絡まれるです。それを助けているとき怪異現象が、起こるです。父 南次郎が、引退に追い込まれた全米オープンの数日前だと気づき、リョーマが以前の実家に竜崎と行ったことから、事件に巻き込まれる話だったです。

 何やら面白い展開になっていき、リョーマが誘拐犯に立ち向かい、誘拐犯の親玉とテニスでわかり合うとき事件は解決していくのです。
 本当に悪い奴を追い詰め、全米オープンの決勝で南次郎が本気を出せて良かったです。

 上映の殆どで、OPからミュージカルなので、派手な歌と踊りが目立つです。大阪なおみ顔負けの超人的なテニスで、リョーマが悪い奴らを撃退、足止めするアクションは面白いです。南次郎はさらに上を行く感じです。

 3DCGにしても、リョーマや他のキャラたちの外見が人形みたいだったです。歌、ミュ=ーじかると言っても悪くはないけど、青年団みたいな歌唱みたいに思えたです。
 南次郎が引退した本当の理由は、見に行ってのお楽しみです。ラストは、帰れなければ話にならなかったけど、「これで、いいのだ!」だったです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【危険】

3Dでミュージカル寄りのテニスの王子様の映画?
テニミュ見たことないけど有名だよな、評価高いし見てみるか。

{netabare}!!?!?ミュージカル??!?!?!??!?

{netabare}なんだ、何を見せられてるんだ!!?

{netabare}ドラマパートもちゃんとある、良かった…

{netabare}あのミュージカルは一体何だったんだ…?

{netabare}もう一度見せ場あるよね?

{netabare}キタキタミュージカル、ウヒャアアア!!!

{netabare}冷静に考えて意味が分からん…

{netabare}なぜ…あの曲とダンスが頭から離れない…

{netabare}はあ…はあ…早くテニス、テニスが見たい…

{netabare}ピャアア!!!!ウヒャアアア!!!!!

{netabare}はまっちゃいけない。テニミュ沼はお金かかるぞ、映画でやめておくんだ…

{netabare}そんな事はわかってる!もう一回だけ!映画だけなら問題ない!!

{netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

70.7 104 2021年度アニメランキング104位
戦闘員、派遣します!(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (400)
1334人が棚に入れました
秘密結社キサラギ。今や地球上の誰もが知る大企業は、自ら悪の組織と名乗ってさまざまな悪事に手を染め、ヒーローたちを打ち倒し、ついに世界征服を成し遂げようとしていた。しかし、世界を手に入れれば大勢の戦闘員たちは不要になってしまう。このリストラ問題を解決すべく、キサラギの最高幹部たちは新たな侵略先として宇宙に狙いを定める。そして地球によく似た環境の惑星へ、「戦闘員六号」と美少女型アンドロイドの「キサラギ=アリス」を派遣するが、現地の人々は“魔王軍"の侵略を受けていて――。

声優・キャラクター
白井悠介、富田美憂、菊池紗矢香、村上奈津実、髙橋ミナミ

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

何だ、これってやっぱりSFなんじゃん…。

原作は読んでないけど、最終話最後の1カットの夜空でサラっと大きなネタを分かりやすくぶち込んできましたね!



……って、いきなり最終話を観てない人には意味不明な話で始めてすみません。一応ストーリーとしては、悪の秘密結社キサラギが世界征服を目前にして、征服後の組織維持のために宇宙の彼方に見つけた居住可能惑星を新たな征服地と定め、そこに組織古参の戦闘員六号と高性能美少女型アンドロイドであるアリスを先兵として派遣するというお話ですね。

侵略を目指した惑星には人間そっくりの知的生命体の他、魔族と呼ばれる存在がいて、自分たちが持ち込んだ科学技術とは別の「魔法」が存在するといった感じになっています。別の惑星上にある文明社会という意味では「異世界」ではありますが、人間や物が技術によって転送できている時点でいわゆる「異世界ファンタジー」ではありません。
(意思疎通も謎の能力ではなく翻訳装置的な物によってなされています。)

六号やアリス、そして二人が拠点とすることになったグレイス王国の王女ティリスなど人間的な外見の方が腹黒なキャラが多く、敵味方問わず「人外」キャラの方が純真な性格設定になっているのが特徴的です。

基本ゲスかったり腹黒だったりするキャラたちが時折見せる「悪に徹しきれない」ところや、逆に基本純真なロゼやハイネのようなキャラが欲望に正直すぎるあまり時々腹黒い連中をやり込めたりするドタバタ劇を楽しんでいた感じで、軽く流して観るような作品ですが、文物に関して軽い考察要素を入れることで設定に関して想いを巡らせる感じでもあります。

気付くと面白かったり気になったりする小ネタはちょくちょくあるので、そういうのを追いかけるのが好きな人には案外お勧めできる作品かもしれません。しかしニッチな需要とも言えるので、そんなに人気は出ないような気もします。

あと、ある意味古典的なアリスのツンデレはけっこうカワイイと思いました。

余談その1: 次回予告でキサラギ女三幹部が喋ってる内容に、案外情報量が多かった気もするしたいしたことなかったような気もします。とりあえずリリス様は非道い奴です(笑)。

余談その2: OP主題歌「No.6」のラテンっぽいアレンジが意外とハマります。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 40

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

下品な主人公を軽蔑しつつも共感してしまう男心の弱さを突いた作品

この物語の原作は、「この素晴らしい世界に祝福を!」の著者である暁なつめさんが作家デビューする前に「小説家になろう」に投稿されていた小説です。
つまり「この素晴らしい世界に祝福を!」よりも前に書かれていたようです。
だから内容は、あのアニメと同じく、下ネタたっぷりのお笑いアニメです。


このアニメもまた、下品な主人公を軽蔑しつつ、ダラダラと結局最後まで見てしまいました。

著者の暁なつめさんは、いやらしいほどに男心の弱点をしっかりと突いてきます。
健全な男であれば誰でも下ネタが大好きであり、まるで麻薬のようについつい下ネタ話を知りたくなります。
こんな下品なアニメを見ている自分を”情けない”と思いつつ、男の本能には勝てずに、ついダラダラと見てしまう自分がむなしい…。
皆さんもそうですよね。(^_^;)


物語の内容は…、語る迄もありません。
暁なつめさん原作のアニメには、物語の内容などどうでも良いのです。
愉快な仲間が集まって下品なことを笑いながら楽しくやっていればそれでいいのです。


悪行ポイントを積み重ねることで自動車や武器が手に入るのであれば、私も主人公と同じことをしたい。
でも実際にそれを行ったら間違いなく警察に捕まってしまいますね。
女性のパ〇ツをいきなり脱がしてパンチ一発で許してもらえるほど世の中は甘くありませんので…。
それと、どんなに酔っていても先輩や上司の頭に「ちょんまげ」はしないでくださいね。その瞬間に人生が終わるかもしれませんので…。
視聴者の皆さんは注意してくださいね(*^_^*)

最後に私はアンドロイドのアリスが大好きです。(^_^)
外見は幼い美少女ですが、口調は大人びており、辛辣な言葉で主人公をいたぶっているところがたまりません。
そして主人公が意識不明で入院中に下の世話をしてくれた意外な優しさが嬉しいです。
貴方は意識不明の友達の排せつ物の処理を3日間することができますか?

投稿 : 2024/04/27
♥ : 44

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

このすばと比べると可哀想

あまり期待せずに観たんですが、第1話が結構面白く第2話のOPで原作者がこのすばの人だと気づき納得しました。異世界転生みたいな話ですが、ギャグアニメ、主人公ゲスい、作画は普通、でもちゃんと女の子キャラが可愛い、非常にこのすばっぽいです。
美少女達が癖の強いのも良いですね、口の悪いアンドロイド、欲深い騎士や腹黒い姫等魅力のあるキャラが多いです。私は食いしん坊キメラのロゼが推しです。
このすばは名作だと思っている好きな作品で、比べるのは酷ですが、この作品も十分面白く、このすば好きな方なら評価高いはず!と思ってましたが、そうでもない様ですね、あまり話題にもなってないし^^;
確かに下ネタに頼りすぎた感はありますね。好きなんですけどさすがに多いです。
あと、このすばの原作者の作品だと大きく宣伝すれば良かったのにと思います。なんかひっそり放送してスルーされたんじゃないでしょうか、題名もインパクトないし。
とは言え、多くの方に観てもらいたいので私はお勧めします、特にこのすば好きな方はぜひ!
個人的には姫がパスワードこっそり叫ぶのが一番ウケました。伊藤美来が歌うOP地味に良いです

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

70.7 104 2021年度アニメランキング104位
PUI PUI モルカー(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (102)
402人が棚に入れました
舞台はモルモットが車になった世界。癒し系の車“モルカー"。くりっくりな目と大きな丸いお尻、トコトコ走る短い手足。常にとぼけた顔で走り回るモルカー。渋滞しても、前のモルモットのお尻を眺めているだけで癒されるし、ちょっとしたトラブルがあってもモフモフして可愛いから許せてしまう?!クルマならではの様々なシチュエーションを中心に、癒しあり、友情あり、冒険あり、ハチャメチャアクションもありのモルだくさんアニメーション!

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

モルカーは伝染する

隣で突然爆笑しはじめた同僚に気を取られ、何事かと見に行くと、今迄にない可愛いキャラが動き回っていた。
取引先から回って来たのだと言う。
さらにもう一度流し始めると、私と同じように集まってくる同僚。
自席に戻った後も暫くモルカーが頭から離れず仕事が手につかず困ってしまった。

それ以来、毎週火曜日は、モルカーの話題で盛り上がるように。

先日、以前お世話になった取引先の方に会う機会があり、何気無しに話を振ってみるとその人もまた別の取引先から紹介されハマっているのだと言う。

何という爆発的普及率。
私の周りだけで言えばワニも鬼滅もコロナでさえ凌いてしる。

どうしてこんな事になってしまったのか。
モルカーの闇は深い。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ぷいぷい!

 そういえばこういうのもアニメーションなんだっけ。確か。
 それは置いとくとして、そもそもモルモットが車っていうインパクト勝負な気がしないでもないし、その必然性を描いているわけでもないが、まあ基本的にモコモコして可愛いから何の問題もないと思います。
 この時代にこれだけ手間を掛けた作品を作ってくれたことにはひたすら感謝の念しか無い。CGエフェクト多めだったものそれはそれで時代の流れというか……

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

70.6 106 2021年度アニメランキング106位
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (341)
1292人が棚に入れました
ごく普通のOL・相沢梓は働き過ぎが原因で過労死し、不老不死の魔女アズサとして異世界に転生した。前世での反省から、辺境の高原でのんびりスローライフを始めた彼女。スライムを倒して小銭を稼ぎ、魔女らしく薬を作って麓の村のお世話をする。あとはとくに何もしない。そんな暮らしを続けるうち彼女は「高原の魔女さま」と親しまれるようになっていた――。ところが300年後。スライムを倒し続けた経験値で、いつの間にやらレベル99=世界最強となってしまっていたアズサ。その噂は広まり、腕に自信のある冒険者はもちろん、決闘を挑んでくるドラゴン娘や、アズサを母と呼ぶ謎のモンスター娘まで押し掛けて来るようになってしまい――!?

声優・キャラクター
悠木碧、本渡楓、千本木彩花、田中美海、原田彩楓、沼倉愛美、和氣あず未、杉山里穂、田村ゆかり
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

作者の地力が覗える

1話感想{netabare}
D&Dはよく覚えてないけど、T&Tでは明確に単純作業の繰り返しでは経験値は入らないと説明してたハズ。
一撃で倒せる蛇が無限に湧き出る穴を例に挙げてたと思うのだけど…詳しい方いらっしゃいませんか?
そりゃそうだ、経験値はあくまで冒険者の経験を数値化してるだけで熟練工の経験ではない。
攻撃ミスって反撃される可能性があるならまだしも、命中判定の無いT&Tでは妥当な判断かと。
で、この世界のスライム退治は危険を伴う行為(=冒険)だったのかい?というと…う~ん?
しかも倒したら魔法石に変わるって…今更って言われそうだけどアベル伝説設定もいい加減にしてくれないかな?とは思ったり。
ドラゴンもコロコロすると魔法石に変わるのかな?
更に300年の間に疫病の流行を食い止めたことがあるって…それシナリオ報酬入らないの?
ってか最初から不死者(イモータル)って…えええ。
そっちでは騒ぎにならなくてレベルMAXは騒ぎになるというのもよくワカラン。
このテの作品でよく思うのだけど、経験値減衰起きないんだ、それにしちゃあMAXレベルの必要経験値低すぎじゃね?エナドレ持ちは存在しないの?

と、ツッコミを入れたところで…ええ分かってますよ、そんなのナンセンスだって。
ただ気になるのは、それらを分かった上でパロディとして描いてるのか、天然で描いてるのか。
アリアハンでアバカムを覚えるのが元ネタだろうけど、例のコピペ(※)は知ってるのかどうか気になる。
前世は過労で死んだことになってるが、それはやりがいのある仕事だったのか、同じことの繰り返しでウンザリする仕事だったのか。
前者だったら未練があるだろうし、後者であるなら不老不死になって300年間スライム退治なんて前世と大して変わらない、いや前世より酷い地獄。
それが自覚できない主人公は知的障害なのかな?と思ってしまったり。
ぶっちゃけ「穴掘って埋める拷問を300年受けてたら、知らないうちにレベルMAXになってました」ってタイトルの方が個人的には惹かれたと思う。

実際人との接触は極力避けてたみたいだし、17歳の肉体でありながら恋話の一つも…無いの?
愛した相手が年老いて先立たれる物語なんてゴマンとあるハズで、まぁそれ言ったら退屈は死よりも苦痛って話もゴマンとあるハズで、そういうエピソードは…無いのかい?
あ、原作未読です。
確認のために視聴は続けるつもり、繰り返しになるけど「分かった上でのパロディ」と思えるなら良いんだけど、どうなんだろうねぇ?
前世でブラック企業勤めで精神が壊れたキチが転生先で人間性を取り戻す話──なら良いのだけど、キの字のウワゴトを聞かされるだけの作品が多いようなそうでないような。



ワカラン方は「小学校のとき、先生に知能に障害がある子のうちに遊びに行かされた」でググって。
事実かどうかは知らんが個人的にはウソっぽいなぁと思ってる。{/netabare}

2話感想{netabare}
う、うん?
スライムの精霊が何故人の姿?
頑張って好意的解釈すると…この世界は神様が実在してそれが人と同じ姿をしてるので、スライムの霊的上位存在も同じ様な法則が作用してる、とかか?
とはいえ、そうはいえ、生態や価値観は人間のそれとは大きくかけ離れてるモンじゃね?
親子の情があるとかセロリが嫌いとか、人間と同じ過ぎてなーんか違和感。
鳴いてるセミをパクっと食っちゃうとか、暗くてジメジメしてるところが好きとか、そういうの無いのん?
それこそ睡眠時間は要らないって種族が居てもいいワケで…。
モン娘系だとそういった人間とは違うギャップに拘るというか楽しむもので、それが2話段階では全く無くて肩透かし。
更には善なるスライムと悪のスライムが居るそうで…えええ、それ誰が決めたんだ?
えーっと、確か“神達に拾われた男”でも善人悪人判定装置みたいなのを疑問を挟むことなくシレっと出してて「ひえっ」と思ったことがあるのだけど、そういう所を気にする方のがおかしいのかなぁ?

まぁその、主人公は精神が壊れてて、異世界での生活で癒されてく話なのかなーと思ってたのだけど、親しくなるキャラが人外ばかりだと…その…“妖怪アパートの優雅な日常”みたいになりそうな危うさを感じる。
(人外の価値観を知る主人公は偉く、知らない一般人は愚かだという精神)
これを見てると途中で脱落しちゃった“くま熊ベアー”って結構マトモだったんじゃないか?と思い始めたりw


ところで余談、1話感想で触れたT&Tの続報?
同期別作品で「塔の攻略で外壁を登る」というネタがありまして、最近でも同じのがあった気がするのだけど思い出せない、何だっけ?
同時に元ネタも気になって「ドルアーガの塔のゲームブック(1986)かな?」と思って調べたら、そこで経験値無限稼ぎが出来るポイントがあって物議を醸したことがあったらしいことを知りました。
ああ、それがあったからT&Tのルールブック(1987)は口酸っぱく言明してたのかも?
ちなみに「不正をさせないシステムにのみこだわることは、読者への愚弄である」ということで落ち着いたみたいなんだけど、その結果現在はどうなったか見てみると…う~ん…。{/netabare}

5話までの感想{netabare}
3話、巨乳ドジで無駄にお色気を振り撒く手品先輩みたいなエルフが登場。
ライカ役の人はどう思ってるんだろうwと思ってたら…ん?

その栄養ドリンクって本当に栄養ドリンク!?

ああいう世界なら日本の栄養ドリンクなんかよりずっと効果の高い(ついでに依存度も高い)ヤツとかフツーに出回ってそうじゃない?
それこそ村民がそこらに生えてる大麻の葉っぱ咥えながら野良仕事してたり、村の片隅で老人が水パイプふかしててもおかしくないワケで、あの世界では確かに栄養ドリンクであっても現代日本に持って来たら法律に引っかかる成分が入ってそう。
先人が全年齢向けとしてそういった部分を伏せて作った作品ばかり見てて、それの発展系を書いたら伏せた部分に気付かず地雷踏みかけてる様な恐さを感じる。
…。
いや待て、もうちょい考えてみよう。
あやしいビタミン剤で一財を築き、一国の王と思われる魔王が直々に頼みに来るくらい。
しかも最後は自分を見捨てた祖国に税金払いたくないから亡命するって…。
これ、作者だかスタッフは分かっていながらしらばっくれて書いてる可能性って無いかな?

エルフ「ち、ちがう、これはただの栄養ドリンクじゃ」アズサ「ムスビうそをつけ」スラ双子「ギギギ…」ベル「くやしいのうくやしいのう」
なぁんて展開が来たら1周どころか何周も回って面白いけど、どうかなー?

ってことで4話飛ばして5話。
麻薬王が新たな阿片工場を作ろうと思ったが、お上に目を付けられると面倒なので目立たない物件を当たったら地元住民(幽霊)が反対して居座りをしたので、懇意の他国の軍(魔王)に頼んで排除しようとする。
が、殺すのは忍びないのでファミリーへの入団を誘い、そこで麻薬王も一肌抜く。
厳しい入団試験の末ファミリーの一員となった幽霊は、他の地元住民への説得役という形で働くことになりました、って話。
恐らくそんなに間違ってない。
暫くはファミリーのメンバーが増える話が続くのかな?
早く他のカルテルとの抗争に移って欲しいトコロだが…えっ、そんな作品じゃないって?まっさかぁ。
ガワを可愛らしいものに変えてるだけで中身はヤクザモノと変わらない気がする、なにより幽霊が任侠臭いのがまたなんとも…そのうち鉄砲玉役やりそう。
しかもこの回、新たな情報として魔王は祖国で農業を取り仕切ってることが判明。
こ、これは…魔族の領地でケシ畑(本編では婉曲表現するだろうが)を始める前フリだったりしない…かなぁ?
やっぱこれ分かっていながらしらばっくれて書いてないか?
違うのかなぁ…確認のために見続けるのか…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
地方の抗争を諌めた功績を買われ、大組織の魔族組の組長と盃を交わすこととなったアズサ組。
族上がりのロザリーはそんな祝典に着てく服が無いとして特攻服を誂ってもらう。
そして送迎用のリムジン(リヴァイアサン)に感動しつつ魔族組の屋敷へ到着。
顔も知らぬ組長はまさかの子供で、川谷拓三役のハルカラが無礼を働いてしまいケジメ案件へと発展。
「子分の不始末はワシの不始末じゃけぇ」とアズサは組長へ直談判に向かうがなんやかんやで決闘する羽目に。
そしてアズサが勝ったと思ったら組長は突如アニキとしてアズサを信奉し出す。
実は組長は幼少の頃から御曹司として傅かれ、叱ってくれる人が居ず、アズサがそれになってくれたとしてご満悦の様子。
かくしてハルカラの不祥事も不問となり、盃の儀は恙なく行われましたとさ、めでたしめでたし。

というのが6・7話の大まかな内容、多分そんなに間違ってない。
よくあるっちゃある内容ではあるけど、なんていうんだろう…狙ってなのか、意図せず娯楽として収斂が起きたのか、昭和時代のくっだらない邦画と根っこが同じに感じるんだよねぇ。
私もそんなに詳しくないんだけどさ、一番星とか実写コ-タローまかりとおるとか実写ドカベンとか、あそこら辺。
7話の変装して魔王の部屋へ入ろうとするシーンなんて、植木等なら「衛兵に変装を怪しまれる→探りを入れられる→すっとぼける」のやり取りだけでコントを数分続けたんじゃないかな?
なーんていう、共通点を見つけつつ現代版へのアレンジ具合に思いを馳せながら見ると結構面白い…かも。

ただ、そういうのを抜きに純粋にこの作品だけで見ると…どうなんだろう。
先の植木等の例の様に、昭和映画は「あのスター俳優が出てる」という付加価値ありきの作りなワケで、それが無いこの作品で同じ様なノリをやられても…どうしてもキャラが弱い様な?
各キャラの見せ場が弱いというか、特性を見せ付ける描写が弱いというか。
特に個人的にはスライム子の「スライムならではの特性」を生かしたエピソードが無いのが謎で仕方ない、北斗神拳はスライム関係無いし。
というか見せるチャンスはいくらでもあったのに、それをしないことに「なんで?」と疑問符が付く。
例えば5話でベルを召還した時、風呂に水が張ってあったのは畑に水を遣るためとのことだが、普通にスラ子の水浴び用ってことではアカンかったのか?
また6話で長く漬かると溶ける温泉のエピも、実際スラ子が溶けて大変だとなるがスライムだからへーきアハハで終わると思ったんだが…なんでやらないんだろう。
ベルもハエになれる特性は登場時のみだし、ロザリーが薬草の生えてる所を見つけてライカが小型化してこっそり取って来るというのも、別に幽霊やドラゴンでなくても出来る程度でしかない。
で、そんなキャラ推しが弱い中で魔族の送迎用リムジンの運転手に強く自己主張されても邪魔に感じてしまったり。
キャラを掘り下げるよりも次々登場させて畳み掛ける方向を目指してるのかな、そういうのってスマホゲーが原作のアニメだけで充分だと思うのだが…。
出揃うだけ出揃ったら掘り下げるのかなぁ?

ところで魔王が女の子でしたって件、もうそっちのが普通って感じで何も驚きはしないけど、このデザインはどこか見覚えがあるぞ?
何だっけー何だっけー?と暫く悩んだ末ようやく思い出した、“ドクロちゃん”のサバトだ。
で、サバトちゃんの方がずっとキャラが立ってたワケで、ここでもまた余計に「キャラ弱いなー」って印象が強まることに。
結局7話までの段階でキャラが立ってるのはハルカラくらいで、けどそれも手品先輩の延長って感じでしかないのがナンとも…。


と、文句めいたことを書いてしまったので褒める点。
“ゆるキャン”の松ぼっくりの「コンニチワ」演出…なんて言うん?マンガだと写植じゃなくて手書きでちょこっと書く程度のセリフやオノマトペをアニメで音声で囁くヤツ。
あれがこっちでも使われてて、それは結構好きだったり。
ゆるキャンが起源ってワケじゃないけどゆるキャンのヒットを受けて取り入れたんじゃないかな?
こういうのは他の作品でももっと使って欲しいトコロ、コメディ作品に限るけどねー。
…と思ってたら7話、家族愛としてのキスシ-ンで「ジュテーム」が飛び出してさすがに不意を突かれたw
上記の様に昭和時代の映画を思い浮かべながら見てたせいかエマニエル夫人が頭に浮かんで、本編とのギャップに妙な笑いがこみ上げて来ました。
やっぱスタッフはその頃の時代の作品を意識してないか?違うのか?

あ、そうだ、それと6話。
温泉シーンが作画崩壊してるという声をどこかで聞いたのだが、え、そうか?
まず入浴の前に、長く漬かると溶けるという説明を受けてハルカラが溶けた姿を想像するシーンがありまして、そこは多分“崖の上のポニョ”のパロをやっている。
で、そういう前振りがあった上での入浴シーン、ポニョっぽさを匂わせた崩した作画にすることで「やべぇ溶けかけてる溶けかけてるw」と視聴者に突っ込み(突っ込みが悪いってことではない。「志村後ろ後ろー」みたいな楽しみ方)を入れさせる意図だったんじゃないかなー?
意図的にそうしてるのを作画崩壊と言っちゃうのはどうなんだろう。
「折角の入浴シーンが崩した作画でケシカラン」って意味なら分かるけど…あっそういうこと?照れ隠しで紛らわしい言い方になってただけか?{/netabare}

8話感想{netabare}
冒頭から爆笑w
「最近肉食ってないから怒りっぽい」って、ヴィ…某団体に喧嘩売ってない?大丈夫か??
めっちゃ攻めるなぁww
ま、まぁ人間じゃなくてドラゴンだしねってことで逃げ道は用意してあるけど、「それも所詮言い訳なんですけどねー」と最後に舌を出すようなこともしてて、ホントまぁ攻めること。
というのもAパート最後、ドラゴン二匹が夜中に倉庫の肉を貪るワケだけど、本当にドラゴン(人外)として扱ってるなら「ドラゴンってこんな生態なのか」で終わると思うんだ。
せめて貯蔵庫漁るのはどっちか一匹にして、もう片方がそれを見て呆れる様にすれば「人間だドラゴンだ関係無くマナーに背くことをしてる」ということを飲み込みやすいのに“敢えて”それをしない。
わざわざ二匹に肉を貪らせてアズサが怒るオチにしたのは完全に人間扱いしてる前提になってて、先の「人間じゃなくてドラゴンだしね」の理屈がただの言い訳であると吐露しているとしか思えない。
…本当に敢えてなのか単に何も考えてないのか、ここの判断は迷うところではあるけどヒントというかガイドめいたものはあります。
エルフのハルカラは「肉調達にイノシシをコロコロしに行くぞ」と聞いて何もリアクション無いの?と、疑問抱かない?
現代のエルフの一般的なイメージってどんなだか私も分からないし作品ごとに好きにすりゃあいいけど、これといって説明が無いなら菜食主義者だろうと思ってて「あれ?」と引っかかりを覚える人はそれなりに居るんじゃないかな?
で、本編ではハルカラは途中まで画面に映さずにスルーしてたんだけどとうとうAパート後半、みんなで猪肉を囲むシーンを入れることになりまして。
そこでそれぞれ肉を口に運ぶカットがあったのだけど…ハルカラだけ、な、なんと酒を呷ってる絵で肉を食べていない(と、それを眺めるロザリー)。
その後“引き”の絵になるがハルカラの前の皿はオムレツに見える様なそうでない様な?
こういう細かい所に気を遣ってるのにはちょっとビックリ、それとも偶然?
やっぱスタッフ分かってるんじゃない?分かっていながらすっ呆けてる。
(これで次回ハルカラが肉を豪快に齧ってるシーンがあったりしたら、その時は爆笑しよう)

で、前回の感想で書いたスラ子がスライム(の精霊)ならではのエピが無いという点も含め思うことは、ファミリーに人外ばかりを集めておいて人外っぽさはかなり抑えている。
作品が作品ならそれこそ先述の「肉食ってなくてイラつくドラゴン」に向かってエルフが低俗だと詰(なじ)る展開があっても良いハズ。
異種族間交流がメインテーマじゃないと言われればそれまでだけど、この触れなさっぷりは意図的なものだと確信して良いんじゃないかな?
なーんてことを思ってたさなかのBパートですよw

高原の魔女のニセモノが出たそうで、やれ簀巻きだ道頓堀の水は冷たかろうだと物騒なことを言う手下をなだめつつ犯人を捜索することに。
って、いや待って。
アズサの面って一般人に割れてないの?
フラタ村の連中だけ?…ただでさえ普通の人間と距離を置いた感じだったのに、より一層それが強まった印象。
でもって聞き込みに向かった先でブレンドSごっこをして犯人の居場所を突き止め追い詰める。
どうしてこんなことをしたのか動機を聞いてみたらニセ魔女の願望は「知る人ぞ知る存在になりたい」「有名になりたい」の両立で、それは矛盾してるとライカが指摘。
それに対しアズサは人間は矛盾してる生き物だと説明するという展開で──。

ただの人間とは距離を置いてるクセに人外に人間の倫理を当てはめて家族ごっこをしてるアズサが一番矛盾してるってw

視聴者にそういう突っ込みを入れさせる狙いか?
ひょっとしてこの作品って、人間不信だけど人の温もりに飢えてるという、ヤマアラシのジレンマというか木枯らし紋次郎的なテーマが根底に流れてたりして?
もしくは不老不死を選んだ時点で腹を括ったとか、300年の間に親密になった人間に先立たれて辛い思いをして「もう人間とは親しくしない」と心に誓った出来事があったりして?
まさか今後そういう話をやる前フリか?
ホラ、さ、日常系のアニメでも後半妙にしんみり来る展開入れる作品ってあるじゃん?その可能性は…どうだろう?


それはそうと昭和時代の映画になぞらえた解釈の方だけど、これも相変わらず健在。
「ただの人間=カタギ」「人外=筋モノ」と捉えると、アズサが距離を置いてるのも妙に腑に落ちる。
で、ニセ魔女は「あっしもアズサの親分みてぇにヤクザになって一旗上げてぇんでい」って配役で、そういう話も昔よく見たぞw
大概はカタギがヤクザの道に入っちゃいけねぇと反対するもんなんだけど…ああ、この作品では既に詐欺前科持ち&身寄りナシって扱いなのね。
だからといってただの人間をファミリーに迎えるのはイヤなので、準構成員扱いということで落ち着きました、というオチ。
地元の不良が密造酒で小遣い稼ぎしてる感じかな、あまり派手にやるようならアガリを要求することになるとハルカラに釘を刺させてエンド。
ってか薬作るの好きだねぇこの作品w{/netabare}

9話感想{netabare}
朝起きたらファルファがスライムになっててさぁ大変、“元”に戻すため手がかりを持つ者を尋ね歩くって話なんだけど…ちょっと待てぇい!
「元」って、何?
スライムの精霊のファルファの本来の姿って、ヒトとスライムのどっちなんだ?
突然哲学めいた話題が飛び出して来て…すげぇなこの作品w
変身能力を持つ者が何度も変身してたらいつしか自分の姿を忘れちゃった、なーんて話ってよくあるじゃん?
何度もスライムならではの生態が描かれてないとは指摘したけど、こんな形で提示するとは…。

本編作中ではあたかも「本来の姿はヒトの形である」かのように振舞ってるけど、キャラクターがそう思ってるだけで事実かどうかはまた別問題。
ってかスタッフは言葉選びにかなり気を遣ってるだろw
「うわぁスライムになっちゃったー」であって「うわぁスライムに戻っちゃったー」とは頑なに言わせない。
実は私もこの回の感想の1行目を「スライムに“戻ってて”さぁ大変」と書きそうになったのをグっと堪えたんですよね、「元の姿のスライムに戻ってしまったので元の姿のヒトに戻す」だと変な文章になるので。
この違和感は問題提起・興味を引かせるための意図的なものだと思うんだけど、どうだろう?

例によってヒントはありまして…スライムの餌は土や雑草でも構わないらしいのだが、スライム姿のファルファへはどうあってもヒトの料理を与えるという、キャラの意固地さが覗える。
意固地さでいえば武道大会でベルが正体を現しても観客は誰も魔属だと疑わない。
これって「魔族が出場するなんてことはない」という先入観というか思い込みに支配されてて、この作品はそういう連中で形成されてると暗示してるようなそうでもないような?
そして魔法使いスライムや武道家スライムは「変化の術でヒトの姿になってるだけ」が示されてて、ファルファだけが例外というのはなかなか怪しい。
(ってか魔法使いスライムに診てもらうシーンで「そのスライムさんを元の姿に戻したいと?」ってセリフがあるんだけど、その後に「これが元の姿ですよ?」って言葉が続くんじゃないかとヒヤっとしたぞw)
最後の方、弟子入りを請うブッスラへ「究極奥義の無想転生は教えようとして教えられるものではない」とアズサは断るが、引き下がらないので仕方なく立ち合いをしたら、アズサの背負う究極の哀しみのオーラ(“強敵(とも)”の影)を察してブッスラはビビって諦める、多分そんなに間違ってない。
が、すぐに次に強かったベルへ弟子入り先を切り替えて~って展開でして…。
これって、スラ双子が2話で懐柔された出来事を知らないブッスラとしては、そんなに恐ろしいアズサに懐いてるのは不思議で仕方無いと思うのだが、「強いヤツに弟子入りする」が頭の中一杯でそんなことまで考えが回らない、というのを描いてるのでは?
つまりは視野狭窄・思い込みが強いことをここでも見せ付けてる…様な?

総じて、実はファルファの元(本来)の姿はヒトかスライムかはよく分かってなくて、だけど思い込みの激しいキャラ達はヒトだと信じて疑わない、という勘違い系コメディの回だったのでは?
という考察だか妄想。
「ファルファの正体は実はスライム」って前提で見るとまた違った趣が見えてくるというか…そういうのをスタッフ狙ったんじゃないのかなぁ?どうかなぁ?


それはそうとスライム化したファルファへ顔を突っ込むシーンが何度かあるが、ふとドラクエ8のぱふぱふ屋を思い出した。
ひょっとして「双子がこんな姿になっちゃってえぇ~」と勘違いしてハルカラの胸へ飛び込むネタが今後あったりして?そのための双子設定?

それと武道家が寝違いを治せるって理屈、「武道とはつまり体術、整体にも明るい」ってことなんだろうけど、ちょっと遠い様な?
ってか以前スライムの秘孔突いてたんだしシャルシャだけでも何とか出来そうなんだが…激震孔か刹活孔辺りを突いてさ、え、ダメ?{/netabare}

10話感想{netabare}
ずっとヒヤヒヤしっ放しでした、いい意味でw
同期に“オッドタクシー”をやってるせいってことじゃなく、昔からヤクザが歌手を目指すもなかなか芽の出ない女と付き合うようになって~って話は幾らでもあるじゃん?

例えば──
ククの歌に感動して同時に付き合い始めた下っ端ヤクザのフラットルテは「彼女を本気で支えてやりたいんだ」と足抜けを申し出て、兄貴分の哀川翔役のアズサは寂しく思いつつもそれを応援する。
そんな折ベル親分の口添えでククは大舞台に立たせてもらうこととなり、アズサとフラットルテは良かった良かったと目頭を熱くする。
が実はそれは泡に沈める前に商品価値を上げとくための計画で、それを知ったフラットルテは親分に直訴するが「ヤクザと付き合った時点でどうなるかは分かってただろ?」みたいなことを言われてもみ合いの末死亡、ククは予定通り泡風呂へ。
それを知った哀川翔は、舎弟の敵討ちと世話になった親分に歯向かうという仁義の板挟みの中、前者を選んでベルの屋敷に殴り込みに~…って話、あるじゃん?哀川翔かは知らんけど。
あ、ククは泡風呂へ落ちる前にハルカラにヤク中にさせられる、も忘れずに。
まぁ決して登場キャラ全員が幸せになる話ではない。

10話はそんな展開になるんじゃないか?と常時ヒヤヒヤで(まず有り得ないけど)、実際歌手の道を諦めて風俗で働くみたいなことも言ってて、そう考えちゃう様に…誘導してるだろ!やっぱ確信犯だろ!?
皆で歌を披露するシーンでは「男の~旅は一人旅~」や「男なら~闘うぅとき~が来るぅ~」と、とりわけ「男」を前面に推した演歌が飛び出したらどうしよう?と思ったよ。
さすがにそれは無かったけど、代わりとばかりにスラ双子の歌が「私とは何?」みたいな歌詞で…前回「元の姿はスライムかヒトかハッキリしてないのでは?」と疑問に思った私としては、やっぱそうか!と膝を叩くことにw
作ってる側やっぱ分かってるって、意図的だってww


更には別視点からの…これは全話見終わった後で総評で書こうと思ってたのだけど、それに係わるエピだったのでここで。
私の1話感想や2話感想を見れば分かる通り、序盤はかなり批判的に見てました。
単に私がこの作品の作風を掴めてなかっただけかも知れないけど、そうは言っても「良いスライム悪いスライム~」なんて今思い返してもはぁ?と言いたくなる。
つまり途中からガラっと作風が変わった感じで、じゃあどうして変わったのか?を考えたら…あ!、これってなろう作品なんだよね?
ひょっとして、「なろうで始めるにはとにかく最初は閲覧数を稼がなきゃお話にならない」と、信念や拘りを捨ててなろうに媚びへつらった作りを目指した、タイトルも含めて、だったりして?
で、ある程度固定客を掴んでからはそういった忖度は辞めて自由に書く様になった、とか。
或いは一発ネタを思いついて、だけど所詮は一発ネタなのですぐにネタが尽きて、どうしようどうしようとなって昭和作品を参考にし出した、とか?

キン肉マンの序盤も序盤はへっぽこヒーローモノだったのがプロレス勝負に転向したり、遊戯王がいろんなゲームに纏わる悲喜こもごもだったのがカードゲーム一本へ転向したり等、途中から方針がガラっと変わるケースは無いワケではない。
これもそれなのでは?
不老不死のせいで周囲や親しい人が年老いてく中自分だけ取り残される悲哀だとか、レベル99と言ったっていつキャップ開放されるか分かったモンじゃない不安とか、転生者は他にも居るんじゃないかとか、序盤で提示したからには「あっても良さそうな重たい展開」はぜ~んぶ放棄して、それこそ序盤の設定は無くても構わないレベルの話が中盤以降展開されてる。
実際中盤以降の展開を、きららだかそこら辺で新スタートした方がもっと広く受け入れられたんじゃないか?とさえ思ってたり。
1クール作品のアニメくらい最初から最後までテーマを一貫しろって意見も分からんでもないけど、原作からそうであるならまぁ仕方無いかなぁ、とも。

そう妄想してたところでの10話ですよ。
風刺というか暗喩というか…それらを飛び越してかなり直截に作者の叫びをぶつけてないか?
ヘビメタに拘ってたククは鳴かず飛ばずの泡沫ラノベ作家(失礼)の作者そのもので、「どうだ素人のフラットルテ様でもこれくらい演奏出来ちゃうのだ」とダメ出ししたフラットルテは素人出でヒットを飛ばしたなろう作家。
「わかりやすい歌詞」は「なろうに媚びた設定」で、最後の方の「お前は世の中の流行に合わせられるほど賢くはない、賢かったらもっと前から売れている」は…もう、作者の自虐というか戒めとして言い聞かせてるんじゃないか?
なんかすっごい被るんですけど!?
実際作者のwiki見りゃ分かるけど結構暗中模索してるみたい、決して素人じゃないし素地はあるみたい。
え~っと“こみっくがーるず”の爆乳姫子先生のエピソ-ドで「本来描きたいジャンルは別にあるのにエロマンガがヒットしちゃってさてどう気持ちの整理をしよう」ってやつがあったのを思い出した。
なんかあのエピソードとこっちの10話は同じテーマを描いてる気がする、作家の苦悩が滲み出てるというか。
特にこっちは「知り合いの作家がモデル」ではなく作者本人の身の上と被るというか…。

果たしてこの作品がアニメ化までなって作者は嬉しいのだろうか?この作品は本来書きたかった作品なのか?
これが代表作と言われて作者は本意なのか不本意なのか?、気になるなぁww
サイン会とかで「スライム倒して~を読んで先生のファンになりました!他の作品も読みましたがスライム倒して~が一番面白いです!!」とファンから言われたら、作者は表情を曇らせながら「あ、どうも」と力なく返しそう。
え、そこまで未熟じゃない?達観してる?
もし達観してるならもうちょっと遠回しに描いたんじゃないかなー?どうかなー?{/netabare}

12話までの感想{netabare}
11話…とその前に。
何話くらいでだったかな、某所の感想で「ハルカラはキャラが立ちすぎててあんまり前に出すと他のキャラ食っちゃうので、作者も扱いには苦労してる(のではなかろうか)」みたいなのを目にしました。
確かにハルカラは別作品なら手品先輩で主役張れるキャラで、逆に言えばコイツを使えば「騒動」を起こすのが楽チンという便利なポジション。
どうやってハルカラを出しゃばらせない様に抑え込んでるか?に注目しながら見てみると、また新しい発見があるかも?

ということに留意しながらの11話、早速ハルカラの手違いでアズサが毒キノコを誤食して解毒薬を求めて東奔西走するって話。
いやぁ~、ハルカラ便利だなぁw
解毒薬は富士山の山頂にあるとのこと、但しリムジン(リヴァイアサン)やセダン(ドラゴン)では7合目までが限界なので徒歩でせっせと登ることになるが、実は4WD(ワイバーン)なら頂上まで楽々行けたというオチ。
更にその薬は魔王城にも納品されてるそうで…いわゆる青い鳥オチを被せる。
ペコラが意図的にすっ呆けて登山という名目でリムジン運転手に旅行をプレゼントした、ということだったが──。
ここは市場のヤクの流通を把握してなかったハルカラが責められる展開も有り得たんじゃないかな、それだとさすがにハルカラが前に出すぎると判断して避けたのかも?

というか、さ、「若返りの薬」は果たして毒か否か?って、これまた哲学めいたことやってないか?
あくまで若返ったのではなく「ノームの様に小さくなる」とは言い張ってるけど、扱いとしては若返りだよなぁw
また子供になっちゃうネタは他の作品でもよくあるけど、精神まで幼くなる気持ちの悪い展開にはならなくて良かった良かった。
で、精神は幼くならず相応のままではあるんだけど…ハテ?300年生きてるアズサの「年相応」って何!?という、やっぱり哲学がががw
羞恥心はあるみたいで、300年生きててそうなるのかなぁ?けど肉体が17歳のままだったらそうなのかなぁ?と、考え出したら夜も眠れない。


でもって12話、ナルホドそう来たかー。
これまでに登場したキャラ勢揃いの、いかにも最終回らしい「今までのまとめ」的な内容で…。
最初の頃はなろうに媚びたアレな作品だったのが途中から様変わりしたワケだけど、そのままおさらいするとまとまりが無くなっちゃうと思ったのか、最終回はどちらかというと序盤の頃のなろう媚び時代に寄せた感じでした。
まぁつまり「う~ん…」って感じ。
だってねぇ、これまでのノリなら、祭でアズサ組がテキ屋を出す話なので、アズサ組のことをよく知らんモグリに「おうおう、お前ぇ誰に断って勝手に店開いてんだ?」とイチャモン付けられる話になったんじゃないかなー?
またはアズサ屋が大繁盛すぎて、閑古鳥の他のテキ屋から恨みを買うとか。
組長の親分(ペコラ)がやってきて親密そうに接してるのを見て、分かるヤツだけ「コイツに手を出したらヤバイ」と慄くとか…無いのか。

特に気になったのはメイド服のライカを、描写からは全くそんな気配がしないのにモブがしきりに「尊い尊い」と口だけ言って「そういうことだと解釈しろ」と視聴者に押し付けるヤツ。
作劇としては下の下。
しかもその後リムジンの運転手まで手伝うことになるせいで…こいつらの方が本職中の本職、国のトップや国賓を相手に給仕をしてるハズで、それに比べりゃライカなんて路傍の石と化すんじゃねーの?とどうしても思ってしまう。
なーんか全話通してもライカはお嬢様的ポジになり切れてなかった気がする。
結局ハルカラ以外はキャラが弱いことをまざまざと見せ付けられちゃったかなぁ?

けど良いんです、全話のおさらいとして序盤のノリを復活せざるを得なかったと思えば気にならない範囲。
まぁあれだ、普段企画書から外れて好き勝手に作ってるのに、上司が視察に来た時だけ企画通りに作る作業現場、みたいな。
いかりやが後ろ向いてる時はダラけてて振り返ると真面目に働くフリをするドリフのコント的な…そこまで考えちゃうのは私が昭和ネタに囚われすぎてる?

気がかりなのは1話と最終話だけ試しで見て「あ、この作品ってこういうのね」と早合点されてしまう可能性…え、そういう人は1話で見切り付けてる?{/netabare}


総評{netabare}
序盤なろうに媚びまくりの呆れた設定だったけど、途中から激変して滅茶苦茶面白くなる。
何話くらいから変わったのかなぁ?と考えてみると──
3話のハルカラ登場回自体は催淫効果のあるキノコ誤食が「あーはいはい」って感じでそこまででもない。
5話の地元住民説得と6話の盃の件で「あれ、ひょっとして?」と思わせてからの7話の「ジュテーム」が決定打だった…のかな?
ここら辺の私の感想の移り変わりっぷりは各話感想を見てもらえればよーく分かるかと、長くて申し訳ないケド。

9話でスラ双子の「元の姿」って何よ?と疑問を抱かせて10話挿入歌でさり気なく落とすのはもはや芸術的にすら思えるw
ファルファとシャルシャは少女のマスクを剥がすと天地茂と北大路欣也が出てくる、そうに違いない。
ここでようやく作者の経歴を調べて、紆余曲折あって今に至るということを知りました。
昭和映画を現代向け&萌え化してるのではないか?という疑いも、疑いじゃなくて意図的にやってる可能性が濃厚かと、知ってるでしょーこれだけの人なら。
で10話は「本来自分が書きたいジャンルじゃないけどウケるために嫌々やってるんだ」という作者の胸の内の吐露かな?と視聴直後は思ったが、時間を置いたら「タネ明かしだったのかも知れない」と解釈してます。

総評としては、なろう媚びのバカバカ設定でも地力のある人が調理すりゃ絶品になるという、こちらもいい勉強になった素晴らしい作品でした。
「何も考えずに~」みたいのはこの作品に限らずよく聞く言葉だけど、だからといって作ってる側まで何も考えてないワケではない。
視聴者に考えさせない様にする仕掛けが施されてるはずで、そこを考察するのもまた楽しみ方としてはアリかなぁ、と。
で、この作品は考察(という名の妄想)が捗る、言い方変えりゃ考察し甲斐のある懐の深さがありました。
ジャンルというか雰囲気としては“バミューダトライアングル”が近いかな?
個人的にはかなり上位の誉め言葉なんだけど、バミューダ~の良さを上手く説明できない文章力の無さがもどかしい。
作品によっちゃあ考察するだけ空しくなるモノもあったりするので、今後比較用にこの作品を挙げることが…あるかも?

しっかしこういう作品があるとにわかに1話切りできなくなっちゃうなぁ…それはそれでキツいんだが…。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 16

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

昭和のホームドラマもしくはシリアスなしのUQ HOLDER(ただし男はいません)

イメージされるのは『寺内貫太郎一家』とかそういう奴?
(↑古すぎてメインのあにこれ会員は誰も知らない(笑)。)

高原の魔女アズサのファミリーと、その友人・知人によるホームコメディー的なストーリーです。

設定やキャラの把握に冒頭2~3話使った後は、ひたすら「あってもなくてもいいような話」をダラダラと連ねていくスタイル。もちろん基本的に各話完結で前後編は1回だけでしたか? 伏線とかも難しく考える要素がありません。

シリーズ通じてのちゃんとしたストーリーみたいなのは特にないんですが、単話でのメリハリという点では高得点を付けて良い作品だと思います。毎回ぼーっと観てて、めっちゃ笑って、いつの間にか終わる(笑)。

以前の回のゲストキャラが再度出てくることもありますが、そのキャラが出てくる回を見損ねていたからといって特にストーリーがわからなくなるといったようなこともない平坦な異世界日常系アニメとなっています。

メインキャラは不老不死もしくは長寿というのも、本作の特徴になっていますね。見かけ通りの年齢ではないキャラばっかり。


アズサは無敵だけど身の回りの平穏維持にしかその能力を発揮することはなく、たぶんファミリーの財力もおよそ個人レベルではあるはずもなく、地元の伝統的なはずのお祭りよりもアズサは長生きしているといった、ある意味アホに徹したようなお話ですけど原作者の森田季節先生は京大卒でいらっしゃるらしいですよ。

近所のおっちゃんのちょっと盛った小話レベルでも、頭のええ人の手にかかるとめっちゃおもろいんですわ…。

しかもたぶんアニメ制作スタッフも、そういう話とキッチリ割り切って真面目にコメディ作品として作ってるんでしょうね。


余談: このアニメには「エフェクトボイス: 中村 桜」という謎のキャスティングがあります。特にコミカルな描写においてSE(効果音)を声優が演じる場面があるのですが、これが実に良い仕事をしているんですね!

ある意味、このアニメのストロングポイントといえるかもしれません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 35

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

女の子の女の子による女の子のためのスローライフ

これって、異世界転移ものだっけ?
300年前の話なので、忘れてしまいました。

300年間スライムをやっつける生活をしていた高原の魔女さん。
それなのに、TV放送が始まったとたんに同居人が次々と。
不自然な人口増加により、一人っきりのスローライフが・・・。
環境の激変もなんのその、高原の魔女さんの順応力はMAXなのでした。

様々な種族が集まる忍者屋敷と化した高原の魔女邸。
増築工事も順調です。
ここはひとつ、温泉など作って一大リゾートにしたいところ。
しかしこの作品、そういうアニメでありません。

可愛い女の子だらけのドタバタ異世界コメディー。
碧様のツッコミ力も光って、それなりに楽しめました。
もっと続くと登場人物も増え、収拾が付かなくなるところ。
絶妙の終わり所でした。

碧様の主題曲を久しぶりに聴きました。
なんと、この物語にふさわしくないぴーぴー声って。
ぶっ飛んでいて、ちょっと引きました。
多才なのも考えものかもしれません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19

70.6 106 2021年度アニメランキング106位
SK∞ エスケーエイト(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (157)
479人が棚に入れました
「そのとき俺は確かに見たんだ。この沖縄に舞う、白い雪を─…」スケートボードが大好きな高校二年生・暦がハマっているもの――……それは"S"。「Sエス」とは、閉鎖された鉱山をスケートボードで滑り降りるルール無用の危険な極秘レースだ。中でも、そこで行われる「ビーフ(決闘)」に多くの人々が熱狂していた。暦はカナダからの帰国子女で転校生・ランガを「S」に誘う。スケートボードに乗ったことのないランガだが、「S」の熱狂は構わずランガを巻き込んでいく。裏の顔を持つ個性豊かなスケーターたちと繰り広げられる、サイコーでアツいスケボーレースバトル×無限の可能性が今、ここに始まる──!!

声優・キャラクター
畠中祐、小林千晃、永塚拓馬、三宅健太、緑川光、松本保典、子安武人、小野賢章

アニメ好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【完結】切ろうと思ったが面白くて切れなかった。監督天才

オリジナルアニメで登場人物が完全に腐女子向けの男ばっかだったので1話少し見て切ろうかと思ったんですが、動きが良くて、背景などの配色のカラフルさがとても綺麗でスケートシーンに勢いがあって切れませんでした。
あとから調べてみると内海紘子という、京都アニメーションでfreeという有名なアニメの監督をした人が作っているらしい。けいおんの原画も書いてたんだとか。この天才が監督をしていたから腐女子アニメでも切ることなく見れたんだと納得しました。

食卓のソーマみたいな絵がキレイな勢い系の馬鹿スケートアニメで、脳死で雰囲気を楽しめるアニメです。
女性監督は配色きれいで丁寧なアニメ作りがちな法則があるんですかね?
ストーリーの続きは全く気になりませんが2話以降も見たいと思います

2話見ました!女性監督なのにスケボーの詳しい技術などの解説が沢山あるのが不思議でした。滅茶苦茶調べたんでしょうか?脚本の人が知識を持ってても監督が理解してないとアニメにならないと思うんですが。不思議です。
とにかくどのキャラも濃くて、必ずギャップがあるように作ってあります。スケートを0から学ぶ青髪の人がいるので視聴者も、同じ初心者目線でスケートの話を聞くことができました。内容が濃いです。3話目も見たいです

5話で爆笑しました!
スケートをあそこまで頭おかしく表現できるこの作品は素晴らしい!吹っ切れてて最高に楽しいです。
この監督只者ではないですよ。
動きも音楽もストーリー展開もBL要素もすべて高クオリティで毎話完成されています。良作!

結局最後まで楽しんで見れました。
ストーリーの展開とかは王道の少年漫画ですが、演出も話数の配分なども完璧に作り込まれています。
女性監督らしく腐女子向けなシーンも毎話盛り込まれており、円盤の売上もかなり良かったようです。
これをオリジナルストーリーで作り切るのは監督が天才過ぎます。化け物ですね
腐向けのアニメは嫌いな自分がぶっ飛んだスケボーバトルに魅せられて、主人公達が成長する様子に毎週ハラハラさせられる。アニメの良いところが詰まった良作でした。監督天才!

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

00年代のアニメ感

CM前後のアイキャッチの入れ方とか、ギャグの崩し方とか衣装デザインとか…
前回のスケボーブームが90年代くらいだと記憶していますが、その辺りの層を意識しているのか、ずいぶんと肌になじむアニメでした。

物語はきれいにまとまっており、大変見やすかったです。
作画は流石のボンズ、アクションが上手いし、目立った崩れがありません。

物語は大変良くまとまりがあり面白かったのですが、何分各キャラの掘り下げが弱い。
2クールは長いかもですが、もう少しいろんな角度でキャラを見たかったです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ホビー系っぽい感じのノリの熱い王道アニメ

タイトル通りスケボーを題材にしたアニメ。スケボーと言っても真面目な感じではなくて、何でもありな感じのスケボー。
腐向けに見えますが、男性の自分が見ても違和感ありませんでしたし、誰にでもお勧めできるアニメだと思います。

{netabare}
まず主人公レキの元にカナダからの転校生であるランガがやってきます。レキは夜中に山で開催されているSというスケボーのレースに参加しているのですが、いろいろあってその日はランガがそのSに参加することに...。そしてランガはSに参加するとスノボの経験を活かしてレキが勝てなかった相手に勝利する。ここまでが一話。
この後は他の強敵たちにもランガが勝利していく展開が描かれます。
ここまでがこのアニメの一つの区切り目。
みやとかシャドウとかライバルキャラも全員魅力があってかなり面白いです。肝心のSもボンズ制作なので、作画とか見せ方が上手くてかなり盛り上がります。

そしてアダムというキャラが表れるところがターニングポイントですかね。
ラフプレイ的なスタイルを取って、対戦相手は大概酷い目に合うという...
4話では実際にレキがアダムと戦ってケガを負います。
5話はアダムVSランガのビーフなんですが全回の中で一番良かったと思います。ラブハックという技を攻略するシーンがかっこよかったです。
あとアダム戦のちょっと後に挟まれる6話の平和回が何気に好きでした。最後のオチも含めて面白い日常会で息抜きにもなりました。

その後はSの大会が開かれるという展開になるのですが、レキは負け知らずのランガを見て自分には才能がないと思い込み闇落ち展開になります。
闇落ち展開は結構あっさり感を感じてしまうことも多いのですが、このアニメはそんなこともなく、とても良かったと思います。闇落ちの原因も立ち直った理由も納得できたし、長パートで描いていたこともあってあっさり感を感じませんでした。仲直りするシーンとスケボーの楽しさを再認識するシーンほんと良かったです。

ただこの後の大会なんですがこのパートだけは微妙なところも多かったです。大体原因はアダム。さすがにスケボーから降りてスケボーを持って相手を殴ってけがさせるのはちょっと...。まあ一話から爆竹とかあったけどけが人とかでてないしまだ許容範囲だったけど、さすがにスケボーから降りて物理で殴るのはどうなんだ?ってなった。アダム以外のSは面白かったんですけど。

大会ですが、いろいろあってシャドウの代わりにレキがアダムと再戦することになります。このビーフも結構好きでした。レキはここまで全然出番がなくて主人公感が全然なかったのですが、この回は主人公だと感じさせてくれる回でした。普通の方法ではない方法でアダムと同着近くまでもっていくんですがこれもよかったです。実力差は明確にあるし、普通にやったら全然かなわないはずですしね。

最終回はランガVSアダムの再戦。最終回らしく、コースも今までとは変わって明らかにやばそうなコース。
ゾーンとかいう謎要素が出てきたのは微妙でしたが、スケボーを見て我に返るのはいい展開でした。最後は倒れたアダムにランガが手を差し伸べ、アダムが楽しくスケボーをしてた頃を思い出してやる気を取り戻し、ランガとアダムの熱い戦いが見られます。最後は締めも良くて盛り上がりも最高でした。

強いて言うならアダムVSレキのビーフは見たかった感はあるけど...
レキとランガはすごい魅力あるキャラでしたしね。
あと、OPとEDは個人的に今期トップクラスでした。

円盤も結構売れてるので、また何か展開があるんじゃないでしょうか。
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

70.6 106 2021年度アニメランキング106位
かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~ OVA(OVA)

2021年5月19日
★★★★☆ 3.7 (47)
199人が棚に入れました
「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」OVAが
TVシリーズの最速配信を実施するABEMAを皮切りに、各配信サイトでも配信をスタート

天才たちの勇姿をぜひお手元に!抱腹絶倒の3エピソードを収録!

■収録内容
『かぐや様ダークネスvolume1』
『かぐや様ダークネスvolume2』
『かぐや様は食べさせたい』

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かぐや様ダークネスvolume1/かぐや様ダークネスvolume2/かぐや様は食べさせたい

これがOVAのサブタイトルです。
何故この作品がTVアニメとして放送されずOVAになったのか…

私は単なるファンサービスだとばかり思っていましたが違いました。
OVAでしか成し得ないシーンが盛り沢山で構成されていたからです。


プール終わりのシャワー室。
水着姿のかぐや・藤原の身に次々と巻き起こるあんなことやこんなこと…!?
秀知院学園、とある夏の日の物語。

コインパーキングでエロ本を見つけた石上と白銀。
中を覗くとかぐやや藤原、ミコ似のキャラクターが。
エロ本に興味をそそられつつも生徒会メンバーの顔がチラつき我に返り帰路についたと思われた二人だったが…!?

突如幕をあけた生徒会ガチンコチャーハン対決。
白銀・かぐや・石上が腕をふるう三者三様のチャーハンに審査員の藤原・ミコが舌鼓を打つ。
果たして優勝の座は誰の手に!?


dアニメストアのあらすじを引用させて頂きました。
サブタイトルとあらすじの順番がリンクしているので、ダークネスが何を指しているか、そしてガチンコチャーン対決とかぐやの立ち位置など、これまで視聴して来た方にとっては想像に容易い構成だと思います。

そして、奇をてらわず王道で攻めてくるところに、この作品らしさを感じました。

どれも見どころはあるのですが、個人的に一番面白かったのは、「かぐや様は食べさせたい」です。
一番生徒会のメンバーの素顔が見れる、というのが面白さを決定付けたと思います。
ココちゃん演じる千花が最高のパフォーマンスを披露してくれていますよ^^

OVA全1話で約24分の物語でした。
このOVAの様に、気付かず見逃している作品は、きっともっとたくさんあるのだと思います。
今回は偶然掬い上げることができましたが、いつもこれができるとは限りません。

どうにかして、効率よくこの様な情報を入手できると良いんですけど…
dアニメストアでは時々、トップページでOVAの特集が掲載されていることがありますが、いつもじゃないんですよね…
やっぱり偶然に期待するしか無いのかな^^;

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「かぐや様」としてありか、「かぐや様」としてなしか

意識的に本編では、サービスシーンやパンチラを自重している「かぐや様」。サービスシーン等を入れることで、女性読者や一部男性読者からの支持を失うことを考えると、ラブコメの中身で十分勝負できるこの作品において、サービスシーンを入れないことは、より広範な読者の獲得につながってきたのだろうと思います。

そんな「かぐや様」のOVAとして、「ダークネス」と銘打って、あえてサービスシーンを満載したのが、こちらの作品になります。同時収録の「かぐや様は食べさせたい」はサービスシーンは興味ないけれどもOVAを購入した層向けに入れてある、と考えることができそうです。

「ダークネス」特にvolume1はまともなストーリー展開はありませんし、「かぐや様は食べさせたい」は、原作のエピソードに基づいていますが、独立エピソードのため、全体として、このOVAを視聴しなくとも「かぐや様」本編を見る上で支障はありません。本編は好きだけれどもサービスシーンなど見たくない人は見なくてよいような仕様にした、ということでしょうね。

サービスシーンを好む男性読者の希望をたまには尊重してあげようという動機から作成された、と読むのが素直な解釈になるでしょう。他方、やや皮肉な見方をすれば、何のストーリーも展開されないサービスシーンをあえて入れることで、サービスシーンの無意味さ(本編でサービスシーンを入れない意味)を示したかったという解釈もしてみたくなりますね。「ダークネス」のなかでも指摘されているように、インターネット等が発達した近年において、サービスシーンなどよりもっと過激な映像・イラストが簡単に手に入る時代に私たちは生きています(「かぐや様」の登場人物についても、著者本人はかかわっていないにしても、(非公式の)同人誌などで、過激なイラストを入手することは簡単だろうと推測します)。そういうなかで、いくら「公式」のお墨付きがついているとはいえ、この程度の「サービスシーン」は、たいした読者サービスでもないし、意味ないんじゃない、ということを、あえてサービスシーンを作ることで示そうとした、とか、そういう可能性も、頭脳戦(笑)であれば考えるべきかと笑

ちなみに、このOVAは、配信サイトでは、2期の最終話の後に収録されています。私もずっと気づきませんでした。。。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もうこれで終わってもいい

Dアニメストアで視聴。

かぐや様は食べさせたいは、本編でやっても全く違和感のないエピソードだと思うが、かぐや様ダークネスは、本編で放送していたら違和感のあるエピソードだったかもしれない。

本編ではいわゆるサービスシーンが全くないだけに、このOVAでこれでもかというくらいサービスシーンを詰め込んだ感じ。

スクール水着なのに不自然なほど揺れるおっぱい、床と一体化している人しか見ることの出来ない不自然なアングルから描かれる水着姿など、無理やりにでもサービスシーンを描こうとしており、もうこれで終わってもいい、だからありったけのサービスシーンを、という制作陣の気合いを感じた。

しかし、Volume1に関しては、内容的に面白かったかと言われると微妙。

なお、Volume2と、かぐや様は食べさせたいは普通に面白かった。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

70.6 106 2021年度アニメランキング106位
トロピカル~ジュ!プリキュア(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (22)
80人が棚に入れました
小さな島で生まれ育ち、
春から都会の中学校に通う
中学1年生の《夏海まなつ》。

故郷ふるさと の島から引っ越してきた日、まなつは、
《伝説の戦士・プリキュア》を探しに1人で地上へやってきた
“人魚”の女の子《ローラ》と出会う。

ローラの 故郷ふるさと 《人魚の国・グランオーシャン》は、
暗い海の底に住む《あとまわしの魔女》の襲撃をうけ、
《やる気パワー》がみんな奪われてしまった。
人間のやる気パワーまで奪われたら、世界は大変なことに…!

そんな中、地上に現れたあとまわしの魔女の召使いに
ローラが捕まって大ピンチ!

「わたしの《今、1番大事なこと》!それは…!」
メイクでトロピカルチェンジ!やる気全開!
まなつは、伝説の戦士・プリキュア《キュアサマー》に変身!

プリキュアに、学校に、部活に!
春夏秋冬いつでもムテキのやる気で、
みんなトロピカっちゃおう!

声優・キャラクター
ファイルーズあい、花守ゆみり、石川由依、瀬戸麻沙美、日高里菜
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

常夏のプリキュア、最後までトロピカってた

【紹介】
わざわざ紹介する必要もないプリキュアシリーズ第18作目
今回のコンセプトは「夏」「海」「トロピカル」「オシャレ」「メイク」「元気とやる気」

前回のプリキュアはシリアスなテイストでしたが、今回のプリキュアは学園生活が多めの日常中心でギャグがかなり多めなのでちょっと好みが分かれそうですが、私はどちらも好きです。

【メイクについて】
子ども向けだからなのか、メインテーマの一つのはずのメイクはシナリオ的にもビジュアル的にも結構扱いが雑な感じで扱いが小さく、あまりこだわりが感じられなかったのが残念なポイントです。
見た目は確かに綺麗で華やかでしたが、視聴者層を考えればもっとシナリオの主軸としてメイクを大きく取り扱って、こだわりを持って描いたほうがウケがいいのではないでしょうか?
小学生でも高学年になるとメイクに興味深々ですので見る目は厳しいかもしれませんよ。

【作画・音楽】
言うまでもないですが、綺麗です。
キャラデザも衣装のデザインも素晴らしくて何も文句ないですね。
オシャレがテーマになっているので、変身シーンも女の子がメイクをしていくような感じが良かった。
メイクって変身って言いますしね。

主題歌も相変わらずはずれがなくて、テーマ通りの軽快で元気がもらえる楽曲がとてもいい

【キャラクター】
まずマスコットのくるるん超かわいい。ただいるだけでかわいい。

役割がちゃんとはっきりしていて、みんなで補い合っている感じが良い
ローラは最近のプリキュアシリーズには珍しいタイプのキャラでいい味出していると思いました。
みんないい子で雰囲気良いのもいいけど、こういうキャラクターもいるとより深みが増しますね

敵のやる気がなくてやる気を奪うという設定が微妙ですね。
敵としての魅力が全然なくて、夢いっぱいの女の子達の日常に水を差して邪魔してる感じが残念だった。

【シナリオ】
最初から最後までギャグ多めで感動あり笑いありのバランスの取れた良いアニメでした。ギャグについては子ども向けなのもあってちょっと大人が見ていると苦笑いになるようなところもたくさんありました。
シナリオ全体としての軸がわりとあいまいで、各話単体として完結する話が多かったですね。
途中から見てもわかりやすい仕上がりなのは良いことですが、作品全体としての一貫したシナリオももう少ししっかりしてほしいです。

今回は女の子が大好きなオシャレとか学園生活とかとにかく楽しく日常を過ごすことを多く描写しているので毎日楽しそうでいいなーと思いました。
ただ、部活をみんなで楽しく遊んでいるだけに見えてしまっているので、別の目的を持たせれば話にメリハリが付けれたと思う。

それでもやっぱりプリキュア好きだなあ

ローラのエピソードがとても良かったです。
{netabare}
最初は女王になるためのコマとしか見てなかったのに、一緒にいる間に対等な仲間として見るようになって女王になれる道を蹴って「人間になりたい」って言って変身するところがとても良くて一番好きなエピソードでした。本作品の見せ場の一つだと思います。

アニメ見てローラを気に入った人も、ローラ微妙かもって思った人もぜひ劇場版を見てください!!
{/netabare}

【総評】
今回のシリーズは女の子達の楽しい日常というイメージが強かったです。視聴者層の女の子達にとってはオシャレで夢があってキラキラしていて良いと思います。

大事なのは大人がどう思うかよりも、子どもたちが楽しめるかどうかだと思います!
私は最初から最後までとても楽しかった。
特に最終回はまなつに泣かされました。
多くの笑いと感動をありがとうございます。

そして来週からは待ちに待った新シリーズが!!
今度は食べ物がテーマのようです。
公式サイト見ると、キャラクター3人のデザインが和風、中華風、洋風に分かれていてお料理が深くかかわってきそうなのが面白そう。

食べることと人に勇気を与えることは関係が深いと思ってて
プリキュアと相性良さそうでとても楽しみです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

南国テイストなプリキュア

ハートキャッチプリキュア!とも共演していたのが印象的だった。

主人公の夏海まなつ・キュアサマーを絶賛売り出し中?のファイルーズあいが演じていることも印象的。
人魚のローラもプリキュアになってキュアラメールになっていることも印象的。

南国テイストだけあってかなり明るい雰囲気で進行していくが、一之瀬 みのりのように寡黙なキャラクターもいる。キュアパパイアになるとなんか明るい雰囲気になっている。

後回しの魔女なる存在がおり、伝説のプリキュア?との決着を先延ばしにしすぎて何をすべきかすら忘れて思い出すことも後回しに。
今すべきことはすぐにやろう。明日やろうはばかやろうということですね。


OP
Viva! Spark!トロピカル〜ジュ!プリキュア 歌 Machico
Viva! Spark!トロピカル〜ジュ!プリキュア withトロピカる部 歌 Machico コーラス トロピカる部
Viva! Spark!トロピカル〜ジュ!プリキュア〜トロピカる部Ver.〜 歌 トロピカる部
ED
トロピカ I・N・G 歌 吉武千颯
エビバディ☆ヒーリングッデイ!&トロピカ I・N・G エンディングリレー 歌 宮本佳那子・吉武千颯
あこがれ Go My Way!! 歌 北川理恵・吉武千颯
シャンティア〜しあわせのくに〜 エンディング主題歌Ver. 歌 キュアサマー(ファイルーズあい)・キュアコーラル(花守ゆみり)・キュアパパイア(石川由依)・キュアフラミンゴ(瀬戸麻沙美)・キュアラメール(日高里菜)・キュアブロッサム(水樹奈々)・キュアマリン(水沢史絵)・キュアサンシャイン(桑島法子)・キュアムーンライト(久川綾) 挿入歌
なかよしのうた 歌 ローラ(日高里菜)
なかよしのうた〜いっしょにうたおう♪だいすきなともだち〜 歌 ローラ(日高里菜)、夏海まなつ(ファイルーズあい)、涼村さんご(花守ゆみり)、一之瀬みのり(石川由依)、滝沢あすか(瀬戸麻沙美)

あこがれ Go My Way!!が凄い頭に残った。一緒に踊りたくなる。勿論、OPも良き。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

ふじお さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

泣いた笑った感動した

デパプリに続いてプリキュア完走二作目。デパプリと同様笑って泣いて感動して萌えてホッコリして盛りだくさんでプリキュアって本当にすごい!

音楽がヤッパリちゃんとしてるな~。夏といえばなサウンドがバッチリです。ピアノのモントゥーノをアニソンで聴いたのは初めてかな。サンバとラテンが上手く混じってる。クラーベ風フレーズのキメにタンボリンも入ってて面白い。劇伴も物語を邪魔せずしっかり盛り上げるのにしっかりメロも聞こえてくるという控えめに言って最高という。
しかしギターと管楽器で主メロとるT-square風のサウンドって今の若い人たちも夏を感じるのかな?

あとローラが超魅力的。高飛車なのに芯の強い優しさに溢れてて努力もできてドヤ顔可愛くて顔芸面白くてこんな魅力的なキャラ他にちょっと思い浮かばない。

あとヤッパリラスト。観てるこっちがだだ泣きしてる最中に爆笑もさせられるというね。この話創ったひと天才かよ?ってなったね。

これでまだ2/20なんだから全作制覇までたっぷりあってまだまだ死ねませんね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

70.6 106 2021年度アニメランキング106位
映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!(アニメ映画)

2021年3月20日
★★★★★ 4.2 (10)
42人が棚に入れました
「プリキュアシリーズ」の通算17作目にして、15代目のプリキュアに当たる。
これに映画作品

郷音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ゆめペンダントで奇跡のトリプル大変身!!?

2021年公開映画。

東京にやってきたプリキュア一行に突然謎の敵が現れる。

COVID-19の影響もあって、例年のミラクルライトや応援煽りはなかったです。

寂しさもある一方、大人目線では静かに見れました。でもやっぱ応援とライト振ってこそのプリキュア映画だよね。

先輩プリキュアである5の面々が出てきたのは嬉しいけど、ちょいキャラ感は否めないね。

ドリームはグレースと合体技あったけどほか5人の活躍があまりなかったのでもっとほしかったなぁ

その分副音声ドラマで楽しんでね!ってことだとは思います。2回行く勇気はなかったのでレンタルDVDで聞きたい。

先輩が出たり2度の衣装チェンジとお祭り感もありつつ、最後は家族愛でちょっとうるっとくるいい映画でした。

短編のトロピカルージュプリキュアはもうコミカル全振りでしたね。本編に期待できる作品です(別映画だけど仮面ライダーセイバーの短編がなぁ…)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

70.5 111 2021年度アニメランキング111位
平穏世代の韋駄天達(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (181)
550人が棚に入れました
“韋駄天" × “魔族" × “人類"、何が起こるか誰にもわからない禁断のバトルロワイアルがいま始まる―!! 壮絶な戦いの末、圧倒的な速さと強さを誇る戦いの神々「韋駄天」が世界を破滅に導く「魔族」を封じ込めてから800年。今や“あの戦い"は遠い神話の中の昔話でしかない。生まれてから一度も戦ったことのない「平穏世代の韋駄天達」が平和ボケしている中、何者かにより、再び魔族が長い眠りから復活させられた―!? 武力、智略、政治、陰謀、使えるものはとにかく何でも持ってこい! ノールール&ノーリミットな三つ巴のバトルロワイアルがいま始まる!!
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お手軽にハイブリッド戦争

原作未読


キービジュアル/サムネや作品タイトルから少年誌でもさらに子供向けな内容を想像してさほど期待してませんでしたがところがどっこいでした。紛れもなくクール(2021夏)トップの面白さです。

韋駄天≒神様と魔物が対立する設定。強力な魔物を封印し平和が訪れ800年経過した世界が舞台です。脅威が去って久しいため、いい加減平和ボケしてるよの趣旨で“平穏世代の韋駄天達”なんでしょう。
半端な幕切れは原作との兼ね合いみたく、ならばと韋駄天が如く駆け抜けた疾風怒濤の全11話でした。


原作者クール教信者さんの同クール3連発。『小林さんちのメイドラゴンS(2期)』『ピーチボーイリバーサイド』『平穏世代の韋駄天達』のうち一つになります。食べ比べしてみるのも一興ぐらいの構えでしたが、なかなかどうして共通したテーマが見え隠れするのもお楽しみポイントです。余力があれば他のもどーぞ!
と褒めまくりなのですが一点。俺たたエンドでもないぶつ切りエンドが減点材料ですかね。だがネガティブ要素はこれくらい。というわけで中身なんですがあらすじ抜きでエッセンスを以下ご紹介↓

パワーゲームが上手いこと描かれてます。韋駄天VS魔物の構図はもとより第3極人間の立ち位置が趣深い。魔物に使役されるのは想像つきますが韋駄天にとって必ずしも守るべき存在ではありません。第一優先は魔物の殲滅であり人間保護は副次的なもの。
国家に例えるとわかりやすい。友好だなんだのというのはホームグラウンドの安全が担保されてこそ成立すること。一昔前は韓国、今だと台湾。あくまでロシアの南下や赤化勢力の橋頭保としての半島であり、沖縄防衛・シーレーン確保のための台湾であるのが地政学の常道です。“友好”は副次的で自国の国益優先で考えるのが筋なため「○○が親日だから」は要素であって不可欠な条件ではありません。
本作での人間は“プレイヤー”とはならず大国の都合で右往左往する〝傍観者”であり、言い方悪いですけど駒。それがうまいこと出てます。二項対立なプレイヤーと流動的な第三者という大枠部分がシンプルでわかりやすい。

そんなパワーゲームを下支えするのがややエログロな表現手法が取り入れられていること。なかなかお目にかかる機会がありませんが本作では特長となってます。
そりゃ胸糞に蓋できればいいんでしょうけど敗者がどんな目にあうかは自明の理ですからね。ウィグルとかどうなん?って話です。話せばわかるは絵空事。こと世界は残酷で不条理なのです。
た・だ・し…アニメでそれ見たいかどうかは人によるでしょう。私は抵抗のない人。むしろそれっぽい作風でしたらメタでも表現されてないと冷めるかもしれません。

 平穏世代=平和ボケ

かどうかは観てのお楽しみですがほぼ答え言ってるようなもんですね。
最後にインテリジェンス。情報戦です。ウォーポテンシャル=戦力も強い上で情報戦に強ければ万事安泰ですが、たいていは弱いところこそ情報戦に力を入れるものです。
ネタバレ無しではここまでですが、きちんと弱いほうが必死で情報戦仕掛けてきます。火力よりも情報戦がどれだけ大事かわかるような作品となってるんですよね。不思議なことに『三国志』で諸葛亮や司馬懿ら軍師の計略の威力をまざまざと見せつけられて知っているくせに、現実社会に置き換えると途端に感覚マヒしちゃって影響力工作の威力やどんなものかが分かんなくなることが多い。スパイ天国という単語は知ってても具体的にどんな工作があるか指摘できる人は少ないものです。


となんやかんや堅苦しいネタですんませんでした。実際は脱力系と言っていいくらい小難しさとは無縁なのでご安心を。この手の作風での教科書は『進撃の巨人』あたりかと思いますが、その『進撃の巨人』の設定を荒くしておふざけ増やして原型留めてはないんですけど旨味成分が遺伝子レベルでは一緒みたいな感じ。

ぶつ切りエンドだけはポカーンなるかもわかりません。11話と短めですから、サムネ/キービジュアルでイマイチ食指が動かん方もちょい重い腰をあげてもらって損はないと思える良作でした。
途中区切りのつけ方が綺麗だったらさらに点数上げてるのでもったいないですね。



※ネタバレ所感

■食べ比べ

言うまでもなく他のクール教信者作品との比較です。
{netabare}敵対種族とのコミュニケーション問題ばっかですね(笑) 

本作では魔族が絶滅危惧種という設定で、種の生存をかけて必死。うっかり肩入れできちゃう悪いやつらなんです。彼らにとって韋駄天は種の存続を脅かす不倶戴天の敵。
たしか300体だったと思いますが個体数の少なさで生じる危機感からか倫理観は吹っ飛んでましたね。劇中では輪姦・児童姦はもとより女性を生む機械と見立て多子出産推奨は当たり前と胸糞展開でした。
これがリアルだ!としたり顔で言う気はさらさらありませんが、どういう人たちがどういう時に胸糞なことやらかすかは歴史に複数事例があるので知っといて損は無いでしょう。尼港事件・通州事件・真岡郵便電信局事件あたりは良いテキストになると思います。

韋駄天側のミスは慢心なのかしら。私がたまに大日本帝国ネタを使う理由なんですけど日本型組織の良いところと悪いところの見本市みたいなとこあるからなんですよね。
それで慢心についてなんですが、当時の日本って
片手間に東南アジアに出張って200年~300年居ついていたイギリス・オランダ・フランスを駆逐し
片手間にドイツ第三帝国を敗走せしめたロシア改めソ連の南下を満蒙エリアで食い止め足止めして
片手間に内戦状態で国の体をなしてなかった共産軍・国民党軍の便意兵に連勝
しかも一等国民として調子に乗り満州で狼藉を働き散々足を引っ張る列島出身でない同胞を抱えながら
ついには太平洋渡ってアメリカの国土に攻撃加えるオマケつき

それぐらい強かったって解釈は可能です。それを地でいくくらいお強い韋駄天の皆さん。これで情報戦でも勝ってたらと悔やまれる展開だったので示唆に富むなぁと高評価の理由の一つです。

『ピーチボーイ』だと敵対種族の和解模索を示唆するくらいで終わってましたが、こちらは今のところお花畑皆無です。平穏世代と言いながら世界は残酷です。『メイドラゴン』となると私は1期止まりでして日常劇に落とし込んだ中にほろ苦さを感じる作りだったと思います。いづれの作品でもハレーションが必ずどこかで描かれ、そんなやっかいなテーマに向き合おうとの姿勢を感じるんですよね。{/netabare}


このアニメ観てまともな情報機関が欲しくなりました。
あまり性差を言わない私ですがこのアニメはパワーゲームに鼻の利く男連中が好きな気がします。



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

------


2021.10.14 初稿
2021.12.04 タイトル修正/配点修正 -0.2

投稿 : 2024/04/27
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「面白かったけど、ここで終わるの?」という感じですね。

読んでないのでわかりませんが、「ここで終わる」に関しては原作事情によるものみたいで仕方がないようです。

ストーリーはいろいろとありますが、ぶっちゃけて言えば「超頑丈な異能者」(韋駄天)と「そこそこ頑丈な異能者」(魔族)によるバトル的なお話ですね。

韋駄天も魔族もその存在の維持は人類の存続に依存している一方で、どちらも人間は生存に必要な分だけ生きていれば良いという点で人類とは別の倫理観を持っていて、本当の意味で人類には与しない存在になっている点が面白いです。

韋駄天と魔族は不倶戴天の敵であり、普通に戦えば韋駄天が勝つであろう状況で、しかし頭を使うことで魔族側も韋駄天に対抗しうるという構図になっています。

韋駄天側の頭脳担当イースリイと魔族側の頭脳担当ミクの心理戦と、不倶戴天という状況自体をなんとかして人類も含めた三者の共存が図れないかと悩むギルといったあたりのキャラクターたちが本作を面白いものにしてくれていると思います。

ということで終始面白く観ることができたんですが、最終回が「え、ここで終わるの?」的なものだったのでそこは残念ですね。続編があればきっと観ますけど、いつのことになるのだろう…?

投稿 : 2024/04/27
♥ : 22
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

敵側を応援したくなるアニメ

人間、魔族、韋駄天が存在する世界で魔族VS韋駄天を描いたバトルもの。

{netabare}
このアニメは珍しく主人公側がオーバーパワーで、7話時点ぐらいで魔族が絶滅寸前にまで追い込まれるという。
俺TUEEEE系と言えばそうなのだが、同じ相手にずっと俺TUEEEをし続け、相手は必死に耐えるという斬新なアニメ。
その斬新さ、絵柄の独特さ等もあってかなり面白かった。

最初はひたすら魔族に対して俺TUEEEをして魔族側をほぼ壊滅させるが、追い込まれると魔族側は引きこもり、どうやって韋駄天に対抗するか?、どうやって魔族を立て直すか?と作戦を練る。
前半部分も勿論めっちゃ面白かったんだが、自分は後半部分が特に好きだった。
頭脳戦という自分が好きなジャンルをしっかりと描けていて好印象。
前半部分もそうだけど、敵との駆け引きがかなりうまく描けていたアニメだと思う。
ミク達とイースリィの駆け引きが見ていてすごく面白かった。
韋駄天の思考がサイコパスめいてて、魔族側の方が生き延びようと頑張ってるから魔族側の方を応援したくなるというw
最後、魔族側がイースリィを出し抜いた時はよくやった!って感想が出てきてしまった。

それと結構この作品はエログロで、今期で言うなら女神寮よりもエロ要素が多め?
ところどころエロ漫画かよwってなるようなシーンもあったり...。
自分普通のアニメに入るエロ要素は嫌いなのだが、この作品はエログロがいいスパイスになっていて良かったと思う。

一個だけ気になった点を書くと、倍速再生だけはやめてほしかった。
尺の都合?演出?どっちかはわからないけど普通に聞きたかった。

最後はイースリィ達が拷問されてる途中で終わりという中途半端な終わり方。
二期をやってほしい。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 6/10
殴るシーン割とグロい。
韋駄天は悪なのか?平穏ってゆとりって意味かw 
いや草、普通にレイプされるじゃんw
アニメなのに珍しい
神様仕事して... 

2話 9/10
ポーラ可愛い。女にも厳しいな
いいリョナ。一話の最後そういうことか
魔族と韋駄天の設定しっかりしてるの面白い。
悪は魔物だけって感じか
腸飛び出してるじゃん。結構面白そう。

3話 8/10
リン強すぎる。
あのじじいボコボコにされてたのにそんなすごい奴なのかw
イースリイが指示していた人たちって人間なのか?

4話 6/10
韋駄天は味方なのね。この白髪男かよ。

5話 8/10
イースリィのイキリっぷりきついわ。
最近のアニメ媚薬の登場率高くね?w
女神寮よりもエロい。
展開がエロ漫画w 倍速やめてくれ。
6話 こいつらあんまりつよくないのか? 謎ボールギャグ 7/10

7話 7/10
イースリィのイキリが少しきつい。
あのおじさんを評価するの面白いなw
譲歩することで本題を認めさせたってことかもね。
ところどころイキリがきつい

8話 9/10
#8 韋駄天w
意外と渡り合えるんだな韋駄天と。
普通に人間も殺してるじゃん。
なんでいいシーンでエロやってるんだ。
え、この人韋駄天になるのかw
メインキャラの韋駄天たちがどうやって韋駄天になったかみたいな話はないのか。
ええ...気絶させるのはなぁ。
リンは死なんのか?

9話 8/10
ぶっ飛んだ世界観からSNSという現実感のある言葉がw
魔族を応援したくなるアニメ。
慰めてやる(意味深) マジでそっちの意味かよw
グロいな。

10話 8/10
この駆け引きパート面白いな。
ほんとに魔族側を応援したくなるw

11話 9/10
媚薬投げといて変な下心がないとは。
隙あらば媚薬
やっと魔族側が韋駄天を出し抜いてくれたw
もうちょっと拷問シーンやってくれても良かった。
中途半端だなぁ、終わり方。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「聖者の行進」8.0/10
ED「雷火」3.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

70.5 111 2021年度アニメランキング111位
フラ・フラダンス(アニメ映画)

2021年12月3日
★★★★☆ 3.7 (45)
109人が棚に入れました
新入社員、夏凪日羽。志望動機「みんなに”笑顔”を届けたい。」福島県いわき市に暮らす高校生・夏凪日羽。卒業後の進路に悩む日羽は、かつて姉・真理が勤めていた「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを見て衝動的に、新人ダンサー=フラガールの採用試験に応募する。未経験ながらも採用された日羽は、鎌倉環奈、滝川蘭子、オハナ・カアイフエ、白沢しおんたち同期と共にフラガールへの道を歩み始めるが、個性豊かすぎる5人の足並みはそろわず、初ステージで、ある大失敗をしてしまう。「史上最も残念な新人たち」と呼ばれ、落ち込む彼女たちだったが、恋、ダイエット、そしてフラ…と、いいことも辛いことも分かちあいながら、フラフラしながらも絆を深めていく―――。それぞれの想いを胸に彼女たちは今日もステージへ。笑いあり涙ありの新人フラガール成長物語。わたし、"フラ"を仕事にします。

声優・キャラクター
福原遥

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

流した汗と涙の数だけ、人を笑顔にする仕事

恐らく今年最後に見るであろう新作アニメーション映画。
告知の時点で見に行く予定ではありましたが、うん、素敵に面白いですねこれは。

作品の舞台となる福島県にあるスパリゾートハワイアンズのダンシングチームといえば、2006年に蒼井優主演で「フラガール」として映画化されたことでも知られており、今作では主人公の夏凪日羽ちゃんを始めとする5人の新人がフラガールとして成長していく物語が展開されています。

シリアスなシーンも展開されますが比率としてはそれほど多くなく、全体的に明るくポップな作品でしたね。でも2時間の中に登場人物それぞれにちゃんとスポットを当てていて、みんなの個性が好きになる構成でした。
作中では3.11の震災の際の苦労が語られていましたが、これは現在のコロナ渦ともリンクして捉えることができ、中々に考えさせられるものがありました。

制作を担当しているBN Picturesは「アイカツ!」シリーズの制作でも知られ、やはりそこで培ったノウハウを活かしてかフラダンスの映像シーンは可愛かったですよ。

とは言っても、作画自体はTVアニメーションのちょっと延長といった感じだし、ストーリー自体も傑作と呼べるほど印象に残るわけでもなく、全てが小奇麗に75~80点代にまとまっているなーと言うのが総評。
ただ誰が見ても無難に楽しめる作りになっていたので、良作だと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アイカツなるほど

リアルなお仕事系アニメとして、いい感じに楽しめたが、盛り上がりどころが散らばっており、一本の映画というよりも、1年ものの夕方アニメの総集編という感覚だった。

ステージシーンのCGのセルルックとの親和性が高くてちょっと見ないうちにここまで進化してたのかと驚いた。
ただ、それはそれとして、
遠景か顔UPが多く(アニメとしては間違ってないけど…)、折角のフラダンスアニメなので、もう少しダンス描写が細かく見たかったな。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

災い転じて福となす

時は2020年、所はいわき湯本ハワイアンズ。
このアニメ、新入社員として入社した5人のフラーガールの奮闘記です。

主人公はいわき市出身のひわ。
かつて花形ダンサーであった姉に憧れ、発作的に試験を受け合格します。
ずぶの素人だから、もちろんダンスはできません。
よって、初舞台では当たり前のようにやらかします。

他の新人メンバーも個性的で、それぞれ方向性がバラバラ。
だから最初はぎくしゃくし、チームワークなんてあったもんじゃありません。
でも、そこは志を同じくする同志、時を経るに従い・・・

早い話、スポコン入りのお仕事アニメです。
ストーリーはシンプルでストレート、ひねりなんてありません。
でも逆にそこがいい。
結末は予想の範疇からは出ないけど、後味はすこぶる良いです。

10年ひと昔とはよく言ったもの。
あの震災に翻弄された人々が過去の呪縛から解き放たれて飛び立っていく。
いやがうえにも月日の流れは人の歩を進めるもの。
そして、先人の残した功績の上に新しい価値を創造し、後継者たちは時代を変えて行くのでしょう。

主人公ひわの実家はいわき市末続です。
以前仕事で行ったとき、小犬に足を噛まれました。
冒頭からその時の記憶が蘇ってきて、ちょっと懐かしかったです。

いわきにひまわり畑はなかったけれど、眩しいほどの陽光ははっきりと思い出せます。
いつか遠くない夏の日に、いわきに再会したいです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

70.4 113 2021年度アニメランキング113位
はたらく細胞!!第2期(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (291)
1176人が棚に入れました
これはあなたの物語。あなたの体内(からだ)の物語──。人の細胞の数、およそ37兆個(新説)。細胞たちは体という世界の中、今日も元気に、休むことなく働いている。酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球…….そこには、知られざる細胞たちのドラマがあった。擬人化モノの新定番、大人気コミック「はたらく細胞」のテレビアニメ第2期!誰もが共感できる、体内細胞擬人化ストーリー

声優・キャラクター
花澤香菜、前野智昭、小野大輔、井上喜久子、長縄まりあ、能登麻美子、小林裕介、石田彰
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

待ってました。。血小板!マクロファージw 

 
相変わらずのキャラ達、会いたかったですw
あらためて見ると声優陣もけっこう豪華ですね。

 原作:講談社系の漫画
 制作:david production
  妖狐×僕SS、ジョジョ、サクラダリセット、
  そして、ストウィR2B・・
  色んなジャンルやってますね。
 放送:1期 2018年夏(全13話+特別編)
    2期 2021年冬(全8話)
 視聴:2021年3月
 ナレータ:能登麻美子

 話数が足りなかったのは惜しいですが・・
 視聴者の観たいものはわかってらっしゃるかと。
~{netabare}
 いきなりたくさんの血小板が登場。
 大活躍でしたねw
 えーと・・みな同じ声優さん?
 んなわけなかった。。
 オリジナルのリーダーちゃんの他に、
 うしろまえちゃん、副リーダーちゃん、きょろちゃん、
 血小板1~6と、全て違うcvでしたねw
 バトル中心になりがちなこのシリーズ、
 掴みとしてはよろしいかとw

 なんか赤血球のカワイさが減ってるような。気のせいかな・・
 お、後輩赤血球・・ 第15回声優アワードで主演女優賞を受賞した、石川由依さんじゃないですか。
 ヴァイオレットぉぉ!

 お面かぶって変身・・JOJOですなw
 ケンシロウっぽい回もありましたねw

 モブみたいな一般細胞に小林祐介?
 乳酸菌・・めんこいw
 特に赤・・誰だ?高橋李依!
 ゆっけ氏とりえりー、リゼロコンビw

 がん細胞は石田彰。
 友達に殺されるのが本望とか廃墟の湖とか・・
 カヲル君じゃんw

 しかし乳酸菌がここまで活躍するとはw
 腸内フローラはここ最近有名になりましたね。
{/netabare}~

 単に異物と闘うようなマンネリ化を避ける工夫も感じたし、新しいキャラも悪くなかったし、みたい旧キャラも魅せてくれたし、そして・・ちゃんと身体の健康に関する知識も与えてくれたし、安定の出来だったかと。

もっと食物繊維を摂らねばなるまい。。。
 

投稿 : 2024/04/27
♥ : 23

70.4 113 2021年度アニメランキング113位
劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編Paladin; Agateram(アニメ映画)

2021年4月23日
★★★★☆ 3.8 (27)
188人が棚に入れました
『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』の後編

声優・キャラクター
宮野真守、島﨑信長、高橋李依
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

嘆きの騎士、感無量というのかな?

 前編で山の民もろとも巨大な光の塊で、殺されかけられるもアーラシュの捨て身の犠牲によって、ピンチを免れたベディ(ベディヴィエール)、藤丸、マシュだったです。
 今回は、獅子王を倒すため、山の民とともに後から、太陽王も参戦して生徒キャメロットに攻め入るお話だったです。

 許されない罪を犯したと悩むベディがやたらと嘆き、藤丸とマシュに励まされたりしてたです。
 そこで明かされたみたいなマシュの英霊とは?だったです。その答え{netabare}は、太陽王の御前で円卓の騎士ランスロットと戦うことになって、明らかになったです。ランスロットと関係があり、{/netabare}今までにないマシュの本質というのかを見たです。
 この場面に限らずマシュは、、全体を通して今まで以上に活躍した今作です。

{netabare} 太陽王オジマンディアスにより明かされる聖槍、聖都キャメロットの秘密がこの時代背景にあわない最新のテクノロジーみたいで、人類補完計画??を思わせる恐るべき計画だったです。{/netabare}
 オジマンディアスの神殿、聖槍などのデザインは、最終決戦においてデザイン、スケールもしかり、大きな役割を果たしていたです。

 ついに攻め入る聖都、次々と立ちはだかる円卓の騎士との闘いも、迫力があったです。とある戦いに割って入る山の翁の存在感もベディにとっても相手にとっても重要な役割のようだったです。

 ついに対峙する獅子王に藤丸、マシュそしてベディどう決着をつけるのか?注目になるのです。{netabare}ここまでくるとベディと獅子王の世界になり、ベディの贖罪が何なのか?目的も分かるです。「これで、いいのか?」な衝撃の結末の行方は?です。

 何だか、藤丸とマシュ、ダヴィンチちゃんだけが生き残ったように思える光景で、聖槍に取り込まれた人々はどうなったのか?全滅してしまったようでよくわからなかったです。
 最後の最後、円卓の騎士の誰かさんの信念を描いていたのか?ベディでなくこのキャラ?なぜ出すか?わかりずらいです。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

70.4 113 2021年度アニメランキング113位
劇場短編マクロスF〜時の迷宮〜(アニメ映画)

2021年10月10日
★★★★☆ 3.8 (38)
178人が棚に入れました
人気アニメーション「マクロスF」の完全新作「劇場短編マクロスF ~時の迷宮~」が、2021年公開予定の「劇場版マクロスΔ 絶対 LIVE!!!!!!」と同時上映。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これはマクロスFのサービス映像というよりも劇場版の続編

これはマクロスF(フロンティア)のサービス映像というよりも「劇場版マクロスF サヨナラノツバサ」の続編。
10年のときを超えてこの映画を制作してくださった皆様に感謝します。

行方不明になった早乙女アルトを探し続けているランカ・リー。
彼女は、ある星のプロトカルチャー遺跡の前で歌を歌います。

すると、不思議な現象が起きて…

マクロスFファンにはたまらない映像と音楽です。
まさにここは時の迷宮。
目と耳と心とで感じ取ってください。

はたしてランカはアルトに出会うことができるのでしょうか?
そして意識不明中のシェリル・ノームと共演ができるのでしょうか?


この映画は本来は2021年2月に発表されるはずでしたが、新型コロナの影響で11月になりました。
この続きを期待しています。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 7

石ころ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

感慨深い、ただこの一言に尽きる

劇場短編ということで、劇場版サヨナラノツバサ公開から10年という節目の年に、続編をΔの劇場版との同時上映にこぎつけたこと、制作陣の方々には感謝しかありません。視聴後、また続編が制作されるのではと、淡い期待を生むような良い作品に仕上がっています。
あとGood job!以来の三年ぶりの劇中の新曲は、予想を裏切らない出来で聴きごたえがあります。機会があれば、もう一度劇場に足を運べるといいのですが...

投稿 : 2024/04/27
♥ : 1

70.4 113 2021年度アニメランキング113位
魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士 前篇(OAD)

2021年9月10日
★★★★☆ 3.7 (18)
96人が棚に入れました
カルタフィルスがひとときの午睡につき、チセが学院の聴講生となる少し前。

学院への招待が届き、不安ながらも準備を進めるチセと手伝うエリアス達。
久しくなかった日常の最中、不気味な馬を連れたスプリガンが邸宅を訪れる。
『今回の亡霊猟団の様子がおかしい』という言葉と共に。

――倫敦から移り住んできた普通の少年・ガブリエルは退屈していた。
自身の境遇、友人との別離、不慣れな土地、すべてに。
それらから逃れるように眺めた窓の先、一瞬見えた紫煙を追いかけて家を抜け出た、その時。
本来なら交わらぬはずの少年の世界は、厚いベールの裏側に生きる魔法使い達の世界と交わり始める……。

70.3 117 2021年度アニメランキング117位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女(アニメ映画)

2021年8月27日
★★★★☆ 3.7 (31)
177人が棚に入れました
エインズワースとの激闘からひと時の休息。美遊を救出したイリヤたちは、平行世界の衛宮士郎から美遊の過去、この世界で起きた聖杯戦争のことを知らされる。それは美遊の悲しい運命であり、美遊のために兄・士郎が命を賭して歩んだ壮絶な戦いの物語だった。人類の救済のために美遊を犠牲にするエインズワース。美遊のために世界の敵となると決めた士郎。相容れない2つの正義に、すべてを守ると誓うイリヤ。「助けるよ。私はみんなが助かる道を探すって決めたから!」大切な人たちと笑いあえる明日を作るために―。魔法少女たちの戦いが、再びはじまる……!

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

現実的で賢い諦めることに慣れた人と、理想を目指してあがき続ける人

この物語は全編シリアスタッチで描かれています。
テレビシリーズの最初の頃からは信じられないほどの迫力ある展開ですが、イリヤの魅力がたっぷりと味わえます。
イリヤは小学5年生とは思えないほどの慈愛の心が豊かな少女です。


「Licht」 それは「不死の魔法使い」を意味しています。
何千年もの間、何度も何度も名前を変えてエインズワース家の一員として暮らしてきた少女。
本人は元の名前も思い出せないほどの長い長い年月を生き続けてきたのですが、決して死ぬことができません。その少女の唯一の望みは、死ぬことでした。
この映画は、その少女を救うための物語。

そしてその少女を救うために何度も何度も挑戦しては失敗したエインズワース家のジュリアン。
ジュリアンは賢い青年です。理想と現実とが違うことを知っています。
そのため、彼の心には絶望しか残っていませんでした。

でも、イリヤは違います。
彼女はいつも希望を持ち続けています。どんなに困難な状況でも、わずかな可能性を信じて前向きに行動します。
理想的で甘い考え方ですが、彼女は常に明るい未来を目指しています。
そしてイリヤの友達の美遊やクロ。彼女たちはいつでもイリヤの味方です。
だからイリヤはいつでも全力を出し切ることができます。そして、自分の実力以上の力を発揮します。


確かに大人になると誰もが理想的で甘い選択はしなくなり、現実的な賢い選択をするようになります。自分の理想を諦めるようになります。
でも、諦めることに慣れた人生は、面白みがありません。生きることに意味を見いだせません。
それに、諦めることを選択すれば、努力をする必要はなくなります。楽にやり過ごせます。

それよりも未来に希望を持ちながら生きる。そうすることで笑顔になり、生きる意味も見いだせます。
確かに希望を持ち続けるためには、懸命な日々の努力が必要です。あがいて、あがいて、あがき続けなければいけません。それでも希望がかなえられる保証はありません。

でも、希望を持ちながら生きている人は魅力的です。
イリヤの笑顔が素敵なのは、彼女が常に明るい未来を持ち続けているからなのでしょうね。

現実的で賢い諦めることに慣れた人と、理想を常に持ちあがき続ける人、貴方はどちらが好きですか?

投稿 : 2024/04/27
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

運命に抗う、光

この作品は「Fate/stay night」のスピンオフ作品なのですが、気が付けばTVアニメ全4期分と劇場版「雪下の誓い」が制作され、しっかり大作になりましたね。
これまで「Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム」を含めてこのシリーズは全作視聴済です。

現在進行形で私がプレイしているアサルトリリィのソシャゲでは、なんとこの作品とのコラボイベントが開催されているんです。
今日からは「プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!」とのコラボイベントも始まりましたけれど…
イベントでプレイする前に視聴しておくべきと思い、今に至っています。


エインズワースとの激闘からひと時の休息。

美遊を救出したイリヤたちは、平行世界の衛宮士郎から美遊の過去、
この世界で起きた聖杯戦争のことを知らされる。
それは美遊の悲しい運命であり、
美遊のために兄・士郎が命を賭して歩んだ壮絶な戦いの物語だった。

人類の救済のために美遊を犠牲にするエインズワース。
美遊のために世界の敵となると決めた士郎。
相容れない2つの正義に、すべてを守ると誓うイリヤ。

「助けるよ。私はみんなが助かる道を探すって決めたから!」

大切な人たちと笑いあえる明日を作るために―。
魔法少女たちの戦いが、再びはじまる……!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今回の物語は、劇場版「雪下の誓い」の続きとなっています。
物語が完結していないので当然と言えばそうなのですが、時折TVアニメシリーズが懐かしくなったりします。

このエインズワースとの戦いの物語は全般的にシリアスでバトルシーンも半端無いくらい激しく、よくもこんなにヌルヌルとキャラを動かせるなぁと感心しながら視聴しています。

イリヤも美遊も夢幻召喚して頑張っていますよ。
イリヤは最も過酷で手を伸ばすのが難しい未来を選択したのですからその頑張りが必要不可欠であるのも理解できます。

それでも、イリヤたちは未だ小学生ですよ。
小学生の女の子が背負う業では無いと思うんです。
この物語を終わらせるために必要な痛みが伴うのも理解できます。

こんなにも過酷だからこそ、TVアニメ編の小学校の同級生とのキャッキャウフフが懐かしく思えるのかもしれません。
まぁ、あれはあれで小学生っぽくはありませんでしたけれど。

そんな事を考えながら視聴していましたが、ラストのシーンには思わず目を疑ってしまいました。
まさか、こんなシーンで終わるなんて予想だにしていなかったので、ビックリした瞬間、呆気に取られてしまいました。

続編の制作が発表になったから良かったものの、もし何の音沙汰もなかったら間違いなく悲鳴が上がると思います。
「一体これから何を見せられるの」とまで思いましたから…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は栗林みな実さんの「Just the truth」

上映時間94分の作品でした。
未だ続編を視聴するまで何とも言えませんが、イリヤの本懐が叶うことを願ってやみません。
続編の情報を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 3

70.3 117 2021年度アニメランキング117位
スター・ウォーズ:ビジョンズ(Webアニメ)

2021年9月22日
★★★★☆ 3.8 (16)
44人が棚に入れました
全世界を興奮と歓喜で満たし、社会現象を巻き起こし続けてきた空前のエンターテイメント「スター・ウォーズ」。この銀河で最も有名なシリーズを生み出したルーカスフィルムとスター・ウォーズにとって創造のルーツとなった日本との新たなプロジェクトが始動。世界最高峰のクオリティを誇る作品を送り出してきた日本のアニメクリエイターたちの“ビジョン”を通してスター・ウォーズの新たな物語が描かれる。全9作品をディズニープラスで独占配信!

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

和とスターウォーズ世界の融合。2Dアニメは素晴らしい。

 アニマトリクスという試みが以前ありました。コンセプトは似ているかもしれませんが、より「映像クリエータとしての遊び」という感じがします。
 作品の沿革とか、誰が作っているとか全く情報見ないで視聴しました。クレジットを見る限り日本人が作っているんですね。後からどういう意図で誰が作っているのか確認するのが楽しみです。

 ただ、本作を日本人が作ったなら、沿革については想像ができます。特にハリウッドの映画人たちが日本の何をリスペクトしてくれているのか、といえば、サムライ…黒澤時代劇なのは言うまでもありませんが、神がいない国の精神性、家や伝統などの規範と個人の対立のようなものについても非常に興味深く見てくれている気がします。禅…が日本かどうかわかりませんが、禅も含めてですね。
 そういう感じでスターウォーズを使ってアニメを作ってくれ、というのではないでしょうか。

 その上でやはり3Dは使っているとはいえほぼ全話人物は2Dアニメで表現されていることですね。
 日本のアニメの優れているところはやはり輪郭線で囲われたコミック的な絵を操り、抽象的だからこそ没入できる世界観を作り出せる「アニメ」をハリウッドのクリエータは、リスペクトしてくれているのだと思います。アニメーションでなく「アニメ」ですね。やはり2Dアニメはいいなあ、と改めて思います。

なお、私は1,4,8話がよかったです。特に1話は最高でした。ディズニー+加入している人は、20分くらいで1話おわりますので、1話は確認してみるといいのでは?と思います。


各話毎のレビューです。

 1話です。黒澤的世界観とスターウォーズ世界を融合させた白黒の作品はTHE DUELという作品は鳥肌が立つくらい素晴らしかったです。もともとスターウォーズは7人の侍などの黒澤映画をハリウッドSFに仕立てた作品です。オビワン役を当初三船敏郎に依頼したというのは有名な話です。

 その恐らくジョージルーカスが憧れたであろう、黒澤的世界観を見事に作り上げていました。ストーリーというよりはキャラ作りが非常にうまかったです。椿三十郎的な「間」までは行き着いていません。1分近く無言で対峙する2人の決着が1太刀の居合で決まる、的な。もう日本人でも理解できないかもしれませんね。本作の結末では他の方法を使ってかなり上手に和風のテイストを取り入れて仕上げていました。

 2作目は歌ものですね。これはふーんという感じで私は乗れませんでした。

 3作目はキルラキルINスターデストロイヤーですね。ちょっとイラスト化のテイストが強すぎですね。人物はキルラキルですね。恐らくトリガーが絡んでいるでしょう。極めてパーソナルな物語に落とし込むストーリー運びが日本的でガンダムっぽい感じです。面白いのは面白いですが、ちょっとスターウォーズそのままなので、アニメ絵に違和感が残りました。

 4作目の結婚式を挙げている2人のストーリーが良かったですね。スターウォーズ6のジェダイの復讐という中にイウォークという部族が出てきますが、あれを上手く人間に置き換えた感じです。敵は帝国ではないですが、高度に精神的な文化を持っているのに、戦争のせいで武力に屈するような感じです。
 ただ、道徳観というか高い精神文化なのでしょう。自然と対話できるし自己犠牲も厭いません。この辺りは日本が失ってゆくものが描かれていた気がします。素晴らしい作品でした。

 5作目。未来の話です。ヒロインが出てきて正当な後継者になるのが、非常に日本アニメ的でした。ただ、まあ良くある日本的アニメすぎて短時間にまとめられるとふーんで終わってしまいます。絵はザ、日本アニメなので一番見やすいですけど。

 6作目は鉄腕アトムです。日本的なロボットの扱い方は見て取れますが、ちょっと水道橋博士とかアトム臭が強すぎて乗れなかったです。手塚プロ?ちょっと色使いが違うか。

 7作目もかなり侍テイストですが、ちょっとあざといですね。わかりやす過ぎるのとスターウォーズとの融合が上手くいっていなかった気がします。

 8作目。これは良かったです。跡取り問題ですね。血か技量か。日本において技量とはすなわち本質です。それを異種族キャラをヒロインにすることで非常にうまくスターウォーズと和を融合していたと思います。キャラデザも美しいしよくできていました。

 9作目は…うーん。最後なので可愛そうですが、今まで出てきた主題の繰り返し感があるのとアニメが日本ぽくなかったですね。中国?という感じでした。



 なお、全般ですが、一気見すると後半だれるので、後で後半から見直して再評価するかもしれません。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4
ネタバレ

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

この企画はいろんな会社と監督の思い思いのスターウォーズが見れます!

 この企画から生まれた作品は最高でした!
 視聴者がほしいものを提供をする作品、もしくはあえて裏切ることにより楽しませようとする作品があり、何よりもどの作品もスターウォーズが好きで楽しんで作っているのが伝わり、お祭り気分にさせてもらえました!ありがとうございます‼︎
 スターウォーズヴィジョンは利きスターウォーズみたいな楽しみ方が出来ると思います‼︎おすすめです‼︎

ここからはそれぞれの感想です。ネタバレはありません。
1.The Duel
{netabare}
 この作品は黒澤明成分をふんだんとスターウォーズにぶち込んだ作品です。ルーカスは黒澤明に影響を受けたとも言われているので元から黒澤明成分を含んでいるのですが、この作品はスターウォーズというより黒澤明や〜となります。
 もう一つ言いたいのは、なぜThe Duelを一番最初にしたんや〜‼︎早速、裏切られます。面白いです‼︎
{/netabare}

2. タトゥイーン・ラプソディ
{netabare}
この作品の監督の木村拓さんは今回が初監督だそうです!すっごいプレッシャーだったと思います。スターウォーズファンはめんどくさい人が多いし…
ともかく、お疲れ様です!
内容は中々攻めたものでした。型にとらわれない作品でした!個人的には結構好きです。観た感じ、エピソード1が好きなのかなぁ〜
ただ、スターウォーズファンからは不評のようです。その理由は攻めてはいけない部分を攻めたからでしょうねぇ〜 だから私は好きなのですが
{/netabare}

3.The Twins
{netabare}
新時代のスターウォーズ!エピソード8が好きなのかなぁ〜
ていうか、スターウォーズというよりトリガーでした。ほんだから海外の方々から不評みたいです。ただ、抑えなければいけない部分はしっかり抑えていると思います!
スピーディーで面白かったです‼︎てか、ここのスケジュールを決めている人は大変そうwみんな自由すぎwww
{/netabare}

4. 村の花嫁
{netabare}
王道!正直この作品を一本目にしてほしかった。ちなみに海外評価は結構いいです。個人的には王道すぎて記憶に残ってないです。
{/netabare}

5. 九人目のジェダイ
{netabare}
今回の企画の中で一番面白ったです!日本アニメとスターウォーズの融合がいい感じにできていると思います!30分くらいの作品でここまで楽しめるとは思いませんでした‼︎
{/netabare}

6. T0-B1
{netabare}
海外の作品みたいです。ここまで日本を愛してくれるなんてありがたいですね!
観たら、わかりますが日本のある作品に酷似していますがツッコむのは野暮でしょう!そこを抜きにしても面白かったですし、ツッコミながら観るのも面白かったです‼︎
{/netabare}

7. The Elder
{netabare}
スターウォーズの雰囲気は一番出てます!故に正直、話の展開は読みやすく、私はあまり好きになれませんでした。村の花嫁よか記憶に残らないかも〜
{/netabare}

8. のらうさロップと緋桜お蝶
{netabare}

この作品も見た時の感想です。ちなみに監督の五十嵐 祐貴さんは初監督らしいです。海外の評価もあまり良くないです。
感想としてはこの作品は元々スターウォーズにすることを考えておらず、偶然案件がきたからスターウォーズ要素を作品内にぶち込んだのかなぁと思わされました。
ネタとして一生話題に出すレベルでいいインパクトでした。
不満点があるとすれば、綺麗に終わらせてほしかったなぁ〜
{/netabare}

9.赤霧
{netabare}
面白かったです!そして、この作品を観て思ったのはこの企画は他のアニメ会社と話し合って作っていないのかなぁ。だって、ネタが被っているのだもの。そこも含めて面白かったです!
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 0

70.1 119 2021年度アニメランキング119位
名探偵コナン 緋色の弾丸(アニメ映画)

2021年4月16日
★★★★☆ 3.7 (79)
415人が棚に入れました
世界最大のスポーツの祭典「WSG-ワールド・スポーツ・ゲームス-」の記念すべき東京開催を迎えようとしている日本。その開会式に併せて、日本の技術を総集結した、最高時速1000kmを誇る世界初「真空超電導リニア」が新名古屋駅と東京に新設される芝浜駅間に開発することが発表された。世界の注目を集める中、名だたる大会スポンサーが集うパーティー会場で突如事件が発生し、企業のトップが相次いで拉致されてしまう異常事態に。その裏には事件を監視する赤井秀一の姿、そして赤井からの指令を待つFBIの姿があった。コナンの推理により、15年前にアメリカのボストンで起きた忌まわしきWSG連続拉致事件との関連性が浮かび上がり、当時の事件もFBIの管轄だったことが判明する。果たしてこれは偶然なのか? 世界中から大勢の人々が集まる日本で、いったい何が起ころうとしているのか?

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、池田秀一、浜辺美波
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「またせたな」って、そうだよ!

 映画名探偵コナン史上初めての上映延期となる一年後、ついに見たです。時期にこだわるところも含めて、改めてコナンだなぁと思うです。これがあったおかげで、総集編な「緋色の不在証明」の上映もあったり、TV放送「緋色の帰還」もあったです。TV放送の序章だけが、宮城県の地震放送で殆どを潰されるトラブルもあったけど、知っている話だったからまぁいいかだったです。
 今までを見ていると、大規模な爆発が多くて当たり前な映画ではあるけど、今回はそれと違った手口を引き金にした、コナン、世良、ターゲット、犯人を巻き込む命からがらなお話だったです。

 事件から始まり、現在で園子の招待で真空電動リニアお披露目イベントに招待されたコナン達です。そこから始まる連続誘拐、終盤に起こる犯人の真の狙いへと進むのです。
 15年前の米国でおきた事件の模倣事件に絡み、沖矢昴こと赤井秀一、FBIも乗り出してくるです。
 さらに、世良、メアリーも関わりです。羽田秀吉も後半で偶然のように絡むです。

{netabare}  超電導を利用した犯行や、予知能力的な狙撃を見てこんな事が可能なのか?と疑ったり、驚いたりしたです。
 どのようにコナンや赤井一家が、合流するのかも楽しみの一つです。
 犯人を追い詰めるコナンと世良が、どのようなピンチを招くのか?爆発以上のリニアでの活躍、命がけでハラハラしたです。
 予知能力は、将棋の太刀筋にもできるようで、デレっとした羽田秀吉も活躍、どうして分かるのか?謎だったです。{/netabare}

 どんな犯罪者でも命は守るというコナンの信念を見たです。{netabare} 赤井の狙撃の意味を聞き、その結果も含めコナンの推理は、予測を超えた超能力的なものを感じたです。
 今回も関係なさそうな人が、犯行に関わりのある人物が犯人だったです。

 来年の予告もあったけど、何だか意味わからなかったです。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ミステリー要素0

オリンピック(作中ではWSG)とリニアモーターカーがテーマ?
スポットライトが当てられるキャラは赤井家の人ら。
ミステリーとしては0点、その他は80点ぐらいそんな感じの映画。
{netabare}
まず、ミステリーとしてはあり得ない。
ほんとにもう最近のコナン映画はキャラ、アクションメインになったんだなと実感した。
ミステリーにおいて重要な"容疑者"の存在の影が薄すぎる。
最初の方で3人紹介されただけで、絡みとかも一切ない。
正直犯人発覚シーンまでこの人らは容疑者じゃないのかと思ってましたよ。
で、絡みもないから当然推理も滅茶苦茶、というか推理ですらない。
視聴者からはほぼ絶対に犯人がわからないような作りになっている。

今回の事件は、石原誠が15年前のWSGで起こしたとされる事件の模倣。で、今作の犯人は2人いて、両者ともに石原誠は冤罪だと考えており、FBIが石原を逮捕したことを恨み、当時のFBI長官アランを殺害しようとしていたという話。
容疑者は一応「井上治」「白鳩舞子」「石岡エリー」。

さて、上に今作のあらすじと容疑者を載せましたが、作中でもこの情報しかありません。上の情報だけで犯人が一人分かります。しかも作中でもその方法で推理(?)していました。誰でしょうか。

答えは「白鳩舞子」。何故?
「いしはらまこと」を並び替えると「しらはとまいこ」
つまり、証人保護プログラムで実の父だった名前を捩って改名した白鳩舞子が
FBIに恨みを持って犯行に及ぼうとしたのです。これだけ。とはいえ今回は現行犯だが、それでもあまりにも酷い。

で、もう一人の犯人についてはもっと酷い。
リニアモーターカーに不正に乗り込んで白鳩の犯行を止めようとしたコナン達だが、その最中にリニアモーターカーが遠隔操作される。
だから共犯はエンジニアで更にコナン達を監視できている状況にある人物。
共犯は「井上治」だ。
いや、なんで?エンジニアなんて他にいるし、コナンの状況を把握できている人も他にもいるはず。
なんで、特定できる?

このように、ミステリーとしての出来は壊滅的。

ただ、犯行方法と動機は良かったと思う。
MRIを故障させクエンチを起こすとかプログラミングで遠隔操作とか犯行方法が現代的で面白かった。
あと、動機が良かったせいで、正直犯人達の方に感情移入してしまった。
まあ結局、石原は冤罪ではなかったらしいし、犯人達は気の毒だが。

他の部分はどうかと言えば、コナン好きなら楽しめると思う。
逆に言えば、そこまでコナン見てない人が見るとそこもダメだと思う。
自分はコナン好きなので赤井家が色々動く話は楽しめた。
レールの上でライフル構えたり街中で銃持ってたり、突っ込みたくなるところはあったけど、まあコナン映画だし()
将棋風に羽田が井上を追い詰めるところとかは面白かったし、レールの上から銀の弾丸をリニアめがけて撃ち、コナンとFBI長官がこっそり連絡を取り合い犯人を誘導し、肩を銃弾で貫かせるシーンとかも面白かった。
FBI長官、蛍光ペンと栄養ドリンクでヒントを置いておいたり結構有能。

ところで、FBIが誘拐されたり、リニアがスタジアムに突っ込んで両方滅茶苦茶になったり、この世界での日本の信頼は地に落ちてそう(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 1

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

キャラの見せ方が良い!

赤井ファミリー好きには堪らない映画でした。
ミステリーというよりはSFサスペンスという感じですが、そこを含めて好みど真ん中でしたね。
平常時なら間違いなくリピートしてたと思います。

今回、蘭他、一部を除いて活躍が一般人レベルだったおかげで赤井ファミリーとコナン君(と灰原)の活躍が化け物染みていたなあ…
いやあーヤバイよあれは。いや、大好物なんですが!

他にも演出上で何点か気にならないところが無いでも無いのですが、(沿線の火事をスルーする電車とか…)勢いがあったので、目を瞑りましょう。

勢いと言えば、序盤イマジナリーラインを超える描写があったのですが、謎解きの解よりよっぽど盛り上がりました。そして同時にこの映画ただ物じゃないや!と思いながら視聴したり。

観終わって、この映画やっぱりただ物じゃ無かったですね。個人的には歴代映画の中でもトップに食い込む面白い映画でした。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

70.0 120 2021年度アニメランキング120位
名探偵コナン 緋色の不在証明(アニメ映画)

2021年2月11日
★★★★☆ 3.7 (16)
115人が棚に入れました
TVアニメ『名探偵コナン』の名シーンを集めた、特別総集編を劇場公開。原作でも高い人気を誇る捜査官・赤井秀一の物語を主軸に、これまで断片的に明かされた世良真純、羽田秀吉、メアリーら“赤井一家”をクローズアップし、関係性を紐解く。本編に加え、江戸川コナンの声優を担当する高山みなみによるナレーションと、新たな音響が追加された。

声優・キャラクター
高山みなみ、池田秀一、日髙のり子、森川智之、田中敦子

69.9 121 2021年度アニメランキング121位
ログ・ホライズン 円卓崩壊(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (198)
998人が棚に入れました
ある日突然、人気オンラインゲーム『エルダー・テイル』の世界に、数万人のプレーヤー『冒険者』が閉じ込められた!モンスターや魔法がリアルに存在する異世界で人々は混乱し、冒険者の街『アキバ』は秩序を失っていた―人づきあいの苦手な青年・シロエもそんな冒険者のひとりだったが、意を決したシロエは盟友の直継、アカツキ、にゃん太らとギルド『ログ・ホライズン』を結成。さらに、持ち前の知略を武器に冒険者の結束を呼びかけ、自治組織『円卓会議』を立ち上げ、街に平和と安定を取り戻す。この『円卓会議』を中心に、ゲーム世界のもともとの住人である『大地人』との交流も進み、筆頭貴族コーウェン家の令嬢・レイネシアがアキバに赴任するなど、冒険者と貴族や商人、一般市民などとの外交や取引も活発化していく。しかし、冒険者たちが異世界に飛ばされた『大災害』から1年が過ぎ、つかの間の繁栄を享受していたアキバの街には、新種のモンスター『典災』の襲来や東西の貴族どうしの権力闘争、冒険者間の格差・思惑の違いなど、多くの火種がくすぶり続けていた。そして、ついに冒険者の結束の象徴『円卓会議』に決定的な危機が訪れる…

声優・キャラクター
寺島拓篤、前野智昭、加藤英美里、中田譲治、山下大輝、田村奈央、松井恵理子、柿原徹也、藤井ゆきよ、原由実、高垣彩陽、久野美咲、伊瀬茉莉也、葉山いくみ、井上麻里奈、櫻井孝宏、名塚佳織、村川梨衣、下野紘、後藤ヒロキ、岡本信彦、日野聡、西田雅一、中村悠一
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

待ちわびてました

<2021/4/10 追記>
先日完走しました。
楽しかったんですが、1クールだとちょっと短く感じますね。
その分消化不良だったような。
原作のストックもそこまではないだろうし仕方ないのかな。
OPED曲はちょっと残念。
特にOPは「database」が大好きだったので。

それとけしかけられたとはいえ意外とあっさりと{netabare}ミノリがシロエに告白{/netabare}、そして意外にあっさりと{netabare}シロエがお断り{/netabare}するという。
おそらくシロエもちゃんと気がついてたんですね。
アニメ・漫画・ラノベ界隈では朴念仁を貫き通す{netabare}ラブコメ{/netabare}が跋扈しておりますが、本作はそこら辺、物語としてしっかりしてて好感持てます。

いよいよ次は{netabare}ミナミ{/netabare}へ、ですか。
次回作が待ち遠しいです。

<2021/1/24 追記>
1/31(日)0:55〜Eテレで1〜3話の再放送するそうです。
見たかったのに見逃してしまったという方は是非。

<2021/1/13 初投稿>
始まったばかりですがとりあえず評点つけておきます。

一時は続編絶望的なんじゃないかと思っていたぢけに喜びもひとしお。

ついに3期が始まりました。
レイネシア姫の婚姻話から始まり
オネスティの不穏な動き
そして、物語の確信に迫るピースのカケラの情報が・・・

良い感じで始まって参りました。

OPは1期、2期のマンウィズ「database」からついに変わってしまいましたね。
そこはやはり寂しい。

ところでそのOP最後の方。
ログ・ホライズンのメンバーが並ぶ後ろ姿。
一番右の二人は誰なんだろ?

<2021/1/20 追記>
第2話視ました。
うわ、なにこれ。
面白い。
楽しいアキバの街ライフが、気がついたら状況変わってるとか。
やっぱ、これ好きです。

あと、リ=ガンの声。
誰が継ぐんだろうと気になってましたが、藤原啓治さんとかなり違うんでびっくりしました。
も少し寄せてくるかなと思ってたんですが。
そして、藤原さんがもういないんだな、と思うと哀しくなりました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 27

がおー敦煌 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

見終わって。

OPが変わって、EDが路線変更・・・なんてことだ・・・・
話が暗いのが続くと言ってもこれはあんまりだ・・・

・・・・
デラッベッ デラッベッ 
ジャスリビンザ デラッベッ 
(「゚Д゚)「 オッオー


見終わっての感想。
ついに原作を追い抜いてしまった名作。
前後半で話が違うので違う話をじっくり二つ楽しめる。

ログホライズン1.2期と遜色がない出来だったので言う事ありません。

あ OP変えたのは絶対に許さない。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

要復習!!

2021/04/26 投稿

楽しみにしていたログ・ホライズンの3期です(^0^)/

しかし,見始めると衝撃の事実が・・・
けっこう,忘れているのです・・・
ストーリーのアウトラインは覚えているのですが・・・
この人誰だっけ?ってのがかなりありました。

ちなみに自分が2期までを見終えたのは,いつのことかとアニコレのレビューを確認してみると,投稿が2020年2月1日,ミャンマーのクーデターのちょうど1年前。今から1年3ヶ月ほど前で割と最近です。
なのに結構覚えていない・・・

理由を推測すると,一つは視聴スタイルでしょう。動画配信で短期集中で見たため,登場人物名などが短期メモリーで処理されたのでは無いかと思われます。
それと,もう一つ,2期までで全50話とボリュームが多く登場人物もかなり多い事,またそれぞれのキャラクターについて冒険者か大地人か,所属ギルドや冒険者としての職業など何かと情報が多いこと。
そんなわけで出だしちょっと「この人誰だっけ?」と言う方に気を取られてしまいました。
でも途中から,ストーリーに引き込まれて気にならなくなりました。

終盤は若い世代の冒険者にスポットが当てられ良かったと思います。
一方,メインのストーリーはほとんど進んだ感が無くまだまだ続きそうです。できたら,あまり間を開けずに続けて欲しいと思います。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

69.9 121 2021年度アニメランキング121位
RE-MAIN(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (121)
344人が棚に入れました
知らない自分に、僕らは出会う
総監督・脚本 西田征史(「TIGER & BUNNY」) × アニメーション制作 MAPPA(「呪術廻戦」)の初タッグで水球に挑む!
ネタバレ

olmo さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

まさかの今期覇権候補アニメ‼︎

岡山の県立高校を舞台に男子高校生たちが水球部で全国を目指す王道スポ根ストーリー。
見る前まではいつものBL物だろと思っていたところ、第一話から{netabare}主人公の記憶喪失の流れや、一話から二話にかけてのちぬさんとの約束など、{/netabare}まさかここまで王道のストーリーだとは…
良い意味で期待を裏切ってくれました。(脚本)

四話まではまだ対外試合などといったシナリオを入れないのでしょうが、この二話でかなり対外試合時のストーリーの流れが楽しみになりました。
またこのクオリティの二話は今期他の作品を見たところないと思いましたのでこのタイトルとなりました。

とにかくこれから毎週が楽しみです。

3話まで視聴済追記(2021/07/26)
{netabare}流れが完璧すぎる…
特に新入部員候補 網浜秀吾との水泳対決の持って行き方やその合間のババヤロの過去描写の挟み方が良いタイミングだったと同時に次の回にストーリーの山を持っていく流れが最高過ぎました。

ここからも下準備をしっかりとした完成度の高いストーリーを楽しみにしています。
{/netabare}

5話まで視聴済追記(2021/08/13)
{netabare}隣の六花学園との絡みからのジュニアチームとの対外試合。
そこからの大敗による英太郎の退部未遂事件。
どれをとってもここまで王道的なストーリーを不自然無く進めてきたという点でとっても満足してみることができました。
特に英太郎のみなとと何故山南高校で一緒に水球をやりたいかという理由もあの年代らしいもので、とてもリアリティがありました。

次回も楽しみです。
{/netabare}

最終話までの視聴済追記(2022/01/11)
リアタイで見終わったあと仕事が忙しく、最終話までの感想をこの日まで書けませんでした。遅くなりましたが、感想を書こうと思います。

{netabare}
まずは夏休み定番の合宿回がなかなか見れないウシジマ君の心情を写しとる上でかなり印象的でした。この回がなければ最終話でのウシジマシャウトが全然感動できないものとなっていたに違いないでしょう。
次は部活ジャージ回なのですが、ここではジャージ作成にあたり網浜とキャプテンの過去を同時に掘り下げたのはお見事!と感じました。そこからのキャプテンのジャージ作成ミスの流れも王道過ぎてこの令和時代でなかなかお目にかかれないものを見れました。

9、10話もある程度王道っちゃ王道ですが、流石にミナト2度目の記憶喪失させる必要があったのかなと感じました。
つまり記憶が戻るのであれば、わざわざ戻るまでの記憶を消さずともその後のストーリー展開を一緒にすることは可能で、最終話にかけての試合時間をもう少し増やせたのでは?ということです。

最後に六花学園、曙學園との試合回ですが、どちらともプレーのシーン(特にパス回し等)が少な過ぎると感じましたが、キャラクター心情や成長過程といった描き方は誰が見ても分かりやすくできていました。

曙學園には敗北しましたが、それによって次があるっていう青春独特の空気感をMAXに感じれたのも自分的にはツボでした。

ここから2期があるとすれば是非24話で放送してほしいです!
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

独特な設定のスポーツアニメ

水球が題材のスポーツアニメ。
オリンピック便乗系のスポーツアニメの中では個人的に一番面白かった。

{netabare}
このアニメの大きな特徴は、主人公が記憶喪失をしていること。
ただ記憶が吹っ飛んでるのではなくて、元最強主人公が記憶喪失で水球の記憶もろともなくなって、しかもブランクのせいで筋力も衰えているという。
後半になると再度記憶喪失が起きて、逆に1回目の記憶喪失前の記憶は戻ってくるといった感じで記憶喪失という大きな設定を扱っているアニメ。
この2回の記憶喪失がうまくかみ合ってていいアニメだった。

この2回の記憶喪失をうまく利用できていたアニメだと思う。
1回目の記憶喪失後の主人公は、昔のビデオを見て、昔努力でのし上がったのなら同じように努力すればいいと確信し、記憶喪失前の自分を目指して努力をするというのがかっこよかった。
逆に2回目の記憶喪失後の主人公は1回目の記憶喪失後の主人公のビデオを見て、自分を見つめ直し、仲間を大切にし、最終回のラストでは弱い味方にパスを回すという流れが完璧だった。
双方向的に影響を与える展開が上手かった。

水球よりも人間関係の描写に重きが置かれていて、人を説得するところ等いいシーンが多いアニメだった。
ラスト1点取って終わりというのもベタだけど1クールの締めとしてはいい終わり方だったと思う。
タイトルのダブルミーニングも上手かった。

一個残念な点は水球の帽子?をかぶっているとキャラが見分け憑かなくなる点かな。かなり書き分け出来ている方のアニメなんだけど、髪全体を隠す帽子のせいであまり区別がつかない。

1クールなので掘り下げしきれてないキャラも多かったから、是非二期をやってほしい。

{netabare}
1話 6/10
どういうこと?ホモかな?
記憶喪失スタートとは珍しい。色々あって水球始めることに。
最近こういうスタート多いなw 二人はキスをして終了

2話 7/10
元カノじゃないのかよw 22万払うw
ちゃんとした契約もしてないのに、それを理由に始めるのは強引すぎるかなぁ。家族からの反対もないのか。
あの女、主人公の状況も考えられないの自己中すぎるし。
何でこんなビラを理由にあんなに集まって、しかもあっさりほとんど解散するんだよw
小声キャラいらない...
ジャイアン感
水中で打つのもキャッチも難易度高そうだな。
赤髪引き留めるとこは良かった。

3話 8/10
謎展開。正論を言う新キャラ。
普通にご都合ですごい選手に勝つのじゃなくてちゃんとハンデ付きなのはいい。作画結構いいな。
ほんとに泳ぎ方滅茶苦茶じゃないか

4話 8/10
タイトル回収。なるほど。
タイトルのダブルミーニング上手い。
やっぱ兄と会う展開なのかw 風呂せっま
申し訳程度のお菓子要素。
煽るなw
初勝利がかかったチームとってw
どちらが弱いのか見極めるw

5話 10/10
ギスった。一点も入らんのかよ。
まあ水球って特殊そうだから未経験だとかなり差が出るのかもなぁ。
メガネの服ださすぎだろw
メガネこええ。
面白くて新鮮なキャラ付けだからいいけどw
どこが優れていたのかってそりゃ気になるよね。
記憶喪失の状況での心境描写や行動がリアリティあっていい。
DVDのシーンめっちゃいい。
記憶喪失という設定がこういう形でスポーツアニメに活かされるのすごい。
もともと才能じゃないなら努力したら戻れるって確信するところもいいし、その上でメガネを誘うシーンも最高だった。

6話 7/10
カミングアウトタイム面白いなw
主人公空気壊すな。
いや草 マジで自殺かよw 違かった。
あのいじめ犯みたいなやつと仲良くなってるのかw 

7話 9/10
自分がライバルっていいな。
記憶喪失を活かした独自の展開。
変w ユニフォームのギャグ面白いな 
パワハラ上司か?

8話 7/10
主人公マジのクズじゃん 記憶喪失滅茶苦茶やんけ。
ええ、また記憶喪失させる意味あるのかな。
普通に今のチームで水球やって元の自分を目指すってので良かったのに
それにこういう展開はいると1クールでいいところまで行ってくれるのか。
まあ記憶喪失で性格変わるってあるらしいしな。
変にひねらず王道で行ってほしかったな。
そもそもここまでは記憶喪失前の主人公を努力の天才ってプラスに描いていたのに、今度はパワハラ選手とマイナスで描いちゃうのはな。
まあまだこの先どうなるかはわからないし続きは気になる。
この展開で良かったと思えるのかは謎だけど。
ただ、主人公が急成長するよりはこういう風に最強主人公が最強に戻るって方がいいのか? 

9話 9/10
地雷踏むなw
まあそりゃキレるわな、記憶喪失前の方が良かったとか言われたら。
なんで記憶喪失前みなとこんな遺言残してるんだよw

10話 9/10
ほんとぼくリメに次いで今期で二番目にゴミな主人公なのに面白いという。
なんやかんや信頼されてる主人公
最終回負けは確定だろうなぁ 
でも個人的には急成長で勝つよりもまずはそういうエンドの方が好き。
 
11話 9/10
草、マーク多すぎやろ。
こいつら何を練習してた。
網浜がまあまあ使えるぐらいか。
主人公がチーム認めていくのいいな。

12話 10/10
書き分け出来てる方だとおもうけど、それでも帽子被られるときついな。
最後のシュートめっちゃよかった。
やっぱり一点取って終わりか。
けどめっちゃいい最終回だった。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「Forget Me Not」8.0/10
ED「壊れた世界の秒針は」8.0/10
{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スポーツ関係のアニメは爽やかでいいですね

全国トップの水球選手だった主人公が、事故で3年分の記憶を無くすところから始まる。
後に転倒のはずみに前の記憶を取り戻す。
そのたびに性格まで変わってしまう主人公。
そんな記憶喪失ストーリーはどうでも良くて、このアニメはあるスポーツ選手と
それを取り巻く家族や仲間の成長を描く作品だ。
水球って競技人口少ないんだね。岡山県大会で参加校が3校とは。
そんな背景もあってか、スケール感は小さいんだけど、
うまくまとまった良作品。
かつて日本一のプレーヤーだった主人公が、数年のブランクで体力も技術も衰えてしまい、それをかつてのチームメイトが体感してショックを受けるシーンとか、とても良かったと思う。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8

69.8 123 2021年度アニメランキング123位
イジらないで、長瀞さん(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (324)
962人が棚に入れました
「後輩の女子に泣かされた……!!」ある日の放課後、たまに立ち寄る図書室で、スーパー“ドS"な後輩に目をつけられた!先輩を、イジって、ナジって、はしゃぐ彼女の名前は──『長瀞さん』!憎たらしいけど愛おしい。苦しいのに傍にいたい。あなたの中の何かが目覚める、“Sデレ少女"の物語。

声優・キャラクター
上坂すみれ、山下大輝、小松未可子、鈴木愛奈、井澤詩織
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

結局 今期で一番面白い?言い過ぎかもしれませんが。

 大げさかもしれませんが、今期、終わってみれば一番面白いかもしれません。初めが良くて後が尻つぼみのアニメが多い中、尻上がりに良くなっていきましたね。
 テーマがぶれているともいえますが、長瀞さんがどんどん可愛くなっている、ということです。
 ひょっとしたら、だから良かったのかもしれません。つまり、イジメ→ツン→デレをそのまんまやったということです。最後にちゃんと気持ちが良くなるアニメです。見終わったあとの爽快感と満足感があるのは重要ですよね。1話のストレスがあったからこそ、ともいえます。

 逆にいえば、ここから先が見たいんですけどね。長瀞さんのキャラ造形も、類似性の指摘もありますが、時代が萌え一辺倒ではなくなってきたということでしょう。オリジナリティがちゃんとあると思います。

 水着の日焼けのあとの作画に徹底的にこだわったのは、クリエーター側の意気込みを感じます。対して主人公の適当なこと。つまり女子の作画に制作側の気合いが感じられるということです。

 確かに愛があった気がします。


以下 視聴中のレビューです。ネタバレで折りたたんでおきます。

{netabare}  第1話は正直不快です。どう考えても極めて悪質なイジメにしか見えません。主人公側からの心理なら立ち直れないでしょう。
 そのあとどんなデレられても、心を許せないのでは?と思うレベルです。

 また、長瀞がなぜ主人公を気に入ったのかがわかりません。あれってマンガに感心して気に入ったってことなんですか、本気でマンガ描いてるからとまあ、解釈できなくはないですが、本気で何かに打ち込んでいる人はクラスにいくらでもいるでしょうし…
 1話の段階でこの前提がないと、長瀞の態度は不自然ですので…どうなんですかね。すくなくとも2度ほど、しかも何度かそれっぽい場面をリピートして見ましたが読み取れません。初対面、ですよね。違うんですかね。

 いじっているうちに、おもちゃとして気に入ったってことでしょうか?マウント取れるから?そうなら最悪ですよね。

 まあ、そうはいってもこの話でそういう悪意がないことはわかります。いや、悪意だとしても、ヒロインのドSがテーマで主人公がこの関係性で満足ということでもいいんですけど、でも、一度引っかかってしまうと、1話切りされてもしかたないだろうなあ、という感じです。

 ただ、その後の展開はなんとなく見聞きしていたので、4話までは見ました。ビッチ系の女の子に惚れられて、ちょっとドキドキするようなラッキースケベシーンとか、長瀞さんのデレを楽しむ分には、面白いです。作画も決して低いレベルはありませんし、OPとかはかなりいい作画でした。

 むしろ、あらすじを調べて3話、4話を見てから、1話に戻ったほうが受け入れられるかもしれません。

 なお、石鹸の洗いっこのシーンを見るかぎり長瀞って本当に経験が…って見えますよね。そこまで意識してあのシーンを入れたなら大したものです。そういえば、主人公の下腹部の上に馬乗りになってたりもしました。今後の展開が楽しみですが、少年漫画ならないか。


6話見ました。

 初めからもうちょっとこのチューニングでやっていれば見やすかったのに、と思います。
 1話のコンセプトでいくなら、ドエロ展開NTRとか。
 この話の展開だと、1話を面白いと思った人は離れていくだろうし、1話のイジメがきつくて離れた人もいるでしょう。
 いずれにせよ、コメディとしては、面白くなってきたので、明らかに1,2話で損している気がします。
(6話の前半はもうちょっと短くてもよかったですね)

8話までみました。
 いや、長瀞さんデレすぎでしょう。純情になっちゃってるし。他の女子も含めてハーレム化してるし…毎週1話見てる分には面白いのでいいんですけど、一気見の場合どう感じるか、でしょうね。

10話みました。
 単純にエロ可愛いツンデレの年下の女の子とイチャイチャしてるとか、普通にうらやましいんですけど。
 そして先輩登場。いいですね。対立軸。面白くなってきました。
 1話のチューニングがもうちょっとうまくやっていれば、かなり人気でたのでは?{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

からかい上手の宇崎さん

年下のギャル系女子にイジられ続けるオタク系気弱メガネ君が主人公のラブコメ。

話の展開とかシチュエーションは高木さんに似ているが、ヒロインの性格とか表情は宇崎ちゃんにかなり似ている。
一言で表現するなら、からかい上手の高木さんのヒロインを宇崎にした感じだが、主人公が気弱なオタクの圧倒的な弱キャラなので、いじられてるってよりもいじめられているように見えてしまうという悲劇。
これは間違いなく主人公の差です。
宇崎ちゃんの主人公だったらたぶんいじめには見えないでしょう

2話を視聴すれば長瀞さんが主人公をイジメているという印象はだいぶ薄くなるのですが、1話だけ視聴するとイジメに見えるのは致し方ないかと。
ヒロインの所業は宇崎ちゃんと大差ないと思うのだが、主人公の差でこうも印象が変わってしまう。いじりといじめの線引きって難しいですね

ボーダーラインは、そこに愛があるかないかだろうか?

もしこのシナリオで宇崎と同じテンションだったら間違いなくウザイが、宇崎より少しテンションは抑えめで丁度いい。声優がいい仕事をしている。
※宇崎ちゃんの声優も素晴らしいと思いますが、長瀞さんに関してはこれくらいのほうがいいという意味です。

主人公はアレだが、結構面白いと思う。

唯一残念なのは、主人公に魅力がない。
これからだんだん主人公の魅力も描かれるのかもしれないが、いまのところただ残念なだけの注目に値しない人物だ。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 31
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

純情派肉食系女子

序盤こそ「何このムカつく糞ガキは」といった具合に、アニヲタの俺には
相当キツいものがあった・・・・・・・のだが!(笑)
{netabare}次第にツン?デレ純情ラブコメ路線の方向性が顕わになり、終わってみれば
俺様歓喜の顔芸ヒロインと化していた。
これはもう2期を期待するしかないよなぁ。
原作ストック的にはギリで2期も可能っぽい。
ただ円盤(1巻)売上は壊滅的で、海外での稼ぎ頭=中国bilibili動画では
配信してないんだとか。
唯一の希望は原作コミックスの販売数が順調に伸びていることかな。
つーことで、頼みますよ講談社さんwww{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6

69.8 123 2021年度アニメランキング123位
Sonny Boy サニーボーイ(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (282)
791人が棚に入れました
長い長い夏休みも半ばを過ぎた8月16日。学校に集まっていた中学3年生・長良〈ながら〉たちは突然、思いも寄らない事態に巻き込まれていた。長良自身はもちろんのこと、謎の転校生・希〈のぞみ〉や瑞穂〈みずほ〉、朝風〈あさかぜ〉ら、36人のクラスメイトとともに、学校が異次元に漂流してしまったのだ。しかも彼らは、漂流と同時にさまざまな《能力》を入手。人知を越えた能力に大喜びし、好き勝手に暴れ回る者もいれば、リーダーとして他の生徒たちを統率しようとする者も、元の世界に戻るための方法を必死で探す者もいる。渦巻く不信や抑えきれない嫉妬、そして支配欲からくる対立。次々と巻き起こる不可解な事態を前に、少年少女たちは突如として、サバイバル生活に放り込まれてしまう。果たして長良たちはこの世界を攻略し、無事に元の世界に帰ることができるのだろうか……?
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

アンチ・モラトリアム

本作とは全く印象が異なりますが、難解な青春アニメというと
今やネタアニメの定番になった「グラスリップ」が思い出されます。
揺れ動く思春期の心情を独自の表現語法を用いて描き出し、
心の内奥までも可視化しようとした点で両者は共通していますし、
結果、意味不明などと揶揄されてしまうのもやはり共通です。

「グラスリップ」では「未来の欠片」という超常的な現象が
ヒロインの深層心理をヴィジュアル化する装置として機能し、
また、エッシャーのトリックアート、「昼と夜」が解釈の鍵となっています。
イメージの喚起力に訴える同様の象徴表現を本作も駆使していますが、
こちらは比較にならないほどの徹底振り、まさしく完全な極振りです。

こうした野心的な独創が視聴者にウケないのはきわめて自然で、
この種の作品では視聴に払った注意力の量が感動に比例するので
制作に注がれたエネルギーに見合うだけの熱量で向き合わなければ入り込めず、
結果、作り手の自己満足のように感じられてしまうわけです。

本作はとにかく情報量が尋常でなく、深入りすると収拾がつかなくなるので
核心と思われる部分だけを抽出して概観することにします。
全体の大まかな構成は、漂流の"謎"をめぐる前半と、
漂流の"意味"を追求する後半とにはっきりと分かれていますが、
その転換の軸となる主人公長良の、決断と行動に焦点を当てた
いわば"長良ルート"と呼べるものが一応、標準的な読み筋になるようです。


{netabare}まず指摘したいのは、序盤のミスリードについて。
SF風の少年少女・異世界サバイバルというパッケージには
あふれんばかりの既視感が漂っていますが、
実はこの既視感を逆手に取った意図的な操作、
いわゆるミスリードが序盤に仕組まれているふしがあります。
惨劇の匂いを漂わせたり、魔女狩り風のイベントを持ち込んだりと、
常套的なサスペンス展開で前半部を偽装しつつ、
ストーリーが進むに従い、"哲学的"と評すべき本作の真の姿、
この作品のアレゴリカルな本質が鮮明になってきます。


平たく言うと、物語全体が「喩え話」だということです。
例えば第4話のモンキー・ベースボールは「ルール」および「能力」の不均衡、
第7話のバベルの塔は「労働」や「希望」の転倒をめぐる一種の寓話だし、
全編の至る所にメタファーや象徴、暗示などが散りばめられた
さながら「アレゴリー(寓意)」の祝祭の趣があります。

ならば「漂流」とは何を意味しているのか?

結論から言うと、すでに指摘されている通り
「モラトリアム」の寓意、そう素直に考えてよさそうです。
終わらない夏休み。止まってしまった時間。
"静止した世界"とは、永遠に続くモラトリアムの表象でしょう。
隔絶され孤立した校舎。管理のもとに置かれ、ルールに守られた閉鎖空間。
そして、訓練キャンプで強制的に"一人前"にされた少年少女が
社会という「戦争」に送り出される・・・このあたりにもアイロニカルに
制度や世相を風刺する、現代の寓話としての側面を見ることができそうです。


さて、転換点となる第6話。漂流の真相が明らかになり、
原因となった長良に対して「神(校長)」から宣告が下される。

「君は世界を創っていたわけじゃない。
 可能性の箱を開けているだけの、ただの観測者なんだよ。
 君がいるからこの世界は存在している。」

観測者が箱を開ける、という言い回しから、元ネタはよく知られた
「シュレーディンガーの猫」と称される量子力学の思考実験だと思われます。
専門的な内容はわかりませんが、本作に応用されている方向性としては
事物ないし事象の存在そのものに関わる理論上の不安定さを
モラトリアムの本質に結びつけようとしている、といった感じでしょうか。

その際、重要な意味を担うことになるのが「可能性」という概念です。
漂流世界の原理となる「可能性」とは、すなわち「不確定性」、
存在が非決定の状態にあるという、ネガティブなニュアンスを含んでいます。

 君たちはもう、必要ないんだよ。
 君たちはただのコピーなんだよ。
 君たちだけが、特別だと思っていたのか?

「神(校長)」が生徒たちに告げるこれらの言葉は、
着想のベースになっているらしい確率論の文脈に置き換えると、
「君たちは確率論上のただの可能性に過ぎない」となる。
つまり、まだ何者でもない可能性だけの存在である思春期の少年少女、
あるいは可能性の海を漂流するモラトリアム人間たちの在り方を
原理的に否定し、切り捨てているわけです。


ここは物語の転換点であると同時に、長良ルートの真の起点ともなります。
つづく第7話、バベルの塔に仮託したエピソードの中で長良は、
転倒した世界を自らの観測者の能力を用いて反転させ、こう宣言します。

「この世界をひっくり返す。
 僕はみんなの分まで前に進まなきゃいけない。
 全部僕のせいなんだ。それでも、もう逃げないって決めたんだ。
 この漂流を間違いにしたくないから。」

漂流の原因として世界から断罪された彼が、
自らの手でそれに決着をつけるための行動を起こす。
これは、責任を猶予されたモラトリアム的な心性からの脱却であり、
主体的な自我の確立を描いた成長ストーリーとして、ある意味、
世間一般のモラトリアム論に即した模範解答とも言えるものでしょう。
ただ、あまりに模範的すぎて、もしやこれもミスリードなのではないかと
つい身構えてしまうのは本作の場合、やむを得ないところです。


多分、ドラマの核心となる部分は、もう一歩踏み込んだところにあります。

「観測者がいなきゃ、みんなただの可能性で終わっていた。
 みんな解っているはずだ、結局どこにいたって
 僕らは抗い続けなければならないって。」

これは、長良に共感したこうもりの言葉ですが、
着目したいのは「反抗」という契機が、世界観と物語をつなぐ形で導入され、
物語後半で長良が企てる元の世界への帰還計画が本質において、
この世界を支配する「神」へのプロテストになることを予告している点です。


その経緯。まずは、漂流の"真実"を見究めたラジダニの言葉。

「そうか、これは漂流なんかじゃない。
 神が振ったサイコロだったんだ・・・。」

サイコロは「偶然」の表徴であり、確率論のシンボル的なアイコンです。
漂流世界は無限にある可能性の中から、たまたま出た一つの目に過ぎず、
偶然の結果に過ぎないから当然、その現象には何らの意味もない。
やまびこが言うように、「この漂流に意味なんてない。無だ。」
「偶然」という絶対的な「神」が支配する確率論と決定論だけの世界。
長良の計画は、この世界への挑戦を意味するものでした。

長良:ロビンソン計画に追加したい項目があるんだ。
ラジダニ:ああ、そうこなくっちゃ。

ちょっと分かりにくいですが、最終盤の展開はここからスタートします。 
追加した項目がどういうものか、ここでは説明されずに、ただ、
希のコピーであるコンパスを掌にのせて長良が呟きます。
「どうせ世界は変えられない。それなら・・・」


追加した項目は最終話で明らかにされます。
彼らが目指したのは"元の世界"ではなく、コンパスが指し示す世界。
ここでふたたび「可能性」がキーワードになります。
偶然の支配から可能性を解放し、それに別の意味を与えること。
それが「神」への反抗の最終形態になります。

瑞穂:そこに行っても希が生きてるかはわからないんでしょ?

長良:だからコンパスを使うんだ。
   何も結末は変わらない。
   起こり得ることしか起こらない世界だから・・・
   可能性をもう一度振り直す。

神が振るサイコロに対抗して、長良はコンパスを"振り直す"。
コンパスの針は、どこかの世界で希が生きている可能性を指し示しています。
「希はもう戻らない。でもね、彼女の意志はまだ生きている。」

「過去は変えられない。でも、未来ならいくらだって変えられる。」
・・・かつて希はこう語っていました。
つまり、希が信じた「未来」という可能性を彼もまた追い求める。
「起こり得ることしか起こらない」決定論の世界では単に確率論上の
ニュートラルな意味しか持ちえないネガティブな「可能性」を
ポジティブに反転させ、「偶然」に意味を与えようとするのです。

乱気流のように錯綜する次元の混沌の中を、長良と瑞穂が走り続ける。
その時、上方に現れた鳥の群れが、彼らを先導するように先立ってゆく。
希と鳥とは終始一貫して、アナロジーの糸で結ばれています。
やがて、満ち溢れる光に包まれて二人が立っている地点で
回り続けているコンパスの針が、目的地に到着したことを告げています。

瑞穂:長良はさ、何で帰ろうと思ったの?
長良:これは、希が見た光だから・・・{/netabare}


長良ルートを締めくくる最終話の内容については、
希と瑞穂のその後の動向も含めて、いずれ補足する予定です。
本作のユニークな特色は、鬼面人を嚇すような世界設定よりも
この結論部分に提示されている独自の思想にあると自分は考えていて、
それを「アンチ・モラトリアム」などと呼んでみたのですが、
そもそも観る側に結論を委ねることを本作は意図しているようでもあり、
自分も確認できたポイントだけを覚書風に記しておくつもりです。

本作が執拗に反復する「死」のモチーフについても触れなければなりません。
光を志向しながらも死と親和的であり、作中に死の契機を導入する
希というヒロインの両義性は、本作の複雑な性格を端的に表出するものです。
また、「死」を「モラトリアム」と並ぶもう一つのテーマと捉えるならば、
その両者を統合する存在が瑞穂であり、最終話にその帰結が示されます。
長良ルートがシンプルな成長ストーリーであるのに比べ、
難解なメタファーや象徴が横溢するこの裏ルートの方に、余程興味をそそられます。


・・・しかし、さすがに四周もすると、最後は達観した心境に至ります。
これ、解らなくても別にいいんじゃないの? なんて。

理解しようと頑張ると、他作品を視聴する時間が削られます。
それよりは、クールでポップなヴィジュアルと雰囲気を楽しみつつ
一通り完走すれば、もうそれで十分なのではないだろうか?
哲学風味に抽出されたビターな青春のエッセンスをフィーリングで味わう、
こういうのが本作の正しい鑑賞法なのかも知れない、等々・・・

のっけから散々思わせぶりに引っ張りまわされた挙句、
最後は一方的に突き放される。有り体に言ってかなり鬼畜なアニメでした。
これがハッタリなら断じて許されないところですが、悔しいことには
十分過ぎるほどの内実を備えており、余韻も深いので黙らざるを得ない。
とは言え、好きになれるかどうかはまた別問題であって、
人に勧めたい気はあまりしないし、案外残らない作品にも思えます。

2022.11.23 投稿

投稿 : 2024/04/27
♥ : 17

御宅 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

唯一無二の夏目監督。異世界の描き方。

小説をそのまま映像化したような作品

不思議な世界観であり、効果音だけの演出などが興味深かった。銀杏BOYZの主題歌もとても爽やかな夏を感じさせるものでとても良く、劇伴もとても良い。謎の世界観のため、好きな人は好き。嫌いな人は嫌い。極端に層が別れると思います。

opとedがなく、銀杏の主題歌だけで勝負するという挑戦を行なっている。最後の銀杏でいかに爆発させられるかが鍵になってくると感じた。

これぞ異世界というものを夏目監督は描いてくれている。異世界アニメの異世界は本来こうあるべきなのではないか。

市川さんと大西さんを中心としたキャスト陣のアフレコも良く、全体的に良かった作品。

哲学的作品が好きな人は好き。刺さる人には刺さるでしょう。監督もその人にしか求めてないです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いいですね、とても。結末の後どうなるかを想像する話なのでしょう。

12話まで視聴しました。

 大いなる勘違いをしてましたね。1話の時点で希はクラスメイトかと思っていたら夏休みの途中で転校してきたと。最終回を見てあれ、と思って1話に戻ったら、希は8月16日に転校してきて、クラスの人たちと面識がなかった。長良の名前を知っていたのは面接を後ろで聞いていたから。で、屋上で主人公と出会って、行くところはないのか、と問いかけたから主人公が違う世界に移転させてしまったと。

ただ、6話で希は元の世界で死んでいましたし、世界史の教科書は1話で自分で破いていたので、やっぱり自殺したのでしょう。それを希は知ってしまった。友人たちは泣いていたので、仲間外れとかじゃないと思いますが、作品を見返すと答えが見えるかもしれません。

 その情報が希の頭に残っていたのかもしれません。希は元の世界で卒業して高校に行って、アレとああなったのでしょう。どう見るかですよね。長良は変りました。鳥、見てましたから。希または瑞穂とこれでまた出会えたわけですから、今後は長良しだいということでしょう。

 長良も言っていますが、人生はこれからです。希とはあんな感じで終わったとしてもどうなるかわかりません。あっちの世界では朝風を認めていなかったし、長良と上手くいっていました。物語の結末は、すなわちこれからスタートだと。

 または中学校の卒業とかそういう区切りで人生終わるんじゃなくて、その後いろんな世界がまっているんだから、昔を引きずるな、ということでもあるでしょう。その意味では希も瑞穂の事も、過去として考える強さを長良は持ち始めたという意味かもしれません。(この意味だとしたら、秒速5センチメートルみたいな悲劇は起こすなという感じでしょうか)

 ああ、でもコンパスですよね。コンパス忘れちゃいけません。あれの意味を考えると…。あ、でもEDの歌の最後のフレーズが…。

 まあ、本作は最終回のラストシーンを見るための話なのでしょう。考察も無粋だと思いますので、もう1回どっかのタイミングで見て、何か書きたいことがあれば、また書きたいと思います。

 とてもいい話でした。



11話まで。
 なるほど、中学校…に限らないかもしれないですが、閉塞した世界=大人の世界に旅立ちたくない思春期の少年少女たちの話だと。やりたい事をやり続けたいという思いが、大人になっても残り続けて成長できない…中学生のころが一番良かったという日本人の停滞感の話でしょうか。
 だから、ラジタニが外国人として外から見ているので、いろいろ見えてくるものがある、と。

 また、海外帰国子女で{netabare}勉強について行けない、あるいは友達が長良しかいない希ちゃんは、自殺したということですね。スマホ嫌いでしたもんね。世界史の教科書を破っていたあるいは破られたのか。イジメの線も考えられます。恐らく屋上から飛び降りたのでしょう。だから光をもとめて飛び降りたと。そのとき、朝風は希を見捨てたという感じでしょうか。長良が死んだ鳥に冷たいのは死の現実を知っている、あるいは死んだ鳥は彼そのものなので同情もできないとか。 {/netabare}まあ、詳細は違うかもしれませんが、こんな感じではないでしょうか。

 並行世界を確率論的に云々ではなく、長良は希ちゃんと一緒の未来が見たかったんでしょうか。現実世界で彼の心は空になって、妄想の世界に入ったと。ただ、希の残したコンパスは長良が進むべき道なのでしょうか。
 3人は皆と離れていました。3人とも現実世界では孤立していたのかもしれません。瑞穂と一緒に旅立ちました。これは3人で死んだということではないと思いますが、可能性はありそうです。瑞穂の能力とか長良の境遇とか考えると分かりません。猫も瑞穂の心配をしていました。指輪も気になりますし。
 ただ、コンパスを考えると希が残した「2人は現実を見つめて生きろ」というメッセージなのかもしれません。

 あの犬の先輩は、結局中学校時代の思い出あるいは初恋に引きずられて年をとるまで成長ができなかった、ということでしょうか。
 穴の中の世界は意味のないことに騒いでそこに意味を見出していた中学校のクラスの象徴なのかもしれません。
 クラスが分裂したり一人で何かやってる奴とか、駄目だししてバツを人につける奴とかはまさに中学生の教室そのものでした。
 アキ先生はFAXとかコピーとか小間使いにされていました。多分その反動で支配者になりたかったのでしょう。


 9話、10話、11話と見ていろいろ気が付きましたし、考察は的はずれかもしれませんが、そういう何かを感じて欲しいという話なのは分かりました。この3話はすごく面白かったです。で、6話を見るとここでいろいろ解答につながるヒントを出していたと。考察すれば1話からなにかあるかもしれませんが、最終話見たら改めてやってみたいと思います。




以下 7話までのレビューです。

 7話です。希ちゃんが一番ダーク説でどうでしょう。
 額面通りに受け取れば確率論的に存在する並行世界を主人公がランダムに移動、観測することで実体化するという話に受け取れます。
 ポイントは主人公が鳥を助けずに猫は救ったこと、いつも寝転んでいたこと、主人公の家がゴミ屋敷でおそらく過去なにかの事件で母親が精神的におかしくなっている状況などです。

 考察をすればSF設定的にはいろいろ矛盾があると思います。1例をあげればその場で傷がなおる、時間の経過、超能力は何かの解答になっていません。今後のストーリーしだいでしょうが、現時点で材料は出そろっていない気がします。
 瑞穂の能力が猫と箱(シュレーディンガーの猫)でモノが出てくるということで、雰囲気だけで並行世界ですと力技で言い切るのかもしれません。その場合はSFではなく単なる物語だと割り切るのでしょう。
 
 キャラについて。主人公の逃避根性と厭世が前面にでています。また、あの空を飛べる子の嫉妬、瑞穂の正義感と物欲等々、その他のキャラも中学生の感情や悩みなどの縮図をこれでもか、といわんばかりに強調しています。あまりにダイレクトな感情表現が少々不快になるくらいですし、逆に言えば不自然すぎます。ただ、ポイントはどうやらそれが超能力と一致しているだろうという事です。

 となると、ヒロインの希ちゃんの内面を見せていないことが圧倒的に怪しいです。帰国子女ということもあいまって、まあこの子がキーパーソンではあるのでしょう。それぞれの能力が願望に準じているのなら、光が見えるという彼女の内面がもっともダークな予感もします。
 一方で、外国人を混入させていることに意味がありそうです。一番楽しんでいるのは黒人(インド人?)の彼でした。希ちゃんとインド人?の彼が実は…もありそうな気がします。外国人と帰国子女であることを明確に表現していますし。なにより一番面白そうですし。

 いろいろ謎はあります。瑞穂ちゃんの指輪も怪しいですね。男の先生と何かあった気がします。そして、白衣の先生は多分中学生なのでしょう…というか露骨に学生服のスカートをはいていました。そして星のほっぺのあいつですね。目の描き方から言って何かにとりつかれている感はありますので、こちらが犯人説が自然なのでしょうが、だとしたら捻りが無さすぎです。

 今のところ面白くないとはいいません。アニメの見方としては、SFとかの設定より推理小説的な犯人捜しの方が面白そうです。理屈が通ったどんでん返しなら大歓迎ですが、ご都合主義にならないことを期待します。ワンダー〇ッグプ〇イオリティーに似た匂いを感じるので心配です。

 アニメについては、少し「味」を出し過ぎでしょう。手抜きのごまかしに見えます。江口寿史の風景の雰囲気はでていません。希と瑞穂のキャラデザは可愛いです。
 ストーリーや映像は奇抜に走りすぎです。作家性の出し方のチューニングがちょっと悪い方にアンバランスです。謎がどうこうの言う前に切る人が続出しないことを祈ります。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 19

69.8 123 2021年度アニメランキング123位
映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ(アニメ映画)

2021年6月11日
★★★★☆ 3.7 (29)
132人が棚に入れました
恩田希は、子どもの頃から男子にまじってサッカーを続けてきた。誰よりも練習し、誰よりもうまかった彼女は、中学校にあがり、大きな壁にぶつかってしまう。“身体差<フィジカル>"──それは、時に激しくぶつかりあうサッカーでは、男子と女子を分けざるを得ない理由になった。それでも、希は諦めない──! “女子だから"という言葉をはねのけ、大好きなサッカーを仲間と続けるために。男子サッカー部のなかで苦闘する中学生編と、女子サッカーの頂点を目指す高校生編で送る、リアルで、熱い、青春の物語。いま、希は、見る誰をも魅了する、ファンタジスタとなる──!

声優・キャラクター
島袋美由利、若山詩音、内山昂輝、逢坂良太、土屋神葉、遊佐浩二、白石涼子

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

原作ファン納得の仕上がり。

Tジョイシネマ私含めて2人でした。
でもマスクは着用して鑑賞しました。

TVアニメ版の不満点

・声の当て方が下手
・笑えるところをことごとく外す
・原作と解離し過ぎてまとめ下手
・モーションに原作の迫力なし

が今作では上手に描写されていました。
それでも、ほぼほぼ原作の踏襲であり
原作を超えてはなかったかなあ。

スラダンと同じでアニメ化はムズイ?

私的原作のアニメ化成功作品は

けいおん!・!!
響け!ユーフォニアム1・2(原作超え)
リズと青い鳥(これは完璧原作超え)
NEW GAME!・!!
まちかどまぞく
ARIAシリーズ
推しが武道館いってくれたら死ぬ
攻殻機動隊シリーズ
三月のライオン(調理上手のお手本)
めぞん一刻
スーパーカブ(まとめ上手ってだけ)
ゆるキャン△
ヴァイオレット(やはり吉田玲子最強)

かな?

なんか上からでスミマセン!

追記:

映画館で観た人は貰えた別冊、
原作にはない流れです。
周防ちゃん、相変わらずだなあ(爆

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

ムーミンパパ8 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もっとたくさんの人に見て欲しい

都内の映画館で見ましたがなんと観客私一人!

でも物語のテンポも良いし、試合のシーンは超動いてて緊迫感あり、原作の新川直司さんが持つカラッとしたトーンでおはなしが進むものの、最後にはしっかり泣かせるようにできている。
奇をてらった展開があるわけでもなくテーマもシンプルだけど、そういうのが好きなのかな。
ていうかそういうのでいいんだよ。

いいじゃないの。おもしろかったよ。なんでこれが観客いないの? もったいないよ。

ということで、もっとたくさんの人に見てもらいたい作品でした。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

楽しいサッカーとは?

 TV放送前を描いた恩田中学生時代、サッカー奮闘記のお話だったです。

 才能溢れた恩田が、公式戦たった一試合だけ差異を理由に試合に使って貰えない日々だったです。そんな中でも希望を捨てずあがき続ける恩田の姿に感銘を受けたです。

 かつての幼馴染が成長した姿に闘志を燃やす恩田だったです。
 何だかんだ行動を起こしているのに無情にも、公式戦から外される恩田に納得いかなかったです。

{netabare}  はたから見れば替え玉としか言いようのない方法で出場した恩田が、大空翼とまでは行かないけどサッカーを楽しむこと面白いことを見せてくれた姿にgoodです。結果のつかないことが、残念だったです。
 でも、{/netabare}清々しさを見せてくれたように見えたです。TV放送に連動した場面もあるところも注目だったです

投稿 : 2024/04/27
♥ : 8
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